「ニューバランス」が国内初のランニングコンセプトストアを代々木公園にオープン

「ニューバランス(NEW BALANCE)」は3月15日、国内初となるランニングのコンセプトストアを代々木公園C地区にオープンする。

限定ランニングアイテムやランニングスペシャリストがお出迎え

同店は、ランニングを通してブランドと客、地域社会をつなぐハブとなり、地域と密接なつながりのあるカルチャーが醸成される場所を目指すという。最新のランニングシューズやアパレル、海外や国内のマラソン大会の限定ランニングアイテムなどを取りそろえ、「ニューバランス」ならではの店頭サービスである3Dスキャンによる足の測定はもちろん、シューフィッター、「ニューバランス」の社内資格を取得したランニングスペシャリストをはじめとするスタッフがサポートする。

また、同店では、ランニングコミュニティ「イキズム(IKISM)」をコミュニティーパートナーとして迎え、ランナーがただ走るだけではなく、学びや出会いといった新たなインプットを得られるコミュニティーベースを目指す。

店内にはランナー向けに考案されたフードやドリンクを提供するカフェも

さらに、店内では、ランナーが交流できるカフェ“ラン ハブ カフェ パワード バイ モード”を併設する。「イキズム」監修のもと、スムージースタンドを展開する“モード”がカフェをプロデュース、運営し、ランナー向けに考案されたリカバリーやエナジーチャージをテーマにしたヘルシーなメニューを提供する。管理栄養士・公認スポーツ栄養士佐原の佐原和真氏の監修のもと、ランニングに最適な栄養を考慮したフードメニューも展開する。

同店のオープンを記念し、ニューバランスの新商品を体験できるイベントや練習会で活躍中のコーチ陣によるレベル別の練習会など、さまざまなオープニングイベントやキャンペーンを実施する。

店舗概要

◼️ニューバランス ラン ハブ 代々木公園
オープン日:3月15日
場所:代々木公園C地区
住所:東京都渋谷区神南1-1-1 2階
営業時間:11:00〜19:00(イベント、季節により変更あり)

店舗情報

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「M A S U」らしい「プーマ」の独自解釈 初コラボの3型を10月に発売

「M A S U」は、「プーマ(PUMA)」とのカプセルコレクションを10月に発売する。アイテムはスニーカー(2万2000円)とトラックフーディー(2万6400円)、トラックパンツ(2万4200円)の3型。「M A S U」が大手スポーツメーカーとコラボレーションするのは初めて。

サッカー好きに人気のスニーカー

スニーカー“パレルモ ブレス(PALERMO BLESS)”は、「プーマ」が1980年代初頭に発表した“パレルモ”をベースにしている。同モデルは“ジャーマントレーナー”を踏襲した作りで、先端のT字型構造やスエードのパーツ使い、クラシックなガムソール、ヒールにあしらったゴールドの“プーマキャット”ロゴが特徴だ。発表当時は海外のサッカースタジアムに集う観衆に人気だったモデルで、「今の『M A S U』らしいスニーカーだと思った」と、元ストライカーの後藤愼平デザイナー。

コラボレーションでは、スエードのパーツやソールをオリジナルカラーでアレンジした。スニーカー全面に配した天使のアイコンは泥跳ねのシミをイメージしており、汚れも個性だと肯定する「M A S U」らしいポジティブなメッセージを込めている。シューレースは、ラメ糸入りのタイプとオフホワイトカラーの2種類が付属する。サイズは22.5〜30cm。シューズボックスには“時を超えて愛される1足になるように”という願いから、長年保管していた贈り物のリボンを解いたような日焼け跡をエンボスプリントしている。

「M A S U」らしいバランスで

ウエアは、「M A S U」が得意とするショート丈のコンパクトなトップスと、ワイドなパンツのシルエットを用いている。タウンユースを意識し、ストレッチ性に富んだベロア生地を表地に採用した。ネイビーベースのレトロなカラーリングは、トップ下起用にも応える後藤デザイナー私物のビンテージ「プーマ」に着想している。

「プーマ」のトラックスーツでは定番の7cm幅のストライプ“T7”にも、守備には積極的でない後藤デザイナー独自の解釈を加えており、通常はウエストから裾にかけて縮んでいくストライプ幅を、ワイドシルエットに合わせて裾にかけて7cm幅に広がるデザインにしている。トップスの腕周りにも“T7”のストライプを採用したほか、胸元には“Puma Sport”、背中には“MASU BOYSCLUB”などの刺しゅうを施した。サイズはそれぞれXSからXLまでの5サイズをそろえる。

アイテム詳細

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「M A S U」らしい「プーマ」の独自解釈 初コラボの3型を10月に発売

「M A S U」は、「プーマ(PUMA)」とのカプセルコレクションを10月に発売する。アイテムはスニーカー(2万2000円)とトラックフーディー(2万6400円)、トラックパンツ(2万4200円)の3型。「M A S U」が大手スポーツメーカーとコラボレーションするのは初めて。

サッカー好きに人気のスニーカー

スニーカー“パレルモ ブレス(PALERMO BLESS)”は、「プーマ」が1980年代初頭に発表した“パレルモ”をベースにしている。同モデルは“ジャーマントレーナー”を踏襲した作りで、先端のT字型構造やスエードのパーツ使い、クラシックなガムソール、ヒールにあしらったゴールドの“プーマキャット”ロゴが特徴だ。発表当時は海外のサッカースタジアムに集う観衆に人気だったモデルで、「今の『M A S U』らしいスニーカーだと思った」と、元ストライカーの後藤愼平デザイナー。

コラボレーションでは、スエードのパーツやソールをオリジナルカラーでアレンジした。スニーカー全面に配した天使のアイコンは泥跳ねのシミをイメージしており、汚れも個性だと肯定する「M A S U」らしいポジティブなメッセージを込めている。シューレースは、ラメ糸入りのタイプとオフホワイトカラーの2種類が付属する。サイズは22.5〜30cm。シューズボックスには“時を超えて愛される1足になるように”という願いから、長年保管していた贈り物のリボンを解いたような日焼け跡をエンボスプリントしている。

「M A S U」らしいバランスで

ウエアは、「M A S U」が得意とするショート丈のコンパクトなトップスと、ワイドなパンツのシルエットを用いている。タウンユースを意識し、ストレッチ性に富んだベロア生地を表地に採用した。ネイビーベースのレトロなカラーリングは、トップ下起用にも応える後藤デザイナー私物のビンテージ「プーマ」に着想している。

「プーマ」のトラックスーツでは定番の7cm幅のストライプ“T7”にも、守備には積極的でない後藤デザイナー独自の解釈を加えており、通常はウエストから裾にかけて縮んでいくストライプ幅を、ワイドシルエットに合わせて裾にかけて7cm幅に広がるデザインにしている。トップスの腕周りにも“T7”のストライプを採用したほか、胸元には“Puma Sport”、背中には“MASU BOYSCLUB”などの刺しゅうを施した。サイズはそれぞれXSからXLまでの5サイズをそろえる。

アイテム詳細

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伊バッグブランド「サルチェ」が日本上陸 セレクトショップも注目の10万円以下の価格帯

イタリアのバッグブランド「サルチェ(SALCE)」が日本に上陸した。同ブランドは、6万〜8万円が中心価格帯で、主に30代から50代から支持を集めている。日本では、セレクトショップの「ヴェルメイユ パー イエナ(VERMEIL PER IENA)」「ガリャルダガランテ(GALLARDAGALANTE)」「スタニングルアー(STUNNING LURE)」「プラージュ(PLAGE)」「モアサロンエロペ(MOI SALON ET ROPE)」に卸しており、2025年春夏コレクションは予約完売のショップも出ているなど、初動から良い動きを見せている。

同ブランドは、2017年に誕生。ブランド名は、イタリア北部・ヴェネト州にある本社所在地の“サルチェ通り”から名付けた。アルド・カフィエロ(Aldo Cafiero)「サルチェ」創業者は、イタリアでアイウエアアクセサリーを手掛ける両親のもとに生まれ育ち、「サルチェ」のバッグも、アイウエアケースを思わせるような立体的なフォルムを特徴に掲げる。「“型にはめて”製作しているため、他ブランドのバッグと比較しレザーの切り替えが少ない。それに伴いステッチの数も極限まで減らすことができ、独特な雰囲気を持つバッグに仕上がっている」(広報担当者)。素材は、リーチ規制(EUが2007年に施行。化学物質を管理、規制し、人と環境を保護することを目的とした規制)に準じたカーフレザーを使用。バッグの内側には、燃やしてもダイオキシンなど有害物質を発生させないEVA素材を用い、高い環境意識もアピールする。

持ち手をレザーやレジン、ウッドなど多様な素材で用意するアイコンバッグ“ピタス”(全5型、7万4800〜9万200円)を代表格に、ディテールにもこだわりを持つ。“アイーダ”(7万9200円)などに付属するゴールドのパーツは、「0.3ミクロンという、ラグジュアリーブランドと同等の厚みで塗装した。この価格帯のバッグではなかなかも見ることができない」と説明する。「『サルチェ』のバッグは丁寧に製作していることが伝わる。このモノ作りを、卸先としっかりコニュニケーションを取りながら発信していきたい」。

2025年春夏コレクションは、草原のようなグリーンや広大な空を思わせるブルー、可憐な花に着想したピンクやラズベリー、ハチミツ色など、北イタリアの世界遺産・ドロミテ山塊の自然に着想したカラーパレットで用意した。“ピタス”や“アイーダ”ほか、ボックス型のバッグ“スクイーズ”(8万5800円)、手持ちと肩掛けの2通りの着用を楽しめる“アヌーク”(6万9300円)、今季から登場するトートバッグ“グレテ”(6万4900円)をそろえる。

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アフターパーティーではシアードレスがトレンド 第97回アカデミー賞

第31回「ヴァニティ・フェア・オスカーパーティー(Vanity Fair Oscar Party)」が3月2日(現地時間)、第97回アカデミー賞の授賞式に続いて開催された。アカデミー賞関連のイベントとしてハリウッドで最も権威あるこのパーティーは、ラディカ・ジョーンズ(Radhika Jones)=「ヴァニティ・フェア」編集長の主催で、アカデミー賞ノミネートや受賞者をはじめ多数のゲストが集結した。

同イベントで目を惹いたのは、多くのセレブがまとった大胆なシアードレス。ジュリア・フォックス(Julia Fox)のヴィーナスのようなネイキッドドレスから、ケンダル・ジェンナー(Kendall Jenner)のゴム製レースのドレスまで、豪華な宴の“シアールック”を紹介する。

シアードレスを着用したセレブまとめ

ジュリア・フォックス

 

ジュリア・フォックスは、「ディラーラ フィンディコグルー(DILARA FINDIKOGLU)」2023年初夏コレクションから、ウェーブの髪の毛のみで覆われた完全にシースルーのドレスを着用。

同ドレスは、ルネサンス期の画家サンドロ・ボッティチェリ(Sandro Botticelli)の代表作「ヴィーナスの誕生」を参照している。フォックスは、ヌードカラーのパンプスとフレンチチップのマニキュアで飾り、メイクアップはペールピンクのアイシャドウ、モーヴカラーのチーク、ヌードカラーのリップで仕上げた。

ケンダル・ジェンナー

 

ケンダル・ジェンナーは、「ミュグレー(MUGLER)」1992年春夏コレクションからブラックレースのドレスを着用。ゴムでできたレースと袖先が大きく広がったパゴタスリーブに加え、胸元のカットアウトとさりげないスリットでロマンチックなルックを披露した。

シアラ

シアラ(Ciara)は、「ディースクエアード(DSQUARED2)」2025-26年秋冬コレクションから、スパンコールをあしらった生地に、袖元をフェザーでドラマチックに飾ったドレスを着用。同ドレスは、1974年に歌手のシェール(Cher)がメットガラで着用し、ボブ・マッキー(Bob Mackie)のデザインによるドレスで、シアードレスのトレンドセッターとなった衣装にインスパイアされて制作したもの。「ディースクエアード」のランウェイではアメリア・グレイ・ハムリン(Amelia Gray Hamlin)が着用した。

キキ・パーマー

 

キキ・パーマー(Keke Palmer)が身につけたのは、「ヴェルサーチェ(VERSACE)」2004年春夏コレクションから「スワロフスキー(SWAROVSKI)」のクリスタルが散りばめられたメッシュのドレス。「ジミー チュウ(JIMMY CHOO)」のサンダルと「メシカ(MESSIKA)」のジュエリーでコーディネートした。

エミリー・ラタコウスキー

 

エミリー・ラタコウスキー(Emily Ratajkowski)は、「ルドヴィック デ サン サーナン(LUDOVIC DE SAINT SERNIN)」のブラックレースのドレスを着用。

リゾ

 

リゾ(Lizzo)は、「アトリエ ヴェルサーチェ(ATRIER VERSACE)」のボリューミーなドレスで登場した。

ニッキー・グレイザー

 

ニッキー・グレイザー(Nickie Glaser)は、「ヴァルドリン・サヒチ(VALDRIN SAHITI)」のレースが全体に施されたブラックドレスを着用し、ランジェリーを想起させるルックを披露。

オリヴィア・ワイルド

 

オリヴィア・ワイルド(Olivia Wilde)は、「クロエ(CHLOE)」2025年年春夏コレクションから、ロマンチックなシアードレスを着用。

レスリー・ビブ

 

HBOのドラマシリーズ「ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾートホテル」シーズン3に出演中のレスリー・ビブ(Leslie Bibb)は、「フェンディ(FENDI)」のカスタムドレスで登場。ゴールドクリスタルで編まれたメッシュのドレスで、ロングスリーブとバックオープンのシルエットが特徴だ。

ハンナ・エインビンデル

 

ハンナ・エインビンデル(Hannah Einbinder)は、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」のブラックとグリーンのドレスを着用。

ケイトリン・デヴァー

 

ケイトリン・デヴァー(Kaitlyn Dever)は、「ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA)」2025年春夏コレクションから、ビーズのフリンジを重ねたブラックのシアードレスを着用した。

スナップ一覧

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アフターパーティーではシアードレスがトレンド 第97回アカデミー賞

第31回「ヴァニティ・フェア・オスカーパーティー(Vanity Fair Oscar Party)」が3月2日(現地時間)、第97回アカデミー賞の授賞式に続いて開催された。アカデミー賞関連のイベントとしてハリウッドで最も権威あるこのパーティーは、ラディカ・ジョーンズ(Radhika Jones)=「ヴァニティ・フェア」編集長の主催で、アカデミー賞ノミネートや受賞者をはじめ多数のゲストが集結した。

同イベントで目を惹いたのは、多くのセレブがまとった大胆なシアードレス。ジュリア・フォックス(Julia Fox)のヴィーナスのようなネイキッドドレスから、ケンダル・ジェンナー(Kendall Jenner)のゴム製レースのドレスまで、豪華な宴の“シアールック”を紹介する。

シアードレスを着用したセレブまとめ

ジュリア・フォックス

 

ジュリア・フォックスは、「ディラーラ フィンディコグルー(DILARA FINDIKOGLU)」2023年初夏コレクションから、ウェーブの髪の毛のみで覆われた完全にシースルーのドレスを着用。

同ドレスは、ルネサンス期の画家サンドロ・ボッティチェリ(Sandro Botticelli)の代表作「ヴィーナスの誕生」を参照している。フォックスは、ヌードカラーのパンプスとフレンチチップのマニキュアで飾り、メイクアップはペールピンクのアイシャドウ、モーヴカラーのチーク、ヌードカラーのリップで仕上げた。

ケンダル・ジェンナー

 

ケンダル・ジェンナーは、「ミュグレー(MUGLER)」1992年春夏コレクションからブラックレースのドレスを着用。ゴムでできたレースと袖先が大きく広がったパゴタスリーブに加え、胸元のカットアウトとさりげないスリットでロマンチックなルックを披露した。

シアラ

シアラ(Ciara)は、「ディースクエアード(DSQUARED2)」2025-26年秋冬コレクションから、スパンコールをあしらった生地に、袖元をフェザーでドラマチックに飾ったドレスを着用。同ドレスは、1974年に歌手のシェール(Cher)がメットガラで着用し、ボブ・マッキー(Bob Mackie)のデザインによるドレスで、シアードレスのトレンドセッターとなった衣装にインスパイアされて制作したもの。「ディースクエアード」のランウェイではアメリア・グレイ・ハムリン(Amelia Gray Hamlin)が着用した。

キキ・パーマー

 

キキ・パーマー(Keke Palmer)が身につけたのは、「ヴェルサーチェ(VERSACE)」2004年春夏コレクションから「スワロフスキー(SWAROVSKI)」のクリスタルが散りばめられたメッシュのドレス。「ジミー チュウ(JIMMY CHOO)」のサンダルと「メシカ(MESSIKA)」のジュエリーでコーディネートした。

エミリー・ラタコウスキー

 

エミリー・ラタコウスキー(Emily Ratajkowski)は、「ルドヴィック デ サン サーナン(LUDOVIC DE SAINT SERNIN)」のブラックレースのドレスを着用。

リゾ

 

リゾ(Lizzo)は、「アトリエ ヴェルサーチェ(ATRIER VERSACE)」のボリューミーなドレスで登場した。

ニッキー・グレイザー

 

ニッキー・グレイザー(Nickie Glaser)は、「ヴァルドリン・サヒチ(VALDRIN SAHITI)」のレースが全体に施されたブラックドレスを着用し、ランジェリーを想起させるルックを披露。

オリヴィア・ワイルド

 

オリヴィア・ワイルド(Olivia Wilde)は、「クロエ(CHLOE)」2025年年春夏コレクションから、ロマンチックなシアードレスを着用。

レスリー・ビブ

 

HBOのドラマシリーズ「ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾートホテル」シーズン3に出演中のレスリー・ビブ(Leslie Bibb)は、「フェンディ(FENDI)」のカスタムドレスで登場。ゴールドクリスタルで編まれたメッシュのドレスで、ロングスリーブとバックオープンのシルエットが特徴だ。

ハンナ・エインビンデル

 

ハンナ・エインビンデル(Hannah Einbinder)は、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」のブラックとグリーンのドレスを着用。

ケイトリン・デヴァー

 

ケイトリン・デヴァー(Kaitlyn Dever)は、「ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA)」2025年春夏コレクションから、ビーズのフリンジを重ねたブラックのシアードレスを着用した。

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大谷翔平×「ニューバランス」渋谷ツタヤで大規模イベント開催 青木宣親によるレッスンも 

「ニューバランス(NEW BALANCE)」は3月15~23日、渋谷ツタヤで大谷翔平シグネチャーコレクションの期間限定店、“ザ ショウヘイ オオタニ コレクション イン トウキョウ”をオープンする。新作を含め関連商品の販売、展示、ワークショップや、事前申し込み制の小学生向けイベント、ライブ応援コンテンツなどのイベントを開催する。

1階 エキシビション

「ニューバランス」と大谷翔平選手の出会いと軌跡を実物のアイテムと共に振り返るギャラリー。また、1本のフレームを次々に立体構築していく立体造形技術を持つ「ワンサーティ(130)」による3Dプリントアートと照明や映像で、シグネチャーロゴのインスタレーションも実施。ラウンドでの大谷の躍動感と興奮を再現した没入感のある空間でシグネチャーロゴを肌で体感できる。

B1階 ショッピングエリア

球場のロッカールームを再現した地下1階のショッピングエリアに、最新シューズやアパレルが並び、大谷翔平が快挙を成し遂げた世界観を踏襲したスペースも登場する。キャップを含む税込1円以上を購入した人限定で、キャップにオリジナルワッペンをカスタムできるワークショップも行う。

7階 カフェ

7階のカフェには、シグネチャーロゴの背景を知ることができるスポットや巨大なグローブのモニュメントが出現。スポーツに関連する書籍も配置され、スポーツに触れ合いながらリラックスできる空間を提供する。フードメニューは、ハンバーガーやホットドッグといった本場アメリカの定番スタジアム飯メニューなどを用意する。

3月18、19日にはライブで大谷を応援できるスペシャルシートに招待。オリジナルフードやワークショップを楽しみながら大谷の活躍を楽しむことができる。特設サイトより応募を受け付けている。

屋上 スペシャルクリニック

3月20日限定でプロコーチによる野球のスペシャルクリニックを屋上で実施。これから野球を始めたいと思っている小学生に向けて、投げる、打つ、走る、の基礎をレッスンする。開催は3部制で、第2回のスペシャル会ではTeam NBアスリートの青木宣親を迎えたスペシャルクリニックとスペシャルトークショーを行う。こちらも特設サイトより応募を受け付けている。

特設サイト

イベント概要

◾️ザ ショウヘイ オオタニ コレクション イン トウキョウ

日程:2025年3月15〜23日
場所:渋谷ツタヤ 地下1階、1階、7階
時間:B1階 10:00~20:00(3月23日は18:00まで)/1階 10:00~20:00(3月23日は17:00まで)/7階 11:30~21:00 (L.O. 20:30)

◾️大谷翔平をライブで応援

日程:3月18、19日
時間:19:00~(受付18:00~)
場所:7階 カフェ
募集人数:各日30席

◾️スペシャル クリニック

日時:3月20日
時間:第1回:11:30~12:30(受付 11:00~)/第2回:13:00~15:00(受付 12:30~)/第3回:15:30~16:30(受付 15:00~)
場所:屋上
人数:各回15人

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「ルルレモン」からアクティブな女性の背中を押す新作“グローアップ”登場

ルルレモン,lululemon,グローアップ

カナダ・バンクーバー発のアスレチックブランド「ルルレモン(LULULEMON)」から、女性向けの新シリーズ"グローアップ”が登場した。全国の店舗と公式ECストアで販売中。独自の素材開発力と「サイエンス・オブ・フィール(感覚の科学)」を原動力とする最先端テクノロジーによって誕生した同シリーズは、運動時の快適性を追求するのはもちろん、体も心も一歩踏みだす勇気を後押しする。

人気の秘訣は
“感覚の科学”を追求したイノベーション

昨年には大阪・御堂筋と東京・渋谷に旗艦店をオープンし、日本国内でも存在感を増す「ルルレモン」。その成長を支えているのは、デザイン性の高さはもちろんのこと、アスレチックウエアブランドとしての技術革新に裏打ちされた確かな機能性にある。

「ルルレモン」の商品は、素材開発からデザイン、パターン、試験などものづくりの全てが、本社を構えるカナダ・バンクーバーのラボで行われる。そこでは脳科学者を含むさまざまな分野のプロフェッショナルが集結し、身に着ける人の可能性を最大限に引き出すことを目指し、動きや肌触り、「その運動を行っている時に、どんな感覚を呼び覚ましたいか」といった着用時の感覚までを緻密に科学する。

その研究開発から新たに誕生したのが、“グローアップ”シリーズだ。「ルルレモン」の商品開発は、同社がゲストと呼ぶ顧客の声が原点である。人気のヨガウエアの“アライン”シリーズやランニングウエアの“ファスト・アンド・フリー”シリーズなどのラインアップに加え、“グローアップ”シリーズは、ウエートトレーニングやサーキットトレーニングなど、より筋肉の中心を使う中強度のトレーニング時に着用する高機能ウエアを求める声に応える形で生まれた。

抜群の伸縮性の“ウルトラルー”を
レギンスに採用

同シリーズに使用されている素材“ウルトラルー”は吸汗発散性と速乾性を備える。4ウェイストレッチにより体にフィットし、動きを妨げない快適な着心地をキープする。ポリウレタン繊維「ライクラ」の含有量を24%と多くすることで、自由な動きと形状維持性を強化した。ナイロンと同素材を緻密に編み込んだニットはなめらかかつソフトで、ホールド感とサポート力があり、これまでブラジャーで活用されてきた素材だ。今回はこれをタイツとタンクトップに採用した。タイツの一番の特徴は、ウエストバンド部分。表側の生地を内側にたたんだような二重仕立てになっており、そこには最先端の接着技術が使われている。縫い目を最小限に抑えることで、ウエスト部分がかさばったり食い込んだりするのを防ぎ、包み込んで支えるような着用感を実現させた。

また、裾は激しく動いても肌にストレスがかかりにくいように、切りっぱなしに見えるレーザーカットになっている。タンクトップはハイウエストタイツとのバランスを重視し、肌が見えるか見えないかの絶妙な丈感にもこだわる。もたつかないよう体に沿ったシルエットは、ボディーラインを美しく見せる事を追求する「ルルレモン」ならではのカッティングだ。また、出し入れできるパッドは欧米向けの商品に比べてやや厚めのアジア向け仕様となっている。
 
“グローアップ”シリーズは、「No Holding Back(自分に遠慮はしない)」というメッセージと共に打ち出す。そこには「フィジカル面でもメンタル面でも、もう一歩踏み込んで挑戦し、前進して行くことを後押しする」という意味を込めた。発売に伴い、フィットネスのサブスクサービス「クラスパス」と連携したプロモーションを実施する。すでに運動を日常生活に取り入れている人だけでなく、これから挑戦したいと思っている人までを巻き込んでスポーツ人口を増やし、プロダクトとコミュニティーの両輪でさらにファン層を拡大する計画だ。

「夢や目標を
何がなんでもやり抜く経験を広めたい」

今回“グローアップ”を着用したのは、フィットネストレーナーで、「ルルレモン」アンバサダーの池田但仁愛。池田に商品の魅力を聞いた。

WWD:“グローアップ”を着用した感想は?

池田但仁愛(以下、池田):私は普段ワークアウト向けの“ワンダートレイン”を愛用していますが、それよりも密着感があり、体に吸い付くような感覚です。非常に動きやすく、筋肉の動きが感じられます。タンクトップは、サポート力がありつつ息苦しくないバランスをかなえています。

WWD:キャンペーンメッセージの「No Holding Back」はどう解釈する?

池田:自分の夢や目標を何がなんでもやり抜くこと。私は常日頃、何か目標を持って生きるように心掛けています。運動以外でも何らかのゴールにたどり着いた瞬間の達成感は、自信につながりますよね。そんな経験をこのメッセージとともに広めていきたい。

WWD:「ルルレモン」の魅力は?

池田:「ルルレモン」の商品を1度着用すると、それ以外はけないという声をよく聞きますが、私もその気持ちをすごく理解できます。加えて私がこのブランドを支持するのは、ブランドの哲学に共感するから。ウェルビーイングに対する熱い思いを持ってあらゆる角度からその重要性を広めようとしている姿勢が好きなんです。「運動を通して人を幸せにする」ことが私の生きがいですが、運動だけではなくて自分の考え方や生き方全てをたくさんの人と共有しながらコミュニティー形成に貢献できたらうれしいです。

フィットネスのサブスク「クラスパス」と
特別コラボ

“グローアップ”シリーズの発売を記念して、フィットネススタジオやジムを利用できるサブスクリプションサービス「クラスパス」とコラボレーションしたキャンペーンを実施する。

特設サイトから登録すると、「クラスパス」1カ月無料トライアルと、首都圏に200店舗以上ある提携のスタジオやジム、スパの予約に使える40クレジットがもらえる。期間は2月17日〜3月31日。詳細は「ルルレモン」の公式インスタグラムから確認できる。

TEXT : PHOTO : YOW TAKAHASHI
TEXT : YOSHIE KAWAHARA
問い合わせ先
ルルレモンお客様窓口
0800-080-4090

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「ヴァレンティノ」2025年春夏コレクションのポップアップ 猫型バッグの先行発売も

「ヴァレンティノ(VALENTINO)」は、クリエイティブ・ディレクターのアレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)が昨年9月にパリで発表した2025年春夏コレクション“パヴィヨン デ フォリ”にフォーカスした限定ポップアップを開催する。3月5〜11日まで伊勢丹新宿本店で、19〜25日まで阪急うめだ本店で展開する。

“パヴィヨン デ フォリ”ポップアップ

本イベントは、“パヴィヨン デ フォリ” (日本語訳すると『狂気の館』)の世界に迷い込んだような体験を提供する没入型のポップアップ。まるで劇場の背景幕のように広がるアイボリーを基調としたカーテンと、ディープグリーンのカーペットとベルベットのクッションが空間にメゾンの洗練されたエレガンスを加え、夢で見た邸宅のような雰囲気を演出する。

アイコニックな猫バッグを先行販売

会場では 、同コレクションから厳選したウィメンズとメンズのウエアをラインアップするほか、“ヴァレンティノ ガラヴァーニ”からバッグ、シューズ、アクセサリーを一堂に用意。さらに、ランウエイに登場した猫型のミノディエールバッグ“ル シャ デ ラ メゾン”(79万2000円)の先行販売を行う。

“パヴィヨン デ フォリ”コレクションは、5日から銀座店と公式オンラインストアで、7日から表参道店で取り扱いを開始する。

◼️“パヴィヨン デ フォリ”ポップアップ


日程:伊勢丹新宿本店、3月5〜11日/阪急うめだ本店、3月19〜25日
時間:10:00〜20:00
場所:伊勢丹新宿本店 本館1階 ザ・ステージ/阪急うめだ本店 1階 コトコトステージ 11
住所:東京都新宿区新宿3-14-1/大阪市北区角田町8-7

“ヴァレンティノ ガラヴァーニ”ポップアップ

さらに“パヴィヨン デ フォリ”コレクションの日本展開を祝し、“ヴァレンティノ ガラヴァーニ”のアクセサリーにフォーカスした限定ポップアップを開催。12〜18日の期間三越銀座店で、19〜25日の期間大丸心斎橋店で展開する。

チェリー柄のキュートなバッグを先行販売

会場では、新シーズンを象徴するチェリー柄“チェリフィック”を全面にあしらったバッグ“アンティーブ”(31万5700円)を先行販売する。

◼️“ヴァレンティノ ガラヴァーニ”ポップアップ


日程:三越銀座店 3月12〜18日/大丸心斎橋店 月19〜25日
時間:10:00〜20:00
場所:三越銀座店 本館1階 ザ・ステージ/大丸心斎橋店 本館1階 御堂筋側イベントスペース
住所:東京都中央区銀座4-6-16/大阪市中央区心斎橋1-7-1

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「ヴァレンティノ」2025年春夏コレクションのポップアップ 猫型バッグの先行発売も

「ヴァレンティノ(VALENTINO)」は、クリエイティブ・ディレクターのアレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)が昨年9月にパリで発表した2025年春夏コレクション“パヴィヨン デ フォリ”にフォーカスした限定ポップアップを開催する。3月5〜11日まで伊勢丹新宿本店で、19〜25日まで阪急うめだ本店で展開する。

“パヴィヨン デ フォリ”ポップアップ

本イベントは、“パヴィヨン デ フォリ” (日本語訳すると『狂気の館』)の世界に迷い込んだような体験を提供する没入型のポップアップ。まるで劇場の背景幕のように広がるアイボリーを基調としたカーテンと、ディープグリーンのカーペットとベルベットのクッションが空間にメゾンの洗練されたエレガンスを加え、夢で見た邸宅のような雰囲気を演出する。

アイコニックな猫バッグを先行販売

会場では 、同コレクションから厳選したウィメンズとメンズのウエアをラインアップするほか、“ヴァレンティノ ガラヴァーニ”からバッグ、シューズ、アクセサリーを一堂に用意。さらに、ランウエイに登場した猫型のミノディエールバッグ“ル シャ デ ラ メゾン”(79万2000円)の先行販売を行う。

“パヴィヨン デ フォリ”コレクションは、5日から銀座店と公式オンラインストアで、7日から表参道店で取り扱いを開始する。

◼️“パヴィヨン デ フォリ”ポップアップ


日程:伊勢丹新宿本店、3月5〜11日/阪急うめだ本店、3月19〜25日
時間:10:00〜20:00
場所:伊勢丹新宿本店 本館1階 ザ・ステージ/阪急うめだ本店 1階 コトコトステージ 11
住所:東京都新宿区新宿3-14-1/大阪市北区角田町8-7

“ヴァレンティノ ガラヴァーニ”ポップアップ

さらに“パヴィヨン デ フォリ”コレクションの日本展開を祝し、“ヴァレンティノ ガラヴァーニ”のアクセサリーにフォーカスした限定ポップアップを開催。12〜18日の期間三越銀座店で、19〜25日の期間大丸心斎橋店で展開する。

チェリー柄のキュートなバッグを先行販売

会場では、新シーズンを象徴するチェリー柄“チェリフィック”を全面にあしらったバッグ“アンティーブ”(31万5700円)を先行販売する。

◼️“ヴァレンティノ ガラヴァーニ”ポップアップ


日程:三越銀座店 3月12〜18日/大丸心斎橋店 月19〜25日
時間:10:00〜20:00
場所:三越銀座店 本館1階 ザ・ステージ/大丸心斎橋店 本館1階 御堂筋側イベントスペース
住所:東京都中央区銀座4-6-16/大阪市中央区心斎橋1-7-1

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「ポール・スミス」が「ニワキ」と異色コラボ 限定ガーデニングコレクションを発売

「ポール・スミス(PAUL SMITH)」は3月18日、日本の園芸アイテムを販売する「ニワキ(NIWAKI)」とコラボレーションし、限定ガーデニングコレクションを両ブランドの公式オンラインストアで発売する。

店舗では、3月18日〜4月6日まで「ポール・スミス」三条店で、4月26日から5月12日までグラングリーン大阪店で、5月17日〜6月1日まで阪急メンズ大阪店で、6月7〜22日まで丸の内店で、6月28日〜7月13日までジェイアール名古屋タカシマヤ店で取り扱う。

両者のデザインへのアプローチを融合

コレクションのラインアップは、極めて実用的でありながら遊び心に溢れた全4アイテム。クラシックなデザインに遊び心を加える「ポール・スミス」の手法と、道具としての機能にとどまらず“タスクを楽しみ、完成させる喜び”を提供するという「ニワキ」の理念を掛け合わせることで、ガーデナーにとって特別なアイテムを完成させた。

“ヒグラシ 剪定ばさみ+レザー ホルスター”

“ヒグラシ 剪定ばさみ+レザー ホルスター”(2万350円)は、庭木の剪定から観葉植物、切り花まで使える落とし鍛造で作られた鍛造炭素鋼製の剪定ばさみと、レザー製ホルスターのセット。剪定ばさみのハンドルにはレザーコードをあしらい、ホルスターには赤いステッチを施した。

“ホリ ホリ プロ+キャンバスシース”

“ホリ ホリ プロ+キャンバスシース”(1万4850円)は、兵庫県三木市の鍛冶屋三代目の職人がデザインしたSK-5カーボンスチール製のハンドスコップと、限定コラボデザインのキャンバス製シースのセット。スコップのハンドルにはFSC認証のブナを採用し、長時間の作業でも快適に使用できる仕様とした。

“ショクニン ツール バッグ”

“ショクニン ツール バッグ”(5万9400円)は、ガーデニング用品や日常の小物などを入れるのに最適なサイズのツールバッグ。丸みを帯びた美しいデザインと赤、青、緑のレザーを組み合わせた遊び心のあるデザインで、落ち着きと軽快さの絶妙なバランスを表現した。

“ヒグラシ ばさみ”

“ヒグラシ ばさみ”(7700円)は、伝統的な落とし鍛造で作った庭、家庭用はさみ。「ポール・スミス」がセレクトした美しいハンドルデザインと洗練された切れ味が魅力で、使いこなす楽しさが実感できるアイテムとなっている。

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「ポール・スミス」が「ニワキ」と異色コラボ 限定ガーデニングコレクションを発売

「ポール・スミス(PAUL SMITH)」は3月18日、日本の園芸アイテムを販売する「ニワキ(NIWAKI)」とコラボレーションし、限定ガーデニングコレクションを両ブランドの公式オンラインストアで発売する。

店舗では、3月18日〜4月6日まで「ポール・スミス」三条店で、4月26日から5月12日までグラングリーン大阪店で、5月17日〜6月1日まで阪急メンズ大阪店で、6月7〜22日まで丸の内店で、6月28日〜7月13日までジェイアール名古屋タカシマヤ店で取り扱う。

両者のデザインへのアプローチを融合

コレクションのラインアップは、極めて実用的でありながら遊び心に溢れた全4アイテム。クラシックなデザインに遊び心を加える「ポール・スミス」の手法と、道具としての機能にとどまらず“タスクを楽しみ、完成させる喜び”を提供するという「ニワキ」の理念を掛け合わせることで、ガーデナーにとって特別なアイテムを完成させた。

“ヒグラシ 剪定ばさみ+レザー ホルスター”

“ヒグラシ 剪定ばさみ+レザー ホルスター”(2万350円)は、庭木の剪定から観葉植物、切り花まで使える落とし鍛造で作られた鍛造炭素鋼製の剪定ばさみと、レザー製ホルスターのセット。剪定ばさみのハンドルにはレザーコードをあしらい、ホルスターには赤いステッチを施した。

“ホリ ホリ プロ+キャンバスシース”

“ホリ ホリ プロ+キャンバスシース”(1万4850円)は、兵庫県三木市の鍛冶屋三代目の職人がデザインしたSK-5カーボンスチール製のハンドスコップと、限定コラボデザインのキャンバス製シースのセット。スコップのハンドルにはFSC認証のブナを採用し、長時間の作業でも快適に使用できる仕様とした。

“ショクニン ツール バッグ”

“ショクニン ツール バッグ”(5万9400円)は、ガーデニング用品や日常の小物などを入れるのに最適なサイズのツールバッグ。丸みを帯びた美しいデザインと赤、青、緑のレザーを組み合わせた遊び心のあるデザインで、落ち着きと軽快さの絶妙なバランスを表現した。

“ヒグラシ ばさみ”

“ヒグラシ ばさみ”(7700円)は、伝統的な落とし鍛造で作った庭、家庭用はさみ。「ポール・スミス」がセレクトした美しいハンドルデザインと洗練された切れ味が魅力で、使いこなす楽しさが実感できるアイテムとなっている。

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「マディソンブルー」が青山に旗艦店 著名クリエイターらも参加した新たな空間

マディソンブルー,MADISONBLUE,マディソンブルー トーキョー

「マディソンブルー(MADISONBLUE)」は、2014年のブランド創設から10周年を迎え、11年目となる節目の年に新たな旗艦店「マディソンブルー トーキョー」を東京・青山にオープンした。中山まりこデザイナーは同店について、「いわゆる“洋服のお店”ではなく、自宅に招く感覚」を形にしたという。新たな拠点のこだわりと共に、「マディソンブルー」が駆け抜けた10年間を振り返る。また、ブランドが信頼を寄せるフレンズたちの祝福の声も紹介する。

旅先で得たインスピレーションと
アート作品が彩るくつろぎの場

同店は2フロア構成で、自然光がたっぷり差し込む全面ガラス張りの内装が特徴だ。セドナの教会から着想を得たドアノブを押して「マディソンブルー トーキョー」に入店すると、曲線を描くピンクの大きな壁が目に入る。窓から差し込む光の向きによって表情を変えるスタッコ(漆喰)の壁は、中山デザイナーと共に内装を手掛けたセットデザイナーのEnzoが実現させたかったアイデアだという。

1階は、「マディソンブルー」のスタイルの核となるコレクション“エッセンシャル”はもちろん、“シーズン”コレクションやオープン記念アイテムが並ぶ。店内を飾るのは、スタイリストでもある中山デザイナーのパーソナルなアートコレクションや写真の数々だ。彼女の半生やチャーミングな人となりがにじみ出す作品は、アート関連のコーディネーションなどを行う「プラグイン プラス(plugin +)」代表の武田菜種がキュレーションした。

