月別: 2021年7月
居酒屋大手、なぜ息子に継がせようとするのか? 他に「適任者がいない」がホンネ?
「ハーヴェル スタジオ」2021-22年秋冬コレクション
「ハーヴェル スタジオ(HAVEL STUDIO)」が2021-22年秋冬コレクションを発表した。
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「シャネル」秋冬コレは温もりのあるカラーが奏でるハーモニー
「シャネル(CHANEL)」は8月6日、2021年秋冬メイクアップコレクションを発売する。今季は同系色の濃淡を重ねる“トーン・オン・トーン”がテーマ。温もりのあるグレー、多彩なカーキ、自然の中に存在するようなベージュや赤みのブラウンなど、絶妙に計算されたタイムレスなカラーがそろう。
アイテムは、カーキやマットなブラウン、テラコッタベージュなど4種がそろうアイペンシルと、ブロンズやシルバーなど4種のメタリックなリキッドアイカラーが目元を彩る。指先を飾るアイテムにはチョコレートブラウンやコンクリートグレーなど4種のネイルカラーをラインアップ。そのほか自然な陰影をつくるニュートラルベージュのチークカラー、ピーチがかったダスティーローズとレンガを思わせる赤のリップスティックも登場する。
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「エトロ」の過半数株式を約650億円でLVMH系投資会社が買収
LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)系の投資会社、Lキャタルトン(L CATTERTON)はエトロ(ETRO)の株式の60%を5億ユーロ(約650億円)で取得した。本件取引に近しい金融関係者が米「WWD」にこの事実を認めた。エトロ社が保有する不動産や直営店舗の一部は取引の対象外とされた。「エトロ」は世界中に約200店舗あるという。
エトロは一族経営で、これまで一貫して身売りはしないと公言していたが、今年4月には「ビジネスの将来的な成長のための環境を整えることに注力していく。このため、グループは提携の可能性などを検証している」とコメントしていた。
エトロは1968年にジェローラモ・エトロ(Gerolamo Etro)がテキスタイル会社として創業。80年代にはウエアやライフスタイル分野にも手を広げ、香水やスーツケースも手掛けるようになった。ヴェロニカ(Veronica Etro)がウィメンズのクリエイティブ・ディレクターを、キーン(Kean Etro)がメンズのクリエイティブ・ディレクターを、イッポリート(Ippolito Etro)が事業戦略を、ヤコポ(Jacopo Etro)がホームラインを担当している。
2年前には「ヴァレンティノ(VALENTINO)」や「バルマン(BALMAIN)」を擁するメイフーラ(MAYHOOLA)がエトロ獲得に興味を示していると報じられたが、エトロ一族の中で意見が割れたため実現しなかったとされている。
「エトロ」の2018年の売上高は2億8500万ユーロ(約370億円)で、情報筋によると約5000万ユーロ(約65億円)程度の負債があるという。
Lキャタルトンは、今年1月にはフランスのアウトドアブランド「ジョット(JOTT)」の過半数株式を取得。3月にはLVMH会長兼最高経営責任者のベルナール・アルノー(Bernard Arnault)一族の投資会社のフィナンシエール アガシュ(FINANCIERE AGACHE)と共同でビルケンシュトック(BIRKENSTOCK)の過半数株式を取得するなど、ファッション分野のブランド獲得に積極的な姿勢を見せている。
YU HIRAKAWA:幼少期を米国で過ごし、大学卒業後に日本の大手法律事務所に7年半勤務。2017年から「WWDジャパン」の編集記者としてパリ・ファッション・ウイークや国内外のCEO・デザイナーへの取材を担当。同紙におけるファッションローの分野を開拓し、法分野の執筆も行う。19年6月からはフリーランスとしてファッション関連記事の執筆と法律事務所のPRマネージャーを兼務する。「WWDジャパン」で連載「ファッションロー相談所」を担当中The post 「エトロ」の過半数株式を約650億円でLVMH系投資会社が買収 appeared first on WWDJAPAN.
【動画】サウジアラビア出身の若者3人による東京発のストリートブランド「ウナストーキョー」 Youth in focus Vol.4
ミレニアルズやZ世代と呼ばれる若者たちは今何を考え、ファッションやビューティと向き合い、どんな未来を描いているのだろうか。U30の若者たちにフォーカスした連載「ユース イン フォーカス(Youth in focus)」では、業界に新たな価値観を持ち込み、変化を起こそうと挑戦する若者たちを紹介する。連載の4回目は、サウジアラビア出身の若者3人が立ち上げたストリートブランド「ウナストーキョー(UNAS TOKYO、以下ウナス)」にフォーカスする。
同ブランドは、ゆせふとばする、ヤズの3人が2018年に立ち上げた。東京を拠点にモデルやアーティストとして活動する彼らが、それぞれの視点で吸収した東京のストリートカルチャーを、ファッションを通じて表現している。ポップな色使いが特徴のTシャツやパンツなどをECサイトを中心に販売し、同世代のクリエイターを巻き込んだ表現のプラットフォーム作りを目指して活動する。今回は、一時帰国中のヤズを除いた2人にインタビュー。動画ではサウジアラビアで活動するヤズの様子も撮影した。
WWD:自己紹介をお願いします。
ゆせふ:サウジアラビア出身で、高校卒業後の2012年にこれまでと違った環境で生活してみたいと思い立ち、東京に来ました。「ウナス」ではデザインを担当し、普段はモデルとして活動しています。
ばする:同じくサウジアラビア出身です。普段は大学院でシステムデザインを勉強していて、「ウナス」ではビジネスを担当しています。
WWD:2人の出会いは?
ばする:高田馬場の日本語学校で出会いました。授業の後は毎日2人で渋谷・原宿で遊んでいましたね。僕はサウジアラビアの小さな町で生まれ育ち、伝統的な服を着て過ごしていました。故郷の風景とは全く違う渋谷のストリートカルチャーに触れ、すぐに夢中になったんです。当時は日本語が全然話せませんでしたが、渋谷でスケボーしている人たちに憧れて、その界隈で徐々に友達が増え、スケボーカルチャー発のファッションにもハマっていきました。
ゆせふ:僕もサウジアラビアにいるときは、ファッションにあまり興味がなかったのですが、東京に来て好きな格好をして友人と写真を撮り合うようになりました。ストリートスナップを撮られたり、ブランドのモデルやミュージックビデオ、ファッションショーにも誘われるようになったりして、ファッションの世界に入って行きました。
WWD:特に好きなブランドは?
ゆせふ:「ステューシー(STUSSY)」「カーハート(CARHARTT)」「ゴルフ ワン(GOLF WANG)」をよく着ています。
ばする:僕は「ヨウジヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)」です。以前、渋谷でモデルをやらないかとスカウトされたことがきっかけで知りました。そこから山本耀司さんのインタビューを見て、耀司さんのストーリーや考え方も含めてカッコいいなと思っています。
WWD:「ウナス」立ち上げの背景は?
ゆせふ:僕たちから見える東京のストリートカルチャーの魅力を発信したかったのが始まりです。古着屋にもよく通っていて、ビンテージのアイテムに触れる中で僕たちが着たいものを作りたいという思いが大きくなっていきました。
ばする:僕の弟のヤズも参加して3人で始めることになりました。ブランド名は、アラビア語で「人々」「コミュニティー」という意味です。「ウナス」を通して、クリエイターやアーティストが自由に表現できるプラットフォームを目指したかったんです。でも、ファッションの生産背景に関する知識はゼロ。一時期は知り合いのデザイナーさんの下で働かせてもらい、ほぼ自分たちで調べました。
ゆせふ:めちゃくちゃ大変でしたね。何から始めればいいかや、パターンの引き方などをインターネットで検索して、トライアンドエラーを繰り返しました。
ばする:僕は日本企業で働いた経験があり、日本でのビジネスコミュニケーションの取り方は学んでいました。その分、工場とのやり取りは比較的スムーズでした。
WWD:「ウナス」の魅力は?
ゆせふ:色鮮やかなカラーリングと高品質な素材です。セカンドコレクションで作ったTシャツには上質な平編みコットンを使用しました。セットアップはタブルクロスを使用しました。Tシャツにプリントしたタクシーのイラストは、ヤズが描いたものです。今後はインディペンデントで活動しているアーティストとのコラボも増やしていきたいですね。
ばする:セカンドコレクションのテーマは“ミドルクラス”。サウジアラビア人に対する「お金持ち」のステレオタイプを壊したかった。僕たちは全員“ミドルクラス”出身です。僕はマーケットリサーチのアルバイトで、ゆせふはフリーランスのモデルで稼いだお金を「ウナス」の制作費に充てています。
ゆせふ:“ミドルクラス”のアーティストを巻き込んで、応援できればいいですね。
WWD:次にやりたいことは?
ゆせふ:ファションショーやポップアップにも挑戦したいです。ファーストコレクション発表後、コミュニティー以外の人たちからも「ウナス」のビジョンに共感してれた人からの反応がありました。インディペンデントなアーティストやクリエイターが好きなことを表現できるプラットフォームになれたらうれしいです。
ばする:国籍関係なく、いろんな視点を持った人が自由に参加してほしいですね。「ウナス」を通して、どんどんクリエイティブな輪が広がっていくイメージです。今、サウジアラビアでもユースカルチャーが急成長しています。2019年の夏にサウジアラビアで初めて「ウナス」のポップアップイベントを開いたときも、かなりの人数が集まってくれました。東京を拠点にしながら、サウジアラビアのユースカルチャーも引っ張って行きたいです。
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「ファイブイズム」×「東京デザインスタジオ ニューバランス」 夏を楽しむコスメと雑貨
ACROの総合メンズコスメブランド「ファイブイズム バイ スリー(FIVEISM × THREE)」は、ニューバランスのライフスタイルブランド「東京デザインスタジオ ニューバランス(TOKYO DESIGN STUDIO NEW BALANCE以下、TDS)」とのコラボアイテムを7月21日に発売する。化粧下地としても使える日焼け止め“FF シークレットエージェント UV”と、「TDS」のランニングキャップ&ポーチを組み合わせたサマーUVセット(税込1万450円)のほか、「TDS」定番のトートバッグを同ブランドのコンセプトカラーでアレンジした限定バッグ(同1万9800円)をそろえる。
サマーUVセットに入る“FF シークレットエージェント UV”は、蒸れやベタつきのない処方で高い紫外線予防効果を持つ。余分な皮脂や汚れを吸着する効果もあり、スキンケア感覚で使える。「TDS」の6パネルキャップは、撥水・速乾性に優れたナイロン由来の素材を使用。つばには形状記憶加工を施しており、小さく丸めて収納できる。再生繊維を使ったポーチには、同コラボのキャッチコピー“BEGIN YOUR JOURNEY OF SELF DISCOVER”の文字をプリントした。
トートバッグは、透湿防水素材“イーベント(eVent)”を使用した「TDS」の定番アイテムだ。「ファイブイズム バイ スリー」のコンセプトカラーであるグレーのストラップを付け、アウトドア風にアレンジした。メッシュライニングはナップサックとして単体でも使用でき、さまざまなシーンで活用できる。
7月21日〜8月22日には、東京・渋谷のミヤシタパークに構える「ビジョナリウム スリー シブヤ(VISIONARIUM THREE SHIBUYA)」でコラボに合わせたインスタレーションを開催。同コラボのキャンペーンビジュアルや「TDS」のシューズなどを展示する。
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マスク生活で需要急増中のマウスウォッシュ 「リステリン」から女性に人気の“フレッシュオレンジ”が登場
ジョンソン・エンド・ジョンソン コンシューマー カンパニーは7月19日、マウスウォッシュ「リステリン(LISTERINE)」の新製品“リステリン フレッシュオレンジ”(500mL、548円※編集部調べ)を期間限定で発売する。
低刺激のノンアルコール処方で、刺激が苦手な人でも使いやすく、柑橘系特有のみずみずしくフレッシュな香りが感じられるオレンジフレーバーのマウスウォッシュ。口臭や歯石の沈着防止、歯のホワイトニングといったマウスウォッシュに求められる要素はもちろん、フルーティーさと爽快感も併せ持つ。
「リステリン」では近年、マウスウォッシュの味や刺激が苦手な人を含めた、より幅広い層に使ってもらえるブランドを目指し、ノンアルコール処方の低刺激タイプや期間限定フレーバーの開発に注力している。
今年1月から“ピーチミント”“ココナッツスプラッシュ”を順次発売し、今回は季節限定フレーバーの第3弾となる。「『リステリン』には男性も含めて幅広いユーザーがいるが、季節限定フレーバーは特に女性からの人気が高い」と同ブランド広報は話す。
マスクを長時間着用する生活が続く中、マスク内の蒸れや自身の口臭が気になる人が増えていて、口臭防止や口元をリフレッシュするアイテムとしてマウスウォッシュの需要は高まっている。
同製品は、オレンジのみずみずしいフレーバーが伝わるようなパッケージデザインにもこだわっており、日々のマウスケアが少しでも爽やかで気分が上がる時間になるような工夫を施している。今後も季節に合わせたフレーバーを発売する予定で、ユーザー層の拡大を目指す。
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「アーデム」2022年プレ・スプリング・コレクション
「アーデム(ERDEM)」が2022年プレ・スプリング・コレクションを発表した。
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1年ぶり開催のピッティで何が起こった? 2022年春夏メンズコレ現地突撃リポートVol.7
2022年春夏シーズンのコレクションサーキットが本格開幕した。ほぼデジタル発表だった前シーズンから世界の状況は少しずつ好転し始めており、リアルでのショーやプレゼンテーションを開催するブランドも増えた。パンデミックを経て街はどう変化し、ファッション・ウイークはどう進化しているのか。現地からリポートする。
再びボンジョ〜ルノ〜!パリ・メンズ・ファッション・ウイークが閉幕して数日後、またもやイタリアに戻ってきました。今回は、メンズファッション最大の見本市、ピッティ ・イマージネ・ウオモ(PITTI IMAGINE UOMO以下、ピッティ)の取材のためにイタリア・フィレンツェを訪れました。ピッティは、パンデミックの影響により2回のオンライン開催を経たのち、6月30〜7月2日に約1年ぶりにリアル開催しました。そして今回は記念すべき第100回目!果たしてどんな人が来て、何が起こっていたのか。フィレンツェでの2日間をお届けします。
出展ブランドは約半分
メイン会場は今回も変わらず、フォルテッツァ・ダ・バッソ(FORTEZZA DA BASSO)です。入場するためには、48時間以内に実施した綿棒検査の陰性結果or予防接種証明書or感染後の完全回復証明書のどれかが必須。私はフランスからイタリアへ入国する際の必須書類である陰性結果を持参していたのと、会場内には無料で迅速抗原検査を受けられるブースが設けられており、入場に手間取ることはありませんでした。
通例なら約1200ブランドが出展するところ、今回はメンズウエア350社、子供服113社、生地メーカー86社と約半数の規模で、その大半がイタリア国内のブランドでした。ピッティのルカ・リッツィ(Luca Rizzi)=ディレクターは「毎シーズン恒例で出展していた大手ブランドが参加しない分、新しいブランドが出展でき、僕らや来場者にとって新たな発見となるだろう」とポジティブに語ってくれました。今年の来場者は6000人以上で、うち4000人以上がバイヤーとなり、イタリア人以外は全体の30%弱。国外からはヨーロッパ諸国からの来場者が大半で、アメリカからはバーグドルフ・グッドマン(BERGDORF GOODMAN)などニーマン マーカス グループ(NEIMAN MARCUS GROUP)の大型デパートのバイヤーも来場していたようです。ジャーナリストは700人以上で、うち半数がイタリア以外からの参加でした。会場ではイタリア在住のジャーナリスト以外にも、日本から渡伊したジャーナリストや高島屋百貨店ミラノ駐在員のバイヤーも見かけました。
意外な日本人デザイナーコラボ登場
会場で「ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA)」や「ブルネロ クチネリ (BRUNELLO CUCINELLI)」などをのぞきつつ、イタリアブランド「ヘルノ(HERNO)」のブースへと入りました。メインラインでは、艶のあるナイロンをマットに仕上げたストレッチナイロンや、ネオプレンを使ったバイカラーのダウンジャケットなど、異なる素材やカラーを組み合わせた新たなデザインを披露。シルエットは定番のレギュラーとリラックスに加え、新たにオーバーサイズを用意していました。ネイビーブルーやストロベリーレッド、キャメルなどのカラーは、他の色とも組み合わせやすく、色で遊ぶスタイリング提案だそうです。環境に配慮したライン“グローブ(Globe)”では、埋め立て環境や海洋環境で生分解されるペットボトルからのリサイクルポリエステルを使用した中綿を使用しています。機能性に特化した“ラミナー(Laminar)”ラインは、登山や海のアウトドアとアーバン向けの日常使いが兼用できるレインコートをはじめ、ブレザーやトレンチコート、新作のフード付きボンバージャケットといったアウターが豊富でした。
イタリアの高級カジュアルブランド「ポール&シャーク(PAUL & SHARK)」では、「ホワイトマウンテニアリング(WHITE MOUNTAINEERING)」とコラボレーションした3ルックを発見。アウトドア&アーバン向けに提案するフィールドコートとフィールドジャケットは、「ポール&シャーク」が自社開発した特殊なポリエステル素材"TYPOON 20000”を使用しており、防水、防風、保温性に優れた高機能アウターです。
期待の次世代デザイナーブースへ
午後にはメイン会場内の屋外で、サステナブルに強化した若手デザイナーの15ブランドをショー形式で紹介する“サステナブル・スタイル”をチェック。ショー後に、気になったブランドのブースへ。一番印象的だったのは、ペルー出身でパリを拠点に活動する「D.N.I」。双子のパウロ&ロベルト・ルイズ・ムニョス(Paul & Roberto Ruiz Munoz)が2019年に立ち上げ、故郷ペルーを着想源としたメンズウエアが中心です。温かみのある南国カラーで彩られたコレクションは、ペルーの職人がハンドメイドで施す繊細な刺しゅうやニットが特徴です。ペルーの街並みをそのままプリントしたシャツが300ユーロ(約4万円)、ニット500ユーロ(約6万5000円)と頑張れば手が届きそうな価格帯。現在の販路はベルリンのブー ストア(Voo Store)とパリの百貨店プランタン(Printemps)、自社ECとのことでした。
ショーではインパクト薄めでしたが、実際に見ると手編み感にほっこりしたのが、昨年デビューのニットウエアブランド「パッチョーリ ストゥディオ(PATCHOULI STUDIO)」。イタリア出身のアンドレア・ザノラ(Andrea Zanola)=デザイナーが、デッドストックやリサイクル素材を使って手編みで制作しています。ニットウエアに限定しているのは「トレンドレス、ジェンダーレス、シーズンレスだから」と話す23歳のアンドレア。リサイクルカシミアを使ったフィッシュネット風のウエアは、外出制限中にユーチューブを見て習得したというクロシェ編みで作られています。背景が今っぽい。
ニートの“ピッティくん”?
ピッティ名物の一つである、会場周辺をウロつくコスプレーヤー(?)の“ピッティくん”も少人数ながら頑張っておりました。写真を撮らせてもらった“ピッティくん”は全員イタリア人で、各ブランドからの依頼でモデルとして会場を徘徊するのがお仕事。インフルエンサー志望やデザイナー志望、学生、定年退職者のほかにも、「ファミリアと一緒に住んでて仕事はしていない」という40代の方も!会期中は連日34度前後の暑さでしたが、“ピッティくん”はスーツで決め込んでブランドのPR活動に熱心でした!
リモートで「アミ」に取材
2日目はフィレンツェから「アミ アレクサンドル マテュッシ(AMI ALEXANDRE MATTIUSSI)」のアレクサンドル・マテュッシ=クリエイティブ・ディレクターへのズーム取材でスタート。スクリーン越しで2022年春夏コレクションを見ながら説明を聞きました。テーマは「“美しい逃避(Beautiful Escape)”。抑制から解放された新しい始まりに、人々が最高にドレスアップを楽しむ様子をイメージしたんだ」と言います。ライトグリーンやイエローのポップカラーのタキシード、クリスタルをちりばめたドレスなどパーティー向けのルックで快活な印象です。新作バッグ“アコーディオン”はバニティケース型で、旅の再開も意味しています。「今は抑制から自由への移行期間。明るい未来を想像しながら、希望を詰め込んだコレクションを届けたいんだよ」と満面の笑顔で語ってくれました。
テべ・マググの鋭い視点
ズーム取材後は、19年に「LVMHヤング ファッション デザイナー プライズ(LVMH YOUNG FASHION DESIGNER PRIZE以下、LVMHプライズ)」グランプリを受賞した南アフリカ出身のデザイナー、テべ・マググ(Thebe Magugu)のプレゼンテーションに参加しました。自身初のメンズウエアも初披露したコレクションのタイトルは“二重思考(Doublethink)”。イギリスの作家ジョージ・オーウェル(George Orwell) の管理主義的社会を風刺した小説から着想を得たそう。プレゼンテーションは、警察署の待合室から尋問室へと移り、公衆電話を使って政府の汚職を内部告発するといった内容です。その背景には、「パンデミックにより南アフリカの汚職が深刻化し、経済的に困窮しているだけでなく、医療や教育など、あらゆる選択肢が奪われた人々が増えているから」と語りました。コレクションは「権威の象徴」であるスーツが要です。マサイ族が着用する民族布のブランケットやマサイチェックをまといながら、ハットやウエスタンブーツの小物とのスタイリングによって最終的にはカウボーイルックに仕上げています。完璧に作り上げた世界観に引き込まれ、1時間以上に及んだプレゼンテーションを堪能しました。この後、南アフリカの前大統領が大規模な汚職事件への関与によって、2日前に実刑判決が言い渡されたばかりだと知り、マググの洞察力にも感心させられました。
「グッチ」の展覧会で夢見心地
ピッティの会場を出てルイーザ・ヴィア・ローマ(Luisa Via Roma)のプレス担当者とランチをした後は、「グッチ(GUCCI)」のギャラリー「グッチ ガーデン(GUCCI GARDEN)」の展覧会に足を運びました。現在はアレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)=クリエイティブ・ディレクターが現職に就任後の6年間に発表した広告キャンペーンと、独創的なマニフェストを五感で刺激する体験型エキシビションを開催しています。15のスペースを歩いて回ると、まずは30台のスクリーンを備えたコントロールルームから始まり、東京のネオン街、幻想的な庭園、ポップスターが集まるディスコと続き、肌で風を感じる林の中で迷子になると、いつの間にやら地下鉄へと乗り込んでいました。各スペースは香りや温度も異なり、時空を超えたパラレルワールドを旅しているような、空想の世界へと没入できる初感覚のエキシビションでした!これは現実なのか夢なのか――会場から出てもなお、不思議な空間を漂っているようでした。体験型の展覧会にこれだけ没入できたのは初めてです。入場までに30分待ちましたが、それでも行く価値が十二分にありました!フィレンツェのおみやげにと、世界最古の薬局サンタ・マリア・ノヴェッラ(Santa Maria Novella)で購入したティーやお香で、メンズ・ファッション・ウィーク&ピッティの楽しくも多忙だった数週間の疲れを癒すことにします。チャオ!
