配送で直面した、洋服の包装への気付き マリエが本音で語る「私の33年目のサステナブル」 Vol.19

昨今話題の過剰包装は、ファッションとも関係しているのでしょうか?

今回は、私のブランド「パスカル マリエ デマレ(PASCAL MARIE DESMRAIS)」が”サステナブル”と言われるようになったきっかけを紹介します。それは、私をプラスチックと向き合わせてくれた最初の出来事でした。

「パスカル マリエ デマレ」が始まったのは、今から4年前の2017年。5分も経たずに完売してしまった1型の限定Tシャツをどう配送するか?当時は、配送の仕方も知らないインディーズブランドでした。一着一着の袋詰めは、私の仕事。自宅で行い、その様子はライブ配信しました。佐川急便で送るのか?それとも郵便局に頼むのか?受け取り手にとって、一番コスパの良い方法は?そう考え思い浮かんだのは、包装でした。

生鮮食品とも違う、ファッションのお届けです。私も、憧れのブランドを購入した時は、包装の高級感にまでワクワクを覚えた一人です。ブランドのショッピングバッグは、収集するほどでした。でも、いざ自身がお客様に洋服をお届けするようになったとき、私には洋服を素敵に、豪華に包む予算がありませんでした。

そこで、紙袋を作ることにしたのです。再生紙を利用した大型の紙袋。そこにはVOCガス(編集部注:揮発し大気中でガス状になる有機化合物を含んだガスのこと)を出さない方法でロゴをプリントしました。VOCガスは、印刷工場の作業員さんに健康被害を及ぼすと聞いたからです。誰かが喜んで購入してくれたアイテムをお届けする際に誰かが傷つくなんて「何かが違う」と思った私は、少し高くてもその方法に意味があると思い、予算は少ないながら制作をお願いしました。

すると、お願いした枚数よりはるかに多くの紙袋が届きびっくり!「予算オーバーだ!! 」とゾッとしたくらいです。印刷工場が「私たちの健康を考えてオーダーしてくれたことが嬉しかった」と、感謝の気持ちを込めて特別に多く納品してくれました。その日のことは今でも、紙袋をお客様に手渡しする際に言葉で伝えています。

コストを削減しなければならない「パスカル マリエ デマレ」にとって、受け取り側にご満足いただきつつも、リーズナブルな包装にするのは“戦い”のようです。大きな壁は、プラスチックのビニール包装。一枚一枚包むのが常識なのだと知りました。Tシャツを包装するために購入した100枚のプラスチックビニール袋は、持ってみると結構ずっしり……。1枚のプラスチック袋は、5~8gでした。せっかく思いを詰め込んだ紙袋を制作したのに、”あたりまえ”にとらわれ、ビニール袋を購入してしまったことを後悔したんです。

そこから、私たちの新しいジャーニーが始まりました。環境に配慮した洋服づくりをどれだけ努力しても、届けるときも負荷をかけてはならない。もちろん受け手のお客様の理解も大事ですが、私たちの配慮も必要です。そこで私たちは、

・買ってすぐ捨ててしまう資材は、極限までサステナブルに!
・まずは下げ札!
・“えのき”(下げ札を下げるために用いるプラスチック)は使わず、廃棄される予定だった紐を使用
・過剰包装を避け、包みは紙、再生紙、バイオビニールに変更
・納品時の段ボールは二次使用。オリジナルのビニールステッカーも廃止

を決めました。ファッション業界は、捨てるためだけに使用され続けるプラスチック問題に向き合うべきなんです。

今、「パスカル マリエ デマレ」のお客様は、そのほとんどが包装を拒否してくださいます。いつも「なにか袋に入れますか?」と伺いますが、ほぼみんな「いらないです。それがポリシーでしょう?だから好きです」って答えてくれます。一応、紙袋は用意していますが、誰も欲しがりません(笑)。そんな方々にはいつも、「ありがとう」という感謝の気持ちを込めて商品をお渡ししています。

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「アークテリクス」のファッションラインがウィメンズを始動 加熱する機能服市場を“プロダクト力”で勝ち抜く

 登山用ギアなどを軸にするアウトドアブランド「アークテリクス(ARC’TERYX)」のトップファッションライン「ヴェイランス(VEILANCE)」は、2021-22年秋冬にウィメンズを立ち上げる。グースダウンのロングコート(18万7000円)やジャケット(17万6000円)、防水透湿素材「ゴアテックス」を使ったダブルブレステッドコート(14万3000円)、防水通気素材「ポーラテック」に撥水加工を施したシャツジャケット(6万500円)やトラウザー(4万9500円)などを用意する。ビームスの六本木店、原宿店で卸販売するほか、神戸の「アークテリクス」直営店でも販売する。

 2009年にメンズを始動させた「ヴェイランス」のコンセプトは“究極のアーバンウエア”。ロゴや装飾を削ぎ落としたミニマルなデザインと、防風性と着心地を高めるシームテープや可動性を高める袖下のガゼット、ダウン以外は自宅で洗えるイージーケアなど、快適な都市生活のための機能性が特徴だ。ウィメンズでは、「ゴアテックス」に比べて伸縮性が高く柔らかさも備える機能素材「ポーラテック」を新たに採用。女性客が求めるドレープと軽やかさを盛り込む。

 「ファッションと(アウトドア向け)機能服の中間というマーケットは今、追い風が吹いている」と語るのは、「アークテリクス」「ヴェイランス」を国内で展開するアメアスポーツジャパンの高木賢アークテリクスブランドヘッド。「アウトドアの中でもキャンプ関連のブランドや商品は今非常に好調だが、(「アークテリクス」が得意とする)登山関連もコロナ禍の中でそれほど売り上げを落としてはいない」という。コロナ前から注目されるマーケットで競合も多いが、「ファッションブランドが作る機能服は、われわれからすると圧倒的に違うもの」とプロダクト力の高さに自信を見せる。今は「ユニクロ(UNIQLO)」や「ワークマン(WORKMAN)」など低価格な機能服も話題になっている。「価格の違いは素材の違いに直結するし、(低価格機能服は)モノの作りや仕様が甘いと感じる部分は多い」と語る。

 「ヴェイランス」のメンズは現在、インターナショナルギャラリービームスやエディション、エストネーション、エリミネーターなど約40のセレクトショップで卸販売しているほか、伊勢丹新宿本店メンズ館や原宿、神戸、名古屋の「アークテリクス」直営店でも販売している。ウィメンズ市場を開拓し、さらなる存在感アップを目指す。

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「ディオール」2022年春夏パリ・メンズ・コレクション

 「ディオール(DIOR)」が2022年春夏メンズ・コレクションをパリで発表した。

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「ディオール」2022年春夏パリ・メンズ・コレクション

 「ディオール(DIOR)」が2022年春夏メンズ・コレクションをパリで発表した。

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「マック」から夏限定カラーコレクションが登場 色とりどりの花々が咲き乱れる夏の庭園をイメージ

 「マック(M・A・C)」は7月1日、大自然が育む美しさにインスパイアされた、鮮やかな色合いとトピアリートーンが特徴の夏限定カラーコレクション“M・A・C ボタニック パニック(M・A・C BOTANIC PANIC)”を数量限定で発売する。アイパレット、リップ、ハイライターの全7種をラインアップし、M・A・C公式オンラインショップでは6月29日に先行発売する。

 野生の花が緑豊かに育まれた牧草地、鮮やかに咲き乱れる色とりどりの花、幻想的なエネルギー────自然の中に存在するさまざまな美しい色を詰め込んだ“M・A・C ボタニック パニック”は、ポピーの赤、ビロードのようなペチュニアのピンク、ヒマワリのカナリアイエロー、ライラックのパウダーパープル、バラの珊瑚色など世界で最も美しい花束を再現したようなカラー展開で、パッケージにも美しく華やかな花々のイラストが描かれている。

 メインアイテムは、ベーシックカラーから鮮やかなカラーまで目元を華やかに彩る遊び心溢れる12色展開のアイパレット“スモール アイシャドウ ×12 ボタニック パニック”(全1種、税込9900円)。マット、フロスト、パールなどテクスチャーもさまざまで、色のみならず質感で見せるアイメイクがかなう。

 “リップスティック”(全4色、うち限定3色、税込各3630円)は、クリーミーマットな仕上がりで高発色かつジューシーな唇を実現する限定3色と、ほんのりパール感がありつつツヤ感もある人気カラー、コーラルピンクの1色を用意。

 “エクストラ ディメンション スキンフィニッシュ”(限定2色、税込各4290円)は、肌にのせると美しい艶と輝きを実現するハイライター。ホワイトゴールドの“フルール シュア”は肌を明るく上品に輝かせ、ゴールデンプラムの“ロイヤル フラッシュ”は柔らかなプラムカラーでチークとしても使用可能だ。

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村上隆とeスポーツ団体フェイズ・クランがコラボ 「ゲームコミュニティーにとって歴史的な瞬間」

 eスポーツ団体のフェイズ・クラン(FAZE CLAN)は、アーティストの村上隆とのコラボコレクションをライブコマースプラットフォーム「ネットワーク(NTWRK)」で6月29日2時(日本時間)に発売する。コレクションは村上を代表する作品「お花」をモチーフにしたジャージやマウスパッドなどをそろえ、価格は約50〜100ドル(約5500〜1万1000円)。

 フェイズ・クランのリー・トリンク(Lee Trink)最高経営責任者(CEO)は「自分もフェイズ・クランの多くのメンバーも村上隆の作品と彼がカルチャーに与えたインパクトを尊敬している。彼が私たちを信じてアートをゲームコミュニティーに持ち込んでくれたことに感謝する。これはフェイズ・クランとゲームコミュニティーにとって歴史的な瞬間だ」とコメント。

 村上はこのコラボレーションに対して最初は「内気」だったが、「次世代がこのプロジェクトに新たな価値を見出すと信じて」プロジェクトを進めたという。

 村上はその理由について、「僕が大学生のころ、アンディ・ウォーホル(Andy Warhol)がバスキア(Basquiat)とコラボレーションした絵画を発表して、ものすごく話題になった。ウォーホルは当時50代でバスキアは若きスーパースターだったが、僕には年長者が若者に取り入るように見えてしまい、バスキアに少し申し訳なく思った。その後2人が亡くなって十数年が経ち、当時世代間で売り上げにギャップが出て、釣り合わないと思っていたコラボレーションの絵画が新鮮に見えてきた。彼らの時代を象徴するようだと思った。今の僕は当時のウォーホルより年上だし、フェイズ・クランのメンバーは当時のバスキアより若いだろう。僕たちのコラボを釣り合わないと思う人もいるかもしれないが、30年という時間が経ったらアートの歴史の中で見直され、再評価されるかもしれない」と語った。

 フェイズ・クランはこれまで「アンチソーシャルソーシャルクラブ(ANTI SOCIAL SOCIAL CLUB)」「チャンピオン(CHAMPION)」「ウォーレン ロータス(WARREN LOTAS)」「リリカル レモネード(LYRICAL LEMONADE)」「シベリア ヒルズ(SIBERIA HILLS)」「ベアブリック(BE@RBRICK)」といったブランドやメディアとコラボレーションしている。

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「エルメス」が阪急うめだ本店に世界初のウィメンズシューズ専門ブティック

 「エルメス(HERMES)」は、大阪の阪急うめだ本店4階にブランド初となるウィメンズシューズ専門のブティックを25日にオープンした。店舗面積は35平方メートル。同店はパリの建築設計事務所RDAI(レナ・デュマ・アルシテクチュール・ダンテリユール)が手掛けており、職人たちが働くアトリエに着想。やわらかなピンクを基調とした、明るく開放的な雰囲気が特徴だ。天井に付く照明はメゾンのイニシャルをアレンジしたもので、パリのフォーブル・サントノーレに構える本店のモザイクタイルを想起させる。また設置する家具には、アトリエを思わせるクリアウッドやレザーを用いている。

 オープン時の店内には、クラフトマンシップとコンテンポラリー要素を融合した2021-22年秋冬のシューズが並ぶ。サンダルやローファーから、ブーツ、スニーカーまで、豊富なバリエーションをそろえる。

■阪急うめだ本店 エルメス シューズブティック
住所:大阪府大阪市北区角田町8-7 阪急うめだ本店4階
営業時間: 10:00~20:00 ※百貨店に準ずる

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売れたアイテムを発表! リップ1位は「セザンヌ」と「リカフロッシュ」 「WWDJAPAN 2021上半期ベストコスメ」バラエティー・ドラッグストア

 「WWDJAPAN 2021上半期ベストコスメ」を発表! 「WWDJAPAN」は、百貨店・セミセルフショップ、バラエティー・ドラッグストアで2021年上半期(1~4月)に売れた製品を調査。この期間に発売された新製品(NEW PRODUCT)のベスト3と、新製品だけでなく既存品を含めた総合(HERO PRODUCT)のベスト3を紹介する。

 バラエティー・ドラッグストア「リップ」部門の新製品1位は「セザンヌ(CEZANNE)」“ウォータリーティントリップ”が輝いた。バイヤーは「マスクにつかないティントルージュ。濡れたような軽やかな艶を実現し、きれいな発色が持続する」とコメント。2位は、「フジコ(FUJIKO)」“ニュアンスラップティント02”、3位は「オペラ(OPERA)」“ニュアンスラップティント02”となった。

 総合1位は「リカフロッシュ(RICAFROSH)」“ジューシーリブティント”だった。「WWDビューティ ベストコスメ2020」の3位から躍進。バイヤーは「ティントだからマスクに付きにくいと好評。多様なニュアンスを作れるところも人気の理由」と話す。2位は「レブロン(REVLON)」“キス シュガー スクラブ”、3位は「セザンヌ(CEZANNE)」“ウォータリーティントリップ”となった。カテゴリーでは、「マスクに付きにくい」「1度塗りと重ね塗りとで、違ったニュアンスが楽しめる」アイテムが上位を占めた。(価格は全て税込)

新製品

1位 “ウォータリーティントリップ”

「セザンヌ」

 水に濡れたような艶感が続くティントルージュ。みずみずしい艶感がありながらも、グロスのような膜感がなく発色が良いと好評。一度塗りした後に軽くティッシュオフすると、マスクやコップに色映りしにくい。ハチミツ、ヒアルロン酸Na、ローヤルゼリーエキス、水溶性コラーゲンなど保湿成分配合で潤いもキープ。(全3色うち1色取扱店限定、660円)

2位 “ニュアンスラップティント02”

「フジコ」

 独自のウォーターティント処方のルージュ。マスクに付きにくく、ぷっくりとした艶感が演出でき、高発色と話題に。潤いの膜で唇をラッピングし、気になる縦ジワをカバー。まるで素の唇が色づいたような、ニュアンスのあるカラーが持続すると、マスク着用時もリップにこだわりたい人から支持を得た。とろみのあるテクスチャーで液だれしにくいのも特徴だ。(全3色、1408円)

3位 “リップティント N 203 ブラウンフィグ”

「オペラ」

 高発色で色持ちが良く、透け感も楽しめるリップティント。ひと塗りで美しく発色するが、濃さを感じさせない透明感のあるカラー。唇の水分に反応して、血色感を引き出すティント処方で、唇そのものが色づいたようなナチュラルな仕上がりに。リップクリームのように伸びが良く、乾燥した唇にも塗りやすい。“リップティント N 203 ブラウンフィグ”は、バレンタインシーズンに発売された限定色で、やや赤みのあるボルドーブラウンは、大人っぽさと可愛らしさが共存する絶妙な色合い。(限定色ですでに完売)(1650円)


総合

1位 “ジューシーリブティント”

「リカフロッシュ」

 ユーチューバー・モデル古川優香がプロデュースする、みずみずしい艶とテクスチャーのリキッドルージュ。一度塗りは、ほんのりとした色づき、二度塗りはハッキリした色合いになり、ニュアンスの異なる仕上がりが楽しめると好評。特に“01オンラジェット”、“06ルーブラウン”の人気が高い。「マスクに付きにくい」「発色が良く持ちもいい」と10代、20代を中心に支持を得た。(全6色、各4.5g、各1848円)

2位 “キス シュガー スクラブ”

「レブロン」

 角質ケアと保湿ケアができる、洗い流さないタイプのリップバーム。スクラブで唇の古い角質をやさしく除去。保湿成分に、ザクロ種子油、ヨーロッパキイチゴ種子油、ブドウ種子油のフルーツオイルを配合し滑らかで潤いある唇に導く。日中のケアだけでなく、ナイトケアにも使えると人気を集めた。爽やかなシュガーミントの香り。(全2色うち限定1色、2.6g、814円)

3位 “ウォータリーティントリップ”

「セザンヌ」

 水に濡れたような艶感が持続するティントルージュ。オイルを水分で包んだ「オイルinウォーター処方」で、唇の表面はベタつかず、しっとり潤う仕上がりに。特に、“01ナチュラルピンク”と“02コーラルレッド”の人気が高い。一度塗りしてから、唇の中央に重ね塗りすると自然なグラデーションリップが作れる。(全3色うち1色取扱店限定、660円)

PHOTO : HIROKI WATANABE
TEXT : MISA KOTAKE

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人気のハイウエストデニムはこう着る!“すっきり見え”がかなうトップス3選

 ハイウエストのボトムスがロングヒットになっています。支持されている理由は、ウエスト位置が高く見えて、脚長に映ることに加え、“すっきり・ほっそり・こなれ”の3大メリットが期待できるから。特にデニムパンツはファンが多いアイテム。トップスや羽織り物などの“相棒アイテム”次第でムードを変えられるので、多彩な着こなしを楽しめます。

 ジジ・ハディッド(Gigi Hadid)は、バンドゥトップスの上からストライプ柄のデニムシャツをジャケット風に羽織って“デニムonデニム”の出で立ち。バンドゥにかぶせたシャツが肌の露出をセーブしながら、デニムパンツとの“つなぎ役”も務め、全体をなじませました。

 ほどよい肌見せは、トレンドの“ヘルシーなセクシー”にもぴったり。ハイウエストを引き立てるうえでも、健康的なヌーディー感が一役買っています。今回はハイウエストのデニムパンツにマッチする、今年らしいトップスの着こなし術を集めてみました。

袖コンシャスなブラウスが好バランスを発揮

 ハイウエストのパンツは縦方向に長さがある分、存在感があります。そこで、トップスにもボリュームを持たせると、全体のバランスが整いやすくなります。

 張り出しポケットがたくさん付いたデニムパンツは、凝ったディテールとハイウエストでいっそうアイキャッチーに。“袖コンシャス”な装飾ブラウスは、そんな印象の強いボトムスにも負けない存在感があります。ブラウスの裾をきっちりウエストインして、くびれを強調することで、コルセットを着けているかのようなタイト感が備わりました。大きく開いたスクエアネックがデコラティブな両袖を引き立てています。

 2枚目のハイウエストの白デニムパンツは、裾がフレア気味なのでレッグラインが伸びやかな印象。“ハイウエスト×フレア丈”は脚がより長く見える掛け算です。腰から下が強調される分、トップスにも見どころを増やすのが賢いスタイリング。特大の襟と斜めに重ねたカシュクール、肩口がふくらんだ“袖コンシャス”の3点セットで視線を引き込む仕掛けです。クロップド丈のシャツで、ちょっとだけウエストをチラ見せすることで細さを引き出しました。

コンパクトなトップスでめりはりを強調

 ハイウエストを上手に着こなすコツの一つに、トップスをコンパクトにまとめるコーディネートがあります。先に挙げた、トップスに装飾性を持たせるスタイリングの逆バージョンで、上下でボリュームを変えてめりはりを出すテクニックです。

 体にピッタリなじむタイトなTシャツをきっちりウエストインすることで、コントラストが際立ちました。細ベルトを巻いて、極細チェーンのバッグを肩から掛けて、きれいめで華奢な印象もプラス。靴をほぼ隠すほどのロング丈のパンツは、スレンダーさが強調されます。ややヒッピー感の漂う組み合わせで、都会的な1970年代ルックにまとめました。

 上半身の細さを印象づけるなら、黒がベストチョイス。ボディコンシャスな“肌ピタ”トップスはいっそう引き締まって見えます。2枚目の写真は、細身の黒トップスでスレンダーな上半身を演出。重く見えないのは、ほんのり透けるシアー素材だから。肌になじむストレッチ仕立てを生かして、ヘルシーなシルエットを際立たせています。トップスの裾はきっちりインして、脚が長く見えるハイウエストの強みを最大限に引き出しています。セミフレアのシルエットとたっぷりのレングスも伸びやかな脚線をアピールする効果大です。

クロップドジャケットで“短×長”のコンビネーション

 着丈のバランスをわざとずらすと意外さが生まれ、こなれた印象に仕上がります。縦に長いハイウエストパンツと好相性を発揮するのは、着丈の短いジャケットです。

 1枚目の写真は、デニムパンツ2本を重ねばきしているかのような、ギミックを効かせたウエストのデザインがユニーク。その分、縦長のイメージも強まっています。黒のスキッパートップスの裾をウエストインして、腰から下とのコントラストもくっきり。さらにクロップド丈のレザージャケットを重ねて、上半身の引き締まった印象を増幅させました。ハイウエストが目立つよう、ジャケットは前開けが基本。レザーとデニムという質感のずれも動きを生んでいます。

 ハイウエストのパンツはベルトを巻くことで、さらに印象を強めることができます。ベルトの表情が着こなしのムードメーカーになる仕掛け。2枚目の主役はフレアシルエットのデニムパンツ。復活トレンド、ヒッピーテイストを醸し出しています。髪型や靴に加えて、ベルトでもヒッピーやフォークロアの気分を濃く打ち出しました。ベルトマークと斜め掛けバッグで、ウエストに視線を呼び込んでいます。クロップド丈の羽織物が“短×長”に揺さぶりをかけて、伸びやかなレッグラインを引き立てました。ハイウエストのパンツをスタイルアップにつなげる、お手本的なコーディネートです。

 ハイウエストのデニムパンツに、ロマンチックなブラウスやコンパクトなトップス、クロップドジャケットといった“相棒アイテム”を迎えれば、“すっきり&ほっそり見せ”がかないます。70年代ブームにもぴったりな裾広がりのデニムパンツを合わせれば、さらにスタイルアップのメリットを引き出せそう。トップスや羽織物で印象をガラリと変えて、多彩な着回しを楽しんでみてください。

ファッションジャーナリスト・ファッションディレクター 宮田理江:
多彩なメディアでコレクショントレンド情報、着こなし解説、映画×ファッションまで幅広く発信。バイヤー、プレスなど業界での豊富な経験を生かし、自らのTV通版ブランドもプロデュース。TVやセミナー・イベント出演も多い

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世界最軽量「天女の羽衣」の天池合繊が破産申請、世界で高い評価

 超極薄のテキスタイル「天女の羽衣」で知られるテキスタイルメーカーの天池合繊(石川県七尾市、天池源受社長)が、自己破産申請の準備を行っていると、北國新聞などの地元紙が報じた。負債額は3億5000万円。同社は「天女の羽衣」で、「ものづくり日本大賞」経済産業大臣賞(2013年)、グッドデザイン特別賞(2014年)を受賞するなど、高い技術力で知られていた。主力事業は産業資材用の合繊織物の受託生産がメーンで、このコロナ禍で厳しい状況が続いていたと見られる。「天女の羽衣」は小松マテーレの子会社が引き継ぐことになると見られるが、「現時点でコメントできることはない」(小松マテーレ広報)という。

 天池合繊は1956年創業の製織業者。「天女の羽衣」は、同社が受託生産からの脱却を目指し、極細のモノフィラメントを緻密に織り上げるメッシュ織物に参入。新規用途の開拓に取り組む中で生まれた。わずか7デニール(デニールは糸の太さの単位、7デニールは9000メートルでわずか7グラムの重量しかない)のモノフィラメントを、1インチあたり130本もの数を均等に並べた超高精細のメッシュ生地で、非常に軽く薄くセロハンのように透けながら、光を乱反射させる一方で、細かなメッシュがユニークな風合いを持っていた。

 同製品を見た伊藤忠ファッションシステムのクリエイティブディレクター(当時)で、パリの素材見本市「プルミエール・ヴィジョン(PREMIERE VISION)」のトレンド委員のメンバーでもあった池西美知子氏が“天女の羽衣(欧州名はSUPER ORGANZA)”と名付け、積極的に国内外で発信したことでファッション業界で広がるきっかけになった。なお、同製品を初めて衣服に仕立てたのは、ウェディングドレス界の大物デザイナーの桂由美だ。2005年に当時はアパレル業界では全くの無名に等しい同社が石川県主催のテキスタイル展示会で初めて披露したときに、展示会を訪れていた桂氏が同製品を発見し、すぐに自らがデザインするウェディングドレスに使用したという。

 「天女の羽衣」は海外でも評判になり、パリのオペラ座に採用されたほか、スイスの名門テキスタイルメーカーのヤコブ・シュラエファー(Jakob Schlaepfer)が「天女の羽衣」を基布に使い、片面にだけ特殊な加工を施したプリントしたインテリア向けのテキスタイルは、透明なセロハンのように薄いのに裏面から見るとプリント柄が見えないという幻想的な表現が高い評価を受け、2009年のレッドドットデザインアワード(Red Dot Design Award)の最高賞である「ベスト・オブ・ザ・ベスト」を受賞した。

 ある繊維関係者は「1インチに130本もの極細のモノフィラメントを並べて織る技術は難易度が非常に高く、高い技術力と周辺機器も含めた内製化が必要になる。負債の大半はそうした設備関連を購入するための借り入れだったのではないか」と見る。

 「天女の羽衣」は業界関係者にファンは多かったものの、法人向けのテキスタイルの価格としては異例の1メートル5000円以上という高値から大口の受注を獲得が難しく、天池社長自らが売り場に立ち、有力百貨店の催事でストール販売も行っていた。ただ、製織業者が小売りまで手掛けるのは難易度が高く、本業の受託生産の落ち込みをカバーするまでには至らなかった。

 「天女の羽衣」の登場以前、モノフィラメントを使った高細度なメッシュ織物は液晶テレビの電磁波シールド材などに使われる産業資材で、東証2部上場のNBCなどメッシュ専業メーカーの独壇場だった。同社の登場後は有力なオーガンジーメーカーも参入し、オーガンジーの歴史に新たな一歩を加えることにも繋がった。子会社を通じて「天女の羽衣」を引き継ぐ小松マテーレは、「モンクレール」を筆頭に欧州の有力ブランドへの販路を持つ。今後、様々な加工を加えることで、「天女の羽衣」の再生に期待がかかる。

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BTS × 「フィラ」コラボアイテムは人気曲「ON」がテーマ ポストカードのプレゼントも

 スポーツブランド「フィラ(FILA)」は、グローバルブランドアンバサダーの韓国のボーイズグループBTS(防弾少年団)とのコラボコレクション“Now ON”を6月25日に先行予約を開始した。なお店頭販売は7月12日。 

 アイテムは、BTSが昨年発表した人気曲「ON」のMVからインスピレーションを得たグラフィックやカラーのほか、「フィラ」のFロゴとBTSの公式ロゴを組み合わせた限定ロゴを用いている。Tシャツやスエット、パンツ、バケットバッグ、クロスバッグ、バケットハットをそろえる。また商品購入者には、メンバーの顔写真付きのポストカードをプレゼントする。

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「ダムダム」が日本のクリーンビューティブランドとして初めて米セフォラに出店

 日本発のクリーンビューティブランド「ダムダム(DAMDAM)」が6月29日、米セフォラ(SEPHORA)に出店する。日本のクリーンビューティブランドがセフォラに出店するのは初めてのこと。まずはセフォラのECからスタートし、ゆくゆくは実店舗での展開を視野に入れる。

 「ダムダム」はシンガポール版「ハーパーズ バザー(HARPER'S BAZAAR)」元編集長のジゼル・ゴー(Giselle Go)が2017年にデビューさせたブランド。米やこんにゃくなど、日本由来のナチュラルな原料を用い、シンプルでミニマリスティックなスキンケアを提供する。日本では現在コスメキッチンとメイクアップキッチン限定で取り扱い、カオリンクレイを用いた“パワーマスク”や、こんにゃく入りの“ピュリファイングクレンザー”が人気だ。シンプルな原料とパッケージで、性別や年齢問わず幅広くから支持されている。

