喝采の「ドリス ヴァン ノッテン」 クワイエット・ラグジュアリーの時代に咲かせた装飾と耽美のエレガンス

2026年春夏のパリ・メンズ・ファッション・ウイークにおいて、「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」は、今季のベストショーのひとつに数えられるだろう。創業者ドリス・ヴァン・ノッテンの後継として2024年末にトップに就任したジュリアン・クロスナー(Julian Klausner)=クリエイティブ・ディレクターが一貫して手がけた初のメンズコレクションは、クワイエット・ラグジュアリーの空気に包まれる今のメンズファッション界にあって、装飾と耽美の世界を鮮やかに咲かせた。

ドリスが長年大切にしてきた“日常に根ざしたクラシック”を土台に、ジュリアンはあらゆる洋服や衣装への等しい敬意をにじませながら、自身の耽美と官能の感性を丁寧に重ねた。そこに立ち現れたのは、フォーマルとカジュアル、ビーチとイブニング、マスキュリンとフェミニンを軽やかに横断する、新たな「ドリス」の姿だ。

カラーパレットは、フューシャピンク、ライラック、オレンジといった艶やかな色彩。大判のフラワープリント、太幅のボーダー、歪んだドットなどのグラフィカルなモチーフが、サテンやクロッケ・ジャカードといった光沢感あるテキスタイルにのせられ、クラシックを艶やかに更新していく。

端正なテーラードアイテムには、ボディーフィットなサイクルパンツやアンダーウエアを思わせるボクシーなショーツをレイヤード。その上からは、本来フォーマルウエアに用いられるカマーバンドを巻く。ベージュのダブルブレストジャケットは、タイドアップしたVゾーンでクラシックの骨格を保ちつつ、ショーツとひらりと巻かれたパレオの隙間からのぞく素肌が、ヘルシーなリズムを奏でる。イブニングを想起させるセージグリーンのショールカラージャケットも、スウェット地の七分丈パンツをタックインし、足元にはフューシャピンクのレースアップシューズを。リゾートの高揚感が一気に立ち上がる。

そしてコレクションをひときわ華やかに彩ったのが、立体的な刺しゅうやスパンコールといった装飾の数々だ。ジャージー素材のTシャツやショーツといったカジュアルウエアにさえ惜しみなく施され、ミニマルなコートの下であふれんばかりの輝きを放つ。

フォーマルとカジュアル、マスキュリンとフェミニン。単なる華美装飾ではなく、緊張と官能を行き来するそのリズムこそが、コレクションに心地よい高揚感をもたらしていた。

時代を覆う抑制美への反骨
“着飾る”という勇気ある提示

ショーの終盤に流れたルー・リードの"Perfect Day"のように、今季の「ドリス」は心に長く残る余韻を残し、喝采はしばらく鳴り止まなかった。それは現在のメンズファッションにおける“静”の空気に対する、勇気ある反骨への賛辞だったのだろう。今季のパリでは、「ルメール(LEMAIRE)」や「アミ パリス(AMI PARIS)」がミニマリズムの洗練を突き詰め、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」でさえダンディズムの色を深めてミニマルなスタイルに傾倒した。そんな静謐と抑制の時代の中でも「ドリス」は装飾、色彩を恐れずに咲かせ、“着飾る“というエレガンスのあり方を提示したのだ。

その姿勢に共感が集まったのも、何より、“すべての洋服や衣装に等しく敬意を払う”というドリスからの系譜がショー全体を貫いていたからに他ならない。彼はその信念を守りながらも、自らの感性を重ね、今という時代に響く「装うことの美しさ」を力強く提示してみせた。

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喝采の「ドリス ヴァン ノッテン」 クワイエット・ラグジュアリーの時代に咲かせた装飾と耽美のエレガンス

2026年春夏のパリ・メンズ・ファッション・ウイークにおいて、「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」は、今季のベストショーのひとつに数えられるだろう。創業者ドリス・ヴァン・ノッテンの後継として2024年末にトップに就任したジュリアン・クロスナー(Julian Klausner)=クリエイティブ・ディレクターが一貫して手がけた初のメンズコレクションは、クワイエット・ラグジュアリーの空気に包まれる今のメンズファッション界にあって、装飾と耽美の世界を鮮やかに咲かせた。

ドリスが長年大切にしてきた“日常に根ざしたクラシック”を土台に、ジュリアンはあらゆる洋服や衣装への等しい敬意をにじませながら、自身の耽美と官能の感性を丁寧に重ねた。そこに立ち現れたのは、フォーマルとカジュアル、ビーチとイブニング、マスキュリンとフェミニンを軽やかに横断する、新たな「ドリス」の姿だ。

カラーパレットは、フューシャピンク、ライラック、オレンジといった艶やかな色彩。大判のフラワープリント、太幅のボーダー、歪んだドットなどのグラフィカルなモチーフが、サテンやクロッケ・ジャカードといった光沢感あるテキスタイルにのせられ、クラシックを艶やかに更新していく。

端正なテーラードアイテムには、ボディーフィットなサイクルパンツやアンダーウエアを思わせるボクシーなショーツをレイヤード。その上からは、本来フォーマルウエアに用いられるカマーバンドを巻く。ベージュのダブルブレストジャケットは、タイドアップしたVゾーンでクラシックの骨格を保ちつつ、ショーツとひらりと巻かれたパレオの隙間からのぞく素肌が、ヘルシーなリズムを奏でる。イブニングを想起させるセージグリーンのショールカラージャケットも、スウェット地の七分丈パンツをタックインし、足元にはフューシャピンクのレースアップシューズを。リゾートの高揚感が一気に立ち上がる。

そしてコレクションをひときわ華やかに彩ったのが、立体的な刺しゅうやスパンコールといった装飾の数々だ。ジャージー素材のTシャツやショーツといったカジュアルウエアにさえ惜しみなく施され、ミニマルなコートの下であふれんばかりの輝きを放つ。

フォーマルとカジュアル、マスキュリンとフェミニン。単なる華美装飾ではなく、緊張と官能を行き来するそのリズムこそが、コレクションに心地よい高揚感をもたらしていた。

時代を覆う抑制美への反骨
“着飾る”という勇気ある提示

ショーの終盤に流れたルー・リードの"Perfect Day"のように、今季の「ドリス」は心に長く残る余韻を残し、喝采はしばらく鳴り止まなかった。それは現在のメンズファッションにおける“静”の空気に対する、勇気ある反骨への賛辞だったのだろう。今季のパリでは、「ルメール(LEMAIRE)」や「アミ パリス(AMI PARIS)」がミニマリズムの洗練を突き詰め、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」でさえダンディズムの色を深めてミニマルなスタイルに傾倒した。そんな静謐と抑制の時代の中でも「ドリス」は装飾、色彩を恐れずに咲かせ、“着飾る“というエレガンスのあり方を提示したのだ。

その姿勢に共感が集まったのも、何より、“すべての洋服や衣装に等しく敬意を払う”というドリスからの系譜がショー全体を貫いていたからに他ならない。彼はその信念を守りながらも、自らの感性を重ね、今という時代に響く「装うことの美しさ」を力強く提示してみせた。

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「エカト」が原宿・神宮前に1カ月限定のコンセプトストア出店 カフェ&エステ体験など

「エカト(EKATO.)」は7月11日〜8月10日、植物の力とセルフケアの融合がテーマの期間限定コンセプトストア「ビューティ ガーデン」を原宿・神宮前にオープンする。製品のタッチアップをはじめ、カフェやエステ、美容カウンセリングなどの体験型コンテンツを用意。インナーケア、ボディーケアにメディカルな視点を掛け合わせ、肌と体、心にアプローチする総合的なビューティ体験を展開する。

会場には、メディカルハーブ専門店「ネロリハーブ(NEROLI HERB)」とコラボレーションしたカフェスペースを併設。オリジナルブレンドのハーブティーや、ハーブと果物をシロップに漬け込んだ濃縮飲料のアイスコーディアルを提供する。いずれも西洋漢方をはじめ、和漢や漢方、インド・スリランカの伝統医療アーユルヴェーダなどの知識をもとに厳選した植物を組み合わせた。

加えて、小顔矯正や美容整体のコースが人気のプライベートサロン「エメリリア(AIMERLILIA)」が手掛けるエステ体験を用意。「エカト」のパックやローラーを使用した首・肩ほぐしの施術メニューを展開する。さらに、美容皮膚科を専門とした「渋谷 AMI クリニック」の美容皮膚科医・橋本麻未院長による美容カウンセリングを行う。どちらも限定日のみの実施で完全予約制。詳細は「エカト」公式InstagramやLINE、メールマガジンで順次案内する。

タッチアップ可能な製品は、ブランド主力の炭酸ケアやニードルローラーなどのセルフケアアイテム。なお、期間中は全製品を限定価格で販売するほか、週替わりの数量限定セットが登場する。1万1000円以上の購入者を対象としたオリジナルギフトの進呈やくじ引き、対象製品4点購入で1点プレゼントする“4プラス1”、“ボディ メディテーションローラー”の購入者への無料刻印サービスなど、購入特典も用意する(※なくなり次第終了)。

■期間限定コンセプトストア「ビューティ ガーデン」
日程:7月11日〜 8月10日
時間:水〜金曜日 12:00〜20:00 / 土日祝 11:00〜20:00
定休日:月・火曜日
住所:東京都渋谷区神宮前6-31-10

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西武池袋本店の「化粧品売り場」が生まれ変わる セシア副社長が語る“再生”の裏側

PROFILE: ダヴィデ・セシア/そごう西武副社長

ダヴィデ・セシア/そごう西武副社長
PROFILE: PROFILE:(DAVIDE SESIA)1967年、伊ミラノ生まれ。92年に来日し、数々の海外アパレルブランドの日本支社でマネジメントを経験。ベネトンジャパン取締役CFOを経て、2000年プラダジャパン社長に就任し「ミュウミュウ」「チャーチ」を含む日本および海外の子会社を統括。23年11月から現職 PHOTO:SYUHEI SHINE

そごう・西武は7月9日、旗艦店「池袋西武本店」の大規模改装第1弾として、3階に化粧品売り場をオープンする。売り場面積約1700平方メートルの1フロアに47ブランドを集積。都内最大級のブランド数を誇るコスメフロアが誕生する。ダヴィデ・セシア=そごう・西武副社長は「これはただの改装ではない。“リニューアル”の枠を超えた“リボーン(再生)”と言うべき」と語気を強める。

