「ユェチ・チ(YUEQI QI)」が2025年春夏コレクションを発表した。
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バイヤー向けにトピックスを拾います。
「ユェチ・チ(YUEQI QI)」が2025年春夏コレクションを発表した。
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「ミューラル(MURRAL)」が2025年春夏コレクションを発表した。
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銀座メゾンエルメス フォーラムで7月13日〜8月18日、エルメス財団が主催する「スキル・アカデミー」の「夏のオープンクラス」が開催された。
エルメス財団は、「エルメス(HERMES)」の出資によって2008年にパリで創設された非営利団体。「身振りが私たちをつくり、私たち自身の鏡になる」という理念のもと、「実践」や同ブランドを支える職人の「身振り」を大切にし、行動が周りや自分自身に与える影響を重んじたプログラムを展開する。
財団は芸術分野での「創造」、技術や手技の「伝承」、地球環境の「保護」、社会貢献を行う「連帯」という4つの分野を柱に活動しており、日本ではキュレーターの説田礼子氏のもと、「創造」の分野で現代アートのプログラムを、「伝承」の分野で「スキル・アカデミー」を実施する。
フランスでは14年から、日本では21年にスタートした「スキル・アカデミー」は、自然素材にまつわるスキルの伝承、拡張、知識の共有を目指すプログラム。「エルメス」の根幹にある職人技術やヒューマニズムの姿勢を学ぶ場であり、活動によって得られた集合知は、環境保護や社会貢献への眼差しにも結び付く。
2年ごとに一つの自然素材を選び、その素材を専門とする職人や研究者、アーティストたちを選出。分野を超えて知識や技術を共有し、その発展や伝承を広く試みる。日本版では21~22年は「木」を、23~24年は「土」をテーマとして取り上げた。
1年目は、テーマとなった自然素材の日本における受容やフランスとの比較、専門家の調査などを経て、書籍を出版。2年目となった今回は、アカデミーの創造性と学際性を次世代に伝えるべく、素材を異なる角度から体験し、その背景に広がる長い時間を理解できるような中高生向けプログラムを構成した。「日本では、受験勉強やクラブ活動に忙しく、学外の学びや自由な時間が持てない学生が多い。新たな出会いを通して、自己形成の最中で感受性豊かな中高生たちに、素材、技術、学びについて考えてほしい。重要なのは、実践的に関わることで身体知を獲得し、観察・鑑賞し、愛でること、表現を通して感性や美意識を養うこと、そして専門性を横断し学際的な学びを身につけること」と説田氏は語る。
今年3月に東京近郊で開催した、中高生向けの「春のワークショップ:土に学ぶ、五感で考える」にはインターネット公募で集まった約75名が参加。それぞれが「五感」——土に素肌で触れて感覚をひらく、その感触を詩やダンスで表現する、土の中の生態系やシステムを学ぶ、土を食材として味わう、縄文土器を手作りする、土の建築について学び、土壁づくりを実践する——を通して生物にとって最もプリミティブな存在の「土」について深掘りした。
「夏のオープンクラス」ではこの「春のワークショップ」で講師を務めた研究者やアーティストと共に、これらの体験と成果、土にまつわる学際的な知識とスキルを共有し、鑑賞者が土について学び、考え、新たな魅力を感じられる展示を作り上げた。中高生向けのワークショップを展示形式で一般公開するのは、エルメス財団にとって初の試みだ。
「夏のオープンクラス」は「春のワークショップの成果物と講師の作品」「ワークショップの学びを発展させた、新たなゲストを招いての展示物」という2要素で構成された。コンセプトは、土が素材から、人間の手でかたちになり、そして素材へ還るところまでを五感で体験し、味わうこと。会期を通して変化する学びの場で「土から離れた都市で暮らす人々に土を感じてほしい」と、説田氏は語る。
会場の中心には、建築史家であり建築家の藤森照信氏の監修のもと、土建築研究家の山田宮土理氏と左官職人の都倉達弥氏とともに、ワークショップ参加者が作り上げた「家としての建築」がたたずむ。鑑賞者は小さな扉から中に入ることもできる。人の手の痕跡があらわな文様状の壁面を、上から差し込む光が静かに照らす光景は、古代の祭壇を思わせる。
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この建築について藤森氏は「土のみの建築には、異素材を組み合わせて作る建築にできる境目がないため、『目地』もできない。それは生物の細胞が境目なく内側から分裂していくことや、人間の身体や肌に似ている。今回作ったような泥だけで構成された建築は、世界でも事例が少ない。この建築の中に入ったときの、泥に包まれる感覚、泥の空間に光が落ちてくる感じを味わってもらいたい」と語った。
建築壁面に点在する陶器でできたチューブ状の穴は、ワークショップで講師を務めた陶芸家・西條茜氏によるもの。「フンデルトヴァッサーが『第3の皮膚』と言ったように、住宅は構造的にも身体になぞらえられる。壁面には、体の入り口にも出口にも見えるような不思議な質感の焼き物のチューブを埋め込んだ。そこに鑑賞者が建築の内外から息や声を吹き込んだり、音を響かせたりすることで、内と外が繋がることをイメージした」と西條氏は語った。
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建築の正面には、同じく西條氏がサウンド・アーティストと共に制作した陶器製の彫刻作品《ホムンクルス》が展示された。土器と同じ「手びねり」の技法で作られたものだ。「土の造形物・パフォーマー同士の身体・空間が音を介してつながっていく瞬間を作りたい」との発想で、水牛の角のような形状の先端にある穴に息を吹き込むと、法螺貝(ほらがい)のようなサウンドが鳴り響く。「焼き物は土には戻らない。『地球の一部を使ってものを作ること』の責任と、『ものを作りたい』という人間の欲求。アートにはエコロジーとの関係性をリアルに思い巡らせる側面がある」と西條氏は考察する。
建築の周囲には実をつけたミニトマトなどの野菜の鉢が吊るされたり、木製のベンチに埋め込まれたりしており、間近で土と植物が紡ぐ生命の時間を感じることができる。植物が植えられた土は現代美術家の保良雄が石巻から運んできたもの。壁沿いには「春のワークショップ」で参加者が手作りした縄文土器と、多摩ニュータウン遺跡群から出土した本物の縄文土器、エチオピアで今も作り続けられている土器が並ぶ。
「春のワークショップ」で学術的に観察された土壌動物は、別のかたちで提示された。彫刻家・井原宏蕗氏は、ミミズの糞塚に金彩を施されたジュエリー“jewelry from earth-gold ring”を制作し、井原氏は犬や鳩のふんから動物をかたちづくる彫刻を生み出した。また、メディアアーティストの三原聡一郎氏の装置で春から継続的に作られるコンポストは、土・生物・環境の循環を想起させた。
今回の展示は、時間とともに建築の土壁にヒビが入ったり、周囲の植物が育ったりと、会期を通して変化していく。「土の建築は、手入れをしなくなったらどうなるのか」「最終的に、どんな形で土に還せるのか」という問いは、長い時間軸でのサステナブルな視点を持つことにつながる。会期終盤には、現代美術家の保良雄氏の公開制作と演出家/ダンサーの倉田翠氏のパフォーマンスが実施され、これらの問いが改めて検証された。
次回スキル・アカデミーは秋の特別プログラムとして、陶芸ワークショップ「土という技術について考えるⅡ」を開催予定。3日間にわたり東京藝術大学取手キャンパスにて土の採掘から作品の完成までを体験するもの。エルメス財団のウェブサイトで9月8日まで参加者を募集している。