 セフォラは近年クリーンビューティに力を入れており、独自の「セフォラクリーン」認証を設けている。「ダムダム」を展開するセブンデイズ(SEVEN DAYS)のフィリップ・テリアン(Philippe Terrien)代表は「セフォラは他のリテーラーに比べても早い段階でクリーンビューティに目をつけており、クリーンに対する基準もかなり厳しい。そんな中で、われわれのブランドの信念やコンセプトに強く共感をしてくれた。今回日本を代表するクリーンビューティブランドとして『ダムダム』が出店できたのは光栄だ」と話す。

 セフォラでは現在Jビューティブランドの取り扱いがかなり少なく、店内のスペースも限られている。クリエイティブ・ディレクターのジゼルは「日本を代表する『シセイドウ(SHISEIDO)』に次いで日本発のブランドとして取り上げられるのは大変うれしいこと。私がJビューティにハマったのは、繊細で軽やかなテクスチャーと、イノベーティブな処方、そしてクラフツマンシップだ。日本には素晴らしい自然原料がいくつも存在し、今後その魅力を世界に発信していきたい」と意気込む。一方で、日本には素晴らしい原料や技術が多くあるものの、サステナブルなパッケージ開発などは他国に比べて遅れている面もあるという。「今の課題は、パッケージをもっとサステナブルにすること。日本はサステナブルなパッケージの開発がまだ追いついておらず、正直難しいと感じることが多い。ただ、中身も外身も日本のメーカーにこだわり続けるのは、ローカルの企業をサポートしたいから」とフィリップ。

 同ブランドはコロナ禍にもかかわらずビジネスは好調だという。「一時EC注文の対応が追いつかないほど、コロナ禍でも売り上げを伸ばすことができた。これまで多忙な生活で疲弊していた人が、コロナで少しスローダウンできた。そんな中でスキンケアやセルフケアを見直す人が増えて、『ダムダム』のような、シンプルでありながら自然の恵を生かした製品が支持されたのだと思う」とジゼル。

 「ダムダム」にとって、今回のセフォラ出店は初の海外進出になる。今後はヨーロッパなど他地域への進出も計画しており、グローバルブランドへの一歩を踏み出す。

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藤原ヒロシによる「マセラティ」が世界初公開 日本限定40台の特別仕様車“ギブリ”

 イタリアの高級車メーカー「マセラティ(MASERATI)」は24日、藤原ヒロシの「フラグメント デザイン(FRAGMENT DESIGN)」とコラボレーションした「マセラティ」初のハイブリッドモデル“ギブリ ハイブリッド(GHIBLI HYBRID)”の特別仕様車を、世界に先駆けて東京で発表した。同日、東京・原宿のアートギャラリー「The Mass」に展示し、1日だけの一般公開も行った。世界限定175台のうち、日本では40台限定。1425万円で全国の「マセラティ」正規ディーラーで販売する。関係者によると、公開前からすでに数台予約が入っているという。

 このコラボレーションは、自分好みに「マセラティ」をオーダーできるカスタマイズドプログラム“マセラティ フオリセリエ”によるもの。国境や業種などの境界線を越えた発想で、音楽を車のデザインで表現。オペラネラとオペラビアンカという2つの対照的なカラーをまとう。

 フロントグリルはクラシックな「マセラティ」から着想を得たバイアス仕様で、“Maserati”のフォントで“Fragment”と書いたロゴが付く。3連のサイドエアダクトの下には「M157110519FRG」のコードを記載。これは両者のパートナーシップを表したもので、“M157”は“ギブリ”の開発コードを、“110519”は藤原がマセラティ・デザイン・センターを最初に訪れた日である2019年11月5日を、“FRG”が「フラグメント」の頭文字を意味する。20インチのウラノマットブラックホイールを装着し、Cピラー(後部座席の後ろの柱)には「フラグメント」のサンダーマークのバッジを取り付けた。ドアハンドルなどの細部に至るまで色を統一している。

 一方、インテリアはプレミアムレザーとアルカンターラ(アルカンターラ社の人工皮革スエード)のコンビネーションで、コントラストを利かせたシルバーのステッチを施す。シートベルトは「フラグメント」を象徴するダークブルーを採用した。

 ルカ・デルフィーノ(Luca Delfino)マセラティ アジアパシフィック地域統括責任者は、「“ギブリ ハイブリッド”は私たち『マセラティ』にとってターニングポイントとなる記念すべきモデルだ。そのモデルで、ヒロシさんにとって初めての自動車メーカーとのコラボレーションが実現したことは大変光栄。コラボレーションモデルには、私たち自動車メーカーには想像できないポイントがたくさんある。ヒロシさんは自動車メーカーとしての“フツウ”の概念を超えるものを作ってくれた」と絶賛した。

 コラボレーションを記念したポップアップストアでは7月11日まで、カプセルコレクションを数量限定発売する。住所は渋谷区神宮前5-9-7。Tシャツ(1万1550円と9570円の2種類、各270枚)、フーディー(1万7820円、70枚)、ジップアップフーディー(1万8480円、100枚)、キャップ(8800円、200個)をそろえる。

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藤原ヒロシによる「マセラティ」が世界初公開 日本限定40台の特別仕様車“ギブリ”

 イタリアの高級車メーカー「マセラティ(MASERATI)」は24日、藤原ヒロシの「フラグメント デザイン(FRAGMENT DESIGN)」とコラボレーションした「マセラティ」初のハイブリッドモデル“ギブリ ハイブリッド(GHIBLI HYBRID)”の特別仕様車を、世界に先駆けて東京で発表した。同日、東京・原宿のアートギャラリー「The Mass」に展示し、1日だけの一般公開も行った。世界限定175台のうち、日本では40台限定。1425万円で全国の「マセラティ」正規ディーラーで販売する。関係者によると、公開前からすでに数台予約が入っているという。

 このコラボレーションは、自分好みに「マセラティ」をオーダーできるカスタマイズドプログラム“マセラティ フオリセリエ”によるもの。国境や業種などの境界線を越えた発想で、音楽を車のデザインで表現。オペラネラとオペラビアンカという2つの対照的なカラーをまとう。

 フロントグリルはクラシックな「マセラティ」から着想を得たバイアス仕様で、“Maserati”のフォントで“Fragment”と書いたロゴが付く。3連のサイドエアダクトの下には「M157110519FRG」のコードを記載。これは両者のパートナーシップを表したもので、“M157”は“ギブリ”の開発コードを、“110519”は藤原がマセラティ・デザイン・センターを最初に訪れた日である2019年11月5日を、“FRG”が「フラグメント」の頭文字を意味する。20インチのウラノマットブラックホイールを装着し、Cピラー(後部座席の後ろの柱)には「フラグメント」のサンダーマークのバッジを取り付けた。ドアハンドルなどの細部に至るまで色を統一している。

 一方、インテリアはプレミアムレザーとアルカンターラ(アルカンターラ社の人工皮革スエード)のコンビネーションで、コントラストを利かせたシルバーのステッチを施す。シートベルトは「フラグメント」を象徴するダークブルーを採用した。

 ルカ・デルフィーノ(Luca Delfino)マセラティ アジアパシフィック地域統括責任者は、「“ギブリ ハイブリッド”は私たち『マセラティ』にとってターニングポイントとなる記念すべきモデルだ。そのモデルで、ヒロシさんにとって初めての自動車メーカーとのコラボレーションが実現したことは大変光栄。コラボレーションモデルには、私たち自動車メーカーには想像できないポイントがたくさんある。ヒロシさんは自動車メーカーとしての“フツウ”の概念を超えるものを作ってくれた」と絶賛した。

 コラボレーションを記念したポップアップストアでは7月11日まで、カプセルコレクションを数量限定発売する。住所は渋谷区神宮前5-9-7。Tシャツ(1万1550円と9570円の2種類、各270枚)、フーディー(1万7820円、70枚)、ジップアップフーディー(1万8480円、100枚)、キャップ(8800円、200個)をそろえる。

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売れたアイテムを発表! アイメイク1位は新製品、総合ともに「エクセル」が受賞 「WWDJAPAN 2021上半期ベストコスメ」バラエティー・ドラッグストア

 「WWDJAPAN 2021上半期ベストコスメ」を発表! 「WWDJAPAN」は、百貨店・セミセルフショップ、バラエティー・ドラッグストアで2021年上半期(1~4月)に売れた製品を調査。この期間に発売された新製品(NEW PRODUCT)のベスト3と、新製品だけでなく既存品を含めた総合(HERO PRODUCT)のベスト3を紹介する。

 バラエティー・ドラッグストアの「アイメイク」部門は、「セクセル」が新製品、総合ともに1位に輝いた。新製品1位は、「エクセル(EXCEL)」“スキニーリッチシャドウ SR11 ブリックブラウン”で、バイヤーは「微細なパール配合で、きれいなグラデーションが作れる」と評価する。2位は「エトヴォス(ETVOS)」“ミネラルクラッシィシャドー サンライズデュー”と、「シピシピ(CIPICIPI)」“グリッターイルミネーションライナー 01”、「ウズ(UZU)」“まつげ美容液”が同率となった。

 総合1位の「エクセル(EXCEL)」は、“パウダー&ペンシルアイブロウEX”が上がった。「長年のユーザーが多く、アイブロウでは他の追随を許さない圧倒的な人気1位」とバイヤーは語る。2位は「水橋保寿堂製薬」“エマーキット”、同率2位に「オペラ(OPERA)」“マイラッシュ アドバンスト”がランクインした。(価格は全て税込)

新製品

1位 “スキニーリッチシャドウ SR11 ブリックブラウン”

「エクセル」

 肌なじみの良いブラウンからベージュ系のカラーで構成される、捨て色なしの4色パレット。ベースカラー、ニュアンスカラー、シャドウ、ラインの4色を見たまま塗るだけで、ニュアンスのあるグラデーションを表現できる。上品な微細パールが配合されていて、大人の艶感、輝きを演出。新色ブリックブラウンは、柔らかな血色感のあるブラウンカラーで幅広い層から人気に。(全8色、各1650円)

2位 “ミネラルクラッシィシャドー サンライズデュー”

「エトヴォス」

 ライムイエローから、青みのあるペタルピンクまで4色がそろうアイカラーパレット。保湿成分リピジュアやシロキクラゲ多糖体、ヒアルロン酸Naを配合していて、乾燥しやすい目元に潤いを与える。発色も良く、艶やかなアイメイクをかなえる。石けんでオフできるのも魅力だ。(全7色うち数量限定3色、各4400円)

2位 “グリッターイルミネーションライナー 01”

「シピシピ」

 0.07mmの極細毛を採用した、リキッドタイプのグリッターライナー。多種類のグリッター&パールが入っていて、きらめく目元を演出する。涙袋や、まぶたの真ん中に入れてアイホールに立体感を出したいときに活躍。9種類の保湿成分配合で、乾いた後も肌がつっぱらない設計。カラーは4色展開で、いちばん人気は肌なじみのいい01ピンクベージュ。(全4色、各1540円)

2位 “まつげ美容液”

「ウズ」


総合

1位 “パウダー&ペンシルアイブロウEX”

「エクセル」

 ペンシル、パウダー、スクリューブラシの3機能が一体になったアイブロウ。眉毛1本1本を描きやすいペンシル、濃淡がつけやすいふんわりパウダー、ラインをぼかすスクリューブラシがセットになっている。ポーチに入れてもかさばらないサイズ感と、ヘアカラーに合わせて選べられる豊富なカラーバリエーションがそろい、根強い人気を誇る。(全8色、各1595円)

2位 “エマーキット”

「水橋保寿堂製薬」

 アメリカ発、ペンタイプのまつげ美容液。保湿成分のヒアルロン酸、毛髪を健やかに保つビオチンやイチョウ葉エキスなどを配合し、まつげに艶やハリをもたらす。極細筆なので、まつげの生え際にも塗りやすい。1日1回の塗布で約2カ月使える。スペルはEMAKEDで後ろから読むと「でかめ」になると話題を集めた。(2mL、6050円)

2位 “マイラッシュ アドバンスト”

「オペラ」

 特殊な粒子を配合していて、塗ると毛先が伸びたような印象を演出するマスカラ。スリムなブラシが、まつげの根元やキワまで入り込み、短いうぶ毛もしっかりキャッチ。1本1本根元からセパレートし、ダマや束感のない仕上がりに。カラーは、漆黒ブラックのみの展開。お湯でオフできるのも魅力。(1046円)

PHOTO : HIROKI WATANABE
TEXT :MISA KOTAKE

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花王がヘアカラー売り場に設置の「毛束色見本」提供を終了 プラスチック使用量削減の一環

 花王は21年10月以降全てのヘアカラー・マニキュア製品において、店頭での髪色選びのための販促ツール「毛束見本」の国内での提供を終了する。これにより「毛束見本」製造のために、多い年では年間約56トン使用していたプラスチックを削減する。

 この取り組みは昨年10月に発売した「ブローネ ルミネエスト」シリーズで先行して実施。毛束見本を店頭に設置せずに、パーフェクトと協働しARメイクアプリ「ユーカムメイク(YOUCAM MAKEUP)」のブラウザ向けモジュールを活用した髪色シミュレーションを導入した。髪色シミュレーションは店頭のポップや商品パッケージ裏面のQRコードを読み取ることでいつでもどこでも自分のヘアカラー後のイメージを確認できるというもの。導入直後から消費者から好評だという。

 そこで環境配慮の観点から全製品に置いて毛束見本の提供終了を決定。「ブローネ ルミネエスト」発売時に予定していた、「22年までに全ブランドにおいて毛束色味本設置を見直す」という計画を前倒して実行する。今後は髪色選びにおいて髪色シミュレーションの活用を提案する。

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バーバリーが宣言 CO2削減が排出を上回る「クライメート・ポジティブ」へ

 バーバリー(BURBERRY)はこのほど、2040年までにCO2の排出量よりも削減量の方が多い「クライメート・ポジティブ」の達成を宣言した。これまで掲げていた目標「40年までにカーボンニュートラル実現」よりもさらにハードルを上げた設定であり、ラグジュアリー・ブランドとして初の宣言となる。CO2削減目標は自社を含むサプライチェーン全体の削減を意味するステップ3において「30年までに30%削減」の当初目標を改め、46%削減を目指すという。

 目標実現に向けたアクションのひとつとして2020年に設立した「バーバリー再生基金(BURBERRY REGENERATION FUND」では、カーボンオフセットやカーボンインセット(企業のコアビジネスやバリューチェーン内でのCO2削減)するプロジェクトを支援している。その最初の取り組みのひとつがオーストラリアでの再生農業プログラムで、ウール生産者と提携し農場の土壌中のCO2改善、水循環の改善、生物多様性の回復を推進している。

 またSDGs 達成を目指すグローバルなファッション団体「ファッション・アベンジャーズ(Fashion Avengers)」をサポートする一環として「フォレスト・オブ・チェンジ(Forest of Change)」プロジェクトを支援。同プロジェクトは21 年ロンドン・デザイン・ビエンナーレに合わせて英国のデザイナー、エズ・デブリン(Ez Devlin)が手掛けたもので、21年6月1日から27日までの間、ロンドンのサマセット・ハウスの中庭に森を出現させるインスタレーションを開催中だ。来場者はSDGsの17の目標を体験することができる。

 これらの目標に関して同社のマルコ・ゴベッティ(Marco Gobbetti)最高経営責任者(CEO )とパム・バティ(Pam Batty)=コーポレート・リスポンシビリティ・バイスプレジデントに話を聞いた。

これは単なる野望ではない、アクションだ

WWDJAPAN(以下、WWD):高い目標を実現に向けて一番の課題は何か。

マルコ・ゴベッティ=バーバリー最高経営責任者(CEO):クライメート・ポジティブの実現は複雑かつ長い道のりだ。そしてこれを発表したこと自体が我々にとって最初の一歩となった。社内およびサプライヤーと共に、バーバリーが本当にこれを実現できる立ち位置にいるのか、検証をしてきた。検証を行い、どこにインパクトがあるのかを調べること自体はそれほど難しいことではない。ただそれを単に野望として掲げるのではなく、バリューチェーン全域にわたりアクションを起こしていくには、人々にやる気を起こさせ、新しい解決法を共有し図る必要がある。

WWD:それに対してどう対処するのか?

われわれの事業においてカーボンニュートラルを実現し、電力源を来年までに全て再生可能なものとする計画は順調に進んでいる。ただそれだけでは足りず、さらに先を目指す必要がある。次のステップとして、CO2排出の問題において自社のオペレーションを超え、ファッションで最もインパクトを与えているサプライチェーン全体での排出を低減させることが必要だ。我々はスコープ3の目標を発表したが、さらに野望を膨らませ、パリ協定が掲げる気温上昇を1.5℃に抑える計画の経緯と我々の目標を一致させる。ラグジュアリー産業が本当の意味でサステイナブルになるにはそこまで目指す必要がある。

WWD:実現には外部とのつながりも重要だ。

われわれは、ラグジュアリー業界で変化を提唱することにおいて、中心的な役割を担っていると自負している。世界に拠点を持つラグジュアリー・ブランドして、意味のある変化を起こすため、NGO団体や他社ブランド、そして政策立案者をつなぐユニークなポジションにある。数ある取り組みのうちファッション業界が特に注力している2つの団体である、国連のファッション業界気候行動憲章(Fashion Industry Charter for Climate Action)とファッション協定(THE FASHION PACT)においてメンバーとして活動している。これらの団体は、企業の幹部クラスと、サステナビリティやサプライチェーンの専門家を直接つなぎ、コラボレーションするための場を提供している。まさにこのような取り組みを行う必要があるのです。

社員にもCO2排出量が少ない移動手段を呼びかけ

WWD:取引先や工場といったサプライチェーンのパートナーには何を求めてゆくか。

パム・バティ=バーバリー コーポレート・リスポンシビリティ・バイスプレジデント(以下、バティ):目標を実現するためには、サプライチェーンにおける排出の低減が必須課題だ。そしてそのゴールに向け、幅広いアクションを起こしている。具体的にはサプライチェーンのパートナーと共に再生可能エネルギーへの転換、エネルギー消費削減などに取り組みながら、自社のオペレーションにおいては100%再生可能な電力使用実現へのコミットメントを維持している。ロジスティックスに関しては、よりサステイナブルな輸送手段に変えている。同時に社員に対してもCO2の排出量が少ない移動手段への切り替えを呼びかける。また、原材料へのインパクトを軽減させるためのプロジェクトや、自然のエコシステムを復元、保護するプロジェクトにも投資を続けてゆく。

WWD:クライメート・ポジティブ実現には「作って売る」以外のビジネスの実現が必要だと考える。例えば、リセール、リメイクといった点についてはどう考えるか。

バティ:トーマス・バーバリーはわずか21歳という若さでバーバリーを設立した。衣服は耐久性があり長持ちし、イギリスの気候から人々の身体を守るためにデザインされるべきという信念のもと創業された。トーマスが開発した耐久性があり耐候性の高い素材ギャバジンは、レインウェアに革命を起こした。それはバーバリーのトレンチコートが世代を超えて受け継がれていくほどに長持ちするデザインであることを意味します。これはバーバリーがデザインするものは全て時を超えて持ち続けられるものであるという創業以来継続する精神だ。さらにわれわれは、商品がさらに長く使われるよう、ラグジュアリーなアフターケアサービスを提供している。既存のリペアサービスに加え、新しくトレンチ・リフレッシュ・プログラムを試験的にロンドンで立ち上げた。顧客を招き、社内のエキスパートと共に、トレンチコートを診断するセッションを行うこのプログラムを通じて、ギャバジンのトレンチコートに対して、さらに環境に優しく、われわれのリペアやリプレイスメントの技術をさらに広げる方法を見出した。またグローバルで、レザーの復元サービスを試験的に行っている。バーバリーのレザー商品をより長く使ってもらえるよう、レザーのコンディショニングを無料で提供している。

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「ファンケル」が直営店6店舗で使用済容器回収 植木鉢にリサイクルし横浜市に寄贈

 「ファンケル(FANCL)」は使用済み化粧品容器の回収を銀座スクエア店や横浜関内店など6つの直営店で実施する。期間は7月20日〜2022年3月31日まで。回収した容器は植木鉢にリサイクルし、毎年横浜市が行う花・緑・農・水のある自然環境を作る取り組み「ガーデンネックレス横浜」に寄贈する。

 回収する化粧品容器は、“マイルドクレンジングオイル”“ピュアモイスト泡洗顔料”“無添加スキンケア”各ラインの計15品。販売数が多くリサイクルに適した素材を使用した製品を中心に選定したという。店舗に専用の回収ボックスを設置し、期間中の対象製品の販売数に対し約 20%の使用済み容器回収を目標に掲げる。回収した容器の洗浄は、子会社のファンケルスマイルが担当する。

 容器回収に協力した顧客には、“マイルドクレンジングオイル”をデザインしたシードペーパー(紙ごみとなった古紙を再生し、さまざまな花の種をすきこませてまくことで土に戻る環境にやさしいリサイクルペーパー)をプレゼントする。

 同社は1月から全従業員がオフィスや家庭のエコに取り組む「グリーンチャレンジ」を実施する。今回の取り組みもその一環として捉え、従業員の環境に対する意識の向上も図る。今後も回収店舗を拡大し、回収量を増やしさらなる環境への貢献を目指す。

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本日よりサマーセールがスタート!

こんにちは。

サマーセールが本日6月25日(金)より、バーニーズ ニューヨーク各店・オンラインストアにてスタート!

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人気のデザイナーブランドや<バーニーズ ニューヨーク>オリジナルコレクションなど、今すぐ使える春夏シーズンのアイテムがオフプライスに!

本日はセールアイテムの一部をご紹介します。

 

ウィメンズフロアでは、夏に映えるドレスやカットソーをご用意。

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欲しかったあのアイテムがオフプライスになっているかも…!?

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おうち時間を快適に過ごせるリラックスウェアも。

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スタイリングのアクセントになるバッグや小物もプライスダウン。

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サンダルのバリエーションも豊富にラインナップしております!

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メンズフロアでも夏のアイテムがオフプライスに。

トップスからボトムまで、コーディネートを考えるのが楽しくなるカラフルなアイテムが揃っています。

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スーツやドレスシャツ、タイなどのビジネスアイテムもお求めやすいプライスでご紹介しております。

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レザーグッズも各種ご用意。

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足元を彩るサンダル・スニーカー・ドレスシューズなどもプライスダウン。

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ベビーウェアやテーブルウェアもセールプライスでご紹介しております。

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もちろん、サマーセールはオンラインストアでもスタートしております>>>

 

ぜひバーニーズ ニューヨークでのショッピングをお楽しみくださいね!

詳しくはこちらからご覧ください>>>

 

銀座本店  / 六本木店 / 横浜店 / 神戸店 / 福岡店 / オンラインストア

 

※一部対象外商品もございます。予めご了承ください。

※セール内容は予告なく変更となる場合がございます。

※セール品の返品・返金・交換はご容赦ください。

※お直しの際は別途加工料を頂戴いたします。

「ドリス ヴァン ノッテン」2022年春夏パリ・メンズ・コレクション

 「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」が2022年春夏メンズ・コレクションをパリで発表した。

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「リック・オウエンス」2022年春夏パリ・メンズ・コレクション

 「リック・オウエンス(RICK OWENS)」が2022年春夏メンズ・コレクションをパリで発表した。

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「リック・オウエンス」2022年春夏パリ・メンズ・コレクション

 「リック・オウエンス(RICK OWENS)」が2022年春夏メンズ・コレクションをパリで発表した。

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ボディースクラブの“Oh!Baby”がシリーズ化 角質ケア着目のボディーソープや美容液が登場

 ハウス オブ ローゼは9月1日、ボディースムーザーの「オーベイビー(OH!BABY)」をシリーズ化し、ボディーケアとスキンケアを発売する。価格帯は税込1100~2200円。同ブランドの新宿ミロード店と横浜ジョイナス店、同社の公式オンラインストアなどで取り扱う。

 1988年に誕生したボディー用マッサージペースト“ボディー スムーザー”は「オーベイビー」の愛称で親しまれ、誕生から累計販売個数1100万個を突破する同社を代表するロングセラーアイテム。温泉にも含まれる成分の3種のスクラブをバランスよく配合したペーストで、古い角質をやさしくオフする。これまで限定の香りの展開や、リニューアルを重ね、口コミサイト「アットコスメ(@COSME)」のベストコスメで殿堂入りするなど多くの支持を得ている。

 「オーベイビー」の新シリーズでは、「つるつる、ぷるんの“ウブっぽ肌”」を目指し、ボディー用洗浄料、ボディークリーム、ハンドクリーム、リップバーム、スティック状美容液をラインアップ。シリーズ共通として、角質柔軟ケアの機能を加え、完熟前の桃から抽出したベビーピーチエキス(モモ果汁)に3種のセラミド、温泉水を配合する。摘みたてのベビーピーチの香りが特徴だ。

 ボディー用洗浄料“オーベイビー ボディクリアソープ”(400mL、税込1650円)は、AHA(フルーツ酸)を配合した“ふわふわクッション泡”で古い角質をオフしながら潤いのある肌に導く。“同 モイストボディクリーム”(130g、税込1650円)は、肌にのばした瞬間からとろけるように馴染む軽いテクスチャーが特徴。“同 ウォーターハンドクリーム”(45g、税込1100円)は温泉水を77%配合し、べたつかず潤いのある手指に整える。“同 スクラブリップバーム”と“同 スクラブリップバーム ティント”(税込各1100円)は和三盆のシュガースクラブで唇を滑らかに整える。ティントタイプはベビーピンクの発色。スティック状美容液の“同 ウォーターモイストスティック”(税込1650円)は温泉水を40%配合し、肌のキメを整いながら潤いのある肌へと導く。

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“つながり”を通じて大きな渦に サステナビリティへの取り組みを加速した「ビー」

 2017年にスタートした「ビー(BE)」は、ミニマルな内外美容でアクティブワーカーを支援する、という理念のもと自然由来成分を用いたスキンケアとヘア&ボディーケア、インナーケアを展開してきた。この春、スキンケアとヘア&ボディーケアの全ての製品でエコサートコスモス認証を取得し、ボトルやパッケージも刷新。「オーガニックコスメブランドの中で、『ビー』がハブ(中核)のような存在になる。そのために、さまざまな企業や人の力を借りたいし、貸したい」—— 。そう意気込みを語る稲垣社長に話を聞いた。

WWD:改めて「ビー」というブランドとリニューアルのポイントは?

稲垣大輔社長(以下、稲垣):ライフスタイルの基盤(=base)になるようにという意味を込め、baseの頭と末尾をとってブランド名を「ビー」としている。さらに英語の“be”には、「存在」の意味と「〜になる」という“become”の意味がある。製品を使っていただける人に寄り添い、その人の「〜になる」という理想を応援したいという思いでブランドを立ち上げた。これまでもベストな製品を作ってきたという自負があるが、3年を迎えるにあたり「まだできることがあるはず」「特にサステナビリティへの取り組みに関しては大きく踏み込みたい」と考え、刷新に踏み切った。

WWD:「ビー」が考える“アクティブワーカー”とは?

