拍手喝采の「バレンシアガ」に、ミニ丈が新鮮な「ヨウジ ヤマモト」 2022年春夏パリコレの現場から Vol.3

 グーテン・ターク!ヨーロッパ通信員の藪野です。パリコレは10月5日で無事終了し、ベルリンに戻ってきました。週刊紙のコレクション特集第1弾は本日発売になりましたが、まだまだウェブでの現地取材リポートも続きます。今回は、5、6日目に行われた「ロエベ(LOEWE)」「ヨウジ ヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)」「エルメス(HERMES)」「バレンシアガ(BALENCIAGA)」をお届け!残念ながら、パリは天気が崩れ始め、大雨が降ったり止んだり。雨の中のコレクション取材は過酷さを増しますが、会場がどこも屋内だったのが救いでした。

10/1 11:30 LOEWE

 朝からいくつかのアポを済ませ、向かったのは「ロエベ」。コロナ禍にはショー形式から離れ、壁紙や新聞などユニークな方法によるコレクション発表で楽しませてくれたジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)でしたが、その際にもショーへの思いを語っていただけに期待が高まります。会場は、以前の定番だったユネスコ本部から変わり、フランス共和国親衛隊の屋内乗馬練習場。中に入って2階に上がると、そこには白っぽい木で作られた極めてシンプルな空間が広がり、会場内にアートを飾ることも多かったこれまでとの違いを感じました。そして、真ん中に下の階から続く階段があり、どうやらそこからモデルが登場してくるようです。

 ジョナサンは以前から新たなフォルムを探求しているように感じますが、「神経質でサイケデリック、そしてシュールレアリスム的なものを表現したかった」という今季は、自身がフィレンツェで見た、ルネサンス期のマニエリスムの画家ヤコポ・ダ・ポントルモ(Jacopo da Pontormo)の感情的な作品から着想。その世界観に通じる、「ねじれや転換、ゆがみを取り入れた」といい、色使いやドレープのシルエットにもその影響が見られます。 ショーは、コットンジャージーを使ったシンプルなロングドレスからスタート。ただし、骨組みのようなメタルワイヤーで作るウエストや肩の突起が、違和感をもたらします。その後も、ゴールドやシルバーのメタルプレートを組み込んだドレスをはじめ、ちょっと戦隊モノ的にも感じる翼状のケープをあしらったルック、シルク生地をチェーンで吊ったりツイストしたりしてドレープを描く神話上の女神のようなドレスなど、実験的なスタイルがズラリ。「『ロエベ』に入ってから約8年になるけれど、パンデミックを経た今こそ、私たちがどこへ進んでいけるのか、クラフトをどのように再解釈できるのかという新たな領域の開拓にトライするときだと感じた」と話していましたが、スリムなシルエットと、トレンチコートやデニムジャケットといった定番アイテムをベースに、大胆で彫刻的なひねりを加えるというアプローチに目を奪われるコレクションでした。ただ、このまま着ることを考えづらいアイテムが多いのも事実。どのようにコマーシャルピースに落とし込まれているのかが気になります。

 キャッチーなアクセサリーに関しては、エリーさん(ライターの井上エリさん)が写真たっぷりでリポートしてくれているので、こちらをご覧ください!個人的には、新作バッグの“ハンモック ナゲット”を狙っています。

19:00 YOHJI YAMAMOTO

 夕方から一度ホテルに戻って原稿を書いていたら、ショーの開始時間を30分間違えていたことに気づき、大雨の中、急いで「ヨウジ ヤマモト」の会場であるパリ市庁舎へ。ホテルから近くて良かった〜。今回もパリでリアル発表を行う唯一の日本ブランドになりましたが、パンデミックの最中に行われた1年前に比べると、席数も増え、以前のようなショーの雰囲気に戻りました。

 コレクションは、ほんの少しの白とシルバーのペイント、チェック生地の部分使いを除けば、ほぼ黒。「黒」はブランドを象徴するカラーですが、今季はその表現が軽やかです。カットやドレープ、タックを駆使して縦長のシルエットを軸にするのは変わらずですが、「ヨウジ」としては珍しいミニ丈も提案。トレンチコートをアレンジしたドレスも新鮮でした。ラストは、女性が憂いのある声で歌う「イムジン河」が流れる中、クリノリンがあらわになったドラマチックなドレスが登場。モデルがドレスに忍ばせた一輪の黒い花をサプライズで観客にわたすという演出に、グッときました。このシーンは、是非映像でご覧ください!

 ショー会場では日本から来ていた益若つばささんもキャッチ。「黒い服が1番好き」というのは、かなり意外でした〜。パリに来た感想などはこちらの記事でチェックしてくださいね。

10/2 14:30 HERMES

 お迎えの車に乗って向かった「エルメス」のショーの舞台は、パリ中心地から45分ほどの郊外にあるル・ブルジェ空港。かつてはパリ初の本格的な空港として栄え、今はプライベート機の発着などに使われているロケーションです。そこに、長い閉鎖的な生活の中で皆が憧れ、今再び動き出した世界の中で復活しつつある旅への想いを込めました。

 会場となった巨大な格納庫の中に用意されたのは、円形のピラミッド状になった客席。それを囲むようにアーティストのフローラ・モスコヴィチ(Flora Moscovici)による、イエローからブラウンへのグラデーションが美しいアートパネルが何枚も配置されています。ショーが始まると、そのパネルがゆっくりとスライドし、作品とリンクするような美しい色使いのウエアをまとったモデルが登場。中でも、輝く太陽の光をイメージさせる温かみのあるイエローが印象的です。

 コレクションのカギとなるのは、”軽やかさ”。ブランドのキー素材であるレザーは、キャンバス地と合わせたり、四角くカットしたピースをシルクガーゼのアイテムに規則的に縫いつけたり。ラムスキンのジャンプスーツやミニドレス、スムースカーフのビスチェドレスも、薄くなめらかで光沢があり、重苦しさとは無縁です。そこにユーティリティーのムードを加えるのは、ポーチのデザインからヒントを得たというドローストリングのウエストや、”マンジョワール”バッグから着想したアイレットのディテール。足元も、素足またはレザーのソックスと合わせたラバーソールの厚底サンダルで、開放感のあるスタイルを完成させます。

 実は自分を含め、会場にいる観客の半分は自分の席に座ったままだとフィナーレの演出が見えなかったのですが、のちほどデジタルの映像でチェックして、この場所にこだわった理由に納得しました。それは、最後に格納庫の扉が開き、広大な滑走路と空を背景にモデルがズラリと並ぶというもの。今季のキーワードである「希望」にあふれる光景です。そして、そこに飛行機が着陸して、ショーが幕を閉じるという演出。ショーの模様は、世界各地で開かれた上映会で流れたそう。デジタルでもエモーショナルな表現に価値を見出す「エルメス」らしいと感じました。

20:00 BALENCIAGA

 9月のMETガラのレッドカーペットでも話題をさらった「バレンシアガ」ですが、今季のコレクションのタイトルも「レッドカーペット」。あいにくの雨でしたが、会場となったシャトレ劇場前には、映画祭のレッドカーペットさながらのセッティングが用意されていて、周りには人だかりができています。たくさんのフォトグラファーが待ち構える中、「バレンシアガ」のアイテムに身を包んだカーディ・B(Cardi B)らセレブリティーも、エディターなどのゲストも、来場者はカメラマンの前で立ち止まり、まず写真撮影。その模様は、会場内の巨大なスクリーンで生中継されています。

 確かに、チケットには「スクリーニング(上映会)」と書かれていたのですが、なんだかおかしい。実はこれ、レッドカーペットを歩くゲストの中に最新コレクションを着たモデルも混じって登場している、すなわち、それ自体がショーになっているという、まさにデムナ・ヴァザリア(Demna Gvasalia)らしい一風変わった演出。スクリーン右下に小さくルック番号が表示されると、まだ開始前と思って油断していた観客も気付き始め、拍手が巻き起こります。さらには、レッドカーペットを通り過ぎたモデルたちも他のゲスト同様、観客席に座るので、これまた驚きです。METガラの時と同じく覆面姿のデムナもレッドカーペットを通って会場入りすると、モデルが映ったシーンだけを編集した映像が流れます。ただ、それだけで終わらないのが「バレンシアガ」です。そこからは“本当の上映会”がスタート。人気アニメ「ザ・シンプソンズ(THE SIMPSONS)」とコラボしたオリジナル作品をお披露目しました。これがまた、めちゃくちゃ面白い!上映後は、拍手喝采でした。

 また、今回の“ショー”のモデルの中にはエリオット・ペイジ(Elliot Page)やイザベル・ユペール(Isabell Huppert)といったMETガラで実際に「バレンシアガ」を着用していたセレブの姿も。あれは、今回のイベントに向けた壮大なプロジェクトの序章だったのか!と思わせる仕込み、あっぱれです。

 コレクションの内容はというと、ウエアはオーバーサイズやボックスシルエットのテーラリングやストリートウエア、ドレープやプリーツを施したドレス、そしてドラマチックなボウルガウンといった、お馴染みのスタイル。ただアクセサリーには新たな提案が多く見られました。バッグでは、底がカーブした”アワーグラス”のフォルムを再解釈して、より実用的に仕上げた“XX”や、3つのコンパートメントを備えるチェーンバッグ“トリプレット”が新登場。シューズでは、「クロックス(CROCS)」とのコラボの新作となるサイバーゴスなアイテムや、アイコンバッグのスタッズや紐のデザインを落とし込んだブーツ、タイヤのようなソールを備えるスニーカー、EVA素材を一体成形したメンズシューズなどを揃えています。

おまけ:今日のワンコ

 パリはミラノと違って、ショー会場に犬を連れてきている人が少ない模様。ワンちゃんいないな〜とエリーさんに話していたら、「ザディグ エ ヴォルテール(ZADIG & VOLTAIRE)」で見つけたというデザイナーさんの愛犬の写真を送ってくれました。

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 グーテン・ターク!ヨーロッパ通信員の藪野です。パリコレは10月5日で無事終了し、ベルリンに戻ってきました。週刊紙のコレクション特集第1弾は本日発売になりましたが、まだまだウェブでの現地取材リポートも続きます。今回は、5、6日目に行われた「ロエベ(LOEWE)」「ヨウジ ヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)」「エルメス(HERMES)」「バレンシアガ(BALENCIAGA)」をお届け!残念ながら、パリは天気が崩れ始め、大雨が降ったり止んだり。雨の中のコレクション取材は過酷さを増しますが、会場がどこも屋内だったのが救いでした。

10/1 11:30 LOEWE

 朝からいくつかのアポを済ませ、向かったのは「ロエベ」。コロナ禍にはショー形式から離れ、壁紙や新聞などユニークな方法によるコレクション発表で楽しませてくれたジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)でしたが、その際にもショーへの思いを語っていただけに期待が高まります。会場は、以前の定番だったユネスコ本部から変わり、フランス共和国親衛隊の屋内乗馬練習場。中に入って2階に上がると、そこには白っぽい木で作られた極めてシンプルな空間が広がり、会場内にアートを飾ることも多かったこれまでとの違いを感じました。そして、真ん中に下の階から続く階段があり、どうやらそこからモデルが登場してくるようです。

 ジョナサンは以前から新たなフォルムを探求しているように感じますが、「神経質でサイケデリック、そしてシュールレアリスム的なものを表現したかった」という今季は、自身がフィレンツェで見た、ルネサンス期のマニエリスムの画家ヤコポ・ダ・ポントルモ(Jacopo da Pontormo)の感情的な作品から着想。その世界観に通じる、「ねじれや転換、ゆがみを取り入れた」といい、色使いやドレープのシルエットにもその影響が見られます。 ショーは、コットンジャージーを使ったシンプルなロングドレスからスタート。ただし、骨組みのようなメタルワイヤーで作るウエストや肩の突起が、違和感をもたらします。その後も、ゴールドやシルバーのメタルプレートを組み込んだドレスをはじめ、ちょっと戦隊モノ的にも感じる翼状のケープをあしらったルック、シルク生地をチェーンで吊ったりツイストしたりしてドレープを描く神話上の女神のようなドレスなど、実験的なスタイルがズラリ。「『ロエベ』に入ってから約8年になるけれど、パンデミックを経た今こそ、私たちがどこへ進んでいけるのか、クラフトをどのように再解釈できるのかという新たな領域の開拓にトライするときだと感じた」と話していましたが、スリムなシルエットと、トレンチコートやデニムジャケットといった定番アイテムをベースに、大胆で彫刻的なひねりを加えるというアプローチに目を奪われるコレクションでした。ただ、このまま着ることを考えづらいアイテムが多いのも事実。どのようにコマーシャルピースに落とし込まれているのかが気になります。

 キャッチーなアクセサリーに関しては、エリーさん(ライターの井上エリさん)が写真たっぷりでリポートしてくれているので、こちらをご覧ください!個人的には、新作バッグの“ハンモック ナゲット”を狙っています。

19:00 YOHJI YAMAMOTO

 夕方から一度ホテルに戻って原稿を書いていたら、ショーの開始時間を30分間違えていたことに気づき、大雨の中、急いで「ヨウジ ヤマモト」の会場であるパリ市庁舎へ。ホテルから近くて良かった〜。今回もパリでリアル発表を行う唯一の日本ブランドになりましたが、パンデミックの最中に行われた1年前に比べると、席数も増え、以前のようなショーの雰囲気に戻りました。

 コレクションは、ほんの少しの白とシルバーのペイント、チェック生地の部分使いを除けば、ほぼ黒。「黒」はブランドを象徴するカラーですが、今季はその表現が軽やかです。カットやドレープ、タックを駆使して縦長のシルエットを軸にするのは変わらずですが、「ヨウジ」としては珍しいミニ丈も提案。トレンチコートをアレンジしたドレスも新鮮でした。ラストは、女性が憂いのある声で歌う「イムジン河」が流れる中、クリノリンがあらわになったドラマチックなドレスが登場。モデルがドレスに忍ばせた一輪の黒い花をサプライズで観客にわたすという演出に、グッときました。このシーンは、是非映像でご覧ください!

 ショー会場では日本から来ていた益若つばささんもキャッチ。「黒い服が1番好き」というのは、かなり意外でした〜。パリに来た感想などはこちらの記事でチェックしてくださいね。

10/2 14:30 HERMES

 お迎えの車に乗って向かった「エルメス」のショーの舞台は、パリ中心地から45分ほどの郊外にあるル・ブルジェ空港。かつてはパリ初の本格的な空港として栄え、今はプライベート機の発着などに使われているロケーションです。そこに、長い閉鎖的な生活の中で皆が憧れ、今再び動き出した世界の中で復活しつつある旅への想いを込めました。

 会場となった巨大な格納庫の中に用意されたのは、円形のピラミッド状になった客席。それを囲むようにアーティストのフローラ・モスコヴィチ(Flora Moscovici)による、イエローからブラウンへのグラデーションが美しいアートパネルが何枚も配置されています。ショーが始まると、そのパネルがゆっくりとスライドし、作品とリンクするような美しい色使いのウエアをまとったモデルが登場。中でも、輝く太陽の光をイメージさせる温かみのあるイエローが印象的です。

 コレクションのカギとなるのは、”軽やかさ”。ブランドのキー素材であるレザーは、キャンバス地と合わせたり、四角くカットしたピースをシルクガーゼのアイテムに規則的に縫いつけたり。ラムスキンのジャンプスーツやミニドレス、スムースカーフのビスチェドレスも、薄くなめらかで光沢があり、重苦しさとは無縁です。そこにユーティリティーのムードを加えるのは、ポーチのデザインからヒントを得たというドローストリングのウエストや、”マンジョワール”バッグから着想したアイレットのディテール。足元も、素足またはレザーのソックスと合わせたラバーソールの厚底サンダルで、開放感のあるスタイルを完成させます。

 実は自分を含め、会場にいる観客の半分は自分の席に座ったままだとフィナーレの演出が見えなかったのですが、のちほどデジタルの映像でチェックして、この場所にこだわった理由に納得しました。それは、最後に格納庫の扉が開き、広大な滑走路と空を背景にモデルがズラリと並ぶというもの。今季のキーワードである「希望」にあふれる光景です。そして、そこに飛行機が着陸して、ショーが幕を閉じるという演出。ショーの模様は、世界各地で開かれた上映会で流れたそう。デジタルでもエモーショナルな表現に価値を見出す「エルメス」らしいと感じました。

20:00 BALENCIAGA

 9月のMETガラのレッドカーペットでも話題をさらった「バレンシアガ」ですが、今季のコレクションのタイトルも「レッドカーペット」。あいにくの雨でしたが、会場となったシャトレ劇場前には、映画祭のレッドカーペットさながらのセッティングが用意されていて、周りには人だかりができています。たくさんのフォトグラファーが待ち構える中、「バレンシアガ」のアイテムに身を包んだカーディ・B(Cardi B)らセレブリティーも、エディターなどのゲストも、来場者はカメラマンの前で立ち止まり、まず写真撮影。その模様は、会場内の巨大なスクリーンで生中継されています。

 確かに、チケットには「スクリーニング(上映会)」と書かれていたのですが、なんだかおかしい。実はこれ、レッドカーペットを歩くゲストの中に最新コレクションを着たモデルも混じって登場している、すなわち、それ自体がショーになっているという、まさにデムナ・ヴァザリア(Demna Gvasalia)らしい一風変わった演出。スクリーン右下に小さくルック番号が表示されると、まだ開始前と思って油断していた観客も気付き始め、拍手が巻き起こります。さらには、レッドカーペットを通り過ぎたモデルたちも他のゲスト同様、観客席に座るので、これまた驚きです。METガラの時と同じく覆面姿のデムナもレッドカーペットを通って会場入りすると、モデルが映ったシーンだけを編集した映像が流れます。ただ、それだけで終わらないのが「バレンシアガ」です。そこからは“本当の上映会”がスタート。人気アニメ「ザ・シンプソンズ(THE SIMPSONS)」とコラボしたオリジナル作品をお披露目しました。これがまた、めちゃくちゃ面白い!上映後は、拍手喝采でした。

 また、今回の“ショー”のモデルの中にはエリオット・ペイジ(Elliot Page)やイザベル・ユペール(Isabell Huppert)といったMETガラで実際に「バレンシアガ」を着用していたセレブの姿も。あれは、今回のイベントに向けた壮大なプロジェクトの序章だったのか!と思わせる仕込み、あっぱれです。

 コレクションの内容はというと、ウエアはオーバーサイズやボックスシルエットのテーラリングやストリートウエア、ドレープやプリーツを施したドレス、そしてドラマチックなボウルガウンといった、お馴染みのスタイル。ただアクセサリーには新たな提案が多く見られました。バッグでは、底がカーブした”アワーグラス”のフォルムを再解釈して、より実用的に仕上げた“XX”や、3つのコンパートメントを備えるチェーンバッグ“トリプレット”が新登場。シューズでは、「クロックス(CROCS)」とのコラボの新作となるサイバーゴスなアイテムや、アイコンバッグのスタッズや紐のデザインを落とし込んだブーツ、タイヤのようなソールを備えるスニーカー、EVA素材を一体成形したメンズシューズなどを揃えています。

おまけ:今日のワンコ

 パリはミラノと違って、ショー会場に犬を連れてきている人が少ない模様。ワンちゃんいないな〜とエリーさんに話していたら、「ザディグ エ ヴォルテール(ZADIG & VOLTAIRE)」で見つけたというデザイナーさんの愛犬の写真を送ってくれました。

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ビジネスウエア3.0を定義せよ! 青山商事×「ニューズピックス」のジャケット製作秘話

 青山商事(広島、青山理社長)が、ビジネスニュースメディアの「ニューズピックス(NEWSPICKS)」と協業し、リモートワーカー向けのジャケットを製作・販売することは既報の通りだ。ここではキーマン2人に製作秘話や、服以外のサービス展開について聞く。

WWD:まずは、今回のプロジェクトのハブとなった「ニューズピックス クリエーションズ」について簡単に説明いただきたい。

纓田和隆「ニューズピックス クリエーションズ」事業責任者(以下、纓田):「ニューズピックス」のユーザーと企業(青山商事)が共同で商品開発および支援を行うサービスの名称で、コンセプトワーク、マーケティング、プロモーションの各フェーズにおいて、知的でビジネス感度の高い若手ビジネスパーソンが集う「ニューズピックス」のポテンシャルを生かし、“伴走する”ことが役目だ。

WWD:「ニューズピックス」のユーザーについても聞きたい。

纓田:会員数は約600 万人で、20〜30代がボリュームゾーン。男女比は8:2だ。

平松葉月・青山商事リブランディング推進室副室長(以下、平松):この20〜30代こそ、“青山商事が取るべきで、しかし決定的に取れていない”ゾーン!……。

WWD:青山商事は2020年に発表した中期経営計画内で、“「洋服の青山」から「ビジネスの青山」へ”をスローガンに掲げた。

平松:それに合わせて同年7月、「ニューズピックス」内に「シン・シゴト服ラボ」コミュニティーを作り、“ビジネスウエア3.0を定義する”をミッションとした。“ビジネスウエア1.0”が企業や社会が定めた白シャツ&スーツスタイル、“2.0”が政府の働きかけによるクールビズやウォームビズなど。そして、“3.0”が生活者が発信する新たなビジネス着だ。働き方が激変する時代において、“ビジネスウエアとは誰のためのもので、われわれは何を提供すべきなのか?”を再考した。

WWD:「シン・シゴト服ラボ」を構成するメンバーとは?

纓田:約140人が参加し、男女比はおよそ半々だ。

WWD:彼らはあくまでボランティア(無償)でプロジェクトに協力している?

纓田:大変ありがたいことに。プロジェクト始動当初は毎週、現在は隔週でオンライン会議を重ねている。

平松:「リモートワーク下のオンライン会議で何を着る?」といったところからスタートし、「着席が基本になるから、上着の着丈は短めでよいのでは?」「パソコンを操作する際にカチカチと鳴って作業の邪魔になる袖ボタンは無くしては?」など、コミュニティーメンバーの声を反映しながら、リモートワーカーの需要に沿うジャケットに仕上げていった。

WWD:ショールカラーのデザインは意外だった。

平松:男女兼用であることが一因かもしれない。「そもそも襟は要らない」という意見もあったが、それだとどうしてもカーディガンに見えてしまう。そこで王道のノッチドを含め、何パターンかの襟型を見てもらい多数決した。

WWD:2色展開の内の1色が、鮮やかなブルーというのも驚いた。

平松:コロナ禍での進行となったため、ほぼ全てのメンバーがサンプル完成までモニター越しに生地を見ていた。素材調達責任者からは「本当にこれでいいのか?」と何度も念を押されたが、コミュニティーの総意は「ぜひ、この色で」だった。完成したサンプルを見たときは、私も「えっ、こんなに明るい色!?」と驚いたが(笑)、すでにウェブ映えを裏付けた格好でもあり、製品化を進めた。

WWD:クラウドファンディングサービス「マクアケ(MAKUAKE)」で10月5日から予約を受け付けているが、商品到着はいつ?

平松:22年2月だ。さらに4月には一般発売も予定する。

「シン・シゴト服ラボ」はコワーキングスペースも開発

WWD:「洋服の青山」の実店舗を活用したコワーキングスペースの提供も始めている。

平松:外出先からオンライン会議に参加しなくてはならないビジネスパーソンのために、20年10月に「洋服の青山 水道橋東口店」を改装して、約半分のスペースをシェアオフィス事業の「ビー・スマート(BE SMART)」として開業した。

纓田:そして21年7月、「シン・シゴト服ラボ」が主導する形で、この内の2つのブースを改装した。1つは顔色を明るく見せるリングライトや高画質のカメラ、ヘアアイロンなどを備える“ウェブ映え1アップルーム”で、もう1つは作業効率を高める横長のモニターや腰痛をケアするチェアなどを備えた“究極の集中部屋”だ。

WWD:平松副室長は「AIチャットボット スナックママよしこ」も手掛けた、青山商事の改革派筆頭だ。次なるアクションも気になる。

平松:次になすべきは店舗改革だ。どんな装置があれば、「洋服の青山」への来客を増やせるのか?例えば、緊急事態宣言が解除されて出張も復活するはずで、その際の手土産を出張先の「洋服の青山」で受け取れたら?ここで生きるのが、全国に700店舗以上を持つ「洋服の青山」のスケールメリットだ。また、急なミーティング用にスマホに入ったデータを出力して資料化できる場としたり、機密情報を破棄する際のシュレッターを配置することも考えられる。ここでは「洋服の青山」の名前が、安心感となるだろう。改革といっても、白を黒にしたいわけではない。かわゆいところに手の届くサービスを心掛け、チームと共に前進したい。

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「ランバン」親会社が社名変更 伊藤忠との戦略的提携も発表

 「ランバン(LANVIN)」の親会社である中国のフォースン ファッション グループ(FOSUN FASHION GROUP)は、社名をランバン グループ(LANVIN GROUP)に変更した。

 同社はほかにも、オーストリア発のレッグウエアブランド「ウォルフォード(WOLFORD)」、イタリアのメンズウエア「カルーゾ(CARUSO)」、アメリカのウィメンズウエア「セント ジョン(ST. JOHN)」などを擁しており、2021年6月にはイタリアのラグジュアリーシューズブランド「セルジオ ロッシ(SERGIO ROSSI)」を運営するセルジオ ロッシを買収している。

 また、ランバン グループは伊藤忠商事と中国のシューズメーカー、ステラ インターナショナル(STELLA INTERNATIONAL)などと戦略的な提携関係を締結し、1億5000万ドル(約168億円)の資金を調達。取引の詳細は明らかにされていないが、中国の投資会社フォースン インターナショナル(FOSUN INTERNATIONAL)が主要株主であることに変わりはないという。資金調達後の企業価値は10億ドル(約1120億円)以上。

 ジョアン・チェン(Joann Cheng)=ランバン グループ会長は、「当社が擁するブランドの生産は主にヨーロッパで行われているが、今後は最適な生産パートナーをグローバルに探していきたい。また、当社の投資部門は、強いDNAや豊かなヘリテージを持つブランドなどの良い投資先を常に探している」と語った。調達した資金は、アジアやアメリカ市場での事業拡大や、ラグジュアリーブランドの買収などに充てられるという。同氏はまた、将来的には「ランバン」がビューティ市場に参入する可能性があることも示唆した。

 今回、ランバン グループが伊藤忠と提携した目的の一つとして、傘下のブランドを日本市場でさらに成長させたいことが挙げられる。伊藤忠は日本における「ランバン」のライセンス事業を04年から手掛けているほか、日本市場向けのカジュアルブランド「ランバン オン ブルー(LANVIN EN BLEU)」を立ち上げている。一方で、東京・銀座の「ランバン」旗艦店は19年に閉店しており、現在日本に同ブランドの店舗はない状態だ。

 なお、「セルジオ ロッシ」は日本に旗艦店を2店構えているほか、アウトレットやインショップなどを展開。「カルーゾ」と「ウォルフォード」は卸のみとなっている。

 香港を拠点とするステラ インターナショナルは、スポーティーなフットウエアを得意とするメーカーで、取引先には「オフ-ホワイト ヴァージル アブロー(OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH)」「プラダ(PRADA)」「バレンシアガ(BALENCIAGA)」などがある。今後は、ランバン グループが擁するブランドのスニーカーなどを手掛けると見られている。

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神崎恵の“365日 日めくりカレンダー”が登場 デジタル版には私物プレゼントに応募できる特典も

 講談社は人気美容家、神崎恵さんの日めくりカレンダー“神崎恵 365日 日めくりカレンダー”(税込3850円)を発売する。受注生産で、予約期間は10月20日頃まで。発売は12月14日頃を予定している。

 これは365日毎日1枚の写真に、1つのポジティブなメッセージを添えたカレンダー。「毎朝ページをめくるたびに『よし、今日も頑張ろう!』と感じてもらえるように」という彼女の思いが込められており、自分をチアアップできるアイテムになっている。

 オールカラーで365日の日めくり式(2022年1月始まり)。登場する洋服や食器、インテリアなどのアイテムはオール私物。写真家・花盛友里さんの撮り下ろしカットのほか、本人によるプライベートショットもある。ファッションや美容だけでなく、食事やインテリア、家族のショットなどオフの姿も満載だ。

 また、22年1月1日からスタートするデジタル版(月額税込495円)も用意。“365日 日めくりカレンダー”に掲載された写真とメッセージにプラスし、神崎さんからの“ちょっと元気、ちょっと前向きになれる文章(お便り)”が指定のメールアドレスに毎朝届く。

 写真で紹介している製品情報やメイクレシピ、コーディネイトのポイントなど、ここでしか見られない情報をプラス。月に1回、私物プレゼントなどに応募できるほか、プライベート感たっぷりの動画も届く。

 デジタル版にはお得な年払い(一括払い)も用意。販売期間は22年1月31日までだが、変更の可能性もある。詳細は“神崎恵カレンダー”公式サイトに記載している。

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神崎恵の“365日 日めくりカレンダー”が登場 デジタル版には私物プレゼントに応募できる特典も

 講談社は人気美容家、神崎恵さんの日めくりカレンダー“神崎恵 365日 日めくりカレンダー”(税込3850円)を発売する。受注生産で、予約期間は10月20日頃まで。発売は12月14日頃を予定している。

 これは365日毎日1枚の写真に、1つのポジティブなメッセージを添えたカレンダー。「毎朝ページをめくるたびに『よし、今日も頑張ろう!』と感じてもらえるように」という彼女の思いが込められており、自分をチアアップできるアイテムになっている。

 オールカラーで365日の日めくり式(2022年1月始まり)。登場する洋服や食器、インテリアなどのアイテムはオール私物。写真家・花盛友里さんの撮り下ろしカットのほか、本人によるプライベートショットもある。ファッションや美容だけでなく、食事やインテリア、家族のショットなどオフの姿も満載だ。

 また、22年1月1日からスタートするデジタル版(月額税込495円)も用意。“365日 日めくりカレンダー”に掲載された写真とメッセージにプラスし、神崎さんからの“ちょっと元気、ちょっと前向きになれる文章(お便り)”が指定のメールアドレスに毎朝届く。

 写真で紹介している製品情報やメイクレシピ、コーディネイトのポイントなど、ここでしか見られない情報をプラス。月に1回、私物プレゼントなどに応募できるほか、プライベート感たっぷりの動画も届く。

 デジタル版にはお得な年払い(一括払い)も用意。販売期間は22年1月31日までだが、変更の可能性もある。詳細は“神崎恵カレンダー”公式サイトに記載している。

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大迫傑が語る東京オリンピックとランニング人生、思い出の一足

 「100点満点の頑張りができた」――日本の男子マラソンをけん引してきた大迫傑が、8月の東京オリンピックで現役を引退した。一時は先頭集団に話されるも、終盤に2人を抜き、6位に入賞。レース後、涙ながらに胸中を語る姿に心を打たれた人も多いだろう。

 そんな大迫が、スポーツ分野で事業を行う新法人I(アイ)を立ち上げた。アメリカやケニアでの単身練習、ユーチューブでの動画発信、大学のエリート選手を集めるトレーニングチーム“シュガーエリート(SUGER ELITE)”の発足など、枠にとらわれない活動で注目を集めてきた彼は、新会社で何を行うのか。複数メディアの合同取材に応じ、夏のレースや競技生活などを振り返った。
 

――東京オリンピックを一言で振り返ると?

