「トリー バーチ」ショー来場者に学ぶ、スポーツミックスの妙味

昨年ブランド設立20周年を迎えた「トリー バーチ(TORY BURCH)」は、ニューヨーク・ファッション・ウィーク期間中にニューヨーク近代美術館(MOMA)で2025-26年秋冬コレクションを発表した。会場には「トリー バーチ」にスポーツラインの「トリー スポーツ(TORY SPORTS)」を纏った来場者が駆け、会場を華やかに彩った。さまざまなコーデのアクセントになったのは、ブランドが得意とするバッグ。定番のチェーンバッグをはじめ、2025年春夏に発表された“ピアスバッグ”もモードな雰囲気でコーディネートされた。

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茶目っ気のあるレザー使いに注目 「コーチ」のショーはハリー・ベイリーやKōki,が来場

「コーチ(COACH)」はニューヨーク・ファッション・ウィーク期間中に2025年秋冬コレクションを発表した。日本からはグローバル・アンバサダーのKōki,が出席。多くの来場者はアイコンの “タビー(TABBY)”やオーバーサイズのがま口バッグなど、バッグをコーディネートに取り入れた。今シーズンのファッションウィークは極寒だったこともあり、レザーのムートンやレザーのコートなど、「コーチ」らしいレザーをアウターに取り入れている人も目立った。チャーム付きのスニーカーを筆頭に、最近ではブランドの定番となっている小物で遊び心を取り入れている来場者も多かった。

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茶目っ気のあるレザー使いに注目 「コーチ」のショーはハリー・ベイリーやKōki,が来場

「コーチ(COACH)」はニューヨーク・ファッション・ウィーク期間中に2025年秋冬コレクションを発表した。日本からはグローバル・アンバサダーのKōki,が出席。多くの来場者はアイコンの “タビー(TABBY)”やオーバーサイズのがま口バッグなど、バッグをコーディネートに取り入れた。今シーズンのファッションウィークは極寒だったこともあり、レザーのムートンやレザーのコートなど、「コーチ」らしいレザーをアウターに取り入れている人も目立った。チャーム付きのスニーカーを筆頭に、最近ではブランドの定番となっている小物で遊び心を取り入れている来場者も多かった。

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約1000人が来場「フェス・リエゾン東京」 中目黒発の石けんやスパイスカレーキットなど多彩なラインアップ

ブランドプロデュースやブランドコンサルティングを行うオムニモスークは、10回目となるライフスタイル合同展示会「フェス・リエゾン 東京(FES LIAISON TOKYO)」をライトボックススタジオ青山で3月25日まで開催中だ。化粧品やインナービューティ、食品・雑貨などを扱う35ブランドを集積するほか、手相鑑定やソープ・バスソルト作りのワークショップなども実施し、3日間の期間中に約1000人の来場者を見込む。

出展社の約8割が新規ブランドで、1階がフード・雑貨ゾーン、2階が化粧品・サプリメントゾーンで構成する。化粧品ゾーンの出展社の一つである2001年に誕生したブルガリア発「エコマート(ECOMAAT)」はオーガニック認証を取得した自社農園でダマスクローズを含むアルバローズ、ラベンダー、ミントなどを栽培。製造、販売まで一貫した独自の管理体制で展開する。ローズオイルとローズCO2エキスを使用し、自宅で本格的なエイジングケアが可能な“ナチュラル&デラックス”シリーズを中心に出展する。

「ワノワ(WANOWA)」は2017年に誕生。石川県能美市の国造ゆずや、岐阜県中津川市の加子母ひのき、京都府相楽郡の和束茶など、地場産業を支援する目的でアップサイクル原料を使用したハンドクリーム(全5品、各2200円)ほかを扱う。同ブランドは売り上げの2%を各地域に寄付し地域に還元する。23年にデビューした「ミュー(MUE)」は“わたしを脱いで、素肌にもどる。”をコンセプトにした固形石けん(全5種、各2580円)を展開する。東京・中目黒の本社内のラボで、油脂の特性を最大限活かすため、熱を加えず低温熟成する枠練りコールドプロセス製法で製造。敏感肌、乾燥肌、荒れ肌など肌タイプにそった石けんをそろえる。

「アースチャイルド(EARTH CHILD)」は、肌本来が持つ油分と水分のバランスを整え揺らぎ肌にアプローチするスキンケアを17年から展開。スターアイテムのハナビラタケエキスや甘草エキスなど植物由来の美容成分をふんだんに配合した導入美容液“リバイタルエッセンス”(30mL、3960円)などをそろえる。

そのほか、フリーズドライのオーガニックハーブティ「ネイチャーフューチャーファーム(NATURE FUTURE FARM)」やスパイスカレーキットを扱う「ファットキャンプキッチン(FATCAMP KITCHEN)」、米粉で作ったチップスなどをそろえる「シーズン(SEASON)」、シリコン製月経カップ「マーモ(MURMO)」、インドネシア版アーユルヴェーダ「オリエンタルジャムウ(ORIENTAL JAMU)」なども出展し、消費者との接点拡大を図る。

「フェス・リエゾン」の新たな取り組み

「フェス・リエゾン」は2020年11月にスタート。環境に配慮した製品品や、体に優しいモノ作りを行う小規模なブランドを集める。初回は11ブランド、2回目が17ブランド、3回目が24ブランド、4回目以降が会場マックスとなる40ブランド程度と回数を重ねるたびに規模と認知度が高まっている。プレス関係者やバイヤーのほか、一般消費者も来場し展示製品の購入も可能だ。

合同展示会は東京を中心に展開する一方で、九州エリアと訪日客の取り込める福岡に常設展示・販売スペース「フェス・リエゾン 福岡/ザ ショーケースストア」を4月1日にオープンする。「展示販売会のノウハウを生かし、販路拡大を狙うブランドのサポートする」(安田旬佑オムニモスーク代表取締役)のが狙いだ。

▪️フェス・リエゾン東京
開催日:3月23〜25日
開催場所:ライトボックススタジオ青山(東京都港区南青山5-16-7)
入場料:無料(要事前予約)

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「プーマ」と「ハリー・ポッター」のコラボコレクション “寮”をイメージしたウエアとシューズ

「プーマ(PUMA)」は3月27日、人気映画シリーズ「ハリー・ポッター」の世界観を融合したコラボコレクション“プーマ × ハリー・ポッター(PUMA × HARRY POTTER)”を発売する。同コレクションは、プーマストア 原宿キャットストリート、大阪、京都、福岡と「プーマ」の一部取り扱い店および、公式オンラインストア、アプリで扱う。

スポーティーカジュアルなコラボウエア
細部には「寮」を象徴するデザイン

今回は、同映画に登場する、勇敢さと正義感を重んじる“グリフィンドール”と知恵と野心を象徴する“スリザリン”というホグワーツ魔法学校の2つの寮にフォーカスを当て、アイテムを展開。アパレルは、魔法界のスポーツ“クィディッチ”に着想を得たデザインのトラックスーツやフーディー、Tシャツなどをそろえる。またアクセサリーは、生徒が着用する制服をイメージしたウエストバッグやキャップなどを用意。各アイテムには、ホグワーツの寮を象徴する紋章や呪文の書を思わせるデザイン、“ゴールデン・スニッチ”の刺しゅうなどを細部に配した。

“グリフィンドール”と“スリザリン”カラーの“パレルモ”

シューズは、「プーマ」を代表する“パレルモ(PALERMO)”シリーズから“グリフィンドール”と“スリザリン”のカラーリングが登場。取り外し可能なシュータンには、それぞれの寮名とシンボルの動物あしらった。また同モデルのほかに、ミッドソールにホグワーツ4寮のカラーを取り入れた“イージーライダー(Easy Rider)”も販売する。

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スタバが紙ストローを廃止 海洋生分解性のバイオマスプラスチック製へ切り替え

スターバックス コーヒー ジャパンは、3月24日よりバイオマスプラスチック製ストローを全国約2000店舗で導入する。これまで使用していた紙製ストローと比較し、原料調達から廃棄に至るライフサイクル全体で二酸化炭素排出量を低減しながら、より快適な飲用体験を提供できることから採用に至った。また、店舗からの廃棄物量についても、重量ベースで約200トンと半減する見込み。

まずは、紙ストローの在庫を使い切った店舗から、通年で提供するフラペチーノなどのアイスビバレッジ用のレギュラーストローの切り替えを行う。続いて、4月上旬を目処に、季節限定のフラペチーノ商品などに使用する太い口径のストローも順次切り替えていく予定だ。

同社は、石油由来のプラスチック製ストローの全廃を進め、2020年に紙製ストローを導入した。しかし、利用客からは「時間が経つとふやける」「紙の舌触りが気になる」といった声も寄せられていた。今回の新ストローは、今年1月から沖縄県内の全32店舗で先行導入し、「非常にポジティブなフィードバックをいただいている」と同社。

今回採用したのは、カネカが開発したバイオマス素材「グリーンプラネット」。植物油を主原料とし、海水中や土壌中に存在する微生物によって生分解される特性を持つ。同社の検証によれば、家庭用生ごみ処理機にこのストローとコーヒーかす、生ごみなどを投入したところ、7週間で分解が完了したという。同社は今後「回収工程にかかる環境負荷を踏まえた上で、適切な回収スキームについて検討を進めたい」という。

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エイドリアン・ブロディや渡辺直美が来場 「トム ブラウン」らしい装飾主義のプレッピー族たち


「トム ブラウン(THOM BROWNE)」の2025-26年秋冬ニューヨーク・ファッション・ウイークのショー会場には、俳優のエイドリアン・ブロディ(Adrian Brody)や女優のカーラ・デルヴィー二(Cara Delevingne)、渡辺直美らが駆けつけた。

ゲストは恒例のトム流プレッピースタイルを思い思いにアレンジしたスタイルを披露した。一目で「トム ブラウン」と分かるトリコロールストライプの入ったテーラードを軸としたスタイルが目立ったが、そのデザインバリエーションは実に豊富。動物モチーフのレザーバッグはもはや定番で、シックな色味の着こなしのアクセントになっていた。

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「第8回 WWDBEAUTY ヘアデザイナーズコンテスト」結果発表!

グランプリ・準グランプリは、SAKURA「コクーン(Cocoon)」ディレクター、エザキヨシタカ「グリコ(grico)」代表、一番合戦彩「アンガーデン(Uné GARDEN)」代表、村上要「WWDJAPAN」編集長の4人が審査。また、ヘア&メイクアップアーティストの夢月さんの協力を得て、“夢月賞”を設けました。

コンセプトは「ビューティー×ファッション」

「WWDBEAUTY ヘアデザイナーズコンテスト」のコンセプトは“ビューティ×ファッション”。「WWDJAPAN」や「WWDJAPAN.com」のミッションの1つである「ファッション業界とビューティ業界の垣根を取り払う」ことを目的とした取り組みでもあります。そのため、審査員にファッション関係者やヘアメイクアーティストなどを迎え、両業界を“クロス”させることを試みました。

グランプリ

GRAND PRIX

須藤小百合

資生堂ヘア&メイクアップアーティスト

所属する資生堂ヘアメイクアップアーティストの先輩も第1回から歴代参加しているコンテストで、私は今回初めての挑戦だったがグランプリというすてきな賞をいただくことができ、驚きと素直にうれしさがある。応募した作品は「ドリームコア」をテーマとして、ドリームコアを思わせるくすんだピンクやペールトーンに近い水色、紫色を一部分だけカラーし、ウエーブとストレートヘアを混ぜて不思議な世界観を演出した。全体的に淡くくすんだヘアメイクにはっきり写さないライティングで撮影したため、目頭に入れた偏向ラメがキラッと光ってポイントになることを目指した。

審査員のコメント

髪のカラーが服とマッチしていてファンシーな空気感が創出され、まさに“ドリームコア”。ストレートとカーリーな部分があるヘアや、頭がタイトで服がふわっとしている衣装など、1つ1つが主張し過ぎずに画角の中で調和しているバランスが素晴らしい。ヘアコンテストの作品ではあまり見られないカラーリングで、一部分だけ光が入るヘアも引きのヘアカラーの見せ方も新しさを感じる。(エザキヨシタカ「grico」代表)

グランプリ受賞特典

グランプリ受賞者(1人)には、賞品として、「エスコンフィールドHOKKAIDOホテル 北広島駅前」の宿泊チケットが授与されるほか、「WWDBEAUTY」プロデュースのもと、「WWDBEAUTY」2025年3月24日号のカバーモデルのヘア&メイクを担当してもらいました。

準グランプリ

SECOND PRIZE

海老原満明

「ヌフ(NEUF)」代表

普段から、“服が見えていなくてもファッションを感じさせる作品”を作ることは意識して撮影をしているので、今回の受賞はとてもうれしい。受賞作品でこだわったポイントは、柔らかくて優しいムードの中に、重力に逆らう髪の動きや表情。凛とした色気のある女性像をイメージした。

審査員のコメント

少し古い映画のワンシーンのような雰囲気がこちら側の想像を掻き立てる作品だと思った。この1枚に収まった雰囲気が本当にかわいい。雰囲気のある顔立ちのモデルにパンクな印象のヘアやメイクというバランスに完成度の高さを感じる。カラー写真だと印象が変わりそうで、モノクロを選択したのも引き算のうまさを感じた。(SAKURA「Cocoon」ディレクター)

里見愛

ヘア&メイクアップアーティスト兼着付師

クリエイションの撮影を始めて、初めてノミネートされたのも「WWDBEAUTY ヘアデザイナーズコンテスト」だった。そのため、私にとってこのコンテストはとても特別だったので本当にうれしい。受賞作品は、彩度を抑えたトーンを基軸にした作品で、どこか日本っぽさを感じられるヘア&メイクを目指した。“違和感はあるけれど似合っている”メイクで女性像を落とし込み、作品にした。

審査員のコメント

バングに見られる創作ヘアは、作り込み過ぎてもボリューミーになってしまうが、この作品はバランスが取れていてきれいにまとまっている。アレンジで和を表現しようとすると、和に寄り過ぎてしまうところがあるが、それを衣装やメイクで崩していて、全体的にとても雰囲気のある作品に仕上がっている。丸い光が差し込む写真の撮り方も、面白くてかわいいと思った。(一番合戦彩「Uné GARDEN」代表)

メイクアップアーティスト部門

MUTSUKI
PRIZE

mame

ヘア&メイクアップアーティスト

自分の中で今年は“挑戦”という目標を立てており、その中でコンテストに応募するのも目標の1つであった。ヘア&メイクアップアーティストとして夢月さんのメイクが好きでリスペクトしていたので、この賞をいただけて本当にうれしい。受賞作品は、2024-25年秋冬シーズンの「ディオール(DIOR)」のコレクションからインスピレーションを得て、“おとぎ話”の世界観を落とし込んだ作品。羽をまとったような空気感を意識した。

審査員のコメント

緻密に計算された立体感と質感が調和し、幻想的でありながらも、存在感がリアルな作品。特に、質感の表現には卓越したセンスを感じた。ヘアとメイクの両方をマットに仕上げながらも単調になることなく、柔らかさとシャープさのコントラストで、造形的な奥行きのある立体感が生み出されている。触れられそうなリアリティと幻想的な世界観が共存しており、美しく完成度の高い作品だと思った。(夢月/ヘア&メイクアップアーティスト)

一般投票部門

POPULAR VOTE
DEPARTMENT

加納稚菜

「ラ ブーケ(La Bouquet)」副社長

昨年5月、初めてクリエイションの作品撮りをしたときは、右も左も分からず本当に悔しい思いをした。それからの1年、努力と学びを続けることで、このような賞をいただけて本当にうれしい。受賞作品でこだわったポイントは「セーラームーン」をテーマに、無邪気さと強さを表現したこと。シンメトリーで、もみあげから垂直に上がるラインでタフさとクラシカルさを表現し、世界観に落とし込んだ。

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ビームスが「セイコー プロスペックス」に別注した“モンスター”を300本限定発売 派手やかなカラーに

ビームス(BEAMS)は4月18日、「セイコー プロスペックス(SEIKO PROSPEX)」に別注したダイバーズウオッチ“SBDY136”を発売する。価格は8万2500円、一部を除く全国のビームス店舗および、公式オンラインストアで扱う。また現在、オンラインでは予約を受付中だ。シリアルナンバー入りの300本限定で販売する。

大胆なデザインが特徴のダイバーズウオッチを別注
煌びやかなカラーリングで

今回は、その大胆なビジュアルから“モンスター”の愛称で親しまれる、2000年に発売したダイバーズウオッチ“SKX781”のシリーズをベースに別注。シルバーとゴールドをメーンのカラーリングに採用し、文字盤はグレートーンに変更することでバランスをとった。裏ぶたには、ビームスのロゴを加えたほか、“LIMITED EDITION”の文字とシリアルナンバーも刻印し、“モンスター”ならではの力強い造形を活かした。

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「ビー」のスキンケア&インナーケア全10品がリニューアル 「潤う」に加え、「整う」を新キーワードに

サステナブルビューティーブランド「ビー(BE)」は、スキンケア5品とインナーケア5品をリニューアルし、4月23日に発売する。これまでの「潤う」に加え、新しく「整う」をキーワードにした。成分などの機能面をパワーアップするだけでなく、パッケージには美や健康を後押しするメッセージ「Beauty goes on」をデザインし、一新している。

スキンケアは新成分配合&サステナブルな容器に

スキンケアのリニューアルポイントは、新成分に静岡の自社ハーブ園で育った有機カミツレ使用の乳酸かん菌発酵エキスを配合したこと。「潤い」に加えて、「整う」機能を強化した。健やかな肌の土台を作りながら、さらにみずみずしい素肌に導く。アイテムは“クレンジングオイル C”(150mL、6160円)、洗顔料“フォームウォッシングC”(150mL、4620円)、“ローションC”(100mL、5830円)、“エッセンスセラムC”(30mL、2万8600円)、“クリームC”(30g、6930円)の5品。新しい容器は全製品が水平リサイクル可能になり、よりサステナブルな仕様になった。

インナーケアは機能性を見直し

機能性を見直したインナーケアは体内のリズム&バランスに着目し、美しさをサポートする。パウチ入りサプリメント3種(5400〜8100円)に加え、99%天然由来の美容系エナジードリンク“カラアクティブ”(1本691円、10本6804円)、リピート率の高いパウダータイプグリーンスムージー“Beグリーン”(3g×30袋、6480円)がグルテンフリーになって登場する。

製品一覧

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「ビー」のスキンケア&インナーケア全10品がリニューアル 「潤う」に加え、「整う」を新キーワードに

サステナブルビューティーブランド「ビー(BE)」は、スキンケア5品とインナーケア5品をリニューアルし、4月23日に発売する。これまでの「潤う」に加え、新しく「整う」をキーワードにした。成分などの機能面をパワーアップするだけでなく、パッケージには美や健康を後押しするメッセージ「Beauty goes on」をデザインし、一新している。

スキンケアは新成分配合&サステナブルな容器に

スキンケアのリニューアルポイントは、新成分に静岡の自社ハーブ園で育った有機カミツレ使用の乳酸かん菌発酵エキスを配合したこと。「潤い」に加えて、「整う」機能を強化した。健やかな肌の土台を作りながら、さらにみずみずしい素肌に導く。アイテムは“クレンジングオイル C”(150mL、6160円)、洗顔料“フォームウォッシングC”(150mL、4620円)、“ローションC”(100mL、5830円)、“エッセンスセラムC”(30mL、2万8600円)、“クリームC”(30g、6930円)の5品。新しい容器は全製品が水平リサイクル可能になり、よりサステナブルな仕様になった。

インナーケアは機能性を見直し

機能性を見直したインナーケアは体内のリズム&バランスに着目し、美しさをサポートする。パウチ入りサプリメント3種(5400〜8100円)に加え、99%天然由来の美容系エナジードリンク“カラアクティブ”(1本691円、10本6804円)、リピート率の高いパウダータイプグリーンスムージー“Beグリーン”(3g×30袋、6480円)がグルテンフリーになって登場する。

製品一覧

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「オサジ」から母の日に向けたギフトセット3種が発売 花束をあしらった限定スリーブで包む

「オサジ(OSAJI)」は、5月11日の「母の日」に向けて、限定スリーブ付きのギフトセット3種を数量限定で発売する。4月16日から「オサジ」の直営店および、公式オンラインストアと一部取り扱い店で販売する。

日頃の感謝と共にプレゼントするギフトセット3種

今回は、花束のデザインをあしらった限定スリーブで包んだギフトセットを3種用意する。“オサジ リトリート ハンド セラム&リップ ギフトセット”(4400円)は、ブランドで人気のハンド美容液“リトリート ハンド マッサージ セラム”とリップジェル“リップジェル ユズミント”をまとめた。荒れがちな手肌や唇をケアし、潤いを与えるセットだ。

“オサジ ハンド&リップ ギフトセット”(3410円)は、みずみずしいテクスチャーのハンドクリーム“チューニング モイスチャー ベール”と“リップジェル ユズミント”をイン。ハンドクリームはイランイラン、ゼラニウム、ミルラなどで構成したアロマティックウッディの香り、リップジェルはユズ、オレンジ、フェンネル、ミントをブレンドした爽やかかつ甘さを感じる香りで、保湿しながらリラックス感のある香りも楽しめる。

“オサジ ローソープ&マルチクリーム ギフトセット”(4290円)は、人気の半熟洗顔石鹸“ローソープ”と全身に使えるマルチクリーム“コンフォート マルチクリーム”のセット。“ローソープ”のもっちりとした泡立ちで、潤いを残しながらすっきりと洗い上げた後は、“コンフォート マルチクリーム”を使うことで全身を余すことなく保湿できる。

さらに今回は、特別なギフトタグも用意。直営店でギフトボックスのSサイズもしくはMサイズを購入した人には、花束を配したギフトタグを用いてラッピングを行う。公式オンラインショップで対象のギフトセットを購入した場合は、注文時に選んだギフトダグを添えて発送する。

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「オサジ」から母の日に向けたギフトセット3種が発売 花束をあしらった限定スリーブで包む

「オサジ(OSAJI)」は、5月11日の「母の日」に向けて、限定スリーブ付きのギフトセット3種を数量限定で発売する。4月16日から「オサジ」の直営店および、公式オンラインストアと一部取り扱い店で販売する。

日頃の感謝と共にプレゼントするギフトセット3種

今回は、花束のデザインをあしらった限定スリーブで包んだギフトセットを3種用意する。“オサジ リトリート ハンド セラム&リップ ギフトセット”(4400円)は、ブランドで人気のハンド美容液“リトリート ハンド マッサージ セラム”とリップジェル“リップジェル ユズミント”をまとめた。荒れがちな手肌や唇をケアし、潤いを与えるセットだ。