今回の改装を経て、「日本の百貨店と長年関わってきたが、ここまでのスピード感はなかった」と振り返る。背景には、米投資ファンド、フォートレス・インベストメント・グループによる資本参加と、それに伴う経営体制の刷新がある。「新しいエネルギーが入り、プロジェクトが一気に動いた」。従来、百貨店の改装は数年単位で構想・実行されるのが通例だが、同店では意思決定の迅速化により、構想からわずか約1年でプロジェクトを具体化させた。

数あるカテゴリーの中で、なぜ化粧品売り場を最初に刷新したのか、その理由は明快だ。「化粧品と食品(9月以降開店)は、日々の生活に最も必要なもの。だから最初に手をつけた」。生活者目線での優先順位がはっきりとあったという。

“クロス・エクスペリエンス”へ進化

百貨店の化粧品売り場が多層階に分散する傾向が強まる中、「最近の百貨店リニューアルは、どこも似たようなものになりつつある。ただ広い空間にブランドを詰め込むだけでは意味がない」と語る。「必要なのは、明確なコンセプトだ」と強調する。

新たな化粧品売り場では、ブランドの世界観や体験価値を重視し、コンセプト性の高い空間づくりを追求。新業態も多数導入した。「従来の百貨店の延長では顧客の心は動かない。買い物をするだけでなく、ブランドの世界観に没入できる“場所”が求められている」とし、「都内でこれほど多くのブランドを1つのフロアに集積し、なおかつ全体で一貫した世界観をもたせた売り場は他にない」と自信を示す。

特徴的なのは、カフェ利用もできるチョコレートショップ「メゾン・デュ・ショコラ」を配置し、買い物目的でなくても立ち寄れる“余白”を持たせた点だ。百貨店にありがちな「化粧品フロアは人が多いが滞在が短い」という課題に対応し、「滞在し、発見し、回遊する」構造を導入。店舗全体の回遊性も高めている。

また、2週間ごとに企画が入れ替わるイベントスペースでは、コスメに限らずファッションやアクセサリー、雑貨など幅広い提案を展開する。第1弾は「セリーヌ」のポップアップイベントを実施する。「“インクルージョン”を全館リニューアルのコンセプトに掲げているが、セパレーションはもう古い。フロア全体を“クロスセル”を超えた“クロス・エクスペリエンス”の場へと進化させる」と、力を込める。

業界の新風なるか

3階のフロアは、隣接するヨドバシカメラとも2本の通路で接続する予定だ。ヨドバシ側とのMD(商品構成)や売り場としての世界観は「まったく異なる」が、相互送客による相乗効果も見込まれる。

12月には1階にフレグランスフロアがオープンする。売り場面積270平方メートルで「関東最大級のフレグランスブティックゾーン」が誕生する。3階の化粧品売り場と併せて、3年後には、改装前比45%増の売り上げを見込む。

“再生”を果たした新たな旗艦店モデルが、縮小均衡が続く百貨店業界に風穴を開けるか。今後の展開に注目が集まる。

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【一粒万倍日】「ルイ・ヴィトン」が日本限定ウィメンズウオレットとキーケースを発売 ポップなカラーで遊び心溢れる 

「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は、天赦日(てんしゃび)、一粒万倍日、大安が重なる最強開運日の7月24日に向けて、鮮やかなトニックレモンカラーやモノグラムに遊び心溢れるポップカラーを効かせた日本限定新作のウィメンズウオレットとキーケースを発売する。同コレクションは現在先行予約受付中で、7月11日から販売開始する。

鮮やかなトニックレモン色のトリヨンレザーとシルバーカラーのLVイニシヤルが特徴の“LV ヴェルティカル ウォレット コンパクト“(18万1500円)と“ポルトフォイユ・カプシーヌ”(23万6500円)は、圧倒的な収納力を備えた。

トニックイエローのモノグラム・アンプラントレザーにシックなゴールドカラーの金具をあしらった“ジッピー・ウォレット”(23万6500円)と“ポルトフォイユ・クレア”(12万4300円)も複数のコンパートメントやカードスロットで機能的に仕上げた。

シグネチヤーのモノグラム・キャンバスのアイテムを鮮やかポップカラーのレザーライニングの内装やラウンドファスナーをはじめとするゴールドカラーの金具で再解釈した“ジッピー・ウォレット”(11万7700円)や“ポルトフォイユ・ノア コンパクト”(7万9200円)や“キーケース ミュルティクレ 4”(3万7400円)もラインアップする。

7月24日は最強開運日

7月24日は、一粒の籾(もみ)が豊かに実り万倍もの稲穂になるといわれる“一粒万倍日“、すべての神が天に登り、万物の罪を許す“天赦日“、万事に進んでよしとされる“大安“が重なるトリプルラッキーデーだ。また、“一粒万倍日“は財布を買ったり、使い始めたり、贈ったりするのに適した日とされる。

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「マーク ジェイコブス」 クチュール的世界観で魅せたブランドの次なるステージ

「マーク ジェイコブス(MARC JACOBS)」が6月30日(ニューヨーク現地時間)に2025年秋冬コレクション(実売期は2026年春夏)を発表した。2026年春夏メンズ・ファッション・ウィークの最中、ファッションジャーナリストたちはニューヨーク公共図書館に舞い戻った。

コレクションノートに記されていた今シーズンのテーマは”BEAUTY(美)”。「心や感覚に喜びを与える性質、またはその組み合わせのことで、形や色の調和、比率、信憑性などの性質」というメッセージが目に飛び込んだ。コレクションスタート前に目を通した資料に書かれたルック数はわずか19体。通常のシーズンよりも絞り込まれたコレクションに期待が高まる。

クチュール感が増したおとぎ話の中のドールたち

スーパープラットフォームのブーツを履いたモデルたちがゆっくりと長い回廊のランウェイを歩いてくる。いつもよりゆっくりとした歩調のウォーキングは今にも転びそうになる不安定なシューズによるものでもあるように見えるが、われわれが一体一体をじっくりと眺められるためのペース、配慮とも捉えられる。

ファーストルックはショルダーラインが極端にデフォルメされたレースのボディスーツとカーゴパンツ。続くモデルたちが纏うルックも大袈裟にどこかがデフォルメされている。今シーズン、マーク・ジェイコブス(MARC JACOBS)が見せたのは、彼が2024年春夏コレクションからシリーズのように描いてきたドールたちが登場するおとぎ話の世界。見覚えのあるようなデフォルメ感と人形のように歩くモデルたちだが、今季はさらにボリューミーで繊細なテクニックを駆使したデザインでクチュール的な要素が増している。マークが描くおとぎ話は終章を迎えるのか?

パニエでボリューム感を出したスカートやふんだんに使われたレース、大きく膨らんだショルダーライン、コルセットのディテールはビクトリア朝時代のお姫さまのよう。ほぼすべてのモデルがヘア、またはバックスタイルにペーパードールのような大きなリボンを着けている。何十にも重ねられたレース、ランジェリー、小花柄など、おとぎ話を構成するガーリーな要素が全体的に流れる中、今季はデフォルメされたカーゴパンツやデニムのようなワイドパンツ、パンクのようなムードも感じられる。

渾身の19ルックに込められたコレクションは、リアルクローズが先行するニューヨークでは珍しいオートクチュールのような存在感だ。アメリカではバーグドルフ・グッドマン限定でコレクションラインを販売している。今回のコレクションからは限られた顧客に向けてマーク・ジェイコブスのクリエーションへの強い思いを届けようというメッセージも感じられた。

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「ケンゾー」とフューチュラ 2000のコラボコレクションを限定発売 ウエアとアクセサリー

「ケンゾー(KENZO)」は、2025-26年秋冬メンズコレクションで発表した、アーティストのFUTURA 2000(フューチュラ 2000)とのコラボレーションコレクションを限定売した。「ケンゾー」店舗および公式オンラインストア、一部リテールパートナーで販売中だ。

同コラボには、フューチュラ 2000がメゾンの象徴的なシグネチャーであるボケの花に動きとエッジを加え、“KENZO Paris”ロゴをグラフィティースタイルで描いたウエアやアクセサリーが登場。グラフィックジャージー、ニット、ウィンドブレーカー、コーチジャケットなどをラインアップする。注目アイテムは、フューチュラのシグネチャーである“アトム(Atom)”モチーフとボケの花を組み合わせた鮮やかなデザインで、エネルギー、変革、躍動感を表現した。

キャンペーンビジュアルの撮影は、写真家の小浪次郎がフューチュラのニューヨークのアトリエで実施した。

フューチュラは、「私の作品が、素晴らしいアイテムや生地を通して表現されることは光栄で、 NIGO®との25年以上にわたる友情と歴史を称えるコラボレーションとなるだろう」とコメントした。

アイテム一覧

メンズ

ウィメンズ

ユニセックス

アクセサリー

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ゴールドウイン「ザ・ノース・フェイス」、新丸ビル4階に出店 全カテゴリーを展開

ゴールドウインの「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」は7月19日、東京・丸の内の新丸ビル4階に「ザ・ノース・フェイス丸の内」をオープンする。丸の内地区には、ランニングにフォーカスした店舗「ザ・ノース・フェイス フライト トーキョー」も出店しているが、新店はパフォーマンス、ライフスタイル、ファッションの全カテゴリーを展開。「アウトドア環境と都市生活をシームレスにつなぐ」(発表リリースから)ライフスタイル提案型の店舗とする。

売り場面積は約525平方メートル。ウィメンズ、キッズラインを含むライフスタイルアイテムを中心に、デザイン性と機能性を両立した製品をそろえる。近隣エリアでは「ザ・ノース・フェイス フライト トーキョー」のほか、ギンザシックスの「ザ・ノース・フェイス アンリミテッド」、東京ミッドタウン日比谷の「ザ・ノース・フェイス プレイ」なども出店しており、ここからブランドの世界観を国内外の客に発信していく。

オープンに合わせて、“ジャパンスペシャルメイクアッププロダクツ(JAPAN SPECIAL MAKEUP PRODUCTS)”を先行販売する。黒紋付を専門とする京都の染色工場、京都紋付が染め、1枚1枚手作業で抜染したTシャツ(1万8700円)や、アルファベットを取り入れた江戸文字で知られるSNEAKERWOLF氏のグラフィックを取り入れたTシャツ(5500円)やトートバック(4950円)など。江戸文字のTシャツは、コットン100%ながら合繊並みの速乾性を追求した機能素材“フラッシュドライ ネイチャー(FLASHDRY NATURE)”を使用している点もポイント。