階段を上がった先の2階は、サロンのようにくつろげる開放感あるフロアが広がる。吹き抜けにはロバート・ボシシオ(Robert Bosisio)の絵画を、その先の壁面にはアレックス・カッツ(Alex Katz)の絵画を展示する、アートギャラリーさながらの空間。フィッティングルームは、ぜいたくな広さを設けた。店内にはFPMの田中知之が選曲した1960年後期〜70年代のフレンチミュージックをベースとしたプレイリストが流れ、時間を忘れるようなラグジュアリーなショッピング体験を楽しめる。

「マディソンブルー トーキョー」
店舗先行コレクションが登場

オープンを記念し、店舗先行コレクションをラインアップする。ブランドのエッセンシャルアイテムであるミリタリージャケットやデニムジャケットなどを、アイボリーとディープネイビーのツイード素材で特別に制作。他にも「HELLO」のレタリングをスパンコール刺しゅうした、半袖とノースリーブのTシャツを販売している。

中山まりこが語る
「マディソンブルー」の10年と新章

中山デザイナーが提案するスタイルは女性の共感を呼んでおり、特にこだわりのシャツは、シンプルながら一度袖を通すとリピートを繰り返す顧客が多いほど評判だ。人気の理由は、型破りなデザイナーの発想と、それを裏付ける確かな審美眼、そして長きにわたるファッション界でのキャリアがあった。10年間の軌跡とこれからについて、中山デザイナーに聞いた。

中山デザイナーは、「目の前のことを懸命にやっていたら10年が経っていました。この歳月で『マディソンブルー』は“経年変化を楽しめる洋服”ということを証明できた手応えが、揺るぎない自信につながっています」と振り返る。さらに、目黒の事務所兼店舗時代から表参道への移転まで「ブランドをずっと愛してくれるお客さまを守るために、店を静かに営んできたつもり」と続けた。コロナ禍でも「いいものを買いたい」という要望に応え、それまでは避けてきたECの開設を決めた。「EC販売はしない主義でしたが、新規とリピーターの両方のお客さまのために始めました。これまで挑戦してきたことは、私が独断で決めてきたわけではなく、お客さまやタイミングが導いてくれました。青山のお店も同じです」。中山デザイナーが掲げる女性像は、しなやかな人。「自分自身も芯を持ちながら、柳のように、時代や状況に応じて変化できる人でありたい」と語る。そんな柔軟さが『マディソンブルー』ファンの共感を呼ぶに違いない。

11年前にシャツ6型から始めたモノ作りは、現在トータルアイテムに広がっている。「日々のインスピレーションである旅やアート、パリ、古着など“好き”を集めると、新しいコレクションができるんです。この先も、わくわくしかありません。何かを始める材料は、手元に全てそろっていますから」。新たな旗艦店については「ディレクターという自分自身が携わっているブランドの店なので、内装に個人的な想いを込めました。自宅から持ってきた絵がより大きく見えて、エネルギーを取り戻したように思う。店内のアートを一人で眺める時間が、今一番幸せです」

「マディソンブルー」のフレンズから届いた祝福の声

「マディソンブルー」のこれまでを支え、これからも共にある仲間たちが、ブランドへの思いを語る。内装デザインのEnzoやBGMを担当した田中知之、アートキュレーターの武田菜種、キャンペーンビジュアルの制作を手がけた編集者の中島敏子が語るブランドの魅力とは。

「おめでとうございます!『マディソンブルーにとってのラグジュアリーとは何か』を意識し、美術、空間演出など、店内をデザインしました。このブランドがすごいのは、常に予想を上回ってくるところ。新店舗で、ブランドの新たな物語が始まる土台作りができればうれしいです」(Enzo)

「ショップオープン、おめでとうございます。僕がFPMを名乗り始めたのが、今から30年前の1995年でした。当時はそこからさらに30年前、つまり60年代の音楽がとても新鮮に感じていて、ジャンルを問わずに聞き漁っていました。2025年の中山さんにも、30年前の気持ちが一巡して還ってきているなと感じたので、『マディソンブルー トーキョー』の店内BGMは、60年代の音楽からセレクションしました」(田中知之)

「店内のアート作品をキュレーションする際に意識したのは、中山さんご夫婦の軌跡、哲学、価値観、普遍性と伝統と革新を基盤とするブランドコンセプトの価値観を伝えたいという思い、新しく挑戦しようとする志などです。守りに入らず、新たな挑戦に向かって進む姿勢は、めちゃくちゃロックでかっこいい。『マディソンブルー』の新章、これから始まる冒険や物語を心より楽しみにしております!」(武田菜種)

「表参道から青山に移る過程を追い、3つのキャンペーンビジュアルの制作を担当しました。vol.1は『じゃあね、表参道店。』キャンペーン。続くvol.2とvol.3が『HELLO AOYAMA』キャンペーンで、工事中と工事が終わったばかりの青山のお店でファッションシューティングしました。『マディソンブルー』は、カルチャーの基礎があり、素材への偏愛があり、数々の対極を内抱しながら、他に類を見ない領域をしなやかに開拓していくところが魅力的です」(中島敏子)

PHOTOS : MIYU TERASAWA
TEXT : AIKA KAWADA
問い合わせ先
マディソンブルー トーキョー
03-6427-9228

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「マディソンブルー」が青山に旗艦店 著名クリエイターらも参加した新たな空間

マディソンブルー,MADISONBLUE,マディソンブルー トーキョー

「マディソンブルー(MADISONBLUE)」は、2014年のブランド創設から10周年を迎え、11年目となる節目の年に新たな旗艦店「マディソンブルー トーキョー」を東京・青山にオープンした。中山まりこデザイナーは同店について、「いわゆる“洋服のお店”ではなく、自宅に招く感覚」を形にしたという。新たな拠点のこだわりと共に、「マディソンブルー」が駆け抜けた10年間を振り返る。また、ブランドが信頼を寄せるフレンズたちの祝福の声も紹介する。

旅先で得たインスピレーションと
アート作品が彩るくつろぎの場

同店は2フロア構成で、自然光がたっぷり差し込む全面ガラス張りの内装が特徴だ。セドナの教会から着想を得たドアノブを押して「マディソンブルー トーキョー」に入店すると、曲線を描くピンクの大きな壁が目に入る。窓から差し込む光の向きによって表情を変えるスタッコ(漆喰)の壁は、中山デザイナーと共に内装を手掛けたセットデザイナーのEnzoが実現させたかったアイデアだという。

1階は、「マディソンブルー」のスタイルの核となるコレクション“エッセンシャル”はもちろん、“シーズン”コレクションやオープン記念アイテムが並ぶ。店内を飾るのは、スタイリストでもある中山デザイナーのパーソナルなアートコレクションや写真の数々だ。彼女の半生やチャーミングな人となりがにじみ出す作品は、アート関連のコーディネーションなどを行う「プラグイン プラス(plugin +)」代表の武田菜種がキュレーションした。

階段を上がった先の2階は、サロンのようにくつろげる開放感あるフロアが広がる。吹き抜けにはロバート・ボシシオ(Robert Bosisio)の絵画を、その先の壁面にはアレックス・カッツ(Alex Katz)の絵画を展示する、アートギャラリーさながらの空間。フィッティングルームは、ぜいたくな広さを設けた。店内にはFPMの田中知之が選曲した1960年後期〜70年代のフレンチミュージックをベースとしたプレイリストが流れ、時間を忘れるようなラグジュアリーなショッピング体験を楽しめる。

「マディソンブルー トーキョー」
店舗先行コレクションが登場

オープンを記念し、店舗先行コレクションをラインアップする。ブランドのエッセンシャルアイテムであるミリタリージャケットやデニムジャケットなどを、アイボリーとディープネイビーのツイード素材で特別に制作。他にも「HELLO」のレタリングをスパンコール刺しゅうした、半袖とノースリーブのTシャツを販売している。

中山まりこが語る
「マディソンブルー」の10年と新章

中山デザイナーが提案するスタイルは女性の共感を呼んでおり、特にこだわりのシャツは、シンプルながら一度袖を通すとリピートを繰り返す顧客が多いほど評判だ。人気の理由は、型破りなデザイナーの発想と、それを裏付ける確かな審美眼、そして長きにわたるファッション界でのキャリアがあった。10年間の軌跡とこれからについて、中山デザイナーに聞いた。

中山デザイナーは、「目の前のことを懸命にやっていたら10年が経っていました。この歳月で『マディソンブルー』は“経年変化を楽しめる洋服”ということを証明できた手応えが、揺るぎない自信につながっています」と振り返る。さらに、目黒の事務所兼店舗時代から表参道への移転まで「ブランドをずっと愛してくれるお客さまを守るために、店を静かに営んできたつもり」と続けた。コロナ禍でも「いいものを買いたい」という要望に応え、それまでは避けてきたECの開設を決めた。「EC販売はしない主義でしたが、新規とリピーターの両方のお客さまのために始めました。これまで挑戦してきたことは、私が独断で決めてきたわけではなく、お客さまやタイミングが導いてくれました。青山のお店も同じです」。中山デザイナーが掲げる女性像は、しなやかな人。「自分自身も芯を持ちながら、柳のように、時代や状況に応じて変化できる人でありたい」と語る。そんな柔軟さが『マディソンブルー』ファンの共感を呼ぶに違いない。

11年前にシャツ6型から始めたモノ作りは、現在トータルアイテムに広がっている。「日々のインスピレーションである旅やアート、パリ、古着など“好き”を集めると、新しいコレクションができるんです。この先も、わくわくしかありません。何かを始める材料は、手元に全てそろっていますから」。新たな旗艦店については「ディレクターという自分自身が携わっているブランドの店なので、内装に個人的な想いを込めました。自宅から持ってきた絵がより大きく見えて、エネルギーを取り戻したように思う。店内のアートを一人で眺める時間が、今一番幸せです」

「マディソンブルー」のフレンズから届いた祝福の声

「マディソンブルー」のこれまでを支え、これからも共にある仲間たちが、ブランドへの思いを語る。内装デザインのEnzoやBGMを担当した田中知之、アートキュレーターの武田菜種、キャンペーンビジュアルの制作を手がけた編集者の中島敏子が語るブランドの魅力とは。

「おめでとうございます!『マディソンブルーにとってのラグジュアリーとは何か』を意識し、美術、空間演出など、店内をデザインしました。このブランドがすごいのは、常に予想を上回ってくるところ。新店舗で、ブランドの新たな物語が始まる土台作りができればうれしいです」(Enzo)

「ショップオープン、おめでとうございます。僕がFPMを名乗り始めたのが、今から30年前の1995年でした。当時はそこからさらに30年前、つまり60年代の音楽がとても新鮮に感じていて、ジャンルを問わずに聞き漁っていました。2025年の中山さんにも、30年前の気持ちが一巡して還ってきているなと感じたので、『マディソンブルー トーキョー』の店内BGMは、60年代の音楽からセレクションしました」(田中知之)

「店内のアート作品をキュレーションする際に意識したのは、中山さんご夫婦の軌跡、哲学、価値観、普遍性と伝統と革新を基盤とするブランドコンセプトの価値観を伝えたいという思い、新しく挑戦しようとする志などです。守りに入らず、新たな挑戦に向かって進む姿勢は、めちゃくちゃロックでかっこいい。『マディソンブルー』の新章、これから始まる冒険や物語を心より楽しみにしております!」(武田菜種)

「表参道から青山に移る過程を追い、3つのキャンペーンビジュアルの制作を担当しました。vol.1は『じゃあね、表参道店。』キャンペーン。続くvol.2とvol.3が『HELLO AOYAMA』キャンペーンで、工事中と工事が終わったばかりの青山のお店でファッションシューティングしました。『マディソンブルー』は、カルチャーの基礎があり、素材への偏愛があり、数々の対極を内抱しながら、他に類を見ない領域をしなやかに開拓していくところが魅力的です」(中島敏子)

PHOTOS : MIYU TERASAWA
TEXT : AIKA KAWADA
問い合わせ先
マディソンブルー トーキョー
03-6427-9228

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「肌に気持ちよく、体は自由で、心は柔らかく」 年齢や体形を超えて楽しむ下着「ユンヌフィグ」代表に聞く

PROFILE: 山本千夏/ユンヌフィグ代表

山本千夏/ユンヌフィグ代表
PROFILE: (やまもと・ちなつ)埼玉県生まれ。両親が運営するギャラリーに入社し、ヨーロッパアンティークの家具などを販売する傍ら、展覧会やコンサートの企画運営に携わる。デザイナーの猿山修が主宰するギュメレイアウトスタジオ+さる山で、広報、企画運営などを担当。執筆も行う。2018年から現職 PHOTO:SHUHEI SHINE

ランジェリーを中心に展開する「ユンヌフィグ(UNEFIG.)」はシルクを始め、上質の天然素材を使用したランジェリーやウエアを提案するブランドだ。同ブランドは、ギャラリーに勤務していた山本千夏代表が2018年にスタート。デザインを勉強したことはないが、布帛のシルクを使用したシンプルな下着を約1年かけて開発した。ワイヤーもホックもなくかぶって着用するブラジャーは、パッドの代わりにバストトップに何枚もシルクを重ねている。パンティーも布帛を使用しながらもフィット感を考え抜いて制作した。素材選びから縫製までこだわり、丁寧に作られるランジェリーには、山本代表の「肌には気持ち良く、体は自由で、心は柔らかく」という思いが込められている。自社ECや東京・蔵前のアトリエで販売。現在では、インスタグラムで引き合いのあったセレクトショップを中心に国内外10店舗で販売している。山本代表に、「ユンヌフィグ」について聞いた。

年齢や体形で装う楽しみをあきらめないで

WWD:「ユンヌフィグ」を立ち上げたきっかけは?

山本千夏ユンヌフィグ代表(以下、山本):洋服は選択肢がたくさんあるが、下着は、自分が欲しいと思うものがなかった。友人も同じ意見。ワイヤー入りのブラジャーとなると専門的な知識や技術が必要だが、洋服の延長線にあるようなものであれば作れると思った。

WWD:ブランドのコンセプトは?

山本:下着は必ず身に着ける肌に近いもの。下着=ファンデーション。ファンデーションとは土台や基礎という意味だ。だから、着る人が何度も手に取り、その人の礎になるようなシンプルなランジェリーを提供したい。人が最も美しく見えるのは、何を着ているか忘れて自然体でいるとき。「着けていることを忘れる」くらい肌や体との一体感があり、締め付けない着心地にこだわっている。機能だけでなく着ける楽しみがあり、体も心も自由になれるようなランジェリーを提供したい。

WWD:ターゲットは?

山本:通常は「無印良品(MUJI)」や「ユニクロ(UNIQLO)」で下着を購入しているが、どこか物足りないと感じているお客さまが多い。シルクが好きな人やファッション好きも多い。リラックス用やナイトブラとして購入される場合もある。また、ミニマルなデザインなので、ファッションの一部として透ける洋服の下などに着用する目的で購入する人もいる。日本では、いつまでも若くいることがいいとされるが、そうではない美しさもある。若くないから、体形がこうだからと、装う楽しさをあきらめる必要はない。「ユンヌフィグ」を通して、年齢、体形に関係なく、自然体でいられる快適な着け心地と、下着を着ける楽しさを届けられればと思う。

WWD:商品構成や価格帯は?コレクションは年に何回?

山本:下着は季節感があまりないものなので、コレクションは1年に1回。定番はブラジャー、パンティーがそれぞれ3型、タンクトップが2型。キャミソールやスリップなどを作るときもある。黒、グレー、ベージュが定番色で、年に1回、差し色としてブラウンやホットピンクなどが登場する。価格は2万〜3万円程度。サイズ展開はS、M、L。好みのフィット感は人それぞれ。だから、お客さまにより選ぶサイズはまちまちだ。

WWD:ウエアもあるようだが?

山本:今年初めて本格的にウエアを出した。トレンドに左右されず、3シーズン着用できるものを6型作った。一部ユニセックスで、下着の延長のような感覚で、部屋と外の境がなくパジャマとしても、レストランに行くときにも着用できる。また、1枚でもあらゆる着方ができるデザインにしている。価格は4万〜8万円程度。

妥協ない素材選びと縫製、無駄なく丁寧に届ける

WWD:デザインやモノ作りへのこだわりは?

山本:身に着ける人がきれいに見え、洋服の邪魔をしないデザインを心掛けている。シルクやコットン、シルクカシミヤなど、素材は妥協せずに高くてもいいものを選ぶ。下着は洗濯頻度が多く、ストレッチ素材だとすぐに使用感が出る。だから、作るのは大変だが長持ちする布帛を使用している。また、縫製のクオリティーにもこだわり、職人とコミュニケーションを取りながら生産している。無駄を出したくないので、工場からの納品は個別包装ではなく畳んでまとめて大きなビニールに入れてもらっている。お客さまへ商品を渡すときは、ビニール袋ではなくハンカチに包んでいる。

WWD:伊勢丹新宿本店の下着セレクト売り場マランジェリーでもポップアップしたようだが?

山本:「アンドプレミアム(&PREMIUM)」内の特集でスタイリストの井伊百合子さんが“Yバックブラ”を紹介してくれたのがきっかけで、バイヤーから声が掛かり、百貨店では初のポップアップを開催した。3月末には三越日本橋本店のライフスタイルイベントにも参加する。

WWD:「ユンヌフィグ.」をどのように育てていきたいか?

山本:今まで、特に営業をしてきたわけではないが、地方のお店が継続的に仕入れてくれ、顧客がついている。ショップのオーナーと自分の感性がマッチするだいご味を感じている。それが、ECにつながったり、EC地方のお店につながったりする。そのような草の根的なやり方を続け、少しずつでも広がっていけばと思う。ECでは、夢がありつつも、商品やサイズ感をわかりやすくどのように表現していくかが課題。フォトグラファーと試行錯誤しながらよりよい表現にチャレンジしていくつもりだ。

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堂本剛がパックマンとコラボ 「ウィズ メロウ」からアパレルコレクションが限定登場

クリエイターライフスタイルブランド「ウィズ メロウ(WITH MELLOW)」はエンドリケリー(.ENDRECHERI.)こと堂本剛の総合監修のもと、人気ゲームパックマン(PAC-MAN)とコラボレーションしたアパレルコレクション“エンドリケリー×パックマン”をローンチする。3月5〜21日の期間、「ウィズ メロウ」公式オンラインストアで受注販売を行う。

堂本とパックマンは同じ時代に生まれ、ともに生誕45周年を迎えた。今回のコレクションについて堂本は、「世代が同じで盛り上がるというご縁が、多くの出会いの中で稀にあります。今回の制作期間を通して、その感覚をパックマンと共有できていることが不思議で仕方がない、そんな日々を過ごしました。それと同時にパックマンと過ごした幼少期の思い出や記憶に改めて向き合うことができ、幸せな気持ちのままアイテムを作らせていただきました」とコメントした。

自由な発想と遊び心あふれる全7型

本コレクションのコンセプトは“自遊を食べよう”。自分の道を楽しみながら進みたいという想いを、パックマンで遊んだ青春時代を象徴するポケベルの数字をモチーフにした“32048313 (=ジユウ)”のロゴで表現した。

アイテムのラインアップは、フーディ(全2サイズ、各1万3000円)やTシャツ(全2色、全2サイズ、各6800円)、リバーシブルの帽子(5500円)などの全7型。堂本とパックマン、それぞれの創造の原点を融合させ、新たな表現としてデザインした。

ビジュアルには早瀬ノエルとスタンミが登場

イメージビジュアルには、フルーツジッパー(FRUITS ZIPPER)の早瀬ノエルとゲーム実況者のスタンミがモデルとして登場。現在エンケンドリー公式ユーチューブで、本プロジェクトのアイテム制作過程とビジュアル撮影の裏側に密着した特別メイキング映像を公開している。

購入特典

一度の注文につき1万5000円以上を購入すると、“ピザ グルーブ レンチキュラーカード”をプレゼントするキャンペーンを行う。合計金額に送料は含まない。

展覧会開催中

3月21日まで、バンダイナムコ クロスストア横浜で本コレクションの商品を実際に手に取ることのできる展示会を開催している。

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「ビームス クチュール」×「ディーン&デルーカ」×「ジップロック」第3弾 トートバッグ2型を発売

「ディーン&デルーカ(DEAN & DELUCA)」は3月10日、ビームスのリメイクと手仕事をコンセプトに掲げるレーベル、「ビームス クチュール(BEAMS COUTURE)」と「ジップロック(ZIPLOC)」とのトリプルコラボレーション第3弾として、“クリアトートバッグS”(3850円)と“クーラートートバッグS”(5280円)を発売する。「ディーン&デルーカ」公式オンラインストアおよび「ビームス」公式オンラインショップで同日11時から取り扱う。

「ジップロック」をオマージュしたデザイン

第3弾となる今回は、「ディーン&デルーカ」が日本上陸時から取り扱っている定番アイテムの“トートバッグ”を、「ジップロック」のアイコニックなクリア素材のオマージュとして透明に仕上げた。“クーラートートバッグ S“は保冷・保温機能搭載し、内側にメッシュポケットをつけた機能性とデザイン性を兼ね備えたアイテムで買い物にはもちろん、ランチバッグとしても使用できる。

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「ユニクロ ユー」2025年春夏は軽やかなレイヤードスタイルを提案 3月20日発売

「ユニクロ(UNIQLO)」は3月20日、クリストフ・ルメール(Christophe Lemaire)率いるパリデザインチームによる「ユニクロ ユー(UNIQLO U)」の2025年春夏コレクションを発売する。ラインアップは、ウィメンズ19型、メンズ19型、雑貨3型の計41型。フルラインアップは国内76店舗と公式オンラインストアで販売し、一部商品のみ全店舗で展開する。

「ユニクロ ユー」2025年春夏コレクション

今期のテーマは、“軽やかなレイヤードスタイル”。クリーム、イエロー、グレー、ホワイトなど暖かな春を感じるパステルカラーから、スタイリングにアクセントを加えるポップなパープルカラーまで、柔らかな色合いのアイテムを展開する。

アパレルアイテムには、滑らかな肌触りのスーピマコットンを採用したシアーTシャツや、フィットの調整が可能なメンズのフード付きブルゾンとウィメンズのロングコートなど、動きやすく快適な着心地のアイテムを用意。小物には撥水加工付きショルダーバッグや紫外線カット機能付きのハットなど、デザインと実用性を兼ね備えたアイテムをラインアップする。

価格はアウターが4990〜1万2900円、パンツ・スカートが2990〜4990円、シャツが3990〜4990円、カットソーが1500〜4990円、ニットが2990〜3990円、ワンピースが3990〜4990円、バッグなどの雑貨が2990円。

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「コム デ ギャルソン」の広告などを手掛けたアートディレクター井上嗣也が3月7日から個展を開催

日本を代表するアートディレクター、グラフィックデザイナーの井上嗣也(いのうえ・つぐや)は、個展「Tsuguya Inoue Graphics +81展」を3月7日から4月20日まで東京・原宿の「+81 Gallery Tokyo」を開催する。

同展では、3月に出版される作品集「Tsuguya Inoue Graphics」から、井上が自ら選択した「コム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS)」のビジュアルなどを含む40点をキャンバス作品として展示する。また、展示会場では50冊限定で直筆サイン入り作品集「Tsuguya Inoue Graphics」を先行販売する。

■「Tsuguya Inoue Graphics +81展」
会期:2025年3月7日〜4月20日
時間:12:00〜18:00 
休廊:月、火曜日
会場:+81 Gallery Tokyo 
住所:東京都渋谷区神宮前3-28-9

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大阪のセレクトショップ「イマジン」がドーナツ店をオープン 無添加ドーナツに加えて本も販売

大阪のセレクトショップ「イマジン(IMA:ZINE)」は2月8日、無添加のドーナツをメインに、コーヒーなどのドリンクや本を提供するテイクアウトドーナツ店「シティライツ ドーナツ(City Lights : Donuts)」をオープンした。

場所は大阪市・福島区の聖天通商店街の西側出口付近。店名には「街に、人の心に、灯りを照らす存在でありたい」という思いが込められている。和のテイストの内装で、メインとなるドーナツは、定番メニューとなるシュガーや、オーガニックチョコレートを使ったチョコレートドーナツに加え、旬の素材を使用した季節のメニュー、ドーナツのレシピを考案した大阪・中津のレストラン「34 Kitchen」が作るブラウニーをサンドした数量限定のドーナツなど現在6種を用意。

加えて、ドーナツとともに、エスプレッソをベースにしたコーヒーやスイートミルクティー、レモネードなど5つのドリンクをラインアップする。また、アートブックを中心に、パリで買い付けた絵本やガイドブック、文庫本、古書などもそろえる。
す。

「ニードルズ」別注ユニホーム

オープンに際し「ニードルズ(NEEDLES)」の清水慶三に依頼した別注のユニホームも制作。店のキーカラーである藤色で、「ニードルズ」のアイコンであるパピヨンと、ショップロゴの「:」を刺しゅうし、ウエスタンムードなフリンジをセットしたデザインに仕上げた。同アイテムは「イマジン」で販売中。

「シティライツ ドーナツ」

■「シティライツ ドーナツ(City Lights : Donuts)」
住所:大阪府大阪市福島区鷺洲2-6-20
時間:(平日)12:30〜18:00、(土日祝)11:30〜18:00
定休日:水曜日
instagram : @citylights_donuts

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「ティファニー」のアジア最大旗艦店が東京・銀座に7月オープン 日本初ブルー ボックス カフェを併設

「ティファニー(TIFFANY & CO.)」は7月11日、東京・銀座6丁目にアジア最大の路面店をオープンする。同店は、ニューヨーク五番街にあるランドマーク、ティファニー本店のコンセプトを反映した店舗。同店舗のデザインは、日本を代表する建築家である青木淳、内装はピーター・マリノ(Peter Marino)が手掛け、日本文化に敬意を示した唯一無二のデザインになっている。3層、1000平方メートル以上の同店舗では、アイコニックな“ティファニー ハードウエア”や“ティファニー ハードロック”などのアイコニックなコレクションを筆頭に、貴重なアーカイブコレクションをそろえる。また、日本初のブルー ボックス カフェやプライベート ダイニングなどを併設し、ブランドの世界観を幅広く発信する。

「ティファニー」は、銀座2丁目の銀座本店をはじめ銀座で4店舗を運営。日本との絆は長く、19世紀から日本の芸術や文化がクリエイションの深いインスピレーション源になっている。日本への初上陸は1972年、半世紀を超えた新たな幕開けとしての新店舗オープンだ。

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ヨウジヤマモトの「サイト」が渋谷パルコに初の実店舗オープン 

ヨウジヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)の「サイト(S’YTE)」は3月7日、2025年春夏コレクションを発売する。また同日、「サイト」の世界初となる実店舗を渋谷パルコにオープンする。2025年春夏コレクションは公式オンラインストアおよび“ワイルドサイド ヨウジヤマモト”、「グラウンド ワイ(GROUND Y)」名古屋パルコ店、新店舗となる「サイト」渋谷パルコ店で取り扱う。

世界初となる実店舗「サイト」渋谷パルコ店のアウトラインをシンプルに表現したという店舗デザインはアーモンド(R.mond inc.)を主宰するセットデザイナー、アーティストのENZO氏が手掛けた。

25年春夏コレクションは軽くて薄い素材とクラシックなパターンを融合
渋谷パルコではリングウオッチの進呈も

2025年春夏コレクションは、春夏らしく軽くて薄い素材とクラシックなパターンを融合させた。シルク、リネン、レーヨン素材はドレープを表現するだけでなく、製品加工や顔料プリント、ワッシャー加工などの手法を組み合わせることで、年数を重ねていくたびに一つひとつが異なる風合いと馴染みのある洋服へと変化していくように仕上げた。

「サイト」渋谷パルコ店では、オープンノベルティーとして3万3000円以上の購入でリングウオッチを進呈する。(先着、なくなり次第終了)

店舗概要

◼️「サイト」渋谷パルコ
オープン日:3月7日
場所:渋谷パルコ ウエスト 1階
住所:東京都渋谷区宇田川町15-1

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ヨウジヤマモトの「サイト」が渋谷パルコに初の実店舗オープン 

ヨウジヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)の「サイト(S’YTE)」は3月7日、2025年春夏コレクションを発売する。また同日、「サイト」の世界初となる実店舗を渋谷パルコにオープンする。2025年春夏コレクションは公式オンラインストアおよび“ワイルドサイド ヨウジヤマモト”、「グラウンド ワイ(GROUND Y)」名古屋パルコ店、新店舗となる「サイト」渋谷パルコ店で取り扱う。

世界初となる実店舗「サイト」渋谷パルコ店のアウトラインをシンプルに表現したという店舗デザインはアーモンド(R.mond inc.)を主宰するセットデザイナー、アーティストのENZO氏が手掛けた。

25年春夏コレクションは軽くて薄い素材とクラシックなパターンを融合
渋谷パルコではリングウオッチの進呈も

2025年春夏コレクションは、春夏らしく軽くて薄い素材とクラシックなパターンを融合させた。シルク、リネン、レーヨン素材はドレープを表現するだけでなく、製品加工や顔料プリント、ワッシャー加工などの手法を組み合わせることで、年数を重ねていくたびに一つひとつが異なる風合いと馴染みのある洋服へと変化していくように仕上げた。

「サイト」渋谷パルコ店では、オープンノベルティーとして3万3000円以上の購入でリングウオッチを進呈する。(先着、なくなり次第終了)

店舗概要

◼️「サイト」渋谷パルコ
オープン日:3月7日
場所:渋谷パルコ ウエスト 1階
住所:東京都渋谷区宇田川町15-1

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「ユニクロ」の“ワイヤレスブラ”、欧米でもじわじわ人気 ヒット中のブラトップに続け

「ユニクロ(UNIQLO)」の“ワイヤレスブラ”が、軽い着け心地やナチュラルなシルエットを好む欧米の消費者にも支持され、海外での売り上げを伸ばしているという。「背景には、コロナ禍のステイホーム期間中に実感した心地よさを、アフターコロナでも求め続ける風潮がある。セルフウェルネス、心身の健康意識から、快適性を求める傾向が高まっている」と、ウィメンズインナーのMDを担当する炬口佳乃子(たけのくち・かのこ)商品企画担当部長は話す。そうした流れに後押しされ、世界的にノンワイヤーがブラジャーの主流になってきていることを実感しているという。

ユニクロは2003年にワイヤー入りブラとノンワイヤーブラを発売し、ブラジャー市場に参入。11年にノンワイヤーブラに一本化した。ターニングポイントとなったのは、16年に登場した“ワイヤレスブラ ビューティライト(20年に“ワイヤレスブラ/3Dホールド”に名称変更)”。「ノンワイヤーブラとワイヤーブラの良さを両立させたブラ」として注目を集めた。以来、機能性と快適性を追求しながらさまざまな進化を遂げている。19年には独自の立体構造によるカップを採用し、「一人ひとりの胸に寄り添うブラ」としてアップデート。23年12月に再びリニューアルし、体温によってじんわり柔らかく伸びるパーツをカップに内蔵し、一人ひとりの胸によりなじんでよりフィットする現在の仕様となった。

シーンや気分で
ブラのワイヤーあり、なしを使い分け

25年1月には、同じカップの仕様でカップ上部から肩、バックにメッシュを使用してより軽さや涼しさを追求した新デザイン“ワイヤレスメッシュブラ/3Dホールド”(2290円)を発売。炬口部長は現在、パリのファーストリテイリング イノベーション センターを拠点に、グローバルでウィメンズインナー部門の指揮を執っているが、“ワイヤレスメッシュブラ/3Dホールド”の商品説明会に合わせて、一時帰国した。

ユニクロが日本国内で実施したインターネット調査では、ワイヤーブラを普段から着用している人は48.2%、ノンワイヤーブラを着用している人は42.2%、ブラカップ付きのインナートップスを着用している人は46.0%となったという(n=604、23年9月実施。〜49歳女性)。これは、「ワイヤーブラだけ、ノンワイヤーブラだけと限定して着用している人は少なく、シーンや気分、ファッションによって使い分けている人が多い」ことを表しているという。そういった消費者のブラジャーの選択肢の広がりも、ユニクロの“ワイヤレスブラ”の好調につながっているようだ。

23年12月にリニューアルした“ワイヤレスブラ 3Dホールド”には、「ホールド感がいい」「締め付け感がない」「フィット感がいい」などの声が多く、中学生のファーストブラや卒乳ブラとして購入する人など幅広い層に支持されている。浸透するに伴い「もっとほかの色柄が欲しい」「違うデザインが欲しい」との声が上がり、ファッションでもトレンドのシアー感を取り入れた“ワイヤレスメッシュブラ3Dホールド”の発売に至ったという。

「シンプルでも美しいものは作れる」

海外では、アメリカンスリーブなどのデザインを採用した「ユニクロ」のブラトップがTikTokをきっかけにブレイク済みだ。「ブラトップは22年に兆しが表れ、23年に火がついた。22年に比べ24年の海外でのブラトップの売り上げは2倍以上」になったという。ブラトップがフックとなって“ワイヤレスブラ”の認知が広がり、購入につながるケースが増えているという。

現在パリを拠点にする炬口部長は、国によって下着に求める要素が違う事も実感している。例えばフランスにおいては「(ユニクロが得意とする)快適性・機能性だけでは買ってくれない。感性が満たされないと店の入り口にすら近づいてもらえない」と語る。「世界共通で売れるブラジャーを追求する一方で、ローカル対応したブラジャーが必要になってくる」として、今後はローカルに根差した商品の開発も視野に入れている。

「機能性・快適性を備えつつすてきなブラジャーだと思ってもらうことが非常に大事。それはデコラティブに装飾するということではない。少しのカッティングや肌見せの分量などで微差を突き詰めていけば、シンプルでも美しいものは作れる。今後はそういった目線で商品を改良していきたい」と炬口部長は意気込みを語る。

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「ユニクロ」の“ワイヤレスブラ”、欧米でもじわじわ人気 ヒット中のブラトップに続け

「ユニクロ(UNIQLO)」の“ワイヤレスブラ”が、軽い着け心地やナチュラルなシルエットを好む欧米の消費者にも支持され、海外での売り上げを伸ばしているという。「背景には、コロナ禍のステイホーム期間中に実感した心地よさを、アフターコロナでも求め続ける風潮がある。セルフウェルネス、心身の健康意識から、快適性を求める傾向が高まっている」と、ウィメンズインナーのMDを担当する炬口佳乃子(たけのくち・かのこ)商品企画担当部長は話す。そうした流れに後押しされ、世界的にノンワイヤーがブラジャーの主流になってきていることを実感しているという。

ユニクロは2003年にワイヤー入りブラとノンワイヤーブラを発売し、ブラジャー市場に参入。11年にノンワイヤーブラに一本化した。ターニングポイントとなったのは、16年に登場した“ワイヤレスブラ ビューティライト(20年に“ワイヤレスブラ/3Dホールド”に名称変更)”。「ノンワイヤーブラとワイヤーブラの良さを両立させたブラ」として注目を集めた。以来、機能性と快適性を追求しながらさまざまな進化を遂げている。19年には独自の立体構造によるカップを採用し、「一人ひとりの胸に寄り添うブラ」としてアップデート。23年12月に再びリニューアルし、体温によってじんわり柔らかく伸びるパーツをカップに内蔵し、一人ひとりの胸によりなじんでよりフィットする現在の仕様となった。

シーンや気分で
ブラのワイヤーあり、なしを使い分け

25年1月には、同じカップの仕様でカップ上部から肩、バックにメッシュを使用してより軽さや涼しさを追求した新デザイン“ワイヤレスメッシュブラ/3Dホールド”(2290円)を発売。炬口部長は現在、パリのファーストリテイリング イノベーション センターを拠点に、グローバルでウィメンズインナー部門の指揮を執っているが、“ワイヤレスメッシュブラ/3Dホールド”の商品説明会に合わせて、一時帰国した。

ユニクロが日本国内で実施したインターネット調査では、ワイヤーブラを普段から着用している人は48.2%、ノンワイヤーブラを着用している人は42.2%、ブラカップ付きのインナートップスを着用している人は46.0%となったという(n=604、23年9月実施。〜49歳女性)。これは、「ワイヤーブラだけ、ノンワイヤーブラだけと限定して着用している人は少なく、シーンや気分、ファッションによって使い分けている人が多い」ことを表しているという。そういった消費者のブラジャーの選択肢の広がりも、ユニクロの“ワイヤレスブラ”の好調につながっているようだ。

23年12月にリニューアルした“ワイヤレスブラ 3Dホールド”には、「ホールド感がいい」「締め付け感がない」「フィット感がいい」などの声が多く、中学生のファーストブラや卒乳ブラとして購入する人など幅広い層に支持されている。浸透するに伴い「もっとほかの色柄が欲しい」「違うデザインが欲しい」との声が上がり、ファッションでもトレンドのシアー感を取り入れた“ワイヤレスメッシュブラ3Dホールド”の発売に至ったという。

「シンプルでも美しいものは作れる」

海外では、アメリカンスリーブなどのデザインを採用した「ユニクロ」のブラトップがTikTokをきっかけにブレイク済みだ。「ブラトップは22年に兆しが表れ、23年に火がついた。22年に比べ24年の海外でのブラトップの売り上げは2倍以上」になったという。ブラトップがフックとなって“ワイヤレスブラ”の認知が広がり、購入につながるケースが増えているという。

現在パリを拠点にする炬口部長は、国によって下着に求める要素が違う事も実感している。例えばフランスにおいては「(ユニクロが得意とする)快適性・機能性だけでは買ってくれない。感性が満たされないと店の入り口にすら近づいてもらえない」と語る。「世界共通で売れるブラジャーを追求する一方で、ローカル対応したブラジャーが必要になってくる」として、今後はローカルに根差した商品の開発も視野に入れている。

「機能性・快適性を備えつつすてきなブラジャーだと思ってもらうことが非常に大事。それはデコラティブに装飾するということではない。少しのカッティングや肌見せの分量などで微差を突き詰めていけば、シンプルでも美しいものは作れる。今後はそういった目線で商品を改良していきたい」と炬口部長は意気込みを語る。

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「WWDJAPAN」紙版を解説してみた:記者談話室vol.167

「WWDJAPAN」ポッドキャストの「記者談話室」は、ファッション業界のその時々のニュースや話題について、3人の記者が分かりやすく解説したり、時には脱線したりしながら、掘り下げていきます。

167回目のテーマは、「『WWDJAPAN』紙版を3人の記者が自ら徹底解説」です。「WWDJAPAN」の原点とも言える紙版の魅力とは?3人のベテラン記者が紙媒体ならではの特性や魅力を語ります。

この配信は以下のアプリでもご利用いただけます。
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「WWDJAPAN」紙版を解説してみた:記者談話室vol.167

「WWDJAPAN」ポッドキャストの「記者談話室」は、ファッション業界のその時々のニュースや話題について、3人の記者が分かりやすく解説したり、時には脱線したりしながら、掘り下げていきます。

167回目のテーマは、「『WWDJAPAN』紙版を3人の記者が自ら徹底解説」です。「WWDJAPAN」の原点とも言える紙版の魅力とは?3人のベテラン記者が紙媒体ならではの特性や魅力を語ります。

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有終の美を飾った「ジル サンダー」、「フェンディ」は100周年 25-26年秋冬ミラノコレ日記vol.2

イタリア現地時間の2月25日に開幕した2025-26年秋冬ミラノ・ファッション・ウイーク。2日目の目玉は100周年を迎えた「フェンディ(FENDI)」など。「ジル サンダー(JIL SANDER)」はこれがルーシー&ルーク・メイヤー(Lucie and Luke Meier)のラストショーとなりました。

「ジル サンダー」は、闇から光へ
ルーシー&ルーク夫妻の集大成

村上要「WWDJAPAN」編集長:その「ジル サンダー」は、ショーの時間を例年通りの夕方から朝イチに変更。「ピュアネスを大事にする『ジル サンダー』は、朝イチのショーがピッタリだなぁ」なんて思いながら、散歩ついでにホテルから片道30分を歩いて移動しました。ところが会場は真っ暗。いつもアートのように巨大なスピーカーを置いたり、天井から無数の短冊を垂れ流したりとムード作りにも余念がないブランドなのに、今回の会場は至ってシンプルです。きっと、それにも意味があるのでしょう。

そこに現れたのは、会場同様に真っ黒のドレスでした。ベアトップのドレスからは、カセットテープのような装飾が無数に“生えており”、スポットライトの光を浴びて瞬きます。メンズのチェスターコートからも、今度はプラスチックで作った毛束のような装飾がやっぱり“生えて”います。そしてベルトにはメタルフックをあしらい、シューズには無数のスタッズ。ベルトからは時々、勲章のようなアクセサリーが垂れ下がっています。いずれも放つのは、硬質的で、冷たい光です。

2人は今回、希望を見出しづらい時代、それでもきっと前を向いて歩みを力強く進めなければならない時代を思い、闇夜から光の世界へと繋がるストーリーを思い描いたと言います。会場や、序盤の漆黒のパートは、まさに闇夜。時々明滅する装飾や、メタルパーツをたくさん取り付けたアクセサリーは、そんな世界に差し込む一縷の光なのでしょう。

大好きな日本産のハリのあるウールと柔らかなシルクサテンなど真逆のものを組み合わせながら、佇まいから美しく、歩くとさらに美しい服を作るのはいつも通り。考えてみればプラスチックのような装飾も、天然のウールと相対する存在です。一方、メンズとウィメンズの境界線は曖昧。さらにウエアとアクセサリーの境界線も、シーズンを追うごとに曖昧になって一体化しています。装飾を“生えている”ようにあしらったのも、飾りを洋服と一体化させるための工夫なのでしょう。今シーズンは、シルバーのように冷たく光るスパンコールをシャツやプリーツスカートに隙間なく敷き詰めたり、メンズではそれをハトメに変換したりもしています。中盤以降はビンテージムード漂うレザーブルゾンが出てきたかと思えば、シルクサテンを切り裂きリボン状にして編み込んだプルオーバーも現れるなど、ハードとエレガンスを行ったり来たり。いつの間にか色が現れたかと思ったら、終盤はディップダイのように白から黒へとグラデーションする小花プリントのシルクドレスやトレンチコートが現れました。そして最後は光が差し込む、白一色のピュアな世界で終演です。

ミニマルだった「ジル サンダー」に、構築と流麗で描くコントラスト、クラフツマンシップ、ウエアとアクセサリーの融合という発想、触感から生まれるエモーション、ピュアなクリエイティビティというアイデンティティを付与しつつ、“カンノーロ”やジュエリーなどを生み出してビジネスを拡大、何よりドラマチックなファッションショーを提供してくれた2人がブランドを離れるのは本当に、本当に残念です。

優雅の境地、「ブリオーニ」で目の保養

木村和花記者(以下、木村):「ブリオーニ(BRIONI)」はここ最近ウィメンズのコレクションを強化しています。今季は1960年代のメンズのアーカイブから、“Hライン”と呼ばれる直線的なシルエットが印象的でした。ピーコートやミリタリーコート、スカートの裾は潔く直線を描き、縦のラインもすとんと落ちる。生地は2枚の生地を手作業で接合するダブルスプリッタブルと呼ばれる技法よって、驚くほど軽くてしなやかです。これぞまさに洗練の境地。新作のバッグは、ハンマーで叩いて細かな凹凸をつけた留め具がアクセントのレザーのサッチェルバッグと、ソフトなショルダーが登場しました。イブニングドレスのコーナーは圧巻でしたね。

村上:「メンズのサルトリア技術を使って、ウィメンズウエアを」という発想からスタートしたので、当初は「マニッシュ」というイメージでしたが、シーズンを追うごとにスカートなどのバリエーションが増えて、「凛とした」とか、木村さんが言うように「洗練の」というニュアンスが強くなっていますよね。ダッチェスサテンのTシャツドレスとか、普通はもっと粗野な素材で作るサファリジャケットさえ、本当に美しい。イブニングも圧巻でした。縫製がほとんどない、パターンの妙で仕上げたドレスは、静謐で、まさに完璧な仕上がり。素材選びとパターンワーク、クラフツマンシップが見事に融合しています。

「ディーゼル」は、らしいフォーマルスタイル

村上:「ディーゼル(DIESEL)」は、“らしさ”を保ちながら、大人の階段を1歩登ったというか、「ディーゼル」がフォーマルをやるとこうなるのか⁉︎というコレクションでしたね。詳しくは、木村さんのレビューをどうぞ!

