1位は、渡辺翔太דフラルネ”のコラボリップバーム第2弾が登場 モヒートを思わせる爽やかな香り|週間アクセスランキング TOP10(3月13日〜19日)

1位は、渡辺翔太דフラルネ”のコラボリップバーム第2弾が登場 モヒートを思わせる爽やかな香り|週間アクセスランキング TOP10(3月13日〜19日)

「WWDJAPAN」 ウイークリートップ10

1週間でアクセス数の多かった「WWDJAPAN」の記事をランキング形式で毎週金曜日にお届け。
今回は、3月13日(木)〜3月19日(水)に配信した記事のトップ10を紹介します。


- 1位 -
渡辺翔太דフラルネ”のコラボリップバーム第2弾が登場 モヒートを思わせる爽やかな香り

03月18日公開 / 文・WWD STAFF

 アルビオンのスキンケアシリーズ“フラルネ(FLARUNE)”は4月1日、ブランドアンバサダーを務める渡辺翔太とコラボレーションしたリップクリームの第2弾“リップバー SP”(2750円)を数量限定で発売する。第1弾同様に、リップケアにこだわりを持つ渡辺の「リアルに欲しい!」アイテムを、共に商品化した。

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- 2位 -
「スターバックス」と「ピーナッツ」のコラボ第3弾が3月25日に発売 フラペチーノやタンブラーなど

03月18日公開 / 文・WWD STAFF

 「スターバックス(STARBUCKS)」は3月25日から、スヌーピーなどで知られる漫画「ピーナッツ(PEANUTS)」とのコラボレーション第3弾をスタートする。第3弾は、 “Kindness”(相手を想う気持ち)をテーマに、豊かな空想力でさまざまな人物になりきるスヌーピー、“ジョー カインド スヌーピ(JOE KIND SNOOPY)”が登場。日本でも、オリジナルドリンクやフード、グッズを全国のスターバックス店舗(一部除く)と「スターバックス」公式オンラインストアで販売。一部日本限定のグッズも展開する。

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- 3位 -
「アディダス オリジナルス」が新作“スーパースターII”を発売 トラックスーツも新たに登場

03月14日公開 / 文・WWD STAFF

 「アディダス オリジナルス(ADIDAS ORIGINALS)」は3月14日から、スニーカー“スーパースター(SUPERSTAR)”とトラックスーツ“ファイヤーバード(FIREBIRD)”を取り上げ、グローバルキャンペーン“ジ オリジナル(THE ORIGINAL)”を開始する。

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- 4位 -
「ギャップ」からアーティスト6組とのコラボTシャツ ニルヴァーナやスヌープ・ドッグなど

03月17日公開 / 文・WWD STAFF

 「ギャップ(GAP)」は6組のアーティストとコラボしたTシャツを発売した。価格は各7990円でサイズはXS~XL。アウトレットを除く「ギャップ」店舗および公式オンラインで取り扱う。

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- 5位 -
「ユニクロ」とロンハーマンのコラボや「レスポートサック」×「アメリ」など! 来週発売のファッションアイテム9選【3/17〜3/23】

03月15日公開 / 文・WWD STAFF

 ファッションアイテムの発売情報を「WWDJAPAN」的視点でピックアップ!今回は3月17〜23日に発売するアイテムを紹介します。「ユニクロ」は、玉川高島屋S・C南館4階にタマタカ店をオープンするのを記念して店舗限定コラボアイテムを発売します。特に注目なのはロンハーマンとのコラボした“エアリズムコットンクルーネックT”。メンズとキッズサイズがあるので親子で楽しめます。一方「アメリ(AMERI)」は、ブランドの10周年を記念して「レスポートサック(LESPORTSAC)」とのコラボコレクションを発売します。実用性とデザインを追求しつつ、「アメリ」の都会的な要素を取り入れた全6型です。

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- 6位 -
「カフェ キツネ」が大阪に初出店 オリジナルドーナツや限定カラーのエコバッグを販売

03月16日公開 / 文・WWD STAFF

 「メゾン キツネ(MAISON KITSUNE)」がプロデュースする「カフェ キツネ(CAFE KITSUNE)」は3月21日、大阪・梅田のグラングリーン大阪 南館に大阪初の店舗をオープンする。

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- 7位 -
高島屋が顧客係の制服一新 芦田多恵がデザイン、53年ぶりにパンツ追加

03月14日公開 / 文・WWD STAFF

 高島屋は、顧客係(店内案内)の春夏用の制服を5年ぶりに刷新する。「ジュンアシダ」のクリエティブディレクターで、「タエアシダ」のデザイナーである芦田多恵氏が担当した。

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- 8位 -
「ストーンアイランド」×「ニューバランス」の新作 深みのあるカラーの“998 メイドインUSA”

03月17日公開 / 文・WWD STAFF

 「ストーンアイランド(STONE ISLAND)」は3月27日、「ニューバランス(NEW BALANCE)」とのコラボレーションで初となる“メイドインUSA(MADE IN USA)”シリーズからスニーカー“998”を発売する。サイズはUS 5.5〜13.0までをそろえ、価格は4万9500円。同シューズは、「ストーンアイランド」の公式オンラインストアでのみ扱う。

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- 9位 -
小嶋陽菜の「ハーリップトゥ ビューティ」の人気ボディークリームにローズの香りが仲間入り

03月14日公開 / 文・WWD STAFF

 小嶋陽菜がプロデュースするビューティブランド「ハーリップトゥ ビューティ(HER LIP TO BEAUTY)」は4月4日、人気アイテム“センシュアルリッチ ボディクリーム”から、新しくローズの香りの“ローズ ブランシュ”(180g、4600円)を発売する。3月20日から大阪 ルクア イーレ店で先行販売を行う。

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- 10位 -
【スナップ】「エルメス」ショー会場は、まるで超希少バッグの品評会 上顧客ゲストの手元が注目の的に

03月17日公開 / 文・ライターELIE INOUE

 「エルメス(HERMES)」は3月8日(現地時間)、パリで2025-26年秋冬コレクションを発表した。ファッション業界の関係者だけでなく、同メゾンの上顧客も多く招待されるショーの会場には、普段は滅多に見かけることのない希少なバッグが一堂に集結する。アリゲーターやクロコダイルといった、スペシャルオーダーのみで入手可能とされるエキゾチックレザーはほんの序の口。パリ本店フォーブル・サントノーレ店の外観をイメージしてデザインされた“バーキン・フォーブル”、ミリタリーウエアに着想を得て生まれたキャンバス素材の“バーキン・カーゴ”、トリックアートの影のようなデザインの“シャドウ・バーキン”といった、店頭のディスプレーにも並ぶことの少ないバッグが目白押しだ。

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「WWDJAPAN」 ウイークリートップ10

1週間でアクセス数の多かった「WWDJAPAN」の記事をランキング形式で毎週金曜日にお届け。
今回は、3月13日(木)〜3月19日(水)に配信した記事のトップ10を紹介します。


- 1位 -
渡辺翔太דフラルネ”のコラボリップバーム第2弾が登場 モヒートを思わせる爽やかな香り

03月18日公開 / 文・WWD STAFF

 アルビオンのスキンケアシリーズ“フラルネ(FLARUNE)”は4月1日、ブランドアンバサダーを務める渡辺翔太とコラボレーションしたリップクリームの第2弾“リップバー SP”(2750円)を数量限定で発売する。第1弾同様に、リップケアにこだわりを持つ渡辺の「リアルに欲しい!」アイテムを、共に商品化した。

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- 2位 -
「スターバックス」と「ピーナッツ」のコラボ第3弾が3月25日に発売 フラペチーノやタンブラーなど

03月18日公開 / 文・WWD STAFF

 「スターバックス(STARBUCKS)」は3月25日から、スヌーピーなどで知られる漫画「ピーナッツ(PEANUTS)」とのコラボレーション第3弾をスタートする。第3弾は、 “Kindness”(相手を想う気持ち)をテーマに、豊かな空想力でさまざまな人物になりきるスヌーピー、“ジョー カインド スヌーピ(JOE KIND SNOOPY)”が登場。日本でも、オリジナルドリンクやフード、グッズを全国のスターバックス店舗(一部除く)と「スターバックス」公式オンラインストアで販売。一部日本限定のグッズも展開する。

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- 3位 -
「アディダス オリジナルス」が新作“スーパースターII”を発売 トラックスーツも新たに登場

03月14日公開 / 文・WWD STAFF

 「アディダス オリジナルス(ADIDAS ORIGINALS)」は3月14日から、スニーカー“スーパースター(SUPERSTAR)”とトラックスーツ“ファイヤーバード(FIREBIRD)”を取り上げ、グローバルキャンペーン“ジ オリジナル(THE ORIGINAL)”を開始する。

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- 4位 -
「ギャップ」からアーティスト6組とのコラボTシャツ ニルヴァーナやスヌープ・ドッグなど

03月17日公開 / 文・WWD STAFF

 「ギャップ(GAP)」は6組のアーティストとコラボしたTシャツを発売した。価格は各7990円でサイズはXS~XL。アウトレットを除く「ギャップ」店舗および公式オンラインで取り扱う。

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- 5位 -
「ユニクロ」とロンハーマンのコラボや「レスポートサック」×「アメリ」など! 来週発売のファッションアイテム9選【3/17〜3/23】

03月15日公開 / 文・WWD STAFF

 ファッションアイテムの発売情報を「WWDJAPAN」的視点でピックアップ!今回は3月17〜23日に発売するアイテムを紹介します。「ユニクロ」は、玉川高島屋S・C南館4階にタマタカ店をオープンするのを記念して店舗限定コラボアイテムを発売します。特に注目なのはロンハーマンとのコラボした“エアリズムコットンクルーネックT”。メンズとキッズサイズがあるので親子で楽しめます。一方「アメリ(AMERI)」は、ブランドの10周年を記念して「レスポートサック(LESPORTSAC)」とのコラボコレクションを発売します。実用性とデザインを追求しつつ、「アメリ」の都会的な要素を取り入れた全6型です。

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- 6位 -
「カフェ キツネ」が大阪に初出店 オリジナルドーナツや限定カラーのエコバッグを販売

03月16日公開 / 文・WWD STAFF

 「メゾン キツネ(MAISON KITSUNE)」がプロデュースする「カフェ キツネ(CAFE KITSUNE)」は3月21日、大阪・梅田のグラングリーン大阪 南館に大阪初の店舗をオープンする。

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- 7位 -
高島屋が顧客係の制服一新 芦田多恵がデザイン、53年ぶりにパンツ追加

03月14日公開 / 文・WWD STAFF

 高島屋は、顧客係(店内案内)の春夏用の制服を5年ぶりに刷新する。「ジュンアシダ」のクリエティブディレクターで、「タエアシダ」のデザイナーである芦田多恵氏が担当した。

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- 8位 -
「ストーンアイランド」×「ニューバランス」の新作 深みのあるカラーの“998 メイドインUSA”

03月17日公開 / 文・WWD STAFF

 「ストーンアイランド(STONE ISLAND)」は3月27日、「ニューバランス(NEW BALANCE)」とのコラボレーションで初となる“メイドインUSA(MADE IN USA)”シリーズからスニーカー“998”を発売する。サイズはUS 5.5〜13.0までをそろえ、価格は4万9500円。同シューズは、「ストーンアイランド」の公式オンラインストアでのみ扱う。

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- 9位 -
小嶋陽菜の「ハーリップトゥ ビューティ」の人気ボディークリームにローズの香りが仲間入り

03月14日公開 / 文・WWD STAFF

 小嶋陽菜がプロデュースするビューティブランド「ハーリップトゥ ビューティ(HER LIP TO BEAUTY)」は4月4日、人気アイテム“センシュアルリッチ ボディクリーム”から、新しくローズの香りの“ローズ ブランシュ”(180g、4600円)を発売する。3月20日から大阪 ルクア イーレ店で先行販売を行う。

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- 10位 -
【スナップ】「エルメス」ショー会場は、まるで超希少バッグの品評会 上顧客ゲストの手元が注目の的に

03月17日公開 / 文・ライターELIE INOUE

 「エルメス(HERMES)」は3月8日(現地時間)、パリで2025-26年秋冬コレクションを発表した。ファッション業界の関係者だけでなく、同メゾンの上顧客も多く招待されるショーの会場には、普段は滅多に見かけることのない希少なバッグが一堂に集結する。アリゲーターやクロコダイルといった、スペシャルオーダーのみで入手可能とされるエキゾチックレザーはほんの序の口。パリ本店フォーブル・サントノーレ店の外観をイメージしてデザインされた“バーキン・フォーブル”、ミリタリーウエアに着想を得て生まれたキャンバス素材の“バーキン・カーゴ”、トリックアートの影のようなデザインの“シャドウ・バーキン”といった、店頭のディスプレーにも並ぶことの少ないバッグが目白押しだ。

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【スナップ】「サンディー・リアング」 のショーは“Kawaii”ガールズ集結 「バレエコア」満開

BLACKPINKのジェニーがニューヨークのショップを訪れていたことでも話題となった「サンディー・リアング(SANDY LIANG)」は、ニューヨーク・ファッション・ウイーク中に2025-26年秋冬コレクションを発表した。会場には日本の“Kawaii”にも通底するファッションに身を包んだ女性たちで溢れた。パステルカラーにリボン、コサージュ、フリル、ファー使いやバレエシューズ、ルーズソックスなど、「バレエコア」全開な来場者も多く見られた。

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【スナップ】「サンディー・リアング」 のショーは“Kawaii”ガールズ集結 「バレエコア」満開

BLACKPINKのジェニーがニューヨークのショップを訪れていたことでも話題となった「サンディー・リアング(SANDY LIANG)」は、ニューヨーク・ファッション・ウイーク中に2025-26年秋冬コレクションを発表した。会場には日本の“Kawaii”にも通底するファッションに身を包んだ女性たちで溢れた。パステルカラーにリボン、コサージュ、フリル、ファー使いやバレエシューズ、ルーズソックスなど、「バレエコア」全開な来場者も多く見られた。

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ルーク・メイヤーが「ゴールドウイン」とのコラボを語る 目指したのは「温かみのあるテックウエア」

 

ルーク・メイヤー(Luke Meier)=クリエイティブ・ディレクターが手がける「OAMC」が、このほど「ゴールドウイン(GOLDWIN)」との2度目のコラボレーションを発表した。テクニカルコットンを用いたパーカやフィールドジャケット、トラウザーなど、テックウエアと天然素材の新たな融合を目指したアイテムがそろう。全国の「ゴールドウイン」店舗で販売中だ。なお、メイヤーは2024年春夏コレクションをもって「OAMC」を退任する意向を表明しており、今回が最後のコラボレーションとなる。節目となるこのコレクションに込めた思いを、メイヤーに聞いた。

WWD:コラボレーションが始まった経緯を教えてほしい。

ルーク・メイヤー(以下、メイヤー):数年前に東京でゴールドウインの渡辺貴生社長にお会いする機会があった。そこで、デザインに対する視点や質の高い製品作りへの目的意識に共通点を感じた。「ゴールドウイン」の可能性はとても広い。コラボレーションを通じて、「OAMC」にとっても新しい表現ができるのではないかと考えた。

WWD:今回のコラボレーションでこだわった点は?

メイヤー:素材と形の新しい表現だ。結果、生地の構造やボンディング、またプリントや仕上げにおいても、とても面白いアウトプットができた。シルエット自体も新しい方向に進化させられたと思う。

WWD:具体的なテーマは?

メイヤー:テクニカルウエアでありながら、ナチュラルな風合いを両立させたいと思った。私は服自体の生きている感覚やモノが持つ強いキャラクターのようなものを感じることを好む。今回のアイテムにも、ポジティブなエネルギーを宿らせることができたと信じている。従来のテクニカルウエアには珍しい、着る人が心地よさや温かみを感じられるものに仕上げられたと思う。

WWD:ゴールドウインはサステナビリティ分野の先進企業としても知られる。彼らの取り組みを見て感じたことは?
メイヤー:渡辺社長は会社をすごく良い方向へ導いていると思った。サプライチェーンの全体を把握することは非常に難しいが、ゴールドウインがその課題に対して真摯に取り組んでいる姿勢には大きな敬意を抱いている。

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ルーク・メイヤーが「ゴールドウイン」とのコラボを語る 目指したのは「温かみのあるテックウエア」

 

ルーク・メイヤー(Luke Meier)=クリエイティブ・ディレクターが手がける「OAMC」が、このほど「ゴールドウイン(GOLDWIN)」との2度目のコラボレーションを発表した。テクニカルコットンを用いたパーカやフィールドジャケット、トラウザーなど、テックウエアと天然素材の新たな融合を目指したアイテムがそろう。全国の「ゴールドウイン」店舗で販売中だ。なお、メイヤーは2024年春夏コレクションをもって「OAMC」を退任する意向を表明しており、今回が最後のコラボレーションとなる。節目となるこのコレクションに込めた思いを、メイヤーに聞いた。

WWD:コラボレーションが始まった経緯を教えてほしい。

ルーク・メイヤー(以下、メイヤー):数年前に東京でゴールドウインの渡辺貴生社長にお会いする機会があった。そこで、デザインに対する視点や質の高い製品作りへの目的意識に共通点を感じた。「ゴールドウイン」の可能性はとても広い。コラボレーションを通じて、「OAMC」にとっても新しい表現ができるのではないかと考えた。

WWD:今回のコラボレーションでこだわった点は?

メイヤー:素材と形の新しい表現だ。結果、生地の構造やボンディング、またプリントや仕上げにおいても、とても面白いアウトプットができた。シルエット自体も新しい方向に進化させられたと思う。

WWD:具体的なテーマは?

メイヤー:テクニカルウエアでありながら、ナチュラルな風合いを両立させたいと思った。私は服自体の生きている感覚やモノが持つ強いキャラクターのようなものを感じることを好む。今回のアイテムにも、ポジティブなエネルギーを宿らせることができたと信じている。従来のテクニカルウエアには珍しい、着る人が心地よさや温かみを感じられるものに仕上げられたと思う。

WWD:ゴールドウインはサステナビリティ分野の先進企業としても知られる。彼らの取り組みを見て感じたことは?
メイヤー:渡辺社長は会社をすごく良い方向へ導いていると思った。サプライチェーンの全体を把握することは非常に難しいが、ゴールドウインがその課題に対して真摯に取り組んでいる姿勢には大きな敬意を抱いている。

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ゴミゼロを目指す「530」から藻由来のオイルを配合したナイトクリーム発売

 
海洋性微細藻類から抽出した国産原料を活用するサキュレアクトは3月24日、オリジナルブランド「530(ファイブサーティー)」から、初のスキンケアアイテム“ナイトケア クリーム”(50mL、4950円)を公式ECサイトで発売する。4月2日からはアットコスメトーキョーで展開する。

“ナイトケア クリーム”のコアターゲット層は40代以上。40〜60代の肌悩みは、「たるみ」に集約されることが多い(セプテム総研SPTM調べ)ことから、たるみの少ない肌を維持するために開発した。ソラルナオイルは、肌表面に保護膜を形成し乾燥や外的刺激から肌を守る。ディクティオプテリスオイルがラメラ構造の油相部分に肌にボリューム感を与え、年齢に負けない若々しい肌を保つ。アカモクエキスは角層に浸透し、ラメラ構造の水相部分を保護。みずみずしく潤うことで肌本来の透明感だけでなく若々しい弾力ある肌を取り戻す。香りは愛媛県産柚子のアップサイクル精油を採用した。

塩原祥子サキュレアクト代表取締役は「ブランド名の由来であるゴミゼロを実現するには作り手から循環のスタートをきらないといけない」と海洋汚染する原料は使用せず、天然由来成分100%、ビーガン認証を取得する。容器はガラス、蓋にアルミを採用する。防腐剤を配合していないため、使用期限を1年に設定(一般的は3年)。月100個の生産を基本とする。

「530」とは

「530」は2023年7月に誕生。石油に替わる原料として微細藻類から作られるソラルナオイルの普及と活用に取り組む同社が、ソラルナオイルを化粧品の基材として販売を計画する中でプロトタイプ的な役割を果たすブランドとして「530」を立ち上げた。今回のナイトクリームは、第1弾の“シーデザインソープ”に次ぐ製品となる。

塩原代表取締役は「27年をめどに化粧品原料としてソラルナオイルの販売を計画する。ソラルナオイルという名前を普及させ、微細藻類の素晴らしさを伝えていきながら、未来につながるエネルギーとして広めていきたい」と語る。

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ゴミゼロを目指す「530」から藻由来のオイルを配合したナイトクリーム発売

 
海洋性微細藻類から抽出した国産原料を活用するサキュレアクトは3月24日、オリジナルブランド「530(ファイブサーティー)」から、初のスキンケアアイテム“ナイトケア クリーム”(50mL、4950円)を公式ECサイトで発売する。4月2日からはアットコスメトーキョーで展開する。

“ナイトケア クリーム”のコアターゲット層は40代以上。40〜60代の肌悩みは、「たるみ」に集約されることが多い(セプテム総研SPTM調べ)ことから、たるみの少ない肌を維持するために開発した。ソラルナオイルは、肌表面に保護膜を形成し乾燥や外的刺激から肌を守る。ディクティオプテリスオイルがラメラ構造の油相部分に肌にボリューム感を与え、年齢に負けない若々しい肌を保つ。アカモクエキスは角層に浸透し、ラメラ構造の水相部分を保護。みずみずしく潤うことで肌本来の透明感だけでなく若々しい弾力ある肌を取り戻す。香りは愛媛県産柚子のアップサイクル精油を採用した。

塩原祥子サキュレアクト代表取締役は「ブランド名の由来であるゴミゼロを実現するには作り手から循環のスタートをきらないといけない」と海洋汚染する原料は使用せず、天然由来成分100%、ビーガン認証を取得する。容器はガラス、蓋にアルミを採用する。防腐剤を配合していないため、使用期限を1年に設定(一般的は3年)。月100個の生産を基本とする。

「530」とは

「530」は2023年7月に誕生。石油に替わる原料として微細藻類から作られるソラルナオイルの普及と活用に取り組む同社が、ソラルナオイルを化粧品の基材として販売を計画する中でプロトタイプ的な役割を果たすブランドとして「530」を立ち上げた。今回のナイトクリームは、第1弾の“シーデザインソープ”に次ぐ製品となる。

塩原代表取締役は「27年をめどに化粧品原料としてソラルナオイルの販売を計画する。ソラルナオイルという名前を普及させ、微細藻類の素晴らしさを伝えていきながら、未来につながるエネルギーとして広めていきたい」と語る。

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【スナップ】山下智久やイ・ジェウクらが来場 「モンクレール・グルノーブル」2025-26年秋冬コレクション

「モンクレール・グルノーブル(MONCLER GRENOBLE)」は、フランス現地時間の3月15日、2025-26年秋冬コレクションを発表した。会場は、ヨーロッパで最も標高の高い空港のひとつとされるクールシュヴェル飛行場。雪が幻想的なムードを演出する同会場で、自然との一体感を表現したランウエイを披露した。

会場には、「モンクレール(MONCLER)」のブランドアンバサダーを務める山下智久や俳優のイ・ジェウク(Lee Jaewook)、アン・ハサウェイ(Anne Hathaway)、エイドリアン・ブロディ(Adrien Brody)ら多数のセレブリティーが来場した。

来場者スナップ

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【スナップ】山下智久やイ・ジェウクらが来場 「モンクレール・グルノーブル」2025-26年秋冬コレクション