新丸ビル4階は今春夏、「ナンガ(NANGA)」や「デサント(DESCENTE)」、「サロモン(SALOMON)」などが新規出店や増床リニューアルを行っており、注目のスポーツ/アウトドアブランドが集まる売り場となっている。

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「東京ばな奈」の新ブランド「東京ばにゃ奈クッキーズ」が誕生 7月17日に1号店をオープン

グレープストーンは、同社が展開する「東京ばな奈ワールド」の新クラフトクッキーブランド「東京ばにゃ奈クッキーズ(TOKYO BANYANA COOKIES)」をチョコレイト(CHOCOLATE )と共同で開発し、7⽉17⽇にJR東京駅構内に1号店となる販売店舗がグランドオープンする。

新ブランド「東京ばにゃ奈クッキーズ」は、「東京ばな奈」の象徴であるシンボルマークが、まるでネコの“しっぽ”のように⾒えるという発想から、ブランドキャラクター「ばにゃ奈」が誕⽣。さらにそれぞれフレーバーのイメージに合わせたキャラクターも制作。お菓⼦を味わうだけでなく、キャラクターと世界観に没⼊しながら楽しむことができる。

7⽉17⽇にJR東京駅構内にグランドオープンする店舗のテーマは、“お菓⼦とキャラクターの融合”。不定期で出没する「ばにゃ奈」と実際に触れ合うことができたり、「ばにゃ奈」たちが⼤好きなクッキーを追いかける様⼦が映像で流れていたりと、まるで「ばにゃ奈」たちがそこにいるかのような、イマーシブなブランド体験を提供していきます。店頭ではフレーバーに富んだクラフトクッキーに加え、ブランドの世界観をさらに楽しめるキャラクターグッズも販売する。

好きなフレーバーやキャラクターで選べるミニボックスから東京みやげにピッタリなギフトボックスまで用意。走るばにゃ奈のイラストを描いた3味入「ねこさんボックス」や、ばにゃ奈たちが暮らすNEKOTOKYOを描いた全6味入「大集合ボックス」といったスペシャルパッケージもそろえる。

◾️「東京ばにゃ奈クッキーズ JR東京駅店」
JR東京駅 ⼋重洲中央⼝改札内
営業時間:6:30〜21:30
※休業⽇、営業時間は東京駅施設に準じる。

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2025年「ANDAM賞」に「メリル ロッゲ」 「グラウンズ」コラボも発表予定

フランス国立モード芸術開発協会が主催する2025年「ANDAMファッション・アワード(ANDAM Fashion Award以下、ANDAM賞)」のグランプリに、メリル・ロッゲ(Meryll Rogge)が手掛ける「メリル ロッゲ(MERYLL ROGGE)」が輝いた。また、準優勝に位置付ける特別賞には、アラン・ポール(Alain Paul)による「アランポール(ALAINPAUL)」を選出した。

グランプリのロッゲには賞金30万ユーロ(約4320万円)、特別賞のポールには同10万ユーロ(約1440万円)が授与される。また、二人には、LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)のベルナール・アルノー(Bernard Arnault)会長兼最高経営責任者の相談役で、今年度の審査員長となったシドニー・トレダノ(Sidney Toledano)による1年間のメンターシップを受ける権利が贈られる。トレダノ相談役は、ANDAMの創設メンバーの一人であり、フランス・モード研究所(Institut Francais de la Mode)のプレジデントを務めている。メンターシップはクリエイティブとビジネスの両方について学べる内容を予定している。

また同10万ユーロ(約1440万円)を獲得するピエール・ベルジェ(Pierre Berge)賞は、ブルク・アクヨル(Burc Akyol)によるジェンダーレスブランドの「ブルク アクヨル(BURC AKYOL)」が受賞した。13年にグランプリに輝いた「アミ(AMI)」のアレクサンドル・マテュッシ(Alexandre Mattiussi)=創設者兼クリエイティブ・ディレクターのメンターシップを受ける予定だ。

アクセサリー賞は、ベルギー出身のサラ・レヴィ(Sarah Levy)による自身のブランド「サラレヴィ(SARAHLEVY)」が獲得。レヴィは「パトゥ(PATOU)」のレザーグッズも手掛けている。賞金10万ユーロ(約1440万円)と「ロンシャン(LONGCHAMP)」のソフィ・ドゥラフォンテーヌ(Sophie Delafontaine)=クリエイティブ・ディレクターによるメンターシップを受ける。

イノベーション賞は、フランス・ネール市を拠点とするファッションテック企業のロザンジュ(Losanje)が5月に受賞。同社は、ブランドの循環型テキスタイル活用の推進を支援している。

上位2ブランドは賞金で念願のD2Cに注力

グランプリ受賞のロッゲはベルギーのヘント出身。幼少期にイラストレーターの夢を持っていた彼女は、アントワープ王立美術アカデミーのファインアート科に進学し、2008年に卒業。ニューヨークに移住後、ファッションの道を志した。「マーク ジェイコブス(MARC JACOBS)」ではリードデザイナーを務め、7年間のキャリアを積んだ。14年にアントワープに戻り、「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」でウィメンズデザインの責任者を務めた後、20年に独立。21年以降は、プレゼンテーション形式でコレクションを発表していたが、25-26年秋冬シーズンの今年3月に初めてショー形式で披露した。ロッゲ自身、「最も完成度の高いコレクション」と語り、今回の審査にもその一部を提出した。

「ANDAM賞」では昨年ファイナリストに選出され、24年度のベルギー・ファッション・アワード(Belgian Fashion Awards)では、女性として初めて「デザイナー・オブ・ザ・イヤー」を受賞。さらに、25年度のインターナショナル・ウールマーク・プライズ(INTERNATIONAL WOOLMARK PRIZE)でもファイナリストに選ばれている。また、いくつかの作品が「モードミュージアム・アントワープ(MoMu Antwerp)」やブリュッセルにある「ファッションとレースのミュージアム(Fashion & Lace Museum)」に収蔵された。デュア・リパ(Dua Lipa)やクロエ・セヴィニー(Chloe Sevigny)、リアーナ(Rihanna)らセレブリティーも着用し、その実力は広く認めれている。

ロッゲは「正直なところ、昨年から大きく変えたところはない。ただ、昨年に比べると進化し、成長したと感じている。私たちは毎年ステップアップしている。きっとこれから大きな飛躍につながるだろう」とコメントした。賞金の使い道については、「すでに決まっている」と念願だったECの立ち上げについて話した。「ウェブサイトへの閲覧数やDMの数は多くあったが、対応しきれていなかった。大きなチャンスになる」。さらに、同じアントワープ王立美術アカデミー出身の坂部三樹郎ディレクターによるシューズブランド「グラウンズ(GROUNDS)」とのコラボレーションも控えているとし、アクセサリーの開拓も進めている。

特別賞を受賞したポールも消費者と直接つながるD2Cへの開拓を考える。「ヴェトモン(VETEMENTS)」や「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」で10年間キャリアを積んだ経験を経て、23年に夫のルイス・フィリップ(Luis Philippe)と自身のブランドを設立した。フィリップは、「(ECでのフィードバックがあれば)顧客が求めるコレクションに計画的にフォーカスすることができる」とし、資金難のため保留となっていたEC事業に9月にも着手したいと話した。ポールはLVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)による25年度「LVMHヤング ファッション デザイナー プライズ(LVMH YOUNG FASHION DESIGNER PRIZE以下、LVMHプライズ)」のファイナリスト8組にも選出されている一人で、9月のグランプリ発表にも注目が集まる。

授賞式に登壇したアクヨルは、ピエール・ベルジェ賞の受賞に驚きを隠せない。「予想外だった。審査時に、職人技の重要性について話したことが響いたようだ。いまの業界では、“プロダクト(製品)”について忘れがちで、その言葉を使用することを醜いと考える人もいるが、私は違う。“プロダクト”は私たちの仕事の核心だから、その思いで勝てたことをとてもうれしく思う。今回、メンターを受ける『アミ』はビジネスで成功したブランドであり、“プロダクト”のための場所があるという事例をつくってくれたブランドだ」。

LVMHで長年にわたってさまざまな要職を務めてきたトレダノ相談役は、グループブランドの「マーク ジェイコブス」で働いていたロッゲや、「パトゥ」に携わるレヴィの活躍ぶりを見ていたと話す。一方で、「LVMHプライズ」を通じて、昨年度のファイナリストに選ばれたアクヨルと今年度のファイナリストのポールについて知ったという。「今回受賞した4つのブランドは、すでに一定の規模に達しているものの、私たちの支援を必要としている。これまで自分たちの力で成長してきたが、さらなるステップアップを考えている。その力添えになれるだろう」。

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「ティルティル」が新感覚ベースメイクアイテムを発売 ブライトニング&UVケア&保湿の1本3役

韓国発の「ティルティル(TIRTIR)」は7月18日、ポイント用ベースメイクアイテム“マスク フィット カラー ブライトナー”(全2色、各1980円)を発売する。くすみや肌の色ムラが気になる部分に軽く乗せるだけで肌トーンを整えるブライトニングスティックで、カラー補正と肌を明るく見せながら艶を与えるほか、SPF43・PA++のUVカット機能も備えた。

クマ隠しやハイライトに大活躍

製品はしっとりとしたクリームタイプのテクスチャーで、容器下部のダイヤルを回し、スポンジチップに適量を出す繰り出し式を採用した。スポンジチップに少量ずつ出し、くすみが気になる部分や明るさを出したい部分にポンポンと軽く叩くようになじませることで、自然な艶と明るさをプラスする。

カラーはクマやくすみをカバーし明るくハリ感のある肌印象へと導くレモンカラーと、顔の中心部分に透明感と明るさを与えるラベンダーカラーの2色で、ハイライトのような使い方も推奨している。

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吉高由里子やNJZのダニエルも来場「オメガ」がレディス時計“シーマスター アクア テラ 30MM”の発売イベントを京都で開催した理由

