【スナップ】「ちいかわ」「ラブブ」だけじゃない人気の“じゃら付けチャーム” 「サマソニ 2025」会場で調査

平成リバイバルの波に乗って、バッグやスマホにチャームを“じゃら付け”するスタイルが、若者の定番になりつつある。Z世代の間では自己表現や“推し活”の一環として浸透し、8月16と17日に開催した都市型フェス「サマーソニック 2025(SUMMER SONIC 2025)」の東京会場でも、その装いが目立った。

チャームは話題のキャラクター「ラブブ」や「ちいかわ」、「ハローキティ」、老若男女から愛され続けている日本アニメ「ハンターハンター(HUNTER×HUNTER)」「忍たま乱太郎」まで多種多様だ。複数のキーホルダーを重ね付けする人が多く、好きなアーティストの写真を入れたフォトキーホルダーで“推し”表現する姿も見られた。さらに、リップに昨今注目を集めている「めじるしアクセサリー」を付けている人もいた。

チャームの付ける場所も多様だ。バッグはもちろん、デニムのベルトループに付ける男性や、スマートフォンをデコレーションして、“じゃら付け”する人も目立った。ある20代女性は「『シーイン(SHEIN)』でチャームベースを購入して、ガシャポンのキーホルダーを組み合わせている」と話す。さらに、ハンドストラップを取り付け、スマホの落下防止とアクセントを両立させる工夫も見られた。

「夏のコーディネートは地味になりがちだから、チャームがアクセントになる」「いつも持ち歩いているバッグを手軽にアップデートできる」「デニムに付けるとワンポイントになる」。インタビューに協力してくれた人の声からは、おしゃれと遊び心を同時に満たす存在であることが伝わってくる。さらに、どんなチャームを付けているかという会話も生まれ、コミュニケーションツールとしての役割も担っていた。

フェス会場に限らず、日常にも広がりを見せる“じゃら付けチャーム”。少しの投資で大きく印象を変えられる手軽さと、平成リバイバルの追い風もあり、今後も若い世代のスタイリングに欠かせない存在となりそうだ。

PHOTOS:YURINA JINNAI

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オンワード樫山「アンクレイヴ」、2025-26年秋冬はシャツとトラウザーを極める

オンワード樫山のD2Cウィメンズブランド「アンクレイヴ(UNCRAVE)」はこのほど、2025-26年秋冬展示会を開催した。

「アンクレイヴ」は20年春夏シーズンにスタートした。オンワードグループの公式EC「オンワード・クローゼット(ONWARD CROSSET)」や「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」「エル・ショップ(ELLE SHOP)」など、他社モールを含むECを主軸に展開している。メインターゲットは30〜40代の働く女性。

転換期となった2024年

25年8月時点で、売り上げは堅調に推移している。しかし、昨年は「アンクレイヴ」にとって転機となる1年だった。立ち上げ当初からクリエイティブディレクターを務めていた東原妙子氏が、24年秋冬シーズンをもって退任したのだ。それに伴い現在はディレクター体制を解き、デザインチーム主導で運営している。

新体制になって初めての秋冬シーズン。「『アンクレイヴ』とは何か」を考え直し、ベーシックなジャケットとパンツのセットアップなど、売れ筋アイテムを強化した。キーワードに据えた“LESS IS MORE(少ないことはより豊かなこと)”は、ブランド名「UNCRAVE(むやみに欲しがらない)」に込めた思いとも重なる。黒沼咲希MDは「働く女性に向け、快適で充実した毎日を“セットアップ”する服を届けたい」と意気込む。

ブランドの節目に際し、今季は「新たなアイコンに」と期待する“ザ・シャツ(THE SHIRTS)”と“ザ・トラウザーズ(THE TROUSERS)”をデビューさせる。どちらも6年間磨き続けてきた「アンクレイヴ」のテーラリングを凝縮したシリーズだ。

“ザ・シャツ”は、“ビッグシャツ”(2万3100円〜2万8600円)や“ドレスシャツ”(2万5300円〜3万800円)、“ボウタイブラウス”(1万9800円〜2万4200円)の3型。すべてオリジナルパターンで製作し、体形を問わず美しいシルエットを引き出す。

“ザ・トラウザーズ”は、“ベーシックトラウザー”(2万900円〜2万6400円)と“ワイドトラウザー”(2万3100円〜2万8600円)の2型。“ワイドトラウザー”は、オリジナルのマーベルト(ウエスト部分の内側に付ける布地のパーツ)が見えるようウエストを折り返し、腰ばきするのが今っぽい。

D2Cブランドを超えて

今回の展示会会場はザ・ハウス・ダイカンヤマ(Za HOUSE DAIKANYAMA)。25年秋冬コレクションの世界観を、重厚な空間の中で表現した。初めて一般客も招待した。「特別な場に招かれた」という高揚感が「ロイヤリティーの向上につながれば」(黒沼MD)と期待する。

ブランドの立ち上げから6年。ポップアップの実績も積んできた。大手百貨店ほか、近年は新宿ルミネなど駅ビルでも開催している。

23年に始まった卸売りは、イーストバイウエスト(石川県)など大都市以外のセレクトショップが中心だ。「ポップアップは東京や大阪で開催することが多く、北海道や東北、九州まで足を伸ばしきれていない。セレクトショップへの卸は、そんな地域に住む人たちと『アンクレイヴ』をつないでくれる」。こうしたリアル販路の増加に比例し、実店舗の売り上げの割合が拡大している。

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「まだまだ発展途上なスポーツ」を楽しんでほしい ガールズスケーターを率いる「ユニコーン・アスリート」藤澤虹々可の思い 

PROFILE: 藤澤虹々可

藤澤虹々可
PROFILE: (ふじさわ・ななか)2001年生まれ。神奈川県相模原市出身のポロスケートボーダー。6歳の時に父親の影響でスケートボードを始め、2017年には「EXPOSURE 2017」のストリート部門で優勝。18年には「The Skate Exchange」でも優勝するなど、国内のガールズスケーターを牽引する存在

女子スケートボードの世界といえば、10代のアスリートが大活躍しているイメージはないだろうか?そんな中で23歳の藤澤虹々可は、自身も国内外で活躍しながら、年長者として、スケートボードの若い世代への普及や世間一般の理解促進のためにも尽力している。「スケートボードとファッションは似ている」と話す藤澤をファッションシューティングしながら、自身のこれまでを振り返ってもらいながら、改めてスケートボードというカルチャーの魅力を聞いた。

WWD:スケートボードとの出合いは、いつ頃?

藤澤虹々可(以下、藤澤):6歳のころ家の近くにスケートパークができ、趣味でサーフィンをしていた父がオフトレとしてスケボーを始めました。それを見ているうちに、やりたくなったんです。自分ではよく覚えていけれど、何をやらせてもすぐに飽きてしまう子どもだったそうで、母が「1週間頑張ったら、誕生日プレゼントにスケボーを買ってあげる」と言うと、取り憑かれたように頑張ったそう。小学校に入ると家族は、雨の日も、風の日も、練習中は外から応援してくれるようになりました。ただ中学2年生くらいになると、学業との両立が難しくなって。大会とかに出る感じでもなかったので、一時期離れました。

高校受験では、進学したい学校がありました。そこで、合格したら学校生活を楽しんで、不合格だったらスケートボードの世界に復帰しようと決めました。結果は、不合格(苦笑)。そこで通信制の高校を選び、アルバイトをしながらスケートボードを再開し、アメリカを目指すようになりました。

WWD:やはり、本場の世界に憧れた?

藤澤:スケートボードというカルチャーを肌で感じたかったんだと思います。幸い、アメリカの大会で良い結果を出したり、世界大会に招待していただけたりするようになりました。ワクワク・ドキドキする楽しい時でしたが、東京オリンピックが近づくと、怪我をすることが増えたんです。

WWD:スケートボードの世界は、怪我と表裏一体。「恐怖心が芽生えきっていない、若い世代の方が有利」と言われることもある。

藤澤:個人的には、やり続けなければ、恐怖心は消えないと思っています。もちろん練習でも怪我をする危険があって、怪我をすればフラッシュバックしてしまうこともあるけれど、上手になればリスクは軽減できる。アスリートジムに通って、トレーニングを通して怪我を予防するようにもなりました。とはいえ足首を捻ったりは日常茶飯事ですが、長く良いパフォーマンスができればと思っています。

「失敗しても笑顔の大会」以来、
みんなにも楽しんでほしいと活動

WWD:アスリートとしての自覚が芽生えた?

藤澤:お金を頂いたり、ウエアやギアをサポートしてもらったりとなると、昔のようにただ楽しくスケボーをやっていてはダメ。結果を出さなければならないし、自分の感覚だけで競技に臨んではいけないんだと思います。周囲の期待や視線は、意識するし、意識しなければいけないとも思う。趣味では、お金はいただけませんから(笑)。

スケートボードは、プロでなくても厳しい世界だとも思います。基本、最初は何もできません。そしてたった1回の成功のために何時間も、たった数秒の動画のために何日も挑戦しなければならないスポーツです。時には、楽しさを忘れてしまうこともあります。だからこそ、みんなで楽しく滑れたら、辛い練習がもっと楽しくなるのでは?と考えるようになりました。

アメリカで初めて参加したのは、世界で一番大きな女性だけの大会でした。それまでの日本の大会は緊張感に包まれていたけれど、アメリカではヤバい技を決めれば大盛り上がり。公園でピクニックをしながら、皆が互いを称え合うんです。「こんなに楽しい、失敗しても笑顔で終われる大会があるんだ」と思いました。以来、私も楽しくて始めたスケートボードを、みんなにも楽しんでほしいと思い、さまざまな活動をするようになりました。

WWD:具体的には、どんな活動を?

藤澤:例えば午前中のスクールで初心者を教えた後、「この後、ハイレベルな大会があるので、是非見てみてください」と話して、午後は私がガッツリ滑ったり。すると「楽しかった」とか「また是非スクールを開催してください」などの素直な喜びの声がいただけるようになって。大会でしか会わない子に「こんなに喋るんだ」とビックリすることもありました。昔に比べればパークの数は見違えるほど増えたし、それぞれの施設も充実しています。素晴らしい変化が起こり始めているとは思いますが、地方ではまだまだ「やってみたいけれど……」という声を聞くんです。まだまだ発展途上なスポーツだと思います。

WWD:オリンピックやXゲームのおかげで、今では人気スポーツというイメージがある。

藤澤:オリンピックで良いイメージを持つ方が増えたとは思っていますが、一方で近くで滑っている人がいると「うるさいなぁ」とか「あぁ……」と思われているように感じる機会は今なお時々存在します。もっともっとメジャーになったら、「やったら楽しい」「見ているだけでも面白い」というイメージが浸透したら、環境はもう少し改善するのではないか?と思います。もちろん、マナーが悪い人たちには「決められた場所で乗るように」や「周囲の迷惑にならない音量で」と“小さな配慮”を啓蒙していくことも大事です。

WWD:若い世代にスケボーの楽しさを啓蒙したり、後輩アスリートを応援したりもしているが、一方で現役のトップアスリートでもある。競技と普及、今はどのくらいのバランスで取り組んでいる?

