ティモシー・シャラメがアンバサダーを務める“ブルー ドゥ シャネル” キャンペーンフィルムを公開

「シャネル(CHANEL)」はこのほど、メンズフレグランスライン“ブルー ドゥ シャネル”のマーティン・スコセッシ(Martin Scorsese)監督によるキャンペーンフィルムを公開した。“ブルー ドゥ シャネル”のアンバサダーを務めるフランス系アメリカ人俳優のティモシー・シャラメ(Timothee Chalamet)が出演。フィルムを通して、「シャネル」を象徴するフレグランスに新時代が到来することを表現した。

キャンペーンのメッセージは、“あなたのブルーを見つけて、あなた自身を見つけて”。スコセッシ監督は同フィルム内で、自身の道を切り拓く男性のさまざまな側面を描写する。名声に伴う過剰な露出によって俳優が台本通りの人生を歩んでしまうことと、自分の芸術に本物を求めたいという深い願望との間の葛藤を追求した。

シャラメは初めて公式にコラボレーションすることについて、「アンバサダー就任の決断は、映画に出演することに同意するのと似て非なるものだった。私はキャリアの中で、自分の情熱を刺激するプロジェクトを選んでキュレートする機会がある立場にいることを幸運に思っている」とコメントを寄せている。「“ブルー ドゥ シャネル”は映画やストーリーと同じように、香りとその背後にある物語を自由に解釈できるところが特に気に入っている。繊細な主張と、それを身につける人独自の解釈、そしてその香りによって最終的にどう感じるかが重要」。

“ブルー ドゥ シャネル”とは

“ブルー ドゥ シャネル”は2010年にオードトワレを初代モデルとして誕生。14年にオードパルファンが登場。ジャック・ポルジュ(Jacques Polge)が調香師を務め、流行と伝統を超越した温かみのある香りを提案する。明るいシトラスノートを強調したアロマティック・ウッディが特徴。15年以来、父親の後を継いで「シャネル」のフレグランス クリエイションの指揮を執るオリヴィエ・ポルジュ(Olivier Polge)は、「この香りには二面性があり、そこには際立ったフレッシュさと、ドラマティックに現れる官能的で力強い親密さが共存している。“ブルー ドゥ シャネル”は、固定観念に縛られない男らしさを強調し、それを表現するための適切な確信と強さを兼ね備えている」と述べている。

ティモシー・シャラメのプロフィール

ティモシー・シャラメは1995年ニューヨークで、フランス人の父とユダヤ系アメリカ人の母の間に生まれる。幼少期からテレビCMに出演し、2014年にジェイソン・ライトマン(Jason Reitman)監督の「ステイ・コネクテッド〜つながりたい僕らの世界」でスクリーンデビューを果たす。同年、SF映画「インタステラー」に出演。17年、ルカ・グァダニーノ(Luca Guadagnino)監督の「君の名前で僕を呼んで」で主演を務め、21歳という若さで第90回アカデミー賞・主演男優賞にノミネートされた。そのほかの主な出演作は、「レディ・バード」「ビューティフル・ボーイ」「ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語」「DUNE/デューン 砂の惑星」「ウォンカとチョコレート工場のはじまり」など。

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【密着】「コウタグシケン」ができるまで 優しさとユーモア溢れるニットに込めた思い

「コウタグシケン(KOTA GUSHIKEN)」は、“knitwear for human beings.”をコンセプトに、国籍も肌の色もバックグラウンドもセクシャリティーも関係なく、老若男女全ての人に向けたニットを手掛けるニットブランドだ。デザイナーの具志堅幸太は、東京都と日本ファッション・ウィーク推進機構(JFWO)主催の「東京ファッションアワード 2024(TOKYO FASHION AWARD 2024)」を23年に受賞し、今年3月の「楽天 ファッション ウィーク東京」でブランド初のショーを開催した。ショーには芸人の又吉直樹と好井まさお、アーティストの酩酊麻痺が出演し、コントとライブパフォーマンスという異例のコレクション発表で観客を沸かせた。「WWDJAPAN」は当日の舞台裏に密着し、ショー後にはアトリエでデザイナーの学生時代を振り返りながら、クリエイションの真髄に迫った。

ニットに目覚めたセントマ時代

WWDJAPAN(以下、WWD):ファッションに興味を持ったきっかけは?

具志堅幸太デザイナー(以下、具志堅):僕の最初の記憶では幼稚園のころ。それまでは母親が選んでくれた服を着ていたのが、ある日「この服は着たくない。今日から自分で選ぶ」と母に伝えたことを覚えている。そのころから好きな服を好きなようにスタイリングしたいというこだわりを持っていた気がする。小学生時代はスポーツに夢中で、中学受験して進学したものの、この先の自分の人生が、大学に入って、いい会社に就職して……と透けて見えた気がして。高校生のころに体調を崩して何度か入院し、時間が存分にあったので将来についていろいろ考えるうちに、自分の好きなファッションに挑戦してみようと思い立った。

WWD:ファッションを学んだのはいつから?

具志堅:高校3年の1年間、バンタンハイスクールに毎週日曜日に通った。アルミホイルでスカートを作るなど、頭の中で思い描いたものを表現する面白さを初めて知り、デザイナーになりたいと思った。

WWD:英セントラル・セント・マーチンズ(以下、セント・マーチンズ)のニット科に進学した理由は?

具志堅:バンタンで当時講師だった中里唯馬さん(「ユイマ ナカザト」デザイナー)がオランダのアントワープ王立芸術アカデミー出身で、海外の大学に進学するという選択肢を教わった。中でもセント・マーチンズのニット科とプリント科の学生の作品に惹かれ、進学を決意した。先輩から、ニット科の自由な学風を聞いてニット科を選んだ。

WWD:実際、ニット科はどうだった?

具志堅:当時は縫製やパターンの技術がなく、自分が何を作りたいのか、何を作れるのかさえ分からなかった。ニット科の初月に“家庭機”とよばれる家庭用編み機の使い方を学ぶ授業があり、実際に操作してみたら、自分が作ったとは思えないぐらいきれいな編み地のニットができた。何かを思い描いても形にできなかった自分が、糸から布を作り、ものづくりできることに感動し、「この機械、魔法じゃん!」と(笑)。それからニットにのめり込んでいった。

WWD:その後の学生生活は?

具志堅:セント・マーチンズ3年目の職業体験期間で、イタリアにある元ニット工場のモダテカ・ディアナで1カ月インターンを経験した。創業者のディアナ・フェレッティ・ヴェローニ(Deanna Ferretti Veroni)さんは、「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」のニットも手掛けていた方。そこで働きながら、膨大なアーカイブや本を見てひたすらリサーチしていた。その後はプリントやカラフルなニットウエアに定評のある「クリスチャン・ワイナンツ(CHRISTIAN WIJNANTS)」や「ディオール(DIOR)」でインターンをした。ラフ・シモンズ(Raf Simons)がクリエイティブ・ディレクターを務めていた時代で、彼が表現する「ディオール」が好きだったので働きたかった。

WWD:印象深い思い出は?

具志堅:ニット担当の上司に「幸太、かぎ針編みできる?」と聞かれ、全くやったことなかったけれど「できる」と答えたら、糸を10〜20個ほど目の前に置かれ、「何でもいいから好きな編み地を10個作って」と依頼された。上司がいなくなった瞬間、ユーチューブで編み方を調べ、見よう見まねで編んだ(笑)。家庭機でニットの基本を理解していたので、なんとかデザインとして見せられる編み地を提出できた。上司がいい方で、本来はその部署のトップがラフに提案するが、「これは幸太のデザインだから、あなたが提案しなさい」と言ってくれた。本社の広いスペースで緊張しながらラフにデザインを説明し、採用してもらえたのはいい思い出だ。

WWD:「ディオール」の後は?

具志堅:川西遼平さん(「レシス」デザイナー)が、当時パーソンズ美術大学の大学院に通っており、卒業コレクションの制作を手伝ってほしいと頼まれた。セント・マーチンズに入学する際の作品制作でお世話になっていたので、今なら恩返しができるとニューヨークに飛んだ。実は「ディオール」から次のシーズンの仕事のオファーをもらっていたが、「働きたいけれど、先輩と約束しているのでごめんなさい」と断った。その話を遼平さんにしたら、「『ディオール』を蹴って来たのか」と驚きながら喜んでいた(笑)。卒コレを手伝った後は、「プロエンザ スクーラー(PROENZA SCHOULER)」でインターンもした。

着想源は“ファッション以外”

WWD:卒業後に帰国した理由は?

具志堅:就職したかったから。というのも、セント・マーチンズは“クリエイション天国”でとてもいい環境である一方で、ビジネスについては教えてくれない。どのタイミングでサンプルを作り、展示会を開き、どのようにオーダーを取り、工場を見つけるのかなど、ビジネスの流れは何も知らなかったので、今のままではブランドビジネスはできないと感じていた。

WWD:自身のブランドにこだわった理由は?

具志堅:僕の卒業コレクションが「ビジネス・オブ・ファッション(The Business of Fashion、BoF)」に掲載されたのをきっかけに、就職のオファーが20件ぐらい届いた。伊勢丹からも「新しいコレクションがあれば売りたいので作りませんか?」と連絡をもらい、二つ返事でOKした。商品を見た代々木上原のセレクトショップ「デルタ(DELTA)」からもポップアップのお誘いをもらった。先輩のブランドを中国・上海で手伝う予定だったが、ビザが取れなかったので、ならば自分でブランドを立ち上げようと決めた。

WWD:デザインのインスピレーション源は?

具志堅:僕はファッションデザイナーだけど、音楽を聴いたり映画を観たり、友達と過ごしたりと、ファッションに関わっていない時間の方が圧倒的に多い。自分の日常生活で興味のあることや、感情、言葉をファッションに落とし込んだ方が、ほかとは違うものができると気付いた。完成した服が例え過去に誰かが作ったものに表層的に少し似ていたとしても、プロセスが全く違う。それに、ファッション以外からインスピレーションを受けた方が楽しいし、結果的に独自性や違和感にもつながる。

ファッションとユーモアは近い

WWD:24-25年秋冬コレクションのコンセプトは?

具志堅:一言でいうと、“整理整頓”。普段は展示会が終わったら、1、2カ月ほど地方を訪れたり、友達とライブに行ったりして、インスピレーション探しという名の遊びに繰り出しているが、今回は1月にパリで展示会があり、すぐに準備を始めないといけなかった。とりあえずアトリエの掃除と整理整頓をしたら、心がスッキリした。日本以外でのコレクション発表は大学時代以来。24-25年秋冬コレクションでは、改めてブランドの自己紹介がしたかった。

WWD:“整理整頓”をどう表現した?

具志堅:自己紹介のために昔のコレクションを見直すと、自分のいいところや悪いところを客観的に捉えられて、いいところは伸ばし、弱いところは強化しようと思った。ただ僕は整理整頓が苦手なので、できたところもあれば、できなかったところもある。コンセプトの英字“orgnaseid weIl”も実はスペルが間違っていて、「全然オーガナイズできてないじゃん。でも、それもいっか」という思いを込めている。普段からいいことも悪いことも全てデザインの糧にしているので、そのプロセスをショーでも表現し、ブランドの世界観を見せることができたら、ゲストにとっては楽しい時間になり、コレクションの紹介にもなると考えた。

WWD:コントとライブ形式にした理由は?

具志堅:「東京ファッションアワード」を受賞してショーを開催することになり、何がしたいかを改めて考えた。まず、観客も出演者も、ショーに携わるスタッフも僕自身も、全員が楽しかった、いい時間だったと思えるものにしたかった。好きなバンドのライブに行って良かったという感覚を、自分のショーでも持ってもらえたらすごいことだなと。その思いで構成を考えていたら、又吉直樹さんと好井まさおさん、酩酊麻痺(めいていまひ)が別々に思い浮かび、ダメ元で依頼したら皆さん快く引き受けてくれた。

WWD:演出もユニークだった。

具志堅:大変な状況のときこそユーモアを意識すると、ハッと気付くことやアイデアが生まれることがたくさんある。そういうときのアイデアが好きだ。ファッションとユーモアは遠いところにあるように見えて、ユーモアを突き詰めていくと、ファッションになり得るんだと卒業コレクションで気付いた。きっかけは、ジャン=ミシェル・バスキア(Jean-Michel Basquiat)の「Skin Head Wig」の文字が描かれた作品。ウィッグ(カツラ)なのにスキンヘッドなのが面白くてデザインに取り入れたら、セント・マーチンズのチューターが大笑いで褒めてくれた。自分がかっこいいと思って作品にしたものが笑いにつながるバランス感に引かれ、現在はユーモアを積極的に取り入れている。

WWD:ニットの魅力とは?

具志堅:糸や編み方次第でどんな柄やテクスチャー、形も再現できる自由さ。そして、僕の作品を見た多くの人から“柔らかい”“優しい”と言われ、ニットの柔らかさや体を包み込む安心感にも気付いた。例えば、デニムジャケットやパンツをニットで作ると優しさや柔らかを帯び、同時に違和感も生まれる。そこが魅力だし、面白い。

WWD:最後に、ファッション業界を目指す人へメッセージを一言。

具志堅:ファッション以外もたくさん見た方がいい。結局はそれがファッションに返ってくるから。そして、人も自分も裏切らず、嘘をつかないこと。自分のことも裏切らないのは難しいけれど、自分自身にリスペクトがないと周りにもできないはず。人にも自分にも優しくあってほしい。

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【密着】「コウタグシケン」ができるまで 優しさとユーモア溢れるニットに込めた思い

「コウタグシケン(KOTA GUSHIKEN)」は、“knitwear for human beings.”をコンセプトに、国籍も肌の色もバックグラウンドもセクシャリティーも関係なく、老若男女全ての人に向けたニットを手掛けるニットブランドだ。デザイナーの具志堅幸太は、東京都と日本ファッション・ウィーク推進機構(JFWO)主催の「東京ファッションアワード 2024(TOKYO FASHION AWARD 2024)」を23年に受賞し、今年3月の「楽天 ファッション ウィーク東京」でブランド初のショーを開催した。ショーには芸人の又吉直樹と好井まさお、アーティストの酩酊麻痺が出演し、コントとライブパフォーマンスという異例のコレクション発表で観客を沸かせた。「WWDJAPAN」は当日の舞台裏に密着し、ショー後にはアトリエでデザイナーの学生時代を振り返りながら、クリエイションの真髄に迫った。

ニットに目覚めたセントマ時代

WWDJAPAN(以下、WWD):ファッションに興味を持ったきっかけは?

具志堅幸太デザイナー(以下、具志堅):僕の最初の記憶では幼稚園のころ。それまでは母親が選んでくれた服を着ていたのが、ある日「この服は着たくない。今日から自分で選ぶ」と母に伝えたことを覚えている。そのころから好きな服を好きなようにスタイリングしたいというこだわりを持っていた気がする。小学生時代はスポーツに夢中で、中学受験して進学したものの、この先の自分の人生が、大学に入って、いい会社に就職して……と透けて見えた気がして。高校生のころに体調を崩して何度か入院し、時間が存分にあったので将来についていろいろ考えるうちに、自分の好きなファッションに挑戦してみようと思い立った。

WWD:ファッションを学んだのはいつから?

具志堅:高校3年の1年間、バンタンハイスクールに毎週日曜日に通った。アルミホイルでスカートを作るなど、頭の中で思い描いたものを表現する面白さを初めて知り、デザイナーになりたいと思った。

WWD:英セントラル・セント・マーチンズ(以下、セント・マーチンズ)のニット科に進学した理由は?

具志堅:バンタンで当時講師だった中里唯馬さん(「ユイマ ナカザト」デザイナー)がオランダのアントワープ王立芸術アカデミー出身で、海外の大学に進学するという選択肢を教わった。中でもセント・マーチンズのニット科とプリント科の学生の作品に惹かれ、進学を決意した。先輩から、ニット科の自由な学風を聞いてニット科を選んだ。

WWD:実際、ニット科はどうだった?

具志堅:当時は縫製やパターンの技術がなく、自分が何を作りたいのか、何を作れるのかさえ分からなかった。ニット科の初月に“家庭機”とよばれる家庭用編み機の使い方を学ぶ授業があり、実際に操作してみたら、自分が作ったとは思えないぐらいきれいな編み地のニットができた。何かを思い描いても形にできなかった自分が、糸から布を作り、ものづくりできることに感動し、「この機械、魔法じゃん!」と(笑)。それからニットにのめり込んでいった。

WWD:その後の学生生活は?

具志堅:セント・マーチンズ3年目の職業体験期間で、イタリアにある元ニット工場のモダテカ・ディアナで1カ月インターンを経験した。創業者のディアナ・フェレッティ・ヴェローニ(Deanna Ferretti Veroni)さんは、「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」のニットも手掛けていた方。そこで働きながら、膨大なアーカイブや本を見てひたすらリサーチしていた。その後はプリントやカラフルなニットウエアに定評のある「クリスチャン・ワイナンツ(CHRISTIAN WIJNANTS)」や「ディオール(DIOR)」でインターンをした。ラフ・シモンズ(Raf Simons)がクリエイティブ・ディレクターを務めていた時代で、彼が表現する「ディオール」が好きだったので働きたかった。

WWD:印象深い思い出は?

具志堅:ニット担当の上司に「幸太、かぎ針編みできる?」と聞かれ、全くやったことなかったけれど「できる」と答えたら、糸を10〜20個ほど目の前に置かれ、「何でもいいから好きな編み地を10個作って」と依頼された。上司がいなくなった瞬間、ユーチューブで編み方を調べ、見よう見まねで編んだ(笑)。家庭機でニットの基本を理解していたので、なんとかデザインとして見せられる編み地を提出できた。上司がいい方で、本来はその部署のトップがラフに提案するが、「これは幸太のデザインだから、あなたが提案しなさい」と言ってくれた。本社の広いスペースで緊張しながらラフにデザインを説明し、採用してもらえたのはいい思い出だ。

WWD:「ディオール」の後は?