スイスの時計メーカー「オメガ(OMEGA)」はこのほど、レディス向けの時計12型からなる新コレクション“シーマスター アクア テラ 30MM”を発売した。「マイ リトル シークレット(My Little Secret)」をテーマに掲げる同コレクション発売に先駆け、京都で世界に向けたお披露目イベントを開催。会場の将軍塚青龍殿には、「オメガ」フレンドを務める俳優の吉高由里子や、同コレクションのキャンペーン・アンバサダーを務める韓国のアイドルグループNJZのダニエル・マーシュ(Danielle Marsh)ら、世界中から200人以上のゲストが駆けつけた。

今回ローンチした“シーマスター アクア テラ 30MM”は、ケース径30mmの繊細なプロポーションと、このために新開発したふたつのムーブメントが大きな特徴だ。12型の新作には、ステンレススチール、セドナゴールド、ムーンシャインゴールドのほか、それらを組み合わせたコンビ仕様も含まれており、ダイヤルカラーも豊富に揃えた。4型にはベゼルやダイヤルにダイヤモンドをあしらっている。150m防水で、パワーリザーブは48時間。価格は96万8000円から587万4000円。

京都・東山の山頂で始まったイベントでは、ゲストたちが見晴らし抜群の大舞台に集合。琴の演奏のほかフィンガーフードやドリンクを楽しみながら、夕日に染まる京都の街を見渡しながら思い思いの時間を過ごした。日が落ちると“シークレット・ラグジュアリー”のドレスコードに準じたドレス姿の吉高のほか、きゃりーぱみゅぱみゅ、柴咲コウ、高橋ひかり、長濱ねるら多様な分野で活躍する日本人女性ゲストのほか、イベントのために来日したキャンペーンアンバサダーたちも姿を見せた。

ゲストたちはその後、青龍殿の内部に移動して、“シーマスター アクア テラ 30MM”のタイムピースやキャンペーンアンバサダーたちの写真展示、特設フォトブースやアーティストによる似顔絵セッションなどを堪能。パーティーも半ばに差し掛かると、「オメガ」のレイナルド・アッシェリマン(Raynald Aeschlimann)社長兼最高経営責任者が登壇。「ブランドの全てを凝縮したコレクションを、大切な人たちと少し控えめにシェアしたいという気持ちを込めた」というコレクションテーマ「マイ リトル シークレット」にちなんで、ゲストはそれぞれが小さな秘密についてのエピソードを披露して会場を盛り上げた。

12型の豊富なラインアップ、6年以上かけて開発した2つの新ムーブメント、アンバサダーとして世界中から集まった今の時代を象徴する女性たち、そして京都で開催したこのイベント。これらは全て「オメガ」の“シーマスター アクア テラ 30MM”にかける熱量の高さと、若い世代の女性顧客を開拓したい思いの現れだ。レイナルドCEOは、「今の時代の若い世代は、色々なことを学び、インスパイアされ、自分自身も他の人を感化したいと考えている。そんな若者たちを笑顔とエネルギーを持って歓迎し、要望に応えていきたい。派手ではなくていい。真の意味で顧客とつながっていきたい」と話した。

インターナショナルイベントを京都で開催した理由については、「日本は今も昔もビジネス戦略上、非常に重要なマーケット。職人技を大切にし、リードしてきた稀有な国でもある。ラグジュアリーの本質は、価格や供給量ではなく職人技にある。その意味で、スイス以外に時計産業の主要国があるとしたら、それは日本だろう。中でも、特に芸術や文化を大切にする京都という都市で、このコレクションを通して女性を讃えたかった」。

2022年以降、中国市場は収縮し、それに代わってスイス時計の最大の輸出先となっていたアメリカ市場も、トランプ関税の影響によって景気の先行きは不透明。高級時計業界では24年下半期以降、部品サプライヤーや大手ブランドで労働者の一時帰休やレイオフ(一時解雇)が相次ぐなど、決して調子が良いとは言えない状況だ。しかし、バブルが終わった今だからこそ、単純なきらびやかさや分かりやすいハイプではなく、作りが良く、仕上げの美しさや細部へのこだわりが詰まった真の意味でのラグジュアリーウオッチが求められるだろう。“シーマスター アクア テラ 30MM”が、停滞するマーケットに風穴をあけるかどうかはわからない。しかし青龍殿での祝祭的なパーティーや「マイ リトル シークレット」と銘打った一連のキャンペーンからは、業界に新鮮な風を吹かせようという前向きな決意を感じさせた。

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西武池袋本店「化粧品売り場」大改装の全貌公開 都内最大級の1フロア集積

そごう・西武は8日、旗艦店「池袋西武本店」の大規模改装の第1弾となる化粧品売り場を明日の開店に先駆けて報道陣に公開した。従来は1・2階に分かれて展開していた化粧品フロアを3階に集約し、「体験価値の最大化」を掲げて再構築する。

全館のリニューアルコンセプトである“インクルージョン”を反映し、年齢・性別・国籍を問わず誰もが心地よく過ごせる売り場づくりを目指す。売場面積は約1700平方メートル。新規7ブランドを含む47ブランド(9日開店時は41ブランド)を集積し、「都内で唯一、ワンフロアでここまでの規模を実現した」(売り場担当者)と胸を張る。

フロア内にはカフェやイベントスペースも併設し、回遊性や滞在性を高めた。化粧品のタッチアップ体験だけにとどまらず、コミュニケーションやブランドの世界観を体感できる場としての進化を図った。

寺岡泰博店長は、「まずはこれまで支えてくださったお客さまに、しっかりと戻ってきてもらえるようにしたい。そのうえで、これまでアプローチしきれていなかったラグジュアリー志向のお客さまにも新たにご来店いただけるよう、多様なメディアを通じて発信していく」と話したうえで、「まずは地域のお客さまに喜んでいただくお店にするということが第一だと思っている」と話す。

1年前から段階的に進めてきた改装計画であったが、その間も売り場の移動が複数回あったが、馴染みの販売員を目当てに通い続ける顧客も少なくなかった。寺岡店長は「百貨店で大事なのはやはり“人”との関係。販売員とお客さまの信頼関係を今後も大切にしていきたい」と語る。

8日の関係者向けの内覧会には、長年通ってきた顧客も招待。10時の開店直後、エスカレーターで上がってきた来場者に寺岡店長自らが声をかけ、再会を喜ぶ場面もあった。「やはり、いろんな思いが駆け巡ったというのは確かだ。私ですら感慨深かったのだから、販売員たちはもっと強い思いがあったはず。その気持ちを、お客さまへの感謝の気持ちを、明日以降も伝えていきたい」。

この日は、感謝の気持ちを込めてピンクのバラを配布。花言葉は“感謝”だ。「この1年、地域のお客さまに何度も励まされ、支えられてきた。その気持ちを花に託して届けたい」。新しい売り場の出発点に立ち、「気持ちよく買い物をして帰っていただけたら、今日という1日は本当に意味ある日になる」と語った。

西武池袋本店では、今後も食品売り場や各フロアの改装を順次進めていく予定。新たな体験を軸にした百貨店として、変化する都市・池袋の中での存在感を再構築する取り組みが続く。

3階化粧品売り場一挙公開

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「ユナイテッドアローズ&サンズ」が復活 渋谷パルコに新店舗をオープン

ユナイテッドアローズは、“ユナイテッドアローズ&サンズ(UNITED ARROWS & SONS)”の新店舗を渋谷パルコ3階に7月18日にオープンする。店舗面積は約145平方メートル。同ラインは、2025年1月の「ユナイテッドアローズ 原宿本店」営業終了に伴い一時的に店舗営業を休業。約半年ぶりの営業再開となる。

新店舗のコンセプトは、“サルトリアル ストリート&シック(SARTORIAL STREET & CHIC)”。トラッドなスタイルをベースにストリートから生まれる良質でメゾンライクなアイテムを取り入れつつ、新たにスタートするブランドを加えて、渋谷ならではのユニークな視点で展開する。店内は、ストリートとクラシックを融合した空間に仕上げた。エントランス付近では、スニーカーやコスメ、中央にアクセサリーやミニマムなアイテム群を陳列。店内奥に進むにつれて、モダンなムードからドレッシーで重厚感のあるフロアへと切り替わるような構成になっている。

今回、オープンを記念して、「ブルックス ブラザーズ(BROOKS BROTHERS)」と「ニート(NEAT)」のコラボや、「ミタスニーカーズ(MITA SNEAKERS)」、「ワンダー(WANDER)」など、さまざまなブランドに別注したアイテムを発売予定。
なお、税込22,000円以上購入した人に、数量限定でバッグフックをプレゼント。

■ユナイテッドアローズ&サンズ 渋谷
オープン日:7月18日
住所:東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷パルコ 3F 

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LVMHアルノー会長の“腹心”がアメリカ事業のトップに 重要市場のかじ取りを担う

LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)は7月7日、マイケル・バーク(Michael Burke)LVMHファッショングループ会長兼最高経営責任者(CEO)を、LVMHアメリカ(LVMH AMERICAS)の会長兼CEOに任命した。同日付で着任している。

同社によれば、これは北米および南米事業を統括する新たなポジションで、「地政学的な状況が複雑さを増し、進化し続ける中、当社の南北アメリカにおける最大利益を考え、促進する」ことが期待されるという。なお、今回の人事に伴い、アニッシュ・メルワニ(Anish Melwani)LVMH北米会長兼CEOと、ダビデ・マルコビッチ(Davide Marcovitch)LVMHラテンアメリカ社長は、バーク新会長兼CEOの直属となる。

ベルナール・アルノー(Bernard Arnault)LVMH会長兼CEOは、「長年にわたって共に仕事をし、大きな成果を上げているマイケルは、当社の価値観を完璧に具現化してきた。また、その比類のないリーダーシップにより、業界全体の魅力と技能を新たな高みへと導くことに貢献している。彼の長期的なビジョンやユニークな起業家精神は、戦略的に取り組むべき時期にある南北アメリカ市場において、かけがえのない財産になるものと確信している」と語った。

アルノー会長兼CEOの“腹心”として長年活躍

バーク新会長兼CEOは、フランスの名門ビジネススクールとして知られるEDHEC経営大学院(EDHEC Business School)を卒業。アルノー会長兼CEO一族の持株会社グループ アルノー(GROUPE ARNAULT)に入社後、1980年代半ばから2010年代にかけて「ディオール(DIOR)」「フェンディ(FENDI)」「ブルガリ(BVLGARI)」とLVMHが擁するブランドの要職を歴任。13年から23年1月まで「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」の会長兼CEOを務めた。LVMHはブランド別での業績を開示していないが、情報筋によれば、バーク会長兼CEOの任期中、同ブランドの売り上げは約3倍に、利益率は約4倍に成長したという。同年2月には、アルノー会長兼CEOの顧問に就任。また、21年には、「ティファニー(TIFFANY & CO.)」の取締役会の非業務執行会長にも就任している。

