ゲームチェンジャーの種類 エディターズレター(2020年12月2日配信分)

※この記事は2020年12月2日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editor's Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

ゲームチェンジャーの種類

 「WWDジャパン」は毎年、ファッション業界の次なるリーダーを讃える「NEXT リーダー」特集に取り組んでいます。年末恒例の企画でしたが、今回はビューティも加わりパワーアップ!そのため、もうちょっとお時間をいただく予定です。下のリンクをご覧いただき、もうちょっとお待ちください(笑)。

 「業界の次なるリーダー」と聞かれたら、皆さんはどんな人を挙げるでしょうか?インフルエンサーやユーチューバーが挙がるのは、実に今っぽいですね。

 でも、そんな人ばかりを称えて良いのでしょうか?試しに編集部に募ってみたところポンポンあがるニューカマーの一覧を見て、そんなコトを考えたんです。確かに、新たな世界を創造する人は、「NEXT リーダー」です。でも、古き世界を現代・未来に通用するように修正する人も、「NEXT リーダー」なのではないか?そこで「コレは、『NEXT リーダー』をちゃんと定義したほうがいいのかもしれない」と考えたワタクシは、「ゲーム・チェンジャーの競争戦略」(日本経済新聞社刊・内田和成編著)に出会い、ゲームチェンジャーには4種のタイプがあることを知りました。秩序破壊型と市場創造型、ビジネス創造型、プロセス改革型の4つです。

 詳しい説明は差し控えますが、「新たな世界を想像する人」は「ビジネス想像型」、そして「古き世界を現代・未来に通用するように修正する人」は、「プロセス改革型」と言えそうです。ほら!となると、「新たな世界を想像する人」と、「古き世界を現代・未来に通用するように修正する人」は、おんなじくらい大事!いずれも、「WWDジャパン」が「NEXT リーダー」と称えるべき人なのです。

 現在私たちは、ここに産業構造を組み合わせて、例えば「川上のビジネス想像型は、誰だろう?」とか「ビューティ業界の販売におけるプロセス改革型は、一体??」みたいなカンジで「NEXT リーダー」を探そうとしています。こうすると、ファッション&ビューティ業界のさまざまな領域から、あらゆるタイプの「NEXT リーダー」が選出できるのでは?と思うから。さぁ、こんな風に特集を「設計」したらどんな人が現れ、この特集自体も大きなものに成長するのか?今から、とっても楽しみです!

 このマトリックスに産業構造や組織体系を組み合わせるという考え方、現状の問題点を見つける上でも役立ちそうですね。

FROM OUR INDUSTRY:ファッションとビューティ、関連する業界の注目トピックスをお届けする総合・包括的ニュースレターを週3回配信するメールマガジン。「WWD JAPAN.com」が配信する1日平均30本程度の記事から、特にプロが読むべき、最新ニュースや示唆に富むコラムなどをご紹介します。

エディターズレターとは?
「WWDジャパン」と「WWDビューティ」の編集者から、パーソナルなメッセージをあなたのメールボックスにダイレクトにお届けするメールマガジン。ファッションやビューティのみならず、テクノロジーやビジネス、グローバル、ダイバーシティなど、みなさまの興味に合わせて、現在7種類のテーマをお選び頂けます。届いたメールには直接返信をすることもできます。

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“シュウマイ” 遂に大手も参入。ヴィアHDが新業態「ヤンヤン飯店」をオープン。再建の起爆剤となるか?

 ヴィア・ホールディングス(HD)の子会社である、株式会社扇屋東日本(東京都新宿区、代表:横川 紀夫)が、シュウマイを軸とした中華酒場「燕燕(ヤンヤン)飯店」を、1月15日(金)東京・中目黒にオープンした。オフィシャルHPでの告知やプレスリリースの配信もなく、ひっそりと新業態のオープンである。債務超過のヴィアHDにとって、再建の起爆剤となるか?
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物語コーポ、アドバンテッジからの社債61億払込完了。

株式会社物語コーポレーション(本社:愛知県豊橋市、代表取締役社長:加藤 央之 )が、投資ファンドのアドバンテッジパートナーズグループのアドバンテッジアドバイザーズ株式会社に割り当てた社債61億1995万円が2月24日に払込が完了したと発表した。
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MTGが90歳の日本最高齢現役フィットネス・インストラクターと契約

 MTGはこのほど、トレーニングブランド「シックスパッド(SIXPAD)」で日本最高齢の90歳現役フィットネス・インストラクターの“タキミカさん(瀧島未香)”とパートナーシップ契約を結んだ。同社が展開するEMSオンラインジム「シックスパッド ホームジム」のインストラクターに就任し、今後は「シックスパッド」製品のプロモーションにも起用する。

 “タキミカさん”は65歳から運動をはじめ、87歳の時にインストラクターデビュー。「年齢はただの数字。年齢を理由に健康をあきらめない」などの考え方や生き方に支持を集める。同社は瀧島氏が提唱する“パワーエイジング”という生き方に共鳴し契約を結んだ。20年秋にスタートしたオンラインジムのインストラクターに就くほか、100歳まで健康に生きる体作りをテーマに考案した「タキミカ体操」を取り入れた新たなトレーニングメニューの開発も進める。

 「EMSを活用することで、さらにパワーエイジングな人を増やし、年齢を理由に健康をあきらめる人を減らしたい。『年齢は、ただの数字です』。この言葉を『シックスパッド』とともに体現し、人生をもっともっと楽しんでもらいたい」とコメントした。同社は、既存のストイックに体を鍛える人のほか、幅広い年齢層の取り込みも狙っている。

 「シックスパッド ホームジム」は10分の短時間・高効率を自宅で実現する「ハイブリッドトレーニング」が受けられるEMSオンラインジム。 ブランド独自のEMSトレーニングスーツ「シックスパッド パワースーツ」を着用し、東京・原宿に新設した専用スタジオ「シックスパッド ライブスタジオ」から配信するトレーニングを自宅で体験できる。

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MTGが90歳の日本最高齢現役フィットネス・インストラクターと契約

 MTGはこのほど、トレーニングブランド「シックスパッド(SIXPAD)」で日本最高齢の90歳現役フィットネス・インストラクターの“タキミカさん(瀧島未香)”とパートナーシップ契約を結んだ。同社が展開するEMSオンラインジム「シックスパッド ホームジム」のインストラクターに就任し、今後は「シックスパッド」製品のプロモーションにも起用する。

 “タキミカさん”は65歳から運動をはじめ、87歳の時にインストラクターデビュー。「年齢はただの数字。年齢を理由に健康をあきらめない」などの考え方や生き方に支持を集める。同社は瀧島氏が提唱する“パワーエイジング”という生き方に共鳴し契約を結んだ。20年秋にスタートしたオンラインジムのインストラクターに就くほか、100歳まで健康に生きる体作りをテーマに考案した「タキミカ体操」を取り入れた新たなトレーニングメニューの開発も進める。

 「EMSを活用することで、さらにパワーエイジングな人を増やし、年齢を理由に健康をあきらめる人を減らしたい。『年齢は、ただの数字です』。この言葉を『シックスパッド』とともに体現し、人生をもっともっと楽しんでもらいたい」とコメントした。同社は、既存のストイックに体を鍛える人のほか、幅広い年齢層の取り込みも狙っている。

 「シックスパッド ホームジム」は10分の短時間・高効率を自宅で実現する「ハイブリッドトレーニング」が受けられるEMSオンラインジム。 ブランド独自のEMSトレーニングスーツ「シックスパッド パワースーツ」を着用し、東京・原宿に新設した専用スタジオ「シックスパッド ライブスタジオ」から配信するトレーニングを自宅で体験できる。

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「ヴィヴィアン・ウエストウッド」2021-22年秋冬コレクション

 「ヴィヴィアン・ウエストウッド(VIVIENNE WESTWOOD)」が2021-22年秋冬コレクションを発表した。

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「ザンダー ゾウ」2021-22年秋冬ロンドン・コレクション

 「ザンダー ゾウ(XANDER ZHOU)」が2021-22年秋冬コレクションを発表した。

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ビジネスリポート宝飾部門のNo.1「グラフ」はブライダル、富裕層、エントリー顧客の取り込みに成功

 「WWDジャパン」2月22日号の付録として、定期購読者向けに発行した「2020年秋冬ビジネスリポート」(単体での販売も実施中)では、全国41店舗の百貨店に20年8~12月の好調ブランドについて聞いたアンケートをまとめている。宝飾部門では、好調ブランドの1位に「グラフ(GRAFF)」が輝いた。「グラフ」といえば、ダイヤモンドジュエラーの代表格で、富裕層にしか手が届かないブランドという印象が強かった。ところが、コロナで挙式や旅行ができず、その費用をエンゲージメントリングに充てる30~40代から高い支持を得た。また、富裕層からの希少性の高い高額品の需要もコロナ以前と比べると高まっている。SNS効果でブランドの認知度がアップし、エントリー価格の商品に関しては、入荷待ちのこともあるという。エントリー価格帯、ブライダル、富裕層と全方位で好調の「グラフ」。コロナ禍における売れ筋や消費同行についてグラフダイヤモンズジャパンの朝比奈恵美コミュニケーションズ マネジャー(CM)に聞いた。

 朝比奈CMは、「ブライダル商材で好調だったのはエンゲージメントリングでは“プロミス”や“アイコン”といった商材で価格帯は100万円台が好調だった。コロナ前と比べると200万円以下の商材の伸びが顕著だった」と話す。マリッジでは“ローレンス グラフ シグにチャー ウエディングバンド”の人気が高かったようだ。ほかのジュエラーではマリッジリングだけの購入もあるだろうが、ダイヤモンドジュエラーの代表格である「グラフ」では、おそらくエンゲージメント購入時にマリッジも合わせて購入する顧客がいたのだろう。年齢層に関しては、「以前から30〜40歳前後が主流で、その中には若い経営者も多く、口コミでお客さまが増えて人気の高まりを肌で感じている」と朝比奈 CM。ソリテールリングとしてはブライダルに加えて40歳以上のカップルによる記念日需要が増加しているという。顧客へのアプローチはコロナ前と変わらず、電話や手紙による来店促進が中心だが、コロナ禍ではウェブサイトを見て来店する客数が増えたようだ。

富裕層による大粒ダイヤモンドやカラーダイヤモンドの需要の高まり

 朝比奈CMは、「高額品に関しては、3000万円以上が好調に推移している。特に5000万円以上の超高額品の動きは前年比2倍を売り上げており、富裕層のダイヤモンドジュエリーに対する購買意欲がアップしている」と話す。コロナ禍とは言え、株価は下がっておらず旅行などにも行けない富裕層にとっては、より資産価値の高い商材への関心が高まっているということだろう。コロナ禍における富裕層顧客へのアプローチに関しては、顧客に対して購入履歴や特性、好みなどの情報をもとに、希少性の高いダイヤモンドやジュエリーを担当の販売員が独自でセレクトして自宅に訪問するというパーソナルな提案を中心に行っているようだ。コロナ前後の富裕層の需要の変化については、「コロナでパーティーなどのイベントがないため、華やかでデコラティブなデザインより、希少性と価値の高い大粒のダイヤモンドやカラーダイヤモンドへの関心の高まりが見られる」と言う。

エントリー価格はファッションに敏感な富裕層にもアピール

 100万円前後のエントリー価格の“ミニ バタフライ シルエット”シリーズは、 リングを中心に好調で入荷待ちになることもあるそうだ。「既存顧客に加えてファッションに敏感な富裕層などが購入するケースが多く、エントリー価格の商材は今後増えていく可能性はあるだろう」と朝比奈CM。SNS発信により若年層にも「グラフ」の認知度がアップしている点に関しては、「SNSは重視しており、『インスタグラム』『LINE』 『フェイスブック』で商品やブランドストーリー、クラフツマンシップ、キャンペーンなどの情報を発信している」と言う。

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「オサジ」春夏コレクションは“境界線”がテーマ アイテム・色をミックスする自由なメイクを提案

 日東電化工業の敏感肌向けコスメブランド「オサジ(OSAJI)」は3月17日、2021年春夏メイクアップコレクションを発売する。ラインアップは全て既存製品の新色で、 “ニュアンス アイシャドウ”(新3色、各2000円)、“ニュアンス フェイスカラー”(新3色、各2500円)、“ニュアンス リップグロス”(新3色、各2500円)の9種が登場する。

 今回のコレクションのテーマは“境界線”。光と影、昼と夜、男と女など、何かと何かを分断する境界線は実は曖昧で揺らぎのあるものとして、アイテムや色を自由に組み合わせた、先入観にとらわれないメイクを提案する。

  “ニュアンス アイシャドウ”はカラフルなラメが輝くスパークルベージュ(カラー名:砂の城)、涼しげな透明感をもたらすメタリックグリーン(カラー名:街路樹)、知的でセンシュアルなピンキッシュブラウン(カラー名:裸足)を用意。目元や頬、リップなどマルチユース仕様の“ニュアンス フェイスカラー”は血色感を演出する3色を、クリアな発色の“ニュアンス リップグロス”は肌なじみのいいマゼンダピンク、コッパーブラウン、レッドベージュの3色をそろえた。

 また同日、皮膚の常在菌に着目しプレバイオティクス(有用菌の栄養源)を補う “エンリッチバイオセラム”(30mL、4500円)と、時計遺伝子にフォーカスし肌の修復を助け潤う力を促す “ナイト レストア マスク”(50g、4200円)を発売する。

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コラボが日本経済を救う? 「グッチ」×「ドラえもん」が百貨店各社で想定以上の大ヒット

 ラグジュアリーブランドによる意外性のある“コラボ”商品が売れている。21年1月に発売された「グッチ(GUCCI)」×「ドラえもん」、「ロエベ(LOEWE)」×「となりのトトロ」の売れ行きは、有力百貨店の特選(ラグジュアリーブランド)バイヤーによれば、どれも非常に好調だったという。コロナ禍以降、特選売り上げは海外旅行や外食を制限されている国内富裕層の消費を取り込んでおり、落ち込みの激しい百貨店の他カテゴリー(婦人服や化粧品など)に比べて堅調だ。ただし、1月は緊急事態宣言の再発令で客足が鈍り、特選フロアもさすがの苦戦ムード。そんな中で救世主となったのがコラボ商品だ。

 「若い世代のトレンドに敏感なお客さまにとてもよく売れた。『グッチ』のファンだけでなく、『ドラえもん』好きの方にもカードケースなどのエントリー商品が好評だった」と「グッチ」×「ドラえもん」について話すのは、伊勢丹新宿本店の高木隆人 婦人インターナショナルラグジュアリーマーチャンダイザー。同コラボの商品は阪急うめだ本店でも、「20代前半〜30代前半を中心に新客を取り込むことができ、記録的な売り上げとなった。カードケースなどのスモールレザーグッズやTシャツ、パーカはほぼ完売した」(花谷典男ラグジュアリー商品統括部ゼネラルマーチャンダイザー)という。

 「グッチ」×「ドラえもん」については他百貨店からも、「想定していた以上の売れ行き」(高島屋の磯部直希 婦人服・特選・宝飾品部マーチャンダイザー)、「20~30代の新世代の外商顧客からの問い合わせも多かった」(そごう・西武の佐藤徹リーシング本部リーシング1部ラグジュアリー担当)といった声があがっている。発表された際は、そのあまりにも意外な組み合わせに驚きの声もあがっていたが、各百貨店で大成功となったようだ。

「ロエベ」×「トトロ」も20~30代客の取り込みに成功

 「ロエベ」×「となりのトトロ」に関しては、1月8日から1階で同コラボの催事を行った松屋銀座本店いわく、「催事初日が緊急事態宣言の開始日と重なったが、オープン前には20〜30代のお客さまの行列ができた(注:密をできる限り避けて販売)。“マックロクロスケ”のミニ財布やカードケースなどが特によく売れた」(大野裕次郎 営業2部婦人2課長)。伊勢丹新宿本店、西武池袋本店、高島屋などからも同様の声があがっている。

 「ドラえもん」や「となりのトトロ」コラボに比べると組み合わせの意外性はやや薄れるが、1月6日に発売された「グッチ」×「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」のコラボも非常に好調だったようだ。同コラボは、国内では東京・渋谷のミヤシタパークのブランド直営店と、大丸心斎橋店のみで販売。大丸心斎橋店は、「具体的な金額は公表できないが非常に好調だった」(玉眞寛貴MD戦略第1統括部マネジャー 特選・海外プレタ担当)という。大丸松坂屋百貨店(10店累計)の1月の特選売り上げは同8%減。前年1月はコロナ禍が本格化する前に春節休暇で来日していた中国人客による売り上げもあったため、それに比べると苦しい着地となったが、「グッチ」×「ザ・ノース・フェイス」が押し上げる形で、国内客に限った特選売り上げは同15%増だったという。

 ラグジュアリーブランドによるカテゴリーを越境するようなコラボは、17年の「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」×「シュプリーム(SUPREME)」の成功以降、さまざまなものが生まれている。こうしたコラボは発売後すぐにリセール市場で高値で取り引きされる点などが批判もされているが、百貨店やブランド側にとっては、単なる売り上げの“カンフル剤”以上の価値があるようだ。「今の時代の消費は、世の中全員の興味をひくような大きなサークル(興味対象)があるのではなく、小さなサークルがいくつもある状態。百貨店も大きなサークルを狙うのではなく、1人1人の小さなサークルにいかに訴えるかを考えなければならない。コラボはまさに、そういった小さなサークル同士をつなげ、価値を高めていく手法」と話すのは、松屋銀座本店の小川喜弘 松屋営業2部長。単に商品を店頭やECにそろえて売るのではなく、コラボのように「人やモノ、コトをつなげていくことが、これからの時代の百貨店には求められていると思う」と続ける。

 「WWDジャパン」では、2月22日号で「2020年秋冬に売れたものは何だった?」と題した特集を掲載。連動して、全国41の百貨店に化粧品、特選、ジュエリー、時計、婦人服、紳士服、バッグ、シューズ、ファッションジュエリーの9カテゴリーの商況をアンケート調査した別冊の「20年秋冬ビジネスリポート」も発行した。「ビジネスリポート」は定期購読者向けの特典という位置づけだが、個別で販売もしている。

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ユニクロが世界の難民に“エアリズムマスク”100万枚を寄贈 UNHCRとのパートナーシップは10周年

 「ユニクロ(UNIQLO)」を擁するファーストリテイリング(以下、ファストリ)と国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は、コロナの感染拡大にさらされている世界の難民支援に向けた連携を強化する。その一環として、ファストリは2月以降順次、南米と中東の5カ国の難民などに“エアリズムマスク”約100万枚を寄贈する。

 難民キャンプなどの密集した空間での感染リスクを低減することを目指す。第1弾として寄贈される5カ国はアルゼンチン、イラク、エジプト、チリ、ボリビアの予定で、UNHCRを通じて「特に脆弱な環境にある難民の家族を中心に配布される」(広報)という。「今後も服のビジネスを通じて、中長期的な難民問題の解決に貢献する取り組みを推進していく」とファストリの柳井正会長兼社長はコメントしている。

 ファストリは2011年、アジアの企業として初めてUNHCRとグローバルパートナーシップを締結。それに先立って、全世界の店舗で回収した衣類を、難民に寄贈するなどしてきた。最新の合意に基づき、ファストリは23年8月までの3年間で、450万ドル(約4億7200億円)をUNHCRに提供するとともに、年間で最大700万着の衣料支援を行うことになっている。

 ファストリはUNHCRとのグローバルパートナーシップ10周年を記念し、特別ショートフィルム「服の旅先 Closer Though Our Clothes」を制作。自社のサステナビリティサイトで公開している。

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「バイレード」がトラヴィス・スコットとコラボした香水を10個限定で発売

 スウェーデン・ストックホルム発のラグジュアリーフレグランスブランド「バイレード(BYREDO)」は、ラッパーのトラヴィス・スコット(Travis Scott)とコレボレーションしたフレグランス“トラヴィス スペース レイジ”(100mL、3万900円)を数量限定で発売する。2月25日、ドーバー ストリート マーケット ギンザ(DOVER STREET MARKET GINZA)のオンラインストアで限定10個の抽選受付を開始する。同製品は、昨年秋に海外で発売し、即完売した。

 “トラヴィス スペース レイジ”は、トップノートにコズミックダスト(宇宙塵)、アンチマター・パーティクル(反物質粒子)、ミドルノートにスターライト(星の明り)、セント・オブ・スーパーノヴァ(超新星)、ベースノートには、アトモスフェリック・ヴェイパー(大気中の蒸気)、ダークネビュラ(暗黒星雲)と宇宙を想起させる香りを調香した。

 パッケージは、グラデーションがかかったブルーのガラスに“トラヴィス スペース レイジ”の⽂字が浮かび上がる。

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「ジーユー」が「ミハラヤスヒロ」とのコラボを3月5日に発売 人気の“シェフパンツ”も登場

 「ジーユー(GU)」は、デザイナー三原康裕による「ミハラヤスヒロ(MIHARAYASUHIRO)」とのコラボレーションコレクションを3月5日に発売する。商品はメンズ33型で、三原が得意とするスニーカーや、三原らしいアレンジを加えた「ジーユー」のヒットアイテム“シェフパンツ”“シェフジャケット”などをラインアップ。国内は全店舗とECで販売し(一部商品は限定店舗で販売)、中国本土と台湾でも全店舗とECで展開、香港は全店舗で扱う。

 同コラボレーションのテーマは“グッドインスピレーション”。バンダナ柄のマウンテンパーカ(5990円)やアシンメトリーなデザインのデニムジャケット(4990円)、ボウリングシャツ(2990円)、シェフパンツ(1990円)などをそろえており、全体的に“ユース”な(若々しい)ムード。「このコレクションをデザインした2020年の夏は世界が明るい状況ではなかったが、なぜか私は美術学生だった20代のころを思い出していた。自分の才能に夢や未来を託し、作品を創ることで不安を乗り切ろうと無我夢中だった当時の自分に感謝している」と三原はコメント。一部商品では、ペットボトルのリサイクル素材である「リプリーブ(REPREVE)」も使用した。

 発売に先立ち、スペシャルサイトで全商品やイメージムービーを公開している。キャンペーンビジュアルやムービーのクリエイティブ・ディレクターを務めたのは、スタイリストの大田由香梨、音楽はサカナクションの江藤啓一が担当。三原の母校である多摩美術大学の図書館などで撮影したという。また、「GU STYLE STUDIO原宿」と「ジーユー」の渋谷店、心斎橋店では、2月26日から特設ブースを設置して商品を紹介する。

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「マルジェラ」ファン待望 「サザビーズ」によるオークション第2弾が開催

 オークションハウス「サザビーズ(SOTHEBY’S)」は3月3~9日、マルタン・マルジェラ(Martin Margiela)作品のオークションを開催する。同オークションは2019年10月に開催された第1弾に続くもので、1989年〜2009年までのプレタポルテからアーティザナル、アクセサリーなど総数200点がそろう。

 注目の一つは1994年春夏に郊外スーパーマーケットで発表された“レトロスペクティブ”コレクションで、“シガレット”ショルダーブレザーや救世軍のレザーコートから作られたチュニックなどが登場予定だ。また、92年春夏からは、ビンテージスカーフを組み合わせたエプロンスカート、96年春夏の“トロンプルイユ”コレクションからは、トップスとスカートにカーディガンを合わせた作品、97-98年秋冬で「ブレス(BLESS)」とコラボしたファーウィッグ、02春夏からは円形のカットアウトを施したレザージャケット、アーティザナル”コレクションからは、メンズジャケットから作ったベストやスカートなどが登場する。予想落札価格は1500(約19万円)〜6000ユーロ(約76万2000円)。

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ハイダー・アッカーマンがベルギー発「メゾン ウレンス」に加入 日本ではサン・フレールが輸入販売

 ハイダー・アッカーマン(Haider Ackermann)が、ベルギー発のウィメンズウエアブランド「メゾン ウレンス(MAISON ULLENS)」のクリエイティブ・コンサルタントに就任した。彼が手掛けるのは2021-22年秋冬コレクションからで、コレクションのデザインとイメージを統括していく。日本ではサン・フレールが同ブランドの独占輸入販売権を取得し、21年春夏コレクションから取り扱いを始める。

 「メゾン ウレンス」は09年、起業家で慈善家のミリアム・ウレンス(Myriam Ullens)が“ウエアラブル・ラグジュアリー”を掲げるブランドとして設立した。「ディオール(DIOR)」や「シャネル(CHANEL)」のフロントローの常連でもあり、旅をすることが多かった彼女は、楽に着られる快適でエレガントな服を見つけられなかったことからブランド立ち上げを決意。当初はニットウエアを中心に展開していたが、高級感と上質なモノづくりを求める洗練された顧客のニーズに応え、フルラインアップのコレクションに拡大してきたという。同ブランドは、「10年の歴史におけるターニングポイントとなり、素晴らしい発展を遂げることになる」とコメントしている。