「モンクレール・グルノーブル(MONCLER GRENOBLE)」は、フランス現地時間の3月15日、2025-26年秋冬コレクションを発表した。会場は、ヨーロッパで最も標高の高い空港のひとつとされるクールシュヴェル飛行場。雪が幻想的なムードを演出する同会場で、自然との一体感を表現したランウエイを披露した。

会場には、「モンクレール(MONCLER)」のブランドアンバサダーを務める山下智久や俳優のイ・ジェウク(Lee Jaewook)、アン・ハサウェイ(Anne Hathaway)、エイドリアン・ブロディ(Adrien Brody)ら多数のセレブリティーが来場した。

来場者スナップ

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「士郎正宗の世界展」のコラボ作品やコラボアイテムが公開 「CLAMP」や暮維人らが作品を制作

4月12日から8月17日まで世田谷文学館で開催される展覧会「士郎正宗の世界展〜『攻殻機動隊』と創造の軌跡〜」のアーティストコラボ作品と「ギークス ルール(GEEKSRULE)」や「ベアブリック(BE@RBRICK)」、「メクリ(MEQRI)」、「ブレインデッド(BRAIN DEAD)」、「マックスファクトリー(MAXFACTORY)」、「ガート(GAAAT)」とのコラボアイテムが公開された。

アーティストコラボ作品

今回のコラボレーション企画では、漫画・アニメ・現代アートの各分野からアーティストが参加する。「カードキャプターさくら」などを手掛けた創作集団「CLAMP」、代表作「BLAME!」で知られる漫画家の弐瓶勉、「天上天下」、「エア・ギア」で知られる漫画家・大暮維人、テレビゲーム「攻殻機動隊 GHOST IN THE SHELL」を手掛けたアニメーション監督・北久保弘之、映画「キル・ビル」のアニメパートの演出で国際的に評価を受けたアニメーション監督・中澤一登、ロシア出身のイラストレーター・イリヤ・クブシノブ、グラフィックデザイナーの河村康輔、イラストレーターの長場雄、写真家・小浪次郎、といった錚々たる面々が士郎正宗作品とのコラボレーション作品を制作。各コラボ作品を使用した展覧会オリジナルグッズの発売も予定している。

ブランドコラボアイテム

「ギークス ルール」や「ベアブリック」、「メクリ」、「ブレインデッド」、「マックスファクトリー」、「ガート」とのコラボアイテムも公開された。そのほか、「セント マイケル(©SAINT Mxxxxxx)」や「ユニオン(UNNON)」のアイテム情報も後日解禁予定だ。

「ギークス ルール」

「ベアブリック」

「メクリ」

「ブレインデッド」

「マックスファクトリー」

「ガート」

特別PV

■士郎正宗の世界展 ~「攻殻機動隊」と創造の軌跡~
会期:4月12日~8月17日
休館日:月曜日 ※祝日の場合は開館し、翌平日休館
会場:世田谷文学館
住所:東京都世田谷区南烏山1-10-10
料金:(一般)1500円、(65歳以上・大学・高校生)900円、(小・中学生)450円、(特典グッズ付きチケット):4000円
展覧会入場チケットはイープラスで一般販売中
https://www.shirow-masamune-ex.jp

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「士郎正宗の世界展」のコラボ作品やコラボアイテムが公開 「CLAMP」や暮維人らが作品を制作

4月12日から8月17日まで世田谷文学館で開催される展覧会「士郎正宗の世界展〜『攻殻機動隊』と創造の軌跡〜」のアーティストコラボ作品と「ギークス ルール(GEEKSRULE)」や「ベアブリック(BE@RBRICK)」、「メクリ(MEQRI)」、「ブレインデッド(BRAIN DEAD)」、「マックスファクトリー(MAXFACTORY)」、「ガート(GAAAT)」とのコラボアイテムが公開された。

アーティストコラボ作品

今回のコラボレーション企画では、漫画・アニメ・現代アートの各分野からアーティストが参加する。「カードキャプターさくら」などを手掛けた創作集団「CLAMP」、代表作「BLAME!」で知られる漫画家の弐瓶勉、「天上天下」、「エア・ギア」で知られる漫画家・大暮維人、テレビゲーム「攻殻機動隊 GHOST IN THE SHELL」を手掛けたアニメーション監督・北久保弘之、映画「キル・ビル」のアニメパートの演出で国際的に評価を受けたアニメーション監督・中澤一登、ロシア出身のイラストレーター・イリヤ・クブシノブ、グラフィックデザイナーの河村康輔、イラストレーターの長場雄、写真家・小浪次郎、といった錚々たる面々が士郎正宗作品とのコラボレーション作品を制作。各コラボ作品を使用した展覧会オリジナルグッズの発売も予定している。

ブランドコラボアイテム

「ギークス ルール」や「ベアブリック」、「メクリ」、「ブレインデッド」、「マックスファクトリー」、「ガート」とのコラボアイテムも公開された。そのほか、「セント マイケル(©SAINT Mxxxxxx)」や「ユニオン(UNNON)」のアイテム情報も後日解禁予定だ。

「ギークス ルール」

「ベアブリック」

「メクリ」

「ブレインデッド」

「マックスファクトリー」

「ガート」

特別PV

■士郎正宗の世界展 ~「攻殻機動隊」と創造の軌跡~
会期:4月12日~8月17日
休館日:月曜日 ※祝日の場合は開館し、翌平日休館
会場:世田谷文学館
住所:東京都世田谷区南烏山1-10-10
料金:(一般)1500円、(65歳以上・大学・高校生)900円、(小・中学生)450円、(特典グッズ付きチケット):4000円
展覧会入場チケットはイープラスで一般販売中
https://www.shirow-masamune-ex.jp

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「士郎正宗の世界展」のコラボ作品やコラボアイテムが公開 「CLAMP」や暮維人らが作品を制作

4月12日から8月17日まで世田谷文学館で開催される展覧会「士郎正宗の世界展〜『攻殻機動隊』と創造の軌跡〜」のアーティストコラボ作品と「ギークス ルール(GEEKSRULE)」や「ベアブリック(BE@RBRICK)」、「メクリ(MEQRI)」、「ブレインデッド(BRAIN DEAD)」、「マックスファクトリー(MAXFACTORY)」、「ガート(GAAAT)」とのコラボアイテムが公開された。

アーティストコラボ作品

今回のコラボレーション企画では、漫画・アニメ・現代アートの各分野からアーティストが参加する。「カードキャプターさくら」などを手掛けた創作集団「CLAMP」、代表作「BLAME!」で知られる漫画家の弐瓶勉、「天上天下」、「エア・ギア」で知られる漫画家・大暮維人、テレビゲーム「攻殻機動隊 GHOST IN THE SHELL」を手掛けたアニメーション監督・北久保弘之、映画「キル・ビル」のアニメパートの演出で国際的に評価を受けたアニメーション監督・中澤一登、ロシア出身のイラストレーター・イリヤ・クブシノブ、グラフィックデザイナーの河村康輔、イラストレーターの長場雄、写真家・小浪次郎、といった錚々たる面々が士郎正宗作品とのコラボレーション作品を制作。各コラボ作品を使用した展覧会オリジナルグッズの発売も予定している。

ブランドコラボアイテム

「ギークス ルール」や「ベアブリック」、「メクリ」、「ブレインデッド」、「マックスファクトリー」、「ガート」とのコラボアイテムも公開された。そのほか、「セント マイケル(©SAINT Mxxxxxx)」や「ユニオン(UNNON)」のアイテム情報も後日解禁予定だ。

「ギークス ルール」

「ベアブリック」

「メクリ」

「ブレインデッド」

「マックスファクトリー」

「ガート」

特別PV

■士郎正宗の世界展 ~「攻殻機動隊」と創造の軌跡~
会期:4月12日~8月17日
休館日:月曜日 ※祝日の場合は開館し、翌平日休館
会場:世田谷文学館
住所:東京都世田谷区南烏山1-10-10
料金:(一般)1500円、(65歳以上・大学・高校生)900円、(小・中学生)450円、(特典グッズ付きチケット):4000円
展覧会入場チケットはイープラスで一般販売中
https://www.shirow-masamune-ex.jp

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もんぺを年間2万本売る「うなぎの寝床」、地域文化から経済循環を生む

福岡県八女(やめ)市を拠点とするうなぎの寝床は、「もんぺ」を年間約2万本販売する。文化や歴史をひも解いたブランディングとビジネス戦略が巧みだ。日本の農作業着「もんぺ」とアメリカのワークパンツ「ジーンズ」とを重ね、日本のジーンズ「MONPE」として販売を開始。物販の直営店は八女の2店舗に加えて、アクロス福岡やららぽーと福岡、愛媛・大洲、グループ会社と共同運営で下北沢と池袋・千川の7店舗を展開し、もんぺの卸先は100件を超える。グループの売上高は5億5000万円(2025年1月期)。「地域文化商社」と称し、地域文化の「つなぎ手」としてもんぺだけではなく地域のものづくりを紹介する店舗や宿泊施設「Craft Inn手[te]」の運営、ツーリズム事業など、地域文化を編集して伝えている。

うなぎの寝床が町屋を改装して店舗や宿泊施設として運営する八女福島の重要伝統的建造物群保存地区は2002年に指定された場所。これまで約70軒の町家がリノベーションされて新たな店舗や工房、住宅に活用された。そのうち約20人が県外からの移住者だ。うなぎの寝床創業者で現顧問の白水高広氏に地域文化から経済循環を生む方法について聞いた。

PROFILE: 白水高広/うなぎの寝床創業者・顧問

白水高広/うなぎの寝床創業者・顧問
PROFILE: (しらみず・たかひろ)1985年佐賀県小城市生まれ。大分大学工学部福祉環境工学科建築コース卒業。2009年8月厚生労働省の雇用創出事業「九州ちくご元気計画」に関わり2年半プロジェクトの主任推進員として動く。同事業は11年グッドデザイン賞商工会議所会頭賞を受賞。12年7月にアンテナショップうなぎの寝床を立ち上げる。24年、テイクオーバーと資本提携し代表職から外れ顧問に。現在はさまざまな企業のコンサルティングを行う他、2023年テキスタイルデザイナーの光井花と新会社hana material design laboratoryを立ち上げる

機能性を訴求した短期的に消費されないものづくり

WWD:なぜ「もんぺ」だったのか。

白水高広うなぎの寝床創業者・顧問(以下、白水):義母の実家が「久留米絣」の織元で、妻が八女市の伝統工芸館で働いていた時期に「久留米絣をどうにかしたい」と家族で考え始めたことがきっかけだった。物産館で「もんぺ」の展示を見て、日常着として提案してその歴史や機能性が伝われば履いてくれる人が増えるのではと考え、11年に「もんぺ博覧会」を開催した。3日で約1500人が集まり、地元のテレビ局や新聞社は取り上げてくれた。1回きりのつもりが依頼されて翌年も続けることになった。

WWD:それを機にもんぺの製造販売が始まった?

白水:「買いたい」よりも「箪笥の肥やしになっている久留米絣の生地で作りたい」という要望が多かったので、当初は型紙を販売した。型紙は反物幅の布を無駄にしないように設計すると細身になったので12年に「現代風もんぺ」の型紙として販売を始めた。すると現物が欲しいという要望が増え始め、13年に機屋が抱えている縫製の内職さんに頼んでもんぺを作り始めた。それがNHKの情報番組「あさイチ」で取り上げられ、在庫が一瞬でなくなった。内職さんでは追いつかないので織元から生地を買い縫製工場に依頼して作り始めた。全国の店から依頼が増えて卸すようになりファブレス(自社で工場を持たず製品の製造を外部に委託するビジネスモデル)のメーカーになった。

WWD:明確なコンセプトのもとでビジネスを始めたわけではなかった。

白水:思い付きのように聞こえたかもしれないが、物産館で見たときから「いける」感覚はあった。着心地がいいことに加えて「伝統工芸」「ある程度の量が確保できる」「文化的背景がある」など付加価値もあった。「もんぺ」は福岡県南部筑後地方の綿織物「久留米絣」を用いて作られ、戦時中の1943年には婦人標準服として厚生省が活動衣として指定し、「蛍の墓」でも描かれた。戦後も農作業着として着続けられて機能的に実証されている。こうした情報を整えれば価格が1~2万円程度と設定しても売れるのではと仮説を立てた。

WWD:情報を整えるとは?

白水:整える情報は「機能的要素」「文化的要素」「視覚的要素」だと考えた。

「機能的要素」の訴求は一般消費者のリピートや口コミにつながる。「綿100%」「腰ゴム」「膝当てがついている」など機能を分解した。

「文化的要素」は一般の人が興味を持たなくても、メディアが興味を示してくれる。戦時中の厚生省の文献や農業の歴史など古本を集めて歴史をひも解き「日本のジーンズを目指して」というコピーを打ち出すとメディアが取り上げてくれた。

最後に「視覚的要素」はコーディネイト提案をした。ファッション業界は視覚的要素がとても強く、半期や四半期でどれだけ集客できるかというアプローチだが、僕らが重視したのは機能性の訴求。ファッションアイテムではなく生活用品として売るので結果的に短期的に消費されない提案になった。

WWD:情報に複数のレイヤーがある。

白水:「もんぺ」はいろんな情報のタグがあり、見る人によって異なる。たとえば「テレビで見た」という無意識的なタグから「自分が知っている店の人から聞いた」「歴史的な背景」「伝統工芸」「日本製」「かわいい」などさまざまにあるが、重視するタグは人によって違う。人々がタグのどれかに主観的に接触できるように情報を仕組み、結果的に「人は着心地に依存する」という仮説のもと、「機能性」のタグに集約できると考えた。

地域に足りない事業を興して地域の人がやれないことを実現する

WWD:「久留米絣」だけではなく、全国の繊維産地の生地を用いたもんぺをそろえる。

白水:他の産地と比較することで「久留米絣」の特徴はもちろん、全国の繊維産地を知ってもらう機会にもなる。奄美大島の泥染めや福山のデニム、遠州のコーデュロイや会津の木綿、「有松鳴海絞り」など同じフォーマット(型紙)でいろんな産地のもんぺを履き比べることができると、消費者は価格の違いや産地や生地の特性に目が向く。

WWD:それがヒットにつながった。

白水:想い入れがなく淡々と取り組んだのが良かったのではないか。想い入れがあると「これが好きだからこれで作る」となるが、想い入れがないから「柄で作ると高いから、機能性で勝負するために無地で作る」「技術によって値段を分ける」といった判断ができる。「久留米絣」産地だけに興味があるとそういう判断にならない。とはいえ、僕らが博多産地の生地生産量の約1/4を買っていて、もんぺ立ち上げの目的である産地継続にも力を入れている。1年に約7000反を購入して製品化している。

WWD:「もんぺ」はうなぎの寝床のヒット製品だが、ツーリズムや宿泊、メディア、資源活用、特許庁の地域団体商標のPR動画制作までプロジェクトは多岐にわたる。「地域文化商社」として事業を興しているが、そもそも「地域文化商社」のコンセプトが生まれて定義するに至った経緯を教えてほしい。

白水:地域文化が伝わらない理由は、魅力があるのに知られていない、知らなければ消費者は買うことができないことにある。知らせる・買えるようにする地域商社的領域をどれだけやれるかの実験と実行に取り組むことにした。地域文化を研究・解釈して、活用方法を探り、それを商社機能を使って地域に還元することが大切だと考えて活動している。基本的には地域に足りない事業を興して地域の人がやれないことを実現する。

WWD:具体的にどのようなアプローチで事業を興すのか。

白水:地域文化がベースにあり、それを体感できる場所が宿であり、本屋はやめてしまったけれど、まちづくりの中で地域文化拠点を作ったりツーリズムで体感をつくったりする。価値の見立てを行い、当社の見立てと地域の人や世間が思っている価値のギャップを埋め、価値を高めることを目指している。

そのために当社は地域構造の中で「つなぎ手」の領域を目指している。

「つくり手」や「にない手」は自分が地域を担っている意識がないことが多いので、僕らは文脈をひも解いて解釈を一緒に考える。代わりに調査して企画書を作る感じで、それをテレビ局や新聞社などに送ると取り上げてくれる。すると「にない手」に自分たちが担っているという意識が生まれ、意識が育つとシビックプライドが育つ。これだけだとボランティアになるのでこの状況自体を「つかい手」に伝える事業を行う。「つかい手」がアクセスできる店舗やEC、宿やツーリズムというサービスを作っている。

WWD:23年7月に愛媛県・大洲に店を開いたが、八女の事業モデルを全国に広げていくのか。

白水:八女をコンセプトモデルに他地域で応用できるかに興味がある。産地の資源の見立てと商品の仕入れ、地域内での可視化する店を作り、ECや卸先を探す。

大洲は町屋を修繕することを目的にまちづくり会社のキタマネジメントが店舗開発などに取り組んでおり、同社から依頼があった。

WWD:「地域文化を纏った商品やサービスが現代生活において成立したら、地域文化は残って行くし、そうでなければ淘汰されていく」として、さまざまな製品やサービスを提供する。地域で取り組む意義は?

白水:機能性を突き詰めても大手の製品の方が優れているから、そこで戦っても仕方ない。僕らはその地域でしか見つけられない文脈や情報を掘り下げ、地域で行うことでその文脈を引き継ぐことができるし差別化できる。知ってもらう機会が増えれば残る可能性が広がる。ただし、体感的にもいい製品でないと難しい。例えば着物は、文化的要素は脈々とつながってはいるが日常的に着ることは難しい。カットソーなど着心地がいいものがある中で逆行するのは難しい。過去の文脈を踏みながら、現代生活や現代の情報や需要にフィットしていけているか、生き続けているかを模索している。

情報を逆手にフィットし続けないと残らないという点ではファッション的なのかもしれない。うなぎの寝床全体としては生活用品としてもまちづくりとしても提案する情報の設計が重要で、メディアをはじめいろんな人々が許容できるようにしている。

人は印象的な体験によって意識と行動が変わる

WWD:今の生活文化にフィットしないけど残したいものがあるときにはどう取り組むのか?

白水:それこそツーリズム事業を始めたきっかけだ。モノの需要はないが技術をリファレンスできる状態にしておくことが必要で、プロセスを見せることの価値を創出した。もちろんモノはある一定数は流通させる必要はあるが、多くの人に対しては情報として提案する方がいいので、工房見学などを行うことで収益を生むようにしている。

モノの売り買いだけをしているとモノの売り買いだけで終わる。人は印象的な体験によって意識と行動が変わる。だから、モノを通じた地域文化の伝達はうなぎの寝床で行い、体験を通した地域文化の伝達はUNAラボラトリーズが行っている。

「つくり手」は良いものを作ったら売れるという思考で取り組むことが多いが、実際は「つくり手」がどういう思考で取り組んでいるかということにも価値があり、それをサービスに変えることが重要だと考えている。

WWD:白水さんは「地域文化」をある一定の地域における文化「土地と人、人と人が関わりあい生まれる現象の総体」と定義しているが、“ある一定の地域”とは何を指すか。どのくらいの大きさで、都心部や歴史が浅いニュータウンも含むのか。

白水:地域文化は伸び縮みするととらえている。例えば八女ならまちづくりの観点では重要伝統的建造物群保存地区の範囲でとらえる人もいるし、ものづくりの町としてとらえている人もいる。海外からみると日本らしい町屋の街並みととらえる人もいる。どういう範囲やテーマで文化圏を捉えるかによる。行政区は行政区でしかない。

どこの地域でも文化はある。都市部は自然が失われているかもしれないが、人と人が混じりあって生まれる習慣や慣習は必ずある。そこには自然的背景、地理的背景、歴史的文脈がある。地域は都度設定して何の文化かを定義する必要がある。僕はひとつに絞らないような枠組みにして、あらゆることを許容できるようにあいまいな定義をしている。

「知恵は行動しまくったら生まれる」、知識とは別

WWD:「地域文化商社」として活動するときに大切なこととは。

白水:研究や調査をちゃんとして、商品の見立てをしてから行動してみること。売ったり話を聞いたり、流通させたり。うまくいくものいかないものがあるので、とりあえず行動してうまくいったものは仕組化して残し、うまくいかなかったものはやめる。

うまくいかなくてもどうしても残したいものは何かしら価値があるはずで、そのギャップを何かしらの事業で埋められるのではないかと知恵を絞り行動する。知恵は行動しまくったら生まれる。それは知識とは別の話だ。僕らはそんなに知識は深くはないけれど、地域で動いていたら何かしらの知恵が生まれる。

WWD:失敗したことは?

水:そもそも失敗や成功とは何か、から考える必要がある。会社としては、10年間赤字もなく、トライ&エラーをしながらも成長し続けている。例えば自転車事業や反毛(はんもう)事業に取り組んだがうまく回らず事業を畳んだが、今につながっているので失敗ではない。そういうのはたくさんある。

人に依存し続ける仕組みを作ることが必要

WWD: 後継者不足に対して優秀な人材を産地に送り込むのがいいという声もあるが、人に依存する産地経営は難しいのでは?

白水:基本的に人に依存しない会社や産業の仕組みをつくるべきだと考えているが、地域文化を深く理解して広げるために思考して行動できる人を獲得する仕組みをつくらないといけないとも思う。新しい思考や考えを生み出していくのは人だから、ある程度人に依存しつつ、その人がいなくなっても自走できるような仕組みをつくることは必要だ。いかに人を獲得し続け、許容できるか。その状況をどれだけ作れるかが重要だ。そこで僕は今、インキュベーションのようなことを事業化したいと考えている。能力を持った人の人生をずらし、産地にぶち込むのが重要だと思っている。

例えば、当社でツーリズム事業を取り組むのは東京出身でロンドン大学で人類学を学び、「物語を海外に伝えたい」とやって来た人。2年程度で大学に戻る予定だったが、地元の人と結婚して子どもが生まれた。そうすると八女に居続けるし、新たに人類学観点のあるツーリズムが生まれている。それで回る会社も増えている。

現代社会は「価値化は情報化」

WWD:無価値、無意味とされるような文化や歴史、地域から有価値、意味を引き出すには何に着目すべきか。

白水:無価値のものはほぼない。現代はネット上にないもの、つまり情報として拾い上げられないものは価値がないと特に都市部の人が思い込んでいる状態だと感じている。「無価値だけど価値があるもの」とは、知られてないことは無価値だとする情報としての価値の話が中心だ。現代においては、価値化は情報化でもある。地方の人はその流れを見ながら、情報を差し込んでいくための戦略が必要だが、それをひも解ける人が地方には多くいない。

情報化できる人が地域に入り地域がうまくいっているように見えるが、それが良い状態かというと必ずしもイコールではない。経済規模が大きければ豊かとは限らず、そうでなくても豊かな地域はある。経済、暮らし、ファッション、生活用品など、地域事業者はどの尺度に根差した価値創出を目指したいのかを考える必要がある。

WWD:一社だけではなく地域で連携していくために必要なこととは?

