「ドルチェ&ガッバーナ」の金髪のマドンナについて語り合う ミラノに歌舞伎なブランド登場? 2025年春夏ミラノ日記Vol.5

2025年春夏のウィメンズ・コレクションも、ニューヨーク、ロンドンが終わり、いよいよミラノ。朝9時から夜9時、時には夜10時まで、2人で最大1日20件の取材をしながら、合間合間で原稿を送り合い、コレクション取材のドタバタを日記でお送りします。いよいよミラノ日記は最終回。合間に美味しいピザを頬張り、体力をブースト!

もはや歌舞伎の領域。伝統工芸級の
安心感を抱く「エルマンノ シェルヴィーノ」

木村和花「WWDJAPAN」記者(以下、木村):ミラノ・ファッション・ウイークもやっと山場を迎えましたね。5日目は「エルマンノ シェルヴィーノ(ERMANNO SCERVINO)」から。今シーズンはワントーンのコーディネートが目立ちますが、「エルマンノ シェルヴィーノ」も、冒頭はオールホワイトのルックが続きました。シューズやバッグも白で統一。そこから徐々にイエローやピスタチオグリーンが加わり、夏らしいブルー、ブラックへと展開しました。シフォンのロングドレスやミニワンピースなどのフェミニンなアイテムを、フラップポケット付きのジャケットやフラットシューズと合わせるなど、フェミニンすぎずカジュアルな印象に仕上げていました。首元に巻いたバンダナやヘアピンは、トレンドアクセサリーとして気になります。要さんは気になるルックはありましたか?

村上要「WWDJAPAN」編集長(以下、村上):まず気になるのは、毎回白で始まり、オフ白やベージュを経て、シーズナルカラーを打ち出した後、最終的には黒まで辿り着く、基本1カラールックのコーディネート作る構成ですね。その中で「さっき白のパートで見たな」なんて思っちゃう、同じアイテムの色違いが出てくるのはご愛嬌。もはや歌舞伎といったイメージがあります。このブランドも数年前はトレンドに踊らされていたけれど、最近はクチュール的な手仕事を存分に盛り込んだカフタンドレスや、総レースやサテンのセンシュアルなスリップドレス、肩幅は広めでウエストは絞ったジャケットとフレアパンツのセットアップなど、イタリアンサルトリアとエキゾチックなリゾートムードをうまく融合し、特に春夏は安心感のある定番が確立している印象があります。

お次は、「フェラガモ(FERRAGAMO)」ですね。詳細は、別途アップした木村さんの記事をご覧ください。今シーズンは、マクシミリアン・デイヴィス(Maximilian Davis)が得意とする、そして簡単には受け入れられないとわかっていつつもこだわりを諦めないフェティッシュなムードが、バレエダンサーの軽やかさや健康美に繋がり、とても受け止めやすくなりました。もともと「フェラガモ」とバレエのつながりは深く、ファンにはグログランのリボンをあしらったバレエシューズを持っている人も多いはず。そのグログランのリボンを、トゥシューズのように足首にもグルグル巻きつけた今シーズンのフェティシズムは、ボンテージウエアのそれとは大きく異なっています。

スイスの質実剛健に
ちょっとヘンを加える「バリー」

私のお次は、「バリー(BALLY)」。ブランド発祥の地であるスイスの質実剛健な感じに、ちょっぴりヘンテコなカワイイをプラスしようとしているブランドです。デザイン・ディレクターのシモーネ・ベロッティ(Simone Bellotti)は、クリエイティブのトップに就任して以来、酪農国のスイスらしく家畜に取り付けるベルをキーモチーフの1つに定めています。これまではチャームを作ったり、バッグやレザーブルゾンに取り付けたりしていましたが、今回はついにウエアがベルシェイプに。スカートはもちろん、ジャケットの裾もふんわり膨らんだ後、少しだけすぼまる形に仕上げています。反対に肩が膨らみ、裾に向かってすぼまっていくカーディガンなどもあります。きっと裏地にハリのある素材をボンディングしているんでしょうね。

こうした形は、ダダイズムにも影響を受けているらしく、ジャケットやシャツは襟元も、上から引っ張られたような、抜き襟のシルエットで独特。そこに、実は「バリー」が発祥で少しずつ広がっているんじゃないか?と睨んでいる、オックスフォードブルーのシャツなどを合わせました。正直、襟元も、裾も見慣れない形のジャケットには少し違和感があったかな。ベルシェイプにこだわりたい気持ちはわかるけれど、もう少しリアリティのある形でも良かったように思います。実際、特徴ある形を描いたせいで、パターンや縫製に無理があったのか、美しさを少し損ねていたように見えたのは残念です。ただ、ジャケットにオックスブルーのシャツを基本としたフォーマルを今っぽくアレンジしていくスタンスは、「バリー」のオリジナリティになる可能性があるので続けるべきです。

一方、バッグやシューズなどのレザーグッズは確実に進化。特にガラス加工を施したツヤのあるレザーに、「バリー」ならではのストライプを組み合わせた半月型のショルダーバッグなどは、かなり美しく、高級感のある佇まいでした。

そして「ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA)で再び木村さんと合流でした。どんなショーでしたか?

マドンナへのオマージュは
素晴らしい?誰かを傷つけた?

木村:「ドルチェ&ガッバーナ」のショー前日、マドンナが来場するとの情報が飛び込んできました。ミラノのファッション業界がざわついてましたね(笑)。と同時にブランドからは、「マドンナが来場しても、決して席を立たないように」とお達し。とはいえマドンナが来場すると、一部のゲストは堂々と彼女をパパラッチしていました。

もちろん、ショーはマドンナへのオマージュ全開です。マドンナヘアのかつらをかぶったモデルたちが、会場に設えた螺旋階段をセクシーに腰をくねらせ降りてくる演出です。ウエアはスリップドレスにもジャケットにも、全部コーンブラ。トレンチコートからもコーンブラがのぞいていました。ランジェリードレスにガーターベルト、そしてコーンブラ。「Seductive(誘惑的)」と、ブランドのオリジンを学びました。

で車に戻ったら、要さんが憤慨してるのにはっとさせられたんです。「黒人にマドンナのかつら被せるって何」って。数々のファッションショーを見て社会へのメッセージを受け取ってきたのにもかかわらず、この時、私は「ドルチェ&ガッバーナ」の煌びやかな世界に陶酔し、ファッションの社会性をすっかり忘れてエンターテイメントとして楽しんでいたんです。黒人のジャーナリストたちも、興奮気味に「素晴らしかった」と言いながらバックステージに入っていく姿も見かけました。それでも華やか、楽しい!だけじゃダメで、クリティカルに見る視点を常に忘れちゃいけないんだと心に誓ったショーでした。

村上:私はむしろショーのタイミングでは怒りに震えていたのですが、その後少し冷静さを取り戻し、「怒りすぎていたかもしれない」と反省したくらいです(笑)。

怒りを感じた理由は木村さんが言う通り、黒人モデルにもアジア人モデルにも金髪のウイッグを被せたこと。螺旋階段の周りは鏡ばかりで、金髪姿の自分の姿をまじまじと見た後にランウエイを歩くという、会場のセットというか演出にもモヤっとしてしまいました。アイデンティティとの乖離に傷つく黒人やアジア人モデルはいないか、心配だったんです。「ドルチェ&ガッバーナ」は、人種差別的な表現で炎上したことがあります。そんな過去も頭によぎりました。

とはいえ、あれはマドンナへのオマージュと考えれば、納得できるところもあります。そしてマドンナって人種や性別、性的志向などを超越した、ある意味多様性の象徴。そんな女性をミューズに選び、ある意味コスプレに近いウイッグとコーンブラでオマージュを表現するのは、むしろ多様性の表現方法なのかも?今は、そんな風に捉えています。

一方、私の当初のような考えの人が存在していることは事実です。正直ブランドは特定の誰かに向けたモノ作りで強いコミュニティーを作っていけばいいと思うし、「ドルチェ&ガッバーナ」はまさにそんなブランドの代表格で、ゆえにオートクチュールに相当するアルタモーダの顧客は日本にも結構いらっしゃると伺っていますが、これからも誰かを傷つけない形で強いコミュニティーを発展させてほしいですね。

肝心の洋服は、いつも通り仕立ての良いイタリアンセクシーでした。レースやチュール、オーガンジーでも、上質なシルクサテンでも、コーンブラは自然に溶け込んでいます。地味に思えるかもしれないけれど、ものすごい縫製技術です。コーンブラは、トレンチコートやジャケット、スリップドレスと渾然一体になっていましたね。強い黒、甘いベビーピンク、 そして情熱の真紅。「ドルチェ&ガッバーナ」ワールド全開でした。

そして、今回最も遠い会場の「ディーゼル(DIESEL)」へ。こちらも、詳細は木村さんのレビューをどうぞ。そして「ジ アティコ(THE ATTICO)」には今回も間に合いませんでしたね(苦笑)。私たち、かれこれ2年くらい、「ジ アティコ」運に恵まれてないですね……、申し訳ない。

さぁ、いよいよラストスパートです。「ウィークエンド マックスマーラ(WEEKEND MAX MARA)」は、NETFLIX「エミリー・イン・パリス」にも出演するアシュレイ・パーク(Ashley Park)とのコラボコレクションの発表ですね。アシュレイって、かなり個性的なスタイルを楽しんでいる人の印象ですが、カプセル・コレクションはどんな感じでしたか?

木村:コレクションはヘルシーなリゾートウエアでした。オフショルダーのワンピースやノースリーブのミニドレス、手描きタッチのボタニカルプリント柄のパンツなどなど。アイコンの“パスティチーノ“バッグは、カゴバッグで登場しました。

お披露目パーティーにはアシュレイ本人も、白いスクエアネックのミニドレスを着用し、ボーイフレンドと手を繋いで来場しました。まずアシュレイ本人がとっても似合っていて、好きなものを作ったんだなという感じが伝わってきました!私のコレクション取材はここで終了です。要さんのラストショーは「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」。レポートでは、今季のベストショーに挙げていますね。

村上:いやぁ、素晴らしいコレクションでした。初日から振り返ると、今季は「フェンディ(FENDI)」「ヌメロ ヴェントゥーノ(N°21)」「マックスマーラ(MAX MARA)」「プラダ(PRADA)」「スポーツマックス(SPORTMAX)」「グッチ(GUCCI)」「フェラガモ」「ドルチェ&ガッバーナ」「ディーゼル」とハズレなしのシーズンでしたが、個人的なベストは「ボッテガ・ヴェネタ」です。BGMだったベートーヴェンのピアノソナタ第14番をパリでも毎日聴いています(笑)。夢中になる構成と、もはや工芸レベルのバッグの中、案外実用的な洋服の数々。でも、必ずどこかの驚きが混じっています。上の記事をご覧ください。

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「ファミリア」がJR東海の歴代新幹線をモチーフにした子どもから大人まで楽しめるアイテムを発売

「ファミリア(FAMILIAR)」は、JR東海リテイリング・プラスとのコラボレーションアイテムを発売する。10月11日10時から、「ファミリア」とJR 東海リテイリング・プラスの公式オンラインストアで販売する。

東海道新幹線開業60周年を記念し、歴代新幹線をモチーフにした子どもから大人まで楽しめる全10アイテムを展開する。乗務員やパーサー、新幹線の車内を清掃するエクスプレスドレッサーなどの仕事風景を、「ファミリア」のキャラクターたちで再現したアートデザインがポイントだ。

「ファミリア」販売アイテム

「ファミリア」では、コラボ初登場のデニムバッグ(2万2000円)をはじめ、「ファミリア」のキャラクターのファミちゃんと仲間たちをデザインした長袖Tシャツ(1万1000円〜)やスマホリング(4400円)、タオルハンカチ(1430円)など全7アイテムを販売する。

11日は、注文あたり各アイテム各色1点までに購入個数を制限する。オンラインストアの在庫がある場合、18日10時からオムニサービス(店舗受け取り)を開始する。

JR 東海リテイリング・プラス販売アイテム

JR 東海リテイリング・プラスでは、「ファミリア」で販売する長袖Tシャツとリンクしたデザインのレッスンバッグ(4730円)と新幹線100系、300系、先代のドクターイエローをモチーフにしたワッペン(全3種、各1320円)、歴代新幹線とファミちゃんたちを描いたタオルハンカチ(1430円)の全3アイテムを販売する。

本コラボを記念し10月上旬、ファミちゃんがリニア・鉄道館に遊びに行った様子をインスタグラムのリール動画で公開する。

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「ファミリア」がJR東海の歴代新幹線をモチーフにした子どもから大人まで楽しめるアイテムを発売

「ファミリア(FAMILIAR)」は、JR東海リテイリング・プラスとのコラボレーションアイテムを発売する。10月11日10時から、「ファミリア」とJR 東海リテイリング・プラスの公式オンラインストアで販売する。

東海道新幹線開業60周年を記念し、歴代新幹線をモチーフにした子どもから大人まで楽しめる全10アイテムを展開する。乗務員やパーサー、新幹線の車内を清掃するエクスプレスドレッサーなどの仕事風景を、「ファミリア」のキャラクターたちで再現したアートデザインがポイントだ。

「ファミリア」販売アイテム

「ファミリア」では、コラボ初登場のデニムバッグ(2万2000円)をはじめ、「ファミリア」のキャラクターのファミちゃんと仲間たちをデザインした長袖Tシャツ(1万1000円〜)やスマホリング(4400円)、タオルハンカチ(1430円)など全7アイテムを販売する。

11日は、注文あたり各アイテム各色1点までに購入個数を制限する。オンラインストアの在庫がある場合、18日10時からオムニサービス(店舗受け取り)を開始する。

JR 東海リテイリング・プラス販売アイテム

JR 東海リテイリング・プラスでは、「ファミリア」で販売する長袖Tシャツとリンクしたデザインのレッスンバッグ(4730円)と新幹線100系、300系、先代のドクターイエローをモチーフにしたワッペン(全3種、各1320円)、歴代新幹線とファミちゃんたちを描いたタオルハンカチ(1430円)の全3アイテムを販売する。

本コラボを記念し10月上旬、ファミちゃんがリニア・鉄道館に遊びに行った様子をインスタグラムのリール動画で公開する。

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資生堂が魚谷雅彦会長 CEOの退任で、財務・会計・ IR などで高い専門性を有す廣藤綾子氏を代表執行役に選定

資生堂は2025年1月1日付で、廣藤綾子・執行役 チーフファイナンシャルオフィサー チーフ DE&I オフィサーが代表執行役 チーフファイナンシャルオフィサー チーフ DE&I オフィサーに就任する人事を発表した。現会長 CEO の魚谷雅彦氏が任期満了により12月31日で代表執行役も退任することによるもので、今後も藤原憲太郎・代表執行役 社長 COOと共に代表執行役の2人体制を継続する。

廣藤執行役は2005年に資生堂に入社。14年にインドネシア現地法人の社長に就任したほか、 19年に戦略財務部長、22年にIR 部長に就くなど、グローバルな事業運営におけるマネジメント能力と財務・会計・ IR における高い専門性を培ってきた。24 年 7 月からはチーフファイナンシャルオフィサーとして財務領域全般をリードし、チーフ DE&I オフィサーとして当社のダイバーシティ・エクイティ&イン クルージョンも推進する。これらの実績を踏まえ、経営戦略全体において極めて重要となる財務戦略を担う立場から、同社事業の財務規律の強化および持続的成長を実現すること、ならびにグループ全体のダイバーシテ ィ・エクイティ&インクルージョンの強力な推進を通じ企業価値を向上することを期待し、代表執行役に選定された。

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【2024年クリスマスコフレ】「エチュード」からホームパーティーがテーマのホリデーコレクション

韓国コスメブランド「エチュード(ETUDE)」は、“ホリデーコレクション -ディア マイ ベスティ-”を発売する。コンセプトは親友に招待されたホリデーホームパーティー。アイシャドウやチーク、ティントリップなど全5アイテムを、Qoo10日本ストアで11月下旬から順次先行販売する。

“ホリデーコレクション -ディア マイ ベスティ-”

“ルックアット マイアイズデュオ”

“ルックアット マイアイズデュオ”(全4色、各1320円)は、マットとグリッターハイライターのデュアルタイプのアイシャドウ。透明感のあるホリデーカラー4色を、淡いピンクのパッケージで展開する。

“GSメルティングバーム”

“GSメルティングバーム”(全7色うち限定2色、各1320円)は体温で溶ける高保湿リップバーム。高屈折オイルが作り出した水のようなテクスチャーが、透明感と光沢感を演出する。ホリデーに合わせ、ブルべトーンの限定色“ハグピンク”と“ハグプラム”を用意した。

“フィクシングティント”

“フィクシングティント”(全4色、各1485円)はふんわり色付くソフトマットティント。滑らかなテクスチャーと高い密着感で、美しい仕上がりを長時間キープする。カラーは見たまま発色のウィンターカラー4色をそろえた。

“ハートポップデュオブラッシャー ディアマイピンク”

“ハートポップデュオブラッシャー ディアマイピンク”(7.5g、1980円)は、チーク兼ハイライトとして使えるデュアルタイプのグリッターハイライトカラー。肌馴染みの良い2色が自然な立体感を演出する。

“GSオーバーナイトリップマスク S”

人気リップバーム兼用リップマスク“GSオーバーナイトリップマスク S”(23g、1320円)は、容量を8g増量し、ホリデー限定パッケージで用意した。就寝前に塗ることで植物由来保湿成分が角質をケアし、理想の柔らかな唇をかなえる。

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「エテュセ」の“赤ちゃんリップ”こと唇用美容液が復刻 再販希望の声に応え、定番化

「エテュセ(ETTUSAIS)」は10月24日、乾燥して荒れがちな唇のケアアイテムとして人気を集めていた“赤ちゃんリップ”こと唇用美容液“リップエッセンス”[SPF18・PA++](1430円)を復刻し、定番品として発売する。

べたつかないのに潤いを持続して、縦じわを目立ちにくくする“リップエッセンス”は、「肌寒くなる秋冬の季節に手放せない」などのユーザーからの再販希望の声が多く、定番化に至ったという。ほんのりピンクの血色感と艶感のある仕上がりをかなえ、紫外線や乾燥から唇を守る。夜の集中リップケアアイテムとしても使用可能だ。

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「エテュセ」の“赤ちゃんリップ”こと唇用美容液が復刻 再販希望の声に応え、定番化

「エテュセ(ETTUSAIS)」は10月24日、乾燥して荒れがちな唇のケアアイテムとして人気を集めていた“赤ちゃんリップ”こと唇用美容液“リップエッセンス”[SPF18・PA++](1430円)を復刻し、定番品として発売する。

べたつかないのに潤いを持続して、縦じわを目立ちにくくする“リップエッセンス”は、「肌寒くなる秋冬の季節に手放せない」などのユーザーからの再販希望の声が多く、定番化に至ったという。ほんのりピンクの血色感と艶感のある仕上がりをかなえ、紫外線や乾燥から唇を守る。夜の集中リップケアアイテムとしても使用可能だ。

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吉田カバン「POTR」×「ミノトール インスト」コラボ “キンチャク”バッグ第3弾

「ミノトール インスト(MINOTAUR INST.)」は、吉田カバンの「ピー・オー・ティー・アール(POTR)」とのコラボバッグ“キンチャク(KINCHAKU)“を発売する。価格は6万4900円。10月1日11時から、「ミノトール インスト」で販売、また同公式オンラインでは、すでに数量限定で先行予約を受け付けている。

バッグ“キンチャク”第3弾
防水仕様の切り替えデザイン

バッグ“キンチャク”は、巾着袋をモチーフとし、第3弾となる今回は切り替えデザインを採用。止水ジップポケットを配し、生地ともに防水仕様に仕上げている。また口元のコードストッパーの調整で、シルエットの変化も可能にした。取り外し可能なショルダーストラップには、「ミノトール インスト」のロゴをあしらう。

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「アイプチ」の“ひとえ・奥ぶたえ用マスカラ”から透明感あるブルーグレーカラーの限定色 

「アイプチ(EYEPUTTI)」は10月11日、生まれつきのまぶたを生かすアイメイクシリーズのマスカラ“ひとえ・奥ぶたえ用マスカラ”から冬の限定色を発売する。全国のバラエティーショップとブランド公式ECで取り扱う。

限定色の“夜猫ブラック”(1320円)は、透け感のあるブルーグレーカラー。くっきりとした発色をかなえる黒のベースカラーに青とシルバーのカラーパールを組み合わせた。まつ毛に滑らかな艶と立体感を与えながら存在感を引き立たせ、明るい場所では透明感を、暗い場所では深みを目元に演出。“潤んだ瞳”と“澄んだ瞳”の異なる表情をかなえる。なぎなた型のブラシが目頭から目尻までの毛を残さずキャッチ。カールキープ力の高さとにじみにくさを両立しながら、しなやかなまつ毛に仕上げる。

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「ジミー チュウ」と「美少女戦士セーラームーン」のコラボ第2弾が発売 名シーンをプリントしたバッグなど

「ジミー チュウ(JIMMY CHOO)」は10月9日、武内直子原作の少女漫画「美少女戦士セーラームーン」とのコラボアイテムを発売する。「ジミー チュウ」の限定店舗、公式オンラインストアで取り扱うほか、伊勢丹新宿本店、阪急うめだ本店ではポップアップイベントも開催する。

特設サイト

煌びやかなコラボアイテム

両者のコラボは、2023年2月のコラボに続き2度目。今回は、同漫画のワンシーンをプリントしたバッグや、セーラー戦士たちのコスチュームをイメージしたシューズ、アクセサリーなどをラインアップする。また、各アイテムには限定デザインのコレクターカードが付属する。デザインはレアバージョンを含めた全24種で、クリスタルバッグは4パック、その他のバッグ、シューズは2パック、スモールレザーグッズやスカーフには1パックが付いてくる。

「ジミー チュウ」のクリエイティブディレクター、サンドラ・チョイ(SANDRA CHOI)は、「私はセーラームーンが表現するものが大好き。セーラームーンがいかに世界中の多くの人々に感動とインスピレーションを与えているか、世代を超えたファンの純粋な愛に驚かされ続けている。このスーパーヒロインたちとのコラボレーションでは、世界を夢見させてくれるポップ・アイコンとしてのセーラー戦士のアイデアに敬意を表することにこだわった」と述べた。

「美少女戦士セーラームーン」とは 月刊誌「なかよし」(講談社刊)で1991年から連載を開始した武内直子原作の少女漫画。原作単行本は17カ国語に翻訳され、アニメーションシリーズは40カ国以上で展開する。 現在は連載30周年記念のプロジェクトが進行中だ。

アイテム一覧

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「アクター」とNBAがコラボ “推しチーム”を応援できるウエアやグッズを発売

千日商店が展開するバスケットボールアパレルブランド「アクター(AKTR)」は9月28日、プロバスケットボールリーグNBAとのコラボアイテムを発売する。「アクター」のフラッグシップストアと公式オンラインストアのほか、キネティクス原宿、楽天スポーツゾーンで扱う。

同コラボは“NBAと暮らす(NBA TO KURASU)”をテーマに、シンプルなロゴ入りTシャツやタイダイプリントを施したセットアップなどのウエアに加え、クッションカバーや手拭いなどライフスタイルグッズをそろえる。

NBA 2024-25シーズンは10月23日に開幕する。

アイテム一覧

ルック

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エイジングケアブランド「ファス」から”黒米発酵液”のマッサージマスクが登場

発酵エイジングケアブランド「ファス(FAS)」は11月13日、マッサージマスク“ファス ザ ブラック デイ マッサージ マスク”(50g、1万10円)を発売する。

1分で引き締まった印象へ

“ファス ザ ブラック デイ マッサージ マスク”は、パッションフルーツの果実から抽出した“クダモノトケイソウ果実エキス”と、ハリのある肌に導く“グルコシルヘスペリジン”を配合。ビタミンやポリフェノールなど738種の成分を配合したオリジナル成分”黒米発酵液”をベースに使用することで、潤いのある肌へと導く。厚みのあるジェルはマッサージで馴染ませることでみずみずしいテクスチャーへと変化し、もたつきを感じやすい朝の肌印象を整える。

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エイジングケアブランド「ファス」から”黒米発酵液”のマッサージマスクが登場

発酵エイジングケアブランド「ファス(FAS)」は11月13日、マッサージマスク“ファス ザ ブラック デイ マッサージ マスク”(50g、1万10円)を発売する。

1分で引き締まった印象へ

“ファス ザ ブラック デイ マッサージ マスク”は、パッションフルーツの果実から抽出した“クダモノトケイソウ果実エキス”と、ハリのある肌に導く“グルコシルヘスペリジン”を配合。ビタミンやポリフェノールなど738種の成分を配合したオリジナル成分”黒米発酵液”をベースに使用することで、潤いのある肌へと導く。厚みのあるジェルはマッサージで馴染ませることでみずみずしいテクスチャーへと変化し、もたつきを感じやすい朝の肌印象を整える。

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豊島は経常益116億円、過去最高を更新 24年6月期

豊島の2024年6月期決算(未上場)は、売上高が前期比2.1%減の22021億円、営業利益が同23.1%増の88億円、経常利益が同28.5%増の116億円、純利益が同43.6%増の80億9800万円だった。配当は1株55円。

純利益は、子会社の統廃合に伴う特別利益により164億円となった20年6月期に達しなかったものの、営業利益と経常利益は過去最高を更新した。減収の要因は、戦略的に取り扱いを縮小している綿花貿易によるもので、綿花を含む素材部門は108億円の減収となった。物流費の改善や生産地の集約、高付加価値商材の提案などが奏功した。

部門別では、綿花などの繊維原料が75億円減の390億円、原糸が14億円減の201億円、織物が17億円減の134億円。対してOEM・ODMを行う製品部門は55億円増の1439億円だった。

粗利率(売上高総利益率)は14.0%で、前期に比べ1.6ポイントの改善。対して販管費率は10.0%で0.8ポイント増加した。

25年6月期は売上高2000億円、経常利益90億円を計画する。

「今年は新しいビジネスへの種まき」 豊島社長との一問一答

名古屋市内で行われた決算会見でのメディアとの主な一問一答は以下の通り。

ーー減収の要因は?