ELIE INOUE:パリ在住ジャーナリスト。大学卒業後、ニューヨークに渡りファッションジャーナリスト、コーディネーターとして経験を積む。2016年からパリに拠点を移し、各都市のコレクション取材やデザイナーのインタビュー、ファッションやライフスタイルの取材、執筆を手掛ける
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「トキオン」がVERDYのポップアップイベント開催 「ポスカ」「ハーゲンダッツ」とのコラボアイテムも
「トキオン(TOKION)」は、グラフィックアーティストのVERDY(ヴェルディ)によるポップアップイベント「TOKION×Wasted Youth “I can’t waste my time anymore.”」を東京・渋谷のトキオン ザ ストア(TOKiON the STORE)で7月22〜25日に開催する。
ポップアップでは、VERDYが手掛ける「ウェイステッド ユース(WASTED YOUTH)」の最新コレクションをはじめ、コラボレーションアイテムを多くラインナップする。注目は、文房具「ポスカ(POSCA)」やアイスクリームの「ハーゲンダッツ(HAAGEN-DAZS)」とのコラボウエアだ。イベントのビジュアルは、これまでもVERDYと協業してきたLA在住のフォトグラファー、ザマー・ベレス(Zamar Velez)が撮り下ろした。
なお、イベントの入店方法などに関しては「トキオン」の公式サイトで近日中に発表する。
■TOKION×Wasted Youth “I can’t waste my time anymore.”
日程:7月22〜25日
場所:ミヤシタパーク ノース2階 トキオン ザ ストア
住所:東京都渋谷区神宮前6-20
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「プルーン ゴールドシュミット」2021-22年秋冬コレクション
「プルーン ゴールドシュミット(PRUNE GOLDSCHMIDT)」が2021-22年秋冬コレクションを発表した。
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気軽に“ぷらっと”寄れるメンズ脱毛サロンが池袋駅の改札徒歩0分にオープン
化粧品や雑貨の製造・販売を手掛けるボックスグループは、メンズ専用脱毛サロン「プラット(PLATTO)」1号店をオープンした。副都心線の池袋駅の改札口から徒歩0分という好立地で、文字通り“ぷらっと”気軽に通えるサロンを目指す。
コンセプトは“気軽に、手軽にメンズ脱毛”。最短2週間の間隔で脱毛できて(毛周期が短いヒゲなどの部位)、最も人気が高いヒゲやすねの脱毛なら着替えず短時間での脱毛が可能。会社や学校帰りにも“ぷらっと”脱毛に通うことができる。
過去4年間で「効果を感じない」という理由での解約が0件(同社運営サロン)という実績のある最新の脱毛機器を完備し、毛が濃い肌への打ち漏らしと痛みを徹底的に抑制する。
安心の価格プランも特徴の1つ。“通い放題”“パーツ変更可能の回数券”“都度払い”など、お客のニーズに合わせたプランを用意している。脱毛部位はSパーツ(おでこ、もみあげなどの顔エリアで1部位税込4000円)、Mパーツ(えり足、両ワキなどのボディーエリアで1部位税込8000円)、Lパーツ(ひざ上、ひざ下などのボディーエリアで1部位税込1万3000円※価格は最も料金が高い都度払いの場合)などに分け、サイズごとに価格を同じにすることで総額を分かりやすく設定している。
LINEから簡単に次回予約ができ、最大24回分の施術日の事前確保が可能。当初の狙い通り、予約せずに“ぷらっと”飛び込みで来店する人もいるという。
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「ヴァレンティノ」2021-22年秋冬オートクチュール・コレクション
「ヴァレンティノ(VALENTINO)」が2021-22年秋冬オートクチュール・コレクションを発表した。
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「アーデム」2022年春夏メンズ・コレクション
「アーデム(ERDEM)」が2022年春夏メンズ・コレクションを発表した。
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「アーデム」2022年春夏メンズ・コレクション
「アーデム(ERDEM)」が2022年春夏メンズ・コレクションを発表した。
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“together for glaciers 氷河と共に”「マムート」との出会い マリエが本音で語る「私の33年目のサステナブル」 Vol.19
サステナブルアートコミック、”プラスティック・モンスター”の4コマ漫画の連載が「WWDJAPAN」でスタートして半年。キッチュでシュールな4コマ漫画で少し立ち止まりながら、サステナについて、いろいろな方向から考えられるストーリーに人気がジワジワと集まってきた。キャラクターのもつパワー、なかでも伝える力を実感・勉強しながら日々制作している中で、アウトドアブランドの「マムート(MAMMUT)」と出合った。
もともとアウトドアブランドにこだわっていなかった私は、とあるきっかけで「マムート」のオフィスに行った。その日から、大のファンになり、毎年のスキーも、冬の趣味登山も「マムート」づくしだ。一時は街中ですら、全身「マムート」だったくらい気に入ってしまったのだ。
その理由は、①スタイリッシュ。「おしゃれ」と「ストリート」「玄人」という言葉が好きな私には、「マムート」の機能性も含め全てが洗練されたなデザインがぴったりだった。そして②サステナブルな未来を目指している。モノ作りをしている私には当たり前のビジョンだったが、アウトドアブランドには機能性や耐久性も大事。だからサステナについては、「無理だ」と言われる機会も多い。だが、それでも私は、自然の中で楽しむウエアやギヤが自然とかけ離れた素材から作られることに違和感を持っていた。「マムート」は、それを可能にするビジョンとプロダクションに挑んでおり、強く共感した。そして③信頼性。実際店舗に行くと、スタッフの対応はまさにプロだった。危険も伴うレジャーへの責任感と知識に溢れたスタッフに出会い、「あ、ここで買いたいな」と感じたのだ。
そんなことから仲良くさせていただき、毎回、私に知識を授けてくれる。「ほめすぎ」って思う人もいるかもしれないが、実際、好きなブランドと仲良くできることほど光栄なことはないし、だからこそ持続可能な関係性が築けるのだと心から思っている。
嫌いな人とは、ずっと一緒にいられないのと同じだ。
そんな中実現したのが、「WWDJAPAN」の6月21日号に掲載した“プラスティック・モンスター”の4コマ漫画の「マムート」ストーリーだ。“together for glaciers 氷河と共に”と題したこの連載は、“プラスティック・モンスター”初めてのコラボ企画。「マムート」がメインテーマとして掲げる活動をテーマに4コマ漫画を展開した。「WWDJAPAN」を手にしたら是非、そのエクスクルーシブなコミックに目を通していただきたい。
「マムート」は、来年160周年。彼らのビジョンとファッションの、さらなるサステナブルな未来に心躍らせ、これからも自然の美しさとファッションの美しさを楽しんでいこう。
BECAUSE WE CARE.
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「ミューラル」が渋谷に期間限定のフィッティングサロンをオープン
東京発のウィメンズブランド「ミューラル(MURRAL)」は、期間限定のフィッティングサロンを東京・渋谷に7月17、18日に開く。
ブランドのアトリエをイメージして、デザイン画やスワッチ(生地見本)などを展示した空間で、新作の2021-22年秋冬コレクション“AWAKE”に触れて、試着ができる。ブランドが得意とする花柄レースのドレス(税込5万8300~13万2000円)やプリントのシアートップス(同1万9800円)などの15型をラインアップ。来場は「ミューラル」の公式オンラインサイトからの予約制で、30分につき3組まで入場可能となる。購入希望の商品はその場でオンライン注文することができ、9月にデリバリーの予定。
■「ミューラル」フィッティングサロン渋谷
期間:7月17、18日
時間:11:00-19:00(オンラインでのアポイント制)
住所:東京都渋谷区渋谷1-22-51
【取り扱いアイテム】
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綾野剛が心象風景をつづった1冊「牙を抜かれた男達が化粧をする時代」発売決定
ワニブックスは、俳優の綾野剛による書籍「牙を抜かれた男達が化粧をする時代」を8月30日に発売する。
綾野剛が月刊誌「プラスアクト(+act.)」において、“写真+文”で約12年間撮り、つづり続けてきた人気隔月連載“牙を抜かれた男達が化粧をする時代”を単行本化。
「そのときの心情やコンディションが如実に表れている」と自身も評する連載内容を、今敢えて自ら振り返り、過去の自分と向き合う“証言(解読)”として新たに収録。心象風景を露わにしたアートブックのような1冊で、毎回独自の世界観を掲示してきた軌跡となっている。
気鋭の現代アーティスト・画家である佐野凜由輔氏が表紙カバー絵を担い、描き下ろした綾野剛の肖像“ZOOM「GO AYANO face」”が同書を彩る。
仕様・販売形態は2種類。“ZOOM「GO AYANO face」”を72ページにわたり36分割し、切り貼りするとB2サイズの絵が完成する“アートピース”ページも収録した限定生産の“ハードカバー・愛蔵版”(税込3300円)と、アートピースページは収録しない“電子書籍版”(税込2600円)だ。
通販サイト“ワニブックススペシャルエディション”と“綾野剛モバイル(会員限定)”で“ハードカバー・愛蔵版”を購入した人の中から、抽選で各100人ずつに直筆サイン本を贈呈。また、購入者全員に愛蔵版に収録されている綾野剛が描いた特製ポストカードやステッカーをプレゼントする。詳細は7月16日にオープンした特設ホームページに記載している。
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女性誌「ヴェリィ」がテレビ朝日と体操の普及プロジェクト発足 内村航平や辻元舞も賛同
光文社が発行する「ヴェリィ(VERY)」はこのほど、テレビ朝日とタッグを組み、体操をテーマにしたプロジェクト「でんぐり返しのその先に!」を立ち上げた。同プロジェクトでは、体操が家族と子どもの将来に与える影響を考察しながら、⼦育てファミリーに向けて体操の魅力を発信し、普及させることが目的だ。
先日行われた発表イベントでは、今尾朝子「ヴェリィ」編集長と小林麻衣子テレビ朝日ゼネラルプロデューサーが登壇した。今尾編集長は、「ママたちが⼦育てで抱える思いを深く見つめ続けてきた『ヴェリィ』として、体操が子どもにどんな影響をもたらしてくれるかを真剣に考えた。小さい子どもが自分の体を使ってできる体操は、単なる運動やお稽古事ではなく、本物の⾃信を与え、自己肯定感を高めることができるスポーツ。子どもたちには、先の見えないこれからの時代を堂々と生きる強さを身につけてほしい。体操がそのひとつの答えになるのではないか」とコメント。
プロジェクト名については、「でんぐり返しと体操競技は遠いようでつながっていると感じた。子育て世代はそのプロセスを大事にしていければという思いを込めて、このタイトルをつけた。でんぐり返しやその先の挑戦を親子で楽しみ、体操の魅力を再発見してもらえたらうれしい」と語った。
イベントには、ゲストとして10月に開催される「世界体操・新体操 北九州 2021」のメインキャスターを務める松岡修造と、「ヴェリィ」モデルの辻元舞も登場し、子どもに自信を与える子育て論や体操の魅力についてトークを繰り広げた。また東京五輪に体操男子で出場予定の内村航平選手も同プロジェクトに賛同しており、「体操は子供のときに始めることで脳と体をつなげるとてもいい運動」とメッセージを送った。
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「デュオ」がカウズに特別協賛 展覧会場でブースを設置
スキンケアブランド「デュオ(DUO)」を展開するプレミアアンチエイジングは、ニューヨークを拠点に世界で活躍するアーティストのカウズ(KAWS)による国内初の大型展覧会「カウズ トウキョウ ファースト(KAWS TOKYO FIRST)」に特別協賛する。7月16日〜10月11日まで開催の展覧会場には「デュオ」の展示スペースを設け、来場者に製品をアピールする。
松浦清プレミアアンチエイジング社長CEOがカウズファンであることに加え、「現代アートの最先端であるカウズとのコラボレーションで、先進的でアーティスティックなブランドイメージの構築」(広報担当者)を目指し協賛した。同社が展示イベントに協賛するのは初めて。
会場に設けた展示スペースは、「デュオ」のコンセプトである「一生輝き続けたいあなたへ。」から着想を得て、「一生を表現するために階段をモチーフにし、輝きをライティングで表現した」という。
同展はカウズの初期から最新作まで150点を超える作品を展示。カウズのスタジオシーンも再現したり、来場者がカウズ作品とビデオポートレートを作れるスペースなどを用意したりしている。
■KAWS TOKYO FIRST
会期:7月16日〜10月11日
会場:森アーツセンターギャラリー
住所:東京都港区六本木6丁目10−1 六本木ヒルズ森タワー52階
入場料:平日2500円(一般)、2000円(高・大)、900円(小・中)/土日祝2800円(一般)、2300円(高・大)、1200円(小・中)※税込価格
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「ループ」がEC立ち上げ 8月から関東圏で実証実験スタート
ループ・ジャパンは、循環型ショッピングプラットフォーム「ループ(LOOP)」のECサイトを立ち上げ、8月31日から実証実験を開始する。第1次受付は、東京都内在住の3000世帯限定で7月25日まで参加者を募る(応募数を超えた場合は抽選)。第2次受付となる8月には、神奈川、埼玉、千葉の関東3県に対象を広げ、2000世帯を募集する予定。
実証実験では7社17品目(6月31日時点)を発売する予定だ。資生堂のスキンケアブランド「アクアレーベル(AQUALABEL)」の“スペシャルジェルクリームA (オイルイン)”、ネイチャーズウェイのオーガニックリキッドソープ「ドクターブロナー(DR.BRONNER'S)」の“マジックソープ”、同社のヘアケアブランド「エレキュイール(ELECUIR)」のシャンプー・コンディショナー、フィッツコーポレーションの「ヴァシリーサ(VASILISA)」「ライジングウェーブ(RAISINGWAVE)」「レールデュサボン(L'AIR DE SAVON)」のルームフレグランス、「ラブヘア(LUVHAIR)」のシャンプー・コンディショナーなどをそろえるほか、アース製薬、味の素、キッコーマンも参加する。いずれもステンレスやガラスなど耐久性のある容器で販売し、使用済み容器を「ループ」が回収、洗浄したのち、各メーカーで中身の再充填を行い、販売を繰り返す。
「ループ」は、従来使い捨てされていたプラスチック製の一般消費財の容器や食品パッケージを、ステンレスやガラスなど繰り返し利用が可能な耐久性の高いものに変えることで、サーキュラーエコノミー(循環型経済)の実現を目指すシステム。19年の発表以降、アメリカ、フランス、イギリス、カナダ、日本の5カ国で展開し、今後オーストラリアやドイツなど7カ国で展開される予定だ。
国内における「ループ」の始動は、20年12月にパイロット版として再利用容器を使った弁当や惣菜の販売プロジェクト「ループ テイクアウト 弁当(Loop Takeout Bento)」を皮切りに、21年5月からはイオンの一部店舗とネットスーパーでサービスを開始。ループ・ジャパンは、使い捨てプラスチックの削減のみならず、“使い捨て文化”からの脱却を目指す。
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小田急百貨店の新宿店本館が営業終了 再開発に伴い22年9月末で
小田急百貨店は16日、新宿店本館の営業を2022年9月末で終了すると発表した。親会社である小田急電鉄と東京メトロなどの新宿駅西口再開発に伴うもの。営業終了後は隣接する別館のハルクに食品、化粧品、ラグジュアリーブランドを移転する。本館の跡地は48階建ての高層ビルが29年に竣工する予定で、中低層部は商業施設になる。小田急百貨店がそのまま入るかは未定だ。
小田急百貨店の新宿本館は1967年に開業した。小田急線と丸ノ内線の2棟から構成された商業ビルで、設計は西口広場とともにモダニズム建築家・板倉準三が手がけた。売り場面積は約4万7000平方メートル。
日本一の乗降客数を誇る新宿駅は百貨店の激戦区。1990年代には東口に伊勢丹新宿本店、三越新宿店、西口に小田急百貨店新宿店、京王百貨店新宿店、南口には96年開業の高島屋新宿店の5店舗がひしめきあっていた。2012年には旧三越新宿店(当時、新宿三越アルコット)が閉店し、現在まで4店舗体制が続いている。
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「消費者も“共同生産者”として一緒に価値を作っていく」 MIYAVI、日比保史が語る100年後の地球
「WWDJAPAN」は6月26日に、イベント「WWDJAPAN Circle MIYAVIと一緒に考えよう、100年後の地球 Supported by GUCCI」を東京・新宿のキースタジオ(KEY STUDIO)で開催した。「WWDJAPAN Circle」とは、社会的な課題や関心を読者やユーザーとともに考え、ムーブメントを起こしていく趣旨のもと誕生した企画。環境問題をはじめ、正解のないテーマを黒か白で結論づけるのではなく、前進するためのアイデアを皆で出し合うことを目指す。
記念すべき第1回は「グッチ(GUCCI)」をサポーターに迎え、アーティストのMIYAVIと、国際環境NGOのキーマン日比保史コンサベーション・インターナショナル・ジャパン(CONSERVATION INTERNATIONAL JAPAN=以下、CIJ)代表理事兼CIバイスプレジデント(以下、CIJ代表理事)とともに、「100年後の地球」をテーマにトークを繰り広げた。トーク後はMIYAVIによるスペシャルライブも行われ、来場者を盛り上げた。
カーボンニュートラルから
サーキュラーエコノミーまで、
環境問題をアツく談論
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トークショーは、事前に参加者から募集した「100年後の地球」についての意見をもとに行われた。MCの向千鶴「WWDJAPAN」編集統括サステナビリティ・ディレクターに環境問題に興味を持ったきっかけを聞かれたMIYAVIは、「きっかけは2つある。1つは娘が生まれとき。親として、子供や孫たちが生きる未来が今よりいいものであってほしいと思うようになった。そこから環境について調べ始めました。もう1つは、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の親善大使として、バングラデシュやタイ、ケニアなどいろいろな国を訪れる中で、難民の生活の厳しさと衛生環境の悪さを目の当たりにしたこと。彼らは、あたり一面ゴミだらけの中で生活をしている。生きるか死ぬかのときにゴミなんてかまっていられないという事実が衝撃だった。今以上に教育の中にモラルの普及をするべきだと実感するし、世界一律で統括するルールや規制をもっと設ける必要があると思う」と語った。
話題がカーボンニュートラルに移ると、日比CIJ代表理事が現状を解説。「人類が安全に活動できる環境を維持するには、地球の平均気温を産業革命前から1.5℃以内の上昇に抑えなければいけないのだが、すでに1.2℃を超えている。気温の上昇をあと0.3℃以内に抑えるには、温暖化の原因である二酸化炭素の排出を遅くとも2050年までに差し引きゼロにする必要がある」と語った。そのためには今すぐ排出の削減を始めなければ間に合わないと言われているが、現実的にはすぐにゼロにすることは難しい。そこで、「どうしてもなくすことが難しい二酸化炭素の排出については、相当分を熱帯林やマングローブなどの森林が光合成によって大気中から吸収し、地中に貯蓄することで、“実質的に”排出を差し引きゼロにすることができる」とし、「グッチ」が資金提供するコンサベーション・インターナショナルによるケニアでの森林保全を通じたカーボン・オフセットの取り組みを例にあげながら説明した。
