皮膚科学に基づいたスキンケアブランド「シェノン」からクレンジングと洗顔料が登場

シェノンは、スキンケアブランド「シェノン(CHAINON)」から“ブラッククレンジングバーム”と“ホワイトホイップウォッシュ”を発売した。オンラインストアやクリニックなどで展開する。「シェノン」は、美容皮膚科医である酒井知子医師が立ち上げたスキンケアブランドだ。

“ブラッククレンジングバーム”(120g、3280円)は、炭と泥の力で皮脂や汚れも吸着&オフするクレンジング。カードハウス構造で、肌にのせた瞬間にとろけ、ウォータープルーフのメイクや毛穴の汚れまでしっかりと絡め取る。肌のバリア機能にアプローチするパンテノールやヒト型セラミド、ターンオーバーに働きかける酢酸トコフェロールを配合している。

“ホワイトホイップウォッシュ”(180g、3080円)は、摩擦レスを追求した濃密泡でしっとり洗い上げる洗顔料。低刺激で肌に優しいアミノ酸系界面活性剤を使用し、肌のバリア機能を壊さずに洗浄する。肌のバリア機能に働きかけるヒト型セラミドやナイアシンアミドを配合している。

The post 皮膚科学に基づいたスキンケアブランド「シェノン」からクレンジングと洗顔料が登場 appeared first on WWDJAPAN.

皮膚科学に基づいたスキンケアブランド「シェノン」からクレンジングと洗顔料が登場

シェノンは、スキンケアブランド「シェノン(CHAINON)」から“ブラッククレンジングバーム”と“ホワイトホイップウォッシュ”を発売した。オンラインストアやクリニックなどで展開する。「シェノン」は、美容皮膚科医である酒井知子医師が立ち上げたスキンケアブランドだ。

“ブラッククレンジングバーム”(120g、3280円)は、炭と泥の力で皮脂や汚れも吸着&オフするクレンジング。カードハウス構造で、肌にのせた瞬間にとろけ、ウォータープルーフのメイクや毛穴の汚れまでしっかりと絡め取る。肌のバリア機能にアプローチするパンテノールやヒト型セラミド、ターンオーバーに働きかける酢酸トコフェロールを配合している。

“ホワイトホイップウォッシュ”(180g、3080円)は、摩擦レスを追求した濃密泡でしっとり洗い上げる洗顔料。低刺激で肌に優しいアミノ酸系界面活性剤を使用し、肌のバリア機能を壊さずに洗浄する。肌のバリア機能に働きかけるヒト型セラミドやナイアシンアミドを配合している。

The post 皮膚科学に基づいたスキンケアブランド「シェノン」からクレンジングと洗顔料が登場 appeared first on WWDJAPAN.

「ウカ」がおみくじキャンペーンを実施 運勢ごとに施術やプロダクトをプレゼント

ヘアサロン「ウカ(uka)」を展開するウカは、2025年の幕開けとともに、ビューティーメンバーズクラブ「ukainn(ウカイン)」限定のおみくじキャンペーンを実施する。超大吉から末吉までをそろえ、それぞれの運勢ごとに施術・プロダクト、またはウカインポイントのどちらか好きなプレゼントを選ぶことができる。

施術・プロダクトはエステメニューやヘッドスパ、ヘアカットなどの施術を中心に、持ち運びにも便利なヘアケアサンプルセットをそろえた。ウカインポイントは直営サロンやストア、カフェでも使用できる共通のポイント。買い物や食事を楽しむことができる。

おみくじチャレンジ期間は1月1日~6日。期間中にマイページにアクセスすれば、一人一回、おみくじを引くことができる。プレゼントの利用可能店舗などは公式サイト参照。

The post 「ウカ」がおみくじキャンペーンを実施 運勢ごとに施術やプロダクトをプレゼント appeared first on WWDJAPAN.

若手7人が決める!ファッション&ビューティ業界の金メダル 2024年にヒットした人・モノ・コトは?

2024年も残りわずかとなった某日、「WWDJAPAN」の若手記者たちは記者歴約30年のベテランデスクから、「ヒット番付を作るように」と司令を受けた。あの日経MJやSMBCコンサルティングが毎年、年の瀬に発表しているアレだ。

ただ、日々取材現場を回る中でさまざまな“界隈”を目の当たりにしていると、多種多様な商品やサービス、人、イベントに出合う、それらを一括りにしたランキングを作ることは容易ではない。そもそも “個”の時代を担う私たち若手としては、番付のように上下を決めつけるのではなく、フラットな視点でそれぞれのすばらしさを認めることが必要なのではないだろうか、と考えた(デスクごめんなさい)。

そこで、パリ五輪の金メダルラッシュから今年の漢字が「金」になったことにちなみ、「ファッション」「ビューティ」「セレブリティー」の3ジャンルで金メダルを決めた。ただしそれぞれのジャンルで、金メダリストは1人ではない。今年の業界を最も席巻したモノ・コトは「メジャー」部門として文句なしの金メダルだが、一方でまだ局所的なトレンドであっても、今後のポテンシャルに期待を込めて「アップカミング」部門の金メダルを贈呈。というわけで、計6人の金メダリストが誕生した。

審査員は7人の若手記者とソーシャルエディターだ。ファッション分野からは、ウィメンズアパレルや百貨店などを専門にする本橋涼介シニアエディター、ロンドン&ミラノ・ファッション・ウイークを取材する木村和花記者が参加し、ビューティ分野からは韓国コスメを中心にビューティ情報全般をカバーする遠藤里紗記者が参戦。加えて、日頃からSNS起点のブームを追うソーシャルデスクの浅野ひかるとエディターの松村風斗、セレブリティー情報やマストレンドに強い関戸和記者と戸松沙紀記者も交えて1年を振り返った。トークセッションの最後には、25年の金メダルをまとめた。

「ミュウミュウ」「クロエ」強し!
厚底シューズにバリエーション

本橋:僕たちはウィメンズアパレルを取材することが多いですが、木村さんは今年どんなモノ・コトがヒットしたと思いますか?

木村:ブランド力という観点では、「ミュウミュウ(MIU MIU)」や「クロエ(CHLOE)」が強かったですね。特に「ミュウミュウ」はバッグがよく売れています。パンツをレイヤードするスタイルや、下着をあえて見せるコーディネート、ボーホーロマンチックなムードは、「フリークスストア(FREAK'S STORE)」や「シップス(SHIPS)」といった日本のセレクトショップもスタイリングに取り入れているようでした。

松村:欧米圏では、他人の評価を気にせず己を貫く反抗的なスタイル「ブラット(BRAT=悪ガキ)」がトレンドとして浮上する中、それと対極的なミニマルなスタイル「デミュア(DEMURE =控えめ、上品)」も話題になりました。シャツにタイを合わせるといった「ミュウミュウ(MIU MIU)」のグッドガールなスタイルが引き続き人気なのも、「デミュア」の影響だと思います。

浅野:厚底シューズもさまざまなブランドが発売していましたよね。ただの厚底シューズではなく、スニーカーやブーツ、メリージェーンなどとハイブリッドになっていた。

戸松:坂部三樹郎デザイナーのスニーカーブランド「グラウンズ(GROUNDS)」の人気も、その影響が顕著な例として考えられるのではないでしょうか。日本人だけでなくインバウンド需要も高く、街のあちこちで履いている若者を見かけました。今年だけで実店舗が3つオープンしています。

本橋:となると、ファッション・メジャー部門の金メダルは「ミュウミュウ」や「クロエ」、変化系厚底シューズで決まりですね。アップカミング部門はどうでしょう?
関戸:日本の若者の間では、昨年からY2Kトレンドが継続しています。古着を今っぽく着こなしながら、自分の好きなスタイルを取り入れている。

浅野:Y2K文脈でギャルカルチャーが再注目されているからか、制服っぽいスタイルをしている人も少なくなかったです。特にグレーのプリーツスカートをレイヤードしている男女はホットアイテムだったと言えるかもしれない。

本橋:僕はガジェットが好きなのでつい目についてしまうのですが、「コス(KOSS)」や「マーシャル(MARSHALL)」のヘッドフォンを付けた人も多かったです。レトロブームを象徴した現象のように思えました。

松村:若者の好みは細分化していますが、アップカミング部門には「ジョーツ」(デニムショーツ)が当てはまるのではないでしょうか。昨年から引き続きの流行ではありますが、ストリートスナップでも見かける場面が激増した。男女問わず幅広い年代の人がスタイリングに取り入れていました。ストリートにもきれい目にも着こなしやすいのがポイントです。「シーイン(SHEIN)」も、いろんなジョーツを販売していました。

木村:この流れを汲むと、来年はやはり「インディ・スリーズ(indie sleaze)」が勢いを増すのでは。古着をうまく取り入れつつ、さまざまなジャンルをミックスする“ヒップスター”のようなスタイルで、1980〜90年代にロンドンで流行ったものがリバイバルしています。

コスメはアクセとして持ち運ぶ!
じゃら付け文化がカムバック

遠藤:ビューティ分野では、やはり韓国コスメがとどまるところを知らない人気でした。メイクアップでは分かりやすいコントゥアリングではなく、さりげなく陰影を仕込んでメリハリをつけるためのアイテムが目立ったように思います。今までは血色感を持たせるために濃いピンクやオレンジが主流でしたが、頬に乗せているかどうか分からないような淡いカラーの“ステルスチーク”が話題になりました。皆さんは今年のコスメ事情をどう見ますか?

戸松:個人的には、韓国コスメの「フィー(FWEE)」を推したいです。キーリングでカバンなどにつけて持ち運べるリップ&チークの“プリンポット”が大ヒット。新大久保に旗艦店「フィーアジト東京」がオープンしたのは記憶に新しいですし、日本の芸能人の使用率も高いイメージがあります。

本橋:確かに、チャームをじゃら付けするなど、バッグをデコる文化が再燃していますね。コスメがアクセサリー化している。

浅野:きっと「タンバリンズ(TAMBURINS)」が火付け役でしょう。コロンとした卵形のリップバームを付属のシリコンケースに入れて持ち運ぶのがブームになりました。同様の商品として、「ブレイ(BRAYE)」も大ヒットしていた印象です。リップやチークがスライド式のメタルケースに入っており、チェーンをつけるとチャームになる。今年のビューティ・メジャー部門は、現象としての“コスメのアクセサリー化”が金メダルと言えそうですね。

他の動きとしては、成分ブームが美容医療領域まで近づいたことが挙げられます。これまでは、シカやレチノールなどが配合されていることが謳い文句になっていましたが、今年は美容医療レベルのPDRNやグルタチオンといった玄人受けする成分を使ったアイテムが多数発売されました。

戸松:「メディキューブ(MEDICUBE)」の“ピンクペプチドアンプル”とか、「ナンバーズイン(NUMBUZIN)」の“白玉グルタチオンC美容液”とか。

浅野:日本上陸済みの売れている韓国コスメブランドは、ほとんどそういった成分を配合していますよね。「ランコム(LANCOME)」も成分ブームに注目しているようなので、2025年はこの波がさらにラグジュアリーブランドまで波及すると思います。

XGとMrs.GREEN APPLEが大躍進
ジャパンカルチャーの逆輸入が加速

関戸:2024年はジャパンカルチャーが再注目された1年だったと思います。これまでは、“カワイイ”文化やアニメなど、いわゆる日本的なサブカルチャーを海外に輸出してきましたが、今年はその毛色が変わり、Netflixの時代劇「SHOGUN 将軍」や、ミーガン・ザ・スタリオン(Megan Thee Stallion)に見出されたラッパーの千葉雄喜などが飛躍しました。中でも特筆すべきはXG。彼女たちが日本のアーティストが世界進出するための道を作ったように感じています。その世界観は若者のファッションにも影響を与えていますし、セレブリティー・メジャー部門で文句なし金メダルです。

浅野:SNS担当としてはロックバンドのMrs. GREEN APPLEもそこに加えたいです。昨年、「GQ MEN OF THE YEAR」でベスト・アーティスト賞を受賞し、若い人を中心に高い支持を得ているとは知っていたのですが、「トミー ヒルフィガー(TOMMY HILFIGER)」のジャパンアンバサダーになったニュースをSNSアカウントで取り上げた際、インプレッションが爆発的に伸びた。楽曲の良さだけでなく、メンバーのルックスを推す女性ファンが多くアイドルに限りなく近い存在になっている気がします。

本橋:25年春夏(9月開催)ニューヨーク・ファッション・ウイークの「トミー ヒルフィガー」のショー会場で、彼らをキャッチしました。その際に撮影した動画も、韓国のセレブを優に超えるような視聴数だったんです。正直ここまでとは思っていませんでした。世間での人気の高まりを実感しました。ロックバンドのメンバーがファッション業界からラブコールを受けるのは、面白い流れですね。

木村:「WWDJAPAN」として忘れてならないのはラウールさんです。Snow Manとしての活躍が世間では取り沙汰されがちですが、ショーモデルを目指してファッションブランドのオーディションを受け、結果的に「メゾン ミハラヤスヒロ(MAISON MIHARA YASUHIRO)」と「アンリアレイジ(ANREALAGE)」のランウエイを歩いたことは特筆すべきでしょう。彼のモデルとしたの本気度を深掘りした「WWDJAPAN」2月5日号は、業界外からも反響が大きく、紙面が完売するほどでした。ファッション業界でのさらなる飛躍を期待する意味で、セレブリティー・アップカミング部門はラウールさんに贈りたいですね。

関戸:海外で賞賛を浴びたセレブリティーが日本に逆輸入され、さらに熱狂を生み出す現象は今後ますます著しくなると思います。音楽プロデューサーも世代交代が起き、SKY-HIさんやちゃんみなさんのような若手アーティストが辣腕を振るっていますから、世界で戦えるジャパンカルチャーが育っていきそうです。

ファッション&ビューティトレンド
2024年の金メダルは君たちだ!

・ファッション
メジャー:変化系厚底シューズ
アップカミング:ジョーツ

・ビューティ
メジャー:コスメのアクセサリー化
アップカミング:成分ブームの発展

・セレブリティー
メジャー:XG、ミセスグリーンアップル
アップカミング:ラウール

25年の金メダル候補はキミたちだ!

1. インディスリーズ
2. 成分ブームの波がラグジュアリーブランドにも
3. ジャパンカルチャーの再評価

The post 若手7人が決める!ファッション&ビューティ業界の金メダル 2024年にヒットした人・モノ・コトは? appeared first on WWDJAPAN.

CEOの就任&退任で振り返る2024年 ラグジュアリーブランドなどトップ交代まとめ

2024年は、欧州や中東などで続く地政学上の先行き不透明感に加えて、米国におけるインフレの加速、中国の景気減退などマクロ経済の悪化などの影響により、海外のファッション業界では業績が低迷する企業が続出した。コロナ禍後の爆発的な需要増に支えられていた高級ブランド消費も“正常化”し、ラグジュアリー企業も一部を除いて軒並み減収に。中でも、主力の「グッチ(GUCCI)」の不調が続くケリング(KERING)は苦戦しており、立て直しが急務となっている。こうした経済的な要因のほか、世代交代などの理由により、今年もさまざまな企業で最高経営責任者(CEO)の交代が見られた。ここでは、ラグジュアリー各社をはじめ、主要なブランドにおけるCEOの就任(IN)と退任(OUT)をまとめて振り返る。

LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン
(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)

ウオッチ部門

IN:フレデリック・アルノー(Frederic Arnault)
※新設された役職

ワイン&スピリッツ部門

OUT:フィリップ・シャウス(Philippe Schaus)
※グループ内の別の役職に就任予定
IN:ジャン・ジャック・ギヨニー(Jean-Jacques Guiony)

フェンディ(FENDI)

OUT:セルジュ・ブランシュウィッグ(Serge Brunschwig)
IN:ピエール・エマニュエル・アンジェログロウ(Pierre-Emmanuel Angeloglou)

ジバンシィ(GIVENCHY)

OUT:ルノー・ド・レスケン(Renaud de Lesquen)
IN:アレッサンドロ・ヴァレンティ(Alessandro Valenti)

アー・ペー・セー(A.P.C.)

IN:ピエール・アルノー・グレネード(Pierre-Arnaud Grenade)
※同ブランドはLVMH系の投資会社Lキャタルトン(L CATTERTON)が保有

ケリング
(KERING)

グッチ(GUCCI)

OUT:ジャン・フランソワ・パリュ(Jean-Francois Palus)
IN:ステファノ・カンティーノ(Stefano Cantino)

サンローラン(SAINT LAURENT)

 
OUT:フランチェスカ・ベレッティーニ(Francesca Bellettini)
※23年から兼任しているケリングのブランド開発担当副CEO職に専念
IN:セドリック・シャルビ(Cedric Charbit)

バレンシアガ(BALENCIAGA)

OUT:セドリック・シャルビ
IN:ジャンフランコ・ジャナンジェリ(Gianfranco Gianangeli)

クレージュ(COURREGES)

OUT:アドリアン・ダ・マイア(Adrien Da Maia)
IN:マリー・ルブラン(Marie Leblanc)
※同ブランドはフランソワ・アンリ・ピノー(Francois-Henri Pinault)=ケリング会長兼最高経営責任者(CEO)の一族の持株会社アルテミス(ARTEMIS)が保有

コンパニー フィナンシエール リシュモン
(COMPAGNIE FINANCIERE RICHEMONT)

OUT:ジェローム・ランバート(Jerome Lambert)
IN:ニコラ・ボス(Nicolas Bos)

カルティエ(CARTIER)

OUT:シリル・ヴィニュロン(Cyrille Vigneron)
IN:ルイ・フェルラ(Louis Ferla)

ヴァシュロン・コンスタンタン(VACHERON CONSTANTIN)

IN:ローラン・ペルヴェ(Laurent Perves)

ジャガー・ルクルト(JAEGER LECOULTRE)

IN:ジェローム・ランバート

▼以下、アルファベット順▼

オールバーズ(ALLBIRDS)

OUT:ジョーイ・ズウィリンガー(Joey Zwillinger)
IN:ジョー・ヴァーナチオ(Joe Vernachio)

バリー(BALLY)

OUT:ニコラ・ジロット(Nicolas Girotto)

バルマン(BALMAIN)

OUT:ジャン・ジャック・ゲヴェル(Jean-Jacques Guevel)
IN:マテオ・スガルボッサ(Matteo Sgarbossa)

バナナ・リパブリック(BANANA REPUBLIC)

OUT:サンドラ・スタングル(Sandra Stangl)

ベネトン グループ(BENETTON GROUP)

OUT:マッシモ・レノン(Massimo Renon)
IN:クラウディオ・スフォルツァ(Claudio Sforza)

バーバリー(BURBERRY)

OUT:ジョナサン・エイクロイド(Jonathan Akeroyd)
IN:ジョシュア・シュルマン(Joshua Schulman)

ドクターマーチン(DR.MARTENS)

OUT:ケニー・ウィルソン(Kenny Wilson)
IN:イジェ・ンワーコリー(Ije Nwokorie)

ファーフェッチ(FARFETCH)

OUT:ジョゼ・ネヴェス(Jose Neves)
※現在は親会社クーパン(COUPANG)のボム・キム(Bom Kim)CEOとファーフェッチのエグゼクティブチームが事業を率いている

ガニー(GANNI)

OUT:アンドレア・バルドー(Andrea Baldo)
IN:ローラ・デュ・リュスケック(Laura du Rusquec)

H&Mヘネス・アンド・マウリッツ(H&M HENNES & MAURITZ)

OUT:ヘレナ・ヘルマーソン(Helena Helmersson)
IN:ダニエル・エルヴェール(Daniel Erver)

ケイト・スペード ニューヨーク(KATE SPADE NEW YORK)

OUT:リズ・フレイザー(Liz Fraser)
IN:エヴァ・アードマン(Eva Erdmann)

リーバイ・ストラウス(LEVI STRAUSS)

OUT:チップ・バーグ(Chip Bergh)
IN:ミシェル・ガス(Michelle Gass)

マルニ(MARNI)

OUT:バーバラ・カロ(Barbara Calo)
IN:ステファノ・ロッソ(Stefano Rosso)
※親会社OTBが擁する「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」の会長職と兼任

マイケル・コース(MICHAEL KORS)

OUT:セドリック・ウィルモット(Cedric Wilmotte)
IN:ジョン・アイドル(John Idol)
※親会社カプリ ホールディングス(CAPRI HOLDINGS)の会長兼CEOと兼任

マルベリー・グループ(MULBERRY GROUP)

OUT:ティエリー・アンドレッタ(Thierry Andretta)
IN:アンドレア・バルドー(Andrea Baldo)

ナイキ(NIKE)

OUT:ジョン・ドナホー(John Donahoe)
IN:エリオット・ヒル(Elliott Hill)

プロエンザ スクーラー(PROENZA SCHOULER)

OUT:ケイ・ホン(Kay Hong)
IN:シーラ・スヴェイケ・スナイダー(Shira Suveyke Snyder)

サロモン(SALOMON)

OUT:フランコ・フォリアート(Franco Fogliato)
IN:ジェームズ・チェン(James Zheng)
※親会社アメアスポーツ(AMER SPORTS)のCEOと暫定的に兼任

トッズ・グループ(TOD’S GROUP)

OUT:ディエゴ・デッラ・ヴァッレ(Diego Della Valle)
※会長職に専念
IN:ジョン・ギャランティック(John Galantic)

トミー ヒルフィガー(TOMMY HILFIGER)

OUT:マルタイン・ハグマン(Martijn Hagman)
IN:リー・リッツ・ゴールドマン(Lea Rytz Goldman)

アンダーアーマー(UNDER ARMOUR)

OUT:ステファニー・リナーツ(Stephanie Linnartz)
IN:ケビン・プランク(Kevin Plank)

The post CEOの就任&退任で振り返る2024年 ラグジュアリーブランドなどトップ交代まとめ appeared first on WWDJAPAN.

CEOの就任&退任で振り返る2024年 ラグジュアリーブランドなどトップ交代まとめ

2024年は、欧州や中東などで続く地政学上の先行き不透明感に加えて、米国におけるインフレの加速、中国の景気減退などマクロ経済の悪化などの影響により、海外のファッション業界では業績が低迷する企業が続出した。コロナ禍後の爆発的な需要増に支えられていた高級ブランド消費も“正常化”し、ラグジュアリー企業も一部を除いて軒並み減収に。中でも、主力の「グッチ(GUCCI)」の不調が続くケリング(KERING)は苦戦しており、立て直しが急務となっている。こうした経済的な要因のほか、世代交代などの理由により、今年もさまざまな企業で最高経営責任者(CEO)の交代が見られた。ここでは、ラグジュアリー各社をはじめ、主要なブランドにおけるCEOの就任(IN)と退任(OUT)をまとめて振り返る。

LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン
(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)

ウオッチ部門

IN:フレデリック・アルノー(Frederic Arnault)
※新設された役職

ワイン&スピリッツ部門

OUT:フィリップ・シャウス(Philippe Schaus)
※グループ内の別の役職に就任予定
IN:ジャン・ジャック・ギヨニー(Jean-Jacques Guiony)

フェンディ(FENDI)

OUT:セルジュ・ブランシュウィッグ(Serge Brunschwig)
IN:ピエール・エマニュエル・アンジェログロウ(Pierre-Emmanuel Angeloglou)

ジバンシィ(GIVENCHY)

OUT:ルノー・ド・レスケン(Renaud de Lesquen)
IN:アレッサンドロ・ヴァレンティ(Alessandro Valenti)

アー・ペー・セー(A.P.C.)

IN:ピエール・アルノー・グレネード(Pierre-Arnaud Grenade)
※同ブランドはLVMH系の投資会社Lキャタルトン(L CATTERTON)が保有

ケリング
(KERING)

グッチ(GUCCI)

OUT:ジャン・フランソワ・パリュ(Jean-Francois Palus)
IN:ステファノ・カンティーノ(Stefano Cantino)

サンローラン(SAINT LAURENT)

 
OUT:フランチェスカ・ベレッティーニ(Francesca Bellettini)
※23年から兼任しているケリングのブランド開発担当副CEO職に専念
IN:セドリック・シャルビ(Cedric Charbit)

バレンシアガ(BALENCIAGA)

OUT:セドリック・シャルビ
IN:ジャンフランコ・ジャナンジェリ(Gianfranco Gianangeli)

クレージュ(COURREGES)

OUT:アドリアン・ダ・マイア(Adrien Da Maia)
IN:マリー・ルブラン(Marie Leblanc)
※同ブランドはフランソワ・アンリ・ピノー(Francois-Henri Pinault)=ケリング会長兼最高経営責任者(CEO)の一族の持株会社アルテミス(ARTEMIS)が保有

コンパニー フィナンシエール リシュモン
(COMPAGNIE FINANCIERE RICHEMONT)

OUT:ジェローム・ランバート(Jerome Lambert)
IN:ニコラ・ボス(Nicolas Bos)

カルティエ(CARTIER)

OUT:シリル・ヴィニュロン(Cyrille Vigneron)
IN:ルイ・フェルラ(Louis Ferla)

ヴァシュロン・コンスタンタン(VACHERON CONSTANTIN)

IN:ローラン・ペルヴェ(Laurent Perves)

ジャガー・ルクルト(JAEGER LECOULTRE)

IN:ジェローム・ランバート

▼以下、アルファベット順▼

オールバーズ(ALLBIRDS)

OUT:ジョーイ・ズウィリンガー(Joey Zwillinger)
IN:ジョー・ヴァーナチオ(Joe Vernachio)

バリー(BALLY)

OUT:ニコラ・ジロット(Nicolas Girotto)

バルマン(BALMAIN)

OUT:ジャン・ジャック・ゲヴェル(Jean-Jacques Guevel)
IN:マテオ・スガルボッサ(Matteo Sgarbossa)

バナナ・リパブリック(BANANA REPUBLIC)

OUT:サンドラ・スタングル(Sandra Stangl)

ベネトン グループ(BENETTON GROUP)

OUT:マッシモ・レノン(Massimo Renon)
IN:クラウディオ・スフォルツァ(Claudio Sforza)

バーバリー(BURBERRY)

OUT:ジョナサン・エイクロイド(Jonathan Akeroyd)
IN:ジョシュア・シュルマン(Joshua Schulman)

ドクターマーチン(DR.MARTENS)

OUT:ケニー・ウィルソン(Kenny Wilson)
IN:イジェ・ンワーコリー(Ije Nwokorie)

ファーフェッチ(FARFETCH)

OUT:ジョゼ・ネヴェス(Jose Neves)
※現在は親会社クーパン(COUPANG)のボム・キム(Bom Kim)CEOとファーフェッチのエグゼクティブチームが事業を率いている

ガニー(GANNI)

OUT:アンドレア・バルドー(Andrea Baldo)
IN:ローラ・デュ・リュスケック(Laura du Rusquec)

H&Mヘネス・アンド・マウリッツ(H&M HENNES & MAURITZ)

OUT:ヘレナ・ヘルマーソン(Helena Helmersson)
IN:ダニエル・エルヴェール(Daniel Erver)

ケイト・スペード ニューヨーク(KATE SPADE NEW YORK)

OUT:リズ・フレイザー(Liz Fraser)
IN:エヴァ・アードマン(Eva Erdmann)

リーバイ・ストラウス(LEVI STRAUSS)

OUT:チップ・バーグ(Chip Bergh)
IN:ミシェル・ガス(Michelle Gass)

マルニ(MARNI)

OUT:バーバラ・カロ(Barbara Calo)
IN:ステファノ・ロッソ(Stefano Rosso)
※親会社OTBが擁する「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」の会長職と兼任

マイケル・コース(MICHAEL KORS)

OUT:セドリック・ウィルモット(Cedric Wilmotte)
IN:ジョン・アイドル(John Idol)
※親会社カプリ ホールディングス(CAPRI HOLDINGS)の会長兼CEOと兼任

マルベリー・グループ(MULBERRY GROUP)

OUT:ティエリー・アンドレッタ(Thierry Andretta)
IN:アンドレア・バルドー(Andrea Baldo)

ナイキ(NIKE)

OUT:ジョン・ドナホー(John Donahoe)
IN:エリオット・ヒル(Elliott Hill)

プロエンザ スクーラー(PROENZA SCHOULER)

OUT:ケイ・ホン(Kay Hong)
IN:シーラ・スヴェイケ・スナイダー(Shira Suveyke Snyder)

サロモン(SALOMON)

OUT:フランコ・フォリアート(Franco Fogliato)
IN:ジェームズ・チェン(James Zheng)
※親会社アメアスポーツ(AMER SPORTS)のCEOと暫定的に兼任

トッズ・グループ(TOD’S GROUP)

OUT:ディエゴ・デッラ・ヴァッレ(Diego Della Valle)
※会長職に専念
IN:ジョン・ギャランティック(John Galantic)

トミー ヒルフィガー(TOMMY HILFIGER)

OUT:マルタイン・ハグマン(Martijn Hagman)
IN:リー・リッツ・ゴールドマン(Lea Rytz Goldman)

アンダーアーマー(UNDER ARMOUR)

OUT:ステファニー・リナーツ(Stephanie Linnartz)
IN:ケビン・プランク(Kevin Plank)

The post CEOの就任&退任で振り返る2024年 ラグジュアリーブランドなどトップ交代まとめ appeared first on WWDJAPAN.

【総括:2024】中国は「ラグジュアリー失速」「AI制作コンテンツ」「越境EC新兵器」「POPMART株の爆騰」

世界第2位の経済大国となった中国は、生産拠点、マーケット、そしてイノベーション・トレンドの参照軸として見逃すことはできない存在だ。中国専門ジャーナリストの高口康太が、2024年のホットトレンドをファッション&ビューティと小売りの視点からまとめてお届けする。

中国ラグジュアリー市場の失速

2024年は中国ラグジュアリー市場の減速が注目された。LVMH、ケリング、バーバリーなど国際ラグジュアリー大手の中国市場における低迷が注目されているが、それだけではない。

最初にネガティブ・トレンドに突入したのが高級時計の「ロレックス」だ。高級時計情報サイト「ウォッチチャート(WatchCharts)」のロレックス・インデックス・バリューを見ると、2022年3月に3万ドルの最高値をつけた後に下落が始まり、直近では2万ドルにまで落ち込んでいる。当時はまだ他のラグジュアリーは堅調で「ロレックス」だけが下落していたため、「コロナで建設プロジェクトがストップしたため、賄賂に使われるロレックスの価値が下落した」という珍説も聞かれた。その後、女性向けのラグジュアリーや宝飾品などに影響は拡大している。

意外なところでは中国を代表する高級酒マオタイ酒の価格も下がっている。新酒二次流通価格は今年初頭の2700人民元(約5万8000円)から現在では2000人民元(約4万3000円)にまで下落した。ロレックス同様、時間が経てば値上がりする投資商品として扱われていたため、これ以上価格が下落すれば投資家の投げ売りが始まるのではとの不安が広がっている。転売目当てで購入されていた商品は、今後も価格調整が続きそうだ。

AIGCが変える中国のマーケティング

AIGCとはAI Generated Content(人工知能が作ったコンテンツ)の略語だ。テキスト、画像、動画、音楽などのコンテンツがAIによって短時間ローコストで作り出せる世界が到来している。日本でも活用が進むが、中国の歩みは少し異なる。

そもそも、中国のマーケティングは既存メディアからインフルエンサーやKOC(キー・オピニオン・コンシューマー、発信力のある消費者)の口コミへと大きく転換していた。いわゆるUGC(User Generated Content、ユーザーが作ったコンテンツ)だが、ここにAIが入り込みつつあるのだ。

低コストでもプロ並みの美しい画像や動画が作成できるようになったという正しい道もあれば、商品をほめたたえる書き込みをAIで粗製濫造する、動画を加工しロシア美女インフルエンサーと偽って宣伝を行うという悪の道まで振れ幅は大きい。報道によると、たったの2元(約40円)でロシア美女の顔は買えるのだとか。おじさんが40円で美女の顔を購入し、「中国人の男の人ってステキ」などとコメントを添えてSNSに投稿してファンを集めて行くという新時代が到来しているのだ。

実は中国は世界に先駆けてAI規制、ディープフェイク規制を法制化している。AIが作ったコンテンツにはマークをつけて明示すること、国民IDによる認証がサービス利用の前提になるなどの規制を設けているが、現時点では抑止力とはなっていない。

インフルエンサーとKOCを中心に組み立てられてきた中国マーケティングの世界が、AIによって大きく塗り替えられることは間違いなさそうだ。

アリババが銀泰百貨(インタイム)を売却

インタイム(銀泰百貨)は1998年、浙江省杭州市で創業した百貨店チェーン。2017年にEC大手アリババグループに買収された。その後は、デジタル技術で小売業のアップグレードを目指す「新小売」の旗手として活躍する。対面販売とECの統合、特典でロイヤルカスタマーを集める有料会員制度、アプリによる顧客との接点確保、D2Cブランドと海外ブランドの「中国初オフライン店舗」の積極招致、売り場からのライブコマース販売などの施策を次々打ちだし、中国のみならず、日本の小売業関係者からも注目される存在となった。

ところが12月、アリババはインタイムを売却した。インタイムの業績は非公開で経営状況は明らかになっていないが、取得費用の半額以下となる74億元(約1590億円)で売却したことを考えると、厳しい状況に置かれていたことは間違いなさそうだ。

ただし、売却の理由はアリババの戦略転換にある。小売業を革新する「新小売」を断念し、祖業のECに集約する方針を打ち出している。今年3月には中小店舗向けのB2Bプラットフォーム「LST」も停止。スーパーチェーンのフーマーフレッシュやサンアートも売却対象と噂されている。

コロナの流行や中国経済の低迷といった外部環境の変化があるとはいえ、デジタル技術で既存産業が変革する、壮大な未来図を描いたアリババの大戦略が静かに終焉を迎えたことには一抹の寂しさも禁じ得ない。

「TEMU」などの中国越境EC、新トレンドは「海外倉庫」

中国発の越境ECプラットフォームといえば、「普通のネットショッピングよりも配送時間がかかるがともかく安い」がこれまでの相場だったのだが、状況が変わりはじめている。大手越境ECプラットフォームの「TEMU」を見ると、一部の商品には「国内配送」のタグがついており、最短で1営業日で配送される。

よりスピーディーに配送するために海外倉庫に在庫を置くトレンドが広がっているのだ。今年6月には中国政府は「越境EC輸出開拓に関する海外倉庫建設推進に関する意見」という政策文書を発表し、海外倉庫の拡充を国としても推進している。越境ECとは異なり関税を支払う必要はあるものの、スピーディーに配送できるのが強みだ。また、郵便や宅配便では扱えない家具やマッサージ椅子などの大型商品も扱うことができる。

中国国営テレビ局CCTVの今年9月の報道によると、すでに全世界に2500以上もの海外倉庫が運用されている。プラットフォーム企業が倉庫を持つケースもあれば、メーカーが独自に倉庫を持つケースもあるという。報道ではショベルカーやロードローラーなどを製造する重機メーカーまでもが、海外倉庫を使った越境ECに取り組んでいることが紹介されている。

販売サイトは中国だが、在庫は日本に置いている。このケースを越境ECと言っていいのかどうか、定義すらあいまいになるほどの変化だが、アパレルやコスメ、プラスチック製品などの“軽いもの“中心だった越境ECが、海外倉庫によってカバーする範囲を大きく広げることになりそうだ。

中国発フィギュア「POPMART」株が爆騰、時価総額は2.4兆円に

中国発のフィギュア企業「ポップマート」の成長がすさまじい。株価は年初から4倍以上に高騰し、直近の時価総額は1170億香港ドル(約2兆4000億円)に達した。あの好調サンリオでさえ1兆3000億円で、今年8月に「時価総額でサンリオに肉薄」という記事を書いただが、それから4カ月で追い抜くどころか、1兆円以上も差をつけている。

株価が上げ潮の要因は、海外事業の好調さにある。特にタイを中心とした東南アジアでは、韓国ガールズグループ「BLACKPINK」のリサがインスタグラムで紹介したことで爆発的な人気になったという。8月記事の取材では「2023年は日韓、2024年は東南アジアが主要ターゲット」と聞いていた。その時点ですでに東南アジアで一定の知名度を得ていたが、ブラックピンクの投稿で最後の仕上げに成功したということなのだろう。

世界的スターの投稿でバズらせたように見えるが、着実なマーケティングの勝利というわけだ。

The post 【総括:2024】中国は「ラグジュアリー失速」「AI制作コンテンツ」「越境EC新兵器」「POPMART株の爆騰」 appeared first on WWDJAPAN.

箱根駅伝だけがなぜ特別? 有識者が語る、“厚底旋風”以降の箱根とシューズの関係

PROFILE: 藤原岳久/FS☆ランニング代表

藤原岳久/FS☆ランニング代表
PROFILE: (ふじわら・たけひさ):1971年1月3日(箱根の復路!)生まれ、神奈川県出身。箱根駅伝出場を目指して東海大学に入学し、陸上部に所属。大学卒業後に営業職として就職し、その後1年間ニュージーランドに滞在。現地でのランニング体験が忘れられず、帰国後はナイキ、アシックス、ニューバランスでシューズの販売員を経験。2013年に独立し、シューズ選びや走り方のコンサルタント、スポーツシューフィッター講師などとして活躍中 PHOTO:KAZUO YOSHIDA

年が明けたら、1月2、3日は箱根駅伝!選手の活躍はもちろん、近年は選手がどのブランドのどんなランニングシューズを履いているかも、メディアやSNSで大きな話題を呼ぶ。箱根路の神奈川・平塚でシューズ選びのコンサルタントをしている藤原岳久FS☆ランニング代表は、ここ10年ほど選手の着用シューズをブランド別に計測・分析しており、ランニング業界ではよく知られた人物。藤原代表に、近年の各社の傾向と2025年のシューズ争いの行方を聞いた。

WWD:藤原代表は箱根駅伝の選手のシューズ動向について、「アルペン グループ マガジン」上などで毎年分析をしている。他はどういった活動をしているのか。

藤原岳久FS☆ランニング代表(以下、藤原):もともとスポーツメーカーでランニングシューズの販売員をしており、独立後は平塚で、ランニングシューズの選び方や走り方のコンサルタントをしている。YouTubeやnoteでランニング業界の動向やシューズの新製品についての発信もしているほか、スポーツシューフィッターという資格講座の講師も10年ほど務めている。

箱根の選手の着用シューズを計測し始めたのは10年ほど前から。地元である往路の3、4区と、復路の7、8区を妻と手分けして現場で見て、それ以外はテレビ中継で計測。10年前は計測している人はわれわれ以外にあまりいなかった印象だが、17年に「ナイキ(NIKE)」が“ナイキ ズーム ヴェイパーフライ 4%”を発売し、21年に箱根での「ナイキ」着用率が95.7%を記録したあたりから、急激にシューズに着目する人が増えたように感じる。

WWD:21年の「ナイキ」厚底シューズ旋風は一般メディアでも大きく取り上げられた。まずはおさらいとして、「ナイキ」のシューズは何がすごかったのか。

藤原:「ナイキ」は速く走るという概念自体を変えた。それまでの薄底のシューズは接地感覚があって、自身の力を地面に伝えられる選手が速く走れるもの。一方、厚底のカーボンプレート入りシューズは、走り方や道具(シューズ)に対する考え方、接地感覚などが従来とは全く違うものだ。衝撃を受けた競合各社は、「ナイキ」の速く走るためのロジックを後追いで研究。まずは模倣から始め、徐々に個性あるシューズや素材の開発を進めてきた。

厚底のカーボン入りシューズが広がったことで、選手のランニングフォームはダイナミックになった。以前は独特な走り方をする有力選手もおり、それも個性だったが、スーパーシューズは靴に合わせた走り方が要求されるため、フォームの個性は無くなってきたと感じる。ケガもしやすくなった。それらはスーパーシューズの功罪の罪の部分だ。一方で、一昔前と比べて駅伝は非常に高速化している。世界で戦える選手の土壌ができてきたというのは、間違いなく功の部分だ。

「『アディダス』が
一歩抜きん出ている印象」

WWD:開発競争激化の中で、「ナイキ」は21年をピークに徐々にシェアを落としつつ、24年も着用率は42.6%で首位を維持した。ズバリ、25年のブランド別の着用率はどうなると予想するか。

藤原:「アディダス(ADIDAS)」「アシックス(ASICS)」「ナイキ」がそれぞれ30%前後となるんじゃないかと見ている。もしかしたら、「ナイキ」は一気に三番手になるかもしれない。各社拮抗しているが、個人的にはシリーズ最軽量を実現した“アディゼロ アディオス プロ エヴォ 1”を開発した「アディダス」が一歩抜きん出ている印象だ。三つ巴の次が「プーマ(PUMA)」。「プーマ」は学生とのコミュニケーションを深めており、ブランドがサポート契約している大学の選手は皆他社のシューズに浮気せず、「プーマ」を履きそうだといった噂も耳にしている。その次は昨年、全230人の出場選手の中、3人の着用者が出た「オン(ON)」と予想。「オン」は、どの区間でも誰かしらが履いているといったレベルのサプライズを起こすかもしれない。ただし、最終的に験担ぎを重視してシューズを決める選手もいるし、予想はあくまで予想だ。

WWD:箱根で選手に履いてもらうために、ブランド側はどのような取り組みをしているのか。

藤原:日本では箱根に合わせて11〜12月にシューズの新モデルを発売するブランドが多いが、選手は夏合宿の段階でいいと思わなければ履いてくれない。そのために、ブランド側の仕込みは春ごろから始まる。大学の合宿所を行脚してとにかく試着してもらう。例えば「プーマ」は、学生の夏の合宿のメッカである菅平高原(長野)に、無料で利用できるリカバリーステーションを24年夏に開設したが、それも学生と接点を広げるのが狙い。シューズは提供するが、学生とブランドとの間にお金のやり取りはなく、お金が発生するのはブランドが大学陸上部に対してサポート契約を結んでいるケース。その場合はブランドが大学側に強化費を支払う。そのように大学とブランドが契約していても、レースでどこのブランドのシューズを履くかの選択権は選手にある。

WWD:箱根駅伝は、シューズについての決まりごとなどはあるのか。

藤原:五輪や世界陸上では、世界陸連(ワールドアスレティックス)のシューズ規則に則ったシューズしか履くことができない。一般向けに発売している製品で、世界陸連に登録しているシューズでないとダメ、といったものだ。しかし、箱根は世界陸連の規制の範囲外であり、それゆえまだ発売されていないプロトタイプ(試作品)を履いた選手が多数登場する。“プロトタイプ天国”というのも、箱根駅伝の側面の一つ。メーカーにとってのテストの場であり、プロトタイプを履かせてもらえることに気概を持って走っている選手ももちろんいる。メーカー側はプロトタイプを提供していることがあからさまになることに配慮してか、プロトタイプであっても色合いやデザインを発売済みのモデルとあえて似せて、見分けがつきにくくしていることもある。

「市民ランナーは
ソール60ミリが当たり前になる」

WWD:箱根には規制が適用されないとのことだが、なぜ世界陸連は「一般発売している製品でないといけない」などのシューズ規制を設けているのか。

藤原:「ナイキ」が17年に“ナイキ ズーム ヴェイパーフライ 4%”を発売する前年の16年のリオ五輪で、ケニアのキプチョゲ選手ら有力選手が「ナイキ」のプロトタイプで出走し、キプチョゲ選手は男子マラソンで金メダルに輝いた。その後、20年に予定されていた東京五輪に向けて規制の議論が活発化した流れだ。一般販売していないプロトタイプでは、入手できる選手とできない選手とで不公平になってしまう。厚底やカーボンプレートについても、水着の“レーザーレーサー”のように可否が議論されたが、結果的にロードランではソールの厚さが40ミリまで、プレート1枚までならば世界陸連はオッケーとした。

ただし、規制があると発想やデザインは画一的になりがち。がんじがらめの規制を破ってランナーの可能性を広げるという意気込みで、世界陸連の規制外のスーパーシューズを作っているブランドもある。そもそも、大会で優勝や入賞に関わらない市民ランナーならば、どんな靴を履いていたって問題はない。将来的には市民ランナーは、ソール60ミリ前後のクッション性が非常に大きいシューズを履くようになるんじゃないかと僕は思っている。有力選手の履くシューズだけが規制に縛られ、かごの鳥であるというように見ることもできる。

WWD:話を箱根に戻すと、学生駅伝には出雲(10月)や全日本(11月)もあるが、一般知名度は箱根だけが段違いだ。何が違うのか。

藤原:日本人初の五輪マラソン選手であり、日本マラソンの功労者の金栗四三が考案して1920年に始まったのが箱根駅伝だ。ただ、箱根はあくまで関東地方のローカル大会で、87年にテレビ中継が開始されるまではそこまでの注目度はなかったと認識している。テレビ中継以降は人気が異常に高まって、高校ラグビーの選手が花園を目指すように、全国から有力選手が関東ローカル大会の箱根に集まってくるようになった。人気や注目度の高さゆえ、ブランドは箱根の出場選手にマーケティングの照準を合わせる。出雲や全日本で選手の着用シューズを計測すると、箱根の結果とは結構違っており、市民ランナーの着用率と近い。それは、関東以外の大学の選手は箱根の出場機会がないため、ブランドからシューズの提供を受けるといったことがなく、自分でシューズを買っているケースが多いからだ。

海外に目を向けると、アフリカや米欧の有力選手は、大学の段階ではシニアのステージに向けて無理せず準備をしているということも多い。一方で、日本は箱根で良くも悪くもかなり注目されてしまう。テレビで特番が組まれ、ブランドからシューズが提供され、選手を推す“駅女(エキジョ)”から黄色い声援も飛んでくる。選手にかかるプレッシャーはかなり大きい。箱根があれだけ盛り上がるのに、シニアで有力な結果を残す選手がそれほどは出てこないというのは、箱根以上の舞台がなかなか見つからないという面もあるのかもしれない。

「もっと気軽に走ることを楽しんで」

WWD:選手が箱根で履いたシューズは、実際に市民ランナーにも売れるのか。

藤原:箱根が終わると、スポーツ量販店では選手の履いていたシューズが売れるし、それを履いて普段のジョギングをしている市民ランナーをここ平塚ではよく見掛ける。レース用のスーパーシューズは耐久性もないため、ジョグで使うのはもったいないし、うまく走ることもできないと思う。僕自身もトレーニングでスーパーシューズは選ばない。ちゃんと自分のレベルに合ったシューズを選んでもらうため、ブランド側は駅伝向けパックとして発売する製品群にトレーニングシューズを含めている。色やデザインは選手用のレースシューズと似せることで、同じ気分を味わえるように工夫している。

WWD:選手が箱根の主役であることは大前提だが、改めてシューズを切り口にした箱根観戦の楽しみ方や、ランニングへの取り組み方などについて教えてほしい。

藤原:選手が履くシューズのために開発された最先端技術は、ゆくゆくは必ず一般向けのシューズに落とし込まれていく。ランナーではない人が履いている普段履きスニーカーのソールのフォーム素材が、実はスーパーシューズ用に開発されたものだった、ということがあり得る。誰もが必ず技術を満喫する日が訪れるので、無関係ではない。そう思って箱根の選手たちのシューズを観察すると、これまでとは違う興味もわいてくるのでは。

皆さんにはもっと気軽に走ることを楽しんでほしい。日本人は走るとなったらいきなりフルマラソン!という感じで、走ることのハードルが高い。5キロメートルの大会なら、練習不要で多くの人が明日にでも完走できるが、5キロの大会に出ることがどうも共感されづらいのが日本。24年の東京マラソンの参加人数は約3万7000人だったが、ぜひ6万人規模の大会になっていってほしいし、5キロの部も設けてほしい。ゴール地点をフルマラソンと同じに設定した5キロだったら、応援に来た人が思わず走ってしまうなんてことがあると思う。走ること自体は心にも体にもとてもいい。僕自身が、日々それを深く実感している。ランニングが選手や一部の人だけのものではなく、草の根のカルチャーとして日本に根付いていけばいいなと思っている。

The post 箱根駅伝だけがなぜ特別? 有識者が語る、“厚底旋風”以降の箱根とシューズの関係 appeared first on WWDJAPAN.

箱根駅伝だけがなぜ特別? 有識者が語る、“厚底旋風”以降の箱根とシューズの関係

PROFILE: 藤原岳久/FS☆ランニング代表

藤原岳久/FS☆ランニング代表
PROFILE: (ふじわら・たけひさ):1971年1月3日(箱根の復路!)生まれ、神奈川県出身。箱根駅伝出場を目指して東海大学に入学し、陸上部に所属。大学卒業後に営業職として就職し、その後1年間ニュージーランドに滞在。現地でのランニング体験が忘れられず、帰国後はナイキ、アシックス、ニューバランスでシューズの販売員を経験。2013年に独立し、シューズ選びや走り方のコンサルタント、スポーツシューフィッター講師などとして活躍中 PHOTO:KAZUO YOSHIDA

年が明けたら、1月2、3日は箱根駅伝!選手の活躍はもちろん、近年は選手がどのブランドのどんなランニングシューズを履いているかも、メディアやSNSで大きな話題を呼ぶ。箱根路の神奈川・平塚でシューズ選びのコンサルタントをしている藤原岳久FS☆ランニング代表は、ここ10年ほど選手の着用シューズをブランド別に計測・分析しており、ランニング業界ではよく知られた人物。藤原代表に、近年の各社の傾向と2025年のシューズ争いの行方を聞いた。

WWD:藤原代表は箱根駅伝の選手のシューズ動向について、「アルペン グループ マガジン」上などで毎年分析をしている。他はどういった活動をしているのか。

藤原岳久FS☆ランニング代表(以下、藤原):もともとスポーツメーカーでランニングシューズの販売員をしており、独立後は平塚で、ランニングシューズの選び方や走り方のコンサルタントをしている。YouTubeやnoteでランニング業界の動向やシューズの新製品についての発信もしているほか、スポーツシューフィッターという資格講座の講師も10年ほど務めている。

箱根の選手の着用シューズを計測し始めたのは10年ほど前から。地元である往路の3、4区と、復路の7、8区を妻と手分けして現場で見て、それ以外はテレビ中継で計測。10年前は計測している人はわれわれ以外にあまりいなかった印象だが、17年に「ナイキ(NIKE)」が“ナイキ ズーム ヴェイパーフライ 4%”を発売し、21年に箱根での「ナイキ」着用率が95.7%を記録したあたりから、急激にシューズに着目する人が増えたように感じる。

WWD:21年の「ナイキ」厚底シューズ旋風は一般メディアでも大きく取り上げられた。まずはおさらいとして、「ナイキ」のシューズは何がすごかったのか。

藤原:「ナイキ」は速く走るという概念自体を変えた。それまでの薄底のシューズは接地感覚があって、自身の力を地面に伝えられる選手が速く走れるもの。一方、厚底のカーボンプレート入りシューズは、走り方や道具(シューズ)に対する考え方、接地感覚などが従来とは全く違うものだ。衝撃を受けた競合各社は、「ナイキ」の速く走るためのロジックを後追いで研究。まずは模倣から始め、徐々に個性あるシューズや素材の開発を進めてきた。

厚底のカーボン入りシューズが広がったことで、選手のランニングフォームはダイナミックになった。以前は独特な走り方をする有力選手もおり、それも個性だったが、スーパーシューズは靴に合わせた走り方が要求されるため、フォームの個性は無くなってきたと感じる。ケガもしやすくなった。それらはスーパーシューズの功罪の罪の部分だ。一方で、一昔前と比べて駅伝は非常に高速化している。世界で戦える選手の土壌ができてきたというのは、間違いなく功の部分だ。

「『アディダス』が
一歩抜きん出ている印象」

WWD:開発競争激化の中で、「ナイキ」は21年をピークに徐々にシェアを落としつつ、24年も着用率は42.6%で首位を維持した。ズバリ、25年のブランド別の着用率はどうなると予想するか。

藤原:「アディダス(ADIDAS)」「アシックス(ASICS)」「ナイキ」がそれぞれ30%前後となるんじゃないかと見ている。もしかしたら、「ナイキ」は一気に三番手になるかもしれない。各社拮抗しているが、個人的にはシリーズ最軽量を実現した“アディゼロ アディオス プロ エヴォ 1”を開発した「アディダス」が一歩抜きん出ている印象だ。三つ巴の次が「プーマ(PUMA)」。「プーマ」は学生とのコミュニケーションを深めており、ブランドがサポート契約している大学の選手は皆他社のシューズに浮気せず、「プーマ」を履きそうだといった噂も耳にしている。その次は昨年、全230人の出場選手の中、3人の着用者が出た「オン(ON)」と予想。「オン」は、どの区間でも誰かしらが履いているといったレベルのサプライズを起こすかもしれない。ただし、最終的に験担ぎを重視してシューズを決める選手もいるし、予想はあくまで予想だ。

WWD:箱根で選手に履いてもらうために、ブランド側はどのような取り組みをしているのか。

藤原:日本では箱根に合わせて11〜12月にシューズの新モデルを発売するブランドが多いが、選手は夏合宿の段階でいいと思わなければ履いてくれない。そのために、ブランド側の仕込みは春ごろから始まる。大学の合宿所を行脚してとにかく試着してもらう。例えば「プーマ」は、学生の夏の合宿のメッカである菅平高原(長野)に、無料で利用できるリカバリーステーションを24年夏に開設したが、それも学生と接点を広げるのが狙い。シューズは提供するが、学生とブランドとの間にお金のやり取りはなく、お金が発生するのはブランドが大学陸上部に対してサポート契約を結んでいるケース。その場合はブランドが大学側に強化費を支払う。そのように大学とブランドが契約していても、レースでどこのブランドのシューズを履くかの選択権は選手にある。

WWD:箱根駅伝は、シューズについての決まりごとなどはあるのか。

藤原:五輪や世界陸上では、世界陸連(ワールドアスレティックス)のシューズ規則に則ったシューズしか履くことができない。一般向けに発売している製品で、世界陸連に登録しているシューズでないとダメ、といったものだ。しかし、箱根は世界陸連の規制の範囲外であり、それゆえまだ発売されていないプロトタイプ(試作品)を履いた選手が多数登場する。“プロトタイプ天国”というのも、箱根駅伝の側面の一つ。メーカーにとってのテストの場であり、プロトタイプを履かせてもらえることに気概を持って走っている選手ももちろんいる。メーカー側はプロトタイプを提供していることがあからさまになることに配慮してか、プロトタイプであっても色合いやデザインを発売済みのモデルとあえて似せて、見分けがつきにくくしていることもある。

「市民ランナーは
ソール60ミリが当たり前になる」

WWD:箱根には規制が適用されないとのことだが、なぜ世界陸連は「一般発売している製品でないといけない」などのシューズ規制を設けているのか。

藤原:「ナイキ」が17年に“ナイキ ズーム ヴェイパーフライ 4%”を発売する前年の16年のリオ五輪で、ケニアのキプチョゲ選手ら有力選手が「ナイキ」のプロトタイプで出走し、キプチョゲ選手は男子マラソンで金メダルに輝いた。その後、20年に予定されていた東京五輪に向けて規制の議論が活発化した流れだ。一般販売していないプロトタイプでは、入手できる選手とできない選手とで不公平になってしまう。厚底やカーボンプレートについても、水着の“レーザーレーサー”のように可否が議論されたが、結果的にロードランではソールの厚さが40ミリまで、プレート1枚までならば世界陸連はオッケーとした。

ただし、規制があると発想やデザインは画一的になりがち。がんじがらめの規制を破ってランナーの可能性を広げるという意気込みで、世界陸連の規制外のスーパーシューズを作っているブランドもある。そもそも、大会で優勝や入賞に関わらない市民ランナーならば、どんな靴を履いていたって問題はない。将来的には市民ランナーは、ソール60ミリ前後のクッション性が非常に大きいシューズを履くようになるんじゃないかと僕は思っている。有力選手の履くシューズだけが規制に縛られ、かごの鳥であるというように見ることもできる。

WWD:話を箱根に戻すと、学生駅伝には出雲(10月)や全日本(11月)もあるが、一般知名度は箱根だけが段違いだ。何が違うのか。

藤原:日本人初の五輪マラソン選手であり、日本マラソンの功労者の金栗四三が考案して1920年に始まったのが箱根駅伝だ。ただ、箱根はあくまで関東地方のローカル大会で、87年にテレビ中継が開始されるまではそこまでの注目度はなかったと認識している。テレビ中継以降は人気が異常に高まって、高校ラグビーの選手が花園を目指すように、全国から有力選手が関東ローカル大会の箱根に集まってくるようになった。人気や注目度の高さゆえ、ブランドは箱根の出場選手にマーケティングの照準を合わせる。出雲や全日本で選手の着用シューズを計測すると、箱根の結果とは結構違っており、市民ランナーの着用率と近い。それは、関東以外の大学の選手は箱根の出場機会がないため、ブランドからシューズの提供を受けるといったことがなく、自分でシューズを買っているケースが多いからだ。

海外に目を向けると、アフリカや米欧の有力選手は、大学の段階ではシニアのステージに向けて無理せず準備をしているということも多い。一方で、日本は箱根で良くも悪くもかなり注目されてしまう。テレビで特番が組まれ、ブランドからシューズが提供され、選手を推す“駅女(エキジョ)”から黄色い声援も飛んでくる。選手にかかるプレッシャーはかなり大きい。箱根があれだけ盛り上がるのに、シニアで有力な結果を残す選手がそれほどは出てこないというのは、箱根以上の舞台がなかなか見つからないという面もあるのかもしれない。

「もっと気軽に走ることを楽しんで」

WWD:選手が箱根で履いたシューズは、実際に市民ランナーにも売れるのか。

藤原:箱根が終わると、スポーツ量販店では選手の履いていたシューズが売れるし、それを履いて普段のジョギングをしている市民ランナーをここ平塚ではよく見掛ける。レース用のスーパーシューズは耐久性もないため、ジョグで使うのはもったいないし、うまく走ることもできないと思う。僕自身もトレーニングでスーパーシューズは選ばない。ちゃんと自分のレベルに合ったシューズを選んでもらうため、ブランド側は駅伝向けパックとして発売する製品群にトレーニングシューズを含めている。色やデザインは選手用のレースシューズと似せることで、同じ気分を味わえるように工夫している。

WWD:選手が箱根の主役であることは大前提だが、改めてシューズを切り口にした箱根観戦の楽しみ方や、ランニングへの取り組み方などについて教えてほしい。

藤原:選手が履くシューズのために開発された最先端技術は、ゆくゆくは必ず一般向けのシューズに落とし込まれていく。ランナーではない人が履いている普段履きスニーカーのソールのフォーム素材が、実はスーパーシューズ用に開発されたものだった、ということがあり得る。誰もが必ず技術を満喫する日が訪れるので、無関係ではない。そう思って箱根の選手たちのシューズを観察すると、これまでとは違う興味もわいてくるのでは。

皆さんにはもっと気軽に走ることを楽しんでほしい。日本人は走るとなったらいきなりフルマラソン!という感じで、走ることのハードルが高い。5キロメートルの大会なら、練習不要で多くの人が明日にでも完走できるが、5キロの大会に出ることがどうも共感されづらいのが日本。24年の東京マラソンの参加人数は約3万7000人だったが、ぜひ6万人規模の大会になっていってほしいし、5キロの部も設けてほしい。ゴール地点をフルマラソンと同じに設定した5キロだったら、応援に来た人が思わず走ってしまうなんてことがあると思う。走ること自体は心にも体にもとてもいい。僕自身が、日々それを深く実感している。ランニングが選手や一部の人だけのものではなく、草の根のカルチャーとして日本に根付いていけばいいなと思っている。

The post 箱根駅伝だけがなぜ特別? 有識者が語る、“厚底旋風”以降の箱根とシューズの関係 appeared first on WWDJAPAN.

