「イケア」が中古家具を販売 買い取り品や展示品を手頃に

 スウェーデン発「イケア(IKEA)」は、日本で中古家具の買い取りと販売を始める。2月13日、イケア港北店に日本初の“サーキュラーハブ(以下、”ハブ“を開設する。サステナビリティ戦略“ピープル・アンド・プラネット・ポジティブ”の一環で全世界の店舗での展開を予定している。日本では港北店に続き、8月までに全9店舗に導入予定だ。“ハブ”では、顧客から買い取った家具や展示品を安く販売するほか、家具の組み立てを見学できるコーナーや商品のメンテナンスに関するワークショップを開催する。

 イケアは20年、全世界で約6200万個の潜在的廃棄物(返品、破損や製造中止、展示品を含む製品)のうち3900万個を再販した。世界27カ国で“バイバック(買い取り)フライデー”の実施をはじめ、30年までにはポリエステル素材への依存をやめて再生可能素材やリサイクルポリエステルだけを使用する目標を掲げている。また、使用する木材の98%を持続可能な調達先から仕入れており、不要な廃棄物を最小限に抑えている。21年10月までには、非充電式のアルカリ電池の販売を終了予定する。

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「THREE」から桜をイメージした限定コレクション

 「スリー(THREE)」から、毎年3月3日に発売する限定コレクション“ジュビリー コレクション”が今年も登場する。今年は桜をイメージした色合いのアイテムをそろえたキットと、ネイルカラーをそろえる。

 “ジュビリー コレクション キット 2021”(限定1種、8200円)は時間や天気などによって印象を変える桜の花をたたえ、多様なニュアンスに仕上げられるアイ・リップパレットとリキッドのアイシャドウをセットにした。桜色のパレットには色と質感の異なる3種のリップとアイカラーを一つにし、リキッドアイシャドウは角度によって赤みのニュアンスが変わる桜ピンクカラーになっている。

 限定の“ネイルポリッシュ”(限定6色、各1800円)はゴールドパール入りの桜ピンクや桜色のパールを入れたパープルなど、パーリーな輝きをまとうシアーな6色が登場する。それぞれ5種の植物オイルを配合し、従来のネイルポリッシュ特有の圧迫感がない酸素透過性処方を用いている。

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経営破たんしたエイ出版社のバイク3誌を実業之日本社が譲受 メンズ3誌も継続の動き

 実業之日本社(東京都、岩野裕一社長)は、経営破たんしたエイ出版社が持つ「ライダースクラブ(RIDERS CLUB)」「バイクジン(BIKEJIN/培倶人)」「クラブハーレー(CLUB HARLEY)」について、2月9日付けで事業譲渡契約を締結したと発表した。この内1978年創刊の「ライダースクラブ」は、元GPライダー(世界選手権出場ライダー)でエイ出版社の根本健・元専務取締役も編集長を務めた、同社の“源流”とも言える媒体。

 実業之日本社は1897年創業の老舗出版社で実用書や漫画のほか、ゴルフ誌「ワッグル(WAGGLE)」やアウトドア誌「ガルヴィ(GARVY)」などの雑誌も発行している。エイ出版社は57億円の負債を抱えて9日、東京地裁に民事再生法の適用を申請。同日、保全・監督命令を受けていた。

 発行部数7万9100(2017年4~6月期、日本雑誌協会)でエイ出版社の屋台骨を支える「ライトニング(LIGHTNING)」をはじめ、「セカンド(2ND)」「クラッチマガジン(CLUTCH MAGAZINE)」のメンズ3誌についても、「継続に向けて調整中」と複数の関係者が明らかにしている。10日夜、エイ出版社も公式ホームページに「民事再生手続申立のお知らせ」と題した文書を公開し、角謙二社長名義で「申立てに先立って、弊社は、スポンサー選定手続きをすすめ、一部事業について、スポンサー候補者との間で事業譲渡契約を締結いたしております」(原文ママ)と述べた。

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学生活動家が音楽ライブで気候変動危機を訴える 「クライメイトライブ」が日本など世界40カ国で同時開催

 学生環境活動家らによる音楽ライブイベント「クライメイトライブ(CLIMATE LIVE)」が4月24日と10月16日にオンラインで開催される。同団体は音楽を通じて若い世代の気候変動への理解を広め、未来に向けたアクションを共に起こそうと呼びかけたイギリスの高校生から始まり、2019年に世界40カ国に広がった。日本支部の「クライメイトライブ ジャパン(CLIMATE LIVE JAPAN)」は高校生と大学生の20人で構成し、“ウチらの声で世界は変えられる”をスローガンに掲げて活動する。賛同者にはモデルのAMIAYA、環境活動家でモデルの小野りりあん、経済思想家の斎藤幸平、アーティストのコムアイらが名を連ねる。共同代表を務める高校生の山本大貴さんと大学生の田代マホさんに同イベントにかける思いを聞いた。

WWD:二人が気候変動問題に興味を持ったきっかけは?

田代マホ(以下、田代):私は福島県いわき市で育ちました。東日本大震災の原発事故をきっかけに東京に引っ越してから、台風などで休校になることが多く気候変動問題がどんどん身近になっていることに危機感を覚えました。たまたま映画「不都合な真実」を監督したアル・ゴア(Al Gore)さんの来日講演に参加したとき、危機感を持つだけでなく具体的なアクションを起こしている人たちに数多く出会いました。私も何かできるかもしれないと思うようになりました。

山本大貴(以下、山本):僕は昨年、学生環境団体「フライデーズ・フォー・フューチャー(FRIDAYS FOR FUTURE、以下フライデーズ)」に加入しました。「フライデーズ」のメンバーの多くは同団体の創始者であるグレタ・トゥンベリ(Greta Thunberg)に感化されていますが、僕は大きなきっかけがあったわけではなく、小学校の授業で気候変動の話題に触れた頃から関心がありました。19年の台風19号が大きな被害をもたらした時は、ボランティアで栃木に行きました。現場を直接見てあらためて「気候変動でこんなに悲惨なことが起こるんだ」と痛感しました。解決するにはどうしたらいいんだろうとモヤモヤしながら過ごしていたときに「フライデーズ」に参加していた友人と出会い、とにかく飛び込んでみよう決めました。

WWD:「フライデーズ」ではどんな活動を?

山本:SNSなどでの情報発信に加えて、最近僕たちの間でホットな話題はやはりNDC(温室効果ガス削減努力目標)。NDC改定にあたり、エネルギー基本計画の見直し会議が行われているんです。政府の会議を文字起こしして、それぞれの議員の意見を分析し、直接議員の方に話に行くこともあります。

同世代に気候変動への理解を広めたい

WWD:「クライメイトライブ」とは?

田代:発端は18歳のイギリス人の女の子。彼女が同世代に気候変動問題を広める方法を考えていたところ、ロックバンドのクイーン(Queen)のメンバー、ブライアン・メイ(Brian May)が「気候危機を訴えるライヴ・エイドのようなイベントがあれば出演したい」と発言したことに背中を押され、同団体を立ち上げました。各国の「フライデーズ」に声がかかり、日本にも支部が誕生しました。現在、実行委員会は学生20人で構成しています。

山本:「フライデーズ」は企業や政府に直接何かを訴える政治的なアプローチを取りますが、気候変動への関心が低い層にどうアプローチするかという課題を抱えていました。「クライメイトライブ」は、音楽を通じて若い世代に気候危機に興味を持ってもらうきっかけづくりを目的としています。「フライデーズ」の活動が影響力を持つためにも、気候危機を訴える人々の母数は大きくなければいけません。その橋渡しに貢献したいと思ったんです。

WWD:イベントはなぜ4月と10月に行うのか?

田代:11月に開催予定の第26回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP26)では、各国のNDCの数値が決定されると言われています。各国政府が自国の数値を見直すデッドラインが4月。これを見据え、若者が能動的なアクションを起こすことでNDCの引き上げにつながればと願っています。10月はCOP開催の認知度向上を狙います。

WWD:イベントはどんな内容に?

田代:ライブの出演者はまだ未定ですが、若い世代に人気のアーティストを中心に出演していただきたいと考えています。一番の理想は、アーティストのファンの子がたまたま参加して、ライブをきっかけに気候変動に興味を持ってくれること。参加者の方が次の日から何か具体的なアクションを実践できるようなコンテンツも準備しています。

山本:僕や田代はたまたま出会いに恵まれて、この活動に参加することができました。チャンスさえあれば、アクションを起こしたいと思ってくれるポテンシャルのある同世代は多いと思います。今回のライブが多くの人たちのアクションを起こすきっかけになるとうれしいです。

WWD:若い世代は気候変動への意識が比較的高いと言われているが、世代内でも意識の差は感じるか?

田代:私は差を感じるからこそ、今回の活動に参加しました。ただ最近は「ViVi」(講談社)や「エル・ジャポン(ELLE JAPON)」(ハースト婦人画報社)などでもSDGsが取り上げられ、環境問題がカッコいいものとして広まっているような気がします。気候変動問題について理解することはもちろん、どんなアクションを取るべきかを広め、仲間を増やすことが大切だと思います。

WWD:普段買い物をする時に、環境負荷や生産背景を意識する?

田代:コスメは必ず購入前にブランドのコンセプトを調べます。国内で作られているか、パッケージがリサイクルされているかどうか、認証ラベルなどもチェックします。紙箱なしの製品を購入すると価格の3%が値引きされる“エシカル割”がある「シロ(SHIRO)」や、「スリー(THREE)」はお気に入りです。ファストファッションは買わないようにして、なるべく気に入ったものを長く大切に着るように心がけています。「コスメキッチン(COSME KITCHEN)」のマッシュホールディングス系列のブランドなら安心できるな、といった具合に生産背景を気にかけるようになってからは会社のホームページをよく見るようになりました。

山本:僕は昨年7月からヴィーガンになりました。温室効果ガスの排出量削減の観点から、お肉を食べないという選択は車に乗らないことに匹敵すると知ったからです。普段はファラフェルブラザーズや仙川のキックバックカフェなどを利用します。最近ではファミリマートも大豆ミートを販売していますね。通販で買うこともありますが、包装がプラスチックだから後ろめたさもあって………。

WWD:家族の理解を得るのも大変だった?

山本:そうなんです。僕がヴィーガンになると話すと、2週間ほど家族会議が続き、ヴィーガンの健康的なメリットなどをプレゼンしました(笑)。特に母親に響いたのは気候変動的な観点ではなく動物愛護。畜産動物が劣悪な環境下で育てられていることを伝えると、家で飼っている犬と重ねて共感してくれました。おかげで、今の家庭の料理はすべてヴィーガンになりました。昨晩は、大豆ミートの麻婆豆腐でした。友達とファミレス行った時には、僕だけがヴィーガンで困る時もあります。こういった選択は煙たがられることも多いので、「肉を食べるのはやめた方がいいよ」と相手にも同じことを求めるのではなく、あくまで自分の行動や選択を見せることを意識しています。

WWD:最後に、ファッションやビューティ業界に伝えたいことは?

山本:サステナブルな商品を取り扱うことは、人の命を救ったり、誰かを笑顔にしたりすることにつながっています。それってとてもかっこいいことです。誰かのためにモノを作ったり、売ったりすることが素晴らしいというメッセージをもっと堂々と発信して広めてほしいです。

田代:エシカルなモノがかっこいいという文化を醸成するカギを握るのはファッションだと思います。周りで支持されているブランドは「ラッシュ(LUSH)」や「パタゴニア(PATAGONIA)」など。日本でもサステナブルで背景にこだわり、長く使える商品を提案してくれるブランドがもっと増えてほしい。例えば、店頭で生産背景へのこだわりを消費者に伝えるコミュニケーションが当たり前になったらいいなと思います。

■「クライメイト ライブ ジャパン」
日時:4月24日、10月16日
時間:未定
方法:オンライン配信
料金:無料〜1000円想定

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「ヤバい服」に挑む「ターク」の冒険心 2021-22年秋冬はグラデーションで変わる服

 森川拓野デザイナーのメンズブランド「ターク(TAAKK)」は2月8日、2021-22年秋冬コレクションを東京・池袋の自由学園でショー形式で披露した。1月にデジタルで開催されたパリ・メンズ・コレクションには公式スケジュールで初参加して映像を発表。今回のリアルでのショーは、19年に受賞した東京都と繊維ファッション産学協議会主催のファッションコンペ「ファッション プライズ オブ トウキョウ」の支援で行われた。ショーは1日3回実施され、各回には30人前後のメディアとバイヤーが来場。建築家のフランク・ロイド・ライト(Frank Lloyd Wright)と遠藤新の設計によるノスタルジックで厳粛な空間の中、会場隅にはいつもより強張った表情を見せる森川デザイナーがいた。

演出の裏に素材への自信

 今回のショーは「昔のオートクチュールのショーをヒントにした」という言葉通り、ウオーキングするモデルの服をデザイナー自身が解説するという演出だ。つい1時間前までは「良いショーになるよ!」と輝いていた表情がリハーサル中には「多分、何とかなる」とやや曇り始め、時間を追うごとに「っはぁ〜」という深いため息とともに強張っていく。作り手として人前に立つことが多くないデザイナーにとって、緊張するのは当たり前だ。それでもこの演出にこだわったのは決して奇をてらったわけではなく、新たに開発した素材への自信からである。

 ショーの幕が開けると、マイクを手にした森川デザイナーが「このコートはポリエステルとモヘアを二重織りにし、見た目よりも軽いんです」「ジャケットは光の当たり方によって生地の見え方が変わります」「アウターは薄手の素材ですがライナーが付くので冬でも着られます」と一着一着を丁寧に解説を始めた。先ほどまでのガッチガチな表情がウソのように、コレクションについて滑らかに語る。服への集中力は必然的に高まり、中には解説に合わせて身を乗り出す客もいた。今シーズンは森川デザイナーが夢で見た曖昧な記憶を辿り、服の素材や技法、グラフィックで現実との狭間を表現した。特に目を引いたのが、服が上下で徐々に別の服へグラデーションで変化していく素材のテクニックで、「ヤバい服できちゃった」と森川デザイナー。くっ付けたり貼り付けたりするハイブリッドではなく、2つの服を霞みがかったように融合させる。ウールのジャケットが織りによってナイロンクロスのMA-1に変化したり、MA-1がリップストップのフィールドジャケットに、ウールのヘリンボーンジャケットがコットンツイルのシャツへと変わったりと、既存のハイブリッドとは一線を画す“ミスティ ハイブリッド”がさまざまなアイテムに用いられた。

人の心を動かす冒険心

 前シーズンからのきれいなフォーマルのムードは継続。丈が短いジャケットや肩パッド付きのシャツをはじめ、カウレザーのワイドパンツやジャージーのフレア、カマーバンド付きのハイウエストパンツなど、多彩なフォームでスタイルに変化を加えた。強みである素材のテクニックをはじめ、メリハリを付けたシルエット、夢の光景のような花のグラフィック、優しいパステルカラーはフォーマルだからこそ一層際立ち、デザイナー自身の丁寧な語りによってディテールへの理解も深まった。

 今のフォーマル路線でメジャーの舞台に駆け上がるには、まだまだ洗練させる必要はあるだろう。しかし、「ターク」の大胆で冒険心に満ちたクリエイションには心を動かす力がある。デジタルやリアル、パーソナルな映像やビジュアルなどコレクションの見せ方が多様化する中で、今回のショーは森川デザイナーの口癖である「これ、かっこいいっしょ?」という前のめりな熱量を伝えるにはぴったりだった。

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“ミズノ マスク”が初のキャラクターコラボ “すみっコぐらし”が全面に

 ミズノ(MIZUNO)は、サンエックスのキャラクター“すみっコぐらし”とコラボレーションしたマスクを2月10日に直営店と公式オンラインストアで発売した。サイズは子ども用のXSからLまでを用意。価格は1200円で、ブルーとピンクの2色をそろえる。ミズノがキャラクターとのコラボマスクを販売するのは今回が初めて。

 コラボマスクは、昨年5月に発売して話題を集めた“ミズノ マスク”と同様に、水着や陸上ウエアに使う伸縮性に優れた“2ウエイストレッチトリコット”を採用した。内側には独自の柔らかい素材が付き、フェイスラインを優しく包み込む。飛沫拡散を抑制し、手洗い洗濯が可能で、繰り返し使用できる。

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「アディダス」とビヨンセのコラボ第3弾発売 ゲレンデとストリートが融合

 「アディダス(ADIDAS)」とビヨンセ(Beyonce)のブランド「アイビーパーク(IVY PARK)」は19日、コラボコレクション第3弾“アイシーパーク(ICY PARK)”を発売する。ウインターシーズンをテーマにゲレンデウエアとストリートの要素を融合させ、モデルのヘイリー・ビーバー(Hailey Bieber)やラッパーのグッチ・メイン(Gucci Mane)、歌手のカーシュ・ペイジ(Kaash Paige)らをキャンペーンビジュアルに起用した。店頭での販売やグローバル展開は20日から開始する。

 アイテムは「アイビーパーク」の新モノグラムを採用したアパレルやシューズ、アクセサリーを用意。サイズはXXXSから4Xまでそろえ、価格はアクセサリーの30ドル(約3100円)からアウターウエアは850ドル(8万9000円)まで。素材にはフェイクムートンやパイル地を使用した。

 シューズは第1弾から販売している“アイビーパーク ウルトラブースト”、“スーパー スリーク”の新配色モデルに加え、ローカットやミドルカットのアイテムを用意した。また新たにトレッキングスタイルの“アイビーパーク スーパー スリーク ブーツ”も取り扱う。

 「アイビーパーク」は、ビヨンセとトップショップ(TOPSHOP)のフィリップ・グリーン卿(Sir Phillip Green)が2016年4月に共同設立したアスレジャーブランド。その後18年11月にビヨンセが全株式を取得した。「アディダス」とは19年4月に提携を発表し、第1弾を公開。続く20年10月の第2弾を含め、シューズとアパレルで協業を重ねている。

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【動画】ファッション業界人辞典Vol.1 向千鶴「WWDジャパン」編集長の仕事とは? 

 「ファッション業界人辞典」は、ファッション業界で働く人にフォーカスし、その仕事柄を伝えます。業界のさまざまな職業を紹介しながら、「実際、どんな仕事をしているの?」「どうしたらその職に就けるのか?」などの疑問を解決。これからの若者たちの指針になるような情報や、業界人が気になるあの人の素顔や過去を、日々の仕事姿や過去の映像・写真を通して発信します。

 第一弾は業界歴30年の向千鶴「WWDジャパン」編集長に迫ります。これまでの経歴や32歳で就いた編集長までの道のりから、記者との違い、自分自身が考える編集長の色までを聞きました。動画内では“周りの人からの声”も紹介し、在仏40年のコーディネーターの古堅克己とアデライデ(ADELAIDE)の長谷川眞美子エグゼクティブ・ディレクターが登場します。

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最恐映画「樹海村」に姉妹役でW主演 山田杏奈&山口まゆが語る作品の見どころとメイクのこだわり

 「呪怨」シリーズで有名な清水崇監督がメガホンをとったホラー映画「犬鳴村」。2020年2月に公開され、コロナ禍が迫る中で異例の14億円のヒットとなった同作に続き、“恐怖の村”シリーズ第2弾として今年2月5日に封切られた話題作が「樹海村」(配給:東映)だ。「ホラー映画のヒロインは出世する」と言われている通り、同作にも注目の若手実力派女優である山田杏奈と山口まゆがW主演。ここでは2人に映画のことや、プライベートのビューティ&ファッションのこだわりについて聞いた。

WWD:「樹海村」の見どころは?

山田杏奈(以下、山田):ホラー映画なのですが、起きた事件の背景や因果関係まで細かく描かれていて、新ジャンルの映画だと思います。あと撮影の終盤、現場にずっと“ナウシカ”というキーワードが飛び交っていたんです。私が演じる天沢響が自然や動物に近い存在だからなのですが、映画を見てくれれば“終盤でなぜナウシカなのか”が分かると思います。

山口まゆ(以下、山口):物語の最大の謎の1つ“コトリバコ”にまるわる都市伝説を、私の周りにも知っている人がいて、界隈ではけっこう有名な話みたいです。知っている人は“映画でどのような解釈をしているか”を楽しめるし、知らない人はあえてリサーチしなくても楽しめるし、いろいろな楽しみ方ができる映画になっています。

 

WWD:撮影で苦労したことは?

山田:リアクション的な演技が多くて大変でしたね。あとワイヤーアクションにも挑戦したので注目してほしいです。ワイヤーは体力勝負でした(笑)。

山口:荒い息づかいのシーンが多くて、それを継続させるのに苦労しました。あと撮影が終わってからも、日常の何気ない物が一瞬怖い物に見えたりして大変でした(笑)。

山田:それ分かる! 急に後ろを振り返って見たり、日常生活のベースが“警戒モード”になりました。霊感がついたのかなと思ったけど、それはなかったです。

WWD:撮影中も含めて、ヘア&メイクに対するこだわりは?

山田:映画では、泥まみれになるシーンもあったりしたので、全編ほとんどすっぴんでした。普段はアイシャドウが好きなので、目周りをポイントにすることが多いです。リップなどとのバランスをみて、どこか強くしたらどこか抑えるように気を付けていますね。服の色にトーンを合わせることもあります。ヘアに関しては、いつもは巻いたりもするけど、次の役が分かるまでは伸ばすしかないし、色も変えられないんです。だからお休みが続いたら、インナーカラーに挑戦してみたいです。

山口:最近はマスク生活なので、目元メイクしかしない日が多くなってしまいました。でももともとメイクは好きなので、自粛期間中はモチベーションを上げるためにフルメイクをして、誰にも会わないまま落とす(笑)、ということもやっていました。髪は結ぶのが好きなので、もっと伸ばしたいですね。

WWD:好きなファッションは?

