【国内専業ブランド編】2021年吸水ショーツリスト 新規プレーヤーが続々 

 女性が抱える健康問題を技術で解決する“フェムテック”市場が、日本独自の傾向で盛り上がりを見せている。漏れに着目した吸水型サニタリーショーツ(通称:吸水ショーツ)は、今年「ジーユー」や「ピーチ・ジョン」をはじめとする大手も参入。続々と新規ブランドや商品が開発され、デザイン性や機能性、価格帯の選択肢が増えてきた。ここでは国内専業の11ブランドを紹介する。

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中国ジェネレーションZの新トレンド6選 ジェンダーレスから“日常ベルサイユ”まで

 中国のファッション市場は昨年の新型コロナ禍でも成長し、流通取引総額(GMV)は前年比91%増となった。この成長をけん牽引するのが、1995年以降に生まれたジェネレーションZ世代(以下、Z世代)だ。

 アリババ傘下のデジタルマーケティングプラットフォーム「アリママ(Alimama)」によると、昨年3月からの1年間でファッション消費の30%をZ世代が占め、成長率は前年比106%増と市場全体を上回った。中国のZ世代は個性の表現を重視する傾向が強く、トレンドも独自性が高い。Tモール(Tmall)と動画共有アプリ、ビリビリ(Bilibili、B站)の共同調査が発表した「2021年春夏10大新トレンド」と「2021春夏新ファッションレポート」 からは、その消費者ニーズの変化が読み取れる。そのうち6つのスタイルを紹介する。

【1】日常ベルサイユ

 
 日常のコーディネートに、Z世代が憧れるハイセンスな要素を加えたスタイル。「ベルサイユ(凡尔赛)」とは中国の若者言葉で、豪華な生活やアイテムをさりげなく自慢することを指す。ショートパンツとジャケットスタイルや、プリーツシャツ、タッセルローファー、サドルバッグなどが特徴。「ヒューゴ ボス(HUGO BOSS)」「イザベルマラン(ISABEL MARANT)」や、バッグブランド「エークラウド(A.CLOUD)」などのブランドが代表的。

【2】逃亡プリンセス

 
 お姫さま様のようなパフスリーブやワンピース、大きなリボンやカチューシャ、またはまたディズニープリンセスを想起させる色やアイテム使いなどを特徴とする。パンデミックによる外出制限や鬱々とした気分からの開放を望む若者により昨年春から流行した。そのためお城で待つお姫さま様ではなく、自由に“逃亡”するという意味合いが込められている。 「ジマーマン(ZIMMERMANN)」や「セシリーバーンセン(CECILIE BAHNSEN)」などが人気に。

【3】洗練されたフィットネス&キャンプスタイル

 中国はフィットネスとアウトドアがブームで、ウエアやグッズなど、こだわりの品を持つ人が増えている。 ソフトバンク・ビジョン・ファンドも投資した 中国のフィットネスアプリ「キープ(KEEP)」が販売する商品は、ヨガマットからインターネットに接続できる自宅用のフィットネスバイクまで本格的。アウトドアの中でZ世代に人気が高いのがSNSに投稿するおしゃれなキャンプ。 「スノーピーク」や「牧高笛(MOBI GARDEN)」「火楓(FIRE MAPLE)」などのブランドが人気だ。

【4】破次元クラブ

 
 中国のZ世代の多くがゲームやアニメ、漫画に強い関心を持っている。そうした背景から、コスプレアイテムや、日常服とコスプレの中間のアイテムに注目が集まるが人気だ。2019年頃から人気があるのがロリータ、JK制服(学校制服)、漢服の3つで、この3つを合わせて「破産三姉妹」とあだ名がつけられている。またキャラクターなどのIP(Intellectual Property)とコラボするアイテムも増えており、ドラえもんなど日本のキャラクターのアイテムも多い。

【5】ニッチな中国デザイナーブランド

 中国ではインフルエンサー・KOL(Key Opinion Leader)や芸能人が大きな影響力を持つ。しかし一部のZ世代はそういった人たちを盲目的に崇拝するのではく、独自の表現をする次世代デザイナー、特に近年登場した中国のデザイナーブランドに注目している。例えば「シュシュ/トン(SHUSHU/TONG)」 や印象的なミニバッグを販売する「古良吉吉」、アクセサリーの「KVK」、アイテムではチョーカーやボーイフレンドシャツなどが取り入れられている。個性の表現やオリジナリティーは中国Z世代の関心が高い分野で、ファッションだけでなくフレグランスやメイクでもニッチなブランドが好まれている。


コロナ禍でも“中国で爆売れ” 成功の秘訣を探る

【全3回オンラインビジネスセミナー】ご案内

市場、消費者、規制の理解が肝 ー失敗しない中国進出
受講日時:2021年8月6、20、27日(全3回) ※選択受講も可能
申込締切:全受講 8月5日(木)12時
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 新型コロナを契機に、好調な中国市場への進出や、より本腰を入れた取り組みを検討する企業も多いのではないでしょうか。広く魅力的な中国市場ですが、消費者トレンドや法律・制度、販路についての理解なしには思うような結果が得られず、場合によってはブランド棄損や値割れリスクを背負うことにもつながります。本セミナーでは企業の中国進出をサポートする3社が、中国市場の現状や、日本企業が陥りやすい失敗例、克服・回避方法、成功事例など、より具体的な中国進出の情報をレクチャーします。

 最新データを加えた資料配布や、講師陣に質問できる機会もご用意しています。何から始めたらよいか悩んでいる担当者、中国市場で更なる成長を目指す方はぜひご参加ください。


臼井杏奈:産経新聞社を経て、2017年から「WWDJAPAN.com」「WWDビューティ」編集記者として海外市場やビューティテックの取材を担当。現在はフリーライターとして活動。 日本美粧協会「チャイナコスメティックラボ」研究員

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「生理用品」として販売できない吸水ショーツ “薬機法に気を付けて”

 女性が抱える健康問題を技術で解決する“フェムテック”市場が、日本独自の傾向で盛り上がりを見せている。漏れに着目した吸水型サニタリーショーツ(通称:吸水ショーツ)は、今年「ジーユー(GU)」や「ピーチ・ジョン(PEACH JOHN)」をはじめとする大手も参入。続々と新規ブランドや商品が開発され、デザイン性や機能性、価格帯の選択肢が増えてきた。

 吸水ショーツは女性のライフステージに合わせて、生理周期やおりもの、軽い尿漏れ、不正出血などの使用を想定しているが、現状は薬機法の観点から「生理用品」として販売できない課題がある。そこで、フェムテック商品の輸入代理店や支援事業などを担うフェルマータ(fermata)の近藤佳奈・最高執行責任者(COO)に、吸水ショーツを扱う上での注意点などを聞いた。

薬機法改正でメディアや
インフルエンサーも罰則の対象に

 「吸水ショーツを扱うには薬機法(旧薬事法)について、知る必要があります。吸水ショーツは、今は雑品として販売されています。医薬部外品である使い捨て生理用ナプキンや、一般医療機器である月経カップなどとは違って、まだ薬事承認を受けていないため、吸水ショーツを「新しい生理用品」と説明したり、「経血を吸収する」「ナプキンがいらない」と訴求したりすることはできません。商品説明文で「生理中にナプキンやタンポンを使用せずに着用できる」などの文言が入っていると、薬機法違反になる恐れがあります。これまではメーカーのみが対象でしたが、8月1日の薬機法改正でメディアやPRを担うインフルエンサーも罰則の対象になるため、吸水ショーツを取り上げる際には表現に注意が必要です。

 吸水量を高めることによって、ユーザーが自分の生理についてよく知る機会が減りかねないことも懸念しています。厚労省が公開している「正常な月経」は「3~7日間の出血期間で、20~140mL(個人差有)」「経血量は多くても1日30mL以内ぐらい(30mLは大さじ2杯程度)」と記されています。しかし、自分の経血量が何mLなのか把握している人はごく少数。これが吸水ショーツ選びを難しくさせる一つの要因になっています。吸水量が多ければ良いということはなく、むしろ婦人科系の病気に気が付きにくくなる可能性もあります。一方、多い場合や就寝時の不安を解消するためには、吸水量が多くないと話にならないということも考えられます。「とりあえず多め」ではなく、自分の量はどのくらいだろう、と知ってもらえる工夫も大切です。企画や販売をする際には吸水ショーツが普及して便利になる一方で、見落とされていることにも目を向けて、啓蒙していかなければなりません。

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吉泉聡デザイナーが説く「まずやってみる」エヴォーキング・モデルの重要性 音声配信「LOVE=好きの先の幸せ」 Vol.2

 「LOVE=好きの先の幸せ」は、伊藤忠ファッションシステムを辞めて心機一転の川島蓉子ジャーナリストが毎回ゲストを招き、「LOVE=好き」がある人との対談を通して幸せを伝える音声番組です。

 今回は、吉泉聡タクトプロジェクト代表/デザイナーと対談。次の世界を生み出すために取り組む新しい価値観に迫るプロジェクト、その時重要な考えをカタチ化した「エヴォーキング・モデル(evoking model)」というステップ、その一例となったメリヤスを使ったニット展などについて伺いました。

川島蓉子:1961年新潟市生まれ。早稲田大学商学部卒業、文化服装学院マーチャンダイジング科修了。伊藤忠ファッションシステム株式会社取締役。ifs未来研究所所長。ジャーナリスト。日経ビジネスオンラインや読売新聞で連載を持つ。著書に『TSUTAYAの謎』『社長、そのデザインでは売れません!』(日経BP社)、『ビームス戦略』(PHP研究所)、『伊勢丹な人々』(日本経済新聞社)、『すいません、ほぼ日の経営。』などがある。1年365日、毎朝、午前3時起床で原稿を書く暮らしを20年来続けている

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吉泉聡デザイナーが説く「まずやってみる」エヴォーキング・モデルの重要性 音声配信「LOVE=好きの先の幸せ」 Vol.2

 「LOVE=好きの先の幸せ」は、伊藤忠ファッションシステムを辞めて心機一転の川島蓉子ジャーナリストが毎回ゲストを招き、「LOVE=好き」がある人との対談を通して幸せを伝える音声番組です。

 今回は、吉泉聡タクトプロジェクト代表/デザイナーと対談。次の世界を生み出すために取り組む新しい価値観に迫るプロジェクト、その時重要な考えをカタチ化した「エヴォーキング・モデル(evoking model)」というステップ、その一例となったメリヤスを使ったニット展などについて伺いました。

川島蓉子:1961年新潟市生まれ。早稲田大学商学部卒業、文化服装学院マーチャンダイジング科修了。伊藤忠ファッションシステム株式会社取締役。ifs未来研究所所長。ジャーナリスト。日経ビジネスオンラインや読売新聞で連載を持つ。著書に『TSUTAYAの謎』『社長、そのデザインでは売れません!』(日経BP社)、『ビームス戦略』(PHP研究所)、『伊勢丹な人々』(日本経済新聞社)、『すいません、ほぼ日の経営。』などがある。1年365日、毎朝、午前3時起床で原稿を書く暮らしを20年来続けている

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吉泉聡デザイナーが説く「まずやってみる」エヴォーキング・モデルの重要性 音声配信「LOVE=好きの先の幸せ」 Vol.2

 「LOVE=好きの先の幸せ」は、伊藤忠ファッションシステムを辞めて心機一転の川島蓉子ジャーナリストが毎回ゲストを招き、「LOVE=好き」がある人との対談を通して幸せを伝える音声番組です。

 今回は、吉泉聡タクトプロジェクト代表/デザイナーと対談。次の世界を生み出すために取り組む新しい価値観に迫るプロジェクト、その時重要な考えをカタチ化した「エヴォーキング・モデル(evoking model)」というステップ、その一例となったメリヤスを使ったニット展などについて伺いました。

川島蓉子:1961年新潟市生まれ。早稲田大学商学部卒業、文化服装学院マーチャンダイジング科修了。伊藤忠ファッションシステム株式会社取締役。ifs未来研究所所長。ジャーナリスト。日経ビジネスオンラインや読売新聞で連載を持つ。著書に『TSUTAYAの謎』『社長、そのデザインでは売れません!』(日経BP社)、『ビームス戦略』(PHP研究所)、『伊勢丹な人々』(日本経済新聞社)、『すいません、ほぼ日の経営。』などがある。1年365日、毎朝、午前3時起床で原稿を書く暮らしを20年来続けている

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2022年春夏の東コレは約4割がリアルショー 楽天支援で「カラー」と「ホワイトマウンテニアリング」が参加

 日本ファッション・ウィーク推進機構(JFWO)は、8月30日〜9月4日に開催する2022年春夏シーズンの「楽天 ファッション ウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO)」のスケジュールを発表した。全49ブランドが参加し、14ブランドが初参加となる。冠スポンサー、楽天による日本ブランドの支援プロジェクト「バイアール(by R)」には、「カラー(KOLOR)」と「ホワイトマウンテニアリング(WHITE MOUNTAINEERING)」が参加する。

 全体の約4割の21ブランドがリアルショーを行う。渋谷のヒカリエホールと表参道ヒルズをメイン会場に、「ミカゲシン(MIKAGE SHIN)」「シンヤコヅカ(SHINYA KOZUKA」「ベッドフォード(BED J.W. FORD)」「ダイエットブッチャー(DIET BUTCHER)」「ネグレクトアダルトペイシェンツ(NEGLECT ADULT PATIENTS)」「ヨシオ クボ(YOSHIO KUBO)」などがリアルショーを予定している。初参加の「ホウガ(HOUGA)」や「リュウノスケオカザキ(RYUNOSUKEOKAZAKI)」なども開催の予定だ。「バイアール」に参加する2ブランドの会場は未発表。

 前回からスタートした、デジタル形式で参加するブランドの試写会&囲み取材も継続する。東コレ初参加の「イレニサ(IRENISA)」「ネイプ(NAPE_)」「アヤーム(AYAME)」などが実施する予定だ。古茂田博JFWO事務局長は「前回も『デザイナーの声が聞ける』とメディアから好評だった。ブランド側にとっても成長する機会になる」と期待を込める。

 新型コロナウイルス感染拡大が続く中でのファッション・ウイーク開催となるが、古茂田事務局長は「昨年(実施した21年春夏シーズン)からリアルとデジタルの融合に挑戦している。リアルショーでは、厚生労働省と作成したガイドラインを更新しながら、徹底した感染対策を行っている。過去2シーズンの感染陽性者は未だゼロだ。政府や東京都から新たなルールや要請がない限り、今回も自信を持って開催する」と語った。

【2021年春夏RFWT スケジュール】
※★は初参加ブランド、●はウェブで発表

8月30日(月)
12:00 「ホワイトマウンテニアリング(WHITE MOUNTAINEERING)」(バイアール)★
13:00 「レインメーカー(RAINMAKER)」●
14:00 「タクタク(TAC TAC)」●
15:00 「ミカゲシン(MIKAGE SHIN)」
16:00 「イレニサ(IRENISA)」★●
17:00 「スリュー(SREU)」
18:30 「ミツル オカザキ(MITSURU OKAZAKI)」
20:00 「セヴシグ(SEVESKIG)」●
21:00 「メアグラーティア(MEAGRATIA)」●

8月31日(火)
11:00 「ナインエム(9M)」●
12:00 「ペイデフェ(PAYS DES FEES)」
13:00 「メグミウラ ワードローブ(MEGMIURA WARDROBE)」★●
14:30 「ホウガ(HOUGA)」★
16:30 「シンヤ コヅカ(SHINYA KOZUKA)」
18:00 「ヒロココシノ(HIROKO KOSHINO)」●
19:00 「ネグレクトアダルトペイシェンツ(NEGLECT ADULT PATIENTS)」
20:00 「ベースマーク(BASE MARK)」●

9月1日(水)
11:00 「ノブユキ マツイ(NOBUYUKIMATSUI)」
13:00 「ディーベック(D-VEC)」
14:00 「ネイプ(NAPE_)」★●
16:00 「チョノ(CHONO)」●
18:00 「ベッドフォード(BED J.W. FORD)」
19:00 「リュウノスケオカザキ(RYUNOSUKEOKAZAKI)」★
20:00 「エフシーイー(F/CE.)」●
21:00 「シセ(SISE)」●

9月2日(木)
11:00 「エイ・クライプシス((A)CRYPSIS)」★●
12:00 「ユーシーエフ(UCF)」★
13:00 「アヤーム(AYAME)」★
15:00 「ダイエットブッチャー(DIET BUTCHER)」
17:00 「コンダクター(EL CONDUCTORH)」
19:00 「ヨシオ クボ(YOSHIO KUBO)」
20:00 「チノ(CINOH)」●

9月3日(金)
10:00 「サポートサーフェス(SUPPORT SURFACE)」●
11:00 「ハレ(HARE)」●
12:00 「エイチシー タカシイトウ(HXCX TAKASHI ITO)」
13:00 「サートグラフ(SARTOGRAPH)」★
14:00 「サイレントパンダ(SILENT PANDA)」★●
15:00 「ノアールエトフ(NOIR ETOFFE)」★
16:30 「ジュン アシダ(JUN ASHIDA)」●
18:00 「フェイス エージェー(FACE A-J)」
20:00 「ハイク(HYKE)」●
21:00 「ドレスドアンドレスド(DRESSEDUNDRESSED)」●

9月4日(土)
11:00 「ナオキトミヅカ(NAOKITOMIZUKA)」●
12:00 「セイヴソン(SEIVSON)」★
14:00 「ジョイア パン(GIOIA PAN)」●
15:00 「ポステレガント(POSTELEGANT)」●
17:00 「カラー(KOLOR)」(バイアール)★
18:30 「ディ_カフェイン オム(DE_CAFFEINE HOMME)」●
19:30 「ミントデザインズ(MINTDESIGNS)」●

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阪神梅田本店が2日間の臨時休業 クラスター発生で

 阪急阪神百貨店は30日、阪神梅田本店を31日と8月1日に全館を臨時休業すると発表した。30日までの4日間で計64人の従業員に新型コロナウイルスの感染が確認されたことを受けて、消毒などの防止策を徹底する。

 この数日の全国的な感染拡大と並行するように、同店の従業員の感染者は27日16人、28日17人、29日17人、30日14人と2ケタ台が続いていた。大阪市保健所から営業の可否は阪急阪神百貨店に委ねると通知されたが、状況を重く見て自主的に臨時休業を決断した。

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金子恵治ディレクションの「アウトドアプロダクツ」の新店が7月31日表参道に

 ベイクルーズは7月31日、東京・表参道にアウトドアブランド「アウトドアプロダクツ(OUTDOOR PRODUCTS)」のコンセプトストア「アウトドアプロダクツ ザ・レクリエーションストア」をオープンする。日本における独占輸入販売権は引き続き伊藤忠商事が持ち、一部をベイクルーズがディレクションする形だ。

 セレクトショップ「レショップ」の金子恵治コンセプターがディレクターを務め、アートディレクターに平林奈緒美、バッグデザイナーに「テンベア(TEMBEA)」の早崎篤史、ウエアのデザイナーに「ブラームス(BLURHMS)」の村上圭吾を指名した。

 地下1階、地上2階の3フロア構造で、売り場面積は約170平方メートル。地下1階にはコラボレーションアイテムを集積し、第一弾として「N.ハリウッド(N.HOOLYWOOD)」との協業バッグを並べる。9月上旬には、「フレッシュサービス(FRESHSERVICE)」「アダルト オリエンテッド ローブス(ADULT ORIENTED ROBES)」とのトリプルコラボアイテムをラインアップする予定だ。

