「ディオール」の新作スニーカーはランニングシューズから着想 機能性素材を多用

 「ディオール(DIOR)」は、新作スニーカー“B30”を10月14日に発売した。価格は税込13万7500円で、全国の「ディオール」店舗と公式ECサイトで取り扱う。

 同スニーカーは、2022年春夏メンズ・コレクションで登場。ランニングシューズから着想を得たデザインで、マイクロファイバーやメッシュなどの機能性素材を多用している。流線グラフィックの“CD”ロゴをサイドとソール、ヒール部分にあしらった。カラーはブラックとホワイト、オリーブ、ベージュ、ライムの5色をそろえる。

 同ブランドは昨年、「ジョーダン ブランド(JORDAN BRAND)」とコラボしたスニーカー“エア ジョーダン 10G ディオール(AIR JORDAN 1 OG DIOR)”と新作“B27”を発表。今年9月にはバスケットボールシューズから着想した新作スニーカー“D-プレイヤー(D-PLAYER)”を発売し、スニーカーのラインアップを拡大している。

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「ディオール」の新作スニーカーはランニングシューズから着想 機能性素材を多用

 「ディオール(DIOR)」は、新作スニーカー“B30”を10月14日に発売した。価格は税込13万7500円で、全国の「ディオール」店舗と公式ECサイトで取り扱う。

 同スニーカーは、2022年春夏メンズ・コレクションで登場。ランニングシューズから着想を得たデザインで、マイクロファイバーやメッシュなどの機能性素材を多用している。流線グラフィックの“CD”ロゴをサイドとソール、ヒール部分にあしらった。カラーはブラックとホワイト、オリーブ、ベージュ、ライムの5色をそろえる。

 同ブランドは昨年、「ジョーダン ブランド(JORDAN BRAND)」とコラボしたスニーカー“エア ジョーダン 10G ディオール(AIR JORDAN 1 OG DIOR)”と新作“B27”を発表。今年9月にはバスケットボールシューズから着想した新作スニーカー“D-プレイヤー(D-PLAYER)”を発売し、スニーカーのラインアップを拡大している。

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菅沼ゆり、ゆうたろうらが手掛けるフレグランス「アイノウ」が誕生 ゆうたろうの独占コメントも

 タレントマネジメントやイベントの企画・制作などを行うアソビシステムと、スキンケア製品などを扱うビジナルは10月20日、フレグランスブランド「アイノウ(AINOU)」をローンチした。アソビシステムに所属する菅沼ゆり、柴田紗希、村田倫子、ゆうたろうら4人をプロデューサーに迎え、「記憶が香る」をテーマに各々の思いが詰まったフレグランスを発売した。

 ブランド名の「アイノウ」は、「i know」を意味する造語。記憶を呼び覚まし、“心の中にある大切な記憶を香りで共感できたら”をコンセプトにデビューする。ファーストコレクションとなる今回は、“ゆりっぱ”の愛称で親しまれるモデル菅沼ゆりによる「澄み切った甘さのみずみずしい香り」がテーマの“0 フレグランスミスト オードトワレ”、同じく人気モデルの柴田紗希が手掛けた「雨上がりの草花たちの幸せな香り」をテーマとした“8 フレグランスミスト オードトワレ”、モデルで「イデム(IDEM)」ディレクターを務める村田倫子プロデュースの「忘れられない甘美なブーケの香り」がテーマの“23 フレグランスミスト オードトワレ”、ゆうたろうによる“66 フレグランスミスト オードトワレ”をラインアップする。

 モデルで俳優としての活躍もめざましいゆうたろうからは、独占コメントが届いた。「テーマは『すれ違ったら思わず振り返っちゃう香り』。あえて、この香りというのを決めこまずに手に取った人が想像できる香りになればいいな、という思いがコンセプトの根幹にあります。全体的なイメージは、中性的な香り。甘過ぎず、爽やか過ぎず、人を選ばずいろんな人に使ってもらえるような“ちょうど良い香り”に仕上げました。6月が僕の誕生月ということもありますが、6という数字は『あなたは輝いています』という意味が込められていることも大切にしたかったポイント。この香水を通じてあなたと私で輝けたら、という意味を込めて“66”という番号をつけました。香りで日常を色付けるのも素敵ですよね。僕自身も気に入って毎日使っているので、ぜひおそろいにしてくれたらうれしいです」。

 4種のフレグランスミストはいずれも45mLで、税込2750円。全国のプラザやミニプラ、ブランドオフィシャルオンラインストアで取り扱う。

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「ホルモン鍋だけじゃない。アルコールも筑豊グルメ」『筑豊ホルモン鍋 香春(かわら)』が東京初進出

 九州・福岡を中心に「筑豊ラーメン山小屋」、「ばさらか」などを展開するワイエスフード株式会社(本社:福岡県田川郡、代表取締役社長:緒方 正憲)が、「筑豊ホルモン鍋 香春(かわら)立川店」を東京・立川に10月8日(金)オープンした。今年2月に福岡・中州に1号店を出店、立川店は関東旗艦店と位置づけである。
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ミシュラン「おのでら」、回転&立ち寿司を出店。さすがのハイレベルに驚く

 回転寿司や立ち食い寿司など、カジュアルな寿司店市場に大物ブランドが参入してきた。国内外で「ミシュランガイド」の星を獲得するグローバルレストラン「銀座おのでら」である。開業は10月8日で場所は表参道。回転寿司と立ち食い寿司、ふたつの業態をひとつの物件に同時ビルトインするという手法も特徴的である。なぜ表参道なのか? 味やウリは? 客層や反響ぶりは? といった点を知るべく行ってみた。
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ミシュラン「おのでら」、回転&立ち寿司を出店。さすがのハイレベルに驚く

 回転寿司や立ち食い寿司など、カジュアルな寿司店市場に大物ブランドが参入してきた。国内外で「ミシュランガイド」の星を獲得するグローバルレストラン「銀座おのでら」である。開業は10月8日で場所は表参道。回転寿司と立ち食い寿司、ふたつの業態をひとつの物件に同時ビルトインするという手法も特徴的である。なぜ表参道なのか? 味やウリは? 客層や反響ぶりは? といった点を知るべく行ってみた。
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高島屋、通期予想を下方修正 「本格的な消費活性化はまだ先」

 高島屋の2021年3〜8月期連結業績は、売上高に相当する営業収益が前年同期比16.8%増の3471億円、営業損益が20億円の赤字(前年同期は102億円の赤字)、純損益が43億円の赤字(同232億円の赤字)だった。

 主力の百貨店事業の営業収益は前年同期比21.1%増の2930億円と、前年の反動で大きく伸長した。商品別では、衣料品は同25.0%増。人件費などのコスト構造改革も一定の成果を得た。前年の店舗休業中(4〜5月)に特別損失として計上した固定費も含めて比較すると、販管費は前年同期から実質48億円分抑制した。

 緊急事態宣言の解除後、10月2〜13日の既存店の営業収益は前年同期比4.6%のプラス。ラグジュアリーブランドや巣ごもり関連のリビング商品は引き続き堅調で、旅行関連商品も売れ始めているという。だが村田善郎社長は慎重な姿勢を崩さない。「本格的に消費が活性化し始めたという実感はない。第6波の懸念も拭えない中で、まだまだ十分な対策を施した上で営業していく必要がある」。

 22年2月期通期の連結業績予想は期初発表時から下方修正するが、最終黒字予想は維持する。営業収益が前期比12.2%増の7640億円、営業損益が60億円の黒字、純損益が23億円の黒字を見込む。

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ファストリ21年8月期、中国事業が過去最高業績 セオリーで価格見直し予定

 ファーストリテイリングの2021年8月期連結業績(国際会計基準)は、売上高にあたる売上収益が前期比6.2%増の2兆1329億円、営業利益が同66.7%増の2490億円、純利益が同88.0%増の1698億円だった。国内ユニクロは6月以降、コロナの再拡大や天候不順に苦しんだが、通期では利益が過去最高を記録。また、中国本土や香港、台湾などで構成するグレーターチャイナでは、売上収益、利益共に過去最高となった。

 「(コロナの感染状況が各国で異なる中で、一国だけでなく)グローバルで商売をしてきたことが生かされた」と柳井正会長兼社長。22年8月期は売上収益が同3.1%増の2兆2000億円、営業利益は同8.4%増の2700億円の見込み。国内ユニクロの収益構造改革や各国のEC強化、欧州を中心とした積極出店(23年8月期以降)に向けた準備などに力を入れる。

 国内ユニクロ事業の21年8月期は、既存店売上高が同3.6%増。6月以降は値引きによる在庫処理を余儀なくされたが、それまでは値引きは抑制でき、EC関連の物流費効率化なども進んで利益面に貢献した。ただし、22年8月期は国内ユニクロ事業は「減収減益で業績は一時的に低迷する」(岡崎健取締役グループ上席執行役員CFO)想定。「事業構造改革の年」と位置づけ、客の声を起点とする企画・生産・販売の仕組み作り(=有明プロジェクト)をいっそう徹底し、品番の絞り込みや在庫の適正化を進める。

 海外ユニクロはグレーターチャイナの好調に加え、北米の赤字幅が「大幅に縮小」。今後は「黒字体質へ転換できる」と期待する。不採算店の閉鎖などが進んだ効果によるもの。欧州も同様に、コロナ禍によって収益構造の変革が進み、「大幅増収、黒字を達成」した。

 今年9月には仏・パリのリヴォリ通りに出店し、11月には北京・三里屯、22年春には英ロンドンのリージェントストリートの店舗を移転増床オープンするなど、各国で新店出店やスクラップ&ビルドを進めている。23年8月期以降、特に欧州で積極出店を目指しており、今期はその準備に充てる。

 21年8月期はグローバルな店舗展開が業績に貢献したが、今後はユニクロだけでないブランドの多軸化や、収益の柱の多様化もポイントの一つ。ただし、ユニクロに続くジーユー事業の21年8月期は売上収益が同1.4%増の2494億円、営業利益が同7.6%減の201億円と奮わず。22年8月期も生産遅延の影響などで「若干の減収、営業利益は前年並み」を見込む。一方で、21年8月期に黒字化したセオリー事業は、価格見直しなどで22年8月期は「大幅な増収増益」を見込む。

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ファストリ21年8月期、中国事業が過去最高業績 セオリーで価格見直し予定

 ファーストリテイリングの2021年8月期連結業績(国際会計基準)は、売上高にあたる売上収益が前期比6.2%増の2兆1329億円、営業利益が同66.7%増の2490億円、純利益が同88.0%増の1698億円だった。国内ユニクロは6月以降、コロナの再拡大や天候不順に苦しんだが、通期では利益が過去最高を記録。また、中国本土や香港、台湾などで構成するグレーターチャイナでは、売上収益、利益共に過去最高となった。

 「(コロナの感染状況が各国で異なる中で、一国だけでなく)グローバルで商売をしてきたことが生かされた」と柳井正会長兼社長。22年8月期は売上収益が同3.1%増の2兆2000億円、営業利益は同8.4%増の2700億円の見込み。国内ユニクロの収益構造改革や各国のEC強化、欧州を中心とした積極出店(23年8月期以降)に向けた準備などに力を入れる。

 国内ユニクロ事業の21年8月期は、既存店売上高が同3.6%増。6月以降は値引きによる在庫処理を余儀なくされたが、それまでは値引きは抑制でき、EC関連の物流費効率化なども進んで利益面に貢献した。ただし、22年8月期は国内ユニクロ事業は「減収減益で業績は一時的に低迷する」(岡崎健取締役グループ上席執行役員CFO)想定。「事業構造改革の年」と位置づけ、客の声を起点とする企画・生産・販売の仕組み作り(=有明プロジェクト)をいっそう徹底し、品番の絞り込みや在庫の適正化を進める。

 海外ユニクロはグレーターチャイナの好調に加え、北米の赤字幅が「大幅に縮小」。今後は「黒字体質へ転換できる」と期待する。不採算店の閉鎖などが進んだ効果によるもの。欧州も同様に、コロナ禍によって収益構造の変革が進み、「大幅増収、黒字を達成」した。

 今年9月には仏・パリのリヴォリ通りに出店し、11月には北京・三里屯、22年春には英ロンドンのリージェントストリートの店舗を移転増床オープンするなど、各国で新店出店やスクラップ&ビルドを進めている。23年8月期以降、特に欧州で積極出店を目指しており、今期はその準備に充てる。

 21年8月期はグローバルな店舗展開が業績に貢献したが、今後はユニクロだけでないブランドの多軸化や、収益の柱の多様化もポイントの一つ。ただし、ユニクロに続くジーユー事業の21年8月期は売上収益が同1.4%増の2494億円、営業利益が同7.6%減の201億円と奮わず。22年8月期も生産遅延の影響などで「若干の減収、営業利益は前年並み」を見込む。一方で、21年8月期に黒字化したセオリー事業は、価格見直しなどで22年8月期は「大幅な増収増益」を見込む。

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資生堂・原田忠が作品展を開催 「ポケモンシャツ」キービジュアル制作の裏側を公開

 原田忠・資生堂トップヘアメイクアップアーティストは10月15〜30日、資生堂グローバルイノベーションセンター(S/PARK)でコラボレイティブエキシビション「BEAUTY EXPANSION」を開催する。原田氏が自分だけのポケモンシャツを注文できるサービス「ポケモンシャツ」とコラボレーションして3回にわたって手がけたキービジュアル作品を展開する。

 同展では、「ポケモンシャツ」キービジュアルが完成するまでの過程としてイメージデッサンやヘアウィッグ、ヘアピース、衣装などの展示、オリジナルメイキング映像を公開する。ポケットモンスターのキャラクター、“グラードン”“カイオーガ”“レックウザ”から着想して、どのようにキービジュアル作品ができ上がったのかを知ることができる。

 また資生堂グローバルイノベーションセンターでの開催にあたり、化粧品の研究技術を身近に体感できるような取り組みとして、同社の研究員が原田氏が制作したキービジュアルをさまざまな切り口から化学で表現した展示も行う。原田氏の手がけたキービジュアルからインスピレーションを受けて、香料研究からは香りの創作を、感性研究からは感触・感覚の解説をするなど化粧品の研究が身近に感じられるような工夫をこらす。

 原田トップヘアメイクアップアーティストはコレクションや宣伝広告などのヘアメイクにとどまらず、これまでにも人気漫画やキャラクターのビジュアル化といったさまざまなビューティの表現に挑戦し続けてきた。「ポケモンシャツ」とのコラボでは、ポケットモンスターのキャラクターをヘアメイクアップとファッションでビジュアル化し、ビューティ表現の可能性に挑戦している。

■「BEAUTY EXPANSION」
会期:10月15〜30日(日曜定休)
時間:11:00〜18:00
場所:資生堂グローバルイノベーションセンター(S/PARK)
住所:神奈川県横浜市西区高島1-2-11
入場料:無料

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資生堂・原田忠が作品展を開催 「ポケモンシャツ」キービジュアル制作の裏側を公開

 原田忠・資生堂トップヘアメイクアップアーティストは10月15〜30日、資生堂グローバルイノベーションセンター(S/PARK)でコラボレイティブエキシビション「BEAUTY EXPANSION」を開催する。原田氏が自分だけのポケモンシャツを注文できるサービス「ポケモンシャツ」とコラボレーションして3回にわたって手がけたキービジュアル作品を展開する。

 同展では、「ポケモンシャツ」キービジュアルが完成するまでの過程としてイメージデッサンやヘアウィッグ、ヘアピース、衣装などの展示、オリジナルメイキング映像を公開する。ポケットモンスターのキャラクター、“グラードン”“カイオーガ”“レックウザ”から着想して、どのようにキービジュアル作品ができ上がったのかを知ることができる。

 また資生堂グローバルイノベーションセンターでの開催にあたり、化粧品の研究技術を身近に体感できるような取り組みとして、同社の研究員が原田氏が制作したキービジュアルをさまざまな切り口から化学で表現した展示も行う。原田氏の手がけたキービジュアルからインスピレーションを受けて、香料研究からは香りの創作を、感性研究からは感触・感覚の解説をするなど化粧品の研究が身近に感じられるような工夫をこらす。

 原田トップヘアメイクアップアーティストはコレクションや宣伝広告などのヘアメイクにとどまらず、これまでにも人気漫画やキャラクターのビジュアル化といったさまざまなビューティの表現に挑戦し続けてきた。「ポケモンシャツ」とのコラボでは、ポケットモンスターのキャラクターをヘアメイクアップとファッションでビジュアル化し、ビューティ表現の可能性に挑戦している。

■「BEAUTY EXPANSION」
会期:10月15〜30日(日曜定休)
時間:11:00〜18:00
場所:資生堂グローバルイノベーションセンター(S/PARK)
住所:神奈川県横浜市西区高島1-2-11
入場料:無料

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「グランドセイコー」が世界最大の時計見本市に初出展 米国市場の次は欧州を狙う

 セイコーウオッチ傘下の最上位ブランド「グランドセイコー(GRAND SEIKO)」は、2022年3月30日から4月5日の予定でスイスで行われる世界最大の時計見本市「ウオッチ&ワンダー ジュネーブ(WATCHES & WONDERS GENEVA)」に初めて出展する。同見本市にはコンパニー フィナンシエール リシュモン(COMPAGNIE FINANCIERE RICHEMONT)やLVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)、ケリング(KERING)傘下の40以上のブランドが参加する

 セイコーウオッチ広報によると、「参加は見本市側からのオファーによるもの」だという。それを裏付ける数字がある。スイス時計協会が発表した20年の輸出額ランキングで中国に続く巨大市場であるアメリカにおいて、「グランドセイコー」は「ロレックス(ROLEX)」「オメガ(OMEGA)」に次ぐ第3位の人気を博しているという。現地での中心価格帯は、日本と同程度の5000~7000ドル(約56万〜78万円)だ。

 なお、21年4月にセイコーウオッチの社長に就任した内藤昭男氏は、16年から20年までセイコーアメリカの社長を務め、「グランドセイコー」のアメリカでの成功をけん引した人物だ。その内藤社長が次のターゲットとしているのが、時計の聖地スイスを含むヨーロッパというわけだ。足掛かりとして、宝飾・時計の名門ブランドが集うパリのヴァンドーム広場に直営店をオープンしたのは20年のこと。

 すでにヨーロッパの時計コレクターやジャーナリストは「グランドセイコー」の価値を認めているが、アメリカのような知名度はまだない。「ウオッチ&ワンダー ジュネーブ」への出展は、これを打破しようとする明確な意思表示だ。コロナ禍の20年に発表した最新型ムーブメント“9SA5”が業界内で高い評価を得ており、同見本市であらためての披露となる予定だ。

 「グランドセイコー」の初代モデルが誕生したのは1960年。2010年には、本格的に世界戦略をスタートした。そして、17年にセイコーウオッチは「グランドセイコー」を独立ブランド化する。

 一方で、こんな歴史も紹介しておきたい。セイコーウオッチは1960年代、世界各地に現地法人を設立し、海外展開を積極的に行った。79年には、薄型ムーブメントで知られたスイスの時計ブランド「ジャン・ラサール(JEAN LASSALE)」の販売部門を買収。85年からは国内でも販売した。しかし2000年前後に清算した経緯もあり、ヨーロッパでのビジネスはまだ小さい。

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ファストリ柳井社長が10月14日に語った「人権」「信念」「ユニクロ改革」 6000字超の全文公開

 ファーストリテイリングの柳井正会長兼社長は10月14日、2021年8月期決算説明会に登壇し、「グローバル展開の加速」や「人権侵害を容認しない」「事業を通じてより良い世界をつくっていく」ことなど、「商人としての信念」や今後の経営方針を17分にわたって熱弁を奮った。そのほぼ全文に加え、報道陣からの質問に対する一問一答をまとめた。

柳井正会長兼社長(以下、柳井):業績の詳細および有明プロジェクトに関してはご説明を申し上げましたので、私からは、主にファーストリテイリンググループが今何が最も重要だと考えているのか、今後どのような考え方で経営を進めていくのかをお話させていただきます。

(東京)オリンピック・パラリンピックが終わり、世界各地でワクチン接種が進んで感染拡大を押さえこみつつ、経済も成長させていく動きが本格化してまいりました。ファーストリテイリングはこれまでにも増して積極的にグローバル展開、事業展開をしていきたいと考えています。グローバルナンバーワンブランドを目指して成長を加速していく所存であります。

(ユニクロが掲げる)LifeWearの本質は、お客様の要望に応え、顧客を創造することにあります。自ら販売する商品、提供するサービスそのものが世の中の役に立っているのか、事業活動が社会的負荷を増大させるやり方になっていないのか、日常的な事業活動そのもので環境への負荷を減らし、社会の持続的な成長を実現して、自らのビジネスや商品を通じて社会を良くしていく、こうした考え方を具体的な商品の形で表現したのがLifeWearです。このような考え方をよりグローバル、さらに、「ユニクロ(UNIQLO)」だけでなく、「ジーユー(GU)」、「セオリー(THEORY)」、「プラステ(PLST)」などのグローバルブランドでも実現していきたいと考えています。

私たちは服を変え、常識を変え、世界を変えていくことを目指す会社です。日本の美意識を背景に、生まれたLifeWearというまったく新しい概念のもと、これからも服の世界の常識をどんどん変えていきたいと思います。

パリ、台湾、ロンドンで新たな旗艦店出店

世界中のさまざまな国の固有の歴史や文化、習慣などを深く理解し、それぞれの国の社会の発展、人々に暮らしに貢献し、その国のみなさまに最も愛され、支持されるブランドになりたいと思います。それに向けて、今後、グローバル展開を一段と加速させていきたいと思います。

9月16日、パリのリヴォリ通りに「服とアートの融合」をテーマに、ユニクロリヴォリ店を出店しました。オープン当日はファッション感度の高いお客様が多数ご来店され、大変盛況でした。ルーブル美術館やパリ市庁舎があるリヴォリ通りは今パリで最も注目のエリアです。ルーブル美術館とは今年1月、4年間にわたるパートナーシップを締結しました。その一環として継続的にコラボレーションコレクションを発売していくほか、同美術館で実施されるさまざまな活動をスポンサードしていきます。また、ロンドンのリージェントストリートに2022年春、ユニクロとセオリーがコラボした新店舗をオープンします。1900平方メートルという大型店で、ユニクロとセオリーが同居する欧州で初の店舗となります。さらに、今年10月8日、台北のグローバル旗艦店、ユニクロタイペイがリニューアルオープンしました。オープン前にはオープンを待ちわびた多数のお客様が並ばれ、広く新しくなったグローバル旗艦店でのお買い物を楽しんでいただきました。来月には北京初のグローバル旗艦店もオープンします。

人権侵害は容認しない 2004年から「コード・オブ・コンダクト」導入

ファーストリテイリングはこれまでも、人権侵害を絶対容認しない方針を明確にしてまいりました。そして、そのための仕組みを作り、実際に行動してきました。

まず基本的な枠組みとして、すべての取引先工場に、2004年の段階で私たちが設定した「生産パートナー向けのコード・オブ・コンダクト」の遵守、署名を求めています。これは国際労働機関(ILO)の基準に沿ったものです。常にグローバルレベルの人権原則や宣言に沿ってその責任を果たすよう行動してまいりました。

また、すべての取引先工場に対して担当社員および、第三者機関により労働環境のモニタリングを定期的に行い、その結果を取引先工場にフィードバックしています。発見された課題に対しては工場に迅速な改善を求めるとともに、万一、児童労働、強制労働などの深刻な事象が発覚した場合には、取引停止を含めた厳しい対処を行ってきています。

当社の生産事務所がある上海、ホーチミン、ダッカ、ジャカルタ、バンガロールには、品質や生産進捗管理を担う生産部の従業員が常駐しています。加えて主要の事務所には、労働環境のモニタリングや工場の改善指導などを専門的に行う専任チームを配属しています。担当者は毎週担当の取引先工場を訪問し、直接自分の目で工場の現場を把握し、正しい生産プロセスの改善指導を行っています。

世界のさまざまな外部団体との連携も重視しています。労働問題に特化した国連の専門機関である「国際労働機関(ILO)」とのパートナーシップは先ほど申し上げましたが、それ以外にも、世界銀行グループとILOの共同プログラムの「ベターワーク」、
労働環境改善を目指す世界的なNGO「公正労働協会(FLA)」などに加盟しています。また、2019年度からは国連女性機関(UN Women)とのパートナーシップにより、縫製工場で働く女性を対象としたキャリア形成支援プログラム開発と展開に取り組んでいます。これら当社の取り組みはいずれも国際機関などから高く評価されており、世界的に見てもわれわれの取り組みは最も高い水準のものと自負しています。

安易な政治的立場への便乗は、ビジネスの死を意味する

私たち、グローバルに事業を展開する企業として、お互いに利益があるフェアな取引をし、その国の社会を豊かにしていくことが使命です。そのような明確な理念を持って独立自尊の商人として、自らの信念と現実が違っていたら勇気をもってそれは違うと発言しなければなりません。目先の利益のために安易に政治的な立場に便乗することは世界のさまざまなお客様の期待に応えることにはならず、それはビジネスの死を意味します。長い目で見て、けして企業のためにも社会のためにも国のためにもなりません。これは私の商人としての信念であります。

コロナの感染拡大で各国の経済が内向きになり、鎖国のような状況が出てきています。大国同士の政治的な対立、世界を分断しようという動きが強まっています。しかしそれでも現実に情報は世界を絶え間なく行き来し、情報量は数百倍、数千倍、数万倍になっています。ビジネスの世界も世界中で行われ、国と国を分断しいようとする試みはけしてうまくいかない。大国同士の対立は当事国だけの問題ではすみません。周辺地域や近隣諸国は壊滅的な打撃を受けます。そのような事態を避けるため、企業も個人も国も、あらゆる手段を尽くし、すべての国が共存共栄できる世界を作らなければなりません。

高度なトレーサビリティに向け100人体制

私は世界中のお客様に用商品を提供しようとしています。多くの企業に対して政治的な選択を迫るような風潮には強い疑問を感じています。だからといって人権問題に対する自らの姿勢をあいまいにするつもりはありません。説明を申し上げましたように、事業を通じてよりよい世界を作っていくという考え方、むしろ、業界の先頭に立って率先してそれらの問題に関し、改善のための努力を現実行ってきたのはわれわれであります。早い時期から人権侵害をけして容認しない姿勢を明らかにし、そのための仕組みを作り、具体的な行動をしてまいりました。世界各地の現場で工場や現地当局と粘り強く交渉を重ね、われわれの基準に照らして問題があれば改善を自らし、求め、その成果が着々と上がっています。

これまで申し上げた通り、縫製工場と素材工場については、自社と第三者による監査で問題ないことを確認しています。また、服の生産において素材調達は商社や縫製工場が行うのではなく、ユニクロ、われわれ自体で自社の調達チームが生地や糸について指定し、どの紡績工場で生産されているか把握したうえで調達しています。原材料の原産地についても特定ができています。今後、原材料生産地の農家の素材調達の最上流にいたるまで自らの手で確認し、より高いレベルのトレーサビリティを確保していきます。

これに加え、第三者認証の枠組みを活用してより客観性があるプロセスを一つひとつ着実に実現してまいります。これを実現するために、すでにグローバルで100人規模のプロジェクトチームを立ち上げて農家の特定に向けた取り組みを始めています。

柳井財団の第一期生が英米の大学を卒業、志のある個人や企業は軽々と国境を超える

先日、とても嬉しいことがありました。柳井正財団が奨学金を支給している第一期生が初めて今年米国や英国の大学を卒業しました。われわれの財団は、2017年から米国や英国のトップクラスの大学で勉強する日本の学生たち、毎年30人ぐらいに奨学金を支給しています。その人たちがみな最優秀に近い成績で卒業しています。ある人はコロンビア大学の生物医療学と比較文学の両方の学位を取りました。そして卒業後は英国のオックスフォード大学の大学院で医療の勉強をし、その後、米国のメディカルスクールに入って医師資格を取り、世界中で研究と医療の両方やりたいと言っています。そういう若い人が日本から次々と出てきています。本当に頼もしい、喜ぶべきことだと考えます。このように、志のある個人や民間企業は軽々と国境を越えていきます。今の若い世代の最優秀の人々には、そもそも国境の意識がなくなりつつある。このような流れを世界中の国や企業が応援していくべきであると思います。

扉を閉ざして成功した企業はありません。国を閉ざして繁栄した国はありません。とくに日本人、日本企業はこういう時代だからこそ、世界中の志のある個人、企業と力を合わせ、お互いに利益が上がり、持続可能な成長の仕組みを作ることが必要です。そこに日本人および日本という国の将来がかかっている。私たちを含め、海外でビジネスをしている日本企業、日本人はみんなそのために必死の努力をしています。難しい問題は山ほどありますが、それ以外に日本の生き残る道はありません。

【メディアからの質疑応答】

――グローバルに出店し、ビジネスを加速していくという話だったが、コロナ禍を経て、人々の生活や行動様式も変わった。出店をパリや台湾、ロンドンなどにも出すということだが、新たな生活スタイルを実践するようになった世の中において、これからどんなお店がグローバルなお客様に求められると考えるか?