白水:みんなでやるとうまくいかないことが多い。これが面白いからやりたいと主観的に始めてそれが広がれば産地に貢献できて残せるものがあるのではないか。メディアが面白がるのは強い情報にひもづいた産地で、個の強い意志や理論がないと難しいし、その人が活動できるフィールドをどう作るかも重要だ。「これをやったらうまくいく」はないが、起点をどこにするかはビジネスのインキュベーションにおいて重要だ。

WWD:産地として、地域として何を目指すがのよいか。

白水:地域の活動で小規模事業者とある程度の規模の企業のレイヤーが交じり合っていないことが多いが、違うレイヤーの人たちがどう対話して議論を生んでいくかが重要だと思っている。それをつなげるのは行政なのかもしれない。地域資源や土地性、文化や歴史と地域産業をつなげるコーディネイト役が必要だが、それは市長であり、行政の役割なのかもしれない。「政治的にどうしていくか」も重要だと思う。

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「プラダ ビューティ」から初のアイクリームが登場 伊勢丹新宿本店でポップアップ開催

「プラダ ビューティ(PRADA BEAUTY)」は4月16日、“オーグメンテッド スキン”シリーズからシリーズ初となるアイクリーム“オーグメンテッド スキン アイクリーム”(20mL、3万4980円/リフィル 2万9700円)を発売する。2日から伊勢丹新宿本店で先行販売を行う。

“オーグメンテッド スキン”シリーズはブランド独自の“AAAテクノロジー”により、肌が自ら美しくあるためにもつ本来の機能性をサポートするアイテムをそろえるスキンケアシリーズ。

目元の美しさを切り拓くアイクリーム

今回発売する“オーグメンテッド スキン アイクリーム”には、カフェイン、イリス根エキスヒアルロン酸Naを新たに配合。目元の肌をすっきりと引き締め、乾燥によるくすみを感じさせない明るさと滑らかな美しさをかなえる。付属のアプリケーターと合わせて使うことで、目元用のマッサージクリームとしても使用できる。

ポップアップ開催

4月2〜8日の期間、伊勢丹新宿本店でポップアップイベント“ラブ キャプチャー”を開催する。会場では“オーグメンテッド スキン アイクリーム”のほか、“プラダ アイ”コレクションから新たに登場するアイシャドウパレット“ホロヌード アイシャドウ”、アイライナー“ラインズ デュラブル グライディング アイペンシル”、マスカラ“スコープ ラッシュ エクステンディング ボリューム マスカラ”を先行販売する。

さらにポップアップ期間中、新商品を含む合計2万円以上のアイテムを購入すると“オリジナル ダブル ポーチ”をプレゼントするキャンペーンを実施する。

◾️“ラブ キャプチャー”ポップアップイベント

日時:4月2~8日
会場:伊勢丹新宿本店 本館1階
住所:東京都新宿区新宿3-14-1

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「プラダ ビューティ」から初のアイクリームが登場 伊勢丹新宿本店でポップアップ開催

「プラダ ビューティ(PRADA BEAUTY)」は4月16日、“オーグメンテッド スキン”シリーズからシリーズ初となるアイクリーム“オーグメンテッド スキン アイクリーム”(20mL、3万4980円/リフィル 2万9700円)を発売する。2日から伊勢丹新宿本店で先行販売を行う。

“オーグメンテッド スキン”シリーズはブランド独自の“AAAテクノロジー”により、肌が自ら美しくあるためにもつ本来の機能性をサポートするアイテムをそろえるスキンケアシリーズ。

目元の美しさを切り拓くアイクリーム

今回発売する“オーグメンテッド スキン アイクリーム”には、カフェイン、イリス根エキスヒアルロン酸Naを新たに配合。目元の肌をすっきりと引き締め、乾燥によるくすみを感じさせない明るさと滑らかな美しさをかなえる。付属のアプリケーターと合わせて使うことで、目元用のマッサージクリームとしても使用できる。

ポップアップ開催

4月2〜8日の期間、伊勢丹新宿本店でポップアップイベント“ラブ キャプチャー”を開催する。会場では“オーグメンテッド スキン アイクリーム”のほか、“プラダ アイ”コレクションから新たに登場するアイシャドウパレット“ホロヌード アイシャドウ”、アイライナー“ラインズ デュラブル グライディング アイペンシル”、マスカラ“スコープ ラッシュ エクステンディング ボリューム マスカラ”を先行販売する。

さらにポップアップ期間中、新商品を含む合計2万円以上のアイテムを購入すると“オリジナル ダブル ポーチ”をプレゼントするキャンペーンを実施する。

◾️“ラブ キャプチャー”ポップアップイベント

日時:4月2~8日
会場:伊勢丹新宿本店 本館1階
住所:東京都新宿区新宿3-14-1

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LE SSERAFIMと「ジェラート ピケ」のコラボアイテム発売 ニットとサテンの2つのシリーズ

ルームウエアブランド「ジェラート ピケ(GELATO PIQUE)」は、5人組ガールズグループ、ル セラフィム(LE SSERAFIM)とのスペシャルコラボレーションアイテムを3月26日に発売する。全国の「ジェラート ピケ」店舗、「ジェラート ピケ」公式オンラインストアなどで販売する。

ニットシリーズ

滑らかな肌触りが心地よい“スムーズィー”素材を使用したニットシリーズは、カーディガン(1万560円)とブランケット(8140円)を展開。カーディガンは、ゆるっとした袖のシルエットとハートのボタンがポイントで、背中には、今回のコラボオリジナルのロゴがあしらわれており、家の中でも気分が高まるデザインに仕上げた。ブランケットは、さらりと軽い素材で外出時にも持ち運びやすい。それぞれライトグレー、ピンク、グリーン、ブルー、レッドの5色を展開する。

サテンシリーズ

上品な光沢感のある素材が大人っぽい印象のサテンシリーズ。ドロップショルダーで落ち感がきれいなシャツは、ショートパンツのフレアシルエットがちらっと見える丈感。胸元にさりげなく入ったコラボレーションのロゴ刺しゅうがポイント。ハートロゴの刺しゅうとフリルが目を引くサテンポーチは、普段使いのポーチとしてちょうど良いサイズ感。価格はサテンシャツ&ショートパンツセットが1万5950円、サテンフリルポーチが4950円。どちらもライトグレー、ピンク、グリーン、ブルー、レッドの5色を展開する。

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LE SSERAFIMと「ジェラート ピケ」のコラボアイテム発売 ニットとサテンの2つのシリーズ

ルームウエアブランド「ジェラート ピケ(GELATO PIQUE)」は、5人組ガールズグループ、ル セラフィム(LE SSERAFIM)とのスペシャルコラボレーションアイテムを3月26日に発売する。全国の「ジェラート ピケ」店舗、「ジェラート ピケ」公式オンラインストアなどで販売する。

ニットシリーズ

滑らかな肌触りが心地よい“スムーズィー”素材を使用したニットシリーズは、カーディガン(1万560円)とブランケット(8140円)を展開。カーディガンは、ゆるっとした袖のシルエットとハートのボタンがポイントで、背中には、今回のコラボオリジナルのロゴがあしらわれており、家の中でも気分が高まるデザインに仕上げた。ブランケットは、さらりと軽い素材で外出時にも持ち運びやすい。それぞれライトグレー、ピンク、グリーン、ブルー、レッドの5色を展開する。

サテンシリーズ

上品な光沢感のある素材が大人っぽい印象のサテンシリーズ。ドロップショルダーで落ち感がきれいなシャツは、ショートパンツのフレアシルエットがちらっと見える丈感。胸元にさりげなく入ったコラボレーションのロゴ刺しゅうがポイント。ハートロゴの刺しゅうとフリルが目を引くサテンポーチは、普段使いのポーチとしてちょうど良いサイズ感。価格はサテンシャツ&ショートパンツセットが1万5950円、サテンフリルポーチが4950円。どちらもライトグレー、ピンク、グリーン、ブルー、レッドの5色を展開する。

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「バイレード」が表参道で没入型インスタレーションを開催 来場者全てが“ブランシュ“の“親密な”世界観の主人公に

スウェーデン発「バイレード(BYREDO)」は3月20〜23日、東京・表参道の「スタンドバイ(StandBy)」と「ザ マス(The Mass)」で期間限定イベント“パージュブランシュ(PAGE BRANCHE)”を開催する。“パージュブランシュ”とはフランス語で“真っ白なキャンバス”という意味。同イベントは、1月末に登場した日本初旗艦店のオープンを祝うもので、3月に発売した“ブランシュ アブソリュ ドゥ パルファン(以下、ブランシュ アブソリュ”の世界観を表現している。

来場者それぞれの“親密な”物語を創造する場

「スタンドバイ」では、“ブランシュ アブソリュ”のルーツである香り“ブランシュ”が生まれたストーリーを体感できる没入型インスタレーションを展開。“ブランシュ”は2006年に登場。ブランドの創業者兼クリエイティブ・ディレクターであるベン・ゴーラム(Ben Gorham)が、自宅の寝室での妻との心地よく親密な時間を表現した香りだ。“ブランシュ アブソリュ”は、それをさらに進化させた香りで、清潔な肌、柔らかなリネン、コクーンのような心地よさを象徴している。来場者は、ベッドが置かれた寝室のような親密な空間で、そのストーリーを体感し、自らの物語を2つのフォトスポットで撮影することができる。

2階の「ザ マス」は、「スタンドバイ」で撮影したものをポスターに印刷するスペース。来場者は、中庭で「スタンドバイ」で提供している「ロッキーズ マッチャ(ROCKEY’S MATCHA)」のドリンクを楽しみながらプリントが仕上がるのを待つことができる。

“親密さ”の新章を讃える新作

ゴーハム創業者は、「“ブランシュ”は、多くの人が日々の生活の中で共感できる生地のテクスチャーや肌の感覚を捉え、非常に人間的な親密さを想起させる香り」とコメントしている。そのクリーンで温かみがあり、ほっとする香りは、登場以来、同ブランドのベストセラーになった。その本質を掘り下げて、より濃密で洗練させたのが“ブランシュ アブソリュ”だ。アルデヒドやムスクを強調し、アンバーウッドにドライカシュメランが重なる静かでセンシュアルな香りに仕上がっている。 “ブランシュ”が持つ“親密さ”の新章を讃える新作だ。

■PAGE BLANCHE
会期:3月20~23日
時間:11:00–19:00
会場:Standby、The Mass 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前 5-11-1 (入場無料・予約不要)
※3月22日渋谷O-EASTでアフターパーティを開催(24:00~29:00)

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「バイレード」が表参道で没入型インスタレーションを開催 来場者全てが“ブランシュ“の“親密な”世界観の主人公に

スウェーデン発「バイレード(BYREDO)」は3月20〜23日、東京・表参道の「スタンドバイ(StandBy)」と「ザ マス(The Mass)」で期間限定イベント“パージュブランシュ(PAGE BRANCHE)”を開催する。“パージュブランシュ”とはフランス語で“真っ白なキャンバス”という意味。同イベントは、1月末に登場した日本初旗艦店のオープンを祝うもので、3月に発売した“ブランシュ アブソリュ ドゥ パルファン(以下、ブランシュ アブソリュ”の世界観を表現している。

来場者それぞれの“親密な”物語を創造する場

「スタンドバイ」では、“ブランシュ アブソリュ”のルーツである香り“ブランシュ”が生まれたストーリーを体感できる没入型インスタレーションを展開。“ブランシュ”は2006年に登場。ブランドの創業者兼クリエイティブ・ディレクターであるベン・ゴーラム(Ben Gorham)が、自宅の寝室での妻との心地よく親密な時間を表現した香りだ。“ブランシュ アブソリュ”は、それをさらに進化させた香りで、清潔な肌、柔らかなリネン、コクーンのような心地よさを象徴している。来場者は、ベッドが置かれた寝室のような親密な空間で、そのストーリーを体感し、自らの物語を2つのフォトスポットで撮影することができる。

2階の「ザ マス」は、「スタンドバイ」で撮影したものをポスターに印刷するスペース。来場者は、中庭で「スタンドバイ」で提供している「ロッキーズ マッチャ(ROCKEY’S MATCHA)」のドリンクを楽しみながらプリントが仕上がるのを待つことができる。

“親密さ”の新章を讃える新作

ゴーハム創業者は、「“ブランシュ”は、多くの人が日々の生活の中で共感できる生地のテクスチャーや肌の感覚を捉え、非常に人間的な親密さを想起させる香り」とコメントしている。そのクリーンで温かみがあり、ほっとする香りは、登場以来、同ブランドのベストセラーになった。その本質を掘り下げて、より濃密で洗練させたのが“ブランシュ アブソリュ”だ。アルデヒドやムスクを強調し、アンバーウッドにドライカシュメランが重なる静かでセンシュアルな香りに仕上がっている。 “ブランシュ”が持つ“親密さ”の新章を讃える新作だ。

■PAGE BLANCHE
会期:3月20~23日
時間:11:00–19:00
会場:Standby、The Mass 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前 5-11-1 (入場無料・予約不要)
※3月22日渋谷O-EASTでアフターパーティを開催(24:00~29:00)

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「ポール・スミス」が東京でランウエイショー “らしい”生き方さえ滲み出ることを期待

「ポール・スミス(PAUL SMITH)」は、「楽天 ファッション ウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO)」タイトルスポンサーの楽天グループによる支援プログラム「バイアール(by R)」として、2025-26年秋冬コレクションを発表した。

1月にパリで発表したコレクションをベースとして、「アート・オブ・イメージ・メイキング(イメージ創作に芸術)」をテーマとした。1950年代のニューヨークでファッション・フォトグラファーとして活躍し、後年には「カラー写真のパイオニア」と讃えられた写真家ソール・ライター(Saul Leiter)のカラー写真のように、深いトーンから着想を得たリッチなカラーパレットのブリティッシュトラッドを、同じく20世紀を代表する写真家のように少し着崩したスタイルを打ち出した。

「ポール・スミス」らしいカラフルボーダーのニットは、ところどころにケーブルニットを差し込み、イエローのシャツとコーディネート。同じ色のネクタイは少しだけ外し、自然体のムードを表現した。ウィメンズでは、同じニットをコーデュロイのセットアップと合わせた。端正なピークドラペルを、遊んだ素材で楽しんでいる。ピンストライプのウールフランネルでカーゴパンツを作ったり、ガンクラブチェックでブルゾンを提案したりと単品で遊ぶこともあれば、チェスターコートにカーゴパンツや、ジャケットにハンティングジャケットのレイヤードなどスタイリングで遊ぶルックも。英国同士のブランドとして、「バブアー(BARBOUR)」とのコラボアイテムも登場した。

細部で遊び心を表現したアイテムや、自由奔放なスタイリングは、「ポール・スミス」らしい。ただ「ルメール(LEMAIRE)」や「オーラリー(AURALEE)」など、生き方やパーソナリティーさえ滲み出る洋服やスタイルのブランドが次々現れていることを考えると、もう少し“何か”があっても良いのかもしれない。それは、もう少しコンテンポラリーなシルエットかもしれないし、もう少し大胆なスタイリングかもしれない。「機能素材で作るアノラックなどのモダンなアイテムを、過去の写真家ならどう着こなすのか?」などの想像が広がったら、さらにコレクションは面白味を増すだろう。ご本人がチャーミングなだけに、他に比べてパーソナリティーが控えめなように思えてしまう。

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「ポール・スミス」が東京でランウエイショー “らしい”生き方さえ滲み出ることを期待

「ポール・スミス(PAUL SMITH)」は、「楽天 ファッション ウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO)」タイトルスポンサーの楽天グループによる支援プログラム「バイアール(by R)」として、2025-26年秋冬コレクションを発表した。

1月にパリで発表したコレクションをベースとして、「アート・オブ・イメージ・メイキング(イメージ創作に芸術)」をテーマとした。1950年代のニューヨークでファッション・フォトグラファーとして活躍し、後年には「カラー写真のパイオニア」と讃えられた写真家ソール・ライター(Saul Leiter)のカラー写真のように、深いトーンから着想を得たリッチなカラーパレットのブリティッシュトラッドを、同じく20世紀を代表する写真家のように少し着崩したスタイルを打ち出した。

「ポール・スミス」らしいカラフルボーダーのニットは、ところどころにケーブルニットを差し込み、イエローのシャツとコーディネート。同じ色のネクタイは少しだけ外し、自然体のムードを表現した。ウィメンズでは、同じニットをコーデュロイのセットアップと合わせた。端正なピークドラペルを、遊んだ素材で楽しんでいる。ピンストライプのウールフランネルでカーゴパンツを作ったり、ガンクラブチェックでブルゾンを提案したりと単品で遊ぶこともあれば、チェスターコートにカーゴパンツや、ジャケットにハンティングジャケットのレイヤードなどスタイリングで遊ぶルックも。英国同士のブランドとして、「バブアー(BARBOUR)」とのコラボアイテムも登場した。

細部で遊び心を表現したアイテムや、自由奔放なスタイリングは、「ポール・スミス」らしい。ただ「ルメール(LEMAIRE)」や「オーラリー(AURALEE)」など、生き方やパーソナリティーさえ滲み出る洋服やスタイルのブランドが次々現れていることを考えると、もう少し“何か”があっても良いのかもしれない。それは、もう少しコンテンポラリーなシルエットかもしれないし、もう少し大胆なスタイリングかもしれない。「機能素材で作るアノラックなどのモダンなアイテムを、過去の写真家ならどう着こなすのか?」などの想像が広がったら、さらにコレクションは面白味を増すだろう。ご本人がチャーミングなだけに、他に比べてパーソナリティーが控えめなように思えてしまう。

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【2025年夏コスメ】「フーミー」がイガリシノブの新メイク理論を実現するチークとコンシーラーを発売

イガリシノブ=ヘア&メイクアップアーティストがプロデュースするコスメブランド「フーミー(WHOMEE)」は、“描くチーク”(全6色、各1980円)、 “フェイスグロウパレット”(全2色、各2750円)、 “ドリームコンシーラー”(全2色、各2530円)の新作コレクションを発売する。4月1日に「フーミー」公式オンラインストアとロフト(LOFT)店舗で先行販売を開始し、15日にバラエティーショップで順次発売する。

女の子たちの悩みを解決に導くアイテム

同コレクションは、”街で思い思いに話す女の子たちの輪”にインスピレーションを得て、イガリ氏が新しく考案した3つのメイク理論を元に制作した。デザインは、女の子たちが語り合う場所やシーンをイメージし、ポテトやピザ、ハンバーガーのファストフードをモチーフに使用している。

“描くチーク”

“描くチーク”は、ポンポンとのせるのではなく“描く”を意識した設計のチーク。乾燥しにくく、肌を彩るムースのようなテクスチャーと繊細筆でメイクの幅を広げることができる。また、同製品発売に合わせ、イガリシノブによる描くチーク例18種を公開する。カラーは、艶感のあるベビーピンクから、青みニュアンスのチャームピンク、血色感を与えるサーモンピンクやアップルピンクまでしっかり発色する全6色をそろえる。

“フェイスグロウパレット”

“フェイスグロウパレット”は、2種の悩み別に応える、チークベース2色とチーク2色の4色入りマルチパレット。毛穴落ちが気になる人向けの“スムーズ肌メイカー”は、2種のベースで肌の凸凹を整えて、ハイ&ローチークで滑らかな肌へ導く。たるみの影が気になる人向けの“多幸感メイカー”は、イエローベースで肌の影をふっくら見せて、2種のチークで多幸感を帯びた血色豊かな肌をかなえる。両カラーとも、ベースと合わせて使うことで透け感と発色を両立できる。

“ドリームコンシーラー”

“ドリームコンシーラー”は、イガリ氏の新クマ消しメイクのための3色コンシーラーパレット。なめらかなテクスチャーで、厚塗りを防いで目元を重くしない、15種類の潤い成分を配合した。カラーは、茶クマ・黒クマ向けの“ミルキーベージュ”と、青クマ向けの“ピンクウェイ”のクマタイプ別に選べる2色を用意。クマを色補正した後、目元に明るさを足し、最後に肌色を整え落ち着かせる3ステップでクマをカバーする。また、目元の立体感を出すことで、クマのカバーだけではなく目を大きく、小顔に見せる。

オンライン限定公式グッズ

さらに、同コレクションの発売を記念して、 「フーミー」公式オンラインストア限定で初の公式グッズを販売する。ラインアップは、“KAWAIIANS Tシャツ(7500円)、“KAWAIIANS バーガー コースターセット”(バーガー5枚・ポテト5枚、2000円)“KAWAIIANS バーガー シール5枚セット”(990円)の3点。

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【2025年夏コスメ】「フーミー」がイガリシノブの新メイク理論を実現するチークとコンシーラーを発売

イガリシノブ=ヘア&メイクアップアーティストがプロデュースするコスメブランド「フーミー(WHOMEE)」は、“描くチーク”(全6色、各1980円)、 “フェイスグロウパレット”(全2色、各2750円)、 “ドリームコンシーラー”(全2色、各2530円)の新作コレクションを発売する。4月1日に「フーミー」公式オンラインストアとロフト(LOFT)店舗で先行販売を開始し、15日にバラエティーショップで順次発売する。

女の子たちの悩みを解決に導くアイテム

同コレクションは、”街で思い思いに話す女の子たちの輪”にインスピレーションを得て、イガリ氏が新しく考案した3つのメイク理論を元に制作した。デザインは、女の子たちが語り合う場所やシーンをイメージし、ポテトやピザ、ハンバーガーのファストフードをモチーフに使用している。

“描くチーク”

“描くチーク”は、ポンポンとのせるのではなく“描く”を意識した設計のチーク。乾燥しにくく、肌を彩るムースのようなテクスチャーと繊細筆でメイクの幅を広げることができる。また、同製品発売に合わせ、イガリシノブによる描くチーク例18種を公開する。カラーは、艶感のあるベビーピンクから、青みニュアンスのチャームピンク、血色感を与えるサーモンピンクやアップルピンクまでしっかり発色する全6色をそろえる。

“フェイスグロウパレット”

“フェイスグロウパレット”は、2種の悩み別に応える、チークベース2色とチーク2色の4色入りマルチパレット。毛穴落ちが気になる人向けの“スムーズ肌メイカー”は、2種のベースで肌の凸凹を整えて、ハイ&ローチークで滑らかな肌へ導く。たるみの影が気になる人向けの“多幸感メイカー”は、イエローベースで肌の影をふっくら見せて、2種のチークで多幸感を帯びた血色豊かな肌をかなえる。両カラーとも、ベースと合わせて使うことで透け感と発色を両立できる。

“ドリームコンシーラー”

“ドリームコンシーラー”は、イガリ氏の新クマ消しメイクのための3色コンシーラーパレット。なめらかなテクスチャーで、厚塗りを防いで目元を重くしない、15種類の潤い成分を配合した。カラーは、茶クマ・黒クマ向けの“ミルキーベージュ”と、青クマ向けの“ピンクウェイ”のクマタイプ別に選べる2色を用意。クマを色補正した後、目元に明るさを足し、最後に肌色を整え落ち着かせる3ステップでクマをカバーする。また、目元の立体感を出すことで、クマのカバーだけではなく目を大きく、小顔に見せる。

オンライン限定公式グッズ

さらに、同コレクションの発売を記念して、 「フーミー」公式オンラインストア限定で初の公式グッズを販売する。ラインアップは、“KAWAIIANS Tシャツ(7500円)、“KAWAIIANS バーガー コースターセット”(バーガー5枚・ポテト5枚、2000円)“KAWAIIANS バーガー シール5枚セット”(990円)の3点。

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大阪・関西万博「住友館」が“森の価値”を表現 コスチュームは「ソマルタ」の廣川玉枝がデザイン

住友グループは、2025年大阪・関西万博(以下、大阪・関西万博)に出展する「住友館」で、幅20m、高さ7.5mにおよぶ複層の映像スクリーンと音楽、人が融合する空間“UNKNOWN FOREST パフォーミングシアター”を展示する。同展示に登場するコスチュームのデザインは、廣川玉枝「ソマルタ(SOMARTA)」デザイナーが手掛ける。