 金子ディレクターは、「『アウトドアプロダクツ』の創業は1973年で、当時はノートパソコンを日常的に持ち歩くことはなかった。今とはライフスタイルが違う。アウトドアプロダクツ ザ・レクリエーションストアでは、“2021年の道具”をプレゼンしたい」と話す。2号店以降の動きについては、「構想はもちろんある。内見会にも多数のデベロッパーに来場いただき、好感触を得ている。また商業施設からは、ポップアップストア出店の誘いも受けている」と話す。

 「アウトドアプロダクツ」はロサンゼルスで創業。バッグを中心にウエア、サングラス、時計などをラインアップする。コーデュラナイロン製の"452U"は“デイパックの代名詞”とも称され、60カ国以上で販売されている。

■アウトドアプロダクツ ザ・レクリエーションストア
オープン日:7月31日
時間:11:00~20:00
定休日:不定休
住所:東京都渋谷区神宮前4-4-8

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「標準色」とは? “めんどくさい“新米2人によるポッドキャスト連載:考えたい言葉 vol.2

 「WWDJAPAN」ポッドキャストシリーズの新連載「考えたい言葉」は、2週間に1回、同期の若手2人がファッション&ビューティ業界で当たり前に使われている言葉について対話します。担当する2人は普段から“当たり前”について疑問を持ち、深く考え、先輩たちからはきっと「めんどうくさい」と思われているだろうな……とビビりつつも、それでも「メディアでは、より良い社会のための言葉を使っていきたい」と思考を続けます。第2弾は、【標準色】をテーマに語り合いました。「WWDJAPAN.com」では、2人が対話して見出した言葉の意味を、あくまで1つの考えとして紹介します。

ポッドキャスト配信者

佐立武士(さだち・たけし):He/Him。入社2年目、ソーシャルエディター。幼少期をアメリカ・コネチカット州で過ごし、その後は日本とアメリカの高校に通う。早稲田大学国際教養学部を卒業し、新卒でINFASパブリケーションズに入社。在学中はジェンダーとポストコロニアリズムに焦点を置き、ロンドン大学・東洋アフリカ研究学院に留学。学業の傍ら、当事者としてLGBTQ+ウエブメディアでライターをしていた。現在は「WWDJAPAN」でソーシャルメディアとユース向けのコンテンツに注力する。ニックネームはディラン

ソーンマヤ:She/Her。入社2年目の翻訳担当。日本の高校を卒業後、オランダのライデン大学に進学して考古学を主専攻に、アムステルダム大学でジェンダー学を副専攻する。今ある社会のあり方を探求すべく勉強を開始したものの、「そもそもこれまで習ってきた歴史観は、どの視点から語られているものなのだろう?」と疑問を持ち、ジェンダー考古学をテーマに研究を進めた。「WWDJAPAN」では翻訳をメインに、メディアの力を通して物事を見る視点を増やせるような記事づくりに励む

若手2人が考える【標準色】

 ファンデーションやコンシーラーなど肌色の製品を選ぶ目安となる基準の色。日本のマーケットで最も“頻出“するとブランドが予測した色に設定されており、指標として色選びをすることができる。鉛筆の「肌色」という表記を改める動きがあったように、消費者の中でも肌色に基準を設けられることへの抵抗が生まれつつあり、「標準色」という表現を再考する風潮が高まっている。近年、「ブルーベース」「イエローベース」といったアンダートーンについての話題がSNSで急増したことで、消費者の間でも肌の明るさだけが色選びの留意点ではないという意識が浸透し、そもそもの「標準色」の有用性を問う機会が増えたとも考えられる。実際、多くのブランドが展開色自体を拡大し、多様な肌の色に対応しようとする動きが顕著になりつつある。さらに「ランコム(LANCOME)」などが肌の色を測定し色を調合し、“十人十色“を体現するカスタムファンデーションを発表。展開色の拡大で生まれる在庫や需要の偏りという問題の解消も期待できる上に、色選びで自身の肌の色を相対的に見る必要もなくなる“ポスト標準色時代“を権化するテクノロジーなのかもしれない。

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取扱注意?! ポリエステルと私たち マリエが本音で語る「私の33年目のサステナブル」 Vol.21

みなさんは、今着ている洋服の素材をご存知ですか?

普段からWWDJAPANを読まれている方は感度が高く、洋服の素材を認識していらっしゃるかもしれません。でも、それはレアケース。ほとんどの人は、毎日何かしらの素材に身を包み過ごしているのに、それが何でできているか知りません。

今日はその中でも、現在最も多く衣類に使われているというポリエステルのお話。

そもそも、ポリエステルって何か知っていますか?ポリエステルは、人工の合成ポリマーの短縮名。最も一般的な材料は、ポリエチレンテレフタレート(PET)です。 簡単にいえば、ポリエステルはプラスチックの一種なのです。

歴史的に1941年に発明され、70年代に需要が急増しました。 世界中に大きく広がったんです。シルキーな光沢感があるため、キラキラした未来に心躍らせる青春映画の衣装や、バブル時代のスーツにもぴったりの素材として、時代にマッチしたとも言われています。そう、世界の高度成長期とポリエステルの人気は、ぴったり一致すると考えられます。ポリエステルの生地は、縮みや伸びに強い、シワになりにくい、形状記憶性が高い、お手入れが簡単、自宅で洗濯もできちゃう!など、嬉しいことがいっぱい。さらに他の素材に比べると一般的には手頃です。

でも、新しいポリエステルを生産し続けることは、地球からしたらちっとも嬉しくありません。ポリエステルはプラスチックですから堆肥化できません。土壌で分解できません。そんなプラスチック素材を我々は現在最も多く、衣類に使用しているのです。

「ずっと捨てずに使うなら、いいんじゃないか?」と思う方もいらっしゃるかと思います。ですが、なんと!洗濯のたびに、今世界で問題になっているマイクロプラスティック、大量のマイクロファイバーが家庭から海へと駄々流れなのです。マイクロプラスティックやマイクロファイバーが、海や魚、人間に与える影響は計り知れません。

私自身、この事実を知った時はショックでした。普段から一生懸命、ペットボトル飲料を買わないようにして、エコバックを持ち歩いているのに、まさかそんなところに落とし穴が!?といった絶望感を覚えました。最初は私も、ポリエステルがプラスチックだなんて知りませんでした。海を汚しているのは、プラスチックボタンのカケラなどかと思っていました。でも洗濯機にたまる“繊維のゴミ”こそが流れ出ているのです。特に2000年代初頭に大ブレイクしたフリース素材から出るプラスチックマイクロファイバーはあの時、各家庭から海に大量に排出されていたのでしょう。洋服は、手入れや洗濯まで、すべてがファッションの一部。サステナブルなアクションは、細部まで大事だと気づかされました。

もちろん、明るい未来のため、環境に優しい素材の開発を続けている会社があることも忘れてはいけません!例えばテイジンは、洗濯による繊維脱落量の削減を実現。タオル構造のフリース代替素材は、通常のフリース素材と比較して繊維脱落量を約1/3まで削減できるそうです 。「パタゴニア(PATAGONIA)」は家庭内で簡単に使用できる、マイクロプラスティックやマイクロファイバーの流出を防ぐ洗濯ネットバッグを販売しています。

自分がなんの素材で身を包んでいるかを知らないと、知らないうちに地球を汚してしまいます。使う洗剤も含め一つ一つ丁寧に、時代と共に、ファッションの流行りが変わるように、我々の常識もアップデートすることが大事。購入する時はもちろん、ケアして、手放す時まで。その全てがファッションなのです。


【サステナビリティ・ディレクター養成講座】ご案内

新時代のミッションに備えよ!サステナビリティ・ディレクター養成講座
受講日時:2021年9月3日(金)〜12月17日(金)(全9回) ※全7回のオンライン受講コースあり
申込締切:8月27日(金)

→詳細はこちらをクリック

 サステナビリティは今後の企業活動における最重要・優先課題です。この全9回の講座により受講者が目指すゴールは各企業の“サステナビリティ・ディレクター”。サステナビリティ業界のトップランナーが、国内外の最新情報のほか、サステナビリティの現場で起こっている生の声をお伝えします。受講者限定のグループコミュニティや、講師陣に直接質問できる機会もご用意しています(会場受講コースのみ)。何から始めたらよいか悩んでいるサステナビリティ担当者、サステナビリティを取り入れたCRS活動や企業理念を考えている方はぜひご参加ください。


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ワコールHD4〜6月期、営業黒字に転換 米国市場が回復

 ワコールホールディングス(HD)の2021年4〜6月期連結業績(米国会計基準)は、売上高が前年同期比48.2%増の423億円、営業損益が19億円の黒字(前年同期は44億円の赤字)、純損益が4億7200万円の黒字(同31億円の赤字)だった。国内ワコール事業は売上高が33.1%増だったものの、営業損益は3億6000万円の赤字(前年同期は30億円の赤字)に終わった。一方、主に米国市場の回復によって海外ワコール事業の営業損益が20億円の黒字(同10億円の赤字)に転換。好調が続くピーチ・ジョン事業と合わせて、国内ワコール事業の赤字をカバーした。

 通期(22年3月期)は、売上高1840億円(前期比20.9%増)、営業損益60億円の黒字(前期は11億円の赤字)を見込む。中国や欧米ではワクチン接種が普及し経済活動が好調に推移しており、感染症流行前の水準に戻ると見ている。

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クジラの声をもとに作った究極の1着 「ユイマ ナカザト」オートクチュール参加10回目の革新

 中里唯馬が手掛ける「ユイマ ナカザト(YUIMA NAKAZATO)」は、参加10回目となるオートクチュール ・コレクションを7月にオンライン上で披露した。オンラインでの発表は今回で3回目。過去2回はコレクションができるまでのドキュメンタリー映像を制作したが、今回は王道のランウエイ形式で、横浜港の大さん橋ホールで行ったショー映像を配信した。

声という個人データを元にした
究極のオートクチュール

 ショーは”呼び起こす"を意味する「Evoke」と題し、暗闇の中に響く波の音に合わせてスタート。中央に開かれたカーテンからの一筋の光が、ランウエイを作る。今季はこれまでブランドが独自で開発してきた素材をアップデートし、オートクチュール の新しい"1点モノ"の在り方を模索した。ファーストルックは、ブランドが開発した特殊な付属を使って針と糸を使わずに衣服を形成する"タイプ-1(TYPE-1)"の新作。破棄される予定だったレザーをつなぎ合わせて、着物のようなコートドレスに仕立てた。

 今季の着想源を「心地よさを感じる人の声」と中里は説明する。「その声という人が持つアイデンティティーを洋服にできれば、究極のオートクチュールになるのではと考えた」という。今回、元にした声の主は、環境問題を象徴する動物のクジラだ。"新しい時代の変わり目のシンボル"としてクジラの声のデータを使い、その振動を柄におこした。親会社スパイバーの微生物発酵を使ったタンパク質素材「ブリュード・プロテイン(Brewed Protein)」を、デジタル上でコントロールしたテキスタイル"バイオスモッキング(Biosmocking)"で振動の形を凹凸に浮き上がらせ、その独特な模様を使ったドレスが出来上がった。BGMにもクジラの声が使われ、坂本龍一がクジラの声を使った楽曲「WHALES」など、水にまつわる曲を選んだ。

「ブリュード・プロテイン」の西陣織と
多様な人々を包む着物にヒントを得たシルエット

 また西陣織で有名な1688年創業の細尾とのコラボレーションも実施。「ブリュード・プロテイン」の糸で織り、一般的な染色よりも少ない水とエネルギーで色付けし、新たな西陣織生地でドレスを作り上げた。さらに今季はメンズモデルが登場。服の形は、浮世絵からヒントを得た着物のような長方形のパターンで構成し、多様なジェンダーや体型、年齢の人々を包み込む。

 中里は"1点モノ"の概念をあらゆる角度から捉えて、新しいクチュールの在り方を模索するデザイナーであり、研究者だ。スパイバーとタッグを組んでからは、布を水や熱を加えて加工するなど、科学的実験を繰り返しながら素材開発に励んでいる。そして未来のデザイナーを育成・支援するファッションアワード「ファッション フロンティア プログラム(FASHION FRONTIER PROGRAM)」を、発起人の一人として立ち上げた。未来を見据えた中里と、彼の元に集まる才能から、今後もファッションのイノベーションが生み出されていきそうな希望を感じる。

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TOKYO BASEが今秋2つの新業態立ち上げ “アスレジャー”と“大人向けセレクト”で積極出店

 日本ブランドのセレクトショップ「ステュディオス(STUDIOUS以下、ST)」を運営するTOKYO BASEは今秋、2つの新業態を立ち上げる。“アスレジャー業態”と、「ST」の既存顧客よりも上の世代を狙った“新セレクト業態”で、それぞれ9月に出店を開始する。既存業態でも国内外で出店を進め、2022年1月末時点でのグローバルの実店舗数は78となる見込み。

 “アスレジャー業態”は9月に新宿ルミネ1にウィメンズ店舗(約96平方メートル)、新宿ルミネ2にメンズ店舗(約83平方メートル)を出店。同じく9月にルクア大阪にも男女複合店を出店(約142平方メートル)し、ECは自社のほか、「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」にも出店する。

 大人向けの“新セレクト業態”は、9月に東京・丸の内の仲通りに路面店(約314平方メートル)を出店。今秋中に東京・六本木の東京ミッドタウンにも出店(約234平方メートル)し、EC出店は来春以降を予定する。今後も、「“アスレジャー業態”は『ユナイテッドトウキョウ(UNITED TOKYO以下、UT)』『パブリックトウキョウ(PUBLIC TOKYO以下、PT)』と同じような場所(駅ビル、ファッションビルなど)に、“新セレクト業態”は40〜50代客がいる立地に出店していく」(谷正人TOKYO BASE最高経営責任者)考え。

 既存業態は、国内では「ST」で有楽町ルミネ(メンズ)、玉川高島屋S・C、東京・丸の内の仲通り沿い(ともにウィメンズ)に8〜9月に出店。中国本土は「ST」「UT」「PT」で深圳に9〜11月で一気に4店出店するほか、北京、上海、広州にも出店予定。これにより、実店舗数は国内49(4月末時点)から56(2022年1月末時点)へ、同じく海外は13から22へと拡大する見込み。

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有力セレクトショップがラブコールを送る 実力派ディレクターの榎本実穂とは何者?

 今秋新たに、「リヴィントーン(LIVINGTONE)」と「ミオズモーキー(MIOSMOKEY)」の2ブランドがデビューする。手掛けるのは、セレクトショップのバイヤーやファッションブランドのクリエイティブ・ディレクターとして活動してきた榎本実穂だ。業界でもファンの多い彼女による新ブランドということもあり、2021-22年秋冬のデビューコレクションからユナイテッドアローズ(UNITED ARROWS)やエストネーション(ESTNATION)、シティショップ(CITYSHOP)、高島屋のスタイル&エディット(STYLE&EDIT)など多くの有力店がこぞって買い付けた。エストネーションでは両ブランドのコレクションが並ぶポップアップストアを8月18日から9月1日まで開き、「リヴィントーン」単独のポップアップもステュディオス(STUDIOUS)で10月に予定している。業界に支持される榎本実穂はどのような人物なのか?これまでのキャリアや新ブランドについて掘り下げながら、話を聞いた。

原点は人とは異なるものを身に付けたい
"あまのじゃくなファッション"

 榎本のルーツはファッション好きな家族からの影響だ。「専門学校に行ったわけではないが、ファッション業界に入ったのは服が好きな母のDNAだと思う。小学生の頃に母と姉と一緒に行った新宿のフリーマーケットで、アメリカの古着を漁っていたのが原体験。4歳上の姉からアメトラブームを教わり、古着に夢中になった。ただ、人とは異なるものを身に付けたいというあまのじゃくさはあった。中学生の頃には『ナイキ(NIKE)』の"エアマックス(AIR MAX)"が流行っている中で、あえて"ACG"(ナイキのスニーカーモデル)を履いていたり、ローファーはみんなが履いていた『ハルタ(HARUTA)』ではなく、タッセル付きの『リーガル(REGAL)』を選んでいたりと、コワイ先輩に目をつけられる対象でもあった(笑)。流行りは知っているけれど、あえて選ばずに『それいいね』といわれたい気持ちが強かった」と振り返る。

 最初に勤めた外資系のファッションブランドでモノ作りやビジネスの一連の流れを学び、「もっと多くのブランドを見てみたい」とセレクトショップに転職。バイヤーとして買い付けを担当したほか、プライベートブランドのシューズ作りにも携わった。「たくさんの洋服に触れる中で、170cmの身長がある自分の体型は日本人の標準体型とは異なり、海外ブランドの服の形がしっくりくることに気が付いた。そこで 『日本にも大人が着られるエレガントでセンシュアルな、インポート見えするブランドがあったら』と思い立ち、勤めていたセレクトショップを退職して、一からブランドを手掛けることになった」という。年4シーズン、6年間手掛けた同ブランドでは、日本にありそうでなかった絶妙なデザインやシルエットに加え、榎本がセレクトショップで培ったMD力、価格のバランスで多くのバイヤーに支持を得た。

 20年4月に、これまで手掛けてきたブランドのクリエイティブ・ディレクターを退任し、フリーランスに転身。榎本がバイヤー時代から親交のあったファッションショールーム2社と新ブランドを立ち上げることが決まった。「今からブランドをスタートするのであれば、価格とデザインのバランスがとれた"買いやすさ"を重視するモノ作りではなく、『これだ』という少数精鋭の服を生み出したかった」と話す。

本気の"デニムトラウザー"と
性の垣根のないファッションの提案

 オン トーキョー ショールーム(ON TOKYO SHOWROOM)と手掛ける「リヴィントーン」は、ジーンズを"デニムトラウザー"として昇華させたブランド。いわゆるファイブポケット(5つのポケットのある一般的なジーンズ)ではなく、デザイン性のあり、ドレスアップできるジーンズを目指した。着想源はロンドンで自身を撮影した1枚の写真。「前のブランドでは、インスピレーショントリップとして、さまざまな国へ旅行に出掛けていた。ロンドンのショーディッチエリアに、グラフィティがたくさん描かれたリヴィントン通り(Rivington Street)があり、そこで撮った1枚の写真がお気にりだった。70年代の古着のジーンズに毛皮のジャケット、『サンローラン(SAINT LAURENT)』のハイヒールを合わせていた私のファッションが、街の雑多な雰囲気に溶け込んでいた。この、いい意味でのミスマッチ感をジーンズを主役に表現したいと思った」。榎本がジーンズを作るのは今回が初めて。「私自身ジーンズが大好きでリスペクトがあったからこそ、これまで手を出せなかったアイテム。カジュアルなジーンズはたくさんある中で、私は主役になるようなドレスとしてのジーンズを本気で作りたいと考えた」と話す。「リヴィントーン」では、ジーンズの名産地である岡山・倉敷で、デニムのプロ、パタンナーたちと時間をかけて6型を作り上げた。刺し子を使ったハイウエストパンツや、大胆に裾を折り返したハーフパンツ、ウエストをドローストリングスにしたワイドパンツなど、いわゆる"普通"のジーンズはない。