“オサジ ハンド&リップ ギフトセット”(3410円)は、みずみずしいテクスチャーのハンドクリーム“チューニング モイスチャー ベール”と“リップジェル ユズミント”をイン。ハンドクリームはイランイラン、ゼラニウム、ミルラなどで構成したアロマティックウッディの香り、リップジェルはユズ、オレンジ、フェンネル、ミントをブレンドした爽やかかつ甘さを感じる香りで、保湿しながらリラックス感のある香りも楽しめる。

“オサジ ローソープ&マルチクリーム ギフトセット”(4290円)は、人気の半熟洗顔石鹸“ローソープ”と全身に使えるマルチクリーム“コンフォート マルチクリーム”のセット。“ローソープ”のもっちりとした泡立ちで、潤いを残しながらすっきりと洗い上げた後は、“コンフォート マルチクリーム”を使うことで全身を余すことなく保湿できる。

さらに今回は、特別なギフトタグも用意。直営店でギフトボックスのSサイズもしくはMサイズを購入した人には、花束を配したギフトタグを用いてラッピングを行う。公式オンラインショップで対象のギフトセットを購入した場合は、注文時に選んだギフトダグを添えて発送する。

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名鉄百貨店、26年2月末に営業終了

名古屋鉄道(名鉄)は24日、名古屋駅の再開発計画の概要を発表した。再開発地区で営業する傘下の名鉄百貨店の本店は、2026年2月28日に営業を終了する。再開発後に建つ複合施設には2040年代前半に商業施設が開業するが、百貨店業態になる公算は薄いと見られる。

再開発地区は名鉄百貨店、近鉄パッセ、名鉄グランドホテル、名鉄バスターミナル、ヤマダ電機などが現在営業するエリア。順次、営業を終了し、26年から建物の解体を進める。

名鉄は敷地面積約3万7000平方メートルに約5400億円を投じて、延べ床面積52万平方メートルに商業、オフィス、ホテルなどが入居する複合施設を建設する。駅のプラットホームも移設する。33年度に1期本工事が竣工、40年代前半に2期本工事がそれぞれ竣工する予定だ。

リニア中央新幹線の開業を見据えて、オフィスや観光客の需要を見込む。駅の改造にも取り掛かり、中部国際空港に向かう「空港アクセスホーム」を設置して、輸送量の拡大を見込む。

名鉄百貨店の本店は1954年に開業した。本館とメンズ館を合わせて売り場面積は約5万5000平方メートル。2023年度の売上高は352億円だった。24年1月に一宮店を占めており、営業する名鉄百貨店は本店だけになっていた。外商部門など一部機能は別会社に移管する見通しだ。

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名鉄百貨店、26年2月末に営業終了

名古屋鉄道(名鉄)は24日、名古屋駅の再開発計画の概要を発表した。再開発地区で営業する傘下の名鉄百貨店の本店は、2026年2月28日に営業を終了する。再開発後に建つ複合施設には2040年代前半に商業施設が開業するが、百貨店業態になる公算は薄いと見られる。

再開発地区は名鉄百貨店、近鉄パッセ、名鉄グランドホテル、名鉄バスターミナル、ヤマダ電機などが現在営業するエリア。順次、営業を終了し、26年から建物の解体を進める。

名鉄は敷地面積約3万7000平方メートルに約5400億円を投じて、延べ床面積52万平方メートルに商業、オフィス、ホテルなどが入居する複合施設を建設する。駅のプラットホームも移設する。33年度に1期本工事が竣工、40年代前半に2期本工事がそれぞれ竣工する予定だ。

リニア中央新幹線の開業を見据えて、オフィスや観光客の需要を見込む。駅の改造にも取り掛かり、中部国際空港に向かう「空港アクセスホーム」を設置して、輸送量の拡大を見込む。

名鉄百貨店の本店は1954年に開業した。本館とメンズ館を合わせて売り場面積は約5万5000平方メートル。2023年度の売上高は352億円だった。24年1月に一宮店を占めており、営業する名鉄百貨店は本店だけになっていた。外商部門など一部機能は別会社に移管する見通しだ。

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東急が小売事業を再編 百貨店、モール、渋谷109など一体運営へ

東急が小売事業の再構築に動く。8月1日付で、東急が直接出資し、小売事業を統括する子会社として新たに東急リテールマネジメントを設立。東急リテールマネジメントの傘下に商業施設の運営子会社6社を収める新体制を敷くことで、商業施設運営の一体化によるノウハウ共有や効率化を図る。

東急リテールマネジメントの傘下に入るのは、百貨店を運営する東急百貨店、モール事業を運営する東急モールズデベロップメント、渋谷109を運営するSHIBUYA109エンタテイメント、ながの東急百貨店、渋谷地下街、東急商業發展(香港)有限公司の6社。事業再編は、東急が24年3月に発表した3カ年経営計画の一環。「外部環境の変化が継続する中で、26年までを『再起動の期間』と位置づけ、経営基盤の強化と高資本効率の経営へ転換を図る」(東急)としている。

東急は現在、東急線沿線を中心に百貨店とショッピングセンター計28施設(複合施設を除く)を運営する。百貨店に関しては近年、都心の主要店舗を相次いで閉店するなど整理を進め、複合型商業施設やライフスタイル編集型の売り場運営に舵を切っている。中核エリアの渋谷においては、20年3月に東急東横店を閉鎖し、渋谷ヒカリエに百貨店のMDを切り出して再編集した「シンクス」を設置。23年1月に閉鎖した東急渋谷本店の跡地には、複数事業者による高層複合型施設の建設を予定している。

東急は「商業施設運営事業を取り巻く環境が大きく変化する中、東急百貨店の構造改革をはじめ、各社が事業競争力の強化に努めている。お客さまが今まで以上に、楽しさや豊かさを感じられる事業へと変革を目指し、各社を跨いだ事業戦略の遂行を行うにふさわしい経営体制に深化する」としている。

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東急が小売事業を再編 百貨店、モール、渋谷109など一体運営へ

東急が小売事業の再構築に動く。8月1日付で、東急が直接出資し、小売事業を統括する子会社として新たに東急リテールマネジメントを設立。東急リテールマネジメントの傘下に商業施設の運営子会社6社を収める新体制を敷くことで、商業施設運営の一体化によるノウハウ共有や効率化を図る。

東急リテールマネジメントの傘下に入るのは、百貨店を運営する東急百貨店、モール事業を運営する東急モールズデベロップメント、渋谷109を運営するSHIBUYA109エンタテイメント、ながの東急百貨店、渋谷地下街、東急商業發展(香港)有限公司の6社。事業再編は、東急が24年3月に発表した3カ年経営計画の一環。「外部環境の変化が継続する中で、26年までを『再起動の期間』と位置づけ、経営基盤の強化と高資本効率の経営へ転換を図る」(東急)としている。

東急は現在、東急線沿線を中心に百貨店とショッピングセンター計28施設(複合施設を除く)を運営する。百貨店に関しては近年、都心の主要店舗を相次いで閉店するなど整理を進め、複合型商業施設やライフスタイル編集型の売り場運営に舵を切っている。中核エリアの渋谷においては、20年3月に東急東横店を閉鎖し、渋谷ヒカリエに百貨店のMDを切り出して再編集した「シンクス」を設置。23年1月に閉鎖した東急渋谷本店の跡地には、複数事業者による高層複合型施設の建設を予定している。

東急は「商業施設運営事業を取り巻く環境が大きく変化する中、東急百貨店の構造改革をはじめ、各社が事業競争力の強化に努めている。お客さまが今まで以上に、楽しさや豊かさを感じられる事業へと変革を目指し、各社を跨いだ事業戦略の遂行を行うにふさわしい経営体制に深化する」としている。

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「プーマ」とエイサップ・ロッキーのコラボスニーカー ミニマルなアッパー&スパイクソール

「プーマ(PUMA)」は3月27日、ブランドのグローバルアンバサダーを務めるラッパーのエイサップ・ロッキー(A$AP ROCKY)とコラボレーションしたスニーカー“モストロ ディスククローズ(MOSTRO DISCCRODS)”を発売する。価格は3万3000円、プーマストア 原宿キャットストリートと「プーマ」の一部取り扱い店および、公式オンラインストア、アプリで扱う。

スパイクソールが目を引くモードな1足

今回は、1960年代のスプリンター用スパイクと80年代のサーフシューズに着想した「プーマ」のアーカイブモデルで、同氏も愛用しているという“モストロ(MOSTRO)”がベース。

アッパーは、フィット感向上のために内部のワイヤーで締め付ける“ディスククロージャーシステム”を採用。シューレースを排除することで、シンプルに仕上げた。カラーリングは、シックなオールブラックで高級感あふれる仕上がりに。また、特徴的なスパイクソールも目を引くデザインだ。

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「プーマ」とエイサップ・ロッキーのコラボスニーカー ミニマルなアッパー&スパイクソール

「プーマ(PUMA)」は3月27日、ブランドのグローバルアンバサダーを務めるラッパーのエイサップ・ロッキー(A$AP ROCKY)とコラボレーションしたスニーカー“モストロ ディスククローズ(MOSTRO DISCCRODS)”を発売する。価格は3万3000円、プーマストア 原宿キャットストリートと「プーマ」の一部取り扱い店および、公式オンラインストア、アプリで扱う。

スパイクソールが目を引くモードな1足

今回は、1960年代のスプリンター用スパイクと80年代のサーフシューズに着想した「プーマ」のアーカイブモデルで、同氏も愛用しているという“モストロ(MOSTRO)”がベース。

アッパーは、フィット感向上のために内部のワイヤーで締め付ける“ディスククロージャーシステム”を採用。シューレースを排除することで、シンプルに仕上げた。カラーリングは、シックなオールブラックで高級感あふれる仕上がりに。また、特徴的なスパイクソールも目を引くデザインだ。

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「ラネージュ」が人気の“ドーナツリップ”の新色や美容液など3品を発売

「ラネージュ(LANEIGE)」は4月19日、“ドーナツリップ”で知られるカラーリップセラム“グレイズ ティント リップセラム”(新2色、各12g、各2200円)、日中用バーム“リップグロウィヴァーム”から定番化されていない“スイートキャンディ”を含む4種のミニサイズセット(各5g、2970円)、朝晩用の美容液“バウンシーセラム”(30mL、4400円)の3種を発売する。

“グレイズ ティント リップセラム”


“グレイズ ティント リップセラム”は、ひと塗りでぷるんとした艶感を与えるカラーリップセラムで唇をケアしながら美しい発色をかなえるアイテム。今回登場する新色は、ストロベリーチョコレートのような“ストロベリースプリンクル”とフレッシュベリーみたいな鮮やかなパープル“ブルーベリージェリー”の2色だ。

“リップグロウィバーム ミニセット”


“リップグロウィバーム ミニセット”は、日中用バーム“リップグロウィヴァーム”から定番化されていない“スイートキャンディ”と“ベリー”、“グミベア”、“バニラ”4種のミニサイズをセットにした。同製品は、シア脂、ムルムル種子脂、ビタミンEを配合し、日中の潤いと艶感をキープしながら柔らかい唇へ導く。

“バウンシーセラム”


スキンケアラインのバウンシーシリーズから新発売する朝晩用の美容液“バウンシーセラム”は、「ラネージュ」独自のビタミンオイルカプセルを1瓶に2万4000個配合し、ハリ弾力肌を目指すバウンシーシリーズ共通のピオニー&コラーゲンコンプレックスや保湿力を高める低分子コラーゲンを組み合わせるなど、アーリーエイジングケア世代に向けたアイテムだ。

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「ラネージュ」が人気の“ドーナツリップ”の新色や美容液など3品を発売

「ラネージュ(LANEIGE)」は4月19日、“ドーナツリップ”で知られるカラーリップセラム“グレイズ ティント リップセラム”(新2色、各12g、各2200円)、日中用バーム“リップグロウィヴァーム”から定番化されていない“スイートキャンディ”を含む4種のミニサイズセット(各5g、2970円)、朝晩用の美容液“バウンシーセラム”(30mL、4400円)の3種を発売する。

“グレイズ ティント リップセラム”


“グレイズ ティント リップセラム”は、ひと塗りでぷるんとした艶感を与えるカラーリップセラムで唇をケアしながら美しい発色をかなえるアイテム。今回登場する新色は、ストロベリーチョコレートのような“ストロベリースプリンクル”とフレッシュベリーみたいな鮮やかなパープル“ブルーベリージェリー”の2色だ。

“リップグロウィバーム ミニセット”


“リップグロウィバーム ミニセット”は、日中用バーム“リップグロウィヴァーム”から定番化されていない“スイートキャンディ”と“ベリー”、“グミベア”、“バニラ”4種のミニサイズをセットにした。同製品は、シア脂、ムルムル種子脂、ビタミンEを配合し、日中の潤いと艶感をキープしながら柔らかい唇へ導く。

“バウンシーセラム”


スキンケアラインのバウンシーシリーズから新発売する朝晩用の美容液“バウンシーセラム”は、「ラネージュ」独自のビタミンオイルカプセルを1瓶に2万4000個配合し、ハリ弾力肌を目指すバウンシーシリーズ共通のピオニー&コラーゲンコンプレックスや保湿力を高める低分子コラーゲンを組み合わせるなど、アーリーエイジングケア世代に向けたアイテムだ。

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韓国のZ世代が注目するビューティブランドを一挙紹介 5つのキーワードも発信

韓国のZ世代は明確な消費傾向と独特な趣向を持つ。 彼らの特性と消費パターンを考慮しながら5つのキーワードを掲げた。ファッションやビューティ、ライフスタイルブランドが各キーワードに基づきどのように顧客を魅了しているのかを紹介する。

#SMALL LUXURY

「コレクションしたくなるようなパッケージデザイン、消費者のニーズを反映した新しいカラーとテクスチャー、そして製品を直接体験できるオフラインのポップアップストアまでがZ世代が『イヴ・サンローラン』の“ラブシャイン”ラインに熱狂する理由です」
--「イヴ・サンローラン」ビューティコミュニケーションチーム

韓国のZ世代の消費は、自己満足のための“小さな幸せ”を追求する傾向が強い。これには、ラグジュアリーブランドのリップスティックや香水カテゴリーの消費が着実に成長している背景がある。ラグジュアリーブランドを消費する年齢が次第に低くなる中、Z世代の心をつかんだのは「シャネル(CHANEL)」「ディオール(DIOR)」「イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT)」など著名ブランド。その中でZ世代の間で最もホットなビューティキーワードである「メイクアップ」「パーソナルカラー」「グロウ」を全て反映したしっとりとしたテクスチャーのリップスティックが人気だ。2022年の発売以来、最近まで新しいテクスチャーとカラーを追加してラインアップを強化した「イヴ・サンローラン」の“ラブシャイン”は、Z世代に最も愛されている製品としても挙げられており、多彩なカラー展開が好調に推移する。

「ディオール」も、アイコニックな“ハイドレーティング リップバーム”と“ディオール アディクトリップ グロウ”がベスト製品の仲間入りを果たした。今年発売された“ディオール アディクト リップ グロウ”は、イエベからブルベまで合わせて17色展開で、Z世代に人気の製品。同製品は、ほんの少し塗るだけで生き生きとした艶っとしたグロウメイクを完成することができ、多くの人から支持を得ている。「ディオール」のビューティコミュニケーションチームは、グローリップの人気について「若い消費者が自然な血色感とグロウ効果を好む傾向を反映した製品」とコメントする。

ラグジュアリービューティの代表格である「シャネル」は、25年春夏コレクショで、透明感のある発色が特長のリップスティックを発表した。高級でモダンなホワイトのケースと水を含んだようにしっとりと自然に発色する独特なカラー感が、Z世代の心を掴んでいる。

#UNIQUE

「Z世代の好奇心を絶えず刺激するために、初めて経験する新鮮な処方や発色、収集欲を刺激するオブジェ、2つ以上の機能を持つマルチユースアイテムなど、ブランドならではの色を出す過程を最も重要視している」
--フィー マーケティングチーム チョ・キョンチェ

溢れかえっている美容製品の中で、トレンドに敏感なZ世代の心を掴むためには、ブランドの確固たるアイデンティティーをもとに、一目で目を引くような独創的なコンセプトが必要だ。Z世代をターゲットにしたビューティブランドが、これまでにない新鮮な製品力とユニークで大胆なビジュアルを打ち出す理由がここにある。ポット型美容アイテムのトレンドを創出した「フィー(FWEE)」は、滑らかな仕上がりのプリンポットともちもちとしたグローテクスチャーのゼリーの2種類のテクスチャーで構成された30色のリップ&チークをアイコニックなパッケージに入れ、自己表現を楽しむZ世代から注目を集めた。

ブランド特有のカラフルなパッケージとデザインが目を引く韓国生まれのフレグランスブランド「キース(KEYTH)」も、確かな世界観を持つブランドの一つ。従来の枠を破る丸い形のハンドクリームをはじめ、スキンケア製品ではなかなか見られなかったキッチュなパッケージとコンセプチュアルなビジュアルで、プレゼント需要が高く、ファッションアクセサリーのように活用しやすいビューティアイテムとして定着した。

Z世代が熱狂する、大胆で過激な美学を追求する「リスキー(RISKY)」は、独特の手法でブランドのアイデンティティーを確立している。誰でも似合うデイリーアイテムではなく、鮮明な色彩感とグラマラスなパールテクスチャーで構成されたピグメントアイシャドウパレットを活用したメイクアップルックが、Xのように10、20代が多数活用するSNSを通じて拡散され、Z世代の共感を得ることに成功した。

#INGREDIENT

「ウェルネスとクリーンビューティに真摯に取り組むZ世代は、他のどの世代よりも賢い消費者。『 ホイップド』が優れた製品力と確固たるブランドコンセプトを重要視していることが、全製品ビーガン、低刺激性成分にこだわっている理由だ」
--イ・スビン「ホイップド」ブランドマーケティングマネージャー

健康と効能を重視し、スマートな消費文化をリードしているZ世代。 特に顔に直接触れるスキンケア製品に関しては、素早い情報収集力をもとに製品の成分や原材料を細かく比較し、独自の消費価値観を構築している。肌に優しい成分に、持続可能で倫理的な消費トレンドを反映したビーガン・フォーミュラを掲げるブランドが注目されている。その一つが、パックとクレンザーを組み合わせた新コンセプトのパッククレンザーで、ホイップクリームのようなとろりとしたテクスチャー感でZ世代に愛されているスキンケアブランド「ホイップド(WHIPPED)」。“ベーカリーレシピ”というユニークなブランドコンセプトを掲げた「ホイップド」の“ヴィーガンパッククレンザー”は、全ての原料を最上級の産地で厳選した100%ビーガンのものを使用し、クレンザーに50%以上のスキンケア成分を加え、従来のクレンジング市場では見られなかった革新的な製品群を誕生させた。

#PERSONAL

「メディアへの露出をいくら増やしても、結局、全ての消費者を満足させることができる製品力を備えたブランドだけがロングランすることができる。デイリーメイクはもちろん、ポイントメイクにも活用でき、それぞれの肌色やテクスチャーに合わせて無限の色の組み合わせを完成させられるアイパレットを企画した」
--「デイジーク(DASIQU)」マーケティングチーム

四季のイメージによってトーンを分けるパーソナルカラーは、肌、髪、瞳の色などをもとに、それぞれの雰囲気に最も似合う色をキュレーションできる指標となります。パーソナルカラーに合ったメイクアップやスタイリングを合わせると、まるでぴったり合った服を着たような自然で目立つ外観を完成することができる。特にカラーメイクアップアイテムは肌色に大きな影響を与えるため、Z世代はメイクアップ製品を選ぶ一つの公式のように活用している。このようなニーズを反映して、多くのブランドでは、単純にイエローベースとブルーベースに分けて製品を発売したり、ブルーベースの中でもブルベ夏、ブルベ冬、イエベの中でもイエベ秋、イエベ春など細かく分けて製品を販売する。特にパーソナルカラーを適用しておのおのの肌色によって選べるアイパレットとリップラインを展開する「デイジーク(DASIQU)」が良い例だ。「デイジーク」は肌のトーンによって製品をおすすめし、発色力とカラースペクトルに優れ、レイヤリングしやすいカラーで構成しているため、活用度が高い。このようにカラー感が重要なメイクアップ分野でパーソナルカラーを活用している。

マスカラで有名な「ミュード(MUDE)」は、マスカラではあまり見かけない10種類のカラーをバリエーションがあり、瞳の色とトーンを合わせたり、その日のメイクの雰囲気に合わせたりして多様に活用できる。「ミュード」マーケティングチームのパク・ジウンチーム長は「『ミュード』のマスカラは、これまで見られなかった多彩なカラーラインアップに、まつげの量や質に関係なく、誰でもまつげの最後まで丁寧に塗ることができる超スリムなブラシを搭載し、ドラマティックなイメージチェンジが可能だ。 個性的なルックを好むZ世代にぴったり」と「ミュード」のマスカラが大きな反響を呼んでいる理由を述べた。

海外市場でも注目されているビューティブランド「ティルティル(TIRTIR)」でもやはり45色という幅広いカラー展開と自然なカバー力を備えたマスクフィットレッドクッションが人気を集めていまる。ブランド独自のベース調色技法から誕生したアジア人の肌色に合わせた5つのシェードから、より暗い肌色のためのカラーシェードまで。世界中のさまざまな人種の肌色に合わせて考案されたカラーから、どんな肌色にもぴったりのカラーを選ぶことができる。

膨大な情報量と製品の選択肢に疲れた消費者のためのキュレーションショッピングに対するニーズが徐々に拡大していることから、パーソナルカラーを活用したメイクアップキュレーションショッピングの人気は今後も続くと予想している。

#COST-EFFECTIVENESS

「Z世代の消費者にとって'コストパフォーマンス'は、合理的な消費のための重要な基準となります。 そのため、コストパフォーマンスの良いビューティ製品を紹介するために、アクセスしやすいプラットフォームとリーズナブルな価格はもちろん、製品の完成度を見逃さないようにした。 価格を問わず、製品自体の品質が競争製品に品質が劣らないようにすることに重点を置いている」
--ソンアンドパクコスメティック商品企画チーム チョ・ジヨン

Z世代は「コストパフォーマンス」を単純な費用対効果だけでなく、感性的な価値や持続可能性を含めた総合的な満足度を重要視する。 特にビューティカテゴリーではこの傾向が目立つ。“コストパフォーマンスの天国”と呼ばれる「ダイソー(DAISO)」では、価格競争力と品質を兼ね備えたビューティ製品が登場しており、「ダイソー」品薄現象を起こした。

「VT」“リードルショットアンプル”を皮切りに、「ソンアンドパク(SON&PARK)」の“Aスプレッドカラーバーム”までZ世代から爆発的な反応を得た。Z世代が熱狂するコストパフォーマンスの高い製品は、費用対比で最高の製品力を引き出したインディーズビューティブランドが中心となり、ブランド認知度向上に貢献する効果があり、入店競争がさらに激化している。

