コシノジュンコ氏デザインのタカラベルモント万博ユニホーム 「anan」スペシャルエディション版の表紙に採用

タカラベルモントは、4月13日に開幕する2025関西・大阪万博の「大阪ヘルスケアパビリオン」に協賛・出展する展示ブース内で、スタッフが着用するコシノジュンコ氏デザインのユニホームが、4月2日発売の雑誌「anan」(マガジンハウス)2441号 塩野瑛久スペシャルエディションの表紙に採用されたことを発表した。

タカラベルモントが1970年の大阪万博に出展した際も、ユニホームをコシノジュンコ氏がデザイン。同社は、今回の大阪・関西万博で2度目のタッグを組む唯一の企業となる。1970年は「anan」が創刊。創刊号にはコシノジュンコ氏もイラストコメントを寄せている。55年の時を経た2回目の万博イヤーで、かつ大阪・関西万博開幕を約10日後に控えるタイミングでの記念すべき表紙に、同氏デザインの万博ユニホームが採用された。中面では撮り下ろしカットや、万博について語る同氏のインタビューも掲載している。

表紙でユニホームを着用したのは、俳優の塩野瑛久さん。性別や年齢を問わないというユニホーム最大の特徴を体現し、大阪・関西万博で体感できる“未来”を感じさせる表紙になっている。

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コシノジュンコ氏デザインのタカラベルモント万博ユニホーム 「anan」スペシャルエディション版の表紙に採用

タカラベルモントは、4月13日に開幕する2025関西・大阪万博の「大阪ヘルスケアパビリオン」に協賛・出展する展示ブース内で、スタッフが着用するコシノジュンコ氏デザインのユニホームが、4月2日発売の雑誌「anan」(マガジンハウス)2441号 塩野瑛久スペシャルエディションの表紙に採用されたことを発表した。

タカラベルモントが1970年の大阪万博に出展した際も、ユニホームをコシノジュンコ氏がデザイン。同社は、今回の大阪・関西万博で2度目のタッグを組む唯一の企業となる。1970年は「anan」が創刊。創刊号にはコシノジュンコ氏もイラストコメントを寄せている。55年の時を経た2回目の万博イヤーで、かつ大阪・関西万博開幕を約10日後に控えるタイミングでの記念すべき表紙に、同氏デザインの万博ユニホームが採用された。中面では撮り下ろしカットや、万博について語る同氏のインタビューも掲載している。

表紙でユニホームを着用したのは、俳優の塩野瑛久さん。性別や年齢を問わないというユニホーム最大の特徴を体現し、大阪・関西万博で体感できる“未来”を感じさせる表紙になっている。

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北青山のTWO ROOMSがエンターテインメントダイニングとしてリニューアル 帽子職人トム・オブライアンとのコラボルームも

2009年に開業した北青山のTWO ROOMSが4月2日、エンターテイメントダイニングとしてリニューアルオープンする。16年間で築いてきたコンセプトをアップデートし、インテリアや料理、音楽、アートなど、多彩なコンテンツでもてなす新たなホスピタリティー空間を提供する。

まるで世界を旅するような気分にさせるフュージョン料理は、オーストラリア出身のマシュー・クラブ(Matthew Crabbe)シェフが率いるチームによるもの。新メニューには和牛タルタルやウニ、キャビアなどを包み込んだ“海苔ラップ”や鰹の藁焼きを菜の花と合わせて仕立てた“鰹の藁焼きカルパッチョ-菜の花&カラスミ(高知)”などをラインアップ。シグネチャーの“TWO ROOMS シーザーサラダ”や、シェフのこだわりが詰まった“クラブケーキボール”など、長年愛され続けてきたメニューも並ぶ。マシューシェフは「TWO ROOMSはこれまでも洗練されたダイニング体験を提供してきたが、今回のリニューアルで更なる進化を遂げる。日本の美意識や職人技にインスパイアされた新たなコンセプトは、料理の精緻さ、季節感、そして芸術性を大切にしながら最高の食材をシンプルかつ洗練されたスタイルで提供することを目指す」とコメントした。

内装は、テラスや大きな窓から望む外景との調和、上質さと軽やかさのバランスを意識した空間にデザイン。ライトサンドやキャメル、ハンターグリーンなどの柔らかな色彩と、御影石、真鍮、レザーなどの自然素材を融合し、都心の風景と自然光と共に感じられる情調を重視した造りになっている。シーンに合わせ、洗練されたエレガントがテーマの“アトリエ246”、デジタルアクティベーションで現代的なエッセンスを加えた“ヴィスタラウンジ”の2つの空間を楽しめる。さらに“ヴィスタラウンジ”のワインセラーの奥には、創造性、ファッション、クラフツマンシップを讃える新たなプライベートダイニングルームが登場。ここにはオーストラリア出身で、東京を拠点に展開するハットーメーカー「ボナ・カペロ(BONA CAPELLO)」を展開するトム・オブライアンとのコラボレーションにより、世界の帽子文化の進化を表現したインスタレーションが掲示されている。

また毎週金曜日には、ジャズの生伴奏を聴きながらディナーを楽しめるほか、22時以降は世界で活躍するDJを迎えたパフォーマンスも披露。エンターテインメントダイナーとして、よりイマーシブな体験を提供していくという。

◼︎TWO ROOMS
オープン日:4月2日
住所:東京都港区北青山3-11-7 AO ビル 5階
営業時間:月~火曜日11:30~26:00、水~金曜日11:30~27:00、土曜日11:00~27:00、日曜日11:00~24:00

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北青山のTWO ROOMSがエンターテインメントダイニングとしてリニューアル 帽子職人トム・オブライアンとのコラボルームも

2009年に開業した北青山のTWO ROOMSが4月2日、エンターテイメントダイニングとしてリニューアルオープンする。16年間で築いてきたコンセプトをアップデートし、インテリアや料理、音楽、アートなど、多彩なコンテンツでもてなす新たなホスピタリティー空間を提供する。

まるで世界を旅するような気分にさせるフュージョン料理は、オーストラリア出身のマシュー・クラブ(Matthew Crabbe)シェフが率いるチームによるもの。新メニューには和牛タルタルやウニ、キャビアなどを包み込んだ“海苔ラップ”や鰹の藁焼きを菜の花と合わせて仕立てた“鰹の藁焼きカルパッチョ-菜の花&カラスミ(高知)”などをラインアップ。シグネチャーの“TWO ROOMS シーザーサラダ”や、シェフのこだわりが詰まった“クラブケーキボール”など、長年愛され続けてきたメニューも並ぶ。マシューシェフは「TWO ROOMSはこれまでも洗練されたダイニング体験を提供してきたが、今回のリニューアルで更なる進化を遂げる。日本の美意識や職人技にインスパイアされた新たなコンセプトは、料理の精緻さ、季節感、そして芸術性を大切にしながら最高の食材をシンプルかつ洗練されたスタイルで提供することを目指す」とコメントした。

内装は、テラスや大きな窓から望む外景との調和、上質さと軽やかさのバランスを意識した空間にデザイン。ライトサンドやキャメル、ハンターグリーンなどの柔らかな色彩と、御影石、真鍮、レザーなどの自然素材を融合し、都心の風景と自然光と共に感じられる情調を重視した造りになっている。シーンに合わせ、洗練されたエレガントがテーマの“アトリエ246”、デジタルアクティベーションで現代的なエッセンスを加えた“ヴィスタラウンジ”の2つの空間を楽しめる。さらに“ヴィスタラウンジ”のワインセラーの奥には、創造性、ファッション、クラフツマンシップを讃える新たなプライベートダイニングルームが登場。ここにはオーストラリア出身で、東京を拠点に展開するハットーメーカー「ボナ・カペロ(BONA CAPELLO)」を展開するトム・オブライアンとのコラボレーションにより、世界の帽子文化の進化を表現したインスタレーションが掲示されている。

また毎週金曜日には、ジャズの生伴奏を聴きながらディナーを楽しめるほか、22時以降は世界で活躍するDJを迎えたパフォーマンスも披露。エンターテインメントダイナーとして、よりイマーシブな体験を提供していくという。

◼︎TWO ROOMS
オープン日:4月2日
住所:東京都港区北青山3-11-7 AO ビル 5階
営業時間:月~火曜日11:30~26:00、水~金曜日11:30~27:00、土曜日11:00~27:00、日曜日11:00~24:00

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しまむら、中計を上方修正 25年2月期の好業績を受け

しまむらは、2027年2月期を最終年度とする連結の中期経営計画を上方修正すると31日に発表した。売上高は7250億円(当初計画は7190億円)、営業利益は665億円(同660億円)、ROE(自己資本比率)は9.0%以上(同8.0%程度)にそれぞれ目標値を上げる。売上高では特にEC売上高を180億円(同110億円)へと大幅に引き上げる。既存店の競争力を高めるため、3年間の改装店舗数も当初計画の150店舗を250店舗に増やす。

中計の初年度である25年2月期の好業績を受けて決定した。しまむらの2025年2月期連結業績は、売上高が前期比4.8%増の6653億円、営業利益が同7.1%増の592億円、純利益が同4.5%増の418億円だった。全項目で過去最高を更新した。引き続きPB(プライベートブランド)やJB(ジョイントデベロップメントブランド)などの自社開発商品、中でもキャラクターやインフルエンサーとの協業品がよく売れた。

EC売上高は129億円で、中計の目標を初年度で達成している。とはいえ、売上高に占めるEC化率は2.0%に過ぎず、伸び代は大きいと見る。

主力業態「ファッションセンターしまむら」の既存店ベースの売上高が同4.3%増だった。客数は同2.9%増、客単価は同1.4%増。PB「クロッシー」「クロッシープレミアム」やJBの付加価値の高い商品の動きがよく、値引きが抑制された。

31日にオンラインで開催された決算説明会で、3月1日に就任した高橋維一郎社長は営業畑が長い自身のキャリアを紹介し、「自分の強みは変革する力。常に変化を続けるマーケットに対し、商品や販促で変革を実践してきた。今後は組織の変革に取り掛かりたい」と抱負を述べた。

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しまむら、中計を上方修正 25年2月期の好業績を受け

しまむらは、2027年2月期を最終年度とする連結の中期経営計画を上方修正すると31日に発表した。売上高は7250億円(当初計画は7190億円)、営業利益は665億円(同660億円)、ROE(自己資本比率)は9.0%以上(同8.0%程度)にそれぞれ目標値を上げる。売上高では特にEC売上高を180億円(同110億円)へと大幅に引き上げる。既存店の競争力を高めるため、3年間の改装店舗数も当初計画の150店舗を250店舗に増やす。

中計の初年度である25年2月期の好業績を受けて決定した。しまむらの2025年2月期連結業績は、売上高が前期比4.8%増の6653億円、営業利益が同7.1%増の592億円、純利益が同4.5%増の418億円だった。全項目で過去最高を更新した。引き続きPB(プライベートブランド)やJB(ジョイントデベロップメントブランド)などの自社開発商品、中でもキャラクターやインフルエンサーとの協業品がよく売れた。

EC売上高は129億円で、中計の目標を初年度で達成している。とはいえ、売上高に占めるEC化率は2.0%に過ぎず、伸び代は大きいと見る。

主力業態「ファッションセンターしまむら」の既存店ベースの売上高が同4.3%増だった。客数は同2.9%増、客単価は同1.4%増。PB「クロッシー」「クロッシープレミアム」やJBの付加価値の高い商品の動きがよく、値引きが抑制された。

31日にオンラインで開催された決算説明会で、3月1日に就任した高橋維一郎社長は営業畑が長い自身のキャリアを紹介し、「自分の強みは変革する力。常に変化を続けるマーケットに対し、商品や販促で変革を実践してきた。今後は組織の変革に取り掛かりたい」と抱負を述べた。

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北京発スタートアップ企業が仕掛ける服やインテリアの「オンディマンド生産」を堪能【ヒキタミワの水玉上海】

1993年から上海在住のライターでメイクアップアーティストでもあるヒキタミワさんの連載「水玉上海」は、ファッションやビューティの最新トレンドや人気のグルメ&ライフスタイル情報をベテランの業界人目線でお届けします。今回は友人の起業家が仕掛けるファッション×オンディマンドの新ビジネスについて。次々と新ビジネスが生まれる中国の雰囲気が伝わってきます。

起業、売却、留学を経て
ファッション×テックのオンデマンド起業を設立

PROFILE: 詹金艳(ジャン・ジン・イェン)/「アート・ジャーニー」ファウンダー

詹金艳(ジャン・ジン・イェン)/「アート・ジャーニー」ファウンダー
PROFILE: 1978年9月22日生まれ、重慶出身。四川大学外語系英語専業本科を卒業後、2002年に厦門藍芒科技有限公司の最高執行責任者(COO)に就任。08年に同社を世纪互連に売却し、世纪互連にジョイン。10年間にわたりクラウドコンピューティング事業やIDC事業などを担当。12年には世纪互連がナスダックに上場した。2017年にパリへ留学し、IFAでラグジュアリーマネジメントを学ぶ。24年4月に「アートジャーニー」の運営会社を設立。15年以上にわたり、世界中でアートやファッションのコレクションを収集・出品するコレクターでもある

今回のお話は北京より。私の友人であるJoss(ジョス)が始めた、とてもキュートでエキサイティングな事業について紹介しよう。

ジョスこと重慶出身の詹金艳(ジャン・ジン・イェン、46歳)の情熱とビジョンから生まれたブランド「アートジャーニー(ArtJourney以下、AJ)」は、「誰でもデザイナーになれる」、まさにAIが後押しする「プリント・オン・デマンド」のブランドだ。

彼女がこのブランドを立ち上げたきっかけは、娘が幼少期から描いていた独創的な絵を形に残したいという思いだった。その思いが、誰でも簡単に自分だけのデザインを作れるプラットフォームの構築へとつながった。

Jossは四川大学外語系英語専業本科を卒業後、2002年にアプリ開発会社のCOOとしてキャリアをスタート。起業、売却、そしてNASDAQ上場まで経験した。一方で、彼女は15年以上にわたりアートとファッションの交差する領域に深い関心を持ち、世界各地で貴重なコレクションを収集してきた。2017年にはフランスに渡り、パリのファッションとマーケティングの専門学校である「IFAパリ」でラグジュアリーマネジメントを学び、本格的にファッション・アート業界へ転身。その経験を活かし、2018年にはファッション留学支援ビジネスもスタート。中国のファッション企業家たちをパリ、ミラノ、ロンドン、東京といった国際都市に導き、ファッションを学ぶ機会を提供した。

コロナ禍により海外渡航は難しくなったが、「IFA」で生徒として紡績やプリント技術などを持つサプライヤーに出逢ったことも今回起業する上で、大きな手助けとなっている。

24年2月に満を持して起業
写真やアートを気軽に服やインテリアに

そして2023年初頭、児童アート作品からインスピレーションを受け、娘のオリジナル作品をモチーフにした親子お揃いのファッションやホームインテリアシリーズを制作。これが2023年4月「AJ」誕生のきっかけとなり、2024年4月に会社を設立した。

「AJ」は生成AI技術を駆使して、オンライン上でアパレルやインテリアデザインを瞬時に作成できるプラットフォームだ(現在は微信内のミニプログラムでオーダー可能)。また、都市中心部には300㎡規模のオフライン体験型店舗を設置し、来店者がその場でデザインし、即座にプリントできる環境も整えている。

現在展開しているアイテムは携帯ケース、Tシャツ、スウェット、水筒、マグカップ、バッグ、スケートボード、ベッドカバー、カーテン〜高級オーダーメイドファッションなど、多岐にわたる。例えばスウェットだけでも10種類ほどのデザインや価格帯があり、好みに合ったものを選びやすい。Jossが起業したため、デザイン性や品質へのこだわりも格別だ。

他国にも類似のサービスは存在するが、例えばアメリカではオンラインショップのみだったり、日本だとユニクロの類似のサービスだと「UTme」になるが、オフライン店舗での提供のみであり、どちらも限られたデザインの中から選ぶスタイルになる。一方で「AJ」は、完全にオリジナルのデザインを自由に作成できる点で圧倒的な違いがある。

私も実際に「AJ」のサイトを試してみたが、その自由度と使いやすさには驚いた。まず、自分の作品となる絵や写真をアップロードし、購入したい商品を選ぶ。画像は自由に拡大・縮小・回転ができ、「AJ」オリジナルのパターンとも組み合わせられる。私は家の猫をデザインしたマグカップを作ってみた。通常の配送で約3〜5日、エクスプレスなら1〜2日で届く。北京在住なら、店舗で直接プリントアウトすることも可能だ。

ちょうどビデオインタビュー中に来店していた14歳の女子中学生は、「クラスメイトに聞いて来た」と言い、自作のイラストをTシャツにプリントしてもらっていた。完成した商品は可愛らしい「AJ」オリジナルボックスに入れられ、手渡しされる。

ゴン・リーやチャン・ツィイーら中国トップ女優を輩出した名門・中央戯劇学院のギフトショップでのアパレル展開や、中央バレエ団との衣装製作、さらには国内外のアーティストとのコラボレーションなど、アプリの枠を超えたクリエイティブな挑戦も加速している。

まだ立ち上がったばかりのブランドだが、日本進出の計画もあるという。日本にはオリジナリティを重視するクリエイティブな層が多く、不景気でラグジュアリーブランドは手が届かなくても、自分だけのデザインを手に入れられるなら、それこそが何よりの贅沢に感じられるかもしれない。実際、Jossが私に送ってくれたTシャツには私の名前が入っており、それだけで特別な気分になった。

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北京発スタートアップ企業が仕掛ける服やインテリアの「オンディマンド生産」を堪能【ヒキタミワの水玉上海】