早稲田大学繊維研究会がファッションショーを開催 「みえないものをみるとき」

1949年創立の国内最古のファッションサークル、早稲田大学繊維研究会がファッションショーを実現させるまでの道のりを全4回の連載で紹介する。最終回では、代表の井上航平さんと、小山萌恵さんが12月22日に代官山ヒルサイドプラザで開催したショーを振り返る。

WWD:コンセプト「みえないものをみるとき」に沿ってショーを作り上げた。

小山萌恵(以下、小山):今回のショーは19人の服造(ルックを製作する部門)による25ルックを発表しました。シアー素材や光を反射する素材を多用することで、今回のコンセプトの世界観を作り出しつつ、一つ一つのルックをコンセプトから設けたテーマの上にデザインしています。

WWD:井上さんが製作したルックは?

井上:2ルック製作し、1ルック目は実験音楽家であるジョン・ケージの代表曲「4分33秒」をモチーフに作りました。この楽曲の譜面は4分33秒間の休符のみで構成されており、4分33秒間無音が続くということを意味します。演奏会では、聴衆が「作られた無音」に耳を澄ますことで、逆に聴衆自らから発せられる音に意識が向く、いわば主体と客体の逆転現象が発生します。この「聴覚を通しての逆転現象」を視覚に置き換えることに取り組んだのが今回のルックです。このルックでは前後に鏡を配することで、モデルを見ていたはずなのにいつの間にかそこに映る自分の姿を見ていた、という現象の誘起を試みました。

WWD:2ルック目はルネ・マグリットの作品「世界大戦」をモチーフにした。

井上:マグリットは作品内で、まさに今回のテーマである「みえないもの」に取り組んできました。「世界大戦」は、一見すると青空の下で日傘をさす貴婦人の姿が描かれた美しい作品ですが、彼女の顔はなぜか急に現れたスミレの花束で隠されており、表情が判然とせず、どこか不穏な空気が漂います。「あえて隠す」部分を含んだ絵画作品は数あれど、この作品のように文脈を無視した全くの別レイヤーのモチーフで覆い隠す作品はそう多くはありません(普通であれば、この貴婦人に顔の前で花束を持たせて表情を見えないようにするはずです)。この手法によって、より「みえない度」は高まり鑑賞者による想像の幅の拡大に成功しています。今回はこの作品のように、どこか不穏な美しさを表現すべく、全身白のドレスを制作しました。前面にはフリルフラワーを100個近く取り付けることで華やかさを表現した一方、肩パッドを6個重ねて生み出したパワーショルダーで不穏さを表しました。

WWD:小山さんの1ルック目は?

小山:タイトルは「but I can hug you」という作品です。「みえないもの」として表面からはみえない、計り知れない他者の痛みにフォーカスしています。他者が抱える痛みを理解し尽くすことの難しさと、それでも相手を分かりたいと思うこと、相手の影の面まで知りたいと思うことの美しさ、そしてそのような感情があふれたとき私たちが衝動的に取ってしまう行動であると共に、私たちに取り得る最大の行動とも考える「抱擁」をテーマとしています。抱擁したときの、言葉では語り尽くせない心の深層が体温を通して伝達するイメージ、また抱擁によって痛みが融解されるイメージを、「氷染め」という染色手法で表現することを試みました。氷の上に複数の色の染料をまぶし、氷がゆっくりと解けていくことで染料が混ざり合って、じんわりとまだらに生地が染まっていく、過程そのものも含めてテーマを落とし込んでいます。

WWD:もう一つのルックタイトルは「that afterimage」。

小山:大切な人を失ったあとの残像をテーマとしており、複数の「喪失と再生」が主題の作品などがインスピレーションにありつつ、最大のデザインモチーフとなったのはバンド「フィッシュマンズ」のとあるライブ映像です。

80年代結成のフィッシュマンズはフロントマンであったボーカルの佐藤伸治が活動の最中で急逝してしまいます。約6年の活動休止を経て2005年バンドは佐藤不在のフィッシュマンズを再開する決断を下し、以来現在に至るまでさまざまな方法で「佐藤不在のフィッシュマンズ」を音楽的に意義あるかたちで続け、ライブを通して多くの人の心を震わせ続けています。再開後のライブ映像を見て、激しくドラムを叩きながら佐藤に代わって歌まで歌唱するドラマーの茂木欣一の姿から感じた悲壮感の中の覚悟や、そのとき印象的だった一点だけ簡素に光る照明が星になった佐藤のように捉えられたこと、そして、亡き人の軌跡が残された者の中で息づき続けるイメージを、胸元中心の星のような刺繍とそこから広がるように施したギャザーで表現しました。

WWD:小山さんがルックブックの装丁デザインを手掛けた。

小山:表紙に冠したモチーフは「」です。本来何かが介入されるはずの「」の間に何もない、という部分で、これから始まるのはみえないものを見出すことについてのショーである、というスタンスをはじめに表明する意図を込めています。“ない”方の部分を想像させることを誘発したいという思惑で、かぎかっこは写真を切り抜くことで描いています。さらに透明の素材で本冊にカバーをかけているのですが、こちらはそれ以外の全面に白のプリントを施すことで逆説的にかぎかっこを浮かび上がらせ“余白で描く”ことをここでも再現しました。本体のかっこの位置とあえてずらして配置することで、焦点が合わないけれど主体的に合わせようとする思考の動きを促せたら、と考えた装丁になります。タイトルなどのテキストはシルバーでプリントし、角度によって煌めくところもこだわりです。

WWD:ルックブックの中身のこだわりは?

井上:視覚上・触覚上での楽しさを重視し、ルックブックの内部には、ベースとなる厚めのマット紙に加えてポイント使いで2種類の素材を採用しました。水面や鏡など、反射をテーマにした写真の前に透明PET素材を挟み込むことによって、鋭すぎない、水面のような柔らかな反射を可能にしつつ、触覚上での変化を生み出しました。連続した動きのうち2つを切り取ったスナップショット的なページを並べ、その2ページを半透明のトレーシングペーパーに印刷することで、ページをめくる毎に被写体が動いて見える、パラパラ漫画のような仕組みを取り入れました。

WWD:会場の演出にも注力した。

井上:今回はテーマの「透き間」を生かした空間づくりに注力しました。三次元的なランウェイを作りたかったため、2フロア構成の代官山ヒルサイドプラザを会場に選びました。初の試みとして、壁2面へのオープニング映像を投影しました。オープニング映像は江ノ島の風景をメインとした構成となっており、今回のショーのファーストルックを着用した状態のモデルに出演してもらっています。モデルが光に向かって去って行くシーンで映像が終了し、シームレスにショーに移行後、彼女がファーストルックとして現れることで、まるで映像内のコンセプチュアルな空間からそのまま出てきたかのような演出を施しました。また、「みえないもの」の表現として、ランウェイのスタート位置である2階部分に白い布を垂らすことで、布越しにモデルのシルエットが浮かび上がる工夫をしました。

一般的なファッションショーでは、モデルが出口から歩いてきて客席前を通過後また戻っていく、という一方向的な構成が多いですが、オープニング映像の投影面、モデルの出口、1周目のモデルはけ口、フィナーレのモデルはけ口を横にも縦にもバラバラに配置することで「正面を決めない」三次元的なショー構成を実現させました。お客さまそれぞれが別の方向に顔を向けている、というのは他のファッションショーでは見られない光景でした。

WWD:ショーを振り返ると。

小山:当初はとりとめのない文章でしかなかったイメージが、部員、外部の方、みなさま、一人一人の力によって、大きく広がりを持って一つのショーとしてかたちにすることができたこと、発案者として心からうれしく、何度でも感激してしまいます。

私自身を含め部員の多くは、ショーをはじめとした繊維研究会がこれまで作り上げてきた作品、先輩から感銘を受けて入部しています。先輩に感じていた確固たるかっこよさのようなものを、私たちの代は持ち合わせてはいない、という自負をどこかにずっと抱いていたのですが、そんな私たちで、繊維研究会の名に値するまでのショーを作り上げることができたのではないかと、今は思えます。かつて自分が繊維研究会に心をつかまれ、自分もこれを作り上げる側になってみたい!と突き動かされたように、このショーを見て何か心を動かしてくださった人が一人でもいたとしたら、そんなにうれしいことはありません。

The post 早稲田大学繊維研究会がファッションショーを開催 「みえないものをみるとき」 appeared first on WWDJAPAN.

江戸時代後期の着物の柄をメタバースで楽しむ 大丸松坂屋が新春を彩る3D着物を発売

大丸松坂屋百貨店は、オリジナル3Dアバター用の新作衣装として3D着物を発売した。J.フロント リテイリング史料館が所蔵する、江戸時代以前の染織工芸品群「松坂屋コレクション」の衣裳を基に、メタバース空間のファッション文化に合わせてアレンジ。1611年に呉服屋として創業した松坂屋の歴史を汲んだユニークなアイテムが誕生した。

12月26日に発売した第1弾は、伝統的なデザインを現代風に再構築しており、女性用の振袖と帯、男性用の着物と帯をそれぞれ2種類ずつそろえた。振袖は江戸時代後期の振袖の貝合(かいあわ)せ模様と梅に冊子散らし模様を参照。帯も江戸時代の着物の柄をアレンジした。男性用は江戸時代中〜後期の小袖の雪持ち南天に鶏模様と江戸時代後期の夜着の松竹梅に鶴亀柄をアレンジして、粋なスタイルを作った。それぞれ大丸松坂屋のオリジナル3Dアバターに対応し、草履と足袋もセットで3500円。創作物の総合マーケットプレイス「ブース(BOOTH)」で販売中だ。

また、第2弾として、「ロリータ」と「忍者」をコンセプトに、現代風にリメイクしたスタイルを25年1月1日に発売する。

この3D着物を企画する際、大丸松坂屋のメタバースチームは松坂屋名古屋店にある史料館の倉庫に出張。学芸員から各着物の歴史や色柄に込められた意味を学び、発売時期も鑑みて、新春を祝うべく、縁起物が含まれる吉祥をテーマに選定したという。

着物は奥が深く、専門の知識を要する。衣装制作にあたっては、京都室町で呉服商として創業し、京都の伝統文化をアップデートするコーディネーターとして活躍する宮川徳三郎商店の四代目店主、宮川徳三郎に監修を依頼。日本が誇る文化としての着物への敬意を表しながらも、第2弾のアグレッシブなデザインについても同氏のアイデアを多く反映したという。宮川は「伝統と革新が融合するメタバースで、着物業界に新たなマーケットが生まれることを期待している」と語る。

3D化にあたっては、制作を担当したV社が生地の柄やテクスチャーの再現にとことんこだわったという。

着物は形が決まっており、柄の載せ替えで、新作を提案できる。3Dでもサステナブルだ。また、メタバースはさまざまな国からのアクセスがあり、日本文化および大丸松坂屋のアピールにもなる。企業の歴史的資産、文化財クラスの衣裳の新たな活用法としても有効だ。シリーズ継続に期待したい。

The post 江戸時代後期の着物の柄をメタバースで楽しむ 大丸松坂屋が新春を彩る3D着物を発売 appeared first on WWDJAPAN.

資生堂魚谷雅彦会長CEO、本日付で退任  資生堂での10年間を振り返る

資生堂の魚谷雅彦会長CEOは2024年12月31日に任期満了を迎え、2025年1月1日には藤原憲太郎・代表執行役社長COOに自らの職と経営権を譲る。退任を目前に控える中、魚谷氏がニューヨークで米「WWD」のインタビューに応じた。

同氏は11月から上海、ソウル、台北、香港を巡り、12月初旬に最終地としてニューヨークを訪問したが、これは退任を労う送別の旅ではなかった。以前から社交的な人として知られる魚谷氏にとって、3万6000人の従業員や美容部員と­­コミュニケーションを図るため、定期的に行ってきたタウンホールミーティングの一環だ。自らの哲学について、「CEOとして突然目の前に現れ、『私たちが直面している問題について話してほしい』と語りかけるだけではダメだ。常に情熱と熱意を持って共通の言語で人々と話し、真につながる必要がある」と説く。

1983年にコロンビア大学経営大学院で経営学を学んでMBAを取得し、デール・カーネギー(Dale Carnegie)の講義でリーダーシップのスキルを磨いた魚谷氏は、日本コカ・コーラで社長、会長を歴任後、2014年に初の外部出身者として資生堂の社長CEOに就任した。日本最大のビューティ企業である資生堂を、日本企業として世界中に商品を販売する会社から、市場のダイナミズムと多様性を反映したグローバル企業へと変革させるというミッションを掲げた。「真のグローバル企業とは、金融アナリストのように国内外のビジネスを数字で分析する企業ではない。人材と文化の多様性が欠かせない。さまざまな場所で、異なる背景を持つ者たちが一緒に働く時、革新的なイノベーションが生まれると信じている」と魚谷氏はいう。

魚谷氏の功績には、同社の公用語を英語にしたことや、日本の官僚主義的なビジネス文化や制約を解体し、経営幹部にグローバルな人材を起用したことも含まれる。例えば、アンジェリカ・マンソン(Angelica Munson)=グローバル最高デジタル責任者は、ニューヨークでeコマースのグローバル上級副社長として入社し、5年後に東京への移住を経て経営幹部となった。現在はインド、ブラジル、中国の幹部を含むチームを統括している。また、資生堂は中途採用を強化し、美容業界内外から毎年約200人の新しい人材を積極的に採用している。「資生堂は学びを共有できる、興味深い文化を築き上げた。他社とは一線を画すハイブリッドな文化が生まれている」と魚谷氏はいう。

就任時、資生堂は低迷の最中だった。その後10年間で魚谷氏は資生堂を中国で重要なプレーヤーに育て上げ、クリーンビューティブランド「ドランク エレファント(DRUNK ELEPHANT)」を買収するなどいち早く急成長するカテゴリーに着目し、次世代につなぐ未来への基盤を築いた。

在任期間の最初の5年間で同社の業績は改善したものの、特にコロナの影響でここ3年間は苦戦を強いられていた。その後国内事業はパンデミックを経て回復したが、中国市場の減速により同社の営業利益は急落した。だが魚谷氏は、中国事業は今後2〜3年で回復すると信じており、中国でのプレステージブランド事業は依然として好調で、「クレ・ド・ポー ボーテ(CLE DE PEAU BEAUTE)」や「ナーズ(NARS)」などが売り上げをけん引していることを強調している。

パンデミック以降は、資生堂を世界最高のスキンビューティカンパニーに育成するための戦略投資を強化し、戦略に不要な資産の売却にも徹した。「厳しい状況にある時は、自分の強みと弱みを俯瞰し、自分の強みに集中する必要がある。研究開発、テクノロジー、科学、美容部員、消費者とのつながり、約1億人のデータベースなど、スキンケアは当社が最も強みを持つ分野であることは明らかだ。私はスキンビューティと名付けたが、これはウェルビーイングの概念にも通ずるだろう。体の健康状態、肌の状態、良好な精神状態、これら3つの要素は相互に関連している」。

現職を退任後も、その活躍の勢いは止まることを知らない。日本経済団体連合会(経団連)のダイバーシティ推進委員会委員長を務め、女性活躍を推進するために選択的夫婦別姓制度の早期実現を求める提言書を提出。また、次世代のビジネスリーダーを育成するための教育機関「Shiseido Future University」で講義も行い、ヘアスタイリスト、メイクアップアーティスト、美容師を養成する資生堂ビューティアカデミーの理事長も務めている。2月にはダートマス大学とハーバードビジネススクールでの講演も依頼され、デジタル領域で多くの支援実績を持つアクセンチュア(ACCENTURE)の取締役にも就任するなど精力的だ。時代や形が変わっても彼のビジョンは決して変わらない。

魚谷氏は最後に、「私は後継者に、グローバルな専門知識のファシリテーターになるように伝えた。われわれが築き上げたグローバルな組織をとても誇りに思っている。国や文化の垣根を越えた人々がグローバルチームとして協力し合えば、素晴らしい多くのアイデアが生まれる。そしてそれが新しい未来を切り開くことになる」と語った。

The post 資生堂魚谷雅彦会長CEO、本日付で退任  資生堂での10年間を振り返る appeared first on WWDJAPAN.

資生堂魚谷雅彦会長CEO、本日付で退任  資生堂での10年間を振り返る

資生堂の魚谷雅彦会長CEOは2024年12月31日に任期満了を迎え、2025年1月1日には藤原憲太郎・代表執行役社長COOに自らの職と経営権を譲る。退任を目前に控える中、魚谷氏がニューヨークで米「WWD」のインタビューに応じた。

同氏は11月から上海、ソウル、台北、香港を巡り、12月初旬に最終地としてニューヨークを訪問したが、これは退任を労う送別の旅ではなかった。以前から社交的な人として知られる魚谷氏にとって、3万6000人の従業員や美容部員と­­コミュニケーションを図るため、定期的に行ってきたタウンホールミーティングの一環だ。自らの哲学について、「CEOとして突然目の前に現れ、『私たちが直面している問題について話してほしい』と語りかけるだけではダメだ。常に情熱と熱意を持って共通の言語で人々と話し、真につながる必要がある」と説く。

1983年にコロンビア大学経営大学院で経営学を学んでMBAを取得し、デール・カーネギー(Dale Carnegie)の講義でリーダーシップのスキルを磨いた魚谷氏は、日本コカ・コーラで社長、会長を歴任後、2014年に初の外部出身者として資生堂の社長CEOに就任した。日本最大のビューティ企業である資生堂を、日本企業として世界中に商品を販売する会社から、市場のダイナミズムと多様性を反映したグローバル企業へと変革させるというミッションを掲げた。「真のグローバル企業とは、金融アナリストのように国内外のビジネスを数字で分析する企業ではない。人材と文化の多様性が欠かせない。さまざまな場所で、異なる背景を持つ者たちが一緒に働く時、革新的なイノベーションが生まれると信じている」と魚谷氏はいう。

魚谷氏の功績には、同社の公用語を英語にしたことや、日本の官僚主義的なビジネス文化や制約を解体し、経営幹部にグローバルな人材を起用したことも含まれる。例えば、アンジェリカ・マンソン(Angelica Munson)=グローバル最高デジタル責任者は、ニューヨークでeコマースのグローバル上級副社長として入社し、5年後に東京への移住を経て経営幹部となった。現在はインド、ブラジル、中国の幹部を含むチームを統括している。また、資生堂は中途採用を強化し、美容業界内外から毎年約200人の新しい人材を積極的に採用している。「資生堂は学びを共有できる、興味深い文化を築き上げた。他社とは一線を画すハイブリッドな文化が生まれている」と魚谷氏はいう。

就任時、資生堂は低迷の最中だった。その後10年間で魚谷氏は資生堂を中国で重要なプレーヤーに育て上げ、クリーンビューティブランド「ドランク エレファント(DRUNK ELEPHANT)」を買収するなどいち早く急成長するカテゴリーに着目し、次世代につなぐ未来への基盤を築いた。

在任期間の最初の5年間で同社の業績は改善したものの、特にコロナの影響でここ3年間は苦戦を強いられていた。その後国内事業はパンデミックを経て回復したが、中国市場の減速により同社の営業利益は急落した。だが魚谷氏は、中国事業は今後2〜3年で回復すると信じており、中国でのプレステージブランド事業は依然として好調で、「クレ・ド・ポー ボーテ(CLE DE PEAU BEAUTE)」や「ナーズ(NARS)」などが売り上げをけん引していることを強調している。

パンデミック以降は、資生堂を世界最高のスキンビューティカンパニーに育成するための戦略投資を強化し、戦略に不要な資産の売却にも徹した。「厳しい状況にある時は、自分の強みと弱みを俯瞰し、自分の強みに集中する必要がある。研究開発、テクノロジー、科学、美容部員、消費者とのつながり、約1億人のデータベースなど、スキンケアは当社が最も強みを持つ分野であることは明らかだ。私はスキンビューティと名付けたが、これはウェルビーイングの概念にも通ずるだろう。体の健康状態、肌の状態、良好な精神状態、これら3つの要素は相互に関連している」。

現職を退任後も、その活躍の勢いは止まることを知らない。日本経済団体連合会(経団連)のダイバーシティ推進委員会委員長を務め、女性活躍を推進するために選択的夫婦別姓制度の早期実現を求める提言書を提出。また、次世代のビジネスリーダーを育成するための教育機関「Shiseido Future University」で講義も行い、ヘアスタイリスト、メイクアップアーティスト、美容師を養成する資生堂ビューティアカデミーの理事長も務めている。2月にはダートマス大学とハーバードビジネススクールでの講演も依頼され、デジタル領域で多くの支援実績を持つアクセンチュア(ACCENTURE)の取締役にも就任するなど精力的だ。時代や形が変わっても彼のビジョンは決して変わらない。

魚谷氏は最後に、「私は後継者に、グローバルな専門知識のファシリテーターになるように伝えた。われわれが築き上げたグローバルな組織をとても誇りに思っている。国や文化の垣根を越えた人々がグローバルチームとして協力し合えば、素晴らしい多くのアイデアが生まれる。そしてそれが新しい未来を切り開くことになる」と語った。

The post 資生堂魚谷雅彦会長CEO、本日付で退任  資生堂での10年間を振り返る appeared first on WWDJAPAN.

名鉄百貨店も閉店へ 電鉄系「大衆百貨店」の黄昏

名古屋駅に直結する名鉄百貨店本店が2026年春に閉店すると複数のメディアが報じた。12月末時点で正式な発表はされていない。だが親会社である名古屋鉄道(名鉄)のターミナル再開発に伴い、コロナ前から閉店が取り沙汰されており、小売関係者の多くは既定路線と見る。近年は同店に限らず、電鉄系百貨店の事業縮小が相次ぐ。電鉄系が担ってきた“大衆百貨店”が岐路に立っている。

同店は名鉄名古屋駅直結の百貨店として1954年開業。名古屋の百貨店では長らく松坂屋、三越、丸栄(18年に閉店)と並ぶ“4M”の一角を占めた。73年から設置された巨大マスコット「ナナちゃん」も市民に愛されてきた。

転機は2000年、隣り合うJR名古屋駅の再開発によってジェイアール名古屋タカシマヤ(JR名古屋高島屋)が開業したことだ。JR名古屋高島屋は広域から集客できるJR直結の強みと若い世代の取り込みによって、エリアの最大の百貨店へと成長した。23年度の売上高は名鉄百貨店本店が352億円であるのに対し、JR名古屋高島屋が1891億円(タカシマヤゲートタワーモール含む)と5倍以上の差をつけられてしまった。

名古屋鉄道は同店周辺のビルを取り壊して、商業施設、オフィス、ホテルなどが入る高層ビルを3棟建てる。駅のプラットフォームの移設も含むため、最終的な工事終了は40年になる。

東急、小田急、京王、東武も

電鉄系百貨店の事業縮小は名古屋に限った話ではない。

東京・渋谷駅の東急百貨店は、駅直結の東急東横店を20年に閉めた。親会社・東急の再開発に伴うものだ。跡地には東急が主体で運営し、商業やオフィスが入る渋谷スクランブルスクエアの2期棟(中央棟、西棟)が27年の完成を目指して建設中だ。東急百貨店は渋谷駅から徒歩圏にあった東急本店も23年に閉店している。こちらの跡地には東急、東急百貨店、LVMHグループのLキャタルトンによる複合ビルが建設中だ。低層部は商業施設の予定だが、東急百貨店になるかは不透明だ。

新宿駅の小田急百貨店は、駅直結の本館を22年に閉めた。これも親会社・小田急電鉄の再開発に伴う措置だった。現在は別館(ハルク)でラグジュアリーブランド、化粧品、食品の3分野に特化した8割減の売り場で営業している。本館の跡地には29年に複合ビルが完成し、低層部に商業施設が入る予定だが、小田急百貨店が入るかは言及されていない。

同じく新宿駅では京王百貨店を含む周辺エリアの再開発も発表されている。親会社・京王電鉄とJR東日本などによる大規模プロジェクトで、28年から段階的に開業して完成は40年代になる。やはり低層部は商業施設になる見通しだが、そこに京王百貨店が入るかは決まっていない。

池袋駅西口でも再開発が予定されており、現在の東武百貨店の建物が対象エリアになる。親会社の東武鉄道の動向に注目が集まる。

いずれも再開発後に新しい商業施設が入ることは決まっている。商業施設は集客装置として欠かせないからだ。しかし大家である鉄道会社は消化仕入れで売れ行きに大きく左右される百貨店よりも、テナントから安定した家賃収入が得られるショッピングセンターを選ぶ公算が高い。本業の鉄道が少子高齢化で長期的に利用減が避けられない中、百貨店に固執する理由はない。

富裕層に強い「呉服系」、大衆に支持される「電鉄系」

電鉄系百貨店の事業縮小は鉄道会社の構造改革だけの話ではない。日本の社会構造の変化の反映ともいえる。

日本の百貨店には2つの系統がある。一つは呉服屋を祖業とする「呉服系」。三越、伊勢丹、高島屋、大丸、松坂屋、そごう、松屋などである。もう一つが鉄道会社が沿線価値を高めるためターミナルに作った「電鉄系」。こちらは阪急、東急、近鉄、西武、小田急、京王、東武、阪神、名鉄などである。企業再編もあって現在は必ずしも呉服系・電鉄系に二分できるわけではない。たとえば西武は発祥こそ電鉄系だが、そごうとともに06年にセブン&アイ ホールディングス傘下になり、23年には米投資ファンドに売却された。

呉服系の多くは江戸時代や明治時代に創業し、昭和初期に百貨店に業態転換している。電鉄系の元祖である阪急百貨店は1929年開店、それに触発された東急百貨店は34年開店(後に合併した白木屋は除く)だが、それ以外のほとんどの電鉄系は戦後の高度成長期に豊かになった大衆に向けて百貨店に進出した。

戦前からある呉服系は富裕層の顧客基盤を保ちつつ、戦後豊かになった大衆にウイングを広げた。一方、後発の電鉄系は当初から大衆からの支持を集めて発展した歴史がある。ターミナルに立地するため客層も幅広い。所得が上昇し、背伸びした消費を楽しめるようになった大衆にとっての「ハレの場」だった。

これも明確に二分できるわけではないが、歴史のDNAは案外いまも継承されている。関西で圧倒的なブランド力を誇り、百貨店売上高で国内2位の位置にある阪急本店(阪急うめだ本店、阪急メンズ大阪)でさえ、「長年、富裕層向けの外商に関しては呉服系にかなわない部分があった。外商で戦えるようになったのは12年に建て替え開業してからだ」(関係者)と振り返る。

百貨店は「一億総中流」と呼ばれた時代に全盛期を迎えた。全国百貨店売上高は91年に9.7兆円をピークに2023年には5.4兆円まで下がった。この30年間で「ユニクロ」に代表されるカテゴリーキラーが台頭。また2000年の規制緩和によって全国に大型のショッピングセンターが乱立した。特に百貨店の最大の稼ぎ頭だった衣料品は競争力を削がれていった。百貨店の店舗数は直近の20年間で4割も減っている。

一方で、コロナ後に大都市の旗艦店ではバブル期を越える過去最高売上高が相次いでいる。24年度の見通しでは、売上高1位の伊勢丹新宿本店は4240億円(20年度は2740億円)、2位の阪急本店が3588億円(同2412億円)と大きく伸びる。JR名古屋高島屋、松屋銀座本店、三越銀座店、高島屋新宿店、大丸神戸店なども過去最高を更新する見通しだ。

東京に関しては東急や小田急の事業縮小に伴う受け皿になった面もあるが、好調を支えているのは国内と海外の富裕層である。国内の富裕層は株高の恩恵、海外の富裕層は円安の恩恵を受けて、ラグジュアリーブランドや時計・宝飾品などの高額品を旺盛に消費する。カテゴリーキラーやショッピングセンターと競合しない百貨店独自のマーケットである。

社会構造の変化と百貨店の進む道

UBS証券の風早隆弘氏は「日本は人口減少のイメージばかりが先行するが、富裕層の増加では世界をリードする。UBS証券では、100万ドル以上の資産保有者が2028年に2023年比で28%増 の362.5万人となり、国・地域別では、米国、中国に続き、世界で3位となると予想している」と述べる。

「マス(大衆)から個へ」を掲げる三越伊勢丹ホールディングスの細谷敏幸社長は、こうした変化に自覚的だ。「日本の個人消費が280兆円といわれている中、百貨店の市場規模は5兆円で、割合では2%しかない。われわれは超ニッチなビジネスをしていることを自覚しなくてはならない」「目下好調のラグジュアリーブランド、宝飾・時計、美術などをはじめ、背後にクラフツマンシップや哲学があり、お客さまが納得した上で買われるものについては優位性を持っている。百貨店での買い物はそういったストーリーや特別感を楽しむ、一種のエンターテインメントであるべきだ」。伊勢丹新宿本店や三越日本橋本店では、外商を中心に富裕層のニーズに徹底的に応える道を選ぶ。

百貨店の現実的な勝ちパターンは、富裕層や訪日客の顧客基盤を持ち、高額品の品ぞろえを拡充することへと変化した。ただし、これに対応できるのは大都市の一部店舗に限られる。電鉄系が得意としてきた、幅広い大衆に手を伸ばせば届く上質な商品を提案する手法は通じにくくなっているのだ。分厚い中間層という日本の百貨店マーケットの前提は崩れつつある。ターミナルの再開発を機に、電鉄系はビジネスモデルの見直しを迫られる。

The post 名鉄百貨店も閉店へ 電鉄系「大衆百貨店」の黄昏 appeared first on WWDJAPAN.

イザの恒例チャリティーイベントに草刈民代や元K1チャンピオンらも登場

セレクトショップのイザ(IZA)は12月23日、恒例のチャリティーイベント「イザ ピンク クリスマス2024(IZA PINK CHRISTMAS2024)」をザ・リッツ・カールトン大阪で開催した。同イベントは、2007年に乳がんの早期発見・診断・治療の大切さを伝える啓蒙活動であるピンクリボン運動のチャリティーイベントとしてスタート。今年で17回目を迎えた。今年は俳優の草刈民代が乾杯の音頭をとり、杉本彩ら豪華ゲストによるファッションショーのほか、元K1チャンピオンの小比類巻貴之による特別試合などが会を盛り上げた。寄付金額は過去最高額の301万2000円となった。

乳がんサバイバーによるファッションショーや
元K1チャンピオン比類巻貴之による特別試合も

会は乳がんを経験した女性たちによる「キャンサーギフトコレクション」で幕を開けた。乳がんを経験したサバイバー16人が「コート(CO|TE)」の衣装をまとい登場し、スターシップの「愛はとまらない(Nothing's Gonna Stop Us Now)」に合わせてランウエイを歩いた。辛い治療を受けたり、体に傷を追ったりした経験を乗り越え、真っ直ぐ前を見据えて笑顔で歩くその力強いウォーキングに、会場は終始感動に包まれた。

参加したサバイバーたちは今年、1年間のウォーキングトレーニングも受けた。ショー後にステージに上がった草刈民代は、「皆さんの歩き方を見てどれだけトレーニングを積んだのかがよく分かった。皆さんのランウエイに心を揺さぶられ、胸に込み上げてくるものがあった」とコメントした。

続いて、イザが取り扱う「ヌメロ ヴェントゥーノ(N21)」「パトゥ(PATOU)」「ニナ リッチ(NINA RICCI)」「デストレー(DESTREE)」の新作をまとった人気モデルが次々に登場するランウエイショーが観客を魅了した。今年は初めてメンズの回も設けてマットローズやネットフリックス(Netflix)のリアリティシリーズ 「ボーイフレンド」に出演のRYOTA、USAK、IKUOらがモデルとして登場した。ショー後には、同シリーズのプロデューサーを務めたモデルのTAIKIが田中タキとともにLBGTQ+をテーマに語り、同性愛の偏見や差別意識を解消していきたいという思いを語った。そのほかにも、モデルのSUMIREとマットが人気のクリスマスソングを歌い上げるパフォーマンスや、タレントのIMALUと、作家で女性のためのセクシュアルグッズショップ「ラブ ピース クラブ」代表の北原みのり、植物療法士でサンルイ・インターナッショナル代表の森田敦子によるフェムテックをテーマにしたトークショーなども行われた。

また元K1チャンピオンの格闘家小比類巻貴之もゲストに駆けつけた。小比類巻は実の姉を乳がんで亡くした経験から、同イベントの趣旨に賛同。30年前に姉が応援に駆けつけた試合で負けた相手であった格闘家の桜木裕司との特別試合をランウェイ上で行い、会場を盛り上げた。

寄付金は日本対がん協会など3団体へ

イベントで集まった301万2000円は、「公益財団法人日本対がん協会 乳がんをなくすほほえみ基金」「公益財団法人動物環境・福祉協会Eva」「公益財団法人ジョイセフ」の3団体に寄付した。

公益財団法⼈⽇本対がん協会の梅⽥正⾏理事⻑は、「がんを経験した人たちがいきいきと明るく社会復帰できるようにがん征圧に取り組み、寄付金を最大限に支援活動に活用していく」と約束。またジョイセフの⼩野美智代デザイン戦略室⻑は、タリバン政権下でアフガニスタンの女性の教育が制限されていることなどについて触れ、まずは世界の現状を知ってほしいと呼びかけた。公益財団法人動物環境・福祉協会Evaの杉本彩理事長は来年の動物愛護管理法の法改正に向け、厳罰化を求める署名活動を行っている最中だと話し、「動物が幸せに暮らせない国では、人間も幸せにはなれません。社会で弱い立場にある動物を私たち人間の問題として、向き合っていかなければいけません」と訴えた。

主催者の田中は、「皆さんの支援に心より感謝する。自分以外の人たちに役に立てることがあるなら、こんなに素敵なことはない。これからも全力で継続するので、よろしくお願いします」と参加者に投げかけた。

The post イザの恒例チャリティーイベントに草刈民代や元K1チャンピオンらも登場 appeared first on WWDJAPAN.

イザの恒例チャリティーイベントに草刈民代や元K1チャンピオンらも登場

セレクトショップのイザ(IZA)は12月23日、恒例のチャリティーイベント「イザ ピンク クリスマス2024(IZA PINK CHRISTMAS2024)」をザ・リッツ・カールトン大阪で開催した。同イベントは、2007年に乳がんの早期発見・診断・治療の大切さを伝える啓蒙活動であるピンクリボン運動のチャリティーイベントとしてスタート。今年で17回目を迎えた。今年は俳優の草刈民代が乾杯の音頭をとり、杉本彩ら豪華ゲストによるファッションショーのほか、元K1チャンピオンの小比類巻貴之による特別試合などが会を盛り上げた。寄付金額は過去最高額の301万2000円となった。

乳がんサバイバーによるファッションショーや
元K1チャンピオン比類巻貴之による特別試合も

会は乳がんを経験した女性たちによる「キャンサーギフトコレクション」で幕を開けた。乳がんを経験したサバイバー16人が「コート(CO|TE)」の衣装をまとい登場し、スターシップの「愛はとまらない(Nothing's Gonna Stop Us Now)」に合わせてランウエイを歩いた。辛い治療を受けたり、体に傷を追ったりした経験を乗り越え、真っ直ぐ前を見据えて笑顔で歩くその力強いウォーキングに、会場は終始感動に包まれた。

参加したサバイバーたちは今年、1年間のウォーキングトレーニングも受けた。ショー後にステージに上がった草刈民代は、「皆さんの歩き方を見てどれだけトレーニングを積んだのかがよく分かった。皆さんのランウエイに心を揺さぶられ、胸に込み上げてくるものがあった」とコメントした。

続いて、イザが取り扱う「ヌメロ ヴェントゥーノ(N21)」「パトゥ(PATOU)」「ニナ リッチ(NINA RICCI)」「デストレー(DESTREE)」の新作をまとった人気モデルが次々に登場するランウエイショーが観客を魅了した。今年は初めてメンズの回も設けてマットローズやネットフリックス(Netflix)のリアリティシリーズ 「ボーイフレンド」に出演のRYOTA、USAK、IKUOらがモデルとして登場した。ショー後には、同シリーズのプロデューサーを務めたモデルのTAIKIが田中タキとともにLBGTQ+をテーマに語り、同性愛の偏見や差別意識を解消していきたいという思いを語った。そのほかにも、モデルのSUMIREとマットが人気のクリスマスソングを歌い上げるパフォーマンスや、タレントのIMALUと、作家で女性のためのセクシュアルグッズショップ「ラブ ピース クラブ」代表の北原みのり、植物療法士でサンルイ・インターナッショナル代表の森田敦子によるフェムテックをテーマにしたトークショーなども行われた。

また元K1チャンピオンの格闘家小比類巻貴之もゲストに駆けつけた。小比類巻は実の姉を乳がんで亡くした経験から、同イベントの趣旨に賛同。30年前に姉が応援に駆けつけた試合で負けた相手であった格闘家の桜木裕司との特別試合をランウェイ上で行い、会場を盛り上げた。

寄付金は日本対がん協会など3団体へ

イベントで集まった301万2000円は、「公益財団法人日本対がん協会 乳がんをなくすほほえみ基金」「公益財団法人動物環境・福祉協会Eva」「公益財団法人ジョイセフ」の3団体に寄付した。

公益財団法⼈⽇本対がん協会の梅⽥正⾏理事⻑は、「がんを経験した人たちがいきいきと明るく社会復帰できるようにがん征圧に取り組み、寄付金を最大限に支援活動に活用していく」と約束。またジョイセフの⼩野美智代デザイン戦略室⻑は、タリバン政権下でアフガニスタンの女性の教育が制限されていることなどについて触れ、まずは世界の現状を知ってほしいと呼びかけた。公益財団法人動物環境・福祉協会Evaの杉本彩理事長は来年の動物愛護管理法の法改正に向け、厳罰化を求める署名活動を行っている最中だと話し、「動物が幸せに暮らせない国では、人間も幸せにはなれません。社会で弱い立場にある動物を私たち人間の問題として、向き合っていかなければいけません」と訴えた。

主催者の田中は、「皆さんの支援に心より感謝する。自分以外の人たちに役に立てることがあるなら、こんなに素敵なことはない。これからも全力で継続するので、よろしくお願いします」と参加者に投げかけた。

The post イザの恒例チャリティーイベントに草刈民代や元K1チャンピオンらも登場 appeared first on WWDJAPAN.

「ア ベイシング エイプ®」と「クロット」が20年ぶりのコラボ “チャイニーズ・ジャケット”や“シャークフーディー”など

「ア ベイシング エイプ®(A BATHING APE®)」(以下、「ベイプ®」)」は2025年1月3日、20年ぶりとなる「クロット(CLOT)」とのコラボコレクションを発売する。

今回のコラボでは、中国の伝統的なモチーフとモダンなデザインを調和させた特別なアイテムを展開する。ラインアップは、“チャイニーズ・ジャケット”(6万500円)や“シャーク フルジップフーディー”(4万9500円)、“クルーネックスエット”(3万6300円)、“スエットパンツ”(3万3000円)、Tシャツ2型(1万3200円、1万6500円)、スニーカー“シャークスタ”(4万1800円)。「ベイプ ストア®」各店やオンラインストアなどで販売する。

コラボアイテム

“チャイニーズ・ジャケット”は1st カモ(グリーン)とカラーカモ(レッド)のユニークなブレンドが特徴で、「クロット」のシグネチャーである「シルク ロワイヤル」パターンをナイロン素材で表現した。

“シャーク フルジップ フーディー”は、「ベイプ®」のアイコニックなシャークのデザインを再構築し、ドラゴンにアレンジ。フードと袖には「クロット」のワッペンをあしらい、ユニークな要素を加えている。

“クルーネックスエット”は、シャークとドラゴンのグラフィックを組み合わせ、袖にはカラーブロッキングを施している。“スエットパンツ”には、ボールに見立てた「クロット」のロゴをつかむドラゴンの爪が描かれ、遊び心がありながらも洗練された要素を取り入れた。

Tシャツは、コラボレーションオリジナルのカモ柄を全面に配したデザインと、ビッグエイプヘッドの2型を展開する。

“シャークスタ”は、「ベイプ®」のアイコニックなデザインと「クロット」のセンスが調和した特徴的なデザイン。アッパーにはカモと「クロット」のパターンを、タグにはドラゴンの爪を配した。透明なソールにはシャークとドラゴンのグラフィックがあしらわれている。

The post 「ア ベイシング エイプ®」と「クロット」が20年ぶりのコラボ “チャイニーズ・ジャケット”や“シャークフーディー”など appeared first on WWDJAPAN.

「ア ベイシング エイプ®」と「クロット」が20年ぶりのコラボ “チャイニーズ・ジャケット”や“シャークフーディー”など

「ア ベイシング エイプ®(A BATHING APE®)」(以下、「ベイプ®」)」は2025年1月3日、20年ぶりとなる「クロット(CLOT)」とのコラボコレクションを発売する。

今回のコラボでは、中国の伝統的なモチーフとモダンなデザインを調和させた特別なアイテムを展開する。ラインアップは、“チャイニーズ・ジャケット”(6万500円)や“シャーク フルジップフーディー”(4万9500円)、“クルーネックスエット”(3万6300円)、“スエットパンツ”(3万3000円)、Tシャツ2型(1万3200円、1万6500円)、スニーカー“シャークスタ”(4万1800円)。「ベイプ ストア®」各店やオンラインストアなどで販売する。

コラボアイテム

“チャイニーズ・ジャケット”は1st カモ(グリーン)とカラーカモ(レッド)のユニークなブレンドが特徴で、「クロット」のシグネチャーである「シルク ロワイヤル」パターンをナイロン素材で表現した。

“シャーク フルジップ フーディー”は、「ベイプ®」のアイコニックなシャークのデザインを再構築し、ドラゴンにアレンジ。フードと袖には「クロット」のワッペンをあしらい、ユニークな要素を加えている。

“クルーネックスエット”は、シャークとドラゴンのグラフィックを組み合わせ、袖にはカラーブロッキングを施している。“スエットパンツ”には、ボールに見立てた「クロット」のロゴをつかむドラゴンの爪が描かれ、遊び心がありながらも洗練された要素を取り入れた。

Tシャツは、コラボレーションオリジナルのカモ柄を全面に配したデザインと、ビッグエイプヘッドの2型を展開する。

“シャークスタ”は、「ベイプ®」のアイコニックなデザインと「クロット」のセンスが調和した特徴的なデザイン。アッパーにはカモと「クロット」のパターンを、タグにはドラゴンの爪を配した。透明なソールにはシャークとドラゴンのグラフィックがあしらわれている。

The post 「ア ベイシング エイプ®」と「クロット」が20年ぶりのコラボ “チャイニーズ・ジャケット”や“シャークフーディー”など appeared first on WWDJAPAN.

「ラッシュ」ロンドン製造工場で手作りの工程を見学&体験 発祥地の1号店も訪問 

先月、「ラッシュ(LUSH)」誕生の地であるイギリスに行ってきました。2007年から行うチャリティープログラム「ラッシュギビング」の寄付金額が1億ポンド(約200億円)を達成したイベント取材(詳しくは12月23日号「WWDBEAUTY」をご覧ください)や、ロンドンのオックスフォードストリートにある3層構造の旗艦店の見学などが目的だったのですが、ロンドンから電車で2時間30分ほど離れたドーセット州プールにある製造工場にも訪れ、徹底してハンドメイドにこだわる製造工程を見学&体験してきました。

プールの製造工場は17の建物(ユニット)で構成し、各ユニットでパリをはじめヨーロッパで販売する商品などをハンドメイドで製造しています。訪れた11月下旬はクリスマス前の繁忙期とのことで1300人程度が働いていましたが、通常は700人前後のスタッフによって商品やサービスなどを生み出しています。

世界6カ国7つある製造拠点「フレッシュ キッチン」の中で、“フレッシュ”と呼ばれる2〜3週間で使い切る商品を製造する工場は限られています。作りたてを届けるため、約20人がフレッシュゾーンで勤務しています。冷蔵庫にはパパイヤやパイナップル、キウイフルーツ、オレンジ、ニンジンなど食べられる果実や野菜が保管されています。ドライフラワーやハーブなどの抽出もフレッシュゾーンの担当者が行います。ちなみに昨年は204kgのアロエベラ、908 kgレモンジュースを使用したそうです。

ハンドメイドによって作られた商品は手で充填します。手で充填する理由は、輸出の場合はラベルに記載されている重量に達しないと輸出できないため容量が合っているか確認するため、原材料が高価なため使用された原料をスタッフが把握するためだといいます。もちろん、ラベル貼りも全て手作業です。充填した商品は消費期限が短いこともあり最小単位で各店舗に発送されます。

「ラッシュ」は砂糖やはちみつ、塩、植物由来のグリセリンなどを用いて合成保存料は使用しません。ラベルに記載されている成分は緑の文字が自然由来成分、グレーが化学成分とラベルにおいても透明性を追求しています。ちなみに日本では薬機法上、単色にする必要があるそうです。

世界で年間3200万個のバスボムを製造

「ラッシュ」を代表する商品の“バスボム”などを製造するユニットは広大な空間が広がっていました。ここではバブルバーやファン(粘土タイプの石けん)なども作られます。昨年バスボムは世界で約3200万個(うち日本は約400万個)を製造。イギリスではバスボムや入浴剤などがセットになったギフト商品は約200万個(日本は約80万個)を製造したそう。各テーブルごとに製造する種類が決められ手作業で形成していきます。

このユニットでバスボム作りを体験できました。雪の結晶を容器に入れ、濃紺の粉体を詰めて完成です。位置がずれないか気をつけながら作るので5分程度かかりましたが、スタッフは1個に1分もかけずに作っていました。作らせてもらったバスボムは店舗で実際に売られるそうで、誰かが手にしてくれるのかと思うと商品が一層愛おしく思えました。

材料をリユース・転用・修理・リサイクルする施設

これまで廃棄物として処理してきた材料を循環する施設「グリーンハブ」を2022年に開設しました。商品や製造、店舗運営で不要となった全てのものを管理、循環しています。例えば、店舗で使用しなくなったタイルや什器を保管したり、製造過程で使用した水を浄化して排水したり、スパで使用するタオルを洗浄するランドリー室を設けたり、フレッシュネスポリシー(製造してから3カ月以内に発送する約束)を外れた商品を保管し、病院や学校、難民などに寄付したりと廃棄しない取り組みを徹底しています。

倫理的行動の責任者が24年の成果を語る

PROFILE: ヒラリー・ジョーンズ/ラッシュ エシックス・ディレクター

ヒラリー・ジョーンズ/ラッシュ エシックス・ディレクター
PROFILE:  約20年前はキャンペーン活動家として活動。ラッシュに入社後は製造工場で石けん製造を担当した後、発送部門でフォークリフトなども運転。現在は人権や動物の権利擁護、環境保護などラッシュが取り組む全ての倫理的な行動に責任を持つ

ラッシュは動物実験廃止やパッケージレス商品開発、容器リサイクル、倫理的かつ持続可能を越え新たな価値を作っていく方法での原料調達などさまざまな取り組みを徹する中で、ブランドを継承する社員が常にラッシュらしい行動を取り続け、ラッシュがラッシュらしくあり続けるために2018年にエシカル憲章を制定しました。エシカル憲章は動物実験反対、100%ベジタリアン、納税ポリシー、キャンペーンカンパニー、公平な給与、誰もを受け入れる多様性、透明性と外部監査の7つの核で構成しています。その中で2024年は動物実験反対にフォーカスしてきました。科学が発達して代替実験ができるようになり、今こそ動物実験を終わらせる時期だと感じたからです。政治家への働きかけやロビー活動で一定の手応えを得ていいます。25年は気候変動への取り組みにも注力していきます。

「ラッシュ」1号店

「ラッシュ」1号店は、イギリス・ドーセット州プールのハイストリート29番地に今もあります。大型旗艦店と比べるとかなり小規模な店舗ですが、趣がありアットホームな雰囲気。スパも併設されており、ゆったりとした時間を過ごせました。

The post 「ラッシュ」ロンドン製造工場で手作りの工程を見学&体験 発祥地の1号店も訪問  appeared first on WWDJAPAN.

「ラッシュ」ロンドン製造工場で手作りの工程を見学&体験 発祥地の1号店も訪問 

先月、「ラッシュ(LUSH)」誕生の地であるイギリスに行ってきました。2007年から行うチャリティープログラム「ラッシュギビング」の寄付金額が1億ポンド(約200億円)を達成したイベント取材(詳しくは12月23日号「WWDBEAUTY」をご覧ください)や、ロンドンのオックスフォードストリートにある3層構造の旗艦店の見学などが目的だったのですが、ロンドンから電車で2時間30分ほど離れたドーセット州プールにある製造工場にも訪れ、徹底してハンドメイドにこだわる製造工程を見学&体験してきました。

プールの製造工場は17の建物(ユニット)で構成し、各ユニットでパリをはじめヨーロッパで販売する商品などをハンドメイドで製造しています。訪れた11月下旬はクリスマス前の繁忙期とのことで1300人程度が働いていましたが、通常は700人前後のスタッフによって商品やサービスなどを生み出しています。

世界6カ国7つある製造拠点「フレッシュ キッチン」の中で、“フレッシュ”と呼ばれる2〜3週間で使い切る商品を製造する工場は限られています。作りたてを届けるため、約20人がフレッシュゾーンで勤務しています。冷蔵庫にはパパイヤやパイナップル、キウイフルーツ、オレンジ、ニンジンなど食べられる果実や野菜が保管されています。ドライフラワーやハーブなどの抽出もフレッシュゾーンの担当者が行います。ちなみに昨年は204kgのアロエベラ、908 kgレモンジュースを使用したそうです。

ハンドメイドによって作られた商品は手で充填します。手で充填する理由は、輸出の場合はラベルに記載されている重量に達しないと輸出できないため容量が合っているか確認するため、原材料が高価なため使用された原料をスタッフが把握するためだといいます。もちろん、ラベル貼りも全て手作業です。充填した商品は消費期限が短いこともあり最小単位で各店舗に発送されます。

「ラッシュ」は砂糖やはちみつ、塩、植物由来のグリセリンなどを用いて合成保存料は使用しません。ラベルに記載されている成分は緑の文字が自然由来成分、グレーが化学成分とラベルにおいても透明性を追求しています。ちなみに日本では薬機法上、単色にする必要があるそうです。

世界で年間3200万個のバスボムを製造

「ラッシュ」を代表する商品の“バスボム”などを製造するユニットは広大な空間が広がっていました。ここではバブルバーやファン(粘土タイプの石けん)なども作られます。昨年バスボムは世界で約3200万個(うち日本は約400万個)を製造。イギリスではバスボムや入浴剤などがセットになったギフト商品は約200万個(日本は約80万個)を製造したそう。各テーブルごとに製造する種類が決められ手作業で形成していきます。

このユニットでバスボム作りを体験できました。雪の結晶を容器に入れ、濃紺の粉体を詰めて完成です。位置がずれないか気をつけながら作るので5分程度かかりましたが、スタッフは1個に1分もかけずに作っていました。作らせてもらったバスボムは店舗で実際に売られるそうで、誰かが手にしてくれるのかと思うと商品が一層愛おしく思えました。

材料をリユース・転用・修理・リサイクルする施設

これまで廃棄物として処理してきた材料を循環する施設「グリーンハブ」を2022年に開設しました。商品や製造、店舗運営で不要となった全てのものを管理、循環しています。例えば、店舗で使用しなくなったタイルや什器を保管したり、製造過程で使用した水を浄化して排水したり、スパで使用するタオルを洗浄するランドリー室を設けたり、フレッシュネスポリシー(製造してから3カ月以内に発送する約束)を外れた商品を保管し、病院や学校、難民などに寄付したりと廃棄しない取り組みを徹底しています。

倫理的行動の責任者が24年の成果を語る

PROFILE: ヒラリー・ジョーンズ/ラッシュ エシックス・ディレクター

ヒラリー・ジョーンズ/ラッシュ エシックス・ディレクター
PROFILE:  約20年前はキャンペーン活動家として活動。ラッシュに入社後は製造工場で石けん製造を担当した後、発送部門でフォークリフトなども運転。現在は人権や動物の権利擁護、環境保護などラッシュが取り組む全ての倫理的な行動に責任を持つ

ラッシュは動物実験廃止やパッケージレス商品開発、容器リサイクル、倫理的かつ持続可能を越え新たな価値を作っていく方法での原料調達などさまざまな取り組みを徹する中で、ブランドを継承する社員が常にラッシュらしい行動を取り続け、ラッシュがラッシュらしくあり続けるために2018年にエシカル憲章を制定しました。エシカル憲章は動物実験反対、100%ベジタリアン、納税ポリシー、キャンペーンカンパニー、公平な給与、誰もを受け入れる多様性、透明性と外部監査の7つの核で構成しています。その中で2024年は動物実験反対にフォーカスしてきました。科学が発達して代替実験ができるようになり、今こそ動物実験を終わらせる時期だと感じたからです。政治家への働きかけやロビー活動で一定の手応えを得ていいます。25年は気候変動への取り組みにも注力していきます。

「ラッシュ」1号店

「ラッシュ」1号店は、イギリス・ドーセット州プールのハイストリート29番地に今もあります。大型旗艦店と比べるとかなり小規模な店舗ですが、趣がありアットホームな雰囲気。スパも併設されており、ゆったりとした時間を過ごせました。

The post 「ラッシュ」ロンドン製造工場で手作りの工程を見学&体験 発祥地の1号店も訪問  appeared first on WWDJAPAN.

2025年の注目ファッションはアジアの純真【前編】 カザフスタンの“フォークロア×ストリート”

中央アジアに位置するカザフスタン・アルマトイで今秋開催された「ビザ・ファッション・ウイーク・アルマトイ(Visa Fashion Week Almaty)」に参加してきました。2019年に中央アジア最大の国際的なイベントというコンセプトを掲げてスタートしてから、今回で10シーズンの節目を迎えます。過去5年間にわたり、国内の才能を海外のバイヤーやメディアに紹介し、新興市場を国際的なトレンドと結びつけるクリエイティブなビジネスプラットフォームとして成長してきました。

今回はイベントスペース「ラックスホール(LuxHall)」をメイン会場に、カザフスタン発の14ブランドと隣国ウズベキスタンとジョージアが拠点の4ブランドが加わり、3日間の会期中に計18ブランドが25年春夏コレクションをショー形式で披露しました。私が初参加した19年と比べると、ブランド数に加えてクリエーションとプレゼンテーションのクオリティーも上がり、一般参加の観客をより多く迎えていました。この成功例をもって、同イベントの主催者であるバウイルジャン・シャディベコフ(Bauyrzhan Shadibekov)=CEO兼プロデューサーは、2年前にウズベキスタンの首都タシケントでもファッション・ウイークをスタートし、アゼルバイジャンでの開催準備も進めています。

芽生え始めた野心と才能

とはいえ、カザフスタンから国際的なスターデザイナーはまだ出ていません。私が参加するのは6回目となりますが、これまでコレクションを披露するブランドのほとんどがDtoCビジネスもしくは、メード・トゥ・オーダーのイヴニングドレスを提供するビジネスモデルを基本としており、そもそも海外販路を開拓する野心さえ持っていなかったように記憶しています。それが昨年「ビザ(Visa)」と「ビザ・ファッション・ウイーク・アルマトイ」の共同プロジェクトである若手デザイナーのコンテスト「ネクスト・デザイナー・フォワード(Next Designer Forward)」が始動してから良い変化を感じます。同コンテストの優勝者とファイナリストによるショーは、他のブランドとは一線を画してコレクションに物語があり、特に社会問題に対する若者の意見も隠喩的に表現しているのです。カザフスタンの神話や伝統衣装に着想しつつ、デイリーウエアとして着用可能なアイテムを織り交ぜ、シワやグランジといった加工とスタイリングは国際的なトレンドともリンクしています。2000年代から時間が止まったようなコンサバティブかつクラシックな世界観のベテランデザイナーとは違い、明らかに視線が世界へと向けられているのが分かります。

個人的注目ブランド3選

その好例が「ネクスト・デザイナー・フォワード」の優勝者である「キミン(KIMMIN)」と、ファイナリストの一人「マリコ(MARIKO)」です。「キミン」のデビューコレクションは、廃棄布やデッドストックの古着をアップサイクルして、カザフスタンの文化である遊牧の精神をストリートスタイルに落とし込みました。一方、アルメニアにルーツを持つマリー・ハイラペティアン(Marie Hayrapetyan)が手掛ける「マリコ」は、アルメニア・シュニク地方を象徴する花をモチーフに、この国の伝統的な編み物と織物、そして自然風景をスーツやシャツといった現代的なウエアに反映させています。

また、ロシアと韓国出身のクリエイティブ集団による「フズ(FUZZZ)」は、今季のアルマトイで最も評価を得たブランドです。わずか80gのウィンドブレーカーや、ツバが折りたたみ式のキャップなど、スポーツウエアから引用したテクニカルな高機能素材を多用し、ストリートとミリタリーを交差させた日常着で構成。モデルが怒ったように闊歩したり、互いにぶつかり合ったりする印象的なショー演出に加え、デザイナーの友人で韓国のアイドルグループWINNER元メンバーの歌手ナム・テヒョン(Nam Tae-hyun)が来場するなど、セレブリティーゲストを巻き込んだ話題作りにも国際的なブランドを目指す野心を感じました。

地域に根ざした、ユニークな作り手が数多く存在するのがカザフスタンです。遊牧民族の伝統と、若者らしい視点で捉えたストリートウエアがミックスした新感覚のスタイルに刺激を受けました。一方で、イベント会場では“自然体”や“ノンシャラン”といったムードとは無縁のゲストが集い、一張羅にメイクもヘアもしっかり決め込んだの気合いの入りっぷりを眺めるのが楽しみの一つ。自己表現する喜びが全身から溢れ出るゲストたちから、ファッションが英気を養い自信をもまとわせる、その力を思い知りました。カザフスタンはまだまだ発展途上ではあるものの、デザイナーも市場も経験を積んで成熟し、引き算を学んで洗練されてくれば、フォークロアとストリートを掛け合わせた新世代のスタイルが世界へと広がる可能性を秘めています。少し時間はかかるかもしれませんが、今後の発展に期待しています。

The post 2025年の注目ファッションはアジアの純真【前編】 カザフスタンの“フォークロア×ストリート” appeared first on WWDJAPAN.