コストパフォーマンスの高いビューティブランドの人気が日に日に高まる中、認知度の高いブランドも「ダイソー」やコンビニエンスストア専用ブランドや製品を立ち上げ、市場に参入している。その中でも「マモンド(MAMONDE)」は30年の歴史をもとにセカンドブランド「ミモバイマモンド(MIMOBYMAMONDE)」を立ち上げ、“水分ライン”“トラブルライン”を販売。「ダイソー」に入店すると4カ月で100万個以上の販売記録を達成した。 また、Z世代に「マモンド」がミニマムなクリーンビューティーブランドというイメージを植え付け、売り上げとブランド認知度向上を同時に高める効果を得ることに成功した。

EDITOR: イスル

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ミズノが大阪・関西万博「いのちの遊び場 クラゲ館」のユニホームを制作 “クラゲの揺らぎ”と快適性を両立

2025大阪・関西万博「いのちの遊び場 クラゲ館」は3月23日、4月14日の開幕に先駆けて全容を公開した。同時に、アテンダントと運営スタッフのユニホームをお披露目し、デザインはウェディングドレスデザイナーの水野信四郎氏、企画や製造をミズノが手がけたことを発表した。

「いのちの遊び場 クラゲ館」は、ジャズピアニスト、数学研究者、STEAM教育者である中島さち子氏がプロデューサーを務めるパビリオンだ。コンセプトは「創造性の民主化を目指し、作る喜びを全ての人に」。クラゲを“揺らぎのある遊び”の象徴とし、性別や地域、国籍、人種などを超えた全ての人が共創する場を目指した。館内には五感を使った展示や音をかなでる遊具をそろえ、毎日のようにワークショップを開く。建築は建築家の小堀哲夫氏が手がけ、天井は移築・リユースが可能な木材を使用し、床に広がる土の下には冷水を流し、「木の下にいるかのような」風通しの良い空間に仕上げた。

スポーツウエアの強みを
ユニホームに搭載

運営チームからのユニホームに対する要望は「創造性の民主化を表現すること」だったという。「個々で違いはあるが全体で見た時に統一感があると嬉しいという要望があった。量産を得意とする用品メーカーとしては難しさを感じるところもあったが、全て違う柄のデザインや、クラゲの足をイメージした切り込みによるさまざまな着方の提案などで、『個々では違うが皆一緒』ということを表現した」とミズノのコンペティションスポーツ企画・ソーシング統括部CS企画課・豊田匡孝課長補佐は話す。

アイテムは、アテンダントユニホームがチェニック、キャップ、ハーフパンツ、インナー、ポンチョの5つ、スタッフユニホームがジャケット、ボトムス、Tシャツ、インナーの4つ。テキスタイルデザインはアプリでシュミレーションし、1枚1枚異なるものを採用した。オフホワイトのベースに、クラゲをモチーフにしたカラフルな色味のグラフィックで「クラゲ館の遊び心」を表現している。

チェニックやTシャツはレーザーカットで切り込みを入れてクラゲの揺らぎを表現。縫製を入れずにカットすることで、動きが出る服にした。裾にはラグランテープを使用し、ほつれににくく仕上げている。切り込みの入ったヒダを自由に結んだりすることができるなど、スタイイングも自由にアレンジ可能とした。

4月13日〜10月13日という会期期間中に快適に過ごせるウエアを目指し、チェニック、キャップ、ジャケット、ボトムスの素材には、ミズノ独自の生地“ドライエアロフロー”を採用。汗に濡れても通気性を担保し、クーリング機能を発揮する。ハーフパンツやインナーも吸汗速乾性に優れた素材を採用し、着心地の良さを追求した。

「ミズノ」のブランドイメージの
広がりに期待

豊田課長補佐は「狙いを定めていたわけではないが、スポーツだけではない『ミズノ』の一面を見せる機会にもなった」と話す。「スポーツ以外の場面でも、スポーツのテクノロジーを使いながらさまざまなアイテムが提供できることが伝わり、ブランドイメージに幅が広がることを期待したい」(豊田課長補佐)。

ミズノは博覧会協会のスタッフやアテンダントにも、同社のシューズを3400足提供し、同じモデルのシューズを「いのちの遊び場 クラゲ館」スタッフにも提供している。

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「ヒロインメイク」がふわふわポーチ付きアイライナーセットを限定発売 誕生20周年記念で

伊勢半は4月8日、メイクブランド「ヒロインメイク(HEROINE MAKE)」の誕生20周年を記念して、限定ポーチ付きのアイライナー“プライムリキッドアイライナー リッチキープ”(全3色、各1320円)を数量限定で発売する。限定セットのアイライナーカラーは漆黒ブラック、 ブラウンブラック、ナチュラルブラウンで、ポーチはブランドのアイコンであるエリザベート・姫子の愛猫、シルフィをイメージした。

2005年に誕生した「ヒロインメイク」
今や世界15カ国・地域で販売

「ヒロインメイク」は2005年にマスカラ、アイライナー、アイブロウの全5SKUで誕生。美の王国の女王であるエリザベート・姫子と、「まつ毛は常に上を向いていなければ」「涙は美しく流すものです」等の姫子の格言を据えたインパクトのあるパッケージと機能性の高さで注目を集め、特にマスカラはクチコミサイトで1位を獲得するなど反響を呼んだ。以降はさまざまな製品を発売しており、世界15の国と地域でも取り扱いが広がっている。また、24年には音声も生成AIに対応した動く3D姫子が誕生。英語版も用意して世界にアピールしているほか、「コスメヲタちゃんねるサラ」のYouTubeチャンネルにエリザベート・姫子がVTuberとしてするなど、ブランドの枠を超えたキャラクターの活躍も広がっている。

ポーチのチャームにはシルフィをデザイン

そんなブランドを代表する“プライムリキッドアイライナー リッチキープ”は、ブランド市場最高のウオータープルーフ処方となめらかな描き心地、高い発色力が特徴。描きやすい0.1mmの極細筆で、目尻のハネやまつ毛の隙間埋めなど自在に描くことができる。

数量限定のセットに付くポーチはマスカラやアイライナーも入る縦6cm、横14cm、マチ6cmのボックス型で、シルフィをイメージしたふわふわな毛足がポイントだ。チャームにもシルフィをデザインしている。

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「ヒロインメイク」がふわふわポーチ付きアイライナーセットを限定発売 誕生20周年記念で

伊勢半は4月8日、メイクブランド「ヒロインメイク(HEROINE MAKE)」の誕生20周年を記念して、限定ポーチ付きのアイライナー“プライムリキッドアイライナー リッチキープ”(全3色、各1320円)を数量限定で発売する。限定セットのアイライナーカラーは漆黒ブラック、 ブラウンブラック、ナチュラルブラウンで、ポーチはブランドのアイコンであるエリザベート・姫子の愛猫、シルフィをイメージした。

2005年に誕生した「ヒロインメイク」
今や世界15カ国・地域で販売

「ヒロインメイク」は2005年にマスカラ、アイライナー、アイブロウの全5SKUで誕生。美の王国の女王であるエリザベート・姫子と、「まつ毛は常に上を向いていなければ」「涙は美しく流すものです」等の姫子の格言を据えたインパクトのあるパッケージと機能性の高さで注目を集め、特にマスカラはクチコミサイトで1位を獲得するなど反響を呼んだ。以降はさまざまな製品を発売しており、世界15の国と地域でも取り扱いが広がっている。また、24年には音声も生成AIに対応した動く3D姫子が誕生。英語版も用意して世界にアピールしているほか、「コスメヲタちゃんねるサラ」のYouTubeチャンネルにエリザベート・姫子がVTuberとしてするなど、ブランドの枠を超えたキャラクターの活躍も広がっている。

ポーチのチャームにはシルフィをデザイン

そんなブランドを代表する“プライムリキッドアイライナー リッチキープ”は、ブランド市場最高のウオータープルーフ処方となめらかな描き心地、高い発色力が特徴。描きやすい0.1mmの極細筆で、目尻のハネやまつ毛の隙間埋めなど自在に描くことができる。

数量限定のセットに付くポーチはマスカラやアイライナーも入る縦6cm、横14cm、マチ6cmのボックス型で、シルフィをイメージしたふわふわな毛足がポイントだ。チャームにもシルフィをデザインしている。

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「ヒンス」のスキンケア第2弾 ビタミンとコラーゲンを配合した高栄養ハイドロゲルマスクが登場

「ヒンス(HINCE)」は4月17日、初のスキンケアライン“キングスベリービタナイトクリーム”に引き続き、ハイドロゲルを使用した“キングスベリービタコラーゲンマスク”(1枚、580円/4枚、2200円)を発売する。直営店および公式ホームページとゾゾタウン(ZOZOTOWN)で取り扱う。4月8日にキューテン(QOO10)、楽天市場で先行販売を開始する。

ビタミンとコラーゲン配合で寝ている間にハリ感のある肌印象へ

同製品はビタミンB12で実現したビタミンC誘導体とコラーゲンを配合したビタコラーゲンビーズで、トーンとキメ、艶を整えながら眠っている間にふっくらとしたハリ感のある肌印象へ導くフェイスマスク。肌に触れる面はエンボスフィルムを採用して密着力をアップし、肌のハリを守りながら長時間貼っていても乾燥しないスキンケアタイムを提供する。

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「ヒンス」のスキンケア第2弾 ビタミンとコラーゲンを配合した高栄養ハイドロゲルマスクが登場

「ヒンス(HINCE)」は4月17日、初のスキンケアライン“キングスベリービタナイトクリーム”に引き続き、ハイドロゲルを使用した“キングスベリービタコラーゲンマスク”(1枚、580円/4枚、2200円)を発売する。直営店および公式ホームページとゾゾタウン(ZOZOTOWN)で取り扱う。4月8日にキューテン(QOO10)、楽天市場で先行販売を開始する。

ビタミンとコラーゲン配合で寝ている間にハリ感のある肌印象へ

同製品はビタミンB12で実現したビタミンC誘導体とコラーゲンを配合したビタコラーゲンビーズで、トーンとキメ、艶を整えながら眠っている間にふっくらとしたハリ感のある肌印象へ導くフェイスマスク。肌に触れる面はエンボスフィルムを採用して密着力をアップし、肌のハリを守りながら長時間貼っていても乾燥しないスキンケアタイムを提供する。

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羽田で地元密着型のクリエイティブのお祭り TCSの一環で

羽田空港を運営する日本空港ビルデングは、地域とつながるファッション体験イベント「カラフルスカイ」を空港に隣接する羽田イノベーションシティ(東京都大田区)で13日から23日まで開いた。22日には特別プログラムとして地元の区立羽田小学校の児童によるダンスやBMXショー、各種インスタレーション、リメイクした服などを集めたフリーマケットなど、盛りだくさんの催しで多くの人を集めた。

会場の羽田イノベーションシティには、羽田小学校の4年生が「十人十色の空」をテーマに描いた絵をプリントしたTシャツが屋外に展示された。プリント技術を提供したのはリコー。同社は大田区に本社を置き、大田区とSDGsに関する連携協定を結んでいる。児童たちの原画は羽田空港内にも展示した。

最も盛り上がりを見せたのは、羽田小学校3年生の40数人による「大江戸ダンス」。4年生が描いた「十人十色の空」のTシャツを着て、息の合ったダンスパフォーマンスを披露し、集まった観客を沸かせた。児童の一人は「途中で(振りを)間違えてしまったけど、とても楽しかった」と話した。児童にダンスを指導したのは国内外で活躍するスーパー島田ブラザーズで、彼らもミニライブを開いた。

「カラフルスカイ」はファッションとクリエイティブの祭典「東京クリエイティブサロン(TCS)」(主催:東京クリエイティブサロン実行委員会、3月13〜23日)の一環。TCSは丸の内、日本橋、銀座、有楽町、赤坂、六本木、渋谷、原宿、新宿、羽田の10会場で多彩なイベントを実施した。

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「オメガ」×「スウォッチ」 年に一度のピンクムーンを祝いピンクを基調とした一本を発売

「スウォッチ(SWATCH)」は4月1日、「オメガ(OMEGA)」と協業した“バイオセラミック ムーンスウォッチ(BIOCERAMIC MOONSWATCH)”コレクションから、コラボウオッチ“ミッション トゥ ザ ピンク ムーンフェーズ(MISSION TO THE PINK MOONPHASE)”を限定で発売する。価格は4万6200円。「スウォッチ」一部店舗で販売、 購入は1人につき1店舗で1日1本となる。販売店舗は日々変わるという。販売店舗は「日本中を旅するピンクのミニチュアカーがチェックインするストアをスウォッチ公式SNSでチェックしてください」としている。

同アイテムは、年に1度のピンクムーンを祝い、ピンクを基調とした仕上がりとなっている。時間を計測するクロノグラフ機能の他に、2時位置のサブダイヤルにはムーンフェイズ表示を備え、文字盤とリューズには両ブランドのコラボロゴ、バッテリーカバーにはピンクの月が描かれ、宇宙服を思わせるピンクのベルクとストラップをあしらう。

また、2つのピンクの月がシルバーピンクオパリンのマスクの下で回転しながら、スーパールミノヴァコーティングによって、暗闇でピンクに光る。ケースは、「スウォッチ」が特許取得の“バイオセラミック(BIOCERAMIC)”製で、ホワイトオパリンのマーカーを配したパルスメータースケールが特徴だ。

今年のピンクムーンはいつもと違いマイクロムーンで、地球を回る軌道の中で最も遠い地点に到達するため、空では通常より少し小さく見えるかもしれない。このマイクロムーンとは対照的に、同アイテムは明るく輝き、複雑なディテールとピンクの色調の世界を表現する。

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「カスバ」が東京を象徴する3ブランドと限定Tシャツ 「ホワイトマウンテニアリング」らが参加

東京・恵比寿の会員制バー「カスバ(CASBA)」が、東京を代表する3ブランドと手を組んだ限定コレクションを発売した。コラボレーション相手は、「デラックス(DELUXE)」「ベドウィンアンドザハートブレイカーズ(BEDWIN & THE HEARTBREAKERS)」「ホワイトマウンテニアリング(WHITE MOUNTAINEERING)」。各ブランドが「カスバ」のカルチャーを独自に解釈し、特別なTシャツをデザインした。販売は東急プラザ原宿「ハラカド」内「コーナーショップ バイ カスバ」のみで、オンライン販売は行わない。

1996年に増田令子オーナーが開いた「カスバ」は、東京のナイトクルーズの“終着点”と称される会員制バー。恵比寿の一角に構え、国内外のファッションデザイナーや著名人が集う場として知られる。音楽、ファッション、アートが交錯する唯一無二の空間は、カルチャーの発信地として長年、東京の夜を支えてきた。

今回のコレクションでは、そんな「カスバ」の精神や美学を各ブランドが再解釈し、プリントTシャツに落とし込んだ。

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「ロエベ」がジョナサンの後任発表 「プロエンザ スクーラー」のジャック・マッコローとラザロ・ヘルナンデス

「ロエベ(LOEWE)」の新クリエイティブ・ディレクターに、「プロエンザ スクーラー(PROENZA SCHOULER)」を立ち上げたジャック・マッコロー(Jack McCollough)とラザロ・ヘルナンデス(Lazaro Hernandez)が就任する。2人は4月7日付で「ロエベ」のクリエイティブ・ディレクターに就任し、先週退任を発表したジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)の後任を務める。メンズ、ウィメンズ、レザーグッズ、アクセサリーなど、全コレクションを統括する。2人は、自ら立ち上げた「プロエンザ スクーラー」のクリエイティブ・ディレクターを退任しており、「ロエベ」に移籍するのでは?と言われていた。現在の「ロエベ」の売上規模は、推定20億ユーロ(約3200億円)。その売り上げは、ジョナサンの時代で約7倍に拡大したと推計されている。

ロエベのパスカル・ルポアブル(Pascale Lepoivre)最高経営責任者(CEO)は、「第一に素晴らしいクリエイティビティと起業家精神を持ち合わせ、彼らの興味・関心はファッションの次元を超越していること、第二に2人とも温かくオープンマインドで、情熱あふれる人ばかりのブランドにフィットするという点で選んだ。2人のビジョンやクリエイションは『ロエベ』が築き上げてきたスタイルコードともマッチするし、将来が楽しみだ」と話す。2人はすでに活動の拠点をパリに移し、「ロエベ」の本拠地であるスペイン・マドリードにも早く訪れたいと話しているという。

一方のマッコローとヘルナンデスは、「『ロエベ』に加わることができて光栄に思う。ブランドは、我々と近い価値やミッションを有していると思う。ジョナサンが築き上げたチームと一緒に働くことを楽しみにしている。彼は、『ロエベ』を文化的なメゾンへと飛躍させた立役者だ」と語る。また、「ロエベ」が属するLVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)のベルナール・アルノー(Bernard Arnault)会長兼CEOも、「2人が導くブランドの進化を楽しみにしている」と、シドニー・トレダノ(Sidney Toledano)LVMH相談役も、「私は長い間、2人の折衷主義的なクリエイティビティと、クラフトへの情熱を評価し、彼らこそ次の『ロエベ』を導くにふさわしい人材と評価していた」とのコメントを出している。

2人は米ニューヨークのパーソンズ・スクール・オブ・デザインを卒業後、2002年に「プロエンザ スクーラー」を立ち上げた。今年クリエイティブのトップからは降りたものの、2人は以降も株主としてブランドビジネスには関与し続ける予定だ。

ニューヨークのファッション・シーンの雄としてヨーロッパのトップメゾンから注目されていた2人はLVMHと長年にわたり、傘下の主要メゾンのトップとして加わることについて話し合いを続けてきたという。彼らが「ロエベ」に加わるという話は、昨年10月から水面下で始まっていたと情報筋は語っている。

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「ポーター」からシックなパープルの限定シリーズ“ピオーネ” 大阪店のリニューアル記念

吉田カバンの「ポーター(PORTER)」は3月20日、ポーター大阪をリニューアルオープンした。これを記念し、パープルカラーの“ピオーネ(PIONE)”シリーズを同店舗での完全数量限定で販売している。

“ピオーネ”シリーズは、“スクエア トート バッグ”(8万1400円)“ミニ ヘルメット バッグ”(6万1600円)“ツール バッグ”(6万6000円)“ロール バッグ”(6万3800円)、新型の“パーティー バッグ”(5万8300円)の計5型からなる。シックなパープルカラーをバッグの外側に、イエローカラーを内側に採用した。メーンにナイロンボンディング生地を使用し、ふっくらとした手触りに仕上げている。

ポーター大阪は、“ピオーネ”シリーズほか、ブランドの顔“タンカー(TANKER)”シリーズを充実したカラーバリエーションで用意。人気の“センシズ(SENSES)”シリーズもフルラインアップでそろえ、同シリーズの世界観を感じられるような体験コーナーも開設した。

◾︎ポーター大阪
時間:11:00〜21:00
定休日:不定休
場所:グランフロント大阪 ショップ&レストラン南館 3F
住所:大阪府大阪市北区大深町 4-20

“ピオーネ”シリーズ

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「ポーター」からシックなパープルの限定シリーズ“ピオーネ” 大阪店のリニューアル記念

吉田カバンの「ポーター(PORTER)」は3月20日、ポーター大阪をリニューアルオープンした。これを記念し、パープルカラーの“ピオーネ(PIONE)”シリーズを同店舗での完全数量限定で販売している。

“ピオーネ”シリーズは、“スクエア トート バッグ”(8万1400円)“ミニ ヘルメット バッグ”(6万1600円)“ツール バッグ”(6万6000円)“ロール バッグ”(6万3800円)、新型の“パーティー バッグ”(5万8300円)の計5型からなる。シックなパープルカラーをバッグの外側に、イエローカラーを内側に採用した。メーンにナイロンボンディング生地を使用し、ふっくらとした手触りに仕上げている。

ポーター大阪は、“ピオーネ”シリーズほか、ブランドの顔“タンカー(TANKER)”シリーズを充実したカラーバリエーションで用意。人気の“センシズ(SENSES)”シリーズもフルラインアップでそろえ、同シリーズの世界観を感じられるような体験コーナーも開設した。

◾︎ポーター大阪
時間:11:00〜21:00
定休日:不定休
場所:グランフロント大阪 ショップ&レストラン南館 3F
住所:大阪府大阪市北区大深町 4-20

“ピオーネ”シリーズ

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伊高級時計ブランド「パネライ」に新CEO 親会社リシュモンのウオッチ部門トップ

コンパニー フィナンシエール リシュモン(COMPAGNIE FINANCIERE RICHEMONT以下、リシュモン)は、傘下に持つパネライ(PANERAI)の新たな最高経営責任者(CEO)として、エマニュエル・ペラン(Emmanuel Perrin)=リシュモン ウオッチ部門責任者を任命した。4月1日付で就任し、ニコラ・ボス(Nicolas Bos)=リシュモンCEOの直属となる。

なお、同ブランドを2018年から率いてきたジャンマルク・ポントルエ(Jean-Marc Pontroue)CEOは、3月17日に自身のインスタグラムで退任を発表。その際、パネライはコメントを差し控えるとしていたが、今回の人事に伴い、同氏が4月1日付で退社することを明らかにした。

ペラン新CEOとポントルエCEOについて

ペラン新CEOは、リシュモンで33年にわたる経験を有している。同社が擁するヴァン クリーフ&アーペル(VAN CLEEF & ARPELS)で9年近くキャリアを積み、10年に同じくリシュモン傘下のカルティエ(CARTIER)に加わった。さまざまな要職を歴任し、17年から現職。また、スイスの時計展示会「ウオッチズ & ワンダーズ(WATCHES & WONDERS)」の組織団体オート・オルロジュリー財団(Fondation de la Haute Horlogerie)のプレジデントも務めていた。

ポントルエCEOは、リシュモンで25年のキャリアを持つ。ロジェ・デュブイ(ROGER DUBUIS)のCEOを務めた後、18年に現職に就任した。同氏の今後については明らかになっていない。

パネライの歴史

パネライは、イタリア・フィレンツェで1860年に創業。時計の工房および販売店、専門学校を運営し、主にイタリアやエジプトの海軍に精密機器やテクニカルウオッチを提供していたが、1990年代から一般向け商品の製造および販売を開始した。97年にヴァンドーム・ラグジュアリー・グループ(VENDOME LUXURY GROUP、現リシュモン)が傘下に収めた。

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伊高級時計ブランド「パネライ」に新CEO 親会社リシュモンのウオッチ部門トップ

コンパニー フィナンシエール リシュモン(COMPAGNIE FINANCIERE RICHEMONT以下、リシュモン)は、傘下に持つパネライ(PANERAI)の新たな最高経営責任者(CEO)として、エマニュエル・ペラン(Emmanuel Perrin)=リシュモン ウオッチ部門責任者を任命した。4月1日付で就任し、ニコラ・ボス(Nicolas Bos)=リシュモンCEOの直属となる。