藤澤:9.5対0.5くらいで、ガッツリ競技です(笑)。日本ではまだ10人にも満たないシグネチャーデッキを発売していただくなど、プロスケーターとしての活躍を期待して頂いていルのに、東京やパリ五輪は出場が叶わず、結果がビミョーな大会もあるので(苦笑)、改めてアスリートを自覚しなければと思っています。

WWD:シグネチャーデッキを含め、自身の“滑っている姿”は意識している?

藤澤:もちろん!乗っているだけでも気持ちいいスポーツですが、お気に入りの服を着て鏡を見たり、撮影されたりすれば、やっぱりテンションが上がります。足に筋肉がつくので、昔は太めのジーンズにダボっとしたTシャツに憧れました。今は自分に似合う太めのパンツとタイトなトップスを探したり。お気に入りのパンツを履いてスケートすると、ふと足元を見た時にテンションが上がるので、そんなことも考えながら服を決めています。今は女性らしいスタイルも気になっています。トップアスリートのスタイルも、少しずつフェミニンに変化しているんです。でも、スケートボードもファッションも、「自由で、なんでもアリ」ですよね。スケートボードの良いところは、上手くなるだけが全てじゃないこと。10年間同じ技ばかりを、しかも、その時の腕の位置とかを追求してもいいんです。実際同じ技でも、それぞれのアスリートで腕の位置は異なっていて、その上がり・下りを気にしている人は多いですね(笑)。ビデオを撮ったり、写真を撮ったりする文化があるスポーツなので。ファッションと似ていませんか?

競技に⼈⽣や⻘春を賭けている選⼿たちが、社会から多くのサポートを得られるような「⽂化」を育てていきたい。そういった思いから、「WWDJAPAN」は「ユニコーン・アスリート」企画を立ち上げる。彼らのストーリーをファッションで表現しながら、個⼈のキャリアやアスリートとしてのブランディングにつながっていくよう、ひとつのきっかけを与えられることを願って。

PHOTOS & VIDEO:ROBIN FURUYA
HAIR:HIRO TSUKUI
MAKE-UP:IKUMI SHIRAKAWA
STYLING & CREATIVE DIRECTION:MASAHIRO MURASE

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「ズッカ」新デザイナーの馬場賢吾 起用理由は「日常性と非日常性を取り入れるデザイン力」

エイ・ネット傘下の「ズッカ(ZUCCA)」は、2026年春夏コレクションから新デザイナーに、国内外のブランドで経験を積んだ馬場賢吾を迎える。

同ブランドの販路は百貨店やECサイトでの直販と、国内外のセレクトショップへの卸が中心。デザインチームによるクリエイション体制から、特定のデザイナーを起用する体制に変更した理由について同社は、「『ズッカ』はこれまで、機能的かつ普遍的な日常着や仕事着を追求してきた。日々多様化するライフスタイルや働き方の中で、その価値がさらに求められていると判断し、ブランドを次の段階へ進める必要があると考えた」と話す。

「ズッカ」と馬場デザイナーは、展示会などファッション業界内のイベントを通して交流を深めてきた。同氏を選出したのは、日常になじみながらも人の心を弾ませるデザインを得意としているから。日本各地のモノ作りの現場を訪れ、生地や産地と向き合う姿勢にも共鳴したという。

馬場デザイナーは、「同ブランドは私にとって、学生時代から憧れてきたブランドの一つであり、日常と非日常を行き来するデザインは自身のクリエイションにも通ずる点が多い。デザイナーとして新たな挑戦を求めていたため、今回の話に大きな魅力とやりがいを感じた」とコメント。「ブランドを単にトレンドを消費する存在ではなく、長く愛されるワードローブとして築き上げていきたい」という。

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「ミュウミュウ」がロレアルとの初の香水を発売 製品名“ミューティン”を「辞書に刻みたい」

「ミュウミュウ(MIU MIU)」は8月21日、ロレアルとのライセンス契約下で初のフレグランス“ミューティン(Miutine)”を世界同時発売する。キャンペーンには、英俳優のエマ・コリン(Emma Corrin)を起用した。

新作のオードパルファンは、ブランドが持つ自由で型破りなスピリットを表現する。ラダン・ラリ(Ladan Lari)=ミュウミュウ ビューティ グローバル・ジェネラルマネジャーは、「“ミューティン”は、『ミュウミュウ』の新章を象徴する存在にしたい」と語る。

新作“ミューティン”で世界トップ10入りを目指す

商品開発の出発点は消費者で、とりわけZ世代だったという。調査では、彼らが“自由を謳歌する奔放さと反骨精神”を求めていることが明らかになった。フレグランス名“ミューティン”は、フランス語の“mutine(反乱・反逆)”に由来。ラリ=グローバル・ジェネラルマネジャーは、「今日の『ミュウミュウ』が提案している“いたずらっぽさと反骨心を持ち、男性の視線にとらわれず、自由で解放された女性像”を表す言葉に、“i”を加えてブランド名と響き合うものにした。非常に野望的だと思われるかもしれないが、辞書に新しい言葉として刻みたい」と語る。

ボトルは、レザーグッズでおなじみのマテラッセ風のデザインを採用。栗色のボトルの首には、白黒のブランドロゴのラベルを配した。キャップにはスパンコールを想起させる丸い装飾を施し、外箱は「ミュウミュウ」らしいブルーで彩った。

調香は世界的な香料メーカーIFFのマスターパフューマー、ドミニク・ロピオン(Dominique Ropion)が担当。「野いちご“マラ・デ・ボワ”とガーデニア(クチナシ)の個性的なハーモニーから始まり、バーボンバニラやブラウンシュガーの甘さを加えて遊び心を添えた」と説明する。ベースにはモスやアンバー、パチュリを配合し、ジャスミンやローズがガーデニアを引き立てる。クラシックなシプレ系の構成に“グルマンな茶目っ気”を加えた仕上がりだ。「若々しい精神を持ちながらもエレガント」という「ミュウミュウ」らしさを香りで表現した。

価格は10mLが 36ドル(約5300円)、100mLが 172ドル(約2万5300円)。業界筋によると、初年度の小売売上高は1億5000万ユーロ(約258億円)に達すると見込まれる。ラリ=グローバル・ジェネラルマネジャーは「“ミューティン”を世界トップ10に入るフレグランスへ育てたい」と意気込む。

エマ・コリンが出演するキャンペーンフィルム

2020年から「ミュウミュウ」のアンバサダーを務めるコリンは、「長く『ミュウミュウ』と関わってきて、非常に個人的なつながりを感じる。フレグランスのアンバサダーにも選ばれて光栄」とコメント。ラリ=グローバル・ジェネラルマネジャーは、「エマ・コリンは独立心が強く、自分らしさを貫き、作品選びや自己表現においても芯のある選択をしている。ブランドの今を体現する存在だ」と説明する。

キャンペーンフィルムは、ヘイリー・ベントン・ゲイツ(Hailey Benton Gates)が監督した。コリンが図書館で辞書を開き、“ミューティン”の定義を読み上げるシーンが登場する。「ルールを知りながらも存在しないかのように振る舞う人。遅れて現れることもあるが、その瞬間、必ず人の目を引く。行動は常に予測不能」などと語るナレーションは、ブランドが掲げる“自由奔放さ”を映し出す。撮影はチェコ共和国・プラハで行われ、コリンが出演したホラー映画「ノスフェラトゥ」と同じスタジオで撮影された。

コリンは現在、ネットフリックスの作品「高慢と偏見」でエリザベス・ベネット役に挑む準備を進めている。「19世紀の女性にとって、ファッションやビューティがどのような意味を持っていたのかを学んでいる。当時の女性たちが、どのように個性を表現したのかを知るのは興味深い」と語り、香りについては「香りをかぐと、瞬時にどこかへ連れて行かれるような感覚になる。 “ミューティン”を初めてかいだ時、真夏の花々の芳香に満ちた濃密な午後を思い出させた」と話した。

本文中の円換算レート:1ドル=147円、1ユーロ=172円

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「マリメッコ」が新作デニムコレクションを発売 “ウニッコ”柄のドレスなど全10型

「マリメッコ(MARIMEKKO)」は8月22日から、デニムコレクション“マリメッコ マリデニム”の新作全10型を全国のマリメッコストアおよび各オンラインストアで順次販売する。同コレクションは、エレン・マッカーサー財団の「ジーンズ・リデザイン(The Jeans Redesign)」のガイドラインに基づいたデザインを採用している。

デニムドレス(5万9400円)やミニスカート(4万2900円)、パンツ(4万6200円)には、“ウニッコ”柄をあしらった。おそろいのオーバーシャツ(6万6000円)と合わせると、大胆かつ統一感のあるルックを演出できる。それぞれライトグレーとミッドインディゴの2色を用意した。

マリメッコロゴのパターンも新登場

リラックスフィットのデニムシャツ(6万6000円)とデニムパンツ(5万600円)に、さりげなく織り込んだマリメッコロゴの新しいパターンも加わる。

また、ポケットにあしらったウニッコがワンポイントのデニムジャケット(7万400円)や、キャンディーの包み紙に着想を得たデザインの“カルラ”のデニムショルダーバッグ(4万8400円)も登場する。

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「ウェーバー」が映画「マトリックス」とのコラボTシャツ発売 ビンテージでも人気のキービジュアルをデザイン

ビンテージTシャツを軸に独自のカルチャーを発信している“ノマド”な古着屋「ウェーバー(WEBER)」は8月23日、1999年公開のSFアクション映画「マトリックス」とのコラボレーションTシャツ(1万2100円)を数量限定で発売する。コラボTシャツは常設店舗「ウェーバー トーキョー(weber TOKYO)」では23日11時30分から、オンラインでは正午から販売する。
※「ウェーバー トーキョー」は通常アポイント制だが、23、24日の2日間は一般開放する。

今回のコラボでは、当時のポスターなどに使用されていたビンテージでも評価の高い映画「マトリックス」のキービジュアルを採用。プリントは大量生産に使われていたシルクスクリーン製法を駆使して、主要キャラクターのシリアスな表情や背景の描かれている"マトリックスコード"のディティールまで、アメリカンラバー15版多色刷りで緻密に表現した。

