「ウォンジョンヨ」がリキッドチークを発売 吉田ユニ監修、TWICEモモの新ビジュアルも公開

「ウォンジョンヨ(WONJUNGYO)」は9月26日、自然な艶と血色感を宿すリキッドチーク“ベアブルームチーク”(全4色、各1650円)と、チークメイクの仕上がりを格上げさせる“アーティストタッチブラシ #03”(1320円)を発売する。またこれに伴い、吉田ユニが監修したTWICEモモの新ビジュアルを公開した。

“ベアブルームチーク”はブランド初のリキッドチークで、肌に溶けこむような発色が特徴だ。リキッドタイプだが、肌にぴたっと密着して崩れにくく、内側からにじむような艶感を演出する。カラーは、肌なじみの良いピーチカラーをベースにした全4色。さりげない艶めきでやさしく色付く“ミルクピーチ”と“ブロッサムピーチ”、きらめきを添えるパールを配合した“シャイピーチ”と“ピーチティー”を用意した。

リキッドチークと相性の良い“アーティストタッチブラシ”も

同日、コシのある毛質やブラシの大きさにこだわった“アーティストタッチブラシ #03”も登場。色むらになりやすいリキッドチークをふんわりとぼかし、自然な仕上がりをかなえる。“ベアブルームチーク”と併せて使うことで、水彩画のようなふんわり色付くチークメイクを楽しめる。

吉田ユニが監修したモモの新ビジュアルは、ブランドのメインカラーであるピンクに包まれた世界観で、満開の花を表現した華やかな雰囲気を演出している。モモのビジュアルで使用した“ベアブルームチーク”のカラーは“ピーチティー”。洗練されたピンクベージュカラーが、モモのかれんで美しい表情の魅力を引き出す。

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「リファ」や「ラブクロム」、「ジョンマスターオーガニック」でヘアケアにプラスαを! 今週発売のビューティアイテム20選【9/1〜9/7】

ビューティアイテムの発売情報を「WWDJAPAN」的視点でピックアップ!今回は9月1〜7日に発売するアイテムを紹介します。肌のみならず、髪にも現れる猛暑のダメージ。今週のそんな悩みに対応するヘアケアツールが登場します。注目は人気の「リファ(REFA)」“ハート ブラシ”のミニサイズ版。また、ボリュームヘアのコントロールに特化した「ラブクロム(LOVE CHROME)」の新型ヘアコームた「ジョンマスターオーガニック(JOHN MASTERS ORGANICS)」とハローキティとのコラボレーションアイテムも話題となりそうです。スキンケアは「キュレル(CUREL)」新作やリニューアルしたポーラ「B.A」、「マリークワント(MARY QUANT)」初の医薬部外品、メイクアップは「シセイドウ(SHISEIDO)」ファンデ美容液のフェイスパウダー、「ディオール(DIOR)」のプレミアムエイジングケアライン“ディオール プレステージ”から登場する目元美容液と美容液ファンデーションなども登場します。

【9月1日発売】
アイミーアイミー
(IMMY IMMY)

ネイチャーラボによるコスメブランドのリッププランパー

ネイチャーラボは、初のコスメブランド「アイミーアイミー」をスタートする第1弾として、リッププランパー“プランプ リペア リップセラム”を「アインズ&トルペ」や「ドン・キホーテ」などで取り扱う。塗った瞬間にハリと立体感を与えるリッププランパー。製品は2種類を用意した。"ストロング スキンピンク"(スキンピンク)は粘膜カラーで、ボリュームと血色感、艶を一気に演出する攻めのプランパーとして位置付ける。"ビギナークリア"(クリア)は心地よい刺激で、日中も夜のケアも1本で済ませられる毎日使いに適した製品とした。

■商品詳細

“プランプ リペア リップセラム”(全2種、各1540円)

【9月1日発売】
アナスイ
(ANNA SUI COSMETICS)

毛穴カバーとトーンアップを両立するパウダーファンデーション

「アナ スイ コスメティックス」からは、毛穴カバーとトーンアップをかなえる“ローズ パウダー ファンデーション”[SPF30・PA+++]が登場。コンパクト(スポンジ付き)、レフィル、スポンジはそれぞれ単体でも取り扱う。4種のパウダーをバランス良く配合し、ナチュラルな“ドールスキン”をかなえるパウダーファンデーションで、板状・球状パウダーが光を反射し、毛穴をぼかしながら色ムラをカバー。ブルーパールが肌のくすみを飛ばして明るさを演出する。

■商品詳細

“ローズ パウダー ファンデーション[SPF30・PA+++]”(コンパクト、レフィル、スポンジ付き、全4種、各7150円)
“スポンジ付きコンパクト”(1650円)
“レフィル”(5500円)
“スポンジ”(550円)

【9月1日発売】
イソップ
(AESOP)

流れ星に着想を得たアンバー系の香りの香水が登場

「イソップ(AESOP)」からは、“アバヴアス、ステオーラ オードパルファム”が誕生する。夜空を駆け抜ける流れ星にインスピレーションを得た、アンバー系のフレグランスで、カルダモンとアンバーを中心に構成した。カルダモンは可能な限り加工が施されていないものを使用している。

■商品詳細

“アバヴアス、ステオーラ オードパルファム”(50mL、2万3870円)

【9月1日発売】
キス
(KISS)

アイシナモロールが彩る薄膜ハイカバーなクッションファンデ

伊勢半の「キス」は、サンリオのキャラクター、アイシナモロールとコラボレーションした"キス クッションパンチ"数量限定で用意する。同製品は薄膜とハイカバーを両立するクッションファンデーションで、容器とパフにアイシナモロールを描いた。パッケージデザインはカラーごとに異なるデザインを採用している。

■商品詳細

“キス クッションパンチ”(全3色、2970円)※編集部調べ

【9月1日発売】
シセイドウ
(SHISEIDO)

“ファンデ美容液”シリーズからフェイスパウダー誕生

「シセイドウ(SHISEIDO)」は、人気ベースメイク“エッセンス スキン シリーズ”から、新たにフェイスパウダー“エッセンス スキンセッティング パウダー”をグロウとマットの選べる質感2種で用意する。“エッセンス スキンセッティング パウダー”は、ヒアルロン酸とナイアシンアミドで一粒一粒をコーティングした微粒子パウダーを採用。“美容液パウダー”とも呼べる、スキンケア効果を兼ね備えた。

■商品詳細

“エッセンス スキンセッティング パウダー”(全3種うち限定1種、各5500円)

【9月1日発売】
ジョー マローン ロンドン
(JO MALONE LONDON)

英国の伝統マーマレードを表現した夏の香り

「ジョー マローン ロンドン」は、英国の夏の定番おやつ、オレンジマーマレードのサンドイッチとともに過ごす、陽射し溢れるひとときを思わせる“オレンジ マーマレード コロン”を、2サイズで用意する。トップノートにオレンジピール、ミドルノートにビターオレンジ、ベースノートにパチョリを配合している。調香は、マリー・サラマーニュ(Marie Salamagne)とニコラ・ボヌヴィル(Nicolas Bonneville)が手掛けた。

■商品詳細

“オレンジ マーマレード コロン”(30mL、1万1880円/100mL、2万3650円)

【9月1日発売】
ジョンマスターオーガニック
(JOHN MASTERS ORGANICS)

ハローキティとコラボした限定デザインのブラシとヘアミスト

「ジョンマスターオーガニック(JOHN MASTERS ORGANICS)」は、ハローキティとのコラボレーションアイテムとして、ヘアブラシと洗い流さないトリートメントミストを数量限定でラインアップ。ヘアブラシはトルマリン配合のイオン毛と猪毛の混合で、本体にヘアブラシやハローキティが大好きなものをデザインした。またパッケージには、ハローキティとミミィが一緒にプレゼントを買いに行き、家に帰る物語を描いている。

■商品詳細

“コンボパドルブラシ”(4730円、ミニサイズ4180円)
“G&C リーブインコンディショナルミスト レモネード”(110 mL、4180円)

【9月1日発売】
セリーヌ
(CELINE)

フレグランスの香りを忠実に再現した新作ハンドクリーム全4種 

「セリーヌ(CELINE)」の“オート パフューマリー コレクション”から、新作ハンドクリーム全4種が登場する。ベルガモットの香りが特徴の“パラード”、ローズやベチバーが香るエ“ラ・ポ・ヌ”、シダーやペッパーが広がる刺激的な“レプティール”、優しいネロリをベースにしたまろやかな“コロン・セレスト”の4種の香りをそれぞれ忠実に再現した。

■商品詳細

ハンドクリーム(全4種、各30mL、各6600円)

【9月1日発売】
タカミ
(TAKAMI)

アーティストの河原シンスケとコラボ
限定ウサギデザインに

「タカミ(TAKAMI)」は、ブランド誕生20周年を記念し、アーティストの河原シンスケとコラボレーションした“タカミスキンピール”の限定デザインボトルをラインアップする。河原氏は、国内外で活躍しているマルチアーティスト。河原氏を象徴するチャーミングなイラスト“petit usagi”は初めてパリを訪れた際、空港の滑走路でうさぎの群れが駆けていく光景にインスピレーションを受けて誕生したアートで、ポジティブな力をくれる存在として、河原氏の作品にたびたび登場している。

■商品詳細

“タカミスキンピール(限定デザインボトル)”(30mL、5500円)

【9月1日発売】
ポーラ
(B.A)

リニューアルのスキンケア3品に新成分を配合

ポーラは、最高峰ブランドの「B.A」のスキンケアラインをリニューアルし、ローション、ミルク、クリームを新たに用意する。同製品は、潤い・輝き・立体感のある、再生するような“全域ハリ肌”を目指す。3品共通で、新しいオリジナル複合美容成分“BAコアエキス”のほか、“仙人穀ロスマ”、オリジナル美容成分の“YACエキス”、“EGクリアエキス”、“SCリキッド”、美容成分の“ペパーミント抽出液”などを配合した。

■商品詳細

“ローション”(120mL、2万3100円/60mL、1万3200円)
“ミルク”(80mL、2万3100円/リフィル80mL、2万2000円)
“クリーム”(30g 、3万8500円/リフィル30g、3万6300円)

【9月1日発売】
リファ
(REFA)

ハート型ブラシにポーチにすっぽり収まるミニサイズ

「リファ(REFA)」からは、2022年に誕生した“ハート ブラシ”のミニサイズ版“リファハートブラシミニ”が3色展開で登場する。ほぐしと磨きを同時にかなえる3段構造のピンを備える“リファハートブラシ”のミニ版で、ハート形のデザインはそのままに、ポーチや小さな手にもすっと収まるコンパクトサイズに仕上げた。

■商品詳細

“リファハートブラシミニ”(全3色、各2970円)

【9月2日発売】
ティルティル
(TIRTIR)

スキンケアラインが正式デビュー 美容液やフェイスマスクなど

「ティルティル(TIRTIR)」は、キューテン(QOO10)のメガ割に合わせてスキンケアラインをデビューする。ラインアップは4シリーズ全18アイテムで、ブランドの象徴である光(Radiance)をテーマにした。ビタ グルタチオン 3X"は、ピュアビタミンCとグルタチオンを贅沢に組み合わせ、肌本来の“光”を呼び覚ますシグネチャーライン。ほか、透明感とうるおいに着目した“パーフェクト シー ビタ”、ミルクのように滑らかなテクスチャーで肌を包む“ミルク”シリーズ、美容液10本分のエッセンスを染み込ませたフェイスマスクをそろえる。

■商品詳細

“ビタ グルタチオン スリーエックス プログラム”(パウダー500mg、セラム10mL、各2個入り、各4700円)
“パーフェクト シー ビタ エッセンス”(2420円)
“パーフェクト シー ビタ セラム”(2860円)
“パーフェクト シー ビタ クリーム”(2640円)
“パーフェクト シー ビタ フェイスマスク”(2640円)
“ミルクスキン”(3190円)
“ミルクアンプル”(3190円)
“アンプルマスク”(2640〜3500円)

【9月3日発売】
マリークワント
(MARY QUANT)

プレミアムスキンケア3品を医薬部外品に刷新

「マリークワント(MARY QUANT)」は、プレミアムライン“クワント バイ マリークワント”の化粧水、乳液、ナイトクリームの3品を医薬部外品のエイジングケアアイテムとしてリニューアルする。シワにアプローチし、メラニンの生成を抑えて透明感ある肌に導くナイアシンアミドなどを配合した。

■商品詳細

“ナリッシング トリート ローション”【医薬部外品】(180mL、1万1000円)
“ナリッシング トリート デイ ミルク”【医薬部外品】(50mL、1万1000円)
“ナリッシング トリート ナイト クリーム”【医薬部外品】(30g、1万9800円)

【9月5日発売】
エルメス
(HERMES)

光で変化するパープルグリーン系の4色アイパレットなど

「エルメス(HERMES)」は、2025年秋冬リミテッド・エディションとして、異なる表情を持ったピンクカラーのリップスティック3種、ピエール・アルディがデザインしたケースに収めた4色アイシャドウパレット1種、秋冬らしい色味のネイルポリッシュ3種を用意する。

■商品詳細

“ルージュ エルメス ルージュ ア レーヴル マット レジェ”(全2色、各1万10円)
“ルージュ エルメス ルージュ ア レーヴル サティネ”(1万10円)
“オンブル ドゥ エルメス パレット クワテュール”(1万5290円)
“レ マン エルメス”(全3色、各6380円)

【9月5日発売】
シャネル
(CHANEL)

日焼け止め乳液や目元をスペシャルケアするシートマスクが登場

「シャネル(CHANEL)」からは、リニューアルした日やけ止め乳液“サブリマージュ ソワン プロテクトゥール UV”[SPF50・PA++++]と目元用シートマスク“LL フラッシュ アイ”が新登場。スプレーすると爽やかな感覚と潤いで肌を包み込み、フレグランスをまとう準備を整える“ココ マドモアゼル フレグランス プライマー”もラインアップに加わる。

■商品詳細

“サブリマージュ ソワン プロテクトゥール UV”[SPF50・PA++++](30mL、1万5950円)
“LL フラッシュ アイ”(1組2枚10セット、1万5730円)
“ココ マドモアゼル フレグランス プライマー”(100mL、1万8040円)

【9月5日発売】
ディオール
(DIOR)

目元美容液と美容液ファンデーションが登場

「ディオール(DIOR)」のプレミアムエイジングケアライン“ディオール プレステージ”から、目元美容液と美容液ファンデーションが登場する。ディオール サイエンスによる50年にわたる肌研究と、ディオール リバース エイジング ボードの科学的専門知識による新たな視点を取り入れた。

■商品詳細

“プレステージ マイクロ セラム ユー”(20mL、3万800円)
“プレステージ マイクロ フルイド タン”[SPF30・PA+++](全5色、各1万8480円)

【9月5日発売】
トーン
(TO/ONE)

人気のコンシーラーパレットに赤み&くすみをカバーする新色登場

ナチュラル&オーガニックメイクアップブランド「トーン(TO/ONE)」は、透明感のある肌へと導く“2025ベースメイクアップ コレクション”として、人気の4色コンシーラーパレットの新色や毛穴をカバーするポアプライマー、フィックスミストの3アイテムを用意する。

■商品詳細

“ペタル フロート フローレス タッチ 02”(4180円)
“ペタル フロート ポアレス スムーザー”(3300円)
“フローレス グロウ フィックスミスト”(2750円)

【9月5日発売】
ラブクロム
(LOVE CHROME)

新作コームはボリュームヘアのコントロールに特化

美髪コームなどのヘアケア商品を取り扱うブランド「ラブクロム(LOVE CHROME)」から、ボリュームヘアのコントロールに特化した新型ヘアコーム“ラブクロム ウエービーツキ(LOVECHROME WAVY TSUKI)”を全4種が誕生する。きめ細やかなコーミングか特徴の定番モデル“ツキ(TSUKI)”の形状よりコーム刃の間隔にスペースを持たせた新型モデルで、このコーム刃の間隔が、毛流れや束感などを活かすウェーブヘアの繊細なヘアアレンジをかなえる。

■商品詳細

“K24GPゴールド”(1万3200円)
“K24GPローズゴールド”(3万4650円)
“PGプレミアムブラック”(6820円)
“INBATHプレミアムブラック”(6930円)

【9月5日発売】
ランコム
(LANCOME)

90周年記念の限定リップコレクションが登場 時代を繋ぐ4色を用意

「ランコム(LANCOME)」は、ブランド創立90周年を記念した"ラプソリュ ルージュ"で90年の歴史の重みと未来への希望を表現した。リサ・エルドリッジ(Lisa Eldridge)「ランコム」グローバルクリエイティブディレクターとAIテクノロジーが融合し、数百万色の中から選び抜いた4つのシェードで構成した。

■商品詳細

"ラプソリュ ルージュ"(全4色、各2万680円)

【9月6日発売】
キュレル
(CUREL)

炭酸泡で乾燥性敏感肌の“くすみ悩み”に寄り添う新提案 

「キュレル(CUREL)」は、“潤浸保湿 泡美容液”【医薬部外品】と、“潤浸保湿 泡ジェル洗顔料”【医薬部外品】で、乾燥肌だけでなく、くすみ悩みに寄り添う新製品を提案する。

■商品詳細

“潤浸保湿 泡美容液”【医薬部外品】(3850円※編集部調べ)
“潤浸保湿 泡ジェル洗顔料”【医薬部外品】(2090円※編集部調べ)

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美容機器部門は「リファ」の勢いは止まらず6連覇 激化する市場でも支持を獲得【「WWDBEAUTY ヘアサロン版ベストコスメ 2025」結果発表】

年1回の恒例企画、「WWDBEAUTY ヘアサロン版ベストコスメ 2025」の結果を発表する。今回は全14部門のアワードを設定し、都内の人気ヘアサロン50軒の美容師159人に、各カテゴリーで「2024年下半期~25年上半期に実際に使ってみて良かった製品」についてアンケート調査を実施した。

年々開発競争の激しさが増す美容機器部門だが、「リファ(REFA)」の勢いは止まることを知らずに6連覇を達成した。前回はヘアアイロンが1位だったが、今年はドライヤーが返り咲いた。風量の強さ、仕上がりの潤い、技術の有無を問わずに整った仕上がりを再現する技術に対する支持が集まった。また、「軽くて持ち運びに便利」という声も。2位は「ダイソン(DYSON)」“スーパーソニック r ヘアドライヤー”が受賞した。ダイソンは、風量の強さに反比例した軽やかさ。高すぎない温度に設定するためのダメージしづらさが好評。見た目のインパクトも今までになく新しいというお客様からの反応も多いという。3位を受賞した「リファ」のヘアアイロン “パワーストレートアイロン プロ” は2025年4月に発売したプレート幅が広い新製品で、狙い通りにスタイリストたちの時短ニーズを捉えた。(全てサロン専売品で、価格は編集部調べ)

なお今回の集計方法は、ヘアサロンで扱うプロ用製品を14部門に分類し、50軒の美容師159人に各カテゴリーのベストだと思う製品を選んでもらった。選んでもらった各製品を、効果実感、香り、コストパフォーマンス、パッケージデザイン、使用感、トレンド、店販人気、おすすめのしやすさ、といった項目に分けて、各10点満点で評価してもらい、そのポイントの合計数で各部門の順位を導き出した(製品以外に“サロンモデル部門”も有り)。

1位
“ビューテック ドライヤー S+”

「リファ(REFA)」

広がる風で早く楽に、美しい仕上がりをかなえるドライヤー。内蔵センサーが環境温度を感知し、頭皮と毛先にとってダメージにならない最適な温度を作り出す。風速・風圧をコントロールし髪を乱さず、優しい風でありながら速乾を実現する。アンケートの回答には、「髪がパサつかず、しっとりと乾く。なのにスピードもあってありがたい」といった声があった。(全3色、各3万9600円)

2位
“スーパーソニック r ヘアドライヤー”

「ダイソン(DYSON)」

過度な熱によるダメージを防ぎ、速乾性と優れた操作性、シルキータッチな仕上がりをかなえるドライヤー。熱を均一に気流に伝えることで、スタイリングの精度を高め、まとまりのある髪に仕上げる。小型・軽量でありながら高出力なヒーターテクノロジーを搭載。小型化・軽量化により後頭部や手が届きにくい部分も楽に乾かせるような操作性と快適性を実現した。アンケートには、軽量さに反したパワフルな風力に言及したコメントが集まった。(全3色、各4万8999円)

3位
“パワーストレートアイロン プロ”

「リファ(REFA)」

25年4月に発売したばかりの新製品。幅広のプレートが特徴で、それゆえの時短効果が期待できる。アンケートには、「とにかく癖を伸ばしやすい プレート幅が広いので一気に伸ばせることがいい」というコメントが集まった。(全2色、各3万3000円)

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アルマーニ/カフェ表参道の限定パフェ新作はシャインマスカット リコッタやハーブとのハーモニーを堪能

「ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI)」のアルマーニ/カフェ表参道は9月1日〜30日、“シャインマスカット リコッタ ハーブのパフェ”(3200円※サービス料10%別)を提供する。 シャインマスカットの上品な甘みとリコッタの軽やかさ、ハーブの爽やかな香りが重なり合う、季節限定のメニューだ。

芳醇なシャインマスカットとみずみずしいメロンを堪能

飴細工の装飾とパリパリとしたパータフィロが彩りを添える同メニューは、芳醇なシャインマスカットとみずみずしいメロンに、ディルの香り豊かなジェラート、さっぱりとしたリコッタチーズとミルクの優しい甘さのジェラートのハーモニーが特徴。食べ進めると、ジューシーなマスカットのジュレと香ばしい塩味アーモンドクランブル、大葉とディルを合わせたソース、生姜香るクリームなどが加わり、果実とチーズの調和に奥行きとアクセントを添る。また、中には異なる風味のチーズケーキを忍ばせ、ジュレの瑞々しさやクランブルの香ばしさ、チーズケーキの濃厚さが堪能でき、締めくくりは甘口スパークリングワインのゼリーで涼やかな余韻をもたらす。

◼️シャインマスカット リコッタ ハーブのパフェ

販売期間:9月1日〜30日
価格:3200円
営業時間:11:00-20:00(L.O. 19:00)
場所:アルマーニ/カフェ表参道
住所:東京都港区北青山3-6-1 オーク表参道1階

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カリモク家具 × 須藤玲子NUNOが企画展「糸づくり 布づくり」を開催 2つの産地を起点に


カリモク家具とテキスタイルデザイナー須藤玲子率いるNUNOが取り組む協働プロジェクト「karimokuとnuno」の活動を紹介する企画展「karimokuとnuno ― 糸づくり 布づくり」が、2025年9月6日から10月11日まで東京・西麻布のKarimoku Commons Tokyoで開催される。監修はインテリアデザイナーの小野由記子、会場構成はデザインスタジオwe+が手がける。

本展は、尾州(愛知県)と上州(群馬県)という日本を代表する繊維産地で生まれた布を通して、糸から布へと至る思考と背景を追体験できる構成。尾州のつくり手と協働開発した「えんぴつ」「マーカー」「モザイク」の3種の布に加え、上州産地と進めている新作布「ギザギザ」「つぶつぶ」のプロトタイプを初公開する。会場では、マテリアルサンプルや製造道具、we+による映像作品とともに展示され、布が生み出される現場の臨場感を伝える。

