45秒で乾くネイルカラーが誕生 「ネイルズ インク」のスピーディネイルカラーコレクション

 イギリス発のネイルブランド「ネイルズ インク(NAILSINC)」は、ブランド史上最速の45秒で乾く“45セカンド スピーディ ネイルカラーポリッシュ”を3月19日に発売する。45秒で乾くトップコート“45 セカンド トップコート”は以前から人気を集めているが、超速乾タイプのカラーポリッシュは今回が初めて。スムーズにコントロールできるフラットワイドなオーバルブラシや一塗りで鮮やかな発色、濡れたような艶はそのままに、速乾性を追求した。

 シアーピンクやオーロラピンクパール、ソフトブラウン、ボルドーなど、ナチュラルな色みからビビッドな色みまで全15色(各2350円)がそろう。

 「ネイルズ インク」は、昨年日本上陸5周年を迎えた1999年創業のイギリス発のネイルブランド。ルミネ新宿やルミネ横浜といったファッションビルにも出店し、ネイルもファッションを表現するための一つとして発信している。今年2月末に表参道のフラッグシップストアを閉店したが、移転を予定しているという。

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45秒で乾くネイルカラーが誕生 「ネイルズ インク」のスピーディネイルカラーコレクション

 イギリス発のネイルブランド「ネイルズ インク(NAILSINC)」は、ブランド史上最速の45秒で乾く“45セカンド スピーディ ネイルカラーポリッシュ”を3月19日に発売する。45秒で乾くトップコート“45 セカンド トップコート”は以前から人気を集めているが、超速乾タイプのカラーポリッシュは今回が初めて。スムーズにコントロールできるフラットワイドなオーバルブラシや一塗りで鮮やかな発色、濡れたような艶はそのままに、速乾性を追求した。

 シアーピンクやオーロラピンクパール、ソフトブラウン、ボルドーなど、ナチュラルな色みからビビッドな色みまで全15色(各2350円)がそろう。

 「ネイルズ インク」は、昨年日本上陸5周年を迎えた1999年創業のイギリス発のネイルブランド。ルミネ新宿やルミネ横浜といったファッションビルにも出店し、ネイルもファッションを表現するための一つとして発信している。今年2月末に表参道のフラッグシップストアを閉店したが、移転を予定しているという。

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資生堂の「グレイシィ」新ミューズに菅野美穂 大人女性の“簡単&上質メイク”を提供

 資生堂はメイクアップブランド「グレイシィ(GRACY)」の新ミューズに女優の菅野美穂を起用する。3月21日に発売する「プレミアムBBクリーム」(1200円)の新広告動画を18日から公式サイトで公開し、21日からTV放映。忙しい毎日を送る40代以上の女性をターゲットに、低価格メイクアップ市場で愛用者を拡大していく。

 2007年に誕生した「グレイシィ」は、大人女性に“上質できれい”を訴求するブランドとしてドラッグストアとGMSを中心に1万8000店舗で展開。今春から「わたしは3分、ハッピーのコツ」を新タグラインに設定し、ブランド価値を刷新する。岡田依子・資生堂ジャパンメイクアップマーケティング部 ヴァイスプレジデントは、「ブランドのターゲットである40代以上のメイク市場は、より低価格化が進んでいる。充実しつつも忙しい毎日を送り、メイクアイテムにあまりお金をかけられないのが現状だ。いま“簡単&上質”の価値が求められている中、『グレイシィ』は大人女性の上質をかなえるアイテムに生まれ変わる。そして今回、短時間で“上質なきれい”が手に入り、自然に笑顔がこぼれる“ハッピー&スマイル”を体現するミューズとして菅野さんを起用した」とコメントした。

 第1弾商品として、保湿クリームや化粧下地、コンシーラー、ファンデーションなど1品7役、わずか3分でメイクが完了するBBクリーム「プレミアムBBクリーム」を3月21日に発売。同商品の発売に合わせ、菅野が登場する広告動画「プレミアムBBクリーム」編を公式サイトで公開するほか、「プレミアムパクト」編、「わたしは3分、ハッピーのコツ」編も順次公開する予定。

 ミューズに起用された菅野は、「女性はとにかく忙しいので、わずか3分で自分の気持ちを切り替えられる“明るさ重視メイク”はとても大事。『グレイシィ』でハッピー&スマイルな毎日を楽しんでほしい」とアピールした。

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金属アレルギーにも対応、高純度・高硬度のシルバージュエリー「サラース」始動

 「金属アレルギーの人の助けになるジュエリーを作りたい」――「アヤミ ジュエリー」を手掛けるジュエリーデザイナーの宗形あやみは、純度99.9%の純銀にこだわったジュエリーブランド「サラース(SARARTH)」を立ち上げ、4月30日に自社ECで発売する。これまで、シルバーの高純度と高硬度を両立するのは難しいとされていたが、その加工技術を開発して特許を取得。実は、宗形の両親はジュエリーの製造・販売を行うミスティーコレクションを営んでおり、同社が「アヤミ ジュエリー」を手掛けている。宗形は大手SPA傘下のアクセサリーブランドのデザイナーとしても活躍しているが、「サラース」立ち上げを機に、家業に専念する。

WWD:「サラース」を立ち上げたきっかけは?

宗形あやみデザイナー(以下、宗形):実は私自身金属アレルギーなんです。どうしても同じ境遇の人の助けになるジュエリーが作りたいと3年前から本格的に金属アレルギーについて調べ始めました。どうにかできるんじゃないかと。そうすると、ピュアシルバーが実は肌に優しい貴金属であることを知ると同時に、ジュエリーとしてピュアシルバーを用いるには硬さが必要であることも分かりました。一般的には銅などを混ぜて合金化することで硬さを担保しますが、それによって金属アレルギーが引き起こされる可能性があるんです。そのため、ピュアなまま硬さを保つための研究開発を兄(家業を継いだ宗形幸太郎代表)と長年一緒に取り組んでいた職人さんとともに始めました。1年に及ぶ試行錯誤の結果、独自の表面硬化処理方法を発見。ピュアシルバーを一般的な銀製品(SV925合金)やプラチナ製品(Pt950合金)と同等の表面の硬さに維持することに成功しました。

WWD:高純度・高硬度の両立は初めての技術ということでしょうか。

宗形:そうです。一般的に、金属加工ではピュアシルバーは硬くなっても自然に戻ってしまうと言われていますが、この製法で作ったピュアシルバーは元の硬さに戻りません。研究所や専門家にも相談してみたところ、口をそろえて不思議な現象だと言われ、これで私と同じ境遇の方たちの助けになるかもしれない!と、運命のように感じ、ブランドを立ち上げようと決心しました。

WWD:ブランドコンセプトを“PURE SILVER FOR SKIN, PURE LIGHT FOR ALL”とした意図は?

宗形:高純度のシルバーで肌に寄り添う光、を提案したいという思いを込めました。純銀は肌に優しい鉱物であり、地球が私たちに授けてくれたものでもあります。シルバーはこれまで山を切り崩して採掘されていたけれど、これ以上、山を崩すことのない仕組みを作りたいとも考えています。

WWD:シルバーの調達先は?

宗形:一般家庭や企業からリサイクルしたシルバーを使用しています。

WWD:これまでなかったピュアシルバーを加工するのは難しいのでは?

宗形:鋳造も磨きも一般的なSV925合金の常識が通用しないため、安定的に量産できるまでにとても時間がかかりました。ピアスポストを取り付けるには溶接材(ろう材)が必要ですが、これを使用すると製品の純度が落ちてしまいます。そのため、ピアスポストは宝石の石留めをする技術を流用しています。とても手間がかかりますが、こだわりの一つです。チェーンは、まだ一種類しか作れていないので、デザインの幅を広げるためにも今後の課題です。

WWD:これまでに扱ったことがない素材となれば、生産体制を整えることも大変そうですね。

宗形:はい。一般的な銀合金(SV92など)に使用される銅は、そばでいうところのつなぎ粉のような役目を持っています。ピュアシルバーのみの製造は十割そばのように素材に滑らかさを持たせることができません。そのため、一つの製品を作る際に最低4つは鋳造してその中で最も質が良いものだけを使用しています。これはうれしい誤算でしたが、余った製品はそのまま別の製品に再利用できます。これもピュアシルバーだからこそできることです。

WWD:デザインへのこだわりは?

宗形:ピュアな鏡面を生かすほかにないデザインを目指しました。「サラース」は全てを映し出すピュアな鏡のように見るままの世界を映し出します。自然の光が映し出されて輝く、というコンセプトを表現したいとも考えました。自然の荒々しさのような強さ感じられるフォルムラインと地球を優しさで包み込むような花などの植物の生命の宿りから着想を得た丸みを帯びたフォルムライン。この2つの思いを込めてデザインしています。

WWD:鏡面のような輝きはどのように出すのですか?

宗形:鋳造と同じぐらいに磨くことも難しい素材です。純銀を鏡面加工することは熟練の職人のみが可能にしてくれます。

WWD:この輝きはキープできるのですか?

宗形:家庭用の中性洗剤で洗ってもらえれば、輝きは戻ります。硬度が高いとはいえ、シルバーなので傷付きやすく、傷も味として楽しんでもらえればうれしいです。

WWD:パッケージにもこだわったとか?

宗形:プラスチックは不使用、包装紙やパッケージ類は環境への負荷に配慮し全て自然由来の環境対応紙を使用しています。紙素材パッケージでどのような表現ができるのかと考え、紙に精通した京都西陣の「かみ添」店主、嘉戸浩(かど・こう)氏にピュアシルバーをイメージした唐紙の作品を依頼しました。穏やかな質感や光を受けて輝く雲母(きら)の美しさを手に取ったときに感じてもらいたいです。

WWD:不要になったジュエリーを引き取る還元プログラムもあるとか?

宗形:金属アレルギーで付けられないなど不要になったジュエリーを送っていただければ、ポイントとして還元します。回収したジュエリーは、日本自然保護協会が行っている絶滅危惧種や自然環境を守る活動に使用されますが、シルバーに関しては、ゆくゆくは、新たな「サラース」のために活用できればとも考えています。

WWD:今後の展望は?

宗形:他業種に高硬度のピュアシルバーを活用できないか模索するつもりです。業界問わず、工業系やカトラリー業界なのかもしれないですし、面白いと思っていただき、私たちのピュアシルバーに救われる方がいるならば率先してさまざまな領域に役立てたいです。

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青山に“眼鏡通り”出現? 「アイヴァン」が骨董通りに旗艦店オープン

 アイヴァンは、眼鏡ブランド「アイヴァン(EYEVAN)」の旗艦店「アイヴァン 東京ギャラリー」を3月19日、青山・骨董通りにオープンする。

 設計デザイン事務所のトリップスター(TRIPSTER)がデザイン監修した店舗は細長く、窓のない長屋のような空間。床はコンクリートの洗い出し仕上げ、アーチを描く木製の天井、銅や真ちゅうを使用したショーケースなどは工房を思わせる。

 注目したいのは空間デザインだけでなく、クリエイターと協業して作り上げる、さまざまなカルチャーを融合した店舗演出だ。入店してすぐの壁に沿ったギャラリーのようなショーケースには、スタイリストの宇佐美陽平のディレクションによる“ジャズ”をテーマとした服とのコーディネートが並ぶ。中には、「アンダーカバー(UNDERCOVER)」が“ジャズ”をテーマにした2017年春夏コレクションの作品も。デザイン事務所のナイジェルグラフが手掛けたジャズピアニストのビル・エヴァンス(Bill Evans)と歌手のアレサ・フランクリン(Aretha Franklin)のポートレートのイラスト入りバッグも用意した。今後、半年に1回の割合でテーマを変えた店舗演出を行い、眼鏡を軸とする新しいファッションメッセージを発信していく予定だ。

 “着る眼鏡”をコンセプトとして1972年にスタートした「アイヴァン」は、クラシックなデザインとメード・イン・ジャパンの高い品質が特徴だ。「アイヴァン 東京ギャラリー」では、「タカヒロミヤシタザソロイスト.(TAKAHIROMIYASHITATheSoloist.)」のデザイナー、宮下貴裕と協業した眼鏡の新ブランド「タカヒロミヤシタザレフトアイ.(TAKAHIROMIYASHITATheLeftEye.)」も販売する。

 アイヴァンは「アイヴァン」から発展した「アイヴァン 7285」、「アイヴォル(EYEVOL)」のほか、同社が運営するニューヨークの眼鏡ブランド「モスコット(MOSCOT)」の路面店を含めると骨董通りに4店舗を構える。このほか、骨董通りは「フォーナインズ(999.9)」、「ディータ(DITA)」、オプティカルテーラー クレイドル(OPTICAL TAILOR CRADLE)など複数の眼鏡店が軒を連ねる“眼鏡通り”になっている。

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ユニクロとメルカリが包括協定を締結 高額転売を抑制

 「ユニクロ(UNIQLO)」を運営するファーストリテイリングとフリマアプリ「メルカリ(MERCARI)」の運営企業メルカリは3月17日、「安心・安全な取引環境の構築に向けた包括協定」として、「マーケットプレイスの共創に関する覚書」を締結した。両社で商品情報や商品画像などを共有することで、新商品発売直後の「メルカリ」上での注意喚起や、発売前の無在庫出品・著作権侵害の抑制などにつなげる。メルカリが一次流通企業とこのような協定を結ぶのは初めて。

 19日には「ユニクロ(UNIQLO)」とデザイナー、ジル・サンダー(Jil Sander)氏のコラボライン「+J」の2021年春夏商品の発売が控えている。9年振りの復活販売となった「+J」の20-21年秋冬物(20年11月発売)は、店頭に多数の客が詰めかけると同時に、「メルカリ」など二次流通市場で発売後すぐに高額で転売されるケースも多く、問題視されていた。協定締結は「『+J』21年春夏の発売に合わせた面もあるが、メルカリとは以前から安全な取り引きのために話し合いをしてきた」とファーストリテイリング広報。

 高額で転売する行為自体は違法ではないが、「店頭にもまだ在庫がある商品などが発売後すぐにマーケットプレイスに出品され、高値で売られるのはお客さまをあおることになる」(ファーストリテイリング広報)。そこで、ファーストリテイリングは協定に基づき、商品情報や商品画像などをメルカリに共有。「事前に発売日などが共有されていれば、お客さまにアプリ上のウィンドウなどで注意喚起ができる」(メルカリ広報)。「ユニクロ」の広告画像を二次使用した出品も多いため、今後はそうした著作権侵害にも対応していく考えという。

 メルカリは21年1月に、取り引きの透明性追求のための「マーケットプレイスの基本原則」を発表していた。「高額転売などの問題はメルカリだけでは対応ができない。ファーストリテイリングだけでなく、一次流通企業との対話を今後も進めていく」とメルカリ広報。メルカリは、現時点では高額転売など「価格を理由にした出品の規制は行っていないが、新商品発売後に一時的に価格が高騰している商品などにアラートを出す機能を現在開発しており、初夏に実装予定」(メルカリ広報)という。また、ファーストリテイリングは「メルカリだけでなく、他のフリマアプリ運営企業とも同様の取り組みを進めていきたい」(ファーストリテイリング広報)。

 「ユニクロ」は現在まで3年連続で、「メルカリ」上で、出品・購入ともに最も多く取り引きされたブランドとなっている。

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ユニクロとメルカリが包括協定を締結 高額転売を抑制

 「ユニクロ(UNIQLO)」を運営するファーストリテイリングとフリマアプリ「メルカリ(MERCARI)」の運営企業メルカリは3月17日、「安心・安全な取引環境の構築に向けた包括協定」として、「マーケットプレイスの共創に関する覚書」を締結した。両社で商品情報や商品画像などを共有することで、新商品発売直後の「メルカリ」上での注意喚起や、発売前の無在庫出品・著作権侵害の抑制などにつなげる。メルカリが一次流通企業とこのような協定を結ぶのは初めて。

 19日には「ユニクロ(UNIQLO)」とデザイナー、ジル・サンダー(Jil Sander)氏のコラボライン「+J」の2021年春夏商品の発売が控えている。9年振りの復活販売となった「+J」の20-21年秋冬物(20年11月発売)は、店頭に多数の客が詰めかけると同時に、「メルカリ」など二次流通市場で発売後すぐに高額で転売されるケースも多く、問題視されていた。協定締結は「『+J』21年春夏の発売に合わせた面もあるが、メルカリとは以前から安全な取り引きのために話し合いをしてきた」とファーストリテイリング広報。

 高額で転売する行為自体は違法ではないが、「店頭にもまだ在庫がある商品などが発売後すぐにマーケットプレイスに出品され、高値で売られるのはお客さまをあおることになる」(ファーストリテイリング広報)。そこで、ファーストリテイリングは協定に基づき、商品情報や商品画像などをメルカリに共有。「事前に発売日などが共有されていれば、お客さまにアプリ上のウィンドウなどで注意喚起ができる」(メルカリ広報)。「ユニクロ」の広告画像を二次使用した出品も多いため、今後はそうした著作権侵害にも対応していく考えという。

 メルカリは21年1月に、取り引きの透明性追求のための「マーケットプレイスの基本原則」を発表していた。「高額転売などの問題はメルカリだけでは対応ができない。ファーストリテイリングだけでなく、一次流通企業との対話を今後も進めていく」とメルカリ広報。メルカリは、現時点では高額転売など「価格を理由にした出品の規制は行っていないが、新商品発売後に一時的に価格が高騰している商品などにアラートを出す機能を現在開発しており、初夏に実装予定」(メルカリ広報)という。また、ファーストリテイリングは「メルカリだけでなく、他のフリマアプリ運営企業とも同様の取り組みを進めていきたい」(ファーストリテイリング広報)。

 「ユニクロ」は現在まで3年連続で、「メルカリ」上で、出品・購入ともに最も多く取り引きされたブランドとなっている。

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「ミスター・ジェントルマン」2021-22年秋冬東京コレクション

 「ミスター・ジェントルマン(MISTERGENTLEMAN)」が2021-22年秋冬コレクションを東京で発表した。

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バーニーズ横浜店がアウトレット併設へ

 バーニーズ ジャパンは3月18日、バーニーズ ニューヨーク横浜店 6階をアウトレット「バーニーズ ウェアハウス(BARNEY’S WAREHOUSE)」に転換する。 バーニーズ ニューヨーク各店で販売していたウエア、バッグ、シューズ、ジュエリーをはじめベビーギフトからホームアクセサリーなどをそろえる。これまで4~6階にそろえていたメンズアイテムを4~5階に集約して6階をアウトレットのフロアとした。

■バーニーズ ウェアハウス
オープン日:3月18日
住所:神奈川県横浜市中区山下町36-1バーニーズ ニューヨーク横浜店 6階
定休日:不定休

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快進撃続けるベイクルーズECの新トップ、野田副社長が語る「真のDX」

 昨年9月、ベイクルーズのEC統括のトップに野田晋作・上席取締役副社長が就任した。ベイクルーズのECと言えばこの数年、年率20〜30%成長という快進撃を続けており、昨年にはEC事業で500億円に達した。一方、野田副社長は、「ジェイエス バーガーズカフェ(J.S. BURGERS CAFE)」「ラデュレ(LADUREE)」などの飲食事業を筆頭に、数々の新規事業を立ち上げてきた同グループのキーマンの1人だ。

 しかしその野田副社長がなぜ今、EC事業なのか。実は野田副社長は、EC事業とは無縁のように見えて17年前のベイクルーズの自社ECサイトの立ち上げメンバーの1人なのだ。「当時、僕はPRやプロモーションを行う部署にいて、当時のトップ窪田祐社長(現会長)からトップダウンで自社EC事業を立ち上げよ、というミッションが下り、ウェブサイトを運営していた僕らの部署が担当することになった」。当時、大手アパレルやセレクトショップにとって、ECと言えば「ゾゾタウン」などのECモールでの販売が中心で、自社で独自のオンラインサイトを作って販売する、今で言う「自社EC」に本格的に取り組む企業はまだ少なかった。ささげ(撮影・採寸・原稿)や物流などを一括して請け負う「ゾゾタウン」はブランド側からすると手間がほとんどかからず、しかもよく売れた。また、社内の発注や管理など在庫の運用権限はリアル店舗だった。「本当に大変だった。『ゾゾ』に任せれば手間もなく売れるのに、当時は『なぜ?』とも思った。ほぼゼロからのスタートで、サイトの運営から出荷まで自分たちでやっていたけど、もちろん売り上げが簡単に上がるはずもない。だからこそ、振り返ってみればこの経営判断がいかに正しく、どれだけ先見の明に優れていたのか、実感を持って言える」。
 
 野田氏が担当になって2〜3年ほどして、経験者を外部から募集し、引き継ぐことになった。そのときに面接に来たのが、後に同社のEC事業の成長の立役者になる村田昭彦氏(現グラニフ社長)だった。「面接で何を話したのかはほとんど覚えていないけど、この人ならやれるな、と思ったことはよく覚えている。当時、ECに長けているという人材の多くがシステム側で、テックファーストの考え方だった。いくらECの知識があっても、時に頭を下げてでも粘り強く交渉して在庫を確保する必要もあったし、その上トレンドに左右されるファッションへの理解も必要だった。その点、村田さんはアパレル出身で、しかも雰囲気は柔らかいのに交渉も長けていると感じた」という。

 この見方は、まさに正鵠を得ていた。村田氏の指揮の下、裏側で在庫の一元化や顧客IDの統合などを進めた同社は、ファッション企業屈指のEC運営体制を築き上げた。およそ14年ぶりにECに復帰した野田氏は「仕組み化は、自社ながら”すごい“の一言。重要なのは物流の基軸になる倉庫だろうと思って、着任してすぐに行ったのだが驚嘆した。詳細は言えないが、アナログとデジタルが見事に融合し、不測の事態にも柔軟に対応でき、しかも全く無駄がない」。

 コロナ下でも、野田副社長の率いるEC事業は絶好調だ。2020年8月期のEC売上高は、前期比29%増の510億円。成長をけん引しているのはEC売り上げの8割近くを占める自社EC「ベイクルーズストア」で、同37%増の391億円だった。巨人ユニクロを除けば、ファッションアパレル企業で最大規模のEC売り上げになる。野田副社長が見据えるのは「リアルとネット、ファッションとデジタルの2つが融合した次のステージ」だ。「着任して2万件のお客様アンケート全てに目を通した。使い勝手の向上やアソートの仕方といった細かい部分の修正と改善に関してはすでに大小含め膨大な数を着手している。ただ、僕の役割は、あえて言葉を選ばずに言うなら現在のECを引っ掻き回すこと。ファッションで本来、最も重視すべきは感情を揺さぶること。それはアンケート調査にも答えが出ていない。体験価値の向上が、どこかでイコールユーザービリティの向上だけになってしまっていなかったか。その本質的な部分をもう一度見直したい」。