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ファッションアイテムの発売情報を「WWDJAPAN」的視点でピックアップ!今回は9月9〜15日に発売するアイテムを紹介します。初回のコラボで大きな反響を呼んだ「ユニクロ(UNIQLO)」のTシャツブランド「UT」と米津玄師との第2弾コラボTシャツが13日に発売します。店舗で架空の米津玄師がARライブを開催するイベントも実施するそうで、店内に掲出されている二次元バーコードを自分のスマートフォンで読み込むと、ARライブを楽しめるそうです。
「オニツカタイガー(ONITSUKA TIGER)」からは「チノ(CINOH)」とコラボレーションしたシューズが11日に発売します。「オニツカ」はカラフルな色使いが得意ですがベーシックなトーンに、他人には見えない中敷のアシンメトリーなロゴの色使いが粋ですね。
「ポータークラシック(PORTER CLASSIC)」は、金子眼鏡と共同開発したサングラス2型を発売する。かけ心地の良さをテーマとし、“ビートニク コレクション”と“ピース コレクション”をラインアップする。ともに丁番は、埋め込みではなく、職人によるカシメ加工を用いている。
サングラス“ビートニク コレクション”(5万2250円)
サングラス“ピース コレクション”(5万600円)
「コンバース(CONVERSE)」のアパレルライン“チャックテイラー クロージング(CHUCK TAYLOR CLOTHING)”は、ジャケットとパンツを発売する。ミリタリーやワークを土台とし、独自に開発したウール100%のキャンバス生地を使用、生成りの裏地やハトメ飾り、ダブルステッチなど、スニーカー“チャックテイラー”を思わせる意匠を施した。
シングルジャケット(5万5000円)
ダブルニーパンツ(3万9600円)
ファティーグパンツ(3万7400円)
「オニツカタイガー(ONITSUKA TIGER)」と「チノ(CINOH)」は、コラボレーションシューズ第3弾となる“ファブレ NM(FABRE NM)”を発売する。同シューズは、「オニツカタイガー」が1975年にバスケットボールシューズとして発売した“ファブレ ビーエルエス(FABRE BL-S)”がベースモデル。中敷ロゴとアウターソールは第1弾に引き続き定番のレッドとブルーを左右に配色し、アッパーにはシュリンク加工を施したレザーを採用した。
コラボシューズ“ファブレ NM”(3万8500円)
「ジーユー(GU)」は9月13日、ゲーム作品「星のカービィ」とのコラボアイテムを発売する。カービィが住む“プププランド”への旅行をテーマとし、ウィメンズからメンズ、キッズアイテムまでラインアップ。お土産を思わせるスエットや、アメニティ風のパジャマなどを販売する。
カーディガン(3990円)
パジャマ/ウィメンズ(3990円)
ポーチ/ウィメンズ(1990円)
スエット/メンズ(2990円)
パーカ/キッズ(2290円)
※一部商品
「ウィゴー(WEGO)」は9月13〜30日の期間、チョコビスケット「サク山チョコ次郎」とのコラボアイテムを販売する。マスコットキャラクター“チョコジロー”と仲間たちをモチーフとしたTシャツやキャップ、ソックス、アクリルキーホルダーの全4型をラインアップする。
Tシャツ(3299円)
キャップ(2199円)
ソックス(1429円)
アクリルキーホルダー(1099円)
「ニューエラ(NEW ERA)」は、スノーウエアライン“ニューエラ・スノーボーディング”をスタートする。アイテムはジャケットやパンツ、グローブをラインアップする。
ジャケット(3万1900円)
トラックジャケット(3万1900円)
トラックパンツ(2万5300円)
グローブ(8800円)
「マリメッコ(MARIMEKKO)」は、アイコンである“ウニッコ”(ケシの花)を立体的にデザインした、レザーアイテム2型を発売する。バケットバッグとフォンホルダーをラインアップし、それぞれブラウン、ブラック、メタリックシルバーの3色を用意する。
バッグ(9万9000円)
フォンホルダー(4万6200円)
「アディダス オリジナルス(ADIDAS ORIGINALS)」は、アトモス(ATMOS)とともに、イベント“アディダス コン バイアトモス”を開催する。同イベントではランニングシューズ“アディゼロ(ADIZERO)”を再解釈した新作の“アディゼロ アルク(ADIZERO ARUKU)” を世界最速で販売する。
シューズ“アディゼロ アルク”(1万8700円)
「ユニクロ(UNIQLO)」のTシャツブランド「UT」は、米津玄師との第2弾コラボTシャツを発売する。「地球儀」「M八七」「キックバック(KICK BACK)」など、6楽曲のジャケットデザインをTシャツに落とし込んだ。
Tシャツ(1990円)
「イッセイ ミヤケ ウオッチ(ISSEY MIYAKE WATCH)」は吉岡徳仁が手掛ける“TO”シリーズからブラックを再発売する。同シリーズは“金属の塊から削り出されたようなウオッチ”をコンセプトに、デザイナーの吉岡徳仁が2008年から手掛けるもの。金属の素材感を強調するため、文字盤や針など一般的な時計のデザイン要素を極力排除し、シンプルかつモダンなデザインに仕上げた。
ウオッチ“TO オートマティック”
「カナダグース(CANADA GOOSE)」は、銀座の旗艦店のオープンを記念し、日本限定カプセルコレクションから、銀座限定カラーのアイテムを発売する。上質なクラフト感のあるダウンアウター3型とTシャツ2型のほか、ウィメンズコレクションから、新色ピンククォーツカラーのベストを先行販売する。
ダウンアウター
ダウンベスト
Tシャツ
ロンハーマン(RON HERMAN)は、日本上陸15周年を記念し「カナダグース(CANADA GOOSE)」とコラボした“メイフィールドジャケット”を発売する。ロンハーマンのテーマカラーであるネイビーを配し、ボディーははっ水加工を施したコットンナイロン素材を使用。キルティング加工をあしらうほか、脇下にはベンチレーションを採用し通気性と快適さを保つよう仕上げた。
ジャケット(19万300円)
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ファッションアイテムの発売情報を「WWDJAPAN」的視点でピックアップ!今回は9月9〜15日に発売するアイテムを紹介します。初回のコラボで大きな反響を呼んだ「ユニクロ(UNIQLO)」のTシャツブランド「UT」と米津玄師との第2弾コラボTシャツが13日に発売します。店舗で架空の米津玄師がARライブを開催するイベントも実施するそうで、店内に掲出されている二次元バーコードを自分のスマートフォンで読み込むと、ARライブを楽しめるそうです。
「オニツカタイガー(ONITSUKA TIGER)」からは「チノ(CINOH)」とコラボレーションしたシューズが11日に発売します。「オニツカ」はカラフルな色使いが得意ですがベーシックなトーンに、他人には見えない中敷のアシンメトリーなロゴの色使いが粋ですね。
「ポータークラシック(PORTER CLASSIC)」は、金子眼鏡と共同開発したサングラス2型を発売する。かけ心地の良さをテーマとし、“ビートニク コレクション”と“ピース コレクション”をラインアップする。ともに丁番は、埋め込みではなく、職人によるカシメ加工を用いている。
サングラス“ビートニク コレクション”(5万2250円)
サングラス“ピース コレクション”(5万600円)
「コンバース(CONVERSE)」のアパレルライン“チャックテイラー クロージング(CHUCK TAYLOR CLOTHING)”は、ジャケットとパンツを発売する。ミリタリーやワークを土台とし、独自に開発したウール100%のキャンバス生地を使用、生成りの裏地やハトメ飾り、ダブルステッチなど、スニーカー“チャックテイラー”を思わせる意匠を施した。