1993年から上海在住のライターでメイクアップアーティストでもあるヒキタミワさんの連載「水玉上海」は、ファッションやビューティの最新トレンドや人気のグルメ&ライフスタイル情報をベテランの業界人目線でお届けします。今回は友人の起業家が仕掛けるファッション×オンディマンドの新ビジネスについて。次々と新ビジネスが生まれる中国の雰囲気が伝わってきます。

起業、売却、留学を経て
ファッション×テックのオンデマンド起業を設立

PROFILE: 詹金艳(ジャン・ジン・イェン)/「アート・ジャーニー」ファウンダー

詹金艳(ジャン・ジン・イェン)/「アート・ジャーニー」ファウンダー
PROFILE: 1978年9月22日生まれ、重慶出身。四川大学外語系英語専業本科を卒業後、2002年に厦門藍芒科技有限公司の最高執行責任者(COO)に就任。08年に同社を世纪互連に売却し、世纪互連にジョイン。10年間にわたりクラウドコンピューティング事業やIDC事業などを担当。12年には世纪互連がナスダックに上場した。2017年にパリへ留学し、IFAでラグジュアリーマネジメントを学ぶ。24年4月に「アートジャーニー」の運営会社を設立。15年以上にわたり、世界中でアートやファッションのコレクションを収集・出品するコレクターでもある

今回のお話は北京より。私の友人であるJoss(ジョス)が始めた、とてもキュートでエキサイティングな事業について紹介しよう。

ジョスこと重慶出身の詹金艳(ジャン・ジン・イェン、46歳)の情熱とビジョンから生まれたブランド「アートジャーニー(ArtJourney以下、AJ)」は、「誰でもデザイナーになれる」、まさにAIが後押しする「プリント・オン・デマンド」のブランドだ。

彼女がこのブランドを立ち上げたきっかけは、娘が幼少期から描いていた独創的な絵を形に残したいという思いだった。その思いが、誰でも簡単に自分だけのデザインを作れるプラットフォームの構築へとつながった。

Jossは四川大学外語系英語専業本科を卒業後、2002年にアプリ開発会社のCOOとしてキャリアをスタート。起業、売却、そしてNASDAQ上場まで経験した。一方で、彼女は15年以上にわたりアートとファッションの交差する領域に深い関心を持ち、世界各地で貴重なコレクションを収集してきた。2017年にはフランスに渡り、パリのファッションとマーケティングの専門学校である「IFAパリ」でラグジュアリーマネジメントを学び、本格的にファッション・アート業界へ転身。その経験を活かし、2018年にはファッション留学支援ビジネスもスタート。中国のファッション企業家たちをパリ、ミラノ、ロンドン、東京といった国際都市に導き、ファッションを学ぶ機会を提供した。

コロナ禍により海外渡航は難しくなったが、「IFA」で生徒として紡績やプリント技術などを持つサプライヤーに出逢ったことも今回起業する上で、大きな手助けとなっている。

24年2月に満を持して起業
写真やアートを気軽に服やインテリアに

そして2023年初頭、児童アート作品からインスピレーションを受け、娘のオリジナル作品をモチーフにした親子お揃いのファッションやホームインテリアシリーズを制作。これが2023年4月「AJ」誕生のきっかけとなり、2024年4月に会社を設立した。

「AJ」は生成AI技術を駆使して、オンライン上でアパレルやインテリアデザインを瞬時に作成できるプラットフォームだ(現在は微信内のミニプログラムでオーダー可能)。また、都市中心部には300㎡規模のオフライン体験型店舗を設置し、来店者がその場でデザインし、即座にプリントできる環境も整えている。

現在展開しているアイテムは携帯ケース、Tシャツ、スウェット、水筒、マグカップ、バッグ、スケートボード、ベッドカバー、カーテン〜高級オーダーメイドファッションなど、多岐にわたる。例えばスウェットだけでも10種類ほどのデザインや価格帯があり、好みに合ったものを選びやすい。Jossが起業したため、デザイン性や品質へのこだわりも格別だ。

他国にも類似のサービスは存在するが、例えばアメリカではオンラインショップのみだったり、日本だとユニクロの類似のサービスだと「UTme」になるが、オフライン店舗での提供のみであり、どちらも限られたデザインの中から選ぶスタイルになる。一方で「AJ」は、完全にオリジナルのデザインを自由に作成できる点で圧倒的な違いがある。

私も実際に「AJ」のサイトを試してみたが、その自由度と使いやすさには驚いた。まず、自分の作品となる絵や写真をアップロードし、購入したい商品を選ぶ。画像は自由に拡大・縮小・回転ができ、「AJ」オリジナルのパターンとも組み合わせられる。私は家の猫をデザインしたマグカップを作ってみた。通常の配送で約3〜5日、エクスプレスなら1〜2日で届く。北京在住なら、店舗で直接プリントアウトすることも可能だ。

ちょうどビデオインタビュー中に来店していた14歳の女子中学生は、「クラスメイトに聞いて来た」と言い、自作のイラストをTシャツにプリントしてもらっていた。完成した商品は可愛らしい「AJ」オリジナルボックスに入れられ、手渡しされる。

ゴン・リーやチャン・ツィイーら中国トップ女優を輩出した名門・中央戯劇学院のギフトショップでのアパレル展開や、中央バレエ団との衣装製作、さらには国内外のアーティストとのコラボレーションなど、アプリの枠を超えたクリエイティブな挑戦も加速している。

まだ立ち上がったばかりのブランドだが、日本進出の計画もあるという。日本にはオリジナリティを重視するクリエイティブな層が多く、不景気でラグジュアリーブランドは手が届かなくても、自分だけのデザインを手に入れられるなら、それこそが何よりの贅沢に感じられるかもしれない。実際、Jossが私に送ってくれたTシャツには私の名前が入っており、それだけで特別な気分になった。

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アーティストのVERDYが「ゲスジーンズ」のクリエイティブ・パートナーに就任

ゲス(GUESS)のデニムブランド「ゲス ジーンズ(GUESS JEANS)」は、日本人アーティストのVERDY(ヴェルディ)とのクリエイティブ・パートナーシップを発表した。同ブランドは、これにより日本での存在感を高めることを目指す。

「ゲス ジーンズ」のニコライ・マルシアーノ(Rafael Pavarotti)=最高新規事業開発責任者は、「長年にわたりVERDYと友人として交流し、彼の親切な人柄や、関わるもの全てに楽しさや遊び心を吹き込む能力に感銘を受けてきた」と語る。「日本における戦略を『ゲス ジーンズ』を中心としたものへと大幅にシフトする中、ブランドの新章にVERDYを迎えたいと強く思った」。

2023年より同ブランドと協業してきたVERDYは、「『ゲス ジーンズ』および親しい友人のニコライとの仕事を心から楽しみにしている。彼らがブランドに注ぎ込んできた情熱には、常に敬意を抱いてきた。歴史とカルチャーのあるゲスの一員となれることをうれしく思う」と語った。

VERDYはこれまでに、「ナイキ(NIKE)」「ケンゾー(KENZO)」「ドーバー ストリート マーケット(DOVER STREET MARKET)」などとコラボレーションをしてきた。また、22年のコンプレックスコン ロングビーチ(ComplexCon Long Beach)や24年のコンプレックスコン香港(ComplexCon Hong Kong)、そして23年に終了したブラックピンク(BLACK PINK)の「Born Pink」ツアーでは、芸術監督を務めた。

なお「ゲスジーンズ」のブランドアンバサダーには、俳優のジュード・ロウ(Jude Law)を父親に持ち、自身も俳優やモデルとして活躍するアイリス・ロウ(Iris Law)が24年に就任している。

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アーティストのVERDYが「ゲスジーンズ」のクリエイティブ・パートナーに就任

ゲス(GUESS)のデニムブランド「ゲス ジーンズ(GUESS JEANS)」は、日本人アーティストのVERDY(ヴェルディ)とのクリエイティブ・パートナーシップを発表した。同ブランドは、これにより日本での存在感を高めることを目指す。

「ゲス ジーンズ」のニコライ・マルシアーノ(Rafael Pavarotti)=最高新規事業開発責任者は、「長年にわたりVERDYと友人として交流し、彼の親切な人柄や、関わるもの全てに楽しさや遊び心を吹き込む能力に感銘を受けてきた」と語る。「日本における戦略を『ゲス ジーンズ』を中心としたものへと大幅にシフトする中、ブランドの新章にVERDYを迎えたいと強く思った」。

2023年より同ブランドと協業してきたVERDYは、「『ゲス ジーンズ』および親しい友人のニコライとの仕事を心から楽しみにしている。彼らがブランドに注ぎ込んできた情熱には、常に敬意を抱いてきた。歴史とカルチャーのあるゲスの一員となれることをうれしく思う」と語った。

VERDYはこれまでに、「ナイキ(NIKE)」「ケンゾー(KENZO)」「ドーバー ストリート マーケット(DOVER STREET MARKET)」などとコラボレーションをしてきた。また、22年のコンプレックスコン ロングビーチ(ComplexCon Long Beach)や24年のコンプレックスコン香港(ComplexCon Hong Kong)、そして23年に終了したブラックピンク(BLACK PINK)の「Born Pink」ツアーでは、芸術監督を務めた。

なお「ゲスジーンズ」のブランドアンバサダーには、俳優のジュード・ロウ(Jude Law)を父親に持ち、自身も俳優やモデルとして活躍するアイリス・ロウ(Iris Law)が24年に就任している。

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オーガニックコスメ「ドゥーナチュラル」のスキンケアアイテムがパッケージ刷新 ブランド初のリフィルも

ゆらぎ肌に寄り添うオーガニックコスメブランド「ドゥーナチュラル(DO NATURAL)」は4月1日、化粧水3種をリニューアル発売する。成分と処方、価格はそのままにパッケージを刷新。加えて、化粧水をはじめ乳液、美容液、メイク落としの7品からブランド初となるリフィルが登場する。ドラッグストアや百貨店、ちふれグループの公式ECなどで取り扱う。

リニューアルするのは、“オイル バランシング ローション”(150mL、2750円/リフィル140mL、2530円)と“ハイドレーティング ローション[モイスチャー]”(150mL、2420円/リフィル140mL、2200円)、“同[ディープ モイスチャー]”(150mL、2420円/リフィル140mL、2200円)の化粧水3種。パッケージは、グリーンを基調とする落ち着いたカラーリングに統一した。片手で使いやすく、詰め替えに適したポンプタイプの容器を採用するほか、バージンシールの外装に変更することでプラスチック使用量を削減する。米由来の角質バリア成分や天然保湿成分など天然由来成分90%以上配合のナチュラル処方はそのままに、異なるテクスチャーで“滑らか”“しっとり”“もっちり”した肌にそれぞれ導く。

化粧水3種をはじめ、植物オイルでメイクを落とす“クラリファイング クレンジング オイル”(150mL、2200円/リフィル140mL、1980円)、柔らかく艶のある肌に整える乳液“ナリッシング エマルジョン[モイスチャー]”(115mL、2640円/リフィル105mL、2365円)、とろみのある感触でみずみずしい肌に整える美容液“インテンシブ エッセンス[モイスチャー]”(40mL、2860円/リフィル40mL、2640円)、こっくり濃厚な感触で弾むような肌に仕上げる美容液“インテンシブ エッセンス[ディープ モイスチャー]”(40mL、2860円/リフィル40mL、2640円)の7品からリフィルが登場する。

なお、乳液、美容液2種、メイク落としのスキンケア4品も順次新パッケージに切り替える。今後はスキンケアラインに注力する予定で、3月中旬以降順次メイクアップラインの店頭販売を終了している。

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「ロンシャン」2025-26年秋冬コレクション

「ロンシャン(LONGCHAMP)」が2025-26年秋冬コレクションを発表した。

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「CFCL」5年の歩みをたどる展覧会 “ニットウエア”を革新し続けるクリエイションの源泉に迫る

高橋悠介クリエイティブ・ディレクターによる「CFCL」は、ブランド設立5周年を記念し、展覧会「CFCL:KnitwearからKnit-wareへ」を開催中だ。場所は「CFCL 表参道店」が入る複合施設「ジャイル(GYRE)」3階の「ジャイル ギャラリー(GYRE GALLERY)」で、会期は4月28日まで。

同展覧会では、来場者は4つのテーマの小部屋を巡回する形で、同ブランドのクリエイションの歩みをたどる。実際のウエア、映像作品、写真作品を展示するインスタレーションだ。高橋クリエイティブ・ディレクターのモノ作りの原点となった学生時代の作品を深掘りながら、サステナビリティーに真正面から向き合うブランドとしての生産背景、シグネチャーであるニットの編み地のバリエーション、写真家の蓮井幹生によるポートレートプロジェクト「シルエット(SILHOUETTE)」を紹介する。

高橋クリエイティブ・ディレクターによれば、同展を開催するに至った目的は3つあるという。1つ目は、「CFCL」だからできることを明確にすること。同氏1人で工場探しやInstagramのアカウント管理など、全てを手掛けていた5年前に比べると、会社が大きくなるにつれてできることも増えており、ブランドのアイデンティティーを改めて提示する必要性を感じた。2つ目は、クリエイションに注目してもらうためだ。今でも“サステナビリティーブランド”という世間の認識は強いものの、パリ・ファッション・ウィークへの参加を経て、海外のバイヤーやジャーナリストからデザインや服自体の完成度の高さなどクリエイションへの評価も高まっている。3つ目は、ドレスに特有のふわりとしたシルエットのオリジナルが「CFCL」にあると表明することだ。「われわれは社会的なインパクトを与える存在でありたい。今後、『CFCL』の影響力が世界規模になるにあたり、その源泉がここにあると知ってもらう必要があると考えた」と話す。

高橋クリエイティブ・ディレクターは、5年を振り返り、「他のラグジュアリーブランドが100年単位の歴史を持つ中で、『CFCL』はほんのわずかな年数しか重ねていない。ただ、これからもブレずにニットに注力し続けることで、ブランドの存在意義を確立していけたら」と意気込んだ。

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ジーユー柚木治社長が退任 在任15年、ファストリの「第二の柱」築く

ファーストリテイリング傘下ジーユーの柚木治社長が、あす4月1日付で退任する。2010年から約15年にわたって同社を率い、「ジーユー(GU)」を「ユニクロ(UNIQLO)」に続くグループの第二の柱に育て上げた。ファーストリテイリングのグループ上席執行役員職は続投し、同社のコーポレートサービス担当に就く。ジーユー社長の後任は、同社グローバルCOOの黒瀬友和氏。

柚木氏は1988年に一橋大学経済学部卒業後、伊藤忠商事、GEキャピタルコーポレーションを経て99年ファーストリテイリング入社。2000年に執行役員に就任し、飲食事業のエフアール・フーズ社長、ジーユー立ち上げの母体となるGOVリテイリング社長などを経て10年ジーユー社長就任。積極的なデジタルマーケティングで“マシュマロパンプス“バレルレッグジーンズ”といったヒット商品を生み出し、「ユニクロ」よりも鮮度の高いトレンド感と低価格を両立した若年層向けブランドとしてのポジションを確立させた。ジーユーは24年8月期に売上収益(売上高に相当)が3191億円(前期比8.1%増)となり、初めて3000億円を突破した。

新社長に就任する黒瀬氏は、95年にファーストリテイリングに入社。ユニクロ池袋東口店長や銀座店の初代店長を歴任し、ユニクロ台湾のCEOとして業績の回復にも貢献した。ジーユーのグローバルCOOとしては、24年9月に米ニューヨークにオープンした海外初の旗艦店設置を主導し、グローバル展開加速の端緒を作った。

ファーストリテイリングは社長交代の背景について、「当社は世界中でお客さまに最も愛されるブランドになるため、高い目標を掲げ、グローバルに事業拡大を進めている。その一環として、連結子会社であるジーユーのさらなる事業拡大に向け、経営体制を強化する」とし、「これまで以上にジーユー事業の経営の質を向上させ、ファーストリテイリンググループの第二の成長の柱として事業拡大を図る」としている。

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「ロクシタン」から春の新作が発売 優しく肌と調和するフローラルムスク

「ロクシタン(L'OCCITANE)」は4月23日、爽やかなフローラルムスクが香る新作“ネロリオーキデ オー ハーモニー”を発売する。全国の「ロクシタン」店舗や公式オンラインストアで扱うほか、オンラインでの予約も受け付け中だ。

新作は春に似合う柔らかなフローラルムスク

同フレグランスは、フローラルのやわらかなノートと繊細にブレンドしたムスクがメーンの、肌と調和するスキンフレグランスだ。ラインアップは、香りを楽しむオードトワレ(50mL、8470円)と繊細な泡立ちで滑らかな肌へ導くシャワージェル(250mL、3850円)、肌に潤いを与えるボディーミルク(200mL、4730円)にハンドクリーム(30mL、1870円)を加えた計4アイテム。それぞれを重ねて使うことで、香りのレイヤードも楽しむことができる。

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「ロクシタン」から春の新作が発売 優しく肌と調和するフローラルムスク

「ロクシタン(L'OCCITANE)」は4月23日、爽やかなフローラルムスクが香る新作“ネロリオーキデ オー ハーモニー”を発売する。全国の「ロクシタン」店舗や公式オンラインストアで扱うほか、オンラインでの予約も受け付け中だ。

新作は春に似合う柔らかなフローラルムスク

同フレグランスは、フローラルのやわらかなノートと繊細にブレンドしたムスクがメーンの、肌と調和するスキンフレグランスだ。ラインアップは、香りを楽しむオードトワレ(50mL、8470円)と繊細な泡立ちで滑らかな肌へ導くシャワージェル(250mL、3850円)、肌に潤いを与えるボディーミルク(200mL、4730円)にハンドクリーム(30mL、1870円)を加えた計4アイテム。それぞれを重ねて使うことで、香りのレイヤードも楽しむことができる。

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「リーバイス」×「デニム・ティアーズ」第4弾はニューオーリンズの伝統に敬意を込めたアイテムを展開