 いま野田氏が最優先課題として取り組んでいるのは、ECを筆頭にしたテクノロジーを活用した新しいファッションビジネスの仕組みだ。「もちろんこれはEC事業部だけの話ではなく、全社的なプロジェクトだが、リアルとデジタルが本当に最初から融合した新しい仕組みができる手応えを感じている。テクノロジーを使って無駄を削ぎ落としつつ、本質的な顧客体験価値の向上をどう図るか。生産から販売まで全体を見直している、今このときだからこそ挑戦できる」。ECで名実共にトップのベイクルーズだが、次のステージに向けて貪欲にひた走る。「挑戦するからこそ、見える景色がある。リアルとデジタルが融合したECのネクストステージを必ず実現する」。

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「ステラ マッカートニー」もキノコの菌から作った人工レザーの服、「エルメス」も先日発表 

 ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)は3月18日、キノコ由来の人工レザー「マイロ(MYLO)」を用いた衣服を2型発表した。今回発表したアイテムは販売予定はないが、今後発表するコレクションに「マイロ」を取り入れていく予定だ。

 「マイロ」は無限に再生可能なキノコ類の地下根系である菌糸体(マイセリウム)から作られており、バイオテックベンチャーのボルトスレッズ(BOLT THTRADS)が開発し、かねてから注目を集めていた素材。ステラ マッカートニーは2017年7月にボルトスレッズとパートナーシップを締結し、18年には「マイロ」を用いたアイコンバッグ“ファラベラ”のプロトタイプを発表。同年ロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館で開催された「ファッションド フロム ネイチャー」展で展示していた。20年10月には、アディダス(ADIDAS)とケリング(KERING)、ルルレモン(LULULEMON)とともにボストスレッズと戦略的パートナーシップを結び、21年中の商品化を目指している。

 ステラ・マッカートニーは「私は『ステラ マッカートニー』のコミュニティーが、サステナビリティのためにラグジュアリーな魅力を妥協する必要は決してないと信じている。『マイロ』を採用することでその両立が実現する。今回発表する稀少でエクスクルーシブなアイテムには、ファッション業界を革新し、より思いやりのあるものにするというステラ マッカートニーとボルトスレッズ共通のコミットメントが具現化されている。これは、私たちの仲間である生き物や地球を犠牲にすることとは対照的なものとして、美しいラグジュアリー素材の誕生を見据えた取り組みだ」とコメントを発表。

 ボルトスレッズのダン・ウィドマイヤー(Dan Widmaier)共同創業者兼CEOは「新たな高品質のバイオマテリアル(生体材料)の開発は、重要な技術的課題であると同時に、人々と地球にとって非常に大きなチャンスでもある。ステラ、そして彼女のチームには、『マイロ』の存在を世界に発信するための長期的なパートナーシップとサポートをいただき、非常に感謝しており光栄だ。今回発表した2つのアイテムに『マイロ』が採用されたということは、バイオマテリアルの持つ美しい魅力と性能の両方における大きな前進であるばかりか、これらを衣料品の素材として採用する準備が整い、いよいよ市場への投入が始まりつつあることを意味するものでもある。これは、大規模な生産に向けた具体的な進歩であり、『マイロ』が地球にとって大きなプラスの影響を与えるチャンスなのだ」とコメントを発表した。

 今回発表した「マイロ」素材のアイテムは、ブラックのビスチェトップとパンツで、どちらも、リサイクルナイロンの上に菌糸体ベースの素材を重ねた素材でどちらもロンドンのスタジオで手作業で作られた。

 ボルトスレッズによると「マイロ」は、柔らかく、しっかりとした質感が特徴。バイオベース素材として認定された、自然界に存在する再生可能な成分を主に作られている。ボルトスレッズは、菌糸体が最もよく成長する林床の下で起こる仕組みを研究室で再現し、木くずやおがくず、空気、水を用いて「マイロ」を作成する方法を開発した。

 環境への影響を最小限に抑えるようにデザインされたプロセスで、「マイロ」は14日以内に製造できるという。通常、皮革1キログラムを生産するのに要する水の量は1万7000リットルにのぼり、また、畜産は、世界の温室効果ガス排出量の約18%を占めており、生態系の破壊の要因のひとつとなっている。現在、アマゾンの森林伐採地域の70〜80%が家畜の牧草地として使用されている。

 ボルトスレッズは、09年創業。カリフォルニア州エメリービル拠点。ベンチャー企業専門メディアのクランチベースによると、これまで累計2億1300万ドル(約230億円)を調達している。

 キノコの菌糸体から作られる人工レザーの課題の一つは強度と耐久性で、先日「エルメス」がマイコワークス(MYCOWORKS)と開発した菌糸体から作られた人工レザーは、エルメスのなめし工房で仕上げることで、強度と耐久性を高めている。「エルメス」が発表した商品は発売予定だ。なお、マイコワークスはボルトスレッズと同じくカリフォルニア州メリービル拠点。

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【赤字企業ランキング】 赤字額が売上高の4割を超える「ヤバい」5社。100億〜200億円クラスがダメージ大きい

 コロナで赤字決算続出の今期。主要上場企業で最終損益が赤字となった35社をピックアップ。赤字額を基準にランキングを作った。50億円以上の赤字を計上したのは、全体の4割にあたる13社。また、売上高との対比で赤字額が売上高の4割を超える企業も5社あった。
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【赤字企業ランキング】 赤字額が売上高の4割を超える「ヤバい」5社。100億〜200億円クラスがダメージ受ける

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【赤字企業ランキング】これは「ヤバい」! 赤字額が売上高の4割を超える5社。100億〜200億円クラスがダメージ受ける

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日本のオフプライスストアは離陸できるのか 「アンドブリッジ」最大店舗に見る突破口 小島健輔リポート

 ファッション業界の御意見番であるコンサルタントの小島健輔氏が、日々のニュースの裏側を解説する。さまざまなファッションブランドの売れ残りを編集して販売するオフプライスストアの存在感が高まっている。今回はワールドが今月出店した最大店舗を例にとって、オフプライスストアの成否を検証する。

 需要に倍する過剰供給にコロナ禍の販売激減が加わって過剰在庫があふれる中、オフプライスストアの出店が加速しているが、売れ残り品や過剰在庫をかき集めた品ぞろえでは魅力に乏しく、必ずしも期待通りの売り上げにはなっていない。そんな中、意図したマーチャンダイジングで選択的に調達する「アンドブリッジ」は顧客の支持を得て出店を加速しつつある。3月13日に開店した450坪級の最大店舗、ニューポートひたちなか店(茨城県)に突破口を探ってみた。

多店化するオフプライスストアだが…

 ゲオの子会社ゲオクリアが2019年4月25日に横浜の港北に開業した「ラック・ラック クリアランスマーケット」1号店(427坪)を皮切りに、同年9月14日にはワールドとゴードン・ブラザーズ・ジャパンの合弁会社アンドブリッジが埼玉の西大宮に「アンドブリッジ」1号店(300坪)を開設。在庫処分業者ショーイチの「カラーズ」、PPIH(ドン・キホーテ)の「オフプラ」などオフプライスストアが一気に広がった感があるが、各社とも必ずしも順調に多店化しているわけではない。

 先行した「ラック・ラック クリアランスマーケット」は21年3月26日開店のミーナ津田沼店(155坪)で期間限定店舗も含め10店に達しているが、この間に八尾店(大阪)をリノアス八尾店に移設、ゲオの店舗内に開設した御経塚店(石川)を閉店。初期の郊外やローカルからターミナルの商業施設内に出店が移り、店舗面積も初期の350〜450坪級から150〜200坪級にコンパクト化して出店を加速している。ショーイチの「カラーズ」も百貨店への商品供給の「カラス」12店を含め国内が26店に増え、ベトナム、マレーシア、カンボジアに7店を展開しているが、店舗規模が小さく品ぞろえも限られる。

 「アンドブリッジ」は1号店のにしおおみやファッションモール店(356坪/売り場面積300坪)、20年3月開店のニトリモール相模原店(144坪/売り場面積100坪)、20年8月開店の浅草ROX店(200坪/売り場面積180坪)、20年9月開店のイオンモール京都店(220坪/売り場面積200坪)と出店し、3月13日開店のニューポートひたちなか店(450坪/売り場面積400坪)が5号店になる。にしおおみやファッションモール店はロードサイドのストリップセンター立地、ニトリモール相模原店は首都圏郊外のビル型パワーセンター立地、浅草ROX店とイオンモール京都店は都心の商業施設立地(いずれも期間限定だが継続している)、ニューポートひたちなか店は平面型パワーセンター立地と、さまざまな立地と店舗規模を検証している段階だ。

 店舗フォーマットも商品調達と店舗運営の仕組みも確立して順調に多店化しているのが激安プライスライン型の「タカハシ」で、20年8月期で東京圏の郊外に平均160坪の41店舗(計7065坪)を布陣して87億円を売っている。オフプライスストアの一番のネックである品ぞろえと商品調達の不安定性を問屋サプライの活用で最小化するなど合理的な仕組みが特筆される。

フルプライス店より低い販売効率

 多店化が進むオフプライスストアだが、果たしてどれだけ売れているのだろうか。在庫は順調に消化回転し、利益は確保できているのだろうか。

 オフプライスストアの販売効率はアウトレットストアと比較されるが、アウトレットモールのアウトレットストアが郊外大型モールのテナント店より平均して5割り増しの販売効率を稼ぐのに対し、前述した各社の販売効率は類似立地のフルプライス店舗より押し並べて低い。200坪級の中型店では7〜8掛けほどでも、400坪級の大型店では5〜6掛けに落ちるケースが見られる。在庫回転もフルプライス店より低く、放出在庫を倉庫に抱え込むと3〜4回転にとどまる。

 販売効率が低いのは売り場の大きさに見合った品ぞろえができないからで、集めやすい供給過剰の類似商品に偏ってバラエティーを欠き、大型店の方が販売効率が低いのはレイアウトや商品配置、編集陳列のスキルがないからで、消化回転も低位にとどまる。ブティックサイズの小型店はともかく、中〜大型店では大きいほど島の出前打ち出し(元番地陳列の3倍は売れる)を多数展開できるから、スキルさえあれば大型店ほど販売効率が高くなる。

 米国のオフプライスストアはアウトレットストア同様、フルプライス店舗より3割から倍ほど販売効率が高いから、類似立地なら平均して5割増しと見てよいだろう。米国のオフプライスストアで最も販売効率が高いのがフルプライス百貨店の売れ残り著名ブランドがそろう「ノードストロム・ラック」で、年間坪あたり2万1210ドルとフルプライス百貨店の「ノードストロム」の1万6226ドルを30.7%上回る。ロスストアーズが1万5304ドル、米国内TJXが1万3486ドルと続き、メイシーズの7300ドル、コールズの6760ドルより格段に高い。在庫回転もTJXが6.32回転、ロスストアーズが6.09回転と、フルプライスのメーシーズの2.90回転、コールズの3.46回転より断然速い(いずれもコロナ前の20年1月期)。

計画的な品ぞろえと能動的・選択的な調達が不可欠

 米国の大手オフプライスチェーンがどうして販売効率が高く在庫回転も速いのか、大幅値引きのオフプライスに加え、品ぞろえがフルプライス店と遜色ないことが決定的な要因と思われる。

 米国の百貨店はコレクションシーズンにおけるエクスクルーシブバイイングの買取制だからベンダーによる期中補給がなく、シーズンの後半は売れ筋が抜けて売れ残りばかりになり、値引き訴求で在庫を減らすしかなくなる。オフプライスストアもバルク買取だが、コレクションシーズンに限定されることなく新旧の流通在庫(当然に現品)が手に入るから補充が効き、シーズン末期まで品ぞろえを維持できる。オフプライスという魅力に加え、品ぞろえの充実がフルプライス店との効率格差をもたらしていると見る。

 わが国のオフプライスストアは過剰在庫や売れ残り在庫の受け皿に過ぎず、フルプライス市場からあぶれた商品をオフプライスで売っても魅力は限られ、販売効率は低位に止まらざるを得ない。在庫処分業者が展開するオフプライスストアなど放出在庫を選択せずに引き取り、仕分けも品ぞろえ構築もおろそかでは魅力がなく、販売効率が低いのは当然だろう。計画的に品ぞろえを構築したフルプライス店に負けない販売効率を稼ぐには、それ以上に魅力を発揮する品ぞろえ計画と能動的・選択的な調達が不可欠なのは言うまでもない。

 米国の大手オフプライスチェーンは「最初に商品展開計画ありき」で、それを実現すべく世界中の集散拠点から新旧シーズンの商品をソーシングして選択的に調達し、不足する商品はブランドメーカーと組んで開発調達している。米国のエクスクルーシブバイイングは小売チェーンが特定品番を独占買取するものだからオフプライスストアには回ってこないはずだが(売り切れない小売チェーンが放出することもある)、ディティールを多少変えてロット買取の別注品番にすれば入手できる。そうやって毎シーズン、大手オフプライスチェーンと取引しているアパレルや服飾のメーカーが少なくないようだ。

 わが国のオフプライスストアでも「タカハシ」は品ぞろえ計画の実現と供給の継続を重視してベンダーとの直取引が大半で、不足商品はベンダーへの別注や工場への仕様書発注で確保している。しまむらと同じような郊外生活圏立地にありながら年間の坪販売効率は132万円と、しまむらを6割以上上回る。

 フルプライス市場からあぶれた商品を受け身で品ぞろえしてはオフプライスストアの採算は成り立たず、多店舗展開など夢のまた夢と腹を括るべきだろう。

「アンドブリッジ」ニューポートひたちなか店の詳細

 ニューポートひたちなかは26万余平方メートルの敷地に5000台の平面駐車場をホームセンターのジョイフル本田とファッションモール「ファッションクルーズ」が囲む平面構成のパワーセンターで、延べ床面積は約12万3000平方メートル、「ファッションクルーズ」のテナント数は106店(独立店舗含む)、ジョイフル本田と合わせた年商は260億円を超えるという最大級のパワーセンターだ。

 「ファッションクルーズ」内には「グローバルワーク」や「スタディオクリップ」「ライトオン」や「ウィゴー」などのアパレル店のほか、「ABCマート」や「無印良品」、「MIプラザ」や「トイザラス」、「スポーツオーソリティ」などがそろい、ワールドも「シューラルー」や「ザ・ショップTK」「ワンズテラス」を出店している。広大な駐車場を囲んで「ユニクロ」「TOHOシネマ」「モンベル」が独立店舗を構え、「アンドブリッジ」は「モンベル」と「TOHOシネマ」の間に店舗を新築して出店している。

 「アンドブリッジ」ひたちなか店はロフト感覚の2階部分を備えた延べ床450坪の建築で、売り場面積は400坪。年間4億円の売り上げを見込んでいるから年坪100万円、月坪では8万3333円になる。客単価は6000円、商品単価は2500円を想定している。カテゴリー別の売り上げ構成はウイメンズ45%、メンズ20%、キッズ5%、服飾雑貨20%、生活雑貨5%、インポートセレクト5%と見込んでいるが、開店直後の感触からはキッズの比率が高くなりそうだ。

 1階は国内ブランドのウィメンズ、メンズ、キッズとシューズ、服飾雑貨、生活雑貨で構成され、2階はインポートブランドのセレクト構成となっている。向かって左手の入り口を入ると吹き抜けの空間に生活雑貨と服飾雑貨がキオスク感覚のワゴン陳列で並び、手前と奥の2カ所にスタイリング提案のステージ、左手中央にレジカウンターが配され、右手前からウィメンズ、キッズと並び、キッズの後ろにメンズ、ウィメンズの後ろにシューズが位置している。2階のロフトには入って正面奥から吹き抜けの階段を登り、ロフトの奥側も抜き抜けになっていて1階奥のメンズとシューズが見下ろせる。1階の売り場はキッズ側を除いて什器列がレジカウンターに垂直に並んでおり、レジからの見通しも良い。

 内装デザインや什器システム、照明は1号店から踏襲されているが、床が明るいモルタルグレーになり壁から黒いシートがなくなって反射が明るくニュートラルになった分、演色性が改善されて商品が新鮮に見えるようになり、中古衣料店的なビンテージ感が消えたのは良いことだと思う。

品ぞろえとVMD

 品ぞろえは他社のオフプライスストアと比べればダントツに魅力的で、ブランドのランクとテイストがきっちりまとまっていて知名度のあるブランドがそろっていることに加え、3月半ばの春物実需と初夏物提案というシーズンサイクルにジャストミートしたアイテムとルックがそろい、ベージュにピンクとパープル、ホワイトにミントグリーンとサックスといった配色提案もフルプライス店の水準を超えていた。加えて、フルプライス流通からあぶれた売れ残り品とは思えない鮮度やキャラのある魅力的な商品も散見された。ワールドのMD構築とVMDスキルの高さはもちろんだが、「先に品ぞろえ計画在りき」の能動的な選択調達ゆえの品ぞろえ精度が評価される。

 それでも「品ぞろえ計画」の実現率は50%程度に留まるというから、不安定なオフプライス品の調達だけでは限界がある。米国大手オフプライスチェーンとの販売効率格差の多くは「品ぞろえ計画」実現率の差と考えられるから、多店化する過程でいずれブランドメーカーとタイアップした計画調達も加えざるを得ないが、アンドブリッジの松下剛社長はその可能性をはっきりと否定した。23年3月期中と計画する20店舗体制(都心近郊300坪型16店、郊外500坪型4店)まではともかく、それを超えて多店化する段階では方針を転換する必要が出てくるのではないか。

 開店当初のにしおおみや店では4割近かったワールドのブランド在庫も相模原店では3割程度に落ち、適品が何とかそろったひたちなか店の開店では1割強まで抑制できたから、アウトレットの「ネクストドア」との棲み分けも進んだ。

 売り場の分類はカテゴリー、テイスト&ランク、ブランド別にまとめているのはこれまでと同様だが、その中はカラー配列が優先されていた初期のにしおおみや店とは異なり、上下2段ハンギングも活用してルックとアイテムに分かりやすく分類して陳列していた。カラー配列は雑多な構成となる中古衣料店に多い陳列手法で、バラ残になった複数の類似ブランドをまとめて売り切る段階はともかく、ブランド単位に訴求する段階ではオフプライスストアには向かないと思われる。

 「アンドブリッジ」はブランド単位の陳列訴求をトコロテン運用する固定什器構成で、売り切り段階の編集陳列で使うサークル什器などが一切なく(代わりにシューズなどパッケージ商品の売り切りに便利なワゴン什器が使われている)、オフプライスストアの編集消化プロセスが見えない。これは「品ぞろえ計画」に基づいてゴードン・ブラザーズが調達した商品を消化仕入れで回していくというオフプライスストアらしからぬ「アンドブリッジ」特有の仕組みによるもので、バラ残になってブランド単位に訴求できなくなった段階からの編集消化を想定していないと推察される。

在庫回転と損益

 在庫はこれまでの店舗では年間5.5回転ペースで回っているというから、年坪100万円の販売効率で完結(消化仕入れ)する計算では売価で18万円余の坪在庫になる。「正価」対比の平均調達原価率が15%で粗利益率が50%と目論んでいるから平均70%オフでの販売と逆算され、「正価」では60万6000円の坪在庫になるから不足はないが、消化仕入れで残ってゴードン・ブラザーズやワールドが引き取る在庫はどのくらいあるのだろうか。ひたちなか店ではゴードンから調達した在庫が7割でワールドが独自に調達した在庫が3割ほどだというから、ゴードンの負担も軽減されたのではないか。

 相模原店の開店時には平均64%オフ(「正価」対比36%)で販売して50%の粗利益率を見込んでいたから調達原価率は18%と推計されたが、コロナ禍の過剰在庫放出で調達原価率は3ポイント(16.7%)ほど低下したことになる。調達原価率は衣料品では15%までに収まるが服飾雑貨や生活雑貨では25〜30%と高く、割引率か構成比を抑制しないと粗利益率が圧迫される。

 損益はこれまでと同じく売り上げ対比50%の粗利益率から販管費35%を差し引いて15%のEBITDAを確保するとしているから、減価償却費を2.5%と見れば営業利益率は12.5%になる。4529店を展開する米国のTJXが10.6%、1805店を展開するロス・ストアーズが13.5%だから(20年1月期)、わずか5店舗のアンドブリッジにしては高い目標だ。

 販管費35%の中身だが、ローカル立地パワーセンター内独立店舗の賃料が月坪1万円を超えるとは思えないから、端境月の最低保証を考慮しても売り上げ対比12%まで、2層400坪の店舗を年中無休で10時間営業するには開店閉店業務や週末祭日対応も含めて正社員勤務時間換算で8人分の人件費が必要だから、間接費まで含めて売り上げ対比9%と見る。これに光熱費や販売資材費、キャッシュレス決済手数料や物流費を合わせても10%にはならないから、予算の9掛けも売れば35%に収まるはずだ。

 実際、ひたちなか店は正社員3人、パート6人、正社員換算7.5人で運営するとしているから、繁忙時の増員も合わせれば私の推計に近い。年坪100万円という販売効率は推定600坪の「ユニクロ」が16億円も売る(年坪267万円)大規模モール並みのパワーセンターでは高い目標ではないから、よほど地域顧客のニーズとすれ違わない限り予算はクリアできるだろう。

オフプライスストアの3つの生命線

 損益は辻褄が合うが、それは消化仕入れで50%の粗利益率がデフォルトされるというアンドブリッジ(ワールドとゴードンブラザーズ・ジャパンの折半出資)とゴードンブラザーズ・ジャパンの同盟関係ゆえのミラクルであり、オフプライスストア一般に通ずるものではない。米国の大手オフプライスチェーンの粗利益率はTJXで32.9%、ロス・ストアーズで32.0%、重衣料中心ウエアハウス型のバーリントン・ストアーズでも41.8%だから(20年1月期)、選択的な調達でも「正価」対比15%までで適品がそろうとしてもハードルは高い。

 オフプライスストアの生命線は一に「品ぞろえ計画」、二に「適品調達」、三に「販売消化編集」であり、そのどれが欠けても採算ラインには乗らない。とりわけ難しいのがフルプライス市場の動向に左右される「適品調達」で、過剰供給にコロナ禍の売り上げ激減が重なって供給が潤沢な現状でも適品をそろえられない事業者が離陸できるとは到底思えない。ワールドとゴードン・ブラザーズの同盟は三つの生命線がそろう最強の組み合わせであり、「アンドブリッジ」が順調に多店化できないようでは誰もうまくはいかないだろう。