パッケージも、昔懐かしいVHSビデオケースを模したレトロなデザインを採用し、外装には 敢えて"マトリックスコード"だけを全面にあしらい、映画のサイバー感を演出する。さらに擦れたような質感加工を施すことで、リアルなビンテージ感を出し、90年代カルチャーを表現したオブジェクトとしても存在感を発揮するデザインになっている。

加えて、今年の「大Tシャツ展」で展開していない300枚ほどのビンテージTシャツや、音楽・映画・カルチャーにまつわる希少価値の高いビンテーージポスターを扱う「ウッドマーキー(Woodmarquee)」の協力のもと、「マトリックス」 をはじめ多彩な映画作品のポスターも展開する。

販売概要

■weber TOKYO
販売場所:東京都渋谷区神南1-17-4 4階
販売日時:8月23日11:30~

■weber online
販売日時:8月23日12:00~

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「セント マイケル」が「ア ベイシング エイプ®」や映画 「マトリックス」、英The KLF、アーティスト・空山基とコラボ

細川雄太とカリ・デウィット(Cali Dewitt)が手掛けるブランド「セント マイケル(©SAINT MXXXXXX)」は8月23日、2025-26年秋冬コレクションの新作アイテムを発売する。全国の正規取り扱い店舗で販売を行う。同コレクションでは、音楽、映画、アートのカルチャーを象徴するブランドや作品とのコラボレーションが実現した。

「ア ベイシング エイプ®」コラボはアーカイブに着想

4度目となる「ア ベイシング エイプ®(A BATHING APE®)」とのコラボでは、コラボを象徴する“セント ベイプ®”のロゴをはじめ、「ア ベイシング エイプ®」のアイコンである“エイプ ヘッド”や猿モチーフ、また初期のアーカイブコレクションに着想を得たシルクスクリーンプリントの手法を取り入れたTシャツなど「セント マイケル」独自のフィルターでアレンジしたTシャツ4型(全4種、3万3000〜4万8400円)を展開する。

猿のスカルが印象的な1枚をはじめ、猿と天使、“エイプ ヘッド”を組み合わせたモデルも登場する。バックプリントには、「ア ベイシング エイプ®」が誕生した1994年から100年後にあたる“2094”を施すなど時間軸を超えた遊び心も込めた。ネオンカラーが印象的な「ア ベイシング エイプ®」初期の手刷りプリントTシャツは、職人が1枚1枚手刷りで仕上げた貴重な1着だ。

映画「マトリックス」とのタッグはビジュアルを大胆にプリント

1999年に公開された映画「マトリックス」とタッグを組んだアイテムは、映画のプロモーションポスターとして知られるビジュアルをフロント全面に大胆に配置したTシャツ(全2種、各4万9500円)を用意する。バックには、“フロム ザ クリエイターズ オブ セント マイケル(FROM THE CREATORS OF SAINT MXX)”のメッセージを施し、両者の世界観が交差する1着に仕上げた。

The KLFコラボは音楽とアートを
ファッションに落とし込んだアイテムが登場

「セント マイケル」が強く影響を受けた英国の音楽ユニット・The KLFとのコラボでは、メンバーであるジミー・コーティ(Jimmy Cauty)の近代作品の代表作である“スマイリー ライオット シールド(Smiley Riot Shield)”をプリントしたTシャツ(全2色、3万800〜4万4000円)やThe KLFのロゴを使用したアイテムが登場し、音楽とアートの世界観をファッションに落とし込んだラインアップをそろえる。また、コラージュアーティストの河村康輔とのトリプルコラボTシャツ(3万800円)も登場する。

アーティストの空山基とのコラボは近未来感とビンテージ加工の融合

アーティストの空山基とのコラボは、空山の象徴的なアートワークを大胆にフロントに配し、バックには“セント ソラヤマ(SAINT SORAYAMA)”のテキストを施したコラボならではのデザインを展開する。さらに、今回の企画のために描き下ろした新グラフィックも採用し、空山のアイコニックな近未来感と「セント マイケル」の代名詞とも言えるビンテージ加工が融合したプロダクトを用意する。

そのほか、「セント マイケル」からポップなキャラクターを全面に配したTシャツ(4万700円)や、サーマルT(全2色、各1万9800円)、サーマルパンツ(全2色、各1万9800円)なども登場する。

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【2025年秋コスメ】「マリークワント」から秋のスキンケアアイテムが登場 デイジー型洗顔石けんやボディーケアアイテムなど

「マリークワント(MARY QUANT)」は10月16日、ゼリーのような感触の美容液石けん“モイスチャー ソープ スペシャル レシピス”(60g、2420円)と唇用美容液の“リップ バウンサー”(全2色、各7g、各2200円)、洋梨とマグノリアの香りのボディーケアアイテム3種を発売する。

“モイスチャー ソープ スペシャル レシピス”

“モイスチャー ソープ スペシャル レシピス”は、ぷるぷるとした新感触の洗顔石けんだ。美容液成分とハチミツやオーガニック植物由来などの保湿成分を贅沢に配合し、汚れをしっかりと落としながら肌に潤いを与える。低刺激性の洗浄成分を配合し、肌にやさしい洗い心地をかなえる。

“リップ バウンサー”

1本でリップケアとリップベースの効果を同時にもたらす唇用美容液の“リップ バウンサー”からは、ほんのり甘い香りの中にフレッシュな爽やかさを感じるフルーティー ペアーの香りでクリアタイプと肌なじみの良い落ち着いたレッド系カラーの2色を数量限定で用意する。

高保湿美容オイル配合で水分を抱え込み、逃さないことで感想によるトラブルから唇を守り、潤いの膜を作り長時間潤いをキープする。また、ハリアップ・保湿成分であるポッピングエフェクターも配合し、唇にハリを与え、ぷるんと弾けた唇に導く。

ボディケアアイテム

“ボディ ウォッシュ ペアー&マグノリア”

“ボディ ウォッシュ ペアー&マグノリア”(200mL、3630円)は、クリーミーできめ細かい泡のボディーウォッシュ。植物由来の保湿成分や洗っても落ちにくい吸着力を実現した吸着型ヒアルロン酸を配合し、時間が経ってもしっとりとした肌を保つ。

“ボディ クリーム ペアー&マグノリア”

“ボディ クリーム ペアー&マグノリア”(150g、3850円)は、みずみずしくコクのあるテクスチャーで潤いが浸透し、乾燥で硬くなりやすい肌をなめらかに整える。温感効果をもつバニリルブチル配合で、ほんのり温かさを感じながらふっくらとした肌に導く。

“ヘア ミルク ペアー&マグノリア”

洗い流さないヘアミルクの“ヘア ミルク ペアー&マグノリア”(100mL、3300円)は、乾燥ダメージから髪を守りながら、潤いと艶を与え、指通りの良い髪に仕上げる。紫外線ダメージ防止効果を持つシアオイルやドライヤーなどの熱を利用して毛髪の表面に擬似キーティクルを形成するソイプロテインを配合し、健やかで手触りの良い美髪に整える。

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「バブアー」がニュウマン高輪にオープン 人気高まるウィメンズアイテムを強化

「バブアー(BARBOUR)」は9月12日、ニュウマン高輪に新店をオープンする。ノースエリア3階に位置し、2025-26年秋冬コレクションを順次取り扱う。

ルミネ史上最大規模の「ニュウマン高輪」は、サウス・ノースエリア1〜5階と、ルフトバウムエリア28、29階に合計約180店舗をオープンする。段階的開業第2弾の今回は、大部分のショップが開店し本格稼働する。

ニュウマン高輪店限定ギフト

「バブアー」新店舗では、ワックスジャケットなどの定番商品に加え、日本で人気が高まるウィメンズアイテムを多くラインアップ。ダウンや中綿などのノンワックスアウターのバリエーションも拡大し、その他マフラーやバッグ、グローブ、キャップなどのアクセサリー類も豊富に取りそろえる。また、ニュウマン高輪店オープンを記念し、3万円以上の購入者には先着でスマホショルダーストラップをプレゼントする。

◼️バブアー ニュウマン高輪店

オープン日:9月12日
住所:東京都港区高輪2-21-1 3階

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イラストレーターtamimoonが書き下ろし 「オペラ」が人気マスカラの限定色をイメージしたイラストを公開

「オペラ(OPERA)」は8月21日、人気マスカラの“マイラッシュ アドバンスト”(限定、1100円)から秋限定色のブルーベースブラックを発売する。発売に際してイラストレーターのtamimoonとコラボレーションした書き下ろしイラストを公開した。

同製品は、“自然だけど印象的なまなざしをかなえる”をコンセプトに自まつ毛が伸びたような自然で美しい仕上がりをかなえるマスカラ。限定色の“ブルーベースブラック”は、「黒のマスカラだと重い印象になる」というジレンマを抱える人に向けて開発した。

黒色の液をベースに、まつ毛の際立ち効果を担保しながら光を受けるとブルーに煌めくパールを配合した。まつげに塗布すると、光の当たる角度によってブルーのニュアンスがのぞき、黒単色ではかなえられなかった、抜け感やすっきりとした印象を演出する。

アンニュイで洒落感のある色をイラストで表現

tamimoonとコラボした書き下ろしイラストでは、限定色の“ブルーベースブラック”のアンニュイで洒落感のある色の魅力を表現するため、tamimoonが書き出す女性キャラクターの中から物憂げな魅力を放つRIKUを起用した。RIKUがまとう“ブルーベースブラック”のビジュアルを公式ホームページと店頭什器で公開する。

公式ホームページはこちら

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「キャス キッドソン」が大阪と福岡に出店 店舗限定アイテムやノベルティーも用意

英国発のライフスタイルブランド「キャス キッドソン(CATH KIDSTON)」は、新たに4店舗をオープンする。8月29日にルクア大阪店、9月17日に天神地下街店を開業し、10〜11月にかけて関東エリアに2店舗を出店する予定だ。またオープンを記念し、店舗限定アイテムの販売やノベルティーの配布、特別イベントなどを行う。

国内3店舗目となるルクア大阪店と4店舗目の天神地下街店の店舗デザインは表参道店と同様、ジョージクリエイティブカンパニーが手掛けた。英国の伝統的なハンドペイントプリントのバッグを中心に、雑貨やテーブルウエア、店舗限定アイテムなど約450種類のアイテムを販売する。

各店舗限定アイテム

店舗限定で、ニットブランド「ケイエヌティサンロクゴ(KNT365)」とのコラボレーションアイテムを展開する。ニットバッグには、新しいデザインの“コー ニッティ”(5500円)とリボンがついた新型の“ニッティ リボン ボウ”(6600円)をラインアップ。それぞれピンクをルクア大阪店、ネイビーを天神地下街店で用意する。