具志堅:川西遼平さん(「レシス」デザイナー)が、当時パーソンズ美術大学の大学院に通っており、卒業コレクションの制作を手伝ってほしいと頼まれた。セント・マーチンズに入学する際の作品制作でお世話になっていたので、今なら恩返しができるとニューヨークに飛んだ。実は「ディオール」から次のシーズンの仕事のオファーをもらっていたが、「働きたいけれど、先輩と約束しているのでごめんなさい」と断った。その話を遼平さんにしたら、「『ディオール』を蹴って来たのか」と驚きながら喜んでいた(笑)。卒コレを手伝った後は、「プロエンザ スクーラー(PROENZA SCHOULER)」でインターンもした。

着想源は“ファッション以外”

WWD:卒業後に帰国した理由は?

具志堅:就職したかったから。というのも、セント・マーチンズは“クリエイション天国”でとてもいい環境である一方で、ビジネスについては教えてくれない。どのタイミングでサンプルを作り、展示会を開き、どのようにオーダーを取り、工場を見つけるのかなど、ビジネスの流れは何も知らなかったので、今のままではブランドビジネスはできないと感じていた。

WWD:自身のブランドにこだわった理由は?

具志堅:僕の卒業コレクションが「ビジネス・オブ・ファッション(The Business of Fashion、BoF)」に掲載されたのをきっかけに、就職のオファーが20件ぐらい届いた。伊勢丹からも「新しいコレクションがあれば売りたいので作りませんか?」と連絡をもらい、二つ返事でOKした。商品を見た代々木上原のセレクトショップ「デルタ(DELTA)」からもポップアップのお誘いをもらった。先輩のブランドを中国・上海で手伝う予定だったが、ビザが取れなかったので、ならば自分でブランドを立ち上げようと決めた。

WWD:デザインのインスピレーション源は?

具志堅:僕はファッションデザイナーだけど、音楽を聴いたり映画を観たり、友達と過ごしたりと、ファッションに関わっていない時間の方が圧倒的に多い。自分の日常生活で興味のあることや、感情、言葉をファッションに落とし込んだ方が、ほかとは違うものができると気付いた。完成した服が例え過去に誰かが作ったものに表層的に少し似ていたとしても、プロセスが全く違う。それに、ファッション以外からインスピレーションを受けた方が楽しいし、結果的に独自性や違和感にもつながる。

ファッションとユーモアは近い

WWD:24-25年秋冬コレクションのコンセプトは?

具志堅:一言でいうと、“整理整頓”。普段は展示会が終わったら、1、2カ月ほど地方を訪れたり、友達とライブに行ったりして、インスピレーション探しという名の遊びに繰り出しているが、今回は1月にパリで展示会があり、すぐに準備を始めないといけなかった。とりあえずアトリエの掃除と整理整頓をしたら、心がスッキリした。日本以外でのコレクション発表は大学時代以来。24-25年秋冬コレクションでは、改めてブランドの自己紹介がしたかった。

WWD:“整理整頓”をどう表現した?

具志堅:自己紹介のために昔のコレクションを見直すと、自分のいいところや悪いところを客観的に捉えられて、いいところは伸ばし、弱いところは強化しようと思った。ただ僕は整理整頓が苦手なので、できたところもあれば、できなかったところもある。コンセプトの英字“orgnaseid weIl”も実はスペルが間違っていて、「全然オーガナイズできてないじゃん。でも、それもいっか」という思いを込めている。普段からいいことも悪いことも全てデザインの糧にしているので、そのプロセスをショーでも表現し、ブランドの世界観を見せることができたら、ゲストにとっては楽しい時間になり、コレクションの紹介にもなると考えた。

WWD:コントとライブ形式にした理由は?

具志堅:「東京ファッションアワード」を受賞してショーを開催することになり、何がしたいかを改めて考えた。まず、観客も出演者も、ショーに携わるスタッフも僕自身も、全員が楽しかった、いい時間だったと思えるものにしたかった。好きなバンドのライブに行って良かったという感覚を、自分のショーでも持ってもらえたらすごいことだなと。その思いで構成を考えていたら、又吉直樹さんと好井まさおさん、酩酊麻痺(めいていまひ)が別々に思い浮かび、ダメ元で依頼したら皆さん快く引き受けてくれた。

WWD:演出もユニークだった。

具志堅:大変な状況のときこそユーモアを意識すると、ハッと気付くことやアイデアが生まれることがたくさんある。そういうときのアイデアが好きだ。ファッションとユーモアは遠いところにあるように見えて、ユーモアを突き詰めていくと、ファッションになり得るんだと卒業コレクションで気付いた。きっかけは、ジャン=ミシェル・バスキア(Jean-Michel Basquiat)の「Skin Head Wig」の文字が描かれた作品。ウィッグ(カツラ)なのにスキンヘッドなのが面白くてデザインに取り入れたら、セント・マーチンズのチューターが大笑いで褒めてくれた。自分がかっこいいと思って作品にしたものが笑いにつながるバランス感に引かれ、現在はユーモアを積極的に取り入れている。

WWD:ニットの魅力とは?

具志堅:糸や編み方次第でどんな柄やテクスチャー、形も再現できる自由さ。そして、僕の作品を見た多くの人から“柔らかい”“優しい”と言われ、ニットの柔らかさや体を包み込む安心感にも気付いた。例えば、デニムジャケットやパンツをニットで作ると優しさや柔らかを帯び、同時に違和感も生まれる。そこが魅力だし、面白い。

WWD:最後に、ファッション業界を目指す人へメッセージを一言。

具志堅:ファッション以外もたくさん見た方がいい。結局はそれがファッションに返ってくるから。そして、人も自分も裏切らず、嘘をつかないこと。自分のことも裏切らないのは難しいけれど、自分自身にリスペクトがないと周りにもできないはず。人にも自分にも優しくあってほしい。

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1位は、「レスポートサック」が神崎恵とのコラボ第2弾を発売 ポーチやトートバッグなど|週間アクセスランキング TOP10(5月9〜15日)

1位は、「レスポートサック」が神崎恵とのコラボ第2弾を発売 ポーチやトートバッグなど|週間アクセスランキング TOP10(5月9〜15日)

「WWDJAPAN」 ウイークリートップ10

1週間でアクセス数の多かった「WWDJAPAN」の記事をランキング形式で毎週金曜日にお届け。
今回は、5月9日(木)〜5月15日(水)に配信した記事のトップ10を紹介します。


- 1位 -
「レスポートサック」が神崎恵とのコラボ第2弾を発売 ポーチやトートバッグなど

05月13日公開 / 文・WWD STAFF

 「レスポートサック(LESPORTSAC)」は5月22日、美容家・神崎恵とのコラボコレクション第2弾を発売する。アイテムは店舗と公式オンラインストア、各オンラインストアで販売する。

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- 2位 -
BTSジョングクの兄のブランドが日本初ポップアップ 原宿で4日間限定

05月14日公開 / 文・利川 果奈子

 シューズを中心にアパレルアイテムを扱うコンセプトショップ「マイフットプロダクツ(MY FOOT PRODUCTS)」(東京・神宮前)は、韓国の気鋭ストリートブランド「グラフィティオンマインド(GRAFFITIONMIND)」の期間限定ショップを、店舗内にオープンする。日本初の開催で、期間は5月23日から26日まで。

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- 3位 -
「シュプリーム」売却を親会社VFCが検討か 傘下ブランド見直しの一環として

05月15日公開 / 文・米国版WWD

 情報筋によれば、「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」「ヴァンズ(VANS)」「ティンバーランド(TIMBERLAND)」などを擁するVFコーポレーション(VF CORPORATION以下、VFC)が、やはり傘下に持つ「シュプリーム(SUPREME)」の売却を検討しているようだ。アドバイザリーとして米投資銀行ゴールドマン・サックス(GOLDMAN SACHS)を選定し、ブランドポートフォリオ戦略の見直しを行っているという。同社は、2月に2023年10〜12月期(第3四半期)決算を発表した際、傘下ブランドの見直しを開始したことを公表しているが、対象となるブランドや、アドバイザリーの選定については明らかにしていなかった。

> 記事の続きはこちら

- 4位 -
「バーバリー」が中国で商標権侵害訴訟に勝訴 中国企業に1億2600万円の損害賠償命令

05月14日公開 / 文・米国版WWD

 「バーバリー(BURBERRY)」は、中国のシンボリ・トレーディング上海(XINBOLI TRADING SHANGHAI)が“バーバリー・チェック”商標や「馬上の騎士」モチーフロゴの商標権を侵害したとして提訴した裁判に勝訴し、シンボリ・トレーディング上海に600万人民元(約1億2600万円)以上の損害賠償命令が下った。

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- 5位 -
5月15日は5つの吉日が重なる最強開運日! 「ルイ・ヴィトン」の新作財布はいかが?

05月14日公開 / 文・三澤 和也

 「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は、ファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)メンズ・クリエイティブ・ディレクターが手掛けた財布を発売中だ。

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- 6位 -
追記:「キャス キッドソン」が日本再上陸、TBS子会社がライセンス権取得 8月上旬にECで販売開始

05月13日公開 / 文・新関 瑠里

 TBSホールディングスの子会社であるスタイリングライフ・ホールディングス(以下、SLH)は13日、英国のライフスタイルブランド「キャス キッドソン(CATH KIDSTON)」の日本市場における輸入販売権とライセンス権を取得したと発表した。2024年秋冬シーズンから、直営店舗、EC、プラザなどで順次販売を開始する。

> 記事の続きはこちら

- 7位 -
資生堂ジャパン、早期退職募集に1477人が応募 180億円を費用計上

05月10日公開 / 文・新関 瑠里

 資生堂ジャパンは、2月29日に発表した1500人の早期退職者募集に1477人の応募があったと発表した。9月30日が退職日となる。早期退職支援プランの実施で発生する退職金への特別加算金などの費用約180億円を2024年1〜3月期に非経常項目として計上する。

> 記事の続きはこちら

- 8位 -
グラニフと「トミカ」が初のコラボ 大人から子どもまで楽しめるアイテム

05月09日公開 / 文・WWD STAFF

 グラニフは5月14日にタカラトミーの「トミカ(TOMIKA)」とのコラボレーションアイテムを販売する。アウトレット店舗除くグラニフ全店舗とグラニフオンラインストアで取り扱う。オンラインストアでは先行予約を受付中だ。

> 記事の続きはこちら

- 9位 -
3月の時計輸出額・日本世界第2位が示す、時計業界の“深刻な景気後退”

 新品、中古を問わず、世界の時計マーケットはコロナ禍による異常なバブルを経て、ついに景気後退のフェーズに突入した。4月に開催された時計業界の年間最大行事「ウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブ 2024」が終わって約1週間後の4月22日、スイス時計協会FH(Federation of the Swiss Watch Industory FH)が発表した月末恒例のプレスリリース「2024年3月スイス時計輸出」の中に時計業界が看過できない衝撃的な事実を示す数字が2つ記されていた。

> 記事の続きはこちら

- 10位 -
「ユニクロ」とスウェーデンのトップアスリートによる特別コレクションが6月3日に発売

05月15日公開 / 文・WWD STAFF

 「ユニクロ(UNIQLO)」はスウェーデンのトップアスリート「ユニクロ チーム スウェーデン」と共同開発した2024年夏の特別コレクション「ユニクロ×スウェーデンアスリートコレクション」を6月3日に発売する。販売は、「ユニクロ トーキョー(UNIQLO TOKYO)」、原宿店、吉祥寺店、御徒町店、銀座店、名古屋店、「ユニクロ オーサカ(UNIQLO OSAKA)」、「ユニクロ シンサイバシ(UNIQLO SHINSAIBASHI)」、天神店の国内9店舗とオンラインストアで行う。

> 記事の続きはこちら

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「セザンヌ」の新アイシャドウシリーズが登場 まろやか“淡色グラデ”がかなう4色アイパレット

「セザンヌ(CEZANNE)」は6月上旬、新たなアイシャドウシリーズの4色アイパレット“ペールトーンアイシャドウ”(全2種、各748円)を発売する。ラメやパール、マットの3つの質感をセットにし、まろやかなペールカラーと淡い締め色を組み合わせたことで、淡色のグラデーションが楽しめる。

カラーは2種で、柔らかさのあるシックな印象に導くニュートラルな“コットンベージュ”と、ほんのり血色感のある可憐なイメージを与えるピンクグレージュ“シェリーピンク”を用意した。目元の透明感を引き立てると共に、明るい色味が浮き出てみえる性質を利用してくりっとした丸い目元を演出する。

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「セザンヌ」の新アイシャドウシリーズが登場 まろやか“淡色グラデ”がかなう4色アイパレット

「セザンヌ(CEZANNE)」は6月上旬、新たなアイシャドウシリーズの4色アイパレット“ペールトーンアイシャドウ”(全2種、各748円)を発売する。ラメやパール、マットの3つの質感をセットにし、まろやかなペールカラーと淡い締め色を組み合わせたことで、淡色のグラデーションが楽しめる。

カラーは2種で、柔らかさのあるシックな印象に導くニュートラルな“コットンベージュ”と、ほんのり血色感のある可憐なイメージを与えるピンクグレージュ“シェリーピンク”を用意した。目元の透明感を引き立てると共に、明るい色味が浮き出てみえる性質を利用してくりっとした丸い目元を演出する。

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「ギャップ」がザ・ローリング・ストーンズやガンズ・アンド・ローゼズなど6組のミュージシャンとのコラボTを発売

「ギャップ(GAP)」は1960~90年代のミュージックシーンを席巻したレジェンドアーティストたちとのコラボレーションTシャツを5月21日、一部の「ギャップ」ストアと公式オンラインストアで発売する。

今夏コラボTとして登場するのは、ロックバンドのザ・ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)、エルトン・ジョン(Elton John)、ボブ・マーリー(Bob Marley)、ハードロックバンドのガンズ・アンド・ローゼズ(GUNS N’ ROSES)、ビースティ・ボーイズ(Beastie Boys)、ザ・ノトーリアス・B.I.G.(The Notorious B.I.G.)の全6組。サイズはXS~XLで展開し、価格は各4990円。

ローリング・ストーンズは、アメリカの星条旗柄になったバンドのシンボルマーク “Lips and Tongue”がフロントとバックにデザインされたグラフィックで、世界ツアーを行った89年の’89が施されている。

エルトン・ジョンは、彼自身が初めて米国でライブを行ったロサンゼルスのライヴハウス “Troubadour(トルバドゥール)”や、ピアノを弾くエルトンがカラフルに描かれた遊び心あるポップなデザイン。

ボブ・マーリーは、61年のファーストソング「ジャッジ・ノット」から80年の最後のライブまでを収録したベストアルバム “Songs of Freedom”の文字、そしてボブの顔がフロントにデザインされている。

ガンズ・アンド・ローゼズは、メンバーのがい骨マークを施したダークでロックなグラフィックに。

ビースティ・ボーイズは、90年代の“Junior Varsity”ツアーのグラフィックを施し、バックプリントにメンバー3人とゆかりのあるニューヨークの床屋 “JOE & TONY’S BARBARSHOP”や3と大きく描かれたデザインが特徴。

ザ・ノトーリアス・B.I.G.は、深いグリーンのボディーにモノクロ写真と彼の名前がプリントされたクールなグラフィックTとなっている。

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「アディダス」が中田慎介とコラボ スエードを配した“ヨソイキ”な“スタンスミス”

「アディダス オリジナルス(ADIDAS ORIGINALS)」は5月22日、中田慎介とコラボしたスニーカー“スタンスミス ラックス(STAN SMITH LUX)”を発売する。価格は2万900円。「アディダス」直営店および公式オンライン、その他一部取り扱い店舗で販売する。すでに「アディダス」の“コンファームド”アプリで抽選受付を開始している。

スニーカー“スタンスミス ラックス”は、“ヨソイキ”なスタイルをテーマに、革靴とスニーカー両者の要素を取り入れた。レザーアッパーには、1970年代のアウトドアシューズやドレスシューズを思わせるスエード素材を配し、取り外し可能なタッセルやマルチカラーの丸紐、ドローコードストッパーなど、同スニーカーならではの意匠を施した。

中田は“スタンスミス ラックス”について、「デート、ディナー等、ここ一番の”おでかけ”シーンで履いてもらいたいスニーカー。シーンに合わせて付属品を付け替えて、愛用してもらいたい」とコメント。

中田慎介は、ビームス(BEAMS)のメンズカジュアル部門の統括ディレクターを経て、2023年に独立。自身のブランド「アンライクリー(UNLIKELY)」「ザ ハーミットクラブ(THE HERMIT CLUB)」を手がけるほか、アパレルブランドやショップのディレクションに携わる。

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「ニューバランス」が「Grey Days」を祝して一ツ山佳子とタッグ “インディペンデント・ウーマン”を表現した12足のグレースタイルを提案

ニューバランス,NEW BALANCE

「ニューバランス(NEW BALANCE)」は5月、ブランドを象徴するカラー、グレーに焦点を当てたイベント「Grey Days」を各所で開催中だ。そのハイライトとなるのが、5月17日に東京・代官山の会場で行われる「Celebrating the Premium Grey」だ。本イベントで発表されるビジュアルは、ニューヨークと東京を行き来するファッションディレクターの一ツ山佳子が監修。スタイリングを山王丸久美子が担当した。グレーのグラデーションで表現されるのは、12のトレンドキーワードを元に手掛けられた、華麗なインディペンデント・ウーマンのルック。ランニングからドレスまでの幅広いスタイルを表現した。1980年代にランニングシューズに採用されてから受け継がれている特別な色を、同氏がどのように解釈して表現したのかを掘り下げる。

グレーの奥行きのある濃淡で
ワントーンコーデの幅を広げていく

「ニューバランス」とグレーの永続的なつながりは、1980年代にさかのぼる。都市でのランニングを想定して、コンクリートやアスファルトに似合う色としてランニングシューズに落とし込んだことが始まりだ。今回ビジュアルのスタイリングを監修した一ツ山は、色の特性を生かしながら、12足のルックを提案する。

「グレーは黒と白をつなぐ色で、奥行きがありますよね。実際にスニーカーに落とし込まれた色幅が広かったこともあり、服だけでなく背景まで、同系色のレイヤーをビジュアルにすることにしました。メタリック素材やビッグショルダー、ロング丈のアウターでつくるIラインのシルエットなど、12のトレンドを取り入れながらワントーンコーデの可能性を探求することに」。

芯のある女性像を表現
映画「ワーキング・ガール」が着想源

時代を超えて愛され続けるグレーは、“選択の自由や自己表現、インディペンデンスを表す”とされ、ブランドの核として大切にされている。そのマインドを同氏は、映画「ワーキング・ガール(Working Girl)」(1988年)になぞらえ、女性像のアイデアを膨らませた。