柳井正(以下、柳井):われわれ旗艦店は繁華街に出していくが、むしろ郊外の自分の生活圏、これをより重要視するお客様に対応した店、あるいは、都心でも自分たちの住んでいる地域を大事にする、そういうライフスタイルに変わるんじゃないかなと思います。ですので、そういうライフスタイル(に合った店や商品)。それと、コロナ禍でテレワークがあり、いろいろなことを深く考えるようになったり、家族と一緒に生活する時間が増えてきた。仕事と家族の生活を両方とも追求する、どちらのバランスをとるということではなしに、両方とも追求するようなライフスタイルに変わったので、それに従った服に変わっていくのではないかと思います。

――ファーストリテイリングが人権侵害を容認しないという姿勢について。これまでもその姿勢をクリアにするために自社でもいろいろな取り組みをし、第三者機関の判定や評価を得る活動を現在も行っているということだが、今年4月に新疆綿の問題などで人権侵害についていろいろなマスコミなどでの報道もあった。あえてここで伺いたいのは、ここでこういったステートメントを柳井さんが出したということは、サプライチェーンの中で現時点で感知している人権侵害にあたるような問題はないという理解でよいのか?

柳井:今までも、そして今でもいろいろな地域で起こっています。ただし、それはその都度その都度、工場側と取引を停止したり、あるいは、それに対する改善案を求めたりということをやっています。でも、幸いなことに、われわれはまず、どこの工場でもいい、安いところがいい、ということではなしに、われわれと同じ志を持っている工場の経営者と話をして、そのうえで本当にいい品質の商品を作ってくれるということ前提に話をしているので、そんなにひどい人権侵害みたいなことは、新規の国にいったとき以外はあんまりありません。

――中国のことを聞きたい。終わった期は過去最高ということだったが、コロナ前の2019年に比べると6%ぐらいの増収にとどまっている。ずっと2ケタで成長してきたのが、店舗がこれだけ増えたわりには増収のペースがやや落ちてきているのかなと気になっている。今期は上期は減収減益を見込んでいるが、外資ブランド離れが起きてローカルブランドが強くなってきている市場構造の変化なども影響しているのか?1兆円の目標は今も変わらないのか?

柳井:そういう面も確かにあると思います。ただしわれわれ今、上海や北京などの一級都市以外の、二級都市、三級都市にも出店しています。二級都市、三級都市ではまだそれほど知名度が上がっていません。ですから今から知名度が上がってくれば売り上げが伸びていくと考えています。

――今期、国内ユニクロは事業構造の変革の年ということで減収減益を見込んでいるが、既存店の売り上げが11%の減収ということは、今年の春に(消費税の内税表記に合わせて実質約9%の)値下げをした影響もあるのかと思っている。今、円安や素材高などで値下げの影響が大きく出てくる時期だと思うが、改めて今期の国内事業にどう臨むのか?

柳井:値下げの影響は短期的なものだと考えています。むしろ今、所得が上がらない、報酬が上がらないというところで、プラス消費税という。あの時点で、それを新しい価格にするということは私としてできなかった。また、われわれの会社は為替リスクをとって先物を予約しているので、当面為替の円安に関してはあまり影響がないというふうに考えています。ただし世界的に原材料がすごく上がっているので、インフレになる可能性は、これは服だけということでなしに、あらゆる商品で起きうるのではないかと考えています。

――この決算について、柳井社長としての総括と、増収増益になった要因を改めて聞きたい。

柳井:私は社員全員努力して、こういう苦しい状況の中で非常に頑張ったんじゃないかと考えています。ただしコロナが収束したわけでなく、むしろ東南アジアでロックダウンが続いていたり、止まったり、またロックダウンになったりということもありますし、先進国でもイギリスやフランスはもうコロナと共存するということでいつどんなことが起きるか見当がつかない。そういう不安定な状況ですが、やっぱりグローバルで商売をやっていて良かったなと。というのは、世界経済自体がグローバル経済になっているので。それと世界中の情報、叡智を結して商売をしないと日本だけで完結するような商売は今後非常に難しくなるのではないかと思う。

――決算期間中に吸水ショーツをGU、ユニクロで販売したが、フェムテック関連の商品を販売することになった経緯と、足元をどう見ているのか、今後このような市場がどのように広がっていくとみているのか、御社としてどのようにこのような市場に関わっていきたいと考えているのか?

柳井:これはお客様の要望で非常に多かったんですよ。われわれの取引先で作っているところがあったので、こんなに要望が多いんだったら実験で一度作ってみようかということだったのですが、非常に反響がありました。こういうことで困っている女性の方が非常に多いのだなと。ここを一度深掘りしようと。これは障害者用のアンダーウエアもそうだが、今までのアパレル業界にないようなニーズに関して研究開発、および、実際にそういう商品を作って販売してみてそれを改良・改善してより良い商品を作りたいなと思います。

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「ジョンマスターオーガニック」のホリデーコフレは“心の旅”をテーマにしたギフトセット6種類をラインアップ 【2021年クリスマスコフレ】

 「ジョンマスターオーガニック(JOHN MASTERS ORGANICS)」は、2021年ホリデーコレクションを数量限定で発売する。“Time Leap Holiday(時を超えるホリデーへ)”をテーマに、人気アイテムやヘッドマッサージブラシを詰め合わせたギフトセットをコンセプトごとに6種類用意。価格は税込3300〜1万2990円。パッケージは、過去や未来を想いながら過ごすホリデーシーズンの忙しなくにぎやかな心の風景を一枚の絵として描いた特別仕様だ。そのほか、ハンドケアキットも取り扱う。

 第1弾は11月1日発売。“オーバージョイ”“チェリッシュ”“ウィッシング”“ノスタルジア”の4種類を展開する。好きな香りに包まれてゆったりケアする喜びにあふれる時間をイメージした“オーバージョイ”(全2種、税込5610円、同1万780円)は、9月に発売したブランド史上最高の泡立ちを実現した C&Gシャンプー(シトラス&ゼラニウム)とサラサラに仕上リながらしっとりまとまるコンディショナーをセットに。リラックス感のあるラペンダーカラーが特徴で数量限定の三日月型ヘッドマッサージプラシ付き。ハチミツ&ハイビスカスの“H&HリペアシャンプーN”とコンディショナーをセットにしたタイプも用意する。

 “チェリッシュ”(税込1万2990円)は、ブランドで最も人気の“イブニングPシャンプー N”と“L&Aコンディショナー N”のスリムビッグボトル(約3カ月分)とヘッドマッサージブラシがセットに。自分という大切な存在をお手入れで愛しむ、夜の静かなひとときがコンセプトだ。

 美しさを磨いて理想の自分を叶えることをイメージした“ウィッシング”(税込8030円)は、人気のセンチフォリアローズがぜいたくに香るアウトバス用ヘアミルクと、猪毛とイオン毛のコンボパドルブラシがセット。

 遠い過去に思いを飛ばして、心を旅するタイムトラベルをイメージした“ノスタルジア”(税込2970円)は、シャンプー&コンディショナー、ヘアミルク、オイルのミニサイズがセットに。人気製品を手軽に試せるほか、トラベル用としても使える。

 続く第2弾は11月25日発売。“ハピネス”“チアフル”の2種類に加え、“ハンドケアキット”を展開。

 1年を振り返りながら自分を取り巻くものや、自然や地球に思いを馳せた“ハピネス”(税込6820円)は10月発売の新裂品“O&Vボディウォッシュ”(オレンジ&バニラ)と“同ボディミルク”をセットにした。

 ホリデーシーズンの陽気で弾む気持ちを表現した“チアフル”(税込3300円)は、手指をふきとり清浄し、精油100%のぜいたくな香りで包み込むハンドリフレッシュナーと、スイーツを思わせる甘いメープルの香りのリップカームがセットに。

 また“ハンドケアキット”(全2種、税込各5720円)は、ハンドウォッシュとハンドクリーム、オリジナルのハンカチタオルがセットに。香りはレモン&ジンジャーとダマスクローズ&パルマローザの2種類をラインアップする。

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“エシカルウォッシュ”を排除する「JEIエシカル基準」策定

 地球環境・社会を危機から守る取り組みを行う日本エシカル推進協議会(以下、JEI)はこのほど、曖昧なエシカルの定義を明確にする「JEIエシカル基準」を策定した。これにより真のエシカルな取り組みを実施する企業が容易に理解でき、“エシカルウォッシュ”を排除することにつなげる。

 JEIは同基準を策定することで、企業が何をしたらよいか分かる(教育・啓発)、段階的に取り組みが進化する(成長)、その企業や製品の協力力が増しさらにエシカルに注力することを目的に策定した。主なターゲットは国際基準認定を取得する前段階にある中小企業や地域企業や各種団体となる。

 同基準は自然環境を守っている、製品・サービスの情報開示をしているなど8つの分野でそれぞれ4〜7つの課題を掲げ、達成レベル(A〜Dなど)で評価する。

 ただし認証制度ではなく自己診断のためのガイドラインとなるため、企業がそれぞれ判断し公表するのが基本となる。将来的には自己診断結果をJEIの公式サイトで開示する計画もある。

 中原秀樹JEI会長は「『JEIエシカル基準』が浸透すれば、消費者がエシカル製品を購入する際の判断基準になるだろう」と期待を寄せる。まずは企業に向けた認知拡大を図るため、10月26日から同基準を軸に真のエシカルやエシカルの全体像を講義する全6回の連続講座「JEIエシカルアカデミー」(受講料1100円〜1万6500円)を開催する。

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“エシカルウォッシュ”を排除する「JEIエシカル基準」策定

 地球環境・社会を危機から守る取り組みを行う日本エシカル推進協議会(以下、JEI)はこのほど、曖昧なエシカルの定義を明確にする「JEIエシカル基準」を策定した。これにより真のエシカルな取り組みを実施する企業が容易に理解でき、“エシカルウォッシュ”を排除することにつなげる。

 JEIは同基準を策定することで、企業が何をしたらよいか分かる(教育・啓発)、段階的に取り組みが進化する(成長)、その企業や製品の協力力が増しさらにエシカルに注力することを目的に策定した。主なターゲットは国際基準認定を取得する前段階にある中小企業や地域企業や各種団体となる。

 同基準は自然環境を守っている、製品・サービスの情報開示をしているなど8つの分野でそれぞれ4〜7つの課題を掲げ、達成レベル(A〜Dなど)で評価する。

 ただし認証制度ではなく自己診断のためのガイドラインとなるため、企業がそれぞれ判断し公表するのが基本となる。将来的には自己診断結果をJEIの公式サイトで開示する計画もある。

 中原秀樹JEI会長は「『JEIエシカル基準』が浸透すれば、消費者がエシカル製品を購入する際の判断基準になるだろう」と期待を寄せる。まずは企業に向けた認知拡大を図るため、10月26日から同基準を軸に真のエシカルやエシカルの全体像を講義する全6回の連続講座「JEIエシカルアカデミー」(受講料1100円〜1万6500円)を開催する。

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「無印良品」過去最高益 21年8月期で食品・日用品売れる

 「無印良品」を運営する良品計画の2021年8月期連結業績は、純利益が339億円だった。コロナ前の19年2月期の338億円をわずかながら上回り、過去最高益を更新した。増収とともに、販管費率の抑制によって営業利益も19年2月期の実績を上回る424億円になった。

 売上高に相当する営業収益は4536億円(前期の参考値との比較では13.0%増)だった。積極的な価格改定や、レトルトカレーやバウムクーヘンなどの食品がけん引した。国内事業の既存店売上高(店舗とEC)は衣服・雑貨と生活雑貨が横ばいだったのに対し、食品は4割増だった。売上高に占める食品の構成比は、前の期に比べて4.3ポイント上昇して15.8%になった。購入頻度が高い食品の人気によって客数は20.1%伸びたが、客単価は12.5%下がった。

 食品スーパーの隣接地など生活圏への出店を推進する堂前宣夫社長は、14日の会見で「食品や日用品によって、お客さまに毎日毎週来てほしい」と話した。今後も来店頻度を高めることに軸足を置く。

 22年8月期の業績予想は、売上高が前期5.8%増の4800億円、営業利益が同6.0%増の450億円、純利益は同5.6%減の320億円。今期は「保守的な計画」(同社)とした。中期経営計画で発表した24年以降の国内出店の純増100店に向けて、人材採用や育成などの事業基盤を固める。

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六本木ヒルズにアルプスの山小屋が出現 「プラダ」がポップアップを開催

 「プラダ(PRADA)」は、東京・六本木ヒルズでポップアップ“プラダ シャレー(PRADA CHALET)”を10月15日から開催する。

 ポップアップスペースはアルプスの山小屋を再現し、ウィンターシーズンに向けたウエアやアクセサリーが並ぶ。再生ナイロン素材“プラダ リナイロン(Prada Re-Nylon)”を使用したキルティングのジャケットやスリップドレス、カシミアの帽子やマフラー、シープスキンのファーバッグのほか、スキーやスノーボード、ソリ、寝袋といったライフタイルグッズなども豊富にそろえる。

 山小屋をイメージしたスペースは、高山建築を研究した本格的なもので、建材にはイタリアのアルプスで数十年間保存されてきた古い硬材を使用している。骨組みやドア、窓などは、使用後分解して再利用できる設計で、環境にも配慮した。

 また、ニュウマン横浜では光と色を生かしたポップアップ“プラダ グロー(PRADA GLOW)”を11月10日まで開催中だ。店内に並ぶコレクションはデイタイムとイブニングを融合したデザインで、ユニセックスに使えるバッグや小物を国内先行発売するほか、スパンコールやクリスタル、スタッズをあしらったウエアなどを扱う。

■PRADA CHALET
日程:10月15日〜29日
場所:六本木ヒルズ 大屋根プラザ
住所:東京都港区六本木6丁目10-1

■PRADA GLOW
日程:〜11月10日
場所:JR横浜タワー アトリウム 2F(ニュウマン横浜 2F 南側入口から出てすぐ)
住所:神奈川県横浜市西区南幸1丁目1-1

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完全会員制のヘアサロンから“時計遺伝子”に着目したボディーケアシリーズ第2弾が発売

 サロン事業や商品開発を手掛けるリノビューティは10月14日、ヘアケアブランド「クロノシャルム(CHRONO CHARME)」第2弾となるボディーケアシリーズを発売する。昨年の第1弾に続く第2弾では、“リノ クロノシャルム ボディミルク”(300mL、税込5170円)と“リノ クロノシャルム ハンドウォッシュ”(300mL、税込3630円)の2アイテムをラインアップ。公式サイトほか、エストネーション 六本木ヒルズ店・有楽町店、大丸 札幌店、札幌三越、リップヴァンウィンクル、n43°、ヴェルメイユ パー イエナ全国6店舗および各店のECサイトにて取り扱う。

 同ブランドは2019年に誕生。ヘアサロン業界初の完全会員制ビューティーサロン「Reno 801」発の自社ブランドで、時計遺伝子に着目し、北海道余市の白ぶどう由来の「クロノシャルディ」を配合したヘアケアシリーズを展開。そして昨年、新ラインであるボディーケアシリーズ第1弾としてボディーウォッシュを発売した。

 ストレスや睡眠不足など生活の乱れは、時計遺伝子の働きを鈍化させ、地肌の乾燥や荒れから始まり、ハリやツヤの低下といった、様々な肌トラブルを引き起こす。「クロノシャルディ」は、表皮レベルで時計遺伝子に働きかけ、素肌のリズムを整え、より潤いのある生き生きとした肌環境へと導く。

 “リノ クロノシャルム ボディミルク”は、プレミアム保湿剤アミトースRやリンパ機能の形成促進作用のあるキュアパッションをはじめとした約98%の天然由来成分が素肌の潤いをキープし、くすみのないハリ、艶のあるみずみずしい肌を実現する。

 一方“リノ クロノシャルム ハンドウォッシュ”は、抗菌作用、感染防止作用のある保湿成分ポリリジン10や、美白作用のあるサクラエキスB、天然保湿因子NMFとセラミドの2つの保水成分の産生を促進するアイセニヴェールBなどを配合。手をキレイにするだけでなく、手肌を美しく見せるための成分をふんだんに使用している。

 香りは「Reno 801」で使用する独自にブレンドして開発したアロマを再現。​​ベルガモットの柑橘系から始まり、フランジュバニやイランイランなどのフローラルからクローブのスパイシーさへと続くエキゾチックなフロリエンタル調の香りを採用した。

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「Before→After」変身動画コンテストで一般投票を実施中 次世代美容師の発掘を目的としたフジシンのイベント

 大手美容ディーラーのフジシンは、オンラインイベント“次世代美容師発掘イベントCHANGE変身動画グランプリ”を開催。10月23日まで、ノミネート作品の中からグランプリを決める一般投票を実施中だ。

 これはヘアサロンの主要メニューであるカット、カラー、パーマ、スタイリングの技術を通して、楽しさと感動を伝える動画コンテスト。施術前のスタイルから一新した変身スタイルを、20〜30秒の動画で表現する。つまり、美容師のSNSで流行している“Before→After動画”をコンテストにしたものだ。

 応募作品を、人気サロン「カーニバル(CARNIVAL)」のkazuディレクター、「アオレ(aole)」の柴田紋奈代表、「ロロ(ro-ro)」の石井沙季スタイリスト、「ダイス(DIECE)」の大月渉ディレクターの4人が審査し、レディース部門とメンズ部門、各30本のノミネート作品を選出。それらをインスタグラムの“次世代美容師発掘イベントCHANGE変身動画グランプリ”公式アカウントで公開し、“いいね”による投票を受け付けている。

 公式アカウントは「#FUJISHIN_CHANGE_レディース」「#FUJISHIN_CHANGE_メンズ」で検索可能。入賞作品の発表は10月26日19時から行い、審査員4人による変身ヘアショーも開催。詳しくは同イベントの特設サイト参照だ。

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花王とコーセーが化粧品事業のサステナ領域で協働

 花王とコーセーは10月14日、化粧品事業のサステナビリティ領域において、包括的に協働することに合意したと発表した。今後、両社は人や社会、地球環境のさまざまな分野でそれぞれの強みを持ち寄り化粧品事業における持続可能な社会の実現に寄与するソリューションを見出していく。

 近年は気候変動や資源枯渇、海洋プラスチックごみなどの社会的課題が顕在化し、グローバルで持続可能な社会への転換が求められている。しかし個々の企業の取り組みだけでは限界があるテーマも多く、企業同士が協働で取り組み、協力して進めることでより効果的、かつスピー ディに成果につながる可能性が広がるとして、競合の垣根を超えてタッグを組む。

 まずは、1.環境保護・循環型社会の実現に貢献する取り組み 2. 社会課題の解決に貢献する取り組みをテーマにスタート。包装容器へのさまざまな環境配慮素材の導入や資源循環/アップサイクル施策の共同推進、スキンケアやUVケアなどの啓発活動の共同展開・連携などを進める。

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「コーチ」がカバンの大量廃棄疑惑でTikTokで炎上 ことの真相は?

 10月9日、破損した状態で廃棄された「コーチ(COACH)」のアイテムを写した動画がティックトック(TikTok)に投稿され、サステナビリティの観点から同ブランドに説明を求める声が集まっている。

 発端となった動画は、ニューヨークを拠点とする自称“ゴミ収集”インフルエンサーで廃棄問題コンサルタントのアナ・サックス(Anna Sacks)が投稿したもの。サックスはテキサス州のダンプスターダイバー(ごみを漁る人)から破棄された「コーチ」のバッグなどを買い取り、動画の中で「同ブランドが運営する「“サステナブルな修理サービス”に持っていってみようと思う」と話す。商品の破損部分を見せながら、「大きなナイフで切ったような、この傷が見えますか?これは『コーチ』の方針で、わざと使えないようにするために売れなかったアイテムにダメージを加えています。そうすることで、偶然壊れてしまった商品のように扱い、税金同様に損金処理ができるんです」と説明する。

 「コーチ」は以前から提供している修理サービスや、4月に開始した「リラブドプログラム((Re)Loved Program)」を通して、商品を長く使えるようなサービスの提供に力を入れている。同プログラムでは、使用済みの「コーチ」のバッグを持ち込むと、修理やリメイク加工をし、店頭で再販売することで製品の循環性を高めている。このように製品に“第二の人生”を与えることに力を入れているブランドが、動画で見られるように廃棄しているとしたら、それは矛盾した行為なのではないかという批判のコメントが寄せられている。

 米「WWD」の電話インタビューに応えたジュン・シルバースタイン(Joon Silverstein)サステナブリティ・デジタル部門グローバルヘッドは、「当社は廃棄物の削減をとても重要な取り組みと捉えている。商品の破損や欠陥については、さまざまな方面に気を配りながら取り組んでいたので、今こういった投稿が表に出たことはとても残念だ。『リラブド プログラム』はお客さまからもいい反応がある。発売するたびには数日のうちに完売するほどだ。われわれはどんな状態のアイテムであっても、リサイクルや修理に真剣に取り組んでいる」とコメント。

 コロンビア大学のサステナビリティ学部の調査によると、売れ残った衣服やバッグの85%以上は最終的に埋立地で処分されているという。「コーチ」も顧客とともに「この現状を変えていきたい」という。ブランドはレザーアイテムの保証制度や顧客向けの循環型経済促進プロフラムなどはあるが、現状は埋め立てを伴う廃棄問題は依然として残っている。

 「コーチ」を含む多くのブランドは埋め立てへのゼロ・トレランス(小さな問題も見逃さない)方針は掲げていない。一方で、サックスが言うような「大規模で“意図的”な破損は行っていない」と主張する。シルバースタイン=グローバルヘッドは「店舗で破損された製品の量は、グローバルな売り上げの1%未満に相当する。すでに実店舗の40%以上では、このような破損行為は廃止している」と話す。

 ティックトックで今回の動画が拡散されたことから分かるのは、リサイクルや修理のニーズの高さや、より良い企業体制を望む生活者の声だ。意識が高まっている消費者の間では、廃棄物の量ではなく、そもそも廃棄物が存在するという事実が懸念されており、より良いアプローチが求められている。「スワロフスキー(SWAROVSKI)」や「バーバリー(BURBERRY)」などの在庫問題の解消に取り組むことで知られるデザイナーのパトリック・マクダウェル(Patrick McDowell)は、「この問題はファッション業界の過剰生産問題を広く考え直すきっかけになるだろう」と観察。

 ブルックリンを拠点とし“ゼロ廃棄”を掲げるブランドを運営するダニエル・シルバースタイン(Daniel Silverstein)もまた「大手上場企業の多くにとって、利益の追求は必須だ。アパレル商品やアクセサリーで利益を立てているので、モノを出さないのは難しい。それでも、廃棄の削減に取り組み、消費者との関係性を再構築することは重要だ」と語った。

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「経営の変革」が描く小売業界の明るい未来とは? フルカイテンが初のカンファレンス開催

 小売業界が恒常的に抱えている在庫問題を、独自開発のAIによる分析で解決するクラウド型サービス「フルカイテン(FULL KAITEN)」。このサービスを提供するフルカイテンの瀬川直寛代表は、小売業界の未来への危機感から経営への変革を唱え、それに賛同する経営者や識者が登壇するカンファレンスを開催予定だ。自社サービスの売り込みよりも難しい意識改革にあえて取り組む、瀬川代表のビジョンを聞いた。

