サロン専売ヘアケアブランド「オラプレックス」が好調 プロからの支持がエンドユーザーへ

サロン専売ヘアケアブランド「オラプレックス(OLAPLEX)」が好調だ。2024年の売り上げは前年から大きく伸長し、過去最高を更新した。

「オラプレックス」は14年にアメリカで誕生。日本では、18年に販売代理店のプロジエが展開を始め、23年1月にオンライン販売をスタートした。現在、6000軒以上のヘアサロンで展開しており、店販も好調に推移しているという。

契機はコロナ禍だ。「ステイホームで美容室に行けなくなり、ホームケアアイテムの需要が高まった。すでにその製品力の高さで美容師さんからの支持を獲得していたため、彼らによる紹介やSNS投稿が話題を呼び、エンドユーザーに広がった」(水谷美月PR)。以降、著名人によるオーガニックな口コミなども後押し、売り上げは右肩上がりに成長している。

25年は、2月にミルクタイプの洗い流さないトリートメントと眉毛美容液を発売し需要拡大を狙う。

そのほか、新製品の発売も計画中だ。水谷美月PRは「(製品展開に関して)理・美容師を1番に考え、彼らを通してエンドユーザーのことを考えている。髪の毛を痛めずに好きなデザインをかなえるアイテムで、彼らをサポートしていきたい」と話す。

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韓国の人気ブランド「オープン ワイワイ」が日本初のポップアップを開催 限定アイテムも販売

韓国・ソウル発のファッションブランド「オープンワイワイ(OPEN YY)」は、日本初となるポップアップストアを2月8〜16日、渋谷パルコ 3階の「West Popup Zone」で開催する。

本ポップアップストアでは、2025年春夏コレクションの全ラインナップを展開。ボタニカルモチーフやフローラルアクセント、アップリケといったロマンティックなディテールを取り入れ、ブランドのシグネチャーであるソフトグランジの美学と融合させたアイテムをラインアップする。

また、ポップアップストアの開催を記念し、雑誌「STREET」や「FRUiTS」を創刊したフォトグラファー青木正一との特別なコラボレーションを実施し、ポップアップスペース内にて、今回のために制作された特別なフォトシリーズを展示する。

東京限定アイテム

さらに、東京限定アイテムとして、YYロゴ、絵文字の刺しゅう、特徴的なグラフィックを施した、キャップ、Tシャツ、ロングスリーブTシャツの3種を販売する。加えて、税込2万円以上購入した人には、数量限定のYYショッパーバッグをプレゼントする。

「オープン ワイワイ」とは

「オープンワイワイ」は、2020年にキム・ジヨンとキム・ボヨンの姉妹によってソウルで設立されたブランド。当初は「ザオープン・プロダクト(TheOpen Product)」というブランド名だったが、23年6月に現在のブランド名に変更。このブランド名は、創設者の名前に由来しており、彼女たちが大切にする姉妹の絆と、それが芸術的インスピレーションの源であることを象徴している。2人に共通する「Young」という名前は同音異義語であり、同じ発音ながら異なる2つの意味を持つ。最初の「Y」は「明るさ」を意味し、もう一方の「Y」は「花のつぼみ」を意味し、ブランド名の「オープンワイワイ」は、美の多様性と個人が持つ多面的な魅力を表現している。

■「オープン ワイワイ」ポップアップ
会期:2月8〜16日
場所:SHIBUYA PARCO West Popup Zone
住所:東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷パルコ3F

青木正一とのコラボルック

「オープン ワイワイ」2025年春夏ルック

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「トーン」がメイクアップアーティスト福岡玲衣とのコラボコレクションを発売 限定のアイカラーやリップ、マスカラなど

「トーン(TO/ONE)」は2月7日、ヘアメイクアップアーティストの福岡玲衣とコラボレーションしたコレクション“クロマティック パラダイズ”を発売する。4色アイパレットやチーク、リップの限定色のほか、カラーマスカラやアイブロウマスカラの限定品が登場。ブランド公式ECのほか、コスメキッチン、ビープル、ゾゾコスメ、アットコスメトーキョー、同ショッピングなどのECと店舗で取り扱う。

4色アイシャドウパレットから限定2色

4色アイシャドウパレット“ペタル フロート アイパレット”(限定2色、各4180円)は、肌になじみやすいペールトーンカラー“EX04 テツナギ”と、透明感のあるプレイフルカラー“EX05 ヌリエ”の限定2色をそろえる。透け感のあるパール感とテクスチャーのコントラスト、濁らない発色でさりげなく個性を引き出す。

マイクロブラシのマスカラとアイブロウマスカラ

セパレートした仕上がりとカールキープをかなえるマスカラ“クリーミー カラー マスカラ”(限定1色、2750円)と、柔らかな抜け感をもたらすアイブロウマスカラ“クリーミー アイブロウマスカラ”(限定1色、2750円)はマイクロブラシを採用した限定品。軽い毛や短い毛もしっかりキャッチし、まつ毛、眉毛を1本ずつコーティングする。カラーマスカラは目元の印象を引き締める濃さとウォームな印象を両立するモーブピンクカラー“EX01 マバタキ”、アイブロウマスカラは眉毛の存在感を和らげるピーチベージュカラー“EX01 ウブゲ”を用意した。

限定の“ハイライトチーク”

透明感の際立つパウダーチーク“ペタル フロート ブラッシュ”(限定2色、各3300円)は、偏光パールをブレンドし、光と血色感をまとう“ハイライトチーク”として登場。自然な血色感を引き出すコーラルオレンジカラー“EX06 ホテリ”と、儚げな透明感を演出するピュアピンクカラー“EX07 ハカナイ”の限定2色をラインアップする。レッドやゴールド、パープルのパールが光がにじむように発色し、明るい肌印象に導く。

限定のリップグロスはレッドカラーのバリエーション

天然プランプ成分配合のリップグロス“ペタル ブルーミング グロス”(限定2色、各2750円)は、シックなレッドブラウンカラー“EX02 アクビ”と、ブルーパールがアクセントのレッドベージュカラー“EX03 ササヤキ”の限定2色をそろえた。ボリュームのある立体感と潤いに満ちた艶で唇を彩る。

商品一覧

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ユナイテッドアローズ4〜12月、営業利益38.1%増 気温に左右されない企画力が向上

ユナイテッドアローズの2024年4〜12月期連結業績は、本業のもうけを示す営業利益が前年同期比38.1%増の80億円、純利益が同19.0%増の50億円だった。例年以上に高温で推移した10〜12月、気温に左右されない商品企画に手応えがあった。特にジャケットやパンツ、ブラウス、カットソーなどの中軽衣料において、オン・オフのシーンを問わずに着られる提案が響いた。比重を増やしたシューズやバッグなどの服飾雑貨や、同社の35周年を祝う商材といった話題性のある商品も売り上げに貢献した。寒さが本格化して以降は、従来の防寒衣類に加え薄手のリバーコートやカーディガンなどを強化し広くニーズをカバーできたと見る。

売上高は同13.3%増の1129億円と、昨年11月に上方修正した予想を超えた。ユナイテッドアローズ単体の既存店売上高は同12.2%増、客数は同10.3%増だった。販売チャネル別では、注力しているOMO施策が実を結び、ネット通販(EC)が同17.9%増と堅調な伸びを見せている。昨年10月に“おもてなしアプリ”をコンセプトに公式アプリをリニューアルした。この1月にも来店時にEC上でお気に入りに登録した商品の在庫をアプリ上で確認できる新機能「店内モード」を追加し、利便性を向上させている。販管費はテレビCMなどの広告宣伝の強化や給与のベースアップなどで前年から10.9%増加したものの、売上高の伸調で販管費率は1.0%抑制した。

連結業績は好調に推移した一方で、子会社のコーエンは在庫評価損の計上などによる売上総利益率の低下、人件費や広告宣伝費の増加で増収減益だった。これを受け、従来予想は据え置く。25年3月期連結業績予想は、売上高1509億円、営業利益77億円、純利益45億円の見通し。来期(26年3月期)に向けても「柔軟な商品企画力を磨いていく」と松崎善則社長執行役員CEO。特にカジュアルウエアを軸とする「ビューティー&ユース ユナイテッドアローズ(BEAUTY & YOUTH UNITED ARROWS)」においては、「まだまだ改善の余地がある」と見る。

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LVMHが大阪・関西万博で「ルイ・ヴィトン」、「ディオール」など名だたるブランドを展示 職人技と創造性を讃える

LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)は、4月13日〜10月13日に開催される大阪・関西万博のフランス パビリオンでメーンパートナーを務めることを明らかにした。同イベントでは、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」「ディオール(DIOR)」「セリーヌ(CELINE)」「ショーメ(CHAUMET)」「モエ・ヘネシー(MOET HENNESSY)」の5ブランドの職人技と創造性を讃える展示を行う。

「ルイ・ヴィトン」と「ディオール」は、フランス パビリオンの常設展示の中心に2つの特別スペースを設け、1日2万人以上、総計約300万人の来場者数を目指す。

「ルイ・ヴィトン」は、建築設計事務所OMA(Office for Metropolitan Architecture)の建築家、重松象平とコラボし、日本とクラフツマンシップへオマージュを捧げた展示を展開。スペース内では、85個のトランクを配したライブラリーや、日本人アーティストの真鍋大度が手掛けるビデオインスタレーションの中心で“トランクのジオード”に命を吹き込み、幻想的な世界へと来場者を誘う空間を用意する。

「ディオール」は、クラフツマンシップと手仕事へのオマージュとして、「ディオール」の“バー”ジャケットを、ブルー、ホワイト、レッドの3色で展示するほか、象徴的な白いキャンバスと3Dプリントを用いて再解釈されたアイコニックな香水ボトルを使用したインスタレーションを用意。空間デザインは、ナタリー・クリニエール(Nathalie Criniere)が手掛け、デザイナーの吉岡徳仁の作品や写真家、高木由利子の作品を配置する。

さらに4月13日~5月12日は「セリーヌ」、9月1日~10月13日は「ショーメ」が特別展示スペースに参加するほか、「モエ・ヘネシー」はフランス パビリオンのホスピタリティパートナーとして、ビストロのメニューや特別イベントで提供されるワインとシャンパンのセレクションを手掛ける。

ベルナール・アルノーLVMHグループ会長兼CEOは、「2025年大阪・関西万博におけるフランス館とのパートナーシップは、フランスの卓越した職人技の歴史と伝統、模範性、革新性や文化的価値を伝える大切な機会となる。日本は私たちのグループにとって特別な存在。私たちは長年にわたり、文化交流とアイデンティティの尊重を通じて、日本の伝統と自然への愛をともに称えてきた。LVMHは年を重ねるごとに、より深く調和のとれた絆を築いている」とコメントした。

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「ファチュイテ」の朝用クリーム&乳液がリニューアル 守るだけでなく“日光を味方につける”独自処方を搭載

ビューティインフルエンサーやモデルとして活躍している藤井明子プロデュースのスキンケアブランド「ファチュイテ(FATUITE)」は、“ブライテスト”シリーズの日中用スキンケア2品から、朝用クリーム“マルチプロテクションデイクリームa”[SPF33・PA+++](50mL、8740円)と、朝用乳液“マルチプロテクションデイエマルジョンa”[SPF44・PA+++](50g、8740円)をリニューアルし、2月7日に発売する。

新たに独自処方を搭載&既存成分の強化

2品に共通する最大のリニューアルポイントは、紫外線や乾燥などの5大環境ダメージから「守る」機能はそのままに、新たに「味方につける」独自処方の“インテリジェントヴェール”を搭載したこと。太陽光を浴びるとビタミンCやEが弾ける特殊カプセルが紫外線などによる酸化から肌をケアし、空気中の水分をキャッチするバイオポリマーが肌の潤いを保持する。さらに、環境ダメージの侵入を防ぐ独自成分“ダメージシールド”や、肌の回復力を高めてハリと透明感のある肌に導く独自成分“レジリエンスコンプレックス”なども強化した。

両商品共に美容成分は共通で、乳液、美容液、クリーム、化粧下地、プロテクター、日焼け止めの1本6役を果たす。朝1回、顔から首まで塗布して約2カ月間の使用が可能だ。スリムなパッケージも特徴的で、旅行などのシーンにも持ち運びやすい形を採用している。

“デイクリームa”は、こっくりとしながらも肌にすっとなじむテクスチャーで、透明感のある上質な艶肌に仕上げる。“デイエマルジョンa”は軽めのみずみずしいテクスチャーで、肌に潤ったような艶を宿す。

“ブライテスト”シリーズ6品のリニューアルが完了

「ファチュイテ」は2021年に誕生したD2Cスキンケアブランドで、化粧水や乳液などの基礎化粧品から、シートマスクなどのスペシャルケアアイテムまで幅広く商品を取り扱っている。23年に東京・渋谷スクランブルスクエアと大阪・あべのハルカスに直営店をオープンし、24年には「イセタン ミラー メイク&コスメティクス(ISETAN MIRROR MAKE & COSMETICS)」に出店するなど、販路を広げている。

ブランド誕生から約3年が経った24年2月から、ブランドを代表する美容液“ブライテスト ファーストエッセンスa”(120mL、8910円)を皮切りに、“ブライテスト”シリーズの化粧水、クリーム、乳液などを順次リニューアルしてきた。今回の朝用スキンケア2品で同シリーズのリニューアルが完結する。

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伊藤忠傘下2社で新社長 ジョイックス福垣氏、ドーム井出氏

伊藤忠商事は、4月1日付で事業会社のジョイックスコーポレーションとドームの2社の社長交代を発表した。

英ブランド「ポール・スミス」などを運営するジョイックスコーポレーションの次期社長には、伊藤忠の執行役員ブランドマーケティング部門長の福垣学氏が就任する。2020年から社長を務めてきた塩川弘晃氏は、伊藤忠に帰任し、東アジア総代表補佐(華南担当)兼伊藤忠香港会社社長に異動する。

スポーツブランド「アンダーアーマー」のドームの次期社長には、伊藤忠のファッションアパレル第二部スポーツウェア課長の井出和仁氏が就任する。22年7月から社長を務める北島義典氏は、代表権のない会長に就く。

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「サロモン」からハイキングシューズとバックパック 温度計キーホルダーのノベルティーも

「サロモン(SALOMON)」は、2025年春夏コレクションから、ハイキングシューズ“エックス ウルトラ5 GTX(X ULTRA 5 GTX)”とバックパック“エアロトレック(AEROTREK)”を先行発売、これに伴いノベルティーキャンペーンを実施する。

ハイキングシューズ
“エックス ウルトラ5 GTX”

ハイキングシューズ“エックス ウルトラ5 GTX”(2万2000円〜)は、アッパーに軽量で耐摩耗性と耐久性のある“マトリックス(MATRYX)”素材を採用、インナーには“ゴアテックス(GORE-TEX)”メンブレンをインサートし、全天候への対応を目指した。また「サロモン」独自技術の“アクティブサポート(ACTIVE SUPPORT)”と“アドバンスドシャーシ(ADVANCED CHASSIS)”を組み合わせ、足の可動域に配慮、安定性も高めた。そのほか“コンタグリップ(CONTAGRIP)”が多様な地形とコンディションに対応、グリップとトラクションを発揮する。ミッドカットとローカット、またメンズではスタンダードフィットからワイドフィットまでをラインアップする。

バックパック
“エアロトレック”

バックパック“エアロトレック”(1万7600円〜)は、「サロモン」独自の特許技術である背面フレーム“アドバンスドエアシャーシ(ADVANCED AIRCHASSIS)”を採用し、体へのフィット感と最適な負荷分散を目指した。また背面に“ブレサブルコンフォート(BREATHABLE COMFORT)”システムを採用、背中への接地をメッシュレイヤーのみとし、蒸れの軽減も配慮した。メンズとウィメンズを合わせて、18〜40Lまで幅広い容量をラインアップする。

ノベルティー
温度計キーホルダー

ノベルティーは、温度計キーホルダーを用意する。取り扱い店舗で対象商品の購入者に向け、先着で数量限定配布、詳細は公式サイトに記載する。

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「フレデリック マル」の名作“ポートレイト オブ ア レディー”が誕生15周年 限定ボトルを発売

仏フレグランスメゾンの「フレデリック マル(FREDERIC MALLE)」は、ブランドを代表するフレグランス“ポートレイト オブ ア レディー”の15周年を祝して、同香水の限定ボトルとボディーバターを発売した。西武池袋本店や三越日本橋店、伊勢丹新宿本店など一部百貨店のフレグランスコーナーで扱う。

ブランドのシグネチャーカラーを用いた限定ボトル

2010年に誕生した「フレデリック マル」の世界的ベストセラー“ポートレイト オブ ア レディー”は、調香師のドミニク・ロピオン(Dominique Ropion)が制作。香りの中心となるローズは、100mLボトル1本に対して約400輪を贅沢に使用したほか、遊び心のあるブラックカラントやラズベリー、奥深いパチョリなども加えた、力強さあふれる香りだ。

15周年を記念した限定ボトルでは、ブランドのシグネチャーカラーであるレッドを大胆に用いてデザインを一新。気品あふれる香りを優雅なシルエットのボトルに収めた。数量限定で販売し、価格は100mLで5万3130円。

さらに今回は、同じ香りのボディーバター(3万1350円)も一部店舗で同時発売。シアバターがメーンの処方で滑らかなキメの肌へと導くほか、同じ香りのフレグランスと重ねることで、より奥行きのあるまろやかな香りを長時間楽しめるのも特徴だ。

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「グッチ」のサバト・デ・サルノ=クリエイティブ・ディレクターが退任 2年足らずで

ケリング(KERING)が擁する「グッチ(GUCCI)」は2月6日、サバト・デ・サルノ(Sabato De Sarno)=クリエイティブ・ディレクターが退任することを発表した。同氏は2023年1月に就任し、およそ2年でブランドを離れることとなった。ミラノ・ファッション・ウイーク中の2月25日に発表する25-26年秋冬コレクションは、ブランドのデザインチームが担当する。また、後任についてはいずれ発表する。

ステファノ・カンティーノ(Stefano Cantino)=グッチ最高経営責任者は、「サバトの『グッチ』への情熱と献身に深く感謝する。ブランドのクラフツマンシップと伝統を尊重してくれたことを、心からありがたく思う」と語った。

フランチェスカ・ベレッティーニ(Francesca Bellettini)=ケリング副CEOは、「サバトの忠誠心とプロフェッショナリズムに心から感謝する。『グッチ』の基礎をさらに強化してくれた彼の作品を誇らしく思う。これを土台に、ステファノと新たなアーティスティック・ディレクション(クリエイティブ面のトップ)は、『グッチ』を新たなファッションリーダーとなるべく導き、持続的な成長を構築していくだろう」と述べた。

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ヒットランキング番外編!美容医療クリニック7院が明かす、2024年最も売れた施術とは?

「WWDBEAUTY」で毎月のコスメ・スキンケア売り上げランキング「ヒットランキング」を担当しているが、今回はスピンオフ企画!リクルートが発行する「美容センサス 2024 年下期≪美容医療編≫」によれば、1年以内の美容医療の利用率は女性12.0%(前年比0.8ポイント増)、男性7.8%(前年比増減なし)と、ここ5年間緩やかな増加傾向にある。また23年と比較すると30代女性、15~19歳の男性がほかの年代に比べて大きく増加している。都内の人気クリニック7院に24年(1月1日~12月6日時点)に最も売れた施術とその背景を聞いた。

1.「ミニマム スキン クリニック(MINIMUM SKIN CLINIC)」

“ピコトーニング 全顔”(1回、4900円~)+“ケアシス-S ペップビュー 全顔”(1回、7920円~)

ピコトーニングはピコ秒で照射されるレーザーを照射することでメラニンを減少させ、シミやくすみ、色ムラ、肝斑を改善する治療法。ケアシス-Sは、「クライオエレクトロポレーション」というマシンで薬剤を真皮中層まで導入。薬剤のペップビューには、細胞の成長を促す「成長因子(グロースファクター)」が含まれるため、皮膚自体の細胞や組織の再生力・自己回復力を促進し、ハリと潤いのある肌へと導く。ほかの施術後に受けることで肌を鎮静化させ、回復を促す効果も期待できる。

「ピコトーニングはシミやくすみ、毛穴の開きが気になる人、美白や肌質改善を希望する顧客に支持されている。ダウンタイムがほとんどなく、施術後すぐにメイクができるので『仕事や予定があっても安心』という声が多い。当院の1年通い放題メニューが業界最安水準として口コミを通じて話題になり、ピコトーニング目当てで来院する人も多い。『ケアシス-S』は施術直後の肌の質感に感動する人がとても多く、リピーターが多い」(我喜屋璃香・ミニマムスキンクリニック看護師)

■銀座院、他1院
東京都中央区銀座7-8-13 ブラウンプレイス 6F

2.「ウォブクリニック(WOVE CLINIC)」

“ニードルRF(ポテンツァ)”(3万3000円)

高周波(RF)治療とマイクロニードル治療を組み合わせた治療法。複数のチップを悩みに合わせて使い分け、肝斑や毛穴、ニキビ痕、たるみ、小ジワなどの改善にアプローチする。

「基底膜の再構築によってメラノサイトの活性化を抑えることで、くすみや肝斑を改善。当院の顧客は肝斑に悩んでいる人が多い。肝斑の性質上、根本解決は難しいがその選択肢となりうるため支持された」(髙瀬聡子・ウォブクリニック中目黒 総院長)

■東京都目黒区中目黒1-10-23

3.「共立美容外科」

“二重埋没(共立式P-PL挙筋法ベーシック)”(両目、6万6000円/片目、4万6200円)

点(Point)と点(Point)を結んで二重の線(Line)を形成する線留めの手術法で、自然な二重のラインが長続きする。痛みや腫れが少ないと言われているまぶたの"挙筋(きょきん)”という場所に糸をかけ、超極細の麻酔針を使用するため「痛みをほとんど感じない」との声も。

「来院のきっかけを顧客に聞いてみると、『InstagramやTikTokで二重にできることを知った』など近年のSNS普及により、二重整形が身近なものになったことが要因の1つだと考えられる。また、以前当院で美容整形に関する意識調査を15歳〜25歳の男女150人に行った際に、整形をカミングアウトしているという割合は77.8%というデータもある。十数年前は美容整形をしていることを隠すような風潮があったが、今では比較的オープンになっている印象だ」(久次米秋人・共立美容外科理事長)

■新宿本院、他全国26院
東京都渋谷区代々木2-9-2 久保ビル7F

4.「銀座ケイスキンクリニック」

“ヒアルロン酸注入”(初回トライアル1本1mL、7万5000円/慶田院長施術・初回トライアル1本1mL、9万5000円)

ヒアルロン酸注入はシワやたるみ、ボリュームの減少といった加齢症状の改善、額や唇、顎などのパーツを魅力的に整えるなど汎用性が高い施術。長期的には注入したヒアルロン酸が周りの細胞を刺激してコラーゲンを増やすので、老化予防効果も期待できる。

「昨今ヒアルロン酸の過剰注入による不自然さが世界的な問題になっている一方で、気付かれないようにナチュラルな仕上がりを希望する人も増えている。私は、ガルデルマ社認定ヒアルロン酸注入技術指導医かつ、日本で2人しかいないガルデルマ社ファカルティメンバーだ。当院では、注入直後の仕上がりがよいのは当然のこと。5年後10年後20年後 の未来を見据えた戦略的な施術を行っている。そのためには1.正しい製材の選択、2.正確なテクニック、3.控えめな量での注入が欠かせない。他院での失敗やトラブルになった症例を修正した経験も多い。施術を受けた患者からは『注入したことを誰にも気付かれないが、最近キレイと言われる』や『先生から注入してもらったヒアルロン酸が本当に長持ちする!』といった評価をいただいている。また施術できる医師が少ない『肘』や『手背』への注入も、指名の多い部位だ」(慶田朋子・銀座ケイスキンクリニック院長)

■東京都中央区銀座1-3-3 G-1ビル5F、6F

5.「アヴェニュークリニック(AVENUE CLINIC)」

“ボルニューマ”(400ショット、9万9000円)+“ウルトラフォーマーⅢ”(全顔、7万7000円)のコンビネーションたるみ治療、通称“ボルフォーマー”

“ボルニューマ”は高周波で真皮から脂肪層と広範囲に熱を加えることで、コラーゲンの生成を促し、肌のハリや弾力をアップさせ、緩んだ肌の引き締めとたるみ改善の効果が期待できる。“ウルトラフォーマー”は超音波で肌の土台・SMAS筋膜に熱を与え、たるみを引き上げる。引き締め×引き上げの相乗効果が期待でき、特に口横のもたつきや顎下のたるみに効果的だ。さらにコラーゲン生成が促進されるので、肌質改善にも。

「ダウンタイムが少なく、自身の骨格に沿った引き締め・引き上げの効果実感が人気の理由ではないか。男女問わず、口横のポニョっとした箇所や、顎下、フェイスラインのたるみをどうにかしたいという相談を受けることが非常に多い。また、最近では20代から予防目的でたるみ治療を受けられる人も増えてきていて、人気の一因ではないか」(寺島洋一・アヴェニュー六本木クリニック院長)

■六本木院、他1院
東京都港区六本木7-14-7 トリニティビル5F

6.「聖心美容クリニック」

“プレミアムPRP皮膚再生療法(以下、PRP)”(ほうれい線・目のくま・こめかみなど、各両側32万5600円)

聖心美容クリニック独自の施術で、再生医療を美容医療に応用。自身の血液を採取し、特殊な方法で血液を分離させ、成長因子を多く含んだPRPを抽出する。脂肪組織&コラーゲン増殖、ほうれい線、目のくま、シワ、くぼみ、たるみなど加齢による幅広い悩みにアプローチし、美白&美肌など肌質改善にも。顔のほか、首の横ジワ、手の甲など、ヒアルロン酸注入では改善が難しい部位にも対応できる。

「体への負担やダウンタイムも少なく、自然にエイジングケアできる点で支持されている。24年は全院で延べ6000人以上の顧客を治療した。国内だけでなく欧米やアジアからも顧客が訪れている。効果が数年間と長期持続するため、コストパフォーマンスを気にする人にも人気が高い。PRPを施術するクリニックは多いが、技術力には違いがある。当院のPRP技術をまとめた論文が、形成&美容外科で最も権威のある学術誌『PRS』で最優秀をいただいたこともクリニック選択理由の1つになっているようだ」(小林 美幸・聖心美容クリニック 美容皮膚科指導責任者・熱海院院長)

■六本木院、他全国11院
東京都港区六本木6-6-9 ピラミデビル2F

7.「シロノクリニック(SHIRONO CLINIC)」

“ウルトラWリフト”(顔全体1回、51万7000円)

“マシンウルセラ”と“サーマクール”を組み合わせた、メスを使わないリフトアップ治療。ウルセラは、超音波の熱エネルギーを用いて、皮膚を支える表在性筋膜(SMAS)へ働きかけ、本格的なリフトアップ効果を発揮。サーマクールは、高周波を与えることで、コラーゲン組織が産生・増殖され、たるみやシワの改善に寄与する。

「メスを使った外科手術はしたくないが、リフトアップをしたいという顧客に好評だ。当院は02年にサーマクールを日本初導入して以来、最多症例を2年連続で受賞している。またウルセラの国内最多施術クリニックとして、ウルセラの発売メーカーであるメルツ(MERZ)社から6年連続で表彰を受けており、海外から来院する顧客も多い」(佐藤美・シロノクリニック恵比寿副院長)

■恵比寿院、他6院
東京都渋谷区広尾1-1-40 恵比寿プライムスクエアプラザ 2F

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グリーンパークスが映画「ウィキッド ふたりの魔女」とコラボ 魔法世界を表現した10型

ストライプインターナショナルが運営するセレクトショップ、グリーン パークス(GREEN PARKS)は2月21日、映画「ウィキッド ふたりの魔女」の公開を記念してコラボコレクションを発売する。同コレクションは、グリーン パークスの店舗および、公式オンラインストアで扱う。

今回は、同作品の主人公である“悪い魔女”エルファバと“善い魔女”グリンダに着想を得て、魔法の世界を表現したアイテム計10型をラインアップする。

映画の世界観をカジュアルに表現したコラボアイテム10型

カラーパレットは、ピンク、グリーン、ブラックを採用。ふたりの魔女の後ろ姿を刺しゅうで表現したスエット(7700円)や、作中のワンシーンをプリントしたロンT(5940円)、総柄のロングスカート(5940円)など映画の世界観をデザインに落とし込んだウエア8型のほか、同映画のタイトルロゴとアイコンを刺しゅうしたキャップ(3300円)、ナップサック(4400円)も用意する。

「ウィキッド ふたりの魔女」は、2003年の初演以来人気を博すミュージカル「ウィキッド」の初映画化作品。文学作品「オズの魔法使い」で、少女ドロシーがオズの国に迷い込む前までさかのぼり、“悪い魔女”エルファバと“善い魔女”グリンダの過去を二人の視点から描く。映画監督のジョン・M・チュウ(Jon M Chu)がメガホンを取り、俳優のシンシア・エリヴォ(Cynthia Erivo)と、歌手のアリアナ・グランデ(Ariana Grande)がW主演を務めた同作は、第97回アカデミー賞で作品賞、主演女優賞、衣装デザイン賞など計10部門でノミネート。日本は3月7日に劇場公開を控える。

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三陽商会・大江伸治社長が見据える「反転攻勢」の2025年

三陽商会が息を吹き返している。2025年2月期の通期連結営業利益は27億円の黒字で着地する見通し。20年、バーバリーショックの傷跡がまだ癒えぬ中で再建を託された大江伸治社長は、商品企画やコスト構造の抜本的見直しを進め、必達目標に掲げてきた「営業黒字化」を揺るがぬものにした。ただ、その表情に油断の色は見えない。25年を「反転攻勢の一年」と見据える大江社長に展望を聞いた。

WWD: 昨年を振り返ると。

大江伸治社長(以下、大江):第3四半期累計(3〜11月)は営業利益が前年同期比17.7%減の14億円。黒字は確保したが、一言で言い表すのであれば厳しい決算だった。春は、前年のコロナ明けのリベンジ消費の反動もあってやや数字を落とした。その後は盛り返したものの、鬼門となったのは10月。厳しい残暑は想定していたが、あれほどの高気温は誤算だった。

WWD:夏を「初夏・盛夏」と「猛暑」の2つのシーズンと捉えた“五季”のスローガンを掲げた。

大江:成果に結びついているかといえば、まだまだだ。夏物衣料品は「嗜好品」というより「実用品」に近づいている。「いいものなら多少値が張っても売れる」という思い込みを捨て、リアリスティックに考えなければダメだ。例えば上質できれいなドレスTシャツは、ジャケットインだけでなく1枚でもサマになり、夏場の需要が高い。昨夏は当社も多くのブランドがドレスTを企画し、1万2000円のものは売れたが高めのものは売れず、価格面の競争力が足りなかった。買い物のスタイルも、「必要なものを必要なときに買う」傾向が強まっている。確かな仮説に基づいたMDスケジュールは重要だが、それ以上に大事なのが期中の対応力だ。

WWD: 効果的な期中対応とは。

大江:この秋冬は、12月になって重衣料がようやく売れ出した。だいぶやきもきさせられたが、それだけ「考える猶予」があったということ。10月の段階で、アイテムごとの消化状況を細かく調べ、店頭の中身をかなり入れ替えた。動きのいいものは追加発注し、動きが鈍いものは早めにアウトレット店舗に流す。柔軟で機動的な店頭のフェイスチェンジが重要だ。12月の月次売上高は「マッキントッシュ ロンドン」が前年同月比11%増、「マッキントッシュ フィロソフィー」が同8%増と成果が出た。

WWD: 就任から5年。必達としてきた営業黒字化はすでに達成した。

大江:粗利率を上げて、販菅費率を下げる。当たり前のことをやって、利益を確実に出せる体質になった。山のように積み上がっていた在庫状況もだいぶ改善され、今はアウトレット店舗で販売する商品に困るくらいだ。セール品の値引き率もかなり改善できていて、一昔前のように数年前の型落ち商品を定価の半値や8割引で売るということはほとんどない。黒字化は達成したが、調達原価の抑制とインベントリー(在庫)コントロールは、今後の事業運営においても大前提になる。

WWD:25年、新しい動きはあるか。

大江:この春夏、「ザ・スコッチハウス」に代わり立ち上げる「ベイカー・ストリート」はポテンシャルが大きい。これまで「ザ・スコッチハウス」ではライセンス契約によって取引工場が限定され、商品価格が高止まりしていた。より値ごろ感のある価格やロゴTシャツなどキャッチーなアイテムで、若いお客さまを取り込む。また、23年9月に自社ブランドを統合して立ち上げた新たな自社EC「サンヨー オンラインストア」は、100%プロパーで売れるプラットフォームを目指す。EC専業ブランドの開発も検討したい。

WWD:中期的な展望は。

大江:25年3月に次の中期経営計画に入るが、基本方針はトップライン(売上高)をさらに引き上げ、会社の成長軌道を確かなものにすること。7つの基幹ブランドでそれぞれ売上高100億円を稼げる体制を早期に作り、「キャストコロン」「ラブレス」といったチャレンジ領域も採算ラインを確保する。その上で、さらなる伸び代は何か。まず一つは、三陽商会らしい“商品力”。21年に発足した社内プロジェクト「商品開発委員会」が中心となって、昨夏は「ポール・スチュアート」の中空糸を使ったジャケット、「マッキントッシュ フィロソフィー」のカラミ織のジャケットなど、猛暑に対応したヒット商品が生まれた。秋冬は漆黒にこだわって生地開発したブランド横断の「ブラック オブ ブラック」シリーズを発売し、ほとんどの在庫を早期に消化できた。昨年11〜12月は売れた商品の平均単価が前年同期比4%アップしたが、商品力のグレードアップが寄与しているのは間違いない。

