3年で売上高約4倍「リリー ブラウン ランジェリー」 肌見せファッションの強い味方“ソルーションインナー”がヒット

2022年4月にスタートしたマッシュスタイルラボの「リリー ブラウン ランジェリー(LILY BROWN LINGERIE)」(以下、リリー ブラウン)は、デビュー当時からキャミソールやタンクトップなどファッションアイテムの延長ではなく、ワイヤーブラを展開してきた。ワイヤーブラの開発には専門的な知識と技術が必要なため、下着専業メーカーで経験を積んだデザイナーやMDを採用してチームを編成し、本格的に下着に取り組んだ。快適性を追求する下着市場の拡大や独立系デザイナーの増加により、大手下着メーカーは苦戦、市場取り巻く環境は変わった。ブランド設立から3年で、初年度約4000万円だった売上高が約1億5000万円に成長。「リリー ブラウン」の今後の展開について、マッシュスタイルラボの生熊昂太MD本部MD2部「リリー ブラウン」MD担当課長と仲谷陽子企画本部アンダーウェアデザイン課課長に聞いた。

ランジェリーがブランドの顧客年齢層拡大に貢献

マッシュスタイルラボは、2020年に「スナイデル(SNIDEL)」から「スナイデル ホーム(SNIDEL HOME)」、2021年に「ジェラート ピケ(GELATO PIQUE)」から「ジェラート ピケ スリープ(GELATO PIQUE SLEEP)」と、アイテムを拡大したブランドを派生させている。「リリー ブラウン」も同様の流れで、肌見せファッションの流行や服とランジェリーのボーダーレス化が進む中、ブランドの世界観を生かしつつ、ファッションの幅を広げる存在としてスタートした。「リリー ブラウン」と同じく、コンセプトに“ビンテージ”を掲げ、ビンテージ特有の繊細なレースやディテールをデザインに落とし込んだランジェリーを提案している。モノ作りに関して仲谷課長は、「『リリー ブラウン』らしさを大切に、消費者起点で、方向性を決めクリエイティブチームで何度も意見を交換する」と話す。時には、社内の700〜800人に向けて一斉メールで意見を募ることもあるという。直接意見を伝えてくれる社員の存在もあり、貴重なリサーチになっている。そんな社員のリアルな声が、トレンドを反映したスピード感のある商品開発につながっている。

ランジェリーの購買層や購買動向はアパレルとは違うようだ。生熊課長は、「購入層は、アパレルは20代が中心だが、ランジェリーは20代後半〜30代後半が中心で、40〜50代もいる。ランジェリー商材により顧客の年齢層が広がった。また、アパレルは6~7割が店頭で購入するのに対し、ランジェリーは7割がECの売り上げだ」と言う。

“シアーファンデシリーズ”が1万3000枚のヒットに

「リリー ブラウン」はアパレルと共通のコンセプトで商品開発する一方で、ファッションを楽しむための機能を持たせた“ソリューションインナー”を強化している。“ソリューションインナー”とは、肌見せアウターやオフショルダートップ着用時の下着問題を解決するものだ。その代表格が、売り上げをけん引する“シアーファンデシリーズ”だ。第一弾の“シアーファンデブラ”が登場したのは23年4月。ストラップと背中の部分がパワーネットで、アジャスターやホックなどブラジャーパーツを使っていないのが特徴だ。そのため肌と同化し、シアー素材や背中が開いた洋服と相性がいい。「肌見せ服を着たいが、ストラップレスやシリコンタイプのブラは苦手」という消費者のニーズに応えた。また、肌を美しく見せるファンデーション効果も期待できる。

“シアーファンデブラ”発売のきっかけは、マッシュスタイルラボがブランドを横断して開催するポップアップイベント“ザ ドレス ラボ”だった。仲谷課長は、「背中が開いたドレスが多数あり、それに合わせる下着を考えついた。会議にサンプルを持参してプレゼンしたのが始まりだ」と話す。“シアーファンデブラ”の発売直後にはSNSで火がついた。「23年に約6000枚を販売した。翌年、ブラトップスやボディースーツなどラインアップを拡大し、販路も広げた。その結果、シリーズ累計約1万3000枚を販売した。今後さらに展開を広げる」と生熊課長。 それだけでなく、“バッククロスブラレット”や “レディメイクブラ”なども、「リリー ブラウン」を象徴するソリューションインナーだ。

アンダーウエアデザイン課設立で効率とスキルアップ

アパレルを含むブランド全体の年商は約56億円。ブランド全体でさらに成長するために、ランジェリー売上高の拡大を図る。生熊課長は、「トレンドの服を美しく着られるソリューションインナー中心に販路を広げていきたい」と話す。同社は24年秋、「リリー ブラウン」「アンダーソンアンダーソン(UNDERSON UNDERSON)」「バレリット(BALLELITE)」の3ブランドを擁するアンダーウエアデザイン課を設けた。アンダーウエア事業を強化するため、アイデアや情報、素材や資材などのリソースの共有が目的で、スタッフのスキルアップも図るという。下着に対する価値観が多様化する中で、下着メーカーとは異なる視点とスピーディな企画・開発力で、既存の下着とは違う付加価値のある商品を提供していくようだ。

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3年で売上高約4倍「リリー ブラウン ランジェリー」 肌見せファッションの強い味方“ソルーションインナー”がヒット

2022年4月にスタートしたマッシュスタイルラボの「リリー ブラウン ランジェリー(LILY BROWN LINGERIE)」(以下、リリー ブラウン)は、デビュー当時からキャミソールやタンクトップなどファッションアイテムの延長ではなく、ワイヤーブラを展開してきた。ワイヤーブラの開発には専門的な知識と技術が必要なため、下着専業メーカーで経験を積んだデザイナーやMDを採用してチームを編成し、本格的に下着に取り組んだ。快適性を追求する下着市場の拡大や独立系デザイナーの増加により、大手下着メーカーは苦戦、市場取り巻く環境は変わった。ブランド設立から3年で、初年度約4000万円だった売上高が約1億5000万円に成長。「リリー ブラウン」の今後の展開について、マッシュスタイルラボの生熊昂太MD本部MD2部「リリー ブラウン」MD担当課長と仲谷陽子企画本部アンダーウェアデザイン課課長に聞いた。

ランジェリーがブランドの顧客年齢層拡大に貢献

マッシュスタイルラボは、2020年に「スナイデル(SNIDEL)」から「スナイデル ホーム(SNIDEL HOME)」、2021年に「ジェラート ピケ(GELATO PIQUE)」から「ジェラート ピケ スリープ(GELATO PIQUE SLEEP)」と、アイテムを拡大したブランドを派生させている。「リリー ブラウン」も同様の流れで、肌見せファッションの流行や服とランジェリーのボーダーレス化が進む中、ブランドの世界観を生かしつつ、ファッションの幅を広げる存在としてスタートした。「リリー ブラウン」と同じく、コンセプトに“ビンテージ”を掲げ、ビンテージ特有の繊細なレースやディテールをデザインに落とし込んだランジェリーを提案している。モノ作りに関して仲谷課長は、「『リリー ブラウン』らしさを大切に、消費者起点で、方向性を決めクリエイティブチームで何度も意見を交換する」と話す。時には、社内の700〜800人に向けて一斉メールで意見を募ることもあるという。直接意見を伝えてくれる社員の存在もあり、貴重なリサーチになっている。そんな社員のリアルな声が、トレンドを反映したスピード感のある商品開発につながっている。

ランジェリーの購買層や購買動向はアパレルとは違うようだ。生熊課長は、「購入層は、アパレルは20代が中心だが、ランジェリーは20代後半〜30代後半が中心で、40〜50代もいる。ランジェリー商材により顧客の年齢層が広がった。また、アパレルは6~7割が店頭で購入するのに対し、ランジェリーは7割がECの売り上げだ」と言う。

“シアーファンデシリーズ”が1万3000枚のヒットに

「リリー ブラウン」はアパレルと共通のコンセプトで商品開発する一方で、ファッションを楽しむための機能を持たせた“ソリューションインナー”を強化している。“ソリューションインナー”とは、肌見せアウターやオフショルダートップ着用時の下着問題を解決するものだ。その代表格が、売り上げをけん引する“シアーファンデシリーズ”だ。第一弾の“シアーファンデブラ”が登場したのは23年4月。ストラップと背中の部分がパワーネットで、アジャスターやホックなどブラジャーパーツを使っていないのが特徴だ。そのため肌と同化し、シアー素材や背中が開いた洋服と相性がいい。「肌見せ服を着たいが、ストラップレスやシリコンタイプのブラは苦手」という消費者のニーズに応えた。また、肌を美しく見せるファンデーション効果も期待できる。

“シアーファンデブラ”発売のきっかけは、マッシュスタイルラボがブランドを横断して開催するポップアップイベント“ザ ドレス ラボ”だった。仲谷課長は、「背中が開いたドレスが多数あり、それに合わせる下着を考えついた。会議にサンプルを持参してプレゼンしたのが始まりだ」と話す。“シアーファンデブラ”の発売直後にはSNSで火がついた。「23年に約6000枚を販売した。翌年、ブラトップスやボディースーツなどラインアップを拡大し、販路も広げた。その結果、シリーズ累計約1万3000枚を販売した。今後さらに展開を広げる」と生熊課長。 それだけでなく、“バッククロスブラレット”や “レディメイクブラ”なども、「リリー ブラウン」を象徴するソリューションインナーだ。

アンダーウエアデザイン課設立で効率とスキルアップ

アパレルを含むブランド全体の年商は約56億円。ブランド全体でさらに成長するために、ランジェリー売上高の拡大を図る。生熊課長は、「トレンドの服を美しく着られるソリューションインナー中心に販路を広げていきたい」と話す。同社は24年秋、「リリー ブラウン」「アンダーソンアンダーソン(UNDERSON UNDERSON)」「バレリット(BALLELITE)」の3ブランドを擁するアンダーウエアデザイン課を設けた。アンダーウエア事業を強化するため、アイデアや情報、素材や資材などのリソースの共有が目的で、スタッフのスキルアップも図るという。下着に対する価値観が多様化する中で、下着メーカーとは異なる視点とスピーディな企画・開発力で、既存の下着とは違う付加価値のある商品を提供していくようだ。

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デキるマネジャーはゴール設定が上手い!

毎週発行している「WWDJAPAN」は、ファッション&ビューティの潮流やムーブメントの分析、ニュースの深堀りなどを通じて、業界の面白さ・奥深さを提供しています。巻頭特集では特に注目のキーワードやカテゴリー、市場をテーマに、業界活性化を図るべく熱いメッセージを発信。ここでは、そんな特集を担当記者がざっくばらんに振り返ります。(この記事は「WWDJAPAN」2025年7月14日号からの抜粋です)

小田島:普段の取材で、経営幹部やデザイナー、販売員などはよくお会いしますが、中間管理職の方たちとはあまり接点がありません。彼らのマネジメント手法に光を当てたら面白いのではと思い、「令和のプレイングマネジャー特集」を企画しました。上からは結果を求められ、下からは突き上げられる中間管理職は、今や罰ゲームだなんて言われることもありますよね。

沼:中間管理職は組織の中で大事なポジションなのにあまり前に出てこないし、大変だというマイナスイメージも強い。だからこそ、実際その立場にある人たちがどう働いているのか知りたいと、私も思いました。

視野の広さがモノを言う

小田島:取材を通して見えたのは、デキるマネジャーはゴール設定がうまいということ。上司から降りてくる数字やKPIをそのまま伝えても、部下の気持ちは盛り上がりません。上からの目標をどう解釈し、達成過程を含めいいゴールをどう設定するか。そこに力量が表れるのだなと。視野の広さやクリエイティビティーなどがモノを言うのが、今の時代の中間管理職なんだと感じました。もちろん、令和ならではのコミュ力や寄り添い力も大切です。

沼:私が取材した中で一番グッときたのは、「ウィゴー(WEGO)」の登美幸PR制作チーム マネージャー。すごく楽しそうに働いていて、そういう上司は部下から見てもすてき。あっけらかんとしていて、部下に気を遣わせない、接しやすさを感じました。最近、良いアティチュードとして話題になることが多い“ギャルマインド”にも通じるのかも。

小田島:確かに。皆さん安定感があり、壁がなくて接し方がフラットでしたよね。部下の年齢が上か下かもあまり意識していなさそうでした。

沼:11人の皆さんが「(マネジャーを)やってよかった」と共通しておっしゃっているのも印象的でした。実際にその立場になったらどんな世界が見えるんだろうって、私も好奇心が湧きました。チャンスがあれば私もマネジャーをやってみたいです!

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「シャネル」初のクチュールから110年 カンボン通りのサロンを再現した空間で見せる自然への賛辞

今年は、「シャネル(CHANEL)」の創業者ガブリエル・シャネル(Gabrielle Chanel)が初めてクチュール・コレクションをデザインしてから110年になる。その節目を記念して9月に発売予定のコーヒーテーブルブック「シャネル オートクチュール(CHANEL HAUTE COUTURE)」が、2025-26年秋冬クチュールショーの招待状と共にホテルに届けられた。メゾンとつながりの深いソフィア・コッポラ(Sofia Coppola)が編集した総計448ページの一冊にまとめられているのは、これまでのランウエイ写真やキャンペーン、エディトリアル、デッサンからオートクチュールサロン、アトリエの職人たちの手仕事まで、多彩なビジュアルの数々。そこからは、メゾンに脈々と受け継がれるオートクチュールの歴史が感じられる。

その伝統に光を当てるかのように、今季はグラン・パレの中心にある巨大なネフ(身廊)ではなく、規模の小さなサロン・ドヌールに、ベルベットのソファーや連なるミラーを並べ、カンボン通り 31 番地にあるアイコニックなオートクチュールサロンを再現。ベージュでまとめられた空間には、親密なムードが漂う。

牧歌的ムードとエレガンスが融合

コレクションで表現したのは、広大な自然への賛辞。現代的なファッションを通して女性の体に自由な動きをもたらしたシャネルは、英国の田園風景からも着想を得ていた。メゾンを象徴する素材ツイードを用いるようになったのも彼女がかつて交際していた第2代ウェストミンスター公爵の装い、そして彼と頻繁に訪れたスコットランドがきっかけだった、というのは有名な話だ。今季は、そののどかな情景につながるような落ち着いたカラーで彩ったツイードのスーツやドレスが充実。メンズウエアからヒントを得たという直線的なシルエットは、生地の豊かな質感や装飾を際立たせる。

前半に登場したツイードアイテムは、フリンジ状に仕上げた裾や襟元、袖口が特徴。フェザーやシフォンを組み合わせ、よりダイナミックに表現したものもある。すっきりとしたシルエットにファーのようなボリュームを加えるフェザーの装飾も印象的だ。また柔らかなモヘアのスーツは深い緑や赤の色合いで、秋の自然を映し出すかのよう。一方、メタリックなゴールドは大地に降り注ぐ太陽の光を想起させる。後半には、滑らかなサテンがエレガントなドレープを生むチューリップスカートにアトリエの技術を駆使したぜいたくな刺しゅうのトップスを合わせたドレススタイルや、透け感や煌めきを取り入れて「シャネル」らしい白と黒の配色を軽やかに仕上げたルックを披露した。

そしてゲストの座席に置かれていたのは、黄金に輝く麦の穂。シャネルが大切にしていたモチーフは豊かさの象徴であり、今季の牧歌的なイメージにリンクする。そんなモチーフはジュエルボタンや刺しゅうとしてデザインに用いられ、ラストを飾ったマリエ姿のモデルも麦の穂の束を携えて登場した。

高まる次章への期待

クリエイション スタジオが手掛けるコレクションは今回のクチュールで最後になり、10月にはいよいよマチュー・ブレイジー(Matthieu Blazy)アーティスティック・ディレクターによる新生「シャネル」が披露される。ガブリエル・シャネル、カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)、ヴィルジニー・ヴィアール(Virginie Viard)、そしてこの1年間メゾンのクリエイションを守ってきたスタジオからのバトンを受け継ぐマチューは、メゾンのコードや歴史、サヴォアフェールをどのように未来へとつないでいくのか。その現代的な感性とチームワークを大切にする姿勢を生かして作り上げるフレッシュなコレクションに期待が高まる。

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デムナによる「バレンシアガ」完結 10年間の軌跡を感じる最後のクチュール

「バレンシアガ(BALENCIAGA)」が7月8日にパリで開いたクチュールショーは、とてもエモーショナルなものだった。それは、10年間アーティスティック・ディレクターを務めてきたデムナ(Demna)による同メゾンでの最後の仕事だったから。おなじみの会場となったジョルジュ・サンク通り10番地に構えるクチュールサロンには、彼の母親をはじめとする親族、アントワープ王立芸術アカデミー時代の恩師や友人なども多く集まり、いつも以上にアットホームな雰囲気に包まれていた。そんな中行われたショーのサウンドトラックは、過去10年間にデムナが描くビジョンの実現を支えてきたチームメンバーの名前を読み上げたもの。そこには、彼の感謝の気持ちが込められている。

創業者への敬意とデムナのコードを織り交ぜた集大成

ショーは、テーラリング技術を生かした構築的なロングトップスとフルレングススカートのミニマルなドレススタイルからスタート。その後は、前傾したパワーショルダーとカールしたチューリップ型のラペルが印象的なスーツなど、ウィメンズのテーラードアイテムが続く。そして目を引いたのは、創業者クリストバル・バレンシアガ(Christobal Balenciaga)へのリスペクトを込めたハウンドトゥース柄のスカートスーツ。彼の元でハウスモデルを務めたダニエル・スラヴィック(Danielle Slavick)が1967年に着用したアンサンブルを再現したもので、7000時間にも及ぶ刺しゅうで柄を描いた大作だ。スラヴィックは、デムナのラブコールで2022年のクチュールショーにモデルとしても登場していたが、創業者を実際に知る彼女と出会い、そして彼女に認められたことがデムナに自信をもたらしたという。

また今回のコレクションでは、ニットをメディチ家の装いから着想した高い襟で仕上げたり、トレンチコートをドレスのように仕立てたり、レザーパンツとブーツを一体化させたりと、自身がこれまでに確立してきたデザインの応用も多出。極めて軽量のテクニカルシルクで作ったボンバージャケットからタフテッド刺しゅうによるトロンプルイユで表現したコーディロイ風パンツまで、デムナのクチュールの特徴の一つであるカジュアルウエアの再解釈も見られた。

デムナ期を象徴する顔ぶれが登場

ランウエイには、過去のショーでもモデルを務めたことのあるキム・カーダシアン(Kim Kardashian)やPPクリット(PP Krit)といったアンバサダーも登場した。デムナにとってハリウッドの黄金時代は尽きることのないインスピレーション源であり、キムは女優エリザベス・テイラー(Elizabeth Taylor)へのオマージュとして、映画「熱いトタン屋根の猫」の衣装をイメージしたシルクのスリップドレスとフェザーの刺しゅうを全面にあしらったミンク風のコート、ジュエリーデザイナーのロレイン・シュワルツ(Lorraine Schwarz)によるカスタムメードのハイジュエリーを着用。そのほか、マリリン・モンロー(Marilyn Monroe)にヒントを得た黒のスパンコールガウンや、社交界のデビュタントのようなテクニカルオーガンジー製のプリンセスドレスも披露された。

一方、PPクリットは、ナポリにある4つのテーラーと共に開発したアンコン仕立てのスーツをまとった。これは、ボディービルダーの体をもとに“ワンサイズ・フィット・オール”のアイデアで作られたもの。筋骨隆々から華奢まで異なる体型のモデルが着用することで、「衣服が体を定義するのではなく、体が衣服を定義する」という考えを表現している。

そしてラストルックは、16-17年秋冬のデビューショーでもオープニングを飾ったデムナ期の「バレンシアガ」を象徴するエリザ・ダグラス(Eliza Douglas)がまとうシームレスなギュピールレースのガウン。22年のクチュールも思い起こさせるミニマルで彫刻的なシルエットは、帽子制作の技術を応用して作られたものだ。

「クチュールと現実世界の関連性を生み出したい」

21年にクチュールコレクションを復活させて以来、先を見据えるデムナは創業者と現代のつながりを見出しつつも、クチュール界のしきたりにとらわれることなく、観るものに驚きを与えてきた。Tシャツやデニムなどの日常着やテクニカルな素材のクチュールへの昇華、アーティストが油彩で描くアートワークや精巧なトロンプルイユといった手仕事の取り入れ方、熱処理やアルミニウムを挟んだ生地で作る独創的なシルエットなど、例を挙げればキリがない。

そんなこれまでの4回に比べると、今回のコレクションはよりクリーンで洗練されたスタイルに重きを置いたものであり、見た目のインパクトは控えめだったかもしれない。ただ、今回のコレクションを通して探求したのは、彫刻的かつ精緻な構造でありながらミニマルで、軽やかさや快適さを表現すること。メンズのテーラリングは現代人のニーズに合うようにシャツのような着心地で仕上げ、象徴的なアワーグラスシルエットを生むコルセットも今回はボーンを用いずシェイプウエアを発展させたような構造で作り上げている。そんな軽やかさや快適さは、実際に袖を通す顧客だけが身をもって感じられる贅沢さだろう。

また今回公開されたルック画像は、デムナ自身がファッションのキャリアをスタートした場所へのオマージュとして、クチュールサロンではなく、日常を想起させるパリの街中を背景にしたものだった。そんなロケーションと彼が提案する服には、「卓越した職人技によって生み出されるクチュールを宮殿や素晴らしいサロンではなくリアリティーという文脈に置き、クチュールと現実世界の関連性を生み出したい」という思いが反映されている。

「バレンシアガ」での仕事を終え「グッチ」へ

デムナは最後のクチュールショーに先駆け、「バレンシアガ」での10年間の軌跡を振り返る展覧会をケリング本社で開催した。それは、彼がファッション界の常識を打ち破り、時に物議を醸しながらもスタイルに変革をもたらし、ファッション史に残る一時代を築いたことを示すものだった。その一章は、このクチュールコレクションをもって完結。「私は『バレンシアガ』を愛しているし、最も美しいクチュールメゾンだと思う。ただ、そのコードは限定的で、現在のビジネスのタイプに比例していない。この10年間、私はコクーンやアワーグラスに取り組んできたが、それだけでは十分ではなかったため、たくさんの“デムナ”コードを組み込む必要があった」とショー後のバックステージで振り返った。

移籍先の「グッチ(GUCCI)」での初のショーは、来年3月になるという。「次の章には、これまでに使ったことや手にしたことがなかった多様なコードがそろっているという豊かさがある。それにとてもワクワクしている。私はシェフのような存在であり、料理を作るための材料が増えることはエキサイティングだ」。そう話す彼が「グッチ」ではどんなクリエイションを見せてくれるのか、期待を込めて待ちたい。

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デムナによる「バレンシアガ」完結 10年間の軌跡を感じる最後のクチュール

「バレンシアガ(BALENCIAGA)」が7月8日にパリで開いたクチュールショーは、とてもエモーショナルなものだった。それは、10年間アーティスティック・ディレクターを務めてきたデムナ(Demna)による同メゾンでの最後の仕事だったから。おなじみの会場となったジョルジュ・サンク通り10番地に構えるクチュールサロンには、彼の母親をはじめとする親族、アントワープ王立芸術アカデミー時代の恩師や友人なども多く集まり、いつも以上にアットホームな雰囲気に包まれていた。そんな中行われたショーのサウンドトラックは、過去10年間にデムナが描くビジョンの実現を支えてきたチームメンバーの名前を読み上げたもの。そこには、彼の感謝の気持ちが込められている。

創業者への敬意とデムナのコードを織り交ぜた集大成

ショーは、テーラリング技術を生かした構築的なロングトップスとフルレングススカートのミニマルなドレススタイルからスタート。その後は、前傾したパワーショルダーとカールしたチューリップ型のラペルが印象的なスーツなど、ウィメンズのテーラードアイテムが続く。そして目を引いたのは、創業者クリストバル・バレンシアガ(Christobal Balenciaga)へのリスペクトを込めたハウンドトゥース柄のスカートスーツ。彼の元でハウスモデルを務めたダニエル・スラヴィック(Danielle Slavick)が1967年に着用したアンサンブルを再現したもので、7000時間にも及ぶ刺しゅうで柄を描いた大作だ。スラヴィックは、デムナのラブコールで2022年のクチュールショーにモデルとしても登場していたが、創業者を実際に知る彼女と出会い、そして彼女に認められたことがデムナに自信をもたらしたという。

また今回のコレクションでは、ニットをメディチ家の装いから着想した高い襟で仕上げたり、トレンチコートをドレスのように仕立てたり、レザーパンツとブーツを一体化させたりと、自身がこれまでに確立してきたデザインの応用も多出。極めて軽量のテクニカルシルクで作ったボンバージャケットからタフテッド刺しゅうによるトロンプルイユで表現したコーディロイ風パンツまで、デムナのクチュールの特徴の一つであるカジュアルウエアの再解釈も見られた。

デムナ期を象徴する顔ぶれが登場

ランウエイには、過去のショーでもモデルを務めたことのあるキム・カーダシアン(Kim Kardashian)やPPクリット(PP Krit)といったアンバサダーも登場した。デムナにとってハリウッドの黄金時代は尽きることのないインスピレーション源であり、キムは女優エリザベス・テイラー(Elizabeth Taylor)へのオマージュとして、映画「熱いトタン屋根の猫」の衣装をイメージしたシルクのスリップドレスとフェザーの刺しゅうを全面にあしらったミンク風のコート、ジュエリーデザイナーのロレイン・シュワルツ(Lorraine Schwarz)によるカスタムメードのハイジュエリーを着用。そのほか、マリリン・モンロー(Marilyn Monroe)にヒントを得た黒のスパンコールガウンや、社交界のデビュタントのようなテクニカルオーガンジー製のプリンセスドレスも披露された。

一方、PPクリットは、ナポリにある4つのテーラーと共に開発したアンコン仕立てのスーツをまとった。これは、ボディービルダーの体をもとに“ワンサイズ・フィット・オール”のアイデアで作られたもの。筋骨隆々から華奢まで異なる体型のモデルが着用することで、「衣服が体を定義するのではなく、体が衣服を定義する」という考えを表現している。

そしてラストルックは、16-17年秋冬のデビューショーでもオープニングを飾ったデムナ期の「バレンシアガ」を象徴するエリザ・ダグラス(Eliza Douglas)がまとうシームレスなギュピールレースのガウン。22年のクチュールも思い起こさせるミニマルで彫刻的なシルエットは、帽子制作の技術を応用して作られたものだ。

「クチュールと現実世界の関連性を生み出したい」

21年にクチュールコレクションを復活させて以来、先を見据えるデムナは創業者と現代のつながりを見出しつつも、クチュール界のしきたりにとらわれることなく、観るものに驚きを与えてきた。Tシャツやデニムなどの日常着やテクニカルな素材のクチュールへの昇華、アーティストが油彩で描くアートワークや精巧なトロンプルイユといった手仕事の取り入れ方、熱処理やアルミニウムを挟んだ生地で作る独創的なシルエットなど、例を挙げればキリがない。

そんなこれまでの4回に比べると、今回のコレクションはよりクリーンで洗練されたスタイルに重きを置いたものであり、見た目のインパクトは控えめだったかもしれない。ただ、今回のコレクションを通して探求したのは、彫刻的かつ精緻な構造でありながらミニマルで、軽やかさや快適さを表現すること。メンズのテーラリングは現代人のニーズに合うようにシャツのような着心地で仕上げ、象徴的なアワーグラスシルエットを生むコルセットも今回はボーンを用いずシェイプウエアを発展させたような構造で作り上げている。そんな軽やかさや快適さは、実際に袖を通す顧客だけが身をもって感じられる贅沢さだろう。

また今回公開されたルック画像は、デムナ自身がファッションのキャリアをスタートした場所へのオマージュとして、クチュールサロンではなく、日常を想起させるパリの街中を背景にしたものだった。そんなロケーションと彼が提案する服には、「卓越した職人技によって生み出されるクチュールを宮殿や素晴らしいサロンではなくリアリティーという文脈に置き、クチュールと現実世界の関連性を生み出したい」という思いが反映されている。

「バレンシアガ」での仕事を終え「グッチ」へ

デムナは最後のクチュールショーに先駆け、「バレンシアガ」での10年間の軌跡を振り返る展覧会をケリング本社で開催した。それは、彼がファッション界の常識を打ち破り、時に物議を醸しながらもスタイルに変革をもたらし、ファッション史に残る一時代を築いたことを示すものだった。その一章は、このクチュールコレクションをもって完結。「私は『バレンシアガ』を愛しているし、最も美しいクチュールメゾンだと思う。ただ、そのコードは限定的で、現在のビジネスのタイプに比例していない。この10年間、私はコクーンやアワーグラスに取り組んできたが、それだけでは十分ではなかったため、たくさんの“デムナ”コードを組み込む必要があった」とショー後のバックステージで振り返った。

移籍先の「グッチ(GUCCI)」での初のショーは、来年3月になるという。「次の章には、これまでに使ったことや手にしたことがなかった多様なコードがそろっているという豊かさがある。それにとてもワクワクしている。私はシェフのような存在であり、料理を作るための材料が増えることはエキサイティングだ」。そう話す彼が「グッチ」ではどんなクリエイションを見せてくれるのか、期待を込めて待ちたい。

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「ルイ・ヴィトン」が大阪で大規模展覧会 130年前の“モノグラム”のサンプルや150年前の日本初の顧客の姿までを展示

「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は7月15日、大阪の中之島美術館で没入型のエキシビション「ビジョナリー・ジャーニー」展を開幕した。9月17日まで。大阪・関西万博の開催と創業170 周年を記念して、ブランドの歴史と、日本との長きにわたる対話を綴る。展覧会は、ファッション史家のフロランス・ミュラー(Florence Muller)がキュレーションを、重松象平率いるOMAがデザインを担当。1000点以上ものアーカイブと200点を超える日本の伝統工芸品を見せる展覧会は、イノベーションやサヴォアフェール(匠の技)など、12 のテーマにわたってブランドの発展を紐解く。

フロランス・ミュラーは、「初公開のアーカイブも数多い。中でも注目すべきは、パリ市立公文書館に眠っていた最初の“モノグラム”のサンプル。商標登録のために制作し、長年箱の中で保管していた貴重な品を箱の外に出して展示している。日本で最初の『ルイ・ヴィトン』のクライアントとして知られる外交官の鮫島尚信については、駒場美術館からポートレートを拝借した。それから170年を経たファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)とNIGOによる2025-26年秋冬コレクションのティー・セレモニー・トランクに至るまで、ブランドの歴史と日本との繋がりを楽しんでほしい」と話した。1896年に作られた“モノグラム”のサンプルについては、「小さなキャンバス片でありながら、大きな何かの始まりとなったという意味において感動的だった」という。メゾンは1880年代後半、ルイ・ヴィトン創業者の息子ジョルジュ(Georges)が“ダミエ”やストライプ柄などを次々と商標登録。しかし何度も広く模倣されたたため、ジョルジュは1896年、LVのイニシャルと幾何学模様を組み合わせたモノグラムを創作したという。

一方の重松は、ある部屋は熱気球の内部のように、別の部屋は輝く金属片で覆われたドーム型などさまざまな空間を用意。「それぞれの部屋は、連続した物語の中の独立したセットで、メゾンの創造性の幅広さを反映しつつ、空間としての多様性を提供している。実験的なブランドなので竹やバルーン、アクリル、畳など、さまざまな素材を用いた」と話した。

「ルイ・ヴィトン」の会長兼最高経営責任者を務めるピエトロ・ベッカーリ(Pietro Beccari)は米「WWD」の取材に対し、「今は、人々が意味を求めている時代。『ルイ・ヴィトン』には多くの意味、本物らしさ、そして歴史がある。私たちは、私たちの起源、歴史、そして私たちが何者であるかを改めて明確にする必要がある」と話し、中之島美術館には一昨年前から予約を入れていたという。「この展覧会は、大阪、この素晴らしい美術館、そしてこの時期に大阪を訪れる何百万人もの観光客の存在により、重要なものになるだろう。歴史をより多くの人々に知ってもらえば、彼らが忠実な顧客になる可能性は高まると確信している」との期待を示した。

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「ルイ・ヴィトン」が大阪で大規模展覧会 130年前の“モノグラム”のサンプルや150年前の日本初の顧客の姿までを展示

「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は7月15日、大阪の中之島美術館で没入型のエキシビション「ビジョナリー・ジャーニー」展を開幕した。9月17日まで。大阪・関西万博の開催と創業170 周年を記念して、ブランドの歴史と、日本との長きにわたる対話を綴る。展覧会は、ファッション史家のフロランス・ミュラー(Florence Muller)がキュレーションを、重松象平率いるOMAがデザインを担当。1000点以上ものアーカイブと200点を超える日本の伝統工芸品を見せる展覧会は、イノベーションやサヴォアフェール(匠の技)など、12 のテーマにわたってブランドの発展を紐解く。

フロランス・ミュラーは、「初公開のアーカイブも数多い。中でも注目すべきは、パリ市立公文書館に眠っていた最初の“モノグラム”のサンプル。商標登録のために制作し、長年箱の中で保管していた貴重な品を箱の外に出して展示している。日本で最初の『ルイ・ヴィトン』のクライアントとして知られる外交官の鮫島尚信については、駒場美術館からポートレートを拝借した。それから170年を経たファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)とNIGOによる2025-26年秋冬コレクションのティー・セレモニー・トランクに至るまで、ブランドの歴史と日本との繋がりを楽しんでほしい」と話した。1896年に作られた“モノグラム”のサンプルについては、「小さなキャンバス片でありながら、大きな何かの始まりとなったという意味において感動的だった」という。メゾンは1880年代後半、ルイ・ヴィトン創業者の息子ジョルジュ(Georges)が“ダミエ”やストライプ柄などを次々と商標登録。しかし何度も広く模倣されたたため、ジョルジュは1896年、LVのイニシャルと幾何学模様を組み合わせたモノグラムを創作したという。

一方の重松は、ある部屋は熱気球の内部のように、別の部屋は輝く金属片で覆われたドーム型などさまざまな空間を用意。「それぞれの部屋は、連続した物語の中の独立したセットで、メゾンの創造性の幅広さを反映しつつ、空間としての多様性を提供している。実験的なブランドなので竹やバルーン、アクリル、畳など、さまざまな素材を用いた」と話した。

「ルイ・ヴィトン」の会長兼最高経営責任者を務めるピエトロ・ベッカーリ(Pietro Beccari)は米「WWD」の取材に対し、「今は、人々が意味を求めている時代。『ルイ・ヴィトン』には多くの意味、本物らしさ、そして歴史がある。私たちは、私たちの起源、歴史、そして私たちが何者であるかを改めて明確にする必要がある」と話し、中之島美術館には一昨年前から予約を入れていたという。「この展覧会は、大阪、この素晴らしい美術館、そしてこの時期に大阪を訪れる何百万人もの観光客の存在により、重要なものになるだろう。歴史をより多くの人々に知ってもらえば、彼らが忠実な顧客になる可能性は高まると確信している」との期待を示した。

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スカルプケアの人気製品やサロンメニューを紹介 セラムや頭浸浴で健やかな頭皮環境を目指す

汗ばむ季節に向けて関心が高まるスカルプケア。頭皮の不快な匂いやかゆみ、ベタつきを抑えるほか、頭皮の血行促進や毛穴詰まりの解消、マッサージや専用アイテムによるケアで、リラックス効果や疲労回復が期待できることなどから活況のカテゴリーだ。今回は、コンシューマーブランドやヘアサロン専売ブランド、ヘアサロンに、デイリーからスペシャルケアまで、スカルプケアの好調アイテムを聞いた。

――スカルプケアの人気製品は?

セラム、エッセンス

田中美代子「アヴェダ」PRマネージャー:アーユルヴェーダ由来の植物成分を配合した「アヴェダ(AVEDA)」の“インヴァティ ウルトラ アドバンス スカルプ セラム”(30mL、2200円/150mL、9680円)は、毎日の使用で髪の密度感やハリ・コシの変化を実感できるという声が多く集まり好調だ。薄毛に悩む30代から、エイジングによるボリューム悩みの50代まで幅広く支持されている。臨床データに基づいたフォーミュラで、抜け毛の予防に働きかけ、健康的な頭皮環境をサポートする。

笹川直子クィーン代表取締役:「ウルオッテ(URUOTTE)」の“ハーバルエッセンス 優薬用育毛料”【医薬部外品】(90mL、4400円)は、業界プロフェッショナルの紹介により人気に火がついた。育毛剤に見えないパッケージデザインと、ビューティサイエンティスト・岡部美代治氏による独自処方は「効果実感も得やすい」と好評だ。

新井賀子「ラ・カスタ」PR:「ラ・カスタ(LA CASTA)」の頭皮用ローション“アロマエステ スキャルプ リペア エッセンス”(120mL、4180円)は、頭皮ケアには興味があるが、何から始めたらいいか分からないという人にも手に取ってもらいやすいアイテムとして売れ行きが良い。ジェットスプレータイプで狙ったところにピンポイントで届くため、頭皮ケア初心者にも使いやすい。シトラスハーブの爽やかな香りと優しい清涼感により、心地良くケアできると支持が高い。

スクラブ

藤城いずみインナーセンスアジア商品部 部長:「インナーセンス(INNERSENSE)」の頭皮用スクラブ“トゥルーエンライトメントスカルプスクラブ”(190g、5500円)は、ペパーミントのスッキリとした香りにインパクトがあるため、週末のバスタイムに愛用する顧客が多い。レッドソルトとクレイが頭皮の古い角質や皮脂を取り除きながら、リンゴエキスやヒマワリオイルが頭皮にハリと潤いを与える。クレイベースの柔らかなテクスチャーが特徴で、頭皮をマッサージしやすい。「インナーセンス」はブランドとしても成長しており、25年5月の売り上げは、日本へ上陸した24年9月と比べて10倍以上増加した。

シャンプー、コンディショナー

津田真希アリミノ商品開発部係長:サロンメニュー用の業務品と店舗販売を合わせた「コアミー(COREME)」の4〜5月の売り上げは、前年同期比24%増と伸長した。年齢による髪と頭皮悩みにアプローチする“フィナジー”シリーズ(全36商品)が人けん引。髪と頭皮の抗糖化に良いとされる独自成分のルイボスエキスを配合し、「分け目が目立つ」「髪がパサつく」「抜け毛の増加」と複合化した大人の髪悩みに応えられている点などが高評価を得た。身近なルイボスティー由来成分で、安心感と驚きを両立できている。

梶山優子「イーラル」ブランドマネージャー:「イーラル(ERAL)」の“スキャルプシャンプー E4”【医薬部外品】(95mL、1540円/400mL、5280円)は、前年同月比1.5倍の増加がある月もあり、好評だ。エイジングが気になり始めた頭皮と髪のケアを目的とした処方設計で、頭皮をさっぱり軽やかに洗いあげ、ハリ・コシのある髪に仕上げる。有効成分のピロクトン オラミンや保湿成分、植物由来の活性剤を用いたこだわりの処方だ。

石川由紀子タカラベルモント広報:頭皮ケア意識の高まりやカラー後の頭皮の乾燥対策などの理由から、頭皮ケア商材は毎年売り上げがアップしている。特に「エステシモ(ESTESSIMO)」の“イッシュ シャンプー” (240mL、3300円※春夏限定)は、4〜5月が出荷ベースで前年同期比約2倍と好調。顧客に、「この季節になったら“イッシュ シャンプー”」と定着してきている印象だ。

ブラシ

小林麻衣「ウカ」広報マネージャー:「ウカ(UKA)」の“スカルプブラシ ケンザン”(全5種、2420~2750円)は、月平均で約3万個を販売しているロングセラーアイテムだ。インバスのシャンプー時やアウトバスのツボ押しに使えるスカルプブラシで、近年は両手で使えるよう“2個持ち”する顧客が増えている。

持丸彩夏「ジョンマスターオーガニック」PR:「ジョンマスターオーガニック(JOHN MASTERS ORGANICS)」の頭皮クレンジングとマッサージをかなえる2wayのスカルプブラシ“スキャルプシェイクブラシ”(2640円)は、シンプルでスタイリッシュなデザインから、ギフトに最適といった声も多い。風呂の中でも滑りにくいシリコン素材を採用し、グリップが握りやすい形状にもこだわった。程よい重さと硬さが好評だ。

三ツ井綾子「エトヴォス」PR:「エトヴォス(ETVOS)」の“リラクシングマッサージブラシ”(全6色、各1925円)は持ちやすいしずく型の形状や、突起の硬さが選べる点、ギフトにも向いている点が好評。コロナ禍を経てホームケアに注目が集まり、マッサージ需要が高まった結果、同製品の購入が増加した。現在では毎年季節に合わせた新色を発売し、ECモールの売り上げランキングでも常に上位にランクインしている。

――サロンで人気のメニューは?

村上智美「カキモトアームズ」麻布台ヒルズ店チーフセラピスト:「カキモトアームズ(KAKIMOTO ARMS)」の“頭浸浴メディテーションスパコース”(約75分、2万8200円/100分、3万6200円※麻布台ヒルズ、銀座店限定)は心身のウェルネスを大切にする顧客から好評で、4〜5月の売上高が前年同期比20%増と伸長した。夏は、強い紫外線や汗の影響で皮脂の酸化が進みやすい。寝不足や疲れなどによる自律神経の乱れでも、頭皮の炎症は出やすくなる。頭浸浴は「頭の温泉」ともいわれ、筋肉や神経の緊張を緩めリラクゼーション効果が高い。水の音や水圧、じんわり温まる感覚は五感を癒やし、自律神経を整え、脳の疲労緩和にもアプローチ。表面的なケアにとどまらず、内側から安らぎ、頭皮も髪もリセットしてくれる。麻布台ヒルズ店では約2カ月先まで予約が埋まるほど人気だ。

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予測は無駄、物流費は惜しむな 「店間移動」で利益を取り戻せ!

WWDJAPAN.comは4月までマンガ版「ザ・ゴールシリーズ 在庫管理の魔術」を連載していました。在庫過剰に陥ると、つい値下げセールに頼ってしまう――。しかし、本当にそれしか方法はないのか? 利益を高め、最大化するための解決策を、アパレル在庫最適化コンサルで「ユニクロ対ZARA」「アパレル・サバイバル」「図解アパレルゲームチェンジャー」等の著者である齊藤孝浩ディマンドワークス代表が、同マンガを読みながら、解説して行きます。今回も、第13話を取り上げます。

初回配分は当たらない? 物流費を惜しんで値下げ損?

前回は「“個店売れ筋”軽視に眠る売上拡大の伸びしろ」をテーマに解説しましたが、今回は「店間移動」について掘り下げます。

マンガ「在庫管理の魔術」の第13話は コチラ

第13話では、ある店で欠品している商品の68%は他の店でダブついていて、その過剰在庫を必要な店舗に取り寄せれば欠品率は10%まで下げられるという話がありました。

多店舗展開するチェーンストアでは、ある店舗でダブついている商品を、欠品しているあるいは欠品しそうな別の店舗に在庫移動させることを「店間移動」と呼びます。

仕入れた商品の店舗への在庫配分は、小規模事業であればバイヤーが自らが、中規模になるとディストリビューターや在庫コントローラーなどの担当者が販売予測に基づいて行いますが、未来の需要は、どんなに時間をかけて、根を詰めて計算しても、はたまた最新AIを持ってしても、正確に当てることはできません。

しかし、多くのチェーンストアの話を聞くと、担当者がこの初回配分、つまり予測精度を高めようと躍起になっているのが現実です。

さらに、倉庫に在庫が残っているのなら、他店に取られる前に確保してしまおうと、店舗が追加要望して過剰に自店に在庫を抱え込んでいるケースもあります。すると、発売間もなく倉庫に残した補充用在庫が底をつきます。

ある店舗では欠品、ある店舗では過剰という現象は、そんな予測できない需要に対して、配分担当者が欠品させまい、と多めに在庫を積み込んだり、店舗が自店に抱え込むことの積み重ねで起こっているのです。

その対処として行われるのが店間移動です。

店間移動にはもちろん、輸送コストがかかります。そのため、その在庫移動は本当にコストをかけてまでやる必要があるのか?が問題になり、物流経費だけを見ている管理部門からストップがかかったり、一方、店舗が他で売れる商品なら自店に置いておこうと、移動指示に従わないこともあります。その結果、せっかくプロパーで売れる販売チャンスを逃しているケースも少なくありません。

参考にすべき、しまむらの割り切り

この店間移動の是非は多くの会社で議論されていますが、業界の中には、積極活用している会社があります。その一つがファッションセンターしまむらを展開するしまむら社です。同社では、初回配分の予測なんて当たりっこない、であれば売り始めてから、店舗間で在庫の過不足を調整すればよいと割り切ります。

初回配分はほぼ一律同数を全店に配分しそして、商品ごとの実際の売れ行きを見て、すぐに売れて欠品する店に、売れずに滞留している店から在庫を店間移動(同社では店間移送と呼ぶ)させて需要にあわせて在庫を最適化することをルーティン業務にしています。

この業務は仕入れを行うバイヤーと二人三脚で、入荷後の在庫の売り切りの責任を持つ在庫コントローラーが行いますが、彼らは商品を入荷後約1カ月で、売り切るためにデータを見ながら適品適所適量を実現し、できるだけ値下をせずに売り切るのがミッションです。

独自で設計したシステムと自ら地域ごとに張り巡らせたトラック便網のインフラをフル活用し店間移動を頻繁に実施します。当然、物流費はかかりますが、同社では店間移動は無駄なコストではなく、それにかかる物流費はプロパー販売チャンスを逃すことで被る値下げロスに比べたら断然安いと考えます。

店間移動の賜物で、同社は、日本のアパレル企業の中でも最も値下率が低い、つまりプロパー消化率の最も高い会社の1社になっています。

さて、みなさんの会社では、店間移動をどう考えているでしょうか?

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予測は無駄、物流費は惜しむな 「店間移動」で利益を取り戻せ!

WWDJAPAN.comは4月までマンガ版「ザ・ゴールシリーズ 在庫管理の魔術」を連載していました。在庫過剰に陥ると、つい値下げセールに頼ってしまう――。しかし、本当にそれしか方法はないのか? 利益を高め、最大化するための解決策を、アパレル在庫最適化コンサルで「ユニクロ対ZARA」「アパレル・サバイバル」「図解アパレルゲームチェンジャー」等の著者である齊藤孝浩ディマンドワークス代表が、同マンガを読みながら、解説して行きます。今回も、第13話を取り上げます。

初回配分は当たらない? 物流費を惜しんで値下げ損?

前回は「“個店売れ筋”軽視に眠る売上拡大の伸びしろ」をテーマに解説しましたが、今回は「店間移動」について掘り下げます。

マンガ「在庫管理の魔術」の第13話は コチラ

第13話では、ある店で欠品している商品の68%は他の店でダブついていて、その過剰在庫を必要な店舗に取り寄せれば欠品率は10%まで下げられるという話がありました。

多店舗展開するチェーンストアでは、ある店舗でダブついている商品を、欠品しているあるいは欠品しそうな別の店舗に在庫移動させることを「店間移動」と呼びます。

仕入れた商品の店舗への在庫配分は、小規模事業であればバイヤーが自らが、中規模になるとディストリビューターや在庫コントローラーなどの担当者が販売予測に基づいて行いますが、未来の需要は、どんなに時間をかけて、根を詰めて計算しても、はたまた最新AIを持ってしても、正確に当てることはできません。

しかし、多くのチェーンストアの話を聞くと、担当者がこの初回配分、つまり予測精度を高めようと躍起になっているのが現実です。

さらに、倉庫に在庫が残っているのなら、他店に取られる前に確保してしまおうと、店舗が追加要望して過剰に自店に在庫を抱え込んでいるケースもあります。すると、発売間もなく倉庫に残した補充用在庫が底をつきます。

ある店舗では欠品、ある店舗では過剰という現象は、そんな予測できない需要に対して、配分担当者が欠品させまい、と多めに在庫を積み込んだり、店舗が自店に抱え込むことの積み重ねで起こっているのです。

その対処として行われるのが店間移動です。

店間移動にはもちろん、輸送コストがかかります。そのため、その在庫移動は本当にコストをかけてまでやる必要があるのか?が問題になり、物流経費だけを見ている管理部門からストップがかかったり、一方、店舗が他で売れる商品なら自店に置いておこうと、移動指示に従わないこともあります。その結果、せっかくプロパーで売れる販売チャンスを逃しているケースも少なくありません。

参考にすべき、しまむらの割り切り

この店間移動の是非は多くの会社で議論されていますが、業界の中には、積極活用している会社があります。その一つがファッションセンターしまむらを展開するしまむら社です。同社では、初回配分の予測なんて当たりっこない、であれば売り始めてから、店舗間で在庫の過不足を調整すればよいと割り切ります。

初回配分はほぼ一律同数を全店に配分しそして、商品ごとの実際の売れ行きを見て、すぐに売れて欠品する店に、売れずに滞留している店から在庫を店間移動(同社では店間移送と呼ぶ)させて需要にあわせて在庫を最適化することをルーティン業務にしています。

この業務は仕入れを行うバイヤーと二人三脚で、入荷後の在庫の売り切りの責任を持つ在庫コントローラーが行いますが、彼らは商品を入荷後約1カ月で、売り切るためにデータを見ながら適品適所適量を実現し、できるだけ値下をせずに売り切るのがミッションです。

独自で設計したシステムと自ら地域ごとに張り巡らせたトラック便網のインフラをフル活用し店間移動を頻繁に実施します。当然、物流費はかかりますが、同社では店間移動は無駄なコストではなく、それにかかる物流費はプロパー販売チャンスを逃すことで被る値下げロスに比べたら断然安いと考えます。

店間移動の賜物で、同社は、日本のアパレル企業の中でも最も値下率が低い、つまりプロパー消化率の最も高い会社の1社になっています。

さて、みなさんの会社では、店間移動をどう考えているでしょうか?

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10年目に突入の「シュガーヒル」 「今よりも半年後の方がかっこいい服」を目指す漢のプライドをかけて

林陸也デザイナーが手掛ける「シュガーヒル(SUGARHILL)」は温故知新を猛スピードで繰り返し、今年10周年を迎える。2016年にわずか20歳でデビューした同氏は東京都と日本ファッション・ウィーク推進機構(JFWO)が実施する「東京ファッションアワード」を22年に受賞し、若手ながらも全国の産地と向き合いながら愚直にモノ作りを続けてきた。卸先は国内外合わせて約40件で、毎年10〜15%ずつ着実に売り上げを伸ばしているという。

このほどランウエイショー形式で発表した26年春夏コレクションも、これまでに蓄積した技術や表現の集大成のようでありながら、今後もデザイナーとしての引き出しをさらに増やしていこうとする進取の精神を感じさせる40ルックだった。デニムやレザーを基調にした無骨なアイテムや、服作りの先人の歴史に敬意を表するようなワークウエアやミリタリーウエアをアレンジしたアイテムなど、いわゆる“男らしい”「シュガーヒル」の持ち味が通底する。

日本人らしい表現のメルティングポット

アメリカに実在する「シュガーヒル」という地名をそのまま屋号にした背景にもあるように、ロカビリーやヒッピーといったアメリカ由来のカルチャーがにじむスタイルを提案する一方で、いいものは自由にスタイルとして取り入れる日本的な編集力をのぞかせる。エスニック柄のテープリボンをストライプに配したパジャマ風パンツや、レースアップの編み上げがかわいらしいオンブレチェックシャツ、大きく胸元が抉れて肌見せするVネックのブラウスや、細かなスパンコールがきらめくシアーなプルオーバーなど、さながら“表現のメルティングポット(るつぼ)”だ。林デザイナーは「世間からの評価に対して、僕らはもうそこにとどまっていないと伝えたくて」と反骨精神を見せる。

アメリカの風味を効かせながらも、きちんと日本発のブランドとして仕上がっているのは、職人的な凝り性を発揮したデザインが一因にあるだろう。怒涛のパンチング加工がぼろのような風合いを出すトレンチコートや、錆びて経年変化した金属製のボタンを大量にあしらったジャケット、股上から膝下までほころびたりアタリがついたりつぎはぎしたりで表情に変化をつけたジーンズ——。ざっくりと体を包み込むシルエットやフィット&フレアなシェイプ、体を大きすぎずも小さすぎずも見せない自然なアウトラインの取り方など、自在な切り替えもモダンなムードを後押しする。

“消費されないブランド”を目指して

林デザイナーが大切にしてきたのは、変化の激しいファッション業界で「半年やそこらで消費されてしまわないクリエイション」だという。SNSなどで情報が氾濫する昨今、読書したり旅をしたりしながら、体験や学びを自ら選び取りに行くことを心掛けている。「今季の40ルック全てにも僕のルーツが染み込んでいて、それをランウエイで伝えたかった」。不定期にしかショーを開催せず、メディアに無闇に露出しないのも、ブランドを短命化させないための戦略だ。

ブランドの公式サイトで24年8月から投稿するジャーナルからも、一過性のトレンドでコレクションを終わらせない林デザイナーの気概が読み取れる。協業先の産地や技術、手入れ方法を紹介し、知人が何年も穿き込んだ「シュガーヒル」のジーンズの写真を掲載する。「日常の動作やクセが経年変化として表出するくらい、着る人の生活になじむものを作りたい。僕らの洋服は新品よりも半年後の方がかっこいいはず」。

ブランドを10年続けることは決して容易ではない。しかも、林デザイナーは今年でようやく30歳になる年齢であることを踏まえると、(本人はそんなそぶりを微塵も見せないほど気さくな人柄だが)若手としてこれまで経験してきた苦労は計り知れない。「ファッションを好きでい続けるために、仲間たちと楽しんでやりたいことをやろうと心掛けている。作る苦しみが作る喜びを超えてしまわないように」。等身大で、堅実に、それでいてパンクなマインドを持ち合わせる「シュガーヒル」は、さらなる10年目に向けて進化を加速させていくのだろう。

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「ナーズ」から「レブロン」まで!夏の肌を美しく魅せるベースアイテムが多数登場 今週発売のビューティアイテム17選【7/14〜7/20】

ビューティアイテムの発売情報を「WWDJAPAN」的視点でピックアップ!今回は7月14〜20日に発売するアイテムを紹介します。毎年多くの人を悩ませる酷暑のメイク崩れ対策。各ブランドの「崩れにくく美しく魅せる」製品は、夏メイクの頼もしい味方です。今週も夏の肌を美しく魅せるアイテムが続々と登場。ブランドを代表する“ライトリフレクティング”シリーズに加わる「ナーズ(NARS)」の新作のハイライター、落ちにくさと崩れにくさを追求した「レブロン(REVLON)」のUVパウダー、「ティルティル(TIRTIR)」のブライトニングスティックは、夏の美肌魅せに役立つはず!

【7月14日発売】
レブロン
(REVLON)

崩れにくさを追求したテカリ防止UVパウダー

「レブロン(REVLON)」は、落ちにくさと崩れにくさを追求した“カラーステイ”シリーズから、サラサラ肌を長時間キープする“ロングウェア UV プレスト パウダー”を発売する。

■商品詳細

“ロングウェア UV プレスト パウダー”[SPF42・PA++++](全3色、各2420円)

【7月16日発売】
コスメデコルテ
(DECORTE)

“骨格まで美しく魅せる”4色アイパレット

「コスメデコルテ(DECORTE)」は、目元だけでなく骨格まで美しく魅せる新作の4色アイシャドウパレット“スキンシャドウ デザイニング パレット”を発売する。同製品は、光と影を操る、異なる3質感のスキントーンカラーを1つのパレットに詰め込んだ。

■商品詳細

“スキンシャドウ デザイニング パレット”(全7種、各7700円)

【7月16日発売】
ファシオ
(FASIO)

汗や皮脂などのにじみに強いマスカラとアイライナーが登場

「ファシオ(FASIO)」は、にじみに強くカールを1日中キープするマスカラ“ウルトラ WP マスカラ(カール)”と耐水性に優れた “にじまない リキッド アイライナー”を発売する。

■商品詳細

“ウルトラ WP マスカラ(カール)”(全3色、各6g、各1320円※編集部調べ、以下同)
“リキッド アイライナー”(全2色、各3g、各1430円)

【7月16日発売】
ミュアイス
(MUICE)

人気マルチパウダー“スポメン”に限定色

美容系動画クリエイターのかわにしみきがプロデュースするコスメブランド「ミュアイス(MUICE)」は、人気のマルチパウダー“スポットメンテパウダー”(各1045円)から、ミルキーホワイトとマットベージュの限定2色を発売する。

■商品詳細

“スポットメンテパウダー”(限定2色、各1045円)

【7月17日発売】
サボン
(SABON)

トロピカルな香りの夏限定コレクション

「サボン(SABON)」は7月17日、マンゴーとキウイなどのトロピカルな香りの夏季限定コレクションを数量限定で発売する。ボディケアのほか、ハンドケア、フレグランス、新登場のアロマを含むホームケアアイテムまで幅広いラインアップをそろえる。

■商品詳細

“ボディスクラブ マンゴー・キウイ”(600g、6600円/320g、4290円)
“ボディジュレ マンゴー・キウイ”(200mL、4620円)
“シルキーボディミルク マンゴー・キウイ”(200mL、5060円)
“ボディローション マンゴー・キウイ”(200mL、4620円)
“ビューティーオイル マンゴー・キウイ”(100mL、5060円)
“バターハンドクリーム マンゴー・キウイ”(75mL、3190円)
“ハンドクリーム マンゴー・キウイ”(30mL、1650円)
“ハンドソープ マンゴー・キウイ”(200mL、2420円)
“オードゥサボン マンゴー・キウイ”(30mL、4070円)
“アロマ マンゴー・キウイ&パッションフルーツ”(245mL、7480円)
“トロピカルサマーキット マンゴー・キウイ”(1万3200円)
“スクラブキット マンゴー・キウイ”(5940円)

【7月17日発売】
毛穴撫子

洗顔料&マウスウォッシュから限定シークヮーサーの香りとラムネ味

石澤研究所の毛穴ケアブランド「毛穴撫子」は7月17日、毛穴をすっきり洗い上げる洗顔フォーム“重曹泡洗顔”から限定シークヮーサーの香りを、重曹とお茶の力で口臭ケアをかなえるマウスウォッシュ“歯磨撫子 重曹すっきり洗口液”からラムネ味を数量限定で発売する。

■商品詳細

“沖縄シークヮーサーの重曹泡洗顔”(100g、1100円)
“歯磨撫子 重曹おいしい洗口液 ラムネ味”(200ml、1650円)

【7月17日発売】
ユンス
(YUNTH)

生ビタミンC・AHA配合の120枚入りシートマスク

スキンケアブランドの「ユンス(YUNTH)」は7月17日、ボックス型シートマスク“マルチスクエアシートマスク BOX”を発売する。同製品は、スクエアタイプのシートマスク120枚をボックスにセットした。

■商品詳細

“マルチスクエアシートマスク BOX”(120枚入り、2640円)

【7月18日発売】
ウォンジョンヨ
(WONJUNGYO)

人気トーンアップベースが艶肌仕上げにリニューアル・新色登場

「ウォンジョンヨ(WONJUNGYO)」は、人気のトーンアップベースをナチュラルな艶肌仕上げにリニューアルした“ウォンジョンヨ トーンアップベース N”(全4色、各1430円)とブランド初のメイクツールアイテムとなる“ウォンジョンヨ アーティストタッチブラシ”(#01/1100円、#02/990円)を発売する。

■商品詳細

“ウォンジョンヨ トーンアップベース N”(全4色、各1430円)
“ウォンジョンヨ アーティストタッチブラシ”(#01/1100円、#02/990円)

【7月18日発売】
エマーキット
(EMAKED)

エスターバニーとコラボしたまつ毛美容液

■商品詳細

“エマーキット エスターバニー”(20mL、6600円/0.7mL、3278円)

【7月18日発売】
エスト
(EST)

こすらず“ハンドプレス”で落とすクレンジングセラム

花王の「エスト(EST)」は、ハンドプレスでメイクを浮かせ、すすぎでオフするクレンジングセラム“ナーチャリング クレンジングセラム”を発売する。同製品は、メイクがひとりでに浮き上がる“摩擦レステクノロジー”を採用した。

■商品詳細

“ナーチャリング クレンジングセラム”(180mL、4400円)

【7月18日発売】
オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー
(OFFICINE UNIVERSELLE BULY)

菜園の香りを運ぶポストカードが登場

「オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー(OFFICINE UNIVERSELLE BULY)」(以下、ビュリー)は7月18日、“レ ジェルダン フランセ”コレクションのみずみずしい香りを放つポストカード“カルト・ポスタル・パルフュメ”を発売する。

■商品詳細

“カルト・ポスタル・パルフュメ”(全6種、各1320円)

【7月18日発売】
クリニーク
(CLINIQUE)

眉メイクの美しさを高めるアイブロウコレクション

「クリニーク(CLINIQUE)」は、極細芯の繰り出し式“アイブロウペンシル”の新色と、新“アイブロウ パウダー ポマード”、“ブロウブラシ”、自然な眉を作る新“アイブロウ マスカラ”を発売する。

■商品詳細

“アイブロウペンシル”(全10色うち新4色、各4070円)
“アイブロウ パウダー ポマード”(全5色、各4290円)
“ブロウブラシ”(3960円)
“アイブロウ マスカラ”(全6色、各4180円)

【7月18日発売】
スック
(SUQQU)

“重ねて魅せる”新作の単色アイシャドウや2色チークの新色など

「スック(SUQQU)」は、2025年秋カラーコレクションを発売する。四季の移ろいと日本の美意識に着想した同コレクションは、色やテクスチャーを自在に重ねることで気分や個性を表現する新しい“かさねの色目”を提案する。4つの異なる質感のシングルアイシャドウや、チークとハイライターが一体になったカラーブラッシュ、リップスティックなどを用意した。

■商品詳細

“モノ ルック アイズ”(新20色うち限定2色、各4290円)
“ブラーリング カラー ブラッシュ”(全2色、各6600円)
“モイスチャー グレイズ リップスティック”(全2色、各5830円
“トリートメント ラッピング リップ”(4400円)
“ネイル ポリッシュ コート”(限定2色、各2750円)

【7月18日発売】
セルヴォーク
(CELVOKE)

プレイフルな新色がそろうメイクコレクションが発売

「セルヴォーク(CELVOKE)」は、2025年秋冬のメイクアップコレクションを発売する。本コレクションのテーマは“アンシーン エモーション(UNSEEN EMOTION)”。秋冬らしい深みのあるカラーリングのアイテムを、遊び心と品格が共存した黒ハートの限定パッケージで用意する。

■商品詳細

“リベレイティッド マットリップス N”(定番5色、限定1色、レフィル各2970円/ケース各990円/セット各3960円)
“ドローイング リップペンシル”(定番3色、各3080円)
“ステルス ダズルライナー”(限定2色、各2750円)
“ヴァティック アイパレット“(限定2色、各6820円)
“オムニコンシャス ラッシュ“(新色2色、各3850円)

【7月18日発売】
ティルティル
(TIRTIR)

ブライトニング&UVケア&保湿の1本3役の新感覚ベースメイクアイテム

韓国発の「ティルティル(TIRTIR)」は7月18日、ポイント用ベースメイクアイテム“マスク フィット カラー ブライトナー”を発売する。くすみや肌の色ムラが気になる部分に軽く乗せるだけで肌トーンを整えるブライトニングスティックで、カラー補正と肌を明るく見せながら艶を与えるほか、SPF43・PA++のUVカット機能も備えた。

■商品詳細

“マスク フィット カラー ブライトナー”(全2色、各1980円)

【7月18日発売】
ナーズ
(NARS)

人気“ライトリフレクティング”シリーズからハイライターが登場

「ナーズ(NARS)」は、ブランドを代表する“ライトリフレクティング”シリーズから、新作のハイライター“ライトリフレクティング ルミナイジングパウダー”を発売する。同アイテムは上品な光沢感を与えるハイライターで、フェイスのほか、チークやボディーなどにも使える。

■商品詳細

“ライトリフレクティング ルミナイジングパウダー”(全5色、各6050円)

【7月19日発売】
ロムアンド
(ROM&ND)

プライマー機能を備えた新感覚マットリップを発売

韓国コスメブランド「ロムアンド(ROM&ND)」は、リッププライマーにカラーを加えた新感覚マットリップ“カラーリップマット”を数量限定発売する。チューブタイプの同製品は、プライマーのように唇の縦ジワをカバーする。

■商品詳細

“カラーリップマット”(全6色、各1320円)

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「ナーズ」から「レブロン」まで!夏の肌を美しく魅せるベースアイテムが多数登場 今週発売のビューティアイテム17選【7/14〜7/20】

ビューティアイテムの発売情報を「WWDJAPAN」的視点でピックアップ!今回は7月14〜20日に発売するアイテムを紹介します。毎年多くの人を悩ませる酷暑のメイク崩れ対策。各ブランドの「崩れにくく美しく魅せる」製品は、夏メイクの頼もしい味方です。今週も夏の肌を美しく魅せるアイテムが続々と登場。ブランドを代表する“ライトリフレクティング”シリーズに加わる「ナーズ(NARS)」の新作のハイライター、落ちにくさと崩れにくさを追求した「レブロン(REVLON)」のUVパウダー、「ティルティル(TIRTIR)」のブライトニングスティックは、夏の美肌魅せに役立つはず!