市場縮小が「自分ごと」に
なりにくいアパレル業界

WWD:国内市場が縮小し続ける中で、とくにアパレル業界は大きく影響を受けている。そこにどんな危機感を感じているか。

瀬川直寛代表(以下、瀬川):今、国内では年間50万人のペースで日本人の人口が減少している。これは鳥取県くらいの規模だ。同時に2030年には人口の1/3が高齢者となるなど高齢化も進んでいる。さらに消費者が1カ月間に使えるお金(可処分所得)は1999〜2014年の15年間で最大6.2万円も減少した。それだけ国内市場が急激に縮小し続けているにも関わらず、多くの企業はこの30年ほど売り上げ至上主義のまま経営方針を切り替えられていない。縮小市場のときは粗利経営に切り換えないと、在庫の物量勝負で消耗戦を続けるのは、国力を弱めることにもつながると思っている。

WWD:小売業者の中でもアパレルの経営改革が遅れているのはなぜか。

瀬川:日本のファッション産業の市場規模は7兆円だの9兆円だのと言われているが、個別にみると大多数は100億~300億円くらいの企業規模だ。だから9兆円の市場が小さくなると言われても、自社の年商300億円と比べると、規模が違いすぎて自分ごとになりづらい。しかし現在と同じ年齢構成で人口が減少するのではなく高齢化も進んでいるので、例えば30代前半の女性をターゲットにしたブランドだとすると、人口の縮小スピード以上の速さでターゲット層がいなくなるので、年商300億円は維持できない。より早急に手を打つ必要がある。

WWD:小売業者が切り替えるべき「粗利経営」とはどういうことか。

瀬川:在庫の物量で売り上げをつくるのではなく、少ない在庫で売り上げ、粗利益、キャッシュフローのいずれかを最大化させるビジネスモデルのことだ。しかし単純に在庫の量を減らすのは間違い。粗利経営への第一歩は「儲ける力」をつけること。その次に在庫量を減らしていくというステップが重要。

WWD:「儲ける力」とは具体的には何を指すのか。それがなくなったのはなぜか。

瀬川:「儲ける力」をつけるとは、1品番あたりの粗利を上げていくことだ。市場が拡大し続けているときは、そこそこ在庫もはけ、大量の在庫の中からたまたま売れた商品の利益で売れ残った商品の赤字をカバーできていた。しかし縮小市場に転じ、大量の売れ残った在庫をさばくためにセールを早める、回数を増やす、アウトレットを出す、オフプライスストアもできる…など、どんどん利益を失う方向でなんとか在庫をお金に換え、それでも売れないものは場合によっては廃棄されている。サステナブルという観点からもおかしいし、現状がそれでは、近い将来の高齢化社会に向け、恐怖しかない。

WWD:「儲ける力」をつけるために何をすべきか。

瀬川:小売業界では定価でどれだけ売れたかを示す「プロパー消化率」という指標がよく使われる。粗利を上げようとするとき、よく見受けられる間違いが「プロパー消化率を上げよう」という命題を掲げ、消化率何パーセントという“結果”をエクセルで一生懸命追いかけることだ。プロパー消化率を上げるには先手を打つ必要があるのに、結果の数字を見ているところに矛盾がある。数学の分析ではこれを「遅行指標」といい、結果を見るためのものだ。施策を打つためにはフルカイテンでも提供しているような「先行指標」を指針とする必要があるが、小売業界ではこの「結果が出る前の数字」を見る文化がなかった。それはやはり、見なくても大量の在庫があれば売れる時代が過去にあったからだろう。

経営改革でこれからの
「ブランディングの時代」に備えよ

WWD:経営者の意識はどう変わるべきか。

瀬川:当社ではセールスの早い段階から、経営層の方と相談することが多い。いろいろな経営者と接するうち、2種類に分かれていることに気付いた。一つ目は、当社のツールのようなテクノロジーが全てを解決すると思っている人。二つ目は、世の中のあり方や消費者の生活の仕方を変えるために、手段としてツールを使おうと考えている人。これは前者のほうが多いが、正直な話、われわれのようなIT業界側が良くないと思っている。今はDX(Digital Transformation)、少し前ならOMO(Online Merges with Offline)やAI(artificial intelligence)などキーワードでマーケティングをし、そのキーワードに紐づくITツールを導入することが大事だと思い込ませているところがある。実際に社会の考え方を変えるのはとても大変なので、ツールのセールスだけを考えたらキーワードをポンと出して売るほうが楽。だから経営者もツールの導入が全てを癒やしてくれるとう幻想を抱きがちだ。しかし本質を理解している経営者は、大事なのはツールを導入することではなく、どんな未来を作ろうとしているのか、自分の会社のあり方をどう変えたいのか、自分の会社で買い物する消費者の方の生活をどう変えたいかという観点から逆算し、必要なツールがDX系のツールでした、OMO系のツールでした、という選択になる。当社が提供するフルカイテンは粗利経営に有効なツールの一つではあるが、今はツール自体の話よりも、経営者たちに現状の危機を理解していただき、経営改革が必要だと呼びかけていきたい。

WWD:経営改革の先には、どんな未来が待っているか。

瀬川:粗利経営になることでブランディング時代がやってくる。粗利経営とは、単純に値引きをしない、在庫を減らす、原価を下げる、ということではない。原価を下げる点に関しては、各企業の努力で下がりきっている印象だが、それでも大量発注することでさらに数ポイント下げることを頑張っている。在庫を減らすことで、原価が上がってもいい。むしろ原価を上げて、付加価値の高い良い商品をつくることで、値引きをせずに済む。結局、粗利経営に変わることで、従業員の方の待遇を改善し、競合企業と差別化できる良い商品作りや、売り場で顧客に特別な体験を提供することに投資できる。このことを、私は「ブランディングの時代」と呼んでいて、商売をする人には一番楽しい時代が到来する。

WWD:フルカイテンは経営者の改革意識の啓蒙活動として小売業界の識者との対談をYouTubeに精力的にアップしたり、11月には小売業界向けのオンラインカンファレンスを予定したりしている。

瀬川:これまで話してきたことは、産業や国の未来につながる話なので、いちスタートアップの経営者がするには規模が大きすぎるテーマだ。スタートアップの経営者はそういった大きな大志を抱いていることが多いが、実際に語ってしまうと、それよりも目先の自分の会社の経営をなんとかしろと言われがち。また、発信力があるわけではないのでポジショントークと受け止められがちだ。そこで今回のカンファレンスは大きなテーマを「改革」とし、同じような危機感を抱いている登壇者たちが経営の改革について発信することで、小売業界の経営者の意識改革にドライブをかけたい。粗利経営に変わると、各企業の在庫の量が減る。それは大量生産をしなくて済むので、廃棄が減る。国内だけでなく世界中で粗利経営で成功する企業が増えていけば、有限な地球の資源を守ることにつながる。生活のためのお金も大事だが、子どもや孫にいかに今よりよい地球を残せるかにつながっていたら、そんな素敵なことはない。賛同してくれる経営者が増えることを願う。

明るい未来のための
「経営の変革」を目指す
カンファレンス

 フルカイテンが主催する初のカンファレンスが、2021年11月9日(火)に開催される。登壇者は元TSIホールディングス社長・上田谷真一氏をはじめ、北の達人コーポレーション社長の木下勝寿氏など、瀬川社長の意思に賛同してくれた、今をときめく小売業界をけん引する立役者や識者が登壇。全部で5つのセッションで、さまざまな角度から経営改革について、対話を重ねる。

INFORMATION

開催日程:2021年11月9日(火)
時間:13:00~18:00 (計5セッションを予定)
形式:ZOOMでのオンライン
視聴:無料
集客予定人数:500名程度
参加対象者:小売関係者

PHOTO:TAKAO OHTA
TEXT:MIWAKO ANNEN
問い合わせ先
フルカイテン
contact@full-kaiten.com

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“スマホ焼け”を防げ!大人気ブルーライトカットコスメ 【爆裂!健康美容マニア道】

 1日8食、ジャンクフード漬けの超不健康児から超健康優良児へと大変身を遂げたフリーアナウンサーの名越涼。およそ15年かけて自らの体で人体実験を繰り返してきた結果、“超絶良かったもの”だけを余すことなくお伝えする。今回はスマホやパソコンを日々使う中でブルーライトから肌を守る化粧水をご紹介。

 紫外線が和らぐ季節。ようやく日焼け対策にもそんなに目くじらを立てなくてもよくなってきた……とホッとしているそこのあなた。今では日焼け対策は紫外線だけで十分、と言える時代ではなくなってきた。そう“スマホ焼け”だ。今や生活必需品となったスマートフォン。SNSにメールチェック、調べものに買い物、漫画購読まで(名越の場合は特にこれ!)朝起きてから夜寝るまで恋人以上に一緒に過ごしている、なんて人も多いだろう。名越の1日のスマホ使用時間はおよそ7時間。これに加えてパソコンも使っているから、一体毎日どれだけの量のブルーライトを浴びているのだろうか(汗)。ブルーライトカットシートに眼鏡はもちろんのこと、これからの時代はコスメでも意識したい。ということで今回はおすすめのブルーライトカット化粧水をご紹介しよう。

恐るべし光老化!ブルーライトの及ぼす影響

 なんとな〜く肌に悪い影響があるということは分かっているけど、実際にブルーライトってどんなものなのか、ひも解いていこう。ブルーライトは人の目に見える可視光線の中でも、紫外線に最も近い波長を持っている。つまり、紫外線の持つUV-AとUV-Bの波長があるというわけ。まず、UV-Aは肌の奥深い真皮層まで到達する。真皮層にはコラーゲンやヒアルロン酸などを作る線維芽細胞があるため、ダメージを受けることによって肌のハリが失われ、シワの原因になってしまうという。またバリア機能が弱まることで乾燥しやすくなり、それを守ろうと角層が厚くなってしまうため、くすみを起こしてしまうそうだ。表皮に影響をもたらすのがUV-B。メラニン色素を発生させる特徴があるため、シミや炎症の原因となり、色素沈着が心配される。それを毎日浴びまくっているなんて、想像するだけで恐ろしい……(汗)。紫外線から肌を守るだけでなく、屋内でもしっかりケアしていないと、いつの間にか光老化が進んで「え⁉なんでこうなった⁉」という残念な事態になりかねない。

ブルーライトカット!「イリア」の高機能化粧水

 スマホの普及に伴って、ブルーライトによる影響が認知されるようになってからここ数年でブルーライトカットコスメなるものが少しずつ登場し始めた。ファンデーションタイプやパウダータイプなどさまざまあるが、今回は気になったときにいつでもケアできる化粧水をチョイス。それがカナダ発のナチュラルコスメブランド「イリア(ILIA)」の新作アイテム“ブルーライト・ミスト”である。メイクした後でもシュッシュッと吹きかけられるお手軽さからすでに海外で大人気なのだ。


 ラベンダーがふわっと香るミスト。肌につけた瞬間すーっとなじみ、その後もちっとしっかり潤う。ブルーライトをカットしてくれる成分として使われているのが、ペルー原産の「カエサルピニア・スピノサ」という木から採れた天然由来の植物成分(なんだか呪文みたい)。リフトアップや保湿力が期待できるだけでなく、ブルーライトや汚染物質による影響を和らげてくれるそう。さらに肌の防御力を高めてくれるミネラルたっぷりの海水と加水分解藻類も配合されている。いつでもどこでもシュッと一吹き、しっかりブロック。この安心感、手放せなくなりそうだ。


 リモートワークが普及して、一層スマホやPCと過ごす時間が増えた昨今。肌のお手入れをしっかりしているつもりでも、「なんとなく調子が良くないわぁ……」と感じていたら、それってブルーライトが関係あるのかもしれない。光老化を防ぐ第一歩に、ぜひお試しあれ。

名越涼/フリーアナウンサー。香港出身。福井と愛知のテレビ局アナウンサーを経て独立。司会やライター、セミナー講師、企画・プロデュースなど幅広く活躍するパラレルワーカー。趣味・特技は手作り発酵食、食文化研究、ヨガ(歴15年)、eスポーツと農業にも精通

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POP UP STORE: BRIONI at ROPPONGI, YOKOHAMA & KOBE

こんにちは。

風が冷たく感じる日が増え、秋冬シーズンのファッションを本格的にお楽しみいただける気候になってきましたね。

本日はそんなこれからの季節におすすめしたい、ローマンテーラリングの代表格といえるメンズウェアブランドのご紹介です。

 

1945年イタリア ローマ創業のメンズラグジュアリーブランド<ブリオーニ>の期間限定ストアをバーニーズ ニューヨーク六本木店・横浜店・神戸店にて開催。

SHOT 7 POP UP STORE: BRIONI at ROPPONGI, YOKOHAMA & KOBE

卓越した職人によるハンドテーラリングや、最高級の素材に徹底的にこだわるラグジュアリーなコレクションで好評を博す<ブリオーニ>。

タイムレスでエレガント、かつ洗練されたアイテムは世界のセレブリティからも支持を得ています。

SHOT 6 POP UP STORE: BRIONI at ROPPONGI, YOKOHAMA & KOBE

SHOT 1 POP UP STORE: BRIONI at ROPPONGI, YOKOHAMA & KOBE

期間中は、サルトリア仕立てのスーツやジャケット・ドレスシャツ・パンツ・タイ・チーフといったドレスアイテムから、キルティングステッチが美しいアウターウェアやジャージー素材のラフなカットソー・職人技が光るデニムパンツなどのカジュアルアイテムまで2021年秋冬シーズンコレクションおよび定番のエッセンシャルワードローブを一堂に取り揃えてご紹介いたします。

 

Brioni BESPOKE 01 POP UP STORE: BRIONI at ROPPONGI, YOKOHAMA & KOBE

さらに、神戸店では11月13日(土)・14日(日)の2日間、スーツ・ジャケット・パンツ・ベストなどのアイテムを<ブリオーニ>のオリジナルを含む豊富な生地よりお好みのものをお選びいただけるオーダーも承ります。

ブランド専属テーラーが来店しますので、細かいディテールまでご相談いただきながら、お客様一人ひとりにフィットする最高の着心地の一着をお作りいただけます。

 

SHOT 3 POP UP STORE: BRIONI at ROPPONGI, YOKOHAMA & KOBE

クラフツマンシップに裏打ちされたローマスタイルのエフォートレスなデザインアプローチは、ブランドならではの魅力。

ぜひこの機会に<ブリオーニ>のラグジュアリーな世界観をご堪能ください。

 

POP UP STORE: BRIONI

開催中 – 10/17 SUN. 六本木店2F

10/22 FRI. – 10/31 SUN. 横浜店5F

11/5 FRI. – 11/14 SUN. 神戸店B1

 

※オーダー品の代金はオーダーの際にいただいております。予めご了承ください。

※オーダー品のお渡しは2022年2月下旬以降を予定しております。

※来店スケジュールおよびイベント内容は都合により変更となる場合がございます。予めご了承ください。

投資家も注目するデジタルファッションのドレスX創業者が語る 「10年以内に1億のデジタルアイテム販売を目指す」

 ロサンゼルスを拠点とするスタートアップ企業、ドレスX(DRESSX)はデジタルファッションのみを販売する注目企業だ。同社のウェブサイトではプライベートレーベルのほか、100ブランド以上1000以上のアパレルやシューズ、アクセサリーなどのデジタルアイテムが並ぶ。価格は20ドル(約2300円)前後のTシャツから、1400ドル(約15万円)のドレスまでと幅広い。ユーザーは同社のウェブサイトで着用したいアイテムを購入し、自分の全身写真をサイトにアップロードすると、後日購入したアイテムを着用した状態の画像が送られてくるという仕組みだ。

 ドレスXは、ファッションとテック業界でキャリアを積んだ3人の女性起業家によって2020年8月にウクライナで誕生した。業界の大量生産の現状に課題を感じ、「ファッションが生み出す美しさや楽しさを保ちながら、生産量を減らしたよりサステナブルなファッション、もしくは生産しないファッション」として、デジタルファッションに着目し、その可能性を広げることに挑戦している。これまでに330万ドル(約3億7000万円)の資金を調達し、アプリの開発や独自のNFT市場の構築などを進める。共同創業者のダリア・シャポヴァロヴァ(Daria Shapovalova)とナタリア・モデノヴァ(Natalia Modenova)にオンラインで話を聞いた。

WWD:デジタルファッションに着目した理由は?

ダリア・シャポヴァロヴァ=ドレスX共同創業者兼CEO(以下、シャポヴァロヴァ):私は18歳でファッション業界に入り、出身地ウクライナでファッション番組を企画したり、地元のファッションシーンを盛り上げるためにメルセデス・ベンツ(MERCEDES BENZ)をスポンサーに迎えてキエフでファッション・ウイークを立ち上げ運営したりしていました。ファッション・ウイークをスタートした同時期に、ナタリアと私は東欧デザイナーを中心としたショールームの運営をはじめ、ネッタポルテ(NET-A-PORTER)やファーフェッチ(FARFETCH)、パリ、ニューヨーク、東京などの世界の大型店舗に商品を卸していました。ビジネスをする中でアパレルは生産サイクルが速く、大量に生産している点や、最近ではSNSで写真を投稿するためだけに服を購入し、撮影後には返却する客が多いといった話も聞くようになり問題意識が芽生えました。そこで私たちはSNSやゲームの世界において人々がデジタル上でファッションを楽しむ様子に、未来のファッションのあり方のヒントがあるのではないかと考えました。ちょうどパンデミックになり、人々がオンラインで過ごす時間が増えたことにも後押しされ、創業を決めました。

ナタリア・モデノヴァ=ドレスX共同創業者兼最高執行責任者(以下、モデノヴァ):社名の“ドレス”は、アイテムとしてのドレスにフォーカスを当てるという意味ではなく、“着る行為”そのものをアップデートせよという意味です。英国のバークレイズ銀行の調査によると、英国で購入されたファッションのうち9%がSNS用の写真撮影の後に返却されたそうです。これはコロナ以前の調査結果なので、今現在さらに多くの人がオンラインで過ごしていることを踏まえれば、デジタルファッション市場にポテンシャルがあると思ったんです。

WWD:デジタルファッションを環境負荷が低いという観点でアピールしている点がユニークだ。

シャポヴァロヴァ:ショールームで働きながら、売られない服をたくさん見てきました。これらを誰かの手に渡らせたいというのが、アイデアの発端の一つでした。私たちはデジタルで新しいファッションや消費のあり方を提案したい。これが業界の環境問題を解決する唯一の選択肢というわけではありませんが、その一つであることは間違いない。例えば、ギフティングをデジタルファッションで行えば、ブランドは資源やコストの削減につながります。そして、デジタル上ではデザイナーたちが頭の中に思い描くデザインを膨大な資源を使わずに実現することもできる。表現の幅を広げるという意味でも可能性は大きいでしょう。

モデノヴァ:私たちの独自の方法で、フィジカルで生産していたものをデジタルに変えることでどれくらいCO2排出量が減らせるかを計測したといったデータも掲出しています。

WWD:デジタルファッションは、未知の分野だったと思うが技術的な課題はどのように解決した?

シャポヴァロヴァ:私とナタリアはファッション業界にいましたが、もう一人の創業者のジュリー・クラニエンコ(Julie Krasnienko)はウクライナのスナップチャットで働いていた経験があり、テック系の知識を持っていました。最初は手探りの部分も多かったですが、創業から3カ月後には現在のチーフ・テクノロジー・オフィサーを含む8人のエンジニアを迎えて急ピッチで開発を進めました。現在は写真だけでなく、リアルタイムで撮影をしながら、その人がデジタルファッションを着用しているように見せることもできるようになりました。

NFT市場参入でビジネス規模をさらに拡大

WWD:現在ウェブサイトでは100ブランド以上のアイテムを取り扱っている。どのように参加デザイナーを募った?

モデノヴァ:最初は何人かのファッションデザイナーに声をかけ、彼らの商品をデジタル化することから始まり、さらにどんな機能が必要かといった検証を重ねました。同時にさまざまなデザイナーにドレスXの意義やコンセプトを伝えることで興味を持ってくれるデザイナーが増えていきました。

WWD:フィジカルファッションを提供するブランドとの協業も増えていく?

モデノヴァ:8月にはファーフェッチとのパートナーシップの下、「バレンシアガ(BALENCIAGA)」や「オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー(OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH)」のデジタルサンプルを製作しました。ファーフェッチの先行予約サービス開始に合わせたもので、インフルエンサーだけがそのデジタルサンプルを着用することができ、その着用画像をSNSなどに投稿することで、消費者の実際のオーダーにつなげるというものです。ファーフェッチは顧客からサステナビリティへの要求が高まる中、一部のキャンペーンをデジタル化することでCO2排出量を抑えられるという点にメリットを感じていました。そのほか私たちのウェブサイトにはありませんが、「バルマン(BALMAIN)」とは、彼らのNFT商品の製作を手伝いました。デジタル化には、実際の商品を送ってもらう必要はなく、商品の写真から作成できます。

WWD:「10年で1億のデジタルファッションを販売すること」を目標に掲げているが、その進捗は?

シャポヴァロヴァ:売り上げは非公表ですが、月15~20%増くらいで成長しています。私たちはデジタルファッション分野のパイオニア企業の一つで世界最大のプレーヤーです。11月には自分たちのNFTマーケットを立ち上げるので、その規模はさらに大きくなります。

WWD:ビジネス規模を拡大する上でNFTは重視している?

モデノヴァ:すでにいくつかのNFTマーケットと連携しています。例えばクリプト.comで販売しているNFTアイテムは、購入者だけが着用することができ、その購入者がアイテムを売りに出した場合は、アイテムの所有権が次の購入者に移るという仕組みです。NFTで私たちは、よりエクスクルーシブで少数のアイテムを取り扱うラグジュアリーファッションのカテゴリーを新設する予定です。自分たちのNFTマーケットでは、アプリと連携してユーザが常に自分のデジタルクローゼットを管理できるような仕組みを作ります。

シャポヴァロヴァ:カテゴリーは服だけでなく、靴やアクセサリーもあります。残念ながら、靴はあまり強い商材ではないですが、アプリ内のAR試着では特にアクセサリーが人気です。全カテゴリーを網羅し、まだデジタルコレクションを持っていないラグジュアリーブランドを巻き込んで規模を拡大します。

WWD:現在どのような人がデジタルファッションを購入している?

モデノヴァ:SNSのアクティブユーザーや新しいテクノロジーに関心の高い層、ファッションが好きでかつサステナブルな楽しみ方を模索している層などです。

WWD:今後どのようにデジタルファッションの魅力を広げていく?

シャポヴァロヴァ:例えば、この取材もオンラインで行われていますよね。ナタリアが今着けているアクセサリーはドレスXの商品です。SNSやゲーム、オンライン上でのコミュニケーションの場ではデジタルファッションの需要が分かると思います。ただ、デジタルはフィジカルなファッション市場を侵略するものではありません。現在のファション市場のうちの1%でも、デジタルで楽しむことができればそれだけでも相当なインパクトがあります。いかにデジタルとフィジカルを共存させていくかがポイントになるのではないでしょうか。

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「えっ、ほんと?」モンテローザ、ハンバーガー市場に参入?