 コロンビア生まれのアッカーマンは、エチオピアやチャド、アルジェリア、オランダを転々とする幼少期を過ごし、アントワープ王立芸術アカデミーで学んだ。いくつかのブランドで経験を積んだ後、01年に「ハイダー アッカーマン」を設立。シャープなシルエットや美しいドレープ使いに定評がある。現在はパリを拠点にウィメンズとメンズのコレクションを手掛けており、今後もシグネチャーブランドは継続する。また、16年から18年には「ベルルッティ(BERLUTI)」のクリエイティブ・ディレクターも務めていた。

JUN YABUNO:1986年大阪生まれ。ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションを卒業後、「WWDジャパン」の編集記者として、ヨーロッパのファッション・ウィークの取材をはじめ、デザイナーズブランドやバッグ、インポーター、新人発掘などの分野を担当。2017年9月ベルリンに拠点を移し、フリーランスでファッションとライフスタイル関連の記事執筆や翻訳を手掛ける。「Yahoo!ニュース 個人」のオーサーも務める。20年2月からWWDジャパン欧州通信員

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フェーズフリーでサステナブルな防災グッズ 水も運べる“防災ふろしき”が登場

 ブランディングやPRサポートを手掛けるアイクリエイトは、応援購入サービス「マクアケ」での先行販売で目標金額の621%を達成した“防災ふろしき”(4300円)の一般販売を開始した。

 日常でも非常時でも使えるフェーズフリーな多機能ふろしきで、エコバッグや防寒対策、超撥水加工のため傘やバケツとしてなど、さまざまなシーンで使うことができる。水をためた後にしぼるとシャワーの代わりにもなるほか、ふろしきの端にあるQRコードを読み込めば首相官邸の災害サイトにアクセスでき、有事の際に役立つ。

 製造をしたのは、群馬県桐生市で128年の歴史を持つ老舗染色整理加工場の朝倉染布。撥水加工に使う薬剤は環境に良くないものが主流だが、同社は研究を重ねて撥水加工と環境配慮の両立を実現。独自に開発した環境適合型の撥水剤を使用することで、製造段階から環境に配慮している。

 同ふろしきの製造プロジェクトは、阪神淡路大震災と東日本大震災で被災したスタッフが備えの重要さを感じ、東日本大震災から10年目を迎える今年、「この機会に改めて多くの人に防災を意識してほしい」という思いからスタートした。地震や豪雨などの予期せぬ天災がいつ起こるか予測不可能である中、おしゃれにデザインした“防災ふろしき”を持ち歩いてもらうことで、防災意識の啓発を目指す。

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エスティ ローダーが過去最大級の買収 「ジ オーディナリー」親会社のデシエムを傘下に

 エスティ ローダー カンパニーズ(ESTEE LAUDER COMPANIES、以下ELC)はカナダ発の化粧品メーカー、デシエム(DECIEM)を買収する。ELCはすでに2017年に同社の株式29%を所有しているが、今回さらに10億ドル(約1050億円)を支払って株式76%を所有することになり、今後3年間で残りの株式を買い取る予定だ。企業価値評価額は22億ドル(約2310億円)となり、同社にとって(企業価値評価額ベースでは)過去最大の買収となる。ELCは2019年にもともと株式33.3%を所有していた韓国のコスメブランド「ドクタージャルト(DR. JART+)」を擁するハブ&ビー(HAVE & BE)の残りの株式を11億ドル(約1155億円)で買収し(企業価値評価額は17億ドル、約1785億円)、16年にロサンゼルス発のメイクアップブランド「トゥー フェイスド(TOO FACED)」を14億5000万ドル(約1522億円)で買収した。

 デシエムは13年にブランドン・トゥルアックス(Brandon Truaxe)が創業。“アブノーマル(普通ではない)・ビューティ・カンパニー”と掲げ、ユニークなコンセプトのビューティブランドを複数手掛けてきた。中でも人気なのが「ジ オーディナリー(THE ORDINARY)」だ。従来のビューティブランドのように広告費やパッケージになるべくコストをかけず、中身と透明性にフォーカスした手頃な製品を特徴とする。また原料名をそのまま製品名に入れ、シンプルな原料構成にこだわり、成分に詳しい美容オタクの間で話題になった。人気製品は“ナイアシンアミド+ジンク1%”(5.90ドル、約620円)や真っ赤な液のピーリング美容液“AHA 30%+BHA 2%ピーリングソリューション”(7.20ドル、約750円)などで、SNSでも頻繁に口コミやレビューが投稿されている。

 元々はオンラインのみのD2Cブランドだったが、その評判は美容インフルエンサーや美容オタクの間で一気に広まり、17年に初の路面店をカナダ・トロントに開店。その後アメリカやイギリス、韓国、オーストラリア、中国にも店舗を続々とオープンした。ウルタ(ULTA)やセフォラ(SEPHORA)のECにも出店し、20年の売り上げは前年の倍の4億6000万ドル(約円)を記録するなど、今もなお人気上昇中だ。21年はウルタやセフォラに出店し続け、ヨーロッパにもダグラス(DOUGLAS)やセフォラ経由で進出する。また現在サステナビリティ認証「Bコープ(B CORP)」取得に向けて取り組んでいるほか、カラーコスメのローンチも予定している。なお、創業者のブランドンは複数の騒動の後退職し、19年に他界している。

 デシエムは「ジ オーディナリー」以外にもハンドやボディーケアにフォーカスした「ザ ケミストリー(THE CHEMISTRY)」、ヘアケアブランド「HIF」、皮膚科学に基いた「NIOD」など、全部で6ブランドを展開する。今後は「ジ オーディナリー」以外のブランドにも積極的に投資するという。ニコラ・キルナー最高経営責任者(CEO)は「広告を出さないなど、これまで当たり前とされてきたビューティ業界の習慣にとらわれずに、口コミでここまでブランドを成長させてきた。ELC傘下で流通網を広げつつ、今後も常にユニークなブランドのインキュベーターであり続けたい」と話す。ELCにとってステータスの一つである“10億ドルブランド”も目指すという。

 ファブリツィオ・フリーダ=ELC社長兼CEOは「デジエムはこれまでにない新しい会社。高い効果実感がある製品を展開するオーセンティックなブランドをそろえ、消費者とのエンゲージメント率やも仕方も他社に比べて高くユニーク。デジタルファースト、コンシューマーファーストなアプローチが成功を導いた」と同社を評価する。

 なお、キルナーCEO、プルヴィ・カカ(Prudvi Kaka)=チーフ・サイエンス・オフィサー、スティーブン・カプラン(Stephen Kaplan)最高執行経営責任者は引き続きそれぞれのポジションを保持する。

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「バーバリー」が注目する日本人メンズモデルのノゾム 釣りやバイクを楽しむ27歳

 「バーバリー(BURBERRY)」のファッションショーや広告モデルに日本人メンズモデルのノゾム(Nozomu)が抜擢された。ブランドのチーフ・クリエイティブ・オフィサーを務めるリカルド・ティッシ(Riccardo Tisci)はノゾムを「エレガントな日本文化を表現するような存在で、未来的なルックスを持ち合わせている。物静かで知的で、非常にスタイリッシュであり、自分の健康と体をきちんと管理している。それはとても重要なことだと思う」と称える。
 
 191cmの長身にスキンヘッド、ワイルドな顔立ちが特徴のノゾムは27歳。高校時代から始めたモデルのキャリアは11年目で、常に完璧な姿で仕事に取り組むために日々のトレーニングに励むほどプロ意識が高い。映画の出演経験もあるという彼はどんな人物なのか?「バーバリー」の2021-22年秋冬メンズ・コレクションの撮影を終えたノゾムの素顔に迫る。

WWD:モデルになったきっかけは?

ノゾム:高校1年生のときに渋谷の西武渋谷店の前でスカウトされて、東京のメンズブランド「ディスカバード(DISCOVERED)」のファッションショーに出たことがきっかけでした。そのオーディション会場で今所属する事務所(イマージュ)の社長に出会い、それからパリやニューヨーク、ミラノのファッション・ウイークに挑戦しました。

WWD:「バーバリー」との仕事の始まりは?

ノゾム:ファッションショーのオーディションを受けたのが始まりです。初めはショーモデルには起用されませんでしたが、20年プレ・スプリング(リゾート)のルックブック撮影に声を掛けてもらえました。翌シーズンの20年春夏にはショーに出演できることになり、とても緊張したのを覚えています。

「バーバリー」の完璧な職人技に感銘を受ける

WWD:「バーバリー」のモノ作りをどう見ている?

ノゾム:実は祖父が仕立屋で、僕も幼い頃からファッションの仕事に就きたいと思っていました。「バーバリー」のフィッティングにはコートやシューズなどアイテムごとに担当者がいて、数ミリ単位の細かな修正をして、ベストの状態で撮影本番当日を迎えます。その完璧な職人技に感銘を受けました。リカルドが就任してからは、自然をリスペクトするデザインやアニマルモチーフが増えていて、遊び心を感じます。21-22年秋冬コレクションでもウサギの耳がついたフードがあって、見ていて楽しい服がそろっていました。

WWD:リカルド・ティッシと仕事をした感想は?

ノゾム:リカルドは会うたびに「元気?」と日本語で声を掛けてくれ、とてもフレンドリーな方です。他ブランドのバックステージではピリピリした緊張感を感じることもありますが、「バーバリー」では、リカルドがムードメーカーとなって皆が楽しく仕事をすることができています。

WWD:モデルとして心がけていることは?

ノゾム:365日いつ仕事が入っても出られるように、プロフィールに記載のある体型を維持することです。急に「明日のフライトでロンドンに来て」と言われることもあるので、常にボディーラインを崩さず、健康管理をすることも大事です。普段からジムでウエイトトレーニングをして、高たんぱく質の食事を摂り、4時間ごとにプロテインを飲むようにしています。

WWD:トレードマークのスキンヘッドはいつから?

ノゾム:もともとマッシュヘアだったんですが、映画「デメキン」への出演が決まり、金髪のモヒカンにすることになったんです。撮影後に髪型をどうするか悩んで、結局剃ってからはもう戻れなくて(笑)。当時はアジア系メンズモデルはボウズが多かったんですが、僕はあえてスキンヘッドでいこうと思いました。その後「ストーンアイランド(STONE ISLAND)」の広告に起用され、今こうして「バーバリー」で仕事ができているのも、スキンヘッドにしたことがきっかけだと思いますね。

モデルの仕事は“諦めないこと”が大事

WWD:趣味や興味のあることは?

ノゾム:趣味は魚釣りです。バイクも好きで、3台持っています。今はすぐに海外へいけるよう成田空港に近い千葉県内に住んでいます。休みがあればバイクいじりをしてから、魚釣りに行きます。釣った魚は晩ご飯にすることもあります。

WWD:モデルを志す人にアドバイスをするとしたら?

ノゾム:諦めないことです。オーディションに行っても仕事が得られずに、ショックを受けることは多々あります。海外に挑戦して、ファーストシーズンでブレイクできる人もいれば、できない人もいる。1回目がダメでも、2回目、3回目とチャンスがあるので、めげずに続けることが大事だと思いますね。

WWD:今後の目標は?
ノゾム:世界中のさまざまなブランドのショーにもっと出演したいです。モデルを始めたときに雑誌で見かけた「ジャンポール・ゴルチエ(JEAN PAUL GAULTIER)」のショーに憧れてきたんですが、ラストショーとなった20年春夏オートクチュール・コレクションで歩くことができました。また「バーバリー」では表参道駅全体に僕が出ている広告が掲載され、モデルとしての何かを成し遂げた実感がありました。夢は叶いましたが、今後もブランドの大小を問わずにモデルの仕事を続けていきたいです。

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タニマチよろしくのドネーション購買 エディターズレター(2020年11月30日配信分)

※この記事は2020年11月30日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editor's Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

タニマチよろしくのドネーション購買

 料理の世界では相撲のタニマチ同様、「将来に期待して、先行投資したるわ!!」という「粋」があるそうですね。将来性を金額化し、惚れ込んだ若手には大ベテラン並の対価を支払うことで応援する食通がいらっしゃるそう。百貨店での外商やVIP対応の経験者から聞いているので、間違いありません。

 洋服やビューティの世界でも、こういうのっていっぱいありますよね。上の話を聞いてすぐに思い出したのは、自分の経験。今は無きロンドンの中堅ブランド「シブリング」に惚れ込んでいた頃の話です。序盤以降パワーダウンが否めなかったロンドンメンズの中で、「シブリング」は唯一気を吐く存在でした。ショーと洋服は常に楽しく、ロンドンでランウエイを見た後、パリで洋服をオーダーという流れが定着するのに時間はかかりませんでした。パリでの展示会が新人中心の合同展から単独展に変わったときは、頼もしく感じたのを覚えています。

 で「将来に期待して、先行投資したるわ!!」という気分でオーダーしたのは、下のリンク1本目にあるLook6のコートです。地厚のニットで作ったダッフルコートに、導線を保護するビニールチューブを切って&縫ってを繰り返し描いた6角形モチーフがビビッドです。同じニットで作ったフードの裾には、ラフィアの飾り!!なんてワタシっぽいんでしょう(笑)!!ランウエイで見た瞬間、恋に落ちました。が、パリで実物を見ると、イロイロ問題があることに気づきます。まず、メチャクチャ重い(苦笑)。次にビニールチューブを使った刺しゅうは、案外粗い。そして最後に、メチャクチャ高い!!その金額は、白状しましょう、50万円でございました(下代ですよ、下代w)。

 さすがのファッションバカも、この時は大いに悩みました。「こんなに重いコート、何回着るんだ?」「ビニールチューブ、割と取れそうだけど……」「50万あれば、トップブランドのコートも買えるよね……」などなど。逡巡しましたが、「将来に期待して、先行投資したるわ!!」と考え、思い切ってオーダー。このコートをオーダーしたのはムラカミだけだったという衝撃の事実や、デザイナーからの「カナメの寸法に合わせて、刺しゅうをやり直しているから」というメールに対する冷や汗、銀行で送金の理由を問われてのしどろもどろは、良き思い出(笑)。案の定10回くらいしか着ていないし(笑)、ビニールチューブの刺しゅうは3、4本紛失したけれど、捨てることはないでしょう。クローゼットを開けるたびに、私を笑顔にしてくれる一着です。

 思い出話が長くなりましたが、こういうドネーションのような購買って、もっと増えると思うんです。「若手を応援しよう」「あのブランドは地球に良いことをしているみたいだから、買ってサポートしたい」「このブランドの洋服を着ることで、私も社会に意思表示したい」ーー。そんな“半分寄付”みたいな感覚の購買は、大義で共感してもらうビジネスが広がる中で重要になるはずです。実際、売り上げの一部を寄付なんて商品もありますが、それとはちょっと違うドネーション的感覚の購買がメジャーになりそうな時代。あなたのブランドには、ファンが「寄付」したくなる理由がありますか??

FROM OUR INDUSTRY:ファッションとビューティ、関連する業界の注目トピックスをお届けする総合・包括的ニュースレターを週3回配信するメールマガジン。「WWD JAPAN.com」が配信する1日平均30本程度の記事から、特にプロが読むべき、最新ニュースや示唆に富むコラムなどをご紹介します。

エディターズレターとは?
「WWDジャパン」と「WWDビューティ」の編集者から、パーソナルなメッセージをあなたのメールボックスにダイレクトにお届けするメールマガジン。ファッションやビューティのみならず、テクノロジーやビジネス、グローバル、ダイバーシティなど、みなさまの興味に合わせて、現在7種類のテーマをお選び頂けます。届いたメールには直接返信をすることもできます。

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1500万枚を売り上げた「スロギー」無縫製ブラ開発者の河野智美 ランジェリー業界の開拓者vol.2

 新型コロナウイルスの感染拡大は、従来の商品やサービスの在り方に変化をもたらしている。対面のフィッティングを重視してきた下着業界にも影響を及ぼしているのは言うまでもない。ソーシャルディスタンスが重要視される中、接客やサービスにも変化が求められている。この連載では、コロナ禍に先んじて、既成概念に捉われない新領域の商品やサービスを生み出してきた下着業界の開拓者を紹介する。

 第2回に登場するのは、トリンプ・インターナショナル・ジャパン(TRIUMPH INTERNATIONAL JAPAN)の河野智美スロギーブランドヘッドオブクリエイティブデザインだ。2013年に接着技術による無縫製のブラジャー“スロギー ゼロ フィール(SLOGGI ZERO FEEL以下、ゼロ フィール)”を開発し、コンフォートブラの先駆けに。18年には世界41カ国でも同商品の販売を開始し、日本を含む世界でのシリーズ累計販売枚数(トリンプによる13年3月~20年12月末、42カ国の累計販売枚数)は1500万枚を記録し、ヨーロッパでも日本発の革新的な下着として高く評価されている。

――「スロギー ゼロ フィール(以下、ゼロ フィール)」誕生の経緯は?

河野智美スロギーブランドヘッドオブクリエイティブデザイン(以下、河野):「スロギー」は1979年に快適なショーツブランドとしてトリンプ誕生の地であるドイツで誕生し、86年に日本に上陸した。08年に伸縮性に優れた生地を使い、接着技術による無縫製で作ったショーツを日本独自の企画として発売。これが“ゼロ フィール”シリーズのデビューでこの技術をブラジャーに応用するために研究を重ね、13年に接着面も伸びる特殊な製法によってハーフトップブラが完成した。ちょうどノンワイヤーブラの人気が高まりつつある時期で、まるで着けていないような快適さが支持され、国内ではシリーズ累計販売枚数850万枚を突破。同年の9〜10月には1000万枚達成も見込めるようになった。日本の公式オンラインショップ全体の20年7〜12月売り上げの前年同期比比は金額で289%増、枚数で同618%増を記録。コロナ禍でノンワイヤーのリラックスタイプのブラの購入が増えたことに加え、日本独自企画のマスクがヒットしたことが大きい。「スロギー」ブランドとしては他にも、ワンサイズであらゆる体型をカバーする“ゴー オールラウンド”や、新開発の特殊素材で驚く軽さと通気性を実現させた“オキシジン インフィニット”などの商品、スタイリッシュなデザインの“エス バイ スロギー”などを展開している。

――ヨーロッパを中心に世界42カ国で販売されているが、日本企画の“ゼロ フィール”の受け止められ方は?

河野:過去にはなく非常に革新的な商品として受けとめられている。ヨーロッパでは、18年春に販売を開始したが、すでにヨーロッパの「スロギー」ショップでは全体の売り上げの約3分の1を“ゼロ フィール”が占めている。ブランド誕生40年を超える「スロギー」の歴史の中で、これほど短期間で売り上げを伸ばした商品は初めてで評価が高い。

“スロギー ゼロ フィール”は下着業界のスニーカー

――ヨーロッパで受け入れられると予測できたか?

河野:日本で国内向けに開発した“スロギー ゼロフィール”を海外で販売すると聞いた時は、正直不安だった。日本人は肌もデリケートで肌触りや品質に対して高い基準を求める国民性だ。細部に至るまでこだわって開発したのはもちろん、日本では発売後もさらに良くしていく改善の文化があり、それを重ねて良い物を作っているという自負はあった。一方で、ヨーロッパではそこまでのディテールが求められないと思っていたし、ランジェリーに対してはセクシーさを求める文化があるため、快適性を追求した“ゼロ フィール”のような商品が受け入れられるか心配だった。しかし、実際には、無縫製でありながら、生地が薄くて伸びが良く、生地端がほつれずめくれ上がらないといった品質の高さが評価されて革新的な商品と認められた。先日のグローバルミーティングでは、ヨーロッパのスタッフから「“ゼロ フィール”を嫌いな人はいない」という発言もあった。本国の代表からは、「“ゼロフィール”は下着業界のスニーカーだ。行きたい所へどこまでも歩いていけるポジティブなエネルギーをもたらしてくれる。これをみんなで伝えていこう」と言われた。

――グローバルでの河野さんの役割は?

河野:ヨーロッパとアジアそれぞれのヘッド・オブ・クリエイティブデザインとともに、年5〜6回スイスの本社に集まり、デザインや素材、色、柄を決める会議を行う。売り上げ高はヨーロッパが大きく、本社もヨーロッパにあるため、どうしてもヨーロッパ寄りのデザイン色になりやすいが、日本の代表として、しっかりと日本の市場と需要を伝えるという役割を担っている。ヨーロッパでは私のことを“ゼロ フィール マザー”と呼んでくれてリスペクトしてくれ、意見を大切にしてくれる。”ゼロ フィール“の開発者ではなく、これから先どう育てて行きたいかという意見も求められる。ただ、昨年はコロナ禍で一度もそのメンバーと顔を合わせることなく全てリモートで会議などを行った。

――無縫製のコンフォートブラが多くある中における“ゼロ フィール”の優位性は?

河野:安価な商品もたくさん出ているが、それらを使った多くのお客さまに、「やっぱり違う」と戻ってもらっている。生地や接着技術のオリジナリティーは“ゼロ フィール”を超えるものはまだないと自負している。ナイロンもポリウレタンも細い糸を使ったハイゲージの丸編みで、編み立てた後の加工も一手間かけている。接着剤も生地に合わせてベストなものをブレンドするなど、一つ一つの小さな積み重ねが違いを生み、優しい肌触りと着心地となり選ばれるのだと思う。

――今後の課題とコンフォートブラに求められることとは?

河野:コンフォートブラの市場は今後ますます広がり、快適なだけでなく、バストがきれいに見える、服のように一枚で過ごせるなど、快適である以上の要素が求められるだろう。それを形にするのが今の一番の課題だ。また、サステナブルな素材を採用するなど、時代に合った物作りが不可欠だ。サスティナブルであることはとても重要で、今後さらにその方向に加速するのは間違いないが、風合いがかたくてはお客さまに納得してもらえない。サスティナブルな素材を使って、今の柔らかな風合いと同じレベルを迅速に作りあげるかがもう一つの課題だ。難しいことだが、素材のサプライヤーも含めて同じ方向を見据えてチャレンジしているので、遠くない未来に実現すると思っている。

川原好恵:ビブレで販売促進、広報、店舗開発などを経て現在フリーランスのエディター・ライター。ランジェリー分野では、海外のランジェリー市場について15年以上定期的に取材を行っており、最新情報をファッション誌や専門誌などに寄稿。ビューティ&ヘルス分野ではアロマテラピーなどの自然療法やネイルファッションに関する実用書をライターとして数多く担当。日本メディカルハーブ協会認定メディカルハーブコーディネーター、日本アロマ環境協会認定アロマテラピーアドバイザー。文化服装学院ファッションマーチャンダイジング科出身

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「潰れそうで潰れない」テンアライド、9期で6回の赤字でも持ちこたえたが、そろそろ限界か?