産地との対話から生まれるデザイン

「karimokuとnuno」は2022年に始動。家具張地というインテリアテキスタイル分野で、日本の布の魅力を再発見し、新たな価値を創造することを目指すプロジェクトだ。デザイナーが現場を訪れ、職人との対話を重ねることで産地固有の技術や歴史を活かした布づくりを進めている。尾州では、明治期から続くウールリサイクルの精神を受け継いだ布づくりを実現。上州では、倉庫に眠るデッドストック生地を機械刺繍でアップサイクルする取り組みに挑戦している。

展示空間には「karimokuとnuno」の布を張り込んだスツールやソファも並び、家具と布の新しい関係性を来場者が直接体感できる。また、会期中にはトークイベントの開催も予定されており、布づくりの背景やサステナブルデザインの可能性について語られる。

■karimokuとnuno ― 糸づくり 布づくり
会期:2025年9月6日(土)~10月11日(土)
休館日:日曜
時間:12:00~18:00
会場:Karimoku Commons Tokyo 1F ギャラリースペース
(東京都港区西麻布2-22-5/東京メトロ表参道駅A5出口より徒歩10分)
入場料:無料

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よーじやカフェに秋の新作 栗を使用した真っ青な“顔パフェ”やロールケーキが登場

京都発のライフスタイルブランド「よーじや」は9月4日から、秋の新作メニューを期間限定で販売する。真っ青な顔を描いた“栗とブルーベリーのパフェ”(1500円)のほか、京都の豆腐屋、久在屋(きゅうざや)とコラボレーションした豆乳ロールケーキ(1080円)や丹波しめじを使用したトマトクリームパスタ(1550円)が登場する。「よーじや」四条河原店と嵯峨野嵐山店で取り扱う。

パフェは、現在販売中の“ギンモクセイ”シリーズのパッケージをイメージし、バタフライピーのパウダーで描い顔やブルーベリーで青色を、栗の甘露煮で黄色を表現した。表面には、銀木犀の白い花を思わせるチョコレートを髪飾りのようにトッピングした。食べ進めていくと、栗の甘露煮や渋皮栗アイス、白玉、ブルーベリー、和栗ペーストのクリーム、ブルーベリーチーズケーキアイス、サクサクのバニラクッキーなどが登場し、さまざまな食感を楽しめる。最後はブルーベリーのゼリーで爽やかに仕上げた。

豆腐屋とのコラボメニューも展開

久在屋とのコラボメニューは豆腐屋ならではの豆乳を使った2品を用意する。

ロールケーキは、マロンペースト、白あん、豆乳を合わせたクリームをココア生地で巻き、ブルーベリーレアチーズケーキアイスや栗の甘露煮、ブルーベリーを添えた1品。パスタには大粒の丹波しめじと秋鮭を使用し、久在屋の濃い豆乳を使用した濃厚なトマト豆乳クリームと自家製リングイーネを絡めた。ほろ苦いルッコラを添えて提供する。

カフェとショップ連動のキャンペーンを実施

カフェで秋メニューを注文、または、ショップで“ギンモクセイ”シリーズを購入すると、それぞれ1000円以上の注文で使える200円引きクーポンを提供する。また、“栗とブルーベリーのパフェ”を注文すると、パフェの中身を層ごとにイラストで紹介した“パフェカード”をプレゼントする。

店舗概要

◾️よーじや 四条河原町店

営業時間:10:00~22:00(L.O.21:00)
住所:京都市下京区御旅町30

◾️よーじや 嵯峨野嵐山店

営業時間:10:00~18:00(L.O.17:30)
住所:京都市右京区嵯峨天龍寺立石町2

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1枚で主役を張る、プリントTシャツの新潮流【2025年春夏トレンド】

9月以降も暑さは続きそうですが、ランウエイからはデザイン性の高いTシャツが飛び出してきました。その背景には、やはり“地球沸騰”の現実があります。とはいえ、1枚でサマールックがキマるTシャツは、暑い季節の救世主。モードなTシャツが、ヘルシーで華やかな装いをかなえてくれます。今回はパリやミラノの2025年春夏コレクションから、新傾向のルックを集めました。

例えば「クロエ(CHLOE)」は、フロント全面に特大のフェイスモチーフをプリントしました。まるでアート作品のようありながら、ベージュの穏やかなトーンがレトロなムードを漂わせています。白のデニムパンツにウエストインしてクリーンにまとめ、さらにアクセサリーをあちこちに配すことで、Tシャツルックを一段と格上げしています。

モノトーンでも主役級の存在感
ビッグモチーフで“アート”をまとう

色や柄を配したTシャツは、無地に比べて上質さをまといやすいアイテム。アート感のある配色やモチーフは、Tシャツルックの格上げに効果的。メッセージ性を印象付けるような着こなしががおすすめです。

猫のビッグモチーフをあしらったのは「GCDS」。ユニークな猫の表情が、朗らかでミステリアスな雰囲気を醸し出しつつ、小ぶりのブランドロゴや肩に入ったラインが脇を固めました。シンプルなダークカラーのパンツと合わせて全身をモノトーンでカジュアルにまとめつつ、足元は黄緑のポインテッドシューズでアクセントを添えています。

レトロとロックとが融合
キャタクターTをグラムに味付け

Tシャツ姿にグラマラスなムードを加えるなら、レイヤードがおすすめです。長袖シャツの上にTシャツを重ねれば、袖の景色に変化が生まれます。異なるモチーフを交わらせる“柄×柄”のスタイリングで、装いに奥行きを添えるのも一案です。

「コペルニ(COPERNI)」は、濃色のTシャツと長袖シャツをミックスしました。レトロなミッキーマウスのイラストがオールディーズ感を演出。サイケデリックなシャツにグラムロックな気分が薫ります。襟は片方だけTシャツからのぞかせて、アシンメトリーに仕上げました。

ブラトップやコルセットで
控えめなインナーレイヤード

あっさり見えがちなTシャツも、ブラトップやバンドゥ(チューブトップ)、コルセットなどの艶美系アイテムをデザインに取り入れることで、カジュアルなTシャツがたおやかな着映えに。Tシャツに溶け込むように立体感を持たせれば、フェティッシュなシルエットも強調しすぎず、上品にまとまります。

「ヴァケラ(VAQUERA)」のTシャツルックは一見シンプルですが、実はかつてマドンナがステージで披露したコーンブラを想起させるデザインが施されています。控えめながら秘めやかなレイヤードが効いたスタイルです。フロントのダイナミックなプリントが適度に主張し、ミリタリー調のマルチポケットのスカートとも好相性。両手にバッグを1個ずつ持つ小技が、さらに意外性を引き立てています。

ロング丈でゆるリラックス
文字プリントで強めの主張強めに

Tシャツが持つ普段着のイメージを薄めるには、強めの主張を盛り込むのが有効です。メッセージ性を打ち出した大ぶりの文字プリントなら、アートライクな表情をまとえます。さらに超ロング丈なら、意外性のあるシルエットがTシャツらしさを遠ざけてくれます。

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A24の新作クィア・ロマンス・スリラー「愛はステロイド」はいかにして作られたのか? 新鋭・ローズ・グラス監督インタビュー

1989年のアメリカ南西部を舞台に、家族関係に苛まられながらトレーニングジムで働くルーが流浪のボディービルダー・ジャッキーと出会い、衝動的で破滅的な愛を育むクィア・ロマンス・スリラー映画「愛はステロイド」が8月29日に公開された。映画スタジオA24が手掛けた今作は、大胆で示唆に富んだストーリーテリングと俳優陣の化学反応が各所から絶賛され、「ピンク・フラミンゴ」などで知られる⻤才ジョン・ ウォーターズからも「2024年最高の映画」と評された注目作。共にクィアであることを公表しているクリステン・スチュワートとケイティ・オブライアンがルーとジャッキーのカップルを演じるほか、エド・ハリスやジェナ・マローンなど実力派キャストが脇を固めている。

監督を務めるのは、狂信の末に暴走するカトリック信者の看護師を描いたホラー「セイント・モード/狂信」(2019)で長編映画デビューを果たし、本作が長編2作目となる新鋭・ローズ・グラス。官能的なクィア・ロマンスから退廃的なフィルム・ノワール、ボディー・ホラーなどジャンルを横断する本作をグラス監督はどのように作り上げたのか。ルーとジャッキーの関係性やデヴィッド・ クローネンバーグからの影響、ファッションやヘアへのこだわり、そして驚愕の展開などについて、グラス監督に話を聞いた。

正反対のキャラクターの
ルーとジャッキー

——まず1990年のイギリス生まれである監督が、あえて1989年のアメリカ南西部を舞台とした作品を撮った理由から教えてもらえますか?

ローズ・グラス(以下、グラス):ネット情報では1990年生まれとなっているんですが、実は1989年生まれなんです。実年齢より1歳若く思われてるから、私としてはうれしいんですが(笑)。確かに私が生まれたイギリスの片田舎は、アメリカのニューメキシコの砂漠とはまったく異なりますね。共同脚本のヴェロニカ(・トフィウスカ)とは当初、イギリスを舞台にしようと考えていました。撮るのが容易ですし、できるだけ小規模に収めたかったので。ですがすぐにイギリスはこの物語に適さないと感じるようになりました。ボディービルダーや銃の密輸といった要素をイギリスで描くのも面白い試みだとは思いましたが、それをアメリカ南西部の砂漠地帯の町に頭の中で置き換えた瞬間、物語が一気に広がって現実味を帯びたものになったんです。

またジャッキーは危険を顧みず、取り憑かれているかのように「理想化された完璧な姿」に突き進んでいきます。それが結局彼女を破滅へと向かわせるのですが、その姿はいわゆるアメリカン・ドリームを象徴するものでもありました。なのでアメリカが舞台である方が、より物語に豊かさが生まれると感じたのです。

——冒頭のトイレ掃除からラストシーンまでルーは一貫して“片付ける人物”である一方、ジャッキーは徹底的に“かき乱す人物”として描かれていますね。内面のみならず行動も対照的な彼女たちのキャラクターをどのように作り上げていったのでしょうか?

グラス:そのように観てくれたのはうれしいですね。というのもヴェロニカとは最初から、正反対の力を持つキャラクターの関係で生まれるダイナミクスを表現したいと考えていたので。例えばジャッキーは常に前へと突き進んでいくような外交的なエネルギーを持つ人物です。本能そのもののような彼女はとにかく行動して自分をさらけ出す。一方のルーは内向的で、臆病で、感情を溜め込んでしまうタイプの人物。彼女は突然手榴弾のように現れたジャッキーに恋をしたことで、すべてが混乱に陥り、コンフォートゾーンから引きずり出されてしまう。ですがそういった存在をルーは求めていたようにも思うんです。彼女は必死にジャッキーにしがみつき、身を委ねることで人生が狂っていくことを許している。それは今の自分から逃げ出さないといけないと分かっているから。

健全な恋愛関係でもよくあることですが、互いに必要なものを補い、双方向に影響しながらエネルギーを与え合うというアイデアが気に入りました。ルーはジャッキーの存在を介して、抑圧されてきた自分から抜け出そうとします。彼女は怒りや憎しみのような恐ろしい衝動を抑え込んできましたが、それがジャッキーとの出会いで解放されるんです。

——クリスティン・スチュワートとケイティ・オブライアンとは、ルーとジャッキーの関係についてどのような話をしたのですか?

グラス:実はそれほどじっくりは話し合っていないんです。というのもクリスティンは最初からキャスティングしたいと考えていて、オファーしたらすぐに快諾してくれたので撮影数カ月前には決まったんですが、ケイティを見つけるのにすごく時間を要しました。彼女に決まったのは撮影開始の数週間前だったので、そこから急いで準備を進める必要がありました。もちろん3人で脚本の読み合わせをして、認識を合わせるため各シーンについて話し合うこともしましたが、なにせ時間がなかったので思うがまま全力で演じてもらいました。良いキャストを選べば、脚本の内容を汲み取って、役柄に自分らしさを落とし込んでくれると期待しているんです。ただとりわけケイティ本人は役柄とかけ離れた人物なので、役に入り込むのは大変だったかもしれませんね。とにかく2人とも全身全霊で挑んでくれたので、信頼していました。

一度ジャッキーとルーが互いにどういった部分に惹かれ、何を与え合っているのかについて2人と会話したことがあります。「どうして互いにそれほど夢中になっているんだろう?」と。ただ出会ってからとても短い時間で展開されていく2人の関係は、とても原始的で、動物的で、感覚的なもの。衝動的でステロイドのような恋愛で、相手のことをよく知りもせず惹かれあっていくんです。私はそういう「互いに幻想を投影している恋愛の初期段階」を描くことに興味がありました。ジャッキーとルーは互いにとって幻想のような存在なので、そのことについてあまりじっくり話し合わず、直感的に演じてもらったことは正解だったと思います。

——確かに2人の関係は衝動的な荒々しさがありましたね。だからこそ愛し合うときも衝突するときも非常に激しく、幾度も危機が訪れる。たとえばジャッキーが(ルーの義理の兄である)JJと関係を持ったことが判明するシーンなどですね。あのパートでの「誰が相手でもいいんだろ」というルーの批判は、レズビアンやゲイがバイセクシュアルに向ける偏見も込められているように感じました。

グラス:ジャッキーがJJと関係を持ったのはルーと出会う前ですが、JJは義理の兄でかつ問題を抱えた関係であるため、ルーは子どものように怒ってしまいます。それはとても人間らしい反応ですよね。また一般化するつもりはないですが、確かにバイセクシュアルはゲイやストレートのコミュニティーから「どっちつかず」とみなされ、薄らと拒絶されることがあるのは事実です。それがどこにでもある話というわけではないですし、ルーの態度を援護するつもりもないですが、彼女はただジャッキーを傷つけるために酷い言葉を発しているだけなのです。その口論からも分かる通り彼女たちのキャラクターは欠点だらけですが、誰だってそうだし、そうあって然るべきだとも思います。

暴力的で力強くありたい
という欲望

——ルーとジャッキーのみならず、本作に登場する女性はとても個性的ですよね。ルーとは反対に男性による支配を愛と盲信する姉のベスに、独立した位置からルーに迫るデイジー。この2人のキャラクターはどのようにつくりあげたのでしょうか?

グラス:本作のアイデアを思いついた当初、中心にあったのはボディービルダーとその姉の関係性だったんです。ピースを動かして組み立てていくうちにロマンスへと変わったのですが、姉との関係を描こうという思いは常にあって、それが最終的にベスというキャラクターを生み出しました。彼女はルーの人生における「もう一人の女性」であり、ジャッキーとは真逆の方向に彼女を引き込もうとします。ルーの問題はさまざまな理由、とりわけ臆病な性格と恐怖心から現状に囚われていることにあります。クソみたいな街を嫌う彼女は家族に文句を言うけれど、自らそこから去ろうとはしません。JJに暴力をふるわれているベスを、ルーは自分が人生を進めないことの言い訳にしているようにも思えます。「姉を守らないと」という気持ちはもちろん真実ですが、同時に行動に移さないことを正当化する便利な逃げ道にしているんです。

また、デイジーは私が本作で一番好きなキャラクターかもしれません。ヴェロニカも私も彼女が登場するシーンをとても楽しみながら書きました。アンナ・バリシニコフの演技も素晴らしく、たくさん笑わせてくれました。デイジーもルーにとっては見慣れた日常の一部なんです。ジャッキーが現れてすべてをぶち壊す前までは、ですが。デイジーはルーに夢中なのに、ルーはデイジーを利用するためにたまに優しくするくらいで、基本的に冷めた感じであしらう。感情的にかなり距離を置かれていますが、それでもデイジーは決して諦めません。彼女のそういうところが好きなんですよね。

——筋肉や銃、ピックアップトラックといったアイテムは、これまで「男性的な象徴」として描かれてきましたよね。それらで女性の関係を描いたことは特別な意図があったのでしょうか?

グラス:女性の中にも男性的な部分と女性的な部分があります。程度の差はあれど、すべての女性は暴力的で反発的な衝動やエネルギーを持っている。少なくとも私はそう思っているんですが。私にとってそういった部分を扱うことはとても自然なことで、本作ではさらにそれを色濃く描きたいと考えました。確かに銃や筋肉は極端な視覚的表現として一般的に「男性的なもの」として扱われてきましたが、その本質にあるのは暴力性ではないでしょうか。つまり世界に対して自分を主張し、暴力的で力強くありたいという欲望。それは男性的であると同時に女性的なものでもあると思います。

デヴィッド・クローネンバーグ
からの影響

——本作を観てデヴィッド・クローネンバーグの「ヒストリー・オブ・バイオレンス」(05)を想起しましたが、インタビューによれば同監督の「クラッシュ」(04)に影響を受けたそうですね。

グラス:脚本を執筆している段階では「ヒストリー・オブ・バイオレンス」のことは頭になかったんですが、製作に入ってから物語面で通じる部分が多いことに気付きました。小さな街に暮らす寡黙な人物が自らのなかにある暴力的な過去を掘り起こす点や、終盤の展開がそうですね。そういう物語構造の部分で共通のDNAが流れていますし、本作にエド(・ハリス)をキャスティングしたのも「ヒストリー・オブ・バイオレンス」でエドが披露した素晴らしい演技が頭にあってのことでした。ですが映画のスタイルやムードという点で言えば、「クラッシュ」がクローネンバーグ作品の中では一番のお気に入りで、何度も見返しています。そのため本作のスタイルやムードは「クラッシュ」とより近い。よく見れば設定は明らかに異なりますが、映画が独自の世界観で展開されていくという意味では共通していると思います。私たちの生きる世界と地続きで見覚えはあるけれど、どこか奇妙で、エロティシズムや官能性が漂っていて、暴力や邪悪な要素とも結びついた世界観とでも言いましょうか。

なので本作を撮る上で、キャスト陣には事前に「クラッシュ」を観ておくようにお願いしました。ほかには「ショーガール」(95)や「六月の蛇」(02)などの作品もそうですね。本作とそれほど類似性があるわけではないですが、ベン図で表すならフィーリングの部分で重なると思うんです。とりわけ「クラッシュ」と「六月の蛇」は身体とセクシュアリティと同時に、一種のフェティシズムを描いています。車の衝突事故を見て誰が性的に興奮するんだろうかと思っていても、その作品を観ると不思議と理解できてしてしまう。官能的で誘惑的な手法で観客を奇妙な世界に引き込む力があるんですよね。それが私はとても魅力的に感じるのです。

——女性同士のクィアな関係性は健やかに描くべきという風潮もがある中で、あえてドロドロした依存性や暴力性を選んだのは、ある種これまでの映画に対する反骨心もあったのでしょうか?

グラス:4、5年前に脚本を執筆しているときにはまったく意識していませんでした。あくまでごく自然に沸き上がってきたアイデアではあるんですが、仰っていることは確かに一理あると思います。興味深いクィア映画はたくさんありますが、私たちが脚本を書いていた当時やその前後は「上品な歴史劇的レズビアン映画」が多かったように思います。もちろんその中にも素晴らしい作品はありましたが、少し控えめで上品すぎるため私好みではありませんでした。一方で私が作りたい映画はごく自然に狂気じみた部分があるもの。さらに笑えて破茶滅茶な内容のものにより惹かれるんです。でもそれは特段意識して作っているわけではありません。

——ルーとジャッキーのヘアスタイルとファッションが最高にクールでした! ジャージやタンクトップ、スタジャンなどスポーティーでどれも格好良かったですが、そこへのこだわりを教えてもらえますか?

グラス:衣裳デザイナーであるオルガ・ミルのおかげです。私は脚本を書き進めながらムードボードを用意して、それを基にオルガや撮影監督のベン(・フォーデスマン)、美術担当と話し合いを行いました。そこからそれぞれが各分野のアイデアを考えていってくれたんです。私は当初「滑稽に見えるかもしれないから、80年代っぽくしすぎないように」とリクエストしていたんですが、実際80年代に人々がジムで着ていた衣装をオルガがリサーチしてくれて。それを見た瞬間に「最高!」となりました。なので80年代の寂れたリアルな雰囲気を出しつつ、服はあえて強調するようにしたんです。また私達は当初から、衣装には生活感と汗ばんだ質感が必要だと感じていました。かつセクシーで力強く、自信に満ちた印象を与える素敵なデザインで、それぞれのキャラクター性が表れていることも重要なこと。理想は絵に描いただけで誰の衣装か分かるような衣装ですね。それを基本的な指針として進めてもらいましたが、オルガとの仕事は本当に楽しかったです。

髪型も最初は80年代すぎないように……と思っていましたが、実際舞台は80年代ですからね。キャラクター性を表す重要な要素として、ジャッキーとルーの髪型は当時の写真を見て作っていきました。ルーの参考にした人は忘れてしまったんですが、ジャッキーに関してはリサ・ライオンという女性ボディービルダーをベースにしています。写真家のロバート・メイプルソープがライオンを撮影したシリーズがあるのですが、ジャッキーの髪型やファッションの参考資料として大いに役立ちました。残念なことにライオンは数年前に亡くなってしまったのですが。

クリスティンはこの撮影が始まる直前に「スペンサー ダイアナの決意」を撮り終えたばかりだったので、アルバカーキに来たときは長いブロンドヘアをなびかせていました。彼女は急いで役に入り込まなければいけなかったので、友人のヘアスタイリストを私の家に連れてきて、その場で髪を切ったんです。とてもクールなマレットヘアに仕上がったんですが、あまりに完璧でクールすぎたんでしょうね。鏡の前で「自分で切ったように見せないと」と言って、クリスティンはスタイリストからハサミを借りて自ら髪を切り始めました。そして髪を切り終えた後、そこにルーがいたんです。ほかのキャラクターの髪型にしても、それぞれの人生を宿すようなものになっていったので、撮影していてとても楽しかったですね。

————————以降、結末に触れるので未鑑賞の方はご注意ください——————————

ローズ・グラス監督が
描きたいもの

——後半の展開、特にジャッキーが巨大化する展開に驚く人も多いと思います。よく見るとJJの殺害シーンでも微かに大きくなっていますが、これは俗に言う「愛の力」をカリカチュア化したものなのでしょうか?