 9月30日をもって全都道府県で緊急事態宣言が解除され、居酒屋チェーン各社も再スタートを切った。居酒屋チェーン最大手のモンテローザもその1社であるが、特に注目するようなフェアやキャンペーンの発表はない。しかしその反面、10年前に誕生した業態を復刻させるような動きをしていた。昨今、外食大手が続々とハンバーガー業態を開発するなか、遂にモンテローザも?
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「G-SHOCK」初のカスタマイズサービス“マイG-SHOCK”が10月20日に実装

 カシオ計算機の「G-SHOCK」は、ブランド初となるカスタマイズサービス“マイG-SHOCK(MY G-SHOCK)”を10月20日に公式ホームページ上でスタートする。6億5800万通り以上の組み合わせが可能で、組み立ては国内工場の山形カシオで行う。納期は3~5週間で、価格は1万5400円(送料込み)~。

 ベースとするのはスクエアデザインの“DWE-5600”シリーズで、ユーザーはベゼル、文字盤、バンド、バックル、ループで好きな色を選ぶ。カラーの中には限定色もあり、初回はファーストイエロー、ファーストグリーン、ファーストブルーの3色を用意する。ブランド担当者は、「今後は季節ごとに色や柄を追加していきたい」と話す。また、ユーザーが迷わないよう“デザイナーズレコメンド”と呼ぶ既成4モデルも用意し、そのまま購入することもでき、それをベースに色をアレンジすることもできる。

 ブランド担当者は「“マイG-SHOCK”のために、開発から販売までのフローを1年半かけて、いちから作った」と苦労について語り、展望については「一人ひとりに新たな価値を届けたく、お客さまと『G-SHOCK』を共作したい。カスタムが当たり前となり、SNSなどを通じてブランドとファン、またファン同士がコミュニケーションを深めてもらえたらと思う」と続けた。

 最後に、“MR-G”など上位ラインへの導入は?と問うと、「まだスタートラインに立ったばかりで、現状は考えていない」と答えた。

 「G-SHOCK」は1983年に誕生。耐衝撃性をアイデンティティーとし、世界中にファンを抱える時計ブランドだ。

※実際のサイトとは一部表示が異なる場合があります

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串カツ田中、インフォマートと店長代行アプリ開発。1人で複数店の店長を兼ねられるといいね。

株式会社串カツ田中ホールディングス(本社:東京都品川区、代表取締役社長:貫 啓二)が、株式会社インフォマート(本社:東京都港区、代表取締役社長:長尾 收)と、店舗運営の生産性を向上させるアプリ『店舗運営プラットフォームアプリ(仮称)』の開発のために合弁会社を設立する。
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もつやき「い志井」「日本再生酒場」が「銀だこ」に身売り。そのワケ

「もつやき処 い志井」や「日本再生酒場」を展開する、い志井グループが、事業全体を「銀だこ」を展開するホットランドに売却することとなった。酒場ブームの先駆けでもあり、知名度も高かったことから、このニュースは外食業界に衝撃を与えた。なぜそうしたことになったのか?
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「ロロ・ピアーナ」 × 藤原ヒロシはミニマルデザインのニットやコートなど 窪塚洋介や三浦翔平らが祝福

 「ロロ・ピアーナ(LORO PIANA)」は、藤原ヒロシとのコラボコレクションを10月13日に「ロロ・ピアーナ」銀座店や公式ECサイトなどで発売した。

 コレクションは、「ロロ・ピアーナ」らしいカシミヤやシルクなどの上質な素材を使ってミニマルなデザインに仕上げた。ベビー・カシミヤを使ったダメージニット(税込16万5000円)や、縁起がいいとされる日本伝統のチェーン柄を襟や肩に配したニット(同17万6000円)、リバーシブルボンバージャケット(同49万5000円)、ロングコート(同68万2000円)のほか、デザートブーツ(同11万円)やニット帽(同3万8500円)、ソックス(同1万4300円)などをラインアップする。カラーは、藤原のシグネチャーであるネイビーブルーやブラック、チャコール、ホワイトをそろえた。

 関係者プレビューには、窪塚洋介や三浦翔平、秋元梢、Koki、佐藤晴美、滝沢眞規子、THE RAMPAGE from EXILE TRIBEの長谷川慎らが来場した。

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「ステラ」が「セックス・エデュケーション」とコラボ “トイレ、歯みがき、おっぱいチェック”を呼びかけ

 「ステラ マッカートニー(STELLA MCCARTNEY)」は、10月の乳がん啓発月間に合わせてネットフリックス(NETFLIX)の人気ドラマシリーズ「セックス・エデュケーション(SEX EDUCATION)」とのコラボ映像やTシャツを発表した。キャンペーンは“トイレ、歯みがき、おっぱいチェック(Toilet, Teeth, Tits、TTT)”と題し、朝のルーティーンの中で定期的に乳がんのセルフチェックを行うことを呼びかける。

 約2分間の映像には、「セックス・エデュケーション」のメインキャストのエイミー・ルー・ウッド(Aimee Lou Wood)やチネイェ・エゼドゥ(Chinenye Ezeudu)、サミ・アウタルバリ(Sami Outalbali)、ミミ・キーン(Mimi Keene)、シャニール・クラー(Chaneil Kular)、シモーヌ・アシュリー(Simone Ashley)が登場し、若者たちに向けて“TTT”のセルフチェックの重要性をコミカルに伝えている。

 さらに、2021年ウィンターコレクションの一部として、ペールブルーのオーガニックコットン製の“TTT”Tシャツ(税込5万1700円)を販売した。フロントとバックにロゴをあしらい、Tシャツは触れると色が変化する熱反応性染料を使用した。Tシャツ1枚の売り上げごとに「ステラ マッカートニー ケアズ」基金を通して、両乳房切除術後用のコンプレッションブラ“ルイーズ リスニング(耳を澄ませるルイーズ)”をチャリティー団体や大学病院などに無償で提供する。同アイテムは、乳房切除の手術を受けた女性向けにデザインされたもの。柔らかいコットンとコットンレースを使用し、しなやかなアンダーバンドとフロントジップファスナーとバックのホックで着心地の良さを叶えた。2018年にはさらに改良を加え、義乳房用の内側ポケットや調整可能なワイドストラップも導入した。サイズは、XS〜XXLをそろえる。

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「アルマーニ / リストランテ」のテイクアウトメニュー“BENTO BOX”が再開 同店のコーヒー豆で染色した風呂敷付き

 ジョルジオ・アルマーニ(Giorgio Armani)がプロデュースする東京・銀座のレストラン「アルマーニ / リストランテ(ARMANI / RISTORANTE)」は、夏の期間展開を休止していたテイクアウトメニュー“BENTO BOX”を10月13日から再開した。前日19時までの予約が必要で、1日先着10個限定。価格は税込1万5000円で、引き取りは11時30分〜15時か18〜20時の時間帯で可能だ。料理は6種類で、和牛で作り上げた自家製プリザオラとトリュフがふんだんに入ったブリオッシュをはじめ、本マグロとキャビアをシンプルな味付けで仕上げたタルタルや、時間がたってもおいしく食べられる円筒形のパスタ“カネロニ”など。シグニチャーデザートの“アルマーニティラミス”などデザートも2品付く。

 “BENTO BOX”の再開に合わせて、持ち帰り時にボックスを包む特注の“FUROSHIKI”を繊維商社の豊島との協業で制作。風呂敷には豊島が廃棄食材を染色に使う取り組み「フードテキスタイル」の技術を用いており、「アルマーニ / リストランテ」と「エンポリオ アルマーニ カフェ」で使用した、コーヒーの出し殻から抽出したベージュの色合いが特徴だ。素材には余剰生地として廃棄予定だったオーガニックコットンを使用している。

 「アルマーニ / リストランテ」は、3月には廃棄予定の食材を使用した“ロスフードメニュー”を開始するなど、積極的にSDGsに取り組んでいる。

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伊勢丹「リ・スタイル」が25周年 “Re”をテーマに黒染めやオーダーシューズなどのイベントを実施

 伊勢丹新宿本店は、3階の自主編集売り場「リ・スタイル」の25周年を記念し、“Re”をテーマにしたポップアップイベントを開催中だ。イベントには「リ・スタイル」が掲げる“FOR LOVE” “FOR FUTURE” “FOR MY WAY”の3つの柱のもと、さまざまなコンテンツをそろえる。

 中でも注目は、京都で黒紋付を100年以上にわたり染め続けてきた京都紋付による黒染め企画「クロゾメ リメイク(KUROZOME REMAKE)」だ。3月に顧客の手持ち服を黒染めするサービスを始めたところ、予想を上回る400件以上の申し込みがあったという。今回は、「リ・スタイル」が取り扱うブランドの中から、企画に賛同した「オーラリー(AURALEE)」「アカネウツノミヤ(AKANEUTSUNOMIYA)」「クセニア シュナイダー(KSENIA SCHNAIDER)」「ルール ロジェット(LEUR LOGETTE)」「メゾンエウレカ(MAISON EUREKA)」「マーレット(MERLETTE)」「フォトコピュー(PHOTOCOPIEU)」「リト(RITO)」の8ブランドの過去シーズンの在庫やサンプルなどを買い取り、“深黒(シンクロ)加工”と呼ばれる黒染め技術を施して、元上代の20〜30%引きで販売中だ。

 神谷将太「リ・スタイル」バイヤーは、「これまでデザイナーが作ったものを染めたり、手を加えたりするのはアンタッチャブルで、提案すること自体に気まずさがあった。でも時代や社会が目まぐるしく変化する中、ダメ元で聞いてみたところ、意外にもみなさん快諾してくれた。アパレルの場合、シーズンが終わると商品価値が低くみなされる。その先入観に抗いたかった。もう一度手を加えて価格をつけ直して世の中に出すことで、新たな価値を見出すことにチャレンジしたかった」と語る。黒染めは天然素材だけが染まり、また素材によって黒の入り方も異なるため、「ブランド側と仕上がりを想像して、相談しながら進めた」。今後の継続も検討中だという。

 「ルリエ エイトワン(RELIER81)」とは、“Re”Makeをテーマに、古い着物や帯をシューズにアップサイクルする取り組みを実施。店内にある約40種類の着物と帯、または顧客自身の着物から作るオーダー制で、9つの靴型から選ぶことができる。納期は1カ月〜1カ月半で、価格は1万9800円〜。

 また今回で3回目となるドレス企画 #this dress は、PEACEFUL、POWERFUL、JOYFUL、SAD、MAD、FEARFULの6つの感情をテーマに、100着のドレスを販売する。「明るい日もあれば、悲しい日もある。人々が持つさまざまな感情に寄り添ったドレスを集めた。楽しい気分の日に着たいドレス、少し落ち込んだ気分の日に着たいドレスなど、どんな感情にも見合う一着が見つかるはず」と、奥田詩保子「リ・スタイル」アシスタントバイヤー。ビンテージドレスは過去最大となる約半数を占め、中にはウエディングドレス(5万円台〜)も並ぶ。

 現代美術家の谷敷謙による初のパーソナルアートオーダーも実施。写真を元に人や動物を立体アートとして再現し、古着を持ち込むと、日本の伝統技術“木目込み”によるアート作品として生まれ変わる。期間は1カ月〜1カ月半で、価格は1体6万6000円〜。さらに15日からは、“POP GOES ART”のちょっかんと“私物”の松林大貴によるプリントユニットSQUEEGEEによるシルクスクリーンワークショップを、16日からは、アーティストtinaが名前と声からその人の色を感じ取って似顔絵を描くライブドローイング「名前の似顔絵」などのイベントを予定している。

 神谷バイヤーは、「今回は『リ・スタイル』の“Re”の部分をコンセプトにした。私たちは自主編集としては一番古いが、お客さまからの支持はもちろん、デザイナーやクリエイター、従業員、歴代のバイヤーたちの思いをつなげ、革新とともに変化してきた。その意志と行動によってここまで続いてこられたと思う」と話す。特設サイトでは、“Re”member messageとして、「リ・スタイル」と縁のある皆川明「ミナ ペルホネン(MINA PERHONEN)」デザイナーや、吉原秀明「ハイク(HYKE)」デザイナー、歴代バイヤーなどによる25周年のお祝いメッセージも公開中だ。

■ReStyle 25th Anniversary “Re”- Beautiful Choice. -
日程:〜10月19日
時間:10:00〜20:00
場所:伊勢丹新宿本店 3階「リ・スタイル」
住所:東京都新宿区新宿3丁目14-1

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イタリア発カシミヤブランド「ファルコネーリ」の銀座店がオープン 

 イタリア発カシミヤブランド「ファルコネーリ(FALCONERI)」の銀座店(東京都中央区銀座6-9-13第1ポールスタービル)が10月15日、オープンする。銀座店は表参道店に続き2店舗目。イタリアと日本の伝統を融合した内装で、日本古来の紗綾形のモチーフを使用した落ち着いた空間になっている。

 2層約250平方メートルの店舗では、メンズおよびウイメンズの新作コレクションをはじめ、ベーシックなウルトラライト(薄手)カシミヤやウルトラソフト(厚手)カシミヤのアイテムなどをそろえる。カシミヤとウールをミックスしたものやシルクアイテムもあり、全てイタリア製。カラフルなカラーバリエーションと高品質な素材を用いながらも手に届きやすい価格が魅力だ。

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ライトオンの21年8月期は3年ぶりに黒字化 アウトドアPB「キャンプ セブン」がけん引

 ライトオンの2021年8月期決算は、本業のもうけを示す営業損益が4900万円の黒字(前期は37億円の赤字)だった。売上高は前期比6.4%減の496億円。都心旗艦店の撤退を含む不採算店舗の減損損失として14億円、コロナによる時短や休業に伴う損失として4億円、希望退職に伴う特別加算金として8300万円など、特別損失として23億円を計上したため、純損益は20億円の赤字(同57億円の赤字)で終わった。

 藤原祐介社長は、「コロナの影響が長期化する中、折り込みチラシをデジタル化するなど販管費を抑制することで、大幅減収ながら3年ぶりの黒字化が実現した」と話す。また達成要因として、アウトドアカテゴリーのPBブランド「キャンプ セブン(CAMP7)」の売上高が前期比64%増と高伸長したことを挙げる。

 「キャンプ セブン」は1971年に米国・コロラド州ボルダーで設立。その後、ライトオンによって買収された。好調を受けて、ライトオンは年内に兵庫県西宮市のららぽーと甲子園で同ブランドのポップアップショップをオープンする。「リアクション次第で、都内のSCでの開催も予定する」という。同ブランドの主力商品であるスエットやパンツの中心価格帯は5000~7000円。また、来春をめどに折り畳みチェアやサンシェードなど、ギアの発売も目指す。

 伸長率では「キャンプ セブン」が筆頭だが、PB全体としても同17%増で、売り上げ比率は41%と同7ポイント上昇した。藤原社長は、これを「23年までに50%にしたい」と述べる。

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美術館が「アンリアレイジ」のパリコレ発表のNFT作品11点を5000万円で購入

  NFT鳴門美術館は、ファッションブランド「アンリアレイジ(ANREALAGE)」が2022年春夏パリコレクションで発表したNFT11作品を合計5000万円で購入すると発表した。NFT鳴門美術館は、美術品に関するNFTの発行、審査、販売、流通が可能な日本唯一の美術館。購入した作品には特典として、モデル着用のコレクションルックが提供されるという。ファッションショーで発表したルックのNFTが通常のウエアの価格よりもはるかに高額で購入されたことで、今後ファッションショーとビジネスのあり方にも影響を与えそうだ。

 同美術館が購入した作品の内訳は、「アンリアレイジ」が細田守監督最新作の「竜とそばかすの姫」とコラボレーションした「アンリアレイジ ✕ BELLE LOOK」の1作品(落札価格:1500万円)、22年春夏パリコレクションで発表したデジタルルックのNFT作品10点(落札価格:3500万円)、合計で5000万円となる。

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「スリーコインズ」1.8倍に成長  3〜8月期のパルグループ4割増収をけん引

 パルグループホールディングス(HD)の2021年3〜8月期は、売上高が前年同期比39.9%増の631億円、営業損益が28億円の黒字(前期同期は17億円の赤字)、経常損益が27億円の黒字(同19億円の赤字)、純損益は14億円の黒字(同15億円の赤字)だった。EC(ネット通販)拡大のコストを大幅に抑制できたことで、従来予想の利益を5割以上上回った。期末店舗数は12店舗減の920店舗だった。

 売上高はコロナ前の19年3〜8月期の669億円の水準には戻らないものの、長期化した緊急事態宣言の中では急回復を見せている。既存店売上高は店舗とECの合計が同61.6%増、店舗のみが同125.6%増、ECのみが同30.7%増だった。

 EC売上高は同40.2%増の151億円。EC化率は38%で過去最高を記録した。とくに自社サイト「パルクローゼット」の売上高は同58.1%増の54億円に拡大した。アプリ会員も8月末で500万人を突破した。

 セグメント別売上高では、衣料事業が同24.2%増の398億円、雑貨事業が同78.3%増の233億円。巣ごもり需要を捉えた雑貨ブランド「スリーコインズ」の売上高が同83.8%増の187億円と急伸し、店舗全体の減収分をカバーした。雑貨事業の営業利益は前期同期比8倍の25億円と大きく伸ばした。「スリーコインズ」の店舗の大型化をスピーディーに進めたことや価格帯を300円一本から拡大し、軽家電商品の取り扱いを増やしたこと、ECを開始したことが挙げられる。

 「食料品やキャンプ用品も含め、新たなラインアップで集客力を高められた。スリーコインズ事業は一段階ステージがアップしたことから、通期(22年2月期)売上高は前年より100億円増えて、360億円を突破する勢い」(常務執行役員経営企画室長・為田招志氏)という。

 今中間期業績について井上英隆会長は「昨年は20億円の赤字だったが、今期は夏物が苦戦したにもかかわらず、28億円の利益(営業利益)を出せた。よく健闘したと思う」と振り返った。

 通期の業績予想は、個人消費の本格回復までに一定期間必要になるとの判断から、売上高は当初予想より30億円減の1310億円に下方修正した。営業利益は74億円、経常利益は71億円、純利益は39億円、年間配当金は50円を予定している。

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「スリーコインズ」1.8倍に成長  3〜8月期のパルグループ4割増収をけん引

 パルグループホールディングス(HD)の2021年3〜8月期は、売上高が前年同期比39.9%増の631億円、営業損益が28億円の黒字(前期同期は17億円の赤字)、経常損益が27億円の黒字(同19億円の赤字)、純損益は14億円の黒字(同15億円の赤字)だった。EC(ネット通販)拡大のコストを大幅に抑制できたことで、従来予想の利益を5割以上上回った。期末店舗数は12店舗減の920店舗だった。

 売上高はコロナ前の19年3〜8月期の669億円の水準には戻らないものの、長期化した緊急事態宣言の中では急回復を見せている。既存店売上高は店舗とECの合計が同61.6%増、店舗のみが同125.6%増、ECのみが同30.7%増だった。

 EC売上高は同40.2%増の151億円。EC化率は38%で過去最高を記録した。とくに自社サイト「パルクローゼット」の売上高は同58.1%増の54億円に拡大した。アプリ会員も8月末で500万人を突破した。

 セグメント別売上高では、衣料事業が同24.2%増の398億円、雑貨事業が同78.3%増の233億円。巣ごもり需要を捉えた雑貨ブランド「スリーコインズ」の売上高が同83.8%増の187億円と急伸し、店舗全体の減収分をカバーした。雑貨事業の営業利益は前期同期比8倍の25億円と大きく伸ばした。「スリーコインズ」の店舗の大型化をスピーディーに進めたことや価格帯を300円一本から拡大し、軽家電商品の取り扱いを増やしたこと、ECを開始したことが挙げられる。

 「食料品やキャンプ用品も含め、新たなラインアップで集客力を高められた。スリーコインズ事業は一段階ステージがアップしたことから、通期(22年2月期)売上高は前年より100億円増えて、360億円を突破する勢い」(常務執行役員経営企画室長・為田招志氏)という。

 今中間期業績について井上英隆会長は「昨年は20億円の赤字だったが、今期は夏物が苦戦したにもかかわらず、28億円の利益(営業利益)を出せた。よく健闘したと思う」と振り返った。

 通期の業績予想は、個人消費の本格回復までに一定期間必要になるとの判断から、売上高は当初予想より30億円減の1310億円に下方修正した。営業利益は74億円、経常利益は71億円、純利益は39億円、年間配当金は50円を予定している。

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ストライプ、はとバスのバスガイド職の出向受け入れ 26人が11月から

 ストライプインターナショナル(以下、ストライプ)は11月1日から、はとバスからの出向者を受け入れる。バスガイド職の26人で、受け入れ期間は5カ月。首都圏の「アース ミュージック&エコロジー(EARTH MUSIC & ECOLOGY)」「グリーンパークス(GREEN PARKS)」「アメリカンホリック(AMERICAN HOLIC)」などの店舗で接客に従事する。バスガイド職の出向は、はとバスとして初という。

 これに先駆けてストライプでは、7月1日からはとバスの事務職15人を受け入れている。同様に店舗での接客に従事しており、「既に頭角を表し、売り上げアップやお客さまとの関係構築に貢献している」(発表資料より)例もあるという。「さまざまな背景を持つスタッフが店頭に立つことで、お客さまにより多くの付加価値を提供できる。今後は研修面でも相互に高め合い、顧客満足の向上に務めていく」とストライプの川島学人事部長。

 コロナ禍による客数減を受けて、航空会社や観光、外食、ブライダル関連などで、小売業やコールセンター、自治体などに社員を出向させて、人件費を削減しつつ雇用を維持する取り組みが広がっている。「コロナで観光需要が減り、接客の機会も減少している。(ストライプへの出向は)業種は違えども同じサービス業での仕事を通し、スキルアップにつなげるチャンス」と、はとバスの岩脇明宏広報室長はコメントしている。

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「ジバンシイ」からゴールドが輝く限定アイテムが登場 【2021年クリスマスコフレ】

 「ジバンシイ(GIVENCHY)」は、「ホリデー コレクション 2021」を10月15日に発売する。テーマはブランドの原点ともいえるゴールド。ゴールドは、1989年にユーベル・ド・ジバンシィが最初のリップスティックケースに施した色で、その後のメゾンの作品も絶えずインスパイアしてきた。今回、ゴールドを最も引き立たせ、クチュールブランドらしさを表現するブラックベルベットを組み合わせ、光と影のハーモニーを生み出す。

 “ル・ヌフ・ジバンシイ”(限定1色、税込8360円)は、マット、サテン、グリッター、メタリック4種のテクスチャーの9色で構成されたアイシャドウパレット。ホリデーシーズン限定のNo.07はソフトローズゴールドやルミナスゴールド、コッパーなど選び抜かれた肌なじみのよい9色が目元をきらびやかに彩る。“ルージュ・ジバンシイ”(限定1色、税込5060円)や、”ルージュ・ジバンシイ・ベルベット”(限定1色、税込5060円)にもパーティーシーンにふさわしい鮮やかな限定カラーが登場する。ブラックベルベットとゴールドの異素材ミックスの限定パッケージにも注目だ。そのほか、フェイス&ボディーカラー“プリズム・リーブル・ハイライター”(限定1品、税込6600円)や、ルースパウダー“プリズム・リーブル”(限定1品、税込7480円)がそろう。

 さらに、限定コフレやキット、フレグランスも多数とりそろえる。「ホリデー コレクション 2021」からアイシャドウとリップスティック、ポーチをセットする“ホリデー メイクアップ キット”(税込1万3420円)や、ブランドを代表するフレグランスの現品とミニサイズのセット“ランテルディ オーデ パルファム キット”(税込1万2100円)、持ち運びに便利なロールオンタイプの“ランテルディ オーデパルファム ロール オン”(税込4180円)などをラインアップする。

 また11月5日と12月3日にも、自分へのご褒美やギフトにもぴったりなキットが登場する。

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旅の準備で気づいた“不要な服”を回収 羽田空港が衣類交換イベントを開催

 日本空港ビルデングは、不要な衣料品の交換イベント“羽田 ファッション スワップ(HANEDA FASHION SWAP)”を10月20〜26日に実施する。会場は羽田空港第1ターミナルのマーケットプレイス2階。洗濯した衣料品を無制限で回収し、5点持ち込むごとに別の衣料品1点と交換できる。先着500人に羽田空港の一部店舗で使用できるクーポンを提供するほか、衣料品の社会問題やそれに対する取り組みを紹介する展示も行う。イベント後、余った衣料品は海外でリユース、もしくは日本環境設計が企画・運営する「ブリング」で適切にリサイクルする。

 企画担当者は「旅に向けて荷物を整理すると、いらない衣料品に気づく経験があると思う。そこから発展させ、同企画を考案した」と語る。「不要な衣料品を搭乗前に持ち寄り、3R(リデュース、リユース、リサイクル)を通じて環境に優しい社会づくりを発信する」。

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未来型ビタミンC美容液が発売前にアップデート 濃度アップで効果実感向上

 皮膚科医と共同開発した化粧品を手掛けるマーベセラーが11月1日に発売する未来型ビタミンC「MIRA-VC」を配合した美容液が、発売前にアップデートする。濃度を当初より3%アップし、“ニュートラVC 28(NEWTRA VC 28)”として展開する。

 「MIRA-VC」は、ビタミンCが1928年に発見されて以降、課題だった強い刺激や安定化を解決した未来型ビタミンCで、皮膚科医などからも注目を集める成分だ。製品化にあたり「MIRA-VC」を10〜30%の配合が可能となり、皮膚科医院で販売する製品の配合量を30%にしていた。一般向け製品は25%配合の“ニュートラVC 25(NEWTRA VC 25)”が最上位だったが、「より効果実感を得てもらえるよう、濃度の高い製品を届けたい」というメーカーの思いから28%まで高めた。ブライトニング効果が高まるほか、シミやくすみ、毛穴、キメ、肌の弾力にもアプローチする。価格は据え置きの15mLが税込8800円、30mLが税込1万6500円となる。

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「ガールズ バイ ピーチ・ジョン」と馬場ふみかがコラボ! “ランジェリーマニア”が作ったこだわりのラインアップ

 「ピーチ・ジョン(PEACH JOHN)」は10月13日、若年層向けブランド「ガールズバイ ピーチ・ジョン(GiRLS by PEACH JOHN)」のブランドミューズを務める馬場ふみかとのコラボレーション・コレクションを発売する。

 10〜20代前半の若年層をターゲットにした「ガールズ バイ ピーチ・ジョン」は昨年1月にデビューし、アイコン製品のノンワイヤーブラジャー“ピージィ”など若年層のニーズに合わせた製品を手頃な価格でそろえる。今年3月にはブランドミューズに女優・モデルの馬場ふみかを起用し、同世代からの支持を集めている。

 馬場はミューズに就任する以前からランジェリー好きで、今回は念願のコラボレーションという。製品は下着2型と、ルームウエア1型をラインアップ。ブランド担当者も驚くほどの知識を持つ“ランジェリーマニア”の馬場のこだわりや製品開発のエピソードを聞いた。

WWD:ブランドミューズとして活動は?

馬場ふみか(以下、馬場):今回3回目の撮影でしたが、毎回とても楽しいです。撮影のたびにたくさんの新作ランジェリーに囲まれて、それを身につけて撮影できるのが本当に楽しくて。ブランドミューズになる前からランジェリーが大好きだったので、幸せです。

WWD:コラボレーションに至った経緯は?

馬場:私自身ランジェリーが大好きで、いつか仕事がしたいと思っていました。そんな時にブランドミューズの就任が決まり、せっかくなら作りたいと思い、挙手したのがきっかけです(笑)。

WWD:ランジェリーには専門的な知識も必要だが、コラボコレクションを作っていく中で難しいと思ったことは?

馬場:難しいとか、大変だと思うことはありませんでした。下着ってある程度基本の形は決まっていて、そこからどんなデザインにするか、どんな機能にこだわるかなので。とにかく楽しかったです。色んなランジェリーを身につけてきたからアイデアはすぐに浮かびましたね。

WWD:ランジェリーの知識はブランド担当者も驚くほどだったとか。

馬場:根っからのランジェリー好きというか、マニアというか……。自然と身についていました。「ピーチ・ジョン」も昔から大好きで、以前展開していた「ヤミー・マート(YUMMY MART)」(2019年に終了した若年層向けライン)の店舗もよく訪れていました。今回のコラボコレクションのルームウエアも「ヤミー・マート」でお気に入りだった型を探してもらって、再現したんです。

WWD:コラボコレクションのこだわった点は?