大迫傑(以下、大迫):自分の集大成。インタビューで「100%出し切れた」と言った通り、本当に出し切ったレースで、完全燃焼できました。自分を肯定して競技人生を締めくくれたのは、大きな意味があります。

――引退を決めた理由は?

大迫:多くの選手にとって東京オリンピックは特別な大会でした。言い訳を作れない環境に身を置き、オールダイブするのが一番きれいだと思い、このレースでの引退を決めました。去年から一昨年くらいには考えていましたね。競技人生は、追求すればきりがありません。どこかで物語の終わりを作ることが大切だと思います。

――人生の分岐点は?

大迫:アメリカに行ったことですかね。場所はどこでもよかったけど、自分の世界から一歩踏み出せたことが財産になりました。見えてなかったものが見え始めたし、いろんな人と出会い、刺激を受けて、アウトプットできました。「こんなことが日本でできたら楽しいんじゃないか」と、新しく挑戦したいことも見つかりました。(約半年の合宿を行った)ケニアでは、より削ぎ落とされた環境でトレーニングができ、思考がクリアになり、メンタルがシンプルになりました。これは今にも生きています。

――英語は話せた?

大迫:全くしゃべれませんでした。銀行口座を作るのに5〜6回も通ったし、部屋をかりるのも大変だった。でも、だからこそ、ランニング以外でタフになれたんだと思います。練習や大会は自分の好きなことなのでやり切れるけど、その他の“やらなきゃいけないこと”でも学びが多かったです。

――海外で戦う難しさと、それを乗り越えるために必要なものは?

大迫:フラットな気持ちでいること。考え過ぎたり、計画を練り過ぎたりすると、それに沿った行動しかできません。それよりも、自分がいる場所で、今、何ができるかを考える。出たとこ勝負でもベストを出せる実力と自信を備える。こういったことが必要だと思います。

――2016年のリオ五輪後にマラソンに転向したのはなぜ?

大迫:いずれはマラソンに挑戦したいと思っていて、リオの後に「香川丸亀国際ハーフマラソン」に参加しました。そしたら意外とよく走れて、その勢いのまま「ボストンマラソン」にエントリーしました。初のマラソンだし、そもそも42.195km走れるのか不安もあったんですけど、3位に入って。「もしかしたら、僕の種目はこれかもしれない」と感じました。

――大迫選手の足元は、常に厚底シューズが支えていた。思い入れのあるシューズは?

大迫:「ナイキ(NIKE)」の“ズーム ヴェイパーフライ 4%(ZOOM VAPORFLY 4%)”。ボストンではいたシューズだし、厚底シューズが注目されるきっかけのモデル。その後もレースでは厚底ばかりだったので、ストーリーを感じますね。他には、“フライニット”のモデルが出た時は、「アッパーにニットを使うんだ」とびっくりしました。シカゴマラソンは“ズーム ヴェイパーフライ 4% フライニット(ZOOM VAPORFLY 4% FLYKNIT)”で日本記録を出せたし、結構好きでした。

――東京オリンピックで着用したシューズはどこに保管している?記録を出したシューズはしっかりと残しておくタイプ?

大迫:どこにあるかな、絶対に置いてあるんですけど……。探してみます。そういうタイプです(笑)。

――アスリートの教育やマネジメントを行う株式会社Iを立ち上げた。会社名の由来は?

大迫:SNS全盛の今は、主語が“自分”になりづらい時代です。情報であふれていて、何かを決めるときも誰かの考えに影響されています。でも、主語を“I”にすることで、人生はもっと豊かになる。そんな思いを込めています。あとは、競技や社会への“愛”、第一歩という意味も込めています。

――会社立ち上げの目的は?

大迫:僕にしかない立場や視点から、スポーツ界の価値を高めるためです。いろんなことに挑戦してきた、気づいたことがたくさんあるので、それを生かした事業を行います。まずは、ランニングプログラム“シュガーエリート”でパフォーマンスのトップ集団を作ること。アメリカやケニアの練習で「一人では到達できるレベルに限界があること」を痛感したし、大学や企業がコーチング活動の裾野を広げるのも難しい。チームの枠にとらわれず、速くなりたい人が集まり、外にいる僕らがサポートしながら切磋琢磨するコミュニティを目指します。

――アスリート教育やマネジメント以外は?

大迫:スポーツで得られるスキルや価値を幅広い人に還元し、スポーツを通じた社会貢献を目指します。スポーツで得られる経験は、スキルを磨くことだけじゃありません。例えば目標を細分化し、ステップアップするプラン設計。これはスポーツだけでなく、あらゆる“夢”に通ずる考え方です。僕自身、子どもの頃にこれを知っていたら違う生き方をしていたかもしれません。こういった一般生活にも通ずるスポーツの価値を、もっと発信していきたいです。あと、全国を回るなかで、いろいろな地域課題を知りました。スポーツやランニング文化を通して解決できることも多いと考えているので、それを実現していきたいです。

――最後に、読者にメッセージをお願いします

大迫:これからもどんどん発信していくし、陸上やスポーツを軸に活動していきます。興味のある人は、僕と一緒にスポーツと社会を盛り上げましょう。

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ユニクロ、EC購入商品が最短2時間で店舗受け取り可能に

 ユニクロは、ECで注文してから最短2時間で店舗で商品を受け取ることができる新サービス「オーダー&ピック(ORDER & PICK)」を全国の約750の店舗で開始した。国内店舗数は2月末時点で811のため、9割以上の店舗で同サービスを受けられる。10月8日に開始した「ユニクロオンラインストア 21周年祭」に合わせて、同日にサービス開始した。

 21周年祭は11月4日まで。同サービスの認知拡大に向けて、21日までにEC購入商品の「オーダー&ピック」または「店舗受け取り」を利用した客には、実店舗とECで5000円以上購入した際に使用できる500円分のクーポンを配布している。

 21周年祭に合わせて、ほかにも「置き配」(玄関ドア前や集合住宅の宅配ボックスなど指定の場所に商品を配達するサービス)を指定した客にも500円分のクーポンを配布(10月21日まで)している。そのほかにも、ノベルティやライブ配信(10月22日、29日)など、さまざまな企画を用意している。

 ユニクロは、EC化率30%を中長期の目標として掲げている。2020年9月〜21年2月の国内ユニクロ売り上げで見ると、EC化率は約15.0%だった。「オーダー&ピック」導入で客の利便性を高めると共に、ユニクロ側にとっても自宅までの配送にかかる物流経費を抑えられるというメリットがある。

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ラバーブーツの歴史から探る 「エーグル」の環境配慮への取り組み

 フランスメイドのラバーブーツで知られる1853年創業の「エーグル(AIGLE)」。創業当時から、アイコンである天然ゴム製のラバーブーツをハンドメイドで作り続け、独自のクラフツマンシップを育んできた。アパレルやアクセサリーは自然に寄り添い、どんな天候でも活躍する高い機能性と耐久性を備えながら、フレンチブランドらしい洗練されたスタイルも持つ。積極的に再生素材などを用いて、“サステナビリティ”という言葉がなじみのなかった頃から、環境に配慮したモノ作りを行っている「エーグル」の哲学とは?

 仏ロワール地方モンタルジで創業したライフスタイルブランド「エーグル」は、ファーマーや田舎暮らしの人々のために、上質な天然ゴムのブーツを作り始めたところから、その歴史を歩み始めた。アイコンであるスタイリッシュなラバーブーツは、その素材の実に60%(そのほかの素材は企業秘密)が天然ゴムで構成されているので独特の質感を持ち、とても柔らかくしなやか。裁断後のゴム片からライニング素材の裁断クズまでリサイクルするなど、ラバーブーツ1足の約35%にリサイクル素材を用いるほか、生産背景においてもポジティブなインパクトをもたらしている。

使命を果たす会社

 「エーグル」は2020年12月、その前年にフランスで制定されたPACTE法に基づき導入された「Entreprise à Mission(Purpose driven company / 使命を果たす会社)」となった。これは、企業が利益以外の社会や環境目標を定款に定める新たな企業形態。「足跡以外の痕跡を残さずに、大いに経験し人生を謳歌するために」をメッセージとし、“使命を果たす会社”として、①環境に配慮した製品の開発、②国連グローバル・コンパクトの原則に準拠するサプライヤーの選択、③職場における環境に配慮した行動の奨励、④循環型経済と環境 保全への意識向上、⑤環境保全のための取り組みサポートの5つの目標を設定した。

 環境配慮の取り組みにも積極的だ。21年秋冬は全コレクションの31%がポジティブインパクトコンセプトに基づく生産背景を持っている。22年には、アイテムの50%以上を環境への配慮を生産背景に持つ商品に変更する。さらに、フランスでは製品修理や中古品を販売するウェブサイト「セカンドスフレ(SECOND SOUFFLE)」を運営しており、日本でも衣服の回収などを行っている。また、リサイクル素材の使用増加と30年までに再生可能エネルギーの使用率100%を目指すことで、ブランドとして温室効果ガス排出量を、少なくとも現在の46%削減する。さらにブランドのルーツであり森里川海の自然環境においても重要なファクターである“農”を保全、支援する活動も拡充する予定だ。

森林保全団体「モア・
トゥリーズ」の活動を支援

 「エーグル」は、自然に寄り添い暮らしを豊かにするためのプロジェクト「LIVE WITH NATURE」を行っている。その一環で、音楽家の坂本龍一が代表を務める森林保全団体「モ ア・トゥリーズ(MORE TREES)」の活動支援を目的としたチャリティーコレクションを7月に発売した。昨年に続く2度目の今回は、仏アーティスト、イザベル・ボワノ(Isabelle Boinot)によるグラフィックを Tシャツやバッグに採用。これらの売り上げの8%を「モア・トゥリーズ」に寄付する。

 特設サイトでは、自然に寄り添うライフスタイルを実践している人たちの生活に密着 し、その魅力を3回に分けて紹介。原宿店では、ボワノ、隈研吾デザインの“モア・トゥリーズ 積み木”、「リン(RIN)」の“ロスフラワー”によるインスタレーションを開催した。

 なお、「エーグル」は「モア・トゥリーズ」の理念に賛同し、スタッフへのラバーブーツの提供や積み木のノベルティ採用などによる活動サポート、協働でワークショップも開催した。

棚田米から生まれた
アイス「ビートアイス」とコラボ

 「LIVE WITH NATURE」の一環として、神奈川県葉山の棚田米を使用したビーガンアイスクリームを製造販売する「ビートアイス(BEAT ICE)」の新商品のクラウドファンディングリターンとしてTシャツを制作し、寄付することで棚田を支援。また、棚田と「ビートアイス」のストーリーを「エーグル」の冬コレクションをまとったビジュアルと共に紹介するコンテンツとミニブックを制作し、11月に発表する予定。

EDIT & TEXT : YUKI KOIKE

問い合わせ先
エーグルカスタマーサービス
0120-810-378

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UAからヨガウエアの新レーベル「トゥー ユナイテッドアローズ」がデビュー

 ユナイテッドアローズ(UNITED ARROWS)は、ヨガウエアを軸とした新レーベル「トゥー ユナイテッドアローズ(TO UNITED ARROWS)」を2021-22年秋冬シーズンにスタートする。「ユナイテッドアローズ」一部店舗とサーフショップ「カリフォルニアジェネラルストア(CALIFORNIA GENERAL STORE)」で11月1日から販売するほか、ユナイテッドアローズ オンラインストアでは先行予約を受け付け中だ。

 レーベル名の「トゥー」は“&”を日本語にした“と”に由来し、ヨガの“つなぐ、結ぶ”という考えから、さまざまなモノやコト、人と人をつなぐレーベルでありたいという思いと、“TO(~へ向かって)”の、目標を見失わずに必ず到達するという2つの思いを込めたという。サステナブルな素材の使用や、包材・副資材の極小化などにも取り組むほか、一部売上の1%を環境保全団体に寄付する。

 同レーベルではオンザマットをテーマとしたアクティブウエアと、オフザマットがテーマのカジュアルウエアを中心に、一部セレクト商品と雑貨をそろえる。アクティブウエアでは、機能性を備えたシンプルなデザインや、シルエットにこだわったパターン、スポーツブランドにはないなじみやすいカラーを使った、レギンス、ブラトップ、タンクトップなどを用意。カジュアルウエアでは、ユナイテッドアローズで取り扱いのある「ザ・リラクス(THE RERACS)」「チノ(CINOH)」「サナ(SANA)」と協業し、ショートボアアウターやニットのセットアップ、ワンピース・オールインワンなどを製作した。

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「ザ・ノース・フェイス」のマタニティー&キッズ、ヒット商品を徹底解剖!

 「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」は、ブランド初の抱っこ紐を発売した。2019年秋冬に登場したマタニティーラインは「妊婦の身体的負担をアウトドアの機能性で軽減したい」という想いから始動した、日本オリジナル企画だ。産後まで長く使えるパターンや機能性にこだわったアイテムは、妊娠中の限られた期間にしか使えない商品が多いマタニティー市場で一線を画し、売り上げは伸長し続けている。シーズンごとにアップデートされるコレクションは、アウトドア由来のファッション性、子育て中のちょっとした不便を解消してくれる気の利いた機能性が男女を問わず支持されている。サステナビリティの一環でもある“捨てない”モノ作りの理念は、キッズ商品にも踏襲。社内チームの熱い思いとこだわりを具現化して、進化を続ける好調カテゴリーの開発の舞台裏を探る。

重量約370g!初の「抱っこ紐」

 着想源の1つとなったのは、トレラン用のベスト型パック。その知見が最も発揮されているのが、肩回りの形状だ。ハーネス部分は、トレランパックのように面積を広げることで、体へのフィット感をアップ。パーツの配置により、伸縮する箇所、しない箇所を検討し、柔らかな生地を使用することで、加重分散と肌ざわりの良さを両立させた。ブランドの理念である「DO MORE WITH LESS(最小の力で、最大の力を)」に沿って設計された「抱っこ紐」は、約370gの軽量&コンパクト化を実現。SG基準も取得し、国内ベビー用品における厳しい安全基準もクリアする。

男女兼用のレインコートは
ベビーカバーの着脱で3ウェイに

 21年春夏に登場した男女兼用レインコートは、ベビーカバーの着脱で、抱っことおんぶ、大人だけで着られる3ウェイに変化する。“ジェンダーレス”商品の構想はマタニティーライン立ち上げ当初からあったというが、産前産後や男女の体形差、安全性や通気性を確保しつつ防水性を高める仕様設計は難しく、発売までの開発にかなりの時間を費やした商品だという。さらなるこだわりポイントは、ベビーカバーにウィンドーを付けて、子どもの視界や採光を確保したことだ。傘いらずの商品は、悪天候でテントを建てるときなどに活躍する。

キッズのスノーウエアには
独自のサイズ調整システム

 シーズン性のある商品は、翌年になってもサイズアウトせずに着られるように、独自のサイズ調整システム“EXP GROW”を搭載。ドローコードを引っ張り、丈を調整できるだけでなく、ドットボタンを均等に配置して留めることで、左右の丈も簡単にそろえられる仕様のアイテムもある。また、キッズ商品から率先して、ペットボトル由来のポリエステルやリサイクルナイロンなどを用いた、環境配慮型の商品を増やしている。キッズ商品は、無償修理サービスも実施。商品を“捨てない”“循環させる”ことからも、次世代を担う子どもたちに向けて、持続可能な社会や自然との向き合い方を啓蒙している。

PRODUCT STORY

ヒット商品の裏に
子育て世代メンバーの”リアル”な声

 マタニティーラインのヒットを支えるのが、実際に子育てを行うメンバーの”リアル”な商品企画力だ。抱っこ紐のリクエストは以前からあったというが、門司陽佑エキップメントグループ マネージャーは「いわば命に関わるギア。ずっとキッズ企画チームに断り続けていた(笑)」と当時を振り返る。

 安全第一の商品のため、SG基準が取得できる背景があり、国内生産のクラフトマンシップがある企業と協業。「ただ背負えれば良いのではなく、心地よさを考慮するのは初めての経験だった」と、両社の知見を組み合わせることが、必ずしも相乗効果にはならず、何度も試作を繰り返した。

 約1年間、さまざまな素材と向き合い、耐久性、撥水性、アパレルとの合わせやすさの観点から、ベストな生地を選択。「キャンプは、男性も活躍できる場所。子どもと触れ合える一番大事な時期を抱っこ紐を通して、味わってほしい」と想いを語る。

 一方で、マタニティーラインも手掛ける矢野真知子キッズグループ MDは、「企画チームは、約半数がパパママ。私自身も双子の出産を経験したが、子育ての大変さは想像以上だった」。企画開発は、そんな実体験やニーズを基にしつつ、出産経験のないメンバーの客観的意見も交えて進めている。

 21年秋冬は全8型を発売。マタニティーブランドではないため、機能性が高い商品だけを厳選して発売する。売れ筋は、金額ベースでは8万9100円のリサイクルダウンを採用したダウンコート、数量ベースでは1万6500 円のペットボトル由来のリサイクルフリースワンピース。男女兼用のレインコートへの反響も大きかたことから「今後はジェンダーレスな商品にも力を入れたい」と、さらなる構想を語った。

TEXT : ANRI MURAKAMI
問い合わせ先
ゴールドウイン
0120-307-560

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「ディオール」が香水のディレクターにフランシス・クルジャンを任命

 一方のドゥマシー氏は“ジャドール”や“ミス ディオール”といったメゾンを代表するフレグランスを再解釈し新作を出してきただけでなく、香りの開発も多く手掛けてきた。彼の代表作で15年に発表した“ソヴァージュ”は、メンズフレグランスのベストセラーとしてとして世界中で旋風を巻き起こした。

 ローラン・クライトマン(Laurent Kleitman)=パルファン・クリスチャン・ディオール社長兼最高経営責任者はクルジャン氏について「洞察力に長け、情熱溢れる調香師だ。彼のクリエイティブなエネルギーやフレグランスの専門性は、これからの『ディオール』のフレグランスに大きな影響を与える。彼は1947年から続く香りのヘリテージから、特別な花々と途方もない創造的イニシアチブに基づいて製品を作り出していく」と評価した。クルジャンは「歴史に感化され、これからの未来を見据えたクリエイティブな精神を持つパルファン・クリスチャン・ディオールの一員となれることれは大変光栄なこと。自分のメゾンでも創作しながら、メゾン ディオールでも働けることは大きな財産だ」とコメントしている。

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そごう・西武の営業赤字49億円 21年3〜8月期、緊急事態宣言の長期化で

 そごう・西武の2021年3〜8月期業績は、本業のもうけを示す営業損益が49億円の赤字(前年同期は36億円の赤字)だった。緊急事態宣言の長期化によって、営業時間の短縮や入店者数の制限など厳しい環境が続いた。

 売上高に相当する営業収益は前年同期比7.3%増の2101億円だった。同社は昨年8月末に西武大津店(滋賀県)を含む4店舗、今年2月末にそごう川口店(埼玉県)を閉店している。主要店舗の既存店売上高は、1カ月前後の休業を余儀なくされた前年同期に比べれば持ち直しており、西武池袋本店が15.5%増、そごう横浜店が33.8%増、そごう千葉店が30.8%増だった。それでもコロナ前の水準には遠い状況で、一番店の西武池袋本店の19年3〜8月期の売上高が890億円だったのに対し、当期は690億円にとどまっている。

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MTGが美容師の指先が生む毛束1cmのニュアンスを再現 指先サイズのヘアアイロン発売

 MTGは10月20日、美容ローラーを中心に展開するブランド「リファ(REFA)」から前髪や毛先などにプロのニュアンスが作れるヘアアイロン“リファビューティック フィンガーアイロン”(税込1万3200円)を発売する。

 新製品は、美容師の指先が作りだすほんの少しの毛束の動き“ニュアンス”に着目。前髪や毛先、トップなどの一部分に作った少しの動きがこなれ感や小顔効果を生むとして、指先で作るニュアンスを簡単にダメージなしで再現することをかなえた。

 “ニュアンス”の決め手は毛束1cm(指ひとつまみ分)であることから、独自開発した指先型カーボンレイヤープレートでその繊細な毛束を傷めないようにアイロンの熱をコントロール。一人一人に似合うニュアンスを作る。

 また同日にはヘアドライヤー“リファビューテック ドライヤープロ”(税込3万9600円)を刷新する。温風と冷風を自動的に切り替えるプロセンシング技術を向上。これまでの毛先へアプローチする最適温度(100℃と30℃の切り替え)に、頭皮へアプローチする最適温度(80℃と30℃の切り替え)を加えた。

 同社は2019年10月に美容師の技術を最新テクノロジーで再現する“リファビューティック”シリーズを発売。ヘアドライヤーやストレートアイロンなどをヘアサロンや百貨店、直営店で販売している。

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ワタミ、実は居酒屋から「鶏」屋になっている。焼肉より、鶏の方が「元気」になれるのか?

 居酒屋大手だったワタミが大きな事業再構築に乗り出している。祖業である居酒屋事業を大幅に縮小し、外食においては、唐揚げ店「からあげの天才」や、チキンFFの「bbq オリーブチキン」に注力している。焼肉ばかりが注目されるが、実態が変わりつつある。
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マツキヨココカラ&カンパニー初の新ブランド「レシピオ」誕生 コーセーと共同開発した敏感肌向けスキンケアシリーズ

 マツモトキヨシホールディングスとココカラファインの統合新会社マツキヨココカラ&カンパニーは11月11日、経営統合後初となる新プライベートブランド「レシピオ(RECIPEO)」を立ち上げる。コーセーと共同開発した敏感肌向けスキンケアシリーズで、クレンジングジェル、泡洗顔料、化粧水2種、乳液、クリームの全6品をラインアップする。価格帯は税込1650~2200円。全国のマツモトキヨシグループ、ココカラファイングループの店舗(一部店舗を除く)と自社オンラインストアで順次販売する。

 マツモトキヨシのプライベートブランド(以下、PB)は大きく3つの体系に分かれており、「マツキヨ(MATSUKIYO)」「マツキヨラボ(MATSUKIYO LAB)」、高品質の独立型ブランド(「ザ・レチノタイム(THE RETINOTIME)」や「アルジェラン(ARGELAN)」など)を展開し、化粧品カテゴリーを強みに持つ。松本貴志マツキヨココカラ&カンパニー専務取締役グループ営業企画統括は、「マツモトキヨシのPBの存在感は大きい。ビューティの売り上げは全体の4割、ココカラファインでは同3割と占めており、第1弾のPBでは両社の知見を生かせる化粧品カテゴリーがふさわしいと考え、コーセーの協力のもと新ブランドを開発した」と話す。

 同社はマスク着用が原因で肌トラブルが増加し、“隠れ敏感肌層”が顕在化していると分析。また、「手軽に購入できる敏感肌・乾燥肌向けの高保湿スキンケアのバリエーションがほしい」との声が多く寄せられていた。そこで、ビューティとヘルス領域に強みを持つマツモトキヨシグループとココカラファイングループは、これまで培った知見とノウハウを集約し、皮膚科学の専門性を駆使した敏感肌・乾燥肌化粧品「レシピオ」を開発した。

 ブランド名には、9つのフリー処方(無香料、無着色、アルコールフリー、パラベンフリー、紫外線吸収剤フリー、マイクロプラスチックフリー、グルテンフリー、ラウリル硫酸フリー、ジブチルヒドロキシトルエンフリー)にこだわって開発し、敏感肌のための処方であるという意味が込められている。デザインは、清潔感や肌へのやさしさをイメージした白と水色のデザインを採用した。また包材は、バイオマスプラスチック素材を使用した容器やFSC認証紙を使用した紙製のパッケージと、環境に配慮した設計となっている。

 共通成分としてアミノ酸、セラミド、ヒアルロン酸を配合し、潤いのある肌へ導く6品をそろえる。ジェルがオイルに変化するメイク落とし“モイストクレンジングオイルジェル”(130g、税込1650円)、古い角質を優しく落とす洗顔フォーム“モイストウォッシングフォーム”(200mL、税込1650円)、化粧水はさらっとした使用感の“モイストローションM”(150mL、税込2090円)と、とろみのある“モイストローションR”(150mL、税込2090円)、みずみずしい乳液の“モイストエマルジョン”(100mL、税込2090円)、保湿クリーム“モイストクリーム”(40g、税込2200円)を展開する。

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マツキヨココカラ&カンパニー初の新ブランド「レシピオ」誕生 コーセーと共同開発した敏感肌向けスキンケアシリーズ

 マツモトキヨシホールディングスとココカラファインの統合新会社マツキヨココカラ&カンパニーは11月11日、経営統合後初となる新プライベートブランド「レシピオ(RECIPEO)」を立ち上げる。コーセーと共同開発した敏感肌向けスキンケアシリーズで、クレンジングジェル、泡洗顔料、化粧水2種、乳液、クリームの全6品をラインアップする。価格帯は税込1650~2200円。全国のマツモトキヨシグループ、ココカラファイングループの店舗(一部店舗を除く)と自社オンラインストアで順次販売する。

 マツモトキヨシのプライベートブランド(以下、PB)は大きく3つの体系に分かれており、「マツキヨ(MATSUKIYO)」「マツキヨラボ(MATSUKIYO LAB)」、高品質の独立型ブランド(「ザ・レチノタイム(THE RETINOTIME)」や「アルジェラン(ARGELAN)」など)を展開し、化粧品カテゴリーを強みに持つ。松本貴志マツキヨココカラ&カンパニー専務取締役グループ営業企画統括は、「マツモトキヨシのPBの存在感は大きい。ビューティの売り上げは全体の4割、ココカラファインでは同3割と占めており、第1弾のPBでは両社の知見を生かせる化粧品カテゴリーがふさわしいと考え、コーセーの協力のもと新ブランドを開発した」と話す。

 同社はマスク着用が原因で肌トラブルが増加し、“隠れ敏感肌層”が顕在化していると分析。また、「手軽に購入できる敏感肌・乾燥肌向けの高保湿スキンケアのバリエーションがほしい」との声が多く寄せられていた。そこで、ビューティとヘルス領域に強みを持つマツモトキヨシグループとココカラファイングループは、これまで培った知見とノウハウを集約し、皮膚科学の専門性を駆使した敏感肌・乾燥肌化粧品「レシピオ」を開発した。

 ブランド名には、9つのフリー処方(無香料、無着色、アルコールフリー、パラベンフリー、紫外線吸収剤フリー、マイクロプラスチックフリー、グルテンフリー、ラウリル硫酸フリー、ジブチルヒドロキシトルエンフリー)にこだわって開発し、敏感肌のための処方であるという意味が込められている。デザインは、清潔感や肌へのやさしさをイメージした白と水色のデザインを採用した。また包材は、バイオマスプラスチック素材を使用した容器やFSC認証紙を使用した紙製のパッケージと、環境に配慮した設計となっている。

 共通成分としてアミノ酸、セラミド、ヒアルロン酸を配合し、潤いのある肌へ導く6品をそろえる。ジェルがオイルに変化するメイク落とし“モイストクレンジングオイルジェル”(130g、税込1650円)、古い角質を優しく落とす洗顔フォーム“モイストウォッシングフォーム”(200mL、税込1650円)、化粧水はさらっとした使用感の“モイストローションM”(150mL、税込2090円)と、とろみのある“モイストローションR”(150mL、税込2090円)、みずみずしい乳液の“モイストエマルジョン”(100mL、税込2090円)、保湿クリーム“モイストクリーム”(40g、税込2200円)を展開する。

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【21年9月街角景気】宣言解除でアフターコロナ景気を期待。でも、直ぐにお客は戻らない。

街角景気は地域の景気に関連の深い動きを観察できる立場にある人々から聞いた景気判断。2021年9月は、3ヶ月前と比較しての景気の現状判断は飲食関連では33.9ポイントで、8月から12.8ポイント改善したが、横ばい(50ポイント)にはほど遠い。
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「やっぱり “パクリ” じゃなかった」義元社長、『やっぱりステーキ』を語る

