「オールモストブラック」×「アンブロ」第2弾は英国陸軍のフットボールユニフォームから着想

 「オールモストブラック(ALMOSTBLACK)」と「アンブロ(UMBRO)」は、昨年7月に続く2度目のコラボレーションアイテムを6月5日に発売する。「オールモストブラック」のオンラインストアや阪急メンズ大阪、阪急メンズ東京、ユナイテッドアローズ&サンズ、エディション、ファン、ミッドウエスト、ヌビアン、インスタントブートレグストア、アマテラで取り扱う。

 「アンブロ」が1990〜2000年代初頭にイギリス陸軍に提供していたフットボールユニフォームがベースのTシャツ(税込1万2100円)とショーツ(同1万6500円)をそろえる。アイテムはそれぞれ、チャコールの無地とカーキのカモフラージュ柄の2パターンを用意した。カモフラージュ柄は、1960年代に実際に使われていたブラッシュカモを忠実に再現している。Tシャツのフロント部分とショーツ左下には、コラボレーションのために製作した架空の“AFC(ALMOSTBLACK FOOTBALL CLUB)”のチームロゴが付き、後ろ身頃とショーツ右後ろには、ユニオンジャックと“ARMY”の刺しゅうを施した。

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「スック」の秋冬カラーコレクションのテーマは“玉樹” クリームファンデーションのカラー拡充も

 「スック(SUQQU)」は、2021年秋冬コレクションを8月6日に発売する。価値ある木を指し、美しく高潔な人という意味をもつ“玉樹”をテーマに、木々から着想を得たカラーをそろえる。

 新作の“シアー マット リップスティック”(全13色、うち限定3色、税込各4950円)は、木々や鉱物など、時を経て一層価値が高まるものからインスピレーションを得たカラーをラインアップする。鮮やかに発色しながらも軽やかなつけ心地で、自然なモード感を演出する。また2本目から繰り返し使うことができる樹脂製の専用キャップ(税込550円)を採用し、環境に配慮する。

 21年春にリニューアルし、計画の2倍のスピードで推移しているという好調の4色アイシャドウパレット“シグニチャー カラー アイズ”(税込各7700円)には、2種が限定で登場する。ピスタチオブラウンとウォームブラウンがセットになった“106 冴樹 -SAEGI”と、くすみを帯びた青み系ブラウンのパレット“107 露桐 -TSUYUKIRI”がそろう。

 そのほか、“トーンタッチ アイズ”(限定2色、税込各4070円)や“ピュア カラー ブラッシュ”(限定2種、税込各6050円)、“ネイル カラー ポリッシュ”(限定4色、税込各2750円)を用意する。

 9月3日には、“諭吉ファンデ”の愛称で支持を集める「スック」の人気アイテム“ザ クリームファンデーション”(税込各11000円)に12色を追加発売する。カラーチャートの空白地帯を埋めるべくより繊細に細分化して開発。アジア女性の肌色のニュアンスに応える絶妙なトーンと、グローバルニーズにも応えるディープトーンもそろえる。一人一人が自分の肌に合ったものを見つけられるように全23色展開となる。なお今回の色の再構築にあたり標準色を廃止。標準色としていた120番は順次販売終了とする。

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「美顔器のスチームを全身に浴びるような感覚」の北欧発のスチームサウナが登場

 サウナとウェルネスのスペシャリスト集団であるアヴァントは、自社ショールームで北欧スウェーデン発の家庭用サウナのトップブランド「ティーロヒーロ(TYLOHELO)」のスチームサウナ体験型施設をオープンした。

 スチームサウナとは、パワフルな蒸気が出て、数秒で室内が温まるサウナ。室温は40~50℃で体に優しく、サステナブルで毎日入ることができ、湿度が100%のため温浴感が高い。サウナ室内は豊潤できめ細かいスチームで満たされるため、美顔器のスチームを全身に浴びているような感覚になり、短時間で体の芯まで温まる。ミストサウナとも異なるもので、日本ではまだあまり知られていない。

 従来のサウナのイメージを覆す心地よさから、家庭に設置したユーザーからは「バスタブはもういらない」という声が多く届いているという。汗をかくことの爽快感と、疲労が回復しチャージされるリフレッシュ感を体験できるので、同社ではフィジカル・メンタルの双方からアプローチしている。

 サウナスペシャリストの肩書きも持つ金子仁美アヴァント社長は、「“サウナは熱くて息苦しいもの”と思っていたが、ふとしたきっかけで20年ぶりにサウナをトライしてみたところ、深いリラクゼーションと爽快感が共存する、今までに味わったことのない体験だった。以来、国内外のサウナを探求し続け、最高のスチームサウナに出合い、輸入販売まで手掛けることになった。このスチームサウナの楽しみ方を広く伝えていくことで、サウナを日常の一部とするライフスタイルを提案していきたい」と話す。

 「ティーロヒーロ」はスウェーデンのハルムスタッドに本社を置き、100年以上の知識・実績とともに、高品質のサウナを作り続けているサウナメーカー。トラディショナルなドライサウナ、スチームサウナを中心に、日本でもラグジュアリーな施設にサウナを提供している。

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非接触で“エデュケーショナル”なグランピングが人気 ウィズコロナで進化する幸せ産業

 密を避け、大自然の中でゆったり過ごす豊かさが見直され、空前のキャンプブームが起こっている。車に宿泊するオートキャンプや自分と向き合うソロキャンプなど、スタイルも多種多様だ。外出を控えている今、自宅のベランダでアウトドア気分を満喫する“ベランピング”なる言葉も生まれた。手ぶらで、気軽に、グラマラスにキャンプを楽しむグランピングもすっかり定着し、全国各地に屋外でBBQが楽しめて、快適に宿泊できるグランピング施設がオープン。中には、ウィズコロナ時代に適応したユニークなスタイルも登場している。

完全な非接触を実現 全棟から浅間山が望める「あさま空山望」

 群馬県北軽井沢に4月26日にグランドオープンした「あさま空山望」は、外部から遮断されたヴィラリゾート。北軽井沢は、長野県軽井沢町の中心地からさらに標高が高く、大自然に囲まれた静かなエリアだ。6万平方メートル以上の広大な敷地にスパ・ダイニング棟やラウンジ棟を除く16棟のヴィラが点在し、隣の棟の音が気にならないほどディスタンスが保たれている。

 チェックインも非接触。事前に知らされた暗証番号で開錠し、室内にある端末で到着を伝えればOK。レセプションには人はおらず、フロントとして予定していた棟は、宿泊者が自由に寛げるラウンジとなっている。無人とはいえ、設備の使用方法などは端末から解説され、必要な場合はスタッフが対応してくれるので安心だ。要するに、望まない限りは完全な非接触。タオルや歯ブラシなどのアメニティセットはビニールで密閉された状態で提供され、食事も各ヴィラの広々としたテラスでのBBQ。朝食はスパ・ダイニング棟だが、ごはんもロボットが盛り付けてくれる徹底ぶりだ。

 棟の種類は、ポラリス、シリウス、カシオペアの3タイプ。デザイナーのコシノヒロコが監修した、シンプルでシックなデザインだ。全ての棟から浅間山が望め、全室キッチンと和室付き。テラスにはゆったりとしたアウトドアリビングもある。1棟1泊18万円(定員8名で利用の場合)のポラリスに至っては、ジャグジーやサウナ、プライベートシアターも完備。

 ヴィラの天井には、東京ドームにも採用されている丈夫なテント生地を採用。太陽の光を透過するので、朝日に包まれながら心地よく目覚めることができる。和室とベッドルーム以外は全棟ドッグフレンドリーで、ポラリスには専用のドッグランが併設された棟もある。自分の別荘で滞在するように、家族や仲間だけで過ごせる“非接触型グランピング”だ。

駅から徒歩数分 アクセス抜群の「スノーピーク ランドステーション京都嵐山」

 グランピングでもうひとつ重要なキーワードは、アクセスのよさだろう。キャンプというと、車でしかたどり着けない山深い地をイメージするが、最近では電車で気軽に行ける立地のグランピング施設も増えている。2020年開業の「スノーピーク ランドステーション京都嵐山(Snow Peak LAND STATION KYOTO ARASHIYAMA)」にいたっては、まさに駅前。嵐電嵯峨駅から徒歩1分、JR嵯峨嵐山からも徒歩3分だ。築100年の日本建築を生かしたショップや、カフェの奥にある庭には、建築家の隈研吾と共同開発したモバイルハウス「住箱―JYUBAKO―」が3棟並び、宿泊も可能だ。大型のシェルターやタープをはじめ、「スノーピーク」のアイテムを実際に使ってアウトドア体験ができる。

 白馬や三浦海岸にあるスノーピークの施設でも住箱の宿泊プランはあるが、嵐山では京の町家をイメージした黒塗りの外装に、京畳を敷き、白和紙張りの壁に。中川竹材店の竹籠や和傘屋辻倉の蛇目傘、開花堂の茶筒など、京都の伝統工芸とアウトドアの融合はユニークだ。無料で貸し出している「スノーピーク」の“アウトドア キモノ(OUTDOOR KIMONO)”を装っての嵐山散策も楽しい。夕暮れ時や早朝など、行動時間をずらせば、絶景を独り占めできるだろう。
ちなみにこの住箱そのものが商品となっており、購入して自宅の敷地内に設置すれば日常的にキャンプ生活ができる。いつでも行けるアクセサブルなアウトドアは、まさに究極の「アクセス重視型グランピング」と言えるだろう。

公園活用の新形態 真の豊かさに触れる「スモール プラネット キャンプ&グリル」

 そして、今後グランピングにも欠かせないコンセプトが“エデュケーショナル”だ。稲毛海浜公園内に4月22日にオープンした「スモール プラネット キャンプ&グリル(small planet CAMP&GRILL)」は、真の豊かさとは何かを考え、サステナブルの本質を学ぶことを目的としたグランピング施設。公園の緑豊かな環境をできるかぎり生かしたランドスケープや、虫が生活できるように石を積み上げただけの看板の柱など、サステナブルな視点で設計された。人間も、植物も、鳥も、虫も生命全てが快適に過ごせる公園を目指す。

 ごみを出さないアウトドアも課題のひとつだ。残った食材はごみとして廃棄せず、食後に自分でコンポストへ運び、堆肥土にする。千葉の海や山、里で育まれた旬の食材を使ったBBQは、地産地消ならぬ、“千”葉の“千産千消千巡”のBBQだ。さらに、動物性の食材を使用しないヴィーガン対応のBBQも提案。地場野菜のグリル&ローストやワカモレ、ソイミートのから揚げ、炊き込みご飯などのコースで、デザートもバターではなくココナッツオイルを使用している。

 エシカルな暮らしの追求はともすればストイックになりがちだが、「スモール プラネット キャンプ&グリル」では、スタイリッシュな空間でサステナブル(循環、持続可能)なライフスタイルを体感できる。食事はフレンチの技法を取り入れたアウトドアメニューを、洗練されたテーブルセッティングの森の中のダイニングで味わう。プロジェクターも完備したラグジュアリーなテントでの宿泊を夕・朝食込みで1泊1万7600円から体験できるのもうれしい。

 今後、稲毛海浜公園は海上へせり出したウッドデッキの建築や、市民プールをレトロモダンにリブランドするなど、コミュニティー開発にさらに注力する予定だ。本来の価値を生かしつつ、サステナブルに発展させる試みは、全国各地にある公園活用の指標となるだろう。

「リソルの森」のウェルネス合宿で、健康的な日常へとシフト

 同じく千葉県で“千”葉の“千産千消千巡”によるヘルシーな食事を提供しているのが、「スポーツ&ドゥ リゾート(Sport & Do Resort) リソルの森」だ。同施設では、通常の滞在プラン以外に、豊かな食や専門家によるセッションを通じてウェルネスな生活を学ぶ3泊4日のウェルネスリトリートプログラム「森のサーカディアンリズム」も展開している。東京ドーム70個分に相当する広大な敷地には、ラグビーやサッカーなどのグランドやテニスコート、アーチェリー場やプール、ゴルフコースまであり、クリニックも併設。オリンピック選手も合宿に集うというMTC(メディカルトレーニングセンター)には、多目的体育館や室内プールも。森に囲まれた絶好の環境の中で心身を整えることができる。

 4日間の滞在は、グランピングでありながらまるでウェルネス合宿。まずは体成分分析装置InBody470を用いた体組織の分析や、筋力、バランス力をチェックしてカウンセリングを行う。その後、各自の健康状態や目的に合わせたトレーニングメニューを組む。1日に3時間以上のエクササイズのセッションがあり、森の中でのウォーキングやサイクリングなどを楽しむとともに、プログラム終了後も自宅で継続できるエクササイズもレクチャーしてくれる。

 地元の食材を生かしたヘルシーなメニューは、1日あたり2300キロカロリー前後。新鮮なハーブサラダと豆乳のポトフなど、朝ごはんからしっかりいただく。プログラムの料金は、13万7850円(税込/1室2名利用の場合)。3泊4日分の食事と、カウンセリングや座学、スポーツメニューなど920分のプログラム、アロマトリートメント60分が含まれる。宿泊は、アウトドアリビング付きのテラスハウスか、16階建ての「ホテルトリニティ書斎」内のモダンスイートなど、好みの部屋タイプを選択可能。森の中で心と体をリセットし、より健康的な日常へとシフトしていくためのキャンプだ。

 ラグジュアリーなだけではなく、安心安全を約束する“非接触”、移動のロスとリスクを防げる気軽な“アクセサブル”、サステナブルやウェルネスな生き方へと導く“エデュケーショナル”の3つがキーワードとなる最新のグランピング施設。自然や静寂に囲まれた豊かな時間を求めて、この夏はさらに注目が集まりそうだ。

間庭典子(まにわ・のりこ)/フリーライター:婦人画報社(現ハースト婦人画報社)を退社後、ニューヨークへ渡る。現在は東京を拠点に各メディアに旅、グルメ、インテリア、ウエルネスなど幅広いテーマで執筆。著書に「ホントに美味しいNY10ドルグルメ」「走れば人生見えてくる」(共に講談社)など

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「アディダス」と「マリメッコ」が初コラボ 波モチーフの“スタンスミス”やスポーツウエア

 「アディダス(ADIDAS)」は、「マリメッコ(MARIMEKKO)」との初のコラボコレクションを6月10日に発売する。「アディダス」直営店と公式ECサイト、公式アプリ、一部の「アディダス」取り扱い店舗で順次販売する。

 コレクションは「アディダス」の女性チームが手掛け、「探究心を持つ女性にインスピレーションを与えるデザイン」として「マリメッコ」のアーカイブからセレクト。アンニカ・リマラ(Annika Rimala)による波をモチーフにした作品「ライネ(Laine)」と、マイヤ・ロウエカリ(Maija Louekari)によるラグに着想を得た「ラシィマット(Räsymatto)」を採用した。

 アイテムは、タンクドレス(税込1万2100円)やトラックトップ(同1万989円)、トラックパンツ(同9889円)、ランニングショーツ(同4939円)、Tシャツ(同4389円)など。コラボデザインの“スタンスミス(STAN SMITH)”(同1万3200円)は「ライネ」をアッパーに施し、ヒール部分には鮮やかなカラーのトレフォイルをアクセントに加えた。“スタンスミス”は公式アプリと一部の取り扱い店で抽選販売する。

 レベッカ・ベイ(Rebekka Bay)「マリメッコ」クリエイティブ・ディレクターは「70年前に誕生以来、『マリメッコ』の理念はドレスを着て走れるようにするというものだった。今回のコレクションを通じて、この考え方が進化を遂げ、新しい次元で実現できた。機能性と遊び心を兼ね備えたコレクションの目的は、日常の喜びを刺激すること。前向きな心と好奇心、自分に力を与えるというメッセージが、多くの人にインスピレーションを与えることを願っている」とコメントした。

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「アディダス」と「マリメッコ」が初コラボ 波モチーフの“スタンスミス”やスポーツウエア

 「アディダス(ADIDAS)」は、「マリメッコ(MARIMEKKO)」との初のコラボコレクションを6月10日に発売する。「アディダス」直営店と公式ECサイト、公式アプリ、一部の「アディダス」取り扱い店舗で順次販売する。

 コレクションは「アディダス」の女性チームが手掛け、「探究心を持つ女性にインスピレーションを与えるデザイン」として「マリメッコ」のアーカイブからセレクト。アンニカ・リマラ(Annika Rimala)による波をモチーフにした作品「ライネ(Laine)」と、マイヤ・ロウエカリ(Maija Louekari)によるラグに着想を得た「ラシィマット(Räsymatto)」を採用した。

 アイテムは、タンクドレス(税込1万2100円)やトラックトップ(同1万989円)、トラックパンツ(同9889円)、ランニングショーツ(同4939円)、Tシャツ(同4389円)など。コラボデザインの“スタンスミス(STAN SMITH)”(同1万3200円)は「ライネ」をアッパーに施し、ヒール部分には鮮やかなカラーのトレフォイルをアクセントに加えた。“スタンスミス”は公式アプリと一部の取り扱い店で抽選販売する。

 レベッカ・ベイ(Rebekka Bay)「マリメッコ」クリエイティブ・ディレクターは「70年前に誕生以来、『マリメッコ』の理念はドレスを着て走れるようにするというものだった。今回のコレクションを通じて、この考え方が進化を遂げ、新しい次元で実現できた。機能性と遊び心を兼ね備えたコレクションの目的は、日常の喜びを刺激すること。前向きな心と好奇心、自分に力を与えるというメッセージが、多くの人にインスピレーションを与えることを願っている」とコメントした。

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「アディダス」と「マリメッコ」が初コラボ 波モチーフの“スタンスミス”やスポーツウエア

 「アディダス(ADIDAS)」は、「マリメッコ(MARIMEKKO)」との初のコラボコレクションを6月10日に発売する。「アディダス」直営店と公式ECサイト、公式アプリ、一部の「アディダス」取り扱い店舗で順次販売する。

 コレクションは「アディダス」の女性チームが手掛け、「探究心を持つ女性にインスピレーションを与えるデザイン」として「マリメッコ」のアーカイブからセレクト。アンニカ・リマラ(Annika Rimala)による波をモチーフにした作品「ライネ(Laine)」と、マイヤ・ロウエカリ(Maija Louekari)によるラグに着想を得た「ラシィマット(Räsymatto)」を採用した。

 アイテムは、タンクドレス(税込1万2100円)やトラックトップ(同1万989円)、トラックパンツ(同9889円)、ランニングショーツ(同4939円)、Tシャツ(同4389円)など。コラボデザインの“スタンスミス(STAN SMITH)”(同1万3200円)は「ライネ」をアッパーに施し、ヒール部分には鮮やかなカラーのトレフォイルをアクセントに加えた。“スタンスミス”は公式アプリと一部の取り扱い店で抽選販売する。

 レベッカ・ベイ(Rebekka Bay)「マリメッコ」クリエイティブ・ディレクターは「70年前に誕生以来、『マリメッコ』の理念はドレスを着て走れるようにするというものだった。今回のコレクションを通じて、この考え方が進化を遂げ、新しい次元で実現できた。機能性と遊び心を兼ね備えたコレクションの目的は、日常の喜びを刺激すること。前向きな心と好奇心、自分に力を与えるというメッセージが、多くの人にインスピレーションを与えることを願っている」とコメントした。

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注目を集める“アイブロウ” 2021年4月「アットコスメ」の口コミランキングTOP5から読み解くヒットの法則

 マスク着用で、改めてコスメやツールを見直す人が多い「アイブロウ」。ユーザーからの口コミ評価が高いヒットアイテムは何か?今回は、「アットコスメ(@COSME)」4月の口コミから「アイブロウ」TOP5をお届けする。さらに「アットコスメ」に寄せられた口コミを、原田彩子「アットコスメ」リサーチプランナーが解説。ヒットの法則をひもとく(集計期間:2021年4月1日~30日)。

――4月、「アイブロウ」に関連するキーワードで頻出したのは?

原田彩子「アットコスメ」リサーチプランナー:4月のアイブロウの口コミで最も出現したのは「色」。これは2020年同月と比較しても同じ傾向であり、不変の評価ポイントと言えそうだ。髪色に合わせたナチュラルな色味を求める一方で、オシャレで抜け感があるとパープルやピンクなどを選択する口コミも増えている。眉毛にも血色感を求める声も聞かれており、マスク生活の中で工夫しながら楽しむ傾向が垣間見られる。また、「細かいラインが描ける」、「ブラシが小さい」ことを求める声も増加している。眉毛1本1本に対するこだわりやナチュラル感を求める傾向が高まっているようだ。さらに、眉毛がすぐに消えることを気にする人が多く、「消えない」、「崩れない」に対する口コミも増加している。マスクで見える部分が限られていることにより、今まで以上に気にする人が増えているようだ。

21年4月「アイブロウ」クチコミランキング

1位「ケイト」“デザイニングアイブロウ3D”(全4種うちWEB限定1色、各1210円)

 17年リニューアル発売し、「@cosmeベストコスメアワード2020 殿堂入り」を果たしている。「3色のグラデーションで、付属のブラシもあるためメーク初心者でも使いやすい」といった声から、「グラデーション、ノーズシャドーや涙袋の影など幅広く活用できる」と、メーク上級者まで幅広い層がクチコミを寄せている。これ一つで、さまざまな使い方ができるという点が魅力。「万能」というキーワードも頻出している。

2位「ヘビーローテーション」“カラーリングアイブロウ”

 11年の発売以来「アットコスメ」では長きにわたり人気の商品であり、クチコミ件数は約1万件に及ぶ。「@cosmeベストコスメアワード2014 殿堂入り」している。「学生のころからリピし続けて10年」「中学生から使っている」という声も見られる。「カラーバリエーションが豊富なので、自分に合うカラーが見つけやすい」「髪の色に合わせて簡単にニュアンスが変えられる」「あか抜ける」といった声が多数。コスパの良さも高く評価されている。

3位「セザンヌ」“超細芯アイブロウ”

 「@cosmeベストコスメアワード2020 ベストアイブロウ」第1位を受賞したアイテム。「芯が細くてビックリ!」「超細で1本1本書き足すのにちょうど良い」「自眉みたいにきれいに描ける」という声。また「500円という価格が信じられない」というコスパの良さも評価されている。

4位「エクセル」“パウダー&ペンシル アイブロウEX”

 12年発売以来、「アットコスメ」では長きにわたり人気の商品であり、リピーターからの口コミも多い。ペンシル・パウダー・ブラシが一体になっており、簡単にふんわり眉に仕上がると使い勝手の良さを評価する声が多数。カラーも全8色と豊富(2021年4月時点)で、「今の自分の髪色に合う物が必ず見つかる」「髪色を変えるたびに、いろんなカラーにお世話になっている」という口コミが散見される。「新色出たら逆にそっちに髪色合わせちゃいそう」という声もあがるほど熱狂的なファンがいる。

5位「デジャヴュ」“アイブロウカラー”

 2020年1月発売。比較的ロングセラー商品が多いアイブロウランキングの中で発売から1年強の商品。「眉サイズに合う極小ブラシ」「細かなところまでしっかり塗れる」「ブラシが細くて、つけすぎ防止にもなり塗りやすい」と塗りやすさを評価するコメントが多い。

――「アイブロウ」カテゴリー以外で好調だったのは?