木村:グレンは空間演出も上手だなぁといつも思いますが、グラフィティアートで覆われた今回の会場も足を踏み入れた瞬間に、「わお」と思わず声が出ました。私たちが座っていたシートの後ろはちょうど、日本の学生達が描いたグラフィティだったようです。

「ヘルノ」はアウターブランドから脱却、次の課題は販売かも

木村:「ヘルノ(HERNO)」はここ数シーズントータルブランドになるべく、アイテムのバリエーションを拡充しています。アウターもダウンジャケットのほか、異素材を組み合わせたポンチョやオーバーサイズのミリタリーパーカなど、バリエーション豊か。よりトレンドを取り入れたエリアでは、通常直線のステッチを斜めに入れてデザイン性を高めたダウンや、今季よく見かけるジョッパーズパンツなどもありました。これだけアイテムが広がると、店頭でのスタイリング提案や「ヘルノ」で買う理由の伝え方といった、販売の腕がカギになってきますね。

玉森裕太さん来場の「ブルネロ クチネリ」 乗馬の世界で調和について考える

木村:今回の「ブルネロ クチネリ(BRUNELLO CUCINELLI)」の展示会場には、Kis-My-Ft2の玉森裕太さんが来場していて、いつもと違った雰囲気でしたね。玉森さんのおっしゃる通り私も同ブランドの経営哲学には「人としてどう生きるべきか」を教えられる気がします。玉森さんを通して、より多くの人にこの素晴らしい経営哲学が広まるといいなと思いました。

肝心のコレクションは、「直感と理性」がテーマ。このテーマを、人=理性、馬=直感という解釈で乗馬の世界観で表現しました。細身の乗馬パンツは、スパンコールを縫い付けたラグジュアリーなニットと組み合わせたり、乗馬ブーツ風のロングブーツにはエレガントなミニワンピースを合わせたり、スタイリングはあくまで自由。着る人の直感で楽しむファッションを提案します。伝統、つまり理性を象徴するものとしてヘリンボーンやチェックなど英国調のパターンも目立ちます。「ブルネロ クチネリ」のテーマはいつも壮大で、プレスの遠藤さくら担当がおっしゃる「哲学をファッションするブランドなんです」という説明がしっくりきます。

アーティストと20日に渡り協業
「マルニ」は芸術家的アプローチ

村上:正直商品を見るだけではわからないので、皆さんはご存知ないかもだけれど、「マルニ(MARNI)」を手掛けるフランチェスコ・リッソ(Francesco Risso)は、コレクションへのアプローチが普通じゃないんです。デザイナーというよりは、アーティスト。正直時々、「ウソでしょ!?」って思うこともあるし、「命を削っているのでは?」と心配しちゃう時もあります。

例えば1年前は、全ての「外的刺激」を遮断。アトリエでは、デザインチームに一切のイメージ検索を禁じ、多くのデザイナーが当たり前のように作るムードボードも作りませんでした。代わりに週末は仲間を誘い、郊外で、服を着ずに全裸で過ごして本能を研ぎ澄ませたと言います(笑)。何もかもを脱ぎ捨てて生まれたのは、装飾はもちろん、色も、ボタンなどの副資材も存在しない洋服。フェイクファーをキャンバスに色をのせたり、スプレーで突起を作ったりという洋服もありました。

今シーズン、フランチェスコは、ナイジェリアのアーティストのスローン(Slawn)とソルジャー(Soldier)とコラボ。フランチェスコが、イギリスのバーで2人に出会ったのは2年前。協業という念願が叶った彼は、「Tシャツを送って、プリントしてもらっておしまい」というコラボはせず、なんと20日間寝食を共にしたと言います。相変わらずフツーじゃないですね(笑)。

ゆえにコレクション作りは、ストーリー作りから始まったようです。生まれたのは、黄金ではなく、ピンクに輝く太陽の下、ナイジェリアのような(?)荒野で暮らす狼のストーリー。随所に現れるのは、狼の尻尾のようなフェイクファーの極太ストール。ミニドレスの下にはフェイクファー、ニットはシャギーなモヘア、パンツはハラコなど、毛足の長い素材を多用し、合間に相反するサテンを差し込みます。キーカラーは、もちろんピンク。随所に、きっとピンクの太陽が輝くハッピーな世界に咲く花柄をのせました。そして狼や花など、さまざまなイラストがセットアップからドレスまで、全てのアイテムを彩ります。終盤は、手描きや総刺繍など、ほとんどアートでした。

フランチェスコは、「コレクションをアートでいっぱいにしたかった。みんなが、洋服で酔っ払えるくらいにね(笑)」と笑ったと言います。もちろんスローン&ソルジャーと、バーで出会ったからの発言です。カッコ良くないですか?

正直、(いつもに比べれば随分多いけれど)ウエアラブルな洋服は少数派です。でも、フランチェスコのコレクションは、いつも拍手喝采。ミラノでは数少ない、想像力を掻き立ててくれるブランドだからでしょう。

さらに軽く、熱く進化する
「オニツカタイガー」

村上:上の記事の通り、躍進続くアシックスの中でも牽引役を担っている「オニツカタイガー(ONITSUKA TIGER)」のショー会場は、だんだんアジア版の「ディーゼル」みたいな熱気を帯びるようになっています。TWICEのMOMOをはじめとするセレブの影響もあるけれど、どんどん若い世代が、もっともっと夢中になっている雰囲気がショー会場にも漂っています。

今回のコレクションは、「アーバン・デュアリティ」がテーマ。伝統と現代、渋谷や新宿、原宿のような喧騒と周辺都市の落ち着きなどの対比からイメージを膨らませました。なんでもミックスしちゃう東京のファッションシーンらしく、ガンクラブチェックのショーツやパンツ、オイルドコットン風のハンティングジャケットなど、ブリティッシュトラッドを「オニツカタイガー」らしく軽やかな素材で表現。特にハンティングジャケットは、“ゴープコア”なスタイルに仕上げました。ローゲージのノルディック・カーディガンを除き、ピーコートやアランニット、ジャケットはコンパクト丈。こちらは「伝統」とか「落ち着き」ってことなのかな?一方の「現代」や「喧騒」は、“メキシコ 66”やボウリングバッグに打ち込んだクリスタル入りのスタッズがシンボリック。竹を思わせるブラックビーズをカウボーイジャケットに縫い付け、レザーのニーハイブーツを合わせます。木村さんには、どう映りましたか?

木村:「オニツカタイガー」はスニーカーのイメージが強い分、ウエアの世界観が掴みづらいのがこれまで見てきた中での正直な感想でした。「オニツカタイガー」でなんでランジェリードレスなの?といった具合です。一方今回は都市の日常にマッチする“ゴープコア”スタイルが冴えていましたね。オリジナリティーがあった。会場を見ていてもちゃんとコレクションのウエアを着こなしている人たちがたくさんいて、ちゃんとコレクションブランドとしてのポジションが確立されてきているんだなとも感じました。あと、座席にはギフトにオリジナル香水が置かれていました。今年発売になるそうで、こちらも楽しみですね。

「アルマーニ」とミラノの名物セレクトが3度目のコラボ

木村:「オニツカ」後は、「ヴァレンティノ(VALENTINO)」のポップアップオープンのパーティーに顔を出し、その後ミラノのセレクトショップ「ディエチ コルソ コモ(10 CORSO COMO)」と「ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI)」とのカプセルコレクションのローンチパーティーに駆け込みました。両者のコラボは3回目。今回は「アルマーニ」のシルエットを象徴する、バレリーナやサボ、ローファー、スリッパといった初のシューズコレクションです。ラインストーンで飾ったバレエシューズやスリッパのような華やかなものもあれば、スムースレザーのプレーンなローファーも。日本では表参道店と公式ECサイトで順次販売予定だそうです。

「フェンディ」はファーをふんだんに用いて100周年を祝う

村上:本日のラストは、「フェンディ」。まずは、この時代にファーを贅沢に使った勇気に敬意を表します。そんな勇気が象徴するよう、今シーズンはパワフルに、時にはグラマラスに、でもファンに、創業時からカール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)が手掛けた時代、そして現代に続くまでの100年のストーリーを描きながら、ジェンダーの既成概念は曖昧に、ファーの加工などに代表されるクラフツマンシップの進化で未来を指し示しました。詳しくは、私のレビューでどうぞ!

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「ジーユー」×「アンダーカバー」の新ライン「ユージー」詳報 計31枚の画像でお届け

「ジーユー(GU)」はこのほど、高橋盾デザイナー率いる「アンダーカバー(UNDERCOVER)」との新ライン「ユージー(UG)」を発表した。ファーストコレクション(全19型、590〜6990円)は3月14日、セカンドコレクション(全8型、1990〜2990円)は4月18日に発売する。両ブランドは、2021年から全4回にわたるコラボレーションを実施してきたが、「ユージー」は同コレクション内だけでなく、「ジーユー」のインラインとも合わせやすいデザインを意図したという。

同ラインのコンセプトは、“サイレント/ノイズ”。メンズ向けとうたっているが、ほとんどのアイテムをユニセックスで着用できる。中でも高橋デザイナーのお気に入りは、オーバーサイズのジャケット(5990円)とワイドシルエットのテパードパンツ(2990円)。ジャケットは、切っぱなしの袖口やあえて縫い代を表に出した背広など、随所に「アンダーカバー」らしいエッジの効いたデザインを取り入れた。なお、パンツは、「アンダーカバー」のシグネチャーパンツのシルエットに着想。画像5枚目のジャケットとパンツも、「アンダーカバー」のカモフラ柄を「ユージー」に向けアップデートしている。

一方、「ジーユー」の定番商品に「アンダーカバー」らしさを取り入れたアイテムも多数そろえる。通年で販売している“ブロードシャツ”(画像8枚目)は、ヨーク(肩の切り替え部分)を広く取ったり、縫い代を表に出したり、背中にタックを入れたりすることで遊び心を追加。そのほか、「ジーユー」で人気の“スウェT”(画像10枚目)や“オープンカラーシャツ”(画像13枚目)も、ステッチや柄に「アンダーカバー」らしさを取り入れ再解釈している。

グラフィックTシャツ(画像15枚目)は、全て高橋ディレクターの描き下ろし。「アンダーカバー」のシグネチャーであるりんごを取り入れたデザインがポイントで、「りんごは、ニューヨークの愛称である“ビッグ・アップル“も表している。昨年、ニューヨークに出店した『ジーユー』にとって、世界で存在感を示すという意気込みを表したようなもの」(広報担当者)。ジップで裾を取り外しできるデニムシャツ(画像16枚目)など1枚で2役を果たすアイテムは、過去数回のコラボでも好評だったことから、「ユージー」でも企画した。

これまでのコラボは、40〜50代の“アンダーカバー世代”が購買層の中心だったと言い、広報担当者は「若年層の顧客が多い『ジーユー』を知ってもらうコラボになった」と振り返る。「コラボを重ねていく中で、単発のコレクションではなく、より親密度が高いパートナーシップとして関係を発展させようという意図から『ユージー』のローンチに至った。世界で活躍している高橋デザイナーの知見を社内に広め、『ジーユー』としてモノ作りのベースアップを図ることが、この協業の狙いの一つ」と語る。

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「カルバン・クライン」がシェイプウエアを発表 4段階のコンプレッションレベルでデザインしたアイテム

「カルバン・クライン(CALVIN KLEIN)」は、シェイプウエアを発売した。「カルバン・クライン」公式オンラインストアおよび「カルバン・クライン」各店舗で取扱中だ。

アイコニックなデザインとなめらかな肌触り、着圧が特徴

「カルバン・クライン」のシェイプウエアの基本スタイルは、ソング、ブリーフ、ボクサーブリーフ、ボディースーツなどで、4段階のコンプレッションレベルでデザインした。1つは、ライトサポートだ。伸縮性のある無重力マイクロファイバーがシームレスなクリーンカットのエッジにフィットする。2つ目は、ミディアムサポートで、なめらかな肌触りでズレない着圧を実現した。3つ目が、ストロングサポートだ。快適な着心地をもたらすしっかりとした着圧設計で、コントロールレイヤーがしっかりとサポーロする。4つ目のエクストラストロングサポートは、サポート力に優れ、しっかりとした着圧とボディーラインを引き締める性能を備える。

同ブランドのアイコニックなロゴとレースのアンダーウエアにインスパイアされたデザインが特徴で、アパレルとして着用できるように工夫されたアイテムは、色彩、多様性、官能性に重点を置き、1日中スタイリッシュな快適さとコントール性を提供する。

ローンチに際し、俳優のイヴ・ヒューソン(Eve Hewson)を起用したキャンペーンを発表した。シャーロット・ウェールズ(Charlotte Wales)が監督と撮影を担当し、自然な自信を増幅させ、力強いセンシュアリティを表現するさまざまなシェイプウエアでスタイリングしている。

アイテム詳細

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「マニプリ」がスカーフの多彩さを伝えるポップアップ 伊勢丹新宿店で

フラッパーズが手掛けるスカーフブランド「マニプリ(MANIPURI)」は3月5〜18日、伊勢丹新宿本店でポップアップを開催する。特別企画商品ほか、アーカイブや最新コレクションを販売する。

5種類の特別企画商品

同ポップアップは、5種類の特別企画商品を目玉に置く。2つの柄をミックスしたダイヤ型のシルクスカーフ(限定12柄、1万6500円)は、巻いた時に異なる柄が組み合わさって見えるため、シンプルなコーディネートに彩りを加えられる。ダイヤ型は折りたたむ必要がなく、スカーフ初心者にもおすすめ。スカーフと同じシルクプリントを使ったリバーシブルトートバッグ(限定5柄、2万3100円)は、遊び心のある三角形のフォームが特徴。デイリー使いはもちろん、お出掛けにもぴったりな華やかなデザインをそろえる。そのほか、ラッフルシュシュ(限定10柄、6380円)やパイピングシュシュ(限定10柄、5280円)、フラットポーチ スクエアベルト(限定9柄、4950円)を用意する。

「マニプリ」は2009年、ビンテージスカーフの魅力を伝えたいという思いから誕生した。現在はスカーフだけでなく、バッグや傘、アクセサリーまでアイテムを拡充している。全てのスカーフを熟練の職人が一版ずつ手作業で染め上げる手捺染(ハンドプリント)で製作しており、素材やサイズ感、どのような巻き方をしても美しく見えるデザインにこだわりを持つ。

◼️「マニプリ」ポップアップ
日程:3月5〜18日
時間:10:00〜20:00
場所:伊勢丹新宿本店 本館1階 雑貨/イセタンリーフ
住所:東京都新宿区新宿3-14-1
※期間中、毎日先着30人にスカーフの柄をデザインした缶ミラーをプレゼントする

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「ニューバランス」×「ディスイズネバーザット」の新作スニーカー シルバーとメッシュで平成レトロに

「ニューバランス(NEW BALANCE)」は3月7日、韓国発のストリートブランド「ディスイズネバーザット(THISISNEVERTHAT)」とコラボレーションしたスニーカー“ディスイズネバーザット × ニューバランス 1000(thisisneverthat × New Balance 1000)”を発売する。サイズは23.0〜29.0、30.0cmをそろえ、価格は2万6400円。コンセプトストア「ティーハウス ニューバランス」および、「ニューバランス」の一部店舗、公式オンラインストアで扱う。

カラー&素材使いで懐かしのスタイルを表現

同モデルは、1999年に初登場したパフォーマンスランニングシューズ“ニューバランス 1000”がベース。アッパーは、メタリックカラーを基調に赤みがかったオレンジのシンセティックトリムと刺しゅうのディテールをあしらい、ミレニアム期のハイテクな美学を彷ふつとさせるデザインに仕上げた。また、コラボレーションを象徴するディテールとしてシュータンタグ、ヒール、インソールには両ブランドのロゴを配した。

さらにアッパーには、目の粗いホワイトメッシュを採用し通気性を確保したほか、セグメント化されたソールユニットには“アブゾーブ クッショニング”と“スタビリティー ウェブ”のミッドフットシャンクを搭載。機能性も兼ね備える。

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ミラノのラグジュアリー界最年少のマクシミリアンは「フェラガモ」の伝統と革新を見事に融合

2025-26年秋冬ミラノ・ファッション・ウイークのテーマを1つ挙げるとすれば、フェミニンの再考だ。さまざまなデザイナーが、現代の女性たちを観察し、今の時代に通ずるフェミニンの表現を模索している。その中で、最も「今」の感覚を表出させたのは、弱冠29歳のマクシミリアン・デイヴィス(Maximilian Davis)クリエイティブ・ディレクターが手掛ける「フェラガモ(FERRAGAMO)」なのではないだろうか。

デイヴィスのクリエーションに説得力があるのは、まず100年近いメゾンのヘリテージにしっかりと立脚している点にある。今季も昨シーズンに続き、メゾンの歴史に欠かせないバレエとの関係性に着目。ドイツのモダンダンサー、ピナ・バウシュ(Pina Bausch)の装いをリファレンスにクリエーションを発展させたという。

キーモチーフは花。デイヴィスは、「ピナ・バウシュの作品と愛やロマンスは密接な関係にある。愛やロマンスを物語る花は、サルヴァトーレ・フェラガモ(Salvatore Ferragamo)が多用してきたモチーフでもあり、両者をつなぐ鍵になると考えた」と語る。そして、ランウエイには情熱的な真紅の花びらを敷き詰めた。

序盤を飾るのは、ダンサーを連想させる、一切装飾のないセカンドスキンドレスや、ベージュやグレーのボディースーツ。足元に敷き詰めた花びらが演出するロマンチックなムードとは対照的で、デイヴィスが「フェラガモ」にもたらしたミニマルなエレガンスを際立たせる。

デイヴィスが新たに生んだアイコン“ハグバッグ“は、巨大化し、ベルトのように巻きつけたり、ウエアのポケットとして配したりして、ミニマルなルックに記憶に残る違和感を与える。これは、クラシックバレエが広がる世界に、自由な振り付けや束縛のない表現を持ち込んだモダンダンスの違和感と革新性と重なる。

ミニマルなインナーに羽織るオーバーサイズのテーラードジャケットやコートは、マスキュリンな佇まいながらもジャージー生地で仕立てることで、温かみのある柔らかな印象に。メゾンの職人技が引き立つしなやかなレザーのシャツやロングコートも含め、センシュアルとマスキュリン、そしてコンフォートの共存が、コレクションにモダンさを加えた。

さらに1920年代のシルエットを取り入れた、シアー素材のドレスは腰の低い位置にシアリング素材をベルトのように配し、官能性に加えてコンフォートとインパクトを両立させた。デイヴィスが数シーズンにわたって20年代のシルエットに美を見出す理由は、「女性たちが既存の規範に反発し、自分たちの快適さに重きを置いて、より自然体で気楽に装いたいと望んだ時代だったから」と話し、20年代の女性のアティチュードと現代の共通点を指摘する。

オーガンジーやレザー、サテンを用いた花びらは、パンプスやサンダルのストラップ、バッグを華やかに彩った。そしてリボンのような茎から咲き誇るポピーの花があしらわれたドレスがフィナーレを飾った。デイヴィスは、「フェラガモ」が培ってきたヘリテージを武器に、規範と自由、ロマンスとリアリティー、現代を生きる人々の人間らしい矛盾を、洗練された表現で見事に描き出した。

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マルニ木工の椅子「HIROSHIMA」はなぜアップル社を魅了したのか? そのストーリーをひも解く著書と企画展示

プロダクトデザイナー深澤直人がデザインし、広島県の企業マル二木工が製作した「HIROSHIMA」は奇跡の椅子と言われている。2017年に完成し、約1万2000人の社員が働く広大なアップル本社「アップル パーク(Apple Park)」にもこの椅子は選ばれ、カフェテリアで、オフィスで愛されている。その数、なんと数千脚。木材を確保し、1年がかりで月に数百脚ずつ納品したという。23年5月に開催されたG7広島サミットの首脳会議用として採用され、バイデン米大統領(当時)をはじめとする各国の首脳がこのアームチェアに座り円卓を囲んだ。広島県の木工会社の椅子が、世界の定番として認められた証だ。

もう一つは「HIROSHIMA」が1928年創業の老舗家具メーカー、マル二木工を倒産から救った「奇跡の椅子」であるということ。曲木椅子からスタートした家具製作は戦火を乗り越え、重厚な応接家具「ベルサイユ」などのヒット商品を生み出しつつも、バブルのあおりを受け低落。廃業の危機に直面する。その試行錯誤から、復活、飛躍までの道のりをつづったのが「奇跡の椅子――AppleがHIROSHIMAに出会った日」(文藝春秋社)だ。中田英寿や野茂英雄、五郎丸歩といった世界を舞台に切り開いてきたトップアスリートや、歌舞伎役者・中村勘三郎らのドキュメンタリーを数多く手掛けてきたノンフィクション作家、小松成美氏は、2018年の夏に開催されたトークショーで「HIROSHIMA」のストーリーを知る。「『日本の木工会社がアップル パークに数千脚の椅子を?ありえない!なんで?』という小学生のような好奇心でした」と当時を振り返る。マル二木工の人に会いたい、話してみたいという思いが偶然を引き寄せ、山中洋社長と出会い、この1冊へとつながった。その後、工場で、オフィスで、2019年のミラノサローネで、そして著書の冒頭にあるアップルの本社の現地視察に同行し、この椅子がどのような背景で生まれ、どう展開したかという奇跡を追ってきた。

ジョナサン・アイブが自ら見出した
「HIROSHIMA」がアップルの定番に

スティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)が構想したアップルパークは、アップル社の製品のデザインを多く手掛けてきた最高デザイン責任者のジョナサン・アイブ(Jonathan Ives)にその遺志が引き継がれ、具体化された。アイブはプロダクトデザイナーとしての深澤直人に注目し、共鳴していたという。そして見出されたのが「HIROSHIMA」だった。マル二木工はアップル社に対して具体的なアプローチはしてこなかったが、この椅子と共にアイブが英経済雑誌「ファイナンシャル タイムズ(FINANCIAL TIMES)」の表紙を飾っていたことをディラーのアーキテクチュラの担当者より聞く。本格的な建築が始まる前の、試験的な原寸大モデルのオフィスにもこの椅子は採用されていたのだ。その後、大量な発注にも関わらず維持した高い品質と誠実な納品で信頼を得て、数千脚の配置が実現した。「HIROSHIMA」の偉業は小さな奇跡の積み重ねによるものだ。

HIROSHIMAという響きが
笑顔を生み出すポジティブな意味に変換

この物語の最大の奇跡は「HIROSHIMA」というネーミングであろう。「当初、このネーミングを深澤さんから提案されたときは、重すぎる、我々に広島という名を背負えきれるのかと戸惑いました」と山中社長は語る。ローカルがダイレクトに世界とつながれる時代だという深澤氏の言葉に後押しされ、誰もが知っている地名であり、マル二木工の本拠地でもある「HIROSHIMA」がコレクション名となる。「悲劇的なHIROSHIMAという言葉が、今や、アップルの社員の日常と共にあり、笑顔を生みだしている。日本とアメリカの架け橋になったのです」。そして継続は力なり、あきらめずに、がむしゃらに進めば道はひらけることを実感したと山中社長は語る。

「HIROSHIMA」のものづくり
そして奇跡を体感する企画展も開催

曲線が多く、誰もがなでたくなる「HIROSHIMA」の椅子は、姿勢を正して深く座っても、気を緩め浅くもたれ掛けても、自分のポジションに保てるよう設計されている。オンでもオフでも心地よく過ごせることを、実際に座って試してほしい。東京都東日本橋にあるmaruni tokyoでは企画展「木とHIROSHIMA」を3月31日まで開催。木工家具には欠かせない木材を生かすデザイン、それに応えカタチにする行程を、見て、さわって、座って体感する展示となっている。

マル二木工は2028年に創業100周年を迎える。「次の100年も世界の定番として愛され、使う人の日常を美しく心豊かにするような精緻で優れたデザインの木工家具を作り続けたい」という山中洋社長のコメントでノンフィクション「奇跡の椅子――AppleがHIROSHIMAに出会った日」はページを終える。

「奇跡の椅子――AppleがHIROSHIMAに出会った日」
小松成美著  文藝春秋刊  定価2420円

■「木とHIROSHIMA」
場所:maruni tokyo
住所:東京都中央区東日本橋3-6-13
期間:2025年3月31日まで開催
TEL:03-3667-4021
営業時間:11:00〜18:00(平日)10:00〜18:00(土日祝)
定休日:火、水曜日

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マルニ木工の椅子「HIROSHIMA」はなぜアップル社を魅了したのか? そのストーリーをひも解く著書と企画展示

プロダクトデザイナー深澤直人がデザインし、広島県の企業マル二木工が製作した「HIROSHIMA」は奇跡の椅子と言われている。2017年に完成し、約1万2000人の社員が働く広大なアップル本社「アップル パーク(Apple Park)」にもこの椅子は選ばれ、カフェテリアで、オフィスで愛されている。その数、なんと数千脚。木材を確保し、1年がかりで月に数百脚ずつ納品したという。23年5月に開催されたG7広島サミットの首脳会議用として採用され、バイデン米大統領(当時)をはじめとする各国の首脳がこのアームチェアに座り円卓を囲んだ。広島県の木工会社の椅子が、世界の定番として認められた証だ。

もう一つは「HIROSHIMA」が1928年創業の老舗家具メーカー、マル二木工を倒産から救った「奇跡の椅子」であるということ。曲木椅子からスタートした家具製作は戦火を乗り越え、重厚な応接家具「ベルサイユ」などのヒット商品を生み出しつつも、バブルのあおりを受け低落。廃業の危機に直面する。その試行錯誤から、復活、飛躍までの道のりをつづったのが「奇跡の椅子――AppleがHIROSHIMAに出会った日」(文藝春秋社)だ。中田英寿や野茂英雄、五郎丸歩といった世界を舞台に切り開いてきたトップアスリートや、歌舞伎役者・中村勘三郎らのドキュメンタリーを数多く手掛けてきたノンフィクション作家、小松成美氏は、2018年の夏に開催されたトークショーで「HIROSHIMA」のストーリーを知る。「『日本の木工会社がアップル パークに数千脚の椅子を?ありえない!なんで?』という小学生のような好奇心でした」と当時を振り返る。マル二木工の人に会いたい、話してみたいという思いが偶然を引き寄せ、山中洋社長と出会い、この1冊へとつながった。その後、工場で、オフィスで、2019年のミラノサローネで、そして著書の冒頭にあるアップルの本社の現地視察に同行し、この椅子がどのような背景で生まれ、どう展開したかという奇跡を追ってきた。

ジョナサン・アイブが自ら見出した
「HIROSHIMA」がアップルの定番に

スティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)が構想したアップルパークは、アップル社の製品のデザインを多く手掛けてきた最高デザイン責任者のジョナサン・アイブ(Jonathan Ives)にその遺志が引き継がれ、具体化された。アイブはプロダクトデザイナーとしての深澤直人に注目し、共鳴していたという。そして見出されたのが「HIROSHIMA」だった。マル二木工はアップル社に対して具体的なアプローチはしてこなかったが、この椅子と共にアイブが英経済雑誌「ファイナンシャル タイムズ(FINANCIAL TIMES)」の表紙を飾っていたことをディラーのアーキテクチュラの担当者より聞く。本格的な建築が始まる前の、試験的な原寸大モデルのオフィスにもこの椅子は採用されていたのだ。その後、大量な発注にも関わらず維持した高い品質と誠実な納品で信頼を得て、数千脚の配置が実現した。「HIROSHIMA」の偉業は小さな奇跡の積み重ねによるものだ。

HIROSHIMAという響きが
笑顔を生み出すポジティブな意味に変換

この物語の最大の奇跡は「HIROSHIMA」というネーミングであろう。「当初、このネーミングを深澤さんから提案されたときは、重すぎる、我々に広島という名を背負えきれるのかと戸惑いました」と山中社長は語る。ローカルがダイレクトに世界とつながれる時代だという深澤氏の言葉に後押しされ、誰もが知っている地名であり、マル二木工の本拠地でもある「HIROSHIMA」がコレクション名となる。「悲劇的なHIROSHIMAという言葉が、今や、アップルの社員の日常と共にあり、笑顔を生みだしている。日本とアメリカの架け橋になったのです」。そして継続は力なり、あきらめずに、がむしゃらに進めば道はひらけることを実感したと山中社長は語る。

「HIROSHIMA」のものづくり
そして奇跡を体感する企画展も開催

曲線が多く、誰もがなでたくなる「HIROSHIMA」の椅子は、姿勢を正して深く座っても、気を緩め浅くもたれ掛けても、自分のポジションに保てるよう設計されている。オンでもオフでも心地よく過ごせることを、実際に座って試してほしい。東京都東日本橋にあるmaruni tokyoでは企画展「木とHIROSHIMA」を3月31日まで開催。木工家具には欠かせない木材を生かすデザイン、それに応えカタチにする行程を、見て、さわって、座って体感する展示となっている。

マル二木工は2028年に創業100周年を迎える。「次の100年も世界の定番として愛され、使う人の日常を美しく心豊かにするような精緻で優れたデザインの木工家具を作り続けたい」という山中洋社長のコメントでノンフィクション「奇跡の椅子――AppleがHIROSHIMAに出会った日」はページを終える。

「奇跡の椅子――AppleがHIROSHIMAに出会った日」
小松成美著  文藝春秋刊  定価2420円

■「木とHIROSHIMA」
場所:maruni tokyo
住所:東京都中央区東日本橋3-6-13
期間:2025年3月31日まで開催
TEL:03-3667-4021
営業時間:11:00〜18:00(平日)10:00〜18:00(土日祝)
定休日:火、水曜日

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ティモシー&カイリーカップルがアカデミー賞にそろって参加 2人の着用ブランドをチェック!

3月2日(現地時間)、ロサンゼルスで第97回アカデミー賞(The Academy Awards)が開催された。

会場では、映画「名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN」で主演男優賞にノミネートのティモシー・シャラメ(Timothee Chalamet)と、恋人カイリー・ジェンナー(Kylie Jenner)の姿をキャッチ。レッドカーペットでのツーショットは実現しなかったものの、仲睦まじい姿を惜しげも無く披露し話題を集めた。海外セレブ界きっての注目カップルは何を着用したのか、クローズアップして紹介する。

ティモシー・シャラメ

2回目のオスカー賞ノミネートとなったシャラメは、「ジバンシィ(GIVENCHY)」のカスタムスーツで登場。レモンイエローのワントーンルックに黒のローファーでアクセントを加え、シャラメらしい遊び心のあるスタイリングを完成させた。

カイリー・ジェンナー

シャラメをサポートすべく会場に駆けつけたジェンナーが選んだのは、大きく開いたフロント部分が印象的な「ミュウミュウ(MIU MIU)」のカスタムサテンドレス。ドレス全体に散りばめられた花形のビーズに合わせ、アクセサリーは「ロレイン・シュワルツ(LORRAINE SCHWARTZ)」のブラックダイヤモンドのジュエリーをチョイスし、彼女らしいフェミニンさを残しつつもシックで華やかなルックにまとめ上げた。

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ティモシー&カイリーカップルがアカデミー賞にそろって参加 2人の着用ブランドをチェック!

3月2日(現地時間)、ロサンゼルスで第97回アカデミー賞(The Academy Awards)が開催された。

会場では、映画「名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN」で主演男優賞にノミネートのティモシー・シャラメ(Timothee Chalamet)と、恋人カイリー・ジェンナー(Kylie Jenner)の姿をキャッチ。レッドカーペットでのツーショットは実現しなかったものの、仲睦まじい姿を惜しげも無く披露し話題を集めた。海外セレブ界きっての注目カップルは何を着用したのか、クローズアップして紹介する。

ティモシー・シャラメ

2回目のオスカー賞ノミネートとなったシャラメは、「ジバンシィ(GIVENCHY)」のカスタムスーツで登場。レモンイエローのワントーンルックに黒のローファーでアクセントを加え、シャラメらしい遊び心のあるスタイリングを完成させた。

カイリー・ジェンナー

シャラメをサポートすべく会場に駆けつけたジェンナーが選んだのは、大きく開いたフロント部分が印象的な「ミュウミュウ(MIU MIU)」のカスタムサテンドレス。ドレス全体に散りばめられた花形のビーズに合わせ、アクセサリーは「ロレイン・シュワルツ(LORRAINE SCHWARTZ)」のブラックダイヤモンドのジュエリーをチョイスし、彼女らしいフェミニンさを残しつつもシックで華やかなルックにまとめ上げた。

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「マウジー」が「リーボック」とコラボ バスケに着想を得たスポーティーなアイテム

「マウジー(MOUSSY)」は3月14日、「リーボック(REEBOK)」とのコラボレーションコレクションを発売する。「マウジー」国内全店およびECサイトで取り扱う。すでにEC「シェルター ウェブストア(SHEL’TTER WEB STORE)」で入荷受付連絡と先行予約受付を開始している。また3月13日から、「マウジー」ルミネエスト新宿店、ルミネ池袋店、ルミネ北千住店、ルミネ立川店、ルミネ町田店、ルミネ横浜店、ルミネ大宮店で先行発売を行う。

シーズンテーマの“ユニホーム”にフォーカスしたコレクション

同コラボコレクションは、「マウジー」の2025年春夏のシーズンテーマである“ユニホーム グラマー”に含まれる“ユニホーム”から“スポーツ”のキーワードに焦点を当てて実現した。コラボレーションロゴをあしらったトラックジャケットやフーディ、メッシュ素材のゲームシャツなどバスケットボールからインスピレーションを得た13型をラインアップする。

アイテム詳細

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【受講受付中】「アシックス スポーツスタイル」「アークテリクス」に聞く “プレミアムスポーツ市場”セミナー

コロナ禍以降、好調なスポーツ領域
成長の背景を有力2ブランドのキーマンが語る!