 米国食肉輸出連合会(東京都港区)主催のアメリカンビーフ外食セミナー『ステーキメニューで他店と差別化する方法』が10月5日(火)、オンラインで開催された。3部構成で行われたセミナーの注目は、沖縄から首都圏、コロナ禍でも全国に店舗を拡大し続けている、 新進気鋭のステーキ店「やっぱりステーキ」。代表取締役 義元大蔵氏をゲストに迎え、フードリンクニュース小山との対談形式で行われた。
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富裕層マーケットを考える:記者談話室vol.2

「WWDJAPAN」ポッドキャストの新連載「記者談話室」は、ファッション業界のその時々のニュースや話題について、3人の専門記者が分かりやすく解説したり、時には脱線したりしながら、掘り下げていきます。

 第2回は「富裕層マーケットを考える」。コロナで消費が低迷する中、例外的に活況なのがお金持ちによる高級品の消費です。ラグジュアリーブランドや宝飾品、時計などは非常によく売れています。株高で富裕層の資産は増加。海外旅行などのイベントに使えなくなったおカネが高級品の消費に回っているのです。百貨店をはじめとした各社はここに商機を見出して、果敢にビジネスを仕掛けています。詳しくはぜひポッドキャストをお聞きください。


出演者:
林芳樹(はやし・よしき):1972年、千葉県生まれ。大学卒業後、出版社勤務を経て、98年に業界紙の日本繊維新聞社に入社。広告営業を経て編集記者になり、メンズウエア、スポーツウエア、SPAなどを取材する。2009年2月にINFASパブリケーションズに入社。「WWDジャパン」編集部に配属され、主にビジネスニュースを担当する

横山泰明(よこやま・やすあき):1978年生まれ。繊維・ファッション業界紙「日本繊維新聞」の記者を経て、2010年から「WWDジャパン」で記者。合繊メーカー、素材、商社、EC、ファッションビル、ショッピングセンターを担当。東京外国語大学ヒンディー語専攻出身

五十君花実(いそぎみ・はなみ):1983年、愛知県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、2006年に繊研新聞社に記者として入社。大手アパレル、セレクトショップ、百貨店、デザイナーズブランド、海外コレクションなど一通りの分野を経験した後、2018年3月にINFASパブリケーションズに「WWDジャパン」記者として入社。同年5月からニュースデスク。現在の取材分野はグローバルSPA、ウィメンズアパレル、百貨店など

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ざわちんが光脱毛器“120万発使いきりチャレンジ”に参加 約1200人のインフルエンサーで使い切る予定

 脱毛サロンを運営するセドナエンタープライズは、発売2年半で20万台を突破した“脱毛ラボ・ホームエディション”の後継機として、家庭用光美容器“脱毛ラボ・プロエディション”(税込10万9989円)を発売した。

 発売にともない、全部で120万発照射できる特性を生かして、約1200人のインフルエンサーで120万発を使い切るSNSキャンペーン企画“120万発使いきりチャレンジ”を10月7日からスタート。

 企画のスタートを務めるのは、年齢・性別・国籍を超えた数々の“芸能人ものまねメイク”でお馴染みのタレント、ざわちんさん。最近ではマスクメイクを極めたマスクマイスターとして、コロナ禍においてマスクメイクの指南や監修などでも注目されている。

 同企画では、1台の光美容器で“どれだけの人数を脱毛できるか”“どれくらいの人とつながれるか”をテーマに、リレー形式で1台の光美容器をシェアし、使い切りを目指す。全身ケア1回分は約1000発が目安なので、120万発で全身ケア約1200回分を想定している。投稿は“#120万発チャレンジ”で検索可能だ。

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モトーラ世理奈のアーティストブックが発売 蒼井優との対談企画も

 ファッション誌「ルラ ジャパン(LULA JAPAN)」が、俳優やモデルのアーティストとしての顔を引き出す新プロジェクト「LULA BOOKS」を始動した。第一弾として、映像やファッションシーンで躍進を続けるモトーラ世理奈が持つアーティスト性にフィーチャー。撮り下ろしのビジュアルやセルフスタイリング、対談企画などを収録したアーティストブック「LULA BOOKS SERENA MOTOLA.」を10月27日に発売する。

 巻頭テーマの「22 years old now」では、独自の視覚的アプローチを特徴とするニューヨークのフォトグラファー、チャーリー・エングマン(Charlie Engman)が アートワークを手掛けたファッションストーリーを披露。

 「等身大の自分を見せたい」というモトーラの思いから、ヘアメイクを自身で行い、22歳の「今」を詰め込んだライブ感あふれる作品に仕上げている。さらに、写真家・横浪修によるビジュアルストーリーを掲載。森が舞台の神秘的かつファンタジックな世界には、「森に住む猫」に扮した彼女の少し大人な表情が写る。

 日常のモトーラを垣間見ることができるファッションコンテンツでは、本人が撮り下ろすセルフスタイリングとセルフメイクの私服スナップなどを収録する。ゲストを招いての対談企画には、映画監督の岩井俊二、同じく映画監督であり写真家の枝優花、女優の蒼井優が登場。親しい友人であるモデルのTsugumi、エモン久瑠美、BEBEとのリラックスしたトークの中では、モトーラの考えや素顔が引き出されている。

 価格は税込6050円で、全国の書店やCDショップ、オンライン書店などで取り扱う。

■「LULA BOOKS SERENA MOTOLA.」
発売:2021年10月27日
版型:ハードカバー / H246mm×W191mm/144ページ
発行:SELEK LIMITED

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土屋鞄の職人が本気を出した“石を運ぶバッグ” 水切りのプロに向けた本格機能

 土屋鞄製造所は、本気の遊び心で作る鞄シリーズ“運ぶを楽しむ”から、“水切り石専用バッグ”を発表した。バッグは非売品で、渋谷スクランブルスクエアの土屋鞄製造所渋谷店で10月31日までの期間限定で展示中だ。

 “水切り石専用バッグ”は、水切り石のプロの使用シーンをイメージした機能性を備え、片手で石の出し入れが可能。腰に着けるだけでなく、肩にかけることもできる2WAY仕様となる。5つ並んだ石のポケットは職人によるフリーハンドで、あえて不ぞろいに仕上げることで、“一つとして同じものはない石”をイメージした。素材は、スムースレザー“イタリアンショルダーヌメ革”を使い、内装には防水レザーを採用した。

 “運ぶを楽しむ”シリーズは、「新型コロナウイルスの影響で心休まらない状況だからこそ、職人の本気の遊び心を通して、わくわく感やときめきを伝えたい」という思いから始まった。過去には“スイカ専用”や“ワイングラス専用”、“雪だるま専用”といったバッグを発表し、SNSで話題を呼んだ。7月には“スイカバッグ”(税込11万円)を数量限定で販売したところ、約2週間で完売したという。

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土屋鞄の職人が本気を出した“石を運ぶバッグ” 水切りのプロに向けた本格機能

 土屋鞄製造所は、本気の遊び心で作る鞄シリーズ“運ぶを楽しむ”から、“水切り石専用バッグ”を発表した。バッグは非売品で、渋谷スクランブルスクエアの土屋鞄製造所渋谷店で10月31日までの期間限定で展示中だ。

 “水切り石専用バッグ”は、水切り石のプロの使用シーンをイメージした機能性を備え、片手で石の出し入れが可能。腰に着けるだけでなく、肩にかけることもできる2WAY仕様となる。5つ並んだ石のポケットは職人によるフリーハンドで、あえて不ぞろいに仕上げることで、“一つとして同じものはない石”をイメージした。素材は、スムースレザー“イタリアンショルダーヌメ革”を使い、内装には防水レザーを採用した。

 “運ぶを楽しむ”シリーズは、「新型コロナウイルスの影響で心休まらない状況だからこそ、職人の本気の遊び心を通して、わくわく感やときめきを伝えたい」という思いから始まった。過去には“スイカ専用”や“ワイングラス専用”、“雪だるま専用”といったバッグを発表し、SNSで話題を呼んだ。7月には“スイカバッグ”(税込11万円)を数量限定で販売したところ、約2週間で完売したという。

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「星のや沖縄」開業1周年記念プランが誕生 “鍛えて養う”スパ体験に注目

 沖縄県・読谷村の滞在型リゾート「星のや沖縄」は、“開業1周年記念プラン”の販売を開始した。沖縄の贅沢を集めた“グスクの居館で海を眺めて暮らす滞在プラン”と“鍛えて養う「星のや沖縄 スパ」滞在プラン”という2通りのプランを提案する。

 「星のや沖縄」は2020年7月に、“独創的なテーマで紡ぐ、圧倒的な非日常”を提供する施設として開業した。コンセプトは“グスク(沖縄や奄美諸島に残されている史跡)の居館”。敷地は美しい海岸線に沿うように広がり、全室オーシャンフロントの客室のほか、1年中楽しめる海に開かれたプール、アクティビティの拠点となる道場など、多様なパブリックエリアが点在している。21年春には“沖縄の力で養う”をテーマに、“星のや沖縄 スパ”がオープンした。

 “グスクの居館で海を眺めて暮らす滞在プラン”は、施設の前面に広がる美しい自然海岸を満喫しながら、気ままに暮らすように滞在できる体験を集めたプランだ。客室に備わる調理家電を使って料理の仕上げを行うことで、好きなタイミングででき立ての料理を味わえる食事スタイルを提供。読谷村の美しい海を眺めながら優雅に楽しむ乗馬体験や、崖の上から水平線を一望できるカフェ体験などを楽しむことができる。

 “鍛えて養う「星のや沖縄 スパ」滞在プラン”は、滞在型リゾートである点を生かした“鍛えて養う”体験で、滞在を通して健やかな状態を目指すプランだ。“星のや沖縄 スパ”では、オイルトリートメントや指圧マッサージを提供。おすすめメニューの“月”は、沖縄の代表的なハーブ“月桃”と、もち米粉をともに練って蒸しあげた“月桃玉”を体全身にあてながら行うボディートリートメントで、心身を安らぎへと導く。敷地内の道場で“琉球空手”の基本の型を習いながら、日常にも生かせる空手の思想を学ぶことができる。

 “星のや沖縄 開業1周年記念プラン”の提供期間は22年3月25日までで、21年12月29日~22年1月2日は除外日となっている。

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消毒液の使用量や時間に課題 「ビオレ」初の泡タイプ消毒液で適正使用の定着化を図る

 花王のブランド「ビオレ」は、手指や皮膚の洗浄・消毒を行う泡タイプの消毒液“ビオレガード 薬用泡で出る消毒液”【指定医薬部外品】(420mL、税込800円前後/700mL、税込1100円前後)を10月16日に発売する(一部オンラインショップで発売中)。昨今はコロナ禍の衛生意識の高まりにより消毒液の使用が定着しているものの、正しい使い方ができていない人も多くいるのが現状。そこで今秋は、ブランド初の泡で出る消毒液をはじめハンドソープ、手肌ケア、洗浄道具を順次登場させ、手指の衛生を改めて発信していく。

 同社によると、ハンド衛生市場は新型コロナウイルスの流行に伴い爆発的に拡大し、2020年は前年比288%増だった。21年はその反動により落ち着きを見せてはいるものの、ハンドソープは450億円、消毒液は260億円、除菌シートは396億円の売り上げを見込んでいるという。また、ハンドソープや消毒液といった手指衛生品の使用率・使用頻度はともに上昇傾向にあり、特に消毒液の使用率はコロナ前の15%から現在は81%に、使用頻度は1.6回から3.8回にアップしている。しかし、「使用率や使用頻度がアップして定着はしている一方、量や時間など使用実態は課題がある」とブランド担当者は述べる。

 「消費者の使用実態を調査したところ、ハンドソープはポンプを最後まで押し切った1.0mLの適量に対して実際はポンプを少し押しただけの0.4〜0.8mL、消毒液は3.0mLの目安に対して0.4〜0.6mLしか使用していないことがわかった。さらに手洗い30秒以上、消毒15秒以上の時間をかける人も2〜3割ほど。気の緩みから手指衛生の実施は減少傾向にあるため、新製品投入により手指衛生品の使用促進に加えて正しい使い方の伝達、使用の定着化を図る」と話す。

 そもそも既存の消毒剤は医療現場派生型が主流のため、一般家庭や子どもが使うことを想定した仕様になっておらず、例えば消毒液は液体が飛び散る、ジェルタイプはベタつくという欠点があった。そこで“ビオレガード 薬用泡で出る消毒液”は使いやすさを追求して泡タイプを製品設計。泡で出て液状に変化するためポンプを押し切っても飛び散らず、適量が分かりやすい。またジェルタイプにあるベタつきの不快感もなく、手のすみずみまで伸ばしやすいのが特徴だ。「さまざまなシーンで使える同製品は『ビオレ』の中でもメインアイテムとして展開していく。22年にはアジアでも展開する予定で、19年の売り上げの2倍を目標とする」と話す。

毎日の手洗いを楽しいものに変化

 また、日本の洗浄剤やボディーウォッシュ、ハンドソープなどは“機能重視”なため、清潔感ある白を基調とするパッケージが多い。しかし、「衛生対策疲れが溜まりつつある中でハンド衛生市場は今 後、“使う楽しさ”を取り入れるニーズが高まる可能性がある」と分析。そこで同社は新ブランド「ビオレ ザ ハンド」からデザインや香りにこだわった“ハンドソープ”(250mL、税込500円前後)と“ハンド乳液”(200mL、税込600円前後)を10月30日に発売。手洗いや消毒の増加による手肌のダメージや乾燥が気になる人のために、洗浄と保湿までのハンドケア提案をする。パッケージはピンクやオレンジなど華やかなカラーで、ローズ・ハーブ・シトラスの香りをそろえて毎日の手洗いを楽しいものに変化させる。そのほか、花や肉球の形で出てくる“ビオレu 泡スタンプ”(税込650円前後)を定番化。10月16日には、指先や爪の間まで質の高い手洗いをかなえる洗浄道具“ビオレu つめブラシ”(税込550円前後)が登場する。価格は全て編集部調べ。

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「デジタルの寵児」がトラベルブランド「モルン」をスタート “モノ”にこだわった理由に迫る

 

 ライフスタイル分野におけるサブスクリプション事業の企画などを手掛けるフランキーは今冬、トラベルブランド「モルン(MOLN)」をスタートする。それに先立ち、第1弾アイテムであるスーツケースのデザインイメージをティザーサイトで公開し、バーチャルトラベルコンテンツ“I Miss Traveling”を同時公開。空港ロビーや航空機での離着陸、世界のさまざまな都市を音で楽しめる体験の提供を開始した。フランキーの赤坂優代表は、2012年に国内最大級の恋愛・婚活マッチングサービス「ペアーズ(PAIRS)」をリリースし、婚活アプリブームの発端を作った“デジタルの寵児”だ。そんな赤坂代表がなぜ“モノ”にこだわり、しかもコロナ禍で逆風が吹いているトラベルジャンルなのか。ここでは、スーツケースのデザインを手掛けたデザインスタジオエスの柴⽥⽂江代表、ロゴやウェブサイトのデザインを手掛けた岡本健デザイン事務所の岡本健代表とともに話を聞いた。

「WWDJAPAN」(以下、WWD):コロナ禍でデジタルがもてはやされている中、なぜ“モノ”のブランドで、しかもトラベル関連なのか?

⾚坂優代表(以下、赤坂):インターネット界隈にいたからこそ、“モノ”がすごく恋しいというのがあります。もともと好きだったけれど、“モノ”を作る仕事には縁がなく、インターネットやスマートフォン向けのサービスを作ってきました。でもやはり“モノ”を作ってみたいという、合理性やロジックではない、「やってみたい」という気持ちを優先させた感じです。前の会社を売却し終えて、18年にアパレルブランドを、20年にバイオエタノール暖炉の会社を買収してモノ作りに触れ、その後に愛犬向けアイテムのサブスクリプションサービスのブランド、完全会員制の料理とワインのサブスクリプションサービスのブランドを立ち上げました。愛犬向けアイテムのブランドが、初めて自分がゼロから立ち上げた“モノ”の会社なのですが、実は着手したのは「モルン」の方が早く、以前からずっと作りたかったのがスーツケースなんです。

WWD:コロナの影響で旅行関連の業種は苦境に立たされているが、それでも立ち上げた理由は?

赤坂:まず着手し始めたのが20年1月くらいで、国内ではコロナの深刻さがあまり理解されていない時期でした。緊急事態宣言が出る頃になっても「これを機にライフスタイルの変化が進むことはあっても、いつかまた絶対に日常が戻って来る」と漠然と思っていたので、一時的に世の中全体として旅行ができなくなったことは気にしていませんでした。今の気持ちは、その時とはちょっと変化していて、「旅行に行けなくなった分、『行きたい』という意欲は抑圧されていたので、必ず跳ね返ってくる」と思っています。また安心して旅行に行ける世の中になることを願いつつ、そこは期待している部分でもありますね。

WWD:そもそもトラベルグッズを作ろうと思ったのはなぜ?

赤坂:シンプルに旅行が好きだからです。それに加えて、既存のスーツケースを含む旅行関連アイテムの市場に関して、「本当にこのままでいいのだろうか」と感じていたことも大きかったです。小売店のスーツケース売り場などによく行くのですが、あまりにもメーカーから生活者までの距離感が遠い印象で、メーカーがユーザーである生活者と向き合えていないというか、どちらかというと「“販売員がセールストークをしやすいかどうか”といった視点での製品作りをしているのではないかな」と感じてきました。また、購入者の目線でも「こういうスーツケースが欲しい」などと具体的に想起するイメージがありませんでした。店頭で「できるだけ軽いものがいいな」「動かしてみて静かなものを買おう」といった軸のみでの購入検討となる傾向にあり、ブランドが持つ世界観やそこで醸成されるカルチャーへの共感が購入動機となるケースが少ない状態だと思いました。そこで、自分たちでブランディングして、直接販売できる環境を作れば、今までと違うトラベルブランド作りができるかなと考えたんです。

ニューノーマル時代のトラベルブランド

WWD:その企画を実行するに当たって、2人をパートナーにしたのはどういったことから?

赤坂:僕はモノ作りが初めてなので、スーツケースを作りたいけれど、どうすればいいのか分からなかったんです。そこで協力いただきたいパートナーを探す過程で、「この人の作品がすごく好き」と感じたのが(柴⽥)⽂江さんで、時間をもらって「スーツケースを作りたいんです」と説明に伺いました。面識がないのにいきなりアポイントメントの電話をかけたので、「一体何者?」と感じられたと思います(笑)。そこから、文江さんとプロダクトのグラフィックやロゴのデザインを進めていく中で、(岡本)健さんを紹介していただきました。

WWD:柴田さんは、最初にお話を受けた時どう思った?

柴⽥⽂江代表(以下、柴田):若い男性が事務所に来て「スーツケースを作りたい」と言うので、「ああ、この人絶対分かってない」と思いました(笑)。スーツケースを作るのってすごく大変なのに、「お菓子を作るみたいに、すぐその場で作れるようなイメージでいるのかな?」みたいな(笑)。けれどお話を聞いてみると、いろいろとリサーチされていて、ほかの協力者の方々もいて、本気だなとすぐに分かりました。何より「“スーツケース”という既存の価値観に対するチャレンジがしたい」という気持ちにすごく共感しました。固定概念に対して違う選択肢を作るのは“デザイン”が得意なところですが、そう言ってくる経営者はなかなかいません。「こういうのを作って儲かる商売をしたい」など、経済的な狙いから始まることは結構あるのですが、「世の中の価値観をモノ作りを通して変えたい」という依頼は珍しく、参加したいと思いました。

WWD:岡本さんを紹介したのは?

柴田:ある程度「モルン」のイメージができてきて、赤坂さんから「グラフィック周りはどうするのがよいですか?」と相談があったとき、私は岡本さんの仕事が好きで「いつかチャンスがあったら」と思っていたので推薦しました。

岡本健代表(以下、岡本):僕も柴田さんと同じで「スーツケース作りは大変」という印象を持っていましたが、プロダクトを柴田さんがデザインされるということで、生半可なモノは作らないだろうと分かりましたし、何より柴田さんのクリエイティブを間近で見られる貴重な機会が嬉しくて参加に至りました。

WWD:なぜスーツケース作りは大変?

柴田:例えば部品が多岐にわたっていて、それぞれ製造している工場が違うケースが多いので生産管理が大変、などといったハードルがあります。新規で作るとなると、私の経験上ではかなり難易度が高いプロダクトだと感じていました。

赤坂:プロジェクトを進めていくうちに、スーツケースを作った経験がある人がチームにいないと難易度がさらに高まると分かってきて、その道に長けたゼロワンデザインの田中信吉代表にもチームに参加いただきました。中国の製造工場とつないでくださるなど、本当に助かりました。

岡本:新ブランドを立ち上げてゼロからイチを作る際には、開発コストも含め取り掛かりやすいモノから着手しがちですが、今回のようにいきなり難易度の高いプロダクトに取り組む姿勢はとてもワクワクしました。僕が参加したタイミングでは、CGなどである程度プロダクトの設計が仕上がっており、すでに柴田さんが「モルン」の世界観を定着してくれていたので、ロゴなどのデザインにも取り掛かりやすかったです。

表参道にフラッグシップショップをオープン

WWD:デザインはどう決めていった?

赤坂:デザインは正直、お2人にお任せした部分が大きかったです。僕がゴールに設定したのは、旅行に行こうと思った時に、最初にイメージしてもらえるブランドです。そのためには、機能がしっかりしていて、買い求めやすい価格で、なおかつデザイン性の高さが必要。ですので、僕が理想とする機能を伝えて、そこからデザインいただきました。

柴田:赤坂さんへのヒアリングはとても細かく行いました。例えば「PCを持ち運びたい」という要望をもらった時、「ビジネスバッグみたいになってしまい、うまくまとまらない」と伝えたのですが、「そこは譲れない」という話になりました。でもよく考えて、それは新しいなと思ったんです。旅って昔からある非日常で、デジタルではないけれど、私たちの生活の中でもはやデジタルは切り離せず、懐かしさやノスタルジーの気持ちの横にはPCがある。それがフランキーの求めている普遍性や新しさ、懐かしさなのかなと思うようになりました。それで、PCを入れるポケットを設けたのですが、まるでポケットがないように見えるデザインにしました。

WWD:確かにシンプルに見える。

柴田:でもそのシンプルが一番大変なんです。シンプルに見せるために、物理的にいろいろなものを内包しないといけない。それが難しかったですね。その一方で、スーツケースは便利だけれど、“旅”という点からすると味気ない感じもしました。旅には“鞄”を持って行くのがかっこいいし、絵本などでも旅のお供は鞄で描かれるケースが多い。そこで、鞄のしっとりした感じがほしくて、PCのポケット部分は合皮でレザーの質感を演出しました。

WWD:カラーリングのこだわりは?

柴田:地球を旅するイメージで、地球の色にしたいと思いました。赤土のチャコールや、石のライトグレーなどですね。

WWD:ロゴはどういう発想から作った?

岡本:スウェーデン語で“雲”を意味する「moln」というブランド名を体現するべく、まずは雲についてリサーチしたり、思いを巡らせたりしました。そして旅と雲の関係性について考えていたのですが、スーツケースを持って旅する時って、飛行機に乗ることが多いですよね。飛行機で目的地に向かう途中、飛行機は1度雲の上まで上昇し、雲の上でのフライトを楽しんだ後、再び雲の下に降りると目的地の街並みが見えていたり……。旅の道中には必ず雲が介在しているので、その情景をロゴとして形にできないかと思い、「moln」のアルファベットが雲で見え隠れしている様子を表したロゴマークを制作しました。プロダクトには、「moln」の文字が雲の上と雲の下に存在している2種のロゴマークが刻印されています。

WWD:「モルン」の店舗もオープンするそうだが、それも含めた今後の予定は?

赤坂:スーツケースは、実物を見て購入したいという方も多いので、今冬に東京の表参道エリアにフラッグシップショップをオープンする予定です。店舗設計はケース・リアルの二俣公一代表に手掛けていただき、「モルン」らしい空間を表現しています。今後は、アイテム数を増やしていきたいですね。スーツケースだけで旅行に行けるわけではないので、ネックピローやアイマスクといった必要なモノをラインアップして、“旅”といえば一番に思い浮かべてもらえるようなブランドになりたいと思っています。

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「カルティエ」がハイジュエリー特別イベントを1日限りで一般公開 約500点をお披露目

 「カルティエ(CARTIER)」は10月17日、ハイジュエリーイベントの「ハイジュエリーメゾン、カルティエー魅惑の世界」を1日限り一般公開する。会場は、フォーシーズンズ東京大手町(FOUR SEASONS HOTEL TOKYO AT OTEMACHI)で。ハイジュエリーを中心にジュエリーやウオッチ約500点を展示。今年の新作ハイジュエリーコレクション“シジエムサンス パル カルティエ”から日本初の披露となる2セットも展示される

 450人限定で、先着順、事前予約制。「カルティエ」の特別一般公開予約ページで予約を受け付ける。受付はすでに始まっており、好評につき追加枠を設けた。応募の締め切り日は15日で、定員になり次第受け付けを終了する。当初の予定から開催日時と招待人数が変更になっている。

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「カルティエ」がハイジュエリー特別イベントを1日限りで一般公開 約500点をお披露目

 「カルティエ(CARTIER)」は10月17日、ハイジュエリーイベントの「ハイジュエリーメゾン、カルティエー魅惑の世界」を1日限り一般公開する。会場は、フォーシーズンズ東京大手町(FOUR SEASONS HOTEL TOKYO AT OTEMACHI)で。ハイジュエリーを中心にジュエリーやウオッチ約500点を展示。今年の新作ハイジュエリーコレクション“シジエムサンス パル カルティエ”から日本初の披露となる2セットも展示される

 450人限定で、先着順、事前予約制。「カルティエ」の特別一般公開予約ページで予約を受け付ける。受付はすでに始まっており、好評につき追加枠を設けた。応募の締め切り日は15日で、定員になり次第受け付けを終了する。当初の予定から開催日時と招待人数が変更になっている。

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ゴールドウインが北海道・斜里町と包括連携協定を締結 「自然を保全するのはわれわれの使命」

 ゴールドウインは10月9日、北海道・知床半島の北側に位置する斜里町と、地域活性化に関する包括連携協定を結んだ。“アウトドアを、文化に”を理念に、世界遺産・知床国立公園の魅力向上や子ども向け自然体験の充実、自然と共生するサステナブルな社会実現などを目指す。同日、知床国立公園内のビジターセンター「知床自然センター」で調停式を行い、渡辺貴生ゴールドウイン社長や馬場隆・斜里町長が登壇した。写真家の石川直樹をはじめ、両者の連携に携わってきたクリエイター・関係者も多く参加した。

 同社と斜里町は、2018年に事業連携を開始。ゴールドウインのマリン&アウトドアブランド「ヘリーハンセン(HELLY HANSEN)」のワークウエアを地元漁業に提供する連携事業を皮切りに、自然保全イベントなどを実施してきた。19年には、「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」と「ヘリーハンセン」の複合店を「知床自然センター」に開いている。今回の包括連携は「より密接で多角的な事業連携のため」(渡辺社長)、締結に至ったという。期間は26年3月末までで、その後5年ごとに継続させるかを判断する。

 渡辺社長は「われわれは40年間、アウトドアとスポーツを軸にしてきた。知床の自然を保全し、共生する価値を伝えるのはわれわれの使命だ。特に子どもの可能性を引き出す体験とひらめきを提供し、それらを積み上げ、自然を思いやる心を育てていきたい。まずは4年半の契約だが、末長くお付き合いしていきたい」と語った。馬場町長は、「若者をはじめ多くの人に支持されるブランドが町にあることは、住民の誇りにつながっている。また知床国立公園は世界遺産でありながら、町の中心地から離れた場所にあり、地域住民さえ足を運ばない場所だった。そこに店ができ、さまざまなイベントを行ってきたことで、住民にとっても日常的な場所になった」と連携事業の成果を振り返った。今後については「自然保全事業や新たなアクティビティ開発などを通し、さらに斜里町の魅力を高め、世界に通用する町にしたい」と期待した。

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「ディオール」のランニングマシーンやジムボールが発売 フィットネスの「テクノジム」と初コラボ

 「ディオール(DIOR)」は、フィットネスマシーンなどを手がけるイタリアの「テクノジム(TECHNOGYM)」と協業した新作コレクション「ディオール × テクノジム」を2022年1月に発売予定だ。

 同コレクションは、アーティスティック・ディレクターのマリア・グラツィア・キウリ(Maria Grazia Chiuri)がデザインする、スポーツウエアの要素にメゾンのエレガンスを組み合わせた新ライン“ディオール ヴァイブ(DIOR VIBE)”の新作として登場。「テクノジム」がラグジュアリーブランドと協業するのは今回が初めて。

 アイテムはランニングマシーンをはじめ、ダンベルなどのアクセサリーを付属した多機能ウエイトベンチ、ジムボールを用意する。白が基調のボディに“ディオール スター”と5本のストライプにロゴをあしらった。

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老舗ニットアパレルが作る「タフなカシミヤセーター」が人気

 ニットアパレルのジム(東京、八木原保社長)が、クラウドファンディング「マクアケ」で実施しているカシミヤセーターの販売が好調だ。主力商品で1着3万9897円と高価にもかかわらず、9月21日の開始から10月7日時点で96着・369万円を売り上げた。商品単体のユニークさだけでなく、老舗企業ならではのモノ作りのストーリーが支持された。マクアケで21日まで販売する。

 「10年着てほしい・贅沢すぎる肉厚カシミヤガンジーセーター」を銘打った商品は、通常のカシミヤセーターよりもたっぷり素材を使っているのが特徴。同社の一般的なカシミヤセーターに比べて約2倍の550〜680gのカシミヤ原料を用いた。やわらかさが特徴のカシミヤをあえて目を詰めて編むことで肉厚感を出し、弾力のあるタフなガンジーセーターに仕上げた。ガンジーセーターとは英国の漁師が着ていたセーターで、厳しい自然環境に耐えられるタフな防寒着として知られている。

 ジムは1966年設立の老舗ニットアパレルで、主に百貨店や専門店への卸売りを行なっている。特にメンズセーターへの評価は高く、欧州のセレクトショップでの販売や、「コム・デ・ギャルソン(COMME des GARCONS )」とのコラボレーションでも知られている。

 今回のセーターを企画したのはジムの創業者・八木原保社長(81)の孫の雄介氏(28)。きっかけは、八木原社長が50年以上前から集めてきた世界中のニット製品のアーカイブを会社の倉庫で発見したことだった。1着1着との思い出を語る祖父に触発されて、長く愛されるセーターを作りたいと考えるに至った。アーカイブを手本にしつつ、現代のライフスタイルに合うセーターを作ろうと国内工場と試行錯誤を重ねた。

 マクアケのサイトでは商品の特徴だけでなく、原料のモンゴルカシミヤ、編み地を洗う縮絨や縫製工場などモノ作りの背景まで画像を交えて詳しく紹介している。カシミヤ製品の自宅でできる手入れ方法を説明する動画も載せた。購入から1年目の春には、同社がメンテナンスサービスを実施する。

 現時点では20代前半から30代前半の若い世代が購入者の約半分を占める。当初から若い新規顧客の獲得を狙った雄介氏の読みが当たった。商品の魅力だけでなく「若いお客さまは当社のストーリーや世界観に共鳴してくれた。また、良いものを長く愛用したいというマインドも高まっている」と分析する。

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1着を分割して接続する デサントが提唱する新しい服

 デサントは、「デサント」ブランドで服の新しい価値観を提案するプロジェクト「デサントコネクト」を始動した。第1弾として「水沢ダウン」をベースに、1着を3つのユニットに分解できるダウンジャケットを開発。8月下旬から東京・代官山、高崎市、宇都宮市の3カ所で受注販売会を順次開いた。

 水沢ダウンの人気モデルをベースにした“C01マウンテニア”。このダウンジャケットは、前身頃部分、後ろ身頃部分、肩部分の3つのユニットがファスナーで接続されている。これらを外したり、接続させたりすることで多様なスタイリングを楽しめるだけでなく、天候の変化にも対応して長いシーズン着用できる。また、今後展開するユニットに付け替えることで、異素材や違うデザインにカスタムすることも可能だ。家族や友人知人とユニットを交換して着る楽しみ方もある。価格は20万9000円と18万7000円。

 「デサントコネクト」の基本的なコンセプトは、1着の服を長く愛用してもらうことだ。同社デザインディレクターの近藤敏雄氏は「服に『着る』以外の価値を与えられないか。その答えの一つとして企画した」と話す。新しい服を作って売って終わりではなく、その先の「コネクト(つながり)」までデザインしようと試みた。服づくりのキモである型紙をオープンソース化することで、他ブランドとの協業を促す。また「デサントコネクト」の服を持つユーザー同士のプラットフォームも作る。

 きっかけは昨年春のコロナ禍での自粛生活だった。リアルな対面が避けられる中、人と人とのつながりの大切さを再認識する機運が高まっていた。社内チームからは服を通じた新しいコミュニケーションというアイデアが浮上し、ユニットで接続する服が企画された。

 具体的な形に落とし込んだのは、バレーボール、サッカー、スキーなど数々の競技ウエアを手がけてきたパタンナーの神尾正史氏だった。今夏の東京五輪でもフェンシングやトライアスロンといった高度な技術が求められるウエアを担当した神尾氏は、「ファスナーでユニットを分割しながらも、動きやすい服を実現するのが難しかった」と振り返る。ファスナーの微妙な曲線もミリ単位で修正しながら作り上げた。同社の研究開発施設「ディスク大阪」でも実験と検証を重ねた。

 第2弾のアクティブシェルジャケット、第3弾のサーモジャケットも来年の発表に向けて準備を進めている。

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いざ買い物の秋! 伊勢丹メンズで“チェッカーズがおっさんずラブ”とはこれいかに?

