「松本パルコ」40年の歴史に幕 「これほど深く愛されたパルコはない」

長野県の松本パルコが2月28日で閉店した。北信越唯一のパルコとして1984年にオープンし、“松本でおしゃれを買える”店として地元住民に親しまれてきた。

最終日は、開店前の午前10時には約300人が列をなし、かつての日常のように店の扉が開くのを待った。「最後のパルコ」を惜しむ声が交差し、館内は別れを惜しむ買い物客で終日賑わった。その光景は、松本の街に40年間息づいてきたパルコの存在の大きさを物語っていた。

松本市出身で、2階にセレクトショップ「トーカ バイ リファート(TOCA by lifart...)」を構えていた西牧隆行代表は、かつて高校生の頃、「学校帰りに『とりあえずパルコ』に立ち寄るのがルーティンだった」と振り返る。「買い物だけでなく、立ち読みをしたり音楽を聴いたりと、青春の思い出が詰まった憧れの場所でもあった。街の文化的な側面でも、僕らの世代はもちろん、今の若い人たちにとっても新たな世界への扉を開く場所が一つ失われるのは寂しい」と語った。

6階では、市民有志による「ありがとう松本パルコ実行委員会」や、市・松本商工会議所による「商都松本にぎわい発信プロジェクト実行委員会」がイベントを自主的に開催し、来館者と最後の思い出を作った。

津田沼パルコで店長を務めた経歴を持つ野口香苗・広報担当業務部長も、松本パルコの閉店を見届けようと駆けつけた。これまで数々の店舗の閉店に立ち会ってきたが、「ここは特別な雰囲気がある」と語る。他の店舗でもパルコへの愛着は感じられたが、「松本パルコは、地域の人々にとって誇りの存在だったことが伝わってきた」。最終営業日に6階で開かれたイベントもパルコ主催ではなく、市民が自主的に企画したものだった。「このような形で最後を迎えられるのは、松本ならではかもしれない」と、店を見守る視線は温かかった。

午後6時に松本パルコ前の公園通りの一部が歩行者天国となり、多くの来店客が足を運んだ。店の姿を目に焼き付けようとする人々の表情には、それぞれの思いが滲んでいた。午後8時の閉店が近づくと、正面入り口前には多くの人が集まり、最終営業の瞬間を見届けた。閉店セレモニーでは、松本市出身の写真家・白鳥真太郎氏がパルコの建物と来店客の集合写真を撮影。その歴史的瞬間を記録に残した。

斉藤博一・松本パルコ店長は、「パルコにとって、松本は特に地域の皆さまやお客さまとの絆が深い場所だった。これほどまでに愛していただいたパルコは他にないと感じている。この40年間の思い出はかけがえのないものであり、大切な財産でもある」と振り返りった。そして最後に「長年にわたるご支援に、心より感謝申し上げます。40年間、本当にありがとうございました」と感謝の言葉を述べた。

閉店の瞬間、松本パルコを包み込むように大きな拍手が響き渡り、どこからともなく「ありがとう」という声が幾重にも重なった。地域に愛され続けたこの場所は、温かな別れの言葉とともにその40年の歴史に静かに幕を下ろした。

松本パルコは1984年8月23日に開業した。当時、松本市の人口は20万人に満たなかったものの、民藝や音楽教育法「スズキ・メソード」発祥の地として知られ、多様な文化が息づく地域であった。こうした文化的背景はカルチャーを発信するパルコとも親和性が高く、地元青年会議所などによる積極的な誘致活動が展開された。松本市への出店には特別な縁もあった。パルコの社長・会長を歴任した増田通二氏の父であり、日本画家の増田正宗氏が松本市の出身であったことも、開業実現の一因となったともいわれている。

同店は松本市の中心街に位置し、56年に開業したはやしや百貨店(74年に信州ジャスコに転換)の跡地にオープンした。地上5階・地下1階の6フロアで、店舗面積は約2万2000㎡。22年2月期のテナント取扱高は39億8600万円で、コロナ禍の影響含め苦戦が続いていた。営業力の強化や、運営の効率化を進めてきたが、競争環境の変化や今後の投資負担を考慮し、閉店を決断した。

地元の一部メディアによると、松本パルコの閉店後は建物の活用をめぐり、関係者による協議が進められているという。新たな複合商業施設としての再生が検討されているが、市中心部の活性化に向けた具体策が問われている。

近隣エリアでは、1885年に呉服店として創業した井上百貨店も3月31日に閉店する。これら地域を盛り上げてきた商業施設の撤退が続き、地方都市の商業環境の厳しさを浮き彫りにするとともに、その施設や跡地の利用が課題となっている。

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「松本パルコ」40年の歴史に幕 「これほど深く愛されたパルコはない」

長野県の松本パルコが2月28日で閉店した。北信越唯一のパルコとして1984年にオープンし、“松本でおしゃれを買える”店として地元住民に親しまれてきた。

最終日は、開店前の午前10時には約300人が列をなし、かつての日常のように店の扉が開くのを待った。「最後のパルコ」を惜しむ声が交差し、館内は別れを惜しむ買い物客で終日賑わった。その光景は、松本の街に40年間息づいてきたパルコの存在の大きさを物語っていた。

松本市出身で、2階にセレクトショップ「トーカ バイ リファート(TOCA by lifart...)」を構えていた西牧隆行代表は、かつて高校生の頃、「学校帰りに『とりあえずパルコ』に立ち寄るのがルーティンだった」と振り返る。「買い物だけでなく、立ち読みをしたり音楽を聴いたりと、青春の思い出が詰まった憧れの場所でもあった。街の文化的な側面でも、僕らの世代はもちろん、今の若い人たちにとっても新たな世界への扉を開く場所が一つ失われるのは寂しい」と語った。

6階では、市民有志による「ありがとう松本パルコ実行委員会」や、市・松本商工会議所による「商都松本にぎわい発信プロジェクト実行委員会」がイベントを自主的に開催し、来館者と最後の思い出を作った。

津田沼パルコで店長を務めた経歴を持つ野口香苗・広報担当業務部長も、松本パルコの閉店を見届けようと駆けつけた。これまで数々の店舗の閉店に立ち会ってきたが、「ここは特別な雰囲気がある」と語る。他の店舗でもパルコへの愛着は感じられたが、「松本パルコは、地域の人々にとって誇りの存在だったことが伝わってきた」。最終営業日に6階で開かれたイベントもパルコ主催ではなく、市民が自主的に企画したものだった。「このような形で最後を迎えられるのは、松本ならではかもしれない」と、店を見守る視線は温かかった。

午後6時に松本パルコ前の公園通りの一部が歩行者天国となり、多くの来店客が足を運んだ。店の姿を目に焼き付けようとする人々の表情には、それぞれの思いが滲んでいた。午後8時の閉店が近づくと、正面入り口前には多くの人が集まり、最終営業の瞬間を見届けた。閉店セレモニーでは、松本市出身の写真家・白鳥真太郎氏がパルコの建物と来店客の集合写真を撮影。その歴史的瞬間を記録に残した。

斉藤博一・松本パルコ店長は、「パルコにとって、松本は特に地域の皆さまやお客さまとの絆が深い場所だった。これほどまでに愛していただいたパルコは他にないと感じている。この40年間の思い出はかけがえのないものであり、大切な財産でもある」と振り返りった。そして最後に「長年にわたるご支援に、心より感謝申し上げます。40年間、本当にありがとうございました」と感謝の言葉を述べた。

閉店の瞬間、松本パルコを包み込むように大きな拍手が響き渡り、どこからともなく「ありがとう」という声が幾重にも重なった。地域に愛され続けたこの場所は、温かな別れの言葉とともにその40年の歴史に静かに幕を下ろした。

松本パルコは1984年8月23日に開業した。当時、松本市の人口は20万人に満たなかったものの、民藝や音楽教育法「スズキ・メソード」発祥の地として知られ、多様な文化が息づく地域であった。こうした文化的背景はカルチャーを発信するパルコとも親和性が高く、地元青年会議所などによる積極的な誘致活動が展開された。松本市への出店には特別な縁もあった。パルコの社長・会長を歴任した増田通二氏の父であり、日本画家の増田正宗氏が松本市の出身であったことも、開業実現の一因となったともいわれている。

同店は松本市の中心街に位置し、56年に開業したはやしや百貨店(74年に信州ジャスコに転換)の跡地にオープンした。地上5階・地下1階の6フロアで、店舗面積は約2万2000㎡。22年2月期のテナント取扱高は39億8600万円で、コロナ禍の影響含め苦戦が続いていた。営業力の強化や、運営の効率化を進めてきたが、競争環境の変化や今後の投資負担を考慮し、閉店を決断した。

地元の一部メディアによると、松本パルコの閉店後は建物の活用をめぐり、関係者による協議が進められているという。新たな複合商業施設としての再生が検討されているが、市中心部の活性化に向けた具体策が問われている。

近隣エリアでは、1885年に呉服店として創業した井上百貨店も3月31日に閉店する。これら地域を盛り上げてきた商業施設の撤退が続き、地方都市の商業環境の厳しさを浮き彫りにするとともに、その施設や跡地の利用が課題となっている。

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「シャネル」が模倣品対策としてビューティ製品の正規販売パートナー向けに“eロゴ”を導入

「シャネル(CHANEL)」は、同社のフレグランスおよびビューティ製品をオンラインで販売する正規販売パートナー向けに、新たな“eロゴ”を導入した。

「この“eロゴ”により、消費者は『シャネル』の化粧品が正規販売パートナーによって販売されているかを容易に識別できるようになり、すべての品質基準を満たした本物の製品を購入できることが保証される」と、「シャネル」は声明を発表している。

この“eロゴ”は商標登録されており、世界中で段階的に導入が進められている。

パーソナルケア製品協議会(Personal Care Products Council)によると、化粧品業界が模倣品販売業者によって年間約54億ドル(約8100億円)の損失を被っていると試算しており、「化粧品は、最も危険な模倣品カテゴリーの1つであり、世界の税関で押収される模倣・海賊版商品の上位8カテゴリーに入る」という。

模倣品は化粧品に限らず、デザイナーズブランドのバッグや財布、サングラスなども長年にわたり模倣品のターゲットにされている。

「シャネル」はすでに他の製品カテゴリーにおいても対策を講じている。同ブランドのハンドバッグには、従来の認証カードに代わり、統合型のオーセンティシティープレートが採用されている。また、スモールレザーグッズにはオーセンティシティースタンプが、服にはオーセンティシティーラベルが採用されている。これらにより、アフターサービスに必要なシリアルナンバーへのアクセスが容易になるだけでなく、製品の真正性を確認する手段にもなっている。

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主演 石井杏奈×本田響矢 話題のドラマ「私は整形美人」で出演して思うこと

PROFILE: (右)石井杏奈 (左)本田響矢

(右)石井杏奈<br />
(左)本田響矢
PROFILE: (いしい・あんな)1998年7月、東京都生まれ。映画「ガールズステップ」(主演)、映画「ソロモンの偽証」、アマゾンプライムドラマ「推しの子」、フジテレビ「ブルーモーメント」などに出演。@anna_ishii_official (ほんだ・きょうや)1999年6月、福井県生まれ。Netflixシリーズ「恋愛バトルロワイヤル」、NHK連続テレビ小説「虎に翼」、テレビ東京ドラマ25「風のふく島」などに出演。公式サイト https://honda-kyoya.com/ PHOTOS : YOHEI KICHIRAKU

1月からフジテレビで放送されていた話題のドラマ「私は整形美人」。現在FODにて独占見放題配信中、6月25日にはブルーレイがリリースされることが決定した。
原作はLINEマンガのオリジナルwebtoon作品「私は整形美人」で、日本では初実写化。韓国では2018年に「私のIDはカンナム美人」としてドラマ化され、韓国のみならず世界中の視聴者の心を鷲掴みにした。今回の「私は整形美人」で、容姿に強いコンプレックスを抱き、整形で美人女子大生に大変身した主人公・片桐美玲を好演したのは俳優の石井杏奈さん。そんなヒロインと“じれキュン”な恋を展開する、イケメンかつ超クールな同級生・坂口慧を本田響矢さんが演じた。ここでは2人に、作品の見所や撮影の舞台裏、役柄に寄せる思いを聞いた。

WWD:「私は整形美人」の出演依頼が来たときはどう感じた?

石井杏奈(以下、石井):原作を読んで、韓国版のドラマも見て、ルッキズムの今の時代に、すごく影響力を持った作品だと感じました。でもそれをネガティブ方向に寄らずに、ポップに描いている点がポイント。自分のパブリックイメージは“陰”で、「静かそう」と言われることが多いけれど、そのイメージを払拭する挑戦の意味も込めて「受けたい」と思いました。

本田響矢(以下、本田):原作が大ヒットして、韓国版のドラマも配信当時に周りが皆見ていたので、そこに対するプレッシャーはありました。でもそうしたことに惑わされず、自分なりに解釈して演じようと臨みました。

WWD:役作りは?

石井:自分のこれまでの人生に、ヒロイン・美玲を当てはめてみる役作りをしました。自分が辛かったことを思い出して、美玲だったらこう乗り越えるかな、これを選択するかな、などとよく考えましたね。私と美玲には、家族に愛されてきたことや、本当は友だちを大切にしたいと考えているところといった共通点もあるので、それを大切にしながら演じました。容姿に関しては、ヘアメイクさんと相談しながら決めていきました。

本田:慧は、僕とは真逆のキャラクター。寡黙でクール、感情が見えないので「どう思っているの?」などと言われがちなキャラで、自分とのギャップが新鮮でした。

WWD:撮影で大変だったことは?

石井:出演者の多くが同年代で、休み時間にお喋りなどして仲良くなりました。そのためか、撮影の終盤で1、2話のシーンを撮る際、「ちょっと仲良過ぎない?」などと言われてしまったことがあります。心の距離って画面に出てしまうものだなと思い、難しさを感じました。

本田:慧はかっこいいキャラクターなので、セリフの言い回しにもかっこよさが要求されました。自分の名前を聞かれたときにノールックで答えるシーンがあって、そこが余りにも恥ずかし過ぎて焦りました。

WWD:FODにて独占見放題配信中で6月にはブルーレイもリリースされますが、作品のどんな点に注目してほしい?

石井:自分のコンプレックスを受け入れた女の子が、整形によって変わって、人生を新たに歩み始める物語。心にコンプレックスを抱えながらも、理想の自分に近づきたいと日々過ごしている……。そういう人たちの背中を押してくれる作品になっていると思います。自分も演じていて強くなれましたし、自信を持てました。悩みや小さな違和感を、優しく包んでくれるはずです。

本田:ドラマの中に、キーアイテムとして香水が出てくるので、香水好きな人は注目してほしいですね。慧は、過去のトラウマから香水が好きではないのですが。

WWD:本田さん本人、香水は?

本田:大好きですし、匂いフェチです。プライベートでは、休日にお香をたいたり、キャンドルをつけたりしています。ウッディやアンバー、ムスクなど渋めの香りが好きですね。

WWD:石井さんは?

石井:私も好きで、撮影期間中、役に合った香水をつけることにはまっています。作品ごとに変えていて、「私は整形美人」の撮影中は、甘い香りをつけていました。美玲がつけている香水のモデルになった香水があったのですが、それが販売終了してしまったため、似ている甘くて爽やかな香りを、探してつけていました。

WWD:プライベートに関して、日頃の美容のお手入れは?

石井:ビタミンサプリを、朝と夜に飲んでいます。あとは、メイクしたまま寝ないことですかね。

本田:毎晩お風呂上がりに、化粧水をつけた後、パックをやっています。地元の友だちに元野球部の美容男子がいて、彼に影響されて始めました。

WWD:作品に関連して1つ質問。好きになった女性が、過去に大きな整形手術をしていたら?

本田:別に、揺さぶられないです。今好きでいることは、過去に囚われることはないと思います。

WWD:石井さんは、整形に対して思うことは?

石井:とても素敵だと思っています。変わることができて、心が前向きになれて、自分のことを好きになれるなら、絶対にした方がいい。その点は、主人公に共感できますね。この作品には、そうした前向きになれるメッセージが込められています。その一方でラブコメディであり、ポップ&リズミカルでキュンキュンする物語になっているので、明るい気持ちになりつつ、2人の恋愛模様も楽しんでほしいです。

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「新宿アルタ」45年の歴史に幕 最後は「いいとも!」でお別れ

三越伊勢丹ホールディングス(HD)は28日、新宿アルタと原宿アルタを閉館した。1980年開業の新宿アルタは商業施設というだけでなく、フジテレビの長寿番組「笑っていいとも!」(1982〜2014年)の観覧スタジオとして全国的に有名だった。また新宿駅東口に面した大型のアルタビジョンは街のランドマークとして親しまれ、待ち合わせ場所でもあった。最終日には別れを惜しむ人たちが新宿アルタの外観をスマホで撮影する姿が絶えなかった。

閉店後の20時40分、正面入り口で末広泰之店長が閉店のあいさつを行った。「45年の長年にわたり、ショッピングやスタジオ観覧、待ち合わせなどにご利用いただき、新宿アルタを支えてくださった全てのお客さまに深く感謝申し上げます」と述べた後、閉店を見守る人たちに唱和を呼びかけた。末広店長が「(営業継続する)サンシャインシティアルタと(伊勢丹がある)新宿東口)に来てくれるかな?」と叫ぶと、集まった数百人の人たちが「いいとも!」と応えた。

新宿アルタは地下2階・地上7階のフロア構成。7階にはかつて「笑っていいとも!」の観覧スタジオだった「キースタジオ」、6階にレコードの「HMV」、4・5階に服飾生地の「オカダヤ」、中低層階にはアパレル、雑貨、飲食、サービスなどの店舗が入り、1階グランドフロアはダイソーのプチプラ雑貨「スタンダードプロダクツ」が営業していた。三越伊勢丹HDは新宿アルタ単体の業績を公表していないが、赤字だったもようだ。土地・建物はもともと三越が所有していたが、2000年にダイビルに所有権を売却している。閉館後の計画は現時点で発表されていない。

同時に15年開業の原宿アルタも閉館したため、アルタの屋号で運営する商業施設は池袋のサンシャインシティアルタだけになる。

1999年ごろに館内のラブボート系列の店舗で店長をしていたという女性は、当時の同僚5人と一緒に訪れ、建物の前で記念撮影をしていた。「当時はギャルブランドが全盛でした。館内に一体感があって他のお店の店舗スタッフとも仲良しでした。私たちの休憩室と、『いいとも!』のタレントさんの楽屋がとても近くて、タモリさんや(笑福亭)鶴瓶さんはもちろん、堂本光一さんや安室奈美恵さんも間近で見ました」「エレベーターでは香取慎吾さんとよく一緒になりました。アルタで働けて幸せでした」と振り返った。

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「新宿アルタ」45年の歴史に幕 最後は「いいとも!」でお別れ

三越伊勢丹ホールディングス(HD)は28日、新宿アルタと原宿アルタを閉館した。1980年開業の新宿アルタは商業施設というだけでなく、フジテレビの長寿番組「笑っていいとも!」(1982〜2014年)の観覧スタジオとして全国的に有名だった。また新宿駅東口に面した大型のアルタビジョンは街のランドマークとして親しまれ、待ち合わせ場所でもあった。最終日には別れを惜しむ人たちが新宿アルタの外観をスマホで撮影する姿が絶えなかった。

閉店後の20時40分、正面入り口で末広泰之店長が閉店のあいさつを行った。「45年の長年にわたり、ショッピングやスタジオ観覧、待ち合わせなどにご利用いただき、新宿アルタを支えてくださった全てのお客さまに深く感謝申し上げます」と述べた後、閉店を見守る人たちに唱和を呼びかけた。末広店長が「(営業継続する)サンシャインシティアルタと(伊勢丹がある)新宿東口)に来てくれるかな?」と叫ぶと、集まった数百人の人たちが「いいとも!」と応えた。

新宿アルタは地下2階・地上7階のフロア構成。7階にはかつて「笑っていいとも!」の観覧スタジオだった「キースタジオ」、6階にレコードの「HMV」、4・5階に服飾生地の「オカダヤ」、中低層階にはアパレル、雑貨、飲食、サービスなどの店舗が入り、1階グランドフロアはダイソーのプチプラ雑貨「スタンダードプロダクツ」が営業していた。三越伊勢丹HDは新宿アルタ単体の業績を公表していないが、赤字だったもようだ。土地・建物はもともと三越が所有していたが、2000年にダイビルに所有権を売却している。閉館後の計画は現時点で発表されていない。

同時に15年開業の原宿アルタも閉館したため、アルタの屋号で運営する商業施設は池袋のサンシャインシティアルタだけになる。

1999年ごろに館内のラブボート系列の店舗で店長をしていたという女性は、当時の同僚5人と一緒に訪れ、建物の前で記念撮影をしていた。「当時はギャルブランドが全盛でした。館内に一体感があって他のお店の店舗スタッフとも仲良しでした。私たちの休憩室と、『いいとも!』のタレントさんの楽屋がとても近くて、タモリさんや(笑福亭)鶴瓶さんはもちろん、堂本光一さんや安室奈美恵さんも間近で見ました」「エレベーターでは香取慎吾さんとよく一緒になりました。アルタで働けて幸せでした」と振り返った。

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1位は、「ジル バイ ジルスチュアート」×「ピーチ・ジョン」第2弾 レースに心ときめく全2型|週間アクセスランキング TOP10(2月20〜26日)

1位は、「ジル バイ ジルスチュアート」×「ピーチ・ジョン」第2弾 レースに心ときめく全2型|週間アクセスランキング TOP10(2月20〜26日)

「WWDJAPAN」 ウイークリートップ10

1週間でアクセス数の多かった「WWDJAPAN」の記事をランキング形式で毎週金曜日にお届け。
今回は、2月20日(木)〜2月26日(水)に配信した記事のトップ10を紹介します。


- 1位 -
「ジル バイ ジルスチュアート」×「ピーチ・ジョン」第2弾 レースに心ときめく全2型

02月20日公開 / 文・WWD STAFF

 「ジル バイ ジルスチュアート(JILL BY JILL STUART)」は、「ピーチ・ジョン(PEACH JOHN)」とのコラボレーションコレクション第2弾を発売した。両ブランドの店舗及び公式オンラインストアで取り扱っている。

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- 2位 -
田久保夏鈴が「アモスタイル」ブランドアンバサダーに就任 癒しビジュアル公開中

02月20日公開 / 文・WWD STAFF

 トリンプ・インターナショナル・ジャパンの直営店ブランド「アモスタイル バイ トリンプ(AMO'STYLE BY TRIUMPH)」(以下、アモスタイル)は、新ブランドアンバサダーにモデルの田久保夏鈴を起用した。

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- 3位 -
「ビオトープ」が「リーバイス」に別注したデニムパンツ“501 ’90s EX”発売 古着のような一着

02月25日公開 / 文・WWD STAFF

 ジュン(JUN)が運営する「ビオトープ(BIOTOP)」は、「リーバイス(LEVI‘S)」に別注したデニムパンツ“501 ’90s EX”(1万8700円)を3月14日に、ビオトープ白金台店、大阪店、福岡店および公式オンラインストアに加え、アダム エ ロペ ファムの一部店舗でも取り扱う。また、発売に先立って、「ビオトープ」のオンラインストアでは2月21日から予約を受け付けている。

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- 4位 -
「キャンメイク」“マシュマロフィニッシュパウダー”がミニサイズで登場 8色アイパレットの新色イチゴカラーも

02月21日公開 / 文・WWD STAFF

 「キャンメイク(CANMAKE)」は3月下旬、ブランド誕生40周年を記念し、定番のフェイスパウダー“マシュマロフィニッシュパウダー”のミニサイズ[SPF50・PA+++](全4色、各880円)を発売する。ほか、8色アイシャドウパレット“プティパレットアイズ”(1078円)の新色なども登場する。

> 記事の続きはこちら

- 5位 -
「ポーター」人気の巾着バッグから限定カラー 心弾むポップなピンクとブルー

02月20日公開 / 文・伊藤花笑

 吉田カバンの「ポーター(PORTER)」は2月21日、巾着バッグ“バルーンサック”(4万2900円)の限定カラー“シェルピンク”と“ソーダブルー”を発売する。ポーターストアと吉田カバンの公式EC(オンラインは同日12時から)で取り扱う。

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- 6位 -
「スターバックス」の桜コレクション第2弾 「スタンレー」タンブラーやブランケットなど全23アイテム

02月21日公開 / 文・WWD STAFF

 「スターバックス(STARBUCKS)」は2月28日、各店舗で“サクラ2025コレクション”の第2弾グッズを発売する。25日はオンライン限定グッズも販売。第1弾コンセプトの日桜に続き、28日販売のコレクションは夕桜、25日販売開始のオンライン限定品は夜桜をコンセプトにした。

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- 7位 -
バーチャルアイドルの“星街すいせい”が「コンバース」とコラボ アーティストを表現した“オールスター”

02月21日公開 / 文・WWD STAFF

 「コンバース(CONVERSE)」は2月22日、バーチャルアイドルの“星街すいせい”との初コラボスニーカーを発売する。エービーシー・マート(ABCマート)一部店舗および公式オンラインで取り扱う。

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- 8位 -
ワークマン × EXILE TAKAHIROの新ブランド「ゼロステージ」がローンチ 3月5日発売

02月21日公開 / 文・WWD STAFF

 ワークマンは、LDH JAPANとのコラボプロジェクト“エグザイル × ワークマン(EXILE × WORKMAN)”からボーカルのTAKAHIROが監修、モデルを務めるワークウエアブランド「ゼロステージ(ZERO-STAGE)」をローンチする。3月5日から全国のワークマン、ワークマン プラスの店舗および、公式オンラインストアで販売する。