原田彩子「アットコスメ」リサーチプランナー:目元周りで言うと、「まつげ美容液」のカテゴリー。新型コロナウィルス感染拡大により、サロンでのまつ毛エクステからセルフケアに移行した人が多く、おうち美容の一環として購入する人が多い。口コミで「まつ毛美容液は気長に続けることが大事」と言われるように、忍耐が必要とされる「マツ育」への意欲も高まったと思われる。筋トレを始めた人も多いようだが、このご時世だからこそより高まりを見せているニーズであろうと推察する。

小竹美沙:1984年生まれ。女性誌やウェブマガジンで、ナチュラル&オーガニック&サステナブルなコト、モノ、人びとについて取材&発信中。2009年から恵比寿のファッションスクールのオフィシャルライターとして広報資料のライティングにも携わる

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「グッチ」がNFTアートオークションに出品 最新コレクション映像を作品に

 「グッチ(GUCCI)」はイギリスのオークションハウス、クリスティーズ(Christie's)主催のNFTアートオークション「プルーフ オブ サブランティ(PROOF OF SOVEREIGNTY)」に出品した。アリア・コレクションと題したブランドの最新コレクション動画で使用したデジタルアニメーションをベースにしたアート作品を披露。作品では同コレクションで表現した、長い冬の後には必ず花々が咲き、春の芽吹きが訪れるというメッセージを体現している。

 「プルーフ オブ サブランティ」は、現代メディアにおいてコンテンポラリーアートやカルチャーの分野で活躍するレディー・フェニックス(Lady PheOnix)がキュレーションする。5月25日にスタートし、6月3日までオンラインで中継する。非代替性トークンとして知られるNFT(Non-Fungible Token)に基づき、「グッチ」を含む18のニューメディアアーティストによるデジタルアート作品を出品する。

 オークションでは、ブロックチェーン(分散型台帳技術)技術を駆使して、アーティストのデジタル署名に加えて、メタデータやストレージ、所有者と真正性の法的証明など作品にかかわるすべての情報を公開している。一般的にデジタル上では現実に存在するものと違って簡単にレプリカを作ることができてしまうが、NFTの活用でこれらを“本物”と証明できる。

 「グッチ」によるNFTアート作品の開始価格は20万ドル(約2100万円)。収益の全額を米ユニセフ(UNICEF)に寄付し、新型コロナウイルスのワクチンを世界中に平等に届けることを目的とする国際共同組織「コヴァックス(COVAX)」の支援に充てるという。

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ECシステム「ebisumart」の運営企業が、「月10万円〜」のEC事業支援に込める熱い思い

 クラウドコマースプラットフォーム「ebisumart(エビスマート)」を提供するインターファクトリーはこのほど、EC事業に関するさまざまな相談に対応する新サービス「ビジネスグローアップサポート」を本格的に開始した。これまで個別に対応していたEC事業運営に関するコンサルティングや広告運用サポート、要求定義支援などを体系化し、提供する。新サービスの狙いについて、同社の渡邉洋祐システムソリューション部カスタマーサクセスチームマネージャーに聞いた。

このほど本格的なサービス開始

 ビジネスグローアップサポートの基になっているのは、2018年からインターファクトリーがカスタマーサクセスチームで提供してきた各種サービスだ。渡邉マネージャーは「当社はECに関してシステム面でお客さまをサポートしてきたが、お客さまから『もっと売り上げを伸ばすにはどうしたらよいか』『そもそもECはどのように運用したらよいのか』といった相談を受ける機会が多かった」と語る。ECが企業規模や業種を問わず広がる中、「システム面以外の要望にも応えるべきだと考え、カスタマーサクセスチームの体制を強化した」(渡邉マネージャー)という。

 これまで提供してきたサービスは、EC運用のコンサルティングや広告運用支援、システムの要求定義段階でのサポートなど多岐にわたる。今回、ビジネスグローアップサポートという名称をつけたが、渡邉マネージャーは「実際には何でも屋に近いサービス。ECに関する相談なら、上流の戦略コンサルティングから、実際の業務フローの見直し、広告運用、メルマガの文面まで、必要に応じてあらゆることに対応する」と語る。渡邉マネージャーは過去にECのフルアウトソーシング事業者であるダイアモンドヘッドに在籍した経験がある他、チームの他のメンバーもECのビジネス面に関するノウハウを豊富に持っているという。

 ユニークな特徴の一つが、同サービスは「ebisumart」のユーザーでなくても利用できること。実際に、「『ebisumartの導入を検討しているから相談に乗ってほしい』とお声掛けいただき、ヒアリングした結果、他社のASPシステムの方がマッチすると判断したケースもある」(渡邉マネージャー)という。同社は「ebisumart」の利用を第一に考えているものの「事業規模によっては初期費用や固定費の負担が厳しく、オーバースペックになってしまうケースもあり得る。システムありきの提案だと、ECシステムのコスト負担のために運営費用を削減するなど、ECの健全な運営に支障をきたしかねず、それは弊社としても本望ではない」(同)。

成功に重要なのは
「熱意」と「本気度」

 ビジネスグローアップサポートの利用料金も月額10万円ほどから相談可能となっている。渡邉マネージャーは「ビジネスグローアップサポート単体で大きな利益を出そうとは思っていない」と説明する。同サービスの最大の目的は、顧客企業のビジネスの成長を支えること。「料金を低く設定しているのは、われわれが関わるための最初のハードルをできるだけ下げ、適切な形でお互いの信頼関係を構築したいから。これまで数十社のECコンサルティングを手掛けてきたが、成功の最も重要なポイントは地道な土台作り。このサービスの目的の一つは、ECの性質をご理解いただき、お客さまの熱意に火をつけること」。支援する企業の社内で本気度が高まれば、「その結果として成長もするし、ある一定の規模になれば、将来『ebisumart』のユーザーにもなっていただけるかもしれない。それだけ『ebisumart』は優れたプロダクトだし、実際に年商1億円以上のEC市場での『ebisumart』のシェアは高い」(渡邉マネージャー)。

 ターゲットになるのは主に、リアル店舗を運営していてECをスタート、あるいは強化したい企業やブランド。「現在の支援先もファッションからビューティを中心に、食品、テレビ通販、ゲームなど、業種も企業規模もバリエーションに富んでいる」。サービス利用について検討する企業に対して、渡邉マネージャーは「まずは自社のビジネスの状況についてヒアリングしている」と話す。例えば、ECの売り上げだけを伸ばしても事業全体がシュリンクしてしまっては意味がない。その事業の中でECがどのような役割を担い、どのように事業全体に貢献すべきなのか、事業の本質を理解した上で、しっかりと考えサポートしていくことを心掛けている。実際の成長に可能性を感じるときは「お客さまのECに対する理解と納得、そして本気度が感じられること。その形を作ることができれば、多くのケースにおいて我々のノウハウで売り上げを伸ばすことができると自負している。まずはお気軽にご相談いただければと思います」(渡邉マネージャー)。

問い合わせ先
インターファクトリー
https://www.ebisumart.com/solution/support.html

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アディダス最大のランニングキャンペーン 1km走るごとにペットボトル10本分の海洋廃棄物を回収

 「アディダス(ADIDAS)」は、海洋プラスチック汚染に対するグローバルキャンペーン“ラン フォー ジ オーシャンズ(RUN FOR THE OCEANS)”を6月8日まで実施している。海洋環境保護団体「パーレイ フォー ジ オーシャンズ(PARLEY FOR THE OCEANS、以下パーレイ)」との共同企画で、参加者が1km走るごとに、ペットボトル10本相当の海洋プラスチックゴミを回収する。ランニングアプリの“アディダス ランニングアプリ”“ストラバ”などから誰でも参加可能だ。

 日本からは、「アディダス」グローバルアンバサダーを務める女優・タレントのローラをはじめ、カヌー スラローム競技の羽根田卓也選手やビーチバレーボールの坂口佳穂選手、マラソンの岩出玲亜選手ら「アディダス」契約アスリートが参加。さらに、アディダス ジャパンと協定を結ぶ渋谷区や原晋監督率いる青山学院大学陸上競技部、サッカー日本代表など、過去最多のパートナーが参加する。

 開催に合わせてオンラインで行った決起集会には、羽根田選手と坂口選手、原監督、長谷部健・渋谷区長が出席。ランニングの月間走行距離が200kmを超えるという長谷部区長は「心身のリフレッシュと同時に、環境問題の解決につながる素晴らしい機会。代々木公園など渋谷の自然に触れながら、せひ参加してもらいたい」と語った。羽根田選手は「200kmも走ってるんですか⁉︎僕もランニングしていますが、全然追い込めてないですね(笑)」と、長谷部区長に反応しながら、「カヌーは綺麗な水辺環境が不可欠。このキャンペーンを通して、1人でも多くの人に海洋汚染に関心を持ってもらえたらうれしいです」と話した。 

 「アディダス」はパーレイとのパートナーシップを17年に締結。これまでも1km走るごとに1ドルを寄付するキャンペーンなどを行ってきた。今回は具体的なゴミ回収量を示すことで、参加者の拡大と環境問題への意識を高める狙いだ。

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アディダス最大のランニングキャンペーン 1km走るごとにペットボトル10本分の海洋廃棄物を回収

 「アディダス(ADIDAS)」は、海洋プラスチック汚染に対するグローバルキャンペーン“ラン フォー ジ オーシャンズ(RUN FOR THE OCEANS)”を6月8日まで実施している。海洋環境保護団体「パーレイ フォー ジ オーシャンズ(PARLEY FOR THE OCEANS、以下パーレイ)」との共同企画で、参加者が1km走るごとに、ペットボトル10本相当の海洋プラスチックゴミを回収する。ランニングアプリの“アディダス ランニングアプリ”“ストラバ”などから誰でも参加可能だ。

 日本からは、「アディダス」グローバルアンバサダーを務める女優・タレントのローラをはじめ、カヌー スラローム競技の羽根田卓也選手やビーチバレーボールの坂口佳穂選手、マラソンの岩出玲亜選手ら「アディダス」契約アスリートが参加。さらに、アディダス ジャパンと協定を結ぶ渋谷区や原晋監督率いる青山学院大学陸上競技部、サッカー日本代表など、過去最多のパートナーが参加する。

 開催に合わせてオンラインで行った決起集会には、羽根田選手と坂口選手、原監督、長谷部健・渋谷区長が出席。ランニングの月間走行距離が200kmを超えるという長谷部区長は「心身のリフレッシュと同時に、環境問題の解決につながる素晴らしい機会。代々木公園など渋谷の自然に触れながら、せひ参加してもらいたい」と語った。羽根田選手は「200kmも走ってるんですか⁉︎僕もランニングしていますが、全然追い込めてないですね(笑)」と、長谷部区長に反応しながら、「カヌーは綺麗な水辺環境が不可欠。このキャンペーンを通して、1人でも多くの人に海洋汚染に関心を持ってもらえたらうれしいです」と話した。 

 「アディダス」はパーレイとのパートナーシップを17年に締結。これまでも1km走るごとに1ドルを寄付するキャンペーンなどを行ってきた。今回は具体的なゴミ回収量を示すことで、参加者の拡大と環境問題への意識を高める狙いだ。

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エドウインが秋田県の子会社4工場を閉鎖 ジーンズ販売不振で

 ジーンズ大手、エドウインの子会社で秋田県・五城目町に本社がある秋田ホーセ(1973年創業)は、県内にある4工場すべてを閉鎖する。「全社員208人に希望退職に応じてもらう考え」(エドウイン経営企画部)で、ハローワークなどに再就職の支援を要請した。

 「近年、低価格ジーンズの台頭で販売が低迷していたところに、コロナショックが大きく影響した。エドウインの売り上げは前年比3割減となり、これに伴い秋田ホーセの稼働率も3割ほど減り、休業する日もあった」という。「今後も回復が見込めない」として、現在手掛ける仕事を終える7月から9月上旬までの間に順次閉鎖することを決定した。

 エドウインは2014年に伊藤忠商事の傘下に入った際、国内に13の縫製工場を保有していたが、今後は青森県・弘前市にある子会社みちのくジーンズの持つ5工場で“MADE IN JAPAN”を守っていく。

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落ち目外食に投資する「アドバンテッジ」って何者? サンマルク、ペッパー、過去にはレインズも

 外食企業に積極的に投資し、目立つ存在となっている投資ファンドがある。アドバンテッジパートナーズ(本社:東京都港区)だ。急速に力を失ったサンマルクホールディングスに67億円強を投資する一方、物語コーポレーションのような有望企業とも事業提携している。アドバンテッジって何者?
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スシロー、玩具の定番プラレールとコラボ。子供に「スシロー」を刷り込む。

株式会社あきんどスシロー(本社:大阪府吹田市、代表取締役社長:堀江 陽)が、株式会社タカラトミーとコラボレーションし、鉄道玩具「プラレール」が寿司を運ぶ「極み!おとどけ!スシロー×プラレール」6,160円(税込)を7月中旬から玩具店や通販で発売する。
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ワタミ、ワクチン接種証明でドリンク1杯無料。皆で真似て外食に戻るきっかけにしよう!

ワタミ株式会社(本社:東京都大田区、代表取締役会長 兼 グループCEO:渡邉 美樹)が、ワタミグループの居酒屋、焼肉、レストラン業態全327店で6月1日(火)より、新型コロナウイルスワクチンの2回接種を完了したお客にドリンク1杯を無料で提供するキャンペーンを始める。
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「市民革命」前夜。溜まる不満に「通常営業」派が続々と立ち上がり始めた

 緊急事態宣言の再延長が決まった。6月20日まで。1月の2回目から、まん延防止等重点措置の期間を含めると、通常営業ができた日数は、ゼロ。溜まったマグマが噴き出し、通常営業に踏み切る経営者が続出している。さながら「市民革命」前夜のようだ。
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「ロレアル パリ」のメイクと「エッシー」が日本撤退

 日本ロレアルは「ロレアル パリ(L'OREAL PARIS)」のメイクアップ事業およびネイルブランド「エッシー(ESSIE)」の日本撤退を発表した。年内に国内の販売を終了する。なお、「ロレアル パリ」のヘアケア・ヘアカラー事業は継続する。新型コロナウイルスの影響でメイクアップの需要が停滞する中での決断だ。

 同社は「2020 年、日本を含め世界中が新型コロナウイルス感染拡大という予期せぬ危機的状況に直面し、人々の日常生活や価値観、生活様式など多くの面で変化を余儀なくされ、消費者の購買行動も大きく様変わりした。そのような状況下でも、『ロレアル パリ』のヘアケア・ヘアカラーカテゴリ ーを成長軌道に乗せることができた。しかし、このような市場環境や消費トレンドに直面し、各ブランドの持続的成長をより確実なものにするためには、ポートフォリオを再構築し、限られた経営資源をより一層集中させていくことが必要であると判断するに至った」とコメントしている。

 「ロレアル パリ」は1969年に日本上陸し、50年以上日本で展開をしてきた。一方「エッシー」は2014年に日本での販売を開始。両ブランドともにドラッグストアやバラエティーショップで展開し、欧米のメイクアップブランドのトレンドをけん引してきた。しかし新型コロナウイルスに加え、最近の韓国・中国メイクの人気による影響も大きく受けた。

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「ジョニーウォーカー」がオンラインライブ開催 シティポップなどの次世代アーティスト登場

 スコッチウイスキー「ジョニーウォーカー(JOHNNIE WALKER)」は、オンラインライブ“ザ ライブハウス(The LIVE-HOUSE)”を6月18日の午後8時に公開する。制作協力したスペースシャワーTVの公式ユーチューブチャンネルで無料で視聴できる。

 シティポップの次世代シンガーソングライターとして注目される大比良瑞希、幅広いフィールドでトラックを提供するビートメーカーのSTUTSらの出演が決定している。アーティスト達の人生におけるさまざまな決断などをテーマにしたトークも行う。

 ツイッターでは抽選で3500人に“ジョニーウォーカー ブラックラベル 12年”ミニボトルが入ったギフトボックス当たるプレゼントキャンペーンを開催する。ライブ動画を見ながら、“家飲み”を楽しんでもらうためのキャンペーンだ。

 「ジョニーウォーカー」は1820年にジョン・ウォーカー(John Walker)がスコットランドの南部キルマーノックで創業し、現在は英国のディアジオ社(Diageo)が所有するウイスキーブランド。昨年創業200周年を迎え、同キャンペーンを通して音楽やファッションと連動しながら幅広い層へのブランド認知度拡大を図っている。

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トモズが「卵巣年齢」を自宅でセルフチェックできる日本初の検査キット「エフチェック」発売 計画的な妊活を実現

 ドラッグストアのトモズ(TOMOD’S)やアメリカンファーマシー(AMERICAN PHARMACY)を展開するトモズはこのほど、不妊治療の情報サイトの運営を手掛けるエフトリートメントと提携し、エフトリートメントが開発した卵巣年齢を自宅で簡単に測定できる日本初の検査キット「エフチェック(F CHECK)」(税込2万1978円)をドラッグストアとして初めて自社ECサイトトモズ&アメリカンファーマシー オンラインショップで販売した。

 「エフチェック」は病院に行くことなく、わずか0.1mL以下の血液を自宅で採って郵送するだけで簡単に卵巣に残っている卵子の数が何歳相当であるかを表す“卵巣年齢”を検査することができるキット。ウェブ上で結果を見ることできるため、感染症予防のため外出を控えたい人や小さな子どもがいて外出が難しい2人目妊活検討中のママも手軽に使うことができる。「エフチェック」では、体内に妊娠のカギとなる卵子がどれくらい残っているかを示す卵巣予備能の目安を卵巣年齢として知ることで、いつか子供が欲しいと考える女性に対して妊活を始めるタイミングや妊活方法の検討に役立てることができる。

 エフトリートメントは、多くの女性たちが出産の意志を持ちながらも不妊のリスクに気づかずに時を過ごしている実態に直面し、なるべく早い段階で病院に行き働き方や家族のあり方を考えるきっかけとなるよう、自宅で簡単に卵巣年齢をチェックできる「エフチェック」を開発した。一方トモズは4月から自社ECサイトで医療機関に行かずに自宅で健康チェックができる郵送検査の取り扱いを開始。特に、女性特有のガン検査やエクオール検査など女性の健康をサポートするラインナップを重点的に取りそろえており、首都圏のオフィスにも多く店舗を構える都市型ドラッグストアの強みを生かしてエフトリートメントとの提携に至った。

 まずは、郵送検査キットを展開しているトモズの自社ECサイトでの販売から始め、将来的には店舗での取り扱いも視野に入れる。

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ロンハーマンが「オーガニック バイ ジョンパトリック」と地産地消型のモノ作りを目指した新プロジェクト 豊島が協力

 ロンハーマン(RON HERMAN)は、ニューヨークを拠点とする「オーガニック バイ ジョンパトリック(ORGANIC BY JOHN PATRICK)」と連携した新プロジェクト「ザ ビューティフル(THE BEAUTIFUL)」を始動した。

 「オーガニック バイ ジョンパトリック」は2004年に誕生し、フェアトレードの素材を使用した、長く着られるシンプルで高品質の服を展開する。ロンハーマンでは10年に取り扱いをスタートした。

 今回の新プロジェクトでは、輸送にかかるコストや環境負荷を削減するため、デザイナーのジョン・パトリック(John Patrick)のデザインはそのままに、全て日本で製造する。素材は繊維商社の豊島の協力のもと、生産農場と紡績工場までさかのぼることができるトレーサブルオーガニックコットン糸「トゥルーコットン(TRUECOTTON)」や、廃棄食材を再利用した「フードテキスタイル(FOOD TEXTILE)」を採用。生産者の顔が見える素材で、地産地消型のモノ作りを目指す。

 アイテムはカーディガンやドレス、パンツ、スカート、スエットシャツなどで、価格帯は1万9800〜11万円。発売は8月28日を予定する。

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ファッションの名門校に通うミュージシャンMÖSHI 次世代のスター候補の素顔

 個性的な名前のMÖSHI(もし)は、ファッション界と音楽界の両方で活躍が期待される注目人物だ。ロンドンの名門セント・マーチンズを卒業後、現在はユニクロの奨学金制度でニューヨークのパーソンズ美術大学大学院に在学中。数々の賞に入選するなど、デザイナーへの道を着実に歩んでいる。また音楽活動ではフジロック「ROOKIE A GO-GO」への出演を機にレコード会社と契約を結ぶなど、多彩な才能を発揮。次世代のスター候補MÖSHIってどんな人?

WWDJAPAN(以下、WWD):MÖSHIの名前の由来は?

MÖSHI:名字と名前から1字ずつ取りました。日本語の“もし”の意味も込めています。「〇〇だったらいいな」と制作中よく考えるので、自分の活動に合っているなと。

WWD:カラフルなデザインが印象的だが、着想源は?

MÖSHI:アーティストのゲルハルト・リヒター(Gerhard Richter)や篠原有司男さんの色使いやテクスチャーが好きなので、彼らの影響は受けているかも。

WWD:デザインするうえでのこだわりは?

MÖSHI:セントマ時代は構築的なデザインが多かったけれど、パーソンズでは、自分のテキスタイルの強みは生かしつつ、服のディテールにこだわったウエアラブルなデザインに取り組んでいます。メンズにも初挑戦しています。

WWD:尊敬するデザイナーは?

MÖSHI:セントマの同級生で、「ユウショウ コバヤシ(YUSHO KOBAYASHI)」デザイナーの小林裕翔くん。彼は、入学時から今までいい意味で全然変わらず一貫して同じフィーリングを持っている、その芯の強さが好きです。

WWD:音楽活動を始めたきっかけは?

MÖSHI:セントマでは、最終学年の前に休学期間があるんです。有名ブランドでインターンをする学生が多いのですが、僕は日本で制作活動をしていました。ファッションショーは、音楽やインスタレーションなどいろいろな分野によって成立するものだから、コンセプトを表現するためにあらゆる方法を試したいと、休学期間終盤に独学で始めました。

WWD:コロナ禍で心境の変化はあった?

MÖSHI:僕はなかったですね。変わってしまったことは仕方ないと思うタイプ。現状でベストを尽くして行動するとうまくいくことが多いし、音楽ともそうやって出合えました。普段からスタジオにこもりがちだったので、環境的な変化はほぼなかったですね。でも音楽活動では変化がありました。昔は自分のことを歌うのが好きだったけれど、今は周りのことや広い視点をテーマに書いています。

WWD:5月19日に発売されたデジタルシングル「Your Name」の誕生背景は?

MÖSHI:コロナで人に会えなくなり、今まで当たり前に呼んでいた名前や存在が少しずつ記憶から遠のいていく感覚がありました。それを思い出そうとする感情や思い出せない誰かに、自分は変わっていないことを伝えたくて作りました。

WWD:MVは色を抑えたテイストで、ジャケット写真やファッションデザインとは対照的だ。今回のコンセプトは?

MOSHI:MVは、映像作家の廣賢一郎くんに任せています。「Your Name」のベースは、アーティストとダンサー、スケートボーダーの3人の物語です。彼らが思い出せそうで思い出せない人のことを考えながら日常生活を送る中で、最後に思い出した人の象徴として、アーティストが僕の肖像画を描く。廣くんは、僕の曲を違う角度から解釈して物語を作ってくれるので、毎回楽しくて。ちなみに、MVの中で僕の肖像画を描いているのは、アーティストNAZEくんです。

WWD:ちなみに今、誰の名前が思い浮かぶ?

MOSHI:小林裕翔くんですね(笑)。

WWD:今後の目標は?

MÖSHI:デザイナーとしては、いつか自分の服をリアーナ(Rihanna)に着てもらうこと。それから商品化に向けて展示会を開きたいです。ミュージシャンとしては、サマーソニックのマリンスタジアムに出演することです!