【7月14日発売】
レブロン
(REVLON)

崩れにくさを追求したテカリ防止UVパウダー

「レブロン(REVLON)」は、落ちにくさと崩れにくさを追求した“カラーステイ”シリーズから、サラサラ肌を長時間キープする“ロングウェア UV プレスト パウダー”を発売する。

■商品詳細

“ロングウェア UV プレスト パウダー”[SPF42・PA++++](全3色、各2420円)

【7月16日発売】
コスメデコルテ
(DECORTE)

“骨格まで美しく魅せる”4色アイパレット

「コスメデコルテ(DECORTE)」は、目元だけでなく骨格まで美しく魅せる新作の4色アイシャドウパレット“スキンシャドウ デザイニング パレット”を発売する。同製品は、光と影を操る、異なる3質感のスキントーンカラーを1つのパレットに詰め込んだ。

■商品詳細

“スキンシャドウ デザイニング パレット”(全7種、各7700円)

【7月16日発売】
ファシオ
(FASIO)

汗や皮脂などのにじみに強いマスカラとアイライナーが登場

「ファシオ(FASIO)」は、にじみに強くカールを1日中キープするマスカラ“ウルトラ WP マスカラ(カール)”と耐水性に優れた “にじまない リキッド アイライナー”を発売する。

■商品詳細

“ウルトラ WP マスカラ(カール)”(全3色、各6g、各1320円※編集部調べ、以下同)
“リキッド アイライナー”(全2色、各3g、各1430円)

【7月16日発売】
ミュアイス
(MUICE)

人気マルチパウダー“スポメン”に限定色

美容系動画クリエイターのかわにしみきがプロデュースするコスメブランド「ミュアイス(MUICE)」は、人気のマルチパウダー“スポットメンテパウダー”(各1045円)から、ミルキーホワイトとマットベージュの限定2色を発売する。

■商品詳細

“スポットメンテパウダー”(限定2色、各1045円)

【7月17日発売】
サボン
(SABON)

トロピカルな香りの夏限定コレクション

「サボン(SABON)」は7月17日、マンゴーとキウイなどのトロピカルな香りの夏季限定コレクションを数量限定で発売する。ボディケアのほか、ハンドケア、フレグランス、新登場のアロマを含むホームケアアイテムまで幅広いラインアップをそろえる。

■商品詳細

“ボディスクラブ マンゴー・キウイ”(600g、6600円/320g、4290円)
“ボディジュレ マンゴー・キウイ”(200mL、4620円)
“シルキーボディミルク マンゴー・キウイ”(200mL、5060円)
“ボディローション マンゴー・キウイ”(200mL、4620円)
“ビューティーオイル マンゴー・キウイ”(100mL、5060円)
“バターハンドクリーム マンゴー・キウイ”(75mL、3190円)
“ハンドクリーム マンゴー・キウイ”(30mL、1650円)
“ハンドソープ マンゴー・キウイ”(200mL、2420円)
“オードゥサボン マンゴー・キウイ”(30mL、4070円)
“アロマ マンゴー・キウイ&パッションフルーツ”(245mL、7480円)
“トロピカルサマーキット マンゴー・キウイ”(1万3200円)
“スクラブキット マンゴー・キウイ”(5940円)

【7月17日発売】
毛穴撫子

洗顔料&マウスウォッシュから限定シークヮーサーの香りとラムネ味

石澤研究所の毛穴ケアブランド「毛穴撫子」は7月17日、毛穴をすっきり洗い上げる洗顔フォーム“重曹泡洗顔”から限定シークヮーサーの香りを、重曹とお茶の力で口臭ケアをかなえるマウスウォッシュ“歯磨撫子 重曹すっきり洗口液”からラムネ味を数量限定で発売する。

■商品詳細

“沖縄シークヮーサーの重曹泡洗顔”(100g、1100円)
“歯磨撫子 重曹おいしい洗口液 ラムネ味”(200ml、1650円)

【7月17日発売】
ユンス
(YUNTH)

生ビタミンC・AHA配合の120枚入りシートマスク

スキンケアブランドの「ユンス(YUNTH)」は7月17日、ボックス型シートマスク“マルチスクエアシートマスク BOX”を発売する。同製品は、スクエアタイプのシートマスク120枚をボックスにセットした。

■商品詳細

“マルチスクエアシートマスク BOX”(120枚入り、2640円)

【7月18日発売】
ウォンジョンヨ
(WONJUNGYO)

人気トーンアップベースが艶肌仕上げにリニューアル・新色登場

「ウォンジョンヨ(WONJUNGYO)」は、人気のトーンアップベースをナチュラルな艶肌仕上げにリニューアルした“ウォンジョンヨ トーンアップベース N”(全4色、各1430円)とブランド初のメイクツールアイテムとなる“ウォンジョンヨ アーティストタッチブラシ”(#01/1100円、#02/990円)を発売する。

■商品詳細

“ウォンジョンヨ トーンアップベース N”(全4色、各1430円)
“ウォンジョンヨ アーティストタッチブラシ”(#01/1100円、#02/990円)

【7月18日発売】
エマーキット
(EMAKED)

エスターバニーとコラボしたまつ毛美容液

■商品詳細

“エマーキット エスターバニー”(20mL、6600円/0.7mL、3278円)

【7月18日発売】
エスト
(EST)

こすらず“ハンドプレス”で落とすクレンジングセラム

花王の「エスト(EST)」は、ハンドプレスでメイクを浮かせ、すすぎでオフするクレンジングセラム“ナーチャリング クレンジングセラム”を発売する。同製品は、メイクがひとりでに浮き上がる“摩擦レステクノロジー”を採用した。

■商品詳細

“ナーチャリング クレンジングセラム”(180mL、4400円)

【7月18日発売】
オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー
(OFFICINE UNIVERSELLE BULY)

菜園の香りを運ぶポストカードが登場

「オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー(OFFICINE UNIVERSELLE BULY)」(以下、ビュリー)は7月18日、“レ ジェルダン フランセ”コレクションのみずみずしい香りを放つポストカード“カルト・ポスタル・パルフュメ”を発売する。

■商品詳細

“カルト・ポスタル・パルフュメ”(全6種、各1320円)

【7月18日発売】
クリニーク
(CLINIQUE)

眉メイクの美しさを高めるアイブロウコレクション

「クリニーク(CLINIQUE)」は、極細芯の繰り出し式“アイブロウペンシル”の新色と、新“アイブロウ パウダー ポマード”、“ブロウブラシ”、自然な眉を作る新“アイブロウ マスカラ”を発売する。

■商品詳細

“アイブロウペンシル”(全10色うち新4色、各4070円)
“アイブロウ パウダー ポマード”(全5色、各4290円)
“ブロウブラシ”(3960円)
“アイブロウ マスカラ”(全6色、各4180円)

【7月18日発売】
スック
(SUQQU)

“重ねて魅せる”新作の単色アイシャドウや2色チークの新色など

「スック(SUQQU)」は、2025年秋カラーコレクションを発売する。四季の移ろいと日本の美意識に着想した同コレクションは、色やテクスチャーを自在に重ねることで気分や個性を表現する新しい“かさねの色目”を提案する。4つの異なる質感のシングルアイシャドウや、チークとハイライターが一体になったカラーブラッシュ、リップスティックなどを用意した。

■商品詳細

“モノ ルック アイズ”(新20色うち限定2色、各4290円)
“ブラーリング カラー ブラッシュ”(全2色、各6600円)
“モイスチャー グレイズ リップスティック”(全2色、各5830円
“トリートメント ラッピング リップ”(4400円)
“ネイル ポリッシュ コート”(限定2色、各2750円)

【7月18日発売】
セルヴォーク
(CELVOKE)

プレイフルな新色がそろうメイクコレクションが発売

「セルヴォーク(CELVOKE)」は、2025年秋冬のメイクアップコレクションを発売する。本コレクションのテーマは“アンシーン エモーション(UNSEEN EMOTION)”。秋冬らしい深みのあるカラーリングのアイテムを、遊び心と品格が共存した黒ハートの限定パッケージで用意する。

■商品詳細

“リベレイティッド マットリップス N”(定番5色、限定1色、レフィル各2970円/ケース各990円/セット各3960円)
“ドローイング リップペンシル”(定番3色、各3080円)
“ステルス ダズルライナー”(限定2色、各2750円)
“ヴァティック アイパレット“(限定2色、各6820円)
“オムニコンシャス ラッシュ“(新色2色、各3850円)

【7月18日発売】
ティルティル
(TIRTIR)

ブライトニング&UVケア&保湿の1本3役の新感覚ベースメイクアイテム

韓国発の「ティルティル(TIRTIR)」は7月18日、ポイント用ベースメイクアイテム“マスク フィット カラー ブライトナー”を発売する。くすみや肌の色ムラが気になる部分に軽く乗せるだけで肌トーンを整えるブライトニングスティックで、カラー補正と肌を明るく見せながら艶を与えるほか、SPF43・PA++のUVカット機能も備えた。

■商品詳細

“マスク フィット カラー ブライトナー”(全2色、各1980円)

【7月18日発売】
ナーズ
(NARS)

人気“ライトリフレクティング”シリーズからハイライターが登場

「ナーズ(NARS)」は、ブランドを代表する“ライトリフレクティング”シリーズから、新作のハイライター“ライトリフレクティング ルミナイジングパウダー”を発売する。同アイテムは上品な光沢感を与えるハイライターで、フェイスのほか、チークやボディーなどにも使える。

■商品詳細

“ライトリフレクティング ルミナイジングパウダー”(全5色、各6050円)

【7月19日発売】
ロムアンド
(ROM&ND)

プライマー機能を備えた新感覚マットリップを発売

韓国コスメブランド「ロムアンド(ROM&ND)」は、リッププライマーにカラーを加えた新感覚マットリップ“カラーリップマット”を数量限定発売する。チューブタイプの同製品は、プライマーのように唇の縦ジワをカバーする。

■商品詳細

“カラーリップマット”(全6色、各1320円)

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ポロシャツに新展開 フェミニンな“レディーポロ”が夏のスタイルを変える【2025年春夏トレンド】

ポロシャツがめざましい復活を遂げています。襟や胸元の基本形やスポーティーさは保ちつつ、艶やかで華やかなアレンジをプラス。フェミニンな“レディーポロ”に変容させたデザインが今の傾向です。国内外ブランドの2025年春夏コレクションから、大胆なリモデルを仕掛けている進化系ポロシャツをピックアップしました。

もはや一見しただけでは、ポロシャツ由来とは気付かないような変貌を遂げたアイテムも登場しています。例えば、「フェデリコ チーナ(FEDERICO CINA)」は、ボタンの代わりに同色の目立たないジッパーを採用。襟にポロシャツの面影をとどめながら、しなやかな印象に仕上げました。コンパクトなシルエットで、スマートさを際立たせています。

デコラティブに装うグラマラスポロ

本来、ポロシャツといえばシンプルでスポーティーなイメージが定番ですが、近ごろはゴージャスに進化を遂げたスタイルも表れています。装飾を施した、デコラティブなポロシャツです。

「オニツカタイガー(ONITSUKA TIGER)」のポロシャツは、つやめいたパレットがたくさんあしらわれた、グラマラスなたたずまい。襟を見なければ、ポロシャツ由来とは分からないほどの華やかさです。サイドに深めのスリットが入った膝丈スカートで、センシュアルなムードを添えました。

透け感で魅せる、ポロの新境地

素肌がほのかに透けるシアー素材のポロシャツは、涼感と軽やかさを兼ね備えたたたずまい。はかなさや官能性さえもまとい、従来のポロシャツとは一線を画します。サマーレイヤードにも映える、洗練された一枚です。

ポロシャツの先駆者である「ラコステ(LACOSTE)」は、今季それをセットアップで提案。シアー素材を重ねた演出が、エアリーかつセンシュアルな立体感を演出しています。ポロシャツとショートパンツのコンビネーションは、アクティブなムードを醸し、まさに夏のスタイル。イエローがエネルギーを注ぎ込み、ルック全体にパワーをもたらしています。

色で遊ぶ、マルチレイヤード

着こなしの幅が広がったのも、近ごろのポロシャツの変化のひとつです。かつては1枚でさらりと着るのが定番でしたが、最近はポロシャツを2枚重ねてレイヤードしたり、異なる系統のシャツの上から重ねたりと、自由な発想のレイヤードが趣を深くしています。

シャツワンピースの上からポロシャツを2枚重ねたのは、「アンテプリマ(ANTEPRIMA)」。色の異なるシャツ3枚をミルフィーユのようにレイヤードして、ムードを巧みに交差させています。重ね着でも重たく見えないのは、シアー素材を取り入れているからこそ。丈の長さをずらし、襟元・袖先・裾でトリコロールを演出することで、爽やかなマルチカラーの装いに仕上げました。

襟と袖に品格を宿す長袖ポロ

ドレッシーにリモデルした進化系ポロシャツは、着用シーンを選びません。スタンダードな白シャツの“いいとこどり”をしたような1枚で、ニット素材のしなやかなフィット感はそのままに、シャープな襟や眺めの袖など、細部にアレンジを加えています。

エフォートレスなテイストに定評のある「トリー バーチ(TORY BURCH)」は、袖先が開いた長袖トップスを提案しました。襟はきちんと感を備え、正面ボタンもしっかり配列。カラーブロック調の配色で軽やかな動きを添え、ボディーラインにフィットするシルエットが、すっきりとした印象を演出しています。

アレンジ進むロマンチックガーリー

もともとカジュアルでスポーティーな印象が強いポロシャツに、近年はガーリーな要素を取り入れるアレンジが進んでいます。ピンクで彩ったり、パフスリーブを採用したり、フリルやレースをあしらったディテールも登場。“ロマンチックポロ”は、甘さと遊び心を添えつつ、着こなしの幅を広げてくれるうれしい存在です。

「ベースマーク(BASE MARK)」は、淡いピンクでポロシャツ全体を染め上げ、ロマンチックなカットワークレースをふんだんにあしらいました。五分丈の袖や、打ち合わせ部分に施したフリル状のディテールがチャーミングなアクセントに。流れるような仕立ての切りっぱなしスカートに、パンキッシュなシューズを合わせ、甘さにエッジを効かせたスタイルに仕上げました。

ポロシャツの既成概念を覆すような、新発想のポロシャツは意外性に富み、今の時期頼もしい存在です。襟があるおかげで、Tシャツよりもきちんと感がありつつ、抜け感のあるスタイルが楽しめるのも魅力。暑い季節を快適に、おしゃれに過ごせる“レディーポロ”、この夏ぜひトライしてみませんか。

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中森明菜の還暦記念TシャツやオアシスのコラボTシャツなど!  来週発売のファッションアイテム11選【7/14〜7/20】

ファッションアイテムの発売情報を「WWDJAPAN」的視点でピックアップ!今回は7月14〜20日に発売するアイテムを紹介します。中でも注目なのは7月16〜22日に伊勢丹新宿店で開催する中森明菜さんの60歳の誕生日を記念した期間限定ポップアップストア。本企画を記念した限定Tシャツや中森さん本人の愛用品、思い出のつまったアイテム、ファンクラブ限定グッズなど、これまで一般には公開されてこなかったプライベートなアイテムも特別に展示する貴重な機会です。

一方、「アダム エ ロぺ(ADAM ET ROPE)」の“テンカルチャー(10CULTURE)”レーベルは、ロックバンドのオアシス(OASIS)とのコラボTシャツを19日に発売します。発売当時のシングルジャケットやアルバムブックレットのアートワークをデザインとして採用したデザインです。中森明菜さんもオアシスも復活を遂げ、世代の垣根を超えてこれだけの熱狂を生み出すのは、まさにレジェンド!

【7月14日先行発売】
マムート
(MAMMUT)

ドイツのフットウエアブランド
「フラワーズ フォー ソサイエティ」と初コラボ

「マムート(MAMMUT)」は、「フラワーズ フォー ソサイエティ(FLOWERS FOR SOCIETY)」と初コラボしたシューズを、マムート渋谷で先行発売する。“エナジー ウルトラ シード ロー メン”と“エナジー マウンテン シード ロー メン”の2型をラインアップする。

■商品詳細

コラボシューズ“エナジー ウルトラ シード ロー メン”(2万9700円)
コラボシューズ“エナジー マウンテン シード ロー メン”(2万6400円)

【7月15日発売】
アディダス
(ADIDAS)

3Dプリント技術を用いた
レーシングシステム搭載シューズ

「アディダス(ADIDAS)」は、3Dプリント技術を用いたシューズ“クライマクール 4D レースド(CLIMACOOL 4D LACED)”を発売する。“クライマクール 4D”にレーシングシステムを搭載し、格子状のシームレス構造で通気性と軽量性、快適な履き心地を目指した。7月15日9時30分まで、「アディダス」公式アプリで先行販売の抽選を受け付けている。

■商品詳細

シューズ(2万5300円)

【7月15日発売】
カンペール
(CAMPER)

「イッセイ ミヤケ」と協業
1枚の革で足を包み込むフットウエア

「カンペール(CAMPER)」は、「イッセイ ミヤケ(ISSEY MIYAKE)」と協業した“ペウフォーム(PEU FORM)”を発売する。「イッセイ ミヤケ」の近藤悟史デザイナーが手掛け、スリッパを思わせるシューズ型と、アンクルブーツ型の2種をそろえる。

■商品詳細

シューズ(6万9300円)
ブーツ(8万8000円)

【7月16日発売】
伊勢丹

中森明菜の誕生日を記念したポップアップ
伊勢丹新宿本店限定Tシャツも

アーティスト、中森明菜の60歳の誕生日を記念したポップアップが7月16〜22日の期間、伊勢丹新宿本店で開催される。同店が用意した商品群の中から、中森明菜本人がセレクトしたアイテムを、特設ラックで展開する。また本企画を記念し制作した伊勢丹新宿店限定Tシャツも販売、同Tシャツは三越伊勢丹オンラインでも、期間限定で受注販売を行う。

■商品詳細

限定Tシャツ(9350円)

【7月16日先行発売】
プチバトー
(PETIT BATEAU)

「ウィンダンシー」コラボ
キッズやベビーサイズもラインアップ

「プチバトー(PETIT BATEAU)」は、「ウィンダンシー(WIND AND SEA)」とのコラボアイテムを、7月16日に公式オンラインと、伊勢丹新宿本店のポップアップで先行発売する。Tシャツやパジャマ、ロンパース、キャップ、トートバッグなどを販売する。

■商品詳細

Tシャツ(7700円)
Tシャツ/キッズ(6600円〜)
Tシャツ/ベビー(5500円)
トートバッグ
キャップ
※一部商品

【7月17日発売】
フェンディ
(FENDI)

2005年発売
バッグ“フェンディ スパイ”を復刻

「フェンディ(FENDI)」は、バッグ“フェンディ スパイ”を復刻発売する。2005年に発売され、“スパイ”の名は、バッグの秘密めいたデザインに由来する。スムースレザーや、シアリング、イールレザー素材のほか、限定デザインやファースタイルもラインアップする。

■商品詳細

バッグ"フェンディ スパイ スモール”(49万9400円〜)
バッグ"フェンディ スパイ”(67万6500円〜)
※全て予定価格

【7月18日発売】
ユニクロ
(UNIQLO)

サンリオと協業したTシャツ
キッズサイズもラインアップ

「ユニクロ(UNIQLO)」の「UT」は、サンリオキャラクターズをプリントしたTシャツを発売する。レトロなスーパーマーケットをイメージしたデザインや、リンゴやビスケットなどのフードのパッケージ、キャラクターたちがショッパーに詰まったグラフィックなどをデザインする。

■商品詳細

Tシャツ(1500円)
Tシャツ/キッズ(990円)

【7月18日発売】
マリメッコ
(MARIMEKKO)

草花を表現したウエアコレクション
“ウニッコ”やストライプ柄など

「マリメッコ(MARIMEKKO)」は、季節の移ろいと共に表情を変える草花をイメージしたウエアを発売する。一部商品はすでに販売し、7月18日から「マリメッコ」一部店舗および公式オンラインなどで順次販売する。夏の盛りを思わせるスカイブルーやラベンダーから、夏の終わりを感じさせるレッドやカイエンなどへと移り変わるカラーリングを表現した。

■商品詳細

カーディガン(6万1600円)
ワンピース(5万600円〜)
シャツ(4万9500円)
トップス(3万9600円)
スカート(5万8300円)
※一部商品

【7月19日発売】
ビューティフルピープル
(BEAUTIFUL PEOPLE)

「プーマ」、アトモスと
トリプルコラボした“スピードキャット”

「ビューティフルピープル(BEAUTIFUL PEOPLE)」は、「プーマ(PUMA)」、アトモス(ATMOS)とトリプルコラボしたスニーカーを発売する。“NOTHING TO DIE(隠すものはなにもない)”をテーマに、アッパーやソールに透過性のある素材を用いた。7月13日9時から19日8時59分まで、「ビューティフルピープル」とアトモスの公式オンラインで抽選販売を受け付ける。

■商品詳細

コラボスニーカー(1万9800円)

【7月19日発売】
テンカルチャー
(10CULTURE)

オアシスとコラボ
Tシャツ10型をラインアップ

「アダム エ ロぺ(ADAM ET ROPE)」の“テンカルチャー(10CULTURE)”レーベルは、ロックバンドのオアシス(OASIS)とのコラボTシャツを発売する。シングル「Supersonic」や「Shakermaker」、アルバム「(What's the Story) Morning Glory?」の収録曲「Champagne Supernova」など、アートワークをデザインに用いた。すでにジュンの公式オンラインで予約を受け付けている。

■商品詳細

Tシャツ(8800円)

【7月19日先行発売】
ザ・ノース・フェイス
(THE NORTH FACE)

丸の内に新店オープン
京都紋付やスニーカーウルフと協業

「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」は7月19日、東京・丸の内の新丸ビルに、ザ・ノース・フェイス丸の内をオープンする。これに合わせ、黒紋付を専門とする京都紋付が手掛けたTシャツや、アーティスト、スニーカーウルフ(SNEAKERWOLF)のグラフィックを配したTシャツ、トートバックなどを先行発売する。

■商品詳細

Tシャツ(5500円〜)
バッグ(4950円〜)

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中森明菜の還暦記念TシャツやオアシスのコラボTシャツなど!  来週発売のファッションアイテム11選【7/14〜7/20】

ファッションアイテムの発売情報を「WWDJAPAN」的視点でピックアップ!今回は7月14〜20日に発売するアイテムを紹介します。中でも注目なのは7月16〜22日に伊勢丹新宿店で開催する中森明菜さんの60歳の誕生日を記念した期間限定ポップアップストア。本企画を記念した限定Tシャツや中森さん本人の愛用品、思い出のつまったアイテム、ファンクラブ限定グッズなど、これまで一般には公開されてこなかったプライベートなアイテムも特別に展示する貴重な機会です。

一方、「アダム エ ロぺ(ADAM ET ROPE)」の“テンカルチャー(10CULTURE)”レーベルは、ロックバンドのオアシス(OASIS)とのコラボTシャツを19日に発売します。発売当時のシングルジャケットやアルバムブックレットのアートワークをデザインとして採用したデザインです。中森明菜さんもオアシスも復活を遂げ、世代の垣根を超えてこれだけの熱狂を生み出すのは、まさにレジェンド!

【7月14日先行発売】
マムート
(MAMMUT)

ドイツのフットウエアブランド
「フラワーズ フォー ソサイエティ」と初コラボ

「マムート(MAMMUT)」は、「フラワーズ フォー ソサイエティ(FLOWERS FOR SOCIETY)」と初コラボしたシューズを、マムート渋谷で先行発売する。“エナジー ウルトラ シード ロー メン”と“エナジー マウンテン シード ロー メン”の2型をラインアップする。

■商品詳細

コラボシューズ“エナジー ウルトラ シード ロー メン”(2万9700円)
コラボシューズ“エナジー マウンテン シード ロー メン”(2万6400円)

【7月15日発売】
アディダス
(ADIDAS)

3Dプリント技術を用いた
レーシングシステム搭載シューズ

「アディダス(ADIDAS)」は、3Dプリント技術を用いたシューズ“クライマクール 4D レースド(CLIMACOOL 4D LACED)”を発売する。“クライマクール 4D”にレーシングシステムを搭載し、格子状のシームレス構造で通気性と軽量性、快適な履き心地を目指した。7月15日9時30分まで、「アディダス」公式アプリで先行販売の抽選を受け付けている。

■商品詳細

シューズ(2万5300円)

【7月15日発売】
カンペール
(CAMPER)

「イッセイ ミヤケ」と協業
1枚の革で足を包み込むフットウエア

「カンペール(CAMPER)」は、「イッセイ ミヤケ(ISSEY MIYAKE)」と協業した“ペウフォーム(PEU FORM)”を発売する。「イッセイ ミヤケ」の近藤悟史デザイナーが手掛け、スリッパを思わせるシューズ型と、アンクルブーツ型の2種をそろえる。

■商品詳細

シューズ(6万9300円)
ブーツ(8万8000円)

【7月16日発売】
伊勢丹

中森明菜の誕生日を記念したポップアップ
伊勢丹新宿本店限定Tシャツも

アーティスト、中森明菜の60歳の誕生日を記念したポップアップが7月16〜22日の期間、伊勢丹新宿本店で開催される。同店が用意した商品群の中から、中森明菜本人がセレクトしたアイテムを、特設ラックで展開する。また本企画を記念し制作した伊勢丹新宿店限定Tシャツも販売、同Tシャツは三越伊勢丹オンラインでも、期間限定で受注販売を行う。

■商品詳細

限定Tシャツ(9350円)

【7月16日先行発売】
プチバトー
(PETIT BATEAU)

「ウィンダンシー」コラボ
キッズやベビーサイズもラインアップ

「プチバトー(PETIT BATEAU)」は、「ウィンダンシー(WIND AND SEA)」とのコラボアイテムを、7月16日に公式オンラインと、伊勢丹新宿本店のポップアップで先行発売する。Tシャツやパジャマ、ロンパース、キャップ、トートバッグなどを販売する。

■商品詳細

Tシャツ(7700円)
Tシャツ/キッズ(6600円〜)
Tシャツ/ベビー(5500円)
トートバッグ
キャップ
※一部商品

【7月17日発売】
フェンディ
(FENDI)

2005年発売
バッグ“フェンディ スパイ”を復刻

「フェンディ(FENDI)」は、バッグ“フェンディ スパイ”を復刻発売する。2005年に発売され、“スパイ”の名は、バッグの秘密めいたデザインに由来する。スムースレザーや、シアリング、イールレザー素材のほか、限定デザインやファースタイルもラインアップする。

■商品詳細

バッグ"フェンディ スパイ スモール”(49万9400円〜)
バッグ"フェンディ スパイ”(67万6500円〜)
※全て予定価格

【7月18日発売】
ユニクロ
(UNIQLO)

サンリオと協業したTシャツ
キッズサイズもラインアップ

「ユニクロ(UNIQLO)」の「UT」は、サンリオキャラクターズをプリントしたTシャツを発売する。レトロなスーパーマーケットをイメージしたデザインや、リンゴやビスケットなどのフードのパッケージ、キャラクターたちがショッパーに詰まったグラフィックなどをデザインする。

■商品詳細

Tシャツ(1500円)
Tシャツ/キッズ(990円)

【7月18日発売】
マリメッコ
(MARIMEKKO)

草花を表現したウエアコレクション
“ウニッコ”やストライプ柄など

「マリメッコ(MARIMEKKO)」は、季節の移ろいと共に表情を変える草花をイメージしたウエアを発売する。一部商品はすでに販売し、7月18日から「マリメッコ」一部店舗および公式オンラインなどで順次販売する。夏の盛りを思わせるスカイブルーやラベンダーから、夏の終わりを感じさせるレッドやカイエンなどへと移り変わるカラーリングを表現した。

■商品詳細

カーディガン(6万1600円)
ワンピース(5万600円〜)
シャツ(4万9500円)
トップス(3万9600円)
スカート(5万8300円)
※一部商品

【7月19日発売】
ビューティフルピープル
(BEAUTIFUL PEOPLE)

「プーマ」、アトモスと
トリプルコラボした“スピードキャット”

「ビューティフルピープル(BEAUTIFUL PEOPLE)」は、「プーマ(PUMA)」、アトモス(ATMOS)とトリプルコラボしたスニーカーを発売する。“NOTHING TO DIE(隠すものはなにもない)”をテーマに、アッパーやソールに透過性のある素材を用いた。7月13日9時から19日8時59分まで、「ビューティフルピープル」とアトモスの公式オンラインで抽選販売を受け付ける。

■商品詳細

コラボスニーカー(1万9800円)

【7月19日発売】
テンカルチャー
(10CULTURE)

オアシスとコラボ
Tシャツ10型をラインアップ

「アダム エ ロぺ(ADAM ET ROPE)」の“テンカルチャー(10CULTURE)”レーベルは、ロックバンドのオアシス(OASIS)とのコラボTシャツを発売する。シングル「Supersonic」や「Shakermaker」、アルバム「(What's the Story) Morning Glory?」の収録曲「Champagne Supernova」など、アートワークをデザインに用いた。すでにジュンの公式オンラインで予約を受け付けている。

■商品詳細

Tシャツ(8800円)

【7月19日先行発売】
ザ・ノース・フェイス
(THE NORTH FACE)

丸の内に新店オープン
京都紋付やスニーカーウルフと協業

「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」は7月19日、東京・丸の内の新丸ビルに、ザ・ノース・フェイス丸の内をオープンする。これに合わせ、黒紋付を専門とする京都紋付が手掛けたTシャツや、アーティスト、スニーカーウルフ(SNEAKERWOLF)のグラフィックを配したTシャツ、トートバックなどを先行発売する。

■商品詳細

Tシャツ(5500円〜)
バッグ(4950円〜)

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新生「メゾン マルジェラ」がクチュールでデビュー グレン・マーティンスが再解釈するメゾンコード

「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」はパリ時間の7月9日夜、2025-26年秋冬オートクチュール・ファッション・ウイークの目玉であるグレン・マーティンス(Glenn Martens)新クリエイティブ・ディレクターのデビューショーを開いた。今回発表したのは、もともとアンティークアイテムや古着を再構築して新たな命を吹き込むことからスタートした“アーティザナル“コレクション。アトリエの職人たちの手仕事によって生み出される“アーティザナル“は、ぜいたくな素材や煌びやかな装飾に象徴される一般的なオートクチュールとは全く異なるものの、「マルジェラ」にとってのオートクチュールだ。現在は再構築だけでなく実験的なアプローチで芸術性や創造性を探求しており、メゾンの全コレクションの“源泉”になっている。

そんな核となるコレクションの制作にあたり、グレンは創業者のマルタン・マルジェラ(Martin Margiela)が確立したコードを読み解くとともに、そして前任のジョン・ガリアーノ(John Galliano)がメゾンに持ち込んだクラフツマンシップとテーラリングにも着目。彼ならではのダークな世界観を取り入れた49ルックを披露した。

モデルは全員マスク姿で登場

ショーの会場は、パリ19区にあるカルチャースペース「セントキャトル パリ(CENTQUATRE-PARIS)」の地下。それは、マルタンが最後のショーを行った場所と同じだという。いくつかの部屋に分かれた空間の壁と床には、6つの異なる宮殿の内装を印刷した紙のコラージュがところどころ剥がれたように貼られた。スマッシング・パンプキンズ(THE SMASHING PUMPKINS)の「DISARM」などの楽曲を解体・再構築した音源が流れる中登場したモデルは全員、PVCやメタル、ビジュー、レースなどさまざまな素材で作られた顔から頭までを覆うマスクを着用。それは創業者が掲げた「匿名性」、そして服へのフォーカスを物語っている。

コレクションの着想源となったのは、グレンの故郷ベルギー・ブルージュや、マルタンとグレンが学生時代を過ごしたアントワープも含まれるフランドル地方やオランダの中世建築とその雰囲気。具体的には、ゴシック建築の教会の塔をイメージした縦長のシルエットや、16世紀フランドル地方で見られた花モチーフをハンドペイントとエンボスで表現したレザーの壁紙、17世紀オランダの狩猟や花をテーマにした絵画を取り入れた。また、どこか幻想的でくすんだ色使いは、19世紀にフランスで活躍した象徴主義の画家ギュスターヴ・モロー(Gustave Moreau)の絵画からヒントを得たものだ。

「マルジェラ」らしい素材使いと手仕事

ファーストルックは、無色透明のPVCで作られたコルセットとビスチエドレス。スカート部分には同じ素材をドレープしたアンダースカートを合わせる。その後も、キャンバスの上に油絵具をブラシで塗りレザーのような質感に仕上げたり、ビンテージのバイカージャケットをパッチワークしたレザーアウターの上に前述の壁紙を印刷した紙を貼り付けたりと、日常の中にある素材と不完全さや歳月を感じるような手仕事を生かした作品が続く。その中には、古いコスチュームジュエリーやクリスタルをびっしりとあしらったドレスやテーラードジャケットとエプロンスカートのセットアップもあれば、ウオッシュや錆の風合いをハンドペイントのトロンプルイユ(だまし絵)で表現したデニムもある。

一方、狩猟の絵画やカラフルな花をプリントした生地で仕立てたテーラードジャケットやドレスは、羽や花を立体的に形作ったチュールを重ねることで、モチーフが浮かび上がるような効果を演出。しわくちゃな金属糸入りのダッチェスサテンをたっぷりと使ったドラマチックなシルエットは、グレンが22年に「ジャンポール ゴルチエ(JEAN PAUL GAULTIER)」のゲストデザイナーとして初めて取り組んだクチュールや「Y/プロジェクト(Y/PROJECT)」での素材使いを思い起こさせる。

終盤には、透け感のあるジャージーを用いた流れるようなフロアレングスのガウンや、シャンティリーレースのアップリケやドレープで立体感を出したトップスにすっきりしたスカートを合わせたスタイルを提案し、より繊細な一面を覗かせた。多くのドレススタイルにはコルセットを取り入れているが、24年1月にジョンがラストショーで打ち出したウエストを極端に絞り込むようなものではなく、解剖学的アプローチで成形したものを採用。ハイレグのような形状にはグレンらしさが見て取れるが、コルセットによって生まれるシルエットがエレガンスをもたらす。そして足元には、かぎ爪のように尖ったトーデザインで再解釈した“タビ“ブーツやヒールのないサンティアゴブーツなどを合わせた。

今回のコレクションでは、正直想像していた以上に多くのアイデアが見られた。マルタンの影響を受けてきたというグレン自身が得意とするデザインアプローチは、随所に見られた「マルジェラ」のコードと通じる部分もあり、メゾンとの親和性の高さを感じる。この“源泉”をもとに、10月のパリ・ファッション・ウイークで発表予定のプレタポルテでは、どんなコレクションを見せてくれるのだろうか。マルタン・マルジェラとジョン・ガリアーノという2人の天才の後を継ぐグレンの新章は、始まったばかりだ。

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トップクリエイターがシニア世代の新たな美しさを表現する「EGAO ビューティプロジェクト」が始動

シニア世代の美しさに新たな価値を見出し、年齢を重ねることをポジティブに捉える企画が始動した。ヘアサロン「えがお美容室」などを運営するサンクリエーションが手掛けるプロジェクト“EGAO ビューティプロジェクト”は、日本を代表するトップクリエイターたちと共に、シニア世代の「カッコ良さ」「素敵さ」を表現する新たな試みだ。

全国から50代以上の女性をモデルとして公募し、トップクリエイターたちがヘア&メイク、スタイリング、撮影を行う。“年齢を重ねた美しさ”を引き出すことで、新たなシニア像を創出する。

多様性が叫ばれる現代社会においても、シニア世代に対するステレオタイプなイメージは根強く残っている。しかし、サンクリエーション代表の太田明良氏は「シニア世代でもなお美しくなることは十分に可能」と語る。「今の日本では、シニア世代向け製品・サービスの広告ビジュアルなのに、20代のモデルが起用されている広告をよく目にする。それは、『シニア世代のモデルではブランディングがおしゃれにならない』という発想が根底にあるから。日本はエイジビューティにおいては後進国であり、そうした状況を変えたくてこのプロジェクトを企画した」と太田氏。

同プロジェクトには、広告やファッション誌で活躍するフォトグラファーの久富裕史氏、海外でも実績を持つヘアスタイリストのTETSU氏、国内外の有名ブランドを手掛けるメイクアップアーティストのCOCO氏、広告・TVのスタイリングに定評のある吉田太郎氏といった一流のクリエイターが参加。彼らの技術と感性で、シニア世代の新たな魅力を引き出していく。

今回創作したビジュアルと、同プロジェクトの意義に関して、各クリエイターたちは以下のようにコメントしている。「“年齢を重ねる美しさ”をテーマに、シンプルかつ品のある表現を目指した。撮影では、余白を生かした構図や陰影を大切にしながら、被写体が持つ“その人らしさ”や内面から滲み出る存在感が引き立つよう心掛けた。強い演出は加えず、静かでありながら視線を惹きつけるような佇まいを捉えることを意識した。このプロジェクトは、いわゆる“モデル”ではない一般のシニア女性を被写体に迎え、そのリアルな魅力と美しさを表現することで、年齢に対する固定観念を揺さぶる試み。まだ世の中には『シニア=老い』や『美とは若さ』といったステレオタイプが根強く残っている。しかし、年齢を重ねたからこそ醸し出せる気品や知性、ユーモアや柔らかさといった“成熟した魅力”は、これからの時代においてもっと肯定されるべきだと感じている」(久富裕史/フォトグラファー)。

「できるだけ本人のヘアカット、ヘアのクセ、カラーなどを壊さぬように、使うプロダクトなどに気を配り、エレガントな要素を無理なく加えていくことを意識した。日常のその人が持っているものと、私たちの美意識とが無理なく調和し、双方に喜びが生まれた取り組みだった」(TETSU/ヘアスタイリスト)。

「肌色、髪色、服の印象などのバランスを見つつ、自然な笑顔につながるよう、ポイントは1つに抑え“やり過ぎない“ことを意識した。今のシニアの方は気力、体力、見た目も昔の方と比べるとかなり若く、時代の変化にも敏感ですが、おしゃれをするというと急にハードルが上がってしまう。今回の取り組みは、別人に変身するのではなく、自然体で居心地の良いスタイルを見つけるもの。少し余裕ができた世代にとって、“日常の延長で”という提案はとても意義があると思った」(COCO/メイクアップアーティスト)。

「今回のビジュアルでは、“年齢に囚われず自分らしさを楽しむファッション”をテーマにした。衣装はシンプルで上質なトレンチコートをベースに、シルエットも直線的でありながら柔らかさを感じさせるバランスにこだわり、着る人の魅力を引き立てるコーディネートを意識した。年齢や固定観念に縛られず、誰もが自分らしく輝ける今、見た目や若さだけではない“美しさ”のあり方を提示することで、これからの社会のあり方について考えるきっかけになればと思う。“誰もが主役になれるファッション”そのものを、ビジュアルとして体現できたと思う。今回のような取り組みを通じて、自分らしくいることの楽しさや誇りを、少しでも多くの人と分かち合えたらうれしい」(吉田太郎/スタイリスト)。

なおサンクリエーションは「えがお美容室」以外にも、「えがお写真館」(シニア・シルバー世代のための写真館)、「えがお洋品店」(セレクトショップ)、「えがお爪工房」(ネイルサロン)、「えがお美癒堂」(エステティックサロン)、「えがお老眼鏡」(老眼鏡のセレクトショップ)など6店舗を運営。また50代以上の女性のみが所属する「すがもモデル事務所」も手掛けている。

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トップクリエイターがシニア世代の新たな美しさを表現する「EGAO ビューティプロジェクト」が始動

シニア世代の美しさに新たな価値を見出し、年齢を重ねることをポジティブに捉える企画が始動した。ヘアサロン「えがお美容室」などを運営するサンクリエーションが手掛けるプロジェクト“EGAO ビューティプロジェクト”は、日本を代表するトップクリエイターたちと共に、シニア世代の「カッコ良さ」「素敵さ」を表現する新たな試みだ。

全国から50代以上の女性をモデルとして公募し、トップクリエイターたちがヘア&メイク、スタイリング、撮影を行う。“年齢を重ねた美しさ”を引き出すことで、新たなシニア像を創出する。

多様性が叫ばれる現代社会においても、シニア世代に対するステレオタイプなイメージは根強く残っている。しかし、サンクリエーション代表の太田明良氏は「シニア世代でもなお美しくなることは十分に可能」と語る。「今の日本では、シニア世代向け製品・サービスの広告ビジュアルなのに、20代のモデルが起用されている広告をよく目にする。それは、『シニア世代のモデルではブランディングがおしゃれにならない』という発想が根底にあるから。日本はエイジビューティにおいては後進国であり、そうした状況を変えたくてこのプロジェクトを企画した」と太田氏。

同プロジェクトには、広告やファッション誌で活躍するフォトグラファーの久富裕史氏、海外でも実績を持つヘアスタイリストのTETSU氏、国内外の有名ブランドを手掛けるメイクアップアーティストのCOCO氏、広告・TVのスタイリングに定評のある吉田太郎氏といった一流のクリエイターが参加。彼らの技術と感性で、シニア世代の新たな魅力を引き出していく。

今回創作したビジュアルと、同プロジェクトの意義に関して、各クリエイターたちは以下のようにコメントしている。「“年齢を重ねる美しさ”をテーマに、シンプルかつ品のある表現を目指した。撮影では、余白を生かした構図や陰影を大切にしながら、被写体が持つ“その人らしさ”や内面から滲み出る存在感が引き立つよう心掛けた。強い演出は加えず、静かでありながら視線を惹きつけるような佇まいを捉えることを意識した。このプロジェクトは、いわゆる“モデル”ではない一般のシニア女性を被写体に迎え、そのリアルな魅力と美しさを表現することで、年齢に対する固定観念を揺さぶる試み。まだ世の中には『シニア=老い』や『美とは若さ』といったステレオタイプが根強く残っている。しかし、年齢を重ねたからこそ醸し出せる気品や知性、ユーモアや柔らかさといった“成熟した魅力”は、これからの時代においてもっと肯定されるべきだと感じている」(久富裕史/フォトグラファー)。

「できるだけ本人のヘアカット、ヘアのクセ、カラーなどを壊さぬように、使うプロダクトなどに気を配り、エレガントな要素を無理なく加えていくことを意識した。日常のその人が持っているものと、私たちの美意識とが無理なく調和し、双方に喜びが生まれた取り組みだった」(TETSU/ヘアスタイリスト)。

「肌色、髪色、服の印象などのバランスを見つつ、自然な笑顔につながるよう、ポイントは1つに抑え“やり過ぎない“ことを意識した。今のシニアの方は気力、体力、見た目も昔の方と比べるとかなり若く、時代の変化にも敏感ですが、おしゃれをするというと急にハードルが上がってしまう。今回の取り組みは、別人に変身するのではなく、自然体で居心地の良いスタイルを見つけるもの。少し余裕ができた世代にとって、“日常の延長で”という提案はとても意義があると思った」(COCO/メイクアップアーティスト)。

「今回のビジュアルでは、“年齢に囚われず自分らしさを楽しむファッション”をテーマにした。衣装はシンプルで上質なトレンチコートをベースに、シルエットも直線的でありながら柔らかさを感じさせるバランスにこだわり、着る人の魅力を引き立てるコーディネートを意識した。年齢や固定観念に縛られず、誰もが自分らしく輝ける今、見た目や若さだけではない“美しさ”のあり方を提示することで、これからの社会のあり方について考えるきっかけになればと思う。“誰もが主役になれるファッション”そのものを、ビジュアルとして体現できたと思う。今回のような取り組みを通じて、自分らしくいることの楽しさや誇りを、少しでも多くの人と分かち合えたらうれしい」(吉田太郎/スタイリスト)。

なおサンクリエーションは「えがお美容室」以外にも、「えがお写真館」(シニア・シルバー世代のための写真館)、「えがお洋品店」(セレクトショップ)、「えがお爪工房」(ネイルサロン)、「えがお美癒堂」(エステティックサロン)、「えがお老眼鏡」(老眼鏡のセレクトショップ)など6店舗を運営。また50代以上の女性のみが所属する「すがもモデル事務所」も手掛けている。

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2026年春夏メンズコレで肌見せを考える

毎週発行している「WWDJAPAN」は、ファッション&ビューティの潮流やムーブメントの分析、ニュースの深堀りなどを通じて、業界の面白さ・奥深さを提供しています。巻頭特集では特に注目のキーワードやカテゴリー、市場をテーマに、業界活性化を図るべく熱いメッセージを発信。ここでは、そんな特集を担当記者がざっくばらんに振り返ります。(「WWDJAPAN」2025年7月7日号からの抜粋です)

本橋:メンズコレ、暑かったですね…。35度近い気温のなかでショーを一日中ハシゴするなんて、コレクション取材は改めて体力勝負だと痛感しました。

村上:本橋さんは、ニューヨーク・コレクションは2回取材しているけれど、2週間越えという長丁場は初めてですもんね。私が取材していたコロナ前と比べると、ヨーロッパの6月も確実にムシムシしています。そんな気候と日差し、過密なスケジュールでは、最初の1年は正直食らいつくのがやっと、ですよ(笑)。

海外勢も日本ブランド同様酷暑対応に本気

本橋:取材を通じて感じたのは、地球沸騰化の中で、各ブランドがやはり避暑を意識していること。これまでのヨーロッパブランドの春夏の打ち出しには、日本の酷暑との温度感のズレを感じていましたが、ギャップがだいぶ埋まってきたように思えます。

村上:シースルーやパイル地などの素材、トレンチコートのクロップド丈やノースリーブなどの定番アレンジ、そして気温次第で調節できるレイヤードスタイルはこれまで、日本ブランドの専売特許だったり、一日の長があったりのイメージでしたが、欧州勢も確実に日本化していますね。

本橋:これだけ暑いからこそ、主にウィメンズで使われていたようなしなやかな素材や、肌を見せるスタイルが、メンズにも受け入れられていくのかなと思いました。とはいえ、「プラダ(PRADA)」のブルマーは、さすがに二度見しましたが。

村上:肌見せは正直、東アジアでは難しいと思いますよ。本橋さんは、35度予報でも長袖&長ズボンだったじゃないですか。むしろ時代は紫外線から肌を守る方向に向かっていて、ブルマーよりはスカーフや日傘が男性にも普及していくんじゃないかな。そういえばパリで日傘を差した日本のプレス、いらっしゃいましたよね(笑)。

本橋:自分自身もいろんなスタイルにトライしてこそ視野が広がり、ショーから見えてくるものが増えそうと思ったのも事実です。真知子巻き、トライしてみようかな(笑)。

 

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脱・優等生の「オーラリー」に拍手し、ニッチを突き抜ける「キディル」に慄く【2026年春夏メンズコレリポートVol.6】

今季も2026年春夏のメンズ・ファッション・ウイークを駆け抜けました。取材班は、コロナ禍前から久々にメンズコレサーキットに舞い戻った編集長・村上と、初参戦のヘッドリポーター・本橋。ヨーロッパを覆う熱波に負けないアツいリポートをお届けします。今回は特集制作を挟み、すでに追憶の彼方となりつつあるパリ1日目。

「エチュード スタジオ」よりも
正直「シュタイン」を観たかった!

本橋涼介「WWDJAPAN」ヘッドリポーター(以下、本橋):パリに到着してすぐ、ホテルに荷物を預けて、最初のショーへと直行。初っ端に観たのは「エチュード スタジオ(ETUDE STUDIO)」でしたね。正直なところ、僕の心にはあまり響きませんでした。カーゴパンツにシンプルなシャツ、マーブル染めのセットアップ……。個々の服には意味がありそうなのに、それを空間にのせる意志が見えず、静謐というより、単なる設計不足のように映りました。

もともと「エチュード スタジオ」は、写真家たちとのコラボレーションや、出版レーベルとしての活動をルーツに持つブランドです。都市の空気感やストリートカルチャーを視覚的に捉え、ビジュアルと言葉の両面から物語を紡ぐスタイルに定評がありました。雑誌的な編集感覚を服作りにも応用してきたブランドだからこそ、本来は“空間全体で伝える”ことが得意なはずです。もしこれがショーではなく、プレゼンテーションという形式だったら……と思いました。

それなら、今回は飛行機の都合でどうしても行けなかった「シュタイン(SSSTEIN)」を観たかった、というのが正直な気持ちです。

村上要「WWDJAPAN」編集長(以下、村上):私に至っては、パリまでの飛行機の中にパスポートを忘れてしまい、なおさら「エチュード スタジオ」どころじゃありませんでした(苦笑)。この後、「ルメール(LEMAIRE)」や「アミ パリス(AMI PARIS)」、それこそ「オーラリー(AURALEE)」など、「言葉で説明するとフツーだけど、独特の世界観を醸し出しているブランド」が控えているパリだからこそ、アティチュードというか着るひとの佇まい、みたいなものが見え隠れするスタイルが見たかったですね。正直、何を訴えようとしているのか、「よくわからないな」という印象です。

その前に伺った「ザ・ロウ(THE ROW)」は、気取らないという意味の「ノンシャラン」、そして自由奔放なスタイルの探求を続けながら、ブランドと着る人の関係性をより一層親密なものにしようとしています。その意味で今回は、着る人と一番親密な下着にフォーカス。とはいえコットンジャージーなので“下着感”満載ではありませんが、ジャケットのインナーにTシャツとか、その下には股引きのようなパンツなど、家と外の境界線が曖昧というか、中と外なんて違いをあんまり意識していない感覚のスタイリングです。ウィメンズだと、スパゲッティストラップのペチコートにジャケット的なスタイル。パジャマのような洋服も現れます。ミラノでも多くのブランドがパジャマスタイルを提案したのは、酷暑対策のみならず、一番親密な洋服で、着る人との関係性をより緊密なものしていきたいという願いの現れなのかもしれませんね。

ナイロンを混紡してパラシュート素材のように薄く&軽く仕上げた生地で作るリラックスパンツや、ボタンを廃した羽織風のロングジャケット、ベルトループを取り去ったり背中の部分をゴムに切り替えたりのパンツなど、“着心地を求めたらシンプルに仕上がった”的なアプローチも特徴ですね。どうも世間一般では「ミニマリズム」というイメージが先行していますが、「それだけじゃないんだ!」と私は声を大にして言い続けたいと思います。

村上:続く「ベルルッティ(BERLUTI)」は、靴の匠であり、素材選びのプロであることを示すプレゼンテーションからスタート。ミラノの「サントーニ(SANTONI)」に続き、パリでも“セタレザー”、シルクのように柔らかいレザーが登場です。ラグジュアリーの世界では、装飾ではなく、着心地や履き心地が重要になってきている現れでしょうか?日本人の足に合いそうなラストが復活したり、印籠とワンナイトバッグを融合した新型バッグの“ジュール・ドゥ・ポッシュ”を提案したりと新作もいくつかありますが、久々メンズにカムバックしてきた私にとって驚きだったのは、いつのまにか「ベルルッティ」傘下になっていた「アルニス(ARNYS)」の名物ジャケット“フォレスティエール”。

ハンティングジャケットをベースに、控えめなスタンドカラーで仕上げたジャケットは、「(セーヌ川の)右岸の『エルメス(HERMES)』、左岸の『アルニス』」と称されたほどのブランドによる逸品です。当然「ベルルッティ」だから、靴を前提としたコーディネートの中に“フォレスティエール”を採用。ブルーやライラックカラーのリネン、オレンジ色のウールなど、様々な色と素材でそろえました。

優等生「オーラリー」の
“整えない“という挑戦

本橋:村上さんが「サンローラン(SAINT LAURENT)」からの「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」をハシゴしている間、僕は「オーラリー」へ。今季もすごく“らしさ”のある進化をしていました。

テーマは「春の混乱」。寒さと暖かさの間を行き来する日本の季節感に根ざした、揺らぎを肯定するような服作りが印象的でした。カシミアなのにあえてジャリっとした質感に仕上げたポロシャツ。シルクオーガンジーにニット。透明感がありながら、少し着崩したようなレイヤードスタイルが印象的でした。あえて“整わないまま着る”ことを意識していたように思います。

岩井良太デザイナーお話をうかがいました。多くは語らない方ですが、「パリで発表し続ける意義」については前向きで、自分たちなりの進化を少しずつ形にしていくことを大事にされている印象を受けました。一見すると「わかりにくい」服かもしれません。でも、確実に一歩ずつ進んでいる。そんな誠実さと静かな挑戦を、これからも丁寧に追いかけていきたいと思います。

異物感際立つ「キディル」
ファンダムの深淵を垣間見る

本橋:「キディル(KIDILL)」は、今季ますます異物感を際立たせていました。プレゼンは“茶会”形式で、ショコラ専門店「LES TROIS CHOCOLATS」と組んで抹茶とお菓子をふるまうところからスタート。そこからショーが“召喚”のように始まるという演出でした。デザイナーの末安弘明さんは、「オタク」という言葉がまだ蔑視されていた90〜00年代、「オタクたちが現実を200%に誇張して、自分たちの小宇宙を作っていた」と語ります。その精神性が、まさに今のファッションに必要な想像力ではないかというわけです。

今季は秋葉原をテーマに、アクリル製のアーマーやタツノコプロとのコラボパーツ、“ネコミミ”の花柄ユニットまでが登場。パリのど真ん中で日本の想像力を全開放していたような熱量でした。メンズコレが静けさへと傾くなか、ここまで突き抜けたプレゼンは貴重ですし、熱狂的なファンも喜んでいました。これからも“蛸壺化”してでも徹底的に世界観を深めてほしいです。

サウナな「アシックス」で
コラボモデルの熱量を体感

本橋:最後に訪れたのが「アシックス スポーツスタイル(ASICS SPORTS STYLE)」。これはもはや“展示”というより“サウナ”でした(笑)。会場の人口密度がすごくて、湿気も熱もすさまじい。ようやくたどり着いた奥の一角に、「シュシュトン(SHUSHU TONG)」と「ジョウンド(JJJJound)」の新作スニーカーが、それぞれ1足ずつ展示されていました。

「シュシュトン」はチャイナドレスのようなフェミニンさを得意とするブランドですが、ネイビー×シルバーの“ゲル キネティック フルーエント“は相性よくまとまっていました。9月6日発売だそうです。「ジョウンド」のコラボモデルは真っ白で潔く、販売はすでに始まっています。それにしても、会場の人口密度が高くて灼熱でした。1日の終わりは、サウナで毒抜き......そんな風に前向きに考えて、熱気に包まれた会場を耐え抜きました。

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来場者数よりも“本気の商談“を重視するベルリンのB2Bイベント「ザ ユニオン」 日本ブランドも多数出展

世界的に見本市ビジネスが過渡期を迎える中、ドイツ・ベルリンを拠点とするザ ユニオンが主催するB2Bイベント「ザ ユニオン ベルリン(THE UNION BERLIN)」が活気づいている。同イベントは「良きビジネスのための場(A PLACE FOR GOOD BUSINESS)」をスローガンに掲げ、2022年夏にスタート。6月22〜24日に開催された26年春夏シーズンは、デニムやレザーウエア、アロハシャツからバッグ、シューズ、シルバージュエリーまでヘリテージファッションを中心に約70ブランドが出展した。その3割以上を日本が占め、比較的規模の小さな日本のブランドが欧州市場に進出したり、海外ビジネスを拡大したりする足掛かりにもなっている。

同イベントを手掛けるのは、ドイツで「ポーター(PORTER)」のディストリビューターなども務めているフェリックス・エンゲルマン(Felix Engelmann)=ザ ユニオン創業者だ。立ち上げの経緯について、彼は「自分自身もディストリビューションの仕事をしていて、従来のトレードショー(見本市)や合同展は多くの来場者がブースを訪れても、必ずしも商談や買い付けにつながるわけではないと感じていた。私たちが取り組んでいるのはブランドとショップが共にビジネスを行うための共同体。だから『トレードショー』とは呼びたくなく、シンプルに“連合”や”組合”を示す『ユニオン』という言葉を選んだ」と説明。「重視するのは、来場者数よりも本気で商談が行われる環境を整えることだ。そのため、ショップ関係者が来場するには出展ブランドまたは私たちからの招待が必要。支払いなどで待たされることの多い食事やコーヒーなどのドリンクを無料でスムーズに提供したり、必要に応じて現地での通訳を手配したりと、円滑なビジネスをサポートしている」と続ける。

また、常にイベントを改善していくため、「WhatsApp(メッセージングアプリ)」で出展ブランドや来場したショップの意見を聞いたり、出展料の改定などの際には多数決を取り入れたり。皆で作り上げるオープンで民主的な運営体制も特徴と言える。そういった背景もあり、ビジネスに重きを置いているものの、会場には親密でフレンドリーな雰囲気が漂う。

品質で勝負するブランドだけを厳選

そんな「ザ ユニオン ベルリン」は会場となっている元冷蔵倉庫の1フロアのみでスタートし、現在は中央が吹き抜けになった3フロアと完全アポイントメント制の1フロアを使用するまでになった。しかし、エンゲルマン創業者は「最も大切なのは、参加者全員が効率よくビジネスをできること。規模が大きくなりすぎると、自分たちがなりたくない従来型の見本市や合同展のようになってしまうリスクがある」とし、焦点を絞ってクオリティーを維持していく考えだ。

出展者の選考基準については、「マーケティングではなく“品質の証“としてブランドのラベルやロゴを用いているか。アイテムカテゴリーや価格帯は問わず、品質で勝負するブランドを選んでいる。そうすることで、来場する小売業者が“『ザ ユニオン』に行けば、すでに買い付けているブランドだけでなく、他の素晴らしいブランドにも出合える“と思えるような場所にしたい」と語る。「私が知る日本のブランドからは、製品やモノ作りに真摯に向き合う文化を感じる。そういったブランドの評価は欧米でも高く、その姿勢は“ディスカウント”を前提としない健全なビジネスを続けていくためにも重要だ」。

出展者が語る「ザ ユニオン」の意義

今回のイベントには、ドイツをはじめとするヨーロッパ、アメリカ、タイ、イスラエル、台湾、韓国、日本などの約180店舗のバイヤーが訪れたという。その数自体は大規模な見本市に比べると圧倒的に少ないものの、その狙い通り、ビジネスの場として機能しているようだ。

初めて出展したベーシックなニット中心の「ムーンキャッスル(MOONCASTLE)」を手掛ける月城亮一・月城ニット社長は、「海外ではすでにフィレンツェの『ピッティ・イマージネ・ウオモ(PITTI IMMAGINE UOMO)』とパリの『ウェルカム エディション(WELCOME EDITION)』に出展している。他と比べて『ザ ユニオン』は来場人数が少ない分、バイヤーの方々にじっくりとブースを見てもらったり、製品について説明させてもらったりすることができた。結果、ビジネス的にもほかの海外展に引けを取らないくらいの手応えがあった」と振り返った。

一方、4回目の出展となるデニムブランド「フルカウント(FULLCOUNT)」を率いる辻田幹晴社長は、日本製デニムが世界で認知される前の1990年代後半から海外展開に挑戦しており、地道に販路を確立。その中で酸いも甘いも経験してきたという。現在は他の見本市には出展していないが、「ザ ユニオン」については「私たちの場合は、すでに海外に100アカウント以上の卸先がありビジネスも安定しているので、既存のお客さまと会うことが出展の大きな目的。一つのブランドとして成功すればいいというわけでなく、日本のモノ作りの背景をしっかり守っていくためにも、海外で日本の製品がしっかり評価される場になれば良いと考えている。その点、『ザ ユニオン』は日本の文化を尊重するフェリックスとの距離も近く、コンセプトに共感する部分も多い。他の新しいブランドにも声をかけたり、意見を交わしたりして、一緒に取り組んでいる」と話した。

今年から日本でのイベントも本格始動

さらにザ ユニオンは、「クロ(KURO)」などオリジナルブランドの生産・販売や海外ブランドのディストリビューション、合同展示会「マグ(MAG)」を手掛けてきた総合セールスエージェントのブルース(BLUES)とパートナーシップを締結。2年半にわたる話し合いの末、「ザ ユニオン ベルリン」のコンセプトを踏襲した日本でのイベント「ザ ユニオン トウキョウ(THE UNION TOKYO)」を始動した。3月のソフトローンチを経て、2026年春夏シーズンは7月15〜17日まで渋谷のクウォーツギャラリー(QUARTZ GALLERY)で開催する。今回は、国内外の約25ブランドが出展予定だ。

刑部健太郎ブルース社長は、「これまで開催していた『マグ』は一旦ストップし、『ザ ユニオン』にフォーカスする。今回の来場予定は国内のショップが多いが、将来的には韓国や中国、台湾などアジアのバイヤーが集まるハブにしていきたい。また、ベルリンでは欧米のショップから、東京ではアジアのショップからオーダーを取れるような環境を整え、両方に出展するブランドを増やすことを目指す」と語る。今後は、海外のブランドやバイヤーの参加も促すため、グローバルな買い付けや生産サイクルに合わせ、7月と2月の年2回開催していく予定だ。

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喝采の「ドリス ヴァン ノッテン」 クワイエット・ラグジュアリーの時代に咲かせた装飾と耽美のエレガンス

2026年春夏のパリ・メンズ・ファッション・ウイークにおいて、「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」は、今季のベストショーのひとつに数えられるだろう。創業者ドリス・ヴァン・ノッテンの後継として2024年末にトップに就任したジュリアン・クロスナー(Julian Klausner)=クリエイティブ・ディレクターが一貫して手がけた初のメンズコレクションは、クワイエット・ラグジュアリーの空気に包まれる今のメンズファッション界にあって、装飾と耽美の世界を鮮やかに咲かせた。

ドリスが長年大切にしてきた“日常に根ざしたクラシック”を土台に、ジュリアンはあらゆる洋服や衣装への等しい敬意をにじませながら、自身の耽美と官能の感性を丁寧に重ねた。そこに立ち現れたのは、フォーマルとカジュアル、ビーチとイブニング、マスキュリンとフェミニンを軽やかに横断する、新たな「ドリス」の姿だ。

カラーパレットは、フューシャピンク、ライラック、オレンジといった艶やかな色彩。大判のフラワープリント、太幅のボーダー、歪んだドットなどのグラフィカルなモチーフが、サテンやクロッケ・ジャカードといった光沢感あるテキスタイルにのせられ、クラシックを艶やかに更新していく。

端正なテーラードアイテムには、ボディーフィットなサイクルパンツやアンダーウエアを思わせるボクシーなショーツをレイヤード。その上からは、本来フォーマルウエアに用いられるカマーバンドを巻く。ベージュのダブルブレストジャケットは、タイドアップしたVゾーンでクラシックの骨格を保ちつつ、ショーツとひらりと巻かれたパレオの隙間からのぞく素肌が、ヘルシーなリズムを奏でる。イブニングを想起させるセージグリーンのショールカラージャケットも、スウェット地の七分丈パンツをタックインし、足元にはフューシャピンクのレースアップシューズを。リゾートの高揚感が一気に立ち上がる。

そしてコレクションをひときわ華やかに彩ったのが、立体的な刺しゅうやスパンコールといった装飾の数々だ。ジャージー素材のTシャツやショーツといったカジュアルウエアにさえ惜しみなく施され、ミニマルなコートの下であふれんばかりの輝きを放つ。

フォーマルとカジュアル、マスキュリンとフェミニン。単なる華美装飾ではなく、緊張と官能を行き来するそのリズムこそが、コレクションに心地よい高揚感をもたらしていた。

時代を覆う抑制美への反骨
“着飾る”という勇気ある提示

ショーの終盤に流れたルー・リードの"Perfect Day"のように、今季の「ドリス」は心に長く残る余韻を残し、喝采はしばらく鳴り止まなかった。それは現在のメンズファッションにおける“静”の空気に対する、勇気ある反骨への賛辞だったのだろう。今季のパリでは、「ルメール(LEMAIRE)」や「アミ パリス(AMI PARIS)」がミニマリズムの洗練を突き詰め、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」でさえダンディズムの色を深めてミニマルなスタイルに傾倒した。そんな静謐と抑制の時代の中でも「ドリス」は装飾、色彩を恐れずに咲かせ、“着飾る“というエレガンスのあり方を提示したのだ。

その姿勢に共感が集まったのも、何より、“すべての洋服や衣装に等しく敬意を払う”というドリスからの系譜がショー全体を貫いていたからに他ならない。彼はその信念を守りながらも、自らの感性を重ね、今という時代に響く「装うことの美しさ」を力強く提示してみせた。

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喝采の「ドリス ヴァン ノッテン」 クワイエット・ラグジュアリーの時代に咲かせた装飾と耽美のエレガンス

2026年春夏のパリ・メンズ・ファッション・ウイークにおいて、「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」は、今季のベストショーのひとつに数えられるだろう。創業者ドリス・ヴァン・ノッテンの後継として2024年末にトップに就任したジュリアン・クロスナー(Julian Klausner)=クリエイティブ・ディレクターが一貫して手がけた初のメンズコレクションは、クワイエット・ラグジュアリーの空気に包まれる今のメンズファッション界にあって、装飾と耽美の世界を鮮やかに咲かせた。

ドリスが長年大切にしてきた“日常に根ざしたクラシック”を土台に、ジュリアンはあらゆる洋服や衣装への等しい敬意をにじませながら、自身の耽美と官能の感性を丁寧に重ねた。そこに立ち現れたのは、フォーマルとカジュアル、ビーチとイブニング、マスキュリンとフェミニンを軽やかに横断する、新たな「ドリス」の姿だ。

カラーパレットは、フューシャピンク、ライラック、オレンジといった艶やかな色彩。大判のフラワープリント、太幅のボーダー、歪んだドットなどのグラフィカルなモチーフが、サテンやクロッケ・ジャカードといった光沢感あるテキスタイルにのせられ、クラシックを艶やかに更新していく。

端正なテーラードアイテムには、ボディーフィットなサイクルパンツやアンダーウエアを思わせるボクシーなショーツをレイヤード。その上からは、本来フォーマルウエアに用いられるカマーバンドを巻く。ベージュのダブルブレストジャケットは、タイドアップしたVゾーンでクラシックの骨格を保ちつつ、ショーツとひらりと巻かれたパレオの隙間からのぞく素肌が、ヘルシーなリズムを奏でる。イブニングを想起させるセージグリーンのショールカラージャケットも、スウェット地の七分丈パンツをタックインし、足元にはフューシャピンクのレースアップシューズを。リゾートの高揚感が一気に立ち上がる。

そしてコレクションをひときわ華やかに彩ったのが、立体的な刺しゅうやスパンコールといった装飾の数々だ。ジャージー素材のTシャツやショーツといったカジュアルウエアにさえ惜しみなく施され、ミニマルなコートの下であふれんばかりの輝きを放つ。

フォーマルとカジュアル、マスキュリンとフェミニン。単なる華美装飾ではなく、緊張と官能を行き来するそのリズムこそが、コレクションに心地よい高揚感をもたらしていた。

時代を覆う抑制美への反骨
“着飾る”という勇気ある提示

ショーの終盤に流れたルー・リードの"Perfect Day"のように、今季の「ドリス」は心に長く残る余韻を残し、喝采はしばらく鳴り止まなかった。それは現在のメンズファッションにおける“静”の空気に対する、勇気ある反骨への賛辞だったのだろう。今季のパリでは、「ルメール(LEMAIRE)」や「アミ パリス(AMI PARIS)」がミニマリズムの洗練を突き詰め、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」でさえダンディズムの色を深めてミニマルなスタイルに傾倒した。そんな静謐と抑制の時代の中でも「ドリス」は装飾、色彩を恐れずに咲かせ、“着飾る“というエレガンスのあり方を提示したのだ。

その姿勢に共感が集まったのも、何より、“すべての洋服や衣装に等しく敬意を払う”というドリスからの系譜がショー全体を貫いていたからに他ならない。彼はその信念を守りながらも、自らの感性を重ね、今という時代に響く「装うことの美しさ」を力強く提示してみせた。

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「マーク ジェイコブス」 クチュール的世界観で魅せたブランドの次なるステージ

「マーク ジェイコブス(MARC JACOBS)」が6月30日(ニューヨーク現地時間)に2025年秋冬コレクション(実売期は2026年春夏)を発表した。2026年春夏メンズ・ファッション・ウィークの最中、ファッションジャーナリストたちはニューヨーク公共図書館に舞い戻った。

コレクションノートに記されていた今シーズンのテーマは”BEAUTY(美)”。「心や感覚に喜びを与える性質、またはその組み合わせのことで、形や色の調和、比率、信憑性などの性質」というメッセージが目に飛び込んだ。コレクションスタート前に目を通した資料に書かれたルック数はわずか19体。通常のシーズンよりも絞り込まれたコレクションに期待が高まる。

クチュール感が増したおとぎ話の中のドールたち

スーパープラットフォームのブーツを履いたモデルたちがゆっくりと長い回廊のランウェイを歩いてくる。いつもよりゆっくりとした歩調のウォーキングは今にも転びそうになる不安定なシューズによるものでもあるように見えるが、われわれが一体一体をじっくりと眺められるためのペース、配慮とも捉えられる。

ファーストルックはショルダーラインが極端にデフォルメされたレースのボディスーツとカーゴパンツ。続くモデルたちが纏うルックも大袈裟にどこかがデフォルメされている。今シーズン、マーク・ジェイコブス(MARC JACOBS)が見せたのは、彼が2024年春夏コレクションからシリーズのように描いてきたドールたちが登場するおとぎ話の世界。見覚えのあるようなデフォルメ感と人形のように歩くモデルたちだが、今季はさらにボリューミーで繊細なテクニックを駆使したデザインでクチュール的な要素が増している。マークが描くおとぎ話は終章を迎えるのか?

パニエでボリューム感を出したスカートやふんだんに使われたレース、大きく膨らんだショルダーライン、コルセットのディテールはビクトリア朝時代のお姫さまのよう。ほぼすべてのモデルがヘア、またはバックスタイルにペーパードールのような大きなリボンを着けている。何十にも重ねられたレース、ランジェリー、小花柄など、おとぎ話を構成するガーリーな要素が全体的に流れる中、今季はデフォルメされたカーゴパンツやデニムのようなワイドパンツ、パンクのようなムードも感じられる。

渾身の19ルックに込められたコレクションは、リアルクローズが先行するニューヨークでは珍しいオートクチュールのような存在感だ。アメリカではバーグドルフ・グッドマン限定でコレクションラインを販売している。今回のコレクションからは限られた顧客に向けてマーク・ジェイコブスのクリエーションへの強い思いを届けようというメッセージも感じられた。

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吉高由里子やNJZのダニエルも来場「オメガ」がレディス時計“シーマスター アクア テラ 30MM”の発売イベントを京都で開催した理由

スイスの時計メーカー「オメガ(OMEGA)」はこのほど、レディス向けの時計12型からなる新コレクション“シーマスター アクア テラ 30MM”を発売した。「マイ リトル シークレット(My Little Secret)」をテーマに掲げる同コレクション発売に先駆け、京都で世界に向けたお披露目イベントを開催。会場の将軍塚青龍殿には、「オメガ」フレンドを務める俳優の吉高由里子や、同コレクションのキャンペーン・アンバサダーを務める韓国のアイドルグループNJZのダニエル・マーシュ(Danielle Marsh)ら、世界中から200人以上のゲストが駆けつけた。

今回ローンチした“シーマスター アクア テラ 30MM”は、ケース径30mmの繊細なプロポーションと、このために新開発したふたつのムーブメントが大きな特徴だ。12型の新作には、ステンレススチール、セドナゴールド、ムーンシャインゴールドのほか、それらを組み合わせたコンビ仕様も含まれており、ダイヤルカラーも豊富に揃えた。4型にはベゼルやダイヤルにダイヤモンドをあしらっている。150m防水で、パワーリザーブは48時間。価格は96万8000円から587万4000円。

京都・東山の山頂で始まったイベントでは、ゲストたちが見晴らし抜群の大舞台に集合。琴の演奏のほかフィンガーフードやドリンクを楽しみながら、夕日に染まる京都の街を見渡しながら思い思いの時間を過ごした。日が落ちると“シークレット・ラグジュアリー”のドレスコードに準じたドレス姿の吉高のほか、きゃりーぱみゅぱみゅ、柴咲コウ、高橋ひかり、長濱ねるら多様な分野で活躍する日本人女性ゲストのほか、イベントのために来日したキャンペーンアンバサダーたちも姿を見せた。

ゲストたちはその後、青龍殿の内部に移動して、“シーマスター アクア テラ 30MM”のタイムピースやキャンペーンアンバサダーたちの写真展示、特設フォトブースやアーティストによる似顔絵セッションなどを堪能。パーティーも半ばに差し掛かると、「オメガ」のレイナルド・アッシェリマン(Raynald Aeschlimann)社長兼最高経営責任者が登壇。「ブランドの全てを凝縮したコレクションを、大切な人たちと少し控えめにシェアしたいという気持ちを込めた」というコレクションテーマ「マイ リトル シークレット」にちなんで、ゲストはそれぞれが小さな秘密についてのエピソードを披露して会場を盛り上げた。

12型の豊富なラインアップ、6年以上かけて開発した2つの新ムーブメント、アンバサダーとして世界中から集まった今の時代を象徴する女性たち、そして京都で開催したこのイベント。これらは全て「オメガ」の“シーマスター アクア テラ 30MM”にかける熱量の高さと、若い世代の女性顧客を開拓したい思いの現れだ。レイナルドCEOは、「今の時代の若い世代は、色々なことを学び、インスパイアされ、自分自身も他の人を感化したいと考えている。そんな若者たちを笑顔とエネルギーを持って歓迎し、要望に応えていきたい。派手ではなくていい。真の意味で顧客とつながっていきたい」と話した。

インターナショナルイベントを京都で開催した理由については、「日本は今も昔もビジネス戦略上、非常に重要なマーケット。職人技を大切にし、リードしてきた稀有な国でもある。ラグジュアリーの本質は、価格や供給量ではなく職人技にある。その意味で、スイス以外に時計産業の主要国があるとしたら、それは日本だろう。中でも、特に芸術や文化を大切にする京都という都市で、このコレクションを通して女性を讃えたかった」。

2022年以降、中国市場は収縮し、それに代わってスイス時計の最大の輸出先となっていたアメリカ市場も、トランプ関税の影響によって景気の先行きは不透明。高級時計業界では24年下半期以降、部品サプライヤーや大手ブランドで労働者の一時帰休やレイオフ(一時解雇)が相次ぐなど、決して調子が良いとは言えない状況だ。しかし、バブルが終わった今だからこそ、単純なきらびやかさや分かりやすいハイプではなく、作りが良く、仕上げの美しさや細部へのこだわりが詰まった真の意味でのラグジュアリーウオッチが求められるだろう。“シーマスター アクア テラ 30MM”が、停滞するマーケットに風穴をあけるかどうかはわからない。しかし青龍殿での祝祭的なパーティーや「マイ リトル シークレット」と銘打った一連のキャンペーンからは、業界に新鮮な風を吹かせようという前向きな決意を感じさせた。

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本木雅弘が語る「ダンヒル」、そして御大不在でも語り出す「ジョルジオ アルマーニ」の服【2026年春夏メンズコレリポートVol.5】

2026年春夏のメンズ・ファッション・ウイークが繰り広げています。久々にメンズコレクションサーキットに戻ってきた編集長・村上と、初参戦のヘッドリポーター・本橋が、ヨーロッパを覆う熱波に負けないアツいリポートをお届け。今回はミラノコレのラスト、3・4日目の後編。

極上の“パシュミー”推し
「トッズ」に石川祐希も登場

本橋:“ゴンミーニ(GOMMINO)”シリーズで知られる「トッズ(TOD'S)」ですが、今後は“パシュミー(PASHMY)”シリーズにも本腰を入れていくようです。今回のプレゼンテーションでも、“パシュミー”を前面に押し出していて、気概が伝わってきました。

一枚の革から、シューズ、バッグ、ウエアまでを横断的に展開するのは、レザーグッズブランドならではの強み。そして実際に触れてみると、革とは思えないほどのしなやかさ、滑らかさで驚きました。前日の「チャーチ(CHURCH’S)」もそうでしたが、こうした「触れた瞬間に驚きがある」という体験は、クラフトに自信を持つブランドだからこそできることですね。

村上:「トッズ」のメンズは、マッテオ・タンブリーニ(Matteo Tamburini)=クリエイティブ・ディレクターの参画の度合いが高まっているのかな?シルエットが少し細身になって、エレガントかつモードな印象が強くなりました。ウィメンズではハリのあるウールを使って、時にはストイックに求めるシルエットを追求していますが、メンズでは柔らかな素材で流れるフォーム。安心感を覚えます。

そんなシルエットを生み出す代表的な素材が、最高級レザーの“パシュミー”というワケですね。「パシュミナのように柔らかな」という意味を持つレザーは、ブレザーやボンバージャケットに。リネンもシルクと混紡したり、クレープ生地に仕上げたりで柔らかさをまといました。“ゴンミーニ”には少しだけ踵が高くなって構築的なシルエットが登場。若い世代にアピールできそうです。

個人的には、石川祐希さんに会えてムネアツ。当日はディナーもご一緒しましたが、慣れない環境下でもイタリア語で会話を楽しんでいらっしゃるのを見て、「さすが!」と感動しました。

怖くて値段が聞けない!
滑らかな手触りの「ムーレー」

村上:「ムーレー(MOORER)」は、シーアイランドコットンの柔らかなこと!ここから生み出すポロシャツやシャツ、サマーニットは、一度着たら手放せなくなりそうです。リネンには、アロエを塗って柔らかく仕上げているんだとか!確かにブルゾンは、リネンの割に滑らかな手触りで、あのゴワゴワが得意じゃない人も挑戦できそうです。とは言え、シーアイランドコットンもアロエ加工のリネンも、「ムーレー」だとお値段はいくらくらいになるのでしょう(笑)?恐ろしいw!