巨大スクリーンを通じて森の多様な価値を表現

“UNKNOWN FOREST”は、住友グループが森との関わりの中で見出した、「森の持つ価値」を体験を通じて表現する展示。同シアターでは、ランタンを片手に、森の中を冒険する“UNKNOWN FOREST 誰も知らない、いのちの物語”のクライマックスとして特別な演出を行う。

舞台は3層のレイヤー構造で構成し、観客の目の前にはプロジェクターから立体的に映像を投射するメッシュスクリーン、奥には巨大なLEDビジョンを配置する。また、演者の動きを効果的に見せる舞台装置は、ミュージカルなどに実績を持つ美術チームが手掛ける。

また同展示は、国内外で活躍するクリエイターが共創。廣川玉枝デザイナーのほか、振り付け、ステージングはダンサーで振付家の小㞍健太、モーションロゴや楽曲のトータルディレクションは音楽監督の山﨑功、演出を落合正夫、大田俊吾が務める。

“UNKNOWN FOREST”ティーザー映像

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【スナップ】ノスタルジーと新鮮さが交差する、イマっぽ「CK」スタイル

ヴェロニカ・レオーニ(Veronica Leoni)が新クリエイティブ・ディレクターに就任し、6年ぶりにニューヨーク・ファッション・ウィーク期間中にショーを行った「カルバン・クライン コレクション(CALVIN KLEIN COLLECTION)」。会場には懐かしのCKファッションに身を包んだ人々が来場した。会場にはカルバン・クライン氏本人の他、ケイト・モスやクリスティー・ターリントンの姿も見られた。着用率が高かったのはブランドのアイコンとも言えるインディゴブルーのデニム。ウィメンズはCKロゴの入ったTシャツにシンプルなコートやレザーブルゾンを合わせたタイムレスなスタイリングも見られた。メンズはルーズフィットなデニムにスウェットやTシャツのアメカジ要素を取り入れたスタイル。テーラードスタイルもミニマムにまとめ、懐かしさと共にフレッシュなCKスタイルで溢れた。

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【スナップ】ノスタルジーと新鮮さが交差する、イマっぽ「CK」スタイル

ヴェロニカ・レオーニ(Veronica Leoni)が新クリエイティブ・ディレクターに就任し、6年ぶりにニューヨーク・ファッション・ウィーク期間中にショーを行った「カルバン・クライン コレクション(CALVIN KLEIN COLLECTION)」。会場には懐かしのCKファッションに身を包んだ人々が来場した。会場にはカルバン・クライン氏本人の他、ケイト・モスやクリスティー・ターリントンの姿も見られた。着用率が高かったのはブランドのアイコンとも言えるインディゴブルーのデニム。ウィメンズはCKロゴの入ったTシャツにシンプルなコートやレザーブルゾンを合わせたタイムレスなスタイリングも見られた。メンズはルーズフィットなデニムにスウェットやTシャツのアメカジ要素を取り入れたスタイル。テーラードスタイルもミニマムにまとめ、懐かしさと共にフレッシュなCKスタイルで溢れた。

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「ザ・ノース・フェイス」、写真家石川直樹の8000メートル峰全14座登頂を記念し写真展

ゴールドウインが運営する「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」は3月22日〜4月20日、写真家であり、ブランドの契約アスリートでもある石川直樹の写真展「With the Whole Earth Below」を開催する。場所はゴールドウイン東京本社1階ホール。入場は無料。

石川は2024年10月にヒマラヤ山脈のシシャパンマ(8027メートル)に登頂し、世界の8000メートル峰全14座登頂を達成。これを記念し、今回は20年以上にわたる石川のヒマラヤ遠征の軌跡をたどり、山岳文化や登はんの記録を収めた写真を展示。石川が遠征時に着用していた「ザ・ノース・フェイス」のウエアなども常設展示する。

◼️写真展「With the Whole Earth Below」
開催期間:3月22日〜4月20日
開催場所:ゴールドウイン東京本社1階ホール
住所:東京都港区北青山3-5-6 青朋ビル
入場料:無料

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「クレ・ド・ポー ボーテ」ギフトコレクション 人気3品がデイジーリースの限定デザインで登場

「クレ・ド・ポー ボーテ(CLE DE PEAU BEAUTE)」は4月21日、ニュージーランド出身のアーティスト、アンドレア・マラー(Andrea Muller)とコラボレーションした限定ギフトコレクションを数量限定で発売する。

永遠の幸せを願う希望のリースをデザイン

本コレクションのテーマは永遠の幸せを願う“レイディアンス リース”。美容液“ル・セラムII”(75mL、4万150円※編集部調べ、以下同)、日焼け止めクリーム“クレームUV n”[SPF50+・PA++++](50g、1万2100円)、ハンドクリーム“クレームプールレマン”【医薬部外品】[SPF18・PA++](50g、6820円)の3アイテムを、“希望”の象徴とされているデイジーを織り込んだリースをデザインした限定パッケージで用意する。

“クレ・ド・ポー ボーテ  ル・セラムII”

“クレ・ド・ポー ボーテ ル・セラムII”は、肌をすこやかに保ち、若々しい印象へ導くファーストステップ美容液。独自成分ラディアントリリーコンセントレート配合で、乾燥などのさまざまな環境ダメージ要因から肌を守り輝きを保つ。

“クレ・ド・ポー ボーテ クレームUV n”

“クレ・ド・ポー ボーテ クレームUV n”は、肌に良い光を選択して取り込む技術を搭載した日焼け止め。クリームのようなテクスチャーが使うたび肌を潤いで満たし、乾燥による小ジワが目立たない理想の肌に導く。白浮きせず美しく輝く肌に整えるため、化粧下地としても使用できる。

“クレ・ド・ポー ボーテ クレームプールレマン”

“クレ・ド・ポー ボーテ クレームプールレマン”は、リッチな感触のクリームがソフトで滑らかな手肌に導くハンドクリーム。日焼け止め機能付きで、紫外線や乾燥などさまざまなダメージから肌を守りシミやソバカス、肌荒れを防ぐ。

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大手アパレルから転身、53歳で漫画家デビュー 林田もずるが「本気で熱いアパレル漫画」を描いたワケ

PROFILE: 「アパレルドッグ」(講談社)

「アパレルドッグ」(講談社)
PROFILE: 週刊「モーニング」(毎週木曜発行)で絶賛連載中。社命でメンズブランドの立ち上げに奔走する29歳の大手アパレルMD田中ソラトを軸に、デザイナーやODM会社、宣伝、競合のグローバルブランドのMDなど、アパレル業界のさまざまな職種や人間たちを生き生きと描き出す。2月に待望の2巻が発売。全アパレル業界人必読の書だ (第一話) https://comic-days.com/episode/2550689798870437188

「モーニング」で絶賛連載中の漫画「アパレルドッグ」をご存知だろうか?29歳の大手アパレルMDである田中ソラトや新人の家入スバル(23)らがメンズブランドの立ち上げに奮闘する姿を軸に、アパレル業界のビジネスをリアルに描く物語だ。縮小する業界で働くことへの焦燥感とモノ作りやファッションへの熱い気持ち、新ブランド立ち上げの苦闘などをときに生々しく、けれども共感を持って描き出されたストーリーに、アパレル業界人であれば胸が熱くなるはずだ。また、MDやODM企業などアパレルビジネスの内実が丁寧かつわかりやすく描かれており、アパレルビジネス入門書としてもぜひおすすめしたい。実は作者の林田もずるさんは、某大手企業を中心にアパレル業界で約30年もの間デザイナー&ディレクターを務め、53歳で漫画家に転身した異色の経歴を持つ。全アパレル業界人必読の漫画「アパレルドッグ」の誕生秘話に迫った。

PROFILE: 林田もずる/漫画家

林田もずる/漫画家
PROFILE: 1970年生まれ、54歳。新卒で大手アパレルに就職。31歳で某有力ブランドのチーフデザイナーに。その後、複数のブランドのデザイナー・ディレクターを経て、53歳のときに「ファッションのお仕事」でちばてつや賞の一般部門準大賞を受賞。2024年7月から週刊「モーニング」で「アパレルドッグ」の連載をスタート PHOTO:HIRONORI SAKUNAGA

WWD:大手アパレルの企業デザイナーから漫画家へ。今はどんな毎日ですか?

林田もずる(以下、林田):毎日がめちゃくちゃ刺激的で楽しいですね。50代になって漫画家になり、こんな日が訪れるとは、10年前の私ならまったく予想していなかった(笑)。アパレル業界以外で働くことも、何より漫画家になっていることが、本当に驚きというか、夢みたいです。

WWD:いつから漫画家になろうと?

林田もずる(以下、林田):昔から絵を描くのは好きで、中学生くらいまでは漫画を描いていた。でも中学生、高校生くらいになると、当時は漫画好きが「ヲタク」として迫害され(笑)、音楽やファッションが「イケてる」という時代。ついそっちの方に行ってしまった(笑)。それに漫画ってスクリーントーンが1枚400〜600円もするので、限られたお小遣いの中で漫画を描くのに使うのも大変で、描かなくなってしまったんですよね。高校生以降はファッションや音楽などに夢中で、「漫画家になりたい」と思っていたこと自体、実は30年以上忘れていました。

31歳で有力ブランドのチーフデザイナーに

WWD:就職は新卒でアパレルに?

林田:そうです。新卒で大手アパレルメーカーに就職し、デザイナーとして配属。31歳では念願のチーフデザイナーになりました。

WWD:順風満帆ですね。

林田:まあ、そうとも言えますが、とにかく仕事は大変でした。そのブランドは多いときに一週間で20型くらいをデザインしていて、当時は日本でもかなりの量を生産していたので、週の前半にデザイン画を描いて、週の後半に生産担当者とふたりで工場に出張し、その場で使う糸を決めてサンプルを生産し、2時間後に上がってきたサンプルを確認&修正。そのサンプルを持ち帰ってMDが5000枚、1万枚と発注数を決め、翌週に量産して店頭に並べる、といったスケジュール。それが毎週だったので、いつも夜中の3時、4時までオフィスで働いていました。2000年代初頭まではどこのアパレル企業もそんな感じだったし、自分も30代前半で気力も体力も充実していたころので、ガンガン働いていました。平日はそんな感じで服を作っていたのに、休みの週末はまたいろいろな店舗に服を見に行っていました。まさに洋服にまみれた生活です。大変だったけど、充実していましたね。

WWD:その後は?

林田:20年近くそのブランドに在籍していましたが、そのくらい長くやっていると、ブランド自体の浮き沈みが多くて、それが一番堪えましたね。その後はいくつかのブランドのディレクターを経験して、2015年にいったん退社。その後は古巣の企業のブランドもやりつつ、フリーランスとしてさまざまなブランドのディレクションをやっていました。

50歳を超え、漫画を描くことに熱中

WWD:転機は?

林田:コロナ禍です。コロナ禍で外出できず、家にいるときに、子どもが誕生日にプレゼントした液晶タブレットで絵を描いていたのを見たんです。私自身はそれまでデザイン画もずっと手描きだったんですが、自分でも液タブを買って、初めて液タブで絵を描いてみた。これが自分でも驚くほど楽しくて。それで「クリップスタジオ」というお絵描きソフトを触ってみると漫画も描けた。そうすると、30年以上忘れていた「漫画家になりたい」という昔の自分の気持ちを思い出して、夢中になって漫画を描き始めたんです。2021年ごろです。

WWD:はじめはどんな漫画を?

林田:最初は4コマ漫画から。空いた時間を見つけては、夢中で描いていました。仕事と家事をやって、夜の空いた時間や土日に部屋に引きこもって描いていました。最初は描いているだけで満足でしたが、当然すぐに誰かに見てもらいたくなった(笑)。そこで初めてツイッター(現X)を開設し、そこで発表し、リアクションをもらったりしていました。そうこうするうちに、4コマではなく、きちんとストーリーがあるものを描くことに挑戦しよう、と。初めて描いたのは16ページの「学生バトル」物。いわゆる少年漫画です。

WWD:漫画の基礎知識はどこで?

林田:全くの素人なのでツイッターでリアクションをもらいながら、本を買ったり、YouTubeのハウツー動画を見て勉強しました。苦労したのは表情や変なポーズ、キャラクターの書き分けです。アパレルのデザイン画って基本的には人も服もかっこいいじゃないですか?でも漫画だといろいろな人が出てきて、普通のおじさんおばさんも描かないといけない。逆に服や背景を描くのはそれほど大変ではなかったです。

ツイッター以外にも、コミティアなどの同人誌イベントの、プロの編集者が見てくれる「出張編集部」にも何度か行きました。初めて描いた16ページの「処女作」も見てもらいましたが、「絵が古い」「ストーリー構成が悪い」とか、ケチョンケチョンでした。もちろん凹みましたが、プロの意見はものすごく正しくて、まったくその通りなんですよ。帰宅後にすぐに描き直してみて、すごく良くなって。やっぱりプロはすごいな、と思いました。

WWD:若いころからブランドのチーフデザイナーになり、その後も複数のブランドのディレクターも務めた。年下の編集者にけちょんけちょんに言われてプライドが傷ついたりはしなかった?

林田:めちゃくちゃ凹みはしましたが、それはなかったですね。というかアパレル時代の方が、もっと大変だったので(笑)。よくブランドの店長や、それこそMDから「こんなんじゃ売れない」「わかってない」とかズバズバよく言われていました。
(*同席した「モーニング」の担当編集者から「林田先生のハートは稀にみる強さです」と補足)

WWD:2024年1月に53歳でちばてつや賞の一般部門準大賞を受賞。働きながら、漫画はどう描いていた?

林田:朝と夜は家事・育児、日中は仕事で、夜9時から3時間くらい描いて、深夜1時には寝るという生活です。昔と違って50歳を過ぎてそんなに無理はできず、睡眠時間を削ってまでではなかったです。ただ、すでにフリーランスだったので平日でも時間の融通がきき土日も含めると週3日4〜5時間は描いていました。

WWD:連載はどう実現した?

林田:23年3月に、53歳で「モーニング」の月例賞に入賞し、一番下の名前しか出ない賞ではあるけど、初めて担当が付きました。メールを見て「来たー!」と。その前にもいくつかの出版社に持ち込んでは断られていたので、担当がつくのは本当に嬉しかったです。けっこうタイトなスケジュールでも、担当さんから「ネームのコンペがありますがやりますか?」と聞かれれば「やります!」と即答していました。そうした成果もあって24年1月にちばてつや賞準大賞を受賞し、連載の話をいただけた、という感じです。アパレル時代も、デザイナーやディレクターが止まるとその後が全部止まってしまうので、とにかく手を止めない、仕事を止めない。そして絶対に納品するっていう経験が役立ちました(笑)。

そして53歳で念願の漫画家デビュー&専業に

WWD:週刊連載のいまのスケジュールは?

林田:連載の話をきっかけに24年2月にアパレルの仕事からは足を洗い、漫画家専業になりました。以前は時間があれば外出して、ショップを見て回るのが習慣だったけど、今は座って作業することが大半です。平日は朝6時に起きて家事などを済ませると、8時から8時半くらいから漫画の仕事をスタート。アシスタントが入るときは、オンラインでつなぎながら、20時か、21時までみっちり作業をしています。ネームが遅れたり締め切りがギリギリになったりすると、23時くらいまで作業しています。

WWD:一週間単位では?

林田:1週間でだいたいサイクルが決まっていて、大体週末の2日をネームに充てていて、ネームは紙とパソコンがあればできるので、人のいない朝の時間帯を狙って近くのカフェなどに行くようにしています。そうしないと外出することがなさすぎて。平日の3〜4日は作画です。その他は週2回くらい編集者との打ち合わせが入りますね。

WWD:「アパレルドッグ」の連載で苦労していることは?

林田:展示会に行ったり、知り合いに話を聞いたりはあるものの、現在のところ、多くはストーリーなども含めて頭の中にあるものを漫画にしているような状態です。ファッションビジネスや服に関わる部分は、これまでの経験が生きています。一番大変なのが、何気なく出てくるオフィスや店舗(笑)。例えば主人公のソラトが座っている席はシマに6席あって、部長がお誕生席で…など細かく設定したつもりだったけど、1巻を出す段階で連載分を校正さんにチェックいただいた際に、矛盾が出るわ出るわ(笑)。今はかなり細かい設定資料を作って、アシスタントも含め共有していますが、それでも内装というかオフィスや店舗などを描くのはかなり苦労していますね。自動ドアの動く方向など、実は知らないことだらけ。服はあまり苦労していない、と言いたいところですが、実は校正で、シーンによって身頃が左前だったり、右前だったりを指摘されたことも。とはいえ描く際には、アシスタントさんと一緒にワイワイ話しながらやっています。アシスタントさんの存在には、そういった部分にも助けられていますね。

WWD:漫画家になって変わったことは?

林田:昨年の2月にアパレルの仕事を完全に卒業して一番の変化は、洋服を買わない人の気持ちが、ようやくわかった。それまでは、自分も周りもバンバン服を買うのが当たり前だった。今は家にいる時間が長くなり、新しい服がなくても自分自身がよくなって、ようやく「一般的な」人の気持ちや考え方が理解できた、という感じです。50を超えて、この先の医療費とかローンとか税金とか、老後の不安とかそういったことを普通に冷静に考えられるようにもなった。逆に服をバンバン買うって、「普通じゃなかったんだ!」とようやく気づきましたね。でもだからこそ、「服を買う楽しさ」「新しい服を作ること&売ることの難しさや面白さ」を、「アパレルドッグ」の主人公であるソラトたちを通じて知ってもらいたいと思っています。

登場人物が全員、アパレルビジネスにまっすぐに熱い!

WWD:主人公のソラトは仕事にまっすぐ向き合っているZ世代だが、「アパレルドッグ」には40代、50代のちょっとひねたおじさんも登場する。20年近く縮小を続けるアパレル業界でもがき続けるそんな「おじさん」たちを若いふたりが揺り動かしながら物事を進めていく展開に、読んでいて胸が熱くなった。

林田:「モーニング」読者は40代50代も多く、私もアパレル時代に「もう自分の時代じゃないのかな」とか「後輩にもっと任せなきゃ」と思ったことが何度もあった。だから、一般読者にも、そういった気持ちに共感してもらえるはず、と思ったんです。あとは、「自分は今50代だけどこんなにも楽しい!!」というのも、同世代の人に伝えたかったです。

モノ作りのためなら一肌脱ぐ工場は実体験
&できる先輩がモデルにも

WWD:他にも取引先のODMの人が最初は怒っていたのに、モノ作りへの熱意が伝わると協力的に。そんなところも「業界あるある」。実体験ですか?

林田:若い頃によく墨田区のメーカーさんに「こんなんできるわけねえだろ!」って怒られながら涙目で何度も通ってなんとかやってもらったりした経験は入っています(笑)。「アパレルドッグ」のデキる生産担当の「宮さん」は、まさに自分が一緒に仕事していたある先輩をイメージしています。いいものをつくるためなら、大変であっても一緒になってなんとかしてくれる、そんなところがアパレルの工場さんにはあります。

WWD:「アパレルドッグ」は、これまでのアパレル漫画で主役になることが多かったデザイナーやモデルではなく、一般的にはマイナーな職種であるMDが主役。デザイナーも出てくるが、生産管理やODM企業、経営管理など、いろいろな職種の人が出てくる。ただ、どのキャラクターも魅力的だ。

林田:アパレルで働いているときに「チャラチャラした格好で遅めの出社。ルーズな仕事だな」と他の業種の人からは見られているんだろうな、とは思っていました。でも「アパレルドッグ」で描いている通り、主人公でMDのソラトもそうですが、本気で洋服に対して向き合って考えてビジネスをしている。職種、あるいは企業の大小にも関わらず、みんな真剣にビジネスやファッションに向き合っています。「アパレルドッグ」ではそういった部分をきちんと描きたい。その上で、こんな楽しそうな仕事ならアパレル業界もいいじゃんって思ってくれる人が少しでも増えてほしい、そう思っています。それが30年以上、私を育ててくれたアパレル業界への恩返し。今後の展開は秘密ですが、これは揺るがずに、変わりません。ぜひこれからの「アパレルドッグ」もお楽しみに!

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大手アパレルから転身、53歳で漫画家デビュー 林田もずるが「本気で熱いアパレル漫画」を描いたワケ

PROFILE: 「アパレルドッグ」(講談社)

「アパレルドッグ」(講談社)
PROFILE: 週刊「モーニング」(毎週木曜発行)で絶賛連載中。社命でメンズブランドの立ち上げに奔走する29歳の大手アパレルMD田中ソラトを軸に、デザイナーやODM会社、宣伝、競合のグローバルブランドのMDなど、アパレル業界のさまざまな職種や人間たちを生き生きと描き出す。2月に待望の2巻が発売。全アパレル業界人必読の書だ (第一話) https://comic-days.com/episode/2550689798870437188

「モーニング」で絶賛連載中の漫画「アパレルドッグ」をご存知だろうか?29歳の大手アパレルMDである田中ソラトや新人の家入スバル(23)らがメンズブランドの立ち上げに奮闘する姿を軸に、アパレル業界のビジネスをリアルに描く物語だ。縮小する業界で働くことへの焦燥感とモノ作りやファッションへの熱い気持ち、新ブランド立ち上げの苦闘などをときに生々しく、けれども共感を持って描き出されたストーリーに、アパレル業界人であれば胸が熱くなるはずだ。また、MDやODM企業などアパレルビジネスの内実が丁寧かつわかりやすく描かれており、アパレルビジネス入門書としてもぜひおすすめしたい。実は作者の林田もずるさんは、某大手企業を中心にアパレル業界で約30年もの間デザイナー&ディレクターを務め、53歳で漫画家に転身した異色の経歴を持つ。全アパレル業界人必読の漫画「アパレルドッグ」の誕生秘話に迫った。

PROFILE: 林田もずる/漫画家

林田もずる/漫画家
PROFILE: 1970年生まれ、54歳。新卒で大手アパレルに就職。31歳で某有力ブランドのチーフデザイナーに。その後、複数のブランドのデザイナー・ディレクターを経て、53歳のときに「ファッションのお仕事」でちばてつや賞の一般部門準大賞を受賞。2024年7月から週刊「モーニング」で「アパレルドッグ」の連載をスタート PHOTO:HIRONORI SAKUNAGA

WWD:大手アパレルの企業デザイナーから漫画家へ。今はどんな毎日ですか?

林田もずる(以下、林田):毎日がめちゃくちゃ刺激的で楽しいですね。50代になって漫画家になり、こんな日が訪れるとは、10年前の私ならまったく予想していなかった(笑)。アパレル業界以外で働くことも、何より漫画家になっていることが、本当に驚きというか、夢みたいです。

WWD:いつから漫画家になろうと?

林田もずる(以下、林田):昔から絵を描くのは好きで、中学生くらいまでは漫画を描いていた。でも中学生、高校生くらいになると、当時は漫画好きが「ヲタク」として迫害され(笑)、音楽やファッションが「イケてる」という時代。ついそっちの方に行ってしまった(笑)。それに漫画ってスクリーントーンが1枚400〜600円もするので、限られたお小遣いの中で漫画を描くのに使うのも大変で、描かなくなってしまったんですよね。高校生以降はファッションや音楽などに夢中で、「漫画家になりたい」と思っていたこと自体、実は30年以上忘れていました。

31歳で有力ブランドのチーフデザイナーに

WWD:就職は新卒でアパレルに?