「WWDJAPAN」は3月25日、近年マーケットとして高成長が目立つスポーツ・アウトドア領域にフォーカスしたセミナーを開催します。コロナ禍で消費者の意識改革が進み、また気候変動などの背景もあって、機能性を土台とした製品開発に強みを持つスポーツやアウトドアのメーカーが、より一層支持を得るようになっています。この潮流は、恐らく今後も長期的に続くものです。機能性だけでなく、独自の美的感覚やきめ細やかなサービス、サステナビリティへの意識など、多様な価値を備えたブランドによる、“プレミアムスポーツ&アウトドア”の市場も、国内外で形成されつつあります。今回のセミナーでは、「アシックス スポーツスタイル」「アークテリクス」という、スポーツ・アウトドア領域の中でも特に成長著しい2ブランドの担当者をお招きし、そのブランド戦略や大切にしているフィロソフィー、消費者とのコミュニケーションなどについて語っていただきます。

このような人におすすめ

・競合他社がどのような戦略を持っているのかを知りたいスポーツ・アウトドア企業関係者
・ライフスタイル提案の一環として、スポーツやアウトドア領域に挑戦したいと考えているアパレルメーカーやSPA関係者
・スポーツ・アウトドア関連ブランドのリーシングや催事などを考えている商業施設関係者
・スポーツ・アウトドアメーカーのコミュニティーマーケティングに興味があるビジネスパーソン

 

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早割クーポンコード【ZBH0LKIYP6】/有料会員の方はこちらからクーポンコードを取得してください

 


インフォメーション

日時

2025年3月25日(火)13:00〜15:30
※講座開始30分前から会場受付開始

実施方法

会場 または オンライン受講
※受講前日と当日に、ご案内メールをお送りしますので、ご入力にお間違いがないようご注意ください。セミナー当日は受付にてメールをご提示ください。
※オンライン受講の方は、ご案内メールに視聴用URLを記載しております。また、OneStreamでの配信を予定しています。
※ご案内メールが届かない場合は迷惑メールフォルダなどもご確認ください。
※セミナー終了後、会場&オンライン受講者へのアーカイブ配信の案内はありませんのでご了承ください。後日アーカイブ動画は、単体で購入することが可能です。

会場

株式会社TSIホールディングス本社
東京都港区赤坂 8-5-27 住友不動産青山ビル東館

募集人数

会場:50名
オンライン:100名

募集期間

2025年3月3日(月)〜 2025年3月24日(月)12時まで
【早割10%OFFキャンペーン】
3/10(月)18時までのお申し込みで、一般価格から10%OFFで受講いただけます。
申し込み画面でクーポンコードを入力してください。
クーポンコード:ZBH0LKIYP6

受講料金

一般価格:16,500円14,850円早割10%OFF
スタンダードプラン:11,550円 30%OFF
ライトプラン:14,850円 10%OFF
※表示価格は全て1名様分、税込です。
※他のクーポンとの併用はできません。
※早割期間内であっても、募集人数に達し次第受け付けを締め切らせていただく場合がございます。

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講座終了後、アーカイブ受講の販売を予定しております。




プログラム

【Session#1】13:00~13:10(10分)

コロナ禍以降、絶好調 スポーツ・アウトドア市場概況

コロナ禍以降、スポーツやアウトドアのメーカーはナイキなど一部を除き、軒並み好調を維持しています。好調の背景として、消費行動にどのような変化があるのでしょうか。特に好調なブランドはどこでしょうか。市場概況をお伝えします。

スピーカー:五十君 花実/WWDJAPAN副編集長
PROFILE:(いそぎみ・はなみ)1983年生まれ、愛知県出身。大学卒業後、2006年に繊研新聞社に入社し記者を経験。18年にINFASパブリケーションズに移り「WWDJAPAN」記者、21年から現職。スポーツ・アウトドア領域の取材は24年から担当
【Session#2】13:10~13:55(45分)

ファッションでも高い支持、「アシックス スポーツスタイル」

かつては部活や体育のイメージが強かった「アシックス」ですが、ここ数年でファッションとしても地位を確立し、街ゆくおしゃれな男女の足元に“ゲルカヤノ”などのスニーカーが定着しました。それをけん引してきたのが、「アシックス」の中のファッションやライフスタイルのカテゴリーにあたるスポーツスタイルです。2024年12月期のカテゴリー売上高は984億円と、前期比56.2%増(為替影響を除く)で着地。アシックス全社の成長を支える、スポーツスタイルの躍進を掘り下げます。

ゲストスピーカー:鈴木 豪/アシックス執行役員スポーツスタイル統括部統括部長
モデレーター:五十君 花実/WWDJAPAN副編集長
【Session#3】13:55~14:40(45分)

「アークテリクス」、成長を支えるブランド戦略

昨今、急成長著しいスポーツ・アウトドアブランドの代表格の1つでもある「アークテリクス」。国内では、2024年11月に新宿の駅前に“アルファストア”と位置付ける大型店を出店。予約制接客の導入や洗濯機も導入したケアサービス、コミュニティー育成を意識したイベント開催など、独自の価値提供で、「スポーツ・アウトドアブランドとはこういうもの、こうあるべき」という既存の枠組みを拡張しています。その狙いやブランドとして目指すあり方を語っていただきます。

ゲストスピーカー:高木 賢/アメアスポーツジャパン アークテリクス ブランドヘッド
PROFILE:(たかぎ・けん)1967年東京都生まれ エスモード ジャポン卒業 日系、外資のアパレル数社を経て2013年にアメアスポーツジャパン入社。アメアスポーツジャパンアークテリクス日本事業を立ち上げ。2020年から現職
モデレーター:五十君 花実/WWDJAPAN副編集長

※講義内容やタイトルは予告なく変更となる場合があります。あらかじめご了承ください。

【Extra】14:45 ~15:30(45分)

ミートアップ

会場受講の方はセミナー終了後、登壇記者も参加するミートアップにご参加いただけます。ドリンクを用意しておりますので、さらなるコミュニケーションの場としてご活用ください。

 

特典

注意事項

・受講料は会場とオンライン同額です。
・割引価格はクーポンをご利用時に適用となります。スタンダードとライトのクーポンコードはマイページをご確認の上、申し込み画面で入力してください。
・申し込みの受け付けは先着順です。募集人数に達し次第締め切らせていただきます。
・申し込み完了後のキャンセルは受け付けておりません。
・定期購読者で会員登録がお済みでない方はこちら
・本ページでのお支払いはクレジットカードのみとなります。コンビニ支払いをご希望の方はこちら
・適格請求書(領収書)の発行は、こちらから。記載のお宛名をご入力の上ご連絡ください。
弊社登録番号:T5-0110-0104-4278
・当日は会場内に撮影用のカメラが入ります。撮影した動画や写真は、「WWDJAPAN」Weeklyやウェブサイト、公式SNSなどで掲載する場合があります。ご了承いただける方のみお申し込みください。

 

講座終了後、アーカイブ受講の販売を予定しております。

 

問い合わせ先
INFASパブリケーションズ カスタマーサポート
お問い合わせフォームはこちら

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日本酒好きがうなるお酒専用セラミックフィルター 波佐見焼の技術を生かした長崎県発の匠の技

「生まれるべきものが生まれ、広がるべきものが広がり、残るべきものが残る世界の実現」をビジョンに掲げるマクアケによる、“アタラシイものや体験の応援購入サービス”の「マクアケ」には、伝統技術を現代的なアイテムに活用したプロジェクトが数多い。この連載では、全国各地の匠の技に注目。実行者の思いとともに、匠の技をどう活用し、どう訴求しているのかを考える。目指すは、47都道府県の匠の技の探訪だ。第3回は、長崎県を訪れた。


今回の技術は…

お酒の味を引き出す焼き物の技術

伊万里陶芸は、1981年に創業しました。日本が世界に誇る伝統的な焼き物の有田焼(佐賀県)と波佐見焼(長崎県)の日用食器を中心に卸・販売しています。

同社で「マクアケ」プロジェクトの責任者を務める友廣俊庸さんは、「時代の変化やお客さまのニーズに合わせて、受け継いだ伝統をアップデートしていくことが大切」と語ります。伊万里陶芸は、大切に育み継承してきた伝統を守りつつ、新たな価値観も取り入れることで、現代の食生活に合う日用食器を生み出しています。

伊万里陶芸は、波佐見焼の独自技術で開発した多孔質セラミックフィルターを活用し、セラミックコーヒーフィルター“コフィル”を生み出しました。半永久的に使えるペーパーレスのフィルターで、“見て美しく使って楽しい”コーヒー生活を提案しています。

“コフィル”は、50ミクロンという毛髪と同じくらい小さな穴が空いているため、紙や布のフィルターが不要です。一方、従来の紙フィルターよりは少し大きい“絶妙な穴”のため、コーヒーのうまみとなる油分をよく通します。セラミックが持つ遠赤外線効果が期待でき、紙フィルターよりもコクが出て、雑味のないキレの良い味わいを楽しめるのが特徴です。「多くのお客さまから反響があった」(友廣さん)ため、“コフィル フジ”や“コフィル フロー”など、商品を続々と拡充しています。

お酒専用に改良したフィルター“蒼い雫”もその一つです。コーヒーフィルターの購入者から「お酒もまろやかになる」「お酒の味が引き立つ」といった感想があり、企画・開発に至りました。コーヒー用のセラミックフィルターの技術を生かしつつも、そのままでは早くろ過されてしまうため、底面の形状を厚めに設計。何度も微調整を重ね、お酒本来のまろやかさを引き出す厚さを実現しました。
 
友廣さんは「従来のセラミックフィルターは、どうしても目詰まり(コーヒー豆の油分やコーヒー粉などがフィルターの穴に詰まること)を起こしてしまう」と語ります。“蒼い雫”は、職人が釉薬(陶磁器の表面を覆う液体)の溶ける温度を微調整することで、表面の微細な凹凸が撥水性を高める「ロータス効果」を生み出し、目詰まりのしにくさを実現しました。

友廣さんは「『マクアケ』プロジェクトの反響を聞きながら、日本酒以外のアルコール用フィルターなど、商品をもっと充実させたい」と語ります。一方、水のろ過技術への転用の可能性も探り、発展途上国の水質向上に貢献していきたいとのことです。

お酒本来のまろやかさを出す3つのポイント

1.微調整を重ねた
原料の調合

主原料のアルミナ鉱物や副原料の長石などを独自の配合で混ぜ合わせ、50ミクロンという毛髪と同じ大きさの極微細な穴がたくさん空くよう調合しました。

2.機械ろくろ成形の採用

伝統的な波佐見焼の技術と現代の精密加工を融合させる“機械ろくろ成形”を採用しました。フィルターの精密性と均一性を向上させ、ろ過技術を安定化・最適化できるようになりました。

3.厚めに設計した底面の形状

底をコーヒー用フィルターの3倍ほどの厚さにすることで、液体がフィルターと長時間接触するように。その間にじっくりお酒がろ過されるため、まろやかな口当たりになります。

長崎発!
応援購入が高額なプロジェクト3選

“アタラシイものや体験の応援購入サービス”の「マクアケ」で大きな反響が寄せられた長崎県発のプロジェクトを3つ紹介する。

PICK UP 1 : 応援購入総額3441万円

【360度体型カバー】身体のラインを拾わない
洗える究極のブラックフォーマル誕生

最新技術を使ったサイズレス構造と、身体のラインを拾わないシルエットを追求した“360度体型をカバーするブラックフォーマル”。自宅で洗濯することが可能、畳んでもシワになりにくいなど、手入れのしやすさも特徴。

PICK UP 2 : 応援購入総額310万円

【波佐見の挑戦】時を超え明治の粋を今へ
小鳥の声が寄り添う仕掛け徳利&お猪口

明治時代に生まれた“うぐいす徳利”を、今の食空間に合うモダンデザインへとアップデートした「モモカキトキメキ」のプロジェクト。波佐見焼の陶房と製品開発を行い、墨象家の知麻が1点ずつ絵付けした。

PICK UP 3 : 応援購入総額276万円

電子レンジ、直火OK!調理してそのまま食卓へ
波佐見焼の「CookDon」

電子レンジで調理できる波佐見焼のどんぶり。調理後、そのまま食卓に出せるので洗い物が少なく済み、モノを増やしたくない人やひとり暮らしの人にぴったり。インスタントラーメンがちょうど入るサイズ感なので、一人鍋にもおすすめ。

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【スナップ】BLACKPINKリサも登場 第97回アカデミー賞のレッドカーペッドルックを一挙届け!【随時更新】

第97回アカデミー賞が3月2日(現地時間)、ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催された。今年はコメディアンのコナン・オブライエン(Conan O’Brien)が司会、プレゼンターは、エマ・ストーン(Emma Stone)やハル・ベリー(Halle Berry)らが務めた。

会場にはノミネート作品に出演した俳優ら多数のセレブリティーが集結し、アカデミー賞のための特別なルックを披露。ここでは、レッドカーペッドのスタイルをまとめて紹介する。

リサはフェミニンなスーツで登場

ブラックピンクのリサ(Lisa)は、レッドカーペットの伝統的な衣装をテーラードスタイルにアレンジ。ブラックのコートにサテンのラペル、カーネーションのブローチ、襟のついたホワイトのシャツドレスというタキシードを思わせる「マークゴン(MARKGONG)」のドレスに、シャープなパテントのレザーブーツ、小さなゴールドのフープイヤリング、ダイヤモンドのリングを合わせた。

アリアナ・グランデは「スキャパレリ」を着用

アリアナ・グランデ(Ariana Grande)は、自身が演じたグリンダの“バブルドレス”に合わせ、「スキャパレリ(SCHIAPARELLI)」2025年春夏オートクチュールコレクションから構造的なカスタムドレスを披露。波形状のペプラムがついたサテンのボディースに輝くチュールのスカートが特徴的で、アクセサリーには、「デビアス(DE BEERS)」のダイヤモンドのペンダントネックレスとスタッドイヤリング、シューズには、「ジミー チュウ(JIMMY CHOO)」のパンプスを合わせた。

ヘアはスマートにまとめ、メイクアップは、きらきらのピンクアイシャドウにロージーなチークとリップを施した。

ゴージャスなネイルを披露したシンシア・エリヴォ

シンシア・エリヴォも、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」 で“メソッドドレッシング”を実践。大きく広がった襟に、劇中歌「Defying Gravity」を彷ふつとさせる重力に逆らうようなオフショルダーのスリーブ、ボールスカートで構成されたグリーンベルベットのドレスで、自身が演じたエルファバをドラマチックにオマージュした。シンシアは、ダイヤモンドのイヤリング、ブレスレット、エメラルドのリング、オスカーのトロフィーにインスパイアされたゴールドのネイルでスタイリング。同ネイルは、ネイルアーティストのクローズ・バイ・ディオール(Clawz By Dior)によるもので、制作には5時間を要した。

セレーナ・ゴメスは全身に輝きをまとって来場

セレーナ・ゴメス(Selena Gomez)は、「ラルフ ローレン(RALPH LAUREN)」のカスタムドレスで頭からつま先まで輝きを放ちながら登場。手作業の刺しゅうが施されたサテンキュイールのイブニングドレスは、ブラッシュピンクを基調としたカラー。オフショルダーのストラップと、ウエストを絞り体にフィットするシルエット、短いトレーンが特徴だ。アクセサリーには、婚約指輪とダイヤモンドのステートメントネックレス、イヤリング、リングをチョイス。

ゴメスは、漆黒のヘアをサイドパートで毛先を遊ばせ、メイクアップには濃い眉と光沢のあるリップを施した。

助演女優賞受賞のゾーイ・サルダナ

「エミリア・ペレス」で助演女優賞を受賞したゾーイ・サルダナ(Zoe Saldana)は、同映画のプレスツアーや数々の授賞式でも度々着用している「サンローラン(SAINT LAURENT)」でカスタムルックを披露。ダイヤモンド型のブラックの糸に煌めく装飾をあしらったセミシアーのバストと、1段目と2段目にバブルヘムを施し3段階に別れたえび茶色のティアードスカートが目を惹くストラップレスドレスを身につけた。サルダナは、「カルティエ(CARTIER)」のスタッドイヤリングと、豹にインスパイアされたエメラルドの大胆なステートメントチョーカー、シアーなオペラグローブでコーディネート。

ヘアはナチュラルなウェーブ、メイクアップは、濃いアイブロウにナチュラルなリップを合わせた。

主演女優賞受賞のマイキー・マディソン

「アノーラ ANORA」で主演女優賞を受賞したマイキー・マディソン(Mikey Madison)は、「ディオール(DIOR)」のドレスでオールド・ハリウッド・グラマラスなスタイルに身を包んだ。ドレスは、ブラックベルベットのボディースに、流麗でボリューミーなパステルピンクのサテンスカートで構成され、デコラティブなピンクのリボンとドラマチックなトレーンでルックを完成させた。

レッドカーペッドスナップ

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【スナップ】BLACKPINKリサも登場 第97回アカデミー賞のレッドカーペッドルックを一挙届け!【随時更新】

第97回アカデミー賞が3月2日(現地時間)、ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催された。今年はコメディアンのコナン・オブライエン(Conan O’Brien)が司会、プレゼンターは、エマ・ストーン(Emma Stone)やハル・ベリー(Halle Berry)らが務めた。

会場にはノミネート作品に出演した俳優ら多数のセレブリティーが集結し、アカデミー賞のための特別なルックを披露。ここでは、レッドカーペッドのスタイルをまとめて紹介する。

リサはフェミニンなスーツで登場

ブラックピンクのリサ(Lisa)は、レッドカーペットの伝統的な衣装をテーラードスタイルにアレンジ。ブラックのコートにサテンのラペル、カーネーションのブローチ、襟のついたホワイトのシャツドレスというタキシードを思わせる「マークゴン(MARKGONG)」のドレスに、シャープなパテントのレザーブーツ、小さなゴールドのフープイヤリング、ダイヤモンドのリングを合わせた。

アリアナ・グランデは「スキャパレリ」を着用

アリアナ・グランデ(Ariana Grande)は、自身が演じたグリンダの“バブルドレス”に合わせ、「スキャパレリ(SCHIAPARELLI)」2025年春夏オートクチュールコレクションから構造的なカスタムドレスを披露。波形状のペプラムがついたサテンのボディースに輝くチュールのスカートが特徴的で、アクセサリーには、「デビアス(DE BEERS)」のダイヤモンドのペンダントネックレスとスタッドイヤリング、シューズには、「ジミー チュウ(JIMMY CHOO)」のパンプスを合わせた。

ヘアはスマートにまとめ、メイクアップは、きらきらのピンクアイシャドウにロージーなチークとリップを施した。

ゴージャスなネイルを披露したシンシア・エリヴォ

シンシア・エリヴォも、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」 で“メソッドドレッシング”を実践。大きく広がった襟に、劇中歌「Defying Gravity」を彷ふつとさせる重力に逆らうようなオフショルダーのスリーブ、ボールスカートで構成されたグリーンベルベットのドレスで、自身が演じたエルファバをドラマチックにオマージュした。シンシアは、ダイヤモンドのイヤリング、ブレスレット、エメラルドのリング、オスカーのトロフィーにインスパイアされたゴールドのネイルでスタイリング。同ネイルは、ネイルアーティストのクローズ・バイ・ディオール(Clawz By Dior)によるもので、制作には5時間を要した。

セレーナ・ゴメスは全身に輝きをまとって来場

セレーナ・ゴメス(Selena Gomez)は、「ラルフ ローレン(RALPH LAUREN)」のカスタムドレスで頭からつま先まで輝きを放ちながら登場。手作業の刺しゅうが施されたサテンキュイールのイブニングドレスは、ブラッシュピンクを基調としたカラー。オフショルダーのストラップと、ウエストを絞り体にフィットするシルエット、短いトレーンが特徴だ。アクセサリーには、婚約指輪とダイヤモンドのステートメントネックレス、イヤリング、リングをチョイス。

ゴメスは、漆黒のヘアをサイドパートで毛先を遊ばせ、メイクアップには濃い眉と光沢のあるリップを施した。

助演女優賞受賞のゾーイ・サルダナ

「エミリア・ペレス」で助演女優賞を受賞したゾーイ・サルダナ(Zoe Saldana)は、同映画のプレスツアーや数々の授賞式でも度々着用している「サンローラン(SAINT LAURENT)」でカスタムルックを披露。ダイヤモンド型のブラックの糸に煌めく装飾をあしらったセミシアーのバストと、1段目と2段目にバブルヘムを施し3段階に別れたえび茶色のティアードスカートが目を惹くストラップレスドレスを身につけた。サルダナは、「カルティエ(CARTIER)」のスタッドイヤリングと、豹にインスパイアされたエメラルドの大胆なステートメントチョーカー、シアーなオペラグローブでコーディネート。

ヘアはナチュラルなウェーブ、メイクアップは、濃いアイブロウにナチュラルなリップを合わせた。

主演女優賞受賞のマイキー・マディソン

「アノーラ ANORA」で主演女優賞を受賞したマイキー・マディソン(Mikey Madison)は、「ディオール(DIOR)」のドレスでオールド・ハリウッド・グラマラスなスタイルに身を包んだ。ドレスは、ブラックベルベットのボディースに、流麗でボリューミーなパステルピンクのサテンスカートで構成され、デコラティブなピンクのリボンとドラマチックなトレーンでルックを完成させた。

レッドカーペッドスナップ

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「エルマンノ シェルヴィーノ」2025-26年秋冬コレクション

「エルマンノ シェルヴィーノ(ERMANNO SCERVINO)」が2025-26年秋冬コレクションを発表した。

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「エルマンノ シェルヴィーノ」2025-26年秋冬コレクション

「エルマンノ シェルヴィーノ(ERMANNO SCERVINO)」が2025-26年秋冬コレクションを発表した。

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東京・日本橋でNUNO「こいのぼり」 浴衣などの老舗企業11社とコラボ

テキスタイルデザイナーの須藤玲子が率いるNUNOと世界的な展示デザイナーであるアドリアン・ガルデール、パノラマティクス主宰の齋藤精一の3者は3月13〜30日、東京・日本橋の日本橋三井タワーで「こいのぼり」のインスターれション「日本橋・こいのぼりなう!」を実施する。展示する「こいのぼり」には、日本橋にゆかりのある和紙の小津和紙や浴衣の竺仙、大手繊維メーカーの東レ、老舗染料ブランドのみやこ染、ハンカチのブルーミング中西など11社が素材を提供する。

日本の伝統的なこいのぼりに着想を得て、NUNOとアドリアン・ガルデールと齋藤精一の3者がタッグを組んで開発した「こいのぼりなう!」は、UNOを代表するテキスタイルインスタレーション作品の一つ。2008年にワシントンのケネディーセンターで最初に公開され、パリや香港、東京、大分、水戸などを巡回していた。

今回は「東京クリエイティブサロン日本橋2025」の一環として実施。東京・日本橋の日本橋三井タワー1階のアトリウムで展示する。3月15日には須藤玲子によるギャラリーツアー(13時〜、15時〜)や、3月19日には東急プラザ原宿「ハラカド」で須藤玲子と齋藤精一、NUNOの上野和広によるトークイベント(16時〜)も行う。いずれも参加費は無料。

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東京・日本橋でNUNO「こいのぼり」 浴衣などの老舗企業11社とコラボ

テキスタイルデザイナーの須藤玲子が率いるNUNOと世界的な展示デザイナーであるアドリアン・ガルデール、パノラマティクス主宰の齋藤精一の3者は3月13〜30日、東京・日本橋の日本橋三井タワーで「こいのぼり」のインスターれション「日本橋・こいのぼりなう!」を実施する。展示する「こいのぼり」には、日本橋にゆかりのある和紙の小津和紙や浴衣の竺仙、大手繊維メーカーの東レ、老舗染料ブランドのみやこ染、ハンカチのブルーミング中西など11社が素材を提供する。

日本の伝統的なこいのぼりに着想を得て、NUNOとアドリアン・ガルデールと齋藤精一の3者がタッグを組んで開発した「こいのぼりなう!」は、UNOを代表するテキスタイルインスタレーション作品の一つ。2008年にワシントンのケネディーセンターで最初に公開され、パリや香港、東京、大分、水戸などを巡回していた。

今回は「東京クリエイティブサロン日本橋2025」の一環として実施。東京・日本橋の日本橋三井タワー1階のアトリウムで展示する。3月15日には須藤玲子によるギャラリーツアー(13時〜、15時〜)や、3月19日には東急プラザ原宿「ハラカド」で須藤玲子と齋藤精一、NUNOの上野和広によるトークイベント(16時〜)も行う。いずれも参加費は無料。

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【一粒万倍日】「フェンディ」から新作スモールレザーグッズ 日本限定デザインも登場

「フェンディ(FENDI)」は、「天赦日」「一粒万倍日」「寅の日」の3つの吉日が重なる最強開運日の3月10日に向けて、ローマの馬具職人の技術とクラフツマンシップを現代に解釈した“セレリア”ラインから、2025年春夏スモールレザーグッズコレクションを発売した。

ウィメンズ

ウィメンズには、ジップアラウンドウオレット(全3色、各H8×W13×D2cm、各9万200円)、三つ折りウオレット(全3色、各H8×W10×D3cm、各10万7800円)、カードケース(全3色、各H8×W13×D1cm、各8万5800円)の全3型をラインアップ。

それぞれ、アイコンバッグ“ピーカブー”のエッセンスを踏襲したライトブルー、ピンク、レッドの春夏らしいカラーパレットで展開。素材には“セレリア”の特徴である高級カーフレザー、クオイオ ローマを採用し、ステッチを丁寧に手作業で施したアイコニックなデザインで用意した。

日本限定カードケースも

合わせて、“ピーカーブー”のシェイプを落とし込んだ日本限定カードケース(全2色、各H15×W12.5×D1.5cm、各10万4500円)も登場。財布とそろいのライトブルーとピンクの全2色で展開する。

さらに、“FF”ロゴのクロージャーが特徴の“FFダイヤモンド”ラインから、6つのカードスロットと紙幣用コンパートメント、スナップボタン付きコインポケットを備えた三つ折りウオレット(全3色、各H8×W10×D4cm、各8万5800円)を展開する。

メンズ

メンズには、“セレリア”ラインから二つ折りウオレット(H9×W12×D2cm、8万2500円)、ジップアラウンドウオレット(H19×W10×D2cm、12万1000円)、カードケース(H7.3×W10.8×D1cm、6万7100円)、カードケース(H7.5×W13×D0.5cm、6万7100円)、スリムクラッチ(13万7500円)の全5型をラインアップ。全て、品格溢れるブラックカラーで用意した。

さらに、立体的なストライプ柄の“FF”ロゴモチーフが目を引く“フェンディ シャドー”ラインから、ロングウオレット(H19×W9.5×D1.5cm、10万100円)、二つ折りウオレット(H9.6×W10.5×D1.5cm、7万1500円)、カードケース(H11×W7.5×D0.5cm、6万3800円)の全3型をラインアップする。

3月10日は最強開運日

3月10日は、一粒の籾(もみ)が豊かに実り万倍もの稲穂になるといわれる“一粒万倍日”、 すべての神が天に登り、万物の罪を許す“天赦日”、 “虎は千里行って千里帰る”と言われることから、出て行ったものが戻ってくるという意味を持つ“寅の日”のトリプルラッキーデーだ。また、“一粒万倍日”は財布を買ったり、使い始めたり、贈ったりするのに適した日とされる。

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「クラークス」の新作“メイヒルベイ” 200年の歴史が生み出した技術を集結

シューズブランドの「クラークス(CLARKS)」は、スニーカーコレクション“メイヒルベイ”(2万3100円)を発売した。カラーは、オフホワイトレザーとブラックレザーの2色。「クラークス」ストア2店舗ほか、公式ECで取り扱っている。

同商品は、「クラークス」の新アイコンシューズ“トーヒル”をアップデートする形で誕生した。“トーヒル”が持つ特徴的なアウトソールを、TPR素材(熱可塑性ゴム)とEVA素材(“アンストラクチャード”シリーズに使用している柔軟に富んだ素材)のコンビネーションで製作し、軽量感を実現している。フットヘッドには“コンタークッション”を搭載し、足にかかる圧力を緩和し歩きやすくしているほか、かかとと足裏のアーチを安定させることで通気性も高めた。フロント部分は、伸縮性のあるエラスティック素材を使用しているため、簡単に着脱ができる。一方、シューズの側面には、ウィーブディテール(立体感のあるメッシュの編み目)をあしらい、デザイン性も高めた。

「クラークス」は1825年、サイラス・クラークとジェームス・クラーク兄弟が英国で創業した。「靴は“履く”だけでなく“包む”もの」という独自の哲学を掲げており、それを「ボアの付いた柔らかいシープスキンで足を包み込んだらどれほど快適か」と考え製作した1作目のスリッパから体現している。200年の歴史の中で、1950年(日本では64年)発売の“デザートブーツ”や、68年(日本では71年)発売の“ワラビー”など、世界的に愛されるアイコンシューズを生み出してきたほか、アッパーとソールを縫い合わせるミシンなど、現代の靴産業を支えるさまざまな技術も開発してきた。

問い合わせ先
クラークスジャパン
03-5411-3055

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「無印良品」が山形・酒田にオープン 東北最大級の売り場面積で地域活性化を目指す

良品計画は3月27日、山形県酒田市に無印良品 酒田をオープンする。山形県で7店舗目となる同店舗は、約665坪(2198㎡)の東北最大級の売り場面積を誇る。

東北初となる回収した衣料品の販売や“まちの保健室”を展開

同店は、“毎日の暮らしに必要なものが揃う店舗“として、衣料品、生活雑貨、食品のほか、良品計画が酒田市の商店街の一角で行っている“酒田ポップアップ”では取り扱いのなかった衣料品、大型家具、冷凍食品などをそろえる。さらに、東北地方では初となる回収した衣料品を再生し販売するコーナーも展開する。

また、“日々の暮らしを自然に見つめ直すきっかけをつくり、自分らしい健やかさを実現するための行動を後押しする”をコンセプトの地域行政、医療と連携して活動を行う“まちの保健室”も東北地方で初めて展開する。常駐する薬剤師・登録販売者が健康相談なども受け、必要に応じて漢方薬の販売も行う。さらに、隣接する「一般社団法人 山形県薬剤師会」が運営する“カイエイ薬局”の処方薬を同店で受け取ることもできる。

良品計画は、酒田市と2019年に“地域発展を目指すパートナーシップ協定”を締結以降“酒田プロジェクト”として、2020年6月から、中山間地域を含む八幡地域で軽トラックを活用した移動販売をスタートした。さらに、21年には同市中町の商店街の一角に“酒田ポップアップストア“(25年2月閉店)を出店し、移動販売も継続しながら、地域活動への拠点として取り組んできた。

店舗概要

◼️無印良品 酒田
オープン日:3月27日
住所:山形県酒田市上本町7-50 いろは蔵パーク内
営業時間:10:00〜20:00

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村上隆とコラボしたMLB日本開幕戦限定グッズが登場 Tシャツやユニホームなど 

デジタルスポーツプラットフォームを運営するファナティクス・ジャパンは3月8日、MLB日本開幕戦「MLB東京シリーズ by グッゲンハイム(MLB Tokyo Series presented by Guggenheim)」のオフィシャルグッズとして、村上隆とコラボレーションした限定コレクションを発売する。

同コレクションは、村上隆ならではの鮮やかなカラー、フローラルアート、遊び心あふれるモチーフを取り入れた特別デザインのユニホームや、Tシャツ、スエットシャツ、ニューエラ59FIFTYs 、キャップ、野球ボール、グローブ、バッド、トートバッグ、キーチェーン、トップス(Topps)のトレーディングカードなどをそろえる。

ユニホームは、ドジャーズの大谷翔平、山本由伸、ムーキー・ベッツ、フレディ・フリーマン、シカゴ・カブスの今永昇太、鈴木誠也、ダンズビー・スワンソンをラインアップし、それぞれ村上隆のアートワークが施される。

村上隆は、「この新しいコラボレーションは、日本とアメリカの歴史的な友好関係の上に成り立っていると思います。コンプレックスやMLBと協力し、日本で生まれ、グローバルな舞台で活躍している素晴らしい選手である大谷翔平にスポットライトを当てることができてとても幸運に思います。この仕事に携われたことに感謝の気持ちでいっぱいです」とコメントした。

MLB日本開幕戦は3月18、19日に開催予定だ。

アイテム一覧

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【一粒万倍日】「ゾゾヴィラ」が最強開運日に向けたアイテムを掲載する特設ページを公開 3月4日から

ZOZOのラグジュアリー&デザイナーズブランドを集積した「ゾゾヴィラ(ZOZOVILLA)」は「天赦日」「一粒万倍日」「寅の日」の3つの吉日が重なる最強開運日の3月10日に向けて、3月4日〜25日の間、一粒万倍日に向けた特設ページを公開する。同ページでは、今年のラッキーカラーを用いた財布やバッグなどのアイテムを掲載する。

掲載アイテム例

今年のラッキーカラーはパープル、ゴールド、グリーンの3色。特設ページでは、ラッキーカラー別に人気商品や新作アイテムを並べるほか、ラッキーカラー以外にも、サイズや柄などさまざまな検索軸で商品を掲載する。

特設ページ
※3月4日12時から商品公開

3月10日は最強開運日

3月10日は、一粒の籾(もみ)が豊かに実り万倍もの稲穂になるといわれる“一粒万倍日”、 すべての神が天に登り、万物の罪を許す“天赦日”、 “虎は千里行って千里帰る”と言われることから、出て行ったものが戻ってくるという意味を持つ“寅の日”のトリプルラッキーデーだ。また、“一粒万倍日”は財布を買ったり、使い始めたり、贈ったりするのに適した日とされる。

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【一粒万倍日】「ゾゾヴィラ」が最強開運日に向けたアイテムを掲載する特設ページを公開 3月4日から

ZOZOのラグジュアリー&デザイナーズブランドを集積した「ゾゾヴィラ(ZOZOVILLA)」は「天赦日」「一粒万倍日」「寅の日」の3つの吉日が重なる最強開運日の3月10日に向けて、3月4日〜25日の間、一粒万倍日に向けた特設ページを公開する。同ページでは、今年のラッキーカラーを用いた財布やバッグなどのアイテムを掲載する。

掲載アイテム例

今年のラッキーカラーはパープル、ゴールド、グリーンの3色。特設ページでは、ラッキーカラー別に人気商品や新作アイテムを並べるほか、ラッキーカラー以外にも、サイズや柄などさまざまな検索軸で商品を掲載する。

特設ページ
※3月4日12時から商品公開

3月10日は最強開運日

3月10日は、一粒の籾(もみ)が豊かに実り万倍もの稲穂になるといわれる“一粒万倍日”、 すべての神が天に登り、万物の罪を許す“天赦日”、 “虎は千里行って千里帰る”と言われることから、出て行ったものが戻ってくるという意味を持つ“寅の日”のトリプルラッキーデーだ。また、“一粒万倍日”は財布を買ったり、使い始めたり、贈ったりするのに適した日とされる。

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若き日のボブ・ディランを描いた映画「名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN」——マンゴールド監督の言葉から本作の魅力を探る

2016年にノーベル文学賞に輝いたボブ・ディランの若き日々を描いた映画「名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN」の日本公開がスタートした。

同作は1960年代初頭、後世に大きな影響を与えたニューヨークの音楽シーンを舞台に、19歳だったミネソタ出身の一人の無名ミュージシャンだったボブ・ディランがフォーク・シンガーとしてコンサートホールやチャートの寵児となり、65年のニューポート・フォーク・フェスティバルでの伝説のパフォーマンスで頂点を極めるまでを「風に吹かれて」「時代は変わる」「ライク・ア・ローリング・ストーン」といった名曲と共に描く。

ボブ・ディランを演じるのはティモシー・シャラメ。5年間にもわたるボイストレーニング、ギターとハーモニカの習得を経て、同作では歌も演奏も本人が行っている。そのほか、ボブ・ディランの人生に大きく関わったミュージシャン、ピート・シーガーをエドワード・ノートンが、ジョーン・バンズをモニカ・バルバロが、ウディ・ガスリーをスクート・マクネリーが演じる。監督は「フォードvsフェラーリ」などを手掛けたジェームズ・マンゴールドが務める。

本作の魅力をマンゴールド監督のオフィシャルインタビューでの言葉から探っていく。

マンゴールド監督の狙い

1960年代にアメリカのフォーク・シーンの新星として注目を浴びながら、一夜にして裏切り者として追放された男。その後、カウンター・カルチャーのアイコンとなり、ロック・ミュージシャンとして初めてノーベル賞を受賞するが、難解な歌詞同様に謎めいた男。ボブ・ディランとは一体何者なのか。その横顔に独自の角度で光を当てたのが、ジェームズ・マンゴールド監督による映画「名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN」だ。

ディランを題材にした映画といえば、過去にトッド・ヘインズ監督「アイム・ノット・ゼア」(07年)がある。ヘインズは、クリスチャン・ベール、ケイト・ブランシェット、リチャード・ギアなど、6人の役者にディランを演じさせることでディランのさまざまな顔を浮かび上がらせた。一方、「名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN」はディランのデビュー当時に焦点を当てているのが特徴だ。マンゴールド監督がミュージシャンの伝記映画を手掛けたのは、カントリー界の異端児、ジョニー・キャッシュの半生を描いた「ウォーク・ザ・ライン/君につづく道」(05年)に続いて2作目だが、アプローチはまったく違う。その違いをマンゴールドはこんな風に説明する。

「『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』はキャラクターを描いた物語で、ジョニー・キャッシュと妻のジェーン・カーターという全く性格が違う2人のラブストーリーだった。一方、『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』は映画でよくやる描き方、映画の終盤で主人公が自分を苦しめていた痛みを告白して成長する、というような物語ではうまくいかないと思ったんだ」。

「名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN」は、ボブ・ディランがヒッチハイクでニューヨークのグリニッチ・ヴィレッジに来るところから始まる。尊敬するフォーク・シンガー、ウディ・ガスリーが入院したことを知ったディランは病院を探してガスリーを見舞い、そこでガスリーの友人のフォークシンガー、ピート・シーガーと出会う。そして、ガスリーとピートに才能を認められたディランは、ピートの紹介でフォーク・ムーヴメントの中心だったグリニッジ・ヴィレッジのコーヒーハウス(生演奏が聴けるカフェ)で演奏するようになり、すぐに頭角を現していく。こうした当時の状況に、マンゴールドは「芯の太いストーリーを感じた」という。

「ウディ・ガスリーという瀕死の王がいて、その傍らにウディには到底なれないが、体制との戦い方を考えたり実行することに長けている副官(ピート・シーガー)がいる。そこに計画をしたり戦うことは苦手だが、楽曲や名言を生み出す才能を持ったミニ・ウッディ(ボブ・ディラン)が現れたんだ。ボブの才能を目の当たりにしてウディやピートがどんな反応をしたのか。そして、ボブがフォーク・ムーブメントの行く末を決めてしまうところまで上り詰めていくのを、ウディやピートがどんな想いで見守っていたのか。私が何か新しい要素を加えなくても、当時の状況を描くだけでスパイシーなシチューが出来上がると思ったよ」。

ティモシー・シャラメの演技

ディランを演じたティモシー・シャラメは、ハリウッドスターとしての輝きをディランのカリスマ性に溶かし込み、歌も演奏も吹き替えなしで披露。ディランの複雑なキャラクターを演技で観客に説明するのではなく、感じさせる。そうすることでディランの神秘性を残しながらも、揺れ動く内面を伝える見事な演技だ。

「ティモシー・シャラメは素晴らしい俳優だ。彼を起用できたのは幸運だったよ。彼のユニークなキャラクターが、この時期のボブとしっかりと組み合わさっていた。今回は撮影に入るまでに長い準備期間を設けことができたのは幸運だった。そのおかげで彼はギターが弾けて歌えるようになったんだ。彼はとても規律正しく、努力家で、集中力を持った若者だよ。彼は本物のアーティストで、役者としての天性の直感を持っているし、フレームの使い方を心得ていて、照明を感じ、自分のしていることを客観的に見ている。私たちは1日14時間撮影現場で一緒にいた後、夜も連絡を取り合ったんだ」。

ピートを演じたエドワード・ノートンの存在感

映画ではディランとフォーク・シンガーのジョーン・バエズやシヴァン・ルッソ(スージー・ロトロという女性をモデルにした映画のオリジナル・キャラクター)との恋愛も描かれる。彼女たちとのやりとりを通じてディランの素顔を垣間見せているが、とりわけ心に残るのはピート・シーガーとの関係だ。フォークは民衆のための音楽、というガスリーの信念を受け継いでフォーク・ムーブメントを支えてきたピートは、ガスリーの後継者としてディランにフォークの運命を託す。そんなピートの存在が物語に奥行きを生み出している。ディランがガスリーの病室でシーガーに出会うのは史実ではないが、3人の関係性を印象付ける巧みな脚色だ。ピートを演じたのはエドワード・ノートン。抑制された緻密な演技でシャラメに負けない存在感を発揮している。