> 記事の続きはこちら

- 9位 -
ファミマの「コンビニエンスウェア」から春の新作 数量限定のジップアップジャケットや鮮やかなカラーの小物など

02月21日公開 / 文・WWD STAFF

 ファミリーマートが展開する「コンビニエンスウェア(CONVENIENCE WEAR)」は、新作のウエアやシーズンカラーの小物、文具などを含む春の新作アイテムを2月25日から全国のファミリーマートで順次発売する。

> 記事の続きはこちら

- 10位 -
【一粒万倍日】「ディオール」がクローバーをあしらった日本限定財布を発売 3月10日は最強開運日

02月21日公開 / 文・WWD STAFF

 3月10日は、一粒の籾(もみ)が豊かに実り万倍もの稲穂になるといわれる“一粒万倍日”、 すべての神が天に登り、万物の罪を許す“天赦日”、 “虎は千里行って千里帰る”と言われることから、出て行ったものが戻ってくるという意味を持つ“寅の日”のトリプルラッキーデーだ。また、“一粒万倍日”は財布を買ったり、使い始めたり、贈ったりするのに適した日とされる。「ディオール(DIOR)」はこの最強開運日に向けて、幸福のシンボルのクローバーを“カナージュ”にあしらった日本限定のウオレットなどを販売している。全国の「ディオール」店舗及び公式オンラインストアで取り扱う。

> 記事の続きはこちら

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YKK「誰でも開け閉めがしやすいファスナー」が経産省のアワードで最優秀賞 認知症当事者と開発


YKKはこのほど、経済産業省が推進する「オレンジイノベーション・ アワード2024」で最優秀賞を受賞した。同アワードは、認知症イノベーションアライアンスワーキンググループ事務局が主催しており、認知症の人との共創のプロセスを重視し、そのプロセスや仕組み自体とユーザーフレンドリーな製品やサービスを表彰している。

YKK は「誰でも開け閉めがしやすいファスナー」を認知症当事者に触れてもらい、対話を通じて開発・改良を行ってきた。認知症当事者の声をもとに多世代への展開を目指している点や、マグネットの磁力により開具が引き合うファスナー「click-TRAK® Magnetic」 をはじめとする複数種類の製品サンプルを準備し、多様な当事者とともに開発を進めている点が評価された。

同省によると、日本では認知症及びMCI(軽度認知障害)の人の数は、2040年には合計約1200万人(認知症約584万人、MCI約613万人)に達し、65歳以上の高齢者の約3.3人に1人を占めるという。

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「クリニーク」の人気保湿シリーズからボディー用乳液が登場 発酵アロエ成分配合

「クリニーク(CLINIQUE)」は4月4日、“保水美肌”をかなえる“モイスチャー サージ”シリーズから、ボディー用乳液“モイスチャー サージ ボディ ハイドレーター”(200mL、5720円)を発売する。

しっとり柔らかな肌感触へ

“モイスチャー サージ ボディ ハイドレーター”は、敏感肌にも使えるボディー用乳液。コラーゲンの密度を高める独自の保湿成分アロエ発酵コンプレックスが水分をぎゅっと閉じ込め潤いで満たし、グリセリンがバリア機能を高め理想の柔らかな肌へと導く。ベタつかない軽やかな使用感で、季節を問わず快適に使用可能。肌が少し湿っている状態で本製品を塗布することで、潤いをより長く保つことができる。

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「ルイ・ヴィトン」と村上隆のコラボ第2弾発売 「チェリーブロッサム」が描かれたアイテム

「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は、アーティスト村上隆との最初のコラボから20周年を記念したリエディション・コレクション「ルイ・ヴィトン×MURAKAMI」の第2弾を3月14日に公式サイトおよびアプリで先行発売をし、3月21日から全世界の「ルイ・ヴィトン」ストアで発売する。

第2弾では、村上隆の「チェリーブロッサム」のモチーフが描かれたシティバッグやスニーカー、プラットフォームサンダルなどのシューズなど、40点以上のアイテムを展開。最先端のデジタル印刷で陽気なピンクの花と優美な花びらが施された村上の「チェリーブロッサム」があらゆるクリエーションに登場する。

キービジュアル

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「エスティ ローダー」が“ダブル ウェア”&“フューチャリスト”シリーズのコンシーラー2種を発売

「エスティ ローダー(ESTEE LAUDER)」は2月28日、コンシーラー2種を発売した。ロングラスティング力に定評のあるロングセラー“ダブル ウェア”シリーズと、メイクしながらスキンケアがかなう“フューチャリスト”シリーズから登場する。

“ダブル ウェア ステイ イン プレイス コンシーラー N”(全3色、各6050円)は、カバーしながら潤い、長時間美肌をキープするコンシーラーだ。軽いテクスチャーが肌にスムースになじみ、保湿しながら気になる部分をカバー。独自のくずれ防止テクノロジーを採用したことで、柔軟なポリマーが肌の表面にネット構造をつくり、くずれやすい目元や口元などの表情の動きに合わせてしなやかにフィットする。カラーは3色を用意した。

“フューチャリスト ソフト タッチ ブライトニング スキンシーラー”(全3色、各6380円)は、スキンケア成分を配合した肌に優しい処方でありながら、高いカバー力を発揮するコンシーラー。コンシーラーとアイクリームを融合したようなアイテムで、継続使用によってケア効果をかなえる。

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「ロベルト カヴァリ」2025-26年秋冬コレクション

「ロベルト カヴァリ(ROBERTO CAVALLI)」が2025-26年秋冬コレクションを発表した。

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「ジェントルモンスター」×「メゾン マルジェラ」第3弾 サイバーコアの美学を反映したアイウエア20種

韓国のアイウエアブランド「ジェントルモンスター(GENTLE MONSTER)」と「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」は3月6日、コラボアイウエアコレクション第3弾を発売する。全20型で、価格は4万8400〜6万9300円。

今回のコレクションは、クラシシズムとフューチャリズムの交差点を探求しながら誕生した。サイバーコアの美学を反映したメタリック素材やケーブルテンプル、アイコニックな4本の白いステッチを取り入れたサングラス8型と、メガネフレーム12型の個性豊かな計20型のアイウエアをそろえる。

同日から、コレクションの発売を記念して東京やソウルなどの世界7都市で期間限定ポップアップを開催する。

アイウエア全20型

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「エンポリオ アルマーニ」2025-26年秋冬コレクション

「エンポリオ アルマーニ(EMPORIO ARMANI)」が2025-26年秋冬コレクションを発表した。

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【スナップ】Snow Man目黒蓮やTWICEミナら来場 「フェンディ」2025-26年秋冬コレクション

「フェンディ(FENDI)」は、イタリア・ミラノ現地時間の2月26日、ブランドの創業100周年を祝う2025-26年秋冬コレクションを発表した。会場には、今年1月にジャパンブランドアンバサダーに就任したTWICEのミナ(MINA)やジャパンメンズブランドアンバサダーを務めるSnow Manの目黒蓮のほか、俳優のソン・ヘギョ(Song Hye Kyo)、Stray Kidsのバンチャン(Bang Chan)、(G)I-DLEのウギ (Yuqi)ら各国のブランドアンバサダーが登場した。

他にも日本からはAMIAYA、桜田通、大平修蔵、関口メンディー、ミチ、よしあき、ヤマトも駆けつけた。

さらには、俳優のサラ・ジェシカ・パーカー(Sarah Jessica Parker)やエリザベス・オルセン(Elizabeth Olsen)、アシュリー・パーク(Ashley Park)、ハート・エヴァンジェリスタ(Heart Evangelista)、マット・ボマー(Matt Bomer)らがフロントローを飾り、モデルのビアンカ・バルティ(Bianca Balti)やプロサッカー選手のパウロ・ディバラ(Paulo Dybala)らも来場。さまざまな業界から多くのセレブリティーが来場し、豪華な顔ぶれがそろった。

総勢100人以上 来場者スナップ一覧

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「ショップイン」が春のコスメフェスを開催 「ウォンジョンヨ」パウダーの限定復刻や「ティルティル」「ラカ」ミニサイズ製品の先行販売など

東京ドームが運営するコスメのセレクトショップ「ショップイン(SHOP IN)」は3月1〜31日、第4回となる春のコスメフェス「FanFunCosme ! 2025」を全国44店舗で開催する。限定製品や先行販売製品、ノベルティー付きの製品などをそろえるほか、公式Xとインスタグラムではプレゼントキャンペーンを実施する。

限定製品の例

「ウォンジョンヨ(WONJUNGYO)」は、昨年限定発売し大人気だった“フィクシングブラーパウダーN 03 プレーンラベンダー”(2420円)を限定復刻する。肌の黄みを抑え、透明感あふれる肌印象に導く。

「チャコット(CHACOTT)」は、昨年の「FanFunCosme !」でも人気だったアイシャドウ“マルチカラーバリエーション”から限定色“SH02”を用意。ピンクベースにブルーのラメを配合したカラーで、単色使いはもちろんハイライトやポイント使いにと汎用性の高いアイテムだ。

「ラ ロッシュ ポゼ(LA ROCHE POSAY)」は、「ショップイン」の下地カテゴリーで売り上げNo.1(24年1〜10月※“UVイデア XL プロテクショントーンアップ ローズ”の累計販売金額)を誇る“UVイデア XL プロテクショントーンアップ”[SPF50+・PA++++]各種に、新作の“ローズ+”と美容液、洗顔料のミニサイズを付けた“トーンアップ UV キット”(全3種、各3960円)を限定販売する。

先行販売製品の例

「ティルティル(TIRTIR)」は、人気のクッションファンデーション“マスクフィット エーアイフィルター クッション”[SPF30・PA++]のミニサイズ(全3色、各1430円)を先行販売する。同製品は、ブランドを代表するクッションファンデーション“マスクフィットクッション”シリーズから2年ぶりの新作として1月に登場した。

「ラカ(LAKA)」もまた、ブランドを代表するリップティント“フルーティグラムティント”のミニサイズ(全30色、各990円)を先行販売。カラー展開は既存の23色に、ミニサイズ限定の7色を加えた。

「ショップイン」スタッフのファンも多いという「ユンス(YUNTH)」は、“100%純粋生レチノール”やナイアシンアミドのほか、約10種の美容成分を配合した目元用美容液“VA リンクルアイセラム”【医薬部外品】(4950円)を先行販売する。

プレゼントキャンペーン

期間中に「ショップイン」公式Xとインスタグラムのアカウントをフォロー&いいねすると、人気コスメブランドの製品が抽選で当たる。また東京ドームグループの施設で貯められる「TDポイント」の所有者を対象に、1〜4日は、通常108円につき1ポイントのところ10倍のポイントを付与する。さらに店頭では、同フェスを盛り上げる体験型イベントを実施予定だ。

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「ペリー エリス」親会社の会長が死去、享年89 キューバから米国に渡った立志伝中の人物

米アパレル企業ペリー・エリス・インターナショナル(PERRY ELLIS INTERNATIONAL)は、共同創業者のジョージ・フェルデンクレイス(George Feldenkreis)会長が死去したことを発表した。89歳だった。死因は明らかにされていない。

キューバ革命を機に米国移住など波乱万丈の人生

フェルデンクレイス会長は、1935年キューバ生まれ。ハバナ大学(University of Havana)のロースクールで学んだものの、大学がしばらく閉鎖されたことから家業の輸入会社に加わった。その後、故フィデル・カストロ(Fidel Castro)らによるキューバ革命を機に61年に米国に渡り、自動車部品会社を設立。67年、兄弟と共にユニホーム会社シュプリーム・インターナショナル(SUPREME INTERNATIONAL)を立ち上げた。同社は93年に上場。99年に「ペリー エリス(PERRY ELLIS)」を買収したことから、現社名に変更した。

現在、同社は「ペリー エリス」に加えて「オリジナル・ペンギン(ORIGINAL PENGUIN)」「ベン・ホーガン(BEN HOGAN)」「ラファエラ(RAFAELLA)」など30以上のブランドを保有。また、「キャロウェイ(CALLAWAY)」や「ジャック ニクラウス(JACK NICKLAUS)」、「ナイキ(NIKE)」のスイムウエアなどのライセンスビジネスを行っている。全体の売り上げは10億ドル(約1490億円)程度と見られている。

退任に追い込まれてからの逆転劇

フェルデンクレイス会長は、93年から2015年まで会長兼最高経営責任者(CEO)として同社を率いていたが、アクティビスト投資家が、コーポレートガバナンスの強化を理由に会長職とCEO職の分離を要求。これを受け、同氏はエグゼクティブ・チェアマンに就任し、当時社長を務めていた息子のオスカー・フェルデンクレイス(Oscar Feldenkreis)がCEOに昇格した。なお、フェルデンクレイス会長は17年、取締役会によって退任に追い込まれたものの、米投資会社フォートレス・インベストメント・グループ(FORTRESS INVESTMENT GROUP)と手を組み、MBO(経営陣による買収)を実施。ペリー・エリス・インターナショナルを非公開化することに成功し、自身は会長に返り咲き、オスカーは社長兼CEOに就任した。MBOが完了した時点で、フェルデンクレイス会長は83歳。高齢ではあったが、その後もエネルギッシュに業務に取り組んでいたという。

CEOを務める息子や同社の追悼コメント

オスカーは訃報に際し、「ジョージは、父として、創業者として、そして真のアイコンとして皆に愛された。私たちの心の中で永遠に生き続ける父の人生とレガシーを、誇りを持って祝したい」と語った。

ペリー・エリス・インターナショナルは、「ジョージはキューバからの移民として厳しい環境の中でキャリアをスタートしつつも、その起業家精神や先見の明があるリーダーシップにより、58年にわたって当社を繁栄させるという輝かしい功績を残した。彼が世界中の友人たちやビジネスパートナー、ファッション業界に与えた影響やインスピレーションは消えることはない」と声明を発表した。

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「ペリー エリス」親会社の会長が死去、享年89 キューバから米国に渡った立志伝中の人物

米アパレル企業ペリー・エリス・インターナショナル(PERRY ELLIS INTERNATIONAL)は、共同創業者のジョージ・フェルデンクレイス(George Feldenkreis)会長が死去したことを発表した。89歳だった。死因は明らかにされていない。

キューバ革命を機に米国移住など波乱万丈の人生

フェルデンクレイス会長は、1935年キューバ生まれ。ハバナ大学(University of Havana)のロースクールで学んだものの、大学がしばらく閉鎖されたことから家業の輸入会社に加わった。その後、故フィデル・カストロ(Fidel Castro)らによるキューバ革命を機に61年に米国に渡り、自動車部品会社を設立。67年、兄弟と共にユニホーム会社シュプリーム・インターナショナル(SUPREME INTERNATIONAL)を立ち上げた。同社は93年に上場。99年に「ペリー エリス(PERRY ELLIS)」を買収したことから、現社名に変更した。

現在、同社は「ペリー エリス」に加えて「オリジナル・ペンギン(ORIGINAL PENGUIN)」「ベン・ホーガン(BEN HOGAN)」「ラファエラ(RAFAELLA)」など30以上のブランドを保有。また、「キャロウェイ(CALLAWAY)」や「ジャック ニクラウス(JACK NICKLAUS)」、「ナイキ(NIKE)」のスイムウエアなどのライセンスビジネスを行っている。全体の売り上げは10億ドル(約1490億円)程度と見られている。

退任に追い込まれてからの逆転劇

フェルデンクレイス会長は、93年から2015年まで会長兼最高経営責任者(CEO)として同社を率いていたが、アクティビスト投資家が、コーポレートガバナンスの強化を理由に会長職とCEO職の分離を要求。これを受け、同氏はエグゼクティブ・チェアマンに就任し、当時社長を務めていた息子のオスカー・フェルデンクレイス(Oscar Feldenkreis)がCEOに昇格した。なお、フェルデンクレイス会長は17年、取締役会によって退任に追い込まれたものの、米投資会社フォートレス・インベストメント・グループ(FORTRESS INVESTMENT GROUP)と手を組み、MBO(経営陣による買収)を実施。ペリー・エリス・インターナショナルを非公開化することに成功し、自身は会長に返り咲き、オスカーは社長兼CEOに就任した。MBOが完了した時点で、フェルデンクレイス会長は83歳。高齢ではあったが、その後もエネルギッシュに業務に取り組んでいたという。

CEOを務める息子や同社の追悼コメント

オスカーは訃報に際し、「ジョージは、父として、創業者として、そして真のアイコンとして皆に愛された。私たちの心の中で永遠に生き続ける父の人生とレガシーを、誇りを持って祝したい」と語った。

ペリー・エリス・インターナショナルは、「ジョージはキューバからの移民として厳しい環境の中でキャリアをスタートしつつも、その起業家精神や先見の明があるリーダーシップにより、58年にわたって当社を繁栄させるという輝かしい功績を残した。彼が世界中の友人たちやビジネスパートナー、ファッション業界に与えた影響やインスピレーションは消えることはない」と声明を発表した。

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TSI、山形と宮崎の自社工場をワールドに譲渡

TSIホールディングスは、グループ傘下のTSIソーイングの全株式と、同社が運営する2つの縫製工場をワールドに譲渡する。譲渡日は3月1日。

譲渡するのは、山形県米沢市と宮崎県都城市の2工場。両工場とも、TSIグループの自社ブランドに加え、他社の百貨店ブランドなど高品質な衣料品の生産を請け負ってきた。近年は多品種・小ロット、短納期の生産需要に対応する形で、人材・設備投資にも注力した。山形・米沢工場は1977年に旧東京スタイルの直営工場として設立し、主に婦人ジャケットの縫製を手掛け、高度な技術を培ってきた。土地面積7884平方メートル、建物面積が2262平方メートル。宮崎・都城工場は、87年に設立し、ブラウスやパンツ、ワンピースなど多様なアイテムの縫製に対応。2015年にはワールドから、同じく都城市で運営する縫製拠点を買収・統合して生産力を強化した。コロナ禍では医療用アイソレーションガウンの製造なども請負った。土地面積1万6719平方メートル、建物面積4087平方メートル。

TSIソーイングの24年2月期は売上高7億8600万円、営業利益損益が5900万円の赤字、純損益が1700万円の赤字。直近3カ年は営業損益、純損益共に赤字が続いていた。

なおワールドへの譲渡価額は、守秘義務契約により非公表。TSIホールディングスの不動産の譲渡損は計4億3800万円で、25年3〜11月期連結決算に減損損失として計上した。

TSIホールディングスは今回の株式および不動産譲渡の背景として、「収益構造改革と事業ポートフォリオの見直しを図っており、今後の事業ポートフォリオを見直した結果、当社グループの中核をなすアパレル事業や、今後の成長が期待できる海外事業等に経営資源を集中させることが、当社の競争力および企業価値の向上に資するものであると判断した」としている。

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「鼻セレブ」は鼻から肌へ 国産カンゾウを使用した石けん2種でスキンケア事業に参入

王子ネピアが化粧品事業に参入する。主力ブランドの「鼻セレブ」からスキンケアライン“ネピア 鼻セレブ スキンリズム”を立ち上げ、第1弾は洗顔石けん“モイストクリアバー”(75g、2530円)とクレンジング石けん“モイストクレンジングバー”(75g、3300円)を3月14日に発売する。公式オンラインストアから取り扱いをスタートし、2026年をめどにバラエティーショップやドラッグストアでの展開も視野に入れる。

今回のスキンケアラインは、同社にとって初のスキンケア事業となる。王子ネピアの森平高行社長は「さらなる企業価値の向上を目指し、家庭紙にとらわれない新たな製品ラインアップ拡充への挑戦」と話す。「スキンケア事業は今後も継続的な市場拡大が見込まれるだけではなく、家庭紙という肌に触れる製品を扱ってきた当社事業との親和性が高い領域。当社ならではの品質の追求のみならず、森林資源の活用や木質成分の開発を通してグループ内で得られた新たな技術や知見などのシナジーも積極的に取り入れる」と続けた。

王子ネピアが展開するティッシュやトイレットロールなどの生活日用品ブランド「ネピア」は、王子グループの売上高(23年度)の40%を占める。昨今、同グループは全体で企業価値の向上を目指して新規事業の立ち上げや事業ポートフォリオの見直しを実施。24年9月には、少子化などが遠因し国内子供用オムツの生産を終了した。

「鼻セレブ」は鼻から肌へ

「鼻セレブ」は、1996年に発売した「ネピア モイスチャーティッシュ」のリニューアルブランドとして04年に誕生した。23年3月には洗顔用ペーパータオル“ネピア 鼻セレブ洗顔専用”を発売。想定を超える反響を得たことがスキンケア事業参入の布石となった。

また、王子薬用植物研究所がカンゾウの大規模栽培に成功したことで、「鼻セレブ」ブランドと国産カンゾウを融合したスキンケア製品の開発がスタートした。こだわりの成分を安定的に配合することができ、チューブやポンプタイプと比べて容器・包材のプラスチック使用量も削減できる固形石けんに着目した。

洗顔ソープバーは、泡立てると糸を引くような粘りが出る“とろみ泡”が特長。きめ細かい柔らかい質感の優雅な泡で、摩擦レスで肌をケアしながら洗うことができる。優しい使い心地にこだわった。“モイストクリアバー”には国産カンゾウエキスとツボクサエキスを配合し、毛穴ケアをしながら透明感のあるしっとり肌に導く。香料は無添加。“モイストクレンジングバー”は国産カンゾウエキス、炭、クレイを配合し、保湿しながら古い角質もメイクも洗浄する。ハーブと野の花の自然な香りを採用した。

共通して配合する国産カンゾウエキスは、王子グループの王子薬用植物研究所が北海道で栽培したカンゾウを使用した。現在供給されている大半は、海外産が占める中で、同グループが手掛ける国産カンゾウはサステナブルな栽培品であり、苗の育成から乾燥まで一貫して品質管理が行われるため、トレーサビリティも担保。アップサイクル原料を積極的に採用し、容器・包材のプラスチック使用量削減にも注力している。

デビューに際しプロモーションは、「製品の良さは試してみないと分からない」という考えから、リアルに体験する場やイベントの実施に注力。3月8〜17日には「愛でたい鼻展」を東京・原宿のdotcom spaceで開催し、先行販売とタッチアップを実施する。

今後はカンゾウをキー成分としたスキンケアやインナーケアアイテムなどに製品ラインアップを拡充する予定だ。「スキンケア事業は当社の成長戦略を担う」と注力し、10年後のスキンケア事業の売り上げ規模は100~150億を目指す。

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SNS上の真偽不明な情報にどう向き合うか? 有識者と学生が考える現代の情報リテラシー

さまざまなデジタルプラットフォームが普及し、企業や著名人だけではなく、一般消費者も発信できるようになった昨今。“SNS時代”とも呼ばれる今、ファッション&ビューティ業界でも、SNS運用を積極的に行う企業も多いだろう。世界中のユーザーに向けて発信が可能であり、直接コンタクトを取ることもできる──手軽でありながら大きな影響力を持つ一方で、人々の生活に悪影響をもたらす側面があるのも事実だ。日々多くの情報が飛び交う中で、人々はどのように情報を取捨選択していくべきなのか。ロート製薬「スキンアクア」の事例を例に挙げ、有識者と学生を招き、ライブ配信でディスカッションを行った。

不確かな情報が拡散され
SNSで話題になった
「スキンアクア」“トーンアップUV”

ロート製薬,スキンアクア,スキンアクアトーンアップ UV

ロート製薬が有する「スキンアクア」は、ドラッグ&バラエティーストアやコンビニエンスストアでも購入できる日やけ止めブランドだ。中でも”トーンアップUV”(販売名:“スキンアクアトーンアップUVエッセンスa”)は、みずみずしい使い心地とメイクアップ効果によって肌を明るくみせてくれることから、消費者に支持されるブランドのヒット商品でもある。しかし昨年、同商品に含まれる特定の色素についての危険性がSNSで拡散され、多くのユーザーの不安を煽った。これに対し、ロート製薬の公式サイトでは安全性に関する案内を公開し、同商品に使用されている色素は全て厚生労働省に認可されていること、商品開発過程で安全性評価を行なっていること、研究の結果、万が一同商品の全量が体内に入っても悪影響を及ぼさないと判断していることを報告した。

ロート製薬の“品質”管理

ライブ配信に先立ち、藤田朋子ロート製薬信頼性保証部副部長にロート製薬の品質管理について尋ねた。同社では原材料の選定に始まり、製剤の安全性評価、生産過程での品質管理・確認を行うなど、多くのプロセスを重ね商品の品質・安全性を担保。さらに顧客からの問い合わせに対して1つ1つ真摯に向き合い、各部門と連携しながら問題解決に努め、更なる品質向上に努めているという。「今回話題になった日やけ止め“トーンアップUV”についても、このような品質管理意識の下、原材料に対する調査・試験を行った上で製品化しており、懸念されているような肌への影響は極めて低いと考えている。さらに「お客さまが不安になるような事象が発生した際に、迅速に正しい情報を発信する体制を整えている」と語った。

SNSのデメリットとは?
有識者・学生と考える情報リテラシー

2月3日に行ったライブ配信では、森山沙耶日本デジタルウェルビーイング協会(JDWA)代表理事と、早稲田大学学生団体Rethink Fashion所属の玉造はなさん、河村和奏さん、早稲田大学繊維研究会所属の石橋愛理奈さんを招き、SNSへの向き合い方についてディスカッションを行った。キュレーターを務めた村上要「WWDJAPAN」編集長は、ファッション業界でのSNS事例として「ブランドのデザイナー交代がささやかれる時、まだ確証が持てないにも関わらずあたかも確定事実のように発信されることも多く、その情報を事実だと思い込んでいるようなコメントも多く見られる。また、その不確かな情報が拡散されることにより誰かを傷付けてしまうこともあり得るだろう。SNSではタイムリーに多くの情報を得られたり、気軽に人とつながりが持てる一方、デメリットもあるのでは」と疑問を投げかけた。

デジタルウェルビーイングを
かなえるための工夫とは

「実際にSNSの利用時間数とメンタルヘルスには相関関係があるという研究結果があり、特に米国では社会的に問題視されている」と語る森山代表理事。さらにネガティブな情報が拡散されやすい理由について「自分の身を守るために危険性がある情報をいち早く察知するのは人間本来の性質であるからこそ、ネガティブな情報は人々にキャッチされやすい。またSNSの特性として、アルゴリズムによって自分の関心がある情報ばかりが集まり、結果的に受け取る情報に偏りが出てしまう“フィルターバブル”が挙げられる。そして特定のトピックについて、同じような意見や傾向を持つ人々や情報源とのやりとりを繰り返すことでその考えが強化されてしまう”エコーチェンバー現象”が起きやすいのもSNSの特徴だ。こういったSNSならではの特性が、利用者の考え方を偏らせたり、メンタルに悪影響をもたらすことへとつながっている」と続けた。

普段からトレンドリサーチや、買い物の参考情報としてSNSを活用することが多いと言う大学生3人。今回取り上げた「スキンアクア」”トーンアップUV”に関する発信を実際にTikTokで見たことがあると言う玉造さんは「専門家のような、白衣を着た人が『使用するのはダメ』と発信している動画を見つけて、私も実際に使用したことがある日やけ止めだったので不安になった」と自身の体験談を語った。このように、不確かな情報により不安や恐怖を感じることや、依存性が高いことから長時間の利用により睡眠の質が低下するなど、身体的な悪影響も及ぼすSNS。健康的に、そして安全に使用していくためには、一旦どんな工夫ができるのか?