稲垣:仕事もプライベートも全力で楽しんでいて、健康もないがしろにしない人をイメージしている。それは決して仕事をバリバリこなす人だけではなく、子育てや家事に一生懸命な人も、だ。以前手掛けていたイベント会社では経営者向けの講演会などを多く主催していたが、参加するのは仕事に高い目標を持って取り組み、かつプライベートも充実させている人。そんな多忙な方々に何ができるだろうか、という思いからブランドをスタートした。

WWD:そのアプローチが美容だった。

稲垣:母親が食事、サプリ、化粧品含め日用品にこだわる人だった。そんな母を間近で見たり、肌トラブルが起こりがちな思春期に母に薦められたアイテムを使ったりして、「生活や選ぶアイテムで肌は変わる」という感覚が自然と身についたように思う。その原体験とエンジン研究の経験というものづくりへの思いがクロスした。どうせ作るなら、忙しい人たちを“最短距離”で癒せるものをと考え、ミニマルステップのオーガニックのコスメブランドを立ち上げた。これまでのオーガニックコスメは、容器の使いにくさや効果を実感しにくい、といったマイナスイメージがあったかもしれない。だからこそ、機能性も自信を持って打ち出せるアイテムという意味で、「ビー」は、“アクティブな”オーガニックブランドと発信している。

WWD:大きなリニューアルポイントとして、エコサートコスモス認証マークの取得がある。

稲垣:3年前にできなかったことの一つに、より環境に配慮した成分の採用があった。スキンケアのフルラインと“シャンプー”、“トリートメント”、“ボディソープ”でのエコサートコスモス認証の取得がこれからの自社の基準となると確信した。特に“シャンプー”と“トリートメント”は、泡立ち、指通りなど、使い続けたくなるような使用感に引き上げるため、粘り強く改善を重ねた。

WWD:国産オーガニック原料の採用にもさらに力を入れている印象だ。

稲垣:スキンケアとヘア&ボディーケア製品には新たに岩手県産の有機米と島根県産の有機桑の実から製造したオリジナルの発酵原料を加えた。肌と髪への潤い感やハリをより感じていただける製品に仕上がったと自負している。さらに、容器には使用済みのペットボトルから再生されたメカニカルリサイクルPETを新たに取り入れた。外箱にはFSC認証を取得した再生紙を、インクにはベジタブルインキを使用するなど「つくる責任 つかう責任」といったSDGs目標に本腰を入れて取り組んだ。

“選べるオーガニック”がテーマの
旗艦店をオープン

WWD:昨年は東急プラザ銀座に「ビー オーガニック」をオープンした。

稲垣:“選べるオーガニック”をテーマに、日本オーガニックコスメ協会(JOCA)とコラボレーションした旗艦店だ。お客さまに選択肢を用意したい、という思いで「ビー」の全ラインアップに加えて、国内外のオーガニックなスキンケアやメイクアップ、日用品などをそろえている。店舗中央には、“スフィア”というインタラクティブなデジタル地球儀を置いた。過去、現在、未来の海水温や汚染状況、人口増加等の変化までシュミレーションできる。ソイキャンドルやサシェ作りなど、お客さまに好評だったワークショップも、コロナウイルスの感染拡大の様子を見て再開したい。この旗艦店は買い物だけでなく、触れて学んで楽しんでもらえる場所でありたいと考えている。

周囲を巻き込みながら
大きな渦に

WWD:春に行われたアースデー東京への参加は今年で2回目となった。

稲垣:昨年はオンラインでの開催だったため、リアルでは今年が初となった。会場には10〜20代も多く、活気に溢れていた。実際にブースには若い世代も多く立ち寄ってくれ、「ビー」の製品と取り組みに熱心に耳を傾けてくれたことが印象的だった。さらに、食品やアパレルなど異業種の方々と新たな繋がりができたことも大きい。当日は、JOCAやバイオテクノロジー企業であるユーグレナとの対談を配信したが、このように「ビー」単体ではなくて、さまざまな企業や人との出会いから新たな発信をしたいという思いがある。

WWD:新たにブランド名の下に「FOR THE EARTH」というタグラインがデザインされたが、それは勇気のいることだったのでは?

稲垣:(地球環境を配慮した取り組みを)「本当にやっているのか?」「口だけなのか?」という目で見られていると自覚している。だからこそ、このタグラインは私たちの覚悟でもある。リニューアルをしたばかりだが、今後ますますサステナブルな取り組みに真摯に向き合っていく。しかし、それは規模の大きなこと。「ビー」だけで立ち向かうのではなく、ステークホルダーや周囲を巻き込みながら大きな渦を作りたいと考えている。
 例えば、東京の木を使うことを理念に活動する「東京チェンソーズ」とのコラボレーションアイテムもその一つ。国内の木材販売の現状として、真っすぐで節の少ない幹部分のみが市場に並び、流通に出回るときには1本の木のうちの25%しか流通していないといわれている。「東京チェンソーズ」は、ロスを減らし少しでも有効活用すべく、根っこから葉先まで、木1本まるごと販売を行っている。今回はヒノキの香りと触り心地でリラックスできるマッサージボールを作らせていただいた。こうした活動の輪を広げていくことで自分たちの商品から発信し、そして発信したものから新たな商品化といった流れを作っていきたい。

個人の“得意”を生かす
柔軟な働き方

WWD:本社のスタッフの柔軟な働き方を採用する意図は?

稲垣:「ビー」で働く人がそれぞれの得意の分野で力を発揮できる“土壌”を作りたいと考えている。現在本社スタッフの15名は働く時間や場所を自由に選べ、いくつかの仕事を掛け持ちしている人もいる。小売店を展開したり、フリーランスで接客の講師を務めるスタッフもいる。仕事を掛け持ちしている本人にとっては「ビー」の仕事ももう一つの仕事も本業で、双方に学びや成長があるはず。
 また、本社内での役割分担はあるが、上か下かという序列は特に設けていない。会社規模が大きくなると難しい点も出てくるかもしれないが、現時点ではスタートアップならでは自由度があるからこそ、スピード感を持って動けていると感じている。

WWD:「ビー」の今後の展望は?

稲垣:率直に、「ビー」を一人でも多くの人に知っていただき製品に触れていただきたい。昨年同月比は約110%(4月時点)で堅調だ。今後も人や地域、企業といったステークホルダーの力や知恵を借りながら、私たちができることがあれば惜しみなく取り組んでいく。いずれは、「国産オーガニックといえば『ビー』だ」と感じていただけるようなブランドに成長したい。そして、サステナブルな取り組みに関して「ビー」がハブ(中核)的な存在になることが目標だ。

問い合わせ先
ビー カスタマーサポート
03-6869-3969

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「オム プリッセ イッセイ ミヤケ」2022年春夏パリ・メンズ・コレクション

  「オム プリッセ イッセイ ミヤケ(HOMME PLISSE ISSEY MIYAKE)」が2022年春夏メンズ・コレクションをパリで発表した。

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「ルイ・ヴィトン」2022年春夏パリ・メンズ・コレクション

  「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」が2022年春夏メンズ・コレクションをパリで発表した。

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「ルイ・ヴィトン」2022年春夏パリ・メンズ・コレクション

  「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」が2022年春夏メンズ・コレクションをパリで発表した。

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伊勢丹新宿本店の夏のセール、静かなスタート

 主要百貨店は25日から夏のクリアランスセールを開始した。コロナ禍で昨年夏のセールは一斉には行われず五月雨式だったが、今年は感染対策を講じた上で一斉に開始して短期間で終わらす店舗が多い。オンラインストアでのセールを同時に行い、店内の混雑を避ける動きも定着している。

 伊勢丹新宿本店のセール初日の人出は、コロナ前の数千人の入場待ちに比べると、かなり少なめだった。新宿通り沿いの正面入り口には100人程度が並び、予定通りの10時に開店した。店内の一部の人気ブランドにはたくさんの服を抱える客の姿が見られたが、総じて落ち着いたにぎわいだった。

 同店のオンラインストアでは5月下旬からセールを一部で先行開始し、6月18日からは本格的なセールを開始した。オンラインストアでのセールは9月1日まで長期間実施する一方で、リアル店舗のセールは7月5日までの11日間で終了する。

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ナイジェリアとインドにルーツを持つ若手女性デザイナーが「マルベリー」とのコラボに込めた思い

 「マルベリー(MULBERRY)」は創業50周年を記念して、将来有望な英国の若手デザイナーとのコラボレーションに取り組んでいる。その第1弾となるのが、ナイジェリアとインドにルーツを持ち、ロンドンで生まれ育った女性デザイナーのプリヤ・アルワリア(Priya Ahluwalia)だ。

 自身のブランド「アルワリア(AHLUWALIA)」をメンズウエアからスタートした彼女は、パッチワークをはじめとするテキスタイルの技術を駆使して、ビンテージや余剰素材の可能性を探求。6月14日に2022年春夏コレクションと共に披露したコラボアイテムでも、シグネチャーである波状のパターンなどを「マルベリー」初の100 %サステナブルレザーを使用したバッグ “ポートベロー”にあしらった。さまざまな色のカーフレザーやスエードを組み合わせた3サイズをそろえ、リンクするデザインのオーガニックシルク製スカーフも提案する。
 
 2月の「英国デザイン クイーン エリザベスII アワード(Queen Elizabeth II Award)」受賞に加え、今回のコレクション発表当日には「BFC/GQ デザイナー メンズウエア ファンド(BFC/GQ Designer Menswear Fund)」も勝ち取り、さらなる飛躍が期待されるアルワリアにコラボの背景から、デザイナーを志した理由やこれからの展望までを聞いた。

WWD:「マルベリー」には、もともとどのようなイメージを持っていましたか?コラボレーションに取り組むにあたり、重視したことは?

プリヤ・アルワリア「アルワリア」デザイナー(以下、アルワリア):「マルベリー」は英国人ならば、まずその名を知っているお馴染みのブランドです。「アルワリア」とは背景にある文化的歴史やブランドストーリーを含め、大きく異なるブランドですが、どちらも社会的また環境的にポジティブな方法で生産することにフォーカスしています。それぞれの違いや似ている部分があるからこそ、パートナーシップはとても面白いものになり、お互いから学び、それぞれが新たな方法を考えるきっかけになるだと思います。

WWD:コラボバッグは、ウエアとリンクする波状のパターンやパッチワーク、そしてワッペンのデザインが印象的です。そのインスピレーションや、なぜこのコレクションに選んだかのこだわりを教えてください。

アルワリア:ナイジェリアとインドにルーツを持つ女性の一人として、アフロカリビアンヘアの芸術性や儀式、そして、インド北西部のパンジャーブ州における髪に対する考え方(編集部注:同州に教徒の多いシク教では、歴史的に髪を切らない戒律がある)に目を向けようと考えました。これは、私自身とても大切だと感じていることですし、髪は“差別の道具”として使われることが多いため、非常に重要なことでもっと広めたかったんです。バッグのシームや刺しゅうのスタイルは、コーンローや編み込みのリサーチから生まれたもので、色使いは昔の美容院のポスターから。バッジは1970年代の黒人と南アジアの人々が平等を求めて起こした運動のグラフィックから着想を得たものです。

素材を“廃棄から救い出す”クリエイション

WWD:今回のコラボレーションに、数あるスタイルの中から“ポートベロー”を選んだ理由は?

アルワリア:“ポートベロー”トートが大好きなんです。コンテンポラリーでいろんな使い方ができますし、サステナブルな原則に基づいて開発されたアイテムですから。そんな“ポートベロー”は、私にとって素晴らしい真っ白なキャンバスのようでした。今回のコラボアイテムもサステナブル認証項目をクリアしていて、英サマーセット州にある(カーボンニュートラルを実現した)自社工場で、(国際環境基準団体のレザーワーキンググループから)ゴールド認証を受けたレザーと再生ポリエステルの糸を使って作られています。

WWD:サステナビリティは、あなた自身やブランドにとってどのような意味や価値を持っていますか?

アルワリア:私は、いつもこのアプローチでコレクションを制作しています。地球上には、私たちが付加価値を与えることで、廃棄から救い出せる素材がたくさんあるのではないでしょうか。実際、「マルベリー」のストックにあった素材は限られていたので、バッグも必然的に限定数になりました。それによって、より特別なコレクションになったと思います。

着実に進む、幼い頃から志したデザイナーの道

WWD:あなたのバックグラウンドについても聞かせてください。いつ頃、何がきっかけでファッションデザイナーを志したのですか?

アルワリア:幼い頃から、ずっとファッションデザイナーを夢見ていました。たくさんスケッチをしていましたし、いつも母のファッション誌を読んでいました。とにかくできるだけ早くインターンを経験し、必要な技術をすべて身につけられるように学びました。

WWD:ナイジェリアとインドのルーツは、デザイナーとしての姿勢やブランドを通して伝えるメッセージにどのような影響を与えましたか?

アルワリア:さまざまな形で作品に影響しています。育った環境の中で、物心ついた時から黒人や南アジアの音楽や映画、カルチャーに影響を受けてきたので、自然とその要素が作品に反映されているのだと思います。また、(ナイジェリアの)ラゴスの活気とインドのクラフツマンシップからもインスピレーションを得ています。

WWD:ブランド立ち上げから3年間はメンズのみでしたが、今回ウィメンズウエアのコレクションをスタートしたました。このタイミングで始めたきっかけは?

アルワリア:ずっとウィメンズウエアに取り組みたい気持ちはありました。ただ小規模なブランドとしては、まずは一つのことにフォーカスし、ブランドのアイデンティティーをしっかりと固めることが必要だと思いました。ブランドが成長するにつれて、より多くの資金や知識を得ることができるようになり、ウィメンズウエア発表にふさわしい時期が来たと感じたんです。

WWD:2月には「英国デザイン クイーン エリザベスII アワード」を、今回のコレクション発表当日には「BFC/GQ デザイナー メンズウエア ファンド」を受賞されましたね。おめでとうございます。この支援プログラムから得たメンターシップと賞金をどのように活用しようと考えていますか?また、今後どのようにブランドを発展させていきたいですか?

アルワリア:ありがとうございます。なんだか本当に夢のように感じましたが、素晴らしいことですよね。このような機会を与えていただけたことにとても感謝しています。また、メンターシップと賞金は、来年、そしてその先に私たちのビジネスを発展させていくために欠かせないもの。メンタリングには私のチーム全員が参加できますし、賞金は鍵となる物流面やチームの育成に活用できると考えています。

 なお、アルワリアの手掛けたコラボレーションバッグは現在、「マルベリー」のギンザ・シックス店と公式オンラインストアで販売中。「マルベリー」は9月にはリチャード・マローン(Richard Malone)、11月にはニコラス・デイリー(Nicholas Daley)との協業によるカプセルコレクションを発表予定だ。

JUN YABUNO:1986年大阪生まれ。ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションを卒業後、「WWDジャパン」の編集記者として、ヨーロッパのファッション・ウィークの取材をはじめ、デザイナーズブランドやバッグ、インポーター、新人発掘などの分野を担当。2017年9月ベルリンに拠点を移し、フリーランスでファッションとライフスタイル関連の記事執筆や翻訳を手掛ける。「Yahoo!ニュース 個人」のオーサーも務める。20年2月からWWDジャパン欧州通信員

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ビームスと英国ファッション協会がファンミーティングを企画 イギリス人デザイナーがファンに見せた意外な素顔

 イギリスを拠点とするメンズブランド「ニコラス デイリー(NICHOLAS DALEY)」が、日本のファンと交流するデジタルイベントをインターナショナルギャラリービームスで開催した。このファンミーティングは、英国ファッション協議会(The British Fashion Council、以下BFC)とビームスがタッグを組んで企画したもので、後日BFCの公式サイトでも一部の様子が配信される。ニコラス・デイリー=デザイナーはこれまで、年に2回ほど来日し、バイヤーなどの業界関係者らと交流していた。ビームスからの依頼に「コロナでファンに直接会えないけど、日本はとても大事な存在だから」と快諾した。

 ミーティングでは、同ブランドがロンドンで開催したポップアップに合わせて制作した映像の上映会とアーカイブコレクションの展示、そしてデザイナーへのトークセッションを実施。ここでは、WWDスタッフとファンからニコラス=デザイナーに向けた一問一答を届ける。

WWD:デジタルプラットフォームに変わって数シーズン経つが、そろそろリアルショーが恋しい?

ニコラス・デイリー(以下、ニコラス):最後にリアルショーを行った2020-21年秋冬シーズンは、音楽ライブのようなショーケースだった。とても楽しかったのを鮮明に覚えているよ。リアルイベントが実施できる環境になったら、もちろんやりたいね。

WWD:コロナでブランド運営に変化はあった?

ニコラス:大きく変わった。昨年末にはウェブサイトをリニューアルして、音楽が聴けたり、ニュースレターにチャレンジしたりと、新しいコミュニケーションにトライしている。まだまだ小さなブランドだし、コロナの打撃は大きかったけど、「LVMHプライズ」(LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)が主催するファッションアワード)のファイナリストに残ったり、今回のイベントをはじめ英国ファッション協議会(The British Fashion Council)からPR面でのサポートを受けたりと、ポジティブなこともあるよ。こうやってファンとつながるのもモチベーションにつながるし、前を見て服作りに取り組んでいる。

【以下、ファンによる一問一答】

―デザインを考えるプロセスは?

ニコラス:おもしろい質問だね。まずは生地からスタートするかな。生地によって相性の良い形が変わるから、アイテムごとにどこを変更すべきか考えて、コレクション全体まで広げていく。

―音楽の造形が深いが、興味を持ったきっかけは?

ニコラス:僕にとってファッションや音楽、カルチャーは当たり前の存在。両親がずっと音楽活動をしていて、1970年代にカリブからの移民向けにレゲエナイトをやっていたからね。そんな環境で育ったから、レコードや楽器にどっぷり浸って、それぞれのカルチャーが自分に蓄積されている。自分では意識していないけど、それがクリエイションにも反映されてるんだと思う。

―ロンドンでのポップアップはマーシャルアーツがテーマの一つだったそうだが、ニコラスは格闘技をやっている?

ニコラス:松濤館流のカラテをやっている。彼女の影響で初めたんだ。頭がスッキリして考えがまとまるから、ロックダウン中は「やっていて良かった」と心から思ったね。ちなみに僕は赤帯の8級で、彼女は黒帯2段。僕よりうんと強いんだ(笑)。

―好きな言葉は?

ニコラス:難しい質問だな……。“Laber of Love“かな。サヴィルロウでテーラーをやっていたときにボスから教えてもらった言葉で、何に対しても好意を持って取り組むという意味。今でもこの言葉を忘れず、毎日の仕事に向き合っているよ。

―両親は移民だが、ニコラス自身はイギリス生まれとイギリス育ち。英国的な要素は洋服のどこに反映されてると思う?

ニコラス:クラフツマンシップだね。音楽などクリエイションの背景がフォーカスされがちだけど、例えば生地はスコットランドで作っていたり、テーラーメイドにこだわるアイテムもあったりと、イギリスの伝統的な手法も取り入れている。

―日本に来たら何がしたい?

ニコラス:空手のオリジンである沖縄に行って、現地の作法を学んでみたい。独自の言葉や食べ物もあるから、東京とはまた違った楽しみがあると思う。他にも東京や広島、名古屋とか、いろんな場所を巡りたいよ。

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「命令」違反の”罰金”、請求されていないらしい。東京都と東京地裁に聞いてみた

 緊急事態宣言下、時短要請と酒提供自粛に反し、少なくない店が「通常営業」をした。それに対して、東京都は従うように「命令」を出し、それに反抗する店にはいわゆる罰金であるところの行政罰「過料」を課すことになる。ところが、その手続きが実行されていない気配がある。関係者に直撃した。
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【家飲み】夏限定の新ジャンル”サマーワイン”は、家飲みで根付くのか?ターゲットはフルーツ系チューハイユーザー?

 アルコールメーカー各社が、続々と夏限定商品を投入しているなか、「サマーワイン」が面白い。バルなどで冷えが甘い白ワインに、氷を足して飲むことはたまにあったが、氷を入れて飲む、氷専用のワインだ。今年の夏、家飲みの新たな顔になるのか。
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三光マーケ、和牛博士の焼肉をオープン。寿司だけじゃなく、触手を伸ばす。

株式会社三光マーケティングフーズ(本社:東京都中央区、代表取締役社長:長澤 成博)が東京・学芸大「焼肉万里 別邸」を、和牛の生産、飼育から流通や調理まで全てに精通する"和牛博士"と称される澤 真人氏完全プロデュースの「Dr.Meat 和牛博士の焼肉」に変えて6月25日にオープンさせる。
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うどんに全振り! 会社存続をかけた「いちかばちか」は、外食の歴史に残る「大勝負」じゃあ!

 2020年、「香の川製麺」以外の全業態49店舗を閉店した株式会社フレンドリー。90年代の最盛期には100店舗を超えた古豪も、2000年代に入るとジリ貧になり、2000年代半ばには債務超過に転落、2018年に株式会社ジョイフルの子会社になった。再建道半ばでコロナ禍に遭い、苦渋の決断。残された「香の川製麺」で再起は可能なのか?
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「モンブラン」と「メゾン キツネ」が初コラボ “赤いキツネ”を探して!

 ドイツのラグジュアリーアクセサリーブランド「モンブラン(MONTBLANC)」は、フランスのライフスタイルブランド「メゾン キツネ(MAISON KITSUNE)」と初コラボし、7月1日にカプセルコレクションを発売する。バッグ、革小物からヘッドフォンまで幅広く展開し、価格は2万6400~15万2900円。

 素材には「モンブラン」の定番レザーコレクションである“モンブラン サルトリアル”で使われるしなやかな革を用い、イタリア・フィレンツェにある「モンブラン」の工房で製作する。カラーはシックなブルーを基調としつつも、イタリアンレザーらしい発色の良さが際立ち、そこに「メゾン キツネ」のアイコンであるフォックスが散りばめられる。濃淡で描かれたフォックスの群れの中に、“Montblanc”の文字をあしらった赤いフォックスを一匹だけ紛れ込ませた遊び心が楽しい。

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「ディオール」がトラヴィス・スコットとコラボ 2022年春夏メンズで

 「ディオール(DIOR)」は、日本時間6月25日21時30分にパリで発表する2022年春夏メンズ・コレクションで、ラッパーのトラヴィス・スコット(Travis Scott)とコラボレーションする。同ブランドが1人のミュージシャンと共同でフルコレクションを製作するのは初めて。

 キム・ジョーンズ(Kim Jones)=メンズ アーティスティック ディレクターは現職に就任以降、アーティストのカウズ(KAWS)や空山基、ケニー・シャーフ(Kenny Scharf)やピーター・ドイグ(Peter Doig)、「ステューシー(STUSSY)」​創業者のショーン・ステューシー(Shawn Stussy)らとシーズンごとに協業。クチュールメゾンの卓越したテーラリング技術に、キムが敬愛するアーティストの感性が加わり、ユーモア溢れるエレガンスを披露してきた。

 今回協業するトラヴィス・スコットは、グラミー賞のノミネート経験もある、ヒップホップ界をけん引するアーティスト。これまで「ナイキ(NIKE)」などのブランドとの協業や、クリエイティブ集団のカクタス ジャック(Cactus Jack)のCEOを務めたり、若者の支援を目的とした団体を設立したりと、多方面で活躍している。

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「ディオール」がトラヴィス・スコットとコラボ 2022年春夏メンズで

 「ディオール(DIOR)」は、日本時間6月25日21時30分にパリで発表する2022年春夏メンズ・コレクションで、ラッパーのトラヴィス・スコット(Travis Scott)とコラボレーションする。同ブランドが1人のミュージシャンと共同でフルコレクションを製作するのは初めて。

 キム・ジョーンズ(Kim Jones)=メンズ アーティスティック ディレクターは現職に就任以降、アーティストのカウズ(KAWS)や空山基、ケニー・シャーフ(Kenny Scharf)やピーター・ドイグ(Peter Doig)、「ステューシー(STUSSY)」​創業者のショーン・ステューシー(Shawn Stussy)らとシーズンごとに協業。クチュールメゾンの卓越したテーラリング技術に、キムが敬愛するアーティストの感性が加わり、ユーモア溢れるエレガンスを披露してきた。

 今回協業するトラヴィス・スコットは、グラミー賞のノミネート経験もある、ヒップホップ界をけん引するアーティスト。これまで「ナイキ(NIKE)」などのブランドとの協業や、クリエイティブ集団のカクタス ジャック(Cactus Jack)のCEOを務めたり、若者の支援を目的とした団体を設立したりと、多方面で活躍している。

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売れたアイテムを発表! ベースメイク1位は「マキアージュ」「エテュセ」「ラ ロッシュ ポゼ」 「WWDJAPAN 2021上半期ベストコスメ」バラエティー・ドラッグストア 

 「WWDJAPAN 2021上半期ベストコスメ」を発表! 「WWDJAPAN」は、百貨店・セミセルフショップ、バラエティー・ドラッグストアで2021年上半期(1~4月)に売れた製品を調査。この期間に発売された新製品(NEW PRODUCT)のベスト3と、新製品だけでなく既存品を含めた総合(HERO PRODUCT)のベスト3を紹介する。

 バラエティー・ドラッグ「ベースメイク」部門の新製品1位は「マキアージュ(MAQUILLAGE)」“ドラマティックパウダリー EX オークル10”と、「エテュセ(ETTUSAIS)」“フェイスエディション(スキンベース)フォーオイリースキン”が同率1位となった。「マキアージュ(MAQUILLAGE)」について、バイヤーは「ファンデ級にカバーしながら、ふんわり透明感を出せる」とコメント。「エテュセ(ETTUSAIS)」は、「塗ると密着しサラサラとした肌触り。マスク蒸れによるメイク崩れを気にする人から支持された」と評価した。3位は、「エトヴォス(ETVOS)」“ミネラルUVパウダー 2021ペールLV”と、「インテグレート(INTEGRATE)」“フラットスキンメーカー N”が同率となった。

 総合の1位は、「ラ ロッシュ ポゼ(LA ROCHE POSAY)」“UVイデア XLプロテクショントーンアップ ローズ”が輝いた。「WWDビューティ ベストコスメ2020」では新製品として2位を獲得していたが、今期は総合で1位となり人気は不動に。「自然な仕上がりと立体感が出て優秀。テクニックフリーで使いやすい」と、バイヤーも太鼓判。2位は同じく「ラ ロッシュ ポゼ(LA ROCHE POSAY)」の“UVイデア XL プロテクショントーンアップ”がランクイン。3位は「アンドビー(&BE)」“ファンシーラー”となった。(価格は全て税込)

新製品

1位 “ドラマティックパウダリー EX オークル10”

「マキアージュ」

 ムース生まれのパウダリー。気になる肌悩みをふんわりカバーしながら、透明感のある仕上がりに。くすみのなさ、粉っぽさのなさ、毛穴の目立たなさ、テカりのなさなど、「化粧もち」の良さにこだわった処方が特徴だ。2021年2月に、やや明るめの“オークル10”が加わり人気を集めた。<SPF25 ・ PA+++>(全8色、9.3g、レフィル各3300円、コンパクトケース 1100円)

1位 “フェイスエディション(スキンベース)フォーオイリースキン”

「エテュセ」

 軽いつけ心地の皮脂くずれ防止下地。肌に広げると瞬時になじみ、エアリーでサラサラの使用感が支持を得た。テカリ吸収パウダー、マットチェンジパウダーを配合しているため、皮脂によるテカリ、ファンデーションのよれなどを防ぎ、化粧くずれしにくい肌に。カラーは、肌に自然になじみながら毛穴やくすみをカバーするトーンアップピンク。<SPF35・PA++>(46g、1980円)

3位 “ミネラルUVパウダー 2021ペールLV”

「エトヴォス」

 ナチュラルに仕上がる、フィニッシングUVパウダー。くすみをカバーし透明感のある肌に導く新色“ペールラベンダー”が登場。紫外線やブルーライトなど、肌の乾燥の原因となる光ダメージに着目し、アフターサンケア成分として整肌成分のハマナ葉エキスとマタタビ果実エキスをプラス。保湿成分であるアミノ酸とヒアルロン酸、リピジュアでコーティングした高精製マイカを配合し、ピタッとフィットし肌の潤いをキープできる処方に。石けんオフできる。<SPF50・PA++++>(5g、3080円)

3位 “フラットスキンメーカー N”

「インテグレート」


総合

1位 “UVイデア XL プロテクショントーンアップ ローズ”

「ラ ロッシュ ポゼ」

 敏感肌にも使えるUV下地。1本で、トーンアップ、日焼け止め、化粧下地に使えてマルチユース。肌表面に保護膜を作り、花粉、PM2.5等を含む大気中微粒子などの外的要因から肌を守る。光を乱反射する「トーンアップテクノロジー」を採用していて、くすみや色ムラなどをカバー。2020年に発売になったトーンアップ ローズは肌をワントーン明るく見せ、透明感と血色感を演出することから多くのファンを獲得した。<SPF50+・PA++++>(30mL、3740円)