シングルジャケット(5万5000円)
ダブルニーパンツ(3万9600円)
ファティーグパンツ(3万7400円)
「オニツカタイガー(ONITSUKA TIGER)」と「チノ(CINOH)」は、コラボレーションシューズ第3弾となる“ファブレ NM(FABRE NM)”を発売する。同シューズは、「オニツカタイガー」が1975年にバスケットボールシューズとして発売した“ファブレ ビーエルエス(FABRE BL-S)”がベースモデル。中敷ロゴとアウターソールは第1弾に引き続き定番のレッドとブルーを左右に配色し、アッパーにはシュリンク加工を施したレザーを採用した。
コラボシューズ“ファブレ NM”(3万8500円)
「ジーユー(GU)」は9月13日、ゲーム作品「星のカービィ」とのコラボアイテムを発売する。カービィが住む“プププランド”への旅行をテーマとし、ウィメンズからメンズ、キッズアイテムまでラインアップ。お土産を思わせるスエットや、アメニティ風のパジャマなどを販売する。
カーディガン(3990円)
パジャマ/ウィメンズ(3990円)
ポーチ/ウィメンズ(1990円)
スエット/メンズ(2990円)
パーカ/キッズ(2290円)
※一部商品
「ウィゴー(WEGO)」は9月13〜30日の期間、チョコビスケット「サク山チョコ次郎」とのコラボアイテムを販売する。マスコットキャラクター“チョコジロー”と仲間たちをモチーフとしたTシャツやキャップ、ソックス、アクリルキーホルダーの全4型をラインアップする。
Tシャツ(3299円)
キャップ(2199円)
ソックス(1429円)
アクリルキーホルダー(1099円)
「ニューエラ(NEW ERA)」は、スノーウエアライン“ニューエラ・スノーボーディング”をスタートする。アイテムはジャケットやパンツ、グローブをラインアップする。
ジャケット(3万1900円)
トラックジャケット(3万1900円)
トラックパンツ(2万5300円)
グローブ(8800円)
「マリメッコ(MARIMEKKO)」は、アイコンである“ウニッコ”(ケシの花)を立体的にデザインした、レザーアイテム2型を発売する。バケットバッグとフォンホルダーをラインアップし、それぞれブラウン、ブラック、メタリックシルバーの3色を用意する。
バッグ(9万9000円)
フォンホルダー(4万6200円)
「アディダス オリジナルス(ADIDAS ORIGINALS)」は、アトモス(ATMOS)とともに、イベント“アディダス コン バイアトモス”を開催する。同イベントではランニングシューズ“アディゼロ(ADIZERO)”を再解釈した新作の“アディゼロ アルク(ADIZERO ARUKU)” を世界最速で販売する。
シューズ“アディゼロ アルク”(1万8700円)
「ユニクロ(UNIQLO)」のTシャツブランド「UT」は、米津玄師との第2弾コラボTシャツを発売する。「地球儀」「M八七」「キックバック(KICK BACK)」など、6楽曲のジャケットデザインをTシャツに落とし込んだ。
Tシャツ(1990円)
「イッセイ ミヤケ ウオッチ(ISSEY MIYAKE WATCH)」は吉岡徳仁が手掛ける“TO”シリーズからブラックを再発売する。同シリーズは“金属の塊から削り出されたようなウオッチ”をコンセプトに、デザイナーの吉岡徳仁が2008年から手掛けるもの。金属の素材感を強調するため、文字盤や針など一般的な時計のデザイン要素を極力排除し、シンプルかつモダンなデザインに仕上げた。
ウオッチ“TO オートマティック”
「カナダグース(CANADA GOOSE)」は、銀座の旗艦店のオープンを記念し、日本限定カプセルコレクションから、銀座限定カラーのアイテムを発売する。上質なクラフト感のあるダウンアウター3型とTシャツ2型のほか、ウィメンズコレクションから、新色ピンククォーツカラーのベストを先行販売する。
ダウンアウター
ダウンベスト
Tシャツ
ロンハーマン(RON HERMAN)は、日本上陸15周年を記念し「カナダグース(CANADA GOOSE)」とコラボした“メイフィールドジャケット”を発売する。ロンハーマンのテーマカラーであるネイビーを配し、ボディーははっ水加工を施したコットンナイロン素材を使用。キルティング加工をあしらうほか、脇下にはベンチレーションを採用し通気性と快適さを保つよう仕上げた。
ジャケット(19万300円)
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ユェチ・チ=デザイナーは、18年にセントラル・セント・マーチンズ美術学校ニットデザイン科を卒業し、「シャネル(CHANEL)」の刺しゅうアトリエで経験を積んだ後、19年に自身の名を冠したブランドを設立。20年春夏の上海・ファッション・ウイークでコレクションデビューを果たし、22年には「LVMHヤング ファッション デザイナー プライズ(LVMH YOUNG FASHION DESIGNER PRIZE」のセミファイナリストにも選出された。
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審査員の一人である小木“POGGY”基史ファッション・キュレーターは「海外では、シンプルで上質な洋服が受け入れられにくい土壌があったが、『オーラリー』がそこに風穴を開けた。その穴をさらに広げていく役割を担っていくデザイナーであると思い、審査員全員で彼を選んだ」と話した。
浅川デザイナーは1986年、山梨県生まれ。原宿のセレクトショップ「ナイチチ」でのキャリアを経て2016年夏、神宮前に「キャロル(CAROL)」をオープン。同年秋冬、自身が手掛けるブランド「シュタイン」をスタートした。
「FPT」は、“東京を代表するインターナショナルブランド”になる可能性を持つブランドのサポートを目的に17年に設立。これまで「マメ(MAME KUROGOUCHI)」「オーラリー(AURALEE)」「ターク(TAAKK)」「CFCL」「トモコイズミ(TOMO KOIZUMI)」「M A S U」が受賞した。
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審査員の一人である小木“POGGY”基史ファッション・キュレーターは「海外では、シンプルで上質な洋服が受け入れられにくい土壌があったが、『オーラリー』がそこに風穴を開けた。その穴をさらに広げていく役割を担っていくデザイナーであると思い、審査員全員で彼を選んだ」と話した。
浅川デザイナーは1986年、山梨県生まれ。原宿のセレクトショップ「ナイチチ」でのキャリアを経て2016年夏、神宮前に「キャロル(CAROL)」をオープン。同年秋冬、自身が手掛けるブランド「シュタイン」をスタートした。
「FPT」は、“東京を代表するインターナショナルブランド”になる可能性を持つブランドのサポートを目的に17年に設立。これまで「マメ(MAME KUROGOUCHI)」「オーラリー(AURALEE)」「ターク(TAAKK)」「CFCL」「トモコイズミ(TOMO KOIZUMI)」「M A S U」が受賞した。
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イタリアのバッグブランド「ヴァレクストラ(VALEXTRA)」は9月17日〜12月25日、大阪のセントレジスホテル12階セントレジスバーでアフタヌーンティーを開催する。料金は7800円。
「ヴァレクストラ」のアイコンバッグである“イジィデ”モチーフのレアチーズケーキや、アイコニックカラーを用いたスイーツなど秋の食材と組み合わせて作り上げられた5種のスイーツとセイヴォリー4種が「ヴァレクストラ」のギフトボックスに見立てた器に並ぶ。
日程:9月17日〜12月25日