 ショールームのクオン(kuon)と立ち上げた「ミオズモーキー」は、ウィメンズとメンズの垣根のないファッションを提案するブランド。同じく、ブランドコンセプトはロンドンでの1枚の写真がきっかけとなった。「ロンドンでふらっと入ったギャラリーで、1967年に撮影された『ノッティングヒル カップル』という写真に目を奪われた。カリビアンブラック(カリブ海諸国から英国に入った移民)の男性と白人女性のツーショットで、当時は政治的な問題で世には出せなかった写真だった。それを撮ったのが"スモーキー(Smokey)"の愛称で知られるロンドンのノッティングヒル在住の写真家。彼の作品は、仲間たちの仕事の休憩中や冠婚葬祭の場面をドキュメンタリーのように切り取っていて、カリビアンらしい原色使いのファッションと、英国らしいクラシックがミックスされた60年代スタイルが素敵だった。その被写体になったカップルが現代で幸せに暮らしていて、ワードローブをシェアしていたら…という想像をコレクションにした」と榎本。榎本自身もメンズの服をよく着用しており、「いつからか、探究心がくすぐられ、サイズが合っていなくてもメンズの服を選ぶことが増えた。"メンズ"だから、"ウィメンズだから"という洋服の選び方ではなく、男性も女性も自由にファッションを楽しんでほしい」と話す。そうしたブランドの理念を受けて、メンズとウィメンズの両方の売り場で販売する店舗もある。一般的なメンズでも、ウィメンズでもないオーバーサイズのジャケットやコートなど、着方を着る人に委ねた自由度のあるウエアがそろう。

"らしさ"を大切に
業界と共存していきたい

 今後について榎本は、「市況を考えることも大事だが、アイデンティティーは揺るがないように、"らしさ"を追求していきたい」という。現在に至るまで、古着とハイブランドをミックスした自身のファッションを"雑食"と榎本は表現する。「リヴィントーン」のルックでは自身のビンテージの服などの私物を合わせてコーディネートし、「ミオズモーキー」では自身のミックス感覚を頼りに、性別を超えたファッションを表現した。数々のスタイルやブランドに触れ、身に付けてきたファッション玄人の提案は、時代の空気感を捉えながらも普遍的。少し挑戦的なスタイルがファッション好きの心をくすぐる。

 環境や人種の問題など、さまざまな社会問題については「このコロナ禍で、いずれはゴミになるものを生み出すのではないか?ということは考えた。ただ私ができることは大量生産ではなく、普遍的なモノ作り。まずは国内でしっかりモノ作りをすることで、国内の工場や職人たちと取り組んで行きたい。ファッションビジネスに関わっている人間として、業界と共存できるようにしていきたい」と強い思いを持つ。

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「インティミッシミ」渋谷店2階アートスペースでMIHO MURAKAMI展 美しいグラフィックと色彩は必見

 イタリア発ランジェリー「インティミッシミ(INTIMISSIMI)」の渋谷文化村通り店2階のアートスペースで第4弾の展覧会を開催している。今回のアーティストは、MIHO MURAKAMI。彼女は、「アイシービー(ICB)」や「アメリ(AMERI)」などのファッションブランドとのコラボレーションをはじめ、パッケージのグラフィックデザインや阪急うめだ本店のウインドーディスプレーを手がけるなど幅広く活躍。キュレーションは、新進気鋭のアートギャラリーのシータグ(CTAG)が担当した。

 MURAKAMIは、ヒョウやトラ、ヘビなどの動物や植物をモチーフに、アナログとデジタルを融合させた作品を制作。手書きのスケッチを元にコンピューターグラフィックで仕上げられた作品の一つ一つは、有機的なラインと精緻なディテール、そして、落ち着いた独特なカラーパレットが特徴だ。手描きの温もりを残しつつグラフィッカルなタッチで仕上げられているのでモダンでありながらも、和洋問わずさまざまな空間にしっくり馴染む作品ばかり。展示作品の価格は、7万7000~22万円。カフェが併設されているので、コーヒー片手に気軽にアートを楽しむことができる。 

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エイチ・ツー・オーが新中計 OMO重点投資でコロナ前の利益水準へ

 エイチ・ツー・オー リテイリングは28日、24年3月期を最終年度とする新中期経営計画を発表した。同期末において営業利益170億円(21年3月期は44億円の赤字)を掲げる。浮上のカギとなるのが、中核会社である阪急阪神百貨店の百貨店事業の再建だ。足元で大きなダメージを被っているが、24年3月期には事業単体でコロナ前の水準(20年3月期:売上高4732億円、営業利益115億円)を上回る売上高5300億円、営業利益135億円を目指す。

 計画全体での投資金(950億円)の多くを百貨店事業に割く。消費者のライフスタイルの変化、都心店を中心とした集客力の低下を前提に、ビジネスモデルのOMO(オンラインとオフラインの融合)を加速する。EC(ネット通販)とウェブ決済の「リモオーダー」経由の売上高は24年3月期に現在(21年3月期:84億円)の約3倍となる250億円を目指す。ウェブカタログを充実させ、デジタル接客環境を整備する。デジタルトランスフォーメションなどITの投資にグループ全体で260億円の投資を計画する。

 リアル店舗は関西の主力店舗を中心に、立地や館の特性など、強みとなる部分に磨きをかける。2021年秋に建て替えグランドオープンを控える阪神梅田本店は「食」に焦点を当て、コミュニティー単位でファンを獲得できるコンテンツ開発に注力。同店には150億円を投資する。神戸阪急はエリアの特色を生かした都市型百貨店、高槻阪急はショッピングセンターをミックスした郊外型百貨店のモデルケースとすべく、両店のリニューアルには計100億円を投じる。

 業務効率化による利益体質の改善も進める。今秋には新ロジスティクスセンターを開設し、物流効率や在庫オペレーションを向上。業務委託や人材派遣、宣伝費の削減などにも着手する。

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エイチ・ツー・オーが新中計 OMO重点投資でコロナ前の利益水準へ

 エイチ・ツー・オー リテイリングは28日、24年3月期を最終年度とする新中期経営計画を発表した。同期末において営業利益170億円(21年3月期は44億円の赤字)を掲げる。浮上のカギとなるのが、中核会社である阪急阪神百貨店の百貨店事業の再建だ。足元で大きなダメージを被っているが、24年3月期には事業単体でコロナ前の水準(20年3月期:売上高4732億円、営業利益115億円)を上回る売上高5300億円、営業利益135億円を目指す。

 計画全体での投資金(950億円)の多くを百貨店事業に割く。消費者のライフスタイルの変化、都心店を中心とした集客力の低下を前提に、ビジネスモデルのOMO(オンラインとオフラインの融合)を加速する。EC(ネット通販)とウェブ決済の「リモオーダー」経由の売上高は24年3月期に現在(21年3月期:84億円)の約3倍となる250億円を目指す。ウェブカタログを充実させ、デジタル接客環境を整備する。デジタルトランスフォーメションなどITの投資にグループ全体で260億円の投資を計画する。

 リアル店舗は関西の主力店舗を中心に、立地や館の特性など、強みとなる部分に磨きをかける。2021年秋に建て替えグランドオープンを控える阪神梅田本店は「食」に焦点を当て、コミュニティー単位でファンを獲得できるコンテンツ開発に注力。同店には150億円を投資する。神戸阪急はエリアの特色を生かした都市型百貨店、高槻阪急はショッピングセンターをミックスした郊外型百貨店のモデルケースとすべく、両店のリニューアルには計100億円を投じる。

 業務効率化による利益体質の改善も進める。今秋には新ロジスティクスセンターを開設し、物流効率や在庫オペレーションを向上。業務委託や人材派遣、宣伝費の削減などにも着手する。

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「パナソニックビューティ」とヘアケアのプロやドラァグクイーンがそれぞれの美しさを考えるライブ配信

 2010年のブランド誕生以来、時代とともに変わる価値観に寄り添ってきた「パナソニックビューティ」は新コンセプトに「美しさは、私の中にある。」を掲げ、多様な美しさの表現を後押しする。性別や年齢に関係なく誰もが自由にそれぞれの美しさを楽しめる今、ブランドロゴも従来のピンクから白色に変更するなど、より多くの人が手に取りやすいようにアップデート。さまざまな想いや悩みに応えるヘアケアやビューティ製品をそろえて9月1日、新しい美容家電を発売する。「パナソニックビューティ」と「WWDJAPAN」が行ったライブ配信では、モデルやヘアスタイリスト、ドラァグクイーンという三者三様のゲストを招いて、3点の美容家電とともに自分らしく活躍するゲストのそれぞれの美しさに迫った。

みんなが
「美容を楽しんでいいんだ!!」
と思える未来

 「パナソニック ビューティ」と「WWDJAPAN」のコラボインスタライブでは、ブランド担当者がカラーバリエーションなどで多様性を意識したアップデートを重ねたヘアードライヤーや、潤い感を高める高浸透「ナノイー」を初搭載したくるくるドライヤー、おうち時間を癒しで彩る頭皮エステなどを紹介。モデルの中島紗希や、ドラァグクイーンのドリアン・ロロブリジーダ、ヘアサロンCASI(カシ)の並木一樹代表にそれぞれの美しさについて聞きながら、どのように美容家電を生かして、その人らしい美しさを引き出せるか提案した。同ブランドの美顔器やドライヤーを愛用する中島は、「髪を乾かしながら髪ケアができるヘアードライヤーは、自分の好きな部分により自信を与えてくれるアイテム」と語った。ヘアケアのプロとしての経験を生かして並木は、くるくるドライヤーを使ったスタイリングのコツを提案。かきあげヘアーにぴったりのボリュームアップブラシなどを紹介した。華やかなドラァグ衣装で登場したドリアンは、実際にウイッグをとって地肌に頭皮エステを当てる様子も披露。「頭皮エステを使用すると頭皮がリフレッシュされ、頭がいつでも表参道!!」と終始ユーモアたっぷりに製品の魅力を伝えた。

表現のプロたちが語る、
自分らしい美しさとは

 「WWDJAPANは今回、「パナソニックビューティ」が新たに掲げたコンセプト、「美しさは、私の中にある。」に基づき、多種多様な業界で活躍する6人に、それぞれの「美しさ」について、また自分らしい美しさを表現するために意識していることなどを聞いた。中島は、「美しさは、自分らしさ。自分なりの美しさを表現するとき、素直でいることを大切にしています。そのためには、まず自分を信じること。心のうちに抱いている自分の思いが、美しさとして発揮されると思っています」とコメント。

 ドリアンは、「美しさは、自分で自分のことを誇らしく、愛おしく思うことができる“心身の状態”だと思います。アタシが美しいとするならば、その秘密は“自己愛と自己肯定”、これに尽きます。『アタシは美しいんだ』と思えることが何よりも大切です」と述べた。またジェンダーにまつわる“らしさ”について、「自分のために使うなら良いと思いますが、いろいろな価値観や意識が多様化する中で“男性向け”“女性向け”と分けて考えるのは、なんだかもったいない」とし、“らしさ”に縛られるだけでなく、それを生かした自己表現やとらわれない美しさの発揮を後押しする。

 並木は、「幾つになっても『輝いている人』は自分の中にブレない軸や生き方、スタイルを持っています。自分にとっての心地よさを追求して、内面から出る美しさを表現できたらと思っています」と述べた。

 日々“カワイイ”を追求し、ヘアアレンジなどをSNSで発信しているスタイリスト兼メイク・アップアーティストのMANAE(まなえ)は、「人前に立つ仕事をしているからこそ、常に美しさを意識しなければいけない環境にいますが、美しさは見られることで増していくもの。『美しさ』は自信につながり、自分磨きの源にもなると思います」と、美しくあるための努力に寄り添った。

 21年現在72歳の内藤朝美は、幅広いブランドをさっそうと着こなすファッショナブルでワクワクするインスタグラムが人気を集める。ブレないスタイルを貫く彼女は、「自分らしく生きることが『美しさ』なんじゃないかと考え、生きてきた72年です。自分の中にある核(コア)を見失わずにいることで外見も内面も、ほかの誰かの評価ではなく、自分自身で愛せていく。批判や他人からの評価を恐れず、自分自身の心が躍る、そんな瞬間瞬間を大切にしたいです」と言う。

 ヨガインストラクターとして活躍するセーリィー クリスティーナ 美怜は、「好きなことをしたり地球に触れたりすることが、心の豊かさ、ひいては美しさにつながると思っています。頑張ることも、楽しむことも、何事もバランスが大切です。自分を含めて世界や自然に対し思いやりを持つことで、自分も周りも一緒に美しくなっていけると思います」と自然体な魅力を語った。

変わる価値観に寄り添う
新製品が登場

問い合わせ先
パナソニックビューティ

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「アンリアレイジ」が「スーパーマリオ」とコラボ “ハテナブロック”を服にするとどうなる?

 森永邦彦がデザインする「アンリアレイジ(ANREALAGE)」は、任天堂の「スーパーマリオ」とコラボレーションした商品を販売する。秋物の立ち上がりに合わせて、7月30日から8月15日まで渋谷パルコの「アンリアレイジ」直営店で先行予約を受け付けている。パルコは6月25日からの“パルコ グランバザール”に合わせ、60以上のブランドで「スーパーマリオ」とのコラボ商品を企画するキャンペーンを行っており、「アンリアレイジ」×「スーパーマリオ」もその一環。

 今回のコラボ商品も「アンリアレイジ」らしいギミックがたっぷり。「スーパーマリオ」のゲームではおなじみの“ハテナブロック”型の立方体は、広げるとロングスリーブTシャツ(2万4200円=税込)になるという仕掛け。球体や立方体のボディーに沿わせて作った服を、人が着るとどんなドレープが生まれるか、という「アンリアレイジ」の定番シリーズから派生させたアイデアだ。

 他に、フラッシュ撮影などによって発色する再帰性反射素材で、ゲームに登場するキノコやコイン、スターの柄をプリントしたTシャツ(8800円)や、樹脂にドライフラワーを閉じ込めたiPhoneケース(8800円)を企画した。期間中、渋谷パルコの「アンリアレイジ」でコラボ商品を含む3000円以上の商品を購入した客には、先着でハンドタオルをプレゼントする。

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「サカイ」 × 「ナイキ」新作のビジュアルに窪塚洋介や秋元梢 定番アイテムをミックスしたジャケットやプリーツスカートなど

 「サカイ(SACAI)」は、「ナイキ(NIKE)」とのコラボコレクションを8月4日に発売する。「サカイ」青山店や公式オンラインストア、「ナイキラボ MA5(NIKELAB MA5)」、ドーバー ストリート マーケット ギンザ(DOVER STREET MARKET GINZA)などで扱う。

 同コレクションは、スポーツの瞬間をイメージしてデザインし、スポーツが持つ人々をひとつにするエネルギーを表現した。「サカイ」定番のボンバージャケットと「ナイキ」の“ウィンドランナー ジャケット”をドッキングしたジャケットや、スポーツウエアの機能と快適性を備えたプリーツスカート、フリースパンツ、パーカ、クロップド丈のトップス、レギンスなどをラインアップする。

 イメージビジュアルにはモデルの秋元梢や森星、KEISHAN、俳優の窪塚洋介、「トモ コイズミ(TOMO KOIZUMI)」の小泉智貴デザイナー、No Plastic Japan創設者のノイハウス萌菜、クリエイターのMACCIU、アーティストの山瀬まゆみ、DJ兼モデルのロノらが登場する。

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「サルヴァトーレ フェラガモ」が湘南の海を望むリゾート地でポップアップ カスタマイズイベントも

 「サルヴァトーレ フェラガモ(SALVATORE FERRAGAMO)」は8月7日まで、ポップアップストアをリビエラ逗子マリーナにオープンしている。

 リビエラ逗子マリーナは、湘南の海を望む日本随一のリゾートスポット。ホテルやレストラン、ヨットハーバーなども併設している。ポップアップストアでは、ブランドの故郷フィレンツェの田園風景をイメージしたポピーやデイジー、ヒマワリなどのフラワープリントをあしらった“タスカン ワイルドフラワー(Tuscan Wildflowers)”シリーズのメンズ&ウィメンズのウエアやアクセサリーをそろえる。

 7月31日と8月1、7日には、スニーカーやレザーグッズにイニシャルを入れることができるカスタマイズイベントを実施する。また期間中、オリジナルプリントが入った扇子を税込9万3500円以上の購入者にプレゼントする(無くなり次第終了)。

■ RIVIERA ZUSHI MARINA POP UP STORE
期間:7月25日~8月7日
店休日:7月30 日
営業時間: 11:00~20:00
会場: リビエラ逗子マリーナ シースケイプ
住所:神奈川県逗子市小坪5 丁目23-9
電話:090-1112-5014 *ショップ直通(期間中のみ)

問い合わせ先
フェラガモ・ジャパン
0120-202-170

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【家飲み】家飲みもエンターテイメントの時代「このテイクアウトは”美味しい”よりも”楽しい”」

 長引くコロナ禍でテイクアウト、デリバリー、通販を強化する外食チェーンが増えている。その多くが、料理の味や産地、銘柄などを謳っているが、美味しいよりも楽しい、エンターテイメント性あふれるテイクアウトの販売を行っているのが、「DANCING CRAB(ダンシングクラブ)」である。自宅であの手づかみが体験できる、まさに家飲みもエンターテイメントの時代である。
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「ニューバランス」 × 「リーバイス」新作はデニムをアップサイクルした“992”

 「ニューバランス(NEW BALANCE)」は、「リーバイス(LEVI’S)」とのコラボレーション弾3弾となるスニーカー“リーバイス オーソライズド ビンテージ × ニューバランス 992(LEVI’ S AUTHORIZED VINTAGE×NEW BALANCE 992)”をティーハウス ニューバランスと「リーバイス」オンラインストアで8月6日に発売する。価格は税込3万5200円で、サイズは25.5〜29.0cmをそろえる。

 スニーカーは「ニューバランス」の“992”がベースで、側面の“N”ロゴには「リーバイス」を象徴するレッドタブを縫いつけたほか、インソールには“Levi’s for feet”とプリントした。アッパー部分には毛足の長いグレーのスエードと、グレーウオッシュのデニムをアップサイクルした素材を使用している。オリジナルの“992”と同じく、ミッドソールには衝撃吸収性に優れた“アブゾーブ SBS(ABZORB SBS)”を採用した。

 また、「ニューバランス」を象徴するグレーカラーのトラッカージャケット(税込5万5000円)とジーンズ(税込3万9600円)も用意した。「リーバイス」の3つの異なるグレーウオッシュのビンテージデニムを分解して再構築したもので、カラーは1点1点異なる。

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「ニューバランス」 × 「リーバイス」新作はデニムをアップサイクルした“992”

 「ニューバランス(NEW BALANCE)」は、「リーバイス(LEVI’S)」とのコラボレーション弾3弾となるスニーカー“リーバイス オーソライズド ビンテージ × ニューバランス 992(LEVI’ S AUTHORIZED VINTAGE×NEW BALANCE 992)”をティーハウス ニューバランスと「リーバイス」オンラインストアで8月6日に発売する。価格は税込3万5200円で、サイズは25.5〜29.0cmをそろえる。

 スニーカーは「ニューバランス」の“992”がベースで、側面の“N”ロゴには「リーバイス」を象徴するレッドタブを縫いつけたほか、インソールには“Levi’s for feet”とプリントした。アッパー部分には毛足の長いグレーのスエードと、グレーウオッシュのデニムをアップサイクルした素材を使用している。オリジナルの“992”と同じく、ミッドソールには衝撃吸収性に優れた“アブゾーブ SBS(ABZORB SBS)”を採用した。

 また、「ニューバランス」を象徴するグレーカラーのトラッカージャケット(税込5万5000円)とジーンズ(税込3万9600円)も用意した。「リーバイス」の3つの異なるグレーウオッシュのビンテージデニムを分解して再構築したもので、カラーは1点1点異なる。

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「教えて」”イマドキ女子” が選ぶお店の基準とまた来たいお店とは?