なお、同ブランドを2018年から率いてきたジャンマルク・ポントルエ(Jean-Marc Pontroue)CEOは、3月17日に自身のインスタグラムで退任を発表。その際、パネライはコメントを差し控えるとしていたが、今回の人事に伴い、同氏が4月1日付で退社することを明らかにした。

ペラン新CEOとポントルエCEOについて

ペラン新CEOは、リシュモンで33年にわたる経験を有している。同社が擁するヴァン クリーフ&アーペル(VAN CLEEF & ARPELS)で9年近くキャリアを積み、10年に同じくリシュモン傘下のカルティエ(CARTIER)に加わった。さまざまな要職を歴任し、17年から現職。また、スイスの時計展示会「ウオッチズ & ワンダーズ(WATCHES & WONDERS)」の組織団体オート・オルロジュリー財団(Fondation de la Haute Horlogerie)のプレジデントも務めていた。

ポントルエCEOは、リシュモンで25年のキャリアを持つ。ロジェ・デュブイ(ROGER DUBUIS)のCEOを務めた後、18年に現職に就任した。同氏の今後については明らかになっていない。

パネライの歴史

パネライは、イタリア・フィレンツェで1860年に創業。時計の工房および販売店、専門学校を運営し、主にイタリアやエジプトの海軍に精密機器やテクニカルウオッチを提供していたが、1990年代から一般向け商品の製造および販売を開始した。97年にヴァンドーム・ラグジュアリー・グループ(VENDOME LUXURY GROUP、現リシュモン)が傘下に収めた。

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アルタビューティ通期決算は予想を下回る 新CEOは、「直面している課題は認識している」

大手化粧品小売店のアルタビューティ(ULTA BEAUTY)の2025年1月期決算は、売上高が前期比0.7%増の112億9500万ドル(約1兆6829億円)、営業利益が同6.7%減の15億6400万ドル(約2330億円)、純利益が同6.9%減の12億100万ドル(約1789億円)だった。同社は24年に初めてマーケットシェアを落とし、売上高は中期経営計画を下回っていると発表。一方で第4四半期の売上高はアナリストらの予測を上回ったため、株価は上昇した。25年1月に最高経営責任者(CEO)に就任したケシア・スティールマン(Kecia Steelman)は、激化する競争化での新戦略を発表した。

ケシア・スティールマンCEOによる新戦略

スティールマンCEOは、「我々が直面している課題は認識している。外的要因と内的要因によるものがある」といい、特に小売業者が新しいツールやプロセスを導入する際の課題を挙げる。「目の前のチャンスを確実につかむためには、これまでの運営方法を変えなければならないことは明らか。全てのアクションの中心にお客さまを据え、より迅速に行動し、戦略的に投資し、事業の最適化を図る」と述べる。より多くの独占製品を取り扱い、デジタル機能を最適化し、コストを削減することを目指す。

「第1にブランド構築やパーソナライゼーション、デジタル化の加速。第2にウェルネスや同社がキュレーションするECサイト『アルタビューティ マーケットプレース(ULTA BEAUTY MARKETPLACE)』、国際展開などを含む高成長が期待できる新規事業の拡大。第3に働き方を最適化し、優先課題に沿ってリーダーを戦略的に配置することで、将来に向けた基盤を再編成する」。ケリー・マホニー(Kelly Mahoney)を最高マーケティング責任者(CMO)に起用するなど、経営幹部の改革もすでに始めている。またモニカ・アルナウド(Monica Arnaudo)最高マーチャンダイジング責任者の退任に伴い、後任を探している。

本文中の円換算レート:1ドル=149円

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古着屋「ウェーバー」が「ストレンジャー・シングス 未知の世界」とコラボ Tシャツとキーホルダー

古着屋「ウェーバー(WEBER)」はNetflixシリーズ「ストレンジャー・シングス 未知の世界」とのコラボレーションしたTシャツ(1万2100円)とキーホルダー(2200円)を発売する。3月29日から「ドーバー ストリート マーケット ギンザ(DOVER STREET MARKET GINZA)」で先行販売し、30日12:00から「ウェーバー」のオンラインストアで販売する。

Tシャツ

Tシャツは作品の時代設定とも重なる1980〜90年代にアメリカで多用されていたプリント技術をもとに、現代の技術で再構築した当時の風合いをよみがえらせた一品。今回は「ストレンジャー・シングス」のファーストシーズンのキービジュアルを採用し、プリントは大量生産に使われていたシルクスクリーンの製法を駆使して、劇画的に描かれたキャラクターのシリアスな表情をアメリカンラバー15版多色刷りで緻密に表現した。

パッケージも時代感を合わせ、昔懐かしいVHSビデオケースを模したレトロなデザイン。箱のひび割れや経年変化した表情もプリントで緻密に再現し、オブジェクトとしても存在感を発揮するデザインとなっている。

キーホルダー

また、Tシャツと連動した「Tシャツ」型キーホルダーも「ウェーバー」として初めて展開。Tシャツ同様に、キービジュアルを最大サイズでプリント。パッケージも時代感を合わせ、ひび割れや経年変化した表情もプリントで緻密に再現している。

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大谷翔平と村上隆が貢献 MLB東京シリーズでグッズ売り上げ約59億円を記録

3月18・19日、東京ドームで、MLB開幕戦としてシカゴ・カブス対ロサンゼルス・ドジャースの「MLB東京シリーズ by グッゲンハイム(MLB Tokyo Series presented by Guggenheim)」が開催され、第1試合では、日本史上最多の視聴者数2500万人を記録した。これは2019年シリーズでの記録を1900万人以上上回り、2017年のワールドシリーズで行われたドジャース対ヒューストン・アストロズ第7試合の視聴者数2820万人に次ぐ記録だった。

しかし、記録を破ったのは視聴者数だけではない。デジタルスポーツプラットフォームを運営するファナティクスは3月20日(米現地時間)、東京シリーズにおけるファングッズやトレーディングカードの売り上げが4000万ドル(約59億円)を記録し、同社の最高売り上げを達成したイベントになったと報告した。同グッズは、ファナティクスが運営する東京のMLBオフィシャルストア、ニューヨークのMLBフラグシップストア、ロサンゼルスと東京で開催したポップアップストア、「トップス(TOPPS)」トレーディングカードポップアップストアで販売された。

ファナティクスによると、20万人を超えるファンが東京のMLBストアに来店し、東京ドームのメーンストアに設置した140台のレジスターが稼働するほど盛況したという。3月18日に行われた第1試合前には、2000人以上のファンが、19日に行われた第2試合前には、雪の中1000人以上が店舗前に列をなしたという。

3月8日に発売されたアーティストの村上隆による限定コレクションは、ファナティクス公式アプリで1時間以内に完売し、ほとんどのアイテムが販売開始から15分で売り切れた。40枚限定の桜デザインのユニホームには、購入のチャンスを求めて5000人のファンがファナティクスのサイトに殺到した。

ほか、同じく村上のデザインによる“「トップス」シリーズ1 ジャパンメガボックス”も人気で、日本の「トップス」オンラインストアでは、数時間で1万2000個以上が売れた。

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香水大手インターパルファムSAが仏フレグランス「グタール」を韓アモーレパシフィックから取得

香水大手インターパルファム(INTERPARFUMS)のヨーロッパを拠点とする子会社インターパルファムSA(INTERPARFUMS SA)はこのほど、仏フレグランスブランド「グタール(GOUTAL)」の知的財産権を韓国最大手ビューティ企業アモーレパシフィック(AMOREPACIFIC)から取得した。取得額は非公開。

2018年の全面刷新前は「アニック グタール(ANNICK GOUTAL)」という名で知られた同ブランドの運営は、アモーレパシフィックの子会社アモーレパシフィック・ヨーロッパ(AMOREPACIFIC EUROPE)がライセンス契約の下で一定期間継続する。インターパルファムSAは26年以降、同社とともにブランドを発展させていく予定。フィリップ・ベナカン(Philippe Benacin)=インターパルファムSA会長兼最高経営責任者(CEO)は、「『グタール』の買収は、ハイエンドフレグランスを含む製品ラインアップの拡大という当社の戦略を反映したもの」と説明する。現在の小売網や売上高の詳細は明らかにせず、「『グタール』の香水の年間売上高が過去には1000〜1200万ユーロ(約16〜19億円)に達していた」とだけ述べた。

「グタール」とは

「アニック グタール」は、1981年にパリで誕生。“オーダドリアン”や“プチシェリー”などの香りでヒットし、パリのベルシャス通りに店舗を構えるなど、ニッチフレグランスのカテゴリーで地位を確立した。元ピアニストでモデルのアニック・グタール(Annick Goutal)創業者は、99年にがんで死去。アモーレパシフィックは2011年に投資会社スターウッド・キャピタル(STARWOOD CAPITAL)から同ブランドを買収した。母親が設立した会社のレガシーを継承するため、娘のカミーユ・グタール(Camille Goutal)は今後も運営に関わり続ける。

インターパルファムSAの24年度の業績

インターパルファムSAの24年度の通期売上高は前期比10%増の8億8000万ユーロ(約1425円)、純利益は同10%増の1億2900万ユーロ(約208円)だった。「コーチ(COACH)」「ブシュロン(BOUCHERON)」「ジミー チュウ(JIMMY CHOO)」「カール・ラガーフェルド(KARL LAGERFELD)」「ラコステ(LACOSTE)」「ランバン(LANVIN)」「モンクレール(MONCLER)」「モンブラン(MONTBLANC)」「ヴァン クリーフ&アーペル(VAN CLEEF & ARPELS)」を含むフレグランスライセンスのほか、「ロシャス(ROCHAS)」ブランドなどを所有している。

本文中の円換算レート:1ユーロ=162円

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香水大手インターパルファムSAが仏フレグランス「グタール」を韓アモーレパシフィックから取得

香水大手インターパルファム(INTERPARFUMS)のヨーロッパを拠点とする子会社インターパルファムSA(INTERPARFUMS SA)はこのほど、仏フレグランスブランド「グタール(GOUTAL)」の知的財産権を韓国最大手ビューティ企業アモーレパシフィック(AMOREPACIFIC)から取得した。取得額は非公開。

2018年の全面刷新前は「アニック グタール(ANNICK GOUTAL)」という名で知られた同ブランドの運営は、アモーレパシフィックの子会社アモーレパシフィック・ヨーロッパ(AMOREPACIFIC EUROPE)がライセンス契約の下で一定期間継続する。インターパルファムSAは26年以降、同社とともにブランドを発展させていく予定。フィリップ・ベナカン(Philippe Benacin)=インターパルファムSA会長兼最高経営責任者(CEO)は、「『グタール』の買収は、ハイエンドフレグランスを含む製品ラインアップの拡大という当社の戦略を反映したもの」と説明する。現在の小売網や売上高の詳細は明らかにせず、「『グタール』の香水の年間売上高が過去には1000〜1200万ユーロ(約16〜19億円)に達していた」とだけ述べた。

「グタール」とは

「アニック グタール」は、1981年にパリで誕生。“オーダドリアン”や“プチシェリー”などの香りでヒットし、パリのベルシャス通りに店舗を構えるなど、ニッチフレグランスのカテゴリーで地位を確立した。元ピアニストでモデルのアニック・グタール(Annick Goutal)創業者は、99年にがんで死去。アモーレパシフィックは2011年に投資会社スターウッド・キャピタル(STARWOOD CAPITAL)から同ブランドを買収した。母親が設立した会社のレガシーを継承するため、娘のカミーユ・グタール(Camille Goutal)は今後も運営に関わり続ける。

インターパルファムSAの24年度の業績

インターパルファムSAの24年度の通期売上高は前期比10%増の8億8000万ユーロ(約1425円)、純利益は同10%増の1億2900万ユーロ(約208円)だった。「コーチ(COACH)」「ブシュロン(BOUCHERON)」「ジミー チュウ(JIMMY CHOO)」「カール・ラガーフェルド(KARL LAGERFELD)」「ラコステ(LACOSTE)」「ランバン(LANVIN)」「モンクレール(MONCLER)」「モンブラン(MONTBLANC)」「ヴァン クリーフ&アーペル(VAN CLEEF & ARPELS)」を含むフレグランスライセンスのほか、「ロシャス(ROCHAS)」ブランドなどを所有している。

本文中の円換算レート:1ユーロ=162円

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香水大手インターパルファムSAが仏フレグランス「グタール」を韓アモーレパシフィックから取得

香水大手インターパルファム(INTERPARFUMS)のヨーロッパを拠点とする子会社インターパルファムSA(INTERPARFUMS SA)はこのほど、仏フレグランスブランド「グタール(GOUTAL)」の知的財産権を韓国最大手ビューティ企業アモーレパシフィック(AMOREPACIFIC)から取得した。取得額は非公開。

2018年の全面刷新前は「アニック グタール(ANNICK GOUTAL)」という名で知られた同ブランドの運営は、アモーレパシフィックの子会社アモーレパシフィック・ヨーロッパ(AMOREPACIFIC EUROPE)がライセンス契約の下で一定期間継続する。インターパルファムSAは26年以降、同社とともにブランドを発展させていく予定。フィリップ・ベナカン(Philippe Benacin)=インターパルファムSA会長兼最高経営責任者(CEO)は、「『グタール』の買収は、ハイエンドフレグランスを含む製品ラインアップの拡大という当社の戦略を反映したもの」と説明する。現在の小売網や売上高の詳細は明らかにせず、「『グタール』の香水の年間売上高が過去には1000〜1200万ユーロ(約16〜19億円)に達していた」とだけ述べた。

「グタール」とは

「アニック グタール」は、1981年にパリで誕生。“オーダドリアン”や“プチシェリー”などの香りでヒットし、パリのベルシャス通りに店舗を構えるなど、ニッチフレグランスのカテゴリーで地位を確立した。元ピアニストでモデルのアニック・グタール(Annick Goutal)創業者は、99年にがんで死去。アモーレパシフィックは2011年に投資会社スターウッド・キャピタル(STARWOOD CAPITAL)から同ブランドを買収した。母親が設立した会社のレガシーを継承するため、娘のカミーユ・グタール(Camille Goutal)は今後も運営に関わり続ける。

インターパルファムSAの24年度の業績

インターパルファムSAの24年度の通期売上高は前期比10%増の8億8000万ユーロ(約1425円)、純利益は同10%増の1億2900万ユーロ(約208円)だった。「コーチ(COACH)」「ブシュロン(BOUCHERON)」「ジミー チュウ(JIMMY CHOO)」「カール・ラガーフェルド(KARL LAGERFELD)」「ラコステ(LACOSTE)」「ランバン(LANVIN)」「モンクレール(MONCLER)」「モンブラン(MONTBLANC)」「ヴァン クリーフ&アーペル(VAN CLEEF & ARPELS)」を含むフレグランスライセンスのほか、「ロシャス(ROCHAS)」ブランドなどを所有している。

本文中の円換算レート:1ユーロ=162円

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アップサイクルに悩み、漁網処理を体験、マーク・ジェイコブスを前にアガる【向千鶴サステナDが行く】

向千鶴「WWDJAPAN」サステナビリティ・ディレクターが取材を通じて出会った人、見つけた面白いことなどを日記形式でお届けします。人との出会いは新しい価値観との出会い。意見を交換し、自分の境界線をじわりじわりと広げてゆく毎日です。

釣り針を取り除きながら巨大な太平洋ゴミベルトを思う

「ヘリーハンセン」で漁網リサイクルレクチャー(1/27)

ゴールドウインのノルウェー発のアウトドアブランド「ヘリーハンセン(HELLY HANSEN)」は1月、「アニエスベー(AGNES B.)」とコラボレーションし海洋問題をテーマに据えた日本限定コレクションを発売しました。この日はスタッフが集まり、コレクションの原料ともなっている廃棄漁網を原料にしたリサイクルナイロン「ミューロン(MURON)」や、海洋プラスチック問題について学んでおり便乗しちゃいました。

講師を務めたのは、「ミューロン」を開発した、アパレル資材を扱う商社モリトアパレルの船崎康洋サステナブルデザイン室室長代理です。我々が手を動かしたのは短時間、しかも触る漁網は洗浄済みです。実際のリサイクル現場はそれよりはるかに過酷で地道な作業でしょう。それでも実際に漁網から錆びた釣り針を黙々と取り除く作業を行うことで現実を少し体感できました。

皆さんは、日本とハワイの間に漂流している「太平洋プラスチックごみベルト」をご存じですか?その大きさは、日本列島4倍くらいだそう。そんな危機感を背景に開発と普及にいそしむ船崎さんには「WWDJAPNA」のポッドキャストにもご登場いただいております。この記事の下の関連記事リンクからぜひ聴いてください。我らながら面白くお話をうかがえています!

江戸創業の繊維商社で革新的なアイデアと出会う

豊島展示会(1/28)

創業天保12年の繊維商社、豊島の展示会で面白い企業の製品と出会いました。廃棄される化粧品の中身を染料としてリサイクルするモーンガータ(MANGATA)です。同社は今では大手化粧品企業とも協業していますが、その原点は家庭での化粧品の廃棄だったそう。使い切らずに放置しているアイシャドウパレットなど、ありますよね。私は正直、1~2年「使うかも」と放置した後に、最終的には罪悪感とともにゴミとして捨ててきました。モンガータは“マジックウォーター(企業秘密)”でそれらを染料にリサイクルし、画材などに生かしています。素晴らしい!歴史ある豊島が江戸時代からその歴史を積み上げているのも、こういった革新的なアイデアをいち早く取り上げる姿勢があるからなのだと思います。

自己表現出来る場があることは人を笑顔にする

ファッション軸のサーキュラー体験イベント「エコマキ」(1/31)

東急プラザ原宿「ハラカド」4階で1月31日から3日間、リペアやリメイクを柱としたサステナビリティ×ファッションのイベントが開催され、ワークショップや映画配信などさまざまな体験型コンテンツが用意されました。この集合写真が象徴していますが、実現させたのは「つながり」の力。約50ブランドが「よしやろう」と集りました。Free Standarが音頭をとり、東急不動産、東急不動産SCマネジメン、CYKLUSと開催にこぎつけました。

会場には10本歩けば知り合いとぶつかるくらい、サステナビリティに取り組む業界関係者が多かったのですが、印象的なのは彼らの笑顔。普段は「あれがうまくいかない」「これが大変だ」なんて課題の話をすることが多いのですが、ここではみんなよい笑顔で楽しそう。自分が信じること、手がけていることをきちんと表現出来る場があることが、これほど人を笑顔にするのか、と新鮮な気づきがありました。そういうポジティブな発露はきっと来場者に伝播しますよね。

東大を会場に「何をもって未来?」を熱弁

経産省「みらいのファッション人材育成プログラム」成果発表会(2/1)

経済産業省の補助事業「みらいのファッション人材育成プログラム」にメンターとして参加し、この日は最終発表会でした。東京大学大学院情報学環・福武ホールを会場に5組の採択事業者(MAI SUZKI、ワコール、メタクロシス、JR西日本SC開発、シンフラックス)が情熱的にプレゼンテーション。関係者の間では、「何をもってクリエイター?」に始まり、「何をもって未来?」へと議論が広がり、伴走する側も時々立ち止まり考えながらの10カ月でした。

Mr.好奇心。大好きなデザイナーを前にメロメロになる

マーク・ジェイコブスへインタビュー(2/10 )

19年ぶりに来日した大好きなデザイナー、マーク・ジェイコブス(Marc Jacobs)へのインタビューが実現し、文字通りメロメロになりました(笑)。私がサステナビリティに力を入れているのはファッションが好きだから。特にマークのような才能あるデザイナーに輝き続けて欲しいから。その世界が持続可能であるためには、間違っていたところは変えよう、サステナビリティを前提とした産業へ変わろう、というスタンスで活動をしています。

2000年代にコレクションマガジン「ファッションニュース」を作っていたとき、マークがインタビューで話していた「僕は時代や未来を予測するのはあまり得意ではないので将来のことはわからない。僕にとって未来は今取り掛かっている作業を進めること」という言葉が大好き。この瞬間を享受して、目の前の場所、人、時間を慈しむ勤勉な姿勢に感化されました。

そして昨年に「ヴォーグ(vogue)」が公開したムービー「A New York Day With Marc Jacobs and Jerry Saltz」で、アート評論家Jerry Saltzとの対話でマークは「まだやっていないこと、についてはわからない。突き動かしているのは好奇心。そして、好奇心には答えは必要ない。ただ存在するだけ」と話していて、その変わらないスタンスが嬉しかった。答えを求めすぎたり、将来を憂いすぎず、尽きない好奇心に突き動かされるままに、ただここに存在する一瞬一瞬を大切にする。自分もそうありたいです。

レンタル後にアップサイクルされる服という新ジャンル

大丸アップサイクルイベント「ループアワード」(2/15)

大丸松坂屋百貨店のファッションサブスクリプションサービス 「アナザーアドレス(ANOTHERADDRESS)」が主催するアップサイクルのコンテスト「ループアワード(roop Award)」に審査員として参加しました。アップサイクルは難しいです。「アップ」というからには、元の製品より価値が「アップ」してほしいですが、正直そうなっていない製品の方が多いのが現状だと思います。

でもこのコンテストは違いました。ちゃんとアップ、していました。価値は目に見えないものですから、「正しく」価値を積み上げてゆけるか否かは結局、手がける人の心持ちに始まり、それを維持するための仕組みづくりと実行力次第ですよね。審査するにあたり、実際に「アナザードレス」で服をレンタルしてみたことで、仕組みの背景には高度なデジタルの仕組みがあることなどがわかりました。DXとSXは切ってもきれない関係にあることを再確認したプロジェクトでもあります。

流行やトレンドはどうやって生まれるの?の難題に答える

J-WAVEで井桁弘恵さんのラジオ番組に出演(2/21)

モデルで女優の井桁弘恵さんのラジオ番組に呼んでいただき、ファッションをテーマに弾丸トークしました。「LOGISTEED TOMOLAB.〜TOMORROW LABORATORY」はJ-WAVE(81.3FM)で毎週土曜日 20:00〜20:54 にオンエア中。身の周りにある森羅万象をテーマにとり上げ、「ラボ」のチーフである井桁弘恵さんが、毎回フェロー(ゲスト)を迎えてさまざまな角度から話を進めるというコンセプトで、私のお題はもちろん、ファッションとサステナビリティ。流行やトレンドはどのように生まれて、変化してきたのか?などなど、聞き上手な井桁さんのリズムにすっかり乗っかり楽しく話しました。アーカイブはSpotifyなどのPod Castでも聴けるそうなのでぜひ!