グラス:この物語を作り始めた当初から巨大化というアイデアはありました。ただあまりに馬鹿げていて、受け入れてもらえないかもしれないという懸念から一度はやめようかとも思ったんです。そこでより現実的で地に足のついた結末を書こうともしたんですが、満足するような結果にはつながらず、当初の巨大化のアイデアを戻しました。結果的にそれで良かったと思います。

ジャッキーがステロイドを打ち始めてから、身体が変容していく様子は作品全編を通じて感じることができますし、あなたの言う通り彼女の肉体が大きくなっていることを示すシーンもいくつかありますね。それはステロイドが作用したというよりも、「愛の力」と2人の関係がジャッキーに与える影響によるもの。とりわけ出会ったばかりの彼女たちの間にあるような、芽生えたての愛の力ですね。まだよく知らない人と純粋に惹かれあったときに生まれる感情がいかにパワフルで、ときにどれほど狂気的であるかをジャッキーの肉体は表しているんです。だから巨大化は「愛の力」なのか、という質問の答えはイエスです。

——ちなみに原題は「Love Lies Bleeding(愛は血を流す)」ですが、日本では「愛はステロイド(Love is steroid)」というタイトルで公開されるんですよ。私はピッタリなタイトルだと思いました。

グラス:「愛はステロイド」!? 最高だと思います。日本語だとより響きが良いですね。映画の中でも愛とステロイドは密接に結びついていますし、最初から直接的にそれを示すのも一つの手だと思います。というのも私としては最初からステロイドが何を象徴しているのか明確だったんですが、それを誰もが理解できたわけではなかったんです。なので映画全体に身体が変容していくというヒントを散りばめる必要があった。編集段階でジャッキーの筋肉が大きくなるシーンを足してみたりね。だからそれを的確に示す「愛はステロイド」というタイトルは良いと思いますね。日本語版の予告編も素晴らしかったです。

——「セイント・モード/狂信」と本作は「依存と愛ゆえの暴走」を描いているという点で共通しています。監督がこのテーマに惹かれる理由を教えてもらえますか?

グラス:「セイント・モード/狂信」では神に対する愛でしたが、確かに共通する部分ではありますね。人生をコントロールしようとする手段としての愛を描くのが好きなんです。本作のジャッキーと「セイント・モード/狂信」のモードは、自らの人生や肉体や行動を過剰なまでにコントロールしようとしますが、過剰さが故に最終的に爆発して混沌へと突き進んでしまう。彼女たちに限らず、極限まで支配や抑圧を受けるとやがて混乱に行き着くのが常ですよね。説明するのが難しいんですが……映画を撮ることの核心にあるのは、こうやって言語化しづらいことを表現することだと思うんです。こうした話をするうちに、自分でも少しずつ言葉が見つかり分かってくるんですが。

ともかく私が物語を書くと、支配やコントロールを伴う人間関係、それも大概不健全なものに行き着くんです。それがどういう理由で、何を意味しているかは分かりませんが。人間というのはしばしば一見理解できない極端なことをしでかしますが、私はそういう奇妙な行動の裏にある意味や目的を追求することに興味があるんです。理解できないように見えても、それは普遍的で共感できる欲求から生まれていることがほとんど。例えば他者に認められたいとか、大切に思われたい、誰かと繋がりたいといったものです。それを実現しようとして行動するけれど、簡単には叶わず苦悩する。そういうものを書くのが楽しいんですよね。

映画「愛はステロイド」

◾️映画「愛はステロイド」
8月29日から全国公開中
監督&脚本:ローズ・グラス(「セイント・モード/狂信」)
共同脚本:ヴェロニカ・トフィウスカキャスト
出演:クリステン・スチュワート、ケイティ・オブライアン、エド・ハリス、ジェナ・マローン
2024年|イギリス・アメリカ|カラー|104分|英語|原題:Love Lies Bleeding|R-15
配給:ハピネットファントム・スタジオ
© 2023 CRACK IN THE EARTH LLC; CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION ALL RIGHTS RESERVED
https://a24jp.com/films/loveliesbleeding/

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映画「リンダ リンダ リンダ」4Kリバイバル上映記念 ペ・ドゥナ × 前田亜季 × 香椎由宇 × 関根史織——20年ぶりの再会と「終わらない青春」

2000年代を代表する青春映画の名作「リンダ リンダ リンダ」(2005)が、4Kリマスタリングされてリバイバル上映中だ。文化祭のステージに立つためにバンドを組んだ4人の女子高生。ザ・ブルーハーツ(THE BLUE HEARTS)の曲をコピーすることが決まったものの、本番までたった3日しかない。その3日間の彼女たちの全力疾走を映画は描き出していく。バンドの中心人物でギター担当の立花恵を香椎由宇。ドラムスの山田響子を前田亜季。ベースの白河望を、ロック・バンド、Base Ball Bearのメンバーの関根史織。そして、ボーカルに抜擢される韓国人留学生、ソンをぺ・ドゥナが演じた。監督は山下敦弘。淡々とした日常描写の中に、等身大の10代の少女たちの姿を浮かび上がらせた。映画公開から20年の月日が流れたが、リバイバル上映を記念して映画に出演した4人が久しぶりに再会。同窓会のような賑やかさの中で映画について語ってくれた。

20年ぶりに4人での再会

——4人がこうして集まったのは20年ぶりだとか。今どんな気持ちですか?

香椎由宇(以下、香椎):「リンダ リンダ リンダ」は大好きな作品なので、4Kでリバイバル上映されるのはすごくうれしいです。そして、そのおかげでこうして4人で集まれるなんて、大きなご褒美をもらったような気がしますね。

前田亜季(以下、前田):そうだよね。4K上映がなかったら集まれなかったかもしれない。そう思ったら、すごく感慨深いです。

関根史織(以下、関根):私は本職がバンドマンなので、ずっと音楽活動をしてきたんですけど、どこに行っても「『リンダ リンダ リンダ』が大好きなんです!」と声をかけてもらうことが多くて。だから、こうしてまた大勢の方に見て頂ける機会ができたのはうれしいですね。

——音楽好きの間でも人気が高い作品ですもんね。韓国でも人気があるのでしょうか。

ぺ・ドゥナ:私の周りでも「この作品、大好き!」と言ってくれる人が多いのですが、「DVDでしか観たことがないので大きな画面で観たい」と言ってくださる方もいて、映画館で見る機会を逃した方が残念がっていたんです。それに現在、韓国ではDVDもなかなか手に入らない状態になっているので、今回、4Kリマスタリング版で韓国でも上映されるのは、すごく重要なことだと思います。それに4K上映されるというのは、この作品が世代を超えた名作として認められたということですから、とても誇らしい気持ちです。

——日本にいる3人はなんとか連絡が取れても、海外にいるペ・ドゥナさんとはなかなか会えなかったのでは?

香椎:そうですね。どうにかして連絡が取れないかといろいろやってみたんですけど、なかなかドゥナちゃんに辿り着けなかったんですよ。

前田:ドゥナちゃんが出ているドラマや映画はチェックしていたんですけどね。

関根:私が最後にドゥナさんに会ったのは映画「空気人形」(09)でプロモーション来日した時でした。「また会えるかな?」って聞かれて、「お互い、仕事を続けていればきっと会えるよ」と言ったんですけど、こうして本当に会えてうれしいです。

ぺ・ドゥナ:今回、久しぶりに4人で再会できるのはすごく楽しみでしたが、緊張もしていたんです。撮影中に4人で遊んだことは特別な思い出として残っていたのですが、それから20年という時が流れて、いろんなことを経験したことで仕事の垢が染みついてしまったかもしれない。そんな姿を3人に見られるのは嫌だな、と思ってしまって。それくらい、私にとって大切な3人なんです。

香椎:うれしい(笑)。

前田:変わってないよ、ドゥナちゃん。

その時にしか出せない空気感が
詰まった作品

——皆さんの様子を見ていると、当時もこんな感じだったのかなって思います。皆さんは当時の撮影を振り返ってどう思われますか?

香椎:すごく良い時間をもらっていたんだなって改めて思いました。撮影もすごく楽しかったのですが、海外の役者さんと共演するのは初めての体験でした。その相手がぺ・ドゥナさんで本当によかったと思います。ぺ・ドゥナさんからは役者として大きな刺激を受けました。あと、大人になると時間の流れが早くなるじゃないですか。子どもの頃は、もっとゆっくり時間が流れていた気がするんですよね。その感覚を取り戻せたら良いなって映画を観直して思いましたね。この作品では10代の頃の時間の流れが丁寧に描かれていて、それがすごく良いんですよ。

前田:そうだよね。その時にしか出せない空気感だったり、当時の4人の良さがカメラに収められていて、素敵な映画だなあ、と改めて思いました。ブルーハーツの曲も今聴いても色褪せないし。

関根:私は役者ではないので、映画に出るということがすごく特別なことだったんです。自分の演技がうまくいかない可能性だってあったはずなのに、共演した3人のおかげ、監督のおかげ、脚本のおかげ、皆さんおかげで、何もかもうまくいった。山下監督も言っていましたが「奇跡の一本」になったと思います。

ぺ・ドゥナ:実は昨日、20年ぶりに「リンダ リンダ リンダ」を観て驚いたんです。当時、私たちはみんな演技経験が浅いルーキーだったので、「どうやって演技をしたらいいんだろう?」と悩むよりも、どうやってバンドをやるか、どうやって文化祭のライブを成功させるかということだけを考えて、朝から晩まで楽器や歌の練習をしたりしていました。私たちは演技をしていなくて、文化祭を成功させるために頑張っている姿が映し出されていることに驚いたんです。今役者としてベテランになった私は、作品を引っ張っていかなくてはならない。映画も成功させて赤字を出してはいけない、というようなことも考えて、現場でいろんな悩みを抱えながら演技をしています。でも、この当時はそういった悩みが一切なく、純粋で素敵だったなと思いました。

山下監督の演出

——確かに4人の佇まいが自然体でそれがこの映画の魅力の一つですね。そういうピュアな演技を導き出した山下監督の演出も見事でした。

香椎:振り返ってみると、無理をしないでいい撮影だったと思います。その後、いろんな作品を経験させて頂きましたが、監督から「こうしてください」「ああしてください」といろいろリクエストされることが多いんです。「香椎由宇はこういう人」というイメージが出来上がっていて、そういうキャラクターを求められることも多かったんですよね。でも、山下監督は普段の私たちの姿を切り取って、それをカメラに収めてくれました。それが監督のやり方だったんだなって思います。

——ということは、素顔の香椎さんが映画に映し出されている?

香椎:と思います。それは私だけではなく、ほかのみんなもそうだったんじゃないかな。

前田:そうだよね。監督はそれぞれのキャラクターを、よく見てくれていたと思います。私が演じた響子というキャラクターは、すぐ笑ってしまう女の子なんですけど、私自身がそういうタイプなんです。きっと監督はリハーサルなどを通じて知った私のキャラクターを役に反映してくれたんだと思います。だから、無理なく演じることができたんですよね。

関根:役者ではない私に関しては、いかに自然にお芝居ができるかを、いろいろと考えてくださったと思います。今も覚えているエピソードがあって。部室で3人が初めてブルーハーツを聴いて、みんなで「わーっ」て踊って歌うシーンがあるんですけど、私は乗り切れなくて後ろでもぞもぞしてたんですよ。台本では私も一緒に盛り上がるはずだったんですけど、そうできなくて私が恥ずかしそうにしてるのを見た監督が「すごくリアルだね」って、それをOKテイクにしてくれたんです。

——脚本からではなく、役者から芝居を作っていく演出だったんですね。

ぺ・ドゥナ:初めて監督と打ち合わせをした時、私の方から監督に「私、歌は歌えないんです」と言ったら、「歌えないほど良いんです」っておっしゃったんです。そして、「私、日本語もできないです」って言うと、「できなくても全然いいですよ」って。とにかく「大丈夫だから」って言ってくださるので、この映画のために他の人にならなくてもいい。自分自身でいれば良いんだって思って安心したんです。山下監督は脚本家(向井康介)と相談しながらキャラクターを作ったと思いますが、大きな余白を残しておいてくれました。そこに私たちのキャラクターを重ねることで、私たちは良い形で脚本とコラボレートできたんです。

前田:そういえば、山下監督は顔を台本で隠して、カメラの下に座って目だけ出して私たちのお芝居を見ているんですよ。その姿がすごく印象的で。そうやって、私たちをちゃんと見てくれていたんだなって思います。

ぺ・ドゥナ:今から思うと、監督は口元を隠すことで自分が笑っているのを見せないようにしていたのかもしれませんね。表情を隠すとどれがOKテイクなのか分からない。監督は自分の判断が私たちに伝わることで、私たちの演技に影響を与えたくなかったのかもしれません。その方が私たちは自分が思う演技ができますからね。そして、私たちが戸惑ったり、混乱している様子も映画に収めていたんだと思います。

——なるほど。それが山下監督流の演出だったんでしょうね。

ペ・ドゥナ:この映画に描かれている情緒や感性は、誰もが共感できるものだと思います。誰もが学園生活を送ったことがあるだろうし、10代の頃に純粋な気持ちで何かに夢中になった経験がある。だから、この映画に描かれていることは老若男女を問わず、そして、世代や国境を越えて通じるものなんじゃないかなって思います。

ブルーハーツとライブ・シーン

——確かに誰もが自分のことのように感じられる物語ですね。皆さんは劇中でブルーハーツの曲を懸命に練習されていました。ブルーハーツの曲も映画の重要なキャラクターでしたが、演奏してどんな印象を持たれましたか?

関根:すごくシンプルだけど、人の心をぐっと掴む。本当に素晴らしい曲だと思います。

香椎:曲がかかれば絶対盛り上がるよね。

前田:映画との組み合わせもピッタリでしたよね。

——ぺ・ドゥナさんは日本語で歌うのは大変でした?

ぺ・ドゥナ:私はとにかく歌うことが恥ずかしくて。人前で歌ったことがなかったんです。だから日本語の難しさ以前に、歌うということがプレッシャーでした。でも、山下監督の「ばかのハコ船」(03年)を観て監督のスタイルが分かり、監督の作品なら面白いシーンになりそうだな、と思って何とか歌うことができたんです。

——クライマックスの文化祭のライブ・シーンは最高でした。

香椎:学生さんたちの前で本当にライブをしたんですよ。みんなすごく楽しんでくれました。でも、雨に濡れて登場するという設定だったので寒かったのを覚えてます。乾いたら、すぐ濡らされて(笑)。

関根:あのシーンで泣いちゃったんですよね。私は映画の撮影は初めてだったし、1日1日が特別だったんです。このシーンで撮影が終わるんだなって思ったら寂しくて思わず……。

——あのシーンが撮影の最後だったんですか。それは感極まりますね。映画公開にあわせて、皆さんはザ・パーランマウムとしてCDをリリースしてライブもしました。

前田:ライブは初めてでしたが、お客さんがすごく温かくて盛り上がってくれたんですよ。

香椎:お客さんは映画を観た後だったから「本物だ~!」って楽しんでくれました。すごく優しい空気だったので「失敗しても大丈夫かな」って(笑)。でも、後で(DVD特典の)ライブ映像を観たら「終わらない歌」の最初のソロをやたら速く弾いていて。あそこはカットしてほしいです(笑)。

——関根さんは唯一のミュージシャンとしていかがでした?

関根:バンドをやっていたとはいえ、当時はデビューしたばかりの新人でしたからね。SHIBUYA-AXのステージに立つのは初めてだったし、あんなに大勢のお客さんの前で演奏したことなかったんです。みんなは私がミュージシャンということで頼ってくれたんですけど、めちゃくちゃ緊張しました。

香椎:そうそう。あの日、史織ちゃん緊張してたよね。私たちは音楽が本職じゃないから、ちょっと気楽な感じもあったけど。

前田:でも、史織ちゃんがいたから心強かったよ!

ザ・パーランマウムとしての活動

——こういう話をしていると、今回の再会はザ・パーランマウムの再結成みたいでもありますね。

ぺ・ドゥナ:今回、20年ぶりに4人で再会することになって、イギリスのストーン・ローゼズというロック・バンドのことを思い出しました。彼らは若い頃からの友達が集まってバンドを結成したんです。そして、最初に出したアルバムが大ヒットしたのに喧嘩をして解散してしまいました。その20年後に再結成したんです(編注:正確には15年後に再結成)。

——パーランマウムは喧嘩してないですよね?

全員:してないです!(笑)。

——そういえば、この映画に影響を受けたリンダ・リンダズ(The Linda Lindas)というアメリカの女性4人組バンドが、今人気を集めています。聴かれたことはありますか?

香椎:あります。初めて聴いた時は衝撃的でした。すごく真っ直ぐな音なんですよね。「リンダ リンダ リンダ」に影響を受けた、というのはすごくうれしいですけど、バンドとしてはブルーハーツに近いかな。

関根:そうだよね。彼女たちは若いのにメッセージ色が強くて、パンクのマインドを持ってるんです。

前田:15歳のメンバーもいるんでしょ? すごい!

——パーランマウムとリンダ・リンダズの共演を観てみたいですね。

香椎:うちはボーカルのスケジュールを合わせるのが難しいかな(笑)。

——そこをなんとか(笑)。それにしても、同窓会のように仲良く話をされている皆さんの姿を見ると、映画の4人は今どうしているのかな、と思ってしまいますね。

前田:私たちと同じように友達関係は今も続いているんじゃないかな。連絡を取り合って、たまに会ったりして。

関根:望はバンドをやっていたことを懐かしく思いながら、今は音楽と縁のない生活を送っているかもしれないですね。

香椎:20年前に出た映画のムック本で、脚本の向井さんがその後の4人のことを書かれていましたよね。私はそのイメージが残っていて、想像するのは難しいけど、ソンちゃんは韓国に帰ってどうしているんだろうね?

ペ・ドゥナ:私にとってソンは自分自身。演じていたとは思えないくらい同一視しています。だからソンは私と同じように、あちこちをさまよいながら生きているんじゃないでしょうか。私はこの撮影をした当時の気持ちのまま、今も生きているような気がして。女子高校生の役でしたが、今も当時と気持ちは変わっていません。私にとってこの映画は「若かった頃の美しい青春」ではなく、この時の気持ちは現在につながっている。いまだに私は分別がつかない、純粋な気持ちのまま生きているような気がするんですよね。

PHOTOS:MAYUMI HOSKURA
STYLING:[AKI MAEDA&YUU KASHII&SHIORI SEKINE ]RENJIU OSONO
HAIR & MAKEUP:[BAE DOONA]SADA ITO、[AKI MAEDA&YUU KASHII&SHIORI SEKINE] SHIHO SAKAMOTO (GLASSLOFT)

[AKI MAEDA] シャツ 6万9300、パンツ 7万9200円/ともにY's(ワイズプレスルーム 03-5463-1540)、リング 2万2000円/tsugumi iwamoto(Rhodes showroom 03-6416-1995)、その他スタイリスト私物、[YUU KASHII] トップス6万4900円、パンツ 7万400円、シューズ 6万8200円/全て TOGA PULLA (TOGA原宿店03-6419-8136)、リング 2万5300円/ VV (Rhodes showroom 03-6416-1995)、[SHIORI SEKINE] ジャケット8万4700円、パンツ 8万8000円、ブラウス4万8400円、ブーツ 10万3400円/全てY's(ワイズプレスルーム03-5463-1540)、イヤカフ 1万6500円/VV(Rhodes showroom 03-6416-1995)

映画「リンダ リンダ リンダ 4K」

◾️映画「リンダ リンダ リンダ 4K」
全国公開中
出演:ペ・ドゥナ 前田亜季 香椎由宇 関根史織(Base Ball Bear)
三村恭代 湯川潮音 山崎優子(新月灯花/RABIRABI) 甲本雅裕 松山ケンイチ 小林且弥
監督:山下敦弘
主題歌:「終わらない歌」(ザ・ブルーハーツ)
脚本:向井康介 宮下和雅子 山下敦弘
音楽:James Iha
製作:「リンダ リンダ リンダ」パートナーズ
配給:ビターズ・エンド
©「リンダ リンダ リンダ」パートナーズ
2005/日本/114 分/カラー
www.bitters.co.jp/linda4k

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「ナイキ」のスラムダンク「レゴ」や「ユニクロ:シー」の新作など! 来週発売のファッションアイテム10選【9/1〜9/7】

ファッションアイテムの発売情報を「WWDJAPAN」的視点でピックアップ!今回は9月1〜7日に発売するアイテムを紹介します。「ナイキ」関連の商品が目白押しです。「レゴ(LEGO)」ブロックと協業した“レゴ ナイキ スラム ダンク”と“レゴ ナイキ ダンク トリックショット”のブロックセットや、アニメ「遊☆戯☆王デュエルモンスターズ」とコラボしたスニーカー“エア マックス 95”、 ランニングの歴史にインスピレーションを得たランニングパックがラインアップ。おもちゃ、アニメ、アスリートと改めてその守備範囲の広さにブランドの強さを感じます。

【9月1日先行発売】
スワロフスキー
(SWAROVSKI)

大阪・心斎橋に新店オープン
「ア ベイシング エイプ®」コラボアイテムを先行発売

「スワロフスキー(SWAROVSKI)」は9月1日、大阪・心斎橋に新店舗をオープンする。これに伴い、ブランド創立130周年を記念した「ア ベイシング エイプ®(A BATHING APE®)」とのコラボアイテムを先行発売する。

■商品詳細

コラボTシャツ
コラボパーカ
コラボキャップ

【9月1日発売】
ユニクロ
(UNIQLO)

“スヌーピー”が「UT」に!
漫画「ピーナッツ」75周年記念

「ユニクロ(UNIQLO)」の「UT」は、キャラクター“スヌーピー”で知られる、漫画「ピーナッツ(PEANUTS)」の75周年を記念した、Tシャツとスエットを制作。1950〜80年代のビンテージ本の表紙をモチーフとしたデザインをあしらう。

■商品詳細

スエット(2990円)
Tシャツ(1990円)

【9月1日発売】
ナイキ
(NIKE)

「レゴ」ブロックと協業
ブロックセット2種をラインアップ

「レゴ(LEGO)」は、「ナイキ(NIKE)」と協業し、ブロックセット“レゴ ナイキ スラム ダンク”と“レゴ ナイキ ダンク トリックショット”をラインアップ。共にバスケットボールをテーマとし、スニーカー“ダンク”とダンクシュートを再現する。

■商品詳細

ブロックセット“レゴ ナイキ スラム ダンク”(1万980円※編集部調べ)
ブロックセット“レゴ ナイキ ダンク トリックショット”(5980円※編集部調べ)

【9月1日発売】
セント マイケル
(©SAINT MXXXXXX)

「ハリー・ポッター」コラボ
ポスタービジュアルをあしらったTシャツ3型

「セント マイケル(©SAINT MXXXXXX)」は、映画「ハリー・ポッター」とのコラボアイテムを用意。アイテムは、シリーズ第1作「ハリー・ポッターと賢者の石」と第2作「ハリー・ポッターと秘密の部屋」のポスタービジュアルを採用したTシャツ3型を制作した。

■商品詳細

コラボTシャツ(4万9500円〜)

【9月3日先行発売】
サンローラン
(SAINT LAURENT)

伊勢丹新宿本店でポップアップ
バッグを世界先行販売

「サンローラン(SAINT LAURENT)」は9月3〜9日、伊勢丹新宿本店でポップアップをオープンする。これに際し、バッグ“イカリーノ”の全4色を世界先行販売する。ギリシャ神話のイカロスにちなんだアイコンバッグ“イカール”シリーズの新作で、カラーはオルテンシア、アーバングレー、ダークベージュ、ストロングモスをラインアップする。

■商品詳細

“イカリーノ”バッグ

【9月4日発売】
サンリオ

JO1と共同開発したキャラクター
“ジェオチャム”の新アイテム

サンリオは、音楽グループのJO1と共同開発したキャラクター“ジェオチャム(JOCHUM)”の27商品をラインアップ。トートバッグやぬいぐるみ、ショルダーバッグなどのアイテムを幅広く用意する。