時間:12:00〜、12:30〜、13:00〜、14:30〜、15:00〜、15:30〜(各2時間制)
場所:セントレジスバー 12階
住所:大阪府大阪市中央区本町3-6-12
価格:7800円/人 (グラスシャンパン付き 9800円/人)
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「ラルフ ローレン(RALPH LAUREN)」は9月5日(現地時間)、2025年春夏コレクションを米ニューヨーク・ハンプトンズで発表した。
4年ぶりにニューヨークにカムバックした24-25年秋冬ショーから引き続いての実施。ハンプトンズは創業デザイナーのラルフ・ローレン自身にとって、毎年家族と夏を過ごす「第二の故郷」(ラルフ)であり、「常なるインスピレーションの泉」だと語る。ショー会場に選んだ広大な馬術施設では、穏やかな風が吹く芝生で術師が馬を引き、「ラルフ ローレン」のルーツである“ポロ”を体現。ラルフが愛するビンテージカーのコレクションも陳列した。
ショーで披露したのは126ルック。ハンプトンズの雄大な自然のエッセンスを取り込み、ブランドのオーセンティシティーを守りながらも歩みを進めた。前半は「ラルフ ローレン コレクション(RALPH LAUREN COLLECTION)」「ラルフ ローレン パープル レーベル(RALPH LAUREN PURPLE LABEL)」。ジャケット&パンツのアイコニックなスタイルに、空や海を連想させるホワイトとブルーを主役としたカラーパレット、砂浜のようなサンドベージュのかぎ編みニットやシューズ、サファリジャケットでリゾートムードを演出した。「パープル レーベル」らしい波打つようなイブニングドレスのドレープ、ラメやスパンコールの輝きも華やぎを添えた。
モデルたちの手に握られていたのは、今シーズンの新作ハンドバッグ「ザ・ラルフ」。ラルフ本人のビンテージカーへの愛から生まれ、しなやかなレザーとカーインテリアの製作手法で構築的なシルエットを生み出した。
後半は「ポロ ラルフ ローレン(POLO RALPH LAUREN)」にバトンが渡る。鮮やかなオレンジのカラーパンツやイエローのファイヤーマンジャケットなどが登場すると、会場は一気に「ポロ」らしいプレッピームードに。キッズモデルを引き連れてのハッピーなフィナーレは、ラルフがハンプトンの地で反芻する家族愛を感じさせた。
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「ラルフ ローレン(RALPH LAUREN)」は9月5日(現地時間)、2025年春夏コレクションを米ニューヨーク・ハンプトンズで発表した。
4年ぶりにニューヨークにカムバックした24-25年秋冬ショーから引き続いての実施。ハンプトンズは創業デザイナーのラルフ・ローレン自身にとって、毎年家族と夏を過ごす「第二の故郷」(ラルフ)であり、「常なるインスピレーションの泉」だと語る。ショー会場に選んだ広大な馬術施設では、穏やかな風が吹く芝生で術師が馬を引き、「ラルフ ローレン」のルーツである“ポロ”を体現。ラルフが愛するビンテージカーのコレクションも陳列した。
ショーで披露したのは126ルック。ハンプトンズの雄大な自然のエッセンスを取り込み、ブランドのオーセンティシティーを守りながらも歩みを進めた。前半は「ラルフ ローレン コレクション(RALPH LAUREN COLLECTION)」「ラルフ ローレン パープル レーベル(RALPH LAUREN PURPLE LABEL)」。ジャケット&パンツのアイコニックなスタイルに、空や海を連想させるホワイトとブルーを主役としたカラーパレット、砂浜のようなサンドベージュのかぎ編みニットやシューズ、サファリジャケットでリゾートムードを演出した。「パープル レーベル」らしい波打つようなイブニングドレスのドレープ、ラメやスパンコールの輝きも華やぎを添えた。
モデルたちの手に握られていたのは、今シーズンの新作ハンドバッグ「ザ・ラルフ」。ラルフ本人のビンテージカーへの愛から生まれ、しなやかなレザーとカーインテリアの製作手法で構築的なシルエットを生み出した。
後半は「ポロ ラルフ ローレン(POLO RALPH LAUREN)」にバトンが渡る。鮮やかなオレンジのカラーパンツやイエローのファイヤーマンジャケットなどが登場すると、会場は一気に「ポロ」らしいプレッピームードに。キッズモデルを引き連れてのハッピーなフィナーレは、ラルフがハンプトンの地で反芻する家族愛を感じさせた。
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2025年春夏の「楽天 ファッション ウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO)」における、日本のファッションシーンを支援するプロジェクト「バイアール(by R)」として、「サルバム(SULVAM)」がランウエイショーを開催した。会場は、文化服装学院の遠藤記念館大ホール。藤田哲平デザイナーの母校だ。「サルバム」は今回、次世代の育成を目指して同校との学生たちとモノ作りを進めてきた。
メンズ・コレクションの取材を同僚に任せるようになって以降、私が「サルバム」のショーを見たのは久しぶりだ。私が見ていた頃から、「サルバム」のコレクションはシーズンを経るたびに肩の力が抜け、エゴは消え失せ、社会に対するファイティングポーズは崩さずともド派手に戦うのではなく、“色香”のようなものを滲み出すことで着る人の輪郭を強調して個性を際立たせるようなムードを強めていたが、その傾向はますます顕著になっていた。
精緻なパターンワークと、軽やかな素材選びが同居しているからだろう。学生と触れ合うことで改めて自由の価値を覚えたという藤田は今回、左右で長さも、チョークストライプの走り方も、ポケットの大きさや形、位置も異なるスイングトップなど、大胆なパターンの洋服も発表しているが、計算したパターンと薄手で柔らかな素材選び、そして控えめなディテールゆえ、着る人の個性さえかき消すステートメントピースのように見えないから面白い。得意のサルエルパンツは股下がいつも以上に深く見えるし、ボーダーのトップスは無数のカットアウトで一見するとアヴァンギャルドだし、終盤の真紅のセットアップは力強い。だが、フォーマルから逸脱しないパターンや、モデルの肩を撫でるように垂れ下がる柔らかな素材選びのせいか、いずれもリアリティを兼ね備えている。意外にも思えたアロハ、ライトな素材に乗せた力強いペイズリー、金色の素材を使ったセットアップ、今季の「サルバム」は、発信する強さと、リアリティを生み出す軽やかさのバランスが良い。そして、時々カットアウトを刻んだジャケットや、素肌の上に纏うシルキーなシャツ、ファインゲージのニット、アシンメトリーなスカートの裾からは、“色香”が滲み出したり、染み出たり。“色香”が漂うスタイルは、カワイイが主流の東京のファッションシーンとは一線を隠している。それこそがパリにも拠点を構え世界での成功を狙う気概であり、既存の社会に対するファイティングポーズなのだろう。
こうしたアプローチは、個性を爆発させるようなクリエイションを追求し、シルエットや後のせのディテールなどに主眼を起きがちであろう学生たちにとっては、大きな刺激になったはずだ。まだまだ自分達さえ手に入れていない“色香”とは、なんなのか?そんな“色香”は、どうしたら滲み出す・染み出るように表現できるのか?また、そんな静かなクリエイションに必要な素材選び、パターンワークのポイントとは何か?個性や自由の表現方法をある程度習得し、次のステージに進もうとする学生にとって、進化を続ける「サルバム」の制作に携わったことは、大きな糧になるだろう。