JSFAなど業界3団体がアパレルのGHG測定・削減にエンジンかける

脱炭素に向けたガイドライン説明会(2/24)


業界3団体がタッグを組んで、アパレルの脱炭素に向けてグイっと一歩踏み出しました。ジャパンサステナブルファッションアライアンス(JSFA)、⼀般社団法⼈⽇本アパレル・ファッション産業協会(JAFIC)および協同組合関⻄ファッション連合(KanFA)が連携して環境省の⽀援を受けてアパレル企業が脱炭素に向けてGHG測定・削減を推進するためのガイドラインを策定。この日開かれた説明会には100人を超える業界各社のサステナビリティ担当が集まりました。

利害関係がバチバチにある企業が集まり、活発に議論を交わし、GHG測定・削減の実践につながる道筋をつけた。これ、結構すごいことです。写真左のワールドの枝村さんをはじめアパレルの「品質管理室」の皆さんの奮闘が大きいようです。大事なことはこのガイドラインをちゃんと使うこと。日本には規制はまだありませんが、上場企業にスコープ3の算定義務化が課される日は間近で、2026年以降には「プライム市場上場企業ないしはその一部」への適用が検討されています。時間はもうあまりありません。

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アップサイクルに悩み、漁網処理を体験、マーク・ジェイコブスを前にアガる【向千鶴サステナDが行く】

向千鶴「WWDJAPAN」サステナビリティ・ディレクターが取材を通じて出会った人、見つけた面白いことなどを日記形式でお届けします。人との出会いは新しい価値観との出会い。意見を交換し、自分の境界線をじわりじわりと広げてゆく毎日です。

釣り針を取り除きながら巨大な太平洋ゴミベルトを思う

「ヘリーハンセン」で漁網リサイクルレクチャー(1/27)

ゴールドウインのノルウェー発のアウトドアブランド「ヘリーハンセン(HELLY HANSEN)」は1月、「アニエスベー(AGNES B.)」とコラボレーションし海洋問題をテーマに据えた日本限定コレクションを発売しました。この日はスタッフが集まり、コレクションの原料ともなっている廃棄漁網を原料にしたリサイクルナイロン「ミューロン(MURON)」や、海洋プラスチック問題について学んでおり便乗しちゃいました。

講師を務めたのは、「ミューロン」を開発した、アパレル資材を扱う商社モリトアパレルの船崎康洋サステナブルデザイン室室長代理です。我々が手を動かしたのは短時間、しかも触る漁網は洗浄済みです。実際のリサイクル現場はそれよりはるかに過酷で地道な作業でしょう。それでも実際に漁網から錆びた釣り針を黙々と取り除く作業を行うことで現実を少し体感できました。

皆さんは、日本とハワイの間に漂流している「太平洋プラスチックごみベルト」をご存じですか?その大きさは、日本列島4倍くらいだそう。そんな危機感を背景に開発と普及にいそしむ船崎さんには「WWDJAPNA」のポッドキャストにもご登場いただいております。この記事の下の関連記事リンクからぜひ聴いてください。我らながら面白くお話をうかがえています!

江戸創業の繊維商社で革新的なアイデアと出会う

豊島展示会(1/28)

創業天保12年の繊維商社、豊島の展示会で面白い企業の製品と出会いました。廃棄される化粧品の中身を染料としてリサイクルするモーンガータ(MANGATA)です。同社は今では大手化粧品企業とも協業していますが、その原点は家庭での化粧品の廃棄だったそう。使い切らずに放置しているアイシャドウパレットなど、ありますよね。私は正直、1~2年「使うかも」と放置した後に、最終的には罪悪感とともにゴミとして捨ててきました。モンガータは“マジックウォーター(企業秘密)”でそれらを染料にリサイクルし、画材などに生かしています。素晴らしい!歴史ある豊島が江戸時代からその歴史を積み上げているのも、こういった革新的なアイデアをいち早く取り上げる姿勢があるからなのだと思います。

自己表現出来る場があることは人を笑顔にする

ファッション軸のサーキュラー体験イベント「エコマキ」(1/31)

東急プラザ原宿「ハラカド」4階で1月31日から3日間、リペアやリメイクを柱としたサステナビリティ×ファッションのイベントが開催され、ワークショップや映画配信などさまざまな体験型コンテンツが用意されました。この集合写真が象徴していますが、実現させたのは「つながり」の力。約50ブランドが「よしやろう」と集りました。Free Standarが音頭をとり、東急不動産、東急不動産SCマネジメン、CYKLUSと開催にこぎつけました。

会場には10本歩けば知り合いとぶつかるくらい、サステナビリティに取り組む業界関係者が多かったのですが、印象的なのは彼らの笑顔。普段は「あれがうまくいかない」「これが大変だ」なんて課題の話をすることが多いのですが、ここではみんなよい笑顔で楽しそう。自分が信じること、手がけていることをきちんと表現出来る場があることが、これほど人を笑顔にするのか、と新鮮な気づきがありました。そういうポジティブな発露はきっと来場者に伝播しますよね。

東大を会場に「何をもって未来?」を熱弁

経産省「みらいのファッション人材育成プログラム」成果発表会(2/1)

経済産業省の補助事業「みらいのファッション人材育成プログラム」にメンターとして参加し、この日は最終発表会でした。東京大学大学院情報学環・福武ホールを会場に5組の採択事業者(MAI SUZKI、ワコール、メタクロシス、JR西日本SC開発、シンフラックス)が情熱的にプレゼンテーション。関係者の間では、「何をもってクリエイター?」に始まり、「何をもって未来?」へと議論が広がり、伴走する側も時々立ち止まり考えながらの10カ月でした。

Mr.好奇心。大好きなデザイナーを前にメロメロになる

マーク・ジェイコブスへインタビュー(2/10 )

19年ぶりに来日した大好きなデザイナー、マーク・ジェイコブス(Marc Jacobs)へのインタビューが実現し、文字通りメロメロになりました(笑)。私がサステナビリティに力を入れているのはファッションが好きだから。特にマークのような才能あるデザイナーに輝き続けて欲しいから。その世界が持続可能であるためには、間違っていたところは変えよう、サステナビリティを前提とした産業へ変わろう、というスタンスで活動をしています。

2000年代にコレクションマガジン「ファッションニュース」を作っていたとき、マークがインタビューで話していた「僕は時代や未来を予測するのはあまり得意ではないので将来のことはわからない。僕にとって未来は今取り掛かっている作業を進めること」という言葉が大好き。この瞬間を享受して、目の前の場所、人、時間を慈しむ勤勉な姿勢に感化されました。

そして昨年に「ヴォーグ(vogue)」が公開したムービー「A New York Day With Marc Jacobs and Jerry Saltz」で、アート評論家Jerry Saltzとの対話でマークは「まだやっていないこと、についてはわからない。突き動かしているのは好奇心。そして、好奇心には答えは必要ない。ただ存在するだけ」と話していて、その変わらないスタンスが嬉しかった。答えを求めすぎたり、将来を憂いすぎず、尽きない好奇心に突き動かされるままに、ただここに存在する一瞬一瞬を大切にする。自分もそうありたいです。

レンタル後にアップサイクルされる服という新ジャンル

大丸アップサイクルイベント「ループアワード」(2/15)

大丸松坂屋百貨店のファッションサブスクリプションサービス 「アナザーアドレス(ANOTHERADDRESS)」が主催するアップサイクルのコンテスト「ループアワード(roop Award)」に審査員として参加しました。アップサイクルは難しいです。「アップ」というからには、元の製品より価値が「アップ」してほしいですが、正直そうなっていない製品の方が多いのが現状だと思います。

でもこのコンテストは違いました。ちゃんとアップ、していました。価値は目に見えないものですから、「正しく」価値を積み上げてゆけるか否かは結局、手がける人の心持ちに始まり、それを維持するための仕組みづくりと実行力次第ですよね。審査するにあたり、実際に「アナザードレス」で服をレンタルしてみたことで、仕組みの背景には高度なデジタルの仕組みがあることなどがわかりました。DXとSXは切ってもきれない関係にあることを再確認したプロジェクトでもあります。

流行やトレンドはどうやって生まれるの?の難題に答える

J-WAVEで井桁弘恵さんのラジオ番組に出演(2/21)

モデルで女優の井桁弘恵さんのラジオ番組に呼んでいただき、ファッションをテーマに弾丸トークしました。「LOGISTEED TOMOLAB.〜TOMORROW LABORATORY」はJ-WAVE(81.3FM)で毎週土曜日 20:00〜20:54 にオンエア中。身の周りにある森羅万象をテーマにとり上げ、「ラボ」のチーフである井桁弘恵さんが、毎回フェロー(ゲスト)を迎えてさまざまな角度から話を進めるというコンセプトで、私のお題はもちろん、ファッションとサステナビリティ。流行やトレンドはどのように生まれて、変化してきたのか?などなど、聞き上手な井桁さんのリズムにすっかり乗っかり楽しく話しました。アーカイブはSpotifyなどのPod Castでも聴けるそうなのでぜひ!

JSFAなど業界3団体がアパレルのGHG測定・削減にエンジンかける

脱炭素に向けたガイドライン説明会(2/24)


業界3団体がタッグを組んで、アパレルの脱炭素に向けてグイっと一歩踏み出しました。ジャパンサステナブルファッションアライアンス(JSFA)、⼀般社団法⼈⽇本アパレル・ファッション産業協会(JAFIC)および協同組合関⻄ファッション連合(KanFA)が連携して環境省の⽀援を受けてアパレル企業が脱炭素に向けてGHG測定・削減を推進するためのガイドラインを策定。この日開かれた説明会には100人を超える業界各社のサステナビリティ担当が集まりました。

利害関係がバチバチにある企業が集まり、活発に議論を交わし、GHG測定・削減の実践につながる道筋をつけた。これ、結構すごいことです。写真左のワールドの枝村さんをはじめアパレルの「品質管理室」の皆さんの奮闘が大きいようです。大事なことはこのガイドラインをちゃんと使うこと。日本には規制はまだありませんが、上場企業にスコープ3の算定義務化が課される日は間近で、2026年以降には「プライム市場上場企業ないしはその一部」への適用が検討されています。時間はもうあまりありません。

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向千鶴「WWDJAPAN」サステナビリティ・ディレクターが取材を通じて出会った人、見つけた面白いことなどを日記形式でお届けします。人との出会いは新しい価値観との出会い。意見を交換し、自分の境界線をじわりじわりと広げてゆく毎日です。

釣り針を取り除きながら巨大な太平洋ゴミベルトを思う

「ヘリーハンセン」で漁網リサイクルレクチャー(1/27)

ゴールドウインのノルウェー発のアウトドアブランド「ヘリーハンセン(HELLY HANSEN)」は1月、「アニエスベー(AGNES B.)」とコラボレーションし海洋問題をテーマに据えた日本限定コレクションを発売しました。この日はスタッフが集まり、コレクションの原料ともなっている廃棄漁網を原料にしたリサイクルナイロン「ミューロン(MURON)」や、海洋プラスチック問題について学んでおり便乗しちゃいました。

講師を務めたのは、「ミューロン」を開発した、アパレル資材を扱う商社モリトアパレルの船崎康洋サステナブルデザイン室室長代理です。我々が手を動かしたのは短時間、しかも触る漁網は洗浄済みです。実際のリサイクル現場はそれよりはるかに過酷で地道な作業でしょう。それでも実際に漁網から錆びた釣り針を黙々と取り除く作業を行うことで現実を少し体感できました。

皆さんは、日本とハワイの間に漂流している「太平洋プラスチックごみベルト」をご存じですか?その大きさは、日本列島4倍くらいだそう。そんな危機感を背景に開発と普及にいそしむ船崎さんには「WWDJAPNA」のポッドキャストにもご登場いただいております。この記事の下の関連記事リンクからぜひ聴いてください。我らながら面白くお話をうかがえています!

江戸創業の繊維商社で革新的なアイデアと出会う

豊島展示会(1/28)

創業天保12年の繊維商社、豊島の展示会で面白い企業の製品と出会いました。廃棄される化粧品の中身を染料としてリサイクルするモーンガータ(MANGATA)です。同社は今では大手化粧品企業とも協業していますが、その原点は家庭での化粧品の廃棄だったそう。使い切らずに放置しているアイシャドウパレットなど、ありますよね。私は正直、1~2年「使うかも」と放置した後に、最終的には罪悪感とともにゴミとして捨ててきました。モンガータは“マジックウォーター(企業秘密)”でそれらを染料にリサイクルし、画材などに生かしています。素晴らしい!歴史ある豊島が江戸時代からその歴史を積み上げているのも、こういった革新的なアイデアをいち早く取り上げる姿勢があるからなのだと思います。

自己表現出来る場があることは人を笑顔にする

ファッション軸のサーキュラー体験イベント「エコマキ」(1/31)

東急プラザ原宿「ハラカド」4階で1月31日から3日間、リペアやリメイクを柱としたサステナビリティ×ファッションのイベントが開催され、ワークショップや映画配信などさまざまな体験型コンテンツが用意されました。この集合写真が象徴していますが、実現させたのは「つながり」の力。約50ブランドが「よしやろう」と集りました。Free Standarが音頭をとり、東急不動産、東急不動産SCマネジメン、CYKLUSと開催にこぎつけました。

会場には10本歩けば知り合いとぶつかるくらい、サステナビリティに取り組む業界関係者が多かったのですが、印象的なのは彼らの笑顔。普段は「あれがうまくいかない」「これが大変だ」なんて課題の話をすることが多いのですが、ここではみんなよい笑顔で楽しそう。自分が信じること、手がけていることをきちんと表現出来る場があることが、これほど人を笑顔にするのか、と新鮮な気づきがありました。そういうポジティブな発露はきっと来場者に伝播しますよね。

東大を会場に「何をもって未来?」を熱弁

経産省「みらいのファッション人材育成プログラム」成果発表会(2/1)

経済産業省の補助事業「みらいのファッション人材育成プログラム」にメンターとして参加し、この日は最終発表会でした。東京大学大学院情報学環・福武ホールを会場に5組の採択事業者(MAI SUZKI、ワコール、メタクロシス、JR西日本SC開発、シンフラックス)が情熱的にプレゼンテーション。関係者の間では、「何をもってクリエイター?」に始まり、「何をもって未来?」へと議論が広がり、伴走する側も時々立ち止まり考えながらの10カ月でした。

Mr.好奇心。大好きなデザイナーを前にメロメロになる

マーク・ジェイコブスへインタビュー(2/10 )

19年ぶりに来日した大好きなデザイナー、マーク・ジェイコブス(Marc Jacobs)へのインタビューが実現し、文字通りメロメロになりました(笑)。私がサステナビリティに力を入れているのはファッションが好きだから。特にマークのような才能あるデザイナーに輝き続けて欲しいから。その世界が持続可能であるためには、間違っていたところは変えよう、サステナビリティを前提とした産業へ変わろう、というスタンスで活動をしています。

2000年代にコレクションマガジン「ファッションニュース」を作っていたとき、マークがインタビューで話していた「僕は時代や未来を予測するのはあまり得意ではないので将来のことはわからない。僕にとって未来は今取り掛かっている作業を進めること」という言葉が大好き。この瞬間を享受して、目の前の場所、人、時間を慈しむ勤勉な姿勢に感化されました。

そして昨年に「ヴォーグ(vogue)」が公開したムービー「A New York Day With Marc Jacobs and Jerry Saltz」で、アート評論家Jerry Saltzとの対話でマークは「まだやっていないこと、についてはわからない。突き動かしているのは好奇心。そして、好奇心には答えは必要ない。ただ存在するだけ」と話していて、その変わらないスタンスが嬉しかった。答えを求めすぎたり、将来を憂いすぎず、尽きない好奇心に突き動かされるままに、ただここに存在する一瞬一瞬を大切にする。自分もそうありたいです。

レンタル後にアップサイクルされる服という新ジャンル

大丸アップサイクルイベント「ループアワード」(2/15)

大丸松坂屋百貨店のファッションサブスクリプションサービス 「アナザーアドレス(ANOTHERADDRESS)」が主催するアップサイクルのコンテスト「ループアワード(roop Award)」に審査員として参加しました。アップサイクルは難しいです。「アップ」というからには、元の製品より価値が「アップ」してほしいですが、正直そうなっていない製品の方が多いのが現状だと思います。

でもこのコンテストは違いました。ちゃんとアップ、していました。価値は目に見えないものですから、「正しく」価値を積み上げてゆけるか否かは結局、手がける人の心持ちに始まり、それを維持するための仕組みづくりと実行力次第ですよね。審査するにあたり、実際に「アナザードレス」で服をレンタルしてみたことで、仕組みの背景には高度なデジタルの仕組みがあることなどがわかりました。DXとSXは切ってもきれない関係にあることを再確認したプロジェクトでもあります。

流行やトレンドはどうやって生まれるの?の難題に答える

J-WAVEで井桁弘恵さんのラジオ番組に出演(2/21)

モデルで女優の井桁弘恵さんのラジオ番組に呼んでいただき、ファッションをテーマに弾丸トークしました。「LOGISTEED TOMOLAB.〜TOMORROW LABORATORY」はJ-WAVE(81.3FM)で毎週土曜日 20:00〜20:54 にオンエア中。身の周りにある森羅万象をテーマにとり上げ、「ラボ」のチーフである井桁弘恵さんが、毎回フェロー(ゲスト)を迎えてさまざまな角度から話を進めるというコンセプトで、私のお題はもちろん、ファッションとサステナビリティ。流行やトレンドはどのように生まれて、変化してきたのか?などなど、聞き上手な井桁さんのリズムにすっかり乗っかり楽しく話しました。アーカイブはSpotifyなどのPod Castでも聴けるそうなのでぜひ!

JSFAなど業界3団体がアパレルのGHG測定・削減にエンジンかける

脱炭素に向けたガイドライン説明会(2/24)


業界3団体がタッグを組んで、アパレルの脱炭素に向けてグイっと一歩踏み出しました。ジャパンサステナブルファッションアライアンス(JSFA)、⼀般社団法⼈⽇本アパレル・ファッション産業協会(JAFIC)および協同組合関⻄ファッション連合(KanFA)が連携して環境省の⽀援を受けてアパレル企業が脱炭素に向けてGHG測定・削減を推進するためのガイドラインを策定。この日開かれた説明会には100人を超える業界各社のサステナビリティ担当が集まりました。

利害関係がバチバチにある企業が集まり、活発に議論を交わし、GHG測定・削減の実践につながる道筋をつけた。これ、結構すごいことです。写真左のワールドの枝村さんをはじめアパレルの「品質管理室」の皆さんの奮闘が大きいようです。大事なことはこのガイドラインをちゃんと使うこと。日本には規制はまだありませんが、上場企業にスコープ3の算定義務化が課される日は間近で、2026年以降には「プライム市場上場企業ないしはその一部」への適用が検討されています。時間はもうあまりありません。

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「キス」から桜のグラフィックTシャツ アイスクリームバーで限定メニューも販売

「キス(KITH)」が手掛けるシリアルアイスクリームバー「キス トリーツ(KITH TREATS)」は、“トリーツ サクラ(TREATS SAKURA)”コレクションと題し、Tシャツと限定メニューを発売した。

グラフィックTシャツ

Tシャツは、桜の枝が垂れ下がり、水面に“KITH TREATS”と配したグラフィックをデザイン。「キス」東京店および大阪店で取り扱う。

限定アイスとラテ
4月6日まで販売

限定メニューは、バニラアイスクリームに白ごま、さくらかりんとう、ブラウンライスシリアルをブレンドし、さくらの塩漬けと麩菓子を乗せた“ザ ブロッサム(THE BLOSSOM)”(スワール1210円、ミルクシェイク1320円)と、さくらの香りと練乳の甘さが楽しめる“サクラ ラテ(SAKURA LATTE)”(770円)を用意する。「キス トリーツ」東京店および大阪店で販売する。

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「キス」から桜のグラフィックTシャツ アイスクリームバーで限定メニューも販売

「キス(KITH)」が手掛けるシリアルアイスクリームバー「キス トリーツ(KITH TREATS)」は、“トリーツ サクラ(TREATS SAKURA)”コレクションと題し、Tシャツと限定メニューを発売した。

グラフィックTシャツ

Tシャツは、桜の枝が垂れ下がり、水面に“KITH TREATS”と配したグラフィックをデザイン。「キス」東京店および大阪店で取り扱う。

限定アイスとラテ
4月6日まで販売

限定メニューは、バニラアイスクリームに白ごま、さくらかりんとう、ブラウンライスシリアルをブレンドし、さくらの塩漬けと麩菓子を乗せた“ザ ブロッサム(THE BLOSSOM)”(スワール1210円、ミルクシェイク1320円)と、さくらの香りと練乳の甘さが楽しめる“サクラ ラテ(SAKURA LATTE)”(770円)を用意する。「キス トリーツ」東京店および大阪店で販売する。

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「キス」から桜のグラフィックTシャツ アイスクリームバーで限定メニューも販売

「キス(KITH)」が手掛けるシリアルアイスクリームバー「キス トリーツ(KITH TREATS)」は、“トリーツ サクラ(TREATS SAKURA)”コレクションと題し、Tシャツと限定メニューを発売した。

グラフィックTシャツ

Tシャツは、桜の枝が垂れ下がり、水面に“KITH TREATS”と配したグラフィックをデザイン。「キス」東京店および大阪店で取り扱う。

限定アイスとラテ
4月6日まで販売

限定メニューは、バニラアイスクリームに白ごま、さくらかりんとう、ブラウンライスシリアルをブレンドし、さくらの塩漬けと麩菓子を乗せた“ザ ブロッサム(THE BLOSSOM)”(スワール1210円、ミルクシェイク1320円)と、さくらの香りと練乳の甘さが楽しめる“サクラ ラテ(SAKURA LATTE)”(770円)を用意する。「キス トリーツ」東京店および大阪店で販売する。

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ジェシーが「アンダーアーマ」のアンバサダーに就任 キャンペーンで鍛えた肉体を披露

「アンダーアーマー(UNDER ARMOUR)」は、ジェシー(JESSE)をブランドキャンペーンアンバサダーに起用した“UAベースレイヤー(UA BASELAYER)”とスタイルウエアライン“UAスポーツウエア(UA SPORTSWEAR)”の新作ビジュアルを公開した。今回のビジュアルはフォトグラファーのRKが撮影した。

ジェシーは、「アンダーアーマー」と同じ1996年に生まれ、常にハイクオリティなパフォーマンスを追求し、独自の存在感を放ちながら多方面で活躍していて、「アンダーアーマー」の目指す新たなブランドイメージを体現していることから今回の起用に至ったという。