村上:続く「ラルディーニ(LARDINI)」は、1トーンの落ち着いたスタイル。シャツブルゾンやサファリジャケットに、グルカパンツやテーパードするカーゴパンツ、足元はスエードやレザーのシューズやグルカサンダルです。まとまってはいるけれど、もう少し「ここで買いたい!」と思えるプレゼンテーションに期待したいですね。

「ダンヒル」のサイモンの才覚と
本木雅弘のブランドへの造詣

本橋:今回の「ダンヒル(DUNHILL)」、本当に素晴らしかったですね。レンガがかったブラウンレッドのスーツにボタンダウンシャツ、レジメンタルタイ、ポケットチーフ。水色のスーツにはボウタイ、ストロー帽、そして花柄シャツ……。英国紳士的なダンディズムを守りながら、色彩とスタイリングで抜け感をつくる絶妙なバランスに、思わず拍手を送りたくなりました。

村上さん、これはやはりサイモン・ホロウェイ(Simon Holloway)=クリエイティブ・ディレクターのセンスと手腕なのでしょうか?隣の席にいた「レオン(LEON)」の石井洋編集長も唸っていましたよ。ただネクタイの長剣と短剣の「ズラし」に驚いていて、いやーその着眼もさすがだな、と。

村上:ネクタイのズラしは、私も気づきましたよ(笑)。ショーは終始、サイモンの美意識が炸裂していましたね。ただただ“洒落てる”。脱帽であります。

貴族の洗練された装いと、英国のロックスターらしい退廃的な反骨精神のミックスを追求しましたが、そこはメンズファッション界随一なお育ち(「WWDJAPAN」推定)のサイモンらしく、クラシックの自由な再解釈という境地に辿り着いています。グレージュのセットアップにマホガニーのトレンチコートというカラーリングで伝統的なスタイルをアップデートしたり、同じく色が異なりつつもクラシックなジャケパンスタイルの上に少しだけロックテイストな「ダンヒル」ならではのカージャケットを羽織ったり。今シーズンはレジメンタルタイのタイドアップスタイルが繰り返し登場しますが、いずれも同じ色調の中でジャケットとパンツのカラーを変え、洒落たムードを醸し出します。一方、アイビーっぽいスタイルでは、レモンイエローなどの鮮やかな色を迷うことなく使って、フレッシュ。マドラスジャケットとのカラーコーディネートは、「ダンヒル」にしてはかなり大胆です。

これまで様々なブランドで、「伝統的なスタイルコードの革新」と称したものを見てきましたが、今回のサイモンの「ダンヒル」は、一番納得できるものでした。彼のキャリアやセンス、そして「ダンヒル」の品質がうまく交わっていますね。

WWDJAPAN公式インスタグラムの本木雅弘さんインタビューはこちら>>>

本橋:ゲストとして来場していた本木雅弘さんもまた素晴らしくて。SNS用にインタビューさせていただきましたが、立ち居振る舞いから言葉の選び方までに品があって、ブランドの歴史やサイモンのクリエイションへの理解も深い。ただの“お呼ばれセレブ”とは一線を画す、本木さんの存在感。ブランドアンバサダーとして、まさに理想的ではないでしょうか。ぜひ「ダンヒル」にはオファーをご検討いただきたいところです。本木さんのように“わかっている人”が着る。それだけで、すでにアンバサダーとしての役割は、ほとんどは完結しているのではないでしょうか。……とはいえ、僕らはこれからもセレブたちにスマホを向け続けるわけですが(笑)。

これまでも、これからもエレガント
「ジョルジオ アルマーニ」のリゾート

本橋:ミラノ最終日に行われた「ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI)」のショーは、御大が静養のためご欠席。その事実が会場に静かな緊張感をもたらし、服そのものが語り手となっていたように思います。

先日亡くなられた長嶋茂雄さんの一つ上の学年にあたるアルマーニ。分野は違えど、国を代表するレジェンドとして、つい重ねて見てしまいました。115体のルックは、最後まで見飽きることなく、終盤にブラック一色で締めくくる構成も見事。中でも、ズドンと分量をとった落ち感あふれるシルエットのパンツが印象的で、かぎ編みのレザー、シルク、リネンといった艶やかで軽やかなトップスをしっかりと支えています。素材同士が“対話”しているような、そんな豊かさがありました。

時代も、個人の感情も超えて、語り続ける服。そんなものが本当にあるんだと、改めて感じさせてくれたショーでしたね。

村上:今回のリゾートムード満載なコレクションを見て、「ジョルジオ アルマーニ」って、本当に酷暑にふさわしいエレガンスのブランドなんだな、と再認識しました。

アンコンのジャケット然り、楊柳パンツのようにリラックスしたボトムス然り、中に着るVネックスキッパー襟のサマーニット然り。全てがただ外にいるだけで汗をかいてイライラしがちな夏にうってつけの、肌と生地の設置面が少なくて、たとえ触れたとしても滑らかだったり柔らかだったり伸縮自在だったりするから、ストレスフリーとまでは言わないけれどストレスレス。なのに品格が漂うスタイルですよね。

特に今回は、シルクビスコースなのかな?光沢を放ちながらも肌を撫でながらストンと下に落ちていく素材を使ったセットアップの美しさに目を奪われました。今シーズンは、リラックスやエフォートレスを追求した結果のパジャマスタイルが頻出したミラノですが、「ジョルジオ アルマーニ」はずっとエレガントなのにリラックス&エフォートレスだから、パジャマスタイルのような新機軸は不要。「これからも、これまで通りを追求すれば良いんだな」とブランドの未来に想いを馳せました。

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マイケル・ライダーが描く新生「セリーヌ」 フィービーやエディ期のスタイルとプレッピーが混ざり合うリアルなワードローブ

「セリーヌ(CELINE)」はオートクチュール・ファッション・ウイーク開幕前日の7月6日、マイケル・ライダー(Michael Rider)新アーティスティック・ディレクターが初めて手掛けた2026年スプリング・コレクションのショーを開催した。パリ2区ヴィヴィエンヌ通り16番地に構える本社を会場に、ウィメンズとメンズを合わせて72ルックを披露。デイタイムからイブニングまでのリアルなワードローブを軸に、抜け感のあるスタイリングや意表を突く色合わせ、ユーモラスなアクセサリー使いで、新たな章の幕開けを印象づけた。

古巣に戻ったマイケルの新章

フィービー・ファイロ(Phoebe Philo)期の「セリーヌ」でプレタポルテのデザイン・ディレクターを務めていたマイケルにとって、ショー会場に選んだ本社は思い出深い場所。

「(アメリカから)フランスに戻り、9年間を過ごしたこの建物に戻ってきたことが、出発点になったと思う」とショー後のバックステージで明かした。そして、「創業当初から、私がここで過ごした9年間、また少し異なる手法で素晴らしかった直近の6年間まで全てが『セリーヌ』の基盤になっていると思う。その歴史を消し去るようなことは避けたくて、その上にモダンかつ倫理的で強いものを築くことが正しいと感じた」を語る。その言葉通り、1960〜70年代に多く見られたという昔のロゴ、フィービー期とエディ・スリマン(Hedi Slimane)期の象徴的なスタイルを生かしながら、独自のツイストを効かせてデビューコレクションを作り上げた。

英ロックバンド、ザ・キュアー(The Cure)の「Pictures Of You」が流れる中登場したファーストルックは、強い肩に対して第一ボタンを留めてシルエットのコントラストを効かせたキャメルのテーラードジャケットに、濃紺のデニムシャツとレギンスのようなスキニージーンズをスタイリングしたウィメンズルック。右の手首にはジャラジャラと金のブレスレットを巻きつけ、指にはいくつも重ね着けしたリング、そして足元は白のショートブーツを合わせている。

パワーショルダーと絞ったウエストが特徴のロングジャケットをはじめ、そこにタックを入れた丸みのあるスラックスを合わせたスーツスタイルや裾がドラマチックに揺れるフルイドなドレスやコート、アートのような色合わせは、フィービー期をほうふつとさせるもの。一方、男女ともに提案したスキニーパンツに加え、ウィメンズのキュロットなどを取り入れたブルジョワスタイルやLBD(リトルブラックドレス)、そしてメンズのルックからは全般的にシルエットはよりゆったりしたものの、エディ期の影響が垣間見える。

そして、直近の6年間「ポロ ラルフ ローレン(POLO RALPH LAUREN)」でウィメンズのクリエイティブ・ディレクターを務めていたアメリカ出身のマイケルは、プレッピーの要素もミックス。レジメンタルタイを締めたシャツをインナーにしたテーラードルックや、袖にボリュームを持たせたスエットシャツ、スキニーパンツを合わせたオーバーサイズのラガーシャツやタイトなアーガイルセーターが象徴的だ。

さまざまな要素が混ざり合うコレクションをまとめるのは、折り返したシャツの袖やパンツからはみ出す裾、無造作に巻いたカーディガンやスカーフ、ジャズシューズやボクシングシューズのようなスタイルのフラットシューズなどで生む、抜け感のあるスタイリング。また、「ファッションの世界には、陽気やユーモアが本当に欠けている」と話す彼は、アレンジを加えて復刻したフィービー期の名作“ラゲージ ファントム“の前面にスマイルを描くようにカーブしたファスナーを配したり、アイコニックな“トリオンフ“からサイコロやキャンディーの包み紙まで多彩なモチーフをジュエリーのチャームに用いたり。ロゴがあしらわれたリボンで仕立てたミニドレスや、自転車のチェーン風ベルトなども提案し、遊び心を効かせた。

ウィメンズとメンズを一緒に見せる理由

久しぶりにショーを開催した「セリーヌ」だが、今後はファッション・ウイークの公式カレンダーの中でコレクション発表を行なっていくという。ウィメンズとメンズを一緒に見せた理由については、「基盤を築くことは、特定のジェンダーに紐付けるものではないと感じたから。『セリーヌ』はこの6年間で、メンズもウィメンズも全ての人にとって存在感を持つようになった。そして大切だと思ったのは、世界を反映すること。ウィメンズだけまたはメンズだけのショーだと“ファッションのため“という感じになることがあるけれど、一緒に見せることでファッションの枠を少し超えることができる。その感覚が好きだし、よりリアルなものになると思う。パリのストリートでも、女性だけ、または男性だけという場面はほとんどないしね」と話した。

エディが手掛けていた時代は、特にウエアに関して着る人を選ぶ印象が強かった。その点、マイケルのコレクションには、より幅広いシルエットやデザインのアイテムがそろい、多様なニーズに応えられそうだ。「品質、タイムレスなデザイン、スタイル」を「セリーヌ」の価値と考える彼が、これからどんな進化を見せてくれるのか楽しみにしたい。

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「売れ筋」は全店共通じゃない? “個店売れ筋”軽視に眠る売上拡大の伸びしろ

WWDJAPAN.comは4月までマンガ版「ザ・ゴールシリーズ 在庫管理の魔術」を連載していました。在庫過剰に陥ると、つい値下げセールに頼ってしまう――。しかし、本当にそれしか方法はないのか? 利益を高め、最大化するための解決策を、アパレル在庫最適化コンサルで「ユニクロ対ZARA」「アパレル・サバイバル」「図解アパレルゲームチェンジャー」等の著者である齊藤孝浩ディマンドワークス代表が、同マンガを読みながら、解説して行きます。今回は、第13話を取り上げます。

売れ筋は店ごとに異なる

今回のテーマは「“個店売れ筋”軽視に眠る売上拡大の伸びしろ」です。

マンガ「在庫管理の魔術」の第13話は コチラ

前回(第12話)のストーリーで、主人公の徹が勤務する「ハンナズ」では「どこか一店舗で欠品を起こしている品番全体の68%は同じ地域の別の店で在庫がダブついている」という話題が出てきました。

読者の多くの方は、「売れ筋はどこの店でも欠品しているのではないか」と思ったかも知れません。チェーンストアにおいては、「売れ筋商品はどの店に持って行っても売れるもの」という通説がありますが、ここで言う売れ筋とは、みなさんが毎週、関心をもって見ている全社のベストセラートップ10やトップ30のような帳票の上位にランクインしている全店売れ筋商品のことです。

一方、各店の個店ごとベストセラーを見てみると、そういった「全店売れ筋」ばかりかと思うと、全店レベルではランキングのトップ20や30に入らないような商品がいくつも上位にランクインしていることがよくあります。その立地ならではの客層に支持される、ちょっと先を行ったデザイン商品だったり、逆にコンサバな商品だったり……これを「個店売れ筋」と呼びます。

チェーンストア本部では、「売れ筋商品の上位を徹底的に売れば売上目標が達成できる!」と全店売れ筋が話題になることはあります。また、全店どこでも売れず、大量に売れ残りそうな在庫を「全店死に筋」と呼び、値下げ対策が取られるものです。しかし、全体では大して売れていない個店売れ筋が話題になることは、まずありません。そして、こういった個店売れ筋が、他店ではほとんど売れない「個店死に筋」になっているケースも少なくないのです。

ストーリーで話題にしている、「どこか一店舗で欠品を起こしている品番全体の68%は同じ地域の別の店で在庫がダブついている」というのは、本部では話題にならず、放置されがちな、しかし、品番数にすると多数を占める、「個店売れ筋」と「個店死に筋」のことを意味しているようです。

個店の売れ筋と個店の死に筋を上手くマッチングさせる

本部が注目する、全店売れ筋商品の販売強化と全店死に筋商品の対処、限られた時間の中で、優先順位が高いのはこの2つで間違いありませんが、その一方で、個店売れ筋と個店死に筋対策には手が付けられていないのが現実です。裏を返せば、個店の売れ筋と個店の死に筋を上手くマッチングさせて在庫を移動させることができれば、売上げが伸びる可能性が高い、「伸びしろ」と言えます。

徹が店長を務める渋谷店が地域倉庫の協力を得て行ったことは、当初は意図していなかったかも知れませんが、正しく、この「伸びしろ」への取り組みだったわけです。

次回以降で、この取り組みを地域規模、全店規模に広げるための対策の全貌が明らかになります。

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「売れ筋」は全店共通じゃない? “個店売れ筋”軽視に眠る売上拡大の伸びしろ

WWDJAPAN.comは4月までマンガ版「ザ・ゴールシリーズ 在庫管理の魔術」を連載していました。在庫過剰に陥ると、つい値下げセールに頼ってしまう――。しかし、本当にそれしか方法はないのか? 利益を高め、最大化するための解決策を、アパレル在庫最適化コンサルで「ユニクロ対ZARA」「アパレル・サバイバル」「図解アパレルゲームチェンジャー」等の著者である齊藤孝浩ディマンドワークス代表が、同マンガを読みながら、解説して行きます。今回は、第13話を取り上げます。

売れ筋は店ごとに異なる

今回のテーマは「“個店売れ筋”軽視に眠る売上拡大の伸びしろ」です。

マンガ「在庫管理の魔術」の第13話は コチラ

前回(第12話)のストーリーで、主人公の徹が勤務する「ハンナズ」では「どこか一店舗で欠品を起こしている品番全体の68%は同じ地域の別の店で在庫がダブついている」という話題が出てきました。

読者の多くの方は、「売れ筋はどこの店でも欠品しているのではないか」と思ったかも知れません。チェーンストアにおいては、「売れ筋商品はどの店に持って行っても売れるもの」という通説がありますが、ここで言う売れ筋とは、みなさんが毎週、関心をもって見ている全社のベストセラートップ10やトップ30のような帳票の上位にランクインしている全店売れ筋商品のことです。

一方、各店の個店ごとベストセラーを見てみると、そういった「全店売れ筋」ばかりかと思うと、全店レベルではランキングのトップ20や30に入らないような商品がいくつも上位にランクインしていることがよくあります。その立地ならではの客層に支持される、ちょっと先を行ったデザイン商品だったり、逆にコンサバな商品だったり……これを「個店売れ筋」と呼びます。

チェーンストア本部では、「売れ筋商品の上位を徹底的に売れば売上目標が達成できる!」と全店売れ筋が話題になることはあります。また、全店どこでも売れず、大量に売れ残りそうな在庫を「全店死に筋」と呼び、値下げ対策が取られるものです。しかし、全体では大して売れていない個店売れ筋が話題になることは、まずありません。そして、こういった個店売れ筋が、他店ではほとんど売れない「個店死に筋」になっているケースも少なくないのです。

ストーリーで話題にしている、「どこか一店舗で欠品を起こしている品番全体の68%は同じ地域の別の店で在庫がダブついている」というのは、本部では話題にならず、放置されがちな、しかし、品番数にすると多数を占める、「個店売れ筋」と「個店死に筋」のことを意味しているようです。

個店の売れ筋と個店の死に筋を上手くマッチングさせる

本部が注目する、全店売れ筋商品の販売強化と全店死に筋商品の対処、限られた時間の中で、優先順位が高いのはこの2つで間違いありませんが、その一方で、個店売れ筋と個店死に筋対策には手が付けられていないのが現実です。裏を返せば、個店の売れ筋と個店の死に筋を上手くマッチングさせて在庫を移動させることができれば、売上げが伸びる可能性が高い、「伸びしろ」と言えます。

徹が店長を務める渋谷店が地域倉庫の協力を得て行ったことは、当初は意図していなかったかも知れませんが、正しく、この「伸びしろ」への取り組みだったわけです。

次回以降で、この取り組みを地域規模、全店規模に広げるための対策の全貌が明らかになります。

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「ディオール」香水新タイプや「YSL」グロスプランパーが登場 今週発売のビューティアイテム7選【7/7〜7/13】

ビューティアイテムの発売情報を「WWDJAPAN」的視点でピックアップ!今回は7月7〜13日に発売するアイテムを紹介します。今週は「ディオール(DIOR)」のアイコニックなフレグランス“ミス ディオール パルファン”に、持ち運びに便利なロールオンタイプが登場。スリムなボディーは夏のバカンスにもピッタリです。メイクアップは「イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT)」の“ラブシャイン”から登場する、グロスタイプのリッププランパーに注目を。ゼリーのような艶感とプランプアップ力、全10色のシェードが魅力です。

【7月7日発売】
ネイルズインク
(NAILS INC)

光きらめくシマーカラーネイルセットが登場 

「ネイルズインク(NAILS INC)」は、シマーカラーのネイルセット“ネイルズ インク ユーフォリア ハイライト ネイルポリッシュ デュオ キット”(4400円)を発売する。全2色を用意し、保湿効果の高いスーパーフード・ケールが爪に潤いと健康を与える。

■商品詳細

“ネイルズ インク ユーフォリア ハイライト ネイルポリッシュ デュオ キット”(14mL×2、4400円)

【7月9日発売】
トラック
(TRACK)

“トラックオイル”からジャスミンの香りが登場

ナチュラルケアブランド「トラック(TRACK)」は、髪や顔、体に使用可能な天然由来成分配合のマルチ美容オイル“トラックオイル”からジャスミンの香りを発売する。“トラックオイル”の中で最も軽い質感が特徴だ。

■商品詳細

“トラックオイル ジャスミン”(30mL、3190円/90mL、4620円)

【7月11日発売】
イヴ・サンローラン
(YVES SAINT LAURENT)

“ラブシャイン”からゼリーのような艶をまとうグロスプランパー

「イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT)」は、ブランド人気No.1(※ブランド調べ/2024年3月~25年3月の国内リップ販売数比較に基づく)のリップシリーズ“ラブシャイン”から、グロスタイプのリッププランパー“ラブシャイン グロスプランパー”を発売する。

■商品詳細

“ラブシャイン グロスプランパー”(全10色、各4950円)

【7月11日発売】
スナイデル ビューティ
(SNIDEL BEAUTY)

ブランド初の“濡れ艶リキッドアイシャドウ”など

「スナイデル ビューティ(SNIDEL BEAUTY)」は、ブランド初となるリキッドアイシャドウや、リキッドチーク、マットルージュなどを含む2025年秋冬コレクションを発売する。

■商品詳細

“コンフォート グロウ アイズ”(全4種、各2970円)
“フラッフィー ブラッシュ”(全4色、各3300円)
“ルージュ クチュール マット”(全6色、各3520円)
“リップブラシ”(3520円)

【7月11日発売】
ディオール
(DIOR)

“ミス ディオール パルファン”に持ち運び便利なロールオンタイプが登場

「ディオール(DIOR)」は、フレグランス“ミス ディオール パルファン”のロールオンタイプ“ミス ディオール パルファン ローラー パール”を発売する。スリムなボディーで持ち運びしやすく、いつでも手首や首筋に香りをまとわせることができる。

■商品詳細

“ミス ディオール パルファン ローラー パール”(20mL、8690円)

【7月11日発売】
ラ・メール
(LA MER)

“ザ・トリートメント ローション”の新作

「ラ・メール(LA MER)」は、ブランドを代表する化粧水“ザ・トリートメント ローション”から、透明感のある肌へ導く新タイプの“ザ・バランシング トリートメント ローション”を発売する。

■商品詳細

“ザ・バランシング トリートメント ローション”(150mL、2万2000円)

【7月12日発売】
エッセンシャル
(ESSENTIAL)

ハイダメージ髪向けのヘアケア5品をラインアップ

花王のヘアケアブランド「エッセンシャル(ESSENTIAL)」は、“プレミアム”シリーズを拡充する。ハイダメージを受けた髪に向けたシャンプーとコンディショナー、ヘアマスクのほか、アウトバストリートメント2種をそろえる。

■商品詳細

“プレミアム バリアシャンプー スパークルモイスト”(各430mL、各1430円/レフィル各330mL、各990円※編集部調べ)
“プレミアム バリアコンディショナー スパークルモイスト”(各430mL、各1430円/レフィル各330mL、各990円※編集部調べ)
“プレミアム とろ生ヘアマスク”(180g、1650円※編集部調べ)
“プレミアム うるりジェリーミルク”(140mL、1320円※編集部調べ)
“プレミアム うるりキラリオイル”(80mL、1320円※編集部調べ)

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「ディーン&デルーカ」のクロシェバッグやユニクロ「UT」×矢沢あいなど! 来週発売のファッションアイテム17選【7/7〜7/13】

ファッションアイテムの発売情報を「WWDJAPAN」的視点でピックアップ!今回は7月7〜13日に発売するアイテムを紹介します。「ディーン&デルーカ(DEAN & DELUCA)」は、8日にビームスの“ビームス クチュール(BEAMS COUTURE)”レーベルとコラボしたバッグを発売します。オルジナルの編み柄で手作業で編み上げた夏にぴったりのクロシェバッグ。保冷機能を備えたインナーバッグが付属しているのもうれしいですね。

一方、「ユニクロ(UNIQLO)」の「UT」は、11日に漫画家、矢沢あいとコラボしたTシャツを発売します。なんと今年でデビュー40周年!「天使なんかじゃない」「ご近所物語」「パラダイス・キス」「NANA」などの代表作がモチーフになっています。発売にあわせて、矢沢先生がコラボTシャツ5型を使用したコーディネートを考えて描き下ろしたイラストも公開していて、なんとも贅沢な企画ですね。

【7月7日発売】
スターバックス
(STARBUCKS)

「コンバース トウキョウ」コラボ
ステンレスボトルやテーブル、ラグなど

スターバックス コーヒー ジャパンは、「コンバース(CONVERSE)」のアパレルブランド「コンバース トウキョウ(CONVERSE TOKYO)」とのコラボアイテムを発売する。“アイスコーヒーと星空鑑賞”をテーマに、全8型をラインアップする。

■商品詳細

コラボステンレスボトル(6000円)
コラボショルダーバッグ(1万5000円)
コラボハット(8500円)
コラボテーブル(7800円)
コラボラグ(1万2500円)
※一部商品

【7月7日発売】
ジンズ
(JINS)

沖縄ファミマとコラボ
旅行のサングラス忘れを解消

「ジンズ(JINS)」は、沖縄ファミリーマートとのコラボサングラスを、沖縄県のファミリーマート限定で発売する。ウエリントン型を土台とし、細すぎず太すぎないフレームデザインを採用、5種をラインアップする。

■商品詳細

コラボサングラス(3500円)

【7月8日発売】
ディーン&デルーカ
(DEAN & DELUCA)

“ビームス クチュール”コラボ
2サイズのクロシェバッグ

「ディーン&デルーカ(DEAN & DELUCA)」は、ビームスの“ビームス クチュール(BEAMS COUTURE)”レーベルとコラボしたバッグを発売する。編み柄からオリジナルで手掛け、本体は手作業で編み上げた。

■商品詳細

コラボバッグ(1万2650円〜)

【7月8日発売】
グラニフ
(GRANIPH)

「マクドナルド」コラボ再び
“ビッグマック”や“i’m lovin’ it”をデザイン

「グラニフ(GRANIPH)」は、「マクドナルド」とのコラボアイテムを発売する。“ビッグマック”や“てりやきマックバーガー”などのメニューや、キャンペーンフレーズ“i’m lovin’ it”などをデザインしたウエアやバッグなどをラインアップ。7月7日まで、「グラニフ」公式オンラインで先行予約を受け付けている。

■商品詳細

シャツ(6900円)
Tシャツ(3500円〜)
パックTシャツ(6900円)
ジーンズ(8900円)
バッグ(5500円)
※一部商品

【7月9日発売】
レペット
(REPETTO)

着想源はバレリーナの繊細な美しさ
スニーカー“テニス シルク”に新色

「レペット(REPETTO)」は、スニーカー“テニス シルク(TENNIS SILK)”の新色を順次発売する。フランス語の“アルジャン”に由来し、シルバーを意味する“アージェント(ARGENT)”カラーを制作した。

■商品詳細

スニーカー(6万7100円)

【7月10日発売】
アダム エ ロぺ
(ADAM ET ROPE)

25年春夏コラボ第2弾
Tシャツ3色をラインアップ

ジュンが運営する「アダム エ ロペ(ADAM ET ROPE)」は、「アニエスベー(AGNES B.)」とコラボレーションしたTシャツを発売する。左胸にオリジナルのロゴワッペンをあしらったコットン素材のTシャツを用意する。

■商品詳細

コラボTシャツ(1万450円)

【7月10日発売】
プーマ
(PUMA)

「イカゲーム」シーズン3
スニーカーやサッカーシャツなど

「プーマ(PUMA)」は、ネットフリックス(NETFLIX)作品「イカゲーム」のシーズン3に着想を得たアイテムを発売する。劇中で描かれる“電気が消えたら何が起こるのか?”といったテーマや、“なわとび”“かくれんぼ”“最終ゲーム”などをモチーフに制作した。

■商品詳細

スニーカー(1万7600円〜)
Tシャツ(6600円)
サッカーシャツ(9900円)
バケットハット(8800円)
ウエストバッグ(1万1000円)
※一部商品

【7月10日発売】
グリーン パークス
(GREEN PARKS)

「トイ・ストーリー」映画30周年
ウエアやポシェット、チャームなど

グリーン パークス(GREEN PARKS)は、ディズニー/ピクサー映画「トイ・ストーリー」の30周年を記念したコラボアイテムを発売する。キャラクターの世界観を落とし込んだウエアやポシェット、チャームをそろえる。

■商品詳細

コラボトップス(3990円)
コラボチュニック(4990円)
コラボTシャツ(3990円)
コラボベスト(4990円)
コラボポシェット(3990円)
※一部商品

【7月11日発売】
ローリーズファーム
(LOWRYS FARM)

“ハローキティ”コラボ
ロックなオリジナルデザイン

「ローリーズファーム(LOWRYS FARM)」は、サンリオの“ハローキティ”とコラボしたアイテムを発売する。ラインアップは、“ロック”な姿に変身した“ハローキティ”をコンセプトとし、Tシャツ4型とキーホルダー1型27種類を販売する。

■商品詳細

Tシャツ(4950円〜)
Tシャツ/キッズ(3300円〜)
キーホルダー(2490円)

【7月11日発売】
ロペピクニック
(ROPE PICNIC)

“ハローキティ”コラボ
Tシャツやスマホショルダー、タオルなど

「ロペピクニック(ROPE PICNIC)」は、“ハローキティ”と初のコラボアイテムを発売する。“いつもよりちょっと自由に、ちょっとごきげんに”をテーマに、日焼けした“ハローキティ”をデザインした。すでにジュン公式オンラインで先行予約を受け付けている。

■商品詳細

Tシャツ(4994円)
スマホショルダー(2530円)
エコバッグ(1650円)
タオル(1100円)
トップス/キッズ(3850円)
※一部商品

【7月11日発売】
セイコー プロスペックス
(SEIKO PROSPEX)

映画「ジョーズ」公開50周年
数量限定ウオッチを制作

「セイコー プロスペックス(SEIKO PROSPEX)」は、1975年に公開したスティーブン・スピルバーグ(Steven Spielberg)監督の映画「ジョーズ」の公開50周年を記念したウオッチを数量限定で発売する。

■商品詳細

ウオッチ(11万円/世界限定5000本うち国内700本)※編集部調べ

【7月11日発売】
ユニクロ
(UNIQLO)

デビュー40周年の矢沢あい作品とコラボ
「NANA」「パラダイス・キス」など

「ユニクロ(UNIQLO)」の「UT」は、デビューから40周年を迎える漫画家、矢沢あいの作品とコラボしたTシャツを発売する。同氏の「天使なんかじゃない」「ご近所物語」「パラダイス・キス」「NANA」の4作品をモチーフとした。

■商品詳細

コラボTシャツ(1500円)

【7月11日発売】
ゾフ
(ZOFF)

熊谷隆志の「GDC」とコラボ
サングラスを豊富にラインアップ

「ゾフ(ZOFF)」は、スタイリスト、熊谷隆志の「ジーディーシー(GDC)」と初コラボしたサングラスを発売する。1990年代の裏原カルチャーやストリートファッションの要素を現代的に落とし込んだ8型30種類を制作した。

■商品詳細

サングラス(1万1100円)

【7月11日発売】
ビオトープ
(BIOTOP)

「フリッツ・ハンセン」初のアパレル別注
Tシャツやキャップ、椅子をラインアップ

「ビオトープ(BIOTOP)」と「ボンジュールレコード(BONJOUR RECORDS)」は、「フリッツ・ハンセン(FRITZ HANSEN)」との別注アイテムを発売する。ロゴを配したTシャツとキャップ、フォトグラファー、熊谷勇樹が撮影した家具をプリントしたTシャツ、椅子“ドット スツール”を販売する。

■商品詳細

Tシャツ(1万1000円)
キャップ(7700円)
椅子(4万2680円)

【7月11日発売】
マリメッコ
(MARIMEKKO)

“ニート バッグ”シリーズから
3デザインを新たに制作

「マリメッコ(MARIMEKKO)」は、“ニート バッグ(NEAT BAG)”シリーズから水彩画タッチを思わせる“ウニッコ”デザインをあしらったアイテムを発売する。ライトグレーとダークネイビー、細かな“ウニッコ”を敷き詰めたモノトーン柄の3デザインを用意する。

■商品詳細

“ニート バッグ”(1万5400円〜)
“ニート フォン ポケット”(1万4300円)

【7月11日発売】
土屋鞄製造所

軽井澤工房店10周年
鹿革のショルダーバッグとポーチ

土屋鞄製造所は、軽井澤工房店10周年を記念し、ブランド初のジビエレザーを用いたミニショルダーとポーチを同店で数量限定発売する。鹿革の柔らかくしっとりとした触り心地と独特のシボ感を備え、内側には創業者である土屋國男愛用のミシンをモチーフとしたタグをあしらう。

■商品詳細

ショルダーバッグ(4万9500円)
ポーチ(2万5300円)

【7月12日発売】
ジョーダン ブランド
(JORDAN BRAND)

“エア ジョーダン”の40年の歴史に
着想を得たバッシュ

「ジョーダン ブランド(JORDAN BRAND)」は、バスケットシューズ“エア ジョーダン 40”を発売する。“エア ジョーダン”のシューズの40年に渡る歴史に着想を得て制作。今後9種類のカラー展開を予定する。

■商品詳細

シューズ(3万800円)

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「ディーン&デルーカ」のクロシェバッグやユニクロ「UT」×矢沢あいなど! 来週発売のファッションアイテム17選【7/7〜7/13】

ファッションアイテムの発売情報を「WWDJAPAN」的視点でピックアップ!今回は7月7〜13日に発売するアイテムを紹介します。「ディーン&デルーカ(DEAN & DELUCA)」は、8日にビームスの“ビームス クチュール(BEAMS COUTURE)”レーベルとコラボしたバッグを発売します。オルジナルの編み柄で手作業で編み上げた夏にぴったりのクロシェバッグ。保冷機能を備えたインナーバッグが付属しているのもうれしいですね。

一方、「ユニクロ(UNIQLO)」の「UT」は、11日に漫画家、矢沢あいとコラボしたTシャツを発売します。なんと今年でデビュー40周年!「天使なんかじゃない」「ご近所物語」「パラダイス・キス」「NANA」などの代表作がモチーフになっています。発売にあわせて、矢沢先生がコラボTシャツ5型を使用したコーディネートを考えて描き下ろしたイラストも公開していて、なんとも贅沢な企画ですね。

【7月7日発売】
スターバックス
(STARBUCKS)

「コンバース トウキョウ」コラボ
ステンレスボトルやテーブル、ラグなど

スターバックス コーヒー ジャパンは、「コンバース(CONVERSE)」のアパレルブランド「コンバース トウキョウ(CONVERSE TOKYO)」とのコラボアイテムを発売する。“アイスコーヒーと星空鑑賞”をテーマに、全8型をラインアップする。

■商品詳細

コラボステンレスボトル(6000円)
コラボショルダーバッグ(1万5000円)
コラボハット(8500円)
コラボテーブル(7800円)
コラボラグ(1万2500円)
※一部商品

【7月7日発売】
ジンズ
(JINS)

沖縄ファミマとコラボ
旅行のサングラス忘れを解消

「ジンズ(JINS)」は、沖縄ファミリーマートとのコラボサングラスを、沖縄県のファミリーマート限定で発売する。ウエリントン型を土台とし、細すぎず太すぎないフレームデザインを採用、5種をラインアップする。

■商品詳細

コラボサングラス(3500円)

【7月8日発売】
ディーン&デルーカ
(DEAN & DELUCA)

“ビームス クチュール”コラボ
2サイズのクロシェバッグ

「ディーン&デルーカ(DEAN & DELUCA)」は、ビームスの“ビームス クチュール(BEAMS COUTURE)”レーベルとコラボしたバッグを発売する。編み柄からオリジナルで手掛け、本体は手作業で編み上げた。

■商品詳細

コラボバッグ(1万2650円〜)

【7月8日発売】
グラニフ
(GRANIPH)

「マクドナルド」コラボ再び
“ビッグマック”や“i’m lovin’ it”をデザイン

「グラニフ(GRANIPH)」は、「マクドナルド」とのコラボアイテムを発売する。“ビッグマック”や“てりやきマックバーガー”などのメニューや、キャンペーンフレーズ“i’m lovin’ it”などをデザインしたウエアやバッグなどをラインアップ。7月7日まで、「グラニフ」公式オンラインで先行予約を受け付けている。

■商品詳細

シャツ(6900円)
Tシャツ(3500円〜)
パックTシャツ(6900円)
ジーンズ(8900円)
バッグ(5500円)
※一部商品

【7月9日発売】
レペット
(REPETTO)

着想源はバレリーナの繊細な美しさ
スニーカー“テニス シルク”に新色

「レペット(REPETTO)」は、スニーカー“テニス シルク(TENNIS SILK)”の新色を順次発売する。フランス語の“アルジャン”に由来し、シルバーを意味する“アージェント(ARGENT)”カラーを制作した。

■商品詳細

スニーカー(6万7100円)

【7月10日発売】
アダム エ ロぺ
(ADAM ET ROPE)

25年春夏コラボ第2弾
Tシャツ3色をラインアップ

ジュンが運営する「アダム エ ロペ(ADAM ET ROPE)」は、「アニエスベー(AGNES B.)」とコラボレーションしたTシャツを発売する。左胸にオリジナルのロゴワッペンをあしらったコットン素材のTシャツを用意する。

■商品詳細

コラボTシャツ(1万450円)

【7月10日発売】
プーマ
(PUMA)

「イカゲーム」シーズン3
スニーカーやサッカーシャツなど

「プーマ(PUMA)」は、ネットフリックス(NETFLIX)作品「イカゲーム」のシーズン3に着想を得たアイテムを発売する。劇中で描かれる“電気が消えたら何が起こるのか?”といったテーマや、“なわとび”“かくれんぼ”“最終ゲーム”などをモチーフに制作した。

■商品詳細

スニーカー(1万7600円〜)
Tシャツ(6600円)
サッカーシャツ(9900円)
バケットハット(8800円)
ウエストバッグ(1万1000円)
※一部商品

【7月10日発売】
グリーン パークス
(GREEN PARKS)

「トイ・ストーリー」映画30周年
ウエアやポシェット、チャームなど

グリーン パークス(GREEN PARKS)は、ディズニー/ピクサー映画「トイ・ストーリー」の30周年を記念したコラボアイテムを発売する。キャラクターの世界観を落とし込んだウエアやポシェット、チャームをそろえる。

■商品詳細

コラボトップス(3990円)
コラボチュニック(4990円)
コラボTシャツ(3990円)
コラボベスト(4990円)
コラボポシェット(3990円)
※一部商品

【7月11日発売】
ローリーズファーム
(LOWRYS FARM)

“ハローキティ”コラボ
ロックなオリジナルデザイン

「ローリーズファーム(LOWRYS FARM)」は、サンリオの“ハローキティ”とコラボしたアイテムを発売する。ラインアップは、“ロック”な姿に変身した“ハローキティ”をコンセプトとし、Tシャツ4型とキーホルダー1型27種類を販売する。

■商品詳細

Tシャツ(4950円〜)
Tシャツ/キッズ(3300円〜)
キーホルダー(2490円)

【7月11日発売】
ロペピクニック
(ROPE PICNIC)

“ハローキティ”コラボ
Tシャツやスマホショルダー、タオルなど

「ロペピクニック(ROPE PICNIC)」は、“ハローキティ”と初のコラボアイテムを発売する。“いつもよりちょっと自由に、ちょっとごきげんに”をテーマに、日焼けした“ハローキティ”をデザインした。すでにジュン公式オンラインで先行予約を受け付けている。

■商品詳細

Tシャツ(4994円)
スマホショルダー(2530円)
エコバッグ(1650円)
タオル(1100円)
トップス/キッズ(3850円)
※一部商品

【7月11日発売】
セイコー プロスペックス
(SEIKO PROSPEX)

映画「ジョーズ」公開50周年
数量限定ウオッチを制作

「セイコー プロスペックス(SEIKO PROSPEX)」は、1975年に公開したスティーブン・スピルバーグ(Steven Spielberg)監督の映画「ジョーズ」の公開50周年を記念したウオッチを数量限定で発売する。

■商品詳細

ウオッチ(11万円/世界限定5000本うち国内700本)※編集部調べ

【7月11日発売】
ユニクロ
(UNIQLO)

デビュー40周年の矢沢あい作品とコラボ
「NANA」「パラダイス・キス」など

「ユニクロ(UNIQLO)」の「UT」は、デビューから40周年を迎える漫画家、矢沢あいの作品とコラボしたTシャツを発売する。同氏の「天使なんかじゃない」「ご近所物語」「パラダイス・キス」「NANA」の4作品をモチーフとした。

■商品詳細

コラボTシャツ(1500円)

【7月11日発売】
ゾフ
(ZOFF)

熊谷隆志の「GDC」とコラボ
サングラスを豊富にラインアップ

「ゾフ(ZOFF)」は、スタイリスト、熊谷隆志の「ジーディーシー(GDC)」と初コラボしたサングラスを発売する。1990年代の裏原カルチャーやストリートファッションの要素を現代的に落とし込んだ8型30種類を制作した。

■商品詳細

サングラス(1万1100円)

【7月11日発売】
ビオトープ
(BIOTOP)

「フリッツ・ハンセン」初のアパレル別注
Tシャツやキャップ、椅子をラインアップ

「ビオトープ(BIOTOP)」と「ボンジュールレコード(BONJOUR RECORDS)」は、「フリッツ・ハンセン(FRITZ HANSEN)」との別注アイテムを発売する。ロゴを配したTシャツとキャップ、フォトグラファー、熊谷勇樹が撮影した家具をプリントしたTシャツ、椅子“ドット スツール”を販売する。

■商品詳細

Tシャツ(1万1000円)
キャップ(7700円)
椅子(4万2680円)

【7月11日発売】
マリメッコ
(MARIMEKKO)

“ニート バッグ”シリーズから
3デザインを新たに制作

「マリメッコ(MARIMEKKO)」は、“ニート バッグ(NEAT BAG)”シリーズから水彩画タッチを思わせる“ウニッコ”デザインをあしらったアイテムを発売する。ライトグレーとダークネイビー、細かな“ウニッコ”を敷き詰めたモノトーン柄の3デザインを用意する。

■商品詳細

“ニート バッグ”(1万5400円〜)
“ニート フォン ポケット”(1万4300円)

【7月11日発売】
土屋鞄製造所

軽井澤工房店10周年
鹿革のショルダーバッグとポーチ

土屋鞄製造所は、軽井澤工房店10周年を記念し、ブランド初のジビエレザーを用いたミニショルダーとポーチを同店で数量限定発売する。鹿革の柔らかくしっとりとした触り心地と独特のシボ感を備え、内側には創業者である土屋國男愛用のミシンをモチーフとしたタグをあしらう。

■商品詳細

ショルダーバッグ(4万9500円)
ポーチ(2万5300円)

【7月12日発売】
ジョーダン ブランド
(JORDAN BRAND)

“エア ジョーダン”の40年の歴史に
着想を得たバッシュ

「ジョーダン ブランド(JORDAN BRAND)」は、バスケットシューズ“エア ジョーダン 40”を発売する。“エア ジョーダン”のシューズの40年に渡る歴史に着想を得て制作。今後9種類のカラー展開を予定する。

■商品詳細

シューズ(3万800円)

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CBD市場は次のステージへ 法改正後に約8割のメーカーは撤退

スキンケアやサプリメント、バスソルト、フェムケアに至るまで、さまざまな製品にキー成分として配合されるCBD。2019年頃から注目を集め、コロナ禍で「癒やし」や「ウェルビーイング」へのニーズの高まりとともに、CBDを取り入れたセルフケア・ビューティ製品がメディアでも頻繁に取り上げられ、ブームが加速。セレクトショップや一部百貨店でもCBDブランドが取り扱われるようになった。しかし、24年12月12日に改正大麻取締法が施工され、CBD製品に含まれる化合物THC(テトラヒドロカンナビノール)の残留値に関する新たな基準値が定められた。CBD製品を扱っていたのはインディペンデントブランドが多かったこともあり、改正に伴い約8割のメーカーがCBD市場から撤退したともいわれている。

そんな中、スピック(SPIC)のサプリメントブランド「リポ・カプセル」は6月に、リポソーム型CBDサプリメント“Lypo-C CBD”(27包入、8964円)を医療機関向けに先行発売。ほかにも、エリクシノール(ELIXINOL)、「ラウン(ROUN)」「ポーインク(POWINK)」「オーガニックサイエンス(ORGANIC SCIENCE)」などもCBD製品の販売を継続する。今、信頼に足るCBDとは何か?主要メーカーにスター製品やチェック体制、今後の展望について、専門家にはCBDのこれからについて聞いた。

「リポ・カプセル」

冨田人嗣「リポ・カプセル」ブランドマネージャーは、「日本の法令に基づき、違法成分THCなどが基準値以下を示すデータの取得を徹底している。検査証明書は公開しており、顧客は詳細を確認できる。“Lypo-C CBD”の開発においては、リトアニアで高品質の産業用ヘンプを有機栽培するバイオシード(BIOSYYD.)の原料を採用した。現地を視察した際に設備や技術の確かさが確認できたことに加えて、トレーサビリティーの確立や医療用製品の取り扱いもある点などが理由だ。昨年の法改正で明確な基準ができたことでメーカーが参入しやすくなり、ドリンクやゼリーなど、より日常に取り入れやすいCBD製品が増え、市場の健全化が進むと期待している。また市場規模に比例し、製品の安全性や信頼性はこれまで以上に重視されるようになるだろう。業界団体の全国大麻商工業協議会(NHIC)でも、自主的なガイドラインを制定した。CBDが“怪しいもの”ではなく、“安心して使えるウェルネスツール”として受け入れられるよう、業界全体で健全なイメージの確立を目指す動きが活発になっている」と明らかにする。

エリクシノール

CBDオイル製品にフォーカスした米国発エリクシノール(ELIXINOL)の那奈なつみ・プレスは、「インナーケアでは、“エリクシノール CBDカプセル 1200”(23.1g、9504円)が最も売れている。CBD原料の調達については、日本法人を創業した16年当初から培ってきた品質基準やネットワークから、信頼できるサプライヤーを選定。厳格な基準を持つ機関と提携し、客観的で信頼性の高いデータを取得している。さらに、自社でも分析結果を取得するフローを設けている。近年では経営者やクリエイターなど、セルフマネジメント意識が高い層からの支持も厚く、日々のコンディションを整えるためのルーティンアイテムとして愛用されている。今後はストレスケアや睡眠サポート、スポーツ後のリカバリーなど、目的に応じたCBD製品のラインアップが強化されると考えている」と話す。

「ラウン」

ウェルネスCBDブランド「ラウン」を展開する鶴田大貴リープ代表取締役は、「“CBDスポーツバーム”(15g、2980円/70g、5980円)は特にトレイルランニングや、サーフィン、スノースポーツなどアウトドアスポーツをする顧客の支持を得ている。信頼できる原料メーカーと契約し、原料の輸入前後・製品製造後の最低3段階で検査を実施し、基準値を満たしているかを確認している。参入企業が徐々に増え始めているが、今後もこの傾向は続くだろう。それに伴い、成分に関するエビデンスの蓄積も進み、CBDへの理解や認知が広がっていくはずだ」と語る。

「ポーインク」

スキンケアブランド「ポーインク」を展開する畠山浩行ポーラボ代表は、「昨年11月に発売した2層式美容液“ダブルチャージ”(28mL、5500円)は、潤いに満ちた弾力肌がかなうと人気だ。原料は、ヨーロッパの厳格な審査機関『ECOGEA』認定のオーガニックヘンプを採用。栽培から製造までを一括生産体制で行う供給会社から仕入れている。分析証明書は、第三者機関2社を選定し行っている。規制の明確化により、“安心して使えるCBD”だけが市場に残る健全なステージへ移行していくと考えている」と予想する。

オーガニックサイエンス

鎌田貴俊オーガニックサイエンス代表取締役は、「“MG CREAM+CBD”(60g、7810円)は、リポソーム化マグネシウムとCBDを配合したスキンケアクリーム。顔を含む全身に使用できる。臨床CBDオイル研究会代表である飯塚浩先生の協力を得て開発した。天然麻からCBDのみを抽出するアイソレート原料を使用しており、分析証明書(COA: Certificate of Analysis)を毎ロット取得することで、安全基準の明確化・透明化を厳守している」とコメント。

臨床CBDオイル研究会

PROFILE: 飯塚浩/臨床CBDオイル研究会 代表、メディカルストレスケア飯塚クリニック 院長、 日本オーソモレキュラー医学会 理事、精神科専門医、医学博士

飯塚浩/臨床CBDオイル研究会 代表、メディカルストレスケア飯塚クリニック 院長、 日本オーソモレキュラー医学会 理事、精神科専門医、医学博士
PROFILE: (いいづか・ひろし)鳥取大学医学部で難治性精神疾患の研究後、東洋医学や心理療法を実践。その後、栄養療法やカンナビノイド医療などの啓蒙活動を展開した。2018年に臨床CBDオイル研究会を設立。現在は、医師や歯科医師、獣医師が700人以上所属する。国内臨床情報の共有や高品質CBDオイルの供給を推進し、CBDの臨床利用の普及に尽力している

昨年の法改正に伴い、医療機関でのカンナビノイドに関する相談や導入が可能になった。現在、日本でカンナビノイド医療を提供する医療機関は200件以上に広がっている。CBDはせん妄や認知症、更年期障害にも効果があるとされる。飯塚浩医師・臨床CBDオイル研究会代表が医療現場での活用状況を語った。

ーーCBDは医療現場でも使われる。

飯塚浩医師・臨床CBDオイル研究会代表(以下、飯塚):CBDの使用を相談できる医療機関は全都道府県にある。医療現場では、CBDを含むカンナビノイド製剤が認知症高齢者のせん妄や易怒、片頭痛などのさまざまなケースに用いられている。

ーーマインドケアにも効果的だ。

飯塚:CBDは“体の神経や免疫が暴走しそうな時に、ブレーキをかける調整役”として働く。本来であれば神経伝達物質が過剰に分泌された場合、受け手の細胞から内因性カンナビノイドが放出され、それが放出側の抑制スイッチであるカンナビノイド受容体に結合する。しかし、この調節能力はストレスや老化によって低下する。CBDは内因性カンナビノイドの働きを向上させ、調節能力を復活させる。セロトニン受容体などには直接結合し、不安を和らげたり、睡眠の質を高めたりする効果もある。

ーーCBDは化粧品としても効果を発揮する。

飯塚:CBDは、外用でも十分に臨床的な効果が期待できる。皮膚表面に「CB1/CB2」といったカンナビノイド受容体をはじめ「TRPチャネル」(温度や化学刺激を検出するセンサー)といった多彩なターゲットが存在し、CBDはこれらに働きかける。これによって皮膚のバリア機能の強化や炎症の抑制、皮脂分泌の調整、創傷治癒の促進、かゆみの軽減など、局所的な皮膚症状に対して幅広く効果を発揮する。複数の受容体を同時に調整できる点が、CBDの特異性であり大きな臨床的魅力だ。

ーー今後のCBD市場はどう捉えているのか?

飯塚:“どうなるか”ではなく、“どうしていくべきか”が重要だと考えている。CBDは、神経系や免疫系といった人間の根幹に関わるシステムのバランスを整える、非常にユニークな調整ツールだ。カンナビノイド受容体、TRPチャネル、セロトニン、GABAなど多彩な受容体に作用し、神経や免疫の過活動を整える方向に働きかける。正しい理解と評価が広がれば、ストレスや加齢で機能低下が起きやすい現代社会において、CBDは今後ますます重要な位置を占めるはずだ。

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「ベントレー」“ベンテイガ アズール V8”試乗リポート “心身の余裕”を運ぶラグジュアリーSUVの真価

英国の自動車ブランドの「ベントレー(BENTLEY)」は6月25〜27日、全ラインアップが一堂にそろう試乗会“BENTLEY EXTRAORDINARY DRIVING EXPERIENCE”を開催した。筆者が試乗したのは、SUVモデル“ベンテイガ アズール V8”。乗員の快適性を追求した同モデルの極上の乗り味と癒しに包まれる理由を、実際の走行をもとに読み解いていく。

乗員の快適性を追求した
“ベンテイガ アズール V8”

試乗したのは2022年に登場したラグジュアリーSUV“ベンテイガ アズール V8”だ。“アズール”とは、全乗員の快適性と健康を最優先に設計したグレードを指す。神経科学者のキャサリン・テンプラー・ルイス博士を迎え、“ドライブにおける快適性”を科学的に分析し、心に落ち着きを与えるインテリアや車体の安定性、静粛性などを追求したモデルだ。

“ドライバーが主役”という快適性のベクトルが、この車を選んだ理由だ。「ベントレー」は一部のモデルに“EWB”というラインを設け、ホイールベースを延長し、後部座席の快適性を重視してチューニングしたモデルを展開している。しかし、せっかくステアリングを握るなら、ドライバー自身が最もぜいたくで快適であるべきだろう。

クラフツマンシップを感じる
圧倒的なエクステリア

インテリアや乗り味に触れる前に、まず目を奪われるのは、「ベントレー」らしい華やかで威厳あるエクステリアだ。

市販車の外装色は“トパーズブルー”。ボディーのプレスラインが光を反射して、その名の通り宝石を思わせる輝き様だ。格子状のマトリックスグリルや、さながらガラス工芸のようなヘッドライトのディテールには、「ベントレー」ならではのクラフツマンシップが息づいている。

初対面の印象を一言で表すなら「デカい!」ということ。そう声を上げてしまうほどのサイズで、全長5125mm、全幅はミラーを閉じた状態で2010mm、全高1728mm。迫力のある顔つきも相まって、フルサイズSUVらしい巨体が放つ存在感は圧倒的だ。

柔らかな色や素材でまとまった
優しさに包まれるような空間

ドアを開けると、外装とは対照的に柔らかく、穏やかなインテリアが広がる。オフホワイトやライトグレーを基調にしたレザーは、色合いも肌触りも心地よく、リアルウッドのパネルがほのかに自然の温もりを添えている。随所に施された金属の装飾は適度な主張で、全体の空間に上品なリズムを刻んでいる。外装色の鮮やかさとのコントラストが際立って、運転席に腰を下ろした瞬間、“優しさに包み込まれるような空間”と強く感じた。

目を引いたのは、インパネ中央に配されたアナログ時計だ。デジタル式のメーターや、マッサージ機能付きのシート、線移動を最小限に抑えるヘッドアップディスプレイなど、先進的で効率的な装備が整う中、機能ではなく感性に訴えかけるモチーフは、「所有すること」への満足感を高めているディテールの1つだろう。

このサイズの車を運転するときに気になるのは視界の広さ。目視できる範囲が狭いとそれだけで取りまわしが難しくなり、“快適な運転”からは遠ざかる。その点SUVらしく車高が高い同モデルは、ドライバーの視点も自然と高くなり、周囲の状況が把握しやすい。加えて、Aピラー(フロントガラスの両端にある柱部分)もそれほど厚くなく、死角が少ないのが印象的だった。リアウィンドウはやや小さめに感じるが、前方視界に関しては「思っていたよりずっと良い」というのが率直な感想だ。

静粛性×安定性×安全性に
V8エンジンの機動力をプラス

本試乗会では、「ブルガリ ホテル 東京」から、首都高速を経由して有明方面へ抜ける約20km、街中と高速道路を織り交ぜたルートで、下道での快適性や、高速域での運動性能など、“ベンテイガ アズール V8”の真価が試される。

走り出してまず感じたのは、車内に満ちる静けさだ。走行中の交通騒音が与えるメンタルヘルスに与える影響に着目し、静粛性を徹底的に追求している。そのこだわりは、高速域で特に感じられた。多層構造のガラスの使用や遮音材の強化に加えて、低騒音なタイヤを標準で採用することで、ロードノイズを軽減。静謐な空間を作り上げるための構造が、細部にまで組み込まれている。高速巡航でも車内は落ち着きに満ちていて、同乗者との会話も自然と穏やかトーンに。単なる快適性の域を超え、ラグジュアリーの本質を物語っているようだ。

また車体の安定性にも、さまざまな工夫を施している。路面からの突き上げを防止するためにチューニングしたサスペンションのほか、“ベントレーダイナミックライド“と言われるアンチロールシステムを標準装備している。高速道路のカーブを高速域で進入してみると、車体の揺れや傾きを最小限に抑えた、地面に吸い付くような走りを実感できる。

低速域ではリアタイヤがフロントとは逆方向に切れることで、小回りが利き、高速域では同方向に連動することで車体の安定性を高めている。加えて、モニターに映し出される“3Dサラウンドビュー”は、4方向に備わったカメラを駆使して、車両を真上から見下ろした視点で周囲の状況を確認ができる。白線を認識して車線内走行をサポートするレーンキープ機能や、障害物の接近を検知して音で知らせるクリアランスソナーといった運転支援機能も隙なく備わっている。

機動力に関しても、申し分ない。最高出力550馬力の4.0L V8ツインターボエンジンを搭載し、高速道路での合流や追い越し、車両が多く並走する状況での車線変更も難なくこなせる加速力で、アクセルのレスポンスはボディーサイズに反して軽快。上品な佇まいの中に、適度なスポーティー要素を共存させているのも特徴的だ。

走行速度や道路状況に左右されない優雅な車内空間をベースに、取りまわしへの配慮や豪華な安全装備が加わって織りなす快適性と、スポーティーなテイストが生む俊敏性の妙こそが、この車の真骨頂だ。

“ベンテイガ アズール V8”試乗を終えて
「“心身の余裕”も運ぶSUV」

重厚で堂々としたボディーに宿るのは、快適な運転体験を求める現代の感性に寄り添った静けさと滑らかさ。モータースポーツのDNAを適度に受け継ぎながらも、走行性能と快適性が高度に融合した“ベンテイガ アズール V8”は、“心身の余裕”までも連れて走ってくれる車だと言えるだろう。

今回試乗したのは、エンジンを積んだガソリン車だ。試乗前に行われたベントレー モーターズ ジャパンの遠藤克之輔ブランドディレクターの挨拶では、来年に発表を控える100%電気自動車のシルエットを披露しながら「『ベントレー』が手がけるのであれば、それは今までになくユニークな存在で、優れたパフォーマンスを発揮しながら、ラグジュアリーな車内空間と運転体験を提供する車でなければならない」。カーボンニュートラルを目指し、内燃機関搭載車(ガソリン・ディーゼル車)の新車販売禁止を計画する国が多くある中で、ブランドの未来に対するビジョンを示した。

創業105年を経た今、「ベントレー」が描く次の100年に、期待が膨らむばかりだ。

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繊維商社の底力

毎週発行している「WWDJAPAN」は、ファッション&ビューティの潮流やムーブメントの分析、ニュースの深堀りなどを通じて、業界の面白さ・奥深さを提供しています。巻頭特集では特に注目のキーワードやカテゴリー、市場をテーマに、業界活性化を図るべく熱いメッセージを発信。ここでは、そんな特集を担当記者がざっくばらんに振り返ります。(この記事は「WWDJAPAN」2025年6月30日号からの抜粋です)

横山:毎年恒例の繊維商社特集です。トランプ関税の導入が発表されて、グローバルサプライチェーンの産物であるアパレルは、大きな影響を受けようとしています。そんな危機に頼れるパートナーが繊維商社です。改めてどの商社がどこに拠点を持って、どんな強みがあるかをまとめました。

伊藤:想像以上にモノ作りの全般に関わっていて、アパレル業界を支えているのは繊維商社なのだと実感しました。記者歴数年で本特集初参戦の私には、まだこの世界のことが全然把握しきれていないと思います。「こういうモノを作りたい」というブランドのリクエストに対して素材選びから生産管理、コスト管理まで提案していて、「本当にすごい!」というのがシンプルな感想です。

前代未聞!編み地で表紙を制作!

横山:ところで今回の目玉は何と言っても表紙!イラストでも写真でもCGでもなく、編み地。しかもロゴまで全部。これができて満足です。

伊藤:いつから温めていたんですか?

横山:島精機の編み機はデジタル化がかなり進んでいて、ニット×デジタルで面白いことができると知ってはいたのですが、表紙会議の前日に急にアイデアが降りてきたんですよね。そしたら、トントン拍子に進み、ロゴまで含めて編み地で表現する案についても、米「WWD」の許可がもらえて。伊藤さんは今回の特集で、何が一番印象的でしたか?

伊藤:前年に引き続きの「子育てと仕事の両立」をテーマに実施した座談会です。男性の参加も重要と判断し、未婚・既婚問わずさまざまなメンバーに集まってもらいました。仕事と子育てに必要な時間のバランスは、常にクライアントに寄り添う商社パーソンにこそ深刻な課題だと感じました。座談会の間にもクライアントから「今どこ?」と連絡が来ている参加者もいて、本当に大変な仕事だと。出産後の女性の復帰が難しいことについては、女性として思うことがいろいろありました。また、モノを作る上では、デザインだけでなく、様々な知識や経営センスも重要なのだと理解しました。

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緑に囲まれた祇園辻利とのコラボラウンジで涼をとる 「ザ・ホテル青龍 京都清水」 トラベルライター間庭がハコ推し!

7月が近づくと京都は、夏到来!青紅葉からさらに緑が深まり、7月には祇園祭も始まり、京都の夏も本番となる。清水寺から徒歩圏内、清水坂の途中にある「ザ・ホテル青龍 京都清水」も祇園辻利とのコラボレーションラウンジを8月31日まで夏限定で開催する。

このゲストラウンジは、朝7時半から夜10時までオープンし、宿泊者なら誰でもくつろげ、「ザ・ホテル青龍 京都清水」の最大の推しポイントなのだが、この祇園辻利とのコラボがすごい!冷煎茶、特選グリーンティーやほうじ茶オレなどのひんやりドリンクや、4種のうち日替わりで提供される「ぶぶる」のハーブティーなど、疲れた体をリフレッシュしてくれるお茶を飲み比べできる。茶寮都路里の職人が丁寧に仕上げた“Petitパフェ”や宇治抹茶ロールなどのスイーツも並び華やかに。なかでも「祇園辻利」大丸心斎橋店限定メニューのカヌレは美味!抹茶、玄米茶、ほうじ茶の3種で香ばしい黒豆や爽やかなオレンジピールなどをアクセントにしたもっちり食感がたまらない。そして米粉を使って焼き上げた「がとーぶぶフィナンシェ」などの焼き菓子も。スイーツが並ぶカウンターにも苔の装飾がほどこされ、なんとも涼しげなのだ。爽やかな緑に囲まれながら、優雅なアフタヌーンティーを楽しめる。

もちろん、通常通り、シャンパンやワイン、ナッツやセイボリーも並び、昼下がりの乾杯もしたくなる仕様。朝、昼下がり、夕暮れ時、バータイムと時間帯に応じたフードやドリンクがサーブされ、ずっとここにいたくなる。京都で最も古い寺院のひとつ「法観寺・八坂の塔」も目の前に。緑に囲まれたこの景観を眺めるだけでも、涼を感じるひとときとなる。楽しすぎて、もうここから離れられない…!

館内の質の高い空間でリラックスすることこそ贅沢

それでもいいのだ、という気になってくる。とにかく「ザ・ホテル青龍 京都清水」は心地いい。1933年に建てられた清水小学校の建築を保存・活用し、ラグジュアリーホテルとして生まれ変わった空間なのだ。当時の公立の小学校としては珍しく、最先端の近代モダン建築の技術を駆使した歴史的建造物は必見だ。「記憶を刻み、未来へつなぐ」をコンセプトにその世界観を生かしたまま、洗練されたデザインに昇華。なかでも敷地の高低差を生かした正面の階段は壮観!ホテル4階には法観寺の五重の塔が目の前で、京都の街並みを一望できるルーフトップバー「K36 Rooftop」が。このバー、インバウンドの旅行者にも評判で、夕暮れ時には行列をなす人気のスポット。宿泊していないビジターも利用できるが、まだ人が少ない15時のオープン直後を狙ったり、ディナー後のナイトキャップにふらりと立ち寄ったり、滞在しているからこその気軽さで足を運べるのもいい。

館内には小学校時代からある郵便ポストやダスターシュートなども残されており、小学校をモチーフにしたアート作品なども点在している。過去の風景と今の風景を比較できるアーカイブコーナーなどもある。階段も当時そのものの風情があるレトロなデザイン。子どもたちによる落書きなどもあり、心和む。映画の1シーンのような風景がかしこにあり、施設内を歩くだけで観光となるのだ。

一歩も外に出なかったとしても、「究極の夏休み」を約束

部屋も洗練されたモダンでありながら、すりガラスや重厚な建材など、これがレトロ建築の一部だと感じるシックなデザイン。しっかりとPCに向かえる大きめのテーブルもあり、これぞワーケーションの極み。私が文豪ならばここにこもりたい。

「ザ・ホテル青龍 京都清水」から一歩も出なかったとしても、頭で思い描く限りの、京都の「究極の夏休み」を実現できるのだ。

今回は、まさに館内だけで過ごす初日を実践。まずはゲストラウンジでちょっと渋みのある冷煎茶をいただき、抹茶のパフェを。苦みのあとに柑橘系の爽やかさが広がって、あんこやゼリーなど、さまざまな食感が重なり合い感覚が満たされる。

館内を散策し、各所にある小学校時代の名残やアートを楽しんだ後は、部屋でメールチェック。寝室やリビングともつながるシームレスな浴槽でのバスタイムを楽しんだ。館内にはこの手のラグジュアリーホテルには珍しく、3つのプライベートバスもあり、100分1万円で貸し切れる。かつて講堂として使われていた天井が高く、開放的なスパのような空間なので、豊かな時間を過ごせるのだ。

夕方はまたラウンジへ。16時以降は茶道体験や舞妓さんによる舞や記念撮影、和楽器の生演奏などが曜日替わりで開催され、文化体験を気軽にできる。

夕食と朝食は図書館をモチーフにしたレトロ空間で

今回は夕食もホテルの施設内で堪能した。敷地内には別棟に、世界各地でミシュランの星付きレストランを展開するデュカス・パリ監修の「ブノワ 京都」があり、旬の食材を生かしたフレンチも味わえるが、私はモダンなSUSHI-BAR@libralyをセレクト。この空間も絶妙!

朝食も提供される「restaurant library the hotel seiryu」は図書館に見立てたデザインで、どのテーブルにつくかにより、手に取る本も異なる。私は試泊取材として1人での食事だったので、ちょっと手持ち無沙汰なとき、書棚の画集を眺めたりして、そんな時間も楽しかった。シグネチャーコース(8500円、サービス料別)は色とりどりの八寸スタイルの前菜からスタート。シャンパンにも日本酒にもあい、ちょこちょこつまみながらの杯が進む!9貫の手まり寿司も可愛らしく、目でも楽しめた。周りをチェックすると、好きなネタの握りを5、6貫注文しているカップルや、カラフルな創作ロール寿司を囲む家族など、楽しげな外国人客も多く、なんだか和める。鰻丼や和牛ステーキ丼などもあり、あらゆる要望に応えてくれる本格的なSUSHI BARで、カウンターでの手わざも垣間見え、なんだかみな、楽しそうなのだ。

朝ご飯は同じく「restaurant library the hotel seiryu」で。ライトアップされた昨日の風景とはまた違った印象の朝の光。階段上のテラス席で食事をする人も多いのだとか。メーンを選んだら、前菜やサラダやパン、フルーツなどを自分で盛り付けるハーフブッフェ。メーンはそば粉のガレットやヴィーガンミートのオープンサンドなどとともに京の朝鍋などの和定食も。優雅な朝ご飯のあとはまたラウンジへ。お茶を楽しみながら読書を楽しんだ。

早朝の清水寺参拝は涼しく空いていて、なんともフォトジェニック!

とはいえせっかくの京都滞在。観光だって満喫したい。そこでおすすめなのが、早朝の清水参拝だ。清水寺の開門は朝の6時。この時間にはさすがに観光客も少なく、あの清水の舞台もほぼ貸し切りという贅沢な体験ができる。人混みを避けられ、涼しい時間に歩けるのもメリットだが、朝の光がとにかく美しく、清々しい。これはこの時間ならではの特権と言えそう。地元の常連参拝者からゆかりある話を聞いたり、誰もいないフォトジェニックな風景の中で撮影に没頭したり、自分だけの時間を過ごせるのも稀有。誰も歩いていない茶わん坂などもなかなか風情があり、さまざまな街角に見入ってしまった。歩き疲れたら宿に戻り。朝食というのもちょうどよい。

建仁寺の敷地内にある両足院では徳島の藍で涼めるアート展も

ホテルから徒歩圏内の観光名所には祇園の街並みや八坂神社、縁切り祈願でおなじみの安井金毘羅宮などもある。京都最古の禅寺といわれる建仁寺もその一つ。建仁寺には歴史的な建造物や端正な庭園など見どころ満載で、敷地内には個別の小さな寺院、塔頭寺院も多い。なかでも注目なのがさまざまなアートイベントを展開する両足院だ。毎年、京都国際写真祭の会場となり、過去には杉本博司の襖絵や掛け軸の展示、「フリッツ・ハンセン(FRITZ HANSEN)」による、デンマークのデザイン家具と日本の伝統建築が調和する展示などでも、話題となった。

今、開催されているのは世界的に活躍する藍師・染師BUAISOUによる展覧会「縄夏生」(7月13日まで開催)。縄の文様をモチーフとした藍色の掛け軸や襖絵、暖簾などが本堂や書院、庭園などに展示され、目にも涼やか。緑の木々と風や伝統的な建造物。さまざまな要素が装置となり、その瞬間だけが生み出す美を鑑賞できる。12時から16時が通常拝観だが、朝の9時、10時、11時に各20人限定(先着順)拝観料2000円で予約制特別拝観もHPより予約できる。(時期によって時間変更あり)初夏のこの時期には、花と共に葉もきりりとした白色になる半夏生(はんげしょう)が見事だそう。徳島の藍色にも半夏生は映えそうだ。

滞在中、観光をしたのは清水寺と建仁寺の2カ所だったが、ゆったりと館内でくつろぎ、朝の時間を有効に活用し、豊かな時間を過ごせた。茶道に手まり寿司、早朝の清水寺に藍染アートと、味覚や視覚で涼をとり、感覚を磨く夏の京都旅。猛暑の中、京都を満喫するためにも、賢くプランニングするのがおすすめだ。

そして今回の滞在で驚いたことがある。画像はすべて加工なし。私がiPhoneで撮ったもの。もちろん建築の歪みなどはあるが、こういったラグジュアリーホテルは肉眼で見たほうが美しく見えることも多く、自分の技術ではその素晴らしさをおさめられずに、大抵、オフィシャル画像に頼る。だが「ザ・ホテル青龍 京都清水」はどこをとっても絵になる。これ、実はすごいこと。ぜひ実際に足を運び、過ごして、その空間を味わい尽くしてほしい。

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ファッションで“汚い“を”かっこいい“に変える 世界一ピカピカな清掃集団OPTの軌跡

ボクは日本一かっこいいトイレ清掃員」(岩波ジュニア新書)が6月15日に刊行した。著者は、東京・奥多摩を拠点に活動するトイレ清掃のプロ集団OPT(オピト)のリーダー大井朋幸だ。町に点在する公衆トイレの便器の隅々まできれいにし、床も雑巾掛けをすることで“寝転がれる“レベルまで磨き上げる。その徹底した姿勢が国内外のメディアの目に止まり、全国の学校や地域イベントでの講演、清掃ワークショップなど、活動の幅が広がっている。

大井にとって清掃は単純な作業ではなく表現だという。ストライプシャツに赤いスニーカー、シッポのキーホルダーを身につけ、現場に立ち続け、チームには「奥多摩ピカピカトイレ=OPT」という名を授け、清掃にファッションと遊び心、そして誇りを掛け合わせてきた。「ピカピカの哲学」はどこから来て、どこへ向かうのかをたずねた。

PROFILE: 大井朋幸/OPT代表

大井朋幸/OPT代表
PROFILE: 1974年生まれ。小学校5年から高校卒業まで奥多摩町で暮らす。高校卒業後,料理人として働いた後、2017年に「奥多摩総合開発」の清掃事業部門入社。公衆トイレ清掃の責任者となり清掃チームをOPT(オピト、オクタマ・ピカピカ・トイレの略)と名付け、日本一きれいなトイレを目指してトイレ清掃に励む。その活動は国内外のメディアでも多数取り上げられ、学校での講演や地域イベントへの参加、清掃の技術や価値を次世代に伝える活動にも尽力。25年、OPTを立ち上げる

清掃を通してその地域の観光価値を高める

WWD:起業と書籍出版を経て、活動の広がりをどのように実感されていますか?