また、A4サイズが入るコットントートバッグの店舗限定デザインも登場する。ルクア大阪店では、ストライプデザインの“ロイヤル フレンズ”(4950円)、天神地下街店では、デニム調でビンテージ風の“ボウズ & ローズ ブルー”(4950円)を取り扱う。さらに、タオルハンカチ(990円)と1万5000円以上の購入で進呈する創業者キャス キッドソン(Cath Kidston)の初代飼い犬スタンリーをモチーフにしたバッグチャームを、各店舗限定トートバッグと同様の柄で用意する。

特別イベント

ルクア大阪店では8月29〜31日に千本引きを、天神地下街店では9月17〜21日にくじ引きを実施する。5000円以上の購入で参加でき、景品はオリジナルデザインお菓子やトートバッグだ。

 

8月29日には、ルクア大阪店でインフルエンサーのもとかの(motokano._.29)が1日店長として、店頭での接客や千本引きイベントに登壇する予定だ。もとかのおすすめアイテムを購入すると、もとかのと写真が撮れるサービスも行う。

店舗・イベント概要

◾️「キャス キッドソン」ルクア大阪店

オープン日:8月29日
営業時間:10:30~20:30
住所:大阪府大阪市北区梅田3-1-3 ルクア大阪 ルクア8階

◾️もとかの 1日店長イベント

日程:8月29日
時間:10:30〜15:00
場所:「キャス キッドソン」ルクア大阪店

◾️「キャス キッドソン」天神地下街店

オープン日:9月17日
営業時間:10:00~20:00
住所:福岡県福岡市中央区天神2丁目 天神地下街 東2番街 303号

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「毛穴撫子」の“お米のマスク”に大容量タイプが限定登場 28枚BOX入り

石澤研究所は8月21日、「毛穴撫子」シリーズの代表製品”お米のマスク”の大容量BOX“お米のマスク たっぷりBOX”(28枚入り、1760円)を全国のハンズ(HANDS)、プラザ(PLAZA)、ロフト(LOFT)、アマゾン(AMAZON)、石澤研究所公式通販で数量限定販売する。10枚入りのレギュラー製品同様に100%国産米由来成分のライスセラムを配合し、取り出しやすいBOXタイプの容器を採用した。

美容液455mLが28枚のマスクにたっぷり

"お米のマスク"は2015年に発売し、23年10月にはメーカー累計出荷枚数4億枚を突破しているブランドを代表するアイテム。潤いを整える米発酵液、肌弾力を整える米ぬか油、肌の調子を整える米セラミド、キメを整える米ぬかエキスと4種類の国産米由来成分を配合している点が特徴で、乾燥により開いた毛穴に潤いを与え、ふっくらとした肌へと導く。大容量タイプは肌にしっかり密着する厚手のフェイスシートに美容液を455mL閉じ込めている。

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「シンゾーン」が「リーバイス」と提携 90年前発売の名作モデルを再解釈したデニムも登場

シンゾーンが展開する「シンゾーン(SHINZONE)」はこのほど、「リーバイス(LEVI’S)」とパートナーシップを締結した。 “ラブ レター(Love Letter)”をテーマにしたスペシャルプロジェクト “Levi’s l Shinzone”を始動し、カスタマイズデニム2型を8月23日に発売する。札幌店を除く「シンゾーン」店舗、「シンゾーン」オンラインショップ、一部の「リーバイス」ストアで取り扱う。

カスタマイズデニムは、1936年モデルの名品"Type I Trucker Jacket"をベースにした"LVC 1936 TYPE I BLACK EMBROIDERY"(4万4000円)と、マリリン・モンローも愛用し、1934年に発売された女性用ジーンズ"701"を踏襲した"1950’S 701 JEANS BLACK EMBROIDERY"(2万7500円)をラインアップ。いずれもブラックオーバーダイで仕上げ、経年変化とともに浮かび上がる刺しゅうを施した。カスタマイズデニムを購入した人に、「シンゾーン」が制作したデニムへの情熱や、「リーバイス」とへの敬意を込めたブックレットを、「シンゾーン」表参道本店および「リーバイス」全店で配布する。

また、リーバイスデニムをカスタマイズできるイベント「The Levi’s® TAILOR SHOP」を 「シンゾーン」表参道本店で8月30日〜31日に開催する。期間中、「リーバイス」の熟練テーラーが店頭に特別常駐し、「シンゾーン」店舗、「シンゾーン」オンラインショップで購入した「リーバイス」のデニムや、「シンゾーン」取り扱いの「リーバイス」ヴィンテージデニムを対象に、「シンゾーン」オリジナルのスペシャルステッチやカスタマイズを目の前で有料で実施する。

■ The Levi’s® TAILOR SHOP POP-UP
日程:2025年8月30日〜31日
時間:8月30日 12:00〜20:00 、8月31日 12:00〜18:00
場所:「シンゾーン」表参道本店
住所:東京都渋谷区渋谷4-1-18 南青山ノグチビル 1階

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「ギャップ」日本上陸30周年記念 アーティスト10人が2人1組で制作したTシャツ5型

「ギャップ(GAP)」は8月26日、国内のアーティスト10人とコラボし、2人1組で制作したTシャツ5型を発売する。価格は各4990円。「ギャップ」一部店舗および公式オンラインで取り扱う。

国内の気鋭アーティストが
2人1組でタッグ

コラボTシャツは、“バック トゥー バック Tシャツ(BACK 2 BACK T-SHIRTS)”と題し、「ギャップ」の日本上陸30周年を記念したもの。DJが代わる代わる音をつなぐ“バック・トゥー・バック”をイメージし、前面と背面をそれぞれ別のアーティストが手掛ける2人1組で手掛けた。アーティストは、グッチメイズ(GUCCIMAZE)とseaearthm、コインパーキングデリバリー(COIN PARKING DELIVERY)とソラアオタ(Sora Aota)、花梨と木梨銀士(GINJI KINASHI)、ニコ・イトウ(nico ito)と上杉暁(Akira Uesugi)、上岡拓也(TAKUYA KAMIOKA)とボビーヤマモト(Bobby Yamamoto)がタッグを組んだ。

また9月26〜29日の期間、東京・原宿で「ギャップ」の日本上陸30周年を記念したイベント「デニム アンド レコード リイマジンド(DENIM AND RECORDS REIMAGINED)」も開催する。

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村田晴信が「プラステ」のウィメンズ・クリエイティブディレクターに就任

ファーストリテイリングが展開する「プラステ(PLST)」は、村田晴信をウィメンズラインのクリエイティブディレクターに任命した。今年5月には、村田とのコラボレーションコレクションを発表しており、2025-26年秋冬から同ブランドのウィメンズラインをけん引する。

村田は今回の就任について「“毎日にきちんとをくれる服”というブランドコンセプトに、所作の美しさを引き出すデザインのエッセンスを重ねることで、大人の日常に静かな余裕をもたらす新しい日常着のかたちを提案していければと思います」とコメント。

中価格帯No.1ブランドを目指す一歩

また岡崎健ファーストリテイリング上席執行役員兼プラステ代表取締役CEOは、「村田晴信氏を『プラステ』のクリエイティブディレクターに迎えることを誇りに思う。彼が生み出す、着る人の内面や佇まいを美しく見せるデザインは、今後プラステが中価格帯のNo.1ブランドを目指していくための一歩だと考えている」と述べた。

村田は東京都出身。エスモード・東京校卒業後、マランゴーニ学院を修了した。2012-13年秋冬ミラノコレクションで自身の名前を冠した「ハルノブムラタ(HARUNOBUMURATA)」デビューコレクションを発表し、その後ジョンリッチモンド社、「ジル サンダー(JIL SANDER)」に所属していた。22年には東京ファッションアワードを受賞し、23-24年秋冬コレクションでブランド初のランウエイショーを発表。24年には毎日ファッション大賞の新人賞・資生堂奨励賞を受賞した。

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常田大希とタモリが「ボッテガ・ヴェネタ」キャンペーンに登場 楽曲のカセットテープを配布

「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」は、常田大希とタモリを起用した日本オリジナルキャンペーン、“When your own initials are enough(自分のイニシャルだけで十分)”をローンチする。常田によるオリジナル楽曲をストリーミング・プラットホームで配信するほか、「ボッテガ・ヴェネタ」銀座、表参道店などの店舗および一部のレコードショップでカセットテープを配布する。

自らの美学と感性で表現を続ける常田とタモリは、“自分のイニシャルだけで十分”というメッセージを体現する存在として今回の起用に至った。同キャンペーンでは、2人の異なる声による対話を通じて、個性を賞賛すると共に、出会いと交流の力と可能性を讃える。

キャンペーンビジュアルは、写真家の川上智之が撮影した。語り合う2人の姿を通して世代や表現の垣根を越えた対話への敬意を表し、楽器を持った2人の姿から音楽と2人の関係を捉えた。そして、ステージでの表現を続けてきた2人が“観る側”に身を置き、自らが光を浴びてきた場所に対して肯定するような眼差しを向けることで、“個性の賞賛”という同キャンペーンのメッセージを映し出した。

“「ボッテガ・ヴェネタ」とタモリに捧げる”
オリジナル楽曲を制作

常田はオリジナル楽曲について、「『ボッテガ』とタモリさんに捧げる曲を作りました。“ボッテガ・ヴェネタ”という言葉の響きを用いたトライバルソングとなっております」とコメントした。

特設サイト

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「ケイト」×USJアトラクションの魔女をイメージ! “リップモンスター”に限定4色が登場

カネボウ化粧品のグローバルメイクアップブランド「ケイト(KATE)」は8月19日、“リップモンスター”シリーズから、"リップモンスター"(全2種、1540円※編集部調べ、以下同)、”リップモンスター ツヤバース"(全2種、1650円)を限定発売する。同製品は9月5日にオープンするユニバーサル・スタジオ・ジャパン(以下、USJ)の共創アトラクション「18番地の魔女 ~感情と戯れる魔女の館~」に登場する魔女をイメージしたもので、ミステリアスな深みレッド系カラーが特徴だ。

感情を司る4人の魔女を表現した4色

「8番地の魔女 ~感情と戯れる魔女の館~」は、USJが9月5日から11月3日に開催する「ハロウィーン・ホラー・ナイト」内で楽しめるアトラクション。鏡だらけの館で感情を司る4人の魔女がゲストを待ち受け、喜怒哀楽それぞれの感情に関する試練を課す内容だ。

今回の限定色は感情を司る4人の魔女をイメージし開発したカラーで、"リップモンスター"は高発色×中彩度カラーの“戦慄の喜笑”と“狂気の怒号”、"リップモンスター ツヤバース”はとろける艶とクリア濃密カラーが特徴の“哀愁の亡霊”と“悪魔の快楽”をラインアップしている。

