「ミスタージェントルマン」に感涙 東コレ頂上決戦“T-1グランプリ”予選第3夜

 2021-22年秋冬シーズンの「楽天 ファッション ウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO以下、RFWT)」が15日に開幕しました。国内外から51ブランドが参加し、4割がリアルショーを行います。「WWDJAPAN.com」では、今シーズンのベストブランドをユーザー投票で決定する“T-1グランプリ”を開催!それに先駆け、記者3人がその日に発表したブランドの中から独断でグランプリ候補を選出します。今日のノミネートブランドはこの3つだ!


東コレ取材2シーズン目
現場取材担当の美濃島
「ソワハ(SOWAHA)」

見どころ:「ソマルタ(SOMARTA)」の廣川玉枝デザイナーが立ち上げた“現代の和装”を提案するブランドです。京都の友禅染め企業と組んでデジタルプリントした、自然風景のグラフィックが段違いに美しかった。山合いの夕暮れや崖から落ちる清流を切り取ったのは、「自然を慈しむ日本人の感性をデザインに落とし込むため」だそう。菊の花や牡丹を織りで表現した無地のテキスタイルも独特の凹凸で目を引きました。こんな服を着た女性を街で見かけたら見とれてしまいそう。玉川デザイナーは香川の工場と組んだブランドもスタートさせるなど、日本の伝統や技術を広める活動を意欲的に行っています。


東コレ取材歴5年
ニュースデスク大塚
「ミスター・ジェントルマン(MISTERGENTLEMAN)」

見どころ:パンデミックで人類が直面している危機や不安を乗り越えた先の愛や平和を願うコレクションでした。異素材ハイブリッドや盛り盛りにレイヤードする東京ブランドらしいミックス感が強く、ベージュやパープルといったカリーリングが優しいスタイルでした。素材感やモチーフなど要素はたくさんなのに、スタイルとして軽やかに成立させてしまうバランス感は本当に上手い。ベーシックやトラッドが中心だった初期の軸は残しつつ、世界観を拡張していく姿勢がたくましかったです。今年1月に逝去したオオスミタケシデザイナーが「フェノメノン(PHENOMENON)」で使っていた“レモンツリーカモ”と“ブルータイガーカモ”がタイツに差し込まれていたのが涙涙。いつもと変わらない「ミスター・ジェントルマン」に感動しました。


若手随一の“ファッションバカ”
東コレ初取材の大澤
「ディ_カフェイン オム(DE_CAFFEINE HOMME)」

見どころ:日本出身の韓国人デザイナーのアビズモ ジョー(Avizmo Jo)が2018年にスタートしたメンズブランド。今シーズンはサテン生地で仕立てたチェスターコートをデニムジャケットにドッキングしたり、オレンジやグレーのスラックスパンツにコーティングを施したりと個性豊かなピースが目立ちました。個人的にはブルーで染めたベロアのタキシードが着てみたい。安っぽさもなく、日本のマーケットをに合わせているわけでもなくて、自分の作りたいものを届けているところに惹かれました。最近では韓国アイドルも着用して徐々に人気を集めていますし、これからが楽しみです。

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「トム フォード」2021-22年秋冬コレクション

 「トム フォード(TOM FORD)」が2021-22年秋冬コレクションを発表した。

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「サポートサーフェス」2021-22年秋冬東京コレクション

 「サポートサーフェス(SUPPORT SURFACE)」が2021-22年秋冬コレクションを東京で発表した。

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「メゾン マルジェラ」×「リーボック」の最新コラボは“クラブ シー”がモデル

 「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」は、「リーボック(REEBOK)」とのコラボレーションスニーカー“クラブシー メゾンマルジェラ(CLUB C MAISON MARGIELA)”を3月24日に発売する。「メゾン マルジェラ」と「リーボック」の公式オンラインストアのほか、「リーボック クラシック ストア 原宿」や阪急百貨店の公式オンラインストア、一部セレクトショップなどで取り扱う。価格は3万2000円。

 「リーボック」を代表する“クラブ シー”のデザインをスキャンした画像を一枚のフラットレザーにプリントし、ステッチや曲線をだまし絵のように描いている。「メゾン マルジェラ」が得意とするトロンプルイユの技法を用いたユニークな仕上がりだ。

 両者のコラボレーションは2020年9月にスタートし、これまで「メゾン マルジェラ」のアイコンシューズ“タビ(TABI)”と、「リーボック」の“インスタポンプフューリー(INSTAPUMP FURY)”や“クラシック レザー(CLASSIC LEATHER)”を融合したシューズを発表している。

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「ブルネロ クチネリ」が3月26日に4フロアからなる国内最大の表参道店をオープン

 イタリアブランド「ブルネロ クチネリ(BRUNELLO CUCINELLI)」は、3月26日に表参道店をオープンする。青山(3月14日で閉店)、神戸、二子玉川、銀座に次ぐ日本5店舗目で、国内最大の売り場面積約600平方メートルを持つフラッグシップショップとなる。所在地はフロムファースト通り沿いの、三陽商会のセレクトショップ、ラブレス青山店の跡地。プレス担当者は、「現状を鑑みて大規模なオープニングイベントは差し控えるが、今秋をめどにあらためてお披露目の機会を用意したい」と話す。

 同店は地下2階、地上2階の4フロアからなり、設計は世界中の「ブルネロ クチネリ」の店舗を手掛けるイタリア人建築家のロレンツォ・ラディ(Lorenzo Radi)が担当。1階のテラススペースに加えて、地下2階にはテーラールームや「日本の職人やアーティストの作品をフィーチャーした、ブランドの本拠地であるイタリア・ソロメオ村のアートフォーラムのような、学びを深めることができる」アートスペースも設けるという。

■「ブルネロ クチネリ」表参道店
オープン日:3月26日
時間:11:00〜20:00
定休日:不定休
住所:東京都港区南青山3-17-11 ビッグストーンビル

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アダストリアと新静岡セノバが営業時間フレックス制を開始 採用難が続く販売員の“働き方改革”に

 「グローバルワーク(GLOBAL WORK)」「ニコアンド(NIKO AND…)」などを運営するアダストリアと、静岡の商業施設、新静岡セノバ(静鉄プロパティマネジメント)は、販売員の働き方改革である「ささえあう 働く時間プロジェクト」を共同でスタートする。その皮切りとして5月1日から、(1)営業時間のフレックスタイム制度、(2)年5日のパワーチャージ休暇制度、(3)館内一部での営業時間短縮の試験運用を開始。これによってES(従業員満足度)を高め、コロナ禍以前からファッション業界の深刻な課題とされてきた販売員の人材採用難克服を目指す。

 17日、都内で両社のトップが会見を開いた。「昨年、コロナ禍を受けてエリアマネジャー約200人から意見を吸い上げた際に、『(長時間労働で連休も取りづらい)販売員の働き方は、コロナ禍を別としてもサステナブルではない。いつまで働き続けられるか不安』という声が非常に多かった」と、福田三千男アダストリア会長兼社長。人口減によって今後さらに販売員の採用難が進むと予想される中で、「販売員のQOL(生活の質)を高め、長く働いてもらえる環境にしたい」。そうした考えからさまざまな商業施設と話をする中で、新静岡セノバと話がまとまったという。