◆ MÖSHIに聞いた3つの“もし”

If 1. もし1つだけ特別な力を持てるとしたら?
ドラえもんのどこでもドア。エコノミークラスでの長時間フライトは毎回腰が痛くなるので、コンビニに行く感覚でニューヨークを行き来できると最高ですね。

If 2. もしタイムトラベルできるなら、過去と未来どっちに行く?
今が楽しいので、どちらにも行きたくないです。作品に対して「こうすればよかった」などはありますが、間違えたものはしょうがない。反省はするけれど、後悔はしないです。

If 3. もしかして初めて明かすかも!?なここだけの話。
今、僕の部屋は床が見えないくらい汚いです。あ、でもゴミ屋敷というわけじゃないですよ(笑)。卒業制作の真っ只中で生地が部屋じゅうに散乱していて......。普段はきれいです(小声)。

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三越伊勢丹が全館営業再開 6月1日から都内4店舗

 三越伊勢丹は6月1日から、都内4店舗(伊勢丹新宿本店、三越日本橋本店、三越銀座店、伊勢丹立川店)の平日全館営業を再開する。ただし、土日については宝飾・美術・アクセサリー、ラグジュアリーブランド(一部は事前予約制で営業)の売り場を休業する。営業時間については、平日、土日ともにこれまでの時短営業(1〜2時間の短縮)から通常通りに戻す。

 営業範囲拡大は、東京都による休業要請緩和を受けたもの。政府は28日、緊急事態宣言の再延長(〜6月20日)を発表。これを受けて都は、百貨店に対して土日は引き続き“生活必需品”の売り場以外の休業を求めるものの、平日は午後8時までの時短営業を認めた。

 百貨店と東京都は、売り場の営業再開の是非をめぐってせめぎ合いを続けてきた。前回の緊急事態宣言延長(5月12日)以降、三越伊勢丹は都内4店舗の衣料品やラグジュアリーブランドを含めた大部分の売り場の営業再開に動いた。だが都が百貨店だけでなく直接ラグジュアリーブランド側にも休業要請を求めたことで、5月23日からは再び休業していた。

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「フェンディ」の新作“FF ヴァーティゴ”の発売を三浦翔平や吉野北人、藤田ニコルらが祝福

 「フェンディ(FENDI)」はこのたび、新作カプセルコレクション“FF ヴァーティゴ”を発売した。アイテムはイエローとライトブルーのカラーパレットを基調に、ウィメンズとメンズのウエアからバッグ、アクセサリーまでをそろえる。米ニューヨークを拠点に活躍する、ビジュアルアーティストのサラ・コールマン(Sarah Coleman)との協業によって誕生した新モチーフ“FF ヴァーティゴ”や、FFロゴが魚眼レンズ越しに見えるような“FF フィッシュアイ”といったモチーフが特徴だ。

 コレクションの発売を記念して、大平修蔵や藤田ニコル、トリンドル玲奈、高橋愛、三吉彩花、大政絢、堀田茜、emma、三浦翔平、吉野北人、槙野智章らがSNS上でコレクションアイテムをまとって祝福した。

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大阪の百貨店、38日ぶり営業再開も 「消費意欲は相当冷え込んでいる」

 政府は28日夜、9都府県の緊急事態宣言を6月20日まで再延長すると発表した。ただ、各自治体による商業施設への休業要請は緩和に向かう。最も厳しい休業要請が出されていた大阪府の百貨店やショッピングセンター(SC)は、6月1日以降は営業エリアを衣料品などにも拡大し、平日は実質的に38日ぶりの営業再開になる見通しだ。
 
 大阪府は、百貨店やSCなど大型商業施設への休業要請を緩和し、土日は休業要請を出すが、平日は時短営業を認める。これまで独自に敷いてきた休業要請の緩和に動く。
 
 緊急事態宣言が発令された4月25日以降、大阪の百貨店は府が定める「生活必需品」のガイドラインに従い、食品および化粧品、一部の生活雑貨(雨傘やハンカチなど)を除く大部分の売り場の休業を強いられてきた。今回の緩和を受けて阪急阪神百貨店、高島屋、大丸松坂屋百貨店が、それぞれ営業範囲拡大に向け準備を進める。38日ぶりに全館営業再開が見込まれるものの、各社の受け止めは慎重だ。
 
 阪急阪神百貨店は、2つの基幹店(阪急うめだ本店、阪神梅田本店)がほぼ全館営業再開となる見通し。だが、「東京の感染者を一時上回ったり、変異株が拡大したりといったことにより大阪が負った傷跡は深い。消費マインドは相当冷え込んでいるのではないか」(同社広報)との声がこぼれる。
 
 東京では他社に先立って5月12日に4店舗(日本橋高島屋S.C.、タカシマヤタイムズスクエア、玉川高島屋S・C、立川高島屋S.C.)の衣料品などの営業再開に踏み切った高島屋も、「東京ではお客さまから大きな反響をいただいたが、大阪でもそうかは分からない」(同社広報)との見方だ。
 
 大丸心斎橋店と大丸梅田店を持つ大丸松坂屋百貨店は「(営業再開による)リバウンド消費を見込みつつ、一方で(感染状況が)もっと悪くなるということも想定にある」と慎重姿勢を崩さない。
 
 一方、ファッションの個店が軒を並べる大阪・心斎橋地区では、百貨店などの再開による波及効果を期待する声もある。同地区のある高級セレクトショップは、入店制限などの感染対策を講じながら、緊急事態宣言下でも営業を続けてきた。顧客売り上げが下支えするものの、宣言発令以降は新規客が激減した。同店のショップマネージャーは「大丸(心斎橋店)やパルコの営業中は、そこから流れてくる方が新規客になるなどの恩恵を受けていた。(商業施設の営業再開は)この一帯のショップにとってもうれしいのではないか」と口にする。

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ニューヨークの食の取り組みから学んだこと マリエが本音で語る「私の33年目のサステナブル」 Vol.15

ニューヨークでは、食からもサステナビリティを学んだ。ブルックリンでは、レストラン3店舗が共同で1頭の牛を買い、部位を分け合ったり、余った革や骨でアクセサリーなどを作たりして、話題を集めていた。

現在、家畜が排出する二酸化炭素などの温室効果ガスが地球温暖化に与える影響が問題視されている。それは動物の革を使ってファッションアイテムを生産するファッション業界にも無縁ではない。問題解決のためにビーガンを勧める動きもあるが、食糧用に育てられる動物では革が、ファッションのために育てられる動物では中身が捨てられている現実に、まず目を向けるべきだ。

大量生産型の畜産では、傷ついた革は売り物にならないという既成概念や、革を剥ぐ際のタイムロスなどさまざまな理由から、革は廃棄されている。一方ファッション業界は、若くて柔らかい革を持つ子牛などを好んで使い、中身は廃棄されている。もし両者が1つの命から肉も革も余すところなく大切に使用すれば、無駄ばかりの現状で改善される点はたくさんある。

そして、そういうことにいち早く気付き行動したニューヨーカーから受けた刺激は、私のブランド「PMD」の取り組みにつながっている。「PMD」では、毛皮の製造工場で廃棄予定だったファーを分けてもらったり、狩らなくてはいけなかった鹿などの革を使用してアイテムを制作したり、循環型で無駄のない資源の使い方を大切にしている。資源を大切にする思考とテクノロジーを組み合わせた「PMD」のデザインには驚かれることも多い。エシカルでサステナブルなモノづくりは、デザインを諦めることではない。

そもそもデザインは、問題可決のために存在する。どのような素材でアイテムを生産するか——そこから素晴らしいテイストが生まれ、さらには問題解決にもつながったら。このような“デザイン”が各方面で広がれば、さらに“サステナブルでお洒落な未来”が生まれるのではないだろうか。

今回紹介したレストラン以外に、世界ではワイルドフードレストランも話題だ。そこでは、季節の手摘みのものを提供する大切さをコンセプトに、レストランの近隣で獲れたものしか出さない。「季節外だから手に入らないものは、大量に供給できなくても大丈夫」という考え方は、ファッションの世界にも落とし込めそうだ。ファッションと食は似ている。生き方の意思表示なのだ。

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アリアナ・グランデがウエディングフォトを公開 ヴェールにはアイコンのリボンモチーフ

 不動産エージェントのダルトン・ゴメス(Dalton Gomez)との結婚を発表した歌手のアリアナ・グランデ(Ariana Grande)が26日、自身のインスタグラムに結婚式の様子を投稿した。「ヴォーグ(VOGUE)」によると2人は5月15日にカリフォルニア州モンテシートで挙式し、20人のゲストを迎えてお祝いした。

 ウエディングドレスは、「ヴェラ・ウォン(VERA WANG)」のカスタムドレスを選択。胸下で切り替えたエンパイアウエストに胸元があいたデザインで、百合の花をイメージさせる白いシルクで作られている。それにアリアナのアイコン的リボンモチーフを添えた手作りのヴェールを合わせた。ジュエリーは「ロレイン・シュワルツ(Lorraine Schwartz)」のパールとダイヤモンドが輝くイヤリングを着用した。当日のスタイリングは、スタイリストのミミ・カトレル(Mimi Cuttrell)が担当。ゴメスは「トム フォード(TOM FORD)」のタキシードを着用した。

 アリアナは2018年のニューヨーク・メトロポリタン美術館(The Metropolitan Museum of Art)によるファッション展覧会「メットガラ(MET GALA)」でも、「ヴェラ・ウォン」のカスタムドレスを着用。テーマの「Heavenly Bodies: Fashion and the Catholic Imagination(天国のボディー:ファッションとカトリックのイマジネーション)」に合わせて幻想的な装いを披露した。

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ミルボンがヘアケア製品の製造・流通情報を追跡するシステムを開発 正規品証明とアフターフォローを実現

 美容室向けヘアケア化粧品メーカーのミルボンは、ヘアケア製品の“個体認識番号”“流通情報”“商品情報"を誰でも簡単に確認できる“ミルボン トレーサビリティシステム”を開発した。製品化粧箱に記載された二次元バーコードをスマートフォンのカメラアプリなどで読み取ることでアクセスできる。6月10日に発売するグローバルヘアケアブランド「ミルボン」の新ライン“プレミアム ポジション”から運用を開始、順次対象アイテムを拡大する。このシステムによって、消費者は手にした製品の信頼性を自身で確認することができる。

 個体識別番号は、商品1つ1つに付加される23桁の固有番号。正規品である証というだけでなく、万が一製品不具合があった場合に迅速な対応が可能になる。流通情報はミルボンの工場から物流会社、販売美容室というように、製品流通経路の名称と所在が表示される。商品情報は、ブランドや商品の公式サイトにアクセスしてコンセプトや情報が確認できる。

 ブランドや高級化粧品市場における模倣品や不透明な流通経路に対する問題意識が高まる中、「自社製品に責任を持ち、消費者に安全・安心を保証することはメーカーとしての責務である」というミルボンの考えのもと開発された。同社の複数のブランドで模倣品が確認されている中、製品の製造・流通情報の追跡を可能にするシステムを開発したことで、製品パッケージを通じて、消費者に有用な情報を届ける。

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「ハニーロア」直営店が名古屋にオープン ブランド初のフレグランスカウンター設置

 スタイリングライフ・ホールディングス BCLカンパニーは、蜂蜜やナチュラル素材にこだわった化粧品&ライフスタイルブランド「ハニーロア(HONEY ROA)」の新店舗を名古屋ゲートタワーモール6階にオープンした。

 東海エリア初出店で直営店舗となる名古屋ゲートタワーモール店は、巣箱をイメージしたハニカム模様がデザインされ、内装の一部にリサイクル材などサステナブルな素材を使用。洗練されながらもナチュラルで温かみのある店舗となっている。また、ブランド初のフレグランスカウンターを設置し、6月10日発売予定の新フレグランスシリーズをいち早くラインアップ。さらに売り上げの一部は森林保全団体へ寄付するなど“サステナブル店舗”となっている。オープンを記念し、同店ではブランド人気アイテムを詰め込んだキットを数量限定で発売している。

 2018年4月にデビューした「ハニーロア」は、デリケートな日本女性の肌質に合わせた自然由来成分のほか、ほぼ全てのアイテムに北海道産アカシア蜂蜜を配合。安心・安全・手応えにこだわったブランドだ。スキンケア、ボディーケア、リップケア、ヘアケア、ハンドケア、フレグランス、フードなど幅広くそろえる。

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下北沢に新たな商業施設「リロード」がオープン “店主の顔が見える個店街”

 小田急電鉄は6月16日に、下北沢駅と東北沢駅の中間にある開発エリアに新たな商業施設「リロード(RELOAD)」を開業する(東京都世田谷区北沢3-19-20)。地域の住人や訪れる人々、異なるカルチャーをつなぐ新たな交流拠点を目指す。

 延床面積約1889平方メートルの低層分棟形式の建築で、個店が幹を連ねる路地のような構造が特徴。地上1〜2階の2フロア、全24区画で構成する。“店主の顔が見える個店街”として、下北沢のこれまでの文化を大切にし、これからの街のにぎわいを創っていくビジョンに賛同したテナントを迎える。

 16日時点では、老舗アイウエアメーカー増永眼鏡の「マスナガ1905(MASUNAGA1905)」や熊谷隆志がディレクションする書店「グレートブックス(GREAT BOOKS)」、ギャラリーを併設するカレー店「サンゾウ トーキョー(SANZOU TOKYO)」など、10区画が開業する。

 加えて施設内には2カ所のイベントスペースを設ける。エントランス付近に位置する広さ約58平方メートルのスペースでは第一回として20日までの期間、アーティストらによるZINEの展示販売およびワークショップを開催する。また、施設中程に位置する広さ約40平方メートルのスペースではモデルのマリエが手掛ける、「パスカル マリエ デマレ(PASCAL MARIE DESMARAIS)」によるポップアップイベントを開催する。

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「モスキーノ」が「セサミストリート」とコラボコレクションを発売

 イタリア発の「モスキーノ(MOSCHINO)」は5月25日、アメリカのTV番組「セサミストリート(SESAME STREET)」とのコラボレーションコレクションを発売した。公式オンラインストアと全国の「モスキーノ」店舗で扱う。

 商品は、アイコニックな“MOSCHINO”のブランドロゴに、エルモやクッキーモンスター、ビッグバード、バート、アーニーら人気キャラクターたちのイラストを合わせたカラフルなデザイン。Tシャツやセーター、カーディガン、トラックスーツ、デニムベストとクロップドジーンズのセットアップ、スニーカーなどがそろう。価格帯はトップス3万7000〜8万円、ボトムス7万2000〜15万円、ワンピース6万〜12万円、バッグ10万5000〜15万円、フォーンケース1万円。キャンペーンビジュアルには米シンガーソングライターのケイシー・マスグレイヴス(Kacey Musgraves)を起用した。

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高級ランジェリーの「ラペルラ」が化粧品を本格スタート

 イタリアの高級ランジェリーブランド「ラペルラ(LA PERLA)」が化粧品を本格スタートした。既存のフレグランスに加え、ボディーケアやスキンケア、メイクアップをラインアップし、5月27日に米国の店舗および公式ECで発売した。なお、日本での展開は予定していない。

 フレグランスは「デイリー使いできるラグジュアリー」をコンセプトに、ランジェリーなどから着想を得た8つの香りを発売。ボトルはパールをイメージしたフォルムと淡いカラーを特徴とし、価格は30mLで100ユーロ(約1万3200円)。ビーガン処方のシャワージェルやボディーバーム、ボディーセラムもそろえ、今後スクラブも仲間入りする予定だ。カラーコスメではマット仕様のリップスティック8色(各54ユーロ、約7100円)に加え、サテン仕上がりのリップバーム(52ユーロ、各6800円)やボリュームタイプのマスカラ、リキッドアイライナー(35ユーロ、約4600円)、アイブロウジェルをそろえる。なお全ての製品はサステナビリティにこだわり、レフィル対応もしている。

 同社は2019年10月にビューティ事業の子会社、ラペルラ ビューティ(LA PERLA BEAUTY)を立ち上げ、20年夏にはこれまでフレグランスを手掛けていたレブロン(REVLON)とのライセンス契約を終了させた。

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コート不振の中でコートが売れ続ける「エブール」 21-22年秋冬は60万円のカシミヤコートも企画

 サザビーリーグのウィメンズブランド「エブール(EBURE)」は2021-22年秋冬、強みのアイテムであるコートの販売に改めて力を入れる。「コロナ禍で外出機会が減った昨年も、暖冬だった一昨年も、他社がコート販売で苦戦する中で好調だった」とブランド担当者。消費者の実需志向が強まる中、コートの売れる時期は全般的に後ろ倒しになっているが、同ブランドでは9月から動き始めるといい、「10〜11月は売り上げの半分近くをコートが占める」という。

 今季は7〜8月にコートの受注会を行うとともに、9月半ばにはコートをバリエーション豊富に打ち出すイベントを実施し、販売を盛り上げる。9月のイベントの軸にする主力コートは、“スーパー120”と呼ばれる上質なウール素材を使ったダブルフェース(ガウンタイプやショート丈など3型)と、メルトン加工を施したウールのダブルフェース(2型)。どちらの素材もカシミヤのような光沢やきめの細かさがありつつ、価格はロングコートで11〜12万円台(税抜)という点が、「クオリティーに対する価格のバランスがよく、支持されている」という。

 “スーパー120”のダブルフェースはブランドとして毎年出し続けている定番人気の素材。昨年最も売れたコートも、“スーパー120”のノーカラータイプだった。同デザインは今季もポケット位置などを調整し、9万9000円で販売する。

 より上質な素材を使った高価格帯のコートも増やしている。カシミヤのヘリンボーン織りという、老舗ラグジュアリーブランドも使用するスペシャルな素材は、あえてフード付きのカジュアルなデザインに落とし込んだ。60万円という価格はブランドとしても初めて挑戦する領域という。一方で、エントリー価格の商品として、ウールの表地とジャージーの裏地を貼り合わせたコート(7万3000円)なども企画している。

 コート以外では、家で過ごす時間が増えていることを受けて、リラックス感のあるニット類を拡充。カシミヤのセーター(4万3000円)、パンツ(5万6000円)、ガウン(6万9000円)のセットアップなどをそろえる。

 「エブール」は16年秋に、コート10型を「ロンハーマン(RON HERMAN)」で販売する形でブランドをスタート、21-22年秋冬で5周年を迎える。旧サンエー・インターナショナル(現TSIホールディングス)で「ボディ ドレッシング(BODY DRESSING)」「アドーア(ADORE)」などを立ち上げてきた酒井典子が手掛けており、40〜50代前後を中心に大人の女性から支持を集めている。現在、直営店はギンザ シックスや日本橋高島屋S.C.など8店。

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三井不動産グループ、店舗運営アプリでショップスタッフ10万人の働きやすさ向上へ

 三井不動産は、三井ショッピングパーク ららぽーとや三井アウトレットパークなど、同社グループが全国で運営する約40の商業施設のショップスタッフ約10万人に向けて、店舗マネジメントアプリ「はたLuck」を導入した。これにより、「働きやすい環境と豊かなコミュニティーを創出する」取り組みである「三井ショッピングパーク Staff Circle」を開始した。

 スタッフ、テナント、商業施設をアプリでつなぐことで、情報伝達をデジタル化する。従来は施設内ポスターなどによる情報伝達に頼っていたが、アプリによってそれをリアルタイム化し、見落としなどを防ぐ。災害時の緊急連絡もアプリによって円滑化する。また、テナントごとのシフト管理や業務連絡なども同アプリ上で行えるようにし、テナントの業務効率を向上。接客やVMDなどの研修も、動画コンテンツなどにまとめてオンラインで視聴できるようにした。従業員証もデジタル化することで、労務管理の負担を軽減する。

 コロナ禍によって、働き方見直しの機運が社会全般で広がっている。特にファッションビジネスでは、コロナ禍以前から販売員のなり手不足が深刻化していたこともあり、業務改善や生産性向上は喫緊の課題となっている。

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【家飲み】「やっぱり恋だと思う。”濃い”だよ」ストレートな商品名がお客の心を掴んだのか?

 「缶入りレモンサワー(RTD)の種類が多すぎ!正直、迷う!」。各社、商品の特徴を前面に出しているが、"余計に分かりにくい"との声もある。ストレートな商品名でお客の心を掴んだのが、3月2日(火)に全国発売した「サッポロ 濃いめのレモンサワー」である。商品のイメージが湧きやすく、購入へ繋がっているのではないか。
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『や台ずし』のヨシックス、売上高は前期の5割減、連結赤字は12億。「長引くコロナ禍で田舎戦略も限界か?」

 寿司居酒屋チェーンの最大手、田舎戦略で「や台ずし」を軸に展開する株式会社ヨシックス(本社:愛知県 名古屋市、代表取締役会長兼社長:吉岡 昌成)が、2021年3月期の決算を発表した。売上高は96億9700万円、純損益は12億6900万円の赤字となった。主力業態「や台ずし」の田舎戦略でかろうじて乗り越えてきたが、もう限界か。
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高級セレクトのスペシャリストが語る「ネット時代の接客術」 エストネーション長尾愛

 現代はインターネットとスマホで何でも調べることができる。自分で調べられるようになって、人に尋ねるという機会も重要性もめっきり減った。それはアパレルやファッションの店頭の会話でも同じだ。2000年という全盛期のストリートブランドでショップスタッフとしてのキャリアをスタートし、現在はエストネーション六本木ヒルズ店のセールススペシャリストである長尾愛さんにとって、メディアやコミュニケーションの変化はどのような変化を与えたのか。接客での会話の重要性、お客様との会話を盛り上げるための情報の掴み方を聞いた。

―裏原宿ブーム全盛期に裏原宿系のブランドでショップスタッフをされていたんですね。

長尾愛さん(以下、長尾):そうです。20代前半はストリート系のショップで働いていました。中学生の頃からファッション雑誌を読み漁っていて、好きなものは全て東京にあるから、東京に行くしかない!って思ったんです。

―その気持ち分かります (笑)。どんな雑誌を読まれていましたか?

長尾:当時は「zipper」や「SEDA」「mini」ですね。高校時代はバイトしたお金で「エックスガール(X-GIRL)」「ミルク(MILK)」「ズッカ(ZUCCA)」「ツモリチサト(TSUMORICHISATO)」を買う、という感じで。念願かなって上京して、原宿にある店でスタッフ募集をしているのを見て働き始めました。メンズブランドでしたが、当時は女の子のスタッフもたくさん働いてました。

―確かに当時、ストリート系のメンズショップには女性スタッフがいました!そこからエストネーションに働くに至ったのは?

長尾:そういう店で働きつつも、年齢とともに読む雑誌、好きなブランドも変化していき、20代になると海外のハイブランドが気になっていました。特に当時好きだったのは「クリスチャン ルブタン(CHRISTIAN LOUBOUTIN)」で、休憩時間に近所のセレクトショップによく見に行っていました。そんなこともあって大人な店で働きたいなと思い、派遣会社からエストネーションが募集していることを聞き、実際に店へ足を運んで見たら好きなものが揃っていたので、すぐにお願いしました。ミーハーなんです(笑)。

―品揃えに惹かれて働き始めるのって全然アリだと思います。本格的に販売を仕事としてやっていこうと思うようになったのはいつから?

長尾:エストネーションで働くようになってからです。それまで割とカジュアルな接客で成り立っていたので、いま思えば接客とは何か右も左もわからない状態でエストネーションに入ったのです。最初のころは年下の先輩に「一度しか言わないからメモ取ってね」と厳しく指導を受けていました(笑)。でも、そのおかげで「ちゃんとしないと!」ってスイッチが入って、徐々にこの仕事が楽しくなり、外側のキャラクターも変わりました。顧客づくりや売り上げをとることが“ゲーム”のように楽しくなってきたのです。でも、最初の2年ぐらいは本当に苦労しました。

―どんなところでしょう?

長尾:まずは言葉遣い。あとは立ち振る舞いですね。お客さまが自立された大人の方たちばかりでしたので、その中でふさわしい振る舞うため、よくみんなの動きを見て真似して乗り切っていました。

―接客をする上で最初に学んだことは何ですか。

長尾:扱っているブランドがとにかく多かったので、名前を正確に覚えるためにいつもメモしていました。どの国のブランドで、デザイナーがだれで、コンセプトは…と。当時はまだそれほどインターネットも発達していなかったので、分からないから調べることも簡単ではなく…。バイヤーや勉強会で聞いたブランドの特徴やコンセプトは全部メモに書いて覚えるみたいな感じでした。

―アナログな時代でしたね。でもだからこそ、分からないことは販売員に聞こう、と店に足を運ぶきっかけにもなりました。

長尾:あのころの接客は「会話して情報を売っていた」感じでした。接客時間も長かったですし、そういったコミュニケーションを取りながら販売していたので、顧客が作りやすかったとも思います。今はお客様もある程度ネットで情報を調べてから来店しているので、接客の会話が減っているんですよね。

―体感としてどれくらい減っていると思いますか?