そして“販売力”。当社の会員制度である「サンヨー・メンバーシップ」は176万人を抱え、その中の休眠会員をいかにアクティブ会員に引き上げるかを考えていく。会員向け施策についても、濃度の高いファンに向けたターゲティングを徹底して強化する。

WWD: 上顧客に向けた施策は。

大江:現在、当社の売り上げのうち6割が会員によるもの。プラチナ会員は年間100万円以上、最上位のダイヤモンド会員は200万円以上をご購入いただいている。当社の上位顧客リストに名を連ねる方々は1万3000人。昨年の8月と12月には、上顧客を招いた特別受注会を東京と大阪で実施した。各ブランドのトップ販売員がお客さまを1on1で接客し、中には一日で200万円ほど受注いただいたお客さまもいて、かなりのポテンシャルを感じられた。

問い合わせ先
三陽商会 カスタマーサポート

0120-340-460

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三陽商会・大江伸治社長が見据える「反転攻勢」の2025年

三陽商会が息を吹き返している。2025年2月期の通期連結営業利益は27億円の黒字で着地する見通し。20年、バーバリーショックの傷跡がまだ癒えぬ中で再建を託された大江伸治社長は、商品企画やコスト構造の抜本的見直しを進め、必達目標に掲げてきた「営業黒字化」を揺るがぬものにした。ただ、その表情に油断の色は見えない。25年を「反転攻勢の一年」と見据える大江社長に展望を聞いた。

WWD: 昨年を振り返ると。

大江伸治社長(以下、大江):第3四半期累計(3〜11月)は営業利益が前年同期比17.7%減の14億円。黒字は確保したが、一言で言い表すのであれば厳しい決算だった。春は、前年のコロナ明けのリベンジ消費の反動もあってやや数字を落とした。その後は盛り返したものの、鬼門となったのは10月。厳しい残暑は想定していたが、あれほどの高気温は誤算だった。

WWD:夏を「初夏・盛夏」と「猛暑」の2つのシーズンと捉えた“五季”のスローガンを掲げた。

大江:成果に結びついているかといえば、まだまだだ。夏物衣料品は「嗜好品」というより「実用品」に近づいている。「いいものなら多少値が張っても売れる」という思い込みを捨て、リアリスティックに考えなければダメだ。例えば上質できれいなドレスTシャツは、ジャケットインだけでなく1枚でもサマになり、夏場の需要が高い。昨夏は当社も多くのブランドがドレスTを企画し、1万2000円のものは売れたが高めのものは売れず、価格面の競争力が足りなかった。買い物のスタイルも、「必要なものを必要なときに買う」傾向が強まっている。確かな仮説に基づいたMDスケジュールは重要だが、それ以上に大事なのが期中の対応力だ。

WWD: 効果的な期中対応とは。

大江:この秋冬は、12月になって重衣料がようやく売れ出した。だいぶやきもきさせられたが、それだけ「考える猶予」があったということ。10月の段階で、アイテムごとの消化状況を細かく調べ、店頭の中身をかなり入れ替えた。動きのいいものは追加発注し、動きが鈍いものは早めにアウトレット店舗に流す。柔軟で機動的な店頭のフェイスチェンジが重要だ。12月の月次売上高は「マッキントッシュ ロンドン」が前年同月比11%増、「マッキントッシュ フィロソフィー」が同8%増と成果が出た。

WWD: 就任から5年。必達としてきた営業黒字化はすでに達成した。

大江:粗利率を上げて、販菅費率を下げる。当たり前のことをやって、利益を確実に出せる体質になった。山のように積み上がっていた在庫状況もだいぶ改善され、今はアウトレット店舗で販売する商品に困るくらいだ。セール品の値引き率もかなり改善できていて、一昔前のように数年前の型落ち商品を定価の半値や8割引で売るということはほとんどない。黒字化は達成したが、調達原価の抑制とインベントリー(在庫)コントロールは、今後の事業運営においても大前提になる。

WWD:25年、新しい動きはあるか。

大江:この春夏、「ザ・スコッチハウス」に代わり立ち上げる「ベイカー・ストリート」はポテンシャルが大きい。これまで「ザ・スコッチハウス」ではライセンス契約によって取引工場が限定され、商品価格が高止まりしていた。より値ごろ感のある価格やロゴTシャツなどキャッチーなアイテムで、若いお客さまを取り込む。また、23年9月に自社ブランドを統合して立ち上げた新たな自社EC「サンヨー オンラインストア」は、100%プロパーで売れるプラットフォームを目指す。EC専業ブランドの開発も検討したい。

WWD:中期的な展望は。

大江:25年3月に次の中期経営計画に入るが、基本方針はトップライン(売上高)をさらに引き上げ、会社の成長軌道を確かなものにすること。7つの基幹ブランドでそれぞれ売上高100億円を稼げる体制を早期に作り、「キャストコロン」「ラブレス」といったチャレンジ領域も採算ラインを確保する。その上で、さらなる伸び代は何か。まず一つは、三陽商会らしい“商品力”。21年に発足した社内プロジェクト「商品開発委員会」が中心となって、昨夏は「ポール・スチュアート」の中空糸を使ったジャケット、「マッキントッシュ フィロソフィー」のカラミ織のジャケットなど、猛暑に対応したヒット商品が生まれた。秋冬は漆黒にこだわって生地開発したブランド横断の「ブラック オブ ブラック」シリーズを発売し、ほとんどの在庫を早期に消化できた。昨年11〜12月は売れた商品の平均単価が前年同期比4%アップしたが、商品力のグレードアップが寄与しているのは間違いない。

そして“販売力”。当社の会員制度である「サンヨー・メンバーシップ」は176万人を抱え、その中の休眠会員をいかにアクティブ会員に引き上げるかを考えていく。会員向け施策についても、濃度の高いファンに向けたターゲティングを徹底して強化する。

WWD: 上顧客に向けた施策は。

大江:現在、当社の売り上げのうち6割が会員によるもの。プラチナ会員は年間100万円以上、最上位のダイヤモンド会員は200万円以上をご購入いただいている。当社の上位顧客リストに名を連ねる方々は1万3000人。昨年の8月と12月には、上顧客を招いた特別受注会を東京と大阪で実施した。各ブランドのトップ販売員がお客さまを1on1で接客し、中には一日で200万円ほど受注いただいたお客さまもいて、かなりのポテンシャルを感じられた。

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「スナイデル ホーム」が“ハローキティ”と初コラボ 世界観満載のニットアイテムなど16型

「スナイデル ホーム(SNIDEL HOME)」は、サンリオの“ハローキティ”との初のコラボアイテム16型を発売する。2月12日12時に「スナイデル ホーム」公式オンライン、ウサギオンライン(USAGI ONLINE)、ゾゾタウン(ZOZOTOWN)、楽天で先行発売し、2月14日から「スナイデル ホーム」直営店舗で販売する。

“ハローキティ”コラボ
オンライン限定カラーも

コラボアイテムは、りんごやキャラクター“タイニーチャム”、リボンなどを模したボタンをあしらうニットカーディガン(9900円)、大胆に“ハローキティ”をあしらったニットトップス(9240円)とニットショートパンツ(6380円)のセットアップ、カラーごとに異なる“キティ”を散りばめた総柄の開襟シャツ(8580円)とショートパンツ(6930円)またはロングパンツ(8580円)のセットアップ、スエット(7920円)、ヘンリーネックのトップスとショートパンツのセットアップ(1万2100円)、ジャカード編みのニットブランケット(7920円)、サガラ刺しゅうで“キティ”を配したニットソックス(3960円)、ドット入りのチュールをあしらったバニティポーチ(5940円)、リボンを飾ったフリルバッグ(8250円)、ラインストーンのヘアクリップ(5720円)、アセチヘアバンス(4620円)、“キティ”のぬいぐるみチャーム(6600円)、ルームシューズ(6380円)をラインアップする。

またオンライン限定カラーとして、ネイビーのニットカーディガン(9900円)、ニットトップス(9240円)とニットショートパンツ(6380円)のセットアップ、ニットブランケット(7920円)も販売する。

“ハローキティ”は2024年に50周年を迎えた。

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「スナイデル ホーム」が“ハローキティ”と初コラボ 世界観満載のニットアイテムなど16型

「スナイデル ホーム(SNIDEL HOME)」は、サンリオの“ハローキティ”との初のコラボアイテム16型を発売する。2月12日12時に「スナイデル ホーム」公式オンライン、ウサギオンライン(USAGI ONLINE)、ゾゾタウン(ZOZOTOWN)、楽天で先行発売し、2月14日から「スナイデル ホーム」直営店舗で販売する。

“ハローキティ”コラボ
オンライン限定カラーも

コラボアイテムは、りんごやキャラクター“タイニーチャム”、リボンなどを模したボタンをあしらうニットカーディガン(9900円)、大胆に“ハローキティ”をあしらったニットトップス(9240円)とニットショートパンツ(6380円)のセットアップ、カラーごとに異なる“キティ”を散りばめた総柄の開襟シャツ(8580円)とショートパンツ(6930円)またはロングパンツ(8580円)のセットアップ、スエット(7920円)、ヘンリーネックのトップスとショートパンツのセットアップ(1万2100円)、ジャカード編みのニットブランケット(7920円)、サガラ刺しゅうで“キティ”を配したニットソックス(3960円)、ドット入りのチュールをあしらったバニティポーチ(5940円)、リボンを飾ったフリルバッグ(8250円)、ラインストーンのヘアクリップ(5720円)、アセチヘアバンス(4620円)、“キティ”のぬいぐるみチャーム(6600円)、ルームシューズ(6380円)をラインアップする。

またオンライン限定カラーとして、ネイビーのニットカーディガン(9900円)、ニットトップス(9240円)とニットショートパンツ(6380円)のセットアップ、ニットブランケット(7920円)も販売する。

“ハローキティ”は2024年に50周年を迎えた。

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チャーリー・XCXのステージに「ヴィクトリアズ・シークレット」のランジェリー 女性支援団体に寄付 第67回グラミー賞

第67回グラミー賞が2月2日(現地時間)、ロサンゼルスで開催された。9部門にノミネートされていたチャーリー・XCX(Charli XCX)は、「Brat」で最優秀ダンス/エレクトロニック・ミュージック・アルバム賞と最優秀アルバム・ジャケット賞、「Von Dutch」で、最優秀ポップ・ダンス・レコーディング賞を受賞。ステージでは「Guess」をパフォーマンスし、俳優のジュリア・フォックス(Julia Fox)のほか、モデルのアレックス・コンサニ(Alex Consani)やガブリエッテ・ベクテル(Gabbriette Bechtel)ら“イット・ガール”も参加した。

フォックスは、ピンクのブラにホワイトのクロップドタンクトップを重ね、ブラックのミニスカートに、ストッキング、ブーツを合わせた。コンサニは、「ディースクエアード(DSQUARED2)」のレザービキニに、フリルのシアーローブを羽織った。ベクテルも曲のランジェリーテーマに合わせ、「ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA)」のレースのスリップドレスを着用した。

チャーリーは、「ディオール(DIOR)」2002年春夏コレクションからフルビンテージのルックを披露。デニムのブラとショーツのセットにレースアップのディティールを施したベルトとジャケット、シアーのニーハイストッキングにブラックのパンプスを合わせた。

「ヴィクトリアズ・シークレット」のランジェリーが舞うステージ

「ヴィクトリアズ・シークレット(VICTORIA'S SECRET)」とサブブランドの「ピンク(PINK)」は、多数のブラとアンダーウエアでチャーリーのステージを彩った。同ブランドは、チャーリーのパフォーマンスを記念して、1万組のショーツを女性にアンダーウエアや生理用品を配布する活動を行う非営利団体“I Support the Girls”へ寄付した。

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「ジル サンダー」、新CEOとして「フェンディ」のセルジュ・ブランシュウィッグ前CEOを任命

「ディーゼル(DIESEL)」「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」「マルニ(MARNI)」「ヴィクター&ロルフ(VIKTOR&ROLF)」などを擁するOTBは2月5日、同じく傘下に持つ「ジル サンダー(JIL SANDER)」の新たな最高経営責任者(CEO)およびOTBの最高戦略責任者(CSO)として、フェンディ(FENDI)のセルジュ・ブランシュウィッグ(Serge Brunschwig)前会長兼CEOを任命した。同氏は同日付で着任し、OTBのウバルド・ミネッリ(Ubaldo Minelli)CEOの直属となっている。

OTBは、2021年3月に「ジル サンダー」を傘下に収めた。これに伴う経営体制の見直しのため、18年から同ブランドを率いてきたアクセル・ケラー(Axel Keller)元CEOに代わり、21年9月からはミネッリCEOがジル サンダーのCEOも兼任。23年5月、新たなCEOとして、エルメネジルド ゼニア グループ(ERMENEGILDO ZEGNA GROUP)北米事業の社長兼CEOを務めていたルカ・ロ・クルツィオ(Luca Lo Curzio)を任命したものの、同氏は24年11月に退任した。

ミネッリCEOは、「当社にセルジュを迎えることができ、大変うれしく思う。ジル サンダーのCEOとして、計り知れないポテンシャルを持つ同ブランドの成長軌道を注意深く、かつ戦略的に導き、そのポジションをさらに高めてくれるだろう。また、その豊かな経験と国際的なビジョンにより、OTBにとっていっそう意欲的な戦略の策定に貢献してくれるものと考えている」と語った。

ブランシュウィッグ新CEOの経歴

ブランシュウィッグ=ジル サンダー新CEO兼OTB CSOは、フランス出身。パリのエコール・ポリテクニーク(Ecole Polytechnique)、国立高等通信学校(Ecole Nationale Superieure des Telecommunications)、およびパリ政治学院(Institut d’Etudes Politiques de Paris)を卒業後、1984年にIT企業でキャリアをスタート。マッキンゼー・アンド・カンパニー(McKINSEY & CO.)などを経て、95年に香港のルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)のアジアパシフィック地区プレジデントに就任した。以降、セフォラ(SEPHORA)など同じくLVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)の傘下ブランドで要職を歴任し、06年にはセリーヌ(CELINE)のCEOに。08年にクリスチャン ディオール クチュール(CHRISTIAN DIOR COUTURE)の最高執行責任者に就任し、15年にはディオール オム(DIOR HOMME)のプレジデントの一人となった。18年2月にフェンディのCEOに就任し、24年5月に退任した。

当時、米「WWD」が入手した社内メモによれば、同氏はLVMH内で別の役職に就くと見られていた。なお、同氏の後任には、LVMHファッショングループのピエール・エマニュエル・アンジェログロウ(Pierre-Emmanuel Angeloglou)=マネジング・ディレクター(当時)が同年6月1日付で就任している。

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「オルビス」と「アダム エ ロペ」がコラボ デザインボトル&バッグを限定販

「オルビス(ORBIS)」は3月1日、「アダム エ ロペ(ADAM ET ROPE)」とコラボレーションした“エッセンスインヘアミルク”(140g、1320円)のデザインボトルをゾゾタウン(ZOZOTOWN)で数量限定発売する。20日からは直営店舗と楽天市場の公式ショップでも取り扱いを行う。また、今回のコラボを記念した限定デザインバッグも同日に発売する。

シルバー×ピンクで春を呼び込むデザイン

“エッセンスインヘアミルク”は2011年の発売以降、幅広い世代から支持を集めている洗い流さないトリートメントだ。毛髪補修効果の高い成分を高保水ミルクで閉じ込めた“美容液inミルク処方”が特徴で、しっとり潤うのにサラリと仕上がり、美髪へと導く。限定のコラボデザインボトルは乾燥地帯に大量の野花が咲く伝説的な現象、スーパーブルームに着想を得た。シルバー×ピンクのカラーリングが特徴で、スタイリッシュさと春らしさを備えている。

コラボ記念の限定バッグは2色用意

限定コラボバッグ“ロゴボストンナローバッグ”(9680円)は、取り外し可能なショルダーが付いた縦型の2WAYボストンバッグだ。“エッセンスインヘアミルク”がすっぽり入る高さ21cm、幅13cm、マチ8.5cmの日常に使いやすいサイズ。マット質感のフェイクレザー素材を使用したピンクと、メタリックフェイクレザーを採用したシルバーの2色を用意した。3月1日にゾゾタウンで発売したのち、20日からは楽天市場の「アダム エ ロペ」 公式ショップでも 取り扱う。

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ジェイデン・スミスが奇妙なお城を被ってレッドカーペットに登場 第67回グラミー賞

アーティストのジェイデン・スミス(Jaden Smith)が第67回グラミー賞のレッドカーペットで披露した個性的なルックが注目を集めている。

妹のウィロー・スミス(Willow Smith)とともに登場したジェイデンが「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」のスーツに合わせ被っていたのは、お城の形をした巨大なヘッドアクセサリー。これは、ルーマニアのトランシルヴァニア地方にルーツを持つデザイナー、ドラ・アボディ(Dora Abodi)が立ち上げたインディーズブランド「アボディ(ABODI)」が今回のために特注で製作したものだ。

吸血鬼伝説に着想

1897年に発表されたブラム・ストーカー(Bram Stoker)の小説「吸血鬼ドラキュラ」の影響でトランシルヴァニアはヴァンパイアと関連付けられることが多いが、「アボディ」もヴァンパイア伝説を含めた神秘的な伝説にインスパイアされたアイテムの数々を発表している。

「この地域の伝説、民間伝承、神話にインスパイアされたこのブランドは、悪名高いバートリ・エルジェーベト(16世紀の貴婦人)をはじめ、その吸血鬼の民間伝承との暗いつながりを「アボディ」の作品に反映させている」(ブランド公式サイトより)

「吸血鬼ドラキュラ」に登場するドラキュラ城のモデルとされているブラン城とよく似た特徴を持つジェイデンのオーダーメイドヘッドピースの通称は、“ヴァンパイア・キャッスル・ヘッドピース(Vampire Castle Headpiece)”。価格は4500ドル(約60万円)以上で、アボディによると本アイテムは永遠、官能性、回復力を象徴しているのだそう。

「アボディ」はジェイデンのほか、テイラー・スウィフト(Taylor Swift)やレディー・ガガ(Lady Gaga)、カイリー・ジェンナー(Kylie Jenner)らが着用している。

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「ユンス」から生ビタミンC配合の乳液が登場 まるで美容液のような濃密な使用感

スキンケアブランドの「ユンス(YUNTH)」は2月26日、高保湿乳液“生VCホワイト乳液”(75mL、3960円)を公式オンラインストアとアマゾン(AMAZON)や楽天などのショッピングモールで販売する。

春の揺らぎを整え透明感溢れる肌へ

“生VCホワイト乳液”は、美容液成分95%配合のまるで美容液のような乳液。即効性のある生ビタミンCと持続性のあるビタミンC誘導体が時差で絶え間なく働くことで、吸い付くようなもっちりとした弾力とハリに満ちた艶肌をかなえる。肌本来の保湿成分に類似したヒト型セラミドが、肌への負担を軽減しながらバリア機能をサポートし、潤いに満ちた健やかな肌へと導く。

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「ユンス」から生ビタミンC配合の乳液が登場 まるで美容液のような濃密な使用感

スキンケアブランドの「ユンス(YUNTH)」は2月26日、高保湿乳液“生VCホワイト乳液”(75mL、3960円)を公式オンラインストアとアマゾン(AMAZON)や楽天などのショッピングモールで販売する。

春の揺らぎを整え透明感溢れる肌へ

“生VCホワイト乳液”は、美容液成分95%配合のまるで美容液のような乳液。即効性のある生ビタミンCと持続性のあるビタミンC誘導体が時差で絶え間なく働くことで、吸い付くようなもっちりとした弾力とハリに満ちた艶肌をかなえる。肌本来の保湿成分に類似したヒト型セラミドが、肌への負担を軽減しながらバリア機能をサポートし、潤いに満ちた健やかな肌へと導く。

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TaiTan × シューズアーティスト・戸田健太 「シュア」初のスニーカーはいかにして作られたのか? 制作秘話を語る

PROFILE: 左:TaiTan/ラッパー 右:戸田健太/シューズメイカー・アーティスト

PROFILE: (タイタン):Dos Monosのラッパー。ポッドキャスト「奇奇怪怪」のパーソナリティーも務める。クリエイティブディレクターとしてもテレビ東京停波帯ジャック番組「蓋」、音を出さなければ全商品を盗めるショップ「盗」を手がけるなど、多方面で活動。 (とだ・けんた):1996年生まれ。独学でスニーカーの制作技術を学び、形状、機能、素材、使用方法など、独自の視点で再解釈した社会的装置としてスニーカーの作品を制作している。現代美術の展示に加え、2024年には世界最大のポップカルチャーの祭典「ComplexCon」でも作品を発表。YOASOBIの衣装としても作品を提供するなど、多岐にわたって活動する。主な展覧会に、個展「HYPER SOLE」BLOCK HOUSE(東京/23)、「PROCESSED MEAT SHOP」CARV STORE(東京/24)など。

オーディオブランド「シュア(SHURE)」が、Dos Monosラッパーで、人気ポッドキャスト番組「奇奇怪怪」のパーソナリティーを務めるTaiTanとともに開発したオリジナルスニーカー“イグナイト ザ ポッドキャスターズ(IGNITE the Podcasters)”。

本スニーカーは、ポッドキャスターを目指す人専用のスニーカーで、専用の応募フォームに必要事項を記入して応募すると、抽選で5人にプレゼントされる(※応募期間は2月11日まで)。また、ソールには特殊加工が施されており、歩行を重ねとアウトソールからシリアルナンバーが出現し、そのシリアルナンバーは、「シュア」の高性能マイク“MV7i スマートマイクロホン&インターフェース”と引き換えられるという斬新な仕掛けとなっている。

“イグナイト ザ ポッドキャスターズ”のデザイン・設計・制作を手掛けたのはシューズアーティストの戸田健太。以前からTaiTanとは親交があったが、一緒に仕事をするのは今回が初めてだという。

オーディオブランドの「シュア」がなぜスニーカーを作ったのか。そしてそこに至るまでの制作背景について、TaiTanと戸田の2人に語ってもらった。

「とにかく動いてるやつの方が面白いに決まっている」

WWD:お2人が知り合った経緯から教えてもらえますか?

TaiTan:もともと共通の知り合いが何人かいたんですが、戸田くんが最初に原宿で個展をやった時に、僕と戸田くんをつないでくれたアーティストから「戸田くんの個展すごくいいよ」って言われて。それで遊びに行ったら、戸田くんも僕のことを知っていてくれて、そっから一緒に飯食ったりするようになって。彼が個展をやるたびに呼んでくれたり、僕も何か企画をやる時はイベントに誘ってみたいな感じですね。

WWD:最初に会ったのはいつごろだったんですか?

TaiTan: 2年前ぐらいだっけ?

戸田健太(以下、戸田):確か2023年の年末とかでしたね。

TaiTan:それから「何か一緒に仕事したいね」って話はずっとしていて。今回「シュア」から相談されて、「一緒にやろうよ」って感じで誘って。

WWD:昨年12月にTaiTanさんが「シュア」のポッドキャストのクリエイティブディレクターに就任したことが発表されましたが、そこに至るまで「シュア」とはどんなやりとりがあったんですか?

TaiTan:今回、僕はあくまでポッドキャストに関するプロジェクトのクリエイティブディレクターをやらせてもらった形ではあるんですけど、「シュア」はマイクも扱っているブランドなので、ポッドキャストを盛り上げるための企画を打ってくれないかと相談があって。最初、先方のチームからは「ボットキャスターを増やすために、『番組の作り方』みたいな番組を作ってほしい」と言われたんですけど、ちょっとそれだと色気がないし、 僕のファンしか聞かないよねと思って、「そういうのはあまりやりたくないです」と伝えて。逆にこちらから、もっと企画的に飛ばして、スニーカーを作る提案をしたら、面白がってくれて、じゃあクリエイティブディレクターとしてやってくれませんかっていう感じで話が進んでいきました。

WWD:最初はポッドキャストを広めるために何かやってくれって依頼だったんですね。

TaiTan:そうですね。「シュア」の人たちも、単純にマイクが売れれば、それでいいみたいな直線的な考え方ではなくて。当然売れるにこしたことはないんですが、それよりは、ポッドキャストシーンが盛り上がることとか、何か面白いことをやっているなっていう空気感を作る、みたいなことを求めていて、僕にはそのクリエイティブセクターを担ってほしいという感じのオファーでした。

WWD:そこからスニーカーを作ろうってアイデアはすぐ思いついたんですか?

TaiTan:コアなアイデア自体には割とすぐに直感でたどりつきました。あとは、そのロジックをどう組んでいくかみたいなところで、企画書ではミシュランがミシュランガイドを作った事例を引用しつつ提案しました。タイヤメーカーのミシュランがミシュランガイドを作ったのは、「人を移動させればタイヤが売れる。それなら世界のうまい店をマッピングしたら、人は移動するだろう」ってロジックで。それって極めてクリティカルでかっこいいし、普遍的な強さがあるなってずっと思っていて。僕の場合は、ポッドキャストを作る時のなんとなくの感覚として、「とにかく動いているやつの方が面白いに決まっている」っていうのがあったので、割とすぐポッドキャストとスニーカーがつながった。しかもマイクとスニーカーってプロダクトとしてはかなり距離があるので、マイクブランドのスニーカーが実現したら、ポッドキャスト関心領域の人たち以外にも企画が届くかもしれないなと思って。

WWD:実際にスニーカーを作るとなった時にはすぐ戸田さんに依頼しようと?

TaiTan:そうですね。戸田くんは結構、営業力が強くて。

戸田:いやいや(笑)。

TaiTan:僕はそこが好ましく思ってたんです。戸田くんにしても今回の「シュア」のプロジェクトはすごくいい機会だと思うからって声をかけさせてもらって。

戸田:ある日突然LINEがきて、「なんかソールが削れたら、数字が出てくる靴ってあんのかな」みたいな内容から始まりました。それで何回かやりとりがあって、「あれ? もしかして仕事ですか?」っていう感じでしたね。

TaiTan:「シュア」にこの企画を提案する時に、やっぱり事前の確認もある程度必要だったので、戸田くんに確認していて。「歩けば、歩くほどソールが削れるっていうことが良しとされるみたいな、そういう仕掛けってできるのかな」みたいなことを聞いていたって感じですね。

WWD:戸田さんは話を聞いて、すぐ「できますよ」って感じだったんですか?

戸田:どうにかなるとは思いました。ただ、「シュア」と「スニーカー」の掛け算までは企画としてできていたものの、最終的なギミックを削れるソールに担わせるかどうかはまだ議論の余地がある感じだったので、最初のころは少し半信半疑で話を聞いていたんですが、本当に作ることになって、裏取りに大体2カ月ぐらい費やしました。

ゴツくて重厚感のあるスニーカー

WWD:デザインの方向性については、TaiTanさんから何かリクエストをしたんですか?

TaiTan:今はフラットなデザインのスニーカーが人気だと思うんですけど、個人的には「バレンシアガ(BALENCIAGA)」の“トラック”とかがめちゃくちゃ好きなタイプで、そういう方向性で、とにかくゴツくて重厚感のあるやつを作りたいんだって言いました。戸田くんとは結構センスが似ているなと思っていて、最初に「こういうのどうですかね」ってイメージボードを組んでくれてたんですけど、 かなりそれがドンピシャで、すぐにこの感じでいこうってなりましたね。

WWD:TaiTanさんからの要望を聞いて、戸田さんは今のデザインに近い感じはすぐ思い浮かんだんですか?

戸田:そうですね。TaiTanさんが最初に展示に来た時に履いていたのがまさにその「バレンシアガ」の“トラック”で。過去のプロジェクトとかも見てはいたので、大体好きなトーンは分かっていました。「シュア」がもしスニーカーを出したらこうなるんだろうなというイメージもかなりしっかりとありましたし。でもそれだけだとあまり面白くないなっていうのがあったので、スニーカーとして新しい要素を取り入れつつデザインを考えました。

WWD:新しい要素とは具体的には?

戸田:最近はY2Kの流れでメッシュのランニングシューズが流行っているからというわけではないんですが、マイクの集音部分にもメッシュって使われていたりするので、今回も取り入れたいと思って。でも、メッシュだけだと普通なんで、そこに透明のエナメルを上からかぶせているんです。普通は通気性をよくするためにメッシュを使うのに、そこにわざわざ上から通気性ゼロの素材をかぶせるっていう。普通ブランドやメーカーがあんまりやらないようなことをやりました。

WWD:デザインが固まったのはいつごろですか?

戸田:最終的に固まったのはほんとに年末ぐらいでした。ソールの構造もありますけど、アッパーも全部生地から選んで0→1で作るので、結構その相性によって、デザインも若干変わったりするんですよね。それでいろいろと検証していって、結果デザインラフとしてはバージョン4まで作ったんですが、それができたのが年末ぐらい。だから実制作は年明けから始めて半月で仕上げたという感じです。普段だとありえないスケジュールですね(笑)。

WWD:「シュア」からはスニーカーに対しての要望はありましたか?

TaiTan:世界的なブランドなので、もしソールに不備があって事故が起きたらどうするんだとか、そういうリーガル的な部分のチェックはありましたが、クリエイティブに関しても、じゃあどのくらい「シュア」感を出すのか、その落としどころはポジティブに検討してもらって、かなりの部分を僕に委ねてくれました。

戸田:「シュア」感でいうと、「シュア」のイグニッショングリーンって呼ばれる緑色の部分をどう出すかみたいなのは、結構検証しました。シューズボックスでも使っている特色を生地にプリントしようとすると、莫大なロットとお金が必要で、完全に今回の企画にはハマらなくて。近い色の有り物で再現するという方向性になったんですけど、それでもやっぱり1枚だけだと、近くまでは寄せられるんですけど、少し違いが残るので、薄いメッシュと分厚いメッシュを2枚重ねにして、要は色を混ぜるみたいなことで、できるだけイグニッショングリーンを再現しました。

WWD:ソールが数カ月で削れていくそうですが、実際に試してみたんですか?

TaiTan:戸田くんがこのソールのギミックを開発してくれたんですけど、人力でやすりを使って結構な力で1200回こすったら数字が出てきた。おそらくそれは人が数カ月くらい歩いた圧に相当するだろうということで。いつ出てくるんだろうという、その曖昧さも楽しんでもらえたらと思います。

WWD:シューズボックスのデザインもこだわっていますね。

TaiTan:これはKumpei(Nakatake)さんっていうアートディレクターに急遽お願いして。展示会の内装のアートディレクションに関しても、僕が「魔改造された地面を作りたい」みたいな無茶振りをしたのですが、時間がない中でも頑張ってくれて、めちゃくちゃ仕事しやすかったです。

WWD:限定5足はどう決めたんですか?

TaiTan:このスニーカーは戸田くんが全部ハンドメイドで作ってくれていて、制作期間も限定されているので、そんなにたくさんは作れないだろうということもあって、感覚的に限定5足くらいかなと。あと、僕の周りの友達でポッドキャストを始めたり、シーンをリードしてほしいと思っている人たちにもプレゼントするので、厳密にはもう少し数は作っているんですけどね。

戸田:そもそも僕のアーティストとしての活動は、大量ロットで作ることに結構距離を置いている立場だったりするので、今回のように同じデザインのものを何足も作るっていうことは初めてでした。それをサイズ違いで作るので、パターンも一つ一つ微調整しないといけなくて、普通ならデザイナーとパタンナーと工場が分業でやっていることを全部1人でやっていたので、数はそこまで作れないんです。

WWD:結構応募は来ているんですか?

TaiTan:応募の管理は事務局がやっているんですが、すでに1500通以上の応募が来ているっていう報告は受けていて。下手したら3桁くらいかもなって思っていたので、安心しました。やっぱりこの応募数って「ポッドキャスト作り方番組」だといかなかったと思うし、それこそスニーカーを作ることで、カルチャーメディア、ファッションメディア、ガジェットメディアとか、幅広く掲載してくれていたのもあって、「シュア」的にもポジティブな印象持ってくれてると思います。

WWD:最終的な当選者はTaiTanさんが全部に目を通して決める?

TaiTan:そうですね。ちゃんと熱意に応えたいと思いますね。この人はこういう角度の話ができるんだとしたら、面白い番組に作れるかもって、そこはなんとなく体感値として分かるので、そういう人を選びたいとは思いますね。

WWD:TaiTanさんが思う、面白いポッドキャスターは?

TaiTan:やっぱりたくさん歩いている人です。本当にそう。だから、この間の「脳盗」(1月26日放送回)でしゃべったエピソードは、僕がずっと動き回ってるからこそ、最後の伏線回収までできた話だったりするので。やっぱり日々なんか面白いことないか、話のタネを探しながら、動き回っている人は、面白い話ができるんじゃないかなと思いますね。

クリエイティブディレクターの仕事

WWD:戸田さんから見たTaiTanさんってどんな人ですか?