大井朋幸(以下、大井):正直、起業も執筆もまったく考えていませんでした。まさか、自分がトイレ清掃で独立して、本を出すなんて想像もしていなくて。でも、数年前から「うちのトイレもお願いできませんか?」と、他の市町村や公園から声が届くようになってきたんです。当時は奥多摩に根ざして活動していましたが、次第に他の地域にも関わりたい気持ちが芽生えました。会社員のままでは限界があると感じ、独立する道を選びました。

トイレをピカピカにするのは当たり前。清掃を通してその地域の観光価値を高めたい、そして何よりもそこに暮らす人たちをもっと輝かせたい。そんな思いを込めて、「OPT」を立ち上げました。

WWD:OPTの活動の中で印象に残った出来事はありますか?

大井:自分で言うのもなんですが、僕たちが担当しているトイレはけっこうきれいなんですよ。だからこそ、生活の場になってしまうことがあるんです。赤い鍵がロックされたままノックしても返事はないけど、何日か誰かがここで暮らしてる気配がある。そういうときは町や警察に報告するんですが、以前、海外メディアから「トイレがきれいすぎると、逆に治安が悪化する。人が溜まりやすくなって、薬物を使う場所になることもある」と言われたことがあります。たしかに、それも現実の1つ。だからといって僕は、きれいなトイレを諦めたくはないんです。

「トイレがきれいになった」という声をよくいただきますが、僕らの活動を知った自治体や個人から「OPTを知ってから、うちのトイレも変わりました」と連絡をいただくこともあって、本当にうれしいですね。

WWD:YouTubeで「仕事は本気で遊ぶけど、遊びは仕事にしない」と話しているのが印象的でした。

大井:本気で仕事を遊ぶとは、「どうすればもっと楽しくなるか」を自然に考えることです。工夫や研究を重ねながら清掃していると便器や床がどんどん輝きます。時間もあっという間に過ぎて、「もうこんな時間?」と感じるほど夢中になれるんです。真剣に遊ぶように仕事ができれば、会社も従業員も満足でき、長く続けられます。

ファッションから始まる「OPT」のコミュニケーション

WWD:ファッションにこだわることは、「仕事は本気で遊ぶ」ことにつながるのでしょうか?

大井:僕は何事も形から入るタイプです。だから清掃員として働き始めた時から、身だしなみにこだわっていました。ただ、それがきっかけでファッション誌や海外メディアから取材を受けるようになるとは思ってもみませんでした。一時はファッションが嫌いになり、誰にも会いたくないし、見られたくもなかった時期もありましたが、やはりファッションは大切だと改めて感じています。

「衣・食・住」の中で「衣」が一番最初に来るのは、身体を守るという意味もあると思います。トイレ清掃という汚いというイメージをもたれてしまうことがある仕事でも、ファッションを変えるだけで子どもたちが寄ってくるようになる。いつも付けている尻尾キーホルダーは“お守り“のようなもので、子どもたちに触られすぎて今でもう4代目です(笑)。

WWD:「トイレは人間の縮図だ」とおっしゃっていましたね。

大井:トイレを汚してしまうことが多いのは女性の方ですが、それはマナーが悪いわけではありません。むしろ、美意識が高いからこそ、自分を清潔に保つためにゴミをトイレ内に置いたり、髪を整えたりするんです。ゴミを持ちながらショッピングをしたくない気持ちはわかりますよね。でも、トイレはゴミ箱ではありません。そこはしっかり意識してほしいと思います。

WWD:利用者を信じるとはどのような感覚ですか?

大井:信じることで、使う人も清掃する人も“仲間“になれると思っています。公衆トイレの清掃は、清掃員だけでは決して完璧にはできません。利用者の協力があって初めて成り立つんです。利用者が「信じてもらっている」と感じてもらえたら、「きれいに使おう」と思う人も増えるはずです。苦情を言うよりも信じて、仲間になってもらうことが、トイレをきれいに保つ一番の方法だと考えています。

たとえば、雨の日でも清掃作業をすると、周りからは「そこまでする必要ある?」とか「どうせまた汚れるんだから」と言われることがある。でも、僕にとってはそれが普通。雨水で滑るから怖いけど続ける。自分にとっては当たり前でも、実はみんなそこまでやっていないと気づいたときにちょっと驚いたんですよね。

世界を舞台に活躍する仲間、後継者と共に、OPTはその先へ

WWD:長く続けるために心がけていることを教えてください。

大井:「誰かのために」とか「お金のために」という気持ちでやっているわけではありません。自分が気持ちいいかどうか、ワクワクするか、納得できるか、それがすべてです。

会社を立ち上げてもその考え方は全然変わらなかった。「稼がなきゃ」と焦るかと思いきや、そうでもなくて。これでいいのかなと思いますけど、自分らしく生きてるんだと思います。

今の一番の目標は「生き続けること」ですね。去年できたことが、今年は体力的につらいときがある。だからこそ、後継者を育てたい。育てるというより、出会いたい。そんな感じです。

WWD:後継者はどんな人が向いてると思いますか?

大井:やっぱりファッションに興味があって、自分をプロデュースできる人がいい。自分に似合う服や髪型を理解してる人。メディア対応やSNS、YouTubeに出ることもあるだろうし。目立つことを嫌がらず、でも派手なだけじゃない、芯がある人がいい。僕も別に目立ちたがり屋じゃないけど、ファッションは好き。ギャップがあるからこそインパクトが生まれるんです。

「OPT」の制服を、土色の作業着からストライプ柄のかわいいシャツに赤い靴へと変えたとき、コワモテの先輩も刺青のある人も、そのシャツを着て鏡の前で照れている姿がとてもかわいらしかったです。制服がきっかけで、子どもからシニアまで多くの人に声をかけてもらえるようになりました。見た目と中身のギャップで人の心が動くなら、それはもう大きな武器です。綺麗なトイレを目指すには、そうしたコミュニケーションや心の動きが何より大切だと思います。

WWD:10年後の「OPT」のビジョンを教えてください。

大井:世界に羽ばたいていると思います。2年後、3年後にはすでに動き出しているかもしれません。後継者は世界を舞台に活躍しているでしょう。もしかしたら、トイレ清掃で宇宙に行っているかも!

と言いながらも僕は、今と変わらず10年後も現場でトイレをきれいにしていたい。場所は奥多摩でももっと遠くでもいい。やっぱり現場が好きなんですよ。健康でいて、今日と同じように現場に立てていることが何よりの幸せだと思います。

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マッシュの社員向けサステナ研修 東京・四ツ谷の本社に770人が大集合

マッシュホールディングス(以下、マッシュHD)はこのほど、社員向けのサステナブルカンファレンスを実施した。東京・四ツ谷の本社に770人、オンラインに160人が集まった。

同社は、「スナイデル(SNIDEL)」や「ジェラート ピケ(GELATO PIQUE)」「フレイ アイディー(FRAY I.D)」「リリー ブラウン(LILY BROWN)」など、数多くの人気ブランドを抱える国内のウィメンズアパレルのリーディングカンパニー。トレンドだけでなく、サステナビリティにも本気で向き合ってきた。22年にはサステナブル推進委員会を発足し、全社をあげてCO2削減に取り組んでいる。

カンファレンスは、ウルグアイのホセ・ムヒカ元大統領の名スピーチで幕を開けた。「無限の消費と発展を求める社会は、人々を、地球環境を疲弊させる。発展は幸福のためになされなければならない」。ムヒカ大統領の語り口は、創業当初から「ウェルネスデザイン」を企業理念として掲げ、事業活動を通してより良い社会、地球環境を実現しようとする近藤広幸社長のそれと重なる。

マッシュHDが束ねるマッシュグループの2024年8月期連結売上高は、前期比6%増の1202億円だった。営業利益の詳細数字は非公開としたが、同社として初めて100億円を突破した。そんな勢いあるマッシュHDの社員から、「売り上げとサステナは両立できるのか?」と鋭い質問が挙がる。近藤社長は次のように答えた。「マーケットシェアを伸ばすということは、私たちが思う“正しいこと”を広げられるということ。売り上げを上げれば上げるほど、サステナビリティを社会に浸透させられる」。対談相手の東京大学未来ビジョン研究センターの江守正多教授も、「ファッションはメッセージ性を帯びている。他の業界と比べても、社会的役割を果たしやすい」とうなずく。

一際大きな歓声を持って出迎えられたのは、デザイナーの篠原ともえだ。当時は歌手・タレントであり、デザイン科に通う高校生でもあった篠原がけん引した、1990年代の“シノラーファッション”を語った。「人前で着たい服がなかった。だから自分で作った。ただただファッションを楽しむ私の姿を、ファンがポジティブに受け取ってくれた。そうしたら“シノラーファッション”なんて言葉がついてきた」。ムーブメントを広げるには、受け手の共感が欠かせない。その点、社会現象を巻き起こした篠原からは、マッシュHDも学べることが多いはずだ。

社員からは、「『自分の行動が未来に影響する』という意識を持つことの大切さを学べた」「企業として課題に取り組む意義を再認識できた。目の前のできることから取り組み、いずれは大きなムーブメントにつなげられるようにしたい」といった感想が集まった。

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マッシュの社員向けサステナ研修 東京・四ツ谷の本社に770人が大集合

マッシュホールディングス(以下、マッシュHD)はこのほど、社員向けのサステナブルカンファレンスを実施した。東京・四ツ谷の本社に770人、オンラインに160人が集まった。

同社は、「スナイデル(SNIDEL)」や「ジェラート ピケ(GELATO PIQUE)」「フレイ アイディー(FRAY I.D)」「リリー ブラウン(LILY BROWN)」など、数多くの人気ブランドを抱える国内のウィメンズアパレルのリーディングカンパニー。トレンドだけでなく、サステナビリティにも本気で向き合ってきた。22年にはサステナブル推進委員会を発足し、全社をあげてCO2削減に取り組んでいる。

カンファレンスは、ウルグアイのホセ・ムヒカ元大統領の名スピーチで幕を開けた。「無限の消費と発展を求める社会は、人々を、地球環境を疲弊させる。発展は幸福のためになされなければならない」。ムヒカ大統領の語り口は、創業当初から「ウェルネスデザイン」を企業理念として掲げ、事業活動を通してより良い社会、地球環境を実現しようとする近藤広幸社長のそれと重なる。

マッシュHDが束ねるマッシュグループの2024年8月期連結売上高は、前期比6%増の1202億円だった。営業利益の詳細数字は非公開としたが、同社として初めて100億円を突破した。そんな勢いあるマッシュHDの社員から、「売り上げとサステナは両立できるのか?」と鋭い質問が挙がる。近藤社長は次のように答えた。「マーケットシェアを伸ばすということは、私たちが思う“正しいこと”を広げられるということ。売り上げを上げれば上げるほど、サステナビリティを社会に浸透させられる」。対談相手の東京大学未来ビジョン研究センターの江守正多教授も、「ファッションはメッセージ性を帯びている。他の業界と比べても、社会的役割を果たしやすい」とうなずく。

一際大きな歓声を持って出迎えられたのは、デザイナーの篠原ともえだ。当時は歌手・タレントであり、デザイン科に通う高校生でもあった篠原がけん引した、1990年代の“シノラーファッション”を語った。「人前で着たい服がなかった。だから自分で作った。ただただファッションを楽しむ私の姿を、ファンがポジティブに受け取ってくれた。そうしたら“シノラーファッション”なんて言葉がついてきた」。ムーブメントを広げるには、受け手の共感が欠かせない。その点、社会現象を巻き起こした篠原からは、マッシュHDも学べることが多いはずだ。

社員からは、「『自分の行動が未来に影響する』という意識を持つことの大切さを学べた」「企業として課題に取り組む意義を再認識できた。目の前のできることから取り組み、いずれは大きなムーブメントにつなげられるようにしたい」といった感想が集まった。

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日本でどうなる合成ダイヤモンド市場  「スタージュエリー」と「ネクスト ダイヤモンド ニューヨーク」とに聞くラボグロウンの未来

デビアスによるラボグロウンダイヤモンド(合成ダイヤモンド、以下、ラボグロウン)ジュエリー「ライトボックス(LIGHTBOX)」が終了する。同ブランドは、2018年に創業。ここ数年でラボグロウンの製造企業が増えて市場価格が急落し、ブランド終了になった。日本での展開はないが、ここ数年日本でもラボグロウンを使用したジュエリーが増えている。ラボグロウンを使用したジュエリー「エスジェイエックス ダブリュー(SJX W)」を展開するスタージュエリーとラボグロウン中心のジュエリーを展開する「ネクスト ダイヤモンド ニューヨーク(NEXT DIAMOND NEW YORK)」(以下、ネクストダイヤモンド)に話を聞いた。

ブライダルかアクセサリーの2極化を予測

「スタージュエリー(STAR JEWELRY)」では、ラボグロウンを使用したジュエリーの展開はない。しかし、実験的なジュエリーを提供するサブブランドの「SJX W」では20年のブランド誕生時からラボグロウンジュエリーを提案している。同ブランドは、多くのアスリートやセレブから支持されている「SJX」から派生。ジェンダーレスなデザインのジュエリーを「高感度な大人の女性にも楽んでほしい」とスタートした。渡辺美穂スタージュエリー執行役員マーケティング本部 本部長は、「サステナブルがテーマの1つだったのでラボグロウンを採用。デビューから1年後にカスタマイズできるシリーズに拡大した」と話す。コロナ禍やウクライナ戦争の影響により、ラボグロウンの安定供給が難しかった時期もあった。技術革新と製造業社の増加と競争激化により、ラボグロウン価格が下落している今、「ここ最近になって、価格が想定内に収まっている印象だ」と渡辺部長。しかし、基幹である「スタージュエリー」ブランドでは、今後もラボグロウンの展開予定はないという。同部長は、「今後日本でも、さらにラボグロウンが浸透すると思われるが、量産されるアクセサリーか、ブライダルを含む中高価格帯の二極化が進むと思う」と話す。さらに、ラボグロウンジュエリーを販売するにあたり必要になる付加価値があるという。「サステナビリティの観点から、ラボグロウン製造における再生可能エネルギーの使用率をはじめ、あらゆる面から新たな認証システムが必要になるはずだ」。

“敢えて選ばれる”存在になるために必要な信頼性

「ネクスト ダイヤモンド」はニューヨークが拠点のブランドで2021年に日本に上陸した。松屋に常設店があり、日本各地でポップアップを開催。米市場に詳しい二宮美生ネクストダイヤモンド社長は、「アメリカにおけるラボグロウン市場は、成熟期にあり、安価だから選ばれるものではなく敢えて選ばれる存在へと進化した。『ライトボックス』の撤退は、ラボグロウンを“天然より安い代替品”と位置付けるビジネスモデルの限界を象徴している」と話す。現在のラボグロウン市場における課題については「品質のばらつきと宝石に関する知見のないブランドの乱立だ」と二宮社長。最近では、“安くジュエリーを作れる”という点だけに注目してラボグロウン市場に参入するブランドも多いそうだ。宝石やダイヤモンドに対する知識が十分にないため、誤解やトラブルが発生するケースもあるという。同社長は、「日本は発展途上だからこそ、お客さまのラボグロウンに対する目は厳しく、信頼性と品質が需要視される。確かな専門性のあるブランドが取り扱えば、市場は広がるだろう」と話す。「ネクストダイヤモンド」は、百貨店内に店舗を構え、信頼できる品質、透明性のある価格でラボグロウンジュエリーを提供し、顧客から支持を得ている。「ジュエリーの本質的な価値と向き合い、“ラボグロウン”の“敢えて選ぶ価値”を素材の背景やストーリーも含めて伝えていくのが重要だ」。

正しい知識と付加価値の創造が市場成長の鍵に

エシカルな観点とコスパから今後、ラボグロウンを選ぶ消費者は増えると思われる。
アクセサリー感覚でラボグロウンを楽しみたい人はデザインと価格重視、一方で、ブライダルで選ぶ人にとっては、確かな品質保証と共感するブランドストーリーが必要になってくるだろう。天然ダイヤモンドの代替品ではなく、新たな選択肢として広がりつつあるラボグロウン。発展途上の日本市場においては、まず、ブランドも消費者もラボグロウンについての正しい知識を持つべきだ。ラボグロウンは天然と違って希少性はないが、素性は全く同じだ。天然が、ブランド品だとしたら、ラボグロウンは全く同じ商品のノンブランド。同じものだったら。ノンブランドを選ぶ人もいるだろう。だが、ラボグロウン市場が成長するためには、そこにデザイン性やブランドストーリーといった付加価値をどれだけ付けられるかが鍵になってくる。

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日本でどうなる合成ダイヤモンド市場  「スタージュエリー」と「ネクスト ダイヤモンド ニューヨーク」とに聞くラボグロウンの未来

デビアスによるラボグロウンダイヤモンド(合成ダイヤモンド、以下、ラボグロウン)ジュエリー「ライトボックス(LIGHTBOX)」が終了する。同ブランドは、2018年に創業。ここ数年でラボグロウンの製造企業が増えて市場価格が急落し、ブランド終了になった。日本での展開はないが、ここ数年日本でもラボグロウンを使用したジュエリーが増えている。ラボグロウンを使用したジュエリー「エスジェイエックス ダブリュー(SJX W)」を展開するスタージュエリーとラボグロウン中心のジュエリーを展開する「ネクスト ダイヤモンド ニューヨーク(NEXT DIAMOND NEW YORK)」(以下、ネクストダイヤモンド)に話を聞いた。

ブライダルかアクセサリーの2極化を予測

「スタージュエリー(STAR JEWELRY)」では、ラボグロウンを使用したジュエリーの展開はない。しかし、実験的なジュエリーを提供するサブブランドの「SJX W」では20年のブランド誕生時からラボグロウンジュエリーを提案している。同ブランドは、多くのアスリートやセレブから支持されている「SJX」から派生。ジェンダーレスなデザインのジュエリーを「高感度な大人の女性にも楽んでほしい」とスタートした。渡辺美穂スタージュエリー執行役員マーケティング本部 本部長は、「サステナブルがテーマの1つだったのでラボグロウンを採用。デビューから1年後にカスタマイズできるシリーズに拡大した」と話す。コロナ禍やウクライナ戦争の影響により、ラボグロウンの安定供給が難しかった時期もあった。技術革新と製造業社の増加と競争激化により、ラボグロウン価格が下落している今、「ここ最近になって、価格が想定内に収まっている印象だ」と渡辺部長。しかし、基幹である「スタージュエリー」ブランドでは、今後もラボグロウンの展開予定はないという。同部長は、「今後日本でも、さらにラボグロウンが浸透すると思われるが、量産されるアクセサリーか、ブライダルを含む中高価格帯の二極化が進むと思う」と話す。さらに、ラボグロウンジュエリーを販売するにあたり必要になる付加価値があるという。「サステナビリティの観点から、ラボグロウン製造における再生可能エネルギーの使用率をはじめ、あらゆる面から新たな認証システムが必要になるはずだ」。

“敢えて選ばれる”存在になるために必要な信頼性

「ネクスト ダイヤモンド」はニューヨークが拠点のブランドで2021年に日本に上陸した。松屋に常設店があり、日本各地でポップアップを開催。米市場に詳しい二宮美生ネクストダイヤモンド社長は、「アメリカにおけるラボグロウン市場は、成熟期にあり、安価だから選ばれるものではなく敢えて選ばれる存在へと進化した。『ライトボックス』の撤退は、ラボグロウンを“天然より安い代替品”と位置付けるビジネスモデルの限界を象徴している」と話す。現在のラボグロウン市場における課題については「品質のばらつきと宝石に関する知見のないブランドの乱立だ」と二宮社長。最近では、“安くジュエリーを作れる”という点だけに注目してラボグロウン市場に参入するブランドも多いそうだ。宝石やダイヤモンドに対する知識が十分にないため、誤解やトラブルが発生するケースもあるという。同社長は、「日本は発展途上だからこそ、お客さまのラボグロウンに対する目は厳しく、信頼性と品質が需要視される。確かな専門性のあるブランドが取り扱えば、市場は広がるだろう」と話す。「ネクストダイヤモンド」は、百貨店内に店舗を構え、信頼できる品質、透明性のある価格でラボグロウンジュエリーを提供し、顧客から支持を得ている。「ジュエリーの本質的な価値と向き合い、“ラボグロウン”の“敢えて選ぶ価値”を素材の背景やストーリーも含めて伝えていくのが重要だ」。

正しい知識と付加価値の創造が市場成長の鍵に

エシカルな観点とコスパから今後、ラボグロウンを選ぶ消費者は増えると思われる。
アクセサリー感覚でラボグロウンを楽しみたい人はデザインと価格重視、一方で、ブライダルで選ぶ人にとっては、確かな品質保証と共感するブランドストーリーが必要になってくるだろう。天然ダイヤモンドの代替品ではなく、新たな選択肢として広がりつつあるラボグロウン。発展途上の日本市場においては、まず、ブランドも消費者もラボグロウンについての正しい知識を持つべきだ。ラボグロウンは天然と違って希少性はないが、素性は全く同じだ。天然が、ブランド品だとしたら、ラボグロウンは全く同じ商品のノンブランド。同じものだったら。ノンブランドを選ぶ人もいるだろう。だが、ラボグロウン市場が成長するためには、そこにデザイン性やブランドストーリーといった付加価値をどれだけ付けられるかが鍵になってくる。

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堀内太郎の「カラー」は、解体と再構築、ドッキングにニュアンスを加える 色のない「カラー」で幕開け

ブランドを創業した阿部潤一デザイナーが一線を退き、後任に堀内太郎クリエイティブ・ディレクターが就いた「カラー(KOLOR)」が2026年春夏コレクションを発表した。堀内ディレクターの就任を発表した際、阿部デザイナーは「サブとしてぴったりくっついていく」と発言。その言葉通り、堀内クリエイティブ・ディレクターによる初の「カラー」は“らしさ“を失わず、さまざまなブランドのデザイナー交代を見てきた身からすると「もう少し変わってもいいのでは?」とさえ思えるほどだったが、一方で新たなニュアンスも加わった。

ファーストルックは純白のジャケット、色のない「カラー」の洋服で始まった。これから「カラー」を新たなキャンバスに描いていこうという堀内クリエイティブ・ディレクターの意気込みを物語るよう、彼らしいミニマルかつジェンダーレスな仕上がりだ。ここに合わせたのは、ドット柄で小説「オーランドー」を描いたヴァージニア・ウルフ(Virginia Woolf)の晩年期を描いた Tシャツと、シルバーフォイルと鮮やかな黄緑をハイブリッドしたショートパンツ。ベーシックにユーモアを効かせながら、解体と再構築、ドッキングを繰り返してきた阿部デザイナーのクリエイション、つまり“「カラー」らしさ”を感じさせる。阿部デザイナーのクリエイションを軸や芯として、そこに堀内デザイナーが上描きして、新しい「カラー」を紡いでいこうとする決意のように思えた。ちなみにシルバーフォイルは、阿部デザイナーが「アディダス(ADISAS)」と取り組んだ「アディダス バイ カラー(ADIDAS BY KOLOR)」の初期に頻繁に登場してきた素材のように見えた。

続くのは、シャツドレスに共布のコート。シャツには、異素材やバックル付きのベルトを縫い付けたビブのようなパーツをドッキングした。シャツの身頃は堀内クリエイティブ・ディレクターの世界、そしてドッキングしたパーツは阿部デザイナーの真骨頂。今度は1着の洋服の中で、2人の世界が融合していることを表現する。シャツとコートを着こなしたモデルが背中にかけるのは、阿部デザイナーの時代を思わせるバックパック。以降は終始、ミニマルを信条としてきた堀内クリエイティブ・ディレクターのこれまでを考えると「過剰」にも思える解体と再構築、ドッキングなどのプロセスが加わっている。この辺りから、「変わらない」との印象を抱くものもいるだろう。しかしドッキングするのは、ドレープが効いた付け襟や、タックを効かせたスカートの一部のようなパーツ。そこは、これまでのアプローチとは少し異なっている。これまで解体と再構築、ドッキングにおいて用いられがちだったのは、ハリのあるスーツ地や反対にスポーティなペーパーナイロンなどだった。色や柄に染まったものも多く、ドレープやタックを効かせつつもミニマルなパートを加えていくアプローチは珍しかったように思う。「カラー」は、着実に変わろうとしているのだ。

新旧の世界の融合には、幾許かの違和感は付きものだ。例えば、たっぷり仕込んだチュールが後ろ側から溢れ出すバルーンスカートなどは、既存のファンには少し唐突かつリアルからは遠いかもしれない。そこは、リアルクローズの集合体としてのコレクションではなく、ステートメントピースも交えたランウエイショーという新旧デザイナーのコレクションやパリメンズという舞台の捉え方による違いなのだろう。

1ファンとして失ってほしくないのは、洋服が好きで、ゆえに細部にまで夢中になり、だからこそ解体や再構築、ドッキングなどの高度なテクニックをリアルクローズに繋げてきた阿部デザイナーの洋服愛やテクニック、洋服に関する知識量だ。そんな創業デザイナーの洋服への愛を引き継ぎ、クリエイションは少し変化しても拍手喝采を浴びたのは、ジュリアン・クロスナー(Julian Klausner)による「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」だろう。だからこそ堀内クリエイティブ・ディレクターには来季、もう一歩大胆に、自分の洋服愛を「カラー」にぶつけてほしい。

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堀内太郎の「カラー」は、解体と再構築、ドッキングにニュアンスを加える 色のない「カラー」で幕開け

ブランドを創業した阿部潤一デザイナーが一線を退き、後任に堀内太郎クリエイティブ・ディレクターが就いた「カラー(KOLOR)」が2026年春夏コレクションを発表した。堀内ディレクターの就任を発表した際、阿部デザイナーは「サブとしてぴったりくっついていく」と発言。その言葉通り、堀内クリエイティブ・ディレクターによる初の「カラー」は“らしさ“を失わず、さまざまなブランドのデザイナー交代を見てきた身からすると「もう少し変わってもいいのでは?」とさえ思えるほどだったが、一方で新たなニュアンスも加わった。

ファーストルックは純白のジャケット、色のない「カラー」の洋服で始まった。これから「カラー」を新たなキャンバスに描いていこうという堀内クリエイティブ・ディレクターの意気込みを物語るよう、彼らしいミニマルかつジェンダーレスな仕上がりだ。ここに合わせたのは、ドット柄で小説「オーランドー」を描いたヴァージニア・ウルフ(Virginia Woolf)の晩年期を描いた Tシャツと、シルバーフォイルと鮮やかな黄緑をハイブリッドしたショートパンツ。ベーシックにユーモアを効かせながら、解体と再構築、ドッキングを繰り返してきた阿部デザイナーのクリエイション、つまり“「カラー」らしさ”を感じさせる。阿部デザイナーのクリエイションを軸や芯として、そこに堀内デザイナーが上描きして、新しい「カラー」を紡いでいこうとする決意のように思えた。ちなみにシルバーフォイルは、阿部デザイナーが「アディダス(ADISAS)」と取り組んだ「アディダス バイ カラー(ADIDAS BY KOLOR)」の初期に頻繁に登場してきた素材のように見えた。

続くのは、シャツドレスに共布のコート。シャツには、異素材やバックル付きのベルトを縫い付けたビブのようなパーツをドッキングした。シャツの身頃は堀内クリエイティブ・ディレクターの世界、そしてドッキングしたパーツは阿部デザイナーの真骨頂。今度は1着の洋服の中で、2人の世界が融合していることを表現する。シャツとコートを着こなしたモデルが背中にかけるのは、阿部デザイナーの時代を思わせるバックパック。以降は終始、ミニマルを信条としてきた堀内クリエイティブ・ディレクターのこれまでを考えると「過剰」にも思える解体と再構築、ドッキングなどのプロセスが加わっている。この辺りから、「変わらない」との印象を抱くものもいるだろう。しかしドッキングするのは、ドレープが効いた付け襟や、タックを効かせたスカートの一部のようなパーツ。そこは、これまでのアプローチとは少し異なっている。これまで解体と再構築、ドッキングにおいて用いられがちだったのは、ハリのあるスーツ地や反対にスポーティなペーパーナイロンなどだった。色や柄に染まったものも多く、ドレープやタックを効かせつつもミニマルなパートを加えていくアプローチは珍しかったように思う。「カラー」は、着実に変わろうとしているのだ。

新旧の世界の融合には、幾許かの違和感は付きものだ。例えば、たっぷり仕込んだチュールが後ろ側から溢れ出すバルーンスカートなどは、既存のファンには少し唐突かつリアルからは遠いかもしれない。そこは、リアルクローズの集合体としてのコレクションではなく、ステートメントピースも交えたランウエイショーという新旧デザイナーのコレクションやパリメンズという舞台の捉え方による違いなのだろう。

1ファンとして失ってほしくないのは、洋服が好きで、ゆえに細部にまで夢中になり、だからこそ解体や再構築、ドッキングなどの高度なテクニックをリアルクローズに繋げてきた阿部デザイナーの洋服愛やテクニック、洋服に関する知識量だ。そんな創業デザイナーの洋服への愛を引き継ぎ、クリエイションは少し変化しても拍手喝采を浴びたのは、ジュリアン・クロスナー(Julian Klausner)による「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」だろう。だからこそ堀内クリエイティブ・ディレクターには来季、もう一歩大胆に、自分の洋服愛を「カラー」にぶつけてほしい。

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伝統の技を基盤にラジカルなイノベーションを 船場が目指す空間作りとは?

国内外の空間作りに関するさまざまな業務をトータルにサポートするのが、1947年創業の船場(せんば)だ。立地の調査・企画・コンサルティングからデザイン・設計、制作・施工まで一貫して行うことができ、国内に8拠点、アジアに5拠点を構える。3月に着任した小田切潤新社長の指揮のもと、強みを生かした事業拡大にアクセルを踏む。

船場は、多くの外資系企業が拠点を構える麻布台ヒルズの半分以上のオフィスの施工を請け負っている。「コロナ禍が収束し、リアルでのコミュニケーションの重要性が見直されている。オフィスのデザイン・施工の需要が非常に伸びている」と小田切潤社長は語る。「オフィス空間が社員同士の交流を促すし、出社したいと思えるオフィスかは、人材の採用にも影響する。そこに投資する企業が急速に増えている」。

デベロッパーである森ビルとは30年来の付き合いだ。「設計・施工の技術力と安心度こそ、船場の強みだ。特に施工においては、技術者の育成を含めて、長年培ってきたノウハウとネットワークを持っている。クオリティーは大手に負けない自信があるが、職人気質でアピール下手な部分が少なからずあった。これからは強みを打ち出し、より積極的に営業活動を行う。オフィスといっても、さまざまだ。物流関連のオフィスやショールーミングスペースなど、幅広く対応している」。

1947年、陳列ケース店として大阪で創業した。店の内外装や売り場作りを手掛けるようになり、事業を拡大。イオングループとは、その前身である岡田屋時代からの付き合いで、国内外のイオンモールを多数手掛けてきた。また、三井不動産のららぽーとも、台湾や福岡、大阪・門真など、リサーチや開発から携わった。2016年に東京証券取引所(スタンダード市場)に上場した。

海外には84年に香港に現地法人を設立。現在、上海、ベトナム、台湾、マレーシア、シンガポールの5カ所に拠点を構える。「海外への出店、設計・施工にはローカルネットワークが欠かせない。特に台湾では35年以上の歴史がある。アジアに進出する日本企業をぜひサポートしたい」。

サステナビリティにも注力する。専任チーム「エシカルイノベーションハブ」がグローバルでリサーチをし、提案・実装までを行う。大阪・関西万博のルクセンブルク館では、施工からパビリオンの建材を会期終了後に神戸のリゾート施設で再利用することまでを実行する。「再利用しやすい素材選びや設計はもちろん、廃材の利用や、今使っている素材や家具を次の空間にも生かすことを提案したりしている」。

5月末には世界的な組織・人事のコンサルティングファーム、マーサージャパンと協業し、グローバル企業のためのワークスペースを再設計するサービスを開始した。マーサージャパンがグローバル基準の調査でワークスタイルの課題を可視化し、それに対する空間的な最適解を船場が企画・設計・施工まで提供する。「店舗や公共施設のノウハウなども生かしながら、その企業と時代性により合う空間を作っていく」。

24年12月期の売上高は前期比16.4%の289億円と好調だった。27年12月期で400億円を目標に掲げる。目下注力しているのが、オフィスとラグジュアリー空間だ。それぞれ専門チームを設けて、事業を強化している。

シナジーを見込める企業のM&Aも視野に、まずは年商1000億円を目指す。「国内の内装市場は約1.8兆円で、前年は約12%伸びており、市場の3〜4%のシェアを獲得できれば、十分に可能な数字だ。今売上高の15%程度の海外事業も伸ばしていく」。

小田切社長は新卒で広告代理店に入り、丸紅、アクセンチュアを経て、オンワードホールディングスで戦略企画室長を務めた。「クリエイティブとビジネスをどう融合するかは、経営者として私自身のテーマでもある。安定性と信頼を基盤に、ラジカルなイノベーションを引き起こす」と未来を見据える。

問い合わせ先
船場
03-6865-1008

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伝統の技を基盤にラジカルなイノベーションを 船場が目指す空間作りとは?

国内外の空間作りに関するさまざまな業務をトータルにサポートするのが、1947年創業の船場(せんば)だ。立地の調査・企画・コンサルティングからデザイン・設計、制作・施工まで一貫して行うことができ、国内に8拠点、アジアに5拠点を構える。3月に着任した小田切潤新社長の指揮のもと、強みを生かした事業拡大にアクセルを踏む。

船場は、多くの外資系企業が拠点を構える麻布台ヒルズの半分以上のオフィスの施工を請け負っている。「コロナ禍が収束し、リアルでのコミュニケーションの重要性が見直されている。オフィスのデザイン・施工の需要が非常に伸びている」と小田切潤社長は語る。「オフィス空間が社員同士の交流を促すし、出社したいと思えるオフィスかは、人材の採用にも影響する。そこに投資する企業が急速に増えている」。

デベロッパーである森ビルとは30年来の付き合いだ。「設計・施工の技術力と安心度こそ、船場の強みだ。特に施工においては、技術者の育成を含めて、長年培ってきたノウハウとネットワークを持っている。クオリティーは大手に負けない自信があるが、職人気質でアピール下手な部分が少なからずあった。これからは強みを打ち出し、より積極的に営業活動を行う。オフィスといっても、さまざまだ。物流関連のオフィスやショールーミングスペースなど、幅広く対応している」。

1947年、陳列ケース店として大阪で創業した。店の内外装や売り場作りを手掛けるようになり、事業を拡大。イオングループとは、その前身である岡田屋時代からの付き合いで、国内外のイオンモールを多数手掛けてきた。また、三井不動産のららぽーとも、台湾や福岡、大阪・門真など、リサーチや開発から携わった。2016年に東京証券取引所(スタンダード市場)に上場した。

海外には84年に香港に現地法人を設立。現在、上海、ベトナム、台湾、マレーシア、シンガポールの5カ所に拠点を構える。「海外への出店、設計・施工にはローカルネットワークが欠かせない。特に台湾では35年以上の歴史がある。アジアに進出する日本企業をぜひサポートしたい」。

サステナビリティにも注力する。専任チーム「エシカルイノベーションハブ」がグローバルでリサーチをし、提案・実装までを行う。大阪・関西万博のルクセンブルク館では、施工からパビリオンの建材を会期終了後に神戸のリゾート施設で再利用することまでを実行する。「再利用しやすい素材選びや設計はもちろん、廃材の利用や、今使っている素材や家具を次の空間にも生かすことを提案したりしている」。

5月末には世界的な組織・人事のコンサルティングファーム、マーサージャパンと協業し、グローバル企業のためのワークスペースを再設計するサービスを開始した。マーサージャパンがグローバル基準の調査でワークスタイルの課題を可視化し、それに対する空間的な最適解を船場が企画・設計・施工まで提供する。「店舗や公共施設のノウハウなども生かしながら、その企業と時代性により合う空間を作っていく」。

24年12月期の売上高は前期比16.4%の289億円と好調だった。27年12月期で400億円を目標に掲げる。目下注力しているのが、オフィスとラグジュアリー空間だ。それぞれ専門チームを設けて、事業を強化している。

シナジーを見込める企業のM&Aも視野に、まずは年商1000億円を目指す。「国内の内装市場は約1.8兆円で、前年は約12%伸びており、市場の3〜4%のシェアを獲得できれば、十分に可能な数字だ。今売上高の15%程度の海外事業も伸ばしていく」。

小田切社長は新卒で広告代理店に入り、丸紅、アクセンチュアを経て、オンワードホールディングスで戦略企画室長を務めた。「クリエイティブとビジネスをどう融合するかは、経営者として私自身のテーマでもある。安定性と信頼を基盤に、ラジカルなイノベーションを引き起こす」と未来を見据える。

問い合わせ先
船場
03-6865-1008

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下着好きにはたまらないD2Cのデザイナーランジェリーがそろうイベント「デザイナー ランジェリー アーケード」が初開催

個性豊かなランジェリーブランドとセレクトショップが一堂に会したショッピングイベント「デザイナー ランジェリー アーケード(DESIGNER LINGERIE ARCADE)」が6月7~8日、東京・南青山で初開催された。主催は、パリや日本のファッションブランドの販売代理であるモデルインク。同社の津島忠章社長の声掛けにより、デザイナーランジェリーの「アロマティック(AROMATIQUE)」「ジェミニテイル(GEMINITALE)」「ナイスナイス モーメント(NICENICE MOMENT)」「ライムライム(LIMERIME)」「ラ・シレーヌ(LA SIRENE)」「ランジェリーク(ĽANGÉLIQUE)」の6ブランドと、「ムール」「ラ グット」「ランジェリー アンド ハー フィルム」の3つのショップが参加。いずれもD2Cブランドやショップで、単独でポップアップは開催しているものの、それらが一堂に会するショッピングイベントは初めてだ。津島社長は、「百貨店のランジェリー売り場が縮小傾向にある中で、このイベントが新たな出会い、発見の場となり、少しでも市場の活性化ができれば」とコメント。

同イベントは、参加ブランドとショップがSNSで集客。主に顧客が来場したが、買い回りがみられるなど、グループ開催によるプラスの効果が見られた。6日夜にはオープニングパーティーを開催。ストリートフォトグラファーのシトウレイの司会によるトークセッションが行われ、デザイナーやディレクターらが、ランジェリーが日々の気分にもたらす効果や業界で挑戦したいことなどについて語り合った。

さまざまなデザイナーランジェリーとの出合いの場を提供

同イベントは、ランジェリーが持つ価値を単なる“身につけるもの”ではなく“感じるもの”と捉え、ランジェリーの価値観そのものをまとうことを提案するのを目的として開催された。国内外のファッションブランドを取り扱うモデルインクのネットワークを活用することで、ファッション業界人をはじめ、ファッション好きを取り込むきっかけを作ることに成功。また、参加ブランド・ショップ間では、横のつながりも生まれた。

モデルインクの萩本佳弥ランジェリーディビジョンアシスタントは、ランジェリー アンド ハー フィルム」のバイヤーも兼任しており、「今回のイベントを通して、より多くの人にデザイナーランジェリーの存在を知って欲しいし、ランジェリーにも洋服同様、選ぶ楽しさがあることを伝えていきたい」と語った。参加者からは、「われわれ、お客さま両方にとって、出会いの場になり、お客さまの声を直接聞くことができる貴重な機会だった」という声や、「個性溢れるブランドがそろうイベントで、選択肢が広がり来場者の満足度も高かった」というコメントが寄せられた。

次回はブランド数を増やし、11月に開催を予定している。「デザイナー ランジェリー アーケード」のインスタグラムも立ち上げ、ツールとして活用していくという。

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下着好きにはたまらないD2Cのデザイナーランジェリーがそろうイベント「デザイナー ランジェリー アーケード」が初開催

個性豊かなランジェリーブランドとセレクトショップが一堂に会したショッピングイベント「デザイナー ランジェリー アーケード(DESIGNER LINGERIE ARCADE)」が6月7~8日、東京・南青山で初開催された。主催は、パリや日本のファッションブランドの販売代理であるモデルインク。同社の津島忠章社長の声掛けにより、デザイナーランジェリーの「アロマティック(AROMATIQUE)」「ジェミニテイル(GEMINITALE)」「ナイスナイス モーメント(NICENICE MOMENT)」「ライムライム(LIMERIME)」「ラ・シレーヌ(LA SIRENE)」「ランジェリーク(ĽANGÉLIQUE)」の6ブランドと、「ムール」「ラ グット」「ランジェリー アンド ハー フィルム」の3つのショップが参加。いずれもD2Cブランドやショップで、単独でポップアップは開催しているものの、それらが一堂に会するショッピングイベントは初めてだ。津島社長は、「百貨店のランジェリー売り場が縮小傾向にある中で、このイベントが新たな出会い、発見の場となり、少しでも市場の活性化ができれば」とコメント。

同イベントは、参加ブランドとショップがSNSで集客。主に顧客が来場したが、買い回りがみられるなど、グループ開催によるプラスの効果が見られた。6日夜にはオープニングパーティーを開催。ストリートフォトグラファーのシトウレイの司会によるトークセッションが行われ、デザイナーやディレクターらが、ランジェリーが日々の気分にもたらす効果や業界で挑戦したいことなどについて語り合った。

さまざまなデザイナーランジェリーとの出合いの場を提供

同イベントは、ランジェリーが持つ価値を単なる“身につけるもの”ではなく“感じるもの”と捉え、ランジェリーの価値観そのものをまとうことを提案するのを目的として開催された。国内外のファッションブランドを取り扱うモデルインクのネットワークを活用することで、ファッション業界人をはじめ、ファッション好きを取り込むきっかけを作ることに成功。また、参加ブランド・ショップ間では、横のつながりも生まれた。

モデルインクの萩本佳弥ランジェリーディビジョンアシスタントは、ランジェリー アンド ハー フィルム」のバイヤーも兼任しており、「今回のイベントを通して、より多くの人にデザイナーランジェリーの存在を知って欲しいし、ランジェリーにも洋服同様、選ぶ楽しさがあることを伝えていきたい」と語った。参加者からは、「われわれ、お客さま両方にとって、出会いの場になり、お客さまの声を直接聞くことができる貴重な機会だった」という声や、「個性溢れるブランドがそろうイベントで、選択肢が広がり来場者の満足度も高かった」というコメントが寄せられた。

次回はブランド数を増やし、11月に開催を予定している。「デザイナー ランジェリー アーケード」のインスタグラムも立ち上げ、ツールとして活用していくという。

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「ディオール」のホイップチークや冷凍庫OK!な「雪肌精」多機能ジェルなど 今週発売のビューティアイテム14選【6/30〜7/6】

ビューティアイテムの発売情報を「WWDJAPAN」的視点でピックアップ!今回は6月30日〜7月6日に発売するアイテムを紹介します。今週は新感覚のアイテムに注目!「ディオール(DIOR)」の“ディオールスキン フォーエヴァー”からは初のホイップチークが登場します。ホイップクリームのような付け心地で肌に溶け込むようになじむ新感覚テクスチャーと「ディオール」ならではの美しい発色はぜひお試しを。「雪肌精」は多機能ジェルをリニューアル。冷凍庫保存も可能で、夏の暑い日に肌に乗せるとシャリシャリとしたひんやり冷たい感触が……。トマトの香りを取り入れた「ボタニスト(BOTANIST)」の期間限定シリーズ、「ラネージュ(LANEIGE)」“リップスリーピングマスク”恒例のスイカフレーバーなど、夏を楽しむ限定品もぜひチェックを!

【7月1日発売】
アヴェダ
(AVEDA)

上質な艶髪を演出するヘアオイルが登場

「アヴェダ(AVEDA)」は、ヘアオイル“コンセントレイト シャイン オイル”を発売する。ブランド独自のカメリナオイル発酵成分とツバキオイル、ダイコンシードオイルが髪に艶としなやかさを与え、柔らかで輝くような印象に仕上げる。

■商品詳細

“コンセントレイト シャイン オイル”(50mL、6270円)

【7月1日発売】
ウォンジョンヨ ヘア
(WONJUNGYO HAIR)

“髪の太さ”で選ぶストレートタイプ登場

メイクアップアーティストのウォン・ジョンヨがプロデュースする「ウォンジョンヨ(WONJUNGYO)」のヘアケアライン「ウォンジョンヨ ヘア(WONJUNGYO HAIR)」は、うねった髪をストレートで艶やかに仕上げる“ストレートシャンプー”と“ストレートトリートメント”を発売する。“髪の太さ”で選べる2種ずつを用意した。

■商品詳細

“ストレートシャンプー”(各350mL、各1650円)
“ストレートトリートメント”(各200g、各1650円)

【7月1日発売】
シセイドウ
(SHISEIDO)

シミをカバーするUV下地

「シセイドウ(SHISEIDO)」は、シミ・色むらをカバーして、明るく均一な肌を演出する美白有効成分4MSK配合の“ブライトニング スポットコントロール ベース”を発売する。

■商品詳細

“ブライトニング スポットコントロール ベース”[SPF35・PA+++]【医薬部外品】(全3色、各5500円※編集部調べ)

【7月1日発売】
雪肌精

多機能ジェルが1品7役にパワーアップ

コーセー「雪肌精」は、美白多機能ジェル“雪肌精 ハーバル ジェル”に美白、肌荒れ防止の有効成分を配合した新製品“薬用雪肌精 ブライトニング マルチ ジェル”を発売する。従来の乳液、美容液、クリーム、マッサージ、マスクの1品5役にアイクリームと美容オイルの機能も加え、1品7役にパワーアップ。付けかえ用レフィルとトライアルサイズも用意している。

■商品詳細

“薬用雪肌精 ブライトニング マルチ ジェル”【医薬部外品】(80g、4620円※編集部調べ、以下同)
付けかえ用レフィル(80g、4180円)
トライアルサイズ (12g、880円)

【7月1日発売】
ドロアス
(DROAS)

「ドロアス」が「リラックマ」とコラボ リラックス感全開の“ゆるカワ”デザイン

I-neのクレイビューティブランド「ドロアス(DROAS)」は、「リラックマ」とコラボレーションした“リラックマコラボ シリーズ”を発売する。同コラボは、「いっしょにすいっちおふ」をコンセプトに掲げ、洗顔やシャンプー、トリートメントを展開する。

■商品詳細

“クレイクリア ウォッシュ”(120g、990円)
“クレイマイルドスクラブウォッシュ”(120g、990円)
“シルキークレンズセット”(シャンプー400mL/トリートメント400g、1870円)
“ダメージリペアセット”(シャンプー400mL/トリートメント400g、1870円)

【7月1日発売】
トーン
(TO/ONE)

UVクリームに新色登場

ナチュラル&オーガニックメイクアップブランド「トーン(TO/ONE)」は7月1日、美容液UVの“ブライトニング デイエッセンスUV”から、既存のクリアタイプに続き2色目の展開となる新色の“ライラックピンク”を発売する。

■商品詳細

“ブライトニング デイエッセンスUV”[SPF50+・PA++++](新色、40g、3300円)

【7月1日発売】
ニールズヤードレメディーズ
(NEAL'S YARD REMEDIES)

赤ちゃんと使用できるピローミスト

「ニールズヤードレメディーズ(NEAL'S YARD REMEDIES)」は、健やかな眠りに寄り添う香りの“ベビー ピローミスト”を発売する。同製品は、赤ちゃんの睡眠サイクルに着目。自然由来成分100%で、生後6カ月以上の赤ちゃんに使用できる。ラベンダーやカモミールなどの成分を配合。

■商品詳細

“ベビー ピローミスト”(50mL、3300円)

【7月1日発売】
ボタニスト
(BOTANIST)

今夏の香りコレクションはフルーツトマト

「ボタニスト(BOTANIST)」は、季節の香りを取り入れた“フレグランスコレクション”から、“フルーツトマト&ローズマリーの香り”を発売する。トマトの香りはニッチフレグランス界隈でグローバルトレンドになっていることから採用を決めたという。

■商品詳細

“ボタニカルシャンプー”(460mL、各1540円)
“ボタニカルトリートメント”(460g、各1540円)
シャンプートリートメントセット(全2種、各3080円)
ヘアマスク(200g、1650円)
ヘアオイル(80mL、1870円)
ボディーソープ(490mL、1100円)

【7月1日発売】
ラネージュ
(LANEIGE)

人気リップマスクに今年もスイカフレーバーが限定登場

韓国発「ラネージュ(LANEIGE)」は、人気アイテムの“リップスリーピングマスク”から限定フレーバーの“ウォーターメロン”を発売する。同製品は、夏を感じるみずみずしく甘いフレーバーが特徴で、寝ている間に乾燥や角質に潤いを与え、翌朝艶のあるふっくらとした唇に仕上げる。

■商品詳細

“リップスリーピングマスク”(20g、2365円)

【7月2日発売】
オペラ
(OPERA)

“シアーマットリップスティック”からラベンダーピンクの限定色

「オペラ(OPERA)」は、すりガラスのような質感の保護膜で唇を包み、指でぼかしたようにふわりと色づくマットリップ“シアーマットリップスティック”から、夏の限定色“105 ラベンダーピンク”を発売する。

■商品詳細

“シアーマットリップスティック”(限定、1980円)

【7月4日発売】
アルマーニ ビューティ
(ARMANI BEAUTY)

“氷のような冷感リッププランパー”

「アルマーニ ビューティ(ARMANI BEAUTY)」は、新作のリッププランパー“プリズマグラスアイシープランパー”を発売する。同アイテムは氷のようにひんやりとした付け心地の冷感リップグロスで、唇にハリ感を与え、艶やかで立体感のある印象に仕上げる。

■商品詳細

“プリズマグラスアイシープランパー”(6600円 ※編集部調べ)

【7月4日発売】
ジルスチュアート
(JILL STUART)

ライフスタイルコレクションを刷新

「ジルスチュアート(JILLSTUART)」は、ライフスタイルコレクションを刷新する。ブランドが得意とするロマンティックなデザインに変更するとともに、効果実感を得られる品質向上を図る。既存のヘア、ボディーアイテムに加え、ボディースクラブやシャンプーブラシなどを投入し、ラインアップを拡充する。

■商品詳細

“ホワイトフローラル シャンプー”(500mL、3520円/レフィル400mL、2640円)
“同 トリートメント”(500mL、3520円/レフィル400mL、2640円)
“同 ヘアマスク”(20g、3300円)
“同 ディープヘッドクレンズ”(280g、3850円)
“同 ウオータートリートメント”(200mL、3300円)
“シャンプー ブラシ”(2750円)
“同 ボディスクラブ”(410g、4400円)
“同 ハンドウォッシュ”(250mL、2420円)

【7月4日発売】
ディオール
(DIOR)

“フォーエバー”に初のホイップチーク

「ディオール(DIOR)」は、美肌フィルターに着想を得た“ディオールスキン フォーエヴァー”の新作を発売する。アイテムはホイップクリームのような付け心地で肌に溶け込むようになじむ新感覚テクスチャーの“ブラッシュ ソフト フィルター”、ヒアルロン酸を配合した新たなフェイスパウダーの“ヌード ラディアント フィルター”、“ヌード マット フィルター”の3種で、肌にフィルターいらずの美しさと血色感を宿す。

■商品詳細

“ブラッシュ ソフト フィルター”(全5色、各5940円)
“ヌード ラディアント フィルター”(全1色、7810円)
“ヌード マット フィルター”(全1色、7810円)

【7月4日発売】
トム フォード ビューティ
(TOM FORD BEAUTY)

リップスティックに新3色が追加

「トム フォード ビューティ(TOM FORD BEAUTY)」は、“スリム リップ カラー シャイン”の新3色を発売する。同製品は、ピンヒールを履いたしなやかな気品のある”トム フォード ウーマン”を想わせるリップスティック。リッチな潤い成分を配合し、軽やかに伸び広がりながらワンストロークで高発色をかなえる。

■商品詳細

“スリム リップ カラー シャイン”(新3色、各5940円)

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「ディオール」のホイップチークや冷凍庫OK!な「雪肌精」多機能ジェルなど 今週発売のビューティアイテム14選【6/30〜7/6】

ビューティアイテムの発売情報を「WWDJAPAN」的視点でピックアップ!今回は6月30日〜7月6日に発売するアイテムを紹介します。今週は新感覚のアイテムに注目!「ディオール(DIOR)」の“ディオールスキン フォーエヴァー”からは初のホイップチークが登場します。ホイップクリームのような付け心地で肌に溶け込むようになじむ新感覚テクスチャーと「ディオール」ならではの美しい発色はぜひお試しを。「雪肌精」は多機能ジェルをリニューアル。冷凍庫保存も可能で、夏の暑い日に肌に乗せるとシャリシャリとしたひんやり冷たい感触が……。トマトの香りを取り入れた「ボタニスト(BOTANIST)」の期間限定シリーズ、「ラネージュ(LANEIGE)」“リップスリーピングマスク”恒例のスイカフレーバーなど、夏を楽しむ限定品もぜひチェックを!

【7月1日発売】
アヴェダ
(AVEDA)

上質な艶髪を演出するヘアオイルが登場

「アヴェダ(AVEDA)」は、ヘアオイル“コンセントレイト シャイン オイル”を発売する。ブランド独自のカメリナオイル発酵成分とツバキオイル、ダイコンシードオイルが髪に艶としなやかさを与え、柔らかで輝くような印象に仕上げる。

■商品詳細

“コンセントレイト シャイン オイル”(50mL、6270円)

【7月1日発売】
ウォンジョンヨ ヘア
(WONJUNGYO HAIR)

“髪の太さ”で選ぶストレートタイプ登場

メイクアップアーティストのウォン・ジョンヨがプロデュースする「ウォンジョンヨ(WONJUNGYO)」のヘアケアライン「ウォンジョンヨ ヘア(WONJUNGYO HAIR)」は、うねった髪をストレートで艶やかに仕上げる“ストレートシャンプー”と“ストレートトリートメント”を発売する。“髪の太さ”で選べる2種ずつを用意した。

■商品詳細

“ストレートシャンプー”(各350mL、各1650円)
“ストレートトリートメント”(各200g、各1650円)

【7月1日発売】
シセイドウ
(SHISEIDO)

シミをカバーするUV下地

「シセイドウ(SHISEIDO)」は、シミ・色むらをカバーして、明るく均一な肌を演出する美白有効成分4MSK配合の“ブライトニング スポットコントロール ベース”を発売する。

■商品詳細

“ブライトニング スポットコントロール ベース”[SPF35・PA+++]【医薬部外品】(全3色、各5500円※編集部調べ)

【7月1日発売】
雪肌精

多機能ジェルが1品7役にパワーアップ

コーセー「雪肌精」は、美白多機能ジェル“雪肌精 ハーバル ジェル”に美白、肌荒れ防止の有効成分を配合した新製品“薬用雪肌精 ブライトニング マルチ ジェル”を発売する。従来の乳液、美容液、クリーム、マッサージ、マスクの1品5役にアイクリームと美容オイルの機能も加え、1品7役にパワーアップ。付けかえ用レフィルとトライアルサイズも用意している。

■商品詳細

“薬用雪肌精 ブライトニング マルチ ジェル”【医薬部外品】(80g、4620円※編集部調べ、以下同)
付けかえ用レフィル(80g、4180円)
トライアルサイズ (12g、880円)

【7月1日発売】
ドロアス
(DROAS)

「ドロアス」が「リラックマ」とコラボ リラックス感全開の“ゆるカワ”デザイン

I-neのクレイビューティブランド「ドロアス(DROAS)」は、「リラックマ」とコラボレーションした“リラックマコラボ シリーズ”を発売する。同コラボは、「いっしょにすいっちおふ」をコンセプトに掲げ、洗顔やシャンプー、トリートメントを展開する。

■商品詳細

“クレイクリア ウォッシュ”(120g、990円)
“クレイマイルドスクラブウォッシュ”(120g、990円)
“シルキークレンズセット”(シャンプー400mL/トリートメント400g、1870円)
“ダメージリペアセット”(シャンプー400mL/トリートメント400g、1870円)

【7月1日発売】
トーン
(TO/ONE)

UVクリームに新色登場

ナチュラル&オーガニックメイクアップブランド「トーン(TO/ONE)」は7月1日、美容液UVの“ブライトニング デイエッセンスUV”から、既存のクリアタイプに続き2色目の展開となる新色の“ライラックピンク”を発売する。

■商品詳細

“ブライトニング デイエッセンスUV”[SPF50+・PA++++](新色、40g、3300円)

【7月1日発売】
ニールズヤードレメディーズ
(NEAL'S YARD REMEDIES)

赤ちゃんと使用できるピローミスト

「ニールズヤードレメディーズ(NEAL'S YARD REMEDIES)」は、健やかな眠りに寄り添う香りの“ベビー ピローミスト”を発売する。同製品は、赤ちゃんの睡眠サイクルに着目。自然由来成分100%で、生後6カ月以上の赤ちゃんに使用できる。ラベンダーやカモミールなどの成分を配合。

■商品詳細

“ベビー ピローミスト”(50mL、3300円)

【7月1日発売】
ボタニスト
(BOTANIST)

今夏の香りコレクションはフルーツトマト

「ボタニスト(BOTANIST)」は、季節の香りを取り入れた“フレグランスコレクション”から、“フルーツトマト&ローズマリーの香り”を発売する。トマトの香りはニッチフレグランス界隈でグローバルトレンドになっていることから採用を決めたという。

■商品詳細

“ボタニカルシャンプー”(460mL、各1540円)
“ボタニカルトリートメント”(460g、各1540円)
シャンプートリートメントセット(全2種、各3080円)
ヘアマスク(200g、1650円)
ヘアオイル(80mL、1870円)
ボディーソープ(490mL、1100円)

【7月1日発売】
ラネージュ
(LANEIGE)

人気リップマスクに今年もスイカフレーバーが限定登場

韓国発「ラネージュ(LANEIGE)」は、人気アイテムの“リップスリーピングマスク”から限定フレーバーの“ウォーターメロン”を発売する。同製品は、夏を感じるみずみずしく甘いフレーバーが特徴で、寝ている間に乾燥や角質に潤いを与え、翌朝艶のあるふっくらとした唇に仕上げる。

■商品詳細

“リップスリーピングマスク”(20g、2365円)

【7月2日発売】
オペラ
(OPERA)

“シアーマットリップスティック”からラベンダーピンクの限定色

「オペラ(OPERA)」は、すりガラスのような質感の保護膜で唇を包み、指でぼかしたようにふわりと色づくマットリップ“シアーマットリップスティック”から、夏の限定色“105 ラベンダーピンク”を発売する。

■商品詳細

“シアーマットリップスティック”(限定、1980円)

【7月4日発売】
アルマーニ ビューティ
(ARMANI BEAUTY)

“氷のような冷感リッププランパー”

「アルマーニ ビューティ(ARMANI BEAUTY)」は、新作のリッププランパー“プリズマグラスアイシープランパー”を発売する。同アイテムは氷のようにひんやりとした付け心地の冷感リップグロスで、唇にハリ感を与え、艶やかで立体感のある印象に仕上げる。

■商品詳細

“プリズマグラスアイシープランパー”(6600円 ※編集部調べ)

【7月4日発売】
ジルスチュアート
(JILL STUART)

ライフスタイルコレクションを刷新

「ジルスチュアート(JILLSTUART)」は、ライフスタイルコレクションを刷新する。ブランドが得意とするロマンティックなデザインに変更するとともに、効果実感を得られる品質向上を図る。既存のヘア、ボディーアイテムに加え、ボディースクラブやシャンプーブラシなどを投入し、ラインアップを拡充する。

■商品詳細

“ホワイトフローラル シャンプー”(500mL、3520円/レフィル400mL、2640円)
“同 トリートメント”(500mL、3520円/レフィル400mL、2640円)
“同 ヘアマスク”(20g、3300円)
“同 ディープヘッドクレンズ”(280g、3850円)
“同 ウオータートリートメント”(200mL、3300円)
“シャンプー ブラシ”(2750円)
“同 ボディスクラブ”(410g、4400円)
“同 ハンドウォッシュ”(250mL、2420円)

【7月4日発売】
ディオール
(DIOR)

“フォーエバー”に初のホイップチーク

「ディオール(DIOR)」は、美肌フィルターに着想を得た“ディオールスキン フォーエヴァー”の新作を発売する。アイテムはホイップクリームのような付け心地で肌に溶け込むようになじむ新感覚テクスチャーの“ブラッシュ ソフト フィルター”、ヒアルロン酸を配合した新たなフェイスパウダーの“ヌード ラディアント フィルター”、“ヌード マット フィルター”の3種で、肌にフィルターいらずの美しさと血色感を宿す。

■商品詳細

“ブラッシュ ソフト フィルター”(全5色、各5940円)
“ヌード ラディアント フィルター”(全1色、7810円)
“ヌード マット フィルター”(全1色、7810円)

【7月4日発売】
トム フォード ビューティ
(TOM FORD BEAUTY)

リップスティックに新3色が追加

「トム フォード ビューティ(TOM FORD BEAUTY)」は、“スリム リップ カラー シャイン”の新3色を発売する。同製品は、ピンヒールを履いたしなやかな気品のある”トム フォード ウーマン”を想わせるリップスティック。リッチな潤い成分を配合し、軽やかに伸び広がりながらワンストロークで高発色をかなえる。

■商品詳細

“スリム リップ カラー シャイン”(新3色、各5940円)

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甚平の着用シーンは祭りだけでないーー目指すは普段着としての一着、愛知県発の匠の技

「生まれるべきものが生まれ、広がるべきものが広がり、残るべきものが残る世界の実現」をビジョンに掲げるマクアケによる、“アタラシイものや体験の応援購入サービス”の「マクアケ」には、伝統技術を現代的なアイテムに活用したプロジェクトが数多い。この連載では、全国各地の匠の技に注目。実行者の思いとともに、匠の技をどう活用し、どう訴求しているのかを考える。目指すは、47都道府県の匠の技の探訪だ。第8回は、愛知県を訪れた。


今回の技術は…

三河木綿

製造卸会社・大丸は1926年、愛知県蒲郡市で創業しました。当時は「大丸商店」という名で、初代の榊原久治氏が社を率いていました。現在は、4代目の榊原崇洋氏が代表を務めています。「日本で初めて木綿を栽培した」といわれるこの地で、100年近くにわたり、地域織物・三河木綿の発展を後押ししてきました。

同社の誇りは国産のモノ作りです。「三河木綿をより多くの人、特に若い世代に知ってほしい」(榊原代表)という思いから、近年は、幅広い世代が着用できる甚平の開発にも精を出しています。

企画コンセプトは「街でも着られるカッコ良さ」。つまり、日常使いできる甚平です。程よい抜け感がカギとにらみ、和服らしい直線ではなく、ゆったりとした曲線を描くようなシルエットに。手持ちのアイテムとも合わせやすく、上衣は羽織として、下衣はハーフパンツとして日々のコーデに取り入れることができます。「羽織ひもを収納するスペース」「サイズ調整可能なウエスト」といった細部へのこだわりも、普段着としての一面を垣間見せます。

生地にはもちろん、三河木綿を採用しました。かつて、農民の作業着である野良着にも使われていたほど丈夫な生地です。通気性に優れるため、不快なベタつきもありません。今回はそんな三河木綿の長所はそのままに、複数の色糸を織り込むことで、クールなチャコールグレーとダークネイビーを表情豊かに仕上げています。

三河木綿の2色に加え、日本の夏の素材・しじら織の甚平も製作しました。地元の職人と共同開発した、オリジナルの“三河しじら”生地です。糸の配置を工夫したため生地が空気を含み、肌との接地面積を小さくすることに成功しました。さらりとした着心地で、湿度の高い夏も快適に過ごせます。

そんな同社の挑戦を支えるのは、糸の染色から織り、縫製までを三河地方で行う、地元完結型の生産体制です。榊原代表は、「商品の開発は、職人の力添えがあってこそ。私たちのモノ作りも、先代から続く信頼関係が底上げしてくれています」と語ります。

応援購入サービス「マクアケ」での反響は予想以上でした。「こんな甚平が欲しかった」「着心地がとても良い」といったポジティブな声が目立ち、幅広い層へのリーチにも手応えを感じています。東京都に次いで、地元・愛知県からの購入が多く、こうした地域産業への高い関心も、同社にとって大きな励みとなりました。

今後の目標については、「三河木綿の新たな織り方を模索したい」。伝統産業に新たな風を吹き込み、地域の未来を明るく照らしていきます。

地域織物をモダンにアレンジする3つのポイント

1.木綿発祥の地で完結する
生産工程

愛知県三河地方は「日本に綿が伝来した地」と言われています。現在もなお、染色や整経、織り、デザイン、縫製といった全ての工程がこの地で完結します。

2.表情のある生地

“三河しじら”は、大丸が地元の職人と共同で作ったオリジナル生地です。30通り以上の試色を繰り返すことで、ともすれば無地のようにも見える繊細な色柄が生まれました。

3.街でも着られるような
デザイン

和服といえば直線的なシルエットですが、今回はあえて体に沿うようなアウトラインに。程よい抜け感が加わり、街で着ても様になる1着に仕上がりました。

愛知発!
応援購入が高額なプロジェクト3選

“アタラシイものや体験の応援購入サービス”の「マクアケ」で大きな反響が寄せられた愛知県発のプロジェクトを3つ紹介する。

PICK UP 1 : 応援購入総額1億200万円

2年連続1億円。真冬でも1枚でOK。
薄くて、軽くて、暖かい『エアロゲル掛け布団』

繊維商社モリリンのオールインワン掛け布団シリーズ“コスモダウン”。本作は、宇宙服にも用いる断熱素材“エアロゲル”と再生羽毛“リファインダウン”を採用。史上最高の軽さと暖かさを実現した。今期も“エアロゲル”を使った最新作を企画している。

PICK UP 2 : 応援購入総額5863万円

柔らかく温かい泡に包まれる至福の泡シャワー|
KINUAMI U(絹浴み [結])

新たな入浴体験を提供する泡シャワー“キヌアミ ユー”。通常の「シャワーモード」と「泡モード」をワンタッチで切り替えられる。「泡モード」で出てくる泡は“絹泡”と名付け、発泡倍率が約11倍という濃密度を実現。温かい泡に包まれる心地よさを届ける。

PICK UP 3 : 応援購入総額2729万円

【第5弾】車中泊がやめられなくなる。
-18℃でも暖かい新6層・魔法瓶ブランケット

冬の車中泊を快適にする“魔法瓶ブランケット”。新6層構造として遠赤外線効果のある中綿“グラフェン”を追加したことで、マイナス18℃でも暖かさが持続するように。現在は欠品中。今シーズン分として、9月に再販を予定している。

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予測精度が3倍・5倍・10倍に! マーチャンダイザーやバイヤーなら知っておくべき“統計の集約効果”とは?

WWDJAPAN.comは4月までマンガ版「ザ・ゴールシリーズ 在庫管理の魔術」を連載していました。在庫過剰に陥ると、つい値下げセールに頼ってしまう――。しかし、本当にそれしか方法はないのか? 利益を高め、最大化するための解決策を、アパレル在庫最適化コンサルで「ユニクロ対ZARA」「アパレル・サバイバル」「図解アパレルゲームチェンジャー」等の著者である齊藤孝浩ディマンドワークス代表が、同マンガを読みながら、解説して行きます。今回は、第12話を取り上げます。

本部のバイヤーと店舗 どちらが正確に需要を予測できるのか

今回のテーマは、「統計の集約効果」です。

マンガ「在庫管理の魔術」の第12話は コチラ

アパレル業界では、古くから「本部のバイヤーと店舗のどちらが、より正確に需要を予測できるのか」という議論があります。多くの経営者は「お客さまに近いところにいる店舗の方が、お客さまのことをバイヤーよりずっと分かっているから、店舗に発注させた方が良い」と語ります。

これはもっともらしく聞こえますが、実は、この考え方は統計学的には間違っているのです。

その理由は、店舗ごとに見ると売れる商品もあれば、売れないものもある、また、売れる日もあれば、売れない日もある。つまり、店舗ごと、商品、日によって売り上げにはかなりのバラつきがあるからで、そのバラつきを個店ごとに予測するのは極めて難しいものです。

今回のストーリーでも「ある店舗のある品番の需要を予測するのは、ひと月先の天気を的中させるくらい難しい」と説明されています。

これに対して、店舗の需要をグロス、つまり、地域や全店など、まとまった店舗数の合計で考えると、個店ごとのバラつき、つまりプラス分、マイナス分が相殺され、一定のビジネストレンドに収れんされ、全体の傾向がつかみやすくなります。これが、統計の集約効果です。

統計学では、9店舗の売り上げデータを集約すると店舗ごとに需要予測をするよりも精度が3倍に、16店舗ならば4倍に、25店舗なら5倍に、100店舗なら10倍に向上することが立証されています。店舗数が多い大手チェーンストアが、本部で一括して仕入れる「セントラルバイイング」を導入しているのは、このためです。

欠品品番の在庫の68%はどこか他のお店でダブついている?

また、このストーリーに出てくる「ハンナズ」のように、ある店舗で売り切れた商品の68%は他の多くのお店に在庫があるという状態はよくある話で、在庫を必要以上に持っている別の店舗から、欠品しているあるいは欠品しそうなお店に在庫を回すような体制をつくれば、機会損失が劇的に減って定価販売率が上がり、最終消化率も上がることになります。

主人公の徹が言うように、平均3割の商品が欠品しているという状態の中で、他店から在庫を回してもらえれば、欠品は1割程度に抑えられ、つまり、20%の機会損失が解消され、売り上げが20%増えるということも夢ではありません。

店舗ごとの予測よりも本部でまとめて予測した方が、精度が上がる「統計の集約効果」、あるお店で欠品している商品の在庫の68%はどこか他のお店でダブついている可能性があるという統計はマーチャンダイザーやバイヤーなど仕入れ担当の方や、ディストリビューターや在庫コントローラーのような在庫運用担当者の方々は、ぜひ覚えておいてください。

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世界的ミュージシャンをあしらった「ギャップ」のTシャツなど! 来週発売のファッションアイテム12選【6/30〜7/6】

ファッションアイテムの発売情報を「WWDJAPAN」的視点でピックアップ!今回は6月30日〜7月6日に発売するアイテムを紹介します。「ギャップ(GAP)」は、7月1日に“ビンテージ ミュージック ティーズ(Vintage Music Tees)”コレクションから新作Tシャツを発売します。ザ・ビートルズ(The Beatles)や、メタリカ(Metallica)、ニルヴァーナ(Nirvana)のカート・コバーン(Kurt Cobain)らが加わり、なんと21型も登場。お気に入りの1枚を着てフェスや夏イベントに出かけるのもいいですね!