2025年の注目ファッションはアジアの純真【前編】 カザフスタンの“フォークロア×ストリート”

中央アジアに位置するカザフスタン・アルマトイで今秋開催された「ビザ・ファッション・ウイーク・アルマトイ(Visa Fashion Week Almaty)」に参加してきました。2019年に中央アジア最大の国際的なイベントというコンセプトを掲げてスタートしてから、今回で10シーズンの節目を迎えます。過去5年間にわたり、国内の才能を海外のバイヤーやメディアに紹介し、新興市場を国際的なトレンドと結びつけるクリエイティブなビジネスプラットフォームとして成長してきました。

今回はイベントスペース「ラックスホール(LuxHall)」をメイン会場に、カザフスタン発の14ブランドと隣国ウズベキスタンとジョージアが拠点の4ブランドが加わり、3日間の会期中に計18ブランドが25年春夏コレクションをショー形式で披露しました。私が初参加した19年と比べると、ブランド数に加えてクリエーションとプレゼンテーションのクオリティーも上がり、一般参加の観客をより多く迎えていました。この成功例をもって、同イベントの主催者であるバウイルジャン・シャディベコフ(Bauyrzhan Shadibekov)=CEO兼プロデューサーは、2年前にウズベキスタンの首都タシケントでもファッション・ウイークをスタートし、アゼルバイジャンでの開催準備も進めています。

芽生え始めた野心と才能

とはいえ、カザフスタンから国際的なスターデザイナーはまだ出ていません。私が参加するのは6回目となりますが、これまでコレクションを披露するブランドのほとんどがDtoCビジネスもしくは、メード・トゥ・オーダーのイヴニングドレスを提供するビジネスモデルを基本としており、そもそも海外販路を開拓する野心さえ持っていなかったように記憶しています。それが昨年「ビザ(Visa)」と「ビザ・ファッション・ウイーク・アルマトイ」の共同プロジェクトである若手デザイナーのコンテスト「ネクスト・デザイナー・フォワード(Next Designer Forward)」が始動してから良い変化を感じます。同コンテストの優勝者とファイナリストによるショーは、他のブランドとは一線を画してコレクションに物語があり、特に社会問題に対する若者の意見も隠喩的に表現しているのです。カザフスタンの神話や伝統衣装に着想しつつ、デイリーウエアとして着用可能なアイテムを織り交ぜ、シワやグランジといった加工とスタイリングは国際的なトレンドともリンクしています。2000年代から時間が止まったようなコンサバティブかつクラシックな世界観のベテランデザイナーとは違い、明らかに視線が世界へと向けられているのが分かります。

個人的注目ブランド3選

その好例が「ネクスト・デザイナー・フォワード」の優勝者である「キミン(KIMMIN)」と、ファイナリストの一人「マリコ(MARIKO)」です。「キミン」のデビューコレクションは、廃棄布やデッドストックの古着をアップサイクルして、カザフスタンの文化である遊牧の精神をストリートスタイルに落とし込みました。一方、アルメニアにルーツを持つマリー・ハイラペティアン(Marie Hayrapetyan)が手掛ける「マリコ」は、アルメニア・シュニク地方を象徴する花をモチーフに、この国の伝統的な編み物と織物、そして自然風景をスーツやシャツといった現代的なウエアに反映させています。

また、ロシアと韓国出身のクリエイティブ集団による「フズ(FUZZZ)」は、今季のアルマトイで最も評価を得たブランドです。わずか80gのウィンドブレーカーや、ツバが折りたたみ式のキャップなど、スポーツウエアから引用したテクニカルな高機能素材を多用し、ストリートとミリタリーを交差させた日常着で構成。モデルが怒ったように闊歩したり、互いにぶつかり合ったりする印象的なショー演出に加え、デザイナーの友人で韓国のアイドルグループWINNER元メンバーの歌手ナム・テヒョン(Nam Tae-hyun)が来場するなど、セレブリティーゲストを巻き込んだ話題作りにも国際的なブランドを目指す野心を感じました。

地域に根ざした、ユニークな作り手が数多く存在するのがカザフスタンです。遊牧民族の伝統と、若者らしい視点で捉えたストリートウエアがミックスした新感覚のスタイルに刺激を受けました。一方で、イベント会場では“自然体”や“ノンシャラン”といったムードとは無縁のゲストが集い、一張羅にメイクもヘアもしっかり決め込んだの気合いの入りっぷりを眺めるのが楽しみの一つ。自己表現する喜びが全身から溢れ出るゲストたちから、ファッションが英気を養い自信をもまとわせる、その力を思い知りました。カザフスタンはまだまだ発展途上ではあるものの、デザイナーも市場も経験を積んで成熟し、引き算を学んで洗練されてくれば、フォークロアとストリートを掛け合わせた新世代のスタイルが世界へと広がる可能性を秘めています。少し時間はかかるかもしれませんが、今後の発展に期待しています。

The post 2025年の注目ファッションはアジアの純真【前編】 カザフスタンの“フォークロア×ストリート” appeared first on WWDJAPAN.

英王室一家が恒例のクリスマス礼拝へ キャサリン妃は今年も「アレキサンダー・マックイーン」で出席

チャールズ国王(King Charles III)をはじめとするイギリスのロイヤルファミリーは12月25日(現地時間)、イングランド東部のノーフォーク・サンドリンガムにあるセント・メアリー・マグダレン教会で行われる恒例のクリスマス礼拝に出席した。

キャサリン皇太子妃(Catherine, Princess of Wales)は、「アレキサンダー・マックイーン(ALEXANDER McQUEEN)」のフォレストグリーンのコートを主役に、同色の「ジーナ・フォスター(GINA FOSTER)」の帽子、タータンチェックの一種である“ブラック・ウオッチ”のスカーフをコーディネート。「アレキサンダー・マックイーン」は、ここ数年のクリスマスでセレクトするなど、同妃のお気に入りブランドだ。今月6日に主催したキャロルサービス“Together at Christmas”での、鮮やかな赤のダブルブレストコートも注目を集めたばかり。また、“ブラック・ウオッチ”もクリスマスに選ぶことが多く、過去にはダークブルーとグリーンのチェック柄の「アレキサンダー・マックイーン」のコートドレスを着用したこともある。

また、カミラ王妃(Queen Camilla)もフォレストグリーンのルックをセレクトし、カラフルな鳥の羽のブローチをつけたピーグリーンの帽子でコーディネートを完成させた。手には、「シャネル(CHANEL)」の黒いハンドバッグを合わせた。

今年は、1月にチャールズ国王ががんの一種に罹患していると診断されたことを発表。そして3月には、キャサリン皇太子妃ががんと診断され化学療法を受けていることを公表し、大きな話題となった。現在2人は公務に復帰しているものの、今年はファミリーにとって心配の絶えない一年となり、クリスマスの集まりはいつにも増してハートフルなイベントとなった。

The post 英王室一家が恒例のクリスマス礼拝へ キャサリン妃は今年も「アレキサンダー・マックイーン」で出席 appeared first on WWDJAPAN.

2024年に登場した“カプセルトイコスメ”を振り返り! ミニチュアチャーム、本当に使えるコスメまで

カプセルトイとコスメブランドのコラボレーションにより、定番アイテムをミニチュア化したカプセルトイが多数登場した2024年。特にバンダイの“ガシャポン”が積極的にタッグを組んでいた。

カプセルトイ市場に参入したコスメブランドは、「キャンメイク(CANMAKE)」や「マジョリカ マジョルカ(MAJOLICA MAJORCA)」、韓国発の「ブイティー(VT)」などの人気ブランド。この記事では、24年に販売していた“カプセルトイコスメ”を一挙に振り返る。

あのブランドの人気商品がミニチュア化!

まずは、バンダイで展開した“ガシャポン”を紹介。ブランドロゴやふたが開くなどのギミックも細かく再現されており、美容好きな人のハートをガッチリと掴んだ。

「キャンメイク」は再販するほどの人気ぶり

発売日:2024年2月第4週〜
料金:1回300円

「WWDJAPAN」の編集部内でまず最初に話題に上がったのは、「キャンメイク」だ。“マシュマロフィニッシュパウダー”や“グロウフルールチークス(ブレンドタイプ)”などのアイコニックな商品をミニチュアチャームにした。あまりの人気ぶりで、7月に再販。リップのキャップやチークのふたを開けることができるなど、本格的なギミックも注目を集めた。

「マジョリカ マジョルカ」はマスカラコームまで完全再現

発売日:2024年12月第3週〜
料金:1回300円

「マジョリカ マジョルカ」も登場。アイコニックなデザインのアイシャドウは本物同様ケースから取り出すことができ、チークは蓋を開いて中のパフを、 “マジョロマンティカ”は中のスパチュラを取り出せる。“ラッシュエキスパンダー”の取り出せるコームは特徴的な形状まで再現した。

「ブイティー」のトライアルキットは本物さながら

発売日:2024年10月第3週〜
料金:1回300円

グリーンのパッケージに、虎の絵が特徴的な韓国のコスメブランド「ブイティー」。23〜24年に話題となった天然のマイクロニードルを配合した美容液“リードルショット”はもちろんのこと、本物さながらのパウチ仕様の“シカ トライアルキット”もお目見えする。

絵本の世界観をそのまま落とし込んだ「ロレッタ」

発売日:2024年5月第3週〜
料金:1回300円

絵本のような世界観のかわいらしいパッケージに定評があるヘアケアブランド「ロレッタ(LORETTA)」からも、ミニチュアコレクションが登場。ブランドらしい温かみあるデザインを表現する為に、“ベースケアオイル”やグロススプレーの“キラキラシュー”は実際のパッケージ同様に、イラスト部分の淵を手でちぎったような質感になるよう、ギザギザに仕上げた。

「ボタニスト」「ヨル」のミニチュアシャンコン

発売日:2024年9月15日
料金:1回300円

ヘアケアブランド「ボタニスト(BOTANIST)」と「ヨル(YOLU)」のシャンプーボトルもミニサイズに。ポンプ部分は実際にプッシュできるギミック付きで、高クオリティーだ。

ブシロードクリエイティブも“カプセルトイコスメ”を発売

バンダイのほか、グッズの企画、製造、販売を行っているブシロードクリエイティブも“カプセルトイコスメ”を販売した。

本物と見比べたい「シピシピ」の“ガラスプランパー”

発売日:2024年8月22日
料金:1回500円

ふくれながプロデュースしているコスメブランド「シピシピ(CIPICIPI)」。クッションファンデーションやリップなど全5種の中でも、目を引いたのはきらめくパッケージの“ガラスプランパー”だ。水面のようなデザインはそのままで、本物のコスメと並べて楽しめそう。

「アンドビー」はINIのファンも注目

発売日:2024年7月26日
料金:1回500円

「アンドビー(&BE)」は化粧下地やリップ、メイクスポンジなどの5種類を用意。ロゴの部分など細かい部分まで再現している。SNSでは、ブランドのアンバサダーを務めているINIのファン“MINI”も販売機を探し求める様子が見られた。

バンダイは「本当に使える」マルチカラーパウダーを発売

“ガシャポンコスメ”の中でも異彩を放っていたのは、バンダイのガシャポンシリーズ「ポンデクルール(PON DE COULEUR)」だ。実際に使えるコスメが出てくるもので、現在はアイシャドウやチーク、ハイライターとして使えるマルチカラーパウダーを展開している。

コラボレーションするアニメやキャラクターに合わせて、天面のデザインから色味まで全てオリジナルで制作しているという。

「サンリオキャラクターズ」

発売日:2024年3月第3週〜
料金:1回500円

サンリオの人気シリーズ「甘えんぼナミダ」デザインのサンリオキャラクターズが描かれている。それぞれのキャラクターに合ったカラーパウダーをセットしており、中でもシナモロールのデザインはブルー系の色味でハイライターとしても使用可能だ。見た目もかわいいが、意外と使い勝手が良い。

「おジャ魔女どれみ」

発売日:2024年3月第3週〜
料金:1回500円

アニメ「おジャ魔女どれみ」といえばの変身アイテムや衣装をパッケージ天面に施した。暖色系の5色を用意し、ピンク系はチークとしても、ブラウンはアイブロウパウダーやシェーディングとしても使用できそうだ。

「星のカービィ」

発売日:2024年4月〜
料金:1回500円

丸いフォルムが特徴のカービィにぴったりのデザインと色味を採用。使いやすいピンク系だけでなく、オレンジやラベンダーも用意し、「普段手に取らない新しい色と出合ってほしい」という思いも込めている。

「モフサンド」

発売日:2024年4月〜
料金:1回500円

キャラクターうさにゃんらが登場する「モフサンド」は、華やかなピンクやオレンジなどのカラー5色をそろえた。

「たまごっち」

発売日:2024年11月〜
料金:1回500円

平成レトロブームの再燃を象徴する「たまごっち」もお目見え。「たまごっち」本体をイメージしたデザインやドット絵のデザインで、ピンクレッドやコーラルオレンジなどを用意している。

「クレヨンしんちゃん」

発売日:2024年11月〜
料金:1回500円

グレープカラーやソーダブルー、アニメに出てくるお菓子「チョコビ」カラーのビターブラウンもなどを含む全5色。天面には、主人公しんちゃんや愛犬シロなどのキャラクターが描かれている。

The post 2024年に登場した“カプセルトイコスメ”を振り返り! ミニチュアチャーム、本当に使えるコスメまで appeared first on WWDJAPAN.

2024年に登場した“カプセルトイコスメ”を振り返り! ミニチュアチャーム、本当に使えるコスメまで

カプセルトイとコスメブランドのコラボレーションにより、定番アイテムをミニチュア化したカプセルトイが多数登場した2024年。特にバンダイの“ガシャポン”が積極的にタッグを組んでいた。

カプセルトイ市場に参入したコスメブランドは、「キャンメイク(CANMAKE)」や「マジョリカ マジョルカ(MAJOLICA MAJORCA)」、韓国発の「ブイティー(VT)」などの人気ブランド。この記事では、24年に販売していた“カプセルトイコスメ”を一挙に振り返る。

あのブランドの人気商品がミニチュア化!

まずは、バンダイで展開した“ガシャポン”を紹介。ブランドロゴやふたが開くなどのギミックも細かく再現されており、美容好きな人のハートをガッチリと掴んだ。

「キャンメイク」は再販するほどの人気ぶり

発売日:2024年2月第4週〜
料金:1回300円

「WWDJAPAN」の編集部内でまず最初に話題に上がったのは、「キャンメイク」だ。“マシュマロフィニッシュパウダー”や“グロウフルールチークス(ブレンドタイプ)”などのアイコニックな商品をミニチュアチャームにした。あまりの人気ぶりで、7月に再販。リップのキャップやチークのふたを開けることができるなど、本格的なギミックも注目を集めた。

「マジョリカ マジョルカ」はマスカラコームまで完全再現

発売日:2024年12月第3週〜
料金:1回300円

「マジョリカ マジョルカ」も登場。アイコニックなデザインのアイシャドウは本物同様ケースから取り出すことができ、チークは蓋を開いて中のパフを、 “マジョロマンティカ”は中のスパチュラを取り出せる。“ラッシュエキスパンダー”の取り出せるコームは特徴的な形状まで再現した。

「ブイティー」のトライアルキットは本物さながら

発売日:2024年10月第3週〜
料金:1回300円

グリーンのパッケージに、虎の絵が特徴的な韓国のコスメブランド「ブイティー」。23〜24年に話題となった天然のマイクロニードルを配合した美容液“リードルショット”はもちろんのこと、本物さながらのパウチ仕様の“シカ トライアルキット”もお目見えする。

絵本の世界観をそのまま落とし込んだ「ロレッタ」

発売日:2024年5月第3週〜
料金:1回300円

絵本のような世界観のかわいらしいパッケージに定評があるヘアケアブランド「ロレッタ(LORETTA)」からも、ミニチュアコレクションが登場。ブランドらしい温かみあるデザインを表現する為に、“ベースケアオイル”やグロススプレーの“キラキラシュー”は実際のパッケージ同様に、イラスト部分の淵を手でちぎったような質感になるよう、ギザギザに仕上げた。

「ボタニスト」「ヨル」のミニチュアシャンコン

発売日:2024年9月15日
料金:1回300円

ヘアケアブランド「ボタニスト(BOTANIST)」と「ヨル(YOLU)」のシャンプーボトルもミニサイズに。ポンプ部分は実際にプッシュできるギミック付きで、高クオリティーだ。

ブシロードクリエイティブも“カプセルトイコスメ”を発売

バンダイのほか、グッズの企画、製造、販売を行っているブシロードクリエイティブも“カプセルトイコスメ”を販売した。

本物と見比べたい「シピシピ」の“ガラスプランパー”

発売日:2024年8月22日
料金:1回500円

ふくれながプロデュースしているコスメブランド「シピシピ(CIPICIPI)」。クッションファンデーションやリップなど全5種の中でも、目を引いたのはきらめくパッケージの“ガラスプランパー”だ。水面のようなデザインはそのままで、本物のコスメと並べて楽しめそう。

「アンドビー」はINIのファンも注目

発売日:2024年7月26日
料金:1回500円

「アンドビー(&BE)」は化粧下地やリップ、メイクスポンジなどの5種類を用意。ロゴの部分など細かい部分まで再現している。SNSでは、ブランドのアンバサダーを務めているINIのファン“MINI”も販売機を探し求める様子が見られた。

バンダイは「本当に使える」マルチカラーパウダーを発売

“ガシャポンコスメ”の中でも異彩を放っていたのは、バンダイのガシャポンシリーズ「ポンデクルール(PON DE COULEUR)」だ。実際に使えるコスメが出てくるもので、現在はアイシャドウやチーク、ハイライターとして使えるマルチカラーパウダーを展開している。

コラボレーションするアニメやキャラクターに合わせて、天面のデザインから色味まで全てオリジナルで制作しているという。

「サンリオキャラクターズ」

発売日:2024年3月第3週〜
料金:1回500円

サンリオの人気シリーズ「甘えんぼナミダ」デザインのサンリオキャラクターズが描かれている。それぞれのキャラクターに合ったカラーパウダーをセットしており、中でもシナモロールのデザインはブルー系の色味でハイライターとしても使用可能だ。見た目もかわいいが、意外と使い勝手が良い。

「おジャ魔女どれみ」

発売日:2024年3月第3週〜
料金:1回500円

アニメ「おジャ魔女どれみ」といえばの変身アイテムや衣装をパッケージ天面に施した。暖色系の5色を用意し、ピンク系はチークとしても、ブラウンはアイブロウパウダーやシェーディングとしても使用できそうだ。

「星のカービィ」

発売日:2024年4月〜
料金:1回500円

丸いフォルムが特徴のカービィにぴったりのデザインと色味を採用。使いやすいピンク系だけでなく、オレンジやラベンダーも用意し、「普段手に取らない新しい色と出合ってほしい」という思いも込めている。

「モフサンド」

発売日:2024年4月〜
料金:1回500円

キャラクターうさにゃんらが登場する「モフサンド」は、華やかなピンクやオレンジなどのカラー5色をそろえた。

「たまごっち」

発売日:2024年11月〜
料金:1回500円

平成レトロブームの再燃を象徴する「たまごっち」もお目見え。「たまごっち」本体をイメージしたデザインやドット絵のデザインで、ピンクレッドやコーラルオレンジなどを用意している。

「クレヨンしんちゃん」

発売日:2024年11月〜
料金:1回500円

グレープカラーやソーダブルー、アニメに出てくるお菓子「チョコビ」カラーのビターブラウンもなどを含む全5色。天面には、主人公しんちゃんや愛犬シロなどのキャラクターが描かれている。

The post 2024年に登場した“カプセルトイコスメ”を振り返り! ミニチュアチャーム、本当に使えるコスメまで appeared first on WWDJAPAN.

「キス」と「ニューマニュアル」が初タッグ ビジュアルには俳優の笠松将を起用

「キス(KITH)」は1月2日11時、東京・原宿の古着店ベルベルジンの藤原裕がディレクターを務めるブランド「ニューマニュアル(NEW MANUAL)」と初のコラボコレクション“キス フォー ニューマニュアル(Kith for New Manual)”を発売する。同コレクションは、「キス トウキョウ」限定で、抽選販売を行う。なお、各アイテムの販売価格、カラー展開、サイズ等の詳細情報は発売まで非公開。

ビンテージのデニムを上品にアレンジ

同コレクションでは、デニムのジャケットとパンツをラインアップ。ジャケットは、藤原裕が1930年代初期のカウボーイジャケットをベースにアイデアを出したもので、全体にビンテージ加工を施しつつも、襟元にはベージュのディアスキンを使用することで上品に仕上げた。また、左袖には「ニューマニュアル」のボタンをあしらった。

パンツは、「キス トウキョウ」でディレクターを務める俣野純也が長年愛用した1970年代のペインターパンツに着想を得て制作。太めのシルエットをすっきりとアレンジすることで縦落ち感を表現した。

キャンペーンビジュアルには、俳優の笠松将を起用した。

The post 「キス」と「ニューマニュアル」が初タッグ ビジュアルには俳優の笠松将を起用 appeared first on WWDJAPAN.

伊「ブリオーニ」と小さな村の挑戦 テーラリングで文化をつなぎ、未来を仕立てる

「ブリオーニ(BRIONI)」は、イタリア・アブルッツォ州ペンネにテーラリングスクール「スクォーラ・ディ・アルタ・サルトリア・ナザレノ・フォンティコリ (Scuola di Alta Sartoria Nazareno Fonticoli Fonticoli)」を今秋開校した。同校設立の背景を現地取材すると、同ブランドが掲げるマニフェスト“スローラグジュアリー”の概念と、テーラリングを通じて描く未来が見えた。

なぜ小村ペンネに開校したのか

ペンネは「ブリオーニ」創設者ナザレノ・フォンティコリ(Nazareno Fonticoli)の出身地であり、有数のテーラーを輩出してきた仕立て屋の村でもある。ローマから車で約3時間の距離に位置する自然豊かな環境で、現在の人口は約1万人。かつては、村で職に就くなら農家か仕立て屋かというほどテーラーが生活に根付いており、仕立て屋の村としての歴史は1000年以上にも及ぶと言われている。フォンティコリ自身も熟練のテーラーで、ビジネスパートナーのガエタノ・サヴィーニ(Gaetano Savini)と共に1945年に「ブリオーニ」をローマで創業すると、59年には故郷ペンネに自社工房を、85年にはテーラーリング学校「スクォーラ・ディ・アルタ・サルトリア」を設立した。新スクールの前身となる同校では、テーラリングの技術に加え、歴史や地理、数学といった科目も含み、生徒の年齢は14歳から17歳という、義務教育の一環である教育内容だった。学校を卒業して「ブリオーニ」の工房に就職する生徒もおり、ペンネが長年培ってきた技術の継承や雇用創出にも貢献してきた。

「ブリオーニ」のメディ・ベナバジ (Mehdi Benabadji)CEOは、「本校の再開は、イタリアのクラフツマンシップを支援・保護するためにが長年取り組んできた活動をさらに推進するもの。これらの取り組みは、伝統と職人技、そして“スローラグジュアリー”の精神のもと、製品作りにとどまらない技術や価値を次世代に継承したいという強い思いから生まれている。私たちが追求する全ての活動は、現代ファッションのスピードに抗い、メゾンの基本理念を尊重、遵守することを目指している」と述べている。

文化をつなぐ手厚い支援

同校はコロナ禍の休校を経て、2024年9月に創業者の名を冠した「スクォーラ・ディ・アルタ・サルトリア・ナザレノ・フォンティコリ」として再び開校すると、衣服制作にのみ焦点を当てた年間1300時間、週5日の授業内容に変更した。初年度は、2年コースの入学試験を通過した女性10人、男性6人の生徒を迎えている。中にはフランスからの留学生や、「ブリオーニ」勤務の両親の背中を見て自身もテーラーの道を志したという23歳もいた。授業は同ブランドのマスターテーラーや技術講師の指導のもと、縫製からパターンメーキング、裁断までの手仕事の技術や、機械を用いた制作工程も学ぶ。「ブリオーニ」のメソッドや高品質の生地を使いながら学べるものの、卒業後の進路選択は自由だ。生徒は就職先で高待遇を得るために、テーラリングの総合的な技術を身に付ける。

学生への支援も手厚い。初年度の生徒16人には入学金3000ユーロの85%を負担する奨学金を授与し、1 年目の中間試験および2 年目の最終試験に合格した場合は、入学金全額を奨学金で支給して、費用を返還するという。企業としては学校の運営費はもちろん必要ではあるものの、入学金や授業料での利益以上に、文化の継承や雇用創出に長期的な価値を見出しているのだろう。実際、ペンネに構える「ブリオーニ」のファクトリーには前身学校の卒業生も多く、数百人のプロフェッショナルが同ブランドの美しいテーラリングを支えている。現在「ブリオーニ」のチーフマスターテーラーとしてテーラリング部門を率いるアンジェロ・ペトルッチ(Angelo Petrucci)も、同校の一期生である。人から人へ、手から手へ受け継がれた技術と文化が、結果的にブランドの強固な基盤となる――巨大コングロマリッドによる生産拠点の買収合戦とは一線を画す、時間をかけたラグジュアリーの継承だ。

生活を豊かにするテーラリング

「ブリオーニ」のテーラリングを評する“美しい”という抽象的な表現の内側には、歴代テーラーたちのクラフツマンシップと、時代に合わせて進化を遂げてきたミリ単位のディテールがある。180工程を経て完成するジャケット、40工程のスラックス、2cm後ろにずらし可動域を確保したショルダーライン、59種類の輸出国の気候に合わせて変える芯地、73%を表に出さないよう手縫いしたステッチ、15分かけて1つを完成させるボタンホールなど、ペンネと共にゆっくりと時間をかけて積み重ねてきたノウハウと、卓越した技術を一着一着に込めている。

最大の強みであるテーラリングは、「ブリオーニ」のビジネスを1945年の創業以来支えてきた。売り上げの主軸であるビスポークをはじめ、ノルベルト・スタンフル(Norbert Stumpfl)=デザイン・ディレクターによるプレタポルテ、最近ではウィメンズやフレグランス・コレクションの立ち上げなど、商品ラインアップを拡充している。華美なデザインが多くない分、通好みという印象もあるだろう。しかし、実際に袖を通したり、ファッション・ウイークで披露する新作の豊かな表現を目の当たりにしたりすると、幅広い層にとって身近なモノ作りであることが分かる。「ブリオーニ」が小さな村と60年以上にわたってゆっくり培ってきたラグジュアリーは、これからも時代に左右されることなく、次世代へとつながり、世界中の誰かを豊かにする服作りで未来を築いていくのだろう。学校関係者は力強く言い切った。「ペンネはわれわれにとっての心臓である」と。

The post 伊「ブリオーニ」と小さな村の挑戦 テーラリングで文化をつなぎ、未来を仕立てる appeared first on WWDJAPAN.

「ショット」×「ディッキーズ」 コラボセットアップを1月1日に発売

「ショット(SCHOTT)」は2025年1月1日、「ディッキーズ(DICKIES)」とのコラボセットアップ2型を発売する。「ショット」直営店(テナント)および公式オンラインストアでは1月1日から、直営店(路面)では1月2日から販売する。

コラボセットアップ2型

今回は、「ディッキーズ」の名作モデル“ダブルニー”にフォーカスし、それに合わせたワークジャケットのセットアップで、定番のTC素材を使用したセットアップと要所に茶芯のホースハイドパーツを使用したモデルを用意。「ショット」が得意とするレザーを通した表現を“ダブルニー”のデザインに昇華させた新年の特別なコラボレーションアイテムとなっている。

価格は、“レザー コンビ ワークジャケット”が4万5100円、“レザー コンビ ダブルニー パンツ”が3万5200円。一方のTC素材を使用したセットアップは3色展開で、それぞれ“T/C ツイル ワークジャケット”が各4万700円、“T/C ツイル ダブルニー パンツ”が各2万6400円となっている。サイズはジャケットは36、38、40、42、パンツは30、32、34、36を展開する。

吉村界人を起用したビジュアル

今回のビジュアルには注目の俳優、吉村界人を起用した。

The post 「ショット」×「ディッキーズ」 コラボセットアップを1月1日に発売 appeared first on WWDJAPAN.

2025年の流行カラー“モカ・ムース” パリ&ミラノコレの最新スタイリングに学ぶ【2025年春夏トレンド】

パントン・カラー・インスティテュート(PANTONE COLOR INSTITUTE以下、パントン)は、毎年発表する“カラー・オブ・ザ・イヤー(Color of the Year)”の2025年に、暖かみを帯びたブラウン“モカ・ムース(Mocha Mousse : Pantone 17-1230)”を選びました。すでに人気のブラウンから少し濃さを落とした色味で、癖が強くないため幅広い着こなしに役立ちそうです。今回は来年に向けて、25年春夏パリ&ミラノコレクションから“モカ・ムース”系カラーの取り入れ方を予習しておきましょう。

ムースといえば、スイーツのチョコレート・ムースがおなじみですが、“モカ・ムース”はチョコではなくコーヒーのイメージで、赤みを抑えたブラウン寄りの色合いです。ブラウンは24年の人気カラーの一つだったので、その延長線上といえます。パントンはこの色を選んだ理由に、「小さな幸せの大切さ」を挙げており、カフェタイムが象徴する精神的な落ち着きをイメージしているようです。

モードの世界では、“日常”が新たなテーマに浮上。着飾って出かける特別なシーンだけでなく、普段にも華やかで、あでやかなムードを盛り込む装いが相次いで提案されています。日常と非日常のつなぎ目にあたるカフェタイムが由来の“モカ・ムース”は、“日常プラスアルファ”向き。ぬくもりや心地良さを醸し出すコーディネートにつながりそうです。

トレンドカラーは、その時期の空気感や世相などを考慮して選ばれます。約3年間続いたコロナ禍が落ち着きを取り戻しつつある一方で、国際的には不安定な情勢が続いており、落ち着きや安心感を求める気持ちが広がっています。“モカ・ムース”は、見るからにホッとする色味なので、今のニーズを満たしているといえるでしょう。

また同時に、チョコレートやコーヒーが持つビター&スイートなイメージも連想させ、ハッピーに一直線とはいかない現状のありようにもつながります。ミニマルやクラシックが軸になっている現在のトレンドと組み合わせやすいのも“モカ・ムース”の長所。赤みを強めたり、トーンを落としたりといった近隣色のバリエーションも豊富で、自分流のアレンジがかないます。

「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」は、“モカ・ムース”系のパンツルックでまとめました。サテンのようなつやめきがジョガーパンツにリュクスな印象を漂わせ、ブルゾンはブラウスのようにしなやか。上下で色味のトーンを微妙にずらして、装いに深みをもたらしました。

ドレッシーなミリタリースタイル

“モカ・ムース”はやわらかい印象のカラーなので、タフなムードのアイテムも穏やかに着こなせます。例えば、ミリタリースタイル。カーキ系に比べてぐっとソフトな雰囲気でまとえます。

「エルメス(HERMES)」のミリタリーライクなセットアップがドレッシーに映るのは、落ち着いたトーンのおかげ。スポーティーなブラトップもエレガントな印象です。サンダルも同系色でそろえつつ、バッグだけはキャメルカラーで控えめな差し色を効かせました。

タフさを抑えたつやめきコーデ

気負わない自然体な色なのも“モカ・ムース”の特徴で、凜々しい印象をやわらげる使い方も可能です。パテントレザーやグリッターなどとマリアージュすれば、硬軟が同居したコーディネートに仕上がります。

「ミュウミュウ(MIU MIU)」は、たっぷりと光沢を宿したレザーコートをワンピースのようにまといました。押し出しが強すぎないのは、“モカ・ムース”系カラーの効果。表情の異なるベルトを2本巻いて、アクセサリーのような華やかさを演出しました。一方、足元はサンダルでムードをずらした好バランスのスタイリングです。

スポーティー×グラマラスとも好相性

“モカ・ムース”は、シックな雰囲気にまとめやすいカラーでもあります。素肌の露出が多めでも、全体をバランス良く軟着陸させられます。ガーリーに見えがちなミニ丈のボトムスも“モカ・ムース”なら大人度アップ。上下でまとえば、さらにドレッシーに仕上がります。

「グッチ(GUCCI)」は、ミニスカートのセットアップをトレンドカラーで染め上げました。ハリとつやめきをダブルで帯びた特殊加工素材が“モカ・ムース”系と好相性。リッチなムードを醸し出しました。ジップアップのブルゾンは、スポーティーな表情とフェミニンなペプラムが融合。クラッチバッグとスタッズ付きヒールでグラマラスさを添えています。

ノスタルジックなボヘミアンスタイル

落ち着いたトーンの“モカ・ムース”系は、渋めの装いにもなじみます。勢いの続くボヘミアンやレトロスタイルは、絶好の使いどころ。ノスタルジックなモチーフとも折り合いが良く、古着やビンテージ系の着こなしにもマッチするカラーです。

全体をペイズリー柄で埋め尽くした「ヴァレンティノ(VALENTINO)」のワンピースは、ボヘミアンなムードと優雅さを折り合わせたデザイン。“モカ・ムース”より赤みの強い地色が、どこか懐かしげなムードを印象付けています。黒レースのグローブや白レースのストッキングで脇を固めて、貴婦人テイストも取り入れたミックススタイルです。

シアーなデザインも気品をキープ

自然界に存在する色に近い“モカ・ムース”は、ナチュラルな装いにマッチします。抑えた色調は知性や品性をもたらすので、セレモニーの場面やオフィスルックにも好適。ドレスでまとえば、レディーライクに整えられます。

シアーな生地で仕立てた「フェンディ(FENDI)」のスリップドレスは、美しい落ち感が印象的。タンクトップ風のパーツがヘルシーな表情を引き出しています。ボトムのシースルースカートから脚が透けて見えても、ノーブルな色が気品をキープ。健やかさとドレッシーさが無理なく同居しています。

“モカ・ムース”は奥行きや穏やかさが備わった色調なので、1枚で着ても様になります。コーヒー由来のほのかな甘さやビターなイメージも持ち味です。シーズンやシーンを選ばないので、2025年の年間を通じて頼れるトレンドカラーになりそうです。

The post 2025年の流行カラー“モカ・ムース” パリ&ミラノコレの最新スタイリングに学ぶ【2025年春夏トレンド】 appeared first on WWDJAPAN.

「ディオール」「スリー」の春コスメや「シュウ ウエムラ」「アルマーニ ビューティ」の新春限定品など 今週発売のビューティアイテム19選【12/30〜1/5】

ビューティアイテムの発売情報を「WWDJAPAN」的視点でピックアップ!今回は12月30日〜1月5日に発売するアイテムを紹介します。2025年の始まりはビューティアイテムが豊作!「ディオール(DIOR)」や「スリー(THREE)」、「アナ スイ コスメティックス(ANNA SUI COSMETICS)」、「ジバンシイ(GIVENCHY)」からはスプリングコレクション、「シュウ ウエムラ(SHU UEMURA)」や「アルマーニ ビューティ(ARMANI BEAUTY)」、「ボビイ ブラウン(BOBBI BROWN)」からは新春を祝う限定デザインのコレクションが登場します。スキンケアもシワ改善有効成分のニールワンを配合したポーラ「リンクルショット」の先行美容液や「ヒンス(HINCE)」初のスキンケアアイテムが発売に。新しい年を新しいコスメでスタートしては?

【1月1日発売】
アナ スイ コスメティックス
(ANNA SUI COSMETICS)

質感異なる4種のアイカラーとカラーライナー

「アナ スイ コスメティックス(ANNA SUI COSMETICS)」は2025年の春コレクション第1弾を発売する。ラインアップは、質感とカラーの異なるアイカラー4種と、柔らかく滑らかな描き心地の極細芯が特徴のペンシルタイプのカラーライナー。

■商品詳細

“シャイニー アイカラー”(各5色、各2750円)
“シルキー アイカラー”(各5色、各2750円)
“マット アイカラー”(各5色、各2750円)
“グリッター アイカラー”(各5色、各2750円)
“アイライナー ペンシル”(全6色、各2420円)

【1月1日発売】
アルマーニ ビューティ
(ARMANI BEAUTY)

人気ファンデから“へび”にリンクした新デザインケースが登場 

「アルマーニ ビューティ(ARMANI BEAUTY)」は、アイコンアイテムのファンデーション“マイ アルマーニ トゥ ゴー クッション”から、「ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI)」のハンドバッグにインスピレーションを受けたデザインのケース“エフェクロコ ヌード”を数量量限定で発売する。

■商品詳細

“エフェクロコ ヌード”(4180円/レフィル8030円)

【1月1日発売】
アヴェダ
(AVEDA)

“頭皮の老化”に着目したスカルプ&ヘアマスク

「アヴェダ(AVEDA)」は、植物科学とスキンケア発想を融合させた“スカルプ ソリューション”シリーズから頭皮と髪に潤いを与える“ハイドレーティング スカルプ&ヘア マスク”を発売する。97%自然由来成分を配合し、ビーガンかつシリコンフリー処方。乾燥による頭皮の不快感を軽減に導くほか、髪にも潤いを与えて柔らかくし、滑らかに仕上げる。

■商品詳細

“スカルプ ソリューション ハイドレーティング スカルプ&ヘア マスク”(150mL、6710円)

【1月1日発売】
ディオール
(DIOR)

パステルカラーの限定アイパレットやマキシマイザーが登場 

「ディオール(DIOR)」は、スプリングコレクション 2025 “グロウマニア”を発売する。可憐で柔らかなピンク、透明感溢れるブルーとライラック、フレッシュなピーチや爽やかなミントグリーンのパステルカラーのリップ、ハイライター、アイシャドウ、ネイルをラインアップし、喜びに溢れた春のルックを演出する。

■商品詳細

“ディオールショウ サンク クルール”(限定2種、各1万10円)
“ディオール アディクト リップ マキシマイザー”(限定5色、各4730円)
“ディオールスキン フォーエヴァー クチュール ルミナイザー”(限定1色、8250円)
“ディオールスキン フォーエヴァー グロウ マキシマイザー”(限定1色、5940円)
“ディオール ヴェルニ”(限定1色、4620円)
“クレーム アブリコ”(限定1色、4620円)

【1月1日発売】
ヒンス
(HINCE)

“キングスベリー”に着目した初のスキンケアラインが登場 

韓国発コスメブランド「ヒンス(HINCE)」は、ブランド初の、“キングスベリー”に着目したスキンケアアイテム、ナイトクリームとリップオイルを発売する。「ヒンス」公式オンラインストアとゾゾタウンで2025年1月1日から、1月2日からは「ヒンス」直営店舗で発売する。

■商品詳細

“キングスベリービターナイトクリーム” (50mL、2640円)
“ビタナリッシングリップオイル”(全2色、1650円)

【1月1日発売】
ポーラ

ニールワンをした配合シワ改善の2剤式・先行美容液 

ポーラは、「リンクルショット」からシワ改善有効成分ニールワンを配合した先行美容液“リンクルショット メディカル セラム デュオ”[医薬部外品]を発売する。ニールワンを配合した初の全顔美容液で、2剤を自身で混合して使うシワ改善医薬部外品の美容液。シワを改善するニールワンとNEREリキッドのほか、ニーレナジーとDリキッドを配合した。

■商品詳細

“リンクルショット メディカル セラム デュオ”[医薬部外品](1万9800円)

【1月1日発売】
メイクアップフォーエバー
(MAKE UP FOR EVER)

人気パウダーが進化 自然な仕上がりの2タイプが登場 

「メイクアップフォーエバー(MAKE UP FOR EVER)」は、“ウルトラHDシリーズ”のベストセラーのパウダーを進化させ、“HDスキン プレストパウダー”と“HDスキン ルースパウダー”を発売する。

■商品詳細

“HDスキン プレストパウダー”(全5色、各5720円)
“HDスキン ルースパウダー”(5720円)

【1月1日発売】
シセイドウ
(SHISEIDO)

“フューチャーソリューションLX”シリーズのUVクリーム 

資生堂は、グローバルブランド「シセイドウ(SHISEIDO)」の最高峰シリーズ“フューチャーソリューション LX”から“スキントリートメントUVクリーム”を発売する。全国のデパートを中心とした約120店と「シセイドウ」公式サイト、資生堂オンラインストアで取り扱う。

■商品詳細

“スキントリートメントUVクリーム”(52g、1万1550円))

【1月1日発売】
スナイデル ビューティ
(SNIDEL BEAUTY)

6色アイパレットと高密着ルージュがリニューアル 

「スナイデル ビューティ(SNIDEL BEAUTY)」は、リニューアルした6色アイパレット “アイデザイナー n”と “ルージュ クチュール”をそろえる“2025 SS コレクション”を発売する。「スナイデルビューティ」公式オンラインストア、全店舗で取り扱い、12月18日に予約受付を開始する。

■商品詳細

“アイデザイナー n” (全4種、各6600円)
“ルージュ クチュール” (全8種、各3520円)

【1月1日発売】
スリー
(THREE)

新感覚リップ2種と春限定アイシャドウパレット

「スリー(THREE)」は、“反射の領域”がテーマの2025年スプリングコレクションを発売する。異なる質感のリップカラー2種と春限定カラーのアイシャドウ2色をラインアップする。

■商品詳細

“スリー ドリームオン アリューリング リルワン”(全6色、各4070円)
“スリー ドリームオン アリューリング リップスティック”(全6色、各4400円)
“スリー スターゲージングアイシャドウクアッド”(全2種、各7480円)

【1月1日発売】
よーじや

全身ケアがかなう福袋2種 

京都発の「よーじや」は、ハンドクリームやリップクリームなど人気の肌ケアアイテムを入れた福袋“よーじやハッピーバッグ”を発売する。9900円相当の商品を入れた5000円の福袋と、1万8000円相当の商品を入れた1万円の福袋の2つをラインアップする。

■商品詳細

“よーじやハッピーバッグ”(5000円)
“よーじやハッピーバッグ”(1万円)

【1月1日発売】
シュウ ウエムラ
(SHU UEMURA)

“扇”モチーフのコレクション

「シュウ ウエムラ(SHU UEMURA)」は、縁起物の“扇”をモチーフにしたデザインの“イルーシブフレアニューイヤーコレクション”を発売する。4色アイシャドウパレット、リップ2種、アイブロウペンシル、クレンジングオイルを華やかなレッドカラーをまとった限定パッケージでラインアップする。

■商品詳細

“アイスカルプト”(7150円)
“キヌルージュ マット”(各4950円)
“ルージュ アンリミテッド アンプリファイド ピグメント”(各4620円)
“ハードフォーミュラハード9”(3850円)
“アルティム8∞ スブリムビューティ クレンジング オイルn”(450mL、1万4850円)

【1月1日発売】
イヴ・サンローラン
(YVES SAINT LAURENT)

“メイクミーブラッシュ”シリーズからなふんわり発色のパウダーチーク

イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT以下、YSL)」は、“メイクミーブラッシュ”シリーズからパウダーチーク“メイクミーブラッシュ パウダー”を発売する。“ライトヴェール”効果により、もともとが美しい肌かのようにふんわりと頰を染める。ローズヒップとスクワランを配合し、パウダーでありながら長時間しっとりとした肌が続く。

■商品詳細

“メイクミーブラッシュ”シリーズからパウダーチーク“メイクミーブラッシュ パウダー”(全7色、各8360円)

【1月2日発売】
ボビイ ブラウン
(BOBBI BROWN)

新年の訪れを祝うアイシャドウとアイブロウペンシルが登場 

「ボビイ ブラウン(BOBBI BROWN)」は、春節のランタンや爆竹が着想源の“ルナ ライツ アイシャドウ クォード”と細身でなぎなた型の新作アイブロウペンシル“プリサイス ブロー ペンシル”、“ロングウェア ブロー ペンシル”の新色2色を発売する。

■商品詳細

“ルナ ライツ アイシャドウ クォード”(5.2g、9350円)
“プリサイス ブロー ペンシル”(全12色、各5720円)
“ロングウェア ブロー ペンシル”(新色2色、各4950円)

【1月2日発売】
メゾン マルジェラ
(MAISON MARGIELA)

“レプリカ”のハンドクリームがリニューアル 

「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」 は、フレグランスライン“レプリカ”の “レプリカ ハンドクリーム”をパッケージデザインと容量をリニューアルして発売する。同商品は、厳選されたシアバターとスイートアーモンドオイルを使用し、乾燥から手肌を守る。ベタつかないテクスチャーと軽やかな使用感が特徴で、ギフトとしても人気のアイテムだ。

■商品詳細

“レプリカ ハンドクリーム”(全3種、各50mL、各4400円)

【1月2日発売】
ノーズショップ
(NOSE SHOP)

トラベルサイズの香水をセットにした福袋 

フレグランス専門店を展開する「ノーズショップ(NOSE SHOP)」は、ニッチフレグランスをとことん楽しめる“ノーズ ショップ 福袋”(全2種、各3万3000円)を数量限定発売する。それぞれ約6〜15mLのトラベルサイズの香水を6〜7種そろえ、約6万円相当の香水が3万3000円で手に入るセットだ。

■商品詳細

“ノーズ ショップ 福袋”(全2種、各3万3000円)
“ノーズ ショップ ミニ香水福袋”(オンライン限定、全2種、各8800円)

【1月3日発売】
ジバンシイ
(GIVENCHY)

プリズムの魔法と煌めきに満ちたスプリングコレクション 

ジバンシイ(GIVENCHY)」は、“きらめきに満ちた春”がテーマの“スプリング コレクション 2025”を数量限定で発売する。ラインアップは、麗らかな日差しや桜の花びらから零れ落ちるきらめきを表現した全4アイテム。公式オンラインストアでは6日から販売する。

■商品詳細

“プリズム・リーブル・ハイライター”(6930円)
“プリズム・リーブル・スキンケアリング・コレクター ピンク”(11mL、5060円)
“プリズム・リーブル・スキンケアリング・コレクター ラベンダー”(11mL、5060円)
“ローズ・パーフェクト”(全2色、各4840円)
“ル・ヌフ・ジバンシイ”(8360円)

【1月3日発売】
ラッシュ
(LUSH)

全身でチョコレートを満喫できるバレンタインコレクション 

ナチュラルコスメブランド「ラッシュ(LUSH)」は、フェアトレードオーガニック認定カカオバターを使用したバレンタインコレクションを発売する。チョコレートの香りのシャワージェルや板チョコ型のバスボムなどのバスアイテムほか、ボディーケアアイテムやギフトセットなど、バレンタインを彩る全35アイテムをラインアップする。

■商品詳細

“ポッシュチョコレート シャワージェル”(110g、1530円/280g、3060円/560g、5160円)
バスボム(全6種)
シャワージェル(全3種)
スキンケアアイテム(全5種)
“ラブバーガー ギフト”(3200円)
“チェリーチョコレート ギフト”(3400円)
“ラブトリップ ギフト”(2400円)

【1月3日発売】
トム フォード ビューティ
(TOM FORD BEAUTY)

あでやかなバラの誘惑を表現した限定コレクション 

「トム フォード ビューティ(TOM FORD BEAUTY)」は、あでやかなバラの誘惑を表現した“ローズ エクスポーズド カラー コレクション”を限定発売する。“ローズ エクスポーズド オード パルファム スプレィ”は、フローラルレザーの香りで、生花の香りを保つためのブランド独自のローズ・オン・ローズ共蒸留技術を主役に据えた初めてのフレグランスだ。

■商品詳細

“ローズ エクスポーズド オード パルファム スプレィ”(30mL、2万8050円/50mL、3万9600円)
“アイ カラー クォード 01RE ローズ エクスポーズド”(1万2980円)
“リップ カラー”(全2色、8250円)
“ローズ リップ オイル ティント”(8250円)

The post 「ディオール」「スリー」の春コスメや「シュウ ウエムラ」「アルマーニ ビューティ」の新春限定品など 今週発売のビューティアイテム19選【12/30〜1/5】 appeared first on WWDJAPAN.

【新作1位まとめ】「ディオール」強し!「キャンメイク」も2アイテムがトップを獲得 「WWDBEAUTY 2024下半期ベストコスメ」メイクアップ編

百貨店・セミセルフ、バラエティー・ドラッグストア、ECで2024年下半期(5~10月)に売れた商品を調査し、“本当に売れているもの”をまとめた「WWDBEAUTY 2024下半期ベストコスメ」。その中から、メイクアップカテゴリーで1位に輝いた商品だけをまとめて紹介する。

【アイメイク部門1位】

<百貨店部門>

「ディオール(DIOR)」
“ディオールショウ サンク クルール”

パリの風景を落とし込んだような輝きの限定アイシャドウ。カラークリスチャン・ディオールが愛したシャンゼリゼ通りが夕日に染まる情景からインスパイアされた “983 シャンゼリゼ”は、高い支持を集めた。1950年代にクリスチャン・ディオールがデザインしたシルクスカーフに着想を得て、マリア・グラツィア・キウリが再解釈した「プラン ドゥ パリ」パターンが施されたケースも人気に。(限定4種、各1万1150円※数量限定のためなくなり次第終了)

<バラエティー・ドラッグストア部門>
「キャンメイク(CANMAKE)」
“クリーミータッチライナー”

1.5mmの超極細芯の超極細ジェルライナーに、ミルキーなピンクブラウンの新色(カプチーノピンク)が登場。細かい部分にもスルスルと書くことができる点や肌なじみが良いカラーが話題になった。(新1色、715円)

<EC部門>
「アディクション(ADDICTION)」
“ザ アイシャドウ パレット +”

全質感にクリーミーオイルを配合し、ベルベットのように滑らかなテクスチャーに刷新した。絶妙な色と質感のレイヤードで、抜け感のあるアイメイクをかなえる。見た目より使いやすいという口コミも多く、人気の“008 Miss Mauve”はブルーベースの人を中心に注目された。(全12色、各6820円)

【リップ部門1位】

<百貨店部門>
「イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT)」
“ラブシャイン キャンディ グロウ バーム”

ワンストロークでみずみずしい唇に仕上げるリップバーム。じんわりと湿度を含んだかのような艶やかさで発色する血色ヌードカラーがSNSを中心に話題となり新規購入者を増やした。高保湿で今までにないシアーな発色とピンクのケースのかわいらしさも高評価に。(全6色、各4950円)

<バラエティー・ドラッグストア部門>
「フィー(FWEE)」
“3Dボリューミンググロス”

日本での発売を待っている人も多かったボリュームアップグロス。元の唇の色を生かした発色の30%タイプと、果汁シロップのような鮮明なカラーの70%タイプの2種類を備える。潤いに満ちた艶やかな仕上がりと迫力のボリューム感が人気で、売り切れ店舗も続出した。(全12色、各1760円)

<EC部門>
「カネボウ(KANEBO)」
“ルージュスターヴァイブラント”

複合保湿成分インテリジェントモイストコンパウンドが働き、唇を乾燥や荒れからガードするラスティングルージュ。V12のくすみ感のあるモーヴピンクは、表情に潜む華やかさを引き出しながらアンニュイさを加えるモーヴカラーで使いやすいと評判に。(全17色うち新3色、限定4色、各4620円※限定発売)

【チーク部門1位】

<百貨店部門>
「ディオール(DIOR)」
“ディオールスキン ルージュ ブラッシュ カラー&グロウ”

やわらかな血色で頰を彩るチークカラーに、繊細な輝きをプラスするハイライトカラーをセットインしたデュオパレット。チークとハイライトの2種のパレットが見た目の愛らしさもあり、発売前からSNSで話題になった。(全4色、各8470円)

<バラエティー・ドラッグストア部門>
「キャンメイク(CANMAKE)」
“パウダーチークス”

人気のパウダーチークが一新され、ムラになりにくいクリアな発色でしっとり感も高めた。“P02リトルシャイピンク”はバブみピンクで人気を獲得。(全4色、各660円)

<EC部門>
「スック(SUQQU)」
“ブラーリング カラー ブラッシュ”

するすると伸び広がる微細な粉体に、独自のオイリーレス処方を採用したパウダーブラッシュ。チークカラーとハイライトがセットになっており、混ぜてもよし、重ねてもよし、と発売から注目を集めた。(新7色うち限定1色、各6600円)

The post 【新作1位まとめ】「ディオール」強し!「キャンメイク」も2アイテムがトップを獲得 「WWDBEAUTY 2024下半期ベストコスメ」メイクアップ編 appeared first on WWDJAPAN.

【新作1位まとめ】「ディオール」強し!「キャンメイク」も2アイテムがトップを獲得 「WWDBEAUTY 2024下半期ベストコスメ」メイクアップ編

百貨店・セミセルフ、バラエティー・ドラッグストア、ECで2024年下半期(5~10月)に売れた商品を調査し、“本当に売れているもの”をまとめた「WWDBEAUTY 2024下半期ベストコスメ」。その中から、メイクアップカテゴリーで1位に輝いた商品だけをまとめて紹介する。

【アイメイク部門1位】

<百貨店部門>

「ディオール(DIOR)」
“ディオールショウ サンク クルール”

パリの風景を落とし込んだような輝きの限定アイシャドウ。カラークリスチャン・ディオールが愛したシャンゼリゼ通りが夕日に染まる情景からインスパイアされた “983 シャンゼリゼ”は、高い支持を集めた。1950年代にクリスチャン・ディオールがデザインしたシルクスカーフに着想を得て、マリア・グラツィア・キウリが再解釈した「プラン ドゥ パリ」パターンが施されたケースも人気に。(限定4種、各1万1150円※数量限定のためなくなり次第終了)

<バラエティー・ドラッグストア部門>
「キャンメイク(CANMAKE)」
“クリーミータッチライナー”

1.5mmの超極細芯の超極細ジェルライナーに、ミルキーなピンクブラウンの新色(カプチーノピンク)が登場。細かい部分にもスルスルと書くことができる点や肌なじみが良いカラーが話題になった。(新1色、715円)

<EC部門>
「アディクション(ADDICTION)」
“ザ アイシャドウ パレット +”

全質感にクリーミーオイルを配合し、ベルベットのように滑らかなテクスチャーに刷新した。絶妙な色と質感のレイヤードで、抜け感のあるアイメイクをかなえる。見た目より使いやすいという口コミも多く、人気の“008 Miss Mauve”はブルーベースの人を中心に注目された。(全12色、各6820円)

【リップ部門1位】

<百貨店部門>
「イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT)」
“ラブシャイン キャンディ グロウ バーム”

ワンストロークでみずみずしい唇に仕上げるリップバーム。じんわりと湿度を含んだかのような艶やかさで発色する血色ヌードカラーがSNSを中心に話題となり新規購入者を増やした。高保湿で今までにないシアーな発色とピンクのケースのかわいらしさも高評価に。(全6色、各4950円)

<バラエティー・ドラッグストア部門>
「フィー(FWEE)」
“3Dボリューミンググロス”

日本での発売を待っている人も多かったボリュームアップグロス。元の唇の色を生かした発色の30%タイプと、果汁シロップのような鮮明なカラーの70%タイプの2種類を備える。潤いに満ちた艶やかな仕上がりと迫力のボリューム感が人気で、売り切れ店舗も続出した。(全12色、各1760円)

<EC部門>
「カネボウ(KANEBO)」
“ルージュスターヴァイブラント”

複合保湿成分インテリジェントモイストコンパウンドが働き、唇を乾燥や荒れからガードするラスティングルージュ。V12のくすみ感のあるモーヴピンクは、表情に潜む華やかさを引き出しながらアンニュイさを加えるモーヴカラーで使いやすいと評判に。(全17色うち新3色、限定4色、各4620円※限定発売)

【チーク部門1位】

<百貨店部門>
「ディオール(DIOR)」
“ディオールスキン ルージュ ブラッシュ カラー&グロウ”

やわらかな血色で頰を彩るチークカラーに、繊細な輝きをプラスするハイライトカラーをセットインしたデュオパレット。チークとハイライトの2種のパレットが見た目の愛らしさもあり、発売前からSNSで話題になった。(全4色、各8470円)

<バラエティー・ドラッグストア部門>
「キャンメイク(CANMAKE)」
“パウダーチークス”

人気のパウダーチークが一新され、ムラになりにくいクリアな発色でしっとり感も高めた。“P02リトルシャイピンク”はバブみピンクで人気を獲得。(全4色、各660円)

<EC部門>
「スック(SUQQU)」
“ブラーリング カラー ブラッシュ”

するすると伸び広がる微細な粉体に、独自のオイリーレス処方を採用したパウダーブラッシュ。チークカラーとハイライトがセットになっており、混ぜてもよし、重ねてもよし、と発売から注目を集めた。(新7色うち限定1色、各6600円)

The post 【新作1位まとめ】「ディオール」強し!「キャンメイク」も2アイテムがトップを獲得 「WWDBEAUTY 2024下半期ベストコスメ」メイクアップ編 appeared first on WWDJAPAN.