小島健輔(こじま・けんすけ):慶應義塾大学卒。大手婦人服専門店チェーンに勤務した後、小島ファッションマーケティングを設立。マーケティング&マーチャンダイジングからサプライチェーン&ロジスティクスまで店舗とネットを一体にC&Cやウェブルーミングストアを提唱。著書に店舗販売とECの明日を検証した「店は生き残れるか」(商業界)、12月11日に出版した「アパレルの終焉と再生」(朝日新書)

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「ミスター・ジェントルマン」は前に進む オオスミタケシの創造性は愛と共に生き続ける

 「ミスター・ジェントルマン(MISTERGENTLEMAN)」は17日、「楽天 ファッション ウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO)」で2021-22年秋冬コレクションを発表した。スケジュール上は映像での発表とアナウンスしていたものの、東コレ公式会場の渋谷ヒカリエには関係者約180人が招待され、リアルショーを生中継するかたちとなった。今年1月に逝去したオオスミタケシさんと、吉井雄一デザイナーの2人が手掛けた最後のコレクションだからか、会場にはどこか張り詰めた空気を感じた。

細部への徹底的なこだわり

 ショー本番まで約2時間となり、モデルたちが真っ白なランウエイを歩くリハーサルがスタートした。歩く位置やスピード、ターンの勢い、視線などに細かい指示が飛ぶ。フィナーレのシーンでは、モデルがずらりと並ぶフォーメーションから、白いバラを持つ手の角度にまで微調整が入る。さらにショー開始のライティングとBGMスタートのタイミング、光の入り方まで、籠谷友近率いいるヴィジョンズ アンド パラドックス(VISIONS AND PARADOX)の演出チームが会場内を忙しく駆け回ってベストな状態に仕上げていった。これはきっとオオスミさんの最後のコレクションだからではなく、いつも通りの「ミスター・ジェントルマン」なのだろう。思えば、ここのショーはいつだって完璧に作り込まれていた。セットやBGMなどを含め、見た人をワクワクさせてくれるハッピーなエンターテインメントだったからだ。そんな慌ただしい現場の隅で、吉井デザイナーは静かに見守っていた。オオスミさんの写真を横に置いて。

服に込めた愛と平和への願い

 そしていよいよ本番。ブラックのドレスコードをまとった真っ黒の来場者によって、真っ白のランウエイがいっそう際立つ。座席には白いバラが一輪置かれており、開演を待つ間はそれぞれがバラを手に取りながらオオスミさんへの思いを馳せていたのだろう。ショー会場によくある賑やかな談笑ムードは少なく、無言でランウエイを見つめる来場者が多かった。いよいよショーが始まり、40人のモデルたちが続々と登場する。今シーズンのコレクションには、危機や不安に直面している人類に対する愛や平和への願いが込められている。服にのせたのは、“FREE YOUR MIND(心の解放)”“PRACTICE NONVIOLENCE(非暴力の実践)”“LOVE IS LOVE(愛はどんな形であれ愛)”というストレートなメッセージ。複数の編み地にフリンジやポンポンを付けたファンシーなニットや超ロング丈のプリーツシャツ、前後反転したエコファージャケットなど、ベーシックアイテムに違和感のあるディテールを加える手法はいつも以上に強い。それらにレッグカバーやアームカバーなどのパーツウエアを組み合わせてキャッチーさが加えたり、シルエットに強弱を付けたり、パテントとウールの素材感を対比させたりする巧みなバランスのレイヤードでスタイルを構築していく。「ヨシコ クリエーション(YOSHIKO CREATION)」とのアクセサリーや「サキアス(SAKIAS)」とのシューズなど、人気のコラボレーションも継続した。そして、サプライズのアイテムも登場した。オオスミデザイナーが「フェノメノン(PHENOMENON)」で使っていた“レモンツリーカモ”と“ブルータイガーカモ”がタイツに差し込まれていたのだ。

 モデルが一斉に登場する圧巻のフィナーレを終え、吉井デザイナーが登場。感極まった表情で横にいる“大きな天使”を称えると、涙が溢れてきた。いつも通りショーの高揚感でワクワクしていたものの、1人足りないのだと最後の最後で実感したからだ。ただ、決してこれで終わりではない。正直、今夜は“最後のコレクション”として取材するつもりだった。しかし今日の現場の一体感は“最後”という表現よりも、“新しい一歩”という言葉がぴったりだった。もちろん、別れはとても悲しいし、無理やり前向きになろうとしているわけではない。でもオオスミさんが残した創造性や世界への愛は、間違いなくチームに受け継がれていると確信した。吉井デザイナーをはじめとする作り手によって形となり、メディアやファンら受け取り手がそれぞれに思いを馳せることで、前へ前へと進んでいく。今夜のショーは、そんな僕たちの希望を証明してくれた。

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「ミスタージェントルマン」に感涙 東コレ頂上決戦“T-1グランプリ”予選第3夜

 2021-22年秋冬シーズンの「楽天 ファッション ウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO以下、RFWT)」が15日に開幕しました。国内外から51ブランドが参加し、4割がリアルショーを行います。「WWDJAPAN.com」では、今シーズンのベストブランドをユーザー投票で決定する“T-1グランプリ”を開催!それに先駆け、記者3人がその日に発表したブランドの中から独断でグランプリ候補を選出します。今日のノミネートブランドはこの3つだ!


東コレ取材2シーズン目
現場取材担当の美濃島
「ソワハ(SOWAHA)」

見どころ:「ソマルタ(SOMARTA)」の廣川玉枝デザイナーが立ち上げた“現代の和装”を提案するブランドです。京都の友禅染め企業と組んでデジタルプリントした、自然風景のグラフィックが段違いに美しかった。山合いの夕暮れや崖から落ちる清流を切り取ったのは、「自然を慈しむ日本人の感性をデザインに落とし込むため」だそう。菊の花や牡丹を織りで表現した無地のテキスタイルも独特の凹凸で目を引きました。こんな服を着た女性を街で見かけたら見とれてしまいそう。玉川デザイナーは香川の工場と組んだブランドもスタートさせるなど、日本の伝統や技術を広める活動を意欲的に行っています。


東コレ取材歴5年
ニュースデスク大塚
「ミスター・ジェントルマン(MISTERGENTLEMAN)」

見どころ:パンデミックで人類が直面している危機や不安を乗り越えた先の愛や平和を願うコレクションでした。異素材ハイブリッドや盛り盛りにレイヤードする東京ブランドらしいミックス感が強く、ベージュやパープルといったカリーリングが優しいスタイルでした。素材感やモチーフなど要素はたくさんなのに、スタイルとして軽やかに成立させてしまうバランス感は本当に上手い。ベーシックやトラッドが中心だった初期の軸は残しつつ、世界観を拡張していく姿勢がたくましかったです。今年1月に逝去したオオスミタケシデザイナーが「フェノメノン(PHENOMENON)」で使っていた“レモンツリーカモ”と“ブルータイガーカモ”がタイツに差し込まれていたのが涙涙。いつもと変わらない「ミスター・ジェントルマン」に感動しました。


若手随一の“ファッションバカ”
東コレ初取材の大澤
「ディ_カフェイン オム(DE_CAFFEINE HOMME)」

見どころ:日本出身の韓国人デザイナーのアビズモ ジョー(Avizmo Jo)が2018年にスタートしたメンズブランド。今シーズンはサテン生地で仕立てたチェスターコートをデニムジャケットにドッキングしたり、オレンジやグレーのスラックスパンツにコーティングを施したりと個性豊かなピースが目立ちました。個人的にはブルーで染めたベロアのタキシードが着てみたい。安っぽさもなく、日本のマーケットをに合わせているわけでもなくて、自分の作りたいものを届けているところに惹かれました。最近では韓国アイドルも着用して徐々に人気を集めていますし、これからが楽しみです。

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「トム フォード」2021-22年秋冬コレクション

 「トム フォード(TOM FORD)」が2021-22年秋冬コレクションを発表した。

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「サポートサーフェス」2021-22年秋冬東京コレクション

 「サポートサーフェス(SUPPORT SURFACE)」が2021-22年秋冬コレクションを東京で発表した。

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「メゾン マルジェラ」×「リーボック」の最新コラボは“クラブ シー”がモデル

 「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」は、「リーボック(REEBOK)」とのコラボレーションスニーカー“クラブシー メゾンマルジェラ(CLUB C MAISON MARGIELA)”を3月24日に発売する。「メゾン マルジェラ」と「リーボック」の公式オンラインストアのほか、「リーボック クラシック ストア 原宿」や阪急百貨店の公式オンラインストア、一部セレクトショップなどで取り扱う。価格は3万2000円。

 「リーボック」を代表する“クラブ シー”のデザインをスキャンした画像を一枚のフラットレザーにプリントし、ステッチや曲線をだまし絵のように描いている。「メゾン マルジェラ」が得意とするトロンプルイユの技法を用いたユニークな仕上がりだ。

 両者のコラボレーションは2020年9月にスタートし、これまで「メゾン マルジェラ」のアイコンシューズ“タビ(TABI)”と、「リーボック」の“インスタポンプフューリー(INSTAPUMP FURY)”や“クラシック レザー(CLASSIC LEATHER)”を融合したシューズを発表している。

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「ブルネロ クチネリ」が3月26日に4フロアからなる国内最大の表参道店をオープン

 イタリアブランド「ブルネロ クチネリ(BRUNELLO CUCINELLI)」は、3月26日に表参道店をオープンする。青山(3月14日で閉店)、神戸、二子玉川、銀座に次ぐ日本5店舗目で、国内最大の売り場面積約600平方メートルを持つフラッグシップショップとなる。所在地はフロムファースト通り沿いの、三陽商会のセレクトショップ、ラブレス青山店の跡地。プレス担当者は、「現状を鑑みて大規模なオープニングイベントは差し控えるが、今秋をめどにあらためてお披露目の機会を用意したい」と話す。

 同店は地下2階、地上2階の4フロアからなり、設計は世界中の「ブルネロ クチネリ」の店舗を手掛けるイタリア人建築家のロレンツォ・ラディ(Lorenzo Radi)が担当。1階のテラススペースに加えて、地下2階にはテーラールームや「日本の職人やアーティストの作品をフィーチャーした、ブランドの本拠地であるイタリア・ソロメオ村のアートフォーラムのような、学びを深めることができる」アートスペースも設けるという。

■「ブルネロ クチネリ」表参道店
オープン日:3月26日
時間:11:00〜20:00
定休日:不定休
住所:東京都港区南青山3-17-11 ビッグストーンビル

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アダストリアと新静岡セノバが営業時間フレックス制を開始 採用難が続く販売員の“働き方改革”に

 「グローバルワーク(GLOBAL WORK)」「ニコアンド(NIKO AND…)」などを運営するアダストリアと、静岡の商業施設、新静岡セノバ(静鉄プロパティマネジメント)は、販売員の働き方改革である「ささえあう 働く時間プロジェクト」を共同でスタートする。その皮切りとして5月1日から、(1)営業時間のフレックスタイム制度、(2)年5日のパワーチャージ休暇制度、(3)館内一部での営業時間短縮の試験運用を開始。これによってES(従業員満足度)を高め、コロナ禍以前からファッション業界の深刻な課題とされてきた販売員の人材採用難克服を目指す。

 17日、都内で両社のトップが会見を開いた。「昨年、コロナ禍を受けてエリアマネジャー約200人から意見を吸い上げた際に、『(長時間労働で連休も取りづらい)販売員の働き方は、コロナ禍を別としてもサステナブルではない。いつまで働き続けられるか不安』という声が非常に多かった」と、福田三千男アダストリア会長兼社長。人口減によって今後さらに販売員の採用難が進むと予想される中で、「販売員のQOL(生活の質)を高め、長く働いてもらえる環境にしたい」。そうした考えからさまざまな商業施設と話をする中で、新静岡セノバと話がまとまったという。

 5月1日から試験運用する3つの取り組みのうち、(1)は現状の新静岡セノバの営業時間が10~20時(一部を除く)であるのに対し、11~19時を必ず営業するコアタイムとして、10~11時、19~20時に営業するか否かは各テナントの判断に委ねるというもの。(2)は、年3日の全館休業日に加えて、2日間の休業を各テナントに付与し、テナントごとに休業日を決めるというもの。(1)(2)ともに、各テナントがそれぞれ決めることで、業種やブランドによって異なる客の流れやニーズに対応する。(3)では、フードコートの開業時間を現状の10時から11時に遅らし、地下1階の食物販フロアの閉店時間を現状の21時から20時に早める。また、22時閉店の5階レストラン街は、20時以降の営業は任意とし、14~17時の営業も任意とする。

 新静岡セノバには、ファッション小売り、飲食店、書店、病院、シネコンなど約130のテナントが入っているが、そのうちの15店が5月1日からこの制度を導入する。15店のうち、ファッション小売りはアダストリア以外のテナントも含めて7~8だという。10~11時や19~20時にクローズすることを決めたテナントには、防犯ネットや残置灯で客が入り込まないようにする。

 新静岡セノバは、日本ショッピングセンター協会(以下、SC協)による2019年度の「日本SC大賞」で、ES賞を受賞している。「商業施設の閉塞感はコロナ禍以前から広がっていた。売上高優先主義の中で無理が生じており、テナントとデベロッパーの関係性を見直すべき時期に来ていた。消費者の時間の使い方が多様化している中で、商業施設だけ時間設定が一律になっていることで、非効率を生んでいた。テナントとデベロッパーの間で、売上高と賃料という従来の契約条件に変わる新しい関係性を築いていきたい。」と、川井敏行・静鉄プロパティマネジメント社長。

 会見には、SC協の飯島薫理事も同席した。「SC協としては18年1月に(販売員のワークライフバランス向上や待遇改善を目指す)『ES宣言』をしていた。ただ、全国に3200もSCがあり、16万~17万のテナントがあると、それぞれに思いや社会から求められる役割があり、なかなか(ES向上が)進まないということがあった。それが、今回のような取り組みをきっかけに進むかなと思っている。今後、SC協のテナント会員を集め、デベロッパーと一緒に今後のSC運営のあり方を考えていきたい」と話した。

■「WWDジャパン」3月22日号では、3月8~14日に弊社メールマガジンやウェブ上で実施した「販売員の労働時間に関するアンケート」に集まった936通の回答結果を掲載。併せて、今回の働き方改革に対するアダストリア、新静岡セノバ2社の思いやその背景を詳報する。

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スノーピークが徳島にグランピング施設 全室オーシャンビューのリゾート

 スノーピークは徳島県小松島市にグランピング宿泊施設「スノーピークグランピング 徳島小松島」を4月16日に開業する。同社の常設グランピング施設としては神奈川、新潟、長野に続く4カ所目で、初のホテル宿泊型だ。

 9つある客室はスノーピーク製品でコーディネートされ、全てオーシャンビュー。客室にはウッドデッキとガーデンを設け、バーベキューも可能だ。焚火ができる宿泊者専用ラウンジ、 プライベートビーチでのシーカヤックやSUP、トレッキング、農作物の収穫体験などアクティビティーも豊富に用意した。スパも設けて雨の日でも楽しむことができる。

 同施設はLIXIL住宅研究所の協力のもと、中山建設が主体で運営する。

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BARNEY’S WAREHOUSE: バーニーズ ウェアハウスオープンのお知らせ

 

3月18日(木)より、バーニーズ ニューヨーク横浜店6Fにいつでもセール価格でのショッピングをお楽しみいただける“バーニーズ ウェアハウス”がオープン。

過去にバーニーズ ニューヨーク各店でご紹介していたウェアやバッグ・シューズ・ジュエリーをはじめ、ベビーギフトからホームアクセサリーなどを取り揃えるチェルシー パッセージのアイテムまで、幅広いアイテムをお得なプライスでご紹介します。

 BARNEY’S WAREHOUSE: バーニーズ ウェアハウスオープンのお知らせ

このたび横浜店でスタートする“バーニーズ ウェアハウス”では、人気ブランドから<バーニーズ ニューヨーク>オリジナルコレクションまで、ワンフロアに性別を問わずさまざまなアイテムがラインナップ。倉庫からあなただけの宝物を見つけるような感覚でショッピングをお楽しみいただけます。

 

また、これに伴い、横浜店の4F・5Fの各フロアでご覧いただけるアイテムがリニューアルしています。

4Fには従来展開していたバッグ・シューズやタイ・ドレスシャツに加え、メンズスポーツファニシング・ゴルフアイテムなどが新たにラインナップ。

5Fではメンズスーツ・ジャケットをはじめ、デザイナーコレクションやカジュアルアイテム・デニム、<バーニーズ ニューヨーク>オリジナルコレクションの新作もご覧いただけるように。

新しい商品構成となり、よりショッピングしやすくなった横浜店メンズフロアにもご期待ください。

 BARNEY’S WAREHOUSE: バーニーズ ウェアハウスオープンのお知らせ

春を感じながらのショッピングにぴったりの横浜店で、あなただけの宝探しをお楽しみくださいね。

※横浜店は当面の間、11:00 – 19:00にて営業しております。

イタリア発の香水ラボラトリーが日本初上陸 伊勢丹新宿本店でポップアップ開催

 化粧品やシェービングアイテムなどを輸入販売するUPPER HOUSEはこのほど、イタリア発の香水ラボラトリー「ラブソルー(LABSOLUE)」の日本における独占販売権を取得した。同ブランドがイタリア国外に進出するのは初めて。3月17日から伊勢丹新宿本店本館1階で期間限定販売(3月30日まで)を始めたほか、4月以降に公式オンラインショップでの取り扱いを開始する。

 同ブランドは2013年に誕生。イタリアで歴史ある化粧品ブランド「マーヴィン(MARVIN)」を手がけるマートン家の子孫である姉妹が自社工場をリノベーションし、「ラブソルー」のラボを併設した香水工場と香水ホテル「パルファムホテル」をスタートした。香りのコレクションが60種あり、ホテルは香りの数と同じ60室を用意し、1部屋ごとに1つの香りが割り当てられている。各香りの名称についた番号は部屋番号とリンクしているのも特徴の一つ。

 60種の香りは、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」や「ブルガリ(BVLGARI)」などの香水も手がけたジャック・キャバリエ(Jacques Cavallier)や、「ペンハリガン(PENHALIGON'S)」の香りを組み立てたオリビエ・クリスプ(Olivier Cresp)など著名な調香師が表現する。今回、日本では24種の香りを取り扱い、主力のオードパルファム(120mL、3万円)とトラベルサイズのドロッパー(15mL、6500円)、キャンドル(200g、9000円)、ディフューザー(100mL、9500円/500mL、2万6000円)、アルコール配合量80%のハンドジェル(1819〜7000円)をそろえる。

 フレグランスはリフィルを用意するほか、ディフューザーのガラス瓶は花瓶として再利用できる設計に。ハンドジェルなどのプラスチック容器は再生可能な高品質な素材を使用する。キャンドルの色や成分は100%自然由来で、芯は100%純綿で編まれたものなど自然環境に配慮した取り組みも推進する。

 安松ジョイUPPER HOUSE社長は「当社は海外で出合ったシンプルだが洗練された心ときめくアイテムを扱う。『ラブソルー』もその思いと合致する。イタリアではミラノとローマの直営店2店舗のみで販売し、知る人ぞ知るこだわりのブランド。日本でも闇雲に店舗を拡大せず、世界観を大切にしてまずは直営路面店をオープンしたい」と述べた。そのほか、イタリアでも展開するホテルのアメニティやコラボアイテムなども進める。

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「アミ アレクサンドル マテュッシ」2021-22年秋冬コレクション

 「アミ アレクサンドル マテュッシ(AMI ALEXANDRE MATTIUSSI)」が2021-22年秋冬コレクションを発表した。

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「アン ドゥムルメステール」2021-22年秋冬パリ・コレクション

 「アン ドゥムルメステール(ANN DEMEULEMEESTER)」が2021-22年秋冬コレクションをパリで発表した。

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「ミキモト」、ニューヨーク5番街の旗艦店を移転増床オープン パールを育む海が着想源のインテリアなど

 ジュエリーブランドの「ミキモト(MIKIMOTO)」は16日、ニューヨーク5番街の旗艦店を移転増床オープンした。新店舗は既存店から2ブロック先で、2層約325平方メートルに拡大し、VIPルームを新設。「ミキモト」のパールにちなんで海から着想を得たインテリアやデザインを施し、西陣織の壁面装飾やオリジナルのシャンデリアなどで優雅な空間を演出した。商品は、定番のパールやハイジュエリーに加えてラグジュアリーギフトコレクションといった新作もそろえる。

 ミキモトアメリカの橋本靖彦社長は、「特にラグジュアリージュエリーのカテゴリーにおいては、ニューヨークの店舗販売について前向きな展望を持っている。新店舗では日本ブランドとして誇りを持つ、洗練された空間や体験を提供する。『ミキモト』のジュエリーを実際に手にとってみてもらうことは非常に重要だ。ニューヨーカーに加えて、世界から集まる皆さんに特別な体験を楽しんでほしい」とコメントした。新型コロナによる渡航制限で5番街を訪れる外国人観光客は減少したものの、客足は国内旅行者を中心に着実に回復傾向にあるという。

 新店舗はもともと2020年末にオープンを予定していたが、新型コロナのパンデミックで延期となった。新旗艦店に加えて、ジェンダーニュートラルなパールジュエリーとともに若い消費者を惹きつけ、アメリカでのビジネスを次の段階へと進めたいとしている。ラッパーのエイサップ・ロッキー(A$AP Rocky)やエヴァン・モック(Evan Mock)といったセレブリティーも「ミキモト」のパールジュエリーを着用しているが、3月5日には「コム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS)」とのコラボレーション第2弾を発売。川久保玲がデザインを手掛け、ジェンダーに包括的なスタイルのパールネックレスなどをそろえている。

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生まれ変わった「ルイ・ヴィトン」銀座並木通り店が公開 仕掛け満載の巨大な“水の柱”

 「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は17日、リニューアルした銀座並木通り店を関係者に公開した。オープンは3月20日。7階建ての建物は、1〜4階がウィメンズやメンズのアイテムが並ぶ店舗スペースで、6階にはVIP・VICサロンが、7階には須賀洋介と協業したカフェ「ル カフェ ヴィー (LE CAFE V)」とチョコレートを扱う「ル ショコラ ヴィー(LE CHOCOLAT V)」が入る。

 “水の柱”をイメージした建築は、青木淳とアメリカのピーター・マリノ(Peter Marino)が手掛けた。青木が担当したファサードは東京湾の水面のようになめらかに波打ち、2層のガラスが一体化して水の流れを表現。映し出された銀座の街並みやビル群は時間や天候によって見え方が変化し、街と一体化しながら存在感を主張する。