 居酒屋業態として初めて上場を果たしたテンアライド。都心のビジネス街で会社員をターゲットにリーズナブルな料理と酒、洗練されたサービスで一世を風靡したが、実はこの10年の業績は芳しくなく、赤字体質が染みついている。そこへのコロナ。もう限界かもしれない。
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ほぼ日からトータルビューティブランド「シンクー」がデビュー 第1弾は鏡・ブラシ・お香

 コピーライターの糸井重里が代表を務めるほぼ日は2月24日、岡田いずみヘアメイクアップアーティストがディレクションするトータルビューティブランド「シンクー(SHIN;KUU)」を立ち上げる。デビューコレクションは、鏡やブラシセット、マッチ型お香スティックブランド「ヒビ(HIBI)」とコラボしたお香セットの3製品をラインアップする。同日11時に「ほぼ日ストア」内で販売を開始し、ほぼ日が運営するギャラリー兼ショップのTOBICHI(とびち)東京では25日から取り扱う。

 ブランド名の「シンクー」は、“美しさやすこやかさの根源”である「真紅(しんく)」に由来し、深く呼吸をするような響きやイメージが込められている。五感を満たす“スキンケア”、“メイク”、“道具”の3カテゴリーをメーンとした商品開発に加え、ウェブコンテンツなどを用意する。

 デビューコレクションは、肌やメイクに向き合う環境を気持ちよく整えてくれる“道具”に着目した3アイテムをそろえる。高さや角度を調整できる鏡の“しぐさミラー”(2万1000円)は、台座から取り外して手鏡としても使用可能だ。楕円形のフォルムと、真ちゅうと国産のブナ材を組み合わせたデザインが特徴的。熊野筆を採用した“ゆびブラシセット”(1万3500円)は、中指・薬指・小指を模した3サイズのブラシをそろえる。「ヒビ」とコラボしたお香セット“10MINUTES AROMA CANISTER”(5000円)は、ひのきとティートゥリーの2種の香りのスティックを各30本セットする。パッケージデザインは、日本デザインセンター三澤デザイン研究室の三澤遥アートディレクターと、佐々木耕平デザイナーが手掛けた。

 今春以降、スキンケアを順次展開する予定だ。

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「フミエ タナカ」がMIKIKO&ライゾマティクスと協業 ロンドンコレに挑む

 田中文江によるファッションブランド「フミエ タナカ(FUMIE TANAKA)」は、デジタル上で開催中のロンドン・ファッション・ウイーク(以下、LFW)に初参加し、2021-22年秋冬コレクションを発表した。東京都と繊維ファッション産学協議会が主催する「東京ファッションアワード 2020(TOKYO FASHION AWARD 2020)」の受賞特典としてLFWへの参加が決まり、他の5ブランドとともにオンライン上で映像を公開した。

重なり合いで生まれる美しさを表現

 田中デザイナーはLFWヘの参加を大きなチャンスと捉えており、「このコロナ禍でも記憶に残り、“ワクワク”が伝わるような映像を、妥協をしないメンバーで作り上げ、もう1段階上のレベルに上がりたかった」と話す。前シーズンに引き続き、演出振付家のMIKIKO率いるダンスカンパニー、イレブンプレイ(elevenplay)とタッグを組み、メディアアート集団のライゾマティクス(RHIZOMATIKS)の真鍋大度と初めて協業した。

 今季は“ミルフィーユ(millefeuille)”をテーマに、ベージュのレイヤードスタイルで統一。6つのキールックはジャケットとシャツを一体化させたトップスや、スカートとパンツをドッキングしたボトムスをはじめ、段々に連なった襟のニットトップス、アシンメトリーのフリルを大胆に施したドレスなど、アイテムや素材が重なってできる美しさを表現している。「たくさんの人と関わって、多くの経験の積み重ねて今があり、モノ作りができている。軽やかにレイヤーしながら、心を豊かにするファッションを生み出したかった」と田中デザイナー。

 舞台は、築100年の赤レンガ造りが特徴的な早稲田奉仕園のスコットホール(講堂)。映像の監督はMIKIKOが務め、モデルとカメラマンをイレブンプレイのダンサーたちが担当した。MIKIKOは「休館または廃館した誰もいない劇場に、ダンサーの魂だけがやってきたというのが裏テーマ。コロナ禍の自粛でなかなかライブができず、ファッションショーもオンライン上で発表されるような、今のもどかしい心境とリンクさせている。振り付けはゴーストやアンドロイドのようなイメージで、気持ちのいい違和感のある映像を目指した」と説明する。体を揺さぶって“もやもや”を表現する動きや、宙を舞うように滑らかなカメラワークが特徴的だ。MIKIKOと15年以上協業を続けているライゾマティクスの真鍋は「ダンサーでなければ撮れない映像になった。これまではダンサーが動ける手持ちのカメラの選択肢は少なかったが、今はiPhone 12 Proを使って、撮影やスキャニングまですることができる」という。真鍋は今回のために製作したソフトウエアを活用して、デジタル上で会場外に飛び出すような視覚効果を加えている。BGMにはニューヨークのバンド、ブロンド・レッドヘッド(Blonde Redhead)のリードボーカルで、海外を拠点にする日本人女性アーティストのKAZUの楽曲「Salty」を採用した。

 メイクやネイルの細部にまでこだわりが詰まっている。ヘア&メイクは「フミエ タナカ」の前身ブランド「ザ・ダラス(THE DALLAS)」から担当する資生堂のトップヘアメイクアップアーティスト進藤郁子によるもの。モデル全員が日本人女性だったため、漆黒の前髪ウィッグを制作してモード感を演出した。前髪は、踊っても割れて見えないよう額の上にチュールを合わせているほか、ブラックアイシャドーでのスモーキーなアイメイクを施した。ネイルは気鋭ネイルアーティストのディスコ(DISCO)の金子渚が担当し、コレクションの生地を用いてベージュのレイヤードスタイルを爪先まで表現した。

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マックイーンに影響を受けた「ファイナルファンタジー」の衣装デザイナー ゲームカルチャー解体新書Vol.5

 ファッションに軸足を置きながら、セールスやPR、企画立案の立場で約15年もの間、国内外のブランドビジネスに関わらせていただいています。ファッション業界に携わる私が、ゲーム業界で活躍している方々、ゲーム好きのゲストとの対談を交えながら、「ファッション × ゲーム」の可能性や新しい価値を提供することができたら。そんな想いで新連載をスタートさせていただきました。第5回は「ファイナルファンタジー14(FINAL FANTASY 14以下、FF 14)」のキャラクターコンセプトアーティスト、生江亜由美氏に迫ります。生江氏は、キャラクターの容姿や装備の2Dデザインを担当しているほか、「FF 11・12」の2Dアートも手掛けてきました。

学生時代は「『ヴォーグ』のフォトグラフを制作しました」

戸簾俊広(以下、戸簾):なぜゲームの衣装をデザインする職に就いたのですか?

生江亜由美(以下、生江):元々「ゲーム業界に入りたい」と思っていたわけではなく、学生時代は西洋服装史を専攻しました。美術大学に行くほど本気でデザインがやりたかったわけではありませんが、自分でそういう世界を創りたかった。在学中にiMacが普及したことで、デジタルペイントにハマり、独学に近い形でイラストを描き始めました。卒業作品ではイラストから写真に変わった時代の「ヴォーグ(VOGUE)」のフォトグラフを制作しました。

戸簾:趣味としてやっていた?

生江:趣味で約4年続けました。学校に「ヴォーグ」のイラストを描いていた先生が学校に特別講師でいらっしゃり、その人にギャラリーを紹介してもらい、3カ月に1回のペースで個展を開催しました。作品がある程度溜まったところで、現スクエアエニックスに応募しました。当時のスクエアエニックスは、「グラフィック技術はナンバーワン」と言われるくらいすごかった。私自身、代表作「ファイナルファンタジー」や「ドラゴンクエスト(DRAGON QUEST)」はプレーしていましたが、会社については何も知らない状態で入社しました。「帽子や靴のデザイナーになれるし、そのモデルすら自分で創れる」と考えていたら、いつの間にかのめり込んでいきましたね。

戸簾:創作に対するストレスは?

生江:全くないですね。発注を受けてからの仕事なので、ファッションデザイナーというよりは舞台や映画衣装の方に近いと思いますが、元々得意ではなかったり興味がなかったりジャンルに対しても、調べてアプローチできるのが面白いです。「世の中にこんなものがあったのか」という喜びを感じながら、それを材料として組み上げる過程が楽しい。

戸簾:現在デザイナーは何人くらい?

生江:私が所属する「FF 14」のチームは、服と装備品をデザインする人で10人くらいかな。多分、社内では一番大きいチームだと思います。

戸簾:男女比はどのくらい?

生江:私が入った時は男性が大半、女性は1、2人でした。今は全体の4割くらいが女性になりましたね。

過去には「ヴィヴィアン」をイメージした装備も

戸簾:当時、マックイーンに多大な影響を受けたとか。

生江:はい。アレキサンダー・マックイーン(Alexander McQueen)とジョン・ガリアーノ(John Galliano)が大好きでした。深夜放送の「ファッション通信」などで情報を集めるのは、本当に苦労しました。当時は「ショーの中に夢の世界が詰まっている」と感動していました。本当に美しいものだけを集めた“人工美の極み”みたいな(笑)。それなのに10分ほどで終わってしまうという儚さも含め、凄い衝撃を受けました。 

戸簾:実際に購入されていたんですか?

生江:はい。半年に一回くらい購入していました。今でもヤフオクやメルカリのフリマサイトでアーカイブを探しています。

戸簾:ゲーム開発者は「イラストを描き続けている人」というイメージだったので、「マックイーンという人物が出てくる」こと自体が衝撃的でした。

生江:最近装苑賞を取った男性が入社したんですよ。10年ほどアパレルに携わり、そこからCGを学ぶため専門学校に入ったそうです。実際メーキング動画を作ると、パターンを引くスピードがめちゃくちゃ早いんですよね。周りは「息をするようにパターンを引いている」って騒いでいました(笑)。彼からは“マーヴェラスデザイナー”というアパレルが使っているツールについてレクチャーしてもらっています。現場のデザイナーも新しいことを学ばないと。今の技術だと、現状はどうしても布の表現が弱く、硬いものを重ねるような表現に頼っています。ここから技術がもう一段上がったときには、よりリアリティーのある質感をお届けできるかもしれません。

戸簾:そういう形でファッションとリンクするパターンもあるんですね。

生江:とても珍しいケースですけどね。

戸簾:コラボしてみたいファッションブランドはありますか?

生江:親和性が高いのは「ヴィヴィアン・ウエストウッド(VIVIENNE WESTWOOD)」ですかね。「FF」のセクシースチュワーデスのような装備“コーティ”は、「ヴィヴィアン」をイメージしています。「グッチ(GUCCI)」との相性も良さそうです。

戸簾: ファッション業界に対して、近寄りがたいイメージを持つ人は多いですか?

生江:そういう声は社内でも聞きますね。私の友人も伊勢丹に連れていくと嫌がるんですよ(笑)。店員さんと話すことに尻込みしている人もいます。でも私が入社したときに思ったのは、ファッション業界の人もオタクなだけだと思うんです。ジャンルは違いますが、好きな人が好きなことをやっていることに変わりはないんですよね。話すと勉強になることが沢山あります。

戸簾:そうなんですよね。何かに没入している人たちは一つのオタクだし、何かしらのスキルを身に付けています。でもゲームをきっかけにファッションに交わってくれた人に、まだ僕は出会ったことがありません。このコラムをきっかけに色々な結びつきが生まれ、「面白いことができたらいいな」「業界の発展につながれば」と強く思っています。

戸簾俊広: ジェムプロジェクター代表:2009年に国内外のファッション・ライフスタイルブランドのブランディング、PR、セールス、コンサルティングを手掛けるブランディングカンパニーGEM PROJECTORを設立。現在は、地方創生プロジェクトや会員予約制のテンポラリーレストランの立ち上げに向け奮闘する一方、「受信者から発信者へ」をテーマにしたオンラインサロンを運営

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「ウカ」が取り組むサステナブル 主力ヘアケアシリーズの容器をバイオマス素材に刷新

 トータルビューティサロンの「ウカ」は3月19日に、主力のヘアケア商品である“ヘッドセラピーシリーズ”の容器をリニューアルする。こだわりの成分とシンプルでスタイリッシュなデザインはそのままに、持続可能な植物由来のバイオマスパッケージを採用。石油由来樹脂の使用量削減に取り組む。

 容器はボトル式からポンプ式に変更し、新たにリフィルも発売することで詰め替えて繰り返し使用できる仕様に仕上げた。植物由来の素材を使用することは二酸化炭素の排出量削減にもつながり、リフィルは一般的なプラスティック素材を使用する場合と比較して、二酸化炭素の排出量を約53%軽減するという。

 同社は「“ウカは、サスティナブルへ”であるために、わくわくする仕組みをデザインしていく。作る責任を持つ一企業としてまずは “ヘッドセラピーシリーズ“の容器を変更した」とコメント。少しずつ形に変えていくことで地球環境の改善に貢献する。

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「ウカ」が取り組むサステナブル 主力ヘアケアシリーズの容器をバイオマス素材に刷新

 トータルビューティサロンの「ウカ」は3月19日に、主力のヘアケア商品である“ヘッドセラピーシリーズ”の容器をリニューアルする。こだわりの成分とシンプルでスタイリッシュなデザインはそのままに、持続可能な植物由来のバイオマスパッケージを採用。石油由来樹脂の使用量削減に取り組む。

 容器はボトル式からポンプ式に変更し、新たにリフィルも発売することで詰め替えて繰り返し使用できる仕様に仕上げた。植物由来の素材を使用することは二酸化炭素の排出量削減にもつながり、リフィルは一般的なプラスティック素材を使用する場合と比較して、二酸化炭素の排出量を約53%軽減するという。

 同社は「“ウカは、サスティナブルへ”であるために、わくわくする仕組みをデザインしていく。作る責任を持つ一企業としてまずは “ヘッドセラピーシリーズ“の容器を変更した」とコメント。少しずつ形に変えていくことで地球環境の改善に貢献する。

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「モリー ゴダード」「ユウキハシモト」など日英若手デザイナーが競演 ロンドンコレ前半を本音で対談

 2021-22年秋冬シーズンのロンドン・ファッション・ウイーク(LONDON FASHION WEEK 以下、LFW)が2月19〜23日に開催されました。ここでは19〜20日に発表された中から注目度が高いブランドを紹介。ロンドン・メンズコレクションを取材している大塚千践「WWDジャパン」デスクと「WWDジャパン」のSNSの運営も行っている丸山瑠璃ソーシャル エディターが対談形式でお届けします。

東京6ブランドがロンドンコレに!

丸山:ロンドン・ファッション・ウイークはオンライン開催であることを活かして、より多くのブランドを短時間で見せる方針のよう。10〜15分間隔で発表やプログラムがあってなかなか忙しいですね(笑)。ここでは中でも注目度が高いブランドをピックアップしていきたいと思います。まずは、「東京ファッションアワード 2020(TOKYO FASHION AWARD 2020)」の受賞特典として今回ロンドンコレに参加した6ブランド「フミエ タナカ(FUMIE TANAKA)」「イン(IHNN)」「ミーンズワイル(MEANSWHILE)」「リコール(RE:QUAL≡)」「シュープ(SHOOP)」「ユウキハシモト(YUKI HASHIMOTO)」にフォーカス。「イン」「ミーンズワイル」「リコール」はティーザー映像を公開。東コレでも発表予定なのでそちらで本格的に公開するのかもしれません。「フミエ タナカ」は追って詳しいコレクション・リポートを公開予定ですが、21年春夏に続いて演出振付家のMIKIKOと協業した映像を公開。

 
 個人的には「シュープ」の映像が特に印象に残りました。ピンクに光る妖精に導かれてビルに入れば、そこはまるで宇宙船の中。マドリードに実在するホテル プエルタ アメリカ(Hotel Puerta America)で撮影したそうです。ザハ・ハディド(Zaha Hadid)、ジャン・ヌーヴェル(Jean Nouvel)、ノーマン・フォスター(Norman Foster)ら著名建築家が手掛けた曲線が美しい空間も一助しSF映画のような仕上がりになっていました。映像を手掛けたのはマドリードのクリエイティブスタジオ、バンディス(BANDIZ)。東京で発表していたのでその印象がなかったのですがデザイナー2人はマドリード拠点なんですね。ブランドの新しい側面が見えて興味深かったです。大塚さん、「ユウキハシモト」はいかがでしたか?

大塚:「ユウキハシモト」は秋冬の方が得意だね。コレクションは、ミッドセンチュリーのプロダクトや時代背景をヒントにしたクリエイションなのだとか。映像でも空っぽの部屋に家具を運んで、部屋が徐々に出来上がっていく様子が表現されていました。直線的にストンと縦に落ちるボクシーなコートやジャケットは建築を思わせるフォームで、色やパンツのシルエットで変化を加えて、モチーフでカルチャー感をプラスするという得意技を盛り込んだ感じ。ボタンの留める位置を微妙にズラして、空間をつくる微妙なバランスに挑んでます。前シーズンまではモチーフやディテールがややトゥーマッチかなと感じていたのだけど、今シーズンは大分そぎ落とされた分、服自体の強みが増した印象。ただ、ロンドンには似たようなアプローチのブランドが多いので、ブランドならではの武器を映像でもっとアピールしてもよかったかな。スタイリング次第で化けそうとも思った。

テキスタイルの知見の広さを見せつけた「エドワード クラッチリー」

丸山:「エドワード クラッチリー(EDWARD CRUTCHLEY)」は制作過程と完成した服の映像に乗せてエドワード・クラッチリーが制作の裏側を語るムービーでした。レオパードのジャカードは「ジョンストンズ オブ エルガン(JOHNSTONS OF ELGIN)」が作ってくれたなど、生産者や生産地を細かに教えてくれて、「そんなことまで教えちゃって大丈夫?」と心配になるくらいトレーサビリティー(透明性)に秀でていました。そしてどの人に何を作ってもらうかというアサインが的確。トレーサビリティーを含む素材の質の良さこそがラグジュアリーという価値を生むのだなと実感しました。クラッチリーはグラフィックとテキスタイルの面で長年キム・ジョーンズ(Kim Jones)を助けていますが、なぜ2人がタッグを組むのか分かる映像になっています。

大塚:さすが、「ディオール(DIOR)」メンズのテキスタイルとグラフィック部門のディレクターを務めるだけあり、素材や服へのアプローチは完全にラグジュアリーだね。リアルのショーをやっていたころは、パーソナリティーの表現としてグロい系のアートや和装を取り入れた奇抜なスタイルだったのだけど、発表がデジタルになったことでかなりベーシックになった。カシミア100%のコートやリサイクルポリエステル、主張の強いマーブルやレオパード柄、エレガントなモアレなど、クラシックな服に徹することで素材の表情を引き立たせていた。ただ価格帯も絶対高いので、このブランドで買う意味を消費者にアピールするにはちょっと弱いのかな。アイコンをモチーフにしたジュエリーはきれいでした。

メッセージの表現力がピカイチの「サウル ナッシュ」

丸山:「サウル ナッシュ(SAUL NASH)」はロンドンコレの若手支援の合同ショー「ファッションイースト(FASHION EAST)」から独立して発表。デザイナーのナッシュはプロの振付師で、ストリングスやファスナーでねじりを生んだスポーツ&ストリートウエアが特徴。モデルのウォーキングもクールなんだそう。今回の“ツイスト(TWIST)”と題したムービーを手掛けたのはパートナーのFX コーディ(FX Cody)。映像ではメンズモデル2人が口論をし始め、周りで見ていた人たちもその口論に加わります。危うく殴り合いでも始まるんじゃないかというところで、始めに口論した2人がキスするという“ツイスト(予想外の展開)”が入ります。周りにいた人たちは最初は驚きの表情を見せるのですが、最終的には2人を支えるように取り囲み、受け入れます。ロンドン北東部で育ったナッシュは、「2人の男性がキスすることは、自分が生まれ育ったところではタブーだった」「『見た目で物事を判断してはいけない』ことを伝えたかった」と語ります。2分程度の動画でそのメッセージを明確に伝える表現力が素晴らしいと思いました。デザイナーが振付師だと、映像での表現の幅が広がりますね。

大塚:なるほど!そんなストーリーだったとは。僕はごめん、ダチョウ倶楽部の竜ちゃんのギャグを思い出しちゃった。「何だよオラ」とか言い争いながら接近してチュッてやつ。好きなんですよ。映像にストーリー性がありすぎて、服が全く分かんなかった。ルックを見たら一見よくあるスポーティーなストリートウエアなのだけど、鮮やかな色使いや“ツイスト”したファスナーを開閉すると変化するシルエットとかディテールに細かいアレンジを効かせているね。ロンドン発のストリートウエアは最近やや元気がないから、頑張ってほしい。

シスターフッドを表現した「ユハン ワン」

丸山:2020年度「LVMHヤング ファッション デザイナー プライズ(LVMH YOUNG FASHION DESIGNER PRIZE以下、LVMHプライズ)」のセミファイナリストにもなった「ユハン ワン(YUHAN WANG)」は、出身地中国のエッセンスを残しつつイギリス摂政時代のようなシルエットをアップデート。ワンは母親になるという経験を通して、「自身も生命の循環の大切な一部であると思った」そうで、女性の内に宿るマザーフッドやシスターフッドの美しさを表現。それはキャスティングの多様さにも表れていますね。ロンドンのガーリー枠ですが、レースにドレープを加えたドレスよりも花柄ジャケットとスカートのバリエーションが増えて知的になった気がします。

大塚:全編を通して優しい映像と服だったね。いかにもガーリーなフワフワもあれば結構ピタピタの服も登場するのだけど、装うことの心地よさが伝わってくるムードでした。ルックでは柄物同士を合わせているから派手だけど、手持ちのベーシックなアイテムと合わせると単品の魅力がより引き立ちそう。同柄で合わせたソックスとパンプスが可愛かった。

ルーツに立ち返る「カシミ」

大塚:「カシミ(QASIMI)」は、クリエイティブ・ディレクターのフール・アル・カシミ(Hoor Al Qasimi)がルーツを大事にしているのだなという気持ちが伝わった。一昨年に亡くなった創業デザイナーはパリコレを意識した王道のテーラリング&スポーティーに寄せ始めていたのだけど、今回は生まれ故郷のアラブ首長国連邦(UAE)を思わせる日に焼けたような暖色カラーや独特なモチーフがいつもより色濃くて、中東のビジネスが順調なのかなと思ったよ。あとはウィメンズの型数を増やして本格的に打ち出してきたね。地域によって好みが分かれるテイストだからこの路線で日本でも成功するかは未知数だけど、素材や技術のクオリティーは高いので、今後の動向にも注目だね。

丸山:夕焼けのような深いオレンジの光が挿す空間とそれを反映したようなカラーパレットの服が印象的でしたね。素材の良さとテーラードだけでなく、動画のタイトルにもなっていた「WE ALL LIVE UNDER THE SKY」とプリントされたグラフィックもあれば、アラビア建築に用いられるマシュラビヤ(mashrabiya)という木格子の柄に着想を得たセットアップもあり、より顧客層を広げようと意識しているのかなと思いました。ところで「イン」のティーザーでも夕焼けに由来するオレンジ色の服が登場していましたが、今季オレンジはキーカラーになるかもしれないですね。

リアルにグッと近づいた「モリー ゴダード」

丸山:ボリュームたっぷりなチュールドレスが代名詞の「モリー ゴダード(MOLLY GODDARD)」ですが、今季チュールドレスのバリエーションは少なくめ。代わりにメンズも含めリアルクローズが増えました。ボリュームが抑えめになったチュールアイテムに合わせるのはVネックニットやカラフルなベスト。タータンチェックのコートに合わせるのはブライトカラーのストライプマフラー。既存顧客はどう反応をしたのかなと思い、ブランドのインスタグラムとユーチューブのコメント欄をチェックしましたが歓迎ムードでした。ゴダードは米「WWD」とのZoomインタビューで「顧客を直接知る機会が増えた」と語っていましたが、パンデミックで外に出られない状況の中で顧客との繋がりをオンライン上で深めたのでしょう。

大塚:メンズいい感じだった!まだまだウィメンズの延長線上という感じはするけれど、リアルクローズにほどよくエッセンスが注入されていた。例えばジョッパーズのファスナー部分がフリルで縁取られてたり、ジーンズの折り返した裾がフリルになっていたり、芸が細かいから嫌味がなくて好感でした。ウィメンズもチュールアイテムとリアルクローズをミックスすることでより親近感が湧いたし、いい意味で脱力していて好きなコレクションでした。

ファッションでもバズってほしい「アート スクール」

大塚:僕、「アート スクール(ART SCHOOL)」は初期からリアルでのショーを見てきたので厳しく見てしまうんだけど、今シーズンもやっぱり飛躍しなかったな。モノトーンのフォーマルで一瞬「お!ちゃんとした服くる?」って期待したんだけど、やっぱりクオリティーの荒さが映像を通しても伝わってきた。今どき、ズタズタに引き裂かれたドレスやジャケットなんて誰が着たいの?と思っちゃってさ。あと個性的なキャスティングも、初期は多様性を祝福するムードでハッピーだったのが、何だかそれをやり続けることに引っ張られすぎて損している感じがする。「アート スクール」が伸び悩んでいるうちにダイバーシティーやインクルージョン、サステナビリティを自然体で表現する若手がどんどん出てきているから、もはや飛び道具枠として定着してしまっているのが本当にもったいない。服をちゃんと作れないなら正統派のショー映像を13分間も見せるのではなく、もっとアイデアをもって立体的に表現しないと飽きられちゃうよ。来シーズンは頑張れ!