山田:色のトーン的には白、黒、茶色が好きです。気を抜くとクローゼットが黒ばかりになってしまうので、たまには派手なニットとか買ってみたいです。

山口:私は動きやすいオーバーサイズの服が好きで、ワイドパンツに大きめのトレーナーを合わせて、髪を結ぶ、というのが定番スタイルです。

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気分で香りを選ぶ「ラボンホリック」からロールオンのオードトワレ登場

 ネイチャーラボは、音楽のように気分で選ぶコスメブランド「ラボンホリック(LAVONS HOLIC)」からロールオンタイプのオードトワレを発売する。香りをよりパーソナルかつ手軽に楽しむことができる5種をラインアップ。3月1日にロフト、アマゾン、楽天で先行発売し、4月1日にバラエティーショップ、マツモトキヨシなどドラッグストアでも展開する。

 「ラボンホリック」は、同社が展開する「ラボン(LAVONS)」から派生したブランド。第1弾アイテムとして昨年8月にヘアフレグランスミストを投入し、今回は第2弾となる。オードトワレはヘアミストと同様の香りである、ピーチとピオニーが華やかな「ラブリーシック」、フルーティローズとサボンを掛け合わせた「ウキウキウィークエンド」に加え、新たにローズやオーキッド、ブラックベリーが溶け合う「ビューティフルソング」、上品で透明感のあるベルベットペアーにムスクやパチュリを効かせた「トーキョーシブヤ4a.m.」、クリームブリュレやヘーゼルナッツの甘さとコクにアンバーが交差する「クリームドリーム」をそろえる。

 オードトワレは持ち歩きのできる10mLサイズで香りが飛散しないロールオンタイプ。ネイチャーラボ宣伝広告部の有泉ゆかり氏は「『ラボン』は、柔軟剤やファブリックミスト、おしゃれ着用洗剤など機能性のあるアイテムをそろえ、コロナ禍でも“お家需要”のニーズで売り上げを伸ばしている。そして今回のオードトワレはブランド初の“機能性のない”香りアイテム。さまざまな香りのニーズに応えられるように、華やかな『ラブリーシック』を中心に、軽め、重め、爽やか、甘めとシーンや気分で使い分けられる5種で展開する」とコメントした。

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アシックスのサステナビリティへの取り組みが国際NPOから高評価 2年連続で上位企業に選定

 アシックス(ASICS)はこのほど、国際NPOのカーボンディスクロージャープロジェクト(CARBON DISCLOSURE PROJECT、以下CDP)による調査において、温室効果ガス排出量の削減活動が評価され、上位企業が獲得する「サプライヤー・エンゲージメント・リーダー・ボード」に2年連続で選ばれたことを発表した。

 CDPは気候変動と水、森林の3つを活動領域とし、世界の主要企業の二酸化炭素排出量や気候変動への取り組みを調査し、8段階で評価する。2020年度には世界の515の機関投資家の賛同を得て調査を行うなど、投資から信頼を得ている評価機関だ。今回は7000以上の企業が調査対象となり、アシックスは上位約400社のうちの1社となった。

 また信用格付けプロバイダーであるS&Pグローバル(S&P GLOBAL)が発行する「サステナビリティ・イヤーブック 2021」にも選定され、同社の取り組みは業界上位15位との評価を受けた。

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EC支援のBASE、売上高2倍で初の黒字 20年12月期

 ネット通販(EC)の支援などを手がけるBASEの2020年12月期は、売上高が前期比115.3%増の82億円、営業損益が8億300万円の黒字(前期は4億4100万円の赤字)、純損益が5億8400万円の黒字(同4億5900万円の赤字)だった。通期での営業黒字は初めて。コロナ禍によって消費市場のECシフトが進んだため、主力のBASE事業の流通総額(GMV)が2.2倍に急成長した。

 同社は使いやすいシステムと手頃な料金で中小企業や個人商店のEC支援を行ってきた。これまでは先行投資が続いていたが、当期の急成長によって黒字化を果たした。BASE事業のGMVは1〜3月期が125億円(前年同期比38%増)、4〜6月期が310億円(同198%増)、7〜9月期が253億円(同125%増)、10〜12月期が263億円(同115%増)だった。期末のネットショップ開設数は前期比88%増の約130万。テレビCMなど宣伝費に投資したため販管費は同56.7%増加したが、売上高の伸びで吸収した。

 21年12月期の業績予想は、売上高が97億5000万〜105億3600万円(前期比17.6〜27.1%増)、営業損益が9億2900万〜14億3300万円の赤字、純損益が9億3300万〜14億3700万円の黒字とした。認知拡大のための広告宣伝費や新サービス開発のための人件費などの投資を増やすため、販管費が膨らむ。

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「オニツカ」のラグジュアリーラインが北京に出店 中国初

 「オニツカタイガー(ONITSUKA TIGER)」のラグジュアリーライン“ジ・オニツカ(THE ONITSUKA)”は1月27日、中国・北京にコンセプトストアをオープンした。

 北京市の繁華街にある商業施設、北京王府井銀泰in88(in88 Beijing Wangfujing Yintai)への出店で、同ラインの店舗としては中国初だ。

 店舗は“ジ・オニツカ”のキーカラーであるホワイト、チャコールブラックとレッドを基調にした内装。1階では“ジ・オニツカ”のシューズやレザーグッズなどを取り扱い、2階では「オニツカタイガー」のさまざまなアイテムを販売する。

 同ラインは2019年にデビュー。上質な日本製の“神戸牛レザー”を使用し、ドレスシューズのデザイン性とスニーカーの実用性を融合させたシューズを特徴としている。19年の11月、初のコンセプトストアを東京・渋谷パルコにオープンした。

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コロネットが「イザベル マラン」など3ブランドの卸売・小売事業を継承

 伊藤忠商事子会社で海外ブランド輸入卸大手のコロネットは、「アン ドゥムルメステール(ANN DEMEULEMEESTER)」「イザベル マラン(ISABEL MARANT)」「ヴァネッサブリューノ(VANESSABRUNO)」の国内卸売・小売事業を服飾雑貨の製造卸を行うギャレットから継承する。2021年春夏コレクションからコロネットが本格的に事業を担う。

 コロネットは1961年創業の老舗インポーター。「ランバン(LANVIN)」や「ルシアン ペラフィネ(LUCIEN PELLAT-FINET)」「ミラ・ショーン(MILA SCHON)」「ヤコブ コーエン(JACOB COHEN)」「ムーレー(MOORER)」などの卸売事業を手掛けている。

 「アン ドゥムルメステール」は1985年に誕生。“アントワープシックス(Antwerp Six)”の1人と称され、86年にロンドン・コレクション、91年からはパリに発表の場を移した。現在、創設者本人はブランドから退いており、後任を務めたセバスチャン・ムーニエ(Sebastien Meunier)も昨年退任を発表し、未だ後任デザイナーは発表されていない。昨年には伊・セレクトショップのアントニオーリ(ANTONIOLI)創立者のクラウディオ・アントニオ―リ(Claudio Antonioli)がブランドの全株式を取得している。

 1994年に創立された「イザベルマラン」は、ハンドメイドにこだわり、民族調のムードを得意とするブランドとして知られる。今回の事業の対象ブランドとなった「ヴァネッサブリューノ」は中世的なモチーフからアウトドアスタイルまで、幅広く提案するウィメンズブランドだ。

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コロネットが「イザベル マラン」など3ブランドの卸売・小売事業を継承

 伊藤忠商事子会社で海外ブランド輸入卸大手のコロネットは、「アン ドゥムルメステール(ANN DEMEULEMEESTER)」「イザベル マラン(ISABEL MARANT)」「ヴァネッサブリューノ(VANESSABRUNO)」の国内卸売・小売事業を服飾雑貨の製造卸を行うギャレットから継承する。2021年春夏コレクションからコロネットが本格的に事業を担う。

 コロネットは1961年創業の老舗インポーター。「ランバン(LANVIN)」や「ルシアン ペラフィネ(LUCIEN PELLAT-FINET)」「ミラ・ショーン(MILA SCHON)」「ヤコブ コーエン(JACOB COHEN)」「ムーレー(MOORER)」などの卸売事業を手掛けている。

 「アン ドゥムルメステール」は1985年に誕生。“アントワープシックス(Antwerp Six)”の1人と称され、86年にロンドン・コレクション、91年からはパリに発表の場を移した。現在、創設者本人はブランドから退いており、後任を務めたセバスチャン・ムーニエ(Sebastien Meunier)も昨年退任を発表し、未だ後任デザイナーは発表されていない。昨年には伊・セレクトショップのアントニオーリ(ANTONIOLI)創立者のクラウディオ・アントニオ―リ(Claudio Antonioli)がブランドの全株式を取得している。

 1994年に創立された「イザベルマラン」は、ハンドメイドにこだわり、民族調のムードを得意とするブランドとして知られる。今回の事業の対象ブランドとなった「ヴァネッサブリューノ」は中世的なモチーフからアウトドアスタイルまで、幅広く提案するウィメンズブランドだ。

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イーラルの最高峰ブランド「イーラル プルミエ」がリブランディング 加齢と女性特有の悩みをプロテクトする新機能を追加

 美容室向け化粧品の販売を行うイーラルは、創業10年を迎えたことを機に、3ブランドにおいて初の全面リブランディングを実施する。商品は全面刷新し、第1弾として2月17日にイーラル最高峰ブランド「イーラル プルミエ」を発売。第2弾として4月7日に基幹ブランド「イーラル」と、男性向けブランド「イーラル オム プライム」を発売する。

 同ブランドは植物と科学の力を融合させた商品と、独自メソッドの“ヘッドキュア”を提供する、頭皮と髪のエイジングケア*1ブランド「イーラル」の最高峰ライン。加齢を“正しいケアによりより美しくなるチャンス”と考え、先端のエイジングメカニズムを徹底的に追求し、商品化。限られたサロンでしか購入できない希少性も価値となり、1万円を超える商品にもかかわらず、美容感度の高い、本物志向の女性から高い支持を得て「プルミエから離れらない」との声も多く寄せられるほど人気となっている。

 女性は加齢や環境の変化でダメージを受けやすく、体調やバランスの乱れが生じやすくなっている。リニューアルした「イーラル プルミエ」は、 加齢へのアプローチに加え“女性特有の悩み”に着目し、ダメージを受けた頭皮と髪を守り、コンディションを整える新機能を追加。新機能は“トウキ根エキス(保湿成分)”によりサポートされ、“頭皮年齢”をケアし、美しく若々しい髪へと導いていく。トウキ根エキスは全商品に配合しているほか、潤いに満ちた頭皮と髪に導くプルーン分解物、頭皮に潤いと柔らかさを与えるチンピエキス、保湿や引き締めなどの作用が期待できるクララ根エキスも共通成分として配合し、健やかな状態に整える。

アウトバス商品が増えて
“プラスワンアイテム”
を求めるお客さまに
よりおすすめしやすくなった

志賀功祥/
「エアー(air)」マネージャー

 「イーラル プルミエ」はリブランディング前から使っているが、“いいシャンプーを使っているお客さまにおすすめすると必ず使ってもらえる”、そして“「今まで使っていたシャンプーより断然いい」と言ってもらえる”という印象がある。一般的に、シャンプーを提案すると大抵1~2回は購入してもらえるが、数回すると「やっぱ元のシャンプーがいい」とか「ほかのシャンプーも試してみたい」と言われるケースが多い。しかし「イーラル プルミエ」は、数回すると逆にお客さまから求められる。だからお客さまから背中を押されている感覚になり、僕らも自信を持っておすすめできる。
 リブランディング後の新「イーラル プルミエ」は新機能成分がオンされ、細毛や軟毛、クセ毛など加齢による悩みを持つ方にさらに提案しやすくなった。“女性特有のストレス”のケア効果もオンされているが、最近はコロナ禍を経て外見の美しさだけでなく内面の美や癒やしを求める女性が増えたので、時代のニーズにマッチしていると思う。
 また最近は、エステに通って定期的にフェイスケアを行っているような意識の高い女性が、“(顔を引き上げるための)頭皮のリフトアップ”につながるアイテムを探し求めている傾向がある。そうした背景もあり、リブランディングにより頭皮エッセンスやアウトバス美容液など “プラスワンアイテム”として使用できる商品が増えたことはうれしい。特に「バランシングスカルプエッセンス」は、僕の妻も気に入って使っている。

新「イーラル プルミエ」のラインアップは
シャンプー、トリートメント、エッセンスなど

パッケージデザインは
堀口徹氏とのコラボレート

 豊かな黒髪の光と影を想起させるパッケージデザインは、日本を代表する伝統的ガラス工芸の1つ、江戸切子作家の三代秀石 堀口徹氏とのコラボレート。同氏はシンプルでミニマルな表現で高い評価を受け、江戸切子新作展最優秀賞、グッドデザイン賞など多数の受賞歴を誇る。その代表作のひとつである“束(たばね)”にインスパイアされ、美のエレメンツを束ねる“新生プルミエ”をシンボライズする“別格”のパッケージが完成した。

 同氏は「『イーラル プルミエ』のクオリティーにこだわった姿勢に親近感を感じることができ、とても楽しい取り組みだった。パッケージデザインは自分らしく、かつ『プルミエ』らしい最大公約数を探ったもので、仕上がりにはすごく満足している。樹脂成型ならではの精度も、世界観を作り上げる大事な要素になったと思う」とコラボレートの感想を語っている。

これまでのヘアケアの概念から脱却し
“別格”を目指した「イーラル プルミエ」

*1.年齢に応じたケア
*2.ヤシ油脂肪酸加水分解大豆たん白カリウム液
*3.ラウロイル加水分解シルクナトリウム液
*4.ヤシ油脂肪酸加水分解コラーゲンカリウム液
PHOTO:HIROKI WATANABE

問い合わせ先
イーラル
0120-36-1186
(月~金 9:00~17:00)
祝祭日を除く

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マッシュから「スナイデル ビューティ」が3月デビュー “ニュークリーンビューティ”を提案

 マッシュビューティーラボから、コスメブランド「スナイデル ビューティ(SNIDEL BEAUTY)」が3月3日にデビューする。マッシュグループ初のファッションブランド「スナイデル(SNIDEL)」が重視するサステナビリティとモードを両立させた“ニュークリーンビューティ”をコンセプトに、ポイントメイクやベースメイク、スキンケアなどをラインアップする。価格帯は2200~5800円。デビュー当日には、第1号店を新宿ルミネ2の2階にオープンし、阪急うめだ本店や西武池袋本店など百貨店やファッションビルに順次出店する予定だ。なお、「スナイデル」の店舗では取り扱わない。

 「スナイデル ビューティ」は、これまで「セルヴォーク(CELVOKE)」や「トーン(TO/ONE)」などのプライベートブランドをヒットさせてきたマッシュビューティーラボのナチュラル・オーガニックコスメに対する知見を存分に注ぎ、2年の構想期間を経て誕生した。石川雅子マッシュビューティーラボ新規ブランド開発室ディレクターは、「厳しく精査した天然由来成分を生かした処方にこだわると同時に、手にしたときに気分がアガるように工夫した。ビューティを通じて女性たちをエンパワーメントしたいと考えており、年齢やスタイルを限定する“こうあるべき”姿に押し込めるのではなく、前向きな生き方を後押しするようなポジティブなブランドでありたい」と意気込む。スタート時は85品目を展開し、シーズンごとに新製品を追加しながら21年以内には100品目以上の品ぞろえを計画する。

 全製品共通として、シリコーンや紫外線吸収剤、パラベンなどを一切使用せず、メイク共通成分には、コスモス認証原料の保湿成分ビオアクティブコンプレックス(ホホバ種子油×ザクロ花エキス)やエコサート認証原料のモロッコ産アルガンオイルを配合する。天然素材が持つ力を最大限に生かしながら、高い機能性と仕上がりにこだわる。

 パッケージは、ミニマルなデザインが特徴だ。メイクアップ製品には、肌になじみやすいオリジナルのシャンパンゴールド“スキンゴールド”を使い、ニュートラルに仕上げた。スキンケア製品は白を基調にしたデザインで、ボトルには砂糖を絞り出した後のサトウキビ粕を原料としたバイオマス樹脂を採用する。外箱には同社が開発した化学薬品を使用しない“コスキチペーパー”を使用。店舗にも、再生資源やリサイクルが可能な素材を什器や床などに活用し、“サステナブルモード”をコンセプトに有機的なイメージを表現する。

 今後、海外展開も視野に入れ、将来的に売上高50億円規模のブランドとして育成する。

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「アデライデ」長谷川左希子が考えるリーダー像 “世界レベルを目指すには才能もコミュニケーションも不可欠”【ネクストリーダー 2021】

 長谷川左希子「アデライデ(ADELAIDE)」「アディッションアデライデ(ADDITION ADELAIDE)」ディレクターは、「WWDジャパン ネクストリーダー」第2回の受賞者だ。日本でも稀有なセレクトショップは、海外有力ブランドからのラブコールが絶えず、コロナ禍でも徹底した顧客主義で売り上げを維持している。さらに2020年8月には「フォーシーズンズホテル東京大手町」にライフスタイルストア「ザ スパ ブティック バイ アデライデ」をオープンしたことでも話題になった。同店の“2代目”である彼女は、今年「WWDジャパン ネクストリーダー2021」の審査アドバイザーを務める。20代からバイイングで世界中を飛び回り、ファッション業界のキーマンに数多く出会ってきた彼女が考えるリーダー像とは?

WWD:「アデライデ」はここ数年で外に対する“声”を強めているように感じます。意識の変化は?

長谷川左希子「アデライデ」「アディッションアデライデ」ディレクター(以下、長谷川):「フォーシーズンズホテル」の「ザ スパ ブティック バイ アデライデ」のキュレーションを手掛ける過程で、ファッション業界以外の人にも自分の価値観や経験を共有する機会が増えたからかも知れません。新たな分野での仕事や人々との出会いは単純にすごく楽しかったし、ミーティング中のシャイでドキドキした気持ちは、まるで何かの発表会のような気分でした。ヨーロッパでは国を挙げてファッション産業をサポートする土壌があるので、才能がある人が企業の偉い人と対等に出会う機会があり、ブランドやアーティストへのリスペクトありきで、後からビジネスがついてきたりする環境が整っています。日本では少し遅れている気がしますが、フォーシーズンズホテルの方々は海外のスタッフまで、「アデライデ」にわざわざ足を運んでくれて、「コンセプトをきちんと表現しているお店だ」と世界観に共感してくれました。レアなケースですが、これまでの経験の集大成として異分野で結果を出せたことは、10~20代の方にも今後「これが仕事の楽しさだよ」と提示できるエピソードになりました。

WWD:声を発することが自信へとつながっていった?

長谷川:そうですね。19年に「WWDジャパン ネクストリーダー」を受賞したことも意識が変わるきっかけになりました。あのときに「リーダー」と言ってもらえたからこそ、コロナ禍でも「ポジティブに頑張ろう」と思えていて、そんなインタビューを見た人からは「すごく前向きになれた、明るい未来が見られた」という声をもらうようになりました。以前は会社の“2代目”として、良いロールモデルにならなければ、というプレッシャーがありましたが、自分が思ったことや感じたこと、教えてもらったことを発言することで他の方も幸せになる、ということに気付きました。

WWD:リーダーにとって大切なことは?

長谷川:型にはまらないことは大切ですが、最初に型にはまる経験も大切。私自身、型にはまった下積み時代があったからこそ今があります。また、オタクでもアーティストでも世界で活躍するレベルになるにはどうやってでも表に出て、人とコミュニケーションを取る必要が出てきます。私は20代のときから本田健さんの「20代にしておきたい17のこと」という本を読むことで、色々なことを考えるクセがつきました。このシリーズは30代、40代、50代版があり、さまざまなアイデアを練る上で、指針の1つになっています。

WWD:リーダーシップの在り方に影響を与えた人は?

長谷川:「ジル サンダー(JIL SANDER)」のアクセル・ケラー(Axel Keller)CEOです。理由は情報収集力。よく人を見ていて、スマートで品があって、勉強家で、ファッション業界以外の方々とも長年付き合ってきている人だということも分かります。例えば展示会に行くたびに、私にまで「これどう思う?」と問いかけてくれて、「アデライデ」が何を買い付けるかを把握しています。インスタグラムのDMから質問が着たり電話をかけてくれたりすることも。大手のトップだけでなく、さまざまな人の意見に耳を傾け、いざというときには即断即決力もある人柄は本当にすごいです。

WWD:同世代にも気になる存在はいますか?

長谷川:スキンケアブランド「ミース(MEETH)」を手掛けるソンミさん。彼女は色々なことに考えが深くて、同世代として「私は何をやっているんだろう」と焦らされる存在。彼女は店舗接客をとても大切にしていて、「アデライデ」の真裏にあるショップではスタッフ全員がお辞儀まで完璧な接客をしてくれます。プロのコンサルタントを入れて指導を行うなど、経営者としてのアイデアに長けていて、人の気持ちも汲み取れる人。会社の業績も急成長していて、尊敬する数少ない年下として貴重な存在です。

WWD:「『ネクストリーダー』に自らエントリーするには“時期尚早”と謙遜する人に、背中を押す一言を。表に意識的に出る人の価値とは?

長谷川:私自身は、「ネクストリーダー」を受賞する前後で、会話の内容が変わりました。20代の頃は色々迷っていた時期で、お酒の場で「こういう人って嫌だよね」という話をよくしていましたが、今は「こんな人は素敵だよね」という生産的な内容になってマインドも変わりました。苦手なことを克服するのではなく、その意識を克服することが重要。日本には謙虚で奥手な人が多いですが、行動することが自信につながっていくし、それを言葉で表現する場も大切です。まずは、自分の性格と真逆の人に会って、意見を聞くのもいい。自分だけの価値観や殻を破ることができれば、その先にはきっとさらなる“変化”が待っていると思います。

村上杏理:1986年、北海道生まれ。大学で日本美術史を専攻し、2009年にINFASパブリケーションズ入社。「WWDジャパン」記者として、東京のファッション・ウイークやセレクトショップ、販売員取材などを担当。16年からフリーランスで、ファッションやライフスタイル、アートの記事執筆・カタログなどを手掛ける。1女児の母

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アメカジ雑誌「ライトニング」などのエイ出版社が民事再生

 メンズファッション誌の「LIGHTNING(ライトニング)」や「セカンド(2ND)」、バイク誌の「ライダースクラブ(RIDERS CLUB)」など、趣味の雑誌を多数手掛けるエイ出版社(東京都、角謙二社長)は2月9日、東京地裁に民事再生法の適用を申請した。帝国データバンクによると負債額は62億円、2020年3月期の売上高は55億円だった。

 同社は20年12月、アウトドア誌「ピークス(PEAKS)」やサーフィン誌「ナルー(NALU)」など24媒体を、コンサルタント&ベンチャー投資会社のドリームインキュベータ(東京都、原田哲郎代表取締役最高経営責任者)に譲渡していた。

 エイ出版社は1973年に創業。年間500冊以上の雑誌を発行するかたわら、2001年にフードサービス事業部を設立して「用賀倶楽部」や渋谷ロフト2階に「渋谷シティラウンジ」(17年に閉店)などを構え、09年には建築デザイン事業部を設立して自由が丘にショールーム兼店舗の「カリフォルニア工務店」(21年に売却)をオープンするなど多角化していた。公式ホームページによると現在の社員数は152人だが、16年には298人が在籍し、17年3月期の売上高は102億円だった。

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アメカジ雑誌「ライトニング」などのエイ出版社が民事再生

 メンズファッション誌の「LIGHTNING(ライトニング)」や「セカンド(2ND)」、バイク誌の「ライダースクラブ(RIDERS CLUB)」など、趣味の雑誌を多数手掛けるエイ出版社(東京都、角謙二社長)は2月9日、東京地裁に民事再生法の適用を申請した。帝国データバンクによると負債額は62億円、2020年3月期の売上高は55億円だった。

 同社は20年12月、アウトドア誌「ピークス(PEAKS)」やサーフィン誌「ナルー(NALU)」など24媒体を、コンサルタント&ベンチャー投資会社のドリームインキュベータ(東京都、原田哲郎代表取締役最高経営責任者)に譲渡していた。

 エイ出版社は1973年に創業。年間500冊以上の雑誌を発行するかたわら、2001年にフードサービス事業部を設立して「用賀倶楽部」や渋谷ロフト2階に「渋谷シティラウンジ」(17年に閉店)などを構え、09年には建築デザイン事業部を設立して自由が丘にショールーム兼店舗の「カリフォルニア工務店」(21年に売却)をオープンするなど多角化していた。公式ホームページによると現在の社員数は152人だが、16年には298人が在籍し、17年3月期の売上高は102億円だった。

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バイデン氏の勝利演説と、脇を固める2人の衣装 エディターズレター(2020年11月11日配信分)

※この記事は2020年11月11日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editor's Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

バイデン氏の勝利演説と、脇を固める2人の衣装

 前回のお手紙でウソをつきました。いや、正確に言えば「思い出せなかった」のです(苦笑)。申し訳ありません。「共和党支持を公言する人に出会ったことがない」は、誤りでした。その昔、「オスカー デ ラレンタ」のショー会場でお会いしたことがあります。アメリカのファッション界には民主党支持者が多いと思いがちですが、「オスカー デ ラ レンタ」や「キャロリーナ へレラ」のお客さまには共和党支持者が多い印象で、ファッションショーのゲストはビミョーに異なります。

 そんな「オスカー デ ラ レンタ」や「キャロリーナ へレラ」のワンピースやパンツスーツを着て、ジョー・バイデン前副大統領夫人やカマラ・ハリス上院議員が勝利演説に登場したのを見て、「さすが~」と唸りました。「私は、分断するのではなく団結させる大統領になると誓います。赤い州と青い州を見るのではなく、団結した州(合衆国)を見る大統領に(中略)。豊かな心としっかりした手で、アメリカとお互いを信じ、国を愛し、正義を渇望しながら、自分たちがなれると分かっている、そういう国になりましょう。結束した国、力強い国、癒やされた国に」と演説する民主党大統領候補のバイデン氏の両脇に、共和党支持層にも愛される「オスカー デ ラ レンタ」と「キャロリーナ へレラ」の2人。言動がシンクロしています。見事な戦略であり、素晴らしい機微です。

 話は大きく変わりますが先日、「オーシャントーキョー」の高木琢也代表とトークライブをさせていただきました。ヘア業界の風雲児に「イノベーションを起こすために必要なマインドセットは?」と聞くと、「嫌いなヤツの良いところを見つけ、学ぶこと」と言います。なるほど。「嫌いなヤツ」って、自分とは違うから「嫌い」なワケです。ってことは、その「違い」から学べることがあるのでは?革新のヒントが見つけられるのでは?と言う発想です。「嫌い、って言われたら傷つきますか?」と返すと、「『ムカつく』って思うけれど、努力して、感心させてみせる」と続けます。高木代表の「俺が嫌い」なヤツ、「俺のことが嫌い」なヤツへの向き合い方には、学ぶべきが多そうな気がします。

 前回のお手紙では、自分が身を置く世界はもしかすると「世界の半分」で、その向こうには「もう半分の世界」が広がっているのかもしれない、と書きました。バイデン氏の勝利演説と、高木代表とのトークで「やっぱりもう半分の世界、もっと知りたいかも」とますます思うようになっています。

FROM OUR INDUSTRY:ファッションとビューティ、関連する業界の注目トピックスをお届けする総合・包括的ニュースレターを週3回配信するメールマガジン。「WWD JAPAN.com」が配信する1日平均30本程度の記事から、特にプロが読むべき、最新ニュースや示唆に富むコラムなどをご紹介します。

エディターズレターとは?
「WWDジャパン」と「WWDビューティ」の編集者から、パーソナルなメッセージをあなたのメールボックスにダイレクトにお届けするメールマガジン。ファッションやビューティのみならず、テクノロジーやビジネス、グローバル、ダイバーシティなど、みなさまの興味に合わせて、現在7種類のテーマをお選び頂けます。届いたメールには直接返信をすることもできます。

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マクドナルド、時短協力金を辞退。20年売上高、創業以来の最高。

日本マクドナルドホールディングス株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役 社長兼 CEO:サラ・エル・ カサノバ)の2020年12月通期で、全店売上高は5,892億円、19.4%増となり創業以来の最高売上となった。連結営業利益 312億90百万円、11.7%増。連結経常利益314億25百万円、14.3%増。
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「ジョウモン」「ミートマン」社長のガンさん、宣言延長に「舐めんなよ」と深夜営業を開始。「スタッフのノーマスク営業もやります」

 「ジョウモン」「ミートマン」などの繁盛居酒屋を都内で10店展開する株式会社ベイシックス(本社:東京都港区、代表取締役:岩澤博氏)が8日(月)から一部店舗で時短要請を無視し、深夜営業に踏み込んだ。岩澤社長は「ガンさん」と呼ばれ、経営者仲間からも慕われている。個人店以外で時短要請に従わないところは数少ないが、なぜこの段階で始めたのか。ガンさんに直撃した。
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物語コーポ、アドバンテッジパートナーズと提携。アジアへの飛躍へ。