ジェシーはアンバサダー就任について、「同じ年に生まれ、ともに年を重ねてきた『アンダーアーマー』のアンバサダーに就任できてとても光栄です。『アンダーアーマー』のブランドコンセプトは、その時に一度きりのリアルでパワフルなパフォーマンスが求められる世界にいる僕にとって、そばで一緒に戦ってくれるような気持ちにしてくれます。『UA BASELAYER』はダンスや演技の練習の時、まさに“パフォーマンスを最大化” してくれる存在で、スタイルウエアラインの『UA SPORTSWEAR』は日常使いができて、オフの時も気持ちを前向きにさせてくれます。今回お話をいただいて、撮影に向けて今までよりも負荷の高い筋トレで体をより鍛えました。進化したジェシーをぜひみてもらえたらうれしいです。何かに向かって挑戦するとき、進化をもたらせるような力を与えられるよう、『アンダーアーマー』の新たな一面を切り拓いていきたいと思います」とコメントする。

また、イメージムービーも公開され、ブランドウェブサイトやソーシャルメディアで展開。テレビCMの放映や屋外広告、店頭プロモーションも実施する。

「UA BASELAYER -進化をもたらす-」編

「アンダーアーマー」の原点である“UAベースレイヤー”。「進化をもたらす」をテーマに、「アンダーアーマー」の新たな歴史を作りあげるこれからの決意を表現したムービー“UAベースレイヤー”を纏い、トレーニングに向けて準備をするジェシーを、新しい自分への進化を目指す決意と重ね、ブランドの新たな歴史のスタートの象徴とする。

「UA SPORTSWEAR -SURVIVE THE CITY-」編

アスリートの日常に寄り添うスタイルウエア“UAスポーツウエア”は、新生「アンダーアーマー」の象徴的なライン。「SURVIVE THE CITY」をテーマに、自分らしいスタイルに身を包み自分の信じた道を進む姿をまとめたムービー。日々変化する東京の街をさまようように、だが信念を持って進むジェシーが、日常のスタイルウエアに力強く踏み込む「アンダーアーマー」のこれからの決意を表現する。

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親子のデザインが共演した「ヨウジヤマモト」、現代アートのようにう既成概念を覆す「イッセイ ミヤケ」 25-26年秋冬パリコレ日記vol.4

パリコレも中盤に突入しました。中盤からはResee(ショー後の展示)のアポも増えてくるので、スケジュール調整が難航します。ただ、今日は街の中心部で開催されるショーやプレゼンテーションが多くて一安心。サラ・バートン(Sarah Burton)が手掛ける新生「ジバンシィ(GIVENCHY)」から「ヨウジ ヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)」や「イッセイ ミヤケ(ISSEY MIYAKE)」「ケンゾー(KENZO)」のショーの模様をお届けします。

舞台は歴史あるブラッスリー
パリジャンの日常を感じる「アミ」

藪野淳「WWDJAPAN」欧州通信員:本日は「アミ(AMI)」からスタート。メンズ・ファッション・ウイークで男女ショーを行っている「アミ」は今回、歴史あるブラッスリーのル・グラン・コルベールでプレスデーを開催しました。中は、“まさにパリ!“といった雰囲気で、日常に根差した上質なパリジャンスタイルを打ち出すブランドにぴったりです。ニュアンスのあるパステルやニュートラルカラーを軸にしたリラックス感あるシルエットが特徴のルックをまとったモデルたちは、自由で気ままな精神を体現。コーヒーやオレンジジュースを飲みながら談笑していて、和やかなムードでした。

日本では2月まで開催されていた表参道のポップアップショップが大盛況だったことも記憶に新しい「アミ」ですが、パリではマレ地区に新しい旗艦店をオープン。その広さは600平方メートルあり、幅広いアイテムがそろいます。ただ、目的を持って訪れる店ではなく「この辺りを散歩している人のリアルな日常生活の一部になる」ことが、創業者兼クリエイティブ・ディレクターであるアレクサンドル・マテュッシ(Alexandre Mattiussi)の目指す形だそう。そんな考えは、「アミ」のスタイルにも通じていて好感が持てます。

“オバさんブランド“から脱却
「レオナール」は一本足打法も改善

村上要「WWDJAPAN」編集長:「レオナール(LEONARD)」は、「シティ ノマド」がテーマ。林立するビルを砂漠と捉え、そんな空間に生命感や清らかさをもたらす花々と戯れたコレクションを発表しました。クィーン・オブ・フラワーなバラの花をキーモチーフに選び、大胆にプリント。シルクのドレスのみならず、キルティングのシャツブルゾンやジャージーにラミネート加工を施したコートなどにも加えました。20ルックあまりのコンパクトなコレクションでしたが、だんだん“オバさま“ブランドとかドレスの一本足打法から脱却しつつあり、今後が楽しみです。

成長を見せる「ロシーン ピアース」
「ポレーヌ」とのコラボバッグも

藪野:その頃、僕はドーバー ストリート マーケット パリ(DOVER STREET MARKET PARIS、DSMP)が支援する「ロシーン ピアース(ROISIN PIERCE)」のミニショーが開かれるアイルランド大使館へ。2020年に設立された同ブランドは、故郷のアイルランドで受け継がれるクロシェ、レース、スモッキングなどクラフト感のある手仕事をふんだんに取り入れた、詩的でロマンチックなスタイルが魅力。今季はその世界観やクラフトへの愛を大切にしながらも、よりリアリティーを感じるウエアラブルなアイテムも増え、DSMPによる支援の成果を感じます。「シモーン ロシャ(SIMONE ROCHA)」や「セシリー バンセン(CECILIE BAHNSEN)」に続くフェミニン&ロマンチックなブランドとして確立されるか、注目です。

また、今シーズンはパリの人気バッグブランド「ポレーヌ(POLENE)」とコラボしたバッグも登場しました。「ポレーヌ」にとっても、ファッションブランドとのコラボは初めての試み。ロシーンのビジョンを映し出すリボン風の装飾が、ボックスやボール型などクリーンなシェイプのバッグを飾ります。凝っている分、通常の「ポレーヌ」のバッグより高くなりそうで生産数も少なそうですが、「ポレーヌ」の新たな一面も垣間見えました。

ピンチを救ってくれた
「ジバンシィ」をまとう女神

藪野:さて、本日の目玉である新生「ジバンシィ」のお時間です。サラ・バートン(Sarah Burton)のこだわりが詰まったコレクションの詳細は、下記の記事をご覧ください。

ここでは、取材のこぼれ話を一つ。今回ショーが行われたのは、「ジバンシィ」が1959年からメゾンの本拠地としているジョルジュ・サンク通りのサロンでした。われわれの座席は3階、バックステージは1階だったので、ショー終了後はサラの囲み取材のためにダッシュで1階へ。しかーし、現地のPRとセキュリティーにバックステージの入口で止められ、埒があきません。もう入るのは無理かも……と思っていたら、サラに挨拶するために下りてきたアンバサダーの菜々緒さんを発見。さらっと入って行っちゃったと思ったら、中から我々のことを招き入れてくれました。まさに救いの女神!! おかげで、しっかりサラの話を聞くことをでき、コレクションへの理解も深まりました。菜々緒さん、ありがとうございました!

新作はヘビとハートをミックス

藪野:次は、「ブルガリ(BVRGARI)」の新作バッグの展示会へ。メアリー・カトランズ(Mary Katrantzou)がレザーグッズ&アクセサリーのクリエイティブ・ディレクターに就任してから、ジュエラーとしての背景や創業の地であるローマの歴史を独自の視点で解釈したバッグが提案されていますが、今季は象徴的なヘビのモチーフをハンドルに用いた“セルペンティ クオーレ1968”が新登場。ハンドルとボディで描くハートシェイプがユニークで、愛らしいアイテムに仕上がっていました。

まるでコンテンポラリーアート
「イッセイ ミヤケ」が探求する新たな美意識

藪野:「イッセイ ミヤケ」のテーマは、「 [N]either [N]or」。形態や質感、意味合いが相反する二つの物事を結びつけ、「どちらかである(either or)、どちらでもない(neither nor)」という曖昧さの表現を試みました。ショーは、オーストリア人アーティストのエルヴィン・ヴルム(Erwin Wurm)の代表作の一つである「1分間の彫刻(One Minute Sculptures)」のコンセプトを基にしたパフォーマンスからスタート。ショーが始まる前から会場にいたパフォーマーたちが、全身を“衣服“の中に入れて固まることで“彫刻“になりました。

コレクションを手掛ける近藤悟史さんは、そんなヴルムの作品から学んだ「見慣れたものを意外で独創的な方法で見せれば、見え方が変わり、見方が新しくなる」というアプローチを、服作りに反映。曖昧さや違和感の先にある新たな美意識を探りました。その表現には、多彩なアイデアが見られます。例えば、ニットの写真をプリントしたシンプルなドレスを披露した後に、その被写体となったねじれたシルエットのニットドレスを見せたり、ジャケットやシャツの下に合わせたシャツはボタンの留め方で前身頃が袖に変形したり、腕を通す位置を変えることでで中心をずらしたり。「どんなものでも体を通せば衣服になるか?」という問いから紙袋風のトップスを作り、ストライプ柄の生地はプリーツを加えることで錯覚を生み出します。また、柔らかいはずのニットはプレス加工を施すことでパリッとした硬さを表現し、構築的なシルエットを描きました。カラフルで遊び心を感じる服からなるショーは、まるで既成概念に覆すコンテンポラリーアートの展覧会のよう。今季もコンセプチュアルな表現ではありましたが、この数シーズンより自由に楽しみながらクリエイションに取り組んでいる印象を受けました。そんな「楽しい」というムードは「イッセイ ミヤケ」にとって大切な要素。今後も、素材や造形を探求しつつ楽しさを感じられるコレクションに期待です。

「イッセイ ミヤケ」の後は、DSMPが支援を始めたブランド「マティエール フィカル(MAITERES FECALES)」のショーへ!と思っていたのですが、まさかの公式バスが行き先を間違うという致命的なミスで間に合わず。次のアポがあったので、気を取り直して移動しました。

「ニナ リッチ」は大幅な進歩
次は、スタイルコードの再定義

ハリス・リード(Harris Reed)による「ニナ リッチ(NINA RICCI)」は、いくらか進歩したように見えました。ダイバーシティーと個性の表出に主眼を置いたドレスたちは「リアル」とは呼び難かったし、「で、本人が手掛ける『ハリス リード』とは何が違うの!?」という印象でしたが、そこからはだいぶ脱却したように思えます。

今シーズンは、写真家ヘルムート・ニュートン(Helmut Newton)のモノクロ写真にインスピレーションを得たと言います。ゆえに若干イヴ・サンローラン(Yves Saint Laurent)やトム・フォード(Tom Ford)っぽい印象もありますが(笑)、ピンストライプのスーツにシルクサテンのランジェリードレス、ミニドレスのように着こなすベルベットのジャケット、そしてフェイクファーのストールなどで、グラマラスでリッチ、フェミニンとマスキュリンが交差する世界を作り上げました。

ただ、この「カッコいいカンジ」って、「ニナ リッチ」っぽいのかな?確かに他のメゾンに比べ、「ニナ リッチ」って確固たるスタイルやアイデンティティが存在していないので悩ましいところだし、ゆえにハリスは自由にスタイルコードを再定義できるのかもしれませんが、それでもコレが正解なのか?は懐疑的。やっぱり、もう少しフェミニンやエレガントな路線ではないでしょうか?ジャケットで言えば、今シーズンのようにロング丈のピークドラペルをミニドレス感覚で着るのではなく、ショールカラーのコンパクト丈をロングパンツやドレスと合わせるカンジなのかな?リッチなジュエルトーンよりは、ホワイトを中心とする淡い色合いな印象もあります。

ピーター・コッピング(Peter Copping)の「ランバン(LANVIN)」、そしてサラ・バートン(Sarah Burton)の「ジバンシィ(GIVENCHY)」が相次いでメゾンのスタイルコードに再度焦点を当て、現代に蘇らせました。こうしたベテランに比べると、ハリスの「ニナ リッチ」はまだ少し“独りよがり“感が強いように思えます。

「ケンゾー」はNIGO以外の視点を
“恋するウサギ“のカワイイ路線

「ケンゾー(KENZO)」は、8年ぶりにウィメンズの単独ショーを開催しました。正直ウィメンズの経験が乏しいNIGOさんを補完すべく、ブランドはデザインチームを強化。ウィメンズ担当のデザイン・ディレクターを迎え入れたそうです。「これからはウィメンズも頑張ります!」という意気込みを発表、ということなのでしょう。

コレクションは、ジャパニーズ“カワイイ“なポップの世界をベースに、高田賢三さんによる1979年のスケッチからイメージを膨らませた“恋するウサギ“を打ち出しました。NIGOさんの私物というサヴィル・ロウのジャケットには、チュールで作った楊柳パンツ。ストラップを肩から外して下に垂らしたスリップドレスやネグリジェのようなボトムスにクロップド丈の手編み風ニットを合わせるなど、確かにこれまでのウィメンズとは違うガーリーな世界観が広がります。そこに着物合わせのジャケットや、アーカイブの水着から拝借したというフローラルプリントを加えました。MA-1風のブルゾンや、キャップや「KENZO」バックルのベルト、腰履きするデニム、そしてウサギのモコモコサンダルなど、NIGOさんらしさも覗きます。

和洋折衷なスタイルや「木綿の詩人」と評された高田賢三さんの世界観と比べると、まだまだ違和感はあります。LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)のブランドの中では“アフォーダブル・ラグジュアリー“でしょうが、このテイストを、それなりの価格で提案して「売れるのかな?」と思ってしまうのも正直なところです。でもNIGOさんのテイストから脱却できなかった、そして拡大するにはメンズと違い脱却する必要もあったウィメンズに別の世界観を付与するというアイデア自体は賛成です。これからどんなウィメンズが出てくるのか?楽しみにしましょう。

思いやりを感じる「ヨウジヤマモト」
娘が手掛ける「リミ フゥ」のルックも登場

藪野:「ヨウジ ヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)」は、おなじみのパリ市庁舎でショーを開催しました。今季のクリエイションの背景にあるのは、「冬のためのコレクションだから、見ている人が寒そうに感じないようなものを着るのがいい」という考え。そのため、異なる素材を重ねたり、交差させたり、結んでだりといった手法を生かして作った温かみのあるウールやレザーのコートやドレスが充実しています。色はもちろん黒が中心ですが、アクセントカラーとして鮮やかな紫を取り入れているのが新鮮でした。

また、今季は娘の山本里美さんが手掛ける「リミ フゥ(LIMI FEU)」のルックも8体登場。耀司さんのイズムを感じさせつつも、レザーのコルセットやドレーピングを取り入れたよりシンプルなルックを提案しました。ショーの中での意外な親子共演の理由について耀司さんは「私はとても疲れたので、おそらく近い将来、彼女が私の代わりをすることになるだろう」と米「WWD」に説明。メンズ・ウィメンズ合わせてパリで年4回コレクション発表を行っているまだまだ精力的な耀司さんですが、ブランドのこれからについてもしっかり考えているようです。定年のないデザイナーにとって、いつ第一線を退くかというのは難しい判断。ですが。ちゃんと後継者がいるということは、然るべきが来た時に安心して決断を下せるために大切ですね。

そして最後には、里美さんの手がけた紫のドレスを着たモデルが2人登場した後、耀司さんによる黒のリバーシブルコートを着た6人のモデルが順にランウエイを闊歩。2人1組となって中央で立ち止まりコートを脱ぎ、裏返して鮮やかな紫で彩られたコートをお互い着せ合いました。そんな演出は1月のメンズショーでも見られたもの。思いやりの表現とも取れるフィナーレに、会場は大きな拍手と温かな空気で包まれました。

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親子のデザインが共演した「ヨウジヤマモト」、現代アートのようにう既成概念を覆す「イッセイ ミヤケ」 25-26年秋冬パリコレ日記vol.4

パリコレも中盤に突入しました。中盤からはResee(ショー後の展示)のアポも増えてくるので、スケジュール調整が難航します。ただ、今日は街の中心部で開催されるショーやプレゼンテーションが多くて一安心。サラ・バートン(Sarah Burton)が手掛ける新生「ジバンシィ(GIVENCHY)」から「ヨウジ ヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)」や「イッセイ ミヤケ(ISSEY MIYAKE)」「ケンゾー(KENZO)」のショーの模様をお届けします。

舞台は歴史あるブラッスリー
パリジャンの日常を感じる「アミ」

藪野淳「WWDJAPAN」欧州通信員:本日は「アミ(AMI)」からスタート。メンズ・ファッション・ウイークで男女ショーを行っている「アミ」は今回、歴史あるブラッスリーのル・グラン・コルベールでプレスデーを開催しました。中は、“まさにパリ!“といった雰囲気で、日常に根差した上質なパリジャンスタイルを打ち出すブランドにぴったりです。ニュアンスのあるパステルやニュートラルカラーを軸にしたリラックス感あるシルエットが特徴のルックをまとったモデルたちは、自由で気ままな精神を体現。コーヒーやオレンジジュースを飲みながら談笑していて、和やかなムードでした。

日本では2月まで開催されていた表参道のポップアップショップが大盛況だったことも記憶に新しい「アミ」ですが、パリではマレ地区に新しい旗艦店をオープン。その広さは600平方メートルあり、幅広いアイテムがそろいます。ただ、目的を持って訪れる店ではなく「この辺りを散歩している人のリアルな日常生活の一部になる」ことが、創業者兼クリエイティブ・ディレクターであるアレクサンドル・マテュッシ(Alexandre Mattiussi)の目指す形だそう。そんな考えは、「アミ」のスタイルにも通じていて好感が持てます。

“オバさんブランド“から脱却
「レオナール」は一本足打法も改善

村上要「WWDJAPAN」編集長:「レオナール(LEONARD)」は、「シティ ノマド」がテーマ。林立するビルを砂漠と捉え、そんな空間に生命感や清らかさをもたらす花々と戯れたコレクションを発表しました。クィーン・オブ・フラワーなバラの花をキーモチーフに選び、大胆にプリント。シルクのドレスのみならず、キルティングのシャツブルゾンやジャージーにラミネート加工を施したコートなどにも加えました。20ルックあまりのコンパクトなコレクションでしたが、だんだん“オバさま“ブランドとかドレスの一本足打法から脱却しつつあり、今後が楽しみです。

成長を見せる「ロシーン ピアース」
「ポレーヌ」とのコラボバッグも

藪野:その頃、僕はドーバー ストリート マーケット パリ(DOVER STREET MARKET PARIS、DSMP)が支援する「ロシーン ピアース(ROISIN PIERCE)」のミニショーが開かれるアイルランド大使館へ。2020年に設立された同ブランドは、故郷のアイルランドで受け継がれるクロシェ、レース、スモッキングなどクラフト感のある手仕事をふんだんに取り入れた、詩的でロマンチックなスタイルが魅力。今季はその世界観やクラフトへの愛を大切にしながらも、よりリアリティーを感じるウエアラブルなアイテムも増え、DSMPによる支援の成果を感じます。「シモーン ロシャ(SIMONE ROCHA)」や「セシリー バンセン(CECILIE BAHNSEN)」に続くフェミニン&ロマンチックなブランドとして確立されるか、注目です。

また、今シーズンはパリの人気バッグブランド「ポレーヌ(POLENE)」とコラボしたバッグも登場しました。「ポレーヌ」にとっても、ファッションブランドとのコラボは初めての試み。ロシーンのビジョンを映し出すリボン風の装飾が、ボックスやボール型などクリーンなシェイプのバッグを飾ります。凝っている分、通常の「ポレーヌ」のバッグより高くなりそうで生産数も少なそうですが、「ポレーヌ」の新たな一面も垣間見えました。

ピンチを救ってくれた
「ジバンシィ」をまとう女神

藪野:さて、本日の目玉である新生「ジバンシィ」のお時間です。サラ・バートン(Sarah Burton)のこだわりが詰まったコレクションの詳細は、下記の記事をご覧ください。

ここでは、取材のこぼれ話を一つ。今回ショーが行われたのは、「ジバンシィ」が1959年からメゾンの本拠地としているジョルジュ・サンク通りのサロンでした。われわれの座席は3階、バックステージは1階だったので、ショー終了後はサラの囲み取材のためにダッシュで1階へ。しかーし、現地のPRとセキュリティーにバックステージの入口で止められ、埒があきません。もう入るのは無理かも……と思っていたら、サラに挨拶するために下りてきたアンバサダーの菜々緒さんを発見。さらっと入って行っちゃったと思ったら、中から我々のことを招き入れてくれました。まさに救いの女神!! おかげで、しっかりサラの話を聞くことをでき、コレクションへの理解も深まりました。菜々緒さん、ありがとうございました!