長尾:半分くらいかな……。でも、私なりの主観を話すことでお客様との距離が少し近づいてきます。お客さまが話に前のめりになってきて、「これを買おう」と気持ちが動く瞬間が感じ取れることも多いです。

―どうしたら、その瞬間って分かりますか?

長尾: 私の場合、毎回「自分だったから売れたのか?」と接客を振り返るようにしています。今の接客は自分じゃなくても売れたなとか、これは私だったから売れたなと常に考えるようにしています。例えば高額商品でも、丁寧に時間をかけた接客と短時間でポンと売れたものでは、接客の内容が違いますよね。それを自分の接客だけでなく、他のスタッフの接客でも見て考えています。それにお客さまの買い物の仕方にも、こだわるようになりました。

―接客を振り返るようになったきっかけは?

長尾:7~8年くらい前に、よくいらしたお客様に「当たり障りない接客だったら、自動販売機の方がいいわ」と言われたことがあり、ドキッとしたんです。その方は忙しい中で、明日着る服を今日買うこともあったほど1日に何度も来店することがある一方で、販売員にも厳しい方だったんです。さっきの言葉は「あなたはそうではない」というニュアンスを含んだ誉め言葉としていただいたのですが、とても印象に残っています。

―その方はどんなお買い物をされていたんですか?

長尾:多い時には1日に3回。週で4~5回は来店していて、質問したことに的確に答えられないと「それを答えるのがあなたの仕事でしょ」とハッキリ言われるので、みんなその方が来ると緊張しました。「あとで来るからそれまでに調べておいて」と一旦帰られるので、そこから色違い、サイズ違い、他店在庫、ご所望に似た商品をピックアップしておきました。質問に対して答えるのが遅いとNGなので、その方には大変鍛えられました。

―そんなお客様から褒められたということですね。

長尾:そうですね。そんな経験が今のベースになっているので、それも良かったと思います。でも最近の事ですが、靴をまとめて買いされた30代前後のカップルのお客様がいらしたんです。そのときの会話で、それぞれのブランドの背景や自分が見聞きしてきたブランドの情報を話していたら「お姉さん、すごく詳しいですね」と喜んでもらえて、まとめ買いされたんです。この時は「私だから売れたんだ」って思いました。

―確かに!

長尾:やっぱりお客様と話すことが大切なんですよね。でも最近はそこまでしゃべることがないというか…。もっとお客様と会話したいと思っています。

―ちょっと寂しいですね。今はネットで簡単に情報が取れるようになりましたが、ネットにない情報を身につける方法は?

長尾:経験に勝るものはないと思っています。私は海外のハイブランドが好きなので、コロナの前にはよく現地に見に行っていました。長期休暇を海外のセール期間に合わせて取ったり。セールと言っても日本と違うのでとっても楽しかった。それが情報となって、接客で話せるようになる。その代わり、たくさんお金も使いました。いずれにしろ、お客様との信頼関係や顧客づくりには会話が大切。その内容は商品軸の時もあれば、世間話的なこともあると思いますが、会話をしないとお客様との距離が縮まらないので、何か語れる情報を持つことですね。

―確かにそうですね。それで現在はセールススペシャリストという役職ですが、いつから任命されたのですか?

長尾:8年くらい前ですね。エストネーションには現在8人のスペシャリストがいて、顧客対応や顧客の維持拡大を目的としています。

―顧客の維持拡大は、それこそ新規のお客様との信頼関係がなくてなはならないですね。

長尾:私の場合は特別に顧客が多い方ではなかったのですが、顧客づくりを頑張っていたのを認めてもらい選ばれたのだと思うのです。

―どんなことをされていたんですか?

長尾:お買い上げ後にレシート出して、それに名前やその方の特徴、会話の内容とかを書いて、当日または翌日にお礼の手紙を書いています。それに売り上げも重要なので、自分の予算を日割りして目標を立てていました。

―それをコツコツと積み上げてきたから、今があるんですね。それでは最後に今後の目標をきかせてください。

長尾:プライベートでヨガをやっているのですが、ゆくゆくはこの仕事とヨガを両立したいんです。

―上手く両立できると良いですね!

長尾:この仕事を高いモチベーションで続けていくためにも、ヨガは必要だと思っています。始めたきっかけもストイックに働き過ぎて、仕事を辞めようかと思ったことがあったからなのです。それで心身のバランスをとるためにヨガを始めたのが、今は心地よくなっていて、できれば両立したいなという気持ちになりました。

―商業施設に休業要請が出るようになってから、販売員も接客一筋だけでなく、働き方の多様性を求められているのかもしれません。両方の知識を生かしながら働くことができたら良い循環になりそうです。私もヨガを始めようかな。

長尾:はい、ぜひ!気持ちと体バランスが整いますし、自分と向き合うことができるのでオススメです。

苫米地香織:服が作れて、グラフィックデザインができて、写真が撮れるファッションビジネスライター。高校でインテリア、専門学校で服飾を学び、販売員として働き始める。その後、アパレル企画会社へ転職し、商品企画、デザイン、マーケティング、業界誌への執筆などに携わる。自他ともに認める“日本で一番アパレル販売員を取材しているライター”

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ロイヤルまで! 「チキンバーガー」続々参入だけど、「苦戦しそう」な2つの理由

 チキンバーガーやフライドチキンを主力にしたチキン業態の参入が増えている。鳥貴族が「トリキバーガー」を8月に出店することを公表していたが、ロイヤルHDは、それに先駆けてフライドチキン専門店を5月29日に開店する。ヘルシー志向のトレンドに乗り、テイクアウト・デリバリーとの親和性が高い利点はあるが、「そう甘くない」と思わざるを得ない理由がある。
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「デシグアル」が大阪心斎橋店を拡張移転 “地中海”テーマにイビサ島の風景広がる

 スペイン・バルセロナ発の「デシグアル(DESIGUAL)」は、大阪心斎橋店の移転に伴い拡張リニューアルした。売り場面積は217平方メートルで、ウィメンズやメンズ、アクセサリーがそろう。2020年にグローバルで導入した、アートギャラリーをイメージした商品レイアウトを採用している。

 内装テーマは“地中海”。イビサ島やカナリア諸島などの風景写真を壁に貼り付け、天井にはライトボックスを設置した。「デシグアル」カントリーマネージャーのバラッシュ・クリザニック(Balazs Krizsanyk)は、「心斎橋にブランドレガシーを伝える新コンセプト店舗をオープンでき、とてもうれしい。パンデミックによりこのエリアの購買動向は大きく変化したが、新たな活気をもたらす店舗になるはずだ」と期待を込める。

 「デシグアル」は1984年にバルセロナで設立。2010年に日本上陸を果たし、東京・原宿と銀座に旗艦店を、名古屋、大阪、福岡などに直営店を持つ。

■デシグアル大阪心斎橋店
営業時間:11:00-20:00(当面の間)
定休日:無休
住所:大阪府大阪市中央区心斎橋筋2-2-23

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ジンズが初のサステナブル商品、植物由来のサングラス“クラシック”を5⽉27⽇に発売

 ジンズ傘下のサングラスブランドで、NIGO®が監修を務める「ジンズ アンド サン(JINS&SUN)」は、同社初となるサステナブルコレクション“クラシック”を5⽉27⽇に発売した。フレームに植物を主原料とした⽣分解性の⾼い素材を用いており、ボストン、ウエリントン、サーモントの3型9アイテムからなる。価格は各5500円。

 “クラシック”は、王道のデザインに新たな素材や技術を付与するコレクションで、デビュー作最⼤の特徴は、アイウエアに広く使われるアセテート素材よりも微⽣物による⽣分解性が⾼いバイオプラスチック“M49”を使⽤していること。“M49”はイタリアの⽼舗アイウエア⽣地メーカー、マツケリ(MAZZUCCHELLI)が開発した素材で、「環境負荷を軽減するばかりでなく、美しい光沢と透明感、滑らかな⼿触りを兼ね備える」(プレス担当者)という。

 また“クラシック”は、リサイクルしやすいよう分解できる構造を採用しており、これにより「これまでにない細やかなメンテナンスができ、結果として⻑く愛用できる」。

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「ルイ・ヴィトン」× NBA の第2弾発売 ドン・Cもデザインに参加

 「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は、北米の男子プロバスケットリーグ、ナショナル・バスケット・アソシエーション(National Basketball Association以下、NBA)とコラボレーションしたカプセルコレクション「LV×NBA」の第2弾を、5月28日から一部の直営店およびオンラインストアで発売する。同コレクションはヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)=メンズ アーティスティック・ディレクターのほか、一部商品にはカニエ・ウェスト(Kanye West)の元マネジャーとして知られるドン・C(Don C)ことドン・クロウリー(Don Crawlay)もデザイナーとして参加した。

 セカンドシーズンでは、第1弾と同じくバスケットボール選手の3つの場面“旅”“試合”“記者会見”のドレスコードをアイテムに反映。NBAのロゴをあしらったウエアやアクセサリー、アイコンバッグ“キーポル”に加え、バスケットボールやゴールリングのデザインを取り入れた商品をそろえる。

 “旅”では、リラックス感のあるスーツのカジュアルウエアを中心に、キルティングのブルゾンやパンツ、テクニカルパーカなどを用意。“試合”ではマルチカラーのメゾンの名をあしらったカジュアルなブルゾンやシャツをそろえ、“記者会見”では1990年代らしいボクシーなシルエットのブラックスーツやオーバーコートをラインナップする。また、90年代のプレーヤーたちが身につけていたジュエリーにオマージュを捧げたチェーンネックレス、NBAカルチャーを象徴するチャンピオンシップリングを彷彿とさせるリングのほか、「ルイ・ヴィトン」が初めて手掛けるバスケットボールが、実物サイズと小型のコレクターズバージョンの2種類で登場する。

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「ルイ・ヴィトン」× NBA の第2弾発売 ドン・Cもデザインに参加

 「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は、北米の男子プロバスケットリーグ、ナショナル・バスケット・アソシエーション(National Basketball Association以下、NBA)とコラボレーションしたカプセルコレクション「LV×NBA」の第2弾を、5月28日から一部の直営店およびオンラインストアで発売する。同コレクションはヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)=メンズ アーティスティック・ディレクターのほか、一部商品にはカニエ・ウェスト(Kanye West)の元マネジャーとして知られるドン・C(Don C)ことドン・クロウリー(Don Crawlay)もデザイナーとして参加した。

 セカンドシーズンでは、第1弾と同じくバスケットボール選手の3つの場面“旅”“試合”“記者会見”のドレスコードをアイテムに反映。NBAのロゴをあしらったウエアやアクセサリー、アイコンバッグ“キーポル”に加え、バスケットボールやゴールリングのデザインを取り入れた商品をそろえる。

 “旅”では、リラックス感のあるスーツのカジュアルウエアを中心に、キルティングのブルゾンやパンツ、テクニカルパーカなどを用意。“試合”ではマルチカラーのメゾンの名をあしらったカジュアルなブルゾンやシャツをそろえ、“記者会見”では1990年代らしいボクシーなシルエットのブラックスーツやオーバーコートをラインナップする。また、90年代のプレーヤーたちが身につけていたジュエリーにオマージュを捧げたチェーンネックレス、NBAカルチャーを象徴するチャンピオンシップリングを彷彿とさせるリングのほか、「ルイ・ヴィトン」が初めて手掛けるバスケットボールが、実物サイズと小型のコレクターズバージョンの2種類で登場する。

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緊急事態宣言下でもファッションをあきらめるな! 例えば着飾って日本橋で鮨

 緊急事態宣言下であってもファッションをあきらめたくない!――前回に続いて国や都の要請を守りつつ、そんな気概を実践する人たちを紹介したい。今回は“日本橋で鮨”だ。

 登場人物は、シューズブランド「ヒロシツボウチ(HIROSHI TSUBOUCHI)」のデザイナー坪内浩さん(68歳)、シチズン時計やイタリアのシューズブランド「ア・テストーニ(A.TESTONI)」のPRを務める由田企画の木村則生プロデューサー(54歳)、尾崎雄飛「サンカッケー(SUN/KAKKE)」デザイナー(41歳)の3人。向かったのは日本橋高島屋S.C.の裏手にある、1879年創業の吉野鮨本店。“トロ”という呼び名が誕生した老舗だ。

WWD:今日は3人とも、とてもクラシックな装いですね?

木村則生・由田企画プロデューサー(以下、木村):事前の打ち合わせを経て(笑)、3人とも今日は「サンカッケー」のセットアップです。

WWD:こうして着飾って集まることはよくあるんですか?

尾崎雄飛「サンカッケー」デザイナー(以下、尾崎):コロナになってからは、とんとなくなってしまいましたが、一番初めはもう7年前。ここ、吉野鮨本店にお邪魔しました。

WWD:7年前!歴史ある集いなのですね。

木村:でも、ぎゅっとすると3日くらいになってしまうのでは(笑)?

尾崎:“ブレザー縛り”で代々木公園でピクニックしたこともありましたね。

WWD:初回の“吉野鮨本店の会”は、どういったいきさつで?

木村:坪(内)さんのオススメでした。

坪内浩「ヒロシツボウチ」デザイナー(以下、坪内):もう40年も前のことですが、江戸前鮨に凝っていた時期があって、それこそ東京中の名店を食べ歩きましたが、吉野鮨本店は群を抜くプライスパフォーマンスでした!当時は先代のご主人が腕を振るっていましたね。

吉野正敏・吉野鮨本店5代目(以下、吉野):長いことごひいきいただき、ありがとうございます。

着飾るを放棄するのはさみしい

WWD:コロナによって着飾って出掛ける機会が減っています。

坪内:でも、僕はスーパーに行くときもこれなんです(笑)。真夏でもジャケットやネックウエアがないと、落ち着かなくて……。

尾崎:坪さんはちょっと特別ですが(笑)、僕もデザイナーとしてその姿勢は見習わなくてはと思っています。

木村:お2人を前に話しづらいんですが……、僕もSNSで“日々の服装”というハッシュタグを付けて写真をアップしています。これがあることで、“ちゃんとしなくちゃ”と自分に喝を入れられています。

尾崎:デザイナーって“場をつくること”も仕事だと思うんです。そうしないと着ない服ってありますし。

坪内:セレブリティーブームのころ、高級ホテルでもレストランでもTシャツ&ジーパンがかっこいいという風潮があったと思います。でも、きちっとした格好で出かける楽しみが本来はあるはず。様式美というのか。

尾崎:気分もあがりますよね?だから僕は今日をとても楽しみにしてました!

坪内:お店の方が内装やサービスまで心配りしているのに、そこに参加して一つになる自分が勝手では全体にマイナスです。

木村:確かに、着飾るを放棄するのはさみしいですよね。

尾崎:一方で、紳士服はどうしても“ねばならない”に傾倒しがち。それだと敷居が高くなってしまい、若い世代が入ってこられなくなってしまうと思うんです。

吉野:それって鮨にも通じるところがあります。場所柄、特に「入りづらい……」という声をお聞きするんですが、鮨は江戸時代のファストフード。食べる順番にルールなんてないし、好きなものを好きなだけ食べてほしいんです。

WWD:初来店する方にとって、背中を押してくれるメッセージですね。

尾崎:僕は今41歳で、先輩方と若者の“つなぎ役”だと自負しているんです。だから自身のユーチューブで、なるべく分かりやすく紳士服について解説しています。

木村:実際、コメント欄には若者とおぼしき方からの質問が多く、活性化していますよね。

坪内:僕も決して無理しているのではなくて、この格好が好きなだけなんです。それに、着飾ることはコミュニケーションのきっかけにもなります。先日、町のうどん屋で若い女性店員さんに「かわいいですね」と声を掛けられました。いくつになっても、うれしいもんですよ。

尾崎・木村:えっ、どこのうどん屋さんですか?次回の会合はそこにしましょう(笑)。

 コロナ禍で、日々“スーツが売れない”“革靴が売れない”“バッグが売れない”とニュースを伝えている。事実だし、それが仕事なのだが、どうしても気が滅入る……。3人の着飾った紳士を見て、またじっくり話を聞いて、“やっぱりファッションは楽しくなくちゃ!”と思った。

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「バービー」人形、伊藤忠が国内のライセンス権取得 人形以外のグッズ拡大

 伊藤忠商事はこのほど、米国マテル社から「バービー」の玩具以外の国内マスターライセンス権を取得した。伊藤忠は米国で最も高い人気と認知度を集める着せ替え人形である「バービー」を、これまで培ってきたブランドビジネスのノウハウを生かし、アパレルやファッション雑貨に加え、家具や食品、インテリア、家具などにも広げる考え。2021年春夏は既存のライセンシーを引き継ぎ、来年春夏から本格的に「バービー」ビジネスを拡大する。

 米国マテル社は「バービー」をファッションドールと位置づけており、調査会社NPDグループによる20年の「トップ・グローバル・トイ・プロパティ・オブ・ザ・イヤー」に選出され、米国では最も認知度の高いファッションアイコンの一つ。ダイバーシティにも力を入れており、現在は多種多彩な人種のモデルが登場している。

 「全社で推進するSDGsの観点からも取り組みの方向性が一致した」(同社広報)とし、異業種との協業やイベント、プロモーションにも積極的に取り組む。

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キャンプ人気でスノーピーク売上高6割増 1〜3月期

 スノーピークの2021年1〜3月期の業績は、売上高が前年同期比62.5%増の50億円、営業利益が5億6000万円(前年同期は400万円)、経常利益が6億3000万円(同1300万円の赤字)、純利益は同330%増の4億円だった。新型コロナウイルス感染症拡大により、密を避けたレジャーとしてキャンプ需要が世界的に上昇。通常1〜3月はキャンプのオフシーズンだが、冬キャンプの参加者増加や本格シーズンに向けた早期購買が起こり、大幅な増収増益となった。テントのエントリーモデルが大きく動いた他、アパレルも好調だった。

 日本の売上高は同1.5倍の39億5000万円だった。特に好調だったのは卸売チャネル。1月に発令された緊急事態宣言の影響を受け、都市部店舗で来店客減少が見られたものの、郊外店が好調に推移した。主要卸先のスポーツ量販店でキャンプ売り場が拡大されたのも追い風となった。

 海外各地域も前年同期を上回った。韓国は日本同様キャンプ需要が高く、ブランド認知拡大も相まって、売上高は同2倍以上の3億7000万円となった。米国は、昨年9月に設立した現地法人を拠点に実施したリテール戦略が奏功。バックパック関連や焚き火台などが人気となり、前年同期を大きく上回った。

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「ジャンポール・ゴルチエ」が6年ぶりに既製服を再開 マリンボーダーをアップデート

 「ジャンポール・ゴルチエ(JEAN PAUL GAULTIER)」は28日、6年ぶりに既製服コレクションを発売する。ブランドのECサイトと、ラグジュアリーECのエッセンス(SSENSE)で取り扱う。アイテムはゴルチエらしい “フェティッシュなセーラー”をテーマに、マリンテイストを取り入れた。価格は150〜750ユーロ(約1万9800〜9万9000円)。

 コレクションには、「パロモ スペイン(PALOMO SPAIN)」「オットリンガー(OTTOLINGER)」「ニコラ ルクール マンション(NICOLAS LECOURT MANSION)」「アラン・クロセッティ(ALAN CROCETTI)」やマーヴィン・トゥモ(Marvin M'Toumo)といったブランドやデザイナーが協力。チームとなり、意見を出し合って制作した。6月の「プライド月間」に合わせ、1990年代に活躍した2人のフランス人ゲイ・パートナーのアーティスト、ピエール&ジル(Pierre & Gilles)の肖像画を描いたTシャツなどもそろえる。ほかにも、サブカルチャーやクィア、パンクが融合したグラフィックプリントも取り入れる。

 既製服のドロップは既存のファッションカレンダー外で行う。今後多くのアーカイブやビンテージスタイル、アップサイクル、リメイクされたアイテムを取り入れていくため、独自のペースで展開する。アントワン・ガジェ(Antoine Gagey)=ジェネラル・マネジャーは、「年間6〜10回のドロップを想定し、次は10月の予定」と公表した。コレクションの広告キャンペーンにはモデルのベラ・ハディッド(Bella Hadid)などブランドと深い関わりを持つインフルエンサーらを起用し、SNSで発信する。

 「ジャンポール・ゴルチエ」は2014年以来、既製服の制作・発表を休止していた。20年1月にはデザイナーのゴルチエがパリで開催されたオートクチュールコレクションでのショーを最後に引退。引退後には、ゴルチエ自身が毎シーズンゲストクリエイターを迎えてオートクチュールを制作する新プロジェクト立ち上げた。第1弾は「サカイ(SACAI)」の阿部千登勢デザイナーをゲストに迎え、20年7月に披露する予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けて2度延期。最新情報では7月5〜8日に開催される21-22年秋冬クチュールに合わせて披露するという。

 20年9月にはグラフィック・デザイナーのフローレンス・テティエ(Florence Tetier)をクリエイティブ・ブランドディラクターに起用した。編集ディレクターとしてもブランドのソーシャルチャンネル全体のコンテンツを管理し、プロジェクトを進行している。

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「パルファム ジバンシイ」のニコラ・ドゥジェンヌが退任 数々の名品の生みの親

 「ジバンシイ(GIVENCHY)」のニコラ・ドゥジェンヌ(Nicolas Degennes)=メイクアップ アンド カラー アーティスティック ディレクターが6月30日付で退任する。ニコラは1999年から20年以上にわたり「ジバンシイ」のメイクアップ部門に携わり、唇のpHに反応して色づくリップや球体型のマスカラなど、数々の革新的でユニークな製品を生み出してきた。また4色のパウダーを1つにした“プリズム・リーブル”はブランドを代表するベストセラーとなったグローバルで人気の製品だ。独自のセンスでメイクアップとファッションの世界を融合し、リップスティックにはレザーを用いたり、限定品にはクチュールと同じ柄を取り入れたりした。

 ロマン・スピッツァー(Romain Spitzer)=パルファム ジバンシイ最高経営責任者は「20年におよぶ創意工夫に満ちたクリエイション、そして『ジバンシイ』のメイクアップラインの成功に果たした多大な貢献に謝意を表します。メゾンのチーム一同が私と思いを等しくし、彼のこれからの活躍に心からの熱いエールを贈ります」と語った。一方、ニコラは「『ジバンシイ』の斬新なメイクアップ製品を愛用して下さっているみなさまにもお礼を申し上げます。20年間という長きにわたって、信頼とともにサポートしてくれたLVMHグループにも心からの感謝の意を表します」とコメントした。

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「レディアゼル」から30代以上向けの新ライン 設立から6年、オトナになった顧客に

 バーンデストローズジャパンリミテッドのウィメンズブランド「レディアゼル(RADYAZEL)」は、30代以上向けの新ライン“レラーズ(LERASE)”を2021-21年秋冬にスタートする。 

 「レディアゼル」は主に20代の女性をターゲットに、主に都市部のファッションビルや百貨店などに20店舗を構える(21年5月現在)。“レラーズ”はその中でも阪急うめだ本店など、比較的年齢層の高い店舗に絞って、2〜3ラックほどの商品型数を展開する。

 ブランドの武器は、異素材使いや色を切り替えたデザイン性の高いワンピース。だが発足(15年)から6年が経ち、顧客も年齢を重ねた。インスタグラムのフォロワー分析では現在、26〜34歳が6割を占める。ブランドスタート時から携わる安原璢美デザイナーは、“レラーズ”の立ち上げについて、「『レディアゼル』の他にないデザインが変わらず好きだけれど、『全身をこれでコーディネートするのは抵抗が出てきた』という声も聞こえるようになった。これからもファンでいていただけるよう、彼女たちの受け皿が必要だと考えた」と話す。

 メインラインの淡いブルーやグリーンなどレディライクな色使いに対して、“レラーズ”は黒や白、グレーなどが基調で大人びた印象。レパード柄やフロッキープリントなどもアーティスティックなテイストに仕上げ、カジュアル感を抑える。価格帯は1万5000円〜2万5000円と、メインラインよりも5000〜1万円ほど高めだが、セットアップには尾州で紡績したサステナブルウール生地を使うなど付加価値を与える。