24年2月には、「セリーヌ(CELINE)」「ジバンシィ(GIVENCHY)」「ロエベ(LOEWE)」「エミリオ・プッチ(EMILIO PUCCI)」「ケンゾー(KENZO)」「マーク ジェイコブス(MARC JACOBS)」「パトゥ(PATOU)」などのブランドを統括するLVMHファッショングループを率いるシドニー・トレダノ(Sidney Toledano)会長兼CEO(当時)がアルノー会長兼CEOの相談役に就任したことに伴い、その後任に就任。しかし同年5月、バーク会長兼CEOはファッショングループを統括する職務を離れており、再びトレダノ新相談役がその役割を担っているようだと複数の海外メディアが報じていた。

売り上げ全体の4分の1を占める米国市場

LVMHの24年12月期決算は、売上高が前期比1.7%減の846億8300万ユーロ(約14兆3961億円)、営業利益は同16.2%減の189億700万ユーロ(約3兆2141億円)、純利益は同17.3%減の125億5000万ユーロ(約2兆1335億円)と減収減益だった。なお、売り上げ全体のおよそ4分の1を占めている米国市場は、同1.0%減の215億5400万ユーロ(約3兆6641億円)と微減。米国内の店舗数の合計は、24年12月末の時点で1193店だった。

中国市場が停滞する中、回復基調にある米国市場はラグジュアリー企業にとってさらに重要性を増している。一方で、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領政権による関税政策が二転三転している影響で複雑さも増しており、バーク新会長兼CEOは難しいかじ取りを担うこととなる。

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270年にわたる「ヴァシュロン・コンスタンタン」の探求の旅へ

ヴァシュロン・コンスタンタン,VACHERON CONSTANTIN

「ヴァシュロン・コンスタンタン(VACHERON CONSTANTIN)」は、技術革新と美への探求、そして時代に寄り添うデザインを磨き続けてきたウォッチメゾンだ。複雑機構から装飾技法、アーカイブの継承に至るまで、そのすべてに揺るぎない誇りと信念を宿す。今年、270周年を迎えたメゾンの挑戦と進化の軌跡を、あらためて見つめたい。

いまもメゾンに貫かれる、
最善を尽くす誓い

スイス時計の名門「ヴァシュロン・コンスタンタン」は、今年創業270周年を迎えた。この間一度も途切れることなく時計製造を続けるジュネーブ最古のマニュファクチュール(自社一貫製造)を誇る。

1755年の創業からいまも変わることなく貫かれるのは探求の精神であり、その指針となったひとつの言葉がある。“Do better if possible, and that is always possible(できる限り最善を尽くす、そう試みることは少なくとも可能である)”。1819年に創業3代目にあたるジャック=バルテルミー・ヴァシュロン(Jacques-Barthelemy Vacheron)に、メゾン名にも並ぶ盟友フランソワ・コンスタンタン(Francois Constantin)が宛てた書簡に記された言葉で、今日のメゾンのモットーとなっている。

当時フランソワは、ヨーロッパ各地を市場開拓に回り、滞在先のイタリア、トリノから本国のジャック=バルテルミーに先の言葉を綴った。その旅はけっして容易ではなかっただろう。言葉は自身を鼓舞すると同時に、複雑時計の製作に挑んでいたジャックを激励し、勇気づけた。二人の友情と絆はより深まり、箴言はメゾンの精神として現在に至るまで受け継がれているのだ。

マルタ十字に込めた
気高さと勇気と誇り

「ヴァシュロン・コンスタンタン」のロゴマークを見れば、ひとつのエンブレムが掲げられていることに気付くだろう。4本の枝と8つの先端を特徴にするマルタ十字だ。モチーフになったのは、ゼンマイがほどける速度を一定に保ち、より正確な計時をするために香箱に取り付けられたムーブメントの部品で、その形状がまさにマルタ十字を連想させることから1880年にエンブレムとして正式採用された。しかし通じ合うのはフォルムだけではない。マルタ十字は長い歴史において培った気高さ、勇気、誇りを示す紋章であり、そこに熟練した職人技の気高さであり、どんな困難にも立ち向かう勇気や、優れた仕事を成し遂げる誇りを重ね合わせたのである。

こうして高い精度や複雑機構を極める一方、メゾンは伝統的な装飾技法を用いた美術工芸の美しさを追求した。とくにプラチナやゴールドに繊細な彫金を施し、優美なジェムセッティングで飾るレディースウォッチの歴史は古く、創業以来、創造性や技術とノウハウを生かし、数々の時計を発表してきた。スタイルも当初のブローチやペンダントからやがてブレスレットへと移り変わり、19世紀末には女性向けの多くの腕時計を発表した。それは、時代の変化を見据え、女性たちの社会的地位や躍動感あるライフスタイルに寄り添い、華やかな時代を謳歌する自由奔放な気持ちに応えたのだった。

20世紀に入ると、メゾンのモダニティへの取り組みはさらに加速した。その代表作が“アメリカン 1921”だ。狂騒の20年代が幕を開け、懐中時計から腕時計が普及しつつあったアメリカで発売された。クッション型ケースに文字盤を斜めに傾けるというユニークなスタイルは、クルマのハンドルを握った手首での視認性に優れ、先進的なドライバーズウォッチとしてモータリゼーションの訪れを象徴した。そこに込められた“classic with a twist(伝統的でありながら遊び心のある)”というエスプリは現在のメゾンにも通じる。

ヘリテージを継承し、
次世代に繋ぐ矜持

メゾンを語る上でもうひとつ欠かせないことがある。それはヘリテージの継承だ。社内には専門部署を設け、800種もの歴代の工作機械やツール類の管理から、技術や製造工程の資料、書簡や台帳など450万以上の膨大な文書を保管し、専任者が調査を進めている。またこれと並行して、所蔵するタイムピースを分析することで史料と実機の両面から貴重なアーカイブを検証するのだ。その近年の成果が前述した“アメリカン 1921”の復刻だ。

これは誕生100周年の記念プロジェクトとして策定され、1921年のオリジナルを忠実に再現した。それも機構やデザインのみならず、100年前の治具を使い、時計職人の手仕事までも復活させる壮大な試みだ。そのなかで蘇った装飾技法“コート・ユニーク”では、技術者は道具の習熟から始まり、技術の修得までに500時間以上を費やしたという。

なぜここまで時間や手間をかけ、過去の技術を継承するのか。それは、数世紀にわたって世に出した時計が変わらず動き続けるための、マニュファクチュールとしての責務であると同時に、歴史ある時計の技術や文化を次世代に繋げんとするメゾンの矜持に他ならない。加えて唯一無二のヘリテージを辿ることで、より豊かな発想や価値ある技術が生まれることも見逃せないだろう。

ミニマリズムの美学に
新たな個性を宿す

今年発表した周年記念モデルには、文字盤の左下方にメゾンを象徴するマルタ十字を刻み、そこから繊細なギョーシェを施した幾何学パターンが放射状に広がる。その陰影が、1950年代の薄型モデルをモチーフにミニマリズムの美学を極めた“パトリモニー”コレクションに、270周年を飾るにふさわしい個性を与えている。そして通常の時分針に加え、上下にレトログラード日付表示とムーンフェイズを備え、とくにレトログラード機構はメゾンが1940年から採用し、ここでも伝統の技術が息づくのである。

こうした270年に及ぶメゾンの魅力を探る体験型展覧会「The Quest(探求):270年にわたる卓越性への追求」が現在、東京・神宮前で開催中だ。いつの時代も最善を尽くし、これからも続くメゾンの探求の旅とその核心に触れる貴重な機会である。

INFORMATION
ヴァシュロン・コンスタンタン
「The Quest(探求): 270 年にわたる卓越性への追求」展

時間:11:00~19:00(最終入場18:30)
定休日:火曜日、水曜日
住所:東京都渋谷区神宮前5-11-1
入場料:無料 (予約来場優先、入場規制あり)
※展示内容は予告なしに変更されることがあります

TEXT : MITSURU SHIBATA
問い合わせ先
ヴァシュロン・コンスタンタン
0120-63-1755

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270年にわたる「ヴァシュロン・コンスタンタン」の探求の旅へ

ヴァシュロン・コンスタンタン,VACHERON CONSTANTIN

「ヴァシュロン・コンスタンタン(VACHERON CONSTANTIN)」は、技術革新と美への探求、そして時代に寄り添うデザインを磨き続けてきたウォッチメゾンだ。複雑機構から装飾技法、アーカイブの継承に至るまで、そのすべてに揺るぎない誇りと信念を宿す。今年、270周年を迎えたメゾンの挑戦と進化の軌跡を、あらためて見つめたい。

いまもメゾンに貫かれる、
最善を尽くす誓い

スイス時計の名門「ヴァシュロン・コンスタンタン」は、今年創業270周年を迎えた。この間一度も途切れることなく時計製造を続けるジュネーブ最古のマニュファクチュール(自社一貫製造)を誇る。

1755年の創業からいまも変わることなく貫かれるのは探求の精神であり、その指針となったひとつの言葉がある。“Do better if possible, and that is always possible(できる限り最善を尽くす、そう試みることは少なくとも可能である)”。1819年に創業3代目にあたるジャック=バルテルミー・ヴァシュロン(Jacques-Barthelemy Vacheron)に、メゾン名にも並ぶ盟友フランソワ・コンスタンタン(Francois Constantin)が宛てた書簡に記された言葉で、今日のメゾンのモットーとなっている。

当時フランソワは、ヨーロッパ各地を市場開拓に回り、滞在先のイタリア、トリノから本国のジャック=バルテルミーに先の言葉を綴った。その旅はけっして容易ではなかっただろう。言葉は自身を鼓舞すると同時に、複雑時計の製作に挑んでいたジャックを激励し、勇気づけた。二人の友情と絆はより深まり、箴言はメゾンの精神として現在に至るまで受け継がれているのだ。