「リーバイス(LEVI'S)」は4月4日、4回目となる「デニム・ティアーズ(DENIM TEARS)」とのコラボレーションコレクションを発売する。同コレクションは「リーバイス」公式オンラインサイトおよび原宿フラッグシップストア、新宿店、大阪店、京都店で取り扱う。

ニューオーリンズの文化的多様性と
ブラック マスキング インディアンの文化に敬意を表したコレクション

同コレクションは、伝統とコンテンポラリーなストリートウエアを融合したデザインでニューオーリンズの豊かな文化的多様性とカーニバルを祝うアフリカ系アメリカ人であるブラック マスキング インディアンの文化に敬意を表した。

ビジュアルには、自由を求め奴隷化された黒人を支援したセミノール族に敬意を示すマルディグラの仮面グループ・ヤング セミノール ハンターズ(Young Seminole Hunters)とともに撮影し、同コレクションと彼らが称えるコミュニティとの間のつながりを捉えた。

ラインアップは、トラックジャケットやジーンズ、ドゥーラグなど8型だ。“フォト トラッカー”(4万8400円)と“フォト ジーンズ”(3万3000円)は、若いセミノール族が儀式で着用する衣装を写真にプリントしたもので、それぞれのプリントは、プリント時に意図的に歪みを作り、ひとつとして同じものが存在しないように作られている。ニューオーリンズの伝統からインスピレーションを得た“トラックジャケット”(4万700円)と“トラックパンツ”(3万800円)は、ミッドインディゴウオッシュにダークウオッシュのカラーブロッキングを施し、フランスの百合の紋章・フルール ド リスをコットンであしらった。

そのほか、花柄のギンガムプリントとダークグリーンの七分袖の組み合わせで家族の集いと共生の祝祭を象徴する南部のテーブルクロス柄を連想させる“ベースボールティー”(1万6500円)や、文化と慣習に敬意を表したアクセサリーなどを展開する。

アイテム概要

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「リーバイス」×「デニム・ティアーズ」第4弾はニューオーリンズの伝統に敬意を込めたアイテムを展開

「リーバイス(LEVI'S)」は4月4日、4回目となる「デニム・ティアーズ(DENIM TEARS)」とのコラボレーションコレクションを発売する。同コレクションは「リーバイス」公式オンラインサイトおよび原宿フラッグシップストア、新宿店、大阪店、京都店で取り扱う。

ニューオーリンズの文化的多様性と
ブラック マスキング インディアンの文化に敬意を表したコレクション

同コレクションは、伝統とコンテンポラリーなストリートウエアを融合したデザインでニューオーリンズの豊かな文化的多様性とカーニバルを祝うアフリカ系アメリカ人であるブラック マスキング インディアンの文化に敬意を表した。

ビジュアルには、自由を求め奴隷化された黒人を支援したセミノール族に敬意を示すマルディグラの仮面グループ・ヤング セミノール ハンターズ(Young Seminole Hunters)とともに撮影し、同コレクションと彼らが称えるコミュニティとの間のつながりを捉えた。

ラインアップは、トラックジャケットやジーンズ、ドゥーラグなど8型だ。“フォト トラッカー”(4万8400円)と“フォト ジーンズ”(3万3000円)は、若いセミノール族が儀式で着用する衣装を写真にプリントしたもので、それぞれのプリントは、プリント時に意図的に歪みを作り、ひとつとして同じものが存在しないように作られている。ニューオーリンズの伝統からインスピレーションを得た“トラックジャケット”(4万700円)と“トラックパンツ”(3万800円)は、ミッドインディゴウオッシュにダークウオッシュのカラーブロッキングを施し、フランスの百合の紋章・フルール ド リスをコットンであしらった。

そのほか、花柄のギンガムプリントとダークグリーンの七分袖の組み合わせで家族の集いと共生の祝祭を象徴する南部のテーブルクロス柄を連想させる“ベースボールティー”(1万6500円)や、文化と慣習に敬意を表したアクセサリーなどを展開する。

アイテム概要

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藤田ニコル「遠回りして見つけた、“かわいい”の近道」 100歳になってもギャルマインドで突き進む

PROFILE: 藤田ニコル/モデル・タレント

PROFILE: (ふじた・にこる)1998年2月20日生まれ。オスカープロモーション所属。愛称は「にこるん」。2009年「第13回ニコラモデルオーディション」でグランプリを獲得し、専属モデルとなる。14年からは雑誌「Popteen(ポップティーン)」で活動し、バラエティー番組などでも活躍。17年からは「ViVi」の専属モデルを務める。2023年に結婚。アパレルブランド「カルナムール(CALNAMUR)」、コスメブランド「シーメル(cimer)」などをプロデュースし、24年からはパーソナルジム「スイ(sui)」も経営している。 PHOTO:TAMEKI OSHIRO

2025年3月、7年半務めた「ViVi(ヴィヴィ)」の専属モデルを卒業する藤田ニコル。同誌との最後の大きな試みとして美容本「私が垢抜けた82の方法」を制作した。これまで、写真集やスタイルブックなどの書籍を出版してきたが、美容をテーマとした1冊は初とのこと。

「私が垢抜けた82の方法」では美容遍歴を振り返り、メイクからスキンケア、ボディーメイクなどに加え、今回初めて語ったという美容医療からSNSで話題をさらった“花嫁メイク”まで、余すことなく出し切った。「あか抜けには必須」と藤田が語るマインド面についても掘り下げ、新しい門出にふさわしい充実の1冊が完成した。藤田にその読みどころと今後の展望を聞く。

本には今まで話してこなかった美容医療や歯のことまで

WWD:「私が垢抜けた82の方法」を出版した背景は?
藤田ニコル(以下、藤田):卒業前に「ViVi」チームと一緒に本を作りたいと思い、美容本「私が垢抜けた82の方法」の制作をスタートしました。これまでの人生を振り返ると、見た目も内面も「あか抜けた」と自分で感じたことから、テーマは美容がいいと提案しました。ファンからも、ファンじゃない方からも「最近かわいくなった」という声をもらうことが増えたんです。

WWD:「82」という数字に何か意味があるのか。
藤田:本を作るために20時間インタビューを受けたのですが……(笑)、美容にまつわることを数えたら82個だったんです。本当は100個と言いたいところですが、82個がリアル。自分が日常でやっていたことが、気付けば美容法になっていて、マインドの部分などは「こういう性格だったんだ」と自分を改めて知れた部分もありました。

WWD:美容本だからこそ明かしたことも?
藤田:今まで話したことがないパートもあります。本なら買って開いてくれる方だけが見てくれるので、全部さらけ出してもいいかもって思ったんです。SNSだといろいろな人が見てるので、何を言われるか分からないですから。これまであえて言っていなかったことも赤裸々に全部書いたし、特に内面について触れている部分は読んでもらいたいな。

WWD:美容医療や審美歯科についても率直な感想が書かれてあり、読者にとっては大変参考になる。
藤田:美容医療のことは友達同士で話したりするけれど、別に隠していたわけじゃない。わざわざ言うことでもないと思って、SNSでは発信していませんでした。でも、自分の美容を振り返ったときに、やっぱり美容医療や審美歯科がターニングポイントになっている。良いことも悪いことも全部みんなに教えた方が、美容本として正直だと思ったので取り上げました。

ちなみに、好きなエピソードは自分の前歯。写真で分かりやすく第1形態から第3形態まで並べているページがあるのですが、歯の印象でどんどんあか抜けていったのが分かると思います。

WWD:最短ルートであか抜けたい人に、おすすめなことを一つ挙げるとしたら。
藤田:まずは、清潔感。これを意識してヘアメイク、身だしなみを整えるだけでも印象が大きく変わると思います。メイクは道具も何も変えなくていいし、明日からできる。いつもの工程を丁寧に、まつ毛は1本でもダマになっていないか、眉毛は左右対称か、ファンデーションはむらなくきれいに塗れているか。細かなことを意識すると、あか抜けて見えるのでトライしてみてほしい。

WWD:あか抜けに直結したことが具体的に書いてある。
藤田:いろいろな失敗や経験を経て、今の私があるんです。別に今も完璧じゃなくて、常にかわいいを更新し続けていきたい。だから「私が垢抜けた82の方法」には、私が遠回りして見つけた“かわいい”の近道を詰め込みました。

モデルは新しい自分を見つける場、テレビはビジュアル研究の場

WWD:モデルとして撮影に臨むときは、自分のアイデアやリクエストもヘアメイクに伝える?
藤田:モデルの仕事はブランドの世界観や商品の魅力を伝えることが一番大切なので、自分の意見は言いません。その企画に合ったファッションやメイクが、私の中では“正解”だと思っています。自分の意見を伝えてしまうとコンセプトとずれてしまったりして、ヘアメイクさんを困らせてしまうので、自分が盛れていなくても気にしないです。

あと、いつもの盛れるスタイルに誘導しちゃうと、新しい自分に出会えないから。モデルの現場は新しい自分を引き出してもらえるチャンスなので、プロに委ねます。「盛れてないな〜」と思う日もありますが(笑)、企画が成り立っているなら問題ないし、それも経験の一つです。

WWD:テレビでは?
藤田:テレビ収録は、ビジュアル研究の場にしています。自分でコスメを持参してヘアメイクさんに使ってもらったり、試してみたいビジュアルに挑戦したりしています。そうすると、SNSでみんなが「盛れてる」「髪形かわいい」とか、「そうでもない」「もっとこうしたらかわいいのに」などの声を投稿してくれるので、「なるほど!」と思って意見を参考にすることもあります。誹謗中傷のコメントはスルーするけどね。

パーソナルカラーは全無視「ときめきでお買い物をしよう」

WWD:コスメはどこで購入している?
藤田:オンラインはもちろん、原宿の「アットコスメトーキョー」やドン・キホーテに行ってお買い物をしています。最新のものやSNSでバズっている商品は絶対にゲットしないと気が済まなくて、メイクやファッションを楽しむには、いかにミーハーであるかが大事だと思っています。本にも書いたのですが、リップの色見本がECサイトとかSNSに載っていると思うんですけど、あの発色は信じないこと。みんなそれぞれ唇の色は違うから、塗っても全く同じにはならないからね!

WWD:最近は自分のパーソナルカラーを認識している人が増えていて、それを基準にショッピングする場合も多いと思いますが。
藤田:私はイエベ春ですが、パーソナルカラーは全無視でコスメを買っています。ほしい!と思ってときめいたコスメが買えないなんてしんどい。だから、合わないとされているカラーでもビビッと来たら買うようにしています。

自分に似合わないかも?と思う色味を取り入れるときはコツがあって、ほかのパーツのメイクでバランスを取るんです。私は青みピンクが好きなんですけど、似合わないとされているので、ブルーの化粧下地で肌色から青み系に寄せてみたり、カラーコンタクトをグレー系にしたりと、統一感を出すんです。似合わないからと諦めるのではなく、自分にハマるように持っていくんです。

SNSの情報が多すぎて、(使う前に)否定された気分になってしまうと思うけれど、みんな「ときめき」でお買い物をしようよ。その気持ちを大切にしてほしい。

WWD:みんな正解を求めすぎている?
藤田:そうだと思います。「私似合わないから」とみんな口癖のように言うけれど、じゃあいつもの顔のままで、新しい自分を発見できなくてもいいの?って。お気に入りの一軍コスメに新しいエッセンスを入れていかなきゃ、つまらないよ。

「100歳になってもギャルマインドでいたい」

WWD:2023年8月に結婚を発表。SNSで発信した花嫁美容は、話題になっていた。
藤田:結婚式のときは、人生史上最高にビジュアルが良かった。たくさんの反響があって、正直「こんなに需要があるのか!」とびっくりしました。コスメや美容が好きなことは公言していたけど、みんなまねしてくれるんだと思ってうれしかったし、自信にもつながりました。

WWD:2月で27歳になりましたが、これまでと変わらない点は?
藤田:(即答で)ギャルマインド!50歳、100歳になってもこの気持ちで突き進みます。自分で考えて行動して、どうにかできるのがギャル。私は仕事でもプライベートでもギャルを経験したことが良かったし、今の自分にも生きていると思います。

WWD:この本の出版のきっかけでもある「ViVi」の卒業について、心境は?
藤田:7年半という長さに私自身もびっくりしています。どの雑誌の専属モデルよりも長く、寂しい気持ちはあるけれど、悔いはないし、やり切ったという気持ちが一番ですね。

WWD:最も印象に残っている撮影は?
藤田:初登場が表紙だったので、プレッシャーで震えましたね。大人になりたいギャルマインド全開の私が、かっこよくて、かわいくて、きれいで、一人一人の個性も立っていた「ViVi」モデルの中に飛び込んで。最初は否定的な声も届いたけれど、結果的に読者の皆さんに認めてもらえて7年半も頑張れました。ちゃんと「ViVi」に貢献できていたと思います。

WWD:ディレクターを務めているファッションブランド「カルナムール」も新宿ルミネエストがオープンして1年が経過。振り返ってみて。
藤田:新宿ルミネエストにお店を構えたことで、たくさんの人に「カルナムール」を知ってもらえた1年だった。だからこそ、これからも皆さんに来たいと思ってもらえるお店作りをもっと頑張りたいです。服作りは本当に大変ですが、それが楽しい。ゆくゆくは、自分の名前がなくても売れるブランドになるよう、まだまだ育てていきたいと思います。

WWD:今後の展望を教えてください。
藤田:ここまで全力疾走で駆け抜けてきたので、まずは充電したいかな。これからも大好きなモデルの仕事は軸にしつつ、まだ考えている途中ですが、皆さんがびっくりするようなプランを練る期間にしたいです。

これまでインスピレーションを得る時間がすごく少なくて、新しい刺激に触れてなかったので、4月からはいろんなものを吸収しに出掛けたり、旅行したりしたい!結果仕事のためなんですけど、さまざまなことをインプットして、もうワンランク成長した藤田ニコルになりたいです。

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藤田ニコル「遠回りして見つけた、“かわいい”の近道」 100歳になってもギャルマインドで突き進む

PROFILE: 藤田ニコル/モデル・タレント

PROFILE: (ふじた・にこる)1998年2月20日生まれ。オスカープロモーション所属。愛称は「にこるん」。2009年「第13回ニコラモデルオーディション」でグランプリを獲得し、専属モデルとなる。14年からは雑誌「Popteen(ポップティーン)」で活動し、バラエティー番組などでも活躍。17年からは「ViVi」の専属モデルを務める。2023年に結婚。アパレルブランド「カルナムール(CALNAMUR)」、コスメブランド「シーメル(cimer)」などをプロデュースし、24年からはパーソナルジム「スイ(sui)」も経営している。 PHOTO:TAMEKI OSHIRO

2025年3月、7年半務めた「ViVi(ヴィヴィ)」の専属モデルを卒業する藤田ニコル。同誌との最後の大きな試みとして美容本「私が垢抜けた82の方法」を制作した。これまで、写真集やスタイルブックなどの書籍を出版してきたが、美容をテーマとした1冊は初とのこと。

「私が垢抜けた82の方法」では美容遍歴を振り返り、メイクからスキンケア、ボディーメイクなどに加え、今回初めて語ったという美容医療からSNSで話題をさらった“花嫁メイク”まで、余すことなく出し切った。「あか抜けには必須」と藤田が語るマインド面についても掘り下げ、新しい門出にふさわしい充実の1冊が完成した。藤田にその読みどころと今後の展望を聞く。

本には今まで話してこなかった美容医療や歯のことまで

WWD:「私が垢抜けた82の方法」を出版した背景は?
藤田ニコル(以下、藤田):卒業前に「ViVi」チームと一緒に本を作りたいと思い、美容本「私が垢抜けた82の方法」の制作をスタートしました。これまでの人生を振り返ると、見た目も内面も「あか抜けた」と自分で感じたことから、テーマは美容がいいと提案しました。ファンからも、ファンじゃない方からも「最近かわいくなった」という声をもらうことが増えたんです。

WWD:「82」という数字に何か意味があるのか。
藤田:本を作るために20時間インタビューを受けたのですが……(笑)、美容にまつわることを数えたら82個だったんです。本当は100個と言いたいところですが、82個がリアル。自分が日常でやっていたことが、気付けば美容法になっていて、マインドの部分などは「こういう性格だったんだ」と自分を改めて知れた部分もありました。

WWD:美容本だからこそ明かしたことも?
藤田:今まで話したことがないパートもあります。本なら買って開いてくれる方だけが見てくれるので、全部さらけ出してもいいかもって思ったんです。SNSだといろいろな人が見てるので、何を言われるか分からないですから。これまであえて言っていなかったことも赤裸々に全部書いたし、特に内面について触れている部分は読んでもらいたいな。

WWD:美容医療や審美歯科についても率直な感想が書かれてあり、読者にとっては大変参考になる。
藤田:美容医療のことは友達同士で話したりするけれど、別に隠していたわけじゃない。わざわざ言うことでもないと思って、SNSでは発信していませんでした。でも、自分の美容を振り返ったときに、やっぱり美容医療や審美歯科がターニングポイントになっている。良いことも悪いことも全部みんなに教えた方が、美容本として正直だと思ったので取り上げました。

ちなみに、好きなエピソードは自分の前歯。写真で分かりやすく第1形態から第3形態まで並べているページがあるのですが、歯の印象でどんどんあか抜けていったのが分かると思います。

WWD:最短ルートであか抜けたい人に、おすすめなことを一つ挙げるとしたら。
藤田:まずは、清潔感。これを意識してヘアメイク、身だしなみを整えるだけでも印象が大きく変わると思います。メイクは道具も何も変えなくていいし、明日からできる。いつもの工程を丁寧に、まつ毛は1本でもダマになっていないか、眉毛は左右対称か、ファンデーションはむらなくきれいに塗れているか。細かなことを意識すると、あか抜けて見えるのでトライしてみてほしい。

WWD:あか抜けに直結したことが具体的に書いてある。
藤田:いろいろな失敗や経験を経て、今の私があるんです。別に今も完璧じゃなくて、常にかわいいを更新し続けていきたい。だから「私が垢抜けた82の方法」には、私が遠回りして見つけた“かわいい”の近道を詰め込みました。

モデルは新しい自分を見つける場、テレビはビジュアル研究の場

WWD:モデルとして撮影に臨むときは、自分のアイデアやリクエストもヘアメイクに伝える?
藤田:モデルの仕事はブランドの世界観や商品の魅力を伝えることが一番大切なので、自分の意見は言いません。その企画に合ったファッションやメイクが、私の中では“正解”だと思っています。自分の意見を伝えてしまうとコンセプトとずれてしまったりして、ヘアメイクさんを困らせてしまうので、自分が盛れていなくても気にしないです。

あと、いつもの盛れるスタイルに誘導しちゃうと、新しい自分に出会えないから。モデルの現場は新しい自分を引き出してもらえるチャンスなので、プロに委ねます。「盛れてないな〜」と思う日もありますが(笑)、企画が成り立っているなら問題ないし、それも経験の一つです。

WWD:テレビでは?
藤田:テレビ収録は、ビジュアル研究の場にしています。自分でコスメを持参してヘアメイクさんに使ってもらったり、試してみたいビジュアルに挑戦したりしています。そうすると、SNSでみんなが「盛れてる」「髪形かわいい」とか、「そうでもない」「もっとこうしたらかわいいのに」などの声を投稿してくれるので、「なるほど!」と思って意見を参考にすることもあります。誹謗中傷のコメントはスルーするけどね。

パーソナルカラーは全無視「ときめきでお買い物をしよう」

WWD:コスメはどこで購入している?
藤田:オンラインはもちろん、原宿の「アットコスメトーキョー」やドン・キホーテに行ってお買い物をしています。最新のものやSNSでバズっている商品は絶対にゲットしないと気が済まなくて、メイクやファッションを楽しむには、いかにミーハーであるかが大事だと思っています。本にも書いたのですが、リップの色見本がECサイトとかSNSに載っていると思うんですけど、あの発色は信じないこと。みんなそれぞれ唇の色は違うから、塗っても全く同じにはならないからね!