エントランスに巨大クラゲ出現

 エントランスには、“水”を連想させる巨大なクラゲのオブジェを登場。店舗フロアはラグジュアリーさとリラックス感が共存し、らせん階段や曲線のカウンター、イサム・ノグチらによる丸みを帯びた家具など、あらゆる流線型を用いて水の流れを表現している。1階にはウィメンズのレザーグッズとウォッチ、ファインジュエリーをそろえ、季節のアイテムが並ぶポップインスペースを常設する。「コム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS)」の川久保玲デザイナーとコラボレーションしたトート“バッグ ウィズ ホールズ(BAG WITH HOOLES)”も並ぶ。

 2階にはウィメンズのレザーグッズやアクセサリー、トラベル、フレグランスで構成。トランクにイラストを描くペインターが駐在しており、サービスに関する相談が受けられる。3階にはウィメンズのウエアとシューズ、4階にはメンズアイテムがラインアップする。店舗限定アイテムとして、パールや刺しゅうを施したメンズスニーカー“LV オリ・ライン”やウィメンズのシークインドレス、ブルーとパープルのサファイアで装飾した腕時計“タンブール スリム”、歌舞伎役者の市川海老蔵と協業した化粧ケース“ボワット・ファルマシー”を用意した。

“癒しポップ”なサロン&カフェ

 6階のVIP・VICサロンと7階のカフェは、ゆったりとしたカジュアルな空間に、ポップで色彩豊かな家具やアートを配置して遊び心を加えた。サロンにはらせん階段の壁紙の着想源となった藤村喜美子の絵画“Wave Blue Line”を飾る。カフェの天井には水面に浮かぶ葉っぱをイメージした装飾を一面に配置し、“水の柱”の最上階を演出した。細部にまで“水”を演出する仕掛けがあり、それらを探す楽しみ方もできる店舗だ。

■「ルイ・ヴィトン」銀座並木通り店
オープン日:3月20日
営業時間:11:00〜20:00
住所:東京都中央区銀座7-6-1
定休日:不定休

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「フミト ガンリュウ」が「リトゥン」とコラボショー 初の東コレで示した存在感

 「フミト ガンリュウ(FUMITO GNRYU)」が2021-22年秋冬コレクションを東京・新国立美術館で発表した。6月にスタートする展覧会「ファッション イン ジャパン 1945-2020 —流行と社会」との連動企画で、文化庁や日本芸術文化財団のサポートを受けて実現した。

山縣良和が空間演出
三角のオブジェが出現

 同ブランドは21年春夏までパリコレクションに参加しており、東コレは初参加。セールスを担当するセイヤナカムラ2.24の中村誠也CEOがショー全体をディレクションし、空間演出は「リトゥンアフターワーズ(WRITTENAFTERWORS)」の山縣良和デザイナーが担当するというコラボも話題となり、今シーズンの目玉の一つとしてメディア編集長や業界の大御所たちが会場に訪れた。

 会場には岐阜県・白川郷の合掌づくりを模した三角形のオブジェと、ジャケットを土に埋めたガラスケースが置かれていた。これらは「生成と分解からなる衣服の循環をテーマにした」(山縣デザイナー)もので、三角形のオブジェには養蚕や和紙づくりなど白川郷を象徴する画像が貼られていた。

キーアイテムを多様な色に
デジタルならではの仕掛けも

 コレクションには、構築的なパターンのダッフルコートやテーラードのディテールを採用したダウンジャケット、脇下から裾までジップを配したコーチジャケットなど、過去に披露したアイコンアイテムが登場。それらを赤や青、黄など別のカラーで採用したり、スタイリングに変化をつけたりして、テーマの“必然的多様性”を表現した。全アイテムに載せたQRコードは実際に読み取り可能で、ブランドサイトに遷移する仕組み。機能の一つとして用いて、記号としてロゴを消費するブームに疑問を示している。そのほか、ノルディック柄を編みではなくプリントで表現したニットなど、「フミト ガンリュウ」らしいクリエイションが光った。

 “多様性”はショーの配信方法にも反映した。会場には5台のカメラを置き、「楽天 ファッション ウィーク東京」の公式サイトと「ファッションスナップドットコム(FASHIONSNAP.COM)」「ベース(BASE)」の3つのプラットフォームから異なる画角で映像を配信。ランウエイには6人組ガールズグループBiSHがモデルとして登場し、ハンディーカメラで客席やバックステージ、囲み取材の様子までを映すなど、複数の視点でランウエイを切り取った。ショー終了後にはBiSHのライブパフォーマンスを生配信し、彼女たちが着用していたTシャツをオンラインで即販売するなど、デジタルならではの企画も行った。

 最後に丸龍デザイナーに東コレに参加した経緯を聞くと「機会をもらったから挑戦した」と淡々と答え、こう続けた。「僕は社会に必要なものを作っている。でも夢を語るだけではなく、ビジネスもしっかり成功させるのが僕のスタンスです。今はまだ一部の人にしか受け入れられていないかもしれない。でもその裾野をどんどん広げていき、全ての人に刺さるブランドに成長させます」。

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「コーチ」が新ビジョン“コーチ フォーエバー”に込めた環境への思い

 1941年にニューヨークで創立され、今年で80周年を迎えた「コーチ」は、環境に配慮して制作した2021年スプリング・コレクション“コーチ フォーエバー”を発表した。スチュアート・ヴィヴァース=クリエイティブ・ディレクターは、同コレクションを語る上で「実践」「学び」という言葉を繰り返し、リサイクル素材や“ナチュラルレザー”の使用、アーカイブの復刻、“アップサイクル”などをコンセプトにデザインをすることで、環境やコミュニティーへの責任を示した。ここでは、挑戦しながら進化し続ける「コーチ」の新たな一面を象徴する“コーチ フォーエバー”の特徴を紹介する。

過去のコレクションピースや
リサイクル素材で作ったバッグ

地元ニューヨークへの愛を込めた
カプセルコレクション

 地元ニューヨークの職人とのコラボレーションも初の試みとして実施。職人技術の魅力を届けるため、家族経営の小さなニット工場や刺しゅう工房に依頼して“A Love Letter to New York”と題したカプセルコレクションを“コーチ フォーエバー”の中で制作した。“NEW YORK”の文字やてんとう虫、花などを刺しゅうしたアウターウエアやバッグを展開している。

 日本の店舗でも、今シーズン販売するレザーバッグなどの一部アイテムに、好みの刺しゅうを施せるサービスを期間限定で実施する。アルファベットを自由に組み合わせたイニシャルやお気に入りの言葉、または「コーチ」を象徴する9つのモチーフから選ぶことができる。刺しゅう糸は10色。(※詳細は、記事の最後にあるINFORMATIONをチェック!)

歴代の人気アイテムも
アップデートして復刻

スチュアート・ヴィヴァースが語る、
“クリエイティブとは、前進すること”

WWDジャパン(以下、WWD):今シーズンのコレクションの着想源は?

スチュアート・ヴィヴァース=クリエイティブ・ディレクター(以下、スチュアート):当初は、ニューヨークのアッパーイーストサイドをインスピレーション源にしていた。だが、新型コロナウイルスの感染拡大によって状況が一変し、私たちが取り組んでいたことの多くが、無意味でちっぽけに感じられたんだ。だから従来とは違う視点で制作しようと自然な流れで方向転換し、環境への責任やコミュニティー、前向きな姿勢をコレクションを通じて伝えたいと考えた。直感的に、自分自身のアイデアをさらに深く掘り下げる必要があると感じたんだ。

WWD:昨年の夏には双子の父親になるなど、プライベートでも変化があったが、その影響は?

スチュアート:親になったことで、次世代のためにより良い未来を作っていきたいという気持ちがさらに強くなった。そして、今シーズンのコレクションで表現したかった“環境に配慮したものづくり”は、より急を要するものだと実感した。

WWD:テーマを“コーチ フォーエバー”にした理由は?

スチュアート:「コーチ」のレガシーとファッションのライフサイクルという意味を込めた。本来なら廃棄される素材の再利用や、リサイクルを前提とした循環型デザインを意識した。また、若い世代が50〜60年前の「コーチ」のビンテージバッグを持っている姿を何度も目にし、ブランドが永く続いていく願いを込めて“フォーエバー”という言葉で表現したんだ。

WWD:“環境への責任”という言葉が印象的だったが、その責任をどのように捉え、打ち出そうと考える?

スチュアート:コレクション制作の過程で気付いたのは、私自身がサステナビリティについてもっと学ぶ必要があるということだ。最初から完璧でなくていい。環境に配慮したデザインプロセスによって環境負荷がどれくらい軽減されるかなどを、私たちチームは常に考え続け、実践することで学んでいる。固定観念を捨てて、サステナビリティに対してオープンな姿勢で取り組んでいきたい。そこで、私たちが描くビジョンを、環境や自然、お互いに対する“責任”という言葉で示した。

WWD:具体的に“責任”をどうアイテムに落とし込んだ?

スチュアート:今シーズンは、アーカイブの復刻や“アップサイクル”の手法、リサイクル素材やオリジナルの“ナチュラルレザー”を取り入れたコレクションを制作した“。ナチュラルレザー”は、イタリアの工場を訪れた際にオーナーから「祖父の代から受け継いでいる技術で、素材を埋めると土に還る」と聞き、レザーから始まった「コーチ」のルーツと重なった。だからそのレザーを用いて新しい「コーチ」を表現したいと考えたんだ。

さらに、“責任”は生産工程全体も指している。今回新たに挑戦したのが、コミュニティーへの還元だ。ニューヨークはパンデミック初期、厳しく苦しい状況にあった。そこで、地元のメーカーを支援するために“、A Love Letter to New York”と題したカプセルコレクションも“コーチ フォーエバー”の中で発表した。職人たちが、アイテムに刺しゅうを施したり、アポロのセーター、キース・ヘリングのTシャツ、モトジャケットなど、最近のコレクションからお気に入りのアーカイブピースを制作したりした。今までになかった新しい試みで、ニューヨーク発の素晴らしさを証明するものに仕上げることができた。

WWD:具創立80周年を迎えた「コーチ」の今後のビジョンは?

スチュアート:今の時代をとにかく生きること。適切なものとつながり、正しいと思うことを信念を持って実践していきたい。この1年で物事が急速に変化した。私たちはそんな世界の状況に目を向けながら常に実直であり続け、リアルでオーセンティック、かつオプティミスティックな「コーチ」を進化させる。もちろん“コーチ フォーエバー”のコンセプトも継続させ、さまざまなテクニックを研究しながら、新たなアプローチを試験的に取り入れていく。クリエイティブとは、前進することだから。

INFORMATION
アイテムに刺しゅうができる期間限定サービスを開催

開催期間:3月12〜31日
開催場所:「コーチ」表参道、「コーチ」銀座、レイヤード久屋通パーク、心斎橋パルコ、大丸札幌の5店舗(要予約)
納期:最大1カ月
価格:ワード(最大10文字・スペースも1文字換算)、モチーフ1点/各5000円

PHOTOS : © 2020 JUERGEN TELLER(LOOK IMAGES)

問い合わせ先
コーチ・カスタマーサービス・ジャパン
0120-556-750

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三陽商会、希望退職150人募集に180人応募

 三陽商会は、1月21日に公表した希望退職者募集で150人程度の募集人員に対して180人が応募したと17日に発表した。同社の希望退職者募集は2013年以降で4回目。特別退職金と再就職支援に関する経費として、2021年2月期決算に特別損失約13億円を計上する。

 同社は15年6月末に売上高の半分を占めていた「バーバリー(BURBERRY)」ブランドのライセンス契約が終了。大きな穴を埋めるべく「マッキントッシュ ロンドン(MACKINTOSH LONDON)」をはじめとする後継ブランドの育成に取り組んできたが、苦戦を強いられてきた。

 慢性的な赤字体質からの脱却のため、20年4月に公表した「再生プラン」の下、大規模な店舗閉鎖(21年2月期に160店舗)などの事業構造改革を進めてきた。だがコロナによる2度目の緊急事態宣言の発出によりさらなる経営環境の悪化が見込まれる中、4回目の希望退職募集を余儀なくされていた。

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創業100周年のカミソリ王者「Schick(シック)」の“極”は、悩みや不便を全部解消

 今年で創業100周年、日本国内でもウェットシェービング市場でトップシェアを誇る「Schick(シック)」はこのほど、100年のノウハウを結集した日本だけのオリジナル・フラッグシップモデルの“極 KIWAMI”を発売した。最高のカミソリを提供することで、髭剃りの楽しさ、ひいては自分と向き合う時間の価値を伝える「Schick」は、“極 KIWAMI”の発売に合わせてTVCMも刷新。アニバーサリーイヤーの今年は、人々の多様性をサポートする商品などを続々発売する予定だ。

「どれがいいのか分からない」
人に贈る万能の最高峰ライン

 「Schick」は日本市場に進出してから30年で、国内のシェアで7割を独占。大事なマーケットであるからこそ、近年は4枚刃の“クアトロシリーズ”や、モイスチャー美容ジェル搭載の“ハイドロシリーズ”など、ラインアップを拡大してきた。だが、全てが等しく大事なシリーズだったからこそ、「どれを選んだらいいの?」と悩んでしまう男性がいたのも事実。“極 KIWAMI”は、「自分にあうカミソリが分からない」や「何を選んだら良いのか迷っている」男性に贈る、最高峰と呼べるフラッグシップモデルだ。

 最高峰モデルの“極 KIWAMI”は、ブランド生誕から現在に至るまでの100年に及ぶノウハウを結集している。まずは日本の先駆けとなり、その後も改良を重ねているチタンコート5枚刃を搭載。独自の「衝撃吸収テクノロジー」が圧力を分散し、「フリップ式トリマー(TM)」により、もみあげや鼻の下のキワまで簡単に整えられる。アイテムは定番ともう一つ、カミソリ負けなどの理由でウェットシェービングに苦手意識を持つ人にオススメの“極 KIWAMI 敏感肌用”の2種類だ。

CM刷新!! バーバーで働く
本田翼が髭剃りの楽しさを伝授

 “極 KIWAMI”と共に髭剃りの楽しさや自分と向き合う時間の価値を伝える「Schick」は3月17日、大刷新したTVCMの放映をスタートした。バーバーに通う男性に、理容師が“極 KIWAMI”で多様な髭剃りの楽しさを教えてくれるというストーリーをハッピーな世界観で表現している。理容師役を務めるのは、女優の本田翼。そして、バーバーに通うのは俳優の大倉孝二と伊島空。大倉孝二はすべての髭をスッキリ剃って、伊島空は顎髭だけを残してと、それぞれ異なる髭スタイルを楽しむ様子を見せることで多様性を表現する。

 “大人のちょっといいもの”をイメージした“極 KIWAMI”は、深い艶のあるブラック。そして“極 KIWAMI 敏感肌用”は、光沢を抑えたマットな質感のシルバー。こだわりのカラーリングでも、毎日のルーティンである髭剃りの時間をプレミアムなひと時へと演出する。

「刃物だから」と諦めていた
不便なパッケージを
サステナブルに改善

 男性なら一度は、ドラッグストアなどで購入したカミソリの開封に一苦労したことがあるだろう。丈夫なのにすぐ捨ててしまうプラスチックに、“罪の意識”を感じている人もいるかもしれない。

 そこで「Schick」の“極 KIWAMI”シリーズは、紙製パッケージを採用。日本に上陸してから60年以上というブランドには高齢のファンも多く、誰もが開封しやすい設計を実現した。国内だけでも毎年数百万本が売れるブランドの商品パッケージを紙製に切り替え、地球への環境負荷も軽減する。シェアNo.1だからこそ、取り組みのインパクトは大きい。もちろん最初は本体、その後は替刃を買い続ければ、それもまた地球に優しい。

創業100周年の「Schick」から
目が離せない

 「Schick」の誕生は、今から100年前。創業者のヤコブ・シック(Jacob Schick)は1921年、ブレード(刃)が替えられるカミソリ“インジェクター”の原型とも言うべき、充填式レザーを開発した。以降、カートリッジタイプの源流であり複数刃のカミソリの契機ともなった“スーパーⅡ”、スキンガード機能搭載の5枚刃“ハイドロ5”などラインアップを拡充し、現在に至っている。“ハイドロ5カスタム”の2018年2月~20年12月までの累計出荷本数は、約248万本。大ヒット商品となった。

 創業100周年の今年は、人それぞれの多様性を大事にする時代と呼応し、多様なスタイルとあらゆるニーズに応える商品やサービス、コミュニケーションを展開するという。“極 KIWAMI”は、その第1弾だ。

問い合わせ先
シック・ジャパン お客様相談室
03-5487-6801

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「SK-II」初の日本事業専任グローバル バイスプレジデントが語る、コロナ禍のブランド・ビルディング

 「SK-II」は昨年10月、ブランド初のポジションとしてグローバル バイス プレジデント 日本事業統括を新設し、P&Gビューティ部門で20年以上のキャリアを持つ荒尾麻由氏が就任した。直近3年はグローバルのブランド体験・リテール体験の改革を進めてきた同氏に、今後について聞いた。

WWD:日本事業を統括する新ポジションができた経緯は?

荒尾麻由プロクター・アンド・ギャンブル・インターナショナル・オペレーションズ SK-II グローバル バイスプレジデント 日本事業統括(以下、荒尾):「日本は『SK-II』の発祥の地であり重要な役割を担う市場です。日本の消費者に愛され続けるブランドであることがグローバルでの成功に大きく寄与するという戦略的観点から新設しました。営業とオペレーションのリーダーがいることに変わりはなく、従来の組織に新ポジションが加わりました。

WWD:託された最大の役割・任務をどう捉えているか?

荒尾:P&Gに入社して21年目になりますが、長年ビューティ部門を歩んできました。キャリアとして一番長いのが「SK-II」になります。ここ数年はお客さま起点のブランド体験・リテール体験を改革する責任者を務めてきたので、その延長で「売るのではなく、役に立つ」という視点に立った愛されるブランド作りが使命です。

WWD:日本の化粧品業界では、スマートストアの取り組みの先駆けとして注目された。

荒尾:リテール体験の改革は、お客さまにとっての悩みや課題が出発点。2018年に「FUTUREX Smart Store by SK-II」をオープンしましたが、当時はお客さま、特に若い世代にとって日本の伝統的な化粧品売り場やカウンターはハードルが高く、「見た目で買うか買わないか判断されているんじゃないか」「座ったら何か買わされるんじゃないか」など、ストレスやプレッシャーを感じているというインサイトがありました。さらに今の時代、消費者はショッピング前に商品のことを調べ、美容部員より知識を持っている人もいたり、かと言って自分の肌のことを分かっていないから何を使ったらいいのかも分からずセルフの店舗では物足りないと思ったりしている方もいたんです。それらの解決策として開発しました。

WWD:スマートストアの今後の展開は?

荒尾:ポップアップストアからスタートし、得た知見を実店舗に導入してきました。初代スマートストアの肌測定器「マジック スキャン」は電話ボックスぐらいのサイズでしたが、改良を重ねて小型化。鏡台の大きさになって、阪急うめだ本店、大丸心斎橋店に設置しています。肌測定器を肌にあてて美容部員が撮影するというプロセスを経ずに肌測定ができます。今はさらに持ち運びやすい「ミニ マジック スキャン」も開発し、イベントなどで試験的に導入しています。コロナ禍の非接触ニーズにも応えるツールなので、多くの人に体験していただきたいです。

WWD:米ラスベガスで開催される世界最大級のIT見本市「CES2019」に出展し話題になった。化粧品メーカーの出展は多くないが、狙いは?

荒尾:「CES」はテクノロジーの企業が最新の技術を発表する場ですが、テクノロジーは使われてこそ。特に消費者が関わるテクノロジーは、化粧品メーカーがそれを使うとどんな体験を生み出せるのか発信することに意味があると考えました。反響はとても大きく、ブースの前には行列ができるほどで、自分の肌について知りたいというニーズの高さを実感。単純に体験が楽しいと感じていただいているのが、大きな学びになりました。

WWD:日本事業統括としての一年目の取り組みは?

荒尾:「SK-II」は常にピープル、パーパス(目的)、ピテラの“3P”を大切にしてきました。これらを軸に、お客さま起点のオペレーション作りをすることは変わりません。“ヒューマンなブランドになる”という目標に向け、お客さまとの絆を築き未来を育むこと。ブランドの信念でありメッセージとして掲げている“Change destiny”の通り、肌の運命を変え、人生を変える勇気を持っていただく手伝いをしたいと思っています。地球の運命にもポジティブに貢献したいです。

WWD:“ヒューマンなブランド”とは?

荒尾:広告なども含めて発信するメッセージ、実店舗での体験、製品体験、ブランドの全ての体験において消費者目線でヒューマンなブランドであらねばと思っています。コロナで生活が一変してソーシャル・ディスタンスが叫ばれる一方、ソーシャル・コネクションも強まりました。社会や環境の意識が高まる中で、コミュニティーや地球環境にどう役立つか、そこにも“ヒューマンさ”を発揮することが求められます。若い世代はパンデミックによって、より一層きちんと信念を持ち行動するブランドを選ぶようになりました。信念に従ったブランド・ビルディングと、リテール体験の改革を実行し続け、ブランドを育てたいと思います。

WWD:コミュニティーや地球環境への貢献に関して具体的施策は?

荒尾:例えば昨年は中国で人工呼吸器を寄付したり、日本では“フェイシャル トリートメント エッセンス”を医療従事者やオリンピックアスリートに寄贈したりしました。そのほか「SK-II」の生産拠点である滋賀工場では、通常は化粧品の製造のみですがマスクの製造も行いました。店頭での空き容器回収やリサイクルガラスの活用、滋賀工場における再生エネルギーの利用や排水への配慮など、製造過程から消費者を巻き込むところまで、小売店ともパートナーシップを結びながら取り組んでいます。

WWD:消費者への発信は?