【新作1位まとめ】「コスメデコルテ」「ランコム」は二冠 あのリニューアル乳液もランクイン!新商品「WWDBEAUTY 2024下半期ベストコスメ」スキンケア編

百貨店・セミセルフ、バラエティー・ドラッグストア、ECで2024年下半期(5~10月)に売れた商品を調査し、“本当に売れているもの”をまとめた「WWDBEAUTY 2024下半期ベストコスメ」。その中から、スキンケアカテゴリーで1位に輝いた商品だけをまとめてお届けする。

【クレンジング・洗顔部門1位】

<百貨店部門>
「コスメデコルテ(DECORTE)」
“AQ ラディアンス ウォータリー ジェル クレンジング”

くすみ印象を一掃する、美容液90%のウォータリージェルクレンジング。AQスキンケアシリーズ共通成分の金香木エキス、白樺水に加えて、月見草エキス、ウメ果実エキスを配合している。水のようにとける潤いジェルの使用感やダブル洗顔不要でオイルフリーの洗い心地のよさに評価が集まった。(175g、7700円)

<バラエティー・ドラッグストア部門>
「N オーガニック(N ORGANIC)」
“ブライトホワイト クリア ジェルウォッシュ”

古い角質・皮脂・毛穴汚れをオフする朝用洗顔。肌にのせると先に広がり崩れるやわらかなブースタージェリーと、時間差でほどける美容成分入りのジェリー粒による、2種類のジェリー構造がポイントだ。クラッシュジェリーのような独特なテクスチャーとブースター効果のある新しいタイプの朝洗顔が珍しく、注目を集めた。(150g、3300円)

<EC部門>
「コスメデコルテ(DECORTE)」
“AQ ラディアンス ウォータリー ジェル クレンジング”

百貨店部門との二冠を達成。みずみずしいテクスチャーのほか、ダブル洗顔不要という時短ポイントや、香りがよく、クレンジングの時間が癒やしの時間になるという声が多数寄せられた。(175g、7700円)

【化粧水部門1位】

<百貨店部門>
「エスティ ローダー(ESTEE LAUDER)」
“アクア チャージ 薬用 トリートメント ローション”

日本人の肌を研究し、170年以上の歴史を持つ老舗酒造会社の勇心酒造と共同開発したローション。皮膚の水分保持力にアプローチし、透明感と輝きのある肌へと導く。話題性の高さと肌の明るさやしっとり感が得られるという声の多さもあり、「エスティ ローダー」未経験の若年層からも人気を集めた。【医薬部外品】(200mL、7590円)

<バラエティー・ドラッグストア部門>
「Nオーガニック(N ORGANIC)」
“バランシング ローション”

「ビューティー&マインドケアブランド」へとリブランディングしたことに伴い、ベーシックシリーズをリニューアル。癒やされる柑橘系の系の香りはそのままに、美容成分を追加してパワーアップした。リピーターだけでなく過去に使ったことのあるユーザーも戻ってくるなどし、ファンを拡大した。(100mL、4180円)

<EC部門>
「クラランス(CLARINS)」
“フィックス メイクアップ N”

ファンデーションの毛穴落ちやメイクの色移りなどにも考慮して商品を開発したフィニッシングミスト。細かいミストの使用感はそのままに、メイクキープ力や肌への優しさがパワーアップした。24年は暑い日が続いたこともあり、「メイクの落ちにくさ」で人気が広がった。(50mL、4950円)

【美容液部門1位】

<百貨店部門>
「ランコム(LANCOME)」
“ジェニフィック アルティメ セラム”

美容液“ジェニフィック”を、日本人のために処方開発し“ジェニフィック アルティメ セラム”としてリニューアル。肌の透明感、艶、美しさを高めてくれるアイテムとして話題になり、リニューアルにより浸透力がアップするなど、総合的な機能の向上により新規ファンを獲得した。(30mL、1万1990円/50mL、1万7820円/レフィル50mL、1万5400円/115mL、3万3000円)

<バラエティー・ドラッグストア部門>
「エリクシール(ELIXIR)」
“ザ セラム aa”

約4年ぶりの発売となるエイジングケア美容液。近年の「タイパ」トレンドを反映した倍速美容液というキャッチコピーも奏功し、予約数がブランド史上最高となる19.7万本を記録するなど、24年を代表するアイテムになった。【医薬部外品】(50mL、8910円/レフィル50mL、8360円)

<EC部門>
「ランコム(LANCOME)」
“ジェニフィック アルティメ セラム”

百貨店部門と合わせ二冠を達成。元々ブランドを代表するアイテムで以前から愛用している人は多かったが、リニューアルを機に新規ファンを獲得した。(30mL、1万1990円/50mL、1万7820円/レフィル50mL、1万5400円/115mL、3万3000円)

【乳液・クリーム部門1位】

<百貨店部門>
「SK-Ⅱ」
“LXP 金継ぎ クリーム”

陶磁器の修復技法、金継ぎの時を重んじる美学にインスピレーションして生まれ、ブランドのシグニチャーであるピテラを超濃縮して高配合したクリーム。ピテラが濃縮されているところに魅力を感じる人が多く、伽羅の香りも高い評価を集めた。(30g、4万6200円/50g、6万8200円※編集部調べ)

<バラエティー・ドラッグストア部門>
「雪肌精(SEKKISEI)」
“ブライトニング エマルジョン”

自然科学研究40年の集大成として初のリニューアルを迎えた薬用雪肌精シリーズから、新たに登場した乳液。化粧水に続き「美白×肌荒れ防止」のダブル効能を備え、長年のファンからの支持はもちろんのこと新たな顧客を獲得した。【医薬部外品】(140ml、4180円/レフィル120mL、3520円)

<EC部門>
「バイオヒールボ(BIOHEAL BOH)」
“プロバイオダーム 3D リフティングクリーム”

韓国では“タンタン”の愛称で親しまれ、日本でも“塗るハイフ”と人気を得ていたクリームがリニューアル。より潤いを感じる使い心地でエイジングケアしたい人から注目された。オリーブヤングのスキンケアブランドということもあり、韓国ではもちろん、日本でも信頼を集めている。(50mL、3300円※編集部調べ)

<EC部門>
「エスト(EST)」
“エストG.P. セラムイン エマルジョン”

ブランド最高峰エイジングケアラインのエマルジョン。それぞれの肌状態に合わせたケアを提案し、M、B【医薬部外品】、Lの3種をラインアップする。自分の好みや肌に合わせて3タイプから選べることと、使用感に支持が集まった(全3種、各120g、各1万3200円/レフィル 各120g、各1万2650円)。

<EC部門>
「エピステーム(EPISTEME)」
“アイパーフェクトショットb”


ハリのなさや乾燥によるくすみなど、複雑に重なる目元の悩みにパワフルにアプローチする夜用アイクリームがリニューアル。こっくりしているのにべたつかないテクスチャーも人気を支えた。(9g、7150円/18g、1万2100円)

The post 【新作1位まとめ】「コスメデコルテ」「ランコム」は二冠 あのリニューアル乳液もランクイン!新商品「WWDBEAUTY 2024下半期ベストコスメ」スキンケア編 appeared first on WWDJAPAN.

【新作1位まとめ】「コスメデコルテ」「ランコム」は二冠 あのリニューアル乳液もランクイン!新商品「WWDBEAUTY 2024下半期ベストコスメ」スキンケア編

百貨店・セミセルフ、バラエティー・ドラッグストア、ECで2024年下半期(5~10月)に売れた商品を調査し、“本当に売れているもの”をまとめた「WWDBEAUTY 2024下半期ベストコスメ」。その中から、スキンケアカテゴリーで1位に輝いた商品だけをまとめてお届けする。

【クレンジング・洗顔部門1位】

<百貨店部門>
「コスメデコルテ(DECORTE)」
“AQ ラディアンス ウォータリー ジェル クレンジング”

くすみ印象を一掃する、美容液90%のウォータリージェルクレンジング。AQスキンケアシリーズ共通成分の金香木エキス、白樺水に加えて、月見草エキス、ウメ果実エキスを配合している。水のようにとける潤いジェルの使用感やダブル洗顔不要でオイルフリーの洗い心地のよさに評価が集まった。(175g、7700円)

<バラエティー・ドラッグストア部門>
「N オーガニック(N ORGANIC)」
“ブライトホワイト クリア ジェルウォッシュ”

古い角質・皮脂・毛穴汚れをオフする朝用洗顔。肌にのせると先に広がり崩れるやわらかなブースタージェリーと、時間差でほどける美容成分入りのジェリー粒による、2種類のジェリー構造がポイントだ。クラッシュジェリーのような独特なテクスチャーとブースター効果のある新しいタイプの朝洗顔が珍しく、注目を集めた。(150g、3300円)

<EC部門>
「コスメデコルテ(DECORTE)」
“AQ ラディアンス ウォータリー ジェル クレンジング”

百貨店部門との二冠を達成。みずみずしいテクスチャーのほか、ダブル洗顔不要という時短ポイントや、香りがよく、クレンジングの時間が癒やしの時間になるという声が多数寄せられた。(175g、7700円)

【化粧水部門1位】

<百貨店部門>
「エスティ ローダー(ESTEE LAUDER)」
“アクア チャージ 薬用 トリートメント ローション”

日本人の肌を研究し、170年以上の歴史を持つ老舗酒造会社の勇心酒造と共同開発したローション。皮膚の水分保持力にアプローチし、透明感と輝きのある肌へと導く。話題性の高さと肌の明るさやしっとり感が得られるという声の多さもあり、「エスティ ローダー」未経験の若年層からも人気を集めた。【医薬部外品】(200mL、7590円)

<バラエティー・ドラッグストア部門>
「Nオーガニック(N ORGANIC)」
“バランシング ローション”

「ビューティー&マインドケアブランド」へとリブランディングしたことに伴い、ベーシックシリーズをリニューアル。癒やされる柑橘系の系の香りはそのままに、美容成分を追加してパワーアップした。リピーターだけでなく過去に使ったことのあるユーザーも戻ってくるなどし、ファンを拡大した。(100mL、4180円)

<EC部門>
「クラランス(CLARINS)」
“フィックス メイクアップ N”

ファンデーションの毛穴落ちやメイクの色移りなどにも考慮して商品を開発したフィニッシングミスト。細かいミストの使用感はそのままに、メイクキープ力や肌への優しさがパワーアップした。24年は暑い日が続いたこともあり、「メイクの落ちにくさ」で人気が広がった。(50mL、4950円)

【美容液部門1位】

<百貨店部門>
「ランコム(LANCOME)」
“ジェニフィック アルティメ セラム”

美容液“ジェニフィック”を、日本人のために処方開発し“ジェニフィック アルティメ セラム”としてリニューアル。肌の透明感、艶、美しさを高めてくれるアイテムとして話題になり、リニューアルにより浸透力がアップするなど、総合的な機能の向上により新規ファンを獲得した。(30mL、1万1990円/50mL、1万7820円/レフィル50mL、1万5400円/115mL、3万3000円)

<バラエティー・ドラッグストア部門>
「エリクシール(ELIXIR)」
“ザ セラム aa”

約4年ぶりの発売となるエイジングケア美容液。近年の「タイパ」トレンドを反映した倍速美容液というキャッチコピーも奏功し、予約数がブランド史上最高となる19.7万本を記録するなど、24年を代表するアイテムになった。【医薬部外品】(50mL、8910円/レフィル50mL、8360円)

<EC部門>
「ランコム(LANCOME)」
“ジェニフィック アルティメ セラム”

百貨店部門と合わせ二冠を達成。元々ブランドを代表するアイテムで以前から愛用している人は多かったが、リニューアルを機に新規ファンを獲得した。(30mL、1万1990円/50mL、1万7820円/レフィル50mL、1万5400円/115mL、3万3000円)

【乳液・クリーム部門1位】

<百貨店部門>
「SK-Ⅱ」
“LXP 金継ぎ クリーム”

陶磁器の修復技法、金継ぎの時を重んじる美学にインスピレーションして生まれ、ブランドのシグニチャーであるピテラを超濃縮して高配合したクリーム。ピテラが濃縮されているところに魅力を感じる人が多く、伽羅の香りも高い評価を集めた。(30g、4万6200円/50g、6万8200円※編集部調べ)

<バラエティー・ドラッグストア部門>
「雪肌精(SEKKISEI)」
“ブライトニング エマルジョン”

自然科学研究40年の集大成として初のリニューアルを迎えた薬用雪肌精シリーズから、新たに登場した乳液。化粧水に続き「美白×肌荒れ防止」のダブル効能を備え、長年のファンからの支持はもちろんのこと新たな顧客を獲得した。【医薬部外品】(140ml、4180円/レフィル120mL、3520円)

<EC部門>
「バイオヒールボ(BIOHEAL BOH)」
“プロバイオダーム 3D リフティングクリーム”

韓国では“タンタン”の愛称で親しまれ、日本でも“塗るハイフ”と人気を得ていたクリームがリニューアル。より潤いを感じる使い心地でエイジングケアしたい人から注目された。オリーブヤングのスキンケアブランドということもあり、韓国ではもちろん、日本でも信頼を集めている。(50mL、3300円※編集部調べ)

<EC部門>
「エスト(EST)」
“エストG.P. セラムイン エマルジョン”

ブランド最高峰エイジングケアラインのエマルジョン。それぞれの肌状態に合わせたケアを提案し、M、B【医薬部外品】、Lの3種をラインアップする。自分の好みや肌に合わせて3タイプから選べることと、使用感に支持が集まった(全3種、各120g、各1万3200円/レフィル 各120g、各1万2650円)。

<EC部門>
「エピステーム(EPISTEME)」
“アイパーフェクトショットb”


ハリのなさや乾燥によるくすみなど、複雑に重なる目元の悩みにパワフルにアプローチする夜用アイクリームがリニューアル。こっくりしているのにべたつかないテクスチャーも人気を支えた。(9g、7150円/18g、1万2100円)

The post 【新作1位まとめ】「コスメデコルテ」「ランコム」は二冠 あのリニューアル乳液もランクイン!新商品「WWDBEAUTY 2024下半期ベストコスメ」スキンケア編 appeared first on WWDJAPAN.

「フラコラ」から再生医療に着想を得たスキンケア“シンピ”デビュー 大人の肌を“鍛える”成分でケア

スキンケアやインナーケアを展開するフラコラは2025年2月3日、主力ブランド「フラコラ(FRACORA)」から再生医療に着想を得た独自成分配合のスキンケアシリーズ“シンピ(SHINPI)”を発売する。アイテムは、“シンピ 導入美容液”(30mL、7500円)と“同 エンリッチ モイストクリーム”(60g、6645円)の2品で、エイジングサインの気になる肌に働きかける。

“シンピ”シリーズは多様化する肌悩みへの高い効果や美容医療レベルの原料の採用、そして、より高い肌なじみと浸透※1を目指して開発がスタートした。ハリや弾力不足、キメの乱れ、乾燥によるくすみといったエイジングサインの元となる肌の“土台”へアプローチすべく、独自成分を採用。再生医療の現場においても注目されるサイタイ幹細胞に化粧品成分であるナールスゲン※2を組み合わせて培養することで、幹細胞に適度なストレスがかかり、その結果さまざまな物質は増加するという。特に美しさの鍵となる因子が1.3倍に増加することが研究で判明。効果の期待できる美容成分に、ストレスを与えて“鍛えて磨く”という新発想で、サイタイ幹細胞培養エキス※3を独自成分として配合したのが“シンピ”シリーズだ。
 洗顔後すぐに使用する“シンピ 導入美容液”は、美容液そのものにもナールスゲンを追加した“追いナールスゲン処方”で、内側からよりふっくらと満たされたような肌へと導く。“エンリッチ モイストクリーム”はコクがありながらも伸びやかなテクスチャーで、肌を潤いの膜で包み込む。

フラコラとは

フラコラの前身である協和薬品株式会社は、1960年に創業。食分野を中心とした事業を展開してきた。2004年にはイソフラボンの「フラ」とコラーゲンの「コラ」を組み合わせた名称のブランド「フラコラ」が誕生。高濃度コラーゲンドリンクから始まり、サプリメントや原液化粧品など、配合成分にフォーカスした製品を生み出してきた。2024年4月にFRACORAへと社名変更。先進サイエンスとテクノロジーを通した、ビューティ&ウエルネスブランドとして存在感を強めていく。

※1 角層まで
※2 ナールスゲン®:カルボキシメチルフェニルアミノカルボキシプロピルホスホン酸メチル(保湿)
※3 サイタイ幹細胞培養エキスは、“シンピ 導入美容液”に配合

The post 「フラコラ」から再生医療に着想を得たスキンケア“シンピ”デビュー 大人の肌を“鍛える”成分でケア appeared first on WWDJAPAN.

箱根駅伝2025、注目を集めるのはどのシューズ? 10ブランドを一挙紹介

お正月の風物詩と言えば、お雑煮に初もうで、そして1月2、3日の箱根駅伝!2日間にわたって全国的に放送されるレースは世界でも珍しく、宣伝効果は絶大だ。スポーツメーカーは箱根に照準を合わせて新型シューズを仕込んでおり、熾烈なシェア争いの場にもなっている。ここでは、24年の箱根で着用者がいたブランドの、25年の期待のシューズを紹介。「ナイキ」一強時代を経て各社の開発競争は激化・混戦しており、24年は初登場3ブランドを含む10ブランドが箱根路に登場した。
※以下、年ごとの着用者数、シェア率の出典は全て「アルペン グループ マガジン」

「ナイキ」
前回着用者:98人(42.6%)
注目モデル:“アルファフライ3”

21年にシェア率95.7%を記録し、経済誌などでも話題になった「ナイキ(NIKE)」。そこから徐々に着用率は落としてきたが、24年もシェア率で首位を維持。各社の追い上の中、数字をどこまで保てるかに注目が集まる。

注目モデルの“アルファフライ3”は、昨年の箱根でも選手に選ばれたモデル。歴代“アルファフライ”の中で最軽量で、前足部に2つ搭載した“エア ズーム ユニット”、“ズームX フォーム”による厚めのミッドソール、カーボンファイバーの“フライプレート”からなる独自のシステムがパワーを生み出す。11月22日に発売した24-25年向けの“エキデン パック”の“アルファフライ3”(3万9655円)は、白地に赤のファイヤーパターンが特徴。駅伝競争黎明期のころに夜道を照らした松明(たいまつ)が着想源という。

「アシックス」
前回着用者:57人(24.8%)
注目モデル:“メタスピードスカイパリ”

箱根の定番だった「アシックス(ASICS)」だが、「ナイキ」旋風が吹き荒れた21年は着用者ゼロの屈辱を味わった。しかし、“メタスピード”発売以降の22年は11.4%、23年は15.2%と巻き返し、24年は24.8%まで回復。25年は「ナイキ」にどこまで迫れるか。

箱根に向けては、走法の違いに合わせストライド型の“メタスピードスカイパリ”、ピッチ型の“メタスピードエッジパリ”の新色(共に2万7500円)を12月5日に発売した。独自の軽量クッションフォーム材“エフエフターボプラス”をミッドソールに採用。新色は、ピンクとイエローの爽やかな色使いがポイント。24年夏のパリ五輪でも、イエローの“メタスピード”シリーズのシューズを履いた選手は大活躍、特に、男子マラソンのバジル・アブディ選手(ベルギー)は銀メダルにも輝いた。

「アディダス」
前回着用者:42人(18.3%)
注目モデル:“アディゼロ アディオス プロ 4”

24年の箱根で、2年ぶり7度目の総合優勝を果たした青山学院大学。出場選手10人中6人が履いていたのが「アディダス」だ。また、「アディダス」は青学に加えて、今シーズンの大学駅伝で既に2冠を手にしている國學院大学ともパートナーシップを結んでいる。25年に旋風を巻き起こすか、期待が高まる。

注目モデルは“アディゼロ アディオス プロ 4”(2万8600円)。カーボンプレートではなく、足の指の形に沿うような5本骨形状のカーボンバー“エナジーロッド 2.0”を搭載し、前足部は船底のようなロッカーポイント構造を採用している。11月27日に発売した“アディゼロ エキデン コレクション”では、集中と情熱をイメージしたというシルバー×赤のカラーリングの“アディゼロ アディオス プロ 4”をそろえた。

「プーマ」
前回着用者:20人(8.7%)
注目モデル:“ディヴィエイト ニトロ エリート3”

箱根を「ナイキ」が席巻した21年から、改めてパフォーマンスランニングを強化している「プーマ(PUMA)」。24年夏は、多くの大学が合宿地とする長野・菅平に無料のリカバリーステーションも設けた。

注目モデルは“ディヴィエイト ニトロ エリート3”(3万800円)。“ニトロフォーム エリート”搭載のミッドソールは前作よりも4ミリ厚くなり、優れたエネルギーリターンを実現する。11月29日に発売された“エキデン グロー パック”では、「毎朝トレーニングに励むランナーが目にする、夜明け前の空を表現した」というパープルからイエローのグラデーションカラーが印象的。

「ミズノ」
前回着用者:5人(2.2%)
注目モデル:“ウエーブ リベリオン プロ ロー“

「ミズノ(MIZUNO)」も「アシックス」と共に、かつては箱根の定番だった。しかし、「ナイキ」の躍進と共にシェアを減らし、21年以降はシェア1〜2%前後で推移している。

「反発こそ、勝利への一歩。」と銘打ち、“ウエーブ リベリオン プロ ロー“(中足接地の選手向け)、“ウエーブ リベリオン プロ スリー”(前足部接地の選手向け)を11月29日に発売した。共に2万9700円。「爆発的な反発でスピードをアシストする」ため、従来使ってきたものより柔らかい独自のソール素材“ミズノ エナジーXP”を採用。柔らかいソールでも走りやすいよう、接地エリアが広くフラットになるソール構造もポイントだ。繊維強化ナイロンプレート“ミズノ ウェーブ”も搭載。

「オン」
前回着用者:3人(1.3%)
注目モデル:“クラウドブーム ストライク LS”

スイス発「オン」は、24年に初めて箱根での着用者が出た。五輪やワールドマラソンメジャーズ(マラソンの世界6大大会)では、着用した選手が好成績を多数残している。箱根での露出も今後さらに増えていきそうだ。

注目モデルは、パリ五輪に合わせて今夏パリで製法をお披露目した“クラウドブーム ストライク LS”(4万4000円)。ロボットアームからスプレー噴射してアッパーを高速製造する新技術「LightSpray」で作られており、アッパーは極薄でシームレス、シューレースも不要。廃棄物やCO2排出量も大幅に削減できるという。パリ五輪では、女子マラソンのヘレン・オビリ選手(ケニア)が同シューズを着用して銅メダルに輝いた。日本では10月31日に数量限定で発売した。

「ホカ」
前回着用者:2人(0.9%)
注目モデル:“ロケット X 2”

「オン」と同じく、米「ホカ(HOKA)」も24年は初めて箱根で着用者が出た。果たしてその流れは25年も続くのか、要注目だ。

注目モデル“ロケット X 2”(3万5200円)は、カーボンプレートをより反り上がった形状にすることで、高い推進力を実現。一新した高反発な新素材の2層ミッドソールのPEBAフォームでカーボンプレートを挟み込んでいる。独自のクッション性の高さによって、「シューズに走り方を合わせずに、よりスピードに乗ることを可能にした」。

「ニューバランス」
前回着用者:1人(0.4%)
注目モデル:“フューエルセル スーパーコンプ エリート v4”

日本ではライフスタイルスニーカーのイメージが強い「ニューバランス(NEW BALANCE)」だが、老舗ランニングシューズブランドとして、「ナイキ」旋風以前も以降も、箱根では継続して着用者がいる。順天堂大学とはサポート契約を結んでいる。

注目モデルは“フューエルセル スーパーコンプ エリート v4”(2万9700円)の新色。繊維とその編み込み構造を改良した新たなカーボンファイバープレートを採用。PEBA配合の“フューエルセル”ミッドソールや、湾曲させたカーボンファイバープレートを挟み込み、ミッドソールの空洞構造との相乗効果で最大限のエネルギーリターンを生み出す仕組みの“エナジーアーク”が連動し、さらなる前への推進力を実現。

「アンダーアーマー」
前回着用者:1人(0.4%)
注目モデル:“ベロシティ エリート2”

トレーニングウエアの印象が強い「アンダーアーマー(UNDER ARMOUR)」だが、近年はシューズ着用者を街でもよく見掛ける。箱根では、23年、24年と連続で着用選手が出た。

注目モデルは“ベロシティ エリート2”(2万6400円)。前モデルと比べて、カーボンプレートの厚みを増して1.2ミリとし、セッティングも変更した。前足部のソールの厚みも20%以上増量している。

「ブルックス」
前回着用者:1人(0.4%)
注目モデル:“ハイペリオン エリート 4 PB”

米国のランニング専門店での卸売り上げシェア1位を誇り、米国の市民ランナーから支持が厚い「ブルックス」。箱根では24年に初めて着用者が出た。果たして2年連続となるか。

注目モデル“ハイペリオン エリート 4 PB”(3万5200円)は、箱根の翌日の1月4日に限定発売予定。既存モデルの“ハイペリオン エリート 4”を進化させてカーボンプレートを搭載し、ミッドソールのフォーム材には新たに“DNAゴールド”を採用。ブランド史上最も柔らかくて、高いエネルギーリターンを提供する。モデル名のPBはパーソナルベストの意。

The post 箱根駅伝2025、注目を集めるのはどのシューズ? 10ブランドを一挙紹介 appeared first on WWDJAPAN.

編集長のiPhoneに残る写真&動画から振り返る 2024年の業界私的ニュース(下半期編)

今年も、残すところあとわずか。いろんなことがありました。記者という、名刺1枚でどこにも行けて、誰にも会える仕事をしていると、1年365日の間には、本当にいろんなことがあるんです。そこでこの記事では、私のiPhone16 Proの写真フォルダを振り返って、今年1年を超私的なコンテンツでプレイバック。今回は7〜12月のファッション&ビューティニュース(!?)です。

7月3日 ハリス・リードと芸妓さんディナー@赤坂

若きデザイナーは日本の伝統文化を堪能
私は、芸妓さんと相変わらずの変顔写真

秋冬のミラノ&パリコレ直後の4月、サマーバケーションに突入する前の7月、そして春夏コレクションがひと段落した11月あたりが多いでしょうか?この時期は、多くのデザイナーが海外から日本にやってきます。このタイミングでやって来たのは、「ニナ リッチ(NINA RICCI)」のクリエイティブ・ディレクターを務めるハリス・リード(Harris Reed)。彼を囲んだディナー会場は、赤坂。芸妓さんの舞踊やお酌付きです。当時28歳だったハリスに、日本の伝統文化はどう映ったのでしょうか?一方の私は、芸妓さんとこんな写真(苦笑)。きっと2025年も、こんな風に写真に収まってしまうことはやめられないでしょう。

8月3日 「ケイタマルヤマ」おしゃれ盆踊り@銀座

ファッション業界の夏の風物詩
ドラマな人生が生み出した真夏の夜の夢

7月の芸妓さんに続き、8月も日本の伝統文化を堪能しました。「ケイタ マルヤマ(KEITA MARUYAMA)」の「おしゃれ盆踊り」です。「WWDJAPAN」は現在、ブランド設立30周年を迎えた丸山敬太さんの激動の半生を振り返る連載を続けていますが、この「おしゃれ盆踊り」は、ブランドが伊勢丹のグループ会社による一事業だったころ、モノだけじゃなくコトも提供するためにスタート。敬太さんの激動の人生と共に規模や場所を変えながら、近年は再びスケールアップして今年はついに2DAYSとなりました!

いつの通りの野宮真貴さんによる「東京は夜の7時〜盆踊りバージョン」や、「マネージャーにめちゃくちゃ褒められる(笑)」というMEGUMIさんの口上、何よりオシャレな浴衣で集う人たちで大盛り上がりのイベントには、私も毎年、いろんな服装で伺います。去年は「ケイタマルヤマ」の浴衣だったので、今年は「プリーツ プリーズ イッセイ ミヤケ(PLEATS PLEASE ISSEY MIYAKE) 」と田中一光さんのコラボで伺いました。来年は、何を着ようかな(笑)?

9月4日 「ヨシオクボ」ランウエイショー!?@新宿

初めての吉本新喜劇は最前列
ファッションの魅力を再認識

2025年春夏シーズンの「楽天 ファッション ウィーク東京」と言えば、コレでした!こちらはデビューから20周年を迎えた「ヨシオ クボ(YOSHIO KUBO)」による、吉本新喜劇とのコラボレーション。新宿のお笑い劇場「ルミネtheよしもと」で開かれたショーは、間寛平やすっちー、島田珠代が出演する喜劇で幕を開けました。

副編集長の大塚は、毎年帰省するたびに吉本新喜劇を見ているようですが、私は初めて。振り返れば、すっちーは「緊張した」と話していましたが、最前列で拝見した1人として、もっと爆笑して会場を盛り上げるべきだったと反省しております。でも、とってもワクワク、ドキドキしていたんですよ。改めてファッションやビューティは、何かとタッグを組めば、もっともっと魅力的になることを体感した次第です。

10月2日 エディ・スリマンが「セリーヌ」を去るの記事作り@パリ

「LV」の展示会場で「セリーヌ」のニュースを
帰りの飛行機を待つ間に連携技でもう一本

随分呑気な写真を撮影した10分後、まさかのお知らせが届きました。エディ・スリマン(Hedi Slimane)=アーティスティック、クリエイティブ&イメージディレクターが「セリーヌ(CELINE)」を去る、というニュースです。このニュースを受け取ったのは、パリコレ直後。「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」の展示会場でした。私と欧州通信員の藪野は、「ルイ・ヴィトン」の会場で、エディ退任のニュースに着手し、LINE配信までを終えたことをここに告白します(笑)。

ちなみに、エディの後任にマイケル・ライダー(Michael Rider)前「ポロ ラルフ ローレン(POLO RALPH LAUREN)」クリエイティブ・ディレクターが就任するというニュースをキャッチしたのは、私と藪野が帰りの飛行機に乗るため、空港に向かう車を待っている間でした。我々は、またしてもその場で原稿作成に着手。バタバタして疲れたけれど、こういう疲労はいつも心地よいんです(笑)。

11月6日 カキモトアームズヘアコンテスト@六本木

イケてるスタイリスト&カラーリストが
イケてる男の子&女の子を作るコンテスト

10月中旬から11月にかけては、美容師の皆さんが参加するヘアコンテストが次々と開かれます。今回は、カキモトアームズのスタッフによる社内コンテストに審査員として参加しました。カキモトアームズは、髪の毛を切るスタイリストと、カラーを手掛けるカラーリストがタッグを組み、「東京で一番かわいい男の子&女の子」を作ります。

それが、マジでカワイイこと。美容師の皆さんは感度が高いので、最近はどのコンテストでもバレエコアなスタイルなどが頻出しますが、そんなコンテストの中でも群を抜いています。みなさん、洋服はどこで買っているのかな?ヘアスタイルだけではなく、ファッションについて聞いてみたい!と思ったのでした。

11月28日 「ケイト・スペード ニューヨーク」@銀座
12月2日 「ア ベイシング エイプ」@銀座

2024年の最後は2大キャラクターと一緒に
銀座で華々しいパーティー&ディナー

年末は、ファッション業界もパーティーが増え、華やかな世界がますますカラフルに。忙しいけれど、楽しい時期がやってきました。

2024年も、都内にはさまざまなショップがオープンしました。11月末には「ケイト・スペード ニューヨーク(KATE SPADE NEW YORK)」が銀座店をリニューアル。そして12月5日には、「ア ベイシング エイプ®(A BATHING APE®)」が東京・銀座の中央通りに新たに路面店「ベイプストア® 銀座(BAPE STORE® GINZA)」をオープンしました。

華やかなパーティには、素敵なゲストが欠かせません。「ケイト・スペード ニューヨーク」では、コラボレーションした誕生50周年のアイコン、ハローキティがお目見え。一方、「ベイプ」のディナーには、ベイビーマイロが駆けつけてくれました。ということで、記念写真。今年も、ファッション業界には楽しいことがいっぱいありました!

The post 編集長のiPhoneに残る写真&動画から振り返る 2024年の業界私的ニュース(下半期編) appeared first on WWDJAPAN.

編集長のiPhoneに残る写真&動画から振り返る 2024年の業界私的ニュース(下半期編)

今年も、残すところあとわずか。いろんなことがありました。記者という、名刺1枚でどこにも行けて、誰にも会える仕事をしていると、1年365日の間には、本当にいろんなことがあるんです。そこでこの記事では、私のiPhone16 Proの写真フォルダを振り返って、今年1年を超私的なコンテンツでプレイバック。今回は7〜12月のファッション&ビューティニュース(!?)です。

7月3日 ハリス・リードと芸妓さんディナー@赤坂

若きデザイナーは日本の伝統文化を堪能
私は、芸妓さんと相変わらずの変顔写真

秋冬のミラノ&パリコレ直後の4月、サマーバケーションに突入する前の7月、そして春夏コレクションがひと段落した11月あたりが多いでしょうか?この時期は、多くのデザイナーが海外から日本にやってきます。このタイミングでやって来たのは、「ニナ リッチ(NINA RICCI)」のクリエイティブ・ディレクターを務めるハリス・リード(Harris Reed)。彼を囲んだディナー会場は、赤坂。芸妓さんの舞踊やお酌付きです。当時28歳だったハリスに、日本の伝統文化はどう映ったのでしょうか?一方の私は、芸妓さんとこんな写真(苦笑)。きっと2025年も、こんな風に写真に収まってしまうことはやめられないでしょう。

8月3日 「ケイタマルヤマ」おしゃれ盆踊り@銀座

ファッション業界の夏の風物詩
ドラマな人生が生み出した真夏の夜の夢

7月の芸妓さんに続き、8月も日本の伝統文化を堪能しました。「ケイタ マルヤマ(KEITA MARUYAMA)」の「おしゃれ盆踊り」です。「WWDJAPAN」は現在、ブランド設立30周年を迎えた丸山敬太さんの激動の半生を振り返る連載を続けていますが、この「おしゃれ盆踊り」は、ブランドが伊勢丹のグループ会社による一事業だったころ、モノだけじゃなくコトも提供するためにスタート。敬太さんの激動の人生と共に規模や場所を変えながら、近年は再びスケールアップして今年はついに2DAYSとなりました!

いつの通りの野宮真貴さんによる「東京は夜の7時〜盆踊りバージョン」や、「マネージャーにめちゃくちゃ褒められる(笑)」というMEGUMIさんの口上、何よりオシャレな浴衣で集う人たちで大盛り上がりのイベントには、私も毎年、いろんな服装で伺います。去年は「ケイタマルヤマ」の浴衣だったので、今年は「プリーツ プリーズ イッセイ ミヤケ(PLEATS PLEASE ISSEY MIYAKE) 」と田中一光さんのコラボで伺いました。来年は、何を着ようかな(笑)?

9月4日 「ヨシオクボ」ランウエイショー!?@新宿

初めての吉本新喜劇は最前列
ファッションの魅力を再認識

2025年春夏シーズンの「楽天 ファッション ウィーク東京」と言えば、コレでした!こちらはデビューから20周年を迎えた「ヨシオ クボ(YOSHIO KUBO)」による、吉本新喜劇とのコラボレーション。新宿のお笑い劇場「ルミネtheよしもと」で開かれたショーは、間寛平やすっちー、島田珠代が出演する喜劇で幕を開けました。

副編集長の大塚は、毎年帰省するたびに吉本新喜劇を見ているようですが、私は初めて。振り返れば、すっちーは「緊張した」と話していましたが、最前列で拝見した1人として、もっと爆笑して会場を盛り上げるべきだったと反省しております。でも、とってもワクワク、ドキドキしていたんですよ。改めてファッションやビューティは、何かとタッグを組めば、もっともっと魅力的になることを体感した次第です。

10月2日 エディ・スリマンが「セリーヌ」を去るの記事作り@パリ

「LV」の展示会場で「セリーヌ」のニュースを
帰りの飛行機を待つ間に連携技でもう一本

随分呑気な写真を撮影した10分後、まさかのお知らせが届きました。エディ・スリマン(Hedi Slimane)=アーティスティック、クリエイティブ&イメージディレクターが「セリーヌ(CELINE)」を去る、というニュースです。このニュースを受け取ったのは、パリコレ直後。「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」の展示会場でした。私と欧州通信員の藪野は、「ルイ・ヴィトン」の会場で、エディ退任のニュースに着手し、LINE配信までを終えたことをここに告白します(笑)。

ちなみに、エディの後任にマイケル・ライダー(Michael Rider)前「ポロ ラルフ ローレン(POLO RALPH LAUREN)」クリエイティブ・ディレクターが就任するというニュースをキャッチしたのは、私と藪野が帰りの飛行機に乗るため、空港に向かう車を待っている間でした。我々は、またしてもその場で原稿作成に着手。バタバタして疲れたけれど、こういう疲労はいつも心地よいんです(笑)。

11月6日 カキモトアームズヘアコンテスト@六本木

イケてるスタイリスト&カラーリストが
イケてる男の子&女の子を作るコンテスト

10月中旬から11月にかけては、美容師の皆さんが参加するヘアコンテストが次々と開かれます。今回は、カキモトアームズのスタッフによる社内コンテストに審査員として参加しました。カキモトアームズは、髪の毛を切るスタイリストと、カラーを手掛けるカラーリストがタッグを組み、「東京で一番かわいい男の子&女の子」を作ります。

それが、マジでカワイイこと。美容師の皆さんは感度が高いので、最近はどのコンテストでもバレエコアなスタイルなどが頻出しますが、そんなコンテストの中でも群を抜いています。みなさん、洋服はどこで買っているのかな?ヘアスタイルだけではなく、ファッションについて聞いてみたい!と思ったのでした。

11月28日 「ケイト・スペード ニューヨーク」@銀座
12月2日 「ア ベイシング エイプ」@銀座

2024年の最後は2大キャラクターと一緒に
銀座で華々しいパーティー&ディナー

年末は、ファッション業界もパーティーが増え、華やかな世界がますますカラフルに。忙しいけれど、楽しい時期がやってきました。

2024年も、都内にはさまざまなショップがオープンしました。11月末には「ケイト・スペード ニューヨーク(KATE SPADE NEW YORK)」が銀座店をリニューアル。そして12月5日には、「ア ベイシング エイプ®(A BATHING APE®)」が東京・銀座の中央通りに新たに路面店「ベイプストア® 銀座(BAPE STORE® GINZA)」をオープンしました。

華やかなパーティには、素敵なゲストが欠かせません。「ケイト・スペード ニューヨーク」では、コラボレーションした誕生50周年のアイコン、ハローキティがお目見え。一方、「ベイプ」のディナーには、ベイビーマイロが駆けつけてくれました。ということで、記念写真。今年も、ファッション業界には楽しいことがいっぱいありました!

The post 編集長のiPhoneに残る写真&動画から振り返る 2024年の業界私的ニュース(下半期編) appeared first on WWDJAPAN.

“量より質”を体現するシャンパーニュ「テルモン」 元新聞記者のCEO右腕が語る「サステナにプランBはない」

環境に優しいシャンパーニュ「テルモン(TELMONT)」は、シャンパーニュ業界で最もサステナビリティに力を入れているブランドの代表格だ。“母なる自然の名のもとに”を掲げ、ブドウの有機栽培から輸送は海輸のみと徹底したサステナブルな企業活動を通して、シャンパーニュ業界に革新をもたらすと同時に、“量より質”をモットーにクオリティの高いシャンパーニュを届けている。「テルモン」を率いるのは、ルドヴィック・ドゥ・プレシ=テルモン最高経営責任者(CEO)。彼の右腕が、ジャスティン・ミード=テルモン グローバル・マーケティング&ビジネスデベロップメント・ディレクターだ。元々はフランスの新聞「ル・モンド(LE MONDE)」の記者だったというミードに、記者からシャンパーニュメゾンの運営へ転身した道のりや“ソバーキュリオス”の動きなどについて聞いた。

WWD:「ル・モンド」の記者からアルコール業界へ転換したきっかけは?
ジャスティン・ミード=テルモン グローバル・マーケティング&ビジネスデベロップメント・ディレクター(以下、ミード):記者として働き、コミュニケーション・エージェンシーでの経験もある。もともとお酒には興味があったし、記者としてではなく、違った視点で素晴らしい製品の重みのあるストーリーを伝えたいと思いモエ ヘネシーに転職し、シャンパーニュの世界を発見した。記者とシャンパーニュ業界での仕事を比較してみると、共通点がたくさんある。両方共、“真正性”や“情熱”が必須だし、真実に対する敬意がなくてはできない仕事だ。それからコニャックの世界に進んだ。
WWD:プレシCEOとの出会いや「テルモン」に携わるようになったきっかけは?
ミード:ルドヴィックとは、レミーコアントローの世界最高級コニャック「ルイ13世(LOUISⅠⅢ)」の仕事で出会った。彼がグローバル・ディレクターで、私はシニア・ブランド・マネジャーだったが、彼のチャレンジング精神とエネルギーに共感し、すぐに意気投合した。シャンパーニュもコニャックも高級で素晴らしい味わいが特徴。どちらも、自然の産物であるブドウがなければ作ることはできない。だから、徐々に自然やそれを育む地球を大切にするべきだという思いが芽生えた。それなしでは、これら最高の味わいは生まれないから。だから、ルドヴィックから環境に優しいシャンパーニュ「テルモン」の事業を手伝ってほしいと言われて「イエス」と即答したよ。「テルモン」はブドウ農家のシャンパーニュメゾンに対する暴動により1912年にアンリ・ロピタルが創業した。彼はブドウ作りを熟知しており、シャンパーニュも自分で作ろうと始めた当時のスタートアップ企業だ。ブドウ作りとシャンパーニュ作りは同じという精神を引き継ぎ、ルドヴィックとメゾンに第二次革命を起こしているところだ。

100年後にシャンパーニュを楽しむためにはプランBはない

WWD:数多くあるシャンパーニュブランドの中で「テルモン」の強みは?
ミード:シャンパーニュそのものが強みだ。それは、テロワール(ブドウが栽培される土地)そのものを表している。ボディーはしっかりしているけれども、とても軽やかな余韻がある点。フルーティで生命力があり、繊細な泡が特徴。それは、原料であるブドウの味に左右される。高品質のシャンパーニュをつくるには、いいブドウを栽培する必要がある。創業時からのブドウ作り=シャンパーニュ作りという考えを引き継ぎ、セラーマスターのベルトラン・ロピタルが1999年に有機栽培を始めた。畑を有機にすることは、新しい言語を学ぶほど大変なこと。長年かけて土壌を改善し、ここ数年で、除草剤、殺虫剤、防カビ剤、化学肥料を全く使用せず、100%の再生有機栽培に切り替えた。25年かけて生まれた完全有機栽培のブドウを使用したシャンパーニュは全体の約5%だ。
WWD:サステナビリティやトレーサビリティーへの取り組みには時間と投資が必要だが、ビジネス活動の主軸にそれを掲げるのは?
ミード:プランBは存在しないから。50年後、100年後にシャンパーニュを楽しみたいと思ったら、徹底したサステナビリティやトレーサビリティの活動を実行する以外に方法はない。われわれはサステナビリティへの取り組みを制限とは考えない。ビジネス活動を日々より良くする変化をもたらし、革新する大きなチャンスだと見ている。
WWD:具体的に行っている活動は?
ミード:まず、ギフトボックスを廃止。ボトルもリサイクルガラスを使用した色付きのボトルに切り替えて二酸化炭素の削減を行っている。「テルモン」は、グラスメーカーのヴェラリアと協業でシャンパーニュボトルとしては最軽量の800gのボトル(通常900g~1kg)を製作し、軽量化に成功した。通常は特許を取得し、他社との差別化を図るが、敢えてオープンソースにしている。より多くのシャンパーニュ業者がこの軽量ボトルを使用することで二酸化炭素排出量を減らせるから。「テルモン」の活動が小川だとしたら、それが業界全体に広がることで大きな川へとなる。オフィスや工場は全て再生エネルギーを使用しているし、トラクターもバイオ燃料に切り掛えた。通勤も全員、電車と自転車。雨の日は合羽を着て通勤しているよ。このように徹底的にサステナビリティにコミットすることで、「テルモン」は2050年までにネットゼロを達成した最初のシャンパーニュハウスになることを目指す。

品質や体験を重要視する“ソバーキュリアス”に商機あり

WWD:現在の課題は?
ミード:シャンパーニュの味自体やそれを製造する方法など、まだまだやることはたくさんある。サステナビリティの道は長い。「テルモン」のサステナビリティをビジネスの軸に据えた活動に続くワイン醸造家が増えることを期待している。
WWD:「テルモン」をより多くの人々に知ってもらうために行っていることは?
ミード:「テルモン」は、サステナビリティに関して一才妥協せずに、最高品質のシャンパーニュを提供するメゾンであることを伝える役割がある。われわれと共感してくれるディストリビューターやレストランなどとの関係性を築くのはもちろん、ラグジュアリー・ブランドをはじめ、サステナビリティ活動を積極的に行っているさまざまな他業種の会社とコラボレーションしている。イギリス発自転車「ブロンプトン(BROMPTON)」と協業でエコなワインツーリズムも提供している。パリから電車と「ブロンプトン」の自転車を使って、「テルモン」本社へ訪れるというものだ。
WWD:“ソバーキュリアス”の動きが広がり、アルコールフリーの飲料が増えているが、現在のアルコール業界をどのように分析するか?
ミード:ソバーキュリアスの動きは、確かにわれわれの業界に影響をもたらしている。それは、お酒の飲み方に対する意識が高まっているということ。「テルモン」のような量よりも品質や体験を重要視するブランドにとってはいい傾向だと思う。われわれにとって、この動きはポジティブなものでブランドの哲学ともマッチしている。高級アルコール飲料の未来は、透明性を持って本物と意味ある体験を提供することにあると思う。

The post “量より質”を体現するシャンパーニュ「テルモン」 元新聞記者のCEO右腕が語る「サステナにプランBはない」 appeared first on WWDJAPAN.

“量より質”を体現するシャンパーニュ「テルモン」 元新聞記者のCEO右腕が語る「サステナにプランBはない」

環境に優しいシャンパーニュ「テルモン(TELMONT)」は、シャンパーニュ業界で最もサステナビリティに力を入れているブランドの代表格だ。“母なる自然の名のもとに”を掲げ、ブドウの有機栽培から輸送は海輸のみと徹底したサステナブルな企業活動を通して、シャンパーニュ業界に革新をもたらすと同時に、“量より質”をモットーにクオリティの高いシャンパーニュを届けている。「テルモン」を率いるのは、ルドヴィック・ドゥ・プレシ=テルモン最高経営責任者(CEO)。彼の右腕が、ジャスティン・ミード=テルモン グローバル・マーケティング&ビジネスデベロップメント・ディレクターだ。元々はフランスの新聞「ル・モンド(LE MONDE)」の記者だったというミードに、記者からシャンパーニュメゾンの運営へ転身した道のりや“ソバーキュリオス”の動きなどについて聞いた。

WWD:「ル・モンド」の記者からアルコール業界へ転換したきっかけは?
ジャスティン・ミード=テルモン グローバル・マーケティング&ビジネスデベロップメント・ディレクター(以下、ミード):記者として働き、コミュニケーション・エージェンシーでの経験もある。もともとお酒には興味があったし、記者としてではなく、違った視点で素晴らしい製品の重みのあるストーリーを伝えたいと思いモエ ヘネシーに転職し、シャンパーニュの世界を発見した。記者とシャンパーニュ業界での仕事を比較してみると、共通点がたくさんある。両方共、“真正性”や“情熱”が必須だし、真実に対する敬意がなくてはできない仕事だ。それからコニャックの世界に進んだ。
WWD:プレシCEOとの出会いや「テルモン」に携わるようになったきっかけは?
ミード:ルドヴィックとは、レミーコアントローの世界最高級コニャック「ルイ13世(LOUISⅠⅢ)」の仕事で出会った。彼がグローバル・ディレクターで、私はシニア・ブランド・マネジャーだったが、彼のチャレンジング精神とエネルギーに共感し、すぐに意気投合した。シャンパーニュもコニャックも高級で素晴らしい味わいが特徴。どちらも、自然の産物であるブドウがなければ作ることはできない。だから、徐々に自然やそれを育む地球を大切にするべきだという思いが芽生えた。それなしでは、これら最高の味わいは生まれないから。だから、ルドヴィックから環境に優しいシャンパーニュ「テルモン」の事業を手伝ってほしいと言われて「イエス」と即答したよ。「テルモン」はブドウ農家のシャンパーニュメゾンに対する暴動により1912年にアンリ・ロピタルが創業した。彼はブドウ作りを熟知しており、シャンパーニュも自分で作ろうと始めた当時のスタートアップ企業だ。ブドウ作りとシャンパーニュ作りは同じという精神を引き継ぎ、ルドヴィックとメゾンに第二次革命を起こしているところだ。

100年後にシャンパーニュを楽しむためにはプランBはない

WWD:数多くあるシャンパーニュブランドの中で「テルモン」の強みは?
ミード:シャンパーニュそのものが強みだ。それは、テロワール(ブドウが栽培される土地)そのものを表している。ボディーはしっかりしているけれども、とても軽やかな余韻がある点。フルーティで生命力があり、繊細な泡が特徴。それは、原料であるブドウの味に左右される。高品質のシャンパーニュをつくるには、いいブドウを栽培する必要がある。創業時からのブドウ作り=シャンパーニュ作りという考えを引き継ぎ、セラーマスターのベルトラン・ロピタルが1999年に有機栽培を始めた。畑を有機にすることは、新しい言語を学ぶほど大変なこと。長年かけて土壌を改善し、ここ数年で、除草剤、殺虫剤、防カビ剤、化学肥料を全く使用せず、100%の再生有機栽培に切り替えた。25年かけて生まれた完全有機栽培のブドウを使用したシャンパーニュは全体の約5%だ。
WWD:サステナビリティやトレーサビリティーへの取り組みには時間と投資が必要だが、ビジネス活動の主軸にそれを掲げるのは?
ミード:プランBは存在しないから。50年後、100年後にシャンパーニュを楽しみたいと思ったら、徹底したサステナビリティやトレーサビリティの活動を実行する以外に方法はない。われわれはサステナビリティへの取り組みを制限とは考えない。ビジネス活動を日々より良くする変化をもたらし、革新する大きなチャンスだと見ている。
WWD:具体的に行っている活動は?
ミード:まず、ギフトボックスを廃止。ボトルもリサイクルガラスを使用した色付きのボトルに切り替えて二酸化炭素の削減を行っている。「テルモン」は、グラスメーカーのヴェラリアと協業でシャンパーニュボトルとしては最軽量の800gのボトル(通常900g~1kg)を製作し、軽量化に成功した。通常は特許を取得し、他社との差別化を図るが、敢えてオープンソースにしている。より多くのシャンパーニュ業者がこの軽量ボトルを使用することで二酸化炭素排出量を減らせるから。「テルモン」の活動が小川だとしたら、それが業界全体に広がることで大きな川へとなる。オフィスや工場は全て再生エネルギーを使用しているし、トラクターもバイオ燃料に切り掛えた。通勤も全員、電車と自転車。雨の日は合羽を着て通勤しているよ。このように徹底的にサステナビリティにコミットすることで、「テルモン」は2050年までにネットゼロを達成した最初のシャンパーニュハウスになることを目指す。

品質や体験を重要視する“ソバーキュリアス”に商機あり

WWD:現在の課題は?
ミード:シャンパーニュの味自体やそれを製造する方法など、まだまだやることはたくさんある。サステナビリティの道は長い。「テルモン」のサステナビリティをビジネスの軸に据えた活動に続くワイン醸造家が増えることを期待している。
WWD:「テルモン」をより多くの人々に知ってもらうために行っていることは?
ミード:「テルモン」は、サステナビリティに関して一才妥協せずに、最高品質のシャンパーニュを提供するメゾンであることを伝える役割がある。われわれと共感してくれるディストリビューターやレストランなどとの関係性を築くのはもちろん、ラグジュアリー・ブランドをはじめ、サステナビリティ活動を積極的に行っているさまざまな他業種の会社とコラボレーションしている。イギリス発自転車「ブロンプトン(BROMPTON)」と協業でエコなワインツーリズムも提供している。パリから電車と「ブロンプトン」の自転車を使って、「テルモン」本社へ訪れるというものだ。
WWD:“ソバーキュリアス”の動きが広がり、アルコールフリーの飲料が増えているが、現在のアルコール業界をどのように分析するか?
ミード:ソバーキュリアスの動きは、確かにわれわれの業界に影響をもたらしている。それは、お酒の飲み方に対する意識が高まっているということ。「テルモン」のような量よりも品質や体験を重要視するブランドにとってはいい傾向だと思う。われわれにとって、この動きはポジティブなものでブランドの哲学ともマッチしている。高級アルコール飲料の未来は、透明性を持って本物と意味ある体験を提供することにあると思う。

The post “量より質”を体現するシャンパーニュ「テルモン」 元新聞記者のCEO右腕が語る「サステナにプランBはない」 appeared first on WWDJAPAN.

鳥羽周作シェフ監修、話題の朝食“究極の鮭定食”とは? 「セブン バイ セブン 糸島」でいざ実食

福岡県・福岡市のシーサイドリゾート地「糸島半島・二見ヶ浦地区」に位置するラグジュアリーホテル「セブン バイ セブン 糸島(seven x seven)」は2025年1月6日〜4月5日、東京・代々木上原にあるレストラン「sio」のオーナーシェフである鳥羽周作氏が監修したメニュー“究極の鮭定食”(1人、3500円)を提供する。一足先に試食してきたので、リポートする。

「セブン バイ セブン 糸島」とは?

「セブン バイ セブン 糸島」は2024年3月に開業したホテルで、全ての客室から海が臨める。長期滞在もできるよう洗濯機とミニキッチンも完備しており、“チルタイム”を過ごすことができる広々としたバルコニーも付いている。

ロビーにはビジター利用も可能なカフェとショップもあり、糸島の食材を使ったパスタやサンドイッチ、ドリンクなどを提供しているほか、ホテルがセレクトしたお土産などの購入もできる。一息つきたいときにふらっと立ち寄るのも良いだろう。

“究極の鮭定食”を実食!

食事を提供するのは、テラス席もあるカフェロビーだ。開放感のある大きな窓からはパームビーチの海が広がっており、ここで食べる“究極の鮭定食”はまた格別だ。鳥羽シェフは、「おいしさとは、味覚だけではなく外的要因も関わってくると考えています。今回おいしさを底上げするのは、目の前に海が広がっている最高のロケーション。地元の糸島や九州の食材を組み合わせた、ここ『セブン バイ セブン 糸島』でしか楽しめない“究極の鮭定食”になっていると思います」と話す。

定食は厚切りの銀鮭をはじめ、豚汁や肉じゃが、セロリとちくわのぬた、刺身のりゅうきゅう、蓮根のきんぴらなど、バランスの良い9品が並ぶ、まさに王道の和朝食。白米は糸島産の二丈米を使用しており、塩気の効いたおかずなどと相性が良い柔らかな甘さが特徴的だ。

メーンとなる銀鮭は、箸を入れるとパリッと音を立てるほど皮が香ばしく焼かれている。それに対し、身は脂が乗っていてとてもジューシー。白米の進む手が止まらず、2杯目をおかわりしてしまったほどだ。丁寧に骨抜きされているので、子どもも安心して食べられる。

調理方法にこだわりがあるそうで、鳥羽シェフは「はじめに皮に穴を開け、焼いても縮まないようにしてから一度乾燥させます。そのときに、身は乾燥しないようにしっかりと保護しながら、前日から焼く直前まで時間をかけて乾かす。しっかりと乾燥させたら、皮を下にフライパンで焼きつけ、オープンでじっくりと火を通します」と説明した。

熱々の豚汁は白味噌のほっこりとする味わいで、寝起きの体に染み渡るおいしさ。大きめの具材がごろごろと入っており、飲むよりも「食べる豚汁」という表現が正しいだろう。

気温のちょうど良い季節はテラスで、冬の寒い時期は料理が冷めてしまうので、室内で食べることをおすすめしたい。

元々は東京で提供していた定食。糸島仕様にブラッシュアップ

PROFILE: 鳥羽周作/sio 代表取締役

鳥羽周作/sio 代表取締役
PROFILE: (とば・しゅうさく)/Jリーグの練習生、小学校の教員を経て、31歳で料理の世界に。2018年、東京・代々木上原に「sio」をオープンした。同店は「ミシュランガイド東京 2020」から6年連続で掲載されている。現在、全国にいろいろな業態の9店舗を展開。2024年12月には、東京・青山にイノベーティブイタリアン「sio AOYAMA」をリニューアルオープンした。書籍、YouTube、SNSなどで公開するレシピや、フードプロデュースなど、レストランの枠を超えてさまざまな手段で「おいしい」を届けている。モットーは「幸せの分母を増やす」。

この定食は元々、東京・青山にあるレストラン「ホテルズ(Hotel's)」(現「シオ アオヤマ(sio AOYAMA)」)で提供していた人気のメニューだ(現在は提供を休止中)。

「全国のホテルで、この定食が朝ごはんとして食べられたら最高だなという思いで考案したメニューなので、『セブン バイ セブン 糸島』で提供できることをうれしく思います。『ホテルズ』をオープンした際、名前の通りホテルの食事プランとして採用いただけるような展開も意識していたので、鮭定食に関しては調理工程が難しいものでなく、どんな環境でもおいしく仕上がるようなレシピを作成しました」(鳥羽シェフ)。

「セブン バイ セブン 糸島」で提供する“究極の鮭定食”は、料理の一部に糸島野菜を使用。NHKの朝ドラ「おむすび」でも注目を集めている糸島野菜は、別名・潮風野菜とも呼ばれており、海風のミネラルを受けて育つことで甘みと旨味が凝縮される。そんなおいしさがギュッと詰まった大根やにんじん、白菜などの食材を取り入れ、糸島仕様にブラッシュアップしている。

“究極の鮭定食”は1日60食限定で、宿泊者のみ予約可能。1日の始まりを“究極の鮭定食”からスタートする糸島旅行を楽しんでみてはいかがだろうか。

The post 鳥羽周作シェフ監修、話題の朝食“究極の鮭定食”とは? 「セブン バイ セブン 糸島」でいざ実食 appeared first on WWDJAPAN.