 いまだ30℃近い日もあるものの、“らしいこと”を一切することなく夏が終わってしまった。そういえば去年もそうだった。コロナめ……。リモートライフも馴染み、季節の変わり目も感じにくくなる中で、それを知らせてくれるのが、春に“付けた”(ファッション業界用語で「オーダーした」の意)服のデリバリーだ。

 例えば、スコットランド発祥のブランド「キンロック アンダーソン(KINLOCH ANDERSON)」。創業1868年の老舗の、日本企画のメンズ・クリエイティブ・ディレクターに、昭和酒場と定番ファッションを組み合わせた動画がユーチューブで人気の“アニキ”こと片野英児さんが就任したことは、春に紙面で紹介した通りだ。その際は3パターンの着こなしを片野クリエイティブディレクター本人に見せてもらったのだが、そこで触手が動いてしまった。

 即決したのは、スコットランド連隊のパレード用をモディファイしたパンツだ。オリジナルでずっと探していたのだが、自分サイズでかつ状態の良いものに出合えずにいた。アニキバージョンは、シェットランドウールにリサイクルポリエステルを交織することで、“重い”というオリジナルの難点をクリア。股上も浅めにし、すっきりと見せている。「キンロック アンダーソン」のハウスタータンである“キンロックチェック”と大いに迷った末に、僕は“マッケンジー”を選んだ。クローゼットの奥で眠るピーコートを引っ張り出して、コーディネートするつもりだ。

 次に“付けた”のは、ブラックウオッチのボタンダウンシャツ。ブラックウオッチって定番柄だし、古着のシャツやパンツを複数持っているが、古着ゆえにシンデレラフィットとはいかず、サイズがいまいちなものってどうしても着なくなってしまう……。その点、新品ならサイズも選び放題だし、古着好きとしても知られるアニキの作とあらば、かゆいところにしっかり手が届いてるというわけだ。美光沢となめらかさが特徴のギザコットンを使い、胸ポケットを排すことで上品に仕上げている。「ブルックス ブラザーズ(BROOKS BROTHERS)」のグレーのスリーピースに合わせてみるのも面白そう。

 と、春に“付けた”のはここまで。それが届いて、さぁどこに着て行こうか?のタイミングで、「キンロック アンダーソン」初のポップアップイベントを伊勢丹新宿本店メンズ館で行うと聞き、表敬訪問した。アニキにポーズ指導を受けつつ撮ったのが、こちらの写真たち。特に、2人してチェックパンツをはいた際には、「チェッカーズ、いいね!コロナが収束したら、メンバーを増やして立石(東京の下町)で“せんべろ”したいね」とアニキ。そして撮影が進む内に、なぜかボーイズラブな雰囲気に(笑)。それを若手女性カメラマンがはやし立てるものだから、おじさんたちも盛り上がってしまい……。偶然おそろだった白シャツ&白ソックスの感じも相まって、「おっさんずラブ」な図が完成してしまったのだった……。

 女性スタッフが身もだえる中、僕はラックに掛かった服の一つに猛烈に後ろ髪を引かれていた。バルマカーンコートだ。春の取材でアニキが着ていて気になっていたのだが、1つの展示会で3点を“付ける”のは自分的にもなかなか気が引け、泣く泣く見送っていた。それが目の前にある。実はこのコート、リバーシブル仕様で裏が“マッケンジー”になっている。つまり、手持ちのパンツと合わせれば“マッケンジー”の上下という、なかなかに傾奇者(かぶきもの)な着こなしもできてしまうのだ!う~ん、う~ん……と唸っていると、「迷ったらGOでしょ!」とアニキ。「ですよねー」というわけで、ワードローブがまた一つ増えてしまった。

 そう、これもきっと秋のせいだ。だって、買い物の秋だもの。

■「キンロック アンダーソン」ポップアップ
日程:10月6~12日
場所:伊勢丹新宿本店メンズ館7階 メンズオーセンティック
住所:東京都新宿区新宿3-14-1

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「セリーヌ オム」が東京と大阪でポップアップ開催 限定コラボや先行販売品も

 「セリーヌ オム(CELINE HOMME)」は、2021-22年秋冬コレクション“ティーン・ナイト・ポエム(Teen Knight Poem)”をテーマにしたポップアップストアを東京と大阪の2都市で開催する。東京は10月9~24日に渋谷パルコで、大阪は10月27~11月9日に阪急メンズ大阪で実施する。

 渋谷パルコは1階のポップアップスペースに開き、若い客層に合わせたスポーティーなアイテムを多数そろえる。スキーウエアやスノーボードから着想したニットやアウターに加え、スキーブーツ風のシューズ、ロゴ入りのパーカやダウンジャケット、アクセサリー類も並び、新作アイテムを一部先行販売する。

 さらに、ポップアップ限定品として、アーティストのトーマス・ザウター(Thomas Sauter)とコラボレーションしたダウンジャケット(税込29万7000円)やスエット(同10万4500円)、ジョギングパンツ(同9万5700円)のほか、マーメイド・ヘックス(Mermaid Hex)による“STRANGE”の文字が入ったスノーボード(同84万7000円)やスエット(10万4500円)、ニットキャップ(同4万4000円)、スニーカー(同8万9100円)、ソックス(同1万2100円)を用意する。

 8日の関係者向けプレビューには、モデルの大平修蔵やヤマト、ラッパーのHIYADAMらインフルエンサーが来場し、それぞれがコレクションを個性的に着こなした。

■CELINE HOMME TEEN KNIGHT POEM POP UP STORE
会期:10月9~24日
場所:渋谷パルコ1階 ポップアップスペース The window
住所:渋谷区宇田川町15-1
会期:10月27~11月9日
場所:阪急メンズ大阪1階 メインステージ
住所:大阪市北区角田町7-10

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日常にドラマを生む、“大人フリル”の甘すぎない着こなし方

 ロマンチックなフリルが“脱・ニューノーマル”の装いを彩るディテールとして脚光を浴びています。人気の背景にあるのは、日常に控えめなドラマを呼び込みたいという、変化を求める気持ち。波打つフリルや、ひだの大きいラッフルを取り入れれば、着映えに適度な愛嬌や動きを盛り込めます。

 「ケイタ マルヤマ(KEITA MARUYAMA)」は、フリル付きの黒のシアードレスで華やさを演出しました。懐かしい真知子巻きのヘッドスカーフで昭和のレトロ感を注入。クラシックなフリル使いも貴婦人なムードを添えています。今回は、フリルを魅力的に取り入れた日本ブランドのコレクションルックから、甘すぎない“大人フリル”の着こなしをお届けします。

甘さ控えめで大人仕様のフリルワンピース

 大人がフリルを着こなすにあたっては、少女っぽくならず、甘さや幼さを遠ざけるまとい方がポイントになってきます。シックな色合いを選ぶのも、フリルを上品に見せる方法です。

 「フミエ タナカ(FUMIE TANAKA)」は、全体をブラウン調でまとめ、秋らしいたたずまいに仕上げました。落ち着いた大人のムードが備わっているので、たっぷりのフリルやラッフルもエレガントに見えます。色や柄のおかげで、ヴィンテージ感も漂っています。

 スイートな印象を封じ込めるうえでは、黒主体のシックなカラートーンも効果的です。タイトなシルエットも際立つので、“フリル×黒”のコンビネーションは使いでがあります。2枚目の写真は、「マラミュート(MALAMUTE)」。黒のニットウエアでほっそりしたシルエットを描き出しました。細かいフリルをたくさん配して、まるで人魚姫のような雰囲気。縦長のフォルムが、フリルの動きを引き立てる効果も発揮しています。

レディー感をまとえるティアードフリルのスカート

 ボトムスにフリルを迎えるなら、段々が重なるティアードスカートがおすすめです。フリルがなじみやすいのは、ティアード自体に装飾性が強いから。フリルよりもひだが大きいラッフルとの相性も上々です。

 「ノントーキョー(NON TOKYO)」のスカートは、3段のティアードがボリュームの美を印象づけています。それぞれの段にたっぷりとラッフルがあしらわれていて、味わい深い陰影を生みました。ロマンチックな風情を醸し出すスカートだからこそ、甘さに引きずられないトップス選びが肝心。あえてストリートテイストのTシャツを合わせることで、“ずらし”のテイストミックスに仕上げています。

 フリルと同じく、布の表情が豊かなギャザーやシャーリングと組み合わせれば、叙情的なムードをまとうことができます。全体にレディーライクな雰囲気を濃くしたい場合に使えるスタイリングです。2枚目の写真「ミ ヴァコンス(MES VACANCES)」は、全体を白系でまとめたワントーンの装い。2段のティアードスカートに、ゆるっとしたフォルムの、エフォートレスなプルオーバーブラウスを合わせています。スカートにも大小のフリルを配し、全体を貴婦人のようなクラシックなたたずまいに導きました。

細見えもかなう、ハンサム&ガーリーなフリルパンツ

 これまでフリルの“定位置”といえばブラウスやスカートなどのアイテムで、マニッシュなイメージのあるパンツとは縁遠い関係でした。でも、近ごろはジェンダーレスなムードの流れもあってか、パンツにもフリルを施す試みが広がっています。パンツの印象を揺さぶる効果が期待できる点でも試してみたくなる新顔のボトムスです。

 「ルプコ(RPKO)」のパンツは裾にぐるりとフリルが施され、パンツの裾が弾むようなデザインに仕上げました。ブラウスの大襟を縁取るフリルとも響き合っています。明るい色とつやめいた風合いで、ポジティブとロマンチックが同居する着こなしに整いました。

 大ぶりのフリルは装いに躍動感を加えてくれます。ボリュームがある分、細さを引き出す効果も。だからこそ、パンツに組み込むと、レッグラインがすっきり細く映ります。2枚目の写真「マリオン ヴィンテージ(MALION VINTAGE)」は、ブラックのワントーンでスタイリッシュなコーディネートにまとめています。スレンダーに見えるのは、5段フリルのインパクトが強いから。フリルが目を引く分、実際以上に脚がシャープに映る仕掛けです。

 フリルはきれいな立体感を際立たせてくれるので、おしゃれのキーディテールとして生かしがいがあります。華やかな量感がボディラインをすっきり見せるメリットまで期待できるおまけ付き。丁寧にギャザーが施された大人仕様のフリルは、今シーズンの注目トレンドである“適度にロマンチック”な演出にも役立ちそう。ニューノーマルな生活が続き、日常にも少しドラマが欲しくなる中、フリルを使って、着こなしにちょっとだけ波を立ててみませんか。

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ケリングと「カルティエ」がタッグ ウォッチ&ジュエリー業界の新たなサステナ指標を設立

 コンパニー フィナンシエール リシュモン(COMPAGNIE FINANCIERE RICHEMONT以下、リシュモン)傘下の「カルティエ(CARTIER)」と、大手ラグジュアリーコングロマリットのケリング(KERING)は6日、サステナビリティの共同イニシアチブを設立した。「責任ある宝飾品業のための協議会(以下、RJC)」と協力し、「ウォッチ&ジュエリー イニシアティブ 2030」を立ち上げた。

 同イニシアチブは、サステナブルな未来のために手を取り合い、より良い行動を開始することを目的とする。「気候レジリエンスの構築」、「資源の保護」、「インクルージョンの促進」という3つの分野を設けてアプローチ。RJCのほか「科学的根拠に基づく目標(Science Based Targets)」などを基にしており、業界全体を巻き込んだ変化を促す。国内外で展開するブランドからディストリビューター、サプライヤーなど、ウォッチ&ジュエリーに関わる全業態を対象に、賛同する企業らを募る。署名した企業やメゾンは、科学的根拠に基づく炭素排出量の削減目標の設定や、定期的に3つの分野での達成状況などを報告する。

 「気候変動レジリエンスの構築」の分野では、世界的な平均気温上昇を1.5度に抑える努力を追求する「1.5度目標」をもとに、二酸化炭素排出量の削減や、30年までに「ネットゼロ」の実現を掲げる。ネットゼロは温室効果ガス等の排出量から、吸収量と除去量を差し引いた合計を実質ゼロにすることを目指すこと。「資源の保護」は、自然や生態系への影響を視野に入れてビジネスを営む目標。署名企業は原材料の調達から生物多様性や水源に負担のかからない行動計画を策定することが求められる。最低限のコミットメントとして同イニシアチブが掲げるのが、「インクルージョンの促進」。バリューチェーン全体で包括的であることを念頭に、人権や労働者の権利、採掘慣行などを監査する倫理規範(Code of Practices、COP)認証の取得を2年以内と期限付きで設けた。

 シリル・ヴィニュロン(Cyrille Vigneron)「カルティエ」プレジデント兼最高経営責任者(CEO)は、「ケリングとともにより持続可能な業界を目指した取り組みを開始すること、そして同業他社と手を取り合っていけることを期待している。全てのメゾンとサプライヤー、ビジネスパートナーが、地球と人々にポジティブな影響をもたらすプロジェクトに協力して取り組むビジョンをこれまで以上に共有したい」と述べた。

 ケリングのフランソワ・アンリ・ピノー(Francois Henri Pinault)会長兼CEOの右腕を長年務めるジャン・フランソワ・パル(Jean-Francois Palus)=マネジング・ディレクターも、「ケリングでは、ラグジュアリーは環境や社会の基盤を作る存在であると考えている。地球を守るために必要な変化を起こすことが、業界をけん引する一企業としての責任だと信じている。ウオッチ&ジュエリーの分野でも、テーマを設けて持続可能なゴールを設定し、行動を起こすことが変化を起こす確かな方法であるはずだ」と語った。

 リシュモンは2017年に、ケリングのアイウエアの株式30%を購入することで、パートナー関係を築いた。ケリングとリシュモンは以前にもカラージェムストーンのトレーサビリティ(追跡可能性)の向上に努めるイニシアチブに参加している。19年にはケリングが「ファッション協定」を設立。自ら旗振り役となり、企業の枠を超えて気候変動、生物多様性、海洋保護の3分野で実践的目標を達成する同協定を主導する。21年現在、傘下ブランドの「グッチ(GUCCI)」「バレンシアガ(BALENCIAGA)」はもちろん、シャネル(CHANEL)、ナイキ(NIKE)、H&Mヘネス・アンド・マウリッツグループなど主要企業70社が署名する。

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新素材続々!衣料の進化ってスゴい!! マリエが本音で語る「私の33年目のサステナブル」Vol.31

 生地の合同展示会などに通うようになって6年ほど経つが、当時はまだサステナブルを謳うメーカーなんてほとんどなかった。それが今では、合同展示会を訪れると8割くらいの出展企業がサステナブルをテーマにしているように感じる。中でも注目すべきは、天然素材、リサイクル素材、そして開発テック素材だ。

 天然素材にはリネンやヘンプ、オーガニックコットン、バンブー、シルク、ウールなどあるが、注意しなくちゃならないのは、コットンだ。以前もコラムでお話ししたが、コットンの生産にまつわる労働環境問題を理解し、オーガニックコットンという選択肢を考えることはファッション界において重要なことだ。リネンやヘンプは、土に与える影響や性質上の農薬量などを考えたい。種類によっては、植えた場所の土をダメにしてしまう素材もある。一方ヘンプは害虫に強く成長が早いため、農薬の量も少なくて済み、大気中の二酸化炭素を大量に吸収してくれる。シルクやウールもサステナブルで素晴らしい素材だと思うが、養殖自体を好まない考えもしっかり受け止め、透明性の高い農園・牧場を選べるように「見える化」することが必要だ。

 リサイクル資材は、例えば服から服をつくるサーキュラー・エコノミーを実現するブランド「ブリング(BRING)」が使う100%リサイクルのポリエステルは、まるでコットンのような肌触りで、気軽にサステナブルなオリジナルTシャツができる。旭化成の人工皮革「ラムース® 」は、リサイクル原料を使用、水系ポリウレタンを使用した環境配慮型の素材だ。東洋紡STCのポリエステル素材「エコールクラブ®」は、すでに白衣や制服などに使用されている。東レの回収循環型リサイクル「サイクリード®」のナイロン6タイプは、使用済みナイロン製品を回収、ケミカルリサイクルして繊維原料に再生している。なんとボタンやファスナーなどの副資材として再生されるポリエステルのリサイクルまである。

 開発テック素材とは、生分解性繊維、つまり土に還る素材。いらなくなったら堆肥になり、コットンのような仕上がりのものからポリエステル生地まで幅広い。話題の人工クモの糸スパイバーや、飲食界で出る副産物を加工して作るアップルレザー、パイナップルレザー、「エルメス(HERMES)」も導入したきのこレザーまで、テクノロジーを駆使した素材がまさに次々と開発されている。

 今回は私が注目しているサステナブル素材の数々をあげたが、世界にはまだまだ色々な未来を引っ張っていく素材がある。出合うたびに人間のケーパビリティ(能力)に感動させられるのだが、その使用方法と更なる循環をデザインするときは、既存の自然のサイクルを壊さないよう気をつけたい。というのが最近、私が個人的に気をつけているところだ。

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まだ見ぬ“地方ブランド”を発掘! オンラインプレゼン大会、エントリー開始


 WWDJAPANは、11月1日発売号で“地方”にフォーカスした特集を行います。紙面に掲載する地方ブランドを発掘すべく、「我こそは!」という企業・作家・職人を大募集します。ファッションからビューティ、ライフスタイルまで、ジャンルは問いません。

 選出された方は、地方に特化したブランドを手掛ける羽田未来総合研究所の大西洋社長と、地方ブランドのコンサルなどを行う山本寛斎事務所の高谷健太・代表取締役に向けたオンラインプレゼンにご参加いただき、商材の魅力をアピールしてもらいます。小売とファッションのプロである両者からフィードバックをもらえるほか、プレゼンの内容を「WWDJAPAN」11月1日号に掲載します。

こんなブランドを求めます!

■“地方特集”プレゼン大会
応募条件:地方を拠点とする企業・作家・職人であること
応募方法:下部リンクからお申し込みください。(エントリーの際、商品の概要を記載していただきます)
応募期間:10月18日(月)15:00まで
プレゼン日時:10月22日(金)13:30〜15:00
形式:オンラインで開催
エントリー後、編集部で選出した方にのみご連絡を致します。奮ってご応募くださいませ。

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ジンズHDの2021年通期は増収減益 「資本提携と新商品でDXに突破口」

 眼鏡ブランド「ジンズ(JINS)」を手掛けるジンズホールディングスの2021年8月期の業績は、売上高が前期比6.0%増の638億円、営業利益が同10.1%減の50億円の増収減益だった。

 アプリ会員が650万人から870万人に増加したり、18年からスタートした1日使い捨てコンタクトレンズ「ジンズワンデー(JINS 1DAY)」事業が同181.5%増の9億7200万円に成長したが、田中仁・代表取締役最高経営責任者(CEO)は「コロナが消費に与えた影響は大きかった。『ジンズワンデー』のテレビCMによる広告宣伝費もかさんだ」と振り返る。

 同社は今年6月にフランスのデジタルアイウエアカンパニー、フィッティングボックス(FITTINGBOX)と資本業務提携契約を締結し、10月14⽇には「目のみならず体や心もウェルビーング(改善)する」眼鏡型デバイス「ジンズ ミーム(JINS MEME)」を発売する。田中CEOは、「より良い顧客体験の提供のためにはデジタルの力が欠かせない」と話す。

 ジンズホールディングスは22年8月期の業績として、売上高が同10.6%増の707億円、営業利益が同24.8%増の63億円を予想する。

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「セルヴォーク」の2021年ホリデーは人気アイテムのキットが登場【2021年クリスマスコフレ】

 「セルヴォーク(CELVOKE)」は11月17日に、2021年ホリデーコレクションを限定発売する。

 今年のホリデーは“Swinging in Pink”をテーマにブラックとピンクで魅せる強さと愛を兼ね備えたメイクを提案する。限定キット“インフィニトリー デュアルテクスチャー パレット キット”(税込1万120円)は、クリームとパウダーの異なる質感のアイシャドウ4色入りの限定パレットと、ディープブラックカラーのアイライナー“シュアネス アイライナーリキッド N01”、“リベレイティッド マット リップス”の限定新色“EX11バーントシェンナ”、オーナメント風トライアングルボックスをセットにした。

 そのほか、人気ファンデーション“インテントスキン スティックファンデーション N”と植物由来オイル成分99%配合のスキンオイル、持ち運びにも便利なミニサイズのプライマーとルースパウダーをセットにした“ホリデー ベースメイクキット A”(税込5830円)、“リベレイティッド マット リップス”のミニサズ3色をセットにした“リベレイティッド マット リップス ミニキット A”(税込4620円)をラインアップする。

また11月3日には、「セルヴォーク」の直営店と公式サイト限定で、シースルーブラックのリップとネイルポリッシュ、“コンセントレートオイル”のミニボトルのセット“フィフス アニバーサリー キット”(税込1万4850円)を発売する。

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田村駒が漁網リサイクル生地に不備発覚、返金対応

 繊維商社の田村駒は7日、漁網のリサイクルナイロン生地「GNB」で、社内で調査した結果、国内で回収した漁網が使用されていなかったことが判明したと発表した。また、すでに同社を通じて取引先などに供給した「GNB」についても、紡績工場から漁網の原料使用への報告を受けられていないこともわかったという。同社は「GNB」の取扱を一旦中断し、すでにバッグ類などで販売している商品については、返金や返品などの対応を行う。

 「GNB」は、海洋汚染の原因の一つと言われる廃棄漁網を回収し、リサイクするするとともに、売り上げの1%を海洋保全活動の寄付に投じていた。同社によると、「中国の協力工場に提供した国内の回収漁網は、技術的な問題から現在まで製造された『GNB』の生地の原料として使用されていなかった」という。また、現在まで製造された「GNB」生地についても、「中国の仕入先と生地を製織するテキスタイルメーカーからは使用しているという報告を受けていたが、前工程を担う中国の紡績工場から漁網の原料使用について現在まで報告を受けられていない」という。

 「GNB」を使った製品はアダストリアの「ニコアンド(NIKO AND...)」やクラウドファンディングサイト「マクアケ」で田村駒自身がエコバッグとして販売していた。すでにアダストリアは自社のサイトで返金対応の告知を行っている。

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「グッチ」のレストランがオープン ブティックが先行オープンした「グッチ並木」の最上階

 「グッチ(GUCCI)」は、10月28日にレストラン「グッチ オステリア ダ マッシモ ボットゥーラ トウキョウ(GUCCI OSTERIA da Massimo Bottura Tokyo)」を東京・銀座の旗艦店「グッチ並木」の最上階にオープンする。

 同店舗はイタリア・フィレンツェとアメリカ・ロサンゼルスに続く3店舗目。メインダイニング48席とテラス12席を備え、ランチやディナー、バー、アペリティーヴォ(イタリア式の軽食、アペリティフ)を提供する。

 伝統的なイタリア料理をコンテンポラリーにアレンジした料理を用意。ミシュラン3つ星に輝いたマッシモ・ボットゥーラ、フィレンツェ店のカリメ・ロペス(Karime Lopez)ヘッドシェフ、東京店のアントニオ・イアコヴィエッロ(Antonio Iacoviello)ヘッドシェフがアイデアを出し合い、メニューを開発した。ボットゥーラは「イタリアと同様に、その土地の文化と深く結びついている日本食や食材は、間違いなく世界で最も魅力的な料理の一つ」とコメント。“パルミジャーナ ラーメン”や“和牛 ミラノ風”など、日本料理にインスパイアされた東京店オリジナルのメニューも登場する。

 内装は同ブランドのデコールコレクションの壁紙を使い、こだわったカラーパレットでエリアや部屋ごとにそれぞれの空間を彩った。アンティークミラーを備えたプライベートのダイニングルームも用意している。レストランのフローリングには、クリエイティブ・ディレクターのアレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)が収集するアンティークからインスパイアされたデザインをハンドペイントで施した。

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「文化の盗用」って何を盗んでいるの? “めんどくさい”新米2人によるポッドキャスト連載:考えたい言葉 vol.7

 「WWDJAPAN」ポッドキャストシリーズの新連載「考えたい言葉」は、2週間に1回、同期の若手2人がファッション&ビューティ業界で当たり前に使われている言葉について対話します。担当する2人は普段から“当たり前”について疑問を持ち、深く考え、先輩たちからはきっと「めんどうくさい」と思われているだろうな……とビビりつつも、それでも「メディアでは、より良い社会のための言葉を使っていきたい」と思考を続けます。第7弾は、【文化の盗用】をテーマに語り合いました。「WWDJAPAN.com」では、2人が対話して見出した言葉の意味を、あくまで1つの考えとして紹介します。

ポッドキャスト配信者

ソーンマヤ:She/Her。入社2年目の翻訳担当。日本の高校を卒業後、オランダのライデン大学に進学して考古学を主専攻に、アムステルダム大学でジェンダー学を副専攻する。今ある社会のあり方を探求すべく勉強を開始したものの、「そもそもこれまで習ってきた歴史観は、どの視点から語られているものなのだろう?」と疑問を持ち、ジェンダー考古学をテーマに研究を進めた。「WWDJAPAN」では翻訳をメインに、メディアの力を通して物事を見る視点を増やせるような記事づくりに励む

佐立武士(さだち・たけし):He/Him。入社2年目、ソーシャルエディター。幼少期をアメリカ・コネチカット州で過ごし、その後は日本とアメリカの高校に通う。早稲田大学国際教養学部を卒業し、新卒でINFASパブリケーションズに入社。在学中はジェンダーとポストコロニアリズムに焦点を置き、ロンドン大学・東洋アフリカ研究学院に留学。学業の傍ら、当事者としてLGBTQ+ウエブメディアでライターをしていた。現在は「WWDJAPAN」のソーシャルメディアとユース向けのコンテンツに注力する。ニックネームはディラン