【6月30日発売】
ユニクロ
(UNIQLO)

「トイ・ストーリー」モチーフ
Tシャツ4型をラインアップ

「ユニクロ(UNIQLO)」の「UT」は、「トイ・ストーリー」をモチーフとしたTシャツを発売する。アーティストの河村康輔が、1990年代のグラフィックに着目し、初期の「トイ・ストーリー」の広告素材を生まれ変わらせた。

■商品詳細

Tシャツ(1990円)

【7月1日発売】
レゴ
(LEGO)

「ナイキ」コラボ
ブロックで“ダンク”を再現

「レゴ(LEGO)」は、「ナイキ(NIKE)」とコラボした“レゴ ナイキ ダンク”を発売する。バスケットボールや“ダンク”スローガンをブロックで再現、1180ピースで構成する。「レゴ」公式オンラインや取り扱い店で先行予約を受け付けている。

■商品詳細

コラボブロックセット(1万5480円※編集部調べ)

【7月1日発売】
グラニフ
(GRANIPH)

「デスノート」コラボ
ウエアやバッグ、ソックスなど全18型

「グラニフ(GRANIPH)」は、漫画「デスノート(DEATH NOTE)」とのコラボアイテムを発売する。“夜神月”などのキャラクターや、作中の名シーンをモチーフとしたグラフィックをデザイン。公式オンラインでは、6月30日まで予約販売を受け付けている。

■商品詳細

ロンT(4900円)
Tシャツ(3500円〜)
シャツ(6900円)
バケットハット(4500円)
ソックス(1200円)
※一部商品

【7月1日発売】
バオ バオ イッセイ ミヤケ
(BAO BAO ISSEY MIYAKE)

猫がモチーフのバッグ“ミャオ”
2サイズをラインアップ

「イッセイ ミヤケ(ISSEY MIYAKE)」の「バオ バオ イッセイ ミヤケ(BAO BAO ISSEY MIYAKE)」は、猫に着想を得たバッグ“ミャオ(MEOW)”を発売する。2025-26年秋冬シーズンのテーマ“プレイフル(PLAYFUL)”に沿って制作、三角形のピースを組み合わせてバッグを折りたたむことで猫のようなフォルムに変身する。

■商品詳細

バッグ(4万7300円〜)

【7月1日発売】
ギャップ
(GAP)

ミュージックTコレクションに
新たなラインアップ

「ギャップ(GAP)」は、“ビンテージ ミュージック ティーズ(Vintage Music Tees)”コレクションから、Tシャツを発売する。ザ・ビートルズ(The Beatles)や、ニルヴァーナ(Nirvana)のカート・コバーン(Kurt Cobain)、ヒップホップMCのナズ(Nas)など計8組のアーティストが加わり、過去最多となる21型をラインアップする。

■商品詳細

Tシャツ(7990円)

【7月1日発売】
PS ポール・スミス
(PS PAUL SMITH)

「ニューエラ」と初コラボ
キャップ8型をラインアップ

「PS ポール・スミス(PS PAUL SMITH)」は、“ジャパン リミテッド プロジェクト”(JAPAN LIMITED PROJECT)”第1弾として、「ニューエラ(NEW ERA)」とのコラボキャップを発売する。

■商品詳細

コラボキャップ(8800円)

【7月1日発売】
リー
(LEE)

“101”誕生100周年
ジェームズ・ディーンが好んだモデルを再現

「リー(LEE)」は、ジーンズ“リー 101(LEE 101)”の誕生100周年を記念し、俳優、ジェームズ・ディーン(James Dean)が好んだとされる1955年モデルを再現した、“ライダース 101-Z 1955 ジェームズ ディーン モデル(RIDERS 101-Z 1955 JAMES DEAN MODEL)”を数量限定で発売する。すでに「リー」公式オンラインで予約を受け付けている。

■商品詳細

ジーンズ(3万3000円)

【7月2日発売】
マリークワント
(MARY QUANT)

ブランド誕生70周年
“デイジー”モチーフのウエアやコスメ

「マリークワント(MARY QUANT)」は、ブランド誕生70周年を記念した“ピンク コレクション”を数量限定で発売する。ブランドを象徴する“デイジー”をデザインしたウエアやトートバッグ、アクセサリー、コスメアイテムなど幅広くラインアップする。

■商品詳細

ニットトップス(8800円)
Tシャツ(5280円)
バッグ(7920円)
ポーチ(3300円〜)
リング(3520円)
※一部商品

【7月3日発売】
ドクターマーチン
(DR.MARTENS)

「ノーマリズム テキスタイル」コラボ
シューズとミュールの2型を制作

「ドクターマーチン(DR.MARTENS)」は、「ノーマリズム テキスタイル(NOMARHYTHM TEXTILE)」と初のコラボシューズを発売する。「ドクターマーチン」の再⽣⾰“ジェニックス ナッパ(Genix Nappa)”のアッパーに、「ノーマリズム テキスタイル」の“Draw Your Garden”プリントを施した。

■商品詳細

コラボシューズ(2万9700円)
コラボミュール(2万9700円)

【7月3日発売】
ニコアンド
(NIKO AND...)

「ストレンジャー・シングス」コラボ
Tシャツやバッグ、キャップなど

「ニコアンド(NIKO AND...)」は、ネットフリックスシリーズの「ストレンジャー・シングス」とのコラボアイテムを発売する。コラボアイテムは、Tシャツやポロシャツ、トートバッグ、キャップ、チャームなどをそろえる。

■商品詳細

Tシャツ(5000円〜)
ポロシャツ(5500円)
トートバッグ(4990円)
キャップ(3300円〜)
チャーム(1980円)
※一部商品

【7月4日発売】
フェイラー
(FEILER)

ハイジの日”に向けて
各種アイテムをラインアップ

「フェイラー(FEILER)」は、8月12日の“ハイジの日2025”に向けたアイテムを発売する。てんとう虫や蝶、小鳥、花などのドイツの野にいる小さな生き物たちを集めたデザインの“ハイジ”をペイズリー柄と組み合わせ、シュニール織アイテムからメッシュポーチまで、多数アイテムを用意した。

■商品詳細

ハンカチ(2750円)
ゲスト(6600円)
ポーチ(3300円〜)
ブックカバー(6600円)
リュック(3万5200円)
※一部商品

【7月5日発売】
セリーヌ
(CELINE)

羽田空港店オープン
新色ウオレットを制作

「セリーヌ(CELINE)」は7月5日、羽田空港に新店をオープンする。これを記念し、ウオレット“マーゴ”の新色を発売する。内側にカードスロット、取り外し可能なチェーンストラップを配した。

■商品詳細

ウオレット(29万1500円)

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「サンローラン」メンズが開放的に 26年春夏は太陽の下に出て、軽やかな色と素材のテーラード

妥協のない美学があるからこそ、正直敷居も高かった「サンローラン(SAINT LAURENT)」の2026年春夏メンズは、驚くほど軽やかだ。これまでの耽美的でモノトーンな世界を離れ、今シーズンは太陽の下に。色と共に軽やかさをまといながら、シルエットへのこだわりは継続して、テーラードを基調としたエレガンスの世界からは離れない。イヴ・サンローラン(Yves Saint Laurent)を含む繊細な往年のクリエイターたちの逃避行、繊細がゆえにストレスの多い世界から離れた束の間の夢の中のような世界が広がった。

ボトムスは膝上丈のショートパンツで軽やかに、呼応するように「サンローラン」らしいサファリジャケットはシャツ生地で作り、パープルやオレンジ、サフランなど、リッチなジュエルトーンで染めた。ハイウエストパンツはベルトの上、お腹周りで生地がたわみ、普段なら許されないだろう“ハズし”が効いている。

中盤になると、アンソニー・ヴァカレロ(Anthony Vaccarello)=クリエイティブ・ディレクターは、開放感を残しつつ、官能性に舵を切った。ペーパーナイロンのように薄くて軽い透ける素材を使い、クロップド丈でゴム裾のブルゾンタイプのジャケットや、ボウタイ付きのプルオーバーなどを作成。単体で纏うことで肌が透けたり、水玉のシフォンのブラウスを覗かせたりで、これまで通りセンシュアルなムードを掻き立てる。セカンドスキンのようなタートルネックのニットは身体のラインを拾い、パンツからはトランクスが覗き、ジャケットの下にはパジャマの上下を合わせた。

アンソニーは今季、ラリー・スタントン(Larry Stanton)やパトリック・アンガス(Patrick Angus)ら1970~80年代を生き、その中でHIV/AIDSの恐怖と対峙してきたアーティストを想い、彼らが開放的になれたゲイのリゾート地、米ニューヨーク州のロングアイランドにあるファイヤーアイランドをイメージした。リゾートとは言っても、今のように手入れが行き届いた避暑地ではない。手付かずの自然が残っているからこそ、ありのままになれる場所だ。思いを馳せた男性たちは、時代を考えるとなおさらファイヤーアイランドでは自分らしくいられたのかもしれない。全てをさらけ出せるという意味でのセンシュアリティ。開放的なコレクションの裏には、そんな「サンローラン」の哲学が滲む。

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「サンローラン」メンズが開放的に 26年春夏は太陽の下に出て、軽やかな色と素材のテーラード

妥協のない美学があるからこそ、正直敷居も高かった「サンローラン(SAINT LAURENT)」の2026年春夏メンズは、驚くほど軽やかだ。これまでの耽美的でモノトーンな世界を離れ、今シーズンは太陽の下に。色と共に軽やかさをまといながら、シルエットへのこだわりは継続して、テーラードを基調としたエレガンスの世界からは離れない。イヴ・サンローラン(Yves Saint Laurent)を含む繊細な往年のクリエイターたちの逃避行、繊細がゆえにストレスの多い世界から離れた束の間の夢の中のような世界が広がった。

ボトムスは膝上丈のショートパンツで軽やかに、呼応するように「サンローラン」らしいサファリジャケットはシャツ生地で作り、パープルやオレンジ、サフランなど、リッチなジュエルトーンで染めた。ハイウエストパンツはベルトの上、お腹周りで生地がたわみ、普段なら許されないだろう“ハズし”が効いている。

中盤になると、アンソニー・ヴァカレロ(Anthony Vaccarello)=クリエイティブ・ディレクターは、開放感を残しつつ、官能性に舵を切った。ペーパーナイロンのように薄くて軽い透ける素材を使い、クロップド丈でゴム裾のブルゾンタイプのジャケットや、ボウタイ付きのプルオーバーなどを作成。単体で纏うことで肌が透けたり、水玉のシフォンのブラウスを覗かせたりで、これまで通りセンシュアルなムードを掻き立てる。セカンドスキンのようなタートルネックのニットは身体のラインを拾い、パンツからはトランクスが覗き、ジャケットの下にはパジャマの上下を合わせた。

アンソニーは今季、ラリー・スタントン(Larry Stanton)やパトリック・アンガス(Patrick Angus)ら1970~80年代を生き、その中でHIV/AIDSの恐怖と対峙してきたアーティストを想い、彼らが開放的になれたゲイのリゾート地、米ニューヨーク州のロングアイランドにあるファイヤーアイランドをイメージした。リゾートとは言っても、今のように手入れが行き届いた避暑地ではない。手付かずの自然が残っているからこそ、ありのままになれる場所だ。思いを馳せた男性たちは、時代を考えるとなおさらファイヤーアイランドでは自分らしくいられたのかもしれない。全てをさらけ出せるという意味でのセンシュアリティ。開放的なコレクションの裏には、そんな「サンローラン」の哲学が滲む。

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「ルイ・ヴィトン」メンズの26年春夏はダージリン急行でインドへ ファレル提唱のダンディーはさらに色濃く

「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」の2026年春夏メンズ・コレクションは、ファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)=メンズ・クリエイティブ・ディレクターのリミックス能力を見せつけた。ファレルが追求し続けるダンディズムはさらに一段進化して、ファッション界の大きな潮流とも言える“クワイエット・ラグジュアリー”のムードにさえ到達。一方でパリからインドへの旅路を描いたコレクションは、映画「ダージリン急行」やグランピング、そしてインドの絢爛豪華なマハラジャを思わせる色彩やモチーフなどが縦横無尽に入り乱れ、ロゴや、“モノグラム”“ダミエ”などのアイコニックなシンボルが控えめでも飽きさせない。

パリの中心部に位置する現代アートの拠点、ポンピドゥー・センターに構えた特設のランウエイは、インドの伝統とモダンな感性を融合させる建築集団「スタジオ・ムンバイ」との協業によるもの。床には古代インドのすごろく“スネークス&ラダーズ(蛇と梯子)”のマス目を描いた。プレイヤーが梯子を登り、蛇を避けながらゴールを目指すこのゲームは元来、可能性の比喩という。ストリートスタイル一辺倒だった男性が、ダンディズムを学びながら、トランクと共に世界を旅して、見識を深めつつ成長していくという、ファレルが「ルイ・ヴィトン」のトップに就いて以来訴え続ける哲学を体現した。

コレクションの舞台が“スネークス&ラダーズ”なら、コレクションのムードは映画「ダージリン急行」だ。ウェス・アンダーソン(Wes Anderson)による映画は、「ルイ・ヴィトン」がトランクなどの製作を担当。インドを舞台に、長年疎遠だった三兄弟が亡き父の遺志を継ぎ、心の再生をすべく鉄道旅行をする物語だ。彼らは「ダージリン急行」でインド各地を巡りながら、家族関係により過去に受けた傷、生と死に向き合っていく。こんなストーリーからも、ファレルによる成長や可能性の哲学を感じ取ることができるだろう。

コレクションは、褐色のモデルが着こなすセットアップのスタイルから始まった。色はネイビー。コンパクトなジャケットにフレア気味のリラックスパンツ、ストライプのクレリックシャツのスタイルは、モノグラムのバックルを施したベルトはあるものの、それ以外に「ルイ・ヴィトン」らしいモチーフは見当たらず、いわゆる“クワイエット・ラグジュアリー”。良い意味でミーハーで、キャッチーだからこそ大勢が夢中になってきた「ルイ・ヴィトン」メンズが、ファレルにより更に一段階ダンディーに成長した様子が伺える。

以降も、ウエアにおけるシンボルは限られている。「LVM」の頭文字や、織り柄や控えめな刺繍で描く“ダミエ”を除くと、ロング&リーンなセットアップや、クロップド丈のブルゾンで作るグランピングスタイルは、自己の存在を声高には主張せずあくまでもエレガント。中盤以降は、コーヒー豆のようなブラウンにシフトし、ブラックやネイビー、グレーに並ぶ男性のニュー・スタンダードになろうとしている色がランウエイを支配した。アクセサリーは、太陽によって色褪せたようなパープルのグラデーションや、ブラウンからオレンジへの段階的な変化が美しい。

「ルイ・ヴィトン」の顧客が求めるだろうステートメントアイテムは、アクセサリーだ。トランクやメンズの新基幹バッグ“スピーディ”には、かつて「ダージリン急行」でマーク・ジェイコブス(Marc Jacobs)が描いたゾウやシマウマ、キリンなどの野生動物とヤシの木のモチーフをのせた。他にもアーカイブにインスピレーションを得たというくすんだストライプ、上述した“スネークス&ラダーズ”のモチーフ、そしてマハラジャのように豪華な宝石使い。足元はグランピングのブーツか、ファーストシーズンを思わせるたわんだソックス、バターソフトなどのシューズで顧客の要望にも応える。

自身の美学・哲学と、ブランドの歴史・経緯、旅先の文化、そして顧客の想いーー。ファレルはあらゆるものをリミックスするだけでなく、メガブランドならではの国際性まで網羅して、インドに着想を得たコレクションを、黒人音楽と融合しながら、パリで発信した。万物を飲み込むスタイルは、世界をそして文化を股にかけるファレルだからこそ生み出せるのだと思う。

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「ルイ・ヴィトン」メンズの26年春夏はダージリン急行でインドへ ファレル提唱のダンディーはさらに色濃く

「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」の2026年春夏メンズ・コレクションは、ファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)=メンズ・クリエイティブ・ディレクターのリミックス能力を見せつけた。ファレルが追求し続けるダンディズムはさらに一段進化して、ファッション界の大きな潮流とも言える“クワイエット・ラグジュアリー”のムードにさえ到達。一方でパリからインドへの旅路を描いたコレクションは、映画「ダージリン急行」やグランピング、そしてインドの絢爛豪華なマハラジャを思わせる色彩やモチーフなどが縦横無尽に入り乱れ、ロゴや、“モノグラム”“ダミエ”などのアイコニックなシンボルが控えめでも飽きさせない。

パリの中心部に位置する現代アートの拠点、ポンピドゥー・センターに構えた特設のランウエイは、インドの伝統とモダンな感性を融合させる建築集団「スタジオ・ムンバイ」との協業によるもの。床には古代インドのすごろく“スネークス&ラダーズ(蛇と梯子)”のマス目を描いた。プレイヤーが梯子を登り、蛇を避けながらゴールを目指すこのゲームは元来、可能性の比喩という。ストリートスタイル一辺倒だった男性が、ダンディズムを学びながら、トランクと共に世界を旅して、見識を深めつつ成長していくという、ファレルが「ルイ・ヴィトン」のトップに就いて以来訴え続ける哲学を体現した。

コレクションの舞台が“スネークス&ラダーズ”なら、コレクションのムードは映画「ダージリン急行」だ。ウェス・アンダーソン(Wes Anderson)による映画は、「ルイ・ヴィトン」がトランクなどの製作を担当。インドを舞台に、長年疎遠だった三兄弟が亡き父の遺志を継ぎ、心の再生をすべく鉄道旅行をする物語だ。彼らは「ダージリン急行」でインド各地を巡りながら、家族関係により過去に受けた傷、生と死に向き合っていく。こんなストーリーからも、ファレルによる成長や可能性の哲学を感じ取ることができるだろう。

コレクションは、褐色のモデルが着こなすセットアップのスタイルから始まった。色はネイビー。コンパクトなジャケットにフレア気味のリラックスパンツ、ストライプのクレリックシャツのスタイルは、モノグラムのバックルを施したベルトはあるものの、それ以外に「ルイ・ヴィトン」らしいモチーフは見当たらず、いわゆる“クワイエット・ラグジュアリー”。良い意味でミーハーで、キャッチーだからこそ大勢が夢中になってきた「ルイ・ヴィトン」メンズが、ファレルにより更に一段階ダンディーに成長した様子が伺える。

以降も、ウエアにおけるシンボルは限られている。「LVM」の頭文字や、織り柄や控えめな刺繍で描く“ダミエ”を除くと、ロング&リーンなセットアップや、クロップド丈のブルゾンで作るグランピングスタイルは、自己の存在を声高には主張せずあくまでもエレガント。中盤以降は、コーヒー豆のようなブラウンにシフトし、ブラックやネイビー、グレーに並ぶ男性のニュー・スタンダードになろうとしている色がランウエイを支配した。アクセサリーは、太陽によって色褪せたようなパープルのグラデーションや、ブラウンからオレンジへの段階的な変化が美しい。

「ルイ・ヴィトン」の顧客が求めるだろうステートメントアイテムは、アクセサリーだ。トランクやメンズの新基幹バッグ“スピーディ”には、かつて「ダージリン急行」でマーク・ジェイコブス(Marc Jacobs)が描いたゾウやシマウマ、キリンなどの野生動物とヤシの木のモチーフをのせた。他にもアーカイブにインスピレーションを得たというくすんだストライプ、上述した“スネークス&ラダーズ”のモチーフ、そしてマハラジャのように豪華な宝石使い。足元はグランピングのブーツか、ファーストシーズンを思わせるたわんだソックス、バターソフトなどのシューズで顧客の要望にも応える。

自身の美学・哲学と、ブランドの歴史・経緯、旅先の文化、そして顧客の想いーー。ファレルはあらゆるものをリミックスするだけでなく、メガブランドならではの国際性まで網羅して、インドに着想を得たコレクションを、黒人音楽と融合しながら、パリで発信した。万物を飲み込むスタイルは、世界をそして文化を股にかけるファレルだからこそ生み出せるのだと思う。

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それぞれの20年 「アワーレガシー」の躍進、「ジョルジオ アルマーニ プリヴェ」の“美”の追究【2026年春夏メンズコレリポートVol.3】

2026年春夏のメンズ・ファッション・ウイークがスタート。久々にメンズコレサーキットに舞い戻った編集長・村上と、初参戦のヘッドリポーター・本橋が、ヨーロッパを覆う熱波に負けないアツいリポートをお届けします!今回はミラノ・コレクションの2日目、後編。

サントーニ(SANTONI)

村上:私は「サントーニ(SANTONI)」のプレゼンテーション会場へ。今シーズンは“セタレザー”を使った、グッドイヤー製法のローファー“カルロ”がイチオシです。“カルロ”は元々反り返りが抜群で、驚くほどグニャっと曲がるんだけど、そんなシューズに使ったのが“セタレザー”。「セタ」とはイタリア後で「シルク」を意味しており、文字通りシルクのようの滑らかな肌触りです。足を入れるとシルクのような肌触りに魅了され、歩けば反り返りのよさゆえの歩きやすさでノックアウト!ってカンジでしょうか?写真からも柔らかさが伝わるでしょう?でも、これは高額でございますよ、きっと。

厚底などイマドキなデザインを「追随」するのではなく、専業ブランドならではの技術力ゆえの心地良さ「追求」したのは大正解!真っ白な美脚パンツの男性が溺愛するコト間違いなしでしょう。

ポール スミス(PAUL SMITH)

本橋:「ポール・スミス(PAUL SMITH)」は今回、パリからミラノに舞台を移してのショーでしたが、いつも通りの安定感でした。レトロなサマーニットや絶妙なカラーアクセントなど、“らしさ”をしっかりキープ。ショー後のフィナーレでは、ポール・スミス御大がランウエイに登場して、観客に笑顔で手を振るサービス精神たっぷりのパフォーマンス。あたたかい空気に包まれました。御年78歳。まだまだ元気に、現役で服を届けてくれそうですね。

村上:そろそろシルエットは少しずつアップデートしても良いと思うんですけれどね。特にアウターは、もう少しバリエーションを豊かにしてみてはと思うのですが、御大、いかがでしょうか?カラフルなシャツや、遊び心たっぷりの小物同様、シルエットからファッションの世界を探検してみたい男性は、「ポール・スミス」のようなブランドがさまざまなスタイルとフォルムを用意してくれたら嬉しいと思うんです。「アミ パリス(AMI PARIS)」や「ルメール(LEMAIRE)」は一歩先って感じだからこそ、「ポール・スミス」には半歩先を期待してしまいます。

モルディカイ(MORDECHAI)

本橋:僕だけ行った「モルディカイ(MORDECHAI)」は、なんとフェンシング場でのショーでした。会場が狭くて、めちゃくちゃ熱がこもる。灼熱だった高校の武道場の熱さを思い出しました。そんなクソ暑い中でモデルたちが突然取っ組み合いを始めたんです。きっと武道をイメージしたコレクションだからでしょう。いや、そこまでしなくても伝わるよって言ってあげたかったです。

服自体は、フェンシングのジャケットのようなジップアップブルゾンや、ミリタリー由来のカーゴパンツ、ユニフォームライクなスラックスなどが印象的。ボタンやステッチのアクセントが効いていました。武道着のような帯のディテールもさり気なく取り入れていましたね。

改めて思ったのは、イタリアブランドってスポーツの要素をオシャレ着になじませるのが上手いな、と。方向性は少し違いますが、たとえば「ディースクエアード(DSQUARED2)」なんかもそういう文脈で語れるブランドですよね。

ヤコブ コーヘン(JACOB COHEN)

村上:「ヤコブ コーヘン(JACOB COHEN)」のプレゼンは、一体なんだったのでしょう(笑)?ピースフルな架空の「ヤコブ コーヘン」村では、ある人はジーンズを洗濯板で洗い、ある人はなぜかハチミツの収穫中。お土産に3種類ものハチミツを大盤振る舞いです。ビリヤードやカジノに興じるモデルがいるけれど、我々ゲストもルーレットに参加できちゃうから、ついつい夢中になってしまい、洋服が全く頭に残っていません(笑)。

エンポリオ アルマーニ(EMPORIO ARMANI)

本橋:「エンポリオ アルマーニ(EMPORIO ARMANI)」、僕はスタンディングでした。前に大きな外国人がいてあんまり見えなかったんですけど、村上さんはフロントローから見られて、どうでしたか?

村上:序盤は、どちらかと言えば機能服でした。合繊の薄くて軽い素材からTシャツやシャカシャカブルゾン、スパッツにショートパンツなどを作って、軽やかにレイヤード。“EA7”で砂漠を駆け抜けるイメージです。

で、辿り着いた先は、アフリカでした。長いチュニックに幾何学的な刺繍を施し、楊柳パンツや、アルマーニならではのソフトテーラリングを組み合わせます。クレープやリネンなどの涼やかな素材を多用しながら、サンドやエクリュ、ベージュなど、日差しが強い地域ならではのカラーパレットを再現。ベルベル人のテントやタトゥーなどの柄を描きます。若干民族衣装感が強かったけれど、ピークドラペルのダブルからマオカラーのジャケット、シルキーなパジャマシャツ、鍛えれば鍛えるほどカッコよく着こなせるざっくり編みのニットなど、アルマーニらしさも満載。

最近「エンポリオ アルマーニ」は、いろんな世界を旅して、オリエンタルなムードを強め、ユニバーサル感を醸し出そうとしています。ご自身が確立したイタリアらしさで勝負する「ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI)」との差別化を図っているのかな?

フィナーレは、現在自宅療養中のアルマーニさんに代わり、メンズの責任者を務めるレオ・デルオルコ(Leo Dell'Orco)=ヘッド・オブ・メンズウエアデザインがご挨拶でした。アルマーニさん、復帰をお待ちしております!

アルマーニ美術館(ARMANI / SILOS)

本橋:その後に訪れた「アルマーニ美術館(ARMANI / SILOS)」が圧巻でした。普段はあまり自分ごとにできないオートクチュールのドレスも、あれだけ丁寧に展示されると「これがブランドの核なんだ」と体感できます。

前の日に「フィリップ プレイン(PHILIPP PLEIN)」のイベントに行ったんですが、会場にはギラギラのスニーカーが並んでいて、ハデにトッピングされた“寿司らしきもの”を皆でつまみ、カクテルを煽る様子を見て、何だかゲンナリしていたところだったんです(笑)。ラグジュアリーって、“ギラつけば良い”というわけじゃないですよね?

村上:クチュールラインの「ジョルジオ アルマーニ プリヴェ(GIORGIO ARMANI PRIVE)」は、今年が20周年のアニバーサリー。アルマーニさんは、「クチュールはビジネス。常に女性を美しくすることにこだわっている。私の自己表現だけの舞台じゃない」と話しています。「フィリップ プレイン」との違いは、そんなところかもね。派手だけれど、女性に思いを馳せているからリアリティがある。そう思います。

アワー レガシー(OUR LEGACY)

本橋:そういえば「アワー レガシー(OUR LEGACY)」のプレゼンテーションでは会場の中央にハリボテっぽい誕生日ケーキが置かれていて。「何だこれ?」と眺めていたら、「ブランド設立20周年の誕生日なんです」と教えてくれました。「ジョルジオ アルマーニ プリヴェ」と同い年なんですね。

村上:意外と長いね。もともとはメンズの硬派なテーラードブランドというイメージだった。

本橋:僕も5〜6年位前にダブルブレストの“ドルフィンコート”というウールコートを買い、まだ気に入ってとってあります。やっぱり、作りはいいんですよ。当時はまだセールにかかれば1ケタ万円台で買えましたが、今だったら定価で完売でしょう。

日本でも若い人たちに人気ですよね。特にコロナ後に強化しているウィメンズラインが、タイトめが好みの若いメンズにも人気だそう。日本のメンズ市場ではまだまだ「ちょいユル」が主流ですが、「アワーレガシー」や「ディーゼル(DIESEL)」みたいなブランドがこのムーブメントを引っ張って、着こなしの幅をどんどん広げてほしいなと思います。

「アワー レガシー」と「アルマーニ」。20年の歩みはまったく異なるけれど、それぞれが自分たちの存在価値に通じる“アティテュード”を地道に築き上げてきたことは共通していますね。

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それぞれの20年 「アワーレガシー」の躍進、「ジョルジオ アルマーニ プリヴェ」の“美”の追究【2026年春夏メンズコレリポートVol.3】

2026年春夏のメンズ・ファッション・ウイークがスタート。久々にメンズコレサーキットに舞い戻った編集長・村上と、初参戦のヘッドリポーター・本橋が、ヨーロッパを覆う熱波に負けないアツいリポートをお届けします!今回はミラノ・コレクションの2日目、後編。

サントーニ(SANTONI)

村上:私は「サントーニ(SANTONI)」のプレゼンテーション会場へ。今シーズンは“セタレザー”を使った、グッドイヤー製法のローファー“カルロ”がイチオシです。“カルロ”は元々反り返りが抜群で、驚くほどグニャっと曲がるんだけど、そんなシューズに使ったのが“セタレザー”。「セタ」とはイタリア後で「シルク」を意味しており、文字通りシルクのようの滑らかな肌触りです。足を入れるとシルクのような肌触りに魅了され、歩けば反り返りのよさゆえの歩きやすさでノックアウト!ってカンジでしょうか?写真からも柔らかさが伝わるでしょう?でも、これは高額でございますよ、きっと。

厚底などイマドキなデザインを「追随」するのではなく、専業ブランドならではの技術力ゆえの心地良さ「追求」したのは大正解!真っ白な美脚パンツの男性が溺愛するコト間違いなしでしょう。

ポール スミス(PAUL SMITH)

本橋:「ポール・スミス(PAUL SMITH)」は今回、パリからミラノに舞台を移してのショーでしたが、いつも通りの安定感でした。レトロなサマーニットや絶妙なカラーアクセントなど、“らしさ”をしっかりキープ。ショー後のフィナーレでは、ポール・スミス御大がランウエイに登場して、観客に笑顔で手を振るサービス精神たっぷりのパフォーマンス。あたたかい空気に包まれました。御年78歳。まだまだ元気に、現役で服を届けてくれそうですね。

村上:そろそろシルエットは少しずつアップデートしても良いと思うんですけれどね。特にアウターは、もう少しバリエーションを豊かにしてみてはと思うのですが、御大、いかがでしょうか?カラフルなシャツや、遊び心たっぷりの小物同様、シルエットからファッションの世界を探検してみたい男性は、「ポール・スミス」のようなブランドがさまざまなスタイルとフォルムを用意してくれたら嬉しいと思うんです。「アミ パリス(AMI PARIS)」や「ルメール(LEMAIRE)」は一歩先って感じだからこそ、「ポール・スミス」には半歩先を期待してしまいます。

モルディカイ(MORDECHAI)

本橋:僕だけ行った「モルディカイ(MORDECHAI)」は、なんとフェンシング場でのショーでした。会場が狭くて、めちゃくちゃ熱がこもる。灼熱だった高校の武道場の熱さを思い出しました。そんなクソ暑い中でモデルたちが突然取っ組み合いを始めたんです。きっと武道をイメージしたコレクションだからでしょう。いや、そこまでしなくても伝わるよって言ってあげたかったです。

服自体は、フェンシングのジャケットのようなジップアップブルゾンや、ミリタリー由来のカーゴパンツ、ユニフォームライクなスラックスなどが印象的。ボタンやステッチのアクセントが効いていました。武道着のような帯のディテールもさり気なく取り入れていましたね。

改めて思ったのは、イタリアブランドってスポーツの要素をオシャレ着になじませるのが上手いな、と。方向性は少し違いますが、たとえば「ディースクエアード(DSQUARED2)」なんかもそういう文脈で語れるブランドですよね。

ヤコブ コーヘン(JACOB COHEN)

村上:「ヤコブ コーヘン(JACOB COHEN)」のプレゼンは、一体なんだったのでしょう(笑)?ピースフルな架空の「ヤコブ コーヘン」村では、ある人はジーンズを洗濯板で洗い、ある人はなぜかハチミツの収穫中。お土産に3種類ものハチミツを大盤振る舞いです。ビリヤードやカジノに興じるモデルがいるけれど、我々ゲストもルーレットに参加できちゃうから、ついつい夢中になってしまい、洋服が全く頭に残っていません(笑)。

エンポリオ アルマーニ(EMPORIO ARMANI)

本橋:「エンポリオ アルマーニ(EMPORIO ARMANI)」、僕はスタンディングでした。前に大きな外国人がいてあんまり見えなかったんですけど、村上さんはフロントローから見られて、どうでしたか?

村上:序盤は、どちらかと言えば機能服でした。合繊の薄くて軽い素材からTシャツやシャカシャカブルゾン、スパッツにショートパンツなどを作って、軽やかにレイヤード。“EA7”で砂漠を駆け抜けるイメージです。

で、辿り着いた先は、アフリカでした。長いチュニックに幾何学的な刺繍を施し、楊柳パンツや、アルマーニならではのソフトテーラリングを組み合わせます。クレープやリネンなどの涼やかな素材を多用しながら、サンドやエクリュ、ベージュなど、日差しが強い地域ならではのカラーパレットを再現。ベルベル人のテントやタトゥーなどの柄を描きます。若干民族衣装感が強かったけれど、ピークドラペルのダブルからマオカラーのジャケット、シルキーなパジャマシャツ、鍛えれば鍛えるほどカッコよく着こなせるざっくり編みのニットなど、アルマーニらしさも満載。

最近「エンポリオ アルマーニ」は、いろんな世界を旅して、オリエンタルなムードを強め、ユニバーサル感を醸し出そうとしています。ご自身が確立したイタリアらしさで勝負する「ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI)」との差別化を図っているのかな?

フィナーレは、現在自宅療養中のアルマーニさんに代わり、メンズの責任者を務めるレオ・デルオルコ(Leo Dell'Orco)=ヘッド・オブ・メンズウエアデザインがご挨拶でした。アルマーニさん、復帰をお待ちしております!

アルマーニ美術館(ARMANI / SILOS)

本橋:その後に訪れた「アルマーニ美術館(ARMANI / SILOS)」が圧巻でした。普段はあまり自分ごとにできないオートクチュールのドレスも、あれだけ丁寧に展示されると「これがブランドの核なんだ」と体感できます。

前の日に「フィリップ プレイン(PHILIPP PLEIN)」のイベントに行ったんですが、会場にはギラギラのスニーカーが並んでいて、ハデにトッピングされた“寿司らしきもの”を皆でつまみ、カクテルを煽る様子を見て、何だかゲンナリしていたところだったんです(笑)。ラグジュアリーって、“ギラつけば良い”というわけじゃないですよね?

村上:クチュールラインの「ジョルジオ アルマーニ プリヴェ(GIORGIO ARMANI PRIVE)」は、今年が20周年のアニバーサリー。アルマーニさんは、「クチュールはビジネス。常に女性を美しくすることにこだわっている。私の自己表現だけの舞台じゃない」と話しています。「フィリップ プレイン」との違いは、そんなところかもね。派手だけれど、女性に思いを馳せているからリアリティがある。そう思います。

アワー レガシー(OUR LEGACY)

本橋:そういえば「アワー レガシー(OUR LEGACY)」のプレゼンテーションでは会場の中央にハリボテっぽい誕生日ケーキが置かれていて。「何だこれ?」と眺めていたら、「ブランド設立20周年の誕生日なんです」と教えてくれました。「ジョルジオ アルマーニ プリヴェ」と同い年なんですね。

村上:意外と長いね。もともとはメンズの硬派なテーラードブランドというイメージだった。

本橋:僕も5〜6年位前にダブルブレストの“ドルフィンコート”というウールコートを買い、まだ気に入ってとってあります。やっぱり、作りはいいんですよ。当時はまだセールにかかれば1ケタ万円台で買えましたが、今だったら定価で完売でしょう。

日本でも若い人たちに人気ですよね。特にコロナ後に強化しているウィメンズラインが、タイトめが好みの若いメンズにも人気だそう。日本のメンズ市場ではまだまだ「ちょいユル」が主流ですが、「アワーレガシー」や「ディーゼル(DIESEL)」みたいなブランドがこのムーブメントを引っ張って、着こなしの幅をどんどん広げてほしいなと思います。

「アワー レガシー」と「アルマーニ」。20年の歩みはまったく異なるけれど、それぞれが自分たちの存在価値に通じる“アティテュード”を地道に築き上げてきたことは共通していますね。

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トレンドなき時代に注目すべきは?

毎週発行している「WWDJAPAN」は、ファッション&ビューティの潮流やムーブメントの分析、ニュースの深堀りなどを通じて、業界の面白さ・奥深さを提供しています。巻頭特集では特に注目のキーワードやカテゴリー、市場をテーマに、業界活性化を図るべく熱いメッセージを発信。ここでは、そんな特集を担当記者がざっくばらんに振り返ります。(この記事は「WWDJAPAN」2025年6月23日号からの抜粋です) 

木村:半期に1度恒例のリアルトレンド特集です。ウィメンズはセレクト、アパレルブランドなど、トータルで50業態の展示会取材をまとめました。伊藤さんは何が気になりましたか?

伊藤:マークスタイラーの「エモダ(EMODA)」のスタイリングで勝負を仕掛ける姿勢に商機を感じました。レザーブルゾンとワイドパンツというベーシックな組み合わせながら、ウエストとデコルテが見える今っぽいスタイリングは、リアルに着たい!と思いました。“腰に巻くためだけのニットベルト”みたいなスタイリング目的のアイテムなど、独自の提案が、ファン層を引きつけるフックになるだろうと感じました。

木村:そういう意味では、セレクト業態も割と大人が着るミックススタイルが目立つシーズンでした。スポーツやビンテージ、ユーティリティーなどの要素をミックスしながら、ジャンルを超えてスタイリングを楽しむ流れは明確でした。

バランスが絶妙なカプリパンツに注目

伊藤:注目アイテムはありましたか?

木村:セレクト業態の展示会では、ミモレ丈ボトムスが新鮮に感じました。50年代のレディーライクな流れは気になりました。あと印象的だったのは「レイ ビームス(RAY BEAMS)」が提案していたカプリパンツ。絶妙な“ダサかわ”。やぼったいとオシャレのバランスを楽しむ流れは、「ミュウミュウ(MIU MIU)」の影響を感じます。

伊藤:カプリパンツ……!丈感という観点では、ヤングマーケットは「ジーユー(GU)」の膝丈パンツ“ニーショーツ”に注目です。個人的にはソックスが気になりました。特にブーツに合わせる提案が豊作。暖冬でウエアよりも小物を充実させる動きが継続なのは間違いないですが、ソックスは冬の必需品。期待です。

木村:確かに、ブーツだけでなくサボやサンダルに靴下を合わせるといった足元スタイリングは充実していましたし、注目ですね。暖冬でどうする?は共通課題ですが、一方で8月くらいから秋物を欲しい顧客に向けた、涼しく着られる秋っぽいアイデアアイテムも良いなと思いました。必見です。

 

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映画「F1 / エフワン」がスイスの高級時計「IWC」と協働 演出装置としてのタイムピースが映画に与えるリアリティー

6月27日に公開を控えたブラット・ピット主演の話題作「F1/エフワン」。F1王者のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)らがプロデューサーとして名を連ね、「トップガン マーベリック」でもメガホンをとったジョセフ・コシンスキー(Joseph Kosinski)が監督を務める本作品とパートナーシップを結び、存在感を放つのがスイスの高級時計ブランド「IWC シャフハウゼン(IWC SCHAFFHAUSEN )(以下、IWC)」だ。

メルセデス・ベンツ傘下のF1チーム、メルセデスAMGペトロナスフォーミュラ・ワンチームの公式スポンサーを10年以上務めてきた「IWC」。劇中では架空のF1チーム「APXGP」のスポンサーとして登場する。120本を超えるタイムピースを映画セットに持ち込み、レーシングカーやスーツ、ヘルメットなど、至るところに「IWC」のロゴをあしらった。ドライバーやエンジニアなどの登場人物たちの手元を彩る時計は、それぞれのキャラクターや背景を象徴する重要な“演出装置”として機能する。

ブラッド・ピットの手元でよみがえった名作“インヂュニア”

ブラッド・ピット(Brad Pitt)演じる主人公ソニー・ヘイズが着用するのは、1970年代の伝説的な時計デザイナー、ジェラルド・ジェンタ(Gerald Genta)が手がけた“インヂュニアSL”を基にした特注モデル。映画で使用した1本は、ヴィンテージウオッチから特注の時計を製作するデザインスタジオ、クロイスター・ウオッチ・カンパニー(Cloister Watch Company)と「IWC」とのコラボレーションによって生まれた。そしてこのモデルに着想を得たのが、4月にジュネーブで開催した高級時計市「ウオッチズ・アンド・ワンダーズ ジュネーブ2025」で発表した“インヂュニア・オートマティック40”。世界1000本限定でリリースしたこの1本には「IWC」ファンと映画ファンの両方を魅了するこだわりが凝縮されている。

また「ウオッチズ・アンド・ワンダーズ ジュネーブ2025」では、劇中の架空のF1チーム「APXGP」にインスパイアされた新作ウォッチ“パイロット・ウォッチ クロノグラフ”も3型発表。それぞれのデザインは、チームのカラーやレーシングマシンの美学を反映しており、映画の世界観を手元に再現するかのようなタイムピースだ。

「IWC」は同イベントで、劇中に登場するレーシングカーをブースに展示。他にも映画で実際に使用した高精度カメラや改造車両なども公開した。さらにイベントには「F1」に出演した俳優のシモーヌ・アシュリー(Simone Ashley)やプロデューサーのジェリー・ブラッカイマー(Jerry Bruckheimer)、長年「IWC」のアンバサダーを務める音楽監督のハンス・ジマー(Hans Zimmer)も登場し、この映画と「IWC」、そしてモータースポーツという3つの要素の強い結び付きを印象付けた。

時計と映画の共鳴
ジョセフ・コシンスキー監督の視点

ジョセフ・コシンスキー監督は、本作において「IWC」とのパートナーシップを「欠かすことのできないもの」と語る。「この映画において、時計は登場人物の性格や背景を映し出す要素。『IWC』のパイロット・ウォッチは、ピットクルーやエンジニアたちの屈強で機能的な印象を体現してくれた」と続ける。

「伝説のドライバー、ソニー・ヘイズには、父から譲り受けたような特別なヴィンテージモデルを身につけてもらいたかった」という。だからこそ70年代の“インヂュニアSL”をベースにしたカスタムモデルを用意した。一方でダムソン・イドリスが演じる自信家の若手ドライバー、ジョシュア・ピアースには、現代のF1の世界観を象徴するようなハイパフォーマンス・モデル“パイロット・ウオッチ・パフォーマンス・クロノグラフ 41”を選んだ。

コシンスキー監督はさらに「レーシングカーのような力強いマシンに魅力を感じる一方で『IWC』の時計のような小さな精密機械にも同じ美しさを感じる。どちらもエンジニアリングの結晶であり、細部まで魂が宿る。その姿勢が、今回の映画づくりにも深く通じている」と、本映画の世界観と通底する機械式時計の魅力にも言及した。

映画「F1/エフワン」のリアリティーと臨場感は、実在のF1チームと10年以上関係を築いてきた「IWC」の精緻な時計作りと、最新技術を駆使した映画製作が交差することで生まれたもの。主人公たちの手元に光るタイムピースが、物語に奥行きを与え、鑑賞者の想像力をさらにかき立てる。

◾️映画「F1/エフワン」
2025年6月27日(金)全国劇場およびIMAXにて公開

監督:ジョセフ・コシンスキー(『トップガン マーヴェリック』)
脚本:エーレン・クルーガー
製作:ジェリー・ブラッカイマー(『パイレーツ・オブ・カリビアン』)
   ジョセフ・コシンスキー
   ルイス・ハミルトン 他
音楽:ハンス・ジマー
制作:Apple Original Films
   Monolith Pictures
   Jerry Bruckheimer Films/Plan B Entertainment/Dawn Apollo Films
キャスト:ブラッド・ピット … ソニー・ヘイズ(元F1ドライバー)
     ダムソン・イドリス … ジョシュア・ピアース(新人ドライバー)
     ハビエル・バルデム
     ケリー・コンドン
     トビアス・メンジーズ
     キム・ボドニア
     シモーヌ・アシュリー

© 2025 WARNER BROS. ENT. ALL RIGHTS RESERVED.

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「ジーユー」25年秋は“ニーショーツ” グローバルトレンドを加味、世界で通用するブランドへ

「ジーユー(GU)」は2025年秋、“ニーショーツ”をウィメンズのキーアイテムとして打ち出す。今季用意したのは、バミューダパンツ(全4色、各2990円)、ジョーツ(全3色、各2290円)、“ドレープキュロッツ”(全3色、各2990円)の3型。

“世界の「ジーユー」”になるための種まきを

バミューダパンツ(膝下が見えるほどの丈感。Aラインシルエット)とジョーツ(膝下が隠れるほどの丈感。バギーシルエット)は、「ここ数年、欧米を中心に人気が高まっているアイテム」(PR担当)。「ジーユー」は、24年9月にニューヨークに常設店を初出店し、“日本の「ジーユー」”から“世界の「ジーユー」”への脱皮を急いでいる。バミューダパンツやジョーツの打ち出しにも、「グローバルブランドとして地位を確立させたい」という意思がこもる。一方、“ドレープキュロッツ”は、「日本ではきれいめスタイルが根強い」と、ローカル特有のニーズをくんで企画した。

そんな“ニーショーツ”3型を、シーズンテーマ“ダウンタウンプレッピー”に落とし込む。チェックジャケットやオックスフォードシャツ、ニットカーディガンといった定番アイテムに、シルバーフレームのアイウエアやルーズソックス、ボストンバッグなど今っぽい小物を合わせ、プレッピー特有の“いなたさ”を払しょくする。

ジーユーの24年9月〜25年2月期業績は、売上収益1658億円(前年同期比3.9%増)、営業利益139億円(同9.3%減)の減益だった。ファーストリテイリングの柳井正会長兼社長は、4月10日に行われた決算会見で、「今一度、“ジーユースタイル”を明確にする必要がある。売上高1兆円規模のブランドに成長するため、全てイチから作り直すような覚悟で、世界で通用する『ジーユー』を追求しなければならない」と課題感を露わにしていた。

メンズの新顔は“キャロットパンツ”

メンズは“キャロットパンツ”(2990円)がイチオシ。“キャロットパンツ”とは、太ももから足首にかけて細くなる、にんじんのようなシルエットのパンツのこと。「メンズボトムスのトレンドがワイドからスリムへ向かう中、“その間”であるキャロットシルエットに行き着いた」。今季は、チノ(全3色)、スラックス(全3色)、デニム(全4色)、“パフスエット”(全4色)の4つの素材で用意する。

そのほか注目のアイテム

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国内アイドルグループに見る「かわいい」の多様化——「Y2K」「ダークネス」「フェアリー」 連載:ポップスター・トレンド考察

文筆家・つやちゃんがファッション&ビューティのトレンドをポップスターから紐解いていく本連載。第8回は多様化する「かわいい」を国内のアイドルグループをもとに分析していく。

国内のアイドルシーンが独自の進化を遂げている。2025年、時代を象徴する存在となったのはFRUITS ZIPPER(フルーツジッパー)。「あなたのかわいいはそれぞれ」「自分の中にあるかわいさを信じよう」というメッセージを発信する彼女たちを筆頭に、「自分のスタイルこそがアイドル」という価値観への転換が起きつつある現在だ。「かわいいの魅力は変幻自在」と語るのはFRUITS ZIPPERをはじめ数多くのアイドルを手掛ける木村ミサ(KAWAII LAB.)の言葉だが、こうした多様なかわいさが、いくつかの潮流に分かれつつ加速しているのが昨今の状況と言ってよいだろう。しかも、その自己流のかわいさは、音楽だけでなくファッションとも密接に結びつきながら独自の世界観を形づくっている。本記事では、スタイリングとともに新たなムードを生み出している国内アイドルの現在地を紹介したい。

そもそも、自己決定的なかわいさがアイドルの世界で一般化したのは、ここ数年の話にすぎない。もちろん以前にも自分らしさを打ち出すアイドルは存在したが、それが「かわいい」という感性領域において、本人の視点から語られるようになったのは2010年代半ば以降の変化である。10年代初頭、AKB48や地下アイドル文化の台頭により、完璧さよりも親近感や未完成性に価値が置かれたことでかわいさの正解が揺らぎ始めた。BiSやでんぱ組.incなどは、奇抜さ・混沌・オタク的要素をかわいさに取り入れることで、表現の多様性を切り開いていった。かわいさの基準は、徐々に、“運営による設計”から“本人のキャラクターが受け入れられるか”へと変化していったように思う。

そこにSNSと自己演出文化の浸透が重なり、「かわいさは自分で作るもの」という感覚が広がっていく。同時期、ポップカルチャーにおける女性表現の見直しが進み、「かわいくなければならない」「かわいいは男ウケのため」といった同調圧力への違和感が可視化されたのも大きい。結果、「かわいい」は他人の期待に応じるものから、自分で選び取るものへと変わっていったのである。さらに推し活文化の浸透により、ファンは単なる評価者ではなく、推しと物語を共有する存在となった。「私はこういうかわいさが正解だと思う」と打ち出すアイドルに共鳴し、そのスタイルを支えることが一般化したのだ。こうした関係性の中で、かわいいもカッコいいも、より個人の内側から立ち上がる価値となっていった。

もちろん現在も、アイドル像の多くはプロデューサーや運営による設計の中で成立している。しかし、それでも本人が自分らしさをどう表現するかに関わり始め、境界線が曖昧になってきているのは確かだ。かわいさ/カッコよさの基準は、外から一方的に与えられるのではなく、(運営とともに)自ら選び、磨き、発信していく時代。「私はこういうかわいさ/カッコよさが正解だと思う」と明確に提示できるアイドルこそが、共感を集め、時代を象徴する存在となる。例えば、複数のグループを掛け持ちながら、DIYな姿勢でかわいさ/カッコよさを自在に行き来する戦慄かなの(悪魔のキッス、femme fatale、ZOCX、チバニャン事変)のような存在は、まさに2020年代的だと言えるだろう。

さて、ここからは具体的な事例を紹介していこう。多様化が進む現代のアイドルシーンにおいて、特にコンセプトや世界観が際立ち、ファッションやスタイリング、ムードによってそれが体現されているグループを取り上げたい。今や、いかに個性を打ち出すかが重要な時代。アイドルは、まるで私たちを異世界へと連れていく魔法使いのような存在であり、どんな世界観をまとうかがその表現の鍵となっている。かわいいやカッコいいといった魅力の軸をどこに置くか――そこに、グループごとのスタンスの違いが表れるのだ。

Y2K:過去と未来のスタイルを架橋する、
意匠としてのかわいさ/カッコよさ

一過性のトレンドというより、もはやスタンダードとして定着した感のあるY2K。ここでは、“かわいさ/カッコよさ”を戦略的に構築する=自分を魅せる技術として捉えるアプローチが特徴的だ。能動的なかわいさ/カッコよさをスタイリッシュに表現し、ファッション性とビジュアルセンスを武器に“こうなりたい私”を自己演出する感覚が前面に出ている。エスパ(aespa)やニュージーンズ(NewJeans)といったK-POP勢の影響も大きく、国内アイドルシーンとK-POP由来のダンス&ボーカルグループの潮流が合流しはじめているのもポイントだ。

BENNY

例えば、2025年にデビューしたBENNY(ベニー)はその筆頭だろう。「ジャパンコア」というコンセプトを掲げ、海外志向を明確に打ち出している点ではK-POP的だが、クリエイティブから放たれるムードには、どこか国内アイドルらしいユルさも感じられる。

@onefive

また、元さくら学院のメンバーが結成した@onefive(ワンファイブ)もユニークな存在。“Japanese Classy Crush”というコンセプト通り、静かなガールクラッシュの魅力を放つ。川原真由によるスタイリングも、ヘルシーさと雑多性を兼ね備え、国内アイドルらしい独自性を際立たせている。

ダークネス:闇をも包み込んだ、
現場で熱量高く輝くかわいさ/カッコよさ

かわいさやカッコよさを、身体性と熱量で体現するグループもいる。不穏でダークな世界観を音楽や演出に積極的に取り込みながら、闇を突き抜けるようなエネルギーを放つ人たちだ。社会の異物感を孕(はら)みながら、グロテスクさも厭(いと)わず表現する彼女たちのパフォーマンスは、現代の心象風景を描いていると言ってもよいだろう。

ASP

WACK所属のASPは、ノイズ混じりのサウンドとブラックユーモアを交えたステージ演出で、観客の感情を揺さぶる。反抗的かつトリッキーで混沌としたパフォーマンスは、特にライブで高い熱量とともに爆発。服部昌孝によるスタイリングや、JACKSON kakiによるアニメーション/VJが、そのパンク的暗黒世界を強く印象づけている。

YOLOZ

また、uijinの元メンバー・ありぃがプロデュースするYOLOZ(ヨロズ)も、ライブでの熱気が話題を呼んでいるグループ。ヘビーなサウンドにダークな世界観を重ねつつ、ギャルマインドやエモーションを加えることで、“わたし”を現場に刻むような強烈な表現を展開している。スタイリストは、Quubiやyosugalaといったグループも手掛けるShinya Watanabeが務め、YOLOZ特有の陰影あるビジュアルを演出する。

フェアリー:儚く夢幻的な
かわいい/カッコいいの形

夢見心地のようなムードをまとい、現実から少し浮遊したような世界観を漂わせるグループもいる。ドリーミーな中に秘められた個性が、観る者の感受性によって引き出されるような、繊細な表現が特徴的だ。かわいい/カッコいいは柔らかさであり、存在の曖昧さそのもの。輪郭が溶けるような“私”の演出は、誰にも触れられないおとぎ話のような世界を構築している。

diig

diig(ディグ)は、サクライケンタが設立したekomsがクロスノエシス以来5年ぶりに立ち上げたグループ。注目すべきは、かてぃ(Haze)とam6:23がプロデュースするビジュアルの独自性だろう。MVの衣装だけでなく、ライブ衣装においてもフェアリーなムードを細部まで丁寧に構築している。小南泰葉、帰国子女、諭吉佳作/menといった面々が作り出す楽曲も同様の世界観を繊細に描いており、今最も注目すべき新人グループと言えるだろう。

REIRIE

そしてこのカテゴリーの象徴的存在といえば、REIRIE(れいりえ)をおいて他にはいない。REIとRIEという2人の関係性にのみ成立する、曖昧で形容しがたいニュアンス。彼女たちのかわいさ/カッコよさは、既存の語彙では語り尽くせないほどに内的かつ個的なものであり、それはまさに2020年代的アイドルに見られる自己決定の極北として存在している。2人にとってかわいさとは「似合うから」でも「求められるから」でもなく、「信じているから」生まれているのだ。衣装の多くを手掛けている東佳苗(「ルルムウ(rurumu:)」)が生み出す神秘的な質感と相まって、夢想と現実の境界を曖昧にしながら、観る者をどこにもない場所へと誘うREIRIEワールド。観客は彼女たちを「応援する」というよりも、「彼女たちが信じる世界を一緒に信じる」という態度で向き合うほかない。

今回は3つのスタイルに絞って紹介したが、例えばゴス的世界観を徹底するAdamLilith(アダムリリス)や、男女混合の構成によって“かわいい/カッコいい”を攪乱(かくらん)するlyrical school(リリカルスクール)、アイドルそのものをメタ的に捉えるf5ve(ファイビー)、HiiT FACTORY(ヒットファクトリー)、pinponpanpon(ピンポンパンポン)、PIGGS(ピグス)など、現在のアイドルシーンは“かわいい/カッコいい”のバリエーションをそれらの内外からますます拡張している。「自分だけのかわいい/カッコいいを突き詰めること」は、もはや態度であり、自己肯定の営みであり、ある種の新しい信仰とも言えるだろう。自らの魅力を再発掘し、最後まで追求し信じきれるアイドルこそが、アイドルになる時代なのだ。

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国内アイドルグループに見る「かわいい」の多様化——「Y2K」「ダークネス」「フェアリー」 連載:ポップスター・トレンド考察

文筆家・つやちゃんがファッション&ビューティのトレンドをポップスターから紐解いていく本連載。第8回は多様化する「かわいい」を国内のアイドルグループをもとに分析していく。

国内のアイドルシーンが独自の進化を遂げている。2025年、時代を象徴する存在となったのはFRUITS ZIPPER(フルーツジッパー)。「あなたのかわいいはそれぞれ」「自分の中にあるかわいさを信じよう」というメッセージを発信する彼女たちを筆頭に、「自分のスタイルこそがアイドル」という価値観への転換が起きつつある現在だ。「かわいいの魅力は変幻自在」と語るのはFRUITS ZIPPERをはじめ数多くのアイドルを手掛ける木村ミサ(KAWAII LAB.)の言葉だが、こうした多様なかわいさが、いくつかの潮流に分かれつつ加速しているのが昨今の状況と言ってよいだろう。しかも、その自己流のかわいさは、音楽だけでなくファッションとも密接に結びつきながら独自の世界観を形づくっている。本記事では、スタイリングとともに新たなムードを生み出している国内アイドルの現在地を紹介したい。

そもそも、自己決定的なかわいさがアイドルの世界で一般化したのは、ここ数年の話にすぎない。もちろん以前にも自分らしさを打ち出すアイドルは存在したが、それが「かわいい」という感性領域において、本人の視点から語られるようになったのは2010年代半ば以降の変化である。10年代初頭、AKB48や地下アイドル文化の台頭により、完璧さよりも親近感や未完成性に価値が置かれたことでかわいさの正解が揺らぎ始めた。BiSやでんぱ組.incなどは、奇抜さ・混沌・オタク的要素をかわいさに取り入れることで、表現の多様性を切り開いていった。かわいさの基準は、徐々に、“運営による設計”から“本人のキャラクターが受け入れられるか”へと変化していったように思う。

そこにSNSと自己演出文化の浸透が重なり、「かわいさは自分で作るもの」という感覚が広がっていく。同時期、ポップカルチャーにおける女性表現の見直しが進み、「かわいくなければならない」「かわいいは男ウケのため」といった同調圧力への違和感が可視化されたのも大きい。結果、「かわいい」は他人の期待に応じるものから、自分で選び取るものへと変わっていったのである。さらに推し活文化の浸透により、ファンは単なる評価者ではなく、推しと物語を共有する存在となった。「私はこういうかわいさが正解だと思う」と打ち出すアイドルに共鳴し、そのスタイルを支えることが一般化したのだ。こうした関係性の中で、かわいいもカッコいいも、より個人の内側から立ち上がる価値となっていった。

もちろん現在も、アイドル像の多くはプロデューサーや運営による設計の中で成立している。しかし、それでも本人が自分らしさをどう表現するかに関わり始め、境界線が曖昧になってきているのは確かだ。かわいさ/カッコよさの基準は、外から一方的に与えられるのではなく、(運営とともに)自ら選び、磨き、発信していく時代。「私はこういうかわいさ/カッコよさが正解だと思う」と明確に提示できるアイドルこそが、共感を集め、時代を象徴する存在となる。例えば、複数のグループを掛け持ちながら、DIYな姿勢でかわいさ/カッコよさを自在に行き来する戦慄かなの(悪魔のキッス、femme fatale、ZOCX、チバニャン事変)のような存在は、まさに2020年代的だと言えるだろう。

さて、ここからは具体的な事例を紹介していこう。多様化が進む現代のアイドルシーンにおいて、特にコンセプトや世界観が際立ち、ファッションやスタイリング、ムードによってそれが体現されているグループを取り上げたい。今や、いかに個性を打ち出すかが重要な時代。アイドルは、まるで私たちを異世界へと連れていく魔法使いのような存在であり、どんな世界観をまとうかがその表現の鍵となっている。かわいいやカッコいいといった魅力の軸をどこに置くか――そこに、グループごとのスタンスの違いが表れるのだ。

Y2K:過去と未来のスタイルを架橋する、
意匠としてのかわいさ/カッコよさ

一過性のトレンドというより、もはやスタンダードとして定着した感のあるY2K。ここでは、“かわいさ/カッコよさ”を戦略的に構築する=自分を魅せる技術として捉えるアプローチが特徴的だ。能動的なかわいさ/カッコよさをスタイリッシュに表現し、ファッション性とビジュアルセンスを武器に“こうなりたい私”を自己演出する感覚が前面に出ている。エスパ(aespa)やニュージーンズ(NewJeans)といったK-POP勢の影響も大きく、国内アイドルシーンとK-POP由来のダンス&ボーカルグループの潮流が合流しはじめているのもポイントだ。

BENNY

例えば、2025年にデビューしたBENNY(ベニー)はその筆頭だろう。「ジャパンコア」というコンセプトを掲げ、海外志向を明確に打ち出している点ではK-POP的だが、クリエイティブから放たれるムードには、どこか国内アイドルらしいユルさも感じられる。

@onefive

また、元さくら学院のメンバーが結成した@onefive(ワンファイブ)もユニークな存在。“Japanese Classy Crush”というコンセプト通り、静かなガールクラッシュの魅力を放つ。川原真由によるスタイリングも、ヘルシーさと雑多性を兼ね備え、国内アイドルらしい独自性を際立たせている。

ダークネス:闇をも包み込んだ、
現場で熱量高く輝くかわいさ/カッコよさ

かわいさやカッコよさを、身体性と熱量で体現するグループもいる。不穏でダークな世界観を音楽や演出に積極的に取り込みながら、闇を突き抜けるようなエネルギーを放つ人たちだ。社会の異物感を孕(はら)みながら、グロテスクさも厭(いと)わず表現する彼女たちのパフォーマンスは、現代の心象風景を描いていると言ってもよいだろう。

ASP

WACK所属のASPは、ノイズ混じりのサウンドとブラックユーモアを交えたステージ演出で、観客の感情を揺さぶる。反抗的かつトリッキーで混沌としたパフォーマンスは、特にライブで高い熱量とともに爆発。服部昌孝によるスタイリングや、JACKSON kakiによるアニメーション/VJが、そのパンク的暗黒世界を強く印象づけている。

YOLOZ

また、uijinの元メンバー・ありぃがプロデュースするYOLOZ(ヨロズ)も、ライブでの熱気が話題を呼んでいるグループ。ヘビーなサウンドにダークな世界観を重ねつつ、ギャルマインドやエモーションを加えることで、“わたし”を現場に刻むような強烈な表現を展開している。スタイリストは、Quubiやyosugalaといったグループも手掛けるShinya Watanabeが務め、YOLOZ特有の陰影あるビジュアルを演出する。

フェアリー:儚く夢幻的な
かわいい/カッコいいの形

夢見心地のようなムードをまとい、現実から少し浮遊したような世界観を漂わせるグループもいる。ドリーミーな中に秘められた個性が、観る者の感受性によって引き出されるような、繊細な表現が特徴的だ。かわいい/カッコいいは柔らかさであり、存在の曖昧さそのもの。輪郭が溶けるような“私”の演出は、誰にも触れられないおとぎ話のような世界を構築している。

diig

diig(ディグ)は、サクライケンタが設立したekomsがクロスノエシス以来5年ぶりに立ち上げたグループ。注目すべきは、かてぃ(Haze)とam6:23がプロデュースするビジュアルの独自性だろう。MVの衣装だけでなく、ライブ衣装においてもフェアリーなムードを細部まで丁寧に構築している。小南泰葉、帰国子女、諭吉佳作/menといった面々が作り出す楽曲も同様の世界観を繊細に描いており、今最も注目すべき新人グループと言えるだろう。

REIRIE

そしてこのカテゴリーの象徴的存在といえば、REIRIE(れいりえ)をおいて他にはいない。REIとRIEという2人の関係性にのみ成立する、曖昧で形容しがたいニュアンス。彼女たちのかわいさ/カッコよさは、既存の語彙では語り尽くせないほどに内的かつ個的なものであり、それはまさに2020年代的アイドルに見られる自己決定の極北として存在している。2人にとってかわいさとは「似合うから」でも「求められるから」でもなく、「信じているから」生まれているのだ。衣装の多くを手掛けている東佳苗(「ルルムウ(rurumu:)」)が生み出す神秘的な質感と相まって、夢想と現実の境界を曖昧にしながら、観る者をどこにもない場所へと誘うREIRIEワールド。観客は彼女たちを「応援する」というよりも、「彼女たちが信じる世界を一緒に信じる」という態度で向き合うほかない。

今回は3つのスタイルに絞って紹介したが、例えばゴス的世界観を徹底するAdamLilith(アダムリリス)や、男女混合の構成によって“かわいい/カッコいい”を攪乱(かくらん)するlyrical school(リリカルスクール)、アイドルそのものをメタ的に捉えるf5ve(ファイビー)、HiiT FACTORY(ヒットファクトリー)、pinponpanpon(ピンポンパンポン)、PIGGS(ピグス)など、現在のアイドルシーンは“かわいい/カッコいい”のバリエーションをそれらの内外からますます拡張している。「自分だけのかわいい/カッコいいを突き詰めること」は、もはや態度であり、自己肯定の営みであり、ある種の新しい信仰とも言えるだろう。自らの魅力を再発掘し、最後まで追求し信じきれるアイドルこそが、アイドルになる時代なのだ。

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【2026年春夏メンズコレ日記Vol.2】 「ドルチェ&ガッバーナ」の新境地“パジャマコア”に心躍り、「ブリオーニ」の技術に畏敬を抱く

2026年春夏のメンズ・ファッション・ウイークがスタート。久々にメンズコレサーキットに舞い戻った編集長・村上と、初参戦のヘッドリポーター・本橋が、ヨーロッパを覆う熱波に負けないアツいリポートをお届けします!今回はミラノ・コレクションの2日目、前編。

イレブンティ(ELEVENTY)

本橋涼介「WWDJAPAN」ヘッドリポーター(以下、本橋):最初に見たのは「イレブンティ(ELEVENTY)」でした。すでに村上さんもメルマガに書かれてますが、僕も正直、あまりピンとこないというか、「そんなブランドあったっけ?」という感じでした。

ただ実際に見てみると、素材も作りもかなり上質。それでいてラグジュアリーと比べれば価格はだいぶこなれています。モデルプレゼンは、村上さんの言うように“いわゆるイタリアブランド”な感じ。男の色気全開なモデルプレゼンを見ると、急に自分に重ねられなくなりました。

村上要「WWDJAPAN」編集長(以下、村上):正直ノーマークの方も多いのではないでしょうか?私もコロナ前まではスルーでしたが(苦笑)、久しぶりに拝見したら、なんか良かったですね(笑)。以前はごくごくありふれたフツーのイタリア服という印象でしたが、「ロロ・ピアーナ(LORO PIANA)」や「ゼニア(ZEGNA)」の生地を使って、ほんのり黄色いコリアンダーカラーなどをまとわせるなどして、野暮ったさを一蹴。ジャケットの上からのスエードのベストや、ブレザーとベースボールブルゾンのコーディネートなど、実際なかなか披露するチャンスはないけれど、若々しいスタイリングも好印象でした。ディストリビューターの三喜商事は、「百貨店の外商のお客さまに向けて」って話していたけれど、セレクトショップも興味を持ってくれるんじゃないかな?