そして藤田デザイナーは今季、「バイアール」の支援を受けて、ウィメンズのパリ・コレクションでもイベントを開催予定だ。藤田デザイナーは学生を支援し、そんな彼を企業が支援する。支援の連鎖で日本のファッションシーンが盛り上がることを期待した今回の「サルバム」の支援は、大正解といえるだろう。
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スキンケア研究家・コメンテーターとして活躍する三上大進が代表を勤めるdr365は9月24日、毛髪理論を解き明かし、理想の髪へ導くヘアケアブランド「ヘアセオリーラボ(HAIR THEORY LAB.)」を立ち上げる。第1弾は理想の髪の水分量を実現するヘアミルク(95mL、4840円)を公式ECサイトと一部ヘアサロンで販売する。
同ブランドは、毛髪科学に基づき厳選した成分と研究開発技術を駆使した“髪実感”を得られるアイテムをそろえる。神戸大学 科学技術イノベーション研究科との共同開発により、まとまり、指通り、艶において理想的な髪の状態の水分量が14%と定義。ヘアミルク“ヘアミルクセラム”は、理想とされる髪の水分量の14%に近づける処方にこだわった。髪の内部にCMCケアコンプレックスを届け髪の空洞補修、フィラーロックテクノロジー搭載で髪の中間部に保水、外部にはヒートプロテクト処方で潤いを逃がさないといった、3層の空洞ダメージにアプローチする。水分と油分で構成するミルク状にすることで、髪内部まで浸透し深層から集中ケアを行う。
今後は、頭皮ケアアイテムなどを投入する予定で、順次アイテムを拡充する。
同社は、2020年に創業。21年からスキンケアブランド「ドクター365(dr365)」を手掛ける。先日、LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LMVH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)系の投資会社、Lキャタルトン・アジア(L CATTERTON ASIA)が資本参加するCi FLAVORS(シーフレーバーズ)の100%子会社となった。
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舟山瑛美デザイナーの「フェティコ(FETICO)」は9月3日、「楽天 ファッション ウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO)」で2025年春夏コレクションを発表した。舟山瑛美デザイナーは“The Secrets”というコレクションタイトルのもと、全35ルックで女性のミステリアスさを描いた。
舟山デザイナーはコレクションについて「現代ではSNSで自分をさらけ出すことを良しとする風潮があるが、私は私生活の見えない秘密めいた人に引かれる」と説明した。1980年代に活躍したアフリカ系アメリカ人モデルのヴェロニカ・ウェブ(Veronica Webb)をミューズに、彼女の力強さやかわいらしさ、繊細さなどの多面性を表現したという。また、80年代のサスペンス映画「数に溺れて」もモチーフだ。同作は、自身の夫を溺死させた過去を持つ3人の女性と、彼女たちに翻弄される男性検視官の物語。白昼夢を思わせる色調の淡い映像や、秘密を持つ女性に着想し、曖昧な世界観を演出した。会場には東京タワー下の「スターライズスタジオ」を選び、「堀のような空間を作りたい」と巨大な白スクリーンを設置。揺れる水面を映し出し、観客を水中にいるような錯覚に引き込んだ。
コレクションは、これまでと明らかに違った。「フェティコ」といえば、大胆な肌見せや、パワーショルダーのテーラード、モノトーンや赤といったカラーパレットなど、“強さ”が前面に立つクリエイションが持ち味だ。今季もスリップドレスや、デコルテが大きく開いたクロップド丈のトップス、デニム切り替えのレースキャミソール、ブラックのレザー調パンツなどでセンシュアリティー(官能性)を見せながら、柔らかいムードが全体を貫いている。特に冒頭3ルックは、大きなコサージュを胸元に配したシアーホワイトのキャミソールに、パステルグリーンのシースルードレス、羽衣のように軽やかなライラックカラーのセカンドスキンで、優しい色合いと繊細な肌触りを印象付けた。その後も細かいドットのドレスやパフスリーブブラウスで愛らしさを、ローズモチーフをプリントしたワンピースやペンシルスカートは、淑女なムードだ。
小物使いも新鮮だった。特に、スクエアトーのベルクロストラップのスニーカーは、自然体なスタイルを完成させた。舟山デザイナーは、「『フェティコ』は女性らしいハイヒールを合わせてもかっこいいが、私自身はスニーカーをよく履く人間。コレクションでリアルな女性像を表現するにあたり、あえて外しアイテムとしてスニーカーを選んだ」と話す。また、「ブラン(BLANC)」とコラボした幅太メガネを着用したモデルも現れ、フェミニンなスタイルに意外性を加えた。
舟山デザイナーはこれまでコレクションを通して、女性のユニークな美しさを讃えつつ、自由に生きる女性をエンパワメントしてきた。そして今、舟山デザイナーはその先を目指そうとしているのだろう。“強くいなくては”と鎧(よろい)をまとって社会で闘う女性が、自分の繊細でかわいらしい一面も肯定したかのように、今季の「フェティコ」は愛らしさに溢れていた。
もしかすると、「フェティコ」の“強さ”を期待していた女性にとっては物足りなかったかもしれない。しかし、パワフルでソフトな今回のコレクションは、ファンの裾野が広がりそうな期待感もある。ショー後の舟山デザイナーは「何でも白黒はっきりつけるのではなく、曖昧さを許容できるようになった自分がいる。とはいえ、次はまたバッキバキに強いコレクションを作る可能性もあるし、先はまだ見えない」とほほ笑んだ。等身大の女性を描く、「フェティコ」の新章が始まった。
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舟山瑛美デザイナーの「フェティコ(FETICO)」は9月3日、「楽天 ファッション ウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO)」で2025年春夏コレクションを発表した。舟山瑛美デザイナーは“The Secrets”というコレクションタイトルのもと、全35ルックで女性のミステリアスさを描いた。
舟山デザイナーはコレクションについて「現代ではSNSで自分をさらけ出すことを良しとする風潮があるが、私は私生活の見えない秘密めいた人に引かれる」と説明した。1980年代に活躍したアフリカ系アメリカ人モデルのヴェロニカ・ウェブ(Veronica Webb)をミューズに、彼女の力強さやかわいらしさ、繊細さなどの多面性を表現したという。また、80年代のサスペンス映画「数に溺れて」もモチーフだ。同作は、自身の夫を溺死させた過去を持つ3人の女性と、彼女たちに翻弄される男性検視官の物語。白昼夢を思わせる色調の淡い映像や、秘密を持つ女性に着想し、曖昧な世界観を演出した。会場には東京タワー下の「スターライズスタジオ」を選び、「堀のような空間を作りたい」と巨大な白スクリーンを設置。揺れる水面を映し出し、観客を水中にいるような錯覚に引き込んだ。
コレクションは、これまでと明らかに違った。「フェティコ」といえば、大胆な肌見せや、パワーショルダーのテーラード、モノトーンや赤といったカラーパレットなど、“強さ”が前面に立つクリエイションが持ち味だ。今季もスリップドレスや、デコルテが大きく開いたクロップド丈のトップス、デニム切り替えのレースキャミソール、ブラックのレザー調パンツなどでセンシュアリティー(官能性)を見せながら、柔らかいムードが全体を貫いている。特に冒頭3ルックは、大きなコサージュを胸元に配したシアーホワイトのキャミソールに、パステルグリーンのシースルードレス、羽衣のように軽やかなライラックカラーのセカンドスキンで、優しい色合いと繊細な肌触りを印象付けた。その後も細かいドットのドレスやパフスリーブブラウスで愛らしさを、ローズモチーフをプリントしたワンピースやペンシルスカートは、淑女なムードだ。