豊島半七社長(以下、豊島):綿花相場の下落と取り扱い数量の減少によるもの。綿花は相場で数字が激しく上下するため、数年前からルールを設定している。素材部門は綿花以外にも、原糸や織物の取り扱いも減少した。素材部門は主に国内の紡績メーカーや織物工場をターゲットにしているが、産地の縮小に歯止めがかからず、かなり厳しい状況だ。現場の危機意識はかなり強い。

ーー全社的には経常利益は100億円を超え、過去最高だった。

豊島:正直、出来過ぎだ。配当増といった一時的な営業外収益の増加もあったものの、円安による仕入れコストの上昇を製品価格に転嫁できたことや、この数年、生産工場の集約や高付加価値製品の提案、物流効率の改善など、地道に収益改善を進めてきた成果が出た。加えて、主要な取引先も好調で、それに引っ張られた形だ。

ーー足元を含めた景況感は?

豊島:前年(24年6月期)に続き、全体的な衣料品市況は悪くない。引き続き主力販売先との取り組みを深耕ほか、雑貨や食品、家電などの繊維製品以外の取り扱いを強化する。

ーーだが、25年6月期は売上高2000億円、経常利益90億円と減収減益の計画だ。

豊島:当社は未上場で、上場企業のように常に右肩上がりで増益を掲げる必要がないし、そのつもりもない。一方で24年6月期で達成した経常利益100億円という数字にはこだわりたい気持ちはある。ただ、高い数字を設定して現場に無理を強いるより、今は中長期的な種まきをする方が重要だ。

ーー種まきとは?

豊島:従来の延長線にはない、新規分野や新規商材の開拓だ。この数年、CVC(コーポレートベンチャーキャピタル)などを通じて、国内外のスタートアップとの連携を進めてきた。従来の取引先や繊維・アパレル業界にはない新しい企業、新しい分野、異なる業界の空気を、肌で感じる会社にしたいという思いがあった。当社は営業力が強い分、どこかなんとかなってしまう部分があった。そうではなく将来から逆算して、新しい商材やビジネスを生み出す取り組みがほしいと、現場には発破をかけている。

素材部門を例に取れば、新素材の開発には時間がかかる。例えばスパイバーへの出資はCVCではなく、本体から出しており、短期でリターンを求めるのではなく、長い目で見た取り組みだ。ただ、従来線上にはないからこそ新しく得られることも多く、そうしたことが会社全体を強くする。

ーーDXについては?

豊島:「費用はいくらかかってもいい」と号令をかけて取り組んできた。その考え方は変わらないが、今年からはある程度の期限と目標を決めて取り組むように変えていく。また、現場だけで話し合うのではなく、お互いの経営陣を巻き込んで会社対会社の取り組みにするよう指示している。

DXこそ、従来の延長線上にはない取り組みを視野にいれるべきだ。これまではOEM/ODMなどの「モノの取引」が中心だったが、DXにより、「サービスの提供」といった新しいビジネスをスタートしてもいい。今年は、経営幹部から現場の若いメンバーまで、新しいことに挑戦する年になる。

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世界中を旅するメゾンフレグランス「ジェオデジス」 メキシコやモロッコなど各地の自然の恵みを香りで表現

フランス発メゾンフレグランス「ジェオデジス(GEODESIS)」は1996年、ブルターニュ地方で誕生した。フレグランスクリエイターであるノルベルト・イブロとエミリー・イブロ夫妻が世界中を旅する中で出合った植物や花々を香りで再現。ブランド名は、地球(ジェオ)と結びつける(デジス)を組み合わせたもの。世界各地に咲く花や果実、木々、ハーブなどさまざまな要素を結びつけて、自然が持つ本来の美しさを香りで表現している。日本では、フランス発老舗ホームフレグランス「エステバン(ESTEBAN)」を手掛ける日本香堂が販売する。

香りの地図をイメージさせる豊かで持続性のある香り

フレグランスは、メキシコが原産地のチュベローズ、モロッコが原産地のネロリ、ギリシャが原産地のフィグ、イタリア・カラブリアが原産地のベルガモット、インドネシア・スマトラが原産地のパチョリの5種類。世界各地を象徴する植物の天然香料を使用したディフューザーやキャンドルは、香りの持続性が抜群だ。ルームスプレーやディフューザーは100%オーガニック植物性アルコールを使用している。

また、照明としても使用できるミストディフューザーも登場。洋室にも和室にもあうミニマルなデザインで、アロマオイルの香りと温かみのある光を楽しむことができる。価格は、キャンドルが4400円、ディフューザーが1万3200円、フレグランスリフィルが7700円、ルームスプレーが7700円、パフュームミストディフューザーが2万8600円、リフレッシャーオイルが4400円。

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世界中を旅するメゾンフレグランス「ジェオデジス」 メキシコやモロッコなど各地の自然の恵みを香りで表現

フランス発メゾンフレグランス「ジェオデジス(GEODESIS)」は1996年、ブルターニュ地方で誕生した。フレグランスクリエイターであるノルベルト・イブロとエミリー・イブロ夫妻が世界中を旅する中で出合った植物や花々を香りで再現。ブランド名は、地球(ジェオ)と結びつける(デジス)を組み合わせたもの。世界各地に咲く花や果実、木々、ハーブなどさまざまな要素を結びつけて、自然が持つ本来の美しさを香りで表現している。日本では、フランス発老舗ホームフレグランス「エステバン(ESTEBAN)」を手掛ける日本香堂が販売する。

香りの地図をイメージさせる豊かで持続性のある香り

フレグランスは、メキシコが原産地のチュベローズ、モロッコが原産地のネロリ、ギリシャが原産地のフィグ、イタリア・カラブリアが原産地のベルガモット、インドネシア・スマトラが原産地のパチョリの5種類。世界各地を象徴する植物の天然香料を使用したディフューザーやキャンドルは、香りの持続性が抜群だ。ルームスプレーやディフューザーは100%オーガニック植物性アルコールを使用している。

また、照明としても使用できるミストディフューザーも登場。洋室にも和室にもあうミニマルなデザインで、アロマオイルの香りと温かみのある光を楽しむことができる。価格は、キャンドルが4400円、ディフューザーが1万3200円、フレグランスリフィルが7700円、ルームスプレーが7700円、パフュームミストディフューザーが2万8600円、リフレッシャーオイルが4400円。

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メルカリが「超推し活展」開催 昭和・平成・令和の推し活グッズが一堂に

メルカリ(MERCARI)は、フリマアプリ「メルカリ」で出合える約1000点のアイテムを通して昭和・平成・令和の推しカルチャー・歴史を体感できるイベント「超推し活展」をSHIBUYA TSUTAYA1階で9月29日まで開催中だ。

「『メルカリ』において、2022年の1万点超から現在7倍程度推し活関連(商品タイトルや説明に「推し活」の文字が入っている)アイテムの取引が増加している」と初日の26日に行われた記者会見で、メルカリの千葉久義執行役員 VP of Marketing Marletplace。「越境ECでもエンタメ・ホビーのものがトップにランクインしているところからも推し活において欲しいものを手に入れる、時代を超えて欲しいものの入手に『メルカリ』が活発に利用されていると考えた」。

会場には昭和・平成・令和の推しカルチャーの変遷が分かる年表が壁一面に貼られ、そこに当時人気だったアイドルやアニメ、キャラクターのアイテムが並ぶ。また、推し活の象徴的なアイテムを使って、昭和・平成・令和それぞれの推し活ファッションを装う体験スペースも用意した。「誰もが自分の“推し”との出合いを楽しめる社会を実現するために、『メルカリ』ならではの体験が提供できると考えた」。同時に、出品されている様々なモノに出合える場としての「メルカリ」の認知向上も狙う。

懐かしのアイドル、アニメ、ゲーム、キャラクターのグッズが目白押し

1971年(昭和46年)の「スター誕生」に始まる「昭和」年表では、TVアニメ「キューティハニー」や、キャンディーズ、ビックリマンカード、松田聖子、ドラえもん、「少年ジャンプ」などのアイテムが並ぶ。1991年からの「平成」では、「スラムダンク」やモーニング娘。などのグッズのほか、オタク文化を拡大させた「電車男」、BTS、TWICEのデビューやVTuber「キズナアイ」の活動開始などが紹介されている。

「令和」のコーナーでは、「本人不在の誕生日会」や「推し活グッズをハンドメイドする作家の登場」といった現代の推し活のあり方を伝えている。

会見では「推し活循環社会」の現象を多田夏帆Oshicoco代表取締役が解説。不要になった推し活グッズを売りたい人と、かつてのアイテムやピンポイントで欲しいものがある買いたい人が、「メルカリ」を介して循環経済になっている状況や、参戦服、手作りファンサうちわへの需要などについて語った。

どの世代が訪れても懐かしいアイテムがあり、さらに推し活の歴史や盛り上がりが分かる。そして、全て手に取れるというのも魅力だ。また、全てのアイテムが「メルカリ」で買えるという。「いくらするのかな?」と、思わず「メルカリ」で検索したくなるイベントだ。

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メルカリが「超推し活展」開催 昭和・平成・令和の推し活グッズが一堂に

メルカリ(MERCARI)は、フリマアプリ「メルカリ」で出合える約1000点のアイテムを通して昭和・平成・令和の推しカルチャー・歴史を体感できるイベント「超推し活展」をSHIBUYA TSUTAYA1階で9月29日まで開催中だ。

「『メルカリ』において、2022年の1万点超から現在7倍程度推し活関連(商品タイトルや説明に「推し活」の文字が入っている)アイテムの取引が増加している」と初日の26日に行われた記者会見で、メルカリの千葉久義執行役員 VP of Marketing Marletplace。「越境ECでもエンタメ・ホビーのものがトップにランクインしているところからも推し活において欲しいものを手に入れる、時代を超えて欲しいものの入手に『メルカリ』が活発に利用されていると考えた」。

会場には昭和・平成・令和の推しカルチャーの変遷が分かる年表が壁一面に貼られ、そこに当時人気だったアイドルやアニメ、キャラクターのアイテムが並ぶ。また、推し活の象徴的なアイテムを使って、昭和・平成・令和それぞれの推し活ファッションを装う体験スペースも用意した。「誰もが自分の“推し”との出合いを楽しめる社会を実現するために、『メルカリ』ならではの体験が提供できると考えた」。同時に、出品されている様々なモノに出合える場としての「メルカリ」の認知向上も狙う。

懐かしのアイドル、アニメ、ゲーム、キャラクターのグッズが目白押し

1971年(昭和46年)の「スター誕生」に始まる「昭和」年表では、TVアニメ「キューティハニー」や、キャンディーズ、ビックリマンカード、松田聖子、ドラえもん、「少年ジャンプ」などのアイテムが並ぶ。1991年からの「平成」では、「スラムダンク」やモーニング娘。などのグッズのほか、オタク文化を拡大させた「電車男」、BTS、TWICEのデビューやVTuber「キズナアイ」の活動開始などが紹介されている。

「令和」のコーナーでは、「本人不在の誕生日会」や「推し活グッズをハンドメイドする作家の登場」といった現代の推し活のあり方を伝えている。

会見では「推し活循環社会」の現象を多田夏帆Oshicoco代表取締役が解説。不要になった推し活グッズを売りたい人と、かつてのアイテムやピンポイントで欲しいものがある買いたい人が、「メルカリ」を介して循環経済になっている状況や、参戦服、手作りファンサうちわへの需要などについて語った。

どの世代が訪れても懐かしいアイテムがあり、さらに推し活の歴史や盛り上がりが分かる。そして、全て手に取れるというのも魅力だ。また、全てのアイテムが「メルカリ」で買えるという。「いくらするのかな?」と、思わず「メルカリ」で検索したくなるイベントだ。

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韓国発「マルディメクルディ」が手掛けるフレグランスブランド「ナーディス」が日本上陸 ジャズやロックミュージックが着想源

韓国発のライフスタイルブランド「マルディメクルディ」が手掛けるフレグランスブランド「ナーディス(NARDIS)」はこのほど、日本での公式ECをオープンした。日本上陸を記念したポップアップストアを9月30日から10月6日、渋谷のミヤシタパークで開催する。ポップアップ期間終了の翌日から、セレクトショップ「エディトリアル(EDITORIAL)」のミヤシタパーク店と東京ミッドタウン八重洲店で商品を取り扱う。

「ナーディス」は、2023年11月に韓国で誕生した、ジャズやロックミュージック着想のフレグランスブランド。米ジャズピアニストのビル・エヴァンス(Bill Evans)がある公演で呟いた言葉「I’m an artist.(私はアーティストだ)」が、彼の訛りで「I’m a Nardis.」と勘違いされ生まれた言葉からブランド名を取った。「マルディメクルディ」が出資しており、今年の5月にはハンナムドンでコラボレーションアイテムのポップアップを開催した。

4種の香りをラインアップし、それぞれフレグランスとハンドクリーム、ハンドウォッシュをそろえる(3300円〜1万3200円)。キャップにオーディオやアンプのボリュームノブを落とし込んだり、オーディオ機器のLEDパネルを連想させる点字フォントを使用したりするなど、音楽的要素を取り入れた商品を開発する。香りの名前には実在する楽曲名を採用し、ブランドの世界観を表現している。

ミヤシタパークで開催するポップアップでは、ブランドの公式Instagramアカウントをフォロー後にストーリーズもしくはフィードにメンション投稿をすると、香水サンプル(3mL)をランダムでプレゼントする。また、1万5000円以上購入すると、オリジナルキャットチャームをプレゼントする。なくなり次第終了。

■「ナーディス」ポップアップストア
日程:9月30日〜10月6日
時間:11:00〜21:00
場所:RAYARD MIYASHITA PARK 「THE [ ] STORE」
住所:東京都渋谷区神宮前6-20-10 MIYASHITA PARK North 2階

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韓国発「マルディメクルディ」が手掛けるフレグランスブランド「ナーディス」が日本上陸 ジャズやロックミュージックが着想源

韓国発のライフスタイルブランド「マルディメクルディ」が手掛けるフレグランスブランド「ナーディス(NARDIS)」はこのほど、日本での公式ECをオープンした。日本上陸を記念したポップアップストアを9月30日から10月6日、渋谷のミヤシタパークで開催する。ポップアップ期間終了の翌日から、セレクトショップ「エディトリアル(EDITORIAL)」のミヤシタパーク店と東京ミッドタウン八重洲店で商品を取り扱う。

「ナーディス」は、2023年11月に韓国で誕生した、ジャズやロックミュージック着想のフレグランスブランド。米ジャズピアニストのビル・エヴァンス(Bill Evans)がある公演で呟いた言葉「I’m an artist.(私はアーティストだ)」が、彼の訛りで「I’m a Nardis.」と勘違いされ生まれた言葉からブランド名を取った。「マルディメクルディ」が出資しており、今年の5月にはハンナムドンでコラボレーションアイテムのポップアップを開催した。

4種の香りをラインアップし、それぞれフレグランスとハンドクリーム、ハンドウォッシュをそろえる(3300円〜1万3200円)。キャップにオーディオやアンプのボリュームノブを落とし込んだり、オーディオ機器のLEDパネルを連想させる点字フォントを使用したりするなど、音楽的要素を取り入れた商品を開発する。香りの名前には実在する楽曲名を採用し、ブランドの世界観を表現している。

ミヤシタパークで開催するポップアップでは、ブランドの公式Instagramアカウントをフォロー後にストーリーズもしくはフィードにメンション投稿をすると、香水サンプル(3mL)をランダムでプレゼントする。また、1万5000円以上購入すると、オリジナルキャットチャームをプレゼントする。なくなり次第終了。

■「ナーディス」ポップアップストア
日程:9月30日〜10月6日
時間:11:00〜21:00
場所:RAYARD MIYASHITA PARK 「THE [ ] STORE」
住所:東京都渋谷区神宮前6-20-10 MIYASHITA PARK North 2階

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「フローラノーティス ジルスチュアート」から肌でとろける“花蜜バター”のマルチクリーム ハンド・ボディーの限定キットも

「フローラノーティス ジルスチュアート(FLORA NOTIS JILL STUART)」は10月4日、マルチに使える保湿クリーム“センシュアルジャスミン マルチホイップバター”(60g、4180円)を発売する。ブランドの店舗と公式ECで、現在予約受け付け中だ。

同商品は、体温でとろけて伸び広がる花蜜のようなテクスチャーが特徴のマルチクリーム。髪や顔、全身に使うことができ、開花したての花びらのようにふっくらとした潤いに満ちた肌に導く。自然由来指数93%で、オーガニック認証成分や10種の植物由来成分を配合。オーガニックシアバターなどの固形状オイルとシルクタッチのオイルをバランス良く配合し、コクがありながらもベタつかない使用感を実現した。香りは、心を解きほぐすセンシュアルジャスミンを採用。10月3日までに予約した人には、特典として“センシュアルジャスミン ハンドクリーム”(15g)をプレゼントする。

ほか、10月31日までの期間限定で、“フレグラント ハンドケアキット”(全3種、各6270円)と“フレグラント ボディケアキット”(5720円)のキット2種が登場する。“フレグラント ハンドケアキット”には、スティックフレグランスの“フレグラントチャーム”と“ハンドクリーム”の現品をセット。“チェリーブロッサム”“センシュアルジャスミン”“スウィートオスマンサス”の香り3種を用意する。“フレグラント ボディケアキット”には、“センシュアルジャスミン マルチホイップバター”と“センシュアルジャスミン オードパルファン”(5mL)の現品をセット。どちらもギフトラッピングとハンディバッグ付きで、「ギフト フォー ユー(Gift For You)」のメッセージ入りボックスに詰め合わせる。

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大坂なおみが「メイベリン ニューヨーク」アンバサダーに 10月10日は世界メンタルヘルスデー

「メイベリン ニューヨーク(MAYBELLINE NEW YORK)」は、メンタルヘルスの重要性を啓発するキャンペーン“ブレイブ・トゥギャザー(BRAVE TOGETHER)”のアンバサダーに、テニス選手の大坂なおみを起用した。新キャンペーン“いっしょに話そう。それが、心を守る一歩になる。”の一環として、大坂がコートからテニスボールで力強いメッセージを送るスペシャルムービーを公開中だ。

自らもメンタルヘルスの問題に直面した経験から、その重要性を発信し続ける大坂は今回の就任について、「多くに人に話す事の大切さを知ってほしい。うつや不安について話す事を時間の無駄とか、一人で解決することとは思わないで一歩を踏み出してほしい」とコメントしている。

“ブレイブ・トゥギャザー”は、2020年に開始した世界中の人々のメンタルヘルス(心の健康)を支援するプログラム。パートナーのNPO団体を通じ、若い世代が抱えるメンタルヘルスの問題に寄り添い、考えるきっかけをつくるため活動している。

“世界メンタルヘルスデー2024”

10月5日から東京タワーでイベント“世界メンタルヘルスデー2024”を開催する。大坂からのパーソナルメッセージを初公開するほか、イベント限定のフォトブースなどを設置する。

■特設ブース概要

日程:10月5、6、10日
場所:東京タワーフットタウン2階通路
住所:東京都港区芝公園4-2-8 東京タワーフットタウン
時間:11:00~18:00(10日は17:00まで)

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「ダイリク」×「コンバース」 映画「ファイトクラブ」に着想したスニーカーを発売

「ダイリク(DAIRIKU)」は10月5日12時から、「コンバース(CONVERSE)」とのコラボスニーカーを発売する。価格は1万9800円。ゾゾヴィラ(ZOZOVILLA)と「ダイリク」公式オンラインストアで販売する。

映画「ファイトクラブ」をイメージ

デザインの着想源は映画「ファイトクラブ」。「コンバース」の人気スニーカー“オールスター ハイ(ALL STAR HI)”をベースに、主人公の二面性と「ダイリク」2024-25年秋冬コレクションの世界観を落とし込んだ。前から見ても後ろから見ても、トウガード、レースアップとヒールラベルが存在するのが特徴だ。

トゥキャップとライナーには落書き風のプリントを施し、ソールは日焼けしたような色合いにすることで退廃的な雰囲気を演出した。シューレースには、アクセントとして刻印の入ったオリジナルのデュブレ(タグ)を取り付けた。

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「ワコール メン」がデビュー35周年を迎えたドリカムとコラボ 花柄の“気持ちいいパンツ”が登場 

「ワコール メン(WACOAL MEN)」は10月1日、DREAMS COME TRUE(以下、ドリカム)とコラボレーションしたパンツを発売する。ドリカムのメンバーである中村正人が同ブランドを長年愛用しており、2022年にコラボ商品を発売した。

フラワープリントでポジティブな世界観を表現

今年デビュー35周年を祝い、男性・女性用の“気持ちいいパンツ”とティーン世代の女子向けの“non!P Kパンツ”の3型が登場。これら3型には、ストレッチ性と回復性に優れた素材Flex Moveを使用している。“笑顔の花を咲かせよう”をテーマにドリカムのライブの楽しさとポジティブな世界観を華やかなフラワープリントで表現している。

男性用パンツは、ブラック、ピンク、アッシュブルー、ロマンピンクの4色で3630円〜、女性用パンツは、ブラックとピンクの2色で3630円〜、ティーン用パンツはブラックとピンクの2色で2200円。「ワコール メン」取り扱い百貨店やワコールウェブストアなどで販売する。

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「ハリウッド ランチ マーケット」が「ワイルドシングス」に初別注 リバーシブル仕様のアウター“モンスター パーカ”

聖林公司が運営する東京・代官山のセレクトショップ「ハリウッド ランチ マーケット(HOLLYWOOD RANCH MARKET)」(以下、HRM)は、アメリカ発のアウトドアブランド「ワイルドシングス(WILD THINGS)」に初めて別注したアウターを10月中旬に発売する。価格は8万300円で、ブラックとオリーブの2カラーを用意。聖林公司の公式オンラインストアとハリウッド ランチ マーケットのほか、聖林公司のオリジナルブランド「ブルーブルージャパン(BLUE BLUE JAPAN)」の店舗でも取り扱う。

今回のアウターは、アメリカ軍の特殊部隊にのみ供給された「PCU(プロテクティブ・コンバット・ユニフォーム、Protective Combat Uniform)」のレベル7のアウター“モンスター パーカ(MONSTER PARKA)”をベースに製作した。全体のシルエットは、オーバーサイズながらタウンユースでも使いやすいショートレングスに変更し、両サイドのポケットやフードを収納できる首元といったオリジナルのミリタリースペックは踏襲。そして、別注を示すディテールとしてファスナーの引き手に“HRM”を、背裏部分に“HRM”と“WILD THINGS”のロゴを施し、ブラックはホワイトの、オリーブはパープルのリバーシブル仕様となっている。

アイテム一覧

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「ワイズ」と「ドクターマーチン」がコラボ 黒を基調としたブーツ2型をラインアップ

「ワイズ(Y'S)」は10月4日、「ドクターマーチン(DR.MARTENS)」とコラボしたブーツを発売する。「ワイズ」の店舗および公式オンラインで取り扱う。また先行予約は、「ワイズ」店舗ですでに開始し、公式オンラインでは9月30日〜10月3日の期間に受け付ける。

黒を基調としたブーツ2型
老舗タンナーのカーフレザーを採用

コラボブーツは、10ホールブーツが土台の“10 アイ ワイズ ブラック クラシック カーフ”(8万5800円)と、2023年春夏シーズンに採用した6ホールブーツのシルエットをもとにした“101 ワイズ ブラック クラシック カーフ”(7万4800円)をラインアップする。ともにイギリスの老舗タンナーのチャールズ・F・ステッド(CHARLES F STEAD)社のクラシックカーフレザーを用い、厚底のソールや、ステッチに至るまで、全体を黒で統一した。バックジップには「ドクターマーチン」を彷ふつとさせる黄色の“AirWair”ロゴを配したリボンを、またインソールには両ブランドのロゴと、“MADE WITH C F.STEAD LEATHER”の文言をあしらった。

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「ウォンジョンヨ」の涙袋ペンシルに新色のリコッタピンク 透明感プラス&くすみをカバー

「ウォンジョンヨ(WONJUNGYO)」は10月25日、定番の涙袋ペンシル“メタルシャワーペンシル”(1650円)の新色“リコッタピンク”を発売する。12日には、ロフト(LOFT)とロフトネットストアで先行販売を行う。

“メタルシャワーペンシル”は、“涙袋メイク”の第一人者として知られているブランドプロデューサーのウォン・ジョンヨ=メイクアップアーティストが手掛けたアイシャドウペンシルで、ぷっくりとした涙袋メイクが簡単にできるよう試行錯誤を重ねて開発したアイテムだ。新色の“リコッタピンク”はクリーミーなローズピンクカラーで、肌なじみの良い青みピンクカラーが目元に透明感を与え、コンシーラーのようにくすみをカバー。ラメを控えたマットな質感で、自然な涙袋の立体感を演出する。

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【スナップ】2025年春夏パリコレからいち早くお届け! 最新ストリートスナップ全84枚

世界4大コレクションのトリを飾るパリ・ファッション・ウイークが9月23日に開幕した。今シーズンも常連から期待の新人まで、100を超えるブランドがショーやプレゼンテーションを予定している。ここでは世界中のファッショニスタが集う会場から、いち早くパリのストリートスナップをお届けする。

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ロンハーマンが「アー・ペー・セー」に別注したセットアップ リフレクションロゴが特徴

ロンハーマンが「アー・ペー・セー」に別注したセットアップ リフレクションロゴが特徴

ロンハーマンは9月28日、「アー・ペー・セー(A.P.C.)」に別注したセットアップを発売する。

リフレクタープリントによる“A.P.C.”のロゴが特徴で、クルーネックのトップスが3万6300円、パンツが3万3000円。共にカーキとブラックの2色展開で、素材にはふんわりとしたボリューム感を持ちながら軽量でストレッチ性のある“ジャージー エポンジュ”を用いる。

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「タングルティーザー」のヘアブラシがハローキティ50周年の限定デザインで登場

英国発ヘアケアブランド「タングルティーザー(TANGLE TEEZER)」は9月26日、誕生50周年を迎えたサンリオの人気キャラクター、ハローキティとコラボレーションし、持ち歩きに便利なカバー付きヘアケアブラシ“コンパクトスタイラー”の限定デザイン3種を発売する。

“コンパクトスタイラー ハローキティ/50周年デザイン”(全3種、各3190円)は、“パールピンク”“レッド”“ピンク”の3色展開で、それぞれデザインが異なる。“パールピンク”は、パステルのカラーリングが特徴。ハローキティの瞳からハートやリボンが溢れ出るデザインだ。 “レッド”は、ハローキティをイメージしたカラーリングに仕上げた。トレードマークのリボンが「50」のデザインになっているところがポイントだ。“ピンク”は、ハローキティをステッカーのように散りばめたクールでキュートなデザイン。時代ごとの変化や歴史を感じることができる。

“コンパクトスタイラー”は、ブラシ部分を保護するカバー付きのヘアケアブラシ。コンパクトサイズでバッグやポーチに入れて持ち歩きやすく、外出先で素早く髪を整えられる。

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人工知能に負けない「トッズ」に勇気をもらい、「グッチ」のパパラッチ撮影に向かう

2025年春夏のウィメンズ・コレクションも、ニューヨーク、ロンドンが終わり、いよいよミラノ。朝9時から夜9時、時には夜10時まで、2人で最大1日20件の取材をしながら、合間合間で原稿を送り合い、コレクション取材のドタバタを日記でお送りします。DAY4はストライキの影響で、トラムや地下鉄が全面ストップ。大渋滞の悪条件下でも、くじけず取材に向かいます。

「トッズ」は、AIラーニングと一線
ノウハウを蓄積した職人にオマージュ

木村和花「WWDJAPAN」記者(以下、木村):「トッズ」はマッテオ・タンブリーニ(Matteo Tamburini)クリエティブ・ディレクターの2シーズン目ですね。会場には60人の職人がずらりと並び、アイコンシューズ “ゴンミーニ“を製作していました。前回も同じ職人によるプレゼンテーションの演出があったと記憶していますが、「トッズ」=職人技を来場者に印象付けようとしているのでしょうか。ランウエイには、手綱のようなものを握った巨大な手の彫刻を設えました。ここでもタンブリーニ=クリエイティブ・ディレクターは、手仕事に目を向けていることがわかります。

序盤は洗練されたリラックスパンツにフラットサンダルのルック。タンブリーニ=クリエイティブ・ディレクターは肌の露出ではなく、カジュアルかつ軽い生地使いでリゾート感を演出します。時折りフィールドジャケットなどのミリタリーの要素を取り入れながらも、ミニマルな雰囲気にまとめ上げました。

後半は、レザーのクラフツマンシップを披露。レザーで作るコート類はしなやかなドレープを描きます。これらのコートは、前シーズンも登場しましまよね?「グッチ」のサバト・デ・サルノ(Sabato De Sarno)同様、「大事なことは、繰り返し伝える」系ですね。

村上要「WWDJAPAN」編集長:テーマは、「職人知能」。もちろん「人工知能(AI)」に対して、手作業の温もりと、AIラーニングとは全く異なる蓄積を続けてきた職人のノウハウを称えるコレクションです。今季のミラノは、デジタル時代に対して、もう一回立ち止まって、対峙することを説くブランドが多いですね。

だからこそ、マッテオは自身のデザイン性よりむしろ、素材と、そこから洋服やバッグ&シューズを生み出す職人技に比重を置き、結果「トッズ」らしいクワイエット・ラグジュアリーに辿り着きました。ハリのあるコットンのプルオーバーシャツ、レザーで作るアノラック、ハリコシとシャリ感のある素材で作ったハイウエストのジャケットなどは、いずれもデザインは控えめですが、ゆえに素材の特性を生かしているように見えました。きっと、着る人の日常着として大活躍することでしょう。そして、蓄積してきたノウハウがいかんなく発揮されているから、賢そうに見えます(笑)。これ、すっごく重要です。このあたりも「職人知能」、英語では「アーティザナル・インテリジェンス」と銘打った理由でしょうか?