株式会社物語コーポレーション(本社:愛知県豊橋市、代表取締役社長:加藤 央之 )が、投資ファンドのアドバンテッジパートナーズグループのアドバンテッジアドバイザーズ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:笹沼 泰助)と事業提携契約を締結することを決めた。
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コロナ禍で露呈した大手アパレル4社の深刻度 小島健輔リポート

 ファッション業界の御意見番であるコンサルタントの小島健輔氏が、日々のニュースの裏側を解説する。ワールド、オンワードホールディングス、TSIホールディングス、三陽商会の老舗アパレルはコロナによってさらなる構造改革を余儀なくされた。直近の財務諸表から4社の現状を分析する。

 昨年12月28日発表の三陽商会に続き、1月8日にはオンワードホールディングス(以下、オンワード)、13日にはTSIホールディングス(以下、TSI)、2月3日にはワールドとコロナ禍の2021年2月期・3月期第3四半期(以下、3Q)決算が出そろったが、コロナ禍のダメージと財務状況の逼迫度は必ずしも一致せず、コロナ禍以前からの失策のツケが露呈した感がある。各社の実態をどう捉えるべきだろうか。

3月期決算のワールドを除く3社は2月期決算。三陽商会は前期が14カ月変則決算のため前期比数値が算出できない

4社の売り上げダメージと衣料消費の激減

 3Q累計売り上げの前年同期からの落ち込みは三陽商会が最も大きく(月次単純平均で37.9%減、三陽商会は以下同)、オンワードの28.3%減、ワールドの27.2%減が続き、TSIの22.7%減が最も軽かった。いずれも緊急事態宣言に直撃された1Qの落ち込みが大きく、百貨店比率の高かった三陽商会の65.0%減に対し、TSIは49.4%減、ワールドは45.0%減とやや落ち込みが浅く、ECの急伸に救われたオンワードは34.9%減に収まった。2Q、3Qの回復はTSIが最も早く、ワールド、オンワードが続き、三陽商会が最も鈍かったのも百貨店依存度に相応している。

 店舗の休業などで上半期のEC・通販売上比率が前期の12.7%から24.4%に急伸したとはいえ、三陽商会の百貨店売上比率は前期の62.3%から56.9%と高止まりしており、3Q累計国内売り上げでECが32.4%と百貨店の29.6%を凌駕したオンワードと比べれば百貨店依存の高さが際立つ。ワールドは3Q累計でECは22.2%に過ぎないが、駅ビルやSC(ショッピングセンター)など非百貨店が42%ほどを占めて百貨店は20%程度まで落ちたと推計される。TSIは3Q累計で非百貨店が42.7%、ECが29.8%を占め、43%も減少した百貨店は9.7%と1ケタに落ち込んだ。

 コロナ禍の20年は消費が冷え込み、経済産業省の商業動態統計では「衣服・身の回り品小売売り上げ」が16.8%減少、総務省家計調査でも「被覆及び履物支出」が19.8%減少したが、日本百貨店協会による商品別売り上げで衣料品は31.1%、身の回り品は27.1%、化粧品は39.1%も落ち込んだ。衣料消費全体では20%前後落ち込んだと見られるが、百貨店を中心とした高額品の落ち込みが大きく、低価格の生活衣料は落ち込みが浅かった。

 ロックダウンが続いた米国(米国商務省小売統計)では食品スーパーなどエッセンシャル消費が伸びて「小売売り上げ」総体(自動車・機械・ガソリン・飲食を除く)が6.9%増加し、ECが大半を占める無店舗小売が22.1%も伸びた中、衣料・服飾小売りは26.4%も減少した。米国に比べればわが国の衣料・服飾売り上げの落ち込みは浅かったが、日本の「衣服・身の回り品小売売り上げ」は「小売売り上げ」(自動車・機械・ガソリンを除く)の7.96%も占め、米国「小売売り上げ」に占める「衣料品・服飾小売売り上げ」の4.95%の1.6倍にも及ぶから、コロナ禍による市場縮小が一過性で済むと見てはなるまい。

4社の財務的ダメージ

 売上対比の営業損失は三陽商会が25.2%と突出して大きく、他3社は7.3〜8.5%に収まる。三陽商会は純損失を12億6900万円に抑えたが、固定資産売却益67億円や有価証券売却益、助成金収入で補填した結果で、経常損失は68億1200万円に上る。オンワードは経常損失102億4500万円に特別損失85億9200万円が加わり、固定資産売却益25億9200万円、助成金収入16億9700万円等で補填しても142億円の純損失を計上している。TSIは経常損失70億1200万円に特別損失49億600万円が加わり、固定資産売却益18億2800万円や有価証券売却益、助成金収入等25億8500万円を補填しても111億9600万円の純損失を計上している。ワールドは営業損益段階で構造改革費用52億800万円を計上して78億8200万円の純損失を計上しているが、3Q段階では固定資産売却益などによる補填は見られなかった。

 結果、三陽商会の純資産は365億2000万円と前期末から23億200万円減少、オンワードは678億8700万円と261億4900万円減少、TSIは804億400万円と150億4700万円減少、ワールドは747億300万円と85億9400万円減少したが、コロナ禍の今期だけで評価するべきではない。各社ともその前から業績が行き詰まり、純資産が大きく減少していた。15年2月期と比較すれば、オンワードは1174億2800万円/63.4%、TSIは414億5900万円/34.0%、三陽商会は286億2700万円/43.9%も減少している。ワールドは17年3月期の129億1000万円から20年3月期は832億6300万円と年々積み上げたが、今3Qは747億3400万円と85億9400万円減少している。

財務の逼迫度と構造改革

 今3Qの有利子負債はオンワードで887億円と前期から223億1300万円、TSIも423億3600万円と同87億8800万円、ワールドも799億2100万円と同15億6400万円増えたが、固定資産売却益などで補填した三陽商会は60億2000万円と同30億1200万円減少している。ワールドは05年のMBO(経営陣が参加する買収)の借金2300億円の残債など1059億3800万円(18年3月期)を18年9月の再上場で引き継ぎ、20年3月期までに781億1800万円に圧縮していたが、コロナ禍で圧縮が止まった。

 純資産対比負債比率はオンワードが130.7%と突出し、虎の子の欧州子会社オンワードラグジュアリーグループを20年12月11日付で売却することになった(22年2月期に計上予定)。次いで高いのがワールドの106.9%で、含み資産も限られることから2月3日、新たに7ブランドの事業廃止と450店の閉店、子会社2社での100人の希望退職募集に踏み切っている。それに比べればTSIの52.7%はまだ健全だが、今期末までに243店を閉め、300人の希望退職を募集する。

 意外に健全なのが三陽商会の16.5%で財務的には逼迫していないが、営業損失があまりに大きく(3Qで売り上げの25.2%)、今期中に160店を閉めて販売員を500人削減し、4度目の希望退職(150人)も募集する。三陽商会の希望退職は13〜18年で770人にも達しており、今回を合わせると920人を超えることになる。なまじっか財務に余裕があったことが抜本的な改革を遅らせ、度重なる希望退職もあって人材の流失も激しく、脱百貨店もECシフトも遅れ、後手に回って出口が見えなくなっているが、それでも破綻には遠いアイロニーが悲しい。

 傷が軽かったように見えるTSIとワールドだが、両者はコロナ以前に構造改革を断行してある程度、贅肉を落としていた。TSIは13年2月期、14年2月期に941店を閉め、16年2月期には528人が希望退職していたし、ワールドは16年3月期に500店を閉めて453人が希望退職し、20年3月期にも294人が希望退職している。オンワードも20年2月期に423人が希望退職しているが、大量閉店は21年2月期からだ。

 財務的な余裕がそれほどなく(ワールドは借金を抱え)先んじて構造改革に踏み切った非百貨店系大手アパレルとて、コロナ禍では少なからぬダメージを受けて追加の構造改革を強いられたが、長年の蓄積で財務的に余裕があった百貨店系大手アパレルは構造改革に遅れを取り、コロナ禍で急激に追い詰められたと総括されよう。

商品財務と運転資金負担

 在庫回転はSC向け低単価商品も多いワールドが前年同期から0.36回減速の3.07回、在庫を17.2%絞ったTSIは逆に0.17回加速の2.81回、オンワードが0.37回減速の2.36回と大差なかったが、百貨店比率が突出して高かった三陽商会は前期から0.6回減速の1.66回(棚資産回転220.2日)と過剰在庫が積み上がった。2Q末では1.45回(棚資産回転250.9日)だったから3Qで多少は在庫圧縮が進んだが、危機的水準であることは変わらない。

 運転資金回転日数も三陽商会が206.2日と最も長く201億6300万円、純資産対比55.2%の運転資金を要しているが、オンワードも118.4日と短いものの564億2900万円、純資産対比では83.1%の運転資金を要している。TSIは92.3日、326億4100万円、純資産対比では40.6%と抑制できており、ワールドは以前からのマイナス日数を維持して163億1900万円の回転差資金を稼いでいる。商品財務は各企業のサプライチェーンを反映しており、コロナ禍以前から政策的に運転資金回転を制御できていたかが問われた。

4社の将来性

 通期の売上見通しはオンワードが前期比24.5%減、ワールドが24.7%減、TSIが22.3%減と落ち込み幅は大差なく、三陽商会は380億円(前々期比35.7%減)と落ち込みが大きい。

 来期以降の売り上げも百貨店比率とEC比率で趨勢が決まるが、百貨店比率が際立って高く人材の散逸も激しい三陽商会はもちろん、大量閉店と事業撤退、急激なECシフトの反動でオンワードも売り上げの回復は鈍く、コロナが長引けばさらに落ち込むリスクも指摘される。大量閉店とブランド廃止、人員整理でワールドもTSIも厳しいが百貨店比率が低く、回復に転ずるのは三陽商会やオンワードよりは早いと思われる。

 売り上げの回復にはDX(デジタルトランスフォーメーション)やロジスティクスなど新たな投資も必要で、財務基盤から見ればTSIが優位にあり、三陽商会も経営主体次第でチャンスはあるが、オンワードとワールドは財務の立て直しを先行せざるを得ず、反転攻勢に出るのは一歩遅れるかも知れない。

 コンテンツ(ブランドや商品)の市場性という点では、価格が高く旧態な通勤服が大半を占める三陽商会やオンワードは再構築が必要で、市場と大きく乖離した価格の抜本的訂正も必須だから、マーケットに受け入れられるには長い時間がかかる。D2C・C2Mブランドは売り上げのスケールが小さく、全体を押し上げるパワーは期待できない。ワールドやTSIが抱える多様なブランドもアフターコロナのマーケットに受け入れられるのは一部であり、新たなライフスタイルに応えるエッセンシャルなブランドや商品の開発には時間がかかるが、百貨店系2社に比べればまだ組織も思考も柔軟だから可能性は小さくない。

 大手アパレル、とりわけ百貨店系アパレルは幾度、警鐘を鳴らしても、見たい未来と見たい顧客の幻影ばかりを追って現実に目を向けようとしなかった。もはや「レナウンとどこが違うのか」と問われても答えに窮する状況であることは否めないのではないか。

小島健輔(こじま・けんすけ):慶應義塾大学卒。大手婦人服専門店チェーンに勤務した後、小島ファッションマーケティングを設立。マーケティング&マーチャンダイジングからサプライチェーン&ロジスティクスまで店舗とネットを一体にC&Cやウェブルーミングストアを提唱。著書に店舗販売とECの明日を検証した「店は生き残れるか」(商業界)、12月11日に出版した「アパレルの終焉と再生」(朝日新書)

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【アワード候補21】串カツ田中、ダンダダン、次の注目FCは”ジョー”だ。「焼売のジョー、FC展開を本格始動します。」INGS 青柳社長

 2020年の6月、神奈川・川崎に彗星の如く現れた「焼売のジョー」。コロナ禍でも立て続けにオープン、焼売居酒屋のチェーン化として業界の注目を集めた。"ジョー"を展開するのは、株式会社INGS(本社:東京都新宿区 代表取締役 青柳誠希)。ワンコインPIZZA「CONA」やラーメン業態「はやし田」、「らぁ麺 鳳仙花」などを都内中心に展開。「焼売のジョー」は、同社初の居酒屋業態であり、FC展開を本格始動した。"ジョー"の名づけ親であり、同社代表の青柳氏を取材した。
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資生堂20年12月期 コロナ禍で業績回復厳しく116億円の赤字

 資生堂は、コロナ禍による厳しい経営環境の中で注力ブランドへの投資の継続など業績回復に努めたものの全ての地域で影響を受け、売上高が前期比18.6%減の9208億円、営業利益が同86.9%減の149億円、経常利益が91.1%減の96億円、純損益が116億円の赤字となった。

 事業別の売上高は日本事業が同29.7%減の3030億円だった。コロナ禍で変化した消費者ニーズに対応し、マスクにつきにくいBBクリームやハンドクリームなどを発売したほか、在庫適正化など事業基盤の再構築を推進したものの、緊急事態宣言による小売店の休業や訪日外国人旅行者の大幅な減少の影響を受けた。

 中国事業は20年3月下旬以降回復基調が続き、“独身の日”では前年の2倍を売り上げるなど好調に推移。eコマース売り上げ比率は40%を超えるなど、eコマースへの投資強化などによりシェアを拡大した。売上高は同9%増の2358億円となった。

 そのほか、アジアパシフィック事業が同15.3%減の591億円、米州事業が同25.7%減の914億円、欧州事業が同20.4%減の942億円、トラベルリテール事業が同19.8%減の985億円、プロフェッショナル事業が同13.1%減の128億円、その他が同27.1%減の259億円だった。

 21年12月期の業績は売上高が同19.4%増の1兆1000億円、営業利益が同133.9%増の350億円、経常利益が同221.6%増の310億円、純損益が115億円の黒字を目指す。

 魚谷雅彦社長兼CEOは「中長期経営戦略『WIN 2023 and Beyond』に掲げる売上高1兆円程度、営業利益律15%、高い生産性を達成するため、21年は構造的転換や財務基盤強化、アフターコロナへの準備を行い、創業150周年を迎える22年には再び成長軌道にのせ、23年には完全復活を果たす」と述べた。

 また、デジタル領域で多くの支援実績を持つアクセンチュアと戦略的パートナーシップを結んだことも発表した。デジタルマーケティングの加速、グループ全体の基幹業務システムの統一・標準化、及びデジタル専門分野での社員のスキル向上を図るのが目的で、合弁会社の設立も検討する。デジタルトランスフォーメーション(DX)を加速し、変化するお客と市場環境に迅速に対応して日本の事業モデルを革新する計画だ。

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資生堂20年12月期 コロナ禍で業績回復厳しく116億円の赤字

 資生堂は、コロナ禍による厳しい経営環境の中で注力ブランドへの投資の継続など業績回復に努めたものの全ての地域で影響を受け、売上高が前期比18.6%減の9208億円、営業利益が同86.9%減の149億円、経常利益が91.1%減の96億円、純損益が116億円の赤字となった。

 事業別の売上高は日本事業が同29.7%減の3030億円だった。コロナ禍で変化した消費者ニーズに対応し、マスクにつきにくいBBクリームやハンドクリームなどを発売したほか、在庫適正化など事業基盤の再構築を推進したものの、緊急事態宣言による小売店の休業や訪日外国人旅行者の大幅な減少の影響を受けた。

 中国事業は20年3月下旬以降回復基調が続き、“独身の日”では前年の2倍を売り上げるなど好調に推移。eコマース売り上げ比率は40%を超えるなど、eコマースへの投資強化などによりシェアを拡大した。売上高は同9%増の2358億円となった。

 そのほか、アジアパシフィック事業が同15.3%減の591億円、米州事業が同25.7%減の914億円、欧州事業が同20.4%減の942億円、トラベルリテール事業が同19.8%減の985億円、プロフェッショナル事業が同13.1%減の128億円、その他が同27.1%減の259億円だった。

 21年12月期の業績は売上高が同19.4%増の1兆1000億円、営業利益が同133.9%増の350億円、経常利益が同221.6%増の310億円、純損益が115億円の黒字を目指す。

 魚谷雅彦社長兼CEOは「中長期経営戦略『WIN 2023 and Beyond』に掲げる売上高1兆円程度、営業利益律15%、高い生産性を達成するため、21年は構造的転換や財務基盤強化、アフターコロナへの準備を行い、創業150周年を迎える22年には再び成長軌道にのせ、23年には完全復活を果たす」と述べた。

 また、デジタル領域で多くの支援実績を持つアクセンチュアと戦略的パートナーシップを結んだことも発表した。デジタルマーケティングの加速、グループ全体の基幹業務システムの統一・標準化、及びデジタル専門分野での社員のスキル向上を図るのが目的で、合弁会社の設立も検討する。デジタルトランスフォーメーション(DX)を加速し、変化するお客と市場環境に迅速に対応して日本の事業モデルを革新する計画だ。

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スターバックスがアイスコーヒーを紙カップに変更 年間約6100万杯分のプラスチック削減

 スターバックス コーヒー ジャパンは、現在プラスチックで提供しているアイスコーヒーとアイスティーの提供を2月15日から国内全店舗で紙カップに切り替える。同時にストローがいらないリッド(ふた)を導入する。使い捨てプラスチック削減を目指し、昨年11月に国内101 店舗で先行実施しているもので、全国展開により年間約6100万杯分のプラスチックカップの削減が可能となる。また2021年春には、スターバックス ラテやアイスココア・ミルクなども対象となる予定だ。

 米スターバックス(STARBUCKS)は、20年1月に発表した“リソースポジティブカンパニー”を目指す一環として、各国で使い捨てプラスチック削減の取り組みを加速させている。18年の韓国でのストローレスリッド導入を皮切りに、中国、アメリカ、カナダで提供を開始したほか、日本やインドネシアなどのアジア圏、ヨーロッパ諸国などでFSC認証紙ストローの導入を進めてきた。FSC認証紙とは適正に管理された森林の原材料で生産された紙に付けられた認証。今回採用された紙カップもFSC認証で、冷たい液体を注いだ時の耐久性を持たせるようカップの内と外にラミネート加工を施している。

 ストローレスリッドは、ホットビバレッジに使用していた従来のリッドよりも飲み口を大きく設計した。今回の導入により、持ち帰り時に使用していたプラスチック製のマドラーや、飲み口をふさぐシールなどの使い捨て資材のさらなる削減にもつながる。

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ZOZOから4人のバーチャルモデルが登場 ECでの活用に期待

 ZOZOの子会社ZOZO テクノロジーズは、バーチャルモデル“DRIP”を公開した。

 ファッション業界でテクノロジー活用を進める“バーチャルファッションプロジェクト”の第1弾として、人工知能を使用し画像や動画で人物の顔をすり替える合成技術“ディープフェイク”のパイオニアである米国のピンスクリーン(Pinscreen)社と共同開発した。

 “DRIP”は異なるファッションスタイルを持つ4人で構成され、インスタグラムやティックトックでそれぞれのコーディネートなどを発信する。

 今後はECの商品ページで利用者の体形、年齢に近いモデルの着用画像を自動的に表示することが可能になるという。また、現実世界のモデルを使用するより業務におけるコストを省くことができる。

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GET IT RIGHT!スタッフの春夏シーズンオーダーアイテムご紹介 #1

こんばんは。

バーニーズ ニューヨークが大切にしている、オーダーイベントの季節がやってまいりました。

 

2月11日(木・祝)から順次スタートするオーダーイベントでは、<ベルベスト>・<フランコ ミヌッチ>・<ルイジ ボレッリ>にてお客様のお好みや体型に合わせたメンズアイテムをオーダーいただけます。

 

どんなアイテムを作ることができるのか?

どんなリクエストが可能なのか?

など、オーダーしてみないとわからないこともあるかと思います。

そこで、各店スタッフ自らそれぞれオーダーしたアイテムを、こだわりのポイントも併せてご紹介。

ぜひみなさまのオーダーのご参考になさってくださいね。

※生地・素材はご用意のラインナップが異なりますのでご了承ください。

 

六本木店シニアセールスアソシエイトの町直哉は、オーダーしたアイテムでのコーディネートを披露。

 GET IT RIGHT!スタッフの春夏シーズンオーダーアイテムご紹介 #1

「既製服で自分の求めていたネイビージャケットに出会うことができず<ベルベスト>のカプセルモデルのジャケットでオーダー。イタリア(色気)×アメリカ(男臭さ)をイメージしました。ディティールはカプセルコレクションのワイドラペルにチェンジポケット・金ボタンをリクエスト。いろいろなコーディネートができる万能なジャケットに仕上がりました」

 GET IT RIGHT!スタッフの春夏シーズンオーダーアイテムご紹介 #1

ドレスシャツは<ルイジ ボレッリ>、タイは<フランコ ミヌッチ>、それぞれにもこだわりが詰まっています。

 GET IT RIGHT!スタッフの春夏シーズンオーダーアイテムご紹介 #1

「ドレスシャツの襟型は“エリオ”。やわらかな襟の質感にこだわってオーダーしました。タイは“セッテピエゲ”で長さを152㎝と既製品より長く、素材もプリントでスカーフのように巻ける質感が気に入っています。Vゾーンはかっちり感がありながら、ソフトな襟の印象とドレープ感のあるタイで抜け感のあるコーディネートを意識しています」

 

新宿店マネージャー 羽鳥慎二がオーダーした<ベルベスト>のスーツと<フランコ ミヌッチ>のタイは、端正でありながら成熟した印象。

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「スーツは<ベルベスト>のA71100カプセルモデルをベースにオーダー。落ち着いたなかにも素材感のある生地を選びました。<フランコ ミヌッチ>のタイは“BOB(ボブ)”というモデルをセレクト。ブラックを基調としたペイズリー柄で、大人のモノトーンコーディネートに」

 

モデルや素材のチョイスによって、さまざまなスタイルをかなえることができるのもオーダーの醍醐味の一つです。

 

タイドアップをされる方にトライしていただきたいのは<フランコ ミヌッチ>のタイオーダー。

“セッテピエゲ”はブランドの代名詞ともいえるモデル。芯地がなく生地を7回折り込んで作り上げるリッチな生地づかいでありながら、やわらかな印象で生地の表情が楽しめるタイです。

 

銀座本店マネージャー 小山猛は、美しいカラーリングの生地で“セッテピエゲ”タイをオーダー。

 GET IT RIGHT!スタッフの春夏シーズンオーダーアイテムご紹介 #1

 GET IT RIGHT!スタッフの春夏シーズンオーダーアイテムご紹介 #1

「黒チェック柄×黒ポケットチーフ×暖色のタイでカジュアルなスタイルを演出しています。モダンなVゾーンを意識し、パッチポケットのスーツスーツは<ベルベスト>、ドレスシャツは<ルイジ ボレッリ>の既製品。外羽根式の<オールデン>のシューズをコーディネートしました。」

 

新宿店マネージャー 黒崎伸広も“セッテピエゲ”でオーダーした一人。

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「黒のソリッドタイを既製品で探すと、なかなか気に入るものに出会えないと感じていました。思い切って贅沢に“セッテピエゲ”でオーダー。フォーマルな雰囲気でありつつ、抜け感があるところが気に入っています」

 

神戸店セリングスーパーバイザー 福富巧真は、<フランコ ミヌッチ>で異なるモデルをチョイス。

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「あえて、ストレートなフォルムの“BOB(ボブ)”でオーダー。ネイビー×カーキの落ち着いた色味はジャケットやシャツを選ばず万能なのですが、幅広のストライプ柄なのでコーディネートにアクセントを与えてくれます」

 

モデルや生地・デザインのセレクトでお好みのスタイルを実現する、バーニーズ ニューヨークのオーダーイベント MADE TO MEASURE。イベント期間中は特別な生地や素材もご用意しています。

 

またこのブログでバーニーズ ニューヨークスタッフのオーダーアイテムをご紹介していきますので、どうぞお楽しみに!