WWD:最近は自分のパーソナルカラーを認識している人が増えていて、それを基準にショッピングする場合も多いと思いますが。
藤田:私はイエベ春ですが、パーソナルカラーは全無視でコスメを買っています。ほしい!と思ってときめいたコスメが買えないなんてしんどい。だから、合わないとされているカラーでもビビッと来たら買うようにしています。

自分に似合わないかも?と思う色味を取り入れるときはコツがあって、ほかのパーツのメイクでバランスを取るんです。私は青みピンクが好きなんですけど、似合わないとされているので、ブルーの化粧下地で肌色から青み系に寄せてみたり、カラーコンタクトをグレー系にしたりと、統一感を出すんです。似合わないからと諦めるのではなく、自分にハマるように持っていくんです。

SNSの情報が多すぎて、(使う前に)否定された気分になってしまうと思うけれど、みんな「ときめき」でお買い物をしようよ。その気持ちを大切にしてほしい。

WWD:みんな正解を求めすぎている?
藤田:そうだと思います。「私似合わないから」とみんな口癖のように言うけれど、じゃあいつもの顔のままで、新しい自分を発見できなくてもいいの?って。お気に入りの一軍コスメに新しいエッセンスを入れていかなきゃ、つまらないよ。

「100歳になってもギャルマインドでいたい」

WWD:2023年8月に結婚を発表。SNSで発信した花嫁美容は、話題になっていた。
藤田:結婚式のときは、人生史上最高にビジュアルが良かった。たくさんの反響があって、正直「こんなに需要があるのか!」とびっくりしました。コスメや美容が好きなことは公言していたけど、みんなまねしてくれるんだと思ってうれしかったし、自信にもつながりました。

WWD:2月で27歳になりましたが、これまでと変わらない点は?
藤田:(即答で)ギャルマインド!50歳、100歳になってもこの気持ちで突き進みます。自分で考えて行動して、どうにかできるのがギャル。私は仕事でもプライベートでもギャルを経験したことが良かったし、今の自分にも生きていると思います。

WWD:この本の出版のきっかけでもある「ViVi」の卒業について、心境は?
藤田:7年半という長さに私自身もびっくりしています。どの雑誌の専属モデルよりも長く、寂しい気持ちはあるけれど、悔いはないし、やり切ったという気持ちが一番ですね。

WWD:最も印象に残っている撮影は?
藤田:初登場が表紙だったので、プレッシャーで震えましたね。大人になりたいギャルマインド全開の私が、かっこよくて、かわいくて、きれいで、一人一人の個性も立っていた「ViVi」モデルの中に飛び込んで。最初は否定的な声も届いたけれど、結果的に読者の皆さんに認めてもらえて7年半も頑張れました。ちゃんと「ViVi」に貢献できていたと思います。

WWD:ディレクターを務めているファッションブランド「カルナムール」も新宿ルミネエストがオープンして1年が経過。振り返ってみて。
藤田:新宿ルミネエストにお店を構えたことで、たくさんの人に「カルナムール」を知ってもらえた1年だった。だからこそ、これからも皆さんに来たいと思ってもらえるお店作りをもっと頑張りたいです。服作りは本当に大変ですが、それが楽しい。ゆくゆくは、自分の名前がなくても売れるブランドになるよう、まだまだ育てていきたいと思います。

WWD:今後の展望を教えてください。
藤田:ここまで全力疾走で駆け抜けてきたので、まずは充電したいかな。これからも大好きなモデルの仕事は軸にしつつ、まだ考えている途中ですが、皆さんがびっくりするようなプランを練る期間にしたいです。

これまでインスピレーションを得る時間がすごく少なくて、新しい刺激に触れてなかったので、4月からはいろんなものを吸収しに出掛けたり、旅行したりしたい!結果仕事のためなんですけど、さまざまなことをインプットして、もうワンランク成長した藤田ニコルになりたいです。

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映画「バトル・ロワイアル」のリバイバル上映が決定 コラボTシャツも72時間限定で販売

国内最大級の映画・ドラマ・アニメのレビューサービス「フィルマークス(Filmarks)は、公開25周年を記念し「バトル・ロワイアル」を4月4日から2週間限定で、全国でリバイバル上映する。また、同作とのコラボレーションTシャツ(3種、各6930円)を4日正午から7日正午まで72時間限定で、オンラインストアで受注販売する。

コラボTシャツ

今回のデザインは3種。ダークな世界観を表現するためにボディは黒に統一し、プリントにもこだわって表現している。

“コラージュVer.”

“コラージュVer.”は、教師・キタノが本作冒頭で黒板に書いた、新世紀教育改革法の通称である“BR法”を背面に大きくプリントし、前面胸元にもワンポイントでバトル・ロワイアルの文字をプリントしている。

“鎌Ver.”

“鎌Ver.”は、本作の中でも非常に象徴的で冷酷な存在であり、柴咲コウが演じた"相馬光子"に支給された"鎌"をモチーフとして、前面センターに大きくプリントしている。

“BRロゴVer.”

“BRロゴVer.”は、バトル・ロワイアルのロゴを前面に配置し、隣には生徒たちの戦いのきっかけとなったBR法制定の背景を英文でプリントしている。

リバイバル上映

■「バトル・ロワイアル」
公開日:2025年4月4日から2週間限定上映
公開劇場:75館
レイティング:R15+
公開劇場などはこちらから確認
https://filmaga.filmarks.com/articles/320915/

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映画「バトル・ロワイアル」のリバイバル上映が決定 コラボTシャツも72時間限定で販売

国内最大級の映画・ドラマ・アニメのレビューサービス「フィルマークス(Filmarks)は、公開25周年を記念し「バトル・ロワイアル」を4月4日から2週間限定で、全国でリバイバル上映する。また、同作とのコラボレーションTシャツ(3種、各6930円)を4日正午から7日正午まで72時間限定で、オンラインストアで受注販売する。

コラボTシャツ

今回のデザインは3種。ダークな世界観を表現するためにボディは黒に統一し、プリントにもこだわって表現している。

“コラージュVer.”

“コラージュVer.”は、教師・キタノが本作冒頭で黒板に書いた、新世紀教育改革法の通称である“BR法”を背面に大きくプリントし、前面胸元にもワンポイントでバトル・ロワイアルの文字をプリントしている。

“鎌Ver.”

“鎌Ver.”は、本作の中でも非常に象徴的で冷酷な存在であり、柴咲コウが演じた"相馬光子"に支給された"鎌"をモチーフとして、前面センターに大きくプリントしている。

“BRロゴVer.”

“BRロゴVer.”は、バトル・ロワイアルのロゴを前面に配置し、隣には生徒たちの戦いのきっかけとなったBR法制定の背景を英文でプリントしている。

リバイバル上映

■「バトル・ロワイアル」
公開日:2025年4月4日から2週間限定上映
公開劇場:75館
レイティング:R15+
公開劇場などはこちらから確認
https://filmaga.filmarks.com/articles/320915/

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「ローラ メルシエ」のフェイスパレットが限定復刻 きらめく艶肌を作る3色をイン!

「ローラ メルシエ(LAURA MERCIER)」は4月11日、きらめく艶肌を作る人気のフェイスパウダーパレット、“シマー アンド グロウ フェイス パレット”(8030円)を数量限定で復刻発売する。

同製品には、ハイライター、チーク、ブロンザーの限定3色をセット。微粒子化されたピグメントが肌トーンを問わずナチュラルになじみ、均一に発色して陰影を作り立体感を演出する。また、マルチディメンショナルパールを配合で、肌を美しく輝かせ、明るくヘルシーな印象に彩る。タルクフリーかつウェット・ドライ使用が可能だ。

パッケージは、夜空の星のような艶めくゴールドで用意する。

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【バックステージ】「カミヤ」2025-26年秋冬コレクション

「カミヤ(KAMIYA)」が2025-26年秋冬コレクションを発表した。ランウエイショーのバックステージに潜入!

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ZOZO「WEAR」がリアルイベントを開催、100人超の「WEARISTA」らファッショニスタが集結

「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」を運営するZOZOは3月某日、東京都内でファッションコーディネートアプリ「WEAR by ZOZO(ウェア バイ ゾゾ、以下WEAR)」の公認ユーザー「WEARISTA(ウェアリスタ)」ら総勢100名以上を招いたクローズドパーティーを行った。Z世代を筆頭に多彩なジャンル&年代のファッショニスタが集結し、1800万以上のダウンロードと1400万件以上のコーディネート投稿を誇る「WEAR」の強みを印象付けた。ZOZOは今後「ウェアリスタ」への活動支援も強化する。

幅広く多彩なジャンル&世代の
「ウェアリスタ」、
カリスマと若手との交流も

この日のドレスコードは「あなただけのパーティースタイル」。100名超の「ウェアリスタ」をはじめとした公認ユーザーは、思い思いのスタイルで来場。会場はプロのフォトグラファー撮影によるフォトブースを設置し、「WEAR」をあしらったフードとドリンクの提供、DJ LUIによるBGM、来場者投票により当日のオシャレコーディネートNo.1を決める「ファッションアワード」でパーティーを盛り上げた。

パーティーでは長い活動歴を持つカリスマインフルエンサーが、若い「ウェアリスタ」からの記念撮影のお願いに気軽に応え、その後も談笑して盛り上がる姿も多く、世代間を超えた交流が活発に繰り広げられた。多彩な年代とファッションジャンルを横断した「WEAR」らしいイベントになった。

実は「ウェアリスタ」の
浅野忠信も降臨!
来場者のファッションをチェック

オープニングには、実は2014年1月から「WEAR」を利用しているという俳優の浅野忠信(104万フォロワー)が降臨。革ジャンとダメージジーンズ、中学生時代から大事に愛用してきたというネルシャツで登場し、会場を沸かせた。

この日は「WEAR」で92万超のフォロワーを誇るげんじや、「ゾゾタウン」で自身のブランドを展開している犬飼京、高芦あかりらを筆頭に、大人顔負けのオシャレキッズのyo-yoら100人以上の「ウェアリスタ」をはじめとした公認ユーザーが集結し、交流を楽しんだ。

「WEAR」の戦略的位置付けが高まる中
ZOZOは「ウェアリスタ」の活動を
さらに後押し

同イベントを開催した狙いを、ZOZOの藤本真美WEAR推進部ディレクターは「コーディネートを投稿できるアプリは多数あるが、『WEAR』はファッションに特化しており、ユーザーにはモデルやタレント、デザイナーといった著名人だけでなく、公認ユーザーの『ウェアリスタ』を筆頭に、熱量の高いファッション好きが集まっている。昨年5月のリニューアルでアクセス数の増加がより高まる中で、新規ユーザー、特に若年層が増加している。スタートから12年目を迎える『WEAR』は、幅広い世代・年代がユーザーになっているのも魅力の一つ。オフラインイベントで『ウェアリスタ』をはじめとした公認ユーザー同士の交流を深め、『WEAR』の熱量をさらに高めたかった」という。

リニューアルに成功した「WEAR」が戦略的な重みを増す中で、ZOZOにとっても、「WEAR」の価値の中核を担う「ウェアリスタ」の重要度が高まっている。そのためZOZOは今後さらに、積極的に「ウェアリスタ」の活動を後押しする。「ファッション好きの『WEAR』ユーザーに支持を得ているウェアリスタは、一般生活者に近い目線を持ちながら、ファッション好きへの訴求力も非常に高い。例えばブランドが企画などで『ウェアリスタ』を起用すれば、ゾゾタウンに加え、『WEAR』やその他の媒体を経由したトラフィックも期待できる。『WEAR』の場合は、ゾゾタウンで販売しているアイテムを投稿するとそのコーディネート画像がゾゾタウンの商品ページにも表示されるので、ゾゾタウンでの売り上げに寄与することも期待できる」。

昨年5月のリニューアルで新機能を搭載したことで、「『WEAR』は今後、ファッション感度と購買意欲の高いファッション好きの若年層との接点をさらに生み出しやすい場に進化する。AIやARなどのさまざまなファッションテックとの掛け合わせで、これまでよりもさらに広い需要に応えながら、新しい自分が見つかる、探しやすくなるサービスへと進化させたい」。

累計1800万DLの「WEAR」
「ゾゾタウン」連携も強化

「WEAR」は13年10月にサービス開始。24年12月末時点で1800万ダウンロードを突破し、1400万件以上のコーディネートが投稿されているファッションコーディネートアプリ。幅広いジャンルのユーザーによる1400万件以上の投稿から、AIによる診断を基に、ユーザーが「似合う」コーディネートや最新トレンドが探せる。ほかにノウハウ動画やメイク投稿、フルメイクAR機能など、メイクを含む豊富なファッション情報も手に入る。

24年5月にリニューアルし、新たな機能としてAIを活用したファッションジャンル診断を導入した。ファッションの「好みのジャンル傾向」を診断でき、ユーザーはより自分の好みに近いコーディネートと出合いやすくなった。

また、リニューアル後は「ゾゾタウン」とのシームレスな連携も強化。「ゾゾタウン」のIDと連携させることで、「ゾゾタウン」上のお気に入り登録しているブランドやショップのコーディネート、過去に購入・お気に入り登録したアイテムを使用したコーディネートを簡単に探すことも可能になっている。

PHOTOS:TAMEKI OSHIRO
問い合わせ先
WEARお問い合せページ
https://wear.jp/contact/

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“持続可能な製品”の大賞は能登のジャムと鎌倉のコーヒー豆 ソーシャルプロダクツ・アワード2025が発表

持続可能な社会の実現に向け、社会性と製品性の両面を評価するソーシャルプロダクツ・アワード(以下、SPA)はこのほど、2025年度の受賞製品を発表した。本年度のテーマである「令和6年度能登半島地震からの震災復興につながる商品・サービス」の大賞には石川県能登町でブルーベリーを栽培するひらみゆき農園のジャム「ごろごろ果実の能登ブルーベリー」が受賞。毎年共通の「自由テーマ」である「生活者が『持続可能な社会』づくりに参加できる商品・サービス」は、企業(三本珈琲、国分首都圏)・市民(鎌倉エシカルラボ)・行政(鎌倉市)が協働で展開する珈琲豆「鎌倉焙煎珈琲 フェアトレードかまくらブレンド」が賞を勝ち取った。

SPAは東日本大震災をきっかけに持続可能な社会の実現に向けて2012年にスタート。対象は生活者が購入可能なソーシャルプロダクツで、食品や住宅、旅行、金融製品などジャンルを問わない。審査員が製品・サービスの社会性、製品性、ストーリーを応募書類と実物から審査する。大賞、優秀賞、生活者審査員賞、環境大臣特別賞、審査員特別賞、ソーシャルプロダクツ賞を年度・自由テーマごとに選定する。

年度テーマで大賞を受賞した「ごろごろ果実の能登ブルーベリー」の平美由記ひらみゆき農園代表は「ブルーベリーは生で出荷できる時期が6〜8月と短い。それ以外でもブルーベリーを味わってほしいとジャムを17年から手がけている。ブルーベリーは、年間で1トン8000キログロムの収穫量があるが、そのうち約4割が規格外になる。それを活用して作っている。農園は高齢化が進んでいるが、私たち若手メンバーが産地を守っていきたいという思いが評価されてうれしい」とコメントした。

自由テーマの大賞「鎌倉焙煎珈琲 フェアトレードかまくらブレンド」の岩渕泰行・三本珈琲品質管理室課長兼研究・開発室は、「2050年に気候変動によりアラビカ種のコーヒー栽培適地が現在の50%にまで減少するという“コーヒーの2050年問題”がある。価格が高騰したり、美味しいコーヒーが飲めなくなったりすることを解決するための一つの手段として、全国に販路を持つ国分首都圏、鎌倉市のサポートにより24年8月にフェアトレード認証農園から調達したコーヒー豆を発売した。コーヒーを1杯飲むことで鎌倉市の緑地保全にも貢献できる仕組みも作っている。こうした3者連携に評価を得られた」と語った。