「80年代のニューヨークでパワフルに働く女性たちが頭に浮かびました。スーツをまとった彼女たちの足元はハイヒールだけではありません。作中では、スニーカーを履いて出勤するシーンがあるのですが、スーツを着てストッキングに白いソックスを重ねるスタイルが印象的でした。それを今回のスタイリングでも取り入れています」。

自分らしい基準で意思決定し社会進出に挑んだ80年代の女性たち。そんな彼女たちに敬意を表して、力強い一歩を「ニューバランス」と共に。

12のトレンドで履く「ニューバランス」
一ツ山が語るスタイリングの秘密

PROFILE

雑誌のファッションディレクションやアパレル会社での商品開発業務、アドバイザリー業務、ビジュアルディレクションに携わる。2014年5⽉にファッションコンサルティング&プロダクションカンパニーのSLITS Inc.を設⽴。ジュエリーブランド「ノウハウ(KNOWHOW)」の経営と運営、総合的なクリエイティブディレクションも⼿掛ける。現在はニューヨークと東京の二拠点で活動中

LOOK1 シューズ“U574LGG”1万1990円、“Sport Essentials Stacked Logo”スエットフーディー8910円/以上ニューバランス(ニューバランスジャパンお客様相談室 0120-85-7120)、肩にかけたニット3万800円/ラインヴァンド(ラインヴァンド カスタマーサポート customer@leinwande.com)、その他スタイリスト私物
LOOK2 シューズ“U574GBG”1万1990円/ニューバランス(ニューバランスジャパンお客様相談室 0120-85-7120)、ジャケット10万7800円、スカート5万3900円/以上アンスクリア(アマン 03-6805-0 527)、 中に着たベスト3万1900円/スタニング ルアー(スタニング ルアー 新宿店 03-5321-9416)、シャツ3万9600円/フィナモレ(アマン 03-6805-0527)、バッグ2万2500円/コス(COS 青山店 03-5413-7121)、イヤリング2万680円/ノウハウ(ノウハウ ジュエリー 03-6892-0178)、その他スタイリスト私物
LOOK3 シューズ“UWRPDGD”2万2000円、“Athletics”スエットフーディー1万1990円、“Athletics”フレンチテリージョガー1万1990円/以上ニューバランス(ニューバランスジャパンお客様相談室 0120-85- 7120)、トレンチコート9万9000円/アイムヒアー(キャロル 03- 5778-9596)、その他スタイリスト私物
LOOK4 シューズ“U9060GRY”2万2000円/ニューバランス(ニューバランスジャパンお客様相談室 0120-85-7120)、オールインワン1万9800円/アティセッション(ビューティー&ユース ユナイテッドアローズ 新宿ウィメンズストア 03-5367-2290)、バッグ3万800円/ガディッド アノニム(ピーアールワントーキョー office@gadidanoniem.com)、ピアス6万3000円/カレワラ(カレワラ kalevalashop.jp)、ロングネックレス1万8400円、ネックレス2万2880円/ノウハウ(ノウハウ ジュエリー 03-6892-0178)
LOOK5 シューズ“U327WGC”1万6500円/ニューバランス(ニューバランスジャパンお客様相談室0120-85-7120)、タンクトップ8800円/アマル(アマル 080-8918-8273)、ベアトップ2万5300円/エイチビューティ&ユース(エイチ ビューティ&ユース 03-6438-5230)、スカート6万6000円/ゲミニー(ウィムガゼット青山店 03-5778-4311)、ピアス5500円/ザ ポーズ(ウィム ガゼット青山店 03-5778-4311)、ネックレス14万7400円/プリュイ(プリュイ トウキョウ 03-6450-5777)、バングル3万5200円/フレーク(フレーク03-5833-0013)、その他スタイリスト私物
LOOK6 シューズ“BBW550RB”1万8700円/ニューバランス(ニューバランスジャパンお客様相談室 0120-85-7120)、デニムジャケット/7万9200円、デニムパンツ8万5800円/以上シュタイン(エンケル 03-6812-9897)、中に着たデニムジャケット2万1450円/ステュディオ アール スリーサーティー(ステュディオ アール スリーサーティー contact@studior330.co.jp)、その他スタイリスト私物
LOOK7 シューズ“M1080LAF”1万8700円(※5月20日に発売)、“RC”ショーツ5インチ7590円/以上ニューバランス(ニューバランスジャパンお客様相談室 0120-85-7120)、ジャケット12万6500円/スタジオ ニコルソン(スタジオ ニコルソン 青山 03-6450-5773)、シャツ1万6500円/ステュディオ アール スリーサーティー(ステュディオ アール スリーサーティー contact@studior330.co.jp)、ネクタイ1万6500円/ダブレット(エンケル 03-6812-9897)、ピアス2万9700円/リューク(リューク info@rieuk.com)、リング7万3700円/ガブリエラ アルティガス(ウィム ガゼット 青山店 03-5778-4311)、その他スタイリスト私物
LOOK8 シューズ“U327WGA”1万6500円、“NB Sleek”ミディアムサポートスポーツブラ6600円/以上ニューバランス(ニューバランスジャパンお客様相談室 0120-85-7120)、ナイロンジャケット11万7700 円/アレキサンダーワン(アレキサンダーワン 03-5422-3555)、スカート3万1900円/ロエフ(エイチ ビューティ&ユース 03-6438-5230)、サングラス2万3210円/レイバン(ルックスオティカジャパン カスタマーサービス 0120-990- 307)、ネックレス6万6600円/メゾンドポラス×チノ(モールド 03-6805-1449)、その他スタイリスト私物
LOOK9 シューズ“BB550MCC”1万8700円/ニューバランス(ニューバランスジャパンお客様相談室 0120-85-7120)、グレーのタンクトップ6600円/アレキサンダーワン(アレキサンダーワン 03-5422- 3555)、スカート8万6900円/レイチェル コーミー(スティーブン アラン シンジュク 03-5321-9970)、バングル1万7600円/フレーク(フレーク 03-5833-0013)、その他スタイリスト私物
LOOK10 シューズ“M1906RGR”2万4200円、パフォーマンスグラフィックショートスリーブTシャツ(ブロックロゴ)4290円/以上ニューバランス(ニューバランスジャパンお客様相談室 0120-85-7120)、コルセット10万7800円/リトコフスカ(ウィム ガゼット 青山店 03-5778-4311)、その他スタイリスト私物
LOOK11 シューズ“BB550MCB”1万8700円、“Athletics”スエットショーツ8910円、“MET24 Reflection NB”ショーツ8800円、6 パネルプロランキャップ4950円、レギュラーレングス 3P ソックス1540円/以上ニューバランス(ニューバランスジャパンお客様相談室 0120-85-7120)、ナイロンブルゾン6万3800円/チノ(モールド 03-6805-1449)、Tシャツ8250円/ステュディオ アール スリーサーティー(ステュディオ アール スリーサーティー contact@studior330.co.jp)、 その他スタイリスト私物
LOOK12 シューズ“W990GL6”3万6300円、“Linear Heritage”リブニットレーサータンク5500円/以上ニューバランス(ニューバランスジャパンお客様相談室 0120-85-7120)、ジャケット10万7800円、パンツ 7万4800円/ティーエイチ プロダクツ(タロウ ホリウチ contact@a-tconcepts.com)、ネックレス2万2880 円/ノウハウ(ノウハウ ジュエリー 03-6892-0178)、その他スタイリスト私物
DIRECTION:KEIKO HITOTSUYAMA(SLITS INC.)
PHOTOS:SEIJI FUJIMORI
STYLING:KUMIKO SANNOMARU
HAIR:YUSUKE MORIOKA(EIGHT PEACE)
MAKEUP:ASAMI TAGUCHI(HOME AGENCY)
EDIT&TEXT:AYANA TAKEUCHI
問い合わせ先
ニューバランスジャパン お客様相談室
0120-85-7120

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ワコールHD、マネキンの七彩の株式を譲渡 子会社から外れる

ワコールホールディングス(HD)は子会社でマネキンの製造や施工などを行う七彩の株式の一部を物流企業のセンコーグループホールディングスに7月1日付で譲渡する。EC販売の比率の高まりにより、七彩が行っている売り場施工やマネキン配備のシナジーが薄れたため。所有株式の割合は現在の99.96%から譲渡後には14.99%となり、連結子会社から外れる。譲渡額は非公表。

ワコールHDでは、人員削減をはじめ、収益改善に向けたビジネスモデル改革を進めている。東京台東区のワコール浅草ビルの売却も予定しており、不動産などの見直しも行っている。

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「ロンハーマン」が千駄ヶ谷でレッド・ホット・チリ・ペッパーズの写真展 限定TシャツやZINEも

「ロンハーマン(RON HERMAN)」は5月18〜26日の期間、東京・千駄ヶ谷にオープン予定のメンズコンセプトストア、アンダーアール(UNDER R)で、フォトグラファーのデイヴィッド・ムシュゲイン(David Mushegain)が撮影したロックバンド、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ(RED HOT CHILI PEPPERS)の写真展 “アンリミテッド ラブ ドリーム(UNLIMITED LOVE DREAM)”を開催する。

“アンダーアール”は、スポーツ用品点に着想を得たコンセプトストア。2024年8月のオープンまでの期間、イベントを開催し、ブランドの世界観を発信している。本写真展は、5月に開催のレッド・ホット・チリ・ペッパーズ東京ドーム公演に合わせたもので、デイヴィッド・ムシュゲインの作品を展示、販売するほか、限定Tシャツ(8800円)やZINE、ライブ写真を用いたポスターも今回のため制作した。

デイヴィッド・ムシュゲインは、アメリカ・ロサンゼルス出身のフォトグラファー。雑誌「ヴォーグ(VOGUE)」や「エル(ELLE)」の編集に携わったほか、レッド・ホット・チリ・ペッパーズやU2などバンドとのコラボでも知られる。

■アンリミテッド ラブドリーム バイ デイヴィッド・ムシュゲイン
日程:5月18〜26日
時間:13:00〜17:00
場所:アンダーアール
住所:東京都渋谷区千駄ヶ谷2-6-3 1階
入場料:無料

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クリエイターの山本海人が逝去 「サノバチーズ」デザイナー兼バイ ミー スタンドの創設者

クリエイターの山本海人が5月15日、脳腫瘍で亡くなった。41歳だった。

山本海人はアパレルブランド「サノバチーズ(SON OF THE CHEESE)」 や、日本各地に展開するサンドイッチ店のバイ ミー スタンド(BUY ME STAND)を創設したほか、蕎麦とバーを融合したソーバー(SOBER)、日本のキャバレーの雰囲気を生かしたショーパブのザ 27クラブ(THE 27 CLUB)を手掛けるなど、一介のデザイナーに留まらず活躍の幅は多岐に渡る。

多くのファンを持つ「サノバチーズ」とバイ ミー スタンドは引き続き展開するという。

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「ボス」がデヴィッド・ベッカムとパートナーシップ 数年間のコラボを予定

ヒューゴ ボス(HUGO BOSS)は、「ボス(BOSS)」ブランドにおけるデヴィッド・ベッカム(David Beckham)との複数年のグローバルデザインコラボレーションを発表した。

今後数シーズンにわたってデヴィッド・ベッカムは「ボス」のカプセルコレクションと毎シーズンのコレクションのデザインと監修を手がける。最初のコレクションは2025年春夏の予定で、ベッカムはすでにデザインチームとの仕事に着手。今年の秋冬はグローバルキャンペーンにも登場する。

ベッカムは 「ここ数年、デザインとファッションにもっと時間を費やしたいと思っていたが、真にグローバルでインパクトのあるものを提供できるブランドとコラボレーションをしたい」とコメント。

ヒューゴ ボスのダニエル・グリーダー(Daniel Grieder)最高経営責任者(CEO)は「デヴィッド・ベッカムは、スポーツとファッションの両分野における真のグローバルアイコン。異彩を放つ起業家精神とファッションに対する真の情熱は、私たちのブランドの価値を体現している。最初のコレクションはもちろん、数年間デヴィッドと密接に関われることが楽しみだ」と語った。

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「ボス」がデヴィッド・ベッカムとパートナーシップ 数年間のコラボを予定

ヒューゴ ボス(HUGO BOSS)は、「ボス(BOSS)」ブランドにおけるデヴィッド・ベッカム(David Beckham)との複数年のグローバルデザインコラボレーションを発表した。

今後数シーズンにわたってデヴィッド・ベッカムは「ボス」のカプセルコレクションと毎シーズンのコレクションのデザインと監修を手がける。最初のコレクションは2025年春夏の予定で、ベッカムはすでにデザインチームとの仕事に着手。今年の秋冬はグローバルキャンペーンにも登場する。

ベッカムは 「ここ数年、デザインとファッションにもっと時間を費やしたいと思っていたが、真にグローバルでインパクトのあるものを提供できるブランドとコラボレーションをしたい」とコメント。

ヒューゴ ボスのダニエル・グリーダー(Daniel Grieder)最高経営責任者(CEO)は「デヴィッド・ベッカムは、スポーツとファッションの両分野における真のグローバルアイコン。異彩を放つ起業家精神とファッションに対する真の情熱は、私たちのブランドの価値を体現している。最初のコレクションはもちろん、数年間デヴィッドと密接に関われることが楽しみだ」と語った。

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RHC ロンハーマン七里ヶ浜店がブルックリン発“タンジェリン”のライフスタイルアイテムを期間限定販売

ロンハーマン(RON HERMAN)は5月25日〜6月2日の期間、アメリカ・ニューヨーク州ブルックリンのコンセプトストア、タンジェリン(TANGERINE)のアイテムを、RHC ロンハーマン(RHC RON HERMAN)七里ヶ浜店で販売する。

タンジェリンは、ニューヨークでスイムウエアやライフスタイルアイテムを手掛ける「ヌー スイム(NU SWIM)」のジーナ・エスポシート(Gina Esposito)と、「カミング オブ エイジ(COMING OF AGE)」のアマンダ・ルーリー(Amanda Lurie)が共同で設立。アイテムは、環境に配慮した機能的な製品の発信をテーマに、夏を思わせる商品をラインアップする。

RHC ロンハーマン七里ヶ浜店では、ビーチをテーマに、タンジェリンで扱うビニールバッグ(4400円〜)や「カミング オブ エイジ」を代表するパンツの別注モデル(5万6100円)、「ヌー スイム」のスイムウエア(2万900円〜)、自然の貝を用いた「ピニーナ(P.NINA)」のネックレス(4万4000円〜)、「マディソン シードマン(MADISON SEIDMAN)」のヘアアクセサリー(3万9600円)などを販売する。またRHC ロンハーマンとタンジェリンのコラボTシャツ(2万8600円)2型も発売。七里ヶ浜店をはじめ一部店舗で取り扱う。ジーナ・エスポシートとアマンダ・ルーリー両氏、ハンドペインターのカーター・バーチが制作を手掛け、あしらわれた“Beach is Life”は、海に面した七里ヶ浜店の立地にちなむ。5月25日には、ジーナとアマンダが在店を予定する。

■RHC ロンハーマン×タンジェリン
日程:5月25日〜6月2日
場所:RHC ロンハーマン七里ヶ浜店
住所:神奈川県鎌倉市七里ガ浜1-1-1
※5月25日はジーナ・エスポシートとアマンダ・ルーリーが在店

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「プランクプロジェクト」が大阪・心斎橋に進出 「お客さまの期待値はこれまでで一番」

サザビーリーグ傘下プレイプロダクトスタジオの「プランク プロジェクト(PRANK PROJECT)」は17日、大阪・心斎橋に路面店をオープンした。青山路面、ニュウマン新宿、福岡路面に続く4店舗目となる。

商品はウィメンズのみの展開で、「ボンボン(BONBON)」や「コペルニ(COPERNI)」など全体の1割程度が買い付け商品。店舗面積は約80平方メートルと、同じく旗艦店と位置付ける青山路面店と比較すればコンパクトだが、御堂筋からほど近い立地優位性を生かし、高感度な女性客や訪日外国人の来店に期待する。近くには、同社が展開する「メゾンスペシャル(MAISON SPECIAL)」のほかビーストーンの「アメリ(AMERI)」も店舗を構える。

大阪から東京にわざわざ通う客も

「プランク プロジェクト」は23年1月のブランドスタートからこれまで、大阪ではポップアップストアも実施していない。「わざわざ福岡の店舗や、名古屋でのポップアップストアまで足を運んでくださる大阪のお客さまもいらっしゃった。期待値は相当高いはずだ」と菅井隆行社長。心斎橋店のオープンに関する公式インスタグラムアカウントでの告知投稿は、これまでの投稿の中でもトップクラスのリーチ数を記録した。

心斎橋店のオープン初日に来店した吹田市の40代の女性は、これまで青山店に通っていた熱心なブランドのファン。「(「プランクプロジェクト」のような)個性的なテイストのブランドは、若い子向け以外では本当に少ないから、すごく気に入っている。青山店の店長に会えなくなるのは寂しいけれど、これからは地元で買えるからうれしい」と笑顔を見せた。

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「ナンガ」30周年記念コラボ第2弾 ジェリー鵜飼と「タコマフジレコード」とのアイテムを展開

ダウンメーカーの「ナンガ(NANGA)」は、ブランド30周年を記念したアニバーサリー&コラボレーションアイテムの第2弾を5月24日に発売する。

第2弾は数々の有名アウトドア&ファッションブランドの広告やカタログ、企業ロゴ、CDジャケットなどを手掛けながらも、アウトドア好き&ウルトラライトハイカーとしても知られるイラストレーターのジェリー鵜飼や、架空のレコードレーベルをコンセプトとしたTシャツブランド「タコマフジレコード(TACOMA FUJI RECORDS)」とのコラボアイテムを展開する。

ジェリー鵜飼とのコラボでは、同氏が描くネズミのキャラクター「ジェリーマルケス」とコラボしたTシャツ(6600円)と「ナンガ」定番のマウンテンロゴを同氏がアレンジしたTシャツ(6600円)を用意する。