小物使いも新鮮だった。特に、スクエアトーのベルクロストラップのスニーカーは、自然体なスタイルを完成させた。舟山デザイナーは、「『フェティコ』は女性らしいハイヒールを合わせてもかっこいいが、私自身はスニーカーをよく履く人間。コレクションでリアルな女性像を表現するにあたり、あえて外しアイテムとしてスニーカーを選んだ」と話す。また、「ブラン(BLANC)」とコラボした幅太メガネを着用したモデルも現れ、フェミニンなスタイルに意外性を加えた。
舟山デザイナーはこれまでコレクションを通して、女性のユニークな美しさを讃えつつ、自由に生きる女性をエンパワメントしてきた。そして今、舟山デザイナーはその先を目指そうとしているのだろう。“強くいなくては”と鎧(よろい)をまとって社会で闘う女性が、自分の繊細でかわいらしい一面も肯定したかのように、今季の「フェティコ」は愛らしさに溢れていた。
もしかすると、「フェティコ」の“強さ”を期待していた女性にとっては物足りなかったかもしれない。しかし、パワフルでソフトな今回のコレクションは、ファンの裾野が広がりそうな期待感もある。ショー後の舟山デザイナーは「何でも白黒はっきりつけるのではなく、曖昧さを許容できるようになった自分がいる。とはいえ、次はまたバッキバキに強いコレクションを作る可能性もあるし、先はまだ見えない」とほほ笑んだ。等身大の女性を描く、「フェティコ」の新章が始まった。
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舟山瑛美デザイナーの「フェティコ(FETICO)」は9月3日、「楽天 ファッション ウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO)」で2025年春夏コレクションを発表した。舟山瑛美デザイナーは“The Secrets”というコレクションタイトルのもと、全35ルックで女性のミステリアスさを描いた。
舟山デザイナーはコレクションについて「現代ではSNSで自分をさらけ出すことを良しとする風潮があるが、私は私生活の見えない秘密めいた人に引かれる」と説明した。1980年代に活躍したアフリカ系アメリカ人モデルのヴェロニカ・ウェブ(Veronica Webb)をミューズに、彼女の力強さやかわいらしさ、繊細さなどの多面性を表現したという。また、80年代のサスペンス映画「数に溺れて」もモチーフだ。同作は、自身の夫を溺死させた過去を持つ3人の女性と、彼女たちに翻弄される男性検視官の物語。白昼夢を思わせる色調の淡い映像や、秘密を持つ女性に着想し、曖昧な世界観を演出した。会場には東京タワー下の「スターライズスタジオ」を選び、「堀のような空間を作りたい」と巨大な白スクリーンを設置。揺れる水面を映し出し、観客を水中にいるような錯覚に引き込んだ。
コレクションは、これまでと明らかに違った。「フェティコ」といえば、大胆な肌見せや、パワーショルダーのテーラード、モノトーンや赤といったカラーパレットなど、“強さ”が前面に立つクリエイションが持ち味だ。今季もスリップドレスや、デコルテが大きく開いたクロップド丈のトップス、デニム切り替えのレースキャミソール、ブラックのレザー調パンツなどでセンシュアリティー(官能性)を見せながら、柔らかいムードが全体を貫いている。特に冒頭3ルックは、大きなコサージュを胸元に配したシアーホワイトのキャミソールに、パステルグリーンのシースルードレス、羽衣のように軽やかなライラックカラーのセカンドスキンで、優しい色合いと繊細な肌触りを印象付けた。その後も細かいドットのドレスやパフスリーブブラウスで愛らしさを、ローズモチーフをプリントしたワンピースやペンシルスカートは、淑女なムードだ。
小物使いも新鮮だった。特に、スクエアトーのベルクロストラップのスニーカーは、自然体なスタイルを完成させた。舟山デザイナーは、「『フェティコ』は女性らしいハイヒールを合わせてもかっこいいが、私自身はスニーカーをよく履く人間。コレクションでリアルな女性像を表現するにあたり、あえて外しアイテムとしてスニーカーを選んだ」と話す。また、「ブラン(BLANC)」とコラボした幅太メガネを着用したモデルも現れ、フェミニンなスタイルに意外性を加えた。
舟山デザイナーはこれまでコレクションを通して、女性のユニークな美しさを讃えつつ、自由に生きる女性をエンパワメントしてきた。そして今、舟山デザイナーはその先を目指そうとしているのだろう。“強くいなくては”と鎧(よろい)をまとって社会で闘う女性が、自分の繊細でかわいらしい一面も肯定したかのように、今季の「フェティコ」は愛らしさに溢れていた。
もしかすると、「フェティコ」の“強さ”を期待していた女性にとっては物足りなかったかもしれない。しかし、パワフルでソフトな今回のコレクションは、ファンの裾野が広がりそうな期待感もある。ショー後の舟山デザイナーは「何でも白黒はっきりつけるのではなく、曖昧さを許容できるようになった自分がいる。とはいえ、次はまたバッキバキに強いコレクションを作る可能性もあるし、先はまだ見えない」とほほ笑んだ。等身大の女性を描く、「フェティコ」の新章が始まった。
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スイスのスポーツブランド「オン(ON)」は、ブランド史上最速のマラソン向けレーシングシューズ“クラウドブーム ストライク”(3万6300円)の新カラーのホワイト&ブラックを発売した。サイズはウィメンズが22〜28cm、メンズが25〜31.5cmをそろえる。
本モデルは、マラソン特化モデルで、快適性、通気性、サポート性、そして履き心地を追求した一足。マラソンランナーのニーズをかなえる一体型の半透明メッシュアッパーで、フィット感を重視したヒールとシュータンが、これまでにない快適性をもたらす。
超高反発の「Helion HFハイパーフォーム」を採用し、強力な推進力を生み出すバウンスボード構造。取り外し可能なインソールにクッション性を持たせることで、規定内のスタックハイトでエネルギーリターンを最大化し、バウンス感を高める。
硬度の高いスプーン形状の「スピードボード」が着地時のエネルギーを効率良く前足部に伝えて、力強い蹴り出しを実現。さらに、戦略的に配置されたCloudパーツが生み出すなめらかでスピーディーなローリングがランニング効率を高める。
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スイスのスポーツブランド「オン(ON)」は、ブランド史上最速のマラソン向けレーシングシューズ“クラウドブーム ストライク”(3万6300円)の新カラーのホワイト&ブラックを発売した。サイズはウィメンズが22〜28cm、メンズが25〜31.5cmをそろえる。
本モデルは、マラソン特化モデルで、快適性、通気性、サポート性、そして履き心地を追求した一足。マラソンランナーのニーズをかなえる一体型の半透明メッシュアッパーで、フィット感を重視したヒールとシュータンが、これまでにない快適性をもたらす。
超高反発の「Helion HFハイパーフォーム」を採用し、強力な推進力を生み出すバウンスボード構造。取り外し可能なインソールにクッション性を持たせることで、規定内のスタックハイトでエネルギーリターンを最大化し、バウンス感を高める。
硬度の高いスプーン形状の「スピードボード」が着地時のエネルギーを効率良く前足部に伝えて、力強い蹴り出しを実現。さらに、戦略的に配置されたCloudパーツが生み出すなめらかでスピーディーなローリングがランニング効率を高める。
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「アカネウツノミヤ(AKANE UTSUNOMIYA)」が2025年春夏コレクションを発表した。