2位 “UVイデア XL プロテクショントーンアップ”

「ラ ロッシュ ポゼ」

 2018年に発売以来、ベストコスメを75冠受賞しているベストセラー。トーンアップ、日焼け止め、化粧下地を兼ね備えた、敏感肌にも使えるUV下地。角層のバリア機能をサポートするターマルウォーターを配合しているのも特徴だ。プロテクショントーンアップは、無色タイプで、透明感と艶がアップ。明るい艶肌へと導く。<SPF50+・PA++++>(30mL、3740円)

3位 “ファンシーラー”

「アンドビー」

  人気ヘアメイクアップアーティスト河北裕介がプロデュースする「アンドビー」のファンデーションとコンシーラーを兼ねた“ファンシーラー”が3位に。コンシーラーのカバー力を持ち、ファンデーションのように軽く伸ばせて毛穴、色ムラをカバーする。明るめの肌に向けた新色“ライトベージュ&オレンジ”が加わり、人気を集めた。<SPF20・PA++>(全2種、各4g、各3850円)

PHOTO : HIROKI WATANABE
TEXT :MISA KOTAKE

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パリメンズのリアルイベントは祝祭ムード 2022年春夏メンズコレ現地突撃リポートVol.4

 2022年春夏シーズンのコレクションサーキットが本格開幕した。ほぼデジタル発表だった前シーズンから世界の状況は少しずつ好転し始めており、リアルでのショーやプレゼンテーションを開催するブランドも増えた。パンデミックを経て街はどう変化し、ファッション・ウイークはどう進化しているのか。現地からリポートする。

 ボンジュ〜ル!ミラノでの取材を無事に終え、パリへと戻ってきました。飛行機への搭乗の際にPCRテスト陰性結果を提示して、機内ではマスクを着用し、安全に帰宅できましたよ。なんと偶然にも、8年前にニューヨークで一緒に仕事をしたことがあるイケメンモデルくんと機内で隣の席になり、ひさしぶりの再会に会話が弾む楽しい家路でした。イケメンとの会話で疲れが吹っ飛んだところで(笑)、ミラノに引き続きパリ・メンズ・ファッションウイークの“現突リポ(現地突撃リポート)”もフルパワーでお届けするので、お付き合いくださいませ。

6月22日 15:30 ウェールズ ボナー

 自宅で荷ほどきをしてから、今季のパリメンズのトップバッター「ウェールズ ボナー(WALES BONNER)」のデジタル発表をチェック。デザイナーのウェールズ・ボナーはデビュー時からストイックなクリエイションというイメージでしたが、2020-21年秋冬コレクションから肩の力が抜けてイイ感じ。彼女のルーツであるアフリカのエッセンスを、都会的なデイリーウエアに見事に融合させています。今季のコレクションテーマ“Volta Jazz(ヴォルタ ジャズ)”は、1960〜70年代に活躍したアフリカ系アメリカ人のミュージシャンが由来です。喜びに満ちた自由な精神を表現し、これまでで最もリラックスした印象で、旅の再開に向けて気分を盛り上げる今季のムードにもピッタリ。モロッコで作られたデニムに、ブルキナファソ(西アフリカの小国)の伝統的な手織りのステッチを施すなど、異文化のクラフトをさりげなく取り入れたバランスも絶妙です。20-21年秋冬から継続している「アディダス(ADIDAS)」とのコラボレーションも、スポーティー&アーバンな雰囲気を継続していました。

6月22日 19:30 グラバロ

 「グラバロ(GRAVALOT)」は、ロンドンを拠点にするナイジェリア人デザイナーデュオのプリンス・コンリー(Prince Comrie)とオニエ・アヌナ(Onye Anuna)が2014年に立ち上げたブランドです。デジタル発表の映像は、ナイジェリアの田園をパープルのスーツを着た男性が歩く風景で始まり、ロンドンの立体駐車場にシーンが移ってランウエイショーがスタートします。コレクションはテーラリングにストリートスタイルを組み合わせた内容で、強い個性や新鮮さは特に見受けられません。「数年前のコレクションを見ているのかな」と思うくらい、なんだか古い……。赤いテーラードジャケットに白いタオルを掛けているルックからは、「元気ですかー」という声が聞こえてきそうでした(笑)。

6月23日 11:00 エゴンラボ

 パリコレ2日目に、フランス人デザイナーデュオ、フロレンタン・グレマレック(Florentin Glemarec)とケヴィン・ノンぺ(Kevin Nompeix)が手がける「エゴンラボ(EGONLAB.)」が4シーズン目となるコレクションをデジタルで発表しました。CGを多用したり、ホラー映画風に作り込んだりした過去2シーズンの奇抜な映像とは打って変わって、大型倉庫の中でランウエイショーを披露するというシンプルなもの。この意図は「服をしっかり見てほしい」という思いからだったようで、(なら最初から……)と心の中でツッコミかけたのですが、今季から「アレキサンダー マックイーン(ALEXANDER McQUEEN)」と同じイタリアの工場で生産し、「テーラリングやシルエットにより力を入れたから」だと展示会場で語ってくれました。中世の騎士を着想源に、デミクチュールのコルセットドレスやキュロット、タペストリーを連想させるジャカード織りのトレンチコートをユニセックスで提案しています。シャツに描かれた龍のような絵は、彼らによるハンドペインティングです。剣を備え付けられるトートバッグは、「バゲットを挟むのに使ってよ」とのこと。日本ではアデライデ(ADELAIDE)とヌビアン(NUBIAN)で取り扱われいて、取引先は世界に15アカウントです。フロレンタンくん25歳、ケヴィンくん27歳のミレニアル世代のデュオは、「過去の遺産と現在、未来をつないで、品質の良いユニークなピースを作りたい」と今後の意気込みを語ってくれました。

6月23日 13:00 ジェイ ダブリュー アンダーソン

 「ジェイ ダブリュー アンダーソン(JW ANDERSON​)」のデジタル発表の映像は、クリエイティブ・ディレクターのジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)がコレクションの概要を説明する映像でした。いつも思うんですが、アンダーソンさんの低音ボイスってめっちゃセクシーじゃないですか?話し方もめっちゃタイプ(笑)!そんな彼に萌えつつ、ZOOM取材を敢行。今は、出身国であるイギリスの文化や幼少期に思いを馳せて、ノスタルジックな気分のようです。「自分が誰なのか、どんな人間になりたいのか、性に目覚めて自己認識を深めるユースの時代がテーマの一つ。自分の部屋というプライベートな空間で、自己表現の方法としてドレスアップする若者をイメージしてルック撮影をしたんだ」と丁寧に説明してくれます。さらに「ブランドにとって“ユースフル”は常に主要なコンセプト。世界を動かしているのは若者なのだから、いつだって社会において重要な存在だ」とセクシーボイスで続けてくれました。ビーズのカーテンを使ったドレスや枕のドレスは、思春期の頃に誰もが経験した、“やりすぎたドレスアップ”の過ちを表現しています。

 今シーズンのメンズはビーチや旅をテーマにするブランドが多い中、「ジェイ ダブリュー アンダーソン」は自宅内でルック撮影を行なっています。その意図が気になり、来年の春夏には人々がどんなライフスタイルを送り、何を着たいと思っているかを聞きました。「パンデミックが終息することはないと思う。もちろん外出やパーティーといった楽しみは戻ってくるだろうが、僕らは以前の生活に戻るのではなく、ウイルスを含むさまざまな問題と共に生き、前進して、新しい日常を送ることになるんじゃないかな。だからこそ僕は“個人のプライバシー”という考えに焦点を当てて、今季のコレクション制作とルック撮影を行った。来年もまだ自宅で過ごす時間が多いというメッセージを発信しているわけではないよ」。

 彼の思慮深い考えはいつも私の心に刺さり、考えさせられます。彼が言う“個人のプライバシー”とは物理的な空間ではなく、例え社会生活が元に戻っても“心の中にある自分だけの居場所”を指しているのだろうなと私は受け取りました。ユースをテーマにしたのも、パンデミックで多くの人が経験したであろう、自己との対峙から来ているのでしょう。彼のコレクションは毎シーズンこんな風に、彼の背景にある思想やメッセージが気になります。

6月23日 15:00 クレージュ

 「クレージュ(COURREGES)」は、アーティスティック・ディレクターのニコラ・デ・フェリーチェ(Nicolas Di Felice)が手掛ける初のメンズコレクションをデジタル形式で発表しました。「バレンシアガ(BALENCIAGA)」「ディオール(DIOR)」「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」の各ウィメンズウエアで経験を積んだ彼にとって、メンズウエアの制作は初めて。テーマはウィメンズの続編として“I can feel your heartbeat - Part II(あなたの鼓動を感じる)”と名付け、映像も白い壁のセットの中を歩く、同じ内容です。最後に壁が倒れて外の自然風景が現れた瞬間は、抑制からの解放を表現しているようでした。ウィメンズのデビューコレクションが素晴らしかったので期待しすぎたのか、インパクトのあるルックは残念ながら見当たりませんでした。ウィメンズでは、構築的なデザインで直線と曲線を巧みに交差させる視覚的効果によってドラマチックに映りましたが、メンズではそのような印象はなく、ミニマルにまとめすぎかも。実物を見ると、シルエットやデザインに特徴を見つけられるのか?後日行く展示会場でしっかり見てきますね。

6月23日 19:30 イザベル マラン

 パリコレ2日目最後は「イザベル マラン(ISABEL MARANT)」のイベントに参加しました。コレクション発表を記念したライブパフォーマンスです。会場は旧パリ証券取引所で、現在は大型展示会などのイベントスペースとして使用されている建物の屋外スペース。シャンパンやワインなどのドリンクと軽食が提供され、フランス系アメリカ人兄弟のミュージシャン、フォーリアル(Faux Real)によるライブが実施されました。音楽イベントへの参加は1年以上ぶりだし、久々に再会した業界の知人ともたくさん話しができて、ファッション・ウイークらしい華やかな光景が目の前に広がりました。同じ場所で同じ時間を共有するという、コロナ禍に最も恋しかったものを再び味わうことができて、感無量!「イザベルさん、イベントを開催してくれてありがとう」と心の中で思っていると、イザベルさんが近くの席で楽しそうにしているではありませんか!感謝の気持ちを直接伝えると最高の笑顔で応えてくれて、写真にもしっかり収めましたよ。ほかにもモデルのカロリーヌ・ド・メグレ(Caroline de Maigret)もキャッチ。ジャーナリストのマスイユウさんとは、ミラノぶりの再会でした(今回はしっかり写真を撮らせてもらいましたよ)。

本日のパン

 旅行でフランスに初めて来たとき、パンのあまりの美味しさに感動したのを鮮明に覚えています。日本でも美味しいバゲットやクロワッサンはあるけれど、本場のものは別格!ミラノから帰ってきたらすぐにパン屋に行き、“私的ご褒美パン”であるヴィエノワ・フイユテを購入しました。外側がパイ生地を意味するフイユテで、中がヴィエノワ(甘いコッペパンみたいなパン)になっているのは近所のパン屋のオリジナル。ハチミツがほんのり甘くてめちゃくちゃ美味しいんですが、カロリーが気になるので普段は食べない“ご褒美パン”なのです!「ミラノ取材無事に終わったから」って自分に言い聞かせてながら、ハチミツ味のパンにさらにハチミツかける“追いハチミツ”で食べちゃいました。地元大阪ではたこ焼き、イタリアではジェラート、フランスではパン。結局はベタが一番美味しいねんな〜。ってことで、パリコレの日記ではパンのご紹介をお楽しみにっ!しっかりカロリーを取ったので(取りすぎ?)、明日からも元気に取材へ行ってきます!

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パリメンズのリアルイベントは祝祭ムード 2022年春夏メンズコレ現地突撃リポートVol.4

 2022年春夏シーズンのコレクションサーキットが本格開幕した。ほぼデジタル発表だった前シーズンから世界の状況は少しずつ好転し始めており、リアルでのショーやプレゼンテーションを開催するブランドも増えた。パンデミックを経て街はどう変化し、ファッション・ウイークはどう進化しているのか。現地からリポートする。

 ボンジュ〜ル!ミラノでの取材を無事に終え、パリへと戻ってきました。飛行機への搭乗の際にPCRテスト陰性結果を提示して、機内ではマスクを着用し、安全に帰宅できましたよ。なんと偶然にも、8年前にニューヨークで一緒に仕事をしたことがあるイケメンモデルくんと機内で隣の席になり、ひさしぶりの再会に会話が弾む楽しい家路でした。イケメンとの会話で疲れが吹っ飛んだところで(笑)、ミラノに引き続きパリ・メンズ・ファッションウイークの“現突リポ(現地突撃リポート)”もフルパワーでお届けするので、お付き合いくださいませ。

6月22日 15:30 ウェールズ ボナー

 自宅で荷ほどきをしてから、今季のパリメンズのトップバッター「ウェールズ ボナー(WALES BONNER)」のデジタル発表をチェック。デザイナーのウェールズ・ボナーはデビュー時からストイックなクリエイションというイメージでしたが、2020-21年秋冬コレクションから肩の力が抜けてイイ感じ。彼女のルーツであるアフリカのエッセンスを、都会的なデイリーウエアに見事に融合させています。今季のコレクションテーマ“Volta Jazz(ヴォルタ ジャズ)”は、1960〜70年代に活躍したアフリカ系アメリカ人のミュージシャンが由来です。喜びに満ちた自由な精神を表現し、これまでで最もリラックスした印象で、旅の再開に向けて気分を盛り上げる今季のムードにもピッタリ。モロッコで作られたデニムに、ブルキナファソ(西アフリカの小国)の伝統的な手織りのステッチを施すなど、異文化のクラフトをさりげなく取り入れたバランスも絶妙です。20-21年秋冬から継続している「アディダス(ADIDAS)」とのコラボレーションも、スポーティー&アーバンな雰囲気を継続していました。

6月22日 19:30 グラバロ

 「グラバロ(GRAVALOT)」は、ロンドンを拠点にするナイジェリア人デザイナーデュオのプリンス・コンリー(Prince Comrie)とオニエ・アヌナ(Onye Anuna)が2014年に立ち上げたブランドです。デジタル発表の映像は、ナイジェリアの田園をパープルのスーツを着た男性が歩く風景で始まり、ロンドンの立体駐車場にシーンが移ってランウエイショーがスタートします。コレクションはテーラリングにストリートスタイルを組み合わせた内容で、強い個性や新鮮さは特に見受けられません。「数年前のコレクションを見ているのかな」と思うくらい、なんだか古い……。赤いテーラードジャケットに白いタオルを掛けているルックからは、「元気ですかー」という声が聞こえてきそうでした(笑)。

6月23日 11:00 エゴンラボ

 パリコレ2日目に、フランス人デザイナーデュオ、フロレンタン・グレマレック(Florentin Glemarec)とケヴィン・ノンぺ(Kevin Nompeix)が手がける「エゴンラボ(EGONLAB.)」が4シーズン目となるコレクションをデジタルで発表しました。CGを多用したり、ホラー映画風に作り込んだりした過去2シーズンの奇抜な映像とは打って変わって、大型倉庫の中でランウエイショーを披露するというシンプルなもの。この意図は「服をしっかり見てほしい」という思いからだったようで、(なら最初から……)と心の中でツッコミかけたのですが、今季から「アレキサンダー マックイーン(ALEXANDER McQUEEN)」と同じイタリアの工場で生産し、「テーラリングやシルエットにより力を入れたから」だと展示会場で語ってくれました。中世の騎士を着想源に、デミクチュールのコルセットドレスやキュロット、タペストリーを連想させるジャカード織りのトレンチコートをユニセックスで提案しています。シャツに描かれた龍のような絵は、彼らによるハンドペインティングです。剣を備え付けられるトートバッグは、「バゲットを挟むのに使ってよ」とのこと。日本ではアデライデ(ADELAIDE)とヌビアン(NUBIAN)で取り扱われいて、取引先は世界に15アカウントです。フロレンタンくん25歳、ケヴィンくん27歳のミレニアル世代のデュオは、「過去の遺産と現在、未来をつないで、品質の良いユニークなピースを作りたい」と今後の意気込みを語ってくれました。

6月23日 13:00 ジェイ ダブリュー アンダーソン

 「ジェイ ダブリュー アンダーソン(JW ANDERSON​)」のデジタル発表の映像は、クリエイティブ・ディレクターのジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)がコレクションの概要を説明する映像でした。いつも思うんですが、アンダーソンさんの低音ボイスってめっちゃセクシーじゃないですか?話し方もめっちゃタイプ(笑)!そんな彼に萌えつつ、ZOOM取材を敢行。今は、出身国であるイギリスの文化や幼少期に思いを馳せて、ノスタルジックな気分のようです。「自分が誰なのか、どんな人間になりたいのか、性に目覚めて自己認識を深めるユースの時代がテーマの一つ。自分の部屋というプライベートな空間で、自己表現の方法としてドレスアップする若者をイメージしてルック撮影をしたんだ」と丁寧に説明してくれます。さらに「ブランドにとって“ユースフル”は常に主要なコンセプト。世界を動かしているのは若者なのだから、いつだって社会において重要な存在だ」とセクシーボイスで続けてくれました。ビーズのカーテンを使ったドレスや枕のドレスは、思春期の頃に誰もが経験した、“やりすぎたドレスアップ”の過ちを表現しています。

 今シーズンのメンズはビーチや旅をテーマにするブランドが多い中、「ジェイ ダブリュー アンダーソン」は自宅内でルック撮影を行なっています。その意図が気になり、来年の春夏には人々がどんなライフスタイルを送り、何を着たいと思っているかを聞きました。「パンデミックが終息することはないと思う。もちろん外出やパーティーといった楽しみは戻ってくるだろうが、僕らは以前の生活に戻るのではなく、ウイルスを含むさまざまな問題と共に生き、前進して、新しい日常を送ることになるんじゃないかな。だからこそ僕は“個人のプライバシー”という考えに焦点を当てて、今季のコレクション制作とルック撮影を行った。来年もまだ自宅で過ごす時間が多いというメッセージを発信しているわけではないよ」。

 彼の思慮深い考えはいつも私の心に刺さり、考えさせられます。彼が言う“個人のプライバシー”とは物理的な空間ではなく、例え社会生活が元に戻っても“心の中にある自分だけの居場所”を指しているのだろうなと私は受け取りました。ユースをテーマにしたのも、パンデミックで多くの人が経験したであろう、自己との対峙から来ているのでしょう。彼のコレクションは毎シーズンこんな風に、彼の背景にある思想やメッセージが気になります。

6月23日 15:00 クレージュ

 「クレージュ(COURREGES)」は、アーティスティック・ディレクターのニコラ・デ・フェリーチェ(Nicolas Di Felice)が手掛ける初のメンズコレクションをデジタル形式で発表しました。「バレンシアガ(BALENCIAGA)」「ディオール(DIOR)」「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」の各ウィメンズウエアで経験を積んだ彼にとって、メンズウエアの制作は初めて。テーマはウィメンズの続編として“I can feel your heartbeat - Part II(あなたの鼓動を感じる)”と名付け、映像も白い壁のセットの中を歩く、同じ内容です。最後に壁が倒れて外の自然風景が現れた瞬間は、抑制からの解放を表現しているようでした。ウィメンズのデビューコレクションが素晴らしかったので期待しすぎたのか、インパクトのあるルックは残念ながら見当たりませんでした。ウィメンズでは、構築的なデザインで直線と曲線を巧みに交差させる視覚的効果によってドラマチックに映りましたが、メンズではそのような印象はなく、ミニマルにまとめすぎかも。実物を見ると、シルエットやデザインに特徴を見つけられるのか?後日行く展示会場でしっかり見てきますね。

6月23日 19:30 イザベル マラン

 パリコレ2日目最後は「イザベル マラン(ISABEL MARANT)」のイベントに参加しました。コレクション発表を記念したライブパフォーマンスです。会場は旧パリ証券取引所で、現在は大型展示会などのイベントスペースとして使用されている建物の屋外スペース。シャンパンやワインなどのドリンクと軽食が提供され、フランス系アメリカ人兄弟のミュージシャン、フォーリアル(Faux Real)によるライブが実施されました。音楽イベントへの参加は1年以上ぶりだし、久々に再会した業界の知人ともたくさん話しができて、ファッション・ウイークらしい華やかな光景が目の前に広がりました。同じ場所で同じ時間を共有するという、コロナ禍に最も恋しかったものを再び味わうことができて、感無量!「イザベルさん、イベントを開催してくれてありがとう」と心の中で思っていると、イザベルさんが近くの席で楽しそうにしているではありませんか!感謝の気持ちを直接伝えると最高の笑顔で応えてくれて、写真にもしっかり収めましたよ。ほかにもモデルのカロリーヌ・ド・メグレ(Caroline de Maigret)もキャッチ。ジャーナリストのマスイユウさんとは、ミラノぶりの再会でした(今回はしっかり写真を撮らせてもらいましたよ)。

本日のパン

 旅行でフランスに初めて来たとき、パンのあまりの美味しさに感動したのを鮮明に覚えています。日本でも美味しいバゲットやクロワッサンはあるけれど、本場のものは別格!ミラノから帰ってきたらすぐにパン屋に行き、“私的ご褒美パン”であるヴィエノワ・フイユテを購入しました。外側がパイ生地を意味するフイユテで、中がヴィエノワ(甘いコッペパンみたいなパン)になっているのは近所のパン屋のオリジナル。ハチミツがほんのり甘くてめちゃくちゃ美味しいんですが、カロリーが気になるので普段は食べない“ご褒美パン”なのです!「ミラノ取材無事に終わったから」って自分に言い聞かせてながら、ハチミツ味のパンにさらにハチミツかける“追いハチミツ”で食べちゃいました。地元大阪ではたこ焼き、イタリアではジェラート、フランスではパン。結局はベタが一番美味しいねんな〜。ってことで、パリコレの日記ではパンのご紹介をお楽しみにっ!しっかりカロリーを取ったので(取りすぎ?)、明日からも元気に取材へ行ってきます!

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スタバが都道府県別に考案した47通りのフラペチーノ発売 “大阪 めっちゃ くだもん”や“愛知 でらうみゃ あんこコーヒー”など

 スターバックスコーヒージャパンは、日本上陸25周年を記念して、47都道府県の地元スタッフが考案した“47JIMOTOフラペチーノ®”を全国のスターバックス店舗(一部店舗を除く)で6月30日に発売する。

 “47JIMOTOフラペチーノ®”は、47都道府県のスタッフがそれぞれの地域を象徴する山や海、特産品、食文化にインスピレーションを受け、見た目や味わい、商品名を地域ならではの視点から選んでいる。キャラメルとコーヒーを組み合わせた“東京 オリジン コーヒー ジェリー キャラメル フラペチーノ®”や、ミックスジュースのような味わいの“大阪 めっちゃ くだもん クリーム フラペチーノ®”、“愛知 でらうみゃ あんこコーヒー フラペチーノ®”、“福岡 八女茶やけん フラペチーノ®”などをラインアップする。

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「バーバリー」2022年春夏パリ・メンズ・コレクション

 「バーバリー(BURBERRY)」が2022年春夏メンズ・コレクションをパリで発表した。

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佐藤ノアがプロデュースを公表 ウィゴーで人気のアクセサリーブランド「メルシーナ」

 10代の女子を中心に人気を集める佐藤ノアは、モデルやアーティストとして活動しながら「ウィゴー(WEGO)」のアクセサリーブランド「メルシーナ(MEL CINNA)」のプロデュースを手掛けている。2020年10月に始動した同ブランドは、新作を発売するとわずか1分で完売する商品も多く、人気商品は再販の問い合わせが後を立たないという。佐藤はこれまで、ブランドを純粋に好きになってほしいという思いから自身の名前を伏せて、同ブランドのプロデュースを行ってきたが、7月に伊勢丹新宿本店での初のポップアップ開催を控え、公表することを決めた。改めて、ブランドにかける思いを聞いた。

WWD:モデルやユーチューバー、アーティストなど、さまざまな分野で活動しているが、現在の肩書きは?

佐藤ノア(以下、佐藤):自分でもよく分からないんです。そもそも北海道でバンド活動をしていた延長でガールズバンドに誘われ、上京しました。経験していないこと全てに挑戦していたら、モデルや芸能の仕事も増え、いつの間にかに今の形になっていました。最近では芸能人と呼ばれることもありますが、自覚は全然ないです。でも、どの仕事も私が選んだものなので、肩書きは見ている人が勝手に決めてくれたらいい。

WWD:フォロワーが増え始めたきっかけは?

佐藤:何かがバズった訳ではなく、じわじわ増えていきました。フォロワーの8割程度は10〜20代の女の子。「#FR2」でモデルをしてからスニーカーヘッズの男の子たちも知ってくれました。アベマ(Abema)TVの「オオカミくんには騙されない」に出演して以降、主婦のファンも増えました。

WWD:「メルシーナ」では、今までなぜ名前を伏せていた?

佐藤:「メルシーナ」は、制作チームのメンバーや工場の方々と一緒に作り上げるものなので、私の理想や夢が果たしてどの程度実現できるのかが最初は想像できませんでした。時間をかけて「佐藤ノア」という人物像を作り上げてきた分、名前を出すべきか悩んでいたんです。「佐藤ノア」で活動する時は、周りのニーズも意識していますが、「メルシーナ」は私が好きなものだけを詰め込みたかった。私が好きなものをみんなが好きになってくれるのかという不安もありました。でもファンだけには、「フィナンシェ」というクローズドのオンラインコミュニティーで公表していました。

WWD:公表したのは、実際の売れ行きが自信になったから?

佐藤:そうですね。私が好きなものは「やっぱりみんな好きなんじゃん」って(笑)。チームのメンバーと信頼関係が築けたことも大きかったです。「メルシーナ」では私の好きなものしか出したくないので、一つ一つかなり時間をかけて作っています。サンプルを5、6回作り直してもらったものもあります。みんな私のこだわりに最後まで付き合ってくれると分かり、名前を公表することを決めました。

WWD:コンセプトの「自身愛」とは?

佐藤:武装です。「メルシーナ」のアクセサリーは女の子にとってお守りでもあるし、攻撃でもある。女の子って面倒くさい努力をすることで、自分を愛せる生き物だと思うんです。アクセサリーはなくても生きていけるますが、「メルシーナ」を付けることで、自分を愛せたり、特別だと思えたりするようなアイテムを提案したい。

WWD:デザインの着想源は?

佐藤:街の景色や友達が発した言葉、音符など、形のないものをアクセサリーにしたらどうなるんだろうと考えています。それからアイテム一つ一つにストーリーを考え、「こんな女の子に、こんな気分になってほしい」というメッセージを込めて作り上げます。あくまで私が好きなこと10割なんですが、カラーなどはファンにヒアリングすることもあります。新作は毎月5アイテムのペースで制作していますが、趣味みたいな感覚ですね。

WWD:今後の目標は?