さらに話題はサーキュラーエコノミーへと広がり、日比CIJ代表理事は「サーキュラーエコノミーと聞くとリサイクルをメインに思いがちだが、大事なのは自然界からの原材料調達を減らし、環境への影響を減らすことだ。それはメーカーや企業だけの役割ではない。消費者がそこに価値を見いだすことが、企業への後押しとなる。東洋英和女学院大学の学生さんが言っていたのですが、“生産者と消費者”という関係ではなく消費者も“共同生産者”だと、つまり一緒に価値を作っていくことが本当の循環型だ」と、意義を語った。MIYAVIは日比CIJ代表理事の言葉に頷き、またこの日着ていた環境に配慮した素材のみを採用した「グッチ」初のサステナブル コレクション、“グッチ オフ ザ グリッド(GUCCI OFF THE GRID)”を例にあげ、「消費者も着心地だけでなく、アイテムの生産背景も含めて、その服を着ることがかっこいいと思う価値観に変えていくことが必要」と語った。
難民支援での経験や
未来への希望を込めた5曲を熱唱
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トーク後は、MIYAVIによるスペシャルライブが行われ、「What's My Name?」「Tears On Fire」「Long Nights」「Holy Nights」「Day1(Reborn)」の5曲が披露された。MCでMIYAVIは、「世界各国を巡り、地球が抱えている問題を目の当たりにするたびに無力さを感じてきた。でも、ただ嘆くだけでなく、自分が思うメッセージを声を上げて叫び、行動していきたい」と思いを語った。また、自身の難民支援活動にも触れ、「難民の方たちの生き方からインスパイアされ、力をもらっている。明日が来ると信じられるから、また頑張ろう、この長い夜も乗り越えようと思うことができる。環境問題も同じで、今は大変だが、これを乗り越えれば明るい未来が待っていると次の世代に示すことが大事だと思う」と、経験を交えながら話した。そして、「どんな状況でも自分たちができることをする。そして、いつからでも始めることができると信じている。皆さんが今日のイベントを通じて何かに気付き、始まりの日になってくれればうれしい」と締めくくった。
見にグッチ新宿へ

MIYAVIは、イベント終了後に「グッチ新宿」で開催していた“グッチ オフ ザ グリッド”の期間限定ショップ“グッチ ピン”を訪問。環境に配慮してデザインされた、「グッチ」初のサステナブル コレクションのウエアやバッグ、シューズなどを見て回った。
イベントの様子を公開
グッチ ジャパン クライアントサービス
0120-99-2177
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「ジャンバティスタ ヴァリ」2021-22年秋冬オートクチュール・コレクション
「ジャンバティスタ ヴァリ(GIAMBATTISTA VALLI)」が2021-22年秋冬オートクチュール・コレクションを発表した。
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ワコールがブランドを約3割削減 新ブランド「ユエ」で日本最高峰のランジェリー
ワコールは15日、東京・青山のスパイラルホールでブランド戦略説明会を行った。伊東知康社長は、今後、CX戦略、組織改革、ブランド戦略の3つを元に消費者一人一人に寄り添う企業活動を目指すと発表。現在650万人いるロイヤルカスタマーの増加と新規顧客拡大を目指し、より効率的に消費者にアピールするブランド構成に変更する。
19年春夏シーズンに56あったブランドが21年秋冬には37になる。基幹ブランドは「ワコール(WACOAL)」「ウイング(WING)」「サルート(SALUTE)」「ワコールサイズオーダー(WACOAL SIZE ORDER、元、デューブルベ)」「アンフィ(AMPHI)」「ワコールメン(WACOAL MEN)」「CW-X(シー・ダブリュー・エックス)」「ワコール リマンマ(WACOAL REMAMMA)」の9つに集約した。その9つの傘下に同社が「構成ブランド」と呼ぶ派生ブランドがぶら下がる形になる。
8月に新ブランド「ユエ(YUE)」を立ち上げる。同ブランドは、プレステージブランドと呼ばれる現在の「ワコール ディア(WACOAL DIA)」「トレフル(TREFUL)」「スタディオファイブ(STUDIO FIVE)」の市場を引き継ぐ。伊東社長は「消費者と深く、広く、長くつながるという目的は変わっていないが、ブランドが多くECで選びにくいという声もあり、アプローチできていない層にも効率的にアピールしたい」と説明する。ブランド名は、「由縁」から。さまざまな女性の価値観に合う日常の心地よさを提供する。上質な素材選び、美しいデザイン、メード・イン・ジャパンの品質の高さなどにこだわり、消費者が納得する商品を提供する。生産は、ワコールの長崎および福井の直営工場で行われ、百貨店や専門店などで販売。ブラジャーの価格帯は1万1000~3万3000円。25年3月期には売り上げ50億円(EC比率30%)を目指す。
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ネイチャーラボがパーソナライズヘアケアを発売 35万通りの組み合わせからベストな処方を提案
ネイチャーラボ(NATURELAB)は、植物幹細胞由来成分を配合したヘアコスメ「ネイチャーラボ トーキョー(NATURELAB TOKYO)」から、パーソナライズヘアケア「パーフェクトユー(PERFECT YOU!)」を7月21日に公式ブランドサイトで発売する。価格は定期コースで税込6600円。
遺伝子研究分野のパイオニアであるジェネシスヘルスケアとの共同研究により、遺伝子情報、皮膚常在菌、皮膚状態、生活習慣情報と髪の悩みを解析。この研究成果をもとに、処方設計・テスト・評価を繰り返し開発した。
「パーフェクトユー」は髪質やライフスタイルに関する16の質問によるウエブ診断に基づいて、一人一人に合わせた成分や香りを選定。シャンプーとトリートメントを1カ月に1度届ける定期サービスで、2回目以降は再カスタムも可能だ。
ウエブ診断によって導き出した頭皮や髪のダメージ状態に合わせた洗浄成分、その人の髪に必要な植物幹細胞由来成分(保湿成分)、オーガニックオイル(保湿成分)、ケラチン(毛髪補修成分)、香りを提案する。香りは「MORI」「HANA」「UMI」「SORA」「TSUKI」の5種から購入のたびにシャンプーとトリートメントそれぞれ好きな香りを選ぶことができる。
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「マルベリー」がアレクサ・チャンとコラボ 伊勢丹新宿本店でポップアップ
英国ブランドの「マルベリー(MULBERRY)」は、英国人のモデルやタレント、ファッションデザイナーとして活動するアレクサ・チャン(Alexa Chung)とのコラボレーションコレクション“Mulberry x Alexa Chung”を発売した。27日までは伊勢丹新宿本店で同コレクションのポップアップストアを開いている。
今回のコラボレーションは、同ブランドの50周年を記念した、英国人デザイナーとの協業企画の一環。アレクサは、2010年に誕生したアイコンバッグ“アレクサ“のイメージモデルになるなど、長年ブランドと親交を深めてきた人物だ。アイテムは、アレクサ本人がデザインしたショルダーバッグの“ビッグガイ(BIG GUY)“と小振りなクラッチの“リトル ガイ(LITTLE GUY)“の2型。1970年代に活躍した女優のシャーロット・ランプリング(Charlotte Rampling)やローレン・ハットン(Lauren Hutton)らのスタイルから着想したという。カラーはクラシカルなブラックやダークチョコレート、タンのほか、鮮やかなアップルグリーンとデニムブルーをラインアップ。素材はクロコの型押しレザーやベルベット、スエードを採用した。
「マルベリー」が強化するサステナビリティの観点では、国際環境基準団体の認定を受けたなめし工場からレザーを調達。またカーボンニュートラル施策に取り組む英サマセットの「マルベリー」の自社工場で製造している。
■Mulberry 伊勢丹新宿本店ポップアップストア
期間:7月14~27日
場所:伊勢丹新宿店本館1階=ハンドバッグ プロモーション
住所:東京都新宿区新宿3-14-1
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実際に服に触れ、デザイナーと対面で話せる喜びを再認識 ドキドキワクワクのクチュール初体験記 Vol.2
みなさん、こんにちは。WWDJAPANヨーロッパ通信員の藪野です。7月5〜8日に開催された2021-22年オートクチュール・ファッション・ウイーク取材のため、久々にパリを訪れました。街には活気が戻り、夕方になるとホテルの近くにあるカフェのテラスはどこも満席状態。屋外と言えど、かな〜り密なのは少し気になりましたが、“日常”が戻ってきているように感じられるのは嬉しいですね。2日目からはショールームでのアポも続々と入り、ある意味“ファッション・ウイークらしい”1時間刻みのスケジュールが始まります。
6日10:30 ロナルド ファン デル ケンプ
朝一番に訪れたのは、オランダ大使館。アムステルダムを拠点にする「RVDK ロナルド ファン デル ケンプ(RVDK RONALD VAN DER KEMP)」のプレゼンテーションを見に行ってきました。エントランスには注射器が置かれていたのですが、今季のテーマは“マインド ワクチン(Mind Vaccine)”。デザイナーのロナルドは、ヨーロッパでは新型コロナウイルスのワクチン接種が進み、皆が解放感を感じると共に急速に元の生活に戻ろうとしていることを不安にも感じたそう。そこで、実際に気持ちを落ち着かせてくれるCBDオイルベースのペーストを開発。限定販売するらしく、「史上初のデザイナードラッグだよ。でも、合法でエシカルなやつね(笑)」と話していました。
“責任ある快楽主義”を掲げ、サステナブルなアプローチにこだわる彼は、今回も古着やストック素材のみを使用してクチュールを制作。スタイル自体はグラマラスですが、細く切ったデニムを編み込んでいたり、異なる素材を組み合わせたり。特に気になったのは、白いリングを繋いだケープ。こちらは繊維ゴミを再生したフェルトで作られていて、クチュールだけでなく、外部企業と提携して同じ素材を使用したバッグやアクセサリーも販売するそうです。
6日13:00 ルイ・ヴィトン
今回のパリは天候が悪くて風邪を引きそうなのでセーヌ川沿いの「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」でストールを急遽購入し、6月に映像で発表された「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」22年クルーズ・コレクションを見にショールームへ。皆さんはショー映像をもうご覧になりましたか?彫刻家の故ダニ・カラヴァン(Dani Karavan)氏が手掛けたアックス・マジャール(大都市軸)が舞台になっているのですが、「パリ郊外にこんな素敵なロケーションがあるんだ!」と思わず唸る壮大な映像は必見です。ショールームでも、その一部である赤い歩道橋のデザインが再現されていました。コレクションは、マーチングバンドを想起させるスタイルや鮮やかな色使いが印象的。ビニールでコーティングしたようなツイードや角度によってストライプが動くような視覚効果のあるホログラム素材など、間近で見るとやはり新たな発見があります。ショーには登場しませんでしたが、ゴツいチェーンをあしらったサンダルやローファーも気になります。
6日14:00 ヴィクター&ロルフ
7日に映像を公開する「ヴィクター&ロルフ(VIKTOR & ROLF)」のコレクションを一足先に見せてもらうため、1日限りのプレゼンテーションのための準備をしている贖罪教会へ。08年にイギリス・ロンドンのバービカンセンターで開催された展覧会「ザ ハウス オブ ヴィクター&ロルフ」も、18年にオランダ・ロッテルダムのクンストハルで開催された25周年の回顧展にも足を運んだ自分としては、デザイナーの2人に実際会えることに超ワクワク。会場に行ったら、ロッテルダムの展覧会を手掛けたカナダ人キュレーターのティエリー・マキシム・ロリオ(Thierry-Maxime Loriot)さんが今回のプレゼンテーションにも関わっているということでちょうど会場にいて、なんとも贅沢な時間でした。
ユーモアやアイロニーを感じるテーマを掲げることが多い「ヴィクター&ロルフ」ですが、今シーズンのテーマは“ザ ニュー ロイヤル(The New Royal)”。体裁を保ちながらも人間らしさが垣間見える新世代のロイヤルファミリーから着想を得たそう。「ファッション業界にも確固たるヒエラルキーがあり、それは王室や階級制に通じる。あえて“フェイク”と呼ばれるものを使って、高揚感のあるコレクションを作りたかった」とヴィクターは話していました。その言葉通り、上流階級を象徴するようなスタイルを、人工ファー(生分解可能なものだそう)やラフィア、キッチュなビジューやパール、「メリッサ(MELISSA)」とのコラボバッグやシューズなど伝統的なクチュールとはかけ離れた素材や装飾で解釈しているところが、“ファッション・アーティスト”と呼ばれる彼ららしいですね。“SIZE QUEEN”や“Don’t be Drag just be a QUEEN”など、コートの上にかけたサッシュのフレーズもウィットに富んでいます。
6日15:00 スキャパレリ
バイデン大統領の就任式でレディー・ガガ(Lady Gaga)が着用したことも記憶に新しいダニエル・ローズベリー(Daniel Roseberry)による「スキャパレリ(SCHIAPARELLI)」の展示会のために、ヴァンドーム広場へ。先シーズンはムッキムキの筋肉ドレスで度肝を抜きましたが、今季も型にはまらない世界観が炸裂!「ザ マタドール(The Matador)」と題されたコレクションは、闘牛士のジャケットや牛の角を想起させるシェイプが目を引きます。そこにあしらわれた煌びやかな装飾や組み合わせるアクセサリーには、乳房や目、鼻、耳、口、手など体のパーツのモチーフが溶け込んでいて、インパクト絶大。エンターテインメントの世界から愛されるのも納得です。発表の約1週間後には早速、モデルのベラ・ハディッド(Bella Hadid)がカンヌ映画祭で着用していましたね。
6日16:00 ジャンバティスタ ヴァリ
「ジャンバティスタ ヴァリ(GIAMBATTISTA VALLI)」は、オスカー・ニーマイヤー(Oscar Niemeyer)が設計したフランス共産党本部周辺で撮影された映像を通して発表。「クチュールはファンタジー」と語るジャンバティスタは、パリのグラマラスな“夜遊び”からヒントを得て、生き生きとしたエネルギーを表現しています。幾重にも重ねたチュールやフリルと美しいドレープで描くロマンチックなドレスや、スパンコールにフェザーを組み合わせたドラマチックなピースなど、華やかなパーティーウエアがそろっています。また、今季は初めてメンズ向けのクチュールもお披露目。先シーズンからクチュールでのメンズ提案が増えていますが、この流れは今後も広がりそうです。
ショールームのお隣にはギャラリー・ラファイエットのシャンゼリゼ通り店があったので、ちょっと視察に。今は「ポケモン(POKEMON)」の25周年を記念して、ピカチュウだらけになっていました〜。
6日17:00 アレクサンドル ヴォチエ
お次は、「アレクサンドル ヴォチエ(ALEXANDRE VAUTHIER)」の展示会。公開されたムービーを見ながら移動していたのですが、今季はウエスタンな雰囲気。黒とクリスタル装飾で、クールでグラマラスな世界を描きます。そのストーリーは明快で、フリンジやバンダナモチーフ、大きなバックルのベルト、カウボーイハット、ウエスタンシャツに見られるようなラインなどのデザインが印象的。ギャングスターをイメージしたというスーツや、キャバレーのダンサーをほうふつとさせるフェザーのヘアピースとミニドレスのルックなんかもありました。ただ、展示会の会場ではマネキンではなくハンガーにかかっている状態だったこともあり、服の魅力はあまり伝わってこず。やっぱりモデルが着て動く中で見たいですね。ちなみに、シューズはロック&グラマラスなスタイルで知られるシューズ界のベテラン、ジュゼッペ・ザノッティ(Giuseppe Zanotti)が手掛けています。
6日18:00 ジョルジオ アルマーニ プリヴェ
本日唯一のリアルショー取材は、「ジョルジオ アルマーニ プリヴェ(GIORGIO ARMANI PRIVE)」。コロナ後の明るい世界への思いを込めて、輝きに満ちたコレクションをイタリア大使館で披露しました。天井や壁に煌びやかな装飾が施された空間を優雅に歩くモデルを見ていて頭に浮んだのは、光がキラキラ反射する水面。光沢のあるシルクやサテン、ベルベットに加え、極細の金属糸を織り込むことで液体のような独特なきらめきを放つ生地を使い、テーマである“シャイン(Shine)”をさまざまな素材で表現しています。序盤は、ブラックやインディゴ、ブルーで描くコンパクトなジャケットとゆったりとしたパンツやロングスカートという「アルマーニ」らしいスタイル。次第に優しいパステルカラーへと移り変わっていくのですが、透けた生地の上にちりばめたクリスタルやスパンコール、ビーズの装飾がとても幻想的。繊細で儚いドレスにうっとりしました。
ショー後は中庭に出て、アペリティフ。久々に現地在住ファッションジャーナリストの井上エリさんとキャッチアップしていたら、日本が好きだという素敵なマダム(後でパリの写真家キャスリーン・ナウンドルフ(Cathleen Naundorf)さんと発覚)も加わり、シャンパンを片手に話し込んじゃいました。ただ、こういう時間を過ごせるのも、今回のようなゆったりしたスケジュールならではです。いつもならそそくさと会場を後にして、次の取材先に向かうことが多いですから。
6日20:30 シャネル
ホテルに帰ってからは、残念ながら現場では取材できなかった「シャネル(CHANEL)」を映像でチェック。先シーズンのクチュールも結婚式のような演出でしたが、今季もハッピーで高揚感のある雰囲気は継続です。「私は刺しゅうがあふれ、温かみを感じさせる、とりわけ色彩豊かなコレクションを心から求めていた」とヴィルジニー・ヴィアール(Virginie Viard)=アーティスティック・ディレクターが話すように、いつも以上にカラフルなコレクションは、会場となったガリエラ宮のアイボリーの背景に映えますね。
今シーズンの軸となるのは“絵画”で、「黒や白の1880年代スタイルのドレスを身にまとったガブリエル・シャネル(Gabrielle Chanel)のポートレートをあらためて目にした時、すぐに絵画が思い浮かんだ」そう。序盤のツイードのコートやスーツの上にはキラキラ輝くスパンコールの装飾をのせ、筆で何度も色を重ねたかのような奥行きを演出。そして、イングリッシュ・ガーデンを思い浮かべたという花のモチーフが、さまざまな刺しゅうでスカートやブラウス、ドレスを彩ります。ショーの最後には、ラストルックで登場したウエディングドレス姿のマーガレット・クアリー(Margaret Qualley)がブーケトス。観客の一人がナイスキャッチし、拍手喝采で幕を閉じました。
ちなみにショー中盤の音楽が日本語っぽく聞こえるなーと思っていたら、1983年に岩本清顕が発表した「Love Will Tear Us Apart」を、大阪を拠点に活動する2人組ミュージシャンの千紗子と純太が2020年にリワークした楽曲が使われていました。まさか本人たちも「シャネル」のショーに使われるなんて、想像もしていなかったでしょうね〜。
JUN YABUNO:1986年大阪生まれ。ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションを卒業後、「WWDジャパン」の編集記者として、ヨーロッパのファッション・ウィークの取材をはじめ、デザイナーズブランドやバッグ、インポーター、新人発掘などの分野を担当。2017年9月ベルリンに拠点を移し、フリーランスでファッションとライフスタイル関連の記事執筆や翻訳を手掛ける。「Yahoo!ニュース 個人」のオーサーも務める。20年2月からWWDジャパン欧州通信員
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スシロー、600号店を浅草にオープン。くら寿司と浅草戦争に。
「おいマジかよ」モンテローザが600店の休業を発表した。何か企んでいるのか?