 5月1日から試験運用する3つの取り組みのうち、(1)は現状の新静岡セノバの営業時間が10~20時(一部を除く)であるのに対し、11~19時を必ず営業するコアタイムとして、10~11時、19~20時に営業するか否かは各テナントの判断に委ねるというもの。(2)は、年3日の全館休業日に加えて、2日間の休業を各テナントに付与し、テナントごとに休業日を決めるというもの。(1)(2)ともに、各テナントがそれぞれ決めることで、業種やブランドによって異なる客の流れやニーズに対応する。(3)では、フードコートの開業時間を現状の10時から11時に遅らし、地下1階の食物販フロアの閉店時間を現状の21時から20時に早める。また、22時閉店の5階レストラン街は、20時以降の営業は任意とし、14~17時の営業も任意とする。

 新静岡セノバには、ファッション小売り、飲食店、書店、病院、シネコンなど約130のテナントが入っているが、そのうちの15店が5月1日からこの制度を導入する。15店のうち、ファッション小売りはアダストリア以外のテナントも含めて7~8だという。10~11時や19~20時にクローズすることを決めたテナントには、防犯ネットや残置灯で客が入り込まないようにする。

 新静岡セノバは、日本ショッピングセンター協会(以下、SC協)による2019年度の「日本SC大賞」で、ES賞を受賞している。「商業施設の閉塞感はコロナ禍以前から広がっていた。売上高優先主義の中で無理が生じており、テナントとデベロッパーの関係性を見直すべき時期に来ていた。消費者の時間の使い方が多様化している中で、商業施設だけ時間設定が一律になっていることで、非効率を生んでいた。テナントとデベロッパーの間で、売上高と賃料という従来の契約条件に変わる新しい関係性を築いていきたい。」と、川井敏行・静鉄プロパティマネジメント社長。

 会見には、SC協の飯島薫理事も同席した。「SC協としては18年1月に(販売員のワークライフバランス向上や待遇改善を目指す)『ES宣言』をしていた。ただ、全国に3200もSCがあり、16万~17万のテナントがあると、それぞれに思いや社会から求められる役割があり、なかなか(ES向上が)進まないということがあった。それが、今回のような取り組みをきっかけに進むかなと思っている。今後、SC協のテナント会員を集め、デベロッパーと一緒に今後のSC運営のあり方を考えていきたい」と話した。

■「WWDジャパン」3月22日号では、3月8~14日に弊社メールマガジンやウェブ上で実施した「販売員の労働時間に関するアンケート」に集まった936通の回答結果を掲載。併せて、今回の働き方改革に対するアダストリア、新静岡セノバ2社の思いやその背景を詳報する。

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スノーピークが徳島にグランピング施設 全室オーシャンビューのリゾート

 スノーピークは徳島県小松島市にグランピング宿泊施設「スノーピークグランピング 徳島小松島」を4月16日に開業する。同社の常設グランピング施設としては神奈川、新潟、長野に続く4カ所目で、初のホテル宿泊型だ。

 9つある客室はスノーピーク製品でコーディネートされ、全てオーシャンビュー。客室にはウッドデッキとガーデンを設け、バーベキューも可能だ。焚火ができる宿泊者専用ラウンジ、 プライベートビーチでのシーカヤックやSUP、トレッキング、農作物の収穫体験などアクティビティーも豊富に用意した。スパも設けて雨の日でも楽しむことができる。

 同施設はLIXIL住宅研究所の協力のもと、中山建設が主体で運営する。

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BARNEY’S WAREHOUSE: バーニーズ ウェアハウスオープンのお知らせ

 

3月18日(木)より、バーニーズ ニューヨーク横浜店6Fにいつでもセール価格でのショッピングをお楽しみいただける“バーニーズ ウェアハウス”がオープン。

過去にバーニーズ ニューヨーク各店でご紹介していたウェアやバッグ・シューズ・ジュエリーをはじめ、ベビーギフトからホームアクセサリーなどを取り揃えるチェルシー パッセージのアイテムまで、幅広いアイテムをお得なプライスでご紹介します。

 BARNEY’S WAREHOUSE: バーニーズ ウェアハウスオープンのお知らせ

このたび横浜店でスタートする“バーニーズ ウェアハウス”では、人気ブランドから<バーニーズ ニューヨーク>オリジナルコレクションまで、ワンフロアに性別を問わずさまざまなアイテムがラインナップ。倉庫からあなただけの宝物を見つけるような感覚でショッピングをお楽しみいただけます。

 

また、これに伴い、横浜店の4F・5Fの各フロアでご覧いただけるアイテムがリニューアルしています。

4Fには従来展開していたバッグ・シューズやタイ・ドレスシャツに加え、メンズスポーツファニシング・ゴルフアイテムなどが新たにラインナップ。

5Fではメンズスーツ・ジャケットをはじめ、デザイナーコレクションやカジュアルアイテム・デニム、<バーニーズ ニューヨーク>オリジナルコレクションの新作もご覧いただけるように。

新しい商品構成となり、よりショッピングしやすくなった横浜店メンズフロアにもご期待ください。

 BARNEY’S WAREHOUSE: バーニーズ ウェアハウスオープンのお知らせ

春を感じながらのショッピングにぴったりの横浜店で、あなただけの宝探しをお楽しみくださいね。

※横浜店は当面の間、11:00 – 19:00にて営業しております。

イタリア発の香水ラボラトリーが日本初上陸 伊勢丹新宿本店でポップアップ開催

 化粧品やシェービングアイテムなどを輸入販売するUPPER HOUSEはこのほど、イタリア発の香水ラボラトリー「ラブソルー(LABSOLUE)」の日本における独占販売権を取得した。同ブランドがイタリア国外に進出するのは初めて。3月17日から伊勢丹新宿本店本館1階で期間限定販売(3月30日まで)を始めたほか、4月以降に公式オンラインショップでの取り扱いを開始する。

 同ブランドは2013年に誕生。イタリアで歴史ある化粧品ブランド「マーヴィン(MARVIN)」を手がけるマートン家の子孫である姉妹が自社工場をリノベーションし、「ラブソルー」のラボを併設した香水工場と香水ホテル「パルファムホテル」をスタートした。香りのコレクションが60種あり、ホテルは香りの数と同じ60室を用意し、1部屋ごとに1つの香りが割り当てられている。各香りの名称についた番号は部屋番号とリンクしているのも特徴の一つ。

 60種の香りは、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」や「ブルガリ(BVLGARI)」などの香水も手がけたジャック・キャバリエ(Jacques Cavallier)や、「ペンハリガン(PENHALIGON'S)」の香りを組み立てたオリビエ・クリスプ(Olivier Cresp)など著名な調香師が表現する。今回、日本では24種の香りを取り扱い、主力のオードパルファム(120mL、3万円)とトラベルサイズのドロッパー(15mL、6500円)、キャンドル(200g、9000円)、ディフューザー(100mL、9500円/500mL、2万6000円)、アルコール配合量80%のハンドジェル(1819〜7000円)をそろえる。

 フレグランスはリフィルを用意するほか、ディフューザーのガラス瓶は花瓶として再利用できる設計に。ハンドジェルなどのプラスチック容器は再生可能な高品質な素材を使用する。キャンドルの色や成分は100%自然由来で、芯は100%純綿で編まれたものなど自然環境に配慮した取り組みも推進する。

 安松ジョイUPPER HOUSE社長は「当社は海外で出合ったシンプルだが洗練された心ときめくアイテムを扱う。『ラブソルー』もその思いと合致する。イタリアではミラノとローマの直営店2店舗のみで販売し、知る人ぞ知るこだわりのブランド。日本でも闇雲に店舗を拡大せず、世界観を大切にしてまずは直営路面店をオープンしたい」と述べた。そのほか、イタリアでも展開するホテルのアメニティやコラボアイテムなども進める。

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「アミ アレクサンドル マテュッシ」2021-22年秋冬コレクション