マルタ十字に込めた
気高さと勇気と誇り

「ヴァシュロン・コンスタンタン」のロゴマークを見れば、ひとつのエンブレムが掲げられていることに気付くだろう。4本の枝と8つの先端を特徴にするマルタ十字だ。モチーフになったのは、ゼンマイがほどける速度を一定に保ち、より正確な計時をするために香箱に取り付けられたムーブメントの部品で、その形状がまさにマルタ十字を連想させることから1880年にエンブレムとして正式採用された。しかし通じ合うのはフォルムだけではない。マルタ十字は長い歴史において培った気高さ、勇気、誇りを示す紋章であり、そこに熟練した職人技の気高さであり、どんな困難にも立ち向かう勇気や、優れた仕事を成し遂げる誇りを重ね合わせたのである。

こうして高い精度や複雑機構を極める一方、メゾンは伝統的な装飾技法を用いた美術工芸の美しさを追求した。とくにプラチナやゴールドに繊細な彫金を施し、優美なジェムセッティングで飾るレディースウォッチの歴史は古く、創業以来、創造性や技術とノウハウを生かし、数々の時計を発表してきた。スタイルも当初のブローチやペンダントからやがてブレスレットへと移り変わり、19世紀末には女性向けの多くの腕時計を発表した。それは、時代の変化を見据え、女性たちの社会的地位や躍動感あるライフスタイルに寄り添い、華やかな時代を謳歌する自由奔放な気持ちに応えたのだった。

20世紀に入ると、メゾンのモダニティへの取り組みはさらに加速した。その代表作が“アメリカン 1921”だ。狂騒の20年代が幕を開け、懐中時計から腕時計が普及しつつあったアメリカで発売された。クッション型ケースに文字盤を斜めに傾けるというユニークなスタイルは、クルマのハンドルを握った手首での視認性に優れ、先進的なドライバーズウォッチとしてモータリゼーションの訪れを象徴した。そこに込められた“classic with a twist(伝統的でありながら遊び心のある)”というエスプリは現在のメゾンにも通じる。

ヘリテージを継承し、
次世代に繋ぐ矜持

メゾンを語る上でもうひとつ欠かせないことがある。それはヘリテージの継承だ。社内には専門部署を設け、800種もの歴代の工作機械やツール類の管理から、技術や製造工程の資料、書簡や台帳など450万以上の膨大な文書を保管し、専任者が調査を進めている。またこれと並行して、所蔵するタイムピースを分析することで史料と実機の両面から貴重なアーカイブを検証するのだ。その近年の成果が前述した“アメリカン 1921”の復刻だ。

これは誕生100周年の記念プロジェクトとして策定され、1921年のオリジナルを忠実に再現した。それも機構やデザインのみならず、100年前の治具を使い、時計職人の手仕事までも復活させる壮大な試みだ。そのなかで蘇った装飾技法“コート・ユニーク”では、技術者は道具の習熟から始まり、技術の修得までに500時間以上を費やしたという。

なぜここまで時間や手間をかけ、過去の技術を継承するのか。それは、数世紀にわたって世に出した時計が変わらず動き続けるための、マニュファクチュールとしての責務であると同時に、歴史ある時計の技術や文化を次世代に繋げんとするメゾンの矜持に他ならない。加えて唯一無二のヘリテージを辿ることで、より豊かな発想や価値ある技術が生まれることも見逃せないだろう。

ミニマリズムの美学に
新たな個性を宿す

今年発表した周年記念モデルには、文字盤の左下方にメゾンを象徴するマルタ十字を刻み、そこから繊細なギョーシェを施した幾何学パターンが放射状に広がる。その陰影が、1950年代の薄型モデルをモチーフにミニマリズムの美学を極めた“パトリモニー”コレクションに、270周年を飾るにふさわしい個性を与えている。そして通常の時分針に加え、上下にレトログラード日付表示とムーンフェイズを備え、とくにレトログラード機構はメゾンが1940年から採用し、ここでも伝統の技術が息づくのである。

こうした270年に及ぶメゾンの魅力を探る体験型展覧会「The Quest(探求):270年にわたる卓越性への追求」が現在、東京・神宮前で開催中だ。いつの時代も最善を尽くし、これからも続くメゾンの探求の旅とその核心に触れる貴重な機会である。

INFORMATION
ヴァシュロン・コンスタンタン
「The Quest(探求): 270 年にわたる卓越性への追求」展

時間:11:00~19:00(最終入場18:30)
定休日:火曜日、水曜日
住所:東京都渋谷区神宮前5-11-1
入場料:無料 (予約来場優先、入場規制あり)
※展示内容は予告なしに変更されることがあります

TEXT : MITSURU SHIBATA
問い合わせ先
ヴァシュロン・コンスタンタン
0120-63-1755

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資生堂「エリクシール」が主力スキンケアを刷新 シリーズ累計1000万本突破の勢いで再加速

資生堂は8月21日、「エリクシール(ELIXIR)」の主力アイテムである化粧水と乳液(全9品、1078~3960円※編集部調べ)を刷新する。40年以上のコラーゲン研究に基づき、究極のコラーゲンケア成分であるコラジェネシスを開発、配合。基本ケアで小ジワ、たるみ毛穴にアプローチし新次元の肌のハリをかなえる。2製品の刷新は3年ぶり。ドラッグストアやGMS、化粧品専門店など約2万店と資生堂公式ECサイトなどで展開する。

同ブランドは、1983年の誕生以来、コラーゲン研究を軸に進化を続けてきた。2022年に現行シリーズをリニューアルし、シリーズ累計出荷本数1000万本を突破(22年8月〜25年5月)するヒットを記録する。今回、従来の古いコラーゲンを“分解”、“消化”し新たに“産生”させる働きに加え、太く丈夫なコラーゲンに“育成”し、コラーゲンの生涯サイクルが完成。“育成”のための新成分コラジェネシスを開発するなど、「コラーゲンサイエンスが進化した」(島根若菜エリクシール ブランドマネージャー)ことから短いスパンでリニューアルする。

同社が4月に実施した調査(30~69歳女性500人)によると、加齢とともに肌悩みの数は増え、30代で平均2.6個、40代で3.3個、50代で4.3個あった。中でも「ハリ・弾力のなさ」は最も増加幅が大きく、50代では55.2%が悩みとして挙げた。また、40代以降の90%以上が、日々使用する化粧水にも本格的なエイジングケアを求めていた。

こうしたニーズに応え、今回発売する化粧水・乳液は、肌に潤いを与えてハリをもたらし、小ジワや大人の毛穴まで目立たなく仕上げる“高機能エイジングケア”アイテムとして開発。質感は好みや季節に合わせて選べるよう、既存の3タイプからそれぞれ「みずみずしいタイプ」と「しっとりタイプ」の2種を展開。異なる使用感ながら、同等の保湿力を実現するために、タイプごとに専任の研究員がテクスチャー開発を行った。

香りも進化し、ブランド共通のリラックス感のあるアクアフローラルに加え、機能性香料としてストレス緩和にアプローチするべにしずかと、女性ホルモンに働きかけるスイートオレンジを新配合した。

ラインアップは化粧水が“リフトモイスト ローション しっとりタイプ ba” (170mL、各3410円/レフィル150mL、150mL)“リフトモイスト ローション みずみずしいタイプba”(同)。乳液が“リフトモイスト エマルジョン しっとりタイプ ba” (130mL、3960円/レフィル110mL、3300円) “リフトモイスト エマルジョン みずみずしいタイプ ba”(同)。数量限定で“トライアルセット”(化粧水・乳液各30mL、1078円)も用意する。価格は「使い続けて欲しいとの思いを込めて3000円台(現行は化粧水が170mL、3630円、乳液が130mL、4290円)をキープした」。

「エリクシール」は、22年にブランド戦略を刷新して以降、好調に推移する。24年のブランド全体の売り上げは2ケタ成長。現在は、ヒーロー製品に絞り込んだマーケティング戦略を打ち出し、化粧水、乳液、シワ改善クリーム“レチノパワーリンクルクリーム S”、クリーム“トータルVファーミングクリーム”、美容液“ザ セラム”などを強化。24年9月に発売したザ セラム”は累計出荷本数が100万本を突破。3月に発売したUV乳液“デーケアレボリューション ブライトニング + ba”は発売1カ月で170万本を出荷するなど、記録的なヒットとなっている。

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「ウィークエンド マックスマーラ」のアイコンバッグから新作 スペインの工芸を採用

「ウィークエンド マックスマーラ(WEEKEND MAX MARA)」は、アイコンバッグの新作“パスティチーノ バッグ スパニッシュ ヘリテージ”を全国の店舗および公式オンラインストアで販売中だ。世界のクラフツマンシップに光を当てる「パスティチーノ ワールドツアー」の第4弾で、ベネツィア、パリ、日本に続き今回はスペインの工芸を取り入れた。

ボディー部分には、スペインの老舗工房クエロ・ガダミース(Cuero Ghademes)による型押しレザーを採用した。創業者でありマスタークラフトマンのラファエル・バロ・アタラヤのもと、素材の仕上げから彫刻、色付けに至るまで、全ての工程が手作業で行われているため、一点一点異なる表情が魅力だ。また、バッグのシグネチャーディテールであるスフィア型クラスプには、老舗アトリエ、「アンフラマ(Manufacturas Anframa)」による「ダマスキナード(象嵌細工)」で装飾した。カラーは、コーヒーブラウン、ブラック、カーキ、コルドバブルー、クオイオ・タンの5色で、価格は21万5600円。

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【スナップ】「ラルフ ローレン」のウィンブルドン選手権を楽しむティーパーティー 冨永愛や竜星涼らが来場

「ラルフ ローレン(RALPH LAUREN)」は7月1日、テニス世界4大大会のひとつであるウィンブルドン選手権2025を楽しむイベント「ラルフ ローレン × ウィンブルドン アフタヌーン ティーパーティー(Ralph Lauren ×Wimbledon Afternoon Tea Party)」を開催した。イベントは、歴史や格式、06年から大会のオフィシャル・アウトフィッターとして、ユニホームを制作している「ラルフ ローレン」とのパートナーシップについて知識を深める内容だ。

イベントには、メーンゲストのテニスプレイヤー伊達公子とモデルの冨永愛のほか、俳優の竜星涼や黒木メイサ、モデルの松島花、佐藤晴美、マリウス葉が参加した。それぞれ、ウィンブルドン選手権の観戦を意識したスペクテイタースタイルを身にまとい、特別な時間を楽しんだ。