また、発売を記念したプレゼントキャンペーン「魔女からの招待状」をスタートする。1会計で「ケイト」製品2000円以上を購入すると2000円ごとに1口応募でき、ブランド公式LINEに購入レシートと製品写真を投稿することで応募が完了する。A賞は500組1000人に当たるUSJのスタジオ・パス(ペア)、B賞は「ケイト」メイクセット100人分を用意した。応募期間は8月19日0時から9月30日23時59分まで。

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藤井風が米フェス「ロラパルーザ」で 着用した“3つ目サングラス”が話題に 「イデアスワム」と鯖江市の職人が協業

2025年8月に米・シカゴで開催された音楽フェス「ロラパルーザ(Lollapalooza)」にアーティストの藤井風が出演し、「イデアスワム(IDEASWAM)」の3つ目デザインのサングラス“サード アイ サングラス”(6万6000円)を着用したことで話題を呼んだ。

伝統工芸の精緻さと現代的な造形美の融合

「イデアサム」は、日常にアート的視点を持ち込み、既成の価値観を問い直すことをテーマに活動するクリエイティブブランドで、伝統工芸の精緻さと現代的な造形美を掛け合わせ、使う人が自分だけのレンズを通して生きることを後押しするアイテムを発表してきた。藤井が着用した“サード アイ サングラス”は、眼鏡の産地である福井県鯖江市の職人と協業し、製作した。

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「バレンシアガ」がスケートボードシューズに着想の新スニーカー“ハンプトンズ”を発売

「バレンシアガ(BALENCIAGA)」は、新作“ハンプトンズ スニーカー(Hamptons Sneaker)”(13万7500円)を発売した。「バレンシアガ」公式オンラインストアおよび一部店舗で取り扱う。

“ハンプトンズ”はオールレザーのスニーカーで、スケートボードのフットウエアに着想を得た。職人技による構造やローエッジ、履き込まれたスニーカーの質感を思わせる加工を施し、靴紐にはグラフィティスタイルのアートワーク、アイレットの基部にはサイズ表示のバッジをあしらった。また、“マンデー(Monday)”シューズを彷ふつとさせるラバーの“3B Sports Icon”ロゴを側面に添えた。

カラーは、ホワイト、グレー&イエロー、オフホワイト&レッド、ブラウン&ライラック、ダークブルー&グレー、ブラックをラインアップ。メンズとウィメンズのどちらも用意する。

同アイテムのキャンペーンビジュアルは、写真家のコリアー・ショア(Collier Schorr)が撮影。「バレンシアガ」2025-26秋冬コレクションのアイテムと共にスタイリングしたモデルが、1990年代のスポーツウエアの広告にインスピレーションを得た動画と写真に登場する。

アイテム一覧

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「テンダー・コー」創業者らの新ブランド「ワーキング」披露 世田谷・上町の「カイロ」で展示

オーバーリバー(OVERRIVER)が運営する衣食複合店「カイロ(CAILO)」は8月19〜31日の期間、2つの展示会を開く。25日は休み。同社が国内の輸入代理店を務める英国発の新ブランド「ワーキング(WORKING)」と、アーティストの久保英祐氏が手掛ける作品展を同時に開催する。

「ワーキング」は、「テンダー コー(TENDER CO.)」創業者のウィリアム・クロール(William Kroll)と、「マッシモ・オスティ・スタジオ(MASSIMO OSTI STUDIO)」でデザインを担うロバート・ニューマン(Robert Newman)による共同レーベル。ジャケットやシャツ、パンツなどを展開し、価格帯は約3万〜15万円。今回の展示ではバイヤー向けに加え、一般向けの受注販売も実施する。オーバーリバーの越川学代表は「異なるバックグラウンドを持つ2人の思想が交わるコレクションは他に類を見ない」と話す。

久保氏は奄美大島出身で、現在、千葉・いすみで制作活動を行う。サンゴや鉄、漂流物など多様な素材を取り入れ、日常に埋もれがちな存在を新たな価値へと昇華させる独自の作品を生み出している。同展では、スカルプチャーや照明など幅広い作品群を展示販売する。価格帯は約3万〜4万円。

越川代表は、「異なる分野に身を置く両者に共通するのは、人生という大きなテーマを背景に、自身の経験や環境を問い直しながら表現を紡ぐ姿勢にある。作品を通じ、その質感や世界観を体感してほしい」とコメントを寄せる。

■カイロ エキシビジョン#001「WORKING × EISUKE KUBO」
期間:8月19〜31日
休み:8月25日
営業時間:11:00~20:00
住所:東京都世田谷区世田谷1-21-8

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明石家さんまが「ニューエラ」と初コラボ 明石家本人の意向を反映した6型

「ニューエラ(NEW ERA)」は8月22日、芸人の明石家さんまとコラボレーションしたアイテムを発売する。よしもとエンタメショップ新宿店、なんば店、大阪国際空港店、チーキーズ ストアおよび「ニューエラ」一部直営店とオンラインストア、一部正規ディーラーで取り扱う。

明石家本人が全てのデザインミーティングに参加

同コラボでは、複数回にわたって行われたデザインミーティング全てに明石家本人が同席し、手書きのラフデザインも用意するなど明石家本人の意向を強く反映した6型をラインアップする。

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自由で最高にクリエイティブなヘアショー「NOISE上海」リポート【ヒキタミワの水玉上海】

1993年から上海在住のライターでメイクアップアーティストでもあるヒキタミワさんの連載「水玉上海」は、ファッションやビューティの最新トレンドや人気のグルメ&ライフスタイル情報をベテランの業界人目線でお届けします。今回は上海で開催されたヘアショーの「「NOISE喧閙」。「ヴィダル サスーン」のグローバル・クリエイティブ・ディレクターが率いて、欧米や中国のトップアーティストが自由かつ強烈な個性を放つことで知られています。同イベントを現役のメイクアップアーティストであるヒキタさんがリポートします。

内容は事前に一切明かされず
日時や場所はSNSのみで公開

7月16日、ロンドン発のアンダーグラウンド・ヘアショー「NOISE喧閙(けんとう)」が、4度目の上海開催を果たした。2012年に「ヴィダル サスーン(VIDAL SASSOON)」のグローバル・クリエイティブ・ディレクター兼ヘアデザイナー、リチャード・アッシュフォースによって始まったこのイベントは、従来のショーとは異なる独自性で支持を集めている。

本イベントは、ヘンケル社のプロフェッショナル向け教育機関「Provi(璞観)」が主催し、世界各地の精鋭スタイリストが集結。6チームがそれぞれ15分間の持ち時間で即興の作品を作り上げ、業界関係者やメディアの前で高度な技術と発想力を披露する。内容は事前に一切明かされず、何が始まるのかは出演者以外誰も知らない構成。観客は終始、緊張と期待の入り混じった空気の中でステージに釘付けになる。

イベントは演出の一部としてバンド「冷色系列」の生演奏からスタートし、ショーは熱気の中で一気に加速していった。「NOISE」は、SNSでの告知のみ、開催場所はこれまでもクラブや倉庫といった非日常的な空間だった。従来のヘアショーとは一線を画す自由度と、国や文化を超えた多様な表現によって、柔軟な感性を持つ次世代スタイリストたちから高く評価されている。

今回参加したスタイリストは「NOISE」の創設者であるリチャード・アッシュフォースを筆頭に、ビジュアルインパクトで注目を集めるピーター・グレイ(かつてヴィダルサスーンで私も一緒にお仕事をさせていただいたことがある)、撮影分野で著名な中国の李达(Edo)、英国Trevor Sorbieのジュゼッペ・ステリターノ、リアルで骨格を活かしたカットを得意とする新宇(XINYU)、髪型をファッションやアート、音楽とともに進化する表現と捉え、美の変革を目指す2022年に上海で設立されたハイエンド美容教育機関「璞觀(Provi)」が名を連ねた。

各チームが作り上げた作品はどれも奇抜で強烈、誰もの想像の上を行き、そのクリエイティビティに観客たちは、その瞬間を逃すものかと撮影や録画に余念がない。6チームによる全演目が終了し、ショー終盤には、全出演者とモデルがステージ上に集結。ヘアとファッションの両面で強烈なビジュアルを披露した。最後はイベントの総責任者であり、ヘンケル コンシューマーブランド プロフェッショナル部門 教育ディレクターの劉偉栄(Robbie Liu)氏が来年の再開催を宣言し、今年の「NOISE 喧閙」は幕を閉じた。

ちなみに入場料は880元(約17,600円)、イベント来場者は250人に上った。翌日には「パフォーマンスの際のインスピレーション」をテーマにした公開デモレッスンも開催され、2日連続の参加費は1,180元(約23,600円)、2日通しで参加する者も少なくなかった。ロンドンから来た最前線のスタイリストに直接触れられる機会は、現地にとって貴重そのものであり、多くの参加者が技術と感性を吸収したようだ。ちなみに、「NOISE」は2012年の初開催時には入場料が5ポンド(約750円)だったという。13年を経て、その成熟度を如実に物語っている。

現地で唯一の日本人参加者であり、Brainstorm代表のヘアメイクアーティスト宮崎龍(RYU MIYAZAKI)氏は、「NOISEは誰かに評価されるためでなく、自分の本当にやりたい表現や技術を発信する場」だと語る。企業ロゴも排除され、スポンサーに左右されない純粋な表現が貫かれている。宮崎氏は、中国における現在の自由で混沌とした空気を「かつての日本のギラギラした時代」に重ね、ヨーロッパやアメリカ、日本を取り込みながら進化する“究極のMixカルチャー”と捉える。一方、日本では実用性が重視される傾向が強いが、「アート的なヘアやメイクに触れることで、ナチュラルビューティーや日常の仕事の質も高まる」と指摘。インプットとアウトプットのバランスを保ち、これがいざという時に対応できる自分でいられる鍵だと語った。

自由な発想と即興性に満ちた構成は、実際には周到に計算された部分も多い。それでもなお、行き当たりばったりに見える進行が、開放的でダイナミックな上海の都市性に自然と溶け込んでいるように感じた。

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ユナイテッドアローズが韓国「ナイスウェザー」を拡大 日本独自アパレル企画にも注力

ユナイテッドアローズは、韓国発のセレクトショップ「ナイスウェザー(NICE WEATHER)」の拡大を目指す。原宿、渋谷、表参道などトラフィックが多いエリアを中心に、年間3〜4店ペースで複数店舗を出店していく考え。「『ナイスウェザー』の発信力を活かしながら、韓国カルチャーに関心の高い若年層の開拓を狙う」(佐藤剛・ユナイテッドアローズ開発本部新規開発室室長)