“デジタルウェルビーイング(身体的、精神的、社会的に良好な状態を保ちながらデジタルを利用すること)”を実現するために、森山理事長は次のように話す。「まず重要なのはセルフコントロール力を身につけ、目の前にある衝動に駆られるのではなく長期的に見て価値があることを見極める力を養うこと。そのためには、多様な情報源を意識的に選び、自分が属しているコミュニティーの外の意見に触れること、そして得られた情報が本当に正しいのか疑問を持つこと、インターネット上だけではなくフィジカルな場で人との会話やディスカッションの機会を持つことがポイントだ」。また、意識的にデジタルデバイスから離れる“デジタルデトックス”、仕事や学業とプライベートで使うプラットフォームやアカウントを分けたり、夜間はおやすみモードを使用するなど、デジタルを使う時・使わない時の境界を引く“デジタルバウンダリー”なども、“デジタルウェルビーイング”に貢献する工夫だという。

とは言え、完全にデジタルデバイスから距離を置くのはなかなか難しい。そんな人は「運動する時など、デジタルデバイスを使わない時間を習慣的に作るのもおすすめだ」と森山理事長。そして最後に「ロート製薬の事例のように、企業のHPやSNSで正しい情報を発信しているケースが多いため、まずは公式の情報をチェックするのも大切だ」と締めくくった。

PHOTOS:SHUHEI SHINE
MOVIE:INFAS.COM
問い合わせ先
ロート製薬コミュニケーションコール(スキンアクア)
0120-503-610

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SNS上の真偽不明な情報にどう向き合うか? 有識者と学生が考える現代の情報リテラシー

さまざまなデジタルプラットフォームが普及し、企業や著名人だけではなく、一般消費者も発信できるようになった昨今。“SNS時代”とも呼ばれる今、ファッション&ビューティ業界でも、SNS運用を積極的に行う企業も多いだろう。世界中のユーザーに向けて発信が可能であり、直接コンタクトを取ることもできる──手軽でありながら大きな影響力を持つ一方で、人々の生活に悪影響をもたらす側面があるのも事実だ。日々多くの情報が飛び交う中で、人々はどのように情報を取捨選択していくべきなのか。ロート製薬「スキンアクア」の事例を例に挙げ、有識者と学生を招き、ライブ配信でディスカッションを行った。

不確かな情報が拡散され
SNSで話題になった
「スキンアクア」“トーンアップUV”

ロート製薬,スキンアクア,スキンアクアトーンアップ UV

ロート製薬が有する「スキンアクア」は、ドラッグ&バラエティーストアやコンビニエンスストアでも購入できる日やけ止めブランドだ。中でも”トーンアップUV”(販売名:“スキンアクアトーンアップUVエッセンスa”)は、みずみずしい使い心地とメイクアップ効果によって肌を明るくみせてくれることから、消費者に支持されるブランドのヒット商品でもある。しかし昨年、同商品に含まれる特定の色素についての危険性がSNSで拡散され、多くのユーザーの不安を煽った。これに対し、ロート製薬の公式サイトでは安全性に関する案内を公開し、同商品に使用されている色素は全て厚生労働省に認可されていること、商品開発過程で安全性評価を行なっていること、研究の結果、万が一同商品の全量が体内に入っても悪影響を及ぼさないと判断していることを報告した。

ロート製薬の“品質”管理

ライブ配信に先立ち、藤田朋子ロート製薬信頼性保証部副部長にロート製薬の品質管理について尋ねた。同社では原材料の選定に始まり、製剤の安全性評価、生産過程での品質管理・確認を行うなど、多くのプロセスを重ね商品の品質・安全性を担保。さらに顧客からの問い合わせに対して1つ1つ真摯に向き合い、各部門と連携しながら問題解決に努め、更なる品質向上に努めているという。「今回話題になった日やけ止め“トーンアップUV”についても、このような品質管理意識の下、原材料に対する調査・試験を行った上で製品化しており、懸念されているような肌への影響は極めて低いと考えている。さらに「お客さまが不安になるような事象が発生した際に、迅速に正しい情報を発信する体制を整えている」と語った。

SNSのデメリットとは?
有識者・学生と考える情報リテラシー

2月3日に行ったライブ配信では、森山沙耶日本デジタルウェルビーイング協会(JDWA)代表理事と、早稲田大学学生団体Rethink Fashion所属の玉造はなさん、河村和奏さん、早稲田大学繊維研究会所属の石橋愛理奈さんを招き、SNSへの向き合い方についてディスカッションを行った。キュレーターを務めた村上要「WWDJAPAN」編集長は、ファッション業界でのSNS事例として「ブランドのデザイナー交代がささやかれる時、まだ確証が持てないにも関わらずあたかも確定事実のように発信されることも多く、その情報を事実だと思い込んでいるようなコメントも多く見られる。また、その不確かな情報が拡散されることにより誰かを傷付けてしまうこともあり得るだろう。SNSではタイムリーに多くの情報を得られたり、気軽に人とつながりが持てる一方、デメリットもあるのでは」と疑問を投げかけた。

デジタルウェルビーイングを
かなえるための工夫とは

「実際にSNSの利用時間数とメンタルヘルスには相関関係があるという研究結果があり、特に米国では社会的に問題視されている」と語る森山代表理事。さらにネガティブな情報が拡散されやすい理由について「自分の身を守るために危険性がある情報をいち早く察知するのは人間本来の性質であるからこそ、ネガティブな情報は人々にキャッチされやすい。またSNSの特性として、アルゴリズムによって自分の関心がある情報ばかりが集まり、結果的に受け取る情報に偏りが出てしまう“フィルターバブル”が挙げられる。そして特定のトピックについて、同じような意見や傾向を持つ人々や情報源とのやりとりを繰り返すことでその考えが強化されてしまう”エコーチェンバー現象”が起きやすいのもSNSの特徴だ。こういったSNSならではの特性が、利用者の考え方を偏らせたり、メンタルに悪影響をもたらすことへとつながっている」と続けた。

普段からトレンドリサーチや、買い物の参考情報としてSNSを活用することが多いと言う大学生3人。今回取り上げた「スキンアクア」”トーンアップUV”に関する発信を実際にTikTokで見たことがあると言う玉造さんは「専門家のような、白衣を着た人が『使用するのはダメ』と発信している動画を見つけて、私も実際に使用したことがある日やけ止めだったので不安になった」と自身の体験談を語った。このように、不確かな情報により不安や恐怖を感じることや、依存性が高いことから長時間の利用により睡眠の質が低下するなど、身体的な悪影響も及ぼすSNS。健康的に、そして安全に使用していくためには、一旦どんな工夫ができるのか?

“デジタルウェルビーイング(身体的、精神的、社会的に良好な状態を保ちながらデジタルを利用すること)”を実現するために、森山理事長は次のように話す。「まず重要なのはセルフコントロール力を身につけ、目の前にある衝動に駆られるのではなく長期的に見て価値があることを見極める力を養うこと。そのためには、多様な情報源を意識的に選び、自分が属しているコミュニティーの外の意見に触れること、そして得られた情報が本当に正しいのか疑問を持つこと、インターネット上だけではなくフィジカルな場で人との会話やディスカッションの機会を持つことがポイントだ」。また、意識的にデジタルデバイスから離れる“デジタルデトックス”、仕事や学業とプライベートで使うプラットフォームやアカウントを分けたり、夜間はおやすみモードを使用するなど、デジタルを使う時・使わない時の境界を引く“デジタルバウンダリー”なども、“デジタルウェルビーイング”に貢献する工夫だという。

とは言え、完全にデジタルデバイスから距離を置くのはなかなか難しい。そんな人は「運動する時など、デジタルデバイスを使わない時間を習慣的に作るのもおすすめだ」と森山理事長。そして最後に「ロート製薬の事例のように、企業のHPやSNSで正しい情報を発信しているケースが多いため、まずは公式の情報をチェックするのも大切だ」と締めくくった。

PHOTOS:SHUHEI SHINE
MOVIE:INFAS.COM
問い合わせ先
ロート製薬コミュニケーションコール(スキンアクア)
0120-503-610

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未活用の梅や抹茶を肌着の染料に  創業130年の「アングル」×「フード テキスタイル」


アングルは、規格外・未活用状態となった食材から抽出した天然染料を再活用する豊島のプロジェクト「フード テキスタイル(FOOD TEXITLE)」とコラボレーションし、肌や環境に配慮した肌着を3月8日からオンラインストアとポップアップイベント「130年の歴史、アングルのメリヤス展」で発売する。

「日本における食品ロス量は減少傾向にあるが、依然大きな課題として挙げられる。産業を超えたつながりで衣食住の生活シーンを彩りたい」と同社。1894年創業のアングルは長年、高品質な天然素材と高い機能性を重んじた肌着を手掛けてきた。

4アイテムをラインナップし、奈良県五條市の梅の実で抽出したアイボリーと、愛知県安城市の抹茶で抽出したイエローグリーンの2色を展開する。梅の実は農園で収穫された時に傷がついたり、変形して売りに出せない規格外品を回収して染料に、抹茶は日本産の碾茶(てんちゃ)を粉末にしたもので、加工する際に出る、粒子の不揃いなものやふるいに残ったものを再活用している。

■130年の歴史、アングルのメリヤス展
日時:2025年3月8日(土)〜19日(水)
会場:代官山 蔦屋書店
住所:東京都渋谷区猿楽町16-15

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未活用の梅や抹茶を肌着の染料に  創業130年の「アングル」×「フード テキスタイル」


アングルは、規格外・未活用状態となった食材から抽出した天然染料を再活用する豊島のプロジェクト「フード テキスタイル(FOOD TEXITLE)」とコラボレーションし、肌や環境に配慮した肌着を3月8日からオンラインストアとポップアップイベント「130年の歴史、アングルのメリヤス展」で発売する。

「日本における食品ロス量は減少傾向にあるが、依然大きな課題として挙げられる。産業を超えたつながりで衣食住の生活シーンを彩りたい」と同社。1894年創業のアングルは長年、高品質な天然素材と高い機能性を重んじた肌着を手掛けてきた。

4アイテムをラインナップし、奈良県五條市の梅の実で抽出したアイボリーと、愛知県安城市の抹茶で抽出したイエローグリーンの2色を展開する。梅の実は農園で収穫された時に傷がついたり、変形して売りに出せない規格外品を回収して染料に、抹茶は日本産の碾茶(てんちゃ)を粉末にしたもので、加工する際に出る、粒子の不揃いなものやふるいに残ったものを再活用している。

■130年の歴史、アングルのメリヤス展
日時:2025年3月8日(土)〜19日(水)
会場:代官山 蔦屋書店
住所:東京都渋谷区猿楽町16-15

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「オメガ」×「スウォッチ」再び 宇宙へ行った「オメガ」の“スピードマスター”にオマージュ

「スウォッチ(SWATCH)」は3月1日、「オメガ(OMEGA)」と協業した“バイオセラミック ムーンスウォッチ(BIOCERAMIC MOONSWATCH)”コレクションから、コラボウオッチ“ムーンスウォッチ 1965(MOONSWATCH 1965)”を発売する。価格は4万700円。「スウォッチ」一部店舗で販売、 購入は1人につき1店舗で1日1本となる。

クロノグラフ搭載
目盛りに“1965”年と“60”周年

コラボウオッチは、1965年にNASA(アメリカ航空宇宙局)の宇宙船外活動にも用いられた、「オメガ」のウオッチ“スピードマスター(SPEEDMASTER)”をオーマジュ、時間を計測するクロノグラフ機能を備え、文字盤とリューズには両ブランドのコラボロゴ、宇宙服を思わせるグレーのベルクロストラップをあしらう。またクロノグラフの各カウンターの頂点は、10時位置は“19”、2時位置は“65”、6時位置は“60”の目盛りをデザイン、それぞれNASAの宇宙飛行資格認定の“1965”年、その後“60”周年を迎えることを記念した。ケースは、「スウォッチ」が特許取得の“バイオセラミック(BIOCERAMIC)”製。

「オメガ」のウオッチ“スピードマスター”は、NASAが実施した、有人宇宙ミッションおよび船外活動のための飛行資格を1965年3月1日に獲得。同年6月3日に宇宙飛行士のエド・ホワイト(Ed White)が着用し、宇宙船外活動を20分以上行った。“ムーンスウォッチ 1965”の発売日は、“スピードマスター”がNASAの資格を獲得した3月1日にちなむ。

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「オメガ」×「スウォッチ」再び 宇宙へ行った「オメガ」の“スピードマスター”にオマージュ

「スウォッチ(SWATCH)」は3月1日、「オメガ(OMEGA)」と協業した“バイオセラミック ムーンスウォッチ(BIOCERAMIC MOONSWATCH)”コレクションから、コラボウオッチ“ムーンスウォッチ 1965(MOONSWATCH 1965)”を発売する。価格は4万700円。「スウォッチ」一部店舗で販売、 購入は1人につき1店舗で1日1本となる。

クロノグラフ搭載
目盛りに“1965”年と“60”周年

コラボウオッチは、1965年にNASA(アメリカ航空宇宙局)の宇宙船外活動にも用いられた、「オメガ」のウオッチ“スピードマスター(SPEEDMASTER)”をオーマジュ、時間を計測するクロノグラフ機能を備え、文字盤とリューズには両ブランドのコラボロゴ、宇宙服を思わせるグレーのベルクロストラップをあしらう。またクロノグラフの各カウンターの頂点は、10時位置は“19”、2時位置は“65”、6時位置は“60”の目盛りをデザイン、それぞれNASAの宇宙飛行資格認定の“1965”年、その後“60”周年を迎えることを記念した。ケースは、「スウォッチ」が特許取得の“バイオセラミック(BIOCERAMIC)”製。

「オメガ」のウオッチ“スピードマスター”は、NASAが実施した、有人宇宙ミッションおよび船外活動のための飛行資格を1965年3月1日に獲得。同年6月3日に宇宙飛行士のエド・ホワイト(Ed White)が着用し、宇宙船外活動を20分以上行った。“ムーンスウォッチ 1965”の発売日は、“スピードマスター”がNASAの資格を獲得した3月1日にちなむ。

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「アニヤ・ハインドマーチ」次のポップアップは自転車がテーマ 3月6〜9日で開催

「アニヤ・ハインドマーチ(ANYA HINDMARCH)」は、英・ロンドンで好評を博したポップアップ“ザ ヴィレッジ バイク(THE VILLAGE BIKE)”を東京・神宮前で開催する。会期は3月6〜9日。自転車やサイクリングをテーマにしたカプセルコレクションを取り扱う。

同ポップアップは、レトロな「サイクル・ショップ」を模した会場に、自転車のハンドルやフレームに取り付けられるバッグやバックパック、バンダナやソックスなど、サイクリングを一層楽しむためのアイテムをそろえる。中でも注目は、英ロードバイクブランド「ブロンプトン(BROMPTON)」とのコラボ。アイコニックな折りたたみ自転車に「アニヤ・ハインドマーチ」の目のアイコンをあしらい遊び心を加えた。

アニヤ・ハインドマーチ=デザイナーは、「風景やフレッシュな空気を楽しめる自転車は、これから春を迎える東京の人にぴったり。ぜひ遊びに来てください」とコメントした。

◼️ザ ヴィレッジ バイク
日程:3月6〜9日
時間:11:00〜19:00(※最終日は17:00まで)
場所:ジョイント アラウンド ザ コーナー
住所:東京都渋谷区神宮前3-25-18-104

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豊田通商、多角的なサステナビリティへの挑戦 「ファッション産業の再設計に貢献したい」

総合商社の豊田通商は2024年4月、お客さまへの提供価値を表す本部名称に変更し、ミッション・オリエンテッドな組織体制へ再編した。旧・繊維事業部は「サステナブルファッション部」に名称変更。サステナビリティの追求をビジネスの根幹に据え、“豊通らしい”環境や社会に配慮した唯一無二の事業を創り上げることにまい進している。豊田通商が描く繊維・ファッション領域のサステナブルなビジネスとは何か、サステナブルファッション部プランニング&ディベロップメントグループに所属する鬼形智英(課長補)に聞く。

サーキュラーエコノミー
プロバイダーとして
脱炭素社会の実現へ

豊田通商

繊維領域におけるサステナビリティの優先課題は、大きく3つ。脱炭素、資源循環、人権尊重だ。

脱炭素においては、全社としてGHG排出量(Scope 1,2)を、30年までに19年比で50%削減し、50年にカーボンニュートラルとする目標を策定。繊維関連事業では、電気使用によるGHG排出量が占める割合が高く、国内海外の連結子会社で順次再生可能エネルギーへの切り替えや省エネの取り組みなどを進めている。

さらに全社で、脱炭素社会の実現に向けて30年までの間に2兆円規模の投資を計画。強みを持つ事業領域における積極的な投資と、具体的に計画を立案し実行することで、GHG削減に資する事業を拡大し、世界の脱炭素社会への移行に貢献する。

「カーボンニュートラルとサーキュラーエコノミーは深く連結している。最終的な目的である脱炭素を循環型の仕組みを通じて実現したい。そのために必要な機能・サービス・商品の開発を積極的に進めていく」と鬼形課長補は語る。その具体例が繊維・ファッション領域におけるサーキュラーエコノミー推進プロジェクト「パッチワークス(PATCHWORKS)」だ。23年4月に本格始動した同プロジェクトは、衣料品や繊維廃材の再資源化促進のため、国内外のパートナー企業と提携し生産から販売、リユースやリサイクルまでをつなぐサーキュラーエコノミーシステムを構築することに取り組んでいる。

現在は、縫製工場から出る裁断くずや衣料品を回収・選別・再資源化するリバースサプライチェーン(RSC)領域の事業開発に注力している。「使用済みの衣料品リサイクルは、インフラやオペレーション、技術が未成熟であり、発展途上である。回収したけれど行き先がないという事態も起きている。私たちに期待されていることは、長年培ってきたモノづくりの知見を活かした繊維リサイクルの出口開発であり、それを実現するためのRSC全体のコーディネイトなのだと実感している」とし、主にナイロン、ポリエステル、コットンの主要3素材において、実態に向き合いながら着実に繊維to繊維リサイクルの事業化を進める。

米ブレオと協業し
漁網のリサイクルナイロン
「ネットプラス」を普及

ナイロンでは、廃棄漁網由来のリサイクルナイロン素材ブランド「ネットプラス(NetPlus)」を保有・運営する米・ブレオに出資する。「ネットプラス」は、主に南米の漁業者から廃棄される漁網を直接回収するトレーサブルなサプライチェーンが特徴の一つ。「漁網を適切な価格で漁業者から購入することや、得られた収益の一部を地域社会へ還元するなど、単なるリサイクル繊維というだけではなく、社会的なインパクトがある」。現在は、「ネットプラス」を使用した生地をアパレル用途に販売しているが、産業資材向けなどの用途にも販路を拡大する計画だ。

「漁網リサイクルは、トレーサビリティーや地域コミュニティーへの貢献などを通じて、プロジェクト全体としての提供価値を最大化する取り組みだと考えている。消費・使用体験までを含めたバリューチェーン全体で好循環を生み出すことが重要だ。これは漁網やナイロンだけではなく、衣服や他の繊維にも応用できるだろう。また、工場から出る廃棄繊維を一元管理できるようなデジタルプラットフォームを持っている海外のベンチャー企業も出てきている。そのような企業とのパートナーシップも通じて、RSCの可視化を進めることで、お客さまに安心感と臨場感の両方をお届けできるのでは」と見通す。

ポリエステルにおいては、パートナー企業と協働し、ケミカルリサイクルプロジェクトの事業化を加速する。「グローバルで活躍するベンチャー企業やスタートアップなどへの投資も進めることで、イノベーションや事業スケールアップの支援を積極的に実施したい」。

グローバルサウスの社会課題解決へ
フェアトレードや
アフリカコットンの可能性

人権面では、グローバルサウスを産地とするサステナブルコットンの調達を強化する。「開発途上国とともに成長し、事業を通じて社会課題に取り組むという重要課題と直結したプロジェクト」と位置づけ、インドやアフリカをはじめとするサステナブルコットンの調達を通じて、農家や生産者の持続的成長を支援する事業へと発展させようとしている。自社ブランド「コットンエイト(COTTON∞)」では、8%以上のフェアトレードコットンで紡がれた綿糸を販売し、フェアトレードの普及拡大を目指す。

「特にタンザニアは、豊かな自然が育むアフリカ最大のオーガニックコットン生産地だが、異物(コンタミ)が多く安定性に欠けることで、低品質、低価格の綿花として取引されている状態。私たちが質の良いコットンを供給できるように、現地の生産者と一緒に汗をかき、トレーニングすることで、安定した品質、適正価格でグローバルマーケットに流通できるようになる。結果的に、農家や生産者の生活向上に貢献できると考えている」。

「産業のオーガナイザーとして
バリューチェーンを再設計する」

豊田通商

「商社の機能の原点である価値ある物や人同士を結びつけ、新たな価値を生み出すことは、サステナビリティの文脈でも同じ」と鬼形課長補。「産業のオーガナイザーとして、サプライチェーン全体を見渡す視点を持ち、あらゆる可能性ある価値をつなぎ、ビジネスを再設計し、磨き上げることで、繊維・ファッション業界のサステナビリティへの貢献を続けていきたい」。同社は産業の構造大変革に向けてまい進している。

TEXT:AYA SASAKI
問い合わせ先
「豊田通商」

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「トーガ」青山店で「カーハート」の古着にグラフィティアーティストのYKがプリントしたアイテムを販売

「トーガ(TOGA)」が2024年3月にオープンした旗艦店「トーガ 青山(TOGA AOYAMA)」では、日本最大規模の古着卸を行う「omnipeople S.A.」と「TAOS by omnipeople S.A.」の協力のもと、「トーガ」と親和性の高いアイテムをオムニセレクションから買い付けし、「TAOS」のリメイク技術を加え厳選した古着コレクションを販売している。

2月21日からは「カーハート(CARHARTT)」のビンテージアイテムをセレクト。代表的なデトロイトジャケット(7万400円〜)やアクティブジャケット、オーバーオール(5万3900円〜)やダブルニーパンツ(2万8600円〜)を中心にセレクトしたアイテムに、東京を拠点とし活動を続けるグラフィティアーティストのYKが手掛けたグラフィックをプリントして販売している。普段街で目にする物をモチーフにしたグラフィックは、一つ一つに異なるデザインでプリントされ、唯一無二なピースに仕上がっている。また全ての商品に「トーガ」のラベルつき。

YKは246(TYO)AXS(MEX)のグラフィティクルーに所属。東京を拠点に活動を続け、その足跡はエリアやスタイルに縛られることなく、至る処に残されている。

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ジュンのゴルフブランド「ジュン アンド ロペ」ディレクターにモデルの三枝こころが就任

ジュンのゴルフウエアブランド「ジュン アンド ロペ(JUN & ROPE)」のディレクターに、モデルの三枝こころが就任した。三枝は2017年から同ブランドのトップアンバサダーを務めてきた。

「ジュン アンド ロペ」は25年3月で設立15周年を迎える。「節目を迎え、ウィメンズゴルフウエアのさらなる強化を目指し、三枝氏の視点と感性を生かした現代の女性ゴルファーのニーズに応えるコレクションを展開していく」(発表リリースから)。

三枝氏はゴルフはレギュラー77の腕前といい、競技ゴルフにもチャレンジしているという。「これまでつちかってきた経験とゴルフ愛を最大限に生かし、女性ゴルファーに寄り添った心ときめくコレクションを作っていきたい」とコメントしている。

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「イプサ」が人気化粧水2品の“浸透感”を体感できるポップアップを原宿で開催 幻想的なアート作品を展示

「イプサ(IPSA)」は2月28日〜3月4日、東京・原宿のイベントスペース「UNKNOWN HARAJUKU」でポップアップを開催する。スターアイテムの化粧水“ザ・タイムR アクア”【医薬部外品】(200mL、4730円)と、ランド最高峰の化粧水“エッセンスローション アルティメイト”(150mL、9900円)の2品の「浸透感」に着目したイベントだ。