本橋:CPOジャケットや軽やかなスエードブルゾンは、個人的にはジャストで着こなすというより、ちょいユルくらいで着るのがいいかなと。イメージは「スタジオ ニコルソン(STUDIO NICHOLSON)」。東京のセレクトショップの審美眼でスタイリングすれば、日本でも可能性があるブランドだと思います。

CHURCH’S(チャーチ)

本橋:プラダグループの「チャーチ(CHURCH’S)」は、一枚革のオックスフォードシューズやローファーがすごかったです。スニーカー顔負けの軽さなのに、安っぽく見えず、上品な佇まいはそのまま。まさに職人芸のなせるワザなんでしょうね。
これならサンダルのように――は言い過ぎかもしれませんが、気兼ねなく履けると思います。スーツだけじゃなく、セットアップやショーツなど、カジュアルの格上げにも使えそう。一度、実際に足を入れてみたいです。

ハイエンドの紳士靴ブランドの中では伝統的で、正直これまでは「地味で代わり映えしない」という印象が否めませんでした。でも、そういう存在ってクラスにひとりいますよね。決して目立たないのに、実はすごい特技を持ってて、気づいたら地味にモテてる……そんなタイプ。

村上:何の話してるの(笑)?“シャンハイ”というモンクストラップの初代、1929年に誕生し、2008年に寄贈していただいたことでブランドの手元に戻ってきたシューズのムードを再現した新作、良かったですね。アッパーにダメージ加工を施したり、水に浸して革を柔らかくした後に成形したり、中には一度土に埋めたりなんて商品もあるそう。マニアックな男心をくすぐりつつ、今っぽいビンテージや古着屋で見つけた逸品のムードを醸し出しました。

装飾は、アッパーに直接レーザー加工で。装飾を施したレザーをさらに縫い付けることをせず、軽量化を図っています。伝統的なムードを、新しい発想や技術で形にしているお手本ですね。本橋さんのわかりにくい例えをあえて引用すれば、「地味で代わり映えしない」子が、いきなりデビューしてイケてるグループの仲間入りをしたカンジでした。

プロナウンス(PRONOUNCE)

本橋:ロンドン拠点の中国系デザイナーデュオが手掛ける「プロナウンス(PRONOUNCE)」。そら豆のような緑やサーモンピンク、土っぽいブラウンといった淡く濁った色調は、中国ブランド特有の色彩感覚を感じさせます。

同じ中国系でも、未来的なテック素材の融合が巧みな「フェン チェン ワン(FENG CHEN WANG)」、アルチザンなクリエイションが際立つ「ジギー チェン(ZIGGY CHEN)」などと比べると、「プロナウンス」はフォルムも穏やかで、クラシカルな慎ましさを感じさせます。シャツのパッチワーク使いやセットアップのやわらかい曲線のシルエット、ハイウエストのパンツ、ツヤのあるレザー使い。“壊さない美学“が漂い、西洋的な構造の上に東洋的な要素を静かに添えている印象でした。

それゆえ“アジア枠”にとどまりがちな側面もあるかもしれません。前日の「セッチュウ(SETCHU)」のように、東洋と西洋の文化を横断しつつ、より自由で躍動感を帯びた表現があってもいいのでは?もう少し遊びが必要だと感じました。

村上:私がコロナ前に見ていた頃の中華系ブランドは、総じて「バレンシアガ(BALENCIAGA)」の“三番煎じ”みたいな印象だったけれど(ごめん!でもほんとにそんなカンジだったの!)、そろそろスタイルで勝負できるカンジになったかな。ただ、まだちょっと「頑張ってます」ってカンジですよねぇ。

極端なシルエットとか、極薄のナイロン生地で作った切り返し多数のパラシュートシルエットのシャツとか、やたらとデカいネックレスやスカーフ使いとか、だいぶ落ち着いてはきたけれど、まだまだ味の濃いおかずが多くて、「白米とか、お漬け物はありませんか?」というカンジ。いや、それでもだいぶコース料理とか、幕の内弁当にはなってきたんだけれど。

「プロナウンス」と言えば、今話題の「ラブブ(LABUBU)」とコラボレーションしたことがあるんですよね。ミもフタもないけれど、世界に羽ばたくには、もう一回「ラブブ」とコラボするのが最短じゃね?なんて思ったりもしました。

ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE & GABBANA)

本橋:「ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE & GABBANA)」、個人的にはすごく好みでした。ギラギラしたジャケットスタイル連発かなと思いきや、パジャマを主役に、ジャケットやレザー、ファーを合わせるバランスが、新鮮な裏切りでした。そのまま“パジャマコア”、はたまた“スリープコア”とか“ベッドルームコア”とか呼んだら流行りますかね?手には大きめのボストンを提げていて、こんなリゾートスタイルもいいなと思いました。

村上:シワを寄せたり、シャツブルーやパステルピンクに染めたり、いろんなタイプが登場するけれど、オーバーサイズのパジャマのセットアップで酷暑時代のフォーマルを提案ですね。足元は、当然スリッパかビーチサンダルね(笑)。ホント、ホテルとかに備え付けてありそうなパイル地のヤツ。

そこに「ドルチェ&ガッバーナ」らしいアイテムを合わせているのも良かったですね。起毛してビンテージ感が漂うスキッパータイプのポロニットとか、ゴージャスでボリューミーなファーコートとか、レオパード柄のハラコとカラフルなレザーを切り返した巨大トートバッグとか。そしてフィナーレは、スズランなどの繊細な手刺繍で飾り立てたパジャマの大行進。大行進といえば、今シーズンもモデルたちはそのまま会場の外に飛び出て、セレブリティー見たさに駆けつけた若い世代にもスタイルを見せつけました。セレブの来場だけに終始してしまいがちなSNSの世界を少しでも拡張するチャレンジのように思えて、私は嬉しくなりました。

ブリオーニ(BRIONI)

本橋:「ブリオーニ(BRIONI)」は、スーパー220の繊維から作った生地のスーツが圧巻でした。160や180クラスの生地は見たことがあったけれど、200超えは私は初めて。糸が細すぎて、椅子に座るだけでもダメージを受けそうなほどの繊細さです。

村上:私だったら、新幹線で東京から新大阪まで行く時でも着替えたい(笑)。そのくらい極細の糸で作った柔らかい生地です。ゆえにドレープや光沢がとんでもなかったよね。シューズの上にできる生地のクッションが、普通のスーツでは考えられないくらい優雅に波打っていて......。

本橋:クロコのレザージャケットにも息を巻きました。裾のリブ部分は、通常ならエラスティックな別素材で作るところを、あえて同素材のクロコで仕立てていて。さらにシルクのジャケットは、畝のような立体的な表情。職人による手まつり仕上げの賜物です。想像するだけで気が遠くなるような手間は、驚きを超えて、もはや畏敬の念を覚えました。これがラグジュアリー......。

村上:足を蹴り上げた時の生地の“たまり方”が見たことないカンジでしたね。もはや吸い付いているかのように、足を優しく撫でるカンジ。一方で風が吹くと、シャツはおろかジャケットの裾さえヒラヒラと優しく揺れて、見る者も涼しい気分にさせてくれます。さすが、最高峰だわ。

そんなプレシャスな素材を、卓越した技術力で洋服に仕上げているから、ノンシャラン、気取らず気分が赴くままに洋服を組み合わせたようなスタイルが実にカッコ良い。この辺りは、街で暮らす男性のスタイルを見ながら、彼らの日々の生活や独自の価値観などにも思いを馳せるノルベルト・スタンフル(Norbert Stumpfl)=デザイン・ディレクターならではなんですよね。

「ランバン(LANIVIN)」のかつての黄金期を支えたルカ・オッセンドライバー(Lucas Ossendrijver)の門下生は、「リアリティ」や「アティチュード」「ライフスタイル」なんて言葉に価値を見出し、彼らが求める洋服を提供します。なんてカッコいいんだろう。いつか一着手に入れたいな。

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「フジロック 2025」で観るべきおすすめアーティスト24組

7月25〜27日に新潟県湯沢町の苗場スキー場で開催される日本最大級の音楽フェス「フジロックフェスティバル’25(FUJI ROCK FESTIVAL'25)」(以下、「フジロック」)。今年のヘッドライナーは、7月25日がフレッド・アゲイン(FRED AGAIN..)、26日がヴルフペック(VULFPECK)、27日がヴァンパイア・ウィークエンド(VAMPIRE WEEKEND)が務めるほか、Suchmos(サチモス)やフォー・テット(Four Tet)、ジェイムス・ブレイク(James Blake)、山下達郎、ハイム(HAIM)、リトル・シムズ(Little Simz)、Vaundy、Creepy Nuts、RADWIMPSなど注目アーティストが多く出演する。

今回、音楽ライターのZ11&WWDJAPAN編集部がファッション&音楽好きにおすすめするアーティスト24組をピックアップ。ぜひ現地で見る際の参考にしてほしい。

1日目/7月25日

Green Stage

FRED AGAIN..

ロンドン出身のプロデューサー/DJ/シンガーソングライター、フレッド・アゲイン(Fred again..)は、エド・シーランやストームジーらの楽曲制作にも関わり、英国の音楽賞でも評価された実力派である。「Actual Life」シリーズでは日常の断片をサンプリングし、感情の起伏をダンスミュージックとして昇華。スクリレックスやブライアン・イーノとの共演など、ジャンルや世代を超えたコラボレーションも特徴だ。ライブでは即興性に富んだセットと観客との一体感が魅力であり、ロンドンの「Boiler Room」での圧巻のプレイは世界中で話題となった。日本初上陸となる今回の「フジロック」では、クラブとフェスの境界を軽々と越えるパフォーマンスが期待される。

HYUKOH & SUNSET ROLLERCOASTER

韓国のバンドHYUKOH(ヒョゴ)と台湾のSunset Rollercoaster(サンセット・ローラーコースター、落日飛車)によるコラボステージは、アジア・インディーの現在地を象徴する一夜限りの共演である。HYUKOHは、センチメンタルな歌と鋭敏なバンドサウンドで韓国の若者の心を捉えた存在。Sunset Rollercoasterは、甘美なシティポップ風サウンドとビンテージな音像で台湾を代表する人気バンドとなった。それぞれの持つ文化的背景と音楽性が混じり合い、即興性を帯びたセッションが展開されるステージは、まさにフジロックならではの風景である。アジアからの新しい風が、苗場の空気をしなやかに揺らすに違いない。

White Stage

Suchmos

サチモス(Suchmos)は、ジャズ、ソウル、R&Bのエッセンスをロックに溶け込ませた音楽性で2010年代の日本音楽シーンを席巻したバンドである。13年に結成され、16年の「STAY TUNE」がCMソングに起用されたことで一躍脚光を浴びた。都会的なグルーヴと洒脱なサウンド、YONCEのしなやかなボーカルが絶妙に溶け合い、聴く者を日常から切り離すような没入感を生む。NHKサッカーテーマ「VOLT-AGE」などでも存在感を示しつつ、21年に活動を一時休止。その後24年に再始動を果たし、変化と深化を経たサウンドで再びシーンに帰還した。円熟味を増したライブパフォーマンスは、苗場の大自然とも呼応するに違いない。

MDOU MOCTAR

ニジェール共和国出身のエムドゥ・モクター(Mdou Moctar)は、伝統的なトゥアレグ音楽とロックギターを融合させたスタイルで、グローバルな注目を集めるギタリストである。砂漠のジミ・ヘンドリックスとも評される超絶技巧とスピリチュアルなサウンドは、まさに唯一無二。主演映画や欧米フェス出演を経て、2021年に発表されたアルバム「Afrique Victime」では、ポリリズムと情熱が交錯する圧巻のサウンドで絶賛を浴びた。爆発力あるライブでは、電撃のようなギタープレイとエネルギッシュなリズムが荒野を駆けるような高揚感をもたらす。現在のエムドゥ・モクターはバンドとして活動しており、モクターに加えて、リズム・ギタリストのアフムードゥ・マダサネ、ドラマーのスレイマン・イブラヒム、そしてアメリカ人ベーシスト兼プロデューサーのマイキー・コルタンの4人組だ。アフリカ音楽の未来を切り開く存在として、「フジロック」でもその熱量をぶつけてくるだろう。

Red Marquee

TYCHO

ティコ(Tycho)は、米国サンフランシスコを拠点に活動するスコット・ハンセンによる音楽プロジェクトである。アンビエントとポストロックを基調とし、美しいシンセ・パッドと繊細なギターによって構成される浮遊感のあるサウンドが特徴。グラフィック・デザイナーとしても活動し、自身のライブでは映像と音を融合させた没入型パフォーマンスを展開する。グラミー賞にもノミネートされた「Weather」など、アルバムごとに進化を続ける表現力は、ジャンルを超えてファンを獲得してきた。夕暮れ時の自然と溶け合うようなサウンドスケープは、「フジロック」という環境と完璧にマッチするだろう。

PERFUME GENIUS

パフューム・ジーニアス(Perfume Genius)は、アメリカ・シアトル出身のマイク・ハドレアスによるプロジェクトである。繊細なピアノバラードから始まり、アートロックやエレクトロニカ、グラムロックまで多様な音楽性を展開してきた。とりわけジェンダーやアイデンティティーへの鋭い眼差しと、詩的で劇的な表現がLGBTQコミュニティーにも支持されている。幻想的かつドラマチックなステージは、音楽だけでなく身体表現や演出も含めた表現の場であり、魂を揺さぶるようなライブ体験を提供する。静謐と高揚が交錯するそのパフォーマンスは、フジロックの初日に深い余韻を残すはずだ。

青葉市子

青葉市子は、クラシックギターと声のみで紡ぎ出す静謐な音楽世界で知られるシンガーソングライターである。2010年に10代でデビューして以来、詩的な言葉と独創的な旋律で、聴く者を幻想的な空間へと誘ってきた。代表作「0(ゼロ)」「アダンの風」などでは、自然や夢の中にいるような音響風景を構築。近年は舞台音楽や海外ツアーも手がけるなど、その活動は国内外を問わず広がっている。音と音の間に漂う静けさまでが音楽となるライブは、苗場の森と風とも呼応し、観客に深い没入体験をもたらすだろう。時に言葉より雄弁に語るそのステージは、フェスの中でも異質な輝きを放つ。

2日目/7月26日

Green Stage

VULFPECK

ヴルフペック(VULFPECK)は、米・ミシガン大学で出会った音楽学部の学生たちによって結成されたファンク・コレクティブである。ミニマルなファンクやR&B、モータウン、ニューソウルから強い影響を受けつつ、インストゥルメンタルとボーカル曲を自在に行き来し、過剰な装飾を排したタイトなグルーヴとユーモアを武器に独自の音楽世界を築いてきた。代表曲「Dean Town」や「Back Pocket」などに象徴されるように、ベースラインやリズムセクションが主役となる構成も多く、プレイヤーシップの高さが際立っている。ライブでは、即興性と遊び心に満ちた構成、そして観客との一体感を生む巧みなステージ運びが魅力である。音楽を純粋に楽しむという古き良き精神と現代的なDIY感覚が共存するヴルフペックのライブは、ファンク本来の喜びをあらためて体感させてくれるだろう。

山下達郎

山下達郎は、日本のポップス界を代表するシンガーソングライターであり、シティポップの象徴的存在として国内外に多大な影響を与えてきた。1975年にシュガー・ベイブでデビュー後、ソロとして「RIDE ON TIME」「クリスマス・イブ」など数々のヒットを放ち、卓越した作曲・編曲センスと演奏技術で高く評価されている。ライブでは自身の音楽に対する完璧主義が貫かれ、緻密なバンドアンサンブルと圧倒的な歌唱力で観客を魅了する。「フジロック」初出演となる今回は、野外で聴く達郎サウンドの豊潤さが、新たな魅力として響き渡ることだろう。時代を超えて愛され続けるその音楽が、苗場に美しく降り注ぐ瞬間が訪れる。

JAMES BLAKE

ジェイムス・ブレイク(James Blake)は、UKポストダブステップの潮流から現れたシンガーソングライター/プロデューサーであり、そのソウルフルな歌声と先鋭的なエレクトロニクスを融合させた音楽性で、現代音楽の境界を拡張し続けている。デビュー当初は無機質なビートと空白を活かしたサウンドで注目を浴び、アルバムを重ねるごとに内省的なリリックと感情表現の振れ幅を深めてきた。「Assume Form」や「Friends That Break Your Heart」などでは、ポップと実験の絶妙なバランス感覚が際立ち、リスナーの心を揺さぶっている。ライブでは静寂と轟音の対比を自在に操り、繊細なピアノとサブベースが空間を震わせる。苗場の空に響く彼の声は、特別な時間を生むに違いない。

君島大空 合奏形態

君島大空は、ギタリスト、作曲家、シンガーとして唯一無二の音楽世界を築いてきた日本のアーティストである。合奏形態では、弦楽器や管楽器を取り入れたアンサンブルによって、即興性と構築性がせめぎ合う深遠な音楽が展開される。楽曲はしばしば内面の揺らぎや情景を抽象的に描き出し、その繊細な詩世界と音の起伏は観客の深層へと届く力を持つ。ライブでは沈黙すら一部として取り込む張り詰めた緊張感と、予測不能な音の運動が共存し、強烈な没入体験をもたらす。「フジロック」という開放的な環境において、彼の音楽がどのように響き渡るのか注目である。

CA7RIEL & PACO AMOROSO

カトリエル&パコ・アモロソ(CA7RIEL & PACO AMOROSO)は、アルゼンチンの新世代シーンをけん引する音楽デュオである。ヒップホップ、エレクトロ、ファンク、R&B、ロックなどを自在に横断しながら、ラテンアメリカの感性とストリートの熱量を詰め込んだサウンドで注目を集めてきた。2010年代後半に発表された「OUKE」や「JALA JALA」などのシングル群でブレイクを果たし、24年には待望のフルアルバム「Baño María」をリリース。さらに25年にはEP「Papota」も発表し、その音楽的進化を加速させている。ライブでは、祝祭的なエネルギーと破格の身体性を持つステージングが魅力であり、観客を一気に熱狂へと引き込む。南米から届く色彩豊かなグルーヴが、苗場の空気を鮮やかに染めることだろう。

White Stage

FOUR TET

フォー・テット(Four Tet)は、ロンドン出身のキエラン・ヘブデンによるソロプロジェクトで、エレクトロニック・ミュージックにフォークやジャズ、民族音楽の要素を融合させた先鋭的な作品群で知られている。90年代後半から活動を始め、アルバム「Rounds」で世界的評価を獲得。以降もリリースを重ねながら、クラブと実験音楽の境界を巧みに往還する独自の表現を貫いてきた。2020年代にはフレッド・アゲインやスクリレックス(Skrillex)との共演でさらに注目を集め、同世代の枠を超えた活動が評価されている。DJセットでは細やかなミックスと有機的な展開で観客の身体と心を揺さぶり、野外フェスではその音像が一層の広がりを持つ。苗場の自然との共振にも期待したい。

BARRY CAN'T SWIM

バリー・キャント・スウィム(Barry Can't Swim)は、エディンバラ出身のプロデューサー/DJで、ハウスを基軸としながらもジャズやアフロビート、ラテンなどを取り入れたオーガニックかつ洗練されたサウンドで注目を集める存在である。2023年のデビューアルバム「When Will We Land?」では、エモーショナルなコード進行とグルービーなリズムが交錯するトラック群で高評価を得た。メロディーの美しさとリズムの快楽が共存する彼の楽曲は、ダンスフロアにもフェスの草原にも溶け込む柔軟性を持つ。ライブでは感情を揺さぶる構成力と高揚感を生む展開が魅力であり、苗場の自然と一体になったパフォーマンスは観客の記憶に刻まれるであろう。

FAYE WEBSTER

フェイ・ウェブスター(Faye Webster)は、アトランタ出身のシンガーソングライターであり、カントリー、R&B、インディーポップを独自の感性で融合させた音楽性が特徴である。飾り気のない淡々としたボーカルと、湿度を帯びたギターサウンドが静かな情感を生む。アルバム「Atlanta Millionaires Club」や「I Know I’m Funny haha」では、日常のささやかな感情や違和感を鋭くすくい取ったリリックが多くの共感を集めた。ライブではゆるやかな空気感と内省的な美しさが調和し、フェスの喧騒の中でも特異な存在感を放つ。静けさの中にある強さが、大自然の風景に寄り添うように響くに違いない。

3日目/7月27日

Green Stage

VAMPIRE WEEKEND

ヴァンパイア・ウィークエンド(Vampire Weekend)は、ニューヨークのコロンビア大学出身のメンバーにより結成されたインディーロックバンドである。2008年のデビュー以来、アフロポップやクラシック、レゲエなど多様な音楽性を軽やかに取り入れたセンスと、知的なリリックで高い評価を受けてきた。代表作「Contra」「Modern Vampires of the City」はシーンの金字塔とされ、19年の「Father of the Bride」ではグラミー賞を受賞するなど進化を続けている。ライブでは独特の軽快さと緻密なアンサンブルが際立ち、会場を心地よい熱気で包み込む。今年の「フジロック」では、夜のステージに映える洗練された音像と美しいハーモニーが幻想的なフェスの雰囲気を一層豊かに彩るだろう。

LITTLE SIMZ

リトル・シムズ(Little Simz)は、UK出身のラッパー/俳優/作家として多彩な才能を発揮するアーティストである。鋭く緻密なリリック、壮麗なオーケストレーション、ストーリーテリングを融合させた音楽は、ヒップホップの枠を超えて高く評価されている。アルバム「Sometimes I Might Be Introvert」では、自らの内面と社会的テーマを並列に描き出し、2022年にはマーキュリー賞を受賞。ステージでは巧みなフロウとパフォーマンス力により、メッセージ性とエンタメ性を両立させた圧倒的な存在感を放つ。言葉の力が野外の空気を震わせ、観客の意識に深く刻まれる時間となるだろう。

White Stage

HAIM

ハイム(HAIM)は、エスティ、ダニエル、アラナのハイム三姉妹によるカリフォルニア出身のポップロックバンドである。AOR、R&B、90年代ロックなどを咀嚼(そしゃく)した懐かしくも現代的なサウンドと、全員がマルチプレイヤーである演奏力の高さ、緻密なコーラスワークが大きな魅力である。2013年のデビュー作「Days Are Gone」で脚光を浴び、20年のアルバム「Women in Music Pt. III」ではよりパーソナルで内省的な表現へと進化。ライブでは姉妹ならではの抜群の呼吸と、観客との親密な関係性が際立つ。エネルギッシュでありながら包容力あるそのステージは、真夏の火照った身体に心地よい高揚感を生み出すに違いない。

羊文学

羊文学(ひつじぶんがく)は、現代日本のオルタナティブ・ポップを代表するバンドとして注目されており、透明感あるボーカルと繊細なサウンドメイクで支持を集めている。シューゲイザー、ポストロック、J-POPの要素を内包しつつ、どの楽曲にも普遍的な感情と静かな衝動が宿っているのが特徴である。「光るとき」「our hope」といった作品では、日常の光と陰を柔らかにすくい取る表現力が際立ち、幅広いリスナーの共感を得ている。ライブでは余白や静寂を活かした演奏が空間に染み渡り、観客を優しく包み込む。3人のメンバーが紡ぎ出す有機的なアンサンブルは、苗場の自然と呼応しながら、深く心に響く時間をもたらすだろう。

SILICA GEL

シリカ・ゲル(Silica Gel)は、韓国のインディーシーンから登場したサイケデリック・ロックバンドである。シューゲイザーやアンビエント、ノイズの要素を取り入れた音像は、夢と現実の狭間を彷徨(さまよ)うような浮遊感と深度を併せ持っている。2023年のアルバム「POWER ANDREW」では、さらに音響的実験性を深め、国内外のメディアからも高い評価を得た。視覚的演出にも定評があり、ライブでは映像と光が交錯する没入型の空間演出が施される。「フジロック」の森や霧とも共鳴するであろう彼らの音楽は、幻想的な体験を求める観客の感性に静かに火を灯す。

Red Marquee

kanekoayano

kanekoayanoは、シンガーソングライター・カネコアヤノが率いるバンドであり、内省的で鋭い言葉と、時に優しく、時に荒々しく鳴らされる音像が魅力である。2024年には5人編成による新体制で制作されたアルバム「石の糸」を発表し、フォーキーな質感に加え、クラウトロックやダブの影響を感じさせる自由度の高いサウンドを展開。ライブでは、観客の感情に寄り添うような歌と、緊張感と熱量をはらんだバンドのアンサンブルが交錯し、濃密な空気を生み出す。小さな感情を丁寧にすくい取ったその音楽が、自然に囲まれた苗場の空間にどのように響くのか。開放的でありながら深くパーソナルな音楽体験が期待されるステージとなるだろう。

ENGLISH TEACHER

イングリッシュ・ティーチャー(English Teacher)は、イギリス・リーズを拠点とするオルタナティブロックバンドであり、鋭利なギターサウンドとポストパンク由来の緊張感を持つ新世代バンドとして注目を集めている。2024年に発表されたデビューアルバムでは、風刺的かつ文学的なリリックと、スピーク・シンギング調の独特なボーカルが話題となった。ステージでは、切迫感のあるパフォーマンスとアート性の高い演出が融合し、リスナーの身体と精神を刺激する。英インディーの現在地を象徴する存在として、「フジロック」での初ステージは極めて鮮度の高い一幕となるだろう。

MEI SEMONES

米ミシガン州アンアーバー出身、現在ブルックリンを拠点に活動するメイ・シモネス(Mei Semones)。日本人の母とアメリカ人の父のもとで育ち、ジャズ/ボサノヴァ/インディロックを自在に横断し、日本語と英語のバイリンガル歌詞を用いる才能溢れるシンガーソングライターである。バークリー音楽院でギターを学び、2022年にEP「Tsukino」を発表しデビュー。Red Hot Chili PeppersのベーシストFleaが絶賛し、アメリカの音楽メディアPaste誌からも「The Best of What’s Next」に選出された注目株である。25年5月リリースのデビューアルバム「Animaru」では、日英バイリンガルで歌詞を紡ぎ、ジャズ的な和声と軽やかなタッチのギターが印象的な楽曲「Dumb Feeling」などを通じて独自の音像を築いた。緊張と解放が交錯する構成と心を掴むような柔らかい歌声で高い評価をうけているメイ・シモネスのライブ。繊細さと豊かな色彩感を兼ね備えたサウンドが大自然の伊吹を感じさせる「フジロック」を彩る。

DYGL

DYGL(デイグロー)は、日本のロックバンドながら全編英語詞で活動し、UK/USインディーロックを血肉化したサウンドで国内外から評価を受けてきた。ストレートなギターロックを軸にしながら、作品ごとに洗練と冒険を繰り返しており、2023年のアルバム「Thirst」では内面的な深化とメロディーの強度を両立させた。ライブでは一切の無駄を削ぎ落とした演奏とエモーショナルなボーカルが真っ直ぐに観客の胸に響く。海外のフェスでも実績を重ねてきた彼らが、「フジロック」という舞台でどれほどの熱量を放つのか、その瞬間を目撃したい。

詳しいラインアップはこちらから
https://www.fujirockfestival.com/artist/index

■FUJI ROCK FESTIVAL'25
チケット発売中
日程:2025年7月25〜27日
会場:新潟県 湯沢町 苗場スキー場
https://www.fujirockfestival.com

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唯一無二の紅茶体験を楽しむ旅 目的地になるホテル「フォションホテル京都」滞在記

京都といえば抹茶を思い浮かべる人が多いと思いますが、この夏は紅茶の面白さを体験してみるのはいかがでしょう。京都駅からバスで10分ほどの距離、鴨川のすぐそばにある「フォションホテル京都」は、フランスの美食ブランド「フォション(FAUCHON)」のスピリットと、和のエッセンスを融合したグルメホテル。姉妹都市であるパリと京都の架け橋として、心地よい接客と食、そして唯一無二の紅茶体験を提供してくれます。

観光客で溢れる京都ですが、このホテルの利用者の多くは日本人女性。やはり「フォション」ならではのフレンチシックなムードは、女性心をくすぐるのでしょう。エントランスから客室、レストラン、ブティックーーどこを切り取っても高揚感を与えてくれるようなインテリアをよく見ると、桜や竹のモチーフが用いられていたり、レストランのソファーの西陣織が使用されていたりなど、日本の職人技を感じさせる工夫が随所に凝らされています。

“フォションピンク“を上品にあしらった客室には、オリジナルの傘やバスローブが用意されているほか、「フォションホテル京都」ならではのおもてなし“グルメバー“を設置。“フォションピンク“のクローゼットを開くと、マドレーヌ、八ツ橋などのスイーツやペストリーがお目見え。紅茶やコーヒーと一緒に、客室でティータイムを楽しむことができるんです。

客室だけでもじゅうぶんにグルメホテルらしさを感じますが、「紅茶と言えば」というほどの「フォション」ですから、より“濃い“ティー体験を楽しみたいもの。この夏、ティーサロン“サロン ド テ フォション”では“リフレッシングサマーアフターヌーンティー”(7000円〜、要予約)がラインアップ。7月下旬〜9月下旬にかけて、前半はピーチ、後半はマスカットとメニューを変えて提供します。素材の彩りがあふれ、アートピースのように仕上げられたスイーツやセイボリーは満足度満点。

そして「フォションホテル京都」を代表する紅茶のスペシャリスト、吉川和孝グランティーマスターによる特製ウェルカムティーは、紅茶なのに“みずみずしさ“を感じるおどろきの味わい。「フォションホテル京都」の井戸から汲み上げたミネラルウォーター“千年水”で、吉川さんの特別技法により20時間かけて抽出しているのだそう。ドリンクは紅茶のほかにフルーツジュースやコーヒーも楽しめるのですが、すべてにグルメホテルならではのこだわりを追求。ワインや日本酒、コーヒーなど、さまざまな業界を経てお茶の世界にたどり着いた吉川さんによる軽快なトークで、それぞれのドリンクにまつわる豆知識も教えてくれます。

そしてこの“千年水”は、アフターヌーンティーで提供する“雫のパルフェ”、7月1日から発売する“レインドロップケーキ”(水餅)にも使用されています。またシグネチャーケーキ“ビズビズ”の夏季限定フレーバーとして“ビズビズ 千年水”も登場。ぷるっぷるの唇型の水餅は、“水を食べる”という不思議な感覚。黒蜜きなこや濃厚な桃のシロップをかけていただきます。

ぜいたくな客室での滞在やアフターヌーンティーのほか、ジムやスパなども充実している「フォションホテル京都」。このほど、メンバーシッププログラム「HAZUKI」をリニューアルし、更なる体験価値を提供していくそうです。会員価格は10万円と一見お高めですが、優待特典がかなりお得でユニーク。スイートルームに泊まれる宿泊チケットやアフターヌーンティーペア利用券のほか、何度も使える宿泊やスパ、レストランの会員割引が付帯します。そしてメンバーのみが購入できるエクスペリエンスチケットもあり、他では体験できないような唯一無二の体験ができるとのこと。今回はエクスペリエンスチケットで体験できるメニューの1つ、“ホテルオリジナルティーブレンド体験“をお試しさせていただきました。

ティーサロン“サロン ド テ フォション”でのティーブレンド体験で用意されたのは、モーニング、ダージリン、セイロン、アッサム4種の茶葉。それぞれの茶葉を自分好みにブレンドする体験なのですが、約140年もの歴史を持つ「フォション」がこのような体験を提供するのはおそらく世界初とのこと。それぞれの茶葉の特徴やルーツ、4000年以上とも言われるお茶の歴史や文化についてなども教えてくれるので、紅茶好きにはたまらない唯一無二の体験になることでしょう。利用者によって内容も調整してくれるようなので、私のように知識が浅い人からツウの方まで、ぜひ体験してみてほしいです。

客室での“グルメバー”、アフターヌーンティーやバーでのカクテル、朝食、そしてティーブレンド体験と、たっぷり“食”を楽しんだ2日間。ホテルから出なくてもさまざまな体験が楽しめる「フォションホテル京都」は、まさに“旅の目的地になるホテル”。少しリッチに過ごす夏の旅の選択肢に入れてみてはいかがでしょう。

◼︎フォションホテル京都
住所:京都府京都市下京区難波町406
公式サイトはこちら

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【2026年春夏メンズコレ日記Vol.1】 熱中症とトイレのジレンマを乗り越え、“ちゃんと届く服”の価値に気付く

2026年春夏のメンズ・ファッション・ウイークがスタート。久々にメンズコレサーキットに舞い戻った編集長・村上と、初参戦のヘッドリポーター・本橋が、ヨーロッパを覆う熱波に負けないアツいリポートをお届けします!今回はミラノ1日目。

村上要「WWDJAPAN」編集長(以下、村上): いやー、初日から暑かったね。なかなかの灼熱地獄でした。
 
本橋涼介「WWDJAPAN」ヘッドリポーター(以下、本橋): 日差しすごすぎですね。熱中症対策で水分は摂りたいけど、今度はトイレ問題が……。街中に、本当に全然トイレがなくて驚いています。
 
村上:スケジュールと睨めっこしながら、「どこでトイレに行くか?」を」考えなくちゃね。「エンポリオ アルマーニ(EMPORIO ARMANI)」や「ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE &GABBANA)」のトイレは安心なんだけど、今日は訪れたことのない会場ばかりで、トイレ事情がわからない(笑)。

セッチュウ(SETCHU)

本橋: 水分の摂取と排出のバランス感覚(?)に四苦八苦する中、ミラノ一発目のショー「セッチュウ(SETCHU)」がスタート。我々の悩みよりはるかの高尚な、服づくりにおけるバランス感覚という意味では、桑田悟史デザイナーが新機軸を見せてくれたと思います。

村上:ちゃんとコレクションを見るのは初めてだったんですが、ストイックなほどに静謐なカンジは一切なく、むしろプレイフル。勝手に懸念していた“気難しさ”は皆無で、直感的に楽しめました。
 
本橋: “巻く”“運ぶ”“結ぶ”といった動作を誘発する構造が多くて、和装やスポーツ、ミリタリーが溶け合っていた印象です。
 
村上:直感的なスタイリングや、それが成立する緻密なパターンワークは、「海外に出ると、必ず現地の人たちと手を動かす」と言っていた桑田デザイナーの感覚ならではなのかも。モノ作りの楽しさで既成概念を超越しつつ、その経験が緻密な洋服作りに生きている、そんな印象でした。

淡い虹色のストライプは、アフリカのジンバブエを訪れた時のビクトリア・フォールズの風景が着想源。瀑布ならではの水飛沫で淡く霞んだ虹の表現だそう。レインボーのストライプにチュール素材を重ねて表現しました。日本とイタリアのみならず、これからは世界を「セッチュウ」するんだね。ピッティ・イマージネ・ウオモでは「最初で最後のショー」って言ってたけれど、しれっとミラノでやってくれたね。観れてよかった。
 
本橋: また見たいと思わせるショーでした。削ぎ落としと構築の両方に向き合っていて、「服としてどう届くか」を真剣に考えてるのが伝わってきました。

「セッチュウ」が“静”と“動”の折衷で見せた進化 26年春夏ミラノメンズ開幕

ジェントルモンスター(GENTLE MONSTER)

村上:ちなみに、その前は「ジェントルモンスター(GENTLE MONSTER)」のプレゼンテーションに行きましたね。会場は、ミラノの名物セレクトの「ディエチ コルソ コモ(10 CORSO COMO)」。今年店内に本格オープンしたインショップで、「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」とのコラボラインなどを展示・販売しています。東京・青山の店舗にもある巨大な顔型のロボット“ジャイアントヘッド”は、ミラノにも3体設置しています。私、いつも行列している青山店には入ったことがないので、ミラノで先に“ジャイアントヘッド”と相対してしまいました(笑)。

本橋:新作は、テンプルを折り曲げるとコンパクトサイズになる“フォールド”というライン。チャームとしても使えるレザーケースに収納できます。こういう見せ方、やっぱり上手いですよね。

「MSGM」

本橋:「MSGM」のプレゼンテーション会場にはBMXが置かれ、グラフィックT、風景柄シャツ、ナンバリングニット、ショートパンツなど、“サイクルファッション”を軸にした構成でした。
 
村上: カルチャーと繋がるブランドは今シーズン、自転車なんだね。アクティブで「MSGM」っぽいとは思うけれど、サイクルファッション以外のコレクションは、少し物足りなかったかな。

本橋: 確かに今っぽいし、タイダイ調のシャツやクロップドのパーカなどは「MSGM」らしいけれど、“今も欲しいと思えるアプデ感”は見えづらかったですね。
 
村上:私は大好きだけど、もっと若い世代におけるメンズトレンドって、「MSGM」とはちょっと違う印象があります。別にそちらに寄せる必要はないけれど、一方で長らくのファンは「もう持っているもの」で代用できちゃうし、台頭する上質素材で作った普遍性の高いブランドの間で埋もれていってしまいそうな危機感を覚えます。
 

フィオ ルッチ(FIORUCCI)

 
本橋:そういう意味では、 「フィオルッチ(FIORUCCI)」も少し似た印象でした。
 
村上:フェイクレザーのチュールスカート、超コンパクトトップスにトリプルヘムのワイドジーンズ、スケスケ素材のベスト。ショーは見られなかったけど、Y2Kに寄せている感じだね。
 
本橋:そうなんです。ただ「フィオルッチ」って“かわいい”だけじゃなく、“毒っぽさ”とか“反骨のポップ”が持ち味だったはず。そこをもっと攻めてもよかったと思います。途中からスマホをいじり始める観客もいて、ショーとしての没入感も足りていなかったかもしれません。
 
村上:SNSを見て、「モデルの体に洋服を描いているヒマがあったら、作ろうよ!」って思っちゃいました(笑)。

C.P.カンパニー(C.P. COMPANY)

村上:一方の私は、「C.P. カンパニー(C.P. COMPANY)」へ。今シーズンはマリンを意識し、藍色っぽいブルーのボーダーTシャツなどを提案。ガーメントダイのブルゾンやフーディは、ミントグリーンやスカイブルーなど。淡いパステルカラー新鮮です。もちろん藍を思わせる深いブルーもキーカラー。天然繊維と化学繊維で異なる染まり方の双方が楽しめるゴーグルブルゾンは、ウンチク大好きなメンズの心に刺さること間違いなし!って感じです。

村上:そのあとは、「ラルフ ローレン パープル レーベル(RALPH LAUREN PURPLE LABEL)」のプレゼンへ。良い意味で「割り切った」ってカンジのコレクションでした。以前は「ラルフ ローレン ブラック レーベル(RALPH LAUREN BLACK LABEL)」とか「RLX」を思わせるモードなパートもありましたが、マリンとサファリのテイストが漂うデイウエアとイブニングにフォーカス。シルエットを少しコンテンポラリーなリラックスシルエットに改めつつ、リネンなどの素材を交えながら上品にまとめました。サファリなら生成り、マリンならネイビーやピュアホワイトとリネンは多彩な表情を見せ、いずれも清潔感たっぷり。結局「ラルフ ローレン」に求めるものは、こういうコトですよねぇ。

PDF

本橋: 「PDF」は、色んな意味で別次元でした。
 
村上: それ、褒めてる?
 
本橋: はい。“らしさ”を貫くという点においては、圧倒的でした。ローライズのチェックパンツ、ゴリゴリのレザーアウター、ロザリオのベルトに重たいレザーブーツ。そんなギャングモデルたちが冒頭、フェンスの中から発煙筒を焚いて脱走。モデルたちはランウエイウオークを終えるとその辺にたむろし、タバコをふかし、カメラを睨みつけてくる。前方にいたんですが、身の危険を感じました(笑)。
 
村上: 前回は会場がシンナーまみれだったらしいけど、今年もぶっ飛んでるね。
 
本橋: 金チェーン、ネックレスの重ね付け、ローライズのボトムス。すべてが過剰。でもそれを真正面からやりきることで、中性的でおとなしい今の男性像に対する強烈なカウンターになっていたようにも思いました。特に日本では、昨今の社会的な空気もあって、“大人の男性像”がどんどんおとなしく、中性的になってきています。発言や表現に慎重さが求められる場面も増えている中で、あそこまでテストステロン全開で“男らしさ”をぶつけてくるスタイルは、逆に今っぽく見えてきたりもします。
 

 
本橋: ちなみに「PDF」の前、近くのピザ屋に入ったら全然出てこなくて、結局テイクアウトにしてダッシュ。到着したら、受付で「ここではウーバーしてないよ」って笑われました。
 
村上:ともかく、間に合ってよかったね......。
 
本橋: でもちょっと思ったんです。「MSGM」や「フィオルッチ」は、“それっぽさ”はあるけど、「誰に届けたいか」が曖昧だった。一方「PDF」は“届ける相手”を選ぶけど、確実に刺さる。服もウーバーも、“ちゃんと届く”ことが今の時代、大事なんだなって思います。
 
村上: なんか、うまいこと言ったカンジでまとめましたね(笑)。

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バレルパンツ旋風が加速 進化系シルエットで描く新バランス【25年春夏トレンド】

膝周りに膨らみを持たせた“樽形”のバレルパンツは、人気が長期化して新たなフェーズを迎えました。全体がふんわり膨らんだバルーン形や裾がバブルのようなタイプも登場。エレガント系やサルエルパンツ風のデザインなども加わり、勢いが加速しそうです。

例えば、「ジーユー(GU)」はバレルレッグのラインアップを厚くしています。膨らみ加減や素材などのバリエーションが増え、スタイリングの選択肢を広げました。風を含むシルエットなので、湿度が高く、蒸し暑い時期も快適に過ごせそうです。今回は、国内注目ブランドの2025年春夏ルックから、新しい着こなしをご案内します。

ずれ感を生かした
“フォーマル×ストリート”

“バレル”は“樽”という意味ですが、人気の高まりに伴って、膨らみ度合いもアップ。ボリューミーなシルエットが増えてきました。

「メゾンスペシャル(MAISON SPECIAL)」は、極太のデニムパンツを提案しました。サルエルパンツ風のシルエットをさらに強調し、圧倒的なダボつき感を演出。随所に切り替えを施し、ストリートスタイルに見えがちなところを、あえてテーラードジャケットを合わせることで、適度な“ずれ感”を引き出しました。

“ハンサム×エレガント”の
涼やかルック

朗らかな曲線を描いて、フェミニンさをまとわせるバレルパンツも現れました。“バレル=マニッシュ”のイメージを遠ざけ、柔らかさを漂わせたドレープです。

「エムティーモデリスト(MTMODELIST)」のバレルパンツは、優美なシルエットで風通しもよさそう。靴もブラックでそろえて、シックな雰囲気にまとめました。トップスはジレを素肌にまとい、上下のボリュームコントラストを際立たせています。リラックス感とハンサムさをダブルでかなえる、涼しげなコーディネートです。

自然体で優しげな控えめバレル

ボリュームを抑えた“程々バレル”なら、主張が控えめなので、バレルデビューの人たちも安心してトライできます。気負わない自然体なムードをまとえるのもこのタイプのいいところ。エフォートレスなスタイリングに整えられます。

クロップド丈の“程々バレル”を用意したのは、マザーハウス代表兼チーフデザイナーの山口絵理子氏が手掛ける「エリコヤマグチ(ERIKO YAMAGUCHI)」。優しげな風合いの白パンツは、初心者でも取り入れやすそうです。淡い色のシャツと合わせて、柔らかいムードにまとめ上げています。

ワントーンで統一した
洗練ゴープコア風スタイル

もともとワークウエアのイメージがあるバレルパンツですが、近ごろは着心地や動きやすさは維持しつつ、洗練されたデザインのバレルパンツも登場しています。

「ビューティフルピープル(BEAUTIFUL PEOPLE)」は、全身のカラートーンをまとめたルックを提案しました。穏やかなスモーキーグリーンで統一することで格上感が漂い、アウトドアを都会的に着こなす“ゴープコア”風に仕上がっています。

上品バレルはオフィスシーンにも活躍

ドレッシーな印象のバレルパンツは、着こなしの引き出しが多いボトムスです。ドレープやタックなど、布の表情を豊かにしたディテールで、デザインに深みが加わっています。

俳優の榮倉奈々さんが立ち上げたブランド「ニューナウ(NEWNOW)」は、一見バレルっぽく見えないパンツを披露しました。タックがサイドに流れて、ドラマチックな起伏を生んでいます。クロップド丈の控えめなパフスリーブブラウスと合わせて、全体をきれいめに演出。ジャケットと組み合わせれば、オフィススタイルにもなじみそうです。

レングスが短いタイプは、軽やかな気分で着こなせます。スポーティーに仕上がるのも、クロップド丈の持ち味。華奢なヒールサンダルなどエレガントな靴と合わせて、ミックステイストに整えるのが上手なスタイリングです。

「ディウカ(DIVKA)」のバレルパンツは、張り出したポケットが目を引きます。シルエットの起伏を一段と引き立てるドラマチックなディテールとは対照的に、トップスはTシャツでシンプルに。レディーライクなヒールで足首を強調して、トップスが足元に視線を誘う効果を発揮しています。

着心地が楽なバレルパンツは、今後さらに支持を広げていく気配。風通しがよく素肌に張り付かないので、夏に重宝したいボトムスです。従来のカジュアルだけでなく、フェミニンやエレガントなど、これまでとは異なるムードでまとえる新顔が増えているので、ますます自分好みのアレンジが楽しめそうです。

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バレルパンツ旋風が加速 進化系シルエットで描く新バランス【25年春夏トレンド】

膝周りに膨らみを持たせた“樽形”のバレルパンツは、人気が長期化して新たなフェーズを迎えました。全体がふんわり膨らんだバルーン形や裾がバブルのようなタイプも登場。エレガント系やサルエルパンツ風のデザインなども加わり、勢いが加速しそうです。

例えば、「ジーユー(GU)」はバレルレッグのラインアップを厚くしています。膨らみ加減や素材などのバリエーションが増え、スタイリングの選択肢を広げました。風を含むシルエットなので、湿度が高く、蒸し暑い時期も快適に過ごせそうです。今回は、国内注目ブランドの2025年春夏ルックから、新しい着こなしをご案内します。

ずれ感を生かした
“フォーマル×ストリート”

“バレル”は“樽”という意味ですが、人気の高まりに伴って、膨らみ度合いもアップ。ボリューミーなシルエットが増えてきました。

「メゾンスペシャル(MAISON SPECIAL)」は、極太のデニムパンツを提案しました。サルエルパンツ風のシルエットをさらに強調し、圧倒的なダボつき感を演出。随所に切り替えを施し、ストリートスタイルに見えがちなところを、あえてテーラードジャケットを合わせることで、適度な“ずれ感”を引き出しました。

“ハンサム×エレガント”の
涼やかルック

朗らかな曲線を描いて、フェミニンさをまとわせるバレルパンツも現れました。“バレル=マニッシュ”のイメージを遠ざけ、柔らかさを漂わせたドレープです。

「エムティーモデリスト(MTMODELIST)」のバレルパンツは、優美なシルエットで風通しもよさそう。靴もブラックでそろえて、シックな雰囲気にまとめました。トップスはジレを素肌にまとい、上下のボリュームコントラストを際立たせています。リラックス感とハンサムさをダブルでかなえる、涼しげなコーディネートです。

自然体で優しげな控えめバレル

ボリュームを抑えた“程々バレル”なら、主張が控えめなので、バレルデビューの人たちも安心してトライできます。気負わない自然体なムードをまとえるのもこのタイプのいいところ。エフォートレスなスタイリングに整えられます。

クロップド丈の“程々バレル”を用意したのは、マザーハウス代表兼チーフデザイナーの山口絵理子氏が手掛ける「エリコヤマグチ(ERIKO YAMAGUCHI)」。優しげな風合いの白パンツは、初心者でも取り入れやすそうです。淡い色のシャツと合わせて、柔らかいムードにまとめ上げています。

ワントーンで統一した
洗練ゴープコア風スタイル

もともとワークウエアのイメージがあるバレルパンツですが、近ごろは着心地や動きやすさは維持しつつ、洗練されたデザインのバレルパンツも登場しています。

「ビューティフルピープル(BEAUTIFUL PEOPLE)」は、全身のカラートーンをまとめたルックを提案しました。穏やかなスモーキーグリーンで統一することで格上感が漂い、アウトドアを都会的に着こなす“ゴープコア”風に仕上がっています。

上品バレルはオフィスシーンにも活躍

ドレッシーな印象のバレルパンツは、着こなしの引き出しが多いボトムスです。ドレープやタックなど、布の表情を豊かにしたディテールで、デザインに深みが加わっています。

俳優の榮倉奈々さんが立ち上げたブランド「ニューナウ(NEWNOW)」は、一見バレルっぽく見えないパンツを披露しました。タックがサイドに流れて、ドラマチックな起伏を生んでいます。クロップド丈の控えめなパフスリーブブラウスと合わせて、全体をきれいめに演出。ジャケットと組み合わせれば、オフィススタイルにもなじみそうです。

レングスが短いタイプは、軽やかな気分で着こなせます。スポーティーに仕上がるのも、クロップド丈の持ち味。華奢なヒールサンダルなどエレガントな靴と合わせて、ミックステイストに整えるのが上手なスタイリングです。

「ディウカ(DIVKA)」のバレルパンツは、張り出したポケットが目を引きます。シルエットの起伏を一段と引き立てるドラマチックなディテールとは対照的に、トップスはTシャツでシンプルに。レディーライクなヒールで足首を強調して、トップスが足元に視線を誘う効果を発揮しています。

着心地が楽なバレルパンツは、今後さらに支持を広げていく気配。風通しがよく素肌に張り付かないので、夏に重宝したいボトムスです。従来のカジュアルだけでなく、フェミニンやエレガントなど、これまでとは異なるムードでまとえる新顔が増えているので、ますます自分好みのアレンジが楽しめそうです。

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ファッション&ビューティ業界人の必修科目 有力企業の成長戦略を学ぶ

「WWDJAPAN」は毎年4月に「ファッション&ビューティ業界入門」の特集を発行している。今年は、LVMHグループやファーストリテイリング、ロレアルなど、国内外の有力68社とその傘下のブランドの最新動向を一挙にまとめ上げた。5月下旬、この特集を深掘りする場として、担当記者が登壇する「業界分析セミナー」を開催。フレッシャーズからベテランまで、業界人必見の内容をリポートする。

購入には事前にOneStreamの会員登録が必要です。
視聴期限:2026年6月6日(日)23:59 まで
「アカウント作成はこちら」から作成してください。
※10分間のお試し視聴ののち、「購入する」ボタンが表示されます。

セミナーは、コレクションサーキットを取材する村上要「WWDJAPAN」編集長が、ラグジュアリーブランドの好不調の要因を探るところからスタート。業界の巨人・LVMHグループの傘下ブランドから学べることは何か。

今や「エルメス(HERMES)」や「シャネル(CHANEL)」と肩を並べる「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は、エレベーション戦略がうまい。同ブランドはかつて、当時のアイコンバッグ“ネヴァーフル”(現在は20万円台〜)に代わり、“カプシーヌ”(100万円台〜)の打ち出しを強化した。これにより、「ブランドイメージのアップグレードに成功。多くのブランドがエレベーションのお手本としてきた」。一方、「ロエベ(LOEWE)」の強さは10万円台のバッグに始まり、“ペブル”(30万円台〜)、“パズル”や“フラメンコ”(50万円台〜)、“マドリード”(70万円台〜)と、価格帯別にアイコンバッグを抱える点にある。マフラーやブローチなど、エントリー商材も充実し、「実際は値上げしているが、『値上げしていない』という感覚が生まれ、幅広い人々に人気となった」。

続いて、林芳樹「WWDJAPAN」編集委員による、グローバルSPAの解説に移った。同カテゴリーで、2024年の売上高が3位にランクインした国内企業・ファーストリテイリングの説明に熱が入る。「『ユニクロ(UNIQLO)』はまさに“服のインフラ”。24年、クレア・ワイト・ケラー(Clare Waight Kellar)がクリエイティブ・ディレクターに就任してからは、そこに“情緒”も加わった」。商品の普遍性にあぐらをかかず、各国の気候や生活に対応したMDも実施。結果、24年8月期は、前期比12.2 %増の売上高3兆1038億円、営業利益は同16.1%増の5009億円と、ともに過去最高を更新した。

アシックスの成長速度も加速している。売上高は20年間で約4倍。うち、8割以上が海外での売り上げだ。加えて「稼ぎ頭が国や地域で異なる。日本や東南アジアでは“オニツカタイガー”が、北米や欧州では“ランニング”が主力商品。業界を見渡しても、ユニークな売り上げ構成」。20年ぶりに最終赤字を発表した18年の「北米の悲劇」、箱根駅伝で着用選手がゼロ人になった21年の「箱根の屈辱」も乗り越え、「売上高1兆円」を目標に掲げる企業になった。

ビューティ企業の動向はどうか。今回研究対象として取り上げたのはロート製薬だ。2024年3月期の売上高は、前期比12.8% 増の1768億円。ポーラ・オルビス ホールディングスを上回り、国内4位に浮上した。新関瑠里「WWDJAPAN」ヘッドリポーターは、同社の強みを次のように語る。「ロート製薬は製薬会社。スキンケアに『(美容医療並みの)効果・効能を今すぐ』求める昨今の消費者マインドに合っている」。また、「ビューティ=健康」という考えを、健康意識が高まったコロナ禍の前から打ち出してきた。近年注目度が高まるグローバルサウスにも、競合他社より早く乗り出した。時代の追い風もあるが、好調の背景には、ほかならぬ先見の明があったからに違いない。

セミナー後は、登壇者と聴講者で恒例のミートアップを実施。学びに溢れた2時間半を締めくくった。

購入には事前にOneStreamの会員登録が必要です。
視聴期限:2026年6月6日(日)23:59 まで
「アカウント作成はこちら」から作成してください。
※10分間のお試し視聴ののち、「購入する」ボタンが表示されます。

問い合わせ先
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欠品しているのに在庫が余るのはなぜか? 店舗と本部の信頼関係から生まれる発注精度の向上

WWDJAPAN.comは4月までマンガ版「ザ・ゴールシリーズ 在庫管理の魔術」を連載していました。在庫過剰に陥ると、つい値下げセールに頼ってしまう――。しかし、本当にそれしか方法はないのか? 利益を高め、最大化するための解決策を、アパレル在庫最適化コンサルで「ユニクロ対ZARA」「アパレル・サバイバル」「図解アパレルゲームチェンジャー」等の著者である齊藤孝浩ディマンドワークス代表が、同マンガを読みながら、解説して行きます。今回は、第11話を取り上げます。

欠品と余剰が同時に起こるカラクリとは

今回のテーマは「欠品しているのに在庫が余るのはなぜか?店舗と本部の信頼関係から生まれる発注精度の向上」です。

マンガ「在庫管理の魔術」の第11話は コチラ

チェーンストアにおいて、バイヤー(仕入れ担当者)は実際の需要よりも多めに商品を発注する傾向があります。その背景には、店舗で欠品が発生すると販売チャンスを逃すことになるため、多少多めに仕入れておこうという意識があるためです。また、店舗に商品を配分するディストリビューターや在庫コントローラーも、欠品によって営業側から指摘されることを恐れ、初回配分を厚くする傾向があります。

その結果として、一部の店舗ではよく売れて欠品を起こし、倉庫には補充在庫がなくなる。一方で、売れ行きが鈍い店舗には商品が過剰に残ってしまう。この在庫の偏りこそが、チェーン全体で在庫が過多になる大きな原因となっているのです。

さらに問題を深刻にするのが、欠品を起こした店舗からの「売れ筋が欠品しているので売上目標が達成できない」という苦情に対し、バイヤーが追加発注してしまうこと。こうして、チェーン全体として実需を上回る在庫が積み上がっていくのです。

そもそも、店舗の最重要ミッションは売上目標の達成であり、そのためには売れ筋商品を切らすことは避けたいものです。だからこそ、倉庫に在庫があると知れば、他店に取られる前に、自店の分を確保しようと多めに在庫を抱えがちになります。しかし、これが結果的に、各店の過剰在庫を生む原因にもなっています。

では、もし「売れた分だけが翌日に必ず届く」体制が整っていたらどうでしょうか。店舗側から見れば、必要な時に必要な商品が必要な分だけ届くという信頼があれば、不安からくる過剰在庫の確保は不要になります。言い換えれば、本部と店舗の間に「適時適量で在庫が補充される」という信頼関係が築かれていないからこそ、現場は自衛的に在庫を抱え込んでしまうのです。

仕入れ担当者の発注精度を高めるには

過剰在庫問題の解決には、まずこの信頼の土台を築くことが不可欠です。そしてそのためには、仕入れ担当者が発注量を高い精度で見極められることが求められます。仕入れ精度が低ければ、いくら配送体制を整えても、結局は欠品と余剰が同時に発生してしまいます。

仕入れ担当者の発注精度を高めるにはどうしたらいいのか?これはよく経営者の方々から受ける相談のひとつです。しかし、ここで誤解してはならないのは、「仕入れ精度の向上=担当者の経験や勘の熟練化」ではないという点です。実際には、店舗在庫が最適化されていなければ、正しい全体需要を把握することはできません。逆に言えば、店舗在庫が適正であれば、全店の需要と倉庫在庫から計算できる“本当に必要な量”をバイヤーが見極めやすくなります。実は、これが、仕入れの精度を高めるための第一歩なのです。

今回のストーリーでも、よく在庫管理のテキストに書いてある「安全在庫」や「リードタイム」に関する基本原則が登場します。たしかに理屈としては正しいのですが、実際の現場では理論通りにやっていても欠品や過剰在庫がなくならないことは多々あります。その背景には、担当者や現場が「欠品を恐れるあまり余計に在庫を持ってしまう」という行動心理があるのです。

欠品と過剰在庫を本質的に解消するためには、発注精度のスキルの向上だけでなく、それを支える店舗と本部の信頼関係と店舗在庫の最適化が必要です。まずは本部と店舗の相互理解を深め、現場に「安心して任せられる」環境を整えること。それこそが、発注精度を高め、在庫問題の本質的な解決につながる第一歩なのです。

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「スナイデル ビューティ」×「パワーパフ ガールズ」や「シピシピ」×「「ウォンジョンヨ」などのコラボが登場! 今週発売のビューティアイテム9選【6/23〜6/29】

今週発売のビューティアイテム9選

ビューティアイテムの発売情報を「WWDJAPAN」的視点でピックアップ!今回は6月23〜29日に発売するアイテムを紹介します。キュートなパッケージが目を引く「スナイデル ビューティ(SNIDEL BEAUTY)」と「パワーパフ ガールズ」とのコラボレーションアイテムは、アイシャドウと2色のチーク、洗顔、ポーチ、チャームをラインアップ。同作に登場するブロッサム、バブルス、バターカップをフューチャーしたデザインは必見です。「シピシピ(CIPICIPI)」と「ウォンジョンヨ(WONJUNGYO)」のコラボアイテムは涙袋メイクの2種。両ブランドの個性が光る、技アリの使い心地に注目を。

【6月23日発売】
リファ
(REFA)

ハートをかたどった
ヘアメイクミラー

「リファ(REFA)」は、ハートデザインがモチーフのヘアメイクミラー“リファハートミラー”を発売する。ローズゴールド、シルバー、シャンパンゴールドの3色展開で、本体を保護する専用のケースが付属するほか、パッケージはそのままプレゼントとしても渡せるデザインだ。

■商品詳細

“リファハートミラー”(全3色、各2860円)

【6月23日発売】
シロ
(SHIRO)

ローレルオイルを配合した
限定の石けんとセラム

「シロ(SHIRO)」は、ローレルの果実から取れるオイルを使用した“ローレル石けん”と“ローレルオイルインセラム”を数量限定で発売する。発売日は前身ブランドの「ローレル(LAUREL)」が誕生した日で、同アイテムはその名にちなんだ。

■商品詳細

“ローレル石けん”(82g、3080円)
“ローレルオイルインセラム”(30mL、8250円)

【6月25日発売】
シピシピ
(CIPICIPI)

「ウォンジョンヨ」とコラボ
メイクの経験を生かした涙袋アイテム2品

「シピシピ(CIPICIPI)」は、「ウォンジョンヨ(WONJUNGYO)」とコラボした“ティアスケッチライナー”“シークレットキワミペンシル”を発売する。プロデューサーであるふくれな自身の涙袋メイクの経験を生かし、滑らかな描き心地とヨレにくさを実現した。

■商品詳細

“ティアスケッチライナー”(全3色、各1320円)
“シークレットキワミペンシル”(1210円)

【6月26日発売】
ディセンシア
(DECENCIA)

最高峰シリーズの化粧水が進化

「ディセンシア(DECENCIA)」は、最高峰シリーズ“ディセンシー(DECENCY)”からリニューアルした化粧水“ディセンシー ブライトリフト ローション”【医薬部外品】を発売する。ポーラ・オルビスグループ初の新技術を搭載し、複合的な悩みを抱える大人の肌に多方向からアプローチする。

■商品詳細

“ディセンシー ブライトリフト ローション”【医薬部外品】(本品120mL、9350円/リフィル120mL、8800円)

【6月27日発売】
ナーズ
(NARS)

“マーブルリフ粉”の限定色

「ナーズ(NARS)」は、 “リフ粉”の愛称で親しまれているフェイスパウダーのプリズムタイプ、“ライトリフレクティング プリズマティックパウダー”を数量限定で発売する。くすみをとばしながらメイクの仕上がりをセットし、明るく澄んだ隙のない肌に整える。

■商品詳細

“ライトリフレクティング プリズマティックパウダー”(6380円※編集部調べ)

【6月27日発売】
ハウス オブ ローゼ
(HOUSE OF ROSE)

ジェル状パックから限定のクールタイプ

「ハウス オブ ローゼ(HOUSE OF ROSE)」は、ジェル状パック“クリアアップジェル”からライムソルベが香る限定のクールタイプを発売する。涼やかな香りとともに、冷たいジェルが不要な角質を落とし、毛穴汚れやざらつき、くすみをオフする。

■商品詳細

“クリアアップジェル”(145mL、2200円)

【6月27日発売】
プチバトー
(PETIT BATEAU)

アルコールフリー、低刺激処方の
シャワージェル

「プチバトー(PETIT BATEAU)」は、シャワージェル“オー・ド・プチバトーシャワージェル 3-99+才”を発売する。アルコールフリー、低刺激処方で3才から大人まで家族全員で使うことができる同製品。香りは、シグネチャーフレグランス“オー・ド・プチバトー”を採用した。

■商品詳細

“オー・ド・プチバトーシャワージェル 3-99+才”(50mL、935円/250mL、3080円)

【6月27日発売】
スナイデル ビューティ
(SNIDEL BEAUTY)

「パワーパフ ガールズ」とコラボ
チャーミングな6アイテム

「スナイデル ビューティ(SNIDEL BEAUTY)」は、「パワーパフ ガールズ」とのコラボレーションアイテム6種を発売する。今回は、同作に登場するブロッサム、バブルス、バターカップをフューチャー。アイシャドウと2色のチーク、洗顔、ポーチ、チャームをラインアップする。

■商品詳細

“テイラード カラー アイズ”(4950円)
“スキン グロウ ブラッシュ”(限定2色、各3300円)
“クレイ ピール ウォッシュ”(2970円)
“オリジナルポーチ”(2750円)
“オリジナルチャーム”(660円)

【6月27日発売】
ユンス
(YUNTH)

ビタミンC2000mgを含む
サプリメント

「ユンス(YUNTH)」は、時間差で届く2種の生ビタミンCを配合したインナーケアサプリメント“リポソーム生ビタミンC”を発売する。1本あたりのビタミンC含有量は1日摂取上限の2000mgで、人工甘味料や合成香料、合成着色料は不使用。

■商品詳細

“リポソーム生ビタミンC”(2.5g×28包、3960円)

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「ユニクロ」×「ちいかわ」や「アンテプリマ」×蜷川実花のキラキラバッグなど! 来週発売のファッションアイテム15選【6/23〜6/29】

ファッションアイテムの発売情報を「WWDJAPAN」的視点でピックアップ!今回は6月23〜29日に発売するアイテムを紹介します。「ユニクロ(UNIQLO)」の「UT」は6月23日に、「ちいかわ」「ナガノのくま」で知られるイラストレーターのナガノとコラボしたTシャツを発売します。「ちいかわ」がカレーを食べる姿がなんとも癒しです。一方、「アンテプリマ(ANTEPRIMA)」は25日に蜷川実花とのコラボバッグを発売します。キャンバスに見立てたワイヤーバッグにキラキたした蝶、星、ハート、イミテーションの宝石が散りばめられていて、女の子の夢が詰まっています。

【6月23日発売】
ユニクロ
(UNIQLO)

「ちいかわ」「ナガノのくま」が
元気いっぱい駆けまわる!

「ユニクロ(UNIQLO)」の「UT」は、イラストレーター、ナガノとコラボしたTシャツを発売する。「ちいかわ」がカレーを食べるグラフィックや、“ナガノのくま”が買い物やダンスをするデザインなどをラインアップする。

■商品詳細

コラボTシャツ/ウィメンズ(1500円)
コラボTシャツ/キッズ(990円)

【6月24日発売】
コンバース
(CONVERSE)

スクエアトウの“オールスター”
豊富なカラーをラインアップ

「コンバース(CONVERSE)」は、スニーカー“オールスター スクエアトウ”を発売する。スクエアトウのレザーシューズに着想を得たシルエットに仕上げ、ハイカットとローカットの2モデルを用意する。

■商品詳細

スニーカー“オールスター スクエアトウ ハイ”(1万2100円)
スニーカー“オールスター スクエアトウ OX”(1万1550円)

【6月24日発売】
グラニフ
(GRANIPH)

「ハリポタ」「ファンタビ」コラボ
ウエアやバッグ、バケットハットなど

「グラニフ(GRANIPH)」は、「ハリー・ポッター」「ファンタスティック・ビースト」シリーズとのコラボアイテムを発売する。ラインアップは、劇中のシーンやキャラクターをデザインした全13型。6月23日まで公式オンラインで予約販売を受け付けている。

■商品詳細

Tシャツ(3500円〜)
シャツ(6900円)
ソックス(1200円)
バケットハット(4500円)
バッグ(3900円)
※一部商品

【6月25日先行発売】
タサキ
(TASAKI)

ニッコロ・パスカレッティとコラボ
4シリーズのジュエリーを制作

「タサキ(TASAKI)」は、デザイナーのニッコロ・パスカレッティ(Niccolo Pasqualetti)とのコラボアイテムを発売する。「タサキ」の養殖場の海で、真珠貝に包まれたパールが育まれていく情景を表現した。6月25日〜7月1日の期間、伊勢丹新宿店でオープンするポップアップストアで先行発売し、8月6日から「タサキ」銀座本店で販売する。

■商品詳細

ネックレス(110万円〜)
ブローチ(170万5000円)
イヤリング(29万7000円〜)
リング(55万円〜)
ブレスレット(269万5000円)

【6月25日発売】
アンテプリマ
(ANTEPRIMA)

蜷川実花とコラボ
きらびやかなワイヤーバッグ2型

「アンテプリマ(ANTEPRIMA)」は、アーティストの蜷川実花とのコラボバッグを発売する。「アンテプリマ」のワイヤーバッグを土台に、クリスタルや蝶、星、ハート、イミテーションの宝石などを施した。すでに「アンテプリマ」公式オンラインで抽選販売を受け付けている。

■商品詳細

コラボバッグ(13万2000円)

【6月25日発売】
フェイラー
(FEILER)

新ラインが「クラウディ」とコラボ
オレンジやライム、ミントをデザイン

「フェイラー(FEILER)」の“フェイラー クリアレーベル(FEILER CLEAR LABEL)”は、「クラウディ(CLOUDY)」とのコラボアイテムを発売する。「クラウディ」のデザイナーが描いたテキスタイルを、シュニール織で表現した全9型を販売する。なおハンカチとゲストを除き、商品の購入は1人各1点まで。

■商品詳細

コラボショルダーバッグ(1万5400円)
コラボ巾着バッグ(1万6500円)
コラボポーチ(6600円〜)
コラボハンカチ(2750円)
コラボゲスト(6600円)
※一部商品

【6月25日発売】
ア ベイシング エイプ®
(A BATHING APE®)

高島屋大阪店でポップアップ
大阪モチーフの限定Tシャツ

「ア ベイシング エイプ®(A BATHING APE®)」は6月25日〜9月16日の期間、高島屋大阪店でポップアップをオープンする。会場では、ブランドを象徴する“エイプヘッド”や“ベイビーマイロ”と、大阪のモチーフを組み合わせた、限定Tシャツを販売する。

■商品詳細

Tシャツ(1万780円)
Tシャツ/キッズ(7480円〜)

【6月25日発売】
オーシバル
(ORCIVAL)

アンドレ・サライヴァとコラボ
“ミスター・エー”を随所に

「オーシバル(ORCIVAL)」は、グラフィティアーティストのアンドレ・サライヴァ(Andre Saraiva)とコラボしたアイテムを発売する。同氏が描くキャラクター“ミスター・エー(Mr. A)”をモチーフに、バスクシャツ、Tシャツ、トートバッグ、大判ハンカチをラインアップする。

■商品詳細

コラボバスクシャツ(2万5080円)
コラボTシャツ(1万780円〜)
コラボバッグ(1万5180円〜)
コラボハンカチ(3300円)

【6月26日先行発売】
グッチ
(GUCCI)

ヒグチユウコと協業
バッグやウオレット、スカーフなど

「グッチ(GUCCI)」は、アーティストのヒグチユウコによるキャラクター“ボー&ボリス”と協業したアイテムを国内限定で発売する。「グッチ」のアイテムをまとう“ボー&ボリス”をあしらった、バッグやウオレットなどを制作。6月26日に「グッチ」公式オンラインショップで先行発売する。

■商品詳細

バッグ
ウオレット
カードケース
キャップ
シルクスカーフ
※一部商品

【6月26日発売】
フリークス ストア
(FREAK’S STORE)

ローソン第4弾コラボ
Tシャツとショートパンツ

ローソンは、フリークス ストア(FREAK’S STORE)とのコラボアイテムを発売する。厚手の6.0オンスで仕上げたTシャツと、ナイロン地のショートパンツを制作。ともにユニセックス仕様で、接触冷感、吸水速乾機能を備える。

■商品詳細

コラボTシャツ(2499円)
コラボショートパンツ(2999円)

【6月27日発売】
ジーユー
(GU)

ビンテージライクな
“クロミ”コラボTシャツ

「ジーユー(GU)」は、サンリオのキャラクター“クロミ”とのコラボTシャツを発売する。ビンテージアイテムを思わせる、かすれた風合いに“クロミ”をプリントした4型をラインアップする。

■商品詳細

コラボTシャツ(1990円)

【6月27日発売】
ボンジュールレコード
(BONJOUR RECORDS)

ジム・ジャームッシュ「コーヒー&シガレッツ」
作中シーンを配したTシャツ

「ボンジュールレコード(BONJOUR RECORDS)」は、映画監督のジム・ジャームッシュ(Jim Jarmusch)によるオムニバスムービー「コーヒー&シガレッツ(Coffee&Cigarettes)」から“TWINS”と”JACK SHOWS MEG HIS TESLA COIL”のシーンを配した限定Tシャツを発売する。

■商品詳細

Tシャツ(1万1000円)

【6月28日発売】
ビューティフルピープル
(BEAUTIFUL PEOPLE)

アイアンメイデンとコラボ
セーターとTシャツをラインアップ

「ビューティフルピープル(BEAUTIFUL PEOPLE)」は、ヘヴィメタルバンド、アイアンメイデン(IRON MAIDEN)とのコラボアイテムを発売する。1988年開催のツアー「メイデン・イングランド」のポスターをモチーフとした、セーターとTシャツを制作した。

■商品詳細

コラボセーター(6万9300円)
コラボTシャツ(3万6300円)

【6月28日発売】
ヴイエー
(V.A.)

藤原ヒロシ「フラグメント」と
“ジャックパーセル”のトリプルコラボ

ジュンは、東京・原宿のコンセプトストア、ヴイエー(V.A.)と、藤原ヒロシが主宰する「フラグメント(FRAGMENT)」、「コンバース(CONVERSE)」の“ジャックパーセル(JACK PURCELL)”がトリプルコラボしたスニーカーを発売する。6月23日10時まで、ヴイエーの店頭販売に伴う事前抽選を実施する。

■商品詳細

コラボスニーカー(1万9800円)

【6月28日発売】
ワイルドサイド ヨウジヤマモト
(WILDSIDE YOHJI YAMAMOTO)

「マンハッタンポーテージ」
“ブラックレーベル”と初コラボ

“ワイルドサイド ヨウジヤマモト(WILDSIDE YOHJI YAMAMOTO)”は、「マンハッタンポーテージ(MANHATTAN PORTAGE)」の“ブラックレーベル(BLACK LABEL)”ラインとのコラボバッグを発売する。メッセンジャーバッグ“MP1441-305PBL”を土台とし、“クロウ”モチーフと限定ラベルをあしらう。

■商品詳細

コラボバッグ(2万7500円)

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「ユニクロ」×「ちいかわ」や「アンテプリマ」×蜷川実花のキラキラバッグなど! 来週発売のファッションアイテム15選【6/23〜6/29】

ファッションアイテムの発売情報を「WWDJAPAN」的視点でピックアップ!今回は6月23〜29日に発売するアイテムを紹介します。「ユニクロ(UNIQLO)」の「UT」は6月23日に、「ちいかわ」「ナガノのくま」で知られるイラストレーターのナガノとコラボしたTシャツを発売します。「ちいかわ」がカレーを食べる姿がなんとも癒しです。一方、「アンテプリマ(ANTEPRIMA)」は25日に蜷川実花とのコラボバッグを発売します。キャンバスに見立てたワイヤーバッグにキラキたした蝶、星、ハート、イミテーションの宝石が散りばめられていて、女の子の夢が詰まっています。

【6月23日発売】
ユニクロ
(UNIQLO)

「ちいかわ」「ナガノのくま」が
元気いっぱい駆けまわる!