丸山:「アート スクール」はSNSでバズを生むのは上手なんですけどね。これまでもデザイナーが怖い歩き方で登場したり、胸毛でメッセージを書いたりといったパフォーマンスが話題になりました。今回は「ル・ポールのドラァグ・レース: UK (RuPaul's Drag Race UK)」にも出演したドラァグ・クイーンのホーラ(A'Whora)とビミーニ・ボン・ブーラッシュ(Bimini Bon Boulash)が登場。また、トランスジェンダーモデルのフィン・ブキャナン(Finn Buchanan)が性別適合手術後初めて、そして手術跡を堂々と見せてランウエイに登場したのもニュースでした。ですがやっぱりファッションでバズってほしい!その日を首を長くして待ってます。

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「マメ クロゴウチ」10周年の展覧会が長野県立美術館で開催 新スタッフユニホームも披露

 長野県立美術館(旧長野県信濃美術館)は、ファッションブランド「マメ クロゴウチ(MAME KUROGOUCHI、以下マメ)」の黒河内真衣子が手掛けた新たなスタッフユニホームを発表した。4月1日から新築オープンする本館と東山魁夷館のスタッフが着用する。

 新ユニホームは美術館を取り囲む雄大な自然と、この地を愛した日本画家の東山魁夷が描いた深いブルーが着想源になった。「マメ」が得意とするアールカッティングのドレスと、ダブルブレストのノーカラージャケットのセットアップで、スカーフには長野県の県花であるリンドウを刺しゅうした。

 6月19日〜8月15日には「マメ」設立10周年を記念した展覧会「10 マメ クロゴウチ(10 Mame Kurogouchi)」が長野県立美術館で開かれる。同ブランドが美術館で単独の展覧会を開催するのは今回が初。黒河内デザイナーは長野県出身で、自身のルーツとなる場所で10年間の創作の旅路を紹介する。展示ではデザイナーの日記をはじめ、着想源となったモノや写真、テキスト、テキスタイル、コレクションアーカイブなどを並べる。また展覧会に合わせた作品集を刊行予定で、“読む展覧会”としてテキストと写真を中心に構成する予定だ。

■10 Mame Kurogouchi
会期:6月19日〜8月15日
会場:長野県立美術館 展示室 3
住所:長野県長野市箱清水1-4-4
観覧料:一般500円、高校生以下無料

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ドイツの高級筆記用具「モンブラン」新デザイナーは、レザーグッズのベテラン

 ドイツのラグジュアリーアクセサリーブランド「モンブラン(MONTBLANC)」は、新クリエイティブ・ディレクターにマルコ・トマセッタ(Marco Tomasetta)を3月1日付で任命した。2013年に就任したザイム・カマル(Zaim Kamal)=クリエイティブ・ディレクターの後任だ。トマセッタ新クリエイティブ・ディレクターが手掛ける初めてのアイテムは、21年末に登場予定だ。

 トマセッタ新クリエイティブ・ディレクターは、ミラノのヨーロッパ・デザイン学院を卒業。直近では「ジバンシィ(GIVENCHY)」のメンズ・ウィメンズのレザーグッズのデザインを手掛け、それまでも「プラダ(PRADA)」「クロエ(CHLOE)」「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」で経験を積んだレザーグッズのベテランだ。今後パリを拠点にドイツ・ハンブルグの筆記用具、スイス・ヴィレルとル・ロックルの時計、イタリア・フィレンツェのレザーグッズのデザインチームを統括する。

 就任に際して、「豊かなヘリテージと製品デザインを持つ『モンブラン』のチームに加わることにワクワクしている。書くことと“描くこと”は、あらゆるデザインプロセスの出発点だ。伝統と最新のデザインを融合する『モンブラン』に惹かれた」とコメントした。

 モンブラン インターナショナルのニコラ・バレツキー(Nicolas Baretzki)最高経営責任者(CEO)は「マルコ新クリエイティブ・ディレクターのリーダーシップとビジョンで、ブランドが提案する“ラグジュアリービジネス”ライフスタイルを牽引していくことに期待している。彼は繊細かつダイナミックなイノベーターで、『モンブラン』のアイデンティティの中心にあるクラフツマンシップと、時代を超越したデザインを手掛ける人物だ。われわれのブランドテーマを活かし、チームを統括していくことを楽しみにしている」と述べた。

 バレツキーCEOはまた、これからはレザーグッズがブランドの要となってブランドを牽引していくと分析する。「現在、われわれの顧客層は大半が女性で構成されている。自分のためだけでなく、プレゼントとして購入する人も多い」と言い、トマセッタ新クリエイティブ・ディレクターのウィメンズとメンズにおける多彩な経験に期待を寄せている。

 「モンブラン」は1906年創業。「カルティエ(CARTIER)」や「ヴァン クリーフ&アーペル(VAN CLEEF & ARPELS)」を擁するコンパニー フィナンシエール リシュモン(COMPAGNIE FINANCIERE RICHEMONT)傘下。高級筆記用具に加えて、サングラスやフレグランス、ジュエリー、ベルトなどを手掛け、ヨーロッパやアジア、アメリカにわたって300店舗を構える。

 20年には新型コロナのパンデミックが小売業界全体への打撃となったが、中国の最大手EC企業アリババ(ALIBABA)が運営するECサイト「Tモール(T MALL)」へ出店するなど、ブランドの業績はECを強みに回復傾向にあるという。

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花王の「トワニー」が生理日予測アプリ「ルナルナ」と協働 フェムテック領域の取り組み第1弾として

 花王は、カウンセリングブランド「トワニー(TWANIY)」でフェムテック分野の取り組みを開始する。第1弾として3月4日~5月4日に、エムティーアイが展開する生理日予測アプリ「ルナルナ」内に美容アドバイスを提供するコンテンツ「トワルナキレイ相談室」を設置し、肌状態や肌悩みに応じて32通りの中から最も適したスキンケアアドバイスを提供する。

 「トワニー」は1996年の誕生以来、体の“リズム”を核とする製品を展開。化粧品専門店や総合スーパー(GMS)で販売し、親身なカウンセリングを通じて顧客を獲得してきた。昨年春にはリブランディングを実施し、“生体のリズム”に基づく考えはそのままに、若年層も含めてターゲット設定を拡大して製品体系、世界観を刷新した。

 同社によると、フェムテック領域は美しさのリズムに基づく美容提案を行ってきた「トワニー」との親和性が高く、協働を通してブランドへの理解・共感を促すのが狙いだ。今回を手始めに、美しさのリズムをテーマとしたトークセッションや、製品やカウンセリングを体験できるイベント、啓発活動なども予定する。今後はESG視点で女性に寄り添う取り組みを積極的に展開する。

 花王は、2018年にグループの化粧品事業の新たな成長戦略の柱として「新グローバルポートフォリオ」を策定。「トワニー」は、国内を中心に注力するブランド「R8」の1つに選定され、25年には18年度比で1.5倍の売り上げを目指している。

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「イソップ」×「レイバーン」のハンドケア入りポーチが発売 ポーチの作り方も無料で公開

 「イソップ(AESOP)」はイギリスのサステナブルファッションブランド「クリストファー レイバーン(CHRISTOPHER RAEBURN)」とコラボレーションし、外出先でも簡単にハンドケアができる携帯ポーチを3月8日に発売する。全て手作業で作られている“アドベンチャラー ロールアップ”(6350円)はリサイクルコットンを80%使用。アルコール成分配合のハンドジェル“リンスフリー ハンドウォッシュ”、ハンドバーム “レスレクション ハンドバーム”、新製品のアルコール成分配合のミスト“レスレクション エクスペディエント ハンドミスト”のハンドケア製品3種類を収納できるようになっている。

 ロンドンを拠点にする「クリストファー レイバーン」は軍服やパラシュートなどを素材を再利用したモノづくりで知られており、サステナビリティやエシカルな取り組みに注力している。今回のコラボも、「イソップ」がそんなモノづくりに共感したから生まれたものだという。デザイナーのクリストファー・レイバーン(Christopher Raeburn)は「われわれはリメイク、リサイクル、リデュースを軸に、クラフト、クリエイティビティー、コミュニティーを大切にしている」と説明する。その一例に、消費者を巻き込んだ有料ワークショップを挙げた。スタジオで余った布を使ってぬいぐるみを作るワークショップで、収益の一部を世界自然保護基金に寄付していた。しかしロックダウンでワークショップが開催できなくなると「少しでもコミュニティーに還元できることをしたいと思い、自宅でも簡単にぬいぐるみを作れるように、パターンや作り方を無料で提供した。そうしたら、世界中からいろんな人が各々の生地で作ったぬいぐるみの投稿が集まった」と振り返る。

 今回のコラボにおいても、“アドベンチャラー ロールアップ”のポーチ作り方を無料で消費者に提供する。パターンをダウンロードできるほか、ハウツー動画で作り方も学ぶことができる。「誰もが参加できるようなプロジェクトも一緒に立ち上げたい、ということを話していたんだ。サステナビリティはインクルーシブでもあるべきだからね」。簡単に作れるように、“アドベンチャラー ロールアップ”はあえてシンプルな作りにしているという。「ボタンやチャックなど金具を一切使っていない。リサイクルのしやすさも考慮しているんだ」。

 また、通常盤のネイビーのポーチに加え、3月1日には1960年代の地図を再利用したデザインも300個限定で販売する(日本は香港の「ハイプビースト(HYPEBEAST)」ECストアから購入が可能)。「素材は、1960年代に実際に使われていた航海用海図なんだ。濡れても丈夫な素材なので、リメイクにぴったりだと思ったよ。(パンデミックで)旅になかなか行けない中、“アドベンチャー”をほうふつさせるアイテムにしたかった」。地図はボルネオやアラル海にフォーカスしており、それも一つのこだわりだという。「ボルネオは森林破壊が問題視されており、アラル海は過剰農業で縮小している。環境破壊へのアウェアネス(問題意識)を高めたいという思いも込めているんだ」とクリストファー。「われわれは従来だったら捨てられるような素材やアイテムをリメイクし、“第2の人生”を与えているんだ。“アドベンチャラー ロールアップ”もハンドケアアイテムを使い終わったら、自由に使えるように設計している。いろんな楽しみ方をして欲しい」。

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老舗酒造の福光屋がオーガニックコスメ マッシュビューティーラボと共同開発

 金沢・老舗酒蔵の福光屋は今春、マッシュビューティーラボと共同開発したオーガニックスキンケアブランド「フレナバ ナチュラル(FRENAVA NATURAL & ORGANIC以下、フレナバ)」を立ち上げた。ラインアップは、クレンジングクリーム、ローション、セラム、オイル美容液の4アイテムで、価格帯は3800~6000円。2月22日に全国のコスメキッチン(一部店舗除く)と同オンラインストアで先行発売し、4月13日にブランドのオンラインストアで取り扱う。初年度の売り上げ目標は1億円。

 1625年創業の福光屋は、米と水だけでつくる“純米蔵”にこだわる金沢最古の酒蔵で、代表銘柄「黒帯」や「加賀鳶」、「福正宗」などの日本酒を醸造する。2003年に化粧品事業に参入し、同社で「アミノリセ(AMINO RICE)」や「すっぴんイズム(SUPPIN ISM)」などを手掛ける。さらに、ビューティサロンの「ウカ(UKA)」が運営するオーガニックカフェ「ウカフェ(UKAFE)」とコラボレーションするなど、酒造りの枠を超えて、米の発酵技術を応用した食品や化粧品の開発を行っている。

 ブランド名の「フレナバ」は、ことわざの“触れなば落ちん風情”に由来し、「思わず触れたくなる、触れればすぐさま魅力に取り憑かれる」アイテムをラインアップする。マッシュビューティーラボは、ブランドコンセプトとテクスチャー、デザインへのアドバイスを実施。福光屋ならではの発酵技術を生かし、同社が手掛ける有機栽培米を100%使用した4種類のオリジナル原料(有機コメ発酵液、有機酒粕パウダー、有機酒粕エキス、有機酒粕オイル)とコスモスエコサート認証のグリセリンで抽出した日本酒酵母エキスを開発した。さらに、共通成分として白山麓の天然水や野生のクロモジによる独自原料を配合し、潤いのある滑らかな肌へと導く。

 香りは“鎮静と高揚”をテーマに、植物療法士でありファッションディレクターの風間ゆみえが監修。リラックス効果のあるクロモジに柑橘やハーブの香りを調合し高揚感を表現した。容器は可能な限りガラスや再生プラスチックを採用し、化粧箱はマッシュグループが開発した“コスキチペーパー”を使うなど、自然環境に配慮した取り組みを行う。福光屋の14代目である福光太一郎専務は、「すべて共通していることは“余計なものを一切入れない”こと。自然のサイクルを尊重し、米発酵の技術を生かしながら日常生活を豊かに貢献できるように注力する」と述べた。

 今冬には、クリームもしくはバームを発売する予定だ。

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神童・那須川天心はスニーカー愛でも「圧倒的勝利」 夢は「ジョーダン」とのコラボ

 プロ通算43戦無敗という実績を積み上げ、「キックボクシング史上最高の天才」と称される那須川天心。格闘家としての魅力はもちろん、トレードマークの奇抜な髪色や愛嬌のあるキャラクターから、若い世代を中心に人気を集めている。そんな彼が格闘技と同じくらい夢中になっているのがスニーカーだ。「格闘技のトロフィーよりも、スニーカーが欲しい」と話すほどのスニーカーマニアで、インスタグラムのスニーカー専用アカウントは7万2000フォロワーを抱える。昨年6月にはユーチューブアカウントも開設した那須川に、スニーカーについてのあれこれを聞いた。

所有200足は「全て外履きです」

WWD:スニーカーに興味を持ったきっかけは?

那須川天心(以下、那須川): 3〜4年前から興味を持ち始めました。知人にもらった「ナイキ(NIKE)」の“エア マックス デイ3.26(AIR MAX DAY 3.26)”で一気にスイッチが入りましたね。

WWD:現在、何足所有している?

那須川:衣装部屋と玄関に200足ほどあります。全て外履き用で、毎日違うものを履いています。観賞用のスニーカーはないですね。一番のお気に入りは「ナイキ」とカニエ・ウェスト(Kanye West)の“エアイージー2(AIR YEEZY 2)”で、履き口の赤とミッドソールの緑のカラーリングや、未来感のあるフォルムが気に入っています。

WWD:スニーカー専用のインスタアカウントを開設している理由は?

那須川:本アカウントにスニーカーばかりアップすると、離れていくフォロワーもいるかなと思ったので分けるようにしました。

WWD:これまでスニーカーの抽選に並んだことはある?

那須川:ありますよ。アトモス(ATMOS)千駄ヶ谷店で“エア ジョーダン 1(AIR JORDAN 1)”のバーシティーレッドの抽選に朝8時ぐらいから並びました。結局、前に並んでいた人が当たり、僕は外れました。周りから盗撮されるし、早朝で寒いし、おまけにスニーカーは当たらずで萎えましたね(笑)。

WWD:年間何足購入している?今後狙っているスニーカーは?

那須川:約50足です。「アンブッシュ(AMBUSH)」と「ナイキ」がコラボした“エア ジョーダン 1”のシカゴカラーが発売するのであれば手に入れたいです。デザイナーズブランドとのコラボは、既存モデルにはない新しい要素が加わっているのでつい欲しくなりますね。

日本人選手初コラボの願いは叶わず

WWD:ファッションのこだわりは?

那須川:特にこだわりはないですけど、似合う人は何を着ても似合うんだろうなとは思います。知人の紹介で知り合ったVERDYさんが作った洋服をよく着ます。VERDYさんには入場時のコスチュームをデザインしてもらったこともあり、普段からお世話になっていて、僕はそういう人の洋服を着たいです。

WWD:「トロフィーよりも、スニーカーが欲しい」と過去に発言していた理由は?

那須川:トロフィーは小学生の頃から貰っているので、家に沢山あるんですよ(笑)。だから試合を見に来てくれた子どもたちに渡して、少しでも夢を持ってくれたらいいなと思っています。もしスニーカーが勝利者記念品だったらめちゃくちゃ嬉しいですけどね。

WWD:無敗を誇る強さの秘訣は?

那須川:探究心ですかね。現在の立ち位置がいいとは思ってないし、満足しないことが一番です。格闘技は一日で有名になれる可能性を秘めているけど、一日で地獄にも落ちる。だから自分自身を日々高めていかないといけません。

WWD:今後挑戦したいことは?

那須川:ゆくゆくは「ジョーダン ブランド(JORDAN BRAND)」と“エア ジョーダン 1”を作りたいです。日本人スポーツ選手で初のシグネチャーモデルを狙っていたけど、男子バスケットボールの八村塁選手に先を越されてしまいました。格闘技では2021年が大事な年になります。キックボクシング選手としての現役は残りわずかなので、ボクシングに転向するためにも勝ち続けないといけません。

WWD:格闘家界でもスニーカーに関しては誰にも負けたくない?

那須川:すでに圧倒的勝利じゃないですか?(笑)。情報が多過ぎて、ほかの格闘家は追い切れないと思いますよ。

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意外と使い回し優秀 ゴツめのゴールドチェーン愛用者が続々!

 ゴツめのゴールドチェーンネックレスがおしゃれ好きの間でじわじわと主流になってきました。好まれる理由は、太めタイプならではのゴージャスな雰囲気。パンチが効いているので、“強い女性”を印象づけやすいアクセサリーです。シンプルなデザインでもゴールドの質感が強さを感じさせるので、ミニマルな装いにも適度なアピールが加わります。さらに、素肌の透明感も引き出して顔周りに華やぎを添えてくれるだけでなく、首をほっそり見せる効果も期待できます。

クールなパンツスーツにグラマラスな印象を注入

 ハンサムに決まりがちなパンツスーツを華やかなムードに昇華させたいなら、チェーンネックレスはうってつけのスパイスになります。ボリューム感のあるクロップド丈のジャケットにワイドパンツを合わせて、メリハリを持たせました。ジャケットの大きな襟に負けない、インパクトのあるゴールドネックレスでさらに存在感を高めました。トップスとバッグ、シューズを白で統一して、クリーンな印象を添えたのが賢いコーデのポイントです。

 2枚目の写真は、ボクシーなジャケットとパンツのセットアップ。全体的にややオーバーサイズ感があり、メンズライクなたたずまい。ポイントは、トップスをVゾーンからのぞかせないこと。ゴールドネックレスを素肌に重ねて、センシュアルなムードを引き出しました。ここでも白のクラッチバッグとポインテッドトーで、きれいめの印象を添えています。

スエットやカットソーにも リッチストリートに“味変”

 ゴールドチェーンはクラス感があるので、カジュアルなデイリーなスタイルに合わせても、ほどよいリッチテイストが加わります。人気継続中のオールホワイトコーデは、スエットシャツにスニーカーと気負わないスタイリングですが、異素材ミックスでめりはりをプラス。トップスの上にゴールドネックレスを重ねて、控えめなゴージャス感を演出しています。

 ネックレスをコーディネートにうまく取り入れるには、イヤリングと指輪の組み合わせも効果的です。2枚目の写真は、プレーンな白タートルネックにゴールドネックレスをオン。大ぶりのゴールドイヤリングと指輪とも好相性です。ペールイエローのジャケットが、ゴールドアクセサリーをつなぐブリッジの役割を果たしています。

ロングアウターを好バランスに

 見た目の印象が強いロングアウターを羽織る際は、それに匹敵するアクセサリーを迎えると好バランスに整います。写真は、ピンクベージュ系でまとめたロングアウターとパンツの組み合わせ。長さの違うネックレスを重ね付けすることで、ロングアウターの重さを削いでいます。

 ロングアウターを主役に迎えて縦長効果を狙いつつ、Vゾーンからチラリとゴールドネックレスをのぞかせる控えめな使い方も効果的。抑えた露出がかえって気品を薫らせます。2枚目の写真では、ブルーと黒でまとめたクールなコーディネートに合わせたゴールドアクセサリーが華やぎを加えています。

 インパクトが強いイメージのゴールドチェーンネックレスは意外にもアレンジしやすく、使い回しに優れたアイテム。ジャケットやアウターからチラリとのぞかせてみたり、Tシャツやスエットと合わせてリッチに格上げしたりと、手持ちのアイテムに別のムードを引き出してくれます。薄着になり、顔周りが目立ちやすくなる春先は、さらにいい仕事をしてくれるはずです。

ファッションジャーナリスト・ファッションディレクター 宮田理江:
多彩なメディアでコレクショントレンド情報、着こなし解説、映画×ファッションまで幅広く発信。バイヤー、プレスなど業界での豊富な経験を生かし、自らのTV通版ブランドもプロデュース。TVやセミナー・イベント出演も多い

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ケンダル・ジェンナーのテキーラビジネスがSNSで炎上 「文化の盗用」の声多数

 モデルのケンダル・ジェンナー(Kendall Jenner)が立ち上げたテキーラブランド「818」が文化の盗用問題で批判を浴びている。

 ブランド名の「818」は、ケンダルが住むロサンゼルスにある町、カラバサスの市外局番に由来する。ケンダルは2月16日にインスタグラムで「818」の立ち上げを明らかにし、「約4年間、私は最高のテキーラ作りの旅に出ていました蒸留所へ足を運び、何十回にもおよぶテイスティングを繰り返し」たと投稿している。

 この投稿には660万以上の「イイネ」が押され、4万5000件以上のコメントがついている。姉のキム・カーダシアン(Kim Kardashian)やサイモン・ポート・ジャックムス(Simon Porte Jacquemus)「ジャックムス」デザイナー、元「ラブ(LOVE)マガジン編集長でスタイリストのケイティ・グランド(Katie Grand)など、親族や業界関係者からは肯定的なコメントが投稿される一方で、ツイッターでは「ケンダル・ジェンナーはテキーラ生産に関するメキシコの文化背景を一切理解していなくて不快だ」といった否定的なコメントが多数散見され、文化の盗用だと批判されている。

 「818」のテキーラは、発売日や価格は明らかになっていないが、すでにワールド・テキーラ・アワードをはじめとする複数の賞レースで受賞を果たしているという。

YU HIRAKAWA:幼少期を米国で過ごし、大学卒業後に日本の大手法律事務所に7年半勤務。2017年から「WWDジャパン」の編集記者としてパリ・ファッション・ウイークや国内外のCEO・デザイナーへの取材を担当。同紙におけるファッションローの分野を開拓し、法分野の執筆も行う。19年6月からはフリーランスとしてファッション関連記事の執筆と法律事務所のPRマネージャーを兼務する。「WWDジャパン」で連載「ファッションロー相談所」を担当中

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前田敦子が「スニーカーベストドレッサー賞 2021」受賞 芸人部門からはチョコプラ松尾

 ウェルネスウェンズデー協会が主催する「スニーカーベストドレッサー賞 2021」の授賞式が22日、オンラインで開催された。第4回となる今年は、女優部門から前田敦子、モデル部門から“めるる”こと生見愛瑠、俳優部門から川村壱馬、芸人部門からチョコレートプラネットの松尾駿が受賞した。

 前田敦子は「エミ(emmi)」と「ルコックスポルティフ(LE COQ SPORTIF)」がコラボした春らしいカラーリングのスニーカーを履いて登場。「学生の頃も、AKB時代も、そして母になってもずっとスニーカーを履いてきたので、今回選んでもらえてとてもうれしいです。流行りの色に合わせて毎シーズン一足は購入しています。最近は子どもが歩き始めたので、おそろいのスニーカーは買っちゃいますね」とコメントした。

 スニーカー好きで知られる松尾駿は「ヴァンズ(VANS)」の“オーセンティック レザーV44CF LEA(AUTHENTIC LEATHER V44CF LEA)”を着用。「(スニーカーベストドレッサー賞は)芸人の間ではM-1、キングオブコント、THEWに並ぶくらいの賞だと聞いていたので本当にうれしいです!」と全身で喜びを表現した。スニーカー選びのポイントを聞かれると、「僕はIKKOさんのモノマネすることが多いので、脚がキレイに見えるかどうかを基準に選んでいます。面白いかどうかはどうでもいいんです」とコメントした。

 「スニーカーベストドレッサー賞」とは、スニーカーが似合う人や今後スニーカーをはいて欲しい人、スニカーの需要喚起に貢献した人を各部門から表彰するもの。ウェルネスウェンズデー協会が「身体に負担をかけない、歩きやすいスニーカーで通勤しよう」と提唱し、2月22日を“スニーカーの日”に制定した。

 「スニーカーベストドレッサー賞 2021」の全受賞者と着用スニーカーは以下の通り。

【女優部門】
前田敦子/「ルコックスポルティフ(LE COQ SPORTIF)」×「エミ(EMMI)」の“L-U ワンダラー EM(L-U WANDERER EM)”

【俳優部門】
川村壱馬/「ホカ オネオネ(HOKA ONE ONE)」の“テンナインハイクGTX(TENNINE HIKE GTX)”

【モデル部門】
生見愛瑠/「エミ」×「ナイキ(NIKE)」の“WMNS エアフォース 1 '07 ESS(WMNS AIR FORCE 1 '07 ESS)”

【芸人部門】
松尾駿/「ヴァンズ」の“オーセンティック レザーV44CF LEA(AUTHENTIC LEATHER V44CF LEA)”

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得意のメンズパーマスタイルを発信 人気メンズサロン「ゴールド」の佐藤拓弥が語るインスタ活用術

 いま勢いのあるメンズヘアサロンの一つ「ゴールド(GOALD)」の渋谷店で、佐藤拓弥・店長は同サロンの飛躍を支えている。得意のメンズパーマスタイルをインスタグラムで発信し、現在フォロワー数は1万8000を超える。佐藤店長がゴールドに参画した経緯や、約8割の来店を促しているというインスタグラムの発信方法を聞いた。

WWD:「ゴールド」に参画した経緯は?