「タコマフジレコード」とのコラボでは、「タコマフジレコード」の「BIGFOOT SURVEY PROJECT」のグラフィックと「ナンガ」のロゴを刺しゅうした6パネルキャップ(8800円)、「BIGFOOT SURVEY PROJECT」とのコラボTシャツ(8800円)、さらに直営店限定で「タコマフジレコード」定番グラフィックの「DRINKING TEAM」シリーズを「SLEEPING TEAM」に変更したコラボ限定バージョンのTシャツ(8800円)、独自のアートワークに定評がある井口弘史が描いた特別なグラフィックをプリントTシャツ(8800円)をラインアップする。

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「アンブロ」×「アトモス」 90年代を意識した半袖シャツ、デニムショーツ、バケットハットを発売

「アンブロ(UMBRO)」は5月25日、「アトモス(ATMOS)」とコラボレーションしたアイテムを発売する。ラインアップは半袖シャツ、デニムショーツ、バケットハットの3型。レトロと“Y2K”を融合したデザインだ。価格は6050〜1万6500円で、「アトモス」店舗およびオンラインストアで取り扱う。5月23日8:59までオンラインストアで抽選を受け付けている。

1990年代の名門サッカークラブチームのユニホームに着想を得た半袖シャツ(3色、各1万4300円)は、オリジナルのボーダー柄にレトロな配色を施し、フロントにはコラボロゴをプリントした。M〜XXLサイズをそろえる。

デニムのバギーショーツ(2色、各1万6500円)は、タフなヘビーオンスを採用した。ウエストベルトにはブルーのシリコンバッチを設置し、バックポケットには「アンブロ」ロゴを刺しゅうしている。M〜XXLサイズをそろえた。

バケットハット(2色、各6050円)はベーシックなボディーに、両ブランドの刺しゅうを片面ずつ施している。

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「トム フォード ビューティ」“ネロリ・ポルトフィーノ”で爽やかなシトラスの香りをまとう 新作ハンドクリームも

トム フォード ビューティ,TOM FORD BEAUTY

「トム フォード ビューティ(TOM FORD BEAUTY)」は、“トム フォード プライベート ブレンド”の人気コレクションの1つ“ネロリ・ポルトフィーノ”から、新作のハンドクリームとパルファムを発売した。創業者トム・フォード(Tom Ford)が愛するイタリアの避暑地リビエラ地方のポルトフィーノと、コバルトブルーの地中海からインスピレーションを得て誕生したみずみずしい香りで、人々のライフスタイルに溶け込む。

懐かしくも爽やかな香り
“ネロリ・ポルトフィーノ”

フレグランスコレクション“トム フォード プライベート ブレンド”は、「トム フォード」の美意識と理念を香りで表現している。中でも“ネロリ・ポルトフィーノ”は2007年の誕生以来、シグネチャーアイテムとして多くの人々を魅了し続けている名香だ。

定番のオード パルファムは、ヨーロッパの伝統的なオーデ コロンをトム・フォード流に解釈したもの。同氏は「ポルトフィーノは私を魅了し続けている特別な場所。こんなにも強烈な感情や記憶をかき立てる場所は、世界でもそう多くない。ポルトフィーノで聞く音、見るもの、匂いはどれも強く心に訴えかける。その感覚を香りで表現した」と語る。どこか懐かしく、優雅で爽快感あふれる香りは、ポルトフィーノの涼しいそよ風やはじける水しぶき、青々としげる木々の緑などをほうふつとさせる。

原料は、チュニジアン ネロリをはじめ、シシリアン レモン、ウィンター イエロー マンダリン、イタリアン ベルガモットをミックスしたシトラスオイルがベース。そこに、ラベンダーやオレンジフラワー、ローズマリー、アンバーが、リッチで奥行きのあるニュアンスをもたらす。ボトルは海と空のブルーのようなアクアブルーのガラス製で、容量は50mL、30mL、そして携帯用に適したミニサイズ10mLの3種類を用意する。

手元をケアしながら
芳醇な香りをまとうハンドクリーム

グリセリン※1とヒアルロン酸※2を配合した新作“ネロリ・ポルトフィーノ ハンド クリーム”は、滑らかで豊かなテクスチャーが潤いを与え、手肌と爪をケアしながら健やかに保つ。単品ではもちろん、“ネロリ・ポルトフィーノ オード パルファム スプレィ”を上から重ねての使用も可能だ。手元を動かすたびに爽快な香りが漂い、“ネロリ・ポルトフィーノ”の世界へと誘う。

※1、2 共に保湿成分

“ネロリ・ポルトフィーノ”新作は
香りをより堪能する新配合

“ネロリ・ポルトフィーノ パルファム”は、トム・フォードが築いた“ネロリ・ポルトフィーノ”の世界へより強く導く新作だ。シトラスの新たな可能性を探求し、従来のオード パルファム スプレーと比べて2倍濃度のネロリ アコードを配合。フレッシュなネロリのつぼみのエッセンシャルオイルと、イタリアン ブラッドオレンジ、ホワイト フローラル、センシュアルなアンバー ムスクが、生き生きとした爽快な香りだ。アジュレーブルーのアイコニックなボトルに、面取りしたゴールドプレートがアクセントを添える。

問い合わせ先
トム フォード ビューティ
0570-003-770

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【早割募集中 | WWDJAPAN Educations】ジェンダー観からサステナ意識までZ世代の志向・思考・嗜好

「WWDJAPAN」独自のネットワークで集めた
ファッション&ビューティ感度が高いZ世代を直撃

「『Z世代は、サステナビリティに関心が高い』は本当?」などのマーケティング視点から、「SNSでリサーチして、買う商品まで決めている中でリアル店舗に望むものは?」という接客に至るまで、マーケティング担当者から販売員の皆さんがZ世代について「知りたい!」と思うことについて、「WWDJAPAN」が直撃します。登場するのは都内の大学でファッションサークルに所属する学生を中心に、ファッションやビューティ感度の高いZ世代。彼らの志向や思考、嗜好について、皆さんから事前に集めた質問をぶつけます。また後半は、こうした若者の志向や思考、嗜好を踏まえ、独自のアプローチで成果を収めているアパレル企業が登場。モノづくりからコミュニケーションまでを伺います。

このような人におすすめ

・「Z世代を獲得せよ!」というミッションを発したり、課せられたりしている業界関係者の皆さん
・リアル店舗に回帰しているZ世代にどうアプローチしたら良いのか悩み、考えている販売員の皆さん
・彼らとコミュニケーションするための効果的なSNS施策を考えているマーケティング担当の皆さん
・若い世代がファッション業界や自分のブランドのことをどうとらえているのか知りたい皆さん
・ファッションやビューティ感度が高いZ世代とつながり、採用活動につなげたい人事やHRを担当する皆さん


プログラム

【Session#1】11:00~11:15(15分)

ファッション・ビューティ業界は今、
Z世代を取り込むため何をしているのか?

セミナーの冒頭では、今さら聞けないZ世代について改めてプレイバック。「WWDJAPAN」記者がここ数年の取材で見いだした、Z世代の志向・思考・嗜好を振り返りながら、彼らの特性をうまくとらえているブランドのモノづくりから売り場づくり、コミュニケーション術までを駆け足でたどります。

スピーカー:村上 要/WWDJAPAN編集長
【Session#2】11:15~11:55(40分)

Z世代5人に直撃。「私たちのリアル」

ここでは、4月8日号の特集「アクセサリーから分析する、Z世代のジェンダー観」特集で最先端のファッションとジェンダーニュートラルな感覚を教えてくれた学生が登場。都内私立大学のファッションサークルに所属する学生らも含め、彼らのリアルを直撃します。彼らにぶつける質問は、事前に聴講する皆さんから大募集。金銭感覚から、携わるブランドの認知、影響を受けているインフルエンサー、価値観まで、気になることをなんでも聞いてください。

ゲストスピーカー:村山 立樹/國學院大学 経済学部、高見澤 蓮/上智大学 法学部、
樋口 栞那/carutena創設者・代表、柳 小春/早稲田大学 繊維研究会、塚本 香乃/AOYAMA FASHION ASSOCIATION 副代表
スピーカー:村上 要/WWDJAPAN編集長
【Session#3】11:55~12:40(45分)

WEGOの「WE LABO[ヒト・コト・モノ・バ]研究所」に聞く、
Z世代の共感を誘う仕掛け

最後は、Session#2で体感したZ世代の志向・思考・嗜好をうまくとらえ、独自の方法でコミュニケーションを深めているウィゴーが登場。10代〜20歳前後の消費者インサイトを分析する「ウィーラボ(WE LABO)[ヒト・コト・モノ・バ]研究所」の知見を踏まえ、推し活やサブカル地雷系、ダンスなど、それぞれのコミュニティーに特化したSNSの運用を開始したウィゴーに、若い世代との密度の濃いコミュニケーションはもちろん、ここで獲得した情報をベースとした商品化や店づくりのスキームを伺います。

ゲストスピーカー:増田 達哉/ウィゴー PR販促部編集チームマネージャー
PROFILE:(ますだ・たつや)大阪府出身。アルバイトスタッフとして店舗で勤務開始。心斎橋店・原宿店店長、原宿エリアマネージャーを経験後、2021年3月、SNSを軸にコミュニティー形成を目指すプロジェクトの発足にあたり、チームリーダーとして就任。その後コミュニティーで得た情報を収集、編集して、商品開発やサービス、コンテンツに反映させていく機関として23年5月に発足した「ウィーラボ(WE LABO)[ヒト・コト・モノ・バ]研究所」で編集チームマネージャーに就任。企業や学校とのさまざまな取り組みを行っている
スピーカー:木村 和花/WWDJAPAN記者

※講義内容は予告なく変更となる場合があります。あらかじめご了承ください。

【Extra】12:45~13:30(45分)

ミートアップ

会場受講の方はセミナー終了後、登壇記者も参加するミートアップにご参加いただけます。ドリンクを用意しておりますので、さらなるコミュニケーションの場としてご活用ください。

 


インフォメーション

日時

2024年6月18日(火)11:00〜13:30
※講座開始30分前から会場受付開始

実施方法

会場 または オンライン受講
※会場とオンラインの同時開催となります。
※セミナー終了後、会場&オンライン受講者へのアーカイブ配信の案内はありませんのでご了承ください。後日アーカイブ動画は、単体で購入することが可能です。
※オンライン受講の視聴用URLは、受講前日17:00と当日9:00に、お申し込み時に入力いただいたメールアドレスにお送りします。入力にお間違いがないようご注意ください。メールが届かない場合は迷惑メールフォルダなどもご確認ください。
※オンライン受講はOneStreamでの配信を予定しています。視聴環境をご確認ください。

会場

LIFORK Harajuku
東京都渋谷区神宮前1-14-30 WITH HARAJUKU 3階

募集人数

会場:先着50名
オンライン:100名

募集期間

5/15(水)〜6/17(月)12:00まで
【早割10%OFFキャンペーン】
5/21(火)までのお申し込みで、一般価格から10%OFFで受講いただけます。
申し込み画面でクーポンコードを入力してください。
クーポンコード:G2DRJ3CQ

受講料金

スタンダードプラン:
11,550円 30%OFF
ライトプラン:14,850円 10%OFF
一般価格:16,500円 →14,850円 早割10%OFF
※表示価格は全て1名様分、税込です。
※早割期間内であっても、募集人数に達し次第受け付けを締め切らせていただく場合がございます。
※他のクーポンとの併用はできません。

 

クーポンコードをご利用の方は、申し込み画面で入力してください。
早割クーポンコード【G2DRJ3CQ】/有料会員の方はこちらからクーポンコードを取得してください。

複数人分を購入希望の方はこちら

 

特典

4月8日発行「Z & ミレニアル世代を直撃
ジュエリー中心に広がるジェンダーニュートラルの波
」特集

 

注意事項

・受講料は会場とオンライン同額です。
・割引価格はクーポンをご利用時に適用となります。スタンダードとライトのクーポンコードはマイページをご確認の上、申し込み画面で入力してください。
・申し込みの受け付けは先着順です。募集人数に達し次第締め切らせていただきます。
・定期購読者で会員登録がお済みでない方はこちら
・本ページでのお支払いはクレジットカードのみとなります。コンビニ支払いをご希望の方はこちら
・適格請求書(領収書)の発行は、こちらから。記載のお宛名をご入力の上ご連絡ください。
弊社登録番号:T5-0110-0104-4278
・当日は会場内に撮影用のカメラが入ります。撮影した動画や写真は、「WWDJAPAN」Weeklyやウェブサイト、公式SNSなどで掲載する場合があります。ご了承いただける方のみお申し込みください。
問い合わせ先
INFASパブリケーションズ カスタマーサポート
お問い合わせフォームはこちら

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【早割募集中 | WWDJAPAN Educations】ジェンダー観からサステナ意識までZ世代の志向・思考・嗜好

「WWDJAPAN」独自のネットワークで集めた
ファッション&ビューティ感度が高いZ世代を直撃

「『Z世代は、サステナビリティに関心が高い』は本当?」などのマーケティング視点から、「SNSでリサーチして、買う商品まで決めている中でリアル店舗に望むものは?」という接客に至るまで、マーケティング担当者から販売員の皆さんがZ世代について「知りたい!」と思うことについて、「WWDJAPAN」が直撃します。登場するのは都内の大学でファッションサークルに所属する学生を中心に、ファッションやビューティ感度の高いZ世代。彼らの志向や思考、嗜好について、皆さんから事前に集めた質問をぶつけます。また後半は、こうした若者の志向や思考、嗜好を踏まえ、独自のアプローチで成果を収めているアパレル企業が登場。モノづくりからコミュニケーションまでを伺います。

このような人におすすめ

・「Z世代を獲得せよ!」というミッションを発したり、課せられたりしている業界関係者の皆さん
・リアル店舗に回帰しているZ世代にどうアプローチしたら良いのか悩み、考えている販売員の皆さん
・彼らとコミュニケーションするための効果的なSNS施策を考えているマーケティング担当の皆さん
・若い世代がファッション業界や自分のブランドのことをどうとらえているのか知りたい皆さん
・ファッションやビューティ感度が高いZ世代とつながり、採用活動につなげたい人事やHRを担当する皆さん


プログラム

【Session#1】11:00~11:15(15分)

ファッション・ビューティ業界は今、
Z世代を取り込むため何をしているのか?

セミナーの冒頭では、今さら聞けないZ世代について改めてプレイバック。「WWDJAPAN」記者がここ数年の取材で見いだした、Z世代の志向・思考・嗜好を振り返りながら、彼らの特性をうまくとらえているブランドのモノづくりから売り場づくり、コミュニケーション術までを駆け足でたどります。

スピーカー:村上 要/WWDJAPAN編集長
【Session#2】11:15~11:55(40分)

Z世代5人に直撃。「私たちのリアル」

ここでは、4月8日号の特集「アクセサリーから分析する、Z世代のジェンダー観」特集で最先端のファッションとジェンダーニュートラルな感覚を教えてくれた学生が登場。都内私立大学のファッションサークルに所属する学生らも含め、彼らのリアルを直撃します。彼らにぶつける質問は、事前に聴講する皆さんから大募集。金銭感覚から、携わるブランドの認知、影響を受けているインフルエンサー、価値観まで、気になることをなんでも聞いてください。

ゲストスピーカー:村山 立樹/國學院大学 経済学部、高見澤 蓮/上智大学 法学部、
樋口 栞那/carutena創設者・代表、柳 小春/早稲田大学 繊維研究会、塚本 香乃/AOYAMA FASHION ASSOCIATION 副代表
スピーカー:村上 要/WWDJAPAN編集長
【Session#3】11:55~12:40(45分)

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Z世代の共感を誘う仕掛け

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ゲストスピーカー:増田 達哉/ウィゴー PR販促部編集チームマネージャー
PROFILE:(ますだ・たつや)大阪府出身。アルバイトスタッフとして店舗で勤務開始。心斎橋店・原宿店店長、原宿エリアマネージャーを経験後、2021年3月、SNSを軸にコミュニティー形成を目指すプロジェクトの発足にあたり、チームリーダーとして就任。その後コミュニティーで得た情報を収集、編集して、商品開発やサービス、コンテンツに反映させていく機関として23年5月に発足した「ウィーラボ(WE LABO)[ヒト・コト・モノ・バ]研究所」で編集チームマネージャーに就任。企業や学校とのさまざまな取り組みを行っている
スピーカー:木村 和花/WWDJAPAN記者

※講義内容は予告なく変更となる場合があります。あらかじめご了承ください。

【Extra】12:45~13:30(45分)

ミートアップ

会場受講の方はセミナー終了後、登壇記者も参加するミートアップにご参加いただけます。ドリンクを用意しておりますので、さらなるコミュニケーションの場としてご活用ください。

 


インフォメーション

日時

2024年6月18日(火)11:00〜13:30
※講座開始30分前から会場受付開始

実施方法

会場 または オンライン受講
※会場とオンラインの同時開催となります。
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会場

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東京都渋谷区神宮前1-14-30 WITH HARAJUKU 3階

募集人数

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オンライン:100名

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5/15(水)〜6/17(月)12:00まで
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ポッドキャストから東京ドームまで——ラジオの可能性を拡張する石井玄の仕事術

PROFILE: 石井玄/ラジオディレクター・プロデューサー

石井玄/ラジオディレクター・プロデューサー
PROFILE: (いしい・ひかる)1986年埼玉県生まれ。2011年サウンドマン入社。「オードリーのオールナイトニッポン」「星野源のオールナイトニッポン」「佐久間宣行のオールナイトニッポン0(ZERO)」などにディレクターとして携わり、「オールナイトニッポン」全体のチーフディレクターを務めた。20年ニッポン放送入社。「東京03 FROLIC A HOLIC feat. Creepy Nuts in 日本武道館」「オードリーのオールナイトニッポン in 東京ドーム」などのプロデュースを担当。21年にはエッセイ「アフタートーク」を刊行。プロデュースした「あの夜を覚えてる」が「2022 62nd ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS」ACCグランプリ、Amazonオーディブル「佐藤と若林の3600」が「第4回 JAPAN PODCAST AWARDS」大賞を受賞。24年株式会社玄石を設立。

「オードリーのオールナイトニッポン」「星野源のオールナイトニッポン」「佐久間宣行のオールナイトニッポン0(ZERO)」など数々の人気ラジオ番組にディレクターとして携わり、「オールナイトニッポン」全体のチーフディレクターを務めた石井玄。近年では「東京03 FROLIC A HOLIC feat. Creepy Nuts in 日本武道館」や「あの夜を覚えてる」のプロデュース、そして2月18日に行われたラジオイベント「オードリーのオールナイトニッポン in 東京ドーム」では製作総指揮を務めるなど活動の幅を広げている。

「今後さらなる自身の成長ために」と、今年3月にニッポン放送を退社し、新たに株式会社玄石を設立した。今回、「オードリーのオールナイトニッポン in 東京ドーム」から独立に至る思いや仕事に対するこだわり、そして気になる今後について話を聞いた。

「オードリーのオールナイトニッポン in 東京ドーム」について

——石井さんの最近のお仕事といえば、「オードリーのオールナイトニッポン in 東京ドーム」のお話になるかと思います。“製作総指揮”という肩書きでしたが、実際にはどんなことをされていたんでしょうか?