鳥羽周作シェフ監修、話題の朝食“究極の鮭定食”とは? 「セブン バイ セブン 糸島」でいざ実食

福岡県・福岡市のシーサイドリゾート地「糸島半島・二見ヶ浦地区」に位置するラグジュアリーホテル「セブン バイ セブン 糸島(seven x seven)」は2025年1月6日〜4月5日、東京・代々木上原にあるレストラン「sio」のオーナーシェフである鳥羽周作氏が監修したメニュー“究極の鮭定食”(1人、3500円)を提供する。一足先に試食してきたので、リポートする。

「セブン バイ セブン 糸島」とは?

「セブン バイ セブン 糸島」は2024年3月に開業したホテルで、全ての客室から海が臨める。長期滞在もできるよう洗濯機とミニキッチンも完備しており、“チルタイム”を過ごすことができる広々としたバルコニーも付いている。

ロビーにはビジター利用も可能なカフェとショップもあり、糸島の食材を使ったパスタやサンドイッチ、ドリンクなどを提供しているほか、ホテルがセレクトしたお土産などの購入もできる。一息つきたいときにふらっと立ち寄るのも良いだろう。

“究極の鮭定食”を実食!

食事を提供するのは、テラス席もあるカフェロビーだ。開放感のある大きな窓からはパームビーチの海が広がっており、ここで食べる“究極の鮭定食”はまた格別だ。鳥羽シェフは、「おいしさとは、味覚だけではなく外的要因も関わってくると考えています。今回おいしさを底上げするのは、目の前に海が広がっている最高のロケーション。地元の糸島や九州の食材を組み合わせた、ここ『セブン バイ セブン 糸島』でしか楽しめない“究極の鮭定食”になっていると思います」と話す。

定食は厚切りの銀鮭をはじめ、豚汁や肉じゃが、セロリとちくわのぬた、刺身のりゅうきゅう、蓮根のきんぴらなど、バランスの良い9品が並ぶ、まさに王道の和朝食。白米は糸島産の二丈米を使用しており、塩気の効いたおかずなどと相性が良い柔らかな甘さが特徴的だ。

メーンとなる銀鮭は、箸を入れるとパリッと音を立てるほど皮が香ばしく焼かれている。それに対し、身は脂が乗っていてとてもジューシー。白米の進む手が止まらず、2杯目をおかわりしてしまったほどだ。丁寧に骨抜きされているので、子どもも安心して食べられる。

調理方法にこだわりがあるそうで、鳥羽シェフは「はじめに皮に穴を開け、焼いても縮まないようにしてから一度乾燥させます。そのときに、身は乾燥しないようにしっかりと保護しながら、前日から焼く直前まで時間をかけて乾かす。しっかりと乾燥させたら、皮を下にフライパンで焼きつけ、オープンでじっくりと火を通します」と説明した。

熱々の豚汁は白味噌のほっこりとする味わいで、寝起きの体に染み渡るおいしさ。大きめの具材がごろごろと入っており、飲むよりも「食べる豚汁」という表現が正しいだろう。

気温のちょうど良い季節はテラスで、冬の寒い時期は料理が冷めてしまうので、室内で食べることをおすすめしたい。

元々は東京で提供していた定食。糸島仕様にブラッシュアップ

PROFILE: 鳥羽周作/sio 代表取締役

鳥羽周作/sio 代表取締役
PROFILE: (とば・しゅうさく)/Jリーグの練習生、小学校の教員を経て、31歳で料理の世界に。2018年、東京・代々木上原に「sio」をオープンした。同店は「ミシュランガイド東京 2020」から6年連続で掲載されている。現在、全国にいろいろな業態の9店舗を展開。2024年12月には、東京・青山にイノベーティブイタリアン「sio AOYAMA」をリニューアルオープンした。書籍、YouTube、SNSなどで公開するレシピや、フードプロデュースなど、レストランの枠を超えてさまざまな手段で「おいしい」を届けている。モットーは「幸せの分母を増やす」。

この定食は元々、東京・青山にあるレストラン「ホテルズ(Hotel's)」(現「シオ アオヤマ(sio AOYAMA)」)で提供していた人気のメニューだ(現在は提供を休止中)。

「全国のホテルで、この定食が朝ごはんとして食べられたら最高だなという思いで考案したメニューなので、『セブン バイ セブン 糸島』で提供できることをうれしく思います。『ホテルズ』をオープンした際、名前の通りホテルの食事プランとして採用いただけるような展開も意識していたので、鮭定食に関しては調理工程が難しいものでなく、どんな環境でもおいしく仕上がるようなレシピを作成しました」(鳥羽シェフ)。

「セブン バイ セブン 糸島」で提供する“究極の鮭定食”は、料理の一部に糸島野菜を使用。NHKの朝ドラ「おむすび」でも注目を集めている糸島野菜は、別名・潮風野菜とも呼ばれており、海風のミネラルを受けて育つことで甘みと旨味が凝縮される。そんなおいしさがギュッと詰まった大根やにんじん、白菜などの食材を取り入れ、糸島仕様にブラッシュアップしている。

“究極の鮭定食”は1日60食限定で、宿泊者のみ予約可能。1日の始まりを“究極の鮭定食”からスタートする糸島旅行を楽しんでみてはいかがだろうか。

The post 鳥羽周作シェフ監修、話題の朝食“究極の鮭定食”とは? 「セブン バイ セブン 糸島」でいざ実食 appeared first on WWDJAPAN.

1万5000円のチケットが1分で即完 「アンジェリックプリティ」のショーに集まったロリィタ服愛好家をキャッチ

「アンジェリックプリティ(ANGELICPRETTY)」はこのほど、大手町三井ホールで2025年春コレクションをショー形式で発表した。モデルの中村里砂や加藤ナナ、⻘木美沙子らが着こなす51ルックに、会場に集まった200人以上のロリィタファッション愛好家はうっとりとした眼差しを向けた。

シーズンテーマは「ドールハウス」で、全51ルックを発表した。ブランドのアイコンカラーであるピンクを全面に打ち出しつつ、ミントグリーンやイエローなどのアクセントカラーを用いる。定番のケーキやビスケットといったスイーツ柄、オリジナルキャラクターの「リリカルバニー」「はにかみベアー」柄など、オリジナルプリントを用いた新作7シリーズのほか、ハローキティ、リトルツインスターズ、シナモンロールというサンリオの人気キャラクターとコラボレーションしたドレスも登場した。

印象的だったのは、観客のブランドへの愛が非常に深いこと。例えば、モデルがステージの裾から歩き始めて間もないにもかかわらず、それがリバイバルアイテムであると察知した瞬間、会場全体から歓声が湧き上がった。09年発表のハローキティコラボアイテムや、約10年前に発売した“Dear Princess〜乙女のワードローブ〜”というプリンセススタイルを提案するシリーズ、猫柄の“ドーリーキャット”シリーズなどに対し、ゲストは両手で口を押さえて驚いた様子を見せたり、小さく拍手をしたり、頷きながら鑑賞したり。同ブランドで長年デザイナーを務めるASUKAは、「今季は『アンジェリックプリティ』の原点に立ち返りつつ、ブランド立ち上げ当時よりも幅広い素材を使用しながら、アーカイブ作品を可能な限り再現した。」と話した。

「アンジェリックプリティ」は1979年にオープンのセレクトショップ「プリティ」を前身として、2000年にスタートした。約20年という歴史の中で、ファッションショーがメインのイベントを開き始めたのはここ数年のことだ。ロリィタファッション愛好家の文化の一つに、ロリィタファッションをまとってカフェタイムを楽しむ「お茶会」があり、同ブランドもホテルなどを貸し切って同様のイベントを開いてきたが、2020年の新型コロナウイルスの感染拡大によってオンラインで開催せざるをえなくなった。そこでランウエイショーの動画を流し、新作発表の場にしたことから、現在のような形が出来上がったという。例年チケットは争奪戦であり、今年は1万5000円という決して安くはない価格にもかかわらず、公式サイトで発売したところわずか1分で完売した。

ショー来場者たちをキャッチ!

この日のドレスコードは、“特別な日にふさわしい「アンジェリックプリティ」コーデ”。クラシックロリータや甘ロリータなど、思い思いのスタイルをまとった来場者たちは、ショーが終わると新作アイテムが展示された別会場に移動し、思い思いに撮影会を楽しんだ。日本人だけでなく、中国やアメリカからやってきた愛好家も多く、国際交流を深め合う場面もあった。参加者の1人のまいこさんは、「ロリィタは互いのファッションを褒めるカルチャーがあり、それがすごくすてき」と笑顔を見せた。

The post 1万5000円のチケットが1分で即完 「アンジェリックプリティ」のショーに集まったロリィタ服愛好家をキャッチ appeared first on WWDJAPAN.

「ジーユー」が「新世紀エヴァンゲリオン」や“マイメロディ”“クロミ”とコラボ! 来週発売のファッションアイテム14選【12/30〜1/5】

ファッションアイテムの発売情報を「WWDJAPAN」的視点でピックアップ!今回は12月30日〜1月5日に発売するアイテムを紹介します。「ジーユー(GU)」は、1月1日の新年初売りからコラボの話題が目白押しです。アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」とのコラボコレクションではメンズ8型をラインアップ。一方、2025年に“マイメロディ”は50周年、“クロミ”は20周年を迎えることを記念し、同日に両キャラクターをあしらったコラボアイテムを発売します。ユニクロ「UT」からはTVアニメシリーズ「ドラゴンボールDAIMA」とコラボしたメンズとキッズアイテムを1日に発売します。子どもはお年玉を持って、大人も新年のお祝いムードでお買い物をするのはワクワクしますね!

【1月1日発売】
ジーユー
(GU)

「新世紀エヴァンゲリオン」とコラボ

「ジーユー(GU)」は、アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」とのコラボコレクションを発売する。同コレクションは、メンズ8型をラインアップ。首元に“NERV”マーク、腕にはパッチをあしらった“ウィンドプルーフシェルパーカ”や、グラフィックTと組み合わせると初号機と弐号機のカラーリングを再現できる“ベルトバッグ”など作品の世界観を身にまとえるアイテムを用意する。

■商品詳細

シェルパーカ(4990円※編集部調べ、以下同)
スエット(2990円)
パーカ(2990円)
Tシャツ(1290円)
バッグ(2290円)
ソックス(390円)
※一部商品

【1月1日発売】
ジーユー
(GU)

サンリオの“マイメロディ”“クロミ”とコラボ

「ジーユー(GU)」は、サンリオのキャラクター“マイメロディ”“クロミ”とのコラボアイテムを発売する。同コラボは、両キャラクターをあしらった裏起毛スエットや、周年を祝うアニバーサリーケーキをデザインしたジップアップパーカ、そろいのリボンを付けた両キャラクターをそれぞれ配したクロップド丈のTシャツなどをラインアップ。2025年に“マイメロディ”は50周年、“クロミ”は20周年を迎える。

■商品詳細

スエット(2990円)
ジップアップパーカ(2990円)
Tシャツ(1290円)
ルームウエアセットアップ(3990円)
ソックス(390円)
ポーチ(1990円)
※一部商品

【1月1日発売】
ニコアンド
(NIKO AND...)

発売から30周年を迎えるプレステとコラボ

「ニコアンド(NIKO AND...)」は、発売から30周年を迎えるゲーム機、プレイステーション(PlayStation)とのコラボコレクション“プレイステーション ミーツ ニコアンド(PlayStation meets niko and...)”を発売する。同コレクションでは、歴代プレイステーションのロゴと、人気タイトルから「グランツーリスモ」、「サルゲッチュ」、「ラストオブアス」のグラフィックを落とし込んだプルオーバーなどをラインアップする。

■商品詳細

プルオーバー(7000円)
パーカ(7000円)
ブルゾン(1万5000円)
キャップ(3960円)
ナップサック(4950円)
カラビナ(2970円)

【1月1日発売】
アフタヌーンティー・リビング
(AFTERNOON TEA LIVING)

メトロポリタン美術館
毎月1日に発売

「アフタヌーンティー・リビング(AFTERNOON TEA LIVING)」は、アメリカ・ニューヨークのメトロポリタン美術館とのコラボアイテムを発売する。同コラボは、季節に合わせて選んだ名作がモチーフのアイテムを1年を通して毎月初1日に発売するもの。1月発売分は、フランスの印象派画家、オーギュスト・ルノワール(Auguste Renoir)の「Bouquet of Chrysanthemums(菊の花束)」を採用したバッグとポーチに加えて、メトロポリタン美術館のビンテージロゴをモチーフとしたバッグとポーチ、さらにスクリューボトルをラインアップする。

■商品詳細

バッグ(2200円)
ポーチ(2200円)
スクリューボトル(3520円)
※一部商品

【1月1日発売】
ユニクロ
(UNIQLO)

「UT」と「ドラゴンボールDAIMA」がコラボ

「ユニクロ(UNIQLO)」のTシャツブランド「UT」は、現在放送中のTVアニメシリーズ「ドラゴンボールDAIMA」とコラボレーションしたコレクションを発売する。同コラボでは、メンズ用スエットシャツ3型と、メンズ用グラフィックTシャツ4型、そしてキッズ用のグラフィックTシャツ3型の計10型を用意。同アニメのタイトルロゴやイラストをあしらうほか、原作漫画「ドラゴンボール」の扉絵などもプリントに落とし込んだ。

■商品詳細

スエットシャツ(2990円)
グラフィックTシャツ(1500円)
キッズ グラフィックTシャツ(990円)
※一部商品

【1月1日発売】
ドクターマーチン
(DR.MARTENS)

巳年仕様の新作コレクション

「ドクターマーチン(DR.MARTENS)」は、2025年の干支「巳」に着想した新作コレクション“イヤー オブ ザ スネーク コレクション(YEAR OF THE SNAKE COLLECTION)”を発売する。同コレクションは、巳年にちなんでアッパーにはスネークスキンのエンボス加工のレザーを採用したシューズや、ストラップの部分にブラウンスネークエンボスを採用したバックパックなど計4型をラインアップ。また、同コレクションのアイテム全てに、幸運を願ってゴールドのスネークチャームを装飾し、巳年仕様に仕上げた。

■商品詳細

シューズ(2万8600〜3万800円)
ブーツ(3万3000円)
バックパック(3万8500円)

【1月1日発売】
ニコアンド
(NIKO AND...)

「セサミストリート」コラボ
スエットやカーディガン、キャップなど

「ニコアンド(NIKO AND...)」は、子ども向け教育番組「セサミストリート」のキャラクターとコラボしたアイテムを発売する。同コラボでは、左胸にキャラクターをあしらったスエット、漫画を思わせるデザインのパーカ、写真を大胆に配したロンTなどのウエアに加えて、ソックスやハンドウォーマー、キャップなどの小物も充実したラインアップで展開する。。

■商品詳細

スエット(7000円)
パーカ(7500円)
ロンT(6000円)
ソックス(2000円)
ハンドウォーマー(3990円)
※一部商品

【1月1日発売】
ニューエラ
(NEW ERA)

正月に登場する4つの新作コレクション

「ニューエラ(NEW ERA)」は、2025年の干支「巳」にちなんだデザインやラインストーン、花柄のゴブラン生地などを使用した新作ヘッドウエアを発売する。今回は、4つのコレクションが一堂にラインアップ。2025年の干支である「巳」に着目した、“ブラック スネーク コレクション”やロゴをラインストーンであしらった“ロサンゼルス・ドジャース ラインストーン コレクション”などさまざまなデザインのヘッドウエアをそろえる。

■商品詳細

ヘッドウエア(5280円〜1万3200円)
※一部商品

【1月1日発売】
ルイ・ヴィトン
(LOUIS VUITTON)

村上隆とのリエディション・コレクション

「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は、アーティスト、村上隆とのコラボから20周年を記念し、リエディション・コレクションを発売する。アイテムは、33色の“LV”イニシャルとモノグラム・フラワー モチーフによる“モノグラム・マルチカラー”をまとわせたアイテムをはじめとする、コラボならではの意匠を凝らした。バッグやスーツケース、ウオレット、アクセサリー、シューズ、フレグランスなど幅広く200点以上をラインアップする。

■商品詳細

バッグ(35万2000円〜)
スーツケース(62万1500円)
スニーカー(25万5200円)
フレグランス(100mL、5万5000円)
※一部商品

【1月1日発売】
ヴァンズ
(VANS)

「ビリーズ」との“干支プロジェクト”

「ヴァンズ(VANS)」は、「ビリーズ(BILLY’S)」との新年恒例“干支プロジェクト”の2025年モデルを発売する。今回発売する“イヤー オブ ザ スネイク オーセンティック(YEAR OF THE SNAKE AUTHENTIC)”は、2025年の干支“巳”にあやかり、ヘビの“脱皮”に着想を得たデザインの“オーセンティック”2色をラインアップ。経年変化によってアッパーのスネークスキンの柄が出てくる仕様に仕上げた。

■商品詳細

シューズ(1万3200円)

【1月2日発売】
ディオール
(DIOR)

カウズとのコラボコレクション

「ディオール(DIOR)」は、アーティストのカウズ(KAWS)とコラボレーションした限定カプセルコレクション“ディオール&カウズ”を発売する。本コレクションは、「ディオール」のアイコニックなコードとカウズならではの独特な世界観を融合した陽気でポップなエネルギーに満ちたアイテムをそろえる。

■商品詳細

ジャケット
パンツ
バッグ
キャップ
※一部商品

【1月2日発売】
アンブッシュ
(AMBUSH)

2025年干支・巳を象ったネックレス

「アンブッシュ(AMBUSH)」は、2025年の干支、“巳”をモチーフとしたネックレスを発売する。同ネックレスは、ブランド名にヘビが巻き付くデザインで、ヘビのうろこは緻密に掘り上げたものと、きらびやかなジルコニアをあしらったものを制作。カラーはシルバーとゴールドをそろえ、チェーンはアジャスター付きで45cm、50cmと調整できる仕様だ。

■商品詳細

ネックレス(3万800〜4万9500円)

【1月2日発売】
フェンディ
(FENDI)

100周年記念コレクション“フェンディ アイズ”

「フェンディ(FENDI)」は、ブランドの100周年記念コレクション“フェンディ アイズ”を発売する。同コレクションは、コンテンポラリースタイルでメゾンのDNAエレメントを再考。ブランドのシグネチャー“モンスター アイ”デザインを再解釈しデザインに落とし込んだメンズ、ウィメンズのバッグのほか、革小物などをラインアップする。

■商品詳細

バッグ
革小物
スニーカー
ウエア
※一部商品

【1月3日発売】
プーマ
(PUMA)

「サイ」とコラボ
フットボールシャツやスニーカー“パレルモ”など 

「プーマ(PUMA)」は、「サイ(SCYE)」とのコラボアイテムを発売する。同コラボは、“プーマキャット”と「サイ」の“ライノ”を忍ばせた、カモ柄のフットボールシャツや「サイ」のパターンワークで生まれ変わらせた、「プーマ」を代表する“T7”トラックジャケット、トラックパンツのほか両ブランドモチーフを随所にあしらい、独自のカラーリングを施したスニーカー“パレルモ(PALERMO)”をそろえる。

■商品詳細

Tシャツ(1万1000円)
トラックジャケット(1万9800円)
トラックパンツ(1万6500円)
スニーカー(1万7600円)

The post 「ジーユー」が「新世紀エヴァンゲリオン」や“マイメロディ”“クロミ”とコラボ! 来週発売のファッションアイテム14選【12/30〜1/5】 appeared first on WWDJAPAN.

「ジーユー」が「新世紀エヴァンゲリオン」や“マイメロディ”“クロミ”とコラボ! 来週発売のファッションアイテム14選【12/30〜1/5】

ファッションアイテムの発売情報を「WWDJAPAN」的視点でピックアップ!今回は12月30日〜1月5日に発売するアイテムを紹介します。「ジーユー(GU)」は、1月1日の新年初売りからコラボの話題が目白押しです。アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」とのコラボコレクションではメンズ8型をラインアップ。一方、2025年に“マイメロディ”は50周年、“クロミ”は20周年を迎えることを記念し、同日に両キャラクターをあしらったコラボアイテムを発売します。ユニクロ「UT」からはTVアニメシリーズ「ドラゴンボールDAIMA」とコラボしたメンズとキッズアイテムを1日に発売します。子どもはお年玉を持って、大人も新年のお祝いムードでお買い物をするのはワクワクしますね!

【1月1日発売】
ジーユー
(GU)

「新世紀エヴァンゲリオン」とコラボ

「ジーユー(GU)」は、アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」とのコラボコレクションを発売する。同コレクションは、メンズ8型をラインアップ。首元に“NERV”マーク、腕にはパッチをあしらった“ウィンドプルーフシェルパーカ”や、グラフィックTと組み合わせると初号機と弐号機のカラーリングを再現できる“ベルトバッグ”など作品の世界観を身にまとえるアイテムを用意する。

■商品詳細

シェルパーカ(4990円※編集部調べ、以下同)
スエット(2990円)
パーカ(2990円)
Tシャツ(1290円)
バッグ(2290円)
ソックス(390円)
※一部商品

【1月1日発売】
ジーユー
(GU)

サンリオの“マイメロディ”“クロミ”とコラボ

「ジーユー(GU)」は、サンリオのキャラクター“マイメロディ”“クロミ”とのコラボアイテムを発売する。同コラボは、両キャラクターをあしらった裏起毛スエットや、周年を祝うアニバーサリーケーキをデザインしたジップアップパーカ、そろいのリボンを付けた両キャラクターをそれぞれ配したクロップド丈のTシャツなどをラインアップ。2025年に“マイメロディ”は50周年、“クロミ”は20周年を迎える。

■商品詳細

スエット(2990円)
ジップアップパーカ(2990円)
Tシャツ(1290円)
ルームウエアセットアップ(3990円)
ソックス(390円)
ポーチ(1990円)
※一部商品

【1月1日発売】
ニコアンド
(NIKO AND...)

発売から30周年を迎えるプレステとコラボ

「ニコアンド(NIKO AND...)」は、発売から30周年を迎えるゲーム機、プレイステーション(PlayStation)とのコラボコレクション“プレイステーション ミーツ ニコアンド(PlayStation meets niko and...)”を発売する。同コレクションでは、歴代プレイステーションのロゴと、人気タイトルから「グランツーリスモ」、「サルゲッチュ」、「ラストオブアス」のグラフィックを落とし込んだプルオーバーなどをラインアップする。

■商品詳細

プルオーバー(7000円)
パーカ(7000円)
ブルゾン(1万5000円)
キャップ(3960円)
ナップサック(4950円)
カラビナ(2970円)

【1月1日発売】
アフタヌーンティー・リビング
(AFTERNOON TEA LIVING)

メトロポリタン美術館
毎月1日に発売

「アフタヌーンティー・リビング(AFTERNOON TEA LIVING)」は、アメリカ・ニューヨークのメトロポリタン美術館とのコラボアイテムを発売する。同コラボは、季節に合わせて選んだ名作がモチーフのアイテムを1年を通して毎月初1日に発売するもの。1月発売分は、フランスの印象派画家、オーギュスト・ルノワール(Auguste Renoir)の「Bouquet of Chrysanthemums(菊の花束)」を採用したバッグとポーチに加えて、メトロポリタン美術館のビンテージロゴをモチーフとしたバッグとポーチ、さらにスクリューボトルをラインアップする。

■商品詳細

バッグ(2200円)
ポーチ(2200円)
スクリューボトル(3520円)
※一部商品

【1月1日発売】
ユニクロ
(UNIQLO)

「UT」と「ドラゴンボールDAIMA」がコラボ

「ユニクロ(UNIQLO)」のTシャツブランド「UT」は、現在放送中のTVアニメシリーズ「ドラゴンボールDAIMA」とコラボレーションしたコレクションを発売する。同コラボでは、メンズ用スエットシャツ3型と、メンズ用グラフィックTシャツ4型、そしてキッズ用のグラフィックTシャツ3型の計10型を用意。同アニメのタイトルロゴやイラストをあしらうほか、原作漫画「ドラゴンボール」の扉絵などもプリントに落とし込んだ。

■商品詳細

スエットシャツ(2990円)
グラフィックTシャツ(1500円)
キッズ グラフィックTシャツ(990円)
※一部商品

【1月1日発売】
ドクターマーチン
(DR.MARTENS)

巳年仕様の新作コレクション

「ドクターマーチン(DR.MARTENS)」は、2025年の干支「巳」に着想した新作コレクション“イヤー オブ ザ スネーク コレクション(YEAR OF THE SNAKE COLLECTION)”を発売する。同コレクションは、巳年にちなんでアッパーにはスネークスキンのエンボス加工のレザーを採用したシューズや、ストラップの部分にブラウンスネークエンボスを採用したバックパックなど計4型をラインアップ。また、同コレクションのアイテム全てに、幸運を願ってゴールドのスネークチャームを装飾し、巳年仕様に仕上げた。

■商品詳細

シューズ(2万8600〜3万800円)
ブーツ(3万3000円)
バックパック(3万8500円)

【1月1日発売】
ニコアンド
(NIKO AND...)

「セサミストリート」コラボ
スエットやカーディガン、キャップなど

「ニコアンド(NIKO AND...)」は、子ども向け教育番組「セサミストリート」のキャラクターとコラボしたアイテムを発売する。同コラボでは、左胸にキャラクターをあしらったスエット、漫画を思わせるデザインのパーカ、写真を大胆に配したロンTなどのウエアに加えて、ソックスやハンドウォーマー、キャップなどの小物も充実したラインアップで展開する。。

■商品詳細

スエット(7000円)
パーカ(7500円)
ロンT(6000円)
ソックス(2000円)
ハンドウォーマー(3990円)
※一部商品

【1月1日発売】
ニューエラ
(NEW ERA)

正月に登場する4つの新作コレクション

「ニューエラ(NEW ERA)」は、2025年の干支「巳」にちなんだデザインやラインストーン、花柄のゴブラン生地などを使用した新作ヘッドウエアを発売する。今回は、4つのコレクションが一堂にラインアップ。2025年の干支である「巳」に着目した、“ブラック スネーク コレクション”やロゴをラインストーンであしらった“ロサンゼルス・ドジャース ラインストーン コレクション”などさまざまなデザインのヘッドウエアをそろえる。

■商品詳細

ヘッドウエア(5280円〜1万3200円)
※一部商品

【1月1日発売】
ルイ・ヴィトン
(LOUIS VUITTON)

村上隆とのリエディション・コレクション

「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は、アーティスト、村上隆とのコラボから20周年を記念し、リエディション・コレクションを発売する。アイテムは、33色の“LV”イニシャルとモノグラム・フラワー モチーフによる“モノグラム・マルチカラー”をまとわせたアイテムをはじめとする、コラボならではの意匠を凝らした。バッグやスーツケース、ウオレット、アクセサリー、シューズ、フレグランスなど幅広く200点以上をラインアップする。

■商品詳細

バッグ(35万2000円〜)
スーツケース(62万1500円)
スニーカー(25万5200円)
フレグランス(100mL、5万5000円)
※一部商品

【1月1日発売】
ヴァンズ
(VANS)

「ビリーズ」との“干支プロジェクト”

「ヴァンズ(VANS)」は、「ビリーズ(BILLY’S)」との新年恒例“干支プロジェクト”の2025年モデルを発売する。今回発売する“イヤー オブ ザ スネイク オーセンティック(YEAR OF THE SNAKE AUTHENTIC)”は、2025年の干支“巳”にあやかり、ヘビの“脱皮”に着想を得たデザインの“オーセンティック”2色をラインアップ。経年変化によってアッパーのスネークスキンの柄が出てくる仕様に仕上げた。

■商品詳細

シューズ(1万3200円)

【1月2日発売】
ディオール
(DIOR)

カウズとのコラボコレクション

「ディオール(DIOR)」は、アーティストのカウズ(KAWS)とコラボレーションした限定カプセルコレクション“ディオール&カウズ”を発売する。本コレクションは、「ディオール」のアイコニックなコードとカウズならではの独特な世界観を融合した陽気でポップなエネルギーに満ちたアイテムをそろえる。

■商品詳細

ジャケット
パンツ
バッグ
キャップ
※一部商品

【1月2日発売】
アンブッシュ
(AMBUSH)

2025年干支・巳を象ったネックレス

「アンブッシュ(AMBUSH)」は、2025年の干支、“巳”をモチーフとしたネックレスを発売する。同ネックレスは、ブランド名にヘビが巻き付くデザインで、ヘビのうろこは緻密に掘り上げたものと、きらびやかなジルコニアをあしらったものを制作。カラーはシルバーとゴールドをそろえ、チェーンはアジャスター付きで45cm、50cmと調整できる仕様だ。

■商品詳細

ネックレス(3万800〜4万9500円)

【1月2日発売】
フェンディ
(FENDI)

100周年記念コレクション“フェンディ アイズ”

「フェンディ(FENDI)」は、ブランドの100周年記念コレクション“フェンディ アイズ”を発売する。同コレクションは、コンテンポラリースタイルでメゾンのDNAエレメントを再考。ブランドのシグネチャー“モンスター アイ”デザインを再解釈しデザインに落とし込んだメンズ、ウィメンズのバッグのほか、革小物などをラインアップする。

■商品詳細

バッグ
革小物
スニーカー
ウエア
※一部商品

【1月3日発売】
プーマ
(PUMA)

「サイ」とコラボ
フットボールシャツやスニーカー“パレルモ”など 

「プーマ(PUMA)」は、「サイ(SCYE)」とのコラボアイテムを発売する。同コラボは、“プーマキャット”と「サイ」の“ライノ”を忍ばせた、カモ柄のフットボールシャツや「サイ」のパターンワークで生まれ変わらせた、「プーマ」を代表する“T7”トラックジャケット、トラックパンツのほか両ブランドモチーフを随所にあしらい、独自のカラーリングを施したスニーカー“パレルモ(PALERMO)”をそろえる。

■商品詳細

Tシャツ(1万1000円)
トラックジャケット(1万9800円)
トラックパンツ(1万6500円)
スニーカー(1万7600円)

The post 「ジーユー」が「新世紀エヴァンゲリオン」や“マイメロディ”“クロミ”とコラボ! 来週発売のファッションアイテム14選【12/30〜1/5】 appeared first on WWDJAPAN.

BLACKPINKジェニーのステージで着用した注目の”ホワイトフリルスカート”の着こなしをチェック!

プリティーガールズへのメッセージを掲げて新曲“マントラ(Mantra)”をリリースしたBLACKPINKのジェニー(Jennie)。パワフルなパフォーマンスと共に、自由奔放でロマンチックなムードを漂わせるホワイトフリルスカートのスタイリングに注目が集まっています。K-POPアイドルのステージスタイリングからファッションアイコンたちのデイリールックまでさまざまな場面で登場するホワイトフリルスカートの着こなし方を紹介していきます。

ショート丈の白フリルスカートは、他のアイテムと合わせやすく、アイテムによって多彩な魅力を発揮できるのが魅力。ジェニーとT-ARAのヒョミン(Hyomin)のように、白いフリルスカートにスポーティーなトップスを合わせれば、スタイリッシュなルックをさりげなく完成させることができます。さらに、ジェニーはアクセサリーとウエスタンブーツで、ヒョミンは強烈なレッドトーンのカーラニットとピンヒールでポイントを抑えておりセンスが光ります。

(G)I-DLEのミヨン(MIYEON)やインフルエンサーのチャーリー・ダミリオ(Charli D’Amelio)のように、トップスまでホワイト系で統一し、ベルトや帽子をプラスしてラブリーなウエスタンルックに仕上げる方法も。この時、ベルトや帽子などのアクセサリーは大胆なデザインを選ぶと、ウエスタンルック特有のクールなムードを演出することができます。

朝晩の冷え込みが気になる季節には、モデルのエルザ・ホスク(Elsa Hosk)のルックを参考に。落ち着いたフリルディテールが施されたツーピースにブラウントーンのジャケットとバッグ、サングラスをプラスして若々しくもシックに着こなしています。

The post BLACKPINKジェニーのステージで着用した注目の”ホワイトフリルスカート”の着こなしをチェック! appeared first on WWDJAPAN.

BLACKPINKジェニーのステージで着用した注目の”ホワイトフリルスカート”の着こなしをチェック!

プリティーガールズへのメッセージを掲げて新曲“マントラ(Mantra)”をリリースしたBLACKPINKのジェニー(Jennie)。パワフルなパフォーマンスと共に、自由奔放でロマンチックなムードを漂わせるホワイトフリルスカートのスタイリングに注目が集まっています。K-POPアイドルのステージスタイリングからファッションアイコンたちのデイリールックまでさまざまな場面で登場するホワイトフリルスカートの着こなし方を紹介していきます。

ショート丈の白フリルスカートは、他のアイテムと合わせやすく、アイテムによって多彩な魅力を発揮できるのが魅力。ジェニーとT-ARAのヒョミン(Hyomin)のように、白いフリルスカートにスポーティーなトップスを合わせれば、スタイリッシュなルックをさりげなく完成させることができます。さらに、ジェニーはアクセサリーとウエスタンブーツで、ヒョミンは強烈なレッドトーンのカーラニットとピンヒールでポイントを抑えておりセンスが光ります。

(G)I-DLEのミヨン(MIYEON)やインフルエンサーのチャーリー・ダミリオ(Charli D’Amelio)のように、トップスまでホワイト系で統一し、ベルトや帽子をプラスしてラブリーなウエスタンルックに仕上げる方法も。この時、ベルトや帽子などのアクセサリーは大胆なデザインを選ぶと、ウエスタンルック特有のクールなムードを演出することができます。

朝晩の冷え込みが気になる季節には、モデルのエルザ・ホスク(Elsa Hosk)のルックを参考に。落ち着いたフリルディテールが施されたツーピースにブラウントーンのジャケットとバッグ、サングラスをプラスして若々しくもシックに着こなしています。

The post BLACKPINKジェニーのステージで着用した注目の”ホワイトフリルスカート”の着こなしをチェック! appeared first on WWDJAPAN.

相次ぐクリエイティブ・ディレクター交代劇 一覧で振り返る2024年の就任&退任

2024年は、クリエイティブ・ディレクターの交代に関するニュースが相次いだ。特にドリス・ヴァン・ノッテン(Dries Van Noten)やフィリップ・リム(Phillip Lim)といった自身のブランドを長年手掛けてきた創業デザイナーの退任や、「シャネル(CHANEL)」や「セリーヌ(CELINE)」などビッグメゾンでの去就が印象的な1年だった。またビジネス面で目に見える成果がすぐに求められる近年の傾向に加え、ラグジュアリー消費が減速する中、在任期間2〜3年、早ければ数シーズンで交代というケースも珍しくなくなっている。その流れは来年も続きそうだ。

新章の幕開けでは、今年は3月に就任したアレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)率いる「ヴァレンティノ(VALENTINO)」をはじめ、昨年就任したシェミナ・カマリ(Chemena Kamali)の手掛ける「クロエ(CHLOE)やショーン・マクギアー (Sean McGirr)による「マックイーン(McQUEEN)」、マッテオ・タンブリーニ(Matteo Tamburini)の「トッズ(TOD’S)」などが初のコレクションを披露した。そして25年は、「シャネル(CHANEL)」や「セリーヌ(CELINE)」「ジバンシィ(GIVENCHY)」「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」「ランバン(LANVIN)」「トム フォード(TOM FORD)」「カルバン・クライン(CALVIN KLEIN)」といった名だたるブランドが、新クリエイティブ・ディレクターによるデビューショーを予定。新たな視点で生み出されるコレクションに期待がふくらむ。一方、今後の活動について明らかになっていないエディ・スリマン(Hedi Slimane)やジョン・ガリアーノ(John Galliano)、ピエールパオロ・ピッチョーリ(Pierpaolo Piccioli)の動向にも注目だ。

ここでは、主要ブランドのOUT(退任)とIN(就任)の一覧を通して、激動の1年を振り返る。

3.1 PHILLIP LIM
OUT:フィリップ・リム

ALBERTA FERRETTI
OUT:アルベルタ・フェレッティ(Alberta Ferretti)
IN:ロレンツォ・セラフィニ(Lorenzo Serafini)
※セラフィニがこれまで手掛けてきた「フィロソフィー ディ ロレンツォ セラフィニ(PHILOSOPHY DI LORENZO SERAFINI)」は「アルベルタ フェレッティ」に統合

BENETTON
OUT:アンドレア・インコントリ(Andrea Incontri)

BLUMARINE
OUT:ヴァルター・キアッポーニ(Walter Chiapponi)
IN:デヴィッド・コーマ(David Koma)

BOTTEGA VENETA
OUT:マチュー・ブレイジー(Matthieu Blazy)
IN:ルイーズ・トロッター(Louise Trotter)

CANADA GOOSE
IN:ハイダー・アッカーマン(Haider Ackermann)
※年に2回、カプセルコレクション「スノーグース by カナダグース」を制作

CARVEN
OUT:ルイーズ・トロッター

CALVIN KLEIN
IN:ヴェロニカ・レオーニ(Veronica Leoni)

CELINE
OUT:エディ・スリマン
IN:マイケル・ライダー(Michael Rider)

CHANEL
OUT:ヴィルジニー・ヴィアール(Virginie Viard)
IN:マチュー・ブレイジー

DRIES VAN NOTEN
OUT:ドリス・ヴァン・ノッテン
IN:ジュリアン・クロスナー(Julian Klausner)
※内部昇格

FOXY
OUT:前田義子
IN:前田華子
※「アディアム(ADEAM)」と兼任

FENDI
OUT:キム・ジョーンズ(Kim Jones)
※「ディオール(DIOR)」のメンズに専念

GEORGE JENSEN
IN:パウラ・ジェルバーゼ(Paula Gerbase)

GIVENCHY
IN:サラ・バートン(Sarah Burton)

HELMUT LANG
OUT:ピーター・ドゥ(Peter Do)

JOSEPH
IN:マリオ・アリーナ(Mario Arena)

LANVIN
IN:ピーター・コッピング(Peter Copping)

MAISON MARGIELA
OUT:ジョン・ガリアーノ

MARCELO BURLON COUNTY OF MILAN
OUT:マルセロ・ブロン(Marcelo Burlon)
※今後はデザインチームがコレクションを制作

MISSONI
OUT:フィリッポ・グラツィオーリ(Filippo Grazioli)
IN:アルベルト・カリーリ(Arberto Caliri)
※内部昇格

MOSCHINO
IN:エードリアン・アピオラッザ(Adrian Appiolaza)

OAMC
OUT:ルーク・メイヤー(Luke Meier)
※今後はデザインチームがコレクションを制作
※メイヤーは「ジル サンダー(JIL SANDER)」に専念

SERGIO ROSSI
IN:ポール・アンドリュー(Paul Andrew)

THEORY
OUT:ジェフリー・カリンスキー(Jeffrey Kalinsky)

THEORY PROJECT
OUT:ルカ・オッセンドライバー(Lucas Ossendrijver)

TOM FORD
OUT:ピーター・ホーキングス(Peter Hawkings)
IN:ハイダー・アッカーマン

UNIQLO
IN:クレア・ワイト・ケラー(Clare Waight Keller)

VALENTINO
OUT:ピエールパオロ・ピッチョーリ
IN:アレッサンドロ・ミケーレ

Y/PROJECT
OUT:グレン・マーティンス(Glenn Martens)
※「ディーゼル(DIESEL)」に専念
※25年にはグレン・マーティンスとして「H&M」とのコラボも予定

The post 相次ぐクリエイティブ・ディレクター交代劇 一覧で振り返る2024年の就任&退任 appeared first on WWDJAPAN.

フォトグラファー小田駿一による「ブループリント」 VOL.1は唾奇とイル・ボスティーノがW表紙

フォトグラファー小田駿一によるヒップホップカルチャー誌「ブループリント ザ マガジン(BLUEPRINT THE MAGAZINE以下、ブループリント)」はこのほど、5月の創刊以来、2号目となるVOL.1を発売した。価格は1650円で、発売元はapples&oranges。公式サイトやアマゾンなどで取り扱う。

今号の表紙を飾るのは、沖縄出身のラッパーである唾奇と、ヒップホップクルー「ザ ブルー ハーブ(THA BLUE HERB)」メンバーのイル・ボスティーノ(ILL-BOSSTINO)だ。1万字を超える両者のロングインタビューのほか、ジャンメン(JNKMN)やDJタツキ(TATSUKI)、ブルックリン・ヤス(BROOKLYN YAS)などの完全独占インタビューが見どころになっている。

「ブループリント」はヒップホップの魅力を発信する目的で、雑誌事業のみならず、ライブ事業と物販事業の3本柱で構成している。次回のライブ「ブループリント ザ ライブ VOL.2」は2025年2月8日に、東京・渋谷のナイトクラブ「ハーレム(HARLEM)」で開催する。詳細は順次発表予定。

The post フォトグラファー小田駿一による「ブループリント」 VOL.1は唾奇とイル・ボスティーノがW表紙 appeared first on WWDJAPAN.

フォトグラファー小田駿一による「ブループリント」 VOL.1は唾奇とイル・ボスティーノがW表紙

フォトグラファー小田駿一によるヒップホップカルチャー誌「ブループリント ザ マガジン(BLUEPRINT THE MAGAZINE以下、ブループリント)」はこのほど、5月の創刊以来、2号目となるVOL.1を発売した。価格は1650円で、発売元はapples&oranges。公式サイトやアマゾンなどで取り扱う。

今号の表紙を飾るのは、沖縄出身のラッパーである唾奇と、ヒップホップクルー「ザ ブルー ハーブ(THA BLUE HERB)」メンバーのイル・ボスティーノ(ILL-BOSSTINO)だ。1万字を超える両者のロングインタビューのほか、ジャンメン(JNKMN)やDJタツキ(TATSUKI)、ブルックリン・ヤス(BROOKLYN YAS)などの完全独占インタビューが見どころになっている。

「ブループリント」はヒップホップの魅力を発信する目的で、雑誌事業のみならず、ライブ事業と物販事業の3本柱で構成している。次回のライブ「ブループリント ザ ライブ VOL.2」は2025年2月8日に、東京・渋谷のナイトクラブ「ハーレム(HARLEM)」で開催する。詳細は順次発表予定。

The post フォトグラファー小田駿一による「ブループリント」 VOL.1は唾奇とイル・ボスティーノがW表紙 appeared first on WWDJAPAN.

「ロンシャン」3代目が語る 「創造力とは冷蔵庫の余り物から一品作り上げる力」の意味

PROFILE: ソフィ・ドゥラフォンテーヌ/「ロンシャン」クリエイティブ・ディレクター

ソフィ・ドゥラフォンテーヌ/「ロンシャン」クリエイティブ・ディレクター
PROFILE: 「ロンシャン」創業家の3代目。1968年にフランスに生まれる。1995年の入社以来、長きにわたりクリエイティブ・ディレクターとしてメゾンを統括している PHOTO:KAZUO YOSHIDA

「ロンシャン(LONGCHAMP)」は近年、“現代のパリジェンヌ”を題材にコレクションを発表している。パリジェンヌといえば、トレンチコートやバギーパンツ、赤リップを身につけたパリ生まれの女性を想像するが、同ブランドが打ち出すのは、多様なバックグラウンドを持ちながらパリで人生を謳歌する女性たちだ。彼女たちの生き方や哲学に着想したコレクションを発表し、誰もがパリジェンヌになれると訴える。このほど来日したソフィ・ドゥラフォンテーヌ(Sophie Delafontaine)クリエイティブ・ディレクターに、2025年夏コレクションやアイコンバッグに抱く思い、ファミリービジネスの功罪、バッグ市場の見解などを聞いた。

夏コレクションの着想源は家庭菜園

WWD:2025年の夏コレクションについて教えてほしい。

ソフィ・ドゥラフォンテーヌ(以下、ドゥラフォンテーヌ):今季は「“現代のパリジェンヌ”がパリ郊外の菜園で家族や友人と過ごす姿」をルックで表現した。ガーデナーのエプロンに着想したドレスは、コレクションの象徴的な存在だ。あたたかなギンガムチェックを取り入れたルックも多く登場する。カラーパレットにも注目してほしい。「LIVE GREEN」をテーマに掲げ、夏の自然を思わせるグリーンをキーカラーとして打ち出しつつ、ビーツやアーティチョークなど、さまざまな野菜由来のカラーを取り入れた。

WWD:25年春コレクションは、ピンクをふんだんに取り入れた都会的なルックが印象的だった。今季、舞台をパリ郊外に移したのはなぜか?

ドゥラフォンテーヌ:大都会が持つエネルギーももちろん好きだが、時に喧騒から逃れ、自然に身を委ねたくなる。私自身、週末にファミリーハウスで過ごす穏やかな時間は、ただ楽しいだけでなくリセットの時間にもなっている。都会に生きるからこそ、自然と触れ合う時間を大切にしたい。その思いをコレクションで表現した。

WWD:今季は「菜園」がキーワードになっている。個人的な思い入れがあるのか?

ドゥラフォンテーヌ:若年層を中心に、「何を食べているのか」「それらがどのように作られたのか」に意識的になっている印象がある。私自身もパリ近郊の住居と南フランスの別荘に2つ菜園を持っており、家族や友人とトマトやズッキーニを育てたり、収穫した野菜でサラダを作るなど、家庭菜園を楽しんでいる。収穫した野菜から季節を感じられるのも、都会ではなかなか体験できないことだろう。

WWD:バッグもコレクションテーマを体現している。

ドゥラフォンテーヌ:野菜由来のカラーやギンガムチェックで彩った“ル ロゾ”はもちろん、青果市場に行くときに使用するバッグに着想したアイテム(※ルック画像2枚目)も今季らしいアイテムだ。

アイコニックなバッグの数々

WWD:「ロンシャン」と言えばバッグを思い浮かべる人も多い。まずは、代表格の“ル プリアージュ”について教えてほしい。

ドゥラフォンテーヌ:“ル プリアージュ”は、私の父が作ったバッグだ。シンプルでアイコニックな佇まいを両立するのは至難の技だが、“ル プリアージュ”は発売当初から実現している。「軽さ」「多彩さ」「自由さ」など、「ロンシャン」のモノ作りのスピリットを体現しているのも、ロングセラーである理由だろう。これまでさまざまなカラーや素材、コラボレーションを試してきたが、“ル プリアージュ”の可能性は無限。これからも世代や性別、国籍を問わず愛されるバッグであり続けたいと思う。

WWD:“ル ロゾ”も30周年を迎え、ロングセラーのバッグとして名高い。

ドゥラフォンテーヌ:流行り廃りが激しいファッション業界において、時代を超え愛されるバッグを生み出せたことを誇りに思う。“ル ロゾ”はこれまで、さまざまなデザインを試してきた。発売当初は、スマートフォンもなく荷物が多くなりがちだったため、“ル ロゾ”のサイズ感は多くの人々の心をつかんだことだろう。

WWD:比較的新しい“リプレイ”シリーズも、着実にファンを増やしている。

ドゥラフォンテーヌ:“リプレイ”は、メゾンで眠っていたストック素材をバッグに活用したシリーズだ。そのため、ストラップをバスケット型のバッグにしたり、レザーをクロスボディバッグにしたりと、使用する素材やカラーはシーズンごとに異なる。ただサステナブルなだけでない、素材やサプライヤーにこだわりを持つ「ロンシャン」ならではのシリーズだと言えるだろう。

WWD:「ロンシャン」は、ただサステナビリティに向き合うだけでなく、楽しみながらエコフレンドリーなモノ作りに取り組んでいるのが印象的だ。

ドゥラフォンテーヌ:サステナビリティとは、本来楽しく喜びをもたらすもの。そしてファッションの醍醐味も、装う楽しさを届けることだ。“リプレイ”を生み出す過程は、レシピを持って買い物へ行くというより、冷蔵庫の余り物をもとに料理する感覚に近い。ちょうど祖母が残ったフランスパンでフレンチトーストを作るように、材料を目の前に置き、そこから何かを生み出せるようなクリエイティビティーが求められている。

ファミリービジネスが広げるブランドの可能性

WWD:「ロンシャン」は、伝統的にファミリービジネスの形態をとっている。

ドゥラフォンテーヌ:ファミリービジネスは何事も長期的な視点に立ち考えられるのが強みだ。例えば、父が初来日した1960年代から、私たち家族、すなわち「ロンシャン」と日本の関係は絶えず続いている。加えて、家族だからこそ何事も率直に打ち明けられる。兄弟から「このバッグは良くない」と厳しい意見をもらうこともあるが、それもより良い商品を企画・製作するため。私も主張するため議論は続くが、5日後にはいつも通りの会話をしている。集まるのが容易なため、決断が早いことも大きなアドバンテージだろう。

WWD:家族経営だからこそ、さまざまな世代が集まる。

ドゥラフォンテーヌ:私の父がそうであったように、私もクリエイティブ・ディレクターとして、好奇心を持って人や文化に触れてきた。その経験が娘や甥に影響を与えることもあるだろうが、私自身も彼女たちが持つ若年層の視点を必要としている。お互いをインスパイアし合っているからこそ、「ロンシャン」の世代を超えて愛されるプロダクトが誕生している。

WWD:日本市場をどう見ているか?

ドゥラフォンテーヌ:日本市場と欧州市場は年々似通ってきている。昔こそ日本は小さめのバッグ、欧州は大きめのバッグが売れ筋だったが、今年のベストセラーは全く同じだった。そもそも、「ロンシャン」は国境で分けて考えることはしない。どこで生まれたか、どこに住んでいるかより、その人のライフスタイルやパーソナリティーに基づいて検討している。

WWD:その姿勢は、ロンシャンが定義する“現代のパリジェンヌ”に重なる。

ドゥラフォンテーヌ:私たちのミューズは、さまざまなバックグラウンドを持ちながら、あるがままの自分を楽しんでいる女性。そして、プロダクトを通して自信を与えるのが私の仕事だ。今後もクリエイティブ・ディレクターとしての役割を全うし、“現代のパリジェンヌ”が持つエネルギーをコレクションで表現し続けたい。

The post 「ロンシャン」3代目が語る 「創造力とは冷蔵庫の余り物から一品作り上げる力」の意味 appeared first on WWDJAPAN.

「ロンシャン」3代目が語る 「創造力とは冷蔵庫の余り物から一品作り上げる力」の意味

PROFILE: ソフィ・ドゥラフォンテーヌ/「ロンシャン」クリエイティブ・ディレクター

ソフィ・ドゥラフォンテーヌ/「ロンシャン」クリエイティブ・ディレクター
PROFILE: 「ロンシャン」創業家の3代目。1968年にフランスに生まれる。1995年の入社以来、長きにわたりクリエイティブ・ディレクターとしてメゾンを統括している PHOTO:KAZUO YOSHIDA

「ロンシャン(LONGCHAMP)」は近年、“現代のパリジェンヌ”を題材にコレクションを発表している。パリジェンヌといえば、トレンチコートやバギーパンツ、赤リップを身につけたパリ生まれの女性を想像するが、同ブランドが打ち出すのは、多様なバックグラウンドを持ちながらパリで人生を謳歌する女性たちだ。彼女たちの生き方や哲学に着想したコレクションを発表し、誰もがパリジェンヌになれると訴える。このほど来日したソフィ・ドゥラフォンテーヌ(Sophie Delafontaine)クリエイティブ・ディレクターに、2025年夏コレクションやアイコンバッグに抱く思い、ファミリービジネスの功罪、バッグ市場の見解などを聞いた。

夏コレクションの着想源は家庭菜園

WWD:2025年の夏コレクションについて教えてほしい。

ソフィ・ドゥラフォンテーヌ(以下、ドゥラフォンテーヌ):今季は「“現代のパリジェンヌ”がパリ郊外の菜園で家族や友人と過ごす姿」をルックで表現した。ガーデナーのエプロンに着想したドレスは、コレクションの象徴的な存在だ。あたたかなギンガムチェックを取り入れたルックも多く登場する。カラーパレットにも注目してほしい。「LIVE GREEN」をテーマに掲げ、夏の自然を思わせるグリーンをキーカラーとして打ち出しつつ、ビーツやアーティチョークなど、さまざまな野菜由来のカラーを取り入れた。

WWD:25年春コレクションは、ピンクをふんだんに取り入れた都会的なルックが印象的だった。今季、舞台をパリ郊外に移したのはなぜか?

ドゥラフォンテーヌ:大都会が持つエネルギーももちろん好きだが、時に喧騒から逃れ、自然に身を委ねたくなる。私自身、週末にファミリーハウスで過ごす穏やかな時間は、ただ楽しいだけでなくリセットの時間にもなっている。都会に生きるからこそ、自然と触れ合う時間を大切にしたい。その思いをコレクションで表現した。

WWD:今季は「菜園」がキーワードになっている。個人的な思い入れがあるのか?

ドゥラフォンテーヌ:若年層を中心に、「何を食べているのか」「それらがどのように作られたのか」に意識的になっている印象がある。私自身もパリ近郊の住居と南フランスの別荘に2つ菜園を持っており、家族や友人とトマトやズッキーニを育てたり、収穫した野菜でサラダを作るなど、家庭菜園を楽しんでいる。収穫した野菜から季節を感じられるのも、都会ではなかなか体験できないことだろう。

WWD:バッグもコレクションテーマを体現している。

ドゥラフォンテーヌ:野菜由来のカラーやギンガムチェックで彩った“ル ロゾ”はもちろん、青果市場に行くときに使用するバッグに着想したアイテム(※ルック画像2枚目)も今季らしいアイテムだ。

アイコニックなバッグの数々

WWD:「ロンシャン」と言えばバッグを思い浮かべる人も多い。まずは、代表格の“ル プリアージュ”について教えてほしい。

ドゥラフォンテーヌ:“ル プリアージュ”は、私の父が作ったバッグだ。シンプルでアイコニックな佇まいを両立するのは至難の技だが、“ル プリアージュ”は発売当初から実現している。「軽さ」「多彩さ」「自由さ」など、「ロンシャン」のモノ作りのスピリットを体現しているのも、ロングセラーである理由だろう。これまでさまざまなカラーや素材、コラボレーションを試してきたが、“ル プリアージュ”の可能性は無限。これからも世代や性別、国籍を問わず愛されるバッグであり続けたいと思う。

WWD:“ル ロゾ”も30周年を迎え、ロングセラーのバッグとして名高い。

ドゥラフォンテーヌ:流行り廃りが激しいファッション業界において、時代を超え愛されるバッグを生み出せたことを誇りに思う。“ル ロゾ”はこれまで、さまざまなデザインを試してきた。発売当初は、スマートフォンもなく荷物が多くなりがちだったため、“ル ロゾ”のサイズ感は多くの人々の心をつかんだことだろう。

WWD:比較的新しい“リプレイ”シリーズも、着実にファンを増やしている。

ドゥラフォンテーヌ:“リプレイ”は、メゾンで眠っていたストック素材をバッグに活用したシリーズだ。そのため、ストラップをバスケット型のバッグにしたり、レザーをクロスボディバッグにしたりと、使用する素材やカラーはシーズンごとに異なる。ただサステナブルなだけでない、素材やサプライヤーにこだわりを持つ「ロンシャン」ならではのシリーズだと言えるだろう。

WWD:「ロンシャン」は、ただサステナビリティに向き合うだけでなく、楽しみながらエコフレンドリーなモノ作りに取り組んでいるのが印象的だ。

ドゥラフォンテーヌ:サステナビリティとは、本来楽しく喜びをもたらすもの。そしてファッションの醍醐味も、装う楽しさを届けることだ。“リプレイ”を生み出す過程は、レシピを持って買い物へ行くというより、冷蔵庫の余り物をもとに料理する感覚に近い。ちょうど祖母が残ったフランスパンでフレンチトーストを作るように、材料を目の前に置き、そこから何かを生み出せるようなクリエイティビティーが求められている。

ファミリービジネスが広げるブランドの可能性

WWD:「ロンシャン」は、伝統的にファミリービジネスの形態をとっている。

ドゥラフォンテーヌ:ファミリービジネスは何事も長期的な視点に立ち考えられるのが強みだ。例えば、父が初来日した1960年代から、私たち家族、すなわち「ロンシャン」と日本の関係は絶えず続いている。加えて、家族だからこそ何事も率直に打ち明けられる。兄弟から「このバッグは良くない」と厳しい意見をもらうこともあるが、それもより良い商品を企画・製作するため。私も主張するため議論は続くが、5日後にはいつも通りの会話をしている。集まるのが容易なため、決断が早いことも大きなアドバンテージだろう。

WWD:家族経営だからこそ、さまざまな世代が集まる。

ドゥラフォンテーヌ:私の父がそうであったように、私もクリエイティブ・ディレクターとして、好奇心を持って人や文化に触れてきた。その経験が娘や甥に影響を与えることもあるだろうが、私自身も彼女たちが持つ若年層の視点を必要としている。お互いをインスパイアし合っているからこそ、「ロンシャン」の世代を超えて愛されるプロダクトが誕生している。

WWD:日本市場をどう見ているか?