若手2人が考える【文化の盗用】

 欧米を始めとする支配的な立場にある文化が、マイノリティーの文化を使用し、“わが物化”してしまうこと。まず、欧米の先進国出身のデザイナーに比べて、アフリカやアジアのデザイナーは活躍の機会が少ない。だからこそ特定の文化を扱ったデザインは当事者がまず使用できる環境にあるべき、という考えが前提にある。文化の盗用になる原因が、1.文化の使用者と当事者の経済的・文化的パワーバランスが不均等であること、2.使用者のみに金銭的利益が生まれ、当事者が除外されていること、3.その文化を持つ人々や文化そのものを間違って表現していること、ステレオタイプを助長していること、など。つまり、さまざまな要因が重なり合って起こる社会課題である。

 英語では「カルチュラル・アプロプリエーション(Cultural Appropriation)」と呼ばれ、「アプロプリエート」は、時、場所、シチュエーションなどにふさわしい、すなわち「適応させる」という意味から派生し、公共物を“わが物化”することも指す。文化は国や地域から生まれるというイメージだが、特定のジェンダーやセクシュアリティー、障害のある人々の間など、さまざまなコミュニティーで存在する。

クリエイティビティーとの両立

 ファッション業界では、 インスピレーション源にあらゆる文化を使うことがたびたびあり、それが文化の盗用に当たると指摘される事例が増えている。そして文化の盗用に慎重になりすぎることで、クリエイティビティーが抑圧されてしまうと考える人も多い。新しいことや、唯一無二を常に求めるデザイナーやアーティストは、絵画の「オリエンタリズム(orientalism)」などの文化を引用してきた。これまでは、それらは異国的で真新しく見える「エキゾチシズム(exoticism)」があった。しかしデジタル・グローバル化が進んだ今、その“錯覚”は通用しなくなり、違和感を持つ人が増えた。ただ、つながる手段が増えたことでその文化の当事者への依頼や、協業が可能になった。

【ポッドキャスト】

下記にて、ポッドキャストで取り上げた事例を紹介します:

事例1 キム・カーダシアンの「キモノ」

 アメリカを拠点にするセレブリティ、キム・カーダシアン(Kim Kardashian)が2019年に立ち上げた矯正下着ブランド名を「キモノ(KIMONO)」にしようとした。結果「スキムス ソリューションウエア(SKIMS SOLUTIONWEAR)」に決まったものの、「キモノ」という言葉を使うことが文化の盗用だという声が多く集まった。ここでの問題点は影響力のあるセレブリティーが、和服の着物とは明らかに異なる下着に「キモノ」という名前を使うことで、文化が上書きされてしまうことである。「下着に『キモノ』という名称を使うのは無礼」という批判もあったが、下着の呼称として問題なのではなく、商標登録によって英語圏で着物という言葉の意味が変わってしまうことが懸念された。

事例2 ハロウィンのコスチューム
 「名誉を傷つける・ステレオタイプを助長する」文化の盗用は、ハロウィンのコスプレに見られる。必ずしも明るい歴史だけではない伝統衣装や文化的装いを、“かわいい”“面白い”部分だけを抽出してコスプレし、さらにそれを“セクシー”にアレンジして着る行為は、当事者が性的対象と見られることを助長したり、文化の歴史を修正したりしてしまうことにつながりかねない。またハロウィンはお化けやキャラクターなど、“架空のもの”に仮装することを楽しむ行事でもあるので、リアルに生活をしている人物に“仮装”することはその人々を非人間化してしまうのではないだろうか。

事例3 「ザラ」のバッグがメキシコで炎上

 大手ファッションブランドの「ザラ(ZARA)」は、メキシコで日常的に使われているショッピングバッグ「メルカドバッグ」と類似した商品を発売し、文化の盗用と指摘された。ここでの問題点は、「ザラ」親会社のインディテックス(INDITEX)はスペインの会社であり、メキシコはスペインの植民地だった歴史があるため、経済的パワーバランスが大きく異なること。現地では40ペソ(約200円)で売られているのに対し、「ザラ」のバッグはその20倍以上の価格で売られている。しかし発祥地であるメキシコや、現地で暮らす人々には利益が一切発生していない。これに対して、メキシコのファッション史について詳しいダニエル・エランツ(Daniel Herranz)は「(オリジナルとされるバッグのデザインは)どこにも登録されていないし、保護も受けていない。ラテンアメリカだったらどこにでもあるバッグだ」と「ザラ」を擁護。しかし人々の思いや尊厳が関わるため、「法律的に間違っていないから大丈夫」で済む問題ではないと理解するのも大事だ。

事例4 バティック技法の発祥地

 原色の幾何学模様「アフリカンワックスプリント」は、多くの人がアフリカ風の柄としてイメージするはず。主に西アフリカの伝統衣装として普及しているが、実はインドネシアの伝統的なろうけつ染めのバティック(batik)に由来する。1800年代にインドネシアを統治していたオランダが大量生産し、インドネシアに輸出するも現地では受け入れられず、それをオランダ領のギニア海岸に再輸出したことが始まりだ。そのため、オランダの会社ブリスコ(VLISCO)がアフリカンワックスプリントを“所有”している背景がある。近年は、中国企業が生産したアフリカンワックスプリントがアフリカ市場で需要が増し、世界から批判の声が上がった。歴史的背景を考慮すると、アフリカンワックスプリントの文化をブリスコが所有できるのか明らかではなく、この問題は“文化の所有者”を考える難しさがある。

その他:事例のその後・社会ができる一例
 文化の盗用による炎上が、SNSで留まることなく、行政や企業を動かす事例もある。「キモノ」のケースでは、京都市の門川大作市長が公式に名称変更を訴える公式文書を発表した。メキシコのアレハンドラ・フラウスト・ゲレロ(Alejandra Frausto Guerrero)文化相も、ファッション業界が先住民の文化を尊重する重要性について、「『私たち抜きに、私たちのものを使うな(Nothing from us without us)』ということを推進したいと考えている」と明言。女性たちが育てた「フェムテック」も、男性中心の企業や体制を持つ業界が「今話題となっているから」と安易に利益につなげることも問題視されており、「当事者性」を考えなくてはいけない。

 文化の盗用の問題は、自分のマジョリティー性(どれだけ社会的に力を持っているか)を、またはマイノリティー性を自覚し、さまざまなコミュニティーへの考慮が必要となる。炎上を避けることがゴールではなく、よりインクルーシブ(包括的)な社会のために何ができるかを考える過程に過ぎない。ここまではOKでこれ以上はダメ、と形式的に理解して境界線を探るのではなく、社会にどのような影響があるのかを考える想像力と対話が求められる。

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イタリア発ジュエラー「ブチェラッティ」の日本初旗艦店が銀座にオープン

 イタリア発ジュエラー「ブチェラッティ(BUCCELLATTI)」の日本初となる旗艦店が9月30日、東京・銀座並木通りにオープンした。2層約120平方メートルの同店舗では、ブライダルなどのジュエリーやハイジュエリー、ホームコレクションなどを販売。「ブチェラッティ」は1919年にイタリア・ミラノで創業し、彫金で知られるジュエラーだ。今でも創業一族が運営に関わっている。4代目のクレツィア・ブチェラッティ(Lucrezia Buccellati)がデザインしたシルバーコレクション“ブロッサム”があり、その中の“デイジー”のリングは、G―DRAGONが着用しており、若年層の間で人気が高まっている。リングのほか、ピアスやカフブレスレットなどもあり、税込価格は2万3500~30万円と手頃だ。

 同ブランドは、2019年に「カルティエ(CARTIER)」などを傘下に持つリシュモングループが買収。日本では長年、和光などが取り扱ってきたが、リシュモン傘下で今年4月から事業を開始した。

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「ジーユー」と「アンダーカバー」のコラボ第2弾は10月29日発売 キッズが初登場

 「ジーユー(GU)」は10月29日、今年4月に発売して話題となった「アンダーカバー(UNDERCOVER)」とのコラボレーション商品の第2弾を発売する。メンズ28型、ウィメンズ20型に加えて、今回はキッズ8型も企画しており、計56型。全国の「ジーユー」店舗と公式ECで扱う(一部は限定店舗での販売)。

 MA-1ブルゾンやジャカードニットトップス、フリースのプルオーバーなどがそろい、「アンダーカバー」らしい、ちょっと毒っ気のあるデザインがポイント。初となるキッズコレクションは、メンズ、ウィメンズとのリンクコーディネートが可能だ。「ジーユー」のヒットアイテムであるルームウエアでも、メンズ、ウィメンズで“マシュマロフィール”素材のセットアップやフランネルのパジャマを企画している。オリジナルキャラクターのフィギュアも作った。

 価格は490〜6990円。サイズはメンズ、ウィメンズはXS~XXL、キッズは100〜160センチ、一部サイズはECのみでの販売。

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“2.5次元俳優” 黒羽麻璃央と小南光司がプロデュース 高品質シートマスク「フィトワ」がデビュー

 健康や美容、食を軸としたサービスなどを展開するFITは10月11日、俳優の黒羽麻璃央と小南光司がプロデュースするシートマスク“フィトワ(FITOWA)”(全2種、各税込2475円)を発売する。

 同製品はコミュニケーションの形が変わっていく時代に少しでも癒やしを提供したいという黒羽と小南の思いから誕生したシートマスクだ。品質やデザイン、香りなど2人のこだわりが詰まっている。シートマスクの美容液にはりんご果実培養細胞エキスや植物幹細胞エキスなどをぜいたくに配合し、マスク生活による肌荒れや乾燥などをケアする。香りは柑橘系で自然な香りが好きな黒羽プロデュースによるレモングラスと、リラックスとリフレッシュができる香りが好きな小南プロデュースによるゼラニウムの2種をラインアップ。また、購入特典として撮り下ろしの限定グッズが当たるキャンペーンも実施する。

 黒羽は「昨年から今年は本当に世の中が大変な状況で、できることが限られている中でしたが、僕なりにやれることを一生懸命頑張って生きてきました。皆さまもこのシートマスクで日頃の疲れを癒やしていただいて、次お会いできる時にはお互い万全の体調でお会いしましょう!」、小南は「昨年と今年は色々とフラストレーションが溜まってしまった方も多かったと思いますが、このシートマスクでたくさんの方に癒やしを与えられたら嬉しいです。僕と黒羽くんに抱きしめられているかのように使ってくれたらとっても嬉しいです!」とコメントした。

 黒羽は第23回 JUNON SUPERBOY CONTEST 準グランプリを獲得し、ミュージカル「テニスの王子様」で俳優デビュー。ミュージカル「刀剣乱舞」やドラマ「SUITS2」など多くの作品に出演している。小南は2016年「あんさんぶるスターズ! オン・ステージ」の朔間零役で注目を集める。舞台「PERSONA5 the stage」「炎炎ノ消防隊」、ドラマ「絶対BLになる世界VS絶対BLになりたくない男」など舞台・ドラマを中心に活躍。アニメや漫画を原作とする舞台などで活躍する“2.5次元俳優”として人気を集めている。

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「アトモス ピンク」×「エックスガール」×「ニューバ ランス」の“327”は色と柄で表現する東京ストリート

 「ニューバランス(NEW BALANCE)」は、女性のためのスニーカーセレクトショップの「アトモス ピンク(ATMOS PINK)」とウィメンズ・ストリートウエアブランド「エックスガール(X-GIRL)」とのトリプルコラボスニーカーを10月22日に発売する。ニューバランスが昨年発売したライフスタイルスニーカー“327”をベースに、原宿を拠点にするショップとブランドの特徴を融合させ、東京ストリートのように表情豊かなモデルが誕生した。「アトモス ピンク」と、「エックスガール」を運営するビーズインターナショナルの開発担当者が表現したかった原宿らしさとは?

多彩な色と素材感使いに
込められた思い

WWD:「ニューバランス」のスニーカーは、売り場でどう受け入れられている?

山﨑菜美子アトモスピンク プレス(以下、山﨑):今回コラボレーションした“327”や2020年に復刻した“2002”シリーズは人気がどんどん出ている。ストリート系ファッションを好む顧客はスタイリングに上手く取り入れているし、スタッフの人気も高い。

WWD:コラボモデルのベースになった“327”についての印象は?

藤田知子ビーズインターナショナル デザイナー(以下、藤田):パリ発のブランドで東京でも人気の「カサブランカ(CASABLANCA)」や、「アリーズ(ARIES)」とコラボレーションして話題のモデルだったので、ずっと気にはなっていた。

山﨑:ハイブランドとのコラボもあり、ファッション界でも注目が高かったイメージ。ただコート系スニーカーの人気が高い中、「アトモス ピンク」の顧客に受け入れてもらえるだろうか?というのが本音だった。ただ実際に着用してみるといろいろな発見があり、スタッフからも好反応。顧客からは、サイドの大きい“Nロゴ”がかわいいと評判だ。

WWD:「エックスガール」をコラボ相手に指名した理由は?

山﨑:「アトモス ピンク」も「エックスガール」も、原宿に根付いたブランド。同じストリートブランドとして一緒に何かやりたいと以前から考えていたので、依頼した。

藤田:「ニューバランス」とアトモスとは2009年に“996”と“574”を共同制作していたが、今回はひさしぶりのコラボだったのと、 “327”がモデルということでテンションがとても上がった。

ただ“カワイイ”だけじゃなかった
デザインの意図

WWD:コラボレーションでそれぞれこだわったポイントは?

山﨑:私たちのキーカラーをデザインに取り入れたのがポイント。「アトモス ピンク」のピンクと、「エックスガール」のレッドを“Nロゴ”の下に、左右非対称にあしらっている。そのカラーを際立たせるために、ロゴが付く外側は白っぽいカラーにし、対して内側は「ニューバランス」のキーカラーであるグレーを採用した。

藤田:それぞれの色をアシンメトリーに取り入れたのは、ウィメンズのストリートウエアマーケットを盛り上げていくために共に歩んでいこうという意味を込めている。

山﨑:インパクトのあるヒョウ柄は「エックスガール」からの提案で採用した。素材をスエードにすることで、大人っぽさを意識している。またシューホール付近のパーツにはハラコを使うなど、多様な素材使いも特徴だ。

藤田:「アトモス ピンク」と「エックスガール」にはアニマル柄という共通イメージがあり、今回はヒョウ柄を選んだ。アウトソールのほかに、インソールにもヒョウ柄を使っている。たくさんの素材を使って存在感を出し、どんなスタイリングにも負けないように仕上げた。

唯一無二の仕上がりに
両者も自信

WWD:実際に仕上がったシューズを見た感想は?

山﨑:ほかでは見たことのない唯一無二のデザインで、三者それぞれのブランディングが一足のシューズで表現できたと感じている。「アトモス ピンク」らしい素材使いのこだわりや、「エックスガール」らしい柄の合わせ方など、“らしさ”が随所から感じられる仕上がりになった。

藤田:第一印象は、本当に「So Cute」のひと言!

山﨑:「ニューバランス」とは初めてのコラボレーションだったが、素敵なコラボレーションができた。

個性的なデザインを引き立てる
おすすめスタイリング

WWD:今回の“327”はどんなスタイリングがおすすめ?

藤田:一押しは、スニーカーのカラーリングに合わせたチェックのジャケットと、柄を引き立てるシンプルなフレアパンツの組み合わせ。色と柄で遊びながら、大人っぽい雰囲気のスタイリングがおすすめ。もし自分で履くなら、シンプルなジャケットとパンツでメンズライクなアイテムとミックスし、ピンクとレッドのカラーを生かしたい。

山﨑:パンツにもスカートにも合うし、カジュアルなスエットパンツにもぴったり。ガーリーなスタイルに合わせれば、抜け感を演出できる。個人的には、今は2000年代初頭のファッションがトレンドなので、ミニ丈のパンツやスカートに、サイハイソックスを合わせて履きたい。

 コラボ“327”は、国内の「エックスガール」のアウトレットを除く直営店、カリフ シブヤ(CALIF SHIBUYA)と「エックスガール」の公式EC、アトモスピンク公式ECにて、10月8日(金)から先行予約を受け付ける。販売は10月22日からで、予約受け付け店に加え、アトモスピンク各店舗、「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」、「ニューバランス」の公式ECで取り扱う。

PHOTOS : TAKUYA FURUSUE
問い合わせ先
ニューバランス ジャパンお客様相談室
0120-85-7120

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適正仕入れと正価販売の好循環 三陽商会、6年ぶり黒字に照準

 三陽商会は2022年2月期、売上高が前年同期比9.4%増の415億円、営業損益が1億円の黒字、純損益はトントンを見込む。達成すれば“バーバリーショック”以降、6年ぶりの営業黒字となる。コロナ禍の影響長期化を受け、売上高は当初計画(440億円)から下方修正するものの、利益面での計画は据え置く。

 依然として市場環境が不透明な中、黒字化を見据える根拠として、全社での在庫コントロールとプロパー消化の推進で、粗利益率の改善が進んでいることがある。21年3〜8月期の粗利益率は前年同期と比較して8.5ポイントの改善となった。20億円の営業赤字だったものの、前年同期(57億円の赤字)と比較すれば損失幅は小さくなった。

 上期(3〜8月)末時点での商品在庫は原価ベースで86億円と、前年同時期と比較して36億円分減らした。大江伸治社長は、「それぞれのブランドや売り場の実力を把握し、それに基づいた適正な仕入れが着実にできるようになってきた」と自信を深める。上期の仕入れ計画のうち全体の20%は期中発注分とすることで、市場の変化に機微に対応し、過剰在庫も抑えられた。

 店頭、アウトレット、EC、それぞれの販売チャネルとしての役割を明確化したことも奏功した。店頭は正価販売を徹底し、新作は以前より前倒しで投入。一方、売れ行きの悪い商品はアウトレットに移す判断を早めた結果、在庫の流動性が改善した。「セール販売のプラットフォームと化していた」という公式ECも同様に正価販売に舵を切り、上期の売上高は前年同期比で11%減となったものの、粗利益率は6.8ポイント改善した。
 
 構造改革により、適正コストでの売り場運営も可能になった。21年2月期には複数回の希望退職者募集を実施し、想定を上回る180人が応募。160売り場を撤退した。今上期の販管費は昨年同時期との比較で15億円、一昨年同時期との比較では47億円削減した。

 今期末には25年2月期を最終年度とする新中期経営計画を策定する。具体的な戦略は今後詰めるが、同期末に売上高520億円、営業利益率10%を目標に掲げる。「エポカ(EPOCA)」「ブルーレーベル/ブラックレーベル・クレストブリッジ(BLUE LABEL/BLACK LABEL CRESTBRIDGE)「マッキントッシュ ロンドン(MACKINTOSH LONDON)」など基幹ブランドの直営店出店を推進し、EC販売も加速する。大江社長は「今後数年でアッパーミドル(総年収800万〜1500万円の世帯)市場での覇権的な地位を確立する。このマーケットは消費者のボリュームは縮小傾向にあるが、同時に競合も減っている。徹底的な差別化で独自価値が提供できれば、まだまだチャンスがあるはずだ」と話す。

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ビームスが女優の清野菜名とコラボ “おつかれーらいす”Tシャツなど3型

 ビームス(BEAMS)は女優の清野菜名とコラボレーションしたTシャツとソックスをビームス公式オンラインショップで抽選販売する。抽選は、10月14日11:00〜10月17日23:59の期間に受け付ける。

 Tシャツは、左胸に“おつかれーらいす”と首後ろにイラストが描かれたもの、公開中のオムニバス映画「DIVOC-12」の主演作「死霊集団 怒りのDIY」の写真を使用したフォトTシャツの2型を用意した。S〜XLサイズで価格は共に税込5280円。2型とも手書きの“びーむす”タグを付けた。ソックスは、カレーライスのイラストをワンポイント刺しゅうしたレッドとライトグレーの2色をそろえる。約23〜25cmのワンサイズで、価格は税込2200円。

 製作にあたって清野は、「『自分のTシャツを作りたい』という思いが根底にずっとあり、 今回ご縁があって大好きなビームスさんで実現することができました!テーマは、『自分が着たいもの』です。特に靴下のカレーライスのイラストは、リアルに描くと茶色くなってしまうから、 彩りを添えてこだわりました。細部にこだわって、かわいくなったと自負しています!(笑)。フォントは何パターンか描いた中から、選び抜きました!!」とコメントを寄せた。

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「エミ」×「トーン」×「ニューバランス」の“327”はビューティとの融合で透明感溢れる表情

 「ニューバランス(NEW BALANCE)」は、マッシュスタイルラボのウィメンズブランド「エミ (EMMI)」と、マッシュビューティーラボのプライベートコスメブランド「トーン(TO/ONE)」とコラボレーションしたスニーカー“327”を10月22日に発売する。「エミ」と「トーン」は今回の協業で、ライフスタイルスニーカーとして人気上昇中の“327”にビューティの優しさと透明感を盛り込んだ。素顔を彩るメイクの感覚を、スニーカーで表現した狙いとは。「エミ」を率いるマッシュスタイルラボの豊山YAMU陽子執行役員と、「トーン」を管轄するマッシュビューティーラボの小木充副社長に聞いた。

ビューティとの
融合に挑んだ理由

WWD:今回の協業でウィメンズブランドである「エミ」がコスメの「トーン」と組むことになった経緯は?

豊山YAMU陽子「エミ」ディレクター(以下、豊山):2020年9月に両ブランドでヨガウエアを作って、ファッションとビューティのコラボレーションにチャレンジした。「エミ」は“クリアモード”というコンセプトを掲げており、“クリア”をファッションでどう表現するかを考えたときに「トーン」と協業するアイデアが浮かんだ。そのヨガウエアが好評で、今回の「ニューバランス」とのコラボレーションでもこの雰囲気を再現しようと話が進んだ。

WWD:コラボモデルのベースになった“327”についての印象は?

小木充マッシュビューティーラボ副社長(以下、小木):センスのいい人が履いているイメージ。忘れられないのが、福岡のセレクトショップに行った際にベージュのワイドパンツに“327”を合わせている女性が本当にオシャレだった。その姿が目に焼き付いていたので、“327”で協業の依頼が届いたときは何だかもう緊張した(笑)。

豊山:男女関係なくアーバンスタイルに欠かせないスニーカーになりつつあると思う。ヒール部分の反り上がりや、大きな“N”ロゴなどエッジの効いたデザインなのに、どんなスタイルにも合うようなバランスで仕上がっている。“スニーカー=スポーティー”という方程式を変えるほど、“327”の登場は大きなインパクトだった。

WWD:“327”を取り扱っている「エミ」ではどのような顧客に受け入れられている?

豊山:もともと店頭ではクラシックランニングタイプのデザインが売れていたが、“327”の高いファッション性で20代後半から30代の顧客からも好評。パリのブランド「カサブランカ(CASABLANCA)」とのコラボでデビューしたインパクトと、レトロ感にモードの雰囲気があるというデザインはなかなかない。

カラーのヒントはメイクアイテム

WWD:コラボレーションでこだわったポイントは?

豊山:何よりも透明感のあるカラーリング。「トーン」のトーニングと「エミ」の“クリアモード”を融合させたかった。これまでの“327”にはない新鮮な色味で、ウィメンズならではの雰囲気に仕上げることができた。女性っぽい柔らかさを表現した肌に近い色を使い、ヌーディーなモード感を意識した。“N”ロゴのイエローは、「トーン」のペタル アイシャドウで人気の03の色味を再現している。「トーン」がこれまで女性に支持されるカラーバランスを研究してきたからこそ、フルーティーなのに甘くない絶妙なカラーに仕上がった。

小木:ディテールにもこだわっている。ソールをクリアにして、中には「トーン」商品のパッケージに使っている花柄をあしらった。それに中敷きも03の色味を表現している。画期的な協業だったが、優しさと透明感を上手く表現できたと思う。

WWD:完成まではスムーズだった?

豊山:とてもスムーズだった。依頼が届いてからすぐに完成図は浮かんで、「トーン」らしさと「エミ」らしさはこう表現し、さらにコーディネートのイメージもすぐに作り上げることができた。

小木:これがもし「トーン」と「ニューバランス」だけのコラボだったら、ここまでスムーズにはいっていない。「エミ」というスポーツが軸のブランドがあり、豊山というディレクターがいて、一緒にヨガウエアを作っていたからこそ信頼して進めることができた。「トーン」を余すことなく表現してくれている。

スニーカーを履かない人にも
おすすめ

WWD:実際に仕上がったシューズを見た感想は?

豊山:ここまで女性らしいスニーカーってなかなかないのでは?と感じている。たくさんのブランドの中で、こんなにも透明感があり、存在感のあるデザインは見たことがない。表層的なデザインコラボとは一線を画す奥行きで表現できたのは、三者のケミストリーだからこそ成せる業なのではないかと。

小木:スニーカーを普段履かない人でも好きになってくれそう。「ニューバランス」や“327”が好きな人に「トーン」のビューティを見てもらういいきっかけになりそうだし、逆もまたしかり。そういったコラボレーションのメリットを最大限に発揮してくれそうなシューズだ。

ワントーンで自分の肌も
アピールして

WWD:今回の“327”はどんなスタイリングがおすすめ?

豊山:シンプルな服装に合わせるのがおすすめ。今までスニーカーを履いてこなかった女性客も視野に入れているので、パステルのワンピースに合わせてほしい。足もとから流れ込んでくるワントーンの世界観を生かした透明感のあるコーディネートを提案していきたい。服と靴をワントーンでそろえることで、自分の肌が健康的にも、マットにも、グロッシーにも映る。それぞれの女性が持つ個性が、そのままスタイルとして表現できるから。それにこのシューズとメイクをリンクさせるのもきっと楽しい。メイクをシューズに合わせるなんてこれまで考えたことはなかったが、自分でも挑戦してみたくなった。

 コラボ“327”は、全国の「エミ」直営店と公式EC、ウサギオンライン、ニューバランスの公式ECで10月22日から販売する。

PHOTOS : SHUHEI SHINE
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日本中の倉庫を空っぽに! 第5弾「パスザバトン マーケット」が東京・品川で開催 インテリア家具のゾーンも

 スープストックトーキョー(SOUP STOCK TOKYO以下、スープストック)などを運営するスマイルズは10月9〜10日、東京・品川のコクヨ品川キャンパスで第5弾「パスザバトン マーケット(以下、PTBM)を開催する。PSBMは、衣食住にまつわるさまざまな企業の倉庫に眠っているデッドストックや規格外品などに光を当てるイベント。ビームス(BEAMS)やユナイテッドアローズ(UNITED ARROWS)をはじめとするファッションをはじめ、アクタス(ACTUS)や天童木工などのインテリア、「アダム エ ロペ(ADAM ET ROPE)」などのから雑貨、「スープストック」などの食品のブランドが日本各地から参加する。

 今回は、店舗での展示品や什器、返品などを集めたインテリア家具のゾーンを設置。会場で販売する家具の一部は「PTBM」のホームページで事前に見ることができる。また、“パスザバトンの食料品店”では、賞味期限は近い食品や規格害品、梱包に傷がついた食品などを集めて販売する。

 会期中には、親子で参加できる無料のワークショップ(事前予約制)も行うほか、サステナビリティやものづくりに関するインスタライブ配信なども行う。

 入場料は300円(小学生以下無料)、事前登録が必要。詳細は「PTBM」のホームページに掲載。

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ビームス ボーイ×「バズリクソンズ」×「ニューバランス」 ミリタリーなウィメンズスニーカー“327”の秘密

 「ニューバランス(NEW BALANCE)」は10月22日、ビームスのウィメンズカジュアル業態ビームス ボーイと、ミリタリーアイテムの忠実復刻で世界的に認められる日本ブランド「バズリクソンズ」とトリプルコラボしたスニーカー“327”を発売する。“327”は2020年春夏シーズンにローンチされたもので、1970年代の「ニューバランス」のランニングシューズ3型から着想したデザインが特徴。そこにビームス ボーイらしい楽しさと、「バズリクソンズ」らしい武骨さをミックスしている。ビームス ボーイの伊野宏美ディレクターと増子雄一郎チーフバイヤーに制作秘話などを聞いた。

“327”がモチーフだからこそ
できたトリプルコラボ

WWD:「ニューバランス」のスニーカーは、売り場でどう受け入れられている?

増子雄一郎ビームス ボーイ チーフバイヤー(以下、増子):“メード・イン・USA”を中心に長きにわたり取り扱いしているが、定番アイテムとしてお客さま、スタッフ共に人気だ。

WWD:事前に持っていた“327”のイメージがあれば教えてほしい。

増子:クラシックとハイテクの融合が見事で、「ニューバランス」らしさは残しつつも、“新しい顔”に生まれ変わったモデル。

伊野宏美ビームス ボーイ ディレクター(以下、伊野):“900”番台などクラシックな「ニューバランス」を履く場合、対比として服はモダンにすることが多いが、“327”はシャープな印象なので、逆にウエアに古着を交ぜたコテコテなスタイルもおすすめで、新たな提案を可能にしたと思う。

WWD:コラボ相手として「バズリクソンズ」を指名した理由は?

増子:ビームス ボーイの2021-22年秋冬のテーマが“ミリタリー”で、同分野で世界をけん引し、長くバイイングもする「バズリクソンズ」に依頼した。おかげで、この座組みでしか表現のできない一足が完成した。

WWD:コラボ“327”の第一印象は?

伊野:イメージ通り、いや、それ以上だった!

“もしもビームス ボーイが米軍に
トレーニングシューズを
納入するなら?”