新作はヘビとハートをミックス

藪野:次は、「ブルガリ(BVRGARI)」の新作バッグの展示会へ。メアリー・カトランズ(Mary Katrantzou)がレザーグッズ&アクセサリーのクリエイティブ・ディレクターに就任してから、ジュエラーとしての背景や創業の地であるローマの歴史を独自の視点で解釈したバッグが提案されていますが、今季は象徴的なヘビのモチーフをハンドルに用いた“セルペンティ クオーレ1968”が新登場。ハンドルとボディで描くハートシェイプがユニークで、愛らしいアイテムに仕上がっていました。

まるでコンテンポラリーアート
「イッセイ ミヤケ」が探求する新たな美意識

藪野:「イッセイ ミヤケ」のテーマは、「 [N]either [N]or」。形態や質感、意味合いが相反する二つの物事を結びつけ、「どちらかである(either or)、どちらでもない(neither nor)」という曖昧さの表現を試みました。ショーは、オーストリア人アーティストのエルヴィン・ヴルム(Erwin Wurm)の代表作の一つである「1分間の彫刻(One Minute Sculptures)」のコンセプトを基にしたパフォーマンスからスタート。ショーが始まる前から会場にいたパフォーマーたちが、全身を“衣服“の中に入れて固まることで“彫刻“になりました。

コレクションを手掛ける近藤悟史さんは、そんなヴルムの作品から学んだ「見慣れたものを意外で独創的な方法で見せれば、見え方が変わり、見方が新しくなる」というアプローチを、服作りに反映。曖昧さや違和感の先にある新たな美意識を探りました。その表現には、多彩なアイデアが見られます。例えば、ニットの写真をプリントしたシンプルなドレスを披露した後に、その被写体となったねじれたシルエットのニットドレスを見せたり、ジャケットやシャツの下に合わせたシャツはボタンの留め方で前身頃が袖に変形したり、腕を通す位置を変えることでで中心をずらしたり。「どんなものでも体を通せば衣服になるか?」という問いから紙袋風のトップスを作り、ストライプ柄の生地はプリーツを加えることで錯覚を生み出します。また、柔らかいはずのニットはプレス加工を施すことでパリッとした硬さを表現し、構築的なシルエットを描きました。カラフルで遊び心を感じる服からなるショーは、まるで既成概念に覆すコンテンポラリーアートの展覧会のよう。今季もコンセプチュアルな表現ではありましたが、この数シーズンより自由に楽しみながらクリエイションに取り組んでいる印象を受けました。そんな「楽しい」というムードは「イッセイ ミヤケ」にとって大切な要素。今後も、素材や造形を探求しつつ楽しさを感じられるコレクションに期待です。

「イッセイ ミヤケ」の後は、DSMPが支援を始めたブランド「マティエール フィカル(MAITERES FECALES)」のショーへ!と思っていたのですが、まさかの公式バスが行き先を間違うという致命的なミスで間に合わず。次のアポがあったので、気を取り直して移動しました。

「ニナ リッチ」は大幅な進歩
次は、スタイルコードの再定義

ハリス・リード(Harris Reed)による「ニナ リッチ(NINA RICCI)」は、いくらか進歩したように見えました。ダイバーシティーと個性の表出に主眼を置いたドレスたちは「リアル」とは呼び難かったし、「で、本人が手掛ける『ハリス リード』とは何が違うの!?」という印象でしたが、そこからはだいぶ脱却したように思えます。

今シーズンは、写真家ヘルムート・ニュートン(Helmut Newton)のモノクロ写真にインスピレーションを得たと言います。ゆえに若干イヴ・サンローラン(Yves Saint Laurent)やトム・フォード(Tom Ford)っぽい印象もありますが(笑)、ピンストライプのスーツにシルクサテンのランジェリードレス、ミニドレスのように着こなすベルベットのジャケット、そしてフェイクファーのストールなどで、グラマラスでリッチ、フェミニンとマスキュリンが交差する世界を作り上げました。

ただ、この「カッコいいカンジ」って、「ニナ リッチ」っぽいのかな?確かに他のメゾンに比べ、「ニナ リッチ」って確固たるスタイルやアイデンティティが存在していないので悩ましいところだし、ゆえにハリスは自由にスタイルコードを再定義できるのかもしれませんが、それでもコレが正解なのか?は懐疑的。やっぱり、もう少しフェミニンやエレガントな路線ではないでしょうか?ジャケットで言えば、今シーズンのようにロング丈のピークドラペルをミニドレス感覚で着るのではなく、ショールカラーのコンパクト丈をロングパンツやドレスと合わせるカンジなのかな?リッチなジュエルトーンよりは、ホワイトを中心とする淡い色合いな印象もあります。

ピーター・コッピング(Peter Copping)の「ランバン(LANVIN)」、そしてサラ・バートン(Sarah Burton)の「ジバンシィ(GIVENCHY)」が相次いでメゾンのスタイルコードに再度焦点を当て、現代に蘇らせました。こうしたベテランに比べると、ハリスの「ニナ リッチ」はまだ少し“独りよがり“感が強いように思えます。

「ケンゾー」はNIGO以外の視点を
“恋するウサギ“のカワイイ路線

「ケンゾー(KENZO)」は、8年ぶりにウィメンズの単独ショーを開催しました。正直ウィメンズの経験が乏しいNIGOさんを補完すべく、ブランドはデザインチームを強化。ウィメンズ担当のデザイン・ディレクターを迎え入れたそうです。「これからはウィメンズも頑張ります!」という意気込みを発表、ということなのでしょう。

コレクションは、ジャパニーズ“カワイイ“なポップの世界をベースに、高田賢三さんによる1979年のスケッチからイメージを膨らませた“恋するウサギ“を打ち出しました。NIGOさんの私物というサヴィル・ロウのジャケットには、チュールで作った楊柳パンツ。ストラップを肩から外して下に垂らしたスリップドレスやネグリジェのようなボトムスにクロップド丈の手編み風ニットを合わせるなど、確かにこれまでのウィメンズとは違うガーリーな世界観が広がります。そこに着物合わせのジャケットや、アーカイブの水着から拝借したというフローラルプリントを加えました。MA-1風のブルゾンや、キャップや「KENZO」バックルのベルト、腰履きするデニム、そしてウサギのモコモコサンダルなど、NIGOさんらしさも覗きます。

和洋折衷なスタイルや「木綿の詩人」と評された高田賢三さんの世界観と比べると、まだまだ違和感はあります。LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)のブランドの中では“アフォーダブル・ラグジュアリー“でしょうが、このテイストを、それなりの価格で提案して「売れるのかな?」と思ってしまうのも正直なところです。でもNIGOさんのテイストから脱却できなかった、そして拡大するにはメンズと違い脱却する必要もあったウィメンズに別の世界観を付与するというアイデア自体は賛成です。これからどんなウィメンズが出てくるのか?楽しみにしましょう。

思いやりを感じる「ヨウジヤマモト」
娘が手掛ける「リミ フゥ」のルックも登場

藪野:「ヨウジ ヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)」は、おなじみのパリ市庁舎でショーを開催しました。今季のクリエイションの背景にあるのは、「冬のためのコレクションだから、見ている人が寒そうに感じないようなものを着るのがいい」という考え。そのため、異なる素材を重ねたり、交差させたり、結んでだりといった手法を生かして作った温かみのあるウールやレザーのコートやドレスが充実しています。色はもちろん黒が中心ですが、アクセントカラーとして鮮やかな紫を取り入れているのが新鮮でした。

また、今季は娘の山本里美さんが手掛ける「リミ フゥ(LIMI FEU)」のルックも8体登場。耀司さんのイズムを感じさせつつも、レザーのコルセットやドレーピングを取り入れたよりシンプルなルックを提案しました。ショーの中での意外な親子共演の理由について耀司さんは「私はとても疲れたので、おそらく近い将来、彼女が私の代わりをすることになるだろう」と米「WWD」に説明。メンズ・ウィメンズ合わせてパリで年4回コレクション発表を行っているまだまだ精力的な耀司さんですが、ブランドのこれからについてもしっかり考えているようです。定年のないデザイナーにとって、いつ第一線を退くかというのは難しい判断。ですが。ちゃんと後継者がいるということは、然るべきが来た時に安心して決断を下せるために大切ですね。

そして最後には、里美さんの手がけた紫のドレスを着たモデルが2人登場した後、耀司さんによる黒のリバーシブルコートを着た6人のモデルが順にランウエイを闊歩。2人1組となって中央で立ち止まりコートを脱ぎ、裏返して鮮やかな紫で彩られたコートをお互い着せ合いました。そんな演出は1月のメンズショーでも見られたもの。思いやりの表現とも取れるフィナーレに、会場は大きな拍手と温かな空気で包まれました。

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「コスメデコルテ」最高峰ライン“AQ”からフローラスムスクのフレグランスヘアミスト登場

「コスメデコルテ(DECORTE)」は5月16日、ブランドの最高峰ライン“AQ”から、美を巡らせ、高めるフレグランスシリーズから新たにヘアミスト “パフュームド ヘアミスト”(30mL、7700円)を発売する。

“パフュームド ヘアミスト”は美しさを呼び覚ます心のメカニズムに着目し、“肌・感度”を磨くアプローチを追求する“AQ”が、独自の皮膚科学研究と総合美容理論を香りの領域へと昇華させた、フローラルムスクのフレグランスヘアミスト。優雅なフローラルな香りが柔らかに広がる様子をイメージし、ときと共に花が美しく開いていく姿や、香りが移り変わる変化の様子を重ね合わせて表現した。

トップは爽やかで生き生きとしたシトラス、みずみずしい金香木、パウダリーな甘さのある月下美人、ラグジュアリーな白檀が気品と華やかさが漂い、ラストはあたたかく柔らかなウッディーとムスクが包み込むように重なる。キューティクルの補修や上品な艶をまとわせるための厳選された美容成分をぜいたくに配合し、潤いに満ちた魅力的な髪へと導く。

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「アシックス スポーツスタイル」のスニーカー“ゲル NYC”からモノトーン調の新色が登場 

「アシックス スポーツスタイル(ASICS SPORTSTYLE)」は、スニーカー“ゲル NYC(GEL-NYC)”の新色を3月28日に発売する。価格は1万8700円で、「アシックス スポーツスタイル」の直営店のほか、東京・上野のスニーカーショップ「ミタスニーカーズ(MITA SNEAKERS)」と、虎ノ門ヒルズ内のフットウエア専門店「ヘリンボーン フットウェア(HERRINGBONE FOOTWEAR)」のみで取り扱う。なお現在、「ミタスニーカーズ」と「ヘリンボーン フットウェア」の公式サイトでは、予約販売を受け付け中だ。

“ゲル NYC”は、ストリートブランド「アウェイク ニューヨーク(AWAKE NY)」を手掛けるアンジェロ・バク(Angelo Baque)と「アシックス スポーツスタイル」が共同開発し、2023年に誕生したばかりのスニーカーだ。00年代初頭に展開されていた“ゲル ニンバス 3(GEL-NIMBUS 3)”のアッパー構造と、ランニングシューズ“ゲル キュムラス 16(GEL-CUMULUS 16)”のソールユニットに加え、随所に01年発売の“ゲル MC プラス 5(GEL-MC PLUS V)”のディテールを落とし込むことで、新旧のハイブリッドなデザインを特徴としている。

今作は、アッパーをブラックのナイロンメッシュとグレーのスエードで構成し、そこにブラック×ホワイトのソールユニットをドッキングすることで、全体的にモノトーン調の1足に仕上げた。

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「アシックス スポーツスタイル」のスニーカー“ゲル NYC”からモノトーン調の新色が登場 

「アシックス スポーツスタイル(ASICS SPORTSTYLE)」は、スニーカー“ゲル NYC(GEL-NYC)”の新色を3月28日に発売する。価格は1万8700円で、「アシックス スポーツスタイル」の直営店のほか、東京・上野のスニーカーショップ「ミタスニーカーズ(MITA SNEAKERS)」と、虎ノ門ヒルズ内のフットウエア専門店「ヘリンボーン フットウェア(HERRINGBONE FOOTWEAR)」のみで取り扱う。なお現在、「ミタスニーカーズ」と「ヘリンボーン フットウェア」の公式サイトでは、予約販売を受け付け中だ。

“ゲル NYC”は、ストリートブランド「アウェイク ニューヨーク(AWAKE NY)」を手掛けるアンジェロ・バク(Angelo Baque)と「アシックス スポーツスタイル」が共同開発し、2023年に誕生したばかりのスニーカーだ。00年代初頭に展開されていた“ゲル ニンバス 3(GEL-NIMBUS 3)”のアッパー構造と、ランニングシューズ“ゲル キュムラス 16(GEL-CUMULUS 16)”のソールユニットに加え、随所に01年発売の“ゲル MC プラス 5(GEL-MC PLUS V)”のディテールを落とし込むことで、新旧のハイブリッドなデザインを特徴としている。

今作は、アッパーをブラックのナイロンメッシュとグレーのスエードで構成し、そこにブラック×ホワイトのソールユニットをドッキングすることで、全体的にモノトーン調の1足に仕上げた。

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「ジーユー」が「ロク」との2シーズン目のコラボを4月4日発売 メンズも仲間入り

「ジーユー(GU)」は4月4日、ロック・ファン(Rok Hwang)が手掛ける「ロク(ROKH)」とのコラボレーションコレクションを発売する。2024年10月に発売したファーストシーズンに続く2シーズン目のコラボとなり、ウィメンズ14型に加え、今季はメンズ5型もそろえる。

ファーストシーズンに続き、“Play in Style”をテーマに掲げ、「組み合わせ自由で遊び心あふれるコーディネートを楽しめる」(発表資料から)ラインアップを追求した。「ブリティッシュガーデンにインスピレーションを得た本シーズンは、鮮やかな花柄のパターンなどがコレクション全体のアクセントになっている」「ファーストシーズンに比べ、実用性を高めることにも注力した。本コレクションだけでも何通りにも着こなしが楽しめるが、お客さま自身のワードローブと合わせた際にも着回しやすいと思っていただける丈やシルエットを追求した」と、ロック・ファンはコメントしている。

ウィメンズは、オリジナルの小花柄プリントのスモッキングワンピースや立体的なフリルが特徴のシャツ、ショート丈トレンチコートなどのウエアのほか、そろいの小花柄バケットハットやボリューミーなクロッグシューズ、ソックスなど雑貨も充実。メンズはユーティリティーショーツやニットポロなどをそろえ、ウィメンズ、メンズの枠を超えてレイヤードが楽しめる。

全国の「ジーユー」店舗と公式ECで販売する。価格帯は590〜4990円で、ウエアはXS〜3XLまでを展開(XS、XXL、3XLはECのみで販売)、シューズは23〜29センチ(29センチはECのみで販売)。コラボレーション商品の発売に先駆けて、3月24日から「ジーユー」の銀座店、マロニエゲート銀座店、渋谷点、名古屋ゲートタワー店では、ウィンドーディスプレーで特別装飾を実施する。また、マロニエゲート銀座店、名古屋ゲートタワー店では先行展示も4月3日まで行う。

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「ジーユー」が「ロク」との2シーズン目のコラボを4月4日発売 メンズも仲間入り

「ジーユー(GU)」は4月4日、ロック・ファン(Rok Hwang)が手掛ける「ロク(ROKH)」とのコラボレーションコレクションを発売する。2024年10月に発売したファーストシーズンに続く2シーズン目のコラボとなり、ウィメンズ14型に加え、今季はメンズ5型もそろえる。

ファーストシーズンに続き、“Play in Style”をテーマに掲げ、「組み合わせ自由で遊び心あふれるコーディネートを楽しめる」(発表資料から)ラインアップを追求した。「ブリティッシュガーデンにインスピレーションを得た本シーズンは、鮮やかな花柄のパターンなどがコレクション全体のアクセントになっている」「ファーストシーズンに比べ、実用性を高めることにも注力した。本コレクションだけでも何通りにも着こなしが楽しめるが、お客さま自身のワードローブと合わせた際にも着回しやすいと思っていただける丈やシルエットを追求した」と、ロック・ファンはコメントしている。

ウィメンズは、オリジナルの小花柄プリントのスモッキングワンピースや立体的なフリルが特徴のシャツ、ショート丈トレンチコートなどのウエアのほか、そろいの小花柄バケットハットやボリューミーなクロッグシューズ、ソックスなど雑貨も充実。メンズはユーティリティーショーツやニットポロなどをそろえ、ウィメンズ、メンズの枠を超えてレイヤードが楽しめる。

全国の「ジーユー」店舗と公式ECで販売する。価格帯は590〜4990円で、ウエアはXS〜3XLまでを展開(XS、XXL、3XLはECのみで販売)、シューズは23〜29センチ(29センチはECのみで販売)。コラボレーション商品の発売に先駆けて、3月24日から「ジーユー」の銀座店、マロニエゲート銀座店、渋谷点、名古屋ゲートタワー店では、ウィンドーディスプレーで特別装飾を実施する。また、マロニエゲート銀座店、名古屋ゲートタワー店では先行展示も4月3日まで行う。

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スノーボードの「バートン」が“子どもの体験格差”に一石 教えているのは「滑り方ではなく、人生」

ジェイク・バートン(Jake Burton)が1977年に創業したバートン(BURTON)は、北京冬季五輪金メダリストの平野歩夢選手とも契約するスノーボードの大手メーカーであり、スノーボードを世に広めてきたオリジネイターだ。同社は2019年にいち早くBコープ認証を取得するなど、気候変動や持続可能な成長といった社会課題に対する意識の高さでも知られるが、より良い社会を目指し、チル(CHILL)という活動を通じて子どもたちの支援にも力を入れている。児童養護施設などの子どもたちにスノーボードをはじめとしたスポーツの機会を提供し、社会とつながるきっかけを提供するというもの。ジェイクの配偶者であり、バートンのオーナー兼会長ドナ・カーペンター(Donna Carpenter)、チルCEOのベン・クラーク(Ben Clark)、チル ジャパンの小倉一男代表理事に、チルの活動について聞いた。

WWD:1995年にジェイクとドナでチルを立ち上げた。どのような考えからだったのか。

ドナ・カーペンター バートン オーナー兼会長(以下、ドナ):1977年に「バートン」を立ち上げて、以来スノーボードのビジネスをしてきました。その中で、スノーボードに恩返しがしたいと考えるようになったんです。恩返しの方法はいろいろありますが、何より、「バートン」を支えてきてくれた若い人や子どもたちにフォーカスしたかった。スノーボードがこの世にまだ存在しなかった時代に、彼らがわれわれの製品に興味を持ってくれて、裏山に持って行って遊んでくれたことで、スノーボードが始まったわけですから。それで、(金銭面や家庭の事情などの)環境的な要因でスノーボードをすることができなかったり、人生に何か困難を抱えていたりする若い人たちに、スノーボードをする機会を提供できればと思い、チルの活動を始めたんです。

彼らにスノーボードを教える中で、私たちは滑り方を教えているだけじゃない、スノーボードを通して、人生を教えているんだと気付きました。滑っていると転ぶこともありますよね。でも、立ち上がってまた挑戦する。その繰り返しの中で、人生にたとえ何か困難があっても、それを乗り越えて、自分で自分の人生を導いていけると伝えられると感じたんです。活動を始めてすぐ、「このプログラムを是非うちの街でもやってほしい」といった声も舞い込むようになり、ニーズの高さも感じました。現在、チルではスノーボードのほか、スケートボードやサーフィンなどの体験機会も提供しています。それらを通して、彼らの健全な成長を支援するのが目的です。チルの活動は9カ国24都市に広がっています。

WWD:チルの活動もその1つとして、バートンは社会をより良くすることに対する意識が高い企業だと常々感じる。それはどういった考えからか。

ドナ:生前ジェイクとよく、“トリプルボトムライン”について話しました。企業活動を経済、社会、環境の3側面から評価する考え方です。企業の成功とは何かを考えたとき、もちろんその1つは利益率ですが、人や社会に対して良い影響を与え、スノーボードをするコミュニティーや環境を守っていくこと。これら3つがそろって、初めて成功だとわれわれは考えています。バートンは1人1人の人生をより良い方向に変えていくことをミッションの1つに掲げています。アウトドアの業界やコミュニティーをより開かれた、公平なものにしていきたい。例えば米国では、有色人種や先住民の方たちはスノーボードにアクセスしづらいという課題があります。どんな人でも、どんな環境にあってもチャレンジできる環境を整えようとしています。

チル卒業生は世界で3万人

WWD:確かにスノースポーツは欧米の、中でも白人のものというイメージは根強い。

ドナ:開かれたアウトドアコミュニティーを目指し、バートンでは有色人種の方たちを積極的に採用していますし、チルのプログラムでも彼らを支援しています。バートンとして、有色人種や先住民の方たちが、スノーボードコミュニティーに参画する際にどんなハードルを感じるか、どうすればそれを減らせるかといったことを自らディスカッションする“カルチャーシフター”というイベントも行っています。いま、スノーボードでは特に中南米の方の参加率が上がってきていますが、われわれのこうした取り組みも反映されていると思います。

ベン・クラーク チルCEO(以下、ベン):アウトドア業界をより開かれたものにしていくためには、チルに参加した人が成長して、自身のキャリアを考えるようになったときに、アウトドア業界にはどんな仕事があるのかをイメージできることも大事ですよね。それで、チルではアウトドア関連職種の職場見学や、職業体験の機会も設けています。チルの卒業生は世界で既に3万人いて、彼らを組織することも今進めています。卒業生は子どもたちにとってのロールモデルになりますから。人生で目標となるような存在ができれば、勇気がもらえます。卒業生が互いに高め合えたり、仲良くなって余暇に一緒にスノーボードに行ったりできるような環境を整えることが、長い目で見てアウトドアコミュニティーをより良いものにしていくと思っています。

WWD:チル卒業生で、バートンで働いている人もいるのか。

ドナ:店頭でも本社でも、かなりの数の卒業生が働いています。

ベン:バートンのアンバサダーを務めているチル卒業生もいます。彼は11歳でウガンダから母親とアメリカにやってきて、チルでスノーボードを体験して、スノーボードが大好きになった。現在はアンバサダーを務めながら、次の夢としてスノーボーダーを助ける医者を目指し勉強しています。彼もチルのイベントで自身のことを子どもたちに話してくれるんですが、人生にはさまざまな可能性や未来があるんだと子どもたちが気づくきっかけになっています。

WWD:チルでは、子どもたちに無料でスノーボードや各種スポーツの機会を提供しているが、財源はどのように確保しているのか。

ドナ:バートンは利益の中から毎年一定の割合をチルに寄付しています。また、事務などのバックオフィスはバートンとチルとで共有しています。子どもたちにスノーボードを体験してもらう際に使うギアやウエアは、バートンから提供しています。

ベン:補足すると、米国でも日本でも、チルは独立したNPO法人です。財源の30%はバートンから、残りは個人や企業の寄付によって成り立っています。寄付はお金だけでなく、例えば北米ならベイルスキーリゾート、日本なら富士見パノラマリゾートなどは、リフト券やゲレンデでの食事の提供といった形でもサポートしてくれています。チルに年間で集まる寄付額(上記リフト券や食事提供などは含まない金額)は米国で約400万ドル(約5億8800万円)です。スノーボードを教えている点に共感してくださる寄付者もいますし、若者の支援プログラムとして価値を見出してくださる人もいます。イベント当日にボランティアとして関わってくださる支援者もいます。寄付や支援をしてくださる方たちに支えられて、チルがあります。

小倉一男チル ジャパン代表理事(以下、小倉):バートンのスタッフの協力も大きいです。彼らはイベントごとに、参加する子どもたちのサイズに合わせてギアやウエアを準備して、スキー場に送って、イベント後にはウエアやギアをメンテナンスして、といった大変な作業を担ってくれています。

「自分はスノーボーダーだ!
と自信を持ってもらいたい」

WWD:チル ジャパンはどのようにスタートしたのか。小倉代表理事はバートン ジャパンの初代社長でもある。

小倉:日本では、1995年に起こった阪神淡路大震災で被災した子どもたちを2001年に兵庫の六甲山のスキー場に招待して、スノーボードを楽しんでもらったのが始まりでした。NPO法人としてチル ジャパンができたのは03年、これまでに活動に招待してきた子どもたちは2000〜3000人です。日本に限らず、チルの活動は“LTR(Learn To Ride)”という板ができたことで進んだ部分は大きかった。初心者でもターンのきっかけがつかみやすく、逆エッジで転ぶことが少ない板です。自分も“LTR”で滑ってみて、「これなら子どもたちが履いても大丈夫」と思ったのをよく覚えています。

ドナ:子どもたちが使うギアについては、ジェイクが特にこだわった部分でした。最高のギアで子どもたちにスノーボードを体験してもらい、ターンすることを楽しんでほしい。そして、プログラムが終わるころには「自分はスノーボーダーなんだ!」と自信を持って思ってもらいたい。その点をジェイクは非常に大切にしていました。

WWD:子どもの“体験格差”については、日本でも報道されることが増えている。家庭の経済事情や環境に関わらず、誰にとっても子どものころのさまざま体験が必要だという考え方が世の中に浸透しつつある。