本イベントは、アーティストの小松宏誠とコラボレーションによって生まれた幻想的な展示アートを通じて、化粧水2品の特徴を五感で体験できるというもの。“ザ・タイムR アクア”のアート作品「AQUA GARDEN」は、水たまりに広がる波紋や雨上がりの様子を思わせる潤いの世界を表現した。“エッセンスローション アルティメイト”のインスタレーション「ESSENCE GARDEN」は、砂漠をイメージした大地にローションが行き渡り、潤いが広がっていく様子を“人工の羽”のアート作品で表した。周囲に落ちる影は、潤いが浸透してく気配を伝えている。

ほか、会場では購入特典付きの来場者限定キットの販売や、ミッションをクリアすると回せるはずれなしのガシャポンを用意しており、自分の肌の状態を知れる肌測定も実施する。

▪️AQUA & ESSENCE GARDEN
日程:2月28日〜3月4日
時間:10:00~20:00※最終日のみ17時まで
場所:UNKNOWN HARAJUKU
住所:東京都渋谷区神宮前6-5-10
入場料:無料

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「ラルフ ローレン」がMLBの3球団とコラボ 東京シリーズに合わせて発売

「ラルフ ローレン(RALPH LAUREN)」は、メジャーリーグ・ベースボール(MLB)からドジャース(Dogers)、カブス(Cubs)、ヤンキース(Yankees)の3球団とコラボレーションし、カプセルコレクションを発売する。

ローンチ予定日は、3月18日と19日に東京ドームで開催されるMLB東京シリーズ中。「ラルフ ローレン」店舗とMLBのスタジアムショップ及び両ブランドの公式オンラインストアで取り扱う。

各球団カラーの全4型

コレクションのラインアップは、ポロシャツ、サテンジャケット、フリーススエットシャツ、ベースボールキャップの全4型。それぞれ各球団のイメージカラーで用意し、大人と子どもの2サイズで展開する。

カプセルコレクションのローンチに合わせ、3月15日から渋谷のミヤシタパークで、MLBとコラボした体験型インスタレーションを実施する。

デザイナーの野球愛

ラルフ・ローレン(Ralph Lauren)の野球好きは、周知の事実として知られている。2018 年には会社の創立50周年を記念し、ヤンキースタジアムでの試合で始球式を務めたほか、これを記念し限定コレクションを発売した。

さらに3年後には、メジャーリーグベースボールとの関係を拡大。ヤンキース、ドジャース、カブス、セントルイス・カーディナルス(St. Louis Cardinals)、ボストン・レッドソックス(Boston Red Sox)といった人気球団をフィーチャーしたマルチチームカプセルを発表した。このパートナーシップは今も続いており、2024年には新たな“ニューヨーク・ヤンキース”コレクションをローンチしている。

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「ラルフ ローレン」がMLBの3球団とコラボ 東京シリーズに合わせて発売

「ラルフ ローレン(RALPH LAUREN)」は、メジャーリーグ・ベースボール(MLB)からドジャース(Dogers)、カブス(Cubs)、ヤンキース(Yankees)の3球団とコラボレーションし、カプセルコレクションを発売する。

ローンチ予定日は、3月18日と19日に東京ドームで開催されるMLB東京シリーズ中。「ラルフ ローレン」店舗とMLBのスタジアムショップ及び両ブランドの公式オンラインストアで取り扱う。

各球団カラーの全4型

コレクションのラインアップは、ポロシャツ、サテンジャケット、フリーススエットシャツ、ベースボールキャップの全4型。それぞれ各球団のイメージカラーで用意し、大人と子どもの2サイズで展開する。

カプセルコレクションのローンチに合わせ、3月15日から渋谷のミヤシタパークで、MLBとコラボした体験型インスタレーションを実施する。

デザイナーの野球愛

ラルフ・ローレン(Ralph Lauren)の野球好きは、周知の事実として知られている。2018 年には会社の創立50周年を記念し、ヤンキースタジアムでの試合で始球式を務めたほか、これを記念し限定コレクションを発売した。

さらに3年後には、メジャーリーグベースボールとの関係を拡大。ヤンキース、ドジャース、カブス、セントルイス・カーディナルス(St. Louis Cardinals)、ボストン・レッドソックス(Boston Red Sox)といった人気球団をフィーチャーしたマルチチームカプセルを発表した。このパートナーシップは今も続いており、2024年には新たな“ニューヨーク・ヤンキース”コレクションをローンチしている。

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「ナーズ」の限定“マーブルリフ粉”が復刻 透明感を宿すラベンダーカラー

「ナーズ(NARS)」は、“リフ粉”の愛称で親しまれているプレストパウダー“ライトリフレクティング セッティングパウダー”から、2024年8月に販売し即完売した限定色“ライトリフレクティング プリズマティックパウダー 03878 INTERSTELLAR”(6160円)を復刻し、数量限定で4月25日に発売する。

“ライトリフレクティング セッティングパウダー”はブランドを代表するパウダーで、ファンデーションの仕上がりを整えてメイクを長時間キープする。パウダーながらも美しい艶感を演出するフォーミュラと、毛穴を目立ちにくくするソフトフォーカス効果が特徴で、透明なべールをまとったような肌に仕上げる。

今回の限定品は、ラベンダーやブルーなどの3色をマーブル模様にプレストしたパウダーで、さりげない透明感に満ちた明るさを引き出す。

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「ジンズ」が「ドラゴンボール」とコラボ シリーズ初期から「ダイマ」までの世界観を反映

「ジンズ(JINS)」は「ドラゴンボール」および最新TVアニメシリーズ「ドラゴンボール ダイマ(DRAGONBALL DAIMA)」とコラボレーションしたアイテムを発売する。「ドラゴンボール ダイマ」モデルは3月6日から、「ドラゴンボール」モデルは4月17日から、全国の「ジンズ」店舗とオンラインショップで販売する。

「ドラゴンボール ダイマ」モデル

コラボ第1弾では、「ドラゴンボール ダイマ」のキャラクターをイメージしたメガネが大人向け(1万900円)1型6種、子ども向け(8900円)1型6種の全12種でラインアップ。フレームはウェリントンを採用し、孫悟空モデルにはブラックとオレンジ、ベジータモデルにはネイビーとイエローなど、作中に登場する個性あふれるキャラクターや衣装のカラーリングを反映させた。またオリジナルメガネケースとオリジナルセリートが付属する。

「ドラゴンボール」モデル

第2弾では、シリーズ初期のイメージと洗練されたデザインが融合した大人向けメガネ(2万4900円)6型8種を用意。クラシックでビンテージ感あふれるフォームに、「ドラゴンボール」の世界観をさりげなく取り入れた。テンプルのメタル芯には、孫悟空が筋斗雲で飛んでいるシーンや、ブルマがバイクで走り去るシーンを再現。また、四星球のモチーフを丁番部分に施すなど、作品の名シーンや象徴的なアイテムを彷ふつとさせる遊び心を加えている。さらに、付属品としてオレンジの特別パッケージに収められたカプセル型ケースとアニメのエンディングシーンをイメージしたデザインのセリートを取りそろえる。他にも単品で購入できるセリート(900円)も用意している。

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「ジンズ」が「ドラゴンボール」とコラボ シリーズ初期から「ダイマ」までの世界観を反映

「ジンズ(JINS)」は「ドラゴンボール」および最新TVアニメシリーズ「ドラゴンボール ダイマ(DRAGONBALL DAIMA)」とコラボレーションしたアイテムを発売する。「ドラゴンボール ダイマ」モデルは3月6日から、「ドラゴンボール」モデルは4月17日から、全国の「ジンズ」店舗とオンラインショップで販売する。

「ドラゴンボール ダイマ」モデル

コラボ第1弾では、「ドラゴンボール ダイマ」のキャラクターをイメージしたメガネが大人向け(1万900円)1型6種、子ども向け(8900円)1型6種の全12種でラインアップ。フレームはウェリントンを採用し、孫悟空モデルにはブラックとオレンジ、ベジータモデルにはネイビーとイエローなど、作中に登場する個性あふれるキャラクターや衣装のカラーリングを反映させた。またオリジナルメガネケースとオリジナルセリートが付属する。

「ドラゴンボール」モデル

第2弾では、シリーズ初期のイメージと洗練されたデザインが融合した大人向けメガネ(2万4900円)6型8種を用意。クラシックでビンテージ感あふれるフォームに、「ドラゴンボール」の世界観をさりげなく取り入れた。テンプルのメタル芯には、孫悟空が筋斗雲で飛んでいるシーンや、ブルマがバイクで走り去るシーンを再現。また、四星球のモチーフを丁番部分に施すなど、作品の名シーンや象徴的なアイテムを彷ふつとさせる遊び心を加えている。さらに、付属品としてオレンジの特別パッケージに収められたカプセル型ケースとアニメのエンディングシーンをイメージしたデザインのセリートを取りそろえる。他にも単品で購入できるセリート(900円)も用意している。

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「無印良品」が地域共生型宿泊施設「ムジルーム」を奈良県に3月22日オープン 大自然を堪能

「無印良品」を展開する良品計画は3月22日、奈良県吉野郡吉野町に地域共生型宿泊施設「ムジルーム サカモトヤ(MUJI room SAKAMOTOYA)」をオープンする。

「ムジルーム」はホテルや旅館、貸別荘など地域の既存宿泊施設の中に、無印良品のある暮らしを体感できる場を作るプロジェクト。今回が初の地域共生型「ムジルーム」となる「ムジルーム サカモトヤ」は、奈良県吉野郡にある1928年創業の旅館「坂本屋」の3室だ。無印良品の世界観を体現した空間へリノベーションした室内には、吉野杉をはじめとする循環型の地域資源を取り入れたほか、元の客室の天井や柱、など一部の建材はそのまま生かすデザインにした。

木の温もりを感じる3室

タイプAの客室は、建物の1階にあるツインルームで、窓一面に広がる吉野山の景色を一望できる。タイプBは、建物の2階にあるコンパクトな和室のツインルーム。ローテーブルや座椅子を置き、リラックスしやすい空間に仕上げた。タイプCは、建物の2階にあるコンパクトなダブルルーム。2面採光で明るく、窓の外には吉野の自然が広がる空間だ。いずれの部屋も1〜2名利用で、バス・トイレ・洗面は共用。

また地域の暮らしを体験できるサービスとして、吉野地域の素材で作ったアメニティーや、旅館の主が作る地元食材を使った食事のオプションなども用意するほか、独自の地域体験オプションプランとして、歴史と自然の融合を感じることができる“ガイドと巡る吉野山”や、木のプロの案内で巡る“木の文化に触れるツアー”、現役の職人から学ぶ“手き和紙体験”なども準備する。

施設概要

◼️「ムジルーム サカモトヤ」

住所:奈良県吉野郡吉野町吉野山952
料金:1泊1室1万4200円〜
チェックイン:15:00〜18:00
チェックアウト:10:00
設備:全館禁煙、無線LANあり(無料)、駐車場あり、朝食・夕食は別料金(現地払い)
予約:宿泊予約プラットフォーム「Airbnb」から、現在は6月30日までの予約を受付中

公式サイト

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「ジーユー」から「アンダーカバー」の高橋盾デザイナーが手掛ける新ライン“ユージー”誕生

「ジーユー(GU)」は3月14日、高橋盾デザイナー率いる「アンダーカバー(UNDERCOVER)」チームが手掛ける新ライン“ユージー(UG)”をローンチする。同日、ファーストコレクションを発売する。

本ラインのコンセプトは“サイレント/ノイズ”。「アンダーカバー」チームがデザインだけでなく、商品のフィッティングやキービジュアルの制作など全ての工程に携わり、日常のファッションにささやかな違和感やサプライズをもたらす遊びの効いたデザインやスタイリングを「ジーユー」価格で提案していく。

今回のコレクションについて高橋は、「ネーミングは変わりましたが“日常の中の心地よいノイズ”という継続したコンセプトの中で新たなデザインやアップデートを試みました。本来は隠す縫い代を表に出してあえて見せたり、切りっぱなしにしたりする手法は“ユージー”のデザインの特徴の一つといえます。ほとんどの商品をユニセックスで着られることを意識して作っているので、女性もメンズと同じ雰囲気でカジュアルに着こなしてほしいです」とコメントした。

ファーストコレクション

「ジーユー」の定番商品を再解釈した実用性の高いメンズアイテム全19型(590〜6990円)で構成。協業開発した新素材を使用したオーバーサイズのセットアップや、架空のハンバーガーショップ“ノイズバーガーショップ”をモチーフにした描きおろしグラフィックなど、本コレクションならではの商品もラインアップする。

セカンドコレクション

メンズ全8型(1990〜2990円)で構成する2025年春夏のセカンドコレクションは、4月18日から全国の店舗で発売する。3月14日から公式オンラインストアで先行販売を行う。

本ライン初となる秋冬コレクションは、今秋のローンチを予定している。

商品を一足先にチェック

現在、マロニエゲート銀座店と名古屋ゲートタワー店でコラボ商品の先行展示を実施中。合わせて3月20日まで、マロニエゲート銀座店、名古屋ゲートタワー店、渋谷店、銀座店で特別なウィンドー装飾を展開している。

アイテム紹介ライブ配信

3月10日19時から、特設サイトでコラボレーション商品をいち早く紹介するライブ配信を行う。150~180cm台のスタッフが身長別に商品を着用し、着こなしやデザインのポイントについて解説する。
特設サイト

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「ジーユー」から「アンダーカバー」の高橋盾デザイナーが手掛ける新ライン“ユージー”誕生

「ジーユー(GU)」は3月14日、高橋盾デザイナー率いる「アンダーカバー(UNDERCOVER)」チームが手掛ける新ライン“ユージー(UG)”をローンチする。同日、ファーストコレクションを発売する。

本ラインのコンセプトは“サイレント/ノイズ”。「アンダーカバー」チームがデザインだけでなく、商品のフィッティングやキービジュアルの制作など全ての工程に携わり、日常のファッションにささやかな違和感やサプライズをもたらす遊びの効いたデザインやスタイリングを「ジーユー」価格で提案していく。

今回のコレクションについて高橋は、「ネーミングは変わりましたが“日常の中の心地よいノイズ”という継続したコンセプトの中で新たなデザインやアップデートを試みました。本来は隠す縫い代を表に出してあえて見せたり、切りっぱなしにしたりする手法は“ユージー”のデザインの特徴の一つといえます。ほとんどの商品をユニセックスで着られることを意識して作っているので、女性もメンズと同じ雰囲気でカジュアルに着こなしてほしいです」とコメントした。

ファーストコレクション

「ジーユー」の定番商品を再解釈した実用性の高いメンズアイテム全19型(590〜6990円)で構成。協業開発した新素材を使用したオーバーサイズのセットアップや、架空のハンバーガーショップ“ノイズバーガーショップ”をモチーフにした描きおろしグラフィックなど、本コレクションならではの商品もラインアップする。

セカンドコレクション

メンズ全8型(1990〜2990円)で構成する2025年春夏のセカンドコレクションは、4月18日から全国の店舗で発売する。3月14日から公式オンラインストアで先行販売を行う。

本ライン初となる秋冬コレクションは、今秋のローンチを予定している。

商品を一足先にチェック

現在、マロニエゲート銀座店と名古屋ゲートタワー店でコラボ商品の先行展示を実施中。合わせて3月20日まで、マロニエゲート銀座店、名古屋ゲートタワー店、渋谷店、銀座店で特別なウィンドー装飾を展開している。

アイテム紹介ライブ配信

3月10日19時から、特設サイトでコラボレーション商品をいち早く紹介するライブ配信を行う。150~180cm台のスタッフが身長別に商品を着用し、着こなしやデザインのポイントについて解説する。
特設サイト

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「オム プリッセ イッセイ ミヤケ」がオリジナルスニーカー“ブリーズ”を発表

「オム プリッセ イッセイ ミヤケ(HOMME PLISSE ISSEY MIYAKE)」は、オリジナルスニーカー“ブリーズ(BREEZE)”を3月1日に発売する。価格は4万1800円で、ライトグレーとティールグリーン、ブラックの3カラーを用意。全国の「オム プリッセ イッセイ ミヤケ」の店舗と、「イッセイ ミヤケ」の公式オンラインストアで取り扱う。

“ブリーズ”は、2024年6月にパリで行われた2025年春夏メンズ・コレクションのランウエイで披露された1足だ。同シーズンのテーマである風の流れを、アシンメトリーなデザインのアッパーと、全体を覆うようなメッシュ使いで表現。また、シューレースはドローコード仕様のため着脱が容易で、ヒールまで伸びる波線模様のソールが全体を柔らかい雰囲気に仕上げている。

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「オム プリッセ イッセイ ミヤケ」がオリジナルスニーカー“ブリーズ”を発表

「オム プリッセ イッセイ ミヤケ(HOMME PLISSE ISSEY MIYAKE)」は、オリジナルスニーカー“ブリーズ(BREEZE)”を3月1日に発売する。価格は4万1800円で、ライトグレーとティールグリーン、ブラックの3カラーを用意。全国の「オム プリッセ イッセイ ミヤケ」の店舗と、「イッセイ ミヤケ」の公式オンラインストアで取り扱う。

“ブリーズ”は、2024年6月にパリで行われた2025年春夏メンズ・コレクションのランウエイで披露された1足だ。同シーズンのテーマである風の流れを、アシンメトリーなデザインのアッパーと、全体を覆うようなメッシュ使いで表現。また、シューレースはドローコード仕様のため着脱が容易で、ヒールまで伸びる波線模様のソールが全体を柔らかい雰囲気に仕上げている。

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メゾンエルメス フォーラムの「内藤礼 生まれておいで 生きておいで」を振り返る 生の没入にいざなう作品空間

銀座のメゾンエルメス フォーラムは、2024年9月7日から1月13日まで、国内外で活躍する現代アーティスト、内藤礼の個展「内藤礼 生まれておいで 生きておいで」を開催した。東京国立博物館で開催された同名の展覧会と連関し、ギャラリースペースに呼応する繊細なアートインスタレーションによって、大都会のビルの中に静ひつで澄んだ空間を出現させた本展を振り返る。
 

生と死が互いに回帰する円環をかたどった時間

内藤は「地上に存在することは、それ自体、祝福であるのか」という一貫したテーマのもと創作活動を続ける美術家。人間の五感に触れるか否かのひそやかなオブジェクトを身近な素材でつくり、特徴的な建築空間や屋外に配置し、その場所の歴史や特性、空気感、自然環境の要素を取り込む。作品と一体化した展示空間は、生(せい)の内と外、またそれらをまなざす不可視の存在、生の根源、人の意識と世界との関わりといった観念について、鑑賞者が自発的に発見し思索する環境を作る。
 
銀座メゾンエルメス フォーラムで開催していた展覧会「内藤礼 生まれておいで 生きておいで」は、東京国立博物館にて昨年9月まで開催されていた同名の展覧会と一連の流れを持って構想されたもの。会期を一部重ね合わせながら、ひとつの大きな円環を描くかたちで構成されていた。生と死は分かち難くつながり、双方が回帰していくという内藤の考えを象徴するようなプログラムだ。

東京国立博物館での展覧会は、同館が所蔵する縄文時代の遺物と内藤の作品が紡ぐ透過的なストーリーを重ね合わせ、当時の人々の「生」への慈しみや「かつての生」への祈りの心を、実在の気配を伴って自然光のもとに浮かび上がらせた。本展は、今を生きる「生」そのものにフォーカスし、「生」の没入へと鑑賞者をいざなった。

透明な空間に出現した「生」の光景
目に見えぬ存在のはかない感触と力強い祈り

”生”の光景としての「顔」や「ひと」、不可視の存在から注がれる“まなざし”や”慈悲”をかすかに感じさせる「恩寵」「世界に秘密を送り返す」といった過去からの連続性を持つ作品や、生(せい)の内から外へとめぐる輪廻になぞらえた展示構造、生そのものの表象と捉えられるようなガラス瓶に生けた一輪の花、現実に流れる時間と物理的な距離を一連の絵画によってつなげる新たな試み「color beginning / breath」などが、都市の高層階・ガラスブロックに囲まれた空間に展開された。
 
これまでの内藤の展示と同じように、一部の作品は鑑賞者が触れたり息を吹きかけることで、さざなみのような生の実感をもたらす。一方で8階展示室の床面に設置された木板の作品「座」には座ることができる。作品に腰掛けた鑑賞者は、先述のガラス瓶に挿された花と向かい合い、対話するような形になる。さらに9階の展示室入口に佇む「ひと」と同じ目線で下階を見おろすと、8階の「座」に座る人を“まなざす”ことができ、その視点からは「座」の後方頭上に吊るされた透明なガラスビーズが、まるで魂のように淡く浮かんで見える。

「color beginning / breath」は23年11月から24年5月にかけて内藤のアトリエで制作された2枚組のアクリル絵画シリーズ。内藤は、コロナ禍での空白の日々に色や喜びを欲したという。このシリーズは、それまで使用をためらっていた綺麗な色彩を紙にのせ、それに対して純粋に驚くという行為が起点となった。どれほど意識的に描いたり表現することから離れようとしても、まだ溢れてくる生の光景、あるいは作品を並べることで見えてくる無意識の流れのようなものを感じさせる作品群だ。

本展の作品は、8階から9階にかけて、制作された時系列で展示され、その一部は東京国立博物館で展示されていた絵画と連続していた。絵画の制作を通して内藤が実際に過ごした時間軸を、展覧会の恒久的な時間軸の中に持ち込むことで、ふたつの会場を円環で結ぶひとつの時間軸を担っていたのだという。
 
普遍的なオブジェクトで“生”と“死”の根源的な風景を紡ぎ、人間が生きていくために必要な、形にならないものや目に見えないもの、つまり感情や記憶、意識、何かを大切にする気持ちなどを浮かび上がらせる内藤の作品世界。鑑賞者にとっては、内藤が作りあげた空間との出会いを通じ、社会生活のなかで見過してしまいがちな、本来的に“生”を取り囲むべき無条件の受容について、自身と世界に問う機会になっただろう。

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メゾンエルメス フォーラムの「内藤礼 生まれておいで 生きておいで」を振り返る 生の没入にいざなう作品空間

銀座のメゾンエルメス フォーラムは、2024年9月7日から1月13日まで、国内外で活躍する現代アーティスト、内藤礼の個展「内藤礼 生まれておいで 生きておいで」を開催した。東京国立博物館で開催された同名の展覧会と連関し、ギャラリースペースに呼応する繊細なアートインスタレーションによって、大都会のビルの中に静ひつで澄んだ空間を出現させた本展を振り返る。
 

生と死が互いに回帰する円環をかたどった時間

内藤は「地上に存在することは、それ自体、祝福であるのか」という一貫したテーマのもと創作活動を続ける美術家。人間の五感に触れるか否かのひそやかなオブジェクトを身近な素材でつくり、特徴的な建築空間や屋外に配置し、その場所の歴史や特性、空気感、自然環境の要素を取り込む。作品と一体化した展示空間は、生(せい)の内と外、またそれらをまなざす不可視の存在、生の根源、人の意識と世界との関わりといった観念について、鑑賞者が自発的に発見し思索する環境を作る。
 
銀座メゾンエルメス フォーラムで開催していた展覧会「内藤礼 生まれておいで 生きておいで」は、東京国立博物館にて昨年9月まで開催されていた同名の展覧会と一連の流れを持って構想されたもの。会期を一部重ね合わせながら、ひとつの大きな円環を描くかたちで構成されていた。生と死は分かち難くつながり、双方が回帰していくという内藤の考えを象徴するようなプログラムだ。

東京国立博物館での展覧会は、同館が所蔵する縄文時代の遺物と内藤の作品が紡ぐ透過的なストーリーを重ね合わせ、当時の人々の「生」への慈しみや「かつての生」への祈りの心を、実在の気配を伴って自然光のもとに浮かび上がらせた。本展は、今を生きる「生」そのものにフォーカスし、「生」の没入へと鑑賞者をいざなった。

透明な空間に出現した「生」の光景
目に見えぬ存在のはかない感触と力強い祈り

”生”の光景としての「顔」や「ひと」、不可視の存在から注がれる“まなざし”や”慈悲”をかすかに感じさせる「恩寵」「世界に秘密を送り返す」といった過去からの連続性を持つ作品や、生(せい)の内から外へとめぐる輪廻になぞらえた展示構造、生そのものの表象と捉えられるようなガラス瓶に生けた一輪の花、現実に流れる時間と物理的な距離を一連の絵画によってつなげる新たな試み「color beginning / breath」などが、都市の高層階・ガラスブロックに囲まれた空間に展開された。
 
これまでの内藤の展示と同じように、一部の作品は鑑賞者が触れたり息を吹きかけることで、さざなみのような生の実感をもたらす。一方で8階展示室の床面に設置された木板の作品「座」には座ることができる。作品に腰掛けた鑑賞者は、先述のガラス瓶に挿された花と向かい合い、対話するような形になる。さらに9階の展示室入口に佇む「ひと」と同じ目線で下階を見おろすと、8階の「座」に座る人を“まなざす”ことができ、その視点からは「座」の後方頭上に吊るされた透明なガラスビーズが、まるで魂のように淡く浮かんで見える。

「color beginning / breath」は23年11月から24年5月にかけて内藤のアトリエで制作された2枚組のアクリル絵画シリーズ。内藤は、コロナ禍での空白の日々に色や喜びを欲したという。このシリーズは、それまで使用をためらっていた綺麗な色彩を紙にのせ、それに対して純粋に驚くという行為が起点となった。どれほど意識的に描いたり表現することから離れようとしても、まだ溢れてくる生の光景、あるいは作品を並べることで見えてくる無意識の流れのようなものを感じさせる作品群だ。

本展の作品は、8階から9階にかけて、制作された時系列で展示され、その一部は東京国立博物館で展示されていた絵画と連続していた。絵画の制作を通して内藤が実際に過ごした時間軸を、展覧会の恒久的な時間軸の中に持ち込むことで、ふたつの会場を円環で結ぶひとつの時間軸を担っていたのだという。
 
普遍的なオブジェクトで“生”と“死”の根源的な風景を紡ぎ、人間が生きていくために必要な、形にならないものや目に見えないもの、つまり感情や記憶、意識、何かを大切にする気持ちなどを浮かび上がらせる内藤の作品世界。鑑賞者にとっては、内藤が作りあげた空間との出会いを通じ、社会生活のなかで見過してしまいがちな、本来的に“生”を取り囲むべき無条件の受容について、自身と世界に問う機会になっただろう。

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「ニート」西野大士、パンツ一筋の10年とこれから

西野大士デザイナーのパンツ専業ブランド「ニート(NEAT)」が2015年の立ち上げから10年を迎える。

トータルコーディネート提案が当たり前、他業種コラボも入り乱れる今のファッション業界において、シンプルなスラックスで愚直に勝負し生き残ってきた「ニート」は、ある意味で異質な存在だ。

業界人やインフルエンサーなどがこぞって買い求めたのが5〜6年ほど前。それから一時のブームに終わることもなく、ファッション好きの男性を中心に根強い支持を集めている。

人気が過熱する中でも「自分が欲しいものを作る」ことを貫いたからこそ、今の「ニート」があるのだろう。西野デザイナーにこれまでの歩みと展望を聞いた。

「穿きたいスラックスがない」
から作った2本のサンプル

WWD: ブランドを立ち上げた経緯は。

西野大士「ニート」デザイナー:今から10年前なので、「ニート」を立ち上げたのは31のとき。「ブルックス ブラザーズ」のプレスを辞め、当時はアイウエアブランドのPRをしていた。ブルックス時代は雑誌広告もまだまだ元気で、毎日夜遅くまで働いて、忙しかった。それが転職後はリースや取材対応をしつつも、夜6時には飲みに行けてしまうような生活に。楽しかったけれど、「このままでいいのか」とも思っていた。それで「いつかは自分の店やブランドをやりたい」と思っていたこともあって、とりあえず動き始めた。

WWD:最初から「パンツブランドをやろう」と?