佐藤:都内1店舗を経て「ゴールド」に入社しました。前サロンは歴史があって会社の規模も大きくさまざまな経験を積ませてもらいましたが、自分の力で一から作り上げていくことも楽しそうだなと思い、「ゴールド」に入社しました。当時からメンズパーマを提案していたので、それに特化したメンズサロンをやりたかったというのも理由の一つです。まずは副店長を務め、昨年の9月、店長になりました。

WWD:店長として託されたミッションは?

佐藤:自分は今年30歳になりますが、代表の中村の次に美容師歴が長いのが僕。スタッフは若手がそろっているので、美容師として一番大切な技術力や接客において、僕のやり方を一つの正解として見てもらうことです。

WWD:男性はカットが中心になりがちだが、パーマも提案している。

佐藤:サロンワークの中で、強くかかりすぎたり、反対にゆるすぎて扱いずらかったり、カラーよりもパーマの方がイメージとかい離するから「もうやらない」と決めてしまう人が多いことに気づきました。特に地方から来店してくれたお客さまにはパーマで失敗した経験がある人が多くて。そういう人を減らしたいなと思って、まずは自分のお客さまのパーマに対するマイナスイメージをなくす、「むしろ思っていたよりもいいじゃん」って思ってほしいと考えました。

WWD:中村代表は「ゴールド」を立ち上げた18年、カラーやパーマなど、ワンランク上の上質なものを提供したいと言っていた。アイロンやコテを使ってスタイリングで仕上げる美容師も多い。

佐藤:パーマが得意だから入れたのかも(笑)。現在はヘアスタイルの写真や動画がSNSなどでいっぱい見れるので、その通りのヘアスタイルにしたいと来店してくれるお客さまがたくさんいます。そんなときにスタイリングでの仕上げは、来店したその日はかっこよくなれますが、次の日以降はお客さまご自身でスタイリングするから同じスタイルに仕上げることが難しくなってしまう。パーマの良いところはリアリティがあって、再現性があるところ。10代はアイロンで雰囲気を楽しむのもありですが、20、30代にはスタイリングを簡単にすませたいというニーズもある。がんばりすぎなくても毎日をかっこよく過ごせるというのは、今のムードにもあっているんだと思います。

男性に響きやすいSNSとは
美容師としての活用術

WWD:現在インスタグラムのフォロワー数は1万8000人。昨年かなり増えたが、その背景は?

佐藤:何が受けるのか色々と試していた中、昨年の4月ごろの自粛期間中に投稿したヘアスタイルの動画がとてもヒットしました。それ以来、動画を使ったスタイル紹介を継続しています。コロナ下で作品撮りもしにくいですし、毎日投稿が続けられるように、お客さまを撮影するようになりました。お客さまを動画で撮影しているのでリアルなヘアスタイルが届けられているとも思います。今では8割ほどがSNSを見て来店してくれています。

WWD:動画にスタイルの説明が文字で載せてあるのもオーダーするときにわかりやすい。

佐藤:ハッシュタグ検索より、ぱっと見てわかりやすいようにしたいと思っています。自分の投稿の中でも似ているスタイルが多いので、オーダーされたときに、僕自身が思い出すための工夫でもあります。発信することも大事ですが、それで終わりではありません。自分で把握することも大切です。

WWD:男性に響く発信のポイントは。

佐藤:フォントはポップにしすぎず毎回同じものを使用して、文字は白で色は使わないこと。ぱっと見て洗練されていて統一感があるように意識しています。男性は面倒くさがりなところがあるので、わかりやすさは必要です。美容師として人柄がわからないと単なる仕事アカウントになってしまうので、自分のファッションやライフスタイルも投稿しています。

WWD:続けるためのコツは。

佐藤:フィードの列ごとにヘアスタイルやファッションなどカテゴリーを分けている人もいるますが、なるべく続けられるように細かい決めごとは作ってはいません。本職は美容師なので、あくまで空いた時間にささっと、毎日続けられることを重視しています。1つの投稿にかける時間も5分ほどです。

WWD:店長としてスタッフにも活用術をシェアしている?

佐藤:それぞれの人間性や、やりたいスタイルがあるので、単純にフォロワー数が多い人の真似すればいいというものではありません。最近はバズらせようという風潮が強いですが、自分のスタイルを見つけ出すには時間がかかるものです。自分はこれができるようになったから、どうやって発信しようかという順番が理想的ですよね。発信のノウハウを教えるよりも、まずは美容師としての技術力が一番。一人ひとりと向き合ってそれぞれのスタイルを見つけるようにしています。接客や技術、サロンワークで細かいことにこだわれる人は、SNSにもこだわることができます。発信するための動機はなんでも良いと思いますが、得意分野や他の人と違って何ができるのかスキルを整理するよい機会です。

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ロレアルの2020年12月期決算 「ラ ロッシュ ポゼ」などドクターズブランドが過去最高の成長率

 ロレアル(L’OREAL)の2020年12月期決算は売上高が前期比6.3%減の279億9210万ユーロ(約3兆5270億円)、営業利益が同6.2%減の52億900万ユーロ(約6563億円)、純利益が同5%減の35億6760万ユーロ(約4495億円)だった。新型コロナウイルスの影響を大きく受け、約7年ぶりの減収となった。

 事業部別で見ると、「ラ ロッシュ ポゼ(LA ROCHE POSAY)」「セラヴィ(CERAVE)」「ヴィシー(VICHY)」などのプロフェッショナルスキンケアブランドを擁するアクティブコスメティクス事業部の売上高は同13%増の30億1100万ユーロ(約3793億円)と唯一成長する事業となった。また、2年連続で過去最高の成長率を達成した。同事業部は皮膚科医などの皮膚のプロフェッショナルが支持するブランドから成り、健康意識の向上や肌トラブルの増加などニューノーマルのニーズとマッチし、急成長した。中でも「セラヴィ」は北米で人気上昇中で、売り上げは倍増した。

 「ケラスターゼ(KERASTASE)」や「ロレアル プロフェッショナル(L’OREAL PROFESSIONNEL)」などサロン向けヘア商材を展開するプロフェッショナルプロダクツ事業部はサロンの休業が業績に響き売り上げは同10%減の30億9730万ユーロ(約3902億円)だったが、ヘアケアが好調で「ケラスターゼ」は2ケタ成長を遂げた。同じくコンシューマープロダクツ事業部でもヘアケアが好調で、「ロレアル パリ(L’OREAL PARIS)」の“エルセーヴ ドリーム ロング”シリーズがけん引。メイクアップはマスク着用や外出自粛で苦戦し、その結果同事業部の売り上げは同8.2%減の117億380万ユーロ(約1兆4700億円)だった。ロレアル リュクス事業部は同7.6%減の101億7990万ユーロ(約1兆2800億円)で、渡航制限によるトラベルリテールの不調が影響した。厳しい状況の中でスキンケアが健闘し、「ランコム(LANCOME)」「ヘレナ ルビンスタイン(HELENA RUBINSTEIN)」「キールズ (KIEHL’S)」などスキンケアが強いブランドが持ちこたえた。

 地域別ではアジアパシフィックが唯一売り上げを伸ばした。特に中国本土の売り上げが同24.1%増で、全事業部において2ケタ成長を記録するなど引き続き成長をけん引した。11月11日の「独身の日」セールでは「ランコム」と「ロレアル パリ」がTモールの美容カテゴリー売り上げの1位に輝いた。

 また、EC売り上げは同62%増(現地通貨ベース)を記録し、全体の売り上げの26.6%と過去最高値となった。

 アライアンス・バーンスタイン(AB BERNSTEIN)のアナリスト、ブルーノ・モンテイン(Bruno Monteyne)は「ここ数年のロレアルは市場平均を上回るパフォーマンスを成し遂げている。2021年も引き続きマーケットをリードするだろう」とコメント。JPモルガン・カザノブ(J.P. MORGAN CAZENOVE)のアナリスト、セリーヌ・パヌッティ(Celine Pannuti)は「ヨーロッパ中に広がるロックダウンにも関わらずこのパフォーマンスを達成できたのは、ロレアルのデジタル戦略の奏功を物語っている。ジャン・ポール・アゴン(Jean-Paul Agon)会長兼最高経営責任者(CEO)は5月に、安心してCEOのポジションをニコラス・イエロニムス(Nicolas Hieronimus)に引き継ぐことができるだろう」と語った。

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2021-22年秋冬パリコレスケジュール 初参加の「ウジョー」「ソロイスト」など見どころまとめ

 フランスオートクチュール・プレタポルテ連合会(Federation de la Haute Couture et de la Mode以下、サンディカ)は、3月1〜9日にオンラインで開催する2021-22年秋冬パリ・ファッション・ウイーク(以下、パリコレ)の暫定スケジュールを発表した。9日間で全93ブランドが参加予定だ。

 今季の注目は、20年12月にクリエイティブ・ディレクターに就任したガブリエラ・ハースト(Gabriela Hearst)による「クロエ(CHLOE)」のデビューショーだ。またニコラ・ディ・フェリーチェ(Nicolas Di Felice)による新生「クレージュ(COURREGES)」も今季のパリコレで本格的なデビューを飾る。

 日本からは「ウジョー(UJOH)」と「タカヒロミヤシタザソロイスト.(TAKAHIROMIYASHITATHESOLOIST.)」がショー形式で、「ワタル トミナガ(WATARU TOMINAGA)」がプレゼンテーション形式で初めてウィメンズのパリコレで発表する。「ウジョー」はこれまでオフスケジュールでパリで発表していたが、今回初公式スケジュールとなる。「タカヒロミヤシタザソロイスト.」はパリ・メンズ・コレクションで発表していた。

 「ワタル トミナガ」を手掛ける富永航デザイナーは、文化服装学院、ヘルシンキ芸術デザイン大学(University of Art and Design Helsinki)、セントラル・セント・マーチンズ (Central Saint Martins) などで学び、16年の「イエール国際モードフェスティバル(Le Festival International de Mode, d’Accessoires et de Photographie a Hyeres)」でグランプリを獲得している。

 また、パリコレ史上初めてパリの服飾学校「IFM(INSTITUT FRANCAIS DE LA MODE MASTER OF ARTS)」がラインアップに加わり、卒業コレクションを公開する。ほかにも「ジル サンダー(JIL SANDER)」がミラノからパリに発表の場を移し、「ランバン(LANVIN)」「ポール・スミス(PAUL SMITH)」などがスケジュールに復帰。「アン ドゥムルメステール(ANN DEMEULEMEESTER)」は、伊セレクトショップのアントニオーリ(ANTONIOLI)傘下に入ってから初のコレクションとなるが、セバスチャン・ムニエ(Sebastien Meunier)前クリエイティブ・ディレクターの後任は発表されていない。

 なお、3月11日と26日にそれぞれ独自で発表予定の「アミ アレクサンドル マテュッシ(AMI ALEXANDRE MATTIUSSI)」と「ケンゾー(KENZO)」のほか、「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」などは参加を見送った。

【公式スケジュール】(日時はすべて現地時間)
*は初参加ブランド

3月1日(月)
17:30 「IFM(INSTITUT FRANCAIS DE LA MODE MASTER OF ARTS)」*
18:00 「セシル バンセン(CECILIE BAHNSEN)」
18:30 「ベンジャマン ベンモヤル(BENJAMIN BENMOYAL)」*
19:00 「キムヘキム(KIMHEKIM)」
19:30 「ワタル トミナガ(WATARU TOMINAGA)」*
20:00 「ヴァインサント(WEINSANTO)」*

3月2日(火)
10:30 「マリーン セル(MARINE SERRE)」
11:30 「マメ クロゴウチ(MAME KUROGOUCHI)」
12:30 「ローデス(LOURDES)」*
13:30 「シチュエーショニスト(SITUATIONIST)」
16:00 「ダウェイ(DAWEI)」
17:00 「オットリンガー(OTTOLINGER)」
18:00 「コシェ(KOCHE)」
19:00 「エリオット エミル(HELIOT EMIL)」*
19:30 「テベ マググ(TEHBE MAGUGU)」

3月3日(水)
10:00 「オーラリー(AURALEE)」*
10:30 「ネヘラ(NEHERA)」
11:30 「ミュグレー(MUGLER)」
12:30 「ポール・スミス(PAUL SMITH)」
14:00 「クロエ(CHLOE)」
14:30 「アクネ ストゥディオズ(ACNE STUDIOS)」
15:00 「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」
16:00 「クレージュ(COURREGES)」
17:00 「パトゥ(PATOU)」
18:00 「ディ ペツァ(DI PETSA)」*
19:00 「リトコフスカヤ(LITKOVSKAYA)」
20:00 「ウジョー(UJOH)」*

3月4日(木)
10:00 「ビューティフルピープル(BEAUTIFUL PEOPLE)」
10:30 「ヴェロニク ルロワ(VERONIQUE LEROY)」
11:00 「ビクトリア トマス(VICTORIA/TOMAS)」
11:30 「メゾン マイ(MAISON MAI)」
12:30 「ゴシェール(GAUCHERE)」
14:30 「ディオール(DIOR)」
15:30 「ボヤロフスカヤ(BOYAROVSKAYA)」
16:30 「ユマ ワン(UMA WANG)」
17:30 「リック・オウエンス(RICK OWENS)」
19:00 「アンファン リッシュ デプリメ(ENFANTS RICHES DEPRIMES)」
29:30 「コペルニ(COPERNI)」

3月5日(金)
10:00 「アレクサンドル・ヴォチエ(ALEXANDRE VAUTHIER)」
10:30 「レオナール(LEONARD)」
11:30 「ロエベ(LOEWE)」
12:30 「イッセイ ミヤケ(ISSEY MIYAKE)」
13:00 「クリスチャン ワイナンツ(CHRISTIAN WIJNANTS)」
14:30 「ニナ リッチ(NINA RICCI)」
15:30 「ジェルマニエール(GERMANIER)」
16:00 「オリヴィエ ティスケンス(OLIVIER THEYSKENS)」
17:00 「アンドリュー ゲン(ANDREW GN)」
18:00 「ルッツ ヒュエル(LUTZ HUELLE)」
19:00 「ヨウジヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)」
20:00 「イザベル マラン(ISABEL MARANT)」

3月6日(土)
10:30 「メゾン ラビ カイルー(MAISON RABIH KAYROUZ)」
11:30 「クリスティーナ フィデルスカヤ(KRISTINA FIDELSKAYA)」
12:00 「エスター マニャス(ESTER MANAS)」
13:00 「アルチュザラ(ALTUZARRA)」
14:00 「アンドレアス・クロンターラー フォー ヴィヴィアン・ウエストウッド(ANDREAS KRONTHALER FOR VIVIENNE WESTWOOD)」
14:30 「エルメス(HERMES)」
15:30 「エリー サーブ(ELIE SAAB)」
16:30 「アントン ベリンスキー(ANTON BELINSKIY)」
17:00 「マザリン(MAZARINE)」
18:00 「ニコラ ルクール マンション(NICOLAS LECOURT MANSION)」
18:30 「カルバン ルオ(CALVIN LUO)」
20:00 「ロク(ROKH)」

3月7日(日)
10:00 「ジル サンダー(JIL SANDER)」*
11:00 「ディーチェ・カヤック(DICE KAYEK)」
12:00 「アレクシ マビーユ(ALEXIS MABILLE)」
13:00 「サダエルス(SADAELS)」
14:00 「トム ブラウン(THOM BROWNE)」
15:30 「ザディグ エ ヴォルテール(ZADIG & VOLTAIRE)」
16:00 「ヴェジャス(VEJAS)」
17:00 「ニーナムーナ(NINAMOUNAH)」*
18:00 「イーチ アザー(EACH OTHER)」
18:30 「WOS」
19:00 「マーシャ・マ(MASHA MA)」
20:00 「ジバンシィ(GIVENCHY)」

3月8日(月)
11:00 「スキャパレリ(SCHIAPARELLI)」
12:00 「アニエスベー(AGNES B.)」
13:30 「ジャンバティスタ ヴァリ(GIAMBATTISTA VALLI)」
14:30 「ランバン(LANVIN)」
15:30 「アクリス(AKRIS)」
16:30 「シュリー ベット(XULY BET)」
17:00 「アンリアレイジ(ANREALAGE)」
17:30 「ケニス イズ(KENNETH IZE)」
18:00 「シャッツィ・チェン(SHIATZY CHEN)」
19:00 「モッシ(MOSSI)」
20:00 「バルマン(BALMAIN)」

3月9日(火)
10:30 「シャネル(CHANEL)」
11:30 「ヴァレンティン ユダシュキン(VALENTIN YUDASHKIN)」
12:00 「アン ドゥムルメステール(ANN DEMEULEMEESTER)」
12:30 「パコ ラバンヌ(PACO RABANNE)」
13:00 「タカヒロミヤシタザソロイスト.(TAKAHIROMIYASHITATHESOLOIST.)」*
13:30 「ジャレル ザン(JAREL ZHANG)」
14:00 「ミュウミュウ(MIU MIU)」
14:30 「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」

参考

Organizers Unveil Preliminary Paris Fashion Week Schedule

Andreas Aresti Debuts New Brand Lourdes in Paris

Wataru Tominaga Scoops Fashion Prize in Hyères

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「SK-II」から新美白美容液“ジェノプティクス ウルトオーラ エッセンス”が登場 さらに輝きにあふれる“オーラ肌”へ  

 「SK-II」の美白シリーズから2月21日、新美白美容液が発売した。国内シェアNo.1の人気を博した(BEAUTE RESEARCH調べ:2016年7月~19年6月)美白美容液“ジェノプティクス オーラ エッセンス”より速く、明るく輝く“オーラ肌”に導き、保湿効果を高めた処方だ。

 “ジェノプティクス ウルトオーラ エッセンス” (30mL、1万6800円 50mL/2万4000円)は、美白有効成分、保湿成分を含む“ウルトオーラカクテル”でメラニンの生成を抑えて、シミやソバカスを防ぎ、毎日のスキンケアで明るく輝きにあふれる“オーラ肌”を目指す。また、50種類以上のビタミン類やアミノ酸類などの成分を含み、肌本来の健やかさを保つブランド独自の天然由来成分ピテラ*1も配合した。

*1. 特別な酵母の株から独自のプロセスで生み出した、「SK-II」だけの天然由来成分(ブランド独自の整肌保湿成分)

問い合わせ先
「SK-II」お客様相談室
0120₋021325

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スーツビジネスは終わったのか 既製スーツからアクティブスーツへ 小島健輔リポート

 ファッション業界の御意見番であるコンサルタントの小島健輔氏が、日々のニュースの裏側を解説する。リモートワークの浸透が追い討ちをかける格好で、男性のスーツ離れが止まらなくなっている。スーツ市場はこれからどうなるのか。

 WWDJAPAN.comに掲載された「アクティブスーツ」に関する2つの記事のギャップがすごかった。2月16日の「“スーツに見える作業着”がブランド刷新、目指すは『上場&5年後100億円』」はオアシスライフスタイルグループ(以下、オアシス)の「ワークウエアスーツ」がブランド名を「WWS」に変えてロゴも刷新し、アスリートの寺田明日香さんをアンバサダーに起用してリブランディングするという華やかな記事。17日の「ワークマンが4800円でスーツ販売 裏返すと作業服に早変わり」は高機能・低価格が売りのワークマンが裏表ツーウェイの「ワークスーツ」を激安価格で売り出したというショッキングな記事だった。ビジネススーツ市場の縮小が加速する中、華やかなリブランディングとエッセンシャルな激安価格という両極の「ワークスーツ」がどう評価されるのか、価格も両極なだけに注目せざるを得ない。

「WWS」とワークマンの価格差をどう見る

 オアシスの「WWS」は2018年にローンチして早くも年商10億円規模に成長し、「アパレル界のアップル」を標榜して25年2月期の年商100億円を目指している。水道工事現場から生まれた「スーツに見える作業着」は撥水・速乾・ストレッチ・通気性・イージーケアという「ワークスーツ」の機能性を備え、セットアップで税別2万8000円・3万円という「適正価格」が企業のユニフォーム需要を捉えて伸びてきた。

 ワークマンの「ワークスーツ」は帝人フロンティアの「ソロテックス」や東レの「ドットエア」を使って開発したPB(プライベートブランド)のセットアップで、撥水・速乾・ストレッチ・通気性・イージーケアに加えてスーツとワークウエアをリバーシブルで使える優れものながら、セットアップで税込4800円(ジャケット2900円、パンツ1900円)という激安価格で売り出した。

 どうしてそんな激安価格で売れるのかというと、全量をFC(フランチャイズチェーン)店中心に「正価」販売できるからだ。初年度は2型で20万着しか生産しないから、人気の「ワークマンプラス」「ワークマン」902店舗(20年12月末、うちFC店が857店舗)で販売すれば容易に消化できるし、一部の色・サイズが残っても来シーズンに持ち越して「正価」販売するから消化歩留まりは100%で、値引きや残品のロスを価格に乗せる必要が全くない。スペックを改善しながら同一アイテムを何年も「正価」で売り続けるサステナブル MDだから(プロ向けアイテムは10年継続をうたっている)、シーズンごとに売り切る必要がないのだ。

 コロナ禍の21年3月期第3四半期累計(4〜12月)もチェーン全店売り上げは22.0%、既存店売り上げは16.0%も伸び、通期のチェーン全店売り上げは13.9%増の1389億9800万円、既存店売上は10.1%増と手堅く見込んでいる。本部の営業総収入990億900万円中の営業総利益39.8%に対して販管費は17.8%(チェーン全店売上対比12.6%!)と極めて低く22.1%の営業利益を確保すると見込んでいるから、ユニクロ以上に価格を安く抑えることができる。

「アクティブスーツ」の拡大と低価格化

 「アクティブスーツ」とか「ワーキングスーツ」とか呼び方はさまざまだが、軽量・撥水・透湿通気・ストレッチ・イージーケア・パッカブルを売り物にする高機能合繊素材のワークスーツで、17年頃からデサントやミズノなどスポーツウエアメーカーが競技用高機能合繊素材を使ってビジネスウエアに進出したのが始まりだった。当初はジェットセッターなビジネス・ライフスタイルを訴求してスタイリッシュなデザイン、ツイードなど織り組織プリントでファッション性も売り物に百貨店やセレクトショップとも取り組んだが、18年10月に青山商事がデサントと共同開発して税抜3万9000円で売り出したのを契機に実用的なビジネスウエアとして広がって低価格化も進み、2万円を切る商品も珍しくなくなったが、さすがにワークマンの税込4800円は三段跳びだった。

 もとより合繊織物やジャージのトラックスーツと大差ない製造方法だからテーラードデザインにしても縫製コストは変わらず、卸流通でも2万円を切るのは当たり前で、直開発のSPA(製造小売業)なら素材をおごっても1万円を切るのは難しくなかった。ワークマンのようにほぼ全量を「正価」販売できて大ロットで計画生産すれば、税込4800円という激安価格も無理ではなかった。紳士服のAOKIも税込4800円でセットアップ(ジャケット2900円、パンツ1900円)を売り出しており、「税込4800円」が量販ワークスーツの標準価格になりそうだ。

 高機能「アクティブスーツ」がお値頃になって急拡大すれば、既製スーツの多くが取って代わられる。革製ビジネス靴同様、高価で窮屈で時代ずれしていくテーラーリングの既製スーツは経済的にも身体的にも勤労者の負担が重く、はるかに手頃で使い勝手がよく着心地も楽でカジュアル化するビジネスシーンにフィットする「アクティブスーツ」に代わっていくのは必然だ。

崩壊する既製スーツ市場

 もとよりビジネスウエアはエグゼクティブ階級の「誂えスーツ」、オフィサー(中間管理職)階級の「ブランドスーツ」や「ビジカジ」(ジャケット+センタープレスパンツ)、セールスマン階級の「吊るし既製スーツ」、ワーカー階級や非正規就業者の「カジビジ」(ブルゾン+カジュアルパンツ)や「アスビジ」(パーカ+トラックスーツのアスレジャー通勤着)と組織階級や雇用形態で分かれており、スニーカー通勤やオフィススタイルのカジュアル化で「ブランドスーツ」や「吊るし既製スーツ」、「ビジカジ」は年々衰退してきた。コロナ禍でリモートワークが広がる中、機能性ニーズの強いセールスマン階級やオフィサー階級が「アクティブスーツ」にシフトするのは必然で、既製テーラードスーツやジャケットは加速度的に減少していかざるを得ない。