石井玄(以下、石井):最初は「番組の15周年で何かやろう」と勝手に1人で考えたところから始まっています。だから、製作総指揮なんでしょうね、たぶん(笑)。言い出しっぺみたいな。僕の中で意味合いはそう捉えているんですけど。「具体的に何をやったんですか?」と言われると、全部やったからわからないんです。映画やテレビの世界にも製作総指揮という立場はあるんですけど、そういうことじゃなく、本当に“製作を総指揮した”という(笑)。

——最初から東京ドームでイベントをやることにリアリティーはありました?

石井:いや、ないです。みんなイメージだけで言っていました。「東京ドームでやりたい」って。でも、具体的にどうやるのかを想像して、実行に移した人間がラジオ業界で僕が初めてだったという。誰もやったことがないことをやるんだから、当然大変です。誰に聞いても答えはわからないし、みんなで悩みながら、あまたある選択肢の中から「これが正解なんじゃない?」って選んでいく作業でした。

——石井さんご自身が「東京ドームでやりたい」と思ったのはなぜなんですか?

石井:なんとなくイメージ先行で「東京ドームじゃないか?」ってなったんです。10周年のイベントをやった日本武道館より大きい会場っていっぱいあるんですけど、わかりやすいイメージとして、「武道館の次は東京ドーム」という“大きな間違い”をみんな最初にしていたのがよくなかったんでしょう(苦笑)。本当に何も知らなかったからできたんだと思います。でも、お笑いを、ラジオを、東京ドームでやるのは相当なインパクトになるだろうなと想像していました。リスナーに喜んでもらう。オードリーさんが楽しくやる。もちろん利益を出す。それらも目的だったんですけど、「ラジオってこんなにすごいんだよ」と見せるのもあったし、下を向いているラジオマンたちに「こういうこともできるんだ」って示したかったのはあります。この春にニッポン放送を辞めてから、いろいろなラジオ関係者とお会いして、みんな口々に「本当にすごかった」と言ってくれたんですけど、ポツポツと「悔しかった」「でも勇気をもらった」と言う人もいて。それがうれしかったですね。

——特に若い世代には大きな刺激になったんじゃないかと思います。

石井:各局の人たちと話していても「何かできるんじゃないか」って話になるし、キー局だけじゃなく、全国のラジオマンが「ラジオって捨てたもんじゃないな」と思ってくれたのは、自分でも目指していたところなのでよかったです。

——石井さんは他ジャンルの人やいろんな業界にいるリスナーとつながりながら仕事をしている印象があります。今回のドームでもテレビ界のスタッフさんと一緒に仕事をされていましたが、そこは意識されている部分なんですか?

石井:ラジオしかやってない人と話していると、とんでもなく狭い視野で喋っている場合が多いんです。なぜかラジオの中で競ったりするじゃないですか。これだけエンタメが世の中にあるのに、そんなこと意味がなくて、世界はどれだけ広いんだと。この時代、トップクリエイターはラジオ業界に来ないわけですから、当然、外のトップの人たちと仕事をしないと良いものは作れない。僕は至極当然のことをやっているだけで、それを珍しいと考えるのがよくないなって思っています。この前、TaiTanとも話をしていたんですけど、ラジオの人ってすぐラジオの話をするんですよ。ラジオの話はもういいよっていう。

——そもそも石井さんはラジオが好きで、ラジオ界をどうにかしたいと考えていたわけじゃないですか。でも、一見ラジオ界から離れているようにも見えるんですが。

石井:いや、全然話が違っていて、ラジオをどうにかしたいのに、ラジオの話をしてもしょうがないんです。長い歴史があるから、ノウハウも限界まで行っているし、どこにも新しいヒントは残ってないです。他のエンターテインメントから見ると、どれだけラジオは狭いところを狙ってやっているんだと憤(いきどお)りはあります。みんなもっと外の人と喋ったらいいのにと思っています。僕はこの3年半ぐらい「ラジオの人とはご飯に行かない」ってルールにしていたんで(笑)。他ジャンルの人と喋った方がヒントをくれるというのは絶対にあります。

「今後成長するためにはラジオ局にいてはいけない」

——石井さんはこの春、ニッポン放送を退社して独立されました。そういう感覚も独立したことに影響しているんでしょうか?

石井:あると思います。言葉を選ばず言うと、ラジオ局でこれ以上勉強することはないって思います。「僕が今後成長するためには狭い世界にいてはいけない」というのは辞めた理由の1つです。現状、東京ドームライブはラジオ局の中でできる最大規模のことなんです。もっと大きいことを後輩たちがやるかもしれないし、それは絶対やった方がいいと思うんですけど、それが実現するまで10年ぐらいかかるなら、外に出ちゃった方がいいなって。独立してからすごく感じるんですけど、いろんなジャンルの人たちと喋ってみて、僕自身、本当に知らないことだらけというか(笑)。偉そうに「外と喋れよ」なんて言っていても、僕も知識ゼロだなって。それが今は楽しいですね。イチからというか、ゼロから勉強が始まっているんで、このために辞めたんだなっていうことに気付きました。

——石井さんは制作会社でラジオのディレクターをやられていて、そこからニッポン放送に入社し、イベント関連のプロデューサーを担当されていました。そして、今度は独立。仕事の中身や状況を常に変えていくのは、正直、飽きっぽいところもあるんでしょうか?

石井:あると思います。何でものめり込んでやってしまうので、あとから振り返ると「もう1回やるのは大変だな」と思うし、同じことが何回もできないんですね。ここ数年でそれに気付きました。

——でも、ラジオ番組の制作ってある意味、毎週放送を繰り返していくものじゃないですか。

石井:番組の中で話していることは毎回違うじゃないですか。置かれた位置とか、喋る内容とかはちょっとずつ変わっていくので、それはいいと思うんですけど、僕自身の作業が同じになってくると飽きちゃうというか、攻略できちゃった感じになるんです。ゲームが好きなんですけど、クリアしたらもうやらないじゃないですか。偉そうなことを言ったらたたかれるかもしれないですけど(笑)、ラジオの作り方は大体わかったんです。「オールナイトニッポン」の作り方もわかりました。こうやればうまくいくというメソッドができあがりました。

もちろんもっと続けていけばさらに新しいことはできると思うんですけど、いったん愚直に繰り返す時期を過ぎたら、飽きちゃって辞めようって思ったんです。イベントもそうなんですけど、一度作り方がわかってきちゃうと、もう刺激を感じないですね。東京ドームは全然わからなかったんで、メチャクチャ面白かったです。

——ゲームで言うと、やり込み要素まで一気に全部やってしまうと。

石井:そういうタイプなんです。レベルもカンストして、アイテムも全部集めちゃっているから、違うゲームをやりたいと。もちろん厳密にはカンストしていないかもしれないですけど、現状できる部分ではカンストしたんで。そのままずっと同じゲームをやる人もいるじゃないですか。僕はそれができないんです。明確なクリアがないから、オンラインゲームは、まったくできないんですよ(笑)。

——仕事を変化させていくことに不安や戸惑いはないんですか?

石井:まったくないですね。今回、辞めるにあたって、先のことは何も決めてないんですよ。会社を作ってみよう。ポッドキャストの仕事はとりあえずあるから、最低限の生活はできるだろう。これでスタートするのが一番ワクワクするなって。だから、装備ゼロでゲームの世界に出ていく感じですよ。

——そうしないと興奮しないと。

石井:それは絶対にあると思います。ちょっとヤバいかもしれないですね。東京ドームでも当日はあまり興奮しなかったんです。それよりも、武道館ライブのときや「あの夜を覚えてる」(石井がプロデューサーを務めた生配信舞台演劇ドラマ)の方が血湧き肉躍る感覚があって。もちろんドームはすごいことだと思ったし、リスナーの姿を見てうれしかったし、感動したし、充実感はあったんですけど、優秀なスタッフがいてしっかり準備していたので、途中から成功は見えていて。こんなことを言ったら怒られるんですけど、もうちょっと不安要素を持ったままやればよかったなと思ったりしていました。「もっとトラブルがあったら面白いのに」と思っている時点で、そんな奴が製作総指揮じゃダメだろうと(笑)。

——このまま突き進んだら、どこまで行っちゃうんだろうって話ですね(笑)。

石井:だから、1回フラットにしなきゃいけないんです。会社を作るにあたっても、辞める前に全部決まっていたら僕はダメなんです。辞めたらすぐにYouTubeチャンネルが始まって、あれよあれよと配信系の大型企画の仕事が決まって大当たりして……みたいな動きはまったくしてなくて。テレビ局員の方が会社を辞めるときって「できない仕事があったから」という理由が多いんですけど、僕は特にそれがなくて、ほとんど何でもやれていました。それよりも、「何も決まらないまま辞めたらどうなっちゃうんだろう」という期待感が一番強かったです。

ただ、辞めてから3週間(取材時)ぐらい経ったんですけど、結構順調に仕事の依頼が来ちゃったので、それに関してはちょっともう飽きちゃっていますね(笑)。ありがたいんですけど、もうちょっと、どうなるかわかんないって時期が欲しかったなと。

「組織にいることが本当に向いてない」

——ポッドキャスト(「滔々あの夜咄」)でも仰っていましたけど、会社員は向いてなかったと?

石井:組織にいることは本当に向いてないと思います。一般的にどんな会社でも、結局、最後は上層部が物事を決めますよね。「なんで自分が決められないんだろう」と思うタイプなので。本当に自分が正しいかどうかはわからないですけど、仮説を立てて、長い時間かけて考えて導き出した答えが、明確な理由なく通らないことがあるじゃないですか。僕は「先輩が言うんだから間違いないだろう」と単純に考えたことがないですし、信用している人でさえも言っていることを鵜呑みにはしないです。上下ではなく、正しいことに決定権があるべきだと思っていますし。それは向いてないでしょう(笑)。ただ、会社とはそういう組織であるから、僕が間違ってますし、いなくなるべきは僕の方だなと気付きました。適応できないのは能力が低いからですし。

——仕事を始めたころからそういうスタンスだったんですか?

石井:最初から言うことは聞かなかったと思います。もちろん正しいことを言われたら聞きます。結果、生意気だと言われたし、言うこと聞かないって言われたし、怒られてばっかりでした。特に若いころはそういう感情を隠そうとしなかったですね。さすがに今はうまく隠せる場面もありました。そこは少し適応できたと思います(笑)。

——自分なりの折り合いのつけ方はあるんですか?

石井:ないです。僕は「言うだけ言いますよ」というスタンスだったので、発言はしていました。「間違っているけどな」と思いながら従わざるを得ないところは、どんな会社でも絶対ありますよね。ゼロにはできない。偉い人でも自分の本意じゃないこともあるかもしれないですしね。

——そこはどんな会社にいてもぶつかる問題点かもしれませんね。

石井:理由があって通らないならいいんですけど、よくわからない話だったら、「なんでなんだろう?」と疑問に思っちゃうんで。学生のころからそうですね。学校のルールなんて、学校側の都合で作られた守る必要のないルールもあるじゃないですか。その度に反発してました。

——もし若い人たちに「石井さんのようにどんどんもの申した方がいいですか?」と相談されたら、どうしますか?

石井:僕に責任は取れないけど、言いたかったら言ったらいいんじゃないですかね。そうなると社内で圧倒的な結果を出すしかないんです。結果を出したら、みんな話を聞いてくれますから。でも、それはそれで嫌なんですよね。結果を出したらその人の意見に耳を傾けるんじゃなく、新入社員でも建設的な意見を出す人がいたら、聞くべきです。だから、僕が作っているチームでは誰でも自由に発言してもらって、良かったら採用するようにして、なるべく「この人が言ったから」みたいなことはないように心がけていました。「誰が言ったか」ではなく「何を言ったか」が重要です。

——立場は関係ないと。

石井:東京ドームライブを一緒に作ったあるスタッフさんに言われたんですけど、人数が多い会議でいろんな意見が出た際に、「石井さんはいろんなタイプの人間が悩んだりもめているとき、一番冷静に都度正解を出し続けるのが異常だ」って言われて、ああ、そこが僕の特徴かなと思いました。以前は、僕が「じゃあ、こうしましょう」と言った時に「なんでそうなった?」とメンバーがついて来られない時があったんです。東京ドームの会議ではテレビ業界の優秀なディレクターさんたちと仕事をしましたけど、みんな話が通じるのでやりやすかったですね。しかも、僕よりも建設的な意見を出してくれる先輩方でしたから、まだまだ経験値が足りないなと思えたのは、うれしかったですね。

——仕事で失敗したときは落ち込むんですか?

石井:落ち込まないですね。失敗したら、「まあ、そうか。あれがダメだったんだ。今後気をつけよう」っていう。信じて疑わないみたいなことがあまりないんで、どこかで「失敗するかもしれない」と思いながらやっていますから。だから、気付かなかった自分がよくないなと思うぐらいですね。

——人のミスに対しても感情的にはならない?

石井:だから、逆に言うと冷たいです(笑)。余裕があれば話したり、注意したりしますけど、余裕がない時はミスの原因に触れず、その先にどうするかをまず話します。「こうやったら最小限に被害を抑えられるから、そうしてください」って。ミスをした本人は落ち込んでいると思うんですけど、僕は「関係ないんで。次いきましょう」っていう。事前に話していたことをやらないでミスしたら怒りますけど、だいたいそういうときって、僕も含めて誰も気付かなくて、どうしようもない場合が多いですから、誰の責任でもないです。

——東京ドームでは製作総指揮としてたくさんの会議に参加していたそうですね。2023年はドームと同時に複数のイベントに関わっていたそうですが、マルチタスクはどんな風にこなしていますか?

石井:よく聞かれるんですけど、ゲームのRPGが一番特訓になっているかもしれないですね(笑)。今のRPGっていわゆる本筋のほかに無数のサブクエストがあるじゃないですか。あれをやるとマルチタスクができるようになります。サブクエストを一気に受けておくんです。それで、本筋を進めつつ、サブクエストもあるから、「ここでレベル上げをしながら、1回前の町に戻ったら最短距離になる」なんて考えるんです。僕はとにかく効率的にサブクエストをこなそうとするんで。横で見ている妻に「そんなにサブクエストをやらなくてもいいんじゃない? 早く本筋を進めるところが見たい」ってよく言われるんですけど(苦笑)。こういうゲームの進め方と仕事も一緒ですね。

——今はインプットの重要性がよく話題になりますが、石井さんはどんな風に意識されていますか?

石井:僕は3年前からいわゆるインプットをしないと決めていて。見たいものを見るというスタンスですね。送られてきた本も読みたいと思わなきゃ読まないですし、「あの映画は話題になっているから見に行かなきゃ」という感覚では行かないという。それはテレビもラジオも同じです。インプットと思った時点で仕事になるじゃないですか。だから、やめたんですよ。基礎知識として何でもかんでも見る時期はあったんですけど。最近いろんな人と会って話をするのがインプットになっているなと感じているんですけど、だからこそ「人とご飯を食うのはちょっと嫌だな」って思い始めています(笑)。好きな人とは行きたいです。

——石井さんが仕事をする上で「これだけは大切にしている」ことは何ですか?

石井:「手を抜かないこと」でしょうか。座組が大きくなると、やっぱりトップの人間が一番やらないとみんなもやらないので、自然とそうなってます。手を抜かないし、諦めない。「これはもう無理です」と言われても、こねくり回してなんとかするという。

——妥協はしない?

石井:「妥協」という言葉が正しいかどうかわかりません。残された選択肢の中でどれが一番クオリティーが上がるかを考えたときに、「これはむしろ諦めた方がいいよね」と判断するのは妥協と呼ぶかわからないじゃないですか。ただ、最適解がはっきりしているのに、「よくわからない人がよくわからないことを言ってるからダメ」みたいなことは絶対に許さないです。それで諦めたら「妥協」なんでしょうけど、僕はそれを通すので、妥協はしていない感覚ではいます。

独立後について

石井玄

——今後、具体的にやりたいことってイメージしていますか?

石井:何もなくて辞めたんですけど、ようやく最近見えてきて、ああこれが僕のやることかなと思った出来事があったんです。山梨放送の服部廉太郎さんという25歳のアナウンサーがキッカケで。会社のHPの問い合わせフォームから連絡が来たんですけど、「山梨放送が70周年だからイベントをやるんです。それを盛り上げたいんですけど、一緒にやってくれませんか? お金はないので、僕の給料から少し出します」みたいに書いてあったんで、「これは!!!」と思って。そういう方向で打ち合わせをして、この前は希望された山梨放送の社員の方を対象にセミナーをしました。他にも、関東のキー局の方ともいろいろと話をしていて、できることはたくさんあるし、各局に僕より上の年齢でも面白い人はいるし、やる気がある人もいるし、この人たちと仕事をすれば、ラジオを盛り上げられるんじゃないかと思いました。「こういうことができるのは自分しかいないんじゃないか」と。あとはTBSラジオの松重(暢洋)君ですよ。

——民放onlineのコラムで、オードリーの東京ドームイベントに「最後の絶望」と称してライバル心と悔しさをあらわにし、話題になりました。

石井:彼とご飯を食べたんですけど、「TBSラジオを盛り上げたいんです」という気持ちを聞いて、じゃあ、何かやろうと。何にも決まってないんですけど、今もずっとLINEのやりとりはしてます。彼のような若い世代に僕がやってきたことを伝えて、何か新しいものを作る手助けをするのが、自分の役割だなと。会社名を「玄石」(※磁石の意味)にしたことからもわかる通り、さまざまな人と人をくっつけるのが役割だと思うので。いろいろな人と会い続けて喋っていると面白くて、「こういうことをやりたいんですよ」と言われたときに「じゃあ、この間、会ったあの人とやったらいいんじゃないですか?」ってすぐ提案できるんです。ラジオ局同士でもそういう化学反応が起きたらいいなと思います。あとは、若い世代がやりたいことを、上の世代の方は邪魔しないであげてほしいですね。

——最近、石井さんが関わってきたお仕事って、ラジオと関係はあるけれど、現実的にはラジオではないじゃないですか。ラジオからはみ出したいみたいな気持ちはあるんですか?