バッグでは、「トッズ」からもホーボーが出ましたね。最近、新作として見る機会が増えました。アイウエアケースもカワイかったな。

「マックスマーラ(MAX MARA)」や「トッズ」は過去、周りのブランドやトレンドに踊らされて右往左往した時期がありましたが、しっかり自分達の立ち位置を確立したようですね。

その後の「ヴァレクストラ(VALEXTRA)」も、今季は職人の手仕事にフォーカスしていましたね。植物タンニンを用いた手なめしのバッグは、鉱物タンニングよりも柔らかな風合いが魅力。2度染めのクロコダイルバッグは、ゆえに模様がハッキリと描かれ、ラグジュアリー感満載です。

新作は「ヴァレクストラ」らしい、プロダクトデザイン的アプローチのホーボーバッグ。曲線と直線がうまく同居しており、トレンディながら独自性のある一品に仕上がりました。

「ジミー チュウ(JIMMY CHOO)」は、Y2K時代に思いを馳せ、遊び心あるフレッシュなコレクションを発表しました。アクアやブルーはパールのように冷たくも甘く輝き、クールなシルバーを組み合わせると、気分は2000年ごろのフューチャリスティックです。大ぶりのスパンコールやリボンのディテールを加え、レトロガーリーならぬフューチャーガーリーなムードに仕上げました。どうしてもグラマラスなイメージが強いけれど、「ジミー チュウ」のガーリーも悪くないですね。

「スポーツマックス(SPORTMAX)」の詳細は上の記事に任せますが、トレンド感満載の「スポーツマックス」が戻ってきて、編集・記者としては非常にありがたいです(笑)。「2025年春夏のトレンドは?」と聞かれたら、「とりあえず、『スポマ』のショーをみてください」って返しちゃいそう。ピュアホワイトのカラーパレット、オーガンジーを使ったレイヤード、フリンジのようなビーズワーク、変形サファリジャケット、オーガンジーのようなハイゲージのリブニット、パステルカラーに染めたオーガンジーをレイヤードして楽しむ色のグラデーション、酷暑対策のようなシンプルなブラックドレス……。全部がトレンド。11月に発売するトレンドブックの参考にしたいと思います!

どんどん参りましょう。「ジャンニ キアリーニ(GIANNI CHIARINI)」は、アンダー10万円の手頃なバッグが主流ですが、レザーとラフィアを組み合わせたり、スエードを幾何学模様でパンチングしたり、異なる色のステッチワークを加えたり、フィルクッペのようなファブリックを採用したりと創意工夫に富んでいましたね。定番の型を、素材の工夫でアップデートしています。

「ジャンヴィト ロッシ(GIANVITO ROSSI)」は、笑っちゃうくらいカラフルなジャングルの世界でしたね。

木村:草木の生い茂った展示会場内では、アッパーに蝶々が止まったようなミュールや、ライオンの立髪をイメージしたオープントゥーサンダル、虎柄のパンプスやバッグなどなどが葉っぱに隠れてディスプレイされていて楽しい展示でした。夏らしいビタミンカラーはファッションでもトレンドですが、ジャングルの生き物たちが大集合の「ジャンヴィト ロッシ」で足元から取り入れるのもありですね。デザイナーのジャンヴィト・ロッシさんにも、コメントいただきました。

木村:続いて向かった「MCM」の展示会でも、海の生き物たちが大集合でした。シーズンテーマは「アンダー・ザ・シー」。アイコンのヴィセトス柄と珊瑚礁のイラストを組み合わせたり、漁網をイメージしたというレザーカットのショルダーバッグなどが登場。ヒトデやタツノオトシゴ、海亀などのキャッチーなチャームも目を引きました。今回アクセサリーブランドでは、チャームの提案が豊富ですね。われわれは見逃してしまいましたが、ドゥオーモ大聖堂でK-POOPダンサーも交えたフラッシュモブのパフォーマンスもあったようです。

村上:一言で言えば、「若いな」って感じ。極彩色だったり、ストリートなスタイルだったり、どの世代に向けてアプローチしているのか?がよくわかります。ただ、欲を言えば2010年代のラグジュアリー・ストリートからは少しアップデートして欲しいかな。バッグは、正直少し硬さ、カクカクしたカンジが気になります。もっと柔らかい風合いとか、曲線的なシルエットを取り入れると、大人にも支持が広がりそうです。

「ロロ・ピアーナ(LORO PIANA)」は、涼しげなリネンにフォーカス。カシミヤと混紡すれば柔らかく、反対にマニラ麻と混紡すればパリッとして表情豊か。シルクとも混紡したり、強く撚ったり、時にはリネンの花(初めて見た!)をプリントしたり。さすがは素材発のブランドだけあって、技術はもちろん、マテリアルへの愛が半端じゃありません(笑)。提案するのは、ベージュやグレー、オフホワイトなど、1トーンのスタイル。ただハイウエストな7分丈パンツや、ノーカラーやスタンドカラーのジャケットは少し難易度が高いし、民族衣装感が強かったかな。特徴ある帽子が、民族衣装感を強めてしまった気もします。

一方、日本でつくっているサングラスが素敵なこと。15万円ほどと決して安くないけれど、クールな見た目と、明らかに他とはクオリティが違う面構えです。競合であろう「ブルネロ クチネリ(BRUNELLO CUCINELLI)」含めて、バッグやシューズ、サングラス、スカーフなど、 アクセサリーの開発が進んでいます。

ファンの罵声(!?にも負ケズ
屈強なガードマンにも負ケズ

さて「グッチ(GUCCI)」のレビューは上の記事を読んでいただくとして、ここでは私のパパラッチトークをさせていただきましょう。「グッチ」のショーに来場したセレブは、兵役からカムバックしたばかりのBTSジン、グループの行方にも注目が集まるNewJeansのハニ、そしてタイの俳優ガルフ(Gulf)ら。K-POPアイドルが来場するブランドのショー会場は正直“修羅場“と化すので、ジンとハニが来場する「グッチ」はまさに修羅場中の修羅場と言えるでしょう(笑)。SNS担当からは、「2人が揃って来場する瞬間が撮れたら、最高です!」という期待の声(半分指令w)。「いや、それは奇跡ではないか?」と、考えながらの会場入りです。

パパラッチは、セレブの来場動線を見極めながら、どこから撮り始めれば一番多くのチャンスに恵まれるのか?を考えるのが大事です。その上で今回、私はショー会場に到着すると自分の座席を確認してから、一旦退場。入り口でジンとハニの到着を待ちました。

幸い狙いは的中し、おそらく入り待ち・出待ちのファンからは、「アンタのせいで見えないわよ!」という罵声を10回くらい浴びた気がしますが(笑)、無事に撮影成功。ジンの席でスタンバイしていたメディアは、屈強なガードマンの返り討ちにあったそうです(笑)。

とまぁ、我々もショー取材の合間にそれなりに苦労して撮影しておりますので、ファンの皆様は何卒温かい目で見守っていただけると幸いです。そして、ちゃんとファッションショーも楽しんでね!

という修羅場を終えた後は、「プラダ(PRADA)」の展示会に伺い、夕方は日本版が誕生した「10マガジン(10 MAGAZINE)」のパーティーに。先ほどまで「グッチ」でご一緒だった、増田さをり編集長に「おめでとう!」をしてきました。増田さんのインタビューは、「WWDJAPAN.com」で近日公開予定です。お楽しみに!

さらにミラノのセレクトショップのアントニオーリ(ANTONIOLI)が、買収している「アン ドゥムルメステール(ANN DEMEULEMEESTER)」のインショップをオープンしたパーティにも伺い、フィナーレは「ヴェルサーチェ(VERSACE)」。

イメージは、「ヴェルサーチェ」がガーリーをやったら……⁉︎でしょうか?キーモチーフの1つは、ドナテラ・ヴェルサーチェ(Donatella Versace)のお気に入りという野生のバラ。淡いパステルイエローやブルーのバラが、ブラウンのシルクやコットンの上に咲き乱れ、加えてパステルカラーのジグザグニットと組み合わさります。ポピーの花も咲き乱れていましたね。

でも、スタイルはイケイケドンドンの「ヴェルサーチェ」。基本は、ボタンを1個しか閉じないからVゾーンもおへそも見えるカーディガンに、肌をなぞるシルクのひざ丈スカート。メンズ・ウィメンズともに開襟シャツでバカンス感は高めです。パワーで押し切るというより、無駄のない布づかいで開放感を高める感じかな。

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「ドリス ヴァン ノッテン」2025年春夏コレクション

「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」が2025年春夏コレクションを発表した。

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世界的写真家集団マグナム・フォトがユニクロと組んだ理由 「ストーリーを届けることを大切にしてきた」

PROFILE: Olivia Arthur/写真家

Olivia Arthur/写真家
PROFILE: (オリヴィア・アーサー)1980年、英ロンドン生まれ。人々と彼らの私的および文化的なアイデンティティを深く掘り下げる作品で知られる、ドキュメンタリー写真家。2013年にマグナム・フォトの会員となり、20年から22年まで会長を務めた。世界中で展覧会が開催され、作品は、各地のミュージアムや関連機関に収蔵。ロンドンの出版社および写真ギャラリー「Fishbar」の共同創立者でもある PHOTO:KOHEY KANNO

東京・渋谷、国際連合大学前広場。誰でも出入りできる屋外のオープンスペースで、9月21日から3日間、ユニクロと写真家集団マグナム・フォトのコラボレーションによる写真展「GLOBAL PHOTO EXHIBITION - PEACE FOR ALL」が開かれた。

マグナム・フォトは1947年、ロバート・キャパやアンリ・カルティエ=ブレッソンらが設立。世界でもっとも有名で、もっともクリエイティブなドキュメンタリー写真家の集団である。

今回の企画では、ユニクロが2022年より行なっているチャリティーTシャツプロジェクト「ピース・フォー・オール(PEACE FOR ALL)」の新しい取り組みとして、マグナム・フォトが協業。「ピース・フォー・オール」は、Tシャツの販売収益を3つの国際的な人道的支援団体(国連難民高等弁務官事務所 UNHCR、セーブ・ザ・チルドレン、プラン・インターナショナル)に寄付してきたが、その現場にマグナム・フォトの写真家3人がカメラを持って訪れた。

マグナム・フォト会長でもあるクリスティーナ・デ・ミデル氏はベトナムのプラン・インターナショナルへ、前会長でもあるオリヴィア・アーサー氏はルーマニアのセーブ・ザ・チルドレン、そしてリンドグシェ・ソベクワ氏はUNHCRが支援しているエチオピアの難民キャンプへ。写真展では、そこで撮影された支援活動や周辺の人々の暮らしを紹介。またそのうちそれぞれ選りすぐりの1カットをモチーフに新たなチャリティーTシャツを製作した。

「マグナム・フォトにとっても、これは重要なコラボレーションワークになったと思います」とは、アーサー氏の言葉だ。「また、Tシャツを媒体に支援の輪を広げていくアイデアも興味深いですね。Tシャツはいつでも、どこでも、そして誰でも着られる。そして、着るだけでひとつのアクションになる。とても民主的なアプローチです」。今回のコラボレーションの意義や印象的だった現場でのエピソードについて、アーサー氏に話を聞いた。

「循環させながら、支援の輪を広げる」

ーーなぜ、ユニクロと組んだのか。また、写真家として、今回のチャリティープロジェクトの取り組みにどのような期待を抱いていますか?

オリヴィア・アーサー(以下、アーサー):「ユニクロ(UNIQLO)」はグローバルなブランドであり、プロジェクトを通して、私たちが今、伝えるべきメッセージを大勢の人に届けられること、それがその答えのひとつでしょう。

また、今回の取り組みは、マグナム・フォトにとっても新しく意義のある試みだったと思います。プロジェクトではまず、寄付金を集め、それを支援団体に送り、困っている人を助ける。そして、私たちが、その現場や周辺の人々の暮らしにカメラを向け、ストーリーとして伝えていく。また、それは、多くの人にとって、世界の状況を知り、それぞれアクションにつなげていくきっかけになるかもしれない。そうやって循環させながら、支援の輪を大きくしていくようなプロジェクトになっています。

そこに、マグナム・フォトが関わる意義は大きい。特に、マグナム・フォトはドキュメンタリー写真家の集団ですが、“ストーリー”を届けるということをずっと大切にしてきましたので。

ーー今回のプロジェクトで、アーサーさんはルーマニアの「セーブ・ザ・チルドレン」へ。現地で印象的だったことは?

アーサー:私が訪れたのは、ルーマニアのセーブ・ザ・チルドレンのカウンセリング・ハブ。隣国のウクライナから逃れてきた難民の子どもたちも受け入れているスペースで、子どもたちのための教育支援やメンタルヘルケア、食糧支援などの活動を行なっている場所です。

そこで、一連の支援活動についてのレクチャーを受けたあと、私は、そこで暮らす子どもたちに向けて写真のワークショップを行おうと決めました。具体的には、マグナム・フォトのアーカイブを印刷し、そこに子どもたちが自由にペイントを加えるような創作の場を用意したり、スペースに簡易的なスタジオを設け、子どもたちにお互いの写真を撮って遊んでもったり。また、そうやって子どもたちが作ったアートワークを、コラージュにしてまとめたりもしました。

ーー写真が、オリヴィアさんと子どもたち、子どもたち同士のコミュニケーションツールにもなったっていうことですね。

アーサー:そうですね。撮影した写真についても、その場でプリントし、スタジオの壁に貼り付けていきました。子どもたちも自分たちが撮られた様子を見られるように。それは、確かにコミュニケーションツールになりましたし、子どもたちが、私が何をしているのかを理解し、そこに自分も参加していること、つまり自分事としてこの撮影を捉えてもらうことにも役立ちました。

ーーそのなかで、特に印象的だったことは?

アーサー:スタジオを作ったスペースは、窓から強い日差しが入る場所だったんですね。その光がスタジオの幕に影を落とす様子を見て、私は“影絵で遊べるんじゃないか”と思ったんです。しかし、周りをみたら、私が教えてあげる前に、すでに子どもたちが影絵で遊んでいて。私も子どもたちも、あの瞬間の同じことを考えていたんです。いい思い出ですね。

「想像する力は
誰からも奪うことはできない」

ーーその影絵で遊んでいる様子を切り取った写真は、今回、Tシャツに使われています。チョウのようなモチーフですが、この写真を選んだ理由は?

アーサー:この写真のモチーフが、どこか自由を象徴しているような気がしたからです。またこのモチーフについては、チョウだという人も、鳥だという人もいます。そうやって、人によって違う捉え方ができる点でも、この写真を気に入っています。

ーーTシャツには、その写真の周りには「imagine」の文字をプリントしています。子どもたちの手書き文字ですか?

アーサー:この言葉ーー「想像する」ということこそ、私が今回、子どもたちに伝えたかったことでした。「どんな困難な状況でも、想像することはできる」ということ。そして「その力を、あなた(子ども)たちから奪うことは、誰にもできない」ということです。実際に、たくさんの子どもたちにこの文字を書いてもらい、アートワークに活かしました。

ーー改めて、写真の力は、ファッションと組み合わせることでどう増幅されていくと思いますか。

アーサー:やはり、今回のように写真のもつメッセージやストーリーを、幅広く届けられることでしょう。(一部の写真ファンやアートファンなど)限られた人だけでなく、ファッションと組み合わさることで、多くの人がアクセスできるものになる。その意味でも、今回の写真展が、公共のスペースで誰でも見られるようなかたちになっているのも、非常に大きな意義があることだと思っています。

ーー今回は3人の写真家がプロジェクトに参加。他の2人の作品を見た感想は?

アーサー:2人の作品からは、ポジティブな感情やエネルギーを感じました。それは私の作品にも共通していることでしょう。どんなに困難な状況であっても、不安な生活を強いられながらも、未来をポジティブに想像し、そのように変えていく努力をする、アクションするーーそれが重要なのだと改めて思います。

■「GLOBAL PHOTO EXHIBITION - PEACE FOR ALL」
順次世界各地で開催予定、日本では以下を予定している
「ユニクロ原宿店」:9月24日〜10月6日
ひろしまゲートパーク:10月9〜15日

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明るい魂の叫び「そうだ、産地に行こう!」に感化され 秋はオープンファクトリーへ【向千鶴サステナDが行く】


向千鶴サステナビリティ・ディレクターによる連載では、文字通りサステナビリティ×ファッションをテーマにした取材を通じて出会った人や物、ちょっとした気づきをピックアップしています。今回は「セッチュウ」のデザイナーや服作りを学ぶ中高生、「パタゴニア(PATAGONIA)」のリジェネラティブ・オーガニック認証パスタ、元気いっぱいな全国の繊維産地の方たちなどが登場します。

2人のジェントルマンが麻布台ヒルズで再会

桑田「セッチュウ」デザイナーとイムラン「BoF」CEOとお茶をする(8/7)


イタリア在住の桑田悟史「セッチュウ(SETCHU)」デザイナーが来日との情報を聞きつけ、会いに行きました。目的は9月9日発売のサステナビリティ特集「How to be a Sustainable Apparel」用の取材です。桑田デザイナーが考えるサステナブルな服作りとは?とか、イタリア各地の工場とつながり持ちモノづくりをするなかで、厳しさを増す欧州のサステナビリティ関連の法規制にどう対応しているのか?などをうかがうためです。ジェントルマン、桑田さんが着ている和紙デニムについてなど根掘り葉掘り聞いたロングインタビューは貴重。この記事の下にある関連記事リンクからぜひお読みください。
同タイミングで、英国のファッションビジネスメディア「BoF(Business of Fashion)」のイムラン・アーメド(Imran Armed)創業者/CEOから「日本に行くからお茶しよう」と連絡をもらったので「せっかくなら」と桑田さんと麻布台ヒルズで一瞬合流。桑田さんは「LVMHヤング ファッション デザイナー プライズ」のグランプリを受賞しており、イムランはその審査員ということで旧知でしたが、日本で会うのはまた一つ意味があったよう。イムランとは半年前のパリコレで隣の席になったときに雑談し「日本に行くときに連絡するね」からお茶が実現。さすが記者、フットワークが軽い!ヨーロッパのサステナ事情などを教えてもらいました。

台東区鳥越に癒しのサステナランチスポット発見

循環をテーマにしたカフェでランチ(8/23)

台東区鳥越で遅い時間でも駆け込めるランチスポットを見つけました。「ELAB」は「循環する暮らし」をキーワードに地元野菜を生かしたカレーなどがおいしいく、思わず(?)昼からナチュールワインもいただいたり。ケータリングサービスもあるそうで撮影などに良さそうです。カフェの奥にもワークショップなどを開けるサロン的スペースがあり居心地よいです。

ここからは新しい何かがきっと生まれる

“クリエイティブ・ベース” TEN10移転オープン(8/23)

TEN10(テン)が拠点を渋谷区・上原に移転・オープンし、そのレセプションへ。なんでしょ、ここ。新しい何かがあります。運営する志賀光プロデューサーのことは長く「PR」として認識して、東京コレクションのショー会場や展示会で山ほどアテンドしてもらってきました。でもTEN10はいわゆるPR会社の枠には収まらず、このスペースは従来のショールームとは明らかに違います。

事務所機能に加えて撮影や展示ができる空間があり、ミシンもあって衣装制作を行うラボでもあるという。「創造空間」の表現がぴったり。ここにスタイリストやカメラマン、アーティストなどおもしろい人やファッションが集まり、共有され、ムーブメントが生まれる様子が目に浮かぶようです。御影石の廊下は品があり天井が高く、なんだかガランとしていて心地よく、その余白に新しい物事が流れ込んできそうな気配です。空間って大事ですね。

中高校生対象のエシカルに関する連続講座

「TOKYO エシカルファッションチャレンジ」(8/26)

東京都が主催する中学・高校生を対象とした服作りのワークショップ「TOKYOエシカル」をのぞいてきました。タイトル通り“エシカル”な素材を使って、ターゲット設定からアイデア出し、製品の広め方までプロからレクチャーを受ける、少人数制・全8回のワークショップがなんともぜいたく!私が受けたいくらい(笑)。自分が高校生の頃は、雑誌の付録の型紙とユザワヤで買った生地を使って服を作ったものです。

このイベントの目的は“エシカル消費”の認知拡大と行動変容、とのことですが、なぜ題材にファッションが選ばれたのでしょうか?来場していた阿部泰之東京都産業労働局商工部長いわく「“エシカル”は半数の人は“知っている”けれど、その意味も知っている人は1~2割程度。より踏み込んだ理解が必要。ファッションはすそ野が広く、中高生の段階で深く学んでもらうことで行動につなげてもらえたら」とのこと。レクチャーの内容は大人が展示会で聞くような本格的なもの。その分、聞き手の学生たちも真剣です。その容赦ナシな本気度がよい、と思いました。

“正しいこと”という小さな石が波紋を作る

「パタゴニア」のリジェネラティブ・オーガニック認証パスタ発表会(8/29)

「パタゴニア(PATAGONIA)」が世界初となる、リジェネラティブ・オーガニック認証を取得したオーガニックパスタを発売し、そのお披露目を麻布台ヒルズにある大人気レストラン「Pizza 4P's Tokyo」で行いました。「お腹を空かせてきてね」の案内を本気で受け取り、空腹でお邪魔。有機栽培のデュラム小麦と有機カーンザだけを使ったパスタはかめばかむほど味が濃くなり大満足。

3種類のパスタを堪能したあとは、近藤勝宏パタゴニア プロビジョンズ ディレクターと久保田和4P’s グローバルブランド ディレクターによるトークセッション、題して「食から始まる環境社会の変革についてのトークセッション&オーガニックパスタ試食会」です。

パタゴニアの取材では「品質」という言葉をよく聞きます。登山道具という、命を守る道具にルーツを持つパタゴニアにとって品質は何にも変えがたち製品の価値であり、同認証はいわばその「品質」の証です。同認証には、土壌の健全性、労働者の公平性、動物の福祉という3つの柱があり「食べることで美味しく、身体の健康や大地の回復にもつながる」と近藤ディレクター。嬉しいことです!