ビール酒造組合、飲食店・酒販店対象にワクチン予約受付中。パート・アルバイト可、外国人可。
【家飲み】「ちゅーるちゅーるしゃりちゅーる」”イマドキ女子”もお家でシャリキン
大手外食会長4人、文春砲に撃たれた。まん防下で3時間にわたる飲酒で、謝罪文にまで追い込まれる。
大庄、赤字止まらず、さらに51店舗を閉鎖。宴会・インバウンドは当面見込めない。
【6月月次速報2】ダンダダン、ハネた! 前年2倍で19年比3割増。第2のグローバルだ
フランス発ジュエラー「フレッド」と「トモコイズミ」がコラボ “トモズドールズ”が登場
フランス発ジュエラー「フレッド(FRED)」は7月13日、「トモコイズミ(TOMO KOIZUMI)」とコラボレーションした限定ジュエリー“フレディズ”を発売した。“フレディズ”は1989年に誕生した小さな人形型のジュエリーで、ブランドのマスコットのような存在。90年代には悪魔や船乗り、天使やサッカー選手などのキャラクターが作られ、2009年にはグラフィック・デザイナーのジャンポール・グード(Jean Paul Goude)がデザインを手掛けた。“フレディズ”の新作は12年振りだ。
「トモコイズミ」のデザイナーである小泉智貴は、3体“トモズドールズ”をデザイン。人形が着用している衣装にちなんで、“シュシュ” “フルフル”“チュチュ”と名付けられている。“シュシュ”は頭にリボンをつけたロマンチックな女の子で、パフスリーブとフレアスカートにスニーカーをコーディネート。冒険心溢れる“フルフル”はフレッドのFがあしらわれたTシャツにスカート、大人っぽい“チュチュ”はマルチカラーのストーンをちりばめたワンショルダーのドレスを着ている。小泉は、「喜びに満ちた楽しさをカラフルに表現した。持ち主の相棒のような存在になってくれたらうれしい」とコメント。ディテールまでこだわり、細やかな職人技で仕上げられたジュエリーは、ブローチとしてもペンダントとしても着用が可能。価格は、シュシュが税込161万7000円、フルフルが148万5000円、チュチュが173万8000円。
「フレッド」銀座本店2階では7月31日まで、「トモコイズミ」の新作ドレスとジュエリー“トモズガールズ”を展示している。
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キス トウキョウが「バレンシアガ」の新作スニーカー“ランナー”を7月16日に先行発売
ニューヨーク発のスニーカーショップ、キス(KITH)は、「バレンシアガ(BALENCIAGA)」の新作スニーカー“ランナー(RUNNER)”の世界的エクスクルーシブ・ローンチパートナーとなり、同モデルを650足先行発売する。東京・渋谷のミヤシタパーク内のキス トウキョウでも7月16日に発売する。3色展開で、各12万8700円。
“ランナー”は複数のランニングシューズの要素を組み合わせたDIY的アプローチが特徴のモデルで、各パーツをあえてラフに切ったり、ステッチや接着の跡を残したりしてハンドメード感を出している。また、全体にビンテージをイメージした汚し加工を施す。靴底には「バレンシアガ」のアイコンモデルである“トラック(TRACK)”のソールを採用し、トゥには手書き風フォントでサイズを表記する。
キス先行発売アイテムには、“BALENCIAGA”と“KITH”の文字と、650足限定であることを表すシリアルナンバーが入ったデュブレ(靴ひもに付ける装飾)が付属する。
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キス トウキョウが「バレンシアガ」の新作スニーカー“ランナー”を7月16日に先行発売
ニューヨーク発のスニーカーショップ、キス(KITH)は、「バレンシアガ(BALENCIAGA)」の新作スニーカー“ランナー(RUNNER)”の世界的エクスクルーシブ・ローンチパートナーとなり、同モデルを650足先行発売する。東京・渋谷のミヤシタパーク内のキス トウキョウでも7月16日に発売する。3色展開で、各12万8700円。
“ランナー”は複数のランニングシューズの要素を組み合わせたDIY的アプローチが特徴のモデルで、各パーツをあえてラフに切ったり、ステッチや接着の跡を残したりしてハンドメード感を出している。また、全体にビンテージをイメージした汚し加工を施す。靴底には「バレンシアガ」のアイコンモデルである“トラック(TRACK)”のソールを採用し、トゥには手書き風フォントでサイズを表記する。
キス先行発売アイテムには、“BALENCIAGA”と“KITH”の文字と、650足限定であることを表すシリアルナンバーが入ったデュブレ(靴ひもに付ける装飾)が付属する。
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「サンローラン」2022年春夏メンズ・コレクション
「サンローラン(SAINT LAURENT)」が2022年春夏メンズ・コレクションを発表した。
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海外セレブにも人気のコラーゲンブランドが日本上陸
ネスレ日本のネスレ ヘルスサイエンス カンパニーは7月15日、アメリカの人気コラーゲンサプリメントブランドの「バイタルプロテインズ(VITAL PROTEINS)」の日本展開を開始した。まずは“コラーゲンペプチド”シリーズを販売する。同ブランドはセレブにも愛用され、女優のジェニファー・アニストン(Jennifer Aniston)がキャンペーンに登場している。
日本上陸第1弾製品“コラーゲンペプチド”はコラーゲンペプチド、水分を保持するヒアルロン酸、ビタミンCを配合。無香料でさっと溶け、ホットでも、アイスでもさまざま食品に混ぜることが可能だ。3種類のサイズ(税込4300〜7500円)を用意し、まずは公式ECサイトなどで取り扱う。
「バイタルプロテインズ」は2013年にアメリカで誕生。砂糖や香料を添加しないことにこだわり、美容・健康維持・スポーツなどさまざまな生活シーンに対しての“コラーゲンのある生活” を提案する。近年はアメリカ以外への海外展開も加速しており、これまでにカナダ、イギリス、フランス、スペインなどの6カ国に展開し、今後も積極的な販路拡大を目指す。20年にはネスレ ヘルスサイエンス(NESTLE HEALTH SCIENCE)の傘下に入った。
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ファストリ減速 国内・中国ユニクロ3〜5月が計画未達
ファーストリテイリングの2020年9月〜21年5月期連結業績(国際会計基準)は、売上高にあたる売上収益が前年同期比9.9%増の1兆6980億円、営業利益は同72.1%増の2278億円だった。前年春に多数の店舗を休業・営業時間短縮していた反動で大幅な増収増益となったが、3〜5月に限ると、ユニクロの国内・中国事業ともに計画未達。ジーユー事業も同様で、コロナ禍以降の絶好調からはやや変調をきたしている。
3〜5月の国内ユニクロ事業の既存店売上高は同31.1%増。昨年の反動で3〜4月は大きく伸ばしたが、5月は前年同月比0.6%減と12カ月ぶりに前年割れ。続く6月も同19.2%減と、大きく落とした。「商品の新しさやニュース性が不足していたことが要因。前年は緊急事態宣言明けにワンマイルウエアや“エアリズムマスク”などが売れたが、今年もその実績に引っ張られてしまい、お客さまから見て新しさが感じられない商品構成だった」と、岡崎健グループ上席執行役員CFO。
3月からは総額表示による実質値下げも行っている。その点については、「原価改善を進めてきたことで、(実質値下げをしても)粗利益率は前年同期に比べ0.5ポイント低下の51.7%にとどまった。計画を上回る水準だった」手応えを語る。
中国ユニクロ事業も国内ユニクロと同様、3〜5月で大幅な増収増益を達成しつつも、計画には未達。ワクチンが広がり、消費ムードが上向いている北米、欧州は計画を上回った。
商品政策が不振だった点はジーユー事業もユニクロと同じ。ジーユーは「さまざまなトレンドを取り入れ過ぎて品番数が増えると共に、売れ残ってしまって値引きが必要となった」。これを受け、21年秋以降は改めてマストレンドに照準を絞り、品番を減らす。
3〜5月の結果と、足元の売り上げ状況やコロナの再拡大などを鑑み、4月に好調を受けて上方修正していた21年8月期連結業績予想を、改めて下方修正している。修正後の売上収益は前期比7.0%増の2兆1500億円(修正前は同10.0%増の2兆2100億円)、営業利益は同64.0%増の2450億円(修正前は同70.7%増の2550億円)だった。
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「シャネル」のコスメがZOZOTOWNに出店
「シャネル(CHANEL)」は7月15日、ファッション通販サイト 「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」内のコスメ専門モール「ゾゾコスメ(ZOZOCOSME)」に出店した。フレグランス、メイクアップ、スキンケアを販売する。また名香「No5」の誕生100周年を記念した限定コレクション「ファクトリー 5 コレクシオン」の一部製品も限定で取り扱う。
「ゾゾコスメ」は3月にオープン。国内外のプチプラからラグジュアリーブランドまで幅広く扱うほか、「ゾゾスーツ(ZOZOSUITS)」や足型の3D計測ツール「ゾゾマット(ZOZOMAT)」に次ぐ、肌分析ツール「ゾゾグラス(ZOZOGLASS)」も導入している。
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女優・清野菜名が語るファッションと私生活 「ヴェルサーチェ」初の日本人アンバサダーに選ばれた26歳の素顔
女優・清野菜名が、このほど「ヴェルサーチェ(VERSACE)」のアンバサダーに就任した。就任発表直後の撮影現場で、注目の26歳に直撃。私生活でもファッション好きで、スポーティーなウエアからビビッドで華やかなアイテムまで、さまざまなスタイルを着こなす彼女に、ファッションやコロナ禍での過ごし方、今ハマっていることなどを聞いた。

WWDJAPAN(以下、WWD):「ヴェルサーチェ」のアンバサダー就任を聞いたときの感想は?
清野菜名(以下、清野):「ヴェルサーチェ」は、大人の女性が似合う特別なブランドというイメージだったので、話をいただいたときは驚きました。でも2021年プレ・フォールのキャンペーンビジュアルの撮影時にいろいろと試着して、私と同世代の女性も心ときめく服やバッグがたくさんあることを知り、ブランドへのイメージが変わりました。
WWD:キャンペーンの撮影はどうだった?
清野:ラグジュアリーブランドの撮影は初めてだったのですが、服やバッグをしっかり見せる必要があり、これまでの笑顔で元気に自分を表現する撮影とは全然違いました。バッグひとつをとっても、持ち方や角度が少し変化するだけで力強く見えたり、エレガントに見えたりと表情が違ってくる。どうポージングすればアイテムを素敵に見せることができるか、現場のスタッフにアイデアをもらいながら進めました。難しくもあり、刺激的な1日でした。
WWD:私服もおしゃれだが、普段ファッションで意識しているポイントは?
清野:アウトドアをはじめ、体を動かすことが好きなので、動きやすいパンツスタイルが多いです。服は直感で選ぶことが多く、自分の体にフィットしたものが見つけられたときはうれしいですね。今はさすがにしないけれど、昔は街で素敵な服を着た女性を見かけたら、「それはどこの服ですか?」と、声をかけて聞いたこともあります(笑)。自分が本当にいいと思うものだけを購入しているので、10代の頃に買った服でも、お直しに出してメンテナンスしながら、いまだに着続けているものもあります。
WWD:コロナ禍でライフスタイルや心境に変化はあった?
清野:何もしないことが嫌だったので、少しでもこの先につながることをしようと意識して過ごしていました。将来海外の作品に出たいという夢があるので、英語の勉強時間も増やしました。他にも、クリエイティブな趣味を新たに始めて、有意義に過ごしていました。例えば油絵でカラフルな抽象画を描いてみたり、脚本家の倉本聰さんがボールペンで点描画を描いていたのがとても興味深くて私もまねしてみたり。好きな映画やドラマを見る時間が増えたのもうれしかったですね。
WWD:今、ハマっていることは?
清野:一人キャンプをやってみたくて、ユーチューブ動画などを見ながら少しずつ知識を蓄えて、準備を着々と進めています(笑)。最近はたき火台を購入しました。とにかく自然が好きなので、家の観葉植物を毎日ケアして過ごしています。植物もひとつずつ性格が違うので、「この子はカーテン越し」「この子はしっかり日光を当てる」、抱っこして軽くなっていると「お水をあげなきゃ」という具合に(笑)、子どものように育てています。
WWD:最後に、「ヴェルサーチェ」のアンバサダーとして皆さんにメッセージを。
清野:ラグジュアリーからカジュアルなデザインまで、私と同世代の女性たちが心ときめく服やバッグがたくさんあります。その魅力をぜひ伝えていきたいです。
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サマリテーヌが再オープン!注目はヨーロッパ最大のビューティエリア【海外ビューティ通信】
2005年に惜しまれつつも幕を閉じ、今年6月23日、大改装の末16年ぶりに再オープンを果たしたパリ最古のデパートの一つ「サマリテーヌ(SAMARITAINE)」。オープン当初から話題をさらっているのは、地下一階にできた3400平方メートルを誇るヨーロッパ最大級のビューティエリアだ。LVMHを主要株主に持つ免税店事業のDFSがバイイングを担当しているだけあり、200以上のブランドの中には、「SK-II」「クレ・ド・ポー ボーテ(CLE DE PEAU BEAUTE)」「ヘレナ ルビンスタイン(HELENA RUBINSTEIN)」「オルヴェダ(ORVEDA)」「ソルファス(SULWHASOO)」「ドルチェ&ガッバーナ ビューティ(DOLCE & GABBANA BEAUTY)」などがエクスクルーシブで入っていることも話題だ。
エリアは5つに分けられ、サンクモンド(CINQ MONDE)のスパ、クリーンビューティがセレクトされたボーテ・ピュール(BEAUTE PURE)、香水のメゾン・ドゥ・パルファム(MAISON DU PARFUM)、メイクブランドが集積するル・バー・ア・マキアージュ(LE BAR A MAQUILLAGE)、そしてヘア&ネイルのストゥディオ・ドゥ・ボーテ・サマリテーヌ(STUDIO DE BEAUTE SAMARITAINE)だ。
サンクモンドのスパは400平方メートルの広さで、日本のテクニック「KOBIDO」による顔&首マッサージ、月桃を使用した沖縄フェイストリートメント、アーユルヴェーダのマッサージなど世界各国から取り入れたメニューが1時間116ユーロ(約1万4000円)から受けられる。プライベートハマムも併設し、パリのアパルトマンをイメージしたコージーな空間に癒される。
クリーンビューティのボーテ・ピュールでは、「パティカ(PATYKA)」「パイ(PAI)」「スーザン コフマン(SUSANNE KAUFMANN)」「アンティポディース(ANTIPODES)」などお馴染みのブランドから、ニューヨークのセレブ御用達スターメイクアップアーティスト、グッチ・ウェストマン(Gucci Westman)によるメイクブランド「ウェストマン アトリエ(WESTMAN ATELIER)」に加え、カリスマファッションスタイリストのメラニー・ヒューン(Melanie Huyne)によるウエルネスブランド「ホリデルミ(HOLIDERMIE)」など話題のブランドがそろう。
香水エリアでは「フレデリック マル(FREDERIC MALLE)」「メゾン フランシス クルジャン(MAISON FRANCIS KURKDJIAN)」など個性派ブランドから、「フラゴナール(FLAGONARD)」「ジョー マローン ロンドン(JO MALONE LONDON)」「ディプティック(DYPTIQUE)」を始めほぼ世界中の有名香水ブランドが並ぶ。
メイクのル・バー・ア・マキアージュでは「シャーロット ティルブリー(CHARLOTTE TILBURY)」「バイテリー(BY TERRY)」「クリスチャン ルブタン ビューティ(CHRISTIAN LOUBOUTIN BEAUTY)」「バーバリー(BURBERRY)」を始めこちらもほぼ全てのメイクブランドがそろう。さらに一番奥へと進むとオーガニックネイルの「キュアバザー(KURE BAZAAR)」のネイルバーとイタリアの「フィリップマーティンズ(PHILIP MARTIN’S)」を使用したヘアサロン「ストゥディオ・ドゥ・ボーテ・サマリテーヌ」が広がる。
店内にはショップインショップが所狭しと軒を連ねているため、途中どこかの空港の免税店にいるか、はたまた日本のデパートにいる感覚に陥ったことは否めないが、これほどまでにブランドをそろえたサマリテーヌは今パリで最もホッとな美容スポットと言って過言ではない。
須山佳子(すやま・けいこ)/コンサルタント:2001年に渡仏しMBAを取得。ファッション業界で働き、09年に日本の美容ブランドを欧州市場へ売り込むコンサルティング会社を設立。取引先は欧州の高級百貨店、美容ストア等。パリ市内でポップアップストア「Bijo;」主宰。インスタグラムアカウントは@bijo.paris
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「カッシーナ」青山本店で「ビューティフルピープル」の特別展示 テーマは“家具と洋服の一体化”
イタリア高級インテリア「カッシーナ・イクスシー(CASSINA IXC.、以下カッシーナ)」は7月15〜27日、青山本店で「ビューティフルピープル(BEAUTIFUL PEOPLE)」とコラボレーションしたインスタレーションを行う。テーマは、“家具と洋服の一体化”。「ビューティフルピープル」の2021年春夏コレクション“モーショナル”のスカートがソファに、スリーブがアームチェアに、ドレスがベッドに変わるというコンセプトを採用し、「カッシーナ」の家具用素材で製作して、ソファやベッドに一体化させたインスタレーションを行う。
また、「ビューティフルピープル」の“オニオンビーズクッション”の「カッシーナ」限定カラーであるブラックを数量限定で販売する。このクッションは、「ビューティフルピープル」のロゴ入りテープ付きで、外側の素材には耐久性に優れた農業用のメッシュシートを、ビーズは国産のサステナブルなものを使用。メッシュシートを通してさまざまなカラーに染色されたビーズが透けるデザインになっている。価格は税込2万9700円。
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西武渋谷店に「バーニーズ ニューヨーク」が出店
そごう・西武は15日、西武渋谷店に「バーニーズ ニューヨーク(BARNEY’S NEWYORK)」を8月27日にオープンすると発表した。B館1階の特選フロアの「エルメス」跡地で、売り場面積は264平方メートル。バーニーズとしては初の中規模のコセプトストアになる。バーニーズの日本の運営会社バーニーズ ジャパンは、そごう・西武と同じセブン&アイホールディングスの子会社。
取り扱うのはメンズのアパレル、バッグ、シューズ、アクセサリー、ウィメンズのジュエリー、バッグ、革小物など。ウィメンズのアパレルは扱わない。西武渋谷店のストアコンセプトである「アート」にちなみ、内装デザインにはバーニーズのアーカイブ写真を展示し、床や壁はニューヨークを代表するモザイクアートを施す。
国内のバーニーズとしてはフルラインナップの銀座本店、六本木店、横浜店、神戸店、福岡店に続く6店目となる。
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西武渋谷店に「バーニーズ ニューヨーク」が出店
そごう・西武は15日、西武渋谷店に「バーニーズ ニューヨーク(BARNEY’S NEWYORK)」を8月27日にオープンすると発表した。B館1階の特選フロアの「エルメス」跡地で、売り場面積は264平方メートル。バーニーズとしては初の中規模のコセプトストアになる。バーニーズの日本の運営会社バーニーズ ジャパンは、そごう・西武と同じセブン&アイホールディングスの子会社。
取り扱うのはメンズのアパレル、バッグ、シューズ、アクセサリー、ウィメンズのジュエリー、バッグ、革小物など。ウィメンズのアパレルは扱わない。西武渋谷店のストアコンセプトである「アート」にちなみ、内装デザインにはバーニーズのアーカイブ写真を展示し、床や壁はニューヨークを代表するモザイクアートを施す。
国内のバーニーズとしてはフルラインナップの銀座本店、六本木店、横浜店、神戸店、福岡店に続く6店目となる。
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「プラダ」×「アディダス」のセーリング用スニーカーに新色登場
「プラダ(PRADA)」と「アディダス(ADIDAS)」は、コラボレーションスニーカー“A+P ルナ・ロッサ 21(A+P LUNA ROSSA 21)”の新色となるグレーとブラックを7月19日に発売する。プラダ一部店舗および公式サイトで取り扱い、アディダス アプリでは抽選販売を行う。価格は税込8万2500円。
同スニーカーは、セーリングチーム「ルナ・ロッサ プラダ ピレリ」のために開発されたセーリングスポーツ用シューズで、昨年12月にホワイトカラーを発売した。ヨットの「ルナ・ロッサAC75」と両ブランドのこれまでのスニーカーからインスピレーションを得てデザインし、かかと部分に施された「プラダ」を象徴する赤いライン“リネア ロッサ”が特徴だ。
新色のグレーは「ルナ・ロッサ プラダ ピレリ」が着用したモデルのライフスタイルモデルで、ブラックは両ブランドの歴史にオマージュを捧げる繊細なカラーリング。アッパーにはリサイクル素材“プライムグリーン(PRIME GREEN)”を使用し、疎水性の高い“E-TPUアウターシェル”を施した。また、ブースト(BOOST)ミッドソールと全体を包むアウトソールで、保護力や耐久性、自由な動きを実現した。商品には両者のロゴが施された特別なシューズポーチが付属する。
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「プラダ」×「アディダス」のセーリング用スニーカーに新色登場
「プラダ(PRADA)」と「アディダス(ADIDAS)」は、コラボレーションスニーカー“A+P ルナ・ロッサ 21(A+P LUNA ROSSA 21)”の新色となるグレーとブラックを7月19日に発売する。プラダ一部店舗および公式サイトで取り扱い、アディダス アプリでは抽選販売を行う。価格は税込8万2500円。
同スニーカーは、セーリングチーム「ルナ・ロッサ プラダ ピレリ」のために開発されたセーリングスポーツ用シューズで、昨年12月にホワイトカラーを発売した。ヨットの「ルナ・ロッサAC75」と両ブランドのこれまでのスニーカーからインスピレーションを得てデザインし、かかと部分に施された「プラダ」を象徴する赤いライン“リネア ロッサ”が特徴だ。
新色のグレーは「ルナ・ロッサ プラダ ピレリ」が着用したモデルのライフスタイルモデルで、ブラックは両ブランドの歴史にオマージュを捧げる繊細なカラーリング。アッパーにはリサイクル素材“プライムグリーン(PRIME GREEN)”を使用し、疎水性の高い“E-TPUアウターシェル”を施した。また、ブースト(BOOST)ミッドソールと全体を包むアウトソールで、保護力や耐久性、自由な動きを実現した。商品には両者のロゴが施された特別なシューズポーチが付属する。
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“心の支えになるようなファッションを” 「トゥ エ モン トレゾア」がジーンズに特化した思い
東京発のウィメンズブランド「トゥ エ モン トレゾア(TU ES MON TRESOR 以下、トレゾア)」は2020年、ブランド設立10周年を経て、ジーンズに特化したブランドへとリブランディングした。これまでも「トレゾア」はパールやビジューを装飾したジーンズがアイコンで、国内外で支持されてきたが、今回のリブランディングでは、着心地のよさと体が美しく見えるシルエットを追求したデザインに一新。エメラルドやアメジストなどの宝石の名前を付けた13型をそろえている。定番として長くはき続けられるようシーズンの概念をなくし、セールも行わない方針。“女性のためのセーフプレイスを作りたい“というデザイナーの佐原愛美の思いのもと、子どもや女性の人身売買をなくすために活動するNPO法人「かものはしプロジェクト」との取り組みを開始し、売り上げの一部を寄付する。
昨年9月には、英セレクトEC「マッチズ ファッション(MATCHES FASHION)」でリブランディング後の商品をエクスクルーシブで発売し、日本では今夏、ビオトープを皮切りにエストネーション、APストゥディオ、伊勢丹新宿本店リ・スタイルで取り扱う。7月16日~8月2日まではエストネーション六本木ヒルズ店にポップアップストアをオープン。佐原デザイナーにリブランディングを行った経緯や、デニム作りのこだわり、ファッションから考える社会的問題について語ってもらった。
WWDJAPAN(以下、WWD):リブランディングを行った理由は?