「ユニクロ(UNIQLO)」の「UT」は、イラストレーター、ナガノとコラボしたTシャツを発売する。「ちいかわ」がカレーを食べるグラフィックや、“ナガノのくま”が買い物やダンスをするデザインなどをラインアップする。

■商品詳細

コラボTシャツ/ウィメンズ(1500円)
コラボTシャツ/キッズ(990円)

【6月24日発売】
コンバース
(CONVERSE)

スクエアトウの“オールスター”
豊富なカラーをラインアップ

「コンバース(CONVERSE)」は、スニーカー“オールスター スクエアトウ”を発売する。スクエアトウのレザーシューズに着想を得たシルエットに仕上げ、ハイカットとローカットの2モデルを用意する。

■商品詳細

スニーカー“オールスター スクエアトウ ハイ”(1万2100円)
スニーカー“オールスター スクエアトウ OX”(1万1550円)

【6月24日発売】
グラニフ
(GRANIPH)

「ハリポタ」「ファンタビ」コラボ
ウエアやバッグ、バケットハットなど

「グラニフ(GRANIPH)」は、「ハリー・ポッター」「ファンタスティック・ビースト」シリーズとのコラボアイテムを発売する。ラインアップは、劇中のシーンやキャラクターをデザインした全13型。6月23日まで公式オンラインで予約販売を受け付けている。

■商品詳細

Tシャツ(3500円〜)
シャツ(6900円)
ソックス(1200円)
バケットハット(4500円)
バッグ(3900円)
※一部商品

【6月25日先行発売】
タサキ
(TASAKI)

ニッコロ・パスカレッティとコラボ
4シリーズのジュエリーを制作

「タサキ(TASAKI)」は、デザイナーのニッコロ・パスカレッティ(Niccolo Pasqualetti)とのコラボアイテムを発売する。「タサキ」の養殖場の海で、真珠貝に包まれたパールが育まれていく情景を表現した。6月25日〜7月1日の期間、伊勢丹新宿店でオープンするポップアップストアで先行発売し、8月6日から「タサキ」銀座本店で販売する。

■商品詳細

ネックレス(110万円〜)
ブローチ(170万5000円)
イヤリング(29万7000円〜)
リング(55万円〜)
ブレスレット(269万5000円)

【6月25日発売】
アンテプリマ
(ANTEPRIMA)

蜷川実花とコラボ
きらびやかなワイヤーバッグ2型

「アンテプリマ(ANTEPRIMA)」は、アーティストの蜷川実花とのコラボバッグを発売する。「アンテプリマ」のワイヤーバッグを土台に、クリスタルや蝶、星、ハート、イミテーションの宝石などを施した。すでに「アンテプリマ」公式オンラインで抽選販売を受け付けている。

■商品詳細

コラボバッグ(13万2000円)

【6月25日発売】
フェイラー
(FEILER)

新ラインが「クラウディ」とコラボ
オレンジやライム、ミントをデザイン

「フェイラー(FEILER)」の“フェイラー クリアレーベル(FEILER CLEAR LABEL)”は、「クラウディ(CLOUDY)」とのコラボアイテムを発売する。「クラウディ」のデザイナーが描いたテキスタイルを、シュニール織で表現した全9型を販売する。なおハンカチとゲストを除き、商品の購入は1人各1点まで。

■商品詳細

コラボショルダーバッグ(1万5400円)
コラボ巾着バッグ(1万6500円)
コラボポーチ(6600円〜)
コラボハンカチ(2750円)
コラボゲスト(6600円)
※一部商品

【6月25日発売】
ア ベイシング エイプ®
(A BATHING APE®)

高島屋大阪店でポップアップ
大阪モチーフの限定Tシャツ

「ア ベイシング エイプ®(A BATHING APE®)」は6月25日〜9月16日の期間、高島屋大阪店でポップアップをオープンする。会場では、ブランドを象徴する“エイプヘッド”や“ベイビーマイロ”と、大阪のモチーフを組み合わせた、限定Tシャツを販売する。

■商品詳細

Tシャツ(1万780円)
Tシャツ/キッズ(7480円〜)

【6月25日発売】
オーシバル
(ORCIVAL)

アンドレ・サライヴァとコラボ
“ミスター・エー”を随所に

「オーシバル(ORCIVAL)」は、グラフィティアーティストのアンドレ・サライヴァ(Andre Saraiva)とコラボしたアイテムを発売する。同氏が描くキャラクター“ミスター・エー(Mr. A)”をモチーフに、バスクシャツ、Tシャツ、トートバッグ、大判ハンカチをラインアップする。

■商品詳細

コラボバスクシャツ(2万5080円)
コラボTシャツ(1万780円〜)
コラボバッグ(1万5180円〜)
コラボハンカチ(3300円)

【6月26日先行発売】
グッチ
(GUCCI)

ヒグチユウコと協業
バッグやウオレット、スカーフなど

「グッチ(GUCCI)」は、アーティストのヒグチユウコによるキャラクター“ボー&ボリス”と協業したアイテムを国内限定で発売する。「グッチ」のアイテムをまとう“ボー&ボリス”をあしらった、バッグやウオレットなどを制作。6月26日に「グッチ」公式オンラインショップで先行発売する。

■商品詳細

バッグ
ウオレット
カードケース
キャップ
シルクスカーフ
※一部商品

【6月26日発売】
フリークス ストア
(FREAK’S STORE)

ローソン第4弾コラボ
Tシャツとショートパンツ

ローソンは、フリークス ストア(FREAK’S STORE)とのコラボアイテムを発売する。厚手の6.0オンスで仕上げたTシャツと、ナイロン地のショートパンツを制作。ともにユニセックス仕様で、接触冷感、吸水速乾機能を備える。

■商品詳細

コラボTシャツ(2499円)
コラボショートパンツ(2999円)

【6月27日発売】
ジーユー
(GU)

ビンテージライクな
“クロミ”コラボTシャツ

「ジーユー(GU)」は、サンリオのキャラクター“クロミ”とのコラボTシャツを発売する。ビンテージアイテムを思わせる、かすれた風合いに“クロミ”をプリントした4型をラインアップする。

■商品詳細

コラボTシャツ(1990円)

【6月27日発売】
ボンジュールレコード
(BONJOUR RECORDS)

ジム・ジャームッシュ「コーヒー&シガレッツ」
作中シーンを配したTシャツ

「ボンジュールレコード(BONJOUR RECORDS)」は、映画監督のジム・ジャームッシュ(Jim Jarmusch)によるオムニバスムービー「コーヒー&シガレッツ(Coffee&Cigarettes)」から“TWINS”と”JACK SHOWS MEG HIS TESLA COIL”のシーンを配した限定Tシャツを発売する。

■商品詳細

Tシャツ(1万1000円)

【6月28日発売】
ビューティフルピープル
(BEAUTIFUL PEOPLE)

アイアンメイデンとコラボ
セーターとTシャツをラインアップ

「ビューティフルピープル(BEAUTIFUL PEOPLE)」は、ヘヴィメタルバンド、アイアンメイデン(IRON MAIDEN)とのコラボアイテムを発売する。1988年開催のツアー「メイデン・イングランド」のポスターをモチーフとした、セーターとTシャツを制作した。

■商品詳細

コラボセーター(6万9300円)
コラボTシャツ(3万6300円)

【6月28日発売】
ヴイエー
(V.A.)

藤原ヒロシ「フラグメント」と
“ジャックパーセル”のトリプルコラボ

ジュンは、東京・原宿のコンセプトストア、ヴイエー(V.A.)と、藤原ヒロシが主宰する「フラグメント(FRAGMENT)」、「コンバース(CONVERSE)」の“ジャックパーセル(JACK PURCELL)”がトリプルコラボしたスニーカーを発売する。6月23日10時まで、ヴイエーの店頭販売に伴う事前抽選を実施する。

■商品詳細

コラボスニーカー(1万9800円)

【6月28日発売】
ワイルドサイド ヨウジヤマモト
(WILDSIDE YOHJI YAMAMOTO)

「マンハッタンポーテージ」
“ブラックレーベル”と初コラボ

“ワイルドサイド ヨウジヤマモト(WILDSIDE YOHJI YAMAMOTO)”は、「マンハッタンポーテージ(MANHATTAN PORTAGE)」の“ブラックレーベル(BLACK LABEL)”ラインとのコラボバッグを発売する。メッセンジャーバッグ“MP1441-305PBL”を土台とし、“クロウ”モチーフと限定ラベルをあしらう。

■商品詳細

コラボバッグ(2万7500円)

The post 「ユニクロ」×「ちいかわ」や「アンテプリマ」×蜷川実花のキラキラバッグなど! 来週発売のファッションアイテム15選【6/23〜6/29】 appeared first on WWDJAPAN.

2025年下半期は「基盤の強化」 東洋&西洋占術から見る開運コスメとは?【スピリチュアル消費】

一粒万倍日に財布を新調する、パワースポットに旅行に出かけるなど、「縁起のいいモノ・コト」への消費は、近年ますます注目されている。今回は東洋占術と西洋占星術の観点から、2025年下半期の世の中の動きを取材。幸運を引き寄せるビューティアイテムを提案する。

25年下半期、東洋占術では
「基盤の強化」がキーワード

今回取材したのは、東洋と西洋の占術に精通し、10年以上の鑑定歴を持つフォーチュン メンターのカノン・ベル氏。まずは東洋の占術から、25年の全体像を紐解いてもらった。

「四柱推命において、25年は『乙巳(きのとみ)』にあたります。陰陽五行における木行の陰(=女性性)を表し、植物の草花を象徴する年です。草花は地上で愛らしい花を咲かせて人々の目を楽しませますが、地中ではしっかり根を張り巡らせているもの。また、踏まれても起き上がる、強さとしなやかさを持つ存在でもあります」。

そんな草花のように、25年はたとえ困難に遭遇しても、柔軟に対応していくこと。そして横の繋がりを強化することで、自身の基盤を安定させる年であるという。

「同じく東洋占術の1つである九星気学において、25年は『二黒土星(じこくどせい)』にあたります。土を象徴する年だけに、やはり自分の土台となる環境や、基盤作りがテーマになるでしょう。さらに、25年の干支は『巳(=へび)』。へびは変化や脱皮、知性を表しますので、古い考えや手法に固執するよりも、柔軟に新しいことに挑戦するほうが、物事がスムーズに運びやすいといえます」。

東洋占術においては、総じて「柔軟な対応」と「基盤の強化」がキーワードといえそうだ。

西洋占星術では木星が蟹座へ
「家」や「居場所」がフォーカスされる

それでは、西洋占星術においてはどうだろう? 25年の下半期直前、 6月10日に木星が蟹座に移動。木星は拡大や幸運を象徴する星とされ、6月10日からの約1年間は、蟹座的な物事が世の中のムードを形づくっていくという。

「蟹座は自分の基盤となる居場所や家庭、故郷やルーツを象徴し、下半期はそれらに関する事柄が、発展していくと考えられます。例えば、結婚や出産などで家族の形が変わったり、住む場所や仕事のやり方を変えることで、ライフスタイルそのものが変化するケースも。そういう意味では、やはり自分の基盤となる環境作りがテーマになりそうです」。

蟹座の木星に対して、現実化の星といわれる土星が影響を与えるため「今まで何となく思い描いていたことを、具体的に形にしていく時期かもしれません」と、カノン・ベル氏は話す。

25年下半期に幸運を引き寄せる
「パール」「アースカラー」「定番の見直し」

そんな25年下半期、私たちの背中を後押ししてくれるような、ビューティアイテムや美容習慣とは?

「まずカラーでいうと、二黒土星はベージュやブラウンのようなアースカラーを、蟹座はパールを象徴します。メイクアップでは、このような色合いのアイテムがトレンドになるかもしれません。『自身の基盤を固める』という意味では、美容習慣の見直しにも最適なタイミングといえます」。

具体的には、スキンケアの見直し、何となく続けていた若い頃のメイクのアップデートなどが、ラッキーアクションとなる。体質改善のために、食生活やライフスタイルを見直すのもおすすめだ。

「乙巳の年は『歴史あるものが科学的に刷新される』もしくは『デザインを新しく改良したものが注目される』という流れもあります。美容においても、表面を取り繕うのではなく、根本から改善しようという発想が、運気を後押ししてくれるはずです」。

カノン・ベル氏の占断をもとに、秋冬の新作アイテムから、下半期に幸運を引き寄せる開運コスメをいくつか紹介する。

【蟹座を象徴する、珠玉のパールアイテム】

「シャネル」“ヴェルニ 401”

7月4日に「シャネル(CHANEL)」から登場する、限定のネイルコレクション。401は、指先に繊細でシャープな輝きを添える、パールの質感が印象的。透明感に優れ、爪そのもののツヤを際立たせながら、ピンクやブルー、シルバーのパールで涼しげな印象へ。単色使いはもちろん、重ね塗りしても光のニュアンスを楽しめる。

「イヴ・サンローラン」“ラブシャイン グロスプランパー No.1”

7月11日に発売する「イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT)」の“ラブシャイン グロスプランパー”。ジンジャーの心地よい刺激感で唇の血色を引き出し、ぷるんとしたゼリーのような質感へと導く。 No.1は、ホログラムのようなラメを閉じ込めたパープル。素の唇を透かして、自然なパールピンクに発色する。

「ルナソル」“フラッシュクリエイター EX17”

「ルナソル(LUNASOL)」から8月8日に登場する限定のリクイドアイライナーは、クリアピンクのベースに、グリーンやピンクのパールが揺らめく輝きを添える1色。軽くぼかしてアイシャドウ風に用いたり、まつ毛の先端に乗せてアクセントとして楽しむ方法も。温もりのある輝きで、優しげなまなざしを演出する。

【二黒土星&乙巳を象徴する、アースカラー&根本ケアアイテム】

「RMK」“シンクロマティック アイシャドウパレット EX-14”

7月25日に登場する「RMK」の“シンクロマティック アイシャドウパレット”。限定色のEX-14は、カーキやブロンズ系の温かみのあるアースカラーと、偏光パールが揺らめくカラーを組み合わせた4色。色同士を重ねても濁ることなく、角度によって時に温かく、時に冷たい光を放つ。昼から夜へとうつろいゆく情景を表現した、肌なじみのよいニュアンスカラーだ。

「シセイドウ」“エッセンス スキンセッティング パウダー”

9月1日に登場する「シセイドウ(SHISEIDO)」の“エッセンス スキンセッティング パウダー”は、大正時代の「資生堂七色白粉」を現代に再解釈した、7色のプリズムピグメントを配合している。さらに、超微粒子粉体の1つ1つにヒアルロン酸GLと、ナイアシンアミドをコーティング。サラリと軽やかな肌触りでありながら、長時間保湿感が持続し、肌の土台をきめ細かな質感へと導いてくれる。

「イプサ」 “ME n”

1987年の誕生以来、進化を続けてきた「イプサ(IPSA)」のベーシックケアが、8月5日に10代目へと生まれ変わる。肌測定器イプサライザーで肌のエネルギー状態と皮脂の状態を診断し、8タイプから最適な1本をチョイス。1品1品テクスチャーが違い、年齢やジェンダーに関係なく使える、シンプルなスキンケアだ。

毎年、年末になると新年の運気とラッキーカラーを融合した「占い✕美容企画」を担当する機会がある。実は「その年のラッキーカラー」と、実際のトレンドカラーが呼応するケースも多く、本当に不思議な気分になる。パールやベージュ系、根本強化アイテムが充実しているこの下半期。どのアイテムも非常に使いやすいため、運気向上を願いつつ、取り入れてみてはいかがだろう?

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2025-26年秋のリアルなメンズトレンドを探せ!

毎週発行している「WWDJAPAN」は、ファッション&ビューティの潮流やムーブメントの分析、ニュースの深堀りなどを通じて、業界の面白さ・奥深さを提供しています。巻頭特集では特に注目のキーワードやカテゴリー、市場をテーマに、業界活性化を図るべく熱いメッセージを発信。ここでは、そんな特集を担当記者がざっくばらんに振り返ります。(この記事は「WWDJAPAN」2025年6月16日号からの抜粋です)

佐藤:リアルなメンズトレンドをアパレル企業やセレクトショップの展示会から紹介していく恒例の企画です。暖冬傾向の中でどんなMDにするのか。大きなトレンドが分かりづらい中で、2025-26年秋冬はモノや素材の良さにフォーカスし、定番ブランドの別注アイテムに注力する動きが見てとれました。

村上:私が担当した国内アパレル系は、短丈のレザーブルゾン、ワークジャケットが基本線ではありましたが、セレクトだと「そろそろロング丈のコートを提案してもいいのでは?」というムードですか?

佐藤:暖冬傾向でロングコートの需要が減っているのは間違いないのですが、店としては「そろそろコートが着たくないですか?」を提案したいんだと思います。国内アパレルでも「サンヨーコート」などがバルマカーンコートを出したりしていて、やはりコートはメンズの秋冬のドレススタイルを楽しむためには必要なアイテムなんだと実感しました。また、あるセレクトショップは「ロロ・ピアーナ(LORO PIANA)」などの生地を使ってスーツを作っていたそうですが、値上がりの影響もあって国内サプライヤーの生地に替え、高品質ながら上下で10万円強の価格を実現したとか。今後そういった事例は増えるのではないでしょうか。

「新アフォーダブルラグジュアリー」に注目

村上:ラグジュアリーブランドが減速傾向にある中で、10万円台のコートがあるような、新しいコンテンポラリーブランドはないか?と聞かれることが増えました。国内では「オーラリー(AURALEE)」、海外では「アミ パリス(AMI PARIS)」や「ルメール(LEMAIRE)」といったゾーンですよね。

佐藤:そうですね。スタイルとしては、ドレスとカジュアルの境が曖昧になった“エレベイテッド・デイウエア”がイチ押しです。次号(6月23日号)はウィメンズのリアルトレンド特集号ですが、今特集との連動性をアピールしたいと考え、男女2人のモデルの撮影をして、今号と次号でそれぞれ違うカットを使った表紙を作りました。初の試みなので、次号もお楽しみに!

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2025年の水着は“チラ肌見せ”と“美スタイル×機能性” コラボも多彩

2025年も水着の季節が近づいてきた。今年もさまざまなスイムウエアが登場しているが、近年の注目は酷暑対策や紫外線対策などへの対応だろう。そんなトレンドが垣間見える、2025年発売の水着を紹介する。

両ブランドの個性がさらに輝く
機能性もバッチリなコラボ水着

「アニエスベー(AGNES B.)」と「アリーナ(ARENA)」、「アダム エ ロペ(ADAM ET ROPE)」と「スピード(SPEEDO)」など、ファッションブランドとスポーツブランドのコラボレーションが今年も登場。ファッション性と機能性、互いの魅力を高め合った新作水着に注目だ。

「アニエス・ベー」×「アリーナ」

フレンチシックなデザインが印象的

20年から続く「アニエスベー」と「アリーナ」のコラボコレクション最新作。耐久性に優れたトレーニング水着や動きやすさにフォーカスしたフィットネス水着のほか、Tシャツやジャケット、ビーチバッグやサンダルなどの小物まで幅広いアイテムをそろえた。フランス発の両ブランドらしく、洗練されたデザインに仕上げている。

「アダム エ ロペ」×「スピード」

フェスや街中にもマッチするシームレスなデザイン

「アダム エ ロペ」と「スピード」のコラボ水着が今年も登場。第3弾となる今季は人気のセットアップスイムウエアに加え、ワンピースタイプのスイムウエアや雑貨など、全5型をラインアップした。スイムウエアと同素材で作ったボレロは日常のアウターとしても活用できる。ほか、UVカットとはっ水機能がついたキャップや、はっ水性のあるバッグも用意。海辺やプールなどの夏レジャーのみならず、街中やフェスなどでも活用できる。

「カルナムール」×「アリシアスタン」

藤田ニコル&山中美智子デザイナーによるトレンドキュートが炸裂

藤田ニコルがディレクションするマークスタイラーの「カルナムール(CALNAMUR)」は、山中美智子デザイナーの水着ブランド「アリシアスタン(ALEXIA STAM)」とのコラボアイテムを発売している。今回のアイテムはオリジナル柄のスイムウエアと同柄のシュシュ&トートバッグセット。ほか、キャミソールとショートパンツ、ターバン、巾着が付いたルームウェアも用意した。スイムウエアにデザインしたリボンの絵柄は藤田自身が描き、トレンドのアニマル柄とキュートなリボンを合わせている。

「サンアイリゾート」×「ピーチジョン」

“美スタイル見せ”を知り尽くした2社がタッグ!

「サンアイリゾート(SAN-AI RESORT)」と「ピーチ・ジョン(PEACH JOHN)」が24年に発売した“ナイスバディ水着”が今年も登場。日本人女性の体型を知り尽くした両社が、細部まで“美スタイル見せ”にこだわった。今年は前回即完売した“ワイヤービキニ”に新色を追加したほか、“パフスリーブワイヤービキニ”を新たに発売。バストとウエストの厚みの比率を1.5:1に導く「ピーチ・ジョン」の“ナイスバディ ブラ”で得たメソッドを落とし込み、“ナイスバディブラ”で採用しているパッドを搭載することでバストを美しく見せ谷間をメイクする。

紫外線カットも美スタイルも
水着の概念を覆すスイムウエア

日常でも使えるラッシュガードやフェスや街中に着て行ってもサマになるデザインなども近年は豊富で、ニーズに合わせて選ぶことができる。ショート丈のトップス代わりにタンクトップタイプの水着を合わせる、といったコーディネートも増えそうだ。

「フリークスストア」

ラッシュガード付きのスイムウエアは街中でもOK

デイトナ・インターナショナルの「フリークス ストア(FREAK’S STORE)」がセレクトする水着は、ほどよい肌見せ感や体型カバーをかなえるアイテムが豊富だ。サイドギャザーが女性らしいタンクトップ&ショートパンツのビキニセットや、チュールがドッキングしたタンク水着セットなど、デイリーウエアとしても使えるデザインが多い。ラグランデザインのラッシュガードや3段のフリルデザインのチュニックなど、日常使いできる紫外線対策アイテムも豊富だ。

「スナイデル」

フェミニン&ガーリーなワンピースセット

「スナイデル(SNIDEL)」は昨年支持を集めたフリルキャミソールとビキニをセットにしたスイムウエアをウェブ限定でリバイバル販売。フェミニンでロマンチックなムードを作り上げているキャミソールはシボ感のある柔らかな生地を使用しており、デニムやスカートと合わせることでデイリーコーデにも取り入れることができる。なお、キービジュアルには俳優でモデルの鈴木ゆうかを起用している。

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百貨店のコスメ売り場に地殻変動 「アットコスメ」名古屋旗艦店の挑戦

化粧品クチコミサイト「アットコスメ(@cosme)」を展開するアイスタイルが、リアル店舗の展開で新たな一手を打つ。グループ傘下で店舗事業を担うアイスタイルリテールが6月19日、名古屋駅直結のショッピングモール「タカシマヤゲートタワーモール(TGM)」に、旗艦店「アットコスメ ナゴヤ」をオープンした。初年度の売上目標は30億円。今回、ジェイアール名古屋タカシマヤ(JR名古屋高島屋)とも連携し、初となる百貨店との本格協働に踏み切る。

注目は、単なる旗艦店の出店ではなく、百貨店との相互送客を軸とした新たなビジネスモデルの構築に踏み込んだ点だ。アットコスメで商品に関心を持った顧客を、百貨店のカウンターへと誘導し、ブランドスタッフによるカウンセリングやサンプル提供といったサービスへとつなげる。チャネル横断型の顧客体験を創出し、ブランドとの接点を多層化する狙いだ。

佐渡研二ジェイアール名古屋タカシマヤ 取締役 モール事業本部長は、「アットコスメで獲得した新規顧客を本館へ誘導できれば、TGMの歴史においても大きな転機になる」と期待する。従来の百貨店顧客とは異なる、特に若年層との接点を拡大する意義も大きい。

背景には、TGM自体の構造改革もある。2024年には43区画を対象とした大規模改装を実施。中でもコスメやフレグランスといったカテゴリーは着実に売り上げを伸ばしており、ファッション主体のモール内で存在感を増している。

名古屋の旗艦店は東京&大阪店を“凝縮”

アットコスメストアは、TGMが開業した2017年から同施設内で営業を続けてきた。今回の新店舗は、その既存店を移転し、業態を進化させた形となる。東京・原宿の「アットコスメトーキョー」、大阪・梅田の「アットコスメオーサカ」に続く“第3の旗艦店”として位置づけられる。

遠藤宗アイスタイル社長は「東京や大阪の旗艦店を経て、高島屋から『名古屋でもチャレンジしてみないか』と声をかけていただいた。われわれとしても、東海エリアの中核都市である名古屋に大型店舗を構えたいという思いがあった」と振り返る。

佐渡本部長は、「大阪の旗艦店には何度も足を運んだ。圧倒的な品ぞろえと、テーマパークのような空間づくりは名古屋のお客さまにも体験してほしいと強く感じた」と話す。今回の導入については、「品ぞろえやコンテンツは非常に魅力的で、百貨店単体では実現できない内容。商品のカニバリゼーションはあるかもしれないが、ターゲットや販売手法など考え方は全く異なる。新しい価値提供につながると考えている」と語る。

新店舗は、これまでの旗艦店の運営で得た知見を凝縮した集大成ともいえる存在だ。旗艦店ではあるが、スペースは東京・大阪よりもコンパクト。しかし、稲垣和奏店長は「ぎゅっと詰め込んだ楽しい店舗」と語り、成長への意欲をにじませる。「完成がゴールではない。大阪を超える店舗を目指したい」と意気込む。

実際、東京店は年商80億円を突破し、次期には100億円に届く勢いだ。大阪店も順調に売り上げを伸ばしており、名古屋で掲げる年商30億円という目標は、むしろ控えめな数字といえる。

“競合”ではなく“共創”へ

今回の協業の核心は、施設間の連携を超えた新たな顧客体験の共創にある。その第1弾として、6月28日から7月13日までの期間、アットコスメナゴヤとJR名古屋高島屋が連携し、17のビューティブランドと共同でキャンペーンを実施する。

アットコスメナゴヤで対象ブランドの商品を購入した際のレシートを、JR名古屋高島屋の各カウンターで提示すると、サンプルなどの特典が受けられる仕組みだ。これにより、施設内の回遊性を高めるとともに、百貨店側のカウンターにも新たな顧客を呼び込む波及効果が期待されている。

百貨店の未来を示す試金石に

今後は協業をさらに深め、11月にはフレグランスイベント、12月にはアットコスメ・TGM・JR名古屋高島屋の3社合同で「コスメフェア」を開催する予定だ。佐渡本部長は「JR名古屋高島が開催する日本最大級のショコラの祭典に匹敵する存在にしたい」と意欲を見せる。

化粧品専門店最大手のアットコスメストアが百貨店と手を組んだ今回の試みは、既存の流通構造に一石を投じるものとなる。青木強アイスタイルリテール 名古屋事業部部長は「地方の百貨店もさまざまな課題を抱えるなか、今回のような形で新たなビジネスモデルが構築できれば、地方経済の活性化にもつながる。名古屋で取り組む意味は大きい」。

かつては競合関係にあったプレイヤー同士が手を取り合うことで、新たな集客モデルが立ち上がろうとしている。アットコスメ ナゴヤは、その成否を測る試金石となりそうだ。

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ABG改めオーセンティックが中国に現法を設立したワケ【ヒキタミワの水玉上海】

1993年から上海在住のライターでメイクアップアーティストでもあるヒキタミワさんの連載「水玉上海」は、ファッションやビューティの最新トレンドや人気のグルメ&ライフスタイル情報をベテランの業界人目線でお届けします。今回は上海にアジア太平洋地域のヘッドクオーター開設したオーセンティック・ブランズ・グループについて。盛大なパーティを取材した。

オーセンティック・ブランズ・グループ(Authentic Brands Group以下、オーセンティック)は上海で6月5日、アジア太平洋地域のヘッドクオーター開設の記念セレモニーを開催した。会場は上海の中心地にそびえるオフィスビル「太古匯」、街全体を一望できる絶好のロケーションだ。イベントは中国らしい獅子舞と太鼓の演出で幕を開けたが、ひと際注目を浴びたのは、オーセンティックの大株主であり、戦略的なパートナーとなった世界的アイコンでもあるデイビッド・ベッカムの姿だった。

今回開設されたアジア本部は約2000㎡の規模で、5つの没入型ショールーム、専用スタイルスタジオ、エグゼクティブラウンジなどを備える。ライフスタイル、エンタメ、ブランド運営、ビジネス開発、PR、マーケティングなど各分野のプロフェッショナルが常駐し、APAC全体のブランド展開を統括する。マット・マドックス(Matt Maddox)社長は「このオフィスは単に私たちのチームのための場ではなく、パートナーを迎えることができ、オーセンティックブランドが細部に至るまで“具現化”されている空間だ」と語った。

オーセンティックは創業以来、「Think global, act local(グローバルに考え、ローカルに動く)」という戦略を軸に、地域ごとのハブを整備してきた。今回のアジア本部の設立は、2024年のEMEA本部に続く展開であり、アジア市場における成長の起爆剤としての意味を持つ。ジェイミー・ソルターCEOは「上海はダイナミックで革新的な都市であり、アジア本部の本拠地として最適だ」と語り、中国市場の可能性に強い自信を示した。

中国市場では、まずチャンピオン、ノーティカ、ハンターといった認知度の高いブランドに注力、その中でもチャンピオンは中国最大規模のシューズ企業である百麗時尚(ベル・インターナショナル)と戦略的パートナー契約を締結し、中華圏での販売のための合弁会社を設立した。その他、宝尊電商(Baozun)など中国国内の有力企業が、商品開発から店舗運営までを展開する計画が進んでいる。

オーセンティックのアジア太平洋市場におけるリテール売上は20億ドル(約2880億円)で、米国市場で200億ドル(約2兆8800億円)に達している。これはアジア太平洋地域に非常に大きな成長機会があることを示している。

オーセンティックは50を超えるブランドの知的財産を保有・展開する世界的なブランドプラットフォームであり、スポーツ、ライフスタイル、エンタメ領域で知的財産を戦略的に保有・拡張し、最適なパートナーと連携して成長を遂げている。現在、150カ国に2万9000の直営・ショップインショップ店舗、40万の卸先など、グローバルなスケールとローカルの実行力を兼ね備えている。

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世界を熱狂させる謎のキャラクター「ラブブ」 中国発の玩具メーカーが仕掛けるIPビジネス

2010年に設立した中国発の玩具メーカー・ポップマートは、現在30カ国以上の国と地域で500を超える店舗を展開している。日本でも東京を中心に9つの直営店をオープンし、連日行列が絶えない店舗も少なくない。そんな今注目の企業が生み出したキャラクター「ラブブ」が、世界で急激に人気を高めている。日本でも“ぶさカワ(ぶさいくでカワイイ)”人形として、少しずつメディアに取り上げられることが増えてきたものの、すでにグローバル規模では品薄状態が続くほどの熱狂ぶりだ。キャラクターIPビジネスに強いことで知られてきた日本にとって、「ラブブ」の出現は脅威かもしれない。

「ラブブ」の生みの親は香港出身のアーティストであるカシン・ロン(龍家昇)だ。同氏が2013年に台湾で発表した絵本作品「マイ リトル プラネット」で初めて描き、15年発売のシリーズ作「ザ・モンスターズ」を出版したことで、世間に知られるようになった。ウサギのような耳と不敵な笑みを浮かべたシニカルな表情が特徴で、中国発の玩具メーカーであるポップマートとのコラボレーションによって、19年にフィギュアとして発売されて以降、コレクターズトイとして成長。これまでに、コラボアイテムやバッグチャームを含めて300型以上を販売してきた。

起爆剤となったのはSNSで、25年に入ってからインターネット上で急激に関心が高まり、TikTokでは「#ラブブ」のタグがついた動画が160万本以上、インスタグラムでは100万本以上存在する(5月12日時点)。最近の“バッグチャームじゃら付け”のトレンドにも乗っており、ラグジュアリー市場を席巻している。BLACKPINKのリサ、リアーナ、デュア・リパ、ポスト・マローンらのセレブリティーや、タイの王族までもが「ラブブ」のファンであると公言しているほどだ。

ポップマートのアメリカ地域のIP担当者のエミリー・ブラフによれば、「『ラブブ』は単なるコレクターズアイテムの枠を超え、個人のスタイルを大胆に表現するツールになっている」という。実際、3月のパリ・ファッション・ウイークや5月のカンヌ国際映画祭でも、バッグに「ラブブ」のキーチャームを付けたスタイルが見られた。ポップマートはほかにも、パンダの着ぐるみを着た子どもがモチーフの「スカルパンダ」や、架空のガールズパンクバンドのメンバーがモチーフの「ピーチライオット」などの人気キャラクターを送り出してきたが、「それらと同様に『ラブブ』はファッション文脈にコレクターズアイテムを持ち込むのに適した存在で、セレブリティーやスタイリストの関心の高さからも可能性の広がりを感じる」とブラフIP担当者は話す。

今年3月にはイギリスの老舗百貨店ハロッズが、6週間にわたるポップアップを開催したことからも、「ラブブ」に対する世間の熱狂がうかがえる。レアな限定モデルを購入し、在廊する作者のロンを一目見るために、熱烈なファンたちが開店前から店の外に長い列を作った。また、ロンがファッション誌の「パーフェクト」と共に、同月にロンドンのドーバー ストリート マーケットでサインイベントを実施した際にも、抽選に当たった約100人のファンによる行列が見られた。彼らは自分の「ラブブ」コレクションを持参しただけでなく、中には「ラブブ」風の服を着せたペットを連れてきた人もいた。

人気の秘密は
“ブラインドボックス戦略”にアリ

「ラブブ」がこれほどまでに注目度を高めた理由の一つに、ポップマートによるブラインドボックス戦略がある。箱を開けるまでどのフィギュアが入っているか分からないというガチャガチャのような仕様で、購入者に驚きと発見を与えて気分を盛り上げる狙いだ。各シリーズには標準的なフィギュアのパターンのほかに、少なくとも一つ以上のシークレットフィギュアを入れており、入手困難さがコレクター心に火を付けてきた。ブラフIP担当者いわく、「これは単なる製品に体験価値を持ち込み、他者とその体験を共有したり、商品を交換したりする楽しさを演出する。また、ポップマートが売り出す新たなキャラクターと世間とのエンゲージメントを即座に築く効果もある」。SNS上ではインフルエンサーの多くがブラインドボックスの開封動画を投稿している。

他のキャラクターシリーズと比較すると、「ラブブ」はファッション業界での人気が非常に高く、限定スニーカーや「エルメス」の“バーキン”のような希少性を誇るアイテムもある。他のキャラクターのブラインドボックスが平均して13〜16ドル(約1872〜2304円)であるのに対し、「ラブブ」の最新シリーズは27ドル(約3888円)と高めの価格設定。とはいえ、ブラフIP担当者は「ファンが参入障壁を感じることなく収集できるように、ポップマートは手頃な価格帯を維持しようと意識している。もちろん、フィギュアの素材や作りの複雑さによって価格が多少変動することはあるが、“手に入れやすさ”を重視する姿勢に変わりはない」と強調する。「ラブブ」は転売業者の買い占め対象になっており、商品によってはオンライン市場の「ストックX」や「eBay」などで3134ドル(約45万1296円)もの高値を付けているものも存在する。

積極的なコラボレーション企画

「ラブブ」はさまざまなアーティストや企業とコラボレーションをしてきた。代表的なのは、SFイラストレーターの横山宏やコカ・コーラ、ユニクロ、中国発のデザイナーズブランド「プロナウンス」との協業だ。中でも、ファッション業界での注目企画は、6月10日に発表した「サカイ」とK-Popアイドルのセブンティーン、ファレル・ウィリアムスが運営するオークションサイト「ジュピター」とのプロジェクトだろう。セブンティーンの新曲「Bad Influence」をファレルがプロデュースしたことと、そのMVの中でメンバーが「サカイ」の衣装をまとっていることが背景にある。同グループは13人のメンバーで構成しているため、「サカイ」がデザインしたベージュのオールインワンを着用した「ラブブ」13体と、シークレットモデル1体を「ジュピター」に出品し、18日まで入札を受け付けている。

ブラフIP担当者は、「われわれのビジネスはまだ始まったばかりだ。『ラブブ』の新商品を世界規模で発表し続けるつもりだし、同時に全ての人が自分にとって親しみやすいキャラクターを見つけられるように、他のキャラクターのリーチを広げていく」という。「世界観に没入できる店舗からオンライン販売まで、クリエイティブな世界に命を吹き込める新たな方法を模索中だ。ファンダムを成長させるとともに、ポップマートの世界観も成長するだろう」。

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桃谷順天館が大阪万博に出展 未来のドレッサールーム、光合成する服を披露

明治期創業の老舗化粧品メーカーである桃谷順天館は6月10〜16日と9月23〜29日、大阪・関西万博「大阪ヘルスケアパビリオン」の展示・出展ゾーン「リボーンチャレンジ」エリアに出展する。現存する日本最古の化粧品専用研究所を1913年に開設して以来、研究開発に注力してきた同社が近年開発した最新技術を披露し、次世代のライフスタイルを提案する。

未来のスキンケアを体験
「スキンボイス」とは

6月10〜16日の展示テーマは「未来の生活スタイル〜スマートルーム〜」。未来型のスキンケアシステム「スキンボイス」を展示する。定常的に肌測定を行うセンサーを取り付けたメガネ型デバイスで肌の状態をリアルタイムで測定し、分析データをもとにシューター型デバイスから最適な化粧水を超微粒子化された状態で噴射する仕組みだ。

万博会場には、未来のドレッサールームを模した空間を用意。体験者はドレッサーの前に座り、メガネ型デバイスをかけるだけで、肌診断からスキンケアまでの一連のプロセスを約3分間で体験できる。AI(ディープラーニング)を活用することで体験者の肌水分量と肌バリア機能、肌年齢、肌タイプ(脂性肌、乾燥肌、混合肌など)を解析。結果は目の前のモニターに提示され、AIキャラクターの「モモ」がナビゲーターとなって分かりやすく説明してくれる。プライバシーに配慮し、計測結果をQRコードで持ち帰れるようにしている。

「肌の状態は日内で変動し、紫外線やストレスといった外的・内的要因で絶えず変化している。しかし、それに即したスキンケアをタイミングよく行えている人はごくわずか。スキンボイスは、そうした変化を常時捉え、肌トラブルを未然に防ぐ新しい仕組みだ。困っている人の悩みを解決するという創業精神にもとづき、肌トラブルのない世界をつくることをめざしている」と、同社桃谷総合文化研究所の杉野哲造所長は説明する。

メガネ型デバイスは、神戸大学大学院工学研究科の塚本・寺田研究室が開発した技術を基に、測定機器データとの比較や肌状態の判定システムを共同研究で開発した。シューター型デバイスに搭載する化粧水の成分は、大阪大学医学系研究科の濵田吉之輔特任教授との共同研究の成果がベースとなっており、産学連携による先端技術を結集している。

開発に取り組んだのは8年ほど前から。製品の枠を広げるために異業種と交流するなか、当時ウエアラブルコンピューターで注目されていた神戸大学の研究室との出会いがあった。「コツコツと研究を続け、うまく測定できるようになったのは万博への出展が決まってから。デバイスに付けるセンサーの位置が少しずれただけでもデータが変わるので、位置の固定やデータの取り方など試行錯誤して完成させた」と杉野所長は振り返る。

“着るスキンケア”
新素材「モイストファイバー」

スキンボイスにも使用される化粧水の成分“フローラコントローラFC161”は、同社が長年研究してきた肌常在菌の制御技術から生まれたもの。従来の殺菌剤とは異なり、肌トラブルの原因となる悪玉菌だけを殺菌し、肌にとって有益な美肌菌を増やす特徴がある。

このFC161を繊維に練り込み、スキンケア効果のある繊維として開発されたのが「モイストファイバー」だ。クレンジングオイルの処方技術を応用し、オーミケンシとの共同研究によってFC161を高濃度で繊維に配合することに成功。洗濯後も成分を維持でき、着用することで皮膚の水分量を向上させるなど化粧品としての効果があることが実証されている。

モイストファイバー開発の背景には、アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患の患者が増加し、ファッションを自由に楽しむことが制限されているという現状がある。「アトピー性皮膚炎は食物アレルギーや喘息の引き金になるとも言われている。縫い目がない服を選ばないといけなかったり、着ることができない素材があったりもする。だから“着ることがスキンケアになる服”を届けたいと考えた」と杉野所長は語る。

最近の研究では、肌のバリア機能を壊す黄色ブドウ球菌がアトピー性皮膚炎の原因ともいわれ、黄色ブドウ球菌を減少させるモイストファイバーへの期待が高まっている。

後半は「未来のファッション」を提案
「化粧品会社にとどまらない」を体現

9月23〜29日は「サステナブルに基づく繊維・ファッション産業の未来共創プロジェクト」のテーマで出展。モイストファイバーを活用した未来のファッションの展示を行う。同社とオーミケンシに加え、吊り編みメーカーで知られる和歌山の東紀繊維とレディスアパレルのマツオインターナショナルの4社で取り組む。

展示は3つのゾーンで構成。「光合成する服」ゾーンでは、モイストファイバーの保湿機能を活用し、特殊なメッシュ状の生地に植物の種子を植え付けて育てた衣服を展示する。「大阪は全国一、緑が少ないといわれている。それは肌にとっても良くないこと。未来に向けて緑を増やしていきたいという思いを、インパクトのあるデザインで表現する」(杉野所長)。

「透明人間の服」ゾーンでは、緑をテーマにした空間に再帰性反射素材を使ったドレスを展示。あるポイントに立つとドレスが消えて見えるという体験ができる。さらに「ドライゾーン」では、同社の調香技術を活かし、未来や環境問題へのメッセージを表現。スタートアップとの協業により、音と映像に連動した海や森林、屋久島の香りなどが広がる空間を演出する。

モイストファイバーは2023年頃から素材供給が始まり、現在、12社がインナーやソックスなどの製品化をめざして開発中だ。繊維だけでなく、皮膚細菌の研究が進化し、腸内細菌の研究にも着手。腸内の美肌菌を増加させる成分を開発し、サプリメントやコーヒー、プロテインのほか、食品の製品化も進めている。

杉野所長は「今後も化粧品の枠を超えた事業にチャレンジし、化粧品会社にとどまらず、美と健康を提供していく会社をめざす」と抱負を述べた。

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桃谷順天館が大阪万博に出展 未来のドレッサールーム、光合成する服を披露

明治期創業の老舗化粧品メーカーである桃谷順天館は6月10〜16日と9月23〜29日、大阪・関西万博「大阪ヘルスケアパビリオン」の展示・出展ゾーン「リボーンチャレンジ」エリアに出展する。現存する日本最古の化粧品専用研究所を1913年に開設して以来、研究開発に注力してきた同社が近年開発した最新技術を披露し、次世代のライフスタイルを提案する。

未来のスキンケアを体験
「スキンボイス」とは

6月10〜16日の展示テーマは「未来の生活スタイル〜スマートルーム〜」。未来型のスキンケアシステム「スキンボイス」を展示する。定常的に肌測定を行うセンサーを取り付けたメガネ型デバイスで肌の状態をリアルタイムで測定し、分析データをもとにシューター型デバイスから最適な化粧水を超微粒子化された状態で噴射する仕組みだ。

万博会場には、未来のドレッサールームを模した空間を用意。体験者はドレッサーの前に座り、メガネ型デバイスをかけるだけで、肌診断からスキンケアまでの一連のプロセスを約3分間で体験できる。AI(ディープラーニング)を活用することで体験者の肌水分量と肌バリア機能、肌年齢、肌タイプ(脂性肌、乾燥肌、混合肌など)を解析。結果は目の前のモニターに提示され、AIキャラクターの「モモ」がナビゲーターとなって分かりやすく説明してくれる。プライバシーに配慮し、計測結果をQRコードで持ち帰れるようにしている。

「肌の状態は日内で変動し、紫外線やストレスといった外的・内的要因で絶えず変化している。しかし、それに即したスキンケアをタイミングよく行えている人はごくわずか。スキンボイスは、そうした変化を常時捉え、肌トラブルを未然に防ぐ新しい仕組みだ。困っている人の悩みを解決するという創業精神にもとづき、肌トラブルのない世界をつくることをめざしている」と、同社桃谷総合文化研究所の杉野哲造所長は説明する。

メガネ型デバイスは、神戸大学大学院工学研究科の塚本・寺田研究室が開発した技術を基に、測定機器データとの比較や肌状態の判定システムを共同研究で開発した。シューター型デバイスに搭載する化粧水の成分は、大阪大学医学系研究科の濵田吉之輔特任教授との共同研究の成果がベースとなっており、産学連携による先端技術を結集している。

開発に取り組んだのは8年ほど前から。製品の枠を広げるために異業種と交流するなか、当時ウエアラブルコンピューターで注目されていた神戸大学の研究室との出会いがあった。「コツコツと研究を続け、うまく測定できるようになったのは万博への出展が決まってから。デバイスに付けるセンサーの位置が少しずれただけでもデータが変わるので、位置の固定やデータの取り方など試行錯誤して完成させた」と杉野所長は振り返る。

“着るスキンケア”
新素材「モイストファイバー」

スキンボイスにも使用される化粧水の成分“フローラコントローラFC161”は、同社が長年研究してきた肌常在菌の制御技術から生まれたもの。従来の殺菌剤とは異なり、肌トラブルの原因となる悪玉菌だけを殺菌し、肌にとって有益な美肌菌を増やす特徴がある。

このFC161を繊維に練り込み、スキンケア効果のある繊維として開発されたのが「モイストファイバー」だ。クレンジングオイルの処方技術を応用し、オーミケンシとの共同研究によってFC161を高濃度で繊維に配合することに成功。洗濯後も成分を維持でき、着用することで皮膚の水分量を向上させるなど化粧品としての効果があることが実証されている。

モイストファイバー開発の背景には、アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患の患者が増加し、ファッションを自由に楽しむことが制限されているという現状がある。「アトピー性皮膚炎は食物アレルギーや喘息の引き金になるとも言われている。縫い目がない服を選ばないといけなかったり、着ることができない素材があったりもする。だから“着ることがスキンケアになる服”を届けたいと考えた」と杉野所長は語る。

最近の研究では、肌のバリア機能を壊す黄色ブドウ球菌がアトピー性皮膚炎の原因ともいわれ、黄色ブドウ球菌を減少させるモイストファイバーへの期待が高まっている。

後半は「未来のファッション」を提案
「化粧品会社にとどまらない」を体現

9月23〜29日は「サステナブルに基づく繊維・ファッション産業の未来共創プロジェクト」のテーマで出展。モイストファイバーを活用した未来のファッションの展示を行う。同社とオーミケンシに加え、吊り編みメーカーで知られる和歌山の東紀繊維とレディスアパレルのマツオインターナショナルの4社で取り組む。

展示は3つのゾーンで構成。「光合成する服」ゾーンでは、モイストファイバーの保湿機能を活用し、特殊なメッシュ状の生地に植物の種子を植え付けて育てた衣服を展示する。「大阪は全国一、緑が少ないといわれている。それは肌にとっても良くないこと。未来に向けて緑を増やしていきたいという思いを、インパクトのあるデザインで表現する」(杉野所長)。

「透明人間の服」ゾーンでは、緑をテーマにした空間に再帰性反射素材を使ったドレスを展示。あるポイントに立つとドレスが消えて見えるという体験ができる。さらに「ドライゾーン」では、同社の調香技術を活かし、未来や環境問題へのメッセージを表現。スタートアップとの協業により、音と映像に連動した海や森林、屋久島の香りなどが広がる空間を演出する。

モイストファイバーは2023年頃から素材供給が始まり、現在、12社がインナーやソックスなどの製品化をめざして開発中だ。繊維だけでなく、皮膚細菌の研究が進化し、腸内細菌の研究にも着手。腸内の美肌菌を増加させる成分を開発し、サプリメントやコーヒー、プロテインのほか、食品の製品化も進めている。

杉野所長は「今後も化粧品の枠を超えた事業にチャレンジし、化粧品会社にとどまらず、美と健康を提供していく会社をめざす」と抱負を述べた。

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ブランド設立10周年の「シュガーヒル」 5人の業界人の言葉で探る現在地

2016年、当時21歳だった林陸也デザイナーが立ち上げたブランド「シュガーヒル(SUGARHILL)」の洋服には、単なるスタイルを超えた文脈が息づいている。その背景には、古着やモーターカルチャーといった無骨なアメリカ由来の価値観と、インディペンデントな音楽シーンをはじめとした日本的な感性や美意識が潜む。さらに素材の質感や色味の探求、シルエットや再構築した独自の構造が重なり、唯一無二のビジュアル言語を生み出してきた。

26年、10周年という節目を迎えた同ブランドは、アニバーサリーランウエイショーを6月17日に東京で開催する。イベント前に「シュガーヒル」の現在地をおさらいすべく、筆者はブランドと林デザイナーの成長を間近で見守ってきた5人にインタビューを敢行した。林デザイナーが文化学園大学、ここのがっこう、ニューヨーク・ファッション工科大学(FIT)を経て入学した武蔵野美術大学で出会った恩師・津村耕佑。公私で支え合うバンド、「踊ってばかりの国」のフロントマン・下津光史。海外セールスを担うパリのエージェンシー、アンタイトルド(Untitled)のトーマス・ティストゥネ(Thomas Tistounet)。ミックスメディア「カーサービス(CarService)」でディレクターを務めるなどマルチに活躍し、同世代で切磋琢磨し続ける関係の Kei Hashimoto。「シュガーヒル」ファンの1人であり、ビームス(BEAMS)の長塚淳。それぞれの視点から語られる言葉を通して、「シュガーヒル」を立体的に探る。

津村耕佑

ーー「シュガーヒル」および林デザイナーとの出会いを教えてください。

津村耕佑(以下、津村):彼が私のゼミに参加したのがきっかけで出会いました。ファッション専門学校を卒業していたこともあり、洋服の基本スキルが備わっている学生という印象でした。というのも、私は空間演出デザイン学科の教授なので、洋服を作ることを最終ゴールにするのではなく、演出や写真、グラフィック、ウェブデザインをメーンに学ぶゼミ生がほとんどでした。彼は当時、すでに「シュガーヒル」を立ち上げていて、学校の課題とブランドの仕事を完全に別物として分けていた。大学の課題は完成度の高さが求められず自由に取り組めるので、アート寄りのブリコラージュ作品を多く制作していた記憶です。

ーー学生時代の林デザイナーの印象的な思い出やエピソードはありますか?

津村:卒業コレクションのファッションショーは印象的でしたね。武蔵美のファッションショーは、過剰な演出やコスチューム要素が強くて世界観が全面に出がちなのですが、彼はモデルがウォーキングする、オーソドックスなショーを披露したんです。余計な演出をせずとも歩くだけで洋服が魅力的に見え、ウォーキングもスピード感があり、音楽は他の美大生が使わないようなロックテイストで、違う風を感じましたね。

ーー「シュガーヒル」はどんなブランドと認識していましたか?

津村:正直なところ、在学中は本気でやっていると認識していませんでした。美大生のブランドの多くは全てが手仕事で労力と値段が見合わず作るほどに赤字だったり、アーティスティックなクリエイションだったりで、ビジネス以前の課題が目立つもの。ですが、卒業後に開いていた展示会に伺うと、すでに量産体制が整い、ビジネス化の準備ができていましたし、奇抜ではなくリアリティーのある洋服が並んでいたので驚きましたね。また、デニムをメイン素材に使用していたのはクレバーなチョイスだと思いました。その頃の美大では「デニムはダサい」という感覚を引きずる人が少なくなかったのですが、彼はタフで人と共に育つ素材であるデニムの魅力を理解しているように感じて。日本にはデニム産業が根付くうえに、労働着というハイソサエティに対するカウンター的な位置付けや工芸的な要素もある。

ーー「シュガーヒル」および林デザイナーの魅力とは?

津村:私の世代は、アバンギャルドだったり、無理して派手なことをしたりなど、地に足が付かないスターデザイナーを目指す風潮が強く、ビジネスを考えずに2~3シーズンでダメになるブランドが多い時代でした。私が考えるに、デザイナーが前に出すぎると熱狂が生まれやすい分冷めやすい。デザインは本質的にはアノニマスであるべきで、モノがあれば十分だ。その点、「シュガーヒル」はランウエイショーを不定期にしか開催せず、メディアなどに取り扱われる回数が少ないため、そもそも日本のブランドと認識していない人も多いはず。狙っているのかどうか分かりませんが、世間との適度な距離の取り方が器用ですよね。加えて、ライフスタイルに根差すブランドとして成長している点もいい。例えば、街のパン屋は毎日同じパンしか売らずとも、それを目当てに毎日人が通う。「シュガーヒル」もそれと同様に、一定の固定ファンが生まれていますよね。

下津光史

ーー「シュガーヒル」および林デザイナーとの出会いを教えてください。

下津光史(以下、下津):僕が6年ほど前に東京のとある場所に引っ越した時、突然「近所に住んでます」とインスタグラムでDMをもらったのが始まりです。もともと共通の知り合いは多く、風の噂で存在は知っていたのですが「シュガーヒル」のことは全く知らず。だから最初は、“音楽やバイクのセンスが良い若い男の子”みたいな認識しか持っていなかった。しばらく遊ぶようになってから徐々にデザイナーであると分かっていったほどです。第一印象は、人懐っこい。「僕が知らなくて、あなたが知ってることを教えてください!」と真っ直ぐにぶつかれるのは才能だと思いますし、いつも何言ってるか分からないであろう関西人と付き合ってくれて感謝しています(笑)。

ーーその後、2022-23年秋冬コレクションのショーでランウエイBGMを担当するなど深い関係になっています。どういった部分で2人は共感していったのでしょうか?

下津:彼は服で、僕は詩が専門。「マス受けのやり方ってどうなの?」と世間を疑う基本スタンスが共鳴していて、彼のことはもはやデザイナーではなくアーティストとして捉えていますね。僕含めてバンドマンは感覚派な分、他分野の方々と関わりを持った際にビジネス的な側面が強いと離れてしまうこともあるんですが、陸也とは友だちとして始まった関係だからこそ、変にビジネス的な空気感もなくて。缶コーヒーとタバコで話が済んでしまうんですよ。22-23年秋冬コレクションの際には、彼からブランドを運営する中で気付いたことやしんどい経験をいろいろと聞いていたので、その話をもとにショーの尺に合わせて作った「知る由もない」という楽曲を演奏しました。「シュガーヒル」の洋服自体も、よくステージ衣装として着ています。

ーー下津さんから見て、「シュガーヒル」の5年、10年を振り返るとどう変化したと感じますか?

下津:悩んでは次の課題に取り組み、また悩んでブランドの世界観を強固にしていく作業の繰り返しだったと思います。シーズンごとにシルエットやディテールが変わったとしても、1つひとつのデザインに潜む“陸也節”が一貫してブレていない。この10年、その意思の強さが世界から信頼されていったことで本人も自信がついたと思います。「自分のやり方は間違っていなかった」と自覚するのが表現者としての飛躍の第一歩ですし、これは誰しもが成し遂げられることではありませんから。

ーー「シュガーヒル」および林デザイナーの魅力とは?

下津:今、ちゃんと着られる洋服を貫き続けているブランドは本当に少ないし、良い意味でアパレル業界へのビートニクからのアンサーになっていると思う。洋服自体がロック精神を忘れていないんです。

トーマス・ティストゥネ

ーー「シュガーヒル」の印象を教えてください。

トーマス・ティストゥネ(以下、トーマス):日本的な感性とアメリカ文化への理解、そこに音楽的影響をユニークに融合したことで、他に類を見ない力強いビジュアル・アイデンティティーを形成しています。さらに優れたクラフツマンシップとコレクション構成へのこだわりが、一線を画す存在にしている。また、的確なクリエイティブアプローチとディテールへの気配り、日本製ならではのクオリティーといったファッション美学を持ち合わせているため、国外での成功の可能性を存分に秘めています。

ーー「シュガーヒル」との契約の決め手は?

トーマス:以前から「シュガーヒル」の歩みに注目しており、もっと深く知りたいと好奇心がわいていました。そんな中、リクヤさんと直接話してブランドの本質とビジョンの明確さを知る機会があり、深く心を動かされたんです。パートナーシップの必要性を確信させる重要な転機となりましたね。リクヤさんは、感性と芸術的な思考にあふれた先見の名を持つ人で、常に自身の決断と在り方を問い続け、最も洗練された成果を追求する完璧主義者。彼のようなクリエイティブに突き動かされている人と働けることは、私自身にとっても刺激的です。

ーー今後、「シュガーヒル」に期待することは?

トーマス:今まさに、「シュガーヒル」を取り巻く勢いと高揚感は高まっていて、パリを中心とした海外のバイヤーらが強い関心と投資欲を示しています。今回の設立10周年を記念したランウエイショーは、国際的なプレゼンスをさらに高める絶好の機会であり、極めて重要な節目となるに違いありません。今後はパリ・ファッション・ウイーク(Paris Fashion Week)でのプレゼンテーションやランウエイショーの開催も視野に入れながら、われわれはリクヤさんをサポートし、共に成長していければと思います。

Kei Hashimoto

ーー「シュガーヒル」および林デザイナーとの出会いを教えてください。

Kei Hashimoto(以下、Hashimoto):コロナ禍以前にPR会社の4Kへ入社した際、ちょうどクライアントが「シュガーヒル」で、それが初対面でした。会社として30〜40ブランドを取り扱っている中で、同世代のデザイナーはあまりいなかったから新鮮で。ただしばらくして、2〜3年ほど前に実は出会ってることにお互い気付いて(笑)。そんな巡り合わせもあって話すようになったら、土臭いものが共通の好みであると発覚。僕が「カーサービス」の展示会を開く際には相談に乗りつつ洋服も見てくれて、グッと距離が近づきました。とはいえ、ヒップホップやブラックカルチャー好きが多い俺の界隈とは全く違う人。リクちゃんの周りに俺みたいな人間はいないだろうし、俺の周りにリクちゃんみたいな子はいない。でも、俺自身はアメカジや古着、乗り物など西海岸のカルチャーも好きだから超B-boyってわけでもなく、そこが良い感じにマッチングしたと思います。

ーー「シュガーヒル」のお気に入りのアイテムや印象的な思い出はありますか?

Hashimoto:東京オペラシティで開催された24年春夏コレクションのランウエイショーですね。PRとして人生で初めてランウエイショーに携わらせてもらったので苦戦したことも多かったですが、ゼロから洋服を作っているデザイナーを側で見ながらショーの準備ができたのは、本当に良い経験でしたし、自分も成長できた気がします。何より、リクちゃんの「シュガーヒル」に対する気持ちが一層強く感じ取れて、一生忘れられない思い出です。

ーー「シュガーヒル」および林デザイナーの魅力とは?

Hashimoto:誰に対してもウェルカムな空気を醸し出しているけど、本気で洋服が好きな人に向けて作っている。全員に洋服を着てほしくてブランドをやっているわけではないのが伝わってきます。この反骨精神がきれいでカッコ良くて、それがリクちゃんのスタイルにも、「シュガーヒル」の洋服にも、全てに反映されている気がします。他ブランドがシーズンごとにランウエイショーを開いたり、モデルに著名人を起用したりする中で、焦らず自分のペースとスタンスを守ってきたからこそ、わずか10年でブランドのイメージをバッチリ固められたのが本当にすごい。僕も周りにいろいろと言われながら、本当にやりたいことや方向性をブラさずに「カーサービス」を10年続けてきました。そういったスタンスをお互いにリスペクトし合えるから友だちになれたし、一緒に仕事もできているんじゃないですかね。

ーーこの先、「シュガーヒル」はどうなると思いますか?

Hashimoto:これまでの10年と全く変わらないと思います。リクちゃんのペースで、リクちゃんがやりたいことを、ちょっとずつ具現化していくことで、「シュガーヒル」はデカくなるというよりも渋みを増す。デニムの色落ちと一緒で、良い味が出てくる。これは俺たちの周りの同世代にも言えることで、有名になるよりもカッコ良さを突き詰めていきたい人が多い気がするんですよ。ひとまず、「シュガーヒル」もカーサービスも10周年を迎えるので、初コラボができたら嬉しいですね。

長塚淳

ーー「シュガーヒル」および林デザイナーとの出会いを教えてください。

長塚淳(以下、長塚):19年頃にブランドを知り、ルックを見てレザーの風合いが素敵だと思い気になっていたのですが、実は僕の知人がそのライダースジャケット制作に関わっていたんです。当時、僕は原宿店のショップマネジャーを務めていて、ちょうど「シュガーヒル」を取り扱うことが決まったタイミングだった。展示会に伺い、そこで陸也くんと直接出会いましたね。

ーー当時の印象はいかがでしたか?

長塚:僕は陸也くんよりも少し上の世代なのですが、実直かつベージックなデザインや繊細さ、こだわりの強い加工と生地選びなどから、直接会うまでは古着などに精通する同年代の洋服好きが手掛けるブランドかと思っていました。それが、いざデザイナーに会ってみたら24歳だった。センスも才能も感覚も衝撃的で、「シュガーヒル」は同世代のブランドの中では生き残ると確信していましたね。売れる売れないのレベルではなく、同世代のブランドとやろうとしていることが違い過ぎて、敵がいない印象です。

ーー特に印象に残っているアイテムやコレクションはありますか?

長塚:初めて展示会に伺った時から毎シーズン欠かさず洋服を買っており、特に気に入っているのはフレアデニムですね。5〜6本は持っていて、仕事中でも、休日に街中でも、日常的に着ています。

ーー「シュガーヒル」および林デザイナーの魅力とは?

長塚:若い感性を持った陸也くんが普遍的な洋服を作るからこそ、焼き直しではない“新しさ”が見える。コレクションブランドの意思が宿っていると感じます。店では「シュガーヒル」のことを全く知らずに購入するお客さまも多く、具現化も言語化できないけど感じ取れる何かが洋服に現れているのではないでしょうか。

ーーどういった方々に「シュガーヒル」を着て欲しいですか?

長塚:ファッションに精通していない方にも、トレンド好きの若い子にも、洋服好きの同年代にも、海外からのお客様にも、「これがカッコいい洋服です」と心から勧められます。ビームスで取り扱っていることが僕の中では誇らしい。自分の店舗には絶対に置きたい、日本を代表するブランドだと思います。

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心を動かすラグジュアリーについて考える 「ウィークエンド マックスマーラ」の「パスティチーノ ワールドツアー」体験記

先日、マックスマーラ(MAX MARA)グループのライフスタイルブランド「ウィークエンド マックスマーラ(WEEKEND MAX MARA)」がスペイン・グラナダで開催した、“パスティチーノ バッグ スパニッシュ ヘリテージ”のお披露目ツアーに参加してきました。アイコンバッグ“パスティチーノ”は、新作ごとに世界各地の職人技に焦点を当て、その土地の文化をゲストとともに体験するワールドツアーを毎年開催しており、今回もその一環です。モノが溢れる今は「商品にいかに豊かなストーリーを込め、それをどう伝えるか」がますます重要になっていると感じます。このワールドツアーは、“パスティチーノ”という商品に「クラフツマンシップ」と「旅」というコンセプトを織り交ぜることで、ただのモノではなく、心を動かすブランド体験を上手に作り出している──そんな実感を得た2日間でした。

世界の手仕事と物語をバッグに詰めて

コロンとした丸みのあるフォルムと、がま口タイプの留め具が特徴の“パスティチーノ”は、2016年に誕生しました。名前は、イタリア語で「小さなお菓子/ペイストリー」に由来します。「ウィークエンド マックスマーラ」のブランド戦略を統括するニコラ・ガーバー・マラモッティ(Nicola Gerber Maramotti)氏は、「子どもの頃に家に帰ると、おじいちゃんやおばあちゃんが、トレーに山盛りのパスティチーノを用意してくれていたの。包み紙を開けるまで、中身が何味なのか分からない。だから、全て試したくなって、いくつも食べてしまったりして」とパスティチーノの思い出を話してくれました。お菓子の包み紙を開ける瞬間の、ちょっとしたドキドキや、小さな幸福感を感じてほしいという思いが、このバッグにも込められています。

元々はワンシーズン限りの展開予定だったそうですが、その絶大な人気からブランドを代表する商品に成長しました。マラモッティ氏は、このアイコンバッグにブランドらしい価値をさらに重ねられないかと考え、バッグを通じて世界の文化や職人技をめぐる「旅するバッグ」というコンセプトを思いつきました。「パスティチーノ ワールドツアー」と題し、新作ごとに世界の、まだあまり知られていない職人技にスポットライトを当て、その土地の文化をゲストとともに体験するという内容です。これまでにイタリア、フランス、日本を巡り、今年はスペインが目的地となりました。

イスラム教とキリスト教の歴史が交差する歴史都市グラナダへ

スペインのクラフツマンシップを盛り込んだ新作にちなんで行われた今回のツアーは、スペイン南部アンダルシア地方にある歴史都市グラナダで行われました。グラナダを選んだ理由をマラモッティ氏に聞くと、「だって、まだ多くの人が訪れたことのない土地だと思ったから」と言います。お菓子のパスティチーノの包み紙を開けるときのような、まだ見ぬ何かに出合うワクワク感を、このツアーの体験にも重ねているわけです。

人生で初めて訪れたグラナダは、夜9時を過ぎても沈まない太陽と、乾いた空気に照らされたオレンジ色の街並みといった、明るい色彩が印象的な場所でした。街は、イスラム教とキリスト教が交差した文化的背景を持ち、世界遺産に登録されているアルハンブラ宮殿をはじめとする壮麗な建築が今も残っています。ツアーでは、アルハンブラ宮殿やカトリック両王の眠る場所として知られるグラナダ王室礼拝堂を訪れ、この街の歴史を学びました。

グラナダは、陶器の街としても知られています。今回訪れたのは、16世紀から続く歴史あるファハラウサ工房。ここで、街の象徴ともいえるザクロの花の絵付けを体験させてもらいました。実は“グラナダ“とは、スペイン語で「ザクロ」を意味し、街の名前の由来にもなっているのです。ザクロの花は、絵付けのモチーフとしても定番で、街中のマンホールや街灯など、さまざまな場所に描かれていました。

初めての絵付けにしては、かなりハードルが高いモチーフでしたが、工房の絵付け師さんの教えの下、夢中で筆を動かしました。絵付け師さんが描く様子はとても簡単そうに見えるのに、いざ自分がやってみると、力加減や筆の置き方、全てにおいて熟練の技が必要なのだと痛感します。こうして「手を動かして何かを作る」という行為自体、普段は専らパソコンに向かって仕事をしている私にとって、すごく久しぶりで新鮮。このたった1時間弱の体験であっても、手作業の複雑性の再発見と驚き、職人技への敬意をあらためて実感しました。それは、手仕事が詰まった“パスティチーノ“への理解にも、自然とつながっていきました。

“パスティチーノ“で職人の声を世界に届ける

スペインのクラフツマンシップを盛り込んだ新作は、ボディー部分にコルドバにある著名な革工房クエロ・ガダミース社(CUERO GHADEMES)のゴートレザーが、留め具部分にはスペインの伝統技法ダマスキナード(象嵌細工)が用いられています。

ツアーでは両工房の職人によるデモンストレーションが行われました。クエロ・ガダミース社のレザーは、色付けから加工まで全て手作業で作られます。同社の創立者であるラファエル・バロ・アタラヤ氏は、「革は一点一点、染まり方や柄の出方も異なる。その表情の違いが面白いんだ」と話してくれました。スペインでは、このように全てを手作業で行う工場は稀だと聞きました。あえて、「なぜ、手作業にこだわるのですか?」とアタラヤ氏に伺うと、「ずっと、クリエイティブでいたいから」と一言。自分の手元にある“パスティチーノ“も、アタラヤ氏の渾身のクリエーションの結晶なのだと考えると、ぐっと温度感が増す気がしました。

留め具部分に用いられているダマスキナードは、中東から伝わりトレド地方を中心に発展したもので、金属板の表面に金や銀の線を象嵌(ぞうがん)しながら模様を描く伝統的な金属装飾技法です。今回は1970年にトレドで創業した老舗アトリエ、アンフラマ工房が手掛けています。平らな金属板に繊細なアラビック模様を描き、線をハンマーで叩きながらなぞると掛けた部分が輝きを放ちます。それを丁寧に球体に仕上げるという工程で、同社によると、1つの球が出来上がるには4日間かかるそう。同社からも職人が、ハンマーで線をなぞっていく仕上げ作業を実演してくれました。職人の言葉を借りればこの工程は、金属板に「命を吹き込む作業」。きらきらと輝く球体を見ながら職人は、「少しでも力加減を間違えるとすぐに割れてしまったり、間違った部分をハンマーで叩いてしまうと絵柄が美しくなくなる。非常に複雑で難しい技術だけど、僕にとっては全ての工程がとても楽しいんだ」と笑顔で話してくれました。

マラモッティ氏は「パスティチーノ ワールドツアー」の目的は、こうした職人たちの声を世界に届けることだと言います。「世界には本当に多くの手仕事があるのに、今はそれらが埋もれてしまっている。後継者不足でどんどん小規模になっていることも事実。でも、私はこういう仕事こそが、もっとも豊かなものだと思っています。芸術的で創造的で、そして何より意味がある。デジタルやAIの時代だからこそ、私たちはもう一度、時間をかけて作ることの尊さを再発見しなくてはいけないと考えています」。

最終日には、フランメンコレッスンも体験しました。こちらも人生で初めて。ダンス未経験者の私が本場のフラメンコダンサーに手ほどきしてもらうのは、かなり恥ずかしかったのは否定できませんが、マラモッティ氏の「新しい何かに出合う瞬間の幸せ」という言葉を思い返すと、自然に楽しむことができました。

グラナダで過ごした2日間は、一瞬一瞬が出合いと発見の連続でした。その充足感こそが、“小さなお菓子”に由来する“パスティチーノ バッグ"が提案する、ラグジュアリーの本質なのだと理解しました。世界中の職人によって紡がれる文化や手仕事を詰め込んだひとつのバッグ。そして、そのバッグが旅をすることで語られる物語。その奥行きに、「ウィークエンド マックスマーラ」というブランドの美学を感じられるプロジェクトでした。

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麻織物職人、ひんやり感を生む“コンニャク糊付加工”にお熱 滋賀県発の匠の技

「生まれるべきものが生まれ、広がるべきものが広がり、残るべきものが残る世界の実現」をビジョンに掲げるマクアケによる、“アタラシイものや体験の応援購入サービス”の「マクアケ」には、伝統技術を現代的なアイテムに活用したプロジェクトが数多い。この連載では、全国各地の匠の技に注目。実行者の思いとともに、匠の技をどう活用し、どう訴求しているのかを考える。目指すは、47都道府県の匠の技の探訪だ。第7回は、滋賀県を訪れた。


今回の技術は…

蒟蒻麻絲

滋賀県湖東地域は、室町時代から麻織物の産地として知られています。同地に拠点を構える湖東繊維工業協同組合は、そんな伝統技術を受け継ぐ23社が集まり構成。麻糸を知り尽くした職人たちは現在、“蒟蒻麻絲”を使った製品の開発に情熱を注いでいます。

“蒟蒻麻絲”とは、麻糸にコンニャク糊をコーティングした糸のこと。滑らかな肌触りと、ひんやりとした着心地が特徴です。開発がスタートしたのは2021年で、「麻の良さをより多くの人に届けたい」という辻英幸副理事の思いがきっかけでした。麻糸はもともと硬く、コンニャク糊で加工するとさらに強張るため、一般的には編地には不向きと言われています。最初の製品となるスヌードが誕生するまでも、熟練の職人が1年間試行錯誤を繰り返しました。

「マクアケ」で実施したプロジェクトの結果は、納得のいくものでした。しかし、課題は別にありました。スヌードの開発は、ベテラン職人だけが参加する形を取っていたのです。「伝統は、若い世代と一緒に盛り上げたい」。この思いを実現するため、今回のプロジェクトでは、大手アパレル企業に勤めた経験を持ち、1000年続く柿渋染めの継承・発展に力を注ぐ若手職人の水谷真也氏をクリエイティブ・ディレクターに迎えました。「伝統的な職人技と、若者に人気のストリートカルチャーを融合させる」。これまでにないアプローチで、麻の新たな可能性を追求する方向にかじを切りました。

今回開発したTシャツには、 所属する企業ならではの技術を集結させました。例えば、110年以上糊付け加工一筋のユニフルは、麻糸に“コンニャク糊付加工”をすることで、美しい光沢とひんやり感のある着心地を。国内でも数社しかできない希少性の高い加工です。その麻糸を、澤染工が糸の表面のみに色を付ける“ル・ポワン染め”で染め上げました。その後、柿渋染めや暮染めなど、伝統的な染色法を進化させるおおまえが、色が体温で変化する染料を用い手捺染で仕上げています。ストリートカルチャーに着想した、大胆で直感的なデザインが目を引きます。ブランドは「蒟蒻麻絲」と名付け、「麻織物に関わる人全員で“コンニャク糊加工”に取り組もう」という思いを込めました。

6月には、大阪・関西万博にかかる滋賀県主催のイベント「滋賀魅力体験ウィーク~Discover Shiga, Go Biwako~」で、蒟蒻麻絲のTシャツを展示・販売する予定とのこと。今後も若いメンバーで新たな組織を発足させ、継続的に活動していくそうです。

麻の伝統と革新を融合させる4つのポイント

1.コンニャク糊付加工

食材としても親しまれる天然素材のコンニャク芋を使用。職人が指先で糊の濃度を調整しながら、糸を均一にコーティングしています。こうすることで、糸の毛羽立ちを抑え、独特のハリとコシを生むことができます。

2.ル・ポワン染め

澤染工の“ル・ポワン染め”。糸の表面のみに色を付ける染色方法です。内側に白さを残すことで、立体感と奥行きを生み、麻の自然な風合いを引き出しています。

3.クール加工

後加工を生業とする大長が、編み上げた生地をクール加工しています。触った瞬間に従来の麻との違いが分かるひんやり感と、美しい光沢のある生地に仕上がっています。

4.手捺染

色が体温で変化するTシャツも用意。特殊な染料を用い手捺染で丁寧に染め上げました。「特に若い世代に動きに合わせて変わる色を面白がってもらえたら」(担当者)。

滋賀発!
応援購入が高額なプロジェクト3選

“アタラシイものや体験の応援購入サービス”の「マクアケ」で大きな反響が寄せられた滋賀県発のプロジェクトを3つ紹介する。

PICK UP 1 : 応援購入総額1億6176万円

Makuake財布歴代1位!
収納しても最薄を目指す!「il modo Air」

レザーブランド「ステータシー」の長財布“イルモードエア”。極限の薄さを追求しており、収納後の厚さは約12mm。一方で、紙幣20枚、カード8枚、小銭15枚が入る収納スペースも確保。革は、オリジナルの“栃木レザー”を使用している。

PICK UP 2 : 応援購入総額7470万円

NANGA発!快適な睡眠を得ることを追求した、
超軽量ダウン寝袋&エアマット

アウトドアブランド「ナンガ」の760FPの“DXダウン”を採用した“超軽量寝袋&エアマット”のセット。プロジェクト終了後、災害に備えてほしいという思いから、“SONAE BAG”と名付け商品化した。

PICK UP 3 : 応援購入総額953万円

【航空自衛隊 70周年記念】
ブルーインパルス 100本限定 プレミアムモデル!