ドゥラフォンテーヌ:日本市場と欧州市場は年々似通ってきている。昔こそ日本は小さめのバッグ、欧州は大きめのバッグが売れ筋だったが、今年のベストセラーは全く同じだった。そもそも、「ロンシャン」は国境で分けて考えることはしない。どこで生まれたか、どこに住んでいるかより、その人のライフスタイルやパーソナリティーに基づいて検討している。

WWD:その姿勢は、ロンシャンが定義する“現代のパリジェンヌ”に重なる。

ドゥラフォンテーヌ:私たちのミューズは、さまざまなバックグラウンドを持ちながら、あるがままの自分を楽しんでいる女性。そして、プロダクトを通して自信を与えるのが私の仕事だ。今後もクリエイティブ・ディレクターとしての役割を全うし、“現代のパリジェンヌ”が持つエネルギーをコレクションで表現し続けたい。

The post 「ロンシャン」3代目が語る 「創造力とは冷蔵庫の余り物から一品作り上げる力」の意味 appeared first on WWDJAPAN.

元アパレル販売員の整体師に聞く、販売員のためのお疲れリセット術

年も暮れるし、1年の溜まった疲れをリフレッシュしたいーー。そんなふうに思っているファッション&ビューティ業界人も多いことだろう。パソコンとにらめっこの毎日で、「首肩の硬さでは誰にも負けない」というバックオフィス社員。立ちっぱなしの毎日で、そろそろ足腰が限界を迎えている販売員。そんな皆さんを満身創痍の体から解き放ってくれるのが整体師だ。

東京・都立大学駅から徒歩5分のアパートの一室に「やくも整体院」が今年6月に開業した。オーナー整体師の若林篤史さんは、元アパレル販売員という異色の経歴の持ち主。丁寧かつ的確な施術を受けながら、立ち仕事の販売員が酷使しがちな体の部位、仕事の合間にもできるコリ・疲れ対策のストレッチや姿勢の工夫について、販売員の経験を交えながらアドバイスしてもらった。

WWD:すてきな整体院ですね。

若林:ありがとうございます。整体院なので清潔感が第一ですが、インテリアや音楽も好きなので、これから少しずつ自分らしい空間にしていきたいと思っています。

WWD:元々アパレルの販売員をされていたと聞きました。

若林:長くメンズファッションブランドの販売職をしていました。当時は体の線が今よりも全然細かったので、体をもっと大きくしようとジムに通い始めたんです。それをきっかけに、筋肉や骨格など、人体そのものにも興味が湧いていって。一念発起して仕事を辞めたのが2019年でした。国の助成金制度も活用して専門学校に3年ほど通って柔道整復師の国家資格を取得し、整骨院で2年ほど経験を積んでから、今年6月に独立・開院しました。

WWD:販売員時代に整体のお世話になっていたこともあった?

若林:幸い体は丈夫で、それは全然なかったですね(笑)。

WWD:開院して半年経ちましたが、進捗はいかがですか?

若林:最初は赤字覚悟でした。インスタ経由の完全予約制でひっそりと始め、施術者は僕1人だけ。店の近くに看板も出していないので、めちゃくちゃ分かりにくいと思います。でも幸いなことに、アパレル時代の知り合いが訪ねて来てくれたり、そこから口コミで広めてくれたりして。結構リピーターも増えてきているんですよ。

WWD:得意な施術は?

若林:手技(マッサージ)はもちろんですが、電気を使ってピンポイントに痛みをとる施術には自信があります。少しだけ体験してみませんか?

WWD:では、お言葉に甘えて。

若林:肩と首がガチガチですね。働きすぎじゃありませんか?大胸筋と腸腰筋もなかなかですね。

WWD:あいたたた。もう大丈夫です。……あれ、ちょっと触っていただいただけなのに、すごくラクになりました。ありがとうございます。ところで若林さんは元アパレル販売員ということで、お疲れの販売員にアドバイスはありませんか?

若林:でしたら、まずは正しい立ち姿勢からお伝えしましょうか。販売員の方って、基本的に前傾姿勢になりすぎている傾向があります。おそらく、お客さまをお出迎えしたり、接客したりするときに、ちょっとかしこまる感じで、体が前屈みになるからなんですよね。前腿とお尻のあたりが張ってしまって、腰痛などの原因にもなっていきます。

WWD:なるほど。負担のない立ち方のコツは?

若林:カンタンです。足の親指と小指の付け根、それからかかとの3つの点が接地しているかを確認してみてください。おそらく販売員の方は、かかとが浮いてしまっている方が多いのではないでしょうか。まずは、この3点で立つことを意識するだけでも、だいぶ変わるはずです。

それから販売員さんだと、店頭の品出しや整理で屈んだりする動作がキツいですよね。低いところの作業をするときは、横着をせず、「膝をしっかり曲げて」屈んでください。これも腰への負担を減らすポイントです。

WWD:仕事の合間にできそうなストレッチはありますか?

若林:お客さまの波が切れたタイミングで手軽にできて、かつ店長に怒られないような手軽なものを教えましょう(笑)。1つめはカンタン。片足立ちになって、体の後ろでつま先を持つだけ。これで縮こまった前腿を引き伸ばせます。片足10秒ずつくらいやってみてください。

次はこちら。体育の授業でよくやったアキレス腱を伸ばす運動に似て見えるんですが、効かせる場所はそけい部、つまり太ももの付け根のあたりを意識してください。少し反り返るようなイメージでやるといいと思います。

最後はこちら。休憩室の椅子に座ってやってみてください。足首をもう片方の膝に乗せて、体をグッと地面の方に伸ばします。お尻のあたりが引き伸ばされる感じがしませんか?

これらの3つを行うことで、前腿、そけい部、お尻の筋肉をほぐして、立ち仕事の疲れや重さ、だるさを軽減できるはず。大前提として、最初にお伝えした「3点で立つ」ことを意識してくださいね。それでも取れない疲れや辛さがあれば、当院にお越しください(笑)。

WWD:アパレルの仕事が今に生きていることはありますか?

若林:独立する前から「若林さんって丁寧だね」と褒められることは多かったように思います。言葉づかいや接遇の丁寧さは販売員時代にすごく意識していて、鍛えられた部分です。アパレルも整体師も、ざっくり言って“接客業”ということに変わりはないので。整体師としての技量だけでなく、お客さまのコミュニケーションはすごく大事だと思っています。

洋服を売るときも、その人の「欲しい」の裏側にある色やテイストの好み、暮らしまで見えてくると、より良い提案ができることを学びました。整体でもそれは同じで、じっくりお話をしたり、施術の回数を重ねる中でその人の暮らしや仕事、クセなどが想像できるようになってきて、的確な施術につながるのだと思います。

WWD:アパレルの仕事とは全く違うことも?

若林:やっぱり、人の体を預かるという責任は大きいですね。力の入れ方や圧をかける部分を間違えると、かえって状態を悪くしてしまいかねません。それから、アパレル時代はお客さまに「また来ていただきたい」と願ったものですが、整骨院では施術を受けた方ががずっと調子が良くなって、もう二度と来なくてよければ、それが一番だと思っていました。

ただこの「やくも整体院」は少し違うスタンスでやっていきたくて。一般的な整体院は回によって担当が変わることもありますし、繁忙期は十分にカウンセリングができないこともありますが、ここでは僕1人がカウンセリングから施術まで一貫して担当します。一度の訪問で終わらず、その後も定期的にご来院いただきながら、常に体を良い状態に保って頂きたい。体が徐々にいい方向に変わっていくことを、一緒に感動したり、喜んだりしながら、お客さま一人一人に寄り添える整体院にできればいいなと思っています。

■やくも整体院

住所:目黒区八雲1-12-20 アクティ八雲105
営業時間:10時〜21時(最終受付)
※インスタグラム(@yakumoseitai)から完全予約制
定休日:不定休

The post 元アパレル販売員の整体師に聞く、販売員のためのお疲れリセット術 appeared first on WWDJAPAN.

元アパレル販売員の整体師に聞く、販売員のためのお疲れリセット術

年も暮れるし、1年の溜まった疲れをリフレッシュしたいーー。そんなふうに思っているファッション&ビューティ業界人も多いことだろう。パソコンとにらめっこの毎日で、「首肩の硬さでは誰にも負けない」というバックオフィス社員。立ちっぱなしの毎日で、そろそろ足腰が限界を迎えている販売員。そんな皆さんを満身創痍の体から解き放ってくれるのが整体師だ。

東京・都立大学駅から徒歩5分のアパートの一室に「やくも整体院」が今年6月に開業した。オーナー整体師の若林篤史さんは、元アパレル販売員という異色の経歴の持ち主。丁寧かつ的確な施術を受けながら、立ち仕事の販売員が酷使しがちな体の部位、仕事の合間にもできるコリ・疲れ対策のストレッチや姿勢の工夫について、販売員の経験を交えながらアドバイスしてもらった。

WWD:すてきな整体院ですね。

若林:ありがとうございます。整体院なので清潔感が第一ですが、インテリアや音楽も好きなので、これから少しずつ自分らしい空間にしていきたいと思っています。

WWD:元々アパレルの販売員をされていたと聞きました。

若林:長くメンズファッションブランドの販売職をしていました。当時は体の線が今よりも全然細かったので、体をもっと大きくしようとジムに通い始めたんです。それをきっかけに、筋肉や骨格など、人体そのものにも興味が湧いていって。一念発起して仕事を辞めたのが2019年でした。国の助成金制度も活用して専門学校に3年ほど通って柔道整復師の国家資格を取得し、整骨院で2年ほど経験を積んでから、今年6月に独立・開院しました。

WWD:販売員時代に整体のお世話になっていたこともあった?

若林:幸い体は丈夫で、それは全然なかったですね(笑)。

WWD:開院して半年経ちましたが、進捗はいかがですか?

若林:最初は赤字覚悟でした。インスタ経由の完全予約制でひっそりと始め、施術者は僕1人だけ。店の近くに看板も出していないので、めちゃくちゃ分かりにくいと思います。でも幸いなことに、アパレル時代の知り合いが訪ねて来てくれたり、そこから口コミで広めてくれたりして。結構リピーターも増えてきているんですよ。

WWD:得意な施術は?

若林:手技(マッサージ)はもちろんですが、電気を使ってピンポイントに痛みをとる施術には自信があります。少しだけ体験してみませんか?

WWD:では、お言葉に甘えて。

若林:肩と首がガチガチですね。働きすぎじゃありませんか?大胸筋と腸腰筋もなかなかですね。

WWD:あいたたた。もう大丈夫です。……あれ、ちょっと触っていただいただけなのに、すごくラクになりました。ありがとうございます。ところで若林さんは元アパレル販売員ということで、お疲れの販売員にアドバイスはありませんか?

若林:でしたら、まずは正しい立ち姿勢からお伝えしましょうか。販売員の方って、基本的に前傾姿勢になりすぎている傾向があります。おそらく、お客さまをお出迎えしたり、接客したりするときに、ちょっとかしこまる感じで、体が前屈みになるからなんですよね。前腿とお尻のあたりが張ってしまって、腰痛などの原因にもなっていきます。

WWD:なるほど。負担のない立ち方のコツは?

若林:カンタンです。足の親指と小指の付け根、それからかかとの3つの点が接地しているかを確認してみてください。おそらく販売員の方は、かかとが浮いてしまっている方が多いのではないでしょうか。まずは、この3点で立つことを意識するだけでも、だいぶ変わるはずです。

それから販売員さんだと、店頭の品出しや整理で屈んだりする動作がキツいですよね。低いところの作業をするときは、横着をせず、「膝をしっかり曲げて」屈んでください。これも腰への負担を減らすポイントです。

WWD:仕事の合間にできそうなストレッチはありますか?

若林:お客さまの波が切れたタイミングで手軽にできて、かつ店長に怒られないような手軽なものを教えましょう(笑)。1つめはカンタン。片足立ちになって、体の後ろでつま先を持つだけ。これで縮こまった前腿を引き伸ばせます。片足10秒ずつくらいやってみてください。

次はこちら。体育の授業でよくやったアキレス腱を伸ばす運動に似て見えるんですが、効かせる場所はそけい部、つまり太ももの付け根のあたりを意識してください。少し反り返るようなイメージでやるといいと思います。

最後はこちら。休憩室の椅子に座ってやってみてください。足首をもう片方の膝に乗せて、体をグッと地面の方に伸ばします。お尻のあたりが引き伸ばされる感じがしませんか?

これらの3つを行うことで、前腿、そけい部、お尻の筋肉をほぐして、立ち仕事の疲れや重さ、だるさを軽減できるはず。大前提として、最初にお伝えした「3点で立つ」ことを意識してくださいね。それでも取れない疲れや辛さがあれば、当院にお越しください(笑)。

WWD:アパレルの仕事が今に生きていることはありますか?

若林:独立する前から「若林さんって丁寧だね」と褒められることは多かったように思います。言葉づかいや接遇の丁寧さは販売員時代にすごく意識していて、鍛えられた部分です。アパレルも整体師も、ざっくり言って“接客業”ということに変わりはないので。整体師としての技量だけでなく、お客さまのコミュニケーションはすごく大事だと思っています。

洋服を売るときも、その人の「欲しい」の裏側にある色やテイストの好み、暮らしまで見えてくると、より良い提案ができることを学びました。整体でもそれは同じで、じっくりお話をしたり、施術の回数を重ねる中でその人の暮らしや仕事、クセなどが想像できるようになってきて、的確な施術につながるのだと思います。

WWD:アパレルの仕事とは全く違うことも?

若林:やっぱり、人の体を預かるという責任は大きいですね。力の入れ方や圧をかける部分を間違えると、かえって状態を悪くしてしまいかねません。それから、アパレル時代はお客さまに「また来ていただきたい」と願ったものですが、整骨院では施術を受けた方ががずっと調子が良くなって、もう二度と来なくてよければ、それが一番だと思っていました。

ただこの「やくも整体院」は少し違うスタンスでやっていきたくて。一般的な整体院は回によって担当が変わることもありますし、繁忙期は十分にカウンセリングができないこともありますが、ここでは僕1人がカウンセリングから施術まで一貫して担当します。一度の訪問で終わらず、その後も定期的にご来院いただきながら、常に体を良い状態に保って頂きたい。体が徐々にいい方向に変わっていくことを、一緒に感動したり、喜んだりしながら、お客さま一人一人に寄り添える整体院にできればいいなと思っています。

■やくも整体院

住所:目黒区八雲1-12-20 アクティ八雲105
営業時間:10時〜21時(最終受付)
※インスタグラム(@yakumoseitai)から完全予約制
定休日:不定休

The post 元アパレル販売員の整体師に聞く、販売員のためのお疲れリセット術 appeared first on WWDJAPAN.

aespaが109渋谷店や大阪・阿倍野店とコラボ ポップアップ限定アイテムやプレゼントキャンペーンなど

SHIBUYA109エンタテイメントが運営する渋谷109とマグネットバイ渋谷109、渋谷109阿倍野店は2025年1月2〜13日の期間、韓国のアイドルグループ、aespa(エスパ)を起用したコラボキャンペーン「渋谷109×エスパ ウィンターセール(SHIBUYA109×AESPA WINTER SALE)」を実施する。

aespaコラボキャンペーン
ポップアップやプレゼント企画など

コラボキャンペーンは、渋谷109のビル外壁、通称シリンダー部分をはじめ、館内外にキャンペーンビジュアルを飾るほか、渋谷スクランブル交差点の街頭ビジョンなどで、キャンペーン動画も放映。また館内BGMに同グループの楽曲や、オリジナルコメントを流すほか、渋谷109店内にフォトスポットも用意し、各種イベントを実施する。

1月2〜19日の期間、渋谷109と渋谷109阿倍野店でポップアップをオープンする。アクリルフォトスタンド(1700円)、ステッカーセット(1700円)、アクリルキーホルダー(1500円)、缶バッジ(660円)、コレクトブック(2200円)、マルチケース(2300円)、ナップザック(3500円)、アクリルカラビナ(1500円)など限定商品を販売するほか、先着でラッキーカード、1会計税込3000円以上の購入者に向けてフォトカードを配布する。ともに数量限定で無くなり次第終了する。

そのほか期間中に3店舗内で一定額以上の購入者に向けたプレゼントキャンペーンや、渋谷109公式X(旧ツイッター)でのプレゼントキャンペーン、渋谷109公式LINEアカウントでオリジナル待ち受け画像のプレゼントなども実施する。各イベントの詳細は公式サイトに記載する。

■渋谷109×エスパ ウィンターセール
日程:2025年1月2〜13日
場所:渋谷109、マグネットバイ渋谷109、渋谷109阿倍野店
※各イベントごとに会期が異なるため、公式サイトを要確認

The post aespaが109渋谷店や大阪・阿倍野店とコラボ ポップアップ限定アイテムやプレゼントキャンペーンなど appeared first on WWDJAPAN.

aespaが109渋谷店や大阪・阿倍野店とコラボ ポップアップ限定アイテムやプレゼントキャンペーンなど

SHIBUYA109エンタテイメントが運営する渋谷109とマグネットバイ渋谷109、渋谷109阿倍野店は2025年1月2〜13日の期間、韓国のアイドルグループ、aespa(エスパ)を起用したコラボキャンペーン「渋谷109×エスパ ウィンターセール(SHIBUYA109×AESPA WINTER SALE)」を実施する。

aespaコラボキャンペーン
ポップアップやプレゼント企画など

コラボキャンペーンは、渋谷109のビル外壁、通称シリンダー部分をはじめ、館内外にキャンペーンビジュアルを飾るほか、渋谷スクランブル交差点の街頭ビジョンなどで、キャンペーン動画も放映。また館内BGMに同グループの楽曲や、オリジナルコメントを流すほか、渋谷109店内にフォトスポットも用意し、各種イベントを実施する。

1月2〜19日の期間、渋谷109と渋谷109阿倍野店でポップアップをオープンする。アクリルフォトスタンド(1700円)、ステッカーセット(1700円)、アクリルキーホルダー(1500円)、缶バッジ(660円)、コレクトブック(2200円)、マルチケース(2300円)、ナップザック(3500円)、アクリルカラビナ(1500円)など限定商品を販売するほか、先着でラッキーカード、1会計税込3000円以上の購入者に向けてフォトカードを配布する。ともに数量限定で無くなり次第終了する。

そのほか期間中に3店舗内で一定額以上の購入者に向けたプレゼントキャンペーンや、渋谷109公式X(旧ツイッター)でのプレゼントキャンペーン、渋谷109公式LINEアカウントでオリジナル待ち受け画像のプレゼントなども実施する。各イベントの詳細は公式サイトに記載する。

■渋谷109×エスパ ウィンターセール
日程:2025年1月2〜13日
場所:渋谷109、マグネットバイ渋谷109、渋谷109阿倍野店
※各イベントごとに会期が異なるため、公式サイトを要確認

The post aespaが109渋谷店や大阪・阿倍野店とコラボ ポップアップ限定アイテムやプレゼントキャンペーンなど appeared first on WWDJAPAN.

編集長のiPhoneに残る写真&動画から振り返る 2024年の業界私的ニュース(上半期編)

今年も、残すところあとわずか。いろんなことがありました。記者という、名刺1枚でどこにも行けて、誰にも会える仕事をしていると、1年365日の間には、本当にいろんなことがあるんです。そこでこの記事では、私のiPhone16 Proの写真フォルダを振り返って、今年1年を超私的なコンテンツでプレイバック。まずは1〜6月のファッション&ビューティニュース(!?)です。

1月7日 ゴールデングローブ賞取材@ロサンゼルス

生放送でとにかく忙しない会場で
怒られ続けること2時間という新年の幕開け

新年最初の取材は、なんとゴールデングローブ賞!今年からオフィシャルシャンパンとして受賞者をもてなす「モエ・エ・シャンドン(MOET & CHANDON)」が彩るスペシャルなひとときの取材です!

男性のドレスコードは、ブラックもしくはネイビーのタキシード!食事は、世界に知れ渡る和食レストランの「NOBU」!!そしてマーゴット・ロビー(Margot Robbie)を筆頭にエマ・ストーン(Emma Stone)やマット・デイモン(Matt Damon)ら錚々たる各賞のノミネート候補たち!!!テンションは爆上がりです。取材前は、「ティモシー・シャラメ(Timothee Chalamet)のコメントとか、SNS用に撮れないかなぁ?」なんて思っていましたが、世界的レッドカーペットの舞台は、そんなに甘いものではありませんでした(笑)。長〜いレッドカーペットの両サイドは、進行方向に対して右側が大御所メディア、そして左側が各国もしくは新興メディアの取材スペース。特に左サイドのメディア勢は、数十cmおきに決められた取材スペースで、レッドカーペットを歩くセレブリティたちを待ち構えています。

つまり私は、レッドカーペットのどこにいても、取材するメディアには邪魔というワケ(泣)。どこにいても、どこかのメディアに「いつまでいるの?どいてくれない?」とか「邪魔なんですけど!」と怒られます。そんなレッドカーペットって、結構延々と続くんです。ゴールデングローブ賞の場合は、2時間弱位あったような……。ロサンゼルスとはいえ冬の屋外で、怒られながら2時間のレッドカーペット取材は、なかなかタフなものがありました。あんなに怒られたの、いつぶりかな(笑)?

肝心の授賞式は、全米に生中継されているからこそ、会場では常に「本番30秒前」などのカウントダウンが行われ、時間内に自分のテーブルに戻らないと、本番中は身動きできません(笑)。あまりに忙しないから、楽しみにしていた「ノブ(NOBU)」のご飯は、実に簡単なものでした。でも、「モエ・エ・シャンドン」が祝ったセレブレートな一夜は、24年はもちろん、一生涯の思い出になりました。

2月6日 カルティエ“トリニティ”100周年イベント@パリ

ページボーイが素敵なギフトをデリバリー
BLACKPINKのJisooらが勢揃い

2月は、パリへ。「カルティエ(CARTIER)」のアイコンジュエリー“トリニティ”の100周年を祝うイベントの取材です。ホワイトとイエロー、そしてピンクゴールドという3色のリングが重なり合う“トリニティ”のように、イベントは「3」をキーナンバーに多数のコンテンツを展開。例えば、パリのイベントはニューヨークとロンドンに次ぐ3番目のイベントだし、ゲストは3カ所に分かれてディナーを楽しんだ後でパーティー会場に集結。そして、ラビリンスとシーラ、ディプロの3人によるユニットのLSDがパリの夜を盛り上げました。BLACKPINKのジス(Jisoo)も来場です。

滞在先のホテルには、製品をデリバリーするサービス担当からコンシェルジュ的な役割まで、長きにわたり「カルティエ」のホスピタリティを象徴するページボーイがやってきて、パーティーの招待状とギフトを届けてくれました。感激です!

2月21日 2024-25年秋冬「ディーゼル」ミラノ・コレクション

日の丸を背負った“「ディーゼル」侍”に
地球の反対側のミラノで落涙

2月のコレクション取材は、ロンドンとミラノへ!感動したのは、「ディーゼル(DIESEL)」の2024-25年秋冬コレクションでした。このシーズンの「ディーゼル」は、スタートの72時間前から準備風景をライブ配信。ランウエイもライブ配信されましたが、同時に世界1000人のファン姿もライブ中継されて、ショー会場には彼らの姿を投影したデジタルサイネージが立ち並びました。巨大スクリーンに現れた世界のファンは、ずーっとメイクをしているドラァグクイーンとか、グリーンとレッドのカツラで踊り狂っている男女、そして豊満なバディを見せつけるおねーさんまで、多種多様で自由奔放です。

そんな強者たちが勢揃いしたデジタル空間で唯一(!?)の日本人は、「ディーゼル」の高木克海エグゼクティブスタイリスト。数分で締め切った応募の申し込みに成功し、当日は会社を早退。真っ白の全身タイツに真っ赤な顔という日の丸ルックで登場してくれました。なんかもう、泣けてきます(笑)。どうも年を取ると涙脆くていけませんが、私がファッションショーで泣いたのは、キム・ジョーンズ(Kim Jones)による最後の「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」と、続くヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)にとって最初の「ルイ・ヴィトン」、そして高木さんが登場した「ディーゼル」となりました(笑)。

4月10日 ウォッチズ&ワンダーズ@ジュネーブ

まさか私が「IWC」の時計に感動するなんて!
西暦4000年まで正確に時を刻む時計に感動

4月は、時計の季節。ジュネーブで開かれたハイエンド時計の展示会ウォッチズ&ワンダーズの取材です。「WWDJAPAN」も時計の記事はたくさんアップしていますが、やっぱりファッション好きな私にとって共感する時計はこれまで「カルティエ」や「ヴァン クリーフ&アーペル(VAN CLEEF&ARPELS)」「シャネル(CHANEL)」「エルメス(HERMES)」「ジャガー ルクルト(JAEGER LECOULTRE)」「グランドセイコー(GRAND SEIKO)」など、機構のみならず佇まいとしての美しさにも思いを馳せている時計でした。ところが、今年のウォッチズ&ワンダーズでは、まさか「IWC」の「ポルトギーゼ・エターナル・カレンダー」に感動!「4年に1回の閏年」はもちろん、「100で割り切れる年は閏年ではない」さらに「400で割り切れる年は閏年である」などの例外規定にも対応し、まだ閏年になるかならないか決まっていないという西暦4000年までは正しい日時を刻むという、ゴリゴリの機構時計に感動したのです。

いやぁ、こんな小さな時計から西暦4000年に思いを馳せることができるなんて、本当にロマンですよね。精緻な時計なのに、凛とした美しさも感じる時計。時計取材を重ねると、どんどん好きになる時計や時計ブランドが増えていきます。洋服も、時計も、好きなだけ買えたらいいのに(笑)!

5月13日 「グッチ」2025年クルーズ・コレクション@ロンドン

創業者グッチオ・グッチが働いた
ホテルのエレベーターは本当に赤かった!

5月は、「グッチ(GUCCI)」の2025年クルーズ・コレクションの取材のため、ロンドンへ。ロンドンには創業者グッチオ・グッチ(Guccio Gucci)が働いたサヴォイ・ホテルがあり、現クリエイティブ・ディレクターのサバト・デ・サルノ(Sabato De Sarno)は、このホテルのエレベーターの赤を新生「グッチ」のキーカラーに定めています。今回は実に幸運なことに、このサヴォイ・ホテルが宿泊先です。

となると気になるのは、「エレベーターは、本当に赤いのか?」ですよね?ホテルのスタッフに聞いて、少し脇のエレベーターを開けると、やっぱり赤!なんか嬉しい!せっかくなので、「ロッソ アンコーラ」という、サバトがエレベーターの色にインスパイアされた赤色のシャツを羽織って撮影してみました。完全に同化しています(笑)。

6月1日 「オーデマ ピゲ」新作発表イベント@ミラノ

日本では買えない「レイバン」と「メタ」
のコラボスマートサングラスを入手

6月はミラノで、「オーデマ ピゲ(AUDEMARS PIGUET)」の新作、そして現地で開かれた展覧会「シェイピングマテリアルズ」を取材しました。この出張で私がゲットしたのは、「レイバン(RAY-BAN)」とメタ社がコラボしたスマートサングラス。音楽が聴けて、通話ができて、写真が撮れて、最大60秒の動画まで撮影できます。

早速このスマートサングラスで展覧会を動画撮影すると、こんなカンジ。実際、写真よりも動画の方が面白いコンテンツが撮れそうです。これを機に、私のサングラスでの撮影が始まりました(笑)。まだまだうまくいかないけれど、来年のコレクションでは、スマートサングラスで撮影した動画をみなさんにたくさんお披露目したいと思います。

7月からの後半戦は、次の記事をお楽しみに!

The post 編集長のiPhoneに残る写真&動画から振り返る 2024年の業界私的ニュース(上半期編) appeared first on WWDJAPAN.

編集長のiPhoneに残る写真&動画から振り返る 2024年の業界私的ニュース(上半期編)

今年も、残すところあとわずか。いろんなことがありました。記者という、名刺1枚でどこにも行けて、誰にも会える仕事をしていると、1年365日の間には、本当にいろんなことがあるんです。そこでこの記事では、私のiPhone16 Proの写真フォルダを振り返って、今年1年を超私的なコンテンツでプレイバック。まずは1〜6月のファッション&ビューティニュース(!?)です。

1月7日 ゴールデングローブ賞取材@ロサンゼルス

生放送でとにかく忙しない会場で
怒られ続けること2時間という新年の幕開け

新年最初の取材は、なんとゴールデングローブ賞!今年からオフィシャルシャンパンとして受賞者をもてなす「モエ・エ・シャンドン(MOET & CHANDON)」が彩るスペシャルなひとときの取材です!

男性のドレスコードは、ブラックもしくはネイビーのタキシード!食事は、世界に知れ渡る和食レストランの「NOBU」!!そしてマーゴット・ロビー(Margot Robbie)を筆頭にエマ・ストーン(Emma Stone)やマット・デイモン(Matt Damon)ら錚々たる各賞のノミネート候補たち!!!テンションは爆上がりです。取材前は、「ティモシー・シャラメ(Timothee Chalamet)のコメントとか、SNS用に撮れないかなぁ?」なんて思っていましたが、世界的レッドカーペットの舞台は、そんなに甘いものではありませんでした(笑)。長〜いレッドカーペットの両サイドは、進行方向に対して右側が大御所メディア、そして左側が各国もしくは新興メディアの取材スペース。特に左サイドのメディア勢は、数十cmおきに決められた取材スペースで、レッドカーペットを歩くセレブリティたちを待ち構えています。

つまり私は、レッドカーペットのどこにいても、取材するメディアには邪魔というワケ(泣)。どこにいても、どこかのメディアに「いつまでいるの?どいてくれない?」とか「邪魔なんですけど!」と怒られます。そんなレッドカーペットって、結構延々と続くんです。ゴールデングローブ賞の場合は、2時間弱位あったような……。ロサンゼルスとはいえ冬の屋外で、怒られながら2時間のレッドカーペット取材は、なかなかタフなものがありました。あんなに怒られたの、いつぶりかな(笑)?

肝心の授賞式は、全米に生中継されているからこそ、会場では常に「本番30秒前」などのカウントダウンが行われ、時間内に自分のテーブルに戻らないと、本番中は身動きできません(笑)。あまりに忙しないから、楽しみにしていた「ノブ(NOBU)」のご飯は、実に簡単なものでした。でも、「モエ・エ・シャンドン」が祝ったセレブレートな一夜は、24年はもちろん、一生涯の思い出になりました。

2月6日 カルティエ“トリニティ”100周年イベント@パリ

ページボーイが素敵なギフトをデリバリー
BLACKPINKのJisooらが勢揃い

2月は、パリへ。「カルティエ(CARTIER)」のアイコンジュエリー“トリニティ”の100周年を祝うイベントの取材です。ホワイトとイエロー、そしてピンクゴールドという3色のリングが重なり合う“トリニティ”のように、イベントは「3」をキーナンバーに多数のコンテンツを展開。例えば、パリのイベントはニューヨークとロンドンに次ぐ3番目のイベントだし、ゲストは3カ所に分かれてディナーを楽しんだ後でパーティー会場に集結。そして、ラビリンスとシーラ、ディプロの3人によるユニットのLSDがパリの夜を盛り上げました。BLACKPINKのジス(Jisoo)も来場です。

滞在先のホテルには、製品をデリバリーするサービス担当からコンシェルジュ的な役割まで、長きにわたり「カルティエ」のホスピタリティを象徴するページボーイがやってきて、パーティーの招待状とギフトを届けてくれました。感激です!

2月21日 2024-25年秋冬「ディーゼル」ミラノ・コレクション

日の丸を背負った“「ディーゼル」侍”に
地球の反対側のミラノで落涙

2月のコレクション取材は、ロンドンとミラノへ!感動したのは、「ディーゼル(DIESEL)」の2024-25年秋冬コレクションでした。このシーズンの「ディーゼル」は、スタートの72時間前から準備風景をライブ配信。ランウエイもライブ配信されましたが、同時に世界1000人のファン姿もライブ中継されて、ショー会場には彼らの姿を投影したデジタルサイネージが立ち並びました。巨大スクリーンに現れた世界のファンは、ずーっとメイクをしているドラァグクイーンとか、グリーンとレッドのカツラで踊り狂っている男女、そして豊満なバディを見せつけるおねーさんまで、多種多様で自由奔放です。

そんな強者たちが勢揃いしたデジタル空間で唯一(!?)の日本人は、「ディーゼル」の高木克海エグゼクティブスタイリスト。数分で締め切った応募の申し込みに成功し、当日は会社を早退。真っ白の全身タイツに真っ赤な顔という日の丸ルックで登場してくれました。なんかもう、泣けてきます(笑)。どうも年を取ると涙脆くていけませんが、私がファッションショーで泣いたのは、キム・ジョーンズ(Kim Jones)による最後の「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」と、続くヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)にとって最初の「ルイ・ヴィトン」、そして高木さんが登場した「ディーゼル」となりました(笑)。

4月10日 ウォッチズ&ワンダーズ@ジュネーブ

まさか私が「IWC」の時計に感動するなんて!
西暦4000年まで正確に時を刻む時計に感動

4月は、時計の季節。ジュネーブで開かれたハイエンド時計の展示会ウォッチズ&ワンダーズの取材です。「WWDJAPAN」も時計の記事はたくさんアップしていますが、やっぱりファッション好きな私にとって共感する時計はこれまで「カルティエ」や「ヴァン クリーフ&アーペル(VAN CLEEF&ARPELS)」「シャネル(CHANEL)」「エルメス(HERMES)」「ジャガー ルクルト(JAEGER LECOULTRE)」「グランドセイコー(GRAND SEIKO)」など、機構のみならず佇まいとしての美しさにも思いを馳せている時計でした。ところが、今年のウォッチズ&ワンダーズでは、まさか「IWC」の「ポルトギーゼ・エターナル・カレンダー」に感動!「4年に1回の閏年」はもちろん、「100で割り切れる年は閏年ではない」さらに「400で割り切れる年は閏年である」などの例外規定にも対応し、まだ閏年になるかならないか決まっていないという西暦4000年までは正しい日時を刻むという、ゴリゴリの機構時計に感動したのです。

いやぁ、こんな小さな時計から西暦4000年に思いを馳せることができるなんて、本当にロマンですよね。精緻な時計なのに、凛とした美しさも感じる時計。時計取材を重ねると、どんどん好きになる時計や時計ブランドが増えていきます。洋服も、時計も、好きなだけ買えたらいいのに(笑)!

5月13日 「グッチ」2025年クルーズ・コレクション@ロンドン

創業者グッチオ・グッチが働いた
ホテルのエレベーターは本当に赤かった!

5月は、「グッチ(GUCCI)」の2025年クルーズ・コレクションの取材のため、ロンドンへ。ロンドンには創業者グッチオ・グッチ(Guccio Gucci)が働いたサヴォイ・ホテルがあり、現クリエイティブ・ディレクターのサバト・デ・サルノ(Sabato De Sarno)は、このホテルのエレベーターの赤を新生「グッチ」のキーカラーに定めています。今回は実に幸運なことに、このサヴォイ・ホテルが宿泊先です。

となると気になるのは、「エレベーターは、本当に赤いのか?」ですよね?ホテルのスタッフに聞いて、少し脇のエレベーターを開けると、やっぱり赤!なんか嬉しい!せっかくなので、「ロッソ アンコーラ」という、サバトがエレベーターの色にインスパイアされた赤色のシャツを羽織って撮影してみました。完全に同化しています(笑)。

6月1日 「オーデマ ピゲ」新作発表イベント@ミラノ

日本では買えない「レイバン」と「メタ」
のコラボスマートサングラスを入手

6月はミラノで、「オーデマ ピゲ(AUDEMARS PIGUET)」の新作、そして現地で開かれた展覧会「シェイピングマテリアルズ」を取材しました。この出張で私がゲットしたのは、「レイバン(RAY-BAN)」とメタ社がコラボしたスマートサングラス。音楽が聴けて、通話ができて、写真が撮れて、最大60秒の動画まで撮影できます。

早速このスマートサングラスで展覧会を動画撮影すると、こんなカンジ。実際、写真よりも動画の方が面白いコンテンツが撮れそうです。これを機に、私のサングラスでの撮影が始まりました(笑)。まだまだうまくいかないけれど、来年のコレクションでは、スマートサングラスで撮影した動画をみなさんにたくさんお披露目したいと思います。

7月からの後半戦は、次の記事をお楽しみに!

The post 編集長のiPhoneに残る写真&動画から振り返る 2024年の業界私的ニュース(上半期編) appeared first on WWDJAPAN.

ファッション&ビューティの美容師コンテスト 「WWDBEAUTY ヘアデザイナーズコンテスト2025」

今最も時代をとらえた
ヘア&ファッションPHOTO作品は?

作品応募受付中

ENTRY

2024年12月27日(金)〜2025年2月13日(木) 必着

ヘアデザイナーズコンテストってなに?

WHAT IS HAIR DESIGNERS CONTEST

WHAT IS HAIR DESIGNERS CONTEST

開催経緯

2017年9月に「WWDBEAUTY」が創刊10周年を迎えたことを記念してスタートしたフォトコンテスト「WWDBEAUTY ヘアデザイナーズコンテスト」。全国の理美容師、ヘアメイクアップアーティストを対象に、モデルを起用したヘアデザイン作品を募集し、グランプリを決定します。コンセプトは“ビューティ×ファッション”。「WWDJAPAN」や「WWDJAPAN.com」のミッションの1つである「ファッション業界とビューティ業界の垣根を取り払う」ことを目的とした取り組みでもあります。そのため、審査員にファッション関係者やヘアメイクアーティストなどを迎え、両業界を“クロス”させることを試みてきました。

創設年 : 2017年

審査方法について

グランプリ・準グランプリは、SAKURA「コクーン(Cocoon)」ディレクター、エザキヨシタカ「グリコ(grico)」代表、一番合戦彩「アンガーデン(Uné GARDEN)」代表、村上要「WWDJAPAN」編集長の4人が審査。また、ヘアメイクアーティストの夢月さんの協力を得て、「夢月賞」を設けました。

審査の視点

・ヘアデザイン、メイク、ファッションのトータルバランス
・ヘア&メイクのテクニック
・フォト作品としてのクオリティー
・テーマ*にマッチしているか
・独創性
・“今”という時代性を反映しているか

*「2024~25年のコレクション(NY、パリ、ミラノ、ロンドン)におけるファッションやビューティのトレンドを意識した作品」

ヘアデザイナーズコンテストの流れ

応募

2025年2月13日(木)必着

一次審査

2月下旬

応募作品の中から、4人の審査員が「優秀作品」を1人10作品ずつ(計40作品)選ぶ

二次審査

2月下旬~3月中旬

◆グランプリ部門

審査員4人が一堂に会し、優秀作品40作品の中から、グランプリ作品(1作品)と準グランプリ作品(2作品)を決める

◆一般投票部門
一般投票期間:2025年2月28日(金)~3月14日(金)

3月1日に、このページ内に一般投票コーナーができるので、優秀40作品の中から1番好きな作品をクリックして投票。誰でも1人1回まで投票可能で、投票期間は3月14日まで

◆ヘアメイクアーティスト部門

ヘアメイクアーティストの夢月さんが、独自の感性で「夢月賞」(1作品)を決定

結果発表

3月24日(月)

グランプリ部門、一般投票部門、ヘアメイクアーティスト部門全て同時に、
このページ内と、「WWDBEAUTY」3月24日号で発表

過去の受賞作品

「第8回 WWDBEAUTY ヘアデザイナーズ コンテスト」開催

「WWDBEAUTY」の表紙を作ろう!

「WWDBEAUTY」のフォトコンテスト「WWDBEAUTY ヘアデザイナーズコンテスト」の第8回を開催します。全国の美容師の皆さまから、モデルを使ったモードなヘアデザイン作品を募集し、グランプリを決定します。

APPLICATION REQUIREMENTS
<募集要項>

Theme <テーマ>

2024〜25年のコレクション(NY、パリ、ミラノ、ロンドン)におけるファッションやビューティのトレンドを意識した作品

Qualification <応募資格>

美容師・理容師免許を取得した方

Requirement <応募作品の規定>

❶ モデル(男女は問わない)を起用したヘアスタイルの写真作品
❷ ヘアデザイン・メイクが分かるもの
❸ 1人3作品まで応募可

*他媒体で発表した作品、他のコンテストで受賞した作品、CG等で加工した作品は不可とします。
*応募作品はご返却できませんのでご了承ください。
*受賞作品は次回の作品募集の際に、編集して使わせていただくことがあります。

Judging Criteria <審査基準>

著名美容師、メイクアップアーティスト、「WWDJAPAN」編集長など各分野のプロフェッショナルが、ヘア、メイク、ファッション*をトータルに審査して各賞を決定します。

*ファッション業界からの視点で審査しますが、服を審査するわけではありません。 よって、モデルが服を身に着けていない作品、顔に寄っていて服が写っていない作品でも問題なく、減点にはなりません。

Judge <審査員>

Application Method <応募方法>

テーマに沿った作品写真を、データ、もしくは紙焼きでお送りください。

紙焼き(郵送)の場合
作品をキャビネットサイズ(2Lサイズ)にプリントし、
❶ 氏名・肩書き・サロン名
❷ 住所・電話番号
❸ メールアドレス
❹ 作品の解説(100文字以内)
❺コンテストを知ったきっかけ(美容ディーラー●●からの紹介、当社ホームページを見て、など) を記入した用紙(どんな用紙でも可)とともに封筒に入れ、下記宛に郵送してください。

宛先:
〒106-0032 東京都港区六本木6-1-24 ラピロス六本木4F
「WWDJAPAN」編集部 ヘアデザイナーズコンテスト係

データ(メール)の場合
メール本文に上記❶~❺を明記し、 作品データ(JPEGデータで2MB以上、解像度350dpi以上)をメールに添付(もしくは「ギガファイル便」などのオンラインストレージサービスを利用)し、下記のメールフォームよりお送りください。

Award <賞>

グランプリ受賞者(1名)
賞品(トロフィー・スパチケット)に加え、「WWDBEAUTY」2025年3月24日号および「WWDJAPAN.com」に応募作品とインタビュー記事を掲載します。さらに「WWDBEAUTY」プロデュースのもと、3月24日号の表紙を飾る作品を作ってもらいます。

準グランプリ受賞者(2名)
賞品(トロフィー・スパチケット)に加え、「WWDBEAUTY」2025年3月24日号および「WWDJAPAN.com」に応募作品を掲載します。

メイクアップアーティスト部門受賞者(1名)
賞品(トロフィー)に加え、「WWDBEAUTY」2025年3月24日号および「WWDJAPAN.com」に応募作品を掲載します。

また、優秀作品(40作品程度を予定)も「WWDBEAUTY」2025年3月24日号に掲載します。

応募者特典
応募者に、「WWDJAPAN」1カ月分(2025年4月7日号~4月28日号までの4号の予定)を無料でお送りします。

*1サロン1部まで、先着500サロンまでとさせていただきます。

Application period <応募期間>

2024年12月27日(金)~ 2025年2月13日(木)必着

※優秀40作品の中から「一般投票部門グランプリ」を決める一般投票において、作品の並び順は「作品の到着順」になります。

Publication of Results <結果発表>

「WWDBEAUTY」2025年3月24日号(3月24日発売)紙面および「WWDJAPAN.com」にて発表*

*グランプリ受賞者のみ事前に通知します。

Information <お問い合わせ>

「WWDBEAUTY ヘアデザイナーズコンテスト」係(中村、村田)
TEL:03-5786-4007
MAIL:wwdbeauty-contest@infaspub.co.jp

The post 「第8回 WWDBEAUTY ヘアデザイナーズ コンテスト」開催 appeared first on WWDJAPAN.

1位は、坂巻哲也「アピッシュ」代表が死去 最後まで「もう一度現場に戻りたい」という思いを貫く|2024年 年間アクセスランキング TOP10(1月1日〜12月24日)

1位は、坂巻哲也「アピッシュ」代表が死去 最後まで「もう一度現場に戻りたい」という思いを貫く|2024年アクセスランキング TOP10(1月1日〜12月24日)

「WWDJAPAN」 2024年 年間トップ10

1週間でアクセス数の多かった「WWDJAPAN」の記事をランキング形式で毎週金曜日にお届け。
今回は、2024年1月1日(木)〜12月24日(水)に配信した記事の年間トップ10を紹介します。


- 1位 -
坂巻哲也「アピッシュ」代表が死去 最後まで「もう一度現場に戻りたい」という思いを貫く

04月08日公開 / 文・中村 慶二郎

 人気ヘアサロン「アピッシュ(apish)」は4月7日、公式サイトにて、坂巻哲也「アピッシュ」代表が3月29日に死去したと報じた。享年63。

> 記事の続きはこちら

- 2位 -
スノーピーク、上場廃止報道について「検討は事実」とコメント

02月17日公開 / 文・WWD STAFF

 スノーピークは16日夜、一部メディアの英字記事で同社が株式の非公開化を検討している旨の報道が出たことについて「非公開化を検討しているのが事実だが、現時点において決定した事実はない」とのコメントを出した。企業価値の向上のためのさまざまな選択肢の一つだとしている。

> 記事の続きはこちら

- 3位 -
スノーピーク純利益99%減 キャンプ失速が如実に

02月13日公開 / 文・美濃島 匡

 スノーピークの2023年12月期連結決算は、売上高が前期比16.4%減の257億円、営業利益が同74.3%減の9億円、純利益は同99.9%減の100万円だった。売上高と各利益全てで業績予想を下回った。過剰在庫のアウトドア専門店が増えたことで、ホールセールが伸び悩んだ。国内全社員のベースアップなどにより、販管費も膨れ上がった。さらに国内既存店と米国現地法人の固定資産について、特別損失4億2800万円も計上した。

> 記事の続きはこちら

- 4位 -
「ユニクロ」×「マリメッコ」秋冬限定コレクションが発売 北欧の豊かな自然に着想

10月22日公開 / 文・WWD STAFF

 「ユニクロ(UNIQLO)」は11月1日、「マリメッコ(MARIMEKKO)」との今年3シーズン目となる2024年秋冬限定コレクションを発売する。全国286店舗とユニクロ公式オンラインストアで販売する。

> 記事の続きはこちら

- 5位 -
「ダイワ」×吉田カバン「POTR」 機能性と撥水性を備えたバッグ全3型が登場

03月14日公開 / 文・WWD STAFF

 「ダイワ(DAIWA)」と吉田カバンの「ピー・オー・ティー・アール(POTR)」のコラボレーションアイテムを3月15日に発売する。

> 記事の続きはこちら

- 6位 -
しまむら創業者、島村恒俊さんが死去 享年98

07月22日公開 / 文・WWD STAFF

 「ファッションセンターしまむら」を運営するしまむらの創業者、島村恒俊(しまむら・のぶとし)さんが老衰のため7月13日に死去した。享年98。通夜および葬儀は近親者で済ませた。後日、お別れの会を執り行う予定。

> 記事の続きはこちら

- 7位 -
小嶋陽菜のランジェリー「ロジア バイ ハーリップトゥ」からストラップレスブラ登場

03月12日公開 / 文・WWD STAFF

 小嶋陽菜が代表を務めるハートリレーションのランジェリーブランド「ロジア バイ ハーリップトゥ(ROSIER BY HER LIP TO)」は、ストラップレスブラ“エブリデイエッセンシャルストラップレスブラ(Everyday Essential Strapless Bra)”を発売する。価格は4800円で、ヌードローズとブラックの2色をそろえる。3月27日から三越銀座店で開催するポップアップショップで先行販売を行い、4月5日19時からブランド公式サイトで販売する。

> 記事の続きはこちら

- 8位 -
パリ五輪開会式 「ディオール」がレディー・ガガやセリーヌ・ディオンらの衣装を制作

07月27日公開 / 文・WWD STAFF

 現地時間7月26日、フランス・パリのセーヌ川を舞台にパリオリンピックの開会式が行われた。開会式に登場したレディー・ガガやアヤ・ナカムラ、アクセル・サン・シレル、ジュリエット・アルマネ、セリーヌ・ディオンらの衣装はマリア・グラツィア・キウリ(Maria Grazia Chiuri)「ディオール(DIOR)」ウィメンズ・アーティスティック・ディレクターが担当した。

> 記事の続きはこちら

- 9位 -
ユニクロの「アニヤ・ハインドマーチ」コラボ再び 11月22日発売、“パフテック”も登場

11月05日公開 / 文・WWD STAFF

 「ユニクロ(UNIQLO)」は、昨年大ヒットし、異例の予約再販も行った「アニヤ・ハインドマーチ(ANYA HINDMARCH)」とのコラボレーションを今冬も販売する。11月22日に、ウィメンズ11型、キッズ4型を全国の店舗とECで発売する。

> 記事の続きはこちら

- 10位 -
「ピーチ・ジョン」30周年企画にMEGUMI登場 堂々の着こなしを披露

04月03日公開 / 文・WWD STAFF

 「ピーチ・ジョン(PEACH JOHN)」は4月3日、ブランド設立30周年記念企画としてMEGUMIを起用したスペシャルコンテンツを公式サイトで公開した。MEGUMIは同ブランドの人気商品に身を包み堂々のポージングを披露。ブラジャー選びのコツや自己肯定感を高めるパーツケアなどについても語っている。

> 記事の続きはこちら

The post 1位は、坂巻哲也「アピッシュ」代表が死去 最後まで「もう一度現場に戻りたい」という思いを貫く|2024年 年間アクセスランキング TOP10(1月1日〜12月24日) appeared first on WWDJAPAN.

「アーダーエラー」10周年で韓国・ソンス旗艦店をリニューアル 25年は日本2店舗目の出店も視野に

韓国発の「アーダーエラー(ADER ERROR)」は12月18日、ブランド誕生10周年を記念し、韓国・聖水(ソンス)にある旗艦店「アーダースペース 2.0」をリニューアルオープンした。ブランドのシンボルとなる同店を改装することで、新たな未来へのビジョンを示すことを目指した。

「アーダーエラー」は、14年に設立したユニセックスブランドだ。建築やファッション、金融など異業種から集まった数十人の匿名クルー全員がデザインとビジネスに関わる特殊な体制で、世界各国のオンラインショップやセレクトショップに商品を展開している。

店舗は1、2階の2フロア構成で、アパレルやバッグ、アクセサリーなどを取り扱っている。今回の改装では1階の半分を近未来的な内装に刷新。“ハイパースペースを探検する旅人”をコンセプトに、単なる「売り場」の枠を超えたユニークな空間体験を提供する。

目玉は亀がうごめく没入型インスタレーション

入り口を入ると、まず目に飛び込んでくるのは空中に浮かぶ亀のオブジェだ。亀は長寿や縁起が良いとされる動物として知られているが、ここでは新境地を開拓する案内人という役割を果たす。甲羅に背負っているカラフルなディメンションボールについて、PR担当は「『アーダーエラー』にとって、このディメンションボールはアイコニックなアイテムの1つ。これまでの歴史や過ごしてきた時間、つまり過去を背負って未来を旅する、進むというメッセージを込めた」と説明した。

目玉は、店内奥にある没入型インスタレーション。映画館のような空間が現れ、BGMが流れると同時にスクリーンの突起がゆっくりと動く。亀が次元の境界を泳ぐ様子を表した立体的なアートワークで、4本の手足とお腹がうごめいている。この様子は、新たな次元に跳躍する「アーダーエラー」の姿を具現化したそうだ。

誕生10周年を記念したカプセルコレクションも発表した。テーマは「未来の旅人が準備した洋服」で、シャツジャケットやTシャツなどには、服を畳んだときにできるシワを表現したタックが入っている。ボタンの付いている商品は全て10周年と連動し、10ミリサイズのボタンを採用したカーディガンや、ボタンが10個並ぶシャツなどを用意した。シンプルながらも「アーダーエラー」らしい遊び心のあるデザインが魅力的だ。

リニューアルオープン前日の17日には、オープニングイベントも開催。エンハイフン(ENHYPEN)のジェイクとソンフン、韓国俳優のピョン・ウソク(Byeon Woo-Seok)とチュ・ウジェ(Joo Woo-jae)が同コレクションを身にまとい、10周年を祝福した。

「グローバル展開において、日本市場は最も重要」

「アーダーエラー」は現在25カ国で展開しており、日本には2024年に本格上陸。4月に国内初のポップアップストアを大阪・阪急うめだ本店で開催し、5月には兵庫・神戸阪急に初の常設店である「プラグショップ(PLUG SHOP)」をオープンした。PR担当は今後について、「グローバル展開において、日本市場は最も重要だと考えている。神戸阪急以外の出店も視野に入れており、25年も攻めの姿勢を崩さず歩み続けていきたい」と意気込む。今後、日本での動きにも大きな注目が集まる。

The post 「アーダーエラー」10周年で韓国・ソンス旗艦店をリニューアル 25年は日本2店舗目の出店も視野に appeared first on WWDJAPAN.

「J.S. パンケーキカフェ」が“天空の抹茶”使用のプレミアムパンケーキを発売

ベイクルーズが運営するパンケーキショップ「J.S. パンケーキカフェ(J.S. PANCAKE CAFE)」は12月28日、静岡県の山間地域茶園で栽培される“天空の抹茶”を使用した“プレミアム抹茶ストロベリーパンケーキ”(1980円)と“天空の抹茶ラテ”(750円)を発売する。販売期間は2025年2月3日までを予定している。

上品で豊かな味わいの“天空の抹茶”を使用

“プレミアム抹茶ストロベリーパンケーキ”

“プレミアム抹茶ストロベリーパンケーキ”は、深い旨みと甘みが特徴の“天空の抹茶”をふんだんに使用した。生地に練んだホワイトチョコレート、あずきとミルクアイスの甘みに加え、抹茶の上品な苦みと香りがマッチするプレミアムなパンケーキを提供する。

“天空の抹茶ラテ”

同期間に販売する“天空の抹茶ラテ”は、香り高く深みのある、ほっとする甘さの上品ドリンクに仕上げた。

また、2025年1月6〜19日に“プレミアム抹茶ストロベリーパンケーキ”を注文で、“天空の抹茶ラテ”のLINEクーポンをプレゼントする。

The post 「J.S. パンケーキカフェ」が“天空の抹茶”使用のプレミアムパンケーキを発売 appeared first on WWDJAPAN.

「J.S. パンケーキカフェ」が“天空の抹茶”使用のプレミアムパンケーキを発売

ベイクルーズが運営するパンケーキショップ「J.S. パンケーキカフェ(J.S. PANCAKE CAFE)」は12月28日、静岡県の山間地域茶園で栽培される“天空の抹茶”を使用した“プレミアム抹茶ストロベリーパンケーキ”(1980円)と“天空の抹茶ラテ”(750円)を発売する。販売期間は2025年2月3日までを予定している。

上品で豊かな味わいの“天空の抹茶”を使用

“プレミアム抹茶ストロベリーパンケーキ”

“プレミアム抹茶ストロベリーパンケーキ”は、深い旨みと甘みが特徴の“天空の抹茶”をふんだんに使用した。生地に練んだホワイトチョコレート、あずきとミルクアイスの甘みに加え、抹茶の上品な苦みと香りがマッチするプレミアムなパンケーキを提供する。

“天空の抹茶ラテ”

同期間に販売する“天空の抹茶ラテ”は、香り高く深みのある、ほっとする甘さの上品ドリンクに仕上げた。

また、2025年1月6〜19日に“プレミアム抹茶ストロベリーパンケーキ”を注文で、“天空の抹茶ラテ”のLINEクーポンをプレゼントする。

The post 「J.S. パンケーキカフェ」が“天空の抹茶”使用のプレミアムパンケーキを発売 appeared first on WWDJAPAN.

【2025年春コスメ】「エトヴォス」が春の訪れを祝う多幸感あふれるカラーの限定コレクション発売

「エトヴォス(ETVOS)」は2025年1月8日、2025年春夏コレクションを発売する。4色パレットや美容液ルージュ、チークなど、新しい季節を祝福するような輝きとみずみずしさを与えるアイテムをラインアップする。

アイバームがよれにくくリニューアル

“ミネラルアイバーム”(定番4色・限定4色、各2750円)は、目元の美容クリームを兼ねたアイシャドウで、⼼地よい感触はそのままに、ヨレにくく、美しい仕上がりにリニューアルした。新たな保湿・美容成分を配合し、石けんで落とせる、低刺激処方に仕上げた。透明感と繊細さを演出するパールもブレンドしているカラーもポイントで、 限定色はパールゴールド、ウォームライラック、シナモンオレンジ、ロージーカシスの光沢感溢れるクリアカラーと、存在感のある高発色カラーをそろえた。

“ミネラルアイバーム”カラー一覧

4色パレット“ミネラルクラッシィシャドー”

“ミネラルクラッシィシャドー”(新定番1色・限定1色、各4620円)は、敏感肌のまぶたをケアしながら、美しく彩る4色アイシャドウパレット。敏感なまぶたのバリア機能をサポートする美容成分を配合した。

新定番色の“ステディベージュ”は、モダンベーシックなピンクブラウンのマットなパレットで、王道のベージュとブラウンを赤色の色素であるカルミンを不使用で実現した。また、春の訪れを予感させる限定色は“シェルフルール”を用意。まぶたに高揚感を映し出すピーチベージュにブルーパールが漂うペールオレンジ、ゴールドパールが溶け込んだシアーパープル、クリーンなグレイッシュブラウンをセットしている。

2色セットの“ミネラルプレストチーク”

“ミネラルプレストチーク”[SPF20 PA++](新定番1色、4180円)は、血色感やニュアンスを生み出すメインカラーと透明感や肌の艶を引き出すハイライトカラーが、表情を立体的に仕上げるチーク。新定番色として、ミルキーコーラルとペールコーラルを加えた。

繊細な唇のための美容液ルージュ

“ミネラルシアールージュ”(限定1色、3520円)は、唇用の美容液ルージュで、熟れたプラムを連想するビターシアーな限定色、“ブラウニープラム”を用意する。植物由来の美容オイルなどを80%配合し、上質なうるおいを追求している。

The post 【2025年春コスメ】「エトヴォス」が春の訪れを祝う多幸感あふれるカラーの限定コレクション発売 appeared first on WWDJAPAN.