年度テーマ・自由テーマの生活者審査員賞には伊藤園のとろみつきのユニバーサルデザイン緑茶飲料「とろり緑茶」、ウテナの高知県北川村のゆずの種から抽出したオイルを配合したヘアケアシリーズ「ゆず油」シリーズが受賞。優秀賞は自由テーマのみで、デンソーの地域情報サービス「ライフビジョン」が選ばれた。年度テーマ・自由テーマの環境大臣特別賞に加賀木材の能登ヒバの端材を使用した100%天然成分のエッセンシャルウォーター「ノトヒバカラ エッセンシャルウォーター」、スリーピングトーキョーの国産有機大豆100%を使用した大豆ミート「ラベジ オーガニック」。ソーシャルプロダクツ賞はトヨクモの緊急時の安否確認から対策指示まで一括で活用できるシステム「安否確認サービス2」、ヘアサロンU+のカラーリング剤のプラスチックキャップをアップサイクルしたヘアブラシ「トク」などが獲得した。

中間玖幸SPA専務理事は「授賞式は毎年開催しているが、そこでは伝えきれない思いがあった。今回初めて製品の背景を発信できる場としてプレゼンの機会を設けた。社会全体にその思いが伝わることを願っている」と語った。

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“持続可能な製品”の大賞は能登のジャムと鎌倉のコーヒー豆 ソーシャルプロダクツ・アワード2025が発表

持続可能な社会の実現に向け、社会性と製品性の両面を評価するソーシャルプロダクツ・アワード(以下、SPA)はこのほど、2025年度の受賞製品を発表した。本年度のテーマである「令和6年度能登半島地震からの震災復興につながる商品・サービス」の大賞には石川県能登町でブルーベリーを栽培するひらみゆき農園のジャム「ごろごろ果実の能登ブルーベリー」が受賞。毎年共通の「自由テーマ」である「生活者が『持続可能な社会』づくりに参加できる商品・サービス」は、企業(三本珈琲、国分首都圏)・市民(鎌倉エシカルラボ)・行政(鎌倉市)が協働で展開する珈琲豆「鎌倉焙煎珈琲 フェアトレードかまくらブレンド」が賞を勝ち取った。

SPAは東日本大震災をきっかけに持続可能な社会の実現に向けて2012年にスタート。対象は生活者が購入可能なソーシャルプロダクツで、食品や住宅、旅行、金融製品などジャンルを問わない。審査員が製品・サービスの社会性、製品性、ストーリーを応募書類と実物から審査する。大賞、優秀賞、生活者審査員賞、環境大臣特別賞、審査員特別賞、ソーシャルプロダクツ賞を年度・自由テーマごとに選定する。

年度テーマで大賞を受賞した「ごろごろ果実の能登ブルーベリー」の平美由記ひらみゆき農園代表は「ブルーベリーは生で出荷できる時期が6〜8月と短い。それ以外でもブルーベリーを味わってほしいとジャムを17年から手がけている。ブルーベリーは、年間で1トン8000キログロムの収穫量があるが、そのうち約4割が規格外になる。それを活用して作っている。農園は高齢化が進んでいるが、私たち若手メンバーが産地を守っていきたいという思いが評価されてうれしい」とコメントした。

自由テーマの大賞「鎌倉焙煎珈琲 フェアトレードかまくらブレンド」の岩渕泰行・三本珈琲品質管理室課長兼研究・開発室は、「2050年に気候変動によりアラビカ種のコーヒー栽培適地が現在の50%にまで減少するという“コーヒーの2050年問題”がある。価格が高騰したり、美味しいコーヒーが飲めなくなったりすることを解決するための一つの手段として、全国に販路を持つ国分首都圏、鎌倉市のサポートにより24年8月にフェアトレード認証農園から調達したコーヒー豆を発売した。コーヒーを1杯飲むことで鎌倉市の緑地保全にも貢献できる仕組みも作っている。こうした3者連携に評価を得られた」と語った。

年度テーマ・自由テーマの生活者審査員賞には伊藤園のとろみつきのユニバーサルデザイン緑茶飲料「とろり緑茶」、ウテナの高知県北川村のゆずの種から抽出したオイルを配合したヘアケアシリーズ「ゆず油」シリーズが受賞。優秀賞は自由テーマのみで、デンソーの地域情報サービス「ライフビジョン」が選ばれた。年度テーマ・自由テーマの環境大臣特別賞に加賀木材の能登ヒバの端材を使用した100%天然成分のエッセンシャルウォーター「ノトヒバカラ エッセンシャルウォーター」、スリーピングトーキョーの国産有機大豆100%を使用した大豆ミート「ラベジ オーガニック」。ソーシャルプロダクツ賞はトヨクモの緊急時の安否確認から対策指示まで一括で活用できるシステム「安否確認サービス2」、ヘアサロンU+のカラーリング剤のプラスチックキャップをアップサイクルしたヘアブラシ「トク」などが獲得した。

中間玖幸SPA専務理事は「授賞式は毎年開催しているが、そこでは伝えきれない思いがあった。今回初めて製品の背景を発信できる場としてプレゼンの機会を設けた。社会全体にその思いが伝わることを願っている」と語った。

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【スナップ】山下智久や吉沢亮らが来場 「ディオール」が東京ミッドタウンでリップイベントを開催中

「ディオール(DIOR)」は、東京ミッドタウン芝生広場で“ディオール アディクト ヌード &ローズ コレクション”と“チュチュ コレクション"の発売を記念してポップアップイベント“ディオール アディクト ファクトリー”を開催中だ。オープニングイベントには、「ディオール」ビューティアンバサダーを務める山下智久や、吉沢亮、新木優子、Cocomiらが来場した。

桜に囲まれた会場では、“ディオール アディクト リップスティック”が誕生する舞台裏のファクトリーツアーが体験できる。また同イベントでは、カフェを併設し、シグネチャードリンクやドーナツなどの特別メニューを用意する。

同イベントにはそのほか&TEAMのTAKIとMAKIや波瑠、桐谷美玲、比嘉愛美、三吉彩花、吉川愛ら豪華ゲストが来場した。

◼️“ディオール アディクト ファクトリー”

期間:3月27日〜4月16日
時間:11:00〜20:00(最終入場19:15)
場所:東京ミッドタウン芝生広場
住所:東京都港区赤坂9-7-1
入場:無料(一部予約制)

来場者スナップ

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【スナップ】山下智久や吉沢亮らが来場 「ディオール」が東京ミッドタウンでリップイベントを開催中

「ディオール(DIOR)」は、東京ミッドタウン芝生広場で“ディオール アディクト ヌード &ローズ コレクション”と“チュチュ コレクション"の発売を記念してポップアップイベント“ディオール アディクト ファクトリー”を開催中だ。オープニングイベントには、「ディオール」ビューティアンバサダーを務める山下智久や、吉沢亮、新木優子、Cocomiらが来場した。

桜に囲まれた会場では、“ディオール アディクト リップスティック”が誕生する舞台裏のファクトリーツアーが体験できる。また同イベントでは、カフェを併設し、シグネチャードリンクやドーナツなどの特別メニューを用意する。

同イベントにはそのほか&TEAMのTAKIとMAKIや波瑠、桐谷美玲、比嘉愛美、三吉彩花、吉川愛ら豪華ゲストが来場した。

◼️“ディオール アディクト ファクトリー”

期間:3月27日〜4月16日
時間:11:00〜20:00(最終入場19:15)
場所:東京ミッドタウン芝生広場
住所:東京都港区赤坂9-7-1
入場:無料(一部予約制)

来場者スナップ

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「ユニクロ」が大阪・関西万博の国連パビリオンにユニホームを提供 展示になじむプレッピースタイル

「ユニクロ(UNIQLO)」は3月31日、大阪・関西万博で国連パビリオンのアテンダントユニホームの提供を発表した。提供ユニホームは国連パビリオンになじむ伝統的なプレッピースタイルをベースに、シルエットやディテール、素材感を現代的なスタイルへアップデートした。万博開催の6か月間、アテンダントがより美しく快適に仕事ができるよう上質で機能的な素材を採用した。

ジャケットとパンツは軽量、伸縮、速乾が特徴の、ブランドで人気の“感動ジャケット”“感動パンツ”の素材を用いたほか、メンズは、高品質な極細糸を使用したなめらかで上質な生地ながら、布帛のように見える“ジャージーシャツ”、ウィメンズには、国連をイメージしたさわやかなブルーとホワイトのシャツを用意する。

オリジナルアイテムも制作
ブルーベースのロゴ入りジャケットやネクタイ

ほか、国連パビリオンユニホームのためのオリジナルロゴ入りアイテムも制作。ジャケット、ネクタイ、スカーフの3型も提供する。ジャケットは、胸元にグローバルブランド「メイドフィフティワン(MADE51)」が手掛けた、SDGsのゴールカラーを配したオリーブの枝を運ぶ白い鳩を施したワッペンをあしらった。同ワッペンは、アフガニスタン難民を中心にした職人が制作したもので、この取り組みを通じて難民の自立支援に貢献したいという思いを込めた。

男性アテンダントが着用するネクタイは、国連ロゴをあしらったブルーベースのレジメンタルタイ、女性アテンダントが着用するスカーフには、平和の鳩をモチーフした国連オリジナルスカーフをリバイバルしたデザインの国連パビリオンロゴをあしらった。いずれも素材は上質なシルク100%。

「ユニクロ」を運営するファーストリテイリングの取締役でグループ上席執行役員の柳井康治は、「このたび、2025年大阪・関西万博において、国連パビリオンを服のチカラでサポートできることを光栄に思う。国連パビリオンのユニホームにふさわしいモダンで洗練されたスタイルを、シンプルで高品質、高機能な『LifeWear』で実現した。このユニホームが、6カ月に渡る開催期間中、アテンダントの皆さまの任務を快適に支え、国連パビリオンで表現される平和と安全のメッセージを広く世界に発信するための一助となることを願っている」とコメントした。

国連パビリオンでは35の国連諸機関および、15の国連事務局の部局が一丸となり、“人類は団結したとき最も強くなる。(United for a Better Future)”というテーマで、様々な展示やプログラムを行う。

提供アイテム一覧

◼️メンズ

“ジャケット”(ネイビー)※国連パビリオンオリジナル、“感動パンツ ライト”(ナチュラル)、“スーパーノンアイロンジャージーシャツ”(ブルー)、“ドライノンアイロンジャージーシャツ 半袖”(ブルー)、“ネクタイ”(ブルー)※国連パビリオンオリジナル、“レザーコンビネーションメッシュベルト”(ブラウン)、“50色ソックス”(グレー)

◼️ウィメンズ

“ジャケット”(ネイビー)※国連パビリオンオリジナル、“コットンシャツ”(ブルー、ホワイト)、“パンツ”(ナチュラル)、“スカーフ”(カラー)※国連パビリオンオリジナル、“メッシュロングベルト”(ブラウン)、“ショートソックス”(ホワイト)

◼️ユニセックス

“スウェードコンビネーションスニーカー”(オフホワイト)

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ラストは可憐な「シャネル」に、淑女な「ミュウミュウ」、ミニマルに誇張する「サンローラン」 25-26年秋冬パリコレ日記最終回

9日間のパリ・ファッション・ウイークも、ついに最終日です。コレクション取材は本当に体力勝負なので、今回も体調を崩すことなく、取材を終えられそうで一安心。今シーズンもパリコレ日記にお付き合いいただきありがとうございました!それでは、朝イチの可憐な「シャネル(CHANEL)」から、少女から淑女に転じた「ミュウミュウ(MIU MIU)」、トリを飾ったミニマルでありながらダイナミックな「サンローラン(SAINT LAURENT)」まで、最終日の模様をどうぞ。

メゾンコードに裏付けられた
安定感ある「シャネル」

藪野淳「WWDJAPAN」欧州通信員:朝は「シャネル」のショーのためにグラン・パレへ。ガラス屋根と装飾的が施された鉄の柱が特徴の身廊は、いつ来ても壮観。広々とした空間に今回は、巨大な黒のリボンをモチーフにしたインスタレーションが用意されていました。そういえば、ホテルに届いたインビテーションも黒のサテンリボンでしたが、そんな「シャネル」のメゾンコードの一つであるリボンはコレクションのカギにもなりました。

アーティスティック・ディレクターに就くマチュー・ブレイジー(Matthieu Blazy)は4月に着任し、10月にデビューを予定しているため、今季も社内のクリエイション・スタジオ(デザインチーム)によるコレクションです。トップ不在となると、まとまりがなく方向性が見えづらいクリエイションになることも多いですが、そこはブレないメゾンコードが確立された「シャネル」。前述のリボンのほか、ツイードをはじめとする象徴的なジャケットやスーツ、黒と白のカラーリング、パール、コスチュームジュエリーといったコードを再解釈することで、現代的かつ若々しいコレクションに仕上げました。象徴的なのは、ミニ丈で仕上げたツイードスーツやコートの上にチュールのケープをレイヤードしたルック。さらに象徴的なスーツスタイルは、コンパクトなジャケットにラップスカートとフレアパンツを重ねて組み合わせたり、ニットのトロンプルイユで表現したり。リボンはボウタイをはじめ、袖口やスカートの装飾からプリント、ニットの立体モチーフ、カットアウト、ベルト、ヘアアクセサリーにまで採用。一方、パールはジュエリーやウエアの装飾だけでなく、ネックレスを巨大化したようなバッグやシューズのヒールとしても登場しました。可憐でありながらココ・シャネル(Coco Chanel)に通じる自立した女性像を描いた提案は、リアルで顧客から支持されそうです。

ただ、そんな安定感のあるメゾンのスタイルに新たな視点やフレッシュな感覚をもたらすことを期待されているのが、マチューです。彼は「シャネル」のコードや傘下のアトリエによる芸術的な職人技とどのように向き合い、どんなコレクションを生み出していくのか?これからが楽しみですね。

「ルイ・ヴィトン」の新作香水は
冒険者のような女性をイメージ

藪野:続いては、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」の新作フレグランスの展示会へ。今回発表されたのは、フランス語で「彼女たち」を意味する「elles」から名付けられたという「eLVes ルイ・ヴィトン」。マスター・ パフューマーのジャック·キャヴァリエ·ベルトリュード(Jacques Cavallier Belletrud)さんは、メゾンの豊かな旅の歴史をインスピレーション源に、自らの道を自分で切り拓いていく冒険者のような女性をイメージしたといいます。奇しくも、今シーズン浮上した力強い女性像にもリンクします。

それを香りでどう表現したかというと、「21世紀の官能性とエレガンスの典型」というアンバーを基調に、バラとスズランのフローラルノートをミックス。色は、綺麗なパープルカラーで仕上げられています。展示会の会場には、新作フレグランスのカギとなる3つの香りをそれぞれ試すことができる仕掛けが用意されていたほか、調香用の特製トランクも展示されていました。

また、「ルイ・ヴィトン」といえば、秋にビューティラインを始動することを先日発表して話題になりましたね。ちなみに、第1弾はリップスティックなんと55色!!に加え、リップバーム10種、アイパレット8種をラインアップするそう。開発に4年を費やしたそうで、満を持してという感じですね。そんなビューティラインについては、下記の記事でご覧ください。

“とっ散らかる“「キコ」は、
他とは違うダンサーの装い

村上要「WWDJAPAN」編集長:「キコ コスタディノフ(KIKO KOSTADINOV)」のウィメンズって、不思議ですよね?スタイリングも含めて、実験的というか、DIYっぽいというか、“生っぽい“というか、ものすごく生きている人間の“あやふや“な感じがあります。

今シーズンは、オーストラリア出身のダンサー、ヴァリ・マイヤーズ(Vali Myers)がインスピレーションの1つ。1950年代のパリのボヘミアンな夜を舞台に、服を脱ぎ捨て、シャンパンを飲みながら夜通し踊り続けた彼女の姿からコレクションを生み出しています。薄手の下着の上にコートを羽織るだけの、「着ている」とも「脱いでいる」とも言えない曖昧な美しさの表現を試みました。

ダンサーに着想源を得て、アンダーウエアの上にコートを羽織る、って、最近は他のブランドも同じようなことをしているんです。でも、なぜこんなに違うんでしょう(笑)。確かに序盤は、チュールやハイゲージニットを用いたレオタードにレッグ&アームウォーマーの装い。そこにフェザーのベストやコルセット風のベルトをプラスして、「着ている」とも「脱いでいる」とも言えないスタイルです。でも、この段階で既に他のブランドとは全然違う。他のブランドは、素材や色数をしぼったり、少なくとも1つの世界観の中で収まっているのに、「キコ コスタディノフ」のウィメンズを手掛けるローラ・ファニング(Laura Fanning)とディアナ・ファニング(Deanna Fanning)は、絶対1つの世界の中に収まらないんです(笑)。50年代のテディ・ガール風のボーイッシュなムードを取り入れたり、そもそもコルセットにあしらったベルトはオリエンタルなムードだったり、ハイパーミックスがスゴい。その後も、確かにハイゲージニットで作るトップスがダンサーの面影は残しつつも、ピンストライプのスカートで英国の紳士調、バラクラバで中東風なスタイルが現れ、中盤以降は「え、ダンサーはどこに!?」なビンテージライクなフォーマルスタイルに転換します。

“とっ散らかってる“と思う人もいるでしょうし、ランウエイのスタイルをなかなかリアルに着こなせる人は少ないでしょう。でも、「うげっ」とは思わなかったり、嫌いになれないのはナゼなのか(笑)?私は、そこに「好きなものを、好きなように着ればいい」というファッションの本質や、「1つのテーマに絞れるほど、人生って単純じゃないでしょう?」という人間の本懐があるからでは?と思うのですが、いかがですか?