馬場:既存のブラジャーをベースにデザインしたんですが、とにかく盛れて脇をしっかりカバーしてくれる “もりこれ脇高ブラ”(全2色、各税込2728円)を選びました。タイトな服を着るとやっぱり下着のラインって気になるんですよね。私自身も気になる所だったので、脇高は外せませんでした。「ガールズバイ ピーチ・ジョン」世代にも人気みたいです。胸元にはカシュクールを付けました。デザイン性だけではなく、胸の谷間が強調されすぎないようにさりげなくカバーしてくれます。バストの形は盛りつつも上品に着られる工夫です。おそろいのショーツには一部にメッシュを入れて、ほどよい透け感が「ちょっとセクシー」な仕上がりになって大満足です。自画自賛(笑)!若い世代だけじゃなく、大人世代にも気に入ってもらえるデザインだと思います。 “なちゅこれブラセット”(全2色、各税込3278円)は「ガールズ バイ ピーチ・ジョン」の人気アイテムでカラーバリエーションも豊富なんですが、今回はレースのデザインが際立つ淡いラベンダーを選びました。やっぱりレースってかわいいですよね。ショーツもバックまで総レースになっているので、セクシーな雰囲気。ベージュの下地とレースを重ねた透け感デザインもこだわったポイントです。デザイン性と服にひびきにくい実用性を兼ね備えているので、デイリー使いにぴったりです。

WWD:ルームウエアは型からこだわって作ったと聞いた。

馬場:そうなんです。何年も前に「ヤミー・マート」で買ったルームウエアがすごくお気に入りで、最初に「あの型で作って欲しいです!」ってお願いしました。当時の製品を再現しつつ私のリクエストをかなえてもらいました。とくにパンツにこだわっていて、細いリブで裾がフレアになっているので、楽なのにスタイルが良く見えます。着厚ソックスなどを履いても余裕があるくらいの少しゆったりした作りで、おなかをしっかりカバーできる深履きもポイントです。 トップスの襟はスキンケアやデコルテケアがしやすいように大きめにして、丈はおしりがすっぽり隠れる長さ。パンツにインしても出してもかわいいデザインです。あと私的に、もこもこのルームウエアって寝苦しくて……。暖かさもありつつ軽い薄手の生地にしました。寒い時にはガウンなども羽織りやすいちょうど良い着心地です。 とにかく私自身が着たい!と思えるものを追求しました。外出が難しく、おしゃれな服を着る機会が少ない中ですが、おうちの中でもかわいいルームウエアで気分が上がり、中に着る下着ひとつで気持ちが変わると思うので、コラボコレクションで今年の冬を楽しんでもらいたいです。

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J. フロント、リベンジ消費に手応え 22年2月期は最終黒字予想

 J.フロント リテイリングの2021年3〜8月期(国際会計基準)は、総額売上高(一般的な小売業の売上高に相当)が前年同期比25.4%増の4021億円、営業損益が13億円の赤字(前年同期は206億円の赤字)、純損益が28億円の赤字(同163億円の赤字)だった。

 主力の百貨店事業の総額売上高は前年同期比27.7 %増の2476億円。新型コロナウィルスの再拡大で店舗休業や入店制限を余儀なくされたものの、前年と比較すれば業績は回復した。心斎橋パルコの開業(20年11月)で相互送客のシナジーが生まれた大丸心斎橋店は、売上高が同55.6%増の227億円と大きく伸びており、「若い男女の入店が非常に増えている」(好本達也社長)。そのほかの大型店も松坂屋名古屋店が34.9%増、大丸神戸店が28.6%増だった。
 
22年2月期通期連結業績は、総額売上高が前年同期比19.8%増の9220億円、営業損益が55億円の黒字(前期は242億円の赤字)、純損益が10億円の黒字(前期は同286億円の赤字)を予想する。期初からは下方修正したものの、利益面では黒字確保の予想を維持する。足元では緊急事態宣言が解除されて以降、10月1〜10日の期間ではグループ売上高が前年同期比15%増。好本達也社長は「リベンジ消費に確かな手応えを感じている。ようやく安定的な成長を描けるフェーズに入ってきた」と話す。

 4月に発表した中期経営計画では、24年2月期で営業利益403億円、ROE(自己資本比率)7%を掲げた。免税売り上げは「数年はコロナ禍以前のような水準に戻らないだろう」とし、百貨店事業の復調と不動産開発・運営でカバーすることで目標達成を見込む。既存店舗の再開発も推進。松坂屋名古屋店は大丸心斎橋店をモデルケースに、百貨店と専門店のハイブリッド型店舗へのリニューアルを計画する。

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「メゾン マルジェラ」から限定ケース付きの“レプリカ”香水【2021年クリスマスコフレ】

 「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」は11月5日、“レプリカ”フレグランスのホリデー製品の第1弾として、限定ケース付きの“レプリカ オードトワレ レイジーサンデー モーニング”(100mL、税込1万9800円)を発売する。表参道ヒルズのメゾン マルジェラ「レプリカ」フレグランス ポップアップストアと阪急うめだ本店、アットコスメショッピング、阪急ビューティーオンラインで10月29日から予約を受け付けるほか、当日在庫も用意する。

 “レプリカ オードトワレ レイジーサンデー モーニング”は、 ブランドを象徴する白を基調としたケースが付属し、“レプリカ”のロゴをあしらった。フレグランスボトルを取り出せば、ケース単体で使用できるほか、別売りのトラベルスプレー(10mL)をセットすることも可能だ。

 また、表参道ヒルズのポップアップストアでは11月5日から、数量限定のラッピングサービスを有料で受け付ける。ロゴ入りのホワイトボックスに、4色から選べるロープリボンまたはサークルカットアウトスリーブを合わせてカスタマイズすることができる。

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高島屋、最終赤字に下方修正 21年3〜8月期

 高島屋は12日、2021年3〜8月期連結業績の純損益が44億円の赤字になりそうだと発表した。従来予想は35億円の黒字だった。コロナによる緊急事態宣言の長期化で、百貨店の営業時間や入店客数の制限が続き、売上高の回復が計画以上に遅れた。

 修正後の業績予想は売上高に相当する営業収益が3472億円(修正前は3785億円)、営業損益は20億円の赤字(同20億円の黒字)となる。正式な決算は14日に発表する。22年2月期の従来予想は純損益で100億円の黒字(前期は339億円の赤字)を見込んでいたが、修正の可能性もある。

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「ジーユー」21-22年秋冬ラウンジウエア 消費回復で遊び心のあるデザインに注力

 緊急事態宣言が明け、感染者数も減少が続いており、少しずつ消費ムードが上向いている。服や雑貨でも、パッと目をひく色柄や遊び心のあるデザインが支持されるようになってきた。そんな中、「ジーユー(GU)」は強みのアイテムの一つであるラウンジウエアでも、今秋冬は遊び心のあるデザインをそろえる。コロナ禍以降広がった、新しい消費の潮流にも対応する。

 ふわふわした肌触りの定番の“マシュマロフィール”のシリーズのウィメンズラウンジウエアで企画したのは、フードをかぶって着ぐるみ風に楽しめる動物モチーフのセットアップ(2490円)。ウサギやクマといった動物モチーフの王道に加え、ちょうど上野動物園で双子が生まれて話題になっているパンダや、ライオンもある。おそろいのスリッパも企画した。

 コロナ禍以降、在宅時間が増えて外出着と部屋着の境界線があいまいになっている消費の流れに対しては、ウィメンズでスエットトップスとスカートのセットを企画。ボトムスがトラックパンツなどで構成される通常のスエット上下に比べて、ずいぶんとおしゃれ着に近いイメージだ。メンズでは、“おうちキャンプ”や“チェアリング(野外やベランダなどにイスを持ち出して飲食をしたり、くつろいだりすること)”の需要が広がっていることを受けて、ボアのプルオーバーとパンツのセットアップ(2490円)など、やや厚地のアイテムも企画している。キッズは親子でリンクコーデが楽しめるアイテムなどをそろえた。

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「ジーユー」21-22年秋冬ラウンジウエア 消費回復で遊び心のあるデザインに注力

 緊急事態宣言が明け、感染者数も減少が続いており、少しずつ消費ムードが上向いている。服や雑貨でも、パッと目をひく色柄や遊び心のあるデザインが支持されるようになってきた。そんな中、「ジーユー(GU)」は強みのアイテムの一つであるラウンジウエアでも、今秋冬は遊び心のあるデザインをそろえる。コロナ禍以降広がった、新しい消費の潮流にも対応する。

 ふわふわした肌触りの定番の“マシュマロフィール”のシリーズのウィメンズラウンジウエアで企画したのは、フードをかぶって着ぐるみ風に楽しめる動物モチーフのセットアップ(2490円)。ウサギやクマといった動物モチーフの王道に加え、ちょうど上野動物園で双子が生まれて話題になっているパンダや、ライオンもある。おそろいのスリッパも企画した。

 コロナ禍以降、在宅時間が増えて外出着と部屋着の境界線があいまいになっている消費の流れに対しては、ウィメンズでスエットトップスとスカートのセットを企画。ボトムスがトラックパンツなどで構成される通常のスエット上下に比べて、ずいぶんとおしゃれ着に近いイメージだ。メンズでは、“おうちキャンプ”や“チェアリング(野外やベランダなどにイスを持ち出して飲食をしたり、くつろいだりすること)”の需要が広がっていることを受けて、ボアのプルオーバーとパンツのセットアップ(2490円)など、やや厚地のアイテムも企画している。キッズは親子でリンクコーデが楽しめるアイテムなどをそろえた。

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<フェイラー>の新作限定アイテムが登場

こんにちは。

 

ドイツ老舗ブランド<フェイラー>より、新作のポーチ・ハンカチ・巾着トートバッグがバーニーズ ニューヨーク限定で登場します!

今回は、夢の国に住む元気でかわいいドラゴンと<バーニーズ ニューヨーク ベビー>のアイコンであるライオンがモチーフ。

青い空をかけまわるドラゴンとライオンがなんともユーモラスで可愛いですね。

 

新作アイテムは10月15日(金)より、銀座本店・六本木店・横浜店・神戸店・福岡店・オンラインストアにてお求めいただけます。

2162457 <フェイラー>の新作限定アイテムが登場

ポーチ ¥6,050(税込)

2162459 color LTBLU <フェイラー>の新作限定アイテムが登場

ハンカチ ¥2,420(税込)

2162459 <フェイラー>の新作限定アイテムが登場

ハンカチ ¥2,420(税込) ※こちらはオンラインストア限定カラーのアイテムです。

 

2162458 <フェイラー>の新作限定アイテムが登場

巾着トートバッグ ¥9,900(税込)

 

ギフトにもぴったりなこちらの各アイテムは、数量限定となります。

フェイラー>ならではのやわらかな質感、色と柄が織りなす美しさをご堪能くださいね。

 

<フェイラー>新作アイテム発売

10/15 FRI. 11:00 – 銀座本店3F / 六本木店1F / 横浜店2F 神戸店2F 福岡店3F / オンラインストア

 

※全ての商品は先着販売とさせていただきます。

※代引やお取置きは10月18日(月)11:00以降お承りいたします。お取置きは当日のみとさせていただきます。

※商品は数に限りがあり、なくなり次第終了となります。

※販売内容、販売方法、ルールは都合により予告なく変更となる可能性もございますので予めご了承ください。

 

感染拡大防止へのお願いと安全・安心への取組みについて>>>

2022年春夏は希望と多様性に満ちている! 「今週の特集お届け隊」2021年10月11日号

 毎週発行している「WWDJAPAN」は、ファッション&ビューティの潮流やムーブメントの分析、ニュースの深堀りなどを通じて、業界の面白さ・奥深さを提供しています。巻頭特集では特に注目のキーワードやカテゴリー、市場をテーマに、業界活性化を図るべく熱いメッセージを発信。ここでは、そんな特集を担当記者がざっくばらんに振り返ります。(この記事は「WWDJAPAN」2021年10月11日号からの抜粋です)

村上:6月のメンズ・コレクションのあたりから、デザイナーの「希望を語りたい!」というムードを感じていて。だから今シーズンは、希望や未来の表現に敏感になろうと話していた。実際フタを開けてみたら、ニューヨークは思わず笑みがあふれるくらい“希望”一色だったね。

藪野:確かにそうでしたね(笑)。僕がミラノとパリの取材で体感したのは「世界が再び動き出した」ということ。もはや、新しい時代が訪れていると感じました。

村上:うんうん。特に印象に残ったのは?

藪野:パリ最終日の「AZファクトリー(AZ FACTORY)」は、“LOVE BRINGS LOVE(愛が愛を呼ぶ)”というタイトル通り、アルベール・エルバス(Alber Elbaz)への愛を実感しました。コロナで亡くなったエルバスのために名だたるデザイナーが連帯して作り上げたコレクションを皆が見守るという、まさに今季を象徴するイベントでした。

村上:僕がデジタル取材で“今”を感じたのは、「バレンシアガ(BALENCIAGA)」の「ザ・シンプソンズ(THE SIMPSONS)」とのコラボ動画。あのアニメの世界観の中で「こういう風にファッションが消費されたらいいのに」という夢と、ファッションを生活者のために民主化する「バレンシアガ」の想いがちゃんと表現されていて、すごく良くできていた。字幕付きで、発音も聞き取りやすかったので、英語の勉強にも最適(笑)。

藪野:「バレンシアガ」は、「上映会」と題したパリの劇場でのイベントも、さすがデムナ・ヴァザリア(DEMNA GVASALIA)というアイデアでした。ゲストがレッドカーペットで撮影されている中にモデルが混じっていたり、会場内のスクリーンに流れるその様子が実はショーだったり。9月のメットガラでも衣装が話題を集めていましたし、実はあれも壮大なプロジェクトの一部だったのでは?と考えましたね。

村上:今シーズンのパリはデジタル発表もありつつ、東京で発表したり、パリコレには戻ってこなかったり、2022年春夏じゃないブランドもあったり、一番バリエーションに富んでいたと思う。正直これでいいし、これが一番楽しいのかも。

藪野:僕も今回のパリは、久々に人と会って話し合ったり、コレクションについて深く考えたりする余裕もあってヘルシーだと思いました。これもリアルの醍醐味だったと思います。

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2022年春夏は希望と多様性に満ちている! 「今週の特集お届け隊」2021年10月11日号

 毎週発行している「WWDJAPAN」は、ファッション&ビューティの潮流やムーブメントの分析、ニュースの深堀りなどを通じて、業界の面白さ・奥深さを提供しています。巻頭特集では特に注目のキーワードやカテゴリー、市場をテーマに、業界活性化を図るべく熱いメッセージを発信。ここでは、そんな特集を担当記者がざっくばらんに振り返ります。(この記事は「WWDJAPAN」2021年10月11日号からの抜粋です)

村上:6月のメンズ・コレクションのあたりから、デザイナーの「希望を語りたい!」というムードを感じていて。だから今シーズンは、希望や未来の表現に敏感になろうと話していた。実際フタを開けてみたら、ニューヨークは思わず笑みがあふれるくらい“希望”一色だったね。

藪野:確かにそうでしたね(笑)。僕がミラノとパリの取材で体感したのは「世界が再び動き出した」ということ。もはや、新しい時代が訪れていると感じました。

村上:うんうん。特に印象に残ったのは?

藪野:パリ最終日の「AZファクトリー(AZ FACTORY)」は、“LOVE BRINGS LOVE(愛が愛を呼ぶ)”というタイトル通り、アルベール・エルバス(Alber Elbaz)への愛を実感しました。コロナで亡くなったエルバスのために名だたるデザイナーが連帯して作り上げたコレクションを皆が見守るという、まさに今季を象徴するイベントでした。

村上:僕がデジタル取材で“今”を感じたのは、「バレンシアガ(BALENCIAGA)」の「ザ・シンプソンズ(THE SIMPSONS)」とのコラボ動画。あのアニメの世界観の中で「こういう風にファッションが消費されたらいいのに」という夢と、ファッションを生活者のために民主化する「バレンシアガ」の想いがちゃんと表現されていて、すごく良くできていた。字幕付きで、発音も聞き取りやすかったので、英語の勉強にも最適(笑)。

藪野:「バレンシアガ」は、「上映会」と題したパリの劇場でのイベントも、さすがデムナ・ヴァザリア(DEMNA GVASALIA)というアイデアでした。ゲストがレッドカーペットで撮影されている中にモデルが混じっていたり、会場内のスクリーンに流れるその様子が実はショーだったり。9月のメットガラでも衣装が話題を集めていましたし、実はあれも壮大なプロジェクトの一部だったのでは?と考えましたね。

村上:今シーズンのパリはデジタル発表もありつつ、東京で発表したり、パリコレには戻ってこなかったり、2022年春夏じゃないブランドもあったり、一番バリエーションに富んでいたと思う。正直これでいいし、これが一番楽しいのかも。

藪野:僕も今回のパリは、久々に人と会って話し合ったり、コレクションについて深く考えたりする余裕もあってヘルシーだと思いました。これもリアルの醍醐味だったと思います。

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「ピーター・ルーガー」や「ロウリーズ」のワンダーT。その親会社ヒューマックスって、実は、とっても「お金持ち」って知っていますか?

 全米でも最も有名なニューヨークのステーキ店「ピーター・ルーガー・ステーキハウス」を日本に招致したワンダーテーブル。ローストビーフ専門店「ロウリーズ」なども展開することで知られるが、その親会社、ヒューマックスグループのことは意外と知られていない。この会社、すごい会社なんです。
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ロイヤル、バターミルクフライドチキン2号店でマシン投資。やはりファーストフードですから。

ロイヤルフードサービス株式会社(本社:東京都世田谷区、代表取締役社長:村上 庸彦)が、バターミルクフライドチキン専門店「Lucky Rocky Chicken(ラッキーロッキーチキン)」の2号店を東京・吉祥寺に10月13日(水)にオープンさせる。
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行き先が見えないAPカンパニー、いっそのこと「タルタル」屋さんになった方がよいのでは?

 新興系居酒屋チェーンの一角、エー・ピーホールディングスが厳しい戦いをしている。主力の居酒屋事業がコロナで苦戦する中、食堂業態や寿司業態などに広げているが、決定打が出ていない。いま、埼玉・大宮でタルタルソース専門店を期間限定で開店しているが、それくらい思い切ったことをやった方がいいのではないか。
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「イカゲーム」セビョク役のチョン・ホヨンとは何者か

 ネットフリックス(NETFLIX)が配信するオリジナルドラマ「イカゲーム(Squid Game)」に出演するモデル兼俳優のチョン・ホヨン(HoYeon Jung)に注目が集まっている。カン・セビョク役(067番)として初めて演技に挑戦した同作品への出演でインスタグラムのフォロワー数は、約40万から約190万に急増。韓国を拠点とする俳優では女性で最も多いフォロワー数を記録している。21年10月には、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」のアンバサダーに就任した。

 「イカゲーム」は、デスゲームを通して社会の貧富の差などに迫る韓国ドラマ。それぞれ借金を抱えた人物が集まり、だるまさんがころんだ、カルメ焼き、綱引きなどといった幼少期のころの遊びをテーマに、賞金をかけてサバイバルを繰り広げる。9月の配信開始以来人気をさらい、ネットフリックスが配信されている全83カ国で視聴ランキング1位を記録した。中でもホヨン演じるカン・セビョクは、家族のために淡々とゲームに挑んでいる姿が多くの視聴者の心を掴んだ。

 同ドラマはピンクのジャンプスーツと緑のジャージの衣装や子供部屋のようなポップな空間、コロシアムをイメージしたというベッドのセットなども特徴的で、出演者の多くは現場での写真をSNSに投稿している。ホヨンはガールズグループBLACKPINKのジェニー(JENNIE)と親交があることから、撮影現場にかけつけたジェニーとの2ショット写真を公開している。

 そんな今をときめくチョン・ホヨンはソウルに生まれ、同徳女子大学校でモデル業を学んだ後、キャリアをスタート。韓国で次世代トップモデルの称号を競うリアリティー番組「韓国のネクストトップモデル(Korea’s Next Top Model)」のシーズン2と4に出演。シーズン4では20歳の時、2位に輝いた。

 その後2016年に国際的にモデルデビューを果たす。「ルイ・ヴィトン」17年春夏コレクションでオープニングを飾って初登場。同シーズン中には、「マーク ジェイコブス(MARC JACOBS)」「マックスマーラ(MAX MARA)」「フェンディ(FENDI)」といったブランドのモデルを務めた。

 これまでモデルを務めたブランドは、「シャネル(CHANEL)」「ミュウミュウ(MIU MIU)」「スキャパレリ(SCHIAPARELLI)「エミリオ・プッチ(EMILIO PUCCI)」「ランバン(LANVIN)」など。ほかにも「ルイ・ヴィトン」17年プレ・フォール・コレクションのキャンペーンや「シャネル」「エルメス(HERMES)」「セフォラ(SEPHORA)」などの広告キャンペーンに登場している。

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吉井添が初のスキンケアをプロデュース

 コスメの企画や製造、販売を支援するオンラインプラットフォーム“ニュアンス ラボ(NUANCE LAB.)”運営元のトリクルは、モデルの吉井添がプロデュースするスキンブースター“フォレスト スリープ バイニュアンス ラボ(FOREST SLEEP by NUANCE LAB.)”の予約販売を開始した。公式ECで11月11日18時まで予約を受け付け、受注販売する。価格は税込2970円。

 製品は“森林”をイメージし、吉井自身が商品の配合成分や香り、ボトルパッケージを決定した。製品名の“フォレスト スリープ”については「故郷の森林をイメージして、森の中で眠る心地よさを伝えたかった」と吉井。

 吉井は2001年11月生まれで、長野県出身。幼少期から絵を描き始め、高校は美術科に進学した。コスプレの趣味も持ち、独学でメイクを学ぶ。メンズファッション誌「ゼム マガジン(Them magazine)」でモデルデビュー後、東京ガールズコレクションや「サルバム(SULVAM)」2021-22年秋冬コレクションのショーや映像に出演するなど、モデルやアーティストとして活動する。父はザ・イエロー・モンキーの吉井和哉。

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土屋鞄が革製品のリユース事業に初参入 職人が修理し自社店舗で販売

 革製品の鞄や小物を製造販売する土屋鞄製造所が、革製品のリユース事業に初参入する。家庭で使わなくなった自社の革製バッグを無料で引き取り、職人が修理し自社店舗で販売する。価格は定価の6割程度だという。2021年10 月1日から31日までの試用期間を経て、22年3月から通年サービスとして本格稼働する。

 製品の引き取りは無料で、国内の土屋鞄17店舗と配送で対応。引き取った製品は工房で修理、メンテナンスを行い、販売をする。リセールするアイテムは、経年変化で革の風合いなどが全て異なる一点物であることも魅力。販売時には自社製品であることの認定書を発行し、修理サービスなど新品と同様のアフターサービス体制も整える。

 提供者には一回の引き取りにつき大人用バッグの20%の割引クーポン(有効期限あり)を進呈することで、買い替えを検討する顧客へのメリットとする。リユース品の販売は、11月19日から土屋鞄製造所「童具店・中目黒」で行う予定だ。引き取りサービスの本稼働以降は、土屋鞄製造所各店に加え、オンラインストアでの販売も検討しているという。

 同社はこれまでも自社製品のバッグやランドセルの修理や、ランドセルの余り革などを材料にしたワークショップを行ってきたが、この度、リユースとリメイク、リペアを柱とするサステナブルなプロジェクトを立ち上げた。今回のリユース事業を第一弾と位置付け、リユース・リメイク・リペアに関わる専門の職人を採用・育成しながら、プロジェクトで26年までに年間売上高5億円を目指す。

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「タカヒロミヤシタザソロイスト.」が読売ジャイアンツと初コラボ 「ニューエラ」の“59FIFTY”やマスク

 「タカヒロミヤシタザソロイスト.(TAKAHIROMIYASHITATHESOLOIST.以下、ソロイスト)」は、プロ野球球団の読売ジャイアンツと「ニューエラ(NEW ERA)」とのトリプルコラボアイテムを10月15日に発売する。それぞれの直営店や公式オンラインストアで扱う。今回の協業は、宮下貴裕「ソロイスト」デザイナーが大のジャイアンツファンであることから実現した。

 アイテムは、宮下デザイナーがオリジナルフォントで描いた“YG”マークが特徴の「ニューエラ」の“59FIFTY”(税込1万3090円)とフェイスマスク(同3190円)を用意する。カラーはブラックをベースにした、オレンジとホワイトの2色をそろえる。

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パリ発ビーガンフットウエア「ヴィロン」がアボカドや玉ねぎの手染めアイテム ドーバーギンザで販売

 パリ発のビーガンフットウエアブランド「ヴィロン(VIRON)」は、2011年に誕生したベルリンのコンセプトギャラリー「スーヴェニア(SOUVENIR)」とコラボレーションしたカプセルコレクション“フィード ユア ソウツ(FEED YOUR YHOUGHTS)”を、ドーバー ストリート マーケット ギンザ(DOVER STREET MARKET GINZA)6階で10月15日に発売する。

 カプセルコレクションは、「スーヴェニア」が信念として掲げる“フロム アース、フォー アース(FROM EARTH, FOR EARTH)”をアップサイクルな視点で表現。アボカドや茜の根、玉ねぎの色素を手染めした、一点一点の色味が異なるアイテムをそろえる。

 商品は、染めありTシャツ(税込1万5400円)、染めなしTシャツ(同7700円)、染めありフーディー(同3万3000円)、染めなしフーディー(同1万8150円)、染めありクルーネックスエット(同2万8600円)、染めなしクルーネックスエット(同1万5400円)、染めなしブーツ(同3万4100円)をラインアップする。

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大丸松坂屋、富裕層シフト鮮明 名古屋店は外商シェア5割へ

 J.フロント リテイリング(JFR)は、百貨店事業の富裕層シフトを鮮明にする。大丸松坂屋百貨店の基幹9店舗において、顧客別売上高で外商のシェアを2020年2月期の23.7%から24年2月期には30.0%に増やす。コロナで消費が低迷する中でも、消費意欲が旺盛な富裕層に狙いを定める。

 12日にオンライン開催された21年3〜8月期決算説明会で、24年2月期を最終年度にした「中期経営計画の進捗」として発表した。顧客別売上高ではコロナ前の20年2月期に比べて富裕層を対象にした外商の割合を6.3ポイント高める。呼応するように、カテゴリー別売上高でもラグジュアリーブランドを23.5%(20年2月期は17.3%)、美術・宝飾・呉服を13.0%(同9.2%)に引き上げる。一方、ボリュームゾーンの婦人服・婦人雑貨は14.9%(同18.6%)、紳士服・子供服は8.2%(同9.2%)に縮小する。JFRの好本達也社長は市場環境の変化を述べた上で、「成長戦略として間違いない」と説明した。