石井:はみ出したいって気持ちはないですが、ラジオ以外にもある面白いことをやりたいという気持ちはあります。でも、ラジオはずっと好きだから、なくなったら悲しいじゃないですか。ただ、「ラジオ業界」なんて言うけど、実際はそんなものないんですよ。そもそもそんな括りはないし、そこにこだわりは全くなくて。

——2021年に発売された石井さんの著書「アフタートーク」(KADOKAWA )には「ぼくがラジオに救われたように、ラジオが未来永劫続いて、まだ見ぬ未来のリスナーを救って欲しい。それが、僕が生きている理由で、今まで仕事をしてきた理由で、これからも仕事をする理由です」という印象的な言葉が書かれています。当時と立場や状況も違いますが、この気持ちは変わらないですか?

石井:そうですね。今もその気持ちはあると思います。今、仕事のオファーをしてくれるのって、僕の作った番組を聴いたりとか、僕の関わったイベントに参加したりとか、そういう人が多いんです。特に「アフタートーク」を読んでいる人と「滔々あの夜咄」(石井がパーソナリティを務めていたポッドキャスト)を聴いていた人がほとんど。そういう人たちに対して何かしてあげたいという気持ちが、どちらかというと今は強いかもしれないです。その人たちはラジオが好きで、なにかやりたいと。僕を入り口の1つにして好きになってくれているので、そういう人たちと一緒にやっていったら面白いだろうなって。ラジオだけじゃなく、音声コンテンツやポッドキャストを含めた全体が凝り固まっているので、一度かき混ぜて大きなうねりを作りたいなと(笑)。

——今回のインタビューをするにあたって、石井さんのことを改めて調べたんですが、本当にたくさんの媒体で取材を受けていますよね。「アフタートーク」も含めてですが、ここまで発信をしているラジオのスタッフはほとんどいないので、業界を目指す人たちの指針になっているんじゃないかと。それは素晴らしいことだと思います。

石井:松重君が言っていましたよ。「石井さんは全部を刈り取ってしまった。どうしてくれるんですか?」って(笑)。でも、取材を受けるのも若いラジオマンに対してのメッセージなんです。申し訳ないけど、過去を見てる人たちは相手にしてなくて。やっぱり僕は未来にベットしたい。彼らががんばらないとラジオが終わってしまうから。もう僕の世代も役割が終わったと思っています。ここからいくらがんばったって、あと5年10年経ったら僕なんて何の役にも立たないです。今、20代から30代前半のラジオマンがどうがんばるのか。それを手助けしたいなって思います。あと、制作会社を辞めてニッポン放送に入ったのも、今回独立したのも、「こういう道があるよ」というメッセージでもあるんです。制作会社でもがんばっていれば局員になれる。まだどれだけ面白いものが作れるかわからないけれど、独立もできると。そういう道筋があるなら、ラジオのスタッフを目指す人も増えるだろうなって。

——そして、松重さんのように影響を受けた人たちが出てきていると。

石井:山梨放送の方と話していて、グッズやポッドキャストの重要性を説明しても「僕らじゃそういうのってできないんですよね」って言うんですよ。若いスタッフじゃなく、僕よりも年上の方たちですけど。やってないんだったら、できるかできないかなんてまだわからないじゃないですか。「座して死を待つつもりですか?」という。これは原文そのままで言いました。かつてニッポン放送や制作会社でも言ったんですけど。

「このままあなたたちは死んでも逃げ切れるからいいけど、僕らや下の世代は死にたくないから、やらないといけないんです」というのはずっと思っていることです。「逃げ切ろう」としてる人の相手をしてる場合じゃない。だから、僕は外に出ないといけないって思いました。これを読んだラジオに関わる人たちが、奮い立ったり、怒りを感じたり、嫉妬したり、悲しくなったり、何でもよいので感情が出てきて、なにか行動を起こしてくれることを期待してます。その時に協力できることがあれば、何でもやりたいです。いろいろと言いましたが、ラジオとポッドキャストを盛り上げるためにガンガンいくので、「皆さんご協力を何卒よろしくお願いいたします」って結論ですね。

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ポッドキャストから東京ドームまで——ラジオの可能性を拡張する石井玄の仕事術

PROFILE: 石井玄/ラジオディレクター・プロデューサー

石井玄/ラジオディレクター・プロデューサー
PROFILE: (いしい・ひかる)1986年埼玉県生まれ。2011年サウンドマン入社。「オードリーのオールナイトニッポン」「星野源のオールナイトニッポン」「佐久間宣行のオールナイトニッポン0(ZERO)」などにディレクターとして携わり、「オールナイトニッポン」全体のチーフディレクターを務めた。20年ニッポン放送入社。「東京03 FROLIC A HOLIC feat. Creepy Nuts in 日本武道館」「オードリーのオールナイトニッポン in 東京ドーム」などのプロデュースを担当。21年にはエッセイ「アフタートーク」を刊行。プロデュースした「あの夜を覚えてる」が「2022 62nd ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS」ACCグランプリ、Amazonオーディブル「佐藤と若林の3600」が「第4回 JAPAN PODCAST AWARDS」大賞を受賞。24年株式会社玄石を設立。

「オードリーのオールナイトニッポン」「星野源のオールナイトニッポン」「佐久間宣行のオールナイトニッポン0(ZERO)」など数々の人気ラジオ番組にディレクターとして携わり、「オールナイトニッポン」全体のチーフディレクターを務めた石井玄。近年では「東京03 FROLIC A HOLIC feat. Creepy Nuts in 日本武道館」や「あの夜を覚えてる」のプロデュース、そして2月18日に行われたラジオイベント「オードリーのオールナイトニッポン in 東京ドーム」では製作総指揮を務めるなど活動の幅を広げている。

「今後さらなる自身の成長ために」と、今年3月にニッポン放送を退社し、新たに株式会社玄石を設立した。今回、「オードリーのオールナイトニッポン in 東京ドーム」から独立に至る思いや仕事に対するこだわり、そして気になる今後について話を聞いた。

「オードリーのオールナイトニッポン in 東京ドーム」について

——石井さんの最近のお仕事といえば、「オードリーのオールナイトニッポン in 東京ドーム」のお話になるかと思います。“製作総指揮”という肩書きでしたが、実際にはどんなことをされていたんでしょうか?

石井玄(以下、石井):最初は「番組の15周年で何かやろう」と勝手に1人で考えたところから始まっています。だから、製作総指揮なんでしょうね、たぶん(笑)。言い出しっぺみたいな。僕の中で意味合いはそう捉えているんですけど。「具体的に何をやったんですか?」と言われると、全部やったからわからないんです。映画やテレビの世界にも製作総指揮という立場はあるんですけど、そういうことじゃなく、本当に“製作を総指揮した”という(笑)。

——最初から東京ドームでイベントをやることにリアリティーはありました?

石井:いや、ないです。みんなイメージだけで言っていました。「東京ドームでやりたい」って。でも、具体的にどうやるのかを想像して、実行に移した人間がラジオ業界で僕が初めてだったという。誰もやったことがないことをやるんだから、当然大変です。誰に聞いても答えはわからないし、みんなで悩みながら、あまたある選択肢の中から「これが正解なんじゃない?」って選んでいく作業でした。

——石井さんご自身が「東京ドームでやりたい」と思ったのはなぜなんですか?

石井:なんとなくイメージ先行で「東京ドームじゃないか?」ってなったんです。10周年のイベントをやった日本武道館より大きい会場っていっぱいあるんですけど、わかりやすいイメージとして、「武道館の次は東京ドーム」という“大きな間違い”をみんな最初にしていたのがよくなかったんでしょう(苦笑)。本当に何も知らなかったからできたんだと思います。でも、お笑いを、ラジオを、東京ドームでやるのは相当なインパクトになるだろうなと想像していました。リスナーに喜んでもらう。オードリーさんが楽しくやる。もちろん利益を出す。それらも目的だったんですけど、「ラジオってこんなにすごいんだよ」と見せるのもあったし、下を向いているラジオマンたちに「こういうこともできるんだ」って示したかったのはあります。この春にニッポン放送を辞めてから、いろいろなラジオ関係者とお会いして、みんな口々に「本当にすごかった」と言ってくれたんですけど、ポツポツと「悔しかった」「でも勇気をもらった」と言う人もいて。それがうれしかったですね。

——特に若い世代には大きな刺激になったんじゃないかと思います。

石井:各局の人たちと話していても「何かできるんじゃないか」って話になるし、キー局だけじゃなく、全国のラジオマンが「ラジオって捨てたもんじゃないな」と思ってくれたのは、自分でも目指していたところなのでよかったです。

——石井さんは他ジャンルの人やいろんな業界にいるリスナーとつながりながら仕事をしている印象があります。今回のドームでもテレビ界のスタッフさんと一緒に仕事をされていましたが、そこは意識されている部分なんですか?

石井:ラジオしかやってない人と話していると、とんでもなく狭い視野で喋っている場合が多いんです。なぜかラジオの中で競ったりするじゃないですか。これだけエンタメが世の中にあるのに、そんなこと意味がなくて、世界はどれだけ広いんだと。この時代、トップクリエイターはラジオ業界に来ないわけですから、当然、外のトップの人たちと仕事をしないと良いものは作れない。僕は至極当然のことをやっているだけで、それを珍しいと考えるのがよくないなって思っています。この前、TaiTanとも話をしていたんですけど、ラジオの人ってすぐラジオの話をするんですよ。ラジオの話はもういいよっていう。

——そもそも石井さんはラジオが好きで、ラジオ界をどうにかしたいと考えていたわけじゃないですか。でも、一見ラジオ界から離れているようにも見えるんですが。

石井:いや、全然話が違っていて、ラジオをどうにかしたいのに、ラジオの話をしてもしょうがないんです。長い歴史があるから、ノウハウも限界まで行っているし、どこにも新しいヒントは残ってないです。他のエンターテインメントから見ると、どれだけラジオは狭いところを狙ってやっているんだと憤(いきどお)りはあります。みんなもっと外の人と喋ったらいいのにと思っています。僕はこの3年半ぐらい「ラジオの人とはご飯に行かない」ってルールにしていたんで(笑)。他ジャンルの人と喋った方がヒントをくれるというのは絶対にあります。

「今後成長するためにはラジオ局にいてはいけない」

——石井さんはこの春、ニッポン放送を退社して独立されました。そういう感覚も独立したことに影響しているんでしょうか?

石井:あると思います。言葉を選ばず言うと、ラジオ局でこれ以上勉強することはないって思います。「僕が今後成長するためには狭い世界にいてはいけない」というのは辞めた理由の1つです。現状、東京ドームライブはラジオ局の中でできる最大規模のことなんです。もっと大きいことを後輩たちがやるかもしれないし、それは絶対やった方がいいと思うんですけど、それが実現するまで10年ぐらいかかるなら、外に出ちゃった方がいいなって。独立してからすごく感じるんですけど、いろんなジャンルの人たちと喋ってみて、僕自身、本当に知らないことだらけというか(笑)。偉そうに「外と喋れよ」なんて言っていても、僕も知識ゼロだなって。それが今は楽しいですね。イチからというか、ゼロから勉強が始まっているんで、このために辞めたんだなっていうことに気付きました。

——石井さんは制作会社でラジオのディレクターをやられていて、そこからニッポン放送に入社し、イベント関連のプロデューサーを担当されていました。そして、今度は独立。仕事の中身や状況を常に変えていくのは、正直、飽きっぽいところもあるんでしょうか?

石井:あると思います。何でものめり込んでやってしまうので、あとから振り返ると「もう1回やるのは大変だな」と思うし、同じことが何回もできないんですね。ここ数年でそれに気付きました。

——でも、ラジオ番組の制作ってある意味、毎週放送を繰り返していくものじゃないですか。

石井:番組の中で話していることは毎回違うじゃないですか。置かれた位置とか、喋る内容とかはちょっとずつ変わっていくので、それはいいと思うんですけど、僕自身の作業が同じになってくると飽きちゃうというか、攻略できちゃった感じになるんです。ゲームが好きなんですけど、クリアしたらもうやらないじゃないですか。偉そうなことを言ったらたたかれるかもしれないですけど(笑)、ラジオの作り方は大体わかったんです。「オールナイトニッポン」の作り方もわかりました。こうやればうまくいくというメソッドができあがりました。

もちろんもっと続けていけばさらに新しいことはできると思うんですけど、いったん愚直に繰り返す時期を過ぎたら、飽きちゃって辞めようって思ったんです。イベントもそうなんですけど、一度作り方がわかってきちゃうと、もう刺激を感じないですね。東京ドームは全然わからなかったんで、メチャクチャ面白かったです。

——ゲームで言うと、やり込み要素まで一気に全部やってしまうと。

石井:そういうタイプなんです。レベルもカンストして、アイテムも全部集めちゃっているから、違うゲームをやりたいと。もちろん厳密にはカンストしていないかもしれないですけど、現状できる部分ではカンストしたんで。そのままずっと同じゲームをやる人もいるじゃないですか。僕はそれができないんです。明確なクリアがないから、オンラインゲームは、まったくできないんですよ(笑)。

——仕事を変化させていくことに不安や戸惑いはないんですか?

石井:まったくないですね。今回、辞めるにあたって、先のことは何も決めてないんですよ。会社を作ってみよう。ポッドキャストの仕事はとりあえずあるから、最低限の生活はできるだろう。これでスタートするのが一番ワクワクするなって。だから、装備ゼロでゲームの世界に出ていく感じですよ。

——そうしないと興奮しないと。

石井:それは絶対にあると思います。ちょっとヤバいかもしれないですね。東京ドームでも当日はあまり興奮しなかったんです。それよりも、武道館ライブのときや「あの夜を覚えてる」(石井がプロデューサーを務めた生配信舞台演劇ドラマ)の方が血湧き肉躍る感覚があって。もちろんドームはすごいことだと思ったし、リスナーの姿を見てうれしかったし、感動したし、充実感はあったんですけど、優秀なスタッフがいてしっかり準備していたので、途中から成功は見えていて。こんなことを言ったら怒られるんですけど、もうちょっと不安要素を持ったままやればよかったなと思ったりしていました。「もっとトラブルがあったら面白いのに」と思っている時点で、そんな奴が製作総指揮じゃダメだろうと(笑)。

——このまま突き進んだら、どこまで行っちゃうんだろうって話ですね(笑)。

石井:だから、1回フラットにしなきゃいけないんです。会社を作るにあたっても、辞める前に全部決まっていたら僕はダメなんです。辞めたらすぐにYouTubeチャンネルが始まって、あれよあれよと配信系の大型企画の仕事が決まって大当たりして……みたいな動きはまったくしてなくて。テレビ局員の方が会社を辞めるときって「できない仕事があったから」という理由が多いんですけど、僕は特にそれがなくて、ほとんど何でもやれていました。それよりも、「何も決まらないまま辞めたらどうなっちゃうんだろう」という期待感が一番強かったです。

ただ、辞めてから3週間(取材時)ぐらい経ったんですけど、結構順調に仕事の依頼が来ちゃったので、それに関してはちょっともう飽きちゃっていますね(笑)。ありがたいんですけど、もうちょっと、どうなるかわかんないって時期が欲しかったなと。

「組織にいることが本当に向いてない」

——ポッドキャスト(「滔々あの夜咄」)でも仰っていましたけど、会社員は向いてなかったと?

石井:組織にいることは本当に向いてないと思います。一般的にどんな会社でも、結局、最後は上層部が物事を決めますよね。「なんで自分が決められないんだろう」と思うタイプなので。本当に自分が正しいかどうかはわからないですけど、仮説を立てて、長い時間かけて考えて導き出した答えが、明確な理由なく通らないことがあるじゃないですか。僕は「先輩が言うんだから間違いないだろう」と単純に考えたことがないですし、信用している人でさえも言っていることを鵜呑みにはしないです。上下ではなく、正しいことに決定権があるべきだと思っていますし。それは向いてないでしょう(笑)。ただ、会社とはそういう組織であるから、僕が間違ってますし、いなくなるべきは僕の方だなと気付きました。適応できないのは能力が低いからですし。

——仕事を始めたころからそういうスタンスだったんですか?

石井:最初から言うことは聞かなかったと思います。もちろん正しいことを言われたら聞きます。結果、生意気だと言われたし、言うこと聞かないって言われたし、怒られてばっかりでした。特に若いころはそういう感情を隠そうとしなかったですね。さすがに今はうまく隠せる場面もありました。そこは少し適応できたと思います(笑)。

——自分なりの折り合いのつけ方はあるんですか?

石井:ないです。僕は「言うだけ言いますよ」というスタンスだったので、発言はしていました。「間違っているけどな」と思いながら従わざるを得ないところは、どんな会社でも絶対ありますよね。ゼロにはできない。偉い人でも自分の本意じゃないこともあるかもしれないですしね。

——そこはどんな会社にいてもぶつかる問題点かもしれませんね。

石井:理由があって通らないならいいんですけど、よくわからない話だったら、「なんでなんだろう?」と疑問に思っちゃうんで。学生のころからそうですね。学校のルールなんて、学校側の都合で作られた守る必要のないルールもあるじゃないですか。その度に反発してました。

——もし若い人たちに「石井さんのようにどんどんもの申した方がいいですか?」と相談されたら、どうしますか?