 「韓国酒場」、「純喫茶」、「炸鶏排(ザージーパイ)」や「推しグラス」などなど、外食においてもブームの火付け役は20代のイマドキ女子である。インスタグラム、ユーチューブ、ティックトックなどを巧みに使いこなすイマドキ女子に拡散してもらうことは、いまやプロモーションの核の1つとなっている。今回、普段使いする居酒屋の基準や、また利用したいお店など、イマドキ女子を取材した。
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文春砲で、ロイヤル会長が役員報酬20%返上。SRS会長は10%返上。

ロイヤルホールディングス株式会社(本社:福岡県福岡市博多区、代表取締役 社長CEO:黒須 康宏)の代表取締役会長 菊地 唯夫氏が東京都の要請に外れた会合に参加していた問題で、21年8月~10月までの3ヶ月間、月額報酬の20%を返上する。「週刊文春」に報じられて明るみになった。
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コロワイド、チムニー、三光マーケが「給食」注力の狙い。伸びる「新分野」、「収益安定」の旨み

 外食企業が給食ビジネスの参入を進めている。コロワイド、チムニー、三光マーケティングフーズなど、居酒屋を起源とする企業が多いのが、特徴だ。大きな狙いは、安定的な収益基盤だが、給食とも外食とも呼べない「新分野」の伸張が背景にある。
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「ティファニー」がNBAの優勝トロフィーを製作

 「ティファニー(TIFFANY & CO.)」は、北米の男子プロバスケットリーグ、ナショナル・バスケット・アソシエーション(National Basketball Association 以下、NBA)ファイナル2021で優勝した、ウィスコンシン州ミルウォーキーが本拠地のミルウォーキー・バックス(Milwaukee Bucks)に贈呈する“ラリー・オブライエン・トロフィー”を製作した。

 同トロフィーは高さ約63cm、重さ約7.3kgのスターリングシルバー製。24Kゴールドのコーティングを施しており、バスケットボールがネットに入る瞬間を捉えたデザインが特徴的だ。トロフィーは1978年の製作当初“ウォルター・A・ブラウン・トロフィー”と呼ばれていたが、NBA理事を務めていたラリー・オブライエン(Larry O'Brien)にちなんで、84年に現在の名称に変更された。

 「ティファニー」は他にも、ビル・ラッセルNBAファイナル最優秀選手賞、NBA東西競技連盟優勝トロフィー、北米の女子プロバスケットボールリーグ、ウィメンズ・ナショナル・バスケットボール・アソシエーション(Women National Basketball Association、WNBA)優勝トロフィーなど、数々のNBAトロフィーのデザインを手掛けている。全てのトロフィーは、米ロードアイランド州カンバーランドのホローウエア工房で、“ティファニーメーカー”と呼ばれる熟練の職人たちが、ひとつひとつ手作業で製作している。

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「ティファニー」がNBAの優勝トロフィーを製作

 「ティファニー(TIFFANY & CO.)」は、北米の男子プロバスケットリーグ、ナショナル・バスケット・アソシエーション(National Basketball Association 以下、NBA)ファイナル2021で優勝した、ウィスコンシン州ミルウォーキーが本拠地のミルウォーキー・バックス(Milwaukee Bucks)に贈呈する“ラリー・オブライエン・トロフィー”を製作した。

 同トロフィーは高さ約63cm、重さ約7.3kgのスターリングシルバー製。24Kゴールドのコーティングを施しており、バスケットボールがネットに入る瞬間を捉えたデザインが特徴的だ。トロフィーは1978年の製作当初“ウォルター・A・ブラウン・トロフィー”と呼ばれていたが、NBA理事を務めていたラリー・オブライエン(Larry O'Brien)にちなんで、84年に現在の名称に変更された。

 「ティファニー」は他にも、ビル・ラッセルNBAファイナル最優秀選手賞、NBA東西競技連盟優勝トロフィー、北米の女子プロバスケットボールリーグ、ウィメンズ・ナショナル・バスケットボール・アソシエーション(Women National Basketball Association、WNBA)優勝トロフィーなど、数々のNBAトロフィーのデザインを手掛けている。全てのトロフィーは、米ロードアイランド州カンバーランドのホローウエア工房で、“ティファニーメーカー”と呼ばれる熟練の職人たちが、ひとつひとつ手作業で製作している。

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「イケア」が200点以上の人気商品を値下げ 1万円以下のベッドフレームや1000円以下のサイドテーブルなど

 「イケア(IKEA)」は29日、200点以上の商品の値下げを発表した。対象商品は、小物から家具までさまざまで、時計や温度計、タイマーなどとして使用できる“クロッキス”は税込299円(旧価格349円)、ワゴン“ロースフルト”は2999円(3799円)、布張りベッドフレームの“スラットゥム”が9990円(1万4900円)、ベッドサイドテーブルの“クナレヴィーク”が999円(1299円)など。長引く“おうち時間”を充実させるのにぴったりのアイテムがそろう。

 同ブランドは“デモクラティックデザイン”にこだわり、形、機能、品質、サステナビリティ、低価格という5つのキーワードを元に商品を企画する。製品のデザインや梱包の無駄を省く大量生産によって、スケールメリットを出す。今回値下げした商品は全て人気アイテム。繰り返し量産する過程で、効率化などを行うことでコスト削減を図った。また、サプライヤーからの直接輸送など輸送料も低く抑えることで価格に反映した。

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「ディオール」21年秋コレクションは自然が色づくカラーを再現

 「ディオール(DIOR)」は2021年秋コレクション“バーズ オブ ア フェザー”を数量限定で発売する。今季は季節の移ろいと共に自然が色づく姿をインスピレーションに、秋らしい色彩と偏光パールのエフェクトを施したカラーアイテム全7種(税込3300〜8580円)が登場。7月28日に一部限定店舗及びディオール公式オンラインブティックにて先行発売し、7月30日から全国発売する。

 繊細な羽模様のデザインが施されたアイシャドウ“サンク クルール クチュール”(限定2色、各税込8580円)は新しい偏光パールのエフェクトで、鳥の羽の移ろう虹色の光沢と季節の深まりと共に変化する秋の色調を表現。クジャクの羽にインスパイアされた虹色のようにラメが煌めく“ナイト バード”と、ラメが繊細に煌めきまるで朝日に染まった鳥の羽のように美しい“アーリー バード”の2パレットを用意。

 同じく鳥の羽からインスパイアされたペンシルアイライナー“ディオールショウ 24H スティロ ウォータープルーフ”(限定3色、各税込3300円)は、カーキ&パープルに輝く“イリディセント ブロンズ”、赤やフューシャピンクの輝きで明るさをプラスした“イリディセント トープ”、 そして偏光パールが美しいプラチナピンクの“パーリー プラティヌ”の3色展開で、美しい仕上がりが24時間持続し、さまざまな表情を描き出す。

  “ディオールスキン ルージュ ブラッシュ”(限定2色、各税込6600円)はひと塗りで頬に血色感をプラスするポップな色調の“コーラル フライト”と、ラメが美しく煌めき、肌なじみのよいベージュ ピンク“ヌード グライド”の2色。重ねづけしても肌なじみ抜群のテクスチャーが、崩れ知らずの仕上がりをかなえる。

 リップアイテムは、発色が長時間続きながら軽いつけ心地のリップスティック“ルージュ ディオール ウルトラ ルージュ”(限定2色、各税込4620円)と、ディオール公式オンラインブティック限定で発売する“ルージュ ディオール ウルトラ リキッド”(限定2色、各税込4620円)、さらにひと塗りで唇をデザインする、柔らかく軽い付け心地のペンシル リップスティック“ルージュ ディオール グラフィスト”(限定3色、各税込4620円)の3タイプをラインアップするほか、偏光パールによって色が変化するネイルカラー“ディオール ヴェルニ”(限定3色、各税込3300円)も展開。

 「ディオール」メイクアップ部門でクリエイティブ&イメージディレクター務めるピーター・フィリップス(Peter Philips)は“バーズ オブ ア フェザー”コレクションについて、「イリディセント(虹色)に輝くグリーン、ピンク、ゴールド、プラチナなどの色を組み合わせた。ドラマティックに、セクシーに、そしてナチュラルに。移ろいゆく秋らしいルックを自在に作り出せる可能性に満ちたコレクションだ」とコメントした。

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狙うは30〜50代の“ニューリッチ”男性 大丸松坂屋の富裕層向けメディアがリニューアル

 大丸松坂屋百貨店は、2018年にスタートした富裕層向けのウェブメディア「J PRIME」を9月にリニューアルする。新編集長として「メンズクラブ(MEN’S CLUB)」編集長などを務めた戸賀敬城氏を起用。「百貨店はこれまで、男性のお客さまへのアピールが女性のお客さまに比べると弱かった」(玉眞寛貴・大丸松坂屋百貨店MD戦略第一統括部マネジャー 特選・海外プレタ担当)ことから、“ニューリッチ”と呼ばれるような若年(30〜50代)の男性富裕層向けの発信を強める。

 百貨店の特選(ラグジュアリー)フロアが商品紹介を主とした紙・ウェブ媒体を発行していることはよくあるが、その中心はウィメンズ商品だ。しかし、「今は『ディオール(DIOR)』『セリーヌ(CELINE)』など、ウィメンズだけでなく、メンズにも力を入れているブランドに勢いがある」(玉眞マネジャー)。また、コロナ禍で富裕層が海外旅行や外食に出かけられない中で、従来は百貨店と関係性の薄かった「30代から50代前半の若年富裕層客の外商イベントへの来場や店頭来店も増えている」という。

 大丸松坂屋百貨店の親会社であるJ.フロント リテイリングは、21年4月に発表した新中期経営計画の中で「プライムライフ戦略」を掲げている。同戦略は国内の“ニューリッチ”層やコロナ収束後に来日が期待されるアジアの富裕層を従来の外商の枠組みを超えて取り込むことを目指したもので、「J PRIME」の刷新もその一環。

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狙うは30〜50代の“ニューリッチ”男性 大丸松坂屋の富裕層向けメディアがリニューアル

 大丸松坂屋百貨店は、2018年にスタートした富裕層向けのウェブメディア「J PRIME」を9月にリニューアルする。新編集長として「メンズクラブ(MEN’S CLUB)」編集長などを務めた戸賀敬城氏を起用。「百貨店はこれまで、男性のお客さまへのアピールが女性のお客さまに比べると弱かった」(玉眞寛貴・大丸松坂屋百貨店MD戦略第一統括部マネジャー 特選・海外プレタ担当)ことから、“ニューリッチ”と呼ばれるような若年(30〜50代)の男性富裕層向けの発信を強める。

 百貨店の特選(ラグジュアリー)フロアが商品紹介を主とした紙・ウェブ媒体を発行していることはよくあるが、その中心はウィメンズ商品だ。しかし、「今は『ディオール(DIOR)』『セリーヌ(CELINE)』など、ウィメンズだけでなく、メンズにも力を入れているブランドに勢いがある」(玉眞マネジャー)。また、コロナ禍で富裕層が海外旅行や外食に出かけられない中で、従来は百貨店と関係性の薄かった「30代から50代前半の若年富裕層客の外商イベントへの来場や店頭来店も増えている」という。

 大丸松坂屋百貨店の親会社であるJ.フロント リテイリングは、21年4月に発表した新中期経営計画の中で「プライムライフ戦略」を掲げている。同戦略は国内の“ニューリッチ”層やコロナ収束後に来日が期待されるアジアの富裕層を従来の外商の枠組みを超えて取り込むことを目指したもので、「J PRIME」の刷新もその一環。

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「ムラサキスポーツ」契約3選手がメダル快挙 スケボー人気を担当者に聞く

 東京オリンピックの新競技として若い世代からの関心も高いスケートボードの男女ストリートが25、26日に行われ、メダルラッシュに沸いた。男子ストリートでは堀米雄斗(22)が金メダル、女子ストリートでは、日本勢で史上最年少である13歳の西矢椛が金メダル、中山楓奈(16)も銅メダルを獲得した。快進撃をみせた3人ともムラサキスポーツの契約ライダーであり、同社にも注目が集まった。

 全国に144店舗を展開するムラサキスポーツは、かねてよりスケートボードを含むアクションスポーツの普及に尽力している。今回の快挙でスケートボードを目的に来店客は増えているが、2016年に東京オリンピックの新種目に決定したことも後押しとなり、ここ数年、スケートボード人口が増加傾向にあるという。同社のマーケティング部担当者は、「昔のスケーターや憧れを持っていた人が親となり、子どもに習わせたいといった例も多く、小学校低学年から始める子が続出している。流動的ではあるが、男女比も6対4と女子スケーターも増えている」と話す。スケートボード関連の売り上げは過去2〜3年、毎年2ケタ成長と好調だ。スケートボードは1万円台から購入できるタイプが多いためトライしやすく、コロナ禍においても個人で楽しめることから需要が伸びているという。

 日本でさらに盛り上がりを見せるスケートボードだが、「スケートボード発祥のアメリカは強いスケーターが圧倒的に多い。今回のオリンピックを機に日本全体のレベルを引き上げて、アメリカ勢を追い越してほしい」(同社マーケティング部の遠藤大輔氏)と期待する。

 今回メダリストとなった3人に加え、両日とも解説を務めた瀬尻稜(24)にも注目が集まったが、瀬尻もムラサキスポーツと契約しているプロスケーターだ。「ゴン攻め」や「やべー!」といったフランクな表現を交えた解説はSNSでも話題になった。現地で選手らの活躍を見守った遠藤氏は、「(瀬尻は)特に狙ったわけではないのにSNSで話題になってしまったので、2日目の解説はやりづらいと言っていた(笑)」と裏側を明かしてくれた。また、史上最年少で金メダリストになった西矢に関して聞くと、「普通の女の子。1日3時間練習したら、あとはゲームとかしているような子。中山も漫画が好きなので2人とも普段はインドア派ですね(笑)」と教えてくれた。

 残るスケートボードのパークは、8月4日に女子、5日に男子が控えている。ムラサキスポーツの契約ライダーではないものの、女子パークには世界ランク1位の岡本碧優をはじめ、四十住さくら、開心那の3人が出場し、男子パークには日本史上5人目の夏冬五輪出場となる平野歩夢が出場する。彼ら彼女らが活躍すれば、スケボー人気がさらに高まることになりそうだ。

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東京五輪・日本選手の赤いウエアが販売好調 「アシックス」のTシャツやジャケット、ファミマでは売上5倍に

 「アシックス(ASICS)」が手掛ける東京オリンピック・パラリンピックの公式応援グッズ“チームレッドコレクション(TEAM RED COLLECTION)”が売れている。日本人選手のメダルラッシュを受けて、選手が着る赤いTシャツやジャケットが注目されるようになった。Tシャツを扱うファミリーマートでは、オリンピック開幕前の1週間(7月15〜7月21日)と比べて、開幕後の1週間(7月22〜7月28日)は売り上げが約5倍に跳ね上がった。「アシックス」公式ECや原宿の旗艦店への流入も増加しており、サイズ欠けが目立つアイテムや、「反響を受けて追加生産を検討中の品もある」(アシックス広報担当者)という。

 アシックス直営店の一番人気は、もっともスタンダードな“RED Tシャツ”だ。ファミリーマートでも扱うノーマルフィット(税込3300円)のほか、ユナイテッドアローズやビームス、エミなどのセレクトショップで扱われているビッグシルエット(税込3850円)とロングスリーブTシャツ(税込4400円)、前見頃を短くしたウィメンズシルエット(税込3300円)もある。デイリーに着用されることを目指し、ファッション性にこだわったモデルで、中には企画から大手アパレルが参加した型もある。

 表彰台で選手が着用するジャケットとデザインを連動させた“ポディウムジャケット”(税込2万2000円)も人気だ。通気性の高いオリジナルのジャカードメッシュを全面に使い、高温多湿な日本でも快適に使える機能性を追求。フロントには、左右のパーツを重ねるだけでスムーズに噛み合うファスナーを採用している。エンブレムデザインや一部の仕様を除き、本物を忠実に再現したレプリカモデルは、税込4万7300円と高額ながら、公式ECでXS、XL〜3XLが完売している。

 その他、ロゴマーク付きのマスク(税込1100円)やタオル(税込1980円)もよく動いている。インパクトのあるウエアと比べて、サラッと使える点が支持されているようだ。

 応援グッズは本来、スタジアムで着たり、お土産にしたりする目的が多い。緊急事態宣言の外出自粛や無観客観戦が販売の打撃であることは間違い無く、実際に一昨年のラグビーW杯のような即完売にはなっていない。それでも、テレビ観戦の気分を盛り上げようと買い求める人が増えている。スポーツメーカーにとっては明るいニュースだ。

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随時更新:秋コスメや日本初上陸ブランドが登場!8〜10月新作コスメカレンダー

【随時更新】2021年8〜10月に発売する新作コスメを発売日順にお届けする。

【8月1日発売】イニスフリー(innisfree)


 韓国発コスメブランド「イニスフリー(innisfree)」から皮脂コントロールパウダーを配合した“ノーセバム パウダー クッション”(全4色、各税込2530円)が登場する。“ノーセバム ライン”は皮脂やべたつきが気になる肌に向けたスキンケア&メイクアップラインで、“ノーセバム ミネラルパウダー N”などが人気を集める。新に登場するクッションファンデーションは、通気性の高い皮脂コントロールパウダーを配合し、色ムラや毛穴をカバーしながらさらりとした仕上がりをキープする。マスクへの色移りがしにくいマスクプルーフ処方。

また、今年4月にリニューアル発売した“グリーンティーシード セラム N”の大容量サイズを数量限定で発売する。(160mL、税込4235円)

【8月2日発売】シュウ ウエムラ(SHU UEMURA)


 「シュウ ウエムラ(SHU UEMURA)」は、バロックアートと和のテイストを融合し、モダンシックに昇華させた煌びやかなコレクション“バロック ゴールド コレクション”を限定で発売する。寺院などの建築物に見られる豪華絢爛な“金”に着想を得たモダンシックな限定コレクションだ。褐色ゴールドから煌めくアンバーがそろった9色の限定アイパレット“クロマティックス バロック ゴールド”(税込8140円)、秋らしいカラーのリップ4色(各3740円)をラインアップする。

【8月6日発売】シャネル(CHANEL)


 「シャネル(CHANEL)」は、2021年秋冬メイクアップコレクションを発売する。今季は同系色の濃淡を重ねる“トーン・オン・トーン”がテーマ。温もりのあるグレー、多彩なカーキ、自然の中に存在するようなベージュや赤みのブラウンなど、絶妙に計算されたタイムレスなカラーがそろう。

 アイテムは、カーキやマットなブラウン、テラコッタベージュなど4種がそろうアイペンシルと、ブロンズやシルバーなど4種のメタリックなリキッドアイカラーが目元を彩る。指先を飾るアイテムにはチョコレートブラウンやコンクリートグレーなど4種のネイルカラーをラインアップ。そのほか自然な陰影をつくるニュートラルベージュのチークカラー、ピーチがかったダスティーローズとレンガを思わせる赤のリップスティックも登場する。

「シャネル(CHANEL)」新製品の詳細をチェック

【8月6日発売】ネイチャーリパブリック(NATURE REPUBLIC


 韓国の自然派スキンケアブランド「ネイチャーリパブリック(NATURE REPUBLIC)」は8月6日、日本展開を開始する。まずは肌荒れ防止に特化した“グリーンダーマCICAライン”から化粧水と美容液、デイリー角質ケアパッド、シートマスクの4商品(税込1870〜2400円)を全国のバラエティーショップ、ドラッグストア、ドン・キホーテなどで発売する。ブランド公式モデルには韓国のダンス&ボーカルグループ、NCT127を起用し、ブランドの認知や販路拡大に向けたプロモーションの展開を予定する。

「ネイチャーリパブリック(NATURE REPUBLIC」新製品の詳細をチェック

【8月6日発売】トゥー フェイスド(TOO FACED)