4月に阪急うめだ本店にオープンした1号店に続き、8月から都内6箇所でポップアップを開催。8月14日からは、ラフォーレ原宿でもスタートした。

メンズの軽衣料や雑貨を中心とした既存のラインアップに加え、2025年秋冬からは、日本企画のアパレル商品を販売する。メンズ、ユニセックス、ウィメンズの3軸で、もともと強みのロゴやグラフィックアイテムのほか、「ディッキーズ(DICKIES)」「ディスカス(DISCUS)」「テンベア(TEMBEA)」に別注アイテムも企画した。価格帯はシャツ1万1000~1万6000円、アウター3万3000~3万8000円。佐藤室長は「特にカジュアルファッションを好む女性のお客さまにポテンシャルを感じている」と話し、今後はワンピースやスカートなどにも幅を広げていく。ライセンス比率は将来的に7~8割程度を見込む。阪急うめだ本店店では、ロゴTシャツやキャップに次いで、雑貨や韓国コスメも好評だ。踏まえ、今後は新しいコスメブランドも加えて順次販売していく。「今後はさまざまな韓国ブランドを紹介していく箱にしていきいたい」と佐藤室長。

今後の出店は、売り場面積66平方メートル以下のコンビニ型、99~165平方メートル未満はアパレル比率を高めたファッションビル向け、165平方メートル以上のSC向けの3フォーマットで拡大しいてく方針だ。

佐藤室長は、「『ナイスウェザー』の本国のチームは、ブランド価値を上げていくためには日本市場での成功が大事だと考えている。ライセンス企画の逆輸入もあるだろう。当社が培ってきた知見を活かしてブランド全体を底上げしていきたい」とコメントした。

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「客の歩き方で買うかは分かる」 店頭の何気ない動作を宝の山に変える科学の目

PROFILE: 中谷一郎

中谷一郎
PROFILE: (なかたに・いちろう)北九州市立大学卒業後、株式会社ベンチャー・リンクに5年間従事。2010年にトリノ・ガーデンを設立し、オペレーション特化サービスを展開。人間工学・心理学・脳科学を用いたアプローチで、分析・改善・定着を一貫して担う。哲学は「Make It Fun!」PHOTO:SHUHEI SHINE

「歩き方一つで、その人の購買意欲と購買確率が分かる」。現場に設置したビデオカメラに映る顧客やスタッフの動きを分析・解釈し、POSデータや売り上げからは見出せない課題を可視化することで多様な業態の収益を底上げしてきた企業がトリノ・ガーデンだ。わずか20人の社員で上場企業を中心に幾多の現場を分析し、新規営業をしていないにも関わらず紹介や問い合わせが絶えない。大手SPAや化粧品ブランドの経営改善も成功させてきた中谷一郎社長に、現場観察の精度と再現性で成果を生む舞台裏を聞いた。

WWD:トリノ・ガーデンはどのような企業か。
中谷一郎トリノ・ガーデン社長(以下、中谷):
店舗や現場のオペレーションを科学的に分析し、改善につなげる企業です。POSレジや会計といった構造化データに加え、お客さまの歩き方、立ち止まる秒数、声の大きさやイントネーションなどの非構造化データを映像分析によって可視化します。その上で、脳科学、人間工学、心理学などの知見を用いて解釈して改善手段を提案して、現場での再現性担保、オペレーション浸透までを行います。

WWD:ファッションやビューティ企業からの依頼も多い?
中谷:
飲食業界での認知度が高く全案件の約6割を占めていますが、コロナ禍以降はファッション・ビューティ領域での依頼が増加しており、今年は前年比で約40%伸びました。特に、美容医療や脱毛サロンなど、競争激化や広告単価上昇に伴って現場改善の必要性が高まっている分野が多いです。ファッション・ビューティ業界ではファストカジュアルの大手SPAからセレクトショップ、アイウェア、化粧品メーカーなどと取引があります。既存店舗の伸びしろの可視化に加え、新規出店モデルの成功確率を高めるためにPEファンド経由での店舗ビジネスの高度化も手がけています。

WWD:映像の分析を通して何が分かるのか。
中谷:
例えば歩き方一つで「その人が製品を購入するかどうか」を推測できます。フラッと立ち寄るお客さまと一目散にその店を目指すお客さまでは目的が明確に違います。歩行速度を緩めずに店舗へ向かうお客さまと歩行速度が減衰するお客さまと比べ購入確率が約3〜4倍と高い。商業施設でもお手洗いへ向かう人の歩行速度は速いのと同じで目的がはっきりしていると速く歩く傾向があります。

一方、VMD(ビジュアルマーチャンダイジング)の前で歩行速度が減速した場合は「見たい」と思わせる注意喚起ができた証拠。VMDは買われたかどうかの結果評価が一般的で、価格やサイズなどVMD以外の変数によって購入如何が変わるために純粋な評価が難しかったのですが、歩行速度の変化というプロセス指標を用いることでVMDの是非を評価できるのです。

WWD:店舗のスタッフは業務中に客の歩行速度までは観察できない。
中谷:
日々の業務で手一杯ですし、第三者でなければ難しい部分です。AIを使って録画データを学習させることもできますが、当社では基本的にすべて人力で計測しています。1項目だけを計測するならAIでもできますが、複合的な状況や幾多ある変数を切り分けた分析は人の観察力に勝るものはありません。途中で数えるのを諦めてしまいましたが、われわれが観察している視点と項目数は累計で2万〜3万項目以上あります。

ホテルやビュッフェ会場での「卵焼きを取るかどうか」という1場面を分析する場合。「その人が手に何を持っているか」などの基本的な部分から「卵焼きを取るトングの向き」まで見ます。右利き人口は約88%なのでトングの置き方一つで列の進む速度が変わるのです。

ビュッフェは構造が複雑なので観察対象として非常に面白い。「卵焼きが美味しそうに見えないから取られない」場合もあれば「取れる位置にあったのに手が伸びなかった」場合もある。逆に、卵焼きがそもそもなかったり陳列量が少なかったりすれば、小売り業界でいうボリューム陳列の課題にあたります。一方で、商品の少なさが購買意欲を高める希少性の法則が働く場合もあります。「現品限り」「本日限定」といった訴求で人は足を止め、何秒で意思決定するかが変わる。そうした行動変化まで読み取って改善につなげています。

課題の原因は
言語化できてない場合が多い

WWD:寄せられる課題や依頼内容はどのようなものが多い?
中谷:
売り上げや離職に関する相談が多いですが、実際には「接客スキルの問題」ではなく「接客に出られない環境」が原因のことが多いです。例えば、店長が会議資料作成を一人で抱えていて接客に出られない、ピーク時に人員が足りないといった状況です。こうした業務負担を減らすだけで、接客時間が増え、売り上げが改善することもあります。

WWD:接客における改善の事例は?
中谷:
化粧品売り場において、若い世代への販売が得意なスタッフと年配のお客さまへの販売が得意なスタッフでは話し方やイントネーションが明確に異なります。同じ「この製品は◯◯なんですけども」といったフレーズ一つでも、声の抑揚・イントネーション、音階、話す速度によって、聞き取りやすさや反応が年齢により変わります。こうした音声や話し方のデータを長期的に実店舗で収集・分析し、効果検証している企業は希少だと自負しています。

男女差で単純に分けることはできませんが、幼少期に勝ち負けや優劣がつく遊びではなく、おままごとなど情緒を共有する遊びかたに慣れ親しんでいた女性の方が結論を言い切らず、文末の語尾を上げて述語を曖昧にする傾向があるなど、幼少期の育った環境も影響しています。接客ではこの話し方の違いが購買の意思決定に影響することがあります。目が肥えた年配のお客さまを相手にする場合、「かもしれない」という曖昧な表現より「あなたにはこれがいい」と言い切る方が安心感を覚えるのです。

美容やアパレルの接客はマニュアル化が難しく、お客さまごとに最適な提案が異なります。熟練スタッフの属人的な技術も心理学的分析で「心の鍵の開け方」として言語化・再現すれば、組織全体の資産になる。このように「なぜそうなっているのか」を解釈し、実験・再現性確認・定着までを約6〜8か月で行います。

WWD:改善点の提示だけでなく、新しいオペレーションの定着まで伴走する。
中谷:
大手ハンバーガーチェーンでは、スタッフの心拍数分析から課題を見つけました。心拍数が上がりすぎるとポテトのSサイズ・Mサイズという異なるパッケージを間違えてしまうなどのミスが発生します。原因は技術不足ではなく過度な緊張。教育だけでなく、緊張を生む要因を取り除く現場改善が必要です。アパレルや化粧品売り場でも、数字のプレッシャーやレジ待ちの焦りが離職につながります。

マネージャーの声かけも離職率にも影響する検証結果もあります。「もっと徹底しろ」という曖昧な指示はプレッシャーになりますが、「5人のスタッフに後日質問して全員が即答できる状態を目指してください」と具体化すれば、「全員でなくとも5人中3人が、5人中4人に増えた」など、小さな改善も評価でき、現場のモチベーションが上がります。

現場の行動は意図せずパターン化します。「テーブルを毎日拭く」というルールは数週間で形骸化しますが、「お客さまが座る直前に拭く」と設定すれば「ありがとう」と言われる機会が増えて自然と続けられます。大手ハンバーガーチェーンでは、1日仕事をしてお客さまから感謝されるのは平均0.2回。そこで「ありがとう」と言われる行動をワークフローに組み込めば、意識せずとも感謝される経験が増えて行動が定着します。「やっておいた方がいいこと」ではなく、人間の快感や楽しさといった本能に沿って設計することが重要なのです。

価値ある技術こそ
言語化して残すべき

WWD:ファッション・ビューティ業界の業務効率やスタッフ育成に関して印象的な事例は?
中谷:
ネイルサロンでは施術の速い人と遅い人で1日の回転率に差があり、1日あたり2〜3組分の売り上げの差が生まれることがあります。遅い人への指導は「もっと速く」「もっと強く」という抽象的な表現に留まりがちです。しかし、ヤスリの動きを可視化すると、速い人は1本の爪あたり約700回、遅い人は1500回以上当てています。遅い人は1回あたりの削る量が少なく、ヤスリの先端しか使っていないのに対し、速い人はストロークが長く、始点から終点までしっかり使っている。この「ストロークの長さ」というポイントを伝えるだけで、数年間遅かった人が当日から改善することもあります。

こうした指導は熟練者が自然に行っている動作を正確に言語化できる人でないと難しいものです。爪の形状やお客さまのオーダーは個別に異なりますが、指導においては「始点と終点」といった定義を明確にできることが重要です。

多くの現場では可視化できないことは管理できず、結果として経験年数や経営層の意見が優先され、論理的ではなくとも声の大きい意見だけが強くなってしまうこともあります。効率化の観点だけでなくスタッフの自尊心ややりがいを高めるためにも、価値ある技術は言語化して残すべきです。