荒尾:こういう時代だからこそ、一層「#ChangeDestiny 運命を、変えよう」という「SK-II」の信念をお伝えし、日本の女性を取り巻くさまざまなプレッシャーに寄り添い、一歩を踏み出すお手伝いをしたいと考えています。昨年は水泳の池江璃花子選手とパートナーシップを結び、“ありのままの自分”をテーマにメッセージをつづったフォトダイアリーを公開しました。「運命は自分の力で変えられる」という、今求められる希望やポジティブさを発信しました。また卓球の“タカマツ”ペアの高橋礼華選手が現役引退を決めたことを受けて、自身の運命を変える決断をサポートするトリビュートとして、心の絆の強さをたたえる動画を配信しました。世の中は自分ではコントロールできないことが次々起こるから、自分でコントロールできるものにフォーカスする人が増えていると感じます。肌はそれに当てはまり、スキンケアへの関心は衰えることなく、むしろ高まっています。そうしたニーズに応えながら、今後もそのときどきの消費者の心に寄り添ったメッセージを発信したいと思います。

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DD、トレタと中小飲食店向け卸売業スタート。600品目を365日発送。

株式会社DDホールディングス(本社:東京都港区、代表取締役社長:松村 厚久)グループと、飲食店向け予約/顧客台帳サービス「トレタ」を開発・販売する株式会社トレタ(本社:東京都品川区、代表取締役:中村 仁)が共同で「仕入れ支援サービス」を3月16日よりスタートさせる。
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空中階対策に「食べ飲み放題2000円」はいかが? 「おすすめ屋」は若者で連日満席、月商600万円クラス

 「食べ飲み放題2000円」を売りにして、連日満席の居酒屋がある。「おまかせ屋」。2017年に1号店を開店し、すでに11店を展開するが、いずれも駅近の空中階。食べ飲み放題らしからぬ、システマティックな運営が若者の人気を支えている。
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「以前から厳しい売り上げ、それがコロナで“とっ散らかって”……」 業界の悩みを「心に火を灯して」解決しますVol.2

 ファッション&ビューティ業界は「変革」を謳っているけれど、実は「どう変わったらいいのか?」さえ見つからない人はいませんか?目指す姿は見えているけれど、実は迷っていたり、くじけそうになったりしている人はいませんか?そんな「登るべき山」が見つからなかったり、山は見えているけれど道を照らすトーチの火が消えそうだったりのアナタに、人の「心に火をつける。」ことを目指す神保拓也トーチリレー代表取締役“隊長”が向き合います。

 2回目の「心に火をつけたい」と願う相談者は、とあるブティックのディレクターBさん。数字しか見ない上司、「頑張ります」しか言ってくれない同僚、そして厳しい売り上げ……。悩みが“とっ散らかっている”と話す彼女の心に、登るべき山に向かうためのトーチの火を灯します。

神保拓也トーチリレー代表取締役“隊長”(以下、神保“隊長”):早速、今、何に悩んでいるのか、教えてください。

Bさん:以前からずっと「しっくり来ない」状態だったところ、新型コロナウイルスが蔓延して、頭の中が“とっ散らかって”いるんです。

神保“隊長”:どう、“とっ散らかって”いるんでしょう?

Bさん:全体的に、です。私は、店舗を統括する立場。スタッフの頑張る意欲や、私についてきてくれる意識は高く、スタッフとのコミュニケーションが足りていないとは思いません。ただ「みんな、同じ方向を向いているの?」と問われると、そもそもズバッと「この方向に進みたい!」と言い切れないんです。日々は売り上げも厳しく、スタッフが望むリーダー像を体現できているのか不安です。ショップは、アパレル経験者がいない中でスタートし、現在は数店舗とEC。顧客管理や在庫管理もわからない状態から模索を続け、いまに至っています。だから今のように迷っても、相談できる人が社内にも社外にもいないんです。これが、根本的な問題なのかもしれません。ロジカルな解決策に辿り着かず、複数の頭で考えたいと後輩に相談しても「頑張ります」以上の答えはありません。一方役員は、数字しか見ない。本当に“放置プレー”なんです。最近は「このままだと、閉店するしかない」と言われることもあります。

神保“隊長”:役員の方は、閉店しても構わないと思っているのでしょうか?

Bさん:気分屋なところがあって、数字が落ちると強く当たるんです。「潰したい」ワケではないでしょうが、売り上げは本当に厳しくて……。プライベートブランドも計画しているのですが、店舗数が減ると売れる数も減少するので、計画そのものが“おじゃん”。最近は、閉店の話が具体的になっています。

神保“隊長”:閉店で一番困るのは、経営陣だと思うのですが……。

Bさん:自分たちの“想い”がないんだと思います。経営者として「これだけ赤字が続くと無理だよ」という話は、「いよいよ」という局面でしか言ってくれません。売り上げが良いときは何も言わないのに、落ちると怒られる。そして私たちは数字の読み方を教えてもらっていないので、正直わからないんです。言われて気づくことも多く、「もっと早く教えて欲しかった」と思います。上から具体的な話がないから、私たちだけでは突破口を見つけられないんです。

神保“隊長”:後輩に相談という話がありましたが、彼女たちに意見を募るのは、無理難題なアプローチです。経験不足で視野もまだ広くないでしょうし、そもそも問題を“自分ごと化”できるとは思えません。責任を負っていない人に「何かある?」と聞いても、意見はなかなか返ってきません。「私たちは、こういう山に登りたいの。標高はどのくらいで、現在地はココ。登り始めると、こんなコトが予想されるけれど、どう思う?どんな登山グッズが必要?」と聞けば、考える軸が存在するので意見が出てくると思います。でも「この山に登りたい」がボンヤリしているタイミングで「どの山に登りたい?」と聞かれるのは、とてもシンドい。スタッフをいたずらに追い込んでいる可能性があります。ただ、お店のホームページやインスタグラムを見る限り、みんな仲良く、裏表がないカンジですよね?

Bさん:それは、自慢できます。

神保“隊長”:だとするとスタッフは、Bさんの悩みに薄々気づいていると思います。でも何もできず、「頑張ります」しか言えない。今の状況で、彼らに期待するのは逆効果かもしれません。まずはリーダーが「登る山」をハッキリ決めなければ。お店のコンセプトは、言語化できていますか?

Bさん:アパレルの未経験者ばかりだったので、MDも“とっ散らかって”います。「大人がファッションであそぶ」をテーマにテイストを絞っていないので、モードも、フェミニンもあるんです。かっちりしたパンツも、花柄のワンピースもあります。1つのビジュアルを作るのが、非常に難しい状況です。

神保“隊長”:「大人がファッションであそぶ」というコンセプトを、もっと研ぎ澄ましましょう。「あそぶ」って、なんでしょう?「ファッションであそぶ」ってどういうシーンですか?「今日は、ファッションであそんだ~」って思うのは、どんな一日ですか?みなさんの原点である「大人がファッションであそぶ」を解析するんです。ロイヤルカスタマーの来店理由は?その理由を語ることができますか?「スタッフが好き」「空気感が心地よい」など、どんな理由で買ってくださるお客さまがいるのかを適切にグルーピングできますか?

Bさん:「やっぱりお店で買いたい」という方が多く、スタッフが好きだから顧客になってくださる方が多いように思います。退職者が出ると、売り上げが大きく下がりますから。スタッフの提案を楽しみ、フルコーデを依頼してくださる方もいます。テイストを絞っていないから、仕入れは薄く幅広い。「ほかにはないものがある」「買い逃すと無くなっちゃう」と思ってくださる方も多いですね。

神保“隊長”:カスタマーが、ロイヤルカスタマーになった“きっかけ”はなんでしょうか?何かの会話、相性、きっかけでロイヤルカスタマーになったハズです。決して「ロイヤルカスタマーをもっと増やしましょう」と言っているのではなく、「ロイヤルカスタマーは、なぜBさんのお店で買ってくれるのか?」を聞いています。それが言語化できないと、作戦が立てられません。

Bさん:洋服を着て、人から褒められた体験をされている方が多いと思います。カラー診断で凝り固まっていた人には、少し個性的な洋服とコーディネートを提案。すると周りの方から褒めてもらえて、という体験をされるようです。そんなお客さまは、すぐに何人も思い浮かびます。

神保“隊長”:とても素敵な話じゃないですか。まさに「ファッションであそぶ」楽しみをお客さまに提供しているわけですね。リアリティのある返信が返ってきました。スタッフは今、何人くらいいるのですか?

Bさん:15、16人ですね。

神保“隊長”:インスタグラムを活用しているスタッフは?

Bさん:全然ダメです。みんな、得意じゃありません。

神保“隊長”:なるほど……。御社の強みと、戦略がマッチしていませんね。話を聞く限り、Bさんのお店の武器はスタッフです。でも現状は、お客様が来店しない限り、武器が全く活かせていない。こんなにもったいないことはありません。ロイヤルカスタマーが多いスタッフには、必ず何か強みがあるはずです。店舗よりもフォロワー数の多い個人アカウントを持つスタッフが現れても、本来おかしくないはずです。少数精鋭の店舗で、販売員をショップの中だけに閉じ込めておくのは、今の時代とてももったいないことです。今は、個にファンがつく時代。「どの店で買う?」ではなく、「誰から買う?」の時代です。そういう意味においては、Bさんのお店は、良いポジションにいると思います。「あの人から買いたい」という、ロイヤルカスタマーがいるんですから。だからこそ、はじめてのお客さまがロイヤルカスタマーになるまでの道のりを、もっと語れるようになりましょう。優秀なスタッフの接客に耳を傾け、“歴史が動いた瞬間”を見つけましょう。それを繰り返し、売れるまでのメカニズムを解析。トップ販売員が「無意識」にやっていることを含め、メンバーに横展開するんです。すると、皆のモチベーションが上がり始めます。これからの時代は、個が輝けば、本人も店舗も得をする。フォロワー数に応じてインセンティブを支払うとか、インスタグラム経由の来店やECへのコンバージョンを評価してあげることが大事です。すると皆、自分を自然とブランド化するようになります。店舗に搾取されるのではなく、「私が売れれば、店舗も儲かる」のシステムを作るんです。

Bさん:インスタグラムには以前挑戦したのですが、管理しきれず、方向性が定まらないことを心配してしまい、結局、止めてしまいました。数字で評価されるのは、プレッシャー。嫌がるスタッフもいます。

神保“隊長”:絶対に減点ではなく、加点評価にしなければダメです。究極、やらなくても良い。でも、やったほうが得をするという仕掛けが必要です。そして「現状を打破するために」ではなく、もっと「大人がファッションであそぶ」ために導入する。新しい取り組みを導入するには、スタッフが納得できるストーリーも大事です。SNSについては、どの企業も「管理できない」「カラーが統一できない」と悩んでいます。でも僕は経営者に「それで、何を失うの?」と言いたいんです。「管理できない」と言いますが、やましい経営をしていないのなら、管理すること自体が“おこがましい”。それは、見えない敵を恐れているだけ。何を管理したいんでしょう?何を失うんでしょう?そして、それだけ仲の良い同僚を信じられないのはなぜでしょう?会社のカルチャーやコンセプト、その狙いを理解していれば、みんなちゃんとやってくれます。みなさんが一緒に働いているスタッフは、そういうメンバーでしょう?信じて、自由にさせなくちゃ、もったいないんです。重要なのはスタッフに、何を、どう伝えるか?です。今のままでは、WhatとHowが弱すぎます。一通りのIGTVを拝見しましたが、シャツワンピを紹介する動画の再生回数が、他の7倍とズバ抜けて高いですよね?それは、なぜでしょうか?理由を言語化してみましょう。何がウケて、何がウケないのか?それを投稿のたびに分析しましょう。今は投稿を継続することに必死で、「先週よりも今週」という反省と分析が不十分です。ファーストリテイリングのスゴさは、商品力や価格だけではありません。経営努力です。あの会社は、「今年のコレは、何が良かったのか?何が悪かったのか?」を毎年考え続けています。年を跨いだABテストさえ行っています。ファーストリテイリングは、ファッションの前に、「経営」をしている。経営を伴うファッションだから、強いんです。ファッション業界は「センスが大事」と思いがちで、「分析する」「科学する」「哲学する」が苦手。だからみんな風邪を引いています。「ユニクロ」など、数社だけが元気です。どうしてアパレル業界だけ、ひどい風邪をひいているのか?理由は、「経営」と一番遠い業界だからだと思います。もちろんセンスが光る世界ではありますが、もうちょっと真剣に経営に取り組んでも良いのではないでしょうか?話を、インスタグラムに戻しましょう。現在は自社で扱う商品だけを投稿されているようですが、「大人がファッションであそぶ」なら、主役は、お店で売っている商品だけじゃなくても良いかもしれません。すでにお客さまのクローゼットの中にある洋服を主役にした投稿なども面白いのではないでしょうか?例えばインスタライブで、ロイヤルカスタマーの洋服をコーディネイトする、なんて企画に挑戦するのはどうですか?なぜなら御社は、商品だけでなく、スタッフの人柄やセンスも売っているのですから。ショップで無料のコーディネート相談会を開いて、その模様をSNSで発信。そうすれば発信する素材も同時に集められるます。今日お伝えしたのはあくまで一例ですが、とにかく自分たちのコンセプトや強みを改めて言語化し、ファッションだけではなく「経営」をしましょう。効果が現れるには時間がかかると思いますが、夜は、夜明け前が一番暗いものです。でもトーチの明かりを頼りに、朝を一緒に迎えましょう。

心に火がついたBさんの感想

 ぶっちゃけてしまいますと、前日は「どうしようもないね」「ダメダメじゃん」と叱られるかな?なんて思っていたのですが、杞憂でした。神保さんに“とっ散らかった”頭を整理してもらい、叱咤激励していただいて、目が覚めました。特に「テイストで定めず、『ファッションであそぶ』というMDでいいじゃない」とのお言葉には、眼から鱗がバラバラと落ちる音が自分でも聞こえるぐらいの衝撃を受けました。灯してもらった火は、無事に持ち帰りました。まずは山を具体的にしたいと思います。あの後上司とすぐににランチミーティングして、今日は産休中のトップにも参加してもらいました。方向性は定まってきたので、後はどんどん研ぎ澄ませていけるよう、スピード感も意識しつつ、着実に進めていこうと思います。何よりも、ドンと背中を押してもらったこと。とても勇気を与えてもらえました。火を灯してもらい、叱咤激励いただいたこの想いを今後、スタッフに、お客さまに、と伝えていければと思っています。本当にありがとうございました!また悩んだときには相談させてください。でも、そうならないようにしばらく頑張ってみます!


お知らせ:販売員のES(従業員満足)とCS(顧客満足)の改善を図るクラウド「SEEP(シープ)」と、人の心に火をつける“トーチング”を手掛けるトーチリレー、そして「WWDジャパン」は今春、DXやOMO時代におけるリアル店舗のあり方を考える大型セミナーを開催します。セミナーの申し込みはコチラ


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「ロエベ」が余剰レザーを再利用する新プロジェクト バッグとチャーム発売

 「ロエベ(LOEWE)」は、コレクション制作の過程で生まれた余剰や端切れのレザーを再利用し、新たなアイテムを制作するプロジェクト“サープラス プロジェクト”を始動した。同プロジェクトは、2019年に立ち上げたメンズライン、“アイ/ロエベ/ネイチャー(EYE/LOEWE/NATURE)”でのリサイクル、アップサイクル、オーガニック テキスタイルを用いた取り組みに続く新たなサステナブルの方策だ。

 第1弾は、「ロエベ」を象徴するスムース・クラシック カーフスキンと、手触りがやわらかいソフト・グレインド カーフスキンの2種の余剰レザーを使用。15年春夏コレクションで初披露して以来、メゾンのアイコンバッグとなった“ウーブン バスケット”と、カニの形をした“クラブ チャーム”を制作した。“ウーブン バスケット”は、スペインのアトリエで職人が手作業でレザーを格子状に編み込んで仕上げている。5色展開で、カラフルで美しい配色が特徴だ。“クラブ チャーム”は2色のレザーを組み合わせて、立体的なハサミのアイコニックな形状で、3色をそろえる。共に3月17日に銀座旗艦店「カサ ロエベ 東京(CASA LOEWE Tokyo)」で先行発売。3月24日から全国で販売する。

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小池都知事に「モノ申す」グローバルDの長谷川社長。「我が道」を行く人生が作り上げた反骨精神

 グローバルダイニングの創業者、長谷川耕造社長が東京都からの時短要請に関して、再びモノ申した。自身のフェイスブックで都から「施設の使用制限の命令について」という文書が届いたことを公表し、それに関する持論を語っている。そのすべては、長谷川社長が若くして起業し、苦難の道をくぐり抜けてきた原点である「反骨精神」にある。
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気鋭ブランド「ミカゲシン」や「ベースマーク」がノミネート 東コレ頂上決戦“T-1グランプリ”予選第2夜 

 2021-22年秋冬シーズンの「楽天 ファッション ウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO以下、RFWT)」が15日に開幕しました。国内外から51ブランドが参加し、4割がリアルショーを行います。「WWDJAPAN.com」では、今シーズンのベストブランドをユーザー投票で決定する“T-1グランプリ“を開催!それに先駆け、記者3人がその日に発表したブランドの中から独断でグランプリ候補を選出します。今日のノミネートブランドはこの3つだ!


東コレ取材2シーズン目の現場取材担当の美濃島
「ミカゲシン(MIKAGE SHIN)」

見どころ:テーマの“プロセス”は、「絶望の時代でも、長い目で見れば通過点でしかない」と思いを込めて掲げたもの。そのメタファーとして、馬の重心の変化を描いたイラストをビンテージの医学書から引っ張ってきたり、ニーチェの言葉をコラージュしてテキスタイルにしたりと、アカデミックな視点のモチーフが面白かった。ドレープが美しいプリーツスカートやきれいにクセ取りされたテーラードジャケットなどに落とし込まれていました。ショーの予算の一部をクラウドファンディングで賄ったり、デザイナー自身がSNSでバンバン意見を述べたりと、型にはまらない働き方に新時代の到来を感じさせました。


7都市のファッションウイークを取材してきたコレクション担当の大杉
「ヒロココシノ(HIROKO KOSHINO)」

見どころ:シーズンタイトルは“突破口”を意味する“BREAKTHROUGH”。その名の通り、正統派のスタイルを崩しながら、自由に着飾ることを楽しむという突き抜けたコレクションでした。グレーのジャケットにはアニマルプリントのポケットが付いていたり、クラシカルな千鳥格子のニットには、編み目を分解したような柄があったりと遊び心も満載。動画は開放感のある自然の中で撮影されており、協業を続けてきたピアニストの横山幸雄による音楽が美しく融合しています。また、ヒロコ先生はアートとファッションを両立するまれなデザイナー。60年以上のファッションデザイナーの経歴に加え、墨絵や絵画の作品を生み出し続けており、動画内にも先生の墨を使った絵が登場していました。自己表現の大切さを学ばせてもらえるようなコレクションでした。


若手随一の“ファッションバカ”で東コレ初取材の大澤
「ベースマーク(BASE MARK)」

見どころ:金木志穂が手掛ける「ベースマーク」は、東コレ2回目の参戦。“CROSS THE LINE”をテーマに、クラシカルな西洋の伝統とモダンな東洋のカルチャーを融合しました。得意とする異素材のミックスや、クラシックなアイテムをモードに昇華するテクニックは健在。東洋でお守りや魔除けとして使われるフリンジの装飾が付くアイテムをはじめ、オリジナル素材にジャージーを斜めにドッキングしたセットアップ、ダッフルコートの袖や後ろ身頃の半分をパイルジャカードで切り替えたアウターなどを提案しました。これだけのテクニックを駆使しながら、コレクションピースで約12万円というコスパにもビックリ。これまでウィメンズブランドとして活動してきましたが、今シーズンからは男性モデルをムービーに起用するなど、ユニセックスブランドとして打ち出しています。個人的ネクストブレイク筆頭候補です!

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マイクロニードルの「ショットモード」が関東初のポップアップストアをオープン

 ニッシャのマイクロニードル技術を採用した針状美容パッチ「ショットモード(SHOT MODE)」は4月3日~7月31日まで、ギンザ シックス(GINZA SIX)で関東初のポップアップストアをオープンする。

 ポップアップストアでは、専門スタッフが製品の選び方や使い方をアドバイスするほか、実際にマイクロニードル技術を体験して、購入できる。マイクロニードルは、ヒアルロン酸などの美容成分を微細な針状に成形し、角暦に直接浸透させることでハリと艶で満ちた肌へと導くスペシャルケア用の美容パッチだ。

 来場者限定でブランド公式アカウントをお友達登録した先着500人に「ショットモードC」のサンプルを配布するほか、1点以上購入した先着160人に、グループ企業のゾンネボード製薬が展開する「YASIORI(ヤシオリ)」の携帯用消毒スプレーをプレゼントする。

■SHOT MODE POP UP SHOP
開催期間:4月3日~7月31日
場所:ギンザ シックス地下1階
住所:東京都中央区銀座6-10-1

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瀬戸内寂聴とコラボで靴下 「シックストックス」が企画

 ソックスブランドの「シックストックス(CHICSTOCKS)」は、小説家で尼僧の瀬戸内寂聴さん(98)とコラボした靴下を発売した。「シックストックス」の公式オンラインストアで取り扱っている。

 寂聴さんの法衣の紫色と袈裟の緋色から着想を得たデザインだ。価格は2500円で、サイズは22~25cmを用意した。秘書の瀬尾まなほさんが寂聴さんを描いた特別ステッカーが付く。

 公式アプリ「まいにち寂聴さん」のプレゼント企画として、 ソックスを製作したことがきっかけで今回のコラボレーションが実現した。

 「シックストックス」は2017年にスタート。奈良県の医療用ソックスを作る工場で編み立てから縫製、仕上げまでを一貫して行なっている。

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ファッション通信簿Vol.65 スクリーン史上最もおしゃれな悪役は誰!? 名女優たちのファッションを米「WWD」が勝手にジャッジ!

 米「WWD」の人気企画「ファッション通信簿」では、ストリートからパーティー、レッドカーペットに至るまで、海外セレブたちのファッションを厳しくチェック。評価を絵文字でお伝えするとともに、それぞれのファッションポイントを勝手に辛口ジャッジ!

 第65回は、歴代のテレビドラマ&映画から、女優のユマ・サーマン(Uma Thurman)、メリル・ストリープ(Meryl Streep)、レイチェル・マクアダムス(Rachel McAdams)、ジョディ・カマー(Jodie Comer)、グレイス・ジョーンズ(Grace Jones)、グレン・クローズ(Glenn Close)、サラ・ミシェル・ゲラー(Sarah Michelle Geller)、シャロン・ストーン(Sharon Stone)が登場。気軽なコメディから背筋が凍るスリラーまでーー名女優たちが演じた悪役ファッションに対する評価はいかに!?