WWD:コラボ“327”のこだわりについて聞きたい。

増子:“もしもビームス ボーイが米軍に「ニューバランス」のトレーニングシューズを納入するなら?”をコンセプトに、ある意味で「ニューバランス」らしさを極限まで無くしたモデルにしたかった。アッパーに使った素材は、アメリカの繊維大手インビスタ(INVISTA)が手掛ける強力ナイロン「コーデュラ(CORDURA)」のリップストップ。ひと目でミリタリーを認識させるセージグリーンは、「バズリクソンズ」の所有する1950年代のビンテージのフライトジャケット“N-3B”をサンプリングした。側面の“N”ロゴはステッチだけで表現し、タンにミルスペック風タグを付けて雰囲気を盛り上げた。

「バズリクソンズ」の担当者にも
話を聞く

WWD:ビームス ボーイから、ウィメンズスニーカーでトリプルコラボの打診を受けた際の感想は?

バズリクソンズ:日本を代表するセレクトショップ、世界に名をはせるスニーカーブランドと協業できると聞き光栄に感じた。

WWD:コラボ“327”の製作において苦心した点や、こだわりのポイントは?

バズリクソンズ:リップストップとレザーを同じセージグリーンで統一しているのだが、その微妙なバランスには神経を使った。またミルスペック風タグは“MA-1”のそれをベースに、“327”や“NEW BALANCE”の文字を加えた。

差し色の赤や、“ミリタリー”を
押し切る着こなしがおすすめ

WWD:コラボ“327”は、どんなスタイリングに合わせればよい?

伊野:どこかに一点ミリタリーウエアを入れてコーディネートしてほしい。セージグリーンと補色関係にある赤を、ソックスなどで差すスタイリングもおすすめだ。

WWD:伊野ディレクターならどう履く?

伊野:右のルックのように、ワンピースなどガーリーなアイテムでバランスを図るのもありだが、今季はミリタリーウエアで押し切るのが新鮮。例えば、カーキのリブニットのベスト&パンツを合わせた左のルックなどがそれにあたる。

 ウィメンズのコラボスニーカー“327”は、10月8日からビームス ボーイ 原宿、全国のビームス ボーイ展開店舗、およびビームスの公式ECで予約を受け付け、22日からは前述のビームス各アカウントと「ニューバランス」の公式ECで販売する。

PHOTOS : TAKUYA FURUSUE
問い合わせ先
ニューバランス ジャパンお客様相談室
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ビームス ボーイ×「バズリクソンズ」×「ニューバランス」 ミリタリーなウィメンズスニーカー“327”の秘密

 「ニューバランス(NEW BALANCE)」は10月22日、ビームスのウィメンズカジュアル業態ビームス ボーイと、ミリタリーアイテムの忠実復刻で世界的に認められる日本ブランド「バズリクソンズ」とトリプルコラボしたスニーカー“327”を発売する。“327”は2020年春夏シーズンにローンチされたもので、1970年代の「ニューバランス」のランニングシューズ3型から着想したデザインが特徴。そこにビームス ボーイらしい楽しさと、「バズリクソンズ」らしい武骨さをミックスしている。ビームス ボーイの伊野宏美ディレクターと増子雄一郎チーフバイヤーに制作秘話などを聞いた。

“327”がモチーフだからこそ
できたトリプルコラボ

WWD:「ニューバランス」のスニーカーは、売り場でどう受け入れられている?

増子雄一郎ビームス ボーイ チーフバイヤー(以下、増子):“メード・イン・USA”を中心に長きにわたり取り扱いしているが、定番アイテムとしてお客さま、スタッフ共に人気だ。

WWD:事前に持っていた“327”のイメージがあれば教えてほしい。

増子:クラシックとハイテクの融合が見事で、「ニューバランス」らしさは残しつつも、“新しい顔”に生まれ変わったモデル。

伊野宏美ビームス ボーイ ディレクター(以下、伊野):“900”番台などクラシックな「ニューバランス」を履く場合、対比として服はモダンにすることが多いが、“327”はシャープな印象なので、逆にウエアに古着を交ぜたコテコテなスタイルもおすすめで、新たな提案を可能にしたと思う。

WWD:コラボ相手として「バズリクソンズ」を指名した理由は?

増子:ビームス ボーイの2021-22年秋冬のテーマが“ミリタリー”で、同分野で世界をけん引し、長くバイイングもする「バズリクソンズ」に依頼した。おかげで、この座組みでしか表現のできない一足が完成した。

WWD:コラボ“327”の第一印象は?

伊野:イメージ通り、いや、それ以上だった!

“もしもビームス ボーイが米軍に
トレーニングシューズを
納入するなら?”

WWD:コラボ“327”のこだわりについて聞きたい。

増子:“もしもビームス ボーイが米軍に「ニューバランス」のトレーニングシューズを納入するなら?”をコンセプトに、ある意味で「ニューバランス」らしさを極限まで無くしたモデルにしたかった。アッパーに使った素材は、アメリカの繊維大手インビスタ(INVISTA)が手掛ける強力ナイロン「コーデュラ(CORDURA)」のリップストップ。ひと目でミリタリーを認識させるセージグリーンは、「バズリクソンズ」の所有する1950年代のビンテージのフライトジャケット“N-3B”をサンプリングした。側面の“N”ロゴはステッチだけで表現し、タンにミルスペック風タグを付けて雰囲気を盛り上げた。

「バズリクソンズ」の担当者にも
話を聞く

WWD:ビームス ボーイから、ウィメンズスニーカーでトリプルコラボの打診を受けた際の感想は?

バズリクソンズ:日本を代表するセレクトショップ、世界に名をはせるスニーカーブランドと協業できると聞き光栄に感じた。

WWD:コラボ“327”の製作において苦心した点や、こだわりのポイントは?

バズリクソンズ:リップストップとレザーを同じセージグリーンで統一しているのだが、その微妙なバランスには神経を使った。またミルスペック風タグは“MA-1”のそれをベースに、“327”や“NEW BALANCE”の文字を加えた。

差し色の赤や、“ミリタリー”を
押し切る着こなしがおすすめ

WWD:コラボ“327”は、どんなスタイリングに合わせればよい?

伊野:どこかに一点ミリタリーウエアを入れてコーディネートしてほしい。セージグリーンと補色関係にある赤を、ソックスなどで差すスタイリングもおすすめだ。

WWD:伊野ディレクターならどう履く?

伊野:右のルックのように、ワンピースなどガーリーなアイテムでバランスを図るのもありだが、今季はミリタリーウエアで押し切るのが新鮮。例えば、カーキのリブニットのベスト&パンツを合わせた左のルックなどがそれにあたる。

 ウィメンズのコラボスニーカー“327”は、10月8日からビームス ボーイ 原宿、全国のビームス ボーイ展開店舗、およびビームスの公式ECで予約を受け付け、22日からは前述のビームス各アカウントと「ニューバランス」の公式ECで販売する。

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アパレルDXを手掛けるGVOが5.5億円を資金調達、スタイレムや豊島、丸井などから

 D2Cブランド「ステラヴィアナ(STELLA VIANA)」や3Dを軸にしたアパレルのDX事業を手掛けるグッドバイブスオンリー(以下、GVO)は、丸井グループやSMBC VC、繊維商社の豊島とスタイレム瀧定大阪、DXに特化した開発会社であるサンアスタリスク、セレスを引受先とした第3者割当増資を実施した。資金調達額の合計は5億5000万円で、同社は資金を3DCGモデリストや開発エンジニア、マーケティングに投入する。

 GVOは2018年4月設立のファッションテック企業で、3DCGで作成したウェアをインスタグラムやECサイトにアップし、リアクションや受注数を元に生産数量を予測する、独自のアパレルDXモデルの確立に取り組んできた。アパレルOEM・ODMで国内トップの実績を誇る豊島との提携で、そうしたモデルを日本のアパレル業界でさらに加速する。来春には3Dデータを軸にしたアパレルの生産・販売を行うプラットフォームの開設を計画している。

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POP UP STORE: ETIAM

こんにちは。

 

この秋よりバーニーズ ニューヨークで新たにお取扱いをスタートしたバッグブランド<エティアム>の期間限定ストアを本日より開催しております。

通常ご紹介していないラインナップも加えアイテムバリエーションを豊富にご用意した非常に見ごたえのあるイベント。

バーニーズ ニューヨーク銀座本店・横浜店・神戸店・福岡店にて開催中です。

 

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2020年に東京でスタートした<エティアム>は、高品質な素材を用いた伝統的な仕立てとオーセンティックかつ現代的なデザインが特徴のバッグブランドです。

失われつつある技術を次の世代に継承できるよう、世代や性別を超えて共有できるバッグや各種レザーアイテムを提案しています。

国内有数の皮革産地である姫路産のレザーをはじめとした上質な素材を使用し、要所に使いやすさを考慮したディテールがほどこされ、日本の熟練した職人の手によって製作されています。

いくつかあるシリーズの中でも、バーニーズ ニューヨークではレザーをメインにした“ファンダメンタル”“ブリック”の2シリーズを中心にピックアップしています。本日はその一部をご紹介させていただきます。

 

“ファンダメンタル”シリーズ

上質な素材選びと日本の職人による丁寧な仕立てが光る、シンプルなスタイルを原点とするシリーズ。

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ブリーフケース ¥64,900(税込)

スーツスタイルにはもちろん、シャツやハイゲージニットにスラックスといったラフなビジネススタイルにも馴染む絶妙な雰囲気が魅力。

一見クラシカルなデザインですが、フラップ中央のストラップが実はマグネット留めになっていたりと、随所に操作性を考えたディテールを備えています。

E0A3580 POP UP STORE: ETIAM

クラッチバッグ ¥33,000(税込)

オンオフ問わず活躍する定番クラッチバッグ。ストラップの留具や引手の真鍮モチーフがほどよいアクセントになっています。

 

“ブリック”シリーズ

レンガを思わせるようなスクエアシルエットがクラシカルな雰囲気を演出するシリーズ。

E0A3556 POP UP STORE: ETIAM

左から ブリーフケース ¥58,300(税込)・トートバッグ ¥58,300(税込)・ミニショルダーバッグ ¥34,100(税込)

トラッドな雰囲気を醸すブリティッシュグリーンは“ブリック”シリーズの特徴的なカラー。

黒の延長線上の感覚で取り入れていただくと、自然と秋冬シーズンらしい雰囲気を演出してくれそうです。

E0A3633 POP UP STORE: ETIAM

バックパック ¥61,600(税込)

 やわらかい雰囲気が魅力のオークカラーは“ファンダメンタル”シリーズのアイテムでも展開しています。

こちらのバックパックやトートバッグのように、女性でも持ちやすい中性的なデザインが多いのも<エティアム>の特徴。

年齢を問わないオーセンティックなデザインですので、質も相まって永くご愛用いただけるアイテムが揃っています。

 

今回のイベントでは全9モデルを各2~4色という豊富なラインナップでご紹介。

また、期間中に<エティアム>のアイテムをお求めいただいた方にはバッグなどに取り付けられるパスケースを特別にプレゼントしております。

1589b7e2789644f881b576ffbed2e95d POP UP STORE: ETIAM

 

クラシックとモダンを掛け合わせたデザインと洗練された雰囲気は<エティアム>ならでは。素材の上質さ、仕立ての良さも魅力です。

アイテムが一堂に揃うこの機会にぜひご覧ください。

 

POP UP STORE: ETIAM

10/8 FRI.- 10/24 SUN. 銀座本店1F / 横浜店4F / 神戸店1F / 福岡店1F

※プレゼントは数に限りがございます。なくなり次第終了となります。

※イベント内容は都合により変更となる場合がございます。予めご了承ください。

【家飲み】「おいおい、ビールテイスト飲料もここまできたよ(笑)」プロテインビール?

 ノンアルコールビールや微アルコールビールとビールの香りや風味を楽しむビールテイスト飲料が注目を集めているが、マッスルマニアのなかで愛飲されているのが、なんと「プロテインビール」。ビールテイスト飲料もここまできたよ(笑)。
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ユナイテッドアローズ×「ザ・リラクス」×「ニューバランス」 3者コラボによる“327”の魅力をキーマンに聞く

 「ニューバランス(NEW BALANCE)」は2020年春夏シーズンにローンチしたシューズ“327”を主役に、ユナイテッドアローズ、東京ブランド「ザ・リラクス(THE RERACS)」と組んだトリプルコラボアイテムを10月22日に発売する。“327”は1970年代の「ニューバランス」のランニングシューズ3型から着想したデザインが特徴で、そこに現代的な要素をプラスしている。浅子智美ユナイテッドアローズ ウィメンズバイヤーと倉橋直実「ザ・リラクス」デザイナーの2人に、その魅力やこだわりについて聞いた。

相反する2つの要素を掛け合わせた
“新たなバランス”

WWD:「ザ・リラクス」への声掛けはユナイテッドアローズが行ったと聞いた。

浅子智美ユナイテッドアローズ ウィメンズバイヤー(以下、浅子):「ザ・リラクス」にお願いすると決めたときから、“スニーカーを超えたスニーカーになるだろう”と想像していたが、その通りになった。「ザ・リラクス」とは12年春夏シーズンから取引しており、オーセンティックな服をベースにしながらも、反骨精神というか、既存の概念を打ち破る強さを内に秘めたクリエイションに魅力を感じていて、今回もデザインについては一任した。

WWD:指名を受けた際の率直な感想は?

倉橋直実「ザ・リラクス」デザイナー(以下、倉橋):私自身、あまりスニーカーを履くことがなく、ブランドとしてもスニーカーを作ったことがなかった。そのため不安もあったが、楽しみが上回った。

WWD:スニーカーのデザインに初めて取り組むに当たり、どこから着手した?

倉橋:まず「ニューバランス」というブランド、そして“327”というモデルを学ぶことから始めた。“327”はデザイン面でもコンセプト面でもすでに完成しており、リスペクトを込めてそれを破壊・再構築した。そのプロセスを通じて、「ザ・リラクス」らしい設計と感性を盛り込むことを目指した。

WWD:「ザ・リラクス」らしさは、どこに最も表れている?

倉橋:二重にしたタンだ。甲に高さを出し、コントラストで足首を細くきれいに見せたかった。

WWD:浅子バイヤーのお気に入りは?

浅子:挙げたらキリがないが(笑)、一つだけと言われたらインサート(中敷き)だろうか。“THINK(YOUR BALANCE)”と“FEEL(YOUR BALANCE)”、相反する2つのメッセージは日々の生活でも大切にしたい。

倉橋:論理的思考(THINK)と自由な感性(FEEL)はモノづくりにとって、どちらも欠かすことができない。互いに作用し、絶妙なバランスを取ることが肝要だ。コラボ“327”では、「ザ・リラクス」なりの“ニューバランス(新たなバランス)”を具現化したつもりだ。

第一印象は
“革靴のような美しいスニーカー”

WWD:「ニューバランス」は、ユナイテッドアローズの売り場でどう受け入れられている?

浅子:伝統を守りながら進化するスニーカーブランドとして、なくてはならない存在。特に“327”が初めて登場した際は、ソールのボリュームと大きな“N”のロゴ、レトロでありながらテック感のあるバランスに衝撃を受けた。売り場でも非常に好評で、そのデザイン性と履き心地の良さから、ニュースタンダードとなる1足だと感じている。

WWD:完成したコラボ“327”の第一印象について教えてほしい。

浅子:“革靴のような美しいスニーカー”。普段スニーカーを履かないという倉橋デザイナーらしく、革靴のたたずまいとスニーカーの快適性を併せ持つシューズになった。

素材&色使いでも
“ニューバランス”を意識

WWD:浅子バイヤーから“革靴のような美しいスニーカー”と評されたが、倉橋デザイナーの受け止めは?

倉橋:手前みそだが、私も非常に美しいと感じている。併せて、「ザ・リラクス」のコンセプトである“ニューモダンクラシック”を表現できたと思う。5種類の素材を使って奥行きを出しつつもモノトーンでまとめて、ここでも“ニューバランス”を意識した。「ニューバランス」のようなビッグブランドと協業するのは今回が初めてで、できることの範囲はもっと狭いのかと感じていたが、かなり無理を聞いてもらい、思い通りのものができた。

バイヤーとデザイナー、
それぞれの履きこなし例

WWD:コラボ“327”は、どうスタイリングに取り入れたらよい?

浅子:“スニーカーであり、スニーカーでないシューズ”なので汎用性は非常に高い。カジュアルにもモードにも、スタイルを問わずに履ける1足だ。

倉橋:普段スニーカーを履かない私が作ったので、同じくスニーカーに抵抗のある方にも履いてもらいやすいと思う。

WWD:自分ならどんなふうに履く?

浅子:“芯のある”アイテムなので、もちろんパンツスタイルとは好相性だが、あえてスカートに合わせたい。甘さの中に、強さをプラスしてくれるはずだ。

倉橋:トップスがタイトならスカートやパンツはワイドに、一方でボトムスがスキニーなら上半身にボリュームを持たせるスタイリングが好きなので、存在感のあるこのコラボ“327”でうまくバランスを取りたい。シューズはスタイリングにおける“ピリオド”だから。

 まず、ユナイテッドアローズの公式ECで10月8日から予約を受け付け、22日からはユナイテッドアローズの実店舗、「ザ・リラクス」「ニューバランス」の公式ECでも販売する。

PHOTOS : TAKUYA FURUSUE
問い合わせ先
ニューバランス ジャパンお客様相談室
0120-85-7120

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日高屋が危うい、老舗優良企業の「たそがれ」

 「日高屋」を経営するハイデイ日高の業績が芳しくない。前第2四半期に続き、今季も営業赤字。経常ベースでは、助成金等のおかげで改善しているが、高収益を誇ったかつての姿はない。日高屋はどこにいくのか。
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ピンクリボン月間に合わせてエスティ ローダーなどビューティ各社がキャンペーンを実施

 10月の乳がん啓発月間、ピンクリボン運動に合わせて、国内外のビューティ各社がキャンペーンを実施している。エスティ ローダー グループ(ESTEE LAUDER GROUP)はSNSでのキャンペーンのほか、「アヴェダ(AVEDA)」「ボビイ ブラウン(BOBBI BROWN)」「ジョー マローン ロンドン(JO MALONE LONDON)」「エスティ ローダー(ESTÉE LAUDER)」「ドゥ・ラ・メール(DE LA MER)」「トム フォード ビューティ(TOM FORD BEAUTY)」「クリニーク(CLINIQUE)」の7ブランドで支援製品を販売し、収益の一部を米国乳がん研究基金や乳がんの研究団体JBCRGに寄付する。

 またフランス発のネイルブランド「ネイルマティック(NAILMATIC)」も限定色のネイルカラーを販売し、売り上げの一部を乳がん治療や研究に関する支援基金などへ寄付する。

 美容脱毛サロンのミュゼプラチナムは、オンラインヘルスケアイベント「ガールズ ヘルス アクション2021(GIRL’S HEALTH ACTION 2021)」を11月3日に開催。医療アートメイクのバイオタッチメディカルクリニックは、乳がん手術後の医療補助アートメイクを無料で行う。

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「がブリチキン。」、糖質オフRIZAPからあげ発売。プロテインハイボールも、ついに出た!

株式会社ブルームダイニングサービス(所在地:名古屋市中村区、代表取締役:杉村 明紀)が運営する「がブリチキン。」では、パーソナル・トレーニングジム「RIZAP」と共同開発した「糖質オフRIZAPからあげ」を9月から限定発売している。
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ダイニングイノベーション、スープ春雨「七宝麻辣湯」のFCライセンス権を取得。VL時代の「陳麻家」?

株式会社ダイニングイノベーション(本社:東京都渋谷区、代表:松宮 秀丈)が、スープ春雨専門店「七宝麻辣湯(チーパオマーラータン)」の日本国内におけるマスターライセンス契約を締結した。FC化ノウハウ取得のため2021年11月東京・池袋に自社で出店予定。
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オンワードHD最終黒字 21年3〜8月期で固定資産売却が寄与

 オンワードホールディングス(HD)の2021年3〜8月期連結業績は、純損益が74億円の黒字(前年同期は151億円の赤字)に転換した。コロナ禍による消費停滞や不採算事業の撤退によって売上高は伸び悩んだものの、固定資産や関係会社株式の売却で203 億円を特別利益に計上した。当初計画の22億円の最終黒字を大幅に上回った。

 売上高は前年同期比0.7%増の807億円だった。ただ、不採算事業の廃止などの減収分を除いた売上高は伸びているという。EC(ネット通販)売上高は6%増の208億円だった。一昨年から続けるグローバル事業構造改革によって、粗利益率は改善し、販管費率も低下しており、営業損益は32億円の赤字(前年同期は109億円の赤字)まで戻した。

 3〜8月期の結果を受けて、22年2月期の連結業績予想を修正する。修正後の予想は、売上高が1746億円(修正前は1905億円)、営業損益が10億円の黒字(同32億円の黒字)、純損益が82億円の黒字(同63億円の黒字)。緊急事態宣言の長期化によって売上高と営業損益は下方修正するが、純損益は上方修正する。

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「ビープル バイ コスメキッチン」でペット&ベビーアイテムの取り扱いを開始

 マッシュビューティーラボは、食やコスメ、ライフスタイル製品を取り扱うセレクトショップ「ビープル バイ コスメキッチン(Biople by CosmeKitchen)」の展示会「ビープルフェス(BIOPLE FES)」を10月6日、7日に開催した。13回目となる今回のテーマは“Share of Love ~広がれ!わたしの愛~”。谷口智美ビープル バイ コスメキッチンディレクターは「これまで自己愛など自分軸で物事を捉えていたが、コロナ禍でコミュニケーションの大切さを再確認した人が多い。自分の知識や愛を人に届けるため、このテーマに行き着いた」と語る。

 会場は5つのコーナーで構成。一つ目の“Heart Warming ~ペットとベビーへ、愛を贈ろう~”。今回からの新たな試みであるペット、ベビー向け製品の取り扱いについて谷口ディレクターは「日本では5人に1人が猫か犬を飼育しており、昨年は飼育者が20%増えたという。私自身も犬を飼い始め、ペットフードを調べると雑貨扱いで成分の規制も緩かった。ペットにも安心・安全な食品を届けたいと思い、取り扱いを決めた」とコメント。中でも「エイチシンク(H THINK)」や「ヘンプス(HEMPS)」のペット向けに開発されたCBD食品が目新しく、来場者の関心を引いた様子。実店舗では10月20日にペットコーナーを展開し、11月中に100SKUを扱う予定だ。

 これまでボディーケアアイテムなどを販売していたベビー製品は、売り上げの60〜70%がギフト需要を占めており、今後は今回展示した「カインデスト(the kindest)」の離乳食など、さらに食品を拡充する。

 二つ目は“HAPPY GUT ~ハッピーは、腸の健康でキマる!〜“のエリアでは、「仙台勝山館」のコンブチャや、フローラバランスを整えるフルボ酸ミネラルを配合した「ソノママ(SONOMAMA)」のサプリメントなど、話題の”腸活“を意識した製品が並ぶ。

 三つ目は“Rich bare skin ~私史上いちばん、リッチな肌へ~”をテーマに、スキンケアやメイクアップの8社が並ぶ。ここでも「エンドカ(ENDOCA)」などCBD成分を取り入れたブランドが多く見られ、世間の認知度やニーズの高まりがうかがえる。

 ニュージーランドで生まれたスキンケア&サプリメントブランドの「ミートゥデイ(Me Today)」を日本で初披露する特設ブースも設置。10月26日までの先行予約で手に入るオリジナルヨガマットもディスプレイされた。

 四つ目は“Warm Routine ~冬はたっぷり温めて、巡らせて~”と題し、寒くなるこれからの季節に向け、「テラ(THERA)」の水で温まる無煙無臭のお灸をはじめとした、体が内側から温まるような食品やグッズがラインアップ。

 五つ目の“Seasonal”カテゴリーでは、ニューヨークから直輸入している「サンデイズ(sundays)」の天然由来成分で作られたネイルポリッシュや、CBD タブレットを取り扱う「カラダシービーディー(Karada CBD)」などが出展された。

 今回のビープルフェス出展社は、これまでの42、43社から48社に拡大し、展示会には多くのメディア関係者やモデル、インフルエンサーが来場。一方で来場できない人に向けて、インスタグラムで青木源太フリーアナウンサーが現場をレポートする様子をライブ配信するなど、イベントを盛り上げた。

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香りの祭典「サロン ド パルファン」が初めてメンズ版を開催

 三越伊勢丹グループは10月27日から、国内最大規模の香りの祭典「サロン ド パルファン」を開催する。今年は初めて伊勢丹新宿本店メンズ館でも行う。伊勢丹新宿本店本館では11月2日まで、メンズ館は9日まで行い、その後ジェイアール京都伊勢丹、新潟伊勢丹、岩田屋本店・福岡三越でも開催する。同社の化粧品EC「ミーコ(MEECO)」では、先行して20日に特設サイトを公開した。

 伊勢丹新宿本店では、カラーズ(COLOURS)の新ブランド「サウザンドカラーズ(THOUSANDCOLOURS)」が登場するほか、1904年創業の仏老舗フレグランスブランド「キャロン(CARON)」がリニューアルした製品ラインアップを披露する。ポップアップエリアには「ゲラン(GUERLAIN)」や「ペンハリガン(PENHALIGON'S)」が出店。予約制のフレグランスカウンセリングも行う。

 初開催となるメンズ館では、フランス発の「マティエール・プルミエール(MATIERE PREMIERE)」やロンドン発の「チェック&スピーク(CZECH&SPEAKE)」など日本初上陸ブランドや、「セルジュ・ルタンス(SERGE LUTENS)」から初登場するオイルフレグランスといった先行販売品・限定品を含め200点以上を集積する。カウンセリングに加え、スタッフやお客の投票による人気アイテムを表彰するアワード、美容・ファッション分野のキュレーターがおすすめする製品など、さまざまな切り口で製品を提案する。パーソナライズD2Cフレグランスブランド「リベルタパフューム(LIBERTA PERFUME)」が出店し、そこではオーダーメイドの香水を作ることが可能だ。

 中山哲人・新宿紳士営業部セレクトショップ担当アシスタントバイヤーは「昨今のフレグランスへの興味関心の高まりは、メンズ館でも顕著だ。最初のロックダウン後に営業を再開した昨年の8月のフレグランスの売り上げは前年比でほぼ倍増するほど、コロナ禍でも香りは大きく伸びているカテゴリー。自分と向き合う時間が増える中で、自分のため香水を選ぶ人が増えている」と語る。今回のメンズ館の「サロン ド パルファン」のテーマは「選べる喜び、楽しさ」で、フレグランス初心者から上級者まで幅広くアピールする。「メンズ館のフレグランス売り場には、若年層をはじめ新客も増えている。フレグランス上級者もいるが、香りに初めて挑戦される方も多いため、あらゆる人がフレグランスを楽しみ、発見できるような催事を企画した」とコメントした。

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阪神梅田本店がOMOで目指す「3方よし」

 8日に建て替え開業する阪神梅田本店2期棟は、OMO(オフラインとオンラインの融合)が一つの重要なキーワードとなっている。アップデートされ続ける売り場の魅力を、個性豊かな110人の「ナビゲーター」が顧客とのさまざまなタッチポイントを通じて届ける。それを可能にするデジタルインフラも整えた。ニューノーマルの新たな百貨店の形を示すことができるか。

 建て替え開業に際し、ファッションでは、マッシュスタイルラボのセレクトショップの新業態「タグドレス(TAG DRESS)」や、オンワードHDのOMO型業態「オンワードクローゼットセレクト(ONWARD CROSSET SELECT)」などが新規出店。2階化粧品ではAI測定を元にスキンケア商品をカスタムオーダーできる「ルルスィ(LU.LU.SUI)」が初のリアルショップを構えた。

 目新しい業態の出店だけでなく、クリエーターらとの協業を通じて常に話題のある売り場を作る。2階「アクセサリー・雑貨ワールド」では次世代クリエイターを発掘する売り場「クリエイターズヴィレッジ」があり、オープン時からは廃棄ダンボールを使うアーティスト島津冬樹さんの商品が並ぶ。EC構築支援のBASEも関西初のリアルショップ「ザ ベイス マーケット(THE BASE MARKET)」を出店した。旬のカルチャーを紹介するポップアップスペース「リアクロ イベントスペース」は月替わりでテーマを更新するほか、4階の宝島社の雑誌「リンネル(LIEIERE)」とコラボしたセレクトショップ「イッテンモノマルシェ ウィズ リンネル」は、誌面で活躍するスタイリストやモデル、コーディネーターのセンスで選んだブランドやアイテムをラインアップする。

 これらの売り場の魅力を店頭やインスタで発信するのが「ナビゲーター」の役割だ。今回のリニューアルでは、彼・彼女たちの力を活かすデジタルインフラを整えた。館の各所には、タッチパネル操作でナビゲーターのおすすめ商品やコーディネートなどを閲覧できるサイネージを設置。4階には大型スクリーンを備えた発信基地「コミュニティースタジオ」がある。ここでは売り場のライブ配信のほか、客を交えた公開ワークショップなども実施する。また建て替えオープンと同時にコミュニケーションアプリ「LINE」内で阪神梅田本店の公式ミニアプリをスタートし、これを通じてイベントやワークショップの事前予約が可能となる。

 阪急阪神百貨店の山口俊比古社長は「百貨店はただ仕入れて売ってればいい時代は終わった。お取引先やその周りにいる方々と同じ目線で最高の売り場を作ることが、結果的にお客さまへの提供価値の最大化につながる。われわれとお取引先、そしてお客さまの“3方よし”を実現する、そのために欠かせないのがOMOだ」と話す。

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阪神梅田本店がOMOで目指す「3方よし」

 8日に建て替え開業する阪神梅田本店2期棟は、OMO(オフラインとオンラインの融合)が一つの重要なキーワードとなっている。アップデートされ続ける売り場の魅力を、個性豊かな110人の「ナビゲーター」が顧客とのさまざまなタッチポイントを通じて届ける。それを可能にするデジタルインフラも整えた。ニューノーマルの新たな百貨店の形を示すことができるか。