「Pizza 4P's」は、日本人が2012年にベトナムで起業し、現在はベトナム、カンボジア、インド、インドネシア、日本の5カ国に42店舗を展開している美味しくてサステナブルな注目のレストランです。ベトナムで外食産業としては初めて環境インパクトレポートを出し、ゴミの量やパッケージの素材、地産地消など実践内容を詳細に公表しています。「パタゴニアはずっとベンチマークしてきた。僕らもリジェネラティブの考え方をレストランを通じて伝えて行きたい」と久保田ディレクター。

オーガニック食材は価格が高くなりがち、の課題について久保田ディレクターは「オーガニックが広がらないと価格も下がらないから、先陣を切ってマーケットを作っている。仲間が増えれば価格も下がり利益も出るから長期的な視点で僕らだけではなく全体でマーケットを作ってゆきたい」と言います。これには近藤ディレクターも深く頷き「まったく同じ。僕らは波紋を呼ぶ石になりたい。小さな石も水に投げ込めば波紋をよぶ。社会全体が“正しいことをやってみよう”となることを期待している」とのこと。ちなみに、「パタゴニアの創業者のイボン・シュイナードもプロビジョンズの製品の中でもパスタが特にお気に入り」だそう。

「昔話はもういい。もっぺんやり直そう」

繊維産地オープンファクトリーキックオフイベント(8/29)

今秋、全国の繊維産地でオープンファクトリーのイベントが開催されます。そのキックオフイベントが文化学園で開かれたのですが、やや遅れて会場に着くと広い教室が満員で熱気に溢れています。仕掛け人である宮浦晋哉 糸編代表の明るく軽妙な進行で各産地担当者たちのピッチが繰り広げられました。日本にはたくさんの繊維産地がありますが、それぞれの特徴を短時間でザッとインプットできる機会はあまりないから、これは貴重です。そして担当者たちがおし並べて明るい(特に尾州)から、話を聞いていると元気が出てきます。

多くの産地で今、世代交代が進み、次世代が活躍を始めています。そのうちの一つ、西脇・多可の担当者の言葉が印象的でした。「僕らは良い時は知らないから、ここから上がるしかない」。ちなみに、西脇・多可は、産地全体の年間生産量がピーク時の8.8%(91.2%減)です。これは文字通り「激減」です。ですが、彼らは「昔話はもういい。もっぺんやり直そう」と言います。

日本全国、ほとんどの産地が後継者不足という大問題を抱えています。それに対してメディアは「風前の灯」なんて表現をしがちです。私もこれまでそうでした。でもそれってとても失礼な話でした。危機感を無駄に煽るだけで具体的なアクションを起こさなければ役にも立たない。それよりも暴風を受けながらも繋ぎ盛り上げようとしている人たちの技術や製品、声を少しでも伝えることのほうが微力ながら役に立てるかもしれない、と思うようになりました。自戒を込めて、とはまさにこのことです。

オープンファクトリーの予定は下記の通りです。(米沢は終わってしまいました。記事にしたので記事したのリンクからぜひ読んでください)

山形県米沢市9月12〜14日 「360°よねざわオープンファクトリー」
愛知県知多市9月27日〜10月19日「CHITAMOMENT」
広島県福山市10月4〜5日「DENIM EXPO」
山梨県富士吉田市10月19〜20日「ハタオリマチフェスティバル」
愛知県一宮市 10月25〜26日「ひつじサミット尾州」
兵庫県西脇市・多可町10月26〜27日「西脇・多可オープンファクトリー“もっぺん”」
新潟県五泉市11月16〜17日「五泉ニットフェス」

宮浦さん曰く「こういうイベントは作る裏方の方々とても苦労しているのを見ているし、来年も同じプログラムがあるかどうかわからないので、気になるところがあればぜひ2024年のうちにお見逃しなくです」。表現は柔らかいけれどこれは魂の叫びです。

ファッション表現の制作現場で考えるサステナ

9月9日号サステナビリティ特集表紙撮影(8/30)


この日は9月9日号サステナビリティ特集の表紙撮影でした。そもそもこの撮影、編集部のサステナチームの一人、皆合記者が「ファッション表現におけるサステナビリティとは?」との問いを立てたところからスタート。環境配慮型の素材を使った服であっても、それを「伝える」撮影の制作現場で環境配慮が語られることは少ないという矛盾が生じているからです。
そこで、撮影スタジオは今年1月に東京・清澄白河にオープンした循環型ギャラリー&スタジオ「ソイルメイツ スタジオ」を選び、サステナビリティに関心がありアクションを起こしているクリエイターに集まってもらいました。メンバーは、フォトグラファーのRIKKIさん、メイクアップアーティスト&ビューティディレクターのMICHIRUさん、ヘアスタイリストのJUN GOTOさん、スタイリストの木村舞子さん。そしてモデルを務めたのは、俳優で映画監督でもある岡本多緒さんです。岡本さんは、「アボード・オブ・スノー」共同クリエイティブ・ディレクター兼サステナビリティ・アンバサダーも務めています。撮影後に行った4人の座談会はぜひ記事をお読みください。

AIなどデジタルでの表現も可能な今、人が集まり、エネルギーを使いながらファッションビジュアルを製作する意味・意義は「絶対ある」と私は思います。リアルに人が集まり、手を使ったヘアメイク作りやモデルの動きが醸し出すことでしから生まれない美があるから。だからといって、1回使っただけの背景紙を廃棄するようなビジネスモデルや慣習に対してはノー。変えられことが必ずあるはず。思考を停止しないこと、ですね。

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明るい魂の叫び「そうだ、産地に行こう!」に感化され 秋はオープンファクトリーへ【向千鶴サステナDが行く】


向千鶴サステナビリティ・ディレクターによる連載では、文字通りサステナビリティ×ファッションをテーマにした取材を通じて出会った人や物、ちょっとした気づきをピックアップしています。今回は「セッチュウ」のデザイナーや服作りを学ぶ中高生、「パタゴニア(PATAGONIA)」のリジェネラティブ・オーガニック認証パスタ、元気いっぱいな全国の繊維産地の方たちなどが登場します。

2人のジェントルマンが麻布台ヒルズで再会

桑田「セッチュウ」デザイナーとイムラン「BoF」CEOとお茶をする(8/7)


イタリア在住の桑田悟史「セッチュウ(SETCHU)」デザイナーが来日との情報を聞きつけ、会いに行きました。目的は9月9日発売のサステナビリティ特集「How to be a Sustainable Apparel」用の取材です。桑田デザイナーが考えるサステナブルな服作りとは?とか、イタリア各地の工場とつながり持ちモノづくりをするなかで、厳しさを増す欧州のサステナビリティ関連の法規制にどう対応しているのか?などをうかがうためです。ジェントルマン、桑田さんが着ている和紙デニムについてなど根掘り葉掘り聞いたロングインタビューは貴重。この記事の下にある関連記事リンクからぜひお読みください。
同タイミングで、英国のファッションビジネスメディア「BoF(Business of Fashion)」のイムラン・アーメド(Imran Armed)創業者/CEOから「日本に行くからお茶しよう」と連絡をもらったので「せっかくなら」と桑田さんと麻布台ヒルズで一瞬合流。桑田さんは「LVMHヤング ファッション デザイナー プライズ」のグランプリを受賞しており、イムランはその審査員ということで旧知でしたが、日本で会うのはまた一つ意味があったよう。イムランとは半年前のパリコレで隣の席になったときに雑談し「日本に行くときに連絡するね」からお茶が実現。さすが記者、フットワークが軽い!ヨーロッパのサステナ事情などを教えてもらいました。

台東区鳥越に癒しのサステナランチスポット発見

循環をテーマにしたカフェでランチ(8/23)

台東区鳥越で遅い時間でも駆け込めるランチスポットを見つけました。「ELAB」は「循環する暮らし」をキーワードに地元野菜を生かしたカレーなどがおいしいく、思わず(?)昼からナチュールワインもいただいたり。ケータリングサービスもあるそうで撮影などに良さそうです。カフェの奥にもワークショップなどを開けるサロン的スペースがあり居心地よいです。

ここからは新しい何かがきっと生まれる

“クリエイティブ・ベース” TEN10移転オープン(8/23)

TEN10(テン)が拠点を渋谷区・上原に移転・オープンし、そのレセプションへ。なんでしょ、ここ。新しい何かがあります。運営する志賀光プロデューサーのことは長く「PR」として認識して、東京コレクションのショー会場や展示会で山ほどアテンドしてもらってきました。でもTEN10はいわゆるPR会社の枠には収まらず、このスペースは従来のショールームとは明らかに違います。

事務所機能に加えて撮影や展示ができる空間があり、ミシンもあって衣装制作を行うラボでもあるという。「創造空間」の表現がぴったり。ここにスタイリストやカメラマン、アーティストなどおもしろい人やファッションが集まり、共有され、ムーブメントが生まれる様子が目に浮かぶようです。御影石の廊下は品があり天井が高く、なんだかガランとしていて心地よく、その余白に新しい物事が流れ込んできそうな気配です。空間って大事ですね。

中高校生対象のエシカルに関する連続講座

「TOKYO エシカルファッションチャレンジ」(8/26)

東京都が主催する中学・高校生を対象とした服作りのワークショップ「TOKYOエシカル」をのぞいてきました。タイトル通り“エシカル”な素材を使って、ターゲット設定からアイデア出し、製品の広め方までプロからレクチャーを受ける、少人数制・全8回のワークショップがなんともぜいたく!私が受けたいくらい(笑)。自分が高校生の頃は、雑誌の付録の型紙とユザワヤで買った生地を使って服を作ったものです。

このイベントの目的は“エシカル消費”の認知拡大と行動変容、とのことですが、なぜ題材にファッションが選ばれたのでしょうか?来場していた阿部泰之東京都産業労働局商工部長いわく「“エシカル”は半数の人は“知っている”けれど、その意味も知っている人は1~2割程度。より踏み込んだ理解が必要。ファッションはすそ野が広く、中高生の段階で深く学んでもらうことで行動につなげてもらえたら」とのこと。レクチャーの内容は大人が展示会で聞くような本格的なもの。その分、聞き手の学生たちも真剣です。その容赦ナシな本気度がよい、と思いました。

“正しいこと”という小さな石が波紋を作る

「パタゴニア」のリジェネラティブ・オーガニック認証パスタ発表会(8/29)

「パタゴニア(PATAGONIA)」が世界初となる、リジェネラティブ・オーガニック認証を取得したオーガニックパスタを発売し、そのお披露目を麻布台ヒルズにある大人気レストラン「Pizza 4P's Tokyo」で行いました。「お腹を空かせてきてね」の案内を本気で受け取り、空腹でお邪魔。有機栽培のデュラム小麦と有機カーンザだけを使ったパスタはかめばかむほど味が濃くなり大満足。

3種類のパスタを堪能したあとは、近藤勝宏パタゴニア プロビジョンズ ディレクターと久保田和4P’s グローバルブランド ディレクターによるトークセッション、題して「食から始まる環境社会の変革についてのトークセッション&オーガニックパスタ試食会」です。

パタゴニアの取材では「品質」という言葉をよく聞きます。登山道具という、命を守る道具にルーツを持つパタゴニアにとって品質は何にも変えがたち製品の価値であり、同認証はいわばその「品質」の証です。同認証には、土壌の健全性、労働者の公平性、動物の福祉という3つの柱があり「食べることで美味しく、身体の健康や大地の回復にもつながる」と近藤ディレクター。嬉しいことです!

「Pizza 4P's」は、日本人が2012年にベトナムで起業し、現在はベトナム、カンボジア、インド、インドネシア、日本の5カ国に42店舗を展開している美味しくてサステナブルな注目のレストランです。ベトナムで外食産業としては初めて環境インパクトレポートを出し、ゴミの量やパッケージの素材、地産地消など実践内容を詳細に公表しています。「パタゴニアはずっとベンチマークしてきた。僕らもリジェネラティブの考え方をレストランを通じて伝えて行きたい」と久保田ディレクター。

オーガニック食材は価格が高くなりがち、の課題について久保田ディレクターは「オーガニックが広がらないと価格も下がらないから、先陣を切ってマーケットを作っている。仲間が増えれば価格も下がり利益も出るから長期的な視点で僕らだけではなく全体でマーケットを作ってゆきたい」と言います。これには近藤ディレクターも深く頷き「まったく同じ。僕らは波紋を呼ぶ石になりたい。小さな石も水に投げ込めば波紋をよぶ。社会全体が“正しいことをやってみよう”となることを期待している」とのこと。ちなみに、「パタゴニアの創業者のイボン・シュイナードもプロビジョンズの製品の中でもパスタが特にお気に入り」だそう。

「昔話はもういい。もっぺんやり直そう」

繊維産地オープンファクトリーキックオフイベント(8/29)

今秋、全国の繊維産地でオープンファクトリーのイベントが開催されます。そのキックオフイベントが文化学園で開かれたのですが、やや遅れて会場に着くと広い教室が満員で熱気に溢れています。仕掛け人である宮浦晋哉 糸編代表の明るく軽妙な進行で各産地担当者たちのピッチが繰り広げられました。日本にはたくさんの繊維産地がありますが、それぞれの特徴を短時間でザッとインプットできる機会はあまりないから、これは貴重です。そして担当者たちがおし並べて明るい(特に尾州)から、話を聞いていると元気が出てきます。

多くの産地で今、世代交代が進み、次世代が活躍を始めています。そのうちの一つ、西脇・多可の担当者の言葉が印象的でした。「僕らは良い時は知らないから、ここから上がるしかない」。ちなみに、西脇・多可は、産地全体の年間生産量がピーク時の8.8%(91.2%減)です。これは文字通り「激減」です。ですが、彼らは「昔話はもういい。もっぺんやり直そう」と言います。

日本全国、ほとんどの産地が後継者不足という大問題を抱えています。それに対してメディアは「風前の灯」なんて表現をしがちです。私もこれまでそうでした。でもそれってとても失礼な話でした。危機感を無駄に煽るだけで具体的なアクションを起こさなければ役にも立たない。それよりも暴風を受けながらも繋ぎ盛り上げようとしている人たちの技術や製品、声を少しでも伝えることのほうが微力ながら役に立てるかもしれない、と思うようになりました。自戒を込めて、とはまさにこのことです。

オープンファクトリーの予定は下記の通りです。(米沢は終わってしまいました。記事にしたので記事したのリンクからぜひ読んでください)

山形県米沢市9月12〜14日 「360°よねざわオープンファクトリー」
愛知県知多市9月27日〜10月19日「CHITAMOMENT」
広島県福山市10月4〜5日「DENIM EXPO」
山梨県富士吉田市10月19〜20日「ハタオリマチフェスティバル」
愛知県一宮市 10月25〜26日「ひつじサミット尾州」
兵庫県西脇市・多可町10月26〜27日「西脇・多可オープンファクトリー“もっぺん”」
新潟県五泉市11月16〜17日「五泉ニットフェス」

宮浦さん曰く「こういうイベントは作る裏方の方々とても苦労しているのを見ているし、来年も同じプログラムがあるかどうかわからないので、気になるところがあればぜひ2024年のうちにお見逃しなくです」。表現は柔らかいけれどこれは魂の叫びです。

ファッション表現の制作現場で考えるサステナ

9月9日号サステナビリティ特集表紙撮影(8/30)


この日は9月9日号サステナビリティ特集の表紙撮影でした。そもそもこの撮影、編集部のサステナチームの一人、皆合記者が「ファッション表現におけるサステナビリティとは?」との問いを立てたところからスタート。環境配慮型の素材を使った服であっても、それを「伝える」撮影の制作現場で環境配慮が語られることは少ないという矛盾が生じているからです。
そこで、撮影スタジオは今年1月に東京・清澄白河にオープンした循環型ギャラリー&スタジオ「ソイルメイツ スタジオ」を選び、サステナビリティに関心がありアクションを起こしているクリエイターに集まってもらいました。メンバーは、フォトグラファーのRIKKIさん、メイクアップアーティスト&ビューティディレクターのMICHIRUさん、ヘアスタイリストのJUN GOTOさん、スタイリストの木村舞子さん。そしてモデルを務めたのは、俳優で映画監督でもある岡本多緒さんです。岡本さんは、「アボード・オブ・スノー」共同クリエイティブ・ディレクター兼サステナビリティ・アンバサダーも務めています。撮影後に行った4人の座談会はぜひ記事をお読みください。

AIなどデジタルでの表現も可能な今、人が集まり、エネルギーを使いながらファッションビジュアルを製作する意味・意義は「絶対ある」と私は思います。リアルに人が集まり、手を使ったヘアメイク作りやモデルの動きが醸し出すことでしから生まれない美があるから。だからといって、1回使っただけの背景紙を廃棄するようなビジネスモデルや慣習に対してはノー。変えられことが必ずあるはず。思考を停止しないこと、ですね。

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世界中で大ヒット「ゲルカヤノ」の生みの親・アシックス榧野さんってどんな人?

PROFILE: 榧野俊一/アシックス アシックススポーツミュージアム アーカイブ担当リーダー

榧野俊一/アシックス アシックススポーツミュージアム アーカイブ担当リーダー
PROFILE: (かやの・としかず)鳥取県生まれ。大阪芸術大学を卒業後、1987年アシックスに入社。シューズデザイナーとして“ゲルエクストリーム“”ゲルカヤノ“”ゲルニンバス“”GT2000ニューヨーク“など同社を代表するモデルを作り続けた。現在はアシックスの歴史的なシューズを保管・展示するアシックススポーツミュージアム(神戸本社内)に勤務 PHOTO:TOMOKI HASE

アシックスのランニングシューズ“ゲルカヤノ(GEL-KAYANO)“は1993年の発売以来、30年以上にわたって世界中のランナーに愛されるロングセラー商品である。近年は過去のモデルをベースにしたファッションスニーカーが人気で、特に“ゲルカヤノ14”は爆発的ヒット商品になった。このカヤノの生みの親こそ、アシックスのシューズデザイナー榧野俊一(かやの・としかず)氏である。競技向けからファッションまで、その名を世界にとどろかせるカヤノの榧野氏とはどんな人物なのか。

WWD:もともとシューズデザイナーを目指していたのですか。

榧野俊一アシックススポーツミュージアム アーカイブ担当リーダー(以下、榧野):大学で工業デザインを専攻していました。自動車や電化製品のデザイナーになりたかったけど、大手メーカーはいずれも狭き門でした。中学・高校の美術教師にも興味があって、教育実習を経て合格をもらっていました。でもデザイナーの夢は捨て難く、進路に迷っていた。そんなとき運良くアシックスから内定が出たのです。僕の故郷はアシックス創業者・鬼塚喜八郎さんと同じ鳥取県。地元には昔からシューズ工場(現・山陰アシックス)もあって、鬼塚さんは地元の有名人でした。親孝行にもなるかなと思って入社を決めました。

WWD:それまでアシックスのシューズは履いていましたか。

榧野:柔道部だったので馴染みはありませんでした。それに工業デザイナー志望だからスポーツ用品の中でもギアの方に興味があった。新規事業部というのがあって自転車を作っていたため、そちらへの配属を希望しました。(人事部からは)アシックスの花形のシューズでなく、自転車を選ぶ変わり者と思われたことでしょう。それくらいシューズに関心がなかったのです。

WWD:ではシューズに関わるようになったきっかけは?

榧野:1987年当時、アシックスの新入社員研修は半年間。でも僕は2週間で研修を打ち切られ、ランニングシューズの底(アウトソール)の図面を描いて(工場に)発注してくれ、と命じられました。右も左も分からず、既存の商品をベースに見よう見まねで描きました。続いて「バスケットボールシューズをやってくれ」と言われて、手掛けたのが米国市場向けのバッシュ“ゲルエクストリーム(GEL-EXTREME)“。私の実質的なデビュー作です。

WWD:新入社員なのに、いきなり大抜擢ですね。

榧野:入社したばかりでバスケに必要とされる機能もよく分かりません。体育の授業のバスケも苦手で、いい思い出がなかった。上からは「過去のバッシュをベースにしながらデザインしろ」と言われて、いきなりコートに立たされたわけです。今では考えられない無茶ぶりですよ。でも工業デザインを学んできたおかげで、人の足で負荷がかかったり、曲がったりするのはこの辺りだろうなと想像はつきました。

後から振り返ると、スポーツシューズにおけるデザインの重要性が増してきた時代でした。従来の常識にとらわれない若手を登用しようという気運だったのでしょう。3社統合でアシックスが誕生してわずか10年(シューズのオニツカ、スポーツウエアのジィティオ、ニットウエアのジェレンクが1977年に対等合併)。総合スポーツメーカーとしては黎明期でした。せっかくの高性能をデザインとしてうまく表現できていないのが会社の課題だった。そんな時代にスポーツシューズの世界に飛び込んだのです。

WWD:バッシュでいえば、マイケル・ジョーダンが履いた「ナイキ」の“ジョーダン“シリーズが一世を風靡し、白ばかりだったバッシュがカラフルになっていった時期ですね。“ゲルエクストリーム“にはどう取り組みましたか。

榧野:とにかくカッコよさを追求しました。アシックスのバッシュは高品質だけど、地味過ぎてもったいないと感じていました。スポーツには必ず美しい瞬間があります。そこから着想を広げるのが僕のやり方です。バスケでいえば、迫力あるダンクシュートや堅実なサイドステップに美を感じ、イメージを膨らませました。

初めて米国に出張した際、飛行機から眺めたグランドキャニオンや摩天楼のビル群に感動しました。アメリカの景色から得た着想を靴底に取り入れました。機能的なことは先輩方に助言をもらいながら作り上げました。NBAの契約選手に履いてもらうため、チームカラーを取り入れることになりましたが、人気チームであるロサンゼルス・レイカーズのチームカラー(黄色と紫)すら知らなかった。本当に手探りだったけど、思い出深い一足です。

“ゲルカヤノ“は仮の名前だった

WWD:そして、まだ27歳だった93年に現在まで続くランキングシューズの基幹モデル“ゲルヤカノ“を発表するわけですね。

榧野:“ゲルヤカノ“も米国市場向けに企画したシューズです。時代背景から説明した方がいいでしょう。当時の米国はフィットネスブームによって、ランニングとフィットネスの境がなくなっていました。新作のターゲットは健康を目的に走る人たち。市場ではフィットネスランニングという言葉が浸透していました。今は走りに特化したパフォーマンスランニングという表現が一般的です。同じランニングでも時代によって意味合いは変わるのです。

初期の“ゲルヤカノ“には、今のランニングシューズにはあまり使われない固いパーツも使われています。だから27.0cmで500g近くになり、現在から見たらかなり重たいモデルでした(最新の“ゲルカヤノ31”は305g)。ジムのトレーニングに兼用できるよう耐久性を追求したためです。

米国法人からは「デザインのイノベーションを起こしてくれ」とリクエストされました。行き詰まっていたら、ある日突然、クワガタのイメージが浮かんだのです。カッコいい角(つの)と硬い鎧を身にまとったクワガタ。強いだけでなく俊敏なところもランニングシューズにぴったり。われながらいいアイデアだと思って先輩に話したら「ふざけすぎだ」と一蹴されましたが、僕はめげません。デザインにこっそり盛り込みました。米国法人の担当者は面白がってくれて、米国市場ではこのデザインコンセプトを宣伝しました。遊び心も米国のランナーに伝わって上々の売れ行きでした。

WWD:「ナイキ」の“ジョーダン“や「アディダス」の“スタンスミス“などアスリートの名前がスポーツシューズに採用される例は多いけれど、社員デザイナーの名前がつく例は珍しいですね。

榧野:当社の場合は過去にいくつありました。でも長続きせず、1、2年で終わってしまう。“ゲルカヤノ“のように30年以上続くことは確かに珍しいです。この名前は僕の意向ではありません。米国法人の担当者が開発中のコードネームとして言い始め、そのまま発売されてしまったのです。カヤノという言葉の響きがアメリカ人にとって異国情緒があって魅力的なので、「そのまま行くよ」となりました。初代は“ゲルカヤノトレーナー“、翌年の2代目モデルから“ゲルカヤノ“になりました。

WWD:自分の名前がついたシューズが発売されて、米国でヒットしたときの気分はどうでしたか。

榧野:入社5年目で将来に迷いもありました。米国市場で実績を重ねると、現地の大手スポーツ企業から良い待遇を持ちかけられることもあります。でもシューズに自分の名前が付けられ、十字架を背負わされたような気持ちになりました。“ゲルカヤノ“は僕1人で作ったわけでなく、多くの仲間と作り上げたシューズですから責任を感じます。エラいことしてくれたな、というのが偽らざる気持ちでした(笑)。引き抜きの話があっても「僕はサムライ魂があるので」と断ってきました。

「ガンダムチック」なデザインの評価が時代で変わった

WWD:以来、“ゲルカヤノ“は今年発売された“ゲルカヤノ31”まで30年以上、全世界で累計300万〜400万足を売るロングセラーになったわけですが、これほど息の長い商品になった理由はなんでしょう?