林田:そうです。新卒で大手アパレルメーカーに就職し、デザイナーとして配属。31歳では念願のチーフデザイナーになりました。

WWD:順風満帆ですね。

林田:まあ、そうとも言えますが、とにかく仕事は大変でした。そのブランドは多いときに一週間で20型くらいをデザインしていて、当時は日本でもかなりの量を生産していたので、週の前半にデザイン画を描いて、週の後半に生産担当者とふたりで工場に出張し、その場で使う糸を決めてサンプルを生産し、2時間後に上がってきたサンプルを確認&修正。そのサンプルを持ち帰ってMDが5000枚、1万枚と発注数を決め、翌週に量産して店頭に並べる、といったスケジュール。それが毎週だったので、いつも夜中の3時、4時までオフィスで働いていました。2000年代初頭まではどこのアパレル企業もそんな感じだったし、自分も30代前半で気力も体力も充実していたころので、ガンガン働いていました。平日はそんな感じで服を作っていたのに、休みの週末はまたいろいろな店舗に服を見に行っていました。まさに洋服にまみれた生活です。大変だったけど、充実していましたね。

WWD:その後は?

林田:20年近くそのブランドに在籍していましたが、そのくらい長くやっていると、ブランド自体の浮き沈みが多くて、それが一番堪えましたね。その後はいくつかのブランドのディレクターを経験して、2015年にいったん退社。その後は古巣の企業のブランドもやりつつ、フリーランスとしてさまざまなブランドのディレクションをやっていました。

50歳を超え、漫画を描くことに熱中

WWD:転機は?

林田:コロナ禍です。コロナ禍で外出できず、家にいるときに、子どもが誕生日にプレゼントした液晶タブレットで絵を描いていたのを見たんです。私自身はそれまでデザイン画もずっと手描きだったんですが、自分でも液タブを買って、初めて液タブで絵を描いてみた。これが自分でも驚くほど楽しくて。それで「クリップスタジオ」というお絵描きソフトを触ってみると漫画も描けた。そうすると、30年以上忘れていた「漫画家になりたい」という昔の自分の気持ちを思い出して、夢中になって漫画を描き始めたんです。2021年ごろです。

WWD:はじめはどんな漫画を?

林田:最初は4コマ漫画から。空いた時間を見つけては、夢中で描いていました。仕事と家事をやって、夜の空いた時間や土日に部屋に引きこもって描いていました。最初は描いているだけで満足でしたが、当然すぐに誰かに見てもらいたくなった(笑)。そこで初めてツイッター(現X)を開設し、そこで発表し、リアクションをもらったりしていました。そうこうするうちに、4コマではなく、きちんとストーリーがあるものを描くことに挑戦しよう、と。初めて描いたのは16ページの「学生バトル」物。いわゆる少年漫画です。

WWD:漫画の基礎知識はどこで?

林田:全くの素人なのでツイッターでリアクションをもらいながら、本を買ったり、YouTubeのハウツー動画を見て勉強しました。苦労したのは表情や変なポーズ、キャラクターの書き分けです。アパレルのデザイン画って基本的には人も服もかっこいいじゃないですか?でも漫画だといろいろな人が出てきて、普通のおじさんおばさんも描かないといけない。逆に服や背景を描くのはそれほど大変ではなかったです。

ツイッター以外にも、コミティアなどの同人誌イベントの、プロの編集者が見てくれる「出張編集部」にも何度か行きました。初めて描いた16ページの「処女作」も見てもらいましたが、「絵が古い」「ストーリー構成が悪い」とか、ケチョンケチョンでした。もちろん凹みましたが、プロの意見はものすごく正しくて、まったくその通りなんですよ。帰宅後にすぐに描き直してみて、すごく良くなって。やっぱりプロはすごいな、と思いました。

WWD:若いころからブランドのチーフデザイナーになり、その後も複数のブランドのディレクターも務めた。年下の編集者にけちょんけちょんに言われてプライドが傷ついたりはしなかった?

林田:めちゃくちゃ凹みはしましたが、それはなかったですね。というかアパレル時代の方が、もっと大変だったので(笑)。よくブランドの店長や、それこそMDから「こんなんじゃ売れない」「わかってない」とかズバズバよく言われていました。
(*同席した「モーニング」の担当編集者から「林田先生のハートは稀にみる強さです」と補足)

WWD:2024年1月に53歳でちばてつや賞の一般部門準大賞を受賞。働きながら、漫画はどう描いていた?

林田:朝と夜は家事・育児、日中は仕事で、夜9時から3時間くらい描いて、深夜1時には寝るという生活です。昔と違って50歳を過ぎてそんなに無理はできず、睡眠時間を削ってまでではなかったです。ただ、すでにフリーランスだったので平日でも時間の融通がきき土日も含めると週3日4〜5時間は描いていました。

WWD:連載はどう実現した?

林田:23年3月に、53歳で「モーニング」の月例賞に入賞し、一番下の名前しか出ない賞ではあるけど、初めて担当が付きました。メールを見て「来たー!」と。その前にもいくつかの出版社に持ち込んでは断られていたので、担当がつくのは本当に嬉しかったです。けっこうタイトなスケジュールでも、担当さんから「ネームのコンペがありますがやりますか?」と聞かれれば「やります!」と即答していました。そうした成果もあって24年1月にちばてつや賞準大賞を受賞し、連載の話をいただけた、という感じです。アパレル時代も、デザイナーやディレクターが止まるとその後が全部止まってしまうので、とにかく手を止めない、仕事を止めない。そして絶対に納品するっていう経験が役立ちました(笑)。

そして53歳で念願の漫画家デビュー&専業に

WWD:週刊連載のいまのスケジュールは?

林田:連載の話をきっかけに24年2月にアパレルの仕事からは足を洗い、漫画家専業になりました。以前は時間があれば外出して、ショップを見て回るのが習慣だったけど、今は座って作業することが大半です。平日は朝6時に起きて家事などを済ませると、8時から8時半くらいから漫画の仕事をスタート。アシスタントが入るときは、オンラインでつなぎながら、20時か、21時までみっちり作業をしています。ネームが遅れたり締め切りがギリギリになったりすると、23時くらいまで作業しています。

WWD:一週間単位では?

林田:1週間でだいたいサイクルが決まっていて、大体週末の2日をネームに充てていて、ネームは紙とパソコンがあればできるので、人のいない朝の時間帯を狙って近くのカフェなどに行くようにしています。そうしないと外出することがなさすぎて。平日の3〜4日は作画です。その他は週2回くらい編集者との打ち合わせが入りますね。

WWD:「アパレルドッグ」の連載で苦労していることは?

林田:展示会に行ったり、知り合いに話を聞いたりはあるものの、現在のところ、多くはストーリーなども含めて頭の中にあるものを漫画にしているような状態です。ファッションビジネスや服に関わる部分は、これまでの経験が生きています。一番大変なのが、何気なく出てくるオフィスや店舗(笑)。例えば主人公のソラトが座っている席はシマに6席あって、部長がお誕生席で…など細かく設定したつもりだったけど、1巻を出す段階で連載分を校正さんにチェックいただいた際に、矛盾が出るわ出るわ(笑)。今はかなり細かい設定資料を作って、アシスタントも含め共有していますが、それでも内装というかオフィスや店舗などを描くのはかなり苦労していますね。自動ドアの動く方向など、実は知らないことだらけ。服はあまり苦労していない、と言いたいところですが、実は校正で、シーンによって身頃が左前だったり、右前だったりを指摘されたことも。とはいえ描く際には、アシスタントさんと一緒にワイワイ話しながらやっています。アシスタントさんの存在には、そういった部分にも助けられていますね。

WWD:漫画家になって変わったことは?

林田:昨年の2月にアパレルの仕事を完全に卒業して一番の変化は、洋服を買わない人の気持ちが、ようやくわかった。それまでは、自分も周りもバンバン服を買うのが当たり前だった。今は家にいる時間が長くなり、新しい服がなくても自分自身がよくなって、ようやく「一般的な」人の気持ちや考え方が理解できた、という感じです。50を超えて、この先の医療費とかローンとか税金とか、老後の不安とかそういったことを普通に冷静に考えられるようにもなった。逆に服をバンバン買うって、「普通じゃなかったんだ!」とようやく気づきましたね。でもだからこそ、「服を買う楽しさ」「新しい服を作ること&売ることの難しさや面白さ」を、「アパレルドッグ」の主人公であるソラトたちを通じて知ってもらいたいと思っています。

登場人物が全員、アパレルビジネスにまっすぐに熱い!

WWD:主人公のソラトは仕事にまっすぐ向き合っているZ世代だが、「アパレルドッグ」には40代、50代のちょっとひねたおじさんも登場する。20年近く縮小を続けるアパレル業界でもがき続けるそんな「おじさん」たちを若いふたりが揺り動かしながら物事を進めていく展開に、読んでいて胸が熱くなった。

林田:「モーニング」読者は40代50代も多く、私もアパレル時代に「もう自分の時代じゃないのかな」とか「後輩にもっと任せなきゃ」と思ったことが何度もあった。だから、一般読者にも、そういった気持ちに共感してもらえるはず、と思ったんです。あとは、「自分は今50代だけどこんなにも楽しい!!」というのも、同世代の人に伝えたかったです。

モノ作りのためなら一肌脱ぐ工場は実体験
&できる先輩がモデルにも

WWD:他にも取引先のODMの人が最初は怒っていたのに、モノ作りへの熱意が伝わると協力的に。そんなところも「業界あるある」。実体験ですか?

林田:若い頃によく墨田区のメーカーさんに「こんなんできるわけねえだろ!」って怒られながら涙目で何度も通ってなんとかやってもらったりした経験は入っています(笑)。「アパレルドッグ」のデキる生産担当の「宮さん」は、まさに自分が一緒に仕事していたある先輩をイメージしています。いいものをつくるためなら、大変であっても一緒になってなんとかしてくれる、そんなところがアパレルの工場さんにはあります。

WWD:「アパレルドッグ」は、これまでのアパレル漫画で主役になることが多かったデザイナーやモデルではなく、一般的にはマイナーな職種であるMDが主役。デザイナーも出てくるが、生産管理やODM企業、経営管理など、いろいろな職種の人が出てくる。ただ、どのキャラクターも魅力的だ。

林田:アパレルで働いているときに「チャラチャラした格好で遅めの出社。ルーズな仕事だな」と他の業種の人からは見られているんだろうな、とは思っていました。でも「アパレルドッグ」で描いている通り、主人公でMDのソラトもそうですが、本気で洋服に対して向き合って考えてビジネスをしている。職種、あるいは企業の大小にも関わらず、みんな真剣にビジネスやファッションに向き合っています。「アパレルドッグ」ではそういった部分をきちんと描きたい。その上で、こんな楽しそうな仕事ならアパレル業界もいいじゃんって思ってくれる人が少しでも増えてほしい、そう思っています。それが30年以上、私を育ててくれたアパレル業界への恩返し。今後の展開は秘密ですが、これは揺るがずに、変わりません。ぜひこれからの「アパレルドッグ」もお楽しみに!

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大手アパレルから転身、53歳で漫画家デビュー 林田もずるが「本気で熱いアパレル漫画」を描いたワケ

PROFILE: 「アパレルドッグ」(講談社)

「アパレルドッグ」(講談社)
PROFILE: 週刊「モーニング」(毎週木曜発行)で絶賛連載中。社命でメンズブランドの立ち上げに奔走する29歳の大手アパレルMD田中ソラトを軸に、デザイナーやODM会社、宣伝、競合のグローバルブランドのMDなど、アパレル業界のさまざまな職種や人間たちを生き生きと描き出す。2月に待望の2巻が発売。全アパレル業界人必読の書だ (第一話) https://comic-days.com/episode/2550689798870437188

「モーニング」で絶賛連載中の漫画「アパレルドッグ」をご存知だろうか?29歳の大手アパレルMDである田中ソラトや新人の家入スバル(23)らがメンズブランドの立ち上げに奮闘する姿を軸に、アパレル業界のビジネスをリアルに描く物語だ。縮小する業界で働くことへの焦燥感とモノ作りやファッションへの熱い気持ち、新ブランド立ち上げの苦闘などをときに生々しく、けれども共感を持って描き出されたストーリーに、アパレル業界人であれば胸が熱くなるはずだ。また、MDやODM企業などアパレルビジネスの内実が丁寧かつわかりやすく描かれており、アパレルビジネス入門書としてもぜひおすすめしたい。実は作者の林田もずるさんは、某大手企業を中心にアパレル業界で約30年もの間デザイナー&ディレクターを務め、53歳で漫画家に転身した異色の経歴を持つ。全アパレル業界人必読の漫画「アパレルドッグ」の誕生秘話に迫った。

PROFILE: 林田もずる/漫画家

林田もずる/漫画家
PROFILE: 1970年生まれ、54歳。新卒で大手アパレルに就職。31歳で某有力ブランドのチーフデザイナーに。その後、複数のブランドのデザイナー・ディレクターを経て、53歳のときに「ファッションのお仕事」でちばてつや賞の一般部門準大賞を受賞。2024年7月から週刊「モーニング」で「アパレルドッグ」の連載をスタート PHOTO:HIRONORI SAKUNAGA

WWD:大手アパレルの企業デザイナーから漫画家へ。今はどんな毎日ですか?

林田もずる(以下、林田):毎日がめちゃくちゃ刺激的で楽しいですね。50代になって漫画家になり、こんな日が訪れるとは、10年前の私ならまったく予想していなかった(笑)。アパレル業界以外で働くことも、何より漫画家になっていることが、本当に驚きというか、夢みたいです。

WWD:いつから漫画家になろうと?

林田もずる(以下、林田):昔から絵を描くのは好きで、中学生くらいまでは漫画を描いていた。でも中学生、高校生くらいになると、当時は漫画好きが「ヲタク」として迫害され(笑)、音楽やファッションが「イケてる」という時代。ついそっちの方に行ってしまった(笑)。それに漫画ってスクリーントーンが1枚400〜600円もするので、限られたお小遣いの中で漫画を描くのに使うのも大変で、描かなくなってしまったんですよね。高校生以降はファッションや音楽などに夢中で、「漫画家になりたい」と思っていたこと自体、実は30年以上忘れていました。

31歳で有力ブランドのチーフデザイナーに

WWD:就職は新卒でアパレルに?

林田:そうです。新卒で大手アパレルメーカーに就職し、デザイナーとして配属。31歳では念願のチーフデザイナーになりました。

WWD:順風満帆ですね。

林田:まあ、そうとも言えますが、とにかく仕事は大変でした。そのブランドは多いときに一週間で20型くらいをデザインしていて、当時は日本でもかなりの量を生産していたので、週の前半にデザイン画を描いて、週の後半に生産担当者とふたりで工場に出張し、その場で使う糸を決めてサンプルを生産し、2時間後に上がってきたサンプルを確認&修正。そのサンプルを持ち帰ってMDが5000枚、1万枚と発注数を決め、翌週に量産して店頭に並べる、といったスケジュール。それが毎週だったので、いつも夜中の3時、4時までオフィスで働いていました。2000年代初頭まではどこのアパレル企業もそんな感じだったし、自分も30代前半で気力も体力も充実していたころので、ガンガン働いていました。平日はそんな感じで服を作っていたのに、休みの週末はまたいろいろな店舗に服を見に行っていました。まさに洋服にまみれた生活です。大変だったけど、充実していましたね。

WWD:その後は?

林田:20年近くそのブランドに在籍していましたが、そのくらい長くやっていると、ブランド自体の浮き沈みが多くて、それが一番堪えましたね。その後はいくつかのブランドのディレクターを経験して、2015年にいったん退社。その後は古巣の企業のブランドもやりつつ、フリーランスとしてさまざまなブランドのディレクションをやっていました。

50歳を超え、漫画を描くことに熱中

WWD:転機は?

林田:コロナ禍です。コロナ禍で外出できず、家にいるときに、子どもが誕生日にプレゼントした液晶タブレットで絵を描いていたのを見たんです。私自身はそれまでデザイン画もずっと手描きだったんですが、自分でも液タブを買って、初めて液タブで絵を描いてみた。これが自分でも驚くほど楽しくて。それで「クリップスタジオ」というお絵描きソフトを触ってみると漫画も描けた。そうすると、30年以上忘れていた「漫画家になりたい」という昔の自分の気持ちを思い出して、夢中になって漫画を描き始めたんです。2021年ごろです。

WWD:はじめはどんな漫画を?

林田:最初は4コマ漫画から。空いた時間を見つけては、夢中で描いていました。仕事と家事をやって、夜の空いた時間や土日に部屋に引きこもって描いていました。最初は描いているだけで満足でしたが、当然すぐに誰かに見てもらいたくなった(笑)。そこで初めてツイッター(現X)を開設し、そこで発表し、リアクションをもらったりしていました。そうこうするうちに、4コマではなく、きちんとストーリーがあるものを描くことに挑戦しよう、と。初めて描いたのは16ページの「学生バトル」物。いわゆる少年漫画です。

WWD:漫画の基礎知識はどこで?

林田:全くの素人なのでツイッターでリアクションをもらいながら、本を買ったり、YouTubeのハウツー動画を見て勉強しました。苦労したのは表情や変なポーズ、キャラクターの書き分けです。アパレルのデザイン画って基本的には人も服もかっこいいじゃないですか?でも漫画だといろいろな人が出てきて、普通のおじさんおばさんも描かないといけない。逆に服や背景を描くのはそれほど大変ではなかったです。

ツイッター以外にも、コミティアなどの同人誌イベントの、プロの編集者が見てくれる「出張編集部」にも何度か行きました。初めて描いた16ページの「処女作」も見てもらいましたが、「絵が古い」「ストーリー構成が悪い」とか、ケチョンケチョンでした。もちろん凹みましたが、プロの意見はものすごく正しくて、まったくその通りなんですよ。帰宅後にすぐに描き直してみて、すごく良くなって。やっぱりプロはすごいな、と思いました。

WWD:若いころからブランドのチーフデザイナーになり、その後も複数のブランドのディレクターも務めた。年下の編集者にけちょんけちょんに言われてプライドが傷ついたりはしなかった?

林田:めちゃくちゃ凹みはしましたが、それはなかったですね。というかアパレル時代の方が、もっと大変だったので(笑)。よくブランドの店長や、それこそMDから「こんなんじゃ売れない」「わかってない」とかズバズバよく言われていました。
(*同席した「モーニング」の担当編集者から「林田先生のハートは稀にみる強さです」と補足)

WWD:2024年1月に53歳でちばてつや賞の一般部門準大賞を受賞。働きながら、漫画はどう描いていた?

林田:朝と夜は家事・育児、日中は仕事で、夜9時から3時間くらい描いて、深夜1時には寝るという生活です。昔と違って50歳を過ぎてそんなに無理はできず、睡眠時間を削ってまでではなかったです。ただ、すでにフリーランスだったので平日でも時間の融通がきき土日も含めると週3日4〜5時間は描いていました。

WWD:連載はどう実現した?

林田:23年3月に、53歳で「モーニング」の月例賞に入賞し、一番下の名前しか出ない賞ではあるけど、初めて担当が付きました。メールを見て「来たー!」と。その前にもいくつかの出版社に持ち込んでは断られていたので、担当がつくのは本当に嬉しかったです。けっこうタイトなスケジュールでも、担当さんから「ネームのコンペがありますがやりますか?」と聞かれれば「やります!」と即答していました。そうした成果もあって24年1月にちばてつや賞準大賞を受賞し、連載の話をいただけた、という感じです。アパレル時代も、デザイナーやディレクターが止まるとその後が全部止まってしまうので、とにかく手を止めない、仕事を止めない。そして絶対に納品するっていう経験が役立ちました(笑)。

そして53歳で念願の漫画家デビュー&専業に

WWD:週刊連載のいまのスケジュールは?

林田:連載の話をきっかけに24年2月にアパレルの仕事からは足を洗い、漫画家専業になりました。以前は時間があれば外出して、ショップを見て回るのが習慣だったけど、今は座って作業することが大半です。平日は朝6時に起きて家事などを済ませると、8時から8時半くらいから漫画の仕事をスタート。アシスタントが入るときは、オンラインでつなぎながら、20時か、21時までみっちり作業をしています。ネームが遅れたり締め切りがギリギリになったりすると、23時くらいまで作業しています。

WWD:一週間単位では?

林田:1週間でだいたいサイクルが決まっていて、大体週末の2日をネームに充てていて、ネームは紙とパソコンがあればできるので、人のいない朝の時間帯を狙って近くのカフェなどに行くようにしています。そうしないと外出することがなさすぎて。平日の3〜4日は作画です。その他は週2回くらい編集者との打ち合わせが入りますね。

WWD:「アパレルドッグ」の連載で苦労していることは?

林田:展示会に行ったり、知り合いに話を聞いたりはあるものの、現在のところ、多くはストーリーなども含めて頭の中にあるものを漫画にしているような状態です。ファッションビジネスや服に関わる部分は、これまでの経験が生きています。一番大変なのが、何気なく出てくるオフィスや店舗(笑)。例えば主人公のソラトが座っている席はシマに6席あって、部長がお誕生席で…など細かく設定したつもりだったけど、1巻を出す段階で連載分を校正さんにチェックいただいた際に、矛盾が出るわ出るわ(笑)。今はかなり細かい設定資料を作って、アシスタントも含め共有していますが、それでも内装というかオフィスや店舗などを描くのはかなり苦労していますね。自動ドアの動く方向など、実は知らないことだらけ。服はあまり苦労していない、と言いたいところですが、実は校正で、シーンによって身頃が左前だったり、右前だったりを指摘されたことも。とはいえ描く際には、アシスタントさんと一緒にワイワイ話しながらやっています。アシスタントさんの存在には、そういった部分にも助けられていますね。

WWD:漫画家になって変わったことは?

林田:昨年の2月にアパレルの仕事を完全に卒業して一番の変化は、洋服を買わない人の気持ちが、ようやくわかった。それまでは、自分も周りもバンバン服を買うのが当たり前だった。今は家にいる時間が長くなり、新しい服がなくても自分自身がよくなって、ようやく「一般的な」人の気持ちや考え方が理解できた、という感じです。50を超えて、この先の医療費とかローンとか税金とか、老後の不安とかそういったことを普通に冷静に考えられるようにもなった。逆に服をバンバン買うって、「普通じゃなかったんだ!」とようやく気づきましたね。でもだからこそ、「服を買う楽しさ」「新しい服を作ること&売ることの難しさや面白さ」を、「アパレルドッグ」の主人公であるソラトたちを通じて知ってもらいたいと思っています。

登場人物が全員、アパレルビジネスにまっすぐに熱い!

WWD:主人公のソラトは仕事にまっすぐ向き合っているZ世代だが、「アパレルドッグ」には40代、50代のちょっとひねたおじさんも登場する。20年近く縮小を続けるアパレル業界でもがき続けるそんな「おじさん」たちを若いふたりが揺り動かしながら物事を進めていく展開に、読んでいて胸が熱くなった。

林田:「モーニング」読者は40代50代も多く、私もアパレル時代に「もう自分の時代じゃないのかな」とか「後輩にもっと任せなきゃ」と思ったことが何度もあった。だから、一般読者にも、そういった気持ちに共感してもらえるはず、と思ったんです。あとは、「自分は今50代だけどこんなにも楽しい!!」というのも、同世代の人に伝えたかったです。

モノ作りのためなら一肌脱ぐ工場は実体験
&できる先輩がモデルにも

WWD:他にも取引先のODMの人が最初は怒っていたのに、モノ作りへの熱意が伝わると協力的に。そんなところも「業界あるある」。実体験ですか?