 20-21年秋冬から“レラーズ”のスタートに伴い、メインラインは型数をそのままに品番ごとの奥行き量を減らす。「以前は人気品番の在庫を積み、縦売りすることで売り上げをとってきた。だがコロナ禍でお客さまに店頭に足を運んでいただく意味に立ち返ると、鏡の前でワクワクして洋服を楽しんでいただくことが何より大事」。そのような考えの下、店頭のVMDや広告ビジュアルでは、メインラインと“レラーズ”を自由にミックスしたコーディネートでも訴求する。

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「グッチ」が愛すべきアイコニックなバッグ“グッチ ビラブド”ラインを拡充

 今年、創設100周年を迎えた「グッチ(GUCCI)」は、数ある名品の中でも世代を超えて長く愛されてきたハンドバッグを “グッチ ビラブド(Gucci Beloved)”ラインと総称した。アイコンバッグの“ジャッキー 1961”をはじめ、“グッチ ホースビット 1955”、“GGマーモント”、“ディオニュソス”は、どれもブランドを象徴する存在で、長く愛せるクラシカルなデザインで毎日に寄り添いどんなワードローブにもマッチするのが魅力。アレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)=クリエイティブ・ディレクターが、今の時代にフィットしたコンテンポラリーなデザインに再解釈しながら未来に「グッチ」のストーリーを語り続けている。

 オフィスシーンでもカジュアルでも活躍するバイカラーなども続々リリースし、さらに鮮度を高めた。今夏には3色コンビネーションの新作も登場予定。アメリカの人気トークショー番組をなぞり、今をときめくセレブリティたちがバッグを携えて登場するウィットに富んだキャンペーンにも注目だ。

セレブリティが愛用バッグを紹介する
トークショーをオンエアー

 写真家や映画監督として活躍するハーモニー・コリン(Harmony Korine)と再タッグを組み、アメリカのトーク番組のような遊び心たっぷりのキャンペーンを公開した。ホストは、番組「ザ・レイト・レイト・ショー(The Late Late Show)」の司会として知られるジェームズ・コーデン(James Corden)。ゲストに迎えられたハリウッドスターたちが、お気に入りの“グッチ ビラブド”ラインを携えて登場する。

セレブリティたちが魅せる
“グッチ ビラブド”ライン

 ミュージシャンで俳優のハリー・スタイルズ(Harry Styles)をはじめ、女優のオークワフィナ(Awkwafina)やダコタ・ジョンソン(Dakota Johnson)、シエナ・ミラー(Sienna Miller)、ダイアン・キートン(Diane Keaton)、プロテニスプレーヤーのセリーナ・ウィリアムズ(Serena Williams)ら、豪華絢爛なゲストが次々と登場。ショータイムとバックステージの様子が描かれ、軽快なジョークとシュールな展開が笑いを誘う。表舞台と舞台裏でスターの傍らにそっと寄り添う “グッチ ビラブド”ラインのバッグに注目だ。

アーカイブを再解釈した
“ジャッキー 1961”と
“グッチ ホースビット 1955”

 “ジャッキー”バッグは1961年に誕生した、ピストン型クロージャーが特徴のホーボーバッグ。当時のジェットセッターたちが愛用したことで一躍有名になった、まさに「グッチ」の代表的なアイテムだ。それをモダンにアップデートしたのが“ジャッキー 1961”である。

 ブランドを象徴するホースビットのディテールが存在感を放つ“グッチ ホースビット 1955 ”は、2020年クルーズ コレクションでデビュー。ダブルリングとバーのシンボルが光る上品なスクエアフォルムは健在。そこにショルダースタイルやトップハンドル、トートバッグなど、現代のライフスタイルにフィットする実用性を加え、多彩なバリエーションでよみがえらせた。

アレッサンドロが生んだアイコン
“GGマーモント”と“ディオニュソス”

 “GGマーモント”は、アレッサンドロが新たに生み出したライン。創設者グッチオ・グッチ(Guccio Gucci)のイニシャルアーカイブに着想を得た、ダブルGモチーフが目を引くシェブロンパターンのキルティングレザーがアイコニック。

 動植物のモチーフを取り入れるのが得意なアレッサンドロが着目したのが、ギリシャ神話に登場する神、ディオニュソスだ。ダブルタイガーヘッドのクロージャーが最大の特徴。ハードなモチーフながらクラシックなGGパターンと絶妙に融合。特にカラーアクセントを効かせたダブルフラップのスタイルに注目したい。

TEXT : CHIKAKO ICHINOI
PRODUCED BY WWDJAPAN FOR GUCCI
問い合わせ先
グッチ ジャパン クライアントサービス
0120-99-2177

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健康オタクが開発した超絶・発酵ドリンク 【爆裂!健康美容マニア道】

 1日8食、ジャンクフード漬けの超不健康児から超健康優良児へと大変身を遂げたフリーアナウンサーの名越涼。およそ15年かけて自らの体で人体実験を繰り返してきた結果、“超絶良かったもの”だけを余すことなくお伝えする。今回は名越氏が開発に携わり、こだわりが詰まった発酵ドリンクの素について。

 健康オタク生活も早15年。「どうせ口に入れるなら、キレイになれるものを」と、自分の体で人体実験しながら、これまで星の数ほど(⁉)あれやこれやと試してきた。そんな名越がどうしても欲しかったものを、ご縁があってついに開発してしまった。醗酵のプロとタッグを組み、試行錯誤を重ねること1年。健康オタクが自信を持ってお届けできるドリンクが完成した。今回はブランドプロデューサーとして、その超絶・発酵ドリンクの魅力を余すことなくお伝えしたい。

エンタメ発酵ブランド「8cco」爆誕

 「発酵で遊ぼう」がテーマのエンタメ発酵ブランド「8cco(ハッコ)」。どんなに体に良いと分かっていても、続けるの億劫だったり、なかなか実感がなかったりするとやめてしまう。だからこそ、ブランドを立ち上げる上でこだわったのは「エンタメ性」だった。化学調味料や人工甘味料、保存料などは不使用であるのはもちろんのこと、素材にこだわるのは当たり前の時代。その先にある感情体験は何か。それは、意外な素材の組み合わせによって新しい味わいや体感があること。続けることで少しずつデトックス&チャージができて、昨日よりも今日、今日よりも明日と、スッキリ新しい自分に出会えるようなトキメキが感じられること。一見、発酵とエンタメは何も関係が無いように思えるが、発酵から得られるそうした体感は、自分自身をわくわくさせるエンターテインメントのようなものであると考えた。目指すのは、「世の中、発酵で健康ジャック!」(キメ顔)そんな思いを詰め込んだ製品の第1弾として開発したのが、コーラとジンジャーエールの素である。

スパイスで覚醒!薬膳発酵コーラの素

 「飲んだ瞬間、心と体が目覚める」をコンセプトに作ったのが、薬膳発酵コーラの素“覚醒”。栄養たっぷりのはちみつに、血行促進や集中力UPが期待される八角や飛騨山椒などの薬膳スパイスを投入。幻の果実と呼ばれるじゃばらは、発酵熟成させ、抗アレルギー作用のあるナリルチンをパワーアップさせた。さらに疲労回復への期待が高い発酵黒梅なども加え、まろやかなコクと風味豊かなスパイスの黄金バランスを実現した。やる気を出したい、突破したい。そんなときにピリッと勇気と強さをくれるエナジードリンクである。サウナ後の“整う”仕上げとしても超絶おすすめ。

爽快!ハーブ入り発酵ジンジャーエールの素

 「飲んだ瞬間、心も体もリフレッシュ」をコンセプトにした、ハーブ入り発酵ジンジャーエールの素“恋する爽快感”。生姜をベースに、酵素たっぷりのルイボスや消化器官を良好に保つカモミールなど、体の土台を整えてくれるハーブを配合。さらに、強力な抗酸化作用が期待される柑橘のゆこうを加えて、後味爽やかに。注目の発酵黒はちみつは、発酵させることで善玉菌の働きを助けるグルコン酸が250倍にもなった(!)、免疫力UPにうれしいもの。体質改善したい、デトックスしたいときにオススメのこっくり甘いポカポカドリンクである。

ポエムみたいなレシピで味変を楽しむ

 2種類とも味にパンチが効いているものの、さまざまなアルコールやソフトドリンクとの相性がよく、幅広い味変が楽しめる。公式ホームページのレシピでは、趣味でコツコツ続けてきたポエマーとしての実力(⁉)を遺憾なく発揮させたタイトルにも注目してほしい(どんな願いや)。これからの季節はぜひ、クリームソーダでデトックス&スイートと欲張りなティータイムを。製品に詰め込んだワクワクが、どうかあなたの心と体に伝播しますように。最大級の愛をこめて、健康オタクより。


名越涼/フリーアナウンサー。香港出身。福井と愛知のテレビ局アナウンサーを経て独立。司会やライター、セミナー講師、企画・プロデュースなど幅広く活躍するパラレルワーカー。趣味・特技は手作り発酵食、食文化研究、ヨガ(歴15年)eスポーツと農業にも精通

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カシオ“G-MS”が女優・大政絢を起用して、初のスマホリンク搭載モデルをアピール

 カシオ計算機の女性向け時計ブランド「BABY-G」の上位ライン“G-MS(ジーミズ)”が、女優・大政絢をイメージモデルに起用して、同ライン初のスマホリンク機能搭載シリーズ“MSG-B100”を打ち出す。今なぜスマホリンクなのか?新たな機能により女性のライフスタイルはどう豊かなものになるのか?キーマンに聞いた。

「面倒な操作が不要で、
直感的に使える」

 上間卓カシオ計算機 マーケティング統括部 時計マーケティング部 部長は大政の起用について、「“G-MS”がターゲット層とする20代後半~40代の女性にとって、上品さと意志の強さを兼ね備える大政さんは憧れの存在。“G-MS”のファッション性を伝えるのにもぴったりだった」と話す。また初のスマホリンク機能については、「現代を生きる忙しい女性のため、面倒な操作が不要で、専用アプリ“BABY-Gコネクテッド”との連携で直感的に使えることを目指した」と答えた。

時刻修正やタイム&
プレイス機能が便利

 上間部長が説明するように“MSG-B100”シリーズ最大の特徴は、ブルートゥースの通信機能によって専用アプリ“BABY-Gコネクテッド”と連携できることだ。ネット上のタイムサーバーから時刻情報を取得して修正、世界中で正確な時刻を表示することができる。ホームタイム・ワールドタイムの表示も簡単に入れ替えられる。また、任意の場所でボタンを押すと位置と時間を保存しスマホでいつでも確認できるタイム&プレイス機能や、スケジュールのリマインダー機能、時計のボタン操作一つでスマホの場所を音楽で知らせる携帯電話探索機能も便利だ。

「G-SHOCK」らしい耐衝撃性や
防水性も

 “MSG-B100”シリーズは「G-SHOCK」ブランドらしく、耐衝撃性や防水性にも優れる。タフソーラー(ソーラー充電システム)を搭載し電池交換の手間を軽減する点も、メカに弱い女性にはうれしい。また新たな外装構造の開発・採用により、手首のきゃしゃな女性でも着けやすい薄型デザインを実現している。

アクティブで洗練された女性を
サポートしたい

 “MSG-B100”シリーズは知的な印象のブラックと上品なピンクゴールド、新色のライトイエローゴールドの3色展開。上間部長は、「高級感のあるメタルデザインを採用しつつも、カジュアルなスタイルにもマッチする。オフィスでもプライベートでも、シーンを選ばずに着用いただける。スマホリンク機能も、アクティブで洗練された女性をサポートしてくれるはずだ。大政さんの力も借りながら、新たなユーザーに新たな“G-MS”の魅力を伝えていきたい」と述べた。

問い合わせ先
カシオ計算機 お客様相談室
03-5334-4869

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アナタの“推し”の服はどれ? コロナ禍でも顧客売り上げ伸長「アクシーズファム」の売り方

 アイジーエーが運営するウィメンズブランド「アクシーズファム(AXES FEMME)」はこのほど、オンラインでの受注販売形式をとる新ライン“レッドレーベル(RED LABEL)”をスタートした。同ブランドの公式サイトでは現在、第7弾となるスカートの受注を受け付けている。

 フェミニン&ビンテージの色濃い世界観で、エンゲージメントの高いファンを多く獲得している同ブランド。全国のSCを中心に88店を展開するが、コロナ禍以前は店舗以外でもファンミーティングなどのイベントを実施。銀座には予約制のショールーム(現在は休止中)を構えるなど、顧客とのコミュニケーションを重視してきた。

 ブランド事業の売上高(2021年3月期)は全体としては厳しかったが、「(購買額が一定以上の)上位客の購買は前期を上回った」(佐藤亮太アイジーエー執行役員)。リアルの場での販促施策が難しくなる中、“レッドレーベル”がオンライン上で「特別感」や「共創感」を演出し、ファンの心を捉えるのに一役買っている。同ラインは20年8月にスタート。売り上げの規模は未だ限定的であるものの、佐藤執行役員は「実際にお買い上げいただいたお客さまからはとても好評。1品番で平均1000件の受注を目指していく」と手応えを口にする。

 “レッドレーベル”のファンの心をつかむ秘訣は、ブランドの中心顧客層である20歳前後、いわゆるZ世代の女性の消費マインドをうまくとらえた販売手法にある。企画から販売までの流れとしては、まず企画案の段階でファンからアンケート(SNSなど)を募り、人気だったものを公式サイトで発表、後日受注を開始する。さらにそこでも注文数が目標(おおむね最低200以上)に達した色・サイズのみが販売される。

 受注販売ページは、販売までの目標数と受注終了までの時間がリアルタイムで表示されていて、まるでクラウドファンディングのようだ。サイト全体を見渡すと、「想い」「繋がり」「皆様と作り上げた」などの言葉が散りばめられ、独自のコミュニティーを演出する。

 これまでの最高実績は、ビンテージ風の刺しゅうを施したA4サイズの合成皮革のバッグ。顧客の声を元に、フェミニンな見た目ながら、スマートフォンがぴったり収まるポケットを備えるなど実用性も重視した。これには企画案の段階で、商品化を求める3000件以上のアンケートが集まり、実際に600以上の受注があったという。

 Z世代の女性の間では“推し”がトレンドワードになっている。元々はお気に入りのアイドルなどに向けて使われていた言葉だが、その対象は一般消費にも広がっている。モノ作りの背景を知った上で「応援」「共感」の気持ちからお金を投じるという、世代特有の消費行動も見られるようになった。

 アンケート、注文という形で“応援”し、ファンだけに“推し”のアイテムが届く。そんな「アクシーズファム」の販売手法は、Z世代の女性の購買心理にダイレクトに訴えかけている。

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DD、既存店間借りで”ロメスパ”3店。酒業態でのランチ掘り起こし。

株式会社DDホールディングスの子会社、株式会社ダイヤモンドダイニング(本社:東京都港区、代表取締役社長:鹿中 一志)が、既存の「ワインホールグラマー」店舗でランチタイムを間借りして、新業態「焼きスパゲッティ ストライク」を5月にオープンさせる。
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教えて!パタゴニアさん 連載第8回 食品事業を通じて農業に“変革”をもたらす意義

 サステナビリティ先進企業のパタゴニアの担当者にその取り組みを聞く連載第8回。今回は、パタゴニアが2013年に立ち上げた食品事業「プロビジョンズ」について(日本では16年秋から販売)。オーガニック栽培された豆や野菜のスープ、フルーツがぎっしり詰まったエナジーバー、多年生穀物カーンザを世界で初めて使ったクラフトビール、天然のスモークサーモンやサバ、ムール貝など――なぜ、アウトドアブランドが食品事業に取り組むのでしょうか。連載第7回では熱心に取り組む農業について紹介しましたが、今回も引き続き農業の話をメーンに、近藤勝宏パタゴニア・プロビジョンズ・ディレクターに聞きます。

WWD:パタゴニアはなぜ食品事業を始めたのですか?

近藤勝宏パタゴニア・プロビジョンズ・ディレクター(以下、近藤):アパレル会社が食品について気遣うというのは奇妙に聞こえるかもしれませんね。私たちパタゴニアが行う全てのことと同じく“私たちは、故郷である地球を救うためにビジネスを営む”(編集部注:2018年12月に改訂された企業理念。以前の理念は“最高の製品を作り、環境に与える不必要な悪影響を抑える。そして、ビジネスを手段として環境危機に警鐘を鳴らし、解決に向けて実行する”)ことを目的にしています。創業者のイヴォン・シュイナード(Yvon Chouinard)は、「手掛けたプロジェクトの中で一番重要なものだと言える」とも語っています。

WWD:なぜ食品事業への参入が重要だったのでしょうか。

近藤:今日の地球温暖化は、もはや議論の余地のない事実です。地球の気温が上昇し続け、沿岸地域は海面上昇に直面し、海は酸性度が増して生命を支えられなくなり、多くの種が通常の生息地で繁栄できなくなっています。気候変動の原因となる温室効果ガスをもたらしている最大の原因の一つが、世界最大の産業である食品生産にあります。そしてこの業界ほど変革の必要性を緊急に感じられる分野はありません。

WWD:食品生産の問題点についてもう少し詳しく教えてください。

近藤:効率と利益を最大化する中で、現代の工業型農業は年に一度の単作、有毒な除草剤、殺虫剤と農薬、遺伝子組み換えの種と化学肥料、持続不可能なほどの水の利用に依存してきました。そしてそれにより、地球が復元するよりもはるかに速いスピードで表土は損なわれ、空気も土地も水も汚れ、さらには炭素の排出量も増えて、昨今の急激な気象の変化にも耐性を持つことができません。

WWD:表土はどのくらい失われているのでしょうか。

近藤:この150年間に世界全体で半分が失われたといわれています。私たちの食品の95%が直接的もしくは間接的に土壌に由来している中で、まさに危機的状況です。世界各地では農地から流れ出した養分によりデッドゾーンと呼ばれる酸欠状態の海域が生まれ、生物多様性の損失にも大きな影響を与えています。

WWD:工業型農業によって生産された食品を摂取するリスクも叫ばれていますね。

近藤:抗生物質と成長ホルモンを摂取した肥育場の牛、身動きの取れないケージの中で育てられた鶏、化学物質に浸された遺伝子組み換え作物、風味や栄養よりも大きさと見た目や生育率が高いものが選ばれる果物や野菜など、このようなシステムで育てられた食品は有毒化学物質によって、人間と生態系への危険性の増大、栄養価の低下などのリスクがあります。私たち自身も多大なリスクを負わなければなりません。

WWD:「プロビジョンズ」はそのようなシステムに変革をもたらすためのビジネスということ?

近藤:はい。私たちは長い間、アパレルビジネスを通じて、調達、製造、販売をどのようにすべきかを学んできました。次はそれを食品産業に応用します。水や空気、土壌を再生しながら、野生動物を保護するような方法で食品が作られるようになったら――私たちが抱えている大きな課題の解決策になると考えています。

WWD:リジェネラティブ・オーガニック農法(土壌を修復・改善しながら自然環境の回復を目指す農法)にも取り組まれていますね。

近藤:リジェネラティブ・オーガニック農法は最も注目しています。できるだけ耕すことなく、被覆作物や堆肥、輪作や牧草と放牧を基本とした飼育を行うことで、土壌を健全な状態に再生しながら、大きな作物を生み出します。土壌が回復すれば水も少なくて済むし、干ばつなどの気象の変化にも耐性ができる。収穫量が落ちにくく、たいがいは低コストになります。また、健全な土壌では光合成を通して、より多くの炭素を土壌が吸収、固定してくれることが判明してきました。このような健全な土壌を再生する農業への転換により人間が毎年放出しているくらいの炭素を土の中に隔離することができるとも言われています。

WWD:生物多様性の保全にもつながりますね。

近藤:はい。本来その土地にいるべき動物を戻すことは土壌を健全に保つことにつながります。自由に歩きまわるバッファローがいるところの草は良く育つし、根も深くはり、地球で最も優れた炭素固定システムのひとつである大草原を復元します。

ロープで養殖されるムール貝は、生育中に海水をきれいにしながら、人間にとって美味なたんぱく質を生み出します。場所を定めた選択的な魚の収穫漁法は、個体数が減少している種に害を与えることなく、真に持続可能な魚の個体群を狙うことができます。

多年生で育つ古代穀物は肥料や農薬は少なくて済むし、耕したり種を植えたりする手間も省けます。何よりも重要な特質は土壌深くまで伸びる根が水や窒素、リンを吸収するとともに土をしっかりと固定して浸食を防ぎ、干ばつにも強くなります。加えて大気中の炭素を土壌に有機物として隔離することにもつながります。

これらの方法は決して新しいものではありません。得てして昔ながらの知恵や自然サイクルに寄り添った方法です。そして、そのようにして作られた食べ物には多くの利点があります。とてもおいしく、栄養価が高く、人々の健康に良いもの。さらには環境を再生して、生物多様性を促進して地球を救えるかもしれないものなのです。

WWD:パタゴニアはアパレルビジネスを通じて、長年環境や社会問題に警鐘を鳴らしつづけてきました。次は食を通じて警鐘を鳴らすと。

近藤:私たちが今経験しているパンデミックは地球からの警告のように聞こえます。果たして今までのように、まるで無限に存在するかのように地球資源を使い、大量に物を生産し消費するようなライフスタイルを止められるか――大きな変化を求められるでしょう。
けれど、人間は食べることだけはやめることができません。さまざまなシステムがいったんリセットされたこのタイミングで、生きるうえで欠かせない食の生産方法や私たちの日々の一食一食をより思いやりをもった、愛ある選択に変えていくことで、地球の抱える問題を解決していけると信じています。そして、「パタゴニア・プロビジョンズ」がその革命の一部になりたいと考えています。

答えてくれた人:近藤勝宏/パタゴニア・プロビジョンズ・ディレクター:1973年生まれ。神奈川県出身。95年、パタゴニア鎌倉ストアにパートタイムスタッフとして勤務。正社員として入社後、ストア、マーケティング部門のマネージャーを経て、2016年のプロビジョンズ上陸時に日本担当マネージャーになる。日頃からサーフィンやスノーボードなどを愛好し自然と親しみながら、仲間との有機栽培の米作りや家庭菜園などを通じて、より環境負荷の少ないライフスタイルを探求している

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から揚げより売れる? 「コロッケのころっ家」、月商700万円。「やっぱり知名度は大きい」

 ものまねで知られるタレントのコロッケがコロッケビジネスに参入して3カ月。コロッケ氏自身が経営陣に名を連ねた事業は、1号店がテイクアウトのみで月商700万円を稼ぐ。個人店、コンビニなどレッド・オーシャンのコロッケ事業だが、やはり「知名度」は大きな差別化ポイントとなっている。
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ジャイロHD、デリバリー専用で「大人のお子様ランチ」発売。ギルティ―飯で酒業態を救済。

ジャイロホールディングス子会社、株式会社ティーケーエス (本社:東京都新宿区、代表取締役:斎藤 浩司)が、デリバリー専門で総重量が最低でも1kgの「大人のお子様ランチ 裏番長」を6月3日(木)より直営店10店舗でゴーストレストランとしてスタートさせる。
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話が上手すぎる「ゴーストレストラン」の新アイデア。低投資・低リスクのカギは、異業種の出資オーナー

 ゴーストレストランを経営する仕組みにまた一つ、新しいモデルが登場した。飲食店コンサルの株式会社飲食店繁盛会(本社:東京都渋谷区、代表取締役:笠岡 はじめ)が、他2社と共同で立ち上げた「10Xキッチン」。副業したいサラリーマンを事業の出資オーナーとして参加してもらうのが、これまでにない仕組みだ。さて、それは店にとってどんな得があるのか。
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SC協会が「休業要請」の廃止・縮小求める要望書 宣言の再延長を見越して