西野: 僕は大の古着フリーク。新品は、インポートを時々買ってはいたものの、ドメスティックブランドにはほとんど縁がなかった。だから自分がブランドをやるとなった時に、「自分が着ないものは作らない」というのがまずあった。で、パンツだけは巷に欲しいものがないな、と。

WWD: どんなパンツが欲しかったのか。

西野:ブルックスをやめてから自転車通勤をするようになって、ライフスタイルが変わった。ネクタイをしなくなったり、革靴を履かなくなったり。でも、もともとクラシックな服が好きだったので、スラックスは穿きたいけれど、ブルックスの「いわゆる」なスラックスで自転車に乗るのは、なんか違う。しっくりくる1本を探したが、意外と選択肢がなかった。インポートブランドなら、コンフォートな着用感でかっこいいものもちょくちょくあったが、そもそも日本人体型の僕にはフィットしなかった。

そこで、「誰が穿いてもシルエットがキレイで、快適なスラックスを作ろう」と。日本人の骨格に合わせて、お尻回りや太ももにゆとりを持たせる。そのために、深いタックを入れる。170〜175cmくらいの人でも裾上げしたときに、1番キレイなシルエットに見える。これが僕の求める条件で、上はTシャツ、足元はスニーカーでも「きちんと見えるように」という意味を込めて、ブランド名は「ニート」に決めた。

WWD:その考えをどうやって形にした?

西野:そこが問題だった(笑)。今思えば、よくそれでブランドやろうと思ったなと。ブルックス時代にパターンができる知り合いがいたので、とりあえず頭を下げた。普通なら無理な頼みだけれど、「2型だけなら」と作ってもらえることになった。ただ空いた時間での作業だったから、修正をお願いすると、次のサンプルが上がってくるのは3カ月後だった。完成までに、1年くらいはかかった。

WWD:最初の展示会(15年秋冬)で反応はどうだったか。

西野:ラックにぽつんと掛けたスラックス2本に、奇跡的にも49本のオーダーが入った。バイヤーのつながりもないので、ほとんどが知り合いからだったが、嬉しかった。ただ、そんなに注文が入るとも思っていなかったから、今度は量産に困った。サンプル用の生地は文化(服装学院)の生協で調達していたが、それじゃダメじゃん!とこのタイミングで気づいたのもアホ。

でも救いの神はいるもので、たまたま同い年のアパレルの飲み友にOEM会社で働いている奴がいた。49本という小ロットだったが、友達のよしみということで特別にやってもらえることになった。マーベルト(腰裏ベルト)仕様にしたいという、個人的なワガママものんでくれて、ファーストシーズンはなんとか完納できた。

WWD:どうやって展開を広げた?

西野:次の16年春夏の展示会に「レショップ」の金子(恵治元バイヤー)さんが来てくれた。当時の「レショップ」の店長とはブルックス時代からの知り合いで、彼が「ブランドを始めたなら、うちのバイヤーに話してみるよ」と取り計らってくれた。

金子さんのオーダーが、ブランドの転機になった。「レショップ」の店頭では1日で完売したらしく、「在庫ないの?」「いや、ないです。作れないです」というやりとりは、今でも覚えている。取引先のアカウントは、2、7、14、25、30とシーズンを追うごとに増えていった。現在は40くらいで安定している。

WWD:パンツからのラインアップの拡大は考えなかった?

西野:もちろん、考えた。トップスに比べればパンツは地味だし、アイキャッチがない。スタイリングで見せることへのジレンマが出てきて、他のものも作りたくなった。一時期は「ドレス(DRESS)」という別ブランドでシャツなども作っていたが、結局「自分では着ないな」とやめてしまい、今はコットンのタートルネックだけ作っている。結局、自分で着たいと思うものしか、作り続けられない性なんだと思う。

WWD:浮き沈みはあった?

西野:最初はすごい勢いでオーダーが付いたし、巷のインフルエンサーもばんばん紹介してくれて、飛ぶように売れた。それが顕著だったのが19年ごろ。別注の依頼が来て、「こんな素材どう?」と提案し、工場に頼み、納品されればすぐ在庫がはける。「商売って簡単じゃん」と思いかけたし、今では天狗になってしまう人の気持ちも身にしみて分かる。

ただその分、人気が少し落ち着いたときに、途端に不安になった。一時期は、パソコンで卸先の売れ行きを四六時中チェックしていたことも。そういう自分が嫌だったこともあって、直営店の「ニート ハウス」を作った。卸先に依存するのではなく、自分たちで発信できる場所を持つことが大事だと考えた。価格が高いもの、攻めた色柄のものなど、なかなかオーダーがつきにくいアイテムも、自分たちの店で売ればいい。卸先の売り上げにも、過剰にこだわらなくなった。

WWD:いい意味で肩の力が抜けた、と。

西野:流行を追いかけている人を、自分たちも追いかけていると、どこかで疲れてしまう。「たまたま引っかかってくれた」ではなく、強いベースを作らないと、ビジネスとして息が長く続かない。最近は、数年前の「はやり」に乗ってうちのパンツ買った人が、「やっぱりいい」とまた買いにきてくれている。こういうファンを増やしていきたい。

全部「中途半端」
だから生き残れた

WWD:10年やってみて。

西野:皆さんが「パンツだけのブランド」をやらない理由が、本当によく分かった。通常、セットアップを作るとしたら、スラックスの販売価格はジャケットの半額か、それに毛が生えたくらいだろう。ただ実は、スラックスを作るのにかかるお金は、ジャケットとそんなに変わらない。スラックスは細かい工程がすごく多いし、使う生地の用尺もあまり変わらない。だから、売る側としてはコスパが悪い。「ニート」のスラックスはまず3万3000円で出したが、当時は「めちゃくちゃ高い」と言われた。今では他が値上げ、値上げなので、むしろ「安い」と言われるようになったけれど。

WWD:トップスに比べ、脇役に見られがちなパンツ。差別化も難しい。

西野: だからこそ、まずはちゃんと公式サイトを作る(笑)。ただそこで、見栄えをよくするつもりはない。あくまで穿き心地やシルエットで選んで欲しいから、オールドファッションかもしれないけれど、店で試着をしてから買っていただきたい。だからECではなく、ホームページ。それぞれの商品ページから、卸先を確認できる仕様を考えている。

WWD:改めて「ニート」の強みとは?

西野:1つはやっぱり、僕自身が欲しいものを作っていること。ブランドを続けているうち「売れるものを作ろう」という、商売人としては至極真っ当な思考に寄ってきてはいるものの、それでも「自分が穿きたいか」というジャッジは、必ずしている。パンツといえど、10年も経てば好みも変わる。最近は定番3型にも手を加えて、テーパードタイプをなくし、スタンダードタイプとワイドタイプをリニューアルした。特に男性は、自分の安心するパンツの形が見つかると、そこに安住しがちだ。だから新型は、最初あまり売れない。でも、焦らないこと。1年半ほど前に出したフレアシルエットは、ここにきて売れ出していて、この秋冬はワイドよりも売れているくらいになった。

2つ目に、「中途半端」なところ。モノ作りのプロでは決してない、プレス畑の人間が中途半端に始めて、「チャリに乗って穿けるスラックス」という、これまた中途半端なコンセプトのパンツを作った。だから、あまり敵がいないポジションなのかなと。直営店ではオーダースーツも売っているが、結婚式の披露宴にはギリギリ大丈夫だけれど、プロのテーラーからしたら「ふざけんな」と言われるくらいの仕様だ。でもこの中途半端なバランスも、若い子には受けていて、オーダーも結構入る。意外と、こういう空気感が求められているんだと感じる部分もある。

WWD:今後の目標は。

西野:まず社会貢献。僕の故郷は淡路島で、やはり震災の経験があるからか、地元の役に立ちたいという気持ちは人一倍強いんだと思う。実は過去に「ニート」の事業売却の持ちかけもあって、正直目が眩むような金額ではあった。ただ奥さんにも相談して、やっぱり僕には「ニート」でやりたいことがまだまだあると思った。

もちろん、「ユニクロ」のヒートテックと違って、被災したときに「ニート」のスラックスを配っても何の役に立たない。でも神戸では母子手帳をファミリアが作っていたりする。こういうことなら、何か貢献できることがあるんじゃないかと思う。淡路島のある市役所の制服を「ニート」にしたい、と市長にも相談したが、「一企業の宣伝になるからダメ」とあえなく頓挫した。でも、めげずにチャンスを探っていきたい。淡路島には「ニート」の直営店もあるが、この周りで飲食店や貸別荘をやれたら、盛り上げられるんじゃないかと思っている。

そして、海外展開。1月にパリで3回目の展示会をした。少しずつ卸売は増えていて、アカウントは現在10件くらい。日本のブランドの作りのよさは十分認知されていて、この円安だから「グッドプライス」と驚かれる。その先に、憧れのアメリカに店を出すことを夢見ている。とはいえビザを取るのはけっこう大変だから、まずは1ヶ月くらい現地で様子見してみようかなと。これもまた、「中途半端」なのかもしれないけれど(笑)。

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【2025年春コスメ】「エクセル」の美容液UVからEC限定のピオニー&ホワイトの香り

「エクセル(EXCEL)」は3月1日、美容液UV“プロテクティブ UVエッセンス”[SPF50+・PA++++](60g、1540 円※編集部調べ)から限定の香りを数量限定で発売する。ロフトとエクセルの公式ECのみで取り扱う。

同製品は、2021 年に限定品として誕生した顔・体用の美容液UV。薄膜タッチのみずみずしいテクスチャーとベタつかない軽い付け心地が人気で、24年に“ベルガモット&ユーカリ”の香りが定番化した。今回は、限定の香り“03 ピオニー&ホワイト”をラインアップ。ピオニーやジャスミン、ローズなどフローラルの香調を組み合わせた華やかな艶のある香りに仕上げた。

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【2025年春コスメ】「エクセル」の美容液UVからEC限定のピオニー&ホワイトの香り

「エクセル(EXCEL)」は3月1日、美容液UV“プロテクティブ UVエッセンス”[SPF50+・PA++++](60g、1540 円※編集部調べ)から限定の香りを数量限定で発売する。ロフトとエクセルの公式ECのみで取り扱う。

同製品は、2021 年に限定品として誕生した顔・体用の美容液UV。薄膜タッチのみずみずしいテクスチャーとベタつかない軽い付け心地が人気で、24年に“ベルガモット&ユーカリ”の香りが定番化した。今回は、限定の香り“03 ピオニー&ホワイト”をラインアップ。ピオニーやジャスミン、ローズなどフローラルの香調を組み合わせた華やかな艶のある香りに仕上げた。

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「スック」が国際女性デーサポートプログラムを今年も実施 ミモザイエローのフィックスミストを限定発売

「スック(SUQQU)」は2月28日〜3月21日、3月8日の国際女性デーに合わせたサポートプログラムを今年も実施する。購入金額の一部を認定NPO法人「ルーム・トゥ・リード」が行う女子教育プログラムに寄付するほか、限定のフィックスミストを数量限定で発売する。

同ブランドのサポートプログラムは2021年にスタート。プログラムの実施期間中、全国百貨店の「スック」コーナーおよび公式ECでの購入金額の一部を、非識字やジェンダー間の不平等のない世界を実現するために活動する認定特定非営利活動法人「ルーム・トゥ・リード」の女子教育プログラムに寄付する。女子教育プログラムは、最大7年にわたり少女たちが中等教育を修了できるよう支援する取り組み。購入1回ごとの寄付金額は教育プログラム1日分相当で、毎年約4万日分相当の支援を実現する。今回もサポートプログラムを実施し、継続的な女子教育支援の取り組みを目指す。

なお、2月28日から限定の香り・パッケージの“メイクアップ フィックス ミスト 陽(はる)の香”(50mL、4400円)を発売する。“ミモザの日”とも呼ばれる国際女性デーにちなみ、ミモザイエローのパッケージを採用。ふんわり繊細なミストがミモザやオレンジ、カモミール、セダーウッドの香りとともにメイクの持ちを高め、仕上がりに艶をプラスする。サポートプログラムの実施期間中は、ミモザイエローのリボンを使用した数量限定ラッピングも用意する。

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「スック」が国際女性デーサポートプログラムを今年も実施 ミモザイエローのフィックスミストを限定発売

「スック(SUQQU)」は2月28日〜3月21日、3月8日の国際女性デーに合わせたサポートプログラムを今年も実施する。購入金額の一部を認定NPO法人「ルーム・トゥ・リード」が行う女子教育プログラムに寄付するほか、限定のフィックスミストを数量限定で発売する。

同ブランドのサポートプログラムは2021年にスタート。プログラムの実施期間中、全国百貨店の「スック」コーナーおよび公式ECでの購入金額の一部を、非識字やジェンダー間の不平等のない世界を実現するために活動する認定特定非営利活動法人「ルーム・トゥ・リード」の女子教育プログラムに寄付する。女子教育プログラムは、最大7年にわたり少女たちが中等教育を修了できるよう支援する取り組み。購入1回ごとの寄付金額は教育プログラム1日分相当で、毎年約4万日分相当の支援を実現する。今回もサポートプログラムを実施し、継続的な女子教育支援の取り組みを目指す。

なお、2月28日から限定の香り・パッケージの“メイクアップ フィックス ミスト 陽(はる)の香”(50mL、4400円)を発売する。“ミモザの日”とも呼ばれる国際女性デーにちなみ、ミモザイエローのパッケージを採用。ふんわり繊細なミストがミモザやオレンジ、カモミール、セダーウッドの香りとともにメイクの持ちを高め、仕上がりに艶をプラスする。サポートプログラムの実施期間中は、ミモザイエローのリボンを使用した数量限定ラッピングも用意する。

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2025年秋冬ニューヨークコレのバックステージに潜入 ビューティはスーパーナチュラルからドラマティックな“バード”メイクまで

2月6〜11日に開催された2025年秋冬シーズンの「ニューヨーク・ファッション・ウイーク(NYFW)」では、ストリートの雰囲気漂うニューヨークらしいリアルなメイク提案から、赤いアップリケや存在感大のフェザーアイラッシュをメイクに取り入れた斬新なルックが登場した。業界の第一線をけん引し続けるトップヘア・メイクアップアーティストらが手掛け、今季のハイライトとなった4ブランドのヘアメイクを紹介する。

COACH
“ミニマルメイクで個性を讃える”

「コーチ(COACH)」は、クリエイティブ・ディレクターのスチュアート・ヴィヴァース(Stuart Vevers)が今季のテーマに“新世代が解釈するアメリカンクラシック” を掲げた。メイクをリードしたパット・マクグラス(Pat McGrath)は、クリーンな肌に焦点を当て、モデル一人一人の個性を生かすミニマルでスーパーナチュラルなメイクに仕上げた。マクグラスは「自分自身の肌で輝くことを恐れない、若者の個性を讃えるメイクを目指した。作り込み過ぎず、ミステリアスだけどストリート感のあるクールなルック。それがスチュアートが求めるものだった」とバックステージで明かした。ベースメイクには、「パット・マクグラス ラボ(PAT MCGRATH LABS)」の“スキン フェティッシュ サブライム パーフェクション ファンデーション”を使用し、肌全体にできるだけ薄く塗布。ありのままの素肌の美しさを生かすため、コンシーラーはさりげなく仕込む程度だった。目の形を強調するようにマスカラはまつ毛の根本のみにオン。まぶたにはそれぞれのスキントーンに合わせたトープカラーをのせ、目元に深みをプラスした。リップはコンシーラーで赤みを抑え、無色のリップバームで程よい艶感に整えた。何人かのモデルはアイキャッチなパステルカラーのサングラスを着用し、遊び心のあるルックを完成させた。

COURTESY OF PAT MCGRATH LABS

MARC JACOBS
“次元を遊ぶ紙人形メイク”

NYFWの幕開けを担った「マーク ジェイコブス(MARC JACOBS)」2025年春夏コレクションもマクグラス=メイクアップアーティストがリードを手掛けた。マクグラスといえば、2024年の「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」“アーティザナル”コレクションで披露した“陶器人形メイク”が話題をさらったが、同ショーではおとぎ話に出てきそうなフォルムを誇張したルックに呼応するように、リップとチークの代わりに円形に切り抜いた赤のフェルト地を貼り付け、“紙人形”を彷彿とさせるユニークなメイクを打ち出した。「メイクを2次元的な平面から、3次元的な立体へとシフトさせた。ルールから逸脱し、“メイクアップの抽象化”を図った」という。実際のメイクは最小限にとどめ、素肌の美しさにフォーカス。「パット・マクグラス ラボ」の保湿化粧水“ディヴァイン スキン ローズ 001 ザ エッセンス”で肌を整えてから、ファンデーションとコンシーラーで極めてナチュラルなベースを作り上げた。さらに、顔の凹凸を強調するように頬骨、まぶた、鼻筋に沿って“スキン フェティッシュ ハイライター バーム デュオ”をのせ、ランウエイの眩い照明の中でも骨格が美しく映えるよう仕上げた。

THOM BROWNE
“躍動感溢れるフェザーアイルック”

「トム ブラウン(THOM BROWNE)」は、今にも羽ばたきそうなカラフルなフェザーアイラッシュが際立つメイクで、ファンタジックなコレクションの世界観を盛り上げた。メイクを手掛けたのはイサマヤ・フレンチ(Isamaya Ffrench)。昨シーズンに引き続き、DIYまつ毛エクステキットを提供する「ラシファイ(LASHIFY)」とコラボし、ボリューミーなつけまつ毛“エッジ エックス ゴッサマー ラッシュ”を使用した。さらにその上に10cmほどある長くカラフルな羽毛を1本ずつ専用のグルーで丁寧に重ねた。「美しい鳥にインスピレーションを得た。まぶたにペイントすることも考えたが、立体的にすることで魔法のようなメイクに仕上げたかった」とフレンチ。目元を強調するため眉毛は完全にオフし、アイブロウレスに。何人かのモデルには、束感のある“チェリー スタックス 18mm”をまつ毛に装着し、リップに同メゾンのネクタイを思わせるストライプペイントを施すことで遊び心を覗かせた。ヘアはジェームズ・ペシス(James Pecis)がリードを手掛け、折り鶴にインスパイアされたパネル状のヘアピースを後頭部に装着したダイナミックなヘアスタイルを完成させた。さらに、ルックとリンクする色鮮やかなカラーを頭頂部にペイントし、ファッションとの一体感を演出した。

TORY BURCH
“洗練された現代版クールトーンアイ”

今季“現代女性のためのクラシック”を体現した「トリー バーチ(TORY BURCH)」。メイクをリードしたダイアン・ケンダル(Diane Kendal)は、コンシーラーでベースを整えた後、頬骨、鼻下、眉上、唇の上にハイライトを重ねて輪郭を強調した。これにより、「顔全体に華やかな立体感を与えた」とケンダル。目元に採用した淡いアイスブルーやグレーのアイシャドウは、1990年代のクールトーンメイクとしてTikTok上で盛り上がり、近年カムバックしているトレンドでもある。これを眉頭から眉尻にかかるように、まぶたの広域に大胆にのせた。リップはほとんど無色のニュートラルに仕上げ、フレッシュな質感を大切にした。ヘアのリードを務めたのはグイド・パラウ(Guido Palau)。「ザラ(ZARA)」の “ライト ヘア バーム”でヘアに適度な潤いを与えつつ、シンプルなセンターパートに仕上げた。手を加え過ぎないエフォートレスで洗練されたスタイルで、しなやかで芯のある現代女性のイメージを表現した。

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イタリアで体感した欧州のランニング文化

毎週発行している「WWDJAPAN」は、ファッション&ビューティの潮流やムーブメントの分析、ニュースの深堀りなどを通じて、業界の面白さ・奥深さを提供しています。巻頭特集では特に注目のキーワードやカテゴリー、市場をテーマに、業界活性化を図るべく熱いメッセージを発信。ここでは、そんな特集を担当記者がざっくばらんに振り返ります。(この記事は「WWDJAPAN」2025年2月24日号からの抜粋です)

五十君:東京マラソン開催を前にランニング市場を特集しました。日本のランニング人口はコロナ禍がピークだったようですが、米「WWD」や海外の媒体を見ると盛り上がっているムードで、日本人が熱狂する箱根駅伝は、中国や台湾などでもコンテンツとして楽しまれているようです。新興国が豊かになるとランニング人口が増えますし、ブランドとしての先進性を証明するカテゴリーとして、スポーツ企業はどこも注力しています。1月にイタリアで行われた「ピッティ・イマージネ・ウオモ(PITTI IMAGINE UOMO)」でもランニングイベントがあったんですよね?

大塚:紳士服合同展の「ピッティ」ですが、近年ライフスタイルに特化したスペースを設けるようになっています。今回は、英ロンドン発のプラットフォーム「ニーズ アップ」がキュレーションした、ランニングメーカーのギアなどを集めたエリアがありました。「ピッティ」がスポーツを取り上げるのは新鮮でしたし、もともと好きなので、ランニングイベントにも参加しました。

五十君:「ピッティ」に集う紳士たちは、きっとめちゃくちゃオシャレですよね。ハイファッションの文脈でも注目されている「サティスファイ」的なスタイルなのでしょうか?

欧米ではみんなでワイワイ走る

大塚:なじみのブランドで普段着ているものという感じ。オシャレでした。「オン(ON)」と「ロエベ(LOEWE)」のコラボアノラックで参戦した僕がちょっと浮いちゃうくらい(苦笑)。彼らに混じって走ると、自分もイケてる気分になってきて。参加者は猛者ばかりで、余裕で話しながらハイペース。僕も普段からそこそこ走っているのに、正直ついて行くので精一杯でした。日本の街や公園では黙々と走る人多く、欧米ではみんなでワイワイ走る文化があるのかなと感じました。最後はみんなでオシャレなカフェでのホットコーヒータイムだったのですが、僕が日本で走る際は絶対しないです。でも気分が良かったです。

五十君:いいですね。ランニングは体にも心にも良く、取材した人たちが全員心からランニングを推していて、清々しかったです。シューズの開発競争も激化していて、すごく面白い市場です!

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イタリアで体感した欧州のランニング文化

毎週発行している「WWDJAPAN」は、ファッション&ビューティの潮流やムーブメントの分析、ニュースの深堀りなどを通じて、業界の面白さ・奥深さを提供しています。巻頭特集では特に注目のキーワードやカテゴリー、市場をテーマに、業界活性化を図るべく熱いメッセージを発信。ここでは、そんな特集を担当記者がざっくばらんに振り返ります。(この記事は「WWDJAPAN」2025年2月24日号からの抜粋です)

五十君:東京マラソン開催を前にランニング市場を特集しました。日本のランニング人口はコロナ禍がピークだったようですが、米「WWD」や海外の媒体を見ると盛り上がっているムードで、日本人が熱狂する箱根駅伝は、中国や台湾などでもコンテンツとして楽しまれているようです。新興国が豊かになるとランニング人口が増えますし、ブランドとしての先進性を証明するカテゴリーとして、スポーツ企業はどこも注力しています。1月にイタリアで行われた「ピッティ・イマージネ・ウオモ(PITTI IMAGINE UOMO)」でもランニングイベントがあったんですよね?

大塚:紳士服合同展の「ピッティ」ですが、近年ライフスタイルに特化したスペースを設けるようになっています。今回は、英ロンドン発のプラットフォーム「ニーズ アップ」がキュレーションした、ランニングメーカーのギアなどを集めたエリアがありました。「ピッティ」がスポーツを取り上げるのは新鮮でしたし、もともと好きなので、ランニングイベントにも参加しました。

五十君:「ピッティ」に集う紳士たちは、きっとめちゃくちゃオシャレですよね。ハイファッションの文脈でも注目されている「サティスファイ」的なスタイルなのでしょうか?