林田:若い頃によく墨田区のメーカーさんに「こんなんできるわけねえだろ!」って怒られながら涙目で何度も通ってなんとかやってもらったりした経験は入っています(笑)。「アパレルドッグ」のデキる生産担当の「宮さん」は、まさに自分が一緒に仕事していたある先輩をイメージしています。いいものをつくるためなら、大変であっても一緒になってなんとかしてくれる、そんなところがアパレルの工場さんにはあります。

WWD:「アパレルドッグ」は、これまでのアパレル漫画で主役になることが多かったデザイナーやモデルではなく、一般的にはマイナーな職種であるMDが主役。デザイナーも出てくるが、生産管理やODM企業、経営管理など、いろいろな職種の人が出てくる。ただ、どのキャラクターも魅力的だ。

林田:アパレルで働いているときに「チャラチャラした格好で遅めの出社。ルーズな仕事だな」と他の業種の人からは見られているんだろうな、とは思っていました。でも「アパレルドッグ」で描いている通り、主人公でMDのソラトもそうですが、本気で洋服に対して向き合って考えてビジネスをしている。職種、あるいは企業の大小にも関わらず、みんな真剣にビジネスやファッションに向き合っています。「アパレルドッグ」ではそういった部分をきちんと描きたい。その上で、こんな楽しそうな仕事ならアパレル業界もいいじゃんって思ってくれる人が少しでも増えてほしい、そう思っています。それが30年以上、私を育ててくれたアパレル業界への恩返し。今後の展開は秘密ですが、これは揺るがずに、変わりません。ぜひこれからの「アパレルドッグ」もお楽しみに!

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「ルイ・ヴィトン」は昔の駅舎でショー開催 旅立ちや再会、帰郷、別離が喚起する感情をミックス

「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は、2025-26年秋冬コレクションをパリ北駅に隣接する昔の駅舎で開催した。会場は30年ほど前まで、オランダ・アムステルダムなどに向かう列車の発着駅だったという。旅の必需品だったトランクを発祥とするメゾンらしい舞台だ。

ゆえに「ルイ・ヴィトン」のニコラ・ジェスキエール(Nicolas Ghesquiere)=ウィメンズ・アーティスティック・ディレクターは、誰よりも旅について深く考えているのだろう。ニコラは今シーズン、駅のホームに渦巻くあらゆる感情、例えば旅立ちへの期待や愛する人と再会した喜び、帰郷の安らぎ、別離の悲しみなどに着目。昔から変わることのない、駅を行き交う人たちの千差万別な感情を得意のハイパーミックスなスタイルへと発展させた。ニコラは、「今は皆にストーリーを語りかけ、共感してもらうことが大事。駅舎で経験する気持ちにフォーカスしたのは、ブランドのDNAを意識しただけでなく、皆が共感できるから。コレクションの可能性を拡張できるのではないか?」と考えた。彼は、デザインチームと駅でのシーンが印象的な映画やドラマを分かち合ったという。チームが薦めた映画には、「ハリーポッター」もあった。

さまざまな感情が渦巻くよう、コレクションには異素材と相反するスタイルが同居する。ファーストルックは、リボンをあしらったベロアのシャツと、PVCのようなトレンチコートのスタイル。ベロアのシャツは60年代風のレトロな色合いでまだらに彩色。一方のトレンチコートは黒一色のモードでレトロスペクティブな未来感を漂わせる。ベロアとPVC、カラフルとオールブラック、レトロとフューチャー、そんなミックス感が楽しい。

これから気候まで異なる新天地に向かうのか?それとも、到着した目的地では天気まですっかり様変わりしていたのか?旅の必需品とも言える羽織ったり、被ったり、肩で留めたりのコートは、今シーズンのキーアイテム。雨風をしのぐ機能性素材のアノラックも欠かせないが、いずれもベロアやスパンコールのリボン付きブラウスやプリーツを施したビクトリアン調のつけ襟など真逆のテイストのアイテムと合わせる。

帽子は、ベレーからブリムの大きなバケットハット、そして北国を思わせるモヘアニットのビーニー、ヘアターバンとバリエーション豊か。世界各国のヘッドピースが大集合したかのようだ。同じく足元もサンダルからスニーカー、チャンキーヒールのパンプス、シープレザーのブーツなど、多種多様に揃えた。バッグも、注目は“ダミエ”のボディバッグだが、トランクからカメラバッグ、ボストンなど、旅行のお供が勢揃いする。

あらゆる感情が渦巻くさまざまなスタイルと、世界各国の伝統的な衣装に通じるアイテムの融合は、「ルイ・ヴィトン」というブランドが彩ってきた旅の数はもちろん、ニコラ・ジェスキエールの造詣の深さの賜物だろう。そう言えば「ルイ・ヴィトン」を擁するLVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)は最近、オリエントエクスプレス(ORIENT EXPRESS)などを擁するフランスのホテルグループ大手アコー(ACCOR SA)と戦略的パートナーシップ契約を締結したばかり。今後も旅を彩り、そのスタイルを拡張してくれそうだ。と同時に、こうしたニュースをコレクションで増幅できるからこそ、デザイナー交代劇が続く中、ニコラと「ルイ・ヴィトン」は蜜月関係を維持できるのだろうと思う。

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「ルイ・ヴィトン」は昔の駅舎でショー開催 旅立ちや再会、帰郷、別離が喚起する感情をミックス

「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は、2025-26年秋冬コレクションをパリ北駅に隣接する昔の駅舎で開催した。会場は30年ほど前まで、オランダ・アムステルダムなどに向かう列車の発着駅だったという。旅の必需品だったトランクを発祥とするメゾンらしい舞台だ。

ゆえに「ルイ・ヴィトン」のニコラ・ジェスキエール(Nicolas Ghesquiere)=ウィメンズ・アーティスティック・ディレクターは、誰よりも旅について深く考えているのだろう。ニコラは今シーズン、駅のホームに渦巻くあらゆる感情、例えば旅立ちへの期待や愛する人と再会した喜び、帰郷の安らぎ、別離の悲しみなどに着目。昔から変わることのない、駅を行き交う人たちの千差万別な感情を得意のハイパーミックスなスタイルへと発展させた。ニコラは、「今は皆にストーリーを語りかけ、共感してもらうことが大事。駅舎で経験する気持ちにフォーカスしたのは、ブランドのDNAを意識しただけでなく、皆が共感できるから。コレクションの可能性を拡張できるのではないか?」と考えた。彼は、デザインチームと駅でのシーンが印象的な映画やドラマを分かち合ったという。チームが薦めた映画には、「ハリーポッター」もあった。

さまざまな感情が渦巻くよう、コレクションには異素材と相反するスタイルが同居する。ファーストルックは、リボンをあしらったベロアのシャツと、PVCのようなトレンチコートのスタイル。ベロアのシャツは60年代風のレトロな色合いでまだらに彩色。一方のトレンチコートは黒一色のモードでレトロスペクティブな未来感を漂わせる。ベロアとPVC、カラフルとオールブラック、レトロとフューチャー、そんなミックス感が楽しい。

これから気候まで異なる新天地に向かうのか?それとも、到着した目的地では天気まですっかり様変わりしていたのか?旅の必需品とも言える羽織ったり、被ったり、肩で留めたりのコートは、今シーズンのキーアイテム。雨風をしのぐ機能性素材のアノラックも欠かせないが、いずれもベロアやスパンコールのリボン付きブラウスやプリーツを施したビクトリアン調のつけ襟など真逆のテイストのアイテムと合わせる。

帽子は、ベレーからブリムの大きなバケットハット、そして北国を思わせるモヘアニットのビーニー、ヘアターバンとバリエーション豊か。世界各国のヘッドピースが大集合したかのようだ。同じく足元もサンダルからスニーカー、チャンキーヒールのパンプス、シープレザーのブーツなど、多種多様に揃えた。バッグも、注目は“ダミエ”のボディバッグだが、トランクからカメラバッグ、ボストンなど、旅行のお供が勢揃いする。

あらゆる感情が渦巻くさまざまなスタイルと、世界各国の伝統的な衣装に通じるアイテムの融合は、「ルイ・ヴィトン」というブランドが彩ってきた旅の数はもちろん、ニコラ・ジェスキエールの造詣の深さの賜物だろう。そう言えば「ルイ・ヴィトン」を擁するLVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)は最近、オリエントエクスプレス(ORIENT EXPRESS)などを擁するフランスのホテルグループ大手アコー(ACCOR SA)と戦略的パートナーシップ契約を締結したばかり。今後も旅を彩り、そのスタイルを拡張してくれそうだ。と同時に、こうしたニュースをコレクションで増幅できるからこそ、デザイナー交代劇が続く中、ニコラと「ルイ・ヴィトン」は蜜月関係を維持できるのだろうと思う。

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【スナップ】春風を誘い込む「シャネル」来場者 ツイードを軸に甘辛ミックスのスタイリングで魅せる

「シャネル(CHANEL)」は3月11日(現地時間)、パリで2025-26年秋冬コレクションを発表した。ショー会場であるグラン・パレには、今季も同ブランドのアイコンであるツイードアイテムをまとった来場者で賑わいを見せた。ツイードジャケットは、テーラードからノーカラー、サファリ風まで。オーバーサイズもあれば、ウエストが絞られたペプラムデザインもあり、豊かな創造性によって生まれたバリエーションの幅広さを示す。ブラックからホワイトも多いが、今回は桜を思わせる淡いピンクが目立ち、花のコサージュにフェザーやファーの装飾も相まって、春らしい軽やかなムードを醸し出していた。

バッグでは、レザーからツイード、総スパンコールまで多彩なバリエーションがそろうアイコンの“マトラッセ“が圧倒的に高い支持を得ている。その次に愛用者が多いのは、巾着型のチェーンバッグ“シャネル 22”。スナップ常連のファッション愛好家ババニ・シスターズを含む上顧客は、生産数の極めて少ない、もしくはユニークピースのオブジェのようなバッグで装いに遊び心をプラスした。

リラックス感のあるワイドジーンズやエッジの利いたサングラス、ボーイッシュなバミューダパンツなどが、甘美なスタイルのスパイスとなり、可憐なだけではなく芯の強い自立した女性像という同ブランドの美学を体現していた。

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【スナップ】春風を誘い込む「シャネル」来場者 ツイードを軸に甘辛ミックスのスタイリングで魅せる

「シャネル(CHANEL)」は3月11日(現地時間)、パリで2025-26年秋冬コレクションを発表した。ショー会場であるグラン・パレには、今季も同ブランドのアイコンであるツイードアイテムをまとった来場者で賑わいを見せた。ツイードジャケットは、テーラードからノーカラー、サファリ風まで。オーバーサイズもあれば、ウエストが絞られたペプラムデザインもあり、豊かな創造性によって生まれたバリエーションの幅広さを示す。ブラックからホワイトも多いが、今回は桜を思わせる淡いピンクが目立ち、花のコサージュにフェザーやファーの装飾も相まって、春らしい軽やかなムードを醸し出していた。

バッグでは、レザーからツイード、総スパンコールまで多彩なバリエーションがそろうアイコンの“マトラッセ“が圧倒的に高い支持を得ている。その次に愛用者が多いのは、巾着型のチェーンバッグ“シャネル 22”。スナップ常連のファッション愛好家ババニ・シスターズを含む上顧客は、生産数の極めて少ない、もしくはユニークピースのオブジェのようなバッグで装いに遊び心をプラスした。

リラックス感のあるワイドジーンズやエッジの利いたサングラス、ボーイッシュなバミューダパンツなどが、甘美なスタイルのスパイスとなり、可憐なだけではなく芯の強い自立した女性像という同ブランドの美学を体現していた。

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「ユニクロ」タマタカ店がロンハーマンとコラボしたTシャツ即日完売で急きょ追加生産 1人5点まで受注開始

「ユニクロ(UNIQLO)」は、3月20日にオープンした「ユニクロ」タマタカ店限定で発売したロンハーマン(RON HERMAN)とコラボレーションしたTシャツが即日完売したことを受け、追加生産を行うことを発表した。3月21~28日までの期間、玉川髙島屋S・C 南館 1階プラザ口で、1人5点まで受注を受け付け、5月以降に商品を購入できる。受付をした全ての分を用意するという。なお、電話での注文は不可。オンラインストアでの販売はない。

受注詳細

■受注受け付け

日程:3月21~28日
時間:10:00~19:00
場所:玉川髙島屋S・C 南館 1階プラザ口
住所:東京都世田谷区玉川3-17-1
※電話での注文は不可

■「ユニクロ」タマタカ店

場所:玉川高島屋S・C 南館 4階
住所:東京都世田谷区玉川3-17-1

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高橋アランがトライ 自分のリズムを整える「バウム」の“ウェルネス リチュアル(瞑想)”

スキン&マインドブランド「バウム(BAUM)」は、日々の生活の中で自分自身をケアするための習慣を“ウェルネス リチュアル”と定義。新生活や環境の変化など、揺らぎの季節ともいわれる春を穏やかに乗りこなし、楽しむために着目したのは樹木の香りを取り入れた瞑想だ。
去る2 月25日には、瞑想家のニーマル・ラージ・ギャワリ氏とNetflix「ボーイフレンド」で人気を博した高橋アラン氏を迎えて、「バウム」の樹木の香りと瞑想を掛け合わせた“ウェルネス リチュアル(瞑想)”についてのトーク&体験イベントを開催した。

樹木の香りを“スイッチ”に
新たな瞑想体験

瞑想において大切なのは、呼吸に意識を向けることだという。これまで瞑想の経験がない人も、自然と深い呼吸ができるようにニーマル氏が提案したのは、“バウム オーデコロン ウッドランド ウインズ”の香りに包まれながら行う特別な“ウェルネス リチュアル(瞑想)”。まるで森林浴をしているかのように、清々しくも深みのある香りを瞑想への“スイッチ”にし、都会の喧騒から離れて心身を落ち着かせるひとときをゲストに提供した。

会場エントランスのポストに用意した来場者のためのリーフレットには、
イベントで体験した“ウェルネス リチュアル(瞑想)”のステップを記載。
また、WWDJAPAN.Digitalの「バウム」特設サイトでは“ウェルネス リチュアル(瞑想)”(10分間ver.、2分間ver.)を音声とテキストで掲載中だ。

“ウェルネス リチュアル(瞑想)”で取り入れた“バウム オーデコロン 1 ウッドランド ウインズ"(60mL、1万3200円)湖畔の林に吹く風のような、清々しい香り。

トークショーではマインドケアや
樹木×瞑想について深掘り

第一部のトークショーでは、瞑想の大切さをニーマル氏が解説。「五感や思考が働かない“睡眠”も、実は瞑想のひとつ。ただし、睡眠によって得た力は体を整えるために使われるので、心をケアしてポジティブなマインドを磨くためにも、意識的に瞑想の時間をつくることが必要だ」と語る。デジタルテクノロジーの進化により情報があふれる現代は、ときに心の平穏を保つのが難しいことも。そういったノイズからときどき自分を切り離し、ひとりきりで過ごすことがあるとアラン氏は教えてくれた。「落ち込んだ際には一人旅に出たり、余裕がなくなりそうな時にはデジタルデトックスをしたりと、メンタルケアは心掛けている方かもしれません。改めて、意識的にひとりの時間をつくり、自分を労うことが大事だと思えました」とアラン氏。また、「樹木は人間に近い存在であり、心に残ったネガティブな思考を吸収してくれる。瞑想というとハードルが高いと思われがちだが、誰でも気負わず取り入れられるものだ」とニーマル氏は続ける。「背骨をまっすぐに伸ばして、深く呼吸をするだけでも十分です。座れるスペースさえあれば、いつでもどこでもできるのが瞑想のよいところ。1分でもいいので、心地よくできることから始めてみましょう」と語った。

“ウェルネス リチュアル 瞑想”を実践

第二部では、ニーマル氏が今回のイベントのために考案した“ウェルネス リチュアル(瞑想)”を来場ゲストとともに体験。まずは“バウム オーデコロン ウッドランド ウインズ”を手首の内側にひとふきし、森の中に佇む大きな樹木になったイメージで、背筋をまっすぐに伸ばす。目を閉じ、ゆっくりと息を吐きながら、いまの体の状態を順番に確認していく。深呼吸を数回繰り返したあと、ニーマル氏は、心の中で優しくポジティブな言葉を唱えるように促した。

「私は私を愛しています」
「私は私を尊敬します」
「私は私を大切にします」

ニーマル氏に導かれて、ゲストたちは自身の内側にある温かさや明るさ、軽さに意識を向けていく。そして、両手で目元や鼻を包み込み、オーデコロンの香りにふたたび癒やされたところで、約15分間の“ウェルネス リチュアル(瞑想)”は終了する。

自分で自分を労い、
認めるための“リチュアル”

「さまざまなストレスが影響し、眠れなかったり不安にさいなまれたりと、今の社会はアンナチュラルな状態の人がすごく多い。『瞑想は難しい』『集中できない』とよく言われますが、瞑想そのものがハードなわけではなく、その人自身のエネルギーが不足しているという場合も多いんです。そのため今回は、自分に向き合う際の土台にもなるパワーを取り戻す“リチュアル”を考えました」。さらに、「人から愛されたい・尊敬されたい・大切にされたいという気持ちを、きっと誰しも心に持っているはず。他者にそうされるのを待つのではなく、自分で自分を愛し、尊敬し、大切にすることができれば、心はより健やかになり、平穏や明るさを保てるはずです」と心の持ちようについても教えてくれた。

笑顔でいたいから、
ストレスや揺らぎが小さなうちからのケアを

今回のイベントを振り返って、アラン氏は話す。「これまでは心が限界だという状態になって初めてケアをしていたと気づきました。掃除と同じで、毎日少しずつ整えておくのと、汚れ(疲れやストレス)が溜まってから一気に取り組むのとでは、かかるエネルギーや復元力が全く違う。いままでの極端なやり方じゃない、マインドフルネスの方法があると知れたのが大きな発見でしたね。数分だけでも瞑想をしたり、ゆっくりと呼吸をしたりするのを習慣にし、それを積み重ねていけたら、心はよりクリアになり、いろいろなことをポジティブに感じて吸収していけるのかもと思えました。自分時間の使い方に選択肢が増えた気がして、いまとてもワクワクしています!」

CREDIT ALAN TAKAHASHI :
シャツ3万800円/ノルノ(ノルノhttp://nolno.co.jp/)、Tシャツ1万2100円/クープロンド(アントリム03-5466-1662)、グレームーンストーンのネックレス11万6600円、ゴールドのネックレス21万2300円/以上、マリハ(マリハ03-6459-2572)、その他スタイリスト私物
PHOTOS:KAZUSHI TOYOTA
STYLING & MAKEUP:YUSUKE HASHIMOTO
TEXT:RIHO NAWA

森林浴美容®体験スキンケアサンプルプレゼント

問い合わせ先
BAUM お客さま窓口
0120-332-133

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高橋アランがトライ 自分のリズムを整える「バウム」の“ウェルネス リチュアル(瞑想)”

スキン&マインドブランド「バウム(BAUM)」は、日々の生活の中で自分自身をケアするための習慣を“ウェルネス リチュアル”と定義。新生活や環境の変化など、揺らぎの季節ともいわれる春を穏やかに乗りこなし、楽しむために着目したのは樹木の香りを取り入れた瞑想だ。
去る2 月25日には、瞑想家のニーマル・ラージ・ギャワリ氏とNetflix「ボーイフレンド」で人気を博した高橋アラン氏を迎えて、「バウム」の樹木の香りと瞑想を掛け合わせた“ウェルネス リチュアル(瞑想)”についてのトーク&体験イベントを開催した。

樹木の香りを“スイッチ”に
新たな瞑想体験

瞑想において大切なのは、呼吸に意識を向けることだという。これまで瞑想の経験がない人も、自然と深い呼吸ができるようにニーマル氏が提案したのは、“バウム オーデコロン ウッドランド ウインズ”の香りに包まれながら行う特別な“ウェルネス リチュアル(瞑想)”。まるで森林浴をしているかのように、清々しくも深みのある香りを瞑想への“スイッチ”にし、都会の喧騒から離れて心身を落ち着かせるひとときをゲストに提供した。

会場エントランスのポストに用意した来場者のためのリーフレットには、
イベントで体験した“ウェルネス リチュアル(瞑想)”のステップを記載。
また、WWDJAPAN.Digitalの「バウム」特設サイトでは“ウェルネス リチュアル(瞑想)”(10分間ver.、2分間ver.)を音声とテキストで掲載中だ。

“ウェルネス リチュアル(瞑想)”で取り入れた“バウム オーデコロン 1 ウッドランド ウインズ"(60mL、1万3200円)湖畔の林に吹く風のような、清々しい香り。

トークショーではマインドケアや
樹木×瞑想について深掘り

第一部のトークショーでは、瞑想の大切さをニーマル氏が解説。「五感や思考が働かない“睡眠”も、実は瞑想のひとつ。ただし、睡眠によって得た力は体を整えるために使われるので、心をケアしてポジティブなマインドを磨くためにも、意識的に瞑想の時間をつくることが必要だ」と語る。デジタルテクノロジーの進化により情報があふれる現代は、ときに心の平穏を保つのが難しいことも。そういったノイズからときどき自分を切り離し、ひとりきりで過ごすことがあるとアラン氏は教えてくれた。「落ち込んだ際には一人旅に出たり、余裕がなくなりそうな時にはデジタルデトックスをしたりと、メンタルケアは心掛けている方かもしれません。改めて、意識的にひとりの時間をつくり、自分を労うことが大事だと思えました」とアラン氏。また、「樹木は人間に近い存在であり、心に残ったネガティブな思考を吸収してくれる。瞑想というとハードルが高いと思われがちだが、誰でも気負わず取り入れられるものだ」とニーマル氏は続ける。「背骨をまっすぐに伸ばして、深く呼吸をするだけでも十分です。座れるスペースさえあれば、いつでもどこでもできるのが瞑想のよいところ。1分でもいいので、心地よくできることから始めてみましょう」と語った。

“ウェルネス リチュアル 瞑想”を実践

第二部では、ニーマル氏が今回のイベントのために考案した“ウェルネス リチュアル(瞑想)”を来場ゲストとともに体験。まずは“バウム オーデコロン ウッドランド ウインズ”を手首の内側にひとふきし、森の中に佇む大きな樹木になったイメージで、背筋をまっすぐに伸ばす。目を閉じ、ゆっくりと息を吐きながら、いまの体の状態を順番に確認していく。深呼吸を数回繰り返したあと、ニーマル氏は、心の中で優しくポジティブな言葉を唱えるように促した。

「私は私を愛しています」
「私は私を尊敬します」
「私は私を大切にします」

ニーマル氏に導かれて、ゲストたちは自身の内側にある温かさや明るさ、軽さに意識を向けていく。そして、両手で目元や鼻を包み込み、オーデコロンの香りにふたたび癒やされたところで、約15分間の“ウェルネス リチュアル(瞑想)”は終了する。

自分で自分を労い、
認めるための“リチュアル”