 

SPRING 2021

MADE TO MEASURE

BELVEST

2/11 THUR. – 2/13 SAT. 銀座本店B1

2/14 SUN. 六本木店2F

2/15 MON. 新宿店6F

2/16 TUE. 横浜店5F

2/20 SAT. – 2/22 MON. 神戸店B1

2/23 TUE. 福岡店B1

 

FRANCO MINUCCI & LUIGI BORRELLI

2/11 THUR. – 2/13 SAT. 銀座本店1F

2/14 SUN. 六本木店2F

2/15 MON. 新宿店5F

2/16 TUE. 横浜店4F

2/20 SAT. – 2/22 MON. 神戸店B1

2/23 TUE. – 2/28 SUN. 福岡店B1

 

※オーダー品のお渡しは<ベルベスト>は5月中旬以降、<フランコ ミヌッチ>。<ルイジ ボレッリ>は7月上旬以降を予定しております。

※新宿店にてオーダーいただいたアイテムのお渡しにつきましては、承り時にスタッフよりご案内させていただきます。

 

2020年秋冬シーズンのGET IT RIGHTブログはこちらからご覧いただけます>>>

「ロシャス」に新デザイナー 24歳のクチュール界の新星

 「ロシャス(ROCHAS)」のクリエイティブ・ディレクターに、24歳のシャルル・ドゥ・ヴィルモラン(Charles de Vilmorin)が就任した。同氏による初コレクションは2022年春夏シーズンの予定だ。アレッサンドロ・デラクア(Alessandro Dell’Acqua)前ウィメンズ・クリエイティブ・ディレクターは、20年2月のコレクション発表を最後に退任した。

 ヴィルモラン新「ロシャス」クリエイティブ・ディレクターは、19年にサンディカ・パリクチュール校(Ecole de la Chambre Syndicale de la Couture Parisienne)を卒業。卒業制作コレクションが支援者に売れたことから、その資金を元手にロックダウン中の20年4月にブランドをスタート。仏芸術家のニキ・ド・サンファル(Niki de Saint Phalle)に着想を得た、パッチワークが特徴の鮮やかなボマージャケットをそろえた。

 9月に初めてのカプセルコレクションを発表し、11月には「グッチ(GUCCI)」が短編映画を通して最新コレクションを発表する「グッチフェスト(GUCCI FEST)」に参加した。「グッチ」のアレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)=クリエイティブ・ディレクターが選んだ15人の若手デザイナーの1人で、ファースト・コレクションに新作を数点加えて、ショートフィルムを通して披露した。初めてファッション・ウイークに参加したのは、21年春夏オートクチュール・ファッション・ウイーク(1月25〜28日)。色鮮やかな絵画のようなデザインが特徴だ。

 同氏の大叔母であるフランスの小説家ルイーズ・ド・ヴィルモラン(Louise de Vilmorin)が「ロシャス」創設者の妻、エレーヌ・ロシャス(Helene Rochas)と親交があったことから幼い頃から同ブランドに精通していたという。就任に際して、「『ロシャス』は家族との深い絆やブランドの持つヘリテージによって、心の中で特別な位置にあるブランド。とても魅力的で、刺激的だ。この美しいメゾンのコードを再解釈するのが楽しみだ。前からずっとやりたいと感じていたことで、準備も整った。夢が叶ったようだ。今は自分のブランドを一人で運営しているが、もっと人手を増やして展開していく」と述べた。

 「ロシャス」の親会社である仏フレグランス大手インターパルファム(INTER PARFUMS SA)のフィリップ・ベナサン(Philippe Benacin)会長兼最高経営責任者(CEO)は、「『ロシャス』のレガシーの根底には、大胆さ、エレガンス、“変わらないこと”、オリジナリティーがある。これらはシャルルの作品を表すのにもぴったりの言葉で、われわれと彼の間にシナジーを生んでいる。彼の若さや才能、ワイルドな作風は『ロシャス』に新しい息を吹き込むだろう。ブランドの新時代をシャルルと共に築けることを光栄に思う」と語った。

 インターパルファムは、HIM Co SpA(旧オンワードラグジュアリーグループ)と「ロシャス」ウィメンズウエアのライセンス契約を延長し、引き続きファッション事業に取り組む。

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オオスミタケシを悼む 大きな男がくれた小さな勇気

 「フェノメノン(PHENOMENON)」や「ミスター・ジェントルマン(MISTERGENTLEMAN)」を手掛けてきたオオスミタケシさんが1月24日に敗血症で死去した。47歳だった。3月の「楽天 ファッション ウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO)」で発表予定の「ミスター・ジェントルマン」の2021-22年秋冬コレクションは、亡くなる直前まで病室で制作していた同氏によるラストコレクションとなる。ブランドの今後については現在未定。東京ストリートをけん引してきたデザイナーの突然の訃報に、関係者やファンの間では驚きと悲しみが広がっている。(この記事はWWDジャパン2021年2月8日号からの抜粋です)

 オオスミさんはヒップホップユニット「シャカゾンビ(SHAKKAZOMBIE)」のBig-Oとして活動し、ストリートブランド「スワッガー(SWAGGER)」の立ち上げを経て2004年に「フェノメノン」を始動させた。ストリートウエアに音楽やカルチャーなどを大胆に融合し、オオスミさん自身を体現するような服が若者を中心に徐々に人気を博す。10年には東京ファッション・ウイークに参加し、鎧のようなMA-1やジャケット、デフォルメしたフォームや強いマテリアルなど、ジェンダーを超越する振り切ったミックス感でストリートの既成概念を思い切り突き破り、鮮烈なデビューを飾った。ショーは海外でも評価され、当時モード一辺倒だった自分自身も衝撃を受けた。エディ・スリマン(Hedi Slimane)や「プラダ(PRADA)」のシャープなスタイルに夢中になっていたころだったが「フェノメノン」の異質な強さはとてもまぶしく、今思えば全く似合わないアイテムでも物欲を強烈に刺激されてつい購入してしまった。

 東コレデビューの2年後には、ショーをきっかけに出会った吉井雄一氏と「ミスター・ジェントルマン」を立ち上げる。吉井氏がオーナーを務めているセレクトショップ、ザ・コンテンポラリー・フィックスのオリジナルブランドとして、ベーシックなトラッドにストリートの要素を加えた“みんなから愛される服”を作り続けた。13-14年秋冬シーズンに東コレデビューを果たすと、16年春夏シーズンをもって「フェノメノン」のデザイナーを退任してからはクリエイションの強さは徐々に加速し、大胆なハイブリッドや、ベーシックの中に違和感をにじませた提案型のスタイルへと進化していった。16-17年秋冬シーズンに同ブランドのショーを初めて目の当たりにしたときは、普遍性と強さの巧みなバランス感に鳥肌がたち、「東コレはこの2人がいれば大丈夫」と希望を抱いたのを鮮明に覚えている。フィナーレでチャーミングにあいさつする2人も大好きだった。

 同ブランドのクリエイションは服だけにとどまらず、2人の強みである音楽から食、アート、カルチャーまでライフスタイル全てを融合して多面的に世界観を拡張し、いつしかショップオリジナルのブランドから独立したファッションブランドへと存在感を強めていった。17年にマッシュホールディングスの傘下に入ってからその側面はさらに色濃くなり、他業種との積極的なコラボレーションで商品の幅を広げている。最近ではアンダーウエアや、同グループの「ジェラート ピケ(GELATO PIQUE)」とのルームウエア、「ウカ(UKA)」と協業したスカルプブラシなど生活を意識したアイテムを拡充。ここでも“つい買ってしまう衝動”でひと通りそろえ、外着にしかお金をかけてこなかった生活にささやかな豊かさを与えてくれた。

 オオスミさんは「フェノメノン」で新たなスタイルに挑戦する勇気をくれ、「ミスター・ジェントルマン」で生活の新たな価値に気づかせてくれた。ファッションを通じて踏み出した小さな一歩が、たくさんの人やカルチャーとの出合いへとつながり、人生を大きく変えることだってある。それを教えてくれた1人がオオスミさんだった。世間から「ファッションは不要不急」と言われようが、彼が残した服や音楽はこれからも生き続けて多くの人の人生を変えていくだろう。ラストコレクションとなる3月の東コレをしっかりと見届け、そこで得た力をファッション業界の未来のために少しでも役立てていきたい。

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ビューティ、ライフスタイルの海外トレンドを日本の商機へ ミンテル 新サービス「ジャパンレポート」

 グローバルトレンドや世界の市場調査を通じてインサイトを提供するミンテル(MINTEL)はこのほど、日本の企業に向けた日本版のレポート「ジャパンレポート」の販売を開始した。日本ではまずビューティ・パーソナルケアとライフスタイルの2カテゴリーで展開する。今注目すべきグローバルトレンドがワンストップで理解できると共に、消費者調査から見出した「何を、なぜ求めているのか?」、さらに日本市場で何をすべきかの示唆を提供。レポートに活用したデータにもアクセスが可能だ。本年度は「エシカル・ライフスタイルと消費者」や「ECトレンド」「美容成分トレンド」「クリーンビューティ」「フレキシタリアンとプラントベース食品トレンド」など、それぞれのカテゴリーで年間最低12本以上のレポートをサブスクリプション形式で販売する。

 例えば「エシカルなライフスタイルと消費者」というレポートでは、日本でもエシカルはSDGsと共に急速に広がっているが、欧米ではトレンドを超えたスタンダードである現状を解説。海外企業の取り組みはCSR(企業の社会的責任)のレベルを超え、消費者も常日頃意識していることから、海外のエシカル商品はマス市場にも及び環境やフェアトレード、多様性と包摂・包括性などの社会的問題に対する配慮も広がっていると説く。ここで消費者の意識と行動データから、日本人はエシカルに対する意識が低いのではなく、顕在化していないだけと導き、エシカルが顕在化している欧米と潜在的な日本でのB2Cのアプローチは異なるべきだと示唆する。レポート内のリンクをクリックすれば活用した消費者調査データにアクセスできるだけでなく、簡易クロス集計ができるなど、それぞれが本当に欲しいデータにアレンジすることも可能だ。

 ミンテルは1972年にロンドンで創業。市場分析で得た情報を発信することで、企業に市場を理解するインテリジェンスを提供して成長を後押ししてきた。ジャパン社は2008年に誕生。日本版のレポートでは、日本の消費者調査はもちろん、35カ国以上のネットワークを活用してグローバルトレンドをまとめる。世界に広がるミンテルのネットワークを活用した海外トレンドと、その背景や理由を、日本人アナリストが日本語で多面的な解説を加えながら提供することで、海外トレンドの日本市場における意味や商機とするための応用方法などを考えることができる。

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い海外出張が制限される中でも、トレンドや時流を見極めるにはフィールドリサーチが必要だ。同社は、「ミンテルの強みは、海外のアナリストとのつながりが深く、生の情報をタイムリーに得られること。基礎調査として今、知るべきポイントをレポートとデータで理解していただければ」と話す。

「ジャパンレポート」は今後、上記2カテゴリー以外にも取り扱う分野を拡充する計画だ。

問い合わせ先
ミンテル ジャパン
03-6228-6595

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「アキラ ナカ」の躍進を支える生産管理のDX 経営の“見える化”で数字に向き合ったクリエーションが可能に

 国内外のセレクトショップや百貨店に販路を広げる有力ウィメンズブランド「アキラ ナカ(AKIRA NAKA)」が、デザイナーズブランドの業務効率化のための生産管理システムを開発した。「7年越しで開発してきた」(クリエイティブ・ディレクターの中章)というシステムを、3月から国内の2つの有力デザイナーズブランドに試験的に提供し、ブランドや会社の枠を超えてうまく稼働するよう修正を重ねていく。2022年の春には正式にサービス提供を開始し、新進を含む国内の中小ブランドになるべく抑えた料金で提供、デジタルトランスフォーメーション(DX)が遅れている中小デザイナーズブランドのビジネスを前進させることを目指す。

 同システムは、生産工程のあらゆる場面でかかるコスト(生地代、サンプル代、縫製賃など)を一括管理し、透明化するもの。それにより中小のデザイナーズブランドが陥りがちな“どんぶり勘定”を防ぎ、適正な値付けや、よりバランスのとれた企画・生産のあり方を導く。また、一反の生地からどのように服のパーツを切り出すのが効率的か、それをすると生地はどれだけ必要になるのかといった生地計算も可能で、生地メーカーへ送る発注書も、生地を縫製工場に納入する際に付ける指示書も「ボタン一つで出すことが可能」。もちろん、卸先に商品を送る際の請求書も、国内向け、海外向けを問わずオートで出力できる。「デザイナーズブランドにとっては夢のシステム」と中は話す。

 他産業であれば、こうした業務の一括管理は当たり前のように行われているものだろう。しかしサプライチェーンが細分化され、関わるプレーヤーが非常に多いアパレルビジネスではこれが難しく、なかなかDXが進まない。さらに、一般のアパレル企業ではなくデザイナーズブランドとなると、凝った商品を作るため取り組み先はいっそう多様になり複雑化する。「アキラ ナカ」はプレ・コレクションを含めて年間4シーズン発表をしているが、「1シーズンに作るのはおよそ60型。その1型を完成させるまでに、平均で外部の10社(生地メーカー、加工工場、サンプル工場、量産工場、ニット工場など)と関わっている」といった具合に膨大だ。

 加えて、1つのシーズンの全工程が終わってから次のシーズンに移るわけではないため、常に複数のシーズンを同時並行で管理していくことが求められる。そうなると請求書が届いても、その内容をシーズン別で精密に分けて原価として追っていくことが難しい。こうした複雑さが「売上高は増えているのに、いつまで経っても利益が出ない」という状況を生みやすく、それによって中小のデザイナーズブランドが経営難に陥ることは非常によくあるケースだ。

「作りたいものを作るために、リアルな数字と向き合うことが必要」

 多くのデザイナーズブランドは、こうした複雑な管理を今もエクセルに手で入力して行っているという。それではどうしてもヌケやモレが出て、“どんぶり勘定”を脱せない。時間も膨大にかかる。「アキラ ナカ」もかつては同様に管理していたというが、それを変えるきっかけになったのが、マネジング・ディレクターを務める堀田彰文の存在だ。中と堀田は中学時代からの幼なじみ。堀田は米国で物流関連のシステムを開発する会社を起業・運営後、12年に帰国し「アキラ ナカ」に加わった。日本でも自身のシステム開発会社mipickを経営している。

 「中からいろいろと相談は受けており、業務のシステム化が必要だと感じていた。ただ、既存のアパレル向け生産管理システムは一般のアパレルメーカーを対象にしたものがほとんど。一般アパレルとデザイナーズブランドとではニーズが異なるため、既存のシステムを導入してもエクセルで手入力しなければならない部分が残ってしまう。それだと意味は半減する」と堀田。それでmipickで開発を始めたという。

 7年前に開発をスタートし、問題が起きる度に改良を重ねてきたことで、業務フローはかなり改善されてきたという。生産途中で何度仕様や工場を変えてもボタン一つでそのコストが自動で追え、製作段階でも原価率が見える。「そうしたデータを、『アキラ ナカ』ではデザインチーム、生産チーム、パターンチーム全員で製作途中に何度も確認する。データをもとに、いかに原価率を下げて儲けるかといった話ではない。数字というリアリティーを踏まえた上でクリエーションに集中して、どうやったら自分たちのやりたいことが実現できるかを考える。たとえ原価率が高くてもブランドとしてやるべきと判断する物は作るが、それは思い付きでデザインをすることとは全く違う」と中。「アキラ ナカ」はこの10年間で拡大・成長した数多くはない日本のデザイナーズブランドの一つだが、「順調にステップアップできたのは、裏側にこの仕組みがあったからこそ」と胸を張る。

 「システム導入前は、シーズンによって原価率のバラつきが大きかった。もちろん、今でも提案型のメインシーズンと実売を意識したプレ・コレクションでは2~3ポイントほどの差はあるが、その範囲でコントロールできるようになったことは大きな成果」と堀田。売り上げ規模自体が大きくなっているため単純比較はできないが、システム導入前の一時期に比べ、原価率は15ポイントほど下がったという。「原価率のブレは中小のブランドにとっては致命的。日本のデザイナーは本業以外の外部の仕事を請け負っているケースも多いが、それはブレによって急に資金がショートした時のための保険が必要だから。そうした状況を防ぐため、デザイナー兼経営者は自分のブランドの不健康なポイントを分析する必要がある。しかし、毎シーズン膨大な量の仕事が迫ってくる中ではなかなかそれができない。期末にまとめた数字を会計士に持って行っても、一般の会計ソフトではじき出したデータではモノ作りのどこがどう悪かったかまでは分析しきれない」(中)。

「若手ブランドにこそ使ってほしい」

 同システムは今年の3月から外部ブランドに試験提供を開始し、22年3月を目途に月額課金制で一般提供していく考え。新進を含む中小ブランドこそ導入して、ビジネス面を強化してほしいという。そのためにも料金はできる限り抑える。「自分たちだけ優位でいたいならわざわざ他社に提供する必要はない。でも、価値を独占する時代は終わった。欧米ならコングロマリットや投資家が才能ある新進デザイナーをサポートすることもあるが、日本ではそういうことは滅多にない。われわれ日本人のデザイナーはデザインだけでなく、経理も営業も労務管理も何もかもやらなきゃいけない」(中)。

 業務フローの透明化によって中小デザイナーズブランドの競争力を上げ、日本のファッション全体を振興し、市場が縮小する国内だけでなく海外でも売っていけるように後押しする。物流分野に詳しい堀田が開発していることで、同システムでは大手国際物流企業との取り組みも決まった。企業名は明かせないが、システムを導入したブランドが海外発送をする際は、同物流企業が特別割引レートを導入してくれる取り決めになっているという。「通関手続きに必要な書類のデータを一元化するという条件で特別割引レートを適用してもらえることになった。海外発送の多い有力ブランドは個別で割引レートを持っているケースもあるだろうが、小さなブランドにとってはこの差は大きいはず」と堀田。この物流部分のみでのメニューの切り出しも今後は考えていく。

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「TikTokは露骨に人種・体形差別をしている」 米ランジェリーブランドが告発

 米国の下着ブランド「アドア ミー(ADORE ME)」は、動画投稿アプリのティックトック(TikTok)に投稿したコンテンツのうち、有色人種やプラスサイズのモデルを起用したものばかりが削除されるとブランドの公式ツイッター(Twitter)で告発した。

 「アドア ミー」は、「(ティックトックが)プラスサイズや“醜い”とされる人、障害のある人や貧しい人に対して露骨に差別するようなアルゴリズムを組んでいることは公然の秘密だ」と批判している。これに対してティックトックは、「『ティックトック』は、全員が歓迎されていると感じ、安心してありのままの自分を表現できるコミュニティー作りを目指している。『ティックトック』は体形やサイズ、能力をベースにコンテンツを管理することは一切しておらず、今後もその方針を強化していくことをここに明言する」と反論している。

 「アドア ミー」の公式ツイッターが2月5日に投稿した一連の告発には、2月8日現在、1万件の「いいね」がついている。

YU HIRAKAWA:幼少期を米国で過ごし、大学卒業後に日本の大手法律事務所に7年半勤務。2017年から「WWDジャパン」の編集記者としてパリ・ファッション・ウイークや国内外のCEO・デザイナーへの取材を担当。同紙におけるファッションローの分野を開拓し、法分野の執筆も行う。19年6月からはフリーランスとしてファッション関連記事の執筆と法律事務所のPRマネージャーを兼務する。「WWDジャパン」で連載「ファッションロー相談所」を担当中

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「ジャック・ウルフスキン」が創設40周年を記念したコレクションを発売 復刻モデルにトレンドを融合

 ドイツ発のアウトドアブランド「ジャック・ウルフスキン(JACK WOLFSKIN)」は、ブランド創設40周年を記念するカプセルコレクション「レトロ・アーカイブ・パック(RETRO ARCHIVE PACK)」を公式ウエブサイトと店舗で2月11日から順次発売する。

 1990年代の人気アイテム“ブリザード”と“ウォーターライン”を掛け合わせたジャケット(2万2000円)、防水透湿素材でアップデートしたサイクリングジャケット(2万4000円)、90年代に多く発売したマルチカラーのアイコンをデザインしたTシャツ(5400円)などを用意する。

 ブランド創業当時のアイテムに東京のトレンドをミックスしたコレクションで、80~90年代のヨーロッパのアウトドアのスタイル、最先端の高機能素材、日本人の体形を研究して製作したパターンを組み合わせた。同コレクションのアイテムにロゴも当時のデザインを精密に再現し、外側にあえて配置した。

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大統領選挙と炎上事件を目の当たりにして エディターズレター(2020年11月9日配信分)

※この記事は2020年11月9日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editor's Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

大統領選挙と炎上事件を目の当たりにして

 予断を許さない状況が続いていますが、アメリカ大統領選挙についてはチョットだけ自分の心は落ち着きました。11月3日の数日前から、報道番組に現れるトランプ大統領の演説に付される字幕が「(例えば『悪の枢軸』とか『卑劣な極悪集団』など)もはやニュースじゃなくて、映画のソレだな」とソワソワしていましたが、直前になって「猛追」のニュースが増えると更にソワソワ。4日はスマホに釘付けで、彼がフロリダで勝ったことを知った時、そのソワソワは頂点に達しました。

 つくづく、「アメリカは広いんだなぁ」と感じました。だって私、ニューヨークで3年半ほど暮らし、その後も出張を繰り返していますが、訪れる街はニューヨークやロサンゼルス、サンフランシスコばかりなせいか、正直、共和党支持を公言する人に出会ったことがないんです。民主党を支持する人が多いとされるファッション&ビューティ業界に身を置いている影響もあるのでしょうが、民主党支持、もしくは反トランプ大統領の人には大勢お会いしたことがあるのに、です。あらためて「私が知っているアメリカは、実際の半分にも満たないのかもしれない」と痛感しました。

 そうなるとリンク1本目の記事のように、アメリカの店舗は厳戒態勢を敷かずにはいられませんね。だってどれだけ想像しても、それは「私の知っている世界」、つまり「実際の半分」かもしれないんです。ニュースに対して、もう半分がどう思い、何をするかは想像しきれない。その反応により、「私の知っている半分の世界」の人さえ行動を変えるのかもしれない。そう考えると、ショーウインドーを木製パネルで覆いたくなる気持ちも分かります。

 「私の知らない半分の世界」を少しでも知るためには、どうしたら良いのでしょうか?月並みですが、「学ぶ」しかないのでしょうね。学び、考え、話し合う。そのループを繰り返すしかないのでしょう。こんな時、記者という仕事をしていて本当に良かったなぁと思います。私の仕事は、究極「学ぶこと」です。知らないことを「知りたい」と思い、名刺一枚で誰にでも会える特権を生かして、学んで、それを発信する。すると、コンテンツに対するリアクションでまた学び、考え、今は誰とも案外簡単に話し合うことだってできる。それを、お給料をもらいながら続けられるのだから、本当にありがたい仕事です。この仕事を繰り返して想像力を育み、そんな自分の経験をコンテンツという形で還元することで、みんなの想像力が豊かになればと願います。

 業界では最近、アツギのキャンペーンが大炎上して中止に追い込まれ、同社は謝罪。現在ツイッターは休止中です。男性目線(と言うのは乱暴ですが)的な表現が、「世界のもう半分」の女性(これも、また乱暴な表現です)を中心とする人々の怒りを買いました。正直、「想像力が足りなかった」という印象です。「キャンペーンを見た女性がどう思うか?」、つまり「キャンペーンを見た、自分とは違うもう半分の世界にいるかもしれない人がどう思うか?」という想像力です。こうした力を育むには、やっぱり学び、考え、話し合うしかない気がします。

 学び、考え、話し合うことを生業にしている私たちは、何かできるのではないか?大統領選挙と炎上を目の当たりにして、そんなことを考えました。

FROM OUR INDUSTRY:ファッションとビューティ、関連する業界の注目トピックスをお届けする総合・包括的ニュースレターを週3回配信するメールマガジン。「WWD JAPAN.com」が配信する1日平均30本程度の記事から、特にプロが読むべき、最新ニュースや示唆に富むコラムなどをご紹介します。

エディターズレターとは?
「WWDジャパン」と「WWDビューティ」の編集者から、パーソナルなメッセージをあなたのメールボックスにダイレクトにお届けするメールマガジン。ファッションやビューティのみならず、テクノロジーやビジネス、グローバル、ダイバーシティなど、みなさまの興味に合わせて、現在7種類のテーマをお選び頂けます。届いたメールには直接返信をすることもできます。

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【1月街角景気】2~3ヶ月先に期待感あり。1月は底か。

街角景気は地域の景気に関連の深い動きを観察できる立場にある人々から聞いた景気判断。2021年1月は、3ヶ月前と比較しての景気の現状判断は飲食関連では、12月から僅か1.0ポイントの後退で15.1ポイントとなった。12~1月が底だと考えているようだ。
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復帰した元ハイエナ井戸氏、詐欺まがい6億円投資が「けん」衰退の一因と告白。「今後はFC支援が主ですが、スナックは興味あります」

 「ロードサイドのハイエナ」の異名をとった井戸実氏。2020年に申請した破産手続きがすべて終了し、実業界へ復帰した。これから何をするのか? そもそもエムグラントは、なぜ破綻してしまったのか?
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「パタゴニア」「H&M」が注目するスタートアップ、コットン古着でリサイクル繊維を実現

 フィンランド発のスタートアップ企業インフィニテッド ファイバー(INFINITED FIBER)は廃棄衣料や段ボール、稲や小麦のわらからコットンに近いセルロース繊維「インフィナ(Infinna)」を製造する技術を開発した。同社の技術は100%廃棄衣料を原料にしても新品のような品質を提供でき、綿やビスコースと比べて優れた染色性などを持つという。すでに「パタゴニア(PATAGONIA)」や「H&M」とも協働して試作品を製作したり、パートナー企業と工場を建設したりと、量産に向けた準備が着々と進む。これまで欧州委員会やフィンランド政府など公的資金を中心に660万ユーロ(約8億3000万円)を調達。今後は、さらに各地域のテキスタイルメーカーと組んで事業拡大を狙う。ペトリ・アラヴァ(Petri Alava)共同創業者兼最高経営責任者にオンラインインタビューを行った。

WWD:古着からセルロース繊維が作れるとか。

ペトリ・アラヴァ共同創業者兼最高経営責任者(以下、アラヴァ):私たちが開発した技術は、さまざまな原料からセルロース繊維「インフィナ」を生産できる。古着、廃棄段ボール、稲や小麦のわらなどから生産可能だ。現在は古着を原料に、ポリエルテルやスパンデックスなどを分離してセルロースを取り出して生産している。われわれの技術で製造するのは“セルロースカルバメート”で、人工繊維としては珍しく手触りや見た目はコットンに近くナチュラルだ。また、ビスコースやコットンに比べて染色しやすい点も特徴だ。

WWD:特に廃棄衣料を原料にすることに重きを置いているとか。

アラヴァ:われわれは、埋め立てたり焼却されたりしている繊維廃棄物に対して、価値のある循環型経済のソリューションを提供することができる。当社の技術は天然資源への圧迫を軽減することができる。もちろん、将来的にはわらや段ボールなどを原料に使用する可能性もある。

WWD:“セルロースカルバメート”は技術開発が進んでいるものの、さまざまな理由から量産化に至っていないと聞いたことがある。

アラヴァ:当社の技術の起源であるVTT(フィンランド技術研究センター)は何年もの歳月をかけて技術を磨き上げ完成させた。現在の技術にたどり着くまでにたくさんの研究開発作業とパイロットテストを行った。当社はまだパイロットスケールだが、商業生産にスケールアップする準備ができている。

WWD:強度も含めて、どれぐらいのクオリティーなのか?