【2025年春コスメ】「エトヴォス」が春の訪れを祝う多幸感あふれるカラーの限定コレクション発売

「エトヴォス(ETVOS)」は2025年1月8日、2025年春夏コレクションを発売する。4色パレットや美容液ルージュ、チークなど、新しい季節を祝福するような輝きとみずみずしさを与えるアイテムをラインアップする。

アイバームがよれにくくリニューアル

“ミネラルアイバーム”(定番4色・限定4色、各2750円)は、目元の美容クリームを兼ねたアイシャドウで、⼼地よい感触はそのままに、ヨレにくく、美しい仕上がりにリニューアルした。新たな保湿・美容成分を配合し、石けんで落とせる、低刺激処方に仕上げた。透明感と繊細さを演出するパールもブレンドしているカラーもポイントで、 限定色はパールゴールド、ウォームライラック、シナモンオレンジ、ロージーカシスの光沢感溢れるクリアカラーと、存在感のある高発色カラーをそろえた。

“ミネラルアイバーム”カラー一覧

4色パレット“ミネラルクラッシィシャドー”

“ミネラルクラッシィシャドー”(新定番1色・限定1色、各4620円)は、敏感肌のまぶたをケアしながら、美しく彩る4色アイシャドウパレット。敏感なまぶたのバリア機能をサポートする美容成分を配合した。

新定番色の“ステディベージュ”は、モダンベーシックなピンクブラウンのマットなパレットで、王道のベージュとブラウンを赤色の色素であるカルミンを不使用で実現した。また、春の訪れを予感させる限定色は“シェルフルール”を用意。まぶたに高揚感を映し出すピーチベージュにブルーパールが漂うペールオレンジ、ゴールドパールが溶け込んだシアーパープル、クリーンなグレイッシュブラウンをセットしている。

2色セットの“ミネラルプレストチーク”

“ミネラルプレストチーク”[SPF20 PA++](新定番1色、4180円)は、血色感やニュアンスを生み出すメインカラーと透明感や肌の艶を引き出すハイライトカラーが、表情を立体的に仕上げるチーク。新定番色として、ミルキーコーラルとペールコーラルを加えた。

繊細な唇のための美容液ルージュ

“ミネラルシアールージュ”(限定1色、3520円)は、唇用の美容液ルージュで、熟れたプラムを連想するビターシアーな限定色、“ブラウニープラム”を用意する。植物由来の美容オイルなどを80%配合し、上質なうるおいを追求している。

The post 【2025年春コスメ】「エトヴォス」が春の訪れを祝う多幸感あふれるカラーの限定コレクション発売 appeared first on WWDJAPAN.

「フェティコ」舟山瑛美に聞く独特な女性像、そして日本の産地のモノ作り

PROFILE: 舟山瑛美/「フェティコ」デザイナー

舟山瑛美/「フェティコ」デザイナー
PROFILE: (ふなやま・えみ)高校卒業後に渡英、帰国後にエスモードジャポン東京校入学、2010年卒業。コレクションブランド等でデザイナーの経験を積み、2020年に「フェティコ」を立ち上げる。22年に「JFW ネクストブランドアワード2023」と 「東京ファッションアワード 2023」を受賞。 PHOTO:DAISUKE TAKEDA

「フェティコ(FETICO)」の登場は、多くの女性たちに勇気を与えている。大胆に肌を露出し、体のラインを強調するそのスタイルは日本のデザイナーズブランドでは珍しい。「自分の身体や欲望をありのまま愛でたい」。そんな女性たちの内なる声を「フェティコ」は代弁し、肯定してくれる。だから女性たちからの支持を得ているのだろう。ブランド立ち上げから4年目を迎え、改めてその世界観について、そして日本の産地を重んじるモノ作りの姿勢について舟山瑛美デザイナーに聞いた。

30歳になり、ある日スイッチが入りブランドを立ち上げる

WWD:ブランドのコンセプトは「The Figure:Feminine」。意味は「その姿、女性的」と詩的です。改めてその意味を教えて欲しい。

舟山瑛美「フェティコ」デザイナー(以下、舟山):ファッションの勉強をしている学生にはよくある話ですが、私も学生時代から、いつか自分のブランドを持ちたいという気持ちがありました。実現に至らないまま30歳になり、ある日スイッチが入ったのです。「他で吸収することはいったん終わりにして自分でモノ作りをしていこう」と決めました。決めたら次はコンセプトが重要。時代やトレンドが変わる中でも自分にとって変わらない軸は日本人女性であり、アジア人らしい体つきであること。そして私はいろいろな女性の体を美しいと感じる。だからそこを軸にしようと決めて言葉にしました。

WWD:スイッチが入ったきっかけは?

舟山:結婚をしたことかな。節目であり、今後の人生を考える一歩となりました。家族を持ったうえで自分が何をしたいか、と考えたとき、私の場合は子供以上にブランドを作りたい。そう自覚をして踏ん切りがつきました。彼がスタイリストで自分の名前で仕事をしており、それに憧れを持ったのもひとつの理由。自分の名前で仕事をしたい、と思いました。

そのタイミングで自分のウエディング用のドレスを作りました。長らくブランドに沿ったデザインをしてきたのですが、パタンナーとともに自分の納得がいく形を作り上げることが楽しくて、自分のブランドでそれを存分にする喜びを知りました。

WWD:企業デザイナー時代に吸収し、今の自分のベースになっていることは?

舟山:一番は「クリスチャンダダ(CHRISTIAN DADA)」時代に、パターンやサンプルを見ながらこれのどこを修正すればよりよくなるか、試行錯誤する中で感覚をつかんだことです。ダダでは、脱構築など入り組んだものを作っていたので、アイデアを商品に落とし込む経験を積んだことは大きかった。

あと、新卒で入った「ヒステリック グラマー(HYSTERIC GLAMOUR)」は、担当アイテムを企画から生産まで一貫して見るという、少し変わった仕組みで服がどうやって工場に入り、付属がここで作られて、など基本的な服作りの流れを学びました。

WWD:感性的なことで外から受けた影響は?

舟山:それは不思議と、学生の頃からずっと変わらず。昔から体を強調する服が好きで大人になるにつれて、より深く広くなっている感覚はあります。

自分が魅力的であること、その見せ方をわかっている人に惹かれる

WWD:女性の体ってきれいだな、と最初に思ったのはいつですか?

舟山:高校生の頃からファッションを学んでおり、文化服装学院の夜間クラスで週一でヌードクロッキー実習を取ったときだと思います。いろいろな女性の体を描くことがとてもおもしろいと思った。人によってバランスが違ったり、単純にきれいだなと思ったり。

WWD:女性の体は色々な時代の芸術家のインスピレーションとなってきましたが、アーティストの視点から受けた影響はありますか?

舟山:衝撃を受けたのはロンドンで見た荒木経惟さん、アラーキーの展示です。高校卒業後に、ロンドンへ1年留学していたとき、荒木さんの大規模な展覧会があり、大きなプリント写真を見て、そのダークでエロティックな美しさには影響を受けました。

WWD:美しさ、を別の言葉にできますか?

舟山:官能性、だと思います。

WWD:官能性は他人に見出すもの?それとも自分に向けたもの?

舟山:人に感じ取れるものでもあるし、自分自身に思うところもあります。

WWD:日本の“官能性”は、襟足や足首の素肌をチラッと見せる、といった“隠す”方向にありますが、舟山さんの“官能性”の表現は、堂々としていますね。  

舟山:そうですね、自分で自分が魅力的であること、そしてその見せ方をわかっている人に惹かれるのだと思います。

WWD:女性にとって体は他人から「見られる」対象であり、どこか自分のものでない感覚がある人は多いと思う。「フェティコ」は「私の体」を自分側に取り戻してくれた。「好きだから見せる」という自発的で能動的な表現です。同時に「フェティコ」の中には、お姫様的な可愛さも共存しています。

舟山:少女性に惹かれるとことはあります。峰不二子みたいな“完璧なお姉さん”より、少しバランスが崩れているところが魅力的と感じます。

WWD:ブランド設立から4年が経ちました。

舟山:そうですね。私は洋服を作る仕事以外はできないから短期間で終わらせるつもりはなく、かといって一緒に始めたパタンナーと2人、自分たちが食べる分だけ稼げれば幸せだな、という感覚でもありました。

WWD:継続を決めてはいたけど、戦略的ではないのですね。振り返って何を思うことは?

舟山:作りたいものと世間が求めていることがマッチする部分がある、という感覚はつかめました。それを信じていけそう、が今の心境です。 最初に作ったボディコンシャスなニットドレスの反応が良くて「こういうブランドを待っていたよ!」といった声をもらい、こういう服を求めてくれる層がいるのだな、と気がつきました。ただ、関わる人が増えて、それぞれから「フェティコ」を広めてくれるようになっているから、より強いヴィジョンを示した方がよいのだろうな、と今は思う。発信するヴィジュアルやメッセージも大事です。

WWD:それもあってか、 2025年春夏コレクションはそれ以前と少し様子が変わりました。

舟山:いつもコレクションにはタイトルをつけずに制作を進めて、締め切りに追われながらムードをつかんでゆきます。核となる好きなコアがあり、リサーチすることでそこから一歩出た世界へ広げる感じです。

今回最初にピックアップしたのが、1980年代の雑誌「マリ・クレール」の旅支度をテーマにした一ページでした。 「アズディン アライア(AZZEDINE ALAIA)」を着たアフリカ系アメリカ人モデルのヴェロニカ・ウェブ(Veronica Webb)に惹かれ、そこから80年代のリサーチを進めてサスペンス映画「数に溺れて」もモチーフになりました。

WWD:珍しく色が使われていたのもそこから?

舟山:映画にはパステル調の色が使われていて、定番素材のチュールやシアー素材とパステルを組み合わせました。私は色を着ないのですが、ブランドを強くするために苦手に挑戦したい、というのもあります。ショーでスタイリングを担当している夫からは、いつも“また黒ばかり。もっと色ないの?”と聞かれます(笑)。

WWD:ブランドの世界観が明確になってくると、コラボレーションなどいろいろな声がけがありそうです。

舟山:次から次へと新しいことが起こることはいいことなのですが、今は起きたことに対処するのが精いっぱい。そろそろ、会社として中長期的なヴィジョンをちゃんと掲げたいと思っています。

日本の産地はなくてはならない存在。続いてもらわないと困る

WWD:ブランド紹介文には、“「フェティコ」のコレクションは日本国内の繊維産地や職人との取組みで丁寧に生産されています”とあります。これまで産地と取り組んできた中で印象的なものを教えてください。

舟山:2023-24年秋冬コレクションでお願いした、京都の職人さんによる着物用の引き染めは単純にとても美しいと思いました。着物用ではない、幅広の生地を前に3、4人で手で染めてゆく影像を見て驚きました。

WWD:2024-25秋冬コレクションのコルセットのようなトップスはベルベットですか?

舟山:はい。ベルベットが好きで通年で使います。こちらは北陸のベルベットに、桐生の刺しゅうでオリジナルの柄を入れました。刺しゅうにより収縮をかけることで凹凸感を出しています。スペシャルなピースです。スーツ地は尾州のものが多いです。

WWD:産地の生地を意識して使用する理由は?

舟山:最初の就職先である「ヒステリックグラマー」が新入社員を産地に連れて行ってくれる会社で、岡山の児島のデニムの工場の人たちに「新入社員、頑張れ~」などと声をかけてもらい、顔が見えてのモノづくりはよいなと思ったのが最初です。
自分のブランドを始めるときに「あの人にお願いしたい」と顔が浮かびました。「舟山さん始めるのか、じゃあ、一緒に頑張ろう」と言ってもらって嬉しかった。生地も縫製も顔が浮かぶ人たちと仕事をしたいという気持ちがあります。

WWD:顔が浮かぶ人との仕事は何がよいのでしょうか?

舟山:小さい工場さんも多いのですが、自分ごとにように扱ってくれます。仕事だけど楽しんで作ってくれて、難しいオーダーでも、どう縫ったらきれいになるかを前向きに考え提案してくれる。そのやりとりが好きです。「フェティコ」のように小さいブランドにとって日本の産地はなくてはならない存在。続いてもらわないと困るし、私もなるべく日本で続けたい。

WWD:やりとりの中から新しい技法と出会うこともあるでしょう。今、探している素材や加工は?

舟山:レザー風の加工です。レザーは元々が好きですし、長く着ることができるのでサステナブルでもある。ただ、直接肌につけるには少し抵抗があるので、コットン地でレザー風の箔加工などにトライしたいです。

WWD:日本の産地は存続の危機にあります。デザイナーとしてできることは何だと思いますか?

舟山:ブランドやデザイナーができることは、モノ作りの背景をもっと伝えることだと思います。モノ自体から伝わることも大事ですがもっと、積極的に「こういう職人の手があるからこういういいモノができる」といったストーリーを伝えたい。その手段は課題ですが、まずは展示会でバイヤーさんに伝え、そこから店頭の販売員さん、そしてお客さんへ伝わったらいいなと思う。

WWD:サステナビリティについて思うことは?

舟山:まずは、日本の縫製業や生地屋さに存続してもらえるように貢献すること。それはブランドが存続するためでもあります。もうひとつは、ゴミにはならない、価値がある服を作ること。ブランドを作るとき、すでに世の中にこんなに多くの服がある中で私たちが作らなくても誰も困らない。だからゴミになるものだけは作りたくない、と話しました。一シーズンで捨てられない服、気分でなくてもクローゼットにしまったり、誰かに譲ってもらったりされる服は品質が良く、デザインがおもしろいから。それもサステナビリティにつながると思う。

WWD:10年後となる2030年はどうなっていたい?

舟山:時代によって求められていることは変わっていると思うから、そこにフィットする柔軟な自分でありたいなと思う。そして店を持ち、コミュニケーションの場を持っていたい。売って終わりではなく世界観を体現できる場があってよりお客さんとつながれると思うから。

The post 「フェティコ」舟山瑛美に聞く独特な女性像、そして日本の産地のモノ作り appeared first on WWDJAPAN.

スノーピークが群馬県「県立赤城公園」内2施設の指定管理者に選定 キャンプ場を新たに開業予定

スノーピーク(SNOW PEAK)は、群馬県から「県立赤城公園」内にある2施設の運営を担う指定管理者に選定されたことを発表した。同社は、公園内の「県立赤城公園キャンプ場」と「県立赤城公園ビジターセンター」を再整備後、「キャンプフィールド」と周遊拠点施設「ランドステーション」として新たに開業する予定だが、時期は未定。

「県立赤城公園」は、群馬県前橋市に位置し、日本百名山の一つにも数えられる赤城山の山頂エリアに広がる県立公園。広さは約1290ヘクタール(東京ドーム約278個分)で、都心からのアクセスは、車で約2時間半ほど。公園内では、火山活動で形成されたカルデラ湖“大沼(おの)”でのボート遊びや、湿原“覚満淵(かくまんぶち)”での野鳥観察に加えて、冬には、雪山登山やワカサギ釣りなどのアクティビティを楽しめる。

開業予定の「キャンプフィールド」は、フリーサイトや電源区画サイトをはじめ、ドックランや建築家の隈研吾と共同開発したモバイルハウス“住箱(JYOBAKO)”のエリアを作るほか、「ランドステーション」では、テント、キャンプギアに加えてアパレル、地元土産などをそろえるスノーピーク直営店やカフェ、観光案内所などを設置予定。

The post スノーピークが群馬県「県立赤城公園」内2施設の指定管理者に選定 キャンプ場を新たに開業予定 appeared first on WWDJAPAN.

スノーピークが群馬県「県立赤城公園」内2施設の指定管理者に選定 キャンプ場を新たに開業予定

スノーピーク(SNOW PEAK)は、群馬県から「県立赤城公園」内にある2施設の運営を担う指定管理者に選定されたことを発表した。同社は、公園内の「県立赤城公園キャンプ場」と「県立赤城公園ビジターセンター」を再整備後、「キャンプフィールド」と周遊拠点施設「ランドステーション」として新たに開業する予定だが、時期は未定。

「県立赤城公園」は、群馬県前橋市に位置し、日本百名山の一つにも数えられる赤城山の山頂エリアに広がる県立公園。広さは約1290ヘクタール(東京ドーム約278個分)で、都心からのアクセスは、車で約2時間半ほど。公園内では、火山活動で形成されたカルデラ湖“大沼(おの)”でのボート遊びや、湿原“覚満淵(かくまんぶち)”での野鳥観察に加えて、冬には、雪山登山やワカサギ釣りなどのアクティビティを楽しめる。

開業予定の「キャンプフィールド」は、フリーサイトや電源区画サイトをはじめ、ドックランや建築家の隈研吾と共同開発したモバイルハウス“住箱(JYOBAKO)”のエリアを作るほか、「ランドステーション」では、テント、キャンプギアに加えてアパレル、地元土産などをそろえるスノーピーク直営店やカフェ、観光案内所などを設置予定。

The post スノーピークが群馬県「県立赤城公園」内2施設の指定管理者に選定 キャンプ場を新たに開業予定 appeared first on WWDJAPAN.

学び舎は渋谷パルコ、ディレクターは「リトゥン」山縣デザイナー 10代限定のカルチャースクールとは?

“GAKUは、10代の若者がクリエイションの原点に出合える学びの集積地です”──ファッションブランド「リトゥンアフターワーズ(WRITTENAFTERWARDS)」の山縣良和デザイナーが、渋谷パルコの9階で教育プログラム「GAKU」をスタートしたのは2019年のことだ。現在、シラバスには「新しい演劇のつくり方」「限界美食論」「創造的鑑賞学入門」など、大人の知的好奇心をも刺激する講義タイトルが並ぶ。なぜ10代にターゲットを絞り、難解とも思われるテーマの講座を開くのか。「GAKU」ディレクターの山縣デザイナーと、事務局スタッフの杉田聖司、講師の1人である大草桃子を訪ね、その哲学を聞いた。

WWD:改めて、「GAKU」とは?

事務局スタッフ杉田聖司(以下、杉田):音楽や街づくり、キュレーション、建築など多種多様なジャンルのクラスを開講する10代向けのカルチャースクールだ。渋谷パルコ9階を学び舎として、ファッションデザイナーや写真家、編集者らの専門家が先生役を務める。クリエイター育成が目的ではなく、若者が気軽にトライアンドエラーを繰り返しながら、自分がどう感じて、どんな表現が楽しくて、どう社会とつながっていくのかを体感でできる場所づくりを目指している。

大学のように必須単位を取得する必要もなく、好きな講座を選び、好きな時に登校できる。そもそも英検1級などの資格や経験者優遇といった入学要件もない。できる限り多くの人に体験してほしいから、三菱地所や東急、東京建物といった企業からの協賛・協力を受けて、ほぼ全てのクラスを無料で受講できるようにしている。これまで延べ750人ほどの修了生を輩出してきた。

WWD:立ち上げの経緯は?

山縣良和「GAKU」ディレクター(以下、山縣ディレクター):2019年に渋谷パルコから、施設の大型リニューアルに際して「ここに学びのスペースを一緒に作りませんか」と声をかけてもらったことがきっかけだ。実は渋谷パルコの9階は、渋谷区の管轄する敷地。文化施設としての活用を求められたことから、08年からファッションの私塾「ここのがっこう」を開いている僕に白羽の矢が立ったようだ。ただ僕自身は、同塾とコンセプトが被るものを作る必要は感じなかったから、ターゲットを10代に絞ることにした。

WWD:なぜ10代?

山縣ディレクター:日本の教育現場をリサーチする中で、10代の若者が芸術分野を自由に学べる場が不足していることに気づいたから。小学生向けにはワークショップや塾が比較的存在するし、成人対象には専門学校や大学などの専門機関がある。それに比べると、その間の年代には体験の場が設けられていない。日本では、小学生には「何でも自由にやってOK」という空気を醸し出しているが、中学生や高校生に対して、大人は急に保守的な態度を取り、受験に直結する勉強をさせ始めてしまう。10代という時期は、多感な彼らのキャリアパスに大きな影響を与える。「何になりたいか分からないけどとりあえず受験勉強をやっておこう」とならざるを得ない教育環境に疑問を覚え、彼らがリベラルアーツに触れ、いろいろな選択の可能性を体験できる空間を作りたいと考えた。

10代に真正面からぶつかるために
個性的なシラバス設計

WWD:具体的にどんな授業を行う?

杉田:例えば今年は、サステナビリティを軸にしたクラスを3つ開講している。そのうちの一つである“サステナビリティ×ファッション”がテーマの「わたしたちのファッション表現」では、ファッションと環境問題の関連性を踏まえ、「それでもファッションに何ができるか?」という思索を深めていく。最終ゴールは、ファッションと地球のより良い関係を実現するファッション表現をプレゼンテーションすること。ファッションの専門学校を卒業し、「リトゥンアフターワーズ」でクリエイションの経験を詰んだ大草さんや、「WWDJAPAN」の向千鶴サステナビリティ・ディレクターらのアドバイスを受けながら、生徒は修了制作に挑む。

おもしろい講座が目白押しだが、“サステナビリティ×食”がテーマの「限界美食論」も個性的な内容に仕上がった。持続可能性に関して革新的な取り組みをする飲食店であることを示すミシュランの「グリーンスター」を獲得したフレンチレストラン「ノル(NOL)」とコラボレーションし、同店の野田達也シェフ兼ディレクターを講師に招く。11月から来年3月まで、全7回の授業を通して新たな食事のあり方を考える内容だ。「食が地球環境に及ぼす影響は?」「地球を傷つけずにおいしい食事を実現するには?」「そもそも自分にとっての“おいしい”とは?」などをティーンエイジャーと議論しつつ、オリジナルレシピを開発し、盛り付けについても学ぶ。

WWD:ちなみに、ファッションをテーマにした講座はGAKUを設立して以来始めての取り組みだと聞いた。なぜ初めからファッションのコースを作らなかったのか?

杉田:サマースクールなど、単発でファッションの授業を実施したことはあるが、確かに長期的な講座という観点ではそうだ。正直、その理由をあまり意識したことはなかったが、ファッションはどんなことにも通底しているというのが一番大きいと思う。例えば演劇の授業では衣装について考えることもあるし、写真に関する講座でも欠かせない要素になっている。メイクアップ講座では過去に、ファッションショー形式で修了制作を発表したこともある。

山縣ディレクター:今期のファッション講座は、“サステナビリティ”という大きなテーマが先にあったからこそ立ち上がったようなもの。サステナビリティが密接に関わる事象として衣食住を想定し、上述の「わたしたちのファッション表現」と「限界美食論」、そして建築が切り口の講座「未来都市における循環のシンボル」を考案した。

WWD:ここまで話を聞いていて、10代が対象とは思えないほど、哲学的で歯応えのある講座ばかりだ。

山縣ディレクター:10代だからといってあえて優しい内容すると、“大人対子ども”という表面的な属性で付き合おうしていると誤解されかねない。自分が10代だった頃も、素の状態で話しかけてくれる大人に耳を傾けていたように思う。

大草:彼らが発する言葉に対して、大人の私たちの方が刺激を受けている。若いから柔軟な発想が出てくるというよりは、ピュアな着眼点を持っている気がして。例えば、私も講師として参加する「わたしたちのファッション表現」では、「そもそもファッションとは?」という問いに対して、生徒が「なんで世のお婆さんはみんな似た格好になっていくんだろう?」「自分は風呂上がりにどうしても服を着たくないけど、この状態はファッションなのか?」なとど、話題をどんどん広げてくれた。

杉田:まだ言語化するまで至らずとも、すごく何かを考えていたり、作品として表したりしてくれる学生はたくさんいる。「自分の感じていることを話せる場所がここにある」と実感してくれると、どんどん喋りたい気持ちが溢れてきて、それが生徒間で連鎖反応になり、真っ先にハウツーを教えずとも新たな表現が生まれてくる。

「べき論」が若者を縛るリスク
答えが出ないことも受け入れる

WWD:ハウツーを教えないとは?

大草:あくまでもクリエイションの出発点は生徒の個人的な動機にあり、やりたいことを叶える手段として、ハウツーを紹介するということだ。私はパターンの引き方をレクチャーする回で、「写真の授業を受けたことでスキャンが好きになった」と話す男子生徒がいたので、コピー機で服をそのままスキャンして、そこに縫い代をつけてみたら?と提案してみた。すると、最初はパターンを難しく捉えていた彼も、「めっちゃ楽しい!」と制作に集中し始めた。日本のファッション専門学校では、服作りのハウツーに重きを置きがちで、学生に「なぜこの方法を使うのか?」と考える時間をあまり与えない。そうすると、先生が先に枠組みを作ることになってしまう。

生徒の「こういうものが作りたい」という動機を引き出すためには、教える側の私たちが心を開いて対話を仕掛ける必要がある。だから私は、私服を大量に授業に持ち込んで生徒に見せたり、最近興味のあることを語り合ったり。そうすることで、学生からも「これやってみたんですけど」とか「こういうやり方が知りたい」と次々と自発的なアクションが生まれるようになった。「べき論」の多い教育環境では、“普通”から外れることを恐れる若者を増やしかねない。

WWD:「GAKU」を通して学生に何を伝えたい?

大草:2つある。1つは、目に見えるものだけが成果物ではないということ。現時点では答えが出なくとも、授業を通して何かぼんやりとした考えが生まれるだけでも十分だ。また、「GAKU」では講座のゴールを“何かを作って発表する”ことにしているが、例えばモノを届けるという行為に興味がある学生もいる。その場合、PRや編集という職業を紹介することもできるだろう。

2つ目は、苦手潰しをする必要はないということ。それよりも、自分は何が得意で苦手なのかを客観的に理解できるようになればいい。もしも苦手なことに対して、どうしても興味を捨てられないのであれば、1人で取り組むのではなく、それが得意な人と協力すればいいかもしれないから。実際、「GAKU」修了後、演劇に興味のある学生たちが集まって劇団を組んだ事例がある。自分たちの得意分野を生かして、脚本を執筆する担当もいれば、補助金を申請する事務担当もいた。

山縣ディレクター:ただ、僕らだけがこういったことを伝えていては意味がない。「GAKU」で学んだとしても、専門学校や大学に進学したい学生には、進学目的の受験が付きまとう。本来なら「GAKU」で習得したことの延長上に進学があってほしいのに。だから、一般校にも僕たちの価値観を広めるために、「GAKU」外の人たちと社会的に連携する必要があるし、東京都以外でも同様の試みを仕掛けなければならない。自分が何をしたいのかを理解し、その気持ちを持ち続けられる若者を増やしたい。そうすれば、みんなが生きやすくなり、国や社会が豊かになると思うから。

The post 学び舎は渋谷パルコ、ディレクターは「リトゥン」山縣デザイナー 10代限定のカルチャースクールとは? appeared first on WWDJAPAN.

アダストリア24年3〜11月期、10月の残暑が響いて純利益2ケタ減

アダストリアの2024年3〜11月期の連結業績は、売上高が前年同期比8.3%増の2200億円、営業利益が同9.4%減の147億円、純利益が同14.2%減の99億円の増収減益で着地した。10月の残暑やポイント利用率変動による粗利率の低下が減益につながった。

「長い夏、暑い秋に対する準備をして秋商戦に臨んだが、10月の残暑はわれわれの想像以上だった。消化しなければならない秋物在庫は値引きを行い、粗利率の低下につながった」(福田泰己専務)。ほか、米国子会社が景気減速により卸売りが不調で減収減益、飲食子会社ゼットンが出店費用や人件費の増加で増収減益となった。

気温低下に伴い、11月後半以降の売れ行きは「好調に推移している」。第3四半期までで計画に対し未達となったが、25年2月期業績予想は据え置く。売上高が前期比5.2%増の2900億円、営業利益が同5.5%増の190億円、純利益が同6.0%減の127億円を見込む。

なお、25年春は東京・原宿駅前の「ユニクロ(UNIQLO)」「イケア(IKEA)」などが入る商業施設「ウィズ原宿」に、OMO業態の「アンドエスティストア(AND ST STORE)」を出店する。以前は「資生堂ビューティ・スクエア」だった場所。また、来春は銀座に「グローバルワーク(GLOBAL WORK)」の旗艦店もオープン予定。

The post アダストリア24年3〜11月期、10月の残暑が響いて純利益2ケタ減 appeared first on WWDJAPAN.

「コンバース」から“えんとつ町のプペル”のカスタマイズシューズが再登場

「コンバース(CONVERSE)」は2025年1月1日〜4月30日、シューズ直営店“ホワイトアトリエ バイ コンバース”で展開するプリントカスタマイズデザインに芸人、絵本作家などで活躍する西野亮廣が手掛ける“えんとつ町のプペル”のカスタマイズデザインを再販売する。価格は1万2650円。サイズ展開は22cm〜28cm、29cm、30cmで、“ホワイトアトリエ バイ コンバース”原宿店、福岡店、公式オンラインショップで取り扱う。

同商品は、2021年12月に期間限定で販売した書き下ろしデザインを温かみのあるセピアカラーでアレンジしたもので、コミックのコマ割り仕立てで描かれた登場人物のルビッチとスコップが物語の世界観を豊かに表現している。

靴全体を通して物語の世界観を感じる一足

同コラボレーションについて西野は、「僕達はこれまで、映画やミュージカルといった異なるメディアに挑むたびに、その特性に合わせてゼロからデザインを行ってきました。同じキャラクターでも、メディアごとに見せ方や見え方が異なるからです。このポリシーは“えんとつ町のプペル”の一貫した制作スタイルです。(※簡単に言うと「コピペ禁止!」です)今回のコラボレーションでも、コンバースというキャンバスに合わせてゼロからデザインを行いました。別のメディアで使用したキャラクターをそのまま貼り付けるのではなく、靴全体を通して『えんとつ町のプペル』の世界観を感じていただけるよう工夫しました。履くも良し、飾るも良し。この一足があなたの日常に物語の光を灯し、新しい冒険の一歩を踏み出すきっかけになれば嬉しいです」とコメントした。

The post 「コンバース」から“えんとつ町のプペル”のカスタマイズシューズが再登場 appeared first on WWDJAPAN.

【2024年下半期ベストコスメ】「使って良かった!」編集部記者も推すベスコスアイテムを紹介

「WWDBEAUTY 2024下半期ベストコスメ」のスピンオフ企画!新作発表会をハシゴし、新作情報に目を通し、商品担当者に直撃取材し、我が身を使って商品特徴や使用実感を確認する。そんな機動力&行動力バツグンの記者たちが、今回のベストコスメの中から「これは良かった」とオススメする商品を発表する。今回の対象アイテムは24年5〜10月発売の商品。「WWDBEAUTY 2024下半期ベストコスメ」とともにぜひチェックを!

【新商品 ベースメイク部門】

「コスメデコルテ(DECORTE)」
“ゼン ウェア グロウ”

3つの驚きがあるファンデーションに夢中
/牧田英子「WWDJAPAN」副編集長

一般的なリキッドファンデーションと同様程度に思っていた自分に喝。ワンプッシュ手の甲にのせた瞬間に、水のように滴るほどのみずみずしさに最初の驚きが。次に肌に塗布すると薄づきなのにカバー力の高さが半端ない。最後は化粧直しをしなくて済むほど崩れしらず。想像を超える驚きの連続を体験できます。テクスチャーと仕上がりの良さに毎日愛用中です。

「スック(SUQQU)」
“ザ プライマー”

これぞ究極の化粧下地!出張疲れの救世主
/新関瑠里「WWDJAPAN」編集部記者

11月は特集の取材で地方出張が多く、名古屋で異例の夏日を体感した翌日に旭川で雪景色を目の当たりにするという、急激な気温差にさらされる日々を送っていました。そんな酷使してどんよりした肌を救ってくれたのがこの化粧下地です。しっとりと保湿しながら上質な光をまとい、いつまで立っても化粧崩れ知らず。もちろん夕方のくすみ肌なんてありません。これまでも素敵な化粧下地に出合ってきましたが、“ザ プライマー”は格段に違ったのです。ハードスケジュールでも自信のある肌で取材ができ、大げさかもしれないのですが心の支えにもなりました。とにかく、すごい。その一言です。


【新商品 乳液・クリーム部門】

「SK-II」
“LXP 金継ぎ クリーム”

初めて自分の肌を好きになれた、人生の救世主
/和田実桜「WWDJAPAN」編集部記者

長年肌荒れに悩んでおり、病院で処方される薬やいろいろなスキンケアを試しましたが改善せず、肌質の問題と半ば諦めていました。ところが、「SK-II」から9月に登場した最高峰エイジングケアシリーズの“LXP 金継ぎ クリーム”を使い始めて2週間ほどで、肌に変化を感じました。肌荒れが落ち着いたのはもちろん、肌のキメが整い、透明感も増した気がします。同シリーズの核となるのは、従来の8倍濃縮したピテラ。中でもクリームは、全成分中でピテラを最も多く配合しています。ピテラの力を実感し、初めて自分の肌を好きになれたことに感動しています。


【新商品 美容液部門】

「エリクシール(ELIXIR)」
“ザ セラム aa”

肌年齢は0.5倍速になったらイイナア
/本橋涼介「WWDJAPAN」編集部 シニアエディター

いいネーミングですよね、“倍速美容液”。乳化技術によって肌への美容成分の浸透スピードを高めたことを、タイパが重視される昨今において「言い得て妙」のコンセプトで流行らせた資生堂には、拍手を送りたいです。しかし、個人的に注目したいのは美容成分「コアキシマイド」。キャッチーなコンセプトに隠れてしまっていますが、この“ザ・セラム”は「基底膜」(肌の深部の構造)と長年向き合ってきた資生堂の研究成果が凝縮された、革新的な1本なのです(オタクっぽく、2倍速の早口で脳内再生をお願いします)。そんなウンチクはさておいて。30歳を超えてからエイジングケアが気になり始めましたが、肌年齢は0.5倍速になったらイイナア…….と願いながら、肌に叩き込みたいと思います。


【新商品 リップ部門】

「ナーズ(NARS)」
“エクスプリシット リップスティック”

マットなのにしっとり 深い輝きのリップ
/遠藤里紗「WWDJAPAN」編集部記者

各ブランドが“乾燥しない”マットリップを続々と発売する中、「ナーズ」からもマットリップが登場。“エクスプリシット リップスティック”はするすると唇の上を滑る塗り心地が唯一無二です。質感はマットなのに、唇に静かなしっとり感が生まれます。お気に入りのカラー“803”は明るすぎず深すぎない、オレンジと赤の中間のような色で、顔色をパッと明るくしてくれるます。ポケットに入っていると安心する一本です。


【新商品 チーク部門】

「スック(SUQQU)」
“ブラーリング カラー ブラッシュ”

大人の余裕がにじむ、2色チークに夢中
/戸松沙紀「WWDJAPAN」編集部記者

2024年のメイクシーンを盛り上げたチーク。さまざまな商品を試した中でも私が気に入ったアイテムは、「スック(SUQQU)」の“ブラーリング カラー ブラッシュ”です。まず、開けた瞬間から美しい色味とグラデーションに見惚れてしまいます。人気色の“01 淡音”は、「似合わない人はいないのでは?」と思うほど、誰にでもなじむ万能ピンク。チーク×ハイライトの2色構成で、チークを塗ってからハイライトを重ねても、混ぜて塗っても大人の余裕がにじむ上品な頬に仕上がります。そして、このスタイリッシュな極薄パッケージも特徴的で、手にするだけで背筋が伸びる感覚があります。


【美容機器・ツール部門】

「リファ(REFA)」
“リファマーキス ウィズ”

自分用にもギフトにも いつでも髪と頭皮が整う1本
/沼 璃子「WWDJAPAN」編集部記者

ヘアケアブランドの発表会に行くようになり、髪におけるコーミングの重要性を理解するようになりました。“マーキス ウィズ”は、軽く梳かすだけでトリートメントをしたかのようなサラサラ髪をかなえてくれます。荒い歯を使用すると頭皮が刺激されてマッサージにも。コンパクトなサイズが持ち運び用にピッタリです。趣味嗜好を問わないシンプルなデザインで5000円を超えない価格なので、ギフトにもおすすめです。


【スタイリング剤・ヘアケア部門】

「トラック(TRACK)」
“トラック オイル マグノリア”

“レッドオーシャン”の中で光る個性
/中村慶二郎「WWDJAPAN」編集部シニアエディター

ヘアオイルは次々と新商品が登場する“レッドオーシャン”のカテゴリー。どの商品もさまざまなメリットを打ち出しており、実際、どの商品も良い。そうした中で、“分かりやすい特徴を持ったオイル”が選ばれる傾向が強くなってきたと思います。この“トラック オイル”の特徴は、持ちの良さ、まとまりやすさ、気分がアガる見た目(オイル自体が個性的なブルー)。軽いというよりもしっかりと潤いをもたらしてくれる感じで、“つけている感”が持続します。マグノリアの香りは、それ自体の個性よりも、香りの持続時間の長さが印象的でした。


【シャンプー・コンディショナー部門】

「シスレー(SISLEY)」
“ヘア リチュアル フォーティファイング シャンプー”

ツヤツヤ、サラサラ、しかも、まとまる万能シャンプー
/益成恭子「WWDJAPAN」編集部記者

高級化粧品ブランドはたくさんあるが、「シスレー(SISLEY)」はその中でも最高峰というイメージがある。決して華美ではなく、各商品にその価格分の価値がぎゅっと詰まっているという印象だ。そんな「シスレー」にヘアケア商品があると聞いて驚いた。“ヘア リチュアル”のフォーティファイング シャンプーは、ジェル状で髪に馴染みやすく、きめ細かい泡立ちが特徴。香りも控え目で軽やかにシャンプーできる。1度使っただけで髪の艶感がグッとアップして、サラサラ、しかもまとまるというオールラウンドな効果が感じられる優れものだ。


【フレグランス部門】

「スリー(THREE)」
“エッセンシャルセンツ”

心に栄養を与えるフレグランス
/竹田紀子「WWDJAPAN」編集部記者

森羅万象をイメージした“エレメンツ”をもとに選ぶユニークなアプローチと、精油のみで構築した香り。「香りで気持ちを切り替える」は当たり前!なアロマテラピーマニアで香水レイヤードも大好きな私に「スリー」はドンズバなコンセプトです。雨をテーマにした新作はレイヤードと使用機会の幅を広げる奥深さでした。特に“05 AFTER THE RAIN”は奥の方にパチュリやベチバーの落ち着きが存在していて、寝る前に身につけたくなるほど。“香りのオシャレ”にとどまらず、心を穏やかにしたり栄養を与えてくれるフレグランスです。

The post 【2024年下半期ベストコスメ】「使って良かった!」編集部記者も推すベスコスアイテムを紹介 appeared first on WWDJAPAN.

「ジャーナル スタンダード」が故志村けんと初コラボ 若き日のポートレート写真をプリント

「ジャーナル スタンダード(JOURNAL STANDARD)」は1月19日、お笑い芸人の故志村けんとコラボしたアイテムを発売する。全国の「ジャーナル スタンダード」店舗で扱うほか、2024年12月28日から公式オンラインストア「ベイクルーズストア」で先行予約を受け付ける。

同コラボでは、Tシャツ(9900円)、ロングスリーブTシャツ(1万3200円)、クルースエット(1万8700円)の3型をラインアップ。アイテムには、1991年に写真家の操上和美が撮影した故志村けんのポートレート写真をプリントした。

商品詳細

The post 「ジャーナル スタンダード」が故志村けんと初コラボ 若き日のポートレート写真をプリント appeared first on WWDJAPAN.

「ロエベ」が新年を祝うコレクションを発売 中国に伝わるエナメル装飾技法をテーマに

「ロエベ(LOEWE)」は1月9日、中国に伝わるエナメルの装飾技法、クロワゾネ(掐糸琺瑯)をテーマとしたアイテムを発売する。「ロエベ」一部店舗および公式オンラインなどで販売する。

クロワゾネがテーマ
バッグやアクセサリー、ウエアなど

アイテムは、雲の形にゴールドチェーンを配した“クラウド クラッチ”(90万2000円)、蛇を模した“スネーク バッグ”(24万900円)、ボックス型に雲のようなモチーフをあしらった“パズルバッグ ミニ”(41万4700円)、巾着を思わせる“フラメンコパース“(49万8300円)、“フラメンコクラッチ ミニ”(34万2100円)、“ぺブル バケットバッグ ミニ”(32万6700円)などのバッグをはじめ、“コインカードホルダー”(6万9300円)、“スネーク ダイス”(3万9600円)、“クラウド ダイス”(3万9600円)、ストラップ(9万1300円〜)、チャーム(6万9300円)、リング(13万900円)、ジャケット(41万300円)、ブラウス(26万2900円)、ショーツ(15万6200円)、スニーカー“バレエランナー 2.0”(10万6700円)などをラインアップする。

クロワゾネは鮮やかな色彩と、複雑な形を、独自の製造工程を用い、貴金属の針金をパターンやモチーフに成形し、色ガラスのペーストを充填する。今回は、中国で3代に渡りエナメル職人のシオン・ソンタオ(熊松涛)と共同制作した。ショートフィルムでは、中国のダンサー、シェー・シン(謝欣)らのコンテンポラリーダンスや、アーティストのダンノによる影絵、伝統的な凧作りで知られるチャン・シャオドンが手掛けた蛇のモチーフなどが、巳年の旧正月“春節”を祝福する。

The post 「ロエベ」が新年を祝うコレクションを発売 中国に伝わるエナメル装飾技法をテーマに appeared first on WWDJAPAN.

「ロエベ」が新年を祝うコレクションを発売 中国に伝わるエナメル装飾技法をテーマに

「ロエベ(LOEWE)」は1月9日、中国に伝わるエナメルの装飾技法、クロワゾネ(掐糸琺瑯)をテーマとしたアイテムを発売する。「ロエベ」一部店舗および公式オンラインなどで販売する。

クロワゾネがテーマ
バッグやアクセサリー、ウエアなど

アイテムは、雲の形にゴールドチェーンを配した“クラウド クラッチ”(90万2000円)、蛇を模した“スネーク バッグ”(24万900円)、ボックス型に雲のようなモチーフをあしらった“パズルバッグ ミニ”(41万4700円)、巾着を思わせる“フラメンコパース“(49万8300円)、“フラメンコクラッチ ミニ”(34万2100円)、“ぺブル バケットバッグ ミニ”(32万6700円)などのバッグをはじめ、“コインカードホルダー”(6万9300円)、“スネーク ダイス”(3万9600円)、“クラウド ダイス”(3万9600円)、ストラップ(9万1300円〜)、チャーム(6万9300円)、リング(13万900円)、ジャケット(41万300円)、ブラウス(26万2900円)、ショーツ(15万6200円)、スニーカー“バレエランナー 2.0”(10万6700円)などをラインアップする。

クロワゾネは鮮やかな色彩と、複雑な形を、独自の製造工程を用い、貴金属の針金をパターンやモチーフに成形し、色ガラスのペーストを充填する。今回は、中国で3代に渡りエナメル職人のシオン・ソンタオ(熊松涛)と共同制作した。ショートフィルムでは、中国のダンサー、シェー・シン(謝欣)らのコンテンポラリーダンスや、アーティストのダンノによる影絵、伝統的な凧作りで知られるチャン・シャオドンが手掛けた蛇のモチーフなどが、巳年の旧正月“春節”を祝福する。

The post 「ロエベ」が新年を祝うコレクションを発売 中国に伝わるエナメル装飾技法をテーマに appeared first on WWDJAPAN.

「ヴェルサーチェ」とドナテラの契約期限は2025年2月? 更新について臆測が流れる

情報筋によれば、「ヴェルサーチェ(VERSACE)」のドナテラ・ヴェルサーチェ(Donatella Versace)=チーフ・クリエイティブ・オフィサーの契約が2025年2月に期限を迎えるようだ。「ヴェルサーチェ」を擁するカプリ ホールディングス(CAPRI HOLDINGS以下、カプリ)が、同ブランドおよび同じく傘下に持つ「ジミー チュウ(JIMMY CHOO)」の売却を本格的に検討していると海外メディアが12月中旬に報じたこともあり、業界ではドナテラの契約更新についてさまざまな臆測が流れているという。

「ヴェルサーチェ」は本件について、「うわさに対するコメントは差し控える」としている。

カプリと「ヴェルサーチェ」について

「ヴェルサーチェ」は2018年9月、事業をマイケル・コース ホールディングス(MICHAEL KORS HOLDINGS、当時)に21億ドル(約3276億円)で売却。同社は19年1月に社名をカプリ ホールディングスに変更した。

カプリは23年8月、「コーチ(COACH)」「ケイト・スペード ニューヨーク(KATE SPADE NEW YORK)」「スチュアート・ワイツマン(STUART WEITZMAN)」を傘下に持つタペストリー(TAPESTRY)に85億ドル(約1兆3000億円)で事業を売却することに合意した。しかし、両社が保有するブランド間の競争がなくなることで独占状態になるとし、米連邦取引委員会(FTC)は本件を停止する仮処分を求めて4月に提訴。10月に米連邦地方裁判所がFTCの申し立てを認める判決を下したことから、11月に両社は買収契約を双方の合意の上で正式に解消した。業績が悪化しているカプリは、これにより自力で業績回復に取り組まざるを得なくなったため、主力の「マイケル・コース」に注力するべく「ヴェルサーチェ」と「ジミー チュウ」を売却するのではとの臆測が広まっている。

「ヴェルサーチェ」の業績は?

カプリの24年4〜9月期決算は、売上高が前年同期比14.8%減の21億4600万ドル(約3347億円)、純利益は同92.0%減の1100万ドル(約17億円)の減収減益。ブランド別での売上高は、「マイケル・コース」が同43.9%減の14億1300万ドル(約2204億円)、「ヴェルサーチェ」は同22.0%減の4億2000万ドル(約655億円)、「ジミー チュウ」は同0.6%減の3億1300万ドル(約488億円)といずれも減収だった。

「ヴェルサーチェ」は、その華やかでセクシーな雰囲気が特徴だが、ここしばらく続いていた“クワイエット・ラグジュアリー”のトレンドにはフィットしなかった。ジョン・アイドル(John Idol)=カプリ会長兼最高経営責任者(CEO)兼マイケル・コースCEOは以前、アナリスト向けの決算説明会で、「ブランドロゴをあしらった商品を減らし、より控えめなデザインを増やしたところ、『ヴェルサーチェ』らしさが薄くなってしまった。また、さらにラグジュアリーなブランドを目指すべくエントリーアイテムを減らしたことも、新たな顧客の獲得に不利に働いた」と語っている。

The post 「ヴェルサーチェ」とドナテラの契約期限は2025年2月? 更新について臆測が流れる appeared first on WWDJAPAN.

ファミマ「コンビニエンスウェア」から2025年福袋セット “太陽と星”マークのタオルも

ファミリーマートが販売する「コンビニエンスウェア(CONVENIENCE WEAR)」は1月1日、2025年福袋セットと、ファミリーマート創業時のマークをあしらったタオルを発売する。ファミリーマート一部店舗で取り扱う。

“福袋二〇二五”を発売
タオルとソックス、白Tのセット

“福袋二〇二五”セットは、2025年の干支、巳をモチーフとした限定パッケージに、“コンビニグラデーション”柄の今治タオルハンカチと、“コンビニホワイト”“コンビニブラック”柄のラインソックス2種、白のアウターTシャツをセットにしたもの。価格は2000円で、サイズはMとLを用意する。通常販売価格より約1000円お得になる。またファミリーマート創業当時のマーク“太陽と星”をあしらった今治タオルハンカチも販売する。価格は660円。2025年は、「コンビニエンスウェア」の立ち上げから5年目を迎える。

「コンビニエンスウェア」を手掛ける、落合宏理デザイナーは発売に際し、「『コンビニエンスウェア』から元旦に特別なアイテムが展開される。初めての福袋は来年の干支である“巳”がグラフィックプリントされたジッパーバッグに『コンビニエンスウェア』の定番アイテムを詰め合わせている。新しい試みである福袋がみなさまのお正月を迎える時の風物詩になっていただければと思う。また、私自身も愛着がありみなさまからもリクエストの多いファミリーマート創業当時のシンボルマーク“太陽と星”の柄を今治タオルハンカチで同時に展開する。『コンビニエンスウェア』は来年、全国展開して5年目の年を迎える。ファミリーマートを通してみなさまの新しい生活スタイルの一部になれるようにこれからも進んでいく」とコメントしている。

The post ファミマ「コンビニエンスウェア」から2025年福袋セット “太陽と星”マークのタオルも appeared first on WWDJAPAN.

ファミマ「コンビニエンスウェア」から2025年福袋セット “太陽と星”マークのタオルも

ファミリーマートが販売する「コンビニエンスウェア(CONVENIENCE WEAR)」は1月1日、2025年福袋セットと、ファミリーマート創業時のマークをあしらったタオルを発売する。ファミリーマート一部店舗で取り扱う。

“福袋二〇二五”を発売
タオルとソックス、白Tのセット

“福袋二〇二五”セットは、2025年の干支、巳をモチーフとした限定パッケージに、“コンビニグラデーション”柄の今治タオルハンカチと、“コンビニホワイト”“コンビニブラック”柄のラインソックス2種、白のアウターTシャツをセットにしたもの。価格は2000円で、サイズはMとLを用意する。通常販売価格より約1000円お得になる。またファミリーマート創業当時のマーク“太陽と星”をあしらった今治タオルハンカチも販売する。価格は660円。2025年は、「コンビニエンスウェア」の立ち上げから5年目を迎える。

「コンビニエンスウェア」を手掛ける、落合宏理デザイナーは発売に際し、「『コンビニエンスウェア』から元旦に特別なアイテムが展開される。初めての福袋は来年の干支である“巳”がグラフィックプリントされたジッパーバッグに『コンビニエンスウェア』の定番アイテムを詰め合わせている。新しい試みである福袋がみなさまのお正月を迎える時の風物詩になっていただければと思う。また、私自身も愛着がありみなさまからもリクエストの多いファミリーマート創業当時のシンボルマーク“太陽と星”の柄を今治タオルハンカチで同時に展開する。『コンビニエンスウェア』は来年、全国展開して5年目の年を迎える。ファミリーマートを通してみなさまの新しい生活スタイルの一部になれるようにこれからも進んでいく」とコメントしている。

The post ファミマ「コンビニエンスウェア」から2025年福袋セット “太陽と星”マークのタオルも appeared first on WWDJAPAN.

「アンテプリマ」の“ツイスト”に新色とラージサイズが登場 伊勢丹新宿店でポップアップも

「アンテプリマ(ANTEPRIMA)」は2025年1月8日、ひねりを加えた幾何学的なシェイプのワイヤーバッグ、“ツイスト(TWIST)”(全5色、6万3800円)の新色のラベンダーシルバーと新しいラージサイズ(全3色、各8万8000円)を発売する。また、1月8〜14日、伊勢丹新宿本店でポップアップストアをオープンし、新作バッグの先行販売など行う。

“ツイスト”は、現代アートや彫刻作品にインスパイアされたユニークなシェイプのショルダーバッグ。ワイヤーコードならではの伸縮により、荷物の量や中身によってフォームが柔軟に変化する。カラーは、新色のラベンダーシルバーを追加し、シルバー、シャンパンゴールド、ネイビーシルバー、エナメルブラックの全5色を展開。一回り大きいラージサイズは、 シルバー、ネイビーシルバー、エナメルブラックの全3色をラインアップする。

1月8〜14日にオープンのポップアップでは、ハート型のパールを散りばめた新作 “クオーリ ペルラ グリッター(CUORI PERLA GLITTER)”(カラー:パウダリーピンクシルバー/シルバー/オーロラホワイト、各5万9400円)の先行販売を行うほか、間口にジッパーを付けてアップデートした“スタンダード Z(STANDARD Z) ”(カラー:ラベンダーシルバー、オーロラホワイト、ネイビーシルバー、シルバーゴールド、シルバー、パウダリーピンクシルバー、エナメルブラック、カーキシルバー、シャンパンマルチ、各4万9500円)などを取り扱う。

イベント概要

◾️「アンテプリマ」ポップアップストア

日程:25年1月8〜14日
時間:10:00〜20:00
場所:伊勢丹新宿本店 1階 ハンドバッグ/プロモーション
住所:東京都新宿区新宿3-14-1

The post 「アンテプリマ」の“ツイスト”に新色とラージサイズが登場 伊勢丹新宿店でポップアップも appeared first on WWDJAPAN.

BLACKPINKのジスを起用した「トミー ヒルフィガー」のニューイヤーカプセルコレクション

「トミー ヒルフィガー(TOMMY HILFIGER)」が、ブランドアンバサダーであるBLACKPINKのジス(JISOO)をビジュアルに起用した、ニューイヤーカプセルコレクションを発表した。本コレクションは、国内では2025年1月16日から販売される。

今回のキャンペーンは、新年にふさわしい自信に満ち溢れるエネルギーを感じさせる、「トミー ヒルフィガー」のゲームセンターでのジスを撮影したもの。ジスは、赤いドレスとエフォートレスなキルティングのアウターに身を包み、クレーンゲームを楽しみながら、彼女らしい上品で落ち着きのあるスタイルを強調している。

本コレクションは、新年の幸運とにぎわいをテーマに、タイムレスなシルエットを鮮やかな色彩で表現。ブルトン・ストライプのカーディガンや、喜びを象徴するレッドのヘンリーネックのドレスなど、新年の明るく楽しい雰囲気を取り入れた、心のこもったギフトやラッキー・ルックがラインアップされている。さらにコレクション全体を通して、ブルゾンやニットセーターには、特別に加工された結び目をツイストさせたようなアイコニックなロゴがあしらわれている。

The post BLACKPINKのジスを起用した「トミー ヒルフィガー」のニューイヤーカプセルコレクション appeared first on WWDJAPAN.

「ア ベイシング エイプ®」×「ナンガ」 ベイプカモの総柄ダウンや寝袋などを発売

「ア ベイシング エイプ®(A BATHING APE®)」(以下、「ベイプ®」)」は12月28日、日本発のアウトドアブランド「ナンガ(NANGA)」とのコラボレートコレクションを数量限定で発売する。

今回のコラボレーションでは、ダウンジャケットやスリーピングバッグ、ダウンデュベ、ポケッタブルエコバッグをラインアップする。

ダウンジャケット

ダウンジャケットは2型展開する。“ベイプ® × ナンガ 1stカモ オーロラ テック ダウンジャケット”(11万円)は、「ベイプ®」の代表的なクラシックダウンジャケットのディテールをベースにベイプカモの総柄でデザインした。

もう1型は「ナンガ」の定番“ヒノックダウンジャケット”をベースに、「ベイプ®」のスノーボードジャケットのディテールを取り入れ、前立てに“A BATHING APE”のタイポグラフィを刺しゅうした“ベイプ® × ナンガ ヒノックダウンジャケット”(13万2000円)。肩周りとヨーク、後ろ袖をベイプカモの切り替えでアレンジしている。

スリーピングバッグ&ダウンデュベ

また、スリーピングバッグ“ベイプ® × ナンガ 1stカモ オーロラ テック600 DX”(12万1000円)と羽毛布団“ベイプ® × ナンガ ダウンデュベ ダブル DX”(17万6000円)をベイプカモの総柄で登場する。さらに、ポケッタブルエコバッグ(8800円)もベイプカモ柄で登場する。

The post 「ア ベイシング エイプ®」×「ナンガ」 ベイプカモの総柄ダウンや寝袋などを発売 appeared first on WWDJAPAN.

カネボウ化粧品のヘアケアブランド「サラ」が販売終了

花王傘下のカネボウ化粧品が展開するヘアケアブランド「サラ(SALA)」が12月末で販売を終了する。23年12月からシャンプーやコンディショナーなどの製造を終了しており、花王の公式ECでは現時点で大半が売り切れている。

「サラ」は1982年に誕生した。「さらさらの仕上がり」や「清楚でやさしいサラの香り」を特徴とし、シャンプーやコンディショナーに加え、巻き髪用やアイロン用のヘアウォーター・ミスト、ヘアオイル、ヘアトニックなどをラインアップ。家庭用ヘアケア商品として、多くの女性から支持を集めてきた。

1990年代には、歌手で俳優の森高千里を起用したテレビCMが話題を呼び、「清潔感」や「さらさらとした髪」のイメージを消費者に印象付けた。2000年代以降は、俳優の北川景子や沢尻エリカ、モデルの森絵梨佳らを起用し、ブランドの魅力を訴求してきた。

花王は2月に同社の中核であるヘアケア事業の変革を開始している。今回の「サラ」終了はその一環。同社はヘアケアブランドのフォーメーションを人間の本質的な感情ニーズに基づき再編する計画で、ハイプレミアム市場への参入とマスブランドの立て直しに着手している。

ハイプレミアムカテゴリーでは、3月に“休息美容”をブランドコンセプトに掲げた「メルト(MELT)」を、11月に“自立志向”の強い女性像をイメージした「ジアンサー(THE ANSWER)」を立ち上げ、25年に第3弾となる新ブランドをローンチする。マスブランドにおいては、「エッセンシャル(ESSENTIAL)」「セグレタ(SEGRETA)」「メリット(MERIT)」の再構築を図る。

The post カネボウ化粧品のヘアケアブランド「サラ」が販売終了 appeared first on WWDJAPAN.