 カリフォルニア発メイクアップブランド「トゥー フェイスド(TOO FACED)」は、本国で人気のある“プランピング”シリーズから、リップ“パワー プランピング リキッド リップスティック”(全10色、各税込3190円)とセラム“P&P フェイス プライマー セラム”(30mL、税込5390円)を発売する。7月23日に阪急百貨店公式コスメ通販サイト「HANKYU BEAUTY ONLINE」でリップのみ先行発売、7月30日に「トゥー フェイスド」公式オンランストアで両製品を発売、8月6日から全国店頭で販売する。

 ナチュラルな立体感と鮮やかな発色が特徴のリップは、ボリューム感のある唇に導き、ふんわりとしたマットな質感に仕上がる。保湿効果のあるスキンケア成分を配合し、滑らかで心地の良いテクスチャーを実現したほか、長時間美しいカラーをキープする。

「トゥー フェイスド(TOO FACED)」新製品の詳細をチェック

【8月10日発売】バルクオム(BULK HOMME)


 メンズスキンケアブランド「バルクオム(BULK HOMME)」は、ブランド初となるメイクアップラインを発売する。“コンシーラー”(全10色、税込各2750円)“アイブロウブラッシュ”(全4色、税込各2200円)“フィックスミスト”【医薬部外品】(50mL、税込3300円)の3種類で、公式オンラインストアなどで取り扱う。

「バルクオム(BULK HOMME)」新製品の詳細をチェック

【9月3日発売】メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)


 「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」は、人気フレグランスコレクション“レプリカ”から新作の“オータム バイブス”(10mL、税込3850円/30mL、税込8800円/100mL、税込1万7600円)を発売する。アットコスメショッピング、阪急百貨店公式コスメ通販サイト「HANKYU BEAUTY ONLINE」のほか、一部のメゾン マルジェラ直営店及び表参道ヒルズで開催中のポップアップストアなどで取り扱う。

 新しい香り“オータム バイブス”はカナダの都市、モントリオールにインスパイアされており、紅色や黄金色に輝く錦秋の森の歩道をイメージ。落ち葉に足を踏み入れ、カサッと乾いた音やパキッと小枝の割れる音が澄んだ空気に響くような穏やかな秋のひと時に着想を得ている。

「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」新製品の詳細をチェック

【9月10日発売】グッチ(GUCCI)


 「グッチ」はメイクアップラインの日本での取り扱いをスタートする。まずは公式ECで発売し、23日からグッチ銀座店、青山店、新宿店、名古屋メイエキ店、ニュウマン横浜店、心斎橋大丸店で取り扱う。

 上陸する第1弾は、リップはサテン、シアー、マットの3タイプの質感をそろえるリップスティック、リップバーム、リップバームとカラーを兼ね備えたハイブリッドリップスティック(各税込5060円)。ベースメイクは肌を滑らかに整えるセラム下地(税込7260円)、リキッドファンデーション(税込8470円)、プレスドパウダー(税込8250円)の基本の3アイテムに加え、目元、唇、頬などさまざまなパーツに艶やかで透明なベールをまとわせるマルチグロス(税込3850円)をラインアップ。アイメイクは、マスカラ(税込4950円)、アイブロウペンシル(税込3960円)、ウオータープルーフのアイライナーペンシル(税込3960円)が登場。今回の第1弾を皮切りに、今後順次アイテムを拡充する。

「グッチ(GUCCI)」新製品の詳細をチェック

【9月28日発売】タッチャ(TATCHA)


 ユニリーバ(UNILEVER)が2019年に買収したスキンケアブランド「タッチャ(TATCHA)」が9月、日本に上陸する。「タッチャ」は台湾系アメリカ人のヴィッキー・ツァイ(Vicky Tsai)があぶらとり紙をはじめとする日本の芸者の美容習慣に感銘を受けて、09年に米サンフランシスコで立ち上げたブランド。椿や米など日本の原料を用いたスキンケアアイテムをそろえ、パッケージも着物の帯や茶道のなつめ(茶器)などからインスパイアされている。

今回上陸するのはプレステージラインで、価格も税込1300〜1万5500円。沖縄の海藻、宇治の緑茶、秋田の米を2回に分けて発酵させた独自成分「HADASEI:ハダセイ-3(TM)」をほぼ全ての製品に配合しており、肌の潤い保持やバリア機能をサポートする。

「タッチャ(TATCHA)」新製品の詳細をチェック

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好みの写真をバッグにできる 20年前に大ヒットした「アニヤ・ハインドマーチ」の“Be A Bag”が復活

 イギリス発のバッグブランド「アニヤ・ハインドマーチ(ANYA HINDMARCH)」は8月12日、購入者の好みの写真をバッグにプリントする“Be A Bag(ビー・ア・バッグ)”を20年ぶりに復活させる。

 同バッグは、20年前にデザイナーのアニヤが親しい友人の生まれたばかりの赤ちゃんの写真をバッグにプリントしてプレゼントしたことにはじまり、パーソナライズサービスとして開始。当時は好評のためロンドンのボンドストリート店には長い行列ができ、英国スターのエルトン・ジョン(Elton John)やケイト・モス(Kate Moss)も愛用したことで話題になったというアイテムだ。

 今回はリサイクルペットボトルを使ったキャンバス地のトートバッグ3型、クラッチ、ウォッシュバッグ(ミニバッグ)2型の計6種類のバッグに、好みの写真をプリントできる。価格は3万3000〜13万2000円。日本では、「アニヤ・ハインドマーチ」オンラインストアで8月12日からオーダーの受付を開始。約2カ月の製作期間を経て、購入者へ届ける。売り上げの一部は、日本国内でガンの研究・治療を行う機関へ寄付を行う予定だ。

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オリンピックを応援するビューティブランド 「SK-II」の限定ボトルやコーセーのメイク指導など

 7月23日に開幕した東京 2020 オリンピックにはユニホームを提供するファッションブランドのほか、ビューティブランドも選手や競技をサポートをしている。ここでは、代表的なブランドを紹介する。

スポンサーの「SK-II」は限定ボトルや映像作品で応援

 「SK-II」は東京 2020 オリンピック公式スキンケアブランドとして、ベストセラー“フェイシャル トリートメント エッセンス”の限定デザインボトル“ピテラTM エッセンス TOKYO スペシャル エディション”(全 5 種、各250mL、各税込2万5300円)を販売中だ。オリンピックと全世界のアスリートたちへの応援、連帯感、サポートの象徴として、オリンピック・リングの5色に加え、白地のボトルには“Tokyo”の文字をあしらっている。なお、各ボトルにはミニサイズの洗顔料、ふき取り用化粧水、美容乳液がセットになり、コフレとして販売する。

 また「SK-II」は国際オリンピック委員会(IOC)のワールドワイドパートナーであり、“フェイシャル ト リートメント エッセンス”すなわち“ピテラTM エッセンス”は東京 2020 オリンピックのオフィシャルエッセンスだ。さらに選手を応援する一環として、池江璃花子選手の復帰までの軌跡を描いた映像作品をはじめ、シモーン・バイルス(Simone Biles)選手などをフィーチャーしたアニメ作品を公開中している。

コーセーはアーティスティックスイミング選手のメイク指導

 コーセーはこのほど、8月2日に競技が始まるアーティスティックスイミングの日本代表、マーメイドジャパンの選手にメイク講習会を実施した。競技当日はメイクアップアーティストがバックステージに入れないことが背景にあるが、選手がメイクを自ら行うことで競技当日の気持ちを高める一つの儀式のような形になっているそうだ。
 
 メイクアップには、発色がよく耐久性に優れたメイクアップブランド「ファシオ(FASIO)」や「コスメデコルテ(DECORTE)」の“マキエクス ペール”など、汗や水に強いウォータープルーフの技術を採用した市販の製品のみを使用。専用の化粧品を使わずとも塗布の仕方や組み合わせ方を工夫することで、水中で激しく動いても落ちないメイクに仕上げ る。目もとには、豊富なカラー展開の「ヴィセ(VISEE)」や「アディクション(ADDICTION)」のアイシャドウを組み合わせた。

 今回は、チームテクニカルルーティンのテーマ「空手」、チーム フリールーティンのテーマ「祭り」、デュエット テクニカルルーティンのテーマ「くのいち」、デュエット フリールーティンのテーマ「ロボット」のメイクアップ指導を行った。例えば「空手」は、「ヴィセ アヴァン(VISEE AVANT)」“リップ&アイカラーペンシル”の 001(白)と 009(赤)と、「ファシオ」“リキッド アイライナー”を使用し、“空手”の世界観を表現した勢いのある力強い目もとを演出した。デュエットに出場する乾友紀子選手は「今回のメイクのポイントは、桜の花びらをイメージした目元のグラデーション」、吉田萌選手は「どの種目も目力を強くみせるためラインやシャープな線を取り入れているので注目してほしい」とコメントした。

 同社は、2006年4月から日本水泳連盟のアーティスティックスイミング日本代表、マーメイドジャパンのオフィシャルスポンサーとなって以降定期的にメイク講習会を実施。演目に相応しいメイク表現や、水中の激しい演技でも崩れることのないメイクテクニックを指導することで、選手が安心して演技に集中できるようサポートしている。

ポーラは新体操日本代表のメイクを開発

 ポーラは8月6日に競技が始まる新体操の日本代表「フェアリージャパンPOLA」個人代表選手の新メイク“Shiny Beauty~飛躍メーク~”を開発した。今回は“光と影”をテーマに、皆川夏穂選手、喜田純鈴選手、大岩千未来選手の魅力を引き立てるメイクを施している。

 同社は07年から新体操ナショナル選抜団体チーム「フェアリージャパンPOLA」オフィシャルパートナーとしてサポート活動を行い、14年からは個人日本代表選手までサポートを広げている。新体操のメイクは、汗をかいても崩れないことや選手全員の統一感、15メートル以上離れた審判員席や客席から見てもインパクト・華やかさがあることが重要。この基本コンセプトをベースに今回は、輝かしい演技には毎日何時間にもわたる練習、挫折や怪我、新型コロナウイルスによる活動制限など、そんな選手一人一人の“光と影”をメイクで表現した。

 皆川選手はグリーンやブルーに変化するカラーを目頭にのせ、目尻には繊細なラメの入ったパープルを配色。妖精の羽を模したアイライン“フェアリーライン”で目元の存在感を引き立て、光を集める金色ラメライナーを加えてフレッシュで躍動感あふれる魅力を引き出した。喜田選手は華やかなレッドカラーを目頭にのせ、目尻には力強さのあるダークグレーをオン。跳ね上げた“フェアリーキャットライン”で存在感と立体感を与え、金色ラメライナーを加えて演技の多彩な魅力を引き立てている。大岩選手はラベンダーニュアンスのピンクをメインカラーに、目尻側にはボルドーレッドを配色。“フェアリーキャットライン”をやや長めにはね上げて描くことで、目の形を引き立てて印象的な目元に。金色ラメライナーのアクセントが洗練された大人の魅力を引き出している。

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暖冬なんて関係ない? 好調「ノーク」が21-22年秋冬もコートに注力する理由

 展示会に行くと、会場の雰囲気で「このブランド、今人気があるんだな」というのが如実に分かったりします。2021-22年秋冬の展示会でダントツにそれを感じたのが、クロスプラスによるEC主販路のブランド「ノーク(N.O.R.C)」でした。もちろん、展示会場の入場人数は制限し、体温も計ってコロナ感染対策はしっかりされていたのですが、なんというか、会場に立ち込める訪問者の熱気がすごい。30〜40代向け女性ファッション誌の編集者やライター、スタイリストの訪問率が非常に高く、皆さん仕事モードというよりもいち消費者としてどの商品を買うべきか真剣に吟味していらっしゃいました。こういうブランドって、SNSや誌面への露出が必然的に増えるので、結果さらに売れるんですよね。

 さて、「ノーク」は福田亜矢子さんと斉藤くみさんという2人のスタイリストが商品をディレクションしていますが、トータルプロデューサーとしてブランドを率いているのが宮井雅史さんです。宮井さんは遡ること12年ほど前、「キットソン(KITSON)」の上陸を仕掛けてLAセレブカジュアルの一大ブームを生んだ人物。女性の消費の潮流(特にミーハーな分野の)を読むことに非常に長けているので、宮井さんにMD戦略について聞くと毎シーズンとても勉強になるんです。

 そんな宮井さんが21-22年秋冬のファッション提案のポイントとして語っていたのが、以下のような内容でした。いわく「コロナ禍も2年目に入り、商品がシーズンレスであることがもはや当たり前に求められるようになっている。春夏か秋冬かなんて、もう関係ない」。確かに、ブラウスやカットソートップス、薄手のプリーツスカート、ウエストゴムのスラックスなどは、コーディネートを変えながら今や年中着続けるアイテムになっています。在宅時間が増えたことや、断捨離が進んで「着回しのできない服はほしくない」という意識が高まったことで、シーズンレス志向はより強まっていると感じます。

 こうした変化を背景に、年中着られる(=セールにかけず売り続けられる)中軽衣料を増やすブランドが激増しています。一方で宮井さんは、「シーズンレス志向が強まっているからこそ、どうやったらそこに秋冬らしさを加えられるかという点が重要になる」と強調します。そこで強化していたアイテムがコート。「ノーク」はもともとコート販売に定評のあるブランドですが、21-22年秋冬はさらにコート提案に力を入れていました。近年は暖冬傾向も強いので、コートの企画に及び腰のブランドは多い。でも、「インナーがシーズンレスになっているからこそ、服を買うときの選択肢がアウターに寄ってくる。2枚目、3枚目のコートをいかに買ってもらうかが大事」と、宮井さんは話します。

 例えば、ここ数年ウィメンズのマーケットでコートの主役になっているウールのダブルフェースコートは、カーディガン感覚で着られるものと、もう少し厚手のものというように、厚みの異なる2素材で企画。ピンク、ベージュ、キャメル、ライトグレー、グレー、黒の6色(ポップアップストアなどでは他の色も展開予定)をそろえており、価格はガウンコートタイプで3万2000円(税込)です。はっ水加工で汚れが付きづらいといった点もアピール。実際、ダブルフェースのウールコートって、パステルカラーが人気なので汚れやすいんですよね。こうした機能性の打ち出し(「自宅洗濯可能」など)は、ブラウスやニットなどでは今や当たり前になっていますが、「ノーク」は今年コートでも機能性の発信を徹底しています。コートでここまではっきり打ち出しているところって、案外少ない気がします。

 他にも、去年も販売好調だったというキルティングコートは中綿からダウンに変えてパワーアップ(2万4000円)。ぬいぐるみのようなボア素材のテーラードコート(2万9000円)や、布団のようなパデッドコート(2万4000円)など、ウール、非ウール含めとにかくコート提案が豊富です。そして、百貨店などでポップアップストアは行えど、主販路はECなので価格が抑えめ。この点も「ノーク」が支持されている大きなポイントです。

売れているブランドには、売れている理由がある

 コート以外に、ニット類も「シーズンレス商品に秋冬らしさを加える」点で注力していました。こちらも、「コスパのよさ(値段に対してお得感がある)」を打ち出しています。例えば、スーパーキッドモヘア(繊維が細く柔らかいモヘア糸)を使ったセーターは2万5000円。「セレクトショップなどで売られている同等の商品なら1万円前後は価格が高くなる」と胸を張る商品です。

 「ノーク」の商品は、アイテムのサイズ展開が比較的豊富で、丈感やボリューム感を自分で選べるという点も魅力。背の低い人がフロアレングスのコートをあえて選んでもいいし、ボトムスとのレイヤードを想定して短めの丈を選んでもいい。「何を着るかより、どう着るかが大事」という話はここ数年言われ続けていますが、そうした世の中の流れを実に上手くつかんで提案しているなと思います。客の要望を反映して、21-22年秋冬からはパンツなどのサイズ展開をさら増やし、5サイズにしていました。

 売れているブランドには、売れているだけの理由がある。「ノーク」の展示会に行くと毎回そう感じますし、逆に言うと、展示会でどうにも戦略が曖昧だと感じるブランドって、店頭を見てもやはりなんだかぼんやりしています。それだと、客側も何を買えばいいのかが分かりづらいんですよね。D2Cのチーズケーキ専門店が注目を集めていますが、今の時代って、総花的にさまざまなものをそろえるよりも、コートならコート、ニットならニットと、注力アイテムを徹底的に打ち出す方が、分かりやすくて客の心に刺さりやすいような気もします。もちろん、全体としての見え方が重要になる実店舗メインの商売だと、そういうこともなかなか難しいんですが…。そんなことを考える展示会でした。

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上質なカシミヤの日常着「ダブリュ/カシミヤ」がデビュー デザイナーに「ババコ」の白石陽子

 カシミヤニットメーカーのリガインターナショナルジャパン(RIGA INTERNATIONAL JAPAN)は2021年秋冬シーズン、カシミアニットに特化した新ブランド「ダブリュ/カシミヤ(W/CASHMERE)」をスタートした。デザイナーには、ニットウエアを得意とする東京のデザイナーズブランド「ババコ(BABACO)」の白石陽子を起用。“warm up your day with cashmere(カシミヤであなたの1日を暖かく)“をコンセプトに、上質なカシミヤを日常着のように取り入れられるウエアをそろえる。

 使用するカシミヤは、寒暖差の激しい内モンゴル産。同地のカシミヤの産出量の3割にしか満たないというカシミヤ山羊の産毛を使っている。毛質は軽く、保温性や保湿性に優れており、弾力性もあり、型崩れしにくいのが特徴だ。ブランド名の“W”にはWarm、Wear、Well、Wheneverなどの単語の意味を込めている。

 アイテムはキャミソールやハイネック、プルオーバー、ポロなどのトップス(2万~4万9000円)をはじめ、 ワンピース(6万5000円)、ボトムス(4万円)、ストール(1万7000~7万2000円)など。色はベーシックなブラックとクリームの他、ピンクやブルー、オレンジなど鮮やかなバリエーションをラインアップする。

 ブランドのお披露目の場として、全国各所でポップアップストアを開く。7月31日~8月9日の期間にはロンハーマン(RON HERMAN)の有楽町店、辻堂店、神戸店で、8月14~27日にはロンハーマン福岡店で、8月23~27日には伊勢丹新宿店本館2階リ・スタイルで取り扱う予定だ。

■ロンハーマン神戸店
期間:7月31日~8月9日
住所:兵庫県神戸市中央区三宮町3-6-1 神戸BAL ANNEX

■ロンハーマン有楽町店
期間:7月31日~8月9日
住所:東京都千代田区有楽町2-5-1 ルミネ有楽町店 ルミネ1 1F

■ロンハーマン辻堂店
期間:7月31日~8月9日
住所:神奈川県藤沢市辻堂神台1-3-1 テラスモール湘南 湘南ヴィレッジ内

■ロンハーマン福岡店
期間:8月14~27日
住所:福岡県福岡市中央区警固1-15-43

■伊勢丹新宿店本館2階リ・スタイル
期間:8月25日~31日
住所:東京都新宿区新宿3-14-1 本館2階 ポップアップスペース

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「WWDJAPAN」のベスコス第1位の「Schick(シック)」“極 KIWAMI”が絶好調 さらに2つの新製品も

 「WWDJAPAN」の2021年上半期ベストコスメ、バラエティー・ドラッグストア「美容機器・ツール」部門(新製品)で1位に輝いた「Schick(シック)」の“極 KIWAMI”が絶好調だ。バイヤーからも「ブランド史上最高のアイテム。CM効果も人気の一因」と高評価を得た、日本だけのオリジナル・フラッグシップモデル“極 KIWAMI”は、2021年の2~5月末で33万本以上を出荷(敏感肌用も含む)。市場調査会社のデータによると、“極 KIWAMI”と“極 KIWAMI 敏感肌用”の売り上げシェアは合わせて19%を超え、およそ5人に1人が、この新製品を選んでいることがわかる。「自分にあうカミソリが分からない」や「何を選んだら良いのか迷っている」という男性の長年の悩みを解消した格好だ。