石井:僕に責任は取れないけど、言いたかったら言ったらいいんじゃないですかね。そうなると社内で圧倒的な結果を出すしかないんです。結果を出したら、みんな話を聞いてくれますから。でも、それはそれで嫌なんですよね。結果を出したらその人の意見に耳を傾けるんじゃなく、新入社員でも建設的な意見を出す人がいたら、聞くべきです。だから、僕が作っているチームでは誰でも自由に発言してもらって、良かったら採用するようにして、なるべく「この人が言ったから」みたいなことはないように心がけていました。「誰が言ったか」ではなく「何を言ったか」が重要です。

——立場は関係ないと。

石井:東京ドームライブを一緒に作ったあるスタッフさんに言われたんですけど、人数が多い会議でいろんな意見が出た際に、「石井さんはいろんなタイプの人間が悩んだりもめているとき、一番冷静に都度正解を出し続けるのが異常だ」って言われて、ああ、そこが僕の特徴かなと思いました。以前は、僕が「じゃあ、こうしましょう」と言った時に「なんでそうなった?」とメンバーがついて来られない時があったんです。東京ドームの会議ではテレビ業界の優秀なディレクターさんたちと仕事をしましたけど、みんな話が通じるのでやりやすかったですね。しかも、僕よりも建設的な意見を出してくれる先輩方でしたから、まだまだ経験値が足りないなと思えたのは、うれしかったですね。

——仕事で失敗したときは落ち込むんですか?

石井:落ち込まないですね。失敗したら、「まあ、そうか。あれがダメだったんだ。今後気をつけよう」っていう。信じて疑わないみたいなことがあまりないんで、どこかで「失敗するかもしれない」と思いながらやっていますから。だから、気付かなかった自分がよくないなと思うぐらいですね。

——人のミスに対しても感情的にはならない?

石井:だから、逆に言うと冷たいです(笑)。余裕があれば話したり、注意したりしますけど、余裕がない時はミスの原因に触れず、その先にどうするかをまず話します。「こうやったら最小限に被害を抑えられるから、そうしてください」って。ミスをした本人は落ち込んでいると思うんですけど、僕は「関係ないんで。次いきましょう」っていう。事前に話していたことをやらないでミスしたら怒りますけど、だいたいそういうときって、僕も含めて誰も気付かなくて、どうしようもない場合が多いですから、誰の責任でもないです。

——東京ドームでは製作総指揮としてたくさんの会議に参加していたそうですね。2023年はドームと同時に複数のイベントに関わっていたそうですが、マルチタスクはどんな風にこなしていますか?

石井:よく聞かれるんですけど、ゲームのRPGが一番特訓になっているかもしれないですね(笑)。今のRPGっていわゆる本筋のほかに無数のサブクエストがあるじゃないですか。あれをやるとマルチタスクができるようになります。サブクエストを一気に受けておくんです。それで、本筋を進めつつ、サブクエストもあるから、「ここでレベル上げをしながら、1回前の町に戻ったら最短距離になる」なんて考えるんです。僕はとにかく効率的にサブクエストをこなそうとするんで。横で見ている妻に「そんなにサブクエストをやらなくてもいいんじゃない? 早く本筋を進めるところが見たい」ってよく言われるんですけど(苦笑)。こういうゲームの進め方と仕事も一緒ですね。

——今はインプットの重要性がよく話題になりますが、石井さんはどんな風に意識されていますか?

石井:僕は3年前からいわゆるインプットをしないと決めていて。見たいものを見るというスタンスですね。送られてきた本も読みたいと思わなきゃ読まないですし、「あの映画は話題になっているから見に行かなきゃ」という感覚では行かないという。それはテレビもラジオも同じです。インプットと思った時点で仕事になるじゃないですか。だから、やめたんですよ。基礎知識として何でもかんでも見る時期はあったんですけど。最近いろんな人と会って話をするのがインプットになっているなと感じているんですけど、だからこそ「人とご飯を食うのはちょっと嫌だな」って思い始めています(笑)。好きな人とは行きたいです。

——石井さんが仕事をする上で「これだけは大切にしている」ことは何ですか?

石井:「手を抜かないこと」でしょうか。座組が大きくなると、やっぱりトップの人間が一番やらないとみんなもやらないので、自然とそうなってます。手を抜かないし、諦めない。「これはもう無理です」と言われても、こねくり回してなんとかするという。

——妥協はしない?

石井:「妥協」という言葉が正しいかどうかわかりません。残された選択肢の中でどれが一番クオリティーが上がるかを考えたときに、「これはむしろ諦めた方がいいよね」と判断するのは妥協と呼ぶかわからないじゃないですか。ただ、最適解がはっきりしているのに、「よくわからない人がよくわからないことを言ってるからダメ」みたいなことは絶対に許さないです。それで諦めたら「妥協」なんでしょうけど、僕はそれを通すので、妥協はしていない感覚ではいます。

独立後について

石井玄

——今後、具体的にやりたいことってイメージしていますか?

石井:何もなくて辞めたんですけど、ようやく最近見えてきて、ああこれが僕のやることかなと思った出来事があったんです。山梨放送の服部廉太郎さんという25歳のアナウンサーがキッカケで。会社のHPの問い合わせフォームから連絡が来たんですけど、「山梨放送が70周年だからイベントをやるんです。それを盛り上げたいんですけど、一緒にやってくれませんか? お金はないので、僕の給料から少し出します」みたいに書いてあったんで、「これは!!!」と思って。そういう方向で打ち合わせをして、この前は希望された山梨放送の社員の方を対象にセミナーをしました。他にも、関東のキー局の方ともいろいろと話をしていて、できることはたくさんあるし、各局に僕より上の年齢でも面白い人はいるし、やる気がある人もいるし、この人たちと仕事をすれば、ラジオを盛り上げられるんじゃないかと思いました。「こういうことができるのは自分しかいないんじゃないか」と。あとはTBSラジオの松重(暢洋)君ですよ。

——民放onlineのコラムで、オードリーの東京ドームイベントに「最後の絶望」と称してライバル心と悔しさをあらわにし、話題になりました。

石井:彼とご飯を食べたんですけど、「TBSラジオを盛り上げたいんです」という気持ちを聞いて、じゃあ、何かやろうと。何にも決まってないんですけど、今もずっとLINEのやりとりはしてます。彼のような若い世代に僕がやってきたことを伝えて、何か新しいものを作る手助けをするのが、自分の役割だなと。会社名を「玄石」(※磁石の意味)にしたことからもわかる通り、さまざまな人と人をくっつけるのが役割だと思うので。いろいろな人と会い続けて喋っていると面白くて、「こういうことをやりたいんですよ」と言われたときに「じゃあ、この間、会ったあの人とやったらいいんじゃないですか?」ってすぐ提案できるんです。ラジオ局同士でもそういう化学反応が起きたらいいなと思います。あとは、若い世代がやりたいことを、上の世代の方は邪魔しないであげてほしいですね。

——最近、石井さんが関わってきたお仕事って、ラジオと関係はあるけれど、現実的にはラジオではないじゃないですか。ラジオからはみ出したいみたいな気持ちはあるんですか?

石井:はみ出したいって気持ちはないですが、ラジオ以外にもある面白いことをやりたいという気持ちはあります。でも、ラジオはずっと好きだから、なくなったら悲しいじゃないですか。ただ、「ラジオ業界」なんて言うけど、実際はそんなものないんですよ。そもそもそんな括りはないし、そこにこだわりは全くなくて。

——2021年に発売された石井さんの著書「アフタートーク」(KADOKAWA )には「ぼくがラジオに救われたように、ラジオが未来永劫続いて、まだ見ぬ未来のリスナーを救って欲しい。それが、僕が生きている理由で、今まで仕事をしてきた理由で、これからも仕事をする理由です」という印象的な言葉が書かれています。当時と立場や状況も違いますが、この気持ちは変わらないですか?

石井:そうですね。今もその気持ちはあると思います。今、仕事のオファーをしてくれるのって、僕の作った番組を聴いたりとか、僕の関わったイベントに参加したりとか、そういう人が多いんです。特に「アフタートーク」を読んでいる人と「滔々あの夜咄」(石井がパーソナリティを務めていたポッドキャスト)を聴いていた人がほとんど。そういう人たちに対して何かしてあげたいという気持ちが、どちらかというと今は強いかもしれないです。その人たちはラジオが好きで、なにかやりたいと。僕を入り口の1つにして好きになってくれているので、そういう人たちと一緒にやっていったら面白いだろうなって。ラジオだけじゃなく、音声コンテンツやポッドキャストを含めた全体が凝り固まっているので、一度かき混ぜて大きなうねりを作りたいなと(笑)。

——今回のインタビューをするにあたって、石井さんのことを改めて調べたんですが、本当にたくさんの媒体で取材を受けていますよね。「アフタートーク」も含めてですが、ここまで発信をしているラジオのスタッフはほとんどいないので、業界を目指す人たちの指針になっているんじゃないかと。それは素晴らしいことだと思います。

石井:松重君が言っていましたよ。「石井さんは全部を刈り取ってしまった。どうしてくれるんですか?」って(笑)。でも、取材を受けるのも若いラジオマンに対してのメッセージなんです。申し訳ないけど、過去を見てる人たちは相手にしてなくて。やっぱり僕は未来にベットしたい。彼らががんばらないとラジオが終わってしまうから。もう僕の世代も役割が終わったと思っています。ここからいくらがんばったって、あと5年10年経ったら僕なんて何の役にも立たないです。今、20代から30代前半のラジオマンがどうがんばるのか。それを手助けしたいなって思います。あと、制作会社を辞めてニッポン放送に入ったのも、今回独立したのも、「こういう道があるよ」というメッセージでもあるんです。制作会社でもがんばっていれば局員になれる。まだどれだけ面白いものが作れるかわからないけれど、独立もできると。そういう道筋があるなら、ラジオのスタッフを目指す人も増えるだろうなって。

——そして、松重さんのように影響を受けた人たちが出てきていると。

石井:山梨放送の方と話していて、グッズやポッドキャストの重要性を説明しても「僕らじゃそういうのってできないんですよね」って言うんですよ。若いスタッフじゃなく、僕よりも年上の方たちですけど。やってないんだったら、できるかできないかなんてまだわからないじゃないですか。「座して死を待つつもりですか?」という。これは原文そのままで言いました。かつてニッポン放送や制作会社でも言ったんですけど。

「このままあなたたちは死んでも逃げ切れるからいいけど、僕らや下の世代は死にたくないから、やらないといけないんです」というのはずっと思っていることです。「逃げ切ろう」としてる人の相手をしてる場合じゃない。だから、僕は外に出ないといけないって思いました。これを読んだラジオに関わる人たちが、奮い立ったり、怒りを感じたり、嫉妬したり、悲しくなったり、何でもよいので感情が出てきて、なにか行動を起こしてくれることを期待してます。その時に協力できることがあれば、何でもやりたいです。いろいろと言いましたが、ラジオとポッドキャストを盛り上げるためにガンガンいくので、「皆さんご協力を何卒よろしくお願いいたします」って結論ですね。

PHOTOS:MIKAKO KOZAI(L MANAGEMENT)

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「コンバース トウキョウ」には物語性がある【メルローズと私vol.3 集英社インターナショナル顧問・日高麻子さん】

メルローズは「マルティニーク」「ピンクハウス」など個性的なブランドを運営し、昨年50周年の節目を迎えた。同社と関わりの深い人たちによる連載「メルローズと私」の第3回のゲストは、集英社で「メンズノンノ」「ウオモ」といったメンズファッション誌の編集長を歴任してきた日高麻子さん。東京・青山の「コンバース トウキョウ」1号店で話を聞いた。

編集者としての出発点のブランド

1980年に集英社に入社し、学生の頃から憧れていた女性誌「モア」の編集部に配属されました。77年創刊の「モア」は「女性の自立」をうたい、巻頭インタビューに仏作家フランソワーズ・サガンが登場するような先進的な雑誌でした。まだ右も左も分からず先輩に付いて回っていたとき、大きな特集が持ち上がります。タイトルは「’81東京コレクションから女性の服と生き方を学ぶ」。ブランドの女性スタッフにコレクションで発表した服を着てもらい、お話を聞く。その見開きページを私が担当することになったのです。緊張しながら取材したのは「コム デ ギャルソン」「ワイズ」「ピンクハウス」「ビギ」の4ブランドでした。ファッションエディターとしての私の出発点です。

その後も当時の「メルローズ」の横森美奈子さん、「ビギ」の神戸真知子さん、「チューブ」の斎藤久夫さん、「インスパイア」の武内一志さん(後のメルローズ社長、現ビギグループホールディングス社長)といった方々との仕事を通じ、多くを学ばせてもらいました。メルローズの皆さんは新しいことに挑戦し、着る人をワクワクさせたいという姿勢が現在に至るまで一貫しています。ファッションへの愛情が深いのでしょう。

2015年に始まった「コンバース トウキョウ」は、まず着眼点が素晴らしい。

店舗作りでまず大切なのは、お客さんに「ここは私のための店なんだ」と思わせることです。その点、日本人にとって「コンバース」のスニーカーは特別で、思い入れが強い。いわゆるスポーツウエアとは全く違うファッションブランドとして成立させた手腕はさすがだと思いました。初期の頃のスタイリスト・野口強さんやデザイナー・落合宏理さんとのコラボレーションも、ブランドとの親和性が高く、「なるほど!」とうなりました。「コンバース」へのリスペクトと、芯のあるストーリーが感じられるのです。

雑誌作りと共鳴してくれた

メルローズやビギは、西洋で生まれた洋服を日本人に似合うものに変えていった企業の代表格です。西洋の美意識とは異なる日本独自のスタイルを築いた先駆けといえるでしょう。

1970年代から2000年代前半は雑誌の時代でした。雑誌を通じて全国津々浦々に流行が発信される。服に興味がなかった高校生の男の子が、誌面を見て「こんな服を着てみたい」とおこづかいを貯めて、ちょっと背伸びした服に袖を通す。オシャレに目覚め、成功と失敗を重ねて、感性を研ぎ澄ませていく。長らく「メンズノンノ」では、そんな読者をイメージして誌面を作ってきました。メルローズの服は、私たちの雑誌作りと共鳴してくれたのです。日本のファッションを底上げした功績は偉大です。あの時代があったからこそ、やがてさまざまな文化を吸収した日本のブランドやデザイナーたちが世界のトレンドをも動かすようになったのだと思っています。

問い合わせ先
メルローズ
03-3464-3310(代表)

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選りすぐりのジュエリーとアートを提案 オンラインセレクト「エスケーパーズ」の直営店が登場

国内外の気鋭のジュエリーブランドとアート作品をそろえるセレクトショップ「エスケーパーズ アン アザー ワールド(ESCAPERS AN OTHER WORLD)」が4月末、東京・表参道にオープンした。同店は、国内外のブランドのセールスや広報を行うショールーム セッションによるオンラインセレクト「エスケーパーズ オンライン(ESCAPERS ONLINE)」(以下、エスケーパーズ)の初のコンセプトショップだ。同ショップでは、洗練されたアイテムなどを通して新しい価値観に出合えるような空間や体験を提供。直営店約70平方メートルの店舗では、“タイムレス エクスプレッション”をキーワードに厳選した、日常にささやかな光を灯すようなジュエリーや工芸品を展示販売する。

好みや予算で選べるこだわりのジュエリーとアート

ギャラリーのような空間には、「ソフィー ブハイ(SOPHIE BUHAI)」「シャルロット シェネ(CHARLOTTE CHESNAIS)」「キウナ(KIUNA)」「ボロロ(BORORO)」など国内外の気鋭のブランドのジュエリーをはじめ、韓国人アーティストのキム・ジュンス(Kim Junsu)やキム・ミンウク(Kim Minwook)、フランス人アーティストのラティティア・ジャケトン(Laettitia Jaquetton)、米アーティストのゾーイ・パウエル(Zoe Powell)などの工芸作品を販売。受注販売中心のジュエリー「ハム(HUM)」は、豊富な品ぞろえで在庫があれば、その場で購入も可能だという。価格帯は、ジュエリーが3万〜160万円、アートが3万〜180万円と幅広いのも特徴。ブランドや作家によりけりだが、予算に応じて好きなものを選べるのが魅力だ。

“東京では見つけにくいもの”を提案

「エスケーパーズ」の設立は2019年。ジュエリーとアート作品にフォーカスした理由は、ぞれぞれのデザイナーや作家にしか作れないものを紹介するためだ。品質と精度と、オリジナリティーをセレクト基準にチームでキュレーションを行っている。現在、オリジナルの香りを開発中で、今後は、写真やビンテージ家具、酒類の販売も予定している。ショップでは、“東京では見つけにくいもの”も提案する。定期的に作家の個展なども行う予定だ。

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「キールズ」のNo.1クリームがアーティストのコインパーキングデリバリーとコラボ クリームのみずみずしさをポップに表現

「キールズ(KIEHL'S SINCE 1851)」は5月31日、アーティストのコインパーキングデリバリー(COIN PARKING DELIVERY)とコラボレーションした“クリーム UFC 限定エディション”(28mL、2970円/2種、50mL、各4950円)を発売する。発売を記念し、阪急うめだ本店と渋谷スクランブルスクエアでポップアップイベントを開催する。予約は17〜23日に公式ECと東京の旗艦店、24〜30日に全国の店舗で受け付ける。

“クリーム UFC”は、同ブランド売り上げNo.1(2023年キールズジャパン販売実績に基づく)を誇る保湿クリーム。「キールズ」によると、冬より潤っていると感じがちな夏でも、肌の水分は1日約400mL失われていることから、潤いを持続しながら夏でもベタつかないテクスチャーである同商品を訴求するため限定パッケージを打ち出す。

容器の蓋上部にコインパーキングデリバリーが描いたストリートアートを彷彿させる大胆なタッチに愛嬌のあるポップなキャラクターを採用。夏のフレッシュさやみずみずしさと、“クリーム UFC”のみずみずしく軽やかなテクスチャーを表現した。同氏は、「“クリーム UFC”のベタつきを感じない軽いテクスチャーが好き。その要素を生かして“クリーム UFC”をプールに見立て、プールで遊ぶ“白井さん”と“片山さん”の様子を描き、“エンジョイ・サマー”を表現した」とコメントを寄せた。“白井さん”と“片山さん”は同氏の作品に登場するキャラクター。前者は、“やりたいこと”が生まれた刹那を描いており、恐竜と宇宙人のハーフという設定だ。過去の象徴である恐竜と、未来の象徴である宇宙人を組み合わせ、現在の刹那性を読み解こうとしているという。後者は、“白井さん”の友人・恋人・知人。

公式ECと全国の店舗では、限定版を含む9900円以上の購入でウォーターボトルとサンプルセットをプレゼントする。30日のライブ配信とポップアップストア、東京の旗艦店では、1万3200円以上の購入でデニムポーチ(全2種)をプレゼントする。