 「アミ アレクサンドル マテュッシ(AMI ALEXANDRE MATTIUSSI)」が2021-22年秋冬コレクションを発表した。

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「アン ドゥムルメステール」2021-22年秋冬パリ・コレクション

 「アン ドゥムルメステール(ANN DEMEULEMEESTER)」が2021-22年秋冬コレクションをパリで発表した。

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「ミキモト」、ニューヨーク5番街の旗艦店を移転増床オープン パールを育む海が着想源のインテリアなど

 ジュエリーブランドの「ミキモト(MIKIMOTO)」は16日、ニューヨーク5番街の旗艦店を移転増床オープンした。新店舗は既存店から2ブロック先で、2層約325平方メートルに拡大し、VIPルームを新設。「ミキモト」のパールにちなんで海から着想を得たインテリアやデザインを施し、西陣織の壁面装飾やオリジナルのシャンデリアなどで優雅な空間を演出した。商品は、定番のパールやハイジュエリーに加えてラグジュアリーギフトコレクションといった新作もそろえる。

 ミキモトアメリカの橋本靖彦社長は、「特にラグジュアリージュエリーのカテゴリーにおいては、ニューヨークの店舗販売について前向きな展望を持っている。新店舗では日本ブランドとして誇りを持つ、洗練された空間や体験を提供する。『ミキモト』のジュエリーを実際に手にとってみてもらうことは非常に重要だ。ニューヨーカーに加えて、世界から集まる皆さんに特別な体験を楽しんでほしい」とコメントした。新型コロナによる渡航制限で5番街を訪れる外国人観光客は減少したものの、客足は国内旅行者を中心に着実に回復傾向にあるという。

 新店舗はもともと2020年末にオープンを予定していたが、新型コロナのパンデミックで延期となった。新旗艦店に加えて、ジェンダーニュートラルなパールジュエリーとともに若い消費者を惹きつけ、アメリカでのビジネスを次の段階へと進めたいとしている。ラッパーのエイサップ・ロッキー(A$AP Rocky)やエヴァン・モック(Evan Mock)といったセレブリティーも「ミキモト」のパールジュエリーを着用しているが、3月5日には「コム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS)」とのコラボレーション第2弾を発売。川久保玲がデザインを手掛け、ジェンダーに包括的なスタイルのパールネックレスなどをそろえている。

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生まれ変わった「ルイ・ヴィトン」銀座並木通り店が公開 仕掛け満載の巨大な“水の柱”

 「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は17日、リニューアルした銀座並木通り店を関係者に公開した。オープンは3月20日。7階建ての建物は、1〜4階がウィメンズやメンズのアイテムが並ぶ店舗スペースで、6階にはVIP・VICサロンが、7階には須賀洋介と協業したカフェ「ル カフェ ヴィー (LE CAFE V)」とチョコレートを扱う「ル ショコラ ヴィー(LE CHOCOLAT V)」が入る。

 “水の柱”をイメージした建築は、青木淳とアメリカのピーター・マリノ(Peter Marino)が手掛けた。青木が担当したファサードは東京湾の水面のようになめらかに波打ち、2層のガラスが一体化して水の流れを表現。映し出された銀座の街並みやビル群は時間や天候によって見え方が変化し、街と一体化しながら存在感を主張する。

エントランスに巨大クラゲ出現

 エントランスには、“水”を連想させる巨大なクラゲのオブジェを登場。店舗フロアはラグジュアリーさとリラックス感が共存し、らせん階段や曲線のカウンター、イサム・ノグチらによる丸みを帯びた家具など、あらゆる流線型を用いて水の流れを表現している。1階にはウィメンズのレザーグッズとウォッチ、ファインジュエリーをそろえ、季節のアイテムが並ぶポップインスペースを常設する。「コム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS)」の川久保玲デザイナーとコラボレーションしたトート“バッグ ウィズ ホールズ(BAG WITH HOOLES)”も並ぶ。

 2階にはウィメンズのレザーグッズやアクセサリー、トラベル、フレグランスで構成。トランクにイラストを描くペインターが駐在しており、サービスに関する相談が受けられる。3階にはウィメンズのウエアとシューズ、4階にはメンズアイテムがラインアップする。店舗限定アイテムとして、パールや刺しゅうを施したメンズスニーカー“LV オリ・ライン”やウィメンズのシークインドレス、ブルーとパープルのサファイアで装飾した腕時計“タンブール スリム”、歌舞伎役者の市川海老蔵と協業した化粧ケース“ボワット・ファルマシー”を用意した。

“癒しポップ”なサロン&カフェ

 6階のVIP・VICサロンと7階のカフェは、ゆったりとしたカジュアルな空間に、ポップで色彩豊かな家具やアートを配置して遊び心を加えた。サロンにはらせん階段の壁紙の着想源となった藤村喜美子の絵画“Wave Blue Line”を飾る。カフェの天井には水面に浮かぶ葉っぱをイメージした装飾を一面に配置し、“水の柱”の最上階を演出した。細部にまで“水”を演出する仕掛けがあり、それらを探す楽しみ方もできる店舗だ。

■「ルイ・ヴィトン」銀座並木通り店
オープン日:3月20日
営業時間:11:00〜20:00
住所:東京都中央区銀座7-6-1
定休日:不定休

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「フミト ガンリュウ」が「リトゥン」とコラボショー 初の東コレで示した存在感

 「フミト ガンリュウ(FUMITO GNRYU)」が2021-22年秋冬コレクションを東京・新国立美術館で発表した。6月にスタートする展覧会「ファッション イン ジャパン 1945-2020 —流行と社会」との連動企画で、文化庁や日本芸術文化財団のサポートを受けて実現した。

山縣良和が空間演出
三角のオブジェが出現

 同ブランドは21年春夏までパリコレクションに参加しており、東コレは初参加。セールスを担当するセイヤナカムラ2.24の中村誠也CEOがショー全体をディレクションし、空間演出は「リトゥンアフターワーズ(WRITTENAFTERWORS)」の山縣良和デザイナーが担当するというコラボも話題となり、今シーズンの目玉の一つとしてメディア編集長や業界の大御所たちが会場に訪れた。

 会場には岐阜県・白川郷の合掌づくりを模した三角形のオブジェと、ジャケットを土に埋めたガラスケースが置かれていた。これらは「生成と分解からなる衣服の循環をテーマにした」(山縣デザイナー)もので、三角形のオブジェには養蚕や和紙づくりなど白川郷を象徴する画像が貼られていた。

キーアイテムを多様な色に
デジタルならではの仕掛けも

 コレクションには、構築的なパターンのダッフルコートやテーラードのディテールを採用したダウンジャケット、脇下から裾までジップを配したコーチジャケットなど、過去に披露したアイコンアイテムが登場。それらを赤や青、黄など別のカラーで採用したり、スタイリングに変化をつけたりして、テーマの“必然的多様性”を表現した。全アイテムに載せたQRコードは実際に読み取り可能で、ブランドサイトに遷移する仕組み。機能の一つとして用いて、記号としてロゴを消費するブームに疑問を示している。そのほか、ノルディック柄を編みではなくプリントで表現したニットなど、「フミト ガンリュウ」らしいクリエイションが光った。

 “多様性”はショーの配信方法にも反映した。会場には5台のカメラを置き、「楽天 ファッション ウィーク東京」の公式サイトと「ファッションスナップドットコム(FASHIONSNAP.COM)」「ベース(BASE)」の3つのプラットフォームから異なる画角で映像を配信。ランウエイには6人組ガールズグループBiSHがモデルとして登場し、ハンディーカメラで客席やバックステージ、囲み取材の様子までを映すなど、複数の視点でランウエイを切り取った。ショー終了後にはBiSHのライブパフォーマンスを生配信し、彼女たちが着用していたTシャツをオンラインで即販売するなど、デジタルならではの企画も行った。