■商品詳細

トートバッグ(1650円)
ぬいぐるみショルダーバッグ(2497円)
マスコットホルダー(2200円)
ステッカーセット(550円)
シークレット硬質カードケース&カード(660円)
※一部商品

【9月5日発売】
セイコー 5スポーツ
(SEIKO 5 SPORTS)

ペプシとコラボ
国内500本の限定ウオッチ

セイコーウオッチの「セイコー 5スポーツ(SEIKO 5 SPORTS)」は、コーラ飲料のペプシと初コラボしたウオッチを制作。青と赤、白の配色を特徴とする、1990年代のペプシのロゴをイメージしたモデルと、最新ロゴをモチーフとしたモデルをラインアップする。

■商品詳細

コラボウオッチ“SBSA319”(5万1700円/国内500本限定)
コラボウオッチ“SBSC023”(7万3700円/国内500本限定)

【9月5日発売】
ナイキ
(NIKE)

「遊☆戯☆王」コラボ
“城之内克也”のスニーカーをイメージ

「ナイキ(NIKE)」は、アニメ「遊☆戯☆王デュエルモンスターズ」とコラボしたスニーカー“エア マックス 95”とウエアアイテムを制作。日本限定版とグローバル版を用意し、9月5日から開催する事前抽選制のイベント“ハウス オブ デュエル -童実野町決闘遊戯館-”で発売し、同12日から一部店舗でも取り扱う。

■商品詳細

コラボスニーカー(2万7060円)
※一部商品

【9月5日発売】
ユニクロ:シー
(UNIQLO:C)

2025-26年秋冬コレクション第1弾
機能性素材×スマートなテーラリング

「UNIQLO:C(ユニクロ:シー)」は、2025-26年秋冬コレクションの第1弾を用意。「ユニクロ」各店舗と公式オンラインストアで取り扱う。アイテムは、ヒートテックカシミヤや天然の羽毛を使わない“パフテック”素材を使用したアウターなど、ウィメンズ全22型、メンズ全15型、アクセサリー全8種をそろえる。

■商品詳細

アウター/ウィメンズ(7990円〜)
スカート・パンツ/ウィメンズ(3990円〜)
アウター/メンズ(7990円〜)
パンツ/メンズ(3990円〜)
シャツ・カットソー/メンズ(3990円)
※一部商品

【9月5日発売】
ナイキ
(NIKE)

世界陸上に先駆けたランニングパック
ブランドの歴史と現代のパフォーマンスを融合

「ナイキ(NIKE)」は、ランニングの歴史にインスピレーションを得たランニングパックをラインアップ。ブランド草創期のパフォーマンス用ランニングシューズを彷ふつとさせる4型を用意した。

■商品詳細

ランニングシューズ(1万7930円)

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スキンケア&メイクアップ部門は「インプレア」強し サロンでのスキンケアカルチャーをけん引【「WWDBEAUTY ヘアサロン版ベストコスメ 2025」結果発表】

年1回の恒例企画、「WWDBEAUTY ヘアサロン版ベストコスメ 2025」の結果を発表する。今回は全14部門のアワードを設定し、都内の人気ヘアサロン50軒の美容師159人に、各カテゴリーで「2024年下半期~25年上半期に実際に使ってみて良かった製品」についてアンケート調査を実施した。

スキンケア&メイクアップ部門では、ミルボン「インプレア(IMPREA)」の“ローション”が1位に輝いた。同製品は「ヘアサロン版ベストコスメ 2022」で1位、23年は3位、24年はランク外となったものの、再び返り咲いて同部門を制した。購入者にはメンズも一定の割合でおり、「ヘアサロンで化粧品を購入する」という流れが定着しつつある。2位は、同ブランドの“エクスフォリエイター”が受賞。「インプレア」は、このスキンケア&メイクアップ部門の創設以来毎回ランクインしており、サロンでのスキンケアカルチャーをけん引する存在になっている。3位には、「クリスティーナ(CHRISTINA)」の“モイスチャライジング ミセラミルク”が初のランクインを果たした。(全てサロン専売品で、価格は編集部調べ)

なお今回の集計方法は、ヘアサロンで扱うプロ用製品を14部門に分類し、50軒の美容師159人に各カテゴリーのベストだと思う製品を選んでもらった。選んでもらった各製品を、効果実感、香り、コストパフォーマンス、パッケージデザイン、使用感、トレンド、店販人気、おすすめのしやすさ、といった項目に分けて、各10点満点で評価してもらい、そのポイントの合計数で各部門の順位を導き出した(製品以外に“サロンモデル部門”も有り)。

1位
“ローション”

「インプレア(IMPREA)」

角層ケラチンに着目したエイジングケア(年齢に応じたお手入れ)化粧水。保湿成分のリンゴ果実エキスなどを配合し、とろりとした独自のテクスチャーで、輝きあふれる肌印象へと導く。アンケートの回答には、「カウンセリングでスキンケアの話題になったとき、提案すると喜んでもらえる」「特にメンズのお客さまにリピートが多い」といった声があった。(200mL、5500円)

2位
“エクスフォリエイター”

「インプレア(IMPREA)」

ひとふきでくすみにアプローチし、澄んだ肌印象へ導くブースターのふきとり美容液。肌印象の基盤となる角層を健やかな状態に育み、肌の中から輝くような美しさを魅せる“オーラアップ”をかなえる。アンケートの回答には、「ふきとり美容液はサロンワークで提案しやすい」といった声があった。(150mL、3850円)

3位
“モイスチャライジング ミセラミルク”

「クリスティーナ(CHRISTINA)」

メイク落としと肌荒れ予防を同時にかなえるクレンジングミルク。汚れを包み込むミセラ構造で、メイク汚れや不要な皮脂を優しく吸着。肌に必要な潤いを残しながらしっとりと洗い上げる。アンケートの回答には、「洗い上がりがしっとりする」といった声があった。(300mL、6050円)

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スキンケア&メイクアップ部門は「インプレア」強し サロンでのスキンケアカルチャーをけん引【「WWDBEAUTY ヘアサロン版ベストコスメ 2025」結果発表】

年1回の恒例企画、「WWDBEAUTY ヘアサロン版ベストコスメ 2025」の結果を発表する。今回は全14部門のアワードを設定し、都内の人気ヘアサロン50軒の美容師159人に、各カテゴリーで「2024年下半期~25年上半期に実際に使ってみて良かった製品」についてアンケート調査を実施した。

スキンケア&メイクアップ部門では、ミルボン「インプレア(IMPREA)」の“ローション”が1位に輝いた。同製品は「ヘアサロン版ベストコスメ 2022」で1位、23年は3位、24年はランク外となったものの、再び返り咲いて同部門を制した。購入者にはメンズも一定の割合でおり、「ヘアサロンで化粧品を購入する」という流れが定着しつつある。2位は、同ブランドの“エクスフォリエイター”が受賞。「インプレア」は、このスキンケア&メイクアップ部門の創設以来毎回ランクインしており、サロンでのスキンケアカルチャーをけん引する存在になっている。3位には、「クリスティーナ(CHRISTINA)」の“モイスチャライジング ミセラミルク”が初のランクインを果たした。(全てサロン専売品で、価格は編集部調べ)

なお今回の集計方法は、ヘアサロンで扱うプロ用製品を14部門に分類し、50軒の美容師159人に各カテゴリーのベストだと思う製品を選んでもらった。選んでもらった各製品を、効果実感、香り、コストパフォーマンス、パッケージデザイン、使用感、トレンド、店販人気、おすすめのしやすさ、といった項目に分けて、各10点満点で評価してもらい、そのポイントの合計数で各部門の順位を導き出した(製品以外に“サロンモデル部門”も有り)。

1位
“ローション”

「インプレア(IMPREA)」

角層ケラチンに着目したエイジングケア(年齢に応じたお手入れ)化粧水。保湿成分のリンゴ果実エキスなどを配合し、とろりとした独自のテクスチャーで、輝きあふれる肌印象へと導く。アンケートの回答には、「カウンセリングでスキンケアの話題になったとき、提案すると喜んでもらえる」「特にメンズのお客さまにリピートが多い」といった声があった。(200mL、5500円)

2位
“エクスフォリエイター”

「インプレア(IMPREA)」

ひとふきでくすみにアプローチし、澄んだ肌印象へ導くブースターのふきとり美容液。肌印象の基盤となる角層を健やかな状態に育み、肌の中から輝くような美しさを魅せる“オーラアップ”をかなえる。アンケートの回答には、「ふきとり美容液はサロンワークで提案しやすい」といった声があった。(150mL、3850円)

3位
“モイスチャライジング ミセラミルク”

「クリスティーナ(CHRISTINA)」

メイク落としと肌荒れ予防を同時にかなえるクレンジングミルク。汚れを包み込むミセラ構造で、メイク汚れや不要な皮脂を優しく吸着。肌に必要な潤いを残しながらしっとりと洗い上げる。アンケートの回答には、「洗い上がりがしっとりする」といった声があった。(300mL、6050円)

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チーズタルト専門店「パブロ」がタルトのようなバスボールを監修 「ドン・キホーテ」で限定発売

焼きたてチーズタルト専門店のパブロ(PABLO)のタルトを入浴剤にした、“パブロ バスボール”(全6種、各600円)が9月5日からドン・キホーテの一部店舗で順次登場する。販売元はノルコーポレーションが手掛ける。バスボールが湯に溶けると中からパブロの人気メニュー“パブロ ミニ”のマスコットがランダムで1個現れるおまけ付きのアイテムだ。

6種のマスコットがランダムで登場

同製品は湯に入れるとシュワシュワと発泡し、芳醇なストレートティーの香りがバスルームに広がる入浴剤で、マスコットのラインアップは、プレーン、濃厚とろけるチョコ、とろけるいちご、濃厚とろける宇治抹茶、とろける紅芋、瀬戸内レモンの6種類。パブロは今回のバスボールを皮切りに、スイーツの枠を超えたライフスタイルアイテムにも積極的にチャレンジし、ファンに新しい驚きを届けていくとしている。

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「サーキュラーエコノミー」言葉認知は3割 経産省が行動促進へ新サイト公開


経済産業省 サーキュラーエコノミー広報事務局は、循環型社会の実現に向けて消費者の理解と行動を促すため、新たな情報サイトを公開した。サイトでは「買う」「使う」「分ける」「まわす」という4つのアクションを“循環型消費行動”として整理し、身近な事例を紹介している。

同時に、2025年9月23日~29日の7日間、大阪・関西万博会場「EXPOメッセ WASSE 南ホール」で、来場者が実際に体験できるイベント「サーキュラーエコノミー研究所」を開催する。人気の「科学漫画サバイバル」シリーズとのコラボレーションも予定されており、子どもから大人まで楽しく学べる内容になるという。

認知は3割、行動イメージは8割不足

経産省が実施した調査によると、「サーキュラーエコノミー」という言葉を知っている人は約3割にとどまり、約8割が「日常でどう行動すればよいかイメージできない」と回答した。一方で、若年層を中心に購買行動の変化もみられ、18~29歳の58.5%が「長く使えるかどうか」を購買基準として重視している。

また、新品購入の判断基準では「長く使える」(69.9%)、「価格の安さ」(50.2%)に加え、「価値観に合う」(46.5%)が上位に。さらに61.5%が「環境に配慮されないものは避けたい」と答えるなど、持続可能性への意識の高まりが伺える。

調査では、日用品の使用期間を延ばす理由として「もったいないと感じる」(55.3%)や「丁寧に使う」(52.7%)が挙がり、9割近くが自治体ルールに基づく分別を意識していることも分かった。ただし、まだ使えるものを手放す際には「捨てる」が71.8%と最も多く、売却やリユースに比べて依然として主流であることも浮き彫りとなった。

新サイトでは具体的な行動例を提示するほか、大阪・関西万博での「サーキュラーエコノミー研究所」では来場者が4つのアクションを実体験できる仕掛けを用意。ゲストトークや参加型企画を通じ、サステナブルなライフスタイルへの第一歩を促す。経産省は「消費者がすでに行っている小さな行動が、サーキュラーエコノミー実現に向けた大きな一歩になることを広く知ってほしい」としている。

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「ランコム」が24時間崩れない“タンイドル”の新コンシーラーを発売 コンシーラー&ハイライトのダブルエンド

「ランコム(LANCOME)」は9月5日、24時間崩れないファンデーション"タンイドル"シリーズの新製品として”タンイドル ウルトラ ウエア デュアル フィックス コンシーラー"(全4色、各6600円)を発売する。一方は肌悩みをカバーするコンシーラー、一方が顔に立体感と輝きを宿すコンシーラーのダブルエンド仕様で、カフェインとナイアシンアミドも配合しむくみ&スキンケアの要素も加えた。カラーは01ピンク ウララ、02ナチュラル ライト、03ライト ベージュ、04ライト ウオームの4色をそろえる。

軽やかなテクスチャーでカバー&艶感をキープ

カバーと立体感を1つでかなえる同製品は、軽やかなテクスチャーながら、赤みや色ムラ、毛穴といった肌悩みを瞬時にカバー。重ね付けしても厚ぼったくならず、素肌が持つ美しさを最大限に引き出す処方となっている。また、ルミナスマット処方により、肌のテカリを抑えながらも内側から光が湧き出るような自然な艶感を演出。上品な立体感と触れたくなるようなしっとりとした質感を両立させている。

スティックタイプの設計で、目元のクマ、口周りのくすみ、小鼻の赤み、ニキビ跡など、ピンポイントでカバーしたい部分にアプローチ。少量塗布し、指やブラシ、スポンジで優しくなじませるだけでプロ仕上げのような肌が完成する。

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「ランコム」が24時間崩れない“タンイドル”の新コンシーラーを発売 コンシーラー&ハイライトのダブルエンド

「ランコム(LANCOME)」は9月5日、24時間崩れないファンデーション"タンイドル"シリーズの新製品として”タンイドル ウルトラ ウエア デュアル フィックス コンシーラー"(全4色、各6600円)を発売する。一方は肌悩みをカバーするコンシーラー、一方が顔に立体感と輝きを宿すコンシーラーのダブルエンド仕様で、カフェインとナイアシンアミドも配合しむくみ&スキンケアの要素も加えた。カラーは01ピンク ウララ、02ナチュラル ライト、03ライト ベージュ、04ライト ウオームの4色をそろえる。

軽やかなテクスチャーでカバー&艶感をキープ

カバーと立体感を1つでかなえる同製品は、軽やかなテクスチャーながら、赤みや色ムラ、毛穴といった肌悩みを瞬時にカバー。重ね付けしても厚ぼったくならず、素肌が持つ美しさを最大限に引き出す処方となっている。また、ルミナスマット処方により、肌のテカリを抑えながらも内側から光が湧き出るような自然な艶感を演出。上品な立体感と触れたくなるようなしっとりとした質感を両立させている。

スティックタイプの設計で、目元のクマ、口周りのくすみ、小鼻の赤み、ニキビ跡など、ピンポイントでカバーしたい部分にアプローチ。少量塗布し、指やブラシ、スポンジで優しくなじませるだけでプロ仕上げのような肌が完成する。

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3つの世界初を結集した新触感の植物ジェルシャンプー「ムク」が誕生

IUSは10月1日、植物が持つ自然の力とテクノロジーを融合した植物由来成分配合のジェルヘアケアシリーズ「ムク(MUKU+)」をローンチする。ラインアップは、シャンプー(410mL、1650円/詰め替え、345mL、1210円)、トリートメント(410mL、1650円/詰め替え、345mL、1210円)、オイル(100mL、1650円/詰め替え、75mL、1100円)、ヘアパック(150g、1430円)の4種で、全国のドラッグストアなどで取り扱う。また9月7日には、ロフトとプラザの全国店舗で先行発売を開始する。

同ブランドは、「忙しい日々の中で自分の心と身体に向き合える貴重なバスタイムを心地よく安らげる、自分をいたわる時間にしてほしい」という思いから開発した。植物ジェル処方、1.3兆個の植物リポソーム配合、浮遊型エコボトルの3つの世界初を集結させた髪への密着度と保水持続度を高め、新しい触感と使用感を実現した。

シャンプーには、高粘度の植物ジェルの濃密泡が髪と地肌を包み込み、汚れを優しく浮かせてオフする。ヘアトリートメントは、高粘度の植物ジェルが髪1本1本に密着し、髪に潤いを与える。リポソーム化したアミノ酸を髪内部に取り込み、毛先まで滑らかに整える。髪に艶やまとまりをもたらすヘアオイルは、キューティクルを包みながら艶のある髪へ導き、スタイリングの前にも後にも使えるマルチユース処方が特徴だ。ヘアパックは、こわばった地肌を優しくほぐす植物ジェルが髪と頭皮にじんわりと密着し、潤いをチャージする。

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3つの世界初を結集した新触感の植物ジェルシャンプー「ムク」が誕生

IUSは10月1日、植物が持つ自然の力とテクノロジーを融合した植物由来成分配合のジェルヘアケアシリーズ「ムク(MUKU+)」をローンチする。ラインアップは、シャンプー(410mL、1650円/詰め替え、345mL、1210円)、トリートメント(410mL、1650円/詰め替え、345mL、1210円)、オイル(100mL、1650円/詰め替え、75mL、1100円)、ヘアパック(150g、1430円)の4種で、全国のドラッグストアなどで取り扱う。また9月7日には、ロフトとプラザの全国店舗で先行発売を開始する。

同ブランドは、「忙しい日々の中で自分の心と身体に向き合える貴重なバスタイムを心地よく安らげる、自分をいたわる時間にしてほしい」という思いから開発した。植物ジェル処方、1.3兆個の植物リポソーム配合、浮遊型エコボトルの3つの世界初を集結させた髪への密着度と保水持続度を高め、新しい触感と使用感を実現した。

シャンプーには、高粘度の植物ジェルの濃密泡が髪と地肌を包み込み、汚れを優しく浮かせてオフする。ヘアトリートメントは、高粘度の植物ジェルが髪1本1本に密着し、髪に潤いを与える。リポソーム化したアミノ酸を髪内部に取り込み、毛先まで滑らかに整える。髪に艶やまとまりをもたらすヘアオイルは、キューティクルを包みながら艶のある髪へ導き、スタイリングの前にも後にも使えるマルチユース処方が特徴だ。ヘアパックは、こわばった地肌を優しくほぐす植物ジェルが髪と頭皮にじんわりと密着し、潤いをチャージする。

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「無印良品」が自宅で“洗えるウール”と“チクチクを抑えた”シリーズから多数アイテムを発売

「無印良品」は、自宅で手入れができる“洗えるウール”シリーズからウィメンズとメンズのウエア14型、“首のチクチクを抑えたメリノウール混”と“おでこのチクチクを抑えたメリノウール混”シリーズから4型を発売する。9月1日から、「無印良品」一部店舗および公式オンラインで順次販売する。

セーターやカーディガン、
ネックウォーマー、ニット帽をラインアップ

“洗えるウール”シリーズからは、ウィメンズのセーター(2990円〜)とカーディガン(3990円〜)、メンズのセーター(3990円)とカーディガン(4990円)、ニットポロ(4990円)をラインアップする。同シリーズは、糸になる前の繊維自体に防縮加工を施したメリのウールを10%使用し、家庭の洗濯機で洗えるほか、目を詰めて編み立てることで、薄さと暖かさの両立を目指した。チクチクを抑えたシリーズからは、ネックウオーマー(1990円)とポンチョ(4990円)、バラクラバ(2990円)、ニット帽(2990円)を販売する。「無印良品」は2009年から、襟部分に肌触りの良い綿混素材を用い、首のチクチクを抑えたニットの制作に取り組んでおり、同製法を活かしたアイテムを用意した。

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リアーナが‘“デイジャマ”ルックを90年代風に昇華! トム・フォード時代の「グッチ」からヘビ革バッグをアクセントに

第3子妊娠中のリアーナ(Rihanna)のマタニティコーデに注目が集まっている。8月25日(現地時間、以下同)、ロサンゼルスでキャッチされた彼女は、トム・フォード(Tom Ford)が「グッチ(GUCCI)」のクリエイティブ・ディレクターを務めていた頃のヘビ革バッグを片手に姿を見せた。

リアーナは、グラフィック柄のロングスリーブシャツと流れるようなストライプパンツを組み合わせ、トレンドの“デイジャマ”(デイ=日中に着るパジャマ)を彷ふつとさせるルックに身をつつんだ。中でも際立っていたアイテムは竹製のハンドルが付いた「グッチ」のヘビ革バッグだった。これは、フォードが1996年春夏ウィメンズ・コレクションで発表したアイテムだった。煌びやかなアクセサリーを重ね付けし、唯一無二のマタニティルックを完成させた。

 

フォードが96年に手掛けたコレクションでは、複数のアニマルプリントをモチーフに、ヘビやゼブラ柄などを用いたルックが生まれた。レースも多用され、90年代半ばの感性を反映した、親しみやすく、グラマラスな解釈が施されていた。

ここ数年、現代でも90年代風の美学が復活を遂げ、Z世代を中心にY2Kトレンドが主流となった。ローライズジーンズやバレエシューズなど、いま風にアップデートされたアイテムがストリートスタイルからレッドカーペットまで幅広く浸透している。

リアーナも例外ではなく、「シャネル(CHANEL)」や「グッチ」などのファッションブランドからビンテージのアーカイブ品を調達し、独自のスタイリングに取り入れている。

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1位は、築地市場跡地に5万人収容スタジアム 三井不動産が再開発計画を発表|週間アクセスランキング TOP10(8月21日〜8月27日)

1位は、築地市場跡地に5万人収容スタジアム 三井不動産が再開発計画を発表|週間アクセスランキング TOP10(8月21日〜8月27日)

「WWDJAPAN」 ウイークリートップ10

1週間でアクセス数の多かった「WWDJAPAN」の記事をランキング形式で毎週金曜日にお届け。
今回は、8月21日(木)〜8月27日(水)に配信した記事のトップ10を紹介します。


- 1位 -
築地市場跡地に5万人収容スタジアム 三井不動産が再開発計画を発表

08月25日公開 / 文・WWD STAFF

 三井不動産は、築地市場跡地(東京都中央区)の再開発の基本計画を発表した。都が保有する約19万平方メートルの敷地に、総事業費約9000億円を投じて多目的スタジアム、ホテル、オフィス、住宅棟、商業施設などを建てる。目玉の多目的スタジアムの屋根は、築地市場の形状をモチーフにした扇型になる。開業は2030年代前半以降になる見通し。

> 記事の続きはこちら

- 2位 -
「ユニクロ」、2025-26年秋冬はトラッドに装う “パフテック”とニットの新顔続々

08月25日公開 / 文・伊藤花笑

 「ユニクロ(UNIQLO)」はこのほど2025-26年秋冬展示会を開催した。今季のテーマは“Revisiting Classic”。高機能中綿“パフテック”を使ったアイテムやニット類が充実した。会場は、大学のキャンパスとアップステート・ニューヨークのキャビンを模していた。