 「シック」史上最高峰モデル(ハンドルの衝撃吸収機能において「シック」史上最高の剃り心地)の“極 KIWAMI”は、ブランド生誕から現在に至るまでの100年に及ぶノウハウを結集している。まずは日本の先駆けとなり、その後も改良を重ねているチタンコート5枚刃を搭載。独自の「衝撃吸収テクノロジー」が圧力を分散し、「フリップ式トリマー(TM)」により、もみあげや鼻の下のキワまで簡単に整えられる。また、誰もが開封しやすい商品を目指して紙製パッケージを採用。シェアNo.1ブランドとして、地球への環境負荷も軽減する。ブランド史上最高のカミソリを提供することで、髭剃りの楽しさ、ひいては自分と向き合う時間の価値を伝える“極 KIWAMI”は、すべての髭をスッキリ剃ったり、顎髭など一部だけを残したり、それぞれの髭スタイルを叶える。

 そんな“極 KIWAMI”がヒット中の「シック」は今春、2つの新製品を発売した。4月に発売したのは、毛をすく・剃る・肌を潤すを1本で叶える「マルチボディシェーバー(TM)」。長い毛をすっきり整える「電動スキカミソリ」と快適な剃り心地を実現した「ボディ用5枚刃」を搭載し、高まる男性のボディシェービングのニーズに応える。ハウツー動画も公開し、ボディシェービングに悩んでいる男性に寄り添った。

 もう1つは6月発売の「シック リセット」。刃に櫛を備え付けた特殊構造を採用し、伸ばし続けた長い髭を剃る際も引っ掛かりや痛みから解放し、肌に優しく綺麗に剃り上げる新しいタイプのカミソリだ。マスクの着用やリモートワークの普及で髭剃りの頻度が減少傾向にある中、新たなライフスタイルに寄り添うための商品として誕生した。7日間の“放置ヒゲ”もキレイに剃れるという自信の逸品だ。

 既存品はもちろん、“極 KIWAMI”と「マルチボディシェーバー」、そして「シック リセット」で、「シック」はシェービングに求められる多様性を追求する。

問い合わせ先
シック・ジャパン お客様相談室
03-5487-6801

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“ティファニー ハードウェア”を軸に夢の“競演” 長澤実香、大草直子、池田尚輝、櫻井賢之が登場

 ニューヨークという都市の持つエッジィなムードと、ストリートから感じるエネルギーにインスパイアされて生まれた“ティファニー ハードウェア(TIFFANY HARDWEAR)”。インダストリアルで力強いデザインの中にもクラシカルさを併せ持つ同コレクションは、ピアス、ネックレス、ペンダント、ブレスレット、リングと幅広いバリエーションをラインアップ。2017年のデビュー以来、年齢やジェンダーを超えて愛されている。

 「WWDJAPAN Digital」では、“ティファニー ハードウェア”をテーマに、実力派スタイリスト4人による“競演”企画が実現。今企画では長澤実香、大草直子、池田尚輝、櫻井賢之のそれぞれが注目するファッションアイコンにスタイリングを手掛け、モデルシューティングとインタビューを実施した。“ティファニー ハードウェア”を軸に、個性豊かなスタイリングと出演モデルたちの魅力が重なり合うビジュアルに仕上がっている。記事は、8月19日より順次公開予定だ。

商品に関する問い合わせ先
ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インク
0120-488-712

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“ティファニー ハードウェア”を軸に夢の“競演” 長澤実香、大草直子、池田尚輝、櫻井賢之が登場

 ニューヨークという都市の持つエッジィなムードと、ストリートから感じるエネルギーにインスパイアされて生まれた“ティファニー ハードウェア(TIFFANY HARDWEAR)”。インダストリアルで力強いデザインの中にもクラシカルさを併せ持つ同コレクションは、ピアス、ネックレス、ペンダント、ブレスレット、リングと幅広いバリエーションをラインアップ。2017年のデビュー以来、年齢やジェンダーを超えて愛されている。

 「WWDJAPAN Digital」では、“ティファニー ハードウェア”をテーマに、実力派スタイリスト4人による“競演”企画が実現。今企画では長澤実香、大草直子、池田尚輝、櫻井賢之のそれぞれが注目するファッションアイコンにスタイリングを手掛け、モデルシューティングとインタビューを実施した。“ティファニー ハードウェア”を軸に、個性豊かなスタイリングと出演モデルたちの魅力が重なり合うビジュアルに仕上がっている。記事は、8月19日より順次公開予定だ。

商品に関する問い合わせ先
ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インク
0120-488-712

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京王百貨店の化粧品売り場専用アプリが「使いやすい」と話題 店頭・EC問わず顧客接点の拡大に寄与

 京王百貨店の化粧品売り場専用アプリ“Keio BEAUTY LINE アプリ”が、「使いやすい」と好評だ。

 “LINE ミニアプリ”を用いたアプリで、同売り場のLINE公式アカウント“Keio BEAUTY LINE ”の友だち登録をして京王パスポートカードのIDと連携すると、会員限定サービスが利用可能となる。

 アプリからECに簡単にアクセスできるため、コロナ禍でも購入機会の増加につながるほか、会員限定の情報発信や特別優待などのサービスで売り場のファン作りにも貢献している。

 具体的には、毎月第3金曜日からの3日間は、京王パスポートカードポイントが+5%つく優待を実施するほか、アプリ内で特集した商品のサンプルを配布。アップポイントなどお得に買い物できる優待スケジュールと、新商品情報が一目で分かるコスメカレンダーや、担当者がすすめるアイテムを特集する月替わりのページなど、アプリ会員限定向けの内容を拡充している。紙カタログをデジタル化して配信するなど、このアプリ1つで化粧品売り場の販促情報の全てが分かるように情報を集約した。

 「アプリの立ち上げから4カ月が経過し、現在は上層階に点在する化粧品ショップも対象ブランドに追加。フロアやカテゴリーを問わず“美”に興味を持つお客さまにとってより選びやすく魅力的なツールを目指しており、当初の狙い通り20~30代顧客の利用が伸長している。またコロナ禍では、非店頭で顧客と接点を維持し続けられるツールとして特に力を発揮した。2019年に化粧品売り場で10万人近くあったハウスカード会員の購買が、コロナ禍の1年では約6割に減り、『店頭に行きたいけれど行けない』という声が多数届いた。そこで、ECや電話注文へのアクセスのスムーズさにもこだわった。同アプリを顧客接点の起点とし、店頭と非店頭を合わせて、売り上げを19年度の水準にまで戻すことを当面の目標にしている」と、野々村恵子・新宿店 婦人・紳士服飾部 化粧品売場担当者は話す。

 高齢層の顧客が比較的多いこともあり、電話注文の利用率が高いことも特徴だ。「最初の緊急事態宣言が明けた際、最も多かったのが『電話で購入できないか』という問い合わせだった。そこで、ECに加え電話機能もアプリに追加。電話注文承りページへの導線も短くし、ショップ一覧からダイレクトでカウンターにつながり、美容部員と話すことができる。デジタルとアナログの利点を組み合わせることで顧客利便性が向上した。また、アプリというと新たにダウンロードして使うものをイメージするが、“LINE ミニアプリ”を活用したのも、幅広い世代でLINEの利用率が非常に高いことを考慮してのことだ。そういった配慮も奏功し、現在は公式LINEの友だち登録が1.5万人を超え、その8割強がアプリ会員になってくれた。しかもアプリ会員の8割近くは買い上げも確認できており、アプリ自体も『使いやすい』と好評だ」。

 今後は、アプリ会員限定サービスをさらに充実させていきたい考えで、オンラインカウンセリングや来店予約などの機能を、近々に実装させていく計画だ。

 また、アプリ会員の情報を分析し、対象をセグメントした発信も行っていく。「閲覧情報、買い上げ情報などを分析。優良会員に向けたお手入れ会の予約受け付けや限定キット情報、来店頻度に応じたリリース配信などを予定している」。

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オリンピック開催中のビアパブに潜入「オリンピックバブルよりもアルコールバブル?」

 緊急事態宣言下の7月23日(金)、東京オリンピックの開会式が開催され、翌日から各競技が本格的に始まった。連日、日本選手のメダルラッシュに沸く中、オリンピックバブルをにらみ、都の要請には従わず営業を継続しているビアパブは、ビール片手にオリンピック観戦で盛り上がっているのか。2日間にわたり、渋谷、新宿のモニター設備充実のビアパブに潜入した。
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すかいらーく、立石にデリバリー・テイクアウト専門2号店。自社配達メインで宅配空白地帯ゼロに。

株式会社すかいらーくホールディングス(本社・東京都武蔵野市、代表取締役会長兼社長・谷 真)が、7月28日(水)にデリバリー・テイクアウト専門店を東京都葛飾区立石にオープンさせる。2月オープンの新中野店に次ぐ、2号店。
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スシロー、東京駅八重洲地下街に「To Go」併設店を出店。アプリ注文なら、ピックして直ぐ電車に飛び乗れます。

株式会社あきんどスシロー(本社:大阪府吹田市、代表取締役社長:堀江 陽)が、東京駅八重洲地下街に、回転すし「スシロー」とテイクアウト専門店「スシロー To Go」のハイブリッド店舗を7月29日(木)にオープンさせる。
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「ポストオーバーオールズ」2021-22年秋冬コレクション

 「ポストオーバーオールズ(POST O'ALLS)」2021-22年秋冬コレクションを発表した。

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池袋東武に家電の「ノジマ」 イエナカ需要に応える

 東武百貨店は、池袋本店に家電専門店「ノジマ」を8月26日にオープンする。4階の婦人服フロアの一画で売り場面積は約2000平方メートル。冷蔵庫、洗濯機、テレビ、調理家電、美容家電、パソコンなど総合的にそろえるとともに、通常店舗よりも一格上の家電も取り扱う。専門知識を持ったノジマの自社スタッフが、メーカーの垣根を越えてコンサルティング販売する。

 ノジマが出店するのは、4階婦人服フロアでファッションビルのルミネとも直結するエリア。もともと婦人服のブランドを集めたエリアだったが、昨年春からはその半分が催事場になっていた。家電専門店の激戦区の池袋にあって、駅直結の利便性や独自の品ぞろえで差別化する。

 東武百貨店池袋本店は、百貨店として関東最大の売り場面積8万3000平方メートルを誇る巨大店舗。近年は大型専門店の導入に積極的で、2011年に「ユニクロ」を2フロア3300平方メートルに増床したのを手始めに、17年に「ニトリ」(3800平方メートル)、今月22日には「匠大塚」(1200平方メートル)を開店させた。集客力のあるカテゴリーキラーの導入によって新規客を呼び込み、買い回りを促す。

 都心の百貨店では、三越日本橋本店も20年から「ビックカメラ」(2000平方メートル)を入れている。

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中京地区最強モール「mozoワンダーシティ」が館直結のECモールを作ったワケ

 中京エリア随一の巨大ショッピングモールである「mozoワンダーシティ」は8月15日から、館内の商品を販売するネット通販サイト「モゾプラス(mozoPLUS)」をスタートする。大型ショッピングモール「ららぽーと」などを運営する三井不動産の「アンドモール」、ファッションビル「ルミネ」を運営するルミネの「アイルミネ」を筆頭に、大型ショッピングモールやファッションビルが運営するネット通販サイトは少なくないが、「モゾプラス」が出色なのは完全に館内商品販売に特化していることだ。

 「mozoワンダーシティ」は、総合商社である三菱商事(51%)と金融大手のUBSの合弁会社である三菱商事UBSリアルティが所有・運用している。同社は日本最大級の総合型REIT(不動産投資信託)である日本都市ファンド投資法人の資産運用会社であり、都市を中心に約100カ所の商業施設を手掛ける、日本では異色のデベロッパーだ。日本初の本格的なリアル店舗連動型のネット通販オールはどのようにして生まれたのか。ショッピングモールの今後をどう見るのか。同社の商業施設運用部門を率いる大島英樹・三菱商事UBSリアルティ都市事業本部 運用一部長に聞いた。

WWDJAPAN(以下、WWD):緊急事態宣言など、コロナ禍で、規模の大小にかかわらず、商業施設は厳しい運営を迫られた。

大島英樹(以下、大島):当社は、表参道のジャイル、キュートキューブ原宿など全国の都市部を中心に約100の商業施設の運用を手掛けていると同時に、海外投資家を中心に構成される資産の運用会社で、全国の都市部を中心に約100の商業施設を保有・運用している。われわれの投資家、特に海外投資家が注目しているのは、コロナ禍よりも大型モールを取り巻く厳しい環境だ。米国ではネット通販の台頭などで、多くのテナントが退去した“デッドモール”の存在がクローズアップされるなど、小売りセクターに対してややアゲンストな状況が続いている。ただ、日本の場合は状況は大きく異なる、というのがわれわれの見方であり、投資家には日本のモールは公共交通機関から比較的アクセスがいいこと、入館者数などはそこまで減っていないことなどを丁寧に説明してきた。

WWD:ECの急成長による、SCへの影響は日米にかかわらず共通の課題だ。

大島:その通りだ。商業施設の運用に携わる当社にとって、この数年、ECにどう対抗するのかは大きな課題だった。コロナ禍に突入し休業を余儀なくされる中ではあったが、行き着いた結論の一つが、ECに対抗するのではなく、共存・共栄を図ることだった。

WWD:「モゾプラス」の導入の背景は?

大島:名古屋地区及び中京地区にはこの数年で「ららぽーと」を筆頭に相次いで競合となる大型モールが開業してきたが、2009年に開業した「mozo」はコロナ禍に見舞われる前の2019年まではずっと前年を超える売上高を記録しており、実際には影響はかなり限定的だった。継続的なリニューアルなどで得てきた約20万人の会員基盤は強固で、現在でも中京地区屈指の大型モールであることは間違いない。

大島:開業10周年を迎える前の2018年ごろから、「mozo」の今後10年について徹底的に議論してきた。最大の危機感の一つは、“茹でガエル”になることであり、そこで直面したことの一つがECとの共存だった。そうした前提があったことがコロナ禍でのECの導入スピードをアップさせた。「モゾプラス」は、スタートアップ企業のハブ&スポーク、ECモール「ショップリスト」を運営するクルーズ傘下のクルーズECパートナーズ、不動産コンサルティングのトリニティーズとの共同プロジェクトで、昨年8月ごろから本格的な導入検討を始めた。構想段階から決めていたのは、オンラインのプラットフォームを、リアルな売り場の活性化に活用しつつ、「mozo」の顧客との接点を強化すること。それが「モゾプラス」の最大の特徴であるテナントの店頭在庫を活用するという結論につながった。

WWD:大型モールのECなのに、スタートアップ企業との協働は意外だった。

大島:それこそがわれわれの強みとも言える。100の施設を保有しているが、チェーン展開をしているわけではないから、導入に関してもまずは単館での導入が可能だ。スタートアップ企業と組んだ理由もそこにある。柔軟にこちらがわの要望を汲み取ってもらえるし、導入のスピードも早い。店舗在庫を活用する上で、最も重要なのは現場のオペレーション、つまりはテナントの販売スタッフの負担をできるだけ軽減することだが、実際のオペレーションに関しても細部に渡ってもきめ細かく設計できた。

WWD:ポストコロナの商業施設運営をどう見る?

大島:実はそれほど悲観してはいない。数年前から都市型、かつ小売業のボーダレス化をキーワードに資産ポートフォリオの入れ替えを進めてきた。小売業のボーダレス化とはすなわち、複合型の商業施設開発だ。商業施設だけでなく、ホテルやオフィスの単独運用を進めつつ、さらにはそれらを併設した複合商業施設の開発にも進出している。コロナ禍の中でも、インバウンドが強いエリアは厳しいものの、国内旅行需要のあるエリアでは少しずつ客足も戻っており、表参道や原宿、渋谷といった都心部のリースアップ(引き渡し)は比較的順調に進んでいる。当社の場合、資金力には余裕があり、むしろ攻め時とも考えている。

大島:「モゾプラス」を筆頭に、保有施設でカメラやAIなどを駆使した最新のツールやテクノロジーの試験導入も行っており、リテールテックという意味でも蓄積が進みつつある。こうした面でも大小様々で、かつバリエーション豊富な施設を保有するわれわれの強みも生きる。購買行動やデータを連携させるなどエリア単位でつなげるところはつなげ、逆に最新テクノロジーを商業施設の規模や性格に応じて導入する、といったことを今は行っている。標準型のリテールテックが登場するのはもうしばらくかかるかもしれないが、“リテール”の進化については一定の成果も見えてきたし、方向性も定まってきた。その意味で、今はある種の好機だと考えている。

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ソフトボール上野は「オークリー」、卓球水谷は「スワンズ」 金メダリストのあの眼鏡

 開幕までのごたごたが嘘のようにオリンピックが盛り上がっている。7月28日午後13時半現在、日本の獲得した金メダルは単独トップの11個で、活況に拍車をかける。「WWDJAPAN」編集部の眼鏡担当が気になったのは、金メダリストの目元だ。

 27日夜に行われたソフトボール決勝で先発し、最終回のマウンドにも上がった上野由岐子が掛けたアイウエアは「オークリー(OAKLEY)」の“ココロ(KOKORO)コレクション”だった。ニューヨーク・ブルックリンを拠点に活動する現代アーティストの山口歴(めぐる)とコラボしたもので、白いフレームにカラフルなアートワークをあしらう。上野をリリーフした後藤希友をはじめ、他のチームメンバーも同コレクションを着用した。

 「オークリー」の広報担当者は、「ソフトボール日本代表が予選から“ココロコレクション”を着用したおかげで、店舗でもECでも指名買いされている。今後も侍ジャパン(野球)やゴルフの松山英樹選手、スケートボード・パークの平野歩夢選手などに着用いただく予定だ」と話す。

 新種目、卓球混合ダブルスで伊藤美誠とペアを組んだ水谷隼が決勝で掛けたのは、「スワンズ(SWANS)」の“イーノックスニューロン・トゥエンティ(E-NOX NEURON20')”だった。同ブランドは山本光学(大阪、山本直之社長)が1975年にスタートしたもので、広報担当者は「フレームは市販のもので、レンズは水谷選手から『対象物をはっきりと見たい、一方で照明のまぶしさは抑えたい』とリクエストを受けて特別に開発した」と話す。

 “イーノックスニューロン・トゥエンティ”はレンズ下部からテンプルが伸びる“アンダーテンプルデザイン”が特徴で、「重心を低くすることで振動を軽減できる」という。もともとは長距離ランナー向けに作られ、女子マラソンの野口みずきは2004年のアテネ五輪で本モデルを着用して金メダルを獲得した。水谷が掛けたのは、これに改良を加えたものだ。

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「ミスターチーズケーキ」からマンゴーとパッションフルーツの新作

 チーズケーキ専門店「ミスターチーズケーキ(MR.CHEESECAKE)」は、夏の限定フレーバー「アンネテ マンゴーパッション」を8月1日、2日、8日、9日の計4日間、数量限定で販売する。価格は税込5400円。

 旬のマンゴーをベースに、パッションフルーツやココナッツ、ライムを組み合わせ、さらに半発酵ほうじ茶の香りを加えた。さわやかな酸味が暑い夏にぴったりなアクセントを与える。1日と2日は公式メールマガジンとLINEから、8日と9日は公式サイトから注文を受け付ける。

 「ミスターチーズケーキ」はフランス料理のシェフだった田村浩二代表が、店舗を持たずにネット通販のみで展開するD2Cのチーズケーキ専門店。価格は1本4000円弱からと高価だが、すぐに完売するほどの人気を集めている。

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「性別にとらわれないビューティ」とは? 「今週の特集お届け隊」2021年7月26日号

 毎週発行している「WWDJAPAN」は、ファッション&ビューティの潮流やムーブメントの分析、ニュースの深堀りなどを通じて、業界の面白さ・奥深さを提供しています。巻頭特集では特に注目のキーワードやカテゴリー、市場をテーマに、業界活性化を図るべく熱いメッセージを発信。ここでは、そんな特集を担当記者がざっくばらんに振り返ります。(この記事は「WWDJAPAN」2021年7月26日号からの抜粋です)

中出:美容ジャーナリストの加藤智一さんは2015年から2年間、開発者を取材する月イチ連載をご寄稿くださり、私が編集を担当していました。その後も常々何か一緒にやりたいとお声がけいただいていたこともあって、今回の「秋冬新色特集」の監修をお願いしました。

村上:毎月1人くらい外部の方に特集を監修してほしいし、僕らはまだまだ美容家の方たちとのお仕事が少ないので、いい機会だったね。

中出:はい。メイクトレンドはこれまでファッションのランウエイや各ブランドの新作からまとめてきましたが、年々トレンドといえるものがなくなりつつあると感じていました。一方で、化粧品のキャンペーンに男性が起用されることが増え、直近では男女が1枚のビジュアルに収まるようになってきました。そこで今回は「性別にとらわれないビューティ」を特集テーマに決めました。

村上:トレンドがなくなってきているのはファッションも同じ。加えてビューティ業界は、一方的な色の提案をブランド側がためらうようになってきたね。「今年の色はコレです!」ではなく、いろいろ用意して「あなたの個性を引き出せる色を提案します」と発信するようになってきた。

中出:加藤さんならではの視点もあり、これまでとは違ったアプローチができたと思います。宇多田ヒカルがノンバイナリーであることをカミングアウトするなど、男性性にも女性性にもあてはめない動きがあることは知っていましたが、欧米では男性性と女性性が流動的な「ジェンダーフリュイド」という言葉があるそうで。加藤さんからは「ジェンダーフリーで使える」という表現ですら弱いんじゃないかと指摘され、いろいろ考えさせられました。“自分らしいメイク”が重要なのですが、コンセプトから突っ込んで考えないといけないと思いました。

村上:この2〜3年、ものすごいスピードで価値観が変わってきた。多様化する個性に対してどうアプローチするか、どう寄り添うのかの一つのアイデアというか、気付きのきっかけになる特集になったんじゃないかな。

中出:そう思います。加藤さんとは、秋くらいから動画コンテンツも始める予定、乞うご期待です!