 最後に丸龍デザイナーに東コレに参加した経緯を聞くと「機会をもらったから挑戦した」と淡々と答え、こう続けた。「僕は社会に必要なものを作っている。でも夢を語るだけではなく、ビジネスもしっかり成功させるのが僕のスタンスです。今はまだ一部の人にしか受け入れられていないかもしれない。でもその裾野をどんどん広げていき、全ての人に刺さるブランドに成長させます」。

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「コーチ」が新ビジョン“コーチ フォーエバー”に込めた環境への思い

 1941年にニューヨークで創立され、今年で80周年を迎えた「コーチ」は、環境に配慮して制作した2021年スプリング・コレクション“コーチ フォーエバー”を発表した。スチュアート・ヴィヴァース=クリエイティブ・ディレクターは、同コレクションを語る上で「実践」「学び」という言葉を繰り返し、リサイクル素材や“ナチュラルレザー”の使用、アーカイブの復刻、“アップサイクル”などをコンセプトにデザインをすることで、環境やコミュニティーへの責任を示した。ここでは、挑戦しながら進化し続ける「コーチ」の新たな一面を象徴する“コーチ フォーエバー”の特徴を紹介する。

過去のコレクションピースや
リサイクル素材で作ったバッグ

地元ニューヨークへの愛を込めた
カプセルコレクション

 地元ニューヨークの職人とのコラボレーションも初の試みとして実施。職人技術の魅力を届けるため、家族経営の小さなニット工場や刺しゅう工房に依頼して“A Love Letter to New York”と題したカプセルコレクションを“コーチ フォーエバー”の中で制作した。“NEW YORK”の文字やてんとう虫、花などを刺しゅうしたアウターウエアやバッグを展開している。

 日本の店舗でも、今シーズン販売するレザーバッグなどの一部アイテムに、好みの刺しゅうを施せるサービスを期間限定で実施する。アルファベットを自由に組み合わせたイニシャルやお気に入りの言葉、または「コーチ」を象徴する9つのモチーフから選ぶことができる。刺しゅう糸は10色。(※詳細は、記事の最後にあるINFORMATIONをチェック!)

歴代の人気アイテムも
アップデートして復刻

スチュアート・ヴィヴァースが語る、
“クリエイティブとは、前進すること”

WWDジャパン(以下、WWD):今シーズンのコレクションの着想源は?

スチュアート・ヴィヴァース=クリエイティブ・ディレクター(以下、スチュアート):当初は、ニューヨークのアッパーイーストサイドをインスピレーション源にしていた。だが、新型コロナウイルスの感染拡大によって状況が一変し、私たちが取り組んでいたことの多くが、無意味でちっぽけに感じられたんだ。だから従来とは違う視点で制作しようと自然な流れで方向転換し、環境への責任やコミュニティー、前向きな姿勢をコレクションを通じて伝えたいと考えた。直感的に、自分自身のアイデアをさらに深く掘り下げる必要があると感じたんだ。

WWD:昨年の夏には双子の父親になるなど、プライベートでも変化があったが、その影響は?

スチュアート:親になったことで、次世代のためにより良い未来を作っていきたいという気持ちがさらに強くなった。そして、今シーズンのコレクションで表現したかった“環境に配慮したものづくり”は、より急を要するものだと実感した。

WWD:テーマを“コーチ フォーエバー”にした理由は?

スチュアート:「コーチ」のレガシーとファッションのライフサイクルという意味を込めた。本来なら廃棄される素材の再利用や、リサイクルを前提とした循環型デザインを意識した。また、若い世代が50〜60年前の「コーチ」のビンテージバッグを持っている姿を何度も目にし、ブランドが永く続いていく願いを込めて“フォーエバー”という言葉で表現したんだ。

WWD:“環境への責任”という言葉が印象的だったが、その責任をどのように捉え、打ち出そうと考える?

スチュアート:コレクション制作の過程で気付いたのは、私自身がサステナビリティについてもっと学ぶ必要があるということだ。最初から完璧でなくていい。環境に配慮したデザインプロセスによって環境負荷がどれくらい軽減されるかなどを、私たちチームは常に考え続け、実践することで学んでいる。固定観念を捨てて、サステナビリティに対してオープンな姿勢で取り組んでいきたい。そこで、私たちが描くビジョンを、環境や自然、お互いに対する“責任”という言葉で示した。

WWD:具体的に“責任”をどうアイテムに落とし込んだ?

スチュアート:今シーズンは、アーカイブの復刻や“アップサイクル”の手法、リサイクル素材やオリジナルの“ナチュラルレザー”を取り入れたコレクションを制作した“。ナチュラルレザー”は、イタリアの工場を訪れた際にオーナーから「祖父の代から受け継いでいる技術で、素材を埋めると土に還る」と聞き、レザーから始まった「コーチ」のルーツと重なった。だからそのレザーを用いて新しい「コーチ」を表現したいと考えたんだ。

さらに、“責任”は生産工程全体も指している。今回新たに挑戦したのが、コミュニティーへの還元だ。ニューヨークはパンデミック初期、厳しく苦しい状況にあった。そこで、地元のメーカーを支援するために“、A Love Letter to New York”と題したカプセルコレクションも“コーチ フォーエバー”の中で発表した。職人たちが、アイテムに刺しゅうを施したり、アポロのセーター、キース・ヘリングのTシャツ、モトジャケットなど、最近のコレクションからお気に入りのアーカイブピースを制作したりした。今までになかった新しい試みで、ニューヨーク発の素晴らしさを証明するものに仕上げることができた。

WWD:具創立80周年を迎えた「コーチ」の今後のビジョンは?

スチュアート:今の時代をとにかく生きること。適切なものとつながり、正しいと思うことを信念を持って実践していきたい。この1年で物事が急速に変化した。私たちはそんな世界の状況に目を向けながら常に実直であり続け、リアルでオーセンティック、かつオプティミスティックな「コーチ」を進化させる。もちろん“コーチ フォーエバー”のコンセプトも継続させ、さまざまなテクニックを研究しながら、新たなアプローチを試験的に取り入れていく。クリエイティブとは、前進することだから。

INFORMATION
アイテムに刺しゅうができる期間限定サービスを開催

開催期間:3月12〜31日
開催場所:「コーチ」表参道、「コーチ」銀座、レイヤード久屋通パーク、心斎橋パルコ、大丸札幌の5店舗(要予約)
納期:最大1カ月
価格:ワード(最大10文字・スペースも1文字換算)、モチーフ1点/各5000円

PHOTOS : © 2020 JUERGEN TELLER(LOOK IMAGES)

問い合わせ先
コーチ・カスタマーサービス・ジャパン
0120-556-750

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三陽商会、希望退職150人募集に180人応募

 三陽商会は、1月21日に公表した希望退職者募集で150人程度の募集人員に対して180人が応募したと17日に発表した。同社の希望退職者募集は2013年以降で4回目。特別退職金と再就職支援に関する経費として、2021年2月期決算に特別損失約13億円を計上する。

 同社は15年6月末に売上高の半分を占めていた「バーバリー(BURBERRY)」ブランドのライセンス契約が終了。大きな穴を埋めるべく「マッキントッシュ ロンドン(MACKINTOSH LONDON)」をはじめとする後継ブランドの育成に取り組んできたが、苦戦を強いられてきた。

 慢性的な赤字体質からの脱却のため、20年4月に公表した「再生プラン」の下、大規模な店舗閉鎖(21年2月期に160店舗)などの事業構造改革を進めてきた。だがコロナによる2度目の緊急事態宣言の発出によりさらなる経営環境の悪化が見込まれる中、4回目の希望退職募集を余儀なくされていた。