人員削減ではなく、働く時間を楽しくし効果的な方法を見つけることが重要。スタイリストの技術を科学的に分析し再現性を持たせれば自尊心向上につながり、現場に立てない人も知的労働として活かすことができます。

WWD:美容室のカット業務を分析した経験はある?
中谷:
トライしたこともありますが、費用対効果が合わないため現状は分析していません。と言うのも、レジ会計の方法や予約電話の受け方、カラー材の置き場所などの方が、カットに比べて現場のこだわりや改善に対する抵抗感が少なく、改善の余地が大きいからです。

WWD:ファッションやビューティ業界特有の課題は。
中谷:
購入判断において情緒的な要素が非常に大きい業界です。合理的に「機能がこうだから」「価格がこうだから」と選ぶだけでなく、その製品から得られる感覚や体験が決め手になる。情緒を大事にするのは当然ですが、情緒に情緒だけで応える業態やオペレーションに依存し過ぎてしまうと、再現性が担保できず、採用・教育の人件費は上がり、結果として必要な目標売上を確保しなければいけないという数字のプレッシャーに耐えられる人しか残れない環境にもなりかねません。

スタッフが定着するにはブランドへの強い愛着があるか、早い段階で成功体験を得て「自分にもできる」という自信を持つかのどちらかが必要です。情緒依存型のマネジメントだけでは人材難の中で定着率を上げるのは難しい。人間関係や向き不向きが問題になる前に改善できる余地は多くあります。

WWD:ファッション・ビューティ業界が明日からできる小さな改善は?
中谷:
会議中に話している内容を全部録音して活字に落とし込んで見た時に、「しっかり」「徹底」などの、人によって解釈が分かれる言葉が多い場合は伸びしろが大きいと考えます。現場を変えるよりも先に、言語化できていない部分を本部の人たちが自分たちで気づくだけでも変わるきっかけになります。会議のミーティングを言語化することはすぐに役立つと思えないかもしれないですが、そこに取り組めるかどうかで企業の成長も大きく変わると思います。

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「コスメデコルテ」が挑む1万6500円の化粧水 大谷翔平選手の広告は当面封印か

コーセーのハイプレステージブランド「コスメデコルテ(DECORTE)」の成長が鮮明だ。2024年度の国内売り上げは過去最高を更新。コロナ禍が始まった20年から4年間で売上高は約2倍、顧客人数は約3倍に拡大した。10〜30代の若年層客の構成比も約4割から約6割へと高まっている。25年上半期(1〜6月)も前年同期比2ケタ増と好調を維持している。

ブランドの成長を支えるのは紛れもなく、21年に発売した“リポソーム アドバンスト リペアセラム(以下、“リポソーム”美容液)”(30〜75mL、8800〜1万7050円)の存在が大きい。23年には大谷翔平選手を広告に起用し、男性客や新規客を取り込み、全体で過去最高の売り上げを記録した。

24年はトライアルサイズや定期便、メンバーシッププログラムを導入し、新規客の獲得と定着の両面を強化。“リポソーム”美容液の売り上げは20年比で約3倍に拡大した。25年の上半期は、3〜5月の期間で大谷選手を起用したキャンペーンを実施。サンプリング、全国百貨店でのポップアップなどを行った。中でも新TVCMで披露した“デコルテポーズ”がドジャースのチーム内で大流行し、認知度を押し上げた。

6月には時計ブランド「フランクミュラー(FRANCK MULLER)」とコラボし、40代以上の層に訴求。通常ボトルの世代別の売り上げ構成比は、20代が25%、30代が24%、40代が21%、50代が20%、60代が10%と、40代以上で約半数を占めるが、同コラボ製品では7割を占める結果となり、狙い通りの世代を取り込んだ。結果、上半期の“リポソーム”美容液は、前年同期比2ケタ増となった。

次の成長軸は
ハイプレステージ化粧水

2期連続で過去最高の売上高を更新する「コスメデコルテ」が次に狙うのは、成長余地の大きいハイプレステージ化粧水市場だ。“リポソーム”美容液に続く成長ドライバーとして「ブランドを代表する化粧水」を掲げる。藤永あすかブランドマネジャーは、「グローバルのハイプレステージ市場で戦うには、化粧水カテゴリーの確立が不可欠。単品で支持を集めるヒーロープロダクトとして、顧客の獲得につなげたい」と説明する。

化粧水市場は近年、価格帯の二極化が進む。1万円を超えるハイプレステージでは、高度な機能や独自技術を備えた製品に需要が集まる。一方、5000円前後のボリュームゾーンでは安全性や低刺激性を重視した製品が支持を得ている。

加えて、かつて主流だったシリーズ使いから、アイテムごとに選ぶ「単品志向」へのシフトが鮮明になっている。成分や効果への関心も高まり、多面的なアプローチを打ち出せるかどうかが競争力を左右する。

同社はこうした市場環境を踏まえ、単品型高機能化粧水“ユース パワー エッセンス ローション”(150mL、1万6500円)を9月16日に発売する。美容液の効果を併せ持つ「次世代型の化粧水」とし、「永遠のテーマでもある“若返り”の願いを込めて訴求する」。

成長戦略の「最後のピース」

「コスメデコルテ」は、百貨店市場で各カテゴリーのシェアを着実に拡大している。美容液、クリーム、フェイスパウダーが首位、乳液、口紅、ヘア美容液が2位、リキッドファンデーションが3位と、主要アイテムはいずれも上位にランクインする(同社調べ)。

ブランド全体では現在、ハイプレステージ市場の本格攻略を戦略の柱に据える。21年には“リポソーム”美容液を軸にプレステージのボリュームゾーンで顧客層を拡大。さらに23年には“AQ”シリーズのスキンケアを刷新し、高単価・高付加価値の領域への展開を強めてきた。今回投入する“ユース パワー エッセンス ローション”は、成長戦略を完成させる「最後のピース」と位置づける。

新・化粧水の広告に
大谷選手起用は「当面なし」

“ユース パワー エッセンス ローション”のプロモーションは、過去最高の販売実績を目指す。プレステージ化粧水市場でのシェア拡大に加え、独自の老化研究とリポソーム技術を融合した世界初の処方を訴求し、先端科学を備えたブランドイメージを浸透させる。

販売目標は、化粧水カテゴリーで最高実績を記録した“リポソーム トリートメント リキッド”(100mL、6600円/170mL、1万1000円)の初動3カ月実績に対し、数量ベースで約1.5倍を掲げる。百貨店や専門店ではすでに予約を受け付けており、今年5月に発売した“AQ 毛穴美容液オイル”(40mL、1万1000円)の予約実績を上回るペースで推移している。

プロモーションはデジタルを軸に、交通広告や雑誌タイアップ、KOLを活用した情報発信などを行う。初年度については同製品の広告に大谷選手を起用する予定はないとし、「まずは最先端サイエンスとテクノロジーを備えた製品としての認知拡大を優先する」(井口史生グループマネージャー)とする。

サンプリング規模も過去最大とし、百貨店や雑誌を通じてターゲット層へのリーチを強化。全国の百貨店・専門店で体験型イベントを展開し、売り場の活性化も図る。発売時には、化粧水に加え美容液やクリームを組み合わせた限定キットを投入。レビュー投稿を促す仕組みを導入し、購買促進につなげる。

グローバルでは14の国・地域で展開し、特に欧米と中国市場に重点を置く。ブランド認知を高め、プレステージ化粧水市場の成長を取り込む。

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本当に得しているのは誰? バイイングパワーの落とし穴

WWDJAPAN.comは4月までマンガ版「ザ・ゴールシリーズ 在庫管理の魔術」を連載していました。在庫過剰に陥ると、つい値下げセールに頼ってしまう――。しかし、本当にそれしか方法はないのか? 利益を高め、最大化するための解決策を、アパレル在庫最適化コンサルで「ユニクロ対ZARA」「アパレル・サバイバル」「図解アパレルゲームチェンジャー」等の著者である齊藤孝浩ディマンドワークス代表が、同マンガを読みながら、解説して行きます。今回は第15話を読んでの業界裏話のエピソードその2です。

小ロット短サイクルが生み出す恩恵

外部とのミスマッチを解消するために、サプライヤーと交渉中に、小ロットを短納期で発注することがサプライヤーのWINにつながることに気が付いて目から鱗が落ちた、あい。

「店舗が増え、発注量が増えるほど、バイイングパワーが強まり、サプライヤーに対して有利になる」ーーアパレル業界の多くの経営者が疑わない、この“常識”。しかし、それは本当に“得”だったのでしょうか?

売り上げは上がっているのに、在庫は回らず、キャッシュも苦しい。本当に得していたのは、一体誰なのか?この問いをきっかけに、バイヤーのあいが気づいた発注の本質と、サプライチェーンを変える鍵を探ります。

今回のテーマは 「本当に得しているのは誰?――バイイングパワーの落とし穴」です。

マンガ「在庫管理の魔術」の第15話は コチラ

店舗が増え、会社の規模が大きくなればたくさん発注できる。バイイングパワーが大きくなれば仕入先との交渉は優位進めることができ、安く買える。これはバイヤーも経営者も、誰も疑わないことでしょう。

メーカーの営業も、価格交渉には応じなければなりませんが、1回でビッグオーダーを得ることができれば、上司から褒められ、生産工場のキャパを埋めることができてひと安心。工場長も、まとめ生産で稼働率も生産効率も良くなりそうで、良いことずくめに聞こえます。

ところが裏を返すと、バイヤーがすぐに売れない大量在庫を引き取ることで、会社は市場が変化した時に、柔軟に対応できない在庫リスクを抱え込むことになります。いつの間にか、在庫回転率は悪化し、値下げや在庫処分による利益率低下のリスクにさらされます。

メーカー側にとっても、まとめ受注、まとめ生産ができる一方、まとめて納品をしなければならず、納品が完了するまで、工場や倉庫には仕掛品や出荷待ち在庫が積み上がります。まとめて納品しなければ、お金は払ってもらえず、キャッシュフローが悪化するリスクをはらみます。

アジアの新興国で生産工場が欧米から10万、100万単位のオーダーを受けても、縫子さんの給料の未払いの問題が起こるのは、実はこういった事情もあるのです。

ビジネスが上手く行く、キャッシュフローを良くするのは、実は大量生産ではなく、小ロット、短サイクルのQR生産。そんなことを口にしたら、いまどきメーカーいじめ?サステナブルではない、と思われる方もいらっしゃるかも知れませんが、それは、とんでもない誤解です。

実は、つくった分だけ、小分けにして、すぐに引き取ってもらえ、代金を支払ってくれるなら……サプライヤーは非常に助かるのです。なぜなら、経営者が経営で一番困っているのは、資金繰り=キャッシュフローだからです。