 古典的なビジネススタイルは1991〜92年をピークに減少を続けており、2020年の百貨店紳士服売り上げは91年の4分の1に落ち込み、ロードサイド紳士服専門店売上も94年の43%ほどまで落ちた。百貨店紳士服より落ち込みが小さいように見えても、青山商事の売り上げに占める紳士服売上比率は年々落ちて20年3月期は54.6%、紳士スーツ売り上げは19.9%、約434億円、160.1万着でしかなく、AOKIでも同期の紳士服売り上げは42.5%、紳士スーツ売り上げは14.5%、約261億円、104.3万着でしかない。21年3月期の紳士スーツ売上は両社合わせて190万着まで落ち込むのではないか。

 紳士スーツ市場は92年の1350万着、7750億円をピークにリーマンショック後の11年には670万着、2180億円まで落ち込んだ後、14年にかけてやや回復したが15年以降は再び減少が続き、消費増税が秋冬商戦を直撃した19年は480万着まで落ち、コロナ禍でビジネス需要が激減した20年は350万着まで落ち込んだと推計される。

 ここまで落ち込むとシルエットやサイズ、素材の最低限の品ぞろえも維持できなくなるから、顧客の選択肢が狭まり修理のコストもかさむようになり、既製スーツ販売が成り立たなくなってしまう。もとより既製スーツは年々、3分の1前後が売れ残って持ち越され、新規調達でサイズや素材のバランスを補正して品ぞろえしてきたのだから、ここまで落ち込むと品ぞろえも採算も不可能になる。紳士服チェーンが形振り構わず異分野事業に走るのも必然なのだ。

アフターコロナのスーツ市場はこうなる

 11年の670万着から20年に350万着まで落ちた320万着はどこへ行ったのだろうか。そんな統計は存在しないから想像の域を出ないが、ざっくりと仕分けてみたい。

 ジャケットスタイルの「ビジカジ」はデジタル化に伴う中間管理職の減少でかえって縮小したから移行先には数えられない。ビジネススタイルのカジュアル化や非正規雇用の拡大でブルゾンスタイルの「カジビジ」やパーカスタイルの「アスビジ」に多くが移行し、リモートワークが広がって以降は急拡大したと思われる。「カジビジ」「アスビジ」へほぼ230万着、「アクティブスーツ」に50万着、PO(パターンオーダー)に40万着が移行したのではないか。

 では21年以降はどうなるのだろうか。コロナが収束したら、いずれ既製スーツ市場が回復するという期待は100%裏切られる。350万着からさらにジリジリと減り続けると見るのが賢明だ。非正規雇用とリモートワークはさらに増えて「アスビジ」が拡大し、セールスマン階級だけでなくオフィサー階級も「アクティブスーツ」に流れるから早々に100万着を超える市場を形成するが、単価の下落と競争の激化で紳士服業界に恩恵はないだろう。既製スーツの品ぞろえが細れば1週間以内の短納期POに移るビジネスマンも多そうだが、リモートワークと生活圏シフトはテーラードスーツの着用機会を激減させるから、コロナを契機にPOの拡大は止まる。

 紳士服業界に残された可能性は婦人のビジネスウエアで、売り上げの絶対額は減少に転じたとはいえ20年3月期段階の青山商事で紳士服売り上げの21.4%、紳士スーツ売り上げの58.8%、AOKIで紳士服売上の23.9%、紳士スーツ売り上げの70.2%まで上昇している。伸びるのは紳士同様に「アクテイブスーツ」とPOスーツだが、「アクティブスーツ」は紳士ほど広がらないわりに婦人アパレルとの競争が厳しく、POスーツも限られたパイの奪い合いになる。

 結局のところ、紳士服業界にとって既製スーツの激減を穴埋めするアパレル商材は見当たらず、紳士服チェーンは立地や顧客を活かした別事業を模索するしかない。自社商品のC&C(クリック&コレクト)に留まらず広範なEC事業者の商品を取り寄せて試したり受け取ったり返品するC&C 拠点ビジネスは顧客の広がりと売上増も期待できるから、カフェやシェアオフィスなどと組み合わせてチャレンジする価値があるのではないか。

小島健輔(こじま・けんすけ):慶應義塾大学卒。大手婦人服専門店チェーンに勤務した後、小島ファッションマーケティングを設立。マーケティング&マーチャンダイジングからサプライチェーン&ロジスティクスまで店舗とネットを一体にC&Cやウェブルーミングストアを提唱。著書に店舗販売とECの明日を検証した「店は生き残れるか」(商業界)、12月11日に出版した「アパレルの終焉と再生」(朝日新書)

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着物の古布を再利用した新プロジェクト 「ヨウヘイ オオノ」が表参道スパイラルでポップアップ

 大野陽平が手掛けるウィメンズブランド「ヨウヘイ オオノ(YOHEI OHNO)」は2月28日まで、着物の古布を再利用した新プロジェクト「3711プロジェクト(3711 Project)」のポップアップストアを東京・表参道のスパイラル1階にオープンしている。“3711”とは反物の幅37cm、長さ11mの規格に由来する。大野デザイナーが収集してきたデッドストックの着物の反物を活用して、1点モノの新たな服に仕立てるプロジェクトだ。

 第1弾の今回は、シルクやウールの絣(かすり)柄の生地を中心に、ブランド定番の3型のドレスに仕立てた。1着1着、色柄や風合いが異なる1点モノで、25点限定の販売となる。価格は6万〜10万円。大野デザイナーも店頭に立ち、自ら接客を行う。

 「ヨウヘイ オオノ」の大野陽平は愛知県小牧市出身。文化服装学院を経て、文化ファッション大学院大学、英ノッティンガム芸術大学でファッションを学ぶ。帰国後の14年12月にブランドをスタート。16年には「東京ファッションアワード」を受賞し、17-18年秋冬に東京ファッション・ウイークでコレクションを発表。18年に伊「ヴォーグ(VOGUE)」主催の若手発掘プロジェクト「ヴォーグ タレント 2018」や、若手デザイナーの登竜門「インターナショナル・ウールマークプライズ」の2018/19年度のウイメンズ部門のファイナリストに選出された。古今東西のアート、建築、彫刻やプロダクトから着想を得て、自由な素材使いやフォルムアプローチを通じてモダンな女性像を探求している。

■3711 Project  POP UP STORE EVENT in Spiral
日程:2月22〜28日
時間:11:00-19:00
住所:東京都港区南青山5-6-23 スパイラル1階
場所:ショーケース

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ルックHD20年12月期は下期の回復で黒字に コロナで「ブランド間格差が浮き彫りに」

 ルックホールディングス(HD)の2020年12月期は、売上高が前期比15.7%減の370億円、営業利益が同61.7%減の6億3600万円、純利益が同78.6%減の4億3100万円だった。「景気は今後回復していくだろうが、アパレル消費意欲はなかなか戻らないだろう。コロナ禍はブランド間格差を浮き彫りにした。プロパー価格で売り切れるブランドをどれだけ育成できるかを、今後はますます重視していく」と、多田和洋社長

 傘下の中核会社であり、国内アパレル事業を担うルックの売上高は同10.4%減の168億円、営業利益は同56.2%減の4億9800万円だった。「コロナ禍の影響で特に1~3月が厳しく、4、5月には店舗の自主休業もあったものの、3月に完了した実店舗とECの在庫一元化、販管費の絞り込み、仕入れの抑制の効果で下期は大幅に回復した。収益構造を強化できたことには一定の手応えを感じている」。国内アパレルの販路別売上高は百貨店が前期から7.1ポイントシェアを下げて22.3%。一方でECは9.4ポイント増の20.5%だった。23年12月期で目標にしていたEC売上高は、21年12月までに達成する見込み。

 好調ブランドの代表は「マリメッコ(MARIMEKKO)」。ブランド70周年のイベントを松屋銀座本店で2月半ばから行っているが、初日は510万円を売り上げたという。「コロナ禍でも売れるブランドは売れ続けており、一方で売り上げが半分になるブランドもある。本当に求められているブランドかどうか、ふるいにかけられている」と見る。

 子会社アイディールックによる韓国事業を主とする海外事業の売上高は、同3.8%減の186億円と国内アパレル売上高(200億円)に肉薄してきた。「韓国は日本よりもコロナ禍の影響が軽微だったことと、19年に子会社化した伊イルビゾンテ社が卸事業中心だった」ことで、海外事業の落とし幅は国内事業に比べて比較的小さかった。

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ルックHD20年12月期は下期の回復で黒字に コロナで「ブランド間格差が浮き彫りに」

 ルックホールディングス(HD)の2020年12月期は、売上高が前期比15.7%減の370億円、営業利益が同61.7%減の6億3600万円、純利益が同78.6%減の4億3100万円だった。「景気は今後回復していくだろうが、アパレル消費意欲はなかなか戻らないだろう。コロナ禍はブランド間格差を浮き彫りにした。プロパー価格で売り切れるブランドをどれだけ育成できるかを、今後はますます重視していく」と、多田和洋社長

 傘下の中核会社であり、国内アパレル事業を担うルックの売上高は同10.4%減の168億円、営業利益は同56.2%減の4億9800万円だった。「コロナ禍の影響で特に1~3月が厳しく、4、5月には店舗の自主休業もあったものの、3月に完了した実店舗とECの在庫一元化、販管費の絞り込み、仕入れの抑制の効果で下期は大幅に回復した。収益構造を強化できたことには一定の手応えを感じている」。国内アパレルの販路別売上高は百貨店が前期から7.1ポイントシェアを下げて22.3%。一方でECは9.4ポイント増の20.5%だった。23年12月期で目標にしていたEC売上高は、21年12月までに達成する見込み。

 好調ブランドの代表は「マリメッコ(MARIMEKKO)」。ブランド70周年のイベントを松屋銀座本店で2月半ばから行っているが、初日は510万円を売り上げたという。「コロナ禍でも売れるブランドは売れ続けており、一方で売り上げが半分になるブランドもある。本当に求められているブランドかどうか、ふるいにかけられている」と見る。

 子会社アイディールックによる韓国事業を主とする海外事業の売上高は、同3.8%減の186億円と国内アパレル売上高(200億円)に肉薄してきた。「韓国は日本よりもコロナ禍の影響が軽微だったことと、19年に子会社化した伊イルビゾンテ社が卸事業中心だった」ことで、海外事業の落とし幅は国内事業に比べて比較的小さかった。

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人気ユーチューバーさぁやプロデュース コスメブランド「リルア」がデビュー

 インフルエンサーとの協働による商品企画開発や販売などトータルでプロデュースする「インフルエンサーD2Cラボ」を運営するダイレクトテックは2月22日に、マルチビューティ系ユーチューバーのさぁやがプロデュースするコスメブランド「リルア(LILLUA)」を発売する。艶感のある仕上がりとティント効果を両立させたリップスティック“オイルリッチティント”(全4色、各1450円)を公式サイトで販売する。

 さぁやはSNS総フォロワー数214万人を誇るマルチビューティ系ユーチューバーで、主にメイク、ヘアなどの美容系動画やファッションなど幅広い情報を発信し、Z世代を中心に支持を集めている。「リルア」の開発はコロナ禍の影響が大きくなりはじめた1年ほど前からスタートし、マスク生活が続くことを前提にアイデアを練ったという。「コロナ禍でマスク生活になり、色落ちやメイク直しがしづらいという悩みから、色持ちの良さや質感にこだわった。“むっちり”とした仕上がりをかなえつつ軽いつけ心地もポイントだ。また、イエローベース・ブルーベースを気にする声が多く、どちらの人でも似合うようカラーに調整した。肌なじみの良さも意識し、どんな人でも使いやすいカラーになっている」と製品へのこだわりを述べる。カラーはそれぞれに「#恋 #ひとめぼれ #ときめき」などキーワードを添え、なりたいイメージや使用するシーンを想像しながら選べる4色をラインアップ。また、ティントタイプのリップは時間の経過で色が変化してしまう特性があるが、“オイルリッチティント”見たままのカラーが持続する処方だ。

 今回の新ブランドについてさぁやは「『リルア』のリップでなりたい自分をかなえ、自分を好きになってほしいという思いを込めて制作した。『リルア』のアイテムで自分のかわいいを更新してほしい」とコメント。「自分のファン以外の人にも手に取ってもらえるようなブランドにしたい」と意気込みを語った。

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人気ユーチューバーさぁやプロデュース コスメブランド「リルア」がデビュー

 インフルエンサーとの協働による商品企画開発や販売などトータルでプロデュースする「インフルエンサーD2Cラボ」を運営するダイレクトテックは2月22日に、マルチビューティ系ユーチューバーのさぁやがプロデュースするコスメブランド「リルア(LILLUA)」を発売する。艶感のある仕上がりとティント効果を両立させたリップスティック“オイルリッチティント”(全4色、各1450円)を公式サイトで販売する。

 さぁやはSNS総フォロワー数214万人を誇るマルチビューティ系ユーチューバーで、主にメイク、ヘアなどの美容系動画やファッションなど幅広い情報を発信し、Z世代を中心に支持を集めている。「リルア」の開発はコロナ禍の影響が大きくなりはじめた1年ほど前からスタートし、マスク生活が続くことを前提にアイデアを練ったという。「コロナ禍でマスク生活になり、色落ちやメイク直しがしづらいという悩みから、色持ちの良さや質感にこだわった。“むっちり”とした仕上がりをかなえつつ軽いつけ心地もポイントだ。また、イエローベース・ブルーベースを気にする声が多く、どちらの人でも似合うようカラーに調整した。肌なじみの良さも意識し、どんな人でも使いやすいカラーになっている」と製品へのこだわりを述べる。カラーはそれぞれに「#恋 #ひとめぼれ #ときめき」などキーワードを添え、なりたいイメージや使用するシーンを想像しながら選べる4色をラインアップ。また、ティントタイプのリップは時間の経過で色が変化してしまう特性があるが、“オイルリッチティント”見たままのカラーが持続する処方だ。

 今回の新ブランドについてさぁやは「『リルア』のリップでなりたい自分をかなえ、自分を好きになってほしいという思いを込めて制作した。『リルア』のアイテムで自分のかわいいを更新してほしい」とコメント。「自分のファン以外の人にも手に取ってもらえるようなブランドにしたい」と意気込みを語った。

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人気ユーチューバーさぁやプロデュース コスメブランド「リルア」がデビュー

 インフルエンサーとの協働による商品企画開発や販売などトータルでプロデュースする「インフルエンサーD2Cラボ」を運営するダイレクトテックは2月22日に、マルチビューティ系ユーチューバーのさぁやがプロデュースするコスメブランド「リルア(LILLUA)」を発売する。艶感のある仕上がりとティント効果を両立させたリップスティック“オイルリッチティント”(全4色、各1450円)を公式サイトで販売する。

 さぁやはSNS総フォロワー数214万人を誇るマルチビューティ系ユーチューバーで、主にメイク、ヘアなどの美容系動画やファッションなど幅広い情報を発信し、Z世代を中心に支持を集めている。「リルア」の開発はコロナ禍の影響が大きくなりはじめた1年ほど前からスタートし、マスク生活が続くことを前提にアイデアを練ったという。「コロナ禍でマスク生活になり、色落ちやメイク直しがしづらいという悩みから、色持ちの良さや質感にこだわった。“むっちり”とした仕上がりをかなえつつ軽いつけ心地もポイントだ。また、イエローベース・ブルーベースを気にする声が多く、どちらの人でも似合うようカラーに調整した。肌なじみの良さも意識し、どんな人でも使いやすいカラーになっている」と製品へのこだわりを述べる。カラーはそれぞれに「#恋 #ひとめぼれ #ときめき」などキーワードを添え、なりたいイメージや使用するシーンを想像しながら選べる4色をラインアップ。また、ティントタイプのリップは時間の経過で色が変化してしまう特性があるが、“オイルリッチティント”見たままのカラーが持続する処方だ。

 今回の新ブランドについてさぁやは「『リルア』のリップでなりたい自分をかなえ、自分を好きになってほしいという思いを込めて制作した。『リルア』のアイテムで自分のかわいいを更新してほしい」とコメント。「自分のファン以外の人にも手に取ってもらえるようなブランドにしたい」と意気込みを語った。

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「TOKYO KNIT」のリアル&デジタル展に注目 「アンリアレイジ」と新作コラボのニットも

 東京ニットファッション工業組合(TKF)は、「TOKYO KNIT」展示会を3月1日から3日まで感染予防を徹底したリアル展とデジタル展を組み合わせて開催する。

 「TOKYO KNIT」はTKFが取り組む東京発ニット産地のブランディング事業で、国内外で活動を活発化している。コロナ禍においても、より多くの人に「TOKYO KNIT」の優れた品質と卓越した技術をアピールしたいと発表の機会を設けた。リアル展は東京・青山のifs未来研究所サロンを会場とし、完全予約入場制とする。デジタル展は「リモテン(REMOTEN)」を活用し、主催者も来場者もフルリモートで参加できる仕組みを採用。デジタルでも密にコミュニケーションが取れ、どこでも効率的に商品や各ブランドをチェックすることができる。開発テーマは「サステナブル」で、「TOKYO KNIT」独自のサステナブルな取り組みを可視化したチャートも設置する予定だ。

 展示会の見どころは、一定の基準を満たした「TOKYO KNIT」認証企業のファクトリーブランド商品およびOEM(相手先ブランドの生産)/ODM(相手先ブランドの企画生産)アピールの展示の他、「TOKYO KNIT」と森永邦彦デザイナーの「アンリアレイジ(ANREALAGE)」、志鎌英明デザイナーの「チルドレン・オブ・ザ・ディスコーダンス(CHILDREN OF THE DISCORDANCE)」とのコラボレーション商品だ。主催者は「東京および、日本のファッションの今を支える『TOKYO KNIT』の底力を、この機会にぜひ感じてもらいたい」と話す。

 「TOKYO KNIT」は2017年から東京都の支援を受け、ニット産地としての東京の付加価値向上を目指す取り組みの一環としてスタート。現在は一定の基準を満たす31社の認証企業を中心にグローバルなクリエイション活動を推進している。昨年1月にイタリア・フィレンツェで開催されたメンズウエアの総合展「ピッティ・イマージネ・ウオモ(PITTI IMMAGINE UOMO)」に初出展。各社の技術力と開発力を結集して製作した「品質・技術コレクション」と「『TOKYO KNIT』 × アンリアレイジ」カプセルコレクションの2コーナーを展示し、国内外から高い評価を得た。

 「ピッティ・イマージネ・ウオモ」で「TOKYO KNIT」と出会い、現在は同プロジェクトの認証審査員も務めるユナイテッドアローズの栗野宏文・上級顧問クリエイティブディレクション担当は「デザイナーのクリエイティブな潜在能力も引き出せるテクニックが魅力」と語る。「江戸時代に始まる東京産地ならではの伝統と革新のテクニックを融合させ、長く愛用できる付加価値の高いニット商品を提供してほしい」と期待を示した。コロナ禍におけるステイホームでリラックスしたニット商品の人気が高まる中、「TOKYO KNIT」が新しい存在感をアピールする。

■「TOKYO KNIT」東京展&リモテン
日程:3月1〜3日 10:00〜17:00
東京展会場:ifs未来研究所サロン(東京都港区・外苑前駅)
※東京展またはリモテンに来場希望者は、2月26日までに「TOKYO KNIT」 PR事務局までお問い合わせ下さい。

問い合わせ先
「TOKYO KNIT」 PR事務局(伊藤忠ファッションシステム内)
info.press@ifs.co.jp

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ベルリン在住モデルに聞く、お手軽美容法&日本と異なるモデル事情

 世界に目を向けると日本とは異なる美容トレンドが生まれている。そこで連載「海外ビューティ通信」では、パリとニューヨーク、ソウル、ベルリンの4都市に住む美容通に最新ビューティ事情をリポートしてもらう。

 ベルリンは例年より雪の日が多く、ロックダウンも重なったことから外出が億劫になりがち。運動不足になるだけでなく、日照時間が少ないことからビタミンDが不足し、ウィンター・ディプレッション(Winter Depression)と呼ばれる冬季うつ病の可能性も高くなる。私たちはどう美と健康を維持すれば良いのか?インターネットには大量の情報が溢れており、どれを選べば良いのか分からず、調べているだけで疲れてしまう。

昨年から海外でのキャリアをスタート

 「とにかく何でもいいので気になったものから試すのが大事。始めるまでが一番大変なので、まずは始めて、いろいろなエクササイズを試すと合うものが見つかるはず」。そう語るのは、ベルリンでモデルとして活躍中の長谷川彩華さん。日頃から私たちの何倍も美容と健康に気を使いながら生活しているモデルという職業は、日々の努力の賜物といえる。

 日本でもモデルとして活躍した彩華さんは、2020年1月にベルリンへ移住し、すぐに現在のエージェンシー、ヴィヴァ・モデルズ(VIVA MODELS)に所属。海外でのキャリアスタートは順調と思ったところに、新型コロナウイルスのパンデミックとなった。当然ながら撮影の仕事は減り、慣れない土地での自粛生活を余儀なくされた。そんな現役モデルの彼女に、自粛生活でも気軽にできるエクササイズや美容法を教えてもらった。自宅で過ごすことが多い日々の中で、毎日実践していることは下記の通りだという。

「美は1日にしてならず」

1.早寝早起き、きちんと7時間眠る
2.朝昼晩、3食きちんととる
3.よくかんで、ゆっくり食べる
4.食物繊維やカリウムが多く、加熱後も成分が変わらないセロリを中心とした野菜とビタミンが豊富なグレープフルーツなどのかんきつ系の果物を食べる
5.1日5分でもいいから毎日欠かさずエクササイズを行う。体幹を鍛えるエクササイズを実行中
6.サプリメントに頼らない
7.可能な限り湯船につかる

 今すぐ実行できそうなことも多い。しかし「美は1日にしてならず」という言葉があるように、ただやればいいというのではない。毎日欠かさず継続しなければ効果は期待できない。まず自分に合った美容法や健康法を見つけることが重要だ。例えばスポーツジムに通えない今、エクササイズはユーチューブでお気に入りのインストラクターの動画チャンネルを見つけて参考にすれば、プロからの正しい知識やアドバイスを得ることができる。自宅で行う際もスポーツジム同様、専用のトレーニングウエアを着用すると体形の変化をリアルに知ることができてモチベーションが上がるという。

 「私は実は太りやすい体質なんです。東京にいた時はもっと忙しかったこともあり、不規則な生活に。ストレスからお酒を飲む機会も多かったんです。今よりハードなダイエットをしていたし、食事制限やサプリメント摂取もしていました。移住で生活はガラリと変わったんですが、不思議なことに体重は東京でダイエットをしていた時と変わらないんですよね。規則的な生活で健康は維持できるし、ストレスをためないことが何よりも大切だと気付きました。ベルリンは自然が多いので、公園までジョギングやウオーキングをして新鮮な空気を吸ったり、毎日ルートを変えて景色を変えたり、ロックダウン中でもできることはいろいろあるので、普段と変わらないモチベーションを保てています」。

個性が求められるベルリンのモデル業界

 日本でのモデルの仕事はまず美を追求されるというが、ベルリンでは個性が重要視され、多様性を求められるという。多国籍、LGBT、プラスサイズモデルなどが活躍するヨーロッパならではといえるが、ゲイカルチャーが確立しているベルリンは、特にそういった傾向が強いかもしれない。「まず、日本人どころかアジア人モデルと撮影現場が一緒になることは少ないし、自分と比べる対象がいないんです。ヨーロッパ人の美しさは、もう別物なんですよね。彼らは、私の黒髪のカーリーヘアがすてきだと言ってくれる。モデル同士がライバル視するのではなく、お互いに褒め合って、高めていくことが多いです。とはいえライバルからの刺激も必要なので、インスタグラムで日本のモデル仲間の近況を見ながら、自分も頑張ろうと気合いを入れています」。

 環境の変化は新たな価値観を生み、自粛生活は改めて自分と向き合うために有効な時間になっている。先の見えない状況の中で、今できることをポジティブに続けることが、心身ともに健康でいられる方法ではないだろうか。

宮沢香奈(みやざわ・かな):フリーランスライター兼コラムニスト。プレス、ブランドディレクターなどを経て、フリーランスとしてPR事業をスタート。その後、ライターとして執筆活動を開始。2014年に東京からベルリンに拠点を移し、ヨーロッパを中心に現地情報を多数の媒体で執筆中