 日本ショッピングセンター協会は26日、来月以降も再延長が見込まれる緊急事態宣言についての要望書を政府に提出した。商業施設の休業要請が6月以降も継続されると「消費者に与える不便さはもとより、テナントや施設運営者の 経営に与える影響は一層深刻なもの」になるとし、廃止または縮小を訴えた。

 同協会と日本小売業協会、不動産協会、日本ビルヂング協会連合会の連名で、西村康稔経済再生担当大臣、梶山弘志経済産業大臣、赤羽一嘉国土交通大臣に宛てて提出した。

 4月25日から4都府県で始まった緊急事態宣言は現在10都道府県に拡大し、各自治体が百貨店やショッピングセンター(SC)への休業要請を出している。各地域の感染状況や医療のひっ迫具合に応じて要請内容に差があるが、たとえば大阪府では食品と化粧品を除いた大部分の売り場が現在も休業している。すでに休業要請から1カ月以上が過ぎ、今後も延長されるとSCを運営するデベロッパーや出店するテナントへの打撃が一層深刻になる。

 要望書ではあわせて休業協力金について「実態に即した支援」を訴えた。

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細見え抜群の“ロング × ロング” コーデで夏を制す! 3つの着こなし術

 丈の長いウエア同士を組み合わせる“ロング×ロング”コーディネートの人気が続いています。ボディーラインをぼかしてくれるだけでなく、スラリと映り、肌も隠せるなど魅力がいっぱい。今回は夏にメリットの多い“ロング×ロング”コーデを着こなすうえで大事な3つのポイントをご紹介します。

 夏のロングコーデで重要なのは、軽やかで涼しげに見えること。たとえば、「アンスクリア(INSCRIRE)」は、真っ白なノースリーブ・ワンピースをキーアイテムに選び、デニムパンツと合わせました。クリーンな雰囲気のワンピースが軽快感を、裾が切りっぱなしのフレアシルエットのデニムパンツが70年代ヒッピー風を呼び込んでいるのも今年らしいスタイリングです。

“スリット入り”セットアップでリズム感を演出

 

 スリットが入ったロング丈の上下セットアップは、スタイリングをシャープに見せ、動きが出るスタイリングです。「ミューラル(MURRAL)」のセットアップは、ロングパンツの上からチュニック風のロング丈のウエアを重ねました。黒で縁取られたスリットによって動きが際立つ仕掛け。しなやかなシルエットは着心地よさげでありながら、つややかな光沢がエレガントです。シャイニーな生地が、流麗な着映えを引き立てています。

 2枚目の「ズッカ(ZUCCA)」は、全身に細かいプリーツをあしらったセットアップ。トップスのサイドに連ねたボタンの外し加減で、スリットの表情を自在に調節できる仕組みです。上下のプリーツが縦落ちのイメージを強調し、スリットとの相乗効果も発揮しています。袴風のワイルドなシルエットパンツが上半身の華奢さを引き出しました。

“シアー素材”でエアリー感をプラス

透けるシアーな素材を生かせば、ロングアイテムに軽やかさを添えられます。「チノ(CINOH)」は、黒パンツの上からシアー素材のロングスカートをレイヤード。透け感を帯びたスカートが、装いに奥行きを持たせました。さらに、身頃にたっぷりドレープを寄せたベージュのジャケットが立体感を強め、黒のスレンダー感を際立たせています。

膝丈ワンピースとマキシ丈スカートを組み合わせる「ロング×ロング」も効果的です。2枚目の「アメリ(AMERI)」は、ナチュラルな雰囲気のグリーンのワンピースと繊細なレース生地のスカートが好相性のレイヤード。ほのかに脚が透けるレーシーな素材感が涼やかな印象です。ロング丈同士のコンビネーションで縦長のイメージも強まっています。

“オールホワイト”で完成させるエフォートレスな夏ルック

 安定した人気のオールホワイトは、春夏らしい涼やかな装いに仕上がる定番のコーディネート。ノーブルさやピュアな雰囲気も引き出してくれます。「スリュー(SREU)」は白ワンピースと白デニムパンツでレイヤード。白系で統一しつつ、風合いをずらすと、深さを帯びた表情を演出できます。ノースリーブのおかげで、スレンダーなシルエットがさらに引き立っています。“腕を見せて脚を隠す”という、夏に使えるテクニックです。

 オールホワイトは清らかなイメージがあるので、ゆったりしたシルエットのレイヤードを選べば、品のあるエフォートレスな雰囲気にも仕上げられます。2枚目の「ミズイロインド(MIZUIRO IND)」は、シャツワンピースがキーアイテム。正面のボタンをあえてすべてはずして、ライトアウターのような羽織り物使いに。わずかにトーンがずれたワイドパンツと合わせて、白系の“トーン・オン・トーン”にまとめました。裾に向かって広がるシルエットがリラックスした優雅な印象も引き出しています。

 スリットやシアー素材、オールホワイトという、トレンドを取り入れた3つのアレンジで、今年らしい夏の“ロング×ロング”コーデに仕上がります。ボディーを締め付けず、風が通る涼やかな着こなしのおかげで、気持ちまでリラックスできそう。これからのサマールックで出番が多くなりそうなスタイリングです。

ファッションジャーナリスト・ファッションディレクター 宮田理江:
多彩なメディアでコレクショントレンド情報、着こなし解説、映画×ファッションまで幅広く発信。バイヤー、プレスなど業界での豊富な経験を生かし、自らのTV通版ブランドもプロデュース。TVやセミナー・イベント出演も多い

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「ナイキ」×大坂なおみのコレクション第2弾は禅を取り入れた“ゼナジー”

 「ナイキ(NIKE)」はこのほど、プロテニス選手の大坂なおみとのコラボコレクション第2弾を発表した。5月24日にナイキメンバー限定で公式ECサイトとアプリで発売し、6月17日に一般販売を開始する。

 大坂選手のデザインパートナーであるカーリー・エリス(Carly・Ellis)=ナイキ・シニア・アパレル・デザイナーは、発売に合わせて行われたメディア向け発表会で「今回のコンセプトは禅とエネルギーを掛け合わせた“ゼナジー”。強さや情熱、優しさなど大坂選手の持つ多様な面を大胆なシルエットと優しい素材で表現した」と解説した。

 アイテムは大坂選手からの「誰にとっても着やすいデザインに」という意見を受け、Tシャツ(税込4950円)やショーツ(同1万1000円)、フーディー(同1万1000円)、ボディスーツ(同8250円)など、さまざまな組み合わせが楽しめるアイテムをそろえた。アパレル以外にも全仏オープン用のスニーカー“ナイキコート エアズーム GPターボ 大坂なおみ”(同1万9250円)も登場する。大坂選手の好きな黒、白、オレンジのカラーパレットやカモ柄のグラフィックパターンを採用したほか、ファーストコレクションに引き続き彼女の名前を元にしたロゴ、ラッキー・キャットのグラフィックも一部に施した。また同社のサステナビリティプランに沿って、素材はオーガニックコットンやリサイクルポリエステル繊維を使用した。染色工程においても、水や化学薬品の使用量を削減した染色方法を採用している。

 エリスデザイナーは「大坂選手はスポーツに限らず、さまざまなフィールドで活躍する世代のロールモデルだ。世界を舞台にする自身の発信力を生かして社会正義を訴える彼女の姿勢は、このパートナーシップを意味深いものにしてくれている。彼女の洞察や意見は、各アイテムに深いストーリーを持たせてくれている」と加えた。

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花王がケミカルリサイクルPET素材を採用 「トワニー」の化粧品ボトルから

 花王はプラスチック循環社会の実現を目指す取り組みの一環として、化粧品のボトル容器に日本環境設計のグループ会社であるペットリファインテクノロジーが製造するケミカルリサイクルPET(ポリエチレンテレフタレート)素材を採用する。6月より、化粧品ブランド「トワニー(TWANY)」のボトルから順次導入していく予定だ。

 再生プラスチックを包装容器として採用するためには、品質の担保と安定供給が必要。今回、花王が化粧品ボトル容器に採用するケミカルリサイクルPETは、日本環境設計が保有するケミカルリサイクル技術(使用済みの資源を化学分解によってPET樹脂の原料に変換して再利用すること)で開発した。同技術で製造された再生PET素材は、内閣府食品安全委員会に食品容器として承認されるなど品質面でも評価を受けている。また、着色や加飾があったり、中身の剤が付着していたりする化粧品容器も、バージンPETと同等の品質を有するPET素材へのリサイクルが可能。化粧品容器を含めたあらゆるカテゴリーの使用済みPET素材がリサイクル可能になることで、再生材の安定的な供給も期待できる。

 花王では、使用済み容器を回収して化粧品PETボトル容器への水平リサイクルを実現するために、ケミカルリサイクルPET素材を使用したボトル容器の採用を順次拡大。使用済み容器の回収、再利用についての取り組みを進めていく。

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ベルリン発気鋭ブランド「GMBH」のデザイナーデュオが「トラサルディ」再生へ

 ベルリンを拠点に「ゲーエムベーハー(GMBH)」を手掛けるセルハト・イシク(Serhat Isık)とベンジャミン・A・フゼビー(Benjamin A. Huseby)が、イタリアの老舗ブランド「トラサルディ(TRUSSARDI)」のクリエイティブ・ディレクターに就任した。二人は今後、デザイン、イメージ、ブランディングのすべてを統括し、新たな方向性でブランドの再生に取り組む。デビューコレクションは、2022-23年秋冬シーズンに披露する予定だ。

 テーラリングを得意とし、ベルリンの大学でファッションを教えていたトルコ系ドイツ人のイシクと、ノルウェーとパキスタンにルーツを持ち、写真家やアーティストとして活動していたフゼビーは、16年に「ゲーエムベーハー」を設立した。18年春夏からはパリ・メンズ・ファッション・ウィークに参加し、メンズを中心にしつつもジェンダー・フルイドなコレクションを発表。ベルリンのクラブカルチャーや入り交じる文化背景の影響を受けたデザイン、デッドストックやリサイクル素材の活用したものづくり、多様性のあるキャスティングなどで知られる。就任に際して、二人は「『トラサルディ』には、伝統とまだ眠ったままの大きなポテンシャルがある。そんなブランドを新たに構築するという可能性に引かれた」とコメント。なお、今後も「ゲーエムベーハー」の活動は継続する。

 一方、1911年の創業以来ファミリー・ビジネスを続けてきた「トラサルディ」は、2019年に企業再建に定評があるアンドレア・モランテ(Andrea Morante)会長率いる投資会社のクアトロアール(QUATTROR)の傘下に入った。20年10月には、セバスチャン・スール(Sebastian Suhl)前ヴァレンティノ(VALENTINO)グローバルマーケット部門マネジング・ディレクターが最高経営責任者に就任。創業者のひ孫にあたるトマソ・トラサルディ(Tomaso Trussardi)は、会長を務めている。また、同じく創業家出身のガイア・トラサルディ(Gaia Trussardi)=クリエイティブ・ディレクターが18年4月に退任して以降、後任は指名されていなかった。

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宮脇咲良が「ケラスターゼ」ヘアケアシリーズの日本ミューズに

 パリ発のヘアケアブランド「ケラスターゼ(KERASTASE)」は、ハイトーンカラーヘアケア用シリーズ“ブロンドアブソリュ”のジャパンミューズに6月19日にHKT48を卒業する宮脇咲良を起用した。宮脇は6⽉9⽇発売の同シリーズ新ライン“シカエクストリーム”、8⽉4⽇発売の夜⽤美容液“セラム シカニュイ”の各種プロモーションに登場するほか、6⽉23⽇には宮脇公式インスタグラムでミューズ就任記念のインスタライブを開催する。

 “ブロンドアブソリュ”はハイトーンカラーヘアやブリーチヘアの悩みにアプローチするカラーケアシリーズ。IZ*ONE在籍時からハイトーンヘアを披露していた宮脇のセルフプロデュース力や存在感を評価し、今回の起用に至った。

 「以前から、『ケラスターゼ』をプライベートで愛⽤してきたので、ミューズに就任できたことを光栄に思います」という宮脇は、「髪は、⾃分らしさや作品の世界観を表現する⼤切な部分です。特にハイトーンは私にとって特別なヘアカラーです。何かに挑戦するときにハイトーンカラーにすると決意が湧いて新しい⾃分を⾒つけた気持ちになります」とコメントを寄せている。

 6⽉9⽇発売の“シカエクストリーム”はスキンケア発想の保湿成分を配合し、ブリーチを繰り返し傷んだ髪を健康的な状態に導く新ライン。ブランド初のクリーム状シャンプー“バン シカエクストリーム”(200mL、税込4070円)、集中トリートメントの“マスク シカエクストリーム”(200mL、同6380円)、スタイリング時にドライヤーなどの熱から髪を守るヒートプロテクトヘアオイル“ユイル シカエクストリーム”(100mL、同4180円)をラインアップする。

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トム フォードが環境保護団体と組んで、大量生産可能な生分解性プラスチックの開発をサポート

 トム フォード(TOM FORD)は非営利の環境保護団体ロンリー・ホエール(LONELY WHALE)とともに、レジ袋などに使われる薄膜プラスチックの代替となる、大量生産可能な新素材の開発を目的とした“トム フォード プラスチック イノベーション プライズ”を創設し、5月20日に応募受付を開始した。発明家、起業家、プラスチック汚染対策に関わる投資家を対象としたもので、募集期間は2021年10月24日まで。その後、3年間にわたって受賞者をサポートし、100万ドル(約1億円)以上の賞金を授与する。また25年までに、生分解性の製品を市場に投入する予定だ。

 審査員にはトム・フォードをはじめ、ステラ・マッカートニー(Stella McCartney)やハリウッド俳優のドン・チードル(Don Cheadle)、世界的金融機関グループの重役、エコロジー分野の起業家などが名を連ね、ミシガン州立大学のラマニ・ナラヤン(Ramani Narayan)博士ら科学技術の専門家と共に作業を進めるという。

 現在、年間約1100万tのプラスチックが海洋に流出しており、そのうち46%を薄膜プラスチックが占める。流出量は40年には2900万tに達すると見込まれ、薄膜プラスチックにはファッション業界も使用する包装用ビニールも含まれる。

 ロンリー ホエールのデューン・アイブス(Dune Ives)事務局長は、「薄膜プラスチックはわれわれの生活に入るときは一瞬だが、いつまでもごみとして存在し、完全に消えることはない。プラスチックの新たな歴史は、この“トム フォード プラスチック イノベーション プライズ”から始まる!」と話し、トム・フォードは「受賞した新技術の採用を企業・ブランドに訴えていくとともに、プラスチック汚染、特に薄膜プラスチック汚染の流れを変えるためにできることは何でもするつもりだ。手遅れになる前に、環境を救うための策を見つけなくてはならない」と述べる。

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LVMH系投資会社も出資する北欧発の人気ブランド「ガニー」が日本に本格上陸 

 デンマーク・コペンハーゲン発のファッションブランド「ガニー(GANNI)」が、日本のコンサルティング・エージェンシー、セイヤ ナカムラ2.24(SEIYA NAKAMURA 2.24 )とブランドデベロップメント契約を締結した。2021-22年秋冬シーズンから、セイヤ ナカムラ2.24が同ブランドの日本におけるPR、セールス、マーケティングを担う。

 日本ではこれまでも大手のセレクトショップが本国からの直輸入で「ガニー」の取り扱ってきたが、本格上陸の21-22年秋冬シーズンは、トゥモローランド(TOMORROWLAND)やユナイテッドアローズ(UNITED ARROWS)、エストネーション(ESTNATION)、アダム エ ロペ(ADAM ET ROPE’)、リステア(RESTIR)、伊勢丹新宿本店を含む27社での販売が決定。商品価格帯はトップス1万3000円〜4万円、ボトムス2万5000円〜7万円、ニット2万5000円〜6万円、ドレス3万円〜6万円、アウター2万5000円〜8万円。

 「ガニー」は2000年にカシミヤ製品を扱う店として創業し、09年にニコライ・レフストラップ(Nicolaj Reffstrup)とディッテ・レフストラップ(Ditte Reffstrup)夫妻がウィメンズブランドとしてリブランディング。ウエアは実用性と機能性を備えた遊び心のあるデザインや、オリジナルプリントに定評があり、環境に配慮した天然素材やリサイクル素材の活用や、オンラインでサプライヤーを公開するなど、サプライチェーンの透明性でも支持を得ている。SNSマーケティングにも優れ、ブランド着用者の画像を集めたハッシュタグ「#GanniGirls」ではインスタグラム上で6万件以上の投稿がある。コペンハーゲン・ファッション・ウイークにも参加し、コペンハーゲン、ロンドン、ニューヨークなどに店舗を構える。2017年以降、LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)傘下の投資会社Lキャタルトン(L CATTERTON)も出資している。

 日本では21-22年秋冬シーズンからセイヤ ナカムラ2.24のディレクションの元、各所でのポップアップイベントやノベルティキャンペーンを計画しているほか、日本での「#GanniGirls」のマーケティングを開始する予定だ。

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ビームスとネットフリックスがコラボ 世界初の公式アイテム発売

 ビームス(BEAMS)はネットフリックス(NETFLIX)とコラボレーションし、世界初となるネットフリックスブランド公式アイテムを5月27日に公式オンラインショップで発売する。6月8日からは北米を含む海外店舗でも順次販売する。

 今回のコラボは、“常に新しい文化を作り続け、世界中を楽しませたい”という両企業の共通した思いから実現した。アイテムはアパレルと雑貨の計13アイテム。見る側も制作チームの気分になれる“DIRECTOR”“CREW”“WATCHER”の文字をプリントしたTシャツ(税込5280円)やスエットのセットアップ(トップ、パンツともに同8250円)などのほか、飲み物やポップコーンを入れるトレイなどで、家でのネットフリックス鑑賞時間を盛り上げる。

 また27日から配信されるネットフリックスオリジナルアニメ「エデン」をモチーフにしたコレクションも同日発売する。アニメの世界観を表現したTシャツ(同5280円、キッズ同3300円〜)やエコバッグ(同4180円)など7アイテムを用意した。

 アイテムに込めた想いや製作背景について、日高正幸ビームス・ビジネスプロデュース・チーフプロデューサーと、テリー・サイ=ネットフリックス・マーケティング・パートナーシップ部門ディレクターに聞いた。

WWD:ビームス側から門を叩いたというが、最初の構想は?

日高ビームス・ビジネスプロデュース・チーフプロデューサー(以下、日高):僕はネットフリックスの大ファンで、いつかコラボしてみたいとずっと思っていたんです。会社で話が出たのは約2年前。何か一緒にできないかと漠然とした状態で声をかけました。PR戦略的な目的はありましたが、尊敬するネットフリックスと何かしたいというパッションの方が強かった。

テリー・サイ=ネットフリックス・マーケティング・パートナーシップ部門ディレクター(以下、サイ):果たしてうちのロゴを使った商品が売れるのだろうかという懸念もありました。新しいコミュニケーション方法として、ブランド化は以前から話がありましたが、準備ができていなかった。しかし、ネットフリックスは全世界の有料会員数が2億人を超え、今なら挑戦できると思いました。形のないエンターテイメントを提供してきた私たちですが、モノを通じてより愛着を持ってもらい、カルチャーを形成することが狙いです。

ネットフリックスとビームスの共通点

WWD:日高さんは具体的にネットフリックスのどんな部分に魅力を感じる?

日高:めちゃくちゃいっぱいありますよ(笑)。特にネットフリックスはサブスク系のエンタメプラットホームの中でもずば抜けて世界観を大事にしている。作品へのリスペクトがチャンネルの中から感じられるんです。誰かの表現を預かるセレクトショップの立場からしても、作品を商業的に扱わない姿勢にすごく共感できました。これまでも、自社のPRムービーを作る時に参考にするなど、間接的にさまざまな影響を受けています。

サイ:確かにクリエイターに対する気持ちは、他とは違う一番のポイントかもしれない。

WWD:世界中からコラボオファーがあったと思うが、ビームスに決めた理由は?

サイ:まず、われわれにとって日本はとても重要です。アジア圏で最初にオフィスができたのも日本ですし、われわれが扱う作品の多さやクリエイターのクオリティの高さも世界トップレベルです。その中でビームスとは「今までにない感動を世界に届けたい」という根底の哲学がとても似ていました。新しいカルチャーを作ってきた先輩であるビームスと取り組むことで、学ぶことがたくさんあると考えたのです。

WWD:アイテムの構想はどのように進んだ?

サイ:最初はアパレルに特化したアイデアでしたが、会話を積み重ねていく中で「ステイホームをいかに楽しんでもらえるか」という共通の思いにたどり着き、雑貨にまで発展しました。ビームス側からは世の中に何か面白いものを伝えたいという気持ちがすごく伝わってきて、話せば話すほど共通点が多いことに気付きました。

日高:ネットフリックスのメンバーはクリエイティブな感覚に研ぎ澄まされているので、僕らも安易に提案できない。打ち合わせ中、「滑ってるな」「まだ足りていないな」というのがわかるんです。ディテールに対してもこだわりが非常に強いので、僕たちも本気でアイデアを出しました。そういう掛け合いはとてもエキサイティングでした。

WWD:デザインでこだわったポイントは?

日高:全面的にロゴを配したのは、自己紹介の意味も込めました。タグの部分はロゴをサークル状にし、つながりを表現しました。一方でオリジナルアニメ「エデン」をテーマにしたコレクションでは、急にお互いの色を消すんです。クリエイターのタイトルを扱う時の姿勢は、いちいち話し合わなくても一致するのが面白かった。

サイ:リモコンのネットフリックスボタンをモチーフにしたTシャツもあります。これを見た時に、リモコンにボタンを埋め込む担当をしていたチームがとても喜んでいましたね。

日高:僕も家のテレビリモコンの真ん中にはネットフリックスのボタンが鎮座していて、見過ぎてロゴが消えかかっているくらいです(笑)。もう当たり前になりましたが、初めてデフォルトで埋め込まれているこのボタンを見たときはすごいマーケティングだなとびっくりしましたよね。この活動を頑張っていた人たちが喜んでくれたのは、僕たちもうれしかった。ちゃんとキャッチできていて良かったです。

WWD:6月8日からは海外店舗での販売も開始する。どんな反応を期待している?

日高:ビームスは海外での卸し先はかなり絞っています。感度の高い方との接点はありますが、ネットフリックスの規模感とは差があります。今回のコレクションテーマである“ネットフリックスを見ている人も作品を作る一員なんだ”という思いを感じてもらいたいです。

WWD:規模感の違いは気にならなかった?

サイ:私たちが考えることは、新しい文化を生み出せるか、まだ人々が感じたことのないフィーリングを作れるか。根底の伝えたいメッセージが明確であれば、最終的にジャッジするのはお客さま。今回のコラボで生まれた化学反応を世の中の人々がどう受け止めてくれるかはこれから分かることです。

日高:ネットフリックスが紹介するのであれば、知らないことでも絶対面白そうって思ってもらえる。それがシナジーです。今話を聞いていて、そういう意味で俺らもピックアップされたんだと知り、鳥肌が立ちました(笑)。僕たちもビジネスの側面と、世の中に埋もれているものを伝えていくという使命があります。実績あるものだけを店に並べていてもダメなんです。

サイ:カルチャーのフロントランナーならではの使命ですね。

WWD:今後、アパレル商品以外でのコラボレーションの可能性は?