「さまざまなストレスが影響し、眠れなかったり不安にさいなまれたりと、今の社会はアンナチュラルな状態の人がすごく多い。『瞑想は難しい』『集中できない』とよく言われますが、瞑想そのものがハードなわけではなく、その人自身のエネルギーが不足しているという場合も多いんです。そのため今回は、自分に向き合う際の土台にもなるパワーを取り戻す“リチュアル”を考えました」。さらに、「人から愛されたい・尊敬されたい・大切にされたいという気持ちを、きっと誰しも心に持っているはず。他者にそうされるのを待つのではなく、自分で自分を愛し、尊敬し、大切にすることができれば、心はより健やかになり、平穏や明るさを保てるはずです」と心の持ちようについても教えてくれた。

笑顔でいたいから、
ストレスや揺らぎが小さなうちからのケアを

今回のイベントを振り返って、アラン氏は話す。「これまでは心が限界だという状態になって初めてケアをしていたと気づきました。掃除と同じで、毎日少しずつ整えておくのと、汚れ(疲れやストレス)が溜まってから一気に取り組むのとでは、かかるエネルギーや復元力が全く違う。いままでの極端なやり方じゃない、マインドフルネスの方法があると知れたのが大きな発見でしたね。数分だけでも瞑想をしたり、ゆっくりと呼吸をしたりするのを習慣にし、それを積み重ねていけたら、心はよりクリアになり、いろいろなことをポジティブに感じて吸収していけるのかもと思えました。自分時間の使い方に選択肢が増えた気がして、いまとてもワクワクしています!」

CREDIT ALAN TAKAHASHI :
シャツ3万800円/ノルノ(ノルノhttp://nolno.co.jp/)、Tシャツ1万2100円/クープロンド(アントリム03-5466-1662)、グレームーンストーンのネックレス11万6600円、ゴールドのネックレス21万2300円/以上、マリハ(マリハ03-6459-2572)、その他スタイリスト私物
PHOTOS:KAZUSHI TOYOTA
STYLING & MAKEUP:YUSUKE HASHIMOTO
TEXT:RIHO NAWA

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クラフトの異端児「トキオ」 むき出しのパンク精神と古着愛

「東京ファッションアワード 2025(TOKYO FASHION AWARD 2025)」を受賞した「トキオ(TOKIO)」は19日、青山スパイラルホールで初めてのショーを行い、2025-26年秋冬コレクションを発表した。1985年生まれの木村登喜夫デザイナーは文化服装学院卒業後、OEM企業やアパレルブランドなどで経験を積む。乃木坂46や櫻坂46などの“坂道系アイドル”の衣装製作や映画衣装のスタイリングなどを手掛ける傍ら、古着屋「タイムズヒミツクラブ」の運営や美容師向けエプロンも手掛ける。「トキオ」は21年にスタート。自身のルーツとするパンクなどのカルチャーをベースに、古着のリペアやリメイクで培った技術を生かし、全て手作りで製作している。

光るハンドワークの技術

「楽天 ファッション ウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO)」の公式スケジュールでの大舞台に、バンドを用意した。来場者が着席すると生演奏が始まり、会場は一気に「トキオ」の空間へと変わる。今シーズンのコレクションテーマは、“I'm STRANGER(私はよそ者)”。その背景に木村デザイナーは、「『東京ファッションアワード 2025』8ブランドの受賞者の中で、僕はどこか異端だと思った。それでも僕にしかできないことがあるし、それがファッションだ。僕のファッションを見てほしい、ただそれだけ」と語った。

そう思いを込めたショーの先陣を切ったのは、タータンチェック柄の中綿ジャケットとパンツのセットアップ。ジャケットの前身頃に大きなアウトポケットを4つ、袖に立体感のあるボーダーの加工を施し、ボリュームと繊細なデザインを引き立てた。今シーズンは薄手のアウターを提案するブランドが多いため、「トキオ」のファーストルックはより異彩を放っていた。さらに、ボタンホールや裾にダメージを加え、袖を継ぎはぎしたようなカーペンタージャケット、薄いナイロンで仕立てたオールインワン、ミモザイエローが美しいツイードのセットアップなど、色とりどりの素材を巧みに使ったアイテムが続々と登場。またフリンジたっぷりのニットポンチョ、細かな手刺しゅうを施したテーラードジャケット、鮮やかな緑のバイカージャケットにウィンドウ・ペンのパンツなど、往年のミュージシャンスタイルをほうふつとするルックが並ぶ。まるで、音楽や古着、クラフトを愛し、衣装製作の実績もある木村デザイナーのポートフォリオのようだ。

パリ初挑戦での反省

昨年9月に「東京ファッションアワード 2025」受賞を受け、パリの合同ショールーム「ショールーム トーキョー(SHOWROOM.TOKYO)」に出展するチャンスを得た。しかしショー後の会見で成果を問うと「手応えはあまりなかった」と正直に話した。「パリにはアイテム数を多めに持って行った。僕はいろいろなものが好きで、根底にあるパンクのようなごちゃ混ぜな世界観が伝わればいいなと思っていたけど、それをうまく伝えられなかった。事前のリサーチや準備が足りなかったと思う」。今回のショーではその反省を生かし、自らの得意技を全力で見せた。

パリから帰国後の3月3日、木村デザイナーは「世界に向けたファションショー開催のため」に、300万円を目標としたクラウドファンディングを実施し、10日間で100万円が集まった。「東京ファッションアワード」が会場費など一部の支援を行うものの、演出やモデル、その他にかかるショー経費は、発展途上のブランドにとってあまりにも負担が大きい金額なのが実情だ。「独学でブランドを始め、基本は手作り。周りの方々にたくさん助けてもらいながら、続けることができた。今回ショーをするとなって、こんなにお金がかかるのかと驚いた。協力してくださる方にももっといいものを見せたいし、そしてこの仲間がもっと広がることで、ブランドに力をつけていきたい。パリでは厳しい意見もあったが、それでも自分がやりたいことを貫きたい。この思いを分かってもらうための近道はもっとあるはず。モノ作りをさらに研ぎ澄ましてがんばっていきたい」。

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クラフトの異端児「トキオ」 むき出しのパンク精神と古着愛

「東京ファッションアワード 2025(TOKYO FASHION AWARD 2025)」を受賞した「トキオ(TOKIO)」は19日、青山スパイラルホールで初めてのショーを行い、2025-26年秋冬コレクションを発表した。1985年生まれの木村登喜夫デザイナーは文化服装学院卒業後、OEM企業やアパレルブランドなどで経験を積む。乃木坂46や櫻坂46などの“坂道系アイドル”の衣装製作や映画衣装のスタイリングなどを手掛ける傍ら、古着屋「タイムズヒミツクラブ」の運営や美容師向けエプロンも手掛ける。「トキオ」は21年にスタート。自身のルーツとするパンクなどのカルチャーをベースに、古着のリペアやリメイクで培った技術を生かし、全て手作りで製作している。

光るハンドワークの技術

「楽天 ファッション ウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO)」の公式スケジュールでの大舞台に、バンドを用意した。来場者が着席すると生演奏が始まり、会場は一気に「トキオ」の空間へと変わる。今シーズンのコレクションテーマは、“I'm STRANGER(私はよそ者)”。その背景に木村デザイナーは、「『東京ファッションアワード 2025』8ブランドの受賞者の中で、僕はどこか異端だと思った。それでも僕にしかできないことがあるし、それがファッションだ。僕のファッションを見てほしい、ただそれだけ」と語った。

そう思いを込めたショーの先陣を切ったのは、タータンチェック柄の中綿ジャケットとパンツのセットアップ。ジャケットの前身頃に大きなアウトポケットを4つ、袖に立体感のあるボーダーの加工を施し、ボリュームと繊細なデザインを引き立てた。今シーズンは薄手のアウターを提案するブランドが多いため、「トキオ」のファーストルックはより異彩を放っていた。さらに、ボタンホールや裾にダメージを加え、袖を継ぎはぎしたようなカーペンタージャケット、薄いナイロンで仕立てたオールインワン、ミモザイエローが美しいツイードのセットアップなど、色とりどりの素材を巧みに使ったアイテムが続々と登場。またフリンジたっぷりのニットポンチョ、細かな手刺しゅうを施したテーラードジャケット、鮮やかな緑のバイカージャケットにウィンドウ・ペンのパンツなど、往年のミュージシャンスタイルをほうふつとするルックが並ぶ。まるで、音楽や古着、クラフトを愛し、衣装製作の実績もある木村デザイナーのポートフォリオのようだ。

パリ初挑戦での反省

昨年9月に「東京ファッションアワード 2025」受賞を受け、パリの合同ショールーム「ショールーム トーキョー(SHOWROOM.TOKYO)」に出展するチャンスを得た。しかしショー後の会見で成果を問うと「手応えはあまりなかった」と正直に話した。「パリにはアイテム数を多めに持って行った。僕はいろいろなものが好きで、根底にあるパンクのようなごちゃ混ぜな世界観が伝わればいいなと思っていたけど、それをうまく伝えられなかった。事前のリサーチや準備が足りなかったと思う」。今回のショーではその反省を生かし、自らの得意技を全力で見せた。

パリから帰国後の3月3日、木村デザイナーは「世界に向けたファションショー開催のため」に、300万円を目標としたクラウドファンディングを実施し、10日間で100万円が集まった。「東京ファッションアワード」が会場費など一部の支援を行うものの、演出やモデル、その他にかかるショー経費は、発展途上のブランドにとってあまりにも負担が大きい金額なのが実情だ。「独学でブランドを始め、基本は手作り。周りの方々にたくさん助けてもらいながら、続けることができた。今回ショーをするとなって、こんなにお金がかかるのかと驚いた。協力してくださる方にももっといいものを見せたいし、そしてこの仲間がもっと広がることで、ブランドに力をつけていきたい。パリでは厳しい意見もあったが、それでも自分がやりたいことを貫きたい。この思いを分かってもらうための近道はもっとあるはず。モノ作りをさらに研ぎ澄ましてがんばっていきたい」。

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【スナップ】“着負け“とは無縁の「ギャルソン」ラバー メッセージ性の強いピースも自分らしく

「コム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS)」は3月8日夕刻(現地時間)、パリ中心地にある廃墟のようなビルを舞台に、2025-26年秋冬コレクションを発表した。同日の朝には「ジュンヤ ワタナベ(JUNYA WATANABE)」、昼には「ノワール ケイ ニノミヤ(NOIR KEI NINOMIYA)」も同じロケーションでショーを開催しており、1日を通して会場周辺にはメッセージ性の強いピースを堂々と着こなすゲストがあふれた。

「コム デ ギャルソン」の来場者は、“不確実な未来“をテーマに、構造物のようなルックで構成した25年春夏コレクションに共鳴。中国風の花柄を描いた真っ赤なジャガードや、難民キャンプと山積するゴミの写真、デモのプラカード、血飛沫のような表現のプリントなど、コマーシャルピースへと落とし込まれた作品を思い思いに着こなした。その多くは、同シーズンのカギとなった透け感のあるチュールで覆われているのが特徴だ。「ジュンヤ ワタナベ」では近未来的なシルバー使いが目立ち、「ノワール ケイ ニノミヤ」では黒や赤で彩られたボリュームたっぷりのチュールスカートに目を奪われた。そこに共通するのは、過去のアイテムやグループのブランド同士を組み合わせたり、プラットフォームブーツで足元を飾ったりと、“着負け“しても不思議ではない主張の強いアイテムを自己流にアレンジすることで個性を放っていること。そんな「ギャルソン」ラバーたちは、スタイリング賢者であるという印象を残した。

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【スナップ】“着負け“とは無縁の「ギャルソン」ラバー メッセージ性の強いピースも自分らしく

「コム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS)」は3月8日夕刻(現地時間)、パリ中心地にある廃墟のようなビルを舞台に、2025-26年秋冬コレクションを発表した。同日の朝には「ジュンヤ ワタナベ(JUNYA WATANABE)」、昼には「ノワール ケイ ニノミヤ(NOIR KEI NINOMIYA)」も同じロケーションでショーを開催しており、1日を通して会場周辺にはメッセージ性の強いピースを堂々と着こなすゲストがあふれた。

「コム デ ギャルソン」の来場者は、“不確実な未来“をテーマに、構造物のようなルックで構成した25年春夏コレクションに共鳴。中国風の花柄を描いた真っ赤なジャガードや、難民キャンプと山積するゴミの写真、デモのプラカード、血飛沫のような表現のプリントなど、コマーシャルピースへと落とし込まれた作品を思い思いに着こなした。その多くは、同シーズンのカギとなった透け感のあるチュールで覆われているのが特徴だ。「ジュンヤ ワタナベ」では近未来的なシルバー使いが目立ち、「ノワール ケイ ニノミヤ」では黒や赤で彩られたボリュームたっぷりのチュールスカートに目を奪われた。そこに共通するのは、過去のアイテムやグループのブランド同士を組み合わせたり、プラットフォームブーツで足元を飾ったりと、“着負け“しても不思議ではない主張の強いアイテムを自己流にアレンジすることで個性を放っていること。そんな「ギャルソン」ラバーたちは、スタイリング賢者であるという印象を残した。

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【スナップ】“着負け“とは無縁の「ギャルソン」ラバー メッセージ性の強いピースも自分らしく

「コム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS)」は3月8日夕刻(現地時間)、パリ中心地にある廃墟のようなビルを舞台に、2025-26年秋冬コレクションを発表した。同日の朝には「ジュンヤ ワタナベ(JUNYA WATANABE)」、昼には「ノワール ケイ ニノミヤ(NOIR KEI NINOMIYA)」も同じロケーションでショーを開催しており、1日を通して会場周辺にはメッセージ性の強いピースを堂々と着こなすゲストがあふれた。

「コム デ ギャルソン」の来場者は、“不確実な未来“をテーマに、構造物のようなルックで構成した25年春夏コレクションに共鳴。中国風の花柄を描いた真っ赤なジャガードや、難民キャンプと山積するゴミの写真、デモのプラカード、血飛沫のような表現のプリントなど、コマーシャルピースへと落とし込まれた作品を思い思いに着こなした。その多くは、同シーズンのカギとなった透け感のあるチュールで覆われているのが特徴だ。「ジュンヤ ワタナベ」では近未来的なシルバー使いが目立ち、「ノワール ケイ ニノミヤ」では黒や赤で彩られたボリュームたっぷりのチュールスカートに目を奪われた。そこに共通するのは、過去のアイテムやグループのブランド同士を組み合わせたり、プラットフォームブーツで足元を飾ったりと、“着負け“しても不思議ではない主張の強いアイテムを自己流にアレンジすることで個性を放っていること。そんな「ギャルソン」ラバーたちは、スタイリング賢者であるという印象を残した。

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「イソップ」の反逆的な花の香り“オルナー オードパルファム”調香師に聞く 「香水が芝居だとしたら私は役者」

PROFILE: セリーヌ・バレル(Celine Barel) 調香師

セリーヌ・バレル(Celine Barel) 調香師
PROFILE: フランス・グラース生まれ。幼少時から地元の工場で漂うベチバーやイランイラン、パチョリなどの香りに触れ、香水のミニボトルや香水の広告を集めて育つ。2001年から米香料大手メーカーIFFの調香師として活躍

「イソップ(AESOP)」から、新作フレグランス“オルナー オードパルファム(以下、オルナー)”が登場した。同ブランドは2月、都内で新作発表イベントを開催。フローラルフレグランスの概念を覆す“オルナー”の世界観を表現するインスタレーションやワークショップを開催した。“オルナー”という名前は、古代スカンジナビア語で「装飾される、花々で飾られる」という意味。マグノリアリーフ、ローマンカモミール、シダーハートを組み合わせ、フローラルのハートノートとスパイスやメタリック、ウッディノートが織りなす複雑な香りだ。みずみずしい花弁とたくましい幹、植物と金属、女性性と男性性といった相対する要素を融合している。調香を担当したのは長年「イソップ」と協業するセリーヌ・バレル(Celine Barel)。来日したバレルに、「イソップ」との出合いやクリエイションについて聞いた。

概念を覆す“折れない”フローラル

WWD:“オルナー”はどのような香りか?

セリーヌ・バレル(以下、バレル):静かで反逆的なフローラルの香り。思いがけないコントラストがあり、優美さと強靭さの間にある詩的な張力をテーマにしている。香りの中心はマグノリアで花弁ではなくマグノリアリーフが持つ複雑で繊細さを持つ香りが特徴だ。

WWD:調香の出発点は?

バレル:「イソップ」のクリエイティブチームからのブリーフィングからスタートした“オルナー”は、中国人の詩人である清照李と歌手ニーナ・シモン(Nina Simone)の歌「ライラックワイン」、そして、ヒスイの緑色が着想元になっている。反逆的な恋愛をしていた詩人と恋焦がれる気持ちと怒りを秘めた歌手2人の共通点は、たおやかさと強さ。強さを出すために、「イソップ」の特徴的な香であるウッディを盛り込む必要があると思った。ヒスイからインスパイアされたグリーンノートはマグノリアリーフのフレッシュさに反映している。

WWD:この香りを調香する上でこだわった点は?

バレル:反逆性。フローラルというと優しさや儚さといったものを想像するが、“折れない”フローラルを表現したいと思った。思いがけずエッジの効いた現代的なフローラル。大胆で堂々としている強さのある新しいフローラルを表現したつもりだ。

WWD:“オルナー”はどのように他のフローラルと違う?

バレル:フローラル、アロマティック、フレッシュな要素があり思いがけない香のコントラストが特徴。基本フローラルに分類されるため、 “ローズ”や “グローム”と並ぶ形だが、フローラルとフレッシュ両方の側面を持つ。

創業者との出合いから生まれた香り“タシット”

WWD:イソップと協業を始めたきっかけは?

バレル:2006年に創業者のデニス・パフィティス(Dennis Paphitis)と出会った。文学やアートが好きのデニスとは共通点が多く馬が合った。私は調香の学校を出たばかりで経験がなかったが、ずっと連絡を取り続けて12年に初めて“タシット”を調香した。私が経験を積むのを待ってくれたのだと思う。“タシット”は特別で大切な作品。デニスからのブリーフィングは、イタリア人画家ジョルジョ・デ・キリコ(Giorgio de Chirico)の絵。キリコの絵はシュールだが、「イソップ」にも常に奇妙な要素があると思った。それで、バジルを大量に使ってエッセンスを作り、ベチバーハートを使用し、奇妙な要素を表現した。

WWD:あなたにとって「イソップ」はどのようなブランド?

バレル:オーストラリア生まれで、全てのクリエイションプロセス全てに意味がある。多種多様なインスピレーション源から始まる香りの創造は、抒情的であると同時に科学に根ざしたものでもある。製品には完璧さが宿っているが、同時に不完全な中の美を内包するブランド日本との親和性が高いと思う。

香水が芝居だとしたら私は役者のようなもの

WWD:クリエイションで最も大切にしていることは?

バレル:美しさをどのように見つけ、表現するかという点。自然から合成まで、全ての香料を知り抜き、組み合わせて新しいものを生み出すのが調香師の仕事。自然香料は混ぜ合わせるとお互いに溶け合って複雑になるが、合成香料は香りがブロック状に重なる。自然香料を太陽の光とすれば、合成香料は人工光という感じで感情に欠ける。自然香料も合成香料も的確な意図を持って配合するが、香料を組み合わせて、1+1=3になる場合もあり、コントロールが非常に難しい。香りのインパクトや持続性、残り香といったさまざまな香りの旅をどのようにデザインするかが難しい。

WWD:自身が調香するフレグランスにあるシグニチャーは?

バレル:シグニチャーは作らない。なぜなら、香りはブランドのもので、私はそれを形にする媒介役だから。香りを芝居に例えると、私は役者のようなもの。いろいろなブランドのために、自分は香りのストーリーの登場人物になるように心がけている。毎回、香りが完成したら、新しい役になりきるのが大切。いろいろな作品でいろいろな役を演じるのが私のモットーだ。

WWD:尊敬する調香師は?

バレル:故エドモンド・ラウドニツカ(Edmond Roudnitsuka)。元祖“ソヴァージュ”など「ディオール(DIOR)」のフレグランスを多く調香した人で、著書も多い。“グルマン”カテゴリーを生み出したオリヴィエ・クレスプ(Olivier Cresp)も革新的で素晴らしい。「フレデリック マル(FREDERIC MALLE)」の“ポートレイト オブ ア レディー”を手掛けた故ドミニク・ロピオン(Dominique Ropion)は、センシュアルな誘惑する香りを生み出し、尊敬している。

WWD:あなた自身にとってフレグランス=香りとは?

バレル:現実逃避。いろいろな可能性が広がる目に見えないスーパーパワー。香りを通して何かを思い出したり、自然界に訪れたり、魔法のような存在だと思う。

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「イソップ」の反逆的な花の香り“オルナー オードパルファム”調香師に聞く 「香水が芝居だとしたら私は役者」

PROFILE: セリーヌ・バレル(Celine Barel) 調香師

セリーヌ・バレル(Celine Barel) 調香師
PROFILE: フランス・グラース生まれ。幼少時から地元の工場で漂うベチバーやイランイラン、パチョリなどの香りに触れ、香水のミニボトルや香水の広告を集めて育つ。2001年から米香料大手メーカーIFFの調香師として活躍

「イソップ(AESOP)」から、新作フレグランス“オルナー オードパルファム(以下、オルナー)”が登場した。同ブランドは2月、都内で新作発表イベントを開催。フローラルフレグランスの概念を覆す“オルナー”の世界観を表現するインスタレーションやワークショップを開催した。“オルナー”という名前は、古代スカンジナビア語で「装飾される、花々で飾られる」という意味。マグノリアリーフ、ローマンカモミール、シダーハートを組み合わせ、フローラルのハートノートとスパイスやメタリック、ウッディノートが織りなす複雑な香りだ。みずみずしい花弁とたくましい幹、植物と金属、女性性と男性性といった相対する要素を融合している。調香を担当したのは長年「イソップ」と協業するセリーヌ・バレル(Celine Barel)。来日したバレルに、「イソップ」との出合いやクリエイションについて聞いた。

概念を覆す“折れない”フローラル

WWD:“オルナー”はどのような香りか?

セリーヌ・バレル(以下、バレル):静かで反逆的なフローラルの香り。思いがけないコントラストがあり、優美さと強靭さの間にある詩的な張力をテーマにしている。香りの中心はマグノリアで花弁ではなくマグノリアリーフが持つ複雑で繊細さを持つ香りが特徴だ。

WWD:調香の出発点は?

バレル:「イソップ」のクリエイティブチームからのブリーフィングからスタートした“オルナー”は、中国人の詩人である清照李と歌手ニーナ・シモン(Nina Simone)の歌「ライラックワイン」、そして、ヒスイの緑色が着想元になっている。反逆的な恋愛をしていた詩人と恋焦がれる気持ちと怒りを秘めた歌手2人の共通点は、たおやかさと強さ。強さを出すために、「イソップ」の特徴的な香であるウッディを盛り込む必要があると思った。ヒスイからインスパイアされたグリーンノートはマグノリアリーフのフレッシュさに反映している。

WWD:この香りを調香する上でこだわった点は?

バレル:反逆性。フローラルというと優しさや儚さといったものを想像するが、“折れない”フローラルを表現したいと思った。思いがけずエッジの効いた現代的なフローラル。大胆で堂々としている強さのある新しいフローラルを表現したつもりだ。

WWD:“オルナー”はどのように他のフローラルと違う?