ブルーインパルスの魅力を詰め込んだ日本製のソーラークロノグラフ。航空自衛隊の創設70周年を記念したモデルで、各色100本のみの限定生産。公式エンブレムの刻印や機体をイメージした針先など、随所にブルーインパルスの要素を取り入れた。

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在庫を減らして最高益! 筆者が見た現場の不安と経営のリーダーシップ

WWDJAPAN.comは4月までマンガ版「ザ・ゴールシリーズ 在庫管理の魔術」を連載していました。在庫過剰に陥ると、つい値下げセールに頼ってしまう――。しかし、本当にそれしか方法はないのか? 利益を高め、最大化するための解決策を、アパレル在庫最適化コンサルで「ユニクロ対ZARA」「アパレル・サバイバル」「図解アパレルゲームチェンジャー」等の著者である齊藤孝浩ディマンドワークス代表が、同マンガを読みながら、解説して行きます。今回は、第10話を取り上げます。

店舗も倉庫も不安を抱える「在庫改革」の壁

前回までのストーリーで、主人公の徹が店長を務める渋谷店は、在庫を減らしながらも売り上げを伸ばすことに成功しました。

今回から数回にわたってのテーマは個店の成功をいかに他店に広げて行くことができるか、です。

マンガ「在庫管理の魔術」の第10話は コチラ

店舗で働く人の大半は、販売機会を逃さないために「できるだけ多くの在庫を手元に確保しておきたい」と考えています。このため、在庫を減らしても売り上げを伸ばせるという話は信じられないのです。実際にそれを体験した人でないと、そんなことができるとは考えられないでしょう。

筆者は、小売りチェーン勤務時代、全店のバックヤードに眠っている在庫から、売れ筋以外の商品をすべて回収するプロジェクトを主導したことがあります。このプロジェクトでは、会社始まって以来の過去最高の消化率と最高益を達成し、みんなが決算賞与を頂きました。独立後、クライアント先と取り組んだプロジェクトでは、店舗に過剰に在庫を置かずに、倉庫にフリー在庫を十分に持つことで定価販売率を向上させたこともあります。

多くの店舗で働く人たちは「在庫が多いほど売り上げが伸びる」という思い込みを持っているのが現実です。自分たちを評価する唯一のKPI(重要業績評価指標)が売上予算達成で、売れ残り在庫の責任が自分たちにあるわけではないことから、このような「思い込み」が生まれてくるのです。今回のストーリーでは、成績トップの常連2店の店長が反対していることが、これを象徴しています。

店舗のバックヤード在庫を減らすことで全店の販売効率を高めるプロジェクトを始めると、必ず起こることがあります。それは、店舗で働く人が、在庫が減ったことで、欠品が起こり、売り上げが落ちるのではないかないかと不安を訴えることです。

もうひとつ、店舗の在庫を減らし、倉庫に持つようにすると、倉庫の人たちも以前より在庫が増え、不安を覚えるようになります。このストーリーでは倉庫のマネジャーが理解のある方で、とても協力的でしたが、一般的には、倉庫の責任者、担当者は、いままでほど店舗に在庫が出て行かず、倉庫の在庫が増えるので、「店舗での売れ行きが悪いのでないか」「多くの売り逃しをしているのではないか」と心配になるものです。

不安を乗り越えた先に見える新たな景色

私も、数々のプロジェクトで、こうした場面に遭遇しました。店舗と倉庫の双方が不安になり、中には社長や経営幹部に訴える人たちも出てくるため、こうしたプロジェクトを推進するには、経営者の理解とリーダーシップが欠かせません。

そして、店舗の方々には、「もし、欠品して、売り逃していると感じたら、改善しますので、遠慮なく申し出て下さい」と伝えるのです。しばらくすると、当初の不安の声はなくなります。なぜならば、売れ筋は売り逃さないように、倉庫から全店にタイムリーに補充しているからです。むしろ、バックヤード在庫が減って、店舗で仕事がしやすくなった、と感謝される声が増えて行きます。

まだ体験したことのない店長たちに対して、主人公たちは、どのようにその不安を払しょくし、プロジェクトを進めて行くのか?ここからが楽しみです。

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世界最大規模のサステナビリティ国際会議GFSで語られた日本企業が知るべきポイント

グローバル・ファッション・サミット(GFS)が6月3~5日、デンマーク・コペンハーゲンで開催された。世界各国からアパレル&テキスタイルメーカーのサステナビリティ責任者やデザイナー、非営利団体や政策立案者など25カ国以上から集まり、より持続的で循環型のファッション産業への移行を目指して議論した。

今年のテーマは「バリア・アンド・ブリッジ (障壁と掛け橋)」。昨年のように企業がサステナビリティへの取り組みを意気揚々とアピールする様子は少なかった。その背景には、ここ1年で大きく変化した政治情勢やそれに伴うサステナビリティ関連規制の緩和、アメリカの関税政策による企業の混乱とその影響を受けるサプライヤーの存在など、さまざまな要因がある。こうした状況により、多くの企業ではサステナビリティの優先順位が下がり、消費者への発信も控えている。その一方、環境負荷削減や循環型ビジネスの効率化やスケールを実現するための技術革新が生まれている。

GFSは実行のための計画を立てパートナーを見つける場

GFSで取り上げるテーマや登壇者の選定を担当するフェイス・ロビンソン(Faith Robinson)=グローバル・ファッション・アジェンダ・ヘッド・オブ・コンテンツは、今年のテーマについてこう語る。

「『障壁と掛け橋』をテーマに『イノベーション(革新)』『キャピタル(投資資本)』『カレッジとリーダーシップ(勇気と先導力)』『インセンティブ(動機付け)』『レギュレーション(規制)』の5つの主要なトピックに焦点を当てた。この1年で業界には多くの変化が起き、さまざまなプレーヤーが葛藤や困難に直面している。しかし同時に、変革に向けた多くの“掛け橋”も着実に築かれている。例えば、新しい技術への投資や、競合他社ともパートナーシップを構築するなど、表には出ていない取り組みも数多く進んでいる。今回GFSへ参加している企業の多くが、サステナビリティに関する具体的な行動を起こし始めている」。

さらに、ロビンソン=ヘッド・オブ・コンテンツは、GFSの役割についても語る。「企業に対して『変革を起こさなければならない』と働きかけて意識を高める段階はすでに終わっている。今は『何をいつまでに、どのように進めるか』という具体的な行動が求められている。GFSはその実行に向けた道しるべとなり、企業同士のコラボレーションを生み出す出発点となることを目指している」。

縮小・延期されたサステナビリティ関連法案

ラーラ・ウォルターズ(Lara Wolters)欧州委員会メンバーと、メッテ・レイスマン(Mette Reissmann)デンマーク議会メンバーは、主要なトピックの1つである規制について言及した。ウォルターズ「2024年は世界各国で選挙が相次いだスーパーサイクルの年だった。その結果、米国だけでなく欧州でも右派政権が台頭しこれまで進められてきたサステナビリティ関連の規制が、経済競争力を損なうものと見なされ方向転換が起こっている」と語る。

欧州委員会は25年2月、「オムニバス法案」を発表した。この法案は企業の報告義務に関する負担を軽減し、EUの競争力を高めることを目的としている。主な内容はサステナビリティに関する情報開示を企業に義務づけるCSRD(企業持続可能性報告指令)に関する変更だ。CSRDの運用開始時期を2年延期し、適用対象企業を従来の5万社から1万社へと約8割削減する見込みだ。

また、欧州委員会は24年に企業が製品やサービスの環境配慮について主張する際のルールを定めた「グリーンクレーム指令」を採択し、25年中に施行する予定だ。これにより多くの企業が批判や取り締まりのリスクを避けるため、サステナビリティに関する発信をすでに控える傾向にある。この指令は製品の環境影響をライフサイクルアセスメント(LCA)で評価し、使用するサステナブルな素材の科学的根拠やデータを明確に示すなど、透明性のあるコミュニケーションを促すことを目的としている。しかしその実現には、第三者機関による検証や専門家の関与といったリソースが必要となる。欧州のファッション産業の企業の9割以上が中小企業だ。米国向け製品への追加関税によるコスト増も重なり、補助金などの支援がない中で、サステナビリティに関する取り組みに予算を割くのは難しい状況である。こうした背景から、サステナビリティへの優先順位が下がっているのが現状である。

イノベーションが循環型ファッションへの救世主となるか

ファッション産業が循環型のビジネスモデルへと移行するためには「ものを作らずに、どう売り上げを上げるか」という根本的な問いに向き合う必要がある。この問いに対する答えを探るべく、エレン・マッカーサー財団(EMF)は昨年、「ファッション・リモデル・プロジェクト」をGFSで発表し、3年間の実証実験を進めている。レニエラ・オドネルEMFエグゼクティブリード・ファッション&フードはプロジェクト開始から1年目の成果を発表した。

「当初8社だった参加企業は現在では18社にまで拡大し、7カ国・6大陸にまたがる世界的な取り組みへと発展している。参加企業はすでに初期成果の報告を始めており、いくつかの事例では明るい兆しが見え始めている。例えば、アウトドアブランドの『アークテリクス(ARC'TERYX)』が実施している修理・再販・アップサイクルを軸とした循環型プログラム「リバード(REBIRD)」は前年の2倍の売上を記録した。英国の百貨店『ジョン・ルイス(JOHN LEWIS)』は、24年5月からメンズフォーマルウェアのレンタルサービスを開始し、既に英国最大規模のメンズウェアレンタル事業へと成長させている。H&Mでは、循環型ビジネスモデルで生まれる売り上げが過去2年間で50%増加したと報告している」。

GFSのプレパーティの場で商品を展示した「マッド・ジーンズ(MUD JEANS)」は、約10年前からレンタルサービスを行っている。ジョランダ・ブリンク(Jolanda Brink)CEOは「現在ではオンライン売上の約2割がレンタルによるもので、企業にとって重要な収益源のひとつになっている」と語った。

こうした成果は、もともとの循環型ビジネスの売上規模が小さかったために成長率が大きく見える側面があるが、企業内や業界全体に本当のインパクトを与えるには、これらのモデルをスケールすることが不可欠である。その鍵は技術による効率化だ。今回のGFSでは、特にリペア・レンタル・リサイクルといった循環型ビジネスを収益化するためのテクノロジーが多く紹介された。

AIを活用した効率化の技術

今回注目を集めたスタートアップ企業リファイバード(Refiberd)は、繊維の素材構成を高速かつ正確に識別できる革新的な技術を開発。この技術は循環型ファッションの実現に大きな可能性を示す技術として高く評価され、GFSのスタートアップ企業を対象としたアワード「トレイルブレイザー・プログラム」で優勝した。

リファイバードの技術はAIとハイパースペクトル画像技術を組み合わせたもので、人の目では見えない波長までを捉えることで、繊維を高精度に識別することができる。これにより、リセール商品の真贋判定、繊維リサイクルの効率化、素材トレーサビリティの向上など、循環型ビジネスにおける課題の解決が期待されている。サリカ・バジャジ(Sarika Bajaj)=リファイバード共同創業者兼CEOは、「同社が開発したシステムは、衣類を非接触で1着ごとにミリ秒単位のスピードでスキャンできるのが特徴。装置は机の上に置けるほどのコンパクトサイズのためベルトコンベアなどが設置されているリサイクル施設でも、既存設備に後付けする形で簡単に導入できる」と説明した。これまでに12社との実証実験を完了し、現在は導入段階に入っているという。

EUでは昨年「持続可能な製品のためのエコデザイン規則(ESPR)」が発効され、27年から製品の素材構成などの情報をデジタルで記録する「デジタルプロダクトパスポート(DPP)」が段階的に義務化される。ただし、DPPに記録される素材情報は、長いサプライチェーン上の複数の企業から提供されるため、情報に誤りが生じるリスクもある。こうした課題に対してもリファイバードの技術は、素材情報の正確性を検証する手段として活用が期待される。

昨年、GFSに参加していたインディテックス(Inditex)傘下の「ザラ(ZARA)」幹部も、すでに社内で同様の技術を導入していると語っていた。こうした背景からもこの技術は、需要・供給の両面でさらに拡大していく可能性が高いだろう。

再販ビジネスの利益化を助けるロボット

再販業者向けにAI搭載ロボットを開発するスタートアップ企業ヴィニックス(Ynxy)も、プロトタイプを展示して注目を集めた。再販ビジネスでは、少量多品種の商品を効率よく扱うことが求められ、特に「ささげ(撮影・採寸・原稿作成)」の効率化が利益向上の鍵となる。ヴィンセント・ヴァン・デル・ホルスト(Vincent van der Holst)=ヴィニックスCEOによると、「従来は1つの商品を出品するのに、8人が8つのテーブルで作業し、平均19分かかっていた」という。「ヴィニックスのロボットを使えば、1人がロボットに服を着せるだけで、1分以内にささげ作業が完了する。商品を自動で回転させながら、高品質な360度画像や動画、商品情報を自動で生成する。これにより、1着あたりの販売コストが大幅に削減され、再販による利益が向上するだけでなく、これまでコスト面から販売できずに廃棄されていた衣類も再販が可能になる。その結果、廃棄量の削減につながる可能性がある。現在、生成される情報の正確性は75%だが来年には90%を目指す。今後1年間は実証実験を重ね、高品質かつ使いやすいシステムへと改良していく予定だ」と語った。ヴィニックスは、日本企業を含む開発パートナーを募集中だ。

日本企業の参加が待たれている

世界のファッション産業の未来を議論する場GFSでは、誰でも参加できるセミナーに加えて招待制のラウンドテーブルも開催している。このラウンドテーブルでは、限られたリーダーたちが少人数で深い議論を交わし、業界の方向性を形作っている。かつては、ファーストリテイリングなどの日本企業もこうした場に参加していたというが、現在では日本企業はほとんど見られない。カンファレンス中に紹介された各国のサステナビリティ・ロードマップや、セミナーでの会話の中でも、日本や日本企業の名前が一度も挙がることはなかった。

その背景には、日本がファッション産業の主要なサプライヤーを有する国ではないという構造的な理由があると考えられる。しかし、日本は一人当たりの衣類廃棄量や温室効果ガス排出量では世界上位に位置しており、日本の産業や消費者が担う責任は小さくない。また、日本にはサステナビリティに関する優れた技術革新や、循環型ビジネスモデルを実現する企業も存在するはずだ。そうした取り組みを世界に紹介し、国際的な議論に参加することは重要だ。実際、GFSに参加していたニーナ・マレンジ(Nina Marenzi)フューチャー・ファブリックス・エキスポ(Future Fabrics Expo)創業者からは「日本の素材をぜひ展示してほしい」と話していたし、GFSのロビンソン=ヘッド・オブ・コンテンツも「日本の状況を知り、それに合わせて必要なことを準備したい」と語っていた。

サステナブルなファッション産業を実現していくためには、世界の現状を知り、ともに行動することが求められる。今こそ、日本もその波に乗るときではないか。

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「エルメス」が上海で2025-26年秋冬の第2章発表 夜景のようにカラフルでプレイフル

「エルメス(HERMES)」は6月13日、中国・上海で2025-26年秋冬コレクションのチャプター2、第2章と位置付けるコレクションを発表した。他のブランド同様、「エルメス」も近年はパリ以外の都市でランウエイショーを積極的に開催しているが、基本的にパリでのコレクションを踏襲するメンズとは異なり、ウィメンズは洋服も雰囲気も異なっている。

>「エルメス」2025-26年秋冬コレクション

上海では翌日から、他の国でも間もなく発売するコレクションは、パリで発表したダークトーンで力強く、不安で不穏な時代を生きる女性たちを支えたムードの進化系。チャプター1のコレクションにエンパワーメントされて次の時代に向けて走り出した女性の背中を押すような、アクティブでカラフル、プレイフルなコレクションとなった。

上海のウォーターフロントに出現した一夜限りの会場は、対岸の色とりどりに光る高層ビルに呼応するよう、都会的でカラフル、エフォートレスながら強く、メガロポリスのようにモードとアウトドアなどさまざまな要素が入り混じり、エネルギッシュだ。

パリで発表したチャプター1同様、ダークトーンのレザーを多用しながら、ライラックやオレンジ、クレイホワイトなどのカシミヤニットを腰に巻いたり、インナーとしてレイヤードしたり、アームやレッグウォーマーとして活用したりでアクティブな雰囲気を漂わせた。キルティングも格子柄やジグザグなどを縦横無尽に組み合わせて、自由でプレイフルなムードを表現。“バーキン”や“ケリー”“ピコタン”などの人気バッグを肩がけしたりクロスボディにするあたりからも、パリでのコレクションとは異なるアクティブなムードを漂わせる。クロップド丈のスエードブルゾンからシェアリングやブランケットで作るポンチョ、ムートンのライダースや乗馬ブーツと「エルメス」らしいアイテムが基軸ではあるものの、ニットの腰巻や丈感の異なるアイテムを組み合わせたレイヤード、時には暖色に寒色さえ組み合わせる自由奔放なカラーリングはどこまでも楽しい。レザーのキャップにスカーフのスタイリング、乗馬ブーツに敷き詰めたクリスタル、そして鮮やかな色柄で人々を魅了してきた“ドレサージュ・トレサージュ”のスカーフで切り返したウエアなどで表現した自由は、アウトドアのムードを絡めたモードを印象付けたパリの延長線上ではあるもののアウトドアムードを増し、「エルメス」というブランドの多面性を印象付けた。

ナデージュ・ヴァンヘ・シビュルスキー(Nadege Vanhee-Cybulski)は、「上海は、都会主義と自然が融合し、活気に満ちている。『アウトドアと都会の融合』というコンセプトをさらに推し進めようと思った」と語りつつ、「モジュール」という言葉を用いてアイテムやスタイルの汎用性を追求したと話した。「時代を超越するとは、柔軟なモジュール性があるということ。状況に応じて、4、5の異なるスタイルとして着こなすことができる」と語った。

ショーにはVIP顧客ら約800人のゲストが出席した。“ラグジュアリーの正常化”が叫ばれ、日本でも多くのブランドが前年の売り上げを割り始めているものの、「エルメス」は今年の春節でも売り上げは前年同期比を1%上回ったという。会場には、希少なバッグを抱えた上顧客の姿が目立った。

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「エルメス」が上海で2025-26年秋冬の第2章発表 夜景のようにカラフルでプレイフル

「エルメス(HERMES)」は6月13日、中国・上海で2025-26年秋冬コレクションのチャプター2、第2章と位置付けるコレクションを発表した。他のブランド同様、「エルメス」も近年はパリ以外の都市でランウエイショーを積極的に開催しているが、基本的にパリでのコレクションを踏襲するメンズとは異なり、ウィメンズは洋服も雰囲気も異なっている。

>「エルメス」2025-26年秋冬コレクション

上海では翌日から、他の国でも間もなく発売するコレクションは、パリで発表したダークトーンで力強く、不安で不穏な時代を生きる女性たちを支えたムードの進化系。チャプター1のコレクションにエンパワーメントされて次の時代に向けて走り出した女性の背中を押すような、アクティブでカラフル、プレイフルなコレクションとなった。

上海のウォーターフロントに出現した一夜限りの会場は、対岸の色とりどりに光る高層ビルに呼応するよう、都会的でカラフル、エフォートレスながら強く、メガロポリスのようにモードとアウトドアなどさまざまな要素が入り混じり、エネルギッシュだ。

パリで発表したチャプター1同様、ダークトーンのレザーを多用しながら、ライラックやオレンジ、クレイホワイトなどのカシミヤニットを腰に巻いたり、インナーとしてレイヤードしたり、アームやレッグウォーマーとして活用したりでアクティブな雰囲気を漂わせた。キルティングも格子柄やジグザグなどを縦横無尽に組み合わせて、自由でプレイフルなムードを表現。“バーキン”や“ケリー”“ピコタン”などの人気バッグを肩がけしたりクロスボディにするあたりからも、パリでのコレクションとは異なるアクティブなムードを漂わせる。クロップド丈のスエードブルゾンからシェアリングやブランケットで作るポンチョ、ムートンのライダースや乗馬ブーツと「エルメス」らしいアイテムが基軸ではあるものの、ニットの腰巻や丈感の異なるアイテムを組み合わせたレイヤード、時には暖色に寒色さえ組み合わせる自由奔放なカラーリングはどこまでも楽しい。レザーのキャップにスカーフのスタイリング、乗馬ブーツに敷き詰めたクリスタル、そして鮮やかな色柄で人々を魅了してきた“ドレサージュ・トレサージュ”のスカーフで切り返したウエアなどで表現した自由は、アウトドアのムードを絡めたモードを印象付けたパリの延長線上ではあるもののアウトドアムードを増し、「エルメス」というブランドの多面性を印象付けた。

ナデージュ・ヴァンヘ・シビュルスキー(Nadege Vanhee-Cybulski)は、「上海は、都会主義と自然が融合し、活気に満ちている。『アウトドアと都会の融合』というコンセプトをさらに推し進めようと思った」と語りつつ、「モジュール」という言葉を用いてアイテムやスタイルの汎用性を追求したと話した。「時代を超越するとは、柔軟なモジュール性があるということ。状況に応じて、4、5の異なるスタイルとして着こなすことができる」と語った。

ショーにはVIP顧客ら約800人のゲストが出席した。“ラグジュアリーの正常化”が叫ばれ、日本でも多くのブランドが前年の売り上げを割り始めているものの、「エルメス」は今年の春節でも売り上げは前年同期比を1%上回ったという。会場には、希少なバッグを抱えた上顧客の姿が目立った。

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「ケイト」×「呪術廻戦」やコスメキッチン×ミッフィーが登場! 今週発売のビューティアイテム11選【6/16〜6/22】

ビューティアイテムの発売情報を「WWDJAPAN」的視点でピックアップ!今回は6月16〜22日に発売するアイテムを紹介します。今週は「「ケイト(KATE)」は、アニメ「呪術廻戦」の劇場版総集編「呪術廻戦 懐玉・玉折」とコラボレーションした限定デザインのアイテムや、ミッフィーの誕生70周年を祝した「コスメキッチン(COSME KITCHEN)」のコラボレーショアイテムなどが登場。使うのがもったいないようなデザインも注目です。ほか、ブランドのフレグランス誕生25周年を記念した「アナ スイ コスメティックス(ANNA SUI COSMETICS)」のフレグランスコレクション、「ヴァレンティノ ビューティ(VALENTINO BEAUTY)」初のリップグロスもぜひチェックを。

【6月16日発売】
コーセー

化粧崩れ防止“メイクキープパウダー”が進化

コーセーは、化粧崩れ対策に特化した“メイク キープ”シリーズから、リニューアルしたフェイスパウダー“メイク キープ パウダー EX”と、“メイク キープ オイルブロック 紙パウダー”を発売する。

■商品詳細

“メイク キープ パウダー EX”(5g、1386円 ※編集部調べ、以下同)
“メイク キープ オイルブロック 紙パウダー”(50枚入り、495円)

【6月16日発売】
ヒンス
(HINCE)

石けん着想の“ミルキーソープコレクション”を発売

「ヒンス(HINCE)」は、韓国で注目を集めた“ミルキーソープコレクション”を発売する。石けんの泡のようにふんわりとした色味が特徴で、果実のようなジューシーな潤い感が持続するジェルティントリップ、頬や唇にみずみずしい艶と血色感を与えるマルチバーム、用途や好みに合わせて自由に選べるアイシャドウを用意した。

■商品詳細

“ロウグロウジェルティント”(各1760円)
“ロウグロウデューイーボール”(各1815円)
“シングルアイシャドウ”(各1210円)

【6月16日発売】
ネイルホリック
(NAILHOLIC)

誕生10周年で全12商品を刷新

コーセーのネイルブランド「ネイルホリック(NAILHOLIC)」は誕生10周年を記念し、全12種類のネイルアイテムをリニューアル発売する。素爪をきれいに見せる“つめ用ファンデ”シリーズの新製品や、くすみ系の新色、極細筆の“アートネイル”のほか、新作のトップコートやベースコート、ネイルオイルなどをラインアップする。

■商品詳細

“つめ用ファンデ+ BE023F”(各5mL、440円 ※編集部調べ、以下同)
“くすみカラーズ”(各5mL、各396円)
“アートネイル”(各5mL、各440円)
“ぷっくり トップコート”(5mL、440円)
“マット トップコート”(5mL、440円)
“速乾 トップコート”(5mL、440円)
“ラメ トップコート”(各5mL、各440円)
“偏光パール トップコート”(5mL、各440円)
“補強 ベースコート”(5mL、各440円)
“速乾オイル”(5mL、440円)
“キューティクルオイル L”(5mL、各440円)
“キューティクルオイル R”(5mL、440円)

【6月18日発売】
アナ スイ コスメティックス
(ANNA SUI COSMETICS)

フレグランス誕生25周年を記念したコレクション

「アナ スイ コスメティックス(ANNA SUI COSMETICS)」は、ブランドのフレグランス誕生25周年を記念し、フレグランスコレクション“ワイルド ワンダー”を発売する。ローズが香るオーデパルファム5種をそろえる。

■商品詳細

“ワイルド ワンダー”(全5種、各50mL、各9350円)

【6月18日発売】
スリー
(THREE)

夏限定スペアミント配合のジェル洗顔料

「スリー(THREE)」は、肌本来の生まれ変わる力に着目した“バランシング”シリーズから、夏限定処方のジェリー状洗顔料“バランシングステム ジェリー ウォッシュ MJ”と同アイテムにクレンジングオイルを組み合わせた限定キットを発売する。爽やかな香りとともにベタつきの気になる夏の肌をクリーンに導く。

■商品詳細

“バランシングステム ジェリー ウォッシュ MJ”(100g、4510円)
“バランシング クレンジング オイル N サマー クリア キット”(4840円)

【6月18日発売】
ヴァレンティノ ビューティ
(VALENTINO BEAUTY)

初のリップグロスが登場

「ヴァレンティノ ビューティ(VALENTINO BEAUTY)」は、ブランド初のリップグロス“パッファー グロス”とップやチークに使用可能な“リキロッソ”から、ローマの空が紅色に染まる光景から着想を得た新4色をを発売する。

■商品詳細

“パッファー グロス”(全7色 、各6930円)
“リキロッソ”(新4色、各6930円※編集部調べ)

2種のレイヤリングフレグランス

クチュールフレグランスコレクション“ヴァレンティノ アナトミー オブ ドリームス”からは、2種のレイヤリングフレグランスを発売する。“ヴァレンティノ アナトミー オブ ドリームス”コレクションは、「ヴァレンティノ(VALENTINO)」の喜びの夢の解明をテーマに、宮殿の7つの場所にまつわる香りを表現するフレグランスラインだ。

■商品詳細

“ロックスタッズ ノワール オードパルファン”(30mL、2万2000円)
“1968 ノワール オードパルファン”(30mL、2万2000円)

【6月19日発売】
ジョンマスターオーガニック
(JOHN MASTERS ORGANICS)

初の医薬部外品のスカルプケアアイテム

「ジョンマスターオーガニック(JOHN MASTERS ORGANICS)」は、ブランド初となる医薬部外品のスカルプケアアイテム“薬用 ヘアグロースエッセンス”【医薬部外品】を発売する。自然由来成分を99%配合した製品で処方は、自然由来成分と医薬部外品の有効成分を組み合わせた。

■商品詳細

“薬用 ヘアグロースエッセンス”【医薬部外品】(50mL、5940円)

【6月20日発売】
コスメキッチン
(COSME KITCHEN)

生誕70周年のミッフィーとコラボ

「コスメキッチン(COSME KITCHEN)」は、ミッフィー(miffy)誕生70周年を祝したコラボレーショアイテムの第2弾を発売する。同コラボは、“ミッフィーが出合うオーガニック”をテーマに、「コスメキッチン」のこだわりやミッフィーの愛らしさを詰め込んだアイテムをそろえた。

■商品詳細

“ミッフィー フリッズビーゴーン スムージング ヘアセラム”(81mL、3190円)
“ミッフィー ブラシ&セラムキット(6490円)
“ミッフィー シュガー ボディースクラブ ゴールデンハニー”(340g、3960円)
“ミッフィー シュガー ボディースクラブ スイートラズベリー(340g、3960円)
“ミッフィー ハーブオイル33+7 ロールオン(10mL、3080円)
“ミッフィー センシュアル ロールオン”(10mL、3080円)
ケース(1650円)
ヘアクリップセット(1980円)
バンスクリップ(1980円)
ハンカチ(全2種、各1650円)
蓋つきマグカップ(2970円)
アールグレイティー(864円)
エコバッグ(1980円)
“ミッフィー 限定キット”(8000円)

【6月20日発売】
ラネージュ
(LANEIGE)

ジェルクリーム1個分を溶かし込んださっぱりタイプの保湿化粧水

「ラネージュ(LANEIGE)」は、韓国の若年層を中心に多く見られる“スブジ(수부지)”=「水分不足によるオイリー肌」に着目し、開発したさっぱりタイプの保湿化粧水“ジェルクリームスキンローション”(170mL、3630円)を発売する。

■商品詳細

ジェルクリームスキンローション”(170mL、3630円)

【6月20日発売】
ミルクタッチ
(MILKTOUCH)

唇にふわっと密着する“クリームチーズリップ”

韓国のコスメブランド「ミルクタッチ(MILKTOUCH)」は、“クリームチーズ”のような塗り心地のマットリップティント“スプレッドフィットブラーティント”を発売する。

■商品詳細

“スプレッドフィットブラーティント”(全8色、各1969円)

【6月21日発売】
ケイト
(KATE)

定番品が「呪術廻戦 懐玉・玉折」の限定デザインに

「ケイト(KATE)」は、アニメ「呪術廻戦」の劇場版総集編「呪術廻戦 懐玉・玉折」とコラボレーションした限定デザインのアイテム2品を数量限定で発売する。限定パッケージは、人気キャラクターである五条悟の目元にフォーカスしたデザインだ。

■商品詳細

“デザイニングアイブロウ3D”(全2種、各1210円※編集部調べ、以下同)
“スーパーシャープライナーEX4.0”(全2色、各1430円)

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「ファミリア」の「ハンター」コラボや「ディーン&デルーカ」のライラックカラーのバッグなど! 今週発売のファッションアイテム14選【6/16〜6/22】

ファッションアイテムの発売情報を「WWDJAPAN」的視点でピックアップ!今回は6月16〜22日に発売するアイテムを紹介します。「ファミリア(FAMILIAR)」は、19日、「ハンター(HUNTER)」とコラボしたレインブーツを発売します。親子で楽しめるサイズ感で、“ファミリアチェック”をアクセントにした可愛らしいデザインです。一方、「ディーン&デルーカ」からは爽やかなライラックカラーのトートバッグが数量限定で発売になります。この梅雨の時期、雨の日でもお気に入りのアイテムがあれば、気分も上げていけますね。

【6月16日発売】
コロンビア
(COLUMBIA)

「フジロック 2025」コラボT
長場雄のアートワークをあしらう

「コロンビア(COLUMBIA)」は、「フジロックフェスティバル '25(FUJI ROCK FESTIVAL '25)」とのコラボTシャツを発売する。吸湿速乾機能“オムニウィック”を採用し、長場雄のアートワークをフロントにあしらった。カラーは“シーソルト”とブラックを用意する。

■商品詳細

Tシャツ(6600円)

【6月17日発売】
ディーン&デルーカ
(DEAN & DELUCA)

夏らしいメッシュ地のトート
2サイズをラインアップ

「ディーン&デルーカ(DEAN & DELUCA)」は、メッシュ地のトートバッグを数量限定で発売する。SとLの2サイズを制作し、清涼感のある“ライラック”カラーを採用、ライトグレーの持ち手を合わせた。Lサイズはロングハンドルとショートハンドルを共に配した。

■商品詳細

バッグ(3300円〜)

【6月17日発売】
クラネ
(CLANE)

「ラミダス」とのコラボバッグ
ハンドバッグとバックパックを制作

「クラネ(CLANE)」は、「ラミダス(RAMIDUS)」とのコラボバッグを発売する。細めのストラップを配し、レザーのクロシェットを付したハンドバッグと、コラボロゴを刺しゅうしたバックパックを用意、共にゴールドの金具をあしらう。

■商品詳細

コラボハンドバッグ(2万8600円)
コラボパックパック(3万5200円)

【6月18日発売】
ストーンアイランド
(STONE ISLAND)

「ニューバランス」コラボ
初のスケートボーディングライン

「ストーンアイランド(STONE ISLAND)」は、「ニューバランス(NEW BALANCE)」とのコラボスニーカーを発売する。「ストーンアイランド」2025年春夏カプセルコレクションに着想を得てデザイン。ホワイトとブルー、イエローの3色をラインアップする。

■商品詳細

コラボスニーカー(3万3000円)

【6月18日発売】
オールモストブラック
(ALMOSTBLACK)

「オールモストブラック」10周年
ラッパーのKREVAとコラボ

「オールモストブラック(ALMOSTBLACK)」は、ラッパーのKREVA(クレバ)とのコラボアイテムを発売する。「オールモストブラック」設立10周年と、KREVAのソロデビュー20周年を記念したもので、ウエアやサンダル、ソックス、バケットハットのほか、「オールモストブラック」公式オンラインおよびラブレスのポップアップ限定でネックレスを抽選販売する。

■商品詳細

コラボコーチジャケット(6万7980円)
コラボTシャツ(1万9800円)
コラボショートパンツ(4万6200円)
コラボバケットハット(1万6500円)
コラボネックレス(11万円/抽選販売)
※一部商品

【6月18日発売】
エトロ
(ETRO)

キンプリ髙橋海人とコラボ
ペイズリー柄をまとう豊富なラインアップ

「エトロ(ETRO)」は、グローバルアンバサダーを務める、King & Princeの髙橋海人とのコラボアイテムを発売する。ペイズリー柄をテーマに、Tシャツやシャツ、バケットハットやトートバッグなど幅広くそろえ、全てのアイテムに“ETRO per Kaito Takahashi”ロゴをあしらう。6月18〜24日にオープンする伊勢丹新宿本店メンズ館のポップアップを皮切りに、順次販売する。

■商品詳細

コラボTシャツ(5万8300円)
コラボ長袖シャツ(7万9200円)
コラボバケットハット(5万3900円)
コラボバッグ(14万3000円)
コラボソックス(1万6500円)
※一部商品

【6月18日発売】
マリークワント
(MARY QUANT)

ブランド70周年記念
ザ・ビートルズとのコラボTシャツ

「マリークワント(MARY QUANT)」は、ザ・ビートルズ(THE BEATLES)とのコラボTシャツを数量限定で発売する。アルバム「Help!」「A Hard Day's Night」のアートワークや、アーティストのグラフィックをプリント。バックにはオリジナルのコラボロゴを配した。すでに公式オンラインで先行予約を受け付けている。

■商品詳細

コラボTシャツ(7150円〜)

【6月18日発売】
アディダス オリジナルス
(ADIDAS ORIGINALS)

白を基調とした
爽やかなウオッチ

「アディダス オリジナルス(ADIDAS ORIGINALS)」の時計の日本総代理店を務めるウエニ貿易は、"プロジェクト ワン”シリーズから新色のウオッチを発売する。文字盤に三つ葉ロゴを配し、ストラップにはエンボス加工を施したラバー素材を使用、ソーラームーブメントを搭載する。すでに予約を受け付けている。

■商品詳細

ウオッチ(1万5950円)

【6月19日発売】
ファミリア
(FAMILIAR)

「ハンター」コラボのレインブーツ
キッズサイズもラインアップ

「ファミリア(FAMILIAR)」は、「ハンター(HUNTER)」とコラボしたレインブーツを発売する。それぞれ「ハンター」の“プレイ チェルシー ネオプレンブーツ”と、“キッズ ファースト クラシック”を土台とし、“ファミリアチェック”をあしらう。

■商品詳細

コラボレインブーツ(2万7500円)
コラボレインブーツ/キッズ(1万5400円)

【6月20日発売】
ユニクロ
(UNIQLO)

イチロー、役所広司がデザインした
チャリティーTシャツ

「ユニクロ(UNIQLO)」は、チャリティーTシャツプロジェクト“ピース フォー オール(PEACE FOR ALL)”から、Tシャツを発売する。新たなコラボレーターとして、元プロ野球選手のイチローや、俳優の役所広司が参画するほか、すでに同プロジェクトに参加している佐藤可士和、アカマイ・テクノロジーズによる新デザインも制作した。

■商品詳細

Tシャツ(1500円)

【6月20日発売】
ジーユー
(GU)

“エスターバニー”コラボ
ウィメンズとティーン向けアイテムを制作

「ジーユー(GU)」は、“エスターバニー”とのコラボアイテムを発売する。エスター・キム(Esther Kim)による描きおろしメッセージ“I CAN BE MYSELF AROUND MY FRIENDS(友達といると自分になれる)”をコンセプトとし、“好きなものが同じな仲良し姉妹”をイメージしたアイテムをラインアップする。

■商品詳細

コラボTシャツ/ウィメンズ(1290円)
コラボルームウエア/ウィメンズ(2990円)
コラボバッグ/ウィメンズ(1990円)
コラボポロシャツ/ティーン(1290円)
コラボキャップ/ティーン(1290円)
※一部商品

【6月21日発売】
クロックス
(CROCS)

「ワンピース」、アトモスと
トリプルコラボサンダル

「クロックス(CROCS)」は、アトモス(ATMOS)、アニメ「ワンピース」とトリプルコラボレーションしたサンダルを発売する。“クラシック クロッグ”を土台とし、“ギア5”の“ルフィ”をモチーフに制作。同キャラクターの草鞋を思わせるソールカラーをあしらう。

■商品詳細

コラボサンダル(1万3200円)

【6月21日発売】
ケイタマルヤマ
(KEITAMARUYAMA)

田中みな実とコラボ
浴衣やワンピース、チャイナブラウスなど

「ケイタマルヤマ(KEITAMARUYAMA)」は、タレントの田中みな実とのコラボアイテムを発売する。“品格のある大人の浴衣”をコンセプトとした浴衣のほか、ワンピースやチャイナブラウス、刺しゅうを施した巾着をラインアップする。すでに公式オンラインで先行予約を受け付けている。

■商品詳細

コラボ浴衣(6万6000円)
コラボワンピース(6万3800円)
コラボブラウス(4万1800円)
コラボ巾着(1万6500円)

【6月21日発売】
コロンビア
(COLUMBIA)

原宿に旗艦店オープン
店舗限定アイテムをラインアップ

「コロンビア(COLUMBIA)」は6月21日、東京・原宿に旗艦店、コロンビア トウキョウ フラッグシップをオープンする。これに伴い、Tシャツやボタンダウンシャツ、水筒のほか、残反を使った折り畳み傘など、同店限定商品を販売する。

■商品詳細

Tシャツ(6930円)
シャツ(9530円)
水筒(4400円)
折り畳み傘(1万7600円)

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「ファミリア」の「ハンター」コラボや「ディーン&デルーカ」のライラックカラーのバッグなど! 今週発売のファッションアイテム14選【6/16〜6/22】

ファッションアイテムの発売情報を「WWDJAPAN」的視点でピックアップ!今回は6月16〜22日に発売するアイテムを紹介します。「ファミリア(FAMILIAR)」は、19日、「ハンター(HUNTER)」とコラボしたレインブーツを発売します。親子で楽しめるサイズ感で、“ファミリアチェック”をアクセントにした可愛らしいデザインです。一方、「ディーン&デルーカ」からは爽やかなライラックカラーのトートバッグが数量限定で発売になります。この梅雨の時期、雨の日でもお気に入りのアイテムがあれば、気分も上げていけますね。

【6月16日発売】
コロンビア
(COLUMBIA)

「フジロック 2025」コラボT
長場雄のアートワークをあしらう

「コロンビア(COLUMBIA)」は、「フジロックフェスティバル '25(FUJI ROCK FESTIVAL '25)」とのコラボTシャツを発売する。吸湿速乾機能“オムニウィック”を採用し、長場雄のアートワークをフロントにあしらった。カラーは“シーソルト”とブラックを用意する。

■商品詳細

Tシャツ(6600円)

【6月17日発売】
ディーン&デルーカ
(DEAN & DELUCA)

夏らしいメッシュ地のトート
2サイズをラインアップ

「ディーン&デルーカ(DEAN & DELUCA)」は、メッシュ地のトートバッグを数量限定で発売する。SとLの2サイズを制作し、清涼感のある“ライラック”カラーを採用、ライトグレーの持ち手を合わせた。Lサイズはロングハンドルとショートハンドルを共に配した。

■商品詳細

バッグ(3300円〜)

【6月17日発売】
クラネ
(CLANE)

「ラミダス」とのコラボバッグ
ハンドバッグとバックパックを制作

「クラネ(CLANE)」は、「ラミダス(RAMIDUS)」とのコラボバッグを発売する。細めのストラップを配し、レザーのクロシェットを付したハンドバッグと、コラボロゴを刺しゅうしたバックパックを用意、共にゴールドの金具をあしらう。

■商品詳細

コラボハンドバッグ(2万8600円)
コラボパックパック(3万5200円)

【6月18日発売】
ストーンアイランド
(STONE ISLAND)

「ニューバランス」コラボ
初のスケートボーディングライン

「ストーンアイランド(STONE ISLAND)」は、「ニューバランス(NEW BALANCE)」とのコラボスニーカーを発売する。「ストーンアイランド」2025年春夏カプセルコレクションに着想を得てデザイン。ホワイトとブルー、イエローの3色をラインアップする。

■商品詳細

コラボスニーカー(3万3000円)

【6月18日発売】
オールモストブラック
(ALMOSTBLACK)

「オールモストブラック」10周年
ラッパーのKREVAとコラボ

「オールモストブラック(ALMOSTBLACK)」は、ラッパーのKREVA(クレバ)とのコラボアイテムを発売する。「オールモストブラック」設立10周年と、KREVAのソロデビュー20周年を記念したもので、ウエアやサンダル、ソックス、バケットハットのほか、「オールモストブラック」公式オンラインおよびラブレスのポップアップ限定でネックレスを抽選販売する。

■商品詳細

コラボコーチジャケット(6万7980円)
コラボTシャツ(1万9800円)
コラボショートパンツ(4万6200円)
コラボバケットハット(1万6500円)
コラボネックレス(11万円/抽選販売)
※一部商品

【6月18日発売】
エトロ
(ETRO)

キンプリ髙橋海人とコラボ
ペイズリー柄をまとう豊富なラインアップ

「エトロ(ETRO)」は、グローバルアンバサダーを務める、King & Princeの髙橋海人とのコラボアイテムを発売する。ペイズリー柄をテーマに、Tシャツやシャツ、バケットハットやトートバッグなど幅広くそろえ、全てのアイテムに“ETRO per Kaito Takahashi”ロゴをあしらう。6月18〜24日にオープンする伊勢丹新宿本店メンズ館のポップアップを皮切りに、順次販売する。

■商品詳細

コラボTシャツ(5万8300円)
コラボ長袖シャツ(7万9200円)
コラボバケットハット(5万3900円)
コラボバッグ(14万3000円)
コラボソックス(1万6500円)
※一部商品

【6月18日発売】
マリークワント
(MARY QUANT)

ブランド70周年記念
ザ・ビートルズとのコラボTシャツ

「マリークワント(MARY QUANT)」は、ザ・ビートルズ(THE BEATLES)とのコラボTシャツを数量限定で発売する。アルバム「Help!」「A Hard Day's Night」のアートワークや、アーティストのグラフィックをプリント。バックにはオリジナルのコラボロゴを配した。すでに公式オンラインで先行予約を受け付けている。

■商品詳細

コラボTシャツ(7150円〜)

【6月18日発売】
アディダス オリジナルス
(ADIDAS ORIGINALS)

白を基調とした
爽やかなウオッチ

「アディダス オリジナルス(ADIDAS ORIGINALS)」の時計の日本総代理店を務めるウエニ貿易は、"プロジェクト ワン”シリーズから新色のウオッチを発売する。文字盤に三つ葉ロゴを配し、ストラップにはエンボス加工を施したラバー素材を使用、ソーラームーブメントを搭載する。すでに予約を受け付けている。

■商品詳細

ウオッチ(1万5950円)

【6月19日発売】
ファミリア
(FAMILIAR)

「ハンター」コラボのレインブーツ
キッズサイズもラインアップ

「ファミリア(FAMILIAR)」は、「ハンター(HUNTER)」とコラボしたレインブーツを発売する。それぞれ「ハンター」の“プレイ チェルシー ネオプレンブーツ”と、“キッズ ファースト クラシック”を土台とし、“ファミリアチェック”をあしらう。

■商品詳細

コラボレインブーツ(2万7500円)
コラボレインブーツ/キッズ(1万5400円)

【6月20日発売】
ユニクロ
(UNIQLO)

イチロー、役所広司がデザインした
チャリティーTシャツ

「ユニクロ(UNIQLO)」は、チャリティーTシャツプロジェクト“ピース フォー オール(PEACE FOR ALL)”から、Tシャツを発売する。新たなコラボレーターとして、元プロ野球選手のイチローや、俳優の役所広司が参画するほか、すでに同プロジェクトに参加している佐藤可士和、アカマイ・テクノロジーズによる新デザインも制作した。

■商品詳細

Tシャツ(1500円)

【6月20日発売】
ジーユー
(GU)

“エスターバニー”コラボ
ウィメンズとティーン向けアイテムを制作

「ジーユー(GU)」は、“エスターバニー”とのコラボアイテムを発売する。エスター・キム(Esther Kim)による描きおろしメッセージ“I CAN BE MYSELF AROUND MY FRIENDS(友達といると自分になれる)”をコンセプトとし、“好きなものが同じな仲良し姉妹”をイメージしたアイテムをラインアップする。

■商品詳細

コラボTシャツ/ウィメンズ(1290円)
コラボルームウエア/ウィメンズ(2990円)
コラボバッグ/ウィメンズ(1990円)
コラボポロシャツ/ティーン(1290円)
コラボキャップ/ティーン(1290円)
※一部商品

【6月21日発売】
クロックス
(CROCS)

「ワンピース」、アトモスと
トリプルコラボサンダル

「クロックス(CROCS)」は、アトモス(ATMOS)、アニメ「ワンピース」とトリプルコラボレーションしたサンダルを発売する。“クラシック クロッグ”を土台とし、“ギア5”の“ルフィ”をモチーフに制作。同キャラクターの草鞋を思わせるソールカラーをあしらう。

■商品詳細

コラボサンダル(1万3200円)

【6月21日発売】
ケイタマルヤマ
(KEITAMARUYAMA)

田中みな実とコラボ
浴衣やワンピース、チャイナブラウスなど

「ケイタマルヤマ(KEITAMARUYAMA)」は、タレントの田中みな実とのコラボアイテムを発売する。“品格のある大人の浴衣”をコンセプトとした浴衣のほか、ワンピースやチャイナブラウス、刺しゅうを施した巾着をラインアップする。すでに公式オンラインで先行予約を受け付けている。

■商品詳細

コラボ浴衣(6万6000円)
コラボワンピース(6万3800円)
コラボブラウス(4万1800円)
コラボ巾着(1万6500円)

【6月21日発売】
コロンビア
(COLUMBIA)

原宿に旗艦店オープン
店舗限定アイテムをラインアップ

「コロンビア(COLUMBIA)」は6月21日、東京・原宿に旗艦店、コロンビア トウキョウ フラッグシップをオープンする。これに伴い、Tシャツやボタンダウンシャツ、水筒のほか、残反を使った折り畳み傘など、同店限定商品を販売する。

■商品詳細

Tシャツ(6930円)
シャツ(9530円)
水筒(4400円)
折り畳み傘(1万7600円)

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トレラン&山は2020年代のストリートだ!

毎週発行している「WWDJAPAN」は、ファッション&ビューティの潮流やムーブメントの分析、ニュースの深堀りなどを通じて、業界の面白さ・奥深さを提供しています。巻頭特集では特に注目のキーワードやカテゴリー、市場をテーマに、業界活性化を図るべく熱いメッセージを発信。ここでは、そんな特集を担当記者がざっくばらんに振り返ります。(この記事は「WWDJAPAN」2025年6月9日号からの抜粋です)

五十君:一昨年、昨年と登山特集をやって反響が良く、今年もやるぞ!と考え始めたときに、「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」がトレラン(トレイルランニング)用シューズ開発を強化、「ミレー(MILLET)」が日本でもトレラン向けカセットの販売を開始し、トレランに焦点を当てたら面白いかもと。お!その靴はまさに今ファッション文脈でも人気のカナダ発の新進ブランド!!

本橋:「ノルダ(NORDA)」です。某男性誌の編集者が泥まみれでトレランしている姿をインスタで見て、カッコよくて買ってしまいました。今行ってきた展示会でも褒められました。

「もっと知りたい」と思わされる

五十君:さすがおしゃれ番長!表紙でGAKU-MCさんも「ノルダ」を履いています。今回の特集で印象的だったのは、トレラン界隈の旬な場所に行くと、みんな横の繋がりがあって、ストリートカルチャー的な広がり方をしていることです。2017年12月の弊紙「藤原ヒロシというビジネスモデル」特集で、ヒロシさんが「ストリートは横のつながりで同時多発的に広がっていく」と語っていました。「90年代のストリートは裏原、2000年代はIT、2010年代は食だ」ということでしたが、「2020年代のストリートは山にあるんだな」と。自己表現やカルチャーとしてのトレランは、そのシーンに触れた人に、やってみたいと思わせるパワーがあると感じます。

本橋:激しく同意です。僕も一昨年の登山特集を手伝った際に、深淵を見ました。山のコミュニティーの人たちは人生に対する目線が自分とは違っていて、「もっと知りたい」と思わされるんですよね。

五十君:正直、トレランってハードルが高いですが、安全のため人と行動するからこそコミュニティーも生まれやすい。「別にずっと走らなくていい、歩けばいいから挑戦してみて」と皆さん口々に言ってました。最後に、何度も相談に乗っていただいたゴールドウイン(GOLDWIN)の後藤太志ザ・ノース・フェイス事業本部ハードグッズ事業部長にこの場を借りてお礼申し上げます!

 

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レディー・ガガやセレーナ セレブ発ビューティブランド、次なる大型M&A候補は?

エルフ ビューティ(E.L.F. BEAUTY)によるヘイリー・ビーバー(Hailey Bieber)のコスメブランド「ロード(RHODE)」買収を受けて、次なる大型M&Aはどのセレブリティ発のビューティブランドかに注目が集まっている。「ロード」は、2022年にモデルのヘイリー・ビーバーが立ち上げてからわずか3年で10億ドル(約1430億円)の買収案件へと成長した。買い手は急成長中のコスメ企業のエルフ ビューティで、同社史上最大のM&A(合併・買収)となり、これまでにない大型投資に踏み切った。この買収劇は、冷え込んでいたビューティ業界のM&A市場が再び活性化する兆しとして捉えられている。

再始動後の成長が期待される
レディー・ガガの「ハウス ラボ」

18年にアマゾン(AMAZON)の独占販売でスタートしたレディー・ガガ(LADY GAGA)の「ハウス ラボ(HAUS LABS)」は、立ち上げ当初の低迷を経て22年にブランドを刷新。パッケージや処方を一新してセフォラ(SEPHORA)と提携し再スタートした。リローンチ後の売上高は4500万〜5000万ドル(約64億〜71億円)と推定されていた。

4億ドル企業に成長した
セレーナ・ゴメスの「レア ビューティ」

セレーナ・ゴメス(Selena Gomez)が19年に立ち上げた「レア ビューティ(RARE BEAUTY)」は、リキッドチークやクリームブロンザーなどが人気を博し、24年の売上高は前年比14%増の約4億ドル(約572億円)を記録した。昨年3月、セレーナが米投資銀行のゴールドマン・サックス(GOLDMAN SACHS)とレイモンド・ジェームズ(RAYMOND JAMES)に売却オプションの評価を依頼しているという話もあったが、情報筋は当時、正式な売却手続きには至っていないと説明していた。

ヘアケアで異例の規模を記録
ビヨンセの「セクレド」

24年にビヨンセ(Beyonce)が立ち上げたヘアケアブランド「セクレド(CECRED)は、臨床的エビデンスに基づき製品開発を行う。発売から1年で化粧品小売大手のアルタビューティ(ULTA BEAUTY)と提携し、同社史上最大規模の導入案件としてウェブサイトに加えて全米1400店舗以上で取り扱いがスタートした。

発売初週で爆発的な反響を呼んだ
ブレイク・ライブリーの「ブレイク ブラウン」

俳優のブレイク・ライブリー(Blake Lively)が手掛けるヘアケアブランド「ブレイク ブラウン(BLAKE BROWN)」は、24年に量販店のターゲット(TARGET)限定で発売した。初日にターゲットのヘアケア製品の売り上げトップ5を独占し、データテクノロジー企業のローンチメトリックス(LAUNCHMETRICS)によると、初週だけで1600万ドル(約22億円)相当のメディアインパクトを記録した。

ウェルネス分野で急成長する
コートニー・カーダシアンの「レミー」

サプリブランド「レミー(LEMME)」は、コートニー・カーダシアン(Kourtney Kardashian)と実業家でありビジネスパートナーのサイモン・ハック(Simon Huck)が22年9月に共同設立した。腟用プロバイオティクスグミをはじめセクシャルウェルネスのためのサプリなどをウェブサイトやアマゾンでオンライン販売する。24年にはターゲットとの提携を決め、オンラインと実店舗共に販路を拡大している。

収益構造の見直しを図る
グウィネス・パルトロウの「グープ」

08年に俳優のグウィネス・パルトロウ(Gwyneth Paltrow)が自宅のキッチンから配信するニュースレターとして始まった「グープ(GOOP)」は、今やライフスタイルやウェルネス分野を代表するブランドに成長し、オンライン上でカルト的な人気を誇っている。ビューティ部門を16年に立ち上げ、スキンケアやメイクアップ製品を発売。24年の売上高は前年比40%増を記録した。ウェルネスやホーム、トラベルなどを含め複数のカテゴリーで製品を展開してきたが、昨年9月、ビジネスをビューティ、ファッション、フードに絞る事業再編を行った。

ブランドを買い戻し再スタートした
アリアナ・グランデの「R.E.M ビューティ」

アリアナ・グランデ(Ariana Grande)のメイクアップコスメ「R.E.M. ビューティ(R.E.M. BEAUTY)」は、動物愛護団体PETAが認証するクルエルティフリーブランドだ。21年にインキュベーター企業のフォーマ ブランズ(FORMA BRANDS)とのライセンス契約でスタートし、同社のウェブサイトで独占販売した。その後、セフォラやアルタビューティ、英百貨店セルフリッジ(SELFRIDGES)などの大手小売店にも並んだ。しかし、23年にフォーマ ブランズが破綻。それを受けてグランデはブランドを買い戻し、残在庫を1500万ドル(約21億円)で取得した。

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アシックス、15分9秒の新感覚アクティビティーを大阪で開催 「テーマパークのように楽しめる仕掛け」

アシックスジャパンは6月4日、西日本最大の直営店であるアシックス グランフロント大阪に、新感覚アクティビティー「ディスカバー バイ アシックス(DISCOVER. by ASICS」をオープンした。2025年10月13日までの約5カ月間にわたって実施する。創業哲学である「健全な身体に健全な精神があれかし」を表現するブランドスローガン「Sound Mind, Sound Body」を来場者に体感してもらうことで、普段スポーツに馴染みのない層にもアプローチする。

同アクティビティーを展開する狙いについて、同社マーケティング統括部の狩野和也部長は「これから体を動かしてみようと考えているお客さまとのタッチポイントを増やしていきたい。誰もが自然と動き出したくなるような仕掛けが詰まっている」と話す。

最大の特徴は、アシックススポーツ工学研究所が、運動とメンタルヘルス研究の第一人者である英キングス・カレッジ・ロンドンのブレンドン・スタッブス教授との共同研究で導き出した、“15分9秒”という運動時間の設定だ。狩野部長は「運動と聞くと、長時間行う必要があるのではないかと思われがちだが、実際には短時間でも心身にポジティブな影響を与えることがわかっている。この15分9秒を気軽に生活に取り入れてもらうきっかけにしたい」という。

リアルタイムで映像と音が変化

施設は「5つのフィールド」で構成。最初のフィールドでは、感情や生活習慣をモニターで診断し、個々に応じたマイカラーとマイサウンドが設定される。この2つは体験の間、ガイド役として機能するもの。2つめのフィールド「ワープ」では、光と音の演出により非日常へと誘導され、3つめのフィールド「ライト」では、参加者が自身の色の光を追って身体を動かすことで没入感を楽しめる。動きに連動してイヤホンから流れるマイサウンドも変化する。4つめのフィールド「イマーシブ」では、人感センサーと連動した360度の映像プロジェクターにより、参加者の動きに応じてリアルタイムに映像と音が変化。粒子状アバターとの対話やゲーム形式の動作を経て、参加者同士で協力してデジタルアートを完成させるという構成になっている。

最後のフィールドのギャラリー・ショップにはランニング、トレーニング、スポーツスタイルなど、アシックスが展開する多彩な商品が並ぶ。リサイクル素材を活用したランニングシューズ“ニンバス ミライ(NIMBUS MIRAI)”や、GELテクノロジーを搭載したシューズ“ゲル クォンタム キネティック(GEL-QUANTUM KINETIC)”などをそろえる。

アクティビティーは1枠最大7人の事前予約制で、専用フォームから申し込みが可能。体験時間は全体で30分、参加費は無料。車イス利用者も体験できる。終了後には、自分のハイライト映像や自身の動きから生成された音楽などのコンテンツも提供される。

「あっという間に時間が過ぎた」

メディア向け発表会には、アシックスファミリーで元卓球日本代表の石川佳純さんが登壇。体験した感想について 「光を追いかけてジャンプしたり、上から落ちてくるオブジェクトを避けたり、自分と連動したアバターでゲームをしたりする体験は、まるでテーマパークのようで楽しかった。気づけば夢中になっていてあっという間に15分9秒が過ぎた」と振り返る。

石川さんは現役引退後もランニングやスピニングバイク、スキーなど多様な運動を日常的に取り入れている。「現役時代は“勝つため”の運動を意識していたが、今は心身ともに健康でいるために体を動かすことが目的になった。これまでとは違った角度でスポーツを楽しめている」と話す。最近では15分9秒の軽いトレーニングやストレッチを毎日続けており、今後はハーフマラソンへの挑戦も予定していると話した。

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アシックス、15分9秒の新感覚アクティビティーを大阪で開催 「テーマパークのように楽しめる仕掛け」

アシックスジャパンは6月4日、西日本最大の直営店であるアシックス グランフロント大阪に、新感覚アクティビティー「ディスカバー バイ アシックス(DISCOVER. by ASICS」をオープンした。2025年10月13日までの約5カ月間にわたって実施する。創業哲学である「健全な身体に健全な精神があれかし」を表現するブランドスローガン「Sound Mind, Sound Body」を来場者に体感してもらうことで、普段スポーツに馴染みのない層にもアプローチする。

同アクティビティーを展開する狙いについて、同社マーケティング統括部の狩野和也部長は「これから体を動かしてみようと考えているお客さまとのタッチポイントを増やしていきたい。誰もが自然と動き出したくなるような仕掛けが詰まっている」と話す。

最大の特徴は、アシックススポーツ工学研究所が、運動とメンタルヘルス研究の第一人者である英キングス・カレッジ・ロンドンのブレンドン・スタッブス教授との共同研究で導き出した、“15分9秒”という運動時間の設定だ。狩野部長は「運動と聞くと、長時間行う必要があるのではないかと思われがちだが、実際には短時間でも心身にポジティブな影響を与えることがわかっている。この15分9秒を気軽に生活に取り入れてもらうきっかけにしたい」という。

リアルタイムで映像と音が変化

施設は「5つのフィールド」で構成。最初のフィールドでは、感情や生活習慣をモニターで診断し、個々に応じたマイカラーとマイサウンドが設定される。この2つは体験の間、ガイド役として機能するもの。2つめのフィールド「ワープ」では、光と音の演出により非日常へと誘導され、3つめのフィールド「ライト」では、参加者が自身の色の光を追って身体を動かすことで没入感を楽しめる。動きに連動してイヤホンから流れるマイサウンドも変化する。4つめのフィールド「イマーシブ」では、人感センサーと連動した360度の映像プロジェクターにより、参加者の動きに応じてリアルタイムに映像と音が変化。粒子状アバターとの対話やゲーム形式の動作を経て、参加者同士で協力してデジタルアートを完成させるという構成になっている。

最後のフィールドのギャラリー・ショップにはランニング、トレーニング、スポーツスタイルなど、アシックスが展開する多彩な商品が並ぶ。リサイクル素材を活用したランニングシューズ“ニンバス ミライ(NIMBUS MIRAI)”や、GELテクノロジーを搭載したシューズ“ゲル クォンタム キネティック(GEL-QUANTUM KINETIC)”などをそろえる。

アクティビティーは1枠最大7人の事前予約制で、専用フォームから申し込みが可能。体験時間は全体で30分、参加費は無料。車イス利用者も体験できる。終了後には、自分のハイライト映像や自身の動きから生成された音楽などのコンテンツも提供される。

「あっという間に時間が過ぎた」

メディア向け発表会には、アシックスファミリーで元卓球日本代表の石川佳純さんが登壇。体験した感想について 「光を追いかけてジャンプしたり、上から落ちてくるオブジェクトを避けたり、自分と連動したアバターでゲームをしたりする体験は、まるでテーマパークのようで楽しかった。気づけば夢中になっていてあっという間に15分9秒が過ぎた」と振り返る。

石川さんは現役引退後もランニングやスピニングバイク、スキーなど多様な運動を日常的に取り入れている。「現役時代は“勝つため”の運動を意識していたが、今は心身ともに健康でいるために体を動かすことが目的になった。これまでとは違った角度でスポーツを楽しめている」と話す。最近では15分9秒の軽いトレーニングやストレッチを毎日続けており、今後はハーフマラソンへの挑戦も予定していると話した。

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巨大「ブラッツ」とaespaカリナが遭遇 「ジェントルモンスター」新作ポップアップで

「ジェントルモンスター(GENTLE MONSTER)」は5月30日、新作アイウエア“2025 ポケットコレクション(Pocket Collection)”を発売した。新シリーズの販売開始に合わせて、韓国・ソウルのソンスや米・ロサンゼルス、中国・上海、タイ・バンコクの4都市でポップアップイベントを開催中だ。ソンスの会場では、オープン前に日本メディアも招待し、内覧を行った。さらに、キャンペーンビジュアルに登場したエスパ(aespa)のカリナ(Karina)も来店。バイオレットカラーに彩られた店内で、巨大オブジェや「ブラッツ」ドールなどのアイコニックなアイテムに囲まれながら楽しむ姿が注目を集めた。

全21型の折りたたみ式アイウエア

“2025 ポケットコレクション”はサングラス6型とメガネフレーム15型の全21型で、持ち運びに便利な折りたたみ式のコンパクト構造を採用している。テンプルにジェムストーンやコイン風の装飾をあしらったメタルフレームや、インパクトのあるカラーアセテートフレーム、星形シルエットをモチーフにしたレンズレスのステートメントピースなど、個性溢れるラインアップをそろえる。

中でも注目モデルは、アメリカ発の着せ替え人形「ブラッツ(Bratz)」とコラボレーションしたモデル“Pico 02(V)”だ。同モデルにはシルバーのメタルフレームにバイオレットのレンズを組み合わせており、限定版の「ブラッツ」ドールが付属する。

「ジェントルモンスター×ブラッツ」
が生み出した“異次元空間”

ソウルのポップアップ会場の屋上には、数メートル級の巨大な「ブラッツ」オブジェが登場し、通行人の視線を集めていた。さらに店内に足を踏み入れると、2体の巨大「ブラッツ」オブジェがゲストを出迎える。その圧倒的なビジュアルインパクトで、新作コレクションの世界観に没入させる仕掛けだ。巨大「ブラッツ」と限定版ドールとのサイズの対比が現実と仮想の境界を曖昧にし、まるでバーチャル空間に迷い込んだかのような“バグ”の感覚を引き起こす。

会場内では、同コレクションの全モデルが並ぶほか、巨大「ブラッツ」と記念写真が撮れるセルフィースポットや、生成AIで「ブラッツ」風セルフィーが楽しめるフォトブースも設置する。また、ポップアップ限定の14種類のオリジナル「ブラッツ」用衣装も販売し、「ジェントルモンスター」と「ブラッツ」の世界観が融合したユニークな空間となっている。

■Gentle Monster Pocket Pop-up
期間:開催中〜10月末
住所:309-59 Seongsu-dong 2(i)-ga Seongdong-gu Seoul
時間:11:00〜21:00

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巨大「ブラッツ」とaespaカリナが遭遇 「ジェントルモンスター」新作ポップアップで

「ジェントルモンスター(GENTLE MONSTER)」は5月30日、新作アイウエア“2025 ポケットコレクション(Pocket Collection)”を発売した。新シリーズの販売開始に合わせて、韓国・ソウルのソンスや米・ロサンゼルス、中国・上海、タイ・バンコクの4都市でポップアップイベントを開催中だ。ソンスの会場では、オープン前に日本メディアも招待し、内覧を行った。さらに、キャンペーンビジュアルに登場したエスパ(aespa)のカリナ(Karina)も来店。バイオレットカラーに彩られた店内で、巨大オブジェや「ブラッツ」ドールなどのアイコニックなアイテムに囲まれながら楽しむ姿が注目を集めた。

全21型の折りたたみ式アイウエア

“2025 ポケットコレクション”はサングラス6型とメガネフレーム15型の全21型で、持ち運びに便利な折りたたみ式のコンパクト構造を採用している。テンプルにジェムストーンやコイン風の装飾をあしらったメタルフレームや、インパクトのあるカラーアセテートフレーム、星形シルエットをモチーフにしたレンズレスのステートメントピースなど、個性溢れるラインアップをそろえる。

中でも注目モデルは、アメリカ発の着せ替え人形「ブラッツ(Bratz)」とコラボレーションしたモデル“Pico 02(V)”だ。同モデルにはシルバーのメタルフレームにバイオレットのレンズを組み合わせており、限定版の「ブラッツ」ドールが付属する。

「ジェントルモンスター×ブラッツ」
が生み出した“異次元空間”

ソウルのポップアップ会場の屋上には、数メートル級の巨大な「ブラッツ」オブジェが登場し、通行人の視線を集めていた。さらに店内に足を踏み入れると、2体の巨大「ブラッツ」オブジェがゲストを出迎える。その圧倒的なビジュアルインパクトで、新作コレクションの世界観に没入させる仕掛けだ。巨大「ブラッツ」と限定版ドールとのサイズの対比が現実と仮想の境界を曖昧にし、まるでバーチャル空間に迷い込んだかのような“バグ”の感覚を引き起こす。

会場内では、同コレクションの全モデルが並ぶほか、巨大「ブラッツ」と記念写真が撮れるセルフィースポットや、生成AIで「ブラッツ」風セルフィーが楽しめるフォトブースも設置する。また、ポップアップ限定の14種類のオリジナル「ブラッツ」用衣装も販売し、「ジェントルモンスター」と「ブラッツ」の世界観が融合したユニークな空間となっている。

■Gentle Monster Pocket Pop-up
期間:開催中〜10月末
住所:309-59 Seongsu-dong 2(i)-ga Seongdong-gu Seoul
時間:11:00〜21:00

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