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「性別にとらわれないビューティ」とは? 「今週の特集お届け隊」2021年7月26日号

 毎週発行している「WWDJAPAN」は、ファッション&ビューティの潮流やムーブメントの分析、ニュースの深堀りなどを通じて、業界の面白さ・奥深さを提供しています。巻頭特集では特に注目のキーワードやカテゴリー、市場をテーマに、業界活性化を図るべく熱いメッセージを発信。ここでは、そんな特集を担当記者がざっくばらんに振り返ります。(この記事は「WWDJAPAN」2021年7月26日号からの抜粋です)

中出:美容ジャーナリストの加藤智一さんは2015年から2年間、開発者を取材する月イチ連載をご寄稿くださり、私が編集を担当していました。その後も常々何か一緒にやりたいとお声がけいただいていたこともあって、今回の「秋冬新色特集」の監修をお願いしました。

村上:毎月1人くらい外部の方に特集を監修してほしいし、僕らはまだまだ美容家の方たちとのお仕事が少ないので、いい機会だったね。

中出:はい。メイクトレンドはこれまでファッションのランウエイや各ブランドの新作からまとめてきましたが、年々トレンドといえるものがなくなりつつあると感じていました。一方で、化粧品のキャンペーンに男性が起用されることが増え、直近では男女が1枚のビジュアルに収まるようになってきました。そこで今回は「性別にとらわれないビューティ」を特集テーマに決めました。

村上:トレンドがなくなってきているのはファッションも同じ。加えてビューティ業界は、一方的な色の提案をブランド側がためらうようになってきたね。「今年の色はコレです!」ではなく、いろいろ用意して「あなたの個性を引き出せる色を提案します」と発信するようになってきた。

中出:加藤さんならではの視点もあり、これまでとは違ったアプローチができたと思います。宇多田ヒカルがノンバイナリーであることをカミングアウトするなど、男性性にも女性性にもあてはめない動きがあることは知っていましたが、欧米では男性性と女性性が流動的な「ジェンダーフリュイド」という言葉があるそうで。加藤さんからは「ジェンダーフリーで使える」という表現ですら弱いんじゃないかと指摘され、いろいろ考えさせられました。“自分らしいメイク”が重要なのですが、コンセプトから突っ込んで考えないといけないと思いました。

村上:この2〜3年、ものすごいスピードで価値観が変わってきた。多様化する個性に対してどうアプローチするか、どう寄り添うのかの一つのアイデアというか、気付きのきっかけになる特集になったんじゃないかな。

中出:そう思います。加藤さんとは、秋くらいから動画コンテンツも始める予定、乞うご期待です!

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日本で最初に喫茶店1000店を達成したドトール。創業者・鳥羽博道氏の「狂気」を思い出す

 日本最大の喫茶店チェーンは「スターバックスコーヒー」。ただ、日本で初めて1000店越えを果たしたのは「ドトールコーヒーショップ(DCS)」だ。創業者の鳥羽博道氏、本人は「内気」と表現するが、実態は「狂気」にあふれていた。DCS展開当初を振り返る。
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「ナイキ」が初のスポーツ用マスクを発売 東京五輪でアメリカ代表選手が着用

 「ナイキ(NIKE)」はこのほど、ブランド初のスポーツ用マスク“ナイキ ベンチュラー(NIKE VENTURER)”を公式オンラインストアで発売した。カラーはブラックのみで、XS〜Lの4サイズをそろえる。価格は税込5940円。

 マスクは雨天のアクティビティでも型崩れせず、呼吸しやすい軽量で立体的な3D構造を用いた。口元をすっぽりと覆う大きめのサイズが特徴だ。調節と取り外しが可能なストラップが付き、頭にループさせて激しい動きに対応するほか、耳にかけて使用することもできる。洗濯機で洗って再利用でき、移動中の型崩れ防止のために保護ケースが付属する。

 東京五輪では、アメリカ代表選手が「USA」の文字があしらわれたホワイトの“ナイキ ベンチュラー”着用し、話題を集めていた。

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「コスメキッチン」のエコバッグに12人の著名アーティストがデザイン

 マッシュビューティーラボは8月8日、ナチュラル&オーガニックのセレクトショップ「コスメキッチン」と「メイクアップキッチン」で同社のサステナブルな活動に共鳴した豪華アーティストたちが参加するエコロジカルプロジェクト「リサイクルキッチン ミーツ アーティスト」を開始する。10月末までの期間中、週替わりで加賀美健やヒロ杉山など12人のアーティストがデザインした“リサイクルキッチン エコバッグ”を全国の直営店限定でプレゼントする。

 リサイクルキッチンは、2020年4月から実施する使用済み化粧品容器を回収し、リサイクルするプロジェクト。この取り組みをさらに盛り上げるため、「リサイクルキッチン ミーツ アーティスト」を行う。

  “リサイクルキッチン エコバッグ”はイラストレーターの網中いずるや、アーティストの伊藤佳司、クリエイティブユニットのエンライトメント(ENLIGHTENMENT)、現代美術作家の加賀美健、イラストレーターのスガミカ、アーティストの高木耕一郎、アーティストのナイジェルグラフ、アーティストの長場雄、アーティストのハイダッチ(hi-dutch)、アーティストの花井祐介、イラストレーターのヒロ杉山、イラストレーターのミヤギユカリがオリジナルで書き下ろした限定デザインを採用。持ち手部分の一部はリサイクルキッチンで回収した使用済み容器や役割を終えたコスメキッチンのユニフォームのアップサイクル素材を使用している。

 全国の「コスメキッチン」「メイクアップキッチン」約90店舗で毎週金曜日に両店舗で購入した使用済みの化粧品容器を持参し、税込8800円以上の購入者を対象に “リサイクルキッチン エコバッグ”をプレゼントする。

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ポーラと結婚相談所ツヴァイが協業 美の提供で婚活会員をサポート

 ポーラは、エステやカウンセリング、化粧品販売を融合したビューティショップ「ポーラ ザ ビューティー」と、業界最多の全国50店舗の結婚相談所を運営するツヴァイと協業する。ポーラは顧客の中で婚活を希望する未婚女性にツヴァイを紹介し、ツヴァイは婚活会員の中で自分磨きに興味がある女性にポーラを紹介するスキームを組む。ツヴァイが出会いの機会を提供することでポーラ顧客のライフスタイル拡充を支援、また美容スタッフに気軽に相談できる仕組みを設けることで、婚活会員のお見合いや交際をサポートし成婚につながるよう支援していく。

 「ポーラ ザ ビューティー」は、「ポーラ」の最新アイテムが気軽に試せるほか、美容のスペシャリストである“ビューティーディレクター”を配置し、顧客の肌状態に合わせた最適なお手入れを提案するカウンセリングやメイクサービス、オリジナル美容成分を使ったエステサービスを展開する。一方、ツヴァイは相手の紹介からお見合いや交際、成婚までサポートするほか、婚活会員に向けた「美やファッション」に関するセミナーを行う。しかしセミナーに関連したサービスを提供できる仕組みがなかった。そこで“美と健康”のサービスを提供するポーラと提携することにより、婚活会員の自分磨きをより具体的にサポートできるようになる。

 今回の提携は首都圏を中心に推進し、将来的には全国に展開を広げていく予定だ。

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埼玉・深谷にアウトレットモール、22年秋開業 三菱地所・サイモン

 三菱地所・サイモンは、埼玉県深谷市で開発中のアウトレットモールの名称を「ふかや花園プレミアム・アウトレット」に決定し、2022年秋に開業すると発表した。同社にとっては国内10カ所目のアウトレットモールとなる。関越自動車道の花園IC(インターチェンジ)から1.5km。店舗面積2万7000平方メートルに、約120店舗が入る。

 同施設は深谷市が農業と観光の振興の目的で進める「花園IC拠点整備プロジェクト」の一環として開発が進められた。隣接地にはキユーピーの「深谷テラス ヤサイな仲間たちファーム」や、深谷市による「深谷テラスパーク」も計画されている。

 三菱地所・サイモンは関東近郊では高速道路沿いにプレミアム・アウトレットを開発してきた。日本最大のアウトレットモールである御殿場(開業2000年)は東名高速道路、佐野(03年)は東北自動車道、あみ(09年)は常磐自動車道、酒々井(13年)は東関東自動車道のICから近く、広域からの集客に成功している。

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埼玉・深谷にアウトレットモール、22年秋開業 三菱地所・サイモン

 三菱地所・サイモンは、埼玉県深谷市で開発中のアウトレットモールの名称を「ふかや花園プレミアム・アウトレット」に決定し、2022年秋に開業すると発表した。同社にとっては国内10カ所目のアウトレットモールとなる。関越自動車道の花園IC(インターチェンジ)から1.5km。店舗面積2万7000平方メートルに、約120店舗が入る。

 同施設は深谷市が農業と観光の振興の目的で進める「花園IC拠点整備プロジェクト」の一環として開発が進められた。隣接地にはキユーピーの「深谷テラス ヤサイな仲間たちファーム」や、深谷市による「深谷テラスパーク」も計画されている。

 三菱地所・サイモンは関東近郊では高速道路沿いにプレミアム・アウトレットを開発してきた。日本最大のアウトレットモールである御殿場(開業2000年)は東名高速道路、佐野(03年)は東北自動車道、あみ(09年)は常磐自動車道、酒々井(13年)は東関東自動車道のICから近く、広域からの集客に成功している。

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モダン家具の代表格ハーマンミラーがノルを買収 世界最大のインテリアのコングロマリットが登場

 米インテリア企業のハーマン ミラーは7月19日、米インテリア企業のノルを買収し、新会社名をミラーノルにした。「ハーマン ミラー(HERMAN MILLER)」といえば、ジョージ・ネルソン(George Nelson)やチャールズ&レイ・イームズ(Charles & Ray Eames)など、「ノル(KNOLL)」はエーロ・サーリネン(Eero Saarinen)やルードヴィック・ミース・ファン・デル・ローエ(Ludwig Mies van der Rohe)、マルセル・ブロイヤー(Marcel Breuer)などのモダンデザインを代表する名作家具を提供。

 ミラーノルはこれら2つのブランド以外にもデンマーク発「ヘイ(HAY)」や「ムート(MUUTO)」などの約20のブランドを傘下に持つ世界最大のインテリアのコングロマリットで家庭用家具やオフィス用家具、コントラクト用家具などを製造販売する。同社のトップには、アンディ・オーウェン(Andy Owen)前ハーマン ミラー社長兼最高経営責任者が就任する。

 パンデミックにより、eコマースの普及やリモートワークなどが定着し、家具やデザイン業界は変革期にある。ミラーノルは、革新的なデザインと充実したポートフォリオを通して、2社個別では達成できなかったスケールメリットを実現する。

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“原料オタク”が作る自宅キッチン発のシンプル化粧品 2年で売上高10倍へ

 高校時代に自身の肌悩みがきっかけで化粧品に配合されている成分に興味を抱き、自宅のキッチンで肌に負担の少ない化粧品作りを始めた石田彩ラピスラズリ社長。自身を「原料オタク」というほど配合成分にこだわりを持つ。2015年に誕生したスキンケアブランド「ラピスラズリ(LAPISLAZURI)」は、シンプルステップでありながら摩擦と紫外線から徹底して肌を守り抜くアイテムを展開。実直なモノ作りが口コミで広がり、売上高を2年で10倍にするという目標を掲げ成長を遂げようとしている。

WWDJAPAN(以下、WWD):学生時代から化粧品が好きで自分で作るようになったのか。

石田彩ラピスラズリ社長(以下、石田):高校時代から乾燥肌に悩まされ、化粧品でケアしても肌の調子が整わなくて……。今思えば、ケアの方法が適切ではなかったし生活習慣も乱れていたことも一因だと分かるんですけどね。その当時はどんな化粧品でケアしても全然ダメだったんです。いろいろな製品を試すうちにピリピリするコスメとそうじゃないものの違いは何か?と成分表を見出したんです。スキンケアの大半が水が最初に表示されているのを知り、水を中心に構成されているなら自分でも作れるのではないかって思ったんです。ここから“原料オタク”の道がスタートしました。

WWD:最初に作ったアイテムは化粧水だった。

石田:インターネットで検索すると化粧水は水とグリセリンで作れることが分かり試してみました。「生活の木」に原料がそろっていることも知りました。しかし保湿力を高めようとすると成分が調達しにくかったんです。なのでまずは原料が手に入りやすいリップクリームを手作りすることに。ミツロウを溶かして固めればよいので簡単。もちろん硬さ調節に回数を重ねました。それを使用したら荒れた唇の調整も良くなりました。保湿成分やミントなどを加えて友人にプレゼントしたら好評だったんです。買わせて欲しいとまで言われて。それからは趣味で作るようになりました。

営業職から転身 趣味を仕事に

WWD:その後「ラピスラズリ」を立ち上げることに。

石田:高校を卒業し半年後に結婚し、19歳で出産しました。子育てしながら働きやすい生命保険の営業職を4年ほど続けていましたが、子どもの体調不良などで休まざるを得ないことが度々あり、周りのサポートはあったのですがどこか申し訳なさを感じる部分もあって……。趣味で続けていた化粧品作りを仕事にしようと思うようになりました。24歳の15年3月に「ラピスラズリ」をスタートしたのですが、最初の製品を発売するとき第二子を妊娠中で臨月だったんです。大きなお腹でプレゼンテーションしたのを覚えています。

WWD:事業も一からのスタートだった。

石田:乾燥肌の一番の原因は紫外線なので、最初の製品は日焼け止め“LLサンスクリーン”にしました。OEMメーカーに協力を得て処方も含め自信を持ってオススメできる製品は完成したものの、ウェブサイトを作ることも頭にありませんでした。知り合いからアマゾンで販売できると聞き問い合わせしてなんとか発売できることに。初回で3000個を生産し、初月は100本売れましたが後が全く売れませんでした。初月は友人たちが購入してくれたんですよね。翌月以降は十数本しか売れませんでした。

初回生産分を売り切る

WWD:ブランドの転機は。

石田:初回生産分をクリアするため雑誌社へプレゼント企画に使ってほしいと連絡したり、ギフティングしたり、ブログやツイッターを立ち上げたりしました。楽天のスキンケア担当者にも連絡して委託販売も始めましたね。化粧品の消費期間は3年です。2年で3000個売らないといけないためと必死でした。そんなとき美容化学者でユーチューバーのかずのすけさんがツイッターで日焼け止めを紹介してくれて一気に盛り上がりました。在庫が8本になった時、10本まとめ買いがあったんです。そのときの感動は忘れません。OEMメーカーに追加生産の依頼をしたところ驚かれたのも覚えています。小規模のメーカーは大半が一度の生産で終えることが多いそうなんですよ。

WWD:ブランド誕生から7年が経過するが全ラインアップは6品と多くない。

石田:乾燥肌の最大要因は紫外線と摩擦。こだわっているのはラインアップと成分のシンプルスキンケアです。ラインアップに関しては、一般的には化粧水と美容液、乳液、クリームがスキンケアステップとするとこれらを塗布するたびに摩擦が生じます。多機能にして1本にした方が摩擦が少ないわけです。成分を見ると化粧水や美容液、乳液は水とグリセリン、セラミドが剤形を変えて配合してあります。同じ成分なら1本で済んだ方が肌にも消費者にもよいと思うんです。成分に関しては、天然由来にこだわるということではなく必要と判断したものを採用します。本当に「ラピスラズリ」を使うお客さまの肌に必要な成分か、という観点から一つ一つ自分の肌で試して精査しています。成分が多いと肌に合わない人が増え、肌荒れのリスクも高まります。その分、効く濃度をしっかり配合するのが重要です。原料や処方にこだわるあまり、今では生産を依頼していたOEMメーカーのサティス製薬の執行役員に就き、サティス製薬が運営する銀座美容外科クリニックの運営も担当しています。

WWD:成分以外のこだわりも貫く。

石田:製品は厚さ3cm以下の容器で作ることにも徹しています。郵便ポストに入るサイズなのですが、それなら配送料を抑えることが可能に。また製品の鮮度を保てるように1カ月で使い切れる容量にもしています。サブスクリプションも行っていますが、売り上げの85%が定期購入者によるものです。

WWD:今後のラインアップの拡充やブランドの成長については。

石田:今年5月にリブランディングし、スキンケアはほぼラインアップがそろいました。今後はインナーケアとベースメイクに取り組む予定です。既存製品のアップデートも欠かせません。これまでモノ作りから電話対応、発送、パンフレット作りまで一人で対応してきました。お客さまと密なコミュニケーションが取れるという利点がありますが、一方で限界もあります。近年はカスタマーサービスやPRも外部の力を借りています。今まではモノ作りに没頭するあまりブランドの露出は二の次でした。今後は乾燥肌や乾燥肌の人はなぜシンプルなスキンケアが良いのかなどの啓もう活動も積極的に行っていきます。その一環として7月29日19時〜インスタグラムでライブ配信を行います。今はブランドを大きく成長させる時期。販路の拡大なども視野に入れ、現在の年商2000万円を2年以内に10倍にする目標を掲げています。