「ミュウミュウ」の次の一手は
捻りを効かせた淑女スタイル

藪野:さて、たくさんのセレブが来場する「ミュウミュウ」のお時間です。ということで、会場到着後はまず自分たちの席を確認してから、エントランスの中と外に分かれてセレブの到着を待ちます。隣には、同じミッションに取り組む“戦友“のエディターの方々。一人じゃないと、待つのも苦になりません。日本のソーシャルエディターから来ていたリクエストは計4人。今回は、TWICEのモモ、(G)I-DLEのミニー、MEOVVのエラは撮影成功、IVEのウォニョンは撮り逃してしまったので3勝1敗と思っていましたが、まさかのショー後に編集長がバッチリ押さえてくれたので無事ミッションクリアです。

コレクションは、半年前の少女のようなイノセントでガーリーなスタイルから一転!1950年代ムード漂う古き良きレディーライクな着こなしをベースに、「ミュウミュウ」らしい違和感を加え、新たな一手を見せてくれました。例えば、幅広い肩のマスキュリンなウールコートやジャケットはえり抜きしたようなシルエットや胸の下に斜めに入れたダーツで柔らかくカーブを表現。また、タイトなセーターに先の尖ったコーンブラを合わせて胸を強調したり、カーディガンをオフショルダーで着崩して中のランジェリーライクなアイテムを見せたり。今季も違和感を生むスタイリングは、ロッタ・ヴォルコヴァ(Lotta Volkova)が手掛けています。

これまでもさまざまな視点で「女性らしさ」を解釈しているミウッチャ・プラダ(Miuccia Prada)はショー後の囲み取材で「この困難な時代には、私たちの気分を上げてくれるフェミニニティーが必要」とコメント。腕にかけたファーストールやハンドバッグ、大ぶりのブローチやジュエリー、クローシュハットといった、まさに女性らしさ満点のアイテムがスタイルの決め手となっていたのにも納得しました。

今回はこう来たか!という感じでしたが、村上さんはいかがでしたか?

村上:ミウッチャのコメントを聞いて会場を出ようとした時、「あのテンガロンハットは、絶対セレブに違いない!」と条件反射的に撮影したら、ウォニョンでした(笑)。グッジョブ、自分です。

 

それはさておき、コレクションは“レトロマダム感“さえ漂うレディーライク、淑女感でしたね(笑)。この辺りのルックは、「あたくしのぼっちゃまは、3つもお稽古に通っているんでございますのよ〜」って言い出しそうな淑女感、というよりママ感。帰り際は藪野さんと「〜ざます」口調で話し合ってしまいましたが、ここにフェミニニティーを見出し、それを増幅させることで違和感はありつつも、「なんか、いいかも」って思わせるんだから、さすがです。正直洋服と言うよりは、ドレスの胸元を少しだけはだけて見せたり、ファーのストールやハンドバッグを腕にかけたり、そこに大ぶりのジュエリーをあしらったりというスタイリングやアティチュードでフェミニニティーを表現している感じですが、それこそミウッチャがずっと言い続けている「フェミニニティーは、誰の中にもある」ってことですよね?「ミュウミュウ」を着なくちゃフェミニンになれないワケじゃなく、でも「ミュウミュウ」を着たらフェミニンをもっと自由に楽しめるかもしれない、そんなムードを感じさせるのが上手いな、と思いました。

とはいえ、次のシーズンはこんな教育ママ風のセレブが会場に集結するのでしょうか?それはそれで楽しみ(笑)。なかなか値段が高騰しているブランドですが、アイウエアはすっごく売れそうな気がします。次の秋冬は、みんな「〜ざます」感を漂わせているかもしれません(笑)。

学生時代に思いをはせた
「ウジョー」のプレッピー

藪野:「ウジョー(UJOH)」の今季の出発点は、西崎暢デザイナーがファッションに目覚めた10代の頃。厳しい校則に抗いながら自分らしさを表現するために着崩す制服に着目し、レイヤードやカッティング、アシンメトリーなシルエットが特徴のテーラードスタイルにミックスしました。「ウジョー」らしいスタイルに新鮮さをもたらすのは、オーバーサイズのライン入りニットや、ミニ丈のプリーツスカートパーツを合わせたアシンメトリースカート、セーラーカラー風の付け襟、ルーズソックス風のレッグウォーマー。自分の高校は制服はあるけれど私服通学もOKで規定は緩かったのですが、制服に合わせるためににオーバーサイズのカーディガンを買いに行ったな〜と懐かしい気持ちになりました。そして、ルールの多いテーラリングを新たな視点で解釈する「ウジョー」の姿勢と、規定を破るか破らないかのギリギリを攻めるように制服をアレンジする学生たちのマインドには、共通する部分を感じます。

フィナーレにはモデルが数人ずつ、手を繋いだり、手を振ったりしながら登場。ランウエイに置かれた教室を思い起こさせる椅子に座って、談笑します。そんな休み時間や放課後のような演出もハートウォーミングでした。

ラストは「サンローラン」の
一筆描き風のミニマリズム

村上:さて、今シーズンのフィナーレは、「サンローラン」。今シーズンは、メゾンにおける1つの理想型、まるで一筆描きのようにシンプルなシルエットを追求しました。

それでも「サンローラン」としてのエレガンスや華やかさは維持しなければならないーー。そこでアンソニー・ヴァカレロ(Anthony Vaccarello)は、生地とパターン、そしてカッティングに徹底的にこだわりました。用いたのは、シルクのダッチェスサテンなど。極彩色のジュエルカラーを纏わせ、ハイカラーとパワーショルダー、比翼仕立てが特徴のジャケットやボウブラウスを提案します。鮮やかさを一段と際立てるのは、色違いの帯ベルト。タイトスカートもトップスとは色を変え、鮮烈な色同士のぶつかり合いを楽しみました。キャリアウーマンのスタイルのように見えつつ、その色と大ぶりのジュエリーでイヴニングのスタイルとしても通用しそう。中盤以降は、素材をフローラルプリントのシリコンや、ギュピールセールに変え、終盤はネグリジェのような上半身に対して下半身はクリノリンで大きく膨らむドレスにレザーのブルゾンを合わせました。

まさにシンプルながら、エレガンス。先シーズンの「ヴァレンティノ(VALENTINO)」に代表されるよう、マキシマリズムな装飾主義がカムバックしていると評するバイヤーもいますが、「サンローラン」の誇張って、こういうことなんだな、と学びました。

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LVMHアルノー会長の次男、「モンクレール」取締役会メンバーの候補に 4月の株主総会で決議

モンクレール(MONCLER)は、4月16日に開催する株主総会に向けて、取締役会メンバーの候補者リストを発表した。その中には、同社を率いるレモ・ルッフィーニ(Remo Ruffini)会長兼最高経営責任者(CEO)に加えて、LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)のベルナール・アルノー(Bernard Arnault)会長兼CEOの次男であるアレクサンドル・アルノー(Alexandre Arnault)LVMHワイン&スピリッツ部門副CEOも含まれている。

LVMHとモンクレールの縁とは

LVMHは2024年9月、ルッフィーニ会長兼CEOの持株会社であるルッフィーニ パルテチパツィオーネ ホールディング(RUFFINI PARTECIPAZIONI HOLDING以下、RPH)と提携し、RPHが保有する投資会社ダブルR(DOUBLE R)の株式の10%を取得した。このパートナーシップ契約に基づき、ダブルRは18カ月をかけてモンクレールの株式を買い増し、保有比率を最大18.5%まで増やす。取引時点でのダブルRの持分は15.8%で、現在では16.9%となっている。

一連の取引は、モンクレールの筆頭株主であるルッフィーニ会長兼CEOの立場をさらに強化するもので、LVMHはダブルRの「安定した長期的な少数株主」として同氏を支えていくという。なお、この取引に伴い、LVMHはダブルRの取締役会のメンバー2人と、モンクレールの取締役会のメンバー1人を任命する権利を獲得していた。

ほかの候補者は?

また、同株主総会では、取締役会のメンバーを現在の12人から15人に増やす議案の決議も行う。候補者のリストには、ほかにスー・Y・ナビ(Sue Y. Nabi)=コティ(COTY)CEO、ジェフロイ・ヴァン・ラムドンク(Geoffroy van Raemdonck)前ニーマン マーカス グループ(NEIMAN MARCUS GROUP)CEO、フランソワ・アンリ・ベナミアス(Francois Henry Bennahmias)前オーデマ ピゲ(AUDEMARS PIGUET)CEOらの名前が挙げられている。

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「アシックス スポーツスタイル」から国井栄之が手掛けた新作スニーカー 黒豹に着想

「アシックス スポーツスタイル(ASICS SPORTSTYLE)」は4月5日、東京・上野のスニーカーショップ「ミタスニーカーズ(MITA SNEAKERS)」でクリエイティブ・ディレクターを務める国井栄之とコラボレーションしたスニーカー“ゲルライトⅢ OG GTX ゴアテックス 黒豹(GEL-LYTE Ⅲ OG GTX GORE-TEX 黒豹)”(2万6400円)を発売する。「アシックス」の公式オンラインストア及び直営店、「ミタスニーカーズ」などで取り扱う。

本アイテムは、2024年7月にスタートした「アシックス スポーツスタイル」と国井氏による日本発信のスペシャルプロジェクトの最終弾となる。

伝統とモダンのバランスを追求したデザイン

ボディーカラーには、2010年に発売した黒豹がテーマの“ゲルライトⅢ OG GTX”と、17年に発売した“ゲルマイ(GEL-MAI)のデザインコンセプトを踏襲した色味を採用。都会的なムードを醸し出すモノトーンでまとめながら、レオパード柄のプリントを施したナイロンと鮮やかな色彩のヒールタブでアクセントを加えた。

優れた防水透湿性を発揮するゴアテックス(GORE-TEX)を搭載するほか、ジップ仕様の“スプリットタン”やキルティング、TPUメッシュ、プルタブ、パイピング、金網に“東京改”を組み合わせたグラフィック入りインナーソールなど、同店コラボ馴染みのディテールを散りばめた。サイズは23.0〜29.0、30.0cmで展開する。

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敏腕PRディレクター南奈未が説くファッション業界の道標 【PR職の流儀】

PROFILE: 南奈未

南奈未
PROFILE: (みなみ・なみ)アメリカの大学でマーケティングを専攻し卒業。米国や日本にて外資系企業などを経て、クリスチャン・ディオールに入社。その後ダミアーニ、ドルチェ&ガッバーナに転職。2004年に「ルイ・ヴィトン」で、ウィメンズとメンズのPRを担当。12年、マイケル・コースのコミュニケーション・ジェネラルマネージャーに就任。17年、ドルチェ&ガッバーナに復職し、PR&コミュニケーション ディレクターに就く。24年10月退職 PHOTO:MAKOTO NAKAGAWA(magNese) HAIR&MAKE UP:KIKKU(Chrysanthemum)
ファッション業界において、花形職とされるPR。そのトップに就くPRディレクターは、ブランドの“縁の下の力持ち”や“影の立役者”として認識されるほど、目立たずともブランドの大きな役割と責任を担っている。特にラグジュアリーブランドにおいては、常にVIP顧客やメディア、デザイナーやチームの中核的存在だ。交渉術やコミュニケーション能力も必要とされる。南奈未さんは約20年間、ファッションシーンをリードする数々の海外ブランドの日本法人のPRを統括。日本はもちろん、グローバルでその手腕を発揮してきた言わずと知れた人物だ。この10年でデジタルやマーケティングの概念が多様化する中、ファッションラグジュアリーの世界は大きく様変わりしているという。この連載では数回に分けて、南さんが培ってきたファッションPRの仕事そしてその裏側について語る。1回目は、ラグジュアリーPRという仕事の流儀について。

華やかなファッション業界の酸いも甘いも噛み分けて

まずは南さんのこれまでのキャリアから。アメリカの大学でマーケティングを専攻し、外資系企業などでキャリアをスタート。その後、フランスを代表するブランドである「クリスチャン・ディオール(CHRISTIAN DIOR)」(当時)から、ファッション業界に飛び込むことに。さらにイタリアの「ダミアーニ(DAMIANI)」や「ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA)」でPRとしての経験を積み、2004年には、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」に入社し、8年間ウィメンズとメンズのPRに。当時2000年頃はラグジュアリー業界でも黄金の時代と呼ばれ、多くのファッションブランドがメガイベントを日本で開催し輝いていた。「ルイ・ヴィトン」もシャンゼリゼのオープンやパリ以外で初めて行う東京夢の島公園でのファッションショー、アーティストとのコラボレーション等、業界でも先駆けとなるさまざまなプロジェクトを実現させ、前人未到の道を突き進んでいた。また、南さんに大きな影響を与えた日本における海外ラグジュアリーブランドPRの第一人者といわれる齋藤牧里さんに出会ったのもこの時。彼女から、本国と日本の架け橋となるPRのあり方やクリエイティブな仕事をする大切さを多く学んだ。

その後、12年に米国ニューヨークの「マイケル・コース(MICHAEL KORS)」でPRのトップに就き、4年で日本での大幅なビジネス拡大およびブランド復活に貢献。17年、「ドルチェ&ガッバーナ」にPR&コミュニケーション ディレクターとして復帰。デザイナー来日による伊勢丹新宿本店やイタリア大使館でのファッションショーやTVアニメ「呪術廻戦」とのコラボレーションを実現し、デジタルキャンペーンをはじめ渋谷のど真ん中にポップアップを展開するマーケティング戦略など話題を呼んだ。TVアニメ「呪術廻戦」のキャラクターたちが「ドルチェ&ガッバーナ」の服を着た広告ビジュアルは、出版社の垣根を超えてオン/オフラインメデイアに掲載され、日本雑誌広告賞の経済産業大臣賞(グランプリ)を受賞した。

と、これまでの経歴を振り返ると華やかできらびやかなファッションシーンにおいて、すばらしいクリエイションに間近で触れながらも、その裏側で時にドキッと時にヒヤッとしながら、酸いも甘いも噛み分け、PRの修行を積んできてかれこれ20年。普段はなかなか知ることのできないラグジュアリーファッションの世界、そしてPRという仕事について南さんのキャリアから紐解いていく。

きらびやかな世界で“黒子”に徹する超多忙な日々

南奈未:フランスの代表的ブランド「ルイ・ヴィトン」は、いわゆる最高峰を指すラグジュアリーブランドと呼ばれていて、世界中に多くのファンを抱え、夢や憧れを今もなお人々に与えていると思います。本国の基盤も大きく、店舗数や顧客数も多い分、企業としてもスケール感が異なり仕事もセグメントされていて上手に組織化されています。一方、規模やスケールが小さいブランドは、プロセスがスピーディーで風通しが良いのが利点ですが、ダブルワークやトリプルワークを担うことはよくあります。なので、これは「私の仕事ではないです」と明確な線引きは難しく、マルチタスクで常にブランドの立場に立って効率よく物事を進めないといけません。あとは信頼できる同じベクトルを持った少数精鋭チームを作ることも必須ですね。

デジタル施策を積極的に取り入れていた「マイケル・コース」では、PRや広告以外にもデジタルマーケティング、ソーシャルやイベントの企画などのさまざまな業務を担っていました。入社した時は「ルイ・ヴィトン」と売り上げも文化も何もかもが違いすぎて苦労しましたが、本社の人たちも聞く耳は持っていて、協力的だったのが救いでした。日本ではまだ珍しかったSNSを使った取り組みを仕掛け、デザイナーのマイケル・コース本人(Michael Kors)や当時日本で女神級に人気だったモデルのミランダ・カー(Miranda Kerr)が来日して、ファッションメディア以外にテレビ局も(NHK以外全部来た気がする……)大々的に取り上げていただきました。当時は会場の確認からメディアやインフルエンサーのアテンド、本国チームやプロダクションとのやりとりまで、全てが終わるまで気が抜けなかったのを今でも鮮明に覚えています。終わった瞬間、ホテルのエレベーターに倒れ込んだこともまだ記憶に新しいほど(笑)。でもそれをキッカケに“王道セレブから注目されているブランド”のイメージが印象づき順調に売れていった気がします。チーム一丸となって同じ方向を向いた結果ですね。

PRは基本的に裏方に徹する存在。華やかな世界の舞台裏で、主役は常にブランドであり、デザイナーのクリエイション。私たちは5分ごとに起こる“事件”に日々葛藤し、対応しなければなりません。そのために日ごろからチーム力を育て、方向性の是非を嗅ぎ分けたり、瞬時に決断が出来るよう判断力を養い、ブランドを良くすることに手間暇を惜しまない。最も大切なのは、自分がそのブランドの一番のファンでいること。下積み時代からそうした黒子の役割を教えられてきましたが、それは今も変わらないこと。多言語を話せて、海外でのマナーを知っていることも大切ですが当たり前のことを、相手の立場になって考えることをプロとしてできること。それこそが、PRとしての何より重要な仕事だと心得ています。

ブランドは街や歴史など人々の暮らしを通して理解する

同じファッションというフィールドとはいえ、国ごとに歴史も文化もトレンドも異なります。PRとして最初のステップは、ブランドを包括的に知ること。直近の業績からプレスリリース、経営陣やデザイナーのインタビュー記事、同僚からの情報まで、ブランドの最新動向を熟知することはもちろん、ブランドの会社や文化をいちはやく体得する、仲間として認めてもらうことが大切なのかもしれません。今向き合うべきブランドがどんな文化や背景で出来上がったのかを知る為に、滞在中に一人で街を散策し、タクシーや地下鉄に乗り、話題のレストランなどに行く。その拠点の空気を吸って、頭と体で体験することは必ず実行しています。