本場イギリスを感じさせるアフタヌーンティーは、「ラルフズ コーヒー(RALPH'S COFFEE)」の茶葉を使用した紅茶に、ウィンブルドンを象徴するストロベリー&クリーム、アフタヌーンティーには欠かせないスコーン、キュウリのサンドイッチなどをペアリング。160年の歴史を持つ英国の陶器ブランド「バーレイ(BURLEIGH)」と「ラルフ ローレン ホーム(RALPH LAUREN HOME)」がコラボレーションしたグリーンのティーカップ&ソーサーなどもテーブルを彩った。

来場者スナップ

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【スナップ】「ラルフ ローレン」のウィンブルドン選手権を楽しむティーパーティー 冨永愛や竜星涼らが来場

「ラルフ ローレン(RALPH LAUREN)」は7月1日、テニス世界4大大会のひとつであるウィンブルドン選手権2025を楽しむイベント「ラルフ ローレン × ウィンブルドン アフタヌーン ティーパーティー(Ralph Lauren ×Wimbledon Afternoon Tea Party)」を開催した。イベントは、歴史や格式、06年から大会のオフィシャル・アウトフィッターとして、ユニホームを制作している「ラルフ ローレン」とのパートナーシップについて知識を深める内容だ。

イベントには、メーンゲストのテニスプレイヤー伊達公子とモデルの冨永愛のほか、俳優の竜星涼や黒木メイサ、モデルの松島花、佐藤晴美、マリウス葉が参加した。それぞれ、ウィンブルドン選手権の観戦を意識したスペクテイタースタイルを身にまとい、特別な時間を楽しんだ。

本場イギリスを感じさせるアフタヌーンティーは、「ラルフズ コーヒー(RALPH'S COFFEE)」の茶葉を使用した紅茶に、ウィンブルドンを象徴するストロベリー&クリーム、アフタヌーンティーには欠かせないスコーン、キュウリのサンドイッチなどをペアリング。160年の歴史を持つ英国の陶器ブランド「バーレイ(BURLEIGH)」と「ラルフ ローレン ホーム(RALPH LAUREN HOME)」がコラボレーションしたグリーンのティーカップ&ソーサーなどもテーブルを彩った。

来場者スナップ

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中森明菜の還暦を記念した限定ポップアップが7月16日から伊勢丹新宿店で開催 限定Tシャツも販売

中森明菜の60歳の誕生日を記念し、ファッションをテーマにした期間限定ポップアップストア「AKINA NAKAMORI 60th Birthday Special Collaboration with ISETAN」が7月16〜22日、伊勢丹新宿店で開催される。

同ポップアップでは、伊勢丹新宿店が用意した商品群の中から中森明菜本人がセレクトしたアイテムを、特設ラックで展開。彼女の世界観が感じられる特別なラインアップで、ここでしか味わえないショッピングを体験できる。また、中森明菜本人が日常で大切にしてきた愛用品、思い出のつまったアイテム、ファンクラブ限定グッズなど、これまで一般には公開されてこなかったプライベートなアイテムも特別に展示する。

伊勢丹新宿店限定Tシャツも販売

本企画を記念し、制作された伊勢丹新宿店限定Tシャツも誕生。中森明菜本人がデザイン監修を務め、Tシャツのボディー選定からプリントディテールに至るまで細部にこだわった特別なアイテム。Tシャツは三越伊勢丹オンラインストアでも、期間限定(7月17日10時〜30日20時)で受注販売を行う。

第1弾のラインアップには、「飾りじゃないのよ涙は」、「難破船」を含む全4デザインを展開。サイズはS〜XL、価格は各9350円。7月14日には追加デザインの発表も予定している。

数量限定ノベルティー

販売期間中に伊勢丹新宿店で、1会計でTシャツを税込2万8050円以上購入した人には、1会計につき1点、オーガンジー素材の「中森明菜オフィシャルファンクラブ:ALDEAのロゴ入り限定トートバッグ」をノベルティーとして数量限定でプレゼントする。

開催概要

◾️AKINA NAKAMORI 60th Birthday Special Collaboration with ISETAN
開催期間:7月16〜22日
会場:伊勢丹新宿店 本館2階 TOKYOクローゼット

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「ルイ・ヴィトン」×村上隆 第3章 チェリーモチーフのPVCバッグやサンダルなど

「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は、村上隆とコラボレーションしたリエディション・コレクションの第3章として、夏らしい素材を使ったアイテムを発売する。主役は、村上が描いた、遊び心あふれるチェリーモチーフのイラストだ。

今回のコレクションには、レザーと同じブラウンを使ったPVC素材に、シグニチャーのモノグラムとチェリーをあしらった“LV × TM オンザゴー GM”(61万5000円)や、チェリーを大きくのせたモノグラム・デニムの長財布“LV × TM ジッピー·ウォレット”(16万5000円)といった、涼しげで洗練された印象のアイテムがそろう。

また、レザートートの“LV × TM ネヴァーフル MM”(50万500円)、白いボディーのアイコニックな“LV × TM カプシーヌ ミニ”(106万7000円)、ストラップ付きハンドバッグ“LV × TM アルマ BB”(47万3000円)といったメゾンコードを継承するバッグには、愛らしい表情のチェリーのイラストが彩る。

この他に、2色展開のバックル付きサンダル“LV × TM ボンディア ミュール”(各21万3400円)やナイロン製のサンダル“LV × TM プールピロー ミュール”(各21万3400円)、モノグラムとチェリーを散りばめたシルクのスカーフ”LV × TM カレ90·モノグラム·チェリー”(8万1400円)もラインアップする。

商品ラインアップ

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「チャントアチャーム」から薬用美白美容液が登場 ビタミンCたっぷりのキウイエキスを配合

オーガニックスキンケアブランド「チャントアチャーム(CHANT A CHARM)」は9月12日、美白美容液“薬用VCブライトエッセンス”【医薬部外品】(18mL、3850円)を発売する。ビタミンCを豊富に含むキウイエキスをリポソームカプセルに閉じ込め、潤いながらシミやソバカスをケアしつつ透明感あふれる肌に導く。

キウイエキスとさわやかなシトラスの香り

香りはベルガモット、オレンジ、柚子のトップノートから、ローマカミツレ、スパイクラベンダーのミドルノート、エンピツビャクシン、ニュウコウジュのラストノートへと、さわやかなシトラスチャージの香りの移り変わりを楽しめる。

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「チャントアチャーム」から薬用美白美容液が登場 ビタミンCたっぷりのキウイエキスを配合

オーガニックスキンケアブランド「チャントアチャーム(CHANT A CHARM)」は9月12日、美白美容液“薬用VCブライトエッセンス”【医薬部外品】(18mL、3850円)を発売する。ビタミンCを豊富に含むキウイエキスをリポソームカプセルに閉じ込め、潤いながらシミやソバカスをケアしつつ透明感あふれる肌に導く。

キウイエキスとさわやかなシトラスの香り

香りはベルガモット、オレンジ、柚子のトップノートから、ローマカミツレ、スパイクラベンダーのミドルノート、エンピツビャクシン、ニュウコウジュのラストノートへと、さわやかなシトラスチャージの香りの移り変わりを楽しめる。

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しまむらグループ、900店で期間限定の衣料品回収 カイタック「ムダゼロ」と連携


しまむらグループは、7月7日から27日までの期間、全国のしまむらグループ900店舗で衣料品回収を実施する。アパレルメーカーのカイタックファミリーと連携し、同社が展開する服のリサイクルプロジェクト「MUDAZERO(ムダゼロ)」を通じて衣料品の再資源化を図る。2023年にデニム素材で知られるISKO社とのパートナーシップのもと始動したこのプロジェクトでは、回収衣料を糸や生地に再生し、新たな製品へと循環させる仕組みを構築している。

2024年より一部店舗で試験的に実施してきた衣料品回収では、これまでに約73トンの衣料品を回収。今回は回収店舗数を全国規模に拡大し、期間限定で本格展開する。一部の衣料品は、実験的にリユース品として再流通させる取り組みも行っている。

■回収の概要
期間:7月7日(月)〜7月27日(日)
実施店舗:全国のしまむらグループ900店舗
対象品目:衣料品(他社商品も可)
※下着、靴下、靴、服飾雑貨、寝具類、革製品(合皮含む)は対象外

なお、持ち込み前には洗濯を済ませ、ポケットの中身確認が推奨されている。濡れた衣類や著しく汚れたものは回収対象外であり、持ち込み品の返却は不可。

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「トム フォード ビューティ」が“ブラック オーキッド”の新香水を発売 ファンデ、リップグロス新色も

「トム フォード ビューティ(TOM FORD BEAUTY)」は8月1日、香水“ブラック オーキッド リザーブ パルファム”(50mL、3万360円)と、リップグロス“グロス リュクス”(各8250円)の新4色、リキッドファンデーション“アーキテクチャー ラディアンス ハイドレーティング ファンデーション SPF 50+”[PA++++](全8色、各30mL、各1万3750円)を発売する。

2つのミステリアスな花を融合 
より深くダークな香り

 

“ブラック オーキッド リザーブ パルファム”は、“ブラック オーキッド”の象徴的な香りに、真夜中に咲く幻の花“ゴースト オーキッド”のアコードを重ねた。ゴースト オーキッドの香気を開花と同時に採取し、ブラック オーキッドの存在感を高め、イランイランも増量して配合した。さらに、ティムットペッパーの刺激に、ローストしたブラックトンカとブラックトリュフを加え、パチョリとアンバーで深みを演出する。

ガラスのようなグロスにヌードな4色を追加

“グロス リュクス”は、3種のボタニカルオイルを配合し、濃密な潤いとガラスのような艶を唇にもたらすリキッドリップバームだ。新色は、ソフトローズヌードの“カサブランカ”、シナモンヌードの“ウエストコースト”、ソフトブラウンヌードの“イーストコースト”、アプリコットヌードの“オールアクセス”の4色をそろえる。

“アーキテクチャー”シリーズから美容液ファンデが登場

 

“アーキテクチャー ラディアンス ハイドレーティング ファンデーション SPF 50+”は、光拡散パウダーが内側から発光するような艶感を演出し、顔立ちを立体的に際立たせる。保湿成分のヒアルロン酸、ナイアシンアミド、植物由来オイルを配合のスキンケア発想で、肌に潤いを与えてみずみずしく保つ。また、夜にのみ咲く白いサボテンの花、月下美人のエキスで肌を整え、潤いバリアをサポートする。