「私はずっとピートを尊敬してきたので言いづらいが、結局のところ、ウディ・ガスリーはピートより影響力のあるミュージシャンで、ボブ・ディランはさらに影響力のあるミュージシャンだった。ピートも影響力を持っていたが、それはアーティストとしてというより、アーティストを支援したり、フォーク・ムーブメントを支援するオーガイナイザーとしてだ。でも、彼がそれを目指していたとは思えない。実はピートは心の奥底に大きな怒りを隠しているのではないか、とずっと思っていたんだ」。

デビューして脚光を浴びたディランは、次第にフォーク・シンガーの型にはめられることに苛立ちを感じるようになり、ロックに興味を持つ。しかし、伝統を重んじるフォーク・ムーヴメントの関係者の関係者にとって、ロックは若者たちの流行音楽。伝統を重んじる彼らにはエレキ・ギターを弾くことさえ重大な裏切りだった。シーガーはディランの苛立ちに気付きながらも、その動向を見守ることしかできない。そして、1965年にフォークの祭典、「ニューポート・フォーク・フェスティバル」が開催される。そこでディランはエレキ・ギターを持ってバンドと共にステージに立ち、観客の野次を浴びながら演奏をしてフォーク界に別れを告げた。そこで「ライク・ア・ローリング・ストーン」を歌うシャラメの声にみなぎる緊張感。まるでドキュメンタリーを見ているような生々しさに引き込まれるが、このロック史に残る歴史的な事件が映画のクライマックスになっている。

「確かに65年のニューポート・フォーク・フェスティバルは歴史的な事件だけど、それをことさら重大なものとして描こうとは思わなかった。よくある家族のいざこざのように描きたかったんだ。私にとって重要なのは、物語が登場人物にどんな風に機能するかだ。この映画ではさまざまな人物が交差するが、ニューポート・フォーク・フェスティバルには登場人物がほぼ全員が集まる。それはまるで感謝祭に家族がそろって食事をするようなものだ。そこで家族のいざこざが起こると、その場を立ち去ってしまう者や自分の部屋に逃げ帰る者、ひたすら皿を洗って騒ぎが終わるのを待つ者もいる。ピートの家族に聞いたら、あの夜、ピートは家族が初めて見るくらい怒り狂っていたそうだよ。そして、ディランは走り去った。彼がどこに向かったのか。それは誰にも分からない」。

「ミネソタで育ち、息を詰まらせていた若者の話だ」

本作と併せてぜひ観てほしいのがウディ・ガスリーの半生を描いた「ウディ・ガスリー/わが心のふるさと」(76年)だ。監督のハル・アシュビーは、映画の半分以上の時間を費やしてデビュー前のガスリーの放浪の旅を描き、ガスリーの音楽が旅で出会った人々との関わりから生まれたこと、そして、フォーク・ミュージックがどういうものかを伝えている。カリスマ性を感じさせるシャラメのディランとは対照的に、デヴィッド・キャラダインの無骨な佇まいはガスリーのイメージにぴったりだ。この映画を観ればシーガーが必死でフォークの伝統を守ろうとした理由が分かるし、そこに変革を起こしたディランの異端児ぶりも分かる。そして、ガスリーの旅の終着点からディランの旅がスタートしたことを、「名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN」が描いていることも分かるだろう。

「本作が何についての映画なのか、ボブが私に尋ねたことがあるんだ。私はその場ですぐに答えなくてはいけなくて一瞬焦ったが、とても明確に説明できた。私は『ミネソタで育ち、息を詰まらせていた若者の話だ』と答えたんだ。その若者は荷物をまとめて街を出て、新しい土地で新しいアイデンティティを生み出し、新しい友人や真の家族を見つける。彼の才能は開花し、かなりの成功を収めるけれど、また息苦しくなって逃げ出してしまうんだ。映画がウディ・ガスリーの歌う『So Long, It's Been Good to Know Yuh(さよなら 出会えてよかった)』で始まり、その歌で終わるのは偶然ではない。本作は前に進むこと、そして、そのためには愛する者さえも置き去りにすることについての映画だ。ボブとジョーン・バエズはどこにも行けなかったし、ボブとシルヴィ・ルッソも、ボブとピート・シーガーもどこにも行けなかった。ボブには彼らとの関係が終わってしまったという事実を認める正直さがあった。そして、彼らといがみ合いながら生きていくよりも、そんな関係を断ち切って前に進むことを選んだんだ。自分の求めるものを得るために全てを捨てられる人もいれば、それができない人もいる。その隔たりはとても大きい」

この映画ではディランがバイクに乗るシーンが何度も登場する。「ウディ・ガスリー/わが心のふるさと」で何度も登場した列車のように、ディランにとってバイクは重要な乗り物だ。ディランは流れ着いたニューヨークでも、バイクに乗って旅を続けていたのかもしれない。やがてバイク事故を起こしたディランは、その事故をきっかけに音楽性を変化させていくのだが、それはまた別の話。「最後に登場人物はバラバラになってしまうけど、私はこのラストを楽観的に見ている。ボブの次の冒険が楽しみだぞ、と思っているんだ」と語るマンゴールド。最初に彼が語ったように、本作はよくある若者の成長の物語ではない。本作はボブ・ディランという大きな物語の序曲。マンゴールドはディランの一瞬を切り取り、ディランが名もなき者だった頃から、自分が求めるものを探し続ける旅人だったことをドラマティックに描き出した。

映画「名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN」

■映画「名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN」
2025年2月28日全国公開中
監督:ジェームズ・マンゴールド
出演:ティモシー・シャラメ、エドワード・ノートン、エル・ファニング、モニカ・バルバロ、ボイド・ホルブルック、ダン・フォグラー、ノーバート・レオ・バッツ、スクート・マクネイリー
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
©2025 Searchlight Pictures. All Rights Reserved.
https://www.searchlightpictures.jp/movies/acompleteunknown

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若き日のボブ・ディランを描いた映画「名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN」——マンゴールド監督の言葉から本作の魅力を探る

2016年にノーベル文学賞に輝いたボブ・ディランの若き日々を描いた映画「名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN」の日本公開がスタートした。

同作は1960年代初頭、後世に大きな影響を与えたニューヨークの音楽シーンを舞台に、19歳だったミネソタ出身の一人の無名ミュージシャンだったボブ・ディランがフォーク・シンガーとしてコンサートホールやチャートの寵児となり、65年のニューポート・フォーク・フェスティバルでの伝説のパフォーマンスで頂点を極めるまでを「風に吹かれて」「時代は変わる」「ライク・ア・ローリング・ストーン」といった名曲と共に描く。

ボブ・ディランを演じるのはティモシー・シャラメ。5年間にもわたるボイストレーニング、ギターとハーモニカの習得を経て、同作では歌も演奏も本人が行っている。そのほか、ボブ・ディランの人生に大きく関わったミュージシャン、ピート・シーガーをエドワード・ノートンが、ジョーン・バンズをモニカ・バルバロが、ウディ・ガスリーをスクート・マクネリーが演じる。監督は「フォードvsフェラーリ」などを手掛けたジェームズ・マンゴールドが務める。

本作の魅力をマンゴールド監督のオフィシャルインタビューでの言葉から探っていく。

マンゴールド監督の狙い

1960年代にアメリカのフォーク・シーンの新星として注目を浴びながら、一夜にして裏切り者として追放された男。その後、カウンター・カルチャーのアイコンとなり、ロック・ミュージシャンとして初めてノーベル賞を受賞するが、難解な歌詞同様に謎めいた男。ボブ・ディランとは一体何者なのか。その横顔に独自の角度で光を当てたのが、ジェームズ・マンゴールド監督による映画「名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN」だ。

ディランを題材にした映画といえば、過去にトッド・ヘインズ監督「アイム・ノット・ゼア」(07年)がある。ヘインズは、クリスチャン・ベール、ケイト・ブランシェット、リチャード・ギアなど、6人の役者にディランを演じさせることでディランのさまざまな顔を浮かび上がらせた。一方、「名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN」はディランのデビュー当時に焦点を当てているのが特徴だ。マンゴールド監督がミュージシャンの伝記映画を手掛けたのは、カントリー界の異端児、ジョニー・キャッシュの半生を描いた「ウォーク・ザ・ライン/君につづく道」(05年)に続いて2作目だが、アプローチはまったく違う。その違いをマンゴールドはこんな風に説明する。

「『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』はキャラクターを描いた物語で、ジョニー・キャッシュと妻のジェーン・カーターという全く性格が違う2人のラブストーリーだった。一方、『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』は映画でよくやる描き方、映画の終盤で主人公が自分を苦しめていた痛みを告白して成長する、というような物語ではうまくいかないと思ったんだ」。

「名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN」は、ボブ・ディランがヒッチハイクでニューヨークのグリニッチ・ヴィレッジに来るところから始まる。尊敬するフォーク・シンガー、ウディ・ガスリーが入院したことを知ったディランは病院を探してガスリーを見舞い、そこでガスリーの友人のフォークシンガー、ピート・シーガーと出会う。そして、ガスリーとピートに才能を認められたディランは、ピートの紹介でフォーク・ムーヴメントの中心だったグリニッジ・ヴィレッジのコーヒーハウス(生演奏が聴けるカフェ)で演奏するようになり、すぐに頭角を現していく。こうした当時の状況に、マンゴールドは「芯の太いストーリーを感じた」という。

「ウディ・ガスリーという瀕死の王がいて、その傍らにウディには到底なれないが、体制との戦い方を考えたり実行することに長けている副官(ピート・シーガー)がいる。そこに計画をしたり戦うことは苦手だが、楽曲や名言を生み出す才能を持ったミニ・ウッディ(ボブ・ディラン)が現れたんだ。ボブの才能を目の当たりにしてウディやピートがどんな反応をしたのか。そして、ボブがフォーク・ムーブメントの行く末を決めてしまうところまで上り詰めていくのを、ウディやピートがどんな想いで見守っていたのか。私が何か新しい要素を加えなくても、当時の状況を描くだけでスパイシーなシチューが出来上がると思ったよ」。

ティモシー・シャラメの演技

ディランを演じたティモシー・シャラメは、ハリウッドスターとしての輝きをディランのカリスマ性に溶かし込み、歌も演奏も吹き替えなしで披露。ディランの複雑なキャラクターを演技で観客に説明するのではなく、感じさせる。そうすることでディランの神秘性を残しながらも、揺れ動く内面を伝える見事な演技だ。

「ティモシー・シャラメは素晴らしい俳優だ。彼を起用できたのは幸運だったよ。彼のユニークなキャラクターが、この時期のボブとしっかりと組み合わさっていた。今回は撮影に入るまでに長い準備期間を設けことができたのは幸運だった。そのおかげで彼はギターが弾けて歌えるようになったんだ。彼はとても規律正しく、努力家で、集中力を持った若者だよ。彼は本物のアーティストで、役者としての天性の直感を持っているし、フレームの使い方を心得ていて、照明を感じ、自分のしていることを客観的に見ている。私たちは1日14時間撮影現場で一緒にいた後、夜も連絡を取り合ったんだ」。

ピートを演じたエドワード・ノートンの存在感

映画ではディランとフォーク・シンガーのジョーン・バエズやシヴァン・ルッソ(スージー・ロトロという女性をモデルにした映画のオリジナル・キャラクター)との恋愛も描かれる。彼女たちとのやりとりを通じてディランの素顔を垣間見せているが、とりわけ心に残るのはピート・シーガーとの関係だ。フォークは民衆のための音楽、というガスリーの信念を受け継いでフォーク・ムーブメントを支えてきたピートは、ガスリーの後継者としてディランにフォークの運命を託す。そんなピートの存在が物語に奥行きを生み出している。ディランがガスリーの病室でシーガーに出会うのは史実ではないが、3人の関係性を印象付ける巧みな脚色だ。ピートを演じたのはエドワード・ノートン。抑制された緻密な演技でシャラメに負けない存在感を発揮している。

「私はずっとピートを尊敬してきたので言いづらいが、結局のところ、ウディ・ガスリーはピートより影響力のあるミュージシャンで、ボブ・ディランはさらに影響力のあるミュージシャンだった。ピートも影響力を持っていたが、それはアーティストとしてというより、アーティストを支援したり、フォーク・ムーブメントを支援するオーガイナイザーとしてだ。でも、彼がそれを目指していたとは思えない。実はピートは心の奥底に大きな怒りを隠しているのではないか、とずっと思っていたんだ」。

デビューして脚光を浴びたディランは、次第にフォーク・シンガーの型にはめられることに苛立ちを感じるようになり、ロックに興味を持つ。しかし、伝統を重んじるフォーク・ムーヴメントの関係者の関係者にとって、ロックは若者たちの流行音楽。伝統を重んじる彼らにはエレキ・ギターを弾くことさえ重大な裏切りだった。シーガーはディランの苛立ちに気付きながらも、その動向を見守ることしかできない。そして、1965年にフォークの祭典、「ニューポート・フォーク・フェスティバル」が開催される。そこでディランはエレキ・ギターを持ってバンドと共にステージに立ち、観客の野次を浴びながら演奏をしてフォーク界に別れを告げた。そこで「ライク・ア・ローリング・ストーン」を歌うシャラメの声にみなぎる緊張感。まるでドキュメンタリーを見ているような生々しさに引き込まれるが、このロック史に残る歴史的な事件が映画のクライマックスになっている。

「確かに65年のニューポート・フォーク・フェスティバルは歴史的な事件だけど、それをことさら重大なものとして描こうとは思わなかった。よくある家族のいざこざのように描きたかったんだ。私にとって重要なのは、物語が登場人物にどんな風に機能するかだ。この映画ではさまざまな人物が交差するが、ニューポート・フォーク・フェスティバルには登場人物がほぼ全員が集まる。それはまるで感謝祭に家族がそろって食事をするようなものだ。そこで家族のいざこざが起こると、その場を立ち去ってしまう者や自分の部屋に逃げ帰る者、ひたすら皿を洗って騒ぎが終わるのを待つ者もいる。ピートの家族に聞いたら、あの夜、ピートは家族が初めて見るくらい怒り狂っていたそうだよ。そして、ディランは走り去った。彼がどこに向かったのか。それは誰にも分からない」。

「ミネソタで育ち、息を詰まらせていた若者の話だ」

本作と併せてぜひ観てほしいのがウディ・ガスリーの半生を描いた「ウディ・ガスリー/わが心のふるさと」(76年)だ。監督のハル・アシュビーは、映画の半分以上の時間を費やしてデビュー前のガスリーの放浪の旅を描き、ガスリーの音楽が旅で出会った人々との関わりから生まれたこと、そして、フォーク・ミュージックがどういうものかを伝えている。カリスマ性を感じさせるシャラメのディランとは対照的に、デヴィッド・キャラダインの無骨な佇まいはガスリーのイメージにぴったりだ。この映画を観ればシーガーが必死でフォークの伝統を守ろうとした理由が分かるし、そこに変革を起こしたディランの異端児ぶりも分かる。そして、ガスリーの旅の終着点からディランの旅がスタートしたことを、「名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN」が描いていることも分かるだろう。

「本作が何についての映画なのか、ボブが私に尋ねたことがあるんだ。私はその場ですぐに答えなくてはいけなくて一瞬焦ったが、とても明確に説明できた。私は『ミネソタで育ち、息を詰まらせていた若者の話だ』と答えたんだ。その若者は荷物をまとめて街を出て、新しい土地で新しいアイデンティティを生み出し、新しい友人や真の家族を見つける。彼の才能は開花し、かなりの成功を収めるけれど、また息苦しくなって逃げ出してしまうんだ。映画がウディ・ガスリーの歌う『So Long, It's Been Good to Know Yuh(さよなら 出会えてよかった)』で始まり、その歌で終わるのは偶然ではない。本作は前に進むこと、そして、そのためには愛する者さえも置き去りにすることについての映画だ。ボブとジョーン・バエズはどこにも行けなかったし、ボブとシルヴィ・ルッソも、ボブとピート・シーガーもどこにも行けなかった。ボブには彼らとの関係が終わってしまったという事実を認める正直さがあった。そして、彼らといがみ合いながら生きていくよりも、そんな関係を断ち切って前に進むことを選んだんだ。自分の求めるものを得るために全てを捨てられる人もいれば、それができない人もいる。その隔たりはとても大きい」

この映画ではディランがバイクに乗るシーンが何度も登場する。「ウディ・ガスリー/わが心のふるさと」で何度も登場した列車のように、ディランにとってバイクは重要な乗り物だ。ディランは流れ着いたニューヨークでも、バイクに乗って旅を続けていたのかもしれない。やがてバイク事故を起こしたディランは、その事故をきっかけに音楽性を変化させていくのだが、それはまた別の話。「最後に登場人物はバラバラになってしまうけど、私はこのラストを楽観的に見ている。ボブの次の冒険が楽しみだぞ、と思っているんだ」と語るマンゴールド。最初に彼が語ったように、本作はよくある若者の成長の物語ではない。本作はボブ・ディランという大きな物語の序曲。マンゴールドはディランの一瞬を切り取り、ディランが名もなき者だった頃から、自分が求めるものを探し続ける旅人だったことをドラマティックに描き出した。

映画「名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN」

■映画「名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN」
2025年2月28日全国公開中
監督:ジェームズ・マンゴールド
出演:ティモシー・シャラメ、エドワード・ノートン、エル・ファニング、モニカ・バルバロ、ボイド・ホルブルック、ダン・フォグラー、ノーバート・レオ・バッツ、スクート・マクネイリー
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
©2025 Searchlight Pictures. All Rights Reserved.
https://www.searchlightpictures.jp/movies/acompleteunknown

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スティル・ハウス・プランツ インタビュー 感性と相互研鑽が紡ぐボーダレスな音楽とは

昨年9月、実験音楽、オーディオビジュアルアート、パフォーミングアーツを紹介するプラットフォーム「モード(MODE)」は、実験音楽イベント「モード アット リキッドルーム(MODE AT LIQUIDROOM)」を、恵比寿リキッドルームで開催した。

今回は日野浩志郎率いる5 人編成のリズムアンサンブル、ゴート(goat)と、ロンドンを拠点に活動するエクスペリメンタル・ロックバンド、スティル・ハウス・プランツ(Still House Plants)のダブルビル公演が実現。

スティル・ハウス・プランツは、ボーカルのジェス・ヒッキー・カレンバッハ(Jess Hickie-Kallenbach)、ギターのフィンことフィンレイ・クラーク(Finlay Clark)、ドラムのデヴィッド・ケネディー(David Kennedy)から成るスリーピースバンド。2013 年にスコットランドのグラスゴー美術学校で出会った3人は、それぞれ視覚芸術を専攻するかたわらで音楽制作を始めた。ジャズやソウル、ポストロックのムードが漂うフレキシブルなサウンド、劇的でメロディアスな歌声、リスナーの自由な想像力を誘う詩など、独自の音楽性が世界的に注目を集めており、昨年4月に3作目となるアルバム「If I Don't Make It, I Love U」をリリースした。

多彩な感性のメンバーが織りなす楽曲は、制作からライブを経て何度も演奏するうち、各パートの役割や内包されるイメージ、言葉の意味が変容し進化していく。「モード」の公演のため来日した彼らに、音楽性やクリエイティビティーの背景について話を聞いた。

アートを学びながら自然な流れで始めた音楽活動
感覚的なプレイを生かした制作プロセス

ーーバンドの結成について。3人は同じグラスゴーのアートスクールで出会ったそうですが、それぞれ絵画や写真を専攻しながら、音楽の道へと進んだ経緯について教えてください。

フィンレイ・クラーク(以下、フィン):音楽学校に行きたくて、何校か見学しましたが、いずれもピンと来なかったんです。近い考えを持った人たちと過ごしたいと思っていましたが、音楽学校はそういう場所ではないと感じて、アートスクールに行って楽器をやろうと考えました。絵画コースは絵を描くことが必須ではなく、自由度が高いと聞いていたので、音楽も作れるんじゃないかと。結果的に最適な選択でした。そこでデヴィッドに出会ったんです。

ジェス・ヒッキー・カレンバッハ(以下、ジェス):私は写真や映像を専攻しましたが、フィンに出会って、すぐに一緒に音楽制作を始めました。最初は気軽なノリで自宅で音楽を作っていて、長時間の演奏を通して自分たちのサウンドを探求していました。

フィン:僕は、自宅のベッドルームで制作した音楽作品を、絵画コースの課題として提出していました。CD に録音した音楽の断片や、演奏している様子を撮影したビデオなど。自分にとってこれは絵画でもあると考えていました。

ジェス:ライブ活動を始めてから、演奏の度に次のライブの依頼をもらうようになりました。楽しみながら音楽活動を続けていただけで、音楽の道でキャリアを築こうと、あらためて決意したことは一度もないんです。信頼する友人やコラボレーターと一緒に音楽制作に取り組めて、気がつくと夢中になっていました。

フィン:グラスゴーの音楽シーンのコミュニティーはとても協力的です。僕らが拠点にしていたグリーン・ドア・スタジオには刺激的なミュージシャンが集まっていて、そこで出会った人たちと一緒にツアーをしたり、車でイギリス中を回ったりもしました。アートについて学ぶかたわらで、音楽活動にも意義を見出していました。

デヴィッド・ケネディー(以下、デヴィッド):僕は子供の頃からドラムを演奏していましたが、15 歳の時にドラムとの関わり方が分からなくなってやめたんです。その後アートスクールに進学しましたが、学校ではドラムを演奏するつもりはありませんでした。でもフィンたちと知り合ってからは、自然とまたドラムを叩くように。ここ数年で、自分は本当にドラムが好きなんだと気づきました。一度ドラムから離れて良かったと思います。多くの経験を経て、新しい視点を持ってドラムに戻ってくることができたので。

ーー初期のアルバムでは各人の演奏をサンプリングした音源を使ってコラージュのように制作した作品が印象的です。最新アルバムはどのように制作を進めたのでしょうか。

ジェス:以前はメンバー3人が離れた場所で生活していたので、各々の演奏を録音した音源を細切れに分割して、サンプリングのように切り貼りして作曲せざるを得ませんでした。卒業後、パンデミックの最中に全員別々のタイミングでロンドンに引っ越したんです。3人揃って演奏できるようになると、あらゆる方法での曲作りが可能になりました。ダンスミュージックから着想を得たり、ドラムとギターの関係性について探究したり、ヴォーカルループを使ったり。

以前の作品は過ごした時間の「レシート」のようなものでした。時間もお金もないし、スタジオで作業できるのは1日だけ。でも最新作はアルバム自体がアイデアの集積になっていると思います。

デヴィッド:今回のレコーディングでは、幾度となく演奏を重ねるうちに演奏したフレーズを忘れていってしまうので、あとで振り返って確認できるようにリハーサルをすべて録音していました。結果的にそれが作曲プロセスの一部になったんです。聴き返していると「ああ、ここに拍子の変化があったんだな」などの気付きがありました。

最新のアルバムはソリッドな構成になっていますが、当初から意図したわけではなく、自然に任せてできた音楽を洗練させ、最終的に全体をまとめあげたんです。

ジェス:自然で感覚的な作業方法が、プロセスの重要な一部になる。後になって初めてそのことに気付くんです。

フィン:このアルバムを作っていた時、スタジオの壁に「もう少し余白のある曲が必要か?」とか「もっとスローな曲が必要か?」など、自問自答のメモを大量に貼り付けていました。ギターのパートに関しては、自分が楽しく弾けることや、シンプルさと複雑さのバランスに重点を置いています。

自他の創造性を刺激する、余白を残した表現の探究

ーー詩で表現しようとしている内容について教えてください。

ジェス:歌詞で一番大切にしているのは、自由に解釈できるようオープンであること。詩的な発想や哲学的な概念というより、会話の中でふと口にするような内容が多いです。ストーリーを語ることにはあまり興味がありません。

言葉の断片を切り取り、サンプリングすることで何らかのイメージが構築されたり、同じ言葉を反復するうちに意味が変化していったりすることがあります。勝ち誇ったようなニュアンスの言葉でも、繰り返すことで悲しみや寛大さを帯びていくことも。ベーシックなダンスミュージックをサンプリングするとしても、ロマンティックなフレーズを繰り返すことで月並みな響きから誠実な響きに変化していったりします。サンプリングが好きなのはそのためです。

特定の友人や人間関係についての曲をオープンに書いてきたので、歌詞もロマンチックなものが多いかもしれません。ほかにも魂の探求をするような歌詞や、何気ない会話のような言葉など、あらゆる要素を織り交ぜています。

ーーサウンドからは、ミニマルで独特なリズムを基盤に、3人が調和を探っているような印象を受けます。影響を受けたアートや音楽があれば教えてください。

ジェス:それぞれが好きな音楽は多岐にわたっています。共通点も違いもあるのが面白いところです。楽曲にはドラムンベースの要素を取り入れていますが、デヴィッドは、ソースダイレクト(Source Direct)やオウテカ(Autechre)を引き合いに出し、音楽におけるドラムという要素や、ドラムンベースという音楽形態についてよく話をします。

デヴィッド:ジャングルやドラムンベースなどのUK ダンスミュージックの良さは、ドラムが、単にリズムを刻むだけにとどまらず、時に物語を語り、感情を表現し、ボーカルパートのような役割を果たすところ。私たちのバンドも、ドラム、ギター、ベース、ボーカルが固定的な役割を演じるのではなく、すべてが混ざり合い、入れ替わり立ち替わり異なる役割を演じていきます。

フィン:私たちのバンドは、自分たちが一旦作り上げた曲の形を、引き算のようなプロセスを経て、徐々に変化させていきます。その観点でアプローチが魅力的なのは“オープンな楽譜”を書いていた実験音楽家アンソニー・ブラクストン(Anthony Braxton)や、シンプルな構成の中に非対称の長いフレーズがあり、その上にループ音が重なるフランスの現代音楽作曲家オリヴィエ・メシアン(Olivier-Eugène-Prosper-Charles Messiaen)です。

ジェス:特定の楽曲に直接影響を受けるのではなく、インスパイアされるとしたらアーティストの独創的なアプローチや姿勢の部分ですね。

ーー即興的な要素はありますか?

ジェス:即興で曲を書くというよりは、ジャムセッションの要素の方が強いです。お互いの演奏を目の前で見られるのがジャムの良いところ。演奏をすべて録音し、各々のパートを学び、覚えていく。するとそこに存在するパターンや変化、注意すべきポイントが見えてきます。

また、お互いのパートに対して、各自がアイデアを加える余地を常に残しています。ミスや違い、変化を受け入れる余地を作るのは重要で、それが自ずと楽曲や作曲手法に反映されていくと考えています。

フィン:ジャムを何度も繰り返しながら、ライブ本番までに形になっていきます。ひとつの曲が次の曲へと移行するチェックポイントのような部分もフレキシブルにしているんです。

ジェス:セットリストは演奏のベクトルを示す"矢印"のようなものですね。

ーーこれまでにバイソンレコーズ(bison records)やロンドンのカフェ オト(Cafe OTO)、ニューヨークのブランク フォームズ(Blank Forms)など、実験的でインディペンデントな姿勢を貫くレーベルから作品をリリースしています。彼らに共鳴したポイントは?

ジェス:私たちにとって、インディペンデントな人たちと協働するのは重要なこと。一緒に仕事をする相手と対話してお互いをよく知ることができれば、共感性の高いアイデアを持ってきてくれて仕事につながるんです。

フィン:カフェ オトやブランク フォームズも僕らの活動を見て連絡をくれて、素晴らしいリリースの提案をしてくれた。最初に作品をリリースしたバイソンレコーズも良きパートナーです。

ジェス:大切なのは、アーティストとして自分の作品をコントロールできること。私たちは幸運にも、最初のカセットテープをリリースしてくれたグラーク(GLARC)を含むパートナーたちとの仕事を通して、自律性を保ちながらサポートを受けられる基盤を見つけられたんです。アート作品のような見開きジャケットの特別版LPなど、素晴らしい作品をリリースできたのは最高の経験でした。

音楽とファッションの関係性について

ーー「モード」は、「音楽、アート、ファッションが垣根を超えて自由に融合し、成長する」ことを理念のひとつとして掲げています。ジェスさんは「キコ コスタディノフ(KIKO KOSTADINOV)」×「リーバイス(LEVI’S)」のキャンペーンにもモデルとして登場されていますね。

ジェス:「キコ コスタディノフ」×「リーバイス」のキャンペーンは、私たち姉弟のように容姿が似ている2人に同じ服のスタイリングをして、着こなしにどんな違いが出るかを撮りたいというコンセプトで、私と弟にモデルとして声がかかったんです。バンドとは関係なく、あくまでモデルとして参加しただけなので、自分の音楽的なクリエイティビティーを発揮したわけではないですが、コラボコレクションのアイテムが魅力的だったので、関われて嬉しかったです。

人は、音楽やファッションを通してアイデンティティを追い求め、自分がこの世界でどうあるべきかを考え、その方法を築き上げていく。ファッションだけでなく、音楽やアートにおいても、自分の嗜好やスタイルに固執するという点では、ある意味“部族的”なものだと思います。でも「モード」が提唱するように、ファッション、音楽、アートをミックスすることによる相互作用や変化は、そこに新しい意味や発見をもたらすと思います。

ーーミュージシャンにとって、ファッションは自身のプレゼンスを表現する方法のひとつだと思います。ファッションに関する“信条”はありますか?

ジェス:今回のアルバムに「1日に1000回着替える」というニュアンスの歌詞の曲があります。着ているものが少し変わるだけで、自分が強くなったと感じたり、鎧を身にまとって守られているような気分になったりすることってあるなと思うんです。

フィン:以前はカラフルな服を着ていたこともあるけど、最近は基本的にシンプルで作りが良い、色味を抑えた控えめな印象の服を着まわすことが多いです。朝の時間は色々なことを考えずリラックスしたいので、食事も自分が好きなものを繰り返し食べることが多いです。

デヴィッド:ぼくは、自分に合うものを見つけようと努力したり悩んだりしてきましたが、結局、服はあくまで服であり、何を着てもいいんだと考えるようになりました。

ーー楽器についても、サウンドはもちろん、佇まいがそのミュージシャンの印象を左右するという意味で、ファッションの要素を含むように感じます。フィンさんのギターは特に色がユニークですね。

フィン:このギターはイーベイ(eBay)で買って、自分でパーツを探し集めて組み合わせたものです。シルバーの塗装の上にグリーンが塗られ、それをやすりで削ってあり、とても美しい。ペグの形も良いし、ネックの形も60年代のスタイルに近い感じで気に入っています。青と緑の中間の色味が好きで、以前もシーフォームグリーンのフェンダー・デュオソニックを使っていましたが、ネックが折れてしまって。その後に手にした、このトレモロアーム付きのフルサイズのデュオソニックが僕らの音楽を変えたんです。

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スティル・ハウス・プランツ インタビュー 感性と相互研鑽が紡ぐボーダレスな音楽とは

昨年9月、実験音楽、オーディオビジュアルアート、パフォーミングアーツを紹介するプラットフォーム「モード(MODE)」は、実験音楽イベント「モード アット リキッドルーム(MODE AT LIQUIDROOM)」を、恵比寿リキッドルームで開催した。

今回は日野浩志郎率いる5 人編成のリズムアンサンブル、ゴート(goat)と、ロンドンを拠点に活動するエクスペリメンタル・ロックバンド、スティル・ハウス・プランツ(Still House Plants)のダブルビル公演が実現。

スティル・ハウス・プランツは、ボーカルのジェス・ヒッキー・カレンバッハ(Jess Hickie-Kallenbach)、ギターのフィンことフィンレイ・クラーク(Finlay Clark)、ドラムのデヴィッド・ケネディー(David Kennedy)から成るスリーピースバンド。2013 年にスコットランドのグラスゴー美術学校で出会った3人は、それぞれ視覚芸術を専攻するかたわらで音楽制作を始めた。ジャズやソウル、ポストロックのムードが漂うフレキシブルなサウンド、劇的でメロディアスな歌声、リスナーの自由な想像力を誘う詩など、独自の音楽性が世界的に注目を集めており、昨年4月に3作目となるアルバム「If I Don't Make It, I Love U」をリリースした。

多彩な感性のメンバーが織りなす楽曲は、制作からライブを経て何度も演奏するうち、各パートの役割や内包されるイメージ、言葉の意味が変容し進化していく。「モード」の公演のため来日した彼らに、音楽性やクリエイティビティーの背景について話を聞いた。

アートを学びながら自然な流れで始めた音楽活動
感覚的なプレイを生かした制作プロセス

ーーバンドの結成について。3人は同じグラスゴーのアートスクールで出会ったそうですが、それぞれ絵画や写真を専攻しながら、音楽の道へと進んだ経緯について教えてください。

フィンレイ・クラーク(以下、フィン):音楽学校に行きたくて、何校か見学しましたが、いずれもピンと来なかったんです。近い考えを持った人たちと過ごしたいと思っていましたが、音楽学校はそういう場所ではないと感じて、アートスクールに行って楽器をやろうと考えました。絵画コースは絵を描くことが必須ではなく、自由度が高いと聞いていたので、音楽も作れるんじゃないかと。結果的に最適な選択でした。そこでデヴィッドに出会ったんです。

ジェス・ヒッキー・カレンバッハ(以下、ジェス):私は写真や映像を専攻しましたが、フィンに出会って、すぐに一緒に音楽制作を始めました。最初は気軽なノリで自宅で音楽を作っていて、長時間の演奏を通して自分たちのサウンドを探求していました。

フィン:僕は、自宅のベッドルームで制作した音楽作品を、絵画コースの課題として提出していました。CD に録音した音楽の断片や、演奏している様子を撮影したビデオなど。自分にとってこれは絵画でもあると考えていました。

ジェス:ライブ活動を始めてから、演奏の度に次のライブの依頼をもらうようになりました。楽しみながら音楽活動を続けていただけで、音楽の道でキャリアを築こうと、あらためて決意したことは一度もないんです。信頼する友人やコラボレーターと一緒に音楽制作に取り組めて、気がつくと夢中になっていました。

フィン:グラスゴーの音楽シーンのコミュニティーはとても協力的です。僕らが拠点にしていたグリーン・ドア・スタジオには刺激的なミュージシャンが集まっていて、そこで出会った人たちと一緒にツアーをしたり、車でイギリス中を回ったりもしました。アートについて学ぶかたわらで、音楽活動にも意義を見出していました。

デヴィッド・ケネディー(以下、デヴィッド):僕は子供の頃からドラムを演奏していましたが、15 歳の時にドラムとの関わり方が分からなくなってやめたんです。その後アートスクールに進学しましたが、学校ではドラムを演奏するつもりはありませんでした。でもフィンたちと知り合ってからは、自然とまたドラムを叩くように。ここ数年で、自分は本当にドラムが好きなんだと気づきました。一度ドラムから離れて良かったと思います。多くの経験を経て、新しい視点を持ってドラムに戻ってくることができたので。

ーー初期のアルバムでは各人の演奏をサンプリングした音源を使ってコラージュのように制作した作品が印象的です。最新アルバムはどのように制作を進めたのでしょうか。

ジェス:以前はメンバー3人が離れた場所で生活していたので、各々の演奏を録音した音源を細切れに分割して、サンプリングのように切り貼りして作曲せざるを得ませんでした。卒業後、パンデミックの最中に全員別々のタイミングでロンドンに引っ越したんです。3人揃って演奏できるようになると、あらゆる方法での曲作りが可能になりました。ダンスミュージックから着想を得たり、ドラムとギターの関係性について探究したり、ヴォーカルループを使ったり。

以前の作品は過ごした時間の「レシート」のようなものでした。時間もお金もないし、スタジオで作業できるのは1日だけ。でも最新作はアルバム自体がアイデアの集積になっていると思います。

デヴィッド:今回のレコーディングでは、幾度となく演奏を重ねるうちに演奏したフレーズを忘れていってしまうので、あとで振り返って確認できるようにリハーサルをすべて録音していました。結果的にそれが作曲プロセスの一部になったんです。聴き返していると「ああ、ここに拍子の変化があったんだな」などの気付きがありました。

最新のアルバムはソリッドな構成になっていますが、当初から意図したわけではなく、自然に任せてできた音楽を洗練させ、最終的に全体をまとめあげたんです。

ジェス:自然で感覚的な作業方法が、プロセスの重要な一部になる。後になって初めてそのことに気付くんです。

フィン:このアルバムを作っていた時、スタジオの壁に「もう少し余白のある曲が必要か?」とか「もっとスローな曲が必要か?」など、自問自答のメモを大量に貼り付けていました。ギターのパートに関しては、自分が楽しく弾けることや、シンプルさと複雑さのバランスに重点を置いています。

自他の創造性を刺激する、余白を残した表現の探究

ーー詩で表現しようとしている内容について教えてください。

ジェス:歌詞で一番大切にしているのは、自由に解釈できるようオープンであること。詩的な発想や哲学的な概念というより、会話の中でふと口にするような内容が多いです。ストーリーを語ることにはあまり興味がありません。

言葉の断片を切り取り、サンプリングすることで何らかのイメージが構築されたり、同じ言葉を反復するうちに意味が変化していったりすることがあります。勝ち誇ったようなニュアンスの言葉でも、繰り返すことで悲しみや寛大さを帯びていくことも。ベーシックなダンスミュージックをサンプリングするとしても、ロマンティックなフレーズを繰り返すことで月並みな響きから誠実な響きに変化していったりします。サンプリングが好きなのはそのためです。

特定の友人や人間関係についての曲をオープンに書いてきたので、歌詞もロマンチックなものが多いかもしれません。ほかにも魂の探求をするような歌詞や、何気ない会話のような言葉など、あらゆる要素を織り交ぜています。

ーーサウンドからは、ミニマルで独特なリズムを基盤に、3人が調和を探っているような印象を受けます。影響を受けたアートや音楽があれば教えてください。

ジェス:それぞれが好きな音楽は多岐にわたっています。共通点も違いもあるのが面白いところです。楽曲にはドラムンベースの要素を取り入れていますが、デヴィッドは、ソースダイレクト(Source Direct)やオウテカ(Autechre)を引き合いに出し、音楽におけるドラムという要素や、ドラムンベースという音楽形態についてよく話をします。

デヴィッド:ジャングルやドラムンベースなどのUK ダンスミュージックの良さは、ドラムが、単にリズムを刻むだけにとどまらず、時に物語を語り、感情を表現し、ボーカルパートのような役割を果たすところ。私たちのバンドも、ドラム、ギター、ベース、ボーカルが固定的な役割を演じるのではなく、すべてが混ざり合い、入れ替わり立ち替わり異なる役割を演じていきます。

フィン:私たちのバンドは、自分たちが一旦作り上げた曲の形を、引き算のようなプロセスを経て、徐々に変化させていきます。その観点でアプローチが魅力的なのは“オープンな楽譜”を書いていた実験音楽家アンソニー・ブラクストン(Anthony Braxton)や、シンプルな構成の中に非対称の長いフレーズがあり、その上にループ音が重なるフランスの現代音楽作曲家オリヴィエ・メシアン(Olivier-Eugène-Prosper-Charles Messiaen)です。

ジェス:特定の楽曲に直接影響を受けるのではなく、インスパイアされるとしたらアーティストの独創的なアプローチや姿勢の部分ですね。

ーー即興的な要素はありますか?