コインパーキングデリバリーとは

コインパーキングデリバリーは、若者を中心に支持を集める覆面アーティスト。18年に活動をスタート。現代人の必須アイテムであるスマートホンを使い、現代社会の疑問や理念を落とし込んだ作品を制作する。近年では造形や空間、ドローイング、海外のパブリックスペースの外壁など、活動の幅を広げる。

■POPUP イベント
日程:5月29日〜6月4日
場所:阪急うめだ本店 2階化粧品 プロモーションスペース21
住所:大阪府大阪市北区角田町8-7

日程:5月30日〜6月5日
場所:渋谷スクランブルスクエア 6階A区画
住所:東京都渋谷区渋谷2丁目24-12

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「キールズ」のNo.1クリームがアーティストのコインパーキングデリバリーとコラボ クリームのみずみずしさをポップに表現

「キールズ(KIEHL'S SINCE 1851)」は5月31日、アーティストのコインパーキングデリバリー(COIN PARKING DELIVERY)とコラボレーションした“クリーム UFC 限定エディション”(28mL、2970円/2種、50mL、各4950円)を発売する。発売を記念し、阪急うめだ本店と渋谷スクランブルスクエアでポップアップイベントを開催する。予約は17〜23日に公式ECと東京の旗艦店、24〜30日に全国の店舗で受け付ける。

“クリーム UFC”は、同ブランド売り上げNo.1(2023年キールズジャパン販売実績に基づく)を誇る保湿クリーム。「キールズ」によると、冬より潤っていると感じがちな夏でも、肌の水分は1日約400mL失われていることから、潤いを持続しながら夏でもベタつかないテクスチャーである同商品を訴求するため限定パッケージを打ち出す。

容器の蓋上部にコインパーキングデリバリーが描いたストリートアートを彷彿させる大胆なタッチに愛嬌のあるポップなキャラクターを採用。夏のフレッシュさやみずみずしさと、“クリーム UFC”のみずみずしく軽やかなテクスチャーを表現した。同氏は、「“クリーム UFC”のベタつきを感じない軽いテクスチャーが好き。その要素を生かして“クリーム UFC”をプールに見立て、プールで遊ぶ“白井さん”と“片山さん”の様子を描き、“エンジョイ・サマー”を表現した」とコメントを寄せた。“白井さん”と“片山さん”は同氏の作品に登場するキャラクター。前者は、“やりたいこと”が生まれた刹那を描いており、恐竜と宇宙人のハーフという設定だ。過去の象徴である恐竜と、未来の象徴である宇宙人を組み合わせ、現在の刹那性を読み解こうとしているという。後者は、“白井さん”の友人・恋人・知人。

公式ECと全国の店舗では、限定版を含む9900円以上の購入でウォーターボトルとサンプルセットをプレゼントする。30日のライブ配信とポップアップストア、東京の旗艦店では、1万3200円以上の購入でデニムポーチ(全2種)をプレゼントする。

コインパーキングデリバリーとは

コインパーキングデリバリーは、若者を中心に支持を集める覆面アーティスト。18年に活動をスタート。現代人の必須アイテムであるスマートホンを使い、現代社会の疑問や理念を落とし込んだ作品を制作する。近年では造形や空間、ドローイング、海外のパブリックスペースの外壁など、活動の幅を広げる。

■POPUP イベント
日程:5月29日〜6月4日
場所:阪急うめだ本店 2階化粧品 プロモーションスペース21
住所:大阪府大阪市北区角田町8-7

日程:5月30日〜6月5日
場所:渋谷スクランブルスクエア 6階A区画
住所:東京都渋谷区渋谷2丁目24-12

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糖尿病治療の減量薬“オゼンピック”が米国で社会現象に 代替品の減量サプリ急増

糖尿病の治療薬で減量にも効果があるとされる医薬品の注射薬オゼンピック(OZEMPIC)が米国で社会現象となっている。しかしオゼンピックは月額約1200ドル(約18万6000円)と高価なことに加え、注射での投与が毎週必要。また吐き気や下痢、嘔吐などの副作用も懸念される。そこで多くのサプリメントブランドが、肥満治療薬の代替品としてのサプリメントを続々と発売している。

米小売チェーン、ザ・ビタミン・ショップ(THE VITAMIN SHOPPE)のムリエル・ゴンザレス(Muriel Gonzalez)社長は、「オゼンピックは今、世界で最大のトレンドだ。ヘルスケアにおけるトレンドではない。オゼンピックそのものが巨大なトレンドになっている」と強調する。米人気司会者のオプラ・ウィンフリー(Oprah Winfrey)がオゼンピックを使用しながら大幅な減量に成功したことが話題となり、昨年末ごろから急速に普及した。

「天然のオゼンピック」
ベルベリンが代替品として注目

しかし上述の通り、オゼンピックの投与は金銭的な負担が大きく、副作用の懸念もある。そこで代替品として注目されるのが、「天然のオゼンピック」と称される植物性化合物のベルベリンだ。ベルベリンは、代謝促進や血糖値の調節に寄与する可能性があるとされ、70以上もの臨床研究で有用性が示唆されている。管理栄養士で健康コンテンツクリエイターのラナ・ミュールスタイン(Ilana Muhlstein)によれば、「ベルベリンは、腸内の炭水化物の分解を遅らせることで血糖値をコントロールする。糖尿病治療薬と同様に、血糖値とヘモグロビンA1Cを低下させる機能もある」といい、ウェルネス調査会社のスピンズ(SPINS)の調査では、直近52週間のベルベリン関連の売上高は1070万ドル(約16億5850万円)に達した。サプリメントブランド「ハム ニュートリション(HUM NUTRITION)」が昨年10月に発売した“ベスト オブ ベルベリン”(35ドル、約5425円)がベストセラーとなったことについて、ウォルター・ファウルストロー(Walter Faulstroh)=共同創設者兼最高経営責任者(CEO)は、「SNS上で(ベルベリンの)トレンドが高まっているのを見て、すぐに製品化すべきだと思った。アーユルヴェーダでも糖尿病治療にベルベリンが使用されていることも理由の一つだ。このトレンドは今後数年間でさらに大きくなるだろう」と予測する。

代替品のサプリは最低限の減量や
断薬を目指す人へリーチ

コートニー・カーダシアン(Kourtney Kardashian)が手掛けるサプリメントブランド「レム(LEMME)」のパートナーであるサイモン・ハック(Simon Huck)氏は、「われわれには、自然な方法での体重管理や砂糖・炭水化物の過剰摂取に対する解決策を求めている多くの顧客がいる」と話し、専門家らも、人々が新たな減量ソリューションを求めていると述べる。大手コンサルティング会社マッキンゼー(MCKINSEY)の調査では、回答者の60%が「積極的に減量に努めている」と答えていることが明らかになった。同社のアンナ・ピオーネ(Anna Pione)=アナリストは、「肥満治療薬とサプリメントは、(インスリン分泌を促進するホルモンの)GLP-1が登場する2~3年前まではかなり停滞していたカテゴリーだったが、潜在的には大きなニーズがあった」と分析した上で、「新世代のサプリメントは医薬品の有効性とは比較にならないが、最低限の減量を目指す人、臨床的なダイエット法を試すことに躊躇している人、断薬を目指す人など特定の人にリーチできる商材となるだろう」と期待する。

一方、バイオテクノロジー企業のペンデュラム(PENDULUM)社は、10年間の研究の末に開発した“GLP-1プロバイオティクス”(95ドル、約1万4725円)を打ち出すことで他社とは異なるアプローチを図る。空腹感を抑えるGLP-1を自然に増加させる細菌株を使用しており、同社のコリーン・カットクリフ(Colleen Cutcliffe)=共同創設者兼CEOによれば、「服用するとほぼ即座に食欲への影響が出る。プロバイオティクスが長期持続性菌株の定着を促進するため、長期的に食欲が軽減される」という。

今後5年間で指数関数的に成長
サプリメントに商機あり

サプリメントは、減量効果に加えて断薬を目指す人にとっても重要なツールになるだろうか?「治療後の処方薬の代替品を模索している消費者は多く、サプリメントが続々登場している」と語るのは、「ハム ニュートリション」のファウルストロー共同創設者兼CEO。投資会社モルガン・スタンレー(MORGAN STANLEY)は2035年までに2400万人の米国人がGLP-1を使用すると推定しており、ザ・ビタミン・ショップのゴンザレス社長は「補完的なアプローチで問題に対処していくことには大きなチャンスがある」と話す。「サプリメントを使用することで、筋肉量の減少など肥満治療薬が引き起こす副作用も防ぐことが期待できる。GLP-1が今後5年間で指数関数的に成長し続けるという予測を見ると、各社はこのニーズに適応するようさらに注力していくだろう」。

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糖尿病治療の減量薬“オゼンピック”が米国で社会現象に 代替品の減量サプリ急増

糖尿病の治療薬で減量にも効果があるとされる医薬品の注射薬オゼンピック(OZEMPIC)が米国で社会現象となっている。しかしオゼンピックは月額約1200ドル(約18万6000円)と高価なことに加え、注射での投与が毎週必要。また吐き気や下痢、嘔吐などの副作用も懸念される。そこで多くのサプリメントブランドが、肥満治療薬の代替品としてのサプリメントを続々と発売している。

米小売チェーン、ザ・ビタミン・ショップ(THE VITAMIN SHOPPE)のムリエル・ゴンザレス(Muriel Gonzalez)社長は、「オゼンピックは今、世界で最大のトレンドだ。ヘルスケアにおけるトレンドではない。オゼンピックそのものが巨大なトレンドになっている」と強調する。米人気司会者のオプラ・ウィンフリー(Oprah Winfrey)がオゼンピックを使用しながら大幅な減量に成功したことが話題となり、昨年末ごろから急速に普及した。

「天然のオゼンピック」
ベルベリンが代替品として注目

しかし上述の通り、オゼンピックの投与は金銭的な負担が大きく、副作用の懸念もある。そこで代替品として注目されるのが、「天然のオゼンピック」と称される植物性化合物のベルベリンだ。ベルベリンは、代謝促進や血糖値の調節に寄与する可能性があるとされ、70以上もの臨床研究で有用性が示唆されている。管理栄養士で健康コンテンツクリエイターのラナ・ミュールスタイン(Ilana Muhlstein)によれば、「ベルベリンは、腸内の炭水化物の分解を遅らせることで血糖値をコントロールする。糖尿病治療薬と同様に、血糖値とヘモグロビンA1Cを低下させる機能もある」といい、ウェルネス調査会社のスピンズ(SPINS)の調査では、直近52週間のベルベリン関連の売上高は1070万ドル(約16億5850万円)に達した。サプリメントブランド「ハム ニュートリション(HUM NUTRITION)」が昨年10月に発売した“ベスト オブ ベルベリン”(35ドル、約5425円)がベストセラーとなったことについて、ウォルター・ファウルストロー(Walter Faulstroh)=共同創設者兼最高経営責任者(CEO)は、「SNS上で(ベルベリンの)トレンドが高まっているのを見て、すぐに製品化すべきだと思った。アーユルヴェーダでも糖尿病治療にベルベリンが使用されていることも理由の一つだ。このトレンドは今後数年間でさらに大きくなるだろう」と予測する。

代替品のサプリは最低限の減量や
断薬を目指す人へリーチ

コートニー・カーダシアン(Kourtney Kardashian)が手掛けるサプリメントブランド「レム(LEMME)」のパートナーであるサイモン・ハック(Simon Huck)氏は、「われわれには、自然な方法での体重管理や砂糖・炭水化物の過剰摂取に対する解決策を求めている多くの顧客がいる」と話し、専門家らも、人々が新たな減量ソリューションを求めていると述べる。大手コンサルティング会社マッキンゼー(MCKINSEY)の調査では、回答者の60%が「積極的に減量に努めている」と答えていることが明らかになった。同社のアンナ・ピオーネ(Anna Pione)=アナリストは、「肥満治療薬とサプリメントは、(インスリン分泌を促進するホルモンの)GLP-1が登場する2~3年前まではかなり停滞していたカテゴリーだったが、潜在的には大きなニーズがあった」と分析した上で、「新世代のサプリメントは医薬品の有効性とは比較にならないが、最低限の減量を目指す人、臨床的なダイエット法を試すことに躊躇している人、断薬を目指す人など特定の人にリーチできる商材となるだろう」と期待する。

一方、バイオテクノロジー企業のペンデュラム(PENDULUM)社は、10年間の研究の末に開発した“GLP-1プロバイオティクス”(95ドル、約1万4725円)を打ち出すことで他社とは異なるアプローチを図る。空腹感を抑えるGLP-1を自然に増加させる細菌株を使用しており、同社のコリーン・カットクリフ(Colleen Cutcliffe)=共同創設者兼CEOによれば、「服用するとほぼ即座に食欲への影響が出る。プロバイオティクスが長期持続性菌株の定着を促進するため、長期的に食欲が軽減される」という。

今後5年間で指数関数的に成長
サプリメントに商機あり

サプリメントは、減量効果に加えて断薬を目指す人にとっても重要なツールになるだろうか?「治療後の処方薬の代替品を模索している消費者は多く、サプリメントが続々登場している」と語るのは、「ハム ニュートリション」のファウルストロー共同創設者兼CEO。投資会社モルガン・スタンレー(MORGAN STANLEY)は2035年までに2400万人の米国人がGLP-1を使用すると推定しており、ザ・ビタミン・ショップのゴンザレス社長は「補完的なアプローチで問題に対処していくことには大きなチャンスがある」と話す。「サプリメントを使用することで、筋肉量の減少など肥満治療薬が引き起こす副作用も防ぐことが期待できる。GLP-1が今後5年間で指数関数的に成長し続けるという予測を見ると、各社はこのニーズに適応するようさらに注力していくだろう」。

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「訪日外国人で連日満席の『肉汁水餃子 餃包』って何者? ウェブマーケの高尚な(笑)テクニックあり?・・・」の記事にトリップアドバイザー東京レストラン4年連続1位獲得の餃包オーナーの坂田氏が猛反論「ちょっと待った」

【記事のポイント】 ●トリップアドバイザー東京レストランで4年連続1位を獲得した餃包のレビューの 増やし方を一挙公開。
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「訪日外国人で連日満席の『肉汁水餃子 餃包』って何者? ウェブマーケの高尚な(笑)テクニックあり?・・・」の記事にトリップアドバイザー東京レストラン4年連続1位獲得の餃包オーナーの坂田氏が猛反論「ちょっと待った」

【記事のポイント】 ●トリップアドバイザー東京レストランで4年連続1位を獲得した餃包のレビューの 増やし方を一挙公開。
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クリエイターの新潮流を考える(2024年5月13日号)

毎週発行している「WWDJAPAN」は、ファッション&ビューティの潮流やムーブメントの分析、ニュースの深堀りなどを通じて、業界の面白さ・奥深さを提供しています。巻頭特集では特に注目のキーワードやカテゴリー、市場をテーマに、業界活性化を図るべく熱いメッセージを発信。ここでは、そんな特集を担当記者がざっくばらんに振り返ります。(この記事は「WWDJAPAN」2024年5月13日号からの抜粋です)

利川:昨年7月17日号の「クリエイターズ アンダー30」に続くクリエイター特集を作りたいと考え、企画しました。独立系クリエイティブ集団が活躍し始めている昨今の潮流を押さえ、注目のプロダクションと、若手のクリエイター、異色のキャリアのクリエイターの全14組を取材しました。

大塚:ブランドとしての表現のアウトプットがSNSや動画など多岐にわたるようになり、「やりたい!」を実現してくれる小集団が台頭してきていますよね。要因はいろいろあると思いますが、僕は小集団の「代理店の中抜きに疑問を感じ、自分たちでやろうと決めた」という話が腑に落ちました。

フラットな関係で 作品を作る集団に注目

利川:クライアントが上で、間に代理店が入って、クリエイターは下というタテ構造ではなく、クライアントと制作陣が直接話し合えるフラットな関係でモノ作りをしたいという思いも感じました。

大塚:もちろん代理店の持つノウハウやスキル、信頼性が生きる場面も多々あるんですけれどね。

利川:4大卒の私の周りでは企業に就職する人が多かったので、クリエイターとして活躍するにはどういうキャリアを積めばいいのか知りたいという個人的な興味もありました。学生読者の参考にもなればうれしいです。

大塚:専門学校出身にとっては、好きなことや得意なことで立身というのは自然なこと。ただ、かつてはスタイリストやフォトグラファーといえば、師匠のもとで下積み時代を過ごした後に独立するというのが定石でしたが、独学であっという間に現場に出る人が増えていることに“世代の違い”を感じました。今は学ぼうと思えば学べるし、SNSで作品を露出できるし、センスと行動力さえあれば活躍しやすくなってきていますね。

利川:そうですね。取材した方々の多くは、他のクリエイターと友人としてつながりながら、とても楽しそうに仕事をしていたのが印象的でした。以前から「横のつながりで、仕事がくる」という言葉をよく聞いていましたが、それがようやく理解できました。

大塚:横のつながりは大事。僕は「クラブに行って知り合いを作らないと話にならない」と言われた世代で、行きたくもないクラブに通ってみるものの、友だちはできずでした(苦笑)。今はSNSなどもあり、つながりを作るチャンスは確実に増えていて、クリエイターにとっていい時代だと思いました。

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「ディオール」の定番マルチクリームから“ピンクの千鳥格子“限定デザインが登場

「ディオール(DIOR)」は5月31日、クチュールから着想したファッショナブルなケースのマルチ クリーム“ル ボーム”(50mL、7480円)の1周年記念限定デザインを数量限定で発売する。

同商品はハンドやボディー、フェイス、ネイルにマルチに使えるクリームで、乾燥などにさらされる肌のバリア機能をサポートし潤いを与えて保護する。今回登場するピンクの千鳥格子柄にドレスアップした限定品はかわいらしいデザインで、ポーチの中を華やかに彩る。

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「ディオール」の定番マルチクリームから“ピンクの千鳥格子“限定デザインが登場

「ディオール(DIOR)」は5月31日、クチュールから着想したファッショナブルなケースのマルチ クリーム“ル ボーム”(50mL、7480円)の1周年記念限定デザインを数量限定で発売する。

同商品はハンドやボディー、フェイス、ネイルにマルチに使えるクリームで、乾燥などにさらされる肌のバリア機能をサポートし潤いを与えて保護する。今回登場するピンクの千鳥格子柄にドレスアップした限定品はかわいらしいデザインで、ポーチの中を華やかに彩る。

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