 コロナでも株高を背景にした富裕層の消費は手堅い。旅行や外食の自粛のお金が、百貨店のラグジュアリーブランドや宝飾・時計などの高級品に回っている。21年3〜8月期の店舗別売上高を一昨年の同期間を比べると、鉄道旅客輸送への依存が高い大丸東京店が49.6%減、大丸梅田店が44.1%減なのに対し、外商など固定客に強みを持つ大丸神戸店が17.3%減、松坂屋名古屋店が16.1%減まで持ち直した。コロナが収束に向かっても、富裕層市場の安定した伸びは続くと見る。

 大丸松坂屋百貨店の一番店である松坂屋名古屋店は、中計期間内に改装計画に乗り出す。品ぞろえ、サービス、空間演出においても外商での提案力を高める。売上高に占める外商のシェアを現在の4割から5割に高める。

 外商のオンラインサイト「コネスリーニュ」では、若い富裕層を狙った品ぞろえやイベントを強化する。24年2月期にはオンライン経由の売上高100億円を目標に定める。

 今月発足した岸田内閣は経済政策において「成長と分配」を掲げて、かつての豊かな中間層の復活を打ち出した。ただ、政策は不確定な要素が多く、実現も未知数だ。百貨店は、元々の強みである外商ビジネスに磨きをかけ、アベノミクス以降増え続けている富裕層を取り込むことで収益の安定を図る方向で足並みをそろえる。

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大丸松坂屋、富裕層シフト鮮明 名古屋店は外商シェア5割へ

 J.フロント リテイリング(JFR)は、百貨店事業の富裕層シフトを鮮明にする。大丸松坂屋百貨店の基幹9店舗において、顧客別売上高で外商のシェアを2020年2月期の23.7%から24年2月期には30.0%に増やす。コロナで消費が低迷する中でも、消費意欲が旺盛な富裕層に狙いを定める。

 12日にオンライン開催された21年3〜8月期決算説明会で、24年2月期を最終年度にした「中期経営計画の進捗」として発表した。顧客別売上高ではコロナ前の20年2月期に比べて富裕層を対象にした外商の割合を6.3ポイント高める。呼応するように、カテゴリー別売上高でもラグジュアリーブランドを23.5%(20年2月期は17.3%)、美術・宝飾・呉服を13.0%(同9.2%)に引き上げる。一方、ボリュームゾーンの婦人服・婦人雑貨は14.9%(同18.6%)、紳士服・子供服は8.2%(同9.2%)に縮小する。JFRの好本達也社長は市場環境の変化を述べた上で、「成長戦略として間違いない」と説明した。

 コロナでも株高を背景にした富裕層の消費は手堅い。旅行や外食の自粛のお金が、百貨店のラグジュアリーブランドや宝飾・時計などの高級品に回っている。21年3〜8月期の店舗別売上高を一昨年の同期間を比べると、鉄道旅客輸送への依存が高い大丸東京店が49.6%減、大丸梅田店が44.1%減なのに対し、外商など固定客に強みを持つ大丸神戸店が17.3%減、松坂屋名古屋店が16.1%減まで持ち直した。コロナが収束に向かっても、富裕層市場の安定した伸びは続くと見る。

 大丸松坂屋百貨店の一番店である松坂屋名古屋店は、中計期間内に改装計画に乗り出す。品ぞろえ、サービス、空間演出においても外商での提案力を高める。売上高に占める外商のシェアを現在の4割から5割に高める。

 外商のオンラインサイト「コネスリーニュ」では、若い富裕層を狙った品ぞろえやイベントを強化する。24年2月期にはオンライン経由の売上高100億円を目標に定める。

 今月発足した岸田内閣は経済政策において「成長と分配」を掲げて、かつての豊かな中間層の復活を打ち出した。ただ、政策は不確定な要素が多く、実現も未知数だ。百貨店は、元々の強みである外商ビジネスに磨きをかけ、アベノミクス以降増え続けている富裕層を取り込むことで収益の安定を図る方向で足並みをそろえる。

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「ルイ・ヴィトン」の時代を超えた舞踏会に、「シャネル」の80年代風ショー 2022年春夏パリコレの現場から Vol.5

 こんにちは。ヨーロッパ通信員の藪野です。ついに今回で現地リポートは最終回です。いや〜、2週間にわたるコレクション取材は長いと思っていたのですが、実際はあっという間でした。パリコレ最終日は「シャネル(CHANEL)」に「ミュウミュウ(MIU MIU)」「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」とビッグメゾンのショーが目白押し。最後まで張り切っていきます!

10/5
10:30 CHANEL

 朝一は「シャネル」です。ショーは10時半からなのですが、まずその前にヴァンドーム広場まで、アイコニックな香水“No.5”の100周年を記念したハイジュエリー・コレクションを見に行ってきました。展示されているのは、香水のボトルをはじめ、香りに使われている花、“5”など、さまざまな要素をデザインに落とし込んだ豪華絢爛なジュエリー。眠い目をこすりつつ行ったのですが、完全に目が覚めました。

 その後はショーへ。今回の会場は、定番だったグラン・パレの改修工事に伴い、エッフェル塔近くに一時的な展示ホールとしてオープンしたグラン・パレ・エフェメールです。その中に用意したのは、小高いステージ状になったランウエイの左右にフォトグラファーたちが待ち構えている、かつてのファッションショーを再現したようなセット。その理由をクリエイティブ・ディレクターのヴィルジニー・ヴィアール(Virginie Viard)は、「モデルがランウェイを闊歩し、フラッシュが瞬く1980年代のランウエイが大好きでした。私は、あの高揚感をもう一度表現したいと思ったんです」と話しています。

 そんなランウエイにまず登場したのは、パイピングが施された白や黒のスイムウエア。その後も、ブラトップやクロップド丈のジャケットやタンクトップ、そして、ゆったりしたジャケットに合わせたミニ丈のスカートやドレスなど、ヘルシーな肌見せで快活なイメージに仕上げています。ラストは、カラフルな蝶のモチーフをあしらった軽やかなドレスのシリーズ。蝶は、再生や復活、変化の象徴とも言われていて、先シーズンから注目しています。アクセサリーで目を引いたのは、ビーチバッグのようなざっくりとしたキルティングのチェーンバッグや“No.5”のボトルをモチーフにしたミニバッグ。パールやチェーンのジュエリーの重ね付けも気になります。

14:00 MIU MIU

 「ミュウミュウ」は、先シーズンの壮大な雪山の中で見せたガーリー&フェミニン×アウトドアなスタイルから一転。イームズのオフィスチェアが並べられた空間の中で、プレッピールックとY2K(2000年)ファッションを掛け合わせたような若さあふれるスタイルを披露しました。上半身は、ゆったりとしたボタンダウンシャツやケーブル編みのセーター、テーラードジャケット、スウィングトップなど普遍的なアイテム。ただし、極端なクロップ丈で仕上げられたものが大半です。そして、ボトムスは総じて下着が見えるようなローウエスト。ハサミを入れてDIYしたかのような切りっぱなしの裾も特徴で、中にはマイクロミニ丈のプリーツスカートもあります。足元は、「ニューバランス(NEW BALANCE)」とのコラボスニーカー。アイコンモデル“574”をデニムとローエッジで仕上げているのがポイントです。そんな新たなプロポーションで見せるスタイルをベースにしつつ、ところどころに「ミュウミュウ」らしいクリスタルやフラワーモチーフをあしらったドレスやスカートスーツを差し込みました。

 腰のくびれを大胆に見せるスタイルは好みが分かれ、着られる人もかなり限定されそう。ですが、若い世代を中心にSNSから再燃したY2Kファッションは、間違いなく今季を象徴する流れの一つ。ミウッチャ・プラダ(Miuccia Prada)の時代を捉える感覚には、脱帽です。

16:00 LACOSTE

 「ラコステ(LACOSTE)」のランウエイ・コレクションといえば、スポーツミックスの都会的なスタイル。その機能性とスタイルを兼ね備える提案は、ゲリラ豪雨や熱波など異常気象が増える中で現実味を増しているように感じます。デザインのカギとなるのは、ポロシャツやタンクトップからカジュアルなジャケット、ショートパンツにまで取り入れたメッシュ素材。雨でも楽しくなるようなカラフルなラバーコートやアノラック、天候に合わせてたすき掛けできるアウターもあります。カラーパレットは、ブランドを象徴する深みのあるグリーンやホワイト、ネイビー、トープなどに、レッドやバーガンディー、エメラルド、パステルピンク、イエロー、オレンジをミックス。いつもながら、ルイーズ・トロッター(Louise Trotter)はモダンな色合わせが上手です。

19:00 LOUIS VUITTON

 やっぱりニコラ・ジェスキエール(Nicolas Ghesquiere)はスゴイ!そう言わずにはいられないようなドラマチックなショーでした。会場は、たくさんのアンティークシャンデリアで飾られた、ルーブル美術館敷地内の庭をつなぐ通路。豪奢なランウエイに現れたモデルは、さまざまな時代のタイムトラベルの果てに舞踏会に辿り着いたゲストといった印象です。歴史的な要素から現代の装いまでを巧みに融合させるニコラの想像力、そして創造力には、いつもながら圧倒されます。

 鐘の音と共に始まったショーの序盤に登場したのは、横にパニエが広がる18世紀のドレスのようなシルエットに、1920年代のイブニングガウンをほうふつとさせるビーズ刺しゅうやレースをあしらったスタイル。ボクシーなテーラードジャケットやノーカラーのツイードジャケットには燕尾服のデザインを取り入れ、クチュール並みにぜいたくな細身のドレスにはジーンズを合わせています。さらに、フリル襟のブラウスには、カジュアルな雰囲気のジョッパーズパンツやコクーンシルエットのスカートをスタイリング。装飾的なサングラスが仮面舞踏会をイメージさせる一方で、パテントレザーを使ったバッグやスポーティーなブーツサンダルがクラシックな要素とのコントラストを際立たせます。

 今シーズンの着想源は、アメリカの放送局HBOの新ドラマシリーズ「イルマ・ヴェップ(Irma Vep)」の衣装をデザインしたことだそう。96年に公開された同名の映画をベースにした作品で、今作では無声映画の名作「レ・ヴァンピール 吸血ギャング団(Les Vampires)」のリメイク版撮影のためにパリにやって来た主人公を、「ルイ・ヴィトン」のアンバサダーでもあるスウェーデン人女優のアリシア・ヴィキャンデル(Alicia Vikander)が演じています。それを知って、このコレクションに散りばめられたヴァンパイア的な要素にも納得がいきました。

20:00 AZ FACTORY

 いつもパリコレのトリといえば「ルイ・ヴィトン」なのですが、今シーズンは最後にビッグイベントが待っています!それは、4月に亡くなったアルベール・エルバス(Alber Elbaz)に捧げる「AZファクトリー(AZ FACTORY)」の特別ショー。会場に向かう途中にもイベントのポスターを発見し、テンションが上がります。カラフルなライトに照らされた会場には、今回アルベールを想って特別なルックを制作した錚々たるデザイナーたちが集合していて、なんとも豪華な空間。ショーについてはこちらでリポートしていますが、愛や希望にあふれる“ザ・ファッション”なイベントを生で見られたことは、今シーズンの1番の思い出になりました。

おまけ:パリコレ終了翌日には、「エルメス」の年間テーマイベント

 パリコレ終了と共にベルリンに戻る予定だったのですが、6日にパリで「エルメス(HERMES)」の2021年の年間テーマイベントが開催されるということで、参加してきました。今年のテーマは、「長い冒険」や「知的な探求」を意味する“オデッセイ(odyssey)”です。約100人が招かれたイベントでは、プラザ・アテネやホテル・クリヨンのシェフを歴任したジャン・フランソワ・ピエージュ(Jean-François Piege)による見た目も楽しい絶品ディナーをいただきつつ、女優のジャンヌ・バリバール(Jeanne Balibar)やミュージシャンのルーシー・アントゥネス (Lucie Antunes)らによるパフォーマンスを堪能。終盤に生演奏に合わせて披露されたエモーショナルなコンテンポラリーダンスは圧巻でした。ファッションは自分の知らない音楽やカルチャーとの出合いをもたらしてくれることが多々あるのですが、今回もそんな刺激に満ちた夜でした。ルーシーの音楽にハマって、家に帰ってからもリピートし続けています。

 これにて、2週間にわたるウェブでのコレクション現地リポートは終了です。が週刊紙では現在販売中の10月11日号と来週月曜日発売の10月18日号のコレクション特集、そして11月15日発売のトレンド特集でも2022年春夏シーズンについて深掘りしていきますので、ご期待ください!

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ブーツ復活、8月末から厚底のサイドゴアがヒット 白ブーツ人気もマスに拡大

 「ブーツが売れている」「今年こそブーツ復活の予感」。そんな声がウィメンズのマーケットで広がっている。百貨店の靴平場でも、ファストファッションブランドでも、秋物の立ち上がりでとにかくブーツが売れているという。売れ筋は、トレンドセッターの「ボッテガ・ヴェネタ (BOTTEGA VENETA)」が2年前から提案しているような、サイドゴアなどの厚底ショートブーツ。ロングブーツをミニスカートに合わせたスタイルも原宿や渋谷では昨年から徐々に見かけるようになったが、ボリュームの売れ筋はショート丈だ。数年前からおしゃれ好きの間で広がっていた白ブーツも、今年はより幅広い層に支持されている。

 百貨店向けの婦人靴メーカー・卸のオギツでは、「モード・エ・ジャコモ(MODE ET JACOMO)」で8月末からブーツが売れている。「動き出しは例年より1カ月は早い。通常は10月上旬ではブーツの売り上げは全体の2割ほどだが、今年は既に3割がブーツになっている」と同ブランドの担当者は話す。婦人靴メーカーではパンプスの不調が近年の悩みの種。春夏はパンプスに代えてサンダルの打ち出しを早めるなど策を講じているが、今秋冬はパンプスに比べ単価の高いブーツが動いていることで、売り上げにも貢献している。

 売れ筋はショート丈の厚底サイドゴアブーツ(税込3万1900円)。黒や茶が中心だが、白も例年より動きがいい。もちろんロングブーツも企画しているが、「ひざ上丈のニーハイブーツにはやや動きがあるが、通常のロングは売れているという実感はない」。ただし、売れ筋のサイドゴアも、「筒の部分は昨年に比べると長くなっている」という。

 ブーツ復活について話を振ると、「そこまでの勢いになるかはまだ分からない」としつつも、「期待はしている」と続ける。「おしゃれ好きの先行層に早い時期から売れたということは、気温が下がれば、もっと幅広い層も買い始めるはずだ」。

 旬のトレンドファッションをそろえる「ジーユー(GU)」でも、「ブーツの動きが非常にいい」と広報担当者。ショート〜ミドル丈のブーツをさまざまなデザインでそろえている点が支持されているといい、売れ筋には厚底のサイドゴア(3990円)が含まれる。「ベーシックカラーだけでなく、今年は白ブーツの動きがいい」というのも「モード・エ・ジャコモ」と同様。ストレッチ素材のスクエアトウの白いショートブーツは2990円。「本革の白ブーツは汚れも目立つため挑戦できないという人も、この価格だからこそ楽しんでいただけているのでは」という。

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イッセイミヤケの宮前義之が考える“次世代のモノ作り” 「エイポック」で未来を織りなす

 イッセイミヤケは9月23日、「エイポック エイブル イッセイ ミヤケ(A-POC ABLE ISSEY MIYAKE、以下、エイブル)」の新路面店を京都市に開いた。「エイポック」は1998年に三宅一生が「服作りのプロセスを変革し、着る人が参加する新しいデザインのあり方を提案する」をコンセプトにスタートした実験的なブランドで、07年に休止。「エイブル」は今年3月に前「イッセイミヤケ」デザイナーの宮前義之が率いるチームにより始動し、「エイポック」のモノ作りを継承しながら「作り手と受け手のコミュニケーションを広げ未来を織りなす」ことを目指す。なぜこのタイミングでの再始動なのか。どう「未来を織りなす」のか。宮前義之「エイポック エイブル イッセイ ミヤケ」デザイナーに聞く。

WWD:改めてA-POCのコンセプトを教えてください。またそれをどのように継承して発展させていくのでしょうか。

宮前義之(以下、宮前):三宅は70年代からパリコレを舞台に仕事をしてきて、新しい時代を迎える2000年を前に、「イッセイミヤケ」のバトンを滝沢直己に渡し、三宅自身は藤原大と「ファッションから新しい価値観を」という思いで「エイポック」を立ち上げ98年に初めてパリで発表しました。A-POCは“A Piece of Cloth”一枚の布という意味です。当時あまり服の業界では使わない“立体成型”という言葉を使い、新しい概念の服作りを探求しようと始まりました。

WWD:「エイポック」は無縫製ニットが印象的でしたね。

宮前:今でこそコンピューターを使うのは当たり前ですが、当時からコンピュータープログラムを駆使して編まれた無縫製ニットが特徴で、チューブ状に編まれたものを切り出すと服が現れる――どこをカットしてもほつれないので、着る人が自由にカットできてカスタマイズできます。つまり、服の完成には作り手だけではなく受け手も不可欠であり、そこが「エイポック」の重要なコンセプトの一つだと理解しています。

 「着る人が服を完成させる」――80~90年代はスターデザイナーがたくさんいて新しいスタイルを作り上げることに大きな影響力を持ち、ファンは誰よりも早く着ることにステータスを感じ価値があった。三宅はそこからさらに、「着る人が参加する意識を作ること」をデザインの世界で提案しました。

WWD:98年は時代の変わり目でした。

宮前:アップル(APPLE)が“アイマック”を発表して、コンピューターが普及し始め、ファッションの世界は「ユニクロ(UNIQLO)」が原宿に出店して格安のフリースが流行り、安くて身近に服を楽しめる時代に向かっていました。大量生産大量消費に向かっていた時代に、小ロット多品種を作るシステムを作り上げたこと、1着でも1000着でも必要な数だけ作ることができる仕組みを作ったのは画期的だったと思います。

WWD:画期的な「エイポック」の服作りは既存の服作りのプラットフォームにはあてはまりません。デザインチームはこれまでとは異なるアプローチをしたのでしょうか。

宮前:従来のように生地を集めて編集して服を作るのではなく、デザイナーやパタンナーが原料、糸作り、生地を織る・編む、染色、加工など全ての生産プロセスに関わりながら作っています。僕自身も2001年に入社して「エイポック」で川上から川下に関与しながら、一枚の布の中に服作りを入れることを経験しました。その姿勢は、三宅が会社を設立して日本でモノ作りを始めた時からですが、特に研究開発が活発なのは社内でも三宅率いる「エイポック」チームだったと感じます。

WWD:宮前さんは「エイポック」からキャリアをスタートしたんですね。

宮前:僕が参加したときはちょうど本格的に始まるときでした。素材のこともわからずに入社しましたが、一から経験できたことが11~19年まで手掛けた「イッセイミヤケ」につながっていると思います。「エイポック」の考えを発展させて“スチームストレッチ”が生まれました。

WWD:「エイブル」はどのようにして生まれましたか?

宮前:コロナ禍で立ち止まり、改めてこれからのモノ作りを考えたときに「エイポック」での経験が自分を成り立たせていると感じました。三宅と会話するなかで、「エイポック」の考え方は今、この時代の変化の中で新しいことができるのではないか、改めてチャレンジしようとなりました。

 “できる、可能にする”という意味の「エイブル」という言葉を加えたのは、「エイポック」の思想から、さまざまなことを現実化したいという思いを込めました。エポックメイキングという言葉もありますが、20年前に画期的な服作りを作り出したように、僕たちもこれからの時代に合った新しい服を発信していきたいとスタート地点に立ったところです。

WWD:“可能にする”についてもう少し教えてください。

宮前:モノ作りは協業です。つまり、いろんな人たちと知恵を出し合わないと新しいモノ作りは非常に難しい。「エイポック」はあらゆる人と密につながり、研究するだけでなく、実装させてきました。着る人を巻き込む形で現実化していきたい。一連のことをコミュニケーションという言葉を使いながら行うことがモノ作りで大切だと思っています。“現実”という言葉が改めて大切になってきている。

WWD:現実とは?

宮前:難しいことではなくて、服作りを通じてチームだけでは見えないことも外の人と会話すると新しい景色が見えて見方が変わり、成長させられる。全てのモノ作りに通じているのではないかと思います。だから面白い。

WWD:“新品はいらない”コンセプトが生まれるほど、気候変動や資源の枯渇といった私たちの現実は厳しくなっています。次世代のモノ作りをどのようにとらえていますか?

宮前:“新しいものを作らない”という考えが生まれるのは、時代を考えると当然のことかもしれません。産業革命以降、大量生産して消費することが経済や豊かさの価値基準として存在してきました。その反動が今起きていて、「これからどうしようか」というフェーズに入ってきている。いろんな方法があると思います。モノをリサイクルすることもそうですし、車や家をシェアすること、そして「イッセイミヤケ」が大事にしてきたことーー長く大切に着てもらうことをどう伝えていくかということもそう。時代の価値観が確実に変化しているし、新しいものだけが豊かさの価値にはつながらないし、それが何なのかを考えています。

 先日読んだ(西陣織の)細尾(真孝代表取締役社長)さんのインタビューに共感しました。「人間が創造することを止めてはいけない」という言葉です。人間には新しい美を追求してきたという歴史があり、それが蓄積されて文化になった。太古の昔から美を求めることでテクノロジーが進化して人間が豊かになってきました。それが止まることはないと思うし、その中で新たな美の価値観、時代ごとに変わる美が問われています。

 ファッションの仕事は誤解を受けやすいと感じます。次の時代のモノ作りに不可欠なことは常に社会とのつながりを感じながら作ること。服は一人では作れない。協力者がいて服ができます。そうした優れた技術やその環境をどう持続可能にするか。何事も継続することは大事で、プリーツもそうですが、一つの技術を継承して発展させることが大切だと思います。もちろん変わることが美徳という価値観もありますが、僕たちはいかに継続させていくかを大事にしています。続けていくにはクリエイションとビジネスの両輪が必要になります。

WWD:発信の場が京都だったのは?

宮前:これからの時代に大切なものは文化だと考えます。三宅との日々の対話でも、文化があるかないかは今後非常に重要になってくると話しています。京都は伝統と革新が共存した町。古いものだけがあるのではなくて、イノベーションが起きています。京セラ、島津製作所、任天堂など独自のイノベーションを起こしている企業があります。三宅の哲学を継承して発展させていくことと、自分自身のやりたいことを重ねたときに、どこで発信したいかを考えたら京都でした。

WWD:伝統と革新の街で、三宅さんの哲学を継承していくんですね。

宮前:自分たち独自のモノ作りを伝統にしたいと社内で話しています。伝統とは物事を大切に守る、残すととらえられがちですが、僕は、伝統は時代に合わせて変化させることだと思っています。三宅一生と「エイボック」の考え方を継承させて発展させる場所として、京都にアトリエも構えられたらと話しています。三宅も「京都の水を借りて僕たちのモノ作り(蒔いた種)を成長させていこう」と話していました。

WWD:今回の新作では、現代美術家の宮島達夫さんとコラボレーションされました。

宮前:宮島さんは、ご自身が迷ったりぶれないようにするために3つのコンセプトを掲げられて時間と生命を表現されています。3つのコンセプトとは「変化し続けること」「あらゆるものと関係を作ること」「永遠に続くこと」。僕たちが次の時代のモノ作りを考えて出した答えと宮島さんの言葉が重なり、前に進むために宮島さんの力をお借りできないかとお声がけしました。

 既存のチームだけではアイデアは限られてくるし、固定概念も生まれます。知らない土地に行きたい、心揺さぶられる景色を見たいのと同じで、異分野に触れたい。モノ作りの原動力の全ては好奇心だと思っています。旅と同じ感覚で、異分野の人、出会ったことない人と面白いモノ作りを「エイブル」で行っていきたい。面白い人に出会うのは半年に1回とは限りません。コレクションのスケジュールに合わせていくのではなくて、違うベクトルで取り組んでいきたい。

WWD:宮島さんとのプロジェクトでは「ソニー」のもみ殻を原料にした多孔質カーボン素材“トリポーラス”を用いました。

宮前:実は「ソニー」とは3年前から取り組んでいました。“トリポーラス”は黒しか出せない制限がある素材ですが、今回の用いるのに最適な素材でした。宮島さんの表現する0~9の数字は生命を表していて、0は闇や死を表現しています。服を通じてこういう人がいるんだ、とかこういう素材があるんだ、と着る人の物語が始まればという思いがあります。

WWD:“トリポーラス”についてもう少し教えてください。

宮前:ソニーはバッテリー電極材料の研究開発をしていた中で、もみ殻が持つ独特な微細構造を発見し、優れた吸着特性を持つ新しい植物由来の多孔質炭素材料“トリポーラス”を開発しました。もみ殻は日本で200万トン、世界で1億トン以上が廃棄されていて、そのほとんどが野焼きされていてCO2が排出されます(編集部注:国連食糧農業機関によると、現在世界で年間4億トン以上のもみ殻を含むバイオマスが、野焼きなど焼却によって処理されており、野焼きで発生する短寿命気候汚染物質(SLCPs)は、気候変動の原因のひとつと言われている)。またもみ殻にはシリカという有害なガラス繊維が入っていて、それを取り除く技術をソニーが開発しました。炭と同じでにおいを吸着したりウイルスを除去したりする性質があり、その性質を生かした用途開発をしていました。「ソニー」には繊維だけではなく、シャンプーや食品に発展したいというヴィジョンがあります。一人でも多くの人に素晴らしい技術があることと世界で起こっている問題を伝える機会を持ちたい。

 今回用いた素材はレーヨンに“トリポーラス”を練りこんでいます。黒の美しさは見る人が見たら違います。通常の黒より黒い。どれだけ洗濯しても、繊維が先に壊れるほど黒が落ちません。黒は色が褪せたり、縫いしろにあたりが出たりしますが、新しい代替素材に用いることができればとも考えています。今回はジャケットやパンツに使っています。今後ベーシック素材にしていきたい。

WWD:売り方について教えてください。シーズン制ではない売り方も検討していますか?