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創業100周年のカミソリ王者「Schick(シック)」の“極”は、悩みや不便を全部解消

 今年で創業100周年、日本国内でもウェットシェービング市場でトップシェアを誇る「Schick(シック)」はこのほど、100年のノウハウを結集した日本だけのオリジナル・フラッグシップモデルの“極 KIWAMI”を発売した。最高のカミソリを提供することで、髭剃りの楽しさ、ひいては自分と向き合う時間の価値を伝える「Schick」は、“極 KIWAMI”の発売に合わせてTVCMも刷新。アニバーサリーイヤーの今年は、人々の多様性をサポートする商品などを続々発売する予定だ。

「どれがいいのか分からない」
人に贈る万能の最高峰ライン

 「Schick」は日本市場に進出してから30年で、国内のシェアで7割を独占。大事なマーケットであるからこそ、近年は4枚刃の“クアトロシリーズ”や、モイスチャー美容ジェル搭載の“ハイドロシリーズ”など、ラインアップを拡大してきた。だが、全てが等しく大事なシリーズだったからこそ、「どれを選んだらいいの?」と悩んでしまう男性がいたのも事実。“極 KIWAMI”は、「自分にあうカミソリが分からない」や「何を選んだら良いのか迷っている」男性に贈る、最高峰と呼べるフラッグシップモデルだ。

 最高峰モデルの“極 KIWAMI”は、ブランド生誕から現在に至るまでの100年に及ぶノウハウを結集している。まずは日本の先駆けとなり、その後も改良を重ねているチタンコート5枚刃を搭載。独自の「衝撃吸収テクノロジー」が圧力を分散し、「フリップ式トリマー(TM)」により、もみあげや鼻の下のキワまで簡単に整えられる。アイテムは定番ともう一つ、カミソリ負けなどの理由でウェットシェービングに苦手意識を持つ人にオススメの“極 KIWAMI 敏感肌用”の2種類だ。

CM刷新!! バーバーで働く
本田翼が髭剃りの楽しさを伝授

 “極 KIWAMI”と共に髭剃りの楽しさや自分と向き合う時間の価値を伝える「Schick」は3月17日、大刷新したTVCMの放映をスタートした。バーバーに通う男性に、理容師が“極 KIWAMI”で多様な髭剃りの楽しさを教えてくれるというストーリーをハッピーな世界観で表現している。理容師役を務めるのは、女優の本田翼。そして、バーバーに通うのは俳優の大倉孝二と伊島空。大倉孝二はすべての髭をスッキリ剃って、伊島空は顎髭だけを残してと、それぞれ異なる髭スタイルを楽しむ様子を見せることで多様性を表現する。

 “大人のちょっといいもの”をイメージした“極 KIWAMI”は、深い艶のあるブラック。そして“極 KIWAMI 敏感肌用”は、光沢を抑えたマットな質感のシルバー。こだわりのカラーリングでも、毎日のルーティンである髭剃りの時間をプレミアムなひと時へと演出する。

「刃物だから」と諦めていた
不便なパッケージを
サステナブルに改善

 男性なら一度は、ドラッグストアなどで購入したカミソリの開封に一苦労したことがあるだろう。丈夫なのにすぐ捨ててしまうプラスチックに、“罪の意識”を感じている人もいるかもしれない。

 そこで「Schick」の“極 KIWAMI”シリーズは、紙製パッケージを採用。日本に上陸してから60年以上というブランドには高齢のファンも多く、誰もが開封しやすい設計を実現した。国内だけでも毎年数百万本が売れるブランドの商品パッケージを紙製に切り替え、地球への環境負荷も軽減する。シェアNo.1だからこそ、取り組みのインパクトは大きい。もちろん最初は本体、その後は替刃を買い続ければ、それもまた地球に優しい。

創業100周年の「Schick」から
目が離せない

 「Schick」の誕生は、今から100年前。創業者のヤコブ・シック(Jacob Schick)は1921年、ブレード(刃)が替えられるカミソリ“インジェクター”の原型とも言うべき、充填式レザーを開発した。以降、カートリッジタイプの源流であり複数刃のカミソリの契機ともなった“スーパーⅡ”、スキンガード機能搭載の5枚刃“ハイドロ5”などラインアップを拡充し、現在に至っている。“ハイドロ5カスタム”の2018年2月~20年12月までの累計出荷本数は、約248万本。大ヒット商品となった。

 創業100周年の今年は、人それぞれの多様性を大事にする時代と呼応し、多様なスタイルとあらゆるニーズに応える商品やサービス、コミュニケーションを展開するという。“極 KIWAMI”は、その第1弾だ。

問い合わせ先
シック・ジャパン お客様相談室
03-5487-6801

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「SK-II」初の日本事業専任グローバル バイスプレジデントが語る、コロナ禍のブランド・ビルディング

 「SK-II」は昨年10月、ブランド初のポジションとしてグローバル バイス プレジデント 日本事業統括を新設し、P&Gビューティ部門で20年以上のキャリアを持つ荒尾麻由氏が就任した。直近3年はグローバルのブランド体験・リテール体験の改革を進めてきた同氏に、今後について聞いた。

WWD:日本事業を統括する新ポジションができた経緯は?

荒尾麻由プロクター・アンド・ギャンブル・インターナショナル・オペレーションズ SK-II グローバル バイスプレジデント 日本事業統括(以下、荒尾):「日本は『SK-II』の発祥の地であり重要な役割を担う市場です。日本の消費者に愛され続けるブランドであることがグローバルでの成功に大きく寄与するという戦略的観点から新設しました。営業とオペレーションのリーダーがいることに変わりはなく、従来の組織に新ポジションが加わりました。

WWD:託された最大の役割・任務をどう捉えているか?

荒尾:P&Gに入社して21年目になりますが、長年ビューティ部門を歩んできました。キャリアとして一番長いのが「SK-II」になります。ここ数年はお客さま起点のブランド体験・リテール体験を改革する責任者を務めてきたので、その延長で「売るのではなく、役に立つ」という視点に立った愛されるブランド作りが使命です。

WWD:日本の化粧品業界では、スマートストアの取り組みの先駆けとして注目された。

荒尾:リテール体験の改革は、お客さまにとっての悩みや課題が出発点。2018年に「FUTUREX Smart Store by SK-II」をオープンしましたが、当時はお客さま、特に若い世代にとって日本の伝統的な化粧品売り場やカウンターはハードルが高く、「見た目で買うか買わないか判断されているんじゃないか」「座ったら何か買わされるんじゃないか」など、ストレスやプレッシャーを感じているというインサイトがありました。さらに今の時代、消費者はショッピング前に商品のことを調べ、美容部員より知識を持っている人もいたり、かと言って自分の肌のことを分かっていないから何を使ったらいいのかも分からずセルフの店舗では物足りないと思ったりしている方もいたんです。それらの解決策として開発しました。

WWD:スマートストアの今後の展開は?

荒尾:ポップアップストアからスタートし、得た知見を実店舗に導入してきました。初代スマートストアの肌測定器「マジック スキャン」は電話ボックスぐらいのサイズでしたが、改良を重ねて小型化。鏡台の大きさになって、阪急うめだ本店、大丸心斎橋店に設置しています。肌測定器を肌にあてて美容部員が撮影するというプロセスを経ずに肌測定ができます。今はさらに持ち運びやすい「ミニ マジック スキャン」も開発し、イベントなどで試験的に導入しています。コロナ禍の非接触ニーズにも応えるツールなので、多くの人に体験していただきたいです。

WWD:米ラスベガスで開催される世界最大級のIT見本市「CES2019」に出展し話題になった。化粧品メーカーの出展は多くないが、狙いは?