> 記事の続きはこちら

- 3位 -
「マッドハッピー」が水原希子の「オフィス キコ」とタッグ 夏限定のカプセルコレクションを発売

08月21日公開 / 文・WWD STAFF

 ロサンゼルス発のストリートブランド「マッドハッピー(MADHAPPY)」は8月29日、水原希子によるクリエイティブプロジェクト「オフィスキコ(OFFICE KIKO)」(以下、OK)とタッグを組み、夏限定のカプセルコレクションを発売する。ラインアップは、フーディーのセットアップやTシャツ、靴下などをそろえた。価格は6600〜4万1800円。取り扱いは、同日12時から両ブランドの公式オンラインストア限定で行う。詳細は公式サイトに記載する。

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- 4位 -
パルが奈良・下市町に総額6億円寄付 地方創生にコミット

 パル(大阪市、小路順一社長)は、奈良県吉野郡下市町との地方創生に向けた連携を強化するため、企業版ふるさと納税による寄付を行うと発表した。寄附金目録と感謝状の贈呈式が8月18日に大阪市内のパル本社で行われた。下市町出身でパル創業者の井上英隆相談役、パルの小路社長、下市町の仲嶋久雄町長らが出席した。

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- 5位 -
ハリウッド ランチ マーケットと「ヘインズ」がコラボしたサーマルパックTに新色のネイビーが登場

08月21日公開 / 文・WWD STAFF

 聖林公司が運営するハリウッド ランチ マーケット(HOLLYWOOD RANCHMARKET)(以下、HRM)は、「ヘインズ(HANES)」とコラボした”サーマル2パックTシャツ”の新色を発売する。すでに8月31日までの期間で予約販売を開始しており、店頭では9月上旬に発売予定だ。価格は1万4300円でサイズはXS〜XLを用意する。同アイテムは、HRM、ブルーブルー、聖林堂の店舗および、聖林公司の公式オンラインストアで取り扱う。

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- 6位 -
資生堂&マツキヨココカラがグミ状洗顔料を数量限定発売 朝洗顔キャンセル界隈にアプローチ

08月27日公開 / 文・WWD STAFF

 資生堂ジャパンとマツキヨココカラ&カンパニーは9月21日、共同企画製品として美容液生まれのグミ洗顔“肌グミ”(全3種、各2420円※編集部調べ)を全国のマツモトキヨシグループ、ココカラファイングループの一部店舗、マツキヨココカラオンラインストアで数量限定発売する。美容液を高配合したベース基材に洗浄と角質除去成分を配合して40日間熟成し、グミ状に固めた独自技術を採用した。泡立て不要で、肌になでるだけで潤いを奪わずに皮脂汚れや古い角質を取り除く。

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- 7位 -
テイラー・スウィフトとトラビス・ケルシーが婚約 高級ジュエラーが指輪の値段で予想合戦

08月27日公開 / 文・米国版WWD

 歌手のテイラー・スウィフト(Taylor Swift)は8月26日、2023年から交際していたプロアメリカンフットボール選手のトラビス・ケルシー(Travis Kelce)との婚約を発表した。2人はインスタグラムに、「皆の英語の先生と体育の先生が結婚するよ」とコメントを添え、花々に囲まれ抱き合う姿など全5枚の画像を投稿。大きなダイヤモンドの婚約指輪も公開した。

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- 8位 -
「プーマ」× BLACKPINKロゼ “スピードキャット”新モデル2型を含むコレクションを発売

08月26日公開 / 文・WWD STAFF

 「プーマ(PUMA)」は、グローバルアンバサダーを務めるブラックピンク(BLACKPINK)ロゼ(Rose)による初のコレクションを発売する。“スピードキャット”2型を含むアパレルアイテムをラインアップする。「プーマ」ストア 原宿キャットストリートで8月27日に先行発売し、8月28日から公式オンラインストアや一部取扱店で販売する。

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- 9位 -
アーティスト・三浦大地や書道家・武田双雲が「ミャクミャク」をイメージしてアート制作 万博会場内の大丸松坂屋店舗で発売

08月27日公開 / 文・WWD STAFF

 書道家の武田双雲やアーテイストの三浦大地など国内外で活躍するアーティストが、大阪・関西万博の公式キャラクター「ミャクミャク」をイメージしアート作品を制作した。8月28日から、大阪・関西万博会場内にあるオフィシャルストア東ゲート店 大丸松坂屋百貨店で販売する。また同日、人気のブラインドアイテムに新製品6種類をラインアップに加える。

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- 10位 -
「無印良品」が持ち運び便利なダウン7型を発売 重ね着しやすく暖冬にも対応

08月21日公開 / 文・WWD STAFF

 「無印良品」は、軽く持ち運びが便利な“軽量ダウンポケッタブル”シリーズの全7アイテムを発売する。8月26日にウィメンズのノーカラーベスト(4990円)を限定店舗とオンラインストアで先行発売し、残りの6アイテムは9月1日から全国の無印良品とオンラインストアで順次販売する。

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「コンバース」史上、日本人選手として初のシグネチャーモデルを発売 富樫勇樹選手が開発に携わる

「コンバース(CONVERSE)」は12月、バスケットボール日本代表でブランドアンバサダーを務める富樫勇樹選手のシグネチャーモデル“コンズ アンアベレージ ミッド(CONS UNAVERAGE MID)”(2万2000円)を発売する。同作はブランド史上、日本人選手として初のシグネチャーモデルで、サイズ展開は25.0〜29.0cmと30.0cm、31.0cmだ。

冨樫選手のプレースタイルを体現したモデル

本モデルは、富樫選手自身が開発に深く携わった。同作のベースモデルには、冨樫選手が好んで着用しているミッドカットを採用。クッション性のあるベースとサポート性のある側壁の2つのパーツで構成したミッドソールは、プレーヤーの足元を支える。そのほか、着地時の衝撃を緩和するブランド独自の緩衝材や、屈曲性の高いアウトソール、弾性特性で反発効果を発揮するTPU樹脂パーツなどを採用することで、安定性と軽快さを両立し、試合でのパフォーマンスを最大限に高める。

またデザインには、富樫選手のスピードやエネルギー、闘志を象徴する“閃光”と“炎”のイメージを落とし込んだ。さらに、冨樫選手のイニシャルや背番号、プレーの軸であるスピードとテクニックを表現したオリジナルのシグネチャーロゴをシュータンに配置するなど、冨樫選手を象徴する一足に仕上げた。

富樫勇樹は、1993年新潟県出身のバスケットボール選手。千葉ジェッツふなばし所属で、ポジションはポイントガード。パリオリンピックでは、日本代表のキャプテンを務め、2024年8月「コンバース ジャパン」のブランドアンバサダーに就任した。

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「ナイキ」が「スーザン ファン」とコラボ  “ダンク”や“V2K”スニーカーを発売

「ナイキ(NIKE)」は9月12日、中国出身デザイナーのスーザン・ファン(Susan Fang)が手掛ける「スーザン ファン(SUSAN FANG)」とコラボレーションし、“ダンク”と“V2K”スニーカーを含むカプセルコレクションを発売する。中国の「ナイキ」一部店舗やECサイトのTモールで取り扱う。

同コレクションは、太陽の光に当たる水や泡など自然に着想を得たアイテムをラインアップし、スニーカーのほか、スポーツブラ、Tシャツ、靴下、バッグなどをそろえる。“ダンク”スニーカーは、アッパーにシャガード素材を使用し、フローラルの刺しゅうをあしらった。“V2K”スニーカーには、シルクスクリーンで波のパターンを施した。

「スーザン ファン」は、ロマンチックでありながら爽やかな女性像の表現で知られる。「ナイキ」は2023年から同ブランドを支援しており、ランウエイショーにフットウエアを提供していた。

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「フジロック」初出演で話題のメイ・シモネス ジャズもJ-POPも越境する“ニューヨークの新星”——村上春樹との共通点は?

父親がアメリカ人、母親が日本人で、日米にルーツを持ち、現在はニューヨーク・ブルックリンを拠点に活動するシンガー・ソングライター、メイ・シモネス(Mei Semones、芽衣シモネス)。日本語と英語を織り交ぜたボーカルも個性的な彼女の音楽は、バークリー音楽大学で培った楽曲理論やギターの確かな技術をもとに、ジャズやボサノヴァ、フォーク、マスロック、さらに日本のポップスの要素まで取り込み、それらのあわいを軽やかに縫いながら独自の軌跡を描いていく。弾き語りとバンド・アンサンブルを自在に行き来する演奏ものびやかで、直感的かつオーガニックな空気をたたえた佇まいがとても魅力的だ。今年5月にはデビュー・アルバム「Animaru」をリリース。先日行われた「フジロックフェスティバル’25(FUJI ROCK FESTIVAL'25)」(以下、「フジロック」)にも初出演を果たし、バークリー時代からの仲間と共に披露した自由で親密なパフォーマンスが多くの観客を惹きつけていた。

高校でジャズと出会う前はロック・ギタリストに憧れ、当時夢中だったニルヴァーナやスマッシング・パンプキンズの音楽は今も自分のルーツにあると明かすシモネス。「自分がつくりたい曲をただつくって、それを誰かの前で演奏できたら、それで十分だなって思っていました」。来年1月には初のジャパン・ツアーを行う。すでに東京、大阪、名古屋の公演はソールドアウトするほどの人気で、新たに2月1日に東京での追加公演が決定した。新曲の準備も進んでいるという彼女に、「フジロック」に出演した翌日、音楽のことからファッション、そして大好きな村上春樹についてまで、いろいろと話を聞いた。

初めての「フジロック」出演

——初めての「フジロック」はいかがでしたか。

メイ:とても楽しかったです。山の中の景色が本当にきれいで、泊まった苗場プリンスホテルの朝ごはんもすごく美味しくて(笑)。それから、青葉市子さんにご挨拶できたり、君島大空さんにもお会いできたりして。そういう出会いも嬉しい思い出になりました。

——漢字で「芽衣」と書かれたバックドロップの映像もかわいかったです。

メイ:あれは東京に住んでいる友人のEma Gaspar(エマ・ギャスパー)につくってもらったんです。私はビジュアルアートとか全然なので(笑)、普段から周りの人に手伝ってもらうことが多くて。「こんな感じがいいな」ってイメージを伝えると、すごくいいものをつくってくれるんです。

——今回のアルバム「Animaru」のアートワークも、お母さまが手掛けられたんですよね。リリースされてからさまざまな反響が届いていると思いますが、アルバムについてメイさんの中ではどんな手応え、実感がありますか。

メイ:初めてのアルバムなんですけど、1曲1曲本当に頑張ってつくったので、とても誇りに思っています。一番大事にしたのは、自分が演奏しているときの気持ちをそのまま曲に込めることでした。曲のストラクチャーや流れも、頭で考えるというよりは自然に出てくるものを大切にして。制作中のフィーリングをそのまま音に落とし込めたアルバムになったと思います。

——サウンドに関しては、どんなアイデアをもって制作に取り組んだのでしょうか。

メイ:私はジャズがすごく好きで、例えば最初の曲「Dumb Feeling」は、チャーリー・パーカーのサックスのリックと、「Polka Dots and Moonbeams」というジャズ・スタンダードのギターのリックを組み合わせてつくりました。「Zarigani」ではジョン・コルトレーンのメロディック・マイナーのリックを取り入れたり、コードに関してはセロニアス・モンクがよく使うドミナント7thを引用したりもしています。あとはバークリー音楽大学で学んだギターのアルペジオやボイシングも使っています。いろんな要素を取り入れながらつくっていますね。

「自分にはこれしかない」と
バークリー音楽大学に進学

——そもそもメイさんが「ジャズ」を好きになるきっかけはなんだったんですか。

メイ:高校のジャズ・プログラムに入ってからですね。ただ、高校に入る前からギターが好きで、「ギターが弾けるならやりたい!」という理由でそのプログラムに入ったんです。最初はジャズそのものに特別な興味があったわけじゃなかったんですけど、先生に「ジャズを演奏するなら聴かないと演奏できない」といつも言われて、それで自然とジャズばかり聴くようになりました。そこからどんどんジャズの魅力にハマっていきましたね。

——バークリー音楽大学に進んだのも、その流れで?

メイ:はい。それもあるし、ただ単純に音楽が本当に好きだったからですね。もう、音楽以外に興味が持てるものが全然なくて、「自分にはこれしかないな」って。だからバークリーを選びました。本当にそれ以外は、何にもできないので(笑)。

最初は、どちらかというとギタリストとして生きていきたいと思っていたんです。他の人のバンドで演奏したり、ギターでレコーディングに参加したり……そういう、いわゆる“セッションギタリスト”を目指していました。でも、大学2年生か3年生くらいから、自分で曲を書くことがどんどん増えてきて。そこからはもう少し“アーティストとしての活動”に力を入れるようになりました。ただ、「こういうアーティストになりたい」っていう明確な理想像があったわけではなくて。自分がつくりたい曲をただつくって、それを誰かの前で演奏できたら、それで十分だなって思っていました。

——メイさんは自身の音楽を「ジャズとボサノヴァにインスパイアされたインディーJ-POP」と表現されていますね。

メイ:はい。影響を受けたアーティストで一番大きいのは、やっぱりジョン・コルトレーンですね。テクニックもすごいんですけど、聴いた瞬間に心に響くというか、演奏から感情や気持ちが強く伝わってくるところが好きなんです。あとはセロニアス・モンク、バド・パウエル、ウェス・モンゴメリー、ジョー・パス、グラント・グリーン、ウェイン・ショーター……そういうジャズの巨匠たちもよく聴きますし、ジョアン・ジルベルトみたいなブラジルの音楽も好きです。ロックだとニルヴァーナやスマッシング・パンプキンズもよく聴きました。いろんなアーティストから刺激を受けて、自分の音楽に取り組んでいます。

——そうした幅広い影響を取り込みながら、“自分らしさ”を表現するために大事にしていることはなんでしょう。

メイ:うーん、そうですね……コードの使い方やギター・リック、歌い方とか、自分にしかできない形にしていくことを大事にしています。

日本語と英語を
織り交ぜた歌詞

——メイさんの音楽の特徴の一つに、日本語と英語を織り交ぜたリリック、ボーカル・スタイルがあると思います。そこについてはどんなことを意識しているのでしょうか。

メイ:歌詞については、本当に頭に浮かんできたことをそのまま書いている感じです。日本語にするか英語にするかは、そのメロディーやリズムにいちばん合う言葉を選んで。日本語だと長すぎたり短すぎたりすることがあるので、そういうときは英語にしたり、逆に英語がうまくはまらなければ日本語にしてみたり。パズルのピースを組み合わせるような感覚で言葉を選んでいます。

——初めて書いた曲は全て英語の歌詞だったと聞きました。

メイ:中学生の頃から作曲はしていて、その時は全部英語の歌詞でした。わりとロックっぽい曲で、ちょうどニルヴァーナにハマってた時期だったので、そういう感じの曲をつくりたくて。でも今思うと、全然いい曲じゃなかったですね(笑)。まあ、中学生だったから仕方ないですけど。

初めて日本語を歌詞に入れたのは、2020年に出した「Hfoas」っていうシングルでした。きっかけはよく覚えていないんですけど、自然に「日本語も入れた方がいいかな」と思ったんだと思います。小さい頃から日本語と英語の両方を話してきたので、音楽にも両方を取り入れる方がナチュラルに感じられるんです。

ただ、表現については、日本語でも英語でもできるだけシンプルにストレートに伝えたいと思っていて。日本での思い出なら日本語になるし、アメリカでの思い出なら英語になることが多いです。例えば「上履き」なんてアメリカにはないから、日本語じゃなきゃダメですよね。おばあちゃんの「おはぎ」っていう歌詞も英語では表現できない。だから自然に日本語を使う。日本語は今も母と話すときは必ず使っているし、子どもの頃は年に一度くらい日本に来ていて、学校に通ったこともあったし、友達と遊んだりしていました。そういう思い出は自分にとってすごく大事で、曲を書くときもよく思い出します。

——ちなみに、歌詞を組み立てる際に“譜割り”ってどのくらい意識していますか。個人的に“Inaka”という曲が好きで、メイさんの歌にはラップに通じる魅力もあると思うんですけど。

メイ:「Inaka」の歌い方はラップっぽいと言われますね。ラップは好きです。日本のラップはあまり聴いてこなかったけれど、高校時代はアメリカのラップをよく聴いていました。ただ、“譜割り”については正直あまり考えていなくて(笑)、けっこう適当にやっています。日本語が完璧じゃないので、日本人からすると「その言葉、このメロディーには合わないんじゃない?」と思う部分もあるみたいなんですけど、私はそれが分からないから、逆にちょっと不思議な感じになるってよく言われます。

最近は日本語のYouTubeを見たり、漫画を読んだりして、日本語がもっと上手になるように頑張っています。今は「君に届け」という少女漫画を読んでいて、すごくかわいいし、ふりがなが付いているのが助かります(笑)。

J-POPの魅力

——メイさんはJ-POPや日本の音楽もよく聴いてきたと伺いました。本格的に音楽理論や楽器演奏について学ばれてきた立場から見て、J-POPの魅力はどんなところにあると思いますか。

メイ:私の知っているJ-POPは、メロディーがとてもキャッチーで耳に残る曲が多いところ。それがすごくいいと思います。前のEP「Kabutomushi」に入っている「takaramono」という曲があるんですけど、そのコーラスは特にJ-POPっぽいなと思っています。

——先ほど青葉市子さんと君島大空さんの名前が出ましたが、2人の音楽は以前からよく聴かれていたんですか。

メイ:はい。日本のアーティストでは、青葉市子さんが一番好きです。ギターの演奏も素晴らしいし、声が本当にきれいで、聴いていると癒されるんです。ライブも何度も観ていますが、本当に素晴らしいミュージシャンです。

君島大空さんの曲もすごく好きです。なんて言うのかな……すごく“ジャーニー”な感じというか、最初から最後までいろんな景色に連れて行ってくれるような感覚があって、そこが魅力的だと思います。

——そういえば、chelmicoの鈴木真海子さんのアルバム(「mukuge」、2024年)に参加されたのは、どういう経緯だったんですか。

メイ:最初はInstagramでした。真海子さんが私の曲をストーリーにあげてくれて、それをきっかけにやりとりするようになったんです。「ありがとうございます!」って伝えたら、そこから交流が始まって。日本に来たときに実際にお会いできて、すぐ友達になりました。

あの曲(「お酒を飲んだ夜」)は、最初に真海子さんがボイスメモを送ってくれたんです。ギターを弾きながら歌っているシンプルなデモで、それを私がちょっとジャズっぽくコードをアレンジして、一緒に歌いながら形にしていきました。すごく自然な流れで生まれた曲です。

——真海子さんとは、去年ブルーノートで行われたメイさんのライブで共演もされましたよね。メイさんから見て、真海子さんの音楽のどんなところに惹かれますか。

メイ:いろいろあるけれど、やっぱり歌詞が素晴らしいと思います。それと、メロディーやリズムのつくり方がすごく独特で、私には考えつかないような展開をするんです。それが本当に面白い。Chelmicoの音楽も大好きで、聴くと元気になれます(笑)。

ブルーノートでのライブもすごく楽しかったんですが、その2日前に体調を崩してしまって、声が出ないくらいひどい風邪をひいてしまって。だから自分的にはちょっと残念な気持ちが残っているんです。でも、ファンの方から「風邪ひいててもすごくよかったよ」って言ってもらえて、それは本当にうれしかったです。

——ところで、レッチリのフリーがメイさんの「Kabutomushi」をInstagramでリコメンドした件はニュースになりましたが、やはり反響は大きかったですか。

メイ:そうですね、本当にびっくりしました。その日だけで何千人もの人が私のことを見てくれたみたいで。

(フリーと)ロサンゼルスで一度お会いしたんです。去年の11月にライブをしたときに観に来てくれて、「本当にユニークだね。君にしかつくれない音楽をつくってる」って言ってもらえて。すごくうれしかったです。

——実際に会ったフリーはどうでしたか。

メイ:世界中の人をインスパイアしている存在なんだなって、改めて感じました。私のバンドでベースを弾いている子も、フリーを観てベースを始めたんです。本当にたくさんの人に「ベースをやってみよう」って思わせている人で、すごいなって思います。そして、とても優しい方でした。実際に会ったときは、思っていたより落ち着いた雰囲気で、そこも素敵でしたね。

——ちなみに、星野源さんもメイさんの音楽のファンを公言されていますが、その声が届いていますか。

メイ:はい、紹介していただいたと聞きました。本当にうれしかったです。私も母も星野源さんのドラマをよく観ていたので、すごく光栄でした。

ファッションへの関心

——先ほど、作品のビジュアル部分は周りの人に手伝ってもらうことが多いと話していましたが、例えばアーティスト写真やステージで着る服、衣装についてはどんなこだわりがありますか。

メイ:衣装は、着ていて気持ちがいいことと、自分が可愛いって感じられることが大事ですね。ステージでは動きやすさも必要だから、きついものは避けています。普段はあまり買い物をしなくて、双子の妹がもう着なくなった服をもらうことも多いんです(笑)。(ツアー告知のビジュアルで着た赤い衣装も)妹のクローゼットからひっぱり出して、「今日のフォトシュート、何着ようかな……赤にしようかな」って決めただけで(笑)。あと、古着を買うこともよくありますね。

——好きなファッションのテイストやスタイルはありますか。

メイ:私が好きなのは……今日もこんな感じですけれど、上はブカブカでちょっと男の子っぽくして、下はスカートを合わせるスタイルが好きです。ボーイッシュな感じと女の子っぽいものを組み合わせることが多いですね。あと、友達から服をもらうこともよくあります。これ(着ている服)もロサンゼルスの友達がやっているブランド「ジェンドゥー(JENDU)」のもので。昨日のライブで着たTシャツもそう。だから、結構適当な感じですよね、洋服は(笑)。

——メイさんといえば、ニット帽やヘッドピースのイメージがあります。

メイ:うん、今は夏で暑すぎるのであまり被っていないんですけど(笑)、冬はいつもウサギの耳がついた帽子とか、猫の帽子を被っています。単純にかわいいから好きなんです。

——NMEのカバー写真では角のようなものもつけてましたね。

メイ:あれはアルバムが「Animaru」だから、なんかアニマルっぽい感じにした方がいいかなと思って(笑)。そしたらスタイリストさんが用意してくれたんです。

村上春樹との共通点

——ところで、メイさんは村上春樹がお好きだと伺いました。

メイ:はい。村上春樹はほとんど読んでいて、全部好きなんですけど、最近また読み返した「1973年のピンボール」が面白くて。彼の小説って、日常の出来事を書いているように見えるんですけど、そこにちょっとしたスリルやファンタジーが混ざっている。そのバランスがとても面白いと思います。あと、言葉の使い方がとてもストレートで好きです。読み始めたのは中学生の頃で、母が村上春樹を好きで「お姉ちゃんも読んでみたら?」って勧めてくれて。それで初めて読んで、大好きになったんです。

——メイさんと村上春樹の共通点は、2人ともジャズが好きで、あと、作品のなかに動物がよく出てくることかなと。

メイ:そうですね(笑)。うーん、なんでかな……動物が好きだからなのかな。あと、子供の頃はよく外で遊んでいたので、そのときの思い出を書くと自然と動物が出てくるんです。