サイ:今後も継続的なパートナシップを結んでいきます。斬新な体験とフィーリングを与えらえるかを軸に、すでにいろんなアングルでのディスカッションが始まっています。あとはお楽しみですね。

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“1%(=マイノリティー)”に込めた想い 「今週の特集お届け隊」2021年5月24日号

 毎週発行している「WWDJAPAN」は、ファッション&ビューティの潮流やムーブメントの分析、ニュースの深堀りなどを通じて、業界の面白さ・奥深さを提供しています。巻頭特集では特に注目のキーワードやカテゴリー、市場をテーマに、業界活性化を図るべく熱いメッセージを発信。ここでは、そんな特集を担当記者がざっくばらんに振り返ります。(この記事は「WWDJAPAN」2021年5月24日号からの抜粋です)

村上:徳永啓太さんに初めて会ったのは10年以上前でした。東コレの会場や展示会でデザイナーたちと親しそうに話しているのを見て、「車椅子で金髪で、この人、何者なんだろう?」というのが第一印象でした。勝手ながらファッション業界で存在感を発揮すべき人物だと思っているので、社外の方が監修する特集に挑戦しようというこの機に、お声掛けしました。

美濃島:僕も徳永さんは東コレの会場などでお見かけしていたので、今回一緒に特集を作れて、うれしかったです。僕は身内に身体や精神に障がいのある人がいないこともあり、いろいろと考えるいい機会でした。

村上:特集タイトルは徳永さんが考えたもの。「“1%”は身体的な障がいを持っている人だけを指すわけではなく、皆がある観点においてはマイノリティー。だからこそ“1%”を意識した業界になっていけたらという想いを込めています」と聞いて、「なるほど」と感心しました。

美濃島:「誰もがマイノリティーだ」には僕も共感します。ほかにも「True Colors Festival」のディレクター、金森香さんの「すぐに正解を求めなくてよくて、まず議論することが大事」という言葉に納得しました。アダプティブ・ファッションにおいては、アップデートや試行錯誤すること、そういう土壌を作ることがまず大事だなと。

村上:出来上がったモノに対してでないと、プロじゃない着る側は洋服に求めるものを言うのって難しい。だから、まず服を作らないことには、議論が始まらないよね。目の前の人たちが求める、美しくて機能的な服への欲求にデザイナーが真摯に応えているのを見て、改めてファッションには人を幸せにする力があると感じました。障がい者向けの洋服って考えちゃうとビジネスとして成立させるのは難しいけれど、搭載した機能にはお年寄りや僕たちにも便利なものが少なくない。そういった部分が広がり、身体の多様性を考える契機になればいいなと思います。

美濃島:僕自身、徳永さんと一緒に働くことで「変に構えることがナンセンスなんだ」と実感しました。

村上:今回の特集はあくまでスタート。徳永さんには今後、連載をお願いするつもりです。お楽しみに!

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「フラゲ」じゃないよ「フラガ」だよ。北関東で圧倒的人気の老舗ハンバーグファミレスは、コロナでも3億の経常利益を叩き出していた

 北関東で展開する老舗ファミレスチェーン、フライングガーデン(本社:栃木県小山市、代表取締役社長:野沢 八千万)が、渋い存在感を見せている。コロナ禍の2021年3月期は、最終黒字。経常利益も3億円弱だ。長年かけて積み重ねてきた、地元での圧倒的な知名度が強みとなっている。
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【外食市場21年4月】居酒屋、禁酒令でコロナ前比26%。従い続ければ、日本から居酒屋は無くなる!

一般社団法人日本フードサービス協会(本部:東京都港区、会長:髙岡 慎一郎)による 協会会員社を対象とした外食産業市場動向調査2021年4月度は、全体売上は対前年同月比136.7%となったが、コロナ禍前の前々年対比では80.5%にとどまり、依然としてコロナ以前より遙かに厳しい状態が続いている。
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ウォルマートが買収した“バーチャル・トライオン”の可能性 鈴木敏仁USリポート

 アメリカ在住30年の鈴木敏仁氏が、現地のファッション&ビューティの最新ニュースを詳しく解説する。ウォルマートがスタートアップ企業を買収した。小売業の巨人がが着目した新しいテクノロジーとは何か。

 ウォルマート(WALMART)がバーチャル試着技術を開発するジーキット(ZEEKIT)を買収すると発表した。金額などの買収詳細は不明。ジーキットはイスラエルに本拠を置くスタートアップで、昨年中にトミーヒルフィガー(TOMMY HILFIGER)とアディダス(ADIDAS)、今年の3月末にはファーフェッチ(FARFETCH)と提携しており、業界では名前が出始めたばかりの企業である。

 ウォルマートは高価格帯PB(プライベートブランド)の「フリーアッセンブリー(FREE ASSEMBLY)」と「スクープ(SCOOP)」をてこ入れするために、著名なファッションデザイナーのブランドン・マックスウェル(Brandon Maxwell)氏と3月に契約している。マックスウェル氏はサックス・フィフス・アベニュー(SAKS FIFTH AVENUE)やニーマンマーカス(NEIMAN MARCUS)といった高級百貨店と取り引きがあり、ウォルマートとの契約は業界の耳目を集めた。

 ウォルマートの目的はもちろん高級百貨店並みのファッションを売ることではない。ウォルマートというディスカウント企業が持っているプライスレンジの高価格帯にマックスウェル氏の力を借りてトレンディでリーズナブルな商品を開発するためだ。

 今回のジーキットの買収はこの衣料強化戦略の一環だろう。低価格帯の実用衣料にバーチャル試着は必要ないのだ。

服だけでなく化粧品、メガネ、靴、インテリアまで

 今回の執筆にあたって分かりやすいように“バーチャル試着”と訳したが、オリジナルの英語はバーチャル・トライオン(virtual try on)で、これは実は衣料品に限らない。バーチャル・トライオンという表現が使われる分野は、化粧品、毛染め、メガネ、アクセサリー、靴など範囲が広い。英語だと分野横断的に一言で表現できるのだが、日本語では試着やタッチアップなど分野によって変わり面倒なので、このリポートではトライオンを利用する。

 またトライオンは人間を主体に置いているのだが、部屋の中に家具を置いてコーディネイトを確認するVR技術も本質は同じである。

 さてこのVR、この数年に一気に進んでいるのが化粧品である。

 セフォラ(SEPHORA)やアルタビューティ(ULTA BEAUTY)といったチェーンストアや、ボビイブラウン(BOBBI BROWN)やメイベリン(MAYBELLINE)といったブランドメーカーもすでに利用可能としている。高級スーパーのホールフーズ・マーケット(WHOLE FOODS MARKET)も化粧品にバーチャル・トライオン技術を取り入れている。

 毛染めで導入したのがD2Cブランドとして有名なマディソン リード(MADISON REED)である。もともとデジタル端末での利用は可能だったが、4店舗あるリアル店舗に専用端末を導入して店頭でヘアカラーを試すことができるようになった。アマゾン(AMAZON)はイギリスにヘアサロンをオープンしたが、同じくヘアカラーをバーチャル・トライオンできる端末を導入している。一説によるとアマゾンはここで髪の毛の色のデータを集めて技術力を高めようとしているのだろうと言われている。

 またホームファッション分野では、EC(ネット通販)のウェイフェア(WAYFAIR)、高級キッチン用品のウィリアムズソノマ(WILLIAMS SONOMA)、世界最大手のイケア(IKEA)、ディスカウントストアのターゲット(TARGET)など、枚挙にいとまがない。

 アパレル分野での普及に時間がかかっているのは、サイズやデザインの多さと人間の体形の多様さによって、安価な実現が難しいからだと言われている。またアイテムをビジュアル化するために3Dレンダリングが必要で、専用人員を一定数雇うコストがハードルになるとされている。

 ジーキットのような企業が注目され、万単位のテクノロジー系の人員を抱えて自社開発をしているウォルマートが買収するのもそういう背景があるからだ。

ゲームチェンジャーになりうる技術

 衣料品のバーチャル・トライオンのご利益はもちろんネット通販での買い物の敷居を低くすることにある。さらに、もう一つの効果は返品率の低減だ。ECプラットフォームを提供しているショッピファイ(SHOPIFY)はバーチャル・トライオンを利用して購入するユーザーの返品率は40%低いという分析結果を公開した。衣料ECにおける返品は頭痛のタネなので削減効果が持つ価値は小さくない。

 SNSでの口コミ効果も期待できるようだ。トライオンしたユーザーは画像を共有する比率が高いため、マーケティング効果が見込めるとされている。スナップチャットやフェイスブックといったSNSプラットフォームがバーチャル・トライオンを強化しているのは相性が良いからである。

 また技術がさらに進化すれば、リアル店舗で店員が手元の自らの端末を使い、店頭にない商品をお客にバーチャル・トライオンしてもらうという時代もすぐに来るだろう。

 ウォルマートのアパレル&PB担当エグゼクティブ・バイスプレジデント、デニス・インカンデラ(Denise Incandela)氏はジーキット買収計画発表に関するプレスリリースで、バーチャル・トライオンはゲームチェンジャーだとコメントしている。

 今まさに急速に進化し始めたところで、消費者のニーズに何がどうフィットするかは手探り状態だ。それでもポテンシャルは大きいというのが業界の見方なのである。

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DDグループの「THE PUBLIC RED AKASAKA」で見た。「やはり、ノンアル(モクテル)では、お客は呼べない」

 緊急事態宣言下で酒類提供自粛が要請されているなか、飲食店ではノンアルコールビールを中心に、サワー、カクテルなど、お店ごとに工夫を凝らした「モクテル」を提供するお店が増えている。お店でアルコールが飲めないイマ、せめて雰囲気だけでも味わいたい。モクテルでお客は呼べるのか、モクテルニーズを探ってみた。
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中国の新鋭インフルエンサー9選 ファッションからビューティ、eスポーツまで網羅

 世界のラグジュアリーブランド市場をけん引する中国では、ファッションインフルエンサーたちも多大な影響力を持つ。ゴーゴーボーイ(Gogoboi)ややミスター・バッグ(包先生、Mr.Bag)ことタオ・リャン(梁韜、Tao Liang)、フィル・シャオ・バイ(Fil Xiaobai)といった初代中国インフルエンサーに加えて、若い消費者を迎え入れるべく多くの新星インフルエンサーたちが日々誕生し続けている。

 ここでは米「WWD」が選ぶ、2021年に知っておくべき中国の新鋭インフルエンサー9人を紹介する。それぞれのスタイルや個性、活躍に注目だ。

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東レ日覚社長「世界経済は2022年にコロナ前の水準に」

 東レの日覚昭廣社長は、「ワクチンの摂取が進み、コロナ禍は年内を目途に収束に向かう。2022年には世界経済はコロナ前の水準にまで戻すだろう」との見方を示した。昨年5月に発表した中期経営計画では2023年3月期に売上収益2兆6000億円、事業利益1800億円を掲げているが、「変更はない。むしろ22年3月期の期中に、上方修正の可能性すら期待している」という。都内で25日に開催した記者会見で明らかにした。

 2022年3月期(国際会計基準)の見通しは、売上収益が前期比17.4%増の2兆1200億円、事業利益は同32.9%増の1200億円、純利益は同74.7%増の800億円。「中経の数字達成のためのカギを握るのは繊維部門と炭素繊維部門」と日覚社長。ボーイングなどの大手航空機の主要部材である炭素繊維は、コロナ禍で大打撃を受け、低迷しているが、風力発電のブレードなどで需要が拡大しているという。繊維では、米国の大手アパレルからの足元の受注はコロナ前の水準に戻っているという。繊維事業のトップである三木憲一郎常務執行役員は、「地域やアイテムによって差はあるが、全般的に今年1年をかけてコロナ前の水準にまで戻っていくだろう」という。

 22年3月期の繊維部門の売上高は前期比13.4%増の8150億円、事業利益が同50.3%増の550億円の見通し。23年3月期の繊維事業の計画は売上収益が1兆300億円、事業収益が760億円を計画しており、売上高と営業利益は過去最高だった19年3月期の(売上高9743億円、営業利益729億円)を、それぞれ上回る計画になる。

 繊維の拡大の柱になるのが、リサイクルポリエステル「アンドプラス」などを柱としたサステナブル素材。「すでに縫い糸などではかなりの量を供給しており、グローバルに拡大できる余地がある。トレーサビリティー(追跡可能性)などがますます求められる中でも、こうしたリサイクルポリエステルや、植物由来のバイオポリエステルの開発を強化する。原料分野でのこうした差別化が、トレーサビリティにもつながる」という。

 一方、ウイグル問題などを始め、人権と政治の問題が経済にどう影響を与えるかという質問に対し、日覚社長は「我々としても非常に注視している。人権問題などは最終的には話し合って解決していくことになるだろう。ただ、米中間の貿易額を見ても、実際には伸びている。中国が現在も生産大国であることは現実で、一方米国も市場としての中国を注目している。大きな流れで見ると、マイナスにはならない」という見方を示した。

 新疆綿の調達に関しては、三木常務執行役員が「当社は合繊メーカーなので麺を使った製品を製造する場合は、綿花は購入しているが、原材料の調達はCSR調達基準に則って行っている」と語るにとどまった。

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「ロエベ クラフト プライズ2021」で日本人も受賞 ジョナサンが語る日本工芸とクラフトへの思い

 ロエベ財団(LOEWE FOUNDATION)が主催する第4回「ロエベ ファンデーション クラフト プライズ2021(LOEWE FOUNDATION CRAFT PRIZE2021以下、ロエベ クラフト プライズ)」が、大賞および特別賞を発表した。本年度は100カ国、2500点を超える応募があった。ロエベ財団は新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて、受賞者の発表を昨年春から延期していた。

大賞は中国人作家の「見たことがない」作品

 大賞に選ばれたのは、1989年生まれの中国人リン・ファングル(Fanglu Lin)によるコットン製の作品“シー(SHE)”だ。縦3メートル、横6メートルの巨大な壁面インスタレーションは、 中国雲南省に暮らす少数民族ペー族の女性が1000年前から継承する絞り染めと縫製技術から影響を受けている。ファングルにはトロフィーと賞金5万ユーロ(約650万円)が贈られた。ジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)=「ロエベ(LOEWE)」クリエイティブ・ディレクターは大賞作品について「包み込む雲の風景画のようで、これまで見たことがないほど素晴らしかった。過去10年でテキスタイルは進化し、工芸と現代アートの中で重要なインスピレーションソースとして存在感が強くなっているのを顕著に示している」と語った。アンダーソンが工芸に関心を持ったのは、テキスタイルデザイナーで陶芸に情熱を注いでいた祖父の影響が大きく、テキスタイルの工芸作品が大賞を受賞したことに感慨深い様子だった。

 特別賞は1979年生まれのチリ人ダビド・コルバラン(David Corvalan)と、静岡出身の陶芸作家・崎山隆之(63)の2人が受賞した。コルバランは銅線と樹脂を使った地形学的彫刻作品“デゼルティコ(DeserticoⅡ)”で、チリ・アタカマ砂漠における銅採掘産業に対する批判と人類の行動が自然にどのような危険をさらすのかを表現している。崎山の炻器の器“聴涛”は、潮の干満と海流を表面のパターンで表現し、二重壁の構造で永遠に動き続ける海を表現した。

 「ロエベ クラフト プライズ」はアンダーソンが発案し、優れた美的価値を持つ作品を生み出す職人の認知拡大とサポートを目的として16年に設立された。本年度は新たなデジタル形式の取り組み「ザ ルーム(The Room)」も公開。オンラインプラットフォームで過去115名のファイナリストの作品や作家の連絡先、ギャラリーの情報などを公開し、クラフト支援の取り組みの一環として今年から開始した。アンダーソンは「非営利で運営する『ザ ルーム』は、現代のクラフツマンシップを称え、作家やギャラリーを長期的に支援し続ける目的で設立した。昨今、人々の工芸作品に対する意識は変化しており、伝統技術を継承することの大切さを認識し始めている。世界有数の職人による作品を発見し、研究し、収集する機会を提供する場にしたい」と述べた。

日本の工芸は「世界をリードする」

 同プライズでは19年に漆作家の石塚源太が日本人初の大賞を受賞し、今回は審査員として参加。18年に特別賞を受賞した陶芸家の桑田拓郎は、「ロエベ」20-21年秋冬シーズンのウィメンズコレクションでコラボレーションしている。その他数多くの日本人がファイナリストに選出されてきたことを受けて、アンダーソンは日本の工芸に対する印象を語った。「日本は工芸の豊かな歴史があり、その技術と作品を守り続けているため極めてレベルが高い。これは陶芸や漆、テキスタイル、ガラス細工など全ての分野に当てはまる。日本はおそらく、工芸において世界をリードする使命を持っているのだろう。毎年、素晴らしい応募作品の中から選出するのは難しいのだが、崎山さんは現役の陶芸作家の中で最も重要な人物の1人なので、特別賞を贈ることにした。彼の作品にはエネルギーが満ち溢れ、唯一無二の独自性がある」。

 本年度のファイナリストの作品も新型コロナウイルスの影響により、パリ装飾芸術美術館(Musee des Arts Decoratifs)からデジタルでの展示に切り替えられた。受賞者の発表と同時に公開された映像では、3Dで映し出された同美術館の大広間で、展示会を歩き回る感覚で作品を鑑賞することができる。発表の延期やデジタル展示会に変更となったが、アンダーソンはこの1年で工芸の新たな魅力を発見したようだ。「世界で何が起ころうとも、人々は何かを作りたいという衝動を持っている。過去の作品は、時代を超越して私たちの創造力を育んでくれる。“手”から生み出される工芸のタイムレスな素晴らしさに、信じられないほど感化された。自宅にある多くの陶芸作品を改めて眺めていると、私の創造を具現化するのにとても役立っていることに気づいた」。またインタビューの最後には、コロナ終息後に楽しみにしていることについて口にした。「ヨーロッパ以外への旅行ができるようになれば、日本が最初の渡航先になるだろう。京都の樂美術館は私にとってインスピレーションを与えてくれる場所。再訪する日が待ち遠しい」。

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美容室「TAYA」がSDGsアンバサダーにトランスジェンダーのサリー楓を起用

 美容室チェーン「タヤ(TAYA)」などを展開する田谷は、2021年度のSDGsアンバサダーにトランスジェンダーのサリー楓を起用。今後、同社の企業理念“すべての人に夢と希望を与えること”を体現するため、さまざまな発信を行っていく。

 「全ての人に平等で差別のない技術やサービスを提供することは、美容室だからこそできる社会課題で、“すべての人に夢と希望を与える”という企業理念にも合致する。そうした背景から今回、アンバサダーにトランスジェンダーとして自らの生き方を発信し、社会で活躍しているサリー楓さんを迎えた。誰もが輝いて幸せになれる社会の実現に向けて“Leap(飛躍)”することをテーマに、国際社会に対して当社の姿勢を訴えかけていく」と、同社広報は話す。

 サリー楓は「これまで、人に相談することで助けられた部分がたくさんあった。美容師に相談して、見た目のアドバイスをもらい、心のケアをしてもらったこともある。定期的に通う中で、髪の話を通して『自分はこういう風に生きていいんだ』という自信を得られたり、自分の生き方を肯定してくれるような会話ができたり、貴重な経験が根底にあったからこそ、アンバサダーの話をもらってとてもうれしい。自分が発信することで何かの役に立てれば、こんなに幸せなことはない」とコメントした。

 サリー楓は、慶應義塾大学在学中に社会的な性別を変え、トランスジェンダーとして活動を開始。LGBTQに関する講演活動をはじめ、ファッションモデル、ブランディング、建築のデザインやコンサルティングなど多岐にわたり活躍。主演ドキュメンタリーフィルム「息子のままで、女子になる」で、“ロサンゼルス ダイバーシティフィルムフェスティバル2020 ベストドキュメンタリー”を受賞した。

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カリフォルニア発「ヴオリ」などを運営するアルコインターナショナルが営業事務を募集

 カリフォルニア発のアクティブウエアブランド「ヴオリ(VUORI)」などを運営するアルコインターナショナルは、商品管理を行う営業事務を募集する。取引先店舗と倉庫間の発送管理のほか、物量や納期の調整なども担う。年に数回開催する展示会やイベントでは受注管理やディスプレイの準備に加えて、当日は商品の魅力を来場者に紹介。営業のサポート役として接客の機会もあるフレキシブルなポストだ。

 アルコインターナショナルは、1971年創業。国内に新しい価値を広めることを目指して、機能性とファッション性を併せ持つ海外ブランドの輸入・販売を手掛ける。これまではシューズやバッグ、雑貨などをスポーツ用品専門店やセレクトショップなどに卸していたが、3月2日には“地球を、たのしくするお店”をコンセプトに自社店舗をオープン。ブランドの思いを新店舗から直接届け、自社ECサイトと連携させた新たな買い物体験を提案する。

募集職種
営業事務

雇用形態
正社員
※6カ月間の試用期間あり。その間、給与・待遇に変更なし

応募条件
大卒以上
商品を国内に広めることに興味がある方
スポーツやファッションに興味がある方
下記2点のいずれかを満たす方:
・PCスキルがある方
・小売・卸業界での実務経験者(職種不問/アパレル・雑貨店の掛け率・入荷後や発送、仕入れの流れが分かる方を想定)

※職種未経験、第二新卒歓迎

勤務地
大阪本社(大阪府大阪市中央区南船場3-5-8 オーク心斎橋ビル2階)
※転勤なし

給与・待遇
月給23万9500円以上+賞与年2回

※上記に加え、住宅手当(月3万円)や家族手当などを用意
※30時間分のみなし残業代(4万5940円)を含む。万が一超過した場合は別途支給

年収例
550万円(30歳・入社2年)
450万円(28歳・入社5年)

勤務時間
8:30~17:30(実働8時間)
※残業は月20時間以下

休日休暇
<年間休日128日>
完全週休2日制(土・日)
祝日
GW
夏季休暇
年末年始
有給休暇
慶弔休暇
介護休暇
産休・育休(取得実績あり)
女性管理者の登用実績あり

福利厚生
昇給年2回(7月・1月)
賞与年2回(6月・12月)
※昨年度実績5カ月分
交通費支給(月3万円まで)
社会保険完備(雇用・労災・健康・厚生年金)
時間外手当(超過分)
出張手当
役職手当
住宅手当(月3万円/規定あり)
子ども手当(子ども1人につき月1万円支給)
出産・育児支援制度(出産のタイミングで、子ども1人につき5万円支給)
健康促進手当(月1万円まで/健康に関わることに使用可/規定あり)
スキルアップ手当(月1万円まで/業務に関わる勉強をする際に使用可能)
社内禁煙
退職金あり
私服勤務OK 
社員旅行あり(沖縄、グアム、ハワイなど)

応募期間
7月7日まで

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三菱地所など大企業が出資するアートのプラットフォームが始動 勝算を代表に聞く

 3月に設立されたマグアス(MAGUS)は、現代アートに特化したプラットフォームを提供する合弁企業だ。出資企業は、寺田倉庫、三菱地所、TSIホールディングス、東急の4社。これら錚々たる企業を説得したのは、マグアスを率いる上坂真人・代表だ。同社を立ち上げた経緯や目的、活動内容、そして、なぜアートがビジネスになるのかを聞いた。

WWD:このタイミングでマグアスを立ち上げた理由と目的は?

上坂真人マグアス代表(以下、上坂):もう少し早く立ち上げる予定が、新型コロナウイルス感染拡大の影響で1年遅れた。前職のビジュアルコミュニケーション企業アマナで、アートフォトのプロジェクトを世界巡回させた際、アートに関する世界と日本の大きな差に気付いた。海外におけるアートとは、見て、語る、気楽な楽しみ。企業がアートに投資していることも強く感じた。日本で、個人にはアートの楽しみを、企業にはアートを戦略に取り入れるメリットを提供できないかと考えた。約2年前から本物のアート関連のコンテンツを提供するプラットフォームとして、50社以上にアプローチした。この活動を通して、日本でアートの存在を日常的にしたい。

WWD:日本以外でのアートの存在とはどのようなものか?

上坂:世界におけるアートとは、知的資産であり、信用、文化を支えるという意味での社会貢献のほかに、ブランディングや富裕層獲得などの意味を持つ。だから、アートとはファッションと同様の消費対象だ。富裕層マネジメント企業の調査によると、プライベートジェットで富裕層が訪れる年間イベントトップ12のうち3つが「アートバーゼル(ART BASEL)」「アート・バーゼル・マイアミ・ビーチ(ART BASEL MIAMI BEACH)」「フリーズ・ロンドン(FRIEZE LONDON)」。「フォーブス(FORBES)」誌の「世界富裕層トップ100」のほとんどがアートコレクター。アートフェアに銀行や企業が協賛するのは、富裕層ビジネスとして成立しているからだ。

WWD:マグアスの構想はいつ頃から?名前の意味は?