ジェス:即興で曲を書くというよりは、ジャムセッションの要素の方が強いです。お互いの演奏を目の前で見られるのがジャムの良いところ。演奏をすべて録音し、各々のパートを学び、覚えていく。するとそこに存在するパターンや変化、注意すべきポイントが見えてきます。

また、お互いのパートに対して、各自がアイデアを加える余地を常に残しています。ミスや違い、変化を受け入れる余地を作るのは重要で、それが自ずと楽曲や作曲手法に反映されていくと考えています。

フィン:ジャムを何度も繰り返しながら、ライブ本番までに形になっていきます。ひとつの曲が次の曲へと移行するチェックポイントのような部分もフレキシブルにしているんです。

ジェス:セットリストは演奏のベクトルを示す"矢印"のようなものですね。

ーーこれまでにバイソンレコーズ(bison records)やロンドンのカフェ オト(Cafe OTO)、ニューヨークのブランク フォームズ(Blank Forms)など、実験的でインディペンデントな姿勢を貫くレーベルから作品をリリースしています。彼らに共鳴したポイントは?

ジェス:私たちにとって、インディペンデントな人たちと協働するのは重要なこと。一緒に仕事をする相手と対話してお互いをよく知ることができれば、共感性の高いアイデアを持ってきてくれて仕事につながるんです。

フィン:カフェ オトやブランク フォームズも僕らの活動を見て連絡をくれて、素晴らしいリリースの提案をしてくれた。最初に作品をリリースしたバイソンレコーズも良きパートナーです。

ジェス:大切なのは、アーティストとして自分の作品をコントロールできること。私たちは幸運にも、最初のカセットテープをリリースしてくれたグラーク(GLARC)を含むパートナーたちとの仕事を通して、自律性を保ちながらサポートを受けられる基盤を見つけられたんです。アート作品のような見開きジャケットの特別版LPなど、素晴らしい作品をリリースできたのは最高の経験でした。

音楽とファッションの関係性について

ーー「モード」は、「音楽、アート、ファッションが垣根を超えて自由に融合し、成長する」ことを理念のひとつとして掲げています。ジェスさんは「キコ コスタディノフ(KIKO KOSTADINOV)」×「リーバイス(LEVI’S)」のキャンペーンにもモデルとして登場されていますね。

ジェス:「キコ コスタディノフ」×「リーバイス」のキャンペーンは、私たち姉弟のように容姿が似ている2人に同じ服のスタイリングをして、着こなしにどんな違いが出るかを撮りたいというコンセプトで、私と弟にモデルとして声がかかったんです。バンドとは関係なく、あくまでモデルとして参加しただけなので、自分の音楽的なクリエイティビティーを発揮したわけではないですが、コラボコレクションのアイテムが魅力的だったので、関われて嬉しかったです。

人は、音楽やファッションを通してアイデンティティを追い求め、自分がこの世界でどうあるべきかを考え、その方法を築き上げていく。ファッションだけでなく、音楽やアートにおいても、自分の嗜好やスタイルに固執するという点では、ある意味“部族的”なものだと思います。でも「モード」が提唱するように、ファッション、音楽、アートをミックスすることによる相互作用や変化は、そこに新しい意味や発見をもたらすと思います。

ーーミュージシャンにとって、ファッションは自身のプレゼンスを表現する方法のひとつだと思います。ファッションに関する“信条”はありますか?

ジェス:今回のアルバムに「1日に1000回着替える」というニュアンスの歌詞の曲があります。着ているものが少し変わるだけで、自分が強くなったと感じたり、鎧を身にまとって守られているような気分になったりすることってあるなと思うんです。

フィン:以前はカラフルな服を着ていたこともあるけど、最近は基本的にシンプルで作りが良い、色味を抑えた控えめな印象の服を着まわすことが多いです。朝の時間は色々なことを考えずリラックスしたいので、食事も自分が好きなものを繰り返し食べることが多いです。

デヴィッド:ぼくは、自分に合うものを見つけようと努力したり悩んだりしてきましたが、結局、服はあくまで服であり、何を着てもいいんだと考えるようになりました。

ーー楽器についても、サウンドはもちろん、佇まいがそのミュージシャンの印象を左右するという意味で、ファッションの要素を含むように感じます。フィンさんのギターは特に色がユニークですね。

フィン:このギターはイーベイ(eBay)で買って、自分でパーツを探し集めて組み合わせたものです。シルバーの塗装の上にグリーンが塗られ、それをやすりで削ってあり、とても美しい。ペグの形も良いし、ネックの形も60年代のスタイルに近い感じで気に入っています。青と緑の中間の色味が好きで、以前もシーフォームグリーンのフェンダー・デュオソニックを使っていましたが、ネックが折れてしまって。その後に手にした、このトレモロアーム付きのフルサイズのデュオソニックが僕らの音楽を変えたんです。

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「ブルックス ブラザーズ」×「コンバース」 クラシックな魅力を現代的に再解釈

「ブルックス ブラザーズ(BROOKS BROTHERS)」は3月15日、「コンバース(CONVERSE)」との限定コラボスニーカーを発売する。「ブルックス ブラザーズ」全16店舗と「エディフィス(EDIFICE)」、「イエナ(IENA)」、「ヘリンボーン(HERRINGBONE)」の限定店舗で取り扱う。

3月3〜9日の期間「ブルックス ブラザーズ」公式オンラインストアで先行予約の受け付け、12日から「ブルックス ブラザーズ」表参道店と京都高島屋店で先行販売を行う。

ユニセックスに楽しめる2型

今回発売するのは、「コンバース」の人気モデル“オールスター LGCY”をベースに、1970年代のアーカイブへの敬意を込めたディテールと快適な履き心地を融合させた全2型。「ブルックス ブラザーズ」のブランドカラーであるネイビーを、トウキャップとアウトソールにあしらったテープ、ソール、一つ星のヒールラベルに落とし込み、単なるビンテージの再現にとどまらない「ブルックス ブラザーズ」らしさを表現した。

“ブルックス ブラザーズ×コンバース オールスター LGCY HI”

ハイカットモデルの“ブルックス ブラザーズ×コンバース オールスター LGCY HI”(1万6500円)は、インソールとシュータン部分にネイビーで両ブランドのロゴを施したWネーム仕様。ノッチ付きのアンクルパッチにあしらったスターと“CONVERSE ALL STAR”の文字にはネイビーを、アッパーの素材には落ち着いた印象のフェードネイビーを採用した。

“ブルックス ブラザーズ×コンバース オールスター LGCY OX”

ローカットモデルの“ブルックス ブラザーズ×コンバース オールスター LGCY OX”(1万5400円)は、「ブルックス ブラザーズ」の真っ白なポロカラーに着想したホワイトカラーのアッパーで用意する。

サイズは両アイテム共に22.5〜29cmで展開する。

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「ブルックス ブラザーズ」×「コンバース」 クラシックな魅力を現代的に再解釈

「ブルックス ブラザーズ(BROOKS BROTHERS)」は3月15日、「コンバース(CONVERSE)」との限定コラボスニーカーを発売する。「ブルックス ブラザーズ」全16店舗と「エディフィス(EDIFICE)」、「イエナ(IENA)」、「ヘリンボーン(HERRINGBONE)」の限定店舗で取り扱う。

3月3〜9日の期間「ブルックス ブラザーズ」公式オンラインストアで先行予約の受け付け、12日から「ブルックス ブラザーズ」表参道店と京都高島屋店で先行販売を行う。

ユニセックスに楽しめる2型

今回発売するのは、「コンバース」の人気モデル“オールスター LGCY”をベースに、1970年代のアーカイブへの敬意を込めたディテールと快適な履き心地を融合させた全2型。「ブルックス ブラザーズ」のブランドカラーであるネイビーを、トウキャップとアウトソールにあしらったテープ、ソール、一つ星のヒールラベルに落とし込み、単なるビンテージの再現にとどまらない「ブルックス ブラザーズ」らしさを表現した。

“ブルックス ブラザーズ×コンバース オールスター LGCY HI”

ハイカットモデルの“ブルックス ブラザーズ×コンバース オールスター LGCY HI”(1万6500円)は、インソールとシュータン部分にネイビーで両ブランドのロゴを施したWネーム仕様。ノッチ付きのアンクルパッチにあしらったスターと“CONVERSE ALL STAR”の文字にはネイビーを、アッパーの素材には落ち着いた印象のフェードネイビーを採用した。

“ブルックス ブラザーズ×コンバース オールスター LGCY OX”

ローカットモデルの“ブルックス ブラザーズ×コンバース オールスター LGCY OX”(1万5400円)は、「ブルックス ブラザーズ」の真っ白なポロカラーに着想したホワイトカラーのアッパーで用意する。

サイズは両アイテム共に22.5〜29cmで展開する。

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「ノーレーズンサンドイッチ」が東京駅構内のグランスタ東京に1号店をオープン 

「ノーレーズンサンドイッチ(NO RAISIN SANDWICH)」は3月10日、JR東京駅構内のエキナカ商業施設グランスタ東京の1階吹き抜けエリアに第1号店をオープンする。ノーレーズンサンドイッチは「レーズンは苦手だけれどレーズンサンドを食べてみたい」というエッセイスト・フードディレクター平野紗季子の願いから誕生した”レーズンとそれ以外のサンド菓子”ブランド。

店舗では、オンライン販売で評を博しているオリジナルバターサンド“ノーレーズンサンドイッチ”をはじめ、グランスタ東京店限定商品や先行販売商品を多数ラインアップする。

東京駅限定“キャラメルバターサンドイッチ”

グランスタ東京店限定の“キャラメルバターサンドイッチ”(880〜4380円)は、キャラメル入りのバターサンド。発酵バターのサブレに濃厚なバニラキャラメルと果実味溢れるレーズンが溶け合う“レーズン キャラメルバターサンドイッチ”と、クーヴェルチュールチョコレートをベースに、紅茶ミルクキャラメルとアプリコットがうっとりと香りの層を作り出す“ショコラアプリコット キャラメルバターサンドイッチ”の2種をセットにして展開する。

パッケージには、ぬいぐるみ作家のむらたまるがデザインしたオリジナルキャラクター、キャラメルくまを採用。“バターサンドにキャラメルくまがむぎゅっと合流”というユニークなストーリーを表現した。

“ノーレーズンサンドイッチ”

“ノーレーズンサンドイッチ”(全3種、各2400〜2950円)は、パティシエたちが自社工房で丁寧に手作りしたバターサンドイッチ。レシピ監修は、幡ヶ谷「イコール(Equal)」のオーナーパティシエ後藤裕一が務めている。店舗では、定番のレーズンサンドと季節で変わる果実やナッツのサンドの複数フレーバーを常時用意する。

“プレミアムガナッシュサンドイッチ”

“プレミアムガナッシュサンドイッチ”(全2種、各2600円)は、クーヴェルチュールチョコレートを使用したガナッシュに、自家製マシュマロやパートドフリュイを挟んだ新感覚のガナッシュサンド。“バニラギモーヴ”、“パッションパートドフリュイ”、“ジャンドゥーヤガナッシュ”に3つのフレーバーをセットにした“ルージュ”と、“いちごギモーヴ”、“木いちごパートドフリュイ”、“キームンガナッシュ”の3つをセットにした“ドリーミー”の2種類で展開する。

美味しく可愛い世界観

店舗のデザインは、“お店丸ごと焼き上げる”というコンセプトのもと空間設計ユニットキイ(Kii)の新井里志と中富慶が担当。遊び心溢れるブランドの世界観と、お菓子を買う楽しさを最大化する仕掛けを小さな空間にぎゅっと詰め込んだ。空間全体に使用しているレーズンサンドイッチのサブレと同サイズの多治見タイルは、目地幅を広く取った個性的な左官仕上げにすることで、サブレにたっぷり挟まれたバタークリームを表現している。

カウンターにはオリジナルのカプセルトイ機を設置。1回500円で、キャラメルくまのアクリルキーホルダーやレーズンサンドステッカーなど、ブランドキャラクターグッズをランダムで購入できる。

アートディレクションは、アートディレクターの田部井美奈が担当。“SWEET MEMORY”のコピーをあしらったショッパーや、チャーミングさと上質さを兼ね備えたデザインのパッケージなどを用意し、「ノーレーズンサンドイッチ」ならではのキュートな雰囲気を生み出した。

◼「ノーレーズンサンドイッチ」グランスタ東京店

住所:東京都千代田区丸の内1-9-1 JR東日本東京駅構内グランスタ東京1階吹き抜けエリア
営業時間:月〜土、8:00〜22:00/日・祝日、8:00〜21:00
※翌日が休日の場合は22:00まで営業する
※営業日はグランスタ東京に準ずる

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渋谷109に凱旋、販売員出身の2人が手掛ける「エシオ」がポップアップ

「エシオ(ESIO)」は3月5日まで、渋谷109の1階でポップアップショップをオープンしている。同ブランドは渋谷109でともに「ムルーア(MURUA)」で販売員をしていた関本香里と才賀果歩の2人が2021年にスタート、24年8月からは再エネ事業者のGXフォースの傘下に入った。再エネ事業者が運営する異色のファッションブランドが目指す先とは?

PROFILE: 才賀果歩/「エシオ」プロデューサー兼デザイナー(右)、関本香里/「エシオ」プレス兼デザイナー

才賀果歩/「エシオ」プロデューサー兼デザイナー(右)、関本香里/「エシオ」プレス兼デザイナー
PROFILE: (さいが・かほ)1995年6月24日生まれ。「ムルーア(MURUA)」で約6年間ショップスタッフとして勤務。大手企業でのマーケティングとデザインを経て、21年に「エシオ」をスタート、(せきもと・かおり)1993年9月16日生まれ。高校卒業後、マークスタイラーの「ムルーア(MURUA)」でショップスタッフ、ディレクターアシスタント兼デザイナーを経て、2021年に「ESIÓ」をスタート。インスタグラム(@kaori_sekimoto_)のフォロワーは4.9万人

2人はともに渋谷109の「ムルーア」販売員

才賀プロデューサーと関本プレスはともに渋谷109の「ムルーア」で販売員をしていた。「渋谷109の『ムルーア』のオープニングスタッフで勤務したときに、ちょうど(関本)香里さんもいて。帰りの電車が一緒だったのが仲良くなったきっかけ(笑)」(才賀プロデューサー)という。才賀プロデューサーは販売員の後に「ムルーア」のプレスに異動。マークスタイラーを退職後は業務委託などでマーケティングやデザインなどを経験し、21年に関本プレスとともに「エシオ」をスタートした。「マークスタイラーを退職後に、ブランドを立ち上げるために必要なことをとにかく業務委託で引き受けた。服のデザインからウェブデザイン、SNSの運用、デジタルマーケティングまで、いろいろな仕事を受けた。場合によっては『できます』と言って引き受けてからいろいろ調べて勉強したことも(笑)」。

そのため「エシオ」は21年のスタート時に、デザイナー経験のある関谷さんがディレクター、才賀さんがプレスという役割だったが、GXフォース傘下に入った段階で役割を逆転させた。「ブランドを始めてみたら、向いている分野が逆だった(笑)」(関谷プレス)。関谷さんは個人のアカウントで4.9万人のフォロワーを抱える一方で、才賀さんは個人アカウントはほぼ放置状態の一方で「発信するよりも服作りが大好き。着て喜んでもらえる服、そのことばかりを考えている」。2人にお互いの印象を聞くと、「ポンコツだけど優しくて頼れるお兄ちゃん」(才賀さん)。「口うるさいしっかりものの妹」(関谷さん)。

とはいえ、ブランド運営に関してはほぼ2人が一体になって回している。「服のデザインや生産、ECとSNSの運営、ポップアップショップでの販売まで、文字通り2人で回しています。札幌の大丸百貨店のポップアップでは、店頭での販売も2人でやりました。販売員出身の2人ということもあって販売が好きだし、なによりも店頭でファンの方と触れ合えるし、ダイレクトにいろいろな情報を受け取れて、デザインにも生かせる。ポップアップではできるだけ店頭にいるようにしています」(才賀さん)。服の生産やデザイン、ECの運営もあるため、「スキマ時間にスマホでメールを返したり。さすがに大変ですが」。

親会社のGXフォースはブランドの実働は2人に完全に委託しているが、「(石破 周一)社長には、こちらが恐縮するほど多くの時間を割いてもらってアドバイスをもらっている。経営面から消費者目線でのアドバイスまで、本当に助かっている」(才賀さん)という。

特殊加工のスカジャンを先行販売

ポップアップでのイチオシは、先行販売のスカジャンのセットアップだ。職人と一緒に絶妙なエージング加工を施したスカジャンの価格は4万7900円。「『エシオ』の商品単価で考えると高くなってしまったけど、顧客は絶対に満足してもらえる自信がある。買った直後よりも、着用するたびに満足度が高まる、そんなブランドを目指している」(才賀さん)。

5日間のポップアップの売り上げ目標は1000万円。「凱旋なので過去最高の基準に設定した。抽選会やコスメサンプルの配布、別注カラーの先行受注など、これまでにやったことのないイベンにも実施する」(関谷さん)。

■「ESIO」POP-UP
場所:SHIBUYA109渋谷店1F Limited POPUP BRIDGE.
期間:2025年3月1-5日
所在地:〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂2丁目29-1
営業時間:10:00~21:00

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渋谷109に凱旋、販売員出身の2人が手掛ける「エシオ」がポップアップ

「エシオ(ESIO)」は3月5日まで、渋谷109の1階でポップアップショップをオープンしている。同ブランドは渋谷109でともに「ムルーア(MURUA)」で販売員をしていた関本香里と才賀果歩の2人が2021年にスタート、24年8月からは再エネ事業者のGXフォースの傘下に入った。再エネ事業者が運営する異色のファッションブランドが目指す先とは?

PROFILE: 才賀果歩/「エシオ」プロデューサー兼デザイナー(右)、関本香里/「エシオ」プレス兼デザイナー

才賀果歩/「エシオ」プロデューサー兼デザイナー(右)、関本香里/「エシオ」プレス兼デザイナー
PROFILE: (さいが・かほ)1995年6月24日生まれ。「ムルーア(MURUA)」で約6年間ショップスタッフとして勤務。大手企業でのマーケティングとデザインを経て、21年に「エシオ」をスタート、(せきもと・かおり)1993年9月16日生まれ。高校卒業後、マークスタイラーの「ムルーア(MURUA)」でショップスタッフ、ディレクターアシスタント兼デザイナーを経て、2021年に「ESIÓ」をスタート。インスタグラム(@kaori_sekimoto_)のフォロワーは4.9万人

2人はともに渋谷109の「ムルーア」販売員

才賀プロデューサーと関本プレスはともに渋谷109の「ムルーア」で販売員をしていた。「渋谷109の『ムルーア』のオープニングスタッフで勤務したときに、ちょうど(関本)香里さんもいて。帰りの電車が一緒だったのが仲良くなったきっかけ(笑)」(才賀プロデューサー)という。才賀プロデューサーは販売員の後に「ムルーア」のプレスに異動。マークスタイラーを退職後は業務委託などでマーケティングやデザインなどを経験し、21年に関本プレスとともに「エシオ」をスタートした。「マークスタイラーを退職後に、ブランドを立ち上げるために必要なことをとにかく業務委託で引き受けた。服のデザインからウェブデザイン、SNSの運用、デジタルマーケティングまで、いろいろな仕事を受けた。場合によっては『できます』と言って引き受けてからいろいろ調べて勉強したことも(笑)」。

そのため「エシオ」は21年のスタート時に、デザイナー経験のある関谷さんがディレクター、才賀さんがプレスという役割だったが、GXフォース傘下に入った段階で役割を逆転させた。「ブランドを始めてみたら、向いている分野が逆だった(笑)」(関谷プレス)。関谷さんは個人のアカウントで4.9万人のフォロワーを抱える一方で、才賀さんは個人アカウントはほぼ放置状態の一方で「発信するよりも服作りが大好き。着て喜んでもらえる服、そのことばかりを考えている」。2人にお互いの印象を聞くと、「ポンコツだけど優しくて頼れるお兄ちゃん」(才賀さん)。「口うるさいしっかりものの妹」(関谷さん)。

とはいえ、ブランド運営に関してはほぼ2人が一体になって回している。「服のデザインや生産、ECとSNSの運営、ポップアップショップでの販売まで、文字通り2人で回しています。札幌の大丸百貨店のポップアップでは、店頭での販売も2人でやりました。販売員出身の2人ということもあって販売が好きだし、なによりも店頭でファンの方と触れ合えるし、ダイレクトにいろいろな情報を受け取れて、デザインにも生かせる。ポップアップではできるだけ店頭にいるようにしています」(才賀さん)。服の生産やデザイン、ECの運営もあるため、「スキマ時間にスマホでメールを返したり。さすがに大変ですが」。

親会社のGXフォースはブランドの実働は2人に完全に委託しているが、「(石破 周一)社長には、こちらが恐縮するほど多くの時間を割いてもらってアドバイスをもらっている。経営面から消費者目線でのアドバイスまで、本当に助かっている」(才賀さん)という。

特殊加工のスカジャンを先行販売

ポップアップでのイチオシは、先行販売のスカジャンのセットアップだ。職人と一緒に絶妙なエージング加工を施したスカジャンの価格は4万7900円。「『エシオ』の商品単価で考えると高くなってしまったけど、顧客は絶対に満足してもらえる自信がある。買った直後よりも、着用するたびに満足度が高まる、そんなブランドを目指している」(才賀さん)。

5日間のポップアップの売り上げ目標は1000万円。「凱旋なので過去最高の基準に設定した。抽選会やコスメサンプルの配布、別注カラーの先行受注など、これまでにやったことのないイベンにも実施する」(関谷さん)。

■「ESIO」POP-UP
場所:SHIBUYA109渋谷店1F Limited POPUP BRIDGE.
期間:2025年3月1-5日
所在地:〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂2丁目29-1
営業時間:10:00~21:00

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「プラダ」は粗野な表現でフェミニンを再考 ミウッチャ&ラフの“生”な思考ぶつける

「プラダ(PRADA)」がこのほどミラノで発表した2025-26年秋冬コレクションは、「今日における女性らしさとは何か?」という問いを投げかけた。タイトルは「ロー グラマー(RAW GRAMOUR)」。リトルブラックドレスやリボンといった“女性らしさ”のコードを、粗野な表現で落とし込んだ。

「私たちはどんな服が今の時代に合うのか話し合った」とミウッチャ・プラダ(Miuccia Prada)。
そして「ただ既存の女性らしさを批判をしたいわけではないのだ」とラフ・シモンズ(Raf Simons)は続ける。「例えばリトルブラックドレスのようにフェミニンを語るうえでのクリシェ(常套句)にも、私たちは美しさを感じるし、エッセンシャルなアイテムだと思う」と話した上で、ミウッチャとラフが解釈するそれは、厚みのある生地で作るオーバーサイズ。ネックラインは“ソバージュ・フィニッシュ”と呼ぶ切れっぱなしのディテールで、典型的なリトル・ブラック・ドレスの概念を覆す。

ブラックドレスやフロントにリボンをあしらったフラワープリンントのドレスなどに合わせる足元は、形こそ“フェミニンな”ポインテッドトゥだが、ハードに加工したレザーかつアッパー部分は裁ち切りのようなデザインが荒々しい。ローファーをオープントゥにしてサンダルと融合したようなシューズやそれをさらにブーツと融合したような新しいシューズも登場。レディーライクな新作のチェーンバッグも、粗野なルックにコントラストを効かせた。

ミウッチャもラフも、新しい“フェミニン”を容易に定義することはしない。ただ既存の定義に疑問の眼差しを向け、問い続ける姿勢を見せる。2人のまだ思考途中のコレクションは、タイトルが示すように“生”で無垢な女性像を描く。

「プラダ」らしいパジャマルックも登場した。リラックスしたオーバーサイズのシャツ。ボトムスは、ウエスト周りを無理に絞って余った生地が不恰好にギャザーを寄せる。首元にはアール・デコ調のビジューを施したアクセサリーとポインテッドトゥのハイヒールを合わせた。

クラシックなファーコートは、全て食肉産業の副産物を活用したシアリングを用いて表現したという。襟元がボリューミーなロングコートは、ボディー部分にビニールを被せて毛並みを潰し、プリントのような錯覚も覚える。「プラダ」が数シーズン続けているトロンプルイユの手法で、自らの五感を使ってモノを見ることの重要性をここでも再び訴えた。シャツの襟にはワイヤーを通して布がなびく動きを成形する手法も、前シーズンから継続した。

ミウッチャとラフはバックステージで、「解放」について語った。「解放について考える時、私たちはとにかく服について語り合った。解放とはリスクを伴うもの。服、つまり私たちの思考を通して抵抗し、リスクを犯した先に初めて自由が得られるのだ」と。フェミニンを問うクリエーションが目指す先は、人々の自由だ。

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「ディースクエアード」は“やり過ぎ”で逮捕! リアルなロマンティックブランドを発見 25-26年秋冬ミラノ日記Vol.1

2025-26年秋冬ミラノ・ファッション・ウィークが現地時間の2月25日に開幕しました。初日からサバト・デ・サルノ(Sabato De Sarno)=元クリエイティブ・ディレクターが去ったばかりの「グッチ(GUCCI)」や、30周年を迎えた 「ディースクエアード(DSQUARED2)」などがショーを開催。フルスロットで取材スタートです。

デザインチーム体制の「グッチ」で開幕

村上要編集長(以下、村上):2025-26年秋冬のミラノ・ファッション・ウイークは、「グッチ(GUCCI)」から。デザインチーム体制のコレクションについては、こちらをご覧ください。

「マックス アンド コー」の
ユーモラスなメッセージにほっこり

木村和花記者(以下、木村):私はその間、「マックス アンド コー(MAX&CO.)」とアーティストのピエトロ・テルツィーニ(Pietro Terzini)とのコラボ・カプセルコレクションの展示会へ。テルツィーニはミラノを拠点に活動するイタリア人アーティストで、ユーモラスかつ鋭いキャッチーフレーズを用いた作品で知られています。同ブランドとのコラボは2024年に続く2回目です。

1990年代生まれの彼はMTV世代で、若い頃はヒップホップカルチャーの中で育ったそう。今回のコレクションは、そんな彼のルーツに立ち返り、アメカジアイテムで構成しました。“I’D RATHER STAY HOME(むしろ家にいたい)“と書いたフーディー、“I WAS RIGHT(私は正しかったでしょう)”と記したTシャツ、“NOT TODAY(今日は無理)”と書かれたチビTなどなど、アイテムとフレーズの組み合わせが秀逸です。

テルツィーニに聞くと、こうしたフレーズは、彼が日々人間観察をする中で思いつくと言います。「周りの人の会話を聞いていると、みんな似たような悩みを持っていることに気付く。どうやったら少ない言葉で、みんなが抱える共通問題や気持ちに寄り添うことができるかを考えるんだ」とテルティーニ。

今回は、「マックス アンド コー」のチームとより密にコミュニケーションを取りながら、みんなでフレーズを考えて作り上げたそう。着る人にどんな気持ちになってほしいか聞くと、「人生いろいろあるけど、心配しすぎないで、気楽に生きようよと伝えたい」と語ってくれました。ちなみに彼のお気に入りは、“I HOPE YOUR EMAIL WON’T FIND ME(あなたのメールが私に届かないことを祈ります)”のピンストライプスーツだそうです。どこに行っても仕事のメールに追われ続けてうんざりしちゃう時、きっとみんなありますからね。

「アイスバーグ」はストリートスタイルを封印か?

木村:「アイスバーグ(ICEBERG)」は、久しぶりにミラノの公式スケジュールでショーを開催。同ブランドはサンフレールが取り扱いを開始し、これから日本での知名度を復活させようというフェーズですね。

会場には同ブランドのクロップド丈のロゴニットやキャッチーなキャラクターをプリントしたブルゾンにローウエストのデニムといった、イタリアらしいストリートスタイルの若者たちが集まっていました。今回のコレクションもきっとポップなY2Kだろうと予想ていましたが、登場したのはグレーのニットワンピースやハンサムなスラックスに合わせるニットトップ、ボーダーのオーバーサイズカーディガン、ロングコートといった落ち着いた印象。柄もボーダーとチェック柄といった、秋冬の日常着コレクションでした。

「リボンが大きくなっちゃった!」ら
可愛さと強さが同居した「N21」

村上:大体のことを「え⁉︎別に」とか、「え、知らんし」で片付けられる女の子というイメージを勝手に持っている「ヌメロ ヴェントゥーノ(N21)」は今回、リボンがキーポイントですね。本人曰く、テーマは「侵食するリボン」。最初はバックストラップのパンプスにあしらっていたくらいのリボンが、だんだん大きくなって、結ぶから面白いドレープが生まれることまで楽しみました。マギー審司さん「おっきくなっちゃったー!」って言って欲しいくらいの大きさです(笑)。

リボンはベアトップのドレスには胸元に、スカートなら“おはしょり“のように、ドカン!とあしらいます。「大きすぎない?」とか「邪魔じゃない?」と聞かれたら、「え、別に」って答えてくれそう(笑)。「カワイイディテールが好きだから、それを思いっきり楽しんで何が悪いの⁉︎」という、可愛らしさと自分を貫く強さの双方を感じます。

そしてこのあたりから、英国調を筆頭に、シャギーな素材感、オーバーサイズのアウターとしてのカーディガン、ファーコートなど、2025-26年秋冬のトレンドも気になってきました。

新生「フェレッティ」はリアルな
オケージョンウエア

木村:「アルベルタ フェレッティ(ALBERTA FERRETTI)」は、創業デザイナーの後任のロレンツォ・セラフィニ(Lorenzo Serafini)によるデビューショーです。コレクションタイトルは、「Progressive Romantics」。訳すなら「漸進するロマンチック」でしょうか。

タイトルの通り、セラフィニが提案するドレスは、「ロマンチック」を現代的に解釈した、とてもリアリティーのあるオケージョンウエアです。細かなプリーツが入った透け感のあるキャミソールドレスは、甘くロマンチック。上に羽織ったブラックのオーバーサイズコートで辛さが加わります。ふくらはぎあたり丈感のドレスにスリッポンも意外性があり、これまでのドレスアップスタイルを更新しています。ティアードのミニドレスとシアーなロングパンツの合わせ、体に沿うコンパクトなトップ部分に対して裾にかけてボリュームを持たせたドレスなど、エアリーなだけでは終わらせないバランス感覚が冴えています。白地のサテンドレスに黒い花のアートをプリントしたハイネックのワンピースは、モード感も兼ね備えています。

ショー後はわれわれ口をそろえて、「この人、センスいい!」でしたね。

村上:創業デザイナー、アルベルタ・フェレッティの母親は、ドレスメーカーだったんです。そのせいか彼女が生み出すレースやチュールをたっぷり使ったコレクションは、優雅だけど贅沢過ぎて、日本人には「どこに着ていけば?」という印象でした。時々ミリタリーやワーク、ボヘミアンなテイストを加えるけれど、それもまた唐突だったり、トレンドに流されていたイメージです。

でもロレンツォは引き算が上手。結果、日本人にも「着るシーン、あるかも⁉︎」と思わせるようなスタイルがありましたね。シフォンのドレスは片方のストラップをフリフリに、カシュクールニットも前合わせに同素材のニットを飾って、それぞれコサージュで彩っているようでした。個人的ベストは、淡いピンクのベロアのドレス。スパゲティストラップですごくシンプルなのに、素材に洗いをかけたのか、体を優しく撫でる上に可憐なだけじゃ終わらない印象でした。ヘリンボーンのラップジャケットと同素材のスカートのように、もっと短丈のアイテムを見てみたいですね。

30周年の「ディースクエアード」は
なんでも“やり過ぎ“でデザイナー逮捕⁉︎

村上:「ディースクエアード(DSQUARED2)」は、30周年を祝う2025-26年秋冬メンズ&ウィメンズ・コレクションでしたね。このブランドのクリエイションは、大別して2つ。まず1つは、生まれ育ったカナダの自然にインスパイアされたアウトドアスタイル。そしてもう1つは、なんでもセクシーかつゴージャスに昇華したロックなスタイル。30周年の記念コレクションは後者を選びながら、「やり過ぎ!」と笑い飛ばしたくなるほどセクシー&ゴジャース“てんこ盛り“に仕上げました。

例えば、従前から大きなMA-1は“デカ過ぎる“し、そんなアウターにあしらったファーのトリミングも“大き過ぎる“。インナーはと言えば、タンクトップは胸元を“えぐり過ぎて“るからおっぱいが見えそう。デニムはクリスタルの装飾で“ピカピカ過ぎる“し、フレアシルエットは“膨らみすぎる“うえ、時にはお尻が“見え過ぎる“。カフタンのようなドレスはサイドラインを縫い合わせていないから横から覗けば確実に裸が見えて“セクシー過ぎる“し、メンズ&ウィメンズで連発したクリスタルのプラットフォームブーツは“高過ぎ“です。バッグのフリンジは“長すぎる“し、そして、そんな洋服やアイテムを纏ったモデルたちは“キメ過ぎ“で、皆ランウエイの中央でポーズをとりながら、時にはクルッと回ってみたり、ローラーブレードで爆走したり、観客に歓声を求めたりと“楽し過ぎる“。そんな人たちを本来なら取り締まるはずの警官は、パテントレザーの制服で“フェティッシュ過ぎる“(笑)。改めて「ディースクエアード」とは、自己表現の楽しさを提供してくれるブランドなんだと体感したコレクションでした。

木村:会場はニューヨークのクラブ街をイメージ。そこにモデルを乗せた車が次々と登場するという演出でした。車を降りたモデルは、「私が一番セクシーに決まっているでしょ」と言わんばかりに、広い会場を歩き、周りのモデルたちが煽りまくる。「自分って最高!」なアティチュードを共有するコミュニティーこそ、同ブランドを象徴するのだと受け取りました。

そして最後にパトカーに乗って出てきたのは、手錠をかけられたデザイナーのディーン・ケイティン(Dean Caten)とダン・ケイティン(Dan Caten)兄弟。ちょっとやり過ぎちゃった自覚があったのかもしれませんね(笑)。フィナーレはグラミー賞受賞したばかりのラッパーのドーチやJTによるパフォーマンスで、大盛り上がりでした。

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「コンビニエンスウェア」の新作や「レスポートサック」と協業した「ランバン オン ブルー」など! 来週発売のファッションアイテム9選【3/3〜3/9】

ファッションアイテムの発売情報を「WWDJAPAN」的視点でピックアップ!今回は3月3〜9日に発売するアイテムを紹介します。ファミリーマートの「コンビニエンスウェア(CONVENIENCE WEAR)」は3月4日に鮮やかなブルーを採用したソックス、ボクサーパンツ、タオルを発売します。春らしいカラーを小物から取り入れられますよ。一方、「ランバン オン ブルー(LANVIN EN BLEU)」は、7日に「レスポートサック(LESPORTSAC)」とのスペシャルリミテッドモデルの第3弾を発売します。表地はシックなブラックですが、オリジナルの花柄を配した裏地がポイントに。自分だけ楽しむ贅沢な仕上がりです。

【3月4日発売】
コンビニエンスウェア
(CONVENIENCE WEAR)

春らしい爽やかなカラーの小物

ファミリーマートが展開する「コンビニエンスウェア(CONVENIENCE WEAR)」は、鮮やかなブルーを採用したソックス、ボクサーパンツ、タオルを発売する。アイコニックなラインソックスにシンプルなショートソックス、ウエストゴム部分にジャカード織で“Convenience Wear”のロゴを入れたボクサーパンツのほか、柔らかい生地ながら高い吸水性を備えたタオルを3サイズで展開する。

■商品詳細

ラインソックス(429円)
ショートソックス(429円)
ボクサーパンツ(880円)
ハンカチ(660円)
フェイスタオル(1089円)
バスタオル(2189円)

【3月5日発売】
ゼロステージ
(ZERO-STAGE)

ワークマンとEXILE TAKAHIROの新ブランド

ワークマンは、LDH JAPANとのコラボプロジェクトからボーカルのTAKAHIROが監修、モデルを務めるワークウエアブランド「ゼロステージ(ZERO-STAGE)」をローンチする。今回は、長袖ジャケット、長袖シャツ、半袖ワークシャツ、カーゴパンツ、スラックスの夏物ワークウエア5型とオンライン限定でトラックパーカ、半袖Tシャツ、トラックジョガーパンツをラインアップする。

■商品詳細

長袖ジャケット
半袖ワークシャツ
カーゴパンツ
スラックス
トラックジョガーパンツ
※一部商品

【3月6日発売】
リリー ブラウン
(LILY BROWN)

「アナ スイ」と初コラボの16型

「リリー ブラウン(LILY BROWN)」は、「アナ スイ(ANNA SUI)」と初となるコラボコレクションを発売する。同コレクションでは、「アナ スイ」を象徴するモチーフやテキスタイルを散りばめた、「リリー ブラウン」らしいロマンチックなムードの全16型を展開。総柄のワンピースや短丈のカーディガン、ワイドなデニムパンツなどをはじめとするウエアと小物をそろえる。

■商品詳細

ワンピース(1万9910円)
カーディガン(1万5950円)
デニムパンツ(1万7930円)
ピアス(5280円)
レースソックス(2420円)
チャーム付きバッグ(1万7930円)
※一部商品

【3月7日発売】
ランバン オン ブルー
(LANVIN EN BLEU)

「レスポートサック」と協業
第3弾はバッグ3型

「ランバン オン ブルー(LANVIN EN BLEU)」は、「レスポートサック(LESPORTSAC)」とのスペシャルリミテッドモデルの第3弾を発売する。今回は、モノトーンカラーにゴールドの金具をあしらった表地と、オリジナルの花柄を配した裏地を組み合わせたバックパックとトートバッグ、ショルダーバッグを用意。素材は軽量で耐久性のある“リップストップナイロン”使用した。

■商品詳細

バックパック(3万2450円)
トートバッグ(2万6400円)
ショルダーバッグ(1万4300円)

【3月7日発売】
ヴァジック
(VASIC)

ブランド10周年
アイコンバッグの記念モデル

「ヴァジック(VASIC)」はブランド誕生10周年を迎え、これを記念したリボンのようなノット(結び目)デザインをあしらったアイコンバッグ“ボンド”を10周年記念モデルとしてイベントで限定発売する。また同会場では、チャームでのアレンジが楽しい新作バッグの“ビビ”と“ループ ミニミニ”も用意する。

■商品詳細

バッグ“ボンド”(5万3900円)
バッグ“ビビ”(3万3000円)
バッグ“ループ ミニミニ”(3万3000円)

【3月7日発売】
ユニクロ
(UNIQLO)

「コントワー・デ・コトニエ」、「プリンセス タム・タム」
とコラボした25年春夏アイテム

「ユニクロ(UNIQLO)」は、「コントワー・デ・コトニエ(COMPTOIR DES COTONNIERS)」「プリンセス タム・タム(PRINCESS TAM TAM)」とそれぞれコラボした2025年春夏コレクションを発売する。「コントワー・デ・コトニエ」コラボからは、ネイビーやテラコッタなど素朴な素材になじむ配色のウィメンズ11アイテムを、「プリンセス タム・タム」コラボからは南フランスのプロヴァンスを思わせるフローラルやリーフ柄をあしらったウィメンズ9アイテムをそろえる。

■商品詳細

ジャケット/「コントワー・デ・コトニエ」(7990円)
セーター/「コントワー・デ・コトニエ」(2990円)
ブラウス/「コントワー・デ・コトニエ」(2990円〜)
半袖セーター/「プリンセス タム・タム」(2990円)
Tシャツ/「プリンセス タム・タム」(1500円)
イージーパンツ/「プリンセス タム・タム」(2990円)
※一部商品

【3月7日発売】
シップス
(SHIPS)

50周年記念の
限定アイテム

シップス(SHIPS)は、50周年を記念した限定アイテムを発売する。「ヴァルディターロ(VALDITARO)」のネイビーブレザーや「クチュール ド アダム(COUTURE D'ADAM)」別注のフォトTシャツ、「アッパーハイツ(UPPER HIGHTS)」のデニムパンツ、「グルカ」のバッグ“エグザミナー”、日本製のシグネットリングなど多数のブランドからさまざまなアイテムがラインアップする。