アラヴァ:コットン古着から再生する場合、これまでの技術では繊維が10%程度減ってしまうので、品質が低下してピリングの問題が起こりやすかった。しかし、われわれは新品のような品質が提供できる。これまでとは異なる技術アプローチなので、リヨセルやテンセル、ビスコース繊維のテクノロジーとは違う。

WWD:ではレンチング・グループ(LENZING GROUP)や米国のエヴァニュー(EVRNU)、そして同じフィンランドVTT出身のスピノバ(SPINNOVA)とは違う技術ということ?

アラヴァ:そうだ。使用する技術も薬品も異なるので、できる繊維もかなり違う。競合他社の技術は明確には分からないが、レンチング・グループはリヨセルテクノロジーで、作られる繊維は全く異なる。スピノバの詳細情報を持っていないが、木材の機械処理に基づいていて、彼らの技術革新は原料の処理方法だけでなく、そのプロセスで生成される繊維の面でも異なる。

当社の技術は、セルロースを含む繊維廃棄物(ポリエステルやナイロン、エラスタンなどの物質を含む)をケミカルリサイクルして、カルバミン酸セルロースを粉末状に再生し、その後いろいろな用途で使用できる高品質なカルバミン酸セルロース繊維に生まれ変わらせることができる。また、繊維は非常に汎用性が高く、糸や織物の製造工程で優れた効果を発揮する。デニムから、シングルジャージー、フレンチテリー、シャーリング生地などファッション用途から不織布まで幅広く繊維を製造することができる。

WWD:特にどういった衣類に最適なのか?

アラヴァ:デニムが最も適している。プロトタイプで作ったデニムは、一般的なデニムと全く変わらないものができた。われわれの技術は安定性があると信じている。消費者が使用した後の衣類(ポストコンシューマー)を100%用いても質の高い素材を作ることに成功している。他社にはまだできていない技術だ。エラスタンを含む素材を分離することに問題があるようだ。

WWD:価格はどうなる?

アラヴァ:将来的には綿に対しても価格競争力のあるものにしたいと考えている。また現在、消費者がリサイクル素材や循環型のビジネスモデルに付加価値を見いすようになってきている。特に欧州で顕著で、米国でも広がりを見せている。つまり消費者は、安いかどうかではなく、企業がどのようにサステナビリティに取り組んでいるかなどに価値を置くようになっている。非常に励まされることだ。

WWD:使用する薬品はどういうものを使っているのか。

アラヴァ:薬品というと聞こえが悪く、私は当初ショックを受けた――だからこそ、われわれはクリーンな薬品を使っている。われわれが用いるのは、動物飼料グレードの尿素で、完全にリサイクルしている。LCA(ライフサイクルアセスメント)の評価も他の薬品に比べて高い。例えばビスコースは主に二硫化炭素が用いられているが、毒性が強く、吸い込むと脳に悪影響を及ぼす。

目指すは地産地消のモノ作り

WWD:現在の生産量と今後の計画は?

アラヴァ:フィンランドにパイロット工場が2つあり、今はプレコマーシャルの状態だ。生産量は年間150トンなので、この工場では商業生産はできないが、この工場には2つの目的がある。1つ目はテキスタイル業界に、この技術のスケールアップが可能であると示すこと。われわれはその準備ができている。2つ目は、ファッションブランドとのコラボレーションのため。すでにパタゴニアやPVH、H&Mと取り組み、彼らのサプライチェーンで試してデニムやTシャツ、セーターなどを商業的に生産できるかを検証している。そして、次のステップは、業界でのパートナーを作ることだ。日本はテキスタイル業界のリーダーの一つだから、とても興味がある市場だ。

WWD:今後は繊維メーカーなどと協業して事業を拡大する計画ということ?

アラヴァ:そうだ。われわれのビジネスの本質にあるのはコラボレーションだ。われわれはテクノロジーオタクであり、また、世界規模のメーカーになりたいと考えている。そのため、商業規模の工場をいくつか建て始めている。テクノロジーの規模がより大きくなってきている自信はある。

WWD: 各国にパートナーシップを持つのが次の段階?

アラヴァ:われわれは環境への負荷を低く抑えるためにできるだけ輸送を避けたいと考えている。そのため、その土地での原料調達を目指している。有望な顧客候補が2社アジア市場にあり、規模拡大に取り組んでいる。ヨーロッパにも2社ある。

WWD:服をリサイクルして新たな服を作ることがメインになるのか?

アラヴァ:何を原料にしても結果は全く同じだ。私たちの技術は、何を原料にしようが関係なく、ポイントはその地域で何が入手可能かということ。古着の収集方法は各国で異なる。ニューヨークでは改善されてきているし、EUでは廃棄テキスタイルを分別して収集している。段ボールにも興味をそそられる。オンラインショッピングが拡大していて、廃棄段ボールの量も増えている。要は、原料のコストや何が入手可能かということ。原料がなんであれ、常に同じ繊維を作ることができる。

WWD:さまざまな業界を見てきたあなたにとって、ファッションやテキスタイル業界はどう映る?

アラヴァ:われわれは、ファッションやテキスタイル業界を導く立場にはないが、われわれが確実にポジティブな傾向だと思うのは、ファストファッションでさえも、新しい素材を探している点だ。テキスタイル業界が母なる地球に与える影響が大きいのは原材料生産を見れば明らか。過去20年間、繊維はポリエステルが主流だったが、ポリエステル製の服は洗濯時にマイクロファイバーが海に流れ出て、最終的には食品に入り込む。綿花栽培も美しく見栄えはいいが、残念なことにサステナブルとは程遠いといえるだろう。綿はとても乾燥しやすく、さまざまな種類があるが、1キロの綿を育てるのに、1~2万リットルの淡水が必要だと言われているから。そういった綿花栽培の地域では、すでに20億人もの人が水不足に苦しんでいる。綿花畑は食料生産のために使われるべきだ。また、ブランドは以前にも増して、生分解性のある素材を使おうとしているのが見てとれる。

テキスタイル業界は遅れを取っているビジネスモデルだと言えるだろう。廃棄テキスタイルのほとんどは焼却されるか埋め立てられ、リサイクルされて新しいテキスタイルに生まれ変わるのはわずか1%。原料になり得るテキスタイルを焼却するのを避け、資源として再利用することは本当に大切なことだと思う。

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いきなり!ステーキ、「すき焼き」メニューを実験。紙鍋でシズル感を出し、女性やシニアを取り込む目論見か?

 「いきなり!ステーキ」を展開するペッパーフードサービスが一部の店舗ですき焼きメニューの実験をしている。昨年後半からチキンステーキなどの低価格メニューを投入しているが、客層がより幅広い商品の導入で、苦しむ既存店を回復させる狙いと思われる。
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いきなり!ステーキ、「すき焼き」メニューを実験。紙鍋でシズル感を出し、女性やシニアを取り込む目論見か?

 「いきなり!ステーキ」を展開するペッパーフードサービスが一部の店舗ですき焼きメニューの実験をしている。昨年後半からチキンステーキなどの低価格メニューを投入しているが、客層がより幅広い商品の導入で、苦しむ既存店を回復させる狙いと思われる。
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デニーズ、テレワーク専用スペースの実証実験。ドリンクバー付600円。

ファミレス「デニーズ」(株式会社セブン&アイ・フードシステムズ、本社:東京都千代田区)が、2月8日(月)より、都内の「デニーズ錦糸町駅前店」と、同 9 日(火)より「デニーズ浅草雷門店」にて、平日14時から18時の間、客席の一区画をテレワーク専用のスペースとして利用できるサービスの実証実験を開始する。
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デニーズ、テレワーク専用スペースの実証実験。ドリンクバー付600円。

ファミレス「デニーズ」(株式会社セブン&アイ・フードシステムズ、本社:東京都千代田区)が、2月8日(月)より、都内の「デニーズ錦糸町駅前店」と、同 9 日(火)より「デニーズ浅草雷門店」にて、平日14時から18時の間、客席の一区画をテレワーク専用のスペースとして利用できるサービスの実証実験を開始する。
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「シセイドウ メン」がリニューアル ブランド初のメイクアップアイテムも登場

 資生堂が展開するグローバルブランド「シセイドウ(SHISEIDO)」のメンズシリーズ「シセイドウ メン(SHISEIDO MEN)」は3月21日、ブランドをリニューアルする。全国の百貨店や、ブランド公式オンラインサイト、資生堂の総合美容サイト「ワタシプラス」で発売する。

 「シセイドウ メン」は男性の肌のバリア機能に着目したスキンケアラインとして、2003年にイタリア・ドイツで、04年に日本で販売発売を開始。刷新後は、 “次の一歩に、たしかな自信を” をコンセプトに、過剰な皮脂や乾燥、肌荒れなど男性の肌悩みを引き起こす原因を研究し、肌を健やかに保ちしなやかな肌をかなえる高品質・高機能なスキンケア・メイクアップシリーズとして生まれ変わる。

 新たに、「シセイドウ」を代表するベストセラー美容液“アルティミューン パワライジング コンセントレートN”の男性向け製品“シセイドウ メン アルティミューン パワライジング コンセントレート”(30mL、7000円)や、洗顔料、保湿液、日焼け止め、トライアルキットなどをそろえる。またブランド初のメイクアップアイテムとしてBBクリーム“シセイドウ メン ヴァイブラント BBモイスチャライザー” (SPF 30・PA+++、40g、4000円)やリップクリーム、アイブロウ、コンシーラーも扱う。

 また、スペインの名門サッカークラブのFCバルセロナとパートナーシップ契約を締結し、チームキャプテンの1人であるセルジ・ロベルト(Sergi Roberto)を「シセイドウ メン」のアンバサダーに起用した。セルジ・ロベルトが登場するスペシャルムービーや、FCバルセロナのメンバーの生活に焦点をあてたコンテンツなどを制作、公開予定だ。

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「ディオール」が“クッションパウダー”を発売 24時間保湿する化粧下地やフィックスミストも

 「ディオール(DIOR)」は3月5日、ファンデーションラインの“ディオールスキン フォーエヴァー”から、クッションパウダーと高保湿力のメイクアップベース、化粧崩れを防止するフィックスミストの3アイテムを発売する。

 2007年に誕生した“ディオールスキン フォーエヴァー”は、美しい仕上がりが長時間続くロングラスティング効果で支持されている人気シリーズだ。今回、新たに加えた3アイテムは、19年に発売されたファンデーション“ディオールスキン フォーエヴァー フルイド(グロウ/マット)”(以下、フルイド)と共に使うと、ベースメイクの完成度を一段と高めてくれる。

 ルースパウダーをクッションケースに収めた“ディオールスキン フォーエヴァー クッション パウダー”(全4色、各7000円)は、肌の凹凸をカバーし、皮脂や汗などをおさえてべたつきのないナチュラルな肌へと導く。クッションパウダーは20年のクリスマス限定コレクションで初登場し、SNSで話題を集めた。

 メイクアップベースの“ディオールスキン フォーエヴァー スキン ヴェール SPF20 PA++”(5800円)は、フローラルエキスを配合し、24時間肌を保湿しながら肌の色ムラを補正する。“フルイド”と組み合わせると、肌の保湿力が7倍(ディオール調べ)高まるそうだ。

 “ディオールスキン フォーエヴァー メイクアップ フィックス ミスト”(100mL、4500円)は、同メイクアップベースと同様にフローラルエキスを配合し、24時間肌を保湿しながら、マスクや汗によるメイク崩れを防ぐ。グリーンフローラルムスクの香りが特徴。

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「コシェ」新キャンペーン広告は、モデルをヌードに

 「コシェ(KOCHE)」は、2021年プレ・スプリング・コレクションのキャンペーンでヌードのモデルを起用した広告を打ち出した。洋服はデザインチームが作業をする風景に溶け込むよう背景にかけられ、ロゴがモデルの体の一部を隠すよう配置されている。キャンペーンは12日に公開予定だ。

 デザイナーのクリステル・コシェール(Christelle Kocher)は、「これは挑発的でありながら、全く別の性質も持っている。フォトグラファーのスージー(Suzie)とレオ(Leo)によるこのキャンペーンは、遊び心を持って裸の身体と洋服の対比を生み出している。美学や美術史、ファッションの典型的な表現法、チームの働く様子のドキュメンタリー、そして身体がいかに重要なトピックであるかについてなど、さまざまなレイヤーを取り込んだ」と語った。

 コシェール=デザイナーはまた、キャンペーンのアイデアは衣類の進化の物語を製造から表すことだといい、内容が搾取的であるとみなされることは心配していないと述べた。「意味のある作品には、ありのままを使用したい。人体は非常に政治的だ。キャンペーンでは支配ではなく、開放のイメージを提供している。ヌードは特にアートとして美しい。人気の女子や男子といったものではなく、ルネサンスの絵画をイメージして制作した」とコメント。

 「コシェ」は2014年設立。ストリートウエアや現代アートの要素を融合したスタイルが特徴だ。17年にインディーズの映画制作会社を通して、ダイバーシティ(多様性)や包括性をテーマとした短編動画を制作。19年には「ANDAMファッション・アワード(ANDAM Fashion Award」のグランドプライズに選ばれ、「ディーゼル(DIESEL)」「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」「マルニ(MARNI)」などを擁するOTBの傘下で生産・販売を手掛けるスタッフインターナショナル(STAFF INTERNATIONAL)とライセンス契約を結んだ。「ナイキ(NIKE)」「エミリオ・プッチ(EMILIO PUCCI)」「コンバース(CONVERSE)」といったブランドとコラボレーションも手掛けるブランドに成長した。

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「コシェ」新キャンペーン広告は、モデルをヌードに

 「コシェ(KOCHE)」は、2021年プレ・スプリング・コレクションのキャンペーンでヌードのモデルを起用した広告を打ち出した。洋服はデザインチームが作業をする風景に溶け込むよう背景にかけられ、ロゴがモデルの体の一部を隠すよう配置されている。キャンペーンは12日に公開予定だ。

 デザイナーのクリステル・コシェール(Christelle Kocher)は、「これは挑発的でありながら、全く別の性質も持っている。フォトグラファーのスージー(Suzie)とレオ(Leo)によるこのキャンペーンは、遊び心を持って裸の身体と洋服の対比を生み出している。美学や美術史、ファッションの典型的な表現法、チームの働く様子のドキュメンタリー、そして身体がいかに重要なトピックであるかについてなど、さまざまなレイヤーを取り込んだ」と語った。

 コシェール=デザイナーはまた、キャンペーンのアイデアは衣類の進化の物語を製造から表すことだといい、内容が搾取的であるとみなされることは心配していないと述べた。「意味のある作品には、ありのままを使用したい。人体は非常に政治的だ。キャンペーンでは支配ではなく、開放のイメージを提供している。ヌードは特にアートとして美しい。人気の女子や男子といったものではなく、ルネサンスの絵画をイメージして制作した」とコメント。

 「コシェ」は2014年設立。ストリートウエアや現代アートの要素を融合したスタイルが特徴だ。17年にインディーズの映画制作会社を通して、ダイバーシティ(多様性)や包括性をテーマとした短編動画を制作。19年には「ANDAMファッション・アワード(ANDAM Fashion Award」のグランドプライズに選ばれ、「ディーゼル(DIESEL)」「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」「マルニ(MARNI)」などを擁するOTBの傘下で生産・販売を手掛けるスタッフインターナショナル(STAFF INTERNATIONAL)とライセンス契約を結んだ。「ナイキ(NIKE)」「エミリオ・プッチ(EMILIO PUCCI)」「コンバース(CONVERSE)」といったブランドとコラボレーションも手掛けるブランドに成長した。

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ポーラ・オルビスHDが業績予想を上方修正 海外売り上げが貢献

 ポーラ・オルビスホールディングスは2月8日、2020年12月期の連結業績予想を上方修正した。売上高は概ね想定通りの進捗だが、営業利益が主力ブランドの「ポーラ(POLA)」において利益率の高い海外売上高が計画以上に伸長したこと、全社的な費用削減の効果などが好結果につながった。

 修正後の売上高は1763億円(修正前は1750億円)、営業利益が137億円(同100億円)、経常利益が125億円(同85億円)、純利益が46億円(同12億円)となる。

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女性医師・スタッフによる女性のためのクリニック 女性特有の健診・検査を1カ所で

 医療コンサルディング会社のファムメディコ(東京、佐々木彩華代表)が支援する女性専用クリニック、「クレアージュ東京 レディースドッククリニック」が3月23日に東京・有楽町に開院する。開院に先立ち、2月9日9時から事前予約を受け付ける。

 日本の健診施設では女性特有の症状や疾患の検査を総合的に対応できる施設が少ないことを受け、女性に必要な健診や医療を充実させた。女性の罹患率・死亡率が高い乳がん、子宮がん、大腸がんに加えて子宮内膜症や子宮筋腫などを総合的にカバーする「YOU健診」のほか、年齢やライフプランに合わせた人間ドック健診プランを用意した。婦人科、乳腺外科、内科、皮膚科、精神科などの幅広い科目の診療が可能になる。受診後には結果をすぐに医師に相談できるアフターフォローの環境も整えた。総院⻑の浜中聡子医師をはじめとする医師や院内スタッフも全て女性で構成する。

 ファムメディコが約3000人の女性を対象に行ったアンケートをもとに、検査に対する不安やニーズに寄り添ったきめこまやかなサービスを充実させた。院内はリビングのような開放的な空間設計にし、コンシェルジュカウンターやドリンクカウターも設けた。検査着はスタイリストの百々千晴がディレクションした。「検査着のデザインが恥ずかしい」「体のラインができるだけ見えないとうれしい」といった声を受け、肌触りの滑らかな素材を用いてシックな配色とリラックスしたシルエットに仕上げた。同じ生地を使ったオリジナルバッグも製作した。

 浜中総院長は「女性が健やかに年齢を重ねていくために、しっかり自分の体と向き合うことがきる人間ドック施設を目指す。女性に必要な検査項目を幅広く扱うとともに、少しの不安も一緒に向き合うクリニックでありたい。連携医療機関やアフターフォローの外来診療も用意し、みなさまの健康と一緒に向き合えるかかりつけ医のような存在になることができるよう、検査やフォローの体制も整えていく」とコメントした。

 ファムメディコではかねてより女性のヘルスリテラシー向上を目的に「YOU健診」の啓発活動に取り組む。同社の佐々木代表は以前の取材で「企業に健診の仕組みを取り入れてもらうことが目標だが、まずは女性自身が知って、個人で健診を受けてもらうことがファーストステップ。女性たち個人のリテラシーが高まることで底上げ式に、企業の人事、自治体へと伝わって変わっていくはず」とコメントしている。

■クレアージュ東京 レディースドッククリニック
オープン日:3月23日
時間:8:30〜16:30
休診日:日・月曜日・祝日
住所:東京都千代田区有楽町1-7-1 有楽町電気ビル北館17F

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花王の2020年12月期決算は化粧品事業が不振で減収減益に

 花王の2020年12月期連結決算(国際会計基準)は、化粧品事業とヒューマンヘルスケア事業が低迷し、売上高が前期比8%減(実質5.2%減)の1兆3819億円、営業利益が同17.1%減の1755億円、純利益が同14.9%減の1261億円だった。

 事業別ではコンシューマープロダクツ事業(化粧品事業、スキンケア・ヘアケア事業、ヒューマンヘルスケア事業、ファブリック&ホームケア事業を総称)の売上高は、同8.4%減(実質5.3%減)の1兆1513億円だった。新型コロナウイルスが全世界に蔓延したことが大きく影響し、国内の売上高は衛生関連商品の需要が増大し伸長した一方で、化粧品事業は大きく減少。一部の取り引きにおいて認識方法を総額から純額に変更したことなどで、同9.9%減(実質6.3%減)の8110億円だった。またアジアの売上高は同2.9%減(実質0.7%減)の2003億円、米州は同5.9% 減(実質3.7%減)の836億円、欧州は同9.3%減(実質8.8%減)の564億円だった。

 化粧品事業は、インバウンド需要が大幅に減少するとともに、世界中で店舗閉鎖や外出規制が行われた影響を受け、売上高が22.4%減(実質22.1%減)の2341億円、営業利益は同388億円減の26億円と減収減益だった。マスク着用が常態化したことでメイクアップ製品の売り上げが大きく減少した。一方アジアでは、中国はeコマースの取り組み強化により、「フリープラス(FLEEPLUS)」「キュレル(CUREL)」の売り上げが順調に推移した。

 スキンケア・ヘアケア事業は、一部の取引において認識方法を総額から純額に変更したことなどで、同9.3%(実質1.4%増)の3089億円、営業利益は同13億円増の508億円だった。スキンケア製品では「ビオレu(BIORE U)」のハンドソープ、手指消毒液などの衛生関連商品が日本で感染症拡大による需要増に対して全社を上げて取り組んだことで売り上げを伸ばした。ヘアケア製品も日本では外出自粛により自宅でのケアの機会が増え売り上げを伸ばしたが、欧米のサロン向け事業は店舗閉鎖などが影響し売り上げは前期を下回った。

 ファブリック&ホームケア事業は、ホームケア製品が除菌、ウイルス対策の訴求を強化するなどで日本とアジアで売り上げが大きく伸長し、同4.1%増(実質4.5%増)の3744億円、営業利益は同91億円増の809億円だった。

 花王は21年から25年までの5カ年を対象とする花王グループ中期計画「K25」をスタートさせた。景気回復の足取りが弱く、今後も不透明な経営環境が続くが、事業環境と人々の価値観は大きく変化しており、これまでの量産型の消費中心の世界から、持続的な社会にむけた新しい取り組みが形成されていくと予想。その過渡期にある現在は、それに対応した新しいビジネスモデルの構築が必要とし、21年1月1日からコンシューマープロダクツ事業を、生活者が求める本質的な価値視点で事業推進を行うことを目指し、事業体制を再編。「ハイジーン&リビングケア事業」「ヘルスケア&ビューティケア事業」を設立し、新たに「ライフケア事業」を設立した。今年度は「K25」を支える事業基盤を構築することに注力し、売上高は前期比3.5%増の1兆4300億円、営業利益が同0.8%増の1770億円、純利益が0.7%増の1270億円を目指す。

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循環型を掲げる新ブランド 第1弾は廃棄生地で作ったジーンズ

 今年1月にデビューした循環型アパレルブランド「ランド ダウン アンダー(LAND DOWN UNDER)」はこのほど、第1弾製品“循環するジーンズ”の受注販売のためのクラウドファウンディングを開始した。

 創業者の池上慶行代表(27)は、繊維生産地である岡山県倉敷市児島を拠点に地域おこし協力隊として活動するなかで、大量生産・大量廃棄の現状に疑問を抱き、同ブランドを立ち上げた。ブランド名の「ランド ダウン アンダー」とは“英国から見た地球の真裏の大地(=オーストラリア)”を指す言葉で、転じて“主流アパレル産業の真裏、カウンターを目指す”という思いを込めた。製品はリサイクルを前提としたデザイン設計。自社製品のリペアサービスや、着なくなった製品を回収して新たな製品を作る循環型の仕組み作りに取り組む。

 第1弾となる“循環するジーンズ”は、はき心地を追求したワイドテーパードシルエットで、シーンを選ばずに長く着られるアイテムだ。デニム生地には工場で規格外として廃棄される「B/C反」を活用した。不要になった製品から再び綿100%のジーンズを作るためには化学繊維の混入を防ぐ必要があり、縫い糸には化学繊維を含む縫製糸ではなく、綿糸を使用した。

 今後は他社製品も含めた不要ジーンズを回収し新たなリサイクルジーンズに生まれ変わらせる仕組みを構築する。さらに、サブスクリプションでの製品提供やジーンズのリースサービスなども検討していく。

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伊「スローウエア」の日本のビジネスはどうなる? メンズは伊藤忠、ウィメンズはアマンと販売契約

 イタリア・ベネチアを本拠とするアパレル企業スローウエア(SLOWEAR) は、パンツブランド「インコテックス(INCOTEX)」など4ブランドのメンズウエアの独占輸入販売契約を伊藤忠商事と締結したのに続き、ウィメンズウエアの国内販売は本社100%出資のスローウエアジャパンがアマンと契約した。