上坂:約3年前から。富裕層にアプローチするいいメディアがないと感じていたし、世界と日本のアートシーン、アーティストと個人、企業とアートの橋渡しをしたいと感じていた。マグアスという名前は紀元前500年前の古代イランにあったメディア王国の祭祀階級の呼称を意味する。

WWD:マグアスの企業・個人に向けての具体的な活動内容とその仕組みは?

上坂:個人に対しては、世界基準のニュースレターやウェブマガジンの配信、アートスクール開催など。また、美術館やギャラリーなどのプライベートビューイングなどを行う。企業に関しては、国際的ブランディング、富裕層および文化的消費者へ対するマーケティング、社会的文化貢献など、コンサルテーションから運営までを行う。

WWD:現代アートに特化したプラットフォームにした意図は?

上坂:日常的にアートを購入する場合、必然的に現代アートになる。なぜなら、現存しているアーティストの作品は往々にして手に届きやすい価格だから。しかし、セミナーやスクール事業などに関しては現代アートに限らず、西洋美術や日本美術、アートの歴史、アートの相続方法や保存、修繕方法など幅広く紹介するつもりだ。

WWD:どのように、寺田倉庫、三菱地所、TSIホールディングス、東急の出資を得られたか?また、各企業の役割は?

上坂:寺田倉庫は既にアートをビジネスとしているし、三菱地所はレジデンスの会員を、東急も東急文化村の会員を持っている。TSIは個人へ向けてライフスタイル提案をしようとしている。彼らには資金以外に、会員、不動産(場所)を提供してもらう。そうすることで、新たな富裕層とのつながりや新たなビジネスチャンスになるという点で魅力を感じてもらえた。

富裕層マーケティングとブランディングに欠かせないアート

WWD:今後の具体的な戦略は?

上坂:出資企業とほかの企業をつなげ、銀行の顧客に向けたスクールの開催、ラグジュアリー企業のVIPルームでコレクターに向けて世界的なアートスペシャリストによるセミナーを開催するなど、さまざまな取り組みを考えている。また、個人宅のアートのキュレーションなども行う予定だ。

WWD:アーティストの支援はどのように行うか?

上坂:日本人アーティストとアートをブランディングの一環と考える企業とつなぐことにより、世界に飛び立たせることができると思う。

WWD:ギャラリーやオークションハウス、美術館などとの協業は?

上坂:積極的に協業していくつもりだ。日本には大型のギャラリーがない。だから、企業の持っている空間を利用して新たに大型のギャラリーを作り、作品のキュレーションはギャラリーなどと協業してマグナスが行う。アートコレクターや富裕層が集まる場所にしたい。そして内覧会では、協賛企業とともにVIPの食事会などを開催する。また、美術館に関しては、世界の美術館を視野に入れており、ブライベートビューイングなどで協業するつもりだ。サザビーズ(SOTHEBY’S)やクリスティーズ(CHRISTIE’S)、フィリップス(PHILIPPS)などのオークションハウスからは、セミナーやスクールの講師として登壇してもらうことなどで協業していきたい。

WWD:ビジネスにおけるアートの役割は?

上坂:富裕層マーケティングとブランディング。その結果としてCSRが付いてくる。ファッションや音楽、スポーツ同様にアートが切り札になるはずだ。企業が10年後を考えたとき、次のマーケティング方法としてアートを取り入れて、富裕層ビジネスとして生かすべきだ。

WWD:アート後進国の日本で、どのようにアートを広めていくか?

上坂:世界のアートマーケットが拡大したのは2006年以降。世の中はどんどん変化している。日本では、アートの楽しさを教えてこなかったのが一番の問題。だが、消費者はファッションやグルメに飽き始めている。企業が資産形成や差別化を計る意味で、アートの時代が来るはずだ。アートとファッションの提案など、アートを通して新たなライフスタイルの提案をすることで、日本で日常的にアートを楽しめるようにしていきたい。

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決算書を読むべき理由とその魅力とは?【齊藤孝浩ビジネスセミナー第2弾】

 「WWDJAPAN」は、決算書からその企業の強みや課題を解説する好評連載「齊藤孝浩のファッション業界のミカタ」をベースにしたセミナーを、5月28日から隔週にわたる計4回の短期集中セミナーとして開催する。在庫最適化コンサルタントの齊藤孝浩ディマンドワークス代表に今、決算書を読むべき理由とその魅力を聞いた。


齊藤孝浩ディマンドワークス代表/ファッション流通企業の在庫最適化コンサルタント
PROFILE:(さいとう・たかひろ)1965年東京生まれ。総合商社のアパレル部門でOEM生産営業やヨーロッパブランドの日本法人立ち上げを経験した後、98年に政府の留学プログラムで渡米。新興ブランドの輸出代行を手がける。帰国後、アパレルチェーンにてバイヤー、取締役営業本部長、経営企画室長を歴任し、2004年有限会社ディマンドワークス設立。成長中ファッションチェーン向けに、在庫コントロールのための組織づくりと人財育成コンサルタントとして、これまでに20社以上の業界注目企業を支援し、うち6事業の年商100億円突破に携わっている。著書に「アパレル・サバイバル」(日本経済新聞出版)、「ユニクロ対ZARA」(日経ビジネス文庫)、「人気店はバーゲンに頼らない 勝ち組ファッション企業の新常識」(中公新書ラクレ)。ファッション流通に関するブログも随時更新中


WWD:決算書は用語の意味が理解できても、業界や業種ごとに注目すべきポイントや数値が異なり、“使いこなす”のがなかなか難しいと思います。まず、齊藤さんが決算書を読み始めたきっかけから教えてください。

齊藤孝浩ディマンドワークス代表(以下、齊藤):30代半ばにアパレルチェーンに転職し、経営幹部として受けた研修がきっかけです。チェーンストア経営専門コンサルティングの故渥美俊一先生が設立した研究団体で、ペガサスクラブというのがあるのですが、そこで渥美先生の指標と自社の数字とを照らし合わせながら、何が強みで、何が弱みかを把握したり、他社と比べて自社の効率はどうなのか、ここをどうやれば数字が改善するのかというようなことを実践的に学びました。そこで「経営効率」に興味が湧き、経営決算書だとか財務諸表の数字に目覚めました。

 その後、在庫コントロールのための組織づくりや人財育成のコンサルタントとして独立し、今に至ります。機関投資家向けの証券会社の勉強会も毎年2、3回行っているので、そこで飛んでくる質問に対して理論武装するためにも、より決算書に目を通すようになりました。

WWD:どんなところに決算書の面白みを感じますか?

齊藤:例えば、一般的に企業って大きくなると販売効率が悪くなるんです。組織運営が難しかったり、拡大を優先するから効率の悪い出店をしてしまったり、むやみに人を増やしてしまい、売上高は拡大しても、経営効率が悪化し、利益が落ちていくケースが圧倒的に多い。でも、成長企業の決算書の数字を見ていると、小手先ではなく、中長期的に、そういう事態をうまく回避していることに気付けるんです。「ユニクロ対ZARA」(2014年初版、日本経済新聞出版)にも書きましたが、ユニクロは昔から1年当たりの出店数があまり多くない代わりに、店舗を大型化していくことによって売り上げを伸ばしているんです。数字を見ることで、「ちゃんと企業の拡大と人の成長のバランスを考えてる会社だな」ということに気が付けました。すると、まるでビジネス書のストーリーを読んでるような気持ちになるわけです。

WWD:決算書からそういうことに気付けると。

齊藤:読むだけでは分からないです。数字を並べたら分かるんです。気付くためには、まず問題意識が大事ですね。決算書は堅苦しい言葉が多いですし、“自分ごと”として向き合わないと全然頭に入らないんじゃないでしょうか。
私は勤めていたアパレルチェーン企業の中で経営企画チームに入ったんです。営業担当役員でしたが、いろんな役員の混合による経営企画チームがあり、そこが勉強したことをアウトプットする場にもなりました。販売効率が低いとか、粗利率が低いとか、利益率が低いとか、人件費の比率が高いとか、1人当たりの売上高が低いとか、課題って絶対にいろいろあるはずなので、まずはその課題を特定して、他社はどうなんだろう、と考えることが“自分ごと”化の一歩だと思います。

WWD:なるほど。数字として客観視でき、成長している企業がどのように利益を確保できるかを知ることができますね。また、そことの比較によって自社の改善策も探れるということですね。

齊藤:はい。あと、自分の仕事が自社やクライアントの利益にどう貢献するのかを考える上でも、大事だと思っています。誰しも「頑張ったんだからもっと給料を上げてほしい」と思うものですが、会社の利益になるような頑張り方をしなければ、会社としても給料を上げることはできないわけです。会社の利益に自分がどれだけ貢献できているのか。自分の給料の3倍の粗利を生み出すようでなければいけない。そういうことを考える材料としても財務諸表は重要です。例えば、私はコンサルをしていますが、頂く報酬を大きく上回る利益を生み出せれば、コンサル料はクライアントにとって「費用」や「経費」ではなく、「投資」と言えます。会社やクライアントにとって、「投資」となるようなコンサルティングであるべきだと自分でも考えて仕事をしています。

WWD:経営に携わるような人だけでなく、個人の働き方を考える際にも生かせますね。企業分析をする際に、決算書以外で重視していることは何ですか?

齊藤:一つは経営ビジョンです。その会社もしくは経営者さんが、どこから来てどこへ行くのかという経営ビジョンが見えてくると、「すごいな」とか、「応援したいな」と思います。そのビジョン実現の取り組みの結果として決算が出ます。ビジョンと結果のセットで見ることが大事です。

 また、小売業に関して言うと、「売り場は経営の縮図」だと考えます。経営イズムが浸透している売り場を見ると「ここの経営者さんはすごいな」と惚れ惚れします。定点観測もよくしますし、同時期に同じブランドのお店を何店舗か見て、共通点やあえて変えている点を見たりします。あとは来店客の反応ですかね。それがある意味、全ての答えかもしれない。お客さんがわくわくしたような反応をしてるようなところは、「ちゃんとそういうふうに設計している」と分かりますし、つまらなさそうに買い物してるなら、「学ぶことは少ない」と思いますね。

WWD:齊藤さんからは常々小売りへの愛を感じます。

齊藤:インテリアショップの息子として生まれ、小さいころから接客する父の背中を見ていたからかも知れません。母親は服装学院の講師出身で、家では工業用ミシンを踏んでいました。そういう環境で育ち、1990年代、商社勤務時に出張でアメリカに行って、チェーンストアの豊かさを知りました。いい物が安く売られていて、「小売りの世界ってこういう世界であるべきだ」と。以来、どうやればそういう世界を作り出せるのか、というのが私の仕事のテーマでもあります。

WWD:成長するグローバル企業を知ることで得られるヒントはたくさんありそうです。

齊藤:自分たちより効率のいい会社を見て、「なぜなんだろう?」と好奇心が湧くじゃないですか。解決したい課題のヒントがここにあるよって感じですよね。すごい企業が何を考え、その結果が表れているのが決算書です。自社の目標やロールモデル(お手本)を見つける上で、これほど参考になる生きた教科書はありません。ぜひ皆さんにもその面白さを知ってもらいたいです。


 「WWDJAPAN」では、数字に強くなりたい若手社員から、役員や経営企画として会社経営に携わっている方まで全ての方を対象にした齊藤孝浩氏を講師に招いたビジネスセミナー。今回は、「ユニクロ」「GU」などを擁するファーストリテイリングや、「ザラ」のインディテックス、ファッションECモール大手ZOZOなどの決算報告書から成長を読み解くとともに、最新動向への見解も交え解説します。
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【期間限定!0円で読める過去記事】

「WWDJAPAN Digital」で配信する連載「ファッション業界のミカタ」の抜粋記事のバックナンバーから、今回開催のビジネスセミナーの“予習”となる回を期間限定で0円にて販売しております。セミナーご参加前にぜひご覧ください。

■Vol.01 決算書に見る最強SPA「ザラ」
■Vol.02 アパレルチェーンの代表的な収益モデル3
■Vol.06 ファッションECの雄 ZOZOの決算書から学べること
■Vol.09 EC化率アップだけでは儲からない「ユニクロ」
■Vol.18 社員全員経営をするための4つの数字
■Vol.24 ついにECと店舗の在庫が統合したインディテックス
■Vol.25 世界アパレル専門店売上高トップ10に見るチェーンストアの進化の可能性

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ユニクロと「マメ クロゴウチ」がインナーウエアでコラボ 6月18日から全18型を販売

 ユニクロは、黒河内真衣子による「マメ クロゴウチ(MAME KUROGOUCHI)」とインナーウエアや部屋着にフォーカしたコラボレーションコレクション「ユニクロ アンド マメ クロゴウチ(UNIQLO AND MAME KUROGOUCHI)」を企画し、6月18日に発売する。全18品番で、フルラインアップは国内は68店とECで取り扱い予定。一部商品は全店で販売する。発売日は国によって異なるが、グローバル展開も予定しているという。

 テーマは「女性が内側から輝くための、下着と洋服の境界線を超えるインナーウエアコレクション」。「マメ クロゴウチ」が得意とする曲線的なカッティングをネックラインなどに生かし、“エアリズム”や3Dニットをはじめとするユニクロの技術や機能性と融合したデザインとなっている。

 インナーウエアのラインアップは“ワイヤレスブラ”とショーツ、ブラトップ。価格は590〜2990円とユニクロの既存商品と同じ。ブラカップ上辺を深く滑らかな曲線にしたり、ストラップを細くしたり、ゴールドのアジャスターを使用したりすることで、繊細でラグジュアリーなムードを漂わせている。カラーは黒のほか、アイテムによってベージュ&ブラウン系で3色そろえるなど、さまざまなスキンカラーに合うようにした。服の下から見える、あるいは重ね着して見せることを前提にデザインされており、まさに下着と服の境界線をボーダーレスにするコレクションとなっている。

部屋着は3Dニットと洗練されたデザインを融合

 コロナ禍で大きく変化したライフスタイルに合わせ、部屋着やちょっとした外出にも重宝する快適な着心地のウエア類も充実している。とくに3Dニットを活用したパンツ(4990円)、セーター(3990円)、ワンピース(4990円)などは、シンプルでありつつ洗練されたデザインで、ボディーラインを美しく魅せる。他にも”エアリズム“のブラワンピース(2990円)、Tシャツ(1990円)などのカットソー類も充実。いずれも、白、黒、ベージュ、ブラウンの展開で、インナーウエアとカラーコーディネートされている。

 コラボレーションにあたって、黒河内デザイナーは「肌に一番近いところから女性を快適に、そして美しくすることはデザイナーとして一つの課題でした。様々な洋服の選択肢がある現代だからこそ、インナーの充実は私たちの毎日に欠かせない要素です。 朝起きて、まず最初に身につけるインナー。長い時間を近い距離で過ごすからこそ着心地の良いものを。女性が毎日健やかに、のびのびと日々を過ごせるようにと願いを込めて作ったコレクションです」とコメントを寄せている。

川原好恵:ビブレで販売促進、広報、店舗開発などを経て現在フリーランスのエディター・ライター。ランジェリー分野では、海外のランジェリー市場について15年以上定期的に取材を行っており、最新情報をファッション誌や専門誌などに寄稿。ビューティ&ヘルス分野ではアロマテラピーなどの自然療法やネイルファッションに関する実用書をライターとして数多く担当。日本アロマ環境協会認定アロマテラピーアドバイザー。文化服装学院ファッションマーチャンダイジング科出身

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4月のヒットランキング「アイブロウ」TOP5 ドラッグストア&バラエティーショップ&EC編

 「アイブロウ」に力を入れる人が増えている。メイクの印象の8割を決めるとも言われていて、マスク着用もあり注目を集めているカテゴリーだ。今回は、ドラッグストア「トモズ」、バラエティーショップ「プラザ(PLAZA)」、「アットコスメ(@COSME)」の店舗「アットコスメトーキョー(@COSME TOKYO)」のアイブロウのヒット製品トップ5を調査した(集計期間:2021年4月1日〜30日)。

【トモズ】
眉、目カテゴリーは伸長傾向。眉用マスカラも人気

1位「ケイト」“デザイニングアイブロウ3D”(全4種うちWEB限定1色、各1210円)
2位「エクセル」“パウダー&ペンシル アイブロウEX”(全8色、各1595円)
3位「デジャヴュ」“アイブロウカラー”(全4色、各880円)
4位「フジコ」“眉ティントSVR”(全4色、各1408円)
5位「ブロウラッシュ イーエックス」“ブロウコーティングR”(5mL、990円)

 「トモズ」の岸野彩バイヤーは「1位の『ケイト』は、不動の売上No.1。簡単に眉のグラデーションができ、ノーズシャドウも描ける使い勝手の良さがお客様に響いている。2位『エクセル』は、ペンシル、パウダー、スクリューブラシが一体になったアイブロウ。眉メイクが苦手な方もナチュラルで立体的な眉がかけると人気。3位『デジャヴュ』は、細いブラシで塗りにくい眉毛の端もしっかり色をのせられるマスカラ。ふんわり優しい印象になれると好評。4位『フジコ』は、一度塗るだけで約3日持つ眉ティント。『朝のメイクが楽になる』『一度使うと手放せない』と、リピーターも多い。5位『ブロウラッシュ イーエックス』は眉が消えない耐久アイブロウコート。余分な皮脂を吸収する皮脂くずれ防止パウダーで、描きたての眉の美しさが長持ちする』と話す。

 全体の傾向については「眉、目カテゴリーは伸長傾向。眉用マスカラは『あか抜けた印象になる』と特に好調で、ヘアカラーの色味より明るめのカラーをセレクトする傾向がある。成長傾向のアイブロウには今後も期待している」と話す。

【プラザ】
眉や目もとの色味にこだわり、メイクにアクセントをつける傾向

1位「エクセル」“パウダー&ペンシル アイブロウ(EX PD01ナチュラルブラウン)”(全8色、各1595円)
2位「デジャヴュ」“アイブロウカラー(2ナチュラルブラウン)”(全4色、各880円)
3位「ヘビーローテーション」“カラーリングアイブロウ(04ナチュラルブラウン)”(全7色、各880円)
4位「エテュセ」“アイエディションブロウマスカラ(01アッシュミルクティー)”(全4色、各1320円)
5位「フーミ―」“アイブロウパウダー(r.mレディモーヴ)”(全6色うちWEB限定1色、各1980円)

 「プラザ(PLAZA)」商品部H & B課の中野幹也課長は「1位の『エクセル』は、ロングセラーの大人気商品。ウォータープルーフで落ちにくく、ポーチに入れてもかさばらないサイズ感。ヘアカラーに合わせられるカラーバリエーションも支持されている。2位の『デジャヴュ』は極細のブラシで付けやすく、重ねてつけてもダマ・ムラにならず、初心者でもふんわり眉を簡単に演出できる。お湯でオフできる点も好評。3位『ヘビーローテーション』は、定番カラーだけでなく、流行に沿った新色が登場するため、幅広い年代から指示を集めている。4位『エテュセ』は全色アッシュ系のカラーでナチュラルなニュアンスを演出できる。ピンクやグレイなどトレンド感あるカラーや、シンプルで洗練されたパッケージも人気。5位『フーミー』は昨年、限定で登場し即完売したカラーが定番に。大人の気品や色気を演出するパープルのパレットアイブロウは新鮮で、今でも入荷と欠品を繰り返している」と語る。

 全体の傾向について「眉メイクの需要は変わらず続いている。前年比で、リップやファンデーションの売上は大きく減少する中、眉や目もとのカテゴリーの減少は最小限にとどまっている。リップで気分や印象を変えることが難しい分、眉や目もとのメイクに色味の変化をつけ、メイクを楽しむ方が増えている印象だ。差し色の入ったパレットや、ブラシなどツールの需要も以前より着実に上がってきている。アイメイクでは、10代、20代を中心にリキッドタイプのグリッターアイテムが非常に好調。目もとや下まぶたにつけ、華やかに仕上げる方が多い。色味が大きく変わるわけではないので、いつものメイクに簡単にプラスできるのも支持につながった。パウダータイプは、輝度が高いものや大粒ラメ入りのアイテムが伸長している」と明かす。

【アットコスメ】
ベストコスメアワード殿堂入り商品が上位を独占

1位「セザンヌ」“超細芯アイブロウ”(全3色、各550円)
2位「エクセル」“パウダー&ペンシル アイブロウEX”(全8色、各1595円)
3位「ヘビーローテーション」“カラーリングアイブロウ”(全7色、各880円)
4位「ケイト」“デザイニングアイブロウ3D”(全4種うちWEB限定1色、各1210円)
5位「デジャヴュ」“アイブロウカラー”(全4色、各880円)

 原田彩子「アットコスメ」リサーチプランナーは全体傾向について「1位『セザンヌ』は、眉尻の1本1本まで繊細に描ける、0.9mmの超細芯が特徴。『@cosmeベストコスメアワード2020 ベストアイブロウ』第1位を受賞している。2位の『エクセル』は『@cosmeベストコスメアワード2016 殿堂入り』、3位の『ヘビーローテーション』は『@cosmeベストコスメアワード2014 殿堂入り』、4位の『ケイト』は『@cosmeベストコスメアワード2020 殿堂入り』5位『デジャヴュ』は『@cosmeベストコスメアワード2020 上半期新作ベストアイブロウ 第1位』とベストコスメアワード受賞アイテムが上位を占める結果となった。5位『デジャヴュ』は比較的ロングセラー商品が多いアイブロウランキングの中で、発売から1年強の商品。小さめのブラシが特徴の眉マスカラで、地肌に付くことなく眉毛1本1本に塗りやすい点が高く評価されている。ムラやダマになりにくくべたつかない点、色付きの良さなども支持に繋がった」と話す。また、売上高については「アイブロウの中でも、眉マスカラが新型コロナ感染拡大前と比較しても伸長しており好調だ」とコメントした。

小竹美沙:1984年生まれ。女性誌やウェブマガジンで、ナチュラル&オーガニック&サステナブルなコト、モノ、人びとについて取材&発信中。2009年から恵比寿のファッションスクールのオフィシャルライターとして広報資料のライティングにも携わる

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ラーメン業界に新ジャンル誕生。「家系じゃなくて、”道系”って何だよ」MUGEN内山氏がラーメン事業に参入

 世界に広げることば「MOTTAINAI」を体現。"もったいない"プロジェクトを遂行する内山正宏氏(株式会社MUGEN代表取締役)が、ラーメン事業に参入。2021年5月15日(土)、東京・神田に「炭火焼濃厚中華そば 海富道(しーふーどう)以下、海富道」をオープンした。ラーメンの新ジャンル"道系ラーメン"って、何なんだ?
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アークランド、買収子会社のメキシカンを転換。BBQ人気にあやかる。

「かつや」などを展開するアークランドサービスホールディングス株式会社の子会社、株式会社ミールワークス(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:小島 一生)が、グリルレストラン「スーパーグリルブラザーズ」1号店を、東京都中央区銀座コリドー街に、6月4日(金)にオープンさせる。
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700店もあるリンガーハット。コロナで「100店閉店・100億借金」の大ナタ振るうも、今後の戦略が「お花畑」で驚いた

 長崎ちゃんぽんというユニークな商品で圧倒的な強さを誇るリンガーハット。とんかつ店などを含め、700店を展開するが、コロナでフードコートを中心に100店規模の閉店を実施。100億円の借り入れも起こした。ただ、先行きは不安だ。成長戦略が見えない上、オーナーの意向次第という体質が依然として残るからだ。
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「アレキサンダー・マックイーン」2021-22年秋冬メンズ・コレクション

 「アレキサンダー・マックイーン(ALEXANDER McQUEEN)」が2021-22年秋冬メンズ・コレクションを発表した。

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