■商品詳細

ブレザー(18万9200円)
デニムパンツ(3万7400円)
Tシャツ(1万450円)
バッグ(27万5000円)
シルバーリング(2万5300円)

【3月7日発売】
C.P. カンパニー
(C.P. COMPANY)

渋谷パルコ店のオープンに伴い
アーカイブを用意

「C.P. カンパニー(C.P. COMPANY)」は、国内3店舗目となる直営店を渋谷パルコにオープンする。またその記念として、ビンテージアイテムを取り扱う高知県のセレクトショップ、ラディカル ヴィンテージ&ニュー クロージングと協業し、「C.P. カンパニー」の1980〜90年代のアーカイブアイテム30点以上の販売を予定する。

■商品詳細

コート
ジャケット
※一部商品

【3月7日発売】
マッドハッピー
(MADHAPPY)

ドジャース、カブスの2球団とのカプセルコレクション

「マッドハッピー(MADHAPPY)」は、メジャーリーグ・ベースボール(MLB)とのパートナーシップから生まれたロサンゼルス・ドジャースとシカゴ・カブスとコラボカプセルコレクションを発売する。同コレクションでは、両チームのロゴと「マッドハッピー」のシグネチャーディテールを融合させたフーディー、スエットパンツ、Tシャツ、キャップなどをラインアップする。

■商品詳細

フーディー(3万6300円)
スエットパンツ(3万3000円)
Tシャツ(1万6500円)
キャップ(1万4300円)

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【一粒万倍日】「カルティエ」の人気ウオレットが春カラーで登場

「カルティエ(CARTIER)」は、「天赦日」「一粒万倍日」「寅の日」の3つの吉日が重なる最強開運日の3月10日に向けて、新作ウオレットを発売した。

ウィメンズ

メゾンのシグネチャーであるパンテールモチーフをあしらった“パンテール ドゥ カルティエ”と、Cを重ねたメゾンロゴを配した“C ドゥ カルティエ”シリーズから、シーズンのテーマカラーのクレイとセージカラーのスモールレザーグッズが登場。

2つ折りウオレット(10万5600円)やミニウオレット(9万9000〜10万1200円)などのウオレット全7型と、カードホルダー(5万1040円)をラインアップする。

メンズ

ひし形のフォームにブランド名を配した“カルティエ ロザンジュ”コレクションから、ボルドーカラーの2つ折りウオレット(9万7900円)とカードホルダー(6万3140円)が登場。合わせて、Cをモチーフにしたメゾンロゴが特徴のレザーグッズコレクション“マスト ドゥ カルティエ”から、ボルドーとキャメルカラーの新作カードケース全4型をラインアップする。

3月10日は最強開運日

3月10日は、一粒の籾(もみ)が豊かに実り万倍もの稲穂になるといわれる“一粒万倍日”、 すべての神が天に登り、万物の罪を許す“天赦日”、 “虎は千里行って千里帰る”と言われることから、出て行ったものが戻ってくるという意味を持つ“寅の日”のトリプルラッキーデーだ。また、“一粒万倍日”は財布を買ったり、使い始めたり、贈ったりするのに適した日とされる。

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「ハリー・ウィンストン」のアフターヌーンティーが名古屋ティアドで開催 花々が彩る世界を表現

「ハリー・ウィンストン(HARRY WINSTON)」は4月1日〜5月31日、名古屋発のラグジュアリーホテル、ティアド, オートグラフ コレクション(TIAD,TIAD,AUTOGRAPH COLLECTION)とコラボレーションしたアフターヌーンティーを提供する。料金は、コーヒー、紅茶のフリードリンク付きで7500円。予約受付は3月8日に開始する。

同アフターヌーンティーは、“ハリー・ウィンストンズ スプリング フローラル(Harry Winston’s Spring Floral)”をテーマに、“リリークラスター”をはじめとする「ハリー・ウィンストン」を代表するフラワーモチーフのジュエリー・コレクションにインスパイアされた特別メニューを用意。「ハリー・ウィンストン」の色鮮やかなジュエルの花々が彩る優美な世界を表現した。

スイーツのラインアップは、“苺と桜のパートドフリュイ リリークラスター仕立て”、“春の花畑をオマージュしたマカロン”、“ローズとライチ風味のボンボンショコラ”、“ストロベリーとフロマージュブランのムース”、“スミレ風味のクレームブリュレ”、“ラズベリーとマスカルポーネのタルト”、“オレンジとアールグレイのムース”の7品。セイボリーは、“マグロのエッグタルト ボッタルガ風味”、“プロシュートとビーツクリームサンド”、“パルメザンチーズとミントのサブレ・サレ”、“サーモンマリネのロールとキャビアのキャレ”、“ロブスターとストロベリーのフィンガーカプレーゼ”の5品をそろえる。また、ペストリーとして、アップルパイの“ショソン・ポム”も提供する。

イベント概要

◾️ティアド “ハリー・ウィンストンズ スプリング フローラル” アフタヌーンティー

日程:4月1日~5月31日
時間:平日:11:30〜、14:30〜、17:30〜(各2時間・3部制)/土日祝:14:00〜、15:00〜(各2時間・2部制)
場所:平日:3階 ザ ラウンジ/土日祝:5階 テーブル フォー トゥモロー
住所:愛知県名古屋市中区栄5-15-19
料金:7500円

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「ディーゼル」は壮大なグラフィティ空間&破壊的シックスタイルで魅せる

「ディーゼル(DIESEL)」2025-26年秋冬コレクションのショー会場は、壮大なグラフィティーアートで埋め尽された。びっしりとアートが描かれた全長3km以上の生地が壁を多い、中央には同じくアートが描かれた巨大な人形を設えた。これは世界各国約7000人のアーティストや学生らの協力を得て実現したものだという。日本からは、大阪文化服装学院、大阪府立港南造形高校、上田安子服飾専門学校、大阪モード学園、多摩美術大学の5校の学生が参加した。

グレン・マーティンス(Glenn Martens )=クリエイティブ・ディレクターは、「世界中の何千人もの人々が協力してこのセットデザインを作り上げたことに感動している。グローバル・ストリートアート・コレクティブたちには、それぞれのスタイルで自由にクリエイションを表現してもらった。これこそが『ディーゼル』の真の民主主義なのだ」と話す。

グレーが基調のツイードジャケットでスタート

ショーは、激しいグラフィティとは対照的なクラシック音楽でスタート。序盤は、グレートーンを基調にしたツイード風のジャケットやミニマルなロングコートといった、シックなフォーマルウエアだ。ボトムスには、ほぼエプロンのようなデニムのミニスカートに合わせたり、ウォッシュ加工を施したジーンズを合わせたり、ツイードの質感をオマージュしたようなピンクの編み込みシューズが登場したり、シックなムードの中にも「ディーゼル」らしさは失わない。モデルは白いコンタクトレンズとスプレーで描かれた笑顔で、不気味な雰囲気さえ漂う。

千鳥格子のジャカードは、ところどころほつれたように糸が飛び出しフリンジのような独特の動きを見せる。褪せたようなダメージ加工も含め、マーティンスが重きを置く「破壊」の要素が徐々に現れる。それに合わせて音楽も、クラシックのレコードがルーピングする。カラーはグレートーンにアシッドイエローのバンドウやラップドレスも加わり、激しさが増していく。

ボトムスは極端なローライズで、スタイルに新しさを出した。ラミネート加工されたような質感のデニムのビスチェやジーンズ、フロック加工をほどこしたチュールドレスなど実験的なアプローチも健在だ。最後は、シャツをただ体に貼り付けたようなトップにローライズデニムが登場した。

「シック」や「エレガント」といった語り尽くされたファッションのボキャブラリーを、「ディーゼル」らしい言語で全く新しいものに変えてしまうのが、マーティンスの才だろう。プレスリリースに記された言葉は、「『ディーゼル』である勇気」。破壊と自由を追求する「ディーゼル」のアイデンティティーは、今の時代に力強いステートメントのシンボルとして存在する。

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シャネル銀座ビルディングのルーフトップテラスが営業開始 春風に誘われて1つ星フレンチの限定デザートを!

シャネル銀座ビルディングのル・ジャルダン・ドゥ・ツイード(LE JARDIN DE TWEED)は3月1日、2025年の営業を開始する。

屋上ルーフトップテラス
デザートやカクテルを提供

ル・ジャルダン・ドゥ・ツイードは、ツイード柄に刈り込んだ草木で囲んだ屋上のルーフトップテラス。店内では、同じビル内で営業する1つ星のフレンチレストラン、ベージュ アラン・デュカス 東京のコース限定で提供していたデザート“カレ・シャネル”を楽しめるティータイムセットを用意する。“カレ・シャネル”は、ショコラビスキュイや塩キャラメル、プラリネクリーム、ショコラガナッシュ、カカオニブ、蕎麦の実を使ったフィアンティーヌなどが層となったショコラムース。“カレ・シャネル”とドリンクのセット“ボヌール”(3700円)や、さらにブトンショコラを加えたセット“カメリア”(4700円)、またベージュ アラン・デュカス 東京の前菜をアレンジした“本日の前菜盛り合わせ”(4000円)、 ココ・シャネル(Coco Chanel)をイメージし、エルダーフラワーを合わせたシャンパーニュカクテル“ココ”(2500円)、“イベリコ豚の生ハム”“サーモンのブリーニ風”などを用意する。

■ル・ジャルダン・ドゥ・ツイード

住所:東京都中央区銀座 3-5-3 シャネル銀座ビルディング 屋上テラス
TEL:03-5159-5500
営業時間:15:00〜22:00(ラストオーダー フード 20:00、ドリンク21:00)
定休日:月曜日(12月〜2月は冬季休業)
座席数:50席(テーブル席 18席・ソファ席 16席・カウンター席 16席)

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シャネル銀座ビルディングのルーフトップテラスが営業開始 春風に誘われて1つ星フレンチの限定デザートを!

シャネル銀座ビルディングのル・ジャルダン・ドゥ・ツイード(LE JARDIN DE TWEED)は3月1日、2025年の営業を開始する。

屋上ルーフトップテラス
デザートやカクテルを提供

ル・ジャルダン・ドゥ・ツイードは、ツイード柄に刈り込んだ草木で囲んだ屋上のルーフトップテラス。店内では、同じビル内で営業する1つ星のフレンチレストラン、ベージュ アラン・デュカス 東京のコース限定で提供していたデザート“カレ・シャネル”を楽しめるティータイムセットを用意する。“カレ・シャネル”は、ショコラビスキュイや塩キャラメル、プラリネクリーム、ショコラガナッシュ、カカオニブ、蕎麦の実を使ったフィアンティーヌなどが層となったショコラムース。“カレ・シャネル”とドリンクのセット“ボヌール”(3700円)や、さらにブトンショコラを加えたセット“カメリア”(4700円)、またベージュ アラン・デュカス 東京の前菜をアレンジした“本日の前菜盛り合わせ”(4000円)、 ココ・シャネル(Coco Chanel)をイメージし、エルダーフラワーを合わせたシャンパーニュカクテル“ココ”(2500円)、“イベリコ豚の生ハム”“サーモンのブリーニ風”などを用意する。

■ル・ジャルダン・ドゥ・ツイード

住所:東京都中央区銀座 3-5-3 シャネル銀座ビルディング 屋上テラス
TEL:03-5159-5500
営業時間:15:00〜22:00(ラストオーダー フード 20:00、ドリンク21:00)
定休日:月曜日(12月〜2月は冬季休業)
座席数:50席(テーブル席 18席・ソファ席 16席・カウンター席 16席)

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1位は、「ジル バイ ジルスチュアート」×「ピーチ・ジョン」第2弾 レースに心ときめく全2型|週間アクセスランキング TOP10(2月20〜26日)

1位は、「ジル バイ ジルスチュアート」×「ピーチ・ジョン」第2弾 レースに心ときめく全2型|週間アクセスランキング TOP10(2月20〜26日)

「WWDJAPAN」 ウイークリートップ10

1週間でアクセス数の多かった「WWDJAPAN」の記事をランキング形式で毎週金曜日にお届け。
今回は、2月20日(木)〜2月26日(水)に配信した記事のトップ10を紹介します。


- 1位 -
「ジル バイ ジルスチュアート」×「ピーチ・ジョン」第2弾 レースに心ときめく全2型

02月20日公開 / 文・WWD STAFF

 「ジル バイ ジルスチュアート(JILL BY JILL STUART)」は、「ピーチ・ジョン(PEACH JOHN)」とのコラボレーションコレクション第2弾を発売した。両ブランドの店舗及び公式オンラインストアで取り扱っている。

> 記事の続きはこちら

- 2位 -
田久保夏鈴が「アモスタイル」ブランドアンバサダーに就任 癒しビジュアル公開中

02月20日公開 / 文・WWD STAFF

 トリンプ・インターナショナル・ジャパンの直営店ブランド「アモスタイル バイ トリンプ(AMO'STYLE BY TRIUMPH)」(以下、アモスタイル)は、新ブランドアンバサダーにモデルの田久保夏鈴を起用した。

> 記事の続きはこちら

- 3位 -
「ビオトープ」が「リーバイス」に別注したデニムパンツ“501 ’90s EX”発売 古着のような一着

02月25日公開 / 文・WWD STAFF

 ジュン(JUN)が運営する「ビオトープ(BIOTOP)」は、「リーバイス(LEVI‘S)」に別注したデニムパンツ“501 ’90s EX”(1万8700円)を3月14日に、ビオトープ白金台店、大阪店、福岡店および公式オンラインストアに加え、アダム エ ロペ ファムの一部店舗でも取り扱う。また、発売に先立って、「ビオトープ」のオンラインストアでは2月21日から予約を受け付けている。

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- 4位 -
「キャンメイク」“マシュマロフィニッシュパウダー”がミニサイズで登場 8色アイパレットの新色イチゴカラーも

02月21日公開 / 文・WWD STAFF

 「キャンメイク(CANMAKE)」は3月下旬、ブランド誕生40周年を記念し、定番のフェイスパウダー“マシュマロフィニッシュパウダー”のミニサイズ[SPF50・PA+++](全4色、各880円)を発売する。ほか、8色アイシャドウパレット“プティパレットアイズ”(1078円)の新色なども登場する。

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- 5位 -
「ポーター」人気の巾着バッグから限定カラー 心弾むポップなピンクとブルー

02月20日公開 / 文・伊藤花笑

 吉田カバンの「ポーター(PORTER)」は2月21日、巾着バッグ“バルーンサック”(4万2900円)の限定カラー“シェルピンク”と“ソーダブルー”を発売する。ポーターストアと吉田カバンの公式EC(オンラインは同日12時から)で取り扱う。

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- 6位 -
「スターバックス」の桜コレクション第2弾 「スタンレー」タンブラーやブランケットなど全23アイテム

02月21日公開 / 文・WWD STAFF

 「スターバックス(STARBUCKS)」は2月28日、各店舗で“サクラ2025コレクション”の第2弾グッズを発売する。25日はオンライン限定グッズも販売。第1弾コンセプトの日桜に続き、28日販売のコレクションは夕桜、25日販売開始のオンライン限定品は夜桜をコンセプトにした。

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- 7位 -
バーチャルアイドルの“星街すいせい”が「コンバース」とコラボ アーティストを表現した“オールスター”

02月21日公開 / 文・WWD STAFF

 「コンバース(CONVERSE)」は2月22日、バーチャルアイドルの“星街すいせい”との初コラボスニーカーを発売する。エービーシー・マート(ABCマート)一部店舗および公式オンラインで取り扱う。

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- 8位 -
ワークマン × EXILE TAKAHIROの新ブランド「ゼロステージ」がローンチ 3月5日発売

02月21日公開 / 文・WWD STAFF

 ワークマンは、LDH JAPANとのコラボプロジェクト“エグザイル × ワークマン(EXILE × WORKMAN)”からボーカルのTAKAHIROが監修、モデルを務めるワークウエアブランド「ゼロステージ(ZERO-STAGE)」をローンチする。3月5日から全国のワークマン、ワークマン プラスの店舗および、公式オンラインストアで販売する。

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- 9位 -
ファミマの「コンビニエンスウェア」から春の新作 数量限定のジップアップジャケットや鮮やかなカラーの小物など

02月21日公開 / 文・WWD STAFF

 ファミリーマートが展開する「コンビニエンスウェア(CONVENIENCE WEAR)」は、新作のウエアやシーズンカラーの小物、文具などを含む春の新作アイテムを2月25日から全国のファミリーマートで順次発売する。

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- 10位 -
【一粒万倍日】「ディオール」がクローバーをあしらった日本限定財布を発売 3月10日は最強開運日

02月21日公開 / 文・WWD STAFF

 3月10日は、一粒の籾(もみ)が豊かに実り万倍もの稲穂になるといわれる“一粒万倍日”、 すべての神が天に登り、万物の罪を許す“天赦日”、 “虎は千里行って千里帰る”と言われることから、出て行ったものが戻ってくるという意味を持つ“寅の日”のトリプルラッキーデーだ。また、“一粒万倍日”は財布を買ったり、使い始めたり、贈ったりするのに適した日とされる。「ディオール(DIOR)」はこの最強開運日に向けて、幸福のシンボルのクローバーを“カナージュ”にあしらった日本限定のウオレットなどを販売している。全国の「ディオール」店舗及び公式オンラインストアで取り扱う。

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「ルイ・ヴィトン」と村上隆のコラボ第2弾発売 「チェリーブロッサム」が描かれたアイテム

「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は、アーティスト村上隆との最初のコラボから20周年を記念したリエディション・コレクション「ルイ・ヴィトン×MURAKAMI」の第2弾を3月14日に公式サイトおよびアプリで先行発売をし、3月21日から全世界の「ルイ・ヴィトン」ストアで発売する。

第2弾では、村上隆の「チェリーブロッサム」のモチーフが描かれたシティバッグやスニーカー、プラットフォームサンダルなどのシューズなど、40点以上のアイテムを展開。最先端のデジタル印刷で陽気なピンクの花と優美な花びらが施された村上の「チェリーブロッサム」があらゆるクリエーションに登場する。

キービジュアル

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「ジェントルモンスター」×「メゾン マルジェラ」第3弾 サイバーコアの美学を反映したアイウエア20種

韓国のアイウエアブランド「ジェントルモンスター(GENTLE MONSTER)」と「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」は3月6日、コラボアイウエアコレクション第3弾を発売する。全20型で、価格は4万8400〜6万9300円。

今回のコレクションは、クラシシズムとフューチャリズムの交差点を探求しながら誕生した。サイバーコアの美学を反映したメタリック素材やケーブルテンプル、アイコニックな4本の白いステッチを取り入れたサングラス8型と、メガネフレーム12型の個性豊かな計20型のアイウエアをそろえる。

同日から、コレクションの発売を記念して東京やソウルなどの世界7都市で期間限定ポップアップを開催する。

アイウエア全20型

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【スナップ】Snow Man目黒蓮やTWICEミナら来場 「フェンディ」2025-26年秋冬コレクション

「フェンディ(FENDI)」は、イタリア・ミラノ現地時間の2月26日、ブランドの創業100周年を祝う2025-26年秋冬コレクションを発表した。会場には、今年1月にジャパンブランドアンバサダーに就任したTWICEのミナ(MINA)やジャパンメンズブランドアンバサダーを務めるSnow Manの目黒蓮のほか、俳優のソン・ヘギョ(Song Hye Kyo)、Stray Kidsのバンチャン(Bang Chan)、(G)I-DLEのウギ (Yuqi)ら各国のブランドアンバサダーが登場した。

他にも日本からはAMIAYA、桜田通、大平修蔵、関口メンディー、ミチ、よしあき、ヤマトも駆けつけた。

さらには、俳優のサラ・ジェシカ・パーカー(Sarah Jessica Parker)やエリザベス・オルセン(Elizabeth Olsen)、アシュリー・パーク(Ashley Park)、ハート・エヴァンジェリスタ(Heart Evangelista)、マット・ボマー(Matt Bomer)らがフロントローを飾り、モデルのビアンカ・バルティ(Bianca Balti)やプロサッカー選手のパウロ・ディバラ(Paulo Dybala)らも来場。さまざまな業界から多くのセレブリティーが来場し、豪華な顔ぶれがそろった。

総勢100人以上 来場者スナップ一覧

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TSI、山形と宮崎の自社工場をワールドに譲渡

TSIホールディングスは、グループ傘下のTSIソーイングの全株式と、同社が運営する2つの縫製工場をワールドに譲渡する。譲渡日は3月1日。

譲渡するのは、山形県米沢市と宮崎県都城市の2工場。両工場とも、TSIグループの自社ブランドに加え、他社の百貨店ブランドなど高品質な衣料品の生産を請け負ってきた。近年は多品種・小ロット、短納期の生産需要に対応する形で、人材・設備投資にも注力した。山形・米沢工場は1977年に旧東京スタイルの直営工場として設立し、主に婦人ジャケットの縫製を手掛け、高度な技術を培ってきた。土地面積7884平方メートル、建物面積が2262平方メートル。宮崎・都城工場は、87年に設立し、ブラウスやパンツ、ワンピースなど多様なアイテムの縫製に対応。2015年にはワールドから、同じく都城市で運営する縫製拠点を買収・統合して生産力を強化した。コロナ禍では医療用アイソレーションガウンの製造なども請負った。土地面積1万6719平方メートル、建物面積4087平方メートル。

TSIソーイングの24年2月期は売上高7億8600万円、営業利益損益が5900万円の赤字、純損益が1700万円の赤字。直近3カ年は営業損益、純損益共に赤字が続いていた。

なおワールドへの譲渡価額は、守秘義務契約により非公表。TSIホールディングスの不動産の譲渡損は計4億3800万円で、25年3〜11月期連結決算に減損損失として計上した。

TSIホールディングスは今回の株式および不動産譲渡の背景として、「収益構造改革と事業ポートフォリオの見直しを図っており、今後の事業ポートフォリオを見直した結果、当社グループの中核をなすアパレル事業や、今後の成長が期待できる海外事業等に経営資源を集中させることが、当社の競争力および企業価値の向上に資するものであると判断した」としている。

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「オメガ」×「スウォッチ」再び 宇宙へ行った「オメガ」の“スピードマスター”にオマージュ

「スウォッチ(SWATCH)」は3月1日、「オメガ(OMEGA)」と協業した“バイオセラミック ムーンスウォッチ(BIOCERAMIC MOONSWATCH)”コレクションから、コラボウオッチ“ムーンスウォッチ 1965(MOONSWATCH 1965)”を発売する。価格は4万700円。「スウォッチ」一部店舗で販売、 購入は1人につき1店舗で1日1本となる。

クロノグラフ搭載
目盛りに“1965”年と“60”周年

コラボウオッチは、1965年にNASA(アメリカ航空宇宙局)の宇宙船外活動にも用いられた、「オメガ」のウオッチ“スピードマスター(SPEEDMASTER)”をオーマジュ、時間を計測するクロノグラフ機能を備え、文字盤とリューズには両ブランドのコラボロゴ、宇宙服を思わせるグレーのベルクロストラップをあしらう。またクロノグラフの各カウンターの頂点は、10時位置は“19”、2時位置は“65”、6時位置は“60”の目盛りをデザイン、それぞれNASAの宇宙飛行資格認定の“1965”年、その後“60”周年を迎えることを記念した。ケースは、「スウォッチ」が特許取得の“バイオセラミック(BIOCERAMIC)”製。

「オメガ」のウオッチ“スピードマスター”は、NASAが実施した、有人宇宙ミッションおよび船外活動のための飛行資格を1965年3月1日に獲得。同年6月3日に宇宙飛行士のエド・ホワイト(Ed White)が着用し、宇宙船外活動を20分以上行った。“ムーンスウォッチ 1965”の発売日は、“スピードマスター”がNASAの資格を獲得した3月1日にちなむ。

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「オメガ」×「スウォッチ」再び 宇宙へ行った「オメガ」の“スピードマスター”にオマージュ

「スウォッチ(SWATCH)」は3月1日、「オメガ(OMEGA)」と協業した“バイオセラミック ムーンスウォッチ(BIOCERAMIC MOONSWATCH)”コレクションから、コラボウオッチ“ムーンスウォッチ 1965(MOONSWATCH 1965)”を発売する。価格は4万700円。「スウォッチ」一部店舗で販売、 購入は1人につき1店舗で1日1本となる。

クロノグラフ搭載
目盛りに“1965”年と“60”周年

コラボウオッチは、1965年にNASA(アメリカ航空宇宙局)の宇宙船外活動にも用いられた、「オメガ」のウオッチ“スピードマスター(SPEEDMASTER)”をオーマジュ、時間を計測するクロノグラフ機能を備え、文字盤とリューズには両ブランドのコラボロゴ、宇宙服を思わせるグレーのベルクロストラップをあしらう。またクロノグラフの各カウンターの頂点は、10時位置は“19”、2時位置は“65”、6時位置は“60”の目盛りをデザイン、それぞれNASAの宇宙飛行資格認定の“1965”年、その後“60”周年を迎えることを記念した。ケースは、「スウォッチ」が特許取得の“バイオセラミック(BIOCERAMIC)”製。

「オメガ」のウオッチ“スピードマスター”は、NASAが実施した、有人宇宙ミッションおよび船外活動のための飛行資格を1965年3月1日に獲得。同年6月3日に宇宙飛行士のエド・ホワイト(Ed White)が着用し、宇宙船外活動を20分以上行った。“ムーンスウォッチ 1965”の発売日は、“スピードマスター”がNASAの資格を獲得した3月1日にちなむ。

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「アニヤ・ハインドマーチ」次のポップアップは自転車がテーマ 3月6〜9日で開催

「アニヤ・ハインドマーチ(ANYA HINDMARCH)」は、英・ロンドンで好評を博したポップアップ“ザ ヴィレッジ バイク(THE VILLAGE BIKE)”を東京・神宮前で開催する。会期は3月6〜9日。自転車やサイクリングをテーマにしたカプセルコレクションを取り扱う。

同ポップアップは、レトロな「サイクル・ショップ」を模した会場に、自転車のハンドルやフレームに取り付けられるバッグやバックパック、バンダナやソックスなど、サイクリングを一層楽しむためのアイテムをそろえる。中でも注目は、英ロードバイクブランド「ブロンプトン(BROMPTON)」とのコラボ。アイコニックな折りたたみ自転車に「アニヤ・ハインドマーチ」の目のアイコンをあしらい遊び心を加えた。

アニヤ・ハインドマーチ=デザイナーは、「風景やフレッシュな空気を楽しめる自転車は、これから春を迎える東京の人にぴったり。ぜひ遊びに来てください」とコメントした。

◼️ザ ヴィレッジ バイク
日程:3月6〜9日
時間:11:00〜19:00(※最終日は17:00まで)
場所:ジョイント アラウンド ザ コーナー
住所:東京都渋谷区神宮前3-25-18-104

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豊田通商、多角的なサステナビリティへの挑戦 「ファッション産業の再設計に貢献したい」

総合商社の豊田通商は2024年4月、お客さまへの提供価値を表す本部名称に変更し、ミッション・オリエンテッドな組織体制へ再編した。旧・繊維事業部は「サステナブルファッション部」に名称変更。サステナビリティの追求をビジネスの根幹に据え、“豊通らしい”環境や社会に配慮した唯一無二の事業を創り上げることにまい進している。豊田通商が描く繊維・ファッション領域のサステナブルなビジネスとは何か、サステナブルファッション部プランニング&ディベロップメントグループに所属する鬼形智英(課長補)に聞く。

サーキュラーエコノミー
プロバイダーとして
脱炭素社会の実現へ

豊田通商

繊維領域におけるサステナビリティの優先課題は、大きく3つ。脱炭素、資源循環、人権尊重だ。

脱炭素においては、全社としてGHG排出量(Scope 1,2)を、30年までに19年比で50%削減し、50年にカーボンニュートラルとする目標を策定。繊維関連事業では、電気使用によるGHG排出量が占める割合が高く、国内海外の連結子会社で順次再生可能エネルギーへの切り替えや省エネの取り組みなどを進めている。

さらに全社で、脱炭素社会の実現に向けて30年までの間に2兆円規模の投資を計画。強みを持つ事業領域における積極的な投資と、具体的に計画を立案し実行することで、GHG削減に資する事業を拡大し、世界の脱炭素社会への移行に貢献する。

「カーボンニュートラルとサーキュラーエコノミーは深く連結している。最終的な目的である脱炭素を循環型の仕組みを通じて実現したい。そのために必要な機能・サービス・商品の開発を積極的に進めていく」と鬼形課長補は語る。その具体例が繊維・ファッション領域におけるサーキュラーエコノミー推進プロジェクト「パッチワークス(PATCHWORKS)」だ。23年4月に本格始動した同プロジェクトは、衣料品や繊維廃材の再資源化促進のため、国内外のパートナー企業と提携し生産から販売、リユースやリサイクルまでをつなぐサーキュラーエコノミーシステムを構築することに取り組んでいる。

現在は、縫製工場から出る裁断くずや衣料品を回収・選別・再資源化するリバースサプライチェーン(RSC)領域の事業開発に注力している。「使用済みの衣料品リサイクルは、インフラやオペレーション、技術が未成熟であり、発展途上である。回収したけれど行き先がないという事態も起きている。私たちに期待されていることは、長年培ってきたモノづくりの知見を活かした繊維リサイクルの出口開発であり、それを実現するためのRSC全体のコーディネイトなのだと実感している」とし、主にナイロン、ポリエステル、コットンの主要3素材において、実態に向き合いながら着実に繊維to繊維リサイクルの事業化を進める。

米ブレオと協業し
漁網のリサイクルナイロン
「ネットプラス」を普及

ナイロンでは、廃棄漁網由来のリサイクルナイロン素材ブランド「ネットプラス(NetPlus)」を保有・運営する米・ブレオに出資する。「ネットプラス」は、主に南米の漁業者から廃棄される漁網を直接回収するトレーサブルなサプライチェーンが特徴の一つ。「漁網を適切な価格で漁業者から購入することや、得られた収益の一部を地域社会へ還元するなど、単なるリサイクル繊維というだけではなく、社会的なインパクトがある」。現在は、「ネットプラス」を使用した生地をアパレル用途に販売しているが、産業資材向けなどの用途にも販路を拡大する計画だ。

「漁網リサイクルは、トレーサビリティーや地域コミュニティーへの貢献などを通じて、プロジェクト全体としての提供価値を最大化する取り組みだと考えている。消費・使用体験までを含めたバリューチェーン全体で好循環を生み出すことが重要だ。これは漁網やナイロンだけではなく、衣服や他の繊維にも応用できるだろう。また、工場から出る廃棄繊維を一元管理できるようなデジタルプラットフォームを持っている海外のベンチャー企業も出てきている。そのような企業とのパートナーシップも通じて、RSCの可視化を進めることで、お客さまに安心感と臨場感の両方をお届けできるのでは」と見通す。

ポリエステルにおいては、パートナー企業と協働し、ケミカルリサイクルプロジェクトの事業化を加速する。「グローバルで活躍するベンチャー企業やスタートアップなどへの投資も進めることで、イノベーションや事業スケールアップの支援を積極的に実施したい」。

グローバルサウスの社会課題解決へ
フェアトレードや
アフリカコットンの可能性

人権面では、グローバルサウスを産地とするサステナブルコットンの調達を強化する。「開発途上国とともに成長し、事業を通じて社会課題に取り組むという重要課題と直結したプロジェクト」と位置づけ、インドやアフリカをはじめとするサステナブルコットンの調達を通じて、農家や生産者の持続的成長を支援する事業へと発展させようとしている。自社ブランド「コットンエイト(COTTON∞)」では、8%以上のフェアトレードコットンで紡がれた綿糸を販売し、フェアトレードの普及拡大を目指す。

「特にタンザニアは、豊かな自然が育むアフリカ最大のオーガニックコットン生産地だが、異物(コンタミ)が多く安定性に欠けることで、低品質、低価格の綿花として取引されている状態。私たちが質の良いコットンを供給できるように、現地の生産者と一緒に汗をかき、トレーニングすることで、安定した品質、適正価格でグローバルマーケットに流通できるようになる。結果的に、農家や生産者の生活向上に貢献できると考えている」。

「産業のオーガナイザーとして
バリューチェーンを再設計する」

豊田通商

「商社の機能の原点である価値ある物や人同士を結びつけ、新たな価値を生み出すことは、サステナビリティの文脈でも同じ」と鬼形課長補。「産業のオーガナイザーとして、サプライチェーン全体を見渡す視点を持ち、あらゆる可能性ある価値をつなぎ、ビジネスを再設計し、磨き上げることで、繊維・ファッション業界のサステナビリティへの貢献を続けていきたい」。同社は産業の構造大変革に向けてまい進している。

TEXT:AYA SASAKI
問い合わせ先
「豊田通商」

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「トーガ」青山店で「カーハート」の古着にグラフィティアーティストのYKがプリントしたアイテムを販売

「トーガ(TOGA)」が2024年3月にオープンした旗艦店「トーガ 青山(TOGA AOYAMA)」では、日本最大規模の古着卸を行う「omnipeople S.A.」と「TAOS by omnipeople S.A.」の協力のもと、「トーガ」と親和性の高いアイテムをオムニセレクションから買い付けし、「TAOS」のリメイク技術を加え厳選した古着コレクションを販売している。

2月21日からは「カーハート(CARHARTT)」のビンテージアイテムをセレクト。代表的なデトロイトジャケット(7万400円〜)やアクティブジャケット、オーバーオール(5万3900円〜)やダブルニーパンツ(2万8600円〜)を中心にセレクトしたアイテムに、東京を拠点とし活動を続けるグラフィティアーティストのYKが手掛けたグラフィックをプリントして販売している。普段街で目にする物をモチーフにしたグラフィックは、一つ一つに異なるデザインでプリントされ、唯一無二なピースに仕上がっている。また全ての商品に「トーガ」のラベルつき。

YKは246(TYO)AXS(MEX)のグラフィティクルーに所属。東京を拠点に活動を続け、その足跡はエリアやスタイルに縛られることなく、至る処に残されている。

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ジュンのゴルフブランド「ジュン アンド ロペ」ディレクターにモデルの三枝こころが就任

ジュンのゴルフウエアブランド「ジュン アンド ロペ(JUN & ROPE)」のディレクターに、モデルの三枝こころが就任した。三枝は2017年から同ブランドのトップアンバサダーを務めてきた。

「ジュン アンド ロペ」は25年3月で設立15周年を迎える。「節目を迎え、ウィメンズゴルフウエアのさらなる強化を目指し、三枝氏の視点と感性を生かした現代の女性ゴルファーのニーズに応えるコレクションを展開していく」(発表リリースから)。

三枝氏はゴルフはレギュラー77の腕前といい、競技ゴルフにもチャレンジしているという。「これまでつちかってきた経験とゴルフ愛を最大限に生かし、女性ゴルファーに寄り添った心ときめくコレクションを作っていきたい」とコメントしている。

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「ラルフ ローレン」がMLBの3球団とコラボ 東京シリーズに合わせて発売

「ラルフ ローレン(RALPH LAUREN)」は、メジャーリーグ・ベースボール(MLB)からドジャース(Dogers)、カブス(Cubs)、ヤンキース(Yankees)の3球団とコラボレーションし、カプセルコレクションを発売する。

ローンチ予定日は、3月18日と19日に東京ドームで開催されるMLB東京シリーズ中。「ラルフ ローレン」店舗とMLBのスタジアムショップ及び両ブランドの公式オンラインストアで取り扱う。

各球団カラーの全4型

コレクションのラインアップは、ポロシャツ、サテンジャケット、フリーススエットシャツ、ベースボールキャップの全4型。それぞれ各球団のイメージカラーで用意し、大人と子どもの2サイズで展開する。

カプセルコレクションのローンチに合わせ、3月15日から渋谷のミヤシタパークで、MLBとコラボした体験型インスタレーションを実施する。

デザイナーの野球愛

ラルフ・ローレン(Ralph Lauren)の野球好きは、周知の事実として知られている。2018 年には会社の創立50周年を記念し、ヤンキースタジアムでの試合で始球式を務めたほか、これを記念し限定コレクションを発売した。

さらに3年後には、メジャーリーグベースボールとの関係を拡大。ヤンキース、ドジャース、カブス、セントルイス・カーディナルス(St. Louis Cardinals)、ボストン・レッドソックス(Boston Red Sox)といった人気球団をフィーチャーしたマルチチームカプセルを発表した。このパートナーシップは今も続いており、2024年には新たな“ニューヨーク・ヤンキース”コレクションをローンチしている。

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「ラルフ ローレン」がMLBの3球団とコラボ 東京シリーズに合わせて発売

「ラルフ ローレン(RALPH LAUREN)」は、メジャーリーグ・ベースボール(MLB)からドジャース(Dogers)、カブス(Cubs)、ヤンキース(Yankees)の3球団とコラボレーションし、カプセルコレクションを発売する。

ローンチ予定日は、3月18日と19日に東京ドームで開催されるMLB東京シリーズ中。「ラルフ ローレン」店舗とMLBのスタジアムショップ及び両ブランドの公式オンラインストアで取り扱う。

各球団カラーの全4型

コレクションのラインアップは、ポロシャツ、サテンジャケット、フリーススエットシャツ、ベースボールキャップの全4型。それぞれ各球団のイメージカラーで用意し、大人と子どもの2サイズで展開する。

カプセルコレクションのローンチに合わせ、3月15日から渋谷のミヤシタパークで、MLBとコラボした体験型インスタレーションを実施する。

デザイナーの野球愛

ラルフ・ローレン(Ralph Lauren)の野球好きは、周知の事実として知られている。2018 年には会社の創立50周年を記念し、ヤンキースタジアムでの試合で始球式を務めたほか、これを記念し限定コレクションを発売した。

さらに3年後には、メジャーリーグベースボールとの関係を拡大。ヤンキース、ドジャース、カブス、セントルイス・カーディナルス(St. Louis Cardinals)、ボストン・レッドソックス(Boston Red Sox)といった人気球団をフィーチャーしたマルチチームカプセルを発表した。このパートナーシップは今も続いており、2024年には新たな“ニューヨーク・ヤンキース”コレクションをローンチしている。

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「ジンズ」が「ドラゴンボール」とコラボ シリーズ初期から「ダイマ」までの世界観を反映

「ジンズ(JINS)」は「ドラゴンボール」および最新TVアニメシリーズ「ドラゴンボール ダイマ(DRAGONBALL DAIMA)」とコラボレーションしたアイテムを発売する。「ドラゴンボール ダイマ」モデルは3月6日から、「ドラゴンボール」モデルは4月17日から、全国の「ジンズ」店舗とオンラインショップで販売する。

「ドラゴンボール ダイマ」モデル

コラボ第1弾では、「ドラゴンボール ダイマ」のキャラクターをイメージしたメガネが大人向け(1万900円)1型6種、子ども向け(8900円)1型6種の全12種でラインアップ。フレームはウェリントンを採用し、孫悟空モデルにはブラックとオレンジ、ベジータモデルにはネイビーとイエローなど、作中に登場する個性あふれるキャラクターや衣装のカラーリングを反映させた。またオリジナルメガネケースとオリジナルセリートが付属する。

「ドラゴンボール」モデル

第2弾では、シリーズ初期のイメージと洗練されたデザインが融合した大人向けメガネ(2万4900円)6型8種を用意。クラシックでビンテージ感あふれるフォームに、「ドラゴンボール」の世界観をさりげなく取り入れた。テンプルのメタル芯には、孫悟空が筋斗雲で飛んでいるシーンや、ブルマがバイクで走り去るシーンを再現。また、四星球のモチーフを丁番部分に施すなど、作品の名シーンや象徴的なアイテムを彷ふつとさせる遊び心を加えている。さらに、付属品としてオレンジの特別パッケージに収められたカプセル型ケースとアニメのエンディングシーンをイメージしたデザインのセリートを取りそろえる。他にも単品で購入できるセリート(900円)も用意している。