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船場とコクヨが業務提携 空間構築事業の競争力強化とグローバル展開を目指す

国内外における空間づくりをトータルに手がける船場は7月1日、オフィス家具の開発やワークスタイルのコンサルティングを行うコクヨと業務提携を締結した。本提携は、両社が国内ならびにグローバル成長戦略の空間創造事業パートナーとして、国内外の空間構築事業の競争力を高めながら、持続可能なオフィス空間づくりの実現を目指す。また、相互の持つグローバルなネットワークとノウハウを活かし、家具と工事をクロスセルで提供することで、アジア諸国を中心にサービスの拡大を視野に入れる。

近年、働き方やライフスタイルの変化、サステナビリティへの関心の高まりにより、企業の競争力の源泉が「人」へと移り、人材戦略やイノベーション推進、経営戦略などと密接に連動したオフィス空間のニーズが増加。それを背景に本提携が始動した。また、グローバル展開を目標として掲げるほか、顧客の多様なニーズに対応した空間づくりの提案や、両社の知見を活用した新規事業の創出、協働による次世代の育成ならびに人材交流も期待する。

海外に5カ所の拠点を展開する船場の小田切潤社長は、「コクヨのワークプレイス構築力及び全国の強力な営業ネットワークに加え、船場の本業である総合的な設計・施工力を掛け合わせることで、グローバルでより高付加価値なサービスを提供できると確信している。これまでにないイノベーティブでラジカルなオフィス関連空間の構築を目指していきたい」と語る。

両社はこれまでにも、国内外のオフィス構築プロジェクトで多数の連携実績を上げている。コクヨが持つ働く場の設計力、家具、建材の商品力と、船場の賑わいの設計力、演出力、施工、エシカルネットワークが融合し、完遂した国内外の企業オフィスの設計施工、サステナブルワークプレイスの共同研究が事例としてあげられる。

海外に7カ所の拠点を構えるコクヨの矢田章執行役員グローバルワークプレイス事業本部事業本部長は、「本提携は、両社の技術と経験を融合し、グローバル市場での競争力を飛躍的に高める重要な一歩だ。今後は、国境を越えて新たな価値を共創し、変化の激しい世界市場に柔軟かつ力強く挑んでいく。両社のシナジーを最大限に活かし、持続的な成長とイノベーションを実現していく」と述べる。

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「オニツカタイガー」、コロナ前に比べて利益が5.4倍に成長 機能とデザイン融合した開発を強化

アシックスは、近年の躍進の原動力の1つになっており、“ラグジュアリーライフスタイルブランド”と位置付けて社内で独立カンパニー制を採る「オニツカタイガー(ONITSUKA TIGER)」事業の成長戦略を発表した。2030年までに「世界の主要都市に、1500平方メートルクラスの旗艦店を新規で4店舗以上出店する」(庄田良二オニツカタイガーカンパニー長)。企画開発面においては26年1月1日付で、アシックスの100%子会社である山陰アシックス工業を「オニツカタイガー」専用生産拠点のオニツカイノベーティブファクトリーに転換。機能とデザインを融合したモノ作りを強化する。

改めて、25年12月期のオニツカタイガーカンパニーの業績予想として、売上高1200億円(コロナ禍前の19年12月期との比較で約2.6倍)、利益450億円(同約5.4倍)を見込んでいると発表。国内主要店舗では訪日客を中心に常に行列ができている状況だが、「国内客による売り上げも24年12月期は前期に対し1.7倍だった」と庄田カンパニー長はコメント。24年度実績で、国内店舗売り上げの7割が訪日客によるものだが、「(他国の客が日本に来て購入するため現地での売り上げが落ちるといったことはなく)グローバルで売り上げが伸びているため問題ない」(廣田康人アシックス会長CEO)という。

庄田カンパニー長が参画した11年以降、それまでの卸販売から直営展開にビジネスの舵を切ってきた。売り上げに占める直営比率は11年度が5%だったのに対し、24年度は99%(内訳は、店舗58%、EC27%、フランチャイズ14%)。「卸販売はトレンド動向に売り上げが左右され、常に新製品が求められる。値引きのコントロールもできない。直営で定番品を充実させ、値引きせず売っていくことがブランド価値の毀損を防ぎ、ブランドとして持続可能な成長につながる」(庄田カンパニー長)と強調する。

出店においては、この7月に世界有数のショッピングストリートであるパリ・シャンゼリゼ通りにグローバル旗艦店を出店した。同通りへの出店は、「日本企業のブランドとして初」(発表リリースから)という。これで、フランチャイズを含まない直営店舗数は日本48、グレーターチャイナ83、韓国32、東南アジア19、欧州7、豪州3となった。現状の最大店舗は上海・張園(ちょうえん)の約1000平方メートルだが、この規模でもフルラインアップ展開はできていないといい、今後、1500平方メートル規模での旗艦店の出店をグローバルで目指す。

「かつて積極出店したことで不採算店舗を抱えた反省から、出店は厳しく精査しながら行っていく」と廣田会長CEO。23年末には北米市場から撤退した経緯もあるが、「実店舗がいいのか、EC がいいのかなどを見極めつつ、27年中には北米で新たな販売の仕組みを立ち上げたい」(庄田カンパニー長)。

3箇所の開発拠点の連動強化

「オニツカタイガー」専用のオニツカイノベーティブファクトリーに転換する山陰アシックス工業は、創業者、鬼束喜八郎の出身地の鳥取にある。これまで数量ベースで「オニツカタイガー」の約4%のシューズを生産しており、転換によってこの数値を大きく変えることはないというが、人気の“ニッポンメイド”シリーズなど高付加価値製品の生産拡大、生産効率向上、職人を育成しての海外拠点の支援などにつなげる。

また、オニツカイノベーティブファクトリーには従来通りの生産機能だけでなく、企画機能も持たせ、オニツカイノベーティブファクトリー、アシックスが誇る神戸のスポーツ工学研究所、「オニツカタイガー」がミラノに持つデザイン拠点のミラノデザインセンターの3箇所が連動することで、これまで以上に企画・開発力に磨きをかける。「アシックスの強みである機能に、ファッションやデザインの力を融合するというのが『オニツカタイガー』ならではの魅力。そうしたビジネスをわれわれと同等の売り上げ規模や利益率で行えている企業は世界でもそうそうない」と、庄田カンパニー長手応えを語る。

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「オニツカタイガー」、コロナ前に比べて利益が5.4倍に成長 機能とデザイン融合した開発を強化

アシックスは、近年の躍進の原動力の1つになっており、“ラグジュアリーライフスタイルブランド”と位置付けて社内で独立カンパニー制を採る「オニツカタイガー(ONITSUKA TIGER)」事業の成長戦略を発表した。2030年までに「世界の主要都市に、1500平方メートルクラスの旗艦店を新規で4店舗以上出店する」(庄田良二オニツカタイガーカンパニー長)。企画開発面においては26年1月1日付で、アシックスの100%子会社である山陰アシックス工業を「オニツカタイガー」専用生産拠点のオニツカイノベーティブファクトリーに転換。機能とデザインを融合したモノ作りを強化する。

改めて、25年12月期のオニツカタイガーカンパニーの業績予想として、売上高1200億円(コロナ禍前の19年12月期との比較で約2.6倍)、利益450億円(同約5.4倍)を見込んでいると発表。国内主要店舗では訪日客を中心に常に行列ができている状況だが、「国内客による売り上げも24年12月期は前期に対し1.7倍だった」と庄田カンパニー長はコメント。24年度実績で、国内店舗売り上げの7割が訪日客によるものだが、「(他国の客が日本に来て購入するため現地での売り上げが落ちるといったことはなく)グローバルで売り上げが伸びているため問題ない」(廣田康人アシックス会長CEO)という。

庄田カンパニー長が参画した11年以降、それまでの卸販売から直営展開にビジネスの舵を切ってきた。売り上げに占める直営比率は11年度が5%だったのに対し、24年度は99%(内訳は、店舗58%、EC27%、フランチャイズ14%)。「卸販売はトレンド動向に売り上げが左右され、常に新製品が求められる。値引きのコントロールもできない。直営で定番品を充実させ、値引きせず売っていくことがブランド価値の毀損を防ぎ、ブランドとして持続可能な成長につながる」(庄田カンパニー長)と強調する。

出店においては、この7月に世界有数のショッピングストリートであるパリ・シャンゼリゼ通りにグローバル旗艦店を出店した。同通りへの出店は、「日本企業のブランドとして初」(発表リリースから)という。これで、フランチャイズを含まない直営店舗数は日本48、グレーターチャイナ83、韓国32、東南アジア19、欧州7、豪州3となった。現状の最大店舗は上海・張園(ちょうえん)の約1000平方メートルだが、この規模でもフルラインアップ展開はできていないといい、今後、1500平方メートル規模での旗艦店の出店をグローバルで目指す。

「かつて積極出店したことで不採算店舗を抱えた反省から、出店は厳しく精査しながら行っていく」と廣田会長CEO。23年末には北米市場から撤退した経緯もあるが、「実店舗がいいのか、EC がいいのかなどを見極めつつ、27年中には北米で新たな販売の仕組みを立ち上げたい」(庄田カンパニー長)。

3箇所の開発拠点の連動強化

「オニツカタイガー」専用のオニツカイノベーティブファクトリーに転換する山陰アシックス工業は、創業者、鬼束喜八郎の出身地の鳥取にある。これまで数量ベースで「オニツカタイガー」の約4%のシューズを生産しており、転換によってこの数値を大きく変えることはないというが、人気の“ニッポンメイド”シリーズなど高付加価値製品の生産拡大、生産効率向上、職人を育成しての海外拠点の支援などにつなげる。

また、オニツカイノベーティブファクトリーには従来通りの生産機能だけでなく、企画機能も持たせ、オニツカイノベーティブファクトリー、アシックスが誇る神戸のスポーツ工学研究所、「オニツカタイガー」がミラノに持つデザイン拠点のミラノデザインセンターの3箇所が連動することで、これまで以上に企画・開発力に磨きをかける。「アシックスの強みである機能に、ファッションやデザインの力を融合するというのが『オニツカタイガー』ならではの魅力。そうしたビジネスをわれわれと同等の売り上げ規模や利益率で行えている企業は世界でもそうそうない」と、庄田カンパニー長手応えを語る。

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