 スローウエアジャパンは今後、イタリア本社の日本の窓口としてブランドコントロールを担うほか、ウィメンズウエアについてはアマンと協力しながら売り上げ拡大を目指す。鈴木雄一朗スローウエアジャパン社長は、アマンのショールームで2月中に行われている2021-22年秋冬物展示会で商談に訪れるバイヤーの対応にあたっている。

 「イタリア本社のビジネス戦略は、コロナの影響も手伝って、ここ数年の小売り強化が加速しており、世界の主要な市場でエージェント契約が進んでいる。ウィメンズはこれまで通りスローウエアジャパンが販売するという選択肢もあったが、イタリア本社の意向で次代への発展のため新しい方法を選んだ。アマンはウィメンズの販売に強く、藤井雅彦社長以下、スタッフの皆さんと以前から面識があったことから、私の意向で安心してお願いした」と鈴木社長。アマンが手掛ける18ブランド中、13ブランドがウィメンズだ。

 スローウエアの現在の売り上げは約80%がメンズだが、ウィメンズにも力を入れ始めており、昨年ミラノの百貨店リナシェンテにウィメンズ単独のコーナーを初めて出店した。ウィメンズはこれまで国内は日本製のライセンス商品が販売されていたが、21-22年秋冬物からメンズ同様にヨーロッパ生産に一本化された。「ウィメンズは、高いポテンシャルがある。スローウエアにとって、日本はイタリアに次いで売り上げが高い市場だ。『インコテックス』をはじめ、ニットの『ザノーネ(ZANONE)』、ジャケットの『モンテドーロ(MONTEDORO)』、シャツの『グランシャツ(GLANSHIRT)』のトータルな世界観を打ち出し、アマンと協力して新規店を開拓したい」と意欲を見せた。アマンの池田篤紀・常務取締役本部長は「カジュアルでライトに着こなすイタリアのウィメンズブランドは、高い販売実績を持つ当社の得意分野だ。スローウエアジャパンとの相乗効果を期待したい」と話した。現在、ウィメンズの卸先はフィーゴ、ユナイテッドアローズ、ビームス、エストネーション、バーニーズ ニューヨーク、ベイクルーズなど約50店舗。コロナの影響が見通せないため、ウィメンズの売り上げ目標は未定としている。スローウエアジャパンは東京・丸の内の路面店、東京ミッドタウン(六本木)のイセタンサローネ、大丸神戸店、福岡の岩田屋本店の4店舗を運営し、社員数は店舗スタッフを含めて17人。

 コロネットは表参道にスローウエアのショールームを開設するほか、4月の組織改編時にスローウエアジャパンの営業担当者1名が同社に移籍する予定で、スローウエア独自のビジネス体制の整備を進めている。

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ファッション教育にもDXの波 大阪文化服装学院が「3Dモデリストコース」新設

 ファッション専門学校の大阪文化服装学院は、ファッションテック専門スクールの東京ファッションテクノロジーラボ(TFL)と提携し、ファッション業界のDX(デジタルトランスフォーメーション)につながる職種「3Dモデリスト」の育成を目的とした専門コースを4月に新設する。

 「3Dモデリスト」とは従来2DのCADで作図されてきたパターン(型紙)を、パソコン内で3Dモデルと連動して立体の形状に仕上げる技術を持つクリエイターのこと。「3Dモデリスト」が3DCGによるサンプルを作成することにより、デザイン案を出して量産決定までの検討期間の短縮、スムーズな合意形成、量産決定までのサンプル経費の削減、先行受注などによる需要予測、ECサイトでの販売に向けてのささげ経費の削減などあらゆる効率化が見込まれている。大阪文化服装学院は、このコースを関西のファッション専門学校で初めて開設し、ファッション・クリエイター学科の学生が2年次に専攻して2年間で修得する。

 2017年に設立されたTFLは昨年12月、繊維商社のヤギとジョイントベンチャーで3DCGによるファッション業界のDXを推進する会社ファッションメタデータバンク(FMB)を設立し、1月にはTFL、FMB、繊研新聞社と共同で「3Dモデリスト」の資格検定制度の運用を主たる業務とするファッションデザインエンジニアリング協会を立ち上げるなど、ファッションビジネスのDXに向けた事業活動を活発化している。「モデリングの授業を始めた学校はほかにもあるが、TFLのレベルには至っていない。このシステムの技術を向上させ、実現できることはまだ山ほどある」と市川雄司TFL代表。今後もファッション企業や学校との提携を広げる予定だ。

 サステナビリティへの取り組みが重要課題となっているファッション業界において、OEM(相手先ブランドの生産)、ODM(相手先ブランドの設計、生産)を担う繊維商社は環境に悪影響を及ぼす大量生産・大量廃棄をなくすためサプライチェーンの改革を進めている。DXによる服作りのプロセスが変化を遂げる中、「3Dモデリスト」が次代の新しいクリエイターとして人材価値を高めそうだ。

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人物像やシチュエーションで「香り」を表現するケンティー香水学校に聞いた13の質問 インフルエンサー名鑑Vol.8

 インスタグラムを筆頭とするSNSの普及で、「憧れの人」「なりたい人」が細分化している。今は誰もが、それぞれの「なりたい人」を持っている時代。ならば、そんな身の回りの人を改めて知るべきではないか?そこで「WWDJAPAN.com」は、ソーシャルリレーション マーケティング事業を手がけるリデルの協力を得て、身近な新世代インフルエンサー名鑑を作成する。

 今回は、デジタルの世界では魅力を伝えづらい「香水」を、男性視点でシチュエーションやなりたい人物像などを想起させながら香りを語り、多くのユーザーの支持を集めるケンティー香水学校。学生や社会人などの職業やともなうシーンに合わせて香水を紹介するほか、「鬼滅の刃」や「呪術廻戦」などのアニメの登場人物、お風呂上りやデートなどのシチュエーション、ユーザーの描く人物像を香りに例えて紹介するケンティー香水学校には、香水を好きになった理由や、影響を受けたもの、今後の展望などパーソナルな質問が数多く寄せられた。全ての質問と回答を一挙に公開する(2021年2月8日の「WWDジャパン」には、彼が現在に至るまでの経緯や投稿のポイントなどについて聞いたインタビュー記事を掲載します)。

香水について

Q.1:香水に興味を持ったきっかけは?

A.1:香りを人に伝えたとき、喜んでくれて幸福感を感じたことがきっかけです。気付いたときには没頭していました。そして好きな香りを追求し、人への伝え方を考えながら発信していく過程や、フレグランスセールススペシャリストの資格を取得したことで、より深い知識を得ることができました。

Q.2:初めて買った香水は?

A.2:「ダビドフ(DAVIDOFF)」の“クールウォーター”です。

Q.3:香水の保管方法を知りたい。

A.3:3段ボックスに収納しています。ポイントは香水の蓋を閉めること、直射日光を避けること、涼しい場所に保存することです、一時期、香水を部屋の窓辺に置いて飾っていたのですが、色と香りが変色し、使い物にならなくなった経験があるので、気をつけてください!

Q.4:どんな香水が女の子におススメ?

A.4:僕は「その香水をつけてどうなりたいのか?」が大切だと考えているので、一度自分の心の声に耳を傾けてみてください。香水に慣れていない方は、比較的に馴染みがあるシトラスやサボン、フローラル、ホワイトムスク、フルーティー系などの香りが使いやすいと思います。香水に慣れて自分の見せ方を理解している方なら、高級感やセクシーさなど個性と魅力を引き立てるシプレやオリエンタル、スパイシー、ウッディ、パウダリー、グルマン系などの香りがおススメです。

Q.5:ケンティーさんにとって香水とは?

A.5:僕の人生に大きな影響を与えてくれました。自分の魅力を引き上げる武器であり、人を幸せにする素敵なものだと考えています。

影響を受けたものや今後の目標について

Q.6:一番好評だった投稿は?

A.6:紅茶の香りの香水紹介です。コストパフォーマンスを重視して選んだ香水で、多くのユーザーにリーチできました。

Q.7:ストレス発散法は?

A.7:筋トレやサウナ、瞑想、散歩などです。

Q.8:香水を付け始めて周囲からの印象はどう変わった?

A.8:清潔感が出るようになりました。毎回、香りで自分の印象を変えているので、第一印象としては「いい匂いがしそう」とよく言われます。

Q.9:お気に入りのファッションブランドは?

A.9:「ユニクロ(UNIQLO)」一択です。

Q.10:動画はどうやって編集していますか?コツは?

A.10:動画編集アプリの「インショット」を使用しています。コツは、見ている人がどう感じるかをイメージして作ることです。例えば、配色や文字の統一感、わかりやすい言い回し、テンポの良さなど仮説を立ててから、たくさん検証をする。この繰り返しです。

Q.11:野球部時代の思い出は?

A.11:たくさんの失敗と小さな成功体験を得たことです。振り返ったときになぜダメだったのか気づくきっかけをくれましたし、なぜ上手くいったのかも肌で感じることができました。また、考え方や行動を学ぶことができたと共に強靭なメンタルも手に入れました。ダメだった頃と現在を比べて、成長できたことは僕の財産です。

Q.12:今の自分を構成しているもの、影響を受けたものは?

A.12:リベラルアーツ大学、野球部で過ごした時間、周りの仲良くしてもらっている人たちです。IT会社の社長と有志が情報を発信するウェブサイトのリベラルアーツ大学では、「賢く生きていく具体的な方法」を学びました。野球部で過ごした時間では、「根性」「経験」「考え方」、仲良くしてもらっている人たちからは、「幸せな時間」と「新たな発見」を得ています。

Q.13:今後の目標は?

A.13:“自分に合う香りを見つける場所”をテーマに、閲覧するだけで香水の全てを知ることできるサイトを構築したいです。その後、香りを起点にファッションや音楽などのジャンルを掛け合わせて、自分の求める未来像に近づけるメディアを作りたいと考えています。

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マッシュの「トーン」がスキンケアを刷新 ブランド初のネイルカラーも登場

 マッシュビューティーラボが手掛けるプライベートブランド「トーン(TO/ONE)」は4月13日、スキンケアラインをリニューアルする。全国のコスメキッチン(COSME KITCHEN)やメイクアップキッチン(MAKEUP KITCHEN)などで展開し、新たにエストネーション六本木ヒルズ店での取り扱いも開始する。

 「トーン」はマッシュビューティーラボのオリジナルスキンケア&メイクアップブランドとして2018年2月に誕生。ブランド名の「トーン」は、肌のトーンを美しく見せることを表す “tone”と、一人一人の肌にあったカラーを提案する“to one”から名付けた。キー成分としてモロッコの砂漠を生き抜くウチワサボテンのオイルと、美しく咲く花々のエッセンスをアイテムに配合している。

 今回リニューアルするのは、クレンジングミルク、モイスチャーローション、モイスチャーミルク、ブースターセラム、エンリッチオイルの5製品で、価格は据え置き。これまでのキー成分であるウチワサボテンのオイルをベースに、バリア機能やエイジングケアの効果がある海洋性微生物由来原料を新たに配合した。また、カモミールとローズマリーを調合した香りでリラックス効果も期待できる。広報担当者は、「ブランドデビューしてから3年経ち、20代後半〜50代と幅広い世代のお客さまに支持されてきた。そこで、くすみや乾燥、揺らぎ肌など年齢に問わず多い肌悩みをサポートする“肌免疫”を高めるために、効果もグレードアップしている」と話す。

 パッケージも一新し、クレンジングミルク、モイスチャーローション、モイスチャーミルクの3製品は、花瓶のような丸みのあるフォルムに、血色感のある肌をイメージした“ブロッサムベージュカラー”を採用したデザインになる。ブースターセラム、エンリッチオイルの2製品は、リサイクルが可能なガラス製に変更する。また、外箱は同社が開発した化学薬品不使用のオーガニックペーパー“コスキチペーパー(COSKICHIPAPER)”を採用するなど、環境への配慮にもこだわる。

 なお、リニューアルに加え、ブランド初となるネイルカラー(全3色、各1800円)も同日発売する。自然由来成分を高配合し、軽いつけ心地でハンドケアの延長のように爪を健やかに保つ。ニュアンスのある3色のベージュカラーをラインアップする。

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積分まで学ぶ! コンサル企業への取材で思うこと エディターズレター(2020年11月6日配信分)

※この記事は2020年11月6日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editor's Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

積分まで学ぶ! コンサル企業への取材で思うこと

 サプライチェーン・マネジメントの領域で用いられる「制約理論」の生みの親によるコンサルティング会社への取材を重ねています。在庫のコントロールにより安直な大量生産から脱却し、大量廃棄を防ぐサステナブルな経営術を学ぶためです。記事は11月から、「WWDジャパン」の毎月第3週サステナブル特集号で掲載します(初回だけ第4週ですw!)。

 サプライチェーン・マネジメント、制約理論、コンサル会社……。この言葉から察する限り、とっても難しそうな取材であり、記事になるのでは?と心配な方も多いと思います。お任せください。まだまだ未熟ではありますが、ムラカミがファッション&ビューティ業界を代表して、コンサル会社の大胆な提言に対して「言ってることが分かりません!」とか「わかっちゃいるけど、できないんです!」「それは、業界の考え方と違っています」など口を挟み(笑)、咀嚼しながらアウトプットしています。取材は、もはや学校です(笑)。コンサル会社のCEOの話を聴きながら、「先生~、分かりません!」と挙手すると、噛み砕いて解説してくれる。ファッションやビューティ業界の事例をお話すると、一緒になって考えてくれる。マンツーマン教育って、素晴らしいですね。ちなみに43歳になって初めて、高校の頃に学んだ「積分」の大切さを思い知ったのは、この取材中での出来事です。理系だったんですけれどね(笑)。

 先方も、私のような翻訳者、コンサル業界の言葉を噛み砕きファッション&ビューティ業界に伝えてくれる・伝えようとしている存在の「ありがたさ」を感じてくださり、年末から年始にかけての連載企画に発展しました。翻訳者、大事ですよねぇ。今業界の翻訳者と言えばメディアやインフルエンサー、忘れちゃいけないのはショップスタッフでしょうか?翻訳とは、行間まで読み取り、相手を意識し、自分の言葉で伝え直す仕事です。ただの「文字起こし」や「直訳」ではありません。願わくば、私がコンサルの提言を噛み砕き伝え直しているのと同じように、インフルエンサーやメディア、ショップスタッフには創意工夫の余地を与え、彼らなりの解釈・表現・言葉で発信することが許される業界であってほしいと願います。

 それにしても他業種の方の言葉は、われわれの既成概念なんかに縛られていないから斬新です。今回「いや、そうですけど……」と思いつつ、よくよく考えると反論の余地がなく、結局「そうですねぇ。できるかなぁ?でも、やらなくちゃですよねぇ」と納得したのが、コンサルCEOの「今半分捨てているのだから、これから作る量は半分で良いんですよ」という言葉でした。例えば「同じ型の洋服は、一度に全部作りきるんです。他業種のように、同じものを作り続けるケースは多くありません!」と反論すれば、「半分捨てているんだから、まず最初に作る量は半分で良いんですよ」と言われます。ある型の洋服を作り切ったら次に、が当たり前だと思っていた既成概念を揺さぶられます。ホントですねぇ、半分捨てているんだから「まず半分作って、売れそうなら追加生産」の体制が当たり前になるべきかも。そのシグナルを察知し、上手にオペレーションする能力が必要なのですね。この業界に飛び込んで十数年。サプライチェーンをちゃんと考えないまま現在に至ってしまいました。ファッション業界の一番の欠点です。ランウエイなどの華やかな場所に比べると地味かもしれないサプライチェーンに光が当たれば。この連載の裏テーマです。

FROM OUR INDUSTRY:ファッションとビューティ、関連する業界の注目トピックスをお届けする総合・包括的ニュースレターを週3回配信するメールマガジン。「WWD JAPAN.com」が配信する1日平均30本程度の記事から、特にプロが読むべき、最新ニュースや示唆に富むコラムなどをご紹介します。

エディターズレターとは?
「WWDジャパン」と「WWDビューティ」の編集者から、パーソナルなメッセージをあなたのメールボックスにダイレクトにお届けするメールマガジン。ファッションやビューティのみならず、テクノロジーやビジネス、グローバル、ダイバーシティなど、みなさまの興味に合わせて、現在7種類のテーマをお選び頂けます。届いたメールには直接返信をすることもできます。

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ユニクロが“ワイヤレスブラ”をアップデート バストも気分も「アガる」商品開発の裏側

 「ユニクロ(UNIQLO)」は、新商品“ワイヤレスブラ シェイプリフト(以下、シェイプリフト)”を2月8日より全国のユニクロ店舗で販売する。“シェイプリフト”は 、ユニクロ史上最高のリフトアップをかなえる、これまでになかった「アガる、ワイヤレス」がコンセプトだ。樹脂パーツを使用した独自の構造(特許出願中)で、バストを立体的に形づくりリフトアップさせる。

 2月4日に催されたプレスを招いての発表会で、炬口佳乃子グローバル商品部門ウィメンズバリュークリエイション&プランニング部門ウィメンズルーム・グッズチーム部長は、「胸がアガって、気分もアガって、ボジティブな気持ちになれるブラ」と“シェイプリフト”を紹介した。

 同社が20〜40代の女性243名を対象としたアンケートによると、「あなたが普段着用しているインナーを教えてください」との問いに対し、ワイヤレスブラを普段着用している人が、2015年12月は39.8%だったのに対し、20年12月は50.8%まで上昇。また、コロナ禍での消費者ニーズの変化についてのアンケートで「カジュアル衣料購入時、1年前より重視されていること」は、「着ていてラク」が41.1%、「動きやすさ」が33.9%、「精神的にリラックスできる」33.5%という結果に。快適性を求める傾向がさらに高まっており、これらの条件を満たすユニクロのワイヤレスブラはコロナ禍の需要に応える商品であることを裏付けた。その一方で、お客様からは「補整力がほしい」「胸をきれいに見せて、高さも出したい」「レースデザインがあれば…」などバストメイク力やデザイン性を求める声があり、その一歩踏み込んだワイヤレスブラへの要望に応える商品として、“シェイプリフト”は開発された。

世界18ヵ国、約120名によるグローバルフィッティングを実施

 このリフトアップ構造を実現させたのが、カップの左右をつなぐように配された樹脂パーツ。プラスチックとゴムの中間くらいの硬さで、クロスさせることで、最も重さがかかるバストの下部分を支える。そのクロスした部分とカップを囲うようなフレームがリフトアップの秘密だが、カップ下中央には樹脂パーツを入れないことで、ワイヤレスブラならではの圧迫感のない快適な着け心地を実現している。試作品が完成した後は、世界18ヵ国、約120名によるグローバルフィッティングを実施し、あらゆる国のモニターの意見を収集してさらにブラッシュアップした。

 “シェイプリフト”は、1月18日にオンラインストア、1月25日に一部の「ユニクロ」店舗で先行販売しており、お客様のコメントには「同僚から、胸がキュンって上がっているけどブラ変えた?と言われた」「きれいな谷間ができる」「とてもユニクロとは思えないブラ」などの感想が寄せられており、滑り出しは上々のようだ。

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【特報】破産した元ハイエナの井戸氏、業界に復帰! 「破産直前は何をやってもダメで、フテ腐れていましたよ」

 「ロードサイドのハイエナ」の異名をとった井戸実氏。2020年2月末をもって会社・個人とも破産を申請し、手続きをしていたが、1月27日にすべての手続き終了を意味する「免責」の決定が裁判所から降りた。3月16日の破産開始手続き決定から、およそ10カ月。スッキリした顔つきの井戸氏に、今の心境と破産に至るまでの詳細を聞いた。
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無印良品の190円の給水ボトルがスゴイ理由 エディターズレター(2020年12月8日配信分)

※この記事は2020年12月8日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

無印良品の190円の給水ボトルがスゴイ理由

 今夏デビューした「無印良品」の給水ボトル&サービスに遅ればせながらハマりました。サービス開始のニュースを読んだときは

>「無印良品」がプラスチックごみ削減を目指して無料の給水サービス開始 給水ボトルも発売

 「へ~」と思ったくらいでしたが、いざ自宅近くの店舗で190円の空ボトル(350ml)を購入し給水サービスを受け始めたらハマり、最近は空気が乾燥していることもあり水の摂取量が激増中です。

ハマった理由は
・シンプルで持ちやすい形状・持っていることを忘れるほど軽い
・残量が見えるからつい飲み干す
・店頭で無料で給水ができる(持ち込みボトル可)
・アプリが秀逸1(給水量を記録するとペットボトル削減本数としてカウントされる)
・アプリが秀逸2(給水可能な地点がすぐ分かる)

 つまり「無印良品」は私に無料で水を提供しつつアプリを通じて「あなたは地球環境に貢献して偉い!」とほめてもくれるのです。ちなみに給水可能な地点は店頭だけではなく、水道が使える公共施設も含みます。例えば編集部がある六本木で検索をすると「無印良品」東京ミッドタウン店のほか「麻布図書館」などが出てきます。

 最近の私の水事情は出勤前に家で給水をして通勤途中に飲み干し、会社で給水をして飲み干し、移動中に近くの「無印良品」の店頭で給水する、といった具合です。ペットボトルはすっかり買わなくなりました。まさに「無印良品」の術中にハマっているというわけです!

 「WWDジャパン」11月9日号では「無印良品」を特集し、新潟県上越市の直江津店で行っているバスを使った中山間部での移動販売に1日密着するなど地域社会に貢献する「無印良品」の取り組みを取材しました(まだ読んでいない方はこちらからぜひ!)。担当した五十君記者は特集後に「小売業は、社会のプラットフォームになれる」と書いていましたが、この給水サービスもまさにプラットフォームのひとつだと思います。店舗の利を生かした目からうろこの発想ですよね。

 給水を始めた当初は店頭に入って無料で給水だけをすることに気が引けましたが、慣れてしまえばなんのその!心の中で「おじゃましま~す」とつぶやきつつ、給水しています。逆に、訪店頻度が高くなったため数回に一回は予定していなかったモノを買ってしまいます。靴下とか、エッセンシャルオイルとか、お菓子とかですね。入店時に「おじゃまします」と心でつぶやく時点でめちゃくちゃ親近感を抱いているわけですから、水というインフラですっかり心と行動をつかまれているわけです(笑)。

 このレターのテーマは「ファッション」ですから「水」の話はテーマには直結しません。だけど昨日、給水ついでにタイツを購入した自分を顧みて、この「給水」から始まる「無印良品」の考え方はファッションを売ることと深く関係しているのだ、と思ったのでした。ホントあっぱれです。

IN FASHION:パリコレもストリートも。ジュエリーもインテリアも。今押さえておきたい旬なファッション関連ニュースやコラムを「WWDジャパン」編集長がピックアップし、レターを添えてお届けするメールマガジン。日々の取材を通じて今一番気になる話題を週に一度配信します。

エディターズレターとは?
「WWDジャパン」と「WWDビューティ」の編集者から、パーソナルなメッセージをあなたのメールボックスにダイレクトにお届けするメールマガジン。ファッションやビューティのみならず、テクノロジーやビジネス、グローバル、ダイバーシティなど、みなさまの興味に合わせて、現在9種類のテーマをお選びいただけます。届いたメールには直接返信をすることもできます。

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マザーハウスが食品ブランドを始動 第1弾はインドネシアのカカオを使った色鮮やかなチョコレート

 “途上国から世界に通用するブランドをつくる”を理念にバッグ、ジュエリー、アパレルを製造、販売するマザーハウスは2月5日、食品ブランド「リトル マザーハウス(LITTLE MOTHERHOUSE)」をスタートした。

 第1弾はクラフトチョコレートメーカーのダリケー(Dari K)とのコラボレーションで開発した、インドネシア・スラウェシ島のカカオを使ったチョコレート2種類。生カカオとカシューナッツを使用した“インドネシアオリジンズ”(2484円)と、ホワイトチョコレートを自然由来の成分で着色したグラデーションが特徴的な “イロドリチョコレート”(1296円)をそろえる。“イロドリチョコレート”は抹茶×ラズベリーの“桜花”、新茶×マンゴーの“萌黄”、いちご×パッションフルーツの“春花”など12つの異なるフレーバーをラインアップ。商品は公式オンラインストアと全国の「マザーハウス」と「イードット(E.)」店舗で取り扱う。

 ダリケーはインドネシア・スラウェシ島の高品質カカオ豆を自社で調達する日本発のチョコレートメーカー。農園に発酵技術の提供をはじめ、果物の木の植樹などを行い、現地の人々の生活向上や環境保全にも取り組んでいる。2015年からパリのチョコレートの祭典「サロン・デュ・ショコラ」へ出展しているほか、チョコレートの品評会「クラブ・デ・クロクール・ド・ショコラ(Club des Croqueurs de Chocolat、C.C.C)」では4年連続の受賞歴がある。

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「ジルスチュアート」の2021年サマーコレクションは朝露を浴びた花びらをイメージ 

 「ジルスチュアート(JILLSTUART)」は4月2日に、朝露を浴びて咲き始めた花びらのようにピュアな彩りとみずみしい艶をイメージしたサマーコレクションを発売する。新作リップスティックのほか、アイシャドウやチーク、ネイルの限定色などをラインアップする。

 新たに登場する“ルージュ リップブロッサム ペタルグロウ”(全12色、うち限定2色、各2800円)は、みずみずしい艶と透明感のある発色が特徴のリップスティック。高い密着性で付けたての艶やかな仕上がりが持続し、ローズマリーエキスやラベンダーオイルなどを配合することでケア効果を高め、唇を乾燥から守る。ナチュラルカラーからパープルやブルーなどのニュアンスチェンジに役立つカラーまで全12色をそろえる。

 そのほか、アイシャドウパレット“エターナルクチュール アイズ シマー”、単色アイシャドウ“アイジュエルデュー”、チーク“ブルーム ミックスブラッシュ コンパクト”の限定色、リップスティック“ルージュ リップブロッサム”、“ネイルラッカー”の新色が登場する。

 また、昨年12月から毎月限定発売している星座石をモチーフにした“ラッキージェム マイリップス”(各3000円)から、4月2日に牡牛座・エメラルドをイメージした“04 peace-loving Tourus”、5月7日に双子座・トパーズをイメージした“05promised Gemini”を発売する。唇の水分に反応し、ナチュラルな血色感をかなえるティントリップスティックで、ほんのりとした色づきが長時間続く。

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「ボッテガ ヴェネタ」の新広告に女優やアーティストを起用 インスタ削除以来初のビジュアル公開

 「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」は2021年春夏のキャンペーンビジュアルを公開した。“サロン 01 ロンドン(Salon 01 London)”と題した同シーズンは、昨年10月にロンドンのサドラーズウェルズ劇場(Sadler's Wells Theatre)でショーが開かれた。今回もクリエイティブ・ディレクターのダニエル・リー(Daniel Lee)のデビューコレクションから広告撮影を行うフォトグラファー兼フィルムメーカーのタイロン・ルボン(Tyrone Lebon)が担当した。

 被写体になったのは、ドイツのコンセプチュアルアーティストのローズマリー・トロッケル(Rosemarie Trockel)やウガンダ出身でロンドンを拠点にする女優のシェイラ・アティム(Sheila Atim)ら。2人ともブランドに馴染みの人物で、トロッケルは同コレクションのために製作したアートブック「The Importance of Wearing Clothes(服を着ることの大切さ)」を手掛け、アティムは10月のショーにゲストとして招待されていた。タイロンは湖を背景に、グリーンのローブを着用したトロッケルを撮影した他、ウエアと同素材で作られたソファーに座ったアティムをとらえている。またキャンペーンにはモデルのノラ・スヴェンソン(Nora Svenson)、ニキータ・シヨロコヴ(Nikita Stsjolokov)、オタワ・クワミ(Ottawa Kwami)、エミール・シューラー(Emil Schueler)、アンドレア・リッソ(Andrea Risso)らも登場している。

 今回の広告は「ボッテガ・ヴェネタ」が1月にインスタグラムアカウントを削除して以来、初めて公開されたオリジナルのビジュアルでもある。250万のフォロワーを有していたがアカウント削除の理由や復活の可能性は明らかになっていない。現状、「ボッテガ・ヴェネタ」に関する画像をキュレートする「@newbottega」などのファンが運営する非公式アカウントがインスタグラム上での発信源や、着用画像のタグ付け先となっている。

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【動画】コロナ太りで悩むあなたへ、ヘルシーなガーリックライスはいかが? 「京大卒モデル一ノ瀬のモード飯~Cuisine à la mode~」Vol.3

 「京大卒モデル一ノ瀬のモード飯~Cuisine à la mode~」は、モデル兼俳優の一ノ瀬遼による料理番組です。「オシャレな料理を作りたい!!」「たまにはお家でご飯を食べたい!!」という、多忙な業界人でも、簡単に作れる料理を学びます。また京都大学薬学部出身の知識を生かした、料理にまつわるさまざまなウンチクや雑学もプラス。一ノ瀬についてもっと詳しく知りたい人は、下記の関連記事をチェック!!