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「ジンズ」が「ドラゴンボール」とコラボ シリーズ初期から「ダイマ」までの世界観を反映

「ジンズ(JINS)」は「ドラゴンボール」および最新TVアニメシリーズ「ドラゴンボール ダイマ(DRAGONBALL DAIMA)」とコラボレーションしたアイテムを発売する。「ドラゴンボール ダイマ」モデルは3月6日から、「ドラゴンボール」モデルは4月17日から、全国の「ジンズ」店舗とオンラインショップで販売する。

「ドラゴンボール ダイマ」モデル

コラボ第1弾では、「ドラゴンボール ダイマ」のキャラクターをイメージしたメガネが大人向け(1万900円)1型6種、子ども向け(8900円)1型6種の全12種でラインアップ。フレームはウェリントンを採用し、孫悟空モデルにはブラックとオレンジ、ベジータモデルにはネイビーとイエローなど、作中に登場する個性あふれるキャラクターや衣装のカラーリングを反映させた。またオリジナルメガネケースとオリジナルセリートが付属する。

「ドラゴンボール」モデル

第2弾では、シリーズ初期のイメージと洗練されたデザインが融合した大人向けメガネ(2万4900円)6型8種を用意。クラシックでビンテージ感あふれるフォームに、「ドラゴンボール」の世界観をさりげなく取り入れた。テンプルのメタル芯には、孫悟空が筋斗雲で飛んでいるシーンや、ブルマがバイクで走り去るシーンを再現。また、四星球のモチーフを丁番部分に施すなど、作品の名シーンや象徴的なアイテムを彷ふつとさせる遊び心を加えている。さらに、付属品としてオレンジの特別パッケージに収められたカプセル型ケースとアニメのエンディングシーンをイメージしたデザインのセリートを取りそろえる。他にも単品で購入できるセリート(900円)も用意している。

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「無印良品」が地域共生型宿泊施設「ムジルーム」を奈良県に3月22日オープン 大自然を堪能

「無印良品」を展開する良品計画は3月22日、奈良県吉野郡吉野町に地域共生型宿泊施設「ムジルーム サカモトヤ(MUJI room SAKAMOTOYA)」をオープンする。

「ムジルーム」はホテルや旅館、貸別荘など地域の既存宿泊施設の中に、無印良品のある暮らしを体感できる場を作るプロジェクト。今回が初の地域共生型「ムジルーム」となる「ムジルーム サカモトヤ」は、奈良県吉野郡にある1928年創業の旅館「坂本屋」の3室だ。無印良品の世界観を体現した空間へリノベーションした室内には、吉野杉をはじめとする循環型の地域資源を取り入れたほか、元の客室の天井や柱、など一部の建材はそのまま生かすデザインにした。

木の温もりを感じる3室

タイプAの客室は、建物の1階にあるツインルームで、窓一面に広がる吉野山の景色を一望できる。タイプBは、建物の2階にあるコンパクトな和室のツインルーム。ローテーブルや座椅子を置き、リラックスしやすい空間に仕上げた。タイプCは、建物の2階にあるコンパクトなダブルルーム。2面採光で明るく、窓の外には吉野の自然が広がる空間だ。いずれの部屋も1〜2名利用で、バス・トイレ・洗面は共用。

また地域の暮らしを体験できるサービスとして、吉野地域の素材で作ったアメニティーや、旅館の主が作る地元食材を使った食事のオプションなども用意するほか、独自の地域体験オプションプランとして、歴史と自然の融合を感じることができる“ガイドと巡る吉野山”や、木のプロの案内で巡る“木の文化に触れるツアー”、現役の職人から学ぶ“手き和紙体験”なども準備する。

施設概要

◼️「ムジルーム サカモトヤ」

住所:奈良県吉野郡吉野町吉野山952
料金:1泊1室1万4200円〜
チェックイン:15:00〜18:00
チェックアウト:10:00
設備:全館禁煙、無線LANあり(無料)、駐車場あり、朝食・夕食は別料金(現地払い)
予約:宿泊予約プラットフォーム「Airbnb」から、現在は6月30日までの予約を受付中

公式サイト

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「ジーユー」から「アンダーカバー」の高橋盾デザイナーが手掛ける新ライン“ユージー”誕生

「ジーユー(GU)」は3月14日、高橋盾デザイナー率いる「アンダーカバー(UNDERCOVER)」チームが手掛ける新ライン“ユージー(UG)”をローンチする。同日、ファーストコレクションを発売する。

本ラインのコンセプトは“サイレント/ノイズ”。「アンダーカバー」チームがデザインだけでなく、商品のフィッティングやキービジュアルの制作など全ての工程に携わり、日常のファッションにささやかな違和感やサプライズをもたらす遊びの効いたデザインやスタイリングを「ジーユー」価格で提案していく。

今回のコレクションについて高橋は、「ネーミングは変わりましたが“日常の中の心地よいノイズ”という継続したコンセプトの中で新たなデザインやアップデートを試みました。本来は隠す縫い代を表に出してあえて見せたり、切りっぱなしにしたりする手法は“ユージー”のデザインの特徴の一つといえます。ほとんどの商品をユニセックスで着られることを意識して作っているので、女性もメンズと同じ雰囲気でカジュアルに着こなしてほしいです」とコメントした。

ファーストコレクション

「ジーユー」の定番商品を再解釈した実用性の高いメンズアイテム全19型(590〜6990円)で構成。協業開発した新素材を使用したオーバーサイズのセットアップや、架空のハンバーガーショップ“ノイズバーガーショップ”をモチーフにした描きおろしグラフィックなど、本コレクションならではの商品もラインアップする。

セカンドコレクション

メンズ全8型(1990〜2990円)で構成する2025年春夏のセカンドコレクションは、4月18日から全国の店舗で発売する。3月14日から公式オンラインストアで先行販売を行う。

本ライン初となる秋冬コレクションは、今秋のローンチを予定している。

商品を一足先にチェック

現在、マロニエゲート銀座店と名古屋ゲートタワー店でコラボ商品の先行展示を実施中。合わせて3月20日まで、マロニエゲート銀座店、名古屋ゲートタワー店、渋谷店、銀座店で特別なウィンドー装飾を展開している。

アイテム紹介ライブ配信

3月10日19時から、特設サイトでコラボレーション商品をいち早く紹介するライブ配信を行う。150~180cm台のスタッフが身長別に商品を着用し、着こなしやデザインのポイントについて解説する。
特設サイト

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「ジーユー」から「アンダーカバー」の高橋盾デザイナーが手掛ける新ライン“ユージー”誕生

「ジーユー(GU)」は3月14日、高橋盾デザイナー率いる「アンダーカバー(UNDERCOVER)」チームが手掛ける新ライン“ユージー(UG)”をローンチする。同日、ファーストコレクションを発売する。

本ラインのコンセプトは“サイレント/ノイズ”。「アンダーカバー」チームがデザインだけでなく、商品のフィッティングやキービジュアルの制作など全ての工程に携わり、日常のファッションにささやかな違和感やサプライズをもたらす遊びの効いたデザインやスタイリングを「ジーユー」価格で提案していく。

今回のコレクションについて高橋は、「ネーミングは変わりましたが“日常の中の心地よいノイズ”という継続したコンセプトの中で新たなデザインやアップデートを試みました。本来は隠す縫い代を表に出してあえて見せたり、切りっぱなしにしたりする手法は“ユージー”のデザインの特徴の一つといえます。ほとんどの商品をユニセックスで着られることを意識して作っているので、女性もメンズと同じ雰囲気でカジュアルに着こなしてほしいです」とコメントした。

ファーストコレクション

「ジーユー」の定番商品を再解釈した実用性の高いメンズアイテム全19型(590〜6990円)で構成。協業開発した新素材を使用したオーバーサイズのセットアップや、架空のハンバーガーショップ“ノイズバーガーショップ”をモチーフにした描きおろしグラフィックなど、本コレクションならではの商品もラインアップする。

セカンドコレクション

メンズ全8型(1990〜2990円)で構成する2025年春夏のセカンドコレクションは、4月18日から全国の店舗で発売する。3月14日から公式オンラインストアで先行販売を行う。

本ライン初となる秋冬コレクションは、今秋のローンチを予定している。

商品を一足先にチェック

現在、マロニエゲート銀座店と名古屋ゲートタワー店でコラボ商品の先行展示を実施中。合わせて3月20日まで、マロニエゲート銀座店、名古屋ゲートタワー店、渋谷店、銀座店で特別なウィンドー装飾を展開している。

アイテム紹介ライブ配信

3月10日19時から、特設サイトでコラボレーション商品をいち早く紹介するライブ配信を行う。150~180cm台のスタッフが身長別に商品を着用し、着こなしやデザインのポイントについて解説する。
特設サイト

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「オム プリッセ イッセイ ミヤケ」がオリジナルスニーカー“ブリーズ”を発表

「オム プリッセ イッセイ ミヤケ(HOMME PLISSE ISSEY MIYAKE)」は、オリジナルスニーカー“ブリーズ(BREEZE)”を3月1日に発売する。価格は4万1800円で、ライトグレーとティールグリーン、ブラックの3カラーを用意。全国の「オム プリッセ イッセイ ミヤケ」の店舗と、「イッセイ ミヤケ」の公式オンラインストアで取り扱う。

“ブリーズ”は、2024年6月にパリで行われた2025年春夏メンズ・コレクションのランウエイで披露された1足だ。同シーズンのテーマである風の流れを、アシンメトリーなデザインのアッパーと、全体を覆うようなメッシュ使いで表現。また、シューレースはドローコード仕様のため着脱が容易で、ヒールまで伸びる波線模様のソールが全体を柔らかい雰囲気に仕上げている。

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「オム プリッセ イッセイ ミヤケ」がオリジナルスニーカー“ブリーズ”を発表

「オム プリッセ イッセイ ミヤケ(HOMME PLISSE ISSEY MIYAKE)」は、オリジナルスニーカー“ブリーズ(BREEZE)”を3月1日に発売する。価格は4万1800円で、ライトグレーとティールグリーン、ブラックの3カラーを用意。全国の「オム プリッセ イッセイ ミヤケ」の店舗と、「イッセイ ミヤケ」の公式オンラインストアで取り扱う。

“ブリーズ”は、2024年6月にパリで行われた2025年春夏メンズ・コレクションのランウエイで披露された1足だ。同シーズンのテーマである風の流れを、アシンメトリーなデザインのアッパーと、全体を覆うようなメッシュ使いで表現。また、シューレースはドローコード仕様のため着脱が容易で、ヒールまで伸びる波線模様のソールが全体を柔らかい雰囲気に仕上げている。

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メゾンエルメス フォーラムの「内藤礼 生まれておいで 生きておいで」を振り返る 生の没入にいざなう作品空間

銀座のメゾンエルメス フォーラムは、2024年9月7日から1月13日まで、国内外で活躍する現代アーティスト、内藤礼の個展「内藤礼 生まれておいで 生きておいで」を開催した。東京国立博物館で開催された同名の展覧会と連関し、ギャラリースペースに呼応する繊細なアートインスタレーションによって、大都会のビルの中に静ひつで澄んだ空間を出現させた本展を振り返る。
 

生と死が互いに回帰する円環をかたどった時間

内藤は「地上に存在することは、それ自体、祝福であるのか」という一貫したテーマのもと創作活動を続ける美術家。人間の五感に触れるか否かのひそやかなオブジェクトを身近な素材でつくり、特徴的な建築空間や屋外に配置し、その場所の歴史や特性、空気感、自然環境の要素を取り込む。作品と一体化した展示空間は、生(せい)の内と外、またそれらをまなざす不可視の存在、生の根源、人の意識と世界との関わりといった観念について、鑑賞者が自発的に発見し思索する環境を作る。
 
銀座メゾンエルメス フォーラムで開催していた展覧会「内藤礼 生まれておいで 生きておいで」は、東京国立博物館にて昨年9月まで開催されていた同名の展覧会と一連の流れを持って構想されたもの。会期を一部重ね合わせながら、ひとつの大きな円環を描くかたちで構成されていた。生と死は分かち難くつながり、双方が回帰していくという内藤の考えを象徴するようなプログラムだ。

東京国立博物館での展覧会は、同館が所蔵する縄文時代の遺物と内藤の作品が紡ぐ透過的なストーリーを重ね合わせ、当時の人々の「生」への慈しみや「かつての生」への祈りの心を、実在の気配を伴って自然光のもとに浮かび上がらせた。本展は、今を生きる「生」そのものにフォーカスし、「生」の没入へと鑑賞者をいざなった。

透明な空間に出現した「生」の光景
目に見えぬ存在のはかない感触と力強い祈り

”生”の光景としての「顔」や「ひと」、不可視の存在から注がれる“まなざし”や”慈悲”をかすかに感じさせる「恩寵」「世界に秘密を送り返す」といった過去からの連続性を持つ作品や、生(せい)の内から外へとめぐる輪廻になぞらえた展示構造、生そのものの表象と捉えられるようなガラス瓶に生けた一輪の花、現実に流れる時間と物理的な距離を一連の絵画によってつなげる新たな試み「color beginning / breath」などが、都市の高層階・ガラスブロックに囲まれた空間に展開された。
 
これまでの内藤の展示と同じように、一部の作品は鑑賞者が触れたり息を吹きかけることで、さざなみのような生の実感をもたらす。一方で8階展示室の床面に設置された木板の作品「座」には座ることができる。作品に腰掛けた鑑賞者は、先述のガラス瓶に挿された花と向かい合い、対話するような形になる。さらに9階の展示室入口に佇む「ひと」と同じ目線で下階を見おろすと、8階の「座」に座る人を“まなざす”ことができ、その視点からは「座」の後方頭上に吊るされた透明なガラスビーズが、まるで魂のように淡く浮かんで見える。

「color beginning / breath」は23年11月から24年5月にかけて内藤のアトリエで制作された2枚組のアクリル絵画シリーズ。内藤は、コロナ禍での空白の日々に色や喜びを欲したという。このシリーズは、それまで使用をためらっていた綺麗な色彩を紙にのせ、それに対して純粋に驚くという行為が起点となった。どれほど意識的に描いたり表現することから離れようとしても、まだ溢れてくる生の光景、あるいは作品を並べることで見えてくる無意識の流れのようなものを感じさせる作品群だ。

本展の作品は、8階から9階にかけて、制作された時系列で展示され、その一部は東京国立博物館で展示されていた絵画と連続していた。絵画の制作を通して内藤が実際に過ごした時間軸を、展覧会の恒久的な時間軸の中に持ち込むことで、ふたつの会場を円環で結ぶひとつの時間軸を担っていたのだという。
 
普遍的なオブジェクトで“生”と“死”の根源的な風景を紡ぎ、人間が生きていくために必要な、形にならないものや目に見えないもの、つまり感情や記憶、意識、何かを大切にする気持ちなどを浮かび上がらせる内藤の作品世界。鑑賞者にとっては、内藤が作りあげた空間との出会いを通じ、社会生活のなかで見過してしまいがちな、本来的に“生”を取り囲むべき無条件の受容について、自身と世界に問う機会になっただろう。

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メゾンエルメス フォーラムの「内藤礼 生まれておいで 生きておいで」を振り返る 生の没入にいざなう作品空間

銀座のメゾンエルメス フォーラムは、2024年9月7日から1月13日まで、国内外で活躍する現代アーティスト、内藤礼の個展「内藤礼 生まれておいで 生きておいで」を開催した。東京国立博物館で開催された同名の展覧会と連関し、ギャラリースペースに呼応する繊細なアートインスタレーションによって、大都会のビルの中に静ひつで澄んだ空間を出現させた本展を振り返る。
 

生と死が互いに回帰する円環をかたどった時間

内藤は「地上に存在することは、それ自体、祝福であるのか」という一貫したテーマのもと創作活動を続ける美術家。人間の五感に触れるか否かのひそやかなオブジェクトを身近な素材でつくり、特徴的な建築空間や屋外に配置し、その場所の歴史や特性、空気感、自然環境の要素を取り込む。作品と一体化した展示空間は、生(せい)の内と外、またそれらをまなざす不可視の存在、生の根源、人の意識と世界との関わりといった観念について、鑑賞者が自発的に発見し思索する環境を作る。
 
銀座メゾンエルメス フォーラムで開催していた展覧会「内藤礼 生まれておいで 生きておいで」は、東京国立博物館にて昨年9月まで開催されていた同名の展覧会と一連の流れを持って構想されたもの。会期を一部重ね合わせながら、ひとつの大きな円環を描くかたちで構成されていた。生と死は分かち難くつながり、双方が回帰していくという内藤の考えを象徴するようなプログラムだ。

東京国立博物館での展覧会は、同館が所蔵する縄文時代の遺物と内藤の作品が紡ぐ透過的なストーリーを重ね合わせ、当時の人々の「生」への慈しみや「かつての生」への祈りの心を、実在の気配を伴って自然光のもとに浮かび上がらせた。本展は、今を生きる「生」そのものにフォーカスし、「生」の没入へと鑑賞者をいざなった。

透明な空間に出現した「生」の光景
目に見えぬ存在のはかない感触と力強い祈り

”生”の光景としての「顔」や「ひと」、不可視の存在から注がれる“まなざし”や”慈悲”をかすかに感じさせる「恩寵」「世界に秘密を送り返す」といった過去からの連続性を持つ作品や、生(せい)の内から外へとめぐる輪廻になぞらえた展示構造、生そのものの表象と捉えられるようなガラス瓶に生けた一輪の花、現実に流れる時間と物理的な距離を一連の絵画によってつなげる新たな試み「color beginning / breath」などが、都市の高層階・ガラスブロックに囲まれた空間に展開された。
 
これまでの内藤の展示と同じように、一部の作品は鑑賞者が触れたり息を吹きかけることで、さざなみのような生の実感をもたらす。一方で8階展示室の床面に設置された木板の作品「座」には座ることができる。作品に腰掛けた鑑賞者は、先述のガラス瓶に挿された花と向かい合い、対話するような形になる。さらに9階の展示室入口に佇む「ひと」と同じ目線で下階を見おろすと、8階の「座」に座る人を“まなざす”ことができ、その視点からは「座」の後方頭上に吊るされた透明なガラスビーズが、まるで魂のように淡く浮かんで見える。

「color beginning / breath」は23年11月から24年5月にかけて内藤のアトリエで制作された2枚組のアクリル絵画シリーズ。内藤は、コロナ禍での空白の日々に色や喜びを欲したという。このシリーズは、それまで使用をためらっていた綺麗な色彩を紙にのせ、それに対して純粋に驚くという行為が起点となった。どれほど意識的に描いたり表現することから離れようとしても、まだ溢れてくる生の光景、あるいは作品を並べることで見えてくる無意識の流れのようなものを感じさせる作品群だ。

本展の作品は、8階から9階にかけて、制作された時系列で展示され、その一部は東京国立博物館で展示されていた絵画と連続していた。絵画の制作を通して内藤が実際に過ごした時間軸を、展覧会の恒久的な時間軸の中に持ち込むことで、ふたつの会場を円環で結ぶひとつの時間軸を担っていたのだという。
 
普遍的なオブジェクトで“生”と“死”の根源的な風景を紡ぎ、人間が生きていくために必要な、形にならないものや目に見えないもの、つまり感情や記憶、意識、何かを大切にする気持ちなどを浮かび上がらせる内藤の作品世界。鑑賞者にとっては、内藤が作りあげた空間との出会いを通じ、社会生活のなかで見過してしまいがちな、本来的に“生”を取り囲むべき無条件の受容について、自身と世界に問う機会になっただろう。

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「ニート」西野大士、パンツ一筋の10年とこれから

西野大士デザイナーのパンツ専業ブランド「ニート(NEAT)」が2015年の立ち上げから10年を迎える。

トータルコーディネート提案が当たり前、他業種コラボも入り乱れる今のファッション業界において、シンプルなスラックスで愚直に勝負し生き残ってきた「ニート」は、ある意味で異質な存在だ。

業界人やインフルエンサーなどがこぞって買い求めたのが5〜6年ほど前。それから一時のブームに終わることもなく、ファッション好きの男性を中心に根強い支持を集めている。

人気が過熱する中でも「自分が欲しいものを作る」ことを貫いたからこそ、今の「ニート」があるのだろう。西野デザイナーにこれまでの歩みと展望を聞いた。

「穿きたいスラックスがない」
から作った2本のサンプル

WWD: ブランドを立ち上げた経緯は。

西野大士「ニート」デザイナー:今から10年前なので、「ニート」を立ち上げたのは31のとき。「ブルックス ブラザーズ」のプレスを辞め、当時はアイウエアブランドのPRをしていた。ブルックス時代は雑誌広告もまだまだ元気で、毎日夜遅くまで働いて、忙しかった。それが転職後はリースや取材対応をしつつも、夜6時には飲みに行けてしまうような生活に。楽しかったけれど、「このままでいいのか」とも思っていた。それで「いつかは自分の店やブランドをやりたい」と思っていたこともあって、とりあえず動き始めた。

WWD:最初から「パンツブランドをやろう」と?

西野: 僕は大の古着フリーク。新品は、インポートを時々買ってはいたものの、ドメスティックブランドにはほとんど縁がなかった。だから自分がブランドをやるとなった時に、「自分が着ないものは作らない」というのがまずあった。で、パンツだけは巷に欲しいものがないな、と。

WWD: どんなパンツが欲しかったのか。

西野:ブルックスをやめてから自転車通勤をするようになって、ライフスタイルが変わった。ネクタイをしなくなったり、革靴を履かなくなったり。でも、もともとクラシックな服が好きだったので、スラックスは穿きたいけれど、ブルックスの「いわゆる」なスラックスで自転車に乗るのは、なんか違う。しっくりくる1本を探したが、意外と選択肢がなかった。インポートブランドなら、コンフォートな着用感でかっこいいものもちょくちょくあったが、そもそも日本人体型の僕にはフィットしなかった。

そこで、「誰が穿いてもシルエットがキレイで、快適なスラックスを作ろう」と。日本人の骨格に合わせて、お尻回りや太ももにゆとりを持たせる。そのために、深いタックを入れる。170〜175cmくらいの人でも裾上げしたときに、1番キレイなシルエットに見える。これが僕の求める条件で、上はTシャツ、足元はスニーカーでも「きちんと見えるように」という意味を込めて、ブランド名は「ニート」に決めた。

WWD:その考えをどうやって形にした?

西野:そこが問題だった(笑)。今思えば、よくそれでブランドやろうと思ったなと。ブルックス時代にパターンができる知り合いがいたので、とりあえず頭を下げた。普通なら無理な頼みだけれど、「2型だけなら」と作ってもらえることになった。ただ空いた時間での作業だったから、修正をお願いすると、次のサンプルが上がってくるのは3カ月後だった。完成までに、1年くらいはかかった。

WWD:最初の展示会(15年秋冬)で反応はどうだったか。

西野:ラックにぽつんと掛けたスラックス2本に、奇跡的にも49本のオーダーが入った。バイヤーのつながりもないので、ほとんどが知り合いからだったが、嬉しかった。ただ、そんなに注文が入るとも思っていなかったから、今度は量産に困った。サンプル用の生地は文化(服装学院)の生協で調達していたが、それじゃダメじゃん!とこのタイミングで気づいたのもアホ。

でも救いの神はいるもので、たまたま同い年のアパレルの飲み友にOEM会社で働いている奴がいた。49本という小ロットだったが、友達のよしみということで特別にやってもらえることになった。マーベルト(腰裏ベルト)仕様にしたいという、個人的なワガママものんでくれて、ファーストシーズンはなんとか完納できた。

WWD:どうやって展開を広げた?

西野:次の16年春夏の展示会に「レショップ」の金子(恵治元バイヤー)さんが来てくれた。当時の「レショップ」の店長とはブルックス時代からの知り合いで、彼が「ブランドを始めたなら、うちのバイヤーに話してみるよ」と取り計らってくれた。

金子さんのオーダーが、ブランドの転機になった。「レショップ」の店頭では1日で完売したらしく、「在庫ないの?」「いや、ないです。作れないです」というやりとりは、今でも覚えている。取引先のアカウントは、2、7、14、25、30とシーズンを追うごとに増えていった。現在は40くらいで安定している。

WWD:パンツからのラインアップの拡大は考えなかった?

西野:もちろん、考えた。トップスに比べればパンツは地味だし、アイキャッチがない。スタイリングで見せることへのジレンマが出てきて、他のものも作りたくなった。一時期は「ドレス(DRESS)」という別ブランドでシャツなども作っていたが、結局「自分では着ないな」とやめてしまい、今はコットンのタートルネックだけ作っている。結局、自分で着たいと思うものしか、作り続けられない性なんだと思う。

WWD:浮き沈みはあった?

西野:最初はすごい勢いでオーダーが付いたし、巷のインフルエンサーもばんばん紹介してくれて、飛ぶように売れた。それが顕著だったのが19年ごろ。別注の依頼が来て、「こんな素材どう?」と提案し、工場に頼み、納品されればすぐ在庫がはける。「商売って簡単じゃん」と思いかけたし、今では天狗になってしまう人の気持ちも身にしみて分かる。

ただその分、人気が少し落ち着いたときに、途端に不安になった。一時期は、パソコンで卸先の売れ行きを四六時中チェックしていたことも。そういう自分が嫌だったこともあって、直営店の「ニート ハウス」を作った。卸先に依存するのではなく、自分たちで発信できる場所を持つことが大事だと考えた。価格が高いもの、攻めた色柄のものなど、なかなかオーダーがつきにくいアイテムも、自分たちの店で売ればいい。卸先の売り上げにも、過剰にこだわらなくなった。

WWD:いい意味で肩の力が抜けた、と。

西野:流行を追いかけている人を、自分たちも追いかけていると、どこかで疲れてしまう。「たまたま引っかかってくれた」ではなく、強いベースを作らないと、ビジネスとして息が長く続かない。最近は、数年前の「はやり」に乗ってうちのパンツ買った人が、「やっぱりいい」とまた買いにきてくれている。こういうファンを増やしていきたい。

全部「中途半端」
だから生き残れた

WWD:10年やってみて。

西野:皆さんが「パンツだけのブランド」をやらない理由が、本当によく分かった。通常、セットアップを作るとしたら、スラックスの販売価格はジャケットの半額か、それに毛が生えたくらいだろう。ただ実は、スラックスを作るのにかかるお金は、ジャケットとそんなに変わらない。スラックスは細かい工程がすごく多いし、使う生地の用尺もあまり変わらない。だから、売る側としてはコスパが悪い。「ニート」のスラックスはまず3万3000円で出したが、当時は「めちゃくちゃ高い」と言われた。今では他が値上げ、値上げなので、むしろ「安い」と言われるようになったけれど。

WWD:トップスに比べ、脇役に見られがちなパンツ。差別化も難しい。

西野: だからこそ、まずはちゃんと公式サイトを作る(笑)。ただそこで、見栄えをよくするつもりはない。あくまで穿き心地やシルエットで選んで欲しいから、オールドファッションかもしれないけれど、店で試着をしてから買っていただきたい。だからECではなく、ホームページ。それぞれの商品ページから、卸先を確認できる仕様を考えている。

WWD:改めて「ニート」の強みとは?

西野:1つはやっぱり、僕自身が欲しいものを作っていること。ブランドを続けているうち「売れるものを作ろう」という、商売人としては至極真っ当な思考に寄ってきてはいるものの、それでも「自分が穿きたいか」というジャッジは、必ずしている。パンツといえど、10年も経てば好みも変わる。最近は定番3型にも手を加えて、テーパードタイプをなくし、スタンダードタイプとワイドタイプをリニューアルした。特に男性は、自分の安心するパンツの形が見つかると、そこに安住しがちだ。だから新型は、最初あまり売れない。でも、焦らないこと。1年半ほど前に出したフレアシルエットは、ここにきて売れ出していて、この秋冬はワイドよりも売れているくらいになった。

2つ目に、「中途半端」なところ。モノ作りのプロでは決してない、プレス畑の人間が中途半端に始めて、「チャリに乗って穿けるスラックス」という、これまた中途半端なコンセプトのパンツを作った。だから、あまり敵がいないポジションなのかなと。直営店ではオーダースーツも売っているが、結婚式の披露宴にはギリギリ大丈夫だけれど、プロのテーラーからしたら「ふざけんな」と言われるくらいの仕様だ。でもこの中途半端なバランスも、若い子には受けていて、オーダーも結構入る。意外と、こういう空気感が求められているんだと感じる部分もある。

WWD:今後の目標は。

西野:まず社会貢献。僕の故郷は淡路島で、やはり震災の経験があるからか、地元の役に立ちたいという気持ちは人一倍強いんだと思う。実は過去に「ニート」の事業売却の持ちかけもあって、正直目が眩むような金額ではあった。ただ奥さんにも相談して、やっぱり僕には「ニート」でやりたいことがまだまだあると思った。

もちろん、「ユニクロ」のヒートテックと違って、被災したときに「ニート」のスラックスを配っても何の役に立たない。でも神戸では母子手帳をファミリアが作っていたりする。こういうことなら、何か貢献できることがあるんじゃないかと思う。淡路島のある市役所の制服を「ニート」にしたい、と市長にも相談したが、「一企業の宣伝になるからダメ」とあえなく頓挫した。でも、めげずにチャンスを探っていきたい。淡路島には「ニート」の直営店もあるが、この周りで飲食店や貸別荘をやれたら、盛り上げられるんじゃないかと思っている。

そして、海外展開。1月にパリで3回目の展示会をした。少しずつ卸売は増えていて、アカウントは現在10件くらい。日本のブランドの作りのよさは十分認知されていて、この円安だから「グッドプライス」と驚かれる。その先に、憧れのアメリカに店を出すことを夢見ている。とはいえビザを取るのはけっこう大変だから、まずは1ヶ月くらい現地で様子見してみようかなと。これもまた、「中途半端」なのかもしれないけれど(笑)。

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イタリアで体感した欧州のランニング文化

毎週発行している「WWDJAPAN」は、ファッション&ビューティの潮流やムーブメントの分析、ニュースの深堀りなどを通じて、業界の面白さ・奥深さを提供しています。巻頭特集では特に注目のキーワードやカテゴリー、市場をテーマに、業界活性化を図るべく熱いメッセージを発信。ここでは、そんな特集を担当記者がざっくばらんに振り返ります。(この記事は「WWDJAPAN」2025年2月24日号からの抜粋です)

五十君:東京マラソン開催を前にランニング市場を特集しました。日本のランニング人口はコロナ禍がピークだったようですが、米「WWD」や海外の媒体を見ると盛り上がっているムードで、日本人が熱狂する箱根駅伝は、中国や台湾などでもコンテンツとして楽しまれているようです。新興国が豊かになるとランニング人口が増えますし、ブランドとしての先進性を証明するカテゴリーとして、スポーツ企業はどこも注力しています。1月にイタリアで行われた「ピッティ・イマージネ・ウオモ(PITTI IMAGINE UOMO)」でもランニングイベントがあったんですよね?

大塚:紳士服合同展の「ピッティ」ですが、近年ライフスタイルに特化したスペースを設けるようになっています。今回は、英ロンドン発のプラットフォーム「ニーズ アップ」がキュレーションした、ランニングメーカーのギアなどを集めたエリアがありました。「ピッティ」がスポーツを取り上げるのは新鮮でしたし、もともと好きなので、ランニングイベントにも参加しました。

五十君:「ピッティ」に集う紳士たちは、きっとめちゃくちゃオシャレですよね。ハイファッションの文脈でも注目されている「サティスファイ」的なスタイルなのでしょうか?

欧米ではみんなでワイワイ走る

大塚:なじみのブランドで普段着ているものという感じ。オシャレでした。「オン(ON)」と「ロエベ(LOEWE)」のコラボアノラックで参戦した僕がちょっと浮いちゃうくらい(苦笑)。彼らに混じって走ると、自分もイケてる気分になってきて。参加者は猛者ばかりで、余裕で話しながらハイペース。僕も普段からそこそこ走っているのに、正直ついて行くので精一杯でした。日本の街や公園では黙々と走る人多く、欧米ではみんなでワイワイ走る文化があるのかなと感じました。最後はみんなでオシャレなカフェでのホットコーヒータイムだったのですが、僕が日本で走る際は絶対しないです。でも気分が良かったです。

五十君:いいですね。ランニングは体にも心にも良く、取材した人たちが全員心からランニングを推していて、清々しかったです。シューズの開発競争も激化していて、すごく面白い市場です!

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イタリアで体感した欧州のランニング文化

毎週発行している「WWDJAPAN」は、ファッション&ビューティの潮流やムーブメントの分析、ニュースの深堀りなどを通じて、業界の面白さ・奥深さを提供しています。巻頭特集では特に注目のキーワードやカテゴリー、市場をテーマに、業界活性化を図るべく熱いメッセージを発信。ここでは、そんな特集を担当記者がざっくばらんに振り返ります。(この記事は「WWDJAPAN」2025年2月24日号からの抜粋です)

五十君:東京マラソン開催を前にランニング市場を特集しました。日本のランニング人口はコロナ禍がピークだったようですが、米「WWD」や海外の媒体を見ると盛り上がっているムードで、日本人が熱狂する箱根駅伝は、中国や台湾などでもコンテンツとして楽しまれているようです。新興国が豊かになるとランニング人口が増えますし、ブランドとしての先進性を証明するカテゴリーとして、スポーツ企業はどこも注力しています。1月にイタリアで行われた「ピッティ・イマージネ・ウオモ(PITTI IMAGINE UOMO)」でもランニングイベントがあったんですよね?

大塚:紳士服合同展の「ピッティ」ですが、近年ライフスタイルに特化したスペースを設けるようになっています。今回は、英ロンドン発のプラットフォーム「ニーズ アップ」がキュレーションした、ランニングメーカーのギアなどを集めたエリアがありました。「ピッティ」がスポーツを取り上げるのは新鮮でしたし、もともと好きなので、ランニングイベントにも参加しました。

五十君:「ピッティ」に集う紳士たちは、きっとめちゃくちゃオシャレですよね。ハイファッションの文脈でも注目されている「サティスファイ」的なスタイルなのでしょうか?

欧米ではみんなでワイワイ走る

大塚:なじみのブランドで普段着ているものという感じ。オシャレでした。「オン(ON)」と「ロエベ(LOEWE)」のコラボアノラックで参戦した僕がちょっと浮いちゃうくらい(苦笑)。彼らに混じって走ると、自分もイケてる気分になってきて。参加者は猛者ばかりで、余裕で話しながらハイペース。僕も普段からそこそこ走っているのに、正直ついて行くので精一杯でした。日本の街や公園では黙々と走る人多く、欧米ではみんなでワイワイ走る文化があるのかなと感じました。最後はみんなでオシャレなカフェでのホットコーヒータイムだったのですが、僕が日本で走る際は絶対しないです。でも気分が良かったです。

五十君:いいですね。ランニングは体にも心にも良く、取材した人たちが全員心からランニングを推していて、清々しかったです。シューズの開発競争も激化していて、すごく面白い市場です!

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シチズン時計の次期社長に大治氏

 

シチズン時計は、次期社長に、4月1日付で大治良高(61)常務取締役が就任すると発表した。2019年4月に就任した佐藤敏彦(69)社長は取締役相談役に退く。

東京都出身の大治次期社長は、1986年に新卒でシチズン時計に入社。香港やシンガポールでのグループ会社勤務を経たのち、同社の経営企画部長などの要職を歴任してきた。

なお同社は、社長交代の理由を「来年度から『中期経営計画 2027』をスタートするにあたり、グループ成長の核となる時計事業の成長戦略をより強力に推し進めるため」と説明している。

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「コヒナ」初の青山路面店は、隅から隅まで“小柄女性ファースト”な空間

小柄女性向けのD2Cブランド「コヒナ」はこのほど、東京・青山に初の常設路面店をオープンした。ゆったりと試着できるプライベートな空間をコンセプトに、スペイン語やイタリア語の“家”にちなんで「カーサ コヒナ」と名付けた。しばらくは週3回の予約制で営業する。

什器や店舗デザインまで
150cm女性基準

店舗面積は約100平方メートル。「コヒナ」はアパレルの丈感、バッグのストラップの長さやヒールの高さなど、すべての商品において小柄女性に似合う・スタイルよく見せる工夫が散りばめられている。それゆえ、ECベースでスタート(2018年)しながら、ファンからの試着を望む声は大きく、これまで積極的にポップアップストアを実施してきた。青山の常設店はブランドの商品のほぼフルラインアップを並べ、ニーズに応える。

男性の記者(身長高め)が店内の服を手に取ろうとすると、やや屈んだ体勢になることに気がつく。それもそのはず、ラックやインテリアは全てオーダーメイドで、150cmの女性が手に取りやすい高さにオーダーメイドで設計されているのだという。それだけでなく、試着室のフックも小柄女性の手が届きやすい高さに取り付けられており、壁面のグラデーションのデザインも、小柄な女性から美しく見えるよう調整されている。

ファンコミュニティーを醸成する空間に

店舗では先行予約や骨格・パーソナルカラー診断などのイベント実施も想定し、「ファンコミュニティーを醸成するための空間にしたい」と田中絢子ディレクター。ショールーム機能を持たせて、スタイリストや雑誌などへのリースにも対応する。

同ブランドは昨年9月に、中川綾太郎のnewnからサザビーリーグに譲渡され、現在は同社の新会社EGBAが運営する。今後2年以内に東京、大阪、名古屋など都市圏の商業施設を中心に、10店舗程度の展開を計画しているという。

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「コヒナ」初の青山路面店は、隅から隅まで“小柄女性ファースト”な空間

小柄女性向けのD2Cブランド「コヒナ」はこのほど、東京・青山に初の常設路面店をオープンした。ゆったりと試着できるプライベートな空間をコンセプトに、スペイン語やイタリア語の“家”にちなんで「カーサ コヒナ」と名付けた。しばらくは週3回の予約制で営業する。

什器や店舗デザインまで
150cm女性基準

店舗面積は約100平方メートル。「コヒナ」はアパレルの丈感、バッグのストラップの長さやヒールの高さなど、すべての商品において小柄女性に似合う・スタイルよく見せる工夫が散りばめられている。それゆえ、ECベースでスタート(2018年)しながら、ファンからの試着を望む声は大きく、これまで積極的にポップアップストアを実施してきた。青山の常設店はブランドの商品のほぼフルラインアップを並べ、ニーズに応える。

男性の記者(身長高め)が店内の服を手に取ろうとすると、やや屈んだ体勢になることに気がつく。それもそのはず、ラックやインテリアは全てオーダーメイドで、150cmの女性が手に取りやすい高さにオーダーメイドで設計されているのだという。それだけでなく、試着室のフックも小柄女性の手が届きやすい高さに取り付けられており、壁面のグラデーションのデザインも、小柄な女性から美しく見えるよう調整されている。

ファンコミュニティーを醸成する空間に

店舗では先行予約や骨格・パーソナルカラー診断などのイベント実施も想定し、「ファンコミュニティーを醸成するための空間にしたい」と田中絢子ディレクター。ショールーム機能を持たせて、スタイリストや雑誌などへのリースにも対応する。

同ブランドは昨年9月に、中川綾太郎のnewnからサザビーリーグに譲渡され、現在は同社の新会社EGBAが運営する。今後2年以内に東京、大阪、名古屋など都市圏の商業施設を中心に、10店舗程度の展開を計画しているという。

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