欧米ではみんなでワイワイ走る

大塚:なじみのブランドで普段着ているものという感じ。オシャレでした。「オン(ON)」と「ロエベ(LOEWE)」のコラボアノラックで参戦した僕がちょっと浮いちゃうくらい(苦笑)。彼らに混じって走ると、自分もイケてる気分になってきて。参加者は猛者ばかりで、余裕で話しながらハイペース。僕も普段からそこそこ走っているのに、正直ついて行くので精一杯でした。日本の街や公園では黙々と走る人多く、欧米ではみんなでワイワイ走る文化があるのかなと感じました。最後はみんなでオシャレなカフェでのホットコーヒータイムだったのですが、僕が日本で走る際は絶対しないです。でも気分が良かったです。

五十君:いいですね。ランニングは体にも心にも良く、取材した人たちが全員心からランニングを推していて、清々しかったです。シューズの開発競争も激化していて、すごく面白い市場です!

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King Gnu常田が「マーロ」CMに再び オリジナルグッズのプレゼントキャンペーンも

ネイチャーラボが手掛けるメンズケアブランド「マーロ(MARO)」は3月1日、ロックバンドのKing Gnuや、MILLENNIUM PARADE(ミレニアムパレード)を主宰するアーティストの常田大希が監修および出演する第2弾CM「この男、やってます。」篇を公開する。

「マーロ」新CM
常田が演技初挑戦

同CMは、1970年代後半から、80年代の刑事ドラマや映画を思わせる仕上がりで、常田が演技に初挑戦した。

常田は、「今年も宜しくマーロ。去年も奇妙ではありましたが今年はより⼀層奇妙な撮影になった。監督はマイメン佐々⽊集。まさか普段から職質されてきた経験が活きる事になるとは。ありがとうMARO! LOVE!」とコメントしている。

King Gnuのツアーと連動
キャンペーンを実施

また3月1日〜4月9日の期間、常田が所属するKing Gnuのライブツアー「キングヌー ライブハウス ツアー 2025 クラブ ヌー エディション」と連動したキャンペーンを実施する。オリジナルデザインのラベルステッカー付属の商品を購入し応募すると、常田が監修したKing Gnuと「マーロ」コラボのバスローブ(A賞、200人)、オリジナルアヒルとステッカーのセット(B賞、300人)を抽選でプレゼントする。

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「アネッサ」のブランドミューズにXGが就任 4月1日からテレビCMも放送

資生堂の日焼け止めブランド「アネッサ(ANESSA)」は2月28日、7人組ガールズグループのXGをブランドの新ミューズに起用すると発表した。また新ミューズ就任に伴い、4月1日からTVで放送を予定するCM2本とブランディングムービーを公開する。

ムービーではキレのあるダンスを披露

今回は、“アネッサ パーフェクトUV スキンケアジェル NA”を紹介する「とけあうハーモニー」編と、“アネッサ パーフェクトUV スキンケアミルク NA”を紹介する「これが、パーフェクトUV」編の2パターンに加えて、60秒の新ブランディングムービー「輝いている人は、楽しんでいる人だ」編を制作。同グループが昨年11月にリリースしたミニアルバム「AWE」の収録曲「IS THIS LOVE」を「アネッサ」グローバルキャンペーンソングとして採用し、白と青を基調とした衣装に身を包んだメンバーが、太陽の下でエネルギッシュなダンスを披露する姿を写した。なお、このCMだけのアカペラバージョンとダンスシーンは初公開となる。

映像に登場する“アネッサ パーフェクトUV スキンケアジェル NA”、“アネッサ パーフェクトUV スキンケアミルク NA”は、新技術の「オートリペア技術」を搭載する日焼け止め用アイテム。表情の動きによって目元や口元に塗った日焼け止めにヨレが生じ、その隙間から紫外線が入り込んでいる点に着目し開発された同技術は、UV膜のヨレや隙間を自動修復する。

新ブランドムービー

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「コスメデコルテ」が”艶とベージュ”にこだわったネイルアイテム発売 ポリッシュ22色や爪用美容液など

「コスメデコルテ(DECORTE)」は4月16日、“一人ひとり違う肌と骨格を美しく魅せる”というブランドのメイクアップフィロソフィーを受け継いだ新しいネイルアイテムを発売する。手肌全体を美しく魅せるネイルラッカーやトップ&ベースコート、複合的な爪の悩みをケアするネイルセラム、爪への負担感を軽減したリムーバーの全5品。気品あふれる麗しい手もとを演出するため、“艶とベージュ”にこだわった。

爪から手肌全体を上品に魅せる“スキニフィック ネイルラッカー”(各3300円)は、肌なじみの良いスキントーンの22色を用意。肌の色と血色感が自然に溶け込み、上品でエレガントな指先に導く。発色や持ちの良さ、速乾性、爪への負担感のなさ、塗りやすさまで配慮し、滑らかな塗り心地をかなえるブラシを新開発した。

トップ&ベースコートは美しい艶と光沢感を宿し、ぷっくりとした膜厚に仕上がるアイテムだ。透き通るクリスタルのような輝きを放つ“クリスタルラッカー”(3300円)と、くすみのないピュアな血色感をもたらす“ロージーラッカー”(3300円)の2種をラインアップする。

乾燥や荒れ、割れ、二枚爪などの複合的な悩みをケアする爪用の美容液“リペア ネイルセラム”(4400円)と、ネイルをオフしながら潤いを与える“トリートメント ネイルリムーバー”(3300円)も販売する。

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「コスメデコルテ」が”艶とベージュ”にこだわったネイルアイテム発売 ポリッシュ22色や爪用美容液など

「コスメデコルテ(DECORTE)」は4月16日、“一人ひとり違う肌と骨格を美しく魅せる”というブランドのメイクアップフィロソフィーを受け継いだ新しいネイルアイテムを発売する。手肌全体を美しく魅せるネイルラッカーやトップ&ベースコート、複合的な爪の悩みをケアするネイルセラム、爪への負担感を軽減したリムーバーの全5品。気品あふれる麗しい手もとを演出するため、“艶とベージュ”にこだわった。

爪から手肌全体を上品に魅せる“スキニフィック ネイルラッカー”(各3300円)は、肌なじみの良いスキントーンの22色を用意。肌の色と血色感が自然に溶け込み、上品でエレガントな指先に導く。発色や持ちの良さ、速乾性、爪への負担感のなさ、塗りやすさまで配慮し、滑らかな塗り心地をかなえるブラシを新開発した。

トップ&ベースコートは美しい艶と光沢感を宿し、ぷっくりとした膜厚に仕上がるアイテムだ。透き通るクリスタルのような輝きを放つ“クリスタルラッカー”(3300円)と、くすみのないピュアな血色感をもたらす“ロージーラッカー”(3300円)の2種をラインアップする。

乾燥や荒れ、割れ、二枚爪などの複合的な悩みをケアする爪用の美容液“リペア ネイルセラム”(4400円)と、ネイルをオフしながら潤いを与える“トリートメント ネイルリムーバー”(3300円)も販売する。

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サロン発ブランドの世界進出には何が必要? 「ウカ」「ネジュ」の両トップが考える

PROFILE: (左)渡邉弘幸/ウカ代表取締役CEO (右)パク・ネジュ/ヘアスタイリスト・「ビット&ブート」共同創業者兼共同CEO

(左)渡邉弘幸/ウカ代表取締役CEO<br />
(右)パク・ネジュ/ヘアスタイリスト・「ビット&ブート」共同創業者兼共同CEO
PROFILE: 左:(わたなべ・ひろゆき):東京都出身。明治大学卒業後、博報堂に入社。2009年の退社後、夫人でありネイリストとして活躍する渡邉季穂(わたなべ・きほ)の祖父が創業した向原(現・ウカ)に副社長として入社。美容室「エクセル」からトータルビューティサロン「ウカ」へのリブランディングのほか、教育機関「ウカデミー」、オリジナルプロダクト・サロンメニューの開発を担うR&D、「ウカフェ」の立ち上げなどに尽力する。14年から現職 右:EXOやBTS、パク・ボゴムなどを担当するトップヘアスタイリスト。サロン勤務、アシスタントを経てフリーランスに転身し、名だたる芸能人のヘアスタイリングを約20年間手掛けている。 2018年に韓国・清潭洞で美容室「ビット&ブート」をオープンし、清潭洞で売上No.1になるまで成長させた。世界的に活躍する今も、常に新しい技術を研究・提案し、話題のヘアスタイルを作り出している。公式ユーチューブ登録者数は20万人(25年1月現在)

韓国ソウル・清潭洞(チョンダムドン)にある美容室「ビット&ブート(Bit & Boot)」のパク・ネジュ(Park Naejoo)共同創業者兼共同CEOは、BTSやルセラフィム(LE SSERAFIM)、パク・ボゴム(Park Bo-Gum)らのヘアを担当する韓国人ヘアスタイリストだ。2023年には自身のヘアケアブランド「ネジュ(NEJOO)」を立ち上げ、翌年日本で泡タイプのヘアトリートメントの取り扱いを開始すると、1週間で1万本を販売するなど勢いを増し、販路を拡大している。

一方で、日本のトータルビューティサロン発ブランドとして海外進出を本格的に目指すのがトータルビューティカンパニー「ウカ(UKA)」だ。バックグラウンドは違えど、“サロン発”という共通点を持つ両社は、ブランドの世界進出をどのように実現させるのだろうか。ネジュCEOと、渡邉弘幸「ウカ」代表取締役CEOが語り合った。

「ウカ」と「ネジュ」
互いの根底にある考え方

WWD:ネジュCEOが「ウカ」を知ったきっかけは?

パク・ネジュ「ビット&ブート」共同創業者兼共同CEO(以下、ネジュ):私がプロデュースするヘアケアブランド「ネジュ」で働く日本人スタッフが、「ウカ」の製品を紹介してくれた。出張で日本を訪れる機会が多く、百貨店などで見かけることも多々あり、日本的で素敵なブランドだと思っていた。ちなみに、「ウカ」という名前はどういう意味なのかすごく気になっている。

渡邉弘幸「ウカ」代表取締役CEO(以下、渡邉):サナギから蝶へと変わることを日本語では“羽化(うか)”という。一人一人がより美しく輝き、蝶が花から花へと受粉の手伝いをするように、世の中に美を広める存在になっていけたらという思いを込めた。ロゴも蝶をモチーフに、“Excellent Beauty”の頭文字“E”と“B”を一筆描きで表現した。

ネジュ:エコフレンドリーなブランドイメージを持っていたので、無限大のマークに由来するのかと思っていた。製品のことは知っていたが、サロンには今回初めて訪れた。ミニマルで美しいデザインが素敵だった。ヘアケアに留まらず、トータルビューティブランドとして存在価値を高めているのが伝わってくる。

渡邉:創業して79年になるが、理容室から始まり、現在ではヘア、ネイル、ヘッドスパ、アイラッシュ、エステティックを提供している。ビジョンは「うれしいことが、世界でいちばん多いお店」。「ウカ」ではお客さまに、美に関するさまざまなサービスを提案している。東京都港区でビジネスに励みながら、プライベートな時間も大切にするお客さまが、継続的に訪れやすいトータルビューティサロンを目指している。

ネジュ:韓国では、美にまつわるあらゆる機能が集まるサロンはまだない。あったとしても、美容室の片隅にネイルがあるぐらい。エステという肌にまつわる施術に関しては、なおさら別のカテゴリーになる。スカルプケアも同様だ。

WWD:理容室から始まった「ウカ」は、どのようにして今のブランド体系になっていったのか?

渡邉:結局のところ髪は頭皮から生えてくるし、爪も肌と結びついている。土台を整えることを重視する発想から、スカルプケアやスキンケアにまで至った。またお客さまと長く付き合い、美に関してトータルでプロデュースをしたいという気持ちをスタッフ全員が持っている。ホームケアが生まれたのも、サロンワークの中で耳にしたお客さまの要望をかなえ、必要なものを提供するためだった。

ネジュ:サロンを介してお客さまと接点が持てるのは素晴らしいことだ。私は7年ほどフリーランスで仕事をした経験から、ビジネスについては少し慎重な部分がある。「ウカ」を率いてアイデアを具現化する渡邉さんの実行力を見習いたい。

渡邉:サロンを経営しているおかげで、目の前のお客さまが何を求めているかが、技術者を通じてダイレクトに伝わってくる。同じ組織の中に美容師がいるからこそのビジネスモデル。技術者・サロンが「ウカ」のビジネスの源泉だ。

ネジュ:とても共感する。僕はサロンを運営する上で大切にしていることが2つある。1つ目は、お客さまに対して胸を張って製品をおすすめできる場所であること。2つ目は、アシスタント含め、仲間との共同体を作ることだ。

渡邉:その考えは私たちも同じだ。僕は技術者ではなく経営者なので、スタッフがアイデアを共有しやすい雰囲気作りや、やりたいことを実現できる環境作りに取り組むのが役目。皆の意見をできる限り早いスピードで具現化することが仕事の中心だ。僕が「ウカ」に携わるようになって15年経つが、僕を含む経営側と現場の技術者やサロンスタッフの歯車がようやくかみ合ってきた。だからこそ、次のステップとして今年は海外進出に取り掛かりたい。

WWD:まずはどこへ進出する?

渡邉:4月からアメリカでの展開をスタートする。アメリカの全人口のうち、非白人比率は急速に伸びており、中でも人口と所得が伸びているのはアジア人だという。人口が急増しているアジア人に対してアプローチすることはマーケティング的にも正しいと判断し、在米パートナーとともに進出を決めた。数々のスターを顧客に持つネジュさんは、K-POPを通じてそういった変化を目の当たりにしているのでは?

ネジュ:私がアメリカで成功できたのは個人の力ではなく、担当アーティストの人気と相関している。彼、彼女らと一緒に仕事をしながらアメリカを回っていると、有色人種のファンがかなり多いことに気付く。渡邉さんが話していることは一理あると思う。

WWD:韓国でも変化を感じる?

ネジュ:ソウルにある自分のサロン周辺にも、有色人種の観光客が多い。彼、彼女らが韓国に来る理由は主にファッションとビューティの2つ。20代前半〜30代前半の人が多く、ライフスタイルに重きを置き、自分にかける時間とお金に余裕がある、消費が活発な年齢層だ。彼らが旅土産として購入するものにも変化があり、最近はその国を代表するデザインのファッションやビューティアイテムが支持されている。

サロン発ブランドの
to Cアプローチ法

WWD:近年の韓国ビューティブランドの取り組みにはどのような傾向がある?

ネジュ:かつては成長のためにブランド同士がコラボレーションすることが多かったが、最近はポップアップが主流だ。大規模でなくても、短期間で集中的に開催している。バイラルになるようなインフルエンサーを起用したイベントを行うブランドも多い。

WWD:コラボからポップアップにシフトしている要因は?

ネジュ:近年はどのブランドも製品クオリティーが上がり、平均値が高くなっている。クオリティーを担保できているからこそ、その良さを消費者へと直接伝えることに焦点を当てるようになったのではないか。またチャネルが増え、オンラインで消費者と直接コミュニケーションを取る手段も多分にある。あえてコラボをせずとも、ブランドの世界観をしっかりと伝えることができる。

WWD:「ネジュ」のアイテムは、昨年春から日本での販売をスタートした。今後の戦略は?

ネジュ:現在はヘアトリートメント1種のみだが、7年間のサロン運営の経験を生かして、これからは製品開発も進めていきたい。今の販路はサロン向けのto Bがメインで、今後はto Cにも広げたい。

渡邉:日本ではサロン向けの商流が限られていて、販売代理店を介して取引されることがほとんど。さらに、to C向けの製品は美容室では販売したくないという珍しいマーケティング事例がある。そうなると、to Cで拡大しようと考えたときに、サロン流通のビジネスは諦めなければならなくなる。競合のサロン製品を扱うところも少ないため、サロン流通を貫くなら、自分のサロンを大きくするしかない。

当初は、僕もサロン向けの流通でビジネスが成功できると思いアプローチをかけたが、全く相手にされなかった。ならば、自分たちで独自のto C向けの流通を開拓しようとスタートしたのが15年前。サロンを構える港区の消費者が注目しているセレクトショップに卸したり、アーティストとコラボレーションしたり、消費者に興味を持ってもらえるような製品設計とPR活動を地道に積み重ねた。

WWD:「ウカ」がto C路線へとシフトする中で工夫したことは?

渡邉:ターニングポイントになったのは、技術者がお客さまに製品を“サロンで”ではなく、“自宅で”どのように使うかを説明したことだ。話法を変えたことで、消費者は次サロンに来店するまでのセルフケア法を知れるようになり、これが奏功した。それから10年ほど活動を続けていたところ、コロナ禍に直面し、卸していた百貨店やセレクトショップが軒並み休業していった。そこで、自社製品を直接伝えるためECの強化に着手した。ここ5年は直営店に注力している。

ネジュ:なるほど。日本市場で成功している「ウカ」の取り組みは納得することばかりだ。渡邉さんが「ウカ」を育てたように、僕も10年後の「ネジュ」を今より発展させ、さらに進化するであろう「ウカ」の背中を追いかけていきたい。

渡邉:近いうちに一緒に製品を作ったり、また仕事ができたら。

ネジュ:ぜひ!私が美容の道へ進んだ当時、周りは皆ライバルだと思っていた。しかしこうやってキャリアを築いてきて思うのは、ライバルだけではないということ。先輩であり、後輩であり、それぞれから見習うことがたくさんある。「ウカ」ともパートナーのような関係になれたらうれしい。

PHOTOS : YUTA KONO

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「エスティ ローダー」のブライトニングラインが進化 “透明美肌”をかなえるローション&クリームを発売

「エスティ ローダー(ESTEE LAUDER)」は2月28日、ブライトニングとエイジングケアをかなえるスキンケアライン“シュープリーム プラス ブライト”をリニューアルし、ローション(100mL、1万7600円)とクリーム(50mL、1万7600円/リフィル50mL、1万5400円)を発売する。

同ブランドはシミやくすみなどの主な要因であるメラニンのほか、リポフスチンと糖化に着目。新たにザクロベリーエキスやビタミンを含む独自成分を配合し、リポフスチンの生成や糖化にアプローチする。シミや色むら、黄ぐすみ、ニキビ跡などの9つに働きかけ、“全方位”でブライトニングケアをかなえる。使い続けることで、透明感のある輝く美肌に導く。

“シュープリーム プラス ブライト RP ミルキー ローション”は、肌を柔らかく包み込む軽い乳液タイプで、“シュープリーム プラス ブライト RP クリーム”は、スフレのような軽くみずみずしいテクスチャーに仕上げた。どちらも上品なシトラスフローラルの香りで、スキンケア中も癒される香りを採用している。

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チヨダが他4社と靴業界向けのカーボンフットプリント算定・表示ルールを策定 

チヨダ物産は東邦レマック、TOSMAX、ダイマツ、山三商事とともに、環境省の令和6年度「製品・サービスのカーボンフットプリントに係るモデル事業」として参画し、靴業界を対象としたカーボンフットプリントの算定・表示ルールを策定した。27日にはその報告会を開催した。報告会には、賛同企業・団体としてチヨダ、ジーフット、シューマート、ワシントン靴店、カワノ、トモエ商事、日本ケミカルシューズ工業組合、東京都靴卸協同組合が参加をした。

カーボンフットプリントとは、Carbon Footprint of Products の頭文字で「CFP」と表され、商品の原材料調達から生産、流通・販売、使用、廃棄・リサイクルに至るまでの各段階で排出される温室効果ガスの量をCO2に換算したもの。統一のルールに基づいたCFP算定を行うことで、業界内の公平性を保ち、表示に同じマークを使用することによって分かりやすい情報提供を目指す。策定した同ルールは靴業界の企業・団体がCFPの算定を行う際や、その結果を表示する際に利用する考えだ。「消費者が脱炭素に貢献する製品・サービスを選択できる社会の実現に寄与し、靴業界全体が持続可能な社会の実現に向けて成長していけるよう引き続き努力する」と同社はコメントしている。

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シチズン時計の次期社長に大治氏

 

シチズン時計は、次期社長に、4月1日付で大治良高(61)常務取締役が就任すると発表した。2019年4月に就任した佐藤敏彦(69)社長は取締役相談役に退く。

東京都出身の大治次期社長は、1986年に新卒でシチズン時計に入社。香港やシンガポールでのグループ会社勤務を経たのち、同社の経営企画部長などの要職を歴任してきた。

なお同社は、社長交代の理由を「来年度から『中期経営計画 2027』をスタートするにあたり、グループ成長の核となる時計事業の成長戦略をより強力に推し進めるため」と説明している。

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中国・杉杉集団が法的整理、伊藤忠が出資

杉杉集団が再生型の法的整理の一つである「重整」手続きに入った。寧波市の人民法院が申請を受理した。2月27日、杉杉集団の上場子会社である寧波杉杉が発表した。今後、杉杉集団は裁判所が指定する弁護士事務所と会計事務所の管理下に入る。杉杉集団は中国の大手アパレルの一角を占め、現在はエレクトロニクス分野にも進出し、多角化していた。

杉杉集団は伊藤忠商事との関係が深く、2009年には伊藤忠が28%を出資し、持分法適用会社にしていた。現在は持分法適用会社からは外れており、現在の出資比率は伊藤忠が約12.2%、中国の現地法人が約2.2%の出資にとどまる。同社広報は「業績への影響は軽微」としている。

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「コヒナ」初の青山路面店は、隅から隅まで“小柄女性ファースト”な空間

小柄女性向けのD2Cブランド「コヒナ」はこのほど、東京・青山に初の常設路面店をオープンした。ゆったりと試着できるプライベートな空間をコンセプトに、スペイン語やイタリア語の“家”にちなんで「カーサ コヒナ」と名付けた。しばらくは週3回の予約制で営業する。

什器や店舗デザインまで
150cm女性基準

店舗面積は約100平方メートル。「コヒナ」はアパレルの丈感、バッグのストラップの長さやヒールの高さなど、すべての商品において小柄女性に似合う・スタイルよく見せる工夫が散りばめられている。それゆえ、ECベースでスタート(2018年)しながら、ファンからの試着を望む声は大きく、これまで積極的にポップアップストアを実施してきた。青山の常設店はブランドの商品のほぼフルラインアップを並べ、ニーズに応える。

男性の記者(身長高め)が店内の服を手に取ろうとすると、やや屈んだ体勢になることに気がつく。それもそのはず、ラックやインテリアは全てオーダーメイドで、150cmの女性が手に取りやすい高さにオーダーメイドで設計されているのだという。それだけでなく、試着室のフックも小柄女性の手が届きやすい高さに取り付けられており、壁面のグラデーションのデザインも、小柄な女性から美しく見えるよう調整されている。

ファンコミュニティーを醸成する空間に

店舗では先行予約や骨格・パーソナルカラー診断などのイベント実施も想定し、「ファンコミュニティーを醸成するための空間にしたい」と田中絢子ディレクター。ショールーム機能を持たせて、スタイリストや雑誌などへのリースにも対応する。

同ブランドは昨年9月に、中川綾太郎のnewnからサザビーリーグに譲渡され、現在は同社の新会社EGBAが運営する。今後2年以内に東京、大阪、名古屋など都市圏の商業施設を中心に、10店舗程度の展開を計画しているという。

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「コヒナ」初の青山路面店は、隅から隅まで“小柄女性ファースト”な空間

小柄女性向けのD2Cブランド「コヒナ」はこのほど、東京・青山に初の常設路面店をオープンした。ゆったりと試着できるプライベートな空間をコンセプトに、スペイン語やイタリア語の“家”にちなんで「カーサ コヒナ」と名付けた。しばらくは週3回の予約制で営業する。

什器や店舗デザインまで
150cm女性基準

店舗面積は約100平方メートル。「コヒナ」はアパレルの丈感、バッグのストラップの長さやヒールの高さなど、すべての商品において小柄女性に似合う・スタイルよく見せる工夫が散りばめられている。それゆえ、ECベースでスタート(2018年)しながら、ファンからの試着を望む声は大きく、これまで積極的にポップアップストアを実施してきた。青山の常設店はブランドの商品のほぼフルラインアップを並べ、ニーズに応える。

男性の記者(身長高め)が店内の服を手に取ろうとすると、やや屈んだ体勢になることに気がつく。それもそのはず、ラックやインテリアは全てオーダーメイドで、150cmの女性が手に取りやすい高さにオーダーメイドで設計されているのだという。それだけでなく、試着室のフックも小柄女性の手が届きやすい高さに取り付けられており、壁面のグラデーションのデザインも、小柄な女性から美しく見えるよう調整されている。

ファンコミュニティーを醸成する空間に

店舗では先行予約や骨格・パーソナルカラー診断などのイベント実施も想定し、「ファンコミュニティーを醸成するための空間にしたい」と田中絢子ディレクター。ショールーム機能を持たせて、スタイリストや雑誌などへのリースにも対応する。

同ブランドは昨年9月に、中川綾太郎のnewnからサザビーリーグに譲渡され、現在は同社の新会社EGBAが運営する。今後2年以内に東京、大阪、名古屋など都市圏の商業施設を中心に、10店舗程度の展開を計画しているという。

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ドイツ発カルチャー誌「リジコ」が東京・大阪でポップアップイベント開催 マーク・リーダー氏出演のDJイベントも

ドイツ・ベルリンを拠点とするインディペンデントカルチャー誌「リジコ(RISIKO)」は、ポップアップイベント「RISIKO POP UP JAPAN 2025」を、3月1、2日に東京・奥沢のアパレルやレコードなどを取り扱う「VIVA Strange Boutique」で、8、9日に大阪・新町のレコードショップ「Alffo Records」で開催する。また、大阪では9日にDJイベント「no RISIKO, no fun!」も開催予定だ。

「リジコ」最新号やドイツ発SF映画とのコラボアイテムを発売

同イベントでは、映画を特集した同誌最新号やバックナンバ―、関連アーティストのアイテムを販売するほか、ドイツ発のSFカルト映画「デコーダー」とのコラボグッズの先行販売も行う。また、昨年ベルリンで開催した最新号リリースイベントで展示した誌面の写真や、貴重な資料も鑑賞できる。