——村上春樹の小説では「動物」が、主人公の分身だったり、現実と夢をつなぐ存在や“失われたもの”の象徴だったり、災いをもたらすものとして描かれることもありますよね。メイさんにとっても「動物」は何かを表すシンボルだったりするのでしょうか。

メイ:うーん、どうかな……私はそこまで深く考えてはいなくて、単純に動物がかわいいから、好きだからという感覚で描いているんだと思います。アルバムには「Donguri」という曲があるんですけど、それは動物の視点で描いた曲なんです。動物を象徴的に扱うというよりも、「動物だったらどう感じるんだろう?」って想像してみる。そうやって自然とか動物の目線から世界を見ている、っていう感覚に近いですね。

私はベジタリアンなんですけど、それは“人間も動物の一部だ”って思っているからなんです。世界では人間が上で動物が下、みたいな考え方が多いけれど、私にとっては同じ存在。もっと対等であってほしいなと思っていて。そういう考え方が曲の中に出てくることはあるかもしれないです。「人間も動物だ」って。あと、子供の頃から犬と一緒に育ってきたので、いつも動物が身近にいる環境だったというのもあるかもしれません。

——そういえば、「Animaru」のMVではブタのバイクに乗って渋谷を走っていましたね。

メイ:いろんな人に見られてちょっと恥ずかしかったけど(笑)、すごく楽しかったです。「東京だってすぐにわかる場所がいい」ってディレクターさんに伝えて、それで渋谷で撮影することになりました。「109」とかが映れば一目で“東京だ”って分かるので。渋谷は小さい頃からよく遊びに行っていた場所なので、そこでMVを撮影できたのはすごくうれしかったです。

——この後、都内で新しいMVを撮影されると聞きました。他にどこか訪れる予定はありますか。

メイ:はい、このあとみんなで回転寿司に行こうと思っていて。まだ「くら寿司」か「スシロー」か決めてないんですけど(笑)。アメリカにはそういうお店がほとんどなくて、ニューヨークにあるお店も高いわりにあまり美味しくないので……。日本の回転寿司は安くて美味しいし、たくさん食べられるから。それに、バンドメンバーも日本が初めてなので、絶対楽しんでもらえると思います(笑)。

——メイさんの曲に「寿司」が登場する日も近そうですね(笑)。来年1月にはジャパン・ツアーも決まりましたが、何か考えていることはありますか。

メイ:できれば自分の曲だけじゃなくて、もっとジャズやクラシックの曲も取り入れたいと思っています。例えば、ヴィオラやヴァイオリンを入れたクラシカルな曲とか、ドラムやベースと一緒にジャズのスタンダードを演奏するとか。カバー曲も交えて、いろんな音楽を届けられたらいいなって。いつもそう思っているんですけど、なかなかリハーサルの時間がなくて実現できないことも多いんです。でもいつか必ず、そういう幅広い音楽を取り入れたステージをやりたいと思っています。

——今暮らしているニューヨークはナイトライフやアートスペースも充実していて、新しい音楽に出会える機会も多いんじゃないですか。

メイ:うん、確かにそれは絶対にあると思うんですけど……でも私は、ニューヨークにいるときはほとんど家にいて(笑)。ツアーで外に出てることが多いから、ツアーがないときは家にこもってギターを練習したりしています。この夏もずっとツアーをしていて、9月にはヨーロッパ・ツアーもあるので、それが終わったらしばらくニューヨークにいる予定です。その間に、またじっくり練習したり、作曲したりする時間が取れるかなと思っています。

——新曲が楽しみです。最後に、今回の「フジロック」や「Animaru」をきっかけにメイさんを知ったリスナーに、おすすめのレコードを教えてください。

メイ:ジョン・コルトレーンの「John Coltrane Plays the Blues」っていうアルバムがすごく好きで、ブルーズの演奏を集めたものなんですけど、本当におすすめです。あと「Solo Monk」というセロニアス・モンクのソロ・アルバムもすごくいいので、ぜひ聴いてみてほしいです。

PHOTOS:TAKUROH TOYAMA

デビュー・アルバム「Animaru」

◾️メイ・シモネス デビュー・アルバム「Animaru」
2025年5月2日リリース
収録曲目:
01. Dumb Feeling
02. Dangomushi
03. Tora Moyo
04. I Can Do What I Want
05. Animaru
06. Donguri
07. Norwegian Shag
08. Rat With Wings
09. Zarigani
10. Sasayaku Sakebu
11. Itsumo*
*日本盤ボーナス・トラック(CD)
https://bignothing.net/meisemones.html

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ジンズホールディングスの次期社長に創業家の田中亮氏

アイウエアブランド「ジンズ(JINS)」を運営するジンズホールディングスは、11月27日付で、田中亮(たなか・りょう)副社長COOが代表取締役社長COOに昇格すると発表した。それに伴い、創業者の田中仁(たなか・ひとし)現代表取締役CEOは、代表権のある会長CEOを務める。

同社は今回の人事を「持続的な企業価値向上を見据えた計画的な承継」と説明。創業以来、田中仁CEOのリーダーシップのもと業界をリードしてきたが、今後は次世代の経営体制を整えることで、さらなる成長とグローバル展開を目指す。

田中仁CEOの息子で新社長となる田中亮副社長COOは、2008年にみずほ銀行に入行後、11年にジンズグループの雑貨事業会社に入社。事業部長を経て、17年にジンズホールディングスに入社した。その後は執行役員、取締役、副社長を歴任し、23年にはジンズの社長に就任。24年からはホールディングスのCOOを務めてきた。

田中亮副社長COOは「祖業の雑貨事業からアイウエアのマーケティング、商品企画、海外展開まで幅広く携わってきた経験を礎に、グローバル市場での成長とイノベーション創出に全力を尽くす」とコメント。また「田中仁CEOが築いた知見やネットワークを最大限に活かし、株主・顧客・従業員を含むステークホルダーの信頼に応えていきたい」と意気込みを示した。

一方で、会長に就任する田中仁CEOは「新社長の田中亮は幅広い経験と実績を培ってきた。今後はその力を発揮し、グループ全体の成長を担っていく」と語り、会長として新体制を支える考えを強調した。

ジンズは近年、アイウエア事業を基軸にグローバル展開を加速させており、新体制の下で持続的成長と社会貢献を実現する構えだ。

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映画監督・横浜聡子とDos Monosの荘子itが考える「映画と音楽の関係」——映画「海辺へ行く道」対談

PROFILE: 左:横浜聡子/映画監督 右:荘子it/Dos Monos

PROFILE: 左:(よこはま・さとこ)1978年、青森県生まれ。横浜の大学を卒業後、東京で1年ほど会社員をし、2002年に第6期映画美学校フィクションコース初等科に入学。04年、同高等科卒業。卒業制作の短編「ちえみちゃんとこっくんぱっちょ」が06年第2回CO2オープンコンペ部門最優秀賞受賞。CO2からの助成金を元に長編1作目となる「ジャーマン+雨」を自主制作。08年、商業映画デビュー作「ウルトラミラクルラブストーリー」を監督。「いとみち」(21)では第16回大阪アジアン映画祭にて観客賞とグランプリをダブル受賞。日常にたゆたう「名もなき存在」を捉える鋭い洞察力とオリジナリティー溢れるユニークな表現は中毒性が高く、業界内外で熱狂的なファンを擁す。 右:(ソウシット)1993年8月24日生まれ、東京都出身。2015年に中学生時代の友人であるTaiTanと没 aka NGSと共にDos Monos(ドスモノス)を結成、全曲のトラックとラップを担当する。18年にアメリカのレーベル・Deathbomb Arcと契約を結び、19年3月に1stアルバム「Dos City」でデビュー。20年に「Dos Siki」、21年に「Dos Siki 2nd season」「Larderello」などの作品をリリース。24年3月に吉田雅史との共著書「最後の音楽:|| ヒップホップ対話篇」を上梓。同年5月末にリリースしたアルバム「Dos Atomos」以後、Dos Monosは第二期へ移行しヒップホップクルーからロックバンドになった。25年5月7日に最新作「Dos Moons」をリリース。「海辺へ行く道」で自身初の映画音楽を手掛けた。

オリジナリティー溢れる物語とユニークな表現で作品ごとに注目を集めてきた映画監督の横浜聡子。8月29日に公開された最新作「海辺へ行く道」は三好銀のコミックを映画化。海辺の小さな町を舞台にして、美術部に所属する14歳の中学生、南奏介(原田琥之佑)をめぐる人間模様を描き出す。本作で横浜監督が音楽を依頼したのは、ヒップホップ・グループ、Dos Monosのフロントマン、荘子it。映画音楽は初めての挑戦だったが、大学で映画を学んだ知識と独自の音楽性を発揮してユニークなサウンドトラックを作り上げた。強烈な個性を持った横浜聡子と荘子itは、どのように刺激を与え合ったのか。2人が考える映画と音楽の関係について話を訊いた。

横浜監督と荘子itの出会い

——横浜監督は原作のどんなところに惹かれて映画化されたのでしょうか。

横浜:もともと三好銀さんの大ファンで、映画化の話をいただく前から原作は読んでいたんです。三好さんの漫画は、日常の中で一人の人間の感情のベクトルを、すっと拾いながら物語に紡いでいく。それを感動させようとせずに、被写体との距離を保ちながら軽妙に人間ドラマを描いていて、その軽やかさが好きでした。ただ、この作品は絵が強いので映像化は難しいと思っていたんです。そんな時にプロデューサーからお話をいただいて、難しそうだけどやってみたいと思いました。

——そこで荘子itさんに音楽を依頼されたのは、どういう経緯で?

横浜:映画監督の冨永(昌敬)さんと深夜ドラマ「一人キャンプで食って寝る」を監督した時に、劇版は荘子itさんがいいんじゃないかと冨永さんが提案してくださったんです。荘子itさんは私の映画なんて観ていないだろうな、と思っていたらご存知で、映画の造詣も深くて驚きました。それをきっかけにDos Monosを知ってハマったんです。ライブに足繁く通うようになって、推し活みたいな状態でした(笑)。

荘子it:ありがとうございます(笑)。

横浜:当時、「映画でも音楽でもいいから新しくて面白い人がいないかな」って探していたんですけど「これだ!」って思ったんです。Dos Monosは容姿も声の出し方も全然違う3人が集まっているのが面白いんですよね。音楽も生ぬるくなくてゴリっとしている。映画音楽を荘子itさんに頼んだら、どんなものができんだろう?って興味が湧いたんです。私の映画に合うか合わないかも分からなかったんですけど、逆にそれが面白いんじゃないかと思って。

——横浜監督と荘子itさん、すごく面白い組み合わせだと思いました。荘子itさんは横浜監督から話が来た時どう思われました?

荘子it:ドラマをやった上で、声かけてもらえたっていうのがうれしかったですね。自分の仕事を認めてもらったということですから。映画は大学で勉強していたくらいすごく好きで、映画音楽はずっとやりたいと思っていたんです。ただ、最近の邦画で音を当てたいと思う作品があまりなくて。でも、横浜監督や冨永監督の作品だったら何か面白いことができそうな気がしていたんです。

音楽としても面白くて
映画ともリンクしている

——曲作りに入る前に、監督と音楽についてどんな話をされたのでしょうか。

荘子it:まず、監督から既存の曲を集めたリファレンスをもらったんです。「このシーンはこんな感じの音楽で」って。時代も音色もバラバラだったので、リファレンスを参考にしながら自分なりにゼロから音楽をイメージし直しました。

横浜:必死で曲をかき集めたんですけど、気がついたらリファレンスというより自分の好きな音楽を集めてました(笑)。

荘子it:現代音楽の作曲家が多かったですね。湯浅譲とか武満徹とか。あと、完成している映画のラッシュを観たり、脚本を読んで自分なりに映画をイメージしました。そこで頭に浮かんだのがロバート・アルトマン監督の映画「3人の女」(1977年)です。「3人の女」みたいに精神の病とか妄想について描いているわけではないけれど、よく考えるとそういう要素がこの作品にあるような気がして。そういうことも念頭に入れて作曲することで、発想を広げて音楽の奥行きが出せた気がします。それで「こんな感じでいかがでしょうか」と試しに作った曲を2曲聴いてもらったんです。

横浜:それを聴いて驚きました。荘子itさんの中で音楽のイメージがしっかりとできていることが分かったんです。なので「このままでいってください」と伝えました。私はメロディーが際立つような映画音楽はあまり好きではなくて、この映画もアンビエントな感じの音楽がいいのかな、と漠然と思っていたんですけど、荘子itさんなら思いもよらない音楽でイメージを塗り替えてくれるんじゃないかと期待が高まりました。

——監督の方から、特にサウンドの方向性や音色についてのリクエストはなかったのでしょうか。

横浜:多分、なかったんじゃないかな……。

荘子it:「クラリネットを入れたい」と言ってましたよね。取り憑かれたように(笑)。

横浜:そうでした!(笑)。奏介を見ていて「この子、クラリネットっぽい」と思ったんですよ。どこか抜けてるような感じが。荘子itさんはクラリネットは吹けないだろうな、と思いながら丸投げしてしまいました。

荘子it:結局、クラリネットは使いませんでしたが、怪獣が出現する前のシーンの音楽に、その名残があると思います。

——作曲していく上で荘子itさんが心掛けていたことはありますか?

荘子it:最近の映画音楽の潮流で、主旋律がはっきりしたメロディーの曲がバン!と流れるのではなく、映画に溶けこんだ抽象的な曲が増えているんですよ。最近の映画は音質がこれ以上ないくらい良くなって音がリアルなので、そこに音楽がかかると違和感がある。だから環境音と溶け合うような音楽にする方が上品なのはよく分かるんです。でも、僕は音楽の面白さを追求したくて、今風の抽象的な音楽を映像に当てるのは怠慢なような気がしたんです。だから、音楽単体で面白くて映画ともリンクしているものにしたい、と思っていました

横浜:荘子itさんの音楽はインパクトありましたね。良い意味で予想を裏切られました。私は映像より強い音楽ってあまり好きではないんですよ。でも、今回は映画に良い影響を与えていました。音楽の強さが映像を阻害せず、シーンをさらに強くしている。そう感じる瞬間がたくさんあったんです。この映画は、これまでの音楽の付け方と全然違う新しい試みになったと思いました。荘子itさんじゃなかったら全然違う映画になっていたと思います。エンディング曲も予想外の仕上がりだったし。

エンディング曲は共作

——エンディング曲「La chanson de Yoko」は荘子itさんが作曲、監督と荘子itさんが歌詞を共作していますね。

荘子it:エンディング曲は僕の方からやりたいって言ったんです。劇伴をやるならエンディングもって。そして、曲を書いて監督に渡して「歌詞を書いてください!」ってお願いしました。

横浜:歌詞なんて書いたことがなかったので嫌で仕方なかったんですよ(苦笑)。一週間かけて断片的に歌詞を書いて「これをつなげてください」って荘子itさんに投げたんです。

——それで共作という形になったんですね。監督が書いた歌詞はいかがでした?

荘子it:すごく良い歌詞でした。僕が書いたメロディーに対して真摯に答えてくれている感じがしましたね。作詞の経験がないからこそ、メロディーに対して言葉をはめるっていう初めての作業を、まっさらな気持ちで真面目にやってくれたのが伝わってきた。監督とキャッチボールが成立したのが分かって良かったです。

——そのキャッチボールが重要だった?

荘子it:そうですね。自分に与えられた仕事をこなすだけではなく、作品のコンセプトや脚本が持っているやばいものを、カメラマンならカメラマンなりに、音楽家なら音楽家なりに、自分の職能を活かして、一つの作品ぐらいの感じで仕上げて持ち寄ることができたら最高だと思うんですよ。それが集団作業の重要なところだと思っていて。それでエンディング曲をまず最初に作ったんです。

横浜:この曲はすごく早い段階に出来上がったんですよ。まだ本編の編集をやっている時に。すごく良い曲に仕上がっていて、映画を仕上げていく上で精神的に励まされた部分が大きかったです。本編が終わった後のエンディングの音楽って、前作の「いとみち」の時は、劇版の渡邊琢磨さんが本編の余韻を残した落ち着きのある音楽を考えてくださいました。でも今回の曲はエンディングがもう一つの物語みたいな、新しいものが始まるみたいな感じもするくらい力強い曲で、自分にとっても初めての試みだったように思います。

——荘子itさんは自分が手がけたサントラが乗った映画を観て、どんな感想を持たれました?

荘子it:自分の好きにやらせてもらって、それで作品のバランスがガタガタだったら目も当てられないと思っていたんですけど、映像と音楽をはじめ、いろんな要素が奇跡的なバランスで成り立っている作品だと思いました。映画は漫画みたいに1人では作れない。集団制作だから俺みたいなやつが音楽で変なことやり始めたりするとバランスが整わなくなるのですが、そうならずに他にない独特な空気感を持った作品になったと思いましたね。

印象に残っている映画音楽

——映画を観て、横浜監督と荘子itさんが映像と音楽でセッションしているように感じました。その関係性が面白いと思ったのですが、お2人は映画と音楽の組み合わせで印象に残っている作品はありますか?

横浜:私は映画を観ていて「音楽はいはいらないな」って思ってしまう時の方が多いでんすよ。そんな中で、印象に残っているのがナンニ・モレッティ監督の「息子の部屋」(01年)です。エンディングにブライアン・イーノの「By This River」が流れるんですけど、その曲が劇中に何回か出てくるんですよ。同じフレーズが何回も繰り返される、あの音楽の使い方には憧れますね。大島渚監督の「東京戦争戦後秘話」(70年)もそうで、武満徹が音楽を担当しているんですけど、まずオープニングでテーマ曲をほぼ全部聞かせるんです。その後、劇中でもここぞというシーンで何回かテーマ曲を聞かせる。そういう風に、一つの音楽や音を劇中で何回も繰り返すというのを一度やってみたいと思っています。

——そういう使い方をすると、音楽が登場人物の一人みたいになって映画に溶け込んでいますよね。荘子itさんはいかがですか?

荘子it:僕はポール・トーマス・アンダーソン監督の「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」(07年)を中学生の時に観て「すごい!」と思ったんです。この映画を子供の頃に観たことが原体験として大きくて。

——音楽はレディオヘッドのジョニー・グリーンウッドでしたね。

荘子it:そうです。映像と音楽が戦っているみたいだったんですよ。昔のサイレント映画って本編に音がなくて、映画を観ている時に耳が寂しいから、後から音楽を乗せたり、活動弁士が喋ったりした。映像と音楽が完全に別で、映像に音楽を当てるというのは、ある意味、戦いだったと思うんですよ。だから、絵だけの芸術に対して音でアプローチをする面白さや実験性があったと思うんです。でも、トーキー以降、映画にセリフや効果音がきれいな音で入っている状態においては、監督が言うように音楽は余計といえば余計なんですよ。なくても成立させれられるから。

「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」の冒頭の10分はセリフがなくて映像と音楽だけなんですけど、サイレント映画みたいに映像と音楽が戦っているんです。そのほかのシーンでも、映像ですごいことが起きると、それに対して音でもすごいことをしている。音楽は映像と同じくらい強烈なものでありながら、それでいて映像とリンクしていないといけない、という映画音楽に対する僕の考え方のベースになっているのは、「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」を観た影響かもしれませんね。

——音響的なサントラは映像には馴染みやすいけど、音楽としての魅力が薄まってしまう。そんな中で、存在感がある映画音楽をどう作っていくのか、というのは重要な問題ですね。

荘子it:今回、僕は音楽家として、監督が撮った映画からいろいろなものを受け取りました。だから僕なりに、この映画に対して音楽で何かお返しをしたかった。そのために、映像と同じレベルで、そこに別の表現を乗せるという変なことをしているんですけど、それが面白いと観客に思ってもらえることが大切だと思っていました。そうしないと、今後映画音楽ってどんどん先細りになってしまうと思っているんです。今回僕が音楽でやったことはすごく危ういチャレンジだったけど、その試みが成功しているんじゃないかと思いますね。

PHOTOS:MASASHI URA

映画「海辺へ行く道」

◾️映画「海辺へ行く道」
8月29日からヒューマントラストシネマ渋谷、新宿ピカデリーほか全国ロードショー
原作:三好銀「海辺へ行く道」シリーズ(ビームコミックス/KADOKAWA刊)
監督・脚本:横浜聡子
出演:原田琥之佑
麻生久美子 高良健吾 唐田えりか 剛力彩芽 菅原小春
蒼井旬 中須翔真 山﨑七海 新津ちせ
諏訪敦彦 村上淳 宮藤官九郎 坂井真紀
音楽:荘子it
撮影:月永雄太
編集:大川景子
製作:映画「海辺へ行く道」製作委員会
配給:東京テアトル、ヨアケ
©2025映画「海辺へ行く道」製作委員会
https://umibe-movie.jp/

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アルタビューティ、通期予想を上方修正 英スペースNK買収やグローバル展開が追い風

米アルタビューティ(ULTA BEAUTY)の2025年4〜6月期(第2四半期)決算は、売上高が前年同期比9.2%増の27億8846万ドル(約4099億円)、営業利益は同4.7%増の3億4485万ドル(約506億円)、純利益が同3.2%増の2億6087万ドル(約38億円)と、売上高と利益のいずれも市場予想を上回った。既存店の売り上げ増加や新規出店、英美容小売りスペースNK(SPACE NK)の買収効果、グローバル展開の進展が寄与し、ターゲット(TARGET)との提携終了の影響を吸収した。これを受けて、通期業績予想を上方修正した。修正後の予想値として、売上高を従来の115億〜117億ドル(約1兆6905億〜1兆7199億円)から120億〜121億ドル(約1兆7640億〜1兆7787億円)に引き上げた。

カテゴリー別では、フレグランスが引き続き最も強い成長を見せ、母の日や父の日の販促施策、新商品の投入、ギフトセットやメンズフレグランスの好調により2ケタ成長を記録した。スキンケアとウェルネスは1ケタ台後半の成長を遂げ、特にボディーケアとウェルネス商材がけん引した。メイクアップは1ケタ台半ばの伸長を示し、ヘアケアもプロフェッショナル向け製品やアクセサリー、ツールの需要が堅調で1ケタ台半ばの伸びを記録した。ケシア・スティールマン(Kecia Steelman)社長兼最高経営責任者(CEO)は「“アルタビューティ・アンリーシュド(Ulta Beauty Unleashed)”戦略の実行と事業モデルの強化に引き続き注力する。年初来の堅調な実績を踏まえる一方で、下半期の消費需要の推移には慎重な姿勢を維持する」とコメントし、足元の不透明感を認めながらも事業成長に自信を示した。

同社は7月、投資会社マンザニータ・キャピタル(MANZANITA CAPITAL)からスペースNKを買収した。買収金額は非公表だが、報道では3億〜4億ポンド(約596億〜792億円)規模とされる。資金は手元資金に加えて融資枠の活用でまかなった。スペースNKはイギリスとアイルランドで83店舗を展開し、24年の売上高は1億9650万ポンド(約391億円)に達する。今後もアンディ・ライトフット(Andy Lightfoot )CEOが率いる現経営陣が継続して運営を担い、アルタビューティ傘下の独立子会社として事業を進める方針だ。スティールマンCEOは「スペースNKは、ビューティラバーの有力な目的地であり、成長する英国市場に既に確立されたプレーヤーとして参入できる戦略的な好機だった」と強調し、今後は品ぞろえや顧客体験、成長拡大に向けた知見共有など、両社の強みを生かしたシナジーを追求する考えを示した。

アルタビューティは、グローバル展開も加速させている。同社はこのほど、メキシコで初となる店舗をソフトローンチし、数週間以内にグランドオープンを予定するほか、年内には中東初の店舗を開業する見通しだ。一方、ターゲットとの提携終了については、スティールマンCEOが「24年度のターゲットとの提携によるロイヤルティー収入は売上高の1%未満」と説明し、業績への影響は軽微だと強調した。同社は既存事業の底堅い成長に加え、スペースNKの買収や海外市場への進出を追い風に、通期を通じて強気の姿勢を示している。消費者需要の先行きには慎重さを残すものの、今後も事業基盤の強化とグローバル展開を軸に成長戦略を進めていく方針だ。

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城郭や町家、まちを観光遺産とした大洲でイマーシブな体験を トラベルライター間庭がハコ推し! 