小倉:チルの活動をすればするほど、体験機会のない子どもたちがたくさんいるんだと感じます。チル ジャパンでは、もともとは阪神淡路大震災や東日本大震災などで被災した子どもたちにスポーツの機会を提供していましたが、いま特に力を入れているのは、児童養護施設やフリースクールに通う子どもたちを招待することです。児童養護施設は全国に600前後あって、約3万人の子どもが親から離れて暮らしている。虐待や育児放棄を経験した子もいる。チル ジャパンではスノーボードのほか、スケートボードやスラックラインなどの体験機会も彼らに提供していますが、複数のスポーツに挑戦してみると、不得意なものもあるけど、できるものもあると気づく。それはその人の人生にとって、すごくプラスになると思います。

ベン:アメリカでは、より多くの子どもたちに体験機会を提供することを目指して活動してきたため、同じ子を継続して招待するのは長くて2年です。でも、チル ジャパンは3〜5年にわたって継続して同じ子どもたちをさまざまなアクティビティーに招待しています。継続的な関係を築くことで、子どもたちが再び大人を信頼できるようになる。それは彼らの人生にとってすばらしいことだと思います。日本のやり方をアメリカでも生かせないかと、支援者の方たちとも話しています。このように、他地域のやり方から学び合えることは、グローバルな組織の強みですね。

日本はクラウドファンディング実施中

WWD:活動を続けていく上での課題は。

ベン:アメリカはリーダーシップ(大統領)が変わって、国際的な協調も、社会を良くするための活動も、多様性も以前より難しくなっており、これが一番の問題です。公平な社会を目指す活動の多くが、活動を阻害され、気持ちをくじかれている。まるで逆流を泳ぐ魚のようです。今まで活動に賛同してきた人も賛同しづらくなるでしょうし、こうした活動に公的資金が注がれることも減っていく。しかし、今が若者にとって厳しい時代であることは変わりません。SNSの影響もあって、心を病んだり、自ら命を絶ってしまったりという子どもが増えている。自分の価値を疑ってしまいやすい世の中だからこそ、われわれのような活動は大切だと思っています。

小倉:日本の課題は明白で、資金が乏しいことです。チル ジャパンとして必要な費用は年間で約1000万円。その半分を海外からの寄付でまかなっています。欧米のような寄付文化がない日本では、今シーズン初めて(3月31日まで)、クラウドファンディングを実施しています。ただ、近年われわれの活動に賛同してくださるスキー場は増えていて、それは非常にありがたいこと。目先の利益のみを追求するのではなく、未来ある子どもたちのために尽くそうという発想が日本の企業にも広がりつつある。また、スノーボード業界としてはスノーボード人口の減少は問題ですが、業界として子どもたちに投資しない限り、スノーボード人口は増えません。スノーボード関連業界で働く皆さんに、チルの活動は未来への投資となり得ると伝えたい。24-25年シーズンは、チル ジャパンとして7スキー場で計13回のスノーボード体験プログラムを実施します。1回あたりの参加は25〜40人ほど。小さな活動ですが、非常に大きな意味があると思っています。

WWD:最後に、チルの活動の中で印象的だったエピソードを教えてほしい。

ドナ:チルを通して出会う子どもたちのことを考えると、いつも非常にエモーショナルになってしまいます。チルの活動で子どもたちの笑顔を見るのは、私にとって大変大きな喜びです。この取材の前日には富士見パノラマリゾートで行われたチル ジャパンの活動に参加しました。参加する子どもたちは、子どもらしくいられない環境に置かれているケースも多いわけですが、滑走中に彼らの笑顔を見たり、プログラム終了後に「自分はスノーボーダーになったんだ!」という彼らの表情を見たりすると、彼らが得る喜びよりも私が彼らからもらう喜びの方が大きいんじゃないかといつも感じます。

小倉:(つらい出来事があって以降、会話をすることが減り)ずっと筆談をしていた子が、チルでスノーボードをした後に「ありがとう」と話してくれたことがありました。それがわれわれの活動によるものかどうかは分かりませんが、非常に胸をうたれたし、印象に残っています。チルの活動中は子どもたちの目が輝いていて、きっと忘れられない思い出になっていると思う。サンキューレターもたくさんいただきます。卒業生たちには、いつかまたスノーボードもやってもらいたい。

ベン:メキシコ出身で、今はロサンゼルスに住んでいる30代のチル卒業生がいます。彼は児童養護施設を転々として育ったんですが、チルで体験したスノーボードが彼の人生にとって初めてのスポーツでした。そこで彼は「自分にはスノーボードがある」と感じることができ、自信を得て、コミュニティーともつながることもできた。このような活動にアメリカや日本をはじめとした国々で携われていることを、大変うれしく思っています。

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スノーボードの「バートン」が“子どもの体験格差”に一石 教えているのは「滑り方ではなく、人生」

ジェイク・バートン(Jake Burton)が1977年に創業したバートン(BURTON)は、北京冬季五輪金メダリストの平野歩夢選手とも契約するスノーボードの大手メーカーであり、スノーボードを世に広めてきたオリジネイターだ。同社は2019年にいち早くBコープ認証を取得するなど、気候変動や持続可能な成長といった社会課題に対する意識の高さでも知られるが、より良い社会を目指し、チル(CHILL)という活動を通じて子どもたちの支援にも力を入れている。児童養護施設などの子どもたちにスノーボードをはじめとしたスポーツの機会を提供し、社会とつながるきっかけを提供するというもの。ジェイクの配偶者であり、バートンのオーナー兼会長ドナ・カーペンター(Donna Carpenter)、チルCEOのベン・クラーク(Ben Clark)、チル ジャパンの小倉一男代表理事に、チルの活動について聞いた。

WWD:1995年にジェイクとドナでチルを立ち上げた。どのような考えからだったのか。

ドナ・カーペンター バートン オーナー兼会長(以下、ドナ):1977年に「バートン」を立ち上げて、以来スノーボードのビジネスをしてきました。その中で、スノーボードに恩返しがしたいと考えるようになったんです。恩返しの方法はいろいろありますが、何より、「バートン」を支えてきてくれた若い人や子どもたちにフォーカスしたかった。スノーボードがこの世にまだ存在しなかった時代に、彼らがわれわれの製品に興味を持ってくれて、裏山に持って行って遊んでくれたことで、スノーボードが始まったわけですから。それで、(金銭面や家庭の事情などの)環境的な要因でスノーボードをすることができなかったり、人生に何か困難を抱えていたりする若い人たちに、スノーボードをする機会を提供できればと思い、チルの活動を始めたんです。

彼らにスノーボードを教える中で、私たちは滑り方を教えているだけじゃない、スノーボードを通して、人生を教えているんだと気付きました。滑っていると転ぶこともありますよね。でも、立ち上がってまた挑戦する。その繰り返しの中で、人生にたとえ何か困難があっても、それを乗り越えて、自分で自分の人生を導いていけると伝えられると感じたんです。活動を始めてすぐ、「このプログラムを是非うちの街でもやってほしい」といった声も舞い込むようになり、ニーズの高さも感じました。現在、チルではスノーボードのほか、スケートボードやサーフィンなどの体験機会も提供しています。それらを通して、彼らの健全な成長を支援するのが目的です。チルの活動は9カ国24都市に広がっています。

WWD:チルの活動もその1つとして、バートンは社会をより良くすることに対する意識が高い企業だと常々感じる。それはどういった考えからか。

ドナ:生前ジェイクとよく、“トリプルボトムライン”について話しました。企業活動を経済、社会、環境の3側面から評価する考え方です。企業の成功とは何かを考えたとき、もちろんその1つは利益率ですが、人や社会に対して良い影響を与え、スノーボードをするコミュニティーや環境を守っていくこと。これら3つがそろって、初めて成功だとわれわれは考えています。バートンは1人1人の人生をより良い方向に変えていくことをミッションの1つに掲げています。アウトドアの業界やコミュニティーをより開かれた、公平なものにしていきたい。例えば米国では、有色人種や先住民の方たちはスノーボードにアクセスしづらいという課題があります。どんな人でも、どんな環境にあってもチャレンジできる環境を整えようとしています。

チル卒業生は世界で3万人

WWD:確かにスノースポーツは欧米の、中でも白人のものというイメージは根強い。

ドナ:開かれたアウトドアコミュニティーを目指し、バートンでは有色人種の方たちを積極的に採用していますし、チルのプログラムでも彼らを支援しています。バートンとして、有色人種や先住民の方たちが、スノーボードコミュニティーに参画する際にどんなハードルを感じるか、どうすればそれを減らせるかといったことを自らディスカッションする“カルチャーシフター”というイベントも行っています。いま、スノーボードでは特に中南米の方の参加率が上がってきていますが、われわれのこうした取り組みも反映されていると思います。

ベン・クラーク チルCEO(以下、ベン):アウトドア業界をより開かれたものにしていくためには、チルに参加した人が成長して、自身のキャリアを考えるようになったときに、アウトドア業界にはどんな仕事があるのかをイメージできることも大事ですよね。それで、チルではアウトドア関連職種の職場見学や、職業体験の機会も設けています。チルの卒業生は世界で既に3万人いて、彼らを組織することも今進めています。卒業生は子どもたちにとってのロールモデルになりますから。人生で目標となるような存在ができれば、勇気がもらえます。卒業生が互いに高め合えたり、仲良くなって余暇に一緒にスノーボードに行ったりできるような環境を整えることが、長い目で見てアウトドアコミュニティーをより良いものにしていくと思っています。

WWD:チル卒業生で、バートンで働いている人もいるのか。

ドナ:店頭でも本社でも、かなりの数の卒業生が働いています。

ベン:バートンのアンバサダーを務めているチル卒業生もいます。彼は11歳でウガンダから母親とアメリカにやってきて、チルでスノーボードを体験して、スノーボードが大好きになった。現在はアンバサダーを務めながら、次の夢としてスノーボーダーを助ける医者を目指し勉強しています。彼もチルのイベントで自身のことを子どもたちに話してくれるんですが、人生にはさまざまな可能性や未来があるんだと子どもたちが気づくきっかけになっています。

WWD:チルでは、子どもたちに無料でスノーボードや各種スポーツの機会を提供しているが、財源はどのように確保しているのか。

ドナ:バートンは利益の中から毎年一定の割合をチルに寄付しています。また、事務などのバックオフィスはバートンとチルとで共有しています。子どもたちにスノーボードを体験してもらう際に使うギアやウエアは、バートンから提供しています。

ベン:補足すると、米国でも日本でも、チルは独立したNPO法人です。財源の30%はバートンから、残りは個人や企業の寄付によって成り立っています。寄付はお金だけでなく、例えば北米ならベイルスキーリゾート、日本なら富士見パノラマリゾートなどは、リフト券やゲレンデでの食事の提供といった形でもサポートしてくれています。チルに年間で集まる寄付額(上記リフト券や食事提供などは含まない金額)は米国で約400万ドル(約5億8800万円)です。スノーボードを教えている点に共感してくださる寄付者もいますし、若者の支援プログラムとして価値を見出してくださる人もいます。イベント当日にボランティアとして関わってくださる支援者もいます。寄付や支援をしてくださる方たちに支えられて、チルがあります。

小倉一男チル ジャパン代表理事(以下、小倉):バートンのスタッフの協力も大きいです。彼らはイベントごとに、参加する子どもたちのサイズに合わせてギアやウエアを準備して、スキー場に送って、イベント後にはウエアやギアをメンテナンスして、といった大変な作業を担ってくれています。

「自分はスノーボーダーだ!
と自信を持ってもらいたい」

WWD:チル ジャパンはどのようにスタートしたのか。小倉代表理事はバートン ジャパンの初代社長でもある。

小倉:日本では、1995年に起こった阪神淡路大震災で被災した子どもたちを2001年に兵庫の六甲山のスキー場に招待して、スノーボードを楽しんでもらったのが始まりでした。NPO法人としてチル ジャパンができたのは03年、これまでに活動に招待してきた子どもたちは2000〜3000人です。日本に限らず、チルの活動は“LTR(Learn To Ride)”という板ができたことで進んだ部分は大きかった。初心者でもターンのきっかけがつかみやすく、逆エッジで転ぶことが少ない板です。自分も“LTR”で滑ってみて、「これなら子どもたちが履いても大丈夫」と思ったのをよく覚えています。

ドナ:子どもたちが使うギアについては、ジェイクが特にこだわった部分でした。最高のギアで子どもたちにスノーボードを体験してもらい、ターンすることを楽しんでほしい。そして、プログラムが終わるころには「自分はスノーボーダーなんだ!」と自信を持って思ってもらいたい。その点をジェイクは非常に大切にしていました。

WWD:子どもの“体験格差”については、日本でも報道されることが増えている。家庭の経済事情や環境に関わらず、誰にとっても子どものころのさまざま体験が必要だという考え方が世の中に浸透しつつある。

小倉:チルの活動をすればするほど、体験機会のない子どもたちがたくさんいるんだと感じます。チル ジャパンでは、もともとは阪神淡路大震災や東日本大震災などで被災した子どもたちにスポーツの機会を提供していましたが、いま特に力を入れているのは、児童養護施設やフリースクールに通う子どもたちを招待することです。児童養護施設は全国に600前後あって、約3万人の子どもが親から離れて暮らしている。虐待や育児放棄を経験した子もいる。チル ジャパンではスノーボードのほか、スケートボードやスラックラインなどの体験機会も彼らに提供していますが、複数のスポーツに挑戦してみると、不得意なものもあるけど、できるものもあると気づく。それはその人の人生にとって、すごくプラスになると思います。

ベン:アメリカでは、より多くの子どもたちに体験機会を提供することを目指して活動してきたため、同じ子を継続して招待するのは長くて2年です。でも、チル ジャパンは3〜5年にわたって継続して同じ子どもたちをさまざまなアクティビティーに招待しています。継続的な関係を築くことで、子どもたちが再び大人を信頼できるようになる。それは彼らの人生にとってすばらしいことだと思います。日本のやり方をアメリカでも生かせないかと、支援者の方たちとも話しています。このように、他地域のやり方から学び合えることは、グローバルな組織の強みですね。

日本はクラウドファンディング実施中

WWD:活動を続けていく上での課題は。

ベン:アメリカはリーダーシップ(大統領)が変わって、国際的な協調も、社会を良くするための活動も、多様性も以前より難しくなっており、これが一番の問題です。公平な社会を目指す活動の多くが、活動を阻害され、気持ちをくじかれている。まるで逆流を泳ぐ魚のようです。今まで活動に賛同してきた人も賛同しづらくなるでしょうし、こうした活動に公的資金が注がれることも減っていく。しかし、今が若者にとって厳しい時代であることは変わりません。SNSの影響もあって、心を病んだり、自ら命を絶ってしまったりという子どもが増えている。自分の価値を疑ってしまいやすい世の中だからこそ、われわれのような活動は大切だと思っています。

小倉:日本の課題は明白で、資金が乏しいことです。チル ジャパンとして必要な費用は年間で約1000万円。その半分を海外からの寄付でまかなっています。欧米のような寄付文化がない日本では、今シーズン初めて(3月31日まで)、クラウドファンディングを実施しています。ただ、近年われわれの活動に賛同してくださるスキー場は増えていて、それは非常にありがたいこと。目先の利益のみを追求するのではなく、未来ある子どもたちのために尽くそうという発想が日本の企業にも広がりつつある。また、スノーボード業界としてはスノーボード人口の減少は問題ですが、業界として子どもたちに投資しない限り、スノーボード人口は増えません。スノーボード関連業界で働く皆さんに、チルの活動は未来への投資となり得ると伝えたい。24-25年シーズンは、チル ジャパンとして7スキー場で計13回のスノーボード体験プログラムを実施します。1回あたりの参加は25〜40人ほど。小さな活動ですが、非常に大きな意味があると思っています。

WWD:最後に、チルの活動の中で印象的だったエピソードを教えてほしい。

ドナ:チルを通して出会う子どもたちのことを考えると、いつも非常にエモーショナルになってしまいます。チルの活動で子どもたちの笑顔を見るのは、私にとって大変大きな喜びです。この取材の前日には富士見パノラマリゾートで行われたチル ジャパンの活動に参加しました。参加する子どもたちは、子どもらしくいられない環境に置かれているケースも多いわけですが、滑走中に彼らの笑顔を見たり、プログラム終了後に「自分はスノーボーダーになったんだ!」という彼らの表情を見たりすると、彼らが得る喜びよりも私が彼らからもらう喜びの方が大きいんじゃないかといつも感じます。

小倉:(つらい出来事があって以降、会話をすることが減り)ずっと筆談をしていた子が、チルでスノーボードをした後に「ありがとう」と話してくれたことがありました。それがわれわれの活動によるものかどうかは分かりませんが、非常に胸をうたれたし、印象に残っています。チルの活動中は子どもたちの目が輝いていて、きっと忘れられない思い出になっていると思う。サンキューレターもたくさんいただきます。卒業生たちには、いつかまたスノーボードもやってもらいたい。

ベン:メキシコ出身で、今はロサンゼルスに住んでいる30代のチル卒業生がいます。彼は児童養護施設を転々として育ったんですが、チルで体験したスノーボードが彼の人生にとって初めてのスポーツでした。そこで彼は「自分にはスノーボードがある」と感じることができ、自信を得て、コミュニティーともつながることもできた。このような活動にアメリカや日本をはじめとした国々で携われていることを、大変うれしく思っています。

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大阪・関西万博「大阪ヘルスケアパビリオン」が全容公開 55年ぶりの“人間洗濯機”などで目指すは280万人来場

2025大阪・関西万博「大阪ヘルスケアパビリオン」は3月23日、4月14日の開幕に先駆けて全容を公開した。屋外も含めた敷地面積は約1万500平方メートルと180以上を超えるパビリオンの中で2番目の規模を誇り、想定する来場者数は280万人。大阪に拠点を持つ医療や飲食、ビューティ関連の企業が計441社出展し、「『人』は生まれ変われる」「新たな一歩を踏み出す」の意味を込めたテーマ「REBORN」を、各々の技術や事業を拡張した展示や体験で表現した。

5000平方メートルの規模の本部棟のメインコンテンツは、1階から2階にかけて展開する“リポーン体験ルート”だ。まず、“カラダ測定ポット”で心血管や筋骨格、髪、肌、視覚、脳、歯の健康データを測定し、体の状況を把握する。この健康データを元に生成された25年後の自身のアバターと出会い、各企業が自社の技術や事業を生かして創造するブースで測定結果を活用したコンテンツや未来のヘルスケア、都市体験ができる。

例えば、ロート製薬は“アイケアステーション”と題したブースで、目の状態をセルフチェックできるデバイスを展開。ミルボンは“自分らしく美しく生きる美容院”と題し、“カラダ測定ポット”のデータに基づいたアイテムの提案などがかなう美容室空間を表現した。タカラベルモントは計374個の多面体を組み合わせて制作したクリスタルのアート空間を展示し、多面的な美について見つめ直す空間を作った。

そのほかのヘルスケア部門の出展企業は、一般社団法人日本MA-T工業会、江崎グリコ、ファーマフーズ、椿本チエイン、SyncMOF、ニプロ、森永乳業、サイエンスなど。各出展企業の担当者は、国内外からの多くの来場客が見込める機会として、「事業や企業の認知拡大による飛躍の契機」「未来を担う学生などと接点を持つ場」となることに期待を示した。

1階の中央部にある“アトリウム”エリアは、iPS細胞の展示“iPS Cells for the Future”を据え、大阪・関西の再生医療のポテンシャルを発信する。また、入浴しながら健康状態の可視化できるサイエンスによる自動入浴機械“ミライ人間洗濯機”も展示。予約すれば体験も可能で、すでに850人を超える応募者が集まっているという。アウトソーシングが提供する“AIコンシェルジュロボット“は、万博に関する質問に対応し、バイタルチェックもできる。

“リボーンチャレンジ”は、400を超える大阪の中小企業やベンチャーの技術やサービスを1週間ごとに異なる26のテーマで展示。フードエリアには、関西の料理人や教育機関、企業による調理パフォーマンスや料理教室が開かれるデモキッチンや、エア・ウォーターが運営するロボットがドリンクを提供する「AIR WATER NEO MIX STAND」、自動ソフトクリーム盛り付け体験ができる「NISSEI Mouthful Creations」、医薬品からお土産までをそろえるドラッグストア「アカカベ 大阪ヘルスケアパビリオン店」などが軒を連ねる。

屋外には、未来のエンターテイメントを体験できる“XD HALL“を設置する。カプコンが「モンスターハンター ブリッジ」を提供。専用のARデバイスを装着し、360度シアター、立体音響、床振動を活用し、全身でゲーム「モンスターハンター」の世界を体感できる。

そのほか、“いのちの湧水(いずみ)”では水耕栽培と陸上養殖を組み合わせた循環型生産システムを展示。水盤上のイベント広場“リボーンステージ”では、協賛企業や協力機関、大阪府内の自治体などによるさまざまなイベントを開催する予定だ。

「大阪ヘルスケアパビリオン」の担当者は「今まで展示内容の説明文やパースで想像を膨らませていたが、実際にパビリオン内の展示が完成し、協賛企業が運営する様子をみて、3週間後の開幕にワクワクしてきた」とコメント。同パビリオンの役割は「大阪の優れた技術やサービス・さまざまな魅力を発信し、開催地が出展するパビリオンとして万博開催の意義の実現に貢献するほか、世界中から多くのお客さまを大阪らしいホスピタリティーでお迎えすること」とし、「“リボーン体験ルート”で未来の自分に出会い、その後のさまざまな体験を通じて、将来の自分の変化を想像し、実践するきっかけになれば」と話した。

吉村洋文大阪府知事が
“ミライ人間洗濯機”を体験

23日に開かれた内覧会では2025年日本国際博覧会大阪パリピオン推進員会の会長を務める吉村洋文大阪府知事が登場し、“アトリウム”でサイエンスが展示する“ミライ人間洗濯機”に入浴した。前回の1970年の万博でも展示した“人間洗濯機”の進化版として、当時の“人間洗濯機”を展示した三洋電機(現パナソニックホールディングス)とサイエンスが共同で開発。吉村大阪府知事は、「最初は不安半分期待半分だったが、全く苦しさなどはなく、とても気持ちよくてスッキリした。音楽や映像で心もリラックスでき、多くの人にぜひ体験してほしい」とコメントした。

■大阪ヘルスケアパビリオン
会期:4月13日〜10月13日
時間:9:00〜21:00
場所:夢洲、大阪府大阪市臨海部(会期中の1日券は大人7500円、中人4200円、小人1800円※早割や平日券、夜間券などあり、「大阪ヘルスケアパビリオン」は“リポーン体験ルート”と“XD HALL”は予約必須)

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