佐藤:人の生活に潜り込みたい。移動中の音楽も、アクセサリーも、布団もバスタオルも私が作ったものになっていたら面白い。佐藤ノアを知らない人の生活にまで、いつの間にか入り込んでいるのが理想です。

■「メルシーナ」ポップアップ
日程:7月21〜27日
場所:伊勢丹新宿本店本館2階EAST-Park
住所:東京都新宿区新宿3-14-1

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売れたアイテムを発表! スキンケア1位は「デュオ」と「VT」「WWDJAPAN 2021上半期ベストコスメ」バラエティー・ドラッグストア

 「WWDJAPAN 2021上半期ベストコスメ」を発表! 「WWDJAPAN」は、 百貨店・セミセルフショップ、バラエティー・ドラッグストアで2021年上半期(1~4月)に売れた製品を調査。この期間に発売された新製品(NEW PRODUCT)のベスト3と、新製品だけでなく既存品を含めた総合(HERO PRODUCT)のベスト3を紹介する。

 バラエティー・ドラッグストア「スキンケア」部門の新製品1位は「デュオ(DUO)」“ザ・クレンジングバーム ブラックリペア”となった。バイヤーは「発売するや否や、クリアを抜いて上位になった。男性にもオススメ」と話す。2位は「ハク(HAKU)」“メラノフォーカスZ”、3位は「オバジ(OBAGI)」“C25セラム ネオ”となった。

 総合1位は「VT」“シカデイリースージングマスク”。「コロナ禍の肌荒れ需要にマッチした」とバイヤー。2位は「dプログラム(D PROGRAM)」“アレルバリア ミスト N”、同率2位に「ハク(HAKU)」“メラノフォーカスZ”、「タカミ(TAKAMI)」“スキンピール”がランクインした。(価格は全て税込)

新製品

1位 “ザ・クレンジングバーム ブラックリペア”

「デュオ」

 黒ずみ毛穴、ザラつき、皮脂テカリのケアにフォーカスしたクレンジングバーム。6種の発酵エキスが肌の表面をほぐし、DUO独自配合オイルが角栓の皮脂へアプローチ。オイルとなじんだ皮脂汚れは、備長炭を微粒子化した「ブラックパウダー」と活性炭がしっかり吸着。洗い上がりの肌は8種の発酵成分と2種の美容成分が肌をケアする。W洗顔不要で時短であることも好調の要因だ。(90g、3960円)

2位 “メラノフォーカスZ”

「ハク」

 「ハク(HAKU)」の新美白美容液。「ハク」は、日本で初めて美白有効成分4MSKとm-トラネキサム酸の2種の美白有効成分の同時配合に成功し、05年のブランド誕生から人気を博す。新製品は「Zカット複合体」という整肌・保湿成分を配合し、潤いを与え、肌環境を整える。シミの根本原因に働きかけ、メラニンの生成を抑えて、シミ・そばかすを防ぐ。【医薬部外品】(45g、1万1000円)

3位 “C25セラム ネオ”

「オバジ」

 3月にリニューアルした美容液。ピュアビタミンC濃度25%と、ブランド史上最高濃度を実現した。乾燥小ジワ、くすみ、毛穴、キメ、ハリといった大人の肌悩みに総合的にアプローチ。潤って毛穴の目立たない、艶のある肌に導くと注目を集めた。(12mL、1万1000円)


総合

1位 “シカデイリースージングマスク”

「VT」

 乾燥して乾いた肌の水分と鎮静を図り、荒れた肌のキメを整えるフェイシャルマスク。0.25mmの薄さのシートが肌にぴったりフィット。人気のツボクサエキスを整肌成分として配合し、肌荒れに悩む人の保湿ケアとしても評価が高かった。1枚ずつ取り出し使うティッシュタイプなので衛生的。(30枚入り、2420円)

2位 “アレルバリア ミスト N”

「dプログラム」

 花粉・ほこりなどの微粒子汚れ、乾燥から肌を守る敏感肌用化粧水。肌をプロテクトするオイル層と潤いを与える化粧水層が混ざり合い、みずみずしい肌へと導く。素肌の保湿だけでなく、メイクの仕上げや化粧直しにも使える。フィニッシングスプレーとして使用すれば、皮脂崩れを防ぎ、化粧持ちアップも期待できると人気だ。(57mL、1650円)

2位 “メラノフォーカスZ”

「ハク」

 新製品2位の「ハク」“メラノフォーカスZ”が、総合でも2位を獲得。美白カテゴリーでは常にベストコスメを受賞する「ハク」シリーズの主力製品として高い評価を得ている。シミの根本原因に働きかけ、メララニンの生成を抑えて、シミ・そばかすを防御、潤いに満ちた透明感のある肌へ導く。無香料、アレルギーテスト済み、ニキビのもとになりにくい処方だ。【医薬部外品】(45g、1万1000円)

2位 “スキンピール”

「タカミ」

 「タカミの青い瓶」で親しまれる、ロングセラー角質美容水。角層のすみずみまで有用成分を届け、肌の生まれ変わるサイクルにアプローチ。使い方は洗顔と化粧水の間にプラスワンするだけ。水のようなテクスチャーで穏やかに肌に浸透。他のアイテムの邪魔にならず、いつものスキンケアに足せるのも魅力。(30mL、5280円)

PHOTO : HIROKI WATANABE
TEXT :MISA KOTAKE

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「M・A・C」が超特急のシークレットイベントを開催 メイクアップカードのプレゼントも

 「M・A・C」はこのほど、音楽グループの超特急とコラボレーションした最新カラーメイクキャンペーン“SPARKLE COLOURS”を公開した。公式サイトでは1990年代のホームドラマをイメージしたビジュアルが披露され、全国直営店では限定ムービーを公開中だ。

 超特急とのコラボレーションを記念して、スペシャルキャンペーンを実施。7月21日までの期間中、「M・A・C」公式オンラインショップで対象製品を含め税込9900円以上の購入者を対象に、抽選で900人を超特急メンバー5人が出演するシークレットオンラインイベントに招待する。イベントは8月7日17:00〜17:40に「Zoom」上で開催予定。参加者から質問を募集し、メンバーから直接回答してもらう機会を設けるほか、“SPARKLE COLOURS”の撮影秘話やメイクのティップスなどを紹介する。

 また、公式オンラインショップおよび全国の直営店で対象製品を含む税込4400円以上の購入者には、超特急メンバーのメイクアップカードをプレゼント。オンラインショップでの購入者にはメンバー全員が集合したメイクカードを、全国直営店での購入者にはメンバーのソロショットのメイクカードをプレゼントする。メイクカードはなくなり次第終了する。

 対象製品は、“ラブ ミー リキッド リップカラー”(全20色、各税込4290円)、“ダズルシャドウ”(全16色、同3190円)、“グロー プレイ ブラッシュ”(全11色、同3850円)の3つ。

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「M・A・C」が超特急のシークレットイベントを開催 メイクアップカードのプレゼントも

 「M・A・C」はこのほど、音楽グループの超特急とコラボレーションした最新カラーメイクキャンペーン“SPARKLE COLOURS”を公開した。公式サイトでは1990年代のホームドラマをイメージしたビジュアルが披露され、全国直営店では限定ムービーを公開中だ。

 超特急とのコラボレーションを記念して、スペシャルキャンペーンを実施。7月21日までの期間中、「M・A・C」公式オンラインショップで対象製品を含め税込9900円以上の購入者を対象に、抽選で900人を超特急メンバー5人が出演するシークレットオンラインイベントに招待する。イベントは8月7日17:00〜17:40に「Zoom」上で開催予定。参加者から質問を募集し、メンバーから直接回答してもらう機会を設けるほか、“SPARKLE COLOURS”の撮影秘話やメイクのティップスなどを紹介する。

 また、公式オンラインショップおよび全国の直営店で対象製品を含む税込4400円以上の購入者には、超特急メンバーのメイクアップカードをプレゼント。オンラインショップでの購入者にはメンバー全員が集合したメイクカードを、全国直営店での購入者にはメンバーのソロショットのメイクカードをプレゼントする。メイクカードはなくなり次第終了する。

 対象製品は、“ラブ ミー リキッド リップカラー”(全20色、各税込4290円)、“ダズルシャドウ”(全16色、同3190円)、“グロー プレイ ブラッシュ”(全11色、同3850円)の3つ。

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「ヴィヴィアン」が80歳の誕生日に初のコレクションブック 40年の歴史を1300 ルックで振り返る

 「ヴィヴィアン・ウエストウッド(VIVIENE WESTWOOD以下、ヴィヴィアン)」は、デザイナーの80歳の誕生日に合わせて、初のコレクションブック“ヴィヴィアン・ウエストウッド・キャットウォーク”(税込3万1900円)を6月24日に青山店やECサイトなどで発売した。

 同著は、1981年のデビューから現在に至るまでの70回以上のウィメンズ・コレクション1300 ルックのほか、デザイナー自身が世界のトップモデルのスタイリングを行う写真などを収録している。またファッションジャーナリストのアレクサンダー・フューリー(Alexander Fury)によるコレクション解説や、デザイナー自身による伝記も掲載。

 装丁には、1993年秋冬コレクションのピンクとブルーのタータンチェック“MacAndreas”生地を使用した。生地はスコットランドのロキャロンによって生産され、国家認定機関であるスコティッシュ・タータン登記所に登録されている。

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「エルメネジルド ゼニア」の圧倒的軽やかさの真意 2022年春夏はパンデミックからの解放を祝福

 「エルメネジルド ゼニア(ERMENEGILDO ZEGNA)」は6月18日に2022年春夏コレクションをデジタル形式で発表した。“THE (RE) SET”と題した前シーズンからの続編として、今季は”THE (NEW) SET”と銘打った。 映像は、迷路に閉じ込められて混乱する様子から始まる。入り組んだ建物と広大な自然を行き来しながら徐々に自分を再発見し、最後は美しいディナーで仲間との再会を果たすという、パンデミックからの解放を表現している。「私たち全員が心の中に閉じ込められ、内面に自分だけの場所と感情を作り上げた。それを客観的に捉えることで少しずつ本来の自分を取り戻し、私たちは以前にも増して自由を得たとを感じられるのだ」と、アレッサンドロ・サルトリ(Alessandro Sartori)=アーティスティック・ディレクターは映像について説明した。昨今の人々の変化を見て「着る人に、自由と快適さを与えるコレクションが必要だ」と考えたという。

「予期せぬ繊維にたどり着いた」

 今シーズンは、1940〜50年代のワークウエアの実用性と、仕立ての技術を融合したアウターが豊富だった。着物風ジャケットやロングダスターコートは、体の動きに柔軟に適応する平面裁断で仕立てている。深いポケットが付いたワークジャケットとチョアコートにはドローストリングが内側に隠さており、サイズ感を2サイズ幅で変えられる機能性をプラス。ジャケットの袖やワイドレッグパンツの裾には、ほつれを防ぐためにゴムで加熱処理を施すなど、ディテールも抜かりない。これらのアイテムはウールやリネン、コットン、ジャガード、紙のように薄いレザーを用いており、芯地や余分な構造を除くことで圧倒的な軽さと流動性を実現した。「自由と快適さを手に入れるには、軽量性が不可欠だ。絶え間ない素材への探求によって、リネンやシルクなど、これまで予期していなかった繊維にたどり着いた」とサルトリは語った。個々の軽さにこだわった今季を最も象徴するのが、ウオッシュ加工を施したシルクや、フェザーライトのナイロンによるブレザー、レザーのような光沢を放つウールのサマーコートだ。軽量性を備えたウエアが着る人の動きによって一層の自由を手にする一方で、美しいシェイプと端正なディテールによって、フォーマルという軸はぶらさない。パッドが入ったスリッパやトートバッグ、クラッチバッグとハンドバッグの2wayで持てるこれらアクセサリーにはペーパーレザーを使用し、軽さと耐久性を兼ね備える。

 カラーがカルサイト、ミネラルグリーン、サイプレスといった淡いトーンで構成されているのは、着る人のクローゼットの中にすでにある服との合わせやすさを考慮したからだ。「新しい物ではなく、すでに所有している物に目を向け、季節ごとに選択肢を増やして個人のスタイルを拡張していく方法を考えた。全ての根底にあるのは、コンフォートとエフォートレスだ」とサルトリは述べる。合理的に計算されたテーラリング、特徴的な色彩と質感がフォーマルを緩やかに崩してエフォートレスなルックを完成させる。現代のニーズに合わせて新たなテーラリングが再構築された”THE (NEW) SET”のコレクションは、隔離時代から解放されつつある人々の自由な感覚と呼応していくだろう。

ELIE INOUE:パリ在住ジャーナリスト。大学卒業後、ニューヨークに渡りファッションジャーナリスト、コーディネーターとして経験を積む。2016年からパリに拠点を移し、各都市のコレクション取材やデザイナーのインタビュー、ファッションやライフスタイルの取材、執筆を手掛ける

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再上陸した米アメリカンイーグルの下着ブランド「エアリー」 22年内に実店舗出店の考えも

 米アメリカンイーグル アウトフィッターズによるインナーウエアやアクティブウエアのブランド「エアリー(AERIE)」は6月24日、日本再上陸に合わせてお披露目イベント“エアリーハウス”を行った。6月17日から自社ECで日本向けに販売を始めており、2022年中に日本で実店舗出店の考えもあるという。

 「エアリー」は日本ではカジュアルブランド「アメリカンイーグル アウトフィッターズ(AMERICAN EAGLE OUTFITTERS以下、AEO)」の一部店舗でコーナー展開していたが、日本で「AEO」の運営を手掛けていた青山商事が19年に事業撤退を決め、日本の全店とECを閉鎖していた。今回の再上陸は本国が直接手掛けており、日本のECで注文された商品は香港の物流センターから出荷されるという。

 「AEO」も20年に日本向けECを再ローンチし、販売を再開している。22年中に「エアリー」が日本出店を目指す際に、単独店になるのか「AEO」との複合店になるのかなどは未定。

 “エアリーハウス”では、モデルのメロディー洋子氏によるヨガセッションをライブ配信。その他、ビジュアル撮影などを行った。

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「セルジュ・ルタンス」からふくよかで新鮮なプルメリア香る新作が登場

 「セルジュ・ルタンス(SERGE LUTENS)」は6月21日、“コレクションノワール”シリーズから新作のフレグランス“ラドントゥーズアンカジェ(La Dompteuse Encagge)”(50mL、税込1万4300円/100mL、税込2万2000円)を発売した。南国の花のプルメリアをメインに、アーモンドやイランイランを組み合わせた優しく幻想的な香りだ。

「檻の中の調教師」を描写

 マルチクリエイターのセルジュ・ルタンス(Serge Lutens)が新作のために描いたストーリーは、「檻の中の調教師」。個性やクリエイティビティー、自由が“檻”の中に閉じ込められ、社会の枠に調和させられることへの皮肉を表現した。自由がなく社会の規範を強いられることは窮屈であると同時に、気付かぬ間に“閉じ込められている”ことは、ときには愉快でもあることを香りで綴った。

南国のプルメリアを主役にした香り

 檻の中のストーリーを表現するためにルタンスが用いたのは、南国に咲く花、フランジパニ(プルメリア)だ。温暖な南国をほうふつとさせる白い花のプルメリアが放つ、新鮮でふくよかな香りを閉じ込め、光と闇とのバランスを操った。そんなフレッシュな花に添えたのは、濃厚な甘さを持つエキゾチックなイランイランと、温かみと優しい甘さを醸し出すアーモンドだ。明るいプルメリアと官能的なイランイラン、甘いアーモンドが奏でるのは、豊さと新鮮さ、闇のバランスを見つけた個性的な香りだ。

色の魔術師、セルジュ・ルタンスによる
宝石のような香り

 「セルジュ・ルタンス」の“コレクションノワール”シリーズは、モダンで強い存在感を放つ20種の香りをラインアップ。“色の魔術師”と呼ばれるルタンスならではのセンスで、20の異なるストーリーを表現する、まるで宝石のような鮮やかな色で染め上げたフレグランスだ。ルタンスが1992年、資生堂のために初めて作ったフレグランス“フェミニテデュボワ(木のフェミニティ)”や壮麗でスパイシーなバラの香りの“ラフィーユドゥベルラン(ベルリンの少女)”など、歴史に残る名香を多数そろえ、世界中のファンを引きつける。

“コレクションノワール”
人気8種を試せるセット

 そんな“コレクションノワール”から、人気の8種をお得に試せる“ディスカバリーセット”(8種×4mL、税込8800円)が登場。色鮮やかで個性豊かな香りを集め、まるで香りの宝石箱のような特別感のあるセットだ。“フィスドゥジョワ(喜びの申し子)”ラフィーユドゥベルラン(ベルリンの少女)”“アンブルスュルタン(アンバーの王)”“フルールドランジェ(オレンジの花)”“アンボワバニール(バニラの木)”“ニュイドゥセロファン(セロファンの夜)”“フェミニテデュボワ(木のフェミニティ)”“ロルフェリン(灰の乙女)”と、ブランドを代表する8つの香りをラインアップ。ギフトやブランドの世界観を手軽に、幅広く体験したい人にオススメだ。

問い合わせ先
セルジュ・ルタンス 銀座
03-5537-7813

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「ジェイ ダブリュー アンダーソン」2022年春夏パリ・メンズ・コレクション

 「ジェイ ダブリュー アンダーソン(JW ANDERSON)」が2022年春夏メンズ・コレクションをパリで発表した。

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仏レザーバッグ「ポレーヌ」は店舗営業日激減でも売り上げ倍増 好調の日本にも出店へ

 フランスでは度重なるロックダウンによって多くの中小企業が苦境を迎えているが、パリ発のレザーグッズブランド「ポレーヌ(POLENE)」は好調だ。アイテムはバッグ14型(2万〜6万円)と、財布やコインケース(5000円〜2万円)など。販路は自社ECとパリの旗艦店のみで、卸は行っていない。売り上げの8割を海外が占め、昨年10月には日本版ECを開設。予想を超える売れ行きで、全体の売上高を大きく押し上げたという。昨年は実店舗の営業日が4分の1に激減したものの、売上高は倍増した。

 同ブランドはフランス人3兄妹が2016年に立ち上げ、5型のバッグからスタート。自社ECと20平方メートルほどの小さな店で売り始めると、口コミと地道なマーケティング活動によって売り上げを徐々に伸ばしていった。現在は、スペインのアトリエとパリの本社を合わせて100人超の従業員数を抱えるまでに成長。20年8月には売り場面積130平方メートルの物件に旗艦店を拡張移転し、今後はニューヨークと東京への出店準備を進めている。共同創設者で36歳のアントワーヌ・モテ(Antoine Mothay)に、ビジネス成長の要因やブランド理念、今後の展望についてを聞いた。なお、彼らの曽祖父はフレンチカジュアルを代表するブランド「セント ジェームス(SAINT JAMES)」の創設者である。

王道のPR戦略だからこそ際立った品質

ーーブランド立ち上げの経緯は?

アントワーヌ・モテ「ポレーヌ」共同創設者(以下、モテ):僕ら兄妹はファッションに興味があったし、曽祖父が「セント ジェームス」でファミリービジネス(事業はすでに売却済み)を行っていたので、そこから継承したノウハウを生かしたかった。フランスには長い歴史を持つラグジュアリーブランドはたくさんあるが、実用性と高品質にこだわり、なおかつ手が届きやすい価格帯であれば勝算はあると考えた。

ーー3兄妹のそれぞれの役割は?

モテ:兄は生産管理とデザインを管轄し、生産地であるスペインのアトリエとのやり取りを担っている。僕はビジネススクール出身なのでファイナンスと撮影やPRなどのコミュニケーションを、妹は主にECサイトの管理を担当している。それぞれに役割はあるものの、全ての情報を共有できているし、ファミリー企業ならではの連携は常に意識している。

ーーブランドの理念や強みとは?

モテ:品質の高さと実用的なデザインだ。バッグの核となるレザーは、LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)やケリング(KERING)に革を長年提供しているスペインのタナリー(革の製造業者)の、フルグレインカーフレザーを使っている。タナリーは、革のなめしと仕上げに関する専門知識と技巧で世界で名高い名門。上質な革がしなやかな曲線を描き、かつ耐久性や良質な手触り、構築的なデザインの立体感を実現させてくれる。生産は、最高品質な皮革製品の職人技術を伝統的に受け継ぐスペインの小さな街ウブリケで行なっている。「ポレーヌ」創設前に僕ら3人はこの街に9カ月滞在し、革の裁断や組み立てから、縫製、染色、刻印までの全工程を職人と相談しながら決めた。サヴォアフェール(匠の技)を誇る高品質なバッグでありながら、日常的な使いやすさに重きを置いており、ミニマルで他にはないデザインをコンセプトにしている。

ーーどのようなPR活動を行なっている?

モテ:創設時は兄妹3人だけだったので、雑誌記事の掲載やインスタグラムの広告、インフルエンサーへのギフティングをPRとして行なった。ギフティングといっても広告費を渡したわけではなく、SNS投稿するかどうかは今でも彼らに委ねている。その手法が顧客からの信頼につながったのか、ブランド立ち上げ後から急成長し、小さなスペースの旗艦店はたくさんの来店客でいっぱいになった。特に変わった手法を用いているわけではなく、口コミでの反響が大きかったのでPRのやり方は今でも変えていない。良い製品を作ることが売り上げにつながると自信になったので、PRやマーケティングよりもデザインと生産に予算をかけている。

ーービジネスが軌道に乗るまでに大きな転機はあった?

モテ:特に転機と呼べるものはなく、地道にコツコツ積み重ねてきただけだ。ここまで成長できたのは、事業を自社で完結しているからこそ実現できた品質と価格帯だろう。現在100名ほどの従業員が在籍し、7割は提携しているスペインの生産工場から近い倉庫兼オフィスで品質管理と配送業務を、3割はパリの本社でデザインとPR、マーケティングなどを行なっている。

日本人PRの熱意がきっかけで日本進出へ

ーー人気商品は?

モテ:“ナンバーワン(Number One)”と、小さいサイズの“ナンバーワン ナノ(Number One Nano)”がトップ3の常連だ。創設時に発表した5型のうち、“ナンバーワン”だけがヒット品番としてブランドの顔になった。フルグレインカーフレザーに加えてクロコ型押し、スムースレザーなど、カラーバリエーションを増やして、現在も不動のベストセラーである。昨年発表したショルダーストラップ付きのハンドバッグで、丸みのある柔らかな曲線を描くクラシックな“ナンバーナイン(Number Nine)”もトップ3に入る勢いで売れている。日本では、彫刻のような形状の“ナンバーエイト(Number Eight)”が売れており、アジア全体ではアクセサリー感覚で持てるミニサイズのバッグが好調だ。顧客全体の20%は2回以上購入したリピーターというデータもある。

ーー日本市場に参入したきっかけは?

モテ:現在日本市場を担当するPRは日本人女性で、面接時に彼女が「日本で必ず人気になる」と熱弁してくれたこと。日本出身で、フランスのファッション企業でPRをしていた彼女の言葉には説得力があった。日本版のECサイトを開設すると、日本のメディアでの露出はほとんどなかったのに、予想以上の売り上げを記録した。品質に対して非常にこだわりの強い日本で受け入れられたのはとてもうれしいこと。今後は雑誌とのタイアップや、インフルエンサーへのギフティングでPRを強化していきたい。

ーー卸を行う予定はある?

モテ:一切ない。全ての事業を社内で行うことが、ブランドのDNAだから。兄妹で運営しているから“ファミリー”というだけでなく、会社全体が家族と考えてファミリービジネスを継続するつもりだ。品質と価格、デザインに顧客の声をフィードバックできるのは、全て自社で完結しているからこそ。ニューヨークと東京に開く予定の旗艦店も、全て社内で事業を行う。

ーー旗艦店について立地や規模など、現在決定していることはある?

モテ:まずはニューヨークのソーホーに、約350平方メートルの路面店を来年には開く予定。東京は表参道エリアを検討しており、日本への渡航が許されれば可能な限り早く現地で決めたい。創業からデジタルに注力してきたため、コロナ禍でも売り上げを伸ばすことができたが、実店舗も必要不可欠だ。商品に触れられて、ブランドの世界観を体験し、コミュニティーの一員であることを感じてもらえる場にしたい。

ーー今後、バッグ以外の商品を展開する予定はある?

モテ:ジュエリーを発表する予定。レザーグッズでもメタルパーツは美しさを引き立たせる大切な役割があり、高い宝飾技術が求められる。バッグのディテールにもサヴォアフェールを感じてもらえるが、職人の技術をより一層生かしたジュエリーを提供したい。

ELIE INOUE:パリ在住ジャーナリスト。大学卒業後、ニューヨークに渡りファッションジャーナリスト、コーディネーターとして経験を積む。2016年からパリに拠点を移し、各都市のコレクション取材やデザイナーのインタビュー、ファッションやライフスタイルの取材、執筆を手掛ける

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伝統と革新の「マムート」 “氷河と共に”の実現へ

 1862年にロープメーカーとしてスイスで誕生した「マムート(MAMMUT)」は、アパレルからフットウエア、クライミング用のハードウエアなど、アウトドアブランドの中でも幅広い商品をそろえ、約40の国と地域で扱われている。「マムート」は早くから環境に配慮したビジネスデザインを行っており、18年には“CLEAN PRODUCTION(クリーンプロダクション)”、“ANIMAL WELFARE(動物福祉)”、“REDUCED FOOTPRINT(フットプリントの削減)”、“ETHICAL PRODUCTION(エシカルな労働環境)”という4つの取り組みの頭文字をとったプロジェクト“WE CARE”を始動。そして今年から、脱炭素社会を目指す団体「プロテクト アワー ウィンター(Protect Our Winters以下、POW)」とパートナーシップ契約を締結。“Together for Glaciers(氷河と共に)”を掲げ、2050年までに“ネットゼロ”(温室効果ガスの排出量・吸収量・除去量の合計値がゼロ)の実現に挑む。

“WE CARE”プロジェクト
これまでの実績

 “WE CARE”では、すでに多くの実績がある。“クリーン プロダクション”では、資源の生産性や消費者の安全性などの観点から、生産ライン全体を整備する“bluesignシステム”を採用。25年までにアパレル、寝袋、ロープなどの分野で、同ガイドラインに沿ったプロダクトを90%以上まで引き上げる見込みだ。“アニマル ウェルフェア”では、古い寝具などから回収したリサイクルダウンと、生きている鳥や強制給餌された鳥の羽毛を禁止する“レスポンシブル ダウン スタンダード(RDS)”認証の羽毛を積極的に使用。羊毛も、環境管理された農場で適正に処理されたものだけが認定される“レスポンシブル ウール スタンダード
(RWS)”の認証素材を取り入れており、25年までにアパレルは同認証素材の使用率100%を目指す。“フットプリント”(地球温暖化への影響をCO2排出量に換算した指標)の削減では、ペットボトルを中心にリサイクルした素材を活用。有害な科学物質を使用せず、繊維の段階から染色する“ソリューションダイ”の割合も増やしている。

 「マムート」は、工場に従事する労働者の生活向上を目指す検査機関「フェア ウェア ファンデーション(FWF)」に初めて加盟したアウトドアブランドでもある。厳しい基準をクリアした認定工場とだけ取り引きし、労働管理システムの導入や定期的な監査・工場訪問などにより、エシカルな労働環境整備にも注力している。

CO2排出量ゼロは夢ではない

 CSRに対する消費者の感度は非常に高くなっています。地球温暖化への関心の高まりや、2013年に起きたバングラデシュの首都ダッカ近郊で起きた縫製工場の崩落などを発端に、ファッションビジネスの“ダークサイド”が浮かび上がったためです。企業は、自分たちの事業が環境にもたらす影響を客観視し、ビジネスを変えていかなければなりません。われわれの独自性は大きく2つ。1つは、創業から160年近い歴史で培った、商品のクオリティーと耐久性の高さです。長く使えて簡単に修理できる製品は、その時点でサステナブルです。2つ目は、長い歴史がありながら、チャレンジングな企業姿勢であること。われわれは、レーザー接合を採用し、縫い目をなくした“レーザーヒューズドダウンジャケット”を世界で初めて導入するなど、常に革新的な技術を採用してきました。今後は持続可能なイノベーションにもっと焦点を当てていきます。
 今年4月にはPOWとパートナーシップ契約を締結し、25年までのネット ゼロ(温室効果ガスの排出ゼロ)を掲げました。業界全体やPOWなどのパートナー企業との動きを活発化すれば、不可能ではありません。これらのシステムをバリューチェーン全体に広め、ミッションを達成します。

ロープに新たな命を吹き込む
“Close the Loop”って?