荒尾:「CES」はテクノロジーの企業が最新の技術を発表する場ですが、テクノロジーは使われてこそ。特に消費者が関わるテクノロジーは、化粧品メーカーがそれを使うとどんな体験を生み出せるのか発信することに意味があると考えました。反響はとても大きく、ブースの前には行列ができるほどで、自分の肌について知りたいというニーズの高さを実感。単純に体験が楽しいと感じていただいているのが、大きな学びになりました。

WWD:日本事業統括としての一年目の取り組みは?

荒尾:「SK-II」は常にピープル、パーパス(目的)、ピテラの“3P”を大切にしてきました。これらを軸に、お客さま起点のオペレーション作りをすることは変わりません。“ヒューマンなブランドになる”という目標に向け、お客さまとの絆を築き未来を育むこと。ブランドの信念でありメッセージとして掲げている“Change destiny”の通り、肌の運命を変え、人生を変える勇気を持っていただく手伝いをしたいと思っています。地球の運命にもポジティブに貢献したいです。

WWD:“ヒューマンなブランド”とは?

荒尾:広告なども含めて発信するメッセージ、実店舗での体験、製品体験、ブランドの全ての体験において消費者目線でヒューマンなブランドであらねばと思っています。コロナで生活が一変してソーシャル・ディスタンスが叫ばれる一方、ソーシャル・コネクションも強まりました。社会や環境の意識が高まる中で、コミュニティーや地球環境にどう役立つか、そこにも“ヒューマンさ”を発揮することが求められます。若い世代はパンデミックによって、より一層きちんと信念を持ち行動するブランドを選ぶようになりました。信念に従ったブランド・ビルディングと、リテール体験の改革を実行し続け、ブランドを育てたいと思います。

WWD:コミュニティーや地球環境への貢献に関して具体的施策は?

荒尾:例えば昨年は中国で人工呼吸器を寄付したり、日本では“フェイシャル トリートメント エッセンス”を医療従事者やオリンピックアスリートに寄贈したりしました。そのほか「SK-II」の生産拠点である滋賀工場では、通常は化粧品の製造のみですがマスクの製造も行いました。店頭での空き容器回収やリサイクルガラスの活用、滋賀工場における再生エネルギーの利用や排水への配慮など、製造過程から消費者を巻き込むところまで、小売店ともパートナーシップを結びながら取り組んでいます。

WWD:消費者への発信は?

荒尾:こういう時代だからこそ、一層「#ChangeDestiny 運命を、変えよう」という「SK-II」の信念をお伝えし、日本の女性を取り巻くさまざまなプレッシャーに寄り添い、一歩を踏み出すお手伝いをしたいと考えています。昨年は水泳の池江璃花子選手とパートナーシップを結び、“ありのままの自分”をテーマにメッセージをつづったフォトダイアリーを公開しました。「運命は自分の力で変えられる」という、今求められる希望やポジティブさを発信しました。また卓球の“タカマツ”ペアの高橋礼華選手が現役引退を決めたことを受けて、自身の運命を変える決断をサポートするトリビュートとして、心の絆の強さをたたえる動画を配信しました。世の中は自分ではコントロールできないことが次々起こるから、自分でコントロールできるものにフォーカスする人が増えていると感じます。肌はそれに当てはまり、スキンケアへの関心は衰えることなく、むしろ高まっています。そうしたニーズに応えながら、今後もそのときどきの消費者の心に寄り添ったメッセージを発信したいと思います。

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DD、トレタと中小飲食店向け卸売業スタート。600品目を365日発送。

株式会社DDホールディングス(本社:東京都港区、代表取締役社長:松村 厚久)グループと、飲食店向け予約/顧客台帳サービス「トレタ」を開発・販売する株式会社トレタ(本社:東京都品川区、代表取締役:中村 仁)が共同で「仕入れ支援サービス」を3月16日よりスタートさせる。
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空中階対策に「食べ飲み放題2000円」はいかが? 「おすすめ屋」は若者で連日満席、月商600万円クラス

 「食べ飲み放題2000円」を売りにして、連日満席の居酒屋がある。「おまかせ屋」。2017年に1号店を開店し、すでに11店を展開するが、いずれも駅近の空中階。食べ飲み放題らしからぬ、システマティックな運営が若者の人気を支えている。
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「以前から厳しい売り上げ、それがコロナで“とっ散らかって”……」 業界の悩みを「心に火を灯して」解決しますVol.2

 ファッション&ビューティ業界は「変革」を謳っているけれど、実は「どう変わったらいいのか?」さえ見つからない人はいませんか?目指す姿は見えているけれど、実は迷っていたり、くじけそうになったりしている人はいませんか?そんな「登るべき山」が見つからなかったり、山は見えているけれど道を照らすトーチの火が消えそうだったりのアナタに、人の「心に火をつける。」ことを目指す神保拓也トーチリレー代表取締役“隊長”が向き合います。

 2回目の「心に火をつけたい」と願う相談者は、とあるブティックのディレクターBさん。数字しか見ない上司、「頑張ります」しか言ってくれない同僚、そして厳しい売り上げ……。悩みが“とっ散らかっている”と話す彼女の心に、登るべき山に向かうためのトーチの火を灯します。

神保拓也トーチリレー代表取締役“隊長”(以下、神保“隊長”):早速、今、何に悩んでいるのか、教えてください。

Bさん:以前からずっと「しっくり来ない」状態だったところ、新型コロナウイルスが蔓延して、頭の中が“とっ散らかって”いるんです。

神保“隊長”:どう、“とっ散らかって”いるんでしょう?

Bさん:全体的に、です。私は、店舗を統括する立場。スタッフの頑張る意欲や、私についてきてくれる意識は高く、スタッフとのコミュニケーションが足りていないとは思いません。ただ「みんな、同じ方向を向いているの?」と問われると、そもそもズバッと「この方向に進みたい!」と言い切れないんです。日々は売り上げも厳しく、スタッフが望むリーダー像を体現できているのか不安です。ショップは、アパレル経験者がいない中でスタートし、現在は数店舗とEC。顧客管理や在庫管理もわからない状態から模索を続け、いまに至っています。だから今のように迷っても、相談できる人が社内にも社外にもいないんです。これが、根本的な問題なのかもしれません。ロジカルな解決策に辿り着かず、複数の頭で考えたいと後輩に相談しても「頑張ります」以上の答えはありません。一方役員は、数字しか見ない。本当に“放置プレー”なんです。最近は「このままだと、閉店するしかない」と言われることもあります。

神保“隊長”:役員の方は、閉店しても構わないと思っているのでしょうか?

Bさん:気分屋なところがあって、数字が落ちると強く当たるんです。「潰したい」ワケではないでしょうが、売り上げは本当に厳しくて……。プライベートブランドも計画しているのですが、店舗数が減ると売れる数も減少するので、計画そのものが“おじゃん”。最近は、閉店の話が具体的になっています。

神保“隊長”:閉店で一番困るのは、経営陣だと思うのですが……。

Bさん:自分たちの“想い”がないんだと思います。経営者として「これだけ赤字が続くと無理だよ」という話は、「いよいよ」という局面でしか言ってくれません。売り上げが良いときは何も言わないのに、落ちると怒られる。そして私たちは数字の読み方を教えてもらっていないので、正直わからないんです。言われて気づくことも多く、「もっと早く教えて欲しかった」と思います。上から具体的な話がないから、私たちだけでは突破口を見つけられないんです。

神保“隊長”:後輩に相談という話がありましたが、彼女たちに意見を募るのは、無理難題なアプローチです。経験不足で視野もまだ広くないでしょうし、そもそも問題を“自分ごと化”できるとは思えません。責任を負っていない人に「何かある?」と聞いても、意見はなかなか返ってきません。「私たちは、こういう山に登りたいの。標高はどのくらいで、現在地はココ。登り始めると、こんなコトが予想されるけれど、どう思う?どんな登山グッズが必要?」と聞けば、考える軸が存在するので意見が出てくると思います。でも「この山に登りたい」がボンヤリしているタイミングで「どの山に登りたい?」と聞かれるのは、とてもシンドい。スタッフをいたずらに追い込んでいる可能性があります。ただ、お店のホームページやインスタグラムを見る限り、みんな仲良く、裏表がないカンジですよね?