大阪で開催するDJイベントでは、Paperkraft,、犬オブダークネス、Kazuki、WATTAN、ナカシマセイジなど出演するほか、ゲストDJとして、同誌のコントリビューターであるイギリス人音楽プロデューサー兼ミュージシャンのマーク・リーダー氏を迎える。

「リジコ」は2021年にドイツ・ベルリンで創刊したインディペンデントカルチャー誌。毎号テーマに沿って、国籍や世代、ジャンルを超えたアーティストをピックアップし、独自の切り口でドイツのシーンを紐解く。日本だけでなく、イギリスやアメリカ、ヨーロッパの音楽ファンからも支持される。昨年11月29日には、5名の映画監督をピックアップし特集した最新号「RISIKO Issue 5 “BOX”」を発売した。

イベント詳細

◼️「RISIKO POP UP JAPAN 2025」
日程:3月1、2日
時間:14:00~19:00
場所:VIVA Strange Boutique
住所:東京都世田谷区奥沢5-1-4

日程:3月8、9日
時間:13:00~20:00(8日は19:00 まで)
場所:Alffo Records
住所:大阪府大阪市西区新町1-2-6 日宝ニュー新町ビル3F

◼️「no RISIKO, no fun!」
日程:3月8日
時間:20:00~
場所:Alffo Records
住所:大阪府大阪市西区新町1-2-6 日宝ニュー新町ビル3F
入場料:2,500円(ワンドリンク含む)

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エストネーションから若い世代に向けた新ハウスブランド「ユナス」

エストネーションは8月に新ハウスブランド「ユナス(UNIS)」をスタートする。メインターゲット は20〜30代前半。ジャケット&パンツのテーラードを軸に、ユニフォームなどのスポーティーなアイテム、古着やウィットに富んだ雑貨などをで提案。まずは「エストネーション(ESTNATION)」六本木ヒルズ店と大阪店に常設コーナーを設ける。

商品は全て日本製で、中心価格はアウター12ー15万円程度、トップス4万円、パンツ4万円。既成概念にとらわれないジャンル&カテゴリーミックスは、若い世代を意識したもの。「エストネーション」のセレクトショップ業態スタート(2001年)から20年以上が経過していることから、顧客のターンオーバーも意識し、次世代の顧客獲得を狙う。ファーストシーズンはオリジナル35型。MD全体の1割程度を占める買い付け品は「ティンバーランド」のブーツ、ビンテージジーンズ、女性向けのセルフプレジャーアイテムなどを仕入れ、提案に変化と意外性を出す。

「エストネーション」は、「コラム」「エッセンスオブラグジュアリー」などそれぞれが独自の世界観を持つハウスブランドをショップ内で展開している。「ユナス」はこれらと並ぶ規模と存在感を目指して、今後はブランド単体で切り出したポップアップ展開なども視野に入れる。

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エストネーションから若い世代に向けた新ハウスブランド「ユナス」

エストネーションは8月に新ハウスブランド「ユナス(UNIS)」をスタートする。メインターゲット は20〜30代前半。ジャケット&パンツのテーラードを軸に、ユニフォームなどのスポーティーなアイテム、古着やウィットに富んだ雑貨などをで提案。まずは「エストネーション(ESTNATION)」六本木ヒルズ店と大阪店に常設コーナーを設ける。

商品は全て日本製で、中心価格はアウター12ー15万円程度、トップス4万円、パンツ4万円。既成概念にとらわれないジャンル&カテゴリーミックスは、若い世代を意識したもの。「エストネーション」のセレクトショップ業態スタート(2001年)から20年以上が経過していることから、顧客のターンオーバーも意識し、次世代の顧客獲得を狙う。ファーストシーズンはオリジナル35型。MD全体の1割程度を占める買い付け品は「ティンバーランド」のブーツ、ビンテージジーンズ、女性向けのセルフプレジャーアイテムなどを仕入れ、提案に変化と意外性を出す。

「エストネーション」は、「コラム」「エッセンスオブラグジュアリー」などそれぞれが独自の世界観を持つハウスブランドをショップ内で展開している。「ユナス」はこれらと並ぶ規模と存在感を目指して、今後はブランド単体で切り出したポップアップ展開なども視野に入れる。

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100周年の「フェンディ」は、FFロゴを超えた「トリプルF」でキム時代のリアル主義をリセット

「フェンディ(FENDI)」が2025-26年秋冬コレクションを発表し、1925年創業のブランドは華々しく、100周年のアニバーサリーイヤーをキックオフした。

ショー会場は、リニューアルして面積は1600平方メートル超えと倍以上になったミラノ本社。往年のディスコのVIPルームようにグラマラスでゴージャスな空間を設え、メンズとウィメンズ全84ルックを発表した。クリエイティブ・ディレクションを担ったのは、フェンディ家3代目で現在はアクセサリーとメンズのアーティスティック・ディレクターを務めるシルヴィア・フェンディ(Silvia Fendi)。今回は昨秋退任したキム・ジョーンズに代わって、ウィメンズも手掛けている。

シルヴィアはショーに先駆けて、そして「フェンディ」のアイコンロゴのFFが「FUN FUR(毛皮で、楽しく)」という意味を持つことを踏まえ、「今回のファッションショーに名前をつけるとしたら、トリプルF。フラッシュバック(flashback)、そしてファスト・フォワード(fast forward)よ」と語った。「鮮明・鮮烈に過去を思い出し、未来に向かって爆速する」、そんなイメージなのだろう。

コレクションは、まさにトリプルFだった。

ファーストルックは、毛皮の工房だった祖業を思い出させる総毛皮のコート。ハイカラーが特徴で、「フェンディ」は“ペカン”と呼ぶストライプ模様が浮かぶ。まるで貴族のローブのようなハイカラーで力強い。序盤は、ファーをたっぷり使う。メンズでも毛皮のチェスターやロングストール、ウィメンズではペプラム裾のボディコンシャスなニットドレスの上にショート丈のファーブルゾンを羽織った。前任のキム・ジョーンズが目指した、ジャケットを中核としたクワイエットなリアリティ路線とは一線を隠し、シルヴィアが描く「フェンディ」の女性像はグラマラス。過去をフラッシュバックすることで、ここ数シーズンのイメージを一掃したかのようだ。ジャケットにラップスカートなどのフォーマルスタイルでも、ネップなど表面に特徴のある生地を選んで主張。ディップダイでグラデーションに染めたリブ編みのポロニットや、シャギーなモヘアのアンサンブル、毛足の長いウールで作ったパンツなど、主張のある、そしてクラフツマンシップを感じさせる生地を選び、レトロなカラーパレットとスタイルながら力強い印象を残した。

ファスト・フォワードは、メンズとウィメンズの境界線を廃した現代的なジェンダー志向や、軽やかな素材使い、その源泉となる進化し続けるクラフツマンシップで表現しているのだろう。中盤以降は随所にレースが現れ、ファーやシルクサテンと組み合わせたランジェリードレスに変わったり、官能的なブラウスに仕上げたり。メンズでもスパンコールなどの装飾を散りばめたカーディガンの下にはレースのポロシャツを合わせた。レースやシフォンと自由自在に組み合わせるべく、ファーは薄くなめし、毛を刈り込んで、パンチングを加えることで軽やかに。ランジェリードレスにも組み込んでいる。シェブロン柄や水玉のファーコートは、象嵌細工のように小さいファーパーツを組み合わせたもの。“ピーカブー”などのバッグにもファーをあしらった。

シルヴィアは、FFロゴに通じる持ち前のファンな要素にグラマラスやセクシーなどを加え、改めて「フェンディ」の多様で多彩な世界を表現した。ウィメンズの後任デザイナーは、一度シルヴィアがリセットし、白紙に戻した「フェンディ」の広大なキャンバスを手に入れ、101年目の歴史を紡ぐことになるのだろう。後任デザイナーの発表が待たれる。

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元ファッションバイヤーが手掛ける学芸大学のカレー屋「スパイスハット」が提案する“スパイス飲み”

カレーショップ「スパイスハット(SPICE HUT)」は、2017年に新宿二丁目で間借りのカレー屋としてスタートし、24年4月に学芸大学に実店舗オープンした。同店代表の小林二郎は、1990年代後半~2000年代にかけて裏原系ムーブメントを支えた原宿のセレクトショップ「メイド・イン・ワールド(MADE IN WORLD)」の元ファッションバイヤー。20年以上に渡り、世界12カ国を巡り、世界中の郷土料理を探求する中、インド料理に魅了されてスパイスを探求し、伝統的なインドカレーに独自のアプローチを加えたカレーをはじめ、グルテンフリー・無添加・無化調のスパイス料理を提供している。

その「スパイスハット」が提案するのがお酒と共にスパイス料理を楽しむ“スパイス飲み”だ。レギュラーの3種のカレー(リカバリーレモンチキン、リチャージポークマサラ、リフレッシュベジタブル)に加え、“フェンネル・クミン香るチキンハム”、“赤ワインとクローブを使ったカレー屋のスジ煮”、“10種のスパイスを効かせたチキンピクルス”、“レンズ豆・キュウリ・トマトのマリネ”などのおつまみを提供している。今回新たに、お酒との相性のよい“クミンポテトサラダ エッグのせ”、“ラペとパクチーのマスタードサラダ”、“もち米をまとったクミンシュウマイ”、“クミンブラウニー”が加わり、メニューがさらに充実。スパイス・トウガラシを加えて作るビールカクテル“チェラーダ”などのアルコールと共にぜひ“スパイス飲み”を楽しんでみてほしい。

「スパイスハット」のこだわり

「スパイスハット」ではヘルシーでありながら美味しさも追求し、スパイスが持つ力(効能)をやさしくカラダに浸透させる、そんな「今までにないカレー・スパイス料理を日本中に広めたい」というビジョンを掲げ、様々な効能のスパイスと食材をコンセプトにあわせてブレンドし、グルテンフリー・無添加・無化調にこだわったスパイス料理を提供。カレーに欠かせないスパイスは、種類を厳選した独自ブレンドのマサラ(複合香辛料)で香りを、辛さはブラックペッパーとカイエンペッパーで表現している。さらにスパイスへの火入れの温度と時間にこだわり、なめらかでやさしい味わいに仕上げている。

◼SPICE HUT(スパイスハット)
住所:東京都目黒区鷹番2-19-20ベルツリー2F
営業時間:(ランチ)11:30〜15:00、(ディナー)18:00〜21:00
定休日:水曜日

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SEVENTEENミンギュが「カルバン・クライン」2025年春のデニムキャンペーンに登場

「カルバン・クライン(CALVIN KLEIN)」は、韓国のボーイズグループSEVENTEENのミンギュ(MINGYU)を起用した2025年春のデニムキャンペーンビジュアルを公開した。ミンギュの起用は、2024年秋のデニムキャンペーンに続くものとなった。

撮影はファッション写真家のレスリー・チャン(Leslie Zhang)が担当。エフォートレスな中に大胆な捻りを加えたデニムスタイルに身を包んだミンギュが、ブランドのプレイフルな感性を表現している。

2025年春のデニムキャンペーン

1990年代にインスパイアされたストレートデニムには、白のロゴTシャツを合わせ少年のような印象に。“CKモノグラム”入りのデニムはセットアップで着用し、シャープな印象のスタイリングを完成させた。そのほか、ブラックのストレートデニムやバギージーンズなどを着用し、モダンでエッジの効いたコレクションの魅力を体現した。

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SEVENTEENミンギュが「カルバン・クライン」2025年春のデニムキャンペーンに登場

「カルバン・クライン(CALVIN KLEIN)」は、韓国のボーイズグループSEVENTEENのミンギュ(MINGYU)を起用した2025年春のデニムキャンペーンビジュアルを公開した。ミンギュの起用は、2024年秋のデニムキャンペーンに続くものとなった。

撮影はファッション写真家のレスリー・チャン(Leslie Zhang)が担当。エフォートレスな中に大胆な捻りを加えたデニムスタイルに身を包んだミンギュが、ブランドのプレイフルな感性を表現している。

2025年春のデニムキャンペーン

1990年代にインスパイアされたストレートデニムには、白のロゴTシャツを合わせ少年のような印象に。“CKモノグラム”入りのデニムはセットアップで着用し、シャープな印象のスタイリングを完成させた。そのほか、ブラックのストレートデニムやバギージーンズなどを着用し、モダンでエッジの効いたコレクションの魅力を体現した。

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熱狂のライブで観客を魅了するバンド、ファット・ドッグ(Fat Dog) その「音楽哲学」とは?

近年、才気あふれる若手バンドが相次いで登場しているロンドンのロック・シーン。中でもとびきりの“個性派”が、このボーカル&ギターのジョー・ラヴ(Joe Love)をフロントマンに擁する5人組、ファット・ドッグ(Fat Dog)だ。

「1曲の中で13曲も盗めば、誰も気づかない」。そううそぶく彼らのサウンドを例えるなら、“ハードコア・パンクのポゴ・ダンスと非合法のレイヴ・パーティーのサイケデリックなミックス”だろうか。さらに、EDMやシンセウェイヴ、インダストリアル・ミュージック、東欧のジプシー音楽などの影響と相まって押し寄せる狂騒感や原始的なエネルギーは、シェイムやブラック・ミディらを送り出した地元のライブハウス「The Windmill」の同輩と比べても際立ってユニークだ。あるいは、彼らの旺盛なクロスオーバーや折衷感覚は、クラクソンズやハドーケン!が活躍したUKインディーのY2K=ニューレイヴの記憶を思い起こさせるかもしれない。

アークティック・モンキーズやザ・ラスト・ディナー・パーティーを手掛けるジェームス・フォードを共同プロデューサーに迎え、昨年9月にリリースされたデビュー・アルバム「WOOF.(ウーフ.)」を携え、昨年12月に初のジャパン・ツアーを行ったファット・ドッグ。フロアも巻き込んで混沌としたうねりを生み出した圧巻のライブ・ショー。そのステージの数時間前、会場となった恵比寿のリキッドルームでジョー・ラブに話を聞いた。

エレクトロニック・ミュージックの影響

——ファット・ドッグの結成は2020年ですが、始めるにあたってはどんなビジョンがあったのでしょうか。

ジョー・ラブ(以下、ジョー):最初はソロでやりたかったんだ。その前にピーピング・ドレクセルってバンドを仲間とやっていて、3年ぐらい続いたのかな? でも、だんだんマンネリを感じてきて、もっと新しい音楽をつくりたいと思って、バンドの練習に行かなくなった。そしたら、ちょうどいいタイミングでお尻を蹴っ飛ばして、僕を追い出してくれて(笑)。

ただ、何もない状態からのスタートだったから、自分で全てをやらなくちゃいけない。それでエレクトロニック・ミュージックをつくり始めたんだ。ちょうどコロナ禍だったのもあったし、エレクトロニック・ミュージックってラップトップさえあればどこでも制作できるから、とても魅力的に感じたんだ。最初は1人で完結できる音楽がやりたくて、「まあ、ドラマーがいたら助かるかな」ぐらいしか思っていなかったんだけど、だんだん人が集まってきて、学生時代の友達がベースを一緒にやるって言ってくれて。初めてのライブは僕1人でやる予定だったんだけど、でもやっぱり誰かと一緒にステージに立つのは楽しいなって思ったよ。だからパンデミックの期間中は、単に自分だけのプロジェクトとして音楽をつくっている感じだったんだ。

——当時のロンドン、それこそ「The Windmill」のバンド・シーンは、ブラック・ミディやスクイッドなど群雄割拠の状況だったと思うんですが、その中で自分たちのカラーを出すためにはどんなことを考えましたか。

ジョー:そういうことは考えなかったかな。特に最初につくる音楽って、自分の人生経験からインスピレーションを得るものだと思うし。それに「The Windmill」みたいなところならどんな実験的なサウンドだって挑戦できると思ったんだ。とんでもなくハードでヘヴィな音楽や、ミュージカルみたいに聴衆を翻弄するような音楽でも、何だってね。

それに、プロモーターのティム(・ペリー)は観客の心をつかむのが本当にうまくて、ステージからステージへとスムーズに流れをつくり出すのが得意なんだ。ブッキングが曲づくりのモチベーションになる。次のライブはこの前よりも長めの時間をもらえるから、「じゃあ、あと3曲くらい新しい曲をつくって、観客をもっと楽しませなくちゃ!」みたいな感じにね。

——そうした「The Windmill」のバンド・シーンでも、ファット・ドッグは特にエレクトロニック・ミュージックの要素が大きなキーになっていますよね。

ジョー:僕の前のバンドは、ポスト・パンクっていうか、ちょっと暗い感じの音楽をやっていて。でもファット・ドッグでは、エレクトロニック・ミュージックとポスト・パンクを融合させたかった——まだそれが完璧に成し遂げられたわけではないんだけどね。

個人的に大好きだったのは、プロディジーやケミカル・ブラザーズ。それにアイ・ヘイト・モデルズ(I Hate Models)。あと、ジェフ・ミルズだね。 ジェフ・ミルズは、リキッドルームでライブをやったアルバム(「Live at The Liquid Room-Tokyo」)を出していて、いつも聴いてたから、まさか自分が同じ場所でライブをやることになるとは思わなかったよ(笑)。

実は、僕がエレクトロニック・ミュージックをつくり始めたのは12歳くらいの時なんだ。自分でなんでもできるし、それを自分で聴いて楽しむのが好きで、Deadmau5(デッドマウス)みたいな人たちにも影響を受けていた。それがきっかけでテクノにハマっていったんだよ。ちなみに、僕の隣人はテクノが大好きで、よく遊びに行ってたんだけど、彼はデトロイト・テクノにハマっていてよくかけてた。ジェフ・ミルズやリッチー・ホゥティン、プラスティックマンみたいなね。だから、ファット・ドッグの音楽は、そういう硬質なテクノとはちょっと違う、もっと柔らかい感じなんだ。でも、どちらも面白い音楽だよね。

——プロディジーについては、他のメンバーもみんな大好きだって言いますよね。

ジョー:ああ、彼らの曲はイギリスではすごく人気で、象徴的な存在なんだ。熱狂的なファンがたくさんいて、まるで教祖のような扱いをされている感じというか。僕は、エレクトロニック・ミュージックにライブ・パフォーマンスを組み合わせるのが大好きなんだ。ライブは、音楽をよりダイナミックに楽しめるから。実は彼らのライブは見たことがないんだけど、YouTubeの動画を見た感じだとすごく楽しそうで、素晴らしかったよ。

——かたや、ジェフ・ミルズに代表されるデトロイト・テクノというと、プロディジーとは対照的にシリアスなイメージが強いですよね。

ジョー:彼らはとてもシリアスだよね。もともとエレクトロニック・ミュージックは好きだったんだけど、そういう超真面目な——ほら、ドイツのテクノ・シーンみたいな、すごく厳格な雰囲気の音楽は、僕にはちょっと合わないところも正直あって。いつも黒ずくめで、笑うことすら憚(はばか)られるような感じというか。確かに、音楽に対して真剣に取り組むことは大切だけど、音楽はもっと楽しむものだと思うんだ。ずっと深刻な顔をしてたら楽しくないだろ? 1年12カ月の間、ずっとツアーを回ってるんだから、ジョークを言ったりして、たまにはリラックスして、面白い視点を持つことも大切だと思う。じゃないとつまらないよ。

——その「楽しむ」という部分も含めて、ファット・ドッグのサウンドの狂騒感、“過剰さ”みたいなものはハイパーポップに通じるところもあるように思うのですが、どうですか。

ジョー:ハイパーポップというよりは、東欧のエレクトロニック・ミュージック、特にポーランドやロシアのもの——スラブ・エレクトロニック・ミュージックが好きなんだ。テンポが速くて、音もでかい。そういうのをやりたくてバンドを始めたんだ。だから、個人的にはハイパーポップのファンではない。好きな要素はたくさんあるし、将来的にハイパーポップに影響を受けた音楽をやるようになることもあるかもしれないけどね。

——ちなみに、100gecs(ワンハンドレッドゲックス)とかは聴きますか。

ジョー:100gecsは好きだよ。僕にとってはいい音。キャッチーで覚えやすく、盛り上がる雰囲気がすごく気に入ってる。でも実際、ハイパーポップがどんな音楽で、どんなふうに曲ができているのか、あまりよく分かっていないんだ(笑)。

ファッションのこだわりは?

——ファット・ドッグというと、特に初めのころは、空手着や犬のマスク、修道女の衣装といった奇抜なコスチュームで話題を集めたところもありましたが、そもそもライブでそうした格好をするようになったきっかけは何だったんですか。

ジョー:最初の頃は、ただ酔っ払いをからかいたいみたいな、そんな悪ノリな感じで始めたんだ。でも、やるうちにだんだん派手な衣装だけが目立つ感じになって、本質を見失ってしまった気がしてきて。今は、空手着にカウボーイハットって、一見すると奇抜な組み合わせだけど、そこには自分たちの“決意”があるというか、正面切ってやれば決して仮装のようには見えないと思うんだ。空手の練習から帰ってきたから空手着を着てる、みたいな単純な理由じゃなくて——そういうのも嫌いじゃないんだけど(笑)、もっと深い意味がある。CraigslistやGumtreeのような地域ごとの情報などが掲載されているコミュニティーサイトでたまたま出会った人たちが、今は強い絆で結ばれて一緒に音楽をつくり始めた、みたいな。

——バンドを始めた頃と今とでは、自分たちの中でコスチュームの意味合いが変わった?

ジョー:派手なステージ衣装を着ていると、それが自分の一部だって錯覚してしまうことがある。まるで、その衣装が自分自身を表す仮面であるみたいな。でも冷静に考えれば、それはあくまで演じているだけで、自分の中でつくり上げたペルソナに没頭し過ぎるのは問題だと思う。だからステージの上の自分は、普段の自分とは別の、ちょっとクレイジーでエキセントリックなキャラクターなんだ。それに衣装があれば、これは分身のようなもので、自分自身である必要はないんだと思える。もしステージの上の自分と同じようにいつも生きていたら、きっと精神的に参ってしまうだろうね(笑)。実際の僕はとても冷静なんだ。

——ちなみに、オフのファッション、ワードローブのこだわりは何かありますか。

ジョー:え!? ないよ。見ての通りって感じで(笑)。香港と中国をツアーで回って来たばかりだから、荷物はできるだけ軽くしたかったし。ギターのペダルやラップトップは全て一つのバッグに詰め込んで、着替えも最低限だけ。セブンイレブンで買った靴下もまだ履けるし――ちょっと汚れてしまったけど(笑)、あと1日くらいは大丈夫かな。だけど、もうちょっとおしゃれな服を持ってくればよかったって、少し後悔してるよ(笑)。

ビジュアルコンセプトについて

——ファット・ドッグは、MVやアートワーク周りのビジュアルもとてもユニークです。SFやゲームの影響、サイバーパンク的なセンスを感じますが、その辺りのコンセプトについて教えてください。

ジョー:正直言うと、今までやってきたことの中には、周囲の期待や流行、プレッシャーに振り回されて、自分のやりたいことを諦めてしまうこともあって。例えば、シングルのアートワークはもっとシンプルでよかったのに、クレイジーなことをやろうとし過ぎてしまったり。でも、MVのシナリオは歌詞のストーリーをそのまま表現したものになっていると思う。ファット・ドッグの曲は架空の世界を描いているから、現実の世界に縛られる必要はない。ロンドンのバンドだからといって、必ずしもロンドンの街並みを背景にする必要はない。例えばブルーマン・グループを見ても、アメリカのバンドだって誰も言わないだろ?(笑)。だから現実味のないものにしたかったし、それは音楽にも役立っていると思う。バカなことをやってもいいし、歌詞もいつも気取ったものである必要はない。どんな意味でもいいし、現実を超えた自由な世界を描きたい。そうすることで、もっと遊び心のあるものになるし、リスナーも自由に解釈できる。何か分かった気になるような、そんな鼻につくようなものは書きたくないんだ。

——例えば、新曲の「Peace Song」のMVには巨大化した「犬」が登場しますよね。あれは強迫観念の象徴みたいな?

ジョー:あれはアルバムのアートワークと同じ犬で、僕とキーボーディストのクリス(・ヒューズ)があのMVのストーリーを書いたんだ。僕らの念頭にあったのは、今回はちょっと高めの予算をもらえそうだってことで(笑)。巨大な犬が人間を襲うSFの世界なんて、ちょっとクレイジーだよね。でも、アイデアを膨らませるうちに、犬にこだわり過ぎるのもなんだかなって気がしてきて。僕たちが表現したいのは、犬そのものじゃなくて、もっと普遍的な何かなんだ。巨大な存在、あるいは未知なる力。そういう抽象的な概念を、犬という象徴を使って表現したかったんだ。

ライブ&レコーディング

——そういえば、ジョーさんはデビュー・アルバムの「WOOF.」のプレスリリースで「俺の頭の中にあるアイデアと比べたら洗練され過ぎてる。俺の想定では、もっとめちゃくちゃなサウンドになるはずだった」とコメントしてましたね。

ジョー:アルバムの制作中は、同じ曲を何度も繰り返し聴き込むことになる。特にライブで演奏してきた曲は、ライブならではの熱量や臨場感を再現するのが難しい。ライブは、観客との一体感やその場の空気感が重要だけど、レコードはあくまで録音された音源だからね。だから、ただ音だけを大きくすればいいってもんじゃない。曲の中にエネルギーがあっても、中身が伴わないことがある。そこに感情やストーリーが込められていないと、いくら音に力強さがあっても、空っぽに聞こえてしまうからね。

——つくり直したい箇所も正直ある?