「ドルチェ&ガッバーナ」に移ったときも、世界最大の司教区といわれるミラノのドゥオーモ(大聖堂)を訪れました。隣接している博物館では、ラピス石の顔料を用いた繊細なテクニックを要する絵画や、キラキラの宝石や金をふんだんに使った美しい福音書のカバーを見て、ものすごく感動したんです。デザイナー2人が、イタリアの文化や伝統的なクラフツマンシップの精神に通ずるハンドメードの技術を長年大事にしてきたことに理解を深めることができましたね。

刺激と自由の感性に満ちた街、ニューヨークでもそう。どうしてサラダのためにあんなに並ぶの?じゃあ並んでみよう。って、現地の人と同じことをとにかく体験してみます。ブランドが発祥の地でどのような環境や風土で育ち、どう支持されているのか。その土地の人々や暮らしについて体験し、知識を深めネットで調べても実感できないブランドの魅力を再発見していきます。

やりたいことをただ主張してはダメ。本国チームとの理解と連携が大事

スタッフの仕事の進め方も国によって結構違うんですよね。儀礼的な日本やビジネス文化のアメリカの場合、ミーティングが始まればすぐに本題に入ります。一方でヨーロッパは、まず信頼関係を築くことから。初顔合わせなら自己紹介やこれまでの経歴など、その人のパーソナリティーを知ることを優先にしています。年数回の対面ミーティングでも、メンバーの近況を聞くウォーミングアップの時間をあえて設けることで、仕事を円滑に進めやすいし、パフォーマンス力も高まりやすいなと感じます。信頼関係構築の近道はイベントや大きなプロジェクトで同じ苦労を共にすることですね。大変なことを乗り越える中で互いに思いやること、そして私や日本チームのみんなを仲間として認めてもらうことが、PRディレクターとしても大事な立ち位置になるし、日本の存在感も高めていく重要なアプローチになります。

国によってファッションショーやイベントの枠組、プロモーションの考え方も違います。日本発信の企画について本国チームの了承を得ることは、PRにとって大きなミッション。例えば、渋谷のスクランブル交差点で大型広告を打ち出そうとするなら、ニューヨーカーにとって想像し易いタイムズスクエアを例に説明したりしたことも。どうしてもカルチャーや面白さの捉え方の相違はあるし、前例のないことを提案するので、何らかの壁はあります。私たちの主張やアイデアを一方的に伝えるよりも、分かりやすい例えを交えて相手の立場になりながら、短時間で理解を深めて進めていきます。ただやりたいことを主張してはダメ。各国のカルチャートレンドやマーケティングの観点の違いを念頭に、ブランドを盛り上げたいという思いがつながれば、それまでにないシナジーも生めるはず。経験も必要だけど、同僚に共通したランゲージと感覚を持っている人を見つけられるかが、同じベクトルで仕事をする上ですごく大事なことだと思っているんです。

他国メンバーとの信頼関係の話でいうと、ファッションショーのような緊張と楽しさが入り混じるドタバタの1日は、同僚のサポートのおかげで“命拾い”するようなトラブル回避もたくさんありました。例えば自国のセレブをショーに招待するとき、どうしても本国メンバーが彼らの顔を認知していなくて、ショー会場入り口のセキュリティゲートをなかなか通れないなんてことも。そうした時に、「奈未のゲストだから」とすぐにフォローしてくれて助かった!終始バタバタとしている会場で、少しでもトラブルを増やしたくないのはみんなの願い(笑)。ニューヨークでは、ショーのスタッフにインターン生がつくことも多くて、当時、大御所の元仏「ヴォーグ(VOGUE)」編集長だったカリーヌ・ロワトフェルド(Carine Roitfeld)を認識できない若いスタッフが会場入口で彼女を足止めしているなんてことがあって、さあ大変!それほどの著名人なら、インビテーションを持っていなくても“顔パス”ですぐに通すのが、PRのお作法なんです。UK担当者にトランシーバーで連絡をすると、可哀想に血相を変えて入口に向かって全力疾走してました。ヒヤヒヤしながらも楽しいエピソードもありますよ。それはまた次回に。

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敏腕PRディレクター南奈未が説くファッション業界の道標 【PR職の流儀】

PROFILE: 南奈未

南奈未
PROFILE: (みなみ・なみ)アメリカの大学でマーケティングを専攻し卒業。米国や日本にて外資系企業などを経て、クリスチャン・ディオールに入社。その後ダミアーニ、ドルチェ&ガッバーナに転職。2004年に「ルイ・ヴィトン」で、ウィメンズとメンズのPRを担当。12年、マイケル・コースのコミュニケーション・ジェネラルマネージャーに就任。17年、ドルチェ&ガッバーナに復職し、PR&コミュニケーション ディレクターに就く。24年10月退職 PHOTO:MAKOTO NAKAGAWA(magNese) HAIR&MAKE UP:KIKKU(Chrysanthemum)
ファッション業界において、花形職とされるPR。そのトップに就くPRディレクターは、ブランドの“縁の下の力持ち”や“影の立役者”として認識されるほど、目立たずともブランドの大きな役割と責任を担っている。特にラグジュアリーブランドにおいては、常にVIP顧客やメディア、デザイナーやチームの中核的存在だ。交渉術やコミュニケーション能力も必要とされる。南奈未さんは約20年間、ファッションシーンをリードする数々の海外ブランドの日本法人のPRを統括。日本はもちろん、グローバルでその手腕を発揮してきた言わずと知れた人物だ。この10年でデジタルやマーケティングの概念が多様化する中、ファッションラグジュアリーの世界は大きく様変わりしているという。この連載では数回に分けて、南さんが培ってきたファッションPRの仕事そしてその裏側について語る。1回目は、ラグジュアリーPRという仕事の流儀について。

華やかなファッション業界の酸いも甘いも噛み分けて

まずは南さんのこれまでのキャリアから。アメリカの大学でマーケティングを専攻し、外資系企業などでキャリアをスタート。その後、フランスを代表するブランドである「クリスチャン・ディオール(CHRISTIAN DIOR)」(当時)から、ファッション業界に飛び込むことに。さらにイタリアの「ダミアーニ(DAMIANI)」や「ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA)」でPRとしての経験を積み、2004年には、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」に入社し、8年間ウィメンズとメンズのPRに。当時2000年頃はラグジュアリー業界でも黄金の時代と呼ばれ、多くのファッションブランドがメガイベントを日本で開催し輝いていた。「ルイ・ヴィトン」もシャンゼリゼのオープンやパリ以外で初めて行う東京夢の島公園でのファッションショー、アーティストとのコラボレーション等、業界でも先駆けとなるさまざまなプロジェクトを実現させ、前人未到の道を突き進んでいた。また、南さんに大きな影響を与えた日本における海外ラグジュアリーブランドPRの第一人者といわれる齋藤牧里さんに出会ったのもこの時。彼女から、本国と日本の架け橋となるPRのあり方やクリエイティブな仕事をする大切さを多く学んだ。

その後、12年に米国ニューヨークの「マイケル・コース(MICHAEL KORS)」でPRのトップに就き、4年で日本での大幅なビジネス拡大およびブランド復活に貢献。17年、「ドルチェ&ガッバーナ」にPR&コミュニケーション ディレクターとして復帰。デザイナー来日による伊勢丹新宿本店やイタリア大使館でのファッションショーやTVアニメ「呪術廻戦」とのコラボレーションを実現し、デジタルキャンペーンをはじめ渋谷のど真ん中にポップアップを展開するマーケティング戦略など話題を呼んだ。TVアニメ「呪術廻戦」のキャラクターたちが「ドルチェ&ガッバーナ」の服を着た広告ビジュアルは、出版社の垣根を超えてオン/オフラインメデイアに掲載され、日本雑誌広告賞の経済産業大臣賞(グランプリ)を受賞した。

と、これまでの経歴を振り返ると華やかできらびやかなファッションシーンにおいて、すばらしいクリエイションに間近で触れながらも、その裏側で時にドキッと時にヒヤッとしながら、酸いも甘いも噛み分け、PRの修行を積んできてかれこれ20年。普段はなかなか知ることのできないラグジュアリーファッションの世界、そしてPRという仕事について南さんのキャリアから紐解いていく。

きらびやかな世界で“黒子”に徹する超多忙な日々

南奈未:フランスの代表的ブランド「ルイ・ヴィトン」は、いわゆる最高峰を指すラグジュアリーブランドと呼ばれていて、世界中に多くのファンを抱え、夢や憧れを今もなお人々に与えていると思います。本国の基盤も大きく、店舗数や顧客数も多い分、企業としてもスケール感が異なり仕事もセグメントされていて上手に組織化されています。一方、規模やスケールが小さいブランドは、プロセスがスピーディーで風通しが良いのが利点ですが、ダブルワークやトリプルワークを担うことはよくあります。なので、これは「私の仕事ではないです」と明確な線引きは難しく、マルチタスクで常にブランドの立場に立って効率よく物事を進めないといけません。あとは信頼できる同じベクトルを持った少数精鋭チームを作ることも必須ですね。

デジタル施策を積極的に取り入れていた「マイケル・コース」では、PRや広告以外にもデジタルマーケティング、ソーシャルやイベントの企画などのさまざまな業務を担っていました。入社した時は「ルイ・ヴィトン」と売り上げも文化も何もかもが違いすぎて苦労しましたが、本社の人たちも聞く耳は持っていて、協力的だったのが救いでした。日本ではまだ珍しかったSNSを使った取り組みを仕掛け、デザイナーのマイケル・コース本人(Michael Kors)や当時日本で女神級に人気だったモデルのミランダ・カー(Miranda Kerr)が来日して、ファッションメディア以外にテレビ局も(NHK以外全部来た気がする……)大々的に取り上げていただきました。当時は会場の確認からメディアやインフルエンサーのアテンド、本国チームやプロダクションとのやりとりまで、全てが終わるまで気が抜けなかったのを今でも鮮明に覚えています。終わった瞬間、ホテルのエレベーターに倒れ込んだこともまだ記憶に新しいほど(笑)。でもそれをキッカケに“王道セレブから注目されているブランド”のイメージが印象づき順調に売れていった気がします。チーム一丸となって同じ方向を向いた結果ですね。

PRは基本的に裏方に徹する存在。華やかな世界の舞台裏で、主役は常にブランドであり、デザイナーのクリエイション。私たちは5分ごとに起こる“事件”に日々葛藤し、対応しなければなりません。そのために日ごろからチーム力を育て、方向性の是非を嗅ぎ分けたり、瞬時に決断が出来るよう判断力を養い、ブランドを良くすることに手間暇を惜しまない。最も大切なのは、自分がそのブランドの一番のファンでいること。下積み時代からそうした黒子の役割を教えられてきましたが、それは今も変わらないこと。多言語を話せて、海外でのマナーを知っていることも大切ですが当たり前のことを、相手の立場になって考えることをプロとしてできること。それこそが、PRとしての何より重要な仕事だと心得ています。

ブランドは街や歴史など人々の暮らしを通して理解する

同じファッションというフィールドとはいえ、国ごとに歴史も文化もトレンドも異なります。PRとして最初のステップは、ブランドを包括的に知ること。直近の業績からプレスリリース、経営陣やデザイナーのインタビュー記事、同僚からの情報まで、ブランドの最新動向を熟知することはもちろん、ブランドの会社や文化をいちはやく体得する、仲間として認めてもらうことが大切なのかもしれません。今向き合うべきブランドがどんな文化や背景で出来上がったのかを知る為に、滞在中に一人で街を散策し、タクシーや地下鉄に乗り、話題のレストランなどに行く。その拠点の空気を吸って、頭と体で体験することは必ず実行しています。

「ドルチェ&ガッバーナ」に移ったときも、世界最大の司教区といわれるミラノのドゥオーモ(大聖堂)を訪れました。隣接している博物館では、ラピス石の顔料を用いた繊細なテクニックを要する絵画や、キラキラの宝石や金をふんだんに使った美しい福音書のカバーを見て、ものすごく感動したんです。デザイナー2人が、イタリアの文化や伝統的なクラフツマンシップの精神に通ずるハンドメードの技術を長年大事にしてきたことに理解を深めることができましたね。

刺激と自由の感性に満ちた街、ニューヨークでもそう。どうしてサラダのためにあんなに並ぶの?じゃあ並んでみよう。って、現地の人と同じことをとにかく体験してみます。ブランドが発祥の地でどのような環境や風土で育ち、どう支持されているのか。その土地の人々や暮らしについて体験し、知識を深めネットで調べても実感できないブランドの魅力を再発見していきます。

やりたいことをただ主張してはダメ。本国チームとの理解と連携が大事

スタッフの仕事の進め方も国によって結構違うんですよね。儀礼的な日本やビジネス文化のアメリカの場合、ミーティングが始まればすぐに本題に入ります。一方でヨーロッパは、まず信頼関係を築くことから。初顔合わせなら自己紹介やこれまでの経歴など、その人のパーソナリティーを知ることを優先にしています。年数回の対面ミーティングでも、メンバーの近況を聞くウォーミングアップの時間をあえて設けることで、仕事を円滑に進めやすいし、パフォーマンス力も高まりやすいなと感じます。信頼関係構築の近道はイベントや大きなプロジェクトで同じ苦労を共にすることですね。大変なことを乗り越える中で互いに思いやること、そして私や日本チームのみんなを仲間として認めてもらうことが、PRディレクターとしても大事な立ち位置になるし、日本の存在感も高めていく重要なアプローチになります。

国によってファッションショーやイベントの枠組、プロモーションの考え方も違います。日本発信の企画について本国チームの了承を得ることは、PRにとって大きなミッション。例えば、渋谷のスクランブル交差点で大型広告を打ち出そうとするなら、ニューヨーカーにとって想像し易いタイムズスクエアを例に説明したりしたことも。どうしてもカルチャーや面白さの捉え方の相違はあるし、前例のないことを提案するので、何らかの壁はあります。私たちの主張やアイデアを一方的に伝えるよりも、分かりやすい例えを交えて相手の立場になりながら、短時間で理解を深めて進めていきます。ただやりたいことを主張してはダメ。各国のカルチャートレンドやマーケティングの観点の違いを念頭に、ブランドを盛り上げたいという思いがつながれば、それまでにないシナジーも生めるはず。経験も必要だけど、同僚に共通したランゲージと感覚を持っている人を見つけられるかが、同じベクトルで仕事をする上ですごく大事なことだと思っているんです。

他国メンバーとの信頼関係の話でいうと、ファッションショーのような緊張と楽しさが入り混じるドタバタの1日は、同僚のサポートのおかげで“命拾い”するようなトラブル回避もたくさんありました。例えば自国のセレブをショーに招待するとき、どうしても本国メンバーが彼らの顔を認知していなくて、ショー会場入り口のセキュリティゲートをなかなか通れないなんてことも。そうした時に、「奈未のゲストだから」とすぐにフォローしてくれて助かった!終始バタバタとしている会場で、少しでもトラブルを増やしたくないのはみんなの願い(笑)。ニューヨークでは、ショーのスタッフにインターン生がつくことも多くて、当時、大御所の元仏「ヴォーグ(VOGUE)」編集長だったカリーヌ・ロワトフェルド(Carine Roitfeld)を認識できない若いスタッフが会場入口で彼女を足止めしているなんてことがあって、さあ大変!それほどの著名人なら、インビテーションを持っていなくても“顔パス”ですぐに通すのが、PRのお作法なんです。UK担当者にトランシーバーで連絡をすると、可哀想に血相を変えて入口に向かって全力疾走してました。ヒヤヒヤしながらも楽しいエピソードもありますよ。それはまた次回に。

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「タトラス」の人気“パールホワイト”コレクションが今年も登場 アウターやワンピースなど全19型

「タトラス(TATRAS)」は3月28日、ウィメンズ向けのカプセルコレクション“パールコレクション”を発売した。パールホワイトを着想源に、洗練されたホワイトカラーに特化した全19型をそろえる。直営店と公式ECサイトで販売中だ。

毎年人気の同コレクションは今回で3シーズン目を迎え、春夏では初となる。特別ながらも普遍的なパールが持つ優しさや柔らかさ、強さをアパレルアイテムに落とし込み、「タトラス」が考えるスポーティーとラグジュアリーを融合した都会的なコレクションに仕上げた。シンプルな中にも優雅な気品を感じとることができる、洗練されたエレガンスを提案している。

メインアイテムのアウター(17万6000円)は、コレクションを象徴するクラシックなイタリアンレースをモチーフに、オリジナルデザインで構築。定番のモッズコートに大胆なギャザーをたっぷりと施し、長めの着丈とオーバーシルエットに仕立てることで、メンズライクな雰囲気を演出した。ほか、ナイロンとレースを取り入れ軽快さと上品さを兼ね備えたワンピース(8万3600円)や、生地のハリ感を活かしたリラックス感のあるワイドパンツ(4万8400円)などを販売する。

今回は、パールが際立つスペシャルなアクセサリーも登場する。イミテーションパールがエレガントなアクセントを添えるマクラメレースストール(8万8000円)と、職人の手仕事によって丁寧に編み上げられたパールビーズ付きのつけ衿(11万円)を用意した。アウターやTシャツなどのさまざまなアイテムと相性が良く、コーディネートに1点加えるだけでワンランク上のスタイルが完成する。


問い合わせ先
タトラス 銀座
03-6228-7770

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究極のアートウオッチ「ジャケ・ドロー」日本事業終了の背景 時計熱はまだ高い中、なぜ?