佐原愛美「トゥ エ モン トレゾア」デザイナー(以下、佐原):デビューした10年前はマイペースにジーンズを中心にした定番商品を販売していましたが、2016年に海外ショールームのトゥモロー※と契約したのをきっかけに年4回のコレクションを発表するレディ・トゥ・ウエア(プレタ・ポルテ)に切り替えました。シーズンごとにその時代のメッセージを発信できることに意義を感じていましたが、大量生産、大量消費のモノ作りには矛盾もある。シーズンの考え方やセールを無くしたいとリブランディングを決めました。
※トゥモローはミラノを拠点にする有名なファッションのセールスエージェンシー。ロンドンや香港などにもオフィスを構える
WWD:アイテムをジーンズに絞った理由は?
佐原:これまでアイコンだった「トレゾア」のジーンズは、無骨で荒っぽい1940年代のビンテージジーンズの形をもとに、パールやビジューなどデコラティブな刺しゅうをすることで、“男性的なアイテムを女性の視点で作り替えて“いたもの。でも、この10年で“男性が力強く、女性がかわいらしい“というイメージは薄れてきました。これまで培ってきた経験を生かして、女性の体やライフスタイルに寄り添うデザインを提案できれば、刺しゅうがなくてもフェミニンなジーンズが作れるのではと考えました。
宝石のように長く大事に
受け継がれるように
WWD:新たなジーンズのこだわりは?
佐原:もともとジーンズは炭鉱夫のために作られたもの。機能的な美しさがありますが、仕様は男性的なシルエットで作られています。「トレゾア」ではウエストがしまっていて、ヒップが膨らんでいる女性の自然な体の形に沿うような形を目指し、異なる女性たちの体型に寄り添えるように13型を作りました。それぞれのジーンズには宝石の名前を付けています。宝石が長く大事に受け継がれるものであることと、ブランド名がフランス語で“あなたは私の宝物“という意味であることにちなんでいて。ストレートのボーイフレンドデニム“ジ・エメラルド ジーン“をはじめ、フレアデニムの“ジ・アメジスト ジーン“、スキニーフィットの“ザ・ルビー ジーン“などがあります。今年新たに追加したリラックスフィットの“ザ・ラピスラズリ ジーン“などの4型にはオーガニックコットンを採用しました。ボタンホールと内側のステッチは、色を宝石の色に合わせているほか、ボタンとリベットも新しくオリジナルで作り変えました。
WWD:セールを行わないなど、販売方針も変化がある。
佐原:定番ものをセールなしで販売してもらうためには、お店と関係性を築いて、理解をしてもらうのが大事になります。まずはチーム作りからスタートしました。セールスはショールームではなく、グローバルで個人で優秀な方にお願いできることになり、しっかりと販売方針を話し合いました。セールをしないといっても美しくて、素敵な商品ではないと話にならないので、品質もデザインに時間や労力をかけて、何年経っても着ていたいと思えるモノづくりを意識しました。今後もたくさんのお店に扱ってもらうというアプローチではなく、限られたお店と密に連携して販売していきたいと思っています。
心の支えになってくれるような
“女性を安心させてくれる服”
WWD:“女性のためのセーフプレイスを作りたい“というコンセプトを掲げているが、その思いとは?
佐原:私も多かれ少なかれ、若いころから“女性だから“という理由で辛い経験をしたことがあります。その時にファッションの世界に浸ることで癒されたり、励まされたりと、ファッションが安心できる場所(セーフプレイス)になっていました。女性の市場が大きいファッション業界には、心の支えになってくれて、女性を安心させてくれる服がある。私はそのような服を作りたいと思っています。また、今回取り組みを開始したNPO団体「かものはしプロジェクト」は商業的性的搾取による人身売買を無くすために活動している本当の“セーフプレイス“を生み出すプロジェクト。人身売買や性犯罪は暗い話ですが、ブランドを継続していく中で、そういったことを少しでも多くの人に知ってもらうきっかけ作りをしたい。私は学生の頃からボランティアに参加して、個人的に数々のチャリティ団体と取り組んできましたが、一般の方たちが信頼できる団体を探すことは容易ではないと感じていました。この「かものはしプロジェクト」は私個人もサポートを続け、「トレゾア」のお客さまも安心して支援できる団体。02年にカンボジアでスタートし、現在は問題の根が深いインドでの子どもたちの人身売買問題に着手し、日本国内での活動もはじめています。ブランドをリブランディングしたことで、より社会的な問題とファッションを結びつけることができるようになったと思います。(※トレゾアはこれまでも社会問題を裏テーマにしたコレクションを発表してきた)
WWD:環境問題に関する考えは?
佐原:モノを作る責任を持ち、できることからやっていきたいと思っています。3割のデニムは、オーガニック繊維の認証であるGOTS認証のオーガニックコットンを使っています。実際に現地に行って確かめていないので、信頼できるのか断言することは難しいですが、コットンには農薬のこと、強制労働の人権問題などさまざまな課題がある中で関心が高まることで、少しずつコットン生産地の環境を変えていけるはずだと思います。
■Tu es mon Tresor POP UP STORE AT ESTNATION
会期:7月16日~8月2日
場所:エストネーション 六本木ヒルズ店
住所:東京都港区六本木6-10-2
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「ブルネロ クチネリ」と「オリバーピープルズ」がアイウエア部門でパートナーシップを締結
イタリアのライフスタイルブランド「ブルネロ クチネリ(BRUNELLO CUCINELLI)」とロサンゼルス発のアイウエアブランド「オリバーピープルズ(OLIVER PEOPLES)」は、このほどパートナーシップを締結した。9月末に、「ブルネロ クチネリ」として初めてのアイウエアコレクションを発表するという。
新たなアイウエアコレクションは、「ブルネロ クチネリ」の本拠地であるソロメオ村の文化と美しさにインスパイアされた5型からなり、全てイタリア製。サングラスと眼鏡を共にラインアップし、素材にはメタル、アセテート、持続可能な方法で調達したホーン(角)などを用いる。
ブルネロ・クチネリ会長兼クリエイティブ・ディレクターは「高度に熟練した製品を生み出す『オリバーピープルズ』とのパートナーシップは現代的で若々しく、洗練性を備えた特別なものになるだろう」と話し、ロッコ・バシリコ(Rocco Basilico)=オリバーピープルズ最高経営責任者も「素材や細部へのこだわり、クラフツマンシップといった共通の価値を持ち、地域に根ざしたブランドである『ブルネロ・クチネリ』との提携は、われわれにとっても非常に重要で大変光栄だ」と続ける。
「ブルネロ クチネリ」は1978年に創業。カラーカシミヤで一世を風靡したのち、85年にクチネリ会長の妻の故郷であるイタリア中部のソロメオ村にある14世紀に建てられた城を購入、修復して本社としている。「オリバーピープルズ」は1987年にロサンゼルスで創業。2019年から、世界最大の眼鏡企業であるイタリアのルックスオティカ(LUXOTTICA)の傘下にある。
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「ジェイ ダブリュー アンダーソン」が伊アイウエア「ペルソール」と初コラボ 定番アイテムをカラーコンビネーションで再構築
「ジェイ ダブリュー アンダーソン(JW ANDERSON)」は、1917年創業のイタリアのアイウエアブランド「ペルソール(PERSOL)」と初コラボした2つの商品を7月17日に発売する。顔を大きく覆うティアドロップ型の“649”が3万4800円で、側面にもレンズを取り付けた“0009”が4万200円。
ジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)「ジェイ ダブリュー アンダーソン」創業者兼クリエイティブ・ディレクターは、「僕は昔から『ペルソール』のファンで、今も日々愛用している。その『ペルソール』において、“649”と“0009”は言わずと知れた名作。20世紀中期のインテリアデザインを彷彿とさせるたたずまいにインスピレーションを受け、カラーコンビネーションで再構築した」と話す。
「ペルソール」は、世界最大の眼鏡企業であるイタリアのルックスオティカ(LUXOTTICA)が手掛けるアイウエアブランド。
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東京都、協力金先払い要綱を7月19日(月)14時に公表。
「正直、飲食店を作り続けることに、ちょっと疲れてきていたタイミングでした」ゼットン、鈴木社長が本音を漏らす?
クリエイトRとSFP、共同購買会社を設立。独自性よりコストダウン。
あさくま100%子会社、竹若が破産。買収前のチェックが甘かった。
きちり、郊外型フードホールを本厚木に開業。厨房は1つ、カメレオンのように業態を変える。
【ファミレス店舗数】実は530店ある「ココス」。300店あった「ロイホ」は、いま220店しかない
クリスピー・クリーム・ドーナツ、日本上陸15周年でファン投票。今も50店舗をキープ。
「ナナミカ」2021-22年秋冬メンズ・コレクション
「ナナミカ(NANAMICA)」が2021-22年秋冬メンズ・コレクションを発表した。
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三井不動産「単発バイト」の仲介アプリ導入 テナントの人手不足に対応
三井不動産は、単発バイトを仲介するアプリを展開するタイミー(東京、小川嶺社長)と業務提携を結んだ。アプリを通じて、ららぽーとなど同社が運営する50以上のショッピングセンター(SC)に出店するテナントの人手不足解消を支援する。同時に短時間だけ働きたい人たちのニーズを満たす。
15日から首都圏および主要都市のららぽーと、三井アウトレットパークなどを皮切りに、単発バイト仲介アプリの「タイミー」を導入する。今年度中にテナント数で約7500店舗が利用可能となる。
「タイミー」は単発・短時間で働きたい人材と事業者を結びつけるアプリ。働き手は応募手続きや面接がなく、働きたい案件を選ぶだけですぐ仕事をすることができ、勤務終了後すぐに給料を受け取れる。事業者には来てほしい時間や求めるスキルを登録するだけで、条件にあった働き手を自動的にマッチングする。
本格導入に先立ち、昨年9月に開業したららぽーと愛知東郷で「タイミー」を導入し、飲食店などから高評価を受けていた。2017年創業のタイミーにとっても大規模な一括導入は初のケースとなる。
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「ディオール」の職人技に感動し、「アライア」の今後に期待 ドキドキワクワクのクチュール初体験記 Vol.1
こんにちは。WWDJAPANヨーロッパ通信員の藪野です。9カ月ぶりに出張を再開し、南イタリアで「マックスマーラ(MAX MARA)」2022年リゾート・コレクションのショーを取材した後、パリに到着しました。EU内の多くの国は、20分ほどで結果が出る抗原検査の陰性証明でも渡航可能になったので、今はずいぶん気軽に行き来できるようになっています。実際、パリの空港では入国審査があったものの、陰性証明はまったくチェックされず。拍子抜けしてしまいました。
今回の目的は、21-22年秋冬オートクチュール・ファッション・ウイークの取材です。これまでプレタポルテしかコレクションを取材したことがないので、実のところ、ちょっとドキドキ。ただ、数は少ないですがリアルショーが再開するのでコレクションを生で見られること、そして展示会で服に触れられたりデザイナーと直に話せたりすることへのワクワク感で、そんな不安は吹き飛びました。ここでは、現地で見て、聞いて、感じたことを綴っていきますので、クチュールの世界を楽しんでいただけたら幸いです。
4日20:30 アライア
今シーズンは注目トピックが多いのですが、まずはラフ・シモンズ(Raf Simons)の右腕として長年活躍してきたことで知られるピーター・ミュリエ(Pieter Mulier)をクリエイティブ・ディレクターに迎えた新生「アライア(ALAIA)」のデビューです。2017年にこの世を去った偉大な創業デザイナーの跡をどのように継いでいくのか、どんなコレクションを披露したのかは、こちらの記事をご覧ください。ショー翌日には展示会にも行ってきましたが、その完成度からはピーターを支えるアトリエの力を感じました。今後がとっても楽しみです。
5日12:00 イリス ヴァン ヘルペン
リアルショーが再開したとは言いつつも7ブランドのみで、大半はデジタル発表。顧客やメディア向けには、個別にアポイントをとってコレクションを見せるというブランドが今季は多いです。オランダ発の「イリス ヴァン ヘルペン(IRIS VAN HERPEN)」は、実際に見られることを楽しみにしていたブランドの一つだったのですが、パリにはコレクションを持ってこないことになったそうで、残念ながら映像で見ることに。手仕事とテクノロジーを掛け合わせて作られる彼女の服には、いつも異世界の生物のような神秘的な美しさや生々しさが漂います。今季の映像は、そんな服にマッチする壮大な岩山を舞台に撮影。スローモーションを生かして、羽衣のような生地が風をはらむ様子や神々しい雰囲気が存分に表現されていました。そしてラストには、なんとスカイダイバーが登場!繊細なクチュールを着てスカイダイビングだなんて、前代未聞ですよね(笑)。このドレスは時速300kmでの降下という負荷に耐えられるように何度もテストを重ねて作られ、4回ダイビングを行って撮影されたそうです。
5日14:30 ディオール
5日15:30 メシカ
オートクチュールの期間中には、ハイジュエリーの展示会も数多く開催されます。「メシカ(MESSIKA)」は、ダイヤモンドディーラーの父を持つヴァレリー・メシカ(Valerie Messika)が2005年に立ち上げたブランドで、昨年にはケイト・モス(Kate Moss)ともコラボレーションしていました。今季は、人と惹かれあい、再びつながることができる喜びをジュエリーで表現。2つのダイヤモンドやリングを並べたデザインがポイントになっていましたが、“あなたと私”をイメージしているそう。なんだかロマンチックですね。5日16:30 Y/プロジェクト
JUN YABUNO:1986年大阪生まれ。ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションを卒業後、「WWDジャパン」の編集記者として、ヨーロッパのファッション・ウィークの取材をはじめ、デザイナーズブランドやバッグ、インポーター、新人発掘などの分野を担当。2017年9月ベルリンに拠点を移し、フリーランスでファッションとライフスタイル関連の記事執筆や翻訳を手掛ける。「Yahoo!ニュース 個人」のオーサーも務める。20年2月からWWDジャパン欧州通信員
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「シセイドウ」新店舗が羽田空港第3ターミナルにオープン 資生堂初のラウンジサービスも導入
資生堂は7月23日、化粧品の開発・企画及び日本国内空港免税店などでの化粧品販売を行う子会社のザ・ギンザを通じ、グローバルブランド「シセイドウ(SHISEIDO)」の単独店舗「シセイドウ ハネダ ブティック(SHISEIDO HANEDA BOUTIQUE)」を羽田空港第3ターミナル国際線出発エリア内にオープンする。同社は「世界で勝てる日本発のグローバルビューティーカンパニー」を目指す一環として免税店事業を強化しており、新店舗オープンにより「シセイドウ」の愛用者拡大とブランド価値の向上を狙う。
「シセイドウ ハネダ ブティック」のコンセプトは「良い肌で良い旅を」。これから海外に旅立つ国内在住客や、訪日旅行を楽しんだ国外在住客にブランドの世界観を発信し、旅行の思い出の一つとなるようにと願いを込めた。同店では免税価格でアイテムを購入できるほか、店舗限定製品の販売、フライト前にメイク落としやスキンケアを楽しめる資生堂初のラウンジサービス、製品にオリジナルデザインの印字ができる刻印サービス、お土産として使えるギフトラッピングサービスなどを用意。また、ブランドを象徴する美容液「アルティミューン パワライジング コンセントレート Ⅲ」をモチーフとしたディスプレーや大型LEDモニターでのムービーの掲出などブランドの世界観を視覚的にも表現する。
さらに、7月29日には同じく羽田空港第3ターミナル国際線出発エリア内に日焼け止めブランド「アネッサ(ANESSA)」の自動販売機「アネッサ スタンド(ANESSA STAND)」を導入する。自動販売機はクイックかつ非接触で「アネッサ」の製品が免税価格で購入でき、購入者には限定のデジタルコンテンツを提供する予定だ。また、通常の自動販売機と異なりタッチパネルを通じて製品の選択や購入を行うため、複数商品の同時選択・購入が可能で、国際線を利用するお客のお土産ニーズにも対応。自動販売機のデザインはブランドの象徴アイテム「パーフェクト UV スキンケアミルク」のボトルをモチーフにしており、ブランドの世界観を発信する。
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ユニクロとセオリー、欧州初の複合店を英ロンドンにオープン 22年春開業
ファーストリテイリンググループのユニクロとセオリーは2022年春、英ロンドンのリージェントストリートに新店舗をオープンする。「ユニクロ(UNIQLO)」と「セオリー(THEORY)」を同店舗内で展開するのは欧州では初。リージェントストリートは、ユニクロが01年に海外初進出として英国に出店した際に、店舗の一つを設けた「われわれファーストリテイリングにとって特別な意味を持つ」(柳井正会長兼社長)場所だ。
地下1階、地上1、2階の3層の作りで、面積は約1900平方メートル。地上1階の一部で「セオリー」を販売する。店舗が入る建物の上層階3フロアにはユニクロ、セオリーの欧州・英国事業のオフィスが入り、「ユニクロ」のショールームも設置する。リージェントストリートは、「ザラ(ZARA)」や「ホリスター(HOLLISTER)」などのSPAや、ラグジュアリーブランドのショップも出店する商業地。既に「ユニクロ」の大型店があるが、移転し拡大する。英国内の「ユニクロ」店舗数は2月末時点で15。
出店にあたり、柳井会長は「(英国に初出店した01年からの)20年間でわれわれはグローバルに展開するアパレル企業へと成長した」「(オフィスやショールームも設けることで)重要市場である英国でのプレゼンスを引き続き強化していく」とコメントしている。
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オリラジ藤森が“チャラ過ぎず、チル過ぎない”ゴルフウエアブランド始動
インフルエンサーブランドを運営するGIVINは、オリエンタルラジオの藤森慎吾がディレクションするゴルフウエアブランド「アイリッシュマン(IRISHMAN)」を2021年秋冬シーズンに始動させる。“襟付きでジャストサイズ”が定番のゴルフウエアに、ビッグシルエットやクルーネックなどストリートウエアの要素をミックスし、日常使いできるアイテムを提案。ファーストコレクションは半袖ポロシャツ(税込1万2760円)やジャカードニット(同1万5620円)、クルーネックニット(1万4960円)、ニットパーカ(1万5950円)、キャップ(同6160円)など全18型で、7月28日から公式オンラインサイトで販売する。
ブランド名は、藤森の「一番好きなゴルフ選手」であるローリー・マキロイ(Rory McIlroy)選手の故郷、アイルランドに着想したもの。「カッコ良すぎちゃダメ」と語るネーミング哲学から「人生で一番ハマっている」というゴルフの魅力、そしてウエアのこだわりまでを聞いた。
―ブランドターゲットは?
藤森:“ゴルフを真剣にやっていて、日常使いできるウエアが欲しい人”です。ゴルフを今から始める人にも着て欲しいから、買いやすい価格に設定しているつもりです。高かったらごめんなさい(笑)。
―ブランド名に込めた思いは?
藤森:単純にロゴの具合が良かったので即決しました。「I」が2つあってカッコ良くないですか?アイリッシュだけで「アイルランド人」という意味なんですけど、少し物足りなくて「マン」を付けました。アイアンマンっぽくて気に入ってます。
―そんな気軽に決めて大丈夫なのか?
藤森:コンビ名もそうですけど、最初からカッコ良い名前をつけちゃうと名前負けしちゃうんですよ。最初は「何それ?」って思われても、売れたら「カッコ良いじゃん」って認識される。「オリエンタルラジオ」も変な名前ですが、今は違和感ありませんからね。ちなみにパーフェクトヒューマンに被せたわけではないです。
セオリーじゃなくていい
今の精神状態に合ったウエア
―ウエアのこだわりは?
藤森:特にこだわったのは腕周りです。ゴルフウエアって腕がタイトなものが多くて、ジャストサイズで着たら誰でもピタっとしちゃう。分かりやすくいうと、デシャンポー(注釈:アメリカのプロゴルファー、ブライソン・デシャンボー(Bryson DeChambeau)選手)みたいな。だから、少しドレープが出るくらいゆとりある設計にしてます。身幅もピタッとさせるのがセオリーだけど、プレーしてるとだんだん上がって来ちゃうので、裾がストンと落ちるサイズ感にしました。
―ゴルフウエアとしては珍しいパーカも用意している。
藤森:パーカはすごく気に入ってます。「その格好でゴルフやんなよ!」と怒られることもあるけど、最近は増えてきているし、単純におしゃれ(笑)。薄くて軽い素材を使っていて、かなり動きやすいので、ぜひパーカを着てゴルフしてほしいですね。
―全体的にシンプルで大人なコレクションだ。
藤森:「藤森のブランドなのにこんなシンプルかよ」って思われるかもしれませんね。でもこれが今の藤森の精神状態なんです。レインボーカラーとか着られる状態じゃない。最近は朝5時半ごろに目覚めて「超朝型じゃん。年取ったな、こえ〜」って思いながらゴルフに出かけてます。チャラ過ぎず、チル過ぎない服がいいーー同い年くらいの人には分かってもらえるはずです。
―相方・中田敦彦もアパレルブランド「幸福洗脳」を手掛けている。何かアドバイスはもらった?