旅の質が重視される今、気分や価値観に添い、心から満足できるホテルが求められている。そんな施設やブランド、会社をハコ推しするこの連載だが、今回、推すのは街そのもの。コロナ過では城を貸し切り滞在できるという大胆なプランで話題となり、歴史や文化という資産を観光に生かす、持続可能な観光モデルとなった「大洲」に注目する。

まちそのものを観光資産に 歴史ある街並みをそのまま残した大洲

さまざまなホテルブランドや施設にクローズアップしてきたハコ推しホテルの連載ではあるが、今回、猛烈に推したいのは街そのもの。愛媛県大洲市が行政や住民、企業などさまざまな立場の人たちが一体となって街の観光を促進し、世界の持続可能な観光地TOP100に選ばれた。さらには2023年「ザ グリーン ディスティネーションズ ストーリー アワード」の文化伝統保全部門の世界1位も受賞。世界的にも注目されているという成功モデルだという。

2020年には日本初の城泊事業「大洲城キャッスルステイ」がスタート。コロナ禍であった当時、停滞した気分が明るくなる夢のあるニュースとして、私も各メディアで取り上げた。価格は1泊100万円以上!夢のまた夢!と思ったが、最大6人まで滞在でき、大洲藩鉄砲隊による祝砲など住人「まちびと」により再現され、まちをあげて歓迎される。甲冑をまとったエキストラ(まちの人々!)のコストを考えたら、かえってお得なんじゃない? 

ちなみに1泊朝食、夕食、税込みで2名だと1人66万0000円、6人だと30万8000円となる。特別なお祝いとして、あの人を1日城主として祭り上げるなんてとっておきのサプライズも。城主には甲冑やお殿様衣装が用意され、大洲藩の史実に従い、入城の際はほら貝が鳴り響く。伝統的な神楽で歓迎される大河ドラマの1シーンのような舞台も。城主気分になってお城での滞在を実現できるこのスペシャルなプランは、当然ながら1日1組限定。しかも年間で30日だけ可能という滞在だ。

そして大洲の城下町には、旧加藤家住宅や老舗の商家などの、建造物を保存・改修した宿「NIPPONIA HOTEL大洲 城下町」の客室やレストランが点在しているという。その規模はいかに?古い街並みを生かした観光地や、モダンにリユースされた古民家の宿は他にもあるけれど、何が違うの?その疑問を解決すべく、愛媛県大洲まで飛んでみた!

城下町にラグジュアリー空間が溶け込み、
没入感のあるアート作品のように

「NIPPONIA HOTEL大洲 城下町」の施設は城下町に点在している。歴史を紡いできた屋敷や商家など、そのまま生かして客室にしているからだ。中には1階を店舗として活用している建物も。まち全体がまるごとホテルとなる分散型ホテルであり、フロント・客室・レストランなどの役割を持たせて、ゲストが回遊する仕組みを築き、まちをまるごと1つの宿泊空間にしている。

まずはフロント棟であるOKI棟へ。なるほど、ここもまた江戸時代に「木蝋」で財を成した豪商の邸宅を改装した棟。随所に江戸後期の建築の特徴が残され、国の登録有形文化財にも指定されている。チェックインの手続きをするまで、ゆったり過ごせるスペースでもある。

私が今回滞在したのはこのOKI棟のすぐ近く、道1本、肱川側に位置するかつて木蝋の作業場であったMUNE棟だった。こちらは敷地内に木蝋の原料であるはぜの加工に使われた石臼や井戸などが残り、職人たちの名残を感じる空間。私の部屋は天窓付プレミア蔵ツイン。明治期の蔵の中にある。

重い扉を開くと、目の前には透明なガラス壁に囲まれた檜風呂が!建造物を守るため、設計されたユニークな透け透けバスルームなのだ。2階は梁がそのままむき出しの高い天井で、スタイリッシュで広々とした空間となっていた。窓の下を見下ろすと芝生の中庭にテラス席が。蔵の1階が宿泊するゲストならば誰でも利用できるクラブラウンジなのだ。そしてこのラウンジがすごかった!

ラウンジは朝8時から夜の10時まで開放されていて、コーヒーやお茶などはもちろん、ワインや地元酒造の日本酒、ビール、ウイスキー、ご当地ジュースなど約15種のドリンクがずらり。なんと朝からシャンパン(スパークリングワインではなく!)という贅沢さ。街歩きやディナーの後、そして翌朝も、何度もラウンジに通ったので、MUNE棟を拠点とした宿泊は大正解だった。

大洲城のライトアップを一望できる
レストランや料亭での朝ご飯も格別

国指定の重要文化財を擁する大洲城郭のお膝元に位置し、本丸や天守閣が迫ってくるような景観に圧倒されるのがレストラン「ルアン(LE UN)」だ。こういった歴史的な空間では、伝統的な和食が定石かもしれないが、あえてのフレンチ。神戸北野ホテルや伊豆のアルカナイズなどでの実績がある杉本和弥シェフが、サイエンスな技法で展開する美食体験。瀬戸内海の海の幸や山々の幸、そこから流れる清らかな肱川の川の幸など、旬の食材を吟味し、ここでしか食べられない地産地消フレンチなのだ。

たとえば夏のコースでは、カツオの炙りとパプリカの取り合わせ、八幡浜産鮮魚のポワレ 瀬戸内レモンのソースなどが提供される。そして〆は鯛めし ル・アン風。ネタばれになってしまうので、みなまで言わないが、お刺身をのせた宇和島たいめしがあんなお醤油によりフレンチスタイルに昇華する。これにはびっくり!この不思議体験をぜひ。そしてワインから日本酒まで、お料理に合わせて提案されるペアリングもぜひぜひ。和食とフレンチの垣根を越えた調和には、さまざまな発見があるはず。

料理や絶景にも魅了されるが、大洲の工芸もこのコースでは味わいつくす。お料理はすべて砥部焼の人気工房、ヨシュア工房の器に。瀬戸内海の海のブルーを表現したグラデーションが美しく、彩りが美しいフランス料理に映えるのだ。

朝食は老舗料亭「いづみや」だったTUNE棟で。大洲名産のいもたきからインスピレーションを得たお料理や、愛媛県産米のつやつやごはん、麦みその優しい甘味のお味噌汁など、郷土料理の朝ごはん。

夕食、朝食の会場はいずれも客室も備えた棟なので、夜そのまま寝たいのならばSADA棟へ、朝寝坊ならTUNE棟へ、など旅のスタイルに合わせて選ぶのもいい。それぞれの客室の背景やデザインが違うので、リピーターでも毎回、新鮮な気持ちで滞在できる。もともとの住み手の息遣いや、家族の歴史を感じられる空間なのだ。

空家を掃除しよう、という若者たちの一歩からプロジェクトに発展

そそのほかにも元製糸工場、茶本舗など、老朽化で取り壊される危機にさらされていた歴史的にも文化的にも価値ある建造物が客室となっている。中はスタイリッシュ、外観は景観を損ねぬ、今まで通りの風情を保つ施設を展開し、まちを活性化させている。それぞれの建物にはオーナーがおり、住んでいたり店舗を展開していたりしている。

「大洲城下町再生のストーリーを体感するまち歩きツアー」はそんな大洲の取り組みを紹介する約2時間のツアー。1組16,000 円(ひとり参加)~32,000円(10名参加1人3200円)組と決して安くはない参加費ながら、人気は上々。ツアーは英語・中国語、フランス語、スペイン語、ドイツ語でも開催された実績があり、この成功例から学ぼうと、世界各国から訪れている。

大洲城下町再生に関わった住民や事業者などの「まちびと」と交流し、再生した歴史的建造物、再生前の物件の現状を見学するなど、体感しながら「まちびと」の思いに触れる。「旅びと」と「まちびと」をつなぐ、ガイド「紡びびと」は実際にまちづくりの立役者になっている方々。ツアーの収益はまちの保全を行う地域団体に寄付され、ガイド育成にも充当されている。参加し、学ぶことで、旅びともまた、まちづくりに貢献できるという仕組みだ。

ツアーに参加して、実際に改装前の民家に足を踏み入れ、歴史や文化を守りながら、宿として改築することがどれほど困難かという切実さを知った。こう言っては何だが、廃墟のように荒れ果てた空き家、そしてその予備軍がそこかしこにあるのだ。高齢化が進む今、日本各地で共通する課題だろう。これは簡単なことではない。

けれど案内人である「紡ぎびと」が語っていたことで、少しの明るさがみえた。それはどうにかしたいと思っていた大洲の若者たちが、最初の一歩を踏み出したということ。地域がすたれていくことに心を痛め、空き家をそうじすることから始まった。毎週末、休みのたびに集まり、廃墟になりかけた空き家を一気に片付ける。これは若い世代の勢い、自主性がなくては進まなかったであろう。それにより大洲のまちは蘇生するかのように、新しい息吹がもたらされた。

大洲のまちの再生を、行政や企業が後押しし、世界が認める成功例に!

その思いを組んだのが行政や各企業。伊予銀行と国土交通省の間で「大洲まちづくりファンド」が設立され、空き店舗等を活用した民間主体のリノベーションまちづくり事業等を資金面で支援するなど、プロジェクトを促進。善意の連鎖のようなそのストーリーは実に、胸アツ。その躍動をぜひとも、大洲の地で「紡ぎびと」から、そして「まちびと」から感じてほしい。

もちろんまちそのものの魅力がなければ、この成功はなかっただろう。実際に訪れてみると、大洲には実に見どころが多い! なかでも圧巻なのが数寄屋造り建築の傑作と言われるが臥龍山荘。瓦葺屋根の臥龍院には月を表現した丸窓や欄間「花筏」の透し彫りなどの意匠が美しい。臥龍淵を足元に盛る崖に建つ不老庵からの眺めはスリル満点だ。

肱南地区の古い街並みの中には、カフェやギャラリー、ショップが点在。古き良き昭和を体感できるポコペン横丁の思ひ出倉庫にもわくわくした。明治時代の銀行の建物を生かしたおおず赤煉瓦館や観光案内所もある大洲まちの駅あさもやで、おみやげ探しもいい。できたてのクラフトビールを楽しめるタップルームがある臥龍醸造などもあり、街歩きの楽しさがぎゅぎゅっと詰まったようなエリアなのだ。

まちびとたちの発案で、第3土曜日はさらに街歩きが楽しく…! 「おおず夜まで迂回バル」というイベントが開催され、15軒以上のカフェやショップが1コイン500円でおつまみとこだわりの推し酒を提供するスタンプラリーに参加できる。飲食店ではないショップも賛同し、まちびとと交流しながら、飲み歩く。まち全体がバルになるという週末イベント、いつかは加わりたい!

9月20日までは日本三大鵜飼いと言われる大洲のうかいのシーズン。貸し切り船でディナーも乙だし、水しぶきをあげながら魚を獲る鵜たちを川沿いからも見学できる。月夜に浮かぶ大洲城や臥龍山荘も幻想的だそう。

伊予大洲の夏には、心の中のふるさとのような、ニッポンの原風景がある。松山空港から車やバスで約1時間、松山市内からはJR特急で約35分。実はすごかった大洲のまちに没入し、ぜひ五感で味わってほしい。

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「DESIGNEAST」が大阪で9年ぶりに開催 「マメ」大規模展示とトークなど多様なコンテンツ

展示、ワークショップ、トークセッションなどの多様なコンテンツからなるデザインイベント「DESIGNEAST(デザインイースト)」が9月19~21日に大阪・北加賀屋のクリエイティブセンター大阪で9年振りに開催される。主催は建築家でdot architects共同主宰の家成俊勝、デザイナーでUMA/design farm代表の原田祐馬、編集者でMUESUM代表兼どく社共同代表の多田智美、デザイン研究者で京都工芸繊維大学教授の水野大二郎、デザイナーでTeruhiro Yanagihara Studio代表の柳原照弘の5人。2009年の始動以来、「デザインする状況をデザインする」をコンセプトに「デザインと都市」「social sustainability」「周縁と中心」「状況との対話」「場への愛」「CAMP」「XO(eXtra-Ordinary)」「MOBILITIES=移動」をテーマに自由に論じる機会をつくってきた。

今回のテーマは相反するものがともに息づき、往来する豊かな状態を表す「IKIKIIKIIKI(いきき・いきいき)」。対話の場、展示、食のプログラム、今日における/これからの建築やデザインについて、そして、生きること・居ることそのものをめぐる多様で豊かな応答が交差する対話の場を生み出すという。

今年は2021年に長野県立美術館での単独個展以後、「インスピレーション展」を開催し自身の制作過程を多様なメディアを通して表現してきた「マメ クロゴウチ(MAME KUROGOUCHI)」の黒河内真衣子デザイナーをはじめ、現在「ヴァレンティノ(VALENTINO)」のクリエイティブ・ディレクターを務めるアレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)との共著や、イタリアのITSアカデミー・ミュージアムオブアートインファッションで昨年開催された展覧会のキュレーションなど多様な活動に従事するイタリアの哲学者エマヌエーレ・コッチャ(Emanuele Coccia)、茅葺きの家に着目し地域とコモンズに関する実践的研究に携わる建築家、アトリエ・ワン共同主宰の塚本由晴など、国内外の哲学者や建築家、デザイナー、食の実践者ら総勢42名が集う。見どころを紹介する。

「マメ」はものづくりの背景を約200種類の生地を通じて紹介

「マメ クロゴウチ」は「Mame Kurogouchi: Notes on Fabric」と題して、これまで日本全国の産地と協力して開発した約200点の生地を展示する。展示ではデザイナーと生産者、加工機械と素材の対話によって編まれた互恵的(相互に利益を与え合うさま。協力関係を築き、それぞれ相手に見返りを与えること)なストーリーを視覚化する。展示はコレクション制作の始まりの記録である⿊河内のノートの抜粋に始まり、2014年春夏コレクションから2025年秋冬コレクションまでに開発した約200種類のオリジナル生地が並ぶ。インスピレーションの起源と織り上げられた⽣地を展示することで、「マメ クロゴウチ」のデザインを前進させる記憶、⽂化、ものづくりの円環の⼀端を紹介する。黒河内は21日、DESIGNEASTの実⾏委員である柳原照弘と⽔野⼤⼆郎と鼎談を行う。柳原は東京・羽根木の「マメ」直営店や表参道の旗艦店の設計を手掛けている。

「種と旅と」がコーディネートするマーケット

食分野では「種と旅と」がコーディネートするエリアが登場する。ナチュラルワインにあわせて各地の料理人が腕をふるう立ち呑みエリアのほか、在来種野菜や天然酵母の味噌、天日干しの昆布、クラフトアイスやタコス、お弁当を販売するマーケットエリアを設ける。また、インスタレーション「いのちのやさい」も実施する。

「種と旅と」は長崎県雲仙市のオーガニック直売所タネトの店主・奥津爾と青果ミコト屋の鈴木鉄平が主宰するプロジェクト。全国各地で料理人と農家、八百屋がつながりその土地の在来種、伝統食を味わうイベントを行っている。

サンダー・ワッシンクと廃材を利用した家具をつくる

日本とオランダを拠点に活動するデザイナーでアーティストのワンダー・ワッシンク(Sander Wassink)はワークショップ(事前予約可)と展示を開催する。今回は家屋解体時の資材を活用した、オリジナルデザインの家具「V.5.0」を制作する。参加費は1万8000円で、デザイナーも常駐しており共同で制作が可能。制作した家具は、もちろん持ち帰ることができる。ワッシンクは「作品は、固定された完成形を求めるのではなく、変化し続けることや文脈の移り変わりを価値として捉える」と語る。

ワッシンクはこれまでオブジェクト、インテリア、建築、大規模インスタレーションと、国内外での幅広い実践を展開し、見過ごされがちなものから新たな価値を見出してきた。2024年には建築家の長坂常を含む多様なプロフェッショナルに自身がデザインした椅子の構造パーツを提供し、デザインしてもらう展覧会を開催している。

タイルやダンボールの可能性を広げる展示やインスタレーション

「タジミカスタムタイルズ(TAJIMI CUSTOM TILES)」はマックス・ラム、 イ・カンホ、ロナン・ブルレックと取り組んだ作品を展示する。「タジミカスタムタイルズ」はタイルの日本最大産地である岐阜県多治見市の技術の高さや多様性、タイルの可能性を伝えるために、産地のメーカーと連携し、オーダーメイドタイルを制作する。伝統的な成形や焼成技術、豊かな釉薬表現が強みで、多治見の本社にはリサイクルタイルの研究開発などを行うラボやギャラリーを併設する。

ダンボールに向き合ったものづくりや、その加工のための道具開発など、独自の視点で探求を続けてきたインターデザイン・アーティストでダンボール社会学者の織咲誠は最新作「Hug Box♡ーー分断のない世界のつくりかた」を展示する。これは従来のダンボール箱に存在する切れ目や接着を“分断”と捉え、それを無くすことで誕生した世界初の構造をつくったもので、分断のない一枚構造から、シートから箱へまたその逆にとワンアクションで変形。接着剤もホッチキスも使わず自立する革新的な「箱」だという。分断や対立が煽られる時代に、日常的な素材を通して「調和」を提示する試みで、織咲の思想と造形が一体となった空間体験を提供する。

コンセプト「IKIKIIKIIKI」に込めたおもい

DESIGNEAST実行委員会のコンセプトを紹介する。

どこでも、なんでも、“デザイン”と呼ばれる今日。その広がりのなか、私たちは新たな希望の萌芽を感じています。

それは、ささやかな存在で目立たずとも、戦術的で、また、長期的・包括的・再生的・利他的・自律的な営みであり、これまでとは異なる生存・居住のあり方(Habitability)への希望です。この希望が示す“Habitability”は、あらかじめ計画された近代的な生活の空間ではありません。むしろ、「テリトリーに住まう」という感覚ーーつまり、土地や環境に根差し、自らを含むさまざまな人や生き物、制度、時間との関係のなかで、暮らしの場をともに育んでいく、「関係的なデザイン」です。

ロビン・ウォール・キマラーの著書「植物と叡智の守り人」のなかに、「プポウィー」という言葉があります。これは、あるアメリカ先住民が、キノコが一夜にして地面から顔を出す力を表す言葉です。「関係的なデザイン」は、この「プポウィー」のような、言語化される以前の表現力に近いものだと私たちは考えています。しかし、近代的で分析的な、分別智的な見方に慣れ親しむにつれ、私たちは、こうした力を失いつつあるのではないでしょうか。

それらは、アーティストや人類学者、生態学者により、言語化以前にある「宙吊り状態の価値」として表現されてきました。また、さまざまなデザイナーや建築家が、そうした表現を感知し、制度・法律・産業といった枠組みに橋渡ししてきた歴史があります。しかし今、都市的な職能としての建築家やデザイナーに、「プポウィー」のような力を取り戻すことはできるでしょうか。「関係的なデザイン」を実践することは、この問いに対する応答のひとつになりうるのではないかと考えています。

それは、近代と土着、都市と地域、利己と利他、西洋と東洋といった、二項を対立させることなく、矛盾をまるごと呑み込みながら存在させる「一即夛(いっしょくた)」の状況をデザインすることでもあります。今年のDESIGNEASTのテーマ「IKIKIIKIIKI(いきき・いきいき)」は、相反するものがともに息づき、往来する豊かな状態を表しています。

・予測可能で短期的・片利的なデザインの代替として、長期的で関係的なデザインは、既存の価値構造を撹乱しうるか?
・今ここの「圏内」と、周縁化された「圏外」の世界観をつなぎとめ、往来する豊かな回路をデザインすることは可能か?