榧野:ずっとランナーに寄り添ってきたからだと思います。時代の変化と共にユーザーやポジションも変化しています。当初のフィットネスランニングから始まり、今はパフォーマンスランニングの定番モデルになりました。スポーツシューズは「機能性」「テクノロジー」「デザイン」の3要素の三角形で構成されます。この三角形の形は、時代ごとに変わる。今は「機能性」と「テクノロジー」が突出していて、「デザイン」の山は低い。結果として各社ともシンプルでミニマルなデザインになっています。シューズにもサステナブルが求められるようになり、パーツを減らしたデザインが主流になりました。僕が得意としたような遊び心が入り込む余地は少なくなりました。でも、それはお客さまや市場が求めていることなので間違いではありません。

WWD:榧野さんた直接手がけていた“ゲルカヤノ“の初代から“13”までは装飾的な要素が多いですね。

榧野:自分は情緒を盛り込みたいタイプのデザイナーです。先ほどのクワガタもそうですが、人間の心臓や肺などの内蔵をデザインモチーフにしたり、隠れキャラのようなデザインメッセージを密かに盛り込んだり。“ゲルカヤノ11"は日本の戦国時代の武士の甲冑、翌年の“ゲルカヤノ12”は西洋の騎士の鎧をデザインモチーフにしています。

オニツカ時代から選手ファーストで機能とテクノロジーを大事にしてきた歴史をリスペクトしつつ、そこに情緒を加味するのが僕の役目でした。今、アシックスの(1990〜2000、10年代のスポーツシューズをファッションスニーカーに刷新した)「スポーツスタイル」が売れていますが、そういった情緒が若い世代にとっては新鮮なのかもしれません。

WWD:確かに街中でアシックスのスニーカーを履く若者を多く見かけるようになりました。少し前までファッションスニーカーは「ナイキ」「アディダス」「ニューバランス」など欧米一辺倒で、「アシックス」は部活動のイメージが強いためか…

榧野:ダサいと言われてきました。辛かったなぁ。ファッションはつかみどころがない。会社からも小売店からも「ファッション性の高いものを作れ」と言われ続けてきましたが、具体的にファッション性の高いシューズの答えは誰も持っていません。僕が得意な情緒的なデザインがファッション性に結びついているのかは分かりません。でも醸し出されるデザインのバックストーリーを感じ取ってくれているような気がします。僕のシューズは「ガンダムチックなデザイン」「メカっぽい」と言われたりしましたが、時代が進んで評価されるのだから面白いですね。

“ゲルカヤノ14"の大ヒットはうれしいけど、悔しい

WWD:“ゲルカヤノ14”がファッションスニーカーとして世界中で大ヒットしています。

榧野:カッコいいよね。きょう僕が履いているのも“ゲルカヤノ14"。これは韓国の「アンダーマイカー」とコラボしたスニーカーです。でも残念ながら僕は2008年発売の“14”のオリジナルに携わっていません。僕は担当したのは初代から“13"までなんです。だから“14”が大ブレイクして悔しいですよ(笑)。

“14"のデザイナーは、僕の大学の後輩の山下秀則(現・アパレルエクィップメント統括部デザイン部部長)です。山下は“13”までのデザイン哲学を踏襲し、さらに昇華させてくれました。本当に素晴らしいし、世界中で売れるのも納得です。うれしい。けれど、悔しい。複雑な気持ちです。

WWD:正直ですね(笑)。しかし榧野さんがオリジナルをデザインしたシューズは「スポーツスタイル」の人気商品です。最初のバッシュ“ゲルエクストリーム“も復刻されて“EX89”、ランニングシューズの“GT2000"“ゲルニンバス“シリーズもストリートで愛されています。

榧野:僕は基礎を作っただけです。“ゲルカヤノ”とコラボするコラボするクリエイターはこの部屋(貴重なアーカイブ品が保管される神戸本社の資料室)に招き、アシックスのこれまでの歩みを紹介します。さまざまなアスリートの足元を支えてきた歴代のシューズはインスピレーションの宝庫。みんな一様に感動して帰ります。国内外のクリエイターによって僕らが作ってきたシューズに新しい魅力が加わる。デザイナー冥利に尽きます。

若い世代にシューズデザインを伝えたい

WWD:アスリートの名前を冠したスポーツシューズは、売り上げに応じてアスリートにインセンティブが入ることが多いようです。

榧野:僕の懐には1円も入りません。一会社員ですから。もし30年分の“ゲルカヤノ“のインセンティブが入ったら、すごいことになりますね(笑)。若いときに取得した特許や意匠登録があるので、毎年おこづかい程度の額は入ります。これも期限があるため年々減ります。

WWD:“ゲルカヤノ“がアシックスの社員デザイナーの名前だと知らない人も多いようですね。

榧野:ランニングが文化として浸透している海外では、僕の知名度はそれなりにあるようです。昨年は“ゲルカヤノ“デビュー30周年を記念して、米国と豪州の講演に呼ばれました。会社の歴史や“ゲルカヤノ“の開発秘話を話すと、みなさん、熱心に聞き入ってくれます。終わるとサイン攻めにあいました。

日本でもデザインを担当していた頃は、“ゲルカヤノ“の新作を出すたび店頭の販売応援に立ちました。懇意にしていただいていたスポーツミツハシ(京都の有力スポーツ専門店)が多かった。デザイナーとしてではなく、単なるメーカーからの販売応援スタッフとして、お客さんに応対します。「アシックスよりもナイキのデザインが好きなの」とか忌憚のない声を聞くことができます。プラスの声、マイナスの声も含めて、次の開発に生かすのです。

WWD:アシックスは過去10年で売上高が2倍近く成長し、海外売上高が8割以上というグローバル企業になりました。会社はどう変わりましたか。

榧野:だいぶ変わりました。もともとはコンサバな体育会系の社風でした。カルチャー好きな僕は異端だった。周りからは好き勝手やっているように見えたことでしょう。でも結果を残すために相当のエネルギーを費やしてきました。さいわい担当した商品で売り上げを伸ばしたから、自由が確保できた。シューズ作りはチームワークが大切だけど、デザインの出発点は個人のインスピレーションであるべきです。僕は表現できるのが本当に楽しかった。いま社内の後進育成も行っています。今の若いデザイナーは真面目で優秀ですよ。好きなことをとことん突き詰めてほしいな。

来年3月で定年退職の予定です。その先は決めていません。ただ、やりたいことはあります。芸大や美大でスポーツシューズのデザインを教えることです。ときどき講師として招かれることもありますが、可能性に満ちあふれた学生さんと話すのは本当に楽しい。自分の経験を伝えていけたら幸せです。

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【2024年クリスマスコフレ】「ディプティック」のホリデー第1弾はアドベントカレンダー フェルトを使用した夢のように美しい世界

「ディプティック(DIPTYQUE)」は10月17日、ホリデーコレクション第1弾としてアドベントカレンダー(7万3810円)を限定発売する。イギリス人現代アーティストのルーシー・スパロー(Lucy Sparrow)をゲストアーティストに迎え、フェルトを使用した夢のように美しい世界を探求する。冬を象徴するアイテムや、ブランドのアイコニックなアイテムをポップな美学で再解釈した。第2段以降は10月下旬から12月にかけて発売する。

アドベントカレンダーは、ソーイングボックスの形にデザインした。ホリデーシーズンのために特別にデザインした新しい3種のキャンドル、“サパン”(70g)と“エトワール”(35g)、“フリアンディーズ”(35g)のほか、“オー ド パルファン”(10mL)や“リフレッシュ ルームスプレー バジル”(10mL)、“リフレッシュキャンドル バジル”(35g)、“プレミアムオーナメントセット”など、25種類のアイテムを詰め込んだ。

スパローは、フェルトで手縫いした日用品のレプリカなどによるインスタレーションで一躍有名になった現代アーティスト。同氏の作品は、大胆かつ洗練されており、堂々としていながら緻密さも備えている。今回のホリデーコレクションでもカラフルで感覚的な素材を用い、独自のスタイルを発揮する。

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「寄生獣 -ザ・グレイ-」監督ヨン・サンホ 極限状況での人間の選択への興味

PROFILE: ヨン・サンホ/映画監督、脚本家

ヨン・サンホ/映画監督、脚本家
PROFILE: 短編アニメからキャリアをスタートする。1997年に「Megalomania of D」で初監督を務める。2011年に長編アニメ初監督作品「豚の王」が公開。同作はカンヌ国際映画祭の「監督週間」に出品された。16年に「新感染 ファイナル・エクスプレス」で初の長編作品を手掛ける。多数の映画やドラマのほか、「新感染 ファイナル・エクスプレス」続編の「新感染半島 ファイナル・ステージ」がカンヌ国際映画祭「Official Selection 2020」に選出される。24年に岩明均の漫画「寄生獣」をベースに、舞台を韓国に置き換えたNetflixシリーズ「寄生獣 -ザ・グレイ-」を監督した PHOTO:CHO SUNG YOUL

第5次と呼ばれる韓流ブームが到来している。もはや韓流は一過性のブームではなくスタンダードであり、日本のZ世代の「韓国化」現象にもつながっているのは明白だ。その韓流人気をけん引してきた1つが韓国ドラマ。本企画では有名韓国ドラマの脚本家にスポットを当て、物語の背景やキャラクター、ファッションに至るまでの知られざる話などを紹介する。

Vol.4はヨン・サンホへインタビュー。代表作「新感染 ファイナル・エクスプレス」はカンヌ国際映画祭で上映され国際的な評価を獲得。「地獄が呼んでいる」はネットフリックス(NETFLIX)で大ヒットし、彼の名を世界に知らしめた。日本でもファンの多いにサンホに、現在制作中の物語や創作活動までを聞いた。

――日本の映画や漫画にも影響を受けているそうですが、今は何を読んでいますか?

ヨン・サンホ(以下、サンホ):まだ具体的な内容はお伝えできませんが、現在制作中の作品の参考資料として日本の小説や映画をみています。小説は大江健三郎の「万延元年のフットボール」や奥田英朗の「オリンピックの身代金」。映画は今村昌平の「復讐するは我にあり」や時代劇などです。

過去の日本の社会的背景や人々の情緒や感受性が知りたいですし、 日本の作品をインプットすることで韓国との違いが見えてくることが多いため読んでいます。例えば「オリンピックの身代金」は東京オリンピックが題材であり、韓国映画「上渓洞(サンゲドン)オリンピック1988」はソウルオリンピック。「上渓洞」は社会的弱者を彼らが住む地域から追い出してそこに競技場を建設しようとする話なのですが、両作品を比較しながら読んでいます。

――確立された様式に合わせることと、映画制作における新しいアプローチを模索することのバランスをどのように取っていますか?

サンホ:私は、さまざまなジャンルの垣根を越えるような作品を手掛けているんですが、ジャンルものを作る上で一定の枠組みがあると考えています。典型的な物語の枠組みの中でセオリーに習いながらも、どのような展開に新しい要素を見つけられるか。そのためには感情や感受性を磨いていくことが重要です。主人公の態度や感情を探りながら、似たような状況を取り扱っている本や映画を参考にしながら物語を構築しています。

――韓国の映像業界におけるトレンドにはどのようなものがありますか?

サンホ:最近はドラマも映画も、世界に通用するジャンルものが人気です。直感的に緊張感を与えたり、刺激的な作品などは、SNSなどで話題になるのが速いですね。

それとは別に、魅力のある物語には同時代に生きているからこその共通する感情があると思います。何かと聞かれると断定できるものではないのですが、共通する感情によって多くの人たちの心が動かされます。さまざまなものを見ながら時代を形作る感情を探しています。

――動画配信サービスの普及で、ドラマや映画の観られ方も多様になっていますね。

サンホ:OTTなどの配信サービスが発達した影響で、制作側も観客もより結果を重視する傾向にあります。自分が見たいことよりも、話題作という理由で作品を選びがち。そうではなくて、自分が物語に引かれるからその作品を見たいというような視聴者が、もう少し増えて欲しいと感じています。

今まで大規模な作品を手掛けてきましたが、小規模でも独特の雰囲気のある作品も並行して作っていきたいですね。マイナーな作品も好きなんですよ。

――キャラクターを作る上で衣装の重要性はどのように考えていますか?

サンホ:衣装やヘアスタイルはキャラクターの性格を表すものです。キャラクターのリアリティを演出するために、衣装が何度変わってもその人物だとわかる同一性とスタイルを持たせるようにしています。

――ゾンビやSF、信仰などさまざまなジャンルの作品を手掛けていますが、必要な素材はどのように集めていますか?

サンホ:興味があるのは人間が生きるか死ぬかという究極の選択や、大切な人を守るために何かを犠牲にする状況に置かれた時の選択です。その動機はさまざまで、ある人にとってはアイデンティティーであり、ある人にとっては愛だったりする。信仰も選択の1つであり、何かを決断するときの基準になります。その状況での心情や英雄的な行動や、自己犠牲の精神などのヒロイズムを考えた上で、物語を構築する段階でゾンビやSFなどのジャンルと結合させます。最初に少しお話しましたが、日本の方々にも楽しんでもらえる作品を制作中ですので、ご期待ください。

TRANSLATION:HWANG RIE
COOPERATION:HANKYOREH21,CINE21, CUON

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止血急ぐTSI 本社人員2割削減、不採算ブランドの撤退視野

TSIホールディングスは、2025年2月期通期の連結業績予想を上方修正する。修正後の予想値は売上高752億円(前回予想は745億円)、営業損益が1億7000万円の赤字(同9億円の赤字)、純損益が9億円の赤字(同9億円の赤字)。足下で進める広告宣伝費、物流費の抑制などの構造改革により、当初予想よりも営業赤字幅は縮小する見込み。

同社は27年2月期を最終年度とする中期経営計画において、同期末までに約100億円の収益改善を達成するとともに、連結の通期売上高1650億円(24年2月期実績は1554億円)、営業利益100億円(同17億円)、純利益77億円(同28億円)を目標に掲げている。

同計画内に盛り込んだ収益構造改革について、今後の具体策を発表した。販管費抑制へ事業構造や組織体制にメスを入れ、収益化が見込めないと判断した一部ブランドからの撤退のほか、25年2月期末をメドに本社人員の20%を削減する。そのほかにも25年春夏シーズン以降の仕入れ先工場の集約や生産地移転、社内外データの分析に基づく販売価格適正化、シフトや配置見直しによる店舗人件費の効率化、グループ内ECサイトと会員サービスの統合などを実施することで、余剰コストの低減に取り組む。

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伊勢丹メンズはレザーアイテムもスタイリングで提案 遊び心あるアイテムが目白押し

伊勢丹新宿本店メンズ館は2024年秋冬、レザーアイテムのスタイリング提案を強化する。近年の消費者は、デザインだけでなく、ブランドの理念や取り組みに共感し購入に至るケースが多い。これを鑑み、単品だけでなく、ラインで提案できるブランドを取り扱う。

「フォルメ(FORME)」はその好例で、レザーアイテム同士をスタイリングすることで、ブランドのクラシックな雰囲気とクラフツマンシップを強く押し出す。今季は、財布(各4万2900円)やカードケース(2万5300円)、ベルト(2万9700円)、バッグ(左4万9500円、右6万6000円)をラインアップ。イタリア製中心の厳選されたレザーを、“使い勝手のよい“サイズ感に落とし込んだ。また「イッチ(ITTI)」は、ショルダーバッグ(5万9400円)や財布(各3万8500円)のほか、ステンレス製の鎖や栓抜き、カラビナなどを組み合わせたチェーン(各8800円)をそろえる。チェーンは、見た目も楽しいアイテムで、コーデのポイントとして活躍する。

このような遊び心のあるアイテムは、「エド ロバート ジャドソン(ED ROBERT JUDSON)」からも登場する。ワイヤー式のキーホルダー(1万9800円)は、「駒合わせ縫い」という立体縫製で革巻きしたアイテムで、鍵をつけるのに最適だ。また、同ブランドと「トポロジー(TOPOLOGIE)」のコラボレーションプロジェクトからは、自由な組み合わせを楽しめる財布(黒2万6400円、ブラウン2万5300円)が登場。ロープ(6600円)やコイルアタッチメント(9900円)、ミニ財布(黒1万9800円、ブラウン1万7600円)を組み合わせれば、財布以上の存在感を放つ。「アンノウンプロダクツ(UNKNOWN PRODUCTS)」は、誰もが見たことのあるアイコニックなアイテムをラインアップ。毎回完売必至のレザーペーパーバッグ(特小2万5300円、小3万800円)は、柄から構造に至るまで、同店のショッピングバックを再現した。今季は包装用の平袋(2万2000円)も仲間入りする。

また、キャッシュレスの流れを実感させるアイテムも続々と登場する。「オブジェクツアイオー(OBJECTS.IO)」のスマホショルダーは、アイフォンケース(9900円)にマイクロバッグ(1万8700円)をドッキング。鍵やリップなどの小物収納が可能で、携帯1つで外出できる。

※ブランドにより展開時期や販売方法が異なります。詳しくは下記URLをご確認ください。
https://www.imn.jp/post/108057207019

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「ディーゼル」2025年春夏は14トンのデニムの端切れがランウエイに 「廃棄物の中にこそ美しさがある」

「ディーゼル(DIESEL)」は2025年春夏コレクションを9月21日(現地時間)にミラノで発表した。ショー会場には、14トン以上もデニムの端切れを敷き詰めた。圧巻の没入空間でグレン・マーティンス(Glenn Martens)=クリエイティブ・ディレクターが見せたのは、ブランドのアイデンティティーであるデニムの破壊力、デザインとしての無限の可能性、そして循環性だ。

ショー開始直前まで会場内では、インディゴの歴史が淡々と読み上げられた。「ディーゼルとは、デニム。デニムを、インディゴを、そしてディーゼルを楽しんで」という一節とともにショーは開幕した。

“実験的アプローチ“で進めるサステナビリティ

「ディーゼル」は、“実験的アプローチ” をサステナビリティの面でも追求している。デニムの原料となるコットンをオーガニックコットンに切り替えたり、水や化学薬品の使用量を減らした加工技術の研究も進めたりしていてる。今回のコレクションはそうした生産背景の進化を前提に生み出されている。

繊細な細さのデニムのフリンジが揺れるマイクロショーツ、シャンブレーのスリップドレス、ダメージ加工を施したテーラードジャケットもある。二重織機で織ったデニムのワークジャケットは、オーバーダイでキャメルのような色合いに仕上げた。ボリュームのあるロングコートはデニムの残糸だけで作った。オーバーサイズジーンズは、生産過程で出た端切れを組み込んだ100%リサイクルコットン製だ。

プリーツジャージーのタンクトップやシャツ、ミニドレスにはひび割れたような加工を施し、「破壊」のアティチュードを表現。後半にフィーチャーしたのは、「ディーゼル」のアーカイブのバンダナ柄。デザインリソースの面でも、古いものを現代に昇華し「循環」させた。同じバンダナ柄を“プレイ“バッグにもプリント。さらに、“プレイ“バッグを進化させた新作“ダブルD”バッグも登場した。

若者たちの熱狂を生み出すグレンの才

マーティンス=クリエイティブ・ディレクターは、「朽ち果て破壊された廃棄物の中にこそ美しさがある。私たちはデザインを高めると共に、生産における循環性を推し進めている。これこそディーゼルの破壊力だ」と語る。

ショー後には、多くの来場者たちが興奮した様子でデニムの山に寝転んだり、写真を撮りあったりしていた。若者たちの熱狂を生み出すグレンの才と、循環性を推し進める「ディーゼル」の進化が見事にかけ合わさったショーだった。なお、会場で使用したデニムの端切れは、自動車や断熱材などに活用し、装飾全体が再利用されるという。

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「マウジー」がディズニーとコラボ ミッキーや魅力的な悪役たちのスエットやニットなど

「マウジー(MOUSSY)」は10月2日、“ディズニー シリーズ クリエイテッド バイ マウジー(DISNEY SERIES CREATED BY MOUSSY)”コレクションを発売する。「マウジー」フラッグシップショップ、同ルミネエスト新宿店、シェルター(SHEL’TTER)公式オンラインで取り扱う。

同コレクションはディズニーアニメーション作品を彩る魅力的な悪役たち“ディズニーヴィランズ(DISNEY VILLAINS)”を起用。近年は“ディズニーヴィランズ”にスポットライトを当てたアナザーストーリーも多く登場し、人気キャラクターとして親しまれている。「白雪姫」のエヴィル・クイーン、「眠れる森の美女」のマレフィセント、「101匹わんちゃん」のクルエラ、「リトル・マーメイド」のアースラ、「ライオン・キング」のスカー、「ヘラクレス」のハデスなどのキャラクターをバックにプリントしたオーバーサイズシャツ(1万3970円、編集部調べ、以下同)をはじめ、「アラジン」のジャファー、「ピーター・パン」フック船長も入った総柄ジャカードニット(1万1990円)や、スエットはマレフィセント(1万450円)やアースラ(1万1990円)、クルエラのロンT(1万1990円)などビンテージ感あるアイテムを用意する。

メーンキャラクターでは、短編アニメーション映画「ミッキーズ バースデー パーティー(MICKEY‘S BITHDAY PARTY)」のミニーがサプライズでミッキーの誕生日を祝うシーンを総柄にしたアノラックコート(2万6180円)やマルシェバッグ(4400円)、ミッキーとミニーをグラデーションでプリントしたスエット(1万1000円)を用意。セットアップで着られるベロアのフーディー(1万2980円)とスカート(1万1000円)はラインストーンや刺しゅうでミッキーを表現した。モール糸で編み立てたジャカードニット(1万450円)やボーダーカラーのニットカーディガン(1万1000円)、花のモチーフ付きボリュームスリーブニット(1万2980円)など、レトロでノスタルジックなアイテムをバリエーション豊かに取りそろえる。

アイテム一覧

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ハーモニー・コリンが語る「新しい映画作り」——映画とゲームの融合、そしてテクノロジーによる表現の実験

取材場所に指定されたバーに着くと、蛍光イエローの目出し帽を被った男が紅色のソファーに座り、フォトグラファーとフォトセッションをしている。傍らにあるテーブルには灰皿が置かれ、その上の葉巻はかすかにくすぶっている。

ラリー・クラーク(Larry Clark)の映画「KIDS/キッズ」の脚本を書いた時、彼は19歳だった。その後、「ガンモ」で監督としてデビューし、“恐るべき子ども”と評された。「スプリング・ブレイカーズ」や「ビーチ・バム まじめに不真面目」で映画監督としてのキャリアを重ね51歳になった彼は現在、南米やアジア出身の才気あふれる若いクリエイターたちとEDGLRD(エッジロード)を立ち上げ、新しい映画作りに挑んでいる。「映画作り」というには語弊があるかもしれない。彼らが作っているのは、まったく新しい「体験」なのだから。

EDGLRDはマイアミのビーチハウスに拠点を置く、デザイン集団である。CGデザイナーやゲームデザイナー、スケーター、現代美術家、プログラマーによって構成され(中にはマーベル・スタジオや大手ゲーム会社で働いていた人物もいる)、スケートビデオから3Dプリンタを用いた立体作品、トラヴィス・スコットの「カクタス・ジャック(CACTUS JACK) 」と「ナイキ(NIKE)」のコラボスニーカーのキャンペーンビジュアル、ザ・ウィークエンド(The Weekend)と雑誌「032c」のためのコンセプトムービーなど、多岐にわたるフォーマットで作品を発表している。この謎多きクリエイティブスタジオが、2024年に満を持して公開したのが「AGGRO DR1FT(アグロ ドリフト)」だ。公開とはいえ、映画祭や限定上映を除けば、この映像を映画館で観られるチャンスはほとんどない。「AGGRO DR1FT」のワールドツアーは、世界各地の音楽ベニューやストリップクラブ、ギャラリーを舞台に、DJやダンサーによるパフォーマンスとセットで上映するという興行スタイルがとられているのだ。

「AGGRO DR1FT」のあらすじは、家族想いの殺し屋が業界から足を洗うために、悪魔のようなターゲットの暗殺任務を遂行する、とまとめることができる。ストーリーは至ってシンプルで、語り口にひねりがあるわけでもない。べネチア国際映画祭の上映で観客の半数が途中退場したのも、さもありなんといった感じだ(残りの半数は10分間のスタンディングオベーションを送った)。トラヴィス・スコットが出演することでも耳目を集めたが、全編がNASA所有の赤外線カメラで撮影されているために、表情はちっとも見えない(シルエットだけでトラヴィスだと分かるのだが)。さらに、ボイスオーバーで何度となく繰り返される主人公の独白は両手で数えられるほどのパターンしかなく、暗殺対象のボスは昨今では珍しいほど単純化された、絵に描いたような“悪人”だ。しかし、それらは全て明確な意図の下に設計されているのだ。近年は映画を観ず、ゲーム三昧の日々を過ごしているという監督の意図の下に——。

「AGGRO DR1FT」はなぜ映画館で上映しないのか。EDGLRDが共有する「ゲームコア」という美学はいかなるものなのか。そして、今一番お気に入りのミーム映像とは。マスクを脱ぎ、葉巻をくわえたハーモニー・コリン(Harmony Korine)が語りはじめる。

——EDGLRDには多分野にまたがる若手クリエイターが世界中から集まっているそうですね。

ハーモニー・コリン(以下、コリン):うん、みんな若い。僕が最年長だからね。テクノロジーに基づくデザイン集団で、ゲーム開発者やグラフィックデザイナー、AIの専門家みたいな視覚効果の分野出身者もいれば、コーダーやハッカーのような技術者もいる。マイアミのスタジオにいつも集まっていてね。頭に浮かんだことはなんでも創ることができる場所だよ。

——アイデアをすぐに具現化できる?

コリン:そう、なんでもね。

——チーム作りはどうやって? 面接されることもあるのでしょうか?

コリン:たまにね。でも、若い子たちは自分の作ったものをインスタグラムやXで送ってきてくれるんだ。面白かったら採用する。それにチームの中には、SNSで面白いクリエイターがいないか探す担当がいて、見つけたら僕に見せてくれるんだ。ブラジル、アルゼンチン、中国、世界中から集まってきているよ。

——今のチームの規模は?

コリン:50人くらいかな。会社ができたのがほんの1年前。1年目は、制作と開発に集中していたから、最近ようやくその成果を世に送り出すことができるようになった。これからどんどん発表していくよ。例えば、今は、頭で思い描いたものをそのまま映像化する技術を開発していてね。プロンプトは要らない。思考を直接スクリーンに映し出すんだ。「ドリームボックス」って呼んでるよ。寝ている間に見た夢を丸ごとダウンロードすることも可能になる。

——どういう仕組みなんですか?

コリン:外付けのマイクロチップなんかを使って、脳波を読み取るんだ。

——「AGGRO DR1FT」にはゲームの「グランド・セフト・オート」のようなノリと世界観がありますが、ゲームは普段からプレイされますか?

コリン:うん。というか、最近はもっぱらゲームだね。ここ2、3年は映画も観なくなったから、本当にゲームばかりしているよ。

——ちなみにタイトルは?

コリン:最近はずっと「レインボーシックス シージ」をやってたよ。1人称視点のシューティングゲームでは一番好きかな。「エルデンリング」もたくさんプレイしているし、「Halo」もやり直してる。EDGLRDのチームは「Call of Duty」が好きで、仕事終わりにみんなでプレイすることもある。あと、そうだ、新しい「ゼルダ」(「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム」)もやってるよ。あれは素晴らしいゲームだね。

脚本のない映画作りと、新しいナラティブ

——EDGLRDのチームは「ゲームコア」という固有の美学を共有しているそうですが、それはどういったものなのでしょう?

コリン:僕らがゲームを好きな理由、あるいは僕がクリアするまでに何カ月もかかるようなゲームに時間を溶かす理由はね、中毒性があるのはもちろんだけど、なにより満足感があるんだ。この前「フォートナイト」で20キルしたんだけど、その時の満足感といったらなかったね。最近のゲームのグラフィックやアニメーションは、レベルが高過ぎるよ。ゲームは映画を観るよりも能動的だし、ずっと報われるんだ。だから、あらゆるものをゲーム化する実験を始めたというわけさ。「AGGRO DR1FT」もいろんな点で、すごくゲーム的だよ。もうすぐ完成する「BABY INVASION」は、ゲーム化のアイデアをさらに発展させたものだしね。今までにない作品になってるよ。映画であるかどうかさえ僕にも定かじゃない。まあ、映画とゲームの合いの子といったところかな。

——ゲームのインタラクション性に興味があるのでしょうか?