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イラストレーターfaceが原宿の「セカンドストリート」旗艦店を初体験

 中古マーケット専門メディア「リサイクル通信」(リフォーム産業新聞社)によると、リユース市場は調査開始以来9年連続で成長を続け、2020年には約2兆5000億円、22年には約3兆円に拡大するという。そんなリユース市場をけん引するのが、業界大手ゲオホールディングス(愛知県、遠藤結蔵社長)傘下の「セカンドストリート」だ。自身も「よくリユースショップを利用する」というイラストレーターのfaceさんに、原宿にある旗艦店を初体験してもらった。

専門店の上を行く
ビンテージの品ぞろえ

 車で郊外に出掛けたときなど、道沿いにリユースショップを見つけるとつい立ち寄ってしまう」というfaceさん。気になる商品をネットオークションで見つけたところセカンドストリートが出品していたもので、実物を確認したいと取り寄せサービスを利用した経験もあるという。ただ原宿店を訪れたのは初めてで、地下1階のビンテージを中心としたアウトドア、ミリタリーの品ぞろえに驚いた様子だった。セカンドストリート 原宿店のある裏原宿にはビンテージ専門店が軒を連ねるが、引けを取らない充実ぶりに関心仕切りだった。2階にはストリート&デザイナーズブランドもラインアップされ、「いわゆるリユースショップの枠組みを超えた、セレクトへの強いこだわりを感じた」と話した。

服好きも納得・安心の買取査定

 リユースショップでは買う専門だったfaceさんに、買取査定にも挑戦してもらった。店舗ごとに持ち込まれる商品にも土地柄が出るとのことで、「原宿店ではファッション感度の高いお客さまから、旬のアイテムや過去の名品が持ち込まれることが多い」(三沢卓也セカンドストリート 原宿店店長)。また持ち込まれるアイテムは「販売する商品とリンクする」そうで、服好きの持ち込み客にも納得・安心してもらえる品ぞろえを意識しているという。原宿店で売り、それを元手にあらためて原宿店で買い物をするヘビーユーザーも少なくない。

 査定は同社の買取データベースを基に状態やトレンド性などで判断され、「真贋に最も気を付ける」という。原宿店で買取を強化しているのが、「ナイキ(NIKE)」のスニーカーや「リーバイス(LEVI'S)」をはじめとするビンテージのデニムウエアだ。査定を終えたfaceさんの感想は、「想定以上に高値が付いたものもあって驚いた」だった。三沢店長は、「ドイツのハイテク系ウエアブランド『アクロニウム(ACRONYM)』はリユース市場に出回ることが少なく、6万円を付けさせてもらった」と説明する。

2月26日から買取金額
20%アップキャンペーンを実施

 セカンドストリートでは2月26日から3月29日まで、アパレルおよび日用雑貨、家電などの買取金額を20%アップするキャンペーンを実施する。店頭、ウェブ(宅配)買取のどちらにも対応し、査定は1点からでも無料で受け付ける。

※取扱品は店舗および買取の形態によって異なる

2020年6月に
リニューアルした原宿店

 セカンドストリート 原宿店は2012年にオープン。20年6月にリニューアルして什器やその配列を変え、また商品数をあえて減らして「見せ方にこだわった」。併せて原宿の買物客に合わせて、ストリート&デザイナーズブランドを拡充。「原宿店の強みを前面に押し出した」。おかげで客から「見やすく、探しやすくなった」との声が届いているという。一方、オープン当初から強化してきた地下1階のビンテージは、競合他社である専門店のスタッフやそれら専門店の常連客も訪れるクオリティーで、裏原宿での認知を広めている。

※セカンドストリートでは新型コロナウイルス対策として、レジ前に飛沫防止用のビニールカーテンを設置。また客に対しても、来店時のマスク着用や手指消毒の協力を依頼している

PHOTO : SHIMPEI SUZUKI
TEXT : KAORI TOMABECHI

問い合わせ先
セカンドストリート 原宿店
03-5772-3427

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「アンダーカバー」が楽天支援で18年ぶりの国内単独ショー 仕掛け人が語る“東コレ改革”のカギ

 「楽天 ファッション ウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO以下、RFWT)」の冠スポンサー、楽天による日本発ブランドの支援プロジェクト「バイアール(by R)」に「アンダーカバー(UNDERCOVER)」と「ビューティフルピープル(BEAUTIFUL PEOPLE)」が参加する。「ビューティフルピープル」は15日に、「アンダーカバー」は18日に2021-22年秋冬コレクションをリアルとデジタルを融合して発表する。「アンダーカバー」が東京で単独のショーを行うのは18年ぶりだ。

 楽天は前シーズンに「バイアール」を立ち上げ、「ダブレット(DOUBLET)」と「ファセッタズム(FACETASM)」をサポート。リアルのショーの加え、エフェクトをかけた映像や観客目線のライブ配信など、デジタルとリアルを融合した演出でインパクトを残した。

 今シーズンから「バイアール」のプロジェクトメンバーとして本格参加する飯島仁ファッション事業部 ラグジュアリーブランド課 シニアマネージャーがプロジェクトメンバーは、ヨウジヤマモト出身でコレクションビジネスを熟知する人物。昨年10月にローンチした「楽天ファッション・ラグジュアリー(RAKUTEN FASHION LUXURY)」の立ち上げに携わるなど、楽天とファッション業界をつなぐキーマンに、「バイアール」と東コレの可能性について聞いた。

「デザイナーを軸に東コレの価値を高める」

WWD:なぜこの2ブランドを選出した?

飯島:“日本を代表するブランドと「RFWT」を盛り上げたい”という思いに賛同してくれたのが「アンダーカバー」と「ビューティフルピープル」だった。「RFWT」では、海外のメディアやインフルエンサーを招待して世界へ発信したいと考えてきたが、コロナ禍ではそれが難しい。国内デザイナーを軸とする「バイアール」なら、この状況でもファッション・ウイークを海外にアピールできる。東コレは若手デザイナーの登竜門で、国内外で活躍する人材を多く輩出してきた。「バイアール」を通して、「RWFT」をもっと注目されるイベントに成長させたい。

WWD:前回の「バイアール」の反響は?どんな点をアップデートする?

飯島:初回となった前シーズンは、“リアルショー開催”が最大のミッションだった。バイヤーやメディアの反響で手応えを感じた一方、ECを中心とする楽天の強みはまだまだ生かせるとも思った。今回はコレクション発表だけでなく、ECプラットフォーム「楽天ファッション・ラグジュアリー(RAKUTEN FASHION)」に参加してもらう。限定アイテムも用意して物販を強化し、デザイナーのビジネスを後押しする。「バイアール」に限らず“買えるファッション・ウイーク”のコンセプトは継続し、国内のコレクションブランドに特化した常設ECプラットフォームも3月に公開する予定だ。インタビューコンテンツを用意するなど、ブランドの世界観をより明確に伝える施策も考えている。

WWD:ショーの支援もさらに強化する?

飯島:もちろん。前回で満足せず、もう一段階上を目指そうと関係者各位が一丸となって進めている。困難な状況ながら、ブランドも前のめりな姿勢を見せてくれている。彼らの期待に応えるため予算も増やし、ベストなショーを必ず実現させる。

WWD:今後強化していきたいことは?

飯島:私はコレクションブランドに長年在籍し、ビジネスをやってきた。楽天の事業は把握しているつもりだったが、1億を超える会員にリーチする多様なサービスと、それらを有機的につなぐ包括的なシステムの価値など、入社して初めて分かったことも多い。これらはブランド側にまだまだ伝え切れていない分、大きな可能性を秘めている。リソースを抑えてクリエイションに集中できるなど、われわれの機能を使うメリットをブランドにもっと発信し、日本のファッション業界に貢献したい。

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【内幕】赤字275億円のロイヤル、商社・双日が筆頭株主に。「食」に強くない双日で相乗効果はあるのか?

 ロイヤルホールディングスが2月15日に発表した内容は衝撃的だった。大手商社の双日と銀行団が合計で160億円を出資し、双日が12%あまりを持つ筆頭株主に躍り出るという内容だ。増資としては外食業界屈指のディール。ただ、ロイヤルは双日の支配下になるのではないかという憶測がくすぶる。内幕を探った。
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114店舗のファイブグループ、21年採用1200名以上を。コロナ禍がチャンス。

「スパゲッティーのパンチョ」「居酒屋いくなら俺んち来い。」など114店(2021年1月末現在)を展開する、株式会社ファイブグループ(本社:東京都武蔵野市、代表取締役社長:坂本 憲史)が、2021年度の採用計画を新卒・中途・アルバイト採用含め1,200名以上に拡大する。
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新進外食経営者は、なぜ大卒が多い。

 稲本健一氏が取締役を辞任。山本勇太氏に次いでDDからまた幹部が抜けました。コロナ禍を受けて、従来の外食業界は変貌を迫られているようです。ランダムトークです。
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次世代の表現者 アオイヤマダの魅力

 「WWDジャパン」2月22日号の別冊付録「ラン&フィットネス」の表紙を飾ったのは、ダンサーのアオイヤマダ。2000年生まれの20歳ながら、数多くのMVや広告ビジュアル、雑誌モデルなどに起用され、枠にとらわれないユニークな活動で着実にその名を広めている。ダンスを始めたきっかけや新常態における心境の変化など、彼女の素顔に迫る。

WWD:あなたにとってダンスとは?

アオイ:自分の感情を伝える手段です。例えば緊急事態宣言下にインスタグラムで始めた「野菜ダンス」は、体を心配して連絡をくれるおじいちゃんとおばあちゃんに向けたもの。「私はたくさん食べてるし、元気だよ」と言葉で伝えても安心しなかったおじいちゃんとおばあちゃんが、動画を見て「元気なんだね。良かった良かった」と満足してくれた。言葉はすごく直接的だけど、ダンスはふにゃふにゃな輪郭で、受け手が自由に解釈する余白がある。それが面白いし、私には合っているんです。

WWD:ダンスを始めたきっかけは?ずっとそのスタイル?

アオイ:小さいころ、ダンスを習っているお姉さんが近所にたくさんいて、その影響で始めめました。長野の小さな町で育ち、「環境を変えたい」と高校は東京のダンスを学べる学校に通ったのですが、スタジオで鏡を見ながらひたすら練習する日々で「なんか違うな」と思いました。ある日、山口小夜子さんや勅使川原三郎さんがセッション的に踊っている動画を見て「これだ!」と思い、感情のままに踊るスタイルにシフトしました。

WWD:その後、ダンスとの向き合い方に変化は?

アオイ:最近まで、ただ街を歩いている人のように“ダンスを見ようと思っていない人”に踊りを見せ、その人の感情がどう変化するかに興味がありました。でも今は、“ダンスを見ようと思っている人”に向けて踊ることに興味があります。去年、舞台「星の王子さま―サン・テグジュベリからの手紙―」(森山開次演出・振付)の王子役をやらせてもらったのがターニングポイント。王子という一つのキャラクターに向き合い、どんな王子を見せればいいのかをただひたすら考えました。落ち込んだり悩んだりもしましたが、“確固たるキャラクターを提供する”というダンスの新たな魅力を発見でき、表現者としてすごくいい経験になりました。

WWD:ダンスは心を満たしてくれる?

アオイ:内部と外部が繋がる瞬間は、すごく気持ちがいいです。普段は物を持つときに「よし、腕を動かそう」と意識しないけど、ダンスは全神経を集中させて一つ一つの動きをコントロールしなきゃいけない。その中で、心と体が完全にリンクする動きができた時に、「あっ、今、つながった」ってすごく高揚するんです。これがダンスを続ける理由の一つかもしれません。

WWD:ダンス以外でも体は動かしている?

アオイ:最近は、朝のお風呂上がりにヨガをするのにハマってます。以前は筋トレをやっていたのですが、必要ない部分にも筋肉がついちゃうのでヨガに変えました。体を動かしやすくなったし、呼吸も無理なく続くようになり、効果を実感しています。体はあくまで入れ物だから、自分で手入れしないと長続きしない。手入れの仕方は人それぞれなので、いろんなアクティビティーを試して、体が求める動きを見つけると面白いと思います。

WWD:ファッションではどんな服が好き?

アオイ:作り手を身近に感じられる服です。おばあちゃんが作ったブローチとか、あるお店で満月の日にしか作られていないスカーフとか。作り手の背景を聞くと愛着が湧いて、自然と身に付けたくなる。ハイブランドの服でも、デザイナーさんの話を聞く機会があったら絶対に好きになっちゃうな。

WWD:モデル活動の楽しさは?

アオイ:モデルをやりたいと思っていたわけではないですが、自分の動きがモデルのポージングとして機能するのが面白いし、何でもアリな今の時代を表していると思います。これからも、広い意味での“表現者”としていろんなことに挑戦していきます。

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日本初!ヤーマンからバスルームで使えるVIOケア対応光美容器が登場

 ヤーマンは光美容器シリーズ「レイボーテ」から、日本初(2020年11月期、日本マーケティングリサーチ機構調べ)の防水VIO光美容器“レイボーテ ヴィーナス”(9万円)を3月上旬に発売する。

 同アイテムは、「サロンで人に施術してもらうのに抵抗感がある」「自宅でケアすると家族やパートナーに見られないようにするのが大変」など、これまでのVIOケアの悩みに応えるために、プライベートな空間である風呂場での使用を可能にした光美容器。好きなときに、快適でサロンクオリティーのムダ毛ケアと美肌ケアがかなう。防水機能はあらゆる方向からの噴流水によっても有害な影響はないが、浴槽では使用できない。

 他の部位に比べてデリケートな部分だからこそ、安心かつしっかりと実感を得られる専用の波長域の光を採用。専門の医師監修のもとで開発したVIO専用カットフィルターで、肌への優しさとパワーを両立させた。

 肌への刺激が気になる人におすすめの“ソフトモード”を搭載。100%のパワーの光を3分割して連射することで肌への刺激を抑える。また、一人一人の好みに合わせたデザインでVラインのケアができる4種類のデザインツール付き。カットラインに沿って切り取ると好みのサイズに調整が可能だ。

 「レイボーテ」シリーズは、ムダ毛ケアと美肌ケアができる、独自開発した幅広い波長域の特殊な光“レイボーテフラッシュ”を全機種に搭載していることが特徴。“レイボーテ ヴィーナス”以外にも、新たにVIケア対応となった3機種、“レイボーテ R フラッシュ ハイパーPLUS”“レイボーテ R フラッシュ ダブル PLUS VI タイプ”“レイボーテ Go VI タイプ”を3月上旬から順次発売予定だ。

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NBA選手たちがファッションを通して伝えること 影響力を発信に活かす

 プロバスケットボール選手は、近年最も注目されているファッションアイコンであり影響力を与える存在になっている。音楽やファッションをはじめとするさまざまなストリートカルチャーを発展させ、スポーツミックスファッションをけん引した。ときに選手たちは、ファッションへの注目度の高さを活かして社会的メッセージを発信するプラットフォームとしても使用している。

 2020年6月に米ミネソタ州ミネアポリスで黒人男性のジョージ・フロイド(George Floyd)氏が白人の警察官に首を押さえつけられて死亡した事件が起こったとき、北米の男子プロバスケットリーグ、ナショナル・バスケット・アソシエーション(National Basketball Association以下、NBA)選手たちはすぐにファッションを通して自分たちの立ち位置を示した。「Say Their Names(被害者を忘れない)」「Respect Us(私たちも尊重して)」「Do You Understand Now?(これで分かった?)」といったロゴが書かれたTシャツやジャージを着用して、BLM(Black Lives Matter)運動に賛同の意を表明した。

 ユタ・ジャズ所属のドノバン・ミシェル(Donovan Mitchell)選手やドウェイン・ウェイド(Dwyane Wade)元選手のスタイリストを務めるケイリアン・バーネット(Calyann Barnett)は、NBA選手の発信スタイルにおける“対話”の少なさこそがメッセージ性を高めていると分析する。「こういったやり方は、意見交換を目指していない。どちらかというと『私のメッセージは以上です。あなたの意見は聞かなくて大丈夫です』といった発信方法をとっている。そして歴史上、アスリートが声をあげ、所属チームや運営、ファンなど全方面から支援されているのは初めてのこと」とコメント。

 5年前にはアメフト選手のコリン・キャパニック(Colin Kaepernick)が、有色人種への差別に抗議するために、ナショナル・フットボール・リーグ(National Football League以下)の試合で国歌斉唱中に起立することを拒否してひざまずくムーブメントを生み出した。2021年の今も同じ問題に声を上げる状況は続いているが、当時を振り返ってバーネットは「キャパニック選手は人種差別に対して声をあげたことで、職を失う結果となった。当時、黒人の命も大切だという当然の主張に対して反対する声もあり、議論が起こってしまった」と比較した。

BLM運動で揺れるNBA できること・やるべきことを模索する選手たち

 新型コロナウイルスの影響で20年3月中旬からシーズンを中断していたNBAは同年7月、フロリダ州オーランドに“バブル”と呼ばれる隔離空間を設けて再開した。しかし当時、選手の間には6月から続くBLM運動への世間の関心をそらしてしまうのであれば、自分たちはプレーすべきではない、という意見もあったという。そして8月23日、ウィスコンシン州ケノーシャで、家庭内暴力の通報を受けた警官が黒人男性のジェイコブ・ブレイク(Jacob Blake)氏に対して背後から発砲した“事件”を受けて、選手たちの怒りや無念さが爆発し、異例のボイコットに発展した。

 クリス・ポール(Chris Paul)NBA選手会会長もボイコットを行ったうちの一人で、シーズンを続けるべきか現役レジェンドといわれるレブロン・ジェームズ(LeBron James)選手らと共にバラク・オバマ(Barak Obama)元米大統領に相談を持ちかけた。オバマ元大統領はその際、選手たちに向けてNBAというプラットフォームを生かすべきだということ、リーグ運営に人種差別根絶につながる施策を実行する場所の必要性を説くべきだとアドバイスしたという。運営やオーナーと協議を重ねた選手たちは、アリーナを選挙投票所にすることや11月の大統領選挙に関連した活動を宣伝することを提案した。

 ポール選手らも大統領選挙に向けて、“VOTE”と書かれたアパレルを何週間にもわたって着用した。ジェームズ選手は、自身が立ち上げた選挙促進団体「モア・ザン・ア・ヴォート(More Than a Vote)」のアパレルを繰り返し着用した。そして着用画像を、7800万フォロワーを持つ自身のインスタグラムに投稿した。「モア・ザン・ア・ヴォート」は黒人のアスリートやアーティストが手を組んで、選挙登録率の上昇や、少数民族や低所得層が投票に行きづらい環境や手続きを作って投票を抑制することの撲滅に働きかける団体。20年には4万人を超えるボランティアを投票所係員として採用し、殺人や性暴力を除く犯罪者の投票登録の支援などを通して投票率の向上に貢献した。

 ナショナル・バスケットボール・プレイヤーズ・アソシエーション(National Basketball Players Association以下、NBPA)は20年10月、選手の90%が投票登録済みだと報告した。これは、16年の22%と比べて飛躍的に高い数字となった。そして11月の大統領選挙では、選手たちの働きかけで40のスポーツアリーナが選挙所へと転換し、26万人がそこで投票したという。

 ポール選手はまた、日常的に歴史的黒人大学(HBCU)が手掛けるアパレルを着用している。“バブル”にいる期間も一貫して、毎回異なるHBCUのロゴがプリントされたスニーカーを履いており、中にはメッセージを手書きしたものも。シーズンが終わるとソーシャルコマースアプリ「MOV(ムーブ)」を立ち上げて同スニーカーを販売。そしてそこで得た売上金を男子・女子バスケ団体に寄付した。彼のスタイリストを務めるコートニー・メイズ(Courtney Mays)は、「大学名が書かれたスエットを着用するだけでなく、HBCUのために資金を調達する方法を模索している。さらに他のセレブリティーやアスリートに例を示している」とコメントした。

 ジェイソン・テイタム(Jayson Tatum)選手のスタイリストを務めるヴィック・マイケル(Vick Michel)は、試合当日のファッションを考えるとき、先駆者に敬意を払うことが大事だと主張する。「BLM運動を語るとき、ジェシー・オーエンス(Jesse Owens)からモハメド・アリ(Muhammed Ali)、マイケル・ジョーダン(Michael Jordan)まで、今ある道を切り開いてきた人物に敬意を持つべきだ。今享受しているものは、ある地点で生まれたもの。選手のファッションを通じた発信は、インスタグラムアカウントができて突如始まったわけではない」と語る。

 30年前には、ジョーダン選手は1990年のアメリカ合衆国上院議員選挙で、民主党議員を支持するよう求められたが、ナイキ(NIKE)と「ジョーダン ブランド(JORDAN BRAND)」を運営する同氏は「共和党員も靴は買うものだ」として断った。その後個人的に民主党の支持を行ったというが、バーネットは「当時、政治をスポーツに持ち込むことは煙たがられていた。選手としてもファンを失いたくないし、金銭的損失も避けたいところだ。しかし私たちは今、お金と命のどっちが大切か考える局面にある。そして、私たちは個人の利益より、人の命を尊重するフェーズに達している」と語った。

 ファッション業界では、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」が20年10月、NBAとコラボレートしたカプセルコレクションを発表。「ディオール(DIOR)」は「ジョーダン ブランド」とコラボして、スニーカー“エア ジョーダン 1 OG ディオール(AIR JORDAN 1 OG DIOR)”を手掛け、約500万人からの購入資格申請があった。ファッションへの影響力の高さから、スタイリストのマイケルは、「選手入場は、今や新しい時代のランウエイだ」と語る。

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コーセー、子ども向け日焼け止めで紙製キューブ型容器を初採用 プラ使用量55%削減

 コーセーは、幼少期からの紫外線ケアの啓発・普及を目的とする、サンシャインディライトとの協働プロジェクト「紫外線から美と健康を守るプロジェクト」で展開する日焼け止め製品で、同社として初めて紙製キューブ型容器を採用した。これによりプラスチック容器を使用した場合と比較して、プラスチック使用量を約55%削減する。

 同プロジェクトは、幼少期からの紫外線ケアの重要性の認知向上と、ケア習慣の普及を目的として、事業化に向けて取り組んでいる。それに先立ち現在、幼保施設などへ子ども向け日焼け止めを提供し実証実験を行っている。製品は「子どもにやさしい」「環境にやさしい」をコンセプトに、子ども使用テスト済み、紫外線吸収剤不使用、大容量、ディスペンサー仕様を基本とする。今回の製品に凸版印刷が開発した紙パック容器「キューブパック」を採用した。

 同社は製品を通じて、紫外線ケアの重要性と共に地球環境保護などサステナビリティの取り組みへの関心喚起を目指す。

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コロナ時代の売れ筋が見える! 全国41百貨店に聞いた「2020年秋冬ビジネスリポート」発売

 「WWDジャパン」は年に2回、全国の百貨店にアンケートを行い、シーズンごとの売れ行き動向を調査しています。アンケート回答をもとに、化粧品、特選、ジュエリー、時計、婦人服、紳士服、バッグ、シューズ、ファッションジュエリーの9カテゴリーについて商況をまとめ、各百貨店の売り上げ進捗や好調ブランドを「ビジネスリポート」という冊子に掲載しています(※)。2020年秋冬(8~12月)シーズンは、全国41の百貨店にアンケートにご協力いただきました。

※2020年春夏シーズンは別冊ではなく「WWDジャパン」本紙に掲載

 同冊子は、従来は定期購読者向け特典としておりましたが、「他店の売り上げ進捗を知りたい」「好調ブランドのヒット商品を知りたい」といった声を受け、現在では「ビジネスリポート」単品での販売も行っています。「百貨店がコロナ禍で大苦戦している中では、そんな冊子に説得力はない」と思われる方もいるかもしれません。ですが、売り場から聞こえてくる声の中には、必ず次の売れ筋や商売につながるヒントが詰まっています。ウィズ・コロナ時代には、これまでとは違うどんなニーズがあるのかを考えるうえで、貴重なデータ集となっています。価格は1万円です。

 「ビジネスリポート」と連動し、「WWDジャパン」2月22日号も、「ビジネスリポート」とは切り口を変えて「2020年秋冬に売れたものは何だった?」という特集を掲載しています。また、「WWDJAPAN.com」でも、「ビジネスリポート」と連動した記事を続々アップ予定です。これらを併読することで、より深く市場動向をつかむことが可能です。この機会に、ぜひ「ビジネスリポート」をお手に取りください。