 “Close the Loop(クローズ ザ ループ)”は、ブランド起源であるロープに着目した取り組み。スイスのクライミングジムなど50以上の拠点に回収ボックスを設置し、5年前後使われたロープを回収。それらを分解・洗浄し、きれいなナイロン素材に生まれ変わらせ、新たなロープやアパレルなどになる。現在、アジアでの紡績パートナーなどを選定中で、決まり次第導入する。

問い合わせ先
マムート スポーツグループジャパン
03-5413-8597

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伝統と革新の「マムート」 “氷河と共に”の実現へ

 1862年にロープメーカーとしてスイスで誕生した「マムート(MAMMUT)」は、アパレルからフットウエア、クライミング用のハードウエアなど、アウトドアブランドの中でも幅広い商品をそろえ、約40の国と地域で扱われている。「マムート」は早くから環境に配慮したビジネスデザインを行っており、18年には“CLEAN PRODUCTION(クリーンプロダクション)”、“ANIMAL WELFARE(動物福祉)”、“REDUCED FOOTPRINT(フットプリントの削減)”、“ETHICAL PRODUCTION(エシカルな労働環境)”という4つの取り組みの頭文字をとったプロジェクト“WE CARE”を始動。そして今年から、脱炭素社会を目指す団体「プロテクト アワー ウィンター(Protect Our Winters以下、POW)」とパートナーシップ契約を締結。“Together for Glaciers(氷河と共に)”を掲げ、2050年までに“ネットゼロ”(温室効果ガスの排出量・吸収量・除去量の合計値がゼロ)の実現に挑む。

“WE CARE”プロジェクト
これまでの実績

 “WE CARE”では、すでに多くの実績がある。“クリーン プロダクション”では、資源の生産性や消費者の安全性などの観点から、生産ライン全体を整備する“bluesignシステム”を採用。25年までにアパレル、寝袋、ロープなどの分野で、同ガイドラインに沿ったプロダクトを90%以上まで引き上げる見込みだ。“アニマル ウェルフェア”では、古い寝具などから回収したリサイクルダウンと、生きている鳥や強制給餌された鳥の羽毛を禁止する“レスポンシブル ダウン スタンダード(RDS)”認証の羽毛を積極的に使用。羊毛も、環境管理された農場で適正に処理されたものだけが認定される“レスポンシブル ウール スタンダード
(RWS)”の認証素材を取り入れており、25年までにアパレルは同認証素材の使用率100%を目指す。“フットプリント”(地球温暖化への影響をCO2排出量に換算した指標)の削減では、ペットボトルを中心にリサイクルした素材を活用。有害な科学物質を使用せず、繊維の段階から染色する“ソリューションダイ”の割合も増やしている。

 「マムート」は、工場に従事する労働者の生活向上を目指す検査機関「フェア ウェア ファンデーション(FWF)」に初めて加盟したアウトドアブランドでもある。厳しい基準をクリアした認定工場とだけ取り引きし、労働管理システムの導入や定期的な監査・工場訪問などにより、エシカルな労働環境整備にも注力している。

CO2排出量ゼロは夢ではない

 CSRに対する消費者の感度は非常に高くなっています。地球温暖化への関心の高まりや、2013年に起きたバングラデシュの首都ダッカ近郊で起きた縫製工場の崩落などを発端に、ファッションビジネスの“ダークサイド”が浮かび上がったためです。企業は、自分たちの事業が環境にもたらす影響を客観視し、ビジネスを変えていかなければなりません。われわれの独自性は大きく2つ。1つは、創業から160年近い歴史で培った、商品のクオリティーと耐久性の高さです。長く使えて簡単に修理できる製品は、その時点でサステナブルです。2つ目は、長い歴史がありながら、チャレンジングな企業姿勢であること。われわれは、レーザー接合を採用し、縫い目をなくした“レーザーヒューズドダウンジャケット”を世界で初めて導入するなど、常に革新的な技術を採用してきました。今後は持続可能なイノベーションにもっと焦点を当てていきます。
 今年4月にはPOWとパートナーシップ契約を締結し、25年までのネット ゼロ(温室効果ガスの排出ゼロ)を掲げました。業界全体やPOWなどのパートナー企業との動きを活発化すれば、不可能ではありません。これらのシステムをバリューチェーン全体に広め、ミッションを達成します。

ロープに新たな命を吹き込む
“Close the Loop”って?

 “Close the Loop(クローズ ザ ループ)”は、ブランド起源であるロープに着目した取り組み。スイスのクライミングジムなど50以上の拠点に回収ボックスを設置し、5年前後使われたロープを回収。それらを分解・洗浄し、きれいなナイロン素材に生まれ変わらせ、新たなロープやアパレルなどになる。現在、アジアでの紡績パートナーなどを選定中で、決まり次第導入する。

問い合わせ先
マムート スポーツグループジャパン
03-5413-8597

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クリニックレベルの効果!?「ジ オーディナリー」で攻めのスキンケア【爆裂!健康美容マニア道】

 1日8食、ジャンクフード漬けの超不健康児から超健康優良児へと大変身を遂げたフリーアナウンサーの名越涼。およそ15年かけて自らの体で人体実験を繰り返してきた結果、“超絶良かったもの”だけを余すことなくお伝えする。今回は世界中の美容オタクをとりこにするプチプラスキンケア「ジ オーディナリー」について。

 SNSで最新のスキンケアを探しているときによく登場し、気になっていたブランドがあった。それが、カナダ発の「ジ オーディナリー(THE ORDINARY)」。成分主義でストイックな処方、それでいてプチプラ。世界中の美容オタクをとりこにしてきた実力派スキンケアブランドだ。自分に必要と感じる成分を選んで使用できることから“美容の玄人向け”とも呼ばれるこのシリーズ。これは試してみるっきゃないわ……!と、使い始めて1カ月経過した今を、ここに報告する。

プチプラなのに、すごい実力

 SNSでバズリ、海外では絶大なる人気を誇る「ジ オーディナリー」(日本は未上陸)。一つ一つの濃度が高いゆえ、複数アイテムを使うときの順番や併用不可の組み合わせなど使用には注意が必要で、ある程度の美容知識と経験のある人向きとされている。が、きちんと決められた方法さえ守れば「あ、これ、すごいわ」を体感でき、その実感の早さにも驚くだろう。かくいう私がそれ。この1カ月、着実に肌触りが変化しているのに感動する日々。今回は、「美白」と「たるみ」をキーワードに選んだアイテムを紹介しよう。

毛穴きゅっ&もっちもち

 まずは朝のスキンケアから。洗顔後はまず1〜3の美容液を使い、クリームでしっかり保湿。日焼け止めは必ず使用すること。

1、“ビュッフェ(BUFFET)”
 「ジ オーディナリー」の中で人気No.1を誇るアイテム。数種類のペプチドを配合した総合美容液で、シワやたるみの改善、コラーゲンの生成を促すことが期待できる成分がたっぷり、およそ25%という高濃度で配合されている。使い続けるうちに肌がふんわり、お気に入りの1本。

2、“ナイアシンアミド10%+ 亜鉛1%(NIACINAMIDE10%+ZINC1%”
 完売続出の人気アイテム。ナイアシンアミドはビタミンB3が含まれていて、毛穴の引き締めや肌の血行を促す作用に期待。すっと肌になじみ、もちっとした肌触りに。

3、“アルファアルブチン2%+ヒアルロン酸(ALPHA ARUBUTIN2%+HA)”
 アルファアルブチンはハイドロキノンの一種。色素沈着の抑制作用、肌のトーンの改善に。日本では1%が標準だが、その2倍のアルブチンが含まれる高濃度の美容液。

目覚めたときのぷるん、ツヤっ

 続いて夜のスキンケア。翌朝目覚めるのが楽しみになる、ビタミンCを中心にしたラインアップ!

1、“エチル化アスコルビン酸15%溶液(ETHYLATED ASCORBIC ACID15%SOLUTION)”
 ビタミンC誘導体の一つ。従来のビタミンC誘導体とは違い、皮内代謝しなくても効果を発揮できるのが特長。水を含まない溶液で、肌につけた瞬間ほんのり温かく感じる。

2、“アルファアルブチン2%+ヒアルロン酸(ALPHA ARUBUTIN2%+HA)”
 併用不可でないため、夜も使用。

3、“ビタミンCサスペンション23%+ヒアルロン酸2%(VITAMIN C SUSPENSION23%+HA SPHERES2%)”
 水とシリコンを使用しない、23%のL-アスコルビン酸が含まれる高濃度なクリーム。パウダー状のビタミンCが入っているため、ザラッとした使用感。最初は結構ピリピリするので、スクワランなどと混ぜて使うのがオススメ。ビタミンCによる抗炎症や抗酸化作用が期待でき、翌朝目覚めたときの「トゥンッ」とした肌に心が躍ったアイテム。

4、“100%植物由来のスクワラン(100% PLANT-DERIVED SQUALANE)”
 エコサート認証済みの100%純粋なスクワラン。肌の保湿効果をはじめ、皮膚を柔らかく保ち、バリア機能を高める働きが期待できる。サラサラしていて使いやすく、とってもしっとり。併用不可なしなので使いやすさ◎。

 併用不可の組み合わせなどについては「ジ オーディナリー」を展開するデシエムのホームページでチェックしてみてほしい。成分がかなりアグレッシブに凝縮されているので、パッチテストを行ってから使うと安心。暑さと梅雨でダルダルになりがちな今こそ、攻めのスキンケアで“目覚める”ような体験を、ぜひ。


名越涼/フリーアナウンサー。香港出身。福井と愛知のテレビ局アナウンサーを経て独立。司会やライター、セミナー講師、企画・プロデュースなど幅広く活躍するパラレルワーカー。趣味・特技は手作り発酵食、食文化研究、ヨガ(歴15年)eスポーツと農業にも精通

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「メゾン マルジェラ」から日本の抹茶をイメージした癒しの香りが仲間入り

 「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」“レプリカ”フレグランスに新作の“マッチャメディテーション”(10mL、3850円/30mL、8800円/100mL、1万7600円 全て税込価格)が仲間入りした。“レプリカ”フレグランスコレクションはさまざまな“記憶”や“シーン”をイメージしたコンセプトで、新作は日本の抹茶に着想を得ている。

 製品名の“マッチャ(抹茶)メディテーション(瞑想)”とあるように、若々しいふくよかな抹茶の香りが誘う瞑想のひと時を再現。明るく穏やかな午後、自分と向き合う静かで平和な時間に温かい抹茶椀で滑らかな泡を啜る。ゆっくりとした時間の流れに身をゆだね、五感が目覚める“禅”の体験を香りで表現している。トップノートにはベルガモット、マンダリン、グリーンティー、ミドルノートにはオレンジフラワー、ジャスミン、抹茶、ベースノートにはベンゾイン、モス、ホワイトチョコレートをブレンド。優雅な抹茶の渋みを甘いホワイトチョコレートのまろやかな香りで包み込んだ、穏やかな香りだ。

 また全13種類ある”レプリカ”フレグランスコレクションで人気ナンバーワンなのが、“レイジーサンデー モーニング”だ。イタリア・フローレンスの清々しく晴れた日曜の朝をイメージし、スズランとアイリス、ホワイトムスクが透明感のある香りを奏でる。洗い立てのリネンのシーツが滑らかに肌を包み込む、フレッシュでゆっくりとした落ち着きのひと時をほうふつとさせ、デビュー以来年齢や性別問わず幅広くから人気のベストセラーだ。

 "レプリカ”フレグランスコレクションは12月31日まで表参道ヒルズで開催中のポップアップストアに加え、阪急うめだ本店2階「HANKYU BEAUTY フレグランス」、アットコスメ トーキョー、イセタン ミラー ルミネ新宿店、全国の「メゾン マルジェラ」直営店舗、「エムエム6 メゾン マルジェラ(MM6 MAISON MARGIELA)」直営店舗で購入が可能だ。オンラインではアットコスメショッピングのほか、「HANKYU BEAUTY ONLINE」で全てのサイズを販売している。

問い合わせ先
メゾン マルジェラ フレグランス
03-6911-8413

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「アーカー」創業者の福王寺朱美が宝石や鉱物で描く禅の世界

 ジュエリーブランド「アーカー(AHKAH)」の創業者である福王寺朱美が6月4日、東京・表参道で個展を行った。テーマは「フューチャー ゼン(未来の禅)」。会場には水晶や宝石で作られたアート作品や枯山水を展示し、テーマの世界観を表したショートフィルムを上映した。「アーカー」で長年ジュエリーのクリエイションに携わってきた福王寺に、これらアート作品に込めた思いを聞いた。

WWD:宝石を使用してアート作品を作ろうと思ったきっかけは?

福王寺朱美(以下、福王寺):宝石鑑定士の資格を持っていて、ジュエリーブランドに携わってきたため水晶や鉱物が身近にあった。それらの美しさをよく知っているし、その美しさを作品で表現できればと思った。石を使って、より美しいものを作りたいと思った。作品を通して、自分が考えていることや、今後やっていきたいことを伝えたいという思いもある。

WWD:テーマを「フューチャー ゼン」にしたのは?

福王寺:禅というと宗教的だと思われるかもしれないが、「未来の禅」とは、宗教や国境がない解放された世界のこと。苦しかったときに座禅に行ったことがある。毎日瞑想し、辿り着いたのが平和な心だった。感謝の気持ちや大切なこと、純粋な幸せ、それらの本質を色とりどりの鉱物で表現できたらと思った。石には崇高な力があるし、水晶は気持ちを浄化してくれる。作品を通して、それらを共有したい。

WWD:蒔絵作家の箱瀬淳一とコラボレーションしようと思ったきっかけは?

福王寺:以前もコラボレーションをしたことがあったし、日本の伝統工芸である蒔絵を取り入れることで、国境を超えた日本の素晴らしさを伝えたかった。蒔絵の工房を探していたときに辿りついたのが箱瀬先生の工房だった。先生と何度も話をして少しずつ形にしていった。

職人と二人三脚で作りあげる作品

WWD:制作のプロセスは?一番苦労した点は?

福王寺:イメージを描いて、職人と二人三脚で作り上げていった。職人に初めてのチャレンジをたくさんしてもらった。私の思いを伝えて一生懸命頑張って完成したときは職人から「最高の仕事をありがとう」と言われ感動した。苦労したのは、水晶に蒔絵を施すとき。石の屈折率など考えなければならなかった。箱瀬先生に「キャンバスの裏に絵を描いて、表から見えるように」と難題を出したり……。彼から「不思議な空間に立つオベリスクのようで興味深い」と言われたときはとてもうれしかった。

WWD:これらの作品を見る人に何を感じて欲しいか?

福王寺:魂を込めてつくったので、一人一人、自分の中にある純粋さ、崇高さを感じて欲しい。心が洗われたり、幸せを感じてもらえたり、笑顔になってもらえるとうれしい。

WWD:これからチャレンジしたいことは?

福王寺:建築家をはじめさまざまな人とコラボレーションして自分の美術家としての世界観を広げて行けたらと思う。ジュエリーブランドの経営者は卒業したので、ただ美しいものを追求して作っていきたい。

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“エロ”を封印して上品に 今季のクロップドトップスの着こなし方

 夏の装いに軽やかさを添えるクロップド丈のトップスは、ヘルシーにお腹をチラ見せできる使いやすいアイテムとして、じわじわと浸透中です。トップスの裾周りがすっきりと映り、着やせ効果も引き出せます。ハイウエストのボトムスとも好相性。カジュアルな印象を持たれがちですが、この夏はセクシーさを遠ざけた“大人使い”が広がる気配です。

 「シャネル(CHANEL)」は巻きスカートを合わせて、節度を保った装いに仕上げました。ハイネックのトップスの上からジャケットをカーディガン風に重ね、ウエスト周りの見え加減を調節。セットアップをイエロー系でまとめ、肌見せゾーンの印象を弱めています。今回は、クロップドトップスを大人っぽく上品に着こなす“技あり”コーディネートをランウエイルックから集めてみました。

ボリュームあるシルエットでめりはりを強調

 ウエスト周りの素肌がわずかにのぞく“チラ腹見せ”は、クロップドトップスで生かしたい演出。着こなしのポイントは控えめな露出。やりすぎは禁物です。ボリュームのあるシルエットはウエストの細さを際立たせてくれます。

 「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」のクロップドトップスは、“袖コンシャス”なデザインが視線を引き寄せ、ウエストとのボリュームの落差を強調。鮮やかなマルチカラーがトップスの存在感を強めています。ワイドパンツと合わせることで、ウエストのくびれをさらに引き立てた、好バランスのめりはりスタイリングに仕上がりました。太ベルトが、素肌の露出をカムフラージュする小技も効いています。

甘いボリューム袖にきらめきパンツで視線を分散

 トップスにロマンチックなムードを宿らせるスタイリングも、腹見せの印象を弱める効果が期待できます。目を引く素材やインパクトのある色使いでボトムスを前面に押し出すのも、クロップドトップスと好相性のコーディネートです。

 「イザベル マラン(ISABEL MARANT)」のクロップドトップスの裾の短さが目立たない理由は、袖にあり。肩口が盛り上がったパフスリーブと、細く絞った袖先の極端なボリュームの落差が、トップスの裾から視線をそらす効果を発揮しました。ボトムスに選んだのは、トレンドアイテムに浮上してきたハイウエストのサスペンダー付きパンツ。まばゆいメタリックが70年代ムードをまとい、チラ腹見せの印象をセーブしています。裾をロールアップするのも、ウエストから目をそらす効果を生む小技です。

ノーブルなスリーピースで品格あるチラ見せ

 全体をノーブルにまとめる装いは、多少のウエスト露出まで上品に見せてくれます。色を統一するワントーンのスタイリングなら、着用シーンも広がりそうです。

 真っ白なワントーンの装いに仕上げたのは「フェンディ(FENDI)」。Vネックのクロップドトップスは、凜々しくすがすがしい印象です。ジャケットとパンツで構成するホワイトルックに、大人仕様の適度な肌見せがフレッシュでスタイリッシュなイメージを添えました。Vネックの内側に沿うネックレスのアレンジも参考にしたいです。パンツのウエストを斜めに傾け、リラクシングな雰囲気も引き出しています。

ゆるシルエットで、健康的にチラ腹見せ

 腹見せで気になるのは、望まないセクシーさが出てしまうこと。体のラインを強調しないスタイリングに仕上げれば、むしろ健康的な見え具合に整います。ポイントは体の線を見せない“ゆるシルエット”です。

 マルチカラーの「アクネ ストゥディオズ(ACNE STUDIOS)」は、ネオンカラーやくすみ色をミックスした複雑な色味がウエストから目を引き離す効果を発揮。ハイネックとロングスリーブも視線を散らしてくれます。体の線を拾わないシルエットがセクシーなムードを封印。爽やかなホワイトパンツもマルチカラーのトップスを引き立てています。

リュクス×カジュアルでこなれた着映えに

 ネックゾーンが詰まったタイプのトップスは、視線を引き上げてくれるのでクロップド丈が目立ちにくくなります。腕や脚などウエスト以外の素肌を大胆に露出するのも、ウエストから視線をそらす効果が期待できるテクニックです。

 「バルマン(BALMAIN)」のハイネックは、メタリックの生地がきらめいて、リュクスな印象。実はクロップド丈なのですが、光る生地のおかげでトップスに視線が行き、わずかなお腹見せはほとんど目立ちません。さらに、正面に施したあでやかなドレープで気品をまとわせました。ボトムスは、あえてデニムの膝上丈のパンツでコーディネート。“リュクス×カジュアル”の掛け算で、こなれた着映えに整えました。

 クロップドトップスの着こなしで心がけたいのは、ウエストゾーンを強調しないさりげなさ。やりすぎないさじ加減が肝心です。ここが1980年代の振り切った肌見せとは違う点です。羽織物でさりげなくカムフラージュしたり、首元・腕を隠してみたりといった、節度を保つアレンジが有効です。ハイウエストボトムスを選んで、ウエストゾーンをすっきり見せるのも今どきの合わせ方。上手に操れば、健やかさと着やせをダブルで得られるので、この夏はクロップドトップスを取り入れてみては。

ファッションジャーナリスト・ファッションディレクター 宮田理江:
多彩なメディアでコレクショントレンド情報、着こなし解説、映画×ファッションまで幅広く発信。バイヤー、プレスなど業界での豊富な経験を生かし、自らのTV通版ブランドもプロデュース。TVやセミナー・イベント出演も多い

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店舗流通ネット、焼肉「ふたご」と投資型FC加盟者を募集。金を出すのみで、運営はふたごにお任せ。

店舗リースの店舗流通ネット株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:戸所 岳大)が、「大阪焼肉・ホルモン ふたご」(国内79店舗・海外5店舗)を展開する株式会社FTG Company(本社:東京都目黒区、代表取締役CEO:李 純哲)と新しい投資型・フランチャイズモデルの提供を始める。
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「この男の創出力は関西一だよ。ホンマすごいわ。」オーブ佐野氏が仕掛けたのはアフターコロナを見据えたナンパスポットだった

 "オマール海老のつかみ捕り"で、一躍注目を集める存在となった佐野知成氏(株式会社orb代表取締役)が、緊急事態宣言が解除された6月21日(月)、本拠地の大阪・福島で8店舗となる「蒸っ酒 ぽっぽ」をオープンさせた。今回のお店も奇抜なアイデアが随所に盛り込まれており、この男の創出力には毎々、感心させられる。福島にナンパスポットの新名所が誕生した。
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捨てられた傘をおしゃれなバッグに 大丸梅田店が回収・販売

 大丸梅田店は、顧客から引き取った廃棄傘をアップサイクルする取り組み「モトカサプロジェクト」を開始した。製作したオリジナルバッグを6月23~29日、同店1階の婦人洋品売り場で販売する。

 同店では傘の買い替え時に顧客から引き取る傘が年間約300本ある。婦人洋品担当の高山朋子さんは「買い替えで不用になった傘や、修理するのに時間がかかるために処分したいというお客様からの申し出に応え、不用傘を引き取ってきた」と言う。ただ、不用傘は産業廃棄物として処分されるため、廃棄コストもばかにならない。

 「傘を捨てたら終わりでいいのか、(傘の骨が折れていても)生地部分がきれいな傘もあってもったいない。他に何かできることはないのか」。疑問を抱いた高山さんは、産休から職場復帰してすぐに社内の提案制度「チャレンジカード」に応募した。梅田店独自の企画提案の場「ハツメッセ」で廃棄傘の企画が採用され、2020年9月にプロジェクトがスタートした。

 廃棄傘を回収して商品化すると同時に、ゴミとなる廃棄傘を減らすのが目標だ。当初は飛沫感染防止シートや自転車、ランドセルなどの雨カバー、ディスプレイやオブジェなどリユースやリサイクル、リメイクの観点で検討した。だが衛生面の問題を解決できる協力先がなかなか見つからず、ようやく出会えたのが、ビニール傘から生まれたブランド「プラスティシティ」を製造販売するモンドデザイン(東京、堀池 洋平社長)だった。置き忘れや廃棄されたビニール傘を独自のアップサイクルなモノ作りで新たなバッグに生まれ変わらせる。

 工程はすべて手作業で、廃棄傘を解体、洗浄後、ビニールと傘の生地、芯地とペットボトルのリサイクル生地の4枚を重ねて圧着。国内の技術力のある職人が裁断、縫製し、トートバッグとサコシュを製作した。傘の生地の形状をそのまま生かしたデザインが特徴で、トートバッグの両端のホックを留めればコンパクトなフォルムになる。価格はトートバッグ1万6940円(税込)、サコッシュ9680円(同)。

 29日まで営業するポップアップストアでは、ビニール傘だけを使ったプラスティシティのオリジナルトートバッグ(1万5400円)とクラッチバッグ(9900円)、マルチショルダーケース(7370円)も販売する。購入者には傘生地から作ったエコバッグやマスクケース、折りたたみ傘ケース、ティッシュケースをノベルティとして無料で提供する。政策は障害者を支援するNPO法人トゥギャザーが運営する店舗「パティスリーとっと」に依頼した。お気に入りの傘からエコバッグが作れるオーダーも受け付ける。

 今年3月から店内で同プロジェクトの告知と傘の回収を呼びかけたところ、初日から問い合わせがあり、1人で10本の傘を持ってきた人もいるという。

 すでに洋服のリサイクルは広まっているが、傘の引き取りはこれまでなかった。高山さんは「地球に良いことをしたい人に対して行動に移すキッカケ作りができればと思う。ビニール傘廃棄問題の解決にもつながるので、今後も活動を続けていきたい」と意欲的だ。

橋長初代(はしなが・はつよ)/流通ライター:同志社女子大学卒。ファッション専門誌の編集を経てフリーランスのライターに。関西を拠点に商業施設、百貨店、専門店、アパレル、消費トレンド、ホテル、海外進出などの動向を「WWD JAPAN.com」「日経クロストレンド」などに寄稿。取材では現場での直感と消費者目線を大事にしている。最近の関心事は“台湾”と“野菜づくり”と“コロナ後のファッションビジネス”。「リモート取材が浸透すれば、もっと取材先を広げていきたい」

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ブルックリンでプライド・マーチ開催 トランスジェンダーの若者の権利啓発・保護を訴えて

 アメリカ・ニューヨーク州のブルックリンで6月13日、トランスジェンダーの若者の権利啓発・保護を訴える「ブルックリン・リバレーション・マーチ2021(Brooklyn Liberation March 2021)」が開催された。参加者は白い洋服とマスクを着用して行進し、日々暴力や差別にさらされるトランスコミュニティーや、その中でも見落とされやすい若者・ブラック(黒人)のトランスジェンダーの人々に向けたメッセージを発信した。今年はコミュニティーへの継続的な暴力への抗議に加えて、反トランス的趣旨を含むアメリカの新しい法案を受けて全ての子どもや若者が安全に暮らせる社会を掲げ、1500人を超える人が集まった。

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息苦しさ&臭い問題解消に!いま注目すべき「マスク用アロマ」

先日「香り」をテーマにした企画を担当する機会があり、少々驚いたことがある。ルームフレグランスや新作のハンドケアなど、見た目もおしゃれな香りのアイテムが並ぶ中で、最も読まれた記事は何かというと……? 意外にも「マスクに使うアロマ」だった。「えっ、地味なのにコレ!?」と驚く一方で、「やはりそうか」とふに落ちた面もある。なぜなら、マスクの着用は、本来目に見えない呼吸を「見える化」したから。そしてここに、切実な「香りのニーズ」が発生したように思う。

目に見えない呼吸を
「見える化」したマスク

普通に生活している限り、呼吸を意識することはほとんどないはずだ。しかしマスクの着用により、嫌でも意識せざるを得ない場面が増えている。理由の一つは「息苦しさ」、そしてもう一つは「マスク内の不快な臭い」によって、である。

この不快な臭いの原因となる口臭には、口内環境やホルモンバランス、そしてストレスによる唾液の減少が関与している。そのため、これまでは若年層よりも、一定の年齢を経た大人の方が、意識することが多かったのではないか。さらに口臭は、そもそも他者を不快にする存在であって、自身では気付かないケースもある。

ところがマスク着用によって、事情は一変する。なにせ不快なのは自分自身なわけで、とたんに「自分ごと」の問題になるからだ。年齢や性別に関係なく、会社に出勤したり学校に通ったりしている人は昼食を取るだろうし、飲み物も口にするはず。生活のスタイル上「1日中マスク内は爽快な空気」という方は、ほとんどいないのではないかと思う。

「息苦しさ」という、
生理的に無視できない問題

加えて、これから夏にかけてはマスク着用による「息苦しさ」も増していく。近年の猛暑は何もしなくても息苦しさを感じるほどだが、鼻と口がすっぽり覆われている状態だと、普通に会話をすることすら、ストレスに感じてしまう。これも年齢性別を問わず直面する自分ごとの問題であり、特に呼吸は生命活動の要でもあるから「楽になるなら、少しでも楽になりたい」と思うのは当然のことだ。

「年齢・性別に関係なく」「四六時中向き合う」「自分ごとの問題」、これこそがマスク用アロマが注目される理由だと思う。今回ちょっと調べてみたら、抗菌および消臭を目的とした「マスク用スプレー」で、ウェブのまとめページが存在するほど、製品が豊富であって驚いた。この初夏にマンダムや資生堂など大手メーカーから新製品が登場するにあたり、現在進行形のニーズの高さがうかがえる。