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進化するフード付き“パーカ服” きれいめにもリラックスにも変幻自在

 フードが付いたパーカ(フーディー)のバリエーションが拡大しています。これまではスエットトップスの定番でしたが、最近ではワンピースやジャケットもフード付きに。進化したパーカは、きれいめのスタイルにもリラックスしたスタイルにも使える優秀アイテム。小雨しのぎや風除けはもちろん、力まずこなれたスタイリングに仕上げてくれるオールマイティーな相棒です。

 おしゃれ面でのメリットは、高い位置にボリュームが生まれることで視線が上がり、小顔効果が期待できるところ。3月19日発売の「ユニクロ(UNIQLO)」の「+J」は、シルクブレンドのオーバーサイズのパーカを披露しました。共生地のフレアスカートと合わせ、パーカでも上品かつシックに見える新スタイリングを提案しています。今回は、進化するパーカ服を集めてみました。

ヘルシーコーデを狙うならニットトップスやシャツ

 「パーカ=スエット」の印象が強いですが、近年はフード付きのニットやシャツも増えています。素材が変わることで、スエット特有のストリート感が薄まり、ひと味違ったパーカルックに仕上げられます。「ババコ(BABACO)」はニットのプルオーバーにフードをプラス。レギンス風のパンツとそろえて、セットアップにまとめました。ショッキングピンクとホワイトのタイダイが気分を弾ませてくれます。

 フードアイテムは、シャツにまで広がってきました。2枚目の「ズッカ(ZUCCA)」は、ミリタリー風のカーキ色のシャツにフードをあしらい、“シャツパーカ”のような着映えに。体のラインを強調しないゆったりとしたシルエットなので、裾をウエストアウトしてアウターのようにまとえば、リラックスした雰囲気に。ドローコードでフードを絞って顔周りにシャーリングを施すスタイリングは、小雨時などに活用できそうです。

ワンピースに楽しさをプラス アウトドア気分とフェミニンを足し算

 フードの新たな提案がワンピース。軽やかでヘルシーな印象を添えるディテールとして効果的です。「ノントーキョー(NON TOKYO)」のワンピースは、フードのおかげで“フェミニン×ストリート”のハイブリッド服に様変わり。背中側はプリーツがたっぷり施された異素材のドッキング。フェミニンな後ろ姿との“ずれ感”が遊び心を演出しています。

 2枚目の写真「ヴァシュモン(VACHEMENT)」も仕掛けがいっぱい。ライトアウターのように見えますが、実はプルオーバー。しかもポンチョ風に着脱できるワンピース仕様です。裾広がりのシルエットは夏も涼やかに過ごせそう。足元もスポーツサンダルで合わせて、軽快にまとめるコーデは今の気分になじみます。

オールマイティーといえば、軽やかなライトアウター

 ライトアウターは、シーズンを超えて着回しできる通年ウエア。フードが加われば天候や気温への備えも効き、さらにオールマイティーに着回せます。「シュープ(SHOOP)」のライトアウターは、蚊帳(かや)のようなオーガンジー素材のフード付き。ウィズコロナ時代の“プロテクション”のムードが漂う、フェイスシールドのようなカバーもポイントです。

 2枚目の「ジードット(G.)」は、ユニセックスなライトアウター。夏は天候の変化が激しく小雨も珍しくないので、フード付きのライトアウターは心強い存在です。同色のキャップをあわせてトータル感をアップ。顔周りに目を惹くディテールを加えると、立体感が生まれバランスが整います。

 ニットやシャツ、ワンピースなど、フードの豊富なバリエーションでコーディネートもさらに多彩に。小顔効果を狙ったり、無造作に遊ばせてリラックスした雰囲気を漂わせたりと、カジュアルの枠を超えたスタイリングの引き出しを増やしてみてください。

ファッションジャーナリスト・ファッションディレクター 宮田理江:
多彩なメディアでコレクショントレンド情報、着こなし解説、映画×ファッションまで幅広く発信。バイヤー、プレスなど業界での豊富な経験を生かし、自らのTV通版ブランドもプロデュース。TVやセミナー・イベント出演も多い

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「パレス」と「ザ・ノース・フェイス パープルレーベル」が日本限定コラボコレクション

 「ザ・ノース・フェイス パープルレーベル(THE NORTH FACE PURPLE LABEL以下、パープルレーベル)」は、イギリス・ロンドン発のスケートボードブランド「パレス スケートボード(PALACE SKATEBOARDS以下、パレス)」と協業し、日本限定のカプセルコレクションを3月27日に発売する。「ナナミカ」代官山店や「ザ・ノース・フェイス」直営店、「パレス」旗艦店とブランド公式オンラインストアなどで取り扱う。

 コレクションは、“The City with Purple Wind(パープルが吹く街)”をコンセプトに、「パープルレーベル」のコラボレーションでは初のアパレルラインをラインアップするほか、キャップやバッグなど全11型をそろえる。「パープルレーベル」のアーカイブをベースに、「パレス」のストリートカルチャーを融合している。縦糸にインディゴ染めのコットン糸、横糸にナイロン糸のインディゴリップストップを使用し、両ブランドのロゴをあしらったオーバーサイズのジャケット(3万1000円)や、同素材のパンツ(2万2000円)、フィッシングジャケットをベースにしたベスト(3万円)などのほか、コーデュラナイロンのデイバッグ(2万6000円) 、ジェットキャップ(7800円)、バンダナ(3000円)といった小物も製作した。

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「オルビス」初のパーソナライズサービスが4月にスタート 月7920円から

 「オルビス」は4月12日、同社として初のパーソナライズスキンケアサービス「カクテルグラフィー(COCKTAIL GRAPHY)」をスタートする。自宅で簡単に肌診断を行うIoTデジタルデバイス「スキンミラー」を用い、その結果に合わせて毎月3本のスキンケアが届くシステムだ。3カ月ごとの契約で、料金はデバイスのレンタル代が3300円(初回のみ)、スキンケアは1回(約1カ月分)7920円。

 手のひらサイズの「スキンミラー」はわずか5秒ほどで肌の水分量やキメなどを計測。カメラが皮脂量や毛穴の状態、キメを測定し、水分センサーが水分量を記録する。専用アプリと連動し、測定後は肌の悩みや生活習慣、手入れに関する問診に回答。すると測定結果、問診の回答、さらに住んでいる地域の天候データを組み合わせ、アプリには“肌の持つ力”を表す5つの項目のバランスを示した総合スコアが提示される。総合スコアに加え、「潤い」「滑らかさ」「バリア機能」「ハリ・弾力」「透明度」それぞれの項目ごとの推移をグラフで確認することが可能だ。特に測定の周期は定めておらず、消費者が好きなタイミングで測定できるようになっている。

 この肌解析の結果に合わせ、毎月2本の美容液と1本の保湿液が届く。ベースとなる保湿液に、現状の肌の悩みにアプローチする美容液、未来の肌のトラブルを先回りしてケアする美容液を混ぜて使う仕組みで、これで基本のスキンケアが完了する。その日のコンディションや好みに合わせて混ぜる割合や重ね付けも自由に調節でき、アプリでは解析結果に合わせて使い方などもレクチャーする。

 新ラインにより、新たな客層の取り込みも狙う。「パーソナライズなので年齢は幅広くアプローチしているが、美容への関心が高い方々をターゲットにしている」と2019年の立ち上げから携わっている田村陽平・新規事業開発グループ グループマネジャー。「スキンケアは毎日行うもの。コンパクトなサイズにしたり、洗面所の鏡に貼り付けられるようにしたのは、ストレスフリーに毎日取り入れられるようにしたため。スキンミラーを用いて、自分の肌と向き合い、正しく理解し、スキンケアに確信を持ってもらいたい」。

 小林琢磨オルビス社長は「われわれは以前から年齢に争うのではなく、一人一人が自分らしく年齢を重ねられる“スマートエイジング”というコンセプトを掲げてきた。それをかなえるためにはお客さまが心地よく、自分が納得いく形で美を追求できる環境が必要と考え、そのサポートに尽力してきた。18年には大型リブランディングを行い、そのメッセージを象徴する製品を次々と投入。今回のパーソナライズサービスは、まさにその延長線上にあり、お客さま一人一人の「あなたなり」の正解をともに模索して導くサービスだ」とコメントした。

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FEILER限定新作アイテム発売のお知らせ

こんにちは。

ドイツの老舗ブランド<フェイラー>より、待望のバーニーズ ニューヨーク限定の新作アイテムが登場!3月19日(金)銀座本店・六本木店・横浜店・神戸店・福岡店・オンラインストアにてお求めいただけます。

 

今回は、バカンスムードを漂わせるパイナップルと<バーニーズ ニューヨーク ベビー>のアイコンであるライオンモチーフがあしらわれたデザイン。伝統的なシュニール織が、プリント柄では表せない独特の表情を見せてくれます。

ハンカチをはじめ、ポーチや巾着バッグ・マルチケースなど全7種ご用意いたします。

2149805 FEILER限定新作アイテム発売のお知らせ

ハンカチ ¥2,420(税込)

2149799 FEILER限定新作アイテム発売のお知らせ

ポーチ ¥6,050(税込)

2149800 FEILER限定新作アイテム発売のお知らせ

巾着バッグ ¥8,250(税込)

2149801 FEILER限定新作アイテム発売のお知らせ

巾着トートバッグ ¥9,900(税込)

2149802 FEILER限定新作アイテム発売のお知らせ

ファブリックバスケット ¥11,000(税込)

2149803 FEILER限定新作アイテム発売のお知らせ

マルチケース ¥14,300(税込)

2149804 FEILER限定新作アイテム発売のお知らせ

ベビーカーポーチ ¥15,400(税込)

 

各アイテムは数量限定となりますので、この機会をお見逃しなく!

 

<フェイラー>新作アイテム発売

3/19 FRI. 11:00 – 銀座本店3F / 六本木店1F / 横浜店2F / 神戸店2F / 福岡店3F / オンラインストア

 

※全ての商品は先着販売とさせていただきます。お電話でのお取置きなどは承れませんので予めご了承ください。

※商品は数に限りがございます。なくなり次第終了となりますので予めご了承ください。

感染拡大防止へのお願いと安全・安心への取組みについて>>>

 

「#️FR2」の石川涼がアトモスと仕掛けるスニーカービジネスの構想

 インスタグラム黎明期に“1億総カメラマン時代”を予言したかのような“カメラマンが着る服”というコンセプトのブランド「#FR2」を立ち上げたせーのの石川涼社長が、昨年12月に、今度はスニーカーヘッズ(熱狂的なスニーカーコレクターを指す)のためのブランド「ザ・ネットワーク ビジネス(THE.NETWORK BUSINESS)」を立ち上げた。今や世界的なスニーカーショップへと成長したアトモス(ATMOS)の全面協力のもと、これまでに“エア マックス95”や“エア ジョーダン1”など、ハイプなスニーカー5型に合わせた肉厚のフーディとスエットパンツを発売。公式オンラインサイトとアトモスの店舗で発売するや、次々に完売し、ヘッズの間で早くも話題になっている。「スニーカーは世界共通言語」と語る石川社長の次の一手は?石川社長とアトモスの小島奉文ディレクターにブランド立ち上げの経緯を聞いた。

WWD:ブランドを立ち上げたきっかけは?

石川涼せーの社長(以下、石川):コロナ前ももちろんスニーカーに対する熱狂はものすごいものだったと思うけど、コロナになってより加速している感じがした。毎日、SNSで「買えた」「買えなかった」と誰かがつぶやいているし、ヤフオクやメルカリでバンバン取引されているのを見て、これはビジネスになるな、と。ただ、自分たちはスニーカーとの接点を持ってないから、やろうと思っても自力ではできない。それで以前から知り合いだった小島さんに相談したんです。

小島奉文アトモスディレクター(以下、小島):スニーカーヘッズをターゲットにしたブランドって実は全然ないので僕らもそれは面白いと思い、全面的に協力させていただくことにしました。石川さんはスピード感もあるので、やろうと言ったら非常に早い。すぐに話が進んでスタートすることになりました。

WWD:「ザ・ネットワーク ビジネス」というブランド名の由来は?

石川:スニーカーが世界の共通言語なんで、世界中で発売日がほぼ一緒だし、同じものを世界中の人が見て、同じ日に世界中で熱狂している。世界中の人が同じ日に二次流通も巻き込んでワーワーと盛り上がっているわけじゃないですか。これを“ネットワークビジネス”と言わずしてなんと言うんだと思って。日本人にはネガティブなワードに聞こえるかも知れないけど、逆にその違和感を逆手に取った方が覚えてもらえるかなと思ったんです。

WWD:これまでの石川さんのビジネスはそのカルチャーの黎明期にブランドを始めることが多かったと思います。「ザ・ネットワーク ビジネス」はスニーカーブームの中ではかなり後発だと感じましたが。

石川:昔は洋服に合わせてスニーカーを選んでいたと思うけど、スニーカーのカラーリングに合わせたセットアップとか、今はスニーカーに合わせて洋服を選んでいる人が多いんじゃないかなと思ったんです。スニーカーの行列に並んでいる人たちも例えば“エア ジョーダン1”の“シカゴ(赤白黒のカラーリング)”を履いて「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」の黒いパンツに「シュプリーム(SUPREME)」の赤いダウンを合わせたりしてる。そうするとスニーカーに合わせた赤黒のコーデができるから。そういう視点で設計しているブランドが世の中にないな、と。盛り上がっているコミュニティーがあって、そこに足りないものや、ありそうでないものがあるからそれを提案している感じ。しかも90年代だったらできなかったけど、今だったら一斉に世界に向けて売れる。そうすればニッチなマーケットでも世界中にバラ撒けるんで、大きなうねりにできる。日本の中だけで(売上高)10億円売るより、世界で100億円売る方が供給量も多く感じないし、そういうイメージでビジネスができると思ったんです。

WWD:今後は海外にも販路を広げていくんですか?

小島:そうですね。アトモスもアジアやアメリカなど、世界で店舗を増やしています。世界のスニーカーショップといっても名店と呼ばれる店は決まっているので、種類が揃えばそういう店やスニーカーインフルエンサーとのコラボレーションもできると思います。スニーカーをフックに総合的に仕掛けていきたいですね。

WWD:最初に発売したスエットのセットアップ(3万6000円)には、「上下サイズ違いで着たい」という声があったと聞きました。それを受けてバラ売りにしたとか。ほかにも修正点はありましたか?

小島:インサイトのデータは集められるので石川さんにもフィードバックして、その都度改善しています。ほかに、バリエーションやグッズはないのかという問い合わせも多いです。

WWD:「#FR2」と同じ価格帯ですか?

石川:「ザ・ネットワーク ビジネス」の方が少しだけ安い。基本的にスニーカーが好きな人たちなので、ある程度の価格に抑えないとスニーカーと一緒に買えないから。

小島:第1弾の“エア マックス95”をイメージしたセットアップは、スニーカー合わせて購入すると6万円でした。それで買いやすいようにバラ売りにしたのもあるし、もっとシンプルに合わせられるように、スニーカーからインスパイアしたキャップやソックスも準備中です。

石川:ただ僕は別軸でもいいかなと思っていて、アイコニックなものは別に数が少なくてよくて、売り上げを取れなくてもいい。定番としてやりながら別のベーシックなものを売っていく。アイコニックなものに対して、最初「え?」って思う人もいると思うけど、やり続けて時間が経っていくとどこかのタイミングで誰かが着てくれて、争奪戦になるかも知れない。そういうことが起こるともっとスピード感が出てくるかな。

WWD:ハイプなスニーカーは欲しくてもなかなか買えなかったりします。

石川:だからいい。だから次に繋がっていく。ずっと買えていたり、受注生産になった瞬間に誰も欲しくなくなるんで。

WWD:今ブランドを存続させるために必要なことは?

石川:僕は毎日変わっていく環境が一番大事だと思ってるんで、そのときそのときの環境で意見が違うけど、今は数が売れないので、とにかくニッチな方にいって、他の人たちと違うってものがないと売れない。あとはとにかくセールをしないことと、2次流通はお客さんに任せること。「#FR2」は昨年春の緊急事態宣言が出たときに2回セールをしたけど、6年間で2回だけ。1次流通がセールをしないことで、お客さんがセールをしたり処分したりしてくれる。それがすごく大事だと思います。

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「ルイ・ヴィトン」「シャネル」「ミュウミュウ」の発表で盛り上がるクライマックス パリコレ対談Vol.4

 2021-22年秋冬シーズンのパリ・ファッション・ウイーク(以下、パリコレ)が3月10日までオンライン上で開催されました。ここでは終盤2日と終了後の期間外に発表された中から5ブランドをピックアップ。長年ウィメンズコレクションを取材する向千鶴「WWDジャパン」編集長とベルリン在住の藪野淳ヨーロッパ通信員が対談形式でリポートします。

「シャネル」は小さなクラブで親密なムードを表現

藪野:「シャネル(CHANEL)」のショーといえばグラン・パレ。ですが、1月に披露されたオートクチュールのショー映像の舞台となった後、大規模な改装工事に入ってしまいました。今回はどんなロケーションになるのかな〜と思っていたら、映像はパリ左岸をモデルが歩くモノクロのシーンからスタート。そして、ショーの会場となる老舗クラブのカステルへと入っていきます。グラン・パレの規模感とは対極をなすようなこじんまりしたスペースは、親密なムード。ヴィルジニー・ヴィアール(Virginie Viard)はコントラストを作ることが好きだそうで、「ボリュームのある冬のアイテムに求めたのは、あえて コンパクトな空間。今の時代のせいかもしれないけれど、より温かみや活気を感じられる何かが欲しかった」と語っています。

向:左岸のシーンの音楽はダイアナ・ロス(Diana Ross)が歌う、ちょっと切ない映画「マホガニー」のテーソング。背景に映るカフェはクローズされていてロックダウンが続くパリの街を見るようでそこも切ない。その中に堂々たる「シャネル」のモデルたちが登場して、街にエネルギーを注入していました。服は“ザ・パリジェンヌ”。ツイードのコートにフェイクファーのブーツ、白い襟とカフスつきのメンズシャツ、レトロなスキーリゾート風スタイル。大胆に露出する素肌と重ねづけするアクセサリーも印象的です。どこかレトロなのは70年代のイメージに着想を得ているからですね。モデルが自分たちで着替えたり、メイクアップをしたりするシーンも、かつてのショーではそうだったから、だそう。映画のワンシーンを見るようでした。

藪野:「シャネル」はデジタルでの発表になってから、映画のような演出で世界観を構築していますね。先シーズンはストーリーテリング重視の映像作品、もしくは、シンプルなショー映像のどちらかという感じでしたが、今シーズンはそのハイブリッドが増えた印象。服もきちんと見られて、エモーショナルな部分にも訴えかけてくるので、デジタルでも取材し甲斐がありました。

新体制で再始動した「アン ドゥムルメステール」

藪野:「アン ドゥムルメステール(ANN DEMEULMEESTER)」は、イタリアのセレクトショップであるアントニオーリ(ANTONIOLI)傘下に入り、パリコレに戻ってきました。買収前にクリエイティブ・ディレクターを務めていたセバスチャン・ムニエはすでに退任しているので、今回はデザインチームが制作したコレクションです。創業者のアンとも親交の深い新オーナーのクラウディオ・アントニオーリ(Claudio Antonioli)も「私の使命はDNAを守ることと、これからもアンがハッピーであること」とNY版「WWD」に話していましたが、原点回帰という感じがしました。アン本人が手掛けていた頃のコレクションも長く見られていた向さん的にはどうでしたか?

向:「アン ドゥムルメステール」そのものでした。私が創業デザイナーのアン本人だったら、このショーを見て感泣すると思う。自分が去り、代替わりをしさらに親会社も変わった後にもこのように自分自身のスタイルが守られていることにね。それだけアンが残した美学がクリアで普遍的なんだと思う。端正な黒のウールのパンツスーツに白のタンクトップやシャツ。垂れ下がるたくさんの紐のディテール。そしてサテンのジレに帽子。こう見ると、「アン ドゥムルメステール」はジェンダーレスという言葉が盛んに使われるずっと前からジェンダーレスなスタイルを築いていましたね。

藪野:アンは現在デザインには関わっていないですが、クラウディオはアンと電話で話したりアドバイスを求めたりしているらしいです。卸販売や生産体制にも梃入れを図っているようなので、今後どうなっていくのかに注目ですね。

壮大さは今季No.1 !「ミュウミュウ」の雪山ショー

藪野:「ミュウミュウ(MIU MIU)」は、観客を招いたリアルショーじゃあり得ないような雪山の中でのショーでした。撮影されたのは、アルプスの一部であるドローミティ山脈。今回のパリコレは、なるべくテレビの大画面で見るようにしていたんですが、その中でも迫力No.1でした。このロケーションは今季のデザインにも大きく関係していて、スポーツの要素や厳しい環境を生き抜くたくましさが「ミュウミュウ」らしいガーリー&ドリーミーな世界観と融合しています。

向:個人的に大好物でした(笑)。ミウッチャ・プラダ(Miuccia Prada)のドリーミーな妄想をそのまま実現したかのような演出は、とにかく夢があります。制作チームはよくぞこの晴天を手に入れましたよね。そして服は様々なギャップの存在に萌えました。官能的なスリップドレスに実用的なアウター、ポップなカラーと制服スタイル。中でも白に映える水色やピンクといったポップな色使いがコートやニット、ダウンコートなどあらゆるアイテムに採用されていて冬の景色をパッと明るくしていましたね。
 
藪野:スリップドレスはヘビーウールで仕立てられていて、肩ひもやボディにあしらったスタッズで強さをプラス。個人的にジャケットやドレス、ニット帽などに取り入れられていた素朴なクロシェもツボでした。
 

トリの「ルイ・ヴィトン」は芸術とファッションの結びつきを探求

藪野:パリコレのトリはやはり「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」です。先シーズンは、リアルでは商業施設として復活予定の老舗百貨店サマリテーヌで観客を招いたショーを行い、デジタルではそのショー映像にクロマキー合成を駆使して不思議な世界観を描いていましたが、今回の舞台はルーブル美術館の中。イタリア彫刻が並ぶミケランジェロ・ギャラリーと古代ギリシャやローマの彫刻が飾られたギャラリー・ダリュをランウエイとして使い、最後はモデルが「サトモラケのニケ」を見上げるシーンでショーは締めくくられました。その会場からも分かるように芸術とファッションの結びつきを感じるコレクションでしたね。
 