「ザラ」や「シーイン」に学ぶ

世界一のアパレルチェーンである「ザラ(ZARA)」は、多品種小ロット短サイクルで生産を行います。デザインはもちろん、型紙づくり、縫製サンプルも自ら行い、裁断した生地を付属と一緒に、縫ってもらえればよい状態にして、縫製工場に持ち込み、数週間以内に縫って納品してくれと依頼します。縫いあがった商品は自ら回収し、仕上げをして、世界の店舗に配送します。

今や「ザラ」を抜いて世界一の売上高になったと目される、中国発越境ECの「シーイン(SHEIN)」は、1オーダーたった100枚単位の発注を素材や付属品の指定調達先と引き取り期限を明記した上で、サプライヤーには、約1週間で納品するように求めます。

「ザラ」にしても、「シーイン」にしても、規模が大きくなるにつれて、商品あたりの発注数量を増やしたかというとそうではありません。「ザラ」は店舗を増やしている時は、店舗増加分は増やしたようですが、1店舗あたり3週分の発注量はけして増やしていません。「シーイン」に至っては、むしろ、当初100枚だった標準生産ロットを、100枚でも売れ残る商品があるからと、初回は60〜80枚しか発注しない商品が増えているそうです。

彼らがやっていることは、単にロットを小さくすることが目的ではなく、サプライヤーに速く納品してもらい、速く店頭やサイトに並べて市場に問い、速く売って、代金を速くサプライヤーに支払うことを考えます。

この話をアパレル業界の方々にすると、みんな驚くんですよ。規模が大きくなった会社は発注量を増やすかわりに、バイヤーはサプライヤーに対して横柄になり、無理難題を押し付けているのではないか?と考えてしまうからです。

ところが、実態はその逆なのです。そんな話を、異業種のTPS(トヨタ生産方式)やリーンやTOC(制約理論)と呼ばれる手法が普及している業界の方々と語りあうと、この「ザラ」や「シーイン」のやり方こそが、製販が共存するための持続可能な常識であると告げられます。それは、小ロット、短サイクルで生産を回すことがサプライチェーン全体の流れを良くすることと、分かっているからです。

かつてのアパレル業界の常識は非常識なのでしょうか?小ロット短サイクル生産で在庫とお金の流れを良くすることが、製販WIN-WINの秘訣であることを知って、そんな取引条件を広げるハンナズのあいたちの未来には、これから、どんなことが待っているのでしょうか?

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“厄介者”の廃漁網を人々の“相棒”へ アップサイクルで生まれ変わる、宮城県発の匠の技

「生まれるべきものが生まれ、広がるべきものが広がり、残るべきものが残る世界の実現」をビジョンに掲げるマクアケによる、“アタラシイものや体験の応援購入サービス”の「マクアケ」には、伝統技術を現代的なアイテムに活用したプロジェクトが数多い。この連載では、全国各地の匠の技に注目。実行者の思いとともに、匠の技をどう活用し、どう訴求しているのかを考える。目指すは、47都道府県の匠の技の探訪だ。第10回は、宮城県を訪れた。


今回の技術は…

廃漁網のアップサイクル

アップサイクルベンチャーのアムは2023年、宮城県気仙沼市で設立されました。「大学時代から気仙沼とは不思議な縁があった」という加藤広大代表が社を率います。

アムがアップサイクルするのは、産廃処理の難しさから“厄介者”とされてきた廃漁網。「とあるマグロ漁師との出会いがアムを設立したきっかけ」と話す加藤代表は、交流の中で、廃漁具が海洋環境を破壊していることを知りました。統計も発表されており、環境省は「海洋ごみをめぐる最近の動向」(18年公開)で、漁業関連ごみが海洋プラスチックごみの約6割を占めていることに言及しています。同社が企業理念に「いらないものはない世界をつくる。」と掲げた理由です。

素材ブランド“アムカ”は、そんな企業理念を体現したもの。全国の漁港などから廃漁網を買い取り、バージンマテリアルと変わらない品質のナイロンや、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステルなど、さまざまな素材に再生しています。

今回「マクアケ」で発表した“アムカ”の“バディ コレクション”は、気仙沼が水揚げ量日本一を誇るサメやメカジキ漁で使われた、丈夫な漁網を100%使用しています。デザインは、大漁旗と紙テープで出港を見送る伝統文化“出船おくり”や、名産・フカヒレを乾燥させる山風“室根おろし”といった、気仙沼の原風景に着想しました。

アムの共同創業者であり、最高人事責任者を務める立元久史氏は、「実は、“バディ コレクション”は製品化の経験がないメンバーが手掛けたんです」と明かします。素材化の工程は困難を極め、約2年の歳月を費やしました。

工場に送った数トンの漁網に石やプラスチックが混入しており、数千万円の損害が出かねない事態に陥ったこともあります。社員が現地に赴き、工場の協力もあおぎながら手作業で分別を行いました。この経験から、サプライチェーンを担う企業との関係構築こそがアムの核であり、他社にはない強みだと確信しました。

“バディ コレクション”は、応援購入サービス「マクアケ」で600人以上のサポーターを集めています。一方、「あらゆる製品に“アムカ”が使われる未来をつくりたい。さまざまなブランドとのコラボレーションがカギになる」とさらなる成長に貪欲です。

“アムカ”が目指すのは、高機能素材の代表格“ゴアテックス”のような存在です。「どの海でどの漁業に使われたか」という廃漁網が持つストーリー性と、環境破壊という社会課題の解決。この両輪を加速させ、廃漁網が地域を潤し、人々の“相棒”となる未来へと進んでいきます。

漁網を“未来の素材”に変える4つのポイント

1.廃漁網の回収

全国各地の漁業協同組合や水産会社、漁具販売店から、使用済みの漁網を買い取ります。今回のプロジェクトでは、宮城県・気仙沼で約10トンの漁網を回収しました。今後は年間数百トン規模の回収を目指すそうです。

2.分別・洗浄・裁断

リサイクル素材の品質を左右する最も重要な工程です。ロープや浮き、補修糸といった異素材を、数十mにも及ぶ網から一つ一つ手作業で取り除きます。輸送コストを抑えるため、就労支援施設などと連携し、各回収地域で洗浄や裁断までを行っています。

3.ケミカルリサイクル

化学メーカーのUBEと協業し、回収したナイロン製の漁網を分子レベルまで分解。ナイロン原料(ε-カプロラクタム)へと再生します。劣化や不純物がリセットされ、バージンマテリアルと遜色のない品質を実現するほか、自由な染色も可能になります。

4.製織・デザイン

ケミカルリサイクルによって生まれた糸を、石川県の丸井織物が織ります。“バディ コレクション”では、船の出港を見送る“出船おくり”で使われる紙テープをイメージした柄など、気仙沼の文化や風景をモチーフにしたオリジナルテキスタイルを開発しました。

宮城発!
応援購入が高額なプロジェクト3選

“アタラシイものや体験の応援購入サービス”の「マクアケ」で大きな反響が寄せられた宮城県発のプロジェクトを3つ紹介する。

PICK UP 1 : 応援購入総額945万円超

武州正藍染刺子“エアー雪駄”
日本の伝統とハイテク技術を融合した究極の一足が完成

伝統技術と現代技術が詰まった“温故知新”な一足。1872年創業の老舗工場で染めた武州正藍染刺子生地に、押し返すような弾力があるPVC製の“エアーソール”を組み合わせた。履き心地を左右する鼻緒には、肉厚なメッシュ素材を使用。従来のイメージを変える“新雪駄”。

PICK UP 2 : 応援購入総額333万円超

【好評 第2弾】インド渡航20回・開発14年の集大成が
自宅で温め3分で完成

ニシキヤキッチンの「インド料理を極めたい」という思いから生まれたレトルトカレー“本格インドシリーズ”の第2弾。今回は、インドカレー3種とビリヤニ2種を用意した。開発にあたり、インドへは計20回渡航。月日にして14年を費やした、同社のレトルトカレーの集大成。

PICK UP 3 : 応援購入総額214万円超

<サステナビリティ>一度も冷凍していない
宮城県産養殖銀鮭を産地でレトルト加工

阿部亀商店が挑戦するサステナブルなプロジェクト。宮城県産の養殖銀鮭を県内で加工することで、食品の移送距離を表すフードマイレージの減少や脱炭素に貢献する。鮮度への自信を示すように、原材料は銀鮭と塩のみ。ふっくらとした食感をさまざまな料理で楽しめる。

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「シャネル」のメンズ香水“ブルー ドゥ シャネル”に新しいアンバーウッディの香り

「シャネル(CHANEL)」はメンズ香水“ブルー ドゥ シャネル”から、ウッディ系の新しい香り“レザクスクルジフ”のパルファム(60mL、2万7170円/100mL、3万8280円)を発売する。8月22日に「シャネル」公式オンラインストアと一部店舗で先行販売を開始し、9月5日に全国発売する。また、同フレグランスのアンバサダーを務める俳優のティモシー・シャラメ(Timothee Chalamet)の新ビジュアルとムービーも公開した。

“レザクスクルジフ”は、存在感が際立つアンバー ウッディのフレグランスだ。落ち着いたサンダルウッドが力強さを演出し、レザーやレジンを思わせるラブダナムが神秘的な魅力を引き立てる。

ボトルは、黒と呼ぶには青く青と呼ぶには暗い色合いで、無限を象徴する四角形ですっきりと潔いシルエットに仕立てている。

“ブルー ドゥ シャネル”とは

“ブルー ドゥ シャネル”はオリヴィエ・ポルジュ(Olivier Polge)=「シャネル」専属調香師が、“男性のための香水の真髄を伝える”ことにこだわり、時代を超越する意外性に満ちた香りを提案する。フレグランスのほか、ローションやボディーウォッシュ、ヘア用のパルファムも展開している。

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「グラフペーパー」が「プーマ」とコラボ 洗練された美学を宿す“スピードキャット”

「グラフペーパー(GRAPHPAPER)」は8月30日、「プーマ(PUMA)」とのコラボレーションシューズ”プーマ ×グラフペーパー スピードキャット プラス"を発売する。「プーマ」の代表モデルの1つである“スピードキャット“をベースにした同アイテムは、23.0〜30.0cmで展開し、価格は2万2000円。ソールや刺しゅうに至るまで全てをグレージュで統一することで、上品で洗練された「グラフペーパー」の美学を宿す一足に仕上げた。

同コラボレーションでは、紐を通す部分のアイレットを覆ったミニマルなシルエットが特徴のデザインを採用。また、「グラフペーパー」の2025-26年秋冬コレクションのテーマ “アレンジメント”を体現すべく、アッパーにスムースレザーやショートスエード、毛足が短く滑らかな質感が特徴のヌバックという異なる質感のレザーを配置し、それぞれの素材の調和を表現した。

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