「オメガ(OMEGA)」や「ブレゲ(BREGUET)」「ブランパン(BLANCPAIN)」「ロンジン(LONGINES)」「ティソ(TISSOT)」など、19の時計ブランドを傘下に置く世界最大の時計スウォッチ グループ(SWATCH GROUP)が3月26日、最もハイエンドな時計ブランドのひとつ「ジャケ・ドロー(JAQUET DORZ)」の、2002年から続けてきた日本における事業終了を発表した。この決定の背景には何があるのか。筆者は1990年代のインベストコープ(INVESTCORP)によるブランド復興、2000年のスウォッチ グループによるブランド買収から一貫してウォッチしてきたので、撤退に至った理由を考察してみたい。

「ジャケ・ドロー」は、オートマタで
究極のウオッチアートを追求

「ジャケ・ドロー」は、時計の歴史に燦然と輝くブランドだ。創業者のピエール=ジャケ・ドロー(Pierre Jaquet-Droz)と息子のアンリ=ルイ(Henri-Louis)は、時計史上最高の天才時計師アブラアン=ルイ・ブレゲ(Abraham-Louis Breguet)と並び称せられる存在。1738年、わずか17歳でピエール・ジャケ・ドローは故郷ラ・ショー・ド・フォンに自身最初の時計工房を設立。精巧なグランドファーザークロックの製作を出発点に、息子アンリ=ルイとジャン=フレデリック・レショー(Jean-Frederic Leschot)と共に、人を驚かせ感動させる仕掛けを備えた芸術的な時計、オートマタ(自動人形=機械仕掛けの人形やからくり装置)でヨーロッパの王侯貴族から絶大な人気と信頼を得て、不動の名声を確立した。中でも74年に発表した、ぜんまいと歯車で動く人間型オートマタ「ライター」(文字を書く)と「ドローイングマン」(絵を書く)、「ミュージシャン」(音楽を演奏する)は、世界の技術史、工芸史に残る傑作として人々を魅了し続けている。

ただ89年のフランス革命勃発直後に続いたジャケ・ドロー父子の相次ぐ死などで、19世紀から20世紀までブランドは約200年間休眠状態に。しかし、「ブレゲ」を復活・再生させた実績を持つフランソワ・ボデ(Francois Bodet)氏とインベストコープの資金力で1989年、「ジャケ・ドロー」は復活を果たす。そして2000年にスウォッチ グループ傘下となって以降、価格戦略は幾度か変更されたが、この数年は“パイヨンエナメル”のようなエナメル装飾の最高峰技術を活用した腕時計や、ぜんまいで駆動する微小なエアポンプと笛で鳥の鳴き声を、ゴールドやエナメル装飾で動く鳥の姿を再現した「シンギングバード」ウオッチなど、創業者が得意としたオートマタ機構を腕時計に組み込んだ超絶モデルで“ウオッチアート”の究極を追求。特にここ数年はローリング・ストーンズ(Rolling Stones)やボン・ジョヴィ(Bon Jovi)らのミュージシャンと彼らの音楽をテーマにしたオートマタウオッチが一般の人々の間でも話題となった。

「ジャケ・ドロー」終了
考えられる3つの理由

その中で突然の、日本での事業終了には誰もが驚いたはず。ただ筆者は2021年にブランドの運営体制が代わってから、「もしかしたら」と考えていた。今回の決断には、おそらく3つの背景がある。

ひとつの背景は、主力市場である中国を筆頭に起きている高級時計の景気後退によるスウォッチ グループの厳しい事業状況だ。固定為替レートでのグループの2024年度の総売上高は、前年比マイナス14.6%。時計・宝飾品部門(生産部門を除く)は、売上高が大幅に減少し、それに伴い営業利益率も10.6%と前年度の17.2%と比べて低水準となった。その中でも特に深刻なのは「ブレゲ」「ブランパン」など、傘下の中でも高級な時計宝飾ブランドの不振だ。同様かそれ以上のポジションに位置する「ジャケ・ドロー」の事業終了は、この高級時計ブランド不振に対する対応策、世界的な事業展開の見直し、経費削減の一貫だと考えられる。

もうひとつの背景。それは「パテック フィリップ(PATEK PHILIPPE)」「オーデマ ピゲ(AUDEMARS PIGUET)」「リシャール・ミル(RICHARD MILLE)」など、一部の超高級時計ブランドで進んでいる卸売りから直営ブティックへと転換する戦略。さらにもうひとつがネット社会の発展で起きているD to C(ダイレクト・トゥ・コンシューマー)というビジネススタイルの導入だ。

最低でも数百万円、主力製品は1000万円を超え、生産数の少ない時計ブランドは常に品薄状態。そこでブランドロイヤリティが高い顧客、常に新作を待ち望み継続的に購入する顧客が育っている高級時計ブランドでは、新規顧客の開拓は常に必要だとしても、富裕層へのダイレクトなマーケティング&セールスが主体になっている。

「ジャケ・ドロー」も21年にアラン・デラムラ(Alain Delamuraz)がCEOに就任してから、リテールビジネス部門を廃止し、100万円台のエントリーラインのコレクションを廃止。スイスのラ・ショー・ド・フォンにあるジャケ・ドローのマニュファクチュールと顧客がダイレクトにつながり、顧客と工房が共同でユニークピースを作り出していくという新しい方向性を打ち出してきた。

DTC環境では、実店舗や各国ごとの事業部門は必ずしも必要ではない。ふだんの顧客対応は基本デジタルで行い、リアルなマーケティング&セールスは年に数回の特別展示会や、顧客へのダイレクトなプレゼンテーションを行う体制にすれば、日本での事業本部は不要ともいえる。今回の事業終了宣言は、本社直轄のD to C体制への移行宣言だろう。

日本では「オメガ」「ロンジン」
「ハリー・ウィンストン」など好調

「ジャケ・ドロー」の日本における事業は終了するが、スウォッチ グループ全体が低調とは限らない。

024年度の年次報告書によれば、米国、日本、インド、中東の主要市場は、現地通貨ベースで過去最高の売上高を達成しているし、中国に次ぐ最大の時計市場である米国では「オメガ」「ロンジン」「スウォッチ(SWATCH)」が好調で、「ティソ」は初めて1億ドル(約150億円)の売り上げを超えた。またスイス時計にとって3番目に大きな輸出市場の日本では「ハリー・ウィンストン(HARRY WINSTON)」「オメガ」「ロンジン」「ティソ」が特に好調で、2ケタ台の高い成長を達成している。

日本を筆頭に世界の時計市場は今、世界的な景気後退の影響で、販売の主体は従来よりも価格が低い時計ブランドに移っている。加えて時代を超越したクラシックデザインで、プライス・パフォーマンスが高い、価格以上の価値がある時計ブランドにシフトしている。そのシフト先になっているのが「ロンジン」と「ティソ」だ。また「オメガ」も伝統的なスタイルと最も先進的なメカニズムを両立したブランドとして高い評価を受け、やはり価格以上の価値を実現している。高級ブランドの「ブレゲ」と「ブランパン」は不振だが、落ち込みは全世界的には大きくない。「ブランパン」は「スウォッチ」とのコラボでは成功している。

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「アダム エ ロペ」が「ラコステ」に別注 アイコニックなポロシャツやTシャツを発売 

「アダム エ ロペ(ADAM ET ROPE)」は4月25日、「ラコステ(LACOSTE)」と制作した別注のポロシャツやTシャツを発売する。すでにジャドール ジュン オンライン(J’aDoRe JUN ONLINE)で予約受付を開始しており、オンラインでの配送は5月中旬頃を予定している。

ウィメンズ

ウィメンズは、メンズのサイジングをベースにオリジナルパターンで制作したポロシャツ2種(各2万900円)をラインアップ。「アダム エ ロペ」だけの配色のボーダー柄は、シックさとクリーンさを兼ね備えたカラーリングで、クリーム、ブルー、ボルドーの3色を用意する。無地のポロシャツは、ゆったりとしたシルエットながら、少し短めの着丈で仕上げ、ラコステ社シーズンカラーの中から春らしいピンクと、モードにも仕上がるチャコールの2色をセレクトした。

メンズ

 

メンズは、ウィメンズと同じボーダー柄のTシャツ(各1万4300円)を、春らしいエクリュと涼しげなサックス、シックなボルドーの3色で用意する。

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「アダム エ ロペ」が「ラコステ」に別注 アイコニックなポロシャツやTシャツを発売 

「アダム エ ロペ(ADAM ET ROPE)」は4月25日、「ラコステ(LACOSTE)」と制作した別注のポロシャツやTシャツを発売する。すでにジャドール ジュン オンライン(J’aDoRe JUN ONLINE)で予約受付を開始しており、オンラインでの配送は5月中旬頃を予定している。

ウィメンズ

ウィメンズは、メンズのサイジングをベースにオリジナルパターンで制作したポロシャツ2種(各2万900円)をラインアップ。「アダム エ ロペ」だけの配色のボーダー柄は、シックさとクリーンさを兼ね備えたカラーリングで、クリーム、ブルー、ボルドーの3色を用意する。無地のポロシャツは、ゆったりとしたシルエットながら、少し短めの着丈で仕上げ、ラコステ社シーズンカラーの中から春らしいピンクと、モードにも仕上がるチャコールの2色をセレクトした。

メンズ

 

メンズは、ウィメンズと同じボーダー柄のTシャツ(各1万4300円)を、春らしいエクリュと涼しげなサックス、シックなボルドーの3色で用意する。

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「ロアリブ」“お米が主役”のエイジングスキンケアラインを発売 構想から3年、生産者の思いを紡ぐ

「ロアリブ(ROALIV)」は、オーガニック米のパワーを取り入れた新エイジングケアシリーズ“ジェネラス”を発売する。4月24日に拭き取り用先行乳液(150mL、5500円)、化粧水(200mL、5500円)、クリーム(50g、7150円)の3品が登場する。

“GE コンストラクトリファイナー”(150mL、5500円)は拭き取り用の先行乳液で、角質ケアをかなえてハリのある艶肌に導く。コットンに2プッシュほど出し拭き取ることで、硬くなった肌を柔らかくときほぐし、次に使用するスキンケアアイテムの浸透をサポートする。“GE アドバンテージハイドレーター”(200mL、5500円)は、潤い保持を助けるヒト型セラミド3種を配合した化粧水。しっとりとした濃密なテクスチャーながらも、肌にすっとなじむ使用感が特徴だ。“GE アドバンテージコンク”(50g、7150円)は、リッチな使用感の朝夜兼用のフェイスクリームで、エイジングケアに大切な潤い保持成分をぜいたくに取り入れ、ハリ不足などにアプローチする。

香りは、使うたびに深呼吸したくなるようなグリーンフローラルムスク“コンフォートセンツ”の香りを採用した。

岩手県一関市で出合った
「オーガニックコメヌカ水」と「コメ発酵液」

構想から3年を経て完成した“ジェネラス”シリーズ。吹附由里子(たづき・ゆりこ)「ロアリブ」ブランドプロデューサーは開発にあたり核となる素材探しからスタート。辿り着いたのは岩手県一関市だった。

有機米農家・小島幸喜さんのオーガニック米から蒸留&抽出した「オーガニックコメヌカ水」と、創業108年の歴史を持つ磐乃井酒造の杜氏・佐藤竜矢さんが作る「コメ発酵液」に出合い、これらをシリーズ共通の化粧品原料として配合した。吹附ブランドプロデューサーも実際一関市に出向き、小島さん指導のもと、オーガニック米の田植えや稲刈りを体験。こういった取り組みを通じて生産者の思いを受け取り、製品化に挑んだそう。

“ジェネラス”シリーズは、化粧品製造において欠かせない水をこの「オーガニックコメヌカ水」に置き換えて処方を組んだ。コメヌカは、バリア機能の向上やターンオーバーの促進などをサポートする役割を果たすため、さまざまな悩みを抱える大人肌に広くアプローチする。

ほかにも自社オリジナル原料のハナマスエキスや、ブランドのキー成分である北海道のアカシアハチミツなどの9種の共通成分を配合し、確かな“効果実感”を目指した。

パッケージは重厚感のあるマットなグレーブラックで勝負

「ロアリブ」はこれまで白を基調としたパッケージが特徴だったが、今回のシリーズは一味違う。「『ロアリブ』は元々、『ハニーロア』というブランド名であり、2024年11月にジェンダーレスなビューティブランドとしてリブランディングした。今回はそんなブランドコンセプトを象徴するような、男性も気軽に手に取ってもらえるマットなグレーブラックカラーを採用した。重厚感のある装いながらも、手になじむ質感に仕上げた」と、吹附ブランドプロデューサー。容器にバイオマスプラスチックを一部使用し、サステナブルも意識している。

今後もスキンケアカテゴリーに注力し、“ジェネラス”シリーズの製品ラインアップ拡充はもちろんのこと、新シリーズの開発も検討しているという。

製品一覧

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ナイキと巨人が女子のスポーツ活動を助成 ロールモデルにイモトアヤコや田中美羽選手ら 

ナイキは2025年、読売巨人軍(以下、ジャイアンツ)と協同し、「スポーツを通じて子どもたち、特に女の子を助成する」(発表資料から)プログラムとして、「KARADAKARA(カラダカラ)」をスタートする。3月28日に東京ドームで行われたジャイアンツの開幕戦(対ヤクルト)で、プログラムを発表。同プログラムの「ロールモデル」を務める、ジャイアンツ所属の田中美羽選手、タレントのイモトアヤコさん、「エテ」のオーナーシェフの庄司夏子さんが、開幕戦前のファーストピッチに登場した。

「KARADAKARA」は、体を動かすことを通じて、子どもたちの成長をサポートする活動を行っている団体に対する助成プログラム。「女の子をはじめ、すべての子どもたちがスポーツの喜びを知り、心身共に健やかに育つための機会や環境作りを応援する」ことを目的とする。3月28日から助成への応募をウェブ上で開始しており、締め切りは5月17日17時。

助成対象とするのは、東京都に主な事務所を置く、2年以上の活動実績のある民間非営利団体の活動。未就学児や保護者、小中高などに運動機会を提供するプロジェクトのほか、スポーツハラスメント防止のための指導者向けプログラムも対象とする。審査のうえ、1件につき50万〜250万円の助成を実施する。応募基準などの詳細はウェブ上で公表している。助成に関する実務は日本NPOセンターが協力している。

ファーストピッチに登場した3人は、囲み取材にも対応。田中選手は「小さなころから野球を通して、できないことができるようになる喜びを体験し、できないことにもチャレンジしようという気持ちが湧いたし、仲間とプレーすることのすばらしさを知った。中学、高校に入学すると女子だけで野球をする環境がなくなったが、それでも野球が好きで続けてきた。今回のプロジェクトを通して、私にとっての野球のようなスポーツに、みんなが出合える環境作りをしていきたい」とコメント。

陸上部やハンドボール部を経験したというイモトさんは、「仕事では過酷なこともあるが、小中高と厳しい運動部できたえられてきたから、自分を鼓舞できる。一口に運動といってもいろいろあるから、自分は運動が苦手と思い込まず、まずやってみてほしい」、テニス部出身という庄司さんは、「部活は目上の人と接する最初の機会。社会に出ると、目上の人と折衝していく機会は多い。大人になってから大切なことを、子どものころにスポーツの場で学ぶことができる」とコメントした。

同プロジェクトの「ロールモデル」は3人のほか、ブレイクダンサーでパリ五輪金メダリストのAMI(湯浅亜実)さんも務める。AMIさんは海外遠征のため欠席だった。ナイキはジャイアンツのオフィシャルパートナーであり、開幕戦はナイキの冠試合「NIKE DAY 2025」として開催した。

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ナイキと巨人が女子のスポーツ活動を助成 ロールモデルにイモトアヤコや田中美羽選手ら 

ナイキは2025年、読売巨人軍(以下、ジャイアンツ)と協同し、「スポーツを通じて子どもたち、特に女の子を助成する」(発表資料から)プログラムとして、「KARADAKARA(カラダカラ)」をスタートする。3月28日に東京ドームで行われたジャイアンツの開幕戦(対ヤクルト)で、プログラムを発表。同プログラムの「ロールモデル」を務める、ジャイアンツ所属の田中美羽選手、タレントのイモトアヤコさん、「エテ」のオーナーシェフの庄司夏子さんが、開幕戦前のファーストピッチに登場した。

「KARADAKARA」は、体を動かすことを通じて、子どもたちの成長をサポートする活動を行っている団体に対する助成プログラム。「女の子をはじめ、すべての子どもたちがスポーツの喜びを知り、心身共に健やかに育つための機会や環境作りを応援する」ことを目的とする。3月28日から助成への応募をウェブ上で開始しており、締め切りは5月17日17時。

助成対象とするのは、東京都に主な事務所を置く、2年以上の活動実績のある民間非営利団体の活動。未就学児や保護者、小中高などに運動機会を提供するプロジェクトのほか、スポーツハラスメント防止のための指導者向けプログラムも対象とする。審査のうえ、1件につき50万〜250万円の助成を実施する。応募基準などの詳細はウェブ上で公表している。助成に関する実務は日本NPOセンターが協力している。

ファーストピッチに登場した3人は、囲み取材にも対応。田中選手は「小さなころから野球を通して、できないことができるようになる喜びを体験し、できないことにもチャレンジしようという気持ちが湧いたし、仲間とプレーすることのすばらしさを知った。中学、高校に入学すると女子だけで野球をする環境がなくなったが、それでも野球が好きで続けてきた。今回のプロジェクトを通して、私にとっての野球のようなスポーツに、みんなが出合える環境作りをしていきたい」とコメント。

陸上部やハンドボール部を経験したというイモトさんは、「仕事では過酷なこともあるが、小中高と厳しい運動部できたえられてきたから、自分を鼓舞できる。一口に運動といってもいろいろあるから、自分は運動が苦手と思い込まず、まずやってみてほしい」、テニス部出身という庄司さんは、「部活は目上の人と接する最初の機会。社会に出ると、目上の人と折衝していく機会は多い。大人になってから大切なことを、子どものころにスポーツの場で学ぶことができる」とコメントした。

同プロジェクトの「ロールモデル」は3人のほか、ブレイクダンサーでパリ五輪金メダリストのAMI(湯浅亜実)さんも務める。AMIさんは海外遠征のため欠席だった。ナイキはジャイアンツのオフィシャルパートナーであり、開幕戦はナイキの冠試合「NIKE DAY 2025」として開催した。

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