宮前:「エイポック」と「エイブル」の2つ、シリーズとプロジェクトの活動があります。プロジェクトはローマ数字のⅠ、Ⅱ、Ⅲと表現されるもので、異分野や異業種とのコミュニケーションから新たな発想、技術開発を行い、ブランドの革新性を示す重要な役割になっていきます。従来のコレクションのようにシーズンではなく、プロジェクト単位で行います。販売方法は、宮島さんのプロジェクトは店に並べて展示の場を作り、予約をいただき、約1カ月後にお届けするというものです。一切余剰在庫を抱えずに気に入ってくださった方に届けたい。

 シリーズもシーズンはなく、タイプS、O、Uなどアルファベットで発表したベーシックアイテムを提案します。20年間で生まれたスチームストレッチや形状記憶素材、無縫製ニットなどでシリーズ化していきます。普遍的なデザインで汎用性のある男女兼用のアイテムで、日常の中の服のアイコニックな存在になればと考えています。作り方は、当時も今も変わらない、一枚の生地の中に服が織り込まれていて、ジャケット、パンツ、ベーシックアイテムを作り始めています。型は一度作ったら変えない予定で、お客さまにとってのメリットは、気に入って自分の型が見つかれば繰り返し購入できます。自分の好きな形を見つけてもらって生活の中に使ってもらいたい。

■A-POC ABLE ISSEY MIYAKE / KYOTO
京都府京都市中京区富小路通三条上ル福長町106
075-251-1288

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「ドクターマーチン」が表参道に世界初のコンセプトストア 最上位ライン“メイド イン イングランド”が一堂に集結

 「ドクターマーチン(DR.MARTENS)」はこのほど、世界初のコンセプトストア、ドクターマーチン ショールーム ティーワイオー(Dr. Mrartens SHOWROOM TYO)を東京・表参道にオープンした。同店を“もっともハイエンドな店舗”と位置づけ、英国発の“メイド イン イングランド”コレクションを世界で初めてフルラインアップするほか、過去の作品を再提案する“アーカイブス”や、世界中の企業・ブランドとタッグを組んだ“コラボレーション”をそろえる。

 店内には、ブランドを象徴する“イエローウェルトステッチ”に着想したカウンターや、ヒールタブにインスパイアされスツールなど、ブランドの世界観を表現した什器を置く。ゆったりとしたソファーを設けて、歴史や世界観に浸れる空間を演出する。中央に設置するガラス製の什器には、「マーク ジェイコブス(MARK JACOBS)」「ダブルタップス(WTAPS)」など過去に協業した多数のブランドとのコラボシューズを並べる。ギャラリースペースも設けて、カルチャーの発信やコミュニティの形成も目指す。

 オープンを記念して、定番モデル“1461 3 ホールシューズ”をレオパードなどでアレンジした限定モデルを販売する。ギャラリースペースでは、コラージュアーティストの河村康輔の作品を11月7日まで展示。“1460 8 ホールブーツ”にコラージュを施したアートブーツや、青色の濃淡でグラフィックを映した“青焼き”シリーズなどを並べる。

 特設サイトでは、原宿のストリートシーンと「ドクターマーチン」との関係を深掘るドキュメンタリームービーを公開中。全8エピソードで構成し、隔週で順次公開予定だ。

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ユニクロ、スウェーデンのスキーモーグル選手団に競技ウエアや練習着を提供

 ユニクロはスウェーデンスキー連盟と契約し、モーグル競技のスウェーデン代表選手団や関係者に、オフィシャルサプライヤーとして競技用ウエアや練習着、移動着を提供する。これにより、12月にフィンランドで開催されるフリースタイルスキーワールドカップを皮切りに、2022年2月に開幕する北京冬季五輪でも、スウェーデン選手団は「ユニクロ(UNIQLO)」のウエアを着用する。

 ユニクロは19年にスウェーデンオリンピック委員会とパートナーシップ契約を締結。今年開催された東京五輪では、スウェーデン代表選手団に大会公式ウエアを提供すると共に、スウェーデンのアスリートらの声を反映した商品なども企画・販売していた。当初、同契約は北京冬季五輪までだったが、東京五輪終了後に24年のパリ五輪までの延長が発表された。

 スウェーデンスキー連盟との契約に際し、ユニクロの親会社であるファーストリテイリングの柳井康治グループ上席執行役員は、「ユニクロは引き続き、世界を舞台に挑戦し続けるスウェーデンのアスリートと共に、服を通して、人々の日常をより快適に、ポジティブに変えていく“ LifeWear”を発展させていく」と発表。スウェーデンスキー連盟の担当者は、「ユニクロの“LifeWear”は、選手の最高のパフォーマンスを引き出し、期待以上の成果を上げてくれると信じている」とコメントしている。

 モーグルは、コブ斜面を滑るスピードや技術と、途中のジャンプ台でのエア演技の完成度で競うフリースタイルスキーの競技。モーグルのワールドカップは北京冬季五輪閉幕後の2月26、27日には、秋田の田沢湖スキー場でも開催予定だ。

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予約66万人待ちの「悟空のきもち」に加えオリジナル製品も大ヒット ゴールデンフィールドの“発想力”に迫る

 
 日本初の頭専門の揉みほぐし店として、2008年に京都に1号店をオープンした「悟空のきもち」。独自に考案した手技で「ほとんどの人を10分程度で眠らせ、幸福感のある“絶頂睡眠”に導く店」として瞬く間に話題となり、現在は5店舗を展開。予約のキャンセル待ち人数が約66万人という驚異の人気を誇っている。さらに睡眠関連製品を中心とした企画開発も手掛け、驚きのコンセプトを持った製品を生み出してヒットさせている。ここでは、そうした規格外のオリジナル製品の概要と、誕生した背景について、同社の創業者である金田淳美代表に話を聞いた。

「WWDJAPAN」(以下、WWD):本業である「悟空のきもち」の現在の状況は?

金田淳美代表(以下、金田):好調です。予約待ちの人数が毎月5000~1万人のペースで増えていて、現在は約66万人待ちになっています。コロナの影響もさほど受けず、最初の緊急事態宣言の時に1カ月間閉めただけでした。

WWD:創業時と比べて手技は進化している?

金田:“絶頂睡眠”を提供するコンセプトは変わりないですが、より快適な“寝落ち体験”をしてもらうために進化を続けています。施術後のお客さまへのアンケート調査で、「快適に眠れた」という回答の多かった際の手技を検証し、それを全員で共有。さらにその中でも高評価を得たスタッフの手技を検証し……という作業を繰り返すことで常にブラッシュアップしています。独創的なビジネスのため、“正解”が世界のどこにもないので、自分たちで常に正解により近づく回答を探している感じです。

WWD:お客さまアンケートは重要視している?

金田:ものすごく重要視しています。例えば“睡眠をアトラクションとして楽しむ”をテーマに、店舗(フロア)ごとに内装を変え、“タイムマシン”“死後の眠りからの蘇生”といったコンセプトのデザインを施しています。これも、施術後のお客さまアンケートで「(眠りが)タイムマシンに乗っているようだった」「(寝起きが)死後の世界から蘇生したようだった」という回答があったからなんです。

WWD:ここ数年はオリジナル製品も話題になっていますね。まず第1弾製品の“塾眠用たわし”とは?

金田:18年に、“熟眠用たわし”というオリジナル枕を発売しました。公式サイトへの掲載以外に広告宣伝を行っていないにも関わらず、累計5万個を売り上げるヒット製品になっています。最大の特徴は、“毛が放射状に伸びている”というたわしの構造を再現し、少しだけ頭皮を均一にいじめ、快適な眠りを誘うことです。

WWD:考案したきっかけは?

金田:開発のきっかけは、寝具メーカーからオリジナル枕の開発依頼を受けたことでした。こういう依頼の際、先方が求めているのって、既存の製品に少しだけ改良を加えることなんです。中には改良は既にできていて、名前を貸すだけのようなパターンもあります。そういう仕事は絶対に嫌なので、受けるか決められずに、スタッフに案件の共有だけして放置していたんです。そんな時、スタッフとのお喋りの中で「彼氏と喧嘩して、むかついてたわしを枕にして寝たら意外と快適だった」という話を聞いたんです。普通なら笑って終わりの会話なのですが、私は施術の経験から“少し強めに頭を刺激した方が快適に眠るお客さまが多い”と感じていたので、「これは!」と思い製品化に行き着きました。

WWD:“睡眠用うどん”は?ちなみに、編集部にこの製品のプレスリリースが届いた時、エイプリルフールネタかと思いました(笑)。

金田:そうなんですね、真面目に作りました(笑)。布団の全てを否定する“睡眠用うどん”として19年に発売し、話題を呼びました。発売初月に2億円の売り上げを叩き出して、現在までに累計2万5000個を売り上げています。製品の見た目は、巨大なうどんを数本並べて作ったような形状で、それを体に掛けたり、すき間に足や手、頭を挟んだりして寝るものです。開発のきっかけは、ざるうどんを食べながら「うどんの中で寝たい」と言ったスタッフの声でした。うどんを数本並べた構造をよく考えてみると、温度調整機能に優れているうえ、寝姿をいつでも自由に変えられ、“抱き枕”にも“足枕”にもなります。とても理にかなっていたので製品化に至りました。

緻密なデータ分析で夢をコントロール

WWD:“睡眠用しゃぼん玉”は?

金田:ゴールデンフィールドの最新作で、早くも2カ月の予約待ちのヒットアイテムになっています。これは一言で言うと“夢をコントロールして、見たい夢を見るための製品”です。“ジャーニー”(旅行)、“スカイ”(浮遊・飛行)、“チャイルド”(遠い昔・再会)、“ロ
マンス”などの“夢カートリッジ”があり、ランプ型の本体にセットして寝るとしゃぼん玉が膨らみ、カートリッジごとに異なった香りと色彩を放つことで理想の夢を見る確率が高まるという製品です。

WWD:開発のきっかけは?

金田:子どもが生まれたスタッフから、「子どもにしゃぼん玉を見せるとよく寝てくれる」という話を聞いたのがきっかけでした。「本当に良いのかなぁ……」と思って調べてみると、“しゃぼん玉は悪夢を軽減する”と言われていることが分かったんです。毎日数多くの施術を繰り返しているので、お客さまアンケートの中には「悪夢を見た」という回答もあります。そのことに関して「何とかいい夢に変えられないか」と考えていたことに加え、“快適な眠りのためには寝る前に見るものが重要”ということが分かっていたので、「寝る前にしゃぼん玉を見せたら変わるのでは」と思いました。

WWD:そこから検証していった?

金田:そうですね。アンケートで“施術で眠った時にどんな夢を見たか”を細かく聞くようにしました。継続しているうちに膨大なデータが蓄積され、それを分析すると“フロアによる壁色や香りの違いで、見る夢の内容に一定の傾向がある”ことが分かりました。そこで、夢をコントロールできる可能性に気付きましたね。それから壁色や香りを意図的に変え、色ごと・香りごとに見た夢の種類を検証し、夢の系統がどのように変わるかというデータを緻密に取集していきました。そうして得られた結果を、落とし込んで作った製品になっています。

WWD:データが蓄積されるほど夢のコントロールの精度が高まる。

金田:まさにそうなのですが、1つ問題があって、夢を見てくれないとデータの収集ができないし、コントロールとかの問題ではなくなってしまうんです。それで、今は夢を見てもらうための手技を研究していて、だいぶ完成に近づいてきたところです。さらに検証を重ねることで、また違った体験を提供できるようになると思います。

WWD:「悟空のきもち 旅する畳店」は?

金田:お客さまと「悟空のきもち」の施術者を、自動運行する“畳”に乗せて走り(時速3~5km)、景色を見ながら施術を受けられるサービスです。“空飛ぶじゅうたんで眠る”ことを畳で実現した企画ですね。期間限定でよみうりランドで運行して、予約枠が全て埋まるほど好評でした。今後も機会があれば、どこかで運行させたいと思っています。

WWD:考案したきっかけは?

金田:これは関西電力と損害保険ジャパン日本興亜との、“自動運転サービス”に関連した共同プロジェクトです。「自動運転の時に何をしたいですか?」という調査で第1位が「寝る」だったことから、最高の睡眠を提供するために3社で企画しました。「自動運転の最新技術と古い畳を合わせたら面白いね」という話になり、できる限り古い畳を探したところ、栃木の天明鋳物家屋から推定200年以上の江戸時代の畳を頂戴したほか、京都の平安神宮からも頂きました。

WWD:“メロンパンマスク”も驚きの製品。

金田:メロンパン専門店「メロン・ドゥ・メロン」の協力を得て開発した、メロンパン製のマスクです。「悟空のきもち」の実験会社として21年に稼働した、悟空のきもち ザ ラボの企画で、パンを愛する大学生の「パンの匂いをずっとかいでいたい」という発想から生まれた、(おそらく)世界初の食べられるマスクです。SNSでかなりバズりましたね。中身をくり抜くのは手作業で行っているので、あまり大量生産はできないのですが、海外からの注文も多いです。ただ最近は、使わずに食べてしまう方が多いようです(笑)。

WWD:なぜ大学生のアイデアを採用した?

金田:今の大学生は、コロナのせいでずっとマスク生活で、思うように集まることもできず、「せっかくの大学時代なのに……」と思っている人も多いようです。そこで、コロナに負けないユーモアを大学生と一緒に表現しました。彼らにとっては“ビジネス体験”のような感じでしたが、自分たちが作ったものが海外にまで届いて、いい経験になったと思います。

会議なし、事業計画なし、売り上げ目標なし

WWD:次から次へと面白い企画が出てくるが、ゴールデンフィールドの社内制度の特徴は?

金田:現在は社員100人ほどの会社なのですが、一般的な企業にあるべきものが、ほとんどありません。会議なし、事業計画なし、売り上げ目標なし、マニュアルなし、さらには採用面接すらありません。これは「普通の企業にあるべきものを設けないという“縛り”の中で何ができるか」という挑戦なんです。私は“縛り”にこだわっていて、例えばサッカーが面白いのって、手を使ってはいけないという“縛り”があるからだと思うんです。実はゴールデンフィールドの社員は全員女性で、悟空のきもち ザ ラボのスタッフは全員21歳以下なんです。これは“女性だけ”“21歳以下だけ”という縛りの中で、社会にもっと面白いことを提案したいという考えからです。ちなみに、売り上げ目標なないけれど、売り上げは創業以来ずっと右肩上がりです。

WWD:特にマニュアルと採用面接がないのは驚き。

金田:手技のマニュアルもありません。手技のスクールを開校しているのですが、そこでは“1度やったことはやってはいけない”という縛りを課しています。ですので、スタッフは常に新しいものを生み出しながら、手技をブラッシュアップさせていく必要があるんです。採用面接に関しては、創業当初は行っていました。でも面接では“自分を作る”人が多く、ミスマッチが起きていました。それで、思い切って面接を止めて、代わりにオリジナルの心理テストをやってもらうことにしました。“似たような嗜好を持った女の子が集まってビジネスをやる”という縛りを設けて、今では心理テストの結果をもとに採用しています。さらに言うと、退職したいときはLINEでそのことを伝えてくれるだけでオーケーです(笑)。

WWD:製品開発などは誰が行っている?

金田:挙手制で、やりたいスタッフがやる感じです。一般的な企業では、「新規開発プロジェクトを任されたら誰だってうれしい」と考えている人も多いですが、それは男性の思考ですね。女性には、新しいことをやるとプライベートが奪われるので、現状維持がいい人も多いんです。今後も“一般的な社内制度は設けない”という縛りの中で、誰も想像していないことを手掛けていきたいです。

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3DCGを使ったアパレルOEMが大進化 スタイレムとスタートアップのGVOが資本提携

 2018年創業のスタートアップ企業で、3Dを軸にしたアパレルDX事業を展開するグッドバイブスオンリー(以下、GVO)はこのほど、服地卸の最大手で創業157年の老舗繊維商社のスタイレム瀧定大阪(以下、スタイレム)と資本業務提携を締結した。GVOは来春、3DCGを駆使したアパレルの生産・販売のプラットフォームの開設を計画しており、そこでスタイレムの持つ膨大なテキスタイルのデータとも連携させる。

 現在もごく一部でアパレルOEM(相手先ブランドの生産)・ODM(相手先ブランドの企画・生産)で、3DCGを使ってサンプル生産を減らす試みは行われているが、アパレル3DグラフィックCAD「CLO3D」などを使った画像は、テキスタイルの精緻な表現ができなかった。一方スタイレムはもともと、トレンド性の高いテキスタイルをリスクを張ってストック販売する独自のテキスタイル販売モデルを確立しており、この数年はデジタル化を推進。5000品番、カラーなども含めると10万SKUに達するテキスタイルの画像データをデータベース化していた。

 両社の提携により、「実際にわれわれがフィジカルに在庫をしているテキスタイルのデータを3DのアパレルCGにそのままはめ込むことができるようにあり、3DのアパレルCGはこれまでとは比べ物にならないほど精緻なものになり、ODMだけでなく、ネット通販サイトなど最終消費者に見せて受注を取るようなことができるようになる」(瀧隆太スタイレム社長)と期待を寄せる。実現すれば、アパレルのODMは、フィジカルに在庫を持つテキスタイルの、しかも本物同様のテクスチャーを表現したアパレル3Dグラフィックをベースにしたビジネスモデルへと大きく変革する。

 提携のきっかけは、スタイレムの営業マンがGVOに飛び込みで営業をかけたことだったという。GVOの野田貴司CEOは「初対面にもかかわらず盛り上がって2時間半くらい話した(笑)。どう考えても単に素材を買う以上に、もっと幅広く一緒に取り組めることがあるぞ、と。その後、7月中旬に(スタイレム瀧定大阪の)本社を訪ねたところ、オフィスには瀧社長を筆頭に経営幹部がずらり。その後、わずか実質1カ月弱でのスピード資本提携に至った」という。スタイレムの瀧社長も「実は、担当者から野田CEOに会ったその日に、とても熱い口調で『ぜひ野田CEOとは経営陣で会うべきだ!』と連絡をもらっていた。実際に野田さんの話を聞き、見せてもらった3Dグラフィックのセンスも良くて、われわれのテキスタイルデータがスムーズに服へと変わっていく将来のビジョンがすぐに見えた。野田さんと最初に会った担当者と同じで、われわれもすぐに意気投合した」と振り返る。

 両社にとって今回の資本提携は、一つの「きっかけ」に過ぎないようだ。GVOの野田CEOは、「GVOの目指すゴールはテクノロジーを使ってアパレルビジネス全体をDXすること。具体的に言えば、無駄な在庫を極限までゼロに近づけたい。オンライン上で3Dでテキスタイルからアパレルまでを完結させるビジネスを、日本だけでなくアジアでも展開したい」と意気込む。

問い合わせ先
グッドバイブスオンリー
press@goodvibesonly.jp

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「オーラリー」 × 「スタイリスト私物」第3弾は機能的なステンカラーコート

 「オーラリー(AURALEE)」は、「スタイリスト私物」とのコラボレーション第3弾として、ステンカラーコート2型を抽選販売する。応募は、「オーラリー」オンラインストアで10月13日11:00〜15日22:59の期間に受け付ける。1人につき1点の応募が可能だ。

 第3弾は、セットインスリーブのゆったりとした膝上丈のステンカラーコート(税込6万6000円)、ラグランスリーブで比翼仕立てのロング丈ステンカラーコート(同8万8000円)の2型。それぞれ3、4、5の3サイズで、ブラックとキャメルベージュの2色を用意する。

 膝上丈のステンカラーコートは、極細の糸とストレッチ糸を混紡した高密度のポリエステルタフタ素材を使用し、しなやかな風合いとストレッチ性を両立させた。撥水加工を施し、自宅で手洗いしても撥水性が落ちにくい特性を持っているという。内側には4つのポケットを付け、収納力のあるマガジンポケットを採用した。

 ロング丈のステンカラーコートは、ショート同様にゆったりとしたシルエットが特徴で、ポリエステルタフタ素材を使用し、撥水加工を施した。軽やかで温かみのある風合いに仕上げたソフトメルトンのライナーは、ジップで取り外すことができ、コートの上に重ねるスタイルアレンジも可能だ。コート内側の2つのマガジンポケットは、ライナーを付けたままでもモノを出し入れすることができる。

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「オーラリー」 × 「スタイリスト私物」第3弾は機能的なステンカラーコート

 「オーラリー(AURALEE)」は、「スタイリスト私物」とのコラボレーション第3弾として、ステンカラーコート2型を抽選販売する。応募は、「オーラリー」オンラインストアで10月13日11:00〜15日22:59の期間に受け付ける。1人につき1点の応募が可能だ。

 第3弾は、セットインスリーブのゆったりとした膝上丈のステンカラーコート(税込6万6000円)、ラグランスリーブで比翼仕立てのロング丈ステンカラーコート(同8万8000円)の2型。それぞれ3、4、5の3サイズで、ブラックとキャメルベージュの2色を用意する。

 膝上丈のステンカラーコートは、極細の糸とストレッチ糸を混紡した高密度のポリエステルタフタ素材を使用し、しなやかな風合いとストレッチ性を両立させた。撥水加工を施し、自宅で手洗いしても撥水性が落ちにくい特性を持っているという。内側には4つのポケットを付け、収納力のあるマガジンポケットを採用した。

 ロング丈のステンカラーコートは、ショート同様にゆったりとしたシルエットが特徴で、ポリエステルタフタ素材を使用し、撥水加工を施した。軽やかで温かみのある風合いに仕上げたソフトメルトンのライナーは、ジップで取り外すことができ、コートの上に重ねるスタイルアレンジも可能だ。コート内側の2つのマガジンポケットは、ライナーを付けたままでもモノを出し入れすることができる。

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多忙なあの人の美肌を支える「ロクシタン」の夜用美容液がパワーアップ! アナウンサー・竹内由恵ら3人がレビュー

 ブランド内・スキンケア売上世界No.1*1を誇る「ロクシタン(L'OCCITANE)」の “イモーテル オーバーナイトリセットセラム”。SNSでも「#熟睡肌セラム」として注目を浴びている同セラムは、寝不足の日やストレスが多い生活の中でもぐっすりと眠ったような、ハリ・艶のある肌へ導いてくれる、と人気だ。累計売上本数200万本以上、ベストコスメ12冠を記録した夜用美容液が9月29日、リニューアル発売した。

 新成分を配合するなど一層パワーアップした“実力派”美容液を、アナウンサーの竹内由恵、モデルでYouTuberの石井亜美、女優・歌手として活躍する水谷果穂の3人が実際に使用し、使い心地や魅力について語った。

ストレス*2に負けない健やかな
肌へと導く夜用美容液

 “イモーテル オーバーナイトリセットセラム”には、摘んだ後も色褪せないことから“永久花”とも呼ばれるイモーテルの花から抽出した成分を配合し、ストレス*2にさらされた肌を寝ている間にケアする。本セラムならではの癒しの香りや、とろみのあるオイルインセラムのテクスチャーも従来から支持され続ける理由だ。

 今回のリニューアルでは、肌のストレスサイクルに着目。セラムには従来のキバナオランダセンニチエキス、マジョラムエキスに加え、新成分“イモーテルディープエキス”を、オイルカプセルには“イモーテルエッセンシャルオイル”を従来比の10倍配合。肌にハリ・艶を与え、使い続けることでストレス*2に負けない肌へと導く。

2つのイモーテル成分に期待!

 肌になじませるとカプセルがはじけセラムと混ざり合う、フレッシュなテクスチャー。ストレス*2肌のケアをサポートする新成分“イモーテルディープエキス”が、寝ている間に健やかな肌状態へと整え、 さらに“イモーテルエッセンシャルオイル”がストレス*2を受けた肌にアプローチし、肌の底力を高める。

 季節の変わり目や忙しいライフスタイル、コロナ禍で大きく変化した生活環境などにより、肌の不調を感じた時、また20代からのエイジングケア*3として取り入れるのもおすすめだ。

*1 従来品の実績。2020年12月~2021年5月、世界における販売実績
*2 お手入れ不足や気候の変化による乾燥
*3 年齢に応じたお手入れのこと

多忙を極めるあの人に聞く!
“イモーテル オーバーナイト
リセットセラム”の魅力

「#熟睡肌セラム」に
石田ニコルや有村藍里も
ラブコール!