「精油」を用いたマスク用アロマが注目される理由

前述のマスク用スプレーは、新型コロナウイルス流行の初期段階では、抗菌効果に軸足を置いたものが目立った。もちろん現在も抗菌・消臭成分を配合しているものがほとんどである。そんな中で、個人的な感覚ではあるけれど「使い続けたい」と思ったものは、天然の抗菌・清涼効果を持つ「精油」を用いたマスク用スプレーおよび、「香りの効果」をプラスしたマスク用アロマだった。

これはやはり、マスクが「鼻と口の周囲を覆うもの」という側面が大きいと思う。抗菌効果も大切だけれど、口の近くに使用するだけに、天然精油の方が消費者としては安心だ。そして、人工香料ではなく、自然の息吹を感じる精油の香りには、理屈抜きの心地良さを感じるからだ。ただでさえストレスフルなマスク着用生活の中で、豊かな自然の中で深呼吸するような、リフレッシュ感をもたらしてくれる。感覚的な話ではあるけれど、嗅覚は脳とダイレクトにつながっている以上、重要なポイントであると思う。
というわけで、今回は実際使ってみた中で、マスク着用の息苦しさと不快感を解消する、精油を用いたマスク用アロマをセレクトしてみた。

ペタッと貼るだけ。
ユニークなマスク用アロマ

「オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー(OFFICINE UNIVERSELLE BULY)」の“マスク用アロマシール”は、ほかにはない斬新な発想のアイテムだ。マスクにペタッと貼るだけで、ユーカリ、ペパーミント、シトラスの精油が、マスク内の空気を一新してくれる。手軽で使いやすく、赤いサークルのシールがマスクのワンポイントになるのも魅力の一つ。ハーブが奏でる香りは呼吸を楽にすると同時に、リフレッシュ感をもたらす効果も。最長約6時間と、香りの持続性に優れているのも特徴だ。

コロナ禍で売り上げが伸張、ミントのリフレッシュアイテム

2009年に登場した素数の「ノーズミント(NOSEMINT)」は、世界各国で累計販売数5億本を突破したロングセラー。本来はミントの香りを嗅いで、仕事中の眠気を覚ましたり、花粉の季節に鼻を通したりするための製品だが、コロナ禍以降に注目度が急上昇したという。マスクに数滴つけることで、ペパーミント、ユーカリ、ラベンダーの香りがマスク内の空気を爽快に保つこと、さらに天然油の抗菌効果が支持され、シリーズ累計販売数がなんと前年比333%に伸張。手頃な価格帯で、購入しやすい点も人気の理由だ。

天然精油の力で、手指を消毒しつつマスク内を爽快に

「ボーテ デュ サエ(BEAUTE DE SAE)」の“ナチュラル パフュームド リフレッシュスプレーボタニカル”は、天然由来のエタノールを配合した手指用の消毒スプレー。マスクに一吹きすることで、気になる臭いを軽減するマスクスプレーとしても使用できる。古くから抗菌・清涼作用が知られるゼラニウム、オレンジ、ペパーミントの精油を配合し、穏やかな香調で顔周りにつけても心地良い香りを楽しめるはず。香りの持続性は短いけれど、持ち歩きに便利なサイズなので、生活のさまざまなシーンで取り入れやすい。

食事後にシュッ! オーガニックの
マウススプレー

たかくら新産業の「メイド オブ オーガニクス(MADE OF ORGANICS)」が8月15日に発売するのは、有機 JAS 認証を得た“ブレスリフレッシュスプレー”。オーガニックのキシリトールやマヌカハニーエキスなど、天然の殺菌・消臭成分を配合し、口臭の原因にアプローチ。オーガニック配合率96.8%であること、そしてレモン&ミントの爽やかなフレーバーで、口の中に使用するアイテムとして安心感がある。ランチの後や、マスク着用が長時間にわたる場合、シュッと一吹きして、口内および気分をリフレッシュしたい。

そもそも香りは(特に日本人の場合)化粧品カテゴリーの中で、必需品ではなく嗜好性が高いアイテムだと思う。コロナ禍で「おうち時間」が増えたことにより、香りへの注目度が高まったとは聞くけれど、これまで香水やルームフレグランスを全く使わなかった人にとって、香りは(あればQOLを上げるかもしれないけれど)「ないならないで、暮らしていける」存在であるはずだ。一方でマスク内の不快な臭いや息苦しさは、誰もが日々直面し、解消できるものなら解消したい優先順位の高い問題である。

ここに精油や香りの機能性がカチッとはまったことに、マスク用アロマの秀逸さがある。「目の前の問題を解消する」「手軽に使える」「比較的手に取りやすい価格」そして最終的に「香りの力でQOLを上げる」という意味で、本当によくできているなあと、改めて感心してしまう(個人的にも、一度使ったらあまりに快適で、手放せなくなってしまった)。

いつか遠くない日に「マスクを外す日」は必ずやってくる。一方で、日本人はコロナ禍の経験上、風邪や季節性インフルエンザが流行する季節になると、自発的にマスクを着用する人も多いのではないかと考えている。そういう意味で、一過性の流行ではなく、今後もマスク用アロマはシーズナルな需要があるのではないか。さらにもう一歩進んで、マスク用アロマのような「精油や香りが実際に役に立つ」新たな香りのアイテムが登場したらいいのに、と妄想してみたりする。肩こりを軽減したり、イライラを解消したりするロールオンの香りアイテムとか、気分をリフレッシュするアロマミストなど、フレグランスの枠にとらわれないアロマアイテムは、今の時代にきっと多くの人に支持されるはずだから。

undefined宇野ナミコ:美容ライター。1972年静岡生まれ。日本大学芸術学部卒業後、女性誌の美容班アシスタントを経て独立。雑誌、広告、ウェブなどで美容の記事を執筆。スキンケアを中心に、メイクアップ、ヘアケア、フレグランス、美容医療まで担当分野は幅広く、美容のトレンドを発信する一方で丹念な取材をもとにしたインタビュー記事も手掛ける

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しまむらがアウトドアショップ「ロゴス」とコラボ 共同開発ブランドを6月23日に発売

 キャンプをはじめとしたアウトドアレジャーの大ブームを背景に、しまむらもアウトドア風のカジュアルアイテムを発売する。6月23日から、アウトドアショップの「ロゴス(LOGOS)」としまむらとで共同開発した新ブランド「ロゴスデイズ(LOGOS DAYS)」を、全国の「ファッションセンターしまむら」で販売。ウィメンズのウエア、バッグ、シューズのほか、メンズやキッズのウエア、寝具類、インテリア用品などがそろう。

 ウィメンズは「ロゴスデイズ」のロゴ入りTシャツ(979円=税込)やジャンパースカート(2420円)などのほか、ハット(1419円)、リュック(1969円)、スポーツサンダル(1969円)などを企画。本格的なレジャーシーン向けというよりは、日常着としてアウトドア気分を楽しめるラインアップだ。メンズ、キッズはTシャツなど。そのほか、チマヨ調の柄のタオルケット(1969円)、敷き布団(2970円)、マルチカバー(1969円)など、寝具やインテリア用品も充実。ルームウエアもそろう。

 郊外立地で生活密着型の商売を強みとするしまむらは、アパレル関連の中でもコロナの勝ち組企業の一つ。2021年2月期は売上高が前期比4.0%増の5426億円、営業利益が同65.4%増の380億円だった。その後、3〜5月の既存店売り上げも前年同期比33.9%で推移。6月(5月21日〜6月20日)は、前年のリベンジ消費によるハードルの高さなどで前年同月比7.5%減と10カ月ぶりに前年実績を割り込んだが、コロナ禍前の一昨年同月比では17.6%増の着地となっている。

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【動画】「アディダス」×「オールバーズ」両社日本法人キーマンが初のコラボシューズを解説 「WWDJAPAN」読者からの質問にも回答

 フットウエア業界のサステナビリティを推進する「アディダス(ADIDAS)」と「オールバーズ(ALLBIRDS)」はこのほど、コラボレーションアイテム第1弾“フューチャークラフト.フットプリント(FUTURECRAFT.FOOTPRINT)”を公開した。同アイテムは両社の技術を掛け合わせ、デザインから素材、梱包材に至る全ての工程における温室効果ガス排出量を抑えて開発したもの。そして、サプライチェーン全体での温室効果ガス排出量を示す「カーボンフットプリント」は、2.94kgCO2eを実現した。

 アイテム公開に際して、トーマス・サイラー(Thomas Sailer)=アディダス ジャパン副社長と、竹鼻圭一オールバーズ日本法人代表にインタビュー。同アイテムの魅力について解説してもらった。加えて事前に「WWDJAPAN.com」読者から募集した質問や日本でサステナブルなイノベーションを加速させるために準備している施策などについても聞いた。

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パリの老舗百貨店サマリテーヌが16年ぶりに再開 ヨーロッパ大陸最大のビューティフロアなど

 仏パリの老舗百貨店サマリテーヌ(LA SAMARITAINE)は6月23日、16年に及ぶ長期リノベーションを経て営業再開した。オープン前日に催された落成式には、エマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)仏大統領やベルナール・アルノー(Bernard Arnault)LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON、以下LVMH)会長兼CEOが出席した。

 約4万5000平方メートルあるプランタン(PRINTEMPS)や本館だけで約7万平方メートルあるギャラリー・ラファイエット(GALERIES LAFAYETTE)といった、パリ市内にある有名百貨店と比較すると、サマリテーヌの売場面積は約2万平方メートルと小さい。これについてアルノー会長兼CEOは、「大きい館はスペースを埋めるのが大変だ。小さい方が厳選できるから優位だ」と説明する。同館では約600ブランド扱い、そのうち50ブランドは同館限定出店となる。

 約3400平方メートルある地下1階は、ヨーロッパ大陸最大のビューティフロアだ。世界中から選りすぐった200のブランドを展開し、サステナブルを売りにしたビューティブランドも約50ブランドが出店するほか、スパやヘアトリートメント、メイクアップレッスンといったサービスも充実している。

 サマリテーヌは1870年創業。LVMHが2001年にサマリテーヌの過半数株式を取得し、10年には完全子会社化している。同社は7億5000万ユーロ(約975億円)をサマリテーヌに投資しているという。今回の改装は日本の建築事務所SANAAが担当。LVMHが運営する免税店のDFSや、同じく傘下の高級ホテルであるシュバル ブラン(CHEVAL BLANC)も併設。シュバル ブランはセーヌ川を見下ろせるように設計され、9月7日にオープン予定だ。

 サマリテーヌは建築的な観点からも、美術的な観点からも象徴的な建物になるとアルノー会長兼CEO。また、再開に伴いパリに3000人分の雇用を創出する点も、今般の状況に鑑みると非常にインパクトのあることだと説明する。サマリテーヌの経営陣によると、パリに観光客が戻ってくるのに2年はかかるとしつつも、3~4年以内に来館人数500万人を目指すという。

YU HIRAKAWA:幼少期を米国で過ごし、大学卒業後に日本の大手法律事務所に7年半勤務。2017年から「WWDジャパン」の編集記者としてパリ・ファッション・ウイークや国内外のCEO・デザイナーへの取材を担当。同紙におけるファッションローの分野を開拓し、法分野の執筆も行う。19年6月からはフリーランスとしてファッション関連記事の執筆と法律事務所のPRマネージャーを兼務する。「WWDジャパン」で連載「ファッションロー相談所」を担当中

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「ダイソン」からコードレスヘアアイロンが登場 毛束に合わせて形状が変わる独自のプレートを採用

 「ダイソン(DYSON)」はコードレスヘアアイロン“ダイソン コラール(DYSON CORRALE)”を直営店やオンラインストア、提携ヘアサロンなどで6月23日に発売する。価格は税込5万3900円(編集部調べ)。うねりやくせ毛をなめらかにまとめて、艶のあるストレートヘアをかなえる。丸みを帯びた本体によってカールやウェーブを作りやすく、1台でさまざまなスタイルに対応できる。「ダイソン」のヘアケアカテゴリーにおいてヘアドライヤー“スーバーソニックイオニック”、スタイリングツール“ダイソン エアラップ スタイラー”に次ぐ3機種目となる。グローバルでは昨年発売し、ビューティアワードを受賞するなど話題を集めている。

 一般的な硬いプレートのヘアアイロンは毛束の最も薄い部分にのみ熱とテンションがかり、均一に熱が加えられず同じ箇所に何度もヘアアイロンを当てることになる。これによって過度な熱が加わり、髪のコシや艶を失う原因となる。

 そこで“ダイソン コラール”は、独自開発のフレックスコッパープレートを採用。プレートが毛束の形状に合わせて変化することで髪を優しく包み込み、かかるテンションを均一にする。毛束が広がったり、散らばることがなく挟み込むことができ、1度で低温でスタイリングすることが可能に。プレートのふちをトルマリン加工することでマイナスイオンを発生させ、静電気をおさえるのも特徴だ。

 温度は165度、185度、210度の3段階で、髪質や長さ、目的のヘアスタイルに合わせて設定ができる。インテリジェント・ヒートコントロールテクノロジーを搭載し、加熱システムを制御して正確な温度に調整。過度な熱によるダメージから髪を守る。またリチウムイオンバッテリーによってコードレスで最長30分のスタイリングが可能。充電は約40分で90%、70分でフル充電ができる。

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ビームスと中古衣料大手のセカンドストリートが初コラボイベントを6月23日から開催

 ビームスは、 中古衣料大手で同名のショップを全国に700店舗以上展開するセカンドストリート(愛知県、今泉有道社長)と初めて協業して、東京・原宿のインターナショナルギャラリー ビームスで物販イベントを行う。会期は6月23日から7月25日まで。

 同イベントは、 ビームスのメンズドレス部門であるビームスFなどを担当する、古着に詳しい20代後半から30代前半の7人のスタッフがキュレーターとなり、セカンドストリートの衣料や服飾雑貨から、ビームスの客に薦めたい約500点をセレクトして販売するもの。会期中はキュレーター7人も接客にあたり、購入した中古品の丈直しやサイズ調整を、同フロアで2021年4月から営業する修理専門店、ビームス工房で割引価格で受け付ける。

 新設したインスタグラムのアカウント(@2ndstreet_x_beams)ですでにライブ配信を行っており、6月30日にはセカンドストリートのオウンドメディア「ノウブランド マガジン(KNOWBRAND MAGAZINE)」で、キュレーターによるセレクトアイテムの解説や、それらを使ったスタイリングを紹介する予定だ。

 ビームスの諸岡真人・事業責任者は、「“より広くファッションの楽しさを伝えたい”という思いから発案した。古着店に足しげく通い、自身のコーディネートにも取り入れるスタッフが選んだ500アイテムからは、新たな発見を得られるはず。『これがこの値段で買えるの!?』という宝探し感を楽しんでもらいたい」と話し、セカンドストリートの井澤拓也・企画責任者も「セカンドストリート未体験者に、『こんなに良いものがあるんだ』を知っていただく良い機会としたい。ビームスの高い接客スキルと提案力で当社の商品はいっそう輝くだろうし、リユースを身近に感じてもらえたらと思う」と続けた。

■2ND STREET × BEAMS
日程:6月23日~7月25日
時間:11:00~20:00
定休日:不定休
場所:インターナショナルギャラリー ビームス 2階イベントスペース
住所:東京都渋谷区神宮前3-25-15

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売れたアイテムを発表! フレグランス1位は新製品・総合ともに「ジョー マローン ロンドン」 「WWDJAPAN 2021上半期ベストコスメ」百貨店・セミセルフショップ

 「WWDJAPAN 2021上半期ベストコスメ」を発表! 「WWDJAPAN」は、百貨店・セミセルフショップ、バラエティー・ドラッグストアで2021年上半期(1~4月)に売れた製品を調査。この期間に発売された新製品(NEW PRODUCT)のベスト3と、新製品だけでなく既存品を含めた総合(HERO PRODUCT)のベスト3を紹介する。

 百貨店・セミセルフショップの「フレグランス」部門1位は、新製品、総合ともに「ジョー マローン ロンドン(JO MALONE LONDON)」が獲得した。新製品1位の「ジョー マローン ロンドン(JO MALONE LONDON)」は、“サクラ チェリー ブロッサム コロン”。バイヤーから「日本限定の香りで毎年人気」「毎年購入しているお客もいるほど」との声。2位は「ディオール(DIOR)」の“ミス ディオール ローズ&ローズ ローラー パール”と、「アナ スイ(ANNA SUI)」の“スカイ オーデトワレ”が同率でランクインした。

 総合1位の「ジョー マローン ロンドン(JO MALONE LONDON)」は、ロングセラーの“イングリッシュ ペアー & フリージア コロン”が安定の首位。「コンバイニングでも相性がよく、さまざまな組み合わせで楽しめることが好評」とバイヤー。2位は同率で「シャネル(CHANEL)」の“チャンス オー タンドゥル オードゥ パルファム”と、「ディオール(DIOR)」の“ミス ディオール ヘアミスト”が上がった。(価格は全て税込)

新製品

1位 “サクラ チェリー ブロッサム コロン”

「ジョー マローン ロンドン」

 満開に咲き誇る美しい春の光景に着想を得た人気の香りが、昨年に続いて今年も限定で登場し、圧倒的な存在感を発揮した。桜の儚さに見る、洗練された美しさに日本の芸術性をプラス。英国ブランドらしい意外性を感じさせる、繊細で軽やかで可憐な香りを創造した。ローズやミモザの花に、フレッシュなベルガモットやマンダリンがリズミカルに奏でながら桜の花を開かせる。ムスクやウッディーを力強く響かせるパウダリーな香りを優しいピンクのボトルに封じた。限定品。(30mL、9240円 100mL、1万8480円)

2位 “スカイ オーデトワレ”

「アナ スイ」

 優雅で自立した女性のための香りは、空気のように軽やか。洋梨やピンクペッパーなどの躍動感を感じさせる中にスパイスを効かせたトップに、スズランやローズなどのみずみずしい花々のエッセンスが入り混じる。ポップコーンのエアリーさを与えたフルーティ・フローラル・グルマンに投影するのは、凛とした表情を覗かせるエレガント女性像。自由と想像を象徴する熱気球をクラシカルなデザインのボトルで表現した。(30mL、6380円)

3位 “ミス ディオール ローズ&ローズ ローラー パール”

「ディオール」

 一面に広がるローズの花びらに包まれるような感覚を覚える、“ミス ディオール ローズ&ローズ”。“100枚の花びら”を意味する名を持つグラース産のセンティフォリア ローズの花びらにベルガモットがみずみずしく弾け飛び、ゼラニウムのエッセンスが鮮やかに彩るスパークリング フローラルの香り。ガラスパールをセットしたボトルにも“ミス ディオール”の遺伝子、モダンで自由なスピリットを感じさせる。時間や場所を選ばない香りが人気を集める。(20mL、4400円)


総合

1位 “イングリッシュ ペアー & フリージア コロン”

「ジョー マローン ロンドン」

 「ジョー マローン ロンドン」で不動の人気を誇る“イングリッシュ ぺアー & フリージア コロン”が、総合でも1位に。英国の果樹園で収穫したばかりの熟れた洋梨。その官能的なまでにみずみずしい香り立ち、白いフリージアのブーケがそっと優しく包む。アンバーとパチョリの芳しくもパワーに満ちた香りに、エッジの効いたウッドが温かさを付した。その独創的でエレガントな香りがブランドフィロソフィーを具現化する。(30mL、8800円 50mL、1万2320円 100mL、1万7600円)

2位 “チャンス オー タンドゥル オードゥ パルファム”

「シャネル」

 2010年に3代目の専属調香師、ジャック・ポルジュによって誕生した香りを、19年に4代目専属調香師のオリヴィエ・ポルジュが再解釈して生まれた、オードゥパルファム。輝きと自信に満ちた女性像をフローラル フルーティーに投影した。芳醇で温かみのあるローズにエキゾチックなジャスミンが軽やかに奏でる主題に、グレープフルーツとマルメロが華やかさを残す。大胆さを秘めながら繊細に描き出す、フェミニティー。(35mL、1万230円 50mL、1万3200円 100mL、1万9250円)

3位 “ミス ディオール ヘアミスト”

「ディオール」

 「ディオール」の専属パフューマー クリエイター、フランソワ・ドゥマシーにより15年に誕生。ブルーミング ブーケにインスピレーションを得た、フローラル ノートのヘアミスト。乾燥や紫外線などによる外的ストレスやダメージから髪を守り、美しく整え、軽やかな香りのベールで包む。エアリーでフレッシュ、それでいてエレガントな印象を落とす。優雅に香る、髪のドレスアップはセンシュアルな所作から始まる。(30mL、4950円)

PHOTO : HIROKI WATANABE
TEXT : AKIRA WATANABE

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ベイクルーズが「ヌビアン」運営のヴェイパースと資本業務提携

 ベイクルーズグループは21日、セレクトショップのヌビアン(NUBIAN)を運営するヴェイパース(東京、吉野誠社長)と資本業務提携を締結したことを発表した。取得した株式数や株式保有比率、出資額はすべて非公表。

 ベイクルーズがヴェイパースの経営をサポートし、リソースを集約することで新たな価値創造を目指していく。具体的には、両者の協業による新ブランド立ち上げや若手クリエイターを支援するプラットフォーム・ビジネスの開発、吉野誠ヴェイパース代表取締役によるベイクルーズブランドのプロデュース、アジア市場へのプローチなどに取り組む。

 杉村茂ベイクルーズCEOは「規模や売り上げにとらわれず、独自性や市場価値の高いアウトプットを創出することができると考えている」とコメント。

 吉野ヴェイパース社長は「経験も資本もなく3坪でスタートしたヌビアンだが、15年目を迎え、ベイクルーズのような日本有数のアパレル企業と資本業務提携を結ぶことができ楽しみだ。若いクリエイターが活躍できるようなプラットフォーム作りやベイクルーズのリソースを活用し、食住美の分野への進出、人の流れを作るような街作りまで新しい価値の創造やビジネスの在り方を提示していきたい」と話した。

 「ヌビアン」は2006年に上野でオープンし、現在は上野、原宿、渋谷に3店舗を構える。ラグジュアリーブランドから気鋭のストリートブランドまでを幅広くセレクトする。

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「バレンシアガ」がNASAとコラボ 宇宙服シルエットのパーカなど

 「バレンシアガ(BALENCIAGA)」はこのほど、2021年フォールコレクションからアメリカ航空宇宙局(NASA)とコラボレーションをバレンシアガ 青山など一部直営店で発売した。

 コレクションはウエアからバッグ、アクセサリーまでをそろえ、NASAのロゴデザインを取り入れたデザインが特徴だ。“the meatball”と呼ばれるイラスト入りのロゴと、2020年に復活した簡略化された書体ロゴの“the worm”をコレクションで使用した。

 ウエアはオーバーサイズのボンバーやシャツ、フーディ、ジョギングパンツを用意し、複数のロゴやグラフィック、アメリカ合衆国のフラッグパッチを施した。肘に赤いバンドを施したオープンカラーのパーカは、宇宙服のようなシルエットに仕上げた。バックパックとベルトバッグ、スリングバッグのほか、キャップ、ソックス、スカーフ、フォンホルダーといったアクセサリーをラインナップした。

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「ウカ」と「リミ フゥ」がコラボ 人気ネイルカラー初の黒シリーズが登場

 トータルビューティサロンの「ウカ(UKA)」は7月9日、ファッションブランド「リミ フゥ(LIMI FEU)」とコラボしたネイルカラー“ブラックスタディ(Black Study)”(全3色、税込各2750円)とポーチをセットにしたコレクション(税込1万6500円)を数量限定で発売する。7月2日から「ウカ」直営店と公式オンラインストアで先行予約を開始する。フルラインアップは「ウカ」の直営店と公式オンラインストアで取り扱い、「リミ フゥ」の全国ストアと公式オンラインストアではコレクションキットのみを取り扱う。

 人気のネイルカラーシリーズ初となる黒に着目した“ブラックスタディ”は、「リミ フゥ」から“黒”をリクエストされ、黒をベースにした3色を追求した。メタリックな輝きをゴールドとシルバーの微細なラメで実現したブラックパール、スモーキーなマットブラック、レザーのような質感のブルーブラックをラインアップ。それぞれ、“Strato”“Tabaco”“Riders”とネーミングし、色に込めたイメージを表現。同ネイルは「リミ フゥ」の2021-22年秋冬コレクションで起用した。

 コレクションキットは、両ブランドのロゴをデザインしたPV素材のがま口ポーチ、同シリーズ3色のネイルポリッシュ、爪磨きのネイルスラッシャーとネイルファイル、「リミ フゥ」のアーカイブテキスタイルから4種類をセレクトしたネイルスラッシャーとネイルファイルを収納できるケースをランダムにセットし販売する。

 もともと「ウカ」創業者の向原一義氏は生前に、山本耀司デザイナーと親交があり、かつ、彼らの娘である「ウカ」の渡邉季穂代表と「リミ フゥ」の山本里美デザイナーも、父親同士のように互いにリスペクトし合う関係だという。そこで今回、世代を超えたコラボが実現した。

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「ディーゼル」2022年春夏ミラノ・コレクション

 「ディーゼル(DIESEL)」が2022年春夏コレクションをミラノで発表した。

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ユナイテッドアローズが同社初のECブランドを披露 「課題である若年層開拓が目標」

 ユナイテッドアローズ(UNITED ARROWS、以下UA)は、9月から自社ECをメインに販売するメンズ、ウィメンズの新ブランド「シテン(CITEN)」の商品を、同社の2021-22年秋冬展示会で披露した。ECを主販路とするブランドは同社として初めて。「カルチャーや生活まわりのモノやコトなど、ファッション以外にも興味がある感度の高い男女」(神永和洋GLR本部新規事業準備室室長)をターゲットとし、同社として課題となっている20〜30代前半客の取り込みを狙う。

 年齢軸では同社で手薄な若年層を狙うと同時に、価格軸でも同社で手薄となっている比較的買いやすいゾーンを狙う。グループの「コーエン(COEN)」を除いて同社の中では裾値の業態である「ユナイテッドアローズ グリーンレーベル リラクシング(UNITED ARROWS GREEN LABEL RELAXING以下、GLR)」の価格に対し、7割前後の価格設定とした。

 新ブランド立ち上げに向け、新規事業準備室を発足したのは20年4月。「今の消費者のライフスタイルに沿うためには何がベストかを考えた結果、EC主体で立ち上げることになった。そうした考え方はコロナ禍でさらに加速した」と神永室長。コンセプトは“FUTURE ESSENTIALS”。秋川由梨子ブランドディレクターは「今の時期に誕生する新しいブランドに必要なものをゼロから考えた結果、変化するライフスタイルに合わせたセンスの良い日常着だと考えた」と話す。

 商品構成はウィメンズ65%、メンズ35%で、メンズアイテムの10%をユニセックスで展開する。メンズはヴィンテージアイテムを現代的に解釈したジャケット(税込1万5990円)やパンツ(同6990円)などをそろえ、ウィメンズはワンピース(同8990円)やスエットトップ(同6990円)などのほか、シューズ3型も販売する。秋川ディレクターは「着るだけで気分が上がるものや、愛着を持って着られる高揚感のあるものを手に取りやすい価格帯で提案するのがUAの強みだ」という。

 メンズとウィメンズのデニムアドバイザーは「ベルベルジン(BERBERJIN)」の藤原裕ディレクターが務める。ユニセックスで展開するデニムジャケット(同1万9900円)は、古着を通っていない世代に向けて着やすさを重視した。デニムアイテムはオーガニックコットンを使用した。そのほかデビューシーズンでは、リサイクルポリエステル90%とニュージーランドウール10%の素材を用いたアイテムをウィメンズで4型、メンズで1型製作した。秋川ディレクターは「全てをサステナブルに変えていくのは難しいが、まずはできるところから取り入れていきたい」と話す。

 手に取りやすい価格の日常着というカテゴリーには、「ユニクロ(UNIQLO)」や「無印良品」など強力な競合も多い。「その中でユナイテッドアローズがブランドを立ち上げる意味を考えた。着るだけで気分が上がるアイテムや、愛着を持って着られる高揚感のある商品を手に取りやすい価格帯で提案するのがわれわれの強みだと思う」と秋川ディレクター。そうした考えから、トレンチコートなどの定番アイテムであっても丈やシルエットなどを検討し、全てオリジナルでパターンを引いたという。

 自社ECのほか、「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」「楽天ファッション(Rakuten Fashion)」でも順次販売する。9月には東京・幡ヶ谷のカフェ「パドラーズコーヒー(PADDLERS COFFEE)」でローンチイベントを開催予定。10月以降は「GLR」一部店舗でのポップアップも予定する。

 売り上げ目標は非公開だが、「主力業態まで成長させていきたい」と神永室長は力を込める。今後、単独で実店舗を出店するかどうかについては未定という。

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都内最大級の時計専門店「イシダ新宿」 リニューアルに込めた思いを社長に聞く

 ベスト販売が運営する都内最大級の時計専門店「ベスト新宿本店」が大規模リニューアル工事を終え、名称を「イシダ新宿」と変えて6月19日にオープンした。地上5階・地下1階(2022年4月開業予定)からなる売り場は、600平方メートルから800平方メートルに増床された。リニューアルに懸けた思いについて、20年12月に社長に就任した石田充孝氏に聞いた。

“チェンジ&チャレンジ”を掲げ、
“感動、笑い、夢”を届ける

WWD:店名まで改称したリスタートの意図は?