 今回は、ハワイ料理のガーリックシュリンプとガーリックライスを合わせた料理を学びます。ガーリックライスはカロリーが高そうですが、具材のキノコを空焼きし、米と油をよく絡ませ、油の使用を最小限にすれば約350キロカロリーに!!コロナ太りで悩んでいるけれど、ガッツリ食べたい方にオススメです!エビの頭と殻をビールのおつまみに変えてしまうマル秘テクニックも紹介します。

【レシピ】
・白米(炊飯後)0.5膳
・キノコ 80g
・エビオイル 10g
・有頭エビ 3、4尾
・白ワイン 15ml
・キャベツ 1枚
・プチトマト 3個

【衣装協力】
「ジョン メイソン スミス」シャツ(3万1000円)
(HEMT PR)
「アレム」メガネ(5万2000円)
(グローブスペックス エージェント)
「ボイリーストア」エプロン(4500円)
(「ボイリーストア」)

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ファッション&ビューティは、ヘアに学べ エディターズレター(2020年11月4日配信分)

※この記事は2020年11月4日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editor's Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

ファッション&ビューティは、ヘアに学べ

 ファッションを生業にするとビューティは簡素になり、ビューティの世界で仕事をするとファッションは落ち着いてしまうーー。

 異論・反論もあるかと思いますが、こんな方々にたくさんお会いしてきました。この傾向は、年長者に強い気がします。そんなスタッフは弊社にも多く、「ファッションも、ビューティも大好き!!」というのは、貴重な存在。どちらにも“どハマり”している私は、「即物的なエコノミック・アニマルなのだろうか?」という疑念さえ抱くようになっています。

 原因は正直よく分からないのですが、それでは、ダメであろうことだけは断言できます。だってイマドキのインフルエンサーは、双方への興味が総じて高いでしょう?業界の中で今、エンドユーザーにもっとも支持されている業界人は「ヘア業界のトップスタイリスト」と考えていますが、彼らは皆、ヘアというビューティ業界に身を置きながらファッションにも敏感。ファッション業界の動向を見ながら、自身の価値観の変化が時流に即しているか否か?を確かめるそうです。なんてステキなんでしょう。その洞察力と、気づきを自分のフィールドで発揮できる才能が、どちらかにしか長けていない業界人より支持されている理由なのでは?と考えます。下の2、3本目のリンクを読んでも、ヘア業界人が一番「ファッション&ビューティなのでは?」と感じることができるでしょう。

 何より、消費者がファッションとビューティを区別していません。もはや消費者にとってのファッションとは、「アパレル×ビューティ+α」という数式が成り立つくらい。「私、ファッション大好きだけど、ビューティには関心がなくて」とか、「ビューティにハマっているから、洋服には無頓着で」なんて人は、あんまり見かけません。なのに、どちらかにしか興味がない業界人は、結構いまだに数多い。ナゼでしょうか?

 散々考えたどり着いた理由の1つは、「双方が、相手にいくばくかのプレッシャーをかけているのか?」でした。例えばファッション業界人は、仕事でお会いするビューティ業界人の服装をチェック。するとビューティ業界人はビビってしまい、最終的にファッションを楽しむことをやめてしまうのでは?という考えです。少なくとも、こんな思考回路にハマってしまったビューティ業界人は、存在するような気がします。一方のファッション業界人は、同様のプレッシャーを感じているのかな?そうとも言い切れず、「洋服というモノが好きすぎる」とか「ビューティに割く予算がない」などの理由なのかもしれません。でも、仮にそうだとしたら、どちらも「なんだかなぁ」です。だって上述の通り、消費者はアパレルとビューティを区別していないし、限られた予算内で双方を楽しんでいます。だったら業界人にもできるハズ、です。

 冒頭の言葉にギクリとした方、ぜひ一緒に、双方を楽しんでみませんか!プリントメディアもウェブメディアもファッション&ビューティな「WWDジャパン」が応援します!

FROM OUR INDUSTRY:ファッションとビューティ、関連する業界の注目トピックスをお届けする総合・包括的ニュースレターを週3回配信するメールマガジン。「WWD JAPAN.com」が配信する1日平均30本程度の記事から、特にプロが読むべき、最新ニュースや示唆に富むコラムなどをご紹介します。

エディターズレターとは?
「WWDジャパン」と「WWDビューティ」の編集者から、パーソナルなメッセージをあなたのメールボックスにダイレクトにお届けするメールマガジン。ファッションやビューティのみならず、テクノロジーやビジネス、グローバル、ダイバーシティなど、みなさまの興味に合わせて、現在7種類のテーマをお選び頂けます。届いたメールには直接返信をすることもできます。

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「フジコ」や「ビーアイドル」を手掛けるかならぼからZ世代向けのメンズコスメがデビュー

 メイクアップブランド「フジコ」や吉田朱里がプロデュースする「ビーアイドル(B IDOL)」などを手掛けるかならぼから、Z世代の男子をターゲットにしたコスメブランド「メンコス(MENCOS)」が4月21日にデビューする。ウェブマガジン「エモミュー(Emo!miu)」との共同開発で、若年層の男性のファーストコスメブランドを目指す。
 
 デビュー製品は、日焼け止め効果を備えたファンデーション。UVカット効果に優れながらニキビや肌荒れも簡単に隠せるアイテムになっている。2色展開で、価格はそれぞれ1530円。製品の開発には「エモミュー」のモデルや読者、男子高校生、男子大学生1000人の意見を取り入れた。今後も男子が当たり前のようにコスメを使う時代を目指し、彼らの日常に馴染むコスメアイテムを販売する予定だ。

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ラフ・シモンズの右腕が「アライア」の新クリエイティブ・ディレクターに

 「アライア(ALAIA)」は2月5日、ピーター・ミュリエ (Pieter Mulier)を新たなクリエイティブ・ディレクターに任命した。同メゾンは創業デザイナーの故アズディン・アライア(Azzedine Alaia)氏が2017年11月に急逝した後、クリエイティブ・ディレクターを立てずにコレクションを継続してきたが、ピーターが世界から賞賛されるクチュリエの仕事を受け継ぐことになった。22年春夏シーズンにファーストコレクションを発表する。

 ピーターはベルギー出身。デザインと建築を学んだ後、「ラフ・シモンズ(RAF SIMONS) 」でキャリアをスタートした。「ジル サンダー(JIL SANDER)」を経て、「ディオール(DIOR)」のデザイン・ディレクターに就任。その後、16年から18年までは「カルバン・クライン(CALVIN KLEIN)」のグローバル・クリエイティブ・ディレクターを務めた。彼は長年ラフ・シモンズの右腕として共に仕事をしてきたことでも知られ、ラフが「ディオール」で初めて手掛けたオートクチュール・コレクションの舞台裏を追ったドキュメンタリー映画「ディオールと私(DIOR & I)」にも登場していた。

就任に際し、ピーターは「この一流のメゾン、美しいアトリエ、そしてその才能あるチームに加わることは、私にとって信じられない夢のようなこと。常に時代を先取りし、あらゆる芸術と文化を受け入れ、革新的で永続的なクリエイションに対して時間を惜しみなく使うことを目指し続けてきたアズディン・アライアの力強いビジョンは、私のインスピレーション源となってきた。女性らしさを称え、女性をクリエイションの中心に据えるという彼の遺産のようなこの考えを継承していくことに、大きな称賛と責任を感じている。大切な『アライア』の顧客や友人、そしてアライア財団と触れ合い、この伝説的なメゾンの未来を共に作り上げていくことを楽しみにしている」とコメント。

 また、ミリアム・セラーノ(Myriam Serrano)最高経営責任者は「ピーターは、卓越した技術的才能と職人技へのこだわり、構造に対する鋭い目、そして私たちのメゾンのクリエイティブなアプローチに深く根付く時代を超越した美しさへの感性を兼ね備えている即戦力だ。これらの資質に、鋭い知性、真の寛大さ、揺るぎない人間性を掛け合わせる彼の創造的なリーダーシップと革新的な力に、私はこの上ない自信を持っている。私たちは『アライア』の基本的な価値観と独特のスタイルを共に未来に受け継ぐことを目指しており、彼の任命はメゾンにとって重要な新たな章の始まりを示している」と語る。

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マリエが本音で語る「私の33年目のサステナブル」 Vol. 1 今の私ができるまで

「WWDジャパン」読者の皆さま、こんにちは。
マリエです。

多忙なタレント活動から距離を置き、
好きなファッションの世界をもっと学ぶためニューヨークに留学。
その頃から度々お世話になっています「WWDジャパン」でこのたび連載をスタートしました。

テーマはサステナブル。

現在、私の営んでいるブランドや活動の中心になっておりますこのテーマ。
「WWDジャパン」も以前に比べてかなり取り上げるようになった、昨今のファッション界で話題のワードですね。

持続可能な社会を作るため、今ファッションが取り組まなければならないこと。

それはそれはたくさんありすぎて、私には全てを語れません。

「WWDジャパン」紙面で、私も日々学んでおります。

人生の半分は習慣でできているとは全くその通り。
サステナブルを心掛けようとしても、今までの当たり前に待ったをかけるどころか、
悪い習慣に気づくことすら困難です。

それでも自分自身を見つめ直すことによって少しずつ見えたきたサステナブルな私。

そんな私が日々感じているテーマや
われわれファッションを愛する一人一人が考えなくてはならない課題について
今回私の尊敬するアーティスト陣でキャラクターを完成させ、
そこに命と希望を吹き込みました。

名前は“プラスチックモンスター”。

このキャラ、略して“プラモン”が日々の生活の中で気づく
ファッションを軸としたサステナブルな話題を
「WWDジャパン」での4コマ漫画の中で投げ掛ける連載がスタートします。

ウェブではテーマのスピンオフや
私自身がどうしてそんなことを考えるようになったかのきっかけを連載。

発信者でもあり消費者でもある私たち一人一人に少しでも多くの気づきが訪れることを願って。

セレブなアイドル“セレドル”として知られていた私。
そんな“マリエ”は今、デザイナーであり会社の代表として売り上げを管理しながら、日本を代表するラジオ局でナビゲーターを務め5年。さらに環境省のアンバサダーにも就任しました。

やっていいことも、やらない方がいいことも。
うらやましいといわれることの数々も。
経験するはずじゃなかった周りの変化も。
全てが私を変えるきっかけだった。
変わらなければ死んでしまいそうだった。
そして、
変わってしまった“私”と“未来”をどう取り戻すのか、結局、10年もの月日が必要だった。
すごく苦労したな。

さらに取り戻すのではなく
自分を理解し、見つめ直すプロセスを繰り返すことで見えてきた地球のこと・歴史のこと・動物のこと・さまざまなこと。
もう一度しっかり学び直すことで“自分”ではなく、ここ(地球)にいる存在としての責任を理解し、
私の一つの選択がさまざまな健康につながることを学ぶことができた。

隣にいる人の健康、飼っているワンちゃんの健康、私のフォロワーの健康、
そして地球全体の健康も。

その全てを受け入れ、どのように気づき、アップグレードしてきたのか。
今、心から言える私の気づきのエピソードと経験を読者の方とシェアできる場をくれた
「WWDジャパン」の皆さまへ感謝

――サステナブルは現代のパンクだ
BY PASCAL MARIE DESMARAIS マリエ

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マリエが本音で語る「私の33年目のサステナブル」 Vol. 1 今の私ができるまで

「WWDジャパン」読者の皆さま、こんにちは。
マリエです。

多忙なタレント活動から距離を置き、
好きなファッションの世界をもっと学ぶためニューヨークに留学。
その頃から度々お世話になっています「WWDジャパン」でこのたび連載をスタートしました。

テーマはサステナブル。

現在、私の営んでいるブランドや活動の中心になっておりますこのテーマ。
「WWDジャパン」も以前に比べてかなり取り上げるようになった、昨今のファッション界で話題のワードですね。

持続可能な社会を作るため、今ファッションが取り組まなければならないこと。

それはそれはたくさんありすぎて、私には全てを語れません。

「WWDジャパン」紙面で、私も日々学んでおります。

人生の半分は習慣でできているとは全くその通り。
サステナブルを心掛けようとしても、今までの当たり前に待ったをかけるどころか、
悪い習慣に気づくことすら困難です。

それでも自分自身を見つめ直すことによって少しずつ見えたきたサステナブルな私。

そんな私が日々感じているテーマや
われわれファッションを愛する一人一人が考えなくてはならない課題について
今回私の尊敬するアーティスト陣でキャラクターを完成させ、
そこに命と希望を吹き込みました。

名前は“プラスチックモンスター”。

このキャラ、略して“プラモン”が日々の生活の中で気づく
ファッションを軸としたサステナブルな話題を
「WWDジャパン」での4コマ漫画の中で投げ掛ける連載がスタートします。

ウェブではテーマのスピンオフや
私自身がどうしてそんなことを考えるようになったかのきっかけを連載。

発信者でもあり消費者でもある私たち一人一人に少しでも多くの気づきが訪れることを願って。

セレブなアイドル“セレドル”として知られていた私。
そんな“マリエ”は今、デザイナーであり会社の代表として売り上げを管理しながら、日本を代表するラジオ局でナビゲーターを務め5年。さらに環境省のアンバサダーにも就任しました。

やっていいことも、やらない方がいいことも。
うらやましいといわれることの数々も。
経験するはずじゃなかった周りの変化も。
全てが私を変えるきっかけだった。
変わらなければ死んでしまいそうだった。
そして、
変わってしまった“私”と“未来”をどう取り戻すのか、結局、10年もの月日が必要だった。
すごく苦労したな。

さらに取り戻すのではなく
自分を理解し、見つめ直すプロセスを繰り返すことで見えてきた地球のこと・歴史のこと・動物のこと・さまざまなこと。
もう一度しっかり学び直すことで“自分”ではなく、ここ(地球)にいる存在としての責任を理解し、
私の一つの選択がさまざまな健康につながることを学ぶことができた。

隣にいる人の健康、飼っているワンちゃんの健康、私のフォロワーの健康、
そして地球全体の健康も。

その全てを受け入れ、どのように気づき、アップグレードしてきたのか。
今、心から言える私の気づきのエピソードと経験を読者の方とシェアできる場をくれた
「WWDジャパン」の皆さまへ感謝

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BY PASCAL MARIE DESMARAIS マリエ

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POP UP STORE: SKYSTONE TRADING at GINZA!

みなさま、こんばんは。

インディアンジュエリーとターコイズを愛し、24年間365日身に着けている男、アドバタイジングチームの中野です。

緊急事態宣言の延長で引き続き気を引き締めた行動が求められる毎日ですが、いかがお過ごしでしょうか。

私は夕食の選択肢がある内に帰宅したいと願いながらもなかなか叶わない日々が続いています。

一日も早くコロナ禍が収束して、また笑顔で安心して過ごせる日が来ることを願っています。

 

2021年の第一弾として2/11(木・祝)-2/21(日)の11日間、銀座本店では年に2回開催される

ターコイズ好きにはたまらないイベント、軽井沢にあるインディアンジュエリーの世界的な名店

「スカイストーン・トレーディング」の期間限定ストアをご紹介します。

IMG 6463 1 POP UP STORE: SKYSTONE TRADING at GINZA!

今回も素晴らしいターコイズがセットされたジュエリーを多数ご用意。

アメリカ産の貴重なターコイズや日本産赤珊瑚を贅沢に使用し「スカイストーン・トレーディング」の代表

小寺康友さんが制作した1点物のリングやバングル等を自らがご紹介します。

IMG 5976 1 POP UP STORE: SKYSTONE TRADING at GINZA!

IMG 6380 2 POP UP STORE: SKYSTONE TRADING at GINZA!

ヴィンテージのインディアンジュエリーのバングルと小寺さんが制作する一点物のリングは相性もバッチリです。

それでは今回の目玉を厳選してご紹介します。

現在小寺さんは、このイベントを自身のシグネチャーブランド<ヤストモ コデラ>の第一期の集大成として捉えて

イベントの準備をされています。小寺さんの作品が本場アメリカのインディアンジュエリーコレクター達に

人気を得たきっかけのひとつがゴールドを贅沢に使ったジュエリーです。

イベントでも昨年はより顕著に、インディアンジュエリーよりも<ヤストモ コデラ>への注目が高まっているのを肌で感じています。

小寺さんのユーモア溢れる明るい人柄が表れているジュエリーは、身につけているとどんどん愛着が沸いてきて

気づくと自然に身に着けているリングを反対の手で撫でていることも多いです。

IMG 1605 1 POP UP STORE: SKYSTONE TRADING at GINZA!

こちらはゴールド・インクルージョン・クオーツと命名された、純金が混ざっている

魅力的なルックスの水晶をセットしたゴールドリングです。

小寺さんを世界的に有名にしたのがファイルワーク(ヤスリがけ)です。この美しく肌なじみのよい

曲線は、1点につき1つの原型を小寺さんが石とのバランスを見ながら繊細なファイルワークで成形しています。

ゴールドの質感や肌への吸いつきを十分に感じていただけるジュエリーになっています。

IMG 1601 main POP UP STORE: SKYSTONE TRADING at GINZA!

今回目玉のバングルがこちらです。中央のアメリカ・ネバダ産のローンマウンテン・ターコイズが5石セットされた

バングルは、何とか形にしていただいたもの。

このクオリティのターコイズで5石揃えることがどれほど大変か、、、そのあたりのお話は

ぜひ直接聞いていただきたいです。年々このようなバングルを作ることが難しくなっています。

左のバングルは新たな試み、中央に0.3カラットのダイヤモンドをセットしたもの。

あえてダイヤモンドはブリリアントカットでフェミニンにせず、フラットなカッティングで大きく魅せるところが

小寺さんのこだわりです。

どれもたっぷりとゴールドを使用しているので手に取ってその心地よい重さを感じていただきたいです。

IMG 1606 1 POP UP STORE: SKYSTONE TRADING at GINZA!

日本産赤珊瑚やターコイズを使ったものも。イエローゴールドだけでなく、ホワイトゴールドや

プラチナなどでもご用意しています。

IMG 6448 1 POP UP STORE: SKYSTONE TRADING at GINZA!

勿論、ヴィンテージのリングも素晴らしいものをご用意。

こちらは某有名本に掲載されて小寺さんが金庫に入れていた秘蔵のナンバーエイト・ターコイズを使用したリング。

これだけ完璧な美しいターコイズはもう出てこないと思います。

IMG 1608 1 POP UP STORE: SKYSTONE TRADING at GINZA!

私が一番好きなインディアンジュエリーアーティストの<マッキー・プラテロ>のバングル。

恐らく作風からは、1990年代~2000年代頭くらいの間、彼の円熟期に制作されたであろう1本です(主観です)。

近年の作品はコレクターやディーラーがターコイズを渡したりして制作していますが、これは

マッキー・プラテロ氏が当時好んだ色が変化することが楽しめそうなターコイズ。

恐らくロイストン・ターコイズを使用していると思います(主観です)。

IMG 1609 1 POP UP STORE: SKYSTONE TRADING at GINZA!

まるでボウガード(弓矢を射る際に手首を守る装身具)のような大きさに痺れていて、こんな作品を生み出した

マッキー・プラテロ氏の卓越した技術に改めて感動しました。手首が細めの方お待ちしています。

その他ご紹介したいアイテムが多数ございます。

ご来店くださいと言いづらい時期ですが、お近くにお越しの際はぜひ本物のオーラを感じていただけたら幸いです。

POP UP STORE:

SKYSTONE TRADING

 

2/11 THUR. – 2/21 SUN. 銀座本店B1・1F

【動画】「ダブレット」奇想天外な逆再生ショーの裏側 後ろ歩きの無理難題にモデル大苦戦

 「ダブレット(DOUBLET)」は、2021-22年秋冬コレクションをパリ・メンズ・ファッション・ウイークの公式スケジュールで発表した。デジタルで配信したショー映像は、一見するとスクラップ工場で行われた通常のランウェイショー。しかしよく見ると違和感があり、実は“逆再生”されたショーだったのだ。撮影現場では、モデルがランウェイを後ろ向きで歩く。リハーサルではモデル同士がぶつかりそうになるハプニングも多発。さらに、当日はあいにくの雨で凍えるような寒さという過酷なコンディション。井野将之デザイナーやチームはそんな状況をどう乗り越えて逆再生ショーを成功させたのか。現場に潜入した。

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 「ダブレット(DOUBLET)」は、2021-22年秋冬コレクションをパリ・メンズ・ファッション・ウイークの公式スケジュールで発表した。デジタルで配信したショー映像は、一見するとスクラップ工場で行われた通常のランウェイショー。しかしよく見ると違和感があり、実は“逆再生”されたショーだったのだ。撮影現場では、モデルがランウェイを後ろ向きで歩く。リハーサルではモデル同士がぶつかりそうになるハプニングも多発。さらに、当日はあいにくの雨で凍えるような寒さという過酷なコンディション。井野将之デザイナーやチームはそんな状況をどう乗り越えて逆再生ショーを成功させたのか。現場に潜入した。

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帝人フロンティア新社長に平田恭成氏 “疾風に勁草を知る”産業資材部門トップの意気込みは?