藤森:全くもらってません。あのブランドはなんか怪しげなロゴが入ってますし、全然別物です。でも、彼の行動力には影響を受けてます。昨年事務所を独立し、自由に活動できる環境になったのも大きいかな。(俳優やユーチューブなども)本当に楽しいから、どんどん挑戦したくなる。おかげで常に口内炎と戦ってますけど(笑)。
―ゴルフの魅力とは?
藤森:「自然が気持ちいい」「仲間と集まれる」って言う人が多いですよね。僕は「いいショットが打てると自分が気持ちいいから」です。今月はゴルフの仕事で地方に3回行っていて、ギャラなしでもOKなくらい楽しんでいます。
―今後の展望は?
藤森:最初は男性ものだけですが、最終的には女性を喜ばせたいんです。女の人に「かわいい」「おしゃれ」って思われないと認知度は広がりませんからね。そのために今、周りにゴルフ女子を集めたり、みんなにゴルフを始めてもらったりしています。まあ、女の子と回りたいだけなんですけど(笑)。
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「フジコ」東京初のポップアップショップ EC限定品など全製品をラインアップ
かならぼが展開するメイクアップブランド「フジコ(FUJIKO)」が東京初のポップアップショップを7月15〜21日にオープンする。場所は渋谷スクランブルスクエア6階の「プラスクビューティー(+Q BEAUTY)」で、12日に発売した新製品“仕込みアイライナー”を中心にEC限定品などブランドの全製品をラインアップする。
「フジコ」は、ブランドデビュー時から大事にしてきた“驚きやわくわく感とともにキレイをアップデート”できる場にしたいと、“キレイになるって楽しい!”をコンセプトにポップアップを開催。ブランド初のアイライナー“仕込みアイライナー”は、まつげの隙間を自然に埋め込む“3股設計”の筆先で、ぬけ感がありながらも目元にインパクトを与える。無限ブラウン、琴線ピンク、甘美プラム、幻想ブラウン、共存グレーの5色がそろうカラーライナーだ。ポップアップでは税込3300円以上の購入者にオリジナルポーチを先着50人にプレゼントするほか、購入者全員に今年2月に発売後わずか2日で6万9000個を売り上げた“ニュアンスラップティント”の“02珊瑚ローズ”ミニサイズサンプルをプレゼントする(なくなり次第終了)。
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ヨシロットンが監修したネオ居酒屋「ファンファン」が東京・中目黒に登場
グラフィック・デザイナーとして活躍するヨシロットン(YOSHIROTTEN)がアートディレクションを手掛けた酒屋「ファンファン(FUNFAN、楽飯)」が6月、東京・中目黒にオープンした。運営は不動産業や飲食業を営むエニーシーが行う。大人の五感をくすぐる”をテーマにした同店では、アジア各地の屋台や鉄板料理からインスパイアされたメニューを提供する“ネオ居酒屋”だ。内装は、無機質な空間にデジタルサイネージやネオンサインが輝き、近未来的でありながらアジアの活気のある屋台をほうふつとさせ、SNS映えする空間になっている。
中目黒駅から徒歩約5分、雑居ビルの2階にある「ファンファン」はフラッと立ち寄るタイプの店ではない。クチコミか何かで情報を得て「行ってみよう」という目的がなければ、1階の「楽飯」という看板を見過ごしてしまうだろう。ビルの階段を2階に上がって扉を開けると、カウンターが幾つかあり若いスタッフがキビキビと働いている。メニューを見ると“オススメは全品”。その中の“絶対的逸ぴん”から、“焼売”と“ファンファン餃子”をオーダーし、ナチュールワインとともに味わう。焼売には製麺界のカリスマと言われる「開花楼」の特注皮と国産豚100%を使用するなど、こだわりたっぷり。優しい味わいで、幾つでも食べられるという説明にも納得だ。他にも、“〆るな!おつまみご飯!”や“サラダな一皿”などアジア各地の屋台料理をアレンジしたメニューが並ぶ。スタッフによると、料理にこだわりすぎて、休日も店で仕込みしているという。スタッフのオススメでナチュールワインに合うということで、“頭付きエビケジャン”をいただく。濃厚な味わいで、意外とワインにぴったりだ。そうこうするうちに、次々と客がやってきた。週末の夕方、早い時間帯だったこともあってか、一人で入ってくる男性や若い女性客2人、スタッフの知り合いの男性客などが来店。
ドリンクは、ナチュールワインやクラフトビールの他に、レモンとバジルが香る“ファンファン レモンサワー”が看板メニュー。他にも、“カルダモンスプモーニ”や“激選紅茶ラテ割り”などオリジナリティーあふれるドリンクをバラエティー豊かに提供する。ハブ酒や高級シャンパン「ルイ・ロデレール(LOUIS ROEDERER)のクリスタルまであるので驚きだ。価格も通常の居酒屋価格と良心的で、都内にいながら近未来のシュールな空間で気軽に食事が楽しめる。緊急事態宣言発令中は、アルコール抜きのモクテルの提供も可能だという。
東京にいながらアジアの屋台にいる気分になれる「ファンファン」。夏の季節にぴったりのクールな新名所だ。
■FUNFAN
住所:〒153-0042 東京都目黒区青葉台1-28-11 2階
TEL:090-7218-2021
営業時間:月〜土曜日 15:00~23:30、日曜日 12:00~17:00 ※緊急事態宣言中は営業時間変更の可能性あり
定休日:火曜日
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ノードストローム、「トップショップ」など4ブランドの少数株主に 北米での独占販売権を獲得
米百貨店ノードストローム(NORDSTROM)は、英アパレルECを運営するエイソス(ASOS)傘下のブランド「トップショップ(TOPSHOP)」「トップマン(TOPMAN)」「ミスセルフリッジ(MISS SELFRIDGE)」「HIIT」の少数株式を取得した。持ち分や取得額は明らかにされていない。
ノードストロームはこれによってエイソスと協業することになるが、エイソスではなく各ブランドの株式を取得しており、ノードストロームがブランドに直接投資をした初のケースとなった。なお、4ブランドの運営やクリエイティブ面については今後もエイソスが権限を持つ。
今回の取引で、ノードストロームは「トップショップ」と「トップマン」の北米における独占販売権を獲得。いずれもトレンドを取り入れたデザイン性の高い服を手頃な価格で提供する若者向けのブランドで、12年に米国市場に進出して以来、ノードストロームでのみ取り扱われている。一方、カナダでは大手小売りのハドソンズ・ベイ・カンパニー(HUDSON'S BAY COMPANY)が百貨店でインショップを展開しているが、これらは21年秋を目処に閉店するため、店舗での販売は世界中でノードストロームのみとなる。
前述の4ブランドは、以前は英アルカディア・グループ(ARCADIA GROUP)が保有していたが、同社が2020年11月に経営破綻したことに伴い、21年2月にエイソスが知的財産なども含めて2億6500万ポンド(約405億円)で買収した。エイソスがEC事業に特化していることから、「トップショップ」などの店舗は買収対象に含まれなかった。
ピーター・ノードストローム(Peter Nordstrom)=ノードストローム社長兼チーフ・ブランド・オフィサーは、「20代の消費者向けのファッションをけん引するエイソスは、当社にとって素晴らしいパートナーだ。今回の協業によって、卸と小売りの新たな関係性を構築していきたい」と語った。
ニック・ベイトン(Nick Beighton)=エイソス最高経営責任者は、「米国の消費者に関する深い洞察力や北米市場での幅広いリーチを持ち、『トップショップ』と長年にわたって良好な関係を築いているノードストロームは、当社やその傘下ブランドのさらなる成長を促してくれる、またとないパートナーだ」と述べた。
ノードストロームは以前からECの強化に取り組んでおり、オンラインで注文した商品を店頭で受け取れるシームレスなショッピング体験に力を入れている。この秋からは、エイソスのECで購入した商品についても、ノードストロームおよびそのアウトレット業態「ノードストロム ラック(NORDSTROM RACK)」での受け取りが可能となる。
現在のところ、ノードストロームは「ミスセルフリッジ」と「HIIT」ブランドを取り扱っていない。今後の展開について、同社の広報担当者は、「エイソス傘下のブランドの販売について検討中だが、現時点で発表できることはない」とコメントしている。
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元日本版「コスモポリタン」編集長がスキンケアブランドを始動
日本版「コスモポリタン(COSMOPOLITAN)」を立ち上げた初代編集長の白重絢子氏がこのほど、自身のスキンケアブランド「マアイ(MAAI)」をスタートした。デビュー製品はフェイス、ボディー、ヘアとマルチに使える“スキンオイル”(30mL、税込4650円)で、公式ECサイトで販売中だ。
白重氏は数年前に祖母が亡くなったことをきっかけに、女性の心を灯し、希望を持たせることのできる化粧品のパワーに引かれたという。またこれまで編集者として、年間100社以上の化粧品会社の発表会やイベント、勉強会、パーティー、打ち合わせに出席。その経験やノウハウを生かし、スキンケアブランドの立ち上げを決心した。
“スキンオイル”は、100%自然由来成分にこだわり、鉱物油や防腐剤、合成香料、合成着色料、アルコール、石油由来成分、動物由来原料を使用しない。肌のバランスを整えやすくするために、ホホバ種子油、ヒマワリ種子油、スクワランオイル、アルガニアスピノサ核油(アルガンオイル)、ワサビノキ種子油(モリンガオイル)と5種類のキャリアオイルを組み合わせた。また香りは夜に開花し、美しく花火のように咲き誇った後に早朝に散ってしまう花「サガリバナ」をコンセプトにしている。
さらにサステナビリティにもこだわり、製品はサステナビリティコンサルタントのアドバイスを受けながら必要な分だけ生産。製品は鹿児島県の森の中にある、廃校になった小学校を再活用させた化粧品工場で製造し、地方活性にも励む。
白重氏は制作会社でラグジュアリー雑誌のアシスタントをした後、ライブドアやラインなどのIT企業でメディアやマッチングアプリ、広告ビジネスに携わった。2015年に「コスモポリタン」日本版創刊編集長に28歳の最年少で就任し、4年間でビジネスを拡大。スタートアップの役員を経験した後、独立。トキドキを設立し、「マアイ」を始動させた。
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「ジョンマスターオーガニック」が表参道に直営路面店オープン 限定精油も発売
ジョンマスターオーガニックグループは7月15日、「ジョンマスターオーガニック(JOHN MASTERS ORGANICS、以下JMO)」の直営路面店を東京・表参道にオープンする。全製品を扱うほか、同店限定のエッセンシャルオイルなどをそろえる。
「ジョンマスターオーガニック青山店」は、“グリーン ビューティ プレイス”がテーマ。リラックスして買い物ができるよう、包み込まれるような空間を創出した。洞窟のような煉瓦色の壁面で天井をあえて低く設定し、照明も落として居心地の良さを演出する。店舗面積は92平方メートル。入り口を入るとショップエリアで「JMO」の全製品を並ぶ。タッチアップスペースにはデザイン会社のカルテルジャパンがAI(人工頭脳)により設計した100%リサイクル素材の椅子を採用した。
ショップエリア奥には、眠りをテーマにした施術ルーム「ザ サロン」を用意。完全予約制の個室でヘッドスパなどを提供する(今秋オープン予定)。さらに奥にはロイヤルユーザーが使用できるラウンジが位置する。カルチャー発信基地としての役割を担い、ギャラリーやイベントスペースとしても活用する計画でアーティストのインスタレーションやアートの展示・販売を行う。ストーリー性のある植栽設計や空間設計を得意とするヤードワークスが手掛けた東洋と西洋を融合したガーデン(面積13平方メートル)も併設し、ゆったりとした時間を体感できる。
情報発信基地としての役割を果たす青山店は「入り口の展示スペースにはリサイクルボード、キャッシュトレイやコースターなどは間伐材、壁面には古材パネルを採用するなど、店舗の随所で環境に配慮した取り組みを行っている」(宇佐美和也コミュニケーションデザイン部ディレクター)のも特徴だ。地域に根ざし「JMO」の世界観を十分に味わえるよう滞留時間が長い店舗作りを目指す。今後、主要都市に同様の直営路面店を開設する予定だ。
現在、同社は百貨店やショッピングセンターなどに約50店舗を展開する。コロナ禍に入り、EC売り上げが好調で毎月、平均して前年同月比60%増と伸長する。5月には店舗とECのポイントサービスを統合し、顧客の利便性を高めた。全国に50万人の会員を有しロイヤルユーザーが3%程度を占める。青山店はロイヤルユーザーが「ザ サロン」の予約を優先的にできるほかラウンジの使用も可能となる。
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時計「タグ・ホイヤー」が「スーパーマリオ」と初コラボ 運動量に合わせてキノコやスターをGET
LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)傘下のスイスの時計ブランド「タグ・ホイヤー(TAG HEUER)」は、任天堂との長期的なパートナーシップを発表した。第1弾として「スーパーマリオブラザーズ」を主役にしたスマートウオッチ“タグ・ホイヤー コネクテッド × スーパーマリオ リミテッドエディション”を7月15日、世界限定2000本で発売する。価格は25万3000円。
ベルナール・アルノー(Bernard Arnault)LVMH会長兼最高経営責任者(CEO)の三男で、タグ・ホイヤーCEOのフレデリック・アルノー(Frederic Arnault)は、「本コラボモデルは目標を達成するための高揚感を高め、いっそうアクティブに1日を過ごそうとするユーザーに新たな楽しみを提供する。ウェルネスアプリをゲーム化して盛り上げようと考えたとき、真っ先にマリオが頭に浮かんだ。なぜならマリオは、どんな困難も忍耐と粘り強さで切り抜けるスーパーヒーローだからだ」と話す。
“タグ・ホイヤー コネクテッド × スーパーマリオ リミテッドエディション”最大の特徴は、ユーザーがゴルフやテニスなどスポーツをする際、マリオもそれに連動して走ったりジャンプしたりする点だ。アクティブで時にユーモラスなマリオが、ユーザーの運動を後押ししてくれる。具体的には、設定した1日の運動量の達成率25%、50%、75%、100%ごとに、ダイヤル上に異なるアニメーションが出現する。3時位置通過時にはマリオを成長させるキノコ、6時位置では瞬間移動を可能にする土管、9時位置では無敵になるスターがそれぞれ現れ、100%(=12時位置)に達するとゲームクリアを表すポールにマリオが登る仕掛けだ。
デザイン面ではクロノグラフを模したフェースデザインを採用し、象徴的に使われる赤はマリオの帽子や服から着想を得たもの。ストラップバックルとりゅうずには、マリオのイニシャルである“M”をエングレービングする。また「タグ・ホイヤー」は、本コラボモデルに先行搭載したインタラクティブなプログラムを、今後他のスマートウオッチでも利用可能にするという。
「スーパーマリオブラザーズ」は1985年に日本で発売され、以来世代を超えて全世界で3億7000万本以上を販売する人気ゲームシリーズ。
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「トモコイズミ」が月明りの二条城でショー 「心の救いになる、圧倒的なものを作りたかった」
「トモ コイズミ(TOMO KOIZUMI)」は13日、世界遺産の二条城を会場に約100人を招き、ショー形式で2022年コレクションを発表した。全21ルックの多くが西陣織の帯や丹後ちりめん、扇子など京都の伝統産業の力を借りて制作されたもの。月明りの下、庭園・清流園の砂利道を多様な年齢やジェンダーのモデルたちが歩くさまは純粋に美しく妖しかった。
会場には香がたかれ、客は提灯に誘導されて歩く。幻想的な空間だ。小泉智貴デザイナーは今回のキーワードに「祈り」をあげた。「暗いニュースが多いこの状況下で何ができるかを考えた。自分はピュアな美やクリエイティビティで人の役に立ちたい。だから美しいもの、圧倒的なもの、心の救いになるようなものを自分自身も見たくて作った。人は圧倒的なものを目の当たりにすると支えられた気分になるから」。
そのために今回は得意のワッフルに、京都の伝統技術を組み合わせた。西陣織の帯は大きなリボン結びで背中に飾り、手には京扇子を手にする。珍しくシンプルなドレスのボディは丹後ちりめんのデッドストックを使用し、神社仏閣で目にした厄除けや守護のモチーフをペイントや横降り刺しゅうで装飾した。「生地自体が美しいので、和、洋の既成概念にとらわれない視点で扱うよう心がけた」と小泉デザイナー。素材の一部には再生ポリエステルも使用した。
同ブランドは最近は年に1度コレクションを発表しており、今回は京都を舞台に選んだ。世界遺産を会場に使用し伝統産業の支援を受けたと聞けば、行政や大企業のバックアップを想像するがそうではない。「日本の伝統とクリエイションを日本から海外へ発信したい」と企画した2人の実行委員が小泉デザイナーに声をかけ、賛同するスポンサーを集めに奔走し実現した。
実行委員のひとり、北川淑恵氏は日ごろから京都の伝統産業を伝える活動をしている。「まず小泉智貴という存在が貴重。だけど日本では新しい才能にフォーカスする体制が不十分。また京都の伝統工芸は素晴らしいのに外に向かって十分に表現できていない。だから2つを掛け合わせることで京都から世界へアウトアウトプットしたいと思った」と語る。もうひとりの実行委員はデザイナーやプロデューサーとして幅広く活躍する三浦大地氏だ。「今は多くの人が意識を内に向けているタイミング。自分も最近拠点を関西に移して、日本のクリエイティブがもともとこちらにあったこと、日本の宝を再確認した」と話す。
「世界に認められたから国内で認められる、ではなく、日本が認めた日本を世界に発信したい」という2人の働きかけで集まったスポンサー・協力企業は13社となった。その中には、小泉文明メルカリ会長やフランキー、キャンプファイヤー、車のマツシマホールディングス、ベイス、物流のアースカーゴ、ポーラ、ウカ、エースホテル京都など、新興企業・京都拠点の異業種が名前を連ねる。
支援企業のひとつで来場した香の老舗、松栄堂の畑元章専務取締役は「私たちで作るものの限界は常々感じていて、小泉さんの存在を紹介いただいてこれは私たちにとってまぎれもないチャンスだと思った。自分たちにはない創造ができ、新しいお客さんと出会えるから」と言う。また、西陣織の帯を提供した服部商店の服部真三未社長は「呉服に携わるとどうしても“帯はこうあるべき”みたいな固定概念がある。小泉さんとお話していると発想が豊かであるのと同時に、帯のことをちゃんと理解してくれているので安心してお預けできると思った」と話している。
小泉デザイナー自身も得るものが大きかったようでショーの後には、「自分は関東出身ですべてのものが東京にあるような気もしていたがこのプロジェクトで大阪や京都に通い全然そんなことがないことに気が付いたのが大きかった。それは日本全国そうだと思うのでこれからもっといろいろな産地を見て固定概念に縛られずに自分のフィルターで表現してみたい」と話している。
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ユニクロのTシャツコンペは“ピーナッツ”がテーマ 入賞デザインは全世界で販売
ユニクロ(UNIQLO)のグラフィックTシャツブランド「UT」は、Tシャツをキャンバスとして自由な発想でグラフィックやメッセージなどを表現するデザインコンペティション「UTグランプリ(UT GRAND PRIX 2022)」を開催する。
同コンペは年齢や性別、国籍、プロアマを問わず、誰もが参加できる企画として2005年に始まった。過去にはマーベルや任天堂、ニューヨーク近代美術館(MoMA)といったテーマのもと、受賞デザインを商品化して全世界で販売してきた。
今回のコンペでは、1950年にアメリカで誕生したコミック「ピーナッツ」の作者であるチャールズ M.シュルツ(Charles Monroe Schulz)の生誕100周年を記念して、“ピーナッツ”をテーマに設定。チャールズ M.シュルツ美術館やチャールズ M.シュルツ・クリエイティブ・アソシエイツのチームを審査員に迎える。募集期間は8月31日23:59までで、ユニクロの特設サイトから応募可能だ。
グランプリ受賞者には賞金2万ドル(約220万円)、2位に1万ドル(約110万円)、3位に5000ドル(約55万円)、入選者(複数名)に1000ドル(約11万円)を授与するほか、入選デザインは2022年春夏UTコレクションとして、全世界での販売を予定する。また副賞として、米カリフォルニア州にあるM.シュルツ・クリエイティブ・アソシエイツの一員として、インターンシップも予定しているという。
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「千葉も参戦してきた」イマ、新宿三丁目が焼肉・ホルモン激戦区になっている
頑張れ!日本のビューティ企業 「今週の特集お届け隊」2021年7月12日号
毎週発行している「WWDJAPAN」は、ファッション&ビューティの潮流やムーブメントの分析、ニュースの深堀りなどを通じて、業界の面白さ・奥深さを提供しています。巻頭特集では特に注目のキーワードやカテゴリー、市場をテーマに、業界活性化を図るべく熱いメッセージを発信。ここでは、そんな特集を担当記者がざっくばらんに振り返ります。(この記事は「WWDJANAN」2021年7月12日号からの抜粋です)
北坂:上位10社のラインアップってなかなか変わらないのですが、今年は「イソップ(AESOP)」や「ザボディショップ(THE BODY SHOP)」を傘下に持ち、訪問販売のエイボン(AVON)を買収したブラジルのナチュラ&コー(NATURA & CO)が初めてランクインしたのが印象的でした。逆に資生堂はずっと5位や6位でアジアの大企業のポジションをキープしてきましたが、今年複数のマス向けブランドを売却、「ベアミネラル(BAREMINERALS)」も手放すウワサがあるなど、一気に規模が縮小するかもしれません。来年もトップ10の中で変動がありそうだなと思いました。
村上:「ダムダム(DAMDAM)」が日本初のクリーンビューティブランドとしてセフォラで販売されるようになったけど、「タッチャ(TATCHA)」含め海外の人が日本の良さを生かしたJビューティが世界で認知されるようになってきていて、正直もっと日本企業頑張れ!と思った。いまだに資生堂は「ドランクエレファント(DRUNK ELEPHANT)」(2019年)、コーセーは「タルト(TARTE)」(14年)の買収を誇らしげに語るんだけど、それ以降、首位のロレアル(L'OREAL)などの海外勢はもっと多くのブランドを傘下に収めている。今以上のアグレッシブさやスピード感が欲しいな。北坂:スピード感は、韓国や中国にも負けていると感じますね。中国企業もランクインし始めています。日本はよくも悪くも育ててきたブランドを大事にしますが、資生堂の「ツバキ」などの売却は潔いと思いました。Jビューティは、質は世界一だと思いますし、ヘアも技術力がすごく高いです。うまく世界に伝えきれていなくて、もったいないです。
村上:日本企業は質の追求についてはすごいけど、今はいろんなゴールがあっていい時代で、マインドセットの転換が必要だと思う。大手企業は積極的に出資やM&Aすべきで、D2Cブランドをサポートするプラットホーマーになっていくべき。そういう意味で、海外勢はすごくアンテナを張っている感じがする。日本企業ももっと多様でアクティブであるべき!一緒に頑張りたいと思った。
北坂:同感です。私たちもアクティブに頑張りましょう!