コリン:そうだね。映画でも僕らはまず、登場人物のスキンを作るんだ。それは、もしかしたら終わりのない映画かもしれない。場面を新たにデザインしたり、その順番を入れ替えたりしてね。そう、僕は今映画をプレイし始めているんだ。

——ゲームとして遊びたい映画はありますか?

コリン:「カーター」っていう韓国映画(2022)があってね。アクションシーンがすっごくいいんだ。ゲームにしたら最高だろうね。

——近年は「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」が興行的に成功し、「デス・ストランディング」の映画化が発表されたりと、ゲームと映画が融合してきています。その接近についてはどう思われますか?

コリン:今はあらゆるものが融合してきているよね。EDGRADを立ち上げた理由はつまり……僕はEDGLRDでクリエイティブ・ディレクターのような役割なんだ。僕らがやろうとしているのは、若い子が参加できるようなあらゆる種類のテクノロジーを用意すること、そして、テクノロジーを使って表現形式を推し進めたり、実験したりするのを可能にすることにある。だって今なら、ゲームエンジンだけで1本の映画を作れるかもしれないんだからね。昔は映画1本を撮るのに何年もかかっていた。でも、今僕らが試しているのは1カ月で映画を作る方法なんだ。

——「AGGRO DR1FT」には脚本がないのだとか。

コリン:そう、脚本はもう使ってないからね。というか、ずっと前からそれを目指していたんだ。「AGGRO DR1FT」では基本的に場面のドローイングを描いた。撮影現場で瞬間的に場面を描いては役者たちに伝え、それを基にまた場面を描く。コンセプトに基づいて、フリースタイルで映画を作ってるんだ。というのも、僕は脚本家として映画の道に入ったわけだけど、少しずつ脚本に対する興味を失っていてね。

——脚本がないのであれば、映画の完成はどのように判断するのでしょう?

コリン:これでいい、と思える時が来るんだ。絵に近いかもしれないね。作品を作っていると、全部出し切った気がする瞬間があるんだ。そこに至れば、自然と分かる。言葉で表そうとすると難しいんだけどさ。

——「AGGRO DR1FT」は映画館ではない(ライブハウスなどの)ベニューを巡業していますが、それはなぜでしょう?

コリン:映画館で上映するのがしっくりこなかったんだ。「AGGRO DR1FT」が映画だという確証もなかったし。それで感覚的な体験にしたいと思ってね。映画を観ながら音楽を聴き、TikTokを観る、それが今の生活なんじゃないかな。

全てのまばたきは編集である

——ゲーム以外にも、TikTokで短いクリップを見るのにハマっているそうですね。

コリン:そう。脳が腐る感じもするし、毒みたいなものもたくさんある。でも大好きなんだ。XやYouTubeのリールやインスタグラムで見るものは、僕の作った映画を超えてるよ。例えば、砂の中から3本足の男がはい出てくる動画があるんだけど、この前もそれがどうして存在するのか、一日中考えていたよ。文脈がないっていうのがミソなんだろうね。誰が考えたのか、どうやって存在しているのか、本物なのかそうでないのか……それが分からないからこそ、たまらなく面白いんだ。

——特に好きなクリップはありますか?

コリン:ブドウを踏みつけている女性の動画がお気に入りかな。見たことある? ニュースの映像なんだけど……そう、これこれ。


——Midjourneyのような画像生成AIでも遊びますか?

コリン:もちろん。いろんなAIを試しているし、自分たちで独自のLLMを構築してもいるよ。新しい美学をあらゆるジャンルに導入しているんだ。

——チーム内では「ブリンク」という概念を共有しているそうですね。どんな概念なのか改めて聞かせてください。

コリン:ヒトはまばたき(ブリンク)をするたびに時間を編集しているってことだよ。つまり、人生が1本の映画だとしたら、まばたきは編集なんだ。

——確かに。

コリン:僕は、従来のリニア(直線的)なナラティブに収まらないようなものを考えていたんだ。それは映画ではないかもしれない。15分の長さでもいいし、5秒未満でもいい。それが「ブリンク」だった。それでEDGLRDのスタジオでは、多くのフォーマットを「ブリンク」と呼んでいるんだ。

——EDGLRDの成果物はさまざまな形式にまたがりますが、中心になる分野や形式はありますか。それぞれどのようにマッピングしているのでしょう?

コリン:中心になるもの……どうだろう。でも、EDGLRDを立ち上げてからいろんなアニメーションと出会っているのは間違いない。すでに書き終えたアニメも1本ある。次作はそれに取り組みたいね。でも全部が映画になるわけじゃない。フィルターになるかもしれないし、スケートデッキのグラフィックになるかもしれない。だから、スケートビデオを作っているような感じだね。今の環境は素晴らしいよ。スタジオには大部屋があるんだけど、部屋から部屋へ歩き回って「あれをやろう、これをやろう」って次々試せるんだからね。巨大な3Dプリンターが3台あって、マスクや立体作品を作ることもできるし、服だって作れる。それ自体が(創作の)糧になっていくんだ。

——マスクといえば、あなたの映画にはよくマスクが登場しますよね。

コリン:アイデンティティーを曖昧にしたり、変えたりできるのがいいのかもね。(マスクの多用は)意識しているわけではないけど、アイデンティティーというものには昔から興味があったんだ。

——以前インタビューで、マイアミで毎日のように「タコベル」を食べていると読みましたが、今でも相変わらずの食生活ですか?

コリン:うん。「タコベル」は大好物だからね。マウンテンデューもよく飲むよ。

——好きなメニューは?

コリン:クランチラップ スプリーム。あれなら10個だっていけるよ。

PHOTOS:TAKUROH TOYAMA

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山﨑賢人と井上尚弥が総額1億円の「ウブロ」時計を着用して登場 “挑戦”がテーマのトークでミット打ちに挑戦

スイスの時計ブランド「ウブロ(HUBLOT)」は25日、「ウブロ銀座ブティック」で「ウブロ 井上尚弥×山﨑賢人 スペシャルトーク」を催した。ブランドを象徴するハイコンプリケーションウオッチ(機能式時計)が同店に集結するイベントの開催を記念し、ブランドアンバサダーでボクサーの井上尚弥選手、俳優の山﨑賢人を招いた。

井上選手は1月に発売した“ビッグ・バン インテグレーテッド トゥールビヨン フルパープルサファイア”(7535万円)、山﨑は4月に発売した“ビッグ・バン MP-11 14デイ パワーリザーブ ウォーターブルーサファイア”(2336万4000円)、総額約1億円の時計を各々着用して登場した。両者ともに身につけた時計の軽さと透け感のある美しさに感銘を受けていた。

トークセッションでは時計や時間にまつわる質問をした。「自身にとっての時計はどんな存在か」という質問に対して、井上選手は「試合をするうえでモチベーションとして欠かせないアイテム。試合が終わった後にご褒美として購入したり、試合前に購入して試合を頑張るモチベーションにしたりしている。それくらい重要で必要な存在」と話した。山﨑は「ファッションの一部。シンプルな服装に時計をつけるとファッションがまとまったり、スウィッチが入って気合が出る」とコメントした。

時間をどう捉えているかという質問に対しては、「全ての時間が俳優をやる上で大事。30代になり、より濃密に時が早く進むことを実感している」と山﨑。井上選手は、「ここ5年で時間へのこだわりが強まった。1日ジムで3時間ほどボクシングの練習をするが、それをどれだけ濃密な時間にできるか考えてトレーニングしている」と話した。

挑戦に重きを置いてきたブランドとして、「挑戦とは何か」と問いかけると、井上選手は「挑戦をし続けなければ自身の成長はないと思っている。今後も足を止めることなくチャレンジャーでいたい」と話した。山﨑は「経験がないことにチャレンジするとやりがいは大きく、それこそ成長できる。今後もどんどん挑戦したい」とコメントした。

早速挑戦をしようと、井上選手のアドバイスのもと山﨑がボクシングのミット打ちに挑戦した。プロでも限度だと言う30秒のミット打ちに取り組んだ。

特別なタイムピースを期間限定で展示

9月25〜30日の間、タイムピースの展示「The Art of Fusion〜異なる素材やアイデアの融合〜」を同店で開催する。ブランドコンセプトの「アート・オブ・フュージョン」を体現した空間で、新開発の独自素材“ウォーターブルーサファイア”を採用した最新作“ビック・バン MP-11 14デイ パワーリザーブ ウォーターブルーサファイア”など約20点を展示する。

■「The Art of Fusion〜異なる素材やアイデアの融合〜」
日程:9月25〜30日
時間:11:00〜20:00 ※25日の営業時間は17:00〜20:00
場所:ウブロ銀座ブティック
住所:東京都中央区銀座3-5-9
入場料:無料

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「キス」が赤ちゃんのような“むちふわ唇”に仕上げる極細マットリップを限定発売

伊勢半のメイクアップブランド「キス(KISS)」は11月12日、赤ちゃんのような“むちふわ唇”に仕上げるマットリップ“うぶふわリップ”(限定2色、各1980円)を数量限定で発売する。

“うぶふわリップ”は、唇の色むらやくすみを飛ばしてふんわりとしたリップメイクをかなえる商品。柔らかな血色カラーが特徴の白みピンク“ストロベリーミルク”と、黄みピンク“ハニーアプリコット”の2色を用意した。口角などの細かいところまできれいに塗布できるスリムタイプで、トレンドのオーバーリップやグラデーションリップなども演出できる。

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「キス」が赤ちゃんのような“むちふわ唇”に仕上げる極細マットリップを限定発売

伊勢半のメイクアップブランド「キス(KISS)」は11月12日、赤ちゃんのような“むちふわ唇”に仕上げるマットリップ“うぶふわリップ”(限定2色、各1980円)を数量限定で発売する。

“うぶふわリップ”は、唇の色むらやくすみを飛ばしてふんわりとしたリップメイクをかなえる商品。柔らかな血色カラーが特徴の白みピンク“ストロベリーミルク”と、黄みピンク“ハニーアプリコット”の2色を用意した。口角などの細かいところまできれいに塗布できるスリムタイプで、トレンドのオーバーリップやグラデーションリップなども演出できる。

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アディダス、マラソンシーズンに向けて“アディゼロ”新モデル発表 11月下旬発売

「アディダス(ADIDAS)」(アディダス ジャパン)は秋冬のマラソンシーズンに向けて、ランニングのパフォーマンスシューズ“アディゼロ(ADIZERO)”シリーズから、速さを求めるシリアスランナーに向けたレーシングシューズ“アディゼロ アディオス プロ4(ADIZERO ADIOS PRO 4)”(2万8600円)を発売する。11月下旬から一般販売開始予定で、具体的な発売日や販売方法は今後発表予定。

ロッカー構造で前方推進力生む

“アディゼロ アディオス プロ”は、2020年に初代モデルを発表して以降、「5つの世界記録更新と73回の世界主要レース優勝を支えている」(発表リリースから)、“アディゼロ”シリーズのトップモデル。その最新版として今秋発売する“アディゼロ アディオス プロ4”は、独アディダス本社のイノベーションラボで開発。ケニアの女子長距離選手のアグネス・ンゲティチらトップアスリートが開発に協力するとともに、一般ランナーによるパフォーマンステストも積み重ねた。

前モデルからのアップデートの最大のポイントは、つま先にかけてソールが船底のように反り上がるロッカーポイント構造だ。「前方推進力を生み出し、ランニングエコノミーを向上させる(=少ないエネルギーで高いパフォーマンスが発揮できる)ことがラボで証明されている」という。また、低密度高反発素材「ライトストライクプロ(LIGHTSTRIKE PRO)」により、軽量性(27.0センチで200グラム)と高いクッション性を実現、「軽やかで柔らかい着地をランナーに提供する」。前モデルと同様、ミッドソールの5本骨状フルレングスカーボンバーが反発推進力につながる。

より多くのランナーに向けたモデルも

今秋は“アディゼロ”シリーズから、軽量高速トレーニングモデルの“アディゼロ エヴォ SL(ADIZERO EVO SL)”(1万9800円、27.0センチで224グラム)も発売する。同モデルは、“アディゼロ”シリーズのパフォーマンス性をより多くのランナーに届けることを意図したもの。同モデルは、レイヤードミヤシタパークなど、一部の「アディダス」直営店や一部取り扱い店で10月15日から先行限定販売し、12月以降、ブランド公式ECや他の直営店・取り扱い店でも販売予定だ。

“アディゼロ”はもともと、「日本人を速くする」ことを掲げて、2000年代半ばに開発を開始したランニングのパフォーマンスシューズのシリーズ。日本人向けのラスト(足型)開発などにより、記録や実績を積み上げてきた。現在では日本人だけでなく、トップアスリートを含む世界中のランナーに支持されている。“アディゼロ”は9月15日付でアディダス ジャパン新代表に就いた萩尾孝平氏が、以前アディダス ジャパンに在籍した時期に開発に携わっていたモデルでもある。

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新ブランド「DDDD」がデビューコレクションを発表 来春代官山に旗艦店をオープン

信岡ホールディングス(本社:広島県福山市)は、新ブランド「ディフォー(DDDD)」を立ち上げ、2025年春夏コレクションから本格始動する。9月13日に、来春店舗を構えるログロード代官山でファッションショーを開催した。

ブランド名の「DDDD」は、“Dimensional(次元)”“Daring(大胆)”“Deviant(逸脱)”“Dazzle(眩しい)”の頭文字。クリエイティブディレクターのSHINJI、デザイナーのSHIGEKI、アートディレクターのZENを中心に活動する。国内コレクションブランドのデザインやブランディングコンサルを手掛けてきたSHINJIと国内セレクトショップやアウトドアブランドの商品企画やデザインに携わってきたSHIGEKIの豊富な経験に加え、パルクールアーティストとしても活躍するZENがファッションクリエイションにパルクールの哲学を取り入れる。“Dress Up Lazy(怠けたドレスアップ)”を掲げ、反骨精神(Amanojaku)、独自視点(Outsider)、都市の知恵(Streetwise)という3つのキーワードを洋服に落とし込み、自己表現を追求するという。「洗練されたアイテムに、あえて“無骨さ”を入れる逆説的な美学」で、新たなファッションシーンとカルチャーの提案を目指す。

25年春夏コレクションは、コンセプトである“Dress Up Lazy”をベースにしながら、洗練されたデザインを無骨に着こなし、個性と自由を楽しむ都会的なスタイルを表現した。“Lazy”な抜け感を意識し、ファーストルックは、スエットやトランクスなどを組み合わせたスタイリング。全36体のルックが、朝から夜にかけて、カジュアルからだんだんとドレスアップしていくイメージだ。

インスピレーションソースは、SHIGEKIデザイナーが高校時代を過ごした2000年前後のアメリカの原風景。「高校時代、好きだったアメリカに留学して3年間寮に住んでいたが、今でいうY2Kの匂いがその寮の中にあった。朝、寝起きにパジャマやスエットのまま外に出て、昼間はバスパン(バスケットショーツ)で学校に通う一方、プロムやダンスパーティーでは完璧にドレスアップする。ショーでは、朝から夜までの時間帯をイメージしてルックを見せた。いわゆるアメカジとも少し違う、僕が見たアメリカでの生活をインスピレーションに表現した」とSHIGEKIデザイナー。

デビューコレクションをファッションショーで披露したことについて、「これまでのキャリアではベーシックなデザインを求められてきた。エンドユーザーに寄り添い、取り入れやすさを念頭に置いて洋服をデザインをしてきた。だけど、今回のプロジェクトでは違うアプローチが必要と考えた。学生時代はハイエンドなデザイナーズブランドの全盛期で、街中でもそういうデザイナーの洋服がたくさん見られた。アイテム1点1点に力強さがあり、奇抜でベーシックからは逸脱しているが、ワクワクした。そのワクワク感がショーの中にあったような気がして、空気感を作る方が今の自分の作りたい洋服が伝わりやすかった」と説明する。

コレクションは、ログロード代官山に2025年1月にオープン予定の「ディフォー」のフラッグシップストア(東京都渋谷区代官山町13-1)と、オフィシャルオンラインストアで取り扱う。店舗を構える代官山は、クリエイティブチームの3人にとって縁がある場所だという。「今後も店を起点にしながら、表現の場としてのファッションショーは続けていきたい。発信力を高め、顧客作りにも注力していく」。

問い合わせ先
DDDD
dddd@nobuokaholdings.jp

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「クラランス」の“リップコンフォートオイル”に限定色 魅惑のブラック&無垢なホワイトで印象チェンジ

「クラランス(CLARINS)」は10月4日、“リップコンフォートオイル”(3850円)の限定色を発売する。9月26日に公式オンラインストアで先行発売を行う。カラーはブラックとホワイトの2色で、チェスの最強の駒であるクイーンの二面性を体現。パッケージもチェスボードをイメージした限定デザインに仕上げている。

ブランドを代表するリップアイテム“リップコンフォートオイル”は、グロスの繊細な発色と輝きとオイルのとろけるようににじむテクスチャーが特徴。オーガニックホホバオイルやヘーゼルナッツオイル、オーガニックローズヒップオイルを配合しているほか、たっぷりのトリートメント成分が唇を優しく包み込む。

単色良し、重ねて良しのユニークな限定色

今回発売する限定色の“25 ブラック”は、唇の水分量に反応してダークパープルに発色するベースを使用。ゴールドシマーの質感がミステリアスなムードを添える。リップのトップコートとしても使用できる“24 ホワイト”は、ミルキーなホワイトベースにシルバーのグリッターで質感を添えた。共に、単色でナチュラルに仕上げたり、口紅の上から塗っていつもとは異なるムードを演出したりと、さまざまな使い方ができる。

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「クラランス」の“リップコンフォートオイル”に限定色 魅惑のブラック&無垢なホワイトで印象チェンジ

「クラランス(CLARINS)」は10月4日、“リップコンフォートオイル”(3850円)の限定色を発売する。9月26日に公式オンラインストアで先行発売を行う。カラーはブラックとホワイトの2色で、チェスの最強の駒であるクイーンの二面性を体現。パッケージもチェスボードをイメージした限定デザインに仕上げている。

ブランドを代表するリップアイテム“リップコンフォートオイル”は、グロスの繊細な発色と輝きとオイルのとろけるようににじむテクスチャーが特徴。オーガニックホホバオイルやヘーゼルナッツオイル、オーガニックローズヒップオイルを配合しているほか、たっぷりのトリートメント成分が唇を優しく包み込む。

単色良し、重ねて良しのユニークな限定色

今回発売する限定色の“25 ブラック”は、唇の水分量に反応してダークパープルに発色するベースを使用。ゴールドシマーの質感がミステリアスなムードを添える。リップのトップコートとしても使用できる“24 ホワイト”は、ミルキーなホワイトベースにシルバーのグリッターで質感を添えた。共に、単色でナチュラルに仕上げたり、口紅の上から塗っていつもとは異なるムードを演出したりと、さまざまな使い方ができる。

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【スナップ】2025年春夏ミラノコレ・ストリートはグラマーな装いがカムバック

9月17〜23日(現地時間)の7日間にわたり、2025年春夏ミラノ・ファッション・ウイークが開催された。会場に集まったファッショニスタたちの今季のスタイルは、ストリートと決別したドレッシーさがカギだった。

クリスタルがあしらわれたジャケットやボリューミーなドレス、フルレングスのガウンなど、秋めいた装いの中にグラマーなエッセンスが多く見られた。定番のオールブラックルックをアームカバーや重ね付けアクセサリーでフォトジェニックにアップデートしたモードラバーから、「ミッソーニ(MISSONI)」のジグザグルックや「プラダ(PRADA)」のバナナ柄シャツでアーティスティックな遊び心を取り入れつつ、上品な印象にまとめたコーディネート上級者まで、スナップ形式でお届けする。

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日本発フレグランス「ハヤマ アロマンス」 オードリー・ヘップバーンの香りやリゾートムード漂うフレグランスを提案

日本発フレグランス「ハヤマ アロマンス(HAYAMA AROMANCE)」(以下、アロマンス)は、世界的なリゾート地である南仏コートダジュールのミモザ祭りがきっかけで誕生したブランドだ。ファッションブランドでマーケティングやブランディングを手掛けた真海英明アロマンス社長が、“香りと暮らす”をテーマに2021年に設立。海辺のリゾートをイメージさせる香水やディフューザーなどを提案している。葉山マリーナや自由ヶ丘の店舗でフレグランスやオリジナルのバッグ・小物などを販売。10月には、そごう横浜店に新店舗をオープン予定だ。

風光明媚な葉山とコートダジュールのイメージを重ねた香り

同ブランドのフレグランスは、3種類。“海岸通り”を意味する“ル リヴァージュ”は、マリンノートとミモザやスズランといった草花が融合したアロマティックフローラルノートが特徴の涼やかでアクティブな香りだ。緑の木々に囲まれた葉山の御用邸をイメージした“インペリアルヴィラ”はベルガモットやラベンダー、オークモスなどをミックスしたエレガントフゼアノート。どこかノスタルジックなイメージのオードパルァムに仕上げている。“オードリー”は、往年の大女優であるオードリー・ヘップバーン(Audrey Hepburn)の一生を、トップ、ミドル、ラストノートで表現した。清楚なスズランや高貴なブルガリアンローズなどが織りなすフローラルウッディーノートの香りになっている。価格は、2800円〜1万7000円。

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日本発フレグランス「ハヤマ アロマンス」 オードリー・ヘップバーンの香りやリゾートムード漂うフレグランスを提案

日本発フレグランス「ハヤマ アロマンス(HAYAMA AROMANCE)」(以下、アロマンス)は、世界的なリゾート地である南仏コートダジュールのミモザ祭りがきっかけで誕生したブランドだ。ファッションブランドでマーケティングやブランディングを手掛けた真海英明アロマンス社長が、“香りと暮らす”をテーマに2021年に設立。海辺のリゾートをイメージさせる香水やディフューザーなどを提案している。葉山マリーナや自由ヶ丘の店舗でフレグランスやオリジナルのバッグ・小物などを販売。10月には、そごう横浜店に新店舗をオープン予定だ。

風光明媚な葉山とコートダジュールのイメージを重ねた香り

同ブランドのフレグランスは、3種類。“海岸通り”を意味する“ル リヴァージュ”は、マリンノートとミモザやスズランといった草花が融合したアロマティックフローラルノートが特徴の涼やかでアクティブな香りだ。緑の木々に囲まれた葉山の御用邸をイメージした“インペリアルヴィラ”はベルガモットやラベンダー、オークモスなどをミックスしたエレガントフゼアノート。どこかノスタルジックなイメージのオードパルァムに仕上げている。“オードリー”は、往年の大女優であるオードリー・ヘップバーン(Audrey Hepburn)の一生を、トップ、ミドル、ラストノートで表現した。清楚なスズランや高貴なブルガリアンローズなどが織りなすフローラルウッディーノートの香りになっている。価格は、2800円〜1万7000円。

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アーバンリサーチの「エカル」が「グラミチ」とコラボ スカートとパンツを製作

アーバンリサーチの「エカル」が「グラミチ」とコラボ スカートとパンツを製作

アーバンリサーチのアウトドアブランド「エカル(EKAL)」は、「グラミチ(GRAMICCI)」とコラボした男女向けの商品を発売した。

ウィメンズはオーガニックコットンを使用したストレッチツイルスカートで、アイボリー、グレー、キャメルの3色展開。価格は各1万3200円だ。「エカル」は、「伸縮性に優れるためストレスフリーで着られ、ほどよいハリ感があるので体型もカバーしてくれる。シンプルなデザインのため、スタイリングもしやすい」と話す。「グラミチ」のアイデンティティーであるウエスト調整のウエビングベルトや、可動域が広がる股下のガゼットクロッチも備える。

メンズも同じく素材にオーガニックコットンのストレッチツイルを用いて、パンツを製作した。価格は1万4300円で、グレー、キャメル、ブラックの3色展開。型をゼロからオリジナルで作成したもので、「ウエストとワタリに余裕を持たせ、“ちょうど良いゆるさ”に仕上げた」という。

<ウィメンズ>

<メンズ>

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アーバンリサーチの「エカル」が「グラミチ」とコラボ スカートとパンツを製作

アーバンリサーチの「エカル」が「グラミチ」とコラボ スカートとパンツを製作

アーバンリサーチのアウトドアブランド「エカル(EKAL)」は、「グラミチ(GRAMICCI)」とコラボした男女向けの商品を発売した。

ウィメンズはオーガニックコットンを使用したストレッチツイルスカートで、アイボリー、グレー、キャメルの3色展開。価格は各1万3200円だ。「エカル」は、「伸縮性に優れるためストレスフリーで着られ、ほどよいハリ感があるので体型もカバーしてくれる。シンプルなデザインのため、スタイリングもしやすい」と話す。「グラミチ」のアイデンティティーであるウエスト調整のウエビングベルトや、可動域が広がる股下のガゼットクロッチも備える。

メンズも同じく素材にオーガニックコットンのストレッチツイルを用いて、パンツを製作した。価格は1万4300円で、グレー、キャメル、ブラックの3色展開。型をゼロからオリジナルで作成したもので、「ウエストとワタリに余裕を持たせ、“ちょうど良いゆるさ”に仕上げた」という。

<ウィメンズ>

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【スナップ】キンプリ髙橋海人、AMIAYA、ミチらが来場 「エトロ」2025年春夏コレクション

「エトロ(ETRO)」は9月18日、イタリア・ミラノで2025年春夏コレクションを発表した。

2025年春夏コレクション
キンプリ髙橋やAMIAYAが来場

会場には、ショー初参加となるKing & Princeの髙橋海人や、AMIAYA、ミチ、なごみ、ファッションブロガーのカロリーネ・ダウル(Caroline Daur)、アーティストのカリード(Khalid)、俳優のケリー・ルースフォード(Kelly Rutherford)、アーティストのアリエテ(Ariete)、モデルのアシュリー・グラハム(Ashley Graham)、カルメッラ・ローズ(Carmella Rose)、ジャーナリストのアンナ・デッロ・ルッソ(Anna Dello Russo)らが「エトロ」のアイテムに身を包み来場した。

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【スナップ】キンプリ髙橋海人、AMIAYA、ミチらが来場 「エトロ」2025年春夏コレクション