 帝人の子会社で繊維部門の中核企業である帝人フロンティアは、日光信二・社長執行役員が退任し、後任に産業資材部門トップの平田恭成・取締役常務執行役員が4月1日付で就任する人事を発表した。日光氏は取締役特別顧問となる。

 平田新社長は1962年2月17日生まれで、広島県出身。85年、神戸大学農学部卒業後、日商岩井に入社。2005年、NI帝人商事繊維資材本部繊維資材第二部長。13年、帝人フロンティア繊維資材本部繊維資材第二部長。19年、取締役執行役員産業資材部門長。20年、取締役常務執行役員産業資材部門長を歴任した。高校時代は野球選手で、現在は広島東洋カープファン。

 オンライン会見に臨んだ平田氏は、「1月中旬に内示を受け、不安はあったが新しいことに挑戦したいと思って引き受けた。まず取り組みたいことは、4月に2年目を迎える中期経営計画の推進、環境配慮型の事業運営、企業風土の醸成だ」と抱負を語った。

 日光氏は退任について、「社長業を任期満了となる丸6年間勤め、1つの区切りだと思っている。やり残したことを言えば切りがないが、それは後任に託したい」と話した。平田氏については、「穏やかで安心感があり、厳しい状況でも冷静に受け止める度量がある。きっとさまざまプロジェクトを積極的に推進してくれると思う」と期待を示した。平田氏が好きな言葉として挙げた“疾風に勁草を知る”が、その人柄を表しているようだ。

 ファッション分野における戦略については、「私は産業資材分野出身なのでファッション事業に携わったことがなく、現時点で詳細なイメージを持っていないが、当社の環境戦略『シンク エコ』を軸に新時代に対応した環境に優しい素材や製品の開発を目指したい」と語った。

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帝人フロンティア新社長に平田恭成氏 “疾風に勁草を知る”産業資材部門トップの意気込みは?

 帝人の子会社で繊維部門の中核企業である帝人フロンティアは、日光信二・社長執行役員が退任し、後任に産業資材部門トップの平田恭成・取締役常務執行役員が4月1日付で就任する人事を発表した。日光氏は取締役特別顧問となる。

 平田新社長は1962年2月17日生まれで、広島県出身。85年、神戸大学農学部卒業後、日商岩井に入社。2005年、NI帝人商事繊維資材本部繊維資材第二部長。13年、帝人フロンティア繊維資材本部繊維資材第二部長。19年、取締役執行役員産業資材部門長。20年、取締役常務執行役員産業資材部門長を歴任した。高校時代は野球選手で、現在は広島東洋カープファン。

 オンライン会見に臨んだ平田氏は、「1月中旬に内示を受け、不安はあったが新しいことに挑戦したいと思って引き受けた。まず取り組みたいことは、4月に2年目を迎える中期経営計画の推進、環境配慮型の事業運営、企業風土の醸成だ」と抱負を語った。

 日光氏は退任について、「社長業を任期満了となる丸6年間勤め、1つの区切りだと思っている。やり残したことを言えば切りがないが、それは後任に託したい」と話した。平田氏については、「穏やかで安心感があり、厳しい状況でも冷静に受け止める度量がある。きっとさまざまプロジェクトを積極的に推進してくれると思う」と期待を示した。平田氏が好きな言葉として挙げた“疾風に勁草を知る”が、その人柄を表しているようだ。

 ファッション分野における戦略については、「私は産業資材分野出身なのでファッション事業に携わったことがなく、現時点で詳細なイメージを持っていないが、当社の環境戦略『シンク エコ』を軸に新時代に対応した環境に優しい素材や製品の開発を目指したい」と語った。

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ゴールドウイン10〜12月期で8.6%増収 アウトドア2ケタ成長

 ゴールドウインの2020年10〜12月期連結業績は、売上高が前年同期比8.6%増の376億円、営業利益が同15.7%増の123億円、純利益が同9.5%増の86億円だった。コロナによる小売市場の低迷、19年秋に開催されたラグビーW杯による「カンタベリー(CANTERBURY)」特需の反動など、悪条件の中でも「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」を中心にしたアウトドア関連事業の売上高が同14.2%増の339億円と下支えした。回復を勘案して21年3月期の業績予想を上方修正する。

 密をさけられるレジャーとしてキャンプが人気を集めたことに加えて、大手スポーツ量販店やショッピングセンターがアウトドア関連の売り場を相次いで拡張したことが追い風になった。リモートワークの広がりでアウトドアブランドを普段着や室内着として選ぶ人も増えた。6月に刷新した自社ECサイトは直営店との連携強化によって売上高2ケタ増を維持している。

 昨年春の緊急事態宣言による店舗休業で大きな打撃を受けたが、尻上がりに回復したため4〜12月期は売上高が前年同期比8.7%減の692億円、営業利益が同16.2%減の135億円、純利益が同19.4%減の92億円まで持ち直した。

 21年3月期の修正後の予想は、売上高が前期比10.1%減の880億円(修正前840億円)、営業利益が同28.5%減の125億円(同81億円)、純利益が同16.5%減の90億円(同64億円)。1月に再発令された緊急事態宣言とその延長を受けて、保守的な見通しを立てる。

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NiziUが「H&M」のアンバサダーに 21年春夏アジア限定コレクションに登場

 「H&M」は、ガールズグループの「NiziU(ニジュー)」をアジアアンバサダーに起用した。同グループがファッションブランドやアジア限定のアンバサダーに就任するのは初めて。就任を記念して、2021年春夏アジア限定コレクションのキャンペーン動画を「H&M」公式ユーチューブ上で2月5日に公開した。また撮影時のメイキングやスペシャルコンテンツも近日中に公開予定だ。

 日本発の同コレクションは、“ファッションを通じて毎日を楽しんでもらいたい”というテーマをもとに製作した。花柄に大きな襟やリボンを施したワンピース(3999円、税込)や、オーバーサイズのデニムジャケット(3999円)、Aラインシルエットのスカート(2499円)、パステルカラーのクロップドジャケット(2999円)などをそろえる。日本をはじめ、中国や台湾、香港、ベトナム、シンガポールなど、過去最大規模となるアジア計500店舗の直営店や公式オンラインストアで2月18日に発売する。直営店では、新型コロナウイルス感染拡大防止対策のため、オンライン上で事前の申し込み・抽選が必要だ。

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「マリーン セル」と仏マスク専門ブランドが再コラボ 5層構造でウイルスを防ぐ

 「マリーン セル(MARINE SERRE)」は、フランスの汚染防止マスク専門ブランド「アールピュア(R-PUR)」とコラボレーションしたマスク“リフレクティブ・ムーン・フェイスマスク”を両ブランドの公式サイトで発売した。このマスクは2021年春夏コレクションで発表されたもので、価格は299ユーロ(約3万7000円)。

 マスクはバクテリアやウイルスといったナノ粒子を5層構造でカットする。一番外側ははっ水性があり、液体やほこりのような細かい粒子をろ過して取り除く。さらに活性炭の層と二重のナノろ過膜が、有害なガスや臭いを防ぐ。肌に最も近い層には防湿処理を施している。また、従来よりも60倍の速さで空気を排出できる熱風抽出バルブが、サイクリングやランニングなどの運動中でも快適な呼吸をサポートする。「マリーン セル」のアイコンでもある三日月モチーフはリフレクティブ(反射)プリントとなっている。

 デザイナーのマリーン・セルは「“リフレクティブ・ムーン・フェイスマスク”は、都市の汚染から身を守り、安全性と快適性を確保するように設計された、昨今の私たちの日常生活に欠かせないもの」と語った。

 「アールピュア」は、「われわれは、これからの環境と未来のビジョンに対してマリーンと同じ価値観をもっている。初めて保護マスクをファッションアクセサリーとして捉えられたのが、19年秋冬シーズンのコラボレーションだった。二度目のコラボレーションを決意したのは自然な流れだ」とコメントした。

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ニューヨーク・ファッション・ウイークがカレンダーを改称 アメリカのデザイナーを包括

 アメリカファッション協議会(COUNCIL OF FASHION DESIGNERS OF AMERICA以下、CFDA)は、ニューヨーク・ファッション・ウイークのカレンダーの名称を、アメリカン・コレクションズ・カレンダーに変更する。年2回発行で、デジタル・プラットフォーム「ランウエイ360(Runway360)」を使って場所や時期に関係なく、アメリカを拠点とするデザイナーが発表できるようにする。

 公開文書の中でトム・フォード(Tom Ford)会長は、「CFDAは、ニューヨーク・ファッション・ウイーク期間中にアメリカのデザイナーがニューヨークでショーを開催することを引き続き積極的に促していく。一方で、グローバルな認知度を高める必要性も強く感じている。過去数年間でデザイナーの多くは、ヨーロッパやアジア、そのほかの主要都市でカレンダー外に発表している。2020年に起こった多くの出来事は、ファッション業界により柔軟な体制が必要だと示した。結果、ニューヨーク・ファッション・ウイークにプライオリティーを起きつつ、CFDAが発行するコレクションスケジュールを改称するに至った」と述べた。

 新型コロナのパンデミックは、生産体制や発表方法に大きな影響を与え、コレクション発表ができなかったデザイナーも多かった。しかしパンデミック以前から、アメリカを拠点とするデザイナーの多くはファッションウイーク期間外や、別のロケーションで発表することを選択していたと語るのはスティーブン・コルブ(Steven Kolb)最高経営責任者(CEO)だ。

 コルブCEOは、「われわれの使命は、アメリカのファッションをグローバル化し、ファッションウイーク期間中だけでなく年間を通して全てのアメリカのデザイナーを支援すること。新しいカレンダーにはサプライチェーンの問題のために公式スケジュールに間に合わないブランドやイベントと連帯してコレクション発表を行うブランド、ヨーロッパやアジアで発表するブランドなどが参加できる」とコメント。

 2月14〜17日に行われるコレクションのスケジュールはすでに公開されているが、アメリカを拠点とするデザイナーのマイケル・コース(Michael Kors)やラルフ・ローレン(Ralph Lauren)、マーク・ジェイコブス(Marc Jacobs)、トリー・バーチ(Tory Burch)はニューヨーク・ファッション・ウイーク外での発表を決めている。

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ニューヨーク・ファッション・ウイークがカレンダーを改称 アメリカのデザイナーを包括

 アメリカファッション協議会(COUNCIL OF FASHION DESIGNERS OF AMERICA以下、CFDA)は、ニューヨーク・ファッション・ウイークのカレンダーの名称を、アメリカン・コレクションズ・カレンダーに変更する。年2回発行で、デジタル・プラットフォーム「ランウエイ360(Runway360)」を使って場所や時期に関係なく、アメリカを拠点とするデザイナーが発表できるようにする。

 公開文書の中でトム・フォード(Tom Ford)会長は、「CFDAは、ニューヨーク・ファッション・ウイーク期間中にアメリカのデザイナーがニューヨークでショーを開催することを引き続き積極的に促していく。一方で、グローバルな認知度を高める必要性も強く感じている。過去数年間でデザイナーの多くは、ヨーロッパやアジア、そのほかの主要都市でカレンダー外に発表している。2020年に起こった多くの出来事は、ファッション業界により柔軟な体制が必要だと示した。結果、ニューヨーク・ファッション・ウイークにプライオリティーを起きつつ、CFDAが発行するコレクションスケジュールを改称するに至った」と述べた。

 新型コロナのパンデミックは、生産体制や発表方法に大きな影響を与え、コレクション発表ができなかったデザイナーも多かった。しかしパンデミック以前から、アメリカを拠点とするデザイナーの多くはファッションウイーク期間外や、別のロケーションで発表することを選択していたと語るのはスティーブン・コルブ(Steven Kolb)最高経営責任者(CEO)だ。

 コルブCEOは、「われわれの使命は、アメリカのファッションをグローバル化し、ファッションウイーク期間中だけでなく年間を通して全てのアメリカのデザイナーを支援すること。新しいカレンダーにはサプライチェーンの問題のために公式スケジュールに間に合わないブランドやイベントと連帯してコレクション発表を行うブランド、ヨーロッパやアジアで発表するブランドなどが参加できる」とコメント。

 2月14〜17日に行われるコレクションのスケジュールはすでに公開されているが、アメリカを拠点とするデザイナーのマイケル・コース(Michael Kors)やラルフ・ローレン(Ralph Lauren)、マーク・ジェイコブス(Marc Jacobs)、トリー・バーチ(Tory Burch)はニューヨーク・ファッション・ウイーク外での発表を決めている。

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コロナで混迷する「ザラ」「H&M」「ユニクロ」の売り上げ順位争い 小島健輔リポート

 ファッション業界の御意見番であるコンサルタントの小島健輔氏が、日々のニュースの裏側を解説する。「ザラ(ZARA)」を展開するスペインのインディテックス(INDITEX)、「H&M」を運営するスウェーデンのH&Mヘネス・アンド・マウリッツ(H&M HENNES & MAURITZ)、そしての「ユニクロ」のファーストリテイリングのグローバルSPA(製造小売業)の最新業績を読み解く。

 インディテックス、H&M、ファーストリテイリングのグローバルSPAの売り上げ順位争いがコロナ第2波の広がりで混迷を増してきた。首位はインディテックスで動かないが直近の4Q(20年11月〜21年1月)で失速が危ぶまれ、回復の早かったファーストリテイリングも緊急事態宣言の再発令で先行きが不透明になってきた。来期へ向けて3社の業績はどう動くのだろうか。

コロナ第2波が影響すれど売り上げ順位は動かない

 H&Mは1月29日に20年11月期決算を発表したが、欧米のコロナ第2波のダメージで4Q(9〜11月)の売り上げが前年同期比14.8%減にとどまり、通期売り上げも19.6%減の1870億3100万スウェーデンクローナ(約2兆1680億円)に終わった。インディテックスも上半期(2〜7月)の売り上げがコロナ禍で37.3%減と大きく落ち込み、3Q(8〜10月)こそ13.5%減とやや回復したが、4Q(11〜1月)はコロナ第2波の拡大で再び落ち込むと懸念され、21年1月期通期は25%台の減少で210〜212億ユーロ(2兆5760億〜2兆5970億円)に留まると推計される。

 ファーストリテイリングは3Q(3〜5月)こそ中国と日本のコロナ禍で39.4%落ち込んだものの、4Q(6〜8月)はコロナ禍の小康とエッセンシャル(生活必需価値)評価で0.8%減と急回復し、20年8月期は12.3%減の2兆88億円に着地した。21年8月期の1Q(9〜11月)も0.6%減と堅調で、通期売り上げを9.5%増の2兆2000億円と予想しているが、12月末からのコロナ第2波の急拡大と1月に入っての緊急事態宣言の再発令で下方修正の可能性も出てきた。国内ユニクロ直営店とECの売り上げは12月の6.1%増から1月は1.8%増に減速して期初からの累計も6.2%増に留まり、コロナ第2波の収束状況とエッセンシャル評価のバランス次第で通期予想の9.5%増に届くかどうか予断を許さなくなってきた。

 ファーストリテイリングは8月、H&Mは11月、インディテックスは1月と決算期が違い、中国とアジア、欧州、米州、日本など各地のコロナ拡大とロックダウンの時期に業績が左右されたが、それは今期とて同様で予測は困難だ。ファーストリテイリングは21年8月期売り上げを9.5%増の2兆2000億円と見通しているが、H&Mも最低でも同率で回復するだろうから2050億スウェーデンクローナ(前年と同じ為替レートなら2兆3760億円)は堅く再逆転し、上半期の落ち込みが大きかったインディテックスも240億EUR台(ほぼ3兆円)への回復が見込めるから、結局のところ売り上げ順位は変わらない。

コロナ禍で財務の格差は大きく開いた

 売り上げだけでは3社のコロナダメージは見えてこないが、財務諸表を精査するとコロナ以前からの財務体質を反映して格差が大きく開いたことが分かる。

 営業利益はファーストリテイリングが42.0%減に抑制できたのに対し、H&Mは82.1%減、インディテックスも73.3%減、税引き後の純利益もファーストリテイリングの49.2%減に対してH&Mは90.8%減、インディテックスも75.5%減と格段にダメージが大きかった。結果、H&Mの純資産が24億4600万スウェーデンクローナ減少したのに対し、INDITEXは1億5300万 ユーロ増加、ファーストリテイリングも125億4500万円増加(親会社帰属持分は179億4100万円増加)した。

 有利子負債はH&Mが800億6500万スウェーデンクローナ(約9280億円)と4.52倍に激増したのに対し、ファーストリテイリングは5900億4900万円と11.4%減少、前期も6100万ユーロと無借金に近かったインディテックスは1100万ユーロとさらに減少した。純資産対比の負債比率も、H&Mが146.6%と危険水域に近づいたのに対し、ファーストリテイリングは59.2%と8.5ポイント低下し、インディテックスは0.08%とゼロに近づいた。

 在庫回転はファーストリテイリングが0.38回減速の2.47回転、H&Mが0.47回減速の2.45回転、インディテックスが0.64回減速の2.58回転と大差なく、棚資産回転日数はファーストリテイリングが19.9日、H&Mが24.4日、インディテックスは28.9日長くなったが、買掛債務回転日数には3社のサプライチェーン体質の違いが現れた。H&Mが11.3日増の37.2日、ファーストリテイリングが14.9日増の74.7日だったのに対し、インディテックスは69.3日増の317.1日と元から長かった回転日数が2カ月強も延びた。インディテックスの財務感覚はSPAというよりアパレルメーカー的で、ワールドと共通するところがある。

 コロナ禍で20年12月期決算が17%減収、28%営業減益、34%最終減益となったLVMHは、棚資産回転が276.3日(1.32回転)から300.2日(1.22回転)に延びたのに買掛債務回転は117.1日から117.6日と一日たりとも延ばさずノブレス・オブリージュな企業姿勢を貫いたが、Iインディテックスやワールドは結構ストレートに延ばしている。

 結果、必要運転資金は売り上げの減少で3社とも減少し、インディテックスは82億EURもの回転差資金が生じ、純資産対比の運転資金率もファーストリテイリングは2.5ポイント改善の47.1%と強固だったが、H&Mは10.4ポイント改善されても112.4%とタイトな運営を強いられた。財務的にはインディテックス、ファーストリテイリングに対する H&Mの脆弱さが露呈した。

※2020年は閏年で2月が29日まであり年間は366日だったため、資金回転に関する財務数値もそれに基づく各社の期間日数で計算した。

明暗を分けた展開地域と基盤とする文化圏

 コロナ禍による売り上げ減少は3社の展開地域にも左右された。ファーストリテイリングのユニクロ事業の売り上げはコロナ前の19年8月期で日本国内が46.0%、グレイターチャイナが26.4%、アジア・オセアニアが16.2%、米州・欧州が11.5%だったが、コロナに直撃された20年8月期では減少率が7.6%にとどまった日本国内が48.9%と過半に迫り、9.3%に収まったグレーターチャイナが27.6%に上昇、33.3%減少したアジア・オセアニアが12.4%、15.5%減少した米州・欧州が11.1%に低下している。国内とグレイターチャイナの売上比率が高かったことが幸いしたのは間違いない。

 H&Mのコロナ禍前の19年11月期は欧州・ロシアで64.5%、米国・カナダ・南米で18.3%を占めてアジアは10.7%に過ぎず、19年8月期で日本とグレイターチャイナで72.4%、20年8月期では76.5%を占めたユニクロ事業とのカントリーリスクの差は歴然だった。インディテックスにしても、コロナ前の20年1月期で母国スペインが15.7%、スペインを除く欧州が46.0%、南北米州が15.8%で、アジア他は22.5%に過ぎず19年1月期の23.2%からも減少していた。

 その防疫学的要因はともかく、コロナ禍はアングロサクソン圏やラテン圏で猛威をふるった一方、モンゴロイド圏では何とか抑制した地域が少なくなかったことがファーストリテイリングに幸いしたが、市場の成長性という点でもモンゴロイド圏の売上比率が今後の格差を広げると見る。

 H&Mはアングロサクソン圏の体型とフィット、モード感が色濃く、パッキン物流の弊害もあって日本では品質に不安を覚える顧客も少なからず、販売効率も「ユニクロ」の半分にも届かない。インディテックスはテーラリングアイテムの自社工場プレス仕上げやアウターのハンガー物流(単品トップスはオリコン物流)もあって品質には一定の評価があるが、ユーロラテン圏の体型とフィット、モード感に加えて「ストラディバリウス(STRADIVARIUS)」のようにラテン感覚が強い業態もあり、ローカル対応に消極的なこともあってモンゴロイド圏、とりわけ日本や中国南部のような華南系モンゴロイド圏での浸透には限界がある。

 世界がグローバル化を志向していた15年まではともかく、ブリグジットに発して世界が分断とローカル回帰に向かい始めた16年以降はグローバルSPAへの逆風が強くなり、強みとする文化圏への回帰が問われていた。

「エッセンシャル評価」が問われる

 もう一つ、今後の明暗を分けそうなのが「エッセンシャル評価」だ。もとよりトレンディなおしゃれは不要不急の贅沢だから、コロナ禍で少なからぬ人々が減収や失職で生計を脅かされるに至っては「エッセンシャルじゃない!」と見限られるリスクを否めない。

 野村総研の推計では昨年末の段階で仕事が半分以下に減って休業手当が支給されない女性パート・アルバイトの「実質失業者」は90万人に上り、総務省労働力調査の女性失業者数78万人と合わせ168万人に達するという。今年に入っての緊急事態宣言再発令でシフトが減ったり職を失った女性たちはもっと増えているはずで、おしゃれどころか日々の食事にも事欠き住居を失う恐怖に慄く女性たちが急増し、生活苦から自殺を選ぶ女性も増える中、浮ついたトレンドやモードが疎まれるのは致し方あるまい。

 使い捨てのファストファッションで成長した「H&M」はサステナブルだSDGsだと綺麗事を言ってもエッセンシャルとは程遠いし、「ザラ」も洗練されたモードのイメージが強く通勤着やおしゃれ着に偏っているからエッセンシャルとは言い難い。それに対して「ユニクロ」は質実な生活着としての機能性カジュアルがエッセンシャルと評価され、コロナ禍でも回復が早かった。

 コロナ禍の出口が見えず生計を脅かされる人々が増えるに連れ、「エッセンシャル」はトレンドやモードに代わるアパレルの購入動機になりつつある。いつかコロナが収束しても、少子高齢化で斜陽の坂を下り勤労者の手取り所得が減り続けるわが国では「エッセンシャル」という価値観は長く通底するのではなかろうか。ならば、アパレル事業者は根底から価値観を変えるしかない。

 「エッセンシャル」(生活必需価値)な商品とは(1)流通のロスとコストを抑えたお値打ち価格で、(2)賞味期間も販売期間も長く継続的に供給され売価の変動が少なく、(3)質実で物性的な耐久期間も長い、サステナブルな商品と規定できよう。綺麗事でサステナビリティだSDGsだと謳う暇と金があったら、サステナブルな「エッセンシャル」商品の開発と流通に真摯に取り組むべきではないか。

小島健輔(こじま・けんすけ):慶應義塾大学卒。大手婦人服専門店チェーンに勤務した後、小島ファッションマーケティングを設立。マーケティング&マーチャンダイジングからサプライチェーン&ロジスティクスまで店舗とネットを一体にC&Cやウェブルーミングストアを提唱。著書に店舗販売とECの明日を検証した「店は生き残れるか」(商業界)、12月11日に出版した「アパレルの終焉と再生」(朝日新書)

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人気美容師4人が提案! ナチュラルケアブランド「モイ」を使ったこの春にぴったりのヘアスタイリング

 ナチュラルケアブランド「モイ(MOII)」と「WWDJAPAN.com」は、春にぴったりな4つのヘアスタイリングを紹介するプログラムをユーチューブライブで配信した。「シーカ ニカイ」のサトーマリスタイリストと石井若菜・店長、「アクア」の熊谷安史・総店長と大塚恵莉・青山店スタイリストが、「モイ」のアイテムを使ってヘアスタイリングのハウツーをお届けした。

 「モイ」は、ベース作りに最適な「モイ ウォーター ジェントルドーン」「モイ コンク モアヌード」と、ケアをしながら質感を出すフィニッシュワークにぴったりな「モイ クリーム グローリーゼア」「モイ オイル レディアブソリュート」「モイ バーム ウォークインフォレスト」「モイ ミスト エラスティックモード」の6品をラインアップ。本プログラムでは、モデルの髪質に合わせて2アイテムを組み合わせてスタイリングを行った。

 サトーマリスタイリストは、ボリュームが出ずペタっとしてしまうというモデルさんの悩みを「モイ ミスト」を使って解消。根元を中心に塗布後にドライしてトップをボリュームアップ。次にコテで軽く毛先を巻き丸みを出してから、「モイ クリーム」でナチュラルに仕上げた。

 石井若菜・店長は、サロンワークでもお気に入りという「モイ オイル」でベースメイク。「モイ バーム」との合わせ使いでロングヘアをすっきりとモードなまとめ髪アレンジを提案した。

 熊谷安史・総店長は、ハイトーンカラーを繰り返しているというモデルを「モイ ウォーター」でケアしながら、全体をウエット状態に。「モイ バーム」をてのひらで温めながら指の間まで広げて、毛を握るように揉み込みしっかりと塗布。ドライヤーで7割ほど乾かした後、毛流れを整えてセミウエットな質感を出して今っぽさを出すテクニックを紹介した。

 大塚恵莉スタイリストは、「『モイ コンク』はハリが出るのでアレンジ前のコテで巻く際にぴったり」と話し、しっかりとベースを作ってから「モイ クリーム」で、フワッとした地毛の質感は残しながらまずはダウンスタイルを披露。さらに大塚スタイリストが制作したヘアアクセサリーを使ってポニーテールに仕上げた。

 マスク生活が続く中、顔の上部に視線が集まることでヘアスタイルでの印象作りが大切になったと感じている人は多い。また髪に負担をかけたくない、労りたいというケア志向も高まっている。ぜひ参考にしながら、ケアとスタイリングの両方できる「モイ」を使ってヘアスタイリングを楽しんでもらいたい。

問い合わせ先
ルベル/タカラベルモント
0120-00-2831

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