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焼肉「平城苑」、浅草総本店リニューアルオープン。創業51年で、200億・100店を目標に設定。
ゴンチャ、5年10ヶ月で100店舗達成。既存店のキッチンを活用したゴースト型も含む。
LVMH、サステナビリティの新たな研究施設を2025年にオープン
「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」「ディオール(DIOR)」「フェンディ(FENDI)」などを擁するLVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)は、サステナビリティに関する研究施設をパリ近郊のサクレーに建設する。完成は2024〜25年半ばの予定。
ジャン・バチスト・ヴォアザン(Jean Baptiste Voisin)LVMH最高戦略責任者(CSO)は、「大型の研究施設になるが、正確な規模は未定だ」としているものの、科学者やリサーチ担当者などを含め300人程度の人材が集められるようだ。建設費など設備投資額は明らかになっていないが、情報筋によれば、3000万〜7500万ユーロ(約39億〜98億円)だと見られている。
同施設では、より環境に優しい新素材の開発やバイオテクノロジー関連の研究のほか、データソリューションなどのデジタル分野にも注力する。ヴォアザンCSOによれば、スタートアップなどから提案される“サステナブルな新素材”はプラスチックに別の原料を追加したものであることが多いため、この施設ではプラスチックを使用しない新素材の開発を目指す。また、研究成果を実際のプロダクトや試作品として展開することも目標にしているという。
LVMHは、サステナビリティに関する具体的な行動計画を示す“ライフ360(LIFE 360)”プログラムを推進しており、今回の研究施設もその一環として開設する。同施設を含めると、LVMHでは約1000人が調査や研究に従事することとなる。そのうち400人程度は、フランス中部オルレアン近郊にある、香水&コスメティクス部門の研究開発センターで働いている。
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海帆、「新時代」FCに7月、4店舗リニューアル。まずは通常営業可能エリアに絞る。
「かっぱ寿司」社長、ライバル「はま寿司」のデータをカッパライ事件が腑に落ちない。そんなので犯罪になるの?
酒卸の取引停止要請も撤回。民意の勝利。飲食店という弱い者いじめは止めろ。
「サルヴァトーレ フェラガモ」2022年プレ・スプリング・コレクション
「サルヴァトーレ フェラガモ(SALVATORE FERRAGAMO)」が2022年プレ・スプリング・コレクションを発表した。
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「サルヴァトーレ フェラガモ」2022年プレ・スプリング・コレクション
「サルヴァトーレ フェラガモ(SALVATORE FERRAGAMO)」が2022年プレ・スプリング・コレクションを発表した。
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「ルイ・ヴィトン」新フレグランス発表イベントにケイティ・ペリー、オーランド・ブルーム、ベラ・ハディッドら来場
「ルイ ヴィトン(LOUIS VUITTON)」が7月5日、パリで新フレグランスコレクション “レ・エクストレ コレクション”の発表会を行った。「ルイ・ヴィトン」のインハウス・マスター・パフューマ―であるジャック・キャヴァリエ・ベルトリュード(Jacques Cavallier Belletrud)と建築界の巨匠フランク・ゲーリー(Frank Gehry)とのコラボレーションにより誕生した新作は全5種で、日本では10月初旬発売を予定している。
レセプションにはニコラ・ジェスキエール(Nicolas Ghesquiere)=ウィメンズ・アーティスティック・ディレクター、ヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)=メンズ アーティスティック・ディレクターが出席。ケイティ・ペリー(Katy Perry)、オーランド・ブルーム(Orlando Bloom)、ベラ・ハディッド(Bella Hadid)、ダイアン・クルーガー(Diane Kruger)、ジョー・ジョナス(Joe Jonas)、ソフィー・ターナー(Sophie Turner)など多くのセレブリティが来場した。
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コレ!コレ!たっぷり新価値観リコメンド~① 「独立してみたい景色を目指して」 Vol.7
ご無沙汰しておりました~。
コロナ禍によるこの商況に思うところありまして、ちょっと記事作りを控えているところがあったんですけども、多くの方々とお仕事をしながら随分とhappyになったこともあり、再開しようかなーということで。
生活環境の変化から、私自身もやっぱりそれまでとは違う分野に魅力を感じたり、目に触れて反応する種類が増えたりしたわけですよー。だからね、なんか最近楽しいんだと思うのよね!
だってさ、とりあえず外に出かけないといられないタイプの人間だったわけですけど、気付いたらね、部屋の壁やグリーン、家具なんかのDIYが新しい趣味になっちゃったりしてるんですよね(笑)。人って適応能力ありますね~。もうこの多くの趣味に没頭してる生活から、社会には戻れないんじゃないかってさ(笑)。
そう想うとね、このコロナ禍でも悪いことばかりじゃないんだよ。
生活環境の変化から価値観も変わって、普段はそこまで思い入れが無かった身近なものにフォーカスするようになってね、そこに自分の趣向をちょっと入れたくなったのよね!
それならせっかくだから!っていうことでね、その新しく価値を見出したくなったモノをちゃんとお仕事に!ってなワケですね~(笑)。「コロナ禍の新しい生活様式に身近なちょっとイイモノ」を、私の勝手な主観たっぷりでご紹介です。
アウトドアにもぴったり。タブレット歯磨き「C520(シーゴーニーゼロ)」
生活様式の変化からの新習慣!ってわけで、今まではお洋服というお仕事柄、カラダの外側ばかりを気にしてきた私ですけど、アルコール消毒やらマスクやら対策ばかりを気にしていると、カラダの内側もキレイキレイしている女性に尊敬の念すら湧いてきまして(笑)。去年の緊急事態宣言下で唯一、歯医者にだけはちゃんと最後まで通ったワケです。そうなると日頃使っている歯磨き粉が気になりましてね。そして、これを持ち歩くようになりましたの。これがね、なかなかのアイテムなんですよ。
歯磨き粉って言ってもね、昔懐かしラムネ的なタブレットです。しかもこれ、世界初のシコニン配合だそう(シコニンだからC520……)。天然由来成分のシコニンを分散化し、虫歯炎や口内炎、口腔内の傷、歯肉の引き締めなんかにアプローチするんですって。ホタテ貝由来のアパタイトも配合で黄ばみや口臭、炭も配合されているからホワイトニング効果も期待できますって!!
それでさ、大事なのがこのタブレットタイプって事なわけですよ。
ペーストじゃないからさ、フリスク感覚でポケットに入れて持ち運べるわけなのよ。
ペーストじゃないからさ、1粒を口に含んで、よく噛み砕くわけなのよ。
ペーストじゃないからさ、そのまま水で口をすすいでOKなのよ!良くない!?
もちろんブラッシングすれば尚良しなんでしょうけど。私の大きな趣味ひとつ、アウトドアの時なんて重宝しますよ、コレ。パッケージの見た目もオシャレブラックでツラ良しです。
梅雨も夏も快適な「究極のVネックTシャツ」とは?
はい、次いきま~す!
はい、まだ梅雨きてま~す!!
年間でイチバン嫌いな季節でございます。
ただでさえコロナ禍で外に出にくいってのに、湿度ムンムン汗ジンワリなんてほんといやよね。部屋着やインナーTシャツなんて、汗で汚れてもいいヤツ選んじゃうよね~。コロナで縛られた生活してんのにさ、限られた行動範囲で楽しみも少なからず奪われてんのにさ、せめて清々しい心地にさせてよね!!って気分もモンモンとしてますよ。
そんな中で出合いましたのよ、コレ。苦しんでいる日々に、今までにない心地よさを実感できる真っ白Tシャツ。その名も「究極のⅤネックTシャツ」です。
うん、ネーミングがだいぶ強めですよね。全く問題ございません。ご安心ください(笑)。Made in Tokyo を掲げて、世界のコレクションブランドの数々から信頼された縫製会社をご存じですか?商品企画に携わる方なら、江戸ヴァンスという名前をきっと聞いたことあるでしょ!?某メゾン達のショーピースから数多くのブランドの製品縫製まで、高付加価値なモノづくり技術を強みに生産しているファクトリーなんです。
この技術の会社が、原料の選定から紡績機、織機までをこだわり抜いて開発した一級品の生地が完成したと……、さっそく飛んで行って触れてみたら、コレがすごいんですよ(製品詳細は語りつくせませんが、後述でちょっと頑張ってみます)。
これを究極のTシャツにしましょう!ということで、雑誌「サファリ(Safari)」のオンラインストア「サファリラウンジ」とのコラボプロジェクトとして、数量限定で製品化されたのがコレなんです!!
エジプト綿の中でも最高級原綿と言われる超長綿(ギザ87)を使用。これ、一般的にはそもそも入手困難で触れる機会もめったにない代物!まずこれを50番単糸にしてコンパクトヤーン機で毛羽の少ない美しい糸にします。ちょっと専門的すぎて難しくなってきました?
さてこの後どうするか、創業100年の技術力という高名、小野莫大小工業さんの出番です。経験と卓越した技術、織機にしか作ることのできない生地にするわけです。高級感溢れる光沢としなやかさ、ハリ感、透けにくく程よい厚み。さらにはね、世界に誇る「小野式フライス編機」を使っているという!!ヤバいです。興奮ですよ!
ここまで来たら、江戸ヴァンスさんで縫製っす!通常はシャツなんかの布帛にしかできない「折り伏せ縫い」をカットソーに。高いテクニックある職人と独自技術を持つ会社が成せる業であります。うん、これまたやっばいね。
で、ⅤネックTシャツにして、更にシルクプロテイン加工で滑り感やなめらかさを加えて、和紙で美しく包んで、刻印入りの木箱に収めて、完成ですっ!
とここまで、ザックリすぎてごめんなさい!!伝えたい情報量が過多であります(笑)。
ほんとね、数少ないとはいえ、袖を通してみてほしいと切に願う一級品なんです。今まで感じたことのない感覚になりますよ。汗ばんでもサラッと清々しいのは当然なんですけど、肌触りなめらかでスルスルっとした感触もあって、ペラペラなモノとはまるで違う爽やかさと気持ちよさなんです!!わたし、すでに2枚をヘビロテしてますけど、洗濯したあとにシワもほとんど発生しないしイイのよ~。
ご興味湧いちゃった?もっと知りたくなっちゃったでしょ!という方へ、ぜひ製作過程を収めたムービーをご覧あれ!!
次回もまだまだ新価値観リコメンド投下しま~す!
井上智和:1981年東京生まれ、東京育ち。アイデア バイ ソスウ、サファリラウンジのアドバイザー/バイヤー。中央大学商学部を卒業後、三陽商会に入社し、店頭研修後に「バーバリー・ブラックレーベル」で販売トレーナー及びVMDを担当。3年目の終わりに「ラブレス」に異動しバイヤーに。国内外ブランドの開拓・買い付けをしながらセレクトショップの運営を学び、直近はバイヤーの他にプレス・販促・販売の長を兼務しながらリテール事業を経験。15年在籍の後に退社し、現在は「1H basix(ワンエイチ ベイシックス)」の名を冠して独立。ファッション・ライフスタイル領域のセレクトにて、アドバイジングやディレクション、買い付けを行なう傍ら、大人の本気遊びを体現し記事執筆を行う
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「無印良品」内に調剤薬局がオープン 「クオール薬局」と組み健康領域に参入
良品計画は、医薬品や健康情報の提供などを含む“健康領域”に参入する。第一弾として7月20日に、新潟・上越市で運営する世界最大級の店舗「無印良品 直江津」(約5830平方メートル)内に、「まちの保健室」コーナー(132平方メートル)を設ける。「無印良品」の商品で、疾病予防や心身の健康維持に役立つアイテムをまとめて陳列すると共に、「クオール薬局」のクオールホールディングスと組んで調剤薬局も展開する。
“健康領域”への参入は、「高齢化やコロナ禍により、健康への関心と不安は増している」「日頃の生活習慣や環境を整えるきっかけを作り、自分の健康と気軽に向き合える場を目指す」(広報)といった考えから。「無印良品」では、こうしたウエルネス分野を予防、維持、治療に分け、薬局など外部企業と協業しながらカバーしていく。
直江津の「まちの保健室」コーナーのグランドオープンは8月1日で、調剤開始も同日。同コーナーは物販、薬局のほかに、タニタの機器を使った血圧や筋肉量、体脂肪率などの測定スペースも設置。また、「健康体操講座」「薬剤師の漢方講座」「子育て大学」(どれも参加無料)など、健康に関するイベント・セミナーも定期的に開催し、「気軽に測って、聞いて、話して、すっきりして帰る、誰でも立ち寄れる場所」を目指す。
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「アンブッシュ」2022年春夏コレクション
「アンブッシュ(AMBUSH)」が2022年春夏コレクションを発表した。
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京都が眼鏡で激アツ!? キャリア22年の眼鏡ライターが経営トップ4人の取材を総括
“京都が眼鏡で活性化している!”として、東京からの進出組であるアイヴァンとグローブスペックス、地元で約30年商売を続けるローカル組のイアラ マーケティング スペシャリティズとグラッシーズ、4人の社長にインタビューを行った。東京・青山の骨董通りや大阪・堀江のように眼鏡店が集中するエリアとなった京都で、どんな化学反応が起こり、今後のアイウエアシーンにどんな影響を与えるのか?取材歴22年の眼鏡ライター藤井たかのが解説する。
かつて主力ブランドを失ったアイヴァンは、出店攻勢でオリジナル強化
全国に28店舗を運営するアイヴァン(東京、山本典之社長)の、近年のブランド創設と出店ラッシュには目を見張るものがある。2013年の「アイヴァン 7285(EYEVAN 7285)」を皮切りに、17年に「アイヴォル(EYEVOL)」と「10 アイヴァン」を立ち上げ、18年には「アイヴァン」を復活させた。これに合わせて、東京・青山の骨董通りに「アイヴァン 7285」「アイヴォル」「アイヴァン」の3店舗、大阪に「アイヴァン 7285」の直営店をオープンした。今年5月には、4つのオリジナルブランドのみで構成する新業態ジ・アイヴァンを京都・祇園に開店した。さらに16年からの5年間でシープ アイヴァンなど、アイヴァンレーベルの眼鏡サロンを11店舗出店している。攻めの姿勢を崩さないアイヴァンだが、かつては「バーバリー(BURBERRY)」を失った三陽商会に近い状況に置かれていた。
「アイヴァン」は、1960年代にアイビーファッションで一世を風靡したヴァンヂャケット(VAN)の眼鏡ブランドとして72年に誕生したが、2003年に活動を休止(18年に復活)。90年代以降のアイヴァン(旧オプティックジャパン)の主たるビジネスだったのが、89年から2018年までライセンス契約を結んでいたロサンゼルスの眼鏡ブランド「オリバーピープルズ(OLIVER PEOPLES)」(1986年創業)の製造・販売だ。「オリバーピープルズ」は2007年に世界最大のアイウエア企業であるイタリアのルックスオティカ(LUXOTTICA)に買収されるが、その後も日本での高い販売実績が評価され、例外的にアイヴァンが製造・販売を続けていた。ルックスオティカジャパン(旧ミラリジャパン)が「オリバーピープルズ」の製造・販売を行うのは19年1月以降だが、早い段階で屋台骨を失うことを見越したアイヴァンは、新たなライセンス契約先を探すのではなく、「アイヴァン」をリブランディングし、「オリバーピープルズ」に変わる主力ブランドとして打ち出した。また近年の出店ラッシュには、企業買収が活発化する眼鏡業界で、卸先である小売店の販売だけに頼るのではなく、自ら売るための場を構築する姿が見える。
祇園に開店したジ・アイヴァンは、日本製の高品質なフレームを京都から発信するシンボリックな拠点だが、注目すべきは2階のギャラリーが「アイヴァン」の歴代モデルや広告などを展示するミュージアムになっていることだ。17年に眼鏡企業ボストンクラブが、オリジナルブランド「ジャポニスム(JAPONISM)」のミュージアムを、改装した自社ビル内に作り話題となったが、場所は本拠地の福井県鯖江市だった。アイヴァンは発祥の地ではない京都にアーカイブを展示しており、今後京都を軸に世界に向けてアピールする意気込みが感じられる。
コロナ禍でも“岡田無双”続く、さらに能ある鷹が爪を隠す?