ビジネスリポートの購入はこちら

「WWDジャパン」定期購読者には、2月22日号とともに特典として送付します。ご注意ください

■WWDジャパン vol.2175 「ビジネスリポート」2020年秋冬
定価:10,000円+税 A4版 64ページ

■CONTENTS
P2-3 総論
P4-13 化粧品 COSMETIC
P14-22 特選INTERNATIONAL BRANDS
P23-27 ジュエリーJEWELRY
P28-32 時計 WATCH
P33-41 婦人服WOMEN’S WEAR
P42-46 紳士服 MEN’S WEAR
P47-52 バッグ BAG
P53-59 シューズ SHOES
P60-64 ファッションジュエリーFASHION JEWLRY

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2021年に注目したい企業 エディターズレター(2020年12月21日配信分)

※この記事は2020年12月21日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

2021年に注目したい企業

 2021年に注目したい企業はいくつかありますが、その1つがファーフェッチです。

 言わずと知れたハイエンドなファッションEC企業ですが、そもそも自分たちで在庫を持たずに世界各地の小売店の出品によって豊富な品ぞろえを実現して、垣根なくオシャレに見せるというのが面白く、目から鱗な仕組みでした。

 その後、ロンドンの老舗セレクトのブラウンズを買収し、孤高のプライベートカンパニー、シャネルと提携して、18年末に鳴り物入りで上場。ニューヨーク発のスニーカーリセールのスタジアムグッズ、「オフ-ホワイト c/o ヴァージル・アブロー」などを擁するミラノ拠点のニューガーズ グループを買収するなど、リセール機能やメーカー機能を国をまたいで着々と手に入れています。

 20年はなんとライバル、ユークス ネッタポルテの親会社リシュモンと中国ECの巨人、アリババと提携するというウルトラCを見せてくれたわけですが、中国ラグジュアリー市場をどう攻略するのか、非常に興味深いです。

 そして、今度は「基幹ビジネス以上にリセール事業を拡大するぞ!」宣言です。しかも「環境や社会に配慮した商品以外は販売しない」と!なかなか大胆です。

 プラットフォーマーとしての影響力は言うまでもないですが、もちろんビジネス的な勝算もあるわけで。リセールに関しては先日LVMHグループの幹部もいろいろ検討していると明かしていましたし、今後ラグジュアリーブランドもデザイナーズブランドもどんどん参入すると思います。

 ラグジュアリーのリセール市場は今はアメリカのザ リアルリアルが一歩先んじていますが、ファーフェッチが本腰を入れるとなれば組もうというブランドも現れるでしょう。そもそもリシュモンもケリングもシャネルも資金を投入してる企業です。いろいろと面白い可能性が生まれそうです。

 サステナビリティを起点にしながら、しっかり成長を描くケースって意外と少なくて。そういう意味でも画期的だなと思いました。事業転換するのではなく、既存のビジネスをアップデートしつつ、新規をそれ以上の事業にするというのがポイントですね。

 私にとって、創業者兼会長兼最高経営責任者(CEO)のジョゼ・ネヴェスは、こちらが「へー!」と思うようなことをさらっとやってのける軽業師のイメージ。計画の詳細については1本目の関連記事をぜひ。

 30年までの目標ですから、あと10年ありますね。21年といわず、ディケード単位で注目です。コロナ禍という難局を皆で乗り越えるためにも、こうした長期のビジョンが必要な時期でもありますね。

 思うにサステナビリティって、そこに関わる人も動物も地球もハッピーな状態を作ることが最大の目的で、数値やビジネスモデルは手段でしかありません。でも企業の規模や活動範囲が大きければ大きいほど、その取り組みのインパクトも大きいかと。ファーフェッチの目標達成は、幅広い業界からの賛同や取り組みがないと実現不可能です。ネヴェスCEOがそれをどうクリアしていくのかが楽しみです。

 ちょっと早いですが、年内最後のお手紙になります。お付き合いいただき、ありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願いします。皆様、良い年末年始をお過ごしください。

VIEWS ON WWD U.S.:米「WWD」の翻訳記事から、注目すべきニュースの紹介や記事の面白さを解説するメールマガジン。「WWDジャパン」のライセンス元である米「WWD」は1910年から続くファッション業界専門紙。世界中のデザイナーや企業のトップと強く繋がっており、彼らの動向や考え、市場の動きをいち早く、詳しく業界で働く人々に届けています。

エディターズレターとは?
「WWDジャパン」と「WWDビューティ」の編集者から、パーソナルなメッセージをあなたのメールボックスにダイレクトにお届けするメールマガジン。ファッションやビューティのみならず、テクノロジーやビジネス、グローバル、ダイバーシティなど、みなさまの興味に合わせて、現在7種類のテーマをお選び頂けます。届いたメールには直接返信をすることもできます。

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2021年に注目したい企業 エディターズレター(2020年12月21日配信分)

※この記事は2020年12月21日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

2021年に注目したい企業

 2021年に注目したい企業はいくつかありますが、その1つがファーフェッチです。

 言わずと知れたハイエンドなファッションEC企業ですが、そもそも自分たちで在庫を持たずに世界各地の小売店の出品によって豊富な品ぞろえを実現して、垣根なくオシャレに見せるというのが面白く、目から鱗な仕組みでした。

 その後、ロンドンの老舗セレクトのブラウンズを買収し、孤高のプライベートカンパニー、シャネルと提携して、18年末に鳴り物入りで上場。ニューヨーク発のスニーカーリセールのスタジアムグッズ、「オフ-ホワイト c/o ヴァージル・アブロー」などを擁するミラノ拠点のニューガーズ グループを買収するなど、リセール機能やメーカー機能を国をまたいで着々と手に入れています。

 20年はなんとライバル、ユークス ネッタポルテの親会社リシュモンと中国ECの巨人、アリババと提携するというウルトラCを見せてくれたわけですが、中国ラグジュアリー市場をどう攻略するのか、非常に興味深いです。

 そして、今度は「基幹ビジネス以上にリセール事業を拡大するぞ!」宣言です。しかも「環境や社会に配慮した商品以外は販売しない」と!なかなか大胆です。

 プラットフォーマーとしての影響力は言うまでもないですが、もちろんビジネス的な勝算もあるわけで。リセールに関しては先日LVMHグループの幹部もいろいろ検討していると明かしていましたし、今後ラグジュアリーブランドもデザイナーズブランドもどんどん参入すると思います。

 ラグジュアリーのリセール市場は今はアメリカのザ リアルリアルが一歩先んじていますが、ファーフェッチが本腰を入れるとなれば組もうというブランドも現れるでしょう。そもそもリシュモンもケリングもシャネルも資金を投入してる企業です。いろいろと面白い可能性が生まれそうです。

 サステナビリティを起点にしながら、しっかり成長を描くケースって意外と少なくて。そういう意味でも画期的だなと思いました。事業転換するのではなく、既存のビジネスをアップデートしつつ、新規をそれ以上の事業にするというのがポイントですね。

 私にとって、創業者兼会長兼最高経営責任者(CEO)のジョゼ・ネヴェスは、こちらが「へー!」と思うようなことをさらっとやってのける軽業師のイメージ。計画の詳細については1本目の関連記事をぜひ。

 30年までの目標ですから、あと10年ありますね。21年といわず、ディケード単位で注目です。コロナ禍という難局を皆で乗り越えるためにも、こうした長期のビジョンが必要な時期でもありますね。

 思うにサステナビリティって、そこに関わる人も動物も地球もハッピーな状態を作ることが最大の目的で、数値やビジネスモデルは手段でしかありません。でも企業の規模や活動範囲が大きければ大きいほど、その取り組みのインパクトも大きいかと。ファーフェッチの目標達成は、幅広い業界からの賛同や取り組みがないと実現不可能です。ネヴェスCEOがそれをどうクリアしていくのかが楽しみです。

 ちょっと早いですが、年内最後のお手紙になります。お付き合いいただき、ありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願いします。皆様、良い年末年始をお過ごしください。

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「スック」が途上国の女子教育支援 商品購入ごとに教育プログラム1日分相当の金額を寄付

 エキップが展開する「スック(SUQQU)」は3月8日の国際女性デーに合わせ、3月1〜31日に国際女性デーサポートプログラムを実施する。期間中に全国の百貨店やブランド公式オンラインショップで商品が購入されるごとに、途上国の女子教育プログラム1日分相当の金額を寄付する。

 凛と自立したしなやかな大人の女性像を提案してきた「スック」は、寄付を通じて途上国の女性に“豊かな価値観”を育む教育を贈り、“移ろいゆく多彩な美を楽しむ豊かな人生”を歩むためのサポートをしたいと施策を実施する。

 女子教育支援は特定非営利活動法人「ルーム・トゥ・リード・ジャパン」を通して行う。「ルーム・トゥ・リード」は、識字教育と女子への教育をミッションに掲げ、自分自身の手で人生を切り開き“自立した大人の女性”になることを目標に活動する国際NGO団体。女子教育プログラムは「主体的なライフスキル習得」「メンターによるサポート」「家族や地域社会への働きかけ」「物資面のサポート」の4つの軸で運営している。今後も「スック」は継続的な支援を続けていく考え。

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2021-22年秋冬ウィメンズコレが開幕 米コレは副大統領の継娘がモデルデビュー、「ゴシップガール」とのコラボも

 2021-22年秋冬ウィメンズ・コレクションが開幕した。これまでのニューヨーク・ファッション・ウイークがアメリカン・コレクションズに改称し、2月14日にシーズンをキックオフした。ここ数年ニューヨーク・コレクションのファッションとバックステージを取材してきた北坂映梨「WWDJAPAN.com」ビューティデスクと、今季はメンズコレクションもリポートしてきた大澤錬「WWDJAPAN.com」記者が新生アメリカン・コレクションズをレビューする。

北坂映梨「WWDJAPAN.com」ビューティデスク(以下、北坂):あっという間にウィメンズコレクションもスタート!最後に出張に行ったのが昨年2月のNYコレなので、ちょうど一年が経ちました。本当に、時が経つのが早い(笑)。

大澤錬「WWDJAPAN.com」記者(以下、大澤):今季はデジタル・プラットフォーム「ランウエイ360(Runway360)」を使って、場所や時期に関係なく、アメリカを拠点とするデザイナーがコレクションを発表できるようになりました。アメリカファッション協議会(以下、CFDA)のトム・フォード(Tom Ford)会長によると、昨今デザイナーがNY外やシーズン外で発表することが増えていることを受け、より柔軟な体制が必要と感じての決断だそうです。

北坂:そんな「トム・フォード(TOM FORD)」は、新型コロナウイルスの影響で急遽コレクション発表を延期せざるを得なかったみたいです(NY時間の2月26日に発表予定)。さて、大澤君はどのショーが気に入りました?

「ゴシップガール」を意識した「アリス+オリビア」

大澤:「アリス+オリビア(ALICE + OLIVIA)」が個人的ナンバーワンです。世の中が暗い状況の中で、改めてファッションの楽しさを実感することができました。赤いカーペットが敷かれた螺旋階段に、赤や黒のドレス、地面に擦れるほどの超ロングコートで“お嬢さま感”満載。

北坂:人気ドラマ「ゴシップガール」をイメージしたんだってね。もともと2007年に放映開始したドラマですが、10年以上立った今、ちょうどリブート(復活)版を制作しています。撮影現場の写真がSNSやネットで出ていますが、原作よりも人種やジェンダーが多様になっていたり、スタイルも今っぽくなったりしていて話題になっていますよね。「セックス・アンド・ザ・シティ(以下、SATC)」もそうだけど、「ゴシップガール」は当時のファッションに大きな影響を与えたドラマ。ヘッドバンドに、制服とハイブランドをミックスしたスタイルが懐かしいです。

大澤:実際、今季は「SATC」「ゴシップガール」のコスチュームデザイナー、エリック・ダマン(Eric Daman)とコラボしたそうですよ。チェック柄のセットアップ、シルバーのレザーパンツ、半丈ニットなど、ファッショナブルなアイテムも数多く発表しました。「ドクターマーチン(DR.MARTENS)」の“9ホールブーツ”を着用したモデルがいましたが、コラボなんですかね?(笑)

北坂:そうかも!?タータンチェックのプリーツスカートやツイードジャケットなどいわゆる“プレッピー”スタイルに合わせていたのがかわいかったね。モデルもドラマを意識しているのか、ちょっと性格悪い感じの演技をしていて、面白かったです(笑)。

今話題のイットガールがデビューを果たした「プロエンザ スクーラー」

北坂:私は「プロエンザ スクーラー(PROENZA SCHOULER)」が印象に残っています。服ももちろんそうだけど、話題のエラ・エムホフ(Ella Emhoff)がランウエイデビューを果たしました。

大澤:カマラ・ハリス(Kamala Harris)米副大統領の継娘で、就任式に「ミュウミュウ(MIU MIU)」のコートを着て話題になっていましたね。

北坂:そうそう!その後モデル事務所のIMG モデルズ(IMG MODELS)と契約し、早速「プロエンザ スクーラー」のデジタルショーに出るなんてスゴイ。新人とは思えない余裕を醸し出していたよね。CFDAのサイトではデザイナーの2人とエラの対談の動画も見れます。

大澤:上質な素材にカッティングやパターンで変化を加えたテーラードやトレンチコートは大人の女性に人気を集めそう。トレンドのヘソ出しトップスの後ろ身頃にスリットを入れるなど、細かいディテールにも抜け目がありませんね。3本ライン入りのレザーコートは男性でも着こなせそうです。

北坂:たしかに、スリットやちょっとした肌見せが絶妙に色っぽくて素敵でしたね。対してボトムスはゆったりしたシルエット、足元もフラットシューズでリラックスした雰囲気も感じ取りました。「着心地の良さ」のトレンドはコロナ禍で一気に進んだ印象ですが、しばらく続きそうですね。

1960年代にタイムスリップした「アナ スイ」

大澤:続いてNYコレの常連、「アナ スイ(ANNA SUI)」。作家兼映画監督のジョー・マソット(Joe Massot)が手掛けた映画「ワンダーウォール」がインスピレーション源でした。前回のノスタルジックなコレクションから、レトロ感漂うBGMやムービーにより、さらに時代を遡った印象を受けました。今回は色鮮やかな柄やモチーフを施したアイテムが盛り沢山。特にアニマル柄のファーを使用したアウターは数多くのモデルが着用していました。

北坂:1960年代のサイケデリック感と、ブランドが大好きなファンタジーを掛け合わせた感じでしょうか。これこそ気分が上がりそうな柄とカラーのミックスですよね。そういえば前季は“Zoom映え”を意識して柄を上半身に集中させたなんて言っていたけれど、今回もトップスにボリュームを持たせたり、袖や襟にアクセントを置いたりしたデザインが印象的でした。今回も意識したのかな?

日常的に取り入れられるグラマーを表現した「3.1 フィリップ リム」

大澤:「3.1 フィリップ リム(3.1 PHILLIP LIM)」はルックでコレクションを発表しました。同ブランドは、サステナブルな取り組みを積極的に行うほか、オンライン限定のコレクションを発表するなど、昨今さまざまな活動をして話題を集めています。アイテムは穴あきニットやアウトドアのマウンテンパーカ、カーゴパンツ、プリーツスカートなど。全ルックに一体のモデルを起用した背景には何か意図があるのか、資金面の問題なのかは分からない(笑)。

北坂:コロナ対策なのかもね。毎日着られるワードローブを提案しているブランドですが、今季は「グラマー」をキーワードに、定番アイテムにひねりを加えたそう。スパンコールをあしらったシフォンドレスや大胆なボウタイを加えたシャツなど、やりすぎ感のないグラマラスな雰囲気で確かに日常的に着られそうです。個人的には、ビンテージのテキスタイルから着想した馬のプリントのスカートやシャツが可愛いかったです!

ジェンダーニュートラルラインを初披露した「アディアム」

北坂:「アディアム(ADEAM)」はお得意のフェミニンで上品なスタイルを披露しましたが、動画の途中で急に雰囲気がガラリと変わり、男性モデル!?と思ったら、後半はジェンダーニュートラルライン「アディアム イチ(ADEAM ICHI)」の発表でした。ブランド初のジェンダーニュートラルラインで、さらにサイズインクルーシブなんだとか。同じアイテムを男性と女性モデルがいろいろなコーディネートで着こなしていましたね。ユニセックスラインはシンプルになりがちですが、異なる色や柄をドッキングしたりしてちょっとした遊び心を感じました。ブランドらしい品のあるデザインで、とても好印象!ブランドにとって、新たな客層を取り込めそうです。

大澤:新ラインは、東京のユースカルチャー、ストリートファッションにインスピレーションを得て製作したそうです。またメインラインはデザイナーの前田華子が森美術館で開催されていた「STARS展」を訪れた際に影響を受け、現代アートを着想源にしています。BGMはYunaの「Dance Like Nobody’s Watching」を採用し、笑顔を見せるモデルとのマッチングが最高でした。今回は新デザインとして、同ブランドのモノグラムプリントがブラウス、ドレス、パンツに登場。編集部には一足早く、モノグラムのスカーフが届きました!レトロ感漂うカラーリングに、ファッションの要素をプラスした可愛らしいところが現代のムードに合っていますね。ドレスやスカート、パンツの裾に施されたオリジナルのプリーツが素敵でした。

90年代の米ユースカルチャーにオマージュを捧げた「アール サーティーン」

大澤:ボーイッシュでロック感漂う「アール サーティーン(R13)」は、定番のデニムをはじめ、カジュアルなパーカやスエット、マキシ丈のコート、チェックワイドパンツなどを発表しました。路上喫煙や中指を突き立てる仕草、茶色の紙袋で隠されたドリンクなど、Tシャツにプリントされた“YOUTH”の文字通り、アメリカのユースカルチャーをイメージしているのでしょうか。

北坂:白いサングラスをみた途端、私はカート・コバーン(Kurt Cobain)を連想しました(笑)!グランジロックな雰囲気はブランドの鉄板ですよね。アイテムはベーシックなものが多いけど、スタイリングがいつも秀悦でランウエイを観ながら「可愛い!」と思った記憶があります(笑)。今季はそれがあまり感じ取れなかったのがちょっと残念でした。そろそろこのレビューも超大作になってきたので、最後に気になったブランドを一つどうぞ!

大人の女性を魅了する「ガブリエラ ハースト」

大澤:「ガブリエラ ハースト(GABRIELA HEARST)」ですかね。水浸しの古びた倉庫でコレクションを発表した同ブランドは、父から引き継いだというウルグアイの牧場で生産するカシミヤ、ウールなどの高級素材を巧みに使うクリエイションが特徴。今シーズンも自身の強みを活かしたニットやガウン、ポンチョのほか、レザーを使用したバッグやコートなどを提案しました。

北坂:リサイクルした素材を用いることも多く、サステナブルなブランドとしても注目を集めています。カシミヤのアイテムは見るだけでも着心地の良さが伝わりますね。先シーズンのトレンドとして浮上したパッチワークも、ポンチョなどに登場。繊細なレースとレザーやニットの切り替えがとても上品でありながら、フェミニンなタッチを加えていました。後半はシアーな素材や艶やかなサテン生地を用いた、大人の女性に似合いそうなアイテムを連発していましたね。

大澤:デザイナーのガブリエラ・ハースト(Gabriela Hearst)は昨年12月に、「クロエ(CHLOE)」の新クリエイティブ・ディレクターに起用されました。今後はどのように両ブランドの差別化を図るのかにも注目です!

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マリエが本音で語る「私の33年目のサステナブル」Vol.3 私が“サステナブルになった”理由【前編】

「どうしてサステナブルな思考になったのですか?」と、最近よく聞かれる。

私は「サステナブルなブランドを立ち上げたい!」と思って「パスカル マリエ デマレ(PASCAL MARIE DESMARAIS) a.k.a PMD」を始めたわけではない。むしろサステナブルという言葉すら知らなかったし、その言葉を知ってからも、私なりに理解するまでにとても時間がかかった。うまく使えるようになったのはごく最近だ。

“サステナブルなブランド”に行き着いた経緯は多々あるが、大きく分けると次の3つだ。
1 お金がなかった
2 もともと過剰包装が大嫌い
3 これしかなかった

読者の皆さまにはまず、この3つの話を伝えたい。

2006年から11年まで、セレブなアイドル、略して“セレドル”としてメディアにかわいがられた私が、どうして「お金がなかった」のか、気になるところだろう。そして3番目の「これしかなかった」を知らずして、私がサステナブルな思考になった理由は理解しづらいので、まずはその話から。

11年、さまざまな病気に体と精神をむしばまれてボロボロだった私には、ファッションだけが心のよりどころだった。だからたとえ目の前が見えなくても“ファッション”だけは道を踏み外さないよう、慎重に進んでいこうと決めた。そしてファッション留学を決心し、当時レギュラーだった「笑っていいとも!」や準レギュラーの「アッコにおまかせ!」などのテレビ番組を降板。憧れだったニューヨークのパーソンズ美術大学に留学した。

そこからタバコやアルコール、処方箋まみれの生活を抜け出すまでに7、8年の月日を要した。自分をコントロールできない毎日から私を救ってくれたのは、大好きなファッションと真正面から向き合える環境だったと、今もはっきり言える。

好きなことを探求する中で見えてきたのは、世界の動きや、自分と地球の関係。そして何を選択するかで人生は変わることも分かった。

ようやく生きる光が見えてきた17年、私はエシカルなブランド「パスカル マリエ デマレ」をTシャツ1枚からスタートさせた。「同じ過ちを犯してしまう若い子を少しでも減らしたい」「私と同じ苦しみをファンに味わってほしくない」という思いを込めて、彼らに私が学んだたくさんの生きるヒントを伝えたかった。そのためには、私の手元に唯一残ったファッションで表現するしかなかった。「これしかなかった」のだ。

そして、ロールモデルといわれ、一番影響力があった時代の無知すぎた自分も恨んだ。私を支持してくれていた人に光を与えられていたか、幾度となく後悔した。でも、その後悔が“サステナブルファッション”へのクリエイション源となり、自分自身を突き動かすことになったのだ。

次週、
1 お金がなかった
2 もともと過剰包装が大嫌い
へつづく……

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松屋銀座本店が紳士フロアを改装 ウィズコロナ時代に対応

 松屋銀座本店は、2月23日に5階紳士フロアをリニューアルし、カジュアルウエアの3ブランドの取り扱いとアクティブスーツのパターンオーダーを開始する。

 新たに取り扱うブランドの1つ、「單農(DAN NONG)」は中国・広州発のカジュアルブランドで2020年1月に海外初の店舗を東京・青山にオープンした。使用する素材の60%は、和紙を織り込んだ生地、注染、有松絞りなど日本産。他にも中国産のシルクやカシミヤを使用し、長く着続けられるアイテムをテーマにしている。

 加えて「ジョセフ(JOSEPH)」、ゴルフテイストを取り入れた日本のカジュアルブランド「トヴホ プラス スタッツ(TOVHO + STATS)」の取り扱いも始める。

 松屋銀座が運営するスーツショップ「アトリエメイド」では、パターンオーダーのサービスにアクティブスーツを追加する。伸縮する生地、ウエストゴムのパンツを使用し、動きやすさと着心地を実現した。肩パットなどの副資材なども取り除き窮屈さを改善しながら、フォーマルな仕立ては残した。値段はポリエステルで5万5000円、ウールとウールポリエステル混合で6万6000円だ。

 コロナ禍で働く男性の必需品であったスーツやスーツケースなどの需要が減り、紳士フロアの売り上げが前年比3割以上減少。リニューアルで着心地と“きちんと感”を両立したアイテムを増やし、“ウィズコロナ時代”のニーズに対応することが目的だ。

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ウィメンズアパレルのアーモンド・アイがオンライン合同展示会「ネクストショールーム」を立ち上げ

 ウィメンズブランド「リツコシラハマ(RITSUKO SHIRAHAMA)」などを運営するアパレルメーカーのアーモンド・アイ(白浜匡城社長)は、オンライン合同展示会プラットフォームの「ネクストショールーム(NEXT SHOWROOM)」を立ち上げた。コロナ禍を受け、展示会出張などが難しくなっているバイヤーとブランドとをつなぐ。

 アーモンド・アイがIT企業との合弁で立ち上げたネクストショールーム(白浜匡城社長)が運営する。「合同展示会形式で、トップ画面にさまざまなブランドが並ぶ」点と、「在庫販売も行い、期中の追加対応にも迅速に対応できる」点などがポイントだという。現時点の参加企業やブランドはアーモンド・アイのほか、ファスサンファール、ギャルデ・コレクティブ、アルドリッジ、イーストランドが扱う伊ブランド「デスティン(DESTIN)」など、大人の女性向けが中心。

 スタンダードプランの料金は初期費用が1社につき20万円で、月額料金は1ブランドにつき5万円。オプションで、ささげの代行や商品登録代行なども受け付ける。

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