「ユーカムメイク」のパーフェクトがファーフェッチ傘下のワナビーを買収 ファッションアイテムのバーチャル試着を提供

AR&AI技術を活用したメイクアプリ「ユーカムメイク(YOUCAM MAKEUP)」を提供するパーフェクトは12月24日、グローバル EC プラットフォーム運営のファーフェッチが所有する、靴やバッグなどのファッションアイテムのバーチャル試着サービスを提供するワナビー(WANNABY)を買収すると発表した。取得株式数や買収額は非公表。買収は今後数カ月以内に完了する見込み。

ワナビーは、最先端のAR (拡張現実)とコンピュータビジョン技術を専門としたファッション業界に特化したバーチャル試着ソリューションを提供する。靴やバッグ、アクセサリーなどのバーチャル試着技術に特化し、30以上のラグジュアリーブランドにサービスを提供してきた実績を持つ。今回の買収でワナビーの最先端テクノロジーをパーフェクトのビューティテックソリューションと融合させ、美容およびファッション業界においてさらなる革新的なデジタル体験を提供することを目指す。

アリス・チャン=パーフェクト創設者兼 CEOは「今回の買収は、当社の事業戦略において重要なマイルストーンであり、ビューティ分野で培ってきた AR/AI技術をラグジュアリーファッション分野へ展開する絶好の機会だ。ワナビーのソリューションを通じてファーフェッチとファッションテックの未来についてのビジョンを共有し、EC におけるよりリッチな購買体験を提供する」とコメント。ラグジュアリーファッションのテック分野におけるリーディングカンパニーとしての地位も築く狙いだ。

パーフェクトとは

2015年創業。AR ビューティアプリ「ユーカムメイク」を筆頭に累計 10 億ダウンロードを超える一般ユーザー向けビューティアプリシリーズを展開する。化粧品やファッションブランド、小売り店などに向け AI および AR 技術を活用したバーチャル試着サービスやパーソナライゼーションサービスも提供する。創業地の台湾をはじめ日本や北米、欧州、中国、インドに拠点を構え、サービスを23年時点で60カ国以上で展開する。全世界で 600 以上のブランドがサービスを活用しており、65 万点を超えるコスメアイテムのバーチャル試着体験を年間 100 億回を超える利用実績を持つ。

The post 「ユーカムメイク」のパーフェクトがファーフェッチ傘下のワナビーを買収 ファッションアイテムのバーチャル試着を提供 appeared first on WWDJAPAN.

齊藤工 × 竹林亮 ドキュメンタリー映画「大きな家」から考える「普通の家庭」

PROFILE: 齊藤工/俳優、映画監督(右)、竹林亮/映画監督(左)

PROFILE: (さいとう・たくみ)※俳優名義は斎藤工。モデル活動を経て2001年に俳優デビュー。映像制作にも積極的に携わり、齊藤工名義での初⻑編監督作「blank13」(18)では国内外の映画祭で 8冠を獲得。23年には監督最新作「スイート・マイホーム」が公開された。劇場体験が難しい被災地や途上国の子どもたちに映画を届ける移動映画館「cinema bird」の主宰や全国のミニシアターを俳優主導で支援するプラットフォーム「Mini Theater Park」の立ち上げ、白黒写真家など、活動は多岐にわたる。近年の主な出演作に、映画「シン・ウルトラマン」(22)、映画「碁盤斬り」(24)、Netflix「極悪女王」(24)、TBS日曜劇場「海に眠るダイヤモンド」(24)などがある。 (たけばやし・りょう)CM監督としてキャリアをスタートし、JICAの国際協力映像プロジェクトやさまざまなドキュメンタリー番組を手掛け、同時にMV、リモート演劇、映画等、活動範囲は多岐にわたる。 2021年3月に公開した⻘春リアリティ映画「14歳の栞」は1館からのスタートだったが、SNSで話題となり45都市まで拡大した。 監督・共同脚本を務めた⻑編映画「MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない」(22年公開)は、第32回日本映画批評家大賞にて新人監督賞・編集賞を受賞。同作はシッチェス・カタロニア国際映画祭ニュービジョンズ部門にノミネート、ヴヴェイ・ファニー国際映画祭でグランプリを受賞するなど、国際的な評価を得ている。

俳優としても活動する齊藤工が企画・プロデュースを手掛けたドキュメンタリー映画「大きな家」の全国上映がスタートした。本作は、さまざまな理由で親と離れ、児童養護施設で暮らす子どもたちに焦点を当てた作品だ。監督は、青春リアリティー映画「14歳の栞」(2021年)を手掛けた竹林亮が務める。

本作は、親と離れて暮らす子どもたちが何を想い、何に悩み、そしてどのように大人へと成長していくのかを描く。7歳、11歳、14歳といった年齢ごとに子どもたちの姿を追い、それぞれの個別の物語に焦点を当てながら、その成長の過程を追っていく。また、配信やDVDなどでのパッケージ化は行わず、劇場公開のみで公開する。

齊藤は公開に先立ち、「私はこの作品を作るために、ずっと映画に関わってきたのかもしれません。そんな、自分の理由になるくらいの作品ができました」とコメントする。制作を通じて、齊藤と竹林が何を感じ、何を伝えたいと思ったのか。その想いを聞いた。

時間をかけて撮影

WWD:齊藤さんが児童養護施設と関わるようになったきっかけは何だったのでしょうか?

齊藤工(以下、齊藤):あるイベントで初めて児童養護施設を訪れたのがきっかけです。そのイベントは1日限りのものでしたが、そこで「今度来た時にピアノを弾いてあげる」と言ってくれた子がいました。でも、その当時は再訪する予定がなく、その気持ちが表情に出てしまったんだと思います。それを見逃さなかったその子の眼差しが心に残り、自然と何度も足を運ぶようになりました。施設に通う中で、「ここで暮らす子どもたちのために記録映像を作れば喜んでもらえるかもしれない」と考え始めました。その頃、竹林監督のドキュメンタリー映画「14歳の栞」を観て、劇場限定で公開するという上映スタイルなら、子どもたちを守りながら映画にすることができるのではと思い、竹林監督にオファーをしました。そこから劇場公開に向けた話を進めていきました。

WWD:竹林監督は、最初にオファーを受けた時、どう思われましたか?

竹林亮(以下、竹林):ドキュメンタリー映画を作るには相当な体力と覚悟が必要です。ただ、齊藤さんとは以前にJICAの海外協力隊に密着した「いつか世界を変える力になる」という番組で約3年間一緒に仕事をしていて、その中で仕事への姿勢や映画に対する深い愛情を持っていて、とても尊敬していました。ですので、これもご縁だと思い、まずは児童養護施設を訪れてみることから始めることにしました。

当時、児童養護施設や「社会的養護」については詳しく知りませんでしたが、現場に足を運ぶと、職員の皆さんが子どもたちの人生と真摯に向き合う姿勢に心を打たれました。また、施設で暮らす子どもたちは葛藤を抱えながらも、人懐っこくてとても魅力的でした。そんな彼らに触れるうちに、「この場所を撮影したい」という気持ちが芽生えました。本作は、じっくりと時間をかける必要がある作品だと感じたため、覚悟を持ってゆっくり撮影を進めることにしました。

WWD:撮影を始める前に、カメラを持たず子どもたちと交流することから始めたそうですね。

竹林:しっかりと関係性を築かないと、撮られる側の子どもたちや職員の方たちにとっても、負荷が高いと思いました。そこで、最初の1年ほどは齊藤さんやプロデューサーの方々と共に、1〜2カ月に1回の頻度で施設を訪れ、挨拶をしたり、ハロウィンのお菓子を配ったりと、まずは顔を覚えてもらう活動をしました。その後、月に2〜3日程度の撮影から始め、徐々に撮影の日数を増やしていきました。子どもたちの信頼を得ることを第一に考えた結果、このようなスタートになりました。

子どもたちへの手紙のような映画

WWD:児童養護施設の子どもたちを撮影するにあたって、プライバシーの保護が非常に重要なポイントだったと思います。スタッフの間で、撮影に関して「こういうことは避けよう」といったルールを設けたのでしょうか?

齊藤:竹林監督の作品に被写体として参加した経験がある僕にとって、まず大前提として監督への全幅の信頼がありました。ただ、子どもたちをどう守るべきかについては慎重に考えました。

目線を隠したりモザイクをかけたりする方法はプライバシーの保護にはなりますが、それを見た本人がどう感じるか、という問題もあります。中には「自分の存在を認識してほしい」と感じる子どももいます。彼らは隠されるべき存在ではなく、限られた劇場公開という形であれば、むしろその存在が証明されるのではないかと思いました。

また、撮影において監督と具体的なルールを言葉で決めたわけではありませんが、「聞かれたくないことは聞かない」というスタンスは共有していました。もしかしたら壮絶な過去を子どもたちが涙ながらに語るような作品をイメージされる方もいるかもしれませんが、この映画はそういう内容ではありません。無理にドラマ性を作り出すようなことは一切しない、監督も現場で自然とそれを徹底してくださいました。

竹林:まずは出演してくれた子どもたちに「この作品に出て良かった」と思ってもらうことを何より大切にしました。作品完成前には本人や施設の職員の方々に観てもらい、感想を聞いて気になる点を修正する、といったプロセスを繰り返しました。

通常のテレビ番組制作では、こうした工程を取るのは難しいのですが、この作品に関してはそうした時間をかけることが必要でした。その結果、出演者たちも作品を気に入ってくれて、愛着を持ってくれています。この作り方を選んで本当に良かったと思っています。

WWD:ドキュメンタリー映画であっても、編集には監督の意図が反映されると思います。編集する上で特に意識したことは何でしょうか?

竹林:映像を編集する以上、何かしら作り手の意思が反映されるのは避けられません。だからこそ、どのような意思を持つかが非常に重要です。今回は、どんな形であれ、本人たちにとってとにかくいい影響が訪れるように願いながら撮る、編集することを心掛けました。

商業的なことはあまり考えず、「この場面をぜひ10年後に振り返ってみてほしい」「あなたのこういう面が本当にすてきだよ」など、出演してくれた子どもたちへの手紙のような気持ちで作りました。その純度を高く保つことだけを意識しました。

WWD:劇場でのみ公開するという形もいいですね。

齊藤:監督もおっしゃった通り、このプロジェクトは商業的な目的で立ち上げられたものではありません。竹林監督の「14歳の栞」のスタイルが参考になりましたが、こうした映画が存在することで、映画制作の新たな選択肢や劇場の意義、未来の映画館のあり方を示すものになるのではと考えました。

全国公開が始まり、これからが本当のスタートだと思っています。少しずつでも純度の高い形で上映を長く続け、作品を手渡しで届けていけたらと思っています。

まずは知ってもらうことが大事

WWD:本作を観た人に「こんなアクションを起こしてほしい」など、そういった思いはありますか?

齊藤:意図していたわけではないのですが、試写を観た方々から「自分の地元や住んでいるエリアに児童養護施設があるのは知っていたけれど、関わる方法を考えたり調べたりしたことがなかった。本作を観て、何かできることはないか調べてみた」といった声をいただきました。また、アーティストの方々からは「施設で演奏をしてみたい」というお話もありました。このように、作品をきっかけに児童養護施設との関わり方を考えたり、行動を起こそうとする声が多く届いていて、この映画の持つ強さを改めて感じています。僕自身も、偶然施設の存在を知ったことがきっかけで関わるようになりましたが、まずは知ることでこうした行動につながるのだなと実感しています。

WWD:竹林監督はいかがですか?

竹林:映画に登場する子どもたちと「友達になった」ような気持ちになってもらえたらうれしいですね。その上で、児童養護施設についてもっと調べてみたり、観た人同士で感想を語り合ったりと、より興味を持つきっかけになればいいなと思います。

加えて、親の立場であれば「親として子どもにどう向き合うべきか」や「自分は他者に対して何ができるのか」など、それぞれの立場で、人と人の関係性や「人に何ができるのか」について思いを巡らせてもらえたら、すごくいいなと思います。

WWD:私自身、児童養護施設の実情を全く知らなかったので、映画を通じて子どもたちの様子を知ることができたのは、とてもいいきっかけになりました。

竹林:全国には約600の児童養護施設があります。それぞれの施設ごとに状況や背景は異なるので、本作が児童養護施設全体を代弁するような発信の仕方にならないようには十分注意しなければならないと考えています。ただ、それでも全国にある600施設のうちの1つのリアルを知ることができるのは間違いありません。この作品がそのきっかけになればうれしいです。

「家族」について

WWD:作品の中で、施設で一緒に暮らす人との関係性について、「家族ではない」と答える子どもたちが多かったのが印象的でした。とても客観的に自分たちの状況を見ているように感じました。

竹林:客観的というよりは、「家族」という言葉自体の解釈に苦労しているのかなと感じました。「なぜ自分はここにいるんだろう」と思う時もあれば、逆に「ここにいることが自分にとって自然だ」と感じる時もある。そういった気持ちが日々揺れ動いていて、何を言葉として選べばいいのか分からない状態なのかもしれません。言葉の落としどころが見つからないまま、それぞれが変化し続けているように見えました。

ただ、長い時間を一緒に過ごすことで、実感として深いつながりを感じる瞬間もあるのだと思います。施設を卒業した男の子が「(施設で一緒に暮らした人は)家族だ」と答えたのは、そういったつながりを時間の中で育んだからではないかと感じています。

WWD:一般的には戸籍上の「家族」という概念があります。そのため、施設の子どもたちが「家族ではない」と答えたのも、そうした背景が影響しているのかもしれません。私自身は両親がいる家庭で育ちましたが、この作品についてコメントしようとする際に、「意図せず傷つけてしまうのでは?」と、どこか躊躇してしまう部分があります。

齊藤:施設で育っていない17、18歳の子どもでも、家族との関係に悩んでいる人は多いと思います。そのため、どんな「家族」なのかというよりも、むしろ個人差の方が大きいのではないかと感じます。施設を卒業した男の子などを見ていると、施設での生活が長ければ長いほど、口ではドライな表現をしていても、一緒に過ごした時間や共有した経験は揺るぎないもので、それが血のつながりを超えた特別な関係を生むこともあるように見えました。

ただ、施設の子どもたちや職員の方々も、いわゆる「普通の家庭」と比較することで、自分たちに対して何か構えてしまう部分があるように思います。例えば、学校のクラスメイトと比較して、行動にブレーキをかけてしまうことも少なくありません。そういった点を考えると、この作品で一番に考えるべきなのは、その「普通の家庭」というイメージのありようなのかなという気がするんです。

施設では、親ではないけれど、親のように深い言葉をかけてくれる職員の方々がいます。そうした環境をうらやましいと感じる人もきっといるのではないでしょうか。「普通の家庭」という概念の境界線がどこにあるのか分からないからこそ、この作品を通じて、その境界線を行き来するような体験をしてもらえるのではないかと思います。

竹林:本作では、「家族」や「親子」といった言葉ではくくられない、もっと広い意味での人と人のつながりに焦点を当てています。だからこそ、多くの人に「これは自分たちの話なんだ」と感じてもらえるのではないかと思います。

もし、「自分にはこういった環境に踏み込む資格がないのでは」と気を使いすぎてしまう人がいるなら、その壁を取っ払ってほしいですね。この作品がそういった壁をなくし、より深いつながりを考えるきっかけになればいいなと思います。

制作を通して知った新たな問題

WWD:実際に作品を通して、長期間にわたり児童養護施設で暮らす子どもたちと関わって、どのように感じましたか?

齊藤:作品に出演してくれた子どもたちのうち、何人かが撮影後に進路や将来について、竹林監督や僕に相談してくれることがありました。彼らが僕たちのことを仲間だと思ってくれているのは本当にうれしいですし、今回の撮影を通じて、彼らの未来への選択肢が広がったり、将来のことをより具体的に描けるきっかけになったのであれば、それは大きな希望だと感じています。

竹林:最初は、子どもたちとの距離感に気を使って、「これ以上踏み込むのは失礼かな」と思う場面もありましたが、関わっていくうちに、「損得勘定を抜きにして、その人のためにできることをやる」というスタンスでいいんだと思えるようになりました。ある意味では「おせっかいおじさん」みたいな存在になってもいいのかなと(笑)。もちろん、うざがられる場合もあるでしょうが、そうなったらやめればいいだけなので。

WWD:今後、取材した施設とはどのように関わっていく予定ですか?

齊藤:今でも施設とはつながりが続いていて、引き続き応援していきたいと思っています。また、子どもたちにとっても、この撮影が良い思い出だったと感じてもらえるよう、それを守っていきたいとも考えています。

一方で、施設が特定されないよう配慮することも大事だと感じています。実際、当初はさまざまな施設での上映を考えていたのですが、取材した施設が比較的環境が整っているという感想を他の施設関係者からいただいたこともあり、そうした意見にもしっかりと配慮しなければと思いました。

また、取材を始める前は、児童養護施設が「最後の砦」のような存在だと考えていたのですが、実際にはさまざまな事情で施設にすら入れない子どもたちがいるという現実を知りました。そうした子どもたちの行き場についても考えさせられましたし、さらに施設を卒業した後には本当に大変な試練が待っているということも知り、今作では描けていない卒業後の現実にも目を向ける必要があると感じました。その2つについて、個人としてできることを模索していきたいと思っています。

竹林:齊藤さんのおっしゃる通り、広い視野を持ちながら今後も施設との関わりを深めていきたいと思っています。また、一緒に映画を作った出演者の子どもたちとは、これからも末永く関係を続けていきたいですね。彼らが「この映画に出て良かった」とずっと思えるような関係でありたいと思っています。

PHOTOS:TAMEKI OSHIRO

「大きな家」

日本には、社会的養護が必要とされる子どもが約4万2000人おり、その約半数は児童養護施設で暮らしている。児童養護施設で暮らす子どもたちは、基本的に18歳になり、自立の準備ができた者から施設を退所し、そこからは自分の力で暮らしていかなければならない。本作は、そんな児童養護施設で育つ子どもたちの成長を追った長編映画。

■「大きな家」
12月20日から全国公開
監督・編集:竹林亮
企画・プロデュース:齊藤工
プロデューサー:山本妙 福田文香 永井千晴 竹林亮
音楽:大木嵩雄
撮影:幸前達之
録音:大高真吾
音響効果:西川良
編集:小林譲 佐川正弘 毛利陽平
カラリスト:平田藍
制作統括:福田文香
題字:大原大次郎
主題歌:ハンバート ハンバート「トンネル」
配給:PARCO
企画・製作:CHOCOLATE Inc.
©CHOCOLATE
https://bighome-cinema.com

The post 齊藤工 × 竹林亮 ドキュメンタリー映画「大きな家」から考える「普通の家庭」 appeared first on WWDJAPAN.

【2025年バレンタイン】中国発「フラワーノーズ」がアイパレット風チョコ発売 ゴンチャロフ製菓とコラボ

中国発のコスメブランド「フラワーノーズ(FLOWER KNOWS)」は洋菓子メーカーのゴンチャロフ製菓とコラボレーションし、ブランドの定番アイシャドウパレット“月光人魚シリーズ ジュエリーアイズ”をイメージしたチョコレート(全5種、各1944円)を発売する。2025年1月6日からゴンチャロフ楽天市場店で、8日からゴンチャロフ公式ECサイトで販売をスタートする。

商品ラインナップは全5種類で、ヘーゼルナッツガナッシュなどが入った“夢見るスイートな詰め合わせ”、ストロベリーガナッシュなどを詰め合わせた“甘美なストロベリーやアーモンドのハーモニー”、バニラガナッシュなどをセットにした“バニラやアーモンドの香りに包まれて”など。「フラワーノーズ」らしい華やかなパレットを表現するために、トレイには金型の表面に特殊加工を施している。

さらに、ヘーゼルナッツガナッシュやアーモンドガナッシュが入ったチョコレートをオリジナルポーチに詰め込んだ“ときめきが詰まったポーチ”(8個入り、1650円)も発売する。

The post 【2025年バレンタイン】中国発「フラワーノーズ」がアイパレット風チョコ発売 ゴンチャロフ製菓とコラボ appeared first on WWDJAPAN.

【2025年バレンタイン】中国発「フラワーノーズ」がアイパレット風チョコ発売 ゴンチャロフ製菓とコラボ

中国発のコスメブランド「フラワーノーズ(FLOWER KNOWS)」は洋菓子メーカーのゴンチャロフ製菓とコラボレーションし、ブランドの定番アイシャドウパレット“月光人魚シリーズ ジュエリーアイズ”をイメージしたチョコレート(全5種、各1944円)を発売する。2025年1月6日からゴンチャロフ楽天市場店で、8日からゴンチャロフ公式ECサイトで販売をスタートする。

商品ラインナップは全5種類で、ヘーゼルナッツガナッシュなどが入った“夢見るスイートな詰め合わせ”、ストロベリーガナッシュなどを詰め合わせた“甘美なストロベリーやアーモンドのハーモニー”、バニラガナッシュなどをセットにした“バニラやアーモンドの香りに包まれて”など。「フラワーノーズ」らしい華やかなパレットを表現するために、トレイには金型の表面に特殊加工を施している。

さらに、ヘーゼルナッツガナッシュやアーモンドガナッシュが入ったチョコレートをオリジナルポーチに詰め込んだ“ときめきが詰まったポーチ”(8個入り、1650円)も発売する。

The post 【2025年バレンタイン】中国発「フラワーノーズ」がアイパレット風チョコ発売 ゴンチャロフ製菓とコラボ appeared first on WWDJAPAN.

資生堂“ファンデ美容液”ビッグヒットの裏側 TikTokを重要視する理由とは?

1872年の創業以来、常に新しい化粧文化を創造してきた資生堂は、伝統と時代性が融合した革新的な商品や広告展開を続けてきた。デジタル化が進んだ今、新たに注力しているのはTikTokでのプロモーションだという。最近では“ファンデ美容液”の呼び名でブームを巻き起こした「SHISEIDO エッセンス スキングロウ ファンデーション」がデパートファンデーション市場でシェアNo.1※1を、「マキアージュ ドラマティックエッセンスリキッド」がGMS・ドラッグストア市場でシェアNo.1※2を獲得し、発売3年目の既存品にも関わらず、2024年5月に過去最高売上を記録した。

同プロジェクトのプロモーションをリードしたのは、北原規稚子資⽣堂ジャパン新価値創造マーケティング本部本部長と同マーケティングソリューション部メディアプランニンググループの永田健人。伴走したのは武井俊一TikTok for Business Japanグローバルビジネスソリューションズ ビューティー&ラグジュアリー クライアントパートナー、平田朝穂同クライアントソリューションズマネジャーだ。双方が今回の取り組みの背景やキーポイントを明かした。

※1:インテージSLI デパートファンデーション市場品種シェア(金額)、期間23年9月~24年8月
※2:インテージSRI+ ファンデーション市場(リキッド形状)、推計販売金額ブランドランキング、期間23年3月~24年8月

メイクの概念を“肌を育み、
未来の美しさへとつながるもの”へ
資生堂が目指す新価値創造

WWD:今回の施策の背景にある資生堂の課題とは?

北原規稚子資⽣堂ジャパン新価値創造マーケティング本部本部長(以下、北原):2010年に資生堂ジャパン入社後、数々のブランドのマーケティングの経験を経て、今年7月1日に発足した新価値創造マーケティング本部を担当。資生堂が強みとしてきた新たな化粧文化創造を実行していく、成長戦略の重要な役割を担う部署だ。若年層を中心にSNSやデジタルプラットフォームの中で生まれるトレンドのサイクルは早まり、1~2年かけての価値開発では時代に遅れをとってしまう。新価値創造マーケティング本部の意義は、時代の半歩先を読み、素早く、今までとは違うスキームで価値開発をしていくこと、そしてブランドを横断した新価値創出により新市場を開拓していくことである。

コロナ禍を経て“ご自愛思考”が高まり、「自分のために心地よく過ごせる時間をあげたい」「未来の自分の肌へ投資をしたい」という人が増えている。自分の肌は一生ものであり、スキンケアは未来の自分自身への投資であることに対し、ファンデーションは“今”のための一時的に装う負担になるものであるという心理ギャップが生まれている。資生堂はこうした“今日のために装うもの”というメイクの概念を、“肌を育み、未来の美しさへとつながるもの”という概念に変えていきたい。新価値創造において、“じゃないほう”市場に目を向けることは重要だ。ファンデーションを使わない人、つまりファンデーション“じゃないほう”の市場ができつつある━━その裏側にある人の心理を深掘りし、生活者と共にどのように価値を共創していくか。この課題に対応する商品として、すでにTikTokやSNSで話題となっていた「シセイドウ」“エッセンス スキングロウ ファンデーション”と「マキアージュ」“ドラマティックエッセンスリキッド”を取り上げた。

TikTokユーザーと共創する新たな価値
“ファンデ美容液”がビッグヒット

WWD:“ファンデ美容液”はどのように生まれたのか?

北原:先述した2商品に対して、TikTokなどで施策前から多くのUGCが生まれていた。ユーザーたちが作るキャッチコピーはどれも秀逸だ。これらの商品には、ファンデーションに美容液を配合するのではなく、逆転の発想で美容液にファンデを閉じ込めて、美容液で肌を彩るという世界初“セラムファースト技術”が採用されており、多くのユーザーが“もはや色付き美容液”“ファンデのふりした美容液”“美容液のような使用感”など、「これはファンデではなく美容液なんだ」と発信していた。われわれは、TikTokは広告媒体として活用するだけでなく、TikTokユーザーの声、すなわちUGCからコンセプトを魅力的にするヒントが得られる時代になっていると考えているため、この生活者の発話から“ファンデ美容液”というネーミングを採用し、プロモーションを行うことに決めた。つまり、UGCアップサイクルマーケティングだ。ファンであるユーザーの声を基にコンセプトを作り、一貫して発信することで、再び上質な口コミにつながる。そして単に統一したキービジュアルやキーフィルムをいろいろな場所で展開するだけではなく、未来の新価値を創造する若年層や、彼らが見る媒体に最適化した形で発信する必要性も感じた。TikTokは動画を視聴すること自体をユーザーが楽しんでいるプラットフォームであり、視聴態度が非常に良い。だからこそUGCを一緒に創っていくパートナーとしてTikTokを選定し、若年層が自分事化し、話題にしたくなるようなプロモーションを企画した。

WWD:広告配信と共にブランドリフトを始めとした調査を行い、各調査項目で良好だった。この結果をどのように受け止めている?

永田健人同マーケティングソリューション部メディアプランニンググループ所属(以下、永田):TikTokは以前からUGCが生まれやすく、広告においてもコンテンツとして成立しやすいのが特徴だと捉えていた。そのため今回の施策でも、ユーザーが広告をポジティブに受容し、さらなるUGCの創出につながることを期待した。実際にTikTok for Businessのブランドリフト調査の結果、「広告認知」は+11%、と「購入意向」は+4%向上し、高い結果を得ることができた。

北原:良質な広告のおかげでUGCが生まれ、多くの視聴数獲得につながった。コメント数と検索数においても増加がみられ、商品への興味関心が高まったことが伺える。そして「シセイドウ」「マキアージュ」を初めて購入する新規ユーザー、さらにはファンデーションカテゴリーの新規ユーザーも伸長。普段ファンデーションを使用しない人にとっては、動画の最初にファンデーションが出てきた瞬間に他人事となってしまうが、TikTokならではのトレンドフォーマットをフックにしてコンセプトを伝達し、関心を引くことができたと感じる。多くの新規ファンを獲得するきっかけとなり、市場創造の兆しとも言える結果だ。

WWD:2商品の中でも特に「シセイドウ」“エッセンス スキングロウ ファンデーション”は高価格帯と言えるが、非常に良い反響を得た。昨今のTikTokのユーザー属性の特徴とは?

武井俊一TikTok for Business Japanグローバルビジネスソリューションズ ビューティー&ラグジュアリー クライアントパートナー(以下、武井):元々、TikTokでの美容カテゴリのコンテンツは非常にユーザーの関心が高い。現在、TikTokとTikTok Liteを合わせて、日本国内で毎月3300万人以上が利用し、より幅広いユーザー層にリーチできる広告プラットフォームへと成長している。ユーザー数の拡大とともに年齢幅に広がりが出ており、博報堂の調査によれば平均年齢は36歳だという。(博報堂DYホールディングス、博報堂、博報堂DYメディアパートナーズによる共同調査「コンテンツファン消費行動調査2023」)

ユーザー層の増加にともない、美容カテゴリの中でもそれぞれの関心ごとが多様化し、今回のようにスキンケアができるファンデーションというトピックも受容されやすい状況になっていると考えている。特に“エッセンス スキングロウ ファンデーション”は高価格帯の商品ではあるものの、最近のTikTokではデパコスなどの価格帯商品でも高い関心が寄せられる傾向にある。

フルファネル施策で
各段階に適した広告を発信

WWD:今回、トップビューやインフィード広告に加え、TikTok Pulseやハッシュタグジャックを盛り込んだフルファネル施策を採用し、2カ月間で段階的に多様な広告を発信した。具体的にはどのようなプロセスを踏んだのか。

平田朝穂TikTok for Business Japanグローバルビジネスソリューションズ ビューティー&ラグジュアリー クライアントソリューションズマネジャー(以下、平田):フルファネル施策は認知拡大や商品概念の理解促進、そして購入意向の後押しなど、段階ごとのユーザーの態度変容に合わせ、バリエーション豊富な広告でアプローチを変えていくソリューションだ。これまでのビューティ企業との実績を踏まえ、ベストな形へと導くことができた。

北原:認知の段階では俳優の河合優実さんを起用し、ブランドとしてのイメージを担保したクリエイティブを配信。その後、“ノーファンデ”“レスファンデ”派の人も関心を持てるよう、TikTokらしいユニークな要素をフックにしたクリエイティブを展開していく。最後の購入を後押しするフェーズではクリエイターが実際に商品を使って魅力を伝えた。段階に合わせて役割を変えたクリエイティブを発信することができるTikTokは、「小規模から拡大していく」という私たちの価値創造の考え方に非常にフィットしていた。今はTikTokやSNSの中で化粧品のトレンドが生まれる時代で、TikTok上のクリエイターから情報を得て化粧品選びをする人はとても多い。ユーザーの視聴態度が良く、若年層中心に話題によって価値を共創したい場合に最適なプラットフォームだと感じる。

多様なクリエイティブを発信したが、一貫して商品の本質がきちんと伝わる最終的な落とし込みにすることに注力した。「TikTokで多様なクリエイティブを発信することで、ブランドの世界観に影響が出るのでは」と考える人もいるかもしれないが、企業がどのようなスタンスで発信していくのかということが重要だ。その軸さえぶれなければ、ブランドや商品のイメージにもプラスに働くはずだ。

永田:“餃子包み器”や“フリーズチャレンジ”など、TikTokでのはやりのフォーマットを利用しているものの、伝えたいことの本質は変わらない。ユーザーからのコメントを見ても、資生堂の意外な遊び心として好意的に受け止めているように感じる。

WWD:日本の美容業界で初のTikTok Pulseを採用した。このソリューションによりどのような効果が得られたのか?

武井:TikTok Pulse(日本では現在β版テスト中)を使用することで、トレンド上位4%に入る動画の次に広告を配信することが可能だ。好感度が高い動画を見て気持ちが盛り上がっているタイミングで広告が流れてくることで、視聴者は自然と広告を受容しやすくなる。

永田:TikTokは元々、広告が好意的に見られやすいプラットフォームだが、昨今はデジタル広告の発展が非常に目覚ましい。広告枠を買う従来のやり方に対して、最近ではターゲティング手法が定番となり個人に向かって発信するようになった。もちろん広告効果を上げるという面ではターゲティングは有効だが、ユーザー側の受容の質については疑問点が残っていた。そんな中、TikTok Pulseでは視聴者の受容態度にポジティブな影響をもたらすことができる。今回、実際に同じ素材を使い、通常のインフィード広告とTikTok Pulseでの配信を実施したが、広告配信レポートによると、TikTok Pulseの方が視聴完了率が5倍高く、視聴完了単価も倍以上安価という結果になった。

資生堂とTikTok for Business Japan
今後の展望とは?

WWD:全体を振り返り、非常にポジティブな結果を得られたと言えるが、今後の両者の展望は?

武井:今回の商材「シセイドウ」の“エッセンス スキングロウ ファンデーション”は高価格帯と言える。いわゆる“デパコス”商材を対象としたTikTokのキャンペーンにおいて今回のような認知から購入意向にまで大きな広告効果を発揮できた事例はまだ少なく、われわれにとってもうれしい結果だ。

平田:ビューティ業界の中でも特に大きな存在感を持つ資生堂とこのような取り組みができ、良い事例を生み出せた。今後も資生堂と共に積極的に新しいチャレンジを続ける中で、時代の潮流に合わせながら適切なサポートを続けていきたい。

永田:今回、特に「シセイドウ」というプレステージブランドで出した素晴らしい結果は、弊社の多くのブランドにとっても意外な発見になるはずだ。今回の結果を基に、他ブランドでの広告展開も検討していきたい。

北原:TikTokのみで認知から購入まで、あらゆるフェーズの認識変容を起こす広告が一気通貫で完結するのは大きな魅力の1つ。特に新価値創造の立場として、若年層からバズを生み、反響を広げていくためにはTikTokは欠かせない存在だ。そして今後はコンセプトのプランニング段階からTikTok for Businessのメンバーに伴走していただき、TikTokユーザーや生活者、クリエイターとともに、社会的価値を生み出せるような新価値創造を目指していく。

問い合わせ先
TikTok for Business Japan
https://tiktok-for-business.co.jp/contact/

The post 資生堂“ファンデ美容液”ビッグヒットの裏側 TikTokを重要視する理由とは? appeared first on WWDJAPAN.

アップデーターがAIマーケティング企業と連携 「エシカル経済圏」創出を目指す


アップデーター(UPDATER)とアイキュー(AIQ)は、マーケティング領域で連携し、エシカル志向の高い消費者が集まる「エシカル経済圏」の創出に向けて取り組みを始めた。アイキューは、特許技術AIで新たな産業DXを推進するサービスを提供している企業で、第一弾としてアップデーターが提供するファッションブランドのエシカル評価検索サービス「シフトシー(Shift C)」において、「アイキュー」の特許技術AIを使ったインフルエンサーマーケティングを実施し、エシカル志向の高い消費者が集まる「エシカル経済圏」の創出に取り組むという。さらに、アップデーターの法人向けSX(サステナビリティ・トランスフォーメーション)プラットフォーム「みんなSX for Biz」において、サステナブル商材に対するAIを活用したマーケティング支援サービスの提供も目指す。

両社は連携の背景について「近年、エシカル消費やサステナブルな商品への関心が高まっており、消費者の購買行動においても環境や社会的な配慮が重視されている一方、多くの企業がサステナビリティの取り組みを進める中で、消費者にその価値が十分に伝わらず、事業活動に結びつかないという課題がある。この現状を踏まえ、今回の連携を通じて消費者と企業の信頼関係を築き、エシカルな経済循環を促進することを目指す」と説明する。

具体的には「シフト シー」で、「アイキュー」の特許技術であるプロファイリングAIを活用したインフルエンサーマーケティングを展開し、認知拡大を図る。さらに、サステナブル商材を持つアップデーターの顧客に対して、エシカル経済圏を起点にしたサステナブル商材のマーケティング支援プラン「顔の見える広告(仮称)」を展開し、アップデーターの法人向けSXプラットフォーム「みんなSX for Biz」の提供を目指す。「これらの取り組みにより、サステナビリティを推進している企業の努力が報われ、サステナビリティやエシカル志向の高い消費者にきちんと情報が届き、企業の利益につながる循環を生み出したい」と両社。

The post アップデーターがAIマーケティング企業と連携 「エシカル経済圏」創出を目指す appeared first on WWDJAPAN.

アップデーターがAIマーケティング企業と連携 「エシカル経済圏」創出を目指す


アップデーター(UPDATER)とアイキュー(AIQ)は、マーケティング領域で連携し、エシカル志向の高い消費者が集まる「エシカル経済圏」の創出に向けて取り組みを始めた。アイキューは、特許技術AIで新たな産業DXを推進するサービスを提供している企業で、第一弾としてアップデーターが提供するファッションブランドのエシカル評価検索サービス「シフトシー(Shift C)」において、「アイキュー」の特許技術AIを使ったインフルエンサーマーケティングを実施し、エシカル志向の高い消費者が集まる「エシカル経済圏」の創出に取り組むという。さらに、アップデーターの法人向けSX(サステナビリティ・トランスフォーメーション)プラットフォーム「みんなSX for Biz」において、サステナブル商材に対するAIを活用したマーケティング支援サービスの提供も目指す。

両社は連携の背景について「近年、エシカル消費やサステナブルな商品への関心が高まっており、消費者の購買行動においても環境や社会的な配慮が重視されている一方、多くの企業がサステナビリティの取り組みを進める中で、消費者にその価値が十分に伝わらず、事業活動に結びつかないという課題がある。この現状を踏まえ、今回の連携を通じて消費者と企業の信頼関係を築き、エシカルな経済循環を促進することを目指す」と説明する。

具体的には「シフト シー」で、「アイキュー」の特許技術であるプロファイリングAIを活用したインフルエンサーマーケティングを展開し、認知拡大を図る。さらに、サステナブル商材を持つアップデーターの顧客に対して、エシカル経済圏を起点にしたサステナブル商材のマーケティング支援プラン「顔の見える広告(仮称)」を展開し、アップデーターの法人向けSXプラットフォーム「みんなSX for Biz」の提供を目指す。「これらの取り組みにより、サステナビリティを推進している企業の努力が報われ、サステナビリティやエシカル志向の高い消費者にきちんと情報が届き、企業の利益につながる循環を生み出したい」と両社。

The post アップデーターがAIマーケティング企業と連携 「エシカル経済圏」創出を目指す appeared first on WWDJAPAN.

経済産業省が「みらいのファッション人材育成プログラム」成果発表会開催  参加者募集


経済産業省が主催する「みらいのファッション人材育成プログラム」は2025年1月17日には京都で、2月1日には東京でそれぞれ最終成果発表会開催する。

「みらいのファッション人材育成プログラム」は、次世代ファッションクリエイターの育成を目的に、経済産業省が主催する補助事業。2024年度から開始した本プログラムでは、これからのファッション産業を牽引する5組の事業者を公募により採択し、育成および事業化支援を行ってきた。

最終成果発表会では、プログラムに採択された5組の事業者(メタクロシス、ワコール、JR西日本SC開発、シンフラック、マイ スズキ)が、持続可能なサプライチェーンのアップデートにつながる事業創出に向けて進めてきた取り組みの成果を発表する。会場には、成果物やプロトタイプの展示エリアを設け、各事業者に直接コミュニケーションできる時間も用意する。

京都および東京で2回の開催を予定しており、発表する内容は同じ。東京開催ではオンライン配信も実施する。いずれも参加費無料。詳細・申込みは「みらいのファッション」で検索 。

多彩な参加クリエイター

メタクロシス

「デジタルマネキンAuinの開発」
3Dモデルの活用が広がるなか、3DCGの衣服を着用させ小売向けに活用できるマネキンの選択肢が少ない現状に対し、デジタルマネキン「Auin」を開発し、普及させることを目指す。「Auin」を用いた演出例の制作と発信や「Auin」を用いたデモアプリの作成、3Dプリントを活用したマネキン製作などに取り組む。

ワコール

「立体メルトブロー法による単一素材アイテムの展開」
これまでブラジャーのカップ部などに採用されていた立体物を直接的に作製する独自技法「立体メルトブロー法」を用いて、単一素材でジャケットやパンツ等のアイテムを作製する。将来的に他社と協力し、技術と社会課題解決の可能性を探ることを目指し事業を推進する。

JR西日本SC開発

「商業施設を起点としたサーキュラーエコノミーモデルの構築について」
衣料品廃棄物の削減に向けて、商業施設が回収拠点となり様々なステークホルダーと協業し、購買から回収・再活用までの一連の流れを設計する。回収した衣料品は複数の再活用のループを併用することでサーキュラーエコノミー型社会モデルを構築し、消費者・テナント事業者の意識を変え、社会課題の解決に取り組む。

シンフラックス(SYNFLUX)

「ゼロウェイストファッション事業におけるLCA評価導入調査事業」
ファッション産業の廃棄問題の解決に向け、シンフラックスの環境配慮事業にLCA評価手法(ライフサイクルアセスメント)を導入すること、及び得られた知見を日本国内のファッション事業従事者と共有することを目指す。具体的にはシンフラックスの提供する「Algorithmic Couture®※」の事業推進のため、環境配慮事業の効果を定量的に評価・改善する方法論として、LCA評価手法の確立と応用可能性の探求を進め、知見を共有するための会議を開催し、レポートを公開する。
※ファッションデザインの過程における廃棄を最小化するため、AI(人工知能)を活用した新しいパターンメイキングのシステム

マイスズキ(MAI SUZKI)

「伝統工藝『組子』×デジタルファブリケーションの融合による循環型・ウェアラブル新素地の開発」
伝統的な木工技術「組子」を3Dモデル化し、デジタルアーカイブすることにより技術を保存する。さらにデジタルファブリケーションを活用した新たな「組子」の製造方法を見出し、再構築可能で柔軟性のあるウェアラブル素地の開発を目指す。

■「みらいのファッション人材育成プログラム」最終成果発表会
京都開催
日時:2025年1月17日(金)10:00-14:30
場所:QUESTION 7階 Creative Commons
住所:京都市中京区河原町通御池下る下丸屋町

東京開催
日時:2025年2月1日(土)13:00-18:00
場所:東京大学 情報学環・福武ホール 地下2階 福武ラーニングシアター/福武ラーニングスタジオ
住所:東京都文京区本郷7丁目3 情報学環・福武ホール

The post 経済産業省が「みらいのファッション人材育成プログラム」成果発表会開催  参加者募集 appeared first on WWDJAPAN.

「ルイ・ヴィトン」と村上隆がリエディション・コレクションを発売 原宿でポップアップも

「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は、アーティスト、村上隆とのコラボから20周年を記念し、リエディション・コレクションを発売する。第1章のアイテムは、12月27日から一部を「ルイ・ヴィトン」公式オンラインおよび公式アプリで先行予約を受け付け、1月1日から全商品を公式オンラインおよび公式アプリで販売、1月2日から一部店舗で発売を予定する。また2025年1月2〜26日の期間、原宿でポップアップをオープンする。なお、第2章は2025年3月に発売予定で春にぴったりな村上の“チェリーブロッサム”パターンにフォーカスする。

リエディション・コレクション
バッグやアクセサリーなど200点以上

アイテムは、コラボ当時のマーク・ジェイコブス(Marc Jacobs)=「ルイ・ヴィトン」アーティスティック・ディレクターのため、村上隆がブランド史上初めて手を加え、再解釈したモノグラムパターンなど、今回はより高度なプリント技術を用い、より色鮮やかに、また精密に生まれ変わらせた。33色の“LV”イニシャルとモノグラム・フラワー モチーフによる“モノグラム・マルチカラー”をまとわせたアイテムをはじめ、“LV ハンズ”ロゴや“スーパーフラット・パンダ”“チェリーブロッサム”モチーフなど、コラボならではの意匠を凝らした。バッグやスーツケース、ウオレット、アクセサリー、シューズ、フレグランスなど幅広く200点以上をラインアップする。

原宿でポップアップ
アーカイブ製品の展示も

2025年1月2〜26日の期間、原宿で「ルイ・ヴィトン×村上隆」 ポップアップストアをオープンする。ウィメンズのレザーアイテムやアクセサリー、トランク、トラベルラゲージ、フレグランス、シューズ、メンズのシューズなどを取り扱う。ファサードや店内をはじめ、随所に“LV”イニシャルやモノグラム・フラワー モチーフを散りばめ、ベンディングマシーンやアーカイブ製品や映像を観覧するエリアも用意するほか、近隣施設にカフェ&デジタルインスタレーションや、エキシビションも展開する。

■「ルイ・ヴィトン×村上隆」 ポップアップストア
日程:2025年1月2〜26日(8、17日は休業)
時間:11:00〜20:00(15日は18:00まで)
住所:東京都渋谷区神宮前6-14-2

The post 「ルイ・ヴィトン」と村上隆がリエディション・コレクションを発売 原宿でポップアップも appeared first on WWDJAPAN.

“ボーホーロマンチック”に注目!

毎週発行している「WWDJAPAN」は、ファッション&ビューティの潮流やムーブメントの分析、ニュースの深堀りなどを通じて、業界の面白さ・奥深さを提供しています。巻頭特集では特に注目のキーワードやカテゴリー、市場をテーマに、業界活性化を図るべく熱いメッセージを発信。ここでは、そんな特集を担当記者がざっくばらんに振り返ります。(この記事は「WWDJAPAN」2024年12月16日号からの抜粋です)

本橋:2025年春夏は、フリルやレース、ラッフルやクロシェ編みといった素材やディテールを多用する“ボーホーロマンチック”なスタイルがリアルトレンドでも席巻しそうです。

木村:「クロエ(CHLOE)」がコレクションで見せていたスタイルですよね。

本橋:“ボーホー”はボヘミアンとソーホーを掛け合わせた造語で、ボヘミアンなスタイルをライダースジャケットなどで都会的に仕上げるイメージです。そこに、さらにロマンチックな要素を盛り込みます。「リランドチュール」「メゾンスペシャル」などでもラッフル、レース、フリル推し。前シーズンまでのベーシックを再解釈という感じよりも、1点でも華やかさがあるものが多く見られました。

多様なシアー素材アイテムにも期待

木村:私はセレクトショップを取材しましたが、特にレースのアイテムが多いように感じました。パンツからスカート、トップス、ビスチエまでそろえていたところもありました。春夏なのに、あせた色やビンテージっぽいもの、アースカラーが中心。「ブラウンを着たい」という声が多かったです。「オリジナルをインドで生産」というのもトレンドのようでした。シアー素材は引き続きキーワードですね。「シンゾーン(SHINZONE)」で見たボーダーの線の部分をシアー素材にしたトップスのように、少し抵抗がある大人向けに、さまざまな工夫が見られるようになってきたのが印象的でした。

本橋:「ファーファー(FUR FUR)」はシアー素材のポロシャツを出していました。来年もめちゃくちゃ暑い夏が予想されるので、着たときの涼しさ・涼しく見えるという点でも重宝されそうです。

木村:長い夏を乗り切る工夫は大事ですよね。特にTシャツは重要で、定番アイテムを積みつつ、コラボや別注品で話題性があるものを仕込んでバリエーションを増やす動きが顕著でした。

本橋:あとは雑貨ですね。バッグやシューズ、アクセサリーは季節を選ばないものも多いので、猛暑でも「何か買いたい」という人に向けて、どこもラインアップを充実させています。特に目についたのは、大きめの実用性のあるバッグ。水筒や日傘など、猛暑を生き抜くために必要なものを入れられる提案が良いようです。

木村:大きめのカゴバッグは、“ボーホーロマンチック”スタイルにマッチしますよね。トレンドとしては、ある程度容量があるミニボストンが本命かなと思っています。

The post “ボーホーロマンチック”に注目! appeared first on WWDJAPAN.

“ボーホーロマンチック”に注目!

毎週発行している「WWDJAPAN」は、ファッション&ビューティの潮流やムーブメントの分析、ニュースの深堀りなどを通じて、業界の面白さ・奥深さを提供しています。巻頭特集では特に注目のキーワードやカテゴリー、市場をテーマに、業界活性化を図るべく熱いメッセージを発信。ここでは、そんな特集を担当記者がざっくばらんに振り返ります。(この記事は「WWDJAPAN」2024年12月16日号からの抜粋です)

本橋:2025年春夏は、フリルやレース、ラッフルやクロシェ編みといった素材やディテールを多用する“ボーホーロマンチック”なスタイルがリアルトレンドでも席巻しそうです。

木村:「クロエ(CHLOE)」がコレクションで見せていたスタイルですよね。

本橋:“ボーホー”はボヘミアンとソーホーを掛け合わせた造語で、ボヘミアンなスタイルをライダースジャケットなどで都会的に仕上げるイメージです。そこに、さらにロマンチックな要素を盛り込みます。「リランドチュール」「メゾンスペシャル」などでもラッフル、レース、フリル推し。前シーズンまでのベーシックを再解釈という感じよりも、1点でも華やかさがあるものが多く見られました。

多様なシアー素材アイテムにも期待

木村:私はセレクトショップを取材しましたが、特にレースのアイテムが多いように感じました。パンツからスカート、トップス、ビスチエまでそろえていたところもありました。春夏なのに、あせた色やビンテージっぽいもの、アースカラーが中心。「ブラウンを着たい」という声が多かったです。「オリジナルをインドで生産」というのもトレンドのようでした。シアー素材は引き続きキーワードですね。「シンゾーン(SHINZONE)」で見たボーダーの線の部分をシアー素材にしたトップスのように、少し抵抗がある大人向けに、さまざまな工夫が見られるようになってきたのが印象的でした。

本橋:「ファーファー(FUR FUR)」はシアー素材のポロシャツを出していました。来年もめちゃくちゃ暑い夏が予想されるので、着たときの涼しさ・涼しく見えるという点でも重宝されそうです。

木村:長い夏を乗り切る工夫は大事ですよね。特にTシャツは重要で、定番アイテムを積みつつ、コラボや別注品で話題性があるものを仕込んでバリエーションを増やす動きが顕著でした。

本橋:あとは雑貨ですね。バッグやシューズ、アクセサリーは季節を選ばないものも多いので、猛暑でも「何か買いたい」という人に向けて、どこもラインアップを充実させています。特に目についたのは、大きめの実用性のあるバッグ。水筒や日傘など、猛暑を生き抜くために必要なものを入れられる提案が良いようです。

木村:大きめのカゴバッグは、“ボーホーロマンチック”スタイルにマッチしますよね。トレンドとしては、ある程度容量があるミニボストンが本命かなと思っています。

The post “ボーホーロマンチック”に注目! appeared first on WWDJAPAN.

「バウム」の日焼け止め用乳液がリニューアル 紫外線防御機能の強化&アルコールフリーを実現

資生堂のスキン&マインドブランド「バウム(BAUM)」は2025年2月27日、樹木の香りの日焼け止め用乳液“ダブルプロテクション デイシールド”[SPF30・PA+++]をリニューアル発売する。紫外線防御機能と処方、使用感、香りを見直し“ダブルプロテクション デイシールド n”[SPF50+・PA++++](60mL、5500円)として生まれ変わる。

同商品は2021年に誕生。今回のリニューアルでは、紫外線防御機能の高さと肌に心地よいものを選択したいというニーズの高まリに着目した。自然由来の紫外線防御成分でありながらSPF値・PA値を[SPF50+・PA++++]にパワーアップ。アルコール(エタノール)フリー化をかなえ、べたつきや白浮きなどの使用性も向上した。香りは、爽やかでグリーンなひのきの生木の香りを軸にアップデートした。

The post 「バウム」の日焼け止め用乳液がリニューアル 紫外線防御機能の強化&アルコールフリーを実現 appeared first on WWDJAPAN.

「バウム」の日焼け止め用乳液がリニューアル 紫外線防御機能の強化&アルコールフリーを実現

資生堂のスキン&マインドブランド「バウム(BAUM)」は2025年2月27日、樹木の香りの日焼け止め用乳液“ダブルプロテクション デイシールド”[SPF30・PA+++]をリニューアル発売する。紫外線防御機能と処方、使用感、香りを見直し“ダブルプロテクション デイシールド n”[SPF50+・PA++++](60mL、5500円)として生まれ変わる。

同商品は2021年に誕生。今回のリニューアルでは、紫外線防御機能の高さと肌に心地よいものを選択したいというニーズの高まリに着目した。自然由来の紫外線防御成分でありながらSPF値・PA値を[SPF50+・PA++++]にパワーアップ。アルコール(エタノール)フリー化をかなえ、べたつきや白浮きなどの使用性も向上した。香りは、爽やかでグリーンなひのきの生木の香りを軸にアップデートした。

The post 「バウム」の日焼け止め用乳液がリニューアル 紫外線防御機能の強化&アルコールフリーを実現 appeared first on WWDJAPAN.

【ARISAK Lab vol.0】“未来の可能性”に魅了されて。若手フォトアーティスト・ARISAK の連載始動

大学生の頃にカメラを手にしたことをきっかけに、SNSを通じて唯一無二の作品を発信してきたフォトアーティスト・ARISAK。昨今、クリエイターの間では“Y2K”に次ぐ“Y3K”トレンドが注目されている中、ARISAKはいち早く近未来的な世界観に魅せられ、これまでにない表現を追求。自身のフィルターを通じ被写体の新たな一面をとらえてきた。最近では雑誌やファッション広告の撮影にとどまらず、自身も広告モデルとして抜てきされるなど、活動の幅を広げている。

そんな彼女のクリエイションに注目し、「WWDJAPAN」では25年1月から、【ARISAK Lab(アリサック・ラボ)】と題した写真連載を始動。毎回豪華なゲストを招きながら、新たなファッション&ビューティの表現を追求していく。

PROFILE: ARISAK/フォトアーティスト

ARISAK/フォトアーティスト
PROFILE: (ありさっく)10年間のフィギュアスケート経験を経て、大学生から写真家として活動を開始。現在はファッション雑誌や広告ビジュアルのアートディレクション、撮影を手がけるほか、フィギュアスケーターとして「ナイキ」×「サカイ」の広告モデルに抜てき。注目の若手クリエイターとしてテレビ番組に出演するなど、活動は多岐にわたる(@arisak_official)

フィギュアスケーターからフォトアーティストへ
ARISAKインタビュー

WWD:フォトアーティストとして活動を始めたきっかけは?

ARISAK:まだ将来の夢もなく、就職活動もしていなかった大学生の時に、友達の写真を撮影したことです。当時はアメーバブログが流行っていて、その友達からバナー写真を撮影してほしいと頼まれました。使ったカメラは友達から借りた「ペンタックス(PENTAX)」。完成した写真を見た友達から「写真やった方がいいよ」と言われ、自分自身も楽しめたことからやってみようと思いました。今振り返れば、親族にクリエイターがいて、昔から刺激を受けていたのも影響していたのかもしれません。

WWD:アーティスト名の由来は?

ARISAK:本名が“アリサ”というのですが、日本には同じ名前の人が多いので少し変化をつけたくて。何かあだ名をつけたいなと思った時にひらめいたのがARISAK。“たまごっち”みたいでいいなと思いました。

WWD:自身の作品の世界観を言葉で表現すると?

ARISAK:“ダークファンタジー”“Y3K”などでしょうか。カメラを始めたばかりの頃はカニエ・ウェスト(Kanye West。現在のイェ)の「My Beautiful Dark Twisted Fantasy」というアルバムから影響を受けていました。そのアルバムに収録されている「Runaway」という曲のビデオがあるんですが、ダークな世界観から始まり、最後はファンタジーで終わるんです。結構残酷な感じのビデオなんですが、その美醜的な表現にすごく惹かれて。「自分がやりたいのはきっとこれなんだ」と気付かされました。

そしてコロナ禍では外に出られず、人に会うこともできなかった。アイデアが浮かんでも撮影できなくて辛かった時、未来に希望が欲しいと思いたどり着いたのが“Y3K”スタイルです。自分が熱意を注いだ作品でも、SNSでは一瞬でスワイプされてしまう昨今。「どうしたら価値が上がり、息の長い作品になるのか」を考えた時に、未来を考えてみようと思いました。

未来のことを予想するって、当たっていても、外れていたとしても面白いじゃないですか。内閣府のホームページからヒントを得たりして、これからどんな時代が来るのかを想像したりすることもあります。

WWD:かつてはフィギュアスケーターとして活動していた。そのキャリアは今の活動にどのように影響している?

ARISAK:フィギュアスケートは曲を題材に自分がパフォーマンスをする総合芸術的スポーツ。振り付けや衣装を自分で考えることも多く、無意識のうちにセルフディレクションを経験していたのだと思います。写真を撮る時にも、音楽から作品のインスピレーションを得ることが多いのは当時の影響が大きいと感じています。

自身のSNS連載【月刊ARISAK】と
今後スタートする【ARISAK Lab】

WWD:自身のSNSでは【月刊ARISAK】と題した連載を行なっているが、始めた背景とは?

ARISAK:表現する機会があまり得られなかったコロナ禍を経て、溜まった気持ちを出したいと思ったのが【月刊ARISAK】。元々、思っていることをうまく人に話せない性格で、内に秘めたことを作品にしないと消化不良を起こしてしまうんです。22年5月に始め、今はvol.19まで続いています。ただ「自分が好きなものを表現したい」というのは昔も今も変わりません。

WWD:1月からWWDJAPANでスタートする【ARISAK Lab】。連載名に込めた思いとは?

ARISAK:自分が大好きな人を招いたり、ブランドとコラボレーションするなど、いろいろな要素を1つの実験室で融合して新たな見せ方を研究する、という思いで “ラボ”という名前を取り入れました。

長い歴史の中で、日本にはたくさんの面白いカルチャーがあります。ファッション業界だけはなく、さまざまなバックグラウンドを持つ人をゲストとして招き、これまでに見たことがないような姿をお届けしていきたいと思います。どうぞ、お楽しみに!

(衣装協力:ディゼムバイシーク)

PHOTOS:ARISAK
HAIR & MAKEUP:JUNA UEHARA
LOGO DESIGN:HIROKIHISAJIMA

The post 【ARISAK Lab vol.0】“未来の可能性”に魅了されて。若手フォトアーティスト・ARISAK の連載始動 appeared first on WWDJAPAN.