グローブスペックスは、イタリア・ミラノで開催される世界最大の国際眼鏡展「ミド(MIDO)」が、優秀なアイウエアショップに与える「ベストア・アワード」を17年、18年と2年連続で受賞する快挙を成し遂げた。岡田哲哉社長もテレビや雑誌にたびたび取り上げられ、業界では向かうところ敵なしの“岡田無双”状態だった。満を持して20年6月、話題の商業施設、新風館に出店。コロナショックが直撃したが、京都店はグローブスペックス23年の歴史のなかで単店の月間売り上げ最高を記録し、初年度は予算比20%増で着地した。京都店には、フランスの「アン・バレンタイン(ANNE ET VALENTIN)」や「ザビエル・デローム(XAVIER DEROME)」など、カラフルで突飛なデザインのフレームが並ぶ。今回の取材で「京都では派手な眼鏡が売れる」という話を何度も耳にしたが、新風館に近い三条の眼鏡店オーグリラコンテ(1986年創業)でも、近未来的でユニークな立体造形の「ファクトリー900(FACTORY900)」を壁一面にディスプレーしていた。出汁(だし)文化で知られる京都だが、実は「天下一品」などこってり味のラーメンを好む一面もあり、それは眼鏡も同様のようだ。
グローブスペックス 京都店では、グローバルな接客にも注目したい。帰国子女の岡田社長にはニューヨークでの勤務経験もあり、英語も堪能だ。京都店出店にあたっては、海外で修行中の息子、雄さんを帰国させ店長代理とした。岡田店長代理は、アメリカで最も期待される次世代のデザイナーを表彰する「CFDA/ヴォーグ ファッション・ファンド・アワード」のファイナリストとなったアーレム・マナイ・プラット(Ahlem Manai Platt)のブランド「アーレム(AHLEM)」や、ビンテージフレームを修理してブランド展開する「ザ・スペクタクル(THE SPECTACLE)」のジェイ・オーウェンズ(Jay Owens)の元で学んだ眼鏡界のサラブレッドだ。岡田店長代理も岡田社長も、アメリカで眼鏡店を経営するために必要な技術資格「オプティシャン」を持つ。その意味では、インバウンドが消滅した今、グローブスペックス 京都店は本来のポテンシャルを発揮できていないとも言える。新風館のエースホテルが本格稼働して訪日外国人客が押し寄せた際には、外国語が飛び交うインターナショナルな眼鏡店として、さらにブーストがかかるはずだ。
若手を育てて世界へ、京都ならではの旦那衆文化が実を結ぶ
新風館から徒歩5分の場所には、京都で27年間眼鏡ビジネスを続けるグラッシーズが運営するG.B.ガファス京都がある。社長の竹中太一さんは京都市中京区の出身で、1994年、京都・北山に同店の前身であるグラッシーズを開店した。90年代後半から2000年代初頭の関西では、クラブで眼鏡のイベントやファッションショーが行われるなど“アイウエアバブル”が起きたが、G.B.ガファスはそれをけん引したショップだ。当時、同店のオリジナルフレームを手掛けていたのが、いまや日本の眼鏡ブランドの代表格となった「イエローズプラス(YELLOWS PLUS)」の山岸稔明デザイナーや、「スペックエスパス(SPEC ESPACE)」の山岸誉デザイナーだった。2001年に福井県で創業した「イエローズプラス」は、特にヨーロッパで高い人気を誇り、フランスで75店舗、全世界で550店舗が販売する国際的ブランドに成長した。その山岸デザイナーに「自分のブランドをはじめなさい」と、背中を押したのが竹中社長だ。京都の旦那衆の姿そのままに若手デザイナーの育成に励んだ竹中社長は、デザイナーとの信頼関係によって鯖江産の別注モデルを次々と実現し、商品の差別化を図っている。
個性派の眼鏡を、どっしりローカルに根差した接客で売る
京都・北白川で創業し、30周年を迎えたイアラ マーケティング スペシャリティズ(柳島邦門社長)のオブジェは、東京と大阪でも店舗を運営する。柳島社長は90年代、まだ無名だった「オリバーピープルズ」を最も売った男として業界で知られており、“今売れる眼鏡”と“これから売れる眼鏡”をセレクトして客のニーズに応えてきた。現在は、息子である柳島崇志オブジェ・大阪店長が父親譲りの審美眼で海外買い付けを行っている。店内には、銅を使った香港の新進ブランド「リガーズ(RIGARDS)」や、フレームの表面を燃やすという斬新な製法を持つドイツブランド「クボラム(KUBORAUM)」など、個性派の商品が並ぶ。その一方で、「トム フォード アイウエア(TOM FORD EYEWEAR)」といった“鉄板”人気のブランドも扱い、幅広い層を満足させている。ゆるやかに代替わりしながらも変わらない、地元客の“かゆい所に手を届かせる”接客術もあってのことだ。
このように京都の眼鏡業界は、東京からの進出組と、約30年続くローカル店が入り混じった構図となっている。それぞれがそれぞれのスタンスで、すみ分けしながら共存しているのが特徴だ。ここ十数年、アイウエアの流行は“東京から地方へ”だった。しかし振り返ってみれば、DCブランドの眼鏡が巷にあふれた80年代を経て、ローカル眼鏡店が刺激的なアイテムを求めて海外買い付けを行い、90年代に日本全国で同時多発的にアイウエアブームが花開いた過去があり、その中心にはいつも京都があった。京都が再び眼鏡で活性化し、京都発信のトレンドが東京や海外に波及する日も近いかもしれない。
藤井たかの(ふじい・たかの)/眼鏡ライター:1976年、大阪府生まれ。大学卒業後、編集プロダクション勤務などを経てフリーランスに。年間1000本以上の眼鏡に触れ、国内外の見本市や工場、商品紹介などのアイウエア記事を担当する。自身のユーチューブチャンネル「メガネ流行通信」でも、世界の眼鏡トレンドやデザイナーインタビューなどを配信中。著書に「ヴィンテージ・アイウェア・スタイル 1920's-1990's」(グラフィック社)がある
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「星野リゾート 界 別府」がグランドオープン 源泉とアロマオイルを使った“温泉ミスト作り”など“体験”も充実
星野リゾートは、全国に展開する温泉旅館ブランド「界」の18施設目となる“星野リゾート 界 別府”を、大分県の別府温泉にグランドオープンした。九州では“星野リゾート 界 阿蘇”“星野リゾート 界 霧島”に続き3施設目の開業となる。
全ての客室からは眼前に広がる別府湾を望むことができ、時間帯ごとに美しく色が変わる空や海を眺めることができる。コンセプトは“ドラマティック温泉街”。時の移ろいにより、窓から見える景色や館内の情景が変わる様子を“ドラマティック”と表現した。
館内は、和紙のちょうちんが照らす石畳の路地や、温泉街にある土産店、夜店をイメージした空間などが広がり、賑やかな別府の温泉街を彷彿させる作りになっている。滞在を通して、さまざまな情景が館内でドラマティックに変化する様を楽しむことができる温泉宿だ。
海を絵画のように楽しめる“ピクチャーウィンドウ”が特徴の客室、人々が集う広場をイメージした“湯の広場”、温泉の配管をモチーフにした“ラボ”など、ユニークな設計・デザインは建築家の隈研吾氏が担当した。
館内での体験も数多く用意。例えば“ラボ”では、源泉とアロマオイルを使った“温泉ミスト作り”や、温泉の泉質や入浴法を伝授される“温泉いろは”などのイベントを実施。“湯の広場”では、温泉効果を高めるための現代湯治体操や、ご当地の文化“豊後しぼり”に触れる“別府温泉しぼり”などを体験できる。
大浴場には、庭園を眺めながら浸かる露天風呂と内風呂を設置。内風呂には、源泉かけ流しの“あつ湯”と、温泉成分を体に浸透させるための“ぬる湯”の2つの湯船がある。湯は炭酸水素塩泉で重曹成分を含む泉質のため、角質を軟化させ、肌を滑らかに整える。美容の面からも注目の湯質になっている。
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渡辺直美が「シュウ ウエムラ」を代表するファンデのアンバサダーに
「シュウ ウエムラ(SHU UEMURA)」は、ブランドを代表するファンデーション“アンリミテッド ラスティング フルイド”(全24色、35mL、SPF 24/PA+++、税込6160円)の日本ブランドアンバサダーにお笑い芸人の渡辺直美を起用した。これを記念して、渡辺直美をモチーフにしたチャームやキットを展開する。
2019年に発売した“アンリミテッド ラスティング フルイド”は、アジア人の肌を知り尽くしたメイクアップアーティストが選んだ24色のバリエーションをそろえたファンデーション。汗や湿度に強く崩れにくいロングラスティングフォーミュラを採用し、素肌に溶け込む薄く軽いテクスチャーが特徴だ。
キャンペーン企画は8月2日〜9月30日の期間中、渡辺直美をモチーフとしたチャームと、“アルティム8∞ スブリム ビューティ クレンジング オイル”(50ml)とポーチが付属するキットを用意する。チャームは“アンリミテッド ラスティング フルイド”または“アンリミテッド グローフルイド”(全24色、35mL、SPF 18/PA+++、税込6160円)の購入者を対象とし、キットは上記いずれかのファンデーションと“アンリミテッド ブロック:ブースター”両方の購入者を対象として数量限定でプレゼントする(なくなり次第終了)。
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元「アウラアイラ」川島幸美が新ブランド立ち上げ “地球環境に貢献すること”をミッションに
元「アウラアイラ(AULA AILA)」デザイナーの川島幸美は、D2Cブランド「リン(WRINN)」を2020年11月に立ち上げた。オークが生産・販売する。自社ECサイトを主販路に、全国29カ所の卸先で受注販売している。
川島デザイナーは、「アウラアイラ」を19年の10月に退任。「約6年前パリで展示会をしていたころから、気候危機とファッションの関連性を認識し、MDを前提に大量生産するモノ作りの方向性に違いを感じていた。それでも学生時代はデザイナーになることが夢で、ファッションが好きな気持ちでここまで進んできた。自分にできることは、サステナブルなファッションの選択肢を増やし、一人でも多くの人に考えるきっかけを提供することだと思った」と話す。
昨年6月には、オーガニックコットン製のワンマイルウエアセットを販売し、収益の一部をWWFに寄付した。アイテムは即日完売の好評を博し、ワンマイルウエアをさらに“テンマイルウエア”に発展させる形で、11月に「リン」を本格始動させた。
「リン」は、「持続可能なファッションを通して地球の自然環境に貢献すること」をミッションに掲げる。ブランド名は「Wastes(ごみを出さない)」「Recycle(資源を無駄にしない)」「Improve(生産者の生活環境を改善する)」「Nature(土壌を守る)」「No more animals(動物の毛皮を使用しない)」という「リン」のモノ作りの軸となる5つのキーワードの頭文字を並べた。
アイテムは、カットソートップス(8000〜2万5000円)、ブラウス(1万6000〜3万円)、ボトムス(1万8000〜4万円)、ワンピース(2〜4万円)、アウター(3〜8万円)など。素材はオーガニックコットンやリネン、麻などの天然繊維とリサイクル素材を積極的に採用している。オーガニックコットンは、「GOTS認証」取得のものや透明性を担保する豊島の“トゥルーコットン”などのほか、インドの綿花農家の支援を行う「ピース バイ ピース コットンプロジェクト」のコットンを使用し、原料生産者の生活改善に貢献する。
川島デザイナーは「自分を大切にしたい、愛したいというマインドが確実に広がっている。ライフスタイルを見直して、無理のない生活や解放感、癒やしを求める気持ちに寄り添いたい」といい、着心地の良さを重視したアイテムに加えて、20-21年秋冬シーズンはファッションで個性を表現したい女性たちのためにスパイスを効かせたアイテムも提案していく。
余剰在庫を削減するためにセールは行わないなど、サステナブルなモノ作りを追求しながらも、現実的な難しさも感じているという。「立ち上げ時はリサイクル素材100%で作りたかったが、生地の選択肢があまりにも少ないことに驚いた。特に秋冬はリサイクルカシミア以外のリサイクル素材がなかった。小規模ブランドにとって、現在のテキスタイルの供給状況は非常に厳しい。以前はカット賃がかかるために、生地を余分にオーダーしていたが、『リン』ではコストがかかっても増産しないことを徹底している。無駄を出さない視点で見直すべき商習慣がたくさんある。今後は工場の余った生地を活用したり、再生素材の選択肢を広げるために働きかけたりしていきたい」と話す。
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生地の専門家に聞くサステナビリティ(下) 環境に優しいテキスタイルを選ぶ10のポイント
アパレルメーカーがサステナビリティなモノづくりへシフトするとき、最初にぶつかる課題がテキスタイルの選び方だ。そもそも何がサステナブルなのか、何を選んだらよいのか悩ましい。そこでテキスタイルのプロである梶原加奈子カジハラデザインスタジオ代表に、テキスタイルとサステナビリティの関係について、基本の考え方と最新事情を2回に分けて聞いた。後半はサステナブルなテキスタイルを選ぶ10のポイントの具体例について。

梶原加奈子/カジハラデザインスタジオ代表:多摩美術大学デザイン学部染織科卒業。イッセイ ミヤケでテキスタイル企画を担当しその後渡英。英・王立芸術大学院でMA取得。2006年帰国しカジハラデザインスタジオ設立 PHOTO:MAYUMI HOSOKURA
WWDJAPAN(以下、WWD):インタビュー前半でお伺いした「サステナブルなテキスタイルを選ぶ10のポイント」について具体例を教えてください。
梶原加奈子カジハラデザインスタジオ代表(以下、梶原):まず①「製品からのリサイクル循環システム」は、廃棄素材からのアップサイクルを指します。ポリエステル素材の循環が先行していますが、ここにきてコットン製の古着や木材パルプ、農業廃棄物、さらに段ボールなどから誕生する画期的なセルロース繊維が登場しています。「リフィブラ(REFIBRA)」「スピノバ(SPINNOVA)」「インフィナ(INFINNA)」などがそう。本格的な製品化はこれからですが、期待しています。ステイホーム時代では宅配用段ボールの需要が増えるでしょうから、段ボールから再生した繊維は夢がありますよね。羽毛の再利用を進める「グリーン ダウン プロジェクト(Green Down Project)」にも注目しています。
②「長く使える素材を開発する」は、機能性、防汚性、耐久性、修繕の促進を意味します。服のリペアシステムはもっと発展すべきだと考えます。③「リネン、ヘンプ、ペーパーヤーン」は、生育が早く、環境負荷がない素材群です。夏は涼しく冬は暖かく、抗菌性もある。特にペーパーヤーンは日本が古来使っている歴史があり、風合いも良いので、注目しています。日本の王子ファイバー、キュアテックス、備後撚糸などが展開しています。
WWD:技術革新がサステナブルな素材の広がりを進めているようですね。④「生分解性素材の開発」はその最たる例です。
梶原:はい、土に還る素材を指し、様々な企業が開発に取り組んでいます。例えば石灰石を原料にした新素材「ライメックス(LIMEX)」で知られるスタートアップ企業の子会社のバイオワークスは特殊な添加剤を加えて、ポリ乳酸の弱点である熱に強い糸を開発していますし、老舗のニット糸商社の三山は従来のポリエステルに比べ強度や耐熱性に優れていて、染色後の加工が可能な製品を開発しています。⑤「人工レザー」も先端技術と密接です。話題のマッシュルームレザーを始め、合皮の開発のことですね。写真は日本のウルトラファブリックス(ULTRAFABRICS、旧第一化成)のものでインディゴや炭を入れた合皮です。⑥「リサイクルコットン・ナイロン」は、コットンについては落ち綿、ガラ紡のリサイクル。ナイロンは漁網からのリサイクルした日本のリファインバース社の「リアミド(REAMIDE)」など海洋汚染の解決の一助となる素材が登場しています。
WWD:技術だけじゃない。サステナブルは「視点」「考え方」も重要です。
梶原:そうですね。⑦「ノンミュールジングウール」は、動物福祉を意識したときに選びたい素材ですが、羊の現状はもっと多くの人に知って欲しいと思っています。⑧「オーガニックコットン・ウール」についてはトレーサビリティーを重視しています。無農薬かどうかはもちろんですが、遺伝子組み替えの有無、有機綿か否か、農業や羊の飼育環境などを確認します。
⑨「水を使わないプリント」は、水質汚染をしないという理由から選びました。転写プリント、未染色、無水染色の開発などの方法があります。それと連動するのが⑩「草木染め」は、ご存じの通り天然染料を活用した環境に優しい染め方で岐阜の染工場、木曽川染絨の取り組みなどに注目しています。
アパレルはどこからサステナビリティ・シフトを始める?
WWD:アパレルメーカーはサステナビリティ・シフトをどこから始めたらよいでしょう?
梶原:いきなり出口の話になりますが、サステナビリティは「どうお客様に伝えるか」が大事です。何を作るかの前に、接客でどんな話をするかをイメージすることをお勧めします。その上で私は始め方について、6つのポイントがあると思います。①素材の背景を意識し、把握すること②無駄を出さない作り方や運営を考える③リサイクル素材、リサイクル企画の導入④土に還る素材や服飾資材の活用を推進⑤育成の良い素材を積極的に活用⑥水や電気使用を減らす技術に注目をする、です。
最新のテキスタイル開発は、理想段階のものも多数あり市場に降りてくるのはタイミング待ちです。だから新しいことだけではなく、長く製品を使う意識、長く使える製品を開発することも大事。キーワードはバランス。環境と経済活動のバランスをとりながら消費者に丁寧に伝えることが大切です。
WWD:出口の話は「オンワード クローゼット ストア(ONWARD CROSSET STORE)」のアドバイザーとして店頭で実践していますね。
梶原:「オンワード クローゼット ストア」では、“リライフカスタイマイズ”をテーマに、リサイクルやリペア&メンテナンス、カスタマイズなど含めたパーソナルケア型セレクトスタイルを発信しています。
WWD:①素材の背景を意識し、把握すること、と関連しますがこれまでのアパレルのモノづくりにはない知識が求められるから背景を知ることは重要です。
梶原:そうですね。認証ひとつにしても100%正しいか、正義かと言うかそうではない部分もあります。でも選択するにはまずは知らないと。知識は重要です。同時に私はやはり最後はデザインの力だとも思っています。
WWD:梶原さんは常々アートもチェックしていますがそれも関係していますか?
梶原:サステナビリティは明確な答えや定義がまだありません。だからこそ、最先端の開発コンセプトはアートとなりやすく、実験もアート的立ち位置から生まれます。生地の発想、きっかけもアートから生まれることも多いので、サステイナブルアートは常にリサーチしています。菌類を使ったデザインで知られるイタリア人、マウリツィオ・モンタルティ(Maurizio Montalti)や、2011年のミラノサローネで照明を発表して話題になったジョナータ・ガット(Gionata Gatto)とジョヴァンニ・インネラ(Giovanni Innella)の動きにも注目しています。
2020年春夏のテキスタイル市場のトレンド
WWD:最後に2020年春夏のテキスタイル市場の動向は?
梶原:テキスタイルデザインの全体傾向はナチュラル感です。オーガンジー系の薄地で透明感があり軽量なもの。細かなムラ感、シワ感があるもの。使い古したようなヴィンテージ感がある素材。スポーティーだけどエレガントなメッシュ、チュールは人気ですねナイロンも薄地で細デニール糸が主流です。デジタル社会の中で視覚的な発信に反応が集まりやすくなっており、視覚的効果が高いプリントや光沢感、特にシルバー素材のニーズが増えています。
サステナビリティが先行した欧米ブランドを見ると2022年春夏では「サステナビリティは大事だがそれ以上に面白いものに立ち戻る」という姿勢が顕著です。「面白い生地があったらどんどん送って」というリクエストがあり、エモーショナルで刺激的なデザインが数多く出てきそうです。また新型コロナ境に販売先が中国に大きく振れており、中国が評価するもの、視覚的にもわかりやすいものが目立ちます。
梶原加奈子さんもご登壇!
【サステナビリティ・ディレクター養成講座】ご案内
新時代のミッションに備えよ!サステナビリティ・ディレクター養成講座
受講日時:2021年9月3日(金)〜12月17日(金)(全9回) ※全7回のオンライン受講コースあり
申込締切:8月27日(金)
サステナビリティは今後の企業活動における最重要・優先課題です。この全9回の講座により受講者が目指すゴールは各企業の“サステナビリティ・ディレクター”。サステナビリティ業界のトップランナーが、国内外の最新情報のほか、サステナビリティの現場で起こっている生の声をお伝えします。受講者限定のグループコミュニティや、講師陣に直接質問できる機会もご用意しています(会場受講コースのみ)。何から始めたらよいか悩んでいるサステナビリティ担当者、サステナビリティを取り入れたCRS活動や企業理念を考えている方はぜひご参加ください。
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カニエ・ウェストと「ギャップ」の国内先行予約がスタート 第1弾はブラックのコーティングジャケット
「ギャップ(GAP)」は、カニエ・ウェスト(Kanye West)が手掛ける「イージー(YEEZY)」とのコラボラインの「イージー・ギャップ(YEEZY GAP)」の国内先行予約を7月13日10時に特設サイトでスタートした。発送は2021年冬頃の予定だ。
アイテムは、軽量かつ耐久性に優れたコットンポプリンを用いたブラックのラウンドジャケット(税込2万6000円)。マットラバーポリウレタンコーティングを施すことで、ビンテージ風に仕上げている。
カニエと「ギャップ」は、20年6月にパートナーシップ契約を締結。今回の協業は単発のコラボレーションではなく、数年に及ぶパートナーシップだという。米国では2021年6月に、同ジャケットのブルーカラーのプレオーダーを開始していた。
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「トッズ」が「エンダースキーマ」とのコラボを発表 9月に発売へ
「トッズ(TOD’S)」は、柏崎亮が手掛ける「エンダースキーマ(HENDER SCHEME)」とのコラボレーションを発表した。今回の協業は「トッズ」のコラボレーションプロジェクト“トッズ ファクトリー(TOD’S FACTORY)”の一環で、商品や価格は明かされていないものの、ユニセックスのラインアップになるという。9月のミラノ・ファッション・ウイーク期間中に開催するイベントで発売後、「トッズ」の一部直営店やオンラインストア、東京のドーバー ストリート マーケット ギンザ(DOVER STREET MARKET GINZA)などで販売する。
“トッズ ファクトリー”は、世界で活躍するデザイナーやアーティストとのコラボプロジェクトとして2018年に始動。これまでアレッサンドロ・デラクア(Alessandro dell'Acqua)やアルベール・エルバス(Alber Elbaz)、「マメ(MAME KUROGOUCHI)」の黒河内真衣子デザイナーと協業してきた。
「エンダースキーマ」は、2010年にフットウエアからスタート。大手スポーツメーカーの人気スニーカーをヌメ革で作る“オマージュシリーズ”が人気で、クラフツマンシップを多角的に捉えたモノ作りが特徴だ。現在はバッグやウエアなども制作し、これまで「アディダス(ADIDAS)」や「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」ともコラボレーションしている。
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ロイヤル、双日とシンガポールに子会社。アジア進出のためのヘッドクオーターか。
銀行の監視を政府は撤回。残る酒卸の取引停止要請には、誰も従わない。
ゼンショー vs コロワイド、外食日本一を巡る戦いを「店舗網」「財務」「後継者」で占う
「スピック&スパン」2021-22年秋冬 カラーとレイヤードで“等身大の自分らしさ”を表現
ベイクルーズグループが運営する「スピック&スパン(SPICK & SPAN)」の2021-22年秋冬のテーマは“ジャストレディ”。「背伸びをしない、等身大の女性」に向けて、ボーダーやドット柄、デニム素材、ミリタリーなどの定番要素におしゃれ心をくすぐるトレンド気分を加えて提案する。森田真央プレス担当は「たくさんの女性が自分らしさを表現し、ファッションを前向きに楽しんでほしい」と話す。
今春夏の店頭ではリネンシャツやフリルをあしらったブラウスなどが好調。「リネンシャツでもブルーやベージュなどカラーを取り入れるお客さまが多い」といい、来秋冬もディープグリーンやボルドー、カームイエローを中心に、バリエーション豊かにそろえる。またトレンドの刺繍の付け襟をプラスしたスタイリングや、ニットとニットの組み合わせ、ワンピースにパーカを重ねたレイヤードなどを打ち出す。
ボーダー柄アイテムでは、管野寿哉デザイナーが手掛ける「ソフィスケート(SOPHIESKATE)」とコラボして、デザインボーダーにアクセントカラーを加えたカットソー2型を用意。イギリスの老舗ブランド「バブアー(BARBOUR)」には、ビンテージモデルのアウターに取り外し可能なワイヤー付きフードと袖口にリブを付けた商品を別注した。
オリジナルのデニムレーベル“ファイブアンドハーフ(FIVE AND HALF)”からは、完売が続いているという人気のクロップドジーンズに加えて、リバーシブルデザインのジャケット、フリルを襟元にあしらったダンガリーブラウスなどが登場する。
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