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「オペラ(OPERA)」は11月27日、潤いあふれる水滴のような“水光艶”をかなえる“グロウリップティント”(各1980円)から、2024年冬限定の2色を発売する。
“グロウリップティント”は、ベストセラー商品“リップティント”の透明感あふれる美しい色付きや美容オイルベースの高い保湿力、色持ち、唇に薄くフィットする付け心地の良さはそのままに、ひと塗りでグロスのようなぷるんとした艶を与えるアイテムだ。
限定色は、果実色の天然石に着想を得た透け感と深みのある赤リップ2色で、ダークチェリーを思わせるレッドラメを配合した“402 シアーガーネット”と、ぶどう色のジェムのようにピンクラメがきらめく“403 グレーピージェム”。ウィンターシーズンのムード漂う唇を演出する。
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「Y/プロジェクト(Y/PROJECT)」は9月6日、11年間クリエイティブ・ディレクターを務めてきたグレン・マーティンス(Glenn Martens)の退任を発表した。今後の体制は明らかになっていない。退任に伴い、9月のパリ・ファッション・ウイーク期間中に予定していた2025年春夏コレクションのショーも中止する。
「Y/プロジェクト」は、10年にデザイナーのヨハン・セルファティ(Yohan Serfaty)が起業家のジャイルズ・エレイルフ(Gilles Elalouf)と共に設立。13年にセルファティが癌で死去した後、当時ファーストアシスタントを務めていたマーティンスがクリエイティブ・ディレクターに就任した。ベルギー・ブルージュ出身でアントワープ王立芸術アカデミーで学んだ彼は、ねじれやズレを生かすデザインやボタンやファスナーで着こなしを変えられる構造を取り入れた実験的なアプローチによって、クリエイションに対する高い評価と支持を獲得。「ジャンポール ゴルチエ(JEAN PAUL GAULTIER)」や「メリッサ(MELISSA)」とのコラボレーションも手掛け、ビジネス面でも世界約150店で取り扱われるグローバルブランドへの成長に貢献した。また、20年10月には「ディーゼル(DIESEL)」のクリエイティブ・ディレクターにも就任。21年には「ジャンポール ゴルチエ」のオートクチュール・コレクションのゲストデザイナーを務めたり、直近ではファッション誌「エーマガジン キュレーテッド バイ(A MAGAZINE CURATED BY)」のキュレーションを手掛けたりと、多忙な日々を送っていた。
ブランドは声明の中で、「グレンのブランドへのユニークな貢献に感謝するとともに今後の活躍を祈っている」とコメント。マーティンスも「ブランドが確立したクリエイティブな芸術性を発展させながら、私自身のビジョンを表現するためのサポートと自由を与えてくれた『Y/プロジェクト』と6月に惜しくもこの世を去ったエレイルフ前CEOに感謝している」と述べている。
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「Y/プロジェクト(Y/PROJECT)」は9月6日、11年間クリエイティブ・ディレクターを務めてきたグレン・マーティンス(Glenn Martens)の退任を発表した。今後の体制は明らかになっていない。退任に伴い、9月のパリ・ファッション・ウイーク期間中に予定していた2025年春夏コレクションのショーも中止する。
「Y/プロジェクト」は、10年にデザイナーのヨハン・セルファティ(Yohan Serfaty)が起業家のジャイルズ・エレイルフ(Gilles Elalouf)と共に設立。13年にセルファティが癌で死去した後、当時ファーストアシスタントを務めていたマーティンスがクリエイティブ・ディレクターに就任した。ベルギー・ブルージュ出身でアントワープ王立芸術アカデミーで学んだ彼は、ねじれやズレを生かすデザインやボタンやファスナーで着こなしを変えられる構造を取り入れた実験的なアプローチによって、クリエイションに対する高い評価と支持を獲得。「ジャンポール ゴルチエ(JEAN PAUL GAULTIER)」や「メリッサ(MELISSA)」とのコラボレーションも手掛け、ビジネス面でも世界約150店で取り扱われるグローバルブランドへの成長に貢献した。また、20年10月には「ディーゼル(DIESEL)」のクリエイティブ・ディレクターにも就任。21年には「ジャンポール ゴルチエ」のオートクチュール・コレクションのゲストデザイナーを務めたり、直近ではファッション誌「エーマガジン キュレーテッド バイ(A MAGAZINE CURATED BY)」のキュレーションを手掛けたりと、多忙な日々を送っていた。
ブランドは声明の中で、「グレンのブランドへのユニークな貢献に感謝するとともに今後の活躍を祈っている」とコメント。マーティンスも「ブランドが確立したクリエイティブな芸術性を発展させながら、私自身のビジョンを表現するためのサポートと自由を与えてくれた『Y/プロジェクト』と6月に惜しくもこの世を去ったエレイルフ前CEOに感謝している」と述べている。
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「サルバム(SULVAM)」が2025年春夏コレクションを発表した。
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「WWDJAPAN」9月9日号サステナビリティ特集の表紙撮影は、サステナビリティに関心を持ち、実際にアクションを起こしているクリエイター陣と、環境負荷を削減しながら挑んだ。終了後に全員でテーブルを囲み、意識が変わったきっかけや感じていることをざっくばらんに語ってもらった。
PROFILE:東京と米ロサンゼルスを拠点に活動。ファッション誌やブランド、TV広告などを手掛ける。一方で、撮影にまつわる環境負荷を低減する「ソイルメイツ プロジェクト」を立ち上げ、24年1月に日本初の循環型ギャラリー&スタジオ「ソイルメイツ スタジオ」を東京・清澄白河にオープンした
PROFILE:渡仏、渡米を経て帰国後、国内外のファッション誌や広告、映像、女優やアーティストのメイクなどを数多く手掛ける。化粧品関連のアドバイザーやコンサルタント、商品開発、広告ビジュアルのビューティディレクション、スクール講師なども行う。メイク本「Make You Up 」の著者
PROFILE:サロンワークを経て、2007年渡英。帰国後、ヘアスタイリストASASHI氏に師事。独立後、15年渡米。17年から東京に拠点を移し、雑誌や広告・ショーなどを中心に活動。現在はコスメブランド「リリオ(@lirioskincare)」のアドバイザーも務める。IG @jg510_jungotohair
PROFILE:(おかもと・たお)2006年に渡仏し、数々のトップメゾン・雑誌等で世界のトップモデル“TAO”として活躍。13年に映画「ウルヴァリン:SAMURAI」で俳優デビューを果たし、ハリウッド作品を中心に数々の話題作に出演。23年に映画監督として2本の短編作品を手掛ける。多岐にわたる活動の傍ら、環境問題や動物の権利について発信するポッドキャスト番組「Emerald Practices」のホストを務める他、動物と地球に大きな敬意を込めたライフスタイル・ブランド「アボード・オブ・スノー」を手掛ける
PROFILE:(きむら・まいこ)百々千晴氏に師事。ファッション誌やカタログのスタイリングを中心に手掛ける。「ユニオン マガジン」のファッションエディターとしても活動。ファッション誌「ギンザ」で「サステイナブルライフへの道!」も連載中
WWD:サステナビリティに関心を持ったきっかけは?