問い合わせ先
ロクシタンジャポン カスタマーサービス
0570-66-6940

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「ニューバランス」と「ジョウンド」のコラボ第2弾 “990V4”が質感際立つオールネイビーに

 「ニューバランス(NEW BALANCE)」は、アートディレクターのジャスティン・サンダース(Justin Saunders)率いるクリエイティブスタジオ「ジョウンド(JJJJOUND)」とのコラボスニーカーを発売する。価格は税込4万1800円で、サイズは25.5〜29.0cm、30.0cm。10月22日に東京・日本橋浜町のコンセプトショップ「ティーハウス ニューバランス(T-HOUSE NEW BALANCE)」で先行発売し、11月12日から「ニューバランス」公式オンラインストアで一般販売する。

 デザインは、「ニューバランス」を象徴する“990”シリーズの“V4”をベースに、カラーをネイビーで統一。アッパーは質感の異なるヌバックとメッシュで構成し、ワントーンながら奥行きあるムードに仕上げた。ヒールカウンターなどにリフレクター素材を用いたほか、コードロックを備えたリフレクター素材のシューレースが付くなど、機能性も高めている。

 「ジョウンド」を率いるジャスティン・サンダースは、カニエ・ウェスト(Kanye West)が主宰のクリエイティブ・エージェンシー「ドンダ(DONDA)」でアートディレクターとして活動。2006年に、カナダ・モントリオールでフォトブログとして「ジョウンド」を立ち上げ、デザイン業務やグッズ販売などにも事業を拡大する。「ニューバランス」との協業は昨年に続き2回目。

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心揺さぶる「モンクレール ジーニアス」の創造性

 9月25日に「モンクレール」が、世界中の人々を結びつけるというコンセプトのもと“モンド ジーニアス”を発表した。5都市、11人のデザイナーのクリエイティブビジョンを共有するデジタルのショーは、ミラノからの生中継で開幕。ホストを務めたアリシア・キーズが、上海から生中継するヴィクトリア・ソングと交流しながら、見る者を特別な旅へと誘った。

 東京からソウル、ニューヨークへと映像が移り変わり、世界中のコミュニティーを結びつけ、「モンクレール」の世界を共にする体験の場を生み出した。物理的な領域の制限を取り除き、“モンド ジーニアス”のデジタル体験は全ての人のクリエイティブな表現を受け入れるオープンな空間となった。モンクレール会長兼CEOレモ・ ルッフィーニ は「体験とクリエイティブなビジョンが生み出すコミュニティーを繋ぐ力」が今季の“モンド ジーニアス”を先導した創造理念だと述べた。

問い合わせ先
モンクレール ジャパン
0120-977-747

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「SK-Ⅱ」がアンディ・ウォーホルとコラボ【2021年クリスマスコフレ】

 「SK-Ⅱ」は10月20日、ポップアートで知られるアンディ・ウォーホル(Andy Warhol)とコラボレーションした“ピテラ(TM)エッセンス アンディ・ウォーホル限定版コフレ”(税込2万4200円)を限定発売する。全国の「SK-Ⅱ」カウンターでは、購入特典としてギフトボックスを無料で提供する。

 コフレは、230mLの化粧水“フェイシャル トリートメント エッセンス アンディ・ウォーホル リミテッド エディション”と洗顔料“フェイシャル トリートメント ジェントル クレンザー”(20g)、ふき取り用化粧水“フェイシャル トリートメント クリア ローション”(30mL)、美容乳液“スキンパワー エアリー”のミニサイズ(15g)、そして再生ナイロンを使ったポーチがセットになっている。化粧水のパッケージは、ピンク、レッド、イエローのカラーラインアップを用意した。

 ボトルには、ウォーホルが残した3つの言葉、“全てのものは美しい(All is pretty)”、“美しくない人なんていない(If everybody’s not a beauty, then nobody is)”、“僕は美しくない人に会ったことがない(I’ve never met a person I couldn’t call a beauty)”をデザインに取り入れたほか、ウォーホルが手掛けたテレビ番組「アンディ・ウォーホル T.V(Andy Warhol T.V)」を象徴するカラーバーをあしらった。

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日本発のアートやカルチャーを紹介するメディアプロジェクト「ポスト フェイク」始動 初回テレビ番組は写真家の高橋恭司

 東京のクリエイターらが集まり、日本発のアート・カルチャーを発信するメディアプロジェクト「ポスト フェイク(POST-FAKE)」を立ち上げた。TOKYO MXで毎週火曜日24時20分〜テレビ番組を放送するほか、ユーチューブやインスタグラム、ウェブマガジンなどを通じてコンテンツを配信する。

 プロジェクト名「ポスト フェイク」には、“偽物で溢れる時代に終止符を打ち、本物のアーティストに光を当てて、新たなアート・カルチャーの世界を築いていく”という思いが込められている。“ホームタウン”“ターニングポイント”“ツール”“東京”“チャレンジ”といった切り口でアーティストに密着取材を行い、創造性を解き明かしていくコンテンツを制作。テレビ版はマルチスクリーンで同時に複数のチャプターを映し出すダイジェスト構成となっており、ユーチューブやインスタグラムではすべてのコンテンツを閲覧できる構成だ。

 10月12日放送の番組第1弾には、写真家の高橋恭司が出演する。第2弾では、コラージュアーティストのヤビク・エンリケ・ユウジ(Yabiku Henrique Yudi)の出演も決定した。今後はファッションデザイナーをはじめ、ゲームクリエーター、イラストレーターなどのさまざまなアーティストを迎える。ウェブマガジンでは、テレビ番組には収まらなかった舞台裏やアーティストインタビュー、ショートコラムなどを公開する。

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22年春夏トレンドセミナーにマッシュ企画本部長&現地リポーターが登壇 国内外のトレンドを解説

 「WWDJAPAN」は11月16日(火)、「WWDJAPAN Educations 2022年春夏トレンドセミナー」を開催いたします。今回は、最新コレクションから浮上した22年春夏トレンド情報だけに留まらず、国内マーケットを見据えた分析と、日々の取材を通して得られた情報を軸に「WWDJAPAN」が次シーズンに向けたファッショントレンドのヒントをお届けします。

 第1部の「2022年春夏コレクションレポート」では、今シーズンもパリ&ミラノコレクションを取材したベルリン在住の欧州通信員、藪野が登壇します。多くのブランドがリアルショーを開催し復活を感じさせたファッション・ウイークの現状など、現地の最新情報を交えて、デジタル鑑賞した編集統括サステナビリティ・ディレクターの向と編集長の村上とともにシーズンを振り返ります。「国内マーケット展望」をテーマにした第2部では、22年春夏の注目トレンドをアイテム別に解説するとともに、「スナイデル(SNIDEL)」や「ミラ オーウェン(MILA OWEN)」などを運営するマッシュスタイルラボの楠神あさみ取締役企画本部本部長を迎え、国内アパレルの今後を読み解きます。なお、ご参加いただく皆さまにはもれなく「2022年春夏トレンドブック」(「WWDJAPAN」11月16日号)を進呈いたします。

■ WWDJAPAN Educations 2022年春夏トレンドセミナー
【第1部】13:30~14:30
2022年春夏コレクションレポート
 2022年春夏として発表された世界のコレクションをリポート。ビッグメゾンを中心にリアルなファッションショーが戻ってきている22年春夏コレクション。リアルとデジタル表現を読み解き、社会背景とクリエイションの裏側から次シーズンのトレンドを探ります。
また、ミラノ、パリを現地取材したWWDJAPAN特派員が取材を通して得られた現地の潮流や情報を届けます。
■モデレーター
村上 要/WWDJAPAN編集長
■スピーカー
向 千鶴/WWDJAPAN編集統括サステナビリティ・ディレクター
藪野 淳/WWDJAPAN欧州通信員

【第2部】14:50~15:50
国内マーケット展望
 コロナ禍によって変化した2020〜21年の消費動向を踏まえ、22年春夏の注目トレンドをアイテム別に解説。消費動向の最新事情から、22年春夏は何が売れる?までを国内マーケットの展望と共にお届けします。
■モデレーター
村上 要/WWDJAPAN編集長
■スピーカー
五十君 花実/WWDJAPAN副編集長
■ゲストスピーカー
楠神あさみ/マッシュスタイルラボ取締役企画本部 本部長

【第3部】16:00~16:30
質疑応答
受講者の皆さまからの質問に「WWDJAPAN」編集部がお答えします。

<日時>
2021年11月16日(火)
13:30~16:30(会場受付13:00より)
※会場とオンラインの同時開催となります
※終了後、2週間のアーカイブ配信をいたします

<会場>
東京会場:「WITH HARAJUKU HALL」 150-0001 東京都渋谷区神宮前1丁目14-30 3階
オンライン:開催前日にメールにて視聴URLをお送りいたします

<募集人数>
会場:100名
オンライン:100名
※先着順となります

<受講料>
一般:1万3200円(税込)
スタンダードプラン:9240円(税込) ※定期購読者割引クーポンをご利用で30%OFF
ライトプラン:1万1880円(税込) ※定期購読者割引クーポンをご利用で10%OFF
※受講料は会場とオンライン同額となります
※割引価格はクーポンをご利用時に適応となります
※表示価格はすべて1名分となります
※スタンダードプランおよびライトプランご契約の方は、WWDJAPAN.com マイページのお知らせからクーポンコードをご確認ください

<ご注意>
※定期購読者で会員登録がお済でない方はこちらからご登録ください
※会場では感染症対策のため座席を一定間隔空けてお座りいただきます
※必ずマスクの着用をお願いいたします
※当日、体調の優れない方はご来場をお控えください
※オンラインお申し込みの方には前日に視聴用URLをお送りいたします


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知られざる“世界最速”のTシャツプリント工場、イメージマジックが来年上場へ

 イメージマジックと聞いて、ピンと来るアパレル関係者はそう多くないかもしれない。だが、同社は日本屈指、いや世界屈指の「アパレルのスマートファクトリー」なのだ。昨年はブラザーのガーメントインクジェットマシンをフル活用し、年200万枚ものプリントTシャツを生産したが、今年7月には岐阜県多治見市の2500平方メートルの敷地に、これまでのノウハウを満載した旗艦工場を竣工。同工場がフル稼働すれば、現在の生産能力は200万枚から一気に400万枚に倍増する。同社のこの数年の売上高は、前年比40%増の急成長を続け、来年春ごろには上場も計画する。

 プリントTシャツという最もベーシックなアパレルアイテムを生産する工場でありながら、日本のアパレル業界では完全な異端であり、アウトサイダーのような存在だ。創業者であり、社長でもある山川誠氏はノウハウも資金もほぼゼロから、独力でここまでの企業を築き上げた。謎多きイメージマジックとは、一体何者なのか。

 東京・板橋区小豆沢(あずさわ)に、ひっきりなしに4トントラックが出入りする、築40年ほどの古ぼけた4階建て建物がある。かつて同地区は小さな印刷所が点在したエリアで、この建物もかつては印刷所だったが、イメージマジックが居抜きで借り上げた。同社のTシャツプリントの主力場だ。建坪こそ400坪に過ぎないが、多いときで1日に1万着、平均でも6000着ものプリントTシャツを生産する。工場内は一見すると所狭しとインクジェットプリント機が置かれているだけのようにも見えるが、徹底的に効率化を研ぎ澄ました、世界でも圧倒的な生産効率を誇るTシャツプリント工場なのだ。一人あたりの生産性は1時間で150〜200着。アマゾンやファナティックなどの超強豪がひしめくTシャツのオンデマンド先進国の米国でもトップ企業が70着にとどまることを考えれば、同社がいかに抜きん出ているかがわかる。しかも東京23区内の「都市型工場」であり、面積あたりの生産性という項目も入れると、その生産性の高さはさらに驚異的なものになる。

 ここに運び込まれた無地のTシャツのボディは早ければ翌日、遅くとも4日後にはプリントされ、仕分けされ、梱包され、佐川急便などの配送会社を経て消費者の手に渡る。建物の狭さと生産量の多さにもかかわらず、配送ミスまでを含めた歩留まりは99%超に達する。その理由を山川社長は「生産性が飛躍的に高まったきっかけは、ブラザーがインクジェットマシンのコマンドキーを開放してくれたから」と語る。小豆沢工場ではTシャツのボディが運び込まれるとまず、シールにプリントされたQRコードを貼り付ける。現場のオペレーターは、ボディをインクジェットマシンに設置し、マシンに連結したQRコードリーダーにかざすだけで自動的にプリントを始められるのだ。「コマンドキーが開放されていないと、作業者が実行ボタンを押す必要がある。それだけで5秒のロスが生まれ、ミスも出るかもしれない。それ以外にも毎日毎週毎月、社内のエンジニアが、作業者の要望やミスを分析して、常にシステムを改良している」。ある関係者は「行くたびに新しい機械が入っている」と驚く。常に進化する小豆沢工場は、工場のレイアウトも設備も日々変わっているのだ。

 イメージマジックの創業は1995年。ベンチャー企業というにはちょっと古いかもしれない。山川社長はIT企業の出身でもなければ、アパレルビジネスの経験もなかった。創業もベンチャー精神からというより、脱サラのような形だったという。「前職を上司と喧嘩のような形で辞めて、起業した。前職はイベント業で、ノベルティでインクジェット機でプリントしたTシャツを時々扱っていて、素人でも事業化がそんなに難しくなさそうだなって(笑)」。1ルームマンションのような小さなオフィスで起業後、大学を卒業したての美大生とともにTシャツのプリントを請け負った。しかしその中でプログラムを独学で取得するなど、「ひたすらいわゆるPDCAを回し続けていた」という。

 イメージマジックの21年4月期の業績は売上高43億円に対し、経常利益は2億円。8機連続で増収増益を続け、この5年間は前期比40%増で推移してきた。株主は山川社長に加え、印刷業大手の日本創発グループと凸版印刷、ハンドメードマーケット「ミンネ」やイラストなどのプリントプラットフォーム「スズリ(SUZURI)」などを運営するGMOペパボが名を連ねる。いずれも重要な取引先で、「基本的に株主は取引ありき。一部でベンチャーキャピタルも入っているが、これは例外的な存在」という。

 イメージマジックは、Tシャツプリントが圧倒的な主力事業ではあるものの、本来の企業コンセプトは、“プリント ✕ IT”で事業はTシャツプリントだけではない。日本で一台しかないと言われる曲面をインクジェットできる機械を持ち、多種多彩なインクジェットプリントを行っている。「正直言って、これまでとあと数年くらいの間はオンデマンドTシャツプリントの市場は、それ以外のデジタル印刷業と比べたら、完全なブルーオーシャンだった。でもいずれ近い将来、日本も超強力な外資企業も参入したパワーゲームになる。上場は、それを勝ち抜くための布石。知名度と資金を獲得し、オンデマンドTシャツプリントの完成度をどんな企業が来ても負けないくらいの完成度に引き上げたい」。

 イメージマジックの考えるオンデマンドTシャツプリントの将来像は非常に明確だ。「無駄を徹底的に排除して、とにかく早く低コスト」。素晴らしい生産性を持つ自社工場は持っているものの、自社生産にだけこだわっているわけではない。すでにオンデマンド生産のノウハウを満載したサービスとして「ODPS」という形で外部にも提供している。「生産管理システムから機械の配置、配送のノウハウまで、自社工場で培ったノウハウの全てをワンセットにして提供している。自社生産にこだわるつもりなんて正直全く無い。同一のシステムなので、受注があれば一番効率のいい工場に振り分けられる。小規模でも日本各地に拠点があれば、それだけ無駄なく消費者に届けられる。まずはそれを日本で実現したい」。

 “プリント ✕ IT”を掲げる同社だが、意外なことに実はシルクスクリーンによるプリントTシャツも行っている。しかも年間50万着に達しているから相当に多い。「理由?シンプルですよ。シルク(スクリーン)の方が圧倒的にコストパフォーマンスがいいから(笑)。どんなにインクジェットプリントの生産性を上げても、シルクには絶対勝てない。もちろん当社の場合はシルクにも超特別なノウハウを入れているというのもありますが。ちなみにシルクの工場はインクジェットの工場とは違って超極秘。外部の人間は絶対に入れませんが(笑)」。

 アパレル業界で知名度が低いのは、大半の受注が自社運営、あるいは他社運営のプリントTシャツのプラットフォームサイト経由だからだ。「アパレル企業との取引をしたこともあるが、納期や取引形態の注文が多くて、必然的に減っていった。ただ、スポーツユニフォームや作業服といったコンスタントに注文の入るカテゴリーには注目していて、今後拡大したい」。

 快進撃を続けるイメージマジックの存在は、アパレル産業における「アパレルとデジタルイノベーション」と「ファッションか非ファッションか」、この二つの不可思議で、難しい課題を象徴している。プリントTシャツは、誰もが絶対に所有する超ベーシックなアイテムでありながら、靴下や下着、ワイシャツなどの日用衣料品とは決定的に異なる。1990年代に日本発のストリートファッションの象徴的なアイテムがプリントTシャツであったことを思い起こせば、ファッションであり、非ファッションでもある、両義的な存在なのだ。また、ニット機の世界的メーカーである島精機の創業者である島正博氏が、NASAのグラフィックボードの競売でアップル創業者のスティーブ・ジョブスと同時に競り落としたことを考えれば、実は最も早くデジタル生産に取り組んできた産業でもある。にもかかわらず、今は「デジタル生産」から最も乗り遅れている産業の一つとみなされているのだ。

 つい数年前にZOZOが挑戦し、あえなく失敗したアパレル工場のデジタル化は、雑草のように誕生し、今でもなぜかアウトサイダーのような存在のイメージマジックが完遂しつつある。だからこそ、これまでの歴史を変える可能性を秘めている。日本発のオンデマンドのTシャツプリント工場が世界市場を制覇する未来はやってくるのか。

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ガンさんも合掌さんも。沖縄に凄い「横丁」ができた

 2021年10月14日、沖縄県那覇市のゆいレール牧志駅からほど近い、那覇の目抜き通り国際通り裏手に注目の飲食ビルがオープンする。+HACCHIビルだ。1、2階に店舗が入居する中、1階のプロデュースを手掛けたのは、楽コーポレーションOB、コジマ笑店(東京・武蔵野市)社長、小嶋崇嗣氏。
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ガンさんも合掌さんも。沖縄に凄い「横丁」ができた

 2021年10月14日、沖縄県那覇市のゆいレール牧志駅からほど近い、那覇の目抜き通り国際通り裏手に注目の飲食ビルがオープンする。+HACCHIビルだ。1、2階に店舗が入居する中、1階のプロデュースを手掛けたのは、楽コーポレーションOB、コジマ笑店(東京・武蔵野市)社長、小嶋崇嗣氏。
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タイ発「パンピューリ」から大麻をイメージした香りが登場

 タイ発のホリスティックウエルネスブランド「パンピューリ(PANPURI)」は10月27日、大麻をイメージした香りのホームコレクション“ボヤージュ オブ キュリオシティーズ ヘイズ オブ グラス”を発売する。キャンドル(260g、税込8800円)とディフューザー(100mL、税込9350円)、エッセンシャルオイル(10mL、税込5500円)をそろえる。伊勢丹新宿本店で同日から開催する香りの祭典「サロン ド パルファン」会期中にはポップアップショップを行う。

 同コレクションは、レモングラスやローズマリー、レモンの皮、スイートバジル、ジュニパーベリー、ブラックペッパーなどを組み合わせ、大麻の香りを表現。大麻はタイで最も古い薬用植物の一つで、ストレスを和らげる効果がある。今回香りだけでなく、気分を高めてストレスを解消し、不安を取り除くとされる大麻の作用も再現した。大麻が多く収穫されるタイ、ラオス、ブルマをまたぐゴールデントライアングル地域をイメージし、亜熱帯の深緑の丘に霧がかったように漂うみずみずしい土の香りが空間を満たす。

 キャンドルはパラフィンを使用せず、天然由来の大豆ワックスを用いた。ディフューザーもシュガービートといった自然抽出のアルコールを使用し、害や刺激となる化学物質を含まない。

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ルミネが10月16、17日に新宿でサステナブルイベント コスメの下取りも

 ルミネは10月16、17日にニュウマン新宿5階ルミネゼロでサステナブルイベント「スマートライフ −新宿で出会う わたしたちの変化−」を開催する。「スノーピーク(SNOW PEAK)」や「無印良品」「エシカルコンビニ(ETHICAL CONVENI)」など11ブランドがサステナブルな商品を販売するほか、「ウカブストア ウカブアパレル(UKABUSTORE UKABUAPPAREL)」による不要な衣類を使ったシルクスクリーン体験や「アーバンリサーチ(URBAN RESEARCH)」による廃棄衣料をアップサイクルしたシートでつくるサコッシュ作りなど3種のワークショップを用意する。

 同イベントでは、コスメの下取りも行う。ファンデーションやコンシーラー、口紅などの不要になった化粧品を回収し、国際社会支援推進会「ワールドギフト」を通じて寄付活動やリユース販売等に役立てる。化粧品1点につきルミネ新宿・ニュウマン新宿で1会計税込3000円以上で使える500円分のショッピングチケット1枚をプレゼントする(1人3点まで)。

 イベント参加にはルミネの公式アプリでの申し込みが必要。当日の空き状況に応じて事前登録なしの当日参加も受け付ける。

 イベント開催に伴い、ルミネ新宿、ニュウマン新宿、ルミネエストの3館で複数のポップアップショップを展開するほか、3館に出店中の対象ショップで、ファッション、ファッション雑貨、ライフスタイルグッズ、コスメ、フードなどサスティナブルな商品を販売中だ(11月11日まで)。

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急遽ショー開催を決めた「ステラ」に、クチュールへの意欲感じる「ジバンシィ」 2022年春夏パリコレの現場から Vol.4

 こんにちは!ヨーロッパ通信員の藪野です。パリコレ終盤になってくると、さすがに疲れが溜まってきて、ホテルに帰ると“バタンキュー”という日が増えていきます。今回は、そんな7、8日目のハイライトをお届け。「ステラ マッカートニー(STELLA MCCARTNEY)」の会場はフランス共産党本部、「ジバンシィ(GIVENCHY)」は郊外にある巨大なスタジアムと、普段訪れないようなところに行けるのもリアルショーの醍醐味ですね。

10/3 17:00 ANN DEMEULEMEESTER

 「アン ドゥムルメステール(ANN DEMEULEMEESTER)」は、イタリアのセレクトショップであるアントニオーリ(ANTONIOLI)傘下に入ってから初のランウエイショーを開きました。デジタルで発表した先シーズンに続き、今季もまさに創業者のアンが手掛けていた時代のアイデンティティーをしっかりと受け継いでいる印象です。カラーパレットを黒と白に絞り提案したのは、ジェンダーレスなオーバーサイズのテーラードスーツや、ジレとアームカバーのようなスリーブのセット、ダボっとしたパンツや細身のマキシスカート、大きなハット、そしてインナーには白のタンクトップ。全体を通して、紐を垂らすディテールがポイントになっています。目新しいのはデニムを取り入れたことくらいなのですが、「アン ドゥムルメステール」に求められているのは、まさにこのスタイル。そこには新オーナーの明確なビジョンも見えますし、バイヤーからの評価も高そうです。

20:00 GIVENCHY

 マシュー・M・ウィリアムズ(Matthew M. Williams)のクリエイティブ・ディレクター就任後初となるリアルショーがようやく開催されました。ショー映像をデジタルで配信した先シーズンも舞台はスタジアムでしたが、今季も会場はパリ郊外にあるラ・デファンス・アリーナ。スタジアムの真ん中に、巨大なドーム状の白いライトで照らされた楕円形のランウエイと客席を設けました。これは、太陽をイメージしたものだそう。ショー開始と共に流れたのは、マシューと親交のあるラッパー、ヤング・サグ(Young Thug)が制作した未発表の新曲。ミュージシャンの衣装からキャリアをスタートし、音楽界とも強いつながりを持つマシューらしいロケーションや演出であると同時に、ディレクション力の高さを感じさせます。

 コレクションはというと、ウィメンズはペプラムやフリルがポイント。クラシックなスーツ地とネオプレンをボンディングしたコンパクトなテーラリングジャケットは、ペプラムや、燕尾服のような背面と中に入れたチュールで構築的なシルエットを作ったり、裾や胸元にアイレットレースのフリルあしらったり。ミニスカートやドレスもカールした裾が軽やかに弾みます。さらに注目すべきは、来年1月に発表予定だというクチュールへの意欲の片鱗が見える、アトリエの技巧を駆使したアイテムです。ブルマのようなショートパンツはオーガンジーとレースを重ねた後にプリーツを施し、ボレロジャケットはさまざまなチュールをふんだんに使って抽象的な柄を表現。プリーツのペプラムやパールをあしらったパステルカラーのオーガンジーやチュールのロングドレスは、まさにクチュールの序章とも言えそうなアイテムです。

 一方、メンズはウィメンズと共通のボンディング素材を使いながらも、ボクシーなテーラリングやパッチポケットのついたベストなどを提案。今季協業したニューヨークを拠点に活動するアーティスト、ジョシュ・スミス(Josh Smith)のカラフルでややホラーっぽくもある世界観は、ストリート感の強いメンズと相性が良いように感じました。

 また、マシューが今季かなりこだわっていたのが、シューズ。アッパーからソールまでを耐摩耗性素材で仕上げたニットシューズが登場したほか、男女両方に向けたソールとヒールが一体化したクロッグスタイルのブーツやシューズが目を引きました。

10/4 11:00 STELLA MCCARTNEY

 公式スケジュールが発表された段階ではラインアップに入っていなかったのですが、「ステラ マッカートニー」も10日前に急遽ショー開催を決めてパリコレに戻ってきました!ただ、今回の会場はいつものオペラ座ではなく、オスカー・ニーマイヤー(Oscar Niemeyer)が手掛けたフランス共産党本部。ドーム状になった異世界感のあるスペースで、小じんまりしたショーが開催されました。

 今シーズンの着想源は、きのこや菌類が秘める可能性に迫ったドキュメンタリー映画「素晴らしき、きのこの世界(Fantastic Fungi)」。すでに3月にきのこ由来の人工レザー「マイロ(MYLO)」を使った服を発表していましたが、ついに初めて商品化するアイテムとしてバッグ“フレイム マイロ”をランウエイで披露しました。ということで、全体を通して“きのここそ、ファッションの未来である”という概念に根差したオプティミスティックなムードが表現されています。デザインは、揺れるフリンジや、ボディコンシャスなカットアウト、ポップなアクセントカラーで軽やかに。プリントにも、手描きのきのこ柄を採用しています。

 ショー後のバックステージでステラを待っていると、お父様のポール・マッカートニー(Paul McCartney)も登場!2人が話しているところを見ていましたが、本当にナイスな親子でした。その後、ステラにコレクションについて聞くと、「今回のコンセプトは“トランジション(移行)”。だって、私たちの多くは今、まさに移り変わりのときを迎えているでしょう。大きく変化する世界の中で大切なのは、皆にとっての次のフェーズは何か?どうすれば前進できるか?というポジティブなマインド。だから、今季は軽やかなタッチといつもより柔らかなアプローチで、ブランドの未来がどんなものになるかを描いてみようと思った」と語ってくれました。難しくなりがちなサステナビリティを威圧的にではなく、楽しく伝えてくれるステラのコレクションや言葉には、いつも心が動かされます。

おまけ:モデルの移動に変化あり

 「今日のワンコ」は肝心のワンちゃんが見つからず、お休みです。今回はその代わりに、モデルの移動方法に関する小ネタをご紹介。以前のパリコレだと、会場前にバイクのドライバーが待機していて、ショーが終わると人気モデルはそれに乗って移動というのが定番でした。しかし、今回は次のショーまで時間の余裕があるからか、レンタルの電動キックボードや自転車で移動する姿をたびたび目撃。渋滞に巻き込まれることもないし、合理的ですね。

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