戸田:紹介してもらう前から「奇奇怪怪」は聴いていて、Dos Monosのラッパーでありながらポッドキャストをやっているっていう異色の混合感もあって、カルチャーフィールドでめちゃくちゃ活躍している人っていう、漠然としたイメージを持っていて。あと、やたら企画の話好きだなとは思っていました。「企画至上主義」みたいな言葉もちらっと聞いたりしたんですけど、なんかラッパーにしてはちょっとそこに関心強すぎないかと。僕も主軸はスニーカーの作品制作ではあるんですけど、企画を考えたりすることもあって、実は近い考え方の人なのかなっていうのはありましたね。それで実際に会ってからどんどん「企画屋TaiTan」としての答え合わせができているイメージ。

TaiTan:現代において、何かものを作るってなると、そのコンセプトからスタートにすることが多い。そうなると基本的には言葉の練度を高めていく作業とか、世の中との接合点をどこに作るのかとか、その人がどう世の中を切り取るかって作業が必然になっていくので、多かれ少なかれアーティストやクリエイターはそういうタイプだとは僕は思っていたんですけど。意外とそうじゃない人たちもいるんだなっていうのも知って。そこにギャップは感じてますね。

WWD:今回一緒に仕事をしてみて、クリエイティブディレクターとしてのTaiTanさんのすごさはどこに感じましたか?

戸田:いわゆるクリエイティブディレクターと呼ばれているような人たちって、結構分業制の中でやる人が多いと思うんですよ。アイデアを考えてディレクションするけど、進行は誰かに任せがち。もちろんTaiTanさんも企画の鋭さがあるのは前提ですが、やっぱりプロデューサーでもあるんですよね。各クリエイターに仕事を依頼して、期限内にちゃんと全部納品させてるっていう、そこの仕切りを1人でちゃんとやる。そこは普段メディアでは伝わらない裏方としてのすごさだと思います。

TaiTan:今回はただ人が足りなくて、シンプルに僕が1人でやらざるを得ない状況になったっていう(笑)。だからいつもは全然プロデューサーをつけますよ。それでいうと、僕の特徴は、世の中に出るまでの「シュア」とのコミュニケーションの中に現れてるのかなと思ってますね。そもそも、なんで100年の歴史をもつマイクブランドである「シュア」が史上初めてスニーカーを作る必然性があるのか、そこのロジックをどう補強していくかみたいなことを考えたり、ブランドに提案するのを楽しめるタイプというか。そのプロセスの中では当然経済合理性的な話とかも言葉にできないといけないと思うし、かっこいいものを作るだけの話じゃないというか、そのものが出た後のブランドイメージにおけるインパクトの予測、PR効果など、その企画がどのように世の中と接点をつくるのか。そういう話にまで関心があるのは意外と珍しい存在なのかな、という気がしますね。

例えば今回「シュア」に提案する時も、企画書のイメージボードみたいなものを作るんですが、僕の場合、デザインや映像そのもののソースというより、ミシュランがミシュランガイドを作った例みたいに、過去のブランドの実践事例のソースを大量にストックしてあるんで、そういうところから引っ張ってきて、これの構造と手法を今回は応用してやりませんか、と提案する。そうやって共通の認識をもちやすい切り口を設定することで、突飛な企画だったとしても先方もちょっと安心してくれて、「こいつはただかっこいいものを作りたい、自己満野郎じゃないんだな」って思ってくれるのではないかなと想像してます。

戸田:今、「構造」って言葉が出たと思うんですけど、まさにそこがちょっと近しいなって勝手に思っていて。僕もTaiTanさんも、いわゆる見た目がかっこいいものだけを作って満足するタイプじゃないと思うんですよ。構造的に、それがどう社会の中で装置として機能していくのかというところに関心が強くて。僕はそのメディアとしてスニーカーを作っているという。だからデザインがかっこいいスニーカーは、レファレンスとしては全然使うこともあるんですが、それが本質的に持ってる価値に実はあんまり興味がないっていうところもあって。

WWD:TanTanさんのプレゼンの巧さはどこかで習ったんですか?

TaiTan:そもそもの性質として、僕の中にはポッドキャストもラップも似たようなもんだっていう感覚があって、「俺はこう思うんだけど、どうですか」っていうことしかやってない気がするのですよね、本質的には。プロジェクトを立ち上げる際も、その企画を承認する側の人たちに「これ 面白くないっすか」って提案して、面白いと思ってもらえたら自然と企画は通っていくものだろうし。あとは、ポッドキャストで言葉や伝え方をめっちゃ考えて毎週やっているんで、プレゼンはめっちゃ上手になったんだと思います(笑)。

WWD:同世代とかで、同じ思考に近い人っていますか?

TaiTan:PERIMETRONの佐々木集くんはほぼこの世代で唯一クリエイティブディレクターとしての存在感がすごくあるタイプだと思うので、彼としゃべってる時は迫力も感じるし面白いですね。本当に結構な領域にまたがって、プロジェクトを立ち上げていて、その規模もでかい。あとは、それこそ俺は戸田くんにはそういう系譜を継いでほしいっていう気持ちがすごくある。

戸田:なぜかずっと言われてるんですよね(笑)。ありがたいんですけど。

WWD:戸田さんは考え方が似ているって思う人はいますか?

戸田:考え方が近いというわけではないんですが、TaiTanさんと僕をつなげてくれたアーティストの岸裕真くんとはよく話します。僕が本格的に靴を作り始めた時期にいろいろと教えてくれて、今でも慕ってます。ディレクターやデザイナー、エンジニアなど、専業で突き詰めて活躍している同世代はもちろんたくさんいますが、それとは別軸で企画のディレクション業を意図的に他の領域にまたがってやっている人ってまだまだ少ないですよね。

スニーカー企画の第2弾は?

WWD:戸田さんは現在アーティストとして、アート作品としてスニーカーを作っていますが、そこにはどんな思いが込められているんですか。

戸田:もともとスニーカーが好きで、それこそ昔はスニーカーが何百万円で取引されたり、新しいモデルがリリースされるたびに夜通し店頭で並ぶような「スニーカーカルチャー」と呼ばれる文化圏を面白がっていたんですけど、ある時その「スニーカーカルチャー」の大半は大企業がマーケティングで作り出しているものでしかなくて、僕らに許されてるのが結局消費でしかないことに気づいて、1回絶望したのが大きなきっかけですね。そういう世界に対する反逆として独学でスニーカーを作り始めました。

それで、スニーカーというものに、現代アートという別の文脈を付与し、捉えなおして作品にすることで、今みんながスニーカーって呼んでいるものが、200年、300年後ぐらいに全く違うものとして世の中に存在しているような世界線が作れたらいいなと思ってやっています。だからブランドを作ってファッションのフィールドでシーズンごとに展開するような既存のやり方は今のところ考えてないです。

WWD:作品は全てハンドメイドで作られていますが、「作ってほしい」というオーダーも多いですか?

戸田:国内外問わずオーダーの依頼はたまにあります。制作した作品を衣装としてリースすることも。でも決められた与件の中で同じデザインのスニーカーをサイズ展開も含めて0→1で作るのは、ほとんどないので、今回の「シュア」のスニーカーは自分的にもめちゃめちゃでかい挑戦でした。今回に限らず、異業種のコラボレーションはこれからもどんどんやっていきたいと思います。

WWD:最後にスニーカー企画の第2弾の可能性はありますか?

TaiTan:「シュア」の人たちには、これは毎年できる企画フォーマットだと思うので、「毎年やりませんか」って話を軽くしてますね。せっかくなんで1回で終わらせたくないなと思っていて。僕のプレゼンがうまくいけば、第2弾はあると思います!

PHOTOS:MAYUMI HOSOKURA

応募方法

応募方法は、以下の応募フォームに必要事項を入力して応募完了となる。応募期間は1月20日〜2月11日まで。抽選で5人に「シュア」オリジナルスニーカー“イグナイト ザ ポッドキャスターズ”をプレゼントする。

https://btnb.f.msgs.jp/n/form/btnb/n6MSEXeskGwFkQbsa6JXh

※同スニーカーはハンドメイドのため、応募フォームに入力したサイズと一致するサイズの用意が難しい場合あり。その場合、入力したサイズに最も近いサイズのスニーカーをプレゼント。
※賞品の発送をもって当選発表。
※シリアルナンバー引き換え製品は“MV7i スマートマイクロホン&インターフェース”。
※スニーカー当選者に限りシリアルナンバー送付にて引き換え可能。
※シリアルナンバーの送付方法はスニーカーに同梱された案内書類を要確認。

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TaiTan × シューズアーティスト・戸田健太 「シュア」初のスニーカーはいかにして作られたのか? 制作秘話を語る

PROFILE: 左:TaiTan/ラッパー 右:戸田健太/シューズメイカー・アーティスト

PROFILE: (タイタン):Dos Monosのラッパー。ポッドキャスト「奇奇怪怪」のパーソナリティーも務める。クリエイティブディレクターとしてもテレビ東京停波帯ジャック番組「蓋」、音を出さなければ全商品を盗めるショップ「盗」を手がけるなど、多方面で活動。 (とだ・けんた):1996年生まれ。独学でスニーカーの制作技術を学び、形状、機能、素材、使用方法など、独自の視点で再解釈した社会的装置としてスニーカーの作品を制作している。現代美術の展示に加え、2024年には世界最大のポップカルチャーの祭典「ComplexCon」でも作品を発表。YOASOBIの衣装としても作品を提供するなど、多岐にわたって活動する。主な展覧会に、個展「HYPER SOLE」BLOCK HOUSE(東京/23)、「PROCESSED MEAT SHOP」CARV STORE(東京/24)など。

オーディオブランド「シュア(SHURE)」が、Dos Monosラッパーで、人気ポッドキャスト番組「奇奇怪怪」のパーソナリティーを務めるTaiTanとともに開発したオリジナルスニーカー“イグナイト ザ ポッドキャスターズ(IGNITE the Podcasters)”。

本スニーカーは、ポッドキャスターを目指す人専用のスニーカーで、専用の応募フォームに必要事項を記入して応募すると、抽選で5人にプレゼントされる(※応募期間は2月11日まで)。また、ソールには特殊加工が施されており、歩行を重ねとアウトソールからシリアルナンバーが出現し、そのシリアルナンバーは、「シュア」の高性能マイク“MV7i スマートマイクロホン&インターフェース”と引き換えられるという斬新な仕掛けとなっている。

“イグナイト ザ ポッドキャスターズ”のデザイン・設計・制作を手掛けたのはシューズアーティストの戸田健太。以前からTaiTanとは親交があったが、一緒に仕事をするのは今回が初めてだという。

オーディオブランドの「シュア」がなぜスニーカーを作ったのか。そしてそこに至るまでの制作背景について、TaiTanと戸田の2人に語ってもらった。

「とにかく動いてるやつの方が面白いに決まっている」

WWD:お2人が知り合った経緯から教えてもらえますか?

TaiTan:もともと共通の知り合いが何人かいたんですが、戸田くんが最初に原宿で個展をやった時に、僕と戸田くんをつないでくれたアーティストから「戸田くんの個展すごくいいよ」って言われて。それで遊びに行ったら、戸田くんも僕のことを知っていてくれて、そっから一緒に飯食ったりするようになって。彼が個展をやるたびに呼んでくれたり、僕も何か企画をやる時はイベントに誘ってみたいな感じですね。

WWD:最初に会ったのはいつごろだったんですか?

TaiTan: 2年前ぐらいだっけ?

戸田健太(以下、戸田):確か2023年の年末とかでしたね。

TaiTan:それから「何か一緒に仕事したいね」って話はずっとしていて。今回「シュア」から相談されて、「一緒にやろうよ」って感じで誘って。

WWD:昨年12月にTaiTanさんが「シュア」のポッドキャストのクリエイティブディレクターに就任したことが発表されましたが、そこに至るまで「シュア」とはどんなやりとりがあったんですか?

TaiTan:今回、僕はあくまでポッドキャストに関するプロジェクトのクリエイティブディレクターをやらせてもらった形ではあるんですけど、「シュア」はマイクも扱っているブランドなので、ポッドキャストを盛り上げるための企画を打ってくれないかと相談があって。最初、先方のチームからは「ボットキャスターを増やすために、『番組の作り方』みたいな番組を作ってほしい」と言われたんですけど、ちょっとそれだと色気がないし、 僕のファンしか聞かないよねと思って、「そういうのはあまりやりたくないです」と伝えて。逆にこちらから、もっと企画的に飛ばして、スニーカーを作る提案をしたら、面白がってくれて、じゃあクリエイティブディレクターとしてやってくれませんかっていう感じで話が進んでいきました。

WWD:最初はポッドキャストを広めるために何かやってくれって依頼だったんですね。

TaiTan:そうですね。「シュア」の人たちも、単純にマイクが売れれば、それでいいみたいな直線的な考え方ではなくて。当然売れるにこしたことはないんですが、それよりは、ポッドキャストシーンが盛り上がることとか、何か面白いことをやっているなっていう空気感を作る、みたいなことを求めていて、僕にはそのクリエイティブセクターを担ってほしいという感じのオファーでした。

WWD:そこからスニーカーを作ろうってアイデアはすぐ思いついたんですか?

TaiTan:コアなアイデア自体には割とすぐに直感でたどりつきました。あとは、そのロジックをどう組んでいくかみたいなところで、企画書ではミシュランがミシュランガイドを作った事例を引用しつつ提案しました。タイヤメーカーのミシュランがミシュランガイドを作ったのは、「人を移動させればタイヤが売れる。それなら世界のうまい店をマッピングしたら、人は移動するだろう」ってロジックで。それって極めてクリティカルでかっこいいし、普遍的な強さがあるなってずっと思っていて。僕の場合は、ポッドキャストを作る時のなんとなくの感覚として、「とにかく動いているやつの方が面白いに決まっている」っていうのがあったので、割とすぐポッドキャストとスニーカーがつながった。しかもマイクとスニーカーってプロダクトとしてはかなり距離があるので、マイクブランドのスニーカーが実現したら、ポッドキャスト関心領域の人たち以外にも企画が届くかもしれないなと思って。

WWD:実際にスニーカーを作るとなった時にはすぐ戸田さんに依頼しようと?

TaiTan:そうですね。戸田くんは結構、営業力が強くて。

戸田:いやいや(笑)。

TaiTan:僕はそこが好ましく思ってたんです。戸田くんにしても今回の「シュア」のプロジェクトはすごくいい機会だと思うからって声をかけさせてもらって。

戸田:ある日突然LINEがきて、「なんかソールが削れたら、数字が出てくる靴ってあんのかな」みたいな内容から始まりました。それで何回かやりとりがあって、「あれ? もしかして仕事ですか?」っていう感じでしたね。

TaiTan:「シュア」にこの企画を提案する時に、やっぱり事前の確認もある程度必要だったので、戸田くんに確認していて。「歩けば、歩くほどソールが削れるっていうことが良しとされるみたいな、そういう仕掛けってできるのかな」みたいなことを聞いていたって感じですね。

WWD:戸田さんは話を聞いて、すぐ「できますよ」って感じだったんですか?

戸田:どうにかなるとは思いました。ただ、「シュア」と「スニーカー」の掛け算までは企画としてできていたものの、最終的なギミックを削れるソールに担わせるかどうかはまだ議論の余地がある感じだったので、最初のころは少し半信半疑で話を聞いていたんですが、本当に作ることになって、裏取りに大体2カ月ぐらい費やしました。

ゴツくて重厚感のあるスニーカー

WWD:デザインの方向性については、TaiTanさんから何かリクエストをしたんですか?

TaiTan:今はフラットなデザインのスニーカーが人気だと思うんですけど、個人的には「バレンシアガ(BALENCIAGA)」の“トラック”とかがめちゃくちゃ好きなタイプで、そういう方向性で、とにかくゴツくて重厚感のあるやつを作りたいんだって言いました。戸田くんとは結構センスが似ているなと思っていて、最初に「こういうのどうですかね」ってイメージボードを組んでくれてたんですけど、 かなりそれがドンピシャで、すぐにこの感じでいこうってなりましたね。

WWD:TaiTanさんからの要望を聞いて、戸田さんは今のデザインに近い感じはすぐ思い浮かんだんですか?

戸田:そうですね。TaiTanさんが最初に展示に来た時に履いていたのがまさにその「バレンシアガ」の“トラック”で。過去のプロジェクトとかも見てはいたので、大体好きなトーンは分かっていました。「シュア」がもしスニーカーを出したらこうなるんだろうなというイメージもかなりしっかりとありましたし。でもそれだけだとあまり面白くないなっていうのがあったので、スニーカーとして新しい要素を取り入れつつデザインを考えました。

WWD:新しい要素とは具体的には?

戸田:最近はY2Kの流れでメッシュのランニングシューズが流行っているからというわけではないんですが、マイクの集音部分にもメッシュって使われていたりするので、今回も取り入れたいと思って。でも、メッシュだけだと普通なんで、そこに透明のエナメルを上からかぶせているんです。普通は通気性をよくするためにメッシュを使うのに、そこにわざわざ上から通気性ゼロの素材をかぶせるっていう。普通ブランドやメーカーがあんまりやらないようなことをやりました。

WWD:デザインが固まったのはいつごろですか?

戸田:最終的に固まったのはほんとに年末ぐらいでした。ソールの構造もありますけど、アッパーも全部生地から選んで0→1で作るので、結構その相性によって、デザインも若干変わったりするんですよね。それでいろいろと検証していって、結果デザインラフとしてはバージョン4まで作ったんですが、それができたのが年末ぐらい。だから実制作は年明けから始めて半月で仕上げたという感じです。普段だとありえないスケジュールですね(笑)。

WWD:「シュア」からはスニーカーに対しての要望はありましたか?

TaiTan:世界的なブランドなので、もしソールに不備があって事故が起きたらどうするんだとか、そういうリーガル的な部分のチェックはありましたが、クリエイティブに関しても、じゃあどのくらい「シュア」感を出すのか、その落としどころはポジティブに検討してもらって、かなりの部分を僕に委ねてくれました。

戸田:「シュア」感でいうと、「シュア」のイグニッショングリーンって呼ばれる緑色の部分をどう出すかみたいなのは、結構検証しました。シューズボックスでも使っている特色を生地にプリントしようとすると、莫大なロットとお金が必要で、完全に今回の企画にはハマらなくて。近い色の有り物で再現するという方向性になったんですけど、それでもやっぱり1枚だけだと、近くまでは寄せられるんですけど、少し違いが残るので、薄いメッシュと分厚いメッシュを2枚重ねにして、要は色を混ぜるみたいなことで、できるだけイグニッショングリーンを再現しました。

WWD:ソールが数カ月で削れていくそうですが、実際に試してみたんですか?

TaiTan:戸田くんがこのソールのギミックを開発してくれたんですけど、人力でやすりを使って結構な力で1200回こすったら数字が出てきた。おそらくそれは人が数カ月くらい歩いた圧に相当するだろうということで。いつ出てくるんだろうという、その曖昧さも楽しんでもらえたらと思います。

WWD:シューズボックスのデザインもこだわっていますね。

TaiTan:これはKumpei(Nakatake)さんっていうアートディレクターに急遽お願いして。展示会の内装のアートディレクションに関しても、僕が「魔改造された地面を作りたい」みたいな無茶振りをしたのですが、時間がない中でも頑張ってくれて、めちゃくちゃ仕事しやすかったです。

WWD:限定5足はどう決めたんですか?

TaiTan:このスニーカーは戸田くんが全部ハンドメイドで作ってくれていて、制作期間も限定されているので、そんなにたくさんは作れないだろうということもあって、感覚的に限定5足くらいかなと。あと、僕の周りの友達でポッドキャストを始めたり、シーンをリードしてほしいと思っている人たちにもプレゼントするので、厳密にはもう少し数は作っているんですけどね。

戸田:そもそも僕のアーティストとしての活動は、大量ロットで作ることに結構距離を置いている立場だったりするので、今回のように同じデザインのものを何足も作るっていうことは初めてでした。それをサイズ違いで作るので、パターンも一つ一つ微調整しないといけなくて、普通ならデザイナーとパタンナーと工場が分業でやっていることを全部1人でやっていたので、数はそこまで作れないんです。

WWD:結構応募は来ているんですか?

TaiTan:応募の管理は事務局がやっているんですが、すでに1500通以上の応募が来ているっていう報告は受けていて。下手したら3桁くらいかもなって思っていたので、安心しました。やっぱりこの応募数って「ポッドキャスト作り方番組」だといかなかったと思うし、それこそスニーカーを作ることで、カルチャーメディア、ファッションメディア、ガジェットメディアとか、幅広く掲載してくれていたのもあって、「シュア」的にもポジティブな印象持ってくれてると思います。

WWD:最終的な当選者はTaiTanさんが全部に目を通して決める?

TaiTan:そうですね。ちゃんと熱意に応えたいと思いますね。この人はこういう角度の話ができるんだとしたら、面白い番組に作れるかもって、そこはなんとなく体感値として分かるので、そういう人を選びたいとは思いますね。

WWD:TaiTanさんが思う、面白いポッドキャスターは?

TaiTan:やっぱりたくさん歩いている人です。本当にそう。だから、この間の「脳盗」(1月26日放送回)でしゃべったエピソードは、僕がずっと動き回ってるからこそ、最後の伏線回収までできた話だったりするので。やっぱり日々なんか面白いことないか、話のタネを探しながら、動き回っている人は、面白い話ができるんじゃないかなと思いますね。

クリエイティブディレクターの仕事

WWD:戸田さんから見たTaiTanさんってどんな人ですか?

戸田:紹介してもらう前から「奇奇怪怪」は聴いていて、Dos Monosのラッパーでありながらポッドキャストをやっているっていう異色の混合感もあって、カルチャーフィールドでめちゃくちゃ活躍している人っていう、漠然としたイメージを持っていて。あと、やたら企画の話好きだなとは思っていました。「企画至上主義」みたいな言葉もちらっと聞いたりしたんですけど、なんかラッパーにしてはちょっとそこに関心強すぎないかと。僕も主軸はスニーカーの作品制作ではあるんですけど、企画を考えたりすることもあって、実は近い考え方の人なのかなっていうのはありましたね。それで実際に会ってからどんどん「企画屋TaiTan」としての答え合わせができているイメージ。

TaiTan:現代において、何かものを作るってなると、そのコンセプトからスタートにすることが多い。そうなると基本的には言葉の練度を高めていく作業とか、世の中との接合点をどこに作るのかとか、その人がどう世の中を切り取るかって作業が必然になっていくので、多かれ少なかれアーティストやクリエイターはそういうタイプだとは僕は思っていたんですけど。意外とそうじゃない人たちもいるんだなっていうのも知って。そこにギャップは感じてますね。

WWD:今回一緒に仕事をしてみて、クリエイティブディレクターとしてのTaiTanさんのすごさはどこに感じましたか?

戸田:いわゆるクリエイティブディレクターと呼ばれているような人たちって、結構分業制の中でやる人が多いと思うんですよ。アイデアを考えてディレクションするけど、進行は誰かに任せがち。もちろんTaiTanさんも企画の鋭さがあるのは前提ですが、やっぱりプロデューサーでもあるんですよね。各クリエイターに仕事を依頼して、期限内にちゃんと全部納品させてるっていう、そこの仕切りを1人でちゃんとやる。そこは普段メディアでは伝わらない裏方としてのすごさだと思います。

TaiTan:今回はただ人が足りなくて、シンプルに僕が1人でやらざるを得ない状況になったっていう(笑)。だからいつもは全然プロデューサーをつけますよ。それでいうと、僕の特徴は、世の中に出るまでの「シュア」とのコミュニケーションの中に現れてるのかなと思ってますね。そもそも、なんで100年の歴史をもつマイクブランドである「シュア」が史上初めてスニーカーを作る必然性があるのか、そこのロジックをどう補強していくかみたいなことを考えたり、ブランドに提案するのを楽しめるタイプというか。そのプロセスの中では当然経済合理性的な話とかも言葉にできないといけないと思うし、かっこいいものを作るだけの話じゃないというか、そのものが出た後のブランドイメージにおけるインパクトの予測、PR効果など、その企画がどのように世の中と接点をつくるのか。そういう話にまで関心があるのは意外と珍しい存在なのかな、という気がしますね。

例えば今回「シュア」に提案する時も、企画書のイメージボードみたいなものを作るんですが、僕の場合、デザインや映像そのもののソースというより、ミシュランがミシュランガイドを作った例みたいに、過去のブランドの実践事例のソースを大量にストックしてあるんで、そういうところから引っ張ってきて、これの構造と手法を今回は応用してやりませんか、と提案する。そうやって共通の認識をもちやすい切り口を設定することで、突飛な企画だったとしても先方もちょっと安心してくれて、「こいつはただかっこいいものを作りたい、自己満野郎じゃないんだな」って思ってくれるのではないかなと想像してます。

戸田:今、「構造」って言葉が出たと思うんですけど、まさにそこがちょっと近しいなって勝手に思っていて。僕もTaiTanさんも、いわゆる見た目がかっこいいものだけを作って満足するタイプじゃないと思うんですよ。構造的に、それがどう社会の中で装置として機能していくのかというところに関心が強くて。僕はそのメディアとしてスニーカーを作っているという。だからデザインがかっこいいスニーカーは、レファレンスとしては全然使うこともあるんですが、それが本質的に持ってる価値に実はあんまり興味がないっていうところもあって。

WWD:TanTanさんのプレゼンの巧さはどこかで習ったんですか?

TaiTan:そもそもの性質として、僕の中にはポッドキャストもラップも似たようなもんだっていう感覚があって、「俺はこう思うんだけど、どうですか」っていうことしかやってない気がするのですよね、本質的には。プロジェクトを立ち上げる際も、その企画を承認する側の人たちに「これ 面白くないっすか」って提案して、面白いと思ってもらえたら自然と企画は通っていくものだろうし。あとは、ポッドキャストで言葉や伝え方をめっちゃ考えて毎週やっているんで、プレゼンはめっちゃ上手になったんだと思います(笑)。

WWD:同世代とかで、同じ思考に近い人っていますか?

TaiTan:PERIMETRONの佐々木集くんはほぼこの世代で唯一クリエイティブディレクターとしての存在感がすごくあるタイプだと思うので、彼としゃべってる時は迫力も感じるし面白いですね。本当に結構な領域にまたがって、プロジェクトを立ち上げていて、その規模もでかい。あとは、それこそ俺は戸田くんにはそういう系譜を継いでほしいっていう気持ちがすごくある。

戸田:なぜかずっと言われてるんですよね(笑)。ありがたいんですけど。

WWD:戸田さんは考え方が似ているって思う人はいますか?

戸田:考え方が近いというわけではないんですが、TaiTanさんと僕をつなげてくれたアーティストの岸裕真くんとはよく話します。僕が本格的に靴を作り始めた時期にいろいろと教えてくれて、今でも慕ってます。ディレクターやデザイナー、エンジニアなど、専業で突き詰めて活躍している同世代はもちろんたくさんいますが、それとは別軸で企画のディレクション業を意図的に他の領域にまたがってやっている人ってまだまだ少ないですよね。

スニーカー企画の第2弾は?

WWD:戸田さんは現在アーティストとして、アート作品としてスニーカーを作っていますが、そこにはどんな思いが込められているんですか。

戸田:もともとスニーカーが好きで、それこそ昔はスニーカーが何百万円で取引されたり、新しいモデルがリリースされるたびに夜通し店頭で並ぶような「スニーカーカルチャー」と呼ばれる文化圏を面白がっていたんですけど、ある時その「スニーカーカルチャー」の大半は大企業がマーケティングで作り出しているものでしかなくて、僕らに許されてるのが結局消費でしかないことに気づいて、1回絶望したのが大きなきっかけですね。そういう世界に対する反逆として独学でスニーカーを作り始めました。

それで、スニーカーというものに、現代アートという別の文脈を付与し、捉えなおして作品にすることで、今みんながスニーカーって呼んでいるものが、200年、300年後ぐらいに全く違うものとして世の中に存在しているような世界線が作れたらいいなと思ってやっています。だからブランドを作ってファッションのフィールドでシーズンごとに展開するような既存のやり方は今のところ考えてないです。

WWD:作品は全てハンドメイドで作られていますが、「作ってほしい」というオーダーも多いですか?

戸田:国内外問わずオーダーの依頼はたまにあります。制作した作品を衣装としてリースすることも。でも決められた与件の中で同じデザインのスニーカーをサイズ展開も含めて0→1で作るのは、ほとんどないので、今回の「シュア」のスニーカーは自分的にもめちゃめちゃでかい挑戦でした。今回に限らず、異業種のコラボレーションはこれからもどんどんやっていきたいと思います。

WWD:最後にスニーカー企画の第2弾の可能性はありますか?

TaiTan:「シュア」の人たちには、これは毎年できる企画フォーマットだと思うので、「毎年やりませんか」って話を軽くしてますね。せっかくなんで1回で終わらせたくないなと思っていて。僕のプレゼンがうまくいけば、第2弾はあると思います!

PHOTOS:MAYUMI HOSOKURA

応募方法

応募方法は、以下の応募フォームに必要事項を入力して応募完了となる。応募期間は1月20日〜2月11日まで。抽選で5人に「シュア」オリジナルスニーカー“イグナイト ザ ポッドキャスターズ”をプレゼントする。

https://btnb.f.msgs.jp/n/form/btnb/n6MSEXeskGwFkQbsa6JXh

※同スニーカーはハンドメイドのため、応募フォームに入力したサイズと一致するサイズの用意が難しい場合あり。その場合、入力したサイズに最も近いサイズのスニーカーをプレゼント。
※賞品の発送をもって当選発表。
※シリアルナンバー引き換え製品は“MV7i スマートマイクロホン&インターフェース”。
※スニーカー当選者に限りシリアルナンバー送付にて引き換え可能。
※シリアルナンバーの送付方法はスニーカーに同梱された案内書類を要確認。

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インフルエンサーの中町綾がメリハリボディーを披露 「ピーチ・ジョン」春の新作ビジュアルが登場

「ピーチ・ジョン(PEACH JOHN)」から春の新作ビジュアルが登場した。春の新作を着こなすのは、スーパーインフルエンサーの中町綾。ベストセラーの“ナイスバディブラ”や“盛れるノンワイヤーブラ”などの春の新色を着用し、メリハリボディーを披露している。

モーヴピンクやペールラベンダーといった春らしい優しいカラーリングの下着はエレガントに、レッドのブラジャーはセクシーにとさまざまな表情を見せている。モデルとしても活躍する中町だが、今回のビジュアル撮影のためにボディーに磨きをかけて臨んだという。

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インフルエンサーの中町綾がメリハリボディーを披露 「ピーチ・ジョン」春の新作ビジュアルが登場

「ピーチ・ジョン(PEACH JOHN)」から春の新作ビジュアルが登場した。春の新作を着こなすのは、スーパーインフルエンサーの中町綾。ベストセラーの“ナイスバディブラ”や“盛れるノンワイヤーブラ”などの春の新色を着用し、メリハリボディーを披露している。

モーヴピンクやペールラベンダーといった春らしい優しいカラーリングの下着はエレガントに、レッドのブラジャーはセクシーにとさまざまな表情を見せている。モデルとしても活躍する中町だが、今回のビジュアル撮影のためにボディーに磨きをかけて臨んだという。

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村上隆とJP THE WAVYが新曲「LV MURAKAMI」をリリース 村上と「ルイ・ヴィトン」再コラボを記念

アーティストの村上隆とラッパーのJP THE WAVYによるユニット、MNNK Bro.(Takashi Murakami & JP THE WAVY)は、村上隆と「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」の再コラボを記念し、楽曲「LV MURAKAMI」をリリースした。

新曲「LV MURAKAMI」
ミュージックビデオの監督はBRTHR

同曲は、JIGGが楽曲プロデューサーを務め、トラヴィス・スコット(Travis Scott)の「butterfly effect」や、ジョージ(Joji)の「Yukon (Interlude)」を手がけたことで知られる、アレックス・リー(Alex Lee)とカイル・ワイトマン(Kyle Wighman)によるディレクターデュオのBRTHRがミュージックビデオの監督を務めた。「ルイ・ヴィトン」公式SNSで公開した、村上隆とゼンデイヤ(Zendaya)が登場する“ルイ・ヴィトン×ムラカミ”コレクションのティザームービーにも一部楽曲を使用している。

村上は、「2年前の秋、娘のダンス発表会で『Pick N Choose』を聴いて、日本ヒップホップのゲームチェンジ来た!と興奮し、WAVYさんに即ラブコールしました! そして、速攻で『Mononoke Kyoto』を作ってもらってリリース。さらにWAVYさんとユニットMNNK Bro.を組んでミニアルバム制作に着手していました。そんな中、私が22年ぶりに『ルイ・ヴィトン』とのコラボが決定し、WAVYさんに伝えると、これまた電撃的な速さでこの曲を作ってくださいました。ゼンデイヤさん出演のLVキャンペーンPVで一部流れましたが、ついにフルバージョンが解禁!日本語ヒップホップが世界へ“ビャッ!”とリリースされる瞬間にワクワクが止まりません!」とコメントした。

またJP THE WAVYは、「2024年に村上さんの京都の個展のテーマソングを作らせてもらってから始まったこのユニットで、今度は『ルイ・ヴィトン』と村上さんのコラボを祝す楽曲を制作できて感無量です。 MVも、『ルイ・ヴィトン』というブランドから想起される“旅”のコンセプトを探求した『LV MURAKAMI』の歌の世界に自分が迷い込んでしまったようなPOPな映像になっていて、03年に公開された“ルイ・ヴィトン×ムラカミ”コラボレーションのアニメ「Superflat Monogram」を彷ふつとさせるような内容でとても気に入っています。お楽しみに」と語っている。

JP THE WAVYは1993年、神奈川県湘南出身のラッパー。2017年にリリースした「Cho Wavy De Gomenne」がバイラルヒットし現在2500万再生を記録。映画「ワイルド・スピード/ジェットブレイク」オリジナル・サウンドトラックにアジア人で唯一参加。23年には香港・上海・台湾でのアジアツアーを成功させ、Rolling Loud Thailand 2023/2024へも2年連続で出演するなど海外での活動も広めている。