ジョー:そのことは考えないようにしている(笑)。レコーディングではいつもギリギリまで追い込まれるんだけど、今回は特に完成度の高い作品を目指し過ぎて、かなりの部分で修正を繰り返した。で、締め切りが迫っていることに気づいたのは、あと1日しかないという時で。焦りながらもなんとか完成させたものの、A&Rから「あと1時間半で仕上げろ!」と言われた時は、さすがに心が折れそうになったよ(笑)。でも、おかげで無駄な部分を削ぎ落とすことができて、曲の本質が見えてきた。自分ではよいと思っていた部分も、客観的に見ると、ただの自己満足だったのかもしれない。自分が聴いているものが、“誰にも聴こえない”ことに気づいたんだ。もしあのまま制作を続けていたら、最後には気が狂っていたんじゃないかな。おかげで今の自分には心が残っているんだから(笑)、あれでよかったんだと思うよ。

——もしかしてジョーさんの中では、ライブでめちゃくちゃにされることであのアルバムは本当の意味で完成する、という部分があるのかな、と。

ジョー:そうだね(笑)。今回のアルバムでは、ライブの熱気をそのままスタジオに持ち込もうとしたんだ。僕たちはライブ・バンドとして知られているから、ライブでしか味わえないエネルギーを音源に詰め込みたかった。僕たちが初めて「The Windmill」で演奏した時のことを思い出させるような、生々しく、ダイナミックなサウンドを目指してね。だからこのアルバムは、僕たちの音楽を初めて聴く人にもライブ会場にいるような臨場感を感じてもらえると思う。あの時の200人のお客をイメージしてつくった、ある種の“スモール・アルバム”に仕上がったというか。

——ファット・ドッグの生のエネルギーが凝縮されたアルバム。

ジョー:ただ、ライブとレコーディング、どちらがいいかと言われると、一概にどちらとも言えない。ライブは、アドリブや観客の反応によって生まれる予測不能な瞬間が魅力で、会場全体が一つになって大きな呼吸をしているような感覚がある。バンドとしてエネルギーを得る場所でもあり、それが跳ね返ってきて、さらに曲に磨きがかかる。特にボーカルは、ライブで鍛えられた方がより感情を込めて歌えるようになると思う。一方、レコーディングは、細部までこだわってつくり上げることができる。ライブではどうしても拾えない、繊細なニュアンスや音色を表現できる。

だから次のアルバムでは、もっとじっくりと曲づくりに取り組んでみたい。今はメンバー同士お互いに会い過ぎていると思うから、2カ月ぐらい離れて、それからアルバムをつくろうと思っているんだ。メンバーそれぞれが自分の部屋でじっくりと楽曲制作を行い、完成したものを集めてアルバムをつくる。そうすることで、また違ったタイプのアルバムができると思うんだ。

——さっきのエレクトロニック・ミュージックや歌詞の話ともつながるところだと思いますが、メンバーのクリスさんはアルバムのプレスリリースで「今の多くの音楽は知性に訴え過ぎる。(略)僕たちの音楽は、考える音楽とは正反対だ」と発言していますよね。このコメントにジョーさんが補足することはありますか。

ジョー:まあ、彼が言いたいのは、音楽は単に“聴く”ものではなく、“感じる”ものだってことだと思う。歌詞を聴いて「何を意味するのか?」とか、そういうことをリスナーに考えさせる音楽が多いんじゃないか、っていう。ただ、そうしたくないバンドもたくさんいて、僕たちの音楽ではただ純粋に楽しんでほしい。だってプロディジーのライブに行って、「この歌詞にはどんな意味があるんだろう?」なんて真っ先に考えないだろ? 全身で音楽を感じて、踊り狂いたい。歌詞の意味なんてどうでもいい。僕はただ、1時間のパーティーのように、その場の雰囲気を楽しみ、みんなと一緒に最高の時間を過ごしたいんだ。だから僕たちの音楽は、考え込むような暗い曲ではなく、もっとポジティブでエネルギッシュな曲を目指している。エレクトロニック・ミュージックのように、リズムが身体を自然と動かしてしまうような、そんな音楽をつくりたいんだ。今回のアルバムは、まさにその方向性を追求した作品だと言えると思うよ。

音楽制作において、常に「正しいやり方」があるとは限らない

——ちなみに、「The Windmill」のバンド・シーンが脚光を浴び始めた当時、ブラック・ミディやブラック・カントリー・ニュー・ロードのような、音楽の専門的な教育を受けたミュージシャンが多く活躍していたのが印象的だった記憶があります。例えば、そうした彼らと自分たちは違う、みたいな意識や自負があったりしますか。

ジョー:実は、中学生の頃、ブリット・スクールを訪問したことがあるんだ。入学を検討していたんだけど、さまざまな事情で別の学校に進学することになって。その学校はブリット・スクールとは全く異なる雰囲気で、少し荒れていたけど、音楽科だけは素晴らしかった。先日、香港でその時の先生に偶然会ったんだ、昔を思い出して、とてもシュールな感覚だったよ。

その時、もしブリット・スクールで学んでいたら、今の自分はどうなっていたんだろうって、そんなことを考えさせられたよ。ブリット・スクールでは、どうすれば音楽業界で失敗しないかを教えてくれる。でも、僕は音楽理論よりも、実際に楽器を演奏することや曲をつくることが好きだった。音楽業界で成功するためには、莫大な資金が必要になる場合もある。例えば、ギルドホール(音楽演劇学校)のような名門音楽学校に通うには、かなりの学費がかかる。そして、お金持ちの人たちは時間がある。特に家柄の良い人たちはね。でも、多くの労働者階級の人たちは、バンドに参加して必要な時間をかけて、ギャラなしで延々とギグをするような余裕はない。何もかもがあまりに高過ぎるから。

——ええ。

ジョー:だから、僕は自分のペースで好きな音楽を楽しみながら、音楽活動を続けてきたんだ。音楽は、お金をかけなくても誰でも楽しむことができるものだと思う。ブリット・スクールのように、無料で音楽を学べる機会があれば、もっと多くの人が音楽に触れることができるだろうし。音楽を通してさまざまなバックグラウンドを持つ人々が集まり、交流できる。そんな音楽の世界にこれからも関わっていけたらなって思うよ。

それに、エレクトロニック・ミュージックやハイパーポップのようなジャンルでは、技術的なスキルが高くなくても、誰でも音楽制作を楽しむことができる。むしろ、既存のルールにとらわれず、自由に音楽をつくっている人がたくさんいる。だから、彼らは自分で学んでいるし、自分自身の感覚を信じて、ただそれがいい音だと思うからやっているんだ。音楽制作において、常に「正しいやり方」があるとは限らない。大切なのは、自分が心地よいと感じるサウンドを追求すること。周囲から否定的な意見を言われたとしても、自分の音楽を信じるべきだし、自分にとってそれがいい音なら、それでいいんだ。僕はそう思う。

——ところで、ジョーさんのスクール・ライフはどんな感じだったんですか。

ジョー:音楽の授業は僕にとって特別な場所だった。好きなだけ音楽をつくることができたし、先生たちもそれを応援してくれた。でも、イギリスの学校教育全体で見ると、音楽は重視されていないように思う。みんな数学や英語といった科目ばかりに目が向いていて、自分の才能や興味のあることに目を向けることが難しい。僕は昔から数学や英語が苦手だったから、学校ではいつも苦労していたよ。

僕は、一つのことだけを極めるのではなく、さまざまなことに興味を持つのが大切だと思う。音楽もその一つだ。音楽の才能は、必ずしもビジネスの世界で成功するために必要なものではないかもしれない。でも、音楽は僕の人生を豊かにし、心の支えになっている。音楽業界は厳しい世界かもしれないけれど、自分のペースで音楽をつくり続けたいと思っている。

——そういえば、ジョーさんは前にインタビューで「(自分たちの音楽において)盗みはその大部分を占めている。1曲の中で13曲も盗めば、誰も気づかない」って話していましたね。

ジョー:まあ、僕たちは正直者ってことなんだと思う(笑)。逆に、多くの人たちは正直じゃないって話でね。

いい曲に出会うと、「自分もこんな曲をつくりたい!」って心が揺さぶられる。それは自然なことで、とてもいいことだと思う。でも、いざ実際に自分でつくってみると、全然うまくいかないことが多い。そんなテクニックはないから当然だよね。特に、好きなアーティストの曲を意識し過ぎてしまうと、どうしてもオリジナルな作品をつくることが難しくなる。この前もデヴィッド・ボウイの曲を“盗んで”曲を書いたんだけど、聴き比べてみると「どこが?」って感じで(笑)、全然違う曲だってことに気づかされて。

音楽って、どこかで誰かの影響を受けているものだから、完全にオリジナルな作品なんてないのかもしれない。大切なのは、自分の心を動かした音楽からインスピレーションを得て、それを自分なりに表現することだと思う。

PHOTOS:YUKI KAWASHIMA

デビュー・アルバム「WOOF.」

TRACKLISTING:
01. Vigilante
02. Closer to God
03. Wither
04. Clowns
05. King of the Slugs
06. All the Same
07. I am the King
08. Running
09. And so it Came to Pass
10. Land Before Time *Bonus track
https://www.beatink.com/products/detail.php?product_id=14050

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「ディースクエアード」2025-26年秋冬コレクション

「ディースクエアード(DSQUARED2)」が2025-26年秋冬コレクションを発表した。

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「ヴァンズ」とニコール・マクラフリンのコラボ第2弾 リサイクル素材を使用した“スリッポン”

「ヴァンズ(VANS)」は2月28日、サステナビリティとアップサイクルに焦点を当てたデザインを得意とするデザイナーのニコール・マクラフリン(Nicole McLaughlin)とコラボレーションしたコレクションの第2弾を発売する。同コレクションは、「ヴァンズ」ストア ハラジュクおよび、その他の取り扱い店舗と公式オンラインストアで扱う。

アウトドアに便利な機能を盛り込んだコラボアイテム

今回は、同氏が得意とする使用済みの素材を新たな価値のある製品へと生まれ変わらせるアップサイクルの理念と、遊び心ある機能的なデザインを融合したコレクション。目玉となるのは、「ヴァンズ」の定番モデル“スリッポン(SLIP-ON)”をもとに、 1970年代のビンテージハイキング用バックパックにインスピレーションを得たスニーカー“スリッポン MTE RS(SLIP-ON MTE RS)”(1万7050円)だ。 つま先部分にリュック式ポケットと⻑さ調節が可能なナイロンベルトを配したデザインが特徴で、ナチュラルなベージュとグレーブラックの2色をそろえる。

またクライミング用チョークバッグとしても使える2ウエイ仕様のバッグ(1万1550円)と、ポケットがアクセントのソックス(3300円)もラインアップ。なお、スニーカーのアッパーやバッグのボディーにはリサイクル素材を40%以上使用したキャンバス生地を採用した。

デザインを手掛けたニコール・マクラフリンは、今回のコラボについて「機能性とコンセプチュアルなアートやスタイルを組み合わせることが重要だ。多目的に使え、なおかつ楽しめるアイテムを作ることが、常に私の目標だった。このコレクションは、70年代のビンテージハイキングパックとその時代のアウトドアギアの美学にインスピレーションを得ている。DIYカルチャーと、人々が自分で更にカスタマイズできるようなデザインが大好きだ。みなさんにもぜひ自分らしくアレンジしてほしいし、どのようにパーソナライズされるのか、とても楽しみだ」と述べた。

キャンペーンビジュアルはミニチュアで表現

キャンペーンビジュアルは、“スリッポン MTE RS”が「キャンプに出かける」というストーリー設定のもと、ニコール本人が全ての撮影とスタイリングを手掛けた。シューズのポケットから次々と取り出されるミニチュアキャンプギアでアウトドアな一日を表現したほか、​同氏のアトリエもミニチュアで再現し、クリエイティブな制作過程もイメージした。

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「リーボック」×「アトモス」×「リフト」 唯一無二の“クラブ C”を発売

スニーカーショップの「アトモス(ATMOS)」は、「リーボック(REEBOK)」と日本のフィットネスインフルエンサーであるエドワード加藤がプロデュースする「リフト(LYFT)」とのトリプルコラボレーションとして、「リーボック」の人気モデル“クラブ C(CLUB C)”(1万8700円)を発売する。2月28日からアトモス各店およびオンラインストアで販売する。

ヒールやつま先などのパーツにはスエード素材を採用している。ベースのレザーアッパーには「リフト」のイメージを象徴する、ダンベルやプレートの模様や“Y”のロゴを型押しで表現。クリアソールを採用することで、裏面に”BORN TO LYFT”のメッセージロゴが透けて見えるようになっている。また3社のロゴを組み合わせたスペシャルロゴをデザインした、左右で異なるカラーのインソールを搭載。さらに、ヒールには左右でダンベルとプレートのオリジナルロゴを、側面にはイギリスと日本の国旗ロゴが施されている。イギリス発祥の「リーボック」の定番モデルが、原宿から世界へ発信するスニーカーショップと日本のフィットネス界をけん引するブランドとのコラボレーションによって唯一無二のショーズとして生まれ変わった。

アイテム詳細

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TOKYO BASEの新ブランド「リタン」 大人の女性に“曲線美”の提案

TOKYO BASEは、オリジナルの婦人服ブランド「リタン(RITAN)」の1号店を東京・青山に22日開いた。あす28日にはニュウマン新宿に2号店を開く。ターゲットはエイジレスとしながらも35〜40代の大人の女性の本来の美しさを引き立てるような服を提案する。

商品は曲線的なカッティングをうまく用いているのが特徴だ。ウエストが曲線的にシェイプしたベストやワンピース、脚線が独特のカーブを描くデニムパンツなどが目を引く。「リタン」を担当する片寄友香ディレクターは、海岸線や山並みなど自然の曲線美からインスピレーションを受けたと話す。「年齢を重ねると体形を隠す服を選びがちだが、『リタン』は曲線によって体の線をポジティブに美しく見せる服にした」という。透ける素材や肌を見せるカッティングの服も多い。

春夏物の平均価格帯はジャケット4万5000〜7万円、コート4万〜5万円、パンツ2万5000〜4万円、ワンピース3万〜4万円、ニット2万3000〜3万5000円。同社らしく日本製の高品質なものづくりにこだわり、全商品の品質表示タグに産地を表記する。

店舗の内装にも曲線美を取り入れる。ノットアホテルなどを手がけたGENERAL DESIGNが設計を担当し、R形状のタイルの壁や流線形のミラーやテーブルで曲線美を表現する。

片寄ディレクターは主に20〜30代前半を対象にしたオリジナルブランド「ユナイテッドトウキョウ」で実績を重ねてきた。同社にとっては新しい挑戦である大人の女性向けのオリジナルブランドで、新しい顧客の獲得を狙う。今後は東京、大阪、名古屋といった大都市を中心に多店舗化していく。

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TOKYO BASEの新ブランド「リタン」 大人の女性に“曲線美”の提案

TOKYO BASEは、オリジナルの婦人服ブランド「リタン(RITAN)」の1号店を東京・青山に22日開いた。あす28日にはニュウマン新宿に2号店を開く。ターゲットはエイジレスとしながらも35〜40代の大人の女性の本来の美しさを引き立てるような服を提案する。

商品は曲線的なカッティングをうまく用いているのが特徴だ。ウエストが曲線的にシェイプしたベストやワンピース、脚線が独特のカーブを描くデニムパンツなどが目を引く。「リタン」を担当する片寄友香ディレクターは、海岸線や山並みなど自然の曲線美からインスピレーションを受けたと話す。「年齢を重ねると体形を隠す服を選びがちだが、『リタン』は曲線によって体の線をポジティブに美しく見せる服にした」という。透ける素材や肌を見せるカッティングの服も多い。

春夏物の平均価格帯はジャケット4万5000〜7万円、コート4万〜5万円、パンツ2万5000〜4万円、ワンピース3万〜4万円、ニット2万3000〜3万5000円。同社らしく日本製の高品質なものづくりにこだわり、全商品の品質表示タグに産地を表記する。

店舗の内装にも曲線美を取り入れる。ノットアホテルなどを手がけたGENERAL DESIGNが設計を担当し、R形状のタイルの壁や流線形のミラーやテーブルで曲線美を表現する。

片寄ディレクターは主に20〜30代前半を対象にしたオリジナルブランド「ユナイテッドトウキョウ」で実績を重ねてきた。同社にとっては新しい挑戦である大人の女性向けのオリジナルブランドで、新しい顧客の獲得を狙う。今後は東京、大阪、名古屋といった大都市を中心に多店舗化していく。

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ユニクロ「UT」から「ドラえもん&ルーヴル美術館」コレクション Tシャツ4型を発売

「ユニクロ(UNIQLO)」のTシャツブランド「UT」は5月下旬、「ドラえもん」とルーヴル美術館との特別コレクション「ドラえもん & ルーヴル美術館」UTを発売する。「ユニクロ」一部店舗および公式オンラインで取り扱う。ドラえもんと仲間たちがルーヴル美術館を訪れ、アート鑑賞を楽しんだり、作品世界に入り込んだり、アートの世界を一緒に旅することができるTシャツコレクションだ。

“ドラえもん”たちが
ルーヴルの作品とともに

ラインアップは、“ドラえもん”と“のび太”が「モナ・リザ」を鑑賞するTシャツ(1500円)、“ドラえもん”が「サモトラケのニケ」を模した“のび太”たちの彫刻を制作するTシャツ(1500円)、同美術館のメインエントランス「ルーヴル・ピラミッド」の上を飛ぶTシャツ(1500円)、ヨハネス・フェルメール(Johannes Vermeer)の「天文学者」を“ドラえもん”で再現したTシャツ(1500円)の4型を制作した。

またコラボTシャツは、ルーブル美術館内のショップとオンラインショップで先行発売を実施する。詳細は公式サイトに記載する。

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ユニクロ「UT」から「ドラえもん&ルーヴル美術館」コレクション Tシャツ4型を発売

「ユニクロ(UNIQLO)」のTシャツブランド「UT」は5月下旬、「ドラえもん」とルーヴル美術館との特別コレクション「ドラえもん & ルーヴル美術館」UTを発売する。「ユニクロ」一部店舗および公式オンラインで取り扱う。ドラえもんと仲間たちがルーヴル美術館を訪れ、アート鑑賞を楽しんだり、作品世界に入り込んだり、アートの世界を一緒に旅することができるTシャツコレクションだ。

“ドラえもん”たちが
ルーヴルの作品とともに

ラインアップは、“ドラえもん”と“のび太”が「モナ・リザ」を鑑賞するTシャツ(1500円)、“ドラえもん”が「サモトラケのニケ」を模した“のび太”たちの彫刻を制作するTシャツ(1500円)、同美術館のメインエントランス「ルーヴル・ピラミッド」の上を飛ぶTシャツ(1500円)、ヨハネス・フェルメール(Johannes Vermeer)の「天文学者」を“ドラえもん”で再現したTシャツ(1500円)の4型を制作した。

またコラボTシャツは、ルーブル美術館内のショップとオンラインショップで先行発売を実施する。詳細は公式サイトに記載する。

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「ランコム」から崩れた膜を復元するUVカット下地が登場 独自技術を搭載

「ランコム(LANCOME)」は4月18日、紫外線カットに特化した“UV エクスペール”シリーズから新作“UV エクスペール エクストリーム シールド” [SPF50+・PA++++ 耐水性★★](50mL、1万2980円)を発売する。11日から公式オンラインストアで先行販売を行う。

革新のシールド技術搭載

“UV エクスペール エクストリーム シールド”は、磁石のように引き合う力に着目し開発した技術、マグネティック UVネットワークを搭載した日焼け止め下地だ。汗や水、こすれなどでUVブロック膜が圧力を受けると、プラスとマイナス分子が引き合う力で素早く崩れた箇所を復元し、隙なく紫外線から肌を守る。

UVカットしながら肌印象にアプローチ

UVカット効果に加え、ブライトニングに着目して次世代スキンケア成分を配合した。ナイアシンアミドが肌のくすみや色素沈着を改善し、バイオベースのタンポポ成分で肌に透明感と輝きを与えるほか、ピクサ種子がテカリ防止や毛穴ぼかしをサポート。暑い日でも快適に使えるよう、さらりとした軽やかなテクスチャーに仕上げた。

最先端の携帯端末をイメージしたボトルデザインには、虹色に輝く近未来的な“ランコムローズ”をアクセントに施した。

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「ランコム」から崩れた膜を復元するUVカット下地が登場 独自技術を搭載

「ランコム(LANCOME)」は4月18日、紫外線カットに特化した“UV エクスペール”シリーズから新作“UV エクスペール エクストリーム シールド” [SPF50+・PA++++ 耐水性★★](50mL、1万2980円)を発売する。11日から公式オンラインストアで先行販売を行う。

革新のシールド技術搭載

“UV エクスペール エクストリーム シールド”は、磁石のように引き合う力に着目し開発した技術、マグネティック UVネットワークを搭載した日焼け止め下地だ。汗や水、こすれなどでUVブロック膜が圧力を受けると、プラスとマイナス分子が引き合う力で素早く崩れた箇所を復元し、隙なく紫外線から肌を守る。

UVカットしながら肌印象にアプローチ

UVカット効果に加え、ブライトニングに着目して次世代スキンケア成分を配合した。ナイアシンアミドが肌のくすみや色素沈着を改善し、バイオベースのタンポポ成分で肌に透明感と輝きを与えるほか、ピクサ種子がテカリ防止や毛穴ぼかしをサポート。暑い日でも快適に使えるよう、さらりとした軽やかなテクスチャーに仕上げた。

最先端の携帯端末をイメージしたボトルデザインには、虹色に輝く近未来的な“ランコムローズ”をアクセントに施した。

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長澤まさみが進化した“アルティミューン“を体験 「『初めまして』というくらい全然違う」

「シセイドウ(SHISEIDO)」は3月1日、ブランドを代表する美容液“アルティミューン パワライジング セラム”(30mL、9900円/50mL、1万5180円/リフィル50mL、1万4630円)をリニューアル発売する。これを記念し、発表会を開催。ブランドアンバサダーを務める長澤まさみが登壇し、進化した美容液のお気に入りポイントや日頃から心掛けている美容法を紹介した。

進化した“アルティミューン”は「全然違う」

“アルティミューン パワライジング セラム”の進化した点は、椿油の搾りかすを日本酒で使用する麹菌“黄麹”を使い発酵し、美容成分へとアップサイクルした“発酵カメリアエキス”を新たに配合したこと。厳しい環境にもかかわらず力強く咲き誇る五島列島産の椿のエキスが、みずみずしく潤いに満ちた肌をかなえる。

一足先に同製品を使用した長澤は、「『初めまして』というくらい、これまでの“アルティミューン”と全然違います」と感想を述べ、特に進化を感じたポイントに浸透力を挙げた。「肌になじませると隅々まで潤い、使用を続けていると、自分の肌が乾きにくくなっている実感があります。肌がきれいだと、心も元気になるので、お守り的な存在として日々愛用しています」。

とにかく美容が好きだという長澤。「美容は努力をすれば結果が付いてくるし、自分に自信が持てるようになります。最近はスキンケアをする男性も増えてきているので、一緒に楽しみながら美容と向き合ってもらえたらいいなと思います」コメントし、日頃心掛けている美容法について聞かれると、「朝晩のスキンケア時間を楽しむということを大切にしています。また、スキンケアアイテムを選ぶときは自分の肌に合う製品なのか、本当に自分に必要なものなのかをしっかり見極めるようにしています」と回答した。

長澤まさみを起用した新テレビCMも放映

同ブランドは、長澤を起用した新テレビCMを3月1日から放映する。長澤の持つ自然体でしなやかな魅力と圧倒的な美しさで、革新的な技術を搭載した“アルティミューン”の力強さを表現した。

また、インフルエンサーやメディア限定の没入型イベント「アルティミューン グローバル プレローンチイベント」も開催した。サイエンスレベルでは語れない製品の特徴や研究開発の科学的知見を3つの部屋で体験するというもの。大迫力の映像や音、香りなどの五感で新しくなった“アルティミューン”を知ることができる。

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「ムウ ト アール」初の常設店舗が奥渋にオープン トータルライフスタイルを提案

ジュンが運営するユニセックスブランド「ムウ ト アール(M TO R)」は4月上旬、渋谷区富ヶ谷にブランド初となる常設店舗「ムウ ストア(MUU STORE)」をオープンする。オープン日や取扱商品などの詳細は後日発表する。

2022年にローンチした「ムウ ト アール」は、ジュン公式オンラインストアのジャドールジュン オンライン(J'ADORE JUN ONLINE)を中心にオフラインで商品を展開してきた。2022年9月には初のポップアップイベントを開催。その後も定期的にイベントを仕掛け、古着店や飲食店などジャンルを超えたカルチャーとの繋がりを作ってきた。

トータルライフスタイルを提案

今回出店地に選んだのは、代々木公園駅から徒歩5分ほどにある通称“奥渋”の愛称で親しまれているエリア。日々新しいカルチャーが生み出されてきたこの場所で、コミュニティーのハブとなるようなお店を目指したいという思いからこの地に決めた。

「ムウ ストア」では、「ムウ ト アール」のオリジナルアイテムやバイイングアイテムのほか、ビンテージのアパレル、アイウエア、時計、雑貨などをラインアップ。アイウエアは、レンズ交換にも対応する。また、ナチュラルワインの販売も実施し、アパレルにとどまらないライフスタイルを提案する。

“シアター”がテーマの内装は、デザインスタジオのフォーミュラ(FORMULA)を運営し、空間デザイナーとして注目を集めている柳澤春馬が担当。劇場などで用いられる舞台美術や装飾に着想し、空間にセクションを設けつつ可変性の高い什器を備えることで「ムウ ト アール」とともに作り続けていく場所に仕上げた。

店舗概要

■「ムウ ストア」

オープン日:4月上旬
住所::東京都渋谷区富ヶ谷1-43-2 EDIH富ヶ谷2階

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