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日本ロレアルがコロナ禍でも成長 成功の要は定期便とCXチームの立ち上げ

 世界ナンバーワンの化粧品専門企業のロレアル(L'OREAL)は他社同様に新型コロナウイルスの影響を大きく受けたものの、中国市場やドクターズコスメが好調で、早速2020年10〜12月期から復調している。日本事業を担う日本ロレアルの売り上げも、21年1〜4月期は前年同期比8%増と堅調という。

 中でも日本事業の成長をけん引するのは、日本ロレアルの中で最も売り上げシェアが大きいロレアル リュクス事業本部だ。「ランコム(LANCOME)」「イヴ・サンローラン・ボーテ(YVES SAINT LAURENT BEAUTE 以下、YSL)」「キールズ(KIEHL'S)」「シュウ ウエムラ(SHU UEMURA)」「ヘレナ ルビンスタイン(HELENA RUBINSTEIN)」などプレステージブランドを中心に扱う同事業部は、度重なる緊急事態宣言の発令や実店舗の休業で大きな打撃を受けた。しかし、以前から注力するDX(デジタルトランスフォメーション)戦略の促進やCX(カスタマーエクスペリエンス)専門チームの立ち上げ、定期便の導入などが功を奏し、21年1〜4月の売り上げは前年同期比4%増と前年をクリア。2月には日本のスキンケアブランド「タカミ(TAKAMI)」を傘下に収め、近年急伸するドクターズコスメトレンドやデジタルファーストのニーズに応える。そんな事業部を率いるフィリップ・アルシャンボー(Philippe Archambault)=シニアヴァイスプレジデントに、コロナ禍における戦略やポストコロナに向けた展望について聞いた。

WWD:2020年はコロナが大きな打撃となったと思うが、コロナ禍でも成長を続けられた要因は。

フィリップ・アルシャンボー日本ロレアル ロレアル リュクス事業本部長・シニアヴァイスプレジデント(以下、アルシャンボー):世界的なスキンケアブームの影響は大きく、ロレアルでも「ランコム」や「キールズ」などスキンケアが強いブランドは好調だ。もう一つの要因は少し意外なもので、フレグランスがよく動いている。(市場が小さい)日本においても、おうち時間が増えてプライベートを彩る香りを求める人が増え、「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」の“レプリカ”シリーズや「YSL」の“リブレ”などが売り上げをけん引した。ロレアル リュクス事業本部はプレステージブランドがメインなので百貨店の休業は痛かったが、EC施策を一気に加速させ、ダメージを最小限に抑えることができた。

WWD:化粧品業界の中でもロレアルはECに着手するのが早かった。

アルシャンボー:日本ロレアルは10年以上前からEC事業を始めており、そのノウハウを最大限に生かした。eBA(オンラインのビューティアドバイザー・美容部員)にも数年前から投資をしており、EC上のチャットだけでなく、個人・ブランドのSNSの投稿、ライブ配信など幅広い角度からアプローチし、お客さまが対面で美容部員に会えない中でも不便がないように考慮した。

人気製品の定期便がコロナ禍における“最大の武器に”

WWD:ECといえば、複数のブランドで展開する人気製品の“定期便”も好調のようだ。

アルシャンボー:定期便のようなサブスクリプションモデルはコロナ前から注目しており、定期便はコロナ禍において最強の“武器”になった。今回「タカミ」を買収したのも、サブスクリプションモデルが成功しているからだ。われわれがこだわったのは、あらゆる製品で定期便を行うのではなく、ブランドを代表するアイコン製品にだけ絞ったこと。例えば「ランコム」の“ジェニフィック”や「キールズ」の“クリーム UFC”、「YSL」の“ピュアショット ナイトセラム”など。ヒーローアイテムは幅広く支持されている製品のため、新規顧客が獲得しやすく、一方で既存客の満足度も高い。数年前まで日本ロレアルでは、メイクアップをフックにいかに若年層の新規顧客を獲得するかが大きなミッションだったが、高齢化などを鑑みて最近はリピート率が高いロイヤル顧客の育成にシフトしており、定期便はまさにこの戦略を後押しした。ECは店頭でのエモーショナルな体験やBAによる対面接客に代わることはないが、定期便は、お得なサービスや特典をつけることで“オンライン上のおもてなし”になったと捉えている。

WWD:色味やテクスチャーが画面越しでも伝えやすいメイクアップに比べて、スキンケアやフレグランスをデジタルで売るのは難しくないのか。

アルシャンボー:確かにメイクアップはSNSとの相性も良いし、トレンドや新作をアピールしやすい。ただスキンケアはオンラインカウンセリングやサンプリングを行うとコンバージョン率が圧倒的に高く、オンラインとの相性も決して悪くはない。また、18年に買収した「モディフェイス(MODIFACE)」をはじめグループ全体でAR技術にも大きな期待を寄せており、今は画面上で肌診断やコンサルティングが可能になっている。
 
フレグランスにおいては、アットコスメをはじめとする口コミサイトが大きく役立ったと思う。また「メゾン マルジェラ」はさまざまな価格帯・サイズを展開することによりオンラインでも気楽に試しやすい。特に“レプリカ”シリーズは具体的な思い出やエピソードが香りの着想源になっているために、オンラインであったとしても香りのイメージがつきやすいのではないか。

WWD:これら“デジタル接客”が若年層に刺さるのは想像できるが、年齢が上の顧客にもアプローチできているのか。

アルシャンボー:確かに数年前はマチュアな世代はデジタルに前向きではないイメージだったが、今は決してそうではない。SNSは若年層の方が好きだが、ブランドサイトやEC、定期便はマチュア世代にも人気だ。コロナで嫌でもデジタルを活用せざるを得なくなってから、特にこの傾向は強くなったはず。eBAには、ECで買い物するのを躊躇うお客さまに、その不安を払拭するためにも積極的にデジタル上でコミュニケーションを取るように勧めており、「デジタルは若い子のためだけ」というのは変わってきた。

顧客満足度アップにつながったCXチーム

WWD:最近CX専用チームも立ち上げたが、結果的にカスタマーエクスペリエンスは向上したのか。

アルシャンボー:販売拠点が多様化する中で、メーカーからするとオンライン・オフラインともに全てのタッチポイントでシームレスな体験を提供するのが難しくなっている。また大抵の会社は「EC」「(店頭)セールス」「マーケティング」などチームが分かれており、そもそも社内の“O+O”が実現できていないことも多々ある。そこでお客さまに真にOMOな体験を提供するためには社内でチームの架け橋となる存在が必要と感じた。CXチームは「カスタマーエクスペリエンス(お客さまの体験)」を一番に考える存在として、社内のあらゆるチームを結び、統一したメッセージや体験を提供できるように努めている。まだ立ち上げたばかりだが、顧客満足度はここ2〜3年で20ポイントほど上がっている。

WWD:ポストコロナのビューティ業界をどう見ているのか。

アルシャンボー:とてもオプティミスティックだ。すでにコロナが収束しつつあるほかの市場を見ていると、どこも大きな復調を成し遂げている。ポストコロナ時代においてビューティの需要は高まっている証だ。日本でもコロナが収束しても、コロナ禍で加速したO+Oのハイブリッド市場は継続すると思う。われわれの目先の課題は、いかにハイブリッドな市場に対応できるか。それのためのトレーニングだけでなく、キャリアパスもオンラインからオフラインに簡単にシフトできたり、両方を兼ね備えられたりできるように変えた。例えば今日伊勢丹新宿本店のセールスを監修するマネージャーが、明日は「ミーコ(伊勢丹のコスメEC)」を担当するとか。BAにも、通常の店頭の接客に加えてライブ配信で何千人のフォロワーの前での接客術を教えている。変化する消費者ニーズにスピーディーに対応し、社員全員がハイブリッドなマインドセットを持てるように注力する。

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新生「クレージュ」に表参道で期間限定店 現代に再解釈したアイコンをラインアップ

 東京・表参道のセレクトショップ、アディッション アデライデ(ADDITION ADELAIDE)は、「クレージュ(COURREGES)」のポップアップストアを8月1日まで開いている。

 同店では、新アーティスティック・ディレクターのニコラス・デ・フェリーチェ(Nicolas Di Felice)によるブランドのアイコンを現代に合わせて再解釈したコレクション“リエディション(REEDITION)”の商品をラインアップ。同店の限定アイテムとして、リブニットタンクトップ(2万9700円)も扱う。期間中には1971年発表のビニールジャケットや、72年のトレンチコートやリブニットなどを新たにアップデートしたアイテムをウィンドウにディスプレーする。

 ニコラスはベルギー出身。首都ブリュッセルにある有名校ラ・カンブル(La Cambre)でファッションを学んだ後、ニコラ・ジェスキエール(Nicolas Ghesquiere)による「バレンシアガ(BALENCIAGA)」「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」で経験を積んだ。2020年9月に「クレージュ」のアーティスティック・ディレクターに指名され、21年3月にはパリ・ファッション・ウイークで2021-22年秋冬コレクションを発表した。

■「クレージュ」ポップアップストア
期間:7月23日〜8月1日
営業時間::12:00〜20:00
住所:東京都渋谷区神宮前4-19-8 アロープラザ1階
場所:アディッション アデライデ

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渋谷の東急、新宿の小田急 ターミナルの「電鉄系百貨店」に再編の波

 小田急百貨店が新宿店本館の営業を2022年9月末で終了すると発表した。東急百貨店も昨年春に閉店した渋谷の東急東横店に続き、同じく渋谷の東急本店を23年春頃に閉める。両者に共通するのは「電鉄系百貨店」であり、親会社のターミナルの再開発に組み込まれていることだ。今後、名古屋駅の名鉄百貨店、池袋駅の東武百貨店にも再開発の波が押し寄せる。

 新宿駅西口にある小田急百貨店新宿店は、駅と直結する「本館」、その隣でスポーツ売り場とビックカメラが入る「ハルク」の2館で構成されている。営業終了するのは、1967年に開業した本館(売り場面積4万7000平方メートル)の方だ。本館の営業終了後、食品、化粧品、ラグジュアリーブランドなど一部の売り場は改装を経たハルクに移る。小田急百貨店として営業を継続するものの、売り場はだいぶ集約されることになる。

 新宿店本館の跡地は、小田急百貨店の親会社・小田急電鉄などが再開発する。本館の建物は22年10月以降に解体。29年に地上48階の高層ビルに生まれ変わり、上層部がオフィス、下層部が商業施設になる。ここに再び小田急百貨店が入るかは現時点で「未定」(同社広報)だという。

 新宿駅はJR、小田急、京王、東京メトロ、都営地下鉄が乗り入れ、1日の乗降客数はコロナ前で約350万人。世界で最も人が行き交う巨大ターミナル駅である。コロナによって生活様式が長期的にどう変わるか分からないが、圧倒的な乗降客数が小売業にとって超一等地であることに変わりない。再開発後に商業施設が入るのは自然な流れだ。

 ただ、その商業施設が百貨店になるとは限らない。売れ行きに大きく左右される消化仕入れビジネスの百貨店よりも、テナントの賃料で稼ぐショッピングセンター(SC)の方が安定した収益が見込めるからだ。また百貨店の品ぞろえよりも、さまざまなテナントを集めたSCの方が幅広い消費者の期待に沿える。建て替えで新しい商業施設をゼロベースで考える場合、近年は百貨店よりもSCを選ぶ傾向が強まっている。コロナで鉄道会社の運輸収入が打撃を受ける中、収益性に厳しくなることは間違いない。

役割を終える東急東横店と東急本店

 乗降客数で新宿駅に次ぐ国内2位の渋谷駅では、「100年に1度」の再開発が進行中だ。これを主導する東急は、子会社・東急百貨店の旗艦店である東急東横店の東館を12年に閉店し、跡地に複合施設の渋谷スクランブルスクエア第1期棟を19年11月に開業した。低層部は3万2000平方メートルのSCになり、200以上のテナントが営業している。20年春に閉店した東急東横店の西館・南館も現在解体工事が進んでおり、27年に渋谷スクランブルスクエア第2期棟が完成する。

 東急東横店は86年の歴史を持ち、東京におけるターミナルデパートの第1号だった。しかし東急は新しい駅ビルをJR東日本、東京メトロとの合弁事業として開発するに際し、長年親しまれた百貨店の看板ではなく、テナントミックスのSCを選んだ。東急東横店はフルラインの百貨店業態ではなく、デパ地下から派生した東急フードショーと東横のれん街、渋谷スクランブルスクエアの化粧品フロアや服飾雑貨フロア、渋谷ヒカリエの商業エリアであるシンクスの運営といったスピンアウト業態で営業を続ける。百貨店の看板はないものの、同社は渋谷駅界隈に計2万7000平方メートル以上の売り場を引き続き運営する。

 さらに東急百貨店は渋谷駅から徒歩5分の東急本店(売り面積3万5000平方メートル)を23年春頃に閉店することを発表した。跡地は東急、東急百貨店、Lキャタルトン(LVMH系の投資会社)の3社による合弁事業として再開発され、数年後には複合施設に生まれ変わる。現時点では具体的な中身は発表されておらず、「日本を代表するワールドクラスクオリティーの施設」とうたわれているだけ。それでも商業施設が入ることは確実視されており、やはりLキャタルトンが出資するギンザシックスのような高級SCになる可能性が高い。

 東急本店は日本屈指の高級住宅街である松濤が足元にある。ラグジュアリーブランドや時計・宝飾、美術品といった高額品の販売に強く、富裕層などを対象とした外商が売上高に占める割合が4割に達する。この顧客基盤は東急百貨店にとっての最大の財産。再開発後の複合施設に引き継ぐことになるだろう。

呉服系と電鉄系 百貨店の2つの系譜

 日本の百貨店には、「呉服系」と「電鉄系」の2つの系統がある。呉服屋が業態転換して百貨店になったのが、三越、高島屋、伊勢丹、大丸、松坂屋、そごう、松屋など。鉄道会社が自社のターミナル駅の集客力を活用して小売業に乗り出したが、阪急、東急、西武、東武、近鉄、小田急、京王、阪神、名鉄などである。合従連衡によって資本関係が変わった会社も多いが、ルーツはこの2つに分けられる。

 電鉄系百貨店は阪急電鉄の創業者である小林一三(1873-1957年)が、1929年に関西一のターミナルである大阪・梅田駅に阪急百貨店を開業したのが始まりだ。小林一三は鉄道会社がターミナルの小売業や沿線の住宅開発を通じて乗降客数を増やすビジネスモデルを確立したパイオニアだった。この手法は全国に広がり、戦前戦後にかけて全国のターミナルに百貨店が誕生した。当時、今でいうSCは未発達で、大型の小売業といえば百貨店だった。

 鉄道会社にとって子会社の百貨店は、グループの小売業を担う一部門である。必ずしも百貨店事業だけに固執する理由はない。ただ、長年の百貨店事業で築き上げた顧客基盤、特に上質な暮らしを求めるミドルアッパーや富裕層との関係は残したい。再開発後にSCに再編するにせよ、百貨店とSCの融合型にするにせよ、ラグジュアリーブランドなどの高級ゾーンは存続させることになるだろう。前述の通り、小田急百貨店も新宿店本館の営業終了後、面積の広い婦人服や紳士服の売り場はなくなるが、ラグジュアリーブランドは移転して継続営業する。

 電鉄系でも例外はある。阪急阪神百貨店を擁するエイチ・ツー・オーリテイリングは、鉄道の阪急阪神ホールディングスと同じ阪急阪神東宝グループではあるものの、子会社ではない。経営は独立している。12年に建て替え開業した阪急うめだ本店、今年秋に建て替え開業する阪神梅田本店は、ターミナルの再開発を経ても百貨店として存続した。ファッションの阪急うめだ本店、食品や日用品の阪神梅田本店といったように、百貨店として勝負できる強固な地盤が両店にはあった。

名古屋駅の名鉄、池袋駅の東武も再開発へ

 渋谷駅の東急、新宿駅の小田急に今後続くことになるのが、名古屋駅の名鉄、池袋駅の東武である。

 名古屋鉄道は昨年秋、拠点である名古屋駅周辺の再開発計画を延期すると発表した。子会社である名鉄百貨店本店(5万5000平方メートル)のある建物など6棟を取り壊し、地上30階、南北400mの巨大ビルを建設する予定だった。当初は22年に着工、27年完成の予定だったが、コロナを受けて計画の大幅な見直しを迫られる。名鉄百貨店本店は解体を見据えて新たな設備投資を抑制したり、取引先との調整を行ったりしてきたにも関わらず、はしごを外されることになった。6月25日の朝日新聞の報道では、名古屋鉄道の高橋裕樹社長は30年ごろの開業を目指す方針を明らかにしたという。

 乗降客数で新宿駅、渋谷駅に次ぐ日本3位の池袋駅では、豊島区や東武鉄道などが共同で行う池袋駅西口再開発の計画が発表されている。まだ具体的なスケジュールは明らかになっていないものの、東武百貨店池袋本店(8万3000平方メートル)を含む一帯が3棟の高層ビルへと生まれ変わる。東武百貨店池袋本店がどうなるかについては「まだ親会社が検討している段階で、何も決まってない」(同社)が、百貨店として都内最大の面積を誇る同店だけに流通業界からの注目度は高い。

 日本独自のビジネスモデルであるターミナルデパートの誕生からまもなく100年。人々の暮らしや移動、そして消費が大きく変化する中、電鉄系百貨店がどのような姿に変わっていくのか。今後相次ぐターミナルの再開発は大きな節目になる。

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「グッチ」のメイクアップが9月に日本上陸

 「グッチ」は9月10日、メイクアップラインの日本での取り扱いをスタートする。まずは公式ECで発売し、23日からグッチ銀座店、青山店、新宿店、名古屋メイエキ店、ニューマン横浜店、心斎橋大丸店で取り扱う。

 上陸する第1弾は、リップはサテン、シアー、マットの3タイプの質感をそろえるリップスティック、リップバーム、リップバームとカラーを兼ね備えたハイブリッドリップスティック。ベースメイクは肌を滑らかに整えるセラム下地、リキッドファンデーション、プレスドパウダーの基本の3アイテムに加え、目元、唇、頬などさまざまなパーツに艶やかで透明なベールをまとわせるマルチグロスをラインアップ。アイメイクは、マスカラ、アイブロウペンシル、ウオータープルーフのアイライナーペンシルが登場。今回の第1弾を皮切りに、今後順次アイテムを拡充する。

 「グッチ」のメイクアップは2019年にクリエイティブ・ディレクターのアレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)の世界観のもとリニューアル。自己表現と多様性をコンセプトとし、キャンペーンには性別や年齢、人種関わらず多様なモデルが登場し話題を呼んできた。19年にリニューアル発売したリップスティックは1カ月で世界で100万本売れるほど人気を博し、以来新製品を出す度に注目を集めてきた。なお、製品はコティ(COTY)が手掛ける。

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まだあったの!「村さ来」。栄光の日々と凋落の原因

 「村さ来」という居酒屋チェーンがある。1980年代、「養老乃瀧」や「つぼ八」と並んで居酒屋御三家と言われた存在だ。一時は800店とも900店とも言われた店舗数を誇ったが、現在は100店を切っている。栄光の日々と凋落の原因を探る。
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ユナイテッド&コレクティブも、政策投資銀行から5億調達。新株予約を続けてきたが、希薄化に耐えられない。

居酒屋「てけてけ」やハンバーガー「the 3rd Burger」などを展開しているユナイテッド&コレクティブ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:坂井 英也)が、日本政策投資銀行から5億円を8月31日に調達すると発表した。
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