石田充孝ベスト販売社長(以下、石田):当社の祖業は時計、ジュエリーのディスカウントおよび中古販売であり、これを“ベスト”の名前で行い、一方で1996年にスタートした正規販売を“イシダ”とした。この両輪をどう最大化するかが課題であり、“ベスト”に懸けた父の思いと“イシダ”を興した兄の思いを胸に前進したい。イシダ新宿は中古と正規の融合店だが、メインは後者であり、そのため店名はイシダとした。ただし、両輪によるシナジー効果が重要であると考え、ロゴに“BEST”の文字も残した。

WWD:改称に伴い、“本店”の表記を外した。

石田:今後も“イシダ新宿を超える店をつくる”との意思表明だ。逆に、既存の表参道や船橋の店舗が本店になってもいいと思っている。全店を並列関係とした。ベスト販売は“チェンジ&チャレンジ”をスローガンに掲げており、私のモットーは“感動、笑い、夢”だ。これらをお客さまや従業員に届けたいと日々考えている。

WWD:リニューアルの目玉は?

石田:大きく3つある。まずは“3大時計ブランド”の一つである「ヴァシュロン・コンスタンタン(VACHERON CONSTANTIN)」の拡充だ。3階にコーナー展開し、売り場面積を2倍以上にした。お客さまに感動や夢を届けるため、ブランドのストーリーやコンセプトをきちんと伝えるための空間が必要だった。ここで「ヴァシュロン・コンスタンタン」の卓越した伝統と格式、一方で革新性を示し、語り尽くしたい。他のブランドについても今後、同様にアクションしていければと思う。

WWD:店舗づくりでほかにこだわった点は?

石田:“壁を設けない”のがイシダ新宿の最大の特徴だ。お客さまの目線に立ち、世界観の連続性を重視した。ご賛同いただけず取り扱いを休止せざるを得なかったブランドもあるが、志を優先した。

多様な客に対応すべく
導入したコンシェルジュ制度

WWD:ソフト面の話も聞きたい。

石田:時計が好きで、時計に精通したスタッフは当社の財産だ。イシダ新宿はブランド数も都内最大級で、中古品の取り扱いもある。価格の幅も広く、その分多様なお客さまが来店される。新宿は人種のるつぼであり、交通の要所でもある。買い物客もいれば、通勤・通学者もいる。外国人も多い。彼らに最高のサービスを提供するために、新たにコンシェルジュ制度を導入した。これが2つ目の目玉だ。コンシェルジュはフロアを縦断して接客する。お客さまのニーズを的確に把握し、迷わず買い物を楽しんでいただきたい。

WWD:コンシェルジュは何人?

石田:2人を起用した。イシダ新宿のリニューアルオープンのタイミングで、表参道店にも別に2人を配置した。ブランド、そして店のストーリーを伝えられる人材か、幅広い客層に対応できるかが選定基準だった。ただし、今後コンシェルジュ職は、基本的にスタッフ全員がローテーションで担当すべきだと考えている。偏りがちなブランド知識が一律にベースアップされ、それによってスタッフの時計愛も深まるはずだ。百貨店などとは異なる、イシダ流のコンシェルジュ術を模索してほしい。

「ビンテージは時計の
歴史そのもの」、
価値をきちんと伝えたい

WWD:地下1階の中古専門フロアも「ベスト ヴィンテージ」とした。

石田:これが3つ目の目玉だ。SDGs(持続可能な開発目標)の機運が高まり、3R(リデュース・リユース・リサイクル)の考えが浸透した。これに伴い、中古品に対する見方も近年大きく変わってきた。そこで“価値あるもの”であることを明確にするために改称した。6月19日に地上階と合わせてオープンすることもできたが、リニューアル工事のために路面に仮出店した店舗の反響が良く、期間を延長した。リニューアル前は少数派だった若年層や女性客も取り込めており、いっそう認知を高めて、2022年4月にあらためて地下でオープンしたい。

WWD:中古と正規でスタッフの配置換えも行ったと聞いた。

石田:スタッフがそれぞれを知ることで、お客さまに伝えるストーリーの厚みを増したい。ビンテージは時計の歴史そのものだ。一方で、正規は新たに歴史を刻むもの。ここでも両輪が大事。当社は中古が祖業で、この分野で圧倒的に先行できている。

他社とも協力して日本の時計を
活性化したい

WWD:イシダ新宿の売り上げ目標、さらには今後のビジョンについて聞きたい。

石田:いまだコロナの影は大きく、同時に早期収束への願いも込めて、2年目にコロナ以前の水準の1.5倍を目指したい。この窮地を乗り切るためには、“うちだけが良ければ”の考えではいけない。例えば新宿なら、伊勢丹や近隣の商店街などとも力を合わせて“時計の街”としてアピールしていかなければ、市場は活性化しないだろう。中国が伸び、相対的に日本のポジショニングが下がりつつある中で、新宿、ひいては日本が元気でなくては良い商品を入荷することはできない。

WWD:次なる店舗オープンの予定は?

石田:都内を中心に出店地探しは常に行っている。父の出身が京都なので関西という選択肢もあるだろう。しかし、まず着手すべきは表参道店の“チェンジ&チャレンジ”だ。“感動、笑い、夢”を届けるため、新米社長である私にはやるべきことがまだまだたくさんある。

問い合わせ先
ベスト販売
03-5360-6850

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「トモ コイズミ」小泉智貴デザイナーが大阪モード学園で講義

 ファッションデザイナー、小泉智貴氏による特別講義が大阪モード学園で6 月18日に開かれた。ファッションデザイン学科とファッション技術学科の約180人が参加。いま注目のデザイナーの一人とあって、その生い立ちやニューヨークコレクションにデビューするまでの道のり、ブランディングの話に熱心に聴き入り、メモを取る姿が目立った。

 小泉氏が最も尊敬するデザイナーであるジョン・ガリアーノとの逸話は特に熱っぽく語られた。7月に公開される米「ヴォーグ」誌の企画で初めてガリアーノと取り組んだ。「互いのルックを交換し、リメイクしたのですが、夢が叶った瞬間でした。パリに行く機会があれば、ぜひ会おうと。レディガガが着用したことで話題を集めた2016年からチェックしてくれていて『ファンだよ』と言ってくれたことに感動しました」。

 学生からの質問にも回答した。インスピレーション源や創作姿勢については「エッセイや小説などのフレーズからひらめくことが多い。言葉のフィルターを通して自分の好きなものを組み合わせて作っていきます。好きなものもやりたいこともそう変わらないので、精度をあげながら突き詰めることでテクニックも進化する。そのほうが信頼できるデザイナーになっていけると思います」。

 「トモ コイズミ」のデザインは、色彩豊かで元気の出る色使いと大胆なシルエットが特徴だ。最初のコレクションを製作するとき、東京の日暮里繊維街で見つけたいろんな色のオーガンジーから、カラフルなフリルのアイデアが生まれた。「制限があるなかで最大限の美しさを引き出すためにデザインや色、配分を考えた結果でした。なんでもできる環境にあるいまのほうが意外と難しい。ただ、自分が見て美しいと思うものや調和がとれている色合いとかは常に大切にしています」。

 昨今のアパレル業界については「SDGsなどものづくりや消費に対する意識が少しずつ変わり、いろんなやり方が受け入れられるようになってきました。企業に力がないせいで面白い服が少ないので、若手デザイナーにとっては活躍できるチャンスなのでは。目立ってやろうと野心を持ったほうが結局、人の欲求を掻き立てるような存在になれます。媚びるのではない、人の欲するものを研究して作るのがいいと思います」と話した。

 「トモ コイズミ」は今年6月でブランドデビューから10周年を迎える。記念のポップアップイベントが22日まで阪急うめだ本店で開催されていた。売り場の装飾には、小泉氏によるレクチャーで学生が製作したフリルも使われていた。「トモ コイズミ」のカラフルなドレスが飾られた同店コンコースのウインドー展示は7月19日まで。

橋長初代(はしなが・はつよ)/流通ライター:同志社女子大学卒。ファッション専門誌の編集を経てフリーランスのライターに。関西を拠点に商業施設、百貨店、専門店、アパレル、消費トレンド、ホテル、海外進出などの動向を「WWD JAPAN.com」「日経クロストレンド」などに寄稿。取材では現場での直感と消費者目線を大事にしている。最近の関心事は“台湾”と“野菜づくり”と“コロナ後のファッションビジネス”。「リモート取材が浸透すれば、もっと取材先を広げていきたい」

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ホテル空間のようなレディースドッククリニック 記者が検診を体験リポート

 コロナ禍で健康に関する意識が高まり、女性特有の健康課題に向き合う“フェムテック”市場も広がりを見せている。ただ、年に一度受けることを推奨されている一般的な日本の企業健診には、女性特有の病気や疾患を検査する健診メニューや設備が十分に備わっていないことが多い。その課題に向き合うべく、「クレアージュ東京 レディースドッククリニック(以下、クレアージュ)」が今年3月東京・有楽町に開院した。女性の罹患率・死亡率が高い乳がん、子宮がん、大腸がんに加えて子宮内膜症や子宮筋腫などを総合的にカバーする「YOU健診」のほか、年齢やライフプランに合わせた人間ドック健診プランをワンストップで受けることができる。

 「WWDJAPAN」編集部では20代と30代の異なる世代の記者が、それぞれの年齢に合わせたプランで「YOU健診」を無料体験。検診の事前準備やクリニックの設備、検診内容などをリポートする。

【取材者】
木村和花「WWDJAPAN」記者:20代女性記者。2020年に「WWDジャパン」編集部に配属以降、フェムテック分野を担当。ファムメディコによる女性特有の疾患を対象にした「YOU検診」の存在を知り、定期検診の重要性を認識する。今回は20代推奨メニューの子宮頸部細胞診、経膣超音波、便潜血、乳房超音波を受けた

大杉真心「WWDJAPAN」記者:30代女性記者。19年からフェムテックを取材し、女性特有の病気や疾患、養生法に関心を持つようになる。今回は30代推奨メニューの子宮頸部細胞診、経膣超音波、便潜血、乳房超音波、乳がん検査、オプションでアレルギー検査も追加

①事前準備から受付
“人目を気にせずオンライン回答”

木村:事前に検査内容などが書かれた書類と検便キットが送られてきました。検査日までに検便と、オンラインの問診票への回答が必要です。前日21時以降は食事が禁止で、朝は空腹で検査に向かいました。

大杉:私は期日までに書類が届かず、当日準備なしで病院に行ってしまいましたが、問診表はその場でQRコードを読み取って回答できました。これまで病院ではバインダーを渡されて書くことが多かったですが、「クレアージュ」では自分のスマホで操作できるので人目を気にせず簡単に済みました。呼び出すときも名前ではなく、番号で呼ぶ点も配慮が徹底されています。受付はとても綺麗でアロマの香りもしましたね。

②空間・設備や検査着をチェック
“ホテルのような空間とおしゃれな検査着”

木村:実は初めての婦人科検診で、行く前は結構緊張していましたが、受付のスタッフさんは当日の動きをすごく丁寧に説明してくれて、病院についてから緊張が和らぎました。病院というよりホテルのイメージの方が近いかもしれない。検査着は体のラインが出ないように配慮されていて、ストレスなく着ることができました。更衣室も木目調のロッカーで落ち着いた雰囲気でした。

大杉:スタイリストの百々千晴さんがディレクションした検査着は、ネイビーを基調にしたおしゃれなパジャマのようなデザイン。検査のためにブラジャーを外して着用しますが、透けやひびきも気になりませんでした。共布の巾着も、移動中に私物を持ち運ぶにはとても便利でしたね。

③いよいよ検診開始
“ホスピタリティーに安心感”

木村:私は子宮頚がんの細胞診とエコーと乳房超音波を受けました。子宮頚がんの細胞診とエコーは子宮のチェックですが、合わせて5分もかからず、すぐに終わりました。乳房超音波はジェルを塗布した状態で、超音波診断装置を胸に当てて検査します。これは大体10分弱。痛みはなく、最後に温かいおしぼりを渡してくれるところもホスピタリティーを感じました。

大杉:私は生理が被ってしまって子宮関連の検診と、初めての乳房エコーとマンモグラフィーを2日に分けて受けました。生理中でも検診可能なマンモグラフィーは機械の上に胸をのせ、縦横順番にぺったんこになるまで胸を挟んで、何秒か止まってX線撮影を行います。生理中ということもあり、電車のドアに胸を挟まれる感じで少し痛みを感じました。病院のスタッフさんが随時「気分悪くないですか」と声を掛けてくれたので安心でした。

④検診後のサプライズ
“ドリンクとスイーツのサービス”

木村:検査が終わった後は、中央のカウンターにいるスタッフにファイルを渡します。そこで最後にドリンクとオリジナルスイーツがもらえました。ドリンクは水と、浜中聡子総院長がセレクトしたというハーブティーの中から選べます。検査後にアフターケアをしてくれるのは新しいですよね。

大杉:検査後にドリンクを飲みながら一息できるスペースもあって、緑豊かな皇居周辺を一望できます。通常の病院のように雑誌や本は置いていませんが、みんなスマートフォンを見たりすると思うので今の時代、必要ないなと思いました。スタッフの制服がいわゆるナース服ではなく、エプロンドレスのような上品なデザインであることも、病院感が少ない要素かもしれません。

木村:病院にある長椅子ではなく、おしゃれなソファや一人掛けのチェアが置かれていて、プライベートも保たれていましたね。アロマが焚かれていて、観葉植物が飾られているのもおしゃれでした。検査のストレスはどうしてもありますが、スタッフの方々は全体的に説明がとても丁寧ですし、居心地の良い空間作りが徹底されていて、検査以外のことは何も気にしなくてよかったです。

⑤検診を終えて
“自分の体を知ることと、社会的なサポートの重要さに気が付く”

木村:結果は3週間後に郵送で手元に届きました。普段から健康には気を付けているつもりでも、やっぱり一度きちんと診てもらうことで安心感が違います。今回の健診は女性にとっては必須な内容です。これが通常の健康診断と同様に多く女性が当たり前に受けられるまで広まってほしい。そのためには企業や社会的なサポートがもっと必要だと思います。

大杉:検診日に生理日が重なり2回足を運ぶことになりましたが、有楽町駅直結の立地でアクセス面もよく、短時間で終わらせることができて助かりました。当日にアレルギーのような肌荒れが気になっており、窓口で相談してオプションでアレルギー検査も追加できました。採血だけで36項目のアレルギー原因が分かります。自分の体のことをよく知ることは大事ですね。またこのように検査について人と話せるのは私たちにとっても良い経験でしたね。検診料は安いとは言えませんが、これが福利厚生で受けられたらいいですよね。

■クレアージュ東京 レディースドッククリニック
時間:8:30~16:30
休診日:日・月曜日・祝日
住所:東京都千代田区有楽町1-7-1 有楽町電気ビル北館17F
検査料:レディースドック ベーシックコース 税込8万300円、YOU健診(子宮・卵巣、大腸、乳房の検査)同2万5300円〜

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水も電力も農業に結びつく! 「今週の特集お届け隊」2021年6月21日号

 毎週発行している「WWDJAPAN」は、ファッション&ビューティの潮流やムーブメントの分析、ニュースの深堀りなどを通じて、業界の面白さ・奥深さを提供しています。巻頭特集では特に注目のキーワードやカテゴリー、市場をテーマに、業界活性化を図るべく熱いメッセージを発信。ここでは、そんな特集を担当記者がざっくばらんに振り返ります。(この記事は「WWDJAPAN」2021年6月21日号からの抜粋です)

向:今年のサステナビリティのテーマは、「サプライチェーンを見直す」。それを考えた時に浮上したのが“水と電力”だったよね。

廣田:はい。CO2排出に関する話はメジャーになってきましたが、アパレル産業では綿花栽培や染色など水のリスクもすごく高いし、改めて着目すべきなのではないかと思いました。

向:何が一番印象的だった?

廣田:市民エネルギーちばのソーラーシェアリングですね。地域活性化につながりつつ、農家は有機栽培にチャレンジしながら、電力供給で副収入も得られるようにもなります。私が取材した畑はパネルの組み方がオシャレ!以前から知っていた方法でしたが、目の当たりにすると改めていい循環を生み出せるアイデアだと感動しました。電力の再生可能エネルギー化率の低さや、工業型農業からの移行という問題への解決策にもなります!

向:再エネ界隈はエキサイティングな人たちが多かったけど、その人たちの視線の向かう先が概ね農業だったよね。改めてファッションは農業であること、その農業が今大きな危機にあり、今後ビジネスに直結してくることを痛感したし、「まずは畑や牧場に行きなさい」という夫馬賢治さんの言葉にすごく納得したな。コットンやウールがどのように作られているかを知ることが私たちにできる最初の一歩だね。私も畑に行きたい!牧場に行きたい!!

廣田:私も行きたいです!現場を見て問題意識を持った企業や人が、今サステナビリティを牽引しています。それと同時にバージンマテリアルの使用を減らしたモノ作りを考えていかないといけないですね。

向:廣田さんも2年後くらいには地球に優しいオシャレな電力を売る人になっていそう(笑)。これからはブランドの営業担当や百貨店のバイヤーもエネルギーについて語れないといけないね。外資系のブランドは本国が主導してアクションを起こしていることもあって話題にもなるし、出店する商業施設やビルを選ぶ判断基準にもなってくる。必要な知識も変わってくるとすごく思った。私たちもどんどん新しいことを学ばないとね。

廣田:はい!学び伝えていきましょう!

【「辻愛沙子と語り合う新しい教養」その他記事】
■話題本「超入門カーボンニュートラル」の著者に聞く  “畑の現状を見たらわかる。このままではアパレルは服が作れなくなる”
■水を大量に使う“美容室”で今できるエコとは “シャワーヘッド”と“軟水”の可能性を徹底検証

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オフプライスストアは単なる安売りにあらず 巨大流通になった背景 鈴木敏仁USリポート

 アメリカ在住30年の鈴木敏仁氏が、現地のファッション&ビューティの最新ニュースを詳しく解説する。日本でも注目を集めるオフプライスストア。米国では巨大流通として君臨しているが、そのビジネスモデルを理解している人は案外少ない。最大手TJマックスを例に説明しよう。

 オフプライスストアのTJマックス(TJ MAXX)の業績が急回復した。昨年はパンデミックで不要不急の業態とみなされて相当数の店舗が営業休止となり、加えてEコマース(ネット通販)をやらない戦略であるため販売チャネルがなくなってしまったのだが、今年度の第1四半期決算(2〜4月)は非常に強い数字を記録し、社会が混乱しているときに強いディスカウント型というセオリーをまざまざと見せつける結果となっている。

 2020年度(21年1月期)の売上高は321億3696万ドルで前期比23.0%減、最終利益は9047万ドルで同97.2%減、既存店売上高は同4%減だった。利益が激減したもののかろうじて黒字だったのは、州によって規制に強弱があって営業を継続した店舗があったことと、フロリダ州のように昨年中に規制を解除して営業を再開できる店舗があったからである。

 ちなみに一昨年度(19年度)の年商は417億ドルで、現在の為替で換算すると4兆5870億円である。日本ならばオフプライスというアパレルでは異端ともいえるような業態だが、ここまで大きなビジネスなのだということは知っておいてほしいところだ。ディスカウントは強いし市場も大きいのである。

 さて、では今期はどうかというと、第1四半期の売上高は前年同期比128.8%増、最終利益は前年同時期の赤字に対して黒字復帰となっている。期初が2月初頭なので、昨年は丸々パンデミックでやられてしまい、今年は経済が徐々に回復に向かっているところでこの数字というわけだ。

 アメリカは共和党州を軸として年初頭から社会を開き始めており、これが売上回復の一つの要因なのだが、もちろんこの企業そのものの強さもかなり貢献しているだろう。昨年赤字に陥ったときにはネット通販をやっていないことに対して批判もあったのだが、やる気は全くないと否定した。そのまま従来の戦略を貫徹してのこの結果なので、お見事としか言いようがない。

 ちなみにそのときには、これから過剰在庫市場が膨れるのでわれわれの出番であり、その前に自分たちの在庫を処理しなければならないという趣旨のことを言っていた。だが、業績を見る限り自らが過剰在庫で悩むという状況には陥っていないようだ。

小売業の必然であるクローズアウト

 オフプライスというアイディアは百貨店のマーシャルフィールド(MARSHALL FIELD)が1879年頃に始めたもので、これを本格的に独立ビジネスとしたのは1909年に開業したファイリーンズ・ベースメント(FILENES BASEMENT)だと言われている。百貨店の地下でコモディティ商品の過剰在庫を集荷して安く売るビジネスモデルで、これが衣料中心へとシフトして進化していったのがオフプライス業態である。

 衣料に限定せず雑貨などあらゆるカテゴリーを含めてこの過剰在庫をアメリカでは「クローズアウト」と総称する。需要と供給をピタリと一致させ生産し販売することは不可能で、過剰在庫がなくなることはない。そのため生産した商品を現金化せず廃棄する戦略が主流とならない限り、クローズアウトを扱うビジネスもなくなることはない。

 クローズアウトしか扱わない専業の業態もあるし、宝探し的な目的でクローズアウトを品ぞろえの一つとして扱う企業もいるし、またクローズアウトを探してきて小売企業に売り込むブローカーという存在もある。クローズアウト市場は多様だ。

 ちなみにオフプライスとアウトレットの違いが分からないという人が少なくないので説明しておこう。アウトレットとはもともとは工場がB級品(または傷物、不良品)の現金化を目的として隣接して営業する直売所のことを言い、オフプライスとは発祥が異なるし厳密には取り扱う商品の性格が異なっている。このアウトレットをひとまとめにするショッピングセンターが登場して人気を博したことで言葉が一般化し、アウトレットという言葉がよく使われるようになって、オフプライスでは言葉のインパクトがないからアウトレットという名称を使う企業が増え、線引きがあいまいとなって今に至る。

「いま買わないと、後で泣きを見る」

 TJマックスはディスカウント型なので対象顧客層は低所得層だとどうしても考えがちだが、実はそうではない。キャロル・メイロウィッツ(Carol Meyrowitz)前CEOがこんなことをコメントしていたことがある。「トレジャーハント的な面白さを楽しむのは所得層に無関係だ」。

 顧客の平均世帯年収は7万ドル強なので百貨店のメイシーズ(MACYS)と大差ないという分析もある。

 同社のマーチャンダイジングの基本は「Buy now or cry later mentality」と言われている。「今買わないと後で泣きを見る」という意味だ。

 この企業には季節ごとの仕入れという概念はなくて、年間を通して調達活動が行われる。バイヤーが国内のみならず世界中を飛び回って、発注キャンセルやメーカー過剰在庫といったクローズアウトを探し、その場で交渉して取り引きを成立させるのである。これを「Opportunistic Buying」と同社は呼んでいる。日本語ならば「機会探索仕入れ」とでも訳せば良いかもしれない。

 現場バイヤーはその場で判断することが求められるので教育期間が長い、通常の企業の部長クラスが持つ裁量を現場が持っている、カテゴリーの専門性が必要なので各バイヤーの受け持つ分野は狭い(アクセサリーではなくハンドバッグといった意味)、来年売れると判断したら仕入れて翌年までキャリーオーバーすることが許される、売価を決めてから仕入れ額の交渉をスタートする、売価が先なので売りたいときは荒利ゼロでも仕入れることを辞さない、出張が多くて責任が重いこともあって疲れてやめるバイヤーが多い――といったように独特な調達手法や逸話が多い企業である。

 こうやって仕入れられた商品がトレジャーハントとなり、今買わないと後で泣きを見るメンタリティにつながることになるわけだ。ただし店舗への供給を意識的にコントロールしてトレジャーハント感を高めて需要を作っている。単に仕入れて売って宝探し環境が作れているわけでもない。

 またオフプライスだけではなくて再発注可能なプロパー商品も実はけっこう多いらしい。売上高が300億ドルを超える企業がすべてオフプライスで成立するわけではないのである。比率は社外秘なのだがかなり大きいとみられている。しかもオフプライスの供給が少ない定番カテゴリーではPB(プライベートブランド)を作っており、比率は10%を超えている。もはや純粋なオフプライス業態とはいえまい。

 TJマックスの販売力が強いので、同社が仕入れるであろうことを前提に製造するブランドメーカーも少なくないという。つまり最初から多めに作り、百貨店にまず卸し、そのあとにTJマックスに売る、というよう手法である。オフプライスとプロパー(正価)の境界線ももはやないのである。

 ラルフローレン(RALPH LAUREN)の最大取引先はTJマックスだという話は業界ではよく知られた事実なのだが、両社ともにいっさい口外しないこともよく知られている。ブランドメーカーを守るためにTJマックスはポリシーとして口を閉ざすのだ。店頭においても、プロモーションはブランド単位ではやらない。広告もブランド単位では出さない。陳列もブランド訴求はあまりしない。ブランドを前面に出さないから、ブランドメーカーは安心してTJマックスと取り引きできる。

 このことは同社がネット通販をやらない理由の一つとなっている。ネット上では簡単に価格比較ができてしまうのでブランドメーカーが困るのだ。

 またバックルームに在庫を持たず可能な限り陳列する手法を取っているため、バックルームが小さく、インストアピックアップや宅配といったフルフィルメントのスペースが作れないこともネット通販をやらない理由だと説明している。

 そもそも店舗が繁盛している。つまり店舗にお客が来る小売企業にとってネット通販は不要なのである。業務プロセス改善のためのデジタル化は今の時代いかなる小売企業も必須だが、しかし必ずしもネット通販が必須というわけではないということだ。

本質はチープではなくバリュー

 メイロウィッツ前CEOがこんなことを言っていた。「チープではなくバリューにフォーカスを当てる」。

 アメリカの小売業界では低価格商品のことをバリューと表現する。日本語で価値というと高価格を意味することが多いので少しずれがあって理解が難しいのだが、このコメントは本質を突いていて秀逸だ。品質の低いチープなものを安く売るのではなくて、品質の良いものを安くする、日本語の“お値打ち価格”を意味しているのだ。

 アメリカでディスカウント業態が大きな位置を占めている理由がこれである。ディスカウントと聞くと日本人はどうしても安売り屋をイメージしてしまう。一方アメリカのディスカウントは良いものを安く売ることを意味している。だから大きな業態として存在し続けている。

 オフプライスと聞くとどうしてもチープな印象を持たれがちだと思うが、ただの安売りビジネスモデルで300億ドルという規模の企業になるわけがない。オフプライス業態とはそういう存在なのである。

鈴木敏仁(すずき・としひと):東京都北区生まれ、早大法学部卒、西武百貨店を経て渡米、在米年数は30年以上。業界メディアへの執筆、流通企業やメーカーによる米国視察の企画、セミナー講演が主要業務。年間のべ店舗訪問数は600店舗超、製配販にわたる幅広い業界知識と現場の事実に基づいた分析による情報提供がモットー

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