 建て替え開業に際し、ファッションでは、マッシュスタイルラボのセレクトショップの新業態「タグドレス(TAG DRESS)」や、オンワードHDのOMO型業態「オンワードクローゼットセレクト(ONWARD CROSSET SELECT)」などが新規出店。2階化粧品ではAI測定を元にスキンケア商品をカスタムオーダーできる「ルルスィ(LU.LU.SUI)」が初のリアルショップを構えた。

 目新しい業態の出店だけでなく、クリエーターらとの協業を通じて常に話題のある売り場を作る。2階「アクセサリー・雑貨ワールド」では次世代クリエイターを発掘する売り場「クリエイターズヴィレッジ」があり、オープン時からは廃棄ダンボールを使うアーティスト島津冬樹さんの商品が並ぶ。EC構築支援のBASEも関西初のリアルショップ「ザ ベイス マーケット(THE BASE MARKET)」を出店した。旬のカルチャーを紹介するポップアップスペース「リアクロ イベントスペース」は月替わりでテーマを更新するほか、4階の宝島社の雑誌「リンネル(LIEIERE)」とコラボしたセレクトショップ「イッテンモノマルシェ ウィズ リンネル」は、誌面で活躍するスタイリストやモデル、コーディネーターのセンスで選んだブランドやアイテムをラインアップする。

 これらの売り場の魅力を店頭やインスタで発信するのが「ナビゲーター」の役割だ。今回のリニューアルでは、彼・彼女たちの力を活かすデジタルインフラを整えた。館の各所には、タッチパネル操作でナビゲーターのおすすめ商品やコーディネートなどを閲覧できるサイネージを設置。4階には大型スクリーンを備えた発信基地「コミュニティースタジオ」がある。ここでは売り場のライブ配信のほか、客を交えた公開ワークショップなども実施する。また建て替えオープンと同時にコミュニケーションアプリ「LINE」内で阪神梅田本店の公式ミニアプリをスタートし、これを通じてイベントやワークショップの事前予約が可能となる。

 阪急阪神百貨店の山口俊比古社長は「百貨店はただ仕入れて売ってればいい時代は終わった。お取引先やその周りにいる方々と同じ目線で最高の売り場を作ることが、結果的にお客さまへの提供価値の最大化につながる。われわれとお取引先、そしてお客さまの“3方よし”を実現する、そのために欠かせないのがOMOだ」と話す。

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「モンクレール」から初の香水が誕生 キーワードは“イノベーション”

 「モンクレール(MONCLER)」が初のフレグランスとなる “モンクレール プール ファム(Moncler Pour Femme)”と“モンクレール プール オム(Moncler Pour Homme)”を10月12日、米国で発売する。価格は150mLで180ユーロ(約2万3000円)、100mLで120ユーロ(約1万5000円)、60mLで80ユーロ(約1万円)を予定。

 リフィル可能なボトルにはダウンジャケットのキルティングを模したシルバーの装飾が施され、LEDスクリーンが埋め込まれている。ブルートゥース搭載のスマートフォンを使えば好きな文字列をスクリーンに表示させることができる。

 自然や冒険心、発見などからヒントを得て調合された香りは、ウッディかつアウトドア感を演出するためにシダーウッドを使用。また、サンダルウッドを加えることで落ち着きや温かみをプラスした。これらをベースに“プール ファム”はウッディーでムスキーな香りに、“プール オム”は高山の森の美しさを表現したウッディでアロマティックな香りとなっている。

 発売当初はオンラインのほか、直営店約50店舗で展開する。また、卸は各国3~4店舗(全世界で約200店舗)で展開し、米国ではブルーミングデールズ(BLOOMINGDALE'S)、英国ではセルフリッジ(SELFRIDGES)で取り扱いが決定している。その後、2022年の早い時期から販売網を広げ、最終的には2000~3000カ所で展開する予定だ。

 製造販売を担う、仏フレグランス大手のインターパルファム(INTER PARFUMS)のフィリップ・ベナサン(Philippe Benacin)会長兼最高経営責任者(CEO)は、イノベーションがキーワードだったと説明する。「『モンクレール』の店舗に入ると、イノベーションを感じる。あらゆることの最先端にいるような気持になる」。

 「モンクレール」は20年6月にインターパルファムとフレグランスやその関連製品の製造・販売に関するライセンス契約を締結。インターパルファムからはコメントを得られなかったが、業界の情報筋は初年度だけで1億ユーロ(約128億円)は売り上げると予想する。

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「モンクレール」から初の香水が誕生 キーワードは“イノベーション”

 「モンクレール(MONCLER)」が初のフレグランスとなる “モンクレール プール ファム(Moncler Pour Femme)”と“モンクレール プール オム(Moncler Pour Homme)”を10月12日、米国で発売する。価格は150mLで180ユーロ(約2万3000円)、100mLで120ユーロ(約1万5000円)、60mLで80ユーロ(約1万円)を予定。

 リフィル可能なボトルにはダウンジャケットのキルティングを模したシルバーの装飾が施され、LEDスクリーンが埋め込まれている。ブルートゥース搭載のスマートフォンを使えば好きな文字列をスクリーンに表示させることができる。

 自然や冒険心、発見などからヒントを得て調合された香りは、ウッディかつアウトドア感を演出するためにシダーウッドを使用。また、サンダルウッドを加えることで落ち着きや温かみをプラスした。これらをベースに“プール ファム”はウッディーでムスキーな香りに、“プール オム”は高山の森の美しさを表現したウッディでアロマティックな香りとなっている。

 発売当初はオンラインのほか、直営店約50店舗で展開する。また、卸は各国3~4店舗(全世界で約200店舗)で展開し、米国ではブルーミングデールズ(BLOOMINGDALE'S)、英国ではセルフリッジ(SELFRIDGES)で取り扱いが決定している。その後、2022年の早い時期から販売網を広げ、最終的には2000~3000カ所で展開する予定だ。

 製造販売を担う、仏フレグランス大手のインターパルファム(INTER PARFUMS)のフィリップ・ベナサン(Philippe Benacin)会長兼最高経営責任者(CEO)は、イノベーションがキーワードだったと説明する。「『モンクレール』の店舗に入ると、イノベーションを感じる。あらゆることの最先端にいるような気持になる」。

 「モンクレール」は20年6月にインターパルファムとフレグランスやその関連製品の製造・販売に関するライセンス契約を締結。インターパルファムからはコメントを得られなかったが、業界の情報筋は初年度だけで1億ユーロ(約128億円)は売り上げると予想する。

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「ジルスチュアート」から毎年人気のコフレが登場 砂漠にたたずむラグジュアリーな宮殿をイメージ【2021年クリスマスコフレ】

 「ジルスチュアート(JILLSTUART)」は10月29日、2021年ホリデーコレクション“”パレスドリームコレクション”を発売する。同コレクションは砂漠にたたずむラグジュアリーな宮殿をコンセプトに華やかなデザインのコフレや限定アイテムをラインアップする。さらに、砂漠の宮殿で暮らすプリンセスのティータイムをイメージした“シュガーミントティー”の香りを採用した。なお、10月15日から予約を開始する。

 10月29日発売のコフレ“パレスドリーム コレクション”(税込8250円)はハイライトカラーとチークカラー、アイシャドウ8色を1つにしたコンパクト、透明感のある仕上がりのリップスティック“ルージュ リップブロッサム パレスドリーム”、プリンセスのドレスをイメージしたポーチをセットにした。

 11月12日発売の限定アイテムは、パッケージにオリジナルのレースのデザインを施した“ルージュ リップジュエル ジェミーサテン パレスドリーム”(限定3色、各税込2420円)と“ルージュ ケース パレスドリーム”(税込1540円)、立体的な表情をかなえる5色のチークカラー“ブルーム ミックスブラッシュ コンパクト パレスドリーム”(限定2種、各税込4620円)、“ネイルラッカー パレスドリーム”(限定3色、各税込1650円)、ミニリップ3色のセット“ルージュ リップブロッサム ミニ トリオ パレスドリーム”(限定2種、各税込4180円)、“プレゼントボックス(パレスドリーム)M”(税込385円)をそろえる。

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「ジルスチュアート」から毎年人気のコフレが登場 砂漠にたたずむラグジュアリーな宮殿をイメージ【2021年クリスマスコフレ】

 「ジルスチュアート(JILLSTUART)」は10月29日、2021年ホリデーコレクション“”パレスドリームコレクション”を発売する。同コレクションは砂漠にたたずむラグジュアリーな宮殿をコンセプトに華やかなデザインのコフレや限定アイテムをラインアップする。さらに、砂漠の宮殿で暮らすプリンセスのティータイムをイメージした“シュガーミントティー”の香りを採用した。なお、10月15日から予約を開始する。

 10月29日発売のコフレ“パレスドリーム コレクション”(税込8250円)はハイライトカラーとチークカラー、アイシャドウ8色を1つにしたコンパクト、透明感のある仕上がりのリップスティック“ルージュ リップブロッサム パレスドリーム”、プリンセスのドレスをイメージしたポーチをセットにした。

 11月12日発売の限定アイテムは、パッケージにオリジナルのレースのデザインを施した“ルージュ リップジュエル ジェミーサテン パレスドリーム”(限定3色、各税込2420円)と“ルージュ ケース パレスドリーム”(税込1540円)、立体的な表情をかなえる5色のチークカラー“ブルーム ミックスブラッシュ コンパクト パレスドリーム”(限定2種、各税込4620円)、“ネイルラッカー パレスドリーム”(限定3色、各税込1650円)、ミニリップ3色のセット“ルージュ リップブロッサム ミニ トリオ パレスドリーム”(限定2種、各税込4180円)、“プレゼントボックス(パレスドリーム)M”(税込385円)をそろえる。

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「ギャップ」がスタートアップのAI企業を買収 テクノロジーへの投資を強化

 ギャップ(GAP)は米ニューヨークとイスラエルのテルアビブを拠点とするスタートアップ企業、コンテクスト・ベースド 4 キャスティング(CONTEXT-BASED 4 CASTING、以下CB4)を買収した。

 CB4はAIと機械学習を利用して、予測分析と需要感知によって売上促進と顧客体験向上に貢献する。投資会社のセコイア キャピタル(SEQUOIA CAPITAL)が出資し、リーバイ・ストラウス(LEVI STRAUSS & CO.)やアーバンアウトフィッターズ(URBAN OUTFITTERS)といった小売企業とも協業した実績を持つ。今後はCB4の社員がギャップに移籍する形で業務を行う。

 ギャップのサリー・ギリガン(Sally Gilligan)=チーフ・グロウス・トランスフォーメーション・オフィサーは、「AIや機械学習が業界の未来を形作ると信じている」と話す。「当社はCB4に所属する世界クラスのデータサイエンティストと協業した経験があるため、彼らの技術が与える衝撃と、販売、在庫、消費者需要といった幅広い分野に応用できることを理解している。また、価値を引き出して顧客体験を向上させるポテンシャルを秘めている」。

 ギャップは1年前から技術をクラウドに移行し、今年8月にはヴァーチャル試着技術を提供するDRAPR社を買収するなど、テクノロジーへの投資を強化している。

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「ルイ・ヴィトン」の新アンバサダーにチョン・ホヨン ネットフリックス「イカゲーム」出演

 「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は、新たなアンバサダーに女優のチョン・ホヨン(HoYeon Jung)が就任したことを発表した。

 ホヨンは、2017年春夏コレクションで初めて同ブランドのランウエイを歩いたほか、17年プレ・フォール・コレクションにはキャンペーンに登場するなど、モデルとしての経歴も持つ。

 現在ネットフリックス(NETFLIX)で配信しているオリジナルドラマ「イカゲーム(Squid Game)」で女優デビューを果たし、カン・セビョク役を演じている。同作品への出演をきっかけに注目が集まり、インスタグラムのフォロワー数は1500万を突破した。

 ホヨンはアンバサダーの就任について、「モデルとして仕事をしてきた『ルイ・ヴィトン』と、女優としてのスタートを共にできることは大変光栄です。これからアンバサダーとして、メゾンと共に体験するすべての瞬間を楽しみにしています」とコメントした。

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黒石奈央子の「アメリ」が会員サービスを開始 争奪戦だった新作の先行購入が可能に

 ビーストーン(黒石奈央子CEO)が運営するウィメンズブランド「アメリ(AMERI)」は10月11日、会員サービス「Amate」を開始する。シルバープラン(月会費1100円=税込、年間契約の場合は1万1000円)とゴールドプラン(月会費2200円、同2万2000円)の2種類があり、会員になると限定アイテムの購入や、新作商品の先行購入などが可能になる。

 ブランド設立7周年を記念し、「支えてくださっているお客さまに対して、ブランドから還元できることはないかと考えた」と広報担当者。同ブランドはECが主販路。「即完売することも多く、熱心なファンの方からも買うことができなかったというお声をいただくケースがある」という。再販の要望が多い場合は追加生産をする体制を整えており、それが過剰在庫の抑制にもつながっているが、「要望があってもどうしても再販が難しい商品もあった」。会員制度によって、そうしたケースを減らしていく。

 会員特典は、①年に4回、会員だけが購入できる商品を発売する、②新作商品は発売日前日の15時から購入が可能になる、③ECの送料が無料になる(シルバープラン会員は月2回まで、ゴールドプラン会員は無制限)、④ゴールドプラン会員は購入時に付与されるポイントが2倍になる、⑤会員限定インスタグラムアカウントをフォローできる、の4つ。31日までに会員登録をした客には、2022年春夏物のカタログをプレゼントする。

 新宿ルミネ2の2階にある「アメリ」の店舗では8日から11日まで、AI(人工知能)エンジンを搭載したバーチャルヒューマンの販売員「アデラ」を導入している。客が店頭のビジョンに映る「アデラ」に話しかけて、着こなしやおすすめ商品について尋ねると答えてくれる仕組み。「コロナ禍で客足が減っている中で、来店促進になり、業界を盛り上げることにつながればと考えた」と広報担当者。

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「ロエベ」が開く新章の扉 豊富なバッグやバラ&せっけん型ヒールのパンプスなど2022年春夏注目アクセを紹介

 「ロエベ(LOEWE)」は、2022年春夏コレクションの展示会をパリで開催した。クリエイティブ・ディレクターのジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)は今季、ルネサンス期の画家ヤコポ・ダ・ポントルモ(Jacopo da Pontormo)の作品から着想を得た。ポントルモは調和・均衡・安定を重んじる規範的理想美に対する反発から、誇張された遠近法や反自然主義的な色調、不自然な明暗のコントラストなどを特色とした美術様式“マニエリスム”を開拓した人物だ。ポントルモは16世紀のイタリアでペストが流行したため都会を離れ、修道院で暮らした2年間でこの美術様式を生み出したとされている。今シーズンを「新章への扉を開く出発点」と表現したアンダーソンは、ファッションの世界での“マニエリスム”のような新しい表現を探求しているようだ。

 ショーピースの服は創造性重視の非日常的な作品だが、アクセサリーは実用性の高いアイテムが多かった。バッグでは人気の“ハンモック”に新たな仲間“ハンモック ナゲット”が加わった。軽量で柔らかいナッパレザーを使用し、マチの部分を中に折り込むか広げるかの2通りで使えて、ショルダーストラップが付く。“ゴヤ”バッグにもロングクラッチのタイプが加わり、レザーかテディベア生地、ショルダーストラップはメタルかレザーかを選べる。ジュエリーは、ドレープを入れたようなスターリングシルバーのブレスレットとピアスがそろった。ウエアで目を引いたのは、ドレスやコートに組み込まれたゆがんだメタル。これらは10キロ以上する重さで、商品化の際はレザーなどに変更して販売する。ヒールをプラスチックのせっけんやキャンドル、マニキュア、つぶれた卵、造花のバラで装飾したシューズはこのまま商品化するという。

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「ロエベ」が開く新章の扉 豊富なバッグやバラ&せっけん型ヒールのパンプスなど2022年春夏注目アクセを紹介

 「ロエベ(LOEWE)」は、2022年春夏コレクションの展示会をパリで開催した。クリエイティブ・ディレクターのジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)は今季、ルネサンス期の画家ヤコポ・ダ・ポントルモ(Jacopo da Pontormo)の作品から着想を得た。ポントルモは調和・均衡・安定を重んじる規範的理想美に対する反発から、誇張された遠近法や反自然主義的な色調、不自然な明暗のコントラストなどを特色とした美術様式“マニエリスム”を開拓した人物だ。ポントルモは16世紀のイタリアでペストが流行したため都会を離れ、修道院で暮らした2年間でこの美術様式を生み出したとされている。今シーズンを「新章への扉を開く出発点」と表現したアンダーソンは、ファッションの世界での“マニエリスム”のような新しい表現を探求しているようだ。

 ショーピースの服は創造性重視の非日常的な作品だが、アクセサリーは実用性の高いアイテムが多かった。バッグでは人気の“ハンモック”に新たな仲間“ハンモック ナゲット”が加わった。軽量で柔らかいナッパレザーを使用し、マチの部分を中に折り込むか広げるかの2通りで使えて、ショルダーストラップが付く。“ゴヤ”バッグにもロングクラッチのタイプが加わり、レザーかテディベア生地、ショルダーストラップはメタルかレザーかを選べる。ジュエリーは、ドレープを入れたようなスターリングシルバーのブレスレットとピアスがそろった。ウエアで目を引いたのは、ドレスやコートに組み込まれたゆがんだメタル。これらは10キロ以上する重さで、商品化の際はレザーなどに変更して販売する。ヒールをプラスチックのせっけんやキャンドル、マニキュア、つぶれた卵、造花のバラで装飾したシューズはこのまま商品化するという。

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「アンドレアス・クロンターラー フォー ヴィヴィアン・ウエストウッド」2022年春夏パリ・コレクション

 「アンドレアス・クロンターラー フォー ヴィヴィアン・ウエストウッド(ANDREAS KRONTHALER FOR VIVIENNE WESTWOOD)」が2022年春夏コレクションをパリで発表した。

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日本最大級のファッションBtoB ECサイト「ターミナル」が提案する「展示会のデジタル化、その先にあるDX」

 コロナ禍において、ファッション業界で一気に浸透したことのひとつが「オンライン展示会」だ。新興サービスも次々と登場し、各社がサービスの差別化にしのぎを削っている。展示会の開催手段としてのデジタル化が浸透し、その先にファッションビジネスはどう変容していくべきなのか? 展示会のデジタル化から始まる「展示会のDX(デジタルトランスフォーメーション)」のあり方について、いち早く取り組んできた「ターミナル(TERMINAL)」を運営するターミナルの伊奈亮輔社長に話を聞いた。

オンライン展示会開催は
あくまでもデジタル化の
スタートライン

 「コロナ禍で、ターミナルのサイトにも“オンライン展示会”という検索キーワードでの流入が増えた。しかしリアルの展示会の代替としてデジタル展示会をやるのはただの対処療法にすぎず、ターミナルが目指すところではない」と伊奈社長は語る。実際に数ある“オンライン展示会”と呼ばれているサービスを比較すると、その内容には大きな違いがある。イメ―ジを大切にするファッション業界ではフロント側のリッチなウェブ表現の違いが目につきがちだが、各サービスとの一番の大きな違いは「既存の業務プロセスにどれだけ浸透できるか」という点にある。

 2015年にサービス提供を開始したターミナルは、もともとはオンラインで展示会を行うことではなく、リアルで行われる展示会において、紙ベースで煩雑になりがちな受発注をデジタルで一括集計できるサービスからスタートした。「ファッションビジネスをデジタルで支援するという理念は、設立当初から変わらない。以前から、国内にあるアパレル業務向けのサービスは、システムを開発して終わり、要望に対応したら終わりというものがメイン。しかし担当者もそのプロではないので、問題解決にベストな要望を出せていないことが多く、結局使えないサービスばかりという印象だった。なので、まずは負荷の大きい展示会に関する業務を減らすために、ターミナルを活用して受発注業務の効率化を提案した」。

ターミナルを通じて
あらゆる課題を解決し、
ビジネスの全体最適を実現

 ターミナルにとって、展示会のデジタル化はファッションビジネス支援の入り口にすぎず、その本懐は「その先」にあると伊奈社長は言う。現在は展示会の受注データをまとめるだけではなくラインシートの作成、セールスレポートの出力、納品書の作成など、できることは多岐にわたっている。「まずは展示会をデジタル化し、受発注業務の効率化が最初のステップ。さらに展示会のデータを使い、生産、物流、基幹システム、EC、商品マスター作成など、ターミナルを組み込んだファッション・ビジネスの全体最適を図る業務フローの改善の提案までもします。ツールの提供はただの手段の一つにすぎず、それを使って組織の抱えている問題を解決できることが、ターミナルの考える真のDXだ」。

 国内の中小ファッションブランドやセレクトショップの支援から始まったターミナルだが、大手取引先が増えたことで、変化したこともあると言う。「代理店や問屋と取引をするときに、ターミナルを使ってもらう座組や、特殊な商取引慣習がある商材を扱うときのデータの連携の仕方など、業界や規模感に合わせてきめ細かく対応できるよう、ターミナル側も常にアップデートし続けなくてはならない」と。国内のデジタル展示会の先駆者であるだけでなく、導入ブランドが内包する問題を解決すべく伴走し続ける姿勢が、展示会の真のDXにつながっている。

有力セレクト&有力ブランドから
高い評価

TEXT:MIWAKO ANNEN
問い合わせ先
ターミナル
03-6455-2268

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故スティーブ・ジョブズ氏の娘がランウエイデビュー

 アップル(APPLE)創業者の故スティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)氏の娘、イブ・ジョブス(Eve Jobs)がパリ・ファッション・ウイークでランウエイデビューを果たした。「コペルニ(COPERNI)」の2022年春夏コレクションに登場した。

 イブはネオングリーンの半袖タートルネックにネイビーのミニスカートを合わせた格好で登場。アクセサリーはサングラスとプラットフォームのビーチサンダル、アイフォンのカメラロールアプリのアイコンから着想を得た“折り紙”バッグを身につけた。ジジ・ハディット(Gigi Hadid)やパロマ・エルセッサー(Paloma Elsesser)、アドゥート・アケチ(Adu Akech)といったベテランモデルたちとともにランウエイを歩いた。ランウエイ後に自身のインスタグラムには、「言葉では言い表せないくらい素晴らしいコレクションでした。『コペルニ』のショーに参加できてとても光栄です」とコメントした。

 ジョブズ氏は1991年、アメリカの実業家で自身の会社を持つローレン・パウエル(Laurene Powell)氏と結婚。2011年に膵臓癌による合併症で亡くなるまで生活を共にした。末っ子のイブのほかにも、リード(Reed)とエリン(Erin)と、3人の子どもを持つ。

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イザのピンクリボン月間に合わせたイベントにAMIAYAやIMALUらが来場

 セレクトショップのイザ(IZA)は、乳がんの早期発見を呼びかけるピンクリボン月間に合わせたイベント「イザ ラブ アンド ピンク(IZA LOVE AND PINK)」を表参道ヒルズ1階の期間限定店舗で開催中だ。10月31日までの期間、乳がんの啓発活動のためにピンクに装飾した特別ウインドーに切り替え、「トモコイズミ(TOMO KOIZUMI)」のピンクドレスをディスプレーした。

 1日に行われたレセプションパーティーでは、AMIAYAやIMALU、マドモアゼル・ユリア、KEISHAN、岩崎拓馬、奈良裕也らが来場した。

 期間中店内では、紗栄子が経営している那須ファームビレッジ(NASU FARM VILLAGE)のいちごを使ったピンクのドリンクを提供するほか、3000円以上購入した人を対象に啓蒙グッズのノベルティグッズも先着順で配布する。イベント開催に合わせ、フェムテックブランドの「リネ(RINE)」の授乳期の女性が母乳パッドなしで使用できる吸水ブラレットの販売も開始した。

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イザのピンクリボン月間に合わせたイベントにAMIAYAやIMALUらが来場

 セレクトショップのイザ(IZA)は、乳がんの早期発見を呼びかけるピンクリボン月間に合わせたイベント「イザ ラブ アンド ピンク(IZA LOVE AND PINK)」を表参道ヒルズ1階の期間限定店舗で開催中だ。10月31日までの期間、乳がんの啓発活動のためにピンクに装飾した特別ウインドーに切り替え、「トモコイズミ(TOMO KOIZUMI)」のピンクドレスをディスプレーした。

 1日に行われたレセプションパーティーでは、AMIAYAやIMALU、マドモアゼル・ユリア、KEISHAN、岩崎拓馬、奈良裕也らが来場した。

 期間中店内では、紗栄子が経営している那須ファームビレッジ(NASU FARM VILLAGE)のいちごを使ったピンクのドリンクを提供するほか、3000円以上購入した人を対象に啓蒙グッズのノベルティグッズも先着順で配布する。イベント開催に合わせ、フェムテックブランドの「リネ(RINE)」の授乳期の女性が母乳パッドなしで使用できる吸水ブラレットの販売も開始した。

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医学×美学×睡眠学の専門家と共同開発 「セラティス バイ ミクシム」で新・夜のうねりケア

 「アンドハニー」や「ミクシムシリーズ」など数多くのヘアケアアイテムを企画・開発するヴィークレアは今秋、“夜の寝ぐせ・うねりケア”をコンセプトとした新ヘアケアシリーズ「セラティス バイ ミクシム(THERATIS by mixim 以下、セラティス)」を登場させた。同シリーズは医学・美学・睡眠学の3人の専門家とともに開発を行った、ナイトケアに着目して寝ぐせやうねりを抑制する製品。そこで今回、美学のスペシャリストとして開発に携わった内田聡一郎「レコ(LECO)」代表と、寝ぐせやうねりなど髪の悩みを抱えているという、モデルの菅沼ゆりと松本優が鼎談を実施。オリジナルの“寝ぐせコントロール処方”や、効果だけではない使用を続けることで得られたことについても話を聞いた。

新習慣
「夜の寝ぐせ・うねりケア」を提案

WWD:新しい美容習慣「夜の寝ぐせ・うねりケア」を提案する「セラティス」の特徴は?

内田聡一郎「レコ」代表(以下、内田):同製品には寝ぐせを抑制するために3つの成分が入っており、うねり抑制成分※1、枕などによる寝ている間の摩擦ダメージを軽減する成分※2、就寝時に髪が蒸れて寝ぐせができてしまうのを防ぐための水分コントロール成分※3です。さらに、ナノ化した補修成分※4が寝ている間に髪にしみ込んでダメージを補修してくれます。

菅沼ゆり(以下、菅沼):髪質が細くて柔らかいので、普段から広がりやダメージが気になっていました。けれど「セラティス」を使ってからは、軽くアイロンをしただけでもストレートになるような、髪のまとまりが良くなったと感じましたね。

松本優(以下、松本):私は約3カ月前に初めて黒髪をブリーチしてハイトーンにし、そこから髪の傷みやうねりがさらにひどくなっていました。「セラティス」を使ってから、ドライヤーだけでもうねりが収まりやすくなったように感じます。

※1 γ-ドコサラクトン(補修)
※2 加水分解コンキオリン(保湿)
※3 加水分解ハトムギ種子(保湿)
※4 加水分解乳タンパク(補修)

使うほどに効果を実感

WWD:内田さんのこだわりポイントは?

内田:中身はもちろん、パッケージにもブランドのこだわりが感じられます。特に若年層は、バスルームに置いておいても“絵になること”が大事。だからこそバスルームでも“映える”ものに仕上がっていると思います。あらゆるヘアケア製品があふれている中で、一番自分が使いたいと思える製品になりましたね。また、サロンのお客さまからも、寝ぐせやうねりのデイリーケアは直結した悩みとしてよくあげられます。今回は女性視点に立ち、そんなデイリーの髪悩みケアに特化させて朝のセットしやすさも重視しました。

菅沼:ヘアオイルは特にお気に入りです。寝る前に髪の保湿として使うのも好きですが、朝にスタイリング剤として毛先に使用すればまとまりが出ます。

松本:ヘアパックも髪が保湿されてさらさらになりますよね。毎日使うと成分が浸透して髪のまとまりが良くなったと感じます。ドラッグストアやバラエティーショップなど手に取りやすい場所で扱っている点もうれしいです。

内田:シャンプーやトリートメントは使用するほど効果が分かると思います。最低でも3週間は使い続けて欲しいですね。ヘアオイルはドライヤー前に使うと髪に成分が浸透されて保湿などの効果を感じると思いますよ。

松本:スキンケアと同じですね、これからも使い続けたいと思いました。家で簡単に美容室と同じケアができるのは、本当に便利な製品だと思いました!そして“朝のセットしやすさ”も重視しているアイテムなだけあり、うねりを直すことが少なくなって朝のストレスがすごく減りました。

菅沼:これまでは寝ぐせを直すのに、私は30分以上かかっていました。ここまでくるとむしろ、直す気もなかなかおきないくらい。「セラティス」を使うようになってからは、朝にすぐ寝ぐせを直せるようになり、今はノンストレスですね。ストレス軽減につながったのが一番うれしいです!