RIKKI:環境を考えた企画の撮影なのに、現場はそうでない状況に矛盾を感じていた部分がありました。コロナ前からスタジオの使用済み背景紙を回収し始め、何かできないかを考えたのがスタートです。
WWD:量はどのぐらい回収を?
RIKKI:都内某スタジオに月1回引き取りに出向いていて、多いときは約100kg、少なくても60kgはあります。紙製のハンガー作りを模索していたときだったので、回収してきたものを使って試作し、製品を作っていきました。黒い点なども入った形で製品ができ上がってるのですが、それは黒いバミリ(撮影時に被写体が立つ場所をマークするために貼るテープ)の跡です。
岡本多緒(以下、多緒):撮影時の背景紙って毎回新しいものを使っていますよね。高価ですしレタッチも進化しているので、例えば「ユーズドの背景紙なら半額になる」など、サステナビリティを考えた提案があってもいいなと思うことがあります。
RIKKI:スタジオは、背景紙を事業ゴミとしてお金を払って廃棄している。その点も、僕が収集してみようと思ったきっかけのひとつです。環境に対して「フォトグラファーとして写真以外で何ができるか」を模索し、循環型ギャラリー&スタジオ「ソイルメイツ スタジオ」を立ち上げました。
WWD:MICHIRUさんは?
MICHIRU:きっかけは、30年以上続けているヨガのエコロジカルなライフスタイル。そこから食にも興味を持つようになりました。その後、肌荒れや敏感肌のモデルや俳優に多く会って、肌にも環境にもいいものを探し出していたころ、ミネラルコスメブランド「MIMC」からクリエイティブ・ディレクターとしてお声がけいただいたんです。自信を持っておすすめできる、撮影でのクオリティーにも申し分ないメイクプロダクトが製作できるようになりました。
WWD:化粧品を作る立場になって、サステナビリティへの考えに変化はありましたか?
MICHIRU:持続可能な商品作りのためにも、植物の生育環境や作る人たちのサポートにも気を配るようになりましたし、中でもパッケージの問題は大きいですね。破棄に苦労するパッケージが多いのは事実なので、「MIMC」でも配慮するようになりました。昨年のクリスマスコフレでは、実験的に古紙から作ったプラスチックのような見た目のパッケージを導入しました。高い技術でコストはかかりますが、環境には変えられない。作る側が責任を持って意識することが大切ですよね。
WWD:多緒さんが関心を持ったのはいつごろ?
多緒:私が小学生のころ、酸性雨や温暖化というワードをよく耳にするようになりました。環境以外でも大人に対して怒りを持っている子供でしたが、大人になり、夢を追いかけるうちに、いつのまにか二の次に。それを目覚めさせてくれたのが、2019年にドラマ撮影のために住んでいたカリフォルニアで頻発していた山火事や、国連でのグレタ・トゥンベリさんの怒りのスピーチ。かつて同じような立場だった私は、責められる大人側になってしまっていた。どのようにペイバックできるかを考え、行動を変えていき今に至ります。
WWD:GOTOさんは?
JUN GOTO(以下、GOTO):美容師としてサロンで働いていた約25年前は、今に比べると体や環境に配慮した整髪料やカラー剤、パーマ剤はないに等しかった。トレンドを追いかける部分がありながらも、ヘア剤によるアレルギー反応を起こす人もいたので、ずっと疑問でした。コロナを機に、環境や体に配慮した商品を作りたいという思いが湧きました。
WWD:原料へのこだわりは大事ですよね。木村さんは?
木村:私は特別な出来事があったわけではなく、なんとなくモヤモヤする感じ。“サステナビリティ”というワードが出てきて、ヨーロッパのブランドもいろいろな取り組みをスタートし、何かやらなければという気持ちが膨らんでいきました。自分のポジションを生かしてできることを考え、雑誌「ギンザ」のウェブ版で、サステナビリティを意識したライフスタイルについて、自分自身で書くコラム連載をスタートさせました。第1回はエコバッグの話で、その後はコンポストなど、身近なトピックを心掛けています。そのような行動自体がファッショナブルだと伝わればいいですね。
WWD:世の中のムード、マインドを変えるのは難しくもあります。
木村:「それがかっこよくてやっている」とポジティブに発信するのは大事ですよね。まずは話題に上がらないと広がりも生まれないですし、いろいろな媒体で発信していくとことはいいことだと思います。
WWD:環境を守るアプローチと自身の活動に矛盾を感じることはありますか?
MICHIRU:私のライフスタイルそのものなので、矛盾は特に感じません。仕事でも、自信を持ってすすめられるものを使っています。おすすめしたら知らない人は興味を持ってくれるし、丁寧に伝えることは惜しまずやっていきたいですね。
多緒:大量生産や動物搾取を含む消費行動を促す立場にはならないよう、仕事の幅をすごく狭めていた時期もありました。今はポッドキャストなどで発信もしながら、人に耳を傾けてもらえる存在であることも大事だと感じています。モデルや俳優は依頼があって出演することが多いので、自分から発言できることは限られます。私の場合、自分で脚本を書いて監督をするようになり、自分のフィールドではできる限りのことはやりたいと思っています。外から見たら、「多緒はあんなこと言ってるけれど、こういうことやってるじゃん」と突かれるところが出てくるかもしれないけれど、私なりに調べて仕事をしているし、バランスを取りながら自分が自由にできるところで還元していきたいです。
木村:スタイリストは主に服を売るために宣伝する立場なので、折り合いは難しく、毎回葛藤しています。ただ、雑誌ではファッションの企画にもサステナブルなブランドが掲載アイテムの中に入るように努めています。特にブランドの取り組みや、アイテムの背景にあるストーリーを伝えることを意識しています。
WWD:皆さんが重視していることは?
RIKKI:大前提として、素敵なものを買ったら、実は環境配慮を意識していたとなること。僕のアプローチは、サステナブル云々を意識させない作り方。今日のこのスタジオも、使ったら結果的に電力は再エネで賄っていて、環境負荷が軽減している——そこまでをパッケージングで提供しています。できる人から行動に移していかないと、世の中にはなかなか浸透していかないと思うので。
GOTO:アドバイザーを務めている「リリオ(LIRIO)」では、天然由来で環境に配慮したモノづくりをしています。消費者にサステナブルな商品をより理解いただけるよう、プロの方々の力を借りて、今後も伝えていきたいです。
多緒:友人同士でも、環境問題や社会問題を話すことがかっこいいという意識に変えていけるといいですね。
MICHIRU:コスメだと、どうやって作ったかを生産者が語る方法が出てきています。サステナブルの一つはトレーサビリティーなので、同業者も「そうやって作るのか」と理解して、気付きが生まれる。そんなウェブ連載も仕込み中です。自分たちもサステナブルなモノづくりができると考える企業が増えることも大切です。
RIKKI:そういう側面が、商品自体の価値も上げていきますよね。
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