「エトロ(ETRO)」は9月18日、イタリア・ミラノで2025年春夏コレクションを発表した。

2025年春夏コレクション
キンプリ髙橋やAMIAYAが来場

会場には、ショー初参加となるKing & Princeの髙橋海人や、AMIAYA、ミチ、なごみ、ファッションブロガーのカロリーネ・ダウル(Caroline Daur)、アーティストのカリード(Khalid)、俳優のケリー・ルースフォード(Kelly Rutherford)、アーティストのアリエテ(Ariete)、モデルのアシュリー・グラハム(Ashley Graham)、カルメッラ・ローズ(Carmella Rose)、ジャーナリストのアンナ・デッロ・ルッソ(Anna Dello Russo)らが「エトロ」のアイテムに身を包み来場した。

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「アンドビー」から川口春奈コラボ第2弾 即完売した“女優リップ”が再登場

ヘアメイクアップアーティストの河北裕介がプロデュースする「アンドビー(&BE)」は10月1日、ブランドミューズ川口春奈とのコラボ第2弾を発売する。前回に引き続き、人気リップスティック“アンドビー シアーリップ”(2200円)から限定コラボカラーを用意した。

“女優リップ”

“アンドビー シアーリップ”は、なめらかに伸びる心地よいテクスチャーが特徴。ホホバエステルなどの唇の水分を守る成分と、カミツレ花エキスなどの唇に潤いを与える成分をバランス良く配合することで、ナチュラルな艶感を実現した。

川口が監修したイメージの異なる2色をラインアップ。“シェルピンク”は、スキントーンに血色を一滴プラスしたような、白みがありながらも肌なじみの良い上品なミルキーカラー。“ラズベリーブラウン”は、ラズベリーのような深みのあるディープな発色と透け感が魅力のレッドブラウンカラーだ。

今回のコラボについて川口は、「普段から愛用しているシアーリップで、今年もコラボカラーを作りました。“シェルピンク”と“ラズベリーブラウン”。まったく印象の違う2色で、毎日のメイクを楽しんでください!」とコメントした。

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「アンドビー」から川口春奈コラボ第2弾 即完売した“女優リップ”が再登場

ヘアメイクアップアーティストの河北裕介がプロデュースする「アンドビー(&BE)」は10月1日、ブランドミューズ川口春奈とのコラボ第2弾を発売する。前回に引き続き、人気リップスティック“アンドビー シアーリップ”(2200円)から限定コラボカラーを用意した。

“女優リップ”

“アンドビー シアーリップ”は、なめらかに伸びる心地よいテクスチャーが特徴。ホホバエステルなどの唇の水分を守る成分と、カミツレ花エキスなどの唇に潤いを与える成分をバランス良く配合することで、ナチュラルな艶感を実現した。

川口が監修したイメージの異なる2色をラインアップ。“シェルピンク”は、スキントーンに血色を一滴プラスしたような、白みがありながらも肌なじみの良い上品なミルキーカラー。“ラズベリーブラウン”は、ラズベリーのような深みのあるディープな発色と透け感が魅力のレッドブラウンカラーだ。

今回のコラボについて川口は、「普段から愛用しているシアーリップで、今年もコラボカラーを作りました。“シェルピンク”と“ラズベリーブラウン”。まったく印象の違う2色で、毎日のメイクを楽しんでください!」とコメントした。

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「髪型だけでどこまで行けるか」 人気ヘアサロンのクリエイティブディレクターが“部活生”のサポートを行う理由

一人の、人気ヘアサロンのクリエイティブディレクターの取り組みがきっかけに、その動きが全国規模に広がりつつある……。「メリケンバーバーショップ トーキョー(MERICAN BARBERSHOP TYO)」でクリエイティブディレクターを務めるヌマタユウトさんは、ブリーチとパーマを駆使したヘアデザイン“イージーパンク”を世界に向けて発信するなど、エッジィなスタイルで業界をけん引するトップアーティストだ。インスタグラム(@yuto__ny)に投稿された先進的なヘアデザインがきっかけとなり、世界中から仕事のオファーが来ている。

そのテクニックだけでなく、考え方も先進的でパンク。「髪型だけでどこまで行けるか」をモットーに、サロンワークをこなす一方で、ファッションやカルチャーなどの異業種コラボレーションにも積極的だ。例えば「かっこいい髪型にすれば気分がアガり、パフォーマンスも向上する」という、高校サッカーの強豪・飯塚高校の中辻喜敬監督が抱く信念とヌマタさんの思いが共鳴。ヌマタさんを、サッカー部の“フィーリングコーチ”として迎えた。選手が最高のパフォーマンスを発揮できるように、ヘアカットやスタイリングなどで、選手を髪型の面からサポートするのがフィーリングコーチの役割だ。

そういった取り組みや、ヌマタさんおよび「メリケンバーバーショップ」が掲げる「LOOK GOOD, FEEL GOOD, PLAY GOOD.」という精神に、ヘアコスメのリーディングカンパニーであるマンダムが賛同。同社は2021年に「BE ENITHING, BE EVERYTHING.」(意味:なりたい自分に、全部なろう)を企業スローガンとして掲げ、「外見が変わると、気持ちや行動が変わり、人生が豊かになっていく」ことをメッセージとして伝えてきた。ヌマタさんはカットやスタイリングの技術で、マンダムはそれらを支えるスタイリング剤や機器などを通じて、そうした思いを共に実現しようと「部活ヘアサロン」プロジェクトが始まった。

全国大会レベルのチームから広がる
「部活ヘアサロン」の活動

「部活ヘアサロン」は、学生が自己表現と部活を両立して楽しめるよう、髪型を整えてモチベーションアップやパフォーマンスアップを目指す取り組みだ。時には出張し、時にはサロンで、たくさんの学生に髪から気持ちを上げていく体験を提供している。現在も強豪校を中心に複数の地域で、取り組みが広がっている。

一方で、全国の中学校・高校の部活には、まだまだ「ツーブロック禁止」「坊主でなければいけない」「ヘアカラーは禁止」といったルールが存在している。そうした髪型規制に対し、「本当に必要なルールなのか」「生徒たちの自己表現やパフォーマンスの向上を妨げていないか」といったことを部活生や周囲の大人と一緒に考える「どう思う? 部活ヘア」というプロジェクトが「部活ヘアサロン」の根底にある。「部活ヘアサロン」は、そうしたルールに一石を投じるための場ではあるが、かといって坊主撤廃や古い慣習を壊すためでもないという。あくまで、本質とは何かを問うものであり、皆が納得できる道を探っていく今の時代らしい“パンク”な取り組みでもあるのだ。

「どう思う? 部活ヘア」をテーマに、
Z世代の大学生が自身の経験を語る

全国の中学校・高校の部活には、髪型に対する規制やルールが数多く存在する。ここではヌマタさんに加え、ファッションサークルに所属するZ世代の大学生5人が集結。自身の経験を語ってもらった。

WWD:中学・高校時代にあった髪型の規制は?

鎺(はばき)陽平(以下、鎺):僕は高校時代、サッカー部に所属していたのですが、学校のルールとは別に、部活のルールがありました。例えばツーブロック禁止、襟足が肩についたらだめとか。今の僕の髪型だと絶対に無理で、井上(航平)くんくらいの髪の長さでもアウトでした。

ヌマタさん(以下、ヌマタ):(井上さんの髪型を見て)え!?この長さでもダメなんだ。

井上航平(以下、井上):僕は高校時代帰宅部だったのですが、通っていた高校が厳しい校則で有名で、いわゆる“ブラック校則”が存在しました。髪型に関しては、髪染め禁止・整髪料禁止・ツーブロック禁止はもちろんのこと、前髪は眉上まで、横髪は耳にかかってはいけないといったルールがありました。学期に1回ずつ風紀検査があり、少しでも髪が引っかかっていると、髪を切ってくるまで再検査、再々検査をさせられました。

ヌマタ:それは厳しいね。風紀検査なんて実際に存在するんだ。

井上:個人的には「前髪は眉上まで」というルールが1番厳しく、せめてノーセットでもある程度決まるマッシュにしたいと、前髪をちょうど眉毛の位置くらいまで伸ばしました。そして風紀検査の際は、思いっきりしかめっ面をすることで眉毛を下げ、相対的に前髪が眉毛の上に来るようにするなど無駄な抵抗をしていました。今考えても勉学に何の関係もないこのルールは、必要だとは全く思いませんが、あの手この手を使って検査に引っかからないようにしていたあの時間は「青春だったのかな……」とも思います。

ヌマタ:その反動で、今は髪を伸ばしている?

井上:そうですね。大学入学当初は今の鎺くんくらいまで伸ばしていたのですが、落ち着いてきて今に至ります。

湯川麻祐子さん(以下、湯川):高校時代、学校には髪の規制はなかったけれど、所属していたチアリーディング部では髪を染めることが禁止されていました。禁止の理由は、「派手な髪色にしている部員たちを見た他部活の生徒や保護者、他の学校からクレームが入ったから」というものでした。それを聞いて、心から応援を頑張っていても、髪色だけで応援を評価してもらえないことに違和感を覚えました。

ヌマタ:そこだよね。規制の理由を聞かれた先生も、生徒が納得できる理由を言えない。井上さんは、ツーブロック禁止の理由は聞いてみた?

井上:聞いてみました。だらしないとか、からまれやすくなるとか。

ヌマタ:からまれるときは、どんな髪型でもからまれるよね(笑)。湯川さんは、納得いかないけどそれに従ったの?

湯川:そうですね。入学したときは髪を茶色に染めていましたが、説明会で染めるの禁止と言われ、あわてて黒染めしました。そして引退すると、先輩たちはみんな茶髪や金髪にしていたので、私も引退した次の日に美容室にいき、ブリーチで茶髪にしました。

ヌマタ:みんな反動あるよね。納得感のないままルールに従っているから、「もっとかっこよく、もっとかわいくいたかった」という思いが残って反動が出る。

長瀬麻李亜さん(以下、長瀬):私は中学時代、バレーボール部に所属していましたが、強いチームになるには髪をみんな短くして、ショートで揃えるように先輩に言われました。運動するには、長い髪の方が縛れて楽だし、ヘアアレンジも沢山したかったので、悲しかったです。「ヘアスタイルを変えるだけでは強さは変わらないのでは」と思いつつ、3年間ずっとショートカットでした。

ヌマタ:「強いチームになるためにみんなでショートに……」って、納得いかないよね。

長瀬:高校時代もバレーボール部で、ロングは許されたのですが、巻いたらダメ。私も今はその反動で、髪はロングで巻いています。中・高ともにカラーリングはダメだったので、大学入学当初は、1カ月ごとに髪色をピンクや金髪に変えていました(笑)。

河島さくら(以下、河島):私は中高一貫の女子高に通っていたため、かなり厳しかったです。髪染めはもってのほか、肩につく長さなら結ばなくてはいけませんでした。「ポニーテールは電車の扉に挟まれた生徒が過去にいたから禁止」という謎の理由で(笑)。

ヌマタ:なにそれ(笑)。

河島:部活はチアリーディング部で特に髪に厳しく、練習のときは前髪をピンで留めてオールバックにするのがルールだったのでブサイクでした。全員が同じようにブサイクだったので気になりませんでしたが、当時の写真を見返すと「うわっ」となります。当時のチームメイトの間では、中・高の6年間を「暗黒時代」と呼んでいます。ただ、一番上の高校3年生になると髪を下ろしても良くなる、という謎の習慣もありましたね。

ヌマタ:こうしてみんなの話を聞いていると、ルールを作る側の人が、体裁をすごく気にしているよね。僕はタトゥーを入れているので、取材を受ける際に長袖を着なければいけないケースとかもあり、TPOを考えている。そういった適度なTPOを教えてくれるのはいいけど、行き過ぎは問題で、学生時代の思い出にも関わるよね。

長瀬:部活で地毛じゃないといけなかったので、染めている人を見るとうらやましかったです。私は地毛が少し茶色いので、春休み明けに必ずある髪色検査にいつも引っかかり、そのたびに美容室で地毛証明書をもらわないといけませんでした。

ヌマタ:僕には5歳になる子どもがいるけれど、生まれながらにして金髪のメッシュが入っているのよ。ギャル男みたいに(笑)。このままだと、学校に入ったら絶対地毛証明書が必要そうだよね。今、世の中で多様性とかダイバーシティとか言われているけれど、ぜんぜん多様性が認められていないこの矛盾。規則で縛っているから、少しでも外れた格好が目立ってしまうだけで、縛らなければ、それも“スタイル”や“個性”になると思うんだけどね。

部活生が納得できない髪型規制の理由
「高校生らしさを保つため」

マンダム,Mandom,部活ヘアサロン

マンダムは高校生における“部活ヘア”の存在に着目し、「高校生の部活大会における自己表現の実態調査」と「部活生が参加する大会への、自己表現に関する規約の実態調査」を2023年9月に実施した(N=100~300)。調査の結果、部活生の約3人に1人が大会で髪型・髪色について自分や周囲が指摘されたことがあると答えた。一方で、13大会中12大会では大会規約に、髪型や髪色に関する記載がないことが明らかになった。

さらに「大会や大事な試合の前に髪などの容姿から気持ちを作ることが重要だと思う」生徒は約67%に対して、先生は約46%。生徒と先生の間で約20%の差があることが明らかになった。また、大会におけるルールや規制が存在している場合、「納得しにくい(できない)理由」は何かを聞いたところ、部活生が挙げたもので1番多かったのは「高校生らしさを保つため」。2番目に多かったのは「過去から代々続いているルールのため」という結果になった(複数回答)。髪型だけでどこまで行けるか、ヌマタさんとマンダムの挑戦は続く。

「部活ヘアサロン」のこれまでの活動が
40秒で分かる動画はこちら

問い合わせ先
マンダム 広報部
03-5766-2485

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「髪型だけでどこまで行けるか」 人気ヘアサロンのクリエイティブディレクターが“部活生”のサポートを行う理由

一人の、人気ヘアサロンのクリエイティブディレクターの取り組みがきっかけに、その動きが全国規模に広がりつつある……。「メリケンバーバーショップ トーキョー(MERICAN BARBERSHOP TYO)」でクリエイティブディレクターを務めるヌマタユウトさんは、ブリーチとパーマを駆使したヘアデザイン“イージーパンク”を世界に向けて発信するなど、エッジィなスタイルで業界をけん引するトップアーティストだ。インスタグラム(@yuto__ny)に投稿された先進的なヘアデザインがきっかけとなり、世界中から仕事のオファーが来ている。

そのテクニックだけでなく、考え方も先進的でパンク。「髪型だけでどこまで行けるか」をモットーに、サロンワークをこなす一方で、ファッションやカルチャーなどの異業種コラボレーションにも積極的だ。例えば「かっこいい髪型にすれば気分がアガり、パフォーマンスも向上する」という、高校サッカーの強豪・飯塚高校の中辻喜敬監督が抱く信念とヌマタさんの思いが共鳴。ヌマタさんを、サッカー部の“フィーリングコーチ”として迎えた。選手が最高のパフォーマンスを発揮できるように、ヘアカットやスタイリングなどで、選手を髪型の面からサポートするのがフィーリングコーチの役割だ。

そういった取り組みや、ヌマタさんおよび「メリケンバーバーショップ」が掲げる「LOOK GOOD, FEEL GOOD, PLAY GOOD.」という精神に、ヘアコスメのリーディングカンパニーであるマンダムが賛同。同社は2021年に「BE ENITHING, BE EVERYTHING.」(意味:なりたい自分に、全部なろう)を企業スローガンとして掲げ、「外見が変わると、気持ちや行動が変わり、人生が豊かになっていく」ことをメッセージとして伝えてきた。ヌマタさんはカットやスタイリングの技術で、マンダムはそれらを支えるスタイリング剤や機器などを通じて、そうした思いを共に実現しようと「部活ヘアサロン」プロジェクトが始まった。

全国大会レベルのチームから広がる
「部活ヘアサロン」の活動

「部活ヘアサロン」は、学生が自己表現と部活を両立して楽しめるよう、髪型を整えてモチベーションアップやパフォーマンスアップを目指す取り組みだ。時には出張し、時にはサロンで、たくさんの学生に髪から気持ちを上げていく体験を提供している。現在も強豪校を中心に複数の地域で、取り組みが広がっている。

一方で、全国の中学校・高校の部活には、まだまだ「ツーブロック禁止」「坊主でなければいけない」「ヘアカラーは禁止」といったルールが存在している。そうした髪型規制に対し、「本当に必要なルールなのか」「生徒たちの自己表現やパフォーマンスの向上を妨げていないか」といったことを部活生や周囲の大人と一緒に考える「どう思う? 部活ヘア」というプロジェクトが「部活ヘアサロン」の根底にある。「部活ヘアサロン」は、そうしたルールに一石を投じるための場ではあるが、かといって坊主撤廃や古い慣習を壊すためでもないという。あくまで、本質とは何かを問うものであり、皆が納得できる道を探っていく今の時代らしい“パンク”な取り組みでもあるのだ。

「どう思う? 部活ヘア」をテーマに、
Z世代の大学生が自身の経験を語る

全国の中学校・高校の部活には、髪型に対する規制やルールが数多く存在する。ここではヌマタさんに加え、ファッションサークルに所属するZ世代の大学生5人が集結。自身の経験を語ってもらった。

WWD:中学・高校時代にあった髪型の規制は?

鎺(はばき)陽平(以下、鎺):僕は高校時代、サッカー部に所属していたのですが、学校のルールとは別に、部活のルールがありました。例えばツーブロック禁止、襟足が肩についたらだめとか。今の僕の髪型だと絶対に無理で、井上(航平)くんくらいの髪の長さでもアウトでした。

ヌマタさん(以下、ヌマタ):(井上さんの髪型を見て)え!?この長さでもダメなんだ。

井上航平(以下、井上):僕は高校時代帰宅部だったのですが、通っていた高校が厳しい校則で有名で、いわゆる“ブラック校則”が存在しました。髪型に関しては、髪染め禁止・整髪料禁止・ツーブロック禁止はもちろんのこと、前髪は眉上まで、横髪は耳にかかってはいけないといったルールがありました。学期に1回ずつ風紀検査があり、少しでも髪が引っかかっていると、髪を切ってくるまで再検査、再々検査をさせられました。

ヌマタ:それは厳しいね。風紀検査なんて実際に存在するんだ。

井上:個人的には「前髪は眉上まで」というルールが1番厳しく、せめてノーセットでもある程度決まるマッシュにしたいと、前髪をちょうど眉毛の位置くらいまで伸ばしました。そして風紀検査の際は、思いっきりしかめっ面をすることで眉毛を下げ、相対的に前髪が眉毛の上に来るようにするなど無駄な抵抗をしていました。今考えても勉学に何の関係もないこのルールは、必要だとは全く思いませんが、あの手この手を使って検査に引っかからないようにしていたあの時間は「青春だったのかな……」とも思います。

ヌマタ:その反動で、今は髪を伸ばしている?

井上:そうですね。大学入学当初は今の鎺くんくらいまで伸ばしていたのですが、落ち着いてきて今に至ります。

湯川麻祐子さん(以下、湯川):高校時代、学校には髪の規制はなかったけれど、所属していたチアリーディング部では髪を染めることが禁止されていました。禁止の理由は、「派手な髪色にしている部員たちを見た他部活の生徒や保護者、他の学校からクレームが入ったから」というものでした。それを聞いて、心から応援を頑張っていても、髪色だけで応援を評価してもらえないことに違和感を覚えました。

ヌマタ:そこだよね。規制の理由を聞かれた先生も、生徒が納得できる理由を言えない。井上さんは、ツーブロック禁止の理由は聞いてみた?

井上:聞いてみました。だらしないとか、からまれやすくなるとか。

ヌマタ:からまれるときは、どんな髪型でもからまれるよね(笑)。湯川さんは、納得いかないけどそれに従ったの?

湯川:そうですね。入学したときは髪を茶色に染めていましたが、説明会で染めるの禁止と言われ、あわてて黒染めしました。そして引退すると、先輩たちはみんな茶髪や金髪にしていたので、私も引退した次の日に美容室にいき、ブリーチで茶髪にしました。

ヌマタ:みんな反動あるよね。納得感のないままルールに従っているから、「もっとかっこよく、もっとかわいくいたかった」という思いが残って反動が出る。

長瀬麻李亜さん(以下、長瀬):私は中学時代、バレーボール部に所属していましたが、強いチームになるには髪をみんな短くして、ショートで揃えるように先輩に言われました。運動するには、長い髪の方が縛れて楽だし、ヘアアレンジも沢山したかったので、悲しかったです。「ヘアスタイルを変えるだけでは強さは変わらないのでは」と思いつつ、3年間ずっとショートカットでした。

ヌマタ:「強いチームになるためにみんなでショートに……」って、納得いかないよね。

長瀬:高校時代もバレーボール部で、ロングは許されたのですが、巻いたらダメ。私も今はその反動で、髪はロングで巻いています。中・高ともにカラーリングはダメだったので、大学入学当初は、1カ月ごとに髪色をピンクや金髪に変えていました(笑)。

河島さくら(以下、河島):私は中高一貫の女子高に通っていたため、かなり厳しかったです。髪染めはもってのほか、肩につく長さなら結ばなくてはいけませんでした。「ポニーテールは電車の扉に挟まれた生徒が過去にいたから禁止」という謎の理由で(笑)。

ヌマタ:なにそれ(笑)。

河島:部活はチアリーディング部で特に髪に厳しく、練習のときは前髪をピンで留めてオールバックにするのがルールだったのでブサイクでした。全員が同じようにブサイクだったので気になりませんでしたが、当時の写真を見返すと「うわっ」となります。当時のチームメイトの間では、中・高の6年間を「暗黒時代」と呼んでいます。ただ、一番上の高校3年生になると髪を下ろしても良くなる、という謎の習慣もありましたね。

ヌマタ:こうしてみんなの話を聞いていると、ルールを作る側の人が、体裁をすごく気にしているよね。僕はタトゥーを入れているので、取材を受ける際に長袖を着なければいけないケースとかもあり、TPOを考えている。そういった適度なTPOを教えてくれるのはいいけど、行き過ぎは問題で、学生時代の思い出にも関わるよね。

長瀬:部活で地毛じゃないといけなかったので、染めている人を見るとうらやましかったです。私は地毛が少し茶色いので、春休み明けに必ずある髪色検査にいつも引っかかり、そのたびに美容室で地毛証明書をもらわないといけませんでした。

ヌマタ:僕には5歳になる子どもがいるけれど、生まれながらにして金髪のメッシュが入っているのよ。ギャル男みたいに(笑)。このままだと、学校に入ったら絶対地毛証明書が必要そうだよね。今、世の中で多様性とかダイバーシティとか言われているけれど、ぜんぜん多様性が認められていないこの矛盾。規則で縛っているから、少しでも外れた格好が目立ってしまうだけで、縛らなければ、それも“スタイル”や“個性”になると思うんだけどね。

部活生が納得できない髪型規制の理由
「高校生らしさを保つため」

マンダム,Mandom,部活ヘアサロン

マンダムは高校生における“部活ヘア”の存在に着目し、「高校生の部活大会における自己表現の実態調査」と「部活生が参加する大会への、自己表現に関する規約の実態調査」を2023年9月に実施した(N=100~300)。調査の結果、部活生の約3人に1人が大会で髪型・髪色について自分や周囲が指摘されたことがあると答えた。一方で、13大会中12大会では大会規約に、髪型や髪色に関する記載がないことが明らかになった。

さらに「大会や大事な試合の前に髪などの容姿から気持ちを作ることが重要だと思う」生徒は約67%に対して、先生は約46%。生徒と先生の間で約20%の差があることが明らかになった。また、大会におけるルールや規制が存在している場合、「納得しにくい(できない)理由」は何かを聞いたところ、部活生が挙げたもので1番多かったのは「高校生らしさを保つため」。2番目に多かったのは「過去から代々続いているルールのため」という結果になった(複数回答)。髪型だけでどこまで行けるか、ヌマタさんとマンダムの挑戦は続く。

「部活ヘアサロン」のこれまでの活動が
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ロレアル「スキンシューティカルズ」が日本再上陸に本腰 「美容施術とスキンケアがますます浸透」

ロレアル(L’OREAL)の美容施術スキンケアブランド「スキンシューティカルズ(SKINCEUTICALS)」は日本再上陸に際し、医療関係者約85人を招待したプレローンチイベントを開催した。同ブランドは長年抗酸化研究に携わるドクター、シェルドン・ピネル(Sheldon Pinnell)が立ち上げ、25以上の国と地域で展開。医療機関専売品として、美容施術機関、サロン、スパで取り扱う。日本での販売は10月22日から。

「スキンシューティカルズ」はアンバサダードクターとしてマミナ・ツレガノ(Mamina Turegano)を起用する。ドクターマミナは、皮膚科、内科、皮膚病理学の3つの専門医として勤務するほか、TikTokで120万人、インスタグラムで50万人のフォロワーを抱え、SNS上でも美容施術やスキンケア、メンタルヘルスに関する情報を発信する。

イベントに合わせて来日したドクターマミナは、「スキンシューティカルズ」の強みについて研究とサイエンスに注力している点や、その研究結果を反映し色素沈着やしわ、敏感肌、赤み、ニキビなどさまざまな肌悩みに対応した商品を展開していることを伝えた。実際に施術で代表商品“CE フェルリック セラム”を使用した患者の肌のトーンや肌触りには変化があったという。

現在、医療機関専売ブランドとして展開する狙いには「クリニックでしか販売しておらず、手に入りにくさからも皮膚科医が推薦できるプロフェッショナルブランドであると認知を獲得できる」と話す。「今後、美容施術とスキンケアの組み合わせがますます浸透していくだろう。施術後もスキンケアルーティンを続けることで効果を最大化できる」。一方で、美容施術に中毒になってしまう患者がいることには懸念を示し、施術をうまく取り入れながらドクターが十分に配慮するべきだと警鐘を鳴らした。

また、スキンケアとメンタルヘルスの関係性の強さも強く主張する。「肌の状態が良いと自信がみなぎり、幸せな気持ちになれる。同様の研究もなされており、逆にストレスや不安のある状況だと、ニキビ、かんぱん、脱毛、皮膚を中心とした悪影響が起こる」と語った。

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中国政府、「カルバン・クライン」親会社PVHを調査 “新疆綿を不当にボイコット”の疑いで