9年ぶりに開催するDESIGNEASTでは、こうした問いに対する多様で豊かな応答が交差する場をつくりたいと考えています。今日における/これからの建築やデザインについてはもちろん、生きること・居ることそのものをめぐる対話の場となるはずです。

イベント詳細

◼️:DESIGNEAST IKIKIIKIIKI

日程:9月19~21日
時間:9月19日 前夜祭 18:00~21:00
   9月20~21日 11:00~21:00
場所:クリエイティブセンター大阪
住所:大阪府大阪市住之江区北加賀屋4-1-55
入場料:19日 一般・学生 2000円(コース料理は別途申込みが必要)
    20~21日 当日チケット 一般 3000円、学生 2000円
    PIY(Price it Yourself)チケット 1万円~
    前売チケットはPeatixで販売中

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メンズ部門は「アリミノ メン」の“ハード ミルク”が3年連続のランクインでついに1位に輝く【「WWDBEAUTY ヘアサロン版ベストコスメ 2025」結果発表】

年1回の恒例企画、「WWDBEAUTY ヘアサロン版ベストコスメ 2025」の結果を発表する。今回は全14部門のアワードを設定し、都内の人気ヘアサロン50軒の美容師159人に、各カテゴリーで「2024年下半期~25年上半期に実際に使ってみて良かった製品」についてアンケート調査を実施した。

メンズ部門では、アリミノのトータルケアブランド「アリミノ メン(ARIMINO MEN)」の“ハード ミルク”が1位に輝いた。同部門は2023年まで「エヌドットオム(N.HOMME)」が5連覇を達成しており、“ハード ミルク”はランクインするものの1位にはなれなかったので、今回は待望の結果といえる。発売して期間が経ってからランキングが上がるというのは、「実際に使って良かった製品」を評価する「ヘアサロン版ベストコスメ」ならではの結果といえる。2位は、中野製薬「モデニカ ナチュラル(MODENICA NATURAL)」の“モデニカ ナチュラル S”が受賞。これまでは“モデニカ ナチュラル J”の受賞が多かったが、メンズスタイルの主流である柔らかな毛先の動きに適した同製品が、時流を受けて浮上した。3位には、前回初めてランクインしたホーユー プロフェッショナル「エトラス(ETORAS)」の“レアバーム”が受賞した。(全てサロン専売品で、価格は編集部調べ)

なお今回の集計方法は、ヘアサロンで扱うプロ用製品を14部門に分類し、50軒の美容師159人に各カテゴリーのベストだと思う製品を選んでもらった。選んでもらった各製品を、効果実感、香り、コストパフォーマンス、パッケージデザイン、使用感、トレンド、店販人気、おすすめのしやすさ、といった項目に分けて、各10点満点で評価してもらい、そのポイントの合計数で各部門の順位を導き出した(製品以外に“サロンモデル部門”も有り)。

1位
“ハード ミルク”

「アリミノ メン(ARIMINO MEN)」

束感やカールの質感を作り出すミルクタイプのスタイリング剤。時間が経つとキープ力を発揮する時間差のスタイリングを実現し、長めのヘアでもスタイリングしやすい。ほどよい束感とウェット感を表現する。アンケートの回答には、「ミルクタイプが使いやすい」「柔らかなニュアンスが作れる」といった声があった。(100g、2200円)

2位
“モデニカ ナチュラル S”

「モデニカ ナチュラル
(MODENICA NATURAL)」

柔らかな毛先の動きや、自然なボリューム感を意識したナチュラルな質感のスタイリングアイテム。根元の立ち上がりでナチュラルなボリューム感を演出でき、髪馴染みの良いクリームで、手ぐしだけでも束感を簡単に表現できる。アンケートの回答には、「柔らかな毛先の動きをしっかりキープできる」といった声があった。(100g、2420円)

3位
“レアバーム”

「エトラス(ETORAS)」

適度な艶とゆるやかな動きをさっと作れて、ハンドクリームとしても使える“半生テクスチャー”のマルチユースバーム。潤うのに表面のベタつきは少なく、柔らかな仕上がりへと導く。アンケートの回答には、「伸びと良さと髪馴染みの良さは抜群」といった声があった。(30g、1210円/80g、2640円)

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坂本龍一の企画展を記念した吉田カバン「POTR」コラボバッグ 未発表音源のレコードと共に

吉田カバンの「ピー・オー・ティー・アール(POTR)」は8月30日、アーティスト、坂本龍一の企画展「サカモトコモン オオサカ 1970/2025/大阪/坂本龍一」を記念したコラボアイテムを発売する。ポーター フラッグシップ ストア、「サカモトコモン オオサカ 1970/2025/大阪/坂本龍一」展会場でのみ販売する。

コラボショルダーバッグ
2柄2色をラインアップ

コラボアイテムは、“音をかたちにする”をテーマに、12インチレコードが入るショルダーバッグ(2万8500円)2柄2色を制作。バッグには、坂本の演奏する姿や、響き渡るその音色をイメージした、デザインユニット“グーチョキパー(GOO CHOKI PAR)”によるグラフィックをあしらう。配色は、1970年と2025年に開催した、両万博をつなぐブルー&レッドと、静けさの中に残る音をモチーフとしたブラック&ホワイトを用意。バッグには、坂本が1970年の大阪万博で出合ったバシェの音響彫刻に46年後再び向き合い、演奏、録音した未発表音源を収めたレコード「Ryuichi Sakamoto: Playing the Baschet」がセットになる。なお企画展会場では、ショルダーバッグとレコードは別売り。

企画展「サカモトコモン オオサカ 1970/2025/大阪/坂本龍一」は8月30日〜9月27日の期間、大阪・梅田のグラングリーン大阪・うめきた公園内の文化施設、ヴイエス(VS.)で開催する。

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パタゴニア京橋が9月に開業 「サーキュラリティを発信する場に」日本支社長語る

PROFILE: マーティ・ポンフレー/パタゴニア日本支社長

マーティ・ポンフレー/パタゴニア日本支社長
PROFILE: PROFILE: 1970年6月29日米国ミズーリ州セントルイス生まれ。ナイキジャパンでアナリストとしてキャリアをスタートし、後にカテゴリーセールスマネージャーに就任。その後、フォッシルジャパンでオペレーションズディレクター、マネージング・ディレクターを経て、アメリカ本社で複数のヴァイスプレジデントのポジションを務める。2007年以降、コンサルタントとして、また起業家として多数のビジネス開発プロジェクトに携わる。19年から現職 PHOTO:KAZUO YOSHIDA

「パタゴニア(PATAGONIA)」は、2025年9月、東京駅近くの京橋に新ストアをオープンする。ビジネスパーソンが行きかい、歴史と文化が息づく街に誕生するこの拠点は、“責任ある消費”を提案するサーキュラリティ・ハブとして位置づけ、アウトドアからライフスタイルまで幅広い製品を揃えるだけでなく、フィルムや写真を通じて環境保護のメッセージを発信する場ともなる。この新たな取り組みについて、パタゴニア日本支社長マーティ・ポンフレー氏に鎌倉オフィスで話を聞いた。

WWD:9月にオープンする京橋ストアの特徴は。

マーティ・ポンフレー パタゴニア日本支社長(以下、マーティ):東京駅にほど近い京橋に開くこのストアは、パタゴニアにとって“サーキュラリティ・ハブ”の拠点となる。関東初の中古品常設コーナー “ウォーン ウエア(Worn Wear)”を展開し、“責任ある消費”を提案する。また、歴史と文化の息づく京橋という土地柄を活かし、アートや写真、フィルムを通じて環境保護のメッセージを発信していく。地域の人々だけでなく、国内外の旅行者にも満足いただける空間を目指している。

WWD:サーキュラリティ・ハブとは、どのような役割を担うのか。

マーティ:製品を売る場であると同時に、循環型ビジネスを考える場ともしたい。イベントや展示を通じてビジネスリーダー、行政、教育関係者、地域の人々とつながり、責任あるビジネスを広める拠点にする。パタゴニアにとって店舗は単なる販売の場ではなく、ブランド体験とコミュニティへの“ギフト”だ。

日本は中古品の状態が良く大きな市場になり得る

WWD:改めて、「循環型」モデルはパタゴニアにとってどのような意味を持つのか。

マーティ:まずは長く使える製品をつくることが前提である。修理しながら使い続け、最終的に使えなくなった時には企業として責任を取る。過剰生産を避けるためにラインを絞り、シーズンをまたいで売れるキャリーオーバーを増やしている。新製品は「何のために存在するのか」という問いに応えられるものでなければ市場に出さない。

WWD:昨年から日本でも本格的に始めた“ウォーン ウエアの成果は。

マーティ:二子玉川、吉祥寺、神戸の3店舗で行ったポップアップでは約850点のキッズ製品を買い取った。大人向けも6日間で230点を回収した。数は大きくないが、大きな可能性を感じている。大阪・梅田店に続き、京橋店にも専用コーナーを導入する。日本は中古品の状態が良く、米国に次ぐ大きな市場になり得ると考えている。

WWD:他にも日本市場ならではの特徴や課題は何か。

マーティ:最大の課題は「夏の長期化」である。UVカットや速乾性のある夏物の需要が増えているが、単価は冬物に比べ低い。そこで革新的な夏物を開発する必要がある。また、日本ではもっと、アウトドアを楽しむコア層だけでなく、まだパタゴニアを購入したことのない人々にも「長持ちする製品の価値」を伝えたいと考えている。

素材と環境負荷削減

WWD:環境負荷削減について、素材面での取り組みの進捗を教えてほしい。

マーティ:環境フットプリントの90%以上は素材製造の段階で発生している。そのため素材改革に注力している。2025年秋のコレクションでは97%が弊社が定義する「望ましい素材」だ。リサイクルポリエステル、リサイクルナイロン、オーガニックコットン、ウェットスーツ用の天然ゴム「Yulex(ユーレックス)」などを採用している。また全製品から意図的に添加されるPFASを排除し、96%はフェアトレード認証工場で生産されている。さらに、150スタイルに漁網をリサイクルする「ネットプラス(NetPlus)」を使用しており、約620万ポンド、トラック155台分に相当する漁網を再利用したことになる。

収益性との両立は非常にチャレンジング

WWD:再生型ビジネスにはコストもかかる。収益性との両立は難しくないか。

マーティ:非常にチャレンジングである。望ましい素材は調達に時間がかかり、労働基準を守る工場と連携するためコストも高い。さらに関税や経済の不安定さもある。しかし「困難だからやめる」という選択肢はない。クリーンエネルギーを導入する工場との取り組みなど、難しくても正しい方向へ進む努力を続けている。

WWD:不況期におけるパタゴニアの強みは何か。

マーティ:むしろ不況期にこそ強さを発揮する。人々は少なく買い、長く使い、修理して活用するものを求める。これはパタゴニアのビジネスモデルに合致している。

WWD:政策への提言があれば教えてほしい。

マーティ:三つある。第一に、再生型農業やリサイクル素材の活用を政策で支援すること。第二に、サプライチェーン全体の透明性を高め、労働者の権利や環境基準を守れるようにすること。第三に、企業を短期的な利益だけで評価するのではなく、環境・社会への貢献も含めて評価する仕組みに変えることだ。

「パタゴニア」の創業者イヴォン・シュイナードが繰り返し語っているように「困難でも正しいことを続けることが、長期的にはビジネスにも良い結果をもたらす」。この哲学は普遍的であり、日本市場においても同じであると信じている。

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「アンリアレイジ」が「ドラえもん」の新店舗“ザ 「ドラえもん」 ストア”とコラボしたアイテムを発売 

「アンリアレイジ(ANREALAGE)」は、9月3日から「渋谷パルコ」で期間限定オープンする「ドラえもん」の新店舗、“ザ 「ドラえもん」 ストア”とコラボしたアイテム“ザ 「ドラえもん」 ストア×「アンリアレイジ」タイムマシーン Tシャツ(THE DORAEMON STORE×ANREALAGE TIME MACHINE T-SHIRT”(2万2000円)を発売する。サイズは、38、46、48を用意し、1人2枚まで購入できる。7日までは、混雑緩和のため、各日時間別入場整理券を配布する。詳細は公式サイトに記載する。

「ドラえもん」を象徴するデザインに

同ストアは、“未来といまの交差点”をコンセプトにファッションアイテムやインテリア小物を中心に取り扱う「ドラえもん」の新店舗だ。Tシャツは、「ドラえもん」のひみつ道具 “タイムマシン”に着想を得てデザインした。デザインの一部に、太陽光に反応して色が変化する“フォトクロミック技術”を施し、タイムマシンの周りに時計の文字盤が浮き上がるよう仕上げた。

“フォトクロミック技術”を施した近未来的なTシャツ

一見するとモノクロ1色のシンプルなアイテムが、太陽光に当たることでカラフルな文字盤が浮き出し、時空間を移動している様子を表現した。

◼️“ザ ドラえもん ストア”

オープン日:9月3日
時間:11:00〜21:00
定休日:なし
場所:渋谷パルコ 5階
住所:東京都渋谷区宇田川町15-1

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「メゾン マルジェラ」がポップアップを順次オープン “アヴァン・プルミエール”コレクションの発売に際し

「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」は、2025-26年秋冬シーズンの“アヴァン・プルミエール”コレクションの発売に際し、ポップアップを順次オープンする。9月4日〜10月7日に「メゾン マルジェラ」表参道店、9月5日〜10月7日に同伊勢丹新宿本店、9月8日〜10月7日に同ギンザ シックス店、9月10日〜10月7日に同心斎橋パルコ店、10月14日〜11月17日にバーニーズ ニューヨーク銀座本店で実施する。

2025-26年秋冬シーズン
“アヴァン・プルミエール”コレクション

ポップアップでは、国内限定のウエアや、ウオッシュドレザーを用いたバッグ“5AC”のXLサイズのカーキカラーのほか、レザーグッズやシューズ、アクセサリーなど幅広くラインアップ。「メゾン マルジェラ」2025-26秋冬コレクションは、ミュージシャンのマイリー・サイラス(Miley Cyrus)を起用し、フォトグラファーのパオロ・ロヴェルシ(Paolo Roversi)がキャンペーンビジュアルを撮影、絵画のようなポートレートで表現した。

アイテムは、プレス技術を用いて着古したようなシワをあしらったコートやパーカ、裏返すとフォーマルウエアに変わるリバーシブルのダッフルコート、日焼けして色褪せたように見せ、襟やラペル袖の下には本来の色を残したウールモヘアのスーツ、タキシードのような輪郭に縮小したバラシア織のスーツ。加えて、ライニングと分離し、外と内の双方に足を通せるプリーツ入りのウールスカート、裏返してウールラメのライニングが表に現れたフランネルのコート、スカートに生まれ変わった「ディッキーズ(DICKIES)」のアイテム、メンズのパンツにトップスを継ぎ当てたノースリーブのドレス、シャツとスカートを融合したドレス、オーバーレイ加工を施したレースのドレス、ガーゼやモスリンに覆われた裏返しの刺しゅうカーディガン。またペブルドカーフスキンを用いた、ゴートスキンのスエードライニング付きバッグ“ドレサージュ”、つま先を歪んだフォルムで表現したブラックレザーのダービーシューズと、ダービーブーツ、ミッドセンチュリーの陸上競技用スパイクに着想を得たシューズ“スプリンターズ”などをそろえる。

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ユニチカが染色工場をサントリーに売却、譲渡益194億円 ウイスキー「山崎」蒸溜所に隣接

経営再建中のユニチカは8月29日、子会社の大阪染工の本社工場をサントリーホールディングスに売却する。譲渡金額は非公表だが、譲渡益194億円を計上する。老舗の名門プリント工場として知られる大阪染工はサントリーのウイスキー「山崎」の蒸溜所に隣接しており、山崎蒸溜所と同じ地下水を使って染色やプリントを行っていた。関係者によると「以前は地下水を融通しあったり、パイプラインでつなぎサントリー側からタービンを回すための蒸気を供給されていた」という。土地は4.5万㎡になる。

すでに閉鎖を発表していた岡山県総社市の6.4万㎡の常盤工場についても土地・建物を22億円で売却する。売却先は非開示。

大阪染工は、大日本紡績(現ユニチカ)の山崎絹糸工場としてスタート。1977年にグループ再編で現在の大阪染工の本社工場になった。高いプリント技術で知られ、英「リバティ」のプリントも手掛けていた。

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カラーケア部門は「ファイバープレックス」が首位に躍進 表面+内部のケアは定番に【「WWDBEAUTY ヘアサロン版ベストコスメ 2025」結果発表】

年1回の恒例企画、「WWDBEAUTY ヘアサロン版ベストコスメ 2025」の結果を発表する。今回は全14部門のアワードを設定し、都内の人気ヘアサロン50軒の美容師159人に、各カテゴリーで「2024年下半期~25年上半期に実際に使ってみて良かった製品」についてアンケート調査を実施した。

カラーケア部門では、昨年3位の「ファイバープレックス(FIBREPLEX)」の “No.1 ボンド ブースター” が1位を受賞した。入れ替わりが激しいカラーケア部門で2年連続のランクインとなり、成長を見せた。2位は昨年に続いて「オラプレックス(OLAPLEX)」の “No.1 ボンドマルチプライヤー”が受賞。「圧倒的なケア力」「毛髪の強度と耐ダメージ性を大幅に向上させてくれる」など製品力に対するコメントが多かった。3位は同率で、「ヴィラロドラ(VILLA LODOLA)」“ヴィラロドラ カラー インターバルリケア”と「エプレ(EPRES)」“ボンド トリートメント プロ”が受賞。ともに初ランクインとなった。「ヴィラロドラ」以外の3ブランドは全てボンディング系のケアをうたっており、表面のキューティクルを整える時代から表面と内部の両方をケアする時代への移り変わりが読み取れる。(全てサロン専売品で、価格は編集部調べ)

なお今回の集計方法は、ヘアサロンで扱うプロ用製品を14部門に分類し、50軒の美容師159人に各カテゴリーのベストだと思う製品を選んでもらった。選んでもらった各製品を、効果実感、香り、コストパフォーマンス、パッケージデザイン、使用感、トレンド、店販人気、おすすめのしやすさ、といった項目に分けて、各10点満点で評価してもらい、そのポイントの合計数で各部門の順位を導き出した(製品以外に“サロンモデル部門”も有り)。

1位
“No.1 ボンド ブースター”

「ファイバープレックス(FIBREPLEX)」

異なる性質を持つジカルボン酸3種を配合し、ブリーチやカラー、パーマの酸化ダメージから髪を守る。ダメージ部分だけでなく未ダメージ部分まで広範囲に作用し、“ダメージレス”を追求する。アンケートの回答には、「操作性が高いながらカラーやパーマなどのダメージをしっかりと軽減してくれる。カラーにいれると塗りやすさも増してありがたい」といった声があった。【医薬部外品】(500mL)

2位
“No.1 ボンドマルチプライヤー”

「オラプレックス(OLAPLEX)」

サロン施術によるダメージから髪を守る前処理剤。切断されていた毛髪の結合を整え、強化し、毛髪に耐力を与えることで施術時のダメージをケアする。サロン施術におけるスタイルの幅を広げる。アンケートの回答には、「より強い髪の毛にしてくれて、1回目より2回目とどんどん毛が強くなってくれる。髪自体の体力を引き上げてくれて施術の幅を広げてくれる」といった声があった。(100mL/525mL)

3位
“ヴィラロドラ カラー インターバルリケア”

「ヴィラロドラ(VILLA LODOLA)」

気になる根元にセルフカラーメンテナンスとして利用する1回使い切りパック。92%天然由来のヘアカラー。柔らかい質感と美しい色合い、潤いに満ちた艶をかなえる。アンケートの回答には、「お客さまが自宅でも使用でき、信頼度が高いために心から安心しておすすめできる」といった声があった。【医薬部外品】(1980円、セット品:1剤全4色、各25g/2剤25mL/トレー/手袋/マドラー)

3位
“ボンド トリートメント プロ”

「エプレ(EPRES)」

2024年3月に日本に上陸。次世代型のボンディング効果でダメージ毛やエイジング毛をケアし、新領域のヘアケアとデザインの両立をかなえる。あらゆるサロンメニューとの組み合わせが可能なため、ヘアデザインの幅を広げ、サロンでのパフォーマンスの向上につながる。毛髪化学界の化学者エリック・プレスリー氏が生み出した結合補修トリートメントで、美髪ケアを体験できる。アンケートの回答には、「選ばれた成分が濃度濃く入っているのでシンプルでありながら効果を感じやすい」といった声があった。(325mL)

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「ディオール」新作フレグランス“ローズ スター”誕生、創業者の運命の星が香りに

「ディオール(DIOR)」は9月5日、最高級フレグランスコレクション“ラコレクシオン プリヴェ”の新作“ローズ スター”をハウスオブディオールビューティー銀座をはじめとする全国のディオール取り扱い店舗と、一部製品をクリスチャン・ディオール・クチュールブティックで発売する。深みのあるジェンダーレスなローズフレグランスで、サイズは50mL(2万5300円)、100mL(4万5100円)200mL(6万3140円)をそろえた。9月3日からディオール公式オンラインで先行販売を行う。

メゾンの創設へと導いた星と、生涯愛したローズが交差する世界観を表現

新作は、クリスチャン・ディオール(Christian Dior)がメゾン創設のきっかけとなった星の逸話からインスピレーションを得て、メゾンの創設へと導いた星と、生涯を通じて愛し育てたローズが交差する世界観を表現した。星の5つの頂点をたどるように、シトラス、フルーティー、スパイシー、ムスク、ハニーといったバラの5つの多彩なファセットが広がり、ディオールスターシルエットを描く。

フランシス・クルジャン(Francis Kurkdjian)パフュームクリエイションディレクターのは、この香りについて「2つのメゾンの象徴が同じコインの両面のようにまとまる」と表現。レモンの皮に近いシトラスの側面から始まり、ライチからラズベリー、洋梨へと軽快に飛び交うフルーティーな側面が現れる。同時に、ペッパーがスパイシーな側面を高め、ベルベットのように柔らかな花びらを包み込むムスクの表情、最後にセンシュアルなハニーの側面が感じられ、花の香りを長く持続させる深い余韻でその存在感を示す。

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ナイキが北米の本社人員1%を削減へ 9月21日から新組織に移行か

ナイキ(NIKE)は8月28日、全従業員の1%程度を削減する計画を明らかにした。同社は6月に2025年5月期決算を発表した際、人員削減の可能性を示唆していた。

同社は米「フットウエアニュース(FOOTWEAR NEWS)」に対し、本社人員の1%程度が削減の対象になると説明。エリオット・ヒル(Elliott Hill)社長兼最高経営責任者(CEO)および経営陣が合同で送付した社内メールによれば、米国およびカナダの社員は組織再編に関する協議が行われる9月1日から8日まで在宅勤務となる。10日にはチームミーティングを行い、21日から新組織となるようだ。なお、当該のメールには「変化は難しいこともあるが、エッジを鋭くし、チームをまとめ、勝利に向けて動く推進力にもなる。アスリートのマインドを持ち、情熱、コミットメント、強い決意に基づき、成功を勝ち取ろう」と社員へのメッセージが綴られていたという。

5〜6月にもテック部門で人員整理

同社はここ数年、業績不振が続いており、25年5月期決算でも売上高は前期比10%減の463億900万ドル(6兆8074億円)、純利益は同44%減の32億1900万ドル(4731億円)と厳しい結果に。24年10月に着任し、テコ入れに取り組むヒル社長兼CEOは、「業績は予想通りではあるが、期待していた水準に達していない」とコメントしていた。

なお、同社はコスト削減策の一環として24年2月に従業員の2%程度にあたる約1600人の解雇を打ち出したほか、25年5月および6月にもテクノロジー部門で人員整理を行っている。

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pH値や水分量に反応 唇本来の色を生かし、自然な血色感をかなえるリップ5選

近年、唇のpH値や水分量に反応して色が変わるリップオイルやバーム、グロスの人気が急上昇している。人気の大きな理由は、“色が変化する瞬間”そのものにある。特にTikTokのような視覚的な楽しさが重視されるプラットフォームでは、その魅力が際立つ。例えば昨年6月、歌手のサブリナ・カペンター(Sabrina Carpenter)が「プラダ ビューティ(PRADA BEAUTY)」の“リップ バーム ブラッシング ケア U001 アストラル ピンク”を塗るTikTok動画がバズり、累計5000万回以上再生された。しかし、見た目の楽しさだけでなく、よりパーソナライズされたビューティ体験を届けるという意味でも注目を集めている。ここでは、唇のpH値や水分量に反応して発色するリップ製品を5つ紹介する。

「プラダ ビューティ」
“リップ バーム ブラッシング ケア U001 アストラル ピンク”
(7260円)

「プラダ ビューティ」の“リップ バーム ブラッシング ケア U001 アストラル ピンク”(7260円)は、唇にのせるとpH値に合わせてピンク色に発色するブルーのバーム。自然な血色感で発色するため、ジェンダーレスなギフトにもおすすめ。ビフィズス菌エキスやホホバオイルが長時間潤いを保つだけでなく、角層バリアへアプローチし、使うたびに荒れづらい唇へ導く。香りは、フレグランスシリーズ“インフュージョン ドゥ プラダ”の代表的な香り“イリス”に着想を得た。


「ディオール」
“ディオール アディクト リップ グロウ”
(全15色うち限定4色、各4950円)

「ディオール(DIOR)」の“ディオール アディクト リップ グロウ”(全15色うち限定4色、各4950円)は、1月にリニューアル発売したティントリップバーム。クール系とウォーム系、2種のアンダートーンをそろえ、その人だけの自然な血色感で唇を彩る。チェリーオイルをはじめ、処方の97%を占めるリップケア成分が唇に