Bさん:それは、自慢できます。

神保“隊長”:だとするとスタッフは、Bさんの悩みに薄々気づいていると思います。でも何もできず、「頑張ります」しか言えない。今の状況で、彼らに期待するのは逆効果かもしれません。まずはリーダーが「登る山」をハッキリ決めなければ。お店のコンセプトは、言語化できていますか?

Bさん:アパレルの未経験者ばかりだったので、MDも“とっ散らかって”います。「大人がファッションであそぶ」をテーマにテイストを絞っていないので、モードも、フェミニンもあるんです。かっちりしたパンツも、花柄のワンピースもあります。1つのビジュアルを作るのが、非常に難しい状況です。

神保“隊長”:「大人がファッションであそぶ」というコンセプトを、もっと研ぎ澄ましましょう。「あそぶ」って、なんでしょう?「ファッションであそぶ」ってどういうシーンですか?「今日は、ファッションであそんだ~」って思うのは、どんな一日ですか?みなさんの原点である「大人がファッションであそぶ」を解析するんです。ロイヤルカスタマーの来店理由は?その理由を語ることができますか?「スタッフが好き」「空気感が心地よい」など、どんな理由で買ってくださるお客さまがいるのかを適切にグルーピングできますか?

Bさん:「やっぱりお店で買いたい」という方が多く、スタッフが好きだから顧客になってくださる方が多いように思います。退職者が出ると、売り上げが大きく下がりますから。スタッフの提案を楽しみ、フルコーデを依頼してくださる方もいます。テイストを絞っていないから、仕入れは薄く幅広い。「ほかにはないものがある」「買い逃すと無くなっちゃう」と思ってくださる方も多いですね。

神保“隊長”:カスタマーが、ロイヤルカスタマーになった“きっかけ”はなんでしょうか?何かの会話、相性、きっかけでロイヤルカスタマーになったハズです。決して「ロイヤルカスタマーをもっと増やしましょう」と言っているのではなく、「ロイヤルカスタマーは、なぜBさんのお店で買ってくれるのか?」を聞いています。それが言語化できないと、作戦が立てられません。

Bさん:洋服を着て、人から褒められた体験をされている方が多いと思います。カラー診断で凝り固まっていた人には、少し個性的な洋服とコーディネートを提案。すると周りの方から褒めてもらえて、という体験をされるようです。そんなお客さまは、すぐに何人も思い浮かびます。

神保“隊長”:とても素敵な話じゃないですか。まさに「ファッションであそぶ」楽しみをお客さまに提供しているわけですね。リアリティのある返信が返ってきました。スタッフは今、何人くらいいるのですか?

Bさん:15、16人ですね。

神保“隊長”:インスタグラムを活用しているスタッフは?

Bさん:全然ダメです。みんな、得意じゃありません。

神保“隊長”:なるほど……。御社の強みと、戦略がマッチしていませんね。話を聞く限り、Bさんのお店の武器はスタッフです。でも現状は、お客様が来店しない限り、武器が全く活かせていない。こんなにもったいないことはありません。ロイヤルカスタマーが多いスタッフには、必ず何か強みがあるはずです。店舗よりもフォロワー数の多い個人アカウントを持つスタッフが現れても、本来おかしくないはずです。少数精鋭の店舗で、販売員をショップの中だけに閉じ込めておくのは、今の時代とてももったいないことです。今は、個にファンがつく時代。「どの店で買う?」ではなく、「誰から買う?」の時代です。そういう意味においては、Bさんのお店は、良いポジションにいると思います。「あの人から買いたい」という、ロイヤルカスタマーがいるんですから。だからこそ、はじめてのお客さまがロイヤルカスタマーになるまでの道のりを、もっと語れるようになりましょう。優秀なスタッフの接客に耳を傾け、“歴史が動いた瞬間”を見つけましょう。それを繰り返し、売れるまでのメカニズムを解析。トップ販売員が「無意識」にやっていることを含め、メンバーに横展開するんです。すると、皆のモチベーションが上がり始めます。これからの時代は、個が輝けば、本人も店舗も得をする。フォロワー数に応じてインセンティブを支払うとか、インスタグラム経由の来店やECへのコンバージョンを評価してあげることが大事です。すると皆、自分を自然とブランド化するようになります。店舗に搾取されるのではなく、「私が売れれば、店舗も儲かる」のシステムを作るんです。

Bさん:インスタグラムには以前挑戦したのですが、管理しきれず、方向性が定まらないことを心配してしまい、結局、止めてしまいました。数字で評価されるのは、プレッシャー。嫌がるスタッフもいます。

神保“隊長”:絶対に減点ではなく、加点評価にしなければダメです。究極、やらなくても良い。でも、やったほうが得をするという仕掛けが必要です。そして「現状を打破するために」ではなく、もっと「大人がファッションであそぶ」ために導入する。新しい取り組みを導入するには、スタッフが納得できるストーリーも大事です。SNSについては、どの企業も「管理できない」「カラーが統一できない」と悩んでいます。でも僕は経営者に「それで、何を失うの?」と言いたいんです。「管理できない」と言いますが、やましい経営をしていないのなら、管理すること自体が“おこがましい”。それは、見えない敵を恐れているだけ。何を管理したいんでしょう?何を失うんでしょう?そして、それだけ仲の良い同僚を信じられないのはなぜでしょう?会社のカルチャーやコンセプト、その狙いを理解していれば、みんなちゃんとやってくれます。みなさんが一緒に働いているスタッフは、そういうメンバーでしょう?信じて、自由にさせなくちゃ、もったいないんです。重要なのはスタッフに、何を、どう伝えるか?です。今のままでは、WhatとHowが弱すぎます。一通りのIGTVを拝見しましたが、シャツワンピを紹介する動画の再生回数が、他の7倍とズバ抜けて高いですよね?それは、なぜでしょうか?理由を言語化してみましょう。何がウケて、何がウケないのか?それを投稿のたびに分析しましょう。今は投稿を継続することに必死で、「先週よりも今週」という反省と分析が不十分です。ファーストリテイリングのスゴさは、商品力や価格だけではありません。経営努力です。あの会社は、「今年のコレは、何が良かったのか?何が悪かったのか?」を毎年考え続けています。年を跨いだABテストさえ行っています。ファーストリテイリングは、ファッションの前に、「経営」をしている。経営を伴うファッションだから、強いんです。ファッション業界は「センスが大事」と思いがちで、「分析する」「科学する」「哲学する」が苦手。だからみんな風邪を引いています。「ユニクロ」など、数社だけが元気です。どうしてアパレル業界だけ、ひどい風邪をひいているのか?理由は、「経営」と一番遠い業界だからだと思います。もちろんセンスが光る世界ではありますが、もうちょっと真剣に経営に取り組んでも良いのではないでしょうか?話を、インスタグラムに戻しましょう。現在は自社で扱う商品だけを投稿されているようですが、「大人がファッションであそぶ」なら、主役は、お店で売っている商品だけじゃなくても良いかもしれません。すでにお客さまのクローゼットの中にある洋服を主役にした投稿なども面白いのではないでしょうか?例えばインスタライブで、ロイヤルカスタマーの洋服をコーディネイトする、なんて企画に挑戦するのはどうですか?なぜなら御社は、商品だけでなく、スタッフの人柄やセンスも売っているのですから。ショップで無料のコーディネート相談会を開いて、その模様をSNSで発信。そうすれば発信する素材も同時に集められるます。今日お伝えしたのはあくまで一例ですが、とにかく自分たちのコンセプトや強みを改めて言語化し、ファッションだけではなく「経営」をしましょう。効果が現れるには時間がかかると思いますが、夜は、夜明け前が一番暗いものです。でもトーチの明かりを頼りに、朝を一緒に迎えましょう。

心に火がついたBさんの感想

 ぶっちゃけてしまいますと、前日は「どうしようもないね」「ダメダメじゃん」と叱られるかな?なんて思っていたのですが、杞憂でした。神保さんに“とっ散らかった”頭を整理してもらい、叱咤激励していただいて、目が覚めました。特に「テイストで定めず、『ファッションであそぶ』というMDでいいじゃない」とのお言葉には、眼から鱗がバラバラと落ちる音が自分でも聞こえるぐらいの衝撃を受けました。灯してもらった火は、無事に持ち帰りました。まずは山を具体的にしたいと思います。あの後上司とすぐににランチミーティングして、今日は産休中のトップにも参加してもらいました。方向性は定まってきたので、後はどんどん研ぎ澄ませていけるよう、スピード感も意識しつつ、着実に進めていこうと思います。何よりも、ドンと背中を押してもらったこと。とても勇気を与えてもらえました。火を灯してもらい、叱咤激励いただいたこの想いを今後、スタッフに、お客さまに、と伝えていければと思っています。本当にありがとうございました!また悩んだときには相談させてください。でも、そうならないようにしばらく頑張ってみます!


お知らせ:販売員のES(従業員満足)とCS(顧客満足)の改善を図るクラウド「SEEP(シープ)」と、人の心に火をつける“トーチング”を手掛けるトーチリレー、そして「WWDジャパン」は今春、DXやOMO時代におけるリアル店舗のあり方を考える大型セミナーを開催します。セミナーの申し込みはコチラ


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「ロエベ」が余剰レザーを再利用する新プロジェクト バッグとチャーム発売

 「ロエベ(LOEWE)」は、コレクション制作の過程で生まれた余剰や端切れのレザーを再利用し、新たなアイテムを制作するプロジェクト“サープラス プロジェクト”を始動した。同プロジェクトは、2019年に立ち上げたメンズライン、“アイ/ロエベ/ネイチャー(EYE/LOEWE/NATURE)”でのリサイクル、アップサイクル、オーガニック テキスタイルを用いた取り組みに続く新たなサステナブルの方策だ。

 第1弾は、「ロエベ」を象徴するスムース・クラシック カーフスキンと、手触りがやわらかいソフト・グレインド カーフスキンの2種の余剰レザーを使用。15年春夏コレクションで初披露して以来、メゾンのアイコンバッグとなった“ウーブン バスケット”と、カニの形をした“クラブ チャーム”を制作した。“ウーブン バスケット”は、スペインのアトリエで職人が手作業でレザーを格子状に編み込んで仕上げている。5色展開で、カラフルで美しい配色が特徴だ。“クラブ チャーム”は2色のレザーを組み合わせて、立体的なハサミのアイコニックな形状で、3色をそろえる。共に3月17日に銀座旗艦店「カサ ロエベ 東京(CASA LOEWE Tokyo)」で先行発売。3月24日から全国で販売する。

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小池都知事に「モノ申す」グローバルDの長谷川社長。「我が道」を行く人生が作り上げた反骨精神

 グローバルダイニングの創業者、長谷川耕造社長が東京都からの時短要請に関して、再びモノ申した。自身のフェイスブックで都から「施設の使用制限の命令について」という文書が届いたことを公表し、それに関する持論を語っている。そのすべては、長谷川社長が若くして起業し、苦難の道をくぐり抜けてきた原点である「反骨精神」にある。
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気鋭ブランド「ミカゲシン」や「ベースマーク」がノミネート 東コレ頂上決戦“T-1グランプリ”予選第2夜 

 2021-22年秋冬シーズンの「楽天 ファッション ウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO以下、RFWT)」が15日に開幕しました。国内外から51ブランドが参加し、4割がリアルショーを行います。「WWDJAPAN.com」では、今シーズンのベストブランドをユーザー投票で決定する“T-1グランプリ“を開催!それに先駆け、記者3人がその日に発表したブランドの中から独断でグランプリ候補を選出します。今日のノミネートブランドはこの3つだ!


東コレ取材2シーズン目の現場取材担当の美濃島
「ミカゲシン(MIKAGE SHIN)」

見どころ:テーマの“プロセス”は、「絶望の時代でも、長い目で見れば通過点でしかない」と思いを込めて掲げたもの。そのメタファーとして、馬の重心の変化を描いたイラストをビンテージの医学書から引っ張ってきたり、ニーチェの言葉をコラージュしてテキスタイルにしたりと、アカデミックな視点のモチーフが面白かった。ドレープが美しいプリーツスカートやきれいにクセ取りされたテーラードジャケットなどに落とし込まれていました。ショーの予算の一部をクラウドファンディングで賄ったり、デザイナー自身がSNSでバンバン意見を述べたりと、型にはまらない働き方に新時代の到来を感じさせました。


7都市のファッションウイークを取材してきたコレクション担当の大杉
「ヒロココシノ(HIROKO KOSHINO)」

見どころ:シーズンタイトルは“突破口”を意味する“BREAKTHROUGH”。その名の通り、正統派のスタイルを崩しながら、自由に着飾ることを楽しむという突き抜けたコレクションでした。グレーのジャケットにはアニマルプリントのポケットが付いていたり、クラシカルな千鳥格子のニットには、編み目を分解したような柄があったりと遊び心も満載。動画は開放感のある自然の中で撮影されており、協業を続けてきたピアニストの横山幸雄による音楽が美しく融合しています。また、ヒロコ先生はアートとファッションを両立するまれなデザイナー。60年以上のファッションデザイナーの経歴に加え、墨絵や絵画の作品を生み出し続けており、動画内にも先生の墨を使った絵が登場していました。自己表現の大切さを学ばせてもらえるようなコレクションでした。


若手随一の“ファッションバカ”で東コレ初取材の大澤
「ベースマーク(BASE MARK)」

見どころ:金木志穂が手掛ける「ベースマーク」は、東コレ2回目の参戦。“CROSS THE LINE”をテーマに、クラシカルな西洋の伝統とモダンな東洋のカルチャーを融合しました。得意とする異素材のミックスや、クラシックなアイテムをモードに昇華するテクニックは健在。東洋でお守りや魔除けとして使われるフリンジの装飾が付くアイテムをはじめ、オリジナル素材にジャージーを斜めにドッキングしたセットアップ、ダッフルコートの袖や後ろ身頃の半分をパイルジャカードで切り替えたアウターなどを提案しました。これだけのテクニックを駆使しながら、コレクションピースで約12万円というコスパにもビックリ。これまでウィメンズブランドとして活動してきましたが、今シーズンからは男性モデルをムービーに起用するなど、ユニセックスブランドとして打ち出しています。個人的ネクストブレイク筆頭候補です!

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