スペシャリストのこだわりを紹介

 「セラティス」は、医学・美学・睡眠学・の専門家3人と共同開発。各分野の視点から、髪の悩みである寝ぐせやうねりの抑制に着目した処方設計や成分配合を行った。

※5 基剤を除く、水を含む
※6 水溶性コラーゲン(補修)
※7 セラミドNG(補修)

“うるサラ”な仕上がりに導く
「セラティス」

 「セラティス」は、仕事にもプライベートにも忙しい20代後半の女性がターゲット。そんな時間も気持ちも余裕がなくなりがちな忙しい朝の時間を、少しでもストレス軽減できるようにと開発された。

 同製品は、髪の補修に特化したナチュラルヘアケアブランド「ミクシム(mixim)」の新シリーズ。未来の美髪をつくる&予防するダメージケア「ミクシムサプリ(mixim suppli)」、高機能オーガニックヘアケア「ミクシムポーション(mixim POTION)」、自然科学から生まれた機能性ナチュラルヘアケア「ミクシムパフューム(mixim Perfume)」などを展開している。一人一人にぴったりの「ミクシム」がきっと見つかるはずだ。

問い合わせ先
ヴィークレア
03-6804-5033

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豊島の21年6月期は2期連続の最高益更新も、22年は一転減益へ 豊島社長「今期は4重苦」

 大手繊維商社の豊島(非上場)は7日、2021年6月期決算は売上高が前期比9.6%減の1814億円、営業利益が同25.7%増の77億円、経常利益が同18.2%増の90億円、純利益が39億円(前期は7億6500万円の赤字)だった。営業利益と経常利益は2期連続で過去最高を更新した。売上総利益率は14.2%で、前期に比べ2.4ポイント改善。コロナ関連の医療用品や主力のOEM・ODM事業が好調が押し上げた。減収の主な要因は綿花取引からの戦略的な撤退で、素材全体では220億円の減収要因になった。

 22年6月期の目標は売上高が1800億円、経常利益が70億円。同社は年1億着とも言われる物量を供給するアパレルOEM・ODMの最大手グループの一角だが、豊島半七社長は「緊急事態宣言の解除など小売りには明るい材料が出ているものの、足元では停電やコンテナ不足による出荷遅れなどの物流の混乱、ASEANでのロックダウンの影響、綿花を始めとした原料高、円安など、サプライヤーは4重苦5重苦のような状態だ。全般的にアパレル市況は依然として苦しく、値上げが通っていない。今期(22年6月期)は大変厳しい」という見通しを示す。決算発表での豊島社長とメディアの主な一問一答は以下の通り。

−1年を振り返って。

豊島半七社長(以下、豊島):コロナが20カ月近く続いて、日本のアパレル産業、特に営業時間の短縮や人流の減少などで小売業にダメージが大きかった。サプライヤーであるわれわれも原材料費の高騰や、短納期対応のためのエアー(航空便)が増えて経費増を強いられたものの、医療ガウンなどのコロナ特需や不採算部門の縮小などで増益になった。現場の社員はよく頑張ったとは思うが、一方で在宅ワークが当たり前になる中で、どこかに「それでもなんとかなる」ようなムードが出て、仕事がどこか雑になっている。エアーの増加は、そうした緩みによるものだ。

−22年6月期は減益の計画。理由は?

豊島:足元の状況は大変厳しい、というのが率直な感想だ。停電やコンテナ不足による出荷遅れなどの物流の混乱、ASEANでのロックダウンの影響、綿花を始めとした原料高、円安など、サプライヤーにとっては4重苦5重苦のような状態だ。それでも市場全体が値上げを受け入れる地合いではなく、コスト増はわれわれが負担するような形になっている。(減益は)前期まであったコロナ特需もなくなることも一因だ。

−納入単価は?

豊島:原燃料高などに加えて、トレーサビリティの確保やカーボンゼロに向けた取り組みの強化をしているが、それもコスト増につながっている。それでも結果として全般的に納入単価を押し上げることにはなっていない。それだけ市況が厳しい。ASEANのロックダウンに加え、業界全体が小ロット短納期に再び以降しつつあり、中国での生産比率が再び高まっているのも不安材料だ。コロナ禍以前に戦略的にASEANシフトを進め、一時は当社の生産比率はASEAN生産が全体の2割くらいまで上昇したが、現在はまた1割近くにまで減少している。

−15年前からオーガニックコットン素材「オーガビッツ」に取り組むなど、サステナビリティを業界の先頭に立って推進してきた。課題は?

豊島:トレーサビルなオーガニックコットン「トゥルーコットン」は取引先から高い評価を得て、順調に取扱いが増加している。ただ、「オーガビッツ」も含め、素材の取扱いがコットンに偏っている。素材全体のシェアは圧倒的にポリエステルやナイロンなどの化学繊維が多いのだから、社としてはその部分を強化する必要がある。

−こちらも業界の先駆けだったスタートアップへのCVC(コーポレートベンチャーキャピタル)の状況は?

豊島:この1年ではアディダスの創業家によるスポーツテック向けのファンドであるリードスポーツリミテッド(leAD SPORTS LTD.)や、そのリードとイスラエルのベンチャーキャピタルであるアワークラウド(OurCrowd)の設立したアドバンテージスポーテックファンド(Advantege Sports Tech Fund)、日本のフィットネスベンチャーのテンシャル(TENTIAL)、リハビリ介護のクラウドソフト開発のリハブフォージャパン(Rehab for JAPAN)など5社に出資した。いずれも少額出資でああるものの合計で23社。それなりの規模感にはなっている。年内は近々発表予定のグッドバイブスオンリーを含め2社への出資を予定している。

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「日本発のラグジュアリーを作る」 羽田空港が山本寛斎事務所と目指す地方創生

 羽田空港は来春、日本各地の商材を世界に発信するラグジュアリーブランド「ジャパンマスタリーコレクション(JAPAN MASTERY COLLECTION以下、JMC)」を本格始動させる。地方の優れた技術や素材に裏打ちされた商品を集めるほか、「カンサイ ヤマモト(KANSAI YAMAMOTO)」を運営する山本寛斎事務所のサポートを受け、ファッションや日本のポップカルチャーなどを掛け合わせたオリジナル商品も提案する。同時に、同ブランドに特化した売り場を羽田空港ターミナルに設けるほか、ECサイトの運営も予定する。中国から欧米まで広く訪日客を取り込む。

 同プロジェクトをリードしてきたのは、羽田未来総合研究所の大西洋社長だ。三越伊勢丹ホールディングス社長を経て、2018年に現職についた大西社長は、地方創生や文化・アートに可能性を見出し、小売りの新たな価値想像を目指してきた。パンデミックで経済全体が低迷する今、地方にフォーカスする目的とは。大西社長と、高谷健太・山本寛斎事務所代表取締役に聞いた。

WWD:地方にフォーカスしたブランドを作る目的は?

大西洋・羽田未来総合研究所社長(以下、大西):地方は日本のGDPの半分を稼いでいる。ここが伸びないと日本の経済は良くならない。半導体など、アメリカや中国に勝てる分野もあるが、自動車といった分野はダウントレンドになり、戦後のようにファイティングする力はどんどんなくなっていく。競争ではなく、日本にしかない産業を生み出すべきだ。

WWD:その可能性の一つが、地方だと考えている。

大西:その通り。地方には歴史と伝統に育まれた技術力や匠の技、職人の技が無数に眠る。それを産業化し、経済循環を作り、日本を盛り上げたい。

WWD:いわゆる伝統工芸を集めるだけでなく、ファッションMDも重視する。その理由は?

大西:長い小売経験から、「日本発のラグジュアリーブランドを作りたい」という思いがある。フランスやイタリア、イギリスのラグジュアリーには、日本のテキスタイルや素材が使われている。デニム生地はその代表だろう。それなのに日本発のブランドが出来ないのは、ブランディングをやる人がいなかったから。ファッションの歴史や文化が関係するとはいえ、多くのラグジュアリーブランドもさかのぼればファクトリーブランドだった。日本でもラグジュアリーは作れるはずだ。兼ねてから付き合いがある山本寛斎事務所にブランドの発掘やコンサルティングなどを手伝っていただきながら、ジャパン発のラグジュアリーブランドを目指したい。

WWD:山本寛斎事務所にサポートを依頼した理由は?

大西:寛斎さんは早くからヨーロッパに進出し、最後はデザイナーの域を超えて活躍した。寛斎さんは亡くなったが、チームには彼の思いが色濃く継がれ、地域とのつながりを何よりも大切にしている。その姿勢に強く共感した。

WWD:実際にさまざまな産地を訪れると、改めて日本や地方の底力を感じる?

高谷健太・山本寛斎事務所代表取締役(以下、高谷):ものすごいパワーを持っている。しかし、私たちが素晴らしいと思っても、相手はキョトンとしていることが多い。地方の素材を産業化するには、まずは彼らが自分たちの技術力の高さ、アイテムの完成度の高さを誇り、自信を持ってもらうことが大事だ。

WWD:自信を持たせるため、具体的にどんなサポートを行う?

高谷:強く意識しているのは、普段はあまり表舞台に立たない人たちを、どう主役にして、世界にチャレンジする環境を整えるかだ。例えば日本が誇るレザーの産地の姫路では、彼らの素材の魅力をミラノの見本市でプレゼンし、大英博物館でそのアイテムを紹介した。さらに、「この街の技術が世界中の人々に紹介され、評価された」という事実を伝えるため、JR姫路駅にその功績を展示した。こういった取り組みが、地域の誇りと自信、やりがいとエネルギーになり、未来につながる。若い人は、地元の産業について詳しく知らない。地元への関心を喚起するのも、自分たちの役目だと思う。

大西:同感だ。それに加えて、作り手は自分たちの商材を良いと自負していても、プロモーションやPR面で苦労したり、どうすれば技術や素材がバリューアップするか分からなかったりすることも多い。中には、現状で十分だと考える人もいるし、外の人がやって来て、プロジェクトを行うことに抵抗感を抱く人もいる。いろんな背景はあるが、“世界が認める素材と技術力”が各地に存在するのは事実。それを海外に発信しない手はないと考えている。羽田未来総合研究所はこれまでも地方からブランディングを受託しており、さまざまな地域との接点もできている。さらに事例を積み重ねて、新しい技術や素材を見つけていく。

WWD:どんな商材を集める?

大西:これまでの小売りでは大きく衣食住のカテゴリーを設けていたが、今はそういう時代じゃない。“地方独特の生活文化”という大きなコンセプトのもと、各地で生まれたモノを隔てなく扱いたい。陶器やテキスタイルなど、そのまま提案できるものはそのまま扱うし、新しいプロダクトに落とし込むこともやる。ファッションやアニメ、キャラクターなど、掛け算しながらやっていく。

WWD:ビューティに関しては?

大西:もちろんビューティも入る。2020年3月に新しい国際線ターミナルを作り、「ジャパンビューティ」という免税エリアを開いた。地方発のビューティブランドを10個ほど集めた売り場だった。新型コロナウイルスの影響で、開業から1週間で営業停止を余儀なくされたが、地方に眠る素材はたくさんあることが分かった。「JMC」でも継続し、ビューティコーナーを作る。今注目しているのは、民間と自治体が協働し、コスメブランドを開発する事業で、すでに多くのトライアルを実践している。そういった面白い取り組みも紹介していきたい。

WWD:これまでも地方にフォーカスした売り場はあった?

大西:免税エリアにポップアップを設けて、2年間、仮説・検証を実施した。通常、訪日客の55〜60%が中国の方たちで、ヨーロッパは20数%にとどまる。ヨーロッパの方はシェアが低く、大きなポテンシャルを秘めるが、認められるには工夫が必要だ。中国人は南部鉄器を置くと、面白がって買ってくれる。しかしヨーロッパの人は、ユニークなだけでは買ってくれない。それを自宅の部屋に置いた時、自分たちの生活がどう変化するか、豊かになるかが購買の決め手になる。そしてトライアルした結果、目標としていた売上全体の40%をヨーロッパが占めるまで成長した。

WWD:免税の可能性はまだある。

大西:そうだ。そもそも訪日客はピークで4000万人近くまで上ったが、4.5兆円しかお金を落としていなかった。これは日本のGDPの1%に過ぎない。訪日客を増やすことも大切だが、一人一人がもっと消費したくなる商材やサービスを整え、10兆〜15兆円規模に拡大する方が重要になる。良いものがあるのに、そのプロモーションが奏功していない。重ねてきた仮説検証をターミナルのリアル店舗やECにてカタチにし、そのそのきっかけになればいい。

WWD:今、地方創生に取り組む意義は?

大西:新型コロナウイルスで生活スタイルがガラリと変わり、地方の魅力が見直されておる。移住とまではいかなくとも、週末だけ地方に滞在したり、都心の職場から離れた場所でリモート作業する人もいる。これは小売りにも追い風になる。我々は東京に拠点があり、小売りの“場”を持つ。

高谷:羽田は、地方商材を扱うのに素晴らしい場所だと思っている。東京の玄関口であり、ここに地方から新鮮なモノがどこよりも早く集まる。そして、世界各国に届けることができる。ファッションではショーのことをランウエイと呼び、飛行機の滑走路も“ランウエイ”と呼ばれる。地方から世界に発信するランウエイになるべく、その一翼を担いたい。

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三陽商会、営業赤字20億円 21年3〜8月期で損失幅は縮小

 三陽商会の2021年3〜8月期連結業績は、本業のもうけを示す営業損益が20億円の赤字だった。前年同期の57億円の赤字に比べて、損失幅は小さくなった。不採算事業の撤退などのコスト構造改革の成果は見られるものの、主力販路である百貨店の回復遅れが足を引っ張っている。

 売上高は前期比7.2%増の164億円だった。前年の実績は上回ったものの、緊急事態宣言が想定よりも長引いたことで当初計画の181億円には届かなかった。衣料品の販売が足踏みする中でも、仕入れの抑制や、人員整理や退店などの合理化策による販管費の削減が寄与して、営業赤字は当初計画よりも改善した。純損益も19億円の赤字(前年同期は66億円の赤字)で、こちらも当初計画に比べて上振れした。

 22年2月期の通期予想は、売上高が同9.4%増の415億円、営業損益が1億円の黒字、純損益はトントンを見込む。“バーバリーショック”以降、6年ぶりの営業黒字を目指す。

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三陽商会、営業赤字20億円 21年3〜8月期で損失幅は縮小

 三陽商会の2021年3〜8月期連結業績は、本業のもうけを示す営業損益が20億円の赤字だった。前年同期の57億円の赤字に比べて、損失幅は小さくなった。不採算事業の撤退などのコスト構造改革の成果は見られるものの、主力販路である百貨店の回復遅れが足を引っ張っている。

 売上高は前期比7.2%増の164億円だった。前年の実績は上回ったものの、緊急事態宣言が想定よりも長引いたことで当初計画の181億円には届かなかった。衣料品の販売が足踏みする中でも、仕入れの抑制や、人員整理や退店などの合理化策による販管費の削減が寄与して、営業赤字は当初計画よりも改善した。純損益も19億円の赤字(前年同期は66億円の赤字)で、こちらも当初計画に比べて上振れした。

 22年2月期の通期予想は、売上高が同9.4%増の415億円、営業損益が1億円の黒字、純損益はトントンを見込む。“バーバリーショック”以降、6年ぶりの営業黒字を目指す。

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祐真朋樹が「ランバン コレクション」をリブランディング ギンザ シックスで皮切りのポップアップ

 ジョイックスコーポレーションが手掛ける「ランバン(LANVIN)」のライセンスブランド「ランバン コレクション(LANVIN COLLECTION)」のメンズは2022年春夏、ファッションディレクターの祐真朋樹をクリエイティブディレクターに迎えてリブランディングする。それに先駆けて21-22年秋冬のカプセル・コレクションを作成し、10月27日から12月9日まで東京・銀座のギンザ シックス4階に設けるポップアップストアで販売する。祐真クリエイティブディレクターが、ファッションブランドを本格的に監修するのは初めて。「ランバン コレクション」のメンズは22年春夏以降、百貨店など30以上の店舗でまずは商品を刷新、内装などの空間も順次変更したい考えだ。

 21-22年秋冬コレクションのテーマは、「ミッドナイトブルー」。90年代に「ランバン」を手掛けたエリック・ベルジュール(Eric Bergere)や、最近の黄金期を築いたアルベール・エルバス(Alber Elbaz)&ルカ・オッセンドライバー(Lucas Ossendrijver)の装いやクリエイションなどを思い出しながら、ジョイックスコーポレーションが保有するメゾンの資料も参考にした。自身がロンドンでタキシードを作った時の「ミッドナイトブルーが一番洒落ている」というテーラーの言葉や、エルバスの「限りなく黒に近いネイビーのセットアップ」に大きな刺激を受けたという。ジャカードのジャケットやメリノウールのタートルネック、シフォン素材のボウブラウスなど素材にもこだわっているが、ジャケットにはシルクのくるみボタン、パンツの腰裏にはセンターに小さなスリット、ダッフルコートには耳と耳をつなぐ形で運針が走るフードなど、公私で良いモノを愛し、着て、動き、見て、見られることを長年経験してきた祐真ディレクターの細部へのこだわりが、これまでの「ランバン コレクション」のイメージを覆す。一方で価格は「コートでも(税別)10万円以内に収めたかった」と話すとおり、従来に比べるとリーズナブルだ。

 リブランディングを告げるキービジュアルは、ギンザ シックスの前の中央通りで撮影した。左下に移る祐真クリエイティブディレクターのように、“茶目っ気”のある、愛らしい男性像に注目だ。

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「ヴァンズ」が日本人プロスケーターと史上初コラボ “富士山”刺しゅうの限定デザイン

 「ヴァンズ(VANS)」は、スケートカンパニー「マゼンタ スケートボーズ(MAGENTA SKATEBOARDS)」と、プロライダー座間翔吾とのトリプルコラボレーショによる限定コレクションを発売した。日本人のライダー名を配したモデルは、“ヴァンズ スケート“カテゴリー史上初となる。価格は“スケート エラ”が9900円、“スケート チャッカ”が1万1550円。東京・原宿の旗艦店と一部スケートショップなどで扱う。

 2型のモデルは、日本の四季にインスパイアされたカラーリングや座間の地元・神奈川県から見える富士山をモチーフにしたヒール部分の刺しゅうが特徴だ。スケートボーダーのための機能を追求した“スケート クラシックス”ラインの商品として、アッパーとラスト(靴型)を再設計して快適なフィット感にもこだわった。

 かかとの内部には、ホールド感を高めるヒールカウンターと、足をしっかりと固定するタンストラップを採用することで、より精密なボードコントロールを可能にした。ソールのトウ部分には、耐久性と柔軟性を高める“ドゥラキャップ(DURACAP)”を内蔵し、形状も改良することで、スケート時の足との摩擦を軽減した。

 さらに、トウの上部分に重めのラバーをぐるりと貼り付け、ソール接合部にガムラバー素材を用いることで、耐久性と製品寿命を向上。インソールにはブランド史上最高クラスのクッション性を誇る“ポップクシュ”ソールを取り入れることで、足の疲労を抑え、より長くスケートを楽しめる。

 各販売店では、同モデルの発売を記念し、購入者に先着順で日本限定のステッカーをプレゼントする。

 「マゼンタ スケートボーズ」は、プロスケーターのジーン・フェイル(Jean Feil)とヴィヴィアン・フェイル(Vivien Feil)兄弟、ソイ・パンデイ(Soy Panday)の3人によりパリで設立されたスケートカンパニー。1980年代後半~90年代半ばのスケートカルチャーに影響を受けたデッキやアパレルアイテムは、洗練されたグラフィックで、アート好きのファンからも支持を得ている。

 座間は現在、「マゼンタ スケートボーズ」や「ヴァンズ エイペック (VANS APAC)」のスケートチームに所属するプロライダー。高いスキルとオリジナリティーのある技だけでなく、スタイリッシュなファッションでも注目を集めている。

問い合わせ先
VANS JAPAN
03-3476-5624

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M&A「当たり前」時代。買収されて良かった会社、しくじった会社

 外食産業は、M&Aが日常のものとなっている。事業継承という本質的な問題に加え、コロナで経営が悪化し、その救いを事業買収に求めている面もある。ここ数年、大手企業が実施したM&A。買われた側にとってメリットがあったのか、会社価値を増やせなかったのか、5社をレビューする。
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簡単3ステップで“若年層からの抜け毛ケア”をかなえるヘアケアシリーズが登場

 ユニリーバ・ジャパン・カスタマーマーケティングはヘアケアブランド「クリア(CLEAR)」から、“若年層からの抜け毛ケア”をコンセプトにした“クリア ヘア プロテクトシリーズ”を発売した。

 これは“クリア ヘア プロテクト シャンプー”(350g、税込738円)、“同 コンディショナー”(350g、税込738円)、“同 スパークリング 薬用育毛トニック”(180g、税込899円※価格は全て編集部調べ)の3ステップで抜け毛をケアするためのシリーズ。

 「界面活性剤の配合を調整することで、洗浄力を担保しながら優しく洗うことができる“シャンプー”と、髪を滑らかにして指に引っ掛かる絡まりを防ぐ“コンディショナー”を開発した。3種のアミノ酸や、植物幹細胞由来成分(保湿成分のリンゴ果実培養細胞エキス)も併せて配合している。“スパークリング 薬用育毛トニック”は直接塗布するタイプから、泡でスプレーできるタイプへ変更し、さらに容量を大きくした。これにより、ピンポイントで気になる場所に、液垂れしにくい、パチパチ弾ける“アミノ泡”(3種のアミノ酸配合の泡)を密着させ、4種の有効成分を頭皮に残しやすくすることができた。さらに従来製品よりも一回り大きな容器を採用し、容量を約1.4倍にした」と、ユニリーバ・ジャパン・サービス ヘアケア開発の浅野訓さんは話す。

 若年層は、抜け毛に対して将来の不安を抱きながらも、実際に対策を行えているユーザーは少ない状況で、抜け毛ケアへの意向とその実施状況に乖離が見られる(ユニリーバ調べ)。同シリーズは「抜け毛が気になり始めたけど、抜け毛ケアはまだ自分にとって早い」「抜け毛ケアは年齢の高い人向けのもの」などといったカテゴリーのイメージを改革し、どんな世代でも抜け毛が気になったらケアを始めやすい環境作りを目指す。

 「クリア」は2014年に日本市場へ参入。毛髪科学と皮膚科学を融合させ、30代以降の男女が抱える髪や頭皮の悩みをケアするヘアケアブランドだ。19年春には大型リニューアルを実施し、30代男性を中心に幅広いユーザーの支持を獲得している。

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大丸松坂屋とビームスがバーチャル空間で試みたことは? 2回目のイベント出展の成果を問う

 世界最大級のバーチャルイベント「バーチャルマーケット6」が8月14〜28日に開催された。クリエイターが自作の3Dアイテムを販売できるイベントだが、毎回さまざまな企業が出展し、さまざまな趣向を凝らして来場者を集めながら、バーチャル空間でできることを模索する。

 今回はJR東日本により、秋葉原駅構内を再現した「バーチャル秋葉原駅」が登場したほか、NTTドコモやヤマハ発動機など61社が出展した。前回初出展し、継続して参加した大丸松坂屋百貨店とビームスに「バーチャルマーケット6」での成果とビジネスの可能性を聞いた。

バーチャルカタログを模索する大丸松坂屋

 「前回初出展して仮想空間でも食品が売れるという実感が得られたし、周りからも興味を持たれた。バーチャルでも手に取ったり、細かな文字も読める。紙ではないカタログを試してみたいという気持ちが強まった」と大丸松坂屋百貨店ギフト企画担当の田中直毅さんは語る。

 前回同様、屋台に“明洞で食べた参鶏湯”(7020円)など10種のご馳走グルメを用意。加えて、今回は中央にマスコットキャラクター「さくらパンダ」にバーチャルカタログを持たせた。「“飛び出す絵本”のようなカタログにしようと盛り上がった。載せるのは、華やかなスイーツがいいと考えた」。

 カタログをめくって商品の画像にタッチすると商品が飛び出て3Dアイテムとして手に取れるようになる。特に人気がたかったのはトップページに掲載した“フルーツカクテル杏仁”(5400円)と、“すいかパン”(4428円)。「“スイカパン”は検索からの流入もある人気商品で『ここで買える!』と喜んだ方もいたのでは。発送は国内に住む人のみへの対応だったが、購入に至らなくても楽しんでもらえたと思う」。

 前回は年末年始で受注が止めざるを得ない期間があったこともあり、今回は前回実績の4倍を売り上げることができたという。また、期間自体8日間短ったが、ブース入場者数は2万人以上増えたという結果が出た。「売上目標には若干至らなかったが、手応えは感じた」。

 試行錯誤は続きそうだ。「カタログを最後まで見てもらうための工夫が必要だと分かった。買ってもらえなくても楽しんでもらいたい。リアルの楽しさとバーチャルでできることを、頭を柔らかくして考えたら、もっと面白いことができそうだ」。次回の参加も検討中だ。

カルチャーとリアルタイム接客で存在感を放つビームス

 「バーチャルマーケット6」を主催するHIKKYとxR(空間拡張技術)領域で業務提携するビームスは今回、ビームス原宿を再現した空間の2階に銭湯を設けた。まさにバーチャルならではの空間だ。「今回はいかに店をユーザーが自由に使えるか、僕らが設定するのではなく、ユーザーたちが勝手に設定して、どんどん発信していくことができる場を作りたいと考えた」とビームスクリエイティブの木村淳プロデューサー。「海外に住む人の来場が多いのと、コロナ禍なので、バーチャルでできて、日本の魅力も発信できて、さらにコミュニケーションの場になるものって何だろうと考えた。日本にはお風呂で親子で会話したりする文化があるので、アバターでもそういう裸の付き合いをしてみたらどうかと、銭湯に決めた」。

 狙いは当たり、多くの人が空間を楽しみ、SNS投稿したという。「『ビームスの銭湯に集合!』というような呼びかけがあって、皆でお風呂に入って写真を撮ったり、実際の寿湯に行ってきたというような投稿があったり。想像もしていない反響があって、感激した」とビームス広報の木下香奈さん。無料配布したバスタオル姿のVケットちゃんも好評だったという。

 また、1階で「PUI PUI モルカー」のアバター(4500円)を販売したところ、非常に大きな手応えを得たという。「3Dアイテムの販売は2回目だが、モルカーのアバターで『バーチャルマーケット』を回りたいと思う人が多数いたようだ。来た方がどう楽しんで、それを着てワールド巡るのかということを踏まえることが大事だと学んだ」と木村プロデューサー。

 社内での輪も広げている。今回も時間を決めて、スタッフが店頭で接客した。アバターによるリアルタイム接客は「バーチャルマーケット」内でも珍しい光景だ。今回は英語を話せる店舗スタッフをメインに40人程度集めた。

 「海外からの参加者が多く、前回英語での接客がとても好評だったので、今回は英語対応できるスタッフを集めた。お客さまに喜んでもら得たのはもちろんだが、このコロナ禍で海外からの旅行がいなくて、スキルを生かす機会がなくなっていた彼らがここに来てみたら、皆キラキラし接客していた。デジタルでの新しい接客を体験してもらって、熱量が上がった。会社を巻き込んでやっていくことの意味をすごく実感した」と木村プロデューサー。木下さんも「銭湯や日本の文化を説明し慣れているビームスジャパンのショップスタッフも多めに稼働してたので、そこもよかったと思う」と語った。

国内の顧客に向けてスマホでの体験も

 今回はスマートフォンやPCのウェブブラウザ上で動くVRコンテンツ開発エンジン「Vケット クラウド」を利用して、より簡単にバーチャル体験ができるようにした。VRChat内の「バーチャルマーケット」は、アクセスまでが煩雑で、推奨されるPCもハイスペックと、参加のハードルが高い。一方、「Vケット クラウド」ではURLクリックでアクセスでき、マルチプレーが可能。音声コミュニケーションもできる。ここに「バーチャルマーケット」と同じ店舗空間を作った。スタッフ接客や打ち上げ花火のギミックなどはVR版のみだったが、商品の販売は行った。

 「社内でもやっとみんなが体験できたので、私たちがやっていることが伝わったし、URLを一つタップするだけなので、お客さまにも勧めやすく、実際に多くアクセスしてもらえた」と木下さん。

 「将来的にスマホ・ウェブブラウザ版でも接客ができるようにしたいし、そうなるとビームス顧客に向けた商品編集が必要になるだろう」と木村プロデューサー。スマホ・ウェブブラウザ版は既存の顧客に向けて、VR版は新規のファン作りを狙う。「VR版では体験込みで販売することを強化し、1階部分の商品の構成の正確さや、海外発送対応の商品などを増やしていきたい」。スマホ・ウェブブラウザ版はどこででもアクセスできるため、新しい働き方の可能性も模索する。

 「バーチャル領域は今後どんどん広がっていくと思うが、リアルの場所を持ってたり、リアルのスタッフを持ってるってところが他にはない、僕らの強みだ。リアルのためにきっかけをバーチャルで作っていくっていうところも、バーチャルのプロジェクトの一つだと思っているので。そこもしっかり考えながら携わっていきたい。やってる側に熱があることが一番重要だと思っているので、そこが少し大きくなったのは今回の良かった点だ。次回以降もどんどん巻き込んで輪を大きくしていきたい」と意気込む。12月4〜19日に行われる「バーチャルマーケット7」で、どう進化するのか注目だ。

 動画:店舗脇から銭湯の煙突に登ると、大輪の花火を打ち上げることができる

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「僕たちのお店は”3密”を作ります」一石三鳥 米田社長

 2020年10月、東京・新橋にオープンした焼鳥専門店「一石三鳥」はコロナ禍にも関わらず予約困難な店となり、華々しいデビューを飾った米田氏。同店3Fスペースにある完全会員制の鮨&BAR「鮨 鴉巣(からす)」の開業ではクラファン史上最速で1000万円を集めるなど、常に話題を発信する米田氏が今度は赤坂の路地裏に和韓料理をオープンした。グループ創業からわずか1年で高級店を3店舗つくった米田氏は単なるナルシストではなかった。
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丸井、植物肉レストラン誘致へ。日本人ノーベル賞で地球温暖化への関心高まるか。

ファッションビルを展開する株式会社丸井グループ(本社:東京都中野区、代表取締役社長:青井 浩)が、大豆由来の植物肉「ミラクルミート」を開発するスタートアップであるDAIZ株式会社(本社:熊本県熊本市、代表取締役社長:井出 剛)と資本業務提携契約を締結した。
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