中国政府は9月24日、「カルバン・クライン(CALVIN KLEIN)」と「トミー ヒルフィガー(TOMMY HILFIGER)」を擁するPVHコープ(PVH CORP以下、PVH)が新疆ウイグル自治区で生産されたコットンを“不当にボイコット”している疑いがあるとして、調査を開始すると発表した。

中国商務省は、調査の一環として、PVHは新疆綿に関して“通常の市場原理の法則”を侵害していないことを証明するべく、30日以内に資料と書面での回答を提出する必要があると声明を発表。PVHに落ち度があると判断された場合、同社は2019年に定められた“信頼できない事業体のリスト”に追加され、中国との取引が禁止となる恐れがある。

PVHの広報担当者は本件に関し、「会社の方針として、当社は事業を展開している全ての国や地域における全ての規制や法律を厳格に順守している。すでに中国商務省と連絡を取っており、関連する規制に則って対応する」とコメントした。

新疆綿を巡っての騒動や混乱

20年6月、中国による少数民族ウイグル人への強制労働問題などが報じられたことから、同年8〜9月にはH&Mヘネス・アンド・マウリッツ(H&M HENNES & MAURITZ以下、H&M)をはじめ、「ナイキ(NIKE)」「アディダス(ADIDAS)」「パタゴニア(PATAGONIA)」など多くの企業やブランドが、新疆ウイグル自治区に工場を持つ中国企業との取引停止や、同自治区で生産された綿花の調達の中止を発表した。

しかし、21年3月24日に中国共産党の青年組織である中国共産主義青年団が、中国版ツイッターのウェイボー(Weibo)に「新疆綿について虚偽のうわさを流してボイコットしておきながら、中国で儲けようだって?それは甘い考えだ」とH&Mの声明とともに投稿したことがきっかけとなり、中国側からの批判が激化。中国の大手ECサイトなどから「H&M」の商品が消え、モバイルアプリも中国の大手アプリストアから削除された。こうした動きを受け、同社は同31日に「中国での信頼回復に尽力する」との声明を発表したものの、中国でのECが復活したのは22年8月とおよそ16カ月後のことだった。

なお、米国は22年6月に、ウイグル自治区が関与する製品の輸入を原則禁止する「ウイグル強制労働防止法(Uyghur Forced Labor Prevention Act以下、UFLPA)」を施行しているが、PVHはそれ以前の21年に同自治区からの調達を中止している。

中国政府の「直接的かつ強制的」な関与に懸念

デラウェア大学(University of Delaware)でファッションやアパレルに関する研究をしているシェン・ルー(Sheng Lu)教授によれば、H&Mが巻き込まれた騒動は背後で中国政府が糸を引いていたことは明白だとしても、表向きは中国共産主義青年団の投稿がきっかけとなっていたのに対し、今回は中国政府が「直接的かつ強制的」に関与していることが懸念点だという。「新疆綿を巡り、中国がアパレル企業に対して規制を持ち出し直接的なアクションを起こしたのは今回が初めてであり、明らかにエスカレートしている」。

同氏はまた、「ザラ(ZARA)」などを擁するインディテックス(INDITEX)やH&M、ナイキ、リーバイ・ストラウス(LEVI STRAUSS)など、中国市場でより高い業績を上げている外資系企業も多い中、PVHを対象とした理由は「恣意的で不透明だ」と話す。「UFLPAが施行されている以上、米国企業が新疆綿に対する姿勢を変えることは難しい。それを踏まえると、今回の件により、中国市場での調達やオペレーションに関してさらなる“リスク回避”へと動く可能性も否めない」と分析した。

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この秋、愛犬とアメカジなペアルック! タイガー刺しゅう入りのキルトジャケット

この秋、愛犬とアメカジにペアルック! タイガー刺しゅう入りのキルトジャケット

アスディック(愛知、加藤安一社長)が手掛けるアメカジブランド「クリフメイヤー(KRIFF MAYER)」は、愛犬とリンクコーデ可能な中綿入りのキルトジャケットを発売した。

“ひょうたんキルト”の背中に“タイガーラグ”モチーフの刺しゅうを入れたノーカラータイプで、価格は1万7380円。アスディックは「オーバーサイズな着こなしも楽しめるので、女性にもオススメしたい」と話す。

犬用(5390円)も同じデザインで、前足を通して巻き付けて面ファスナーで止めるだけと「着脱のしやすさもポイント」。S、M、Lサイズを用意し、チワワなどの小型犬からシュナウザーなどの中型犬まで対応する。

また、トートバッグ(6490円)もラインアップする。水飲みグッズやウエットティッシュ、エチケット袋やライトを入れて良し。

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「コロンビア」独自の3ウエイジャケット着脱システム40周年記念 展示イベントを開催

アウトドアファッションブランド「コロンビア(COLUMBIA)」は9月28、29日、“インターチェンジ・システム”40周年を記念した展示イベントを、原宿のアートスペース、スタンドバイ(STANDBY)と「コロンビア」原宿店で開催する。

“インターチェンジ・システム”40周年
原宿で展示イベントを開催

“インターチェンジ・システム”は、ジャケットのインナーとアウター部分をジッパーで着脱、雪山から街中まで、天候に合わせ3通りの着方ができる“3-IN-1”の発想をもとに、「コロンビア」が独自開発し、1984年に発表した。イベントは、同システムの歴史や、多様な着用シーンをイメージした展示に加え、篠崎恵美による花や植物を用いたクリエーティブスタジオ“エデンワークス(EDENWORKS)”が会場を演出する。またアウターやフリースをもとにした、オリジナルステッカーの配布や、スペシャルムービーの放映も行う。

■「コロンビア」インターチェンジ 40TH アニバーサリー
日程:9月28、29日
時間:11:00〜20:00
場所:スタンドバイ/「コロンビア」原宿店
住所:東京都渋谷区神宮前5-11-1/東京都渋谷区神宮前5-11-11 原宿Yビル
入場料:無料

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「コロンビア」独自の3ウエイジャケット着脱システム40周年記念 展示イベントを開催

アウトドアファッションブランド「コロンビア(COLUMBIA)」は9月28、29日、“インターチェンジ・システム”40周年を記念した展示イベントを、原宿のアートスペース、スタンドバイ(STANDBY)と「コロンビア」原宿店で開催する。

“インターチェンジ・システム”40周年
原宿で展示イベントを開催

“インターチェンジ・システム”は、ジャケットのインナーとアウター部分をジッパーで着脱、雪山から街中まで、天候に合わせ3通りの着方ができる“3-IN-1”の発想をもとに、「コロンビア」が独自開発し、1984年に発表した。イベントは、同システムの歴史や、多様な着用シーンをイメージした展示に加え、篠崎恵美による花や植物を用いたクリエーティブスタジオ“エデンワークス(EDENWORKS)”が会場を演出する。またアウターやフリースをもとにした、オリジナルステッカーの配布や、スペシャルムービーの放映も行う。

■「コロンビア」インターチェンジ 40TH アニバーサリー
日程:9月28、29日
時間:11:00〜20:00
場所:スタンドバイ/「コロンビア」原宿店
住所:東京都渋谷区神宮前5-11-1/東京都渋谷区神宮前5-11-11 原宿Yビル
入場料:無料

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「コロンビア」独自の3ウエイジャケット着脱システム40周年記念 展示イベントを開催

アウトドアファッションブランド「コロンビア(COLUMBIA)」は9月28、29日、“インターチェンジ・システム”40周年を記念した展示イベントを、原宿のアートスペース、スタンドバイ(STANDBY)と「コロンビア」原宿店で開催する。

“インターチェンジ・システム”40周年
原宿で展示イベントを開催

“インターチェンジ・システム”は、ジャケットのインナーとアウター部分をジッパーで着脱、雪山から街中まで、天候に合わせ3通りの着方ができる“3-IN-1”の発想をもとに、「コロンビア」が独自開発し、1984年に発表した。イベントは、同システムの歴史や、多様な着用シーンをイメージした展示に加え、篠崎恵美による花や植物を用いたクリエーティブスタジオ“エデンワークス(EDENWORKS)”が会場を演出する。またアウターやフリースをもとにした、オリジナルステッカーの配布や、スペシャルムービーの放映も行う。

■「コロンビア」インターチェンジ 40TH アニバーサリー
日程:9月28、29日
時間:11:00〜20:00
場所:スタンドバイ/「コロンビア」原宿店
住所:東京都渋谷区神宮前5-11-1/東京都渋谷区神宮前5-11-11 原宿Yビル
入場料:無料

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「フェラガモ」2025年春夏はモードでエッジィなバレエスタイル

マクシミリアン・デイヴィス(Maximilian Davis)=クリエイティブ・ディレクターが手掛ける「フェラガモ(FERRAGAMO)」は2025年春夏、メゾンの創業者サルヴァトーレ・フェラガモ(Salvatore Ferragamo)とバレリーナたちとの歴史に焦点を当てた。街中ではバレエの衣装を取り入れたガーリーな“バレエコア“が流行しているが、「フェラガモ」が表現するバレエスタイルは決して甘くない。強くて、モードだ。

フェラガモとバレエダンサーの歴史に共感

「フェラガモ」は80年代、多くのバレエシューズをダンサーたちに届けていたという。インビテーションは、フェラガモが20世紀に活躍した黒人バレエダンサーのキャサリン・ダナム(Catherine Dunham)にバレエシューズをフィッティングしている様子を撮影した白黒写真だった。ダナムは人類学者としての顔も持ち、デイヴィスがルーツを持つ、カリブ海の舞踏にまつわる文化について研究していたという。「『フェラガモ』には共感できるストーリーがたくさんある。どの靴にも意味があり、どの靴にもストーリーがある」とデイヴィス。

コレクションに登場するのは、チュチュではなく練習着のようなレオタード。そこにシワ加工を施したトレンチコートを羽織っていたり、大きな“ハグバッグ“を肩にかけていたりする様子はバレエダンサーの日常の1コマのよう。ただ、トレンチコートのベルト位置は極端に低く、ステートメントピースとして迫力を備える。メンズのトラックスーツは、メタリックヤーンを織り交ぜさりげない光沢感を出した。足元は1940年代のアーカイブを取り入れた、グラフィカルなカッティングが特徴的なトングミュールをサテンのリボンで飾った。過去数シーズンのフェティッシュな世界観は今回、バレエ衣装と結びつくことで柔らかさが加わり、共感度を高めている。

後半にかけては、同じくシワ加工を施したサファリジャケットや裾にドローストリングをあしらったロング丈のパラシュートコートが主役だ。今シーズン、ミラノでは多くのブランドがシワ加工を取り入れているが、ディビスは着古したお気に入りの一着のような表現で日常に根差したラグジュアリーを提案してるようだ。

イブニングドレスは、ドレープやカッティングでディヴィスらしい有機的な模様を描いた。アイコンの“ガンチーニ“モチーフは、レザーをカットしてモノグラムのようにつなげたコートや新作のホーボーバッグのストラップに登場した。

最後はデイヴィスがデビュー時に刷新したハウスカラーである赤いミニドレスで締め括った。その潔いフィナーレは、現在の「フェラガモ」を表現する確固たる自信を示しているようだった。

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「フェラガモ」2025年春夏はモードでエッジィなバレエスタイル

マクシミリアン・デイヴィス(Maximilian Davis)=クリエイティブ・ディレクターが手掛ける「フェラガモ(FERRAGAMO)」は2025年春夏、メゾンの創業者サルヴァトーレ・フェラガモ(Salvatore Ferragamo)とバレリーナたちとの歴史に焦点を当てた。街中ではバレエの衣装を取り入れたガーリーな“バレエコア“が流行しているが、「フェラガモ」が表現するバレエスタイルは決して甘くない。強くて、モードだ。

フェラガモとバレエダンサーの歴史に共感

「フェラガモ」は80年代、多くのバレエシューズをダンサーたちに届けていたという。インビテーションは、フェラガモが20世紀に活躍した黒人バレエダンサーのキャサリン・ダナム(Catherine Dunham)にバレエシューズをフィッティングしている様子を撮影した白黒写真だった。ダナムは人類学者としての顔も持ち、デイヴィスがルーツを持つ、カリブ海の舞踏にまつわる文化について研究していたという。「『フェラガモ』には共感できるストーリーがたくさんある。どの靴にも意味があり、どの靴にもストーリーがある」とデイヴィス。

コレクションに登場するのは、チュチュではなく練習着のようなレオタード。そこにシワ加工を施したトレンチコートを羽織っていたり、大きな“ハグバッグ“を肩にかけていたりする様子はバレエダンサーの日常の1コマのよう。ただ、トレンチコートのベルト位置は極端に低く、ステートメントピースとして迫力を備える。メンズのトラックスーツは、メタリックヤーンを織り交ぜさりげない光沢感を出した。足元は1940年代のアーカイブを取り入れた、グラフィカルなカッティングが特徴的なトングミュールをサテンのリボンで飾った。過去数シーズンのフェティッシュな世界観は今回、バレエ衣装と結びつくことで柔らかさが加わり、共感度を高めている。

後半にかけては、同じくシワ加工を施したサファリジャケットや裾にドローストリングをあしらったロング丈のパラシュートコートが主役だ。今シーズン、ミラノでは多くのブランドがシワ加工を取り入れているが、ディビスは着古したお気に入りの一着のような表現で日常に根差したラグジュアリーを提案してるようだ。

イブニングドレスは、ドレープやカッティングでディヴィスらしい有機的な模様を描いた。アイコンの“ガンチーニ“モチーフは、レザーをカットしてモノグラムのようにつなげたコートや新作のホーボーバッグのストラップに登場した。

最後はデイヴィスがデビュー時に刷新したハウスカラーである赤いミニドレスで締め括った。その潔いフィナーレは、現在の「フェラガモ」を表現する確固たる自信を示しているようだった。

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「ケイスケヨシダ」絶望の先に見いだす美学 裏地のエレガンス

吉田圭佑デザイナーによる「ケイスケヨシダ(KEISUKEYOSHIDA)」の2025年春夏コレクションは、明らかに暗かった。同ブランドのコンセプトは “明るいのか暗いのかわからない空気と、そこにいる彼らの感情と装い”。過去のトラウマを前向きに解釈した先シーズンのショーでは“明るい”の部分も感じることができたが、9月に開催したランウエイショーは、暗さに磨きがかかっていた。

ショーは、キュプラのブラウスに、同素材のペンシルスカートというファーストルックで幕を開けた。ヌーディーカラーの口紅を引いたモデルは、シルバーフレームのメガネと、ナース帽にもキャビンアテンダント帽にも見えるハットを身に着けている。開口部に錠前が付いたエコレザーのスクエアバッグに、シアーな黒タイツ、ポインテッドトーのミュールという小物使いは、禁欲的な女性教師を彷ふつとさせた。

濃縮した絶望のエッセンス

女性教師が浮かんだのは、“学校”が「ケイスケヨシダ」にとって重要な要素だからだ。学生時代にいじめを経験したという吉田デザイナーは、鬱々とした少年期を過去のコレクションで幾度も振り返っており、今季の「ケイスケヨシダ」は当時の暗い記憶を再び煮詰めたようだった。

ほとんどの女性モデルが、タイトスカートやウエストのシェイプしたドレスなどをまとい、ファーストルックと同様の“教師”スタイルに仕上げる一方で、男性モデルはショート丈のオールインワンや、小学校制服のようなショートパンツにジャケットという、少年を思わせるいで立ち。ロングソックスはタイトなガーターベルトで固定し、学校の狭い世界に押し込められる居心地の悪さを演出したかのようだった。カラーパレットはブラックやブラウン、ネイビー、グレーなどのダークトーンを基調に、教師と少年の46スタイルを披露する。「幼少期に見た大人の女性のイメージを、今もコレクションで再現している。僕はまだ大人になりきれていないのかもしれない」と吉田デザイナーは言う。

メイン素材はあえて、キュプラ

生地使いと、それを余すことなく見せる服の構造も印象的だった。裏地に用いることが一般的なキュプラをメインに用いており、ジャケットやアウターの表地と裏地の間に穴を開け、モデルが頭を通すと、キュプラの裏地がトップスになる仕組みを作った。吉田デザイナーは「一見チープに見える生地にもエレガンスを感じたから。見えないものがあらわになる様子や、チープで脆弱なものの美しさを表現したかった」と解説する。

今回のコレクションに暗さを感じたのは、BGMも一因だ 。飛行機が離陸する前のような轟音や、雷鳴、獣の鳴き声などが混ざった不穏な音であり、吉田デザイナーは、同級生で現在は音楽レーベルCMYKに所属するNomizoに「会場の全員が僕と同じ嫌な気持ちになる音楽を」と依頼したと経緯を話す。しかし、ただ絶望に叩き落としたかったわけではない。暗い演出は、吉田デザイナーが過去の“嫌な気持ち”に真正面から向き合ってきた強さの証明で、着る人をエンパワメントする吉田なりのエールでもある。

「ケイスケヨシダ」は今年5月、「メゾン ミハラヤスヒロ(MAISON MIHARA YASUHIRO)」の三原康裕デザイナーが新たに立ち上げた会社の傘下に入った。資金とモノづくりのバックアップを得て、今後はパリを目指すと意気込む。世界を視野に、自身のクリエイションで若者たちを励まそうとしているのかもしれない。

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ユナイテッドアローズが中国・杭州でポップアップを開催 “スポーツカジュアル”を提案

ユナイテッドアローズ(UNITED ARROWS)は9月28日~12月26日の期間、中国・杭州にポップアップストアを開店する。

中国では上海、北京に続く開催となる今回のポップアップストアでは、「ユナイテッドアローズ(UNITED ARROWS)」や「ユナイテッドアローズ&サンズ(UNITED ARROWS & SONS)」「エイチ ビューティー&ユース(H BEAUTY&YOUTH)」「ロエフ(LOEFF)」のオリジナル商品をメーンに、ハイエンドな“スポーツカジュアル”スタイルを提案するアイテムをラインアップし、さらなる認知度の拡大を目指す。

400以上の店舗が出店する大規模モール

本ポップアップの会場、杭州万象城は銭江新城商業圏に位置し、ホテルやオフィスビル、杭州市政府に隣接する同地域のランドマークだ。客層の多様性や国際色に優れており、国内外問わず幅広いブランドが出店している。

ユナイテッドアローズ 中国・杭州ポップアップストア

日程:9月28日~12月26日
場所:杭州万象城(THE MIXC MALL HANGZHOU)
住所:杭州市上城区富春路 701号杭州万象城 L3 フロア L3C02

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ユナイテッドアローズが中国・杭州でポップアップを開催 “スポーツカジュアル”を提案

ユナイテッドアローズ(UNITED ARROWS)は9月28日~12月26日の期間、中国・杭州にポップアップストアを開店する。

中国では上海、北京に続く開催となる今回のポップアップストアでは、「ユナイテッドアローズ(UNITED ARROWS)」や「ユナイテッドアローズ&サンズ(UNITED ARROWS & SONS)」「エイチ ビューティー&ユース(H BEAUTY&YOUTH)」「ロエフ(LOEFF)」のオリジナル商品をメーンに、ハイエンドな“スポーツカジュアル”スタイルを提案するアイテムをラインアップし、さらなる認知度の拡大を目指す。

400以上の店舗が出店する大規模モール

本ポップアップの会場、杭州万象城は銭江新城商業圏に位置し、ホテルやオフィスビル、杭州市政府に隣接する同地域のランドマークだ。客層の多様性や国際色に優れており、国内外問わず幅広いブランドが出店している。

ユナイテッドアローズ 中国・杭州ポップアップストア

日程:9月28日~12月26日
場所:杭州万象城(THE MIXC MALL HANGZHOU)
住所:杭州市上城区富春路 701号杭州万象城 L3 フロア L3C02

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「ロクシタン」の夜用美容液がリニューアル クチナシエキス新配合で睡眠中の肌回復を強化

「ロクシタン(L'OCCITANE)」は 10月2日、ストレスで乱れがちな肌環境にアプローチする“イモーテル リセット”シリーズの夜用美容液“イモーテル オーバーナイトリセットセラム”をリニューアル発売する。リニューアルは2018年以来3度目で、今回は睡眠ホルモン「メラトニン」の働きに着目。容量は変わらず、価格は440円値上げする。

新“イモーテル オーバーナイトリセットセラム”(30mL、9790円)は、メラトニンと同様の作用を持つクチナシエキスを新配合しパワーアップする。2種のイモーテル成分とともに肌の酸化や炎症にアプローチ。日中に受けたストレスの修復が最も活発になる睡眠中の肌回復をこれまで以上にサポートし、“たっぷり眠ったような”ハリ艶肌に導く。

自然由来成分97%配合で、「どんな肌状態でもリセットセラムを使いたい」という声に応え、敏感肌でも安心して使える優しい処方に生まれ変わった。

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「ロクシタン(L'OCCITANE)」は 10月2日、ストレスで乱れがちな肌環境にアプローチする“イモーテル リセット”シリーズの夜用美容液“イモーテル オーバーナイトリセットセラム”をリニューアル発売する。リニューアルは2018年以来3度目で、今回は睡眠ホルモン「メラトニン」の働きに着目。容量は変わらず、価格は440円値上げする。

新“イモーテル オーバーナイトリセットセラム”(30mL、9790円)は、メラトニンと同様の作用を持つクチナシエキスを新配合しパワーアップする。2種のイモーテル成分とともに肌の酸化や炎症にアプローチ。日中に受けたストレスの修復が最も活発になる睡眠中の肌回復をこれまで以上にサポートし、“たっぷり眠ったような”ハリ艶肌に導く。

自然由来成分97%配合で、「どんな肌状態でもリセットセラムを使いたい」という声に応え、敏感肌でも安心して使える優しい処方に生まれ変わった。

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【2024年クリスマスコフレ】「ケイト」が“リプモン“ミニサイズ5色入りの特別セットを発売 濃淡で選べる2種

「ケイト(KATE)」は11月23日、人気リップスティック“リップモンスター”の2024年ホリデースペシャルセット“リプモンハウス限定セット”(限定2種、各6050円※編集部調べ)を数量限定で発売する。

同商品は口紅立てのリプモンハウス、“リップモンスター”のミニサイズ5色、色玉シールの3点セットだ。濃淡で選べる2種を用意し、Ⅰにはオレンジブラウン系“パンプキンワイン”や深みレッド系“ダークフィグ”などの濃いめカラーを、Ⅱにはコーラルピンク系“ピンクバナナ”やベージオレンジ系“陽炎”などの淡めカラーを組み合わせた。

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米「カラーポップ」×「ストレンジャー・シングス」の限定コラボコスメ ワッフル味のリップマスクなど

米コスメブランド「カラーポップ(COLOURPOP)」は9月26日、ネットフリックスのミステリー・アドベンチャーシリーズ「ストレンジャー・シングス 未知の世界」とのコラボレーションコスメを限定発売する。アイテムは、リップグロスやアイシャドウ、リキッドハイライター、クリームチークなど全6品(12〜28ドル=約1700〜4000円/コンプリートセット99ドル=約1万4000円)。26日に「カラーポップ」の公式ECで発売し、27日から大手化粧品小売のアルタ ビューティ(ULTA BEAUTY)で販売する。

同コレクションは、「ストレンジャー・シングス 未知の世界」のシーズン1からインスパイアされ、色味が変化する商品を多くそろえる。作中に登場する怪物デモゴルゴンから着想した“モンスター クロム リキッドアイシャドウ デュオ”は、光の反射により多様な色味を見せる。“pH チェンジング インスタント クラッシュ クリーム ブラッシュ”は、肌にのせるとニュートラルなトーンからソフトなピンクに変化する。“リキッド ライト グロウ ドロップス”は強い光沢のある仕上がりで、立体的なハイライト効果をもたらす。

“チャプター1 アイシャドウパレット”は16シェードからなり、上2段は作品の舞台である架空の街ホーキンスにインスパイアされた明るいカラー、下2段はやはり作品の概念である“アップサイドダウン(裏側の世界)”を着想源とするブルーとグリッターのカラーをセットした。“リップマスク”は、ミリー・ボビー・ブラウン(Millie Bobby Brown)が演じるイレブン(Eleven)と彼女の「エゴ(ワッフル)」への愛をオマージュした。スクワランとシアバター、ビタミンEを配合し、ワッフルの香りを付けた。

「カラーポップ」はこれまでにも、SFテレビドラマシリーズ「マンダロリアン」や映画「トワイライト」、「ポケモン」などと協業してきた。また、「ストレンジャー・シングス 未知の世界」も、「ムーンブーツ(MOON BOOT)」や「バルマン(BALMAIN)」「ナイキ(NIKE)」「クイックシルバー(QUIKSILVER)」「M・A・C」など、多くのブランドと協業。全米各都市やミラノ、サンパウロでポップアップストアを開催し、衣料品からアクセサリー、装飾品までさまざまな商品を販売している。

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ポーラ「B.A」の美容成分入りアイパレットから“春に咲き誇る花々”着想の限定色が登場

ポーラの最高峰ブランド「B.A」は2025年3月1日、美容液成分を配合したケアしながらメイクがかなう4色アイシャドウパレット“B.A 3Dオアシス アイカラー”(7700円)から、春の日差しをたっぷり浴びた花々から着想を得た限定色“サンシャインブーケ”を発売する。

限定色は、メインカラーに咲き誇る花々のように温かなコーラルピンクと、夕暮れに染まる花々をイメージしたレディッシュパープルを配置し、色むらを補正するペーストオイル状のオアシスベースとホワイトベージュのパールカラーを加えた。春夏にぴったりの明るく華やかなパレットに仕上げている。

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ポーラ「B.A」の美容成分入りアイパレットから“春に咲き誇る花々”着想の限定色が登場

ポーラの最高峰ブランド「B.A」は2025年3月1日、美容液成分を配合したケアしながらメイクがかなう4色アイシャドウパレット“B.A 3Dオアシス アイカラー”(7700円)から、春の日差しをたっぷり浴びた花々から着想を得た限定色“サンシャインブーケ”を発売する。

限定色は、メインカラーに咲き誇る花々のように温かなコーラルピンクと、夕暮れに染まる花々をイメージしたレディッシュパープルを配置し、色むらを補正するペーストオイル状のオアシスベースとホワイトベージュのパールカラーを加えた。春夏にぴったりの明るく華やかなパレットに仕上げている。

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