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村上隆とJP THE WAVYが新曲「LV MURAKAMI」をリリース 村上と「ルイ・ヴィトン」再コラボを記念

アーティストの村上隆とラッパーのJP THE WAVYによるユニット、MNNK Bro.(Takashi Murakami & JP THE WAVY)は、村上隆と「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」の再コラボを記念し、楽曲「LV MURAKAMI」をリリースした。

新曲「LV MURAKAMI」
ミュージックビデオの監督はBRTHR

同曲は、JIGGが楽曲プロデューサーを務め、トラヴィス・スコット(Travis Scott)の「butterfly effect」や、ジョージ(Joji)の「Yukon (Interlude)」を手がけたことで知られる、アレックス・リー(Alex Lee)とカイル・ワイトマン(Kyle Wighman)によるディレクターデュオのBRTHRがミュージックビデオの監督を務めた。「ルイ・ヴィトン」公式SNSで公開した、村上隆とゼンデイヤ(Zendaya)が登場する“ルイ・ヴィトン×ムラカミ”コレクションのティザームービーにも一部楽曲を使用している。

村上は、「2年前の秋、娘のダンス発表会で『Pick N Choose』を聴いて、日本ヒップホップのゲームチェンジ来た!と興奮し、WAVYさんに即ラブコールしました! そして、速攻で『Mononoke Kyoto』を作ってもらってリリース。さらにWAVYさんとユニットMNNK Bro.を組んでミニアルバム制作に着手していました。そんな中、私が22年ぶりに『ルイ・ヴィトン』とのコラボが決定し、WAVYさんに伝えると、これまた電撃的な速さでこの曲を作ってくださいました。ゼンデイヤさん出演のLVキャンペーンPVで一部流れましたが、ついにフルバージョンが解禁!日本語ヒップホップが世界へ“ビャッ!”とリリースされる瞬間にワクワクが止まりません!」とコメントした。

またJP THE WAVYは、「2024年に村上さんの京都の個展のテーマソングを作らせてもらってから始まったこのユニットで、今度は『ルイ・ヴィトン』と村上さんのコラボを祝す楽曲を制作できて感無量です。 MVも、『ルイ・ヴィトン』というブランドから想起される“旅”のコンセプトを探求した『LV MURAKAMI』の歌の世界に自分が迷い込んでしまったようなPOPな映像になっていて、03年に公開された“ルイ・ヴィトン×ムラカミ”コラボレーションのアニメ「Superflat Monogram」を彷ふつとさせるような内容でとても気に入っています。お楽しみに」と語っている。

JP THE WAVYは1993年、神奈川県湘南出身のラッパー。2017年にリリースした「Cho Wavy De Gomenne」がバイラルヒットし現在2500万再生を記録。映画「ワイルド・スピード/ジェットブレイク」オリジナル・サウンドトラックにアジア人で唯一参加。23年には香港・上海・台湾でのアジアツアーを成功させ、Rolling Loud Thailand 2023/2024へも2年連続で出演するなど海外での活動も広めている。

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ワコールの機能性ウエア「CW-X」がイベントを開催 イチローが語る「米国野球殿堂入りに欠かせなかった『CW-X』」

ワコールの機能性コンディショニングウエア「シーダブリュー・エックス(CW-X)」は2月5日、都内でイベントを開催した。同ブランドは、米国野球殿堂入りしたイチローが長年愛用するコンディショニングウエア。彼は、2023年に発足したコンディショニングの重要性を伝える“チームCW-X”のキャプテンを務めている。イベントに登場したイチローに、殿堂入りに欠かせなかったものを聞くと「365日使っている『CW-X』。殿堂入りの会見のスーツの下にも着用していた。下着から部屋着まで24時間『ワコール』と一緒。昔も今も、ずっと支え続けてもらっている」とコメント。イチローが「CW-X」に出合ったのは2000年。それ以来、ユニフォームのように日々欠かさず着用してきたという。「常に着用している『CW-X』は、外から見えないが、良いパフォーマンスを出すための大きな”武器“だ」とブランドへの愛を語った。

スポーツだけじゃない、俳優や医療従事者のサポートも

“チームCW-X”は、イチローや副キャプテンである元陸上選手の福士加代子をなどのスポーツ選手から構成されているが、新メンバーに劇作家・俳優の野田秀樹が加わった。イベントに登場した野田は、「『CW-X』のヘビーユーザーだ。俳優は怪我が多く、シンプルでかっこいいので長年使っているし、多くの役者に薦めている」と述べた。彼は、「CW-X」をはいていないと不安になるというくらいの大ファンだという。コンディショニングウエアはスポーツ選手やスポーツを楽しむ人のものと思いがちだが、実際、野田のような俳優をはじめ、医師などの医療や介護従事者にも愛用者が多いようだ。

新企画“オーバー 51”で生涯現役を

イベントでイチローは、“チームCW-X”による新企画を発表した。51歳であるイチローの年齢と彼の元背番号である「51」を掛けた“オーバー 51”スポーツテストという51歳以上が参加できるイベント。参加者を全国から募集し、100人を選出する。イベント当日は、イチローが体の動かし方やコンディショニングを指南するという。ステージでは、イチローが身体活動メソッドを登壇メンバーへ伝授しながら、「新企画を通して、スポーツでも仕事でもコンディショニングの重要性を伝えていきたい」と述べた。生涯現役であるための秘訣については、「まず、元気であること。そして好奇心を持って、何かに集中することが大切」とコメント。自身のマネキンと同じポーズを取り、柔軟で鍛え上げられた姿を見せて会場を後にした。

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プラザの人気コスメと「たまごっち」がコラボ 限定デザインの「ティルティル」クッションファンデなど

スタイリングライフ・ホールディングス プラザスタイル カンパニーがバンダイの電子ゲーム「たまごっち」とコラボレーションし、人気コスメの限定デザインを発売する。これに合わせて3月6日〜4月3日、全国のプラザ(PLAZA)とミニプラザ(MINIPLA)、公式オンラインストアで2025年春のプロモーション“ブランニュー コスメティクス”を開催する。

ラインアップは「ブイティー(VT)」の“リードルショット”シリーズや、「ティルティル(TIRTIR)」のクッションファンデーション、「ロムアンド(ROM&ND)」のリップやアイブロウマスカラなどが、かわいらしい特別デザインで登場する。プラザの公式オンラインストアでは、3月3日10時から先行で予約受け付けを開始する。

商品一覧

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プラザの人気コスメと「たまごっち」がコラボ 限定デザインの「ティルティル」クッションファンデなど

スタイリングライフ・ホールディングス プラザスタイル カンパニーがバンダイの電子ゲーム「たまごっち」とコラボレーションし、人気コスメの限定デザインを発売する。これに合わせて3月6日〜4月3日、全国のプラザ(PLAZA)とミニプラザ(MINIPLA)、公式オンラインストアで2025年春のプロモーション“ブランニュー コスメティクス”を開催する。

ラインアップは「ブイティー(VT)」の“リードルショット”シリーズや、「ティルティル(TIRTIR)」のクッションファンデーション、「ロムアンド(ROM&ND)」のリップやアイブロウマスカラなどが、かわいらしい特別デザインで登場する。プラザの公式オンラインストアでは、3月3日10時から先行で予約受け付けを開始する。

商品一覧

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【シック・ジャパン 後藤秀夫社長】「シック」65周年の今年は過去最高の売り上げを宣言

PROFILE: 後藤秀夫/社長

後藤秀夫/社長
PROFILE: (ごとう・ひでお)MBA、米国サンダーバード国際経営大学院卒業後、1996年にジョンソン・エンド・ジョンソンでキャリアをスタート。営業・マーケティングを経験後、2005年から日本ロレアルで日本と台湾での事業部長の要職を歴任し、ターンアラウンドや事業拡大に貢献。17年にヘンケル ビューティーケアの日本兼韓国の代表としてコンシューマー及びプロフェッショナルの両事業を統括。22年8月から現職 PHOTO : TAMEKI OSHIRO

「日本で最も革新的なビューティーグルーミングカンパニー」を目指すシック・ジャパンは、2022年から社内環境整備しながら新市場を創造する製品開発など数多くのイノベーションを生み出している。「シック(SCHICK)」日本上陸65周年を迎える25年も、シェアNo.1※1ブランドとして市場拡大をけん引していく。

事業改革のテーマは
「ターンアラウンド」

WWD:“ビューティーグルーミングカンパニー”を目指す中期経営計画2年目の成果は。

後藤秀夫社長(以下、後藤):24年は「ターンアラウンド」をテーマに事業改革を行った。期待以上の成果で売り上げは2桁成長、利益率も予想を上回る結果で着地。社員のエンゲージメントスコアも前回の57%から大幅にアップし81%と満足度が高い結果だった。高いパフォーマンスを発揮しやすい環境作りが評価され、24年11月には、世界150カ国・年間1万社を超える企業の働きがい調査を行う調査機関が25年版「働きがい認定企業」に選出。社内外から評価される形で2年目を締めくくれた。

WWD:売り上げを大きく伸ばした要因は。

後藤:戦略ブランドを絞り投資する中で、24年は新市場を創造する新製品に注力した。女性用では当社初スティックタイプの顔剃り専用美容オイルバームや女性向けでは珍しい6枚刃のボディーシェーバー、角質ケアをサポートするボディーシェービング用エマルジョンを発売して新市場を創造。男性用ではシェービング剤不要で剃れるソープ付きシェーバーを登場させ、伸長するボディーシェービング市場をさらに加速することができた。

WWD:「シックファースト トーキョー(SCHICK FIRST TOKYO)」の反響は。

後藤:発売翌月にはメンズシェーバー市場※2の売り上げトップ10位にランクインした。メンズシェーバーは、 これまで深剃りを追い求める傾向にあり、やわらかい髭を持つ若年層向けの商品が市場に存在しなかった。若年層とシニア層では髭の硬さが異なる点に着目。はじめてシェービング体験をする若年層はシェービングに肌への安全性を求めているため日本のチームが日本で日本人の肌に合わせて、セーフティーワイヤーを搭載した製品を開発。「はじめてのシェービングにやさしさを。」というコンセプトで「シックファースト トーキョー」を発売した。美意識の高いZ世代にあわせて、ホルダーなどのデザインでもこれまでのカミソリから離れて、トレンドのニュアンスカラーやジェンダーレスなデザイン、サステナブルなパッケージにした。シェービングを安全でシンプル、かつファッショナブルに使えるビューティツールとして昇華させた。消費者起点のイノベーションが成功した要因だと考えている。ビューティアンバサダーのINIは、サバイバルオーディション番組の国民投票で誕生している背景から、ファンのエンゲージメントが非常に高い。ブランドとビューティアンバサダー、ファン、そして消費者と最終接点となる大切な店頭とが同じ目線でWIN-WIN-WIN-WIN-WINを形成し、一緒に日本のメンズビューティを盛り上げようとする新しいエンゲージメントモデルが生まれている。

WWD:目標としていたエンゲージメントスコアの8割超えを早々に達成できた理由は。

後藤:最初に設定したパーパスやビジョンが浸透し、共感が強まっているのが大きい。戦略ブランドを明確にし、28年までの新製品計画を立てているので社員が、「イノベーションを語れる新製品がいくつも控えている」と会社の未来にワクワクする状態でいられる。また、パーパスやビジョンと同時に、社員への行動指針として「ピープルファースト」「ムーブフォワード」「リッスンアップ、スピークアップ」「オウン イット トゥギャザー」という4つのバリューを定義し、社員が意識的に体現することで成果に結びつくリーダーシップ開発につなげている。3年目は新たなビジョンのもと、販売した製品を軸とした成長拡大を見込んでいる。行動規範が数字という形で見えると、それがまた新たな成功体験と結びつく。挑戦して失敗から学び成功体験が重なれば、その成功は正しい行動だという確信に変わり、それが組織の当然となり、やがて企業文化へと浸透していく。そんな環境下で社員が働けば必然的にポジティブスコアは高まっていく。

WWD:25年もイノベーションを控えている?

後藤:25年は「シック」が日本上陸65周年を迎える。2月には大人男性に向けて当社初のシェービングからスキンケアまでをワンストップで提案するトータル・グルーミングケアブランド「プロジスタ(PROGISTA)」が登場するほか、女性用「サロンプラス(SALON+)」からメイク直し感覚でうぶ毛やボディーの剃り残しをケアできるリップスティック型のコンパクトシェーバー、当社初の男性・女性用の除毛クリームなどを続々と発売する。65周年という節目の年に日本で過去最高の売り上げを作ることができれば象徴的な出来事になる。そして26年は売り上げ記録をさらに更新していく。実は26年こそ大規模イノベーションが控えており、全ての戦略ブランドからこれまでの市場にない新製品を投入する予定だ。来年はさらにもう1段階上のステージに行くことができると期待している。

※1 29年連続国内ウェットシェービング販売シェアNo.1:インテージSRI+カミソリ市場(ホルダー、ディスポーザブル、替刃)1995年11月~2024年10月各年メーカー別累計販売金額、
※2 インテージSRI+ カミソリ市場(ホルダー、ディスポーザブル、替刃)(2024年10月)メーカー別累計販売金額

実現の可能性はゼロじゃない私の夢

『世界中の人を美しく』

「美は人を変える」と信じて自身を含め日本人消費者を美しくすることを楽しんでいる。日本の枠を超えて世界中の人々を美しくして、ワクワク感と幸せを感じる毎日を届けていきたい。

COMPANY DATA
シック・ジャパン

世界50カ国以上でビジネスを展開しているエッジウェルパーソナルケアグループの一員で、「シック」は日本市場におけるウェットシェービング業界をけん引する存在。ビューティグルーミングを通して一人でも多くの顧客にワクワク感と幸せを感じてもらえる毎日を提供することをパーパスとし事業を推進している。主力製品は男性用の「ハイドロ5(HYDRO5)」「スタイリングパートナー(STYLING PARTNER)」「シックファースト トーキョー」、女性用の「サロンプラス」「ハイドロシルク(HYDROSILK)」「イントゥイション(INTUITION)」など

TEXT : WAKANA NAKADE


問い合わせ先
シック・ジャパンお客様相談室
03-5487-6801

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【シック・ジャパン 後藤秀夫社長】「シック」65周年の今年は過去最高の売り上げを宣言

PROFILE: 後藤秀夫/社長

後藤秀夫/社長
PROFILE: (ごとう・ひでお)MBA、米国サンダーバード国際経営大学院卒業後、1996年にジョンソン・エンド・ジョンソンでキャリアをスタート。営業・マーケティングを経験後、2005年から日本ロレアルで日本と台湾での事業部長の要職を歴任し、ターンアラウンドや事業拡大に貢献。17年にヘンケル ビューティーケアの日本兼韓国の代表としてコンシューマー及びプロフェッショナルの両事業を統括。22年8月から現職 PHOTO : TAMEKI OSHIRO

「日本で最も革新的なビューティーグルーミングカンパニー」を目指すシック・ジャパンは、2022年から社内環境整備しながら新市場を創造する製品開発など数多くのイノベーションを生み出している。「シック(SCHICK)」日本上陸65周年を迎える25年も、シェアNo.1※1ブランドとして市場拡大をけん引していく。

事業改革のテーマは
「ターンアラウンド」

WWD:“ビューティーグルーミングカンパニー”を目指す中期経営計画2年目の成果は。

後藤秀夫社長(以下、後藤):24年は「ターンアラウンド」をテーマに事業改革を行った。期待以上の成果で売り上げは2桁成長、利益率も予想を上回る結果で着地。社員のエンゲージメントスコアも前回の57%から大幅にアップし81%と満足度が高い結果だった。高いパフォーマンスを発揮しやすい環境作りが評価され、24年11月には、世界150カ国・年間1万社を超える企業の働きがい調査を行う調査機関が25年版「働きがい認定企業」に選出。社内外から評価される形で2年目を締めくくれた。

WWD:売り上げを大きく伸ばした要因は。

後藤:戦略ブランドを絞り投資する中で、24年は新市場を創造する新製品に注力した。女性用では当社初スティックタイプの顔剃り専用美容オイルバームや女性向けでは珍しい6枚刃のボディーシェーバー、角質ケアをサポートするボディーシェービング用エマルジョンを発売して新市場を創造。男性用ではシェービング剤不要で剃れるソープ付きシェーバーを登場させ、伸長するボディーシェービング市場をさらに加速することができた。

WWD:「シックファースト トーキョー(SCHICK FIRST TOKYO)」の反響は。

後藤:発売翌月にはメンズシェーバー市場※2の売り上げトップ10位にランクインした。メンズシェーバーは、 これまで深剃りを追い求める傾向にあり、やわらかい髭を持つ若年層向けの商品が市場に存在しなかった。若年層とシニア層では髭の硬さが異なる点に着目。はじめてシェービング体験をする若年層はシェービングに肌への安全性を求めているため日本のチームが日本で日本人の肌に合わせて、セーフティーワイヤーを搭載した製品を開発。「はじめてのシェービングにやさしさを。」というコンセプトで「シックファースト トーキョー」を発売した。美意識の高いZ世代にあわせて、ホルダーなどのデザインでもこれまでのカミソリから離れて、トレンドのニュアンスカラーやジェンダーレスなデザイン、サステナブルなパッケージにした。シェービングを安全でシンプル、かつファッショナブルに使えるビューティツールとして昇華させた。消費者起点のイノベーションが成功した要因だと考えている。ビューティアンバサダーのINIは、サバイバルオーディション番組の国民投票で誕生している背景から、ファンのエンゲージメントが非常に高い。ブランドとビューティアンバサダー、ファン、そして消費者と最終接点となる大切な店頭とが同じ目線でWIN-WIN-WIN-WIN-WINを形成し、一緒に日本のメンズビューティを盛り上げようとする新しいエンゲージメントモデルが生まれている。

WWD:目標としていたエンゲージメントスコアの8割超えを早々に達成できた理由は。

後藤:最初に設定したパーパスやビジョンが浸透し、共感が強まっているのが大きい。戦略ブランドを明確にし、28年までの新製品計画を立てているので社員が、「イノベーションを語れる新製品がいくつも控えている」と会社の未来にワクワクする状態でいられる。また、パーパスやビジョンと同時に、社員への行動指針として「ピープルファースト」「ムーブフォワード」「リッスンアップ、スピークアップ」「オウン イット トゥギャザー」という4つのバリューを定義し、社員が意識的に体現することで成果に結びつくリーダーシップ開発につなげている。3年目は新たなビジョンのもと、販売した製品を軸とした成長拡大を見込んでいる。行動規範が数字という形で見えると、それがまた新たな成功体験と結びつく。挑戦して失敗から学び成功体験が重なれば、その成功は正しい行動だという確信に変わり、それが組織の当然となり、やがて企業文化へと浸透していく。そんな環境下で社員が働けば必然的にポジティブスコアは高まっていく。

WWD:25年もイノベーションを控えている?

後藤:25年は「シック」が日本上陸65周年を迎える。2月には大人男性に向けて当社初のシェービングからスキンケアまでをワンストップで提案するトータル・グルーミングケアブランド「プロジスタ(PROGISTA)」が登場するほか、女性用「サロンプラス(SALON+)」からメイク直し感覚でうぶ毛やボディーの剃り残しをケアできるリップスティック型のコンパクトシェーバー、当社初の男性・女性用の除毛クリームなどを続々と発売する。65周年という節目の年に日本で過去最高の売り上げを作ることができれば象徴的な出来事になる。そして26年は売り上げ記録をさらに更新していく。実は26年こそ大規模イノベーションが控えており、全ての戦略ブランドからこれまでの市場にない新製品を投入する予定だ。来年はさらにもう1段階上のステージに行くことができると期待している。

※1 29年連続国内ウェットシェービング販売シェアNo.1:インテージSRI+カミソリ市場(ホルダー、ディスポーザブル、替刃)1995年11月~2024年10月各年メーカー別累計販売金額、
※2 インテージSRI+ カミソリ市場(ホルダー、ディスポーザブル、替刃)(2024年10月)メーカー別累計販売金額

実現の可能性はゼロじゃない私の夢

『世界中の人を美しく』

「美は人を変える」と信じて自身を含め日本人消費者を美しくすることを楽しんでいる。日本の枠を超えて世界中の人々を美しくして、ワクワク感と幸せを感じる毎日を届けていきたい。

COMPANY DATA
シック・ジャパン

世界50カ国以上でビジネスを展開しているエッジウェルパーソナルケアグループの一員で、「シック」は日本市場におけるウェットシェービング業界をけん引する存在。ビューティグルーミングを通して一人でも多くの顧客にワクワク感と幸せを感じてもらえる毎日を提供することをパーパスとし事業を推進している。主力製品は男性用の「ハイドロ5(HYDRO5)」「スタイリングパートナー(STYLING PARTNER)」「シックファースト トーキョー」、女性用の「サロンプラス」「ハイドロシルク(HYDROSILK)」「イントゥイション(INTUITION)」など

TEXT : WAKANA NAKADE


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シック・ジャパンお客様相談室
03-5487-6801

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【プラザスタイル 鈴木努カンパニーエクゼクティブ プレジデント】日常の心拍数を上げ、ハーツアップさせる集団へ

PROFILE: 鈴木努/カンパニーエクゼクティブ プレジデント

鈴木努/カンパニーエクゼクティブ プレジデント
PROFILE: (すずき・つとむ)大手ファッション企業でブランド責任者や支店長、マッシュスタイルラボで執行役員を歴任。2022年8月にプラザスタイルカンパニーに入社し、23年6月から現職 PHOTO : TAMEKI OSHIRO

スタイリングライフ・ホールディングス プラザスタイル カンパニーが運営するライフスタイルストア「プラザ(PLAZA)」は、2024年2月にリブランディングし新たなスローガン「HEARTS UP!」を掲げた。26年の創業60周年に向けて、勢いをつける。

「プラザ」愛が強い社員とともに
さらなる可能性に突き進む

WWD:24年に最も注力したことは?

鈴木努カンパニーエグゼクティブプレジデント(以下、鈴木):2月に行ったリブランディングの浸透に注力した。26年に60周年を迎えるにあたり、もう一度、われわれの強み、存在意義、社会に対してやらなければならないことは何かを社員全員で考え、導き出したのが「HEARTS UP!」というスローガン。カンパニーステートメントを「日常の心拍数を上げる」とし、これを社内外の人にも伝えてきた。われわれはただモノを売るのではなく、製品や店舗を通してお客さまの心拍数を上げるお手伝いをする会社なんだ、という意識を共通して持つことを徹底した。

WWD:プライベートブランド(PB)の進捗は?

鈴木:8月に誕生したプラザ初となるスキンケアPBブランド「デュナミス」は、おおむね順調だ。今年はより一層販促・宣伝を強化し、売り上げを伸ばしていきたい。9月に発売したウエアブランド「レイジースタイルズ」も同様。シーンやジェンダーにとらわれず自分らしさを楽しむというコンセプトは今の時代に合っていて、こちらもプロモーションに力を入れ、将来的には単独出店や卸も考えている。

WWD:新規出店と売り場の改装が目立つ。

鈴木:24年度は新規8店と改装8店があり、どこも好調だ。既存店も売上高が前年比2ケタ増で伸び、全カテゴリー全エリアで前年を超えた。中でも福岡天神の地下街に10月にオープンした40坪ほどの店が絶好調だ。トラフィックの多い改札前という立地もあり、他店に比べて年齢層が幅広く、男性客比率も高い。これまでプラザは80〜100坪の店が多く、その規模での出店は新しい商業施設に限られていた。40坪程度であれば案件も増える。天神地下街の成功事例を参考に同様の立地に出店したい。

WWD:好調の要因は?

鈴木:それぞれの店舗に合わせたMDに組み直したことが大きい。渋谷109店は化粧品が強いので、それに特化した作りでポップでカラフルな内装にしたり、羽田空港店は旅行を意識したディスプレイにしたり。長年働いている店長やスタッフの声を吸い上げ、レジの位置や、ストックから店頭の陳列台までの導線を効率良くするなど、働きやすい環境を整えたことも大きい。お客さまに見える部分と見えない部分の両方の改善が功を奏した。「プラザ」愛が強いアルバイトや社員が多いのは大きな財産。その声に耳を傾けることはやる気になり、会社の成長につながる。

WWD:25年の計画は?

鈴木:昨年9月、大阪のりんくうプレミアム・アウトレット(以下、りんくう)に10年ぶりのアウトレット店を出店した。10年の間にアウトレットに対するお客さまの考えは、安いモノを買う場所からエンターテインメントプレイスへと変わった。実際、軽井沢プリンスショッピングプラザ店はプロパーがよく売れる。私たちはアウトレットを在庫処分の場ではなく新たなマーケットプレイスとして捉え、りんくう店も撮影スポットを作るなど、お客さまがワクワクする仕掛けを用意した。その成功を元に、今年はアウトレット売り上げ規模が大きい御殿場プレミアム店を改装する。

WWD:グループで「キャス キッドソン(CATH KIDSTON)」のビジネスもスタートした。

鈴木:輸入販売権とともにライセンス権も取得し、日本独自の企画商品にも力を入れる。1番強化するのはアパレルで、すでに販売するECでは手応えを感じている。他にもタオル・ハンカチ、食器、ファブリック、ペットグッズと幅広く展開する予定で、3割を直輸入、7割を日本企画商品で構成する計画だ。また、3月には路面店をオープンし、年内に3〜4店の出店を予定している。「キャス キッドソン」は年齢関係なく愛される世界観を持つ。その人たちのライフスタイルに寄り添うブランドにしていきたい。

WWD:25年は新プロジェクトがめじろ押しだ。

鈴木:24年11月にブランドサイトとECサイトを統合し、12月にはアプリをリニューアルした。引き続き利便性のいい場所に130店舗を構えることを生かしたOMOを強化し、お客さまの買い物の煩わしさを解消する。また、2月にはルミネエスト新宿で「ケアベア™」のポップアップイベントを開催する。これまでも製品を並べたボップアップはあったが、よりエンタメ性のあるショップになるので期待してほしい。「プラザ」はほかにも「バーバパパ」や「スポンジ・ボブ」など魅力的なキャラクターの国内ライセンスを持つ。これらのオフィシャルストアは今年中に挑戦したい。

WWD:業績が絶好調の中、見えてきた課題は?

鈴木:1番は人材の確保。中途でも採用していき、業績が好調なことから昨年はグループ全体で社員に還元した。社員からの海外出張申請に「NO」と言ったことはない。現地に行って何か持ち帰ろう、それを仕事や店に生かそうという気持ちと体験は何にも変えられない。そんな社員とともに、さらなる可能性に突き進んでいきたい。

実現の可能性はゼロじゃない私の夢

『映画・ドラマに役者として出演』

昔から人前に出るのは好きで、学生の頃はモデルになりたかった。アパレル勤務時代はファッションショーに出演したことも。役者も昔からの夢で、演技の経験はゼロだが、ぜひ挑戦したい。何でもジャンルは問わないし、もちろんノーギャラでOK!

COMPANY DATA
スタイリングライフ・ホールディングス プラザスタイル カンパニー

1966年創立。スタイリングライフ グループの雑貨小売事業を展開する。同年、米国スタイルのドラッグストアとして、東京・銀座のソニービルに日本初の輸入生活雑貨店「プラザ」(当時ソニープラザ)第1号店をオープン。2024年2月、創業60周年を前にリブランディングを実施し「HEARTS UP!」を新たなスローガンとし、日常の心拍数を上げる「ライフモチベートブランド」へとアップデートした。現在は直営店事業、フランチャイズ事業、ライセンス事業を展開する

TEXT : YOSHIE KAWAHARA
問い合わせ先
スタイリングライフ・ホールディングス プラザスタイル カンパニー
https://www.plazastyle.com/contents/company/contact/

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【プラザスタイル 鈴木努カンパニーエクゼクティブ プレジデント】日常の心拍数を上げ、ハーツアップさせる集団へ

PROFILE: 鈴木努/カンパニーエクゼクティブ プレジデント

鈴木努/カンパニーエクゼクティブ プレジデント
PROFILE: (すずき・つとむ)大手ファッション企業でブランド責任者や支店長、マッシュスタイルラボで執行役員を歴任。2022年8月にプラザスタイルカンパニーに入社し、23年6月から現職 PHOTO : TAMEKI OSHIRO

スタイリングライフ・ホールディングス プラザスタイル カンパニーが運営するライフスタイルストア「プラザ(PLAZA)」は、2024年2月にリブランディングし新たなスローガン「HEARTS UP!」を掲げた。26年の創業60周年に向けて、勢いをつける。

「プラザ」愛が強い社員とともに
さらなる可能性に突き進む

WWD:24年に最も注力したことは?

鈴木努カンパニーエグゼクティブプレジデント(以下、鈴木):2月に行ったリブランディングの浸透に注力した。26年に60周年を迎えるにあたり、もう一度、われわれの強み、存在意義、社会に対してやらなければならないことは何かを社員全員で考え、導き出したのが「HEARTS UP!」というスローガン。カンパニーステートメントを「日常の心拍数を上げる」とし、これを社内外の人にも伝えてきた。われわれはただモノを売るのではなく、製品や店舗を通してお客さまの心拍数を上げるお手伝いをする会社なんだ、という意識を共通して持つことを徹底した。

WWD:プライベートブランド(PB)の進捗は?

鈴木:8月に誕生したプラザ初となるスキンケアPBブランド「デュナミス」は、おおむね順調だ。今年はより一層販促・宣伝を強化し、売り上げを伸ばしていきたい。9月に発売したウエアブランド「レイジースタイルズ」も同様。シーンやジェンダーにとらわれず自分らしさを楽しむというコンセプトは今の時代に合っていて、こちらもプロモーションに力を入れ、将来的には単独出店や卸も考えている。

WWD:新規出店と売り場の改装が目立つ。

鈴木:24年度は新規8店と改装8店があり、どこも好調だ。既存店も売上高が前年比2ケタ増で伸び、全カテゴリー全エリアで前年を超えた。中でも福岡天神の地下街に10月にオープンした40坪ほどの店が絶好調だ。トラフィックの多い改札前という立地もあり、他店に比べて年齢層が幅広く、男性客比率も高い。これまでプラザは80〜100坪の店が多く、その規模での出店は新しい商業施設に限られていた。40坪程度であれば案件も増える。天神地下街の成功事例を参考に同様の立地に出店したい。

WWD:好調の要因は?

鈴木:それぞれの店舗に合わせたMDに組み直したことが大きい。渋谷109店は化粧品が強いので、それに特化した作りでポップでカラフルな内装にしたり、羽田空港店は旅行を意識したディスプレイにしたり。長年働いている店長やスタッフの声を吸い上げ、レジの位置や、ストックから店頭の陳列台までの導線を効率良くするなど、働きやすい環境を整えたことも大きい。お客さまに見える部分と見えない部分の両方の改善が功を奏した。「プラザ」愛が強いアルバイトや社員が多いのは大きな財産。その声に耳を傾けることはやる気になり、会社の成長につながる。

WWD:25年の計画は?

鈴木:昨年9月、大阪のりんくうプレミアム・アウトレット(以下、りんくう)に10年ぶりのアウトレット店を出店した。10年の間にアウトレットに対するお客さまの考えは、安いモノを買う場所からエンターテインメントプレイスへと変わった。実際、軽井沢プリンスショッピングプラザ店はプロパーがよく売れる。私たちはアウトレットを在庫処分の場ではなく新たなマーケットプレイスとして捉え、りんくう店も撮影スポットを作るなど、お客さまがワクワクする仕掛けを用意した。その成功を元に、今年はアウトレット売り上げ規模が大きい御殿場プレミアム店を改装する。

WWD:グループで「キャス キッドソン(CATH KIDSTON)」のビジネスもスタートした。

鈴木:輸入販売権とともにライセンス権も取得し、日本独自の企画商品にも力を入れる。1番強化するのはアパレルで、すでに販売するECでは手応えを感じている。他にもタオル・ハンカチ、食器、ファブリック、ペットグッズと幅広く展開する予定で、3割を直輸入、7割を日本企画商品で構成する計画だ。また、3月には路面店をオープンし、年内に3〜4店の出店を予定している。「キャス キッドソン」は年齢関係なく愛される世界観を持つ。その人たちのライフスタイルに寄り添うブランドにしていきたい。

WWD:25年は新プロジェクトがめじろ押しだ。

鈴木:24年11月にブランドサイトとECサイトを統合し、12月にはアプリをリニューアルした。引き続き利便性のいい場所に130店舗を構えることを生かしたOMOを強化し、お客さまの買い物の煩わしさを解消する。また、2月にはルミネエスト新宿で「ケアベア™」のポップアップイベントを開催する。これまでも製品を並べたボップアップはあったが、よりエンタメ性のあるショップになるので期待してほしい。「プラザ」はほかにも「バーバパパ」や「スポンジ・ボブ」など魅力的なキャラクターの国内ライセンスを持つ。これらのオフィシャルストアは今年中に挑戦したい。

WWD:業績が絶好調の中、見えてきた課題は?

鈴木:1番は人材の確保。中途でも採用していき、業績が好調なことから昨年はグループ全体で社員に還元した。社員からの海外出張申請に「NO」と言ったことはない。現地に行って何か持ち帰ろう、それを仕事や店に生かそうという気持ちと体験は何にも変えられない。そんな社員とともに、さらなる可能性に突き進んでいきたい。

実現の可能性はゼロじゃない私の夢

『映画・ドラマに役者として出演』

昔から人前に出るのは好きで、学生の頃はモデルになりたかった。アパレル勤務時代はファッションショーに出演したことも。役者も昔からの夢で、演技の経験はゼロだが、ぜひ挑戦したい。何でもジャンルは問わないし、もちろんノーギャラでOK!

COMPANY DATA
スタイリングライフ・ホールディングス プラザスタイル カンパニー

1966年創立。スタイリングライフ グループの雑貨小売事業を展開する。同年、米国スタイルのドラッグストアとして、東京・銀座のソニービルに日本初の輸入生活雑貨店「プラザ」(当時ソニープラザ)第1号店をオープン。2024年2月、創業60周年を前にリブランディングを実施し「HEARTS UP!」を新たなスローガンとし、日常の心拍数を上げる「ライフモチベートブランド」へとアップデートした。現在は直営店事業、フランチャイズ事業、ライセンス事業を展開する

TEXT : YOSHIE KAWAHARA
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スタイリングライフ・ホールディングス プラザスタイル カンパニー
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【msh 藤田智美社長】「ラブ・ライナー」を世界で通用するブランドに

PROFILE: 藤田智美/社長

藤田智美/社長
PROFILE: (ふじた・ともみ)東京理科大学薬学部卒業後、1999年に住商リテイルストアーズ(現トモズ)に入社。調剤、店舗業務を経て化粧品バイヤーを務める。化粧品全般のMD業務に加え、プライベートブランドの企画開発、ラグジュアリーコスメセレクトショップ「インクローバー」などの新規業態開発・運営、マネジメントと幅広い経験を積む。2020年4月にmshに入社し、同年7月から現職 PHOTO : SHUNICHI ODA

mshは2024年、10周年を迎えたミネラルコスメブランド「タイムシークレット」の新施策が奏功し、好調な年となった。シリーズ累計2700万本(08年9月〜24年11月)を突破した主力アイメイクブランド「ラブ・ライナー」はフランス進出を果たしたほか、「アットコスメ ベストコスメアワード2024」で殿堂入りを果たすなど勢いが衰えず、売上高の更新に貢献している。

銭湯やVTuberとの
コラボレーションを果敢に挑戦

WWD:売上高と利益が過去最高を達成した23年に対し、24年の実績は?

藤田智美社長(以下、藤田):「ラブ・ライナー」は22年にリフィル対応の製品にリニューアルし、話題を喚起した。リフィルが定着したことから24年は楽観視できなかったが、「タイムシークレット」が10周年を迎え、さまざまな施策を実施したことで多くのお客さまから支持を得て過去最高を更新できた。

WWD:「タイムシークレット」ではどんな施策を行ったか。

藤田:同じく10周年を迎えた5人組男性アーティスト、Da-iCEとコラボレーションした。男性アーティストと本格的にコラボするのは初めてで、撮り下ろしビジュアルを使用したオリジナルディスプレイとオリジナルパッケージを店頭展開したほか、渋谷駅では広告を掲出、東京と大阪ではラッピングバスを走らせた。また、10月10日からのキャンペーン初日が「銭湯の日」であることにちなみ、西新井にある創業80年の老舗銭湯「堀田湯」とコラボレーションし、暖簾や内装を「タイムシークレット」仕様にしたり、製品を試せるスペースを設けたりするなどして、5日間で2717人に来場いただいた。公式Xやインスタグラムのフォロワー数も2000以上増え、見込み以上の反響を得ることができた。

WWD:VTuberともコラボレーションした。

藤田:VTuberユニット「エデン組」のファン層との親和性が高いことから、「タイムシークレット」のフェイスパウダーと「ラブ・ライナー」のリキッドアイライナーでコラボレーションした。渋谷ではポップアップイベントと先行販売を行い、公式オンラインサイトでは受注販売をした。当社は以前「あんさんぶるスターズ!!」のKnightsとコラボレーションを行っており、推し活と紐づいた企画がファンの熱量や購買意欲に与える大きな影響を実感していた。今回もファンに喜んでもらえる企画を大切にしたいと考え、ビジュアルは本コラボレーション用に全て描き下ろしてもらった。製品に合わせてアイライナーが引かれているなどデザインが微妙に異なるように描いていただき、ファンが細かな違いを発見して楽しんでくれたようだ。受注販売にした結果、注文から手元に届くまでに半年ほどを要する形となったが、「転売の心配がなく安心して購入できる」と多くの顧客に好評を得た。

WWD:コラボレーションの効果とは。

藤田:どのブランドも時間と共にユーザーの年齢が上がり、新客獲得が課題になる。こうした施策を通してティーン向けの雑誌で話題にあがったり、若年層向けのベストコスメで賞をいただいたりで新客が流入している。

WWD:「ラブ・ライナー」は24年4月にフランスのル・ボン・マルシェに出店した。

藤田:本格参入は26年の春を目指すが、テスト期間として製品を知ってもらうことから始めている。フランスではアイライナーを使わない人も多いが、製品の説明を受けると複数本を購入する人も多い。フランスでのニーズを探りながら本格ローンチまでに調整する。アメリカとフランスに拠点があるクリエイティブエージェンシーと契約し、マーケットに入り込む狙いだ。日本の職人が作った筆など評価されている品質は変えずに、パッケージをローカライズする準備を進めている。

WWD:24年12月には公式オンラインサイトのリニューアルも行った。

藤田:これまで大手ポータルサイトで非公式の出品が見られたが、23年後半から転売出品者を排除して公式出店をスタートした。また、若年層の利用が多いQoo10にも公式ショップをオープン。ただ、やはり自社の公式オンラインストアは得られる顧客情報も多い。公式オンラインストア開設から時間もたち、ブランド数も増えてきたので操作性の改善のため、初めてリニューアルを行った。お客さまと直接コミュニケーションが取れる場所なので大切にし、自社で販売網を持っていることを生かしていきたい。

WWD:25年に見据える可能性とは。

藤田:25年は売り上げのコアになっている「ラブ・ライナー」をさらに強化していきたい。今はアイライナーが一番売れているカテゴリーだが、マスカラやアイブロウなどの製品も独り立ちできるように注力する。また、今春には2年以上温めてきた大きなブランドがデビューするので期待してほしい。24年から欧米へのチャレンジを掲げているが、当社の製品に限らず日本の化粧品はメード・イン・ジャパンとして世界に発信できるものだと感じている。そうした中で「ラブ・ライナー」を世界で通用するブランドに育てていきたい。

実現の可能性はゼロじゃない私の夢

『健康と美容の相談ができる店』

健康あっての美容なので、正しい情報のもとに賢くエイジングできるように、ウェルビーイングとビューティを合体させた店を作りたい。日々の生活を快適にするためのサービスの提供や加齢の悩みなどを気軽に相談できる場所が理想だ。

COMPANY DATA
エムエスエイチ

2008年にアイメイクブランド「ラブ・ライナー」を立ち上げ、化粧品や雑貨の企画・販売、輸出入、海外ブランドの輸入代理を手掛ける。ミネラルコスメブランド「タイムシークレット」やニューヨーク発のスキンケアブランド「スーパーエッグ」など、現在8ブランドを展開。社名は「make someone happy(いつも誰かをハッピーに)」の頭文字から取り、幸せが循環する社会の実現を目指す

TEXT:MIKI IRIMAJIRI
問い合わせ先
msh
0120-131-370

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【msh 藤田智美社長】「ラブ・ライナー」を世界で通用するブランドに

PROFILE: 藤田智美/社長

藤田智美/社長
PROFILE: (ふじた・ともみ)東京理科大学薬学部卒業後、1999年に住商リテイルストアーズ(現トモズ)に入社。調剤、店舗業務を経て化粧品バイヤーを務める。化粧品全般のMD業務に加え、プライベートブランドの企画開発、ラグジュアリーコスメセレクトショップ「インクローバー」などの新規業態開発・運営、マネジメントと幅広い経験を積む。2020年4月にmshに入社し、同年7月から現職 PHOTO : SHUNICHI ODA

mshは2024年、10周年を迎えたミネラルコスメブランド「タイムシークレット」の新施策が奏功し、好調な年となった。シリーズ累計2700万本(08年9月〜24年11月)を突破した主力アイメイクブランド「ラブ・ライナー」はフランス進出を果たしたほか、「アットコスメ ベストコスメアワード2024」で殿堂入りを果たすなど勢いが衰えず、売上高の更新に貢献している。

銭湯やVTuberとの
コラボレーションを果敢に挑戦

WWD:売上高と利益が過去最高を達成した23年に対し、24年の実績は?

藤田智美社長(以下、藤田):「ラブ・ライナー」は22年にリフィル対応の製品にリニューアルし、話題を喚起した。リフィルが定着したことから24年は楽観視できなかったが、「タイムシークレット」が10周年を迎え、さまざまな施策を実施したことで多くのお客さまから支持を得て過去最高を更新できた。

WWD:「タイムシークレット」ではどんな施策を行ったか。

藤田:同じく10周年を迎えた5人組男性アーティスト、Da-iCEとコラボレーションした。男性アーティストと本格的にコラボするのは初めてで、撮り下ろしビジュアルを使用したオリジナルディスプレイとオリジナルパッケージを店頭展開したほか、渋谷駅では広告を掲出、東京と大阪ではラッピングバスを走らせた。また、10月10日からのキャンペーン初日が「銭湯の日」であることにちなみ、西新井にある創業80年の老舗銭湯「堀田湯」とコラボレーションし、暖簾や内装を「タイムシークレット」仕様にしたり、製品を試せるスペースを設けたりするなどして、5日間で2717人に来場いただいた。公式Xやインスタグラムのフォロワー数も2000以上増え、見込み以上の反響を得ることができた。

WWD:VTuberともコラボレーションした。

藤田:VTuberユニット「エデン組」のファン層との親和性が高いことから、「タイムシークレット」のフェイスパウダーと「ラブ・ライナー」のリキッドアイライナーでコラボレーションした。渋谷ではポップアップイベントと先行販売を行い、公式オンラインサイトでは受注販売をした。当社は以前「あんさんぶるスターズ!!」のKnightsとコラボレーションを行っており、推し活と紐づいた企画がファンの熱量や購買意欲に与える大きな影響を実感していた。今回もファンに喜んでもらえる企画を大切にしたいと考え、ビジュアルは本コラボレーション用に全て描き下ろしてもらった。製品に合わせてアイライナーが引かれているなどデザインが微妙に異なるように描いていただき、ファンが細かな違いを発見して楽しんでくれたようだ。受注販売にした結果、注文から手元に届くまでに半年ほどを要する形となったが、「転売の心配がなく安心して購入できる」と多くの顧客に好評を得た。

WWD:コラボレーションの効果とは。

藤田:どのブランドも時間と共にユーザーの年齢が上がり、新客獲得が課題になる。こうした施策を通してティーン向けの雑誌で話題にあがったり、若年層向けのベストコスメで賞をいただいたりで新客が流入している。

WWD:「ラブ・ライナー」は24年4月にフランスのル・ボン・マルシェに出店した。

藤田:本格参入は26年の春を目指すが、テスト期間として製品を知ってもらうことから始めている。フランスではアイライナーを使わない人も多いが、製品の説明を受けると複数本を購入する人も多い。フランスでのニーズを探りながら本格ローンチまでに調整する。アメリカとフランスに拠点があるクリエイティブエージェンシーと契約し、マーケットに入り込む狙いだ。日本の職人が作った筆など評価されている品質は変えずに、パッケージをローカライズする準備を進めている。

WWD:24年12月には公式オンラインサイトのリニューアルも行った。

藤田:これまで大手ポータルサイトで非公式の出品が見られたが、23年後半から転売出品者を排除して公式出店をスタートした。また、若年層の利用が多いQoo10にも公式ショップをオープン。ただ、やはり自社の公式オンラインストアは得られる顧客情報も多い。公式オンラインストア開設から時間もたち、ブランド数も増えてきたので操作性の改善のため、初めてリニューアルを行った。お客さまと直接コミュニケーションが取れる場所なので大切にし、自社で販売網を持っていることを生かしていきたい。

WWD:25年に見据える可能性とは。

藤田:25年は売り上げのコアになっている「ラブ・ライナー」をさらに強化していきたい。今はアイライナーが一番売れているカテゴリーだが、マスカラやアイブロウなどの製品も独り立ちできるように注力する。また、今春には2年以上温めてきた大きなブランドがデビューするので期待してほしい。24年から欧米へのチャレンジを掲げているが、当社の製品に限らず日本の化粧品はメード・イン・ジャパンとして世界に発信できるものだと感じている。そうした中で「ラブ・ライナー」を世界で通用するブランドに育てていきたい。

実現の可能性はゼロじゃない私の夢

『健康と美容の相談ができる店』

健康あっての美容なので、正しい情報のもとに賢くエイジングできるように、ウェルビーイングとビューティを合体させた店を作りたい。日々の生活を快適にするためのサービスの提供や加齢の悩みなどを気軽に相談できる場所が理想だ。

COMPANY DATA
エムエスエイチ

2008年にアイメイクブランド「ラブ・ライナー」を立ち上げ、化粧品や雑貨の企画・販売、輸出入、海外ブランドの輸入代理を手掛ける。ミネラルコスメブランド「タイムシークレット」やニューヨーク発のスキンケアブランド「スーパーエッグ」など、現在8ブランドを展開。社名は「make someone happy(いつも誰かをハッピーに)」の頭文字から取り、幸せが循環する社会の実現を目指す

TEXT:MIKI IRIMAJIRI
問い合わせ先
msh
0120-131-370

The post 【msh 藤田智美社長】「ラブ・ライナー」を世界で通用するブランドに appeared first on WWDJAPAN.

【GARDE 室賢治社長】40周年を記念、ニューヨークにアートギャラリー開設

PROFILE: 室賢治/社長

室賢治/社長
PROFILE: (むろ・けんじ)1965年生まれ、大阪府出身。武蔵野美術大学造形学部空間演出デザイン学科を卒業後、89年に三越に入社して店舗デザイン部に配属。2015年にGARDEに入社し、16年から香港駐在を経験。22年1月に現職に就任し、ラグジュアリーブランドの店舗やホテル、オフィスのデザイン、国内外の大型百貨店の全館デザインを手掛けるBtoBカンパニーGARDEの成長をけん引 PHOTO:SHUHEI SHINE

GARDE(ギャルド)はラグジュアリーブランドや百貨店、ホテル、オフィスなどの空間デザインとブランディングを手掛ける企業。特にラグジュアリーブランドの店舗設計においては国内トップシェアを誇り、世界11都市に事業拠点を構える。2025年に創業40周年を迎えた。

25年夏、西武池袋本店の
改装オープンも手掛ける

WWD:自社の強みをどう分析しているか。

室賢治社長(以下、室):世界の一流企業と数多く取引しており、信頼を得ている点が強みだ。ファッションでは、いわゆる3大コングロマリットを中心にインポートラグジュアリーブランドの店舗設計を80ブランド以上手掛けており、日本でトップシェアを誇っている。24年は新たな海外トップブランドとの新規契約もあり、可能性がより広がった。ほかにもGAFA系企業のオフィス、世界大手ホテルチェーン、レジデンスなどの内装設計を手掛けている。

WWD:シェアナンバーワンを維持する秘訣は。

室:ラグジュアリーブランドは、ジャパン社および本国のヘッドクオーターと信頼関係を築くこと。そのために常々意識していることが、顧客第一の姿勢とサービスのクオリティー向上だ。一流企業はジャンルを問わず、クオリティーを維持することが彼らのブランディング向上に何よりも直結する。当社は語学力と技術力に長けた少数精鋭のスタッフで、クオリティーを高めることを徹底している。

WWD:世界11都市に拠点があることも大きな特徴だ。

室:アジアから北米、欧州、中東まで主要都市にオフィスを構えている。24年11月には新たにインドネシアのジャカルタに拠点を作った。現地の建築事務所との提携で始動し、すでに依頼がかなり増えている。中国経済がここ1〜2年減速している一方で、コロナ禍以前から力を入れているASEANには大きな可能性を感じている。個人の消費意欲が高く、再開発投資案件も多い。

WWD:空間デザインにおいて重視していることは。

室:日本のミニマリズムの哲学だ。特に商業の空間においては、環境が語りすぎると本来の主役である商品が死んでしまう。ホテルも装飾過多は疲れるし、最近は長期滞在が主流なので、なおさら宿泊客の心を整えるミニマルな空間とホスピタリティーが求められている。機能性を残しながらミニマリズムを追求して削ぎ落とすアプローチは、技術力がないと安っぽくなってしまうため、難易度が高い。だからこそ、われわれの武器になっている。

WWD:24年の業績を振り返ると。

室:かなりの増収増益を達成した。多くのブランドが出店を加速し、さらにトップブランドは大型化と路面化が顕著だったことがその要因。売り上げ好調を背景に各社出店意欲が旺盛だったが、この傾向は日本に限られており、訪日客の恩恵に依る部分も大きい。日本人の購買が伴っていない状況を危惧しているブランドも少なくない。百貨店も本店や旗艦店の売り上げが絶好調のため、ブランド店舗の増床案件が続いた。25年も当社の業績は堅調が続くと見ているが、デベロッパーは建築コスト高騰で新規開業や改装を絞っている。楽観はしていない。

WWD:西武池袋本店の25年夏の改装オープンが業界内外で大きな話題だが、同店の設計も手掛ける。

室:西武池袋本店は内外装を担当している。私自身が百貨店の店舗デザイン部出身のため、百貨店の改装や出店は得意分野の1つ。これまで阪急うめだ本店の大規模改装や寧波阪急の立ち上げなどもご一緒してきた。VIPルームなど、顧客向けサロンの案件依頼も引き続き多い。

WWD:この1月には、新規事業としてニューヨークにアートギャラリーも開設した。その意図は。

室:創業40周年を記念する事業の一つとして、チェルシーに常設のギャラリーをオープンした。当社は空間デザインを本業としつつ、アーティスト支援にもこれまでも力を注いできた。09年には建築家やアーティストの社会的地位向上を目指した非営利団体ADF(青山デザインフォーラム)を設立し、創作活動をサポート。ホテルやレジデンスを設計する際、数多くのアートを施主に購入してもらうこともあり、現代アーティストとのネットワークが構築できている。ニューヨークに新設したギャラリーを通して、施主と作家をつなぐ場を提供したい。(観光名所でもある空中庭園の)ハイラインに直結する好立地で、240㎡のスペースにコンテンポラリーアートを展示する。このエリアはアジアの若手コンテンポラリーアーティストに限定したギャラリーが少なく、チャンスがあると期待する。ホテルやレジデンスだけでなく、ファッションブランドからも店内を飾るアートの問い合わせは多く、本業との親和性が高い事業だ。

WWD:改めて、25年の注力ポイントや戦略は。

室:空間デザインにおいては、長年仕込んできた大きなビジネスがいよいよお披露目できそうだ。ブランド店舗の大型化の流れは24年と同様に続くと見ている。取引先に対して顧客満足度を高め、ブランド価値向上に貢献して収益を上げていく。また、当社の認知度を上げる努力も強める。人材不足がますます深刻になる中で、人や働く環境に投資し、ここで働きたいとより強く思ってもらえる企業の姿を目指していく。

実現の可能性はゼロじゃない私の夢

『チベットで瞑想』

宗教文化が息づく建築空間に身を置いて、都市では味わえない体験がしたい。きっかけは、昔観た映画の「セブン・イヤーズ・イン・チベット」。高山病などのリスクを伴い簡単には行けないような場所で瞑想をしたら、価値観が変わりそうだ。

COMPANY DATA
GARDE

1985年にギャルド21として創業。97年にミラノオフィスを開設し、イタリアブランドの日本市場出店をサポート。その後、ニューヨークやロサンゼルス、パリ、シンガポールなどに順次オフィスを開設すると共に、現地で法人登録。現在、世界11都市に拠点を構える。2018年に社名をGARDEに変更。20年に不動産仲介・売買サービス事業部を開設、23年に観光・地方創生事業、メタバース事業開始、24年エコバディスのサステナビリティ審査でシルバー取得

TEXT:CHIKAKO ICHINOI


問い合わせ先
GARDE
03-3407-0007

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【クイーポ 岡田敏社長】3つの事業でバッグのディストリビューターを目指す

PROFILE: 岡田敏/社長

岡田敏/社長
PROFILE: (おかだ・さとし)1960年富山県生まれ。82年、小杉産業(現コスギ)に入社。90年クイーポに入社。経理部・総務部配属後、営業本部長を経て、2009年に社長就任。岡田國久・創業者の意志を受け継ぎ、ファッションとエコロジーの融合を軸とした経営を行う PHOTO:KAZUO YOSHIDA

国内バッグメーカーの大手クイーポは、ライセンスビジネス全盛だった1990年代にオリジナルブランド「ゲンテン」をスタート。エコとファッション性を両立したブランドは、ビジネスモデルにおいても、ソーシャルグッドなブランディングにおいても先駆的存在となった。そんな会社が見通す、2025年のバッグ業界、そして会社の姿とは?

ライセンス、インポート、オリジナルの3本柱に
OEMやODMの機能を拡充

WWD:バッグ業界、そしてクイーポの2024年は?

岡田敏社長(以下、岡田):市場の二極化はますます進行し、売れるアイテムも多様化が進んでいる。バッグ業界は、企業やブランドごとの好不調が鮮明になっている印象だ。クイーポは新事業の推進に伴う新しい顧客の獲得と、既存事業の活性化で、売り上げは23年に比べて2ケタ増。為替も含めて外部環境は厳しいが、アフターコロナは成長を続けている。コロナ禍で推進したDXと職務の効率化で、構造改革やブランド・販路の見直しを進めることができた。当時から百貨店の平場が将来的に減ることは予測していたので、直営の強化とオリジナルブランド「ゲンテン」の活性化、そしてECを含むDXに取り組んできた。今の売り上げは、百貨店で全体の半分、直営店で2割、ECで2割、そのほかの事業で1割だ。

WWD:かつての主力だったライセンスブランドも堅調か?業界全体では、残存者利益を奪い合っている印象だ。

岡田:一世を風靡した「ユナイテッド カラーズ オブ ベネトン」で、我々はライセンスビジネスの良さも怖さも知った。今はいずれも順調だ。四半世紀以上続ける「アナ スイ」や「ダックス」は、企画担当者が独創性やクリエイティビティーを追求する一方で販売員の声を聞き、同質化することなく独自性を保っている。一方の「クレイサス」は、完全にマーケットイン。「今、求められているもの」を常に研究して、我々のモノ作りで品質を担保している。「ランバン オン ブルー」は、ランバン グループと提携する伊藤忠商事がブランドを育み、ライセンシー各社と共に元気だ。

WWD:とはいえ、かつて販路の中心だった百貨店の平場は減少している。

岡田:それでも地方などに目を向ければ、平場を大事にしている百貨店は今も多い。だが百貨店が消滅した県が増えていることを考えると、今後は専門店と深く取り組んだり、インポーターのように自社ブランドを集積したセレクト業態などを検討したりの必要があるだろう。

WWD:インポーターとしての役割も加速している。

岡田:「ゲラルディーニ」は、軽量素材中心だが、しっかり戦えている。軽くて扱いやすい“ソフティ”のバッグは、高齢社会が進行する中でますます重要になるだろう。レザーアイテムも売れており、今年はすでに2店舗の拡大が決まっている。「フォレ・ル・パージュ」は18世紀からの歴史と、アイコニックな“エカイユ”のモチーフでインバウンドに人気。東南アジアのファンが日本橋三越本店に大挙してくださっている。韓国ブランドの「ジョセフアンドステイシー」で20代を、「RSVP」で30代の高感度層を捉えたい。今後も新たな年齢層にリーチできそうな、独特の素材を使ったブランドがあれば、積極的にインポートしたい。ゆくゆくはインポートブランドを集積して、新しい時代の百貨店のコーナーを作りたい。

WWD:インポートが主体の平場は、7万〜10万円くらいのバッグを欲する百貨店の需要に応えそうだ。

岡田:構造改革の一環で、インポートブランドを担う事業部が立ち上がっている。

WWD:「ゲンテン」は、昨年25周年を迎えた。

岡田:日本にサステナブルなんて言葉がない頃から、エコロジーとファッションの両立を目指してきた。幸い、得意先が早々に賛同して下さって、ナイロンバッグ全盛の時代、若い世代には新鮮で、年配にはなつかしいバッグとして支持を集めた。タンニンなめしのレザーの研究を続け、「経年変化」という言葉を使った第一人者だと自負している。先代の岡田國久は常々、「『ゲンテン』で大海に波紋を投げかけたい」と話していた。エコロジーという言葉はサステナブルに変わったが、結果彼の言葉通り、世の中の多くのブランドは地球環境とファッション性を両立するようになった。上代を抑えるために構えたタイの自社工場を含め、25年前からサステナブルなブランドとして先行投資してきた「ゲンテン」を日本発信のラグジュアリーブランドにしたい。海外のラグジュアリーブランドに絶対勝てないのは、歴史だけ。それ以外は、「ゲンテン」ならではのラグジュアリーを定義して、課題を一つずつクリアしていけば、絶対に勝てると思っている。付加価値を追求して高価格帯の商品を作ったり、環境意識が高い若い世代にアピールしたりの努力を続け、「ゲンテン」を常に輝きを持ったブランドに誘いたい。

WWD:ライセンス、インポート、そしてオリジナル、数千円から十数万円まで、さまざまなブランドを取り扱う。

岡田:目指すのは、バッグのディストリビューター。ここにOEM、ODMの機能も加え、バッグのことならクイーポに相談しようという存在になりたい。

実現の可能性はゼロじゃない私の夢

『先代が夢見たゲンテン村』

先代が夢見つつも形にできなかった「ゲンテン村」の準備を進めたい。美術館や博物館を周り感性を磨いて、次の3代目が「ゲンテン村」を実現できる土台を作る。

COMPANY DATA
クイーポ

創業は1965年。ハンドバッグを中心としたファッションアイテムの企画・製造・販売を手掛け、創業60周年を迎えた。70年代には日本で初めてライセンスというビジネススタイルを始め、80年代からは数々のブランドと契約を結んで日本のバッグシーンをリードした。現在は「ゲンテン」などのオリジナルと、「アナ スイ」をはじめとしたライセンスブランドのほか、「フォレ・ル・パージュ」や「RSVP」「ジョセフアンドステイシー」などのインポートブランドを扱いタイに自社工場を構える。従業員数は200人


問い合わせ先
クイーポ(代表)
03-3268-9111

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【エスモードアート 祢冝裕貴CEO】人を笑顔にするビジネスを 心身健やかに暮らせる社会を目指して

PROFILE: 祢冝裕貴/CEO

祢冝裕貴/CEO
PROFILE: (ねぎ・ひろき)1978年6月28日生まれ、大阪府出身。関西学院大学大学院の経営戦略科を修了。新聞社の広告局で勤務し、ファッションイベントの運営や協賛営業、大手流通会社の広告営業を担当した。その後PR企業に転職し、CMをはじめとするメディア戦略や、タレント・モデルとの商品開発コンサルティング業に従事。2012年にジュエリーブランド「ステラハリウッド」を創業し、21年にエスモードアートを設立した PHOTO : MARIKO KOBAYASHI

表参道に実店舗を構えるジュエリーブランド「ステラハリウッド」とビーガンフードショップ「ザ ビー(THE_B)」が、20~40代の女性を中心に支持を集めている。これらを手掛けるのは、2021年創業のエスモードアート。祢冝裕貴CEOは「人を笑顔にするtoCビジネスがしたい」と話す。

ジュエリーとフードに次ぐ
基幹ブランドの開発目指す

WWD:エスモードアート創業の経緯は?

祢冝裕貴CEO(以下、祢冝):私は当社を立ち上げる以前、新聞社に広告営業として勤務したり、ファッションアイテムを扱うPR企業に所属したりしていた。どちらもtoBビジネスであり、「お客さまに直接アプローチできる事業を行いたい」という思いが高まっていたところ、ジュエリー市場に詳しい知人と共に「ステラハリウッド」をスタートした。そこから程なくしてサラダボウルやアサイーボウルを提供するカフェ「ザ ビー」もオープンし、これらを取りまとめる会社としてエスモードアートを設立した。“心身共に豊かに暮らせる社会を実現する”をミッションにしており、社名の「エス」にはソーシャルグッドなことをしたいという思いを込めて、“サステナブル”“ソーシャル”“ソリューション”などの頭文字「S」を盛り込んだ。

WWD:「ステラハリウッド」「ザ ビー」以外の事業は?

祢冝:アーティストやインフルエンサーが、アクセサリーや香水の新規ブランドを立ち上げる際のサポートもしている。そのほか、オリジナルのスキンケアブランド「ベグスキン」の企画販売や、韓国アパレルブランド「ビバスタジオ」の代理店業務を行う。

WWD:会社としての強みは?

祢冝:ファンマーケティングだ。人々は今、“誰から買うか”を重要視している。「商品の背景にいる人にどれほど共感を持てるか?」が消費者にとって購買の決め手になるし、共感を誘うアーティストやインフルエンサーをブランドの“顔”とすることで、彼らに納得度の高いショッピング体験を提供できる。私自身、広告やPRの現場にいたので、どんなアーティストやインフルエンサーが今、影響力が大きいのかは、自然に追えている。当社の社員も、ブランドとの親和性が高い魅力あふれるインフルエンサーを発掘することを得意としており、これまでに多くの協業を実施してきた。例えば「ステラハリウッド」では、24年のホリデーはジェンダーレスなイメージを打ち出したいと考え、ネットフリックスシリーズ「ボーイフレンド」で人気に火が付いた同性カップルのダイシュン(中井大&中西瞬)とコラボジュエリーを発売し、良い反響を得た。気兼ねなく提案したり、最近のトレンドなどについて意見をかったつに交換したりできる自由な社風も相まって、社員からの意見を吸い上げられている。23年3月にスタートした俳優の高橋文哉さんプロデュースのアクセサリーブランド「ブランク スペース」のように、こちらからブランド立ち上げを提案して、協業することもある。

WWD:業績は順調か?

祢冝:設立から10年以上がたつ「ステラハリウッド」は、堅調に売り上げを伸ばしてきた。卸はほとんど行わず、直営店とECで直販することによって、ブランドイメージと流通をコントロールし、少しずつ成長できる状態を作っている。映画のヒロインのように身に着ける人を輝かせるアクセサリーというコンセプトで、特にシェルパールのアイテムが人気。価格以上に見える品質とデザインのバランスが支持される要因と考えている。今後20年、30年続くブランドに育てるためには、お客さまに飽きられない状態を作る必要がある。フレグランスなど、カテゴリーを増やすことも検討している。「ザ ビー」もアサイーボウルブームを追い風に、店舗には連日行列ができており好調だ。24年12月には中目黒に2号店をオープンした。アサイーペーストなどECでの販売を強化する。食事は心身の健康を作る。お客さまに笑顔で過ごしてもらいたいと願っている。

WWD:現在の課題は?

祢冝:社員のお客さまに対する意識をさらに高めることだ。「ステラハリウッド」はECの売り上げ割合が大きく、直接顧客と接する機会が限られている。多くのお客さまに商品を手に取っていただいているにもかかわらず、その実感が持ちづらく、社員が顧客視点に立って考えることが難しいと感じている。

WWD:今後の展望は?

祢冝:現在の基幹ブランドを成長させながら、新事業の種まきを行う。具体的に25年に実施したいのは、サステナブルでウェルビーイングなブランドのローンチだ。人を笑顔にするためには、ウェルビーイング領域の強化が欠かせない。快適な生活をサポートできる着心地のよいアパレルアイテムを開発したい。また、ゆくゆくはアジア市場を中心に海外進出をしたいと考えている。韓国がエンタメやファッションの分野で勢いづいているように、日本も負けていられない。ただ、当社は、ビジネスの急成長に重きを置いていない。ゆっくり着実にお客さまのニーズに応えた上で、心身共に豊に暮らせる社会の輪を海外市場にも広げていきたい。

実現の可能性はゼロじゃない私の夢

『結婚』

独身なので結婚したい。現在、公私共に良きパートナーを見つけるため婚活中。エスモードアートは創業から3年がたち、事業数も増えて今が踏ん張りどころ。すてきな人に巡り会えれば、それが仕事に生きるはず。

COMPANY DATA
エスモードアート

2021年に祢冝裕貴CEOが設立。12年にジュエリーブランド「ステラハリウッド」を、18年にビーガンフードショップ「ザ ビー」を立ち上げたことから、両ブランドを運営する企業として始まった。現在は、これらに加えてスキンケアブランド「ベグスキン」の企画販売や韓国アパレルブランド「ビバスタジオ」の販売代理業務を手掛ける。モデルの梨花やインフルエンサーのダイシュンらとコラボ企画も実施してきた。現在の従業員数は68人で、売り上げは非公開


問い合わせ先
エスモードアート
03-6712-6461

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【和光 庭崎紀代子社長】対話を大切に、「新たな和光像」を提示する

PROFILE: 庭崎紀代子/社長

庭崎紀代子/社長
PROFILE: ((にわさき・きよこ)1986年に服部セイコー(現セイコーグループ)に入社。2001年からセイコーウオッチにて、主力ブランドである「グランドセイコー」などのグローバル・マーケティングを牽引。20年以降は、セイコーグループおよび和光の役員として、セイコーハウスを発信拠点とするグループのブランディング施策をリードするほか、和光の成長戦略策定とその推進に深く携わる。23年11月から現職 PHOTO : MIKA HASHIMOTO

セイコーグループの傘下にあり、セイコーのラグジュアリーウオッチ「グランドセイコー」をはじめ、時計・宝飾品やアパレル、革製品、室内用品、食品を幅広く取りそろえる和光。銀座4丁目交差点に面し、銀座のランドマーク的存在でもある。2023年に社長に就任し、地階を「アーツアンドカルチャー」フロアにリニューアルするなど、歴史と伝統ある和光に変革をもたらしてきた庭崎紀代子社長に話を聞く。

WWD:和光の社長に就任して1年。2024年はどんな年だったか。

庭崎紀代子社長(以下、庭崎):総じて大変好調な1年だった。訪日外国人客の増加を背景に、和光にも海外からのお客さまがかなり増えている。国内のお客さまの売り上げも増加しているが、伸び率としてはインバウンド売り上げの方が若干高い。「グランドセイコー」などのウオッチはもちろん、近年注力している「アショカダイヤモンド」など、高額ジュエリーも好調に推移している。ファッションもオリジナル商材を増やしていて、レザーアイテムや、シーンに合わせて自由な組み合わせでコーディネートを楽しめるウィメンズアパレル「ニュークローゼット」も売り上げを伸ばしている。加えて、7月にリニューアルした地階の「アーツアンドカルチャー」フロアが20〜40代の新しいお客さまを呼び込み、和光の新たな入り口になっている。

WWD:地階のリニューアルに象徴される和光の変革はどのような経緯で進んだのか。

庭崎:和光は、お客さまと共に歳を重ね、危機感を抱いていた。ブランドは常に進化する必要がある。社内には変革に対する心配の声や抵抗もあったが、結果的に、コロナ禍が変革の直接的なきっかけとなった。銀座から人が消え、店舗を閉めざるを得ない期間に、前任の石井俊太郎(現・セイコーミュージアム 銀座館長)と「新たな和光像」について議論を重ねることができた。

人と人がつながる
日本文化の発信拠点へ

    WWD:目指すべき「新たな和光像」とは何か。

    庭崎:インバウンド需要に見て取れるように、日本の文化やクラフツマンシップに対して、世界から関心と敬意が寄せられている。セイコーグループ全体として、時計やシステムソリューションを販売して高い技術力を提供するだけでなく、社会的価値や、人の心を動かす感性的価値も提供することを目指すなかで、和光こそ、日本の奥深い美意識、手仕事の繊細さ、おもてなし精神などの感性的価値を、実際に体験できる場所として存在意義があると感じる。「グランドセイコー」のように海外に出てていくのではなく、日本の素晴らしさを体感したいと考える海外の富裕層を迎え入れるのが、和光なりの目指すべきグローバルなあり方だ。

    WWD:変革が必要な部分と、大事にすべき部分のバランスは、どのようにとっているのか。

    庭崎:社員とオープンに議論をしている。ディレクターの強いリーダーシップで方向転換をする海外ブランドとは違い、組織で動くため、社員全体の考え方を変えていくには時間が必要だ。セイコーグループ創業者の服部金太郎が残した「常に時代の一歩先を行く」という言葉に象徴される創業精神など、大切なDNAは残しつつ、時代に応じて変化が必要な部分には手を加えていく。

    WWD:地階「アーツアンドカルチャー」フロアは今後どのように発展していくのか。

    庭崎:地階は、日本のクラフツマンシップや美意識を、より尖った形で表現できる場所。それは「CFCL」や「セッチュウ」などの取り扱いブランドや、フロア中央の舞台で行う展示にも現れている。展示作家も頻繁に在廊し、いつの間にかお客さまや作家同士で話し込んでいることもある。このように人と人とが自然につながっていくのが、モノを売る場所としてのあるべき姿だと感じる。時計の針を模した什器も、人が交差するイメージや、隣の人との会話が自然に生まれるヨーロッパのカフェの長テーブルに着想を得ている。今後、日本の作り手たちに場を提供し、交流の基盤になるような場所を目指す。

    WWD:格式の高さや重厚感に目が行く従来の和光とは一味違った空間構成だ。

    庭崎:新しいラグジュアリーを提示するため、軽やかで開放感のある空間を意識している。肩肘張らずに心地よく過ごせる場所こそ、現代の富裕層に響くのではないか。その上で「アメイジング 和光」というキャッチフレーズに象徴される「驚き」を提供していく。魅力的な売り場作りを通して、「セイコーグループの発信拠点」と言われる和光を、いずれは「日本文化の発信拠点」と言ってもらいたい。

    WWD:25年以降の展望と目標について。

    庭崎:一昨年、ディズニー創立100周年を記念し、期間限定で時計塔をミッキーマウスのデザインにした。賛否はあったが、多くの人は喜んでくれた。今後も、時に大胆に、日本のラグジュアリーブランドとしての和光を世界に発信するための施策を打つ。今、社内のモチベーションが非常に高く、自発的に提案をしてくれる社員が増えている。保守的にならず、皆でいろんなチャレンジをしたい。

実現の可能性はゼロじゃない私の夢

『世界50カ国の訪問を目指す』

幾度も海外出張をしてきたが、訪問国カウントアプリによれば、訪れたことがあるのは約30カ国。治安の悪い地域は除き、現実的に50カ国を訪問するのが夢。今年は、スペインのリゾート地、サン・セバスチャンを訪れ、豊かな食文化を楽しみたい。

COMPANY DATA
和光

1881年創業の服部時計店の小売り部門を継承し、1947年に設立。銀座のランドマークとして知られる時計塔のある建物で、時計をはじめ、宝飾品、紳士・婦人用品、美術工芸品など、多岐にわたる品物を取り扱う。顧客の声を取り入れて独自に開発したオリジナルアイテムや、国内外から厳しい目で選び抜いた高品質の品物が店頭に並ぶ。長い歴史と伝統の中で培ってきた上質へのこだわりと、おもてなしの精神を大切にしている


問い合わせ先
和光
03-3562-2111

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「アダム エ ロペ」×「ハンター」 コラボ第1弾 “ローファーミュール”を発売

「アダム エ ロペ(ADAM ET ROPE)」は、「ハンター(HUNTER)」とのコラボレーションアイテム第1弾として、“ローファーミュール”(2万7500円)を3月5日に発売する。本アイテムは、2月5日から、ジュンの公式オンラインショッピングストア「ジャドール ジュン オンライン」で予約を開始した。

今回のコラボでは、アッパー部分に配された「ハンター」のアイコンともいえる赤フレームのロゴを、ブラックフレームに変更したローファーミュールを制作。耐水性レザーを使用したアッパーと、ポリエステル素材のライニングで、季節や天候に左右されずに着用が可能。さらに、軽量化を実現したEVA100%のチャンキーソールは、履き心地の良さをかなえる。ウィメンズは23.0〜25.0cm、メンズは26.0〜28.0cmを展開する。

LOOK

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「アダム エ ロペ」×「ハンター」 コラボ第1弾 “ローファーミュール”を発売

「アダム エ ロペ(ADAM ET ROPE)」は、「ハンター(HUNTER)」とのコラボレーションアイテム第1弾として、“ローファーミュール”(2万7500円)を3月5日に発売する。本アイテムは、2月5日から、ジュンの公式オンラインショッピングストア「ジャドール ジュン オンライン」で予約を開始した。

今回のコラボでは、アッパー部分に配された「ハンター」のアイコンともいえる赤フレームのロゴを、ブラックフレームに変更したローファーミュールを制作。耐水性レザーを使用したアッパーと、ポリエステル素材のライニングで、季節や天候に左右されずに着用が可能。さらに、軽量化を実現したEVA100%のチャンキーソールは、履き心地の良さをかなえる。ウィメンズは23.0〜25.0cm、メンズは26.0〜28.0cmを展開する。

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IMP.が「ハリアス」で初のテレビCM出演 「大人の魅力が詰まったIMP.をぜひ楽しんで」

コスメブランド「ハリアス(HARIAS)」は、ブランドを代表する製品“薬用クッションファンデーション”(全4色、各3520円)のCMキャラクターに男性アイドルグループIMP.(アイエムピー)を起用したと発表した。これに伴い、2月4日にCMキャラクター就任発表会を開催した。

佐藤新はCMのためにヘアカラーをチェンジ

IMP.は、今回が初のテレビCM出演となる。“最高のキミに、会いたい。”篇の動画は、クールな表情でメンバーそれぞれが美肌をアピールするという内容で、メンバーの佐藤新はこのCM撮影のために金髪から黒髪にイメージチェンジしたそうで、「気合を入れた作品だったので、このような初テレビCMという形で皆さんに見ていただけることがうれしいです!」とコメントした。

また、CMの見どころについて松井奏は、「CMのタイトルにもなっている『最高のキミに、会いたい』というメッセージが好きで気に入っています。大人の魅力が詰まったIMP.をぜひ楽しんでほしいし、コンサートではファンの“PINKY.”のことも見ているので、そのときには『ハリアス』を使って、最高の状態でライブに遊びに来てほしい!」と紹介した。

HARIAS社長「IMP.と共に未来を切り拓く」

「ハリアス」の“薬用クッションファンデーション”は、2月にパッケージとブランドロゴのリニューアルを行った。パッケージはブルーのデザインから、CMキャラクターを務めるIMP.のスタイリッシュな魅力を反映したデザインに変更し、より洗練された佇まいに仕上げた。

発表会に登壇した池田みどりHARIAS社長は、「『今日よりもっと美しく、キレイのその先へ』という想いは誕生以来変わることはありませんが、より力強く、確かなブランドとして新しい一歩を踏み出すという意思を込めてパッケージとブランドロゴを刷新しました。IMP.の皆さんの起用は、ブランドが新たなステージへ進む決意を示し、共に未来を切り拓いていきたいという思いを込めたものです」と述べた。

渋谷でポップアップも開催

同ブランドは2月7~9日、渋谷ヒカリエでポップアップを開催する。予約必須で、入場料は無料となる。リニューアルした“薬用クッションファンデーション”などをタッチアップおよび購入できるほか、IMP.の等身大パネルなどを展示し、“推し活”できる空間に仕上げている。

▪️最高のキミに、会いたい。- HARIAS ×IMP. Special POP UP-
日時:2月7〜9日
時間:11:00〜20:00(7日のみ12時に開場)
場所:渋谷ヒカリエホール ホールB
住所:東京都渋谷区渋谷2-21-1 渋谷ヒカリエ 9階
入場料:無料、LINEで予約必須

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「アニエスベー」も使った廃棄漁網のリサイクルナイロン「ミューロン」とは? 開発者に聞く課題や夢

「WWDJAPAN」ポッドキャストの「サステナブルファッション・トーク」は、ファッション業界のサステナビリティに関する最新ニュースやトレンドをざっくばらんにお話しする番組です。本番組では、サステナビリティ担当記者木村和花がホストを務め、「WWDJAPAN」サステナビリティ・ディレクター向千鶴とともにお届けします。

前回に引き続きゲストには、アパレル資材を扱う商社モリトアパレルの船崎康洋サステナブルデザイン室室長代理です。モリトアパレルが開発した漁網を原料にしたリサイクルナイロン「ミューロン」とは。開発背景や「ミューロン」を通して実現したい夢を語ってもらいました。



この配信は以下のアプリでもご利用いただけます。​
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「ランコム」90周年記念の限定フレグランスが登場 ラズベリーリキュール香るベルベットフローラル

「ランコム(LANCOME)」は創業90周年を記念し、フレグランス“ラヴィエベル”の限定製品“ラヴィエベル レクストレ”(30mL、1万2430円)を2月7日に発売する。公式オンラインショップでは現在先行販売を行っている。

ベルベットのように優雅で滑らかな香り

調香師はクリストフ・レイノー(Christophe Raynaud)とアントワーヌ・メゾンデュー(Antoine Maisondieu)で、ラズベリーリキュール アコードとヴァイオレットリーフ​アプソリュ、カカオバター​アプソリュによる、ベルベットのように優雅で滑らかな香りが特徴だ。

ラズベリーのような魅惑的なカラーを彩るボトルはスーザン・ダルトン(Susan Dalton)によるもので、シャープなスクエアカットの中に浮かび上がる、なめらかで優美な曲線が目を引くデザインに仕上げている。

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「ディオール」が俳優アンナ・サワイをアンバサダーに起用 ドラマ「SHOGUN 将軍」でエミー賞

「ディオール(DIOR)」は、マリア・グラツィア・キウリ(Maria Grazia Chiuri)=アーティスティック・ディレクターによるウィメンズコレクションのアンバサダーに、俳優のアンナ・サワイ(Anna Sawai)を起用した。

俳優アンナ・サワイとは?

サワイは1992年6月11日生まれ、ニュージーランド出身。真田広之が主演とプロデューサーを務めたドラマ「SHOGUN 将軍」で戸田鞠子役を演じ、第76回エミー賞でアジア人初となる主演女優賞を獲得。そのほか映画「ワイルド・スピード/ジェットブレイク」(原題「F9」)の出演などでも知られる。

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「スイサイ」の酵素洗顔パウダーにニキビ対策タイプ&混合肌タイプが登場 肌悩み別に選べる全5種に

カネボウ化粧品のスキンケアブランド「スイサイ(SUISAI)」は3月22日、洗顔パウダー“ビューティクリア パウダーウォッシュ”シリーズから、ニキビ対策向けの“グリーン”と、かさつくのにテカる混合肌向けの“ピンク”を発売する。価格は編集部調べで、32個入りは1980円、15個入りのトライアルサイズは990円となる。

“パウダーウォッシュ”シリーズは、2種類の酵素やアミノ酸系の洗浄成分を配合した個包装タイプの洗顔料を展開。潤いを守りながら毛穴の黒ずみ、角栓、ざらつき、古い角質をさっぱりと取り除き、洗うたびに透明感がアップする。今回新たに2種が加わり、肌悩み別に選べる全5種となる。

ニキビ対策タイプのグリーン

“グリーン”はCICAモイスチャー成分を配合した洗顔料で、ニキビのできにくい肌に導く。過剰な皮脂や古い角質をオフする。ざらつきが気になる肌をさっぱりと仕上げる。

混合肌タイプのピンク

“ピンク”は、余分な皮脂を取り除く皮脂吸着パウダーやザクロ果実エキスなどの保湿成分を配合した混合肌タイプ。水分と油分のバランスを整え、しっとり滑らかな素肌に洗い上げる。

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マルタン・マルジェラの大規模オークションが落札総額3億円を記録 約1600万円のアイテムも

「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」の創業者であるデザイナー、マルタン・マルジェラ(Martin Margiela)の史上最大規模のオークションが、2025年春夏オートクチュール・ファッション・ウイークの初日である25年1月27日(現地時間)、パリ11区のヴォルテール大通り沿いにある廃墟で開催された。このオークションは、パリのモーリス オークション(MAURICE AUCTION)とロンドンのケリー テイラー オークションズ(KERRY TAYLOE AUCTIONS)の共催で、昨年末にアナウンスされるとSNSを中心に大きな話題となり、開催前に行われた展示会には2日間で約2000人が来場。また、関係者を招いたカクテルパーティーも開かれ、マリア・グラツィア・キウリ(Maria Grazia Chiuri)「ディオール(DIOR)」ウィメンズ アーティスティック ディレクターや、アードリアン・アピオラッザ(Adrian Appiolaza)「モスキーノ(MOSCHINO)」クリエイティブ・ディレクター、ジョバンナ・バッタリア・エンゲルバート(Giovanna Battaglia Engelbert)「スワロフスキー(SWAROVSKI)」クリエイティブ・ディレクターらが姿を見せた。

全ての出品物は、イタリアで高級ブランドのアパレル生産や自社ブランドを展開するキャスター(CASTER)のアンジェラ(Angela Picozzi)とエレナ・ピコッツィ(Elena Picozzi)創業者姉妹の私物だ。彼女たちは、イタリアファッション界の重要人物として知られ、当時無名だったマルタンを1980年代後半から支援していた母親グラツィエラ・ピコッツィ(Graziella Picozzi)の影響により、何十年にもわたって彼の作品を収集してきた。

アンジェラは、「出品物は、ファッション史の重要な一部であり、保護すべきものだと常に考えてきた。そして、時間が経つにつれ、マルタンの才能とビジョンがより広く知られ、研究され、語られ、そして着用されるべきだと感じるようにもなった。だからこそ、私たちは収集物を販売することを決めた」と語り、モーリス オークションの競売人サロメ・ピルソン(Salome Pirson)は「マルタン・マルジェラの世界観を反映した廃墟でのオークションの開催は、これまでのオークションにはないユニークな体験となった。多くの来場者とバイヤーに受け入れられたことを大変嬉しく思う」とコメントした。

出品物の多くは、オリジナルのパッケージに保管されているデッドストックや当時は店頭に並ばなかった非売品、さらにはマルタンが1988~89年に手掛けていたグラツィエラらとのコラボブランド「!」のアイテムまで、博物館に展示されるにふさわしいような初期作品だ。「!」は、“名前のないブランド”というコンセプトのもと4つのコレクションが制作され、88年のジャケットとベスト、ネクタイのセットや、70点のオリジナル手描きスケッチが入ったフォルダなどが出品された。また、「メゾン マルタン マルジェラ」89年春夏コレクションのジャケット制作時に使われたオリジナルの型紙や、ファックスで送られた初期コレクションのスケッチをまとめたフォルダなども登場。マルジェラは通常、スケッチを製造業者にファックスで送ることはなかったため、これらは非常に貴重な資料といえる。

だが、数ある出品物の中でも目玉は「メゾン マルタン マルジェラ」90年春夏コレクションのアイテムで、ペイントキャンバス製ブレザージャケットやパニアバッグ付きのパンツ、取り外し可能な袖が付いたスーツ、ガーゼ素材を使用したドレスのように着用するビッグベスト、複数の方法で着用可能なクリアビニールトップ、ジャボ風のブラなどは、1200~5000ユーロ(約19万~79万円)での落札が見込まれていた。

しかし、結果は予想を大幅に上回る形となり、同シーズンのブラック&ホワイトの水玉模様のウールスーツは10万1400ユーロ(約1612万円)で落札され、マルジェラの作品としては史上最高額を樹立。これに続く高額落札作品も、同シーズンのペイントキャンバス製ブレザージャケットの9万1000ユーロ(約1446万円)、パニアバッグ付きのパンツの8万5800ユーロ(約1364万円)、グレーウールジッパージャケット&パンツの6万5000ユーロ(約1033万円)、ホワイトコットンメッシュドレスの6万2400ユーロ(約992万円)だった。最終的には全270点が落札され、売上総額はフランスで開催されたファッションオークション史上最高額となる188万9000ユーロ(約3億円)を記録した。

モーリス オークションとケリー テイラー オークションズは、年に2回ファッションオークションを共催しており、これまで数々の世界記録を更新している。

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【ユニクロ2025年春夏展示会:前編】バリエ豊富にデニムを提案、ブラトップの新デザインにも期待

デニムの勢いが戻ってきている。リモートワークの定着とともにジャージー素材に支持が集まっていたが、外出機会の増加するにつれデニムの需要が回復しているという。昨年は、デニムを中心にさまざまな素材感を用意する「ジーユー(GU)」の“バレルレッグパンツ”(2990円)も話題を呼んだ。同じファーストリテイリング傘下の「ユニクロ(UNIQLO)」も、2025年春夏はデニムアイテムに注力している。

ジーンズは、裾にかけ自然に広がるシルエットが特徴のドレープフレアワイドジーンズ(※写真5枚目)や、かなりゆったりとしたワイドテーパードジーンズなど、シルエットで新鮮さを生み出している。1月10日発売の「ジェイ ダブリュー アンダーソン(JW ANDERSON)」とのコラボコレクション「ユニクロ アンド ジェイ ダブリュー アンダーソン(UNIQLO AND JW ANDERSON)で最も動きが良いのも、“ストレートジーンズ”(3990円)(※写真2枚目)とPR担当。デニムアイテム同士を掛け合わせた、春らしいさわやかなスタイリングを提案する。

ラウンジウエアやブラトップで猛暑を乗り越える

夏向けの商品では、開放感のあるワンピースやリネン混のハーフパンツなど着心地を追求したアイテムが多い。中でも、ストライプのラウンジウエア(※写真3枚目)は、リラックスしたシーンでの着用はもちろん、外着としても着られるようなデザインにこだわっており、「SNS上の話題が追い風となり、発売当初から良い動きを見せている」という。24年秋冬から「ユニクロ」全体のクリエイティブ・ディレクターに就いたクレア・ワイト・ケラーのお気に入りは、ブルーのギンガムチェックのワンピーススタイル(※写真1枚目)。バッグを含め、全身を同じトーンでそろえたスタイリングがポイントだ。

「昨夏、海外を中心にホルダーネックタイプが非常に良く売れた」(PR担当)というブラトップ(※写真7枚目)は、25年夏シーズンに向けて背中が大きく開いたデザイン(※写真9、10枚目)が仲間入り。涼しげなコーデをかなえるアイテムとして、売れ行きに期待をかける。

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【ユニクロ2025年春夏展示会:前編】バリエ豊富にデニムを提案、ブラトップの新デザインにも期待

デニムの勢いが戻ってきている。リモートワークの定着とともにジャージー素材に支持が集まっていたが、外出機会の増加するにつれデニムの需要が回復しているという。昨年は、デニムを中心にさまざまな素材感を用意する「ジーユー(GU)」の“バレルレッグパンツ”(2990円)も話題を呼んだ。同じファーストリテイリング傘下の「ユニクロ(UNIQLO)」も、2025年春夏はデニムアイテムに注力している。

ジーンズは、裾にかけ自然に広がるシルエットが特徴のドレープフレアワイドジーンズ(※写真5枚目)や、かなりゆったりとしたワイドテーパードジーンズなど、シルエットで新鮮さを生み出している。1月10日発売の「ジェイ ダブリュー アンダーソン(JW ANDERSON)」とのコラボコレクション「ユニクロ アンド ジェイ ダブリュー アンダーソン(UNIQLO AND JW ANDERSON)で最も動きが良いのも、“ストレートジーンズ”(3990円)(※写真2枚目)とPR担当。デニムアイテム同士を掛け合わせた、春らしいさわやかなスタイリングを提案する。

ラウンジウエアやブラトップで猛暑を乗り越える

夏向けの商品では、開放感のあるワンピースやリネン混のハーフパンツなど着心地を追求したアイテムが多い。中でも、ストライプのラウンジウエア(※写真3枚目)は、リラックスしたシーンでの着用はもちろん、外着としても着られるようなデザインにこだわっており、「SNS上の話題が追い風となり、発売当初から良い動きを見せている」という。24年秋冬から「ユニクロ」全体のクリエイティブ・ディレクターに就いたクレア・ワイト・ケラーのお気に入りは、ブルーのギンガムチェックのワンピーススタイル(※写真1枚目)。バッグを含め、全身を同じトーンでそろえたスタイリングがポイントだ。

「昨夏、海外を中心にホルダーネックタイプが非常に良く売れた」(PR担当)というブラトップ(※写真7枚目)は、25年夏シーズンに向けて背中が大きく開いたデザイン(※写真9、10枚目)が仲間入り。涼しげなコーデをかなえるアイテムとして、売れ行きに期待をかける。

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「スナイデル ビューティ」からオードトワレとチークが登場 揺れ動く繊細な心を表現

「スナイデル ビューティ(SNIDEL BEAUTY)」は3月3日に100%自然由来の香料を使用したオードトワレ“ヌーン ムーン”(30mL、5170円)を、14日にパウダーチーク“ユーフォリック グロウ ブラッシュ”(全5色、各3300円)を発売する。オードトワレは2月18日から、チークは28日から店舗及び公式オンラインストアで先行予約を受け付ける。

気持ちとフュージョンするオードトワレ

“希望の兆し”とも言われるお昼の月を表す“ヌーン ムーン”の名を冠した本アイテムは、肌に溶け込み、揺れ動く心に寄り添うようなオードトワレ。刻々と変化する気持ちのように予期できないフローラルの香りで、心にそっと響く特別な香り体験をかなえる。

デザイナー角田陽太が手掛けたパッケージデザインは、女性の揺らぐ気持ちに着想した緩やかな曲線による柔らかなフォルムが特徴。ミルクガラスのような質感とニュアンスの異なるピンクの2トーンで甘さ、柔らかさ、可愛さを宿し、ブランドらしい雰囲気に仕上げた。

魅力を引き立てる“表情ブースト”チーク

“ユーフォリック グロウ ブラッシュ”は、ひと塗りで揺らぐ心の機微を映し出す新感覚の“表情ブースト”チーク。掴みどころのない曖昧な気持ちをイメージし、ブランド初の日本語名を採用した全5色で展開する。

偏光パールやガラスパールをふんだんに使いながらも、表面を滑らかに処理した微細粉体を合わせることで、シルクのようなテクスチャーを実現。さらに水性の高い粉体を使うことで、鮮やかな彩りと色持ちを高めた。パッケージデザインには、オードトワレと同じく大自然の営みの中で時間をかけて磨き抜かれた小石を思わせるフォルムを使用することで、唯一無二の個性の美しさを表現した。

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「スナイデル ビューティ」からオードトワレとチークが登場 揺れ動く繊細な心を表現

「スナイデル ビューティ(SNIDEL BEAUTY)」は3月3日に100%自然由来の香料を使用したオードトワレ“ヌーン ムーン”(30mL、5170円)を、14日にパウダーチーク“ユーフォリック グロウ ブラッシュ”(全5色、各3300円)を発売する。オードトワレは2月18日から、チークは28日から店舗及び公式オンラインストアで先行予約を受け付ける。

気持ちとフュージョンするオードトワレ

“希望の兆し”とも言われるお昼の月を表す“ヌーン ムーン”の名を冠した本アイテムは、肌に溶け込み、揺れ動く心に寄り添うようなオードトワレ。刻々と変化する気持ちのように予期できないフローラルの香りで、心にそっと響く特別な香り体験をかなえる。

デザイナー角田陽太が手掛けたパッケージデザインは、女性の揺らぐ気持ちに着想した緩やかな曲線による柔らかなフォルムが特徴。ミルクガラスのような質感とニュアンスの異なるピンクの2トーンで甘さ、柔らかさ、可愛さを宿し、ブランドらしい雰囲気に仕上げた。

魅力を引き立てる“表情ブースト”チーク

“ユーフォリック グロウ ブラッシュ”は、ひと塗りで揺らぐ心の機微を映し出す新感覚の“表情ブースト”チーク。掴みどころのない曖昧な気持ちをイメージし、ブランド初の日本語名を採用した全5色で展開する。

偏光パールやガラスパールをふんだんに使いながらも、表面を滑らかに処理した微細粉体を合わせることで、シルクのようなテクスチャーを実現。さらに水性の高い粉体を使うことで、鮮やかな彩りと色持ちを高めた。パッケージデザインには、オードトワレと同じく大自然の営みの中で時間をかけて磨き抜かれた小石を思わせるフォルムを使用することで、唯一無二の個性の美しさを表現した。

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フレグランス大手コティが日本のダイレクトビジネス事業に本腰 「バーバリー」「クロエ」などを直接輸入・流通・販売へ

フレグランス大手コティ(COTY)は、日本のダイレクトビジネスモデルを拡大する。日本市場で輸入、販売、マーケティング事業を新たに展開。

7月1日以降、同社を代表する「バーバリー(BURBERRY)」「カルバン・クライン(CALVIN KLEIN)」「クロエ(CHLOE)」「グッチ(GUCCI)」などのビューティ製品を直接輸入、流通、販売する。これに伴いコティジャパンは、日本におけるプレステージ部門ライセンスフレグランス製品の輸入販売に関するブルーベル・ジャパンとの契約を6月30日付で終了する。ダイレクトビジネス事業の拡大は、急成長する日本市場の消費者トレンドに、機敏かつ長期的に対応することが狙いだ。

キャロライン・アンドレオッティ(Caroline Andreotti)=コティ プレステージ部門チーフコマーシャルオフィサーは、「日本は高い品質と革新性を重要視する市場と知られており、この特質はコティの象徴的なブランドの多様なポートフォリオと完全に一致する。この重要な市場において、コティが持つダイレクトビジネスモデルを拡大することで、各ブランドの存在感を強化し、顧客とのつながりを深め、ポートフォリオを日本全国に拡大することを目指す」とコメント。

山盛省作コティジャパン 職務執行者社長は、「この戦略的な動きは、日本市場の可能性に対する当社の献身と信念の表れだ。プレステージとコンシューマービューティの両部門で、よりエキサイティングなブランドや製品、体験を導入し、さまざまな消費者へ届けることを楽しみにしている」と述べた。

コティとは

コティはフレグランスやカラーコスメ、スキンケア、ボディーケアなど、アイコニックなブランドのビューティライセンスを所有する世界最大級のビューティ企業。1904年にフランス・パリで設立した。125を超える国と地域でプレステージやマス向け製品を販売する。直近では「スワロフスキー(SWAROVSKI)」や「ジル サンダー(JIL SANDER)」などとライセンス契約を結んでいる。

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フレグランス大手コティが日本のダイレクトビジネス事業に本腰 「バーバリー」「クロエ」などを直接輸入・流通・販売へ

フレグランス大手コティ(COTY)は、日本のダイレクトビジネスモデルを拡大する。日本市場で輸入、販売、マーケティング事業を新たに展開。

7月1日以降、同社を代表する「バーバリー(BURBERRY)」「カルバン・クライン(CALVIN KLEIN)」「クロエ(CHLOE)」「グッチ(GUCCI)」などのビューティ製品を直接輸入、流通、販売する。これに伴いコティジャパンは、日本におけるプレステージ部門ライセンスフレグランス製品の輸入販売に関するブルーベル・ジャパンとの契約を6月30日付で終了する。ダイレクトビジネス事業の拡大は、急成長する日本市場の消費者トレンドに、機敏かつ長期的に対応することが狙いだ。

キャロライン・アンドレオッティ(Caroline Andreotti)=コティ プレステージ部門チーフコマーシャルオフィサーは、「日本は高い品質と革新性を重要視する市場と知られており、この特質はコティの象徴的なブランドの多様なポートフォリオと完全に一致する。この重要な市場において、コティが持つダイレクトビジネスモデルを拡大することで、各ブランドの存在感を強化し、顧客とのつながりを深め、ポートフォリオを日本全国に拡大することを目指す」とコメント。

山盛省作コティジャパン 職務執行者社長は、「この戦略的な動きは、日本市場の可能性に対する当社の献身と信念の表れだ。プレステージとコンシューマービューティの両部門で、よりエキサイティングなブランドや製品、体験を導入し、さまざまな消費者へ届けることを楽しみにしている」と述べた。

コティとは

コティはフレグランスやカラーコスメ、スキンケア、ボディーケアなど、アイコニックなブランドのビューティライセンスを所有する世界最大級のビューティ企業。1904年にフランス・パリで設立した。125を超える国と地域でプレステージやマス向け製品を販売する。直近では「スワロフスキー(SWAROVSKI)」や「ジル サンダー(JIL SANDER)」などとライセンス契約を結んでいる。

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庵野秀明が企画・プロデュースする「宇宙戦艦ヤマト 全記録展」が西武渋谷店で開催

西武渋谷店は3月15日から31日まで、庵野秀明が企画・プロデュースする、放送50周年記念「宇宙戦艦ヤマト 全記録展」を開催する。

本企画展は、「『宇宙戦艦ヤマト』との出会いがなければ、今の自分はなかった」と語る庵野が企画・プロデュースを手がけ、アニメ特撮アーカイブ機構(ATAC)協力の元、ここでしか見ることができない、初公開の貴重な原画や設定資料などを展示。資料は、立ち上げ当時の幻の企画書に始まり、さまざまな設定資料や背景画、セル画などの中間資料をテレビシリーズの29万6000光年の航路を26話のエピソードに沿って展示。作品を追体験しながら、アニメ史の礎を築いた名作の原点を魅力を感じられる展示となっている。

紙資料のほかにも、1974年の初代のヤマトから現在上映されているリメイクシリーズに至るまでの「宇宙戦艦ヤマト」の歴史を大年表空間で時系列に紹介。当時のレコードや懐かしのアイテムをはじめ、巨大ヤマト艦の模型を展示する。

さらに会場限定のオリジナル商品を多数販売する予定だ。

庵野秀明 コメント

庵野は本企画について、「日本の『アニメ』は、半世紀前の1974年10月6日に放映された『宇宙戦艦ヤマト』から始まりました。その時『宇宙戦艦ヤマト』というエポックな作品に出会わなければ、今の自分は無かったと思います。その「ヤマト」に多大な恩と人生に影響を受けた感謝と敬意と恩返しを込めて、『宇宙戦艦ヤマト』の現存している資料を可能な限り後世に遺し、全記録展のような形でより多くの人に、観て、知って、心に感動を記憶し、広く世界に伝えていただければ幸いです。先ずはこの3月、東京渋谷から始めていきたいと思います。よろしくお願い致します」とコメントする。

■「宇宙戦艦ヤマト 全記録展」
会期:3月15~31日
会場:A館2階・7階=特設会場
企画・プロデュース:庵野秀明
主催:株式会社東北新社
著作総監修:西崎彰司
企画:カラー/アニメ特撮アーカイブ機構(ATAC)/乃村工藝社
制作:乃村工藝社/東北新社
http://tfc-chara.net/yamato50th/

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「ジョンマスターオーガニック」ホリデー限定のヘアオイルが定番化

「ジョンマスターオーガニック(JOHN MASTERS ORGANICS)」は3月13日、2024年のホリデーコレクションで登場したヘアオイル“L&Pヘアオイル”(56mL、4400円)を定番製品として発売する。直営店とブランド公式ECで取り扱う。

同製品は、軽やかな使い心地で髪に潤いと自然な艶を与えるヘアオイル。ヒマワリ種子油やホホバ種子油など、さらりとしたテクスチャーの植物オイルを配合し、高保湿ながらサラサラの仕上がりをかなえる。海浜植物由来の保湿成分やヘアコンディショニング成分、セラミド、アルガンオイルなどのなじみの良い植物オイルを配合。髪の内部まで潤いで満たし、外部刺激による乾燥ダメージから髪を守りながら、指通り滑らかな艶髪に導く。ラベンダーやパルマローザ、クラリセージ、ジュニパーベリーなど6種の精油をブレンドした爽やかで奥深いグリーンフローラルの香り。

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「ザ・ノース・フェイス」×「ハイク」共同企画の第3弾が2月19日に発売

「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」と「ハイク(HYKE)」の共同プロジェクト“ティー エヌ エフ エイチ ザ・ノース・フェイス×ハイク(TNFH THE NORTH FACE× HYKE)”がサードシーズンを発表した。

ビジュアル

同プロジェクトは、「ザ・ノース・フェイス」が長年培ってきたトレイルランニングに特化したプロダクトデザインと機能性に、「ハイク」独自のデザインスタイルを融合させるというコンセプトのもと展開する。

第3弾となる今回は、「ザ・ノース・フェイス」の定番防水シェル素材“ゴアテックス プロダクツ(GORE-TEX PRODUCTS)”を採用するアウターシェルやリサイクルナイロンを使用したトレイルパンツ(3万800円)、柔らかい履き心地の厚底トレイルランニングシューズ(4万700円)、メッシュキャップ(1万1000円)などメンズ、ウィメンズ、ユニセックスをそろえる。

2月19日からザ・ノース・フェイス スフィアと全国のザ・ノース・フェイス プラス(グランフロント大阪、サッポロファクトリー、キャナルシティ博多店)、伊勢丹新宿本店本館3階「リ・スタイル」、東京・渋谷の「キス トウキョウ(KITH TOKYO)」(シューズのみ販売)、両ブランドと三越伊勢丹のオンラインストアで販売する(オンラインは10時からの販売)。

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「ザ・ノース・フェイス」×「ハイク」共同企画の第3弾が2月19日に発売

「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」と「ハイク(HYKE)」の共同プロジェクト“ティー エヌ エフ エイチ ザ・ノース・フェイス×ハイク(TNFH THE NORTH FACE× HYKE)”がサードシーズンを発表した。

ビジュアル

同プロジェクトは、「ザ・ノース・フェイス」が長年培ってきたトレイルランニングに特化したプロダクトデザインと機能性に、「ハイク」独自のデザインスタイルを融合させるというコンセプトのもと展開する。

第3弾となる今回は、「ザ・ノース・フェイス」の定番防水シェル素材“ゴアテックス プロダクツ(GORE-TEX PRODUCTS)”を採用するアウターシェルやリサイクルナイロンを使用したトレイルパンツ(3万800円)、柔らかい履き心地の厚底トレイルランニングシューズ(4万700円)、メッシュキャップ(1万1000円)などメンズ、ウィメンズ、ユニセックスをそろえる。

2月19日からザ・ノース・フェイス スフィアと全国のザ・ノース・フェイス プラス(グランフロント大阪、サッポロファクトリー、キャナルシティ博多店)、伊勢丹新宿本店本館3階「リ・スタイル」、東京・渋谷の「キス トウキョウ(KITH TOKYO)」(シューズのみ販売)、両ブランドと三越伊勢丹のオンラインストアで販売する(オンラインは10時からの販売)。

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I-neから新ヘアケアブランド「ソラミー」がデビュー 紫外線による髪ダメージに着目

I-neは2月28日、紫外線による髪ダメージのアフターケアに特化したビューティーブランド 「ソラミー(SOLAMY)」をローンチする。公式オンラインストアや全国のバラエティーショップ、ドラッグストアなどで28日から順次販売を開始する。

アイテムのラインアップは、シャンプー、トリートメント、ヘアオイル、トライアルセット、詰め替え用シャンプー(420mL、1210円)、詰め替え用トリートメント(420g、1210円)の全6アイテム。

髪も紫外線ケアの新習慣

“ソラミー UVアフターリペアシャンプー”(470mL、1540円)と“ソラミー UVアフターリペアトリートメント”(470g、1540円)は、紫外線による乾燥を防ぎ、肌を健やかに保つインバスアイテム。UVダメージのための毛髪補修成分シールドフラーレンと、日中受けたダメージを補修するシルクプロテインが髪をケアして水分保持力の低下を抑えつつ、洗髪による退色を防ぐアビシニアンオイルがキューティクルを整え美しい髪色をキープする。清潔感のあるアクアティックベリーの香りで用意した。

“ソラミー UVプロテクトヘアオイル”(50mL、1760円)は、スタイリングと同時にUVケアをかなえ、日中も潤いあふれる艶髪をキープするヘアオイル。シールドフラーレンとシルクプロテインに加え、サンブロック成分と5種の植物オイルを配合したシャイニーダメージリペア処方で、きしまず指通りの良いしっとりとした仕上がりを実現する。華やかさ広がるアクアティックガーデンの香りで用意した。

“ソラミー UVアフターリペア ヘアケアトライアルセット”(2178円)は、シャンプー(400mL)とトリートメント(400g)をセットにしたお得なトライアルセット。数量限定で販売する。

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国井栄之が手掛ける「アシックス スポーツスタイル」の新作スニーカー“ゲル イエティトウキョウ”から「ゴアテックス」搭載モデルが登場

「アシックス スポーツスタイル(ASICS SPORTSTYLE)」は、新作スニーカー“ゲル イエティトウキョウ ハイ GTX ゴアテックス(GEL YETITOKYO HI GTX GORE-TEX)”を2月8日に発売する。価格は3万4100円で、東京・上野のスニーカーショップ、ミタスニーカーズ(MITA SNEAKERS)と「アシックス」の直営店、一部の「アシックス スポーツスタイル」の直営店で取り扱う。

“ゲル イエティトウキョウ ハイ GTX ゴアテックス”は、ミタスニーカーズと虎ノ門ヒルズ内のフットウエア専門店「ヘリンボーン フットウェア(HERRINGBONE FOOTWEAR)」でクリエイティブ・ディレクターを務める国井栄之がディレクションしたスニーカーだ。「アシックス」が2000年に発売したトレイルランニングの競技後に足をリラックスさせるためのアフタースポーツ用シューズ“ゲル イエティ”を復刻した形で、1月に発売された“ゲル イエティトウキョウ ハイ マッシュルーム(GEL YETITOKYO HI MUSHROOM)”に続く第2弾モデルとなる。

全体をブラックカラーで統一し、アッパーに「ゴアテックス(GORE-TEX)」を搭載することで防水性に優れた1足に仕上げている。また第1弾モデル同様、復刻に伴い着脱の容易さとフィッティングを重視したストッパー付きシューレースや、抗菌・消臭・調湿効果のあるコルク製インナーソールを新たに採用した。

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BLACKPINKジェニーのショー来場ファッションをチェック! 「ジャンポール・ゴルチエ」や「シャネル」を着こなす

 

BLACKPINKのジェニー(Jennie)は1月29日(現地時間)、「ジャンポール・ゴルチエ(JEAN PAUL GAULTIER)」2025年春夏オートクチュールコレクションのショーに来場した。

ジェニーは、同ブランドの2008年春夏オートクチュールコレクションから、ヌードカラーにビーズを散りばめた幻想的なドレスをチョイス。胸元で十字に交差したストラップが特徴的なドレスには、同じくビーズをあしらった細長いネイルを合わせた。同ブランドの最新コレクションは、ルドヴィック・デ・サン・サーナン(Ludovic de Saint Sernin)のデザインによるもの。

ジェニーの最近のスタイリングは、1月28日(現地時間)に開催された「シャネル(CHANEL)」のショーを含め、パク・ミンヒ(Park Min Hee)が担当している。ヘア・メイクアップは(Gabe Sin)が担当し、ブラックヘアをふんわりと纏め、薄めのアイシャドウとリップグロスでミニマムに仕上げていた。

「シャネル」のショーでジェニーは、米「WWD」に対して、リリース予定のソロアルバム「Ruby」について、「圧倒されています。ご存知の通り、アルバムがリリースされるまで、旅をしているんです。ここまで全てが素晴らしい旅でしたし、これからの展開にももっとワクワクしています」と話していた。

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「セント マイケル」が「攻殻機動隊」と「ベルベルジン」とのコラボアイテムを発売

デザイナーの細川雄太とグラフィックアーティストのカリ・デウィット(Cali DeWitt)が手掛けるブランド「セント マイケル(©SAINT Mxxxxxx)」は、2025年春夏コレクションの2ndドロップを2月8日に発売する。アイテムは全国の正規取扱店舗で販売する。

2ndドロップでは、セットアップとして着用可能なスエットプルオーバーとスエットパンツをはじめ、スエットシャツと2型のロングスリーブTシャツの全5型をそろえる。どれも「セント マイケル」らしいグラフィックが落とし込まれ、数回にわたって異なる濃度でプリントを施し、プルオーバーはアーム部分を太くして着丈を短くするなど、ディテールワークが光るアイテムに仕上げた。

また、1995年に公開されたアニメ映画「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」と、東京・原宿の古着屋「ベルベルジン(BERBERJIN)」とコラボレーションしたアイテムもラインアップする。「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」とは、Tシャツと3型のスエットプルオーバーの全4型を用意。映画のキービジュアルに使用された3種類のグラフィックを採用し、色落ちや日焼け加工に加え、一点一点手作業でダメージ加工を施している。一方「ベルベルジン」とのコラボアイテムは、1型のスエットシャツのみを展開。藤原裕「ベルベルジン」ディレクターの提案により、イレギュラープリントが施された希少な1950年代のカレッジテイストのビンテージスエットに着想し、ユーモアあふれるデザインをフロントに配した。なおイメージビジュアルは、藤原ディレクター本人がモデルを務め、フォトグラファーRKにより「ベルベルジン」本店で撮り下ろされた。

価格は、スエットプルオーバーが6万9300円、スエットパンツが4万8400円、スエットシャツが5万2800円、ロングスリーブTシャツが3万1900~4万7300円。「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」とのスエットシャツが6万6000~7万2600円、Tシャツが4万7300円。「ベルベルジン」とのスエットシャツが6万500円だ。

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中国政府、「カルバン・クライン」の親会社PVHを“信頼できない事業体のリスト”に追加

中国政府は2月4日、「カルバン・クライン(CALVIN KLEIN)」と「トミー ヒルフィガー(TOMMY HILFIGER)」を擁するPVHコープ(PVH CORP以下、PVH)を“信頼できない事業体のリスト”に追加したことを明らかにした。同政府は、PVHが新疆ウイグル自治区で生産されたコットンを“不当にボイコット”している疑いがあるとして、調査を開始することを2024年9月に発表。25年1月、同社が“不適切な行為”を行っているとの仮決定を下している。

この背景には、20年6月に中国による少数民族ウイグル人への強制労働問題などが報じられたことから、多くの企業やブランドが新疆ウイグル自治区に工場を持つ中国企業との取引停止や、同自治区で生産された綿花の調達の中止を発表したことがある。米国は22年6月に、ウイグル自治区が関与する製品の輸入を原則禁止する「ウイグル強制労働防止法(Uyghur Forced Labor Prevention Act以下、UFLPA)」を施行しているが、PVHはそれ以前の21年に同自治区からの調達を中止した。なお、UFLPAが施行されている以上、米国企業が新疆綿に対する姿勢を変えることは難しいだろう。

中国の“信頼できない事業体のリスト”とは

中国商務省は19年、“信頼できない事業体のリスト”を作成することを明らかにし、20年9月に公布。外国の企業やその他の組織および個人が、中国の主権、安全、発展の利益を害したり、中国企業や組織に差別的な措置を取りその権益を損ねたりした場合などに掲載の対象になるとしている。措置内容としては、中国と関係する輸出入活動や中国内での投資の制限あるいは禁止、関連する人員や運輸手段の入境を制限あるいは禁止、中国内での滞在資格や就業許可の制限あるいは取り消しのほか、罰金を科される場合もあり、状況の軽重により措置が異なるという。なお、これまで同リストの対象となったのはハイテク企業や軍事企業が多いようだ。

PVHは最悪のシナリオでは中国撤退も?

PVHは今回の事態を受け、「中国商務省の決定にとても驚き、非常に残念に思っている。当社は20年にわたって中国で事業を運営し、消費者に仕えてきた。また、全ての関連した法律や規制を厳に順守し、業界基準や慣例に基づいて事業を行っている。関連当局と引き続き連絡を取り、前向きに解決できるよう尽力する」との声明を発表した。なお、中国市場は、23年度におけるPVHの売上高のおよそ6%を、同じくEBIT(利払前・税引前利益)の15%程度を占めている。

また、PVHは米国証券取引委員会(U.S. Securities and Exchange Commission)に提出した文書で、中国商務省による措置がどの程度のものになるのかは現時点で不明であり、その影響を推し量るのは難しいと説明。「措置内容によっては、中国内での生産、卸、小売事業に加えて、投資すら難しくなる可能性がある。その結果として中国市場から完全に撤退せざるを得なくなった場合には、余剰在庫や売掛債権の回収難など、さまざまな問題が浮上することが考えられる」と述べている。

株式市場は今回の事態を嫌気し、PVHの株価は一時3.5%安となったが、その後持ち直し、4日終値は前日比1.0%安の82.51ドル(約1万2789円)となった。

再び激化しつつある米中の貿易摩擦

今回の中国政府による動きを、米国への牽制の一環と見る専門家も多い。ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は、自ら“関税男”と名乗る通り、以前から関税を政治の交渉カードに用いている。直近では、メキシコとカナダに課すとしていた25%の関税措置を1カ月停止することで両国と合意したことを明らかに。一方、中国に対する10%の追加関税は4日に発動。これに対し、中国は報復措置として米国の石炭や液化天然ガスなどに最大15%の追加関税を課すことを発表するなど、両国間の貿易摩擦は第1次トランプ政権時に続いて再び激化しつつある。なお、トランプ大統領と中国の習近平主席は近日中に会談を行うと見られている。

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「SHOGUN 将軍」で脚光、穂志もえかがドクターシーラボのアンバサダーに

ドクターシーラボは2月5日、エミー賞で史上最多の18冠を達成したドラマ「SHOGUN 将軍」に出演した俳優、穂志もえかのアンバサダー起用を発表した。ブランドのアイコニックな製品“VC100エッセンスローションEX”(150mL、5390円)のアップデートに合わせ、25日からは穂志が出演するCMの放送を開始する。

「リミットレス」な姿勢に共感し起用

穂志は1995年8月23日生まれ、千葉県出身。映画「少女邂逅」「街の上で」「窓辺にて」やドラマ「恋愛バトルロワイヤル」(Netflix)、「TRUE COLORS」(NHK BS)に出演してきた。「SHOGUN 将軍」では吉井虎永の忠臣・戸田広松の孫娘、宇佐見藤役を熱演。誇り高く聡明な姿が支持を集め、Forbes JAPANの「30 UNDER 30」でエンタテインメント部門に選出されるなど注目を集めている。

ドクターシーラボは2月から「リミットレス」をキーワードにリブランドキャンペーンを行っており、ブランドの目指すイメージと、国内外で活躍の場を広げ挑戦し続ける穂志のリミットレスな姿が重なりアンバサダーの起用を決定した。CMでは17日から発売する新“VC100エッセンスローションEX”を手に、さまざまな表情を見せている。

穂志は今回のアンバサダー就任について「私自身も今まで透明感ってどういうことなんだろうって思っていたんですけれども、今回ドクターシーラボさんの商品を使って、“生き生きとした透明感、輝きのあるお肌ってこういうことなのかも”という気づきがありました。多くの方にこの経験をしてほしいなと思います。一緒に今までに体験したことのない透明感を手に入れましょう」とコメントしている。

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「SHOGUN 将軍」で脚光、穂志もえかがドクターシーラボのアンバサダーに

ドクターシーラボは2月5日、エミー賞で史上最多の18冠を達成したドラマ「SHOGUN 将軍」に出演した俳優、穂志もえかのアンバサダー起用を発表した。ブランドのアイコニックな製品“VC100エッセンスローションEX”(150mL、5390円)のアップデートに合わせ、25日からは穂志が出演するCMの放送を開始する。

「リミットレス」な姿勢に共感し起用

穂志は1995年8月23日生まれ、千葉県出身。映画「少女邂逅」「街の上で」「窓辺にて」やドラマ「恋愛バトルロワイヤル」(Netflix)、「TRUE COLORS」(NHK BS)に出演してきた。「SHOGUN 将軍」では吉井虎永の忠臣・戸田広松の孫娘、宇佐見藤役を熱演。誇り高く聡明な姿が支持を集め、Forbes JAPANの「30 UNDER 30」でエンタテインメント部門に選出されるなど注目を集めている。

ドクターシーラボは2月から「リミットレス」をキーワードにリブランドキャンペーンを行っており、ブランドの目指すイメージと、国内外で活躍の場を広げ挑戦し続ける穂志のリミットレスな姿が重なりアンバサダーの起用を決定した。CMでは17日から発売する新“VC100エッセンスローションEX”を手に、さまざまな表情を見せている。

穂志は今回のアンバサダー就任について「私自身も今まで透明感ってどういうことなんだろうって思っていたんですけれども、今回ドクターシーラボさんの商品を使って、“生き生きとした透明感、輝きのあるお肌ってこういうことなのかも”という気づきがありました。多くの方にこの経験をしてほしいなと思います。一緒に今までに体験したことのない透明感を手に入れましょう」とコメントしている。

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「タカヒロミヤシタザソロイスト.」×「ニューエラ」 本コラボ初のスタジャンやパーカなど

「ニューエラ(NEW ERA)」は2月8日、「タカヒロミヤシタザソロイスト.(TAKAHIROMIYASHITATHESOLOIST.)」とのコラボアイテムを発売する。「ニューエラ」公式オンラインおよび「タカヒロミヤシタザソロイスト.」直営店舗で取り扱う。

コラボアイテム再び
キャップやウエアなど4型

コラボアイテムは、キャップ“ナインサーティー(9THIRTY)”(1万890円)とビーニー(6699円)のほか、両ブランドのコラボ初となるスタジャン(3万2890円)とジップアップパーカ(1万890円)をラインアップする。アイテムには、「タカヒロミヤシタザソロイスト.」の宮下貴裕デザイナーの生まれ年にちなんだ“73”や、カレッジライクな反転した“SOLOIST”の文字などをあしらう。

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【スナップ】藤田ニコル、よしミチらが来場 アリアナ・グランデ×「スワロフスキー」コレクションローンチイベント 

「スワロフスキー(SWAROVSKI)」は1月31日、スワロフスキー銀座で同ブランドグローバル・ブランドアンバサダーのアリアナ・グランデ(Ariana Grande)と共同で製作した“アリアナ・グランデ×スワロフスキー カプセル コレクション”のローンチイベントを行った。会場には、藤田ニコル、よしあき、ミチ、古畑星夏、GYUTAE、南雲奨馬らセレブリティー、インフルエンサーが来場した。

同コレクションは、音符やハートのモチーフを取り入れ、自己表現の喜びを称え、音楽への深い愛を表現している。

DJプレイはAMIAYAが担当し、音楽への深い愛を表したジュエリーに相応しい空間を演出した。ゲストらは、“古き良き時代のハリウッド”をテーマにした同コレクションに合わせたドレスアップをして集まった。

来場者スナップ

インスタレーションを実施

スワロフスキー銀座では4月7日まで、同コレクションのインスタレーションを行っている。また、2月9日までは同店舗の2階で温かいドリンクのサービスも行っている。

イベント概要

◾️ “アリアナ・グランデ×スワロフスキー カプセル コレクション” インスタレーション

日程:〜4月7日
場所:スワロフスキー銀座
住所:東京都中央区銀座8-9-15 ジュエルボックス銀座1・2階
営業時間:11:00〜20:00

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“ランウェイコレクション”発売でマーク本人が来店! 「マーク ジェイコブス」伊勢丹新宿店ポップアップ 

「マーク ジェイコブス(MARC JACOBS)」は2月12から18日の期間、伊勢丹新宿本店で2025年スプリングコレクションを一同にそろえたポップアップ“ザ ハウス オブ マークジェイコブス(THE HOUSE OF MARC JACOBS)”を開催する。ポップアップ初日の12日には同ブランドのデザイナー、マーク・ジェイコブス(Marc Jacobs)が来店する。

“マークのおうちを”がテーマの創造性と遊び心溢れる空間

会場では、現在ニューヨークのバーグドルフ・グッドマン限定で展開している“ランウェイコレクション”を日本復活販売するほか、故アーティストのスティーブン・スプラウス(Stephen Sprouse)とのコラボレーションアイテム“40TH アニバーサリー×スティーブン・スプラウス ザ トート バッグ”(9万9000円)をポップアップ限定で世界先行販売する。

さらに、最新コレクションやツイードシリーズのポップアップ限定色、シグネチャーバッグ“ザ デュアル バッグ”にチャームをあしらった限定アイテムなどもラインアップ。「ピエール・エルメ・パリ(PIERRE HERME PARIS)」で人気のサブレ3種をオリジナルのボックスとアーカイブファブリックの風呂敷で包んだ“マーク ジェイコブス x ピエール・エルメ・パリ サブレ セット”(8580円)も数量限定で登場する。

ポップアップ概要

◼️“ザ ハウス オブ マークジェイコブス“

日程:2月12〜18日
場所:伊勢丹新宿本店本館1階 ザ・ステージ
住所:東京都新宿区新宿3-14-1

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“ランウェイコレクション”発売でマーク本人が来店! 「マーク ジェイコブス」伊勢丹新宿店ポップアップ 

「マーク ジェイコブス(MARC JACOBS)」は2月12から18日の期間、伊勢丹新宿本店で2025年スプリングコレクションを一同にそろえたポップアップ“ザ ハウス オブ マークジェイコブス(THE HOUSE OF MARC JACOBS)”を開催する。ポップアップ初日の12日には同ブランドのデザイナー、マーク・ジェイコブス(Marc Jacobs)が来店する。

“マークのおうちを”がテーマの創造性と遊び心溢れる空間

会場では、現在ニューヨークのバーグドルフ・グッドマン限定で展開している“ランウェイコレクション”を日本復活販売するほか、故アーティストのスティーブン・スプラウス(Stephen Sprouse)とのコラボレーションアイテム“40TH アニバーサリー×スティーブン・スプラウス ザ トート バッグ”(9万9000円)をポップアップ限定で世界先行販売する。

さらに、最新コレクションやツイードシリーズのポップアップ限定色、シグネチャーバッグ“ザ デュアル バッグ”にチャームをあしらった限定アイテムなどもラインアップ。「ピエール・エルメ・パリ(PIERRE HERME PARIS)」で人気のサブレ3種をオリジナルのボックスとアーカイブファブリックの風呂敷で包んだ“マーク ジェイコブス x ピエール・エルメ・パリ サブレ セット”(8580円)も数量限定で登場する。

ポップアップ概要

◼️“ザ ハウス オブ マークジェイコブス“

日程:2月12〜18日
場所:伊勢丹新宿本店本館1階 ザ・ステージ
住所:東京都新宿区新宿3-14-1

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「ウォンジョンヨ」からブランド初のプレストパウダー 薄膜ベールの“陶器肌”をかなえる

メイクアップアーティストのウォン・ジョンヨがプロデュースする「ウォンジョンヨ(WONJUNGYO)」は2月21日、ブランド初のプレストパウダー“エアリーフィルターパクト”(全2色、各2200円)を発売する。取り扱いはブランド公式ECや、Amazon、Qoo10、楽天、アットコスメ、ハンズ、プラザ、マツモトキヨシ、ロフトなど。2月7〜11日まで、公式ECで先行予約販売する。

同製品は、“毛穴レス”な陶器肌をかなえるプレストパウダー。トーンアップフィルター処方を採用し、肌全体のトーンを明るくしながら透明感を演出する。さらさらとしたパウダーが光の効果で毛穴や肌の凹凸をぼかし、しっかりとカバー。肌の色むらを補正し、薄膜のベールをまとったような均一で滑らかな肌に仕上げる。保湿成分2種のほか、オイルブロックパウダーを配合。余分な皮脂を吸着して毛穴落ちを防ぎ、美しい仕上がりをキープする。カラーは、血色感をプラスするウォームピンク“01 プレーンピンク”と、黄みを抑え透明感をアップするクールラベンダー“02 プレーンラベンダー”の2色展開。

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「N.ハリウッド」が「ニューバランス」に別注 “1906U”の新色を発売

「N.ハリウッド(N.HOOLYWOOD)」が展開するミリタリーコレクションライン「N.ハリウッド テストプロダクト エクスチェンジサービス(N.HOOLYWOOD TEST PRODUCT EXCHANGE SERVICE)」は2月11日、昨年発売した「ニューバランス(NEW BALANCE)」と台湾のセレクトショップ、インビンシブル(INVINCIBLE)の3者でコラボしたスニーカーの素材を踏襲した“1906U”を「ニューバランス」に別注した新色で発売する。価格は、3万3000円。ミスターハリウッド(東京、大阪)、「N.ハリウッド直営店舗」および公式オンライン、ゾゾヴィラ(ZOZOVILLA)、楽天ファッション(RAKUTEN FASHION)で販売する。

ニューバランスを代表する、ハイパフォーマンスランニングシューズ“1906R”のアッパーデザインをアップデートした“1906U””の新色。甲周りやシューレースホールには左右で異なる配色にデザインし、アッパーはリフレクター、グリットメッシュ、リップストップ、ヌバック、毛足の長い起毛スエード、合皮を使用しながらグレートーンで構築した。ストッパー付きのシューレースほか、結び目がほどけにくい「ニューバランス」オリジナルのシューレースを付属する。

アイテム詳細

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NIGO®がファミリーマートのクリエイティブディレクターに就任 次世代店舗、戦略商品、キャンペーンなどの監修を担う

ファミリーマートは、デザイナーのNIGO®をクリエイティブディレクターに起用したと発表した。

ファミリーマートは、次世代店舗および戦略商品カテゴリーのクリエイティブディレクター、マーケティングキャンペーンの監修、店舗内に設置のデジタルサイネージメディア“ファミリーマートビジョン(FAMILYMARTVISION)”による次世代マーケティングの開発など、NIGO®デザイナーと幅広い分野での協業を予定。プロジェクトチームを発足の上、2026年春のデビューを目指す。

NIGO®デザイナーは、「世界中から日本が注目される中で、日本のカルチャーとライフスタイルを最も体現できるのはコンビニだ。ファミリーマートはクリエイティブをリスペクトし、常に新しいことにチャレンジし続けている。そんなファミリーマートと25年2月5日にパートナーシップの発表ができたことは大変光栄だ。これからファミリーマートと共に、日本そして世界の人々の日常を楽しく出来たらと思っている」と語っている。

またファミリーマートの細見研介社長は、「多彩なクリエイティブ活動で世界から注目されるNIGO®︎氏とのパートナーシップは、“チャレンジするほうのコンビニ!”を標榜するファミリーマートにとって大きな喜びだ。日本独自のセンスやエスプリをNIGO®︎氏と共に深化させ、未来の日常生活でも“あなたとコンビに”を実現し世界中のお客さまからファミリーのように愛されるコンビニを目指す」とコメントしている。

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【2025年春コスメ】安達祐実の「ウプト」からチークパレットやリップ、日焼け止めが登場

俳優の安達祐実がプロデュースするブランド「ウプト(UPT)」は2月28日、“フラッフィーチークパレット”(全2色、各2200円)、“モイストUVエッセンス”[SPF50+・PA++++](2420円)、“グロッシーリップセラム”(1320円)、“ウォータリーシアーリップ”(新2色、各1980円)を公式オンラインストアで発売する。

2色チークパレット

“フラッフィーチークパレット”は、微細パール入りで透け感ある発色のグロウと、白み発色のマットをブレンドして内側から滲むような血色感を演出する。真球状のクッションパウダーによりソフトな感触を実現し、頬の凹凸に入り込んでフラットで毛穴レスな仕上がりをかなえる。また、ワセリンでパウダーをコーティングしているため、パウダーが頬に密着し長時間崩れにくい。美容保湿成分としてヒアルロン酸やホホバオイルを配合した。

カラーは、こなれた印象に仕上げるオレンジベージュの“カームビーチ”と、透明感を引き出すローズピンクの“ミスティックアワー”をそろえる。

保湿UVエッセンス

“モイストUVエッセンス”は、ベージュがかった色味で、肌を自然にトーンアップし透明感を演出する。9種類の美容保湿成分を配合した美容液のような塗り心地で伸ばすと透明になって肌になじみ白浮きを防ぐほか、石鹸でオフできる簡便性も魅力だ。

リップセラム・スティック

ふっくら艶感が続くリップセラム

“グロッシーリップセラム”は、唇に密着して潤いを逃さないラッピング処方。2種類のオイル成分とジェル成分を配合し、テクスチャーは伸びが良くベタつきにくい。プランパー成分も配合し、微細な偏光ピンクパールがリップメイクを引き立てる。

リップスティックには新色が登場

“ウォータリーシアーリップ”は、艶と塗りたての色味が長時間持続するリップスティック。オイルが唇の水分に反応してジェル膜に変化し、色味をキープしたまま唇の表面に密着する。さらに、粘性のあるオイルとすべりの良いオイルをバランスよく配合することで、なめらかでスルスル塗れる質感を実現した。

新色は春らしいリップメイクを楽しめる2色を用意。“タフィーモア”は、血色感を与えるコーラルオレンジで、“ロージーデュー”は、華やかで上品なローズピンクだ。

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よーじやグループが化粧雑貨販売とカフェを融合した新業態店舗 “脱・観光依存”で京都・四条河原町にオープン

よーじやグループは2月27日、京都・四条河原町に新業態店をオープンする。同社は肌ケアアイテムや化粧雑貨の小売事業とカフェ事業を分けて運営しているが、小売り事業ではインバウンドを含む観光客が多くを占めているため日常的に訪れる顧客が少なかった。また、カフェ事業は観光地の出店が多くアクセスしやすい環境の提供に課題を抱えていたことから、“脱・観光依存”を目標に掲げ、京都府民を含めた幅広い顧客の獲得を目指す。

カフェ運営と「よーじや」製品知識を兼ね備えた
二刀流の店舗スタッフも

新業態店は、肌ケアブランド「よーじや」とよーじやカフェを融合させた店舗で、化粧品や雑貨などの製品販売のほか、ランチからディナーまで気軽に利用できる街中カフェとしての側面を持たせた。店舗スタッフにはカフェ運営に加え、「よーじや」の商品知識を備えるなど、事業の枠を超えたスタッフも配置する。

カフェでは、19種類の生パスタと7種類のパフェの豊富なメニューを展開する。粉の配合からこだわった自家製生パスタは、リングイーネとフィットチーネに加えショートパスタのリガトーニの3種を用意する。よーじやカフェでお馴染みの“顔パフェ”は、定番6種と期間限定メニュー1種をそろえる。オリジナルの濃厚抹茶アイスがポイントの“抹茶パフェ”をはじめ、フルーツパフェやカプチーノパフェなどを幅広い世代が楽しめるラインアップだ。

よーじや新業態店 詳細

◼️よーじや 四条河原町店

オープン日:2月27日
住所:京都府京都市下京区御旅町30
営業時間:10:00〜22:00(入店および注文は21:00まで)

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「ファンケル」から“水を味方に”肌の潤いを守る洗顔料 乾燥・肌荒れ・くすみを予防

「ファンケル(FANCL)」は3月18日、洗顔時の潤い流出を防ぐ“スキンコンディショニング洗顔”(90g、1595円)を発売する。通信販売や直営店舗で取り扱う。

同製品は、肌の乾燥リスクが高まる“洗うときのケア”に着目した洗顔クリーム。アミノ酸系の洗浄成分が水と混ざることで“保水膜”に変化し、洗顔時に失われがちな潤いを守り、肌コンディションを整える。潤いメンテナンス成分やターゲティング洗浄成分のほか、保湿成分、ヒト型セラミド、肌荒れ防止成分などのスキンケア成分を配合。きめ細かく弾力のある泡が不要な汚れや皮脂を落とし、乾燥や肌荒れ、くすみを防ぎながらバリア機能をサポートし、潤いと透明感のある滑らかな肌に導く。

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「スリー」がブランド15周年で“摂る香り”領域に参入 第1弾はグミやノンアルコールジンなど

ポーラ・オルビスホールディングス傘下のACROは、「スリー(THREE)」がブランド誕生15周年を迎えるのを機に新領域“摂る香り”に参入する。第1弾は口の中で香りを楽しむ“口中香”に着目し、ジンとグミ、深呼吸サポートデバイスを3月26日に限定発売する。精油を使用したフレグランス“エッセンシャルセンツ”からは国産精油のみで構成した15周年限定コレクションを3月20日に発売する。

「スリー」はブランド誕生以来、ニュートラルな心と体へ導く“ファインド ユア バランス(FIND YOUR BALANCE)”をメッセージに掲げ、精油を軸に“嗅ぐ”“塗る”スキンケアアイテムなどを手がけてきた。これまでのメッセージを大切にしながら「多様で複雑化した価値観が渦巻く時代に合わせて価値転換し、再スタートをきる。科学的根拠に基づいた精油と香りによって創出する革新的な自然体験を通して、ビューティにとどまらない世界のウェルネス領域へ挑戦する」と宮崎稔章ACRO社長と語る。新たに化粧品の枠を超えた新たな香り分野となる飲食カテゴリー“センティッドアルケミー(SCENTED ALCHEMY)” を展開する。

“センティッドアルケミー”は香りを“摂る”ことにフォーカスしたシリーズ。第1弾は飲む、食べる、吸い込むアイテムを展開する。香りを飲むカテゴリーでは精油同様に植物の蒸留から生まれるジンを酒製造販売メーカーの越後薬草と共同開発。レモングラスやラベンダー、エルダーフラワーなど9種のハーブを使用したノンアルコールジン“センティッドアルケミー ディスティルド ノンアルコール ジン”(500mL、8640円)とアルコールジン“同 ディスティルド ジン” (500mL、8800円)をそろえる。香りを食べるカテゴリーではマリン由来コラーゲンのゼラチンで作られたハードグミ“同 チューンズ”(全3種、各3240円)を扱う。辛、涼、酸の要素を取り入れたハーブとスパイスを組み合わせ、気分の切り替えにも使えるチューニングフードとしても提案する。

香りの吸うカテゴリーは、呼吸市場の開拓者でデバイスを手がけるブリーザーと共同開発したハーブを水蒸気に閉じ込めた深呼吸サポートデバイス“同 イントゥフロー バイ フリーザー”(全3種、各3300円)を扱う。吸口を咥えて息を吸い込むとローズマリーやレモンバームなどの香り成分を含んだ水蒸気が発生し、気分転換や副交感神経のスイッチを入れることができる。いずれも限定販売となり、公式オンラインショップや関西国際空港の免税店、宮下パーク内の直営店、リバイブ キッチン スリー日比谷、神戸BAL店で扱う。

国産精油100%のフレグランス

“エッセンシャルセンツ”からは15周年を記念し、「時」をグラデーションした香りを展開する。熊本県南阿蘇村と佐賀県唐津市に有する自社農園で栽培したレモングラスやペパーミント、ゼラニウムなどから抽出した21種の国産精油を用いて、薄明(日の出前、日没後の薄明るい時間帯)、残夜(明け方の時間帯)、宵(日没後の間もない時間帯)をイメージした自然由来指数100%のオードトワレ(全3種、各9mL、各1万6500円)を限定発売する。

同社は今後も国産原料の開発や精油にこだわることから、ハーブ系の植物を栽培する南阿蘇、樹木系の植物を栽培する唐津に加え、新たに広島で柑橘系を栽培する自社農園を運営する。さらに7月には体験型の精油蒸留所「スリー アロマ ディスティラリー」を佐賀県唐津呼子町にオープンする予定だ。

「スリー」のネクストビジョンは人間の本能に響く革新的な自然体験の創出。「人間起点、精油の力、香りの科学、ウェルネス拡張、日本発世界展開をキーワードに、世界中の都市型生活者のウェルネスを実現する」と宮崎社長は前を見据える。

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「シャネル」が今秋、専門アトリエの複合施設「le19M」による芸術的手仕事の展覧会開催 

「シャネル(CHANEL)」は9月30日から10月20日まで、六本木ヒルズ(東京・港区)上層の森アーツセンターギャラリーと東京シティビューで、同ブランドのファッションにおけるメティエダール(芸術的な手仕事)の中心を担う、専門アトリエが集結する複合施設「le19M」に関するエキシビジョンを開催する。「le19M」は、パリの19区に「シャネル」が構えた、サポートする11のアトリエが集結する施設。ここで働く約700 人の職人は、工房ごとに刺しゅうやプリーツ、金細工、羽根細工などに携わり、「シャネル」の洋服を彩りながらサヴォアフェール(ノウハウや匠のわざ)を体現。「シャネル」のみならず、他ブランドの洋服やインテリアの装飾にも携わっている。エキシビジョンは、刺しゅうのアトリエで1924年に誕生したルサージュの100周年を振り返る回顧展と、5人のクリエイティブなゲストが監修するアトリエと日本の職人技による専門技術の紹介の2部構成で、情熱を持った職人たちが技術を伝承する意味を発信する。会場は、田根剛率いる ATTA が手掛ける予定だ。

「le19M」のプレジデントも務めるブルーノ・パブロフスキー(Bruno Pavlovsky)、シャネル ファッション部門兼シャネル SAS プレジデントは、「大切なのは、専門技術を持ったアトリエにふさわしい空間を提供し、製品に魂を吹き込む職人の存在を可視化すること。それは、新たな人々や若い世代を引きつけるだろう」とコメント。一方で「le 19Mを構えて多くのメゾンダール(アトリエのこと)を集めたのは、その独自性を示すのみならず、意見交換することで進化すれば、メゾンダールは今以上の存在感を発揮できると考えたから」として、le19Mのメティエダールと、日本の職人や職人技との対話や融合を試みる。

そこでメティエダールと日本の職人技による技術の展示は、異なる分野で活躍する5人のクリエイティブなゲストが監修。映画監督の安藤桃子キネマ ミュージアム代表、マガジンハウスが発行する「カーサ ブルータス(Casa BRUTUS)」の西尾洋一編集長、緒方慎一郎SIMPLICITY 創業者兼クリエイティブディレクター、キュレーターの德田佳世、そしてle 19Mに拠点を置く刺しゅうのメゾンダール、モンテックスのアスカ ヤマシタ・アーティスティックディレクターが、le 19Mと共鳴する日本の職人技を監修する役割を担う。伝統と、その現代的な解釈の双方を楽しむことができるワークショップなども催す予定だ。

Le19Mによる国際的なエキシビジョンは、2023年のダカールに続いて2回目。ダカールでは、前年に開催したメティエダール・コレクションのファッションショーに次ぐ形で、3カ月にわたりle19Mの展示会を開催した。ブルーノ・プレジデントは、「我々はダカールで、人々が交わり、文化が交わり、アイデアが交換されるからこそ、人間は刺激を受け、メティエダールを含む文化は進化するという感覚を得た。きっと、日本でも同じような化学的反応が生まれるだろう」とコメント。来場者にメティエダールの価値を伝えるのみならず、「モンテックスのアスカ(アーティスティックディレクター)も、ダカールでは地元の文化や伝統を学び、その価値はもちろん、継承している人たちの想いまで感じとった。一連の刺激はインスピレーションになって、日々の仕事をより豊かなものにしている」とle19Mの更なる活性化にも期待を寄せる。

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エリザベスの“粘膜生成ティントリップ“から新色が登場 上品な血色感のプラムピンク

エリザベスは3月19日、“リップガーディアン”シリーズの粘膜のような艶をかなえる、粘膜生成ティントリップ“リップガーディアン メロウラッピングルージュ”から新色“05 ピオニームーン”(1540円)を発売する。アインズ&トルペ(AINZ&TULPE)、ドン・キホーテなど全国のバラエティーショップで取り扱う。2月25日からロフトとイセタン オンラインストアで先行販売する。

“リップガーディアン メロウラッピングルージュ”は塗ってしばらくすると唇や息の水分と反応して色素を取り込んだジェルコート膜を形成し、色、艶、潤いをキープしてつけたての仕上がりを守る。今回新たに登場する“05 ピオニームーン”は上品な血色感の粘膜プラムピンクだ。

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ビギがメンズ・ビギを吸収合併 シナジー見込む

ビギホールディングス(HD)は5日、傘下のビギ(東京、中野仁社長)が子会社メンズ・ビギ(清水英幸社長)を4月1日付で合併すると発表した。ビギを存続会社とする吸収合併で、メンズ・ビギは解散する。販路によってウィメンズとメンズの垣根が低くなっていることを鑑み、効率化と相乗効果を見込む。

メンズ・ビギは、1970年設立のビギのメンズ部門を独立させるかたちで75年に設立した。デザイナー菊池武夫氏の作る服で一世を風靡した。今年が設立50周年の節目だった。現在は「メンズ・ビギ」「ユニオンステーション」「ラトルトラップ」などを運営する。両社の24年2月期の売上高は、ビギが121億円、メンズ・ビギが43億円。

またビギHDは、同じく傘下のメルローズの子会社で「ジョンスメドレー」などを輸入販売するリーミルズエージェンシー(東京、楫野敏正社長)を4月1日付で完全子会社にする。ビギHDの完全子会社への移行で、新規海外ブランドの導入などを機動的に行えるようにする。リーミルズエージェンシーの24年2月期の売上高は20億円だった。

今回の再編によって、ビギHDは傘下にビギ、メルローズ、パパス、リーミルズエージェンシー、ビートレーディングの5社が並ぶ事業体制になる。

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【ミルボン 坂下秀憲 社長】付加価値創造を支援し、プライシング力を高める

PROFILE: 坂下秀憲/社長

坂下秀憲/社長
PROFILE: (さかした・ひでのり)1976年2月3日生まれ、千葉県出身。2001年に中央大学大学院の理工学研究科修士課程を修了後、同年にミルボンに入社。マーケティング部商品企画課や経営企画室マネージャーなどを経て、10年にミルボンUSAの社長に。帰国後18年に経営戦略部長に就任し「milbon:iD」の立ち上げに関わる。22年に取締役 経営戦略部長・コスメティクス企画・情報企画担当に就任、24年1月から現職  PHOTO : SHUNICHI ODA

サロン専売化粧品最大手のミルボン社長に坂下秀憲氏が就任して1年。自ら立ち上げた「milbon:iD」やスマートサロンなどの製品販売に関するインフラ整備、新たな教育コンテンツの導入などによって、美容師と美容室の付加価値創造を支援する。

付加価値向上、インフラ整備、ビューティソムリエの3つで
客数減少時代の成長戦略を描く

WWD:就任1年目に注力したことは?

坂下秀憲社長(以下、坂下):24年は初心者マークをつけて、二度と経験できない社長1年目を過ごした。創業者や先代の社長同様に行ったのは市場を回ること。国内外のサロン訪問300店、取引会社訪問30社、投資家面談30回、採用の最終面接100人以上を行った。これは毎年のレギュラーだが、さらに24年は全国20の営業所を回り、フィールドパーソン(営業・以下、FP)とわれわれの強みと課題についてディスカッションした。その結果、課題は社内にあることがよく分かった。これは5、10年後も同じかもしれないが、課題を現場と経営陣が共有し理解することが大切。社長2年目は他の部門でも同じことをやる。その積み重ねが自らの思考となり、社長としての使命感となる。

WWD:ディスカッションから見えてきた強みと課題は?

坂下:各自が個店対応し、課題を聞き出し、それを解決するのが弊社の営業スタイル。このやり方は時間がかかる面もあるが、うちの強みでもある。FP同士の会話の中で、担当美容室の入社1、2年目のスタッフの名前が出てくるのは、BtoBでも一般的な会社ではなかなかないと思う。一方で、教育担当の女性社員が結婚してからも仕事を続けるのが難しいという声も。今年はその課題を解決しつつ弊社の強みも出せる入店教育に力を入れる。

WWD:入店教育とは?

坂下:通常、美容室は閉店後に講習会などを開くことが多いが、営業時間中に入店して店の隅で講習やアドバイスを行う。海外では普通だが、日本では浸透していない。お客さまに実際に接している営業時間中だからこそ課題が発見できるし、その課題を解決することもできる。最近はヘアカラーを学ぶのもオンライン講習が主流。効率はいいが、アウトプットの検証ができない課題が残る。以前はそれを閉店後に行っていたが、働き方改革や家庭を持つ美容師が増え、残業が難しくなった今、営業時間中の入店教育はそれらを解決する方法だ。すでにやり始めているが、あらためて言語化して年始に発表し、多くの賛同を得た。結果的に美容室の業務メニューの付加価値向上となる。

WWD:好調な業績をけん引した製品は?

坂下:うねり毛髪に悩む人向けのアウトバストリートメント「エルジューダ(ELUJUDA)」の“フリッズフィクサー”が、画期的な製品としてヒットした。韓国の艶髪ブームが追い風となったため、今年は韓国の人気美容室と組んだ韓流ヘアのセミナーやコンテンツ発信も計画している。美髪への関心の高まりからスカルプケアにも注目が集まり、「オージュア(AUJUA)」の“プレセディア”も好調だった。オーガニックブランド「ヴィラロドラ(VILLA LODOLA)」のヘアカラー人気も根強く、付加価値向上に貢献している。

WWD:今後の美容室経営は厳しいという見方もある。

坂下:人口減少によって客数が減れば集客コストが高まり、働き手が減れば採用コストが高まる。さらにインフレで全てのコストが上がると予測できる。そういう時代に採るべき戦略は、業務メニューに高い付加価値をつけてプライシング力を高めること。先ほど話した入店教育もその支援の一つだ。できる挑戦はまだある。

WWD:その変化に対応しようとする美容室も多い。

坂下:そういった美容室に寄り添っていきたい。公式オンラインストア「milbon:iD」然り、スマートサロン然り、弊社の戦略がそうなっている。これは未来に向けた成長戦略であり、製品販売を最大化するためのインフラだ。「milbon:iD」は契約美容室がストア内にECサイトを出店し販売するもので、売り上げは美容室に計上され、サイト運営や物流業務を弊社が受託する。現在、会員数87万人で流通金額は43億円となり(24年12月現在)、昨年に比べ約6億5000万円増となっている。また、ミルボン社員やゲストが出演するライブコマースも、年間1億8000万円の流通金額と貢献した。お客さまが美容室内で手軽にサロン専売品を手に取り体験できるスマートサロンは50都市62店舗となった。今年はスマートサロンの交通広告の出稿なども考えている。

WWD:新たな試みが成功する美容室の要因は?

坂下:それらのインフラは整えたが、成長戦略の主役はあくまで美容師。力を発揮してもらうための美容師育成制度「ビューティソムリエ」を展開している。これは、技術、製品知識、提案力、カウンセリング力などを総合的に取得していることを認定するもので、今年もその育成に注力する。価格競争は根本的な解決策にはならないため、いずれ終焉するだろうし、プライシング力がなければ美容室経営は立ち行かなくなる。業務の付加価値向上、製品販売のインフラ整備、主役となるビューティソムリエ、この3つがそろうことで、客数減少時代の成長戦略が描ける。その成長戦略を美容室と共に進めていく。

実現の可能性はゼロじゃない私の夢

『「万葉倶楽部」プラチナ会員へ』

近所の「万葉の湯」は体を癒やしながら考えごとを整理するのに最適。2024年はゴールド会員になれたので、25年はさらに上のプラチナ会員を狙う。今年、研修センターが小田原に移転するが、その近くにも同施設があるため目標達成できるかも(笑)。

COMPANY DATA
ミルボン

1960年、業務用ヘア化粧品の専売メーカーとしてユタカ美容化学が創立。65年、社名をミルボンに変更。2001年、東証一部銘柄に指定。04年にはニューヨークに連結子会社を設立するなど、積極的なグローバル展開を行う。17年にはコーセーとの合弁会社コーセー ミルボン コスメティクスを設立。24年12月期第3四半期累計売上高は前期比8.3%増の369億9300万円となった

TEXT : YOSHIE KAWAHARA
問い合わせ先
ミルボンお客様窓口
0120-658-894

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【ミルボン 坂下秀憲 社長】付加価値創造を支援し、プライシング力を高める

PROFILE: 坂下秀憲/社長

坂下秀憲/社長
PROFILE: (さかした・ひでのり)1976年2月3日生まれ、千葉県出身。2001年に中央大学大学院の理工学研究科修士課程を修了後、同年にミルボンに入社。マーケティング部商品企画課や経営企画室マネージャーなどを経て、10年にミルボンUSAの社長に。帰国後18年に経営戦略部長に就任し「milbon:iD」の立ち上げに関わる。22年に取締役 経営戦略部長・コスメティクス企画・情報企画担当に就任、24年1月から現職  PHOTO : SHUNICHI ODA

サロン専売化粧品最大手のミルボン社長に坂下秀憲氏が就任して1年。自ら立ち上げた「milbon:iD」やスマートサロンなどの製品販売に関するインフラ整備、新たな教育コンテンツの導入などによって、美容師と美容室の付加価値創造を支援する。

付加価値向上、インフラ整備、ビューティソムリエの3つで
客数減少時代の成長戦略を描く

WWD:就任1年目に注力したことは?

坂下秀憲社長(以下、坂下):24年は初心者マークをつけて、二度と経験できない社長1年目を過ごした。創業者や先代の社長同様に行ったのは市場を回ること。国内外のサロン訪問300店、取引会社訪問30社、投資家面談30回、採用の最終面接100人以上を行った。これは毎年のレギュラーだが、さらに24年は全国20の営業所を回り、フィールドパーソン(営業・以下、FP)とわれわれの強みと課題についてディスカッションした。その結果、課題は社内にあることがよく分かった。これは5、10年後も同じかもしれないが、課題を現場と経営陣が共有し理解することが大切。社長2年目は他の部門でも同じことをやる。その積み重ねが自らの思考となり、社長としての使命感となる。

WWD:ディスカッションから見えてきた強みと課題は?

坂下:各自が個店対応し、課題を聞き出し、それを解決するのが弊社の営業スタイル。このやり方は時間がかかる面もあるが、うちの強みでもある。FP同士の会話の中で、担当美容室の入社1、2年目のスタッフの名前が出てくるのは、BtoBでも一般的な会社ではなかなかないと思う。一方で、教育担当の女性社員が結婚してからも仕事を続けるのが難しいという声も。今年はその課題を解決しつつ弊社の強みも出せる入店教育に力を入れる。

WWD:入店教育とは?

坂下:通常、美容室は閉店後に講習会などを開くことが多いが、営業時間中に入店して店の隅で講習やアドバイスを行う。海外では普通だが、日本では浸透していない。お客さまに実際に接している営業時間中だからこそ課題が発見できるし、その課題を解決することもできる。最近はヘアカラーを学ぶのもオンライン講習が主流。効率はいいが、アウトプットの検証ができない課題が残る。以前はそれを閉店後に行っていたが、働き方改革や家庭を持つ美容師が増え、残業が難しくなった今、営業時間中の入店教育はそれらを解決する方法だ。すでにやり始めているが、あらためて言語化して年始に発表し、多くの賛同を得た。結果的に美容室の業務メニューの付加価値向上となる。

WWD:好調な業績をけん引した製品は?

坂下:うねり毛髪に悩む人向けのアウトバストリートメント「エルジューダ(ELUJUDA)」の“フリッズフィクサー”が、画期的な製品としてヒットした。韓国の艶髪ブームが追い風となったため、今年は韓国の人気美容室と組んだ韓流ヘアのセミナーやコンテンツ発信も計画している。美髪への関心の高まりからスカルプケアにも注目が集まり、「オージュア(AUJUA)」の“プレセディア”も好調だった。オーガニックブランド「ヴィラロドラ(VILLA LODOLA)」のヘアカラー人気も根強く、付加価値向上に貢献している。

WWD:今後の美容室経営は厳しいという見方もある。

坂下:人口減少によって客数が減れば集客コストが高まり、働き手が減れば採用コストが高まる。さらにインフレで全てのコストが上がると予測できる。そういう時代に採るべき戦略は、業務メニューに高い付加価値をつけてプライシング力を高めること。先ほど話した入店教育もその支援の一つだ。できる挑戦はまだある。

WWD:その変化に対応しようとする美容室も多い。

坂下:そういった美容室に寄り添っていきたい。公式オンラインストア「milbon:iD」然り、スマートサロン然り、弊社の戦略がそうなっている。これは未来に向けた成長戦略であり、製品販売を最大化するためのインフラだ。「milbon:iD」は契約美容室がストア内にECサイトを出店し販売するもので、売り上げは美容室に計上され、サイト運営や物流業務を弊社が受託する。現在、会員数87万人で流通金額は43億円となり(24年12月現在)、昨年に比べ約6億5000万円増となっている。また、ミルボン社員やゲストが出演するライブコマースも、年間1億8000万円の流通金額と貢献した。お客さまが美容室内で手軽にサロン専売品を手に取り体験できるスマートサロンは50都市62店舗となった。今年はスマートサロンの交通広告の出稿なども考えている。

WWD:新たな試みが成功する美容室の要因は?

坂下:それらのインフラは整えたが、成長戦略の主役はあくまで美容師。力を発揮してもらうための美容師育成制度「ビューティソムリエ」を展開している。これは、技術、製品知識、提案力、カウンセリング力などを総合的に取得していることを認定するもので、今年もその育成に注力する。価格競争は根本的な解決策にはならないため、いずれ終焉するだろうし、プライシング力がなければ美容室経営は立ち行かなくなる。業務の付加価値向上、製品販売のインフラ整備、主役となるビューティソムリエ、この3つがそろうことで、客数減少時代の成長戦略が描ける。その成長戦略を美容室と共に進めていく。

実現の可能性はゼロじゃない私の夢

『「万葉倶楽部」プラチナ会員へ』

近所の「万葉の湯」は体を癒やしながら考えごとを整理するのに最適。2024年はゴールド会員になれたので、25年はさらに上のプラチナ会員を狙う。今年、研修センターが小田原に移転するが、その近くにも同施設があるため目標達成できるかも(笑)。

COMPANY DATA
ミルボン

1960年、業務用ヘア化粧品の専売メーカーとしてユタカ美容化学が創立。65年、社名をミルボンに変更。2001年、東証一部銘柄に指定。04年にはニューヨークに連結子会社を設立するなど、積極的なグローバル展開を行う。17年にはコーセーとの合弁会社コーセー ミルボン コスメティクスを設立。24年12月期第3四半期累計売上高は前期比8.3%増の369億9300万円となった

TEXT : YOSHIE KAWAHARA
問い合わせ先
ミルボンお客様窓口
0120-658-894

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【タカラベルモント 吉川秀隆会長兼社長】堅調な国内を基盤にヘッドスパカルチャーを海外へ

PROFILE: 吉川秀隆/会長兼社長

吉川秀隆/会長兼社長
PROFILE: (よしかわ・ひでたか)1949年生まれ、大阪市出身。日本大学経済学部卒業後、自動車販売会社勤務。74年に祖父の吉川秀信が創業したタカラベルモントに経理担当で入社した後、デンタル・メディカル機器の営業および製品企画、理美容機器の営業を担当。85年に東京支社長に就任。89年に40歳で社長就任後、99年から会長を兼務している PHOTO : SHUNICHI ODA

タカラベルモントは、理容室・美容室の設備機器、エステ・ネイルサロンおよび歯科・医療クリニックの業務用設備機器や化粧品などを製造販売している。昨年は堅調な国内市場を基盤とし、グローバルな成長が見込める美容室の設備機器や“ヘッドスパ”の浸透に注力した。

変化するヘアサロン業界の需要に
マッチする機器が好調

WWD:2024年はどんな1年だったか。

吉川秀隆会長兼社長(以下、吉川):24年は本格的にコロナ禍が明けて世の中が活発に動いた。コロナ禍を経てリモートという選択肢もできたが、だからこそフェイストゥフェイスのコミュニケーションの重要度が増している。そういった思いがあり、100周年を迎えた21年から自分自身で全ての営業所や工場に足を運んでいる。現場には必ず気づきがある。展示会やヘアサロンで聞く理美容師の皆さんの声は大切にしているし、それを形に変えていくのがわれわれメーカーの役割だ。

WWD:昨今のヘアサロン業界をどう見ているか。

吉川:サロンビジネスの在り方はここ10年で大きく変化している。24年も美容室の倒産件数は過去最多を更新し、大型チェーンの時代から個人店やフリーランスの時代に移行した。自宅を改造して1人で営むなど、開業手段のバリエーションも増えている。そのような背景も相まって、24年は23年7月に発売したシャンプー機器“ミニマルサロンユニット ワン”が順調に売り上げを積み上げた。スタイリングチェアとシャンプー台が一体となり、省スペースとフレキシブルな施術対応をかなえる機器で、人材不足という昨今の業界の課題解決につながったことも好調要因だ。

WWD:化粧品はどうか。

吉川:22年2月にローンチした髪質ケアシリーズ「ヒタ(HITA)」が好調だ。悩みが深く、複雑化するクセ毛マーケットにアプローチできないかという思いで製品開発がスタートした。悩みが深いぶん、自宅でケアを継続したいという需要も高く、店販が売れている。

WWD:美容室事業の柱でもあるシャンプー機器“YUMEシャンプー”はどうか。

吉川:国内では導入サロンが5万軒を超え、今は海外の導入店舗数を増やす段階にある。国内と同様、欧米でも中間層以上の美容室で支持を獲得しており、24年、ヨーロッパにおける“YUMEシャンプー”の売り上げは前期の2倍を超えた。ヨーロッパでは、シャンプーにリラクゼーションを求める文化が浸透しておらず、洗い流すだけの場合も多いため、心地よい場所でシャンプーをする体験はより新鮮味が増す。弊社の理・美容用椅子に座っていただくと違いがはっきりする。首が痛かったり、顔周りが濡れたり、座り心地が悪かったりするマイナスポイントを解消しており、そのまま眠ってしまうほど心地よい。そのような体験をした顧客からリピートの要望が増えれば、導入する美容室も増えていく。その流れで今後も浸透すると踏んでいるが、シャンプーメニューが客単価アップにつながると気づいていないオーナーも多いため、導入のメリットを同時に伝える必要がある。また、ヨーロッパの美容学校ではシャンプー教育にあまり重きが置かれていない。そのため、弊社の教育担当がシャンプーやヘッドスパの技術を伝授している。

WWD:海外に“YUMEシャンプー”が広がればヘッドスパサービスも同様に広がる。

吉川:導入店舗の増加とともに、“ジャパニーズヘッドスパ”としてヨーロッパで広がっている。24年9月に香港でホリスティックビューティブランド「エステシモ(ESTESSIMO)」をローンチした。この2つを弊社が提案するヘッドスパメニューとして今後アジアでも広げていきたい。国内でも、コロナ禍のリラックス需要がけん引し、ヘッドスパメニューが伸長した。訪日客の体験としても需要が高く、国内外ともにさらなる成長が見込める。

WWD:医療事業も持つからこその強みはあるか。

吉川:免疫力を高めることは肌や髪の美しさにつながると言われている。両者は相関関係があると考えており、そういったわれわれの融合が形になるのが25年の大阪・関西万博だ。美容と医療を融合して提案する美が30年、40年、50年先にどうなるかをイメージできる展示を予定している。例えば、宇宙での暮らしも夢じゃない時代に、シャンプーやトリートメント、ヘアスタイルがどう変化しているかなどの想像が膨らむ内容だ。

WWD:25年に注力することは。

吉川:万博を主軸に既存のベースアップが事業のポイントになる。55年前の大阪万博に参加した際、世界中の人にタカラベルモントを知ってもらい、それを機に弊社は飛躍していった。今回も世界中から来る人にタカラベルモントを知ってもらい、次なる飛躍のきっかけとしたい。また、24年10月にフランスの美容家具ブランドの商標権を取得。60年の歴史があり、海外のチェーン店とコネクションを持つブランドだ。これまではわれわれの製品がチェーンの美容室に広がっていなかったが、この変化がヨーロッパに弊社の製品が広がる起爆剤となることを期待する。

実現の可能性はゼロじゃない私の夢

『5m級のカジキを釣りたい』

アウトドアの趣味が多く、釣りは30〜40年前からやっている。特に海釣りが好きで、和歌山の海に船で行くことが多い。2023年に、和歌山の海で4m40cmのカジキを釣り上げた。今年は、5m級のカジキを釣りたい。

COMPANY DATA
タカラベルモント

1921年に鋳物工場としてスタート。31年に理容椅子の製造を開始し理容・美容業界に進出。56年にニューヨークに現地法人を構え、海外事業をスタート。67年に歯科・医療機器の製造を開始。73年に日本に初めて機器を使用したエステティックを紹介し、77年に自社化粧品ブランド(現ルベル)を立ち上げる。82年には基礎化粧品の発売をスタート。2021年に創業100周年を迎えた

TEXT : YOSHIE KAWAHARA
問い合わせ先
タカラベルモント広報室
06-7636-0856

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【タカラベルモント 吉川秀隆会長兼社長】堅調な国内を基盤にヘッドスパカルチャーを海外へ

PROFILE: 吉川秀隆/会長兼社長

吉川秀隆/会長兼社長
PROFILE: (よしかわ・ひでたか)1949年生まれ、大阪市出身。日本大学経済学部卒業後、自動車販売会社勤務。74年に祖父の吉川秀信が創業したタカラベルモントに経理担当で入社した後、デンタル・メディカル機器の営業および製品企画、理美容機器の営業を担当。85年に東京支社長に就任。89年に40歳で社長就任後、99年から会長を兼務している PHOTO : SHUNICHI ODA

タカラベルモントは、理容室・美容室の設備機器、エステ・ネイルサロンおよび歯科・医療クリニックの業務用設備機器や化粧品などを製造販売している。昨年は堅調な国内市場を基盤とし、グローバルな成長が見込める美容室の設備機器や“ヘッドスパ”の浸透に注力した。

変化するヘアサロン業界の需要に
マッチする機器が好調

WWD:2024年はどんな1年だったか。

吉川秀隆会長兼社長(以下、吉川):24年は本格的にコロナ禍が明けて世の中が活発に動いた。コロナ禍を経てリモートという選択肢もできたが、だからこそフェイストゥフェイスのコミュニケーションの重要度が増している。そういった思いがあり、100周年を迎えた21年から自分自身で全ての営業所や工場に足を運んでいる。現場には必ず気づきがある。展示会やヘアサロンで聞く理美容師の皆さんの声は大切にしているし、それを形に変えていくのがわれわれメーカーの役割だ。

WWD:昨今のヘアサロン業界をどう見ているか。

吉川:サロンビジネスの在り方はここ10年で大きく変化している。24年も美容室の倒産件数は過去最多を更新し、大型チェーンの時代から個人店やフリーランスの時代に移行した。自宅を改造して1人で営むなど、開業手段のバリエーションも増えている。そのような背景も相まって、24年は23年7月に発売したシャンプー機器“ミニマルサロンユニット ワン”が順調に売り上げを積み上げた。スタイリングチェアとシャンプー台が一体となり、省スペースとフレキシブルな施術対応をかなえる機器で、人材不足という昨今の業界の課題解決につながったことも好調要因だ。

WWD:化粧品はどうか。

吉川:22年2月にローンチした髪質ケアシリーズ「ヒタ(HITA)」が好調だ。悩みが深く、複雑化するクセ毛マーケットにアプローチできないかという思いで製品開発がスタートした。悩みが深いぶん、自宅でケアを継続したいという需要も高く、店販が売れている。

WWD:美容室事業の柱でもあるシャンプー機器“YUMEシャンプー”はどうか。

吉川:国内では導入サロンが5万軒を超え、今は海外の導入店舗数を増やす段階にある。国内と同様、欧米でも中間層以上の美容室で支持を獲得しており、24年、ヨーロッパにおける“YUMEシャンプー”の売り上げは前期の2倍を超えた。ヨーロッパでは、シャンプーにリラクゼーションを求める文化が浸透しておらず、洗い流すだけの場合も多いため、心地よい場所でシャンプーをする体験はより新鮮味が増す。弊社の理・美容用椅子に座っていただくと違いがはっきりする。首が痛かったり、顔周りが濡れたり、座り心地が悪かったりするマイナスポイントを解消しており、そのまま眠ってしまうほど心地よい。そのような体験をした顧客からリピートの要望が増えれば、導入する美容室も増えていく。その流れで今後も浸透すると踏んでいるが、シャンプーメニューが客単価アップにつながると気づいていないオーナーも多いため、導入のメリットを同時に伝える必要がある。また、ヨーロッパの美容学校ではシャンプー教育にあまり重きが置かれていない。そのため、弊社の教育担当がシャンプーやヘッドスパの技術を伝授している。

WWD:海外に“YUMEシャンプー”が広がればヘッドスパサービスも同様に広がる。

吉川:導入店舗の増加とともに、“ジャパニーズヘッドスパ”としてヨーロッパで広がっている。24年9月に香港でホリスティックビューティブランド「エステシモ(ESTESSIMO)」をローンチした。この2つを弊社が提案するヘッドスパメニューとして今後アジアでも広げていきたい。国内でも、コロナ禍のリラックス需要がけん引し、ヘッドスパメニューが伸長した。訪日客の体験としても需要が高く、国内外ともにさらなる成長が見込める。

WWD:医療事業も持つからこその強みはあるか。

吉川:免疫力を高めることは肌や髪の美しさにつながると言われている。両者は相関関係があると考えており、そういったわれわれの融合が形になるのが25年の大阪・関西万博だ。美容と医療を融合して提案する美が30年、40年、50年先にどうなるかをイメージできる展示を予定している。例えば、宇宙での暮らしも夢じゃない時代に、シャンプーやトリートメント、ヘアスタイルがどう変化しているかなどの想像が膨らむ内容だ。

WWD:25年に注力することは。

吉川:万博を主軸に既存のベースアップが事業のポイントになる。55年前の大阪万博に参加した際、世界中の人にタカラベルモントを知ってもらい、それを機に弊社は飛躍していった。今回も世界中から来る人にタカラベルモントを知ってもらい、次なる飛躍のきっかけとしたい。また、24年10月にフランスの美容家具ブランドの商標権を取得。60年の歴史があり、海外のチェーン店とコネクションを持つブランドだ。これまではわれわれの製品がチェーンの美容室に広がっていなかったが、この変化がヨーロッパに弊社の製品が広がる起爆剤となることを期待する。

実現の可能性はゼロじゃない私の夢

『5m級のカジキを釣りたい』

アウトドアの趣味が多く、釣りは30〜40年前からやっている。特に海釣りが好きで、和歌山の海に船で行くことが多い。2023年に、和歌山の海で4m40cmのカジキを釣り上げた。今年は、5m級のカジキを釣りたい。

COMPANY DATA
タカラベルモント

1921年に鋳物工場としてスタート。31年に理容椅子の製造を開始し理容・美容業界に進出。56年にニューヨークに現地法人を構え、海外事業をスタート。67年に歯科・医療機器の製造を開始。73年に日本に初めて機器を使用したエステティックを紹介し、77年に自社化粧品ブランド(現ルベル)を立ち上げる。82年には基礎化粧品の発売をスタート。2021年に創業100周年を迎えた

TEXT : YOSHIE KAWAHARA
問い合わせ先
タカラベルモント広報室
06-7636-0856

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