バレル:フローラル、アロマティック、フレッシュな要素があり思いがけない香のコントラストが特徴。基本フローラルに分類されるため、 “ローズ”や “グローム”と並ぶ形だが、フローラルとフレッシュ両方の側面を持つ。

創業者との出合いから生まれた香り“タシット”

WWD:イソップと協業を始めたきっかけは?

バレル:2006年に創業者のデニス・パフィティス(Dennis Paphitis)と出会った。文学やアートが好きのデニスとは共通点が多く馬が合った。私は調香の学校を出たばかりで経験がなかったが、ずっと連絡を取り続けて12年に初めて“タシット”を調香した。私が経験を積むのを待ってくれたのだと思う。“タシット”は特別で大切な作品。デニスからのブリーフィングは、イタリア人画家ジョルジョ・デ・キリコ(Giorgio de Chirico)の絵。キリコの絵はシュールだが、「イソップ」にも常に奇妙な要素があると思った。それで、バジルを大量に使ってエッセンスを作り、ベチバーハートを使用し、奇妙な要素を表現した。

WWD:あなたにとって「イソップ」はどのようなブランド?

バレル:オーストラリア生まれで、全てのクリエイションプロセス全てに意味がある。多種多様なインスピレーション源から始まる香りの創造は、抒情的であると同時に科学に根ざしたものでもある。製品には完璧さが宿っているが、同時に不完全な中の美を内包するブランド日本との親和性が高いと思う。

香水が芝居だとしたら私は役者のようなもの

WWD:クリエイションで最も大切にしていることは?

バレル:美しさをどのように見つけ、表現するかという点。自然から合成まで、全ての香料を知り抜き、組み合わせて新しいものを生み出すのが調香師の仕事。自然香料は混ぜ合わせるとお互いに溶け合って複雑になるが、合成香料は香りがブロック状に重なる。自然香料を太陽の光とすれば、合成香料は人工光という感じで感情に欠ける。自然香料も合成香料も的確な意図を持って配合するが、香料を組み合わせて、1+1=3になる場合もあり、コントロールが非常に難しい。香りのインパクトや持続性、残り香といったさまざまな香りの旅をどのようにデザインするかが難しい。

WWD:自身が調香するフレグランスにあるシグニチャーは?

バレル:シグニチャーは作らない。なぜなら、香りはブランドのもので、私はそれを形にする媒介役だから。香りを芝居に例えると、私は役者のようなもの。いろいろなブランドのために、自分は香りのストーリーの登場人物になるように心がけている。毎回、香りが完成したら、新しい役になりきるのが大切。いろいろな作品でいろいろな役を演じるのが私のモットーだ。

WWD:尊敬する調香師は?

バレル:故エドモンド・ラウドニツカ(Edmond Roudnitsuka)。元祖“ソヴァージュ”など「ディオール(DIOR)」のフレグランスを多く調香した人で、著書も多い。“グルマン”カテゴリーを生み出したオリヴィエ・クレスプ(Olivier Cresp)も革新的で素晴らしい。「フレデリック マル(FREDERIC MALLE)」の“ポートレイト オブ ア レディー”を手掛けた故ドミニク・ロピオン(Dominique Ropion)は、センシュアルな誘惑する香りを生み出し、尊敬している。

WWD:あなた自身にとってフレグランス=香りとは?

バレル:現実逃避。いろいろな可能性が広がる目に見えないスーパーパワー。香りを通して何かを思い出したり、自然界に訪れたり、魔法のような存在だと思う。

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【スナップ】ミケーレ節全開の「ヴァレンティノ」会場周辺 多様な文化の柄・色・装飾を折衷するマキシマリストが大集結

「ヴァレンティノ(VALENTINO)」は3月9日(現地時間)、パリで2025-26年秋冬コレクションを発表した。オートクチュールを含むとアレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)=クリエイティブ・ディレクターによる3回目となるショーの会場周辺は、新生「ヴァレンティノ」を特徴づける装飾主義に傾倒する来場者で華やいだ。

中東に起源を持つダマスク柄や中国趣味を意味するシノワズリのテイスト、花柄に水玉模様など、多種多様なモチーフが交錯する。それに加え、ラッフルとフリル、ブランドのシグネチャーであるリボンの装飾がドレスからシューズまで至るところにちりばめられ、原色からパステルまで色彩も豊か。ミケーレが多用するレースのタイツやターバン、リップアクセサリーでスタイリングを完成させたゲストたちは、多民族のムードを織り交ぜたエキゾチックかつロマンチックな新生「ヴァレンティノ」のスタイルを体現していた。ランウエイはもちろんだが、しばらく続いたクワイエット・ラグジュアリーのトレンドの終焉を告げる、今季最も豪華絢爛なオフランウエイの光景となった。

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中東に起源を持つダマスク柄や中国趣味を意味するシノワズリのテイスト、花柄に水玉模様など、多種多様なモチーフが交錯する。それに加え、ラッフルとフリル、ブランドのシグネチャーであるリボンの装飾がドレスからシューズまで至るところにちりばめられ、原色からパステルまで色彩も豊か。ミケーレが多用するレースのタイツやターバン、リップアクセサリーでスタイリングを完成させたゲストたちは、多民族のムードを織り交ぜたエキゾチックかつロマンチックな新生「ヴァレンティノ」のスタイルを体現していた。ランウエイはもちろんだが、しばらく続いたクワイエット・ラグジュアリーのトレンドの終焉を告げる、今季最も豪華絢爛なオフランウエイの光景となった。

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【バックステージ】「ノントーキョー」2025-26年秋冬コレクション

「ノントーキョー(NON TOKYO)」が2025-26年秋冬コレクションを発表した。ランウエイショーのバックステージに潜入!

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「キャンメイク」フェイスパウダーなどメイクアイテム3品に新色追加 限定パステルカラーのネイルも

「キャンメイク(CANMAKE)」は4月下旬、フェイスパウダー、ティントリップ、クリームチークの3品から新色と、ネイルカラーの限定色を発売する。

艶肌仕上げのフェイスパウダー“イルミネイティングフィニッシュパウダー 〜Abloom〜”(全2色うち新1色、各1034円)から、“02 エメラルドハーバリウム”の新色が登場する。5色のパウダーが混ざるとベージュ寄りのカラーに。肌のくすみや色ムラを補正し、自然なトーンアップをかなえる。

色残りとシアー感を両立するティントリップ“グラスティントシロップ”(全6色うち新2色、各1078円)は、ピーチ系カラー“05 ライブリーピーチ”と、ブランド40周年を記念した赤みピンクのカラー“40th メモラブルピンクレッド”の2色を用意する。40周年記念カラーには、ゴールドとレッドカラーのパールをイン。ガラス玉のような艶感とシアーな発色で、血色感をプラスしながらボリュームのある唇に導く。

"むにゅっと"質感の生チーク“クリームチーク(パールタイプ)”(全4色うち新1色、各638円)には、ピーチピンク“P06 スウィートコーラル”の新色が仲間入り。まろやかな色味が柔らかい血色感を与える。繊細な高輝度パールを高配合し、濡れたような生っぽい艶のある仕上がりをかなえる。

塗りやすさと艶感、速乾性を兼ね備えたネイルカラー“カラフルネイルズ”(限定4色、各396円)は、パステルカラーの限定4色をそろえる。ラインアップは、シアーオレンジカラー“N111 アプリコットキャンディー”、パステルグリーンカラー“N112 スプリングメドウ”、パステルブルーカラー“N113 テンダーブリーズ”、パステルピンクカラー“N114 ピンクチュチュ”。シアーオレンジのカラーにはオーロラホロを、パステルグリーンとパステルピンクのカラーにはゴールドパールを、パステルブルーのカラーには多色パールを配合し輝きをプラスする。パッケージは、キャップ部分をクリスタルカットのデザインにリニューアルした。既存色のパッケージも順次切り替える。

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「キャンメイク」フェイスパウダーなどメイクアイテム3品に新色追加 限定パステルカラーのネイルも

「キャンメイク(CANMAKE)」は4月下旬、フェイスパウダー、ティントリップ、クリームチークの3品から新色と、ネイルカラーの限定色を発売する。

艶肌仕上げのフェイスパウダー“イルミネイティングフィニッシュパウダー 〜Abloom〜”(全2色うち新1色、各1034円)から、“02 エメラルドハーバリウム”の新色が登場する。5色のパウダーが混ざるとベージュ寄りのカラーに。肌のくすみや色ムラを補正し、自然なトーンアップをかなえる。

色残りとシアー感を両立するティントリップ“グラスティントシロップ”(全6色うち新2色、各1078円)は、ピーチ系カラー“05 ライブリーピーチ”と、ブランド40周年を記念した赤みピンクのカラー“40th メモラブルピンクレッド”の2色を用意する。40周年記念カラーには、ゴールドとレッドカラーのパールをイン。ガラス玉のような艶感とシアーな発色で、血色感をプラスしながらボリュームのある唇に導く。

"むにゅっと"質感の生チーク“クリームチーク(パールタイプ)”(全4色うち新1色、各638円)には、ピーチピンク“P06 スウィートコーラル”の新色が仲間入り。まろやかな色味が柔らかい血色感を与える。繊細な高輝度パールを高配合し、濡れたような生っぽい艶のある仕上がりをかなえる。

塗りやすさと艶感、速乾性を兼ね備えたネイルカラー“カラフルネイルズ”(限定4色、各396円)は、パステルカラーの限定4色をそろえる。ラインアップは、シアーオレンジカラー“N111 アプリコットキャンディー”、パステルグリーンカラー“N112 スプリングメドウ”、パステルブルーカラー“N113 テンダーブリーズ”、パステルピンクカラー“N114 ピンクチュチュ”。シアーオレンジのカラーにはオーロラホロを、パステルグリーンとパステルピンクのカラーにはゴールドパールを、パステルブルーのカラーには多色パールを配合し輝きをプラスする。パッケージは、キャップ部分をクリスタルカットのデザインにリニューアルした。既存色のパッケージも順次切り替える。

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【2025年夏コスメ】「アディクション」が“マグネットネイルポリッシュ”を発売 パールを自在に操る磁石スティックも

「アディクション(ADDICTION)」は5月9日、2025年夏コレクション“HARMONIOUS SYNERGY”からネイルアイテムを発売する。マニキュアで楽しめるマグネットネイル7色、トップコート、スティック型のマグネットをラインアップ。予約は4月25日に受け付けを開始する。

“ザ マグネット ネイルポリッシュ”(各3300円)は、流動性の高いベースにマグネットを近づけて自分だけのデザインが楽しめるマグネットネイル。カラーは美しい指先に見せるバニラベージュ、透明感をたたえたモーヴピンク、夕陽が差した瞬間を表現したモダンなグレー、みずみずしいきらめきのライトオリーブ、赤みのあるダークブラウン、ゴールドが輝くダークパープル、夏の夜のようなネイビーの7色を用意した。

“ザ マグネット トップコート”

“ザ マグネット トップコート”(3300円)は、いつものネイルポリッシュに重ねるだけで、マグネットネイルならではの輝きと模様が広がるトップコートだ。洗練されたゴールドラメが指先に新しい表情を生み出し、ガラスのように滑らかで膜厚な艶のある仕上がりをかなえる。

“マグネット スティック”

パールの光を操り、輝きと模様をデザインする“マグネット スティック”(880円)は、コントロール性に優れたコンパクトなスティック型マグネット。“ザ マグネット ネイルポリッシュ”または“ザ マグネット トップコート”を塗布した爪にできるだけ近づけ、約15秒固定することで模様を作り出す。太い面はパールをおさえたい部分に、細い面はパールを際立たせたい部分に当てると良い。

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【2025年夏コスメ】「アディクション」が“マグネットネイルポリッシュ”を発売 パールを自在に操る磁石スティックも

「アディクション(ADDICTION)」は5月9日、2025年夏コレクション“HARMONIOUS SYNERGY”からネイルアイテムを発売する。マニキュアで楽しめるマグネットネイル7色、トップコート、スティック型のマグネットをラインアップ。予約は4月25日に受け付けを開始する。

“ザ マグネット ネイルポリッシュ”(各3300円)は、流動性の高いベースにマグネットを近づけて自分だけのデザインが楽しめるマグネットネイル。カラーは美しい指先に見せるバニラベージュ、透明感をたたえたモーヴピンク、夕陽が差した瞬間を表現したモダンなグレー、みずみずしいきらめきのライトオリーブ、赤みのあるダークブラウン、ゴールドが輝くダークパープル、夏の夜のようなネイビーの7色を用意した。

“ザ マグネット トップコート”

“ザ マグネット トップコート”(3300円)は、いつものネイルポリッシュに重ねるだけで、マグネットネイルならではの輝きと模様が広がるトップコートだ。洗練されたゴールドラメが指先に新しい表情を生み出し、ガラスのように滑らかで膜厚な艶のある仕上がりをかなえる。

“マグネット スティック”

パールの光を操り、輝きと模様をデザインする“マグネット スティック”(880円)は、コントロール性に優れたコンパクトなスティック型マグネット。“ザ マグネット ネイルポリッシュ”または“ザ マグネット トップコート”を塗布した爪にできるだけ近づけ、約15秒固定することで模様を作り出す。太い面はパールをおさえたい部分に、細い面はパールを際立たせたい部分に当てると良い。

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化粧品好調の伊勢丹新宿本店、新たな催事でプレミアムスキンケアの門戸を広げる 

伊勢丹新宿本店は、化粧品の新たな催事「イセタン ビューティ ウィーク」で、プレミアムスキンケアにフォーカスしたイベントを25日まで開催中だ。高機能な高級ラインを持つ26ブランドが参加し、中心価格帯は5万円前後。肌測定機などの体験サービスや自由に試せるブースなどを用意し、美容に精通した人や初心者も楽しめる内容とする。

同店は、これまでメイクアップやフレグランスの催事をいち早く展開してきたが、近年のエイジングケア需要の高まりを受け、プレミアムスキンケアに特化したイベントの開催に至った。伊勢丹新宿本店の化粧品売り場(地下2階、1~2階)ではスキンケアが売り上げの4割を占め、その中でもプレミアムスキンケアが成長をけん引。25年3月期の化粧品売り場の商況は前年比2ケタ増を見込んでいる。

毎年3月は、メイクの祭典「イセタン メイクアップパーティ」を開催しているが、今年は春夏シーズンの始まりに合わせ、2月へと前倒しした。従来の催事会場から、1、2階の各ブランドのブース形式へと変更し、ブランドとの接点を強化した。限定品目当ての来店客が増加する中、本来提供したいサービスが十分に行えない課題も浮上していたという。そのため、顧客とブランドの最適な接点を考慮し、イベントの見直しを図った。

一方プレミアムスキンケアは、3年前から売り場での動きが目立つようになり、「今回の催事の構想も長年温めていた」(入月雅子・三越伊勢丹 化粧品商品部新宿店商品担当 化粧品 バイヤー)という。「スキンケアには投資価値があると判断する顧客が増えている。プレミアムスキンケアを購入する際には、美容部員のアドバイスを受けた上で選びたいというニーズが根強く、百貨店が購買チャネルとして支持されている。総じて、プレミアムスキンケアは百貨店の顧客と親和性が高い」と分析する。

今回の催事では、プレミアムスキンケアの試用機会を提供することで、購入に対する心理的ハードルの軽減も狙う。「高価格帯のスキンケアを試してから購入したくとも、店頭では『座ったら買わなければならない』と感じる心理的障壁があるのではないか」との仮説のもと、顧客の反応を検証する意図もあるという。

山崎奈々恵・三越伊勢丹化粧品MD部新宿/ミラー/ミーコ商品担当バイヤーは、「スキンケアの使い分けや特別な日のためのスキンケア文化を発信し、お客さまが自身の肌と向き合いながら、スキンケアをランクアップしようと思うきっかけになれば」と期待を寄せる。今後「イセタン ビューティ ウィーク」では、プレミアムスキンケアに限らず、その時々の話題となる美容を発信していく方針だ。

「イセタン ビューティ ウィーク」の見どころ

26ブランドのうち約6割は、1、2階の常設売り場にないブランドで構成する。奄美大島のスキンケアブランド「アーダンシルク(ADAN SILK)」やフランスのラグジュアリーと日本のテクノロジーを融合した「エヴィドンス ドゥ ボーテ(EVIDENS DE BEAUTÉ)」などを取りそろえる。独ドクターズスキンケアブランド「アウグスティヌスバーダー(AUGUSTINUS BADER)」は、同店で2回目の展開となる。このほか、「グライセル(GLYCEL)」「クリスティーナ(CHRISTINA)」「ザ・ギンザ(THE GINZA)」「スイスパーフェクション(SWISS PERFECTION)」「セルキュア(CELL CURE)」「ビオロジックルシェルシュ(BIOLOGIQUE RECHERCHE)」「リポシー(LYPO-C)」なども出展し、各ブランドには5〜10人のスタッフが常駐する。

会場の入り口には、各ブランドの化粧水やUVケア、新製品を自由に試せるブースを設置。肌チェックブースでは、「イプサ(IPSA)」「エスト(EST)」「SK-II」「エピステーム(EPISTEME)」「ヘレナ ルビンスタイン(HELENA RUBINSTEIN)」「パナソニック ビューティ(PANASONIC BEAUTY)」の肌測定機を用いた肌チェックを無料で体験できる。三越伊勢丹アプリのクーポン画面を提示すると、最大6回まで体験可能。診断ブランドはランダムに選ばれる。

各ブランドによるセミナーやトークショーも開催する。トリートメントやカウンセリング、体験会などは、事前予約の受付を終了しているが、フリー枠での参加は引き続き可能となっている。

■「イセタン ビューティー ウィーク 2025~スキンケアで叶える、新しい私~」
日程:3月20〜25日(19日はエムアイカード会員の特別招待日)
時間:10時〜20時(最終日は18時に終了)
場所:伊勢丹新宿店本館6階 催物場

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2025-26年秋冬はファーコートが来る!

毎週発行している「WWDJAPAN」は、ファッション&ビューティの潮流やムーブメントの分析、ニュースの深堀りなどを通じて、業界の面白さ・奥深さを提供しています。巻頭特集では特に注目のキーワードやカテゴリー、市場をテーマに、業界活性化を図るべく熱いメッセージを発信。ここでは、そんな特集を担当記者がざっくばらんに振り返ります。(この記事は「WWDJAPAN」2025年3月17日号からの抜粋です)

木村:2025-26年秋冬ミラノコレは「フェラガモ(FERRAGAMO)」がベストでした。ランウエイ取材ではいつもいろいろなことを考えて、メモしたり写真を撮ったりと忙しいのですが、今回の「フェラガモ」は手を止めて、感じることに専念しました。すごくドキドキして、カッコいい!と思ったら、要さんが「バックステージに行こう」と言い、バックステージには同じ感覚を持った人が詰めかけていて、すごくテンションが上がりました。

村上:デザイナーシャッフルで“様子見”なシーズンなのか、トレンドが見えづらかったです。「フェラガモ」で見た構築と流動の融合は、パリの「サカイ(SACAI)」などでようやく大きな流れだと確信できたのですが、素直に「素敵!」と思えましたね。

木村:ミニマルで構築的なデザインだけれど、ジャージー素材で柔らかいというように、マクシミリアン・ディヴィス(Maximilian Davis)が新しい言語で“ミニマル”を語ろうとしていると感じて、表紙にしたいと考えました。

着る人が“安心する”服の流れ

村上:街ではテック系のシェルパーカばかりが目立っていたこともあり、起毛感や毛足の長い素材のコートをどのブランドも提案していたのが印象的でした。特に「フェンディ(FENDI)」は真面目でストイックな感じのキム・ジョーンズが去り、グラマラスでゴージャスな雰囲気のカムバックに歓迎ムードでした。

木村:アメリカのセレブの間でモブワイフ、つまりマフィアの妻のようなスタイルがはやっていたり、日本でもプードルコートやテディベアコートなどのモコモコ系のアウターが人気だったりと、着る人を包み込むようなアウターは注目ですね。

村上:思っていたより装飾主義には行かず、着る人が“安心する”服の流れがまた盛り上がりそうですね。個人的には「グッチ(GUCCI)」の新デザイナー就任のニュースが校了日に出そうな気配で、まとめたページを大きく変えなきゃいけないんじゃないか?とドキドキしています(苦笑)。

木村:ドナテラ・ヴェルサーチェ(Donatella Versace)退任のニュースはなんとか記事に反映できましたが、デムナ (DEMNA)の「グッチ」就任は校了後でしたね。「ジル サンダー(JIL SANDER)」をシモーネ・ベロッティが引き継ぐのも意外でしたし、ルーシー&ルーク・メイヤー夫妻の行く末も気になります。

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2025-26年秋冬はファーコートが来る!

毎週発行している「WWDJAPAN」は、ファッション&ビューティの潮流やムーブメントの分析、ニュースの深堀りなどを通じて、業界の面白さ・奥深さを提供しています。巻頭特集では特に注目のキーワードやカテゴリー、市場をテーマに、業界活性化を図るべく熱いメッセージを発信。ここでは、そんな特集を担当記者がざっくばらんに振り返ります。(この記事は「WWDJAPAN」2025年3月17日号からの抜粋です)

木村:2025-26年秋冬ミラノコレは「フェラガモ(FERRAGAMO)」がベストでした。ランウエイ取材ではいつもいろいろなことを考えて、メモしたり写真を撮ったりと忙しいのですが、今回の「フェラガモ」は手を止めて、感じることに専念しました。すごくドキドキして、カッコいい!と思ったら、要さんが「バックステージに行こう」と言い、バックステージには同じ感覚を持った人が詰めかけていて、すごくテンションが上がりました。

村上:デザイナーシャッフルで“様子見”なシーズンなのか、トレンドが見えづらかったです。「フェラガモ」で見た構築と流動の融合は、パリの「サカイ(SACAI)」などでようやく大きな流れだと確信できたのですが、素直に「素敵!」と思えましたね。

木村:ミニマルで構築的なデザインだけれど、ジャージー素材で柔らかいというように、マクシミリアン・ディヴィス(Maximilian Davis)が新しい言語で“ミニマル”を語ろうとしていると感じて、表紙にしたいと考えました。

着る人が“安心する”服の流れ

村上:街ではテック系のシェルパーカばかりが目立っていたこともあり、起毛感や毛足の長い素材のコートをどのブランドも提案していたのが印象的でした。特に「フェンディ(FENDI)」は真面目でストイックな感じのキム・ジョーンズが去り、グラマラスでゴージャスな雰囲気のカムバックに歓迎ムードでした。

木村:アメリカのセレブの間でモブワイフ、つまりマフィアの妻のようなスタイルがはやっていたり、日本でもプードルコートやテディベアコートなどのモコモコ系のアウターが人気だったりと、着る人を包み込むようなアウターは注目ですね。

村上:思っていたより装飾主義には行かず、着る人が“安心する”服の流れがまた盛り上がりそうですね。個人的には「グッチ(GUCCI)」の新デザイナー就任のニュースが校了日に出そうな気配で、まとめたページを大きく変えなきゃいけないんじゃないか?とドキドキしています(苦笑)。

木村:ドナテラ・ヴェルサーチェ(Donatella Versace)退任のニュースはなんとか記事に反映できましたが、デムナ (DEMNA)の「グッチ」就任は校了後でしたね。「ジル サンダー(JIL SANDER)」をシモーネ・ベロッティが引き継ぐのも意外でしたし、ルーシー&ルーク・メイヤー夫妻の行く末も気になります。

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