向:「ルイ・ヴィトン」のショーは普段、ルーブル美術館の定休日である火曜日の夜は館の内外を使って開かれます。今は新型コロナウイルスの影響で臨時閉館中なのですが、ショー撮影のために特別に使用できたようですね。芸術とファッションの結びつきを象徴するのは、イタリアのアート&デザインのスタジオ、フォルナセッティ(FORNASETTI)とのコラボレーション。1940年にピエロ・フォルナセティが開いたアトリエで、13000点あると言われるアーカイブの中からニコラ・ジェスキエール(Nicolas Ghesquiere)のチームが選んだアートワークにフィーチャーしたそうです。フォルナセッティのアイコンである手描きの画像が服やアクセサリーに採用されていました。目を引いたのは、独特のボリューム感です。丸みを帯びたラインが多く、ギリシャ彫刻の人物にヒントを得たのかな?色も館内の柱の水色や装飾のゴールドを連想するなど「ルイ・ヴィトン」がルーブルと一体となるようなデザインでした。見たことの造形が多く、トーンや優しいけれど攻めていて今季のラストを飾るにふさわしいコレクションでした。
 
藪野:ニコラの下で長年働いてきたデザイナーを取材することが最近多いのですが、皆、ニコラから“飽くなき探求心”を学んだと言います。今回のコレクションでは、そんなニコラの姿勢をひしひしと感じました。そして、音楽はダフト・パンク(Daft Punk)の「Around The World」「Harder, Better, Faster, Stronger」「Burnin’」のリミックスでしたね。これは、彼らが解散を表明する前からニコラが依頼していたものだそう。本当にクセになるビートで、今でも頭の中でエンドレスリピートされています。
 

「アミ」の映像は90年代の熱狂的なショーへのオマージュ

藪野:パリコレは3月10日で終了しましたが、「アミ アレクサンドル マテュッシ(AMI ALEXANDRE MATTIUSSI)」 もその直後の11日に映像でコレクションを発表しましたね。モデルがタクシーでショー会場に向かうところから始まるドキュメンタリー風の作品で、舞台状のランウエイの両サイドでフォトグラファーたちが待ち構えるファッションショーのシーンは懐かしさを感じる設定。ファッションショーに強い思い入れがあるアレクサンドル・マテュッシ(Alexandre Mattiussi)は、「映像は90年代のファッションショーへのトリビュート。そのクレイジーさやエネルギー、喜びを再現したかった」と話していました。当時の華やかなショーは、彼がデザイナーになる大きなきっかけになったそうです。
 
向:途中から見たら昔の「ファッション通信」にしか見えません!パワーショルダーのジャケットやコートを軸としたセットアップも90年代的です。ともすればただの郷愁に陥る設定ですがちゃんとおしゃれに仕上がっていたのはさすが。ファッションショーはファッションビジネスのシステムの一部だけど、効率や効果だけではその存在意義は語れません。結局は「ショーで見せたいデザイナーとそれを見てその感動を伝えたい観客」の熱狂があったからこんなに長く続いてきたのだと改めて思いました。
 
藪野:コロナ禍の取材で多くのデザイナーや業界人が口にするのは、リアルなショーには“魔法(Magic)”があるということ。人が関わり合うことによって生まれる熱気や一体感、緊張感、想定外のアクシデントなどが合わさることが、ショーに魔法をかけると言います。結果、それが観客たちの心を揺さぶるんですよね。今回、初めて完全にデジタルでファッション・ウイークを取材しましたが、あらためてその通りだと思いましたし、その体験が自分のファッションへの情熱や熱量を増幅させるのだなと。デジタルではずっと家にいて画面を見ているので移動もなく時間に余裕がある反面、リアルなファッション・ウイークで朝から晩まで街中を駆け回っている時のようなアドレナリンは出ませんでした。ショーが終わった後や待ち時間に感想を話し合うのも恋しいですし、来シーズンはまたリアルで開催されるといいですね。

JUN YABUNO:1986年大阪生まれ。ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションを卒業後、「WWDジャパン」の編集記者として、ヨーロッパのファッション・ウィークの取材をはじめ、デザイナーズブランドやバッグ、インポーター、新人発掘などの分野を担当。2017年9月ベルリンに拠点を移し、フリーランスでファッションとライフスタイル関連の記事執筆や翻訳を手掛ける。「Yahoo!ニュース 個人」のオーサーも務める。20年2月からWWDジャパン欧州通信員

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上下逆さにしても美しく着られる服 「ビューティフルピープル」が楽天支援のショーで披露

「ビューティフルピープル(BEAUTIFUL PEOPLE)」が楽天の支援プロジェクト「バイアール(by R)」の一環で、2021-22年秋冬コレクションのファッションショーを3月15日に東京・渋谷で開催した。「SELF-LOVE LIVE」と題した今回のショーは4日にオンライン開催されたパリ・ファッション・ウイーク(以下、パリコレ)で披露したコレクション動画「SELF-LOVE MOVIE」の続編。パリコレ動画では、洋服を上下ひっくり返しても着用できる新たなパターンテクニック「ダブルエンド(double-end)」を紹介し、冨永愛らモデルが、鏡のような演出で2パターンの着こなしを見せた。

 会場の中央にはピラミッドをかたどった2つのクリアボックスが並び、一つは上下逆さまに置かれた。ショーが始まると、ピラミッドの4面に冨永愛らモデルがポーズを取る映像が上下反転して映し出された。これはケイト・モス(Kate Moss)のホログラムがフィナーレに映し出された「アレキサンダー・マックイーン(ALEXANDER McQUEEN)」06年秋冬の伝説のショーへのオマージュ。またBGMは、逆さの楽譜で演奏した「ゴルトベルク変奏曲」を流し、あらゆるものを反転させて、今回のテーマを結びつけた。

“間違い探し”を楽しめるコレクション

 パリコレではウィメンズモデルのみを起用していたところ、東京ではメンズモデルも登場。同性のそっくりなモデル2人組や男女2人組、背丈や肌の色も異なる2人組がペアとなって、それぞれ別のバックステージから入場し、ランウエイの中央ですれ違う。同一または色違いの服を、異なる着方で着用し、“1着で2通りの着方が可能”な「ダブルエンド」のスタイリングの幅を見せる。例えば、一人は通常の台襟付きの白シャツ(ワイシャツ)とサルエルパンツを合わせ、もう一人はシャツを逆さにしてボウタイブラウスに、パンツはファスナーを開いて反転そせることでワイドパンツとして着用できる。また一人がケープコートとして羽織るアウターは、逆さにすることでケープ部分がスカートのように垂れ下がってロングコートになる。全ルックで“間違い探し”を楽しむように発見がある。

 さらに先日発表されたばかりの「ミズノ(MIZUNO)」とのコラボレーション第2弾もお目見え。フロントローには冨永愛の姿もあった。ショー後にデザイナーの熊切秀典は冨永の元に駆け寄り握手。パリと東京の2都市のファッション・ウイークを結んだストーリーが完結した。

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はるやまがウィメンズ初の抗ウイルススーツを発売

 はるやま商事は3月15日、ウィメンズでは初の抗ウイルス・制菌加工を用いた“ソフィーチェ 抗ウイルスニットセットアップ”を発売した。価格はジャケットが1万9000円、パンツが1万円。全国の店舗で取り扱う。

 同セットアップは、表地にデオファクターアンチウイルス(DEOFACTOR® Antivirus)加工を施し、生地表面の菌やウイルスを減少させ、制菌加工により汗などの臭いを抑える。また、ニット素材の快適な着心地やストレッチ性、自宅で洗濯ができるなど、ビジネスウエアに機能性を加えている。

 同社は、“スーツで日本を健康にする”をキーワードに、ビジネスパーソンの健康をサポートする機能的な製品の開発を進めている。

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「ノントーキョー」2021-22年秋冬コレクション

 「ノントーキョー(NON TOKYO)」が2021-22年秋冬コレクションを発表した。

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「ザ・リラクス」2021-22年秋冬東京コレクション

 「ザ・リラクス(THE RERACS)」が2021-22年秋冬コレクションを東京で発表した。

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パリス・ヒルトンが「ランバン」の広告に登場 “元祖インフルエンサー”として

 フランス・パリ発のラグジュアリーブランド「ランバン(LANVIN)」は、アメリカの実業家やソーシャライトとして知られるパリス・ヒルトン(Paris Hilton)を起用した2021年春夏コレクションの新広告を発表した。ビジュアルは、1950年代のニューヨークで“スワン”と呼ばれた社交界の女性の写真が着想源になった。現代版“スワン”を“インフルエンサー”と捉え、元祖インフルエンサーであるパリスを指名。撮影は写真家のマート・アラス(Mert Alas)とマーカス・ピゴット(Marcus Piggott)が担当した。

 クリエイティブ・ディレクターのブルーノ・シアレッリ(Bruno Sialelli)は、「これまでとは異なる形でパリスをで表現したいと思った。長いブロンドヘアときらびやかなスタイルで知られ、“有名であることで有名”という元祖インフルエンサーの彼女の世界観から離れて、スワンに変身するような姿を見せたかった。スタイリングを削ぎ落として、彼女の自然な美しさを捉えることができた」と語る。

 パリスは「私は以前から『ランバン』のファンで、創業者のジャンヌ・ランバン(Jeanne Lanvin)を尊敬している。彼女は小さい店から130年後の今も存在するブランド、帝国を築き上げた。その企業家精神はとても素晴らしいと思う」とコメントした。

 昨年10月に上海の中国庭園ユーガーデン(豫園、Yu Garden)で発表された同コレクションは、歴史への敬意と同時に時代を反映し、過去を利用して未来を創造するという思いが込められている。

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「美的」が創刊20周年記念のライブ配信 神崎恵や田中みな実ら豪華ゲストが登場

 小学館の美容誌「美的」は、創刊20周年を記念した生番組「美的 Beauty ライブ 20」を「美的」公式ユーチューブ(YOUTUBE)チャンネルで3月26、27日に2日連続で配信する。

 番組本数は、20周年にちなんで20分×20本で構成。同誌でおなじみの美容家・神崎恵や女優の田中みな実、モデル、ヘアメイクアーティストらがゲストとして登場し、メイクやスキンケア、ボディーなど、さまざまな美をテーマに語る。

■「美的Beautyライブ20」
日程:3月26日:17:30〜19:50
ゲスト:神崎恵(美容家)/森拓郎(ボディワーカー)/佐久間由衣(女優)・朝比奈彩(モデル・女優)/有村実樹(美的専属モデル・美容研究家)/田中みな実(女優)

日程:3月27日:15:30〜19:50
ゲスト:河北裕介(ヘアメイクアップアーティスト)・松本まりか(女優)/宇垣美里(フリーアナウンサー)/友利新(医師)/天野佳代子(美的GRAND編集長・美容家)/paku☆chan(ヘア&メイクアップアーティスト)/加治ひとみ(モデル・アーティスト)/石井美保(美容家)/長井かおり(ヘア&メイクアップアーティスト)

※スケジュールや内容は変更になる場合あり

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好調「餃子の王将」はかつて倒産の危機にあった。再建した大東前社長は、凶弾に倒れるも「強さのDNA」を残していた

 「餃子の王将」を展開する王将フードサービスは、過去1年の直営店・既存店売上高が前年比で9割を超え、強みを発揮している。全国に約730店を展開、コロナ後のV字回復が確実視されるチェーンに成長した王将であるが、約20年前には倒産の危機に瀕していた。その創業以来最大のピンチに陥った2000年に、同社の社長に就任し、見事に再建。今日の発展に繋げたのが、前社長の大東(おおひがし)隆行氏だ。大東前社長は2013年、京都市山科区の本社敷地内で凶弾に倒れた。事件は未解決のままであるが、その功績は今も輝いている。
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串カツ田中、秋葉原店をアイドル応援店に。人通りの少ないアキバの集客策。

株式会社串カツ田中ホールディングス(本社:東京都品川区、代表取締役社長:貫 啓二)が、既存の「串カツ田中 秋葉原中央通り店」の店舗名を「串カツ田中 アキバあいどる店」に変更し、現役アイドルを積極的に採用し、アイドル活動を応援する特別店舗としてリニューアルオープンさせる。
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「エスティ ローダー」がKokiを日本人初のグローバルスポークスモデルに起用

 「エスティ ローダー(ESTEE LAUDER)」は新しいグローバルスポークスモデルにKokiを起用した。1946年の創業以来、日本人モデルを起用するのは初めて。

 今後Kokiはデジタルや店頭のキャンペーンビジュアルに登場する。まずは3月にアジアでメイクアップとスキンケアのビジュアルに登場し、今秋からはグローバルのデジタルキャンペーンの顔にもなる。ステファン・ドゥ・ラ・ファヴリエ(Stephan de la Faverie)=エスティ ロ ーダー カンパニーズ(ESTEE LAUDER COMPANIES)グループ プレジデント兼「エスティ ローダー」「エアリン」グローバル ブランド プレジデ ントは「『エスティ ローダー』は、全てのバックグラウンド、年齢、 民族の女性たちを祝福するブランドのレガシーを受け継ぐにあたり、Kokiは世界中の次世代の消費者と私たちを結びつける助けになると確信している。彼女を『エスティ ローダー』ファミリーに迎えることを楽しみにしています」とコメント。また小幡元ELCジャパンエスティ ローダー事業部ブランド ジェネラル マネージャーは「彼女はファッション界と美容界で大きな注目を集める、まさに『エスティ ローダー』のグローバル スポークスモデルに相応しい人物。われわれが新しい方法でミミレニアル・ジェネレーションZ世代の日本の消費者にアプローチすることを、可能にしてくれるでしょう」と期待を寄せる。

 東京で生まれ育ったKokiは、インターナショナルスクールに在学中の2018年にモデルとしてのキャリアをスタート。以来香港版「ハーパーズ バザー(HARPER'S BAZAAR)」「エル・ジャポン(ELLE JAPON)」、「マリ・クレール スタイル(MARIE CLAIRE STYLE)」など日本およびアジアで数々のファッション誌の表紙を飾ってきた。その後19年に「シャネル(CHANEL)」のクルーズコレクションでランウエイデビューを果たし、「フィラ(FILA)」や「トモ コイズミ(TOMO KOIZUMI)」のショーにも出演。現在「ブルガリ (BVLGARI)」「コーチ(COACH)」「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」「フィラ」「メンソレータム(MENTHOLATUM)」のアンバサダーを務めている。以前、「シャネル」のビューティアンバサダーにも抜擢された。

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「ビューティフルピープル」2021-22年秋冬東京コレクション

 「ビューティフルピープル(BEAUTIFUL PEOPLE)」が2021-22年秋冬コレクションを東京で発表した。

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東コレ頂上決戦“T-1グランプリ”予選第1夜 記者3人の「今日のベストブランド」

 2021-22年秋冬シーズンの「楽天 ファッション ウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO以下、RFWT)」が15日に開幕しました。国内外から51ブランドが参加し、4割がリアルショーを行います。「WWDJAPAN.com」では、今シーズンのベストブランドをユーザー投票で決定する“T-1グランプリ“を開催!それに先駆け、記者3人がその日に発表したブランドの中から独断でグランプリ候補を選出します。今日のノミネートブランドはこの3つだ!


東コレ取材2シーズン目で現場取材担当の美濃島
「ニサイ(NISAI)」

見どころ:持ち味である古着のアップサイクルが光ったコレクション。時代の流れからこの手法を取り入れるブランドは増えていますが、「ニサイ」は「誰かが不要としたものを、必要なものに変えてしまうのってめっちゃロマンチック」が服作りの原点なので、押し付けがましさがありません。どのアイテムも原型が想像できないほどごちゃ混ぜなのにチープさを感じさせないセンスの良さと、ブランド設立理由が「当時別れた彼女を見返したかった」という不純な感じもツボでした。ペンキが入ったボックスに足を突っ込み、垂れ流しながら白いランウエイを闊歩して軌跡を残すアイデアも面白かった。この日のリアルショーで一番エネルギーを感じたブランドで、今後の期待も高まりました。


7都市のファッションウイークを取材してきたコレクション担当の大杉
「ザ・リラクス(THE RERACS)」

見どころ:倉橋直実デザイナーによる「ザ・リラクス」はクリーンでストイックなイメージが強いブランドですが、今季は秋冬でも軽やかさを感じました。序盤は、トレンチコートなどのベーシックアイテムを合わせたオールブラックの安定のミニマルスタイルが登場しましたが、中盤にかけて白い花柄ドレスや、シアーな素材にタータンチェックを載せたトップス、レースのボトムスなど色柄をプラス。得意とするウールなどの重衣料と、シースルー素材の布帛アイテムとの素材のコントラストを効かせていました。耳元にはゴールドのタッセルチェーン付きのジュエリーが華やかに飾られ、歩くたびに揺れてキラキラ光っていたのが印象的でした。2021年春夏からロゴを刷新し、新たなバッグコレクションもローンチするなど、毎シーズン提案の幅が広がっています。余談ですが、カメラ機材などを含めた映像のクオリティーがとても高く、自慢の素材の美しさがしっかりと伝わってきます。毎日たくさんコレクション動画を見ているので、「本当にすごい!」とその違いに釘付けになりました。


若手随一の“ファッションバカ”で東コレ初取材の大澤
「シンヤコヅカ(SHINYAKOZUKA)」

見どころ:ムービーで発表した「シンヤコヅカ」は、小塚信哉デザイナーが見た夢をインスピレーション源に、「意味がなくても見た人が素敵だと感じればうれしい」とあえてテーマを設けずにコレクションを制作しました。前回に続いてコラボレーションした、コラージュアーティストのヤビク・エンリケ・ユウジ(Yabiku Henrique Yudi)とのアイテムは、ペンキを乱雑に混ぜ合わせたような柄のジャケットやパンツ、格子柄のセットアップなど、強いデザインが目を引きます。若者が挑戦したくなりそうです。そのほか「ディッキーズ(DICKIES)」や「イーストパック(EASTPAK)」とのコラボアイテムも発表。相変わらず、モデルの顔は見せてくれませんでした(笑)。

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東コレ頂上決戦“T-1グランプリ”予選第1夜 記者3人の「今日のベストブランド」

 2021-22年秋冬シーズンの「楽天 ファッション ウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO以下、RFWT)」が15日に開幕しました。国内外から51ブランドが参加し、4割がリアルショーを行います。「WWDJAPAN.com」では、今シーズンのベストブランドをユーザー投票で決定する“T-1グランプリ“を開催!それに先駆け、記者3人がその日に発表したブランドの中から独断でグランプリ候補を選出します。今日のノミネートブランドはこの3つだ!


東コレ取材2シーズン目で現場取材担当の美濃島
「ニサイ(NISAI)」

見どころ:持ち味である古着のアップサイクルが光ったコレクション。時代の流れからこの手法を取り入れるブランドは増えていますが、「ニサイ」は「誰かが不要としたものを、必要なものに変えてしまうのってめっちゃロマンチック」が服作りの原点なので、押し付けがましさがありません。どのアイテムも原型が想像できないほどごちゃ混ぜなのにチープさを感じさせないセンスの良さと、ブランド設立理由が「当時別れた彼女を見返したかった」という不純な感じもツボでした。ペンキが入ったボックスに足を突っ込み、垂れ流しながら白いランウエイを闊歩して軌跡を残すアイデアも面白かった。この日のリアルショーで一番エネルギーを感じたブランドで、今後の期待も高まりました。


7都市のファッションウイークを取材してきたコレクション担当の大杉
「ザ・リラクス(THE RERACS)」

見どころ:倉橋直実デザイナーによる「ザ・リラクス」はクリーンでストイックなイメージが強いブランドですが、今季は秋冬でも軽やかさを感じました。序盤は、トレンチコートなどのベーシックアイテムを合わせたオールブラックの安定のミニマルスタイルが登場しましたが、中盤にかけて白い花柄ドレスや、シアーな素材にタータンチェックを載せたトップス、レースのボトムスなど色柄をプラス。得意とするウールなどの重衣料と、シースルー素材の布帛アイテムとの素材のコントラストを効かせていました。耳元にはゴールドのタッセルチェーン付きのジュエリーが華やかに飾られ、歩くたびに揺れてキラキラ光っていたのが印象的でした。2021年春夏からロゴを刷新し、新たなバッグコレクションもローンチするなど、毎シーズン提案の幅が広がっています。余談ですが、カメラ機材などを含めた映像のクオリティーがとても高く、自慢の素材の美しさがしっかりと伝わってきます。毎日たくさんコレクション動画を見ているので、「本当にすごい!」とその違いに釘付けになりました。


若手随一の“ファッションバカ”で東コレ初取材の大澤
「シンヤコヅカ(SHINYAKOZUKA)」

見どころ:ムービーで発表した「シンヤコヅカ」は、小塚信哉デザイナーが見た夢をインスピレーション源に、「意味がなくても見た人が素敵だと感じればうれしい」とあえてテーマを設けずにコレクションを制作しました。前回に続いてコラボレーションした、コラージュアーティストのヤビク・エンリケ・ユウジ(Yabiku Henrique Yudi)とのアイテムは、ペンキを乱雑に混ぜ合わせたような柄のジャケットやパンツ、格子柄のセットアップなど、強いデザインが目を引きます。若者が挑戦したくなりそうです。そのほか「ディッキーズ(DICKIES)」や「イーストパック(EASTPAK)」とのコラボアイテムも発表。相変わらず、モデルの顔は見せてくれませんでした(笑)。

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「N.ハリウッド」尾花大輔は20年目でも「変わることが楽しい」 最新コレクションを気鋭写真家に委ねた真意

 「N.ハリウッド(N.HOOLYWOOD)」は、2021-22年秋冬コレクションの映像を発表した。シーズンによってムードを変えるコレクションラインは前シーズンから一時休止しているため、今回の映像にはフォーマルが軸の“コンパイル(COMPILE)”が登場した。新作をまとった松野及知と伊藤龍平による独特なパフォーマンスをはじめ、小西遼によるストーリー性のある音楽、小山田考司の深みのあるレイヤードスタイリングなど、クリエイターたちの感性が凝縮した約30分間にも及ぶ大作だ。映像であれ、ランウエイショーであれ、ブランドにとって新たなコレクションを世に出す表現は最も大切な工程の一つである。これまでは当然、同ブランドを率いる尾花大輔デザイナーが指揮してきた。しかし今回の映像やルック写真はフォトグラファーの岩澤高雄が全面的にディレクションしており、尾花デザイナーはほぼ関与していないという。この異例ともいえる取り組みの真意を撮影現場で聞いた。背景には、ブランド設立から20年目を迎えた心境の変化があった。

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山本寛斎の弟子が渋谷スクランブル交差点で前代未聞のショー 「一歩踏み出す決意表明」

 渋谷からファッションとアートを発信する「渋谷ファッションウイーク2021春」が3月15日に開幕した。31日までの期間中、商業施設や路面店などを活用してアートを展示する回遊型イベントや、街中の壁面にルック画像を貼り付ける企画などを実施する。

 初日には、初参加の「カンサイ ヤマモト(KANSAI YAMAMOTO)」が渋谷スクランブル交差点を舞台とした無観客ショーを配信した。新作とアーカイブで構成したコレクション“TOMORROW“を着用したモデルたちが、深夜の渋谷を闊歩する映像だ。コレクションは、渋谷駅の通路に展示されている岡本太郎の作品「明日の神話」(1968-69年制作)に着想した。

 同ブランドは山本寛斎が他界した昨年7月以降、山本と活動を共にしてきたデザインチームがブランド事業を継続。今回もデザインチームが中心となりコレクションを制作した。ブランドを受け継いだクリエイティブ・ディレクターの1人、高谷健太にファッションウイーク参加の経緯と同コレクションに込めた思いを聞いた。

「苦しくても前へ前へ」
前代未聞への挑戦

WWD:渋谷ファッションウイークへの参加を決めた経緯は?

高谷健太クリエイティブディレクター(以下、高谷):渋谷ファッションウイークを運営する東急さんからのオファーがきっかけだ。昨年手掛けた「渋谷スクランブルスクエア」のクリスマスツリーの演出を評価してもらい、「目玉企画のランウエイショーをぜひお願いしたい」と熱い依頼を受けた。われわれは「誰もやったことのないことにチャレンジすること」と「世の中に元気を届けること」を目指し、企画を実施してきた。コロナでネガティブなイメージさえ生まれる渋谷をもっと元気にしたいと、ファッション・ウイークへの参加を決めた。

WWD:ファッションにフォーカスしたショーはおよそ30年ぶり。演出の肝は?

高谷:渋谷スクランブル交差点というロケーションだ。オファーを受けた翌日、800枚以上の写真を撮りながら渋谷を歩き回り、あらゆる場所で街のエネルギーをもらった。セルリアンタワーには能楽堂があり、文化村ではオペラ鑑賞ができる。その中間には欲望渦巻く円山町が位置する。形状は起伏に富み、谷底の交差点で人と文化が自然と重なり合う。渋谷を象徴する交差点でやりたいと思うのは自然な流れだった。通常なら撮影許可が下りない場所だが、自治会をはじめ多くの人に協力いただき、撮影にこぎつけることができた。本当に感謝している。

WWD:ルックの半分をアーカイブから選出した意図は?

高谷:アーカイブと新作は、いわば過去と未来。新たな一歩を踏み出す“決意表明”のようなコレクションにしたかった。アーカイブは、ファッション・ウイークのテーマ“クロスオーバー”を意識し、チベット密教の柄からロシアのイコン画の刺しゅう、インドの刺し子、江戸時代のボロなど、時代と場所を超越したモチーフのアイテムを選んだ。新作は、第五福竜丸(“明日の栄光”に描かれた船)に着想した竜や渋谷の写真をコラージュしたグラフィック、街中の落書きをイメージしたタギング、明治神宮に咲く花菖蒲の柄など、自分たちが渋谷の街で発見したエネルギーあふれるモチーフを散りばめた。デザイン構想に時間をかけた分、服作りは2~3週間の突貫工事。でも、だからこそぜい肉がそぎ落とされ、純度の高いクリエイションになった。

WWD:寛斎さんのデザインをどのように受け継いでいく?

高谷:寛斎のクリエイションは継承できるものではないと考えている。生前「あなたは私になれないし、私はあなたになれない」と言っていた。これが全てだ。ただ、僕は寛斎と23年一緒に動いてきたし、他のクリエイティブ・ディレクターも同じくらいの時間を共にしてきた。意識せずとも、寛斎に似た部分がにじむだろう。

WWD:寛斎さんとの思い出は?一番刺激を受けた言葉は?

高谷:「苦しくても前へ前へ」というメッセージ。あとは、「人が財産」という言葉だ。寛斎が亡くなっても絶えず仕事の依頼が舞い込んでくるのは、彼から刺激を受け、面白いと感じてくれた人がいるから。今回のショーも「寛斎さんのためなら」と、モデルや関係者が手弁当で作り上げたものだ。「何事も最後は人なのだ」と痛感している。思い出はたくさんありすぎて、どれを言えば良いかわからない(笑)。最後に同行した海外出張は、2019年10月に訪れたスコットランド・ダンディだった。そこには隈研吾さんが設計した博物館ヴィクトリア&アルバート・ミュージアム ダンディ(V&A Dundee)があり、「ここで来年ショーをやるぞ」と意気込んでいた。コロナによる渡航規制も重なり、寛斎の生前でのショーはついに叶わなかったが、われわれが必ず実現してみせる。彼の意志が消えることはない。

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田中みな実が「ジュレーム」の新ミューズに まとまるうる艶髪を発信

 コーセーコスメポートは、ヘアケアブランド「ジュレーム(JE LAIME)」“リラックス”シリーズの成分や処方を刷新する。刷新に伴いイメージキャラクターにタレントの田中みな実を起用した。3月15日からCMをブランド公式ウェブサイトで先行公開するほか、4月1日から全国でTV放送する。

 CMでは髪に悩む田中みな実が「ジュレーム」の効果でうる艶髪を実感。「まとまるよ」の一言で、髪質に悩む全ての人を後押しする。田中は「イメージキャラクターのお話をいただき、率直に嬉しかったです。30代になってからは、特に頭皮と髪のケアに力をいれるようになったので、最高のタイミングでした。ホームケアとサロンでのヘアケア、どちらも併せて美髪を目指しています」とコメントした。
 
 「ジュレーム」は2013年に誕生。髪悩みや髪タイプごとに対応するラインアップをそろえ、累計出荷個数(13年2月〜20年12月)は1億個を超え幅広い層から支持を集める。“リラックス”シリーズは、オーガニックマヌカハニーを配合したシリコンフリーの環境に優しい処方。髪のまとまりに着目し、髪質に合わせた3種のシャンプーとコンディショナーが、うねりやくせ、乾燥などの悩みにアプローチする。

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「無印良品」とURの団地リノベーションが共用部分にも拡大 高齢化など団地の課題を解決

 「無印良品」を運営する良品計画と都市再生機構(以下、UR都市機構)は、2012年から行ってきた団地リノベーションの共同企画「MUJI×UR団地リノベーションプロジェクト」の協業内容を拡大すると発表した。今後は、住戸の中だけでなく団地の共用部分もリノベーションする「団地まるごとリノベーション」によって、地域の活性化をめざす。「12年のプロジェクトスタートから現在までに、供給住戸は1000戸を超えた。今後は、その半分の時間で2000戸を達成したい」と松﨑曉良品計画社長は意気込む。

 「団地まるごとリノベーション」では、住戸リノベーションのさらなるバリエーション拡大によって「若年の、より幅広い層の方に住んでいただく」(MUJI HOUSE担当者)と共に、団地外観や集会所、屋外広場、商店街区などの共用部分も「住戸リノベーションと同様に、壊しすぎず、作り込みすぎないようにリノベーションしていく」。また、団地住民以外の地域住民も巻き込んで、地域コミュニティも形成。団地を拠点とした地域生活圏の活性化を目指す。「団地まるごとリノベーション」の今後の具体的スケジュールや、どの団地のどういった共用部分をリノベーションするかなどは未定。

 「われわれは商いを通じて、『社会の役に立つ』ことを創業以来掲げてきた。URの各地の団地を視察したが、運動場や公園、病院、郵便局などさまざまなインフラが備わっている。その資源を再活用し、活性化していくのがわれわれの役割。資源の再活用・活性化は、“われ椎茸”(一部が割れて欠けた干し椎茸。出汁を取る際の品質には変わりがないとして、「無印良品」は創業当時に“われ椎茸”を抑えた価格で販売し、企業メッセージとして打ち出した)の考え方にも通じる『無印良品』の根幹だ」と松﨑良品計画社長。中島正弘UR都市機構理事長も、「URには、1960~80年代に作ってきた大規模な団地が全国各地にある。団地住民の高齢化スピードは日本全体のそれをはるかに上回っているなど、団地には多くの社会課題が詰まっている。良品計画など外部プレイヤーと力を合わせて、それらの課題を解決していきたい」と話した。

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2021年「グラミー賞」のフォト68選 ハリー・スタイルズは「グッチ」、デュア・リパは「ヴェルサーチェ」を着用

 米音楽界最高峰の音楽賞「グラミー賞(Grammy Awards)」の第63回授賞式が3月14日(現地時間)、ロサンゼルスで開催された。多くのイベントが中止やオンラインのみの開催となる中、「グラミー賞」授賞式は人数を限定したライブとデジタルを合わせて行われた。年間最優秀レコード賞はビリー・アイリッシュ(Billie Eilish)の「Everything I Wanted」が、年間最優秀アルバム賞はテイラー・スウィフト(Taylor Swift)の「Folklore」がそれぞれ受賞した。

 ビリーは20年についで、2年連続で同賞を獲得。会場には「グッチ(GUCCI)」に身を包んで現れた。花が全面にあしらわれたドレスを着用したテイラー・スウィフトは、最優秀アルバム賞を受賞するのはこれで3度目となる。女性で初めての快挙を成し遂げた。会場には、ほかにもノミネートされたBTSやリゾ(Lizzo)、楽曲「Watermelon Suger」で最優秀ポップ・ソロ・パフォーマンス賞を受賞したハリー・スタイルズ(Harry Styles)らが華やかにドレスアップして登場した。

 受賞者によるステージパフォーマンスの様子や、会場でのレッドカーペットルックなどを紹介する。

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首都圏ベイエイリアにエシカルショップオープン ビーガン仕様のUVや植物性のフードラップなどがそろう

 環境を配慮した商品提供などを行うフラッグは3月上旬から、エシカルセレクトショップ「エシカルシー(ETHICAL&SEA)」を続々とオープンする。第1号店舗を横浜駅直結の相鉄ジョイナス2階に、その後川崎駅直結のアトレ川崎3階に開業。31日には都内1号店として大井町駅直結のアトレ大井町にオープンする予定だ。

 エシカルシーは“エシカル”“サスティナブル”“テック”をコンセプトに、海や地球環境、SDGsに配慮したコスメやフード、雑貨などを扱う。横浜店はCBDシリーズが人気のブランド「カミュ(CAMYU)」、ビーガン仕様のサンプロテクトを扱うサーフィンオーストラリア協会公認ブランド「ツー・エックス・ピー(2XP)」、静岡産有機JAS認定のハーブを使用したスキンケア&ヘアケアブランド「オーガニックストア(ORGANIC STORE)」、繰り返し使える100%植物性フードラップの「アースラップ(EARTH WRAP)」、ソイワックスキャンドルをはじめフレグランスを扱う「ピーエフ・キャンドル(P.F.CANDLE CO.)」など600アイテムがそろう。全ての商品のポップには、どんなエシカル消費につながっているかが一目でわかるように7つのアイコンで表記されている(OR=オーガニック成分配合、OF=水質汚染防止、PF=プラチックフリー、GR=森林保護、FT=フェアトレード、VG=ビーガン、NT=自然由来配合)。

 フラッグ販促部の加藤剛史氏は、「『エシカルシー』はアメリカ西海岸のカルチャーからインスピレーションを受けている。そのため、ブランドイメージにぴったりな首都圏のベイエリアを選択して出店。横浜店はコスメを中心、川崎店はファミリー向け、大井町店は一人暮らしの女性を意識した品ぞろえにしており、どの店舗も乗り換えの駅直結で人の往来も多く、コンビニ使いしやすい。店舗は“オーガニック”“オーシャンフレンドリー”をキーワードにしているが、これらを啓もうするのではなく、価値観を共有するというスタンス。買い物をするというアクションから地球環境やSDGsの気付きを与えるのが狙いだ。だからこそまずは手に取りたくなるような見た目のかわいいパッケージのアイテム拡充も意識した」とアピールした。秋には関西1号店として大阪店もオープンする予定だ。

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「コーチ」がスプリングに続き、“コーチ フォーエバー2”を発表 豪華なファミリーが勢ぞろい

 「コーチ(COACH)」はこのほど、“コーチ フォーエバー 2”と銘打って2021フォール・コレクションを発表した。「コミュニティと責任、シーズンミックスのワードローブ」を表現した21年スプリングの“コーチ フォーエバー”に引き続き、コレクションを従来の約半分に厳選。スプリング同様にいつでも、誰でも、どこでも楽しめるタイムレスな商品に色や柄、キャラクターなどの遊び心を盛り込んでアップデートした。コレクションは、ちょっぴりノスタルジックで、“おうち”で見られるからコンフォート、何よりプレイフルな往年のTV番組風の映像で配信。ジェニファー・ロペス(Jennifer Lopez)やマイケル・B・ジョーダン(Michael B. Jordan)、カイア・ガーバー(Kaia Gerber)、水原希子ら、“「コーチ」ファミリー”の出演も注目だ。

恐竜ニットや
フカフカのクロスボディバッグで
ノスタルジック&ポップ

 配信映像後半のデジタル・ルックブックは、シュールな世界観で有名なユルゲン・テラー(Juergen Teller)が監修。ニューヨークとロサンゼルス、コネチカット、バンクーバー、北京、上海、ソウル、そして東京という、8つの異なる場所で撮影した。ユルゲン・テラーはオンラインで世界とつながりながら、動画を監修したという。
 “コーチ フォーエバー 2”は、「コーチ」のアイコンである恐竜モチーフ”Rexy(レキシー)”のニットや、Cのシグネチャーパターンを前面に敷き詰めたスエットに、ボリュームたっぷりのシアリングブルゾンやチェック柄のネルシャツ、壁紙プリントのコットンドレスなどで自由奔放なスタイル。ノスタルジーとポップ、カントリーとグランジ、それにシーズンが入り乱れて、混じりあう、ハイパーミックスのコレクションだ。フカフカした質感のクロスボディバッグや、「コーチ」の60年代のアーカイブにインスピレーションを得た、がま口を二つ重ねたポーチ、厚底ブーツ、それにブローチなど、アクセサリーも充実している。

バラエティ番組をパロディー
ユニークな“コーチTV”をザッピング

 自宅でくつろぐマイケル・B・ジョーダンがリモコンで視聴し始めたのは、“「コーチ」TV”。架空のTVチャンネルは、あの海外ドラマや、MVがひたすら流れる音楽専門チャンネル、ニュース番組、TV通販、バラエティ番組をパロディーしたユーモアな映像を次々放映し、“コーチ フォーエバー 2”を紹介するファッションムービーに切り替わる。
 ユニークな番組に出演するのは、ブロンディの「Call Me」を歌うジェニファー・ロペスや、チアダンスを踊るミーガン・ジー・スタリオン(Megan Thee Stallion)ら。いずれもカルチャーやコミュニティをテーマにしたYouTubeの“コーチ カンバセーションズ”や、キャンペーンに登場する「コーチ」ファミリーのメンバーだ。

スチュアートは、
「新たな責任は、
1シーズンで終わるようなモノじゃない」

  「コーチ」のクリエイティブ・ディレクターを務めるスチュアート・ヴィヴァース(Stuart Vevers)はスプリングに引き続き、フォールコレクションも“コーチ フォーエバー”と銘打ったことについて、「前回は、オールシーズン楽しめるスタイルを提案するなどして、地球に生きるコミュニティの一員として、新たな責任を果たそうと思って大転換した。その決意と行動は、1シーズン限りで終わるモノじゃない。続けることが、責任を果たすこと。変わり続けることが、責任を担うこと。『いつ取り組むの?』と聞かれたら、『今だよ』って答え続けたかったから、前回同様のアプローチを心がけたんだ」という。シーズン1と2の違いを尋ねると、「ヘリテージとコンテンポラリーのミックスや、着心地よく、自分らしく楽しめてリアルという柱は変わらないけれど、今シーズンは前回よりカラフル。動物などのモチーフがたくさん登場する。今こそ、ファッションは楽しくなくっちゃ!って思ったんだ」と教えてくれた。
 コレクション同様に楽しい“「コーチ」TV”という発表方法については、「新しい挑戦でありながら、『コーチ』らしく懐かしい感じもするもする。何より『コーチ』のコミュニティ・メンバーと、世界中のファンと一緒に楽しみたかったんだ」という。

21年スプリングから
リサイクル&アップサイクルに
挑戦

 2021年スプリングの“コーチ フォーエバー”コレクションは、リサイクル素材やナチュラルレザーを使ったほか、アーカイブの復刻やアップサイクルにも挑戦して、コミュニティーや環境に対する責任を示した。使用しなかったレザーのスクラップを細く切り裂き編み込んだ“アップサイクル ウーブン”バッグや、ニンジンやウコンの根による染色など全行程ナチュラルなオリジナルレザーを用いた“スウィンガー”バッグ、使用済みのペットボトルを原料とするリサイクルポリエステルを100%使用したトートバッグなどを揃えた。
 昨年、双子の父親になったスチュアートは、「親になったことで、次世代のために、より良い未来を作りたいという気持ちが強くなった」と話す。

問い合わせ先
コーチ・カスタマーサービス・ジャパン
0120-556-750

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「コーチ」がスプリングに続き、“コーチ フォーエバー2”を発表 豪華なファミリーが勢ぞろい

 「コーチ(COACH)」はこのほど、“コーチ フォーエバー 2”と銘打って2021フォール・コレクションを発表した。「コミュニティと責任、シーズンミックスのワードローブ」を表現した21年スプリングの“コーチ フォーエバー”に引き続き、コレクションを従来の約半分に厳選。スプリング同様にいつでも、誰でも、どこでも楽しめるタイムレスな商品に色や柄、キャラクターなどの遊び心を盛り込んでアップデートした。コレクションは、ちょっぴりノスタルジックで、“おうち”で見られるからコンフォート、何よりプレイフルな往年のTV番組風の映像で配信。ジェニファー・ロペス(Jennifer Lopez)やマイケル・B・ジョーダン(Michael B. Jordan)、カイア・ガーバー(Kaia Gerber)、水原希子ら、“「コーチ」ファミリー”の出演も注目だ。

恐竜ニットや
フカフカのクロスボディバッグで
ノスタルジック&ポップ

 配信映像後半のデジタル・ルックブックは、シュールな世界観で有名なユルゲン・テラー(Juergen Teller)が監修。ニューヨークとロサンゼルス、コネチカット、バンクーバー、北京、上海、ソウル、そして東京という、8つの異なる場所で撮影した。ユルゲン・テラーはオンラインで世界とつながりながら、動画を監修したという。
 “コーチ フォーエバー 2”は、「コーチ」のアイコンである恐竜モチーフ”Rexy(レキシー)”のニットや、Cのシグネチャーパターンを前面に敷き詰めたスエットに、ボリュームたっぷりのシアリングブルゾンやチェック柄のネルシャツ、壁紙プリントのコットンドレスなどで自由奔放なスタイル。ノスタルジーとポップ、カントリーとグランジ、それにシーズンが入り乱れて、混じりあう、ハイパーミックスのコレクションだ。フカフカした質感のクロスボディバッグや、「コーチ」の60年代のアーカイブにインスピレーションを得た、がま口を二つ重ねたポーチ、厚底ブーツ、それにブローチなど、アクセサリーも充実している。

バラエティ番組をパロディー
ユニークな“コーチTV”をザッピング

 自宅でくつろぐマイケル・B・ジョーダンがリモコンで視聴し始めたのは、“「コーチ」TV”。架空のTVチャンネルは、あの海外ドラマや、MVがひたすら流れる音楽専門チャンネル、ニュース番組、TV通販、バラエティ番組をパロディーしたユーモアな映像を次々放映し、“コーチ フォーエバー 2”を紹介するファッションムービーに切り替わる。
 ユニークな番組に出演するのは、ブロンディの「Call Me」を歌うジェニファー・ロペスや、チアダンスを踊るミーガン・ジー・スタリオン(Megan Thee Stallion)ら。いずれもカルチャーやコミュニティをテーマにしたYouTubeの“コーチ カンバセーションズ”や、キャンペーンに登場する「コーチ」ファミリーのメンバーだ。

スチュアートは、
「新たな責任は、
1シーズンで終わるようなモノじゃない」

  「コーチ」のクリエイティブ・ディレクターを務めるスチュアート・ヴィヴァース(Stuart Vevers)はスプリングに引き続き、フォールコレクションも“コーチ フォーエバー”と銘打ったことについて、「前回は、オールシーズン楽しめるスタイルを提案するなどして、地球に生きるコミュニティの一員として、新たな責任を果たそうと思って大転換した。その決意と行動は、1シーズン限りで終わるモノじゃない。続けることが、責任を果たすこと。変わり続けることが、責任を担うこと。『いつ取り組むの?』と聞かれたら、『今だよ』って答え続けたかったから、前回同様のアプローチを心がけたんだ」という。シーズン1と2の違いを尋ねると、「ヘリテージとコンテンポラリーのミックスや、着心地よく、自分らしく楽しめてリアルという柱は変わらないけれど、今シーズンは前回よりカラフル。動物などのモチーフがたくさん登場する。今こそ、ファッションは楽しくなくっちゃ!って思ったんだ」と教えてくれた。
 コレクション同様に楽しい“「コーチ」TV”という発表方法については、「新しい挑戦でありながら、『コーチ』らしく懐かしい感じもするもする。何より『コーチ』のコミュニティ・メンバーと、世界中のファンと一緒に楽しみたかったんだ」という。

21年スプリングから
リサイクル&アップサイクルに
挑戦

 2021年スプリングの“コーチ フォーエバー”コレクションは、リサイクル素材やナチュラルレザーを使ったほか、アーカイブの復刻やアップサイクルにも挑戦して、コミュニティーや環境に対する責任を示した。使用しなかったレザーのスクラップを細く切り裂き編み込んだ“アップサイクル ウーブン”バッグや、ニンジンやウコンの根による染色など全行程ナチュラルなオリジナルレザーを用いた“スウィンガー”バッグ、使用済みのペットボトルを原料とするリサイクルポリエステルを100%使用したトートバッグなどを揃えた。
 昨年、双子の父親になったスチュアートは、「親になったことで、次世代のために、より良い未来を作りたいという気持ちが強くなった」と話す。

問い合わせ先
コーチ・カスタマーサービス・ジャパン
0120-556-750

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ルミネが社長交代、後任にJR東日本リテールネットの高橋眞社長

 ルミネは15日、3月31日付で森本雄司社長が退任し、後任の社長として4月1日付で高橋眞(たかはし・まこと)JR東日本リテールネット社長が就任すると発表した。高橋氏は1958年9月23日生まれの62歳。87年にJR東日本に入社し、2011年に取締役、14年に常務、17年6月からコンビニエンスストア「ニューデイズ」や「キオスク(KIOSK)」などを運営するJR東日本リテールネットの社長に就任していた。現社長の森本氏は2017年6月にJR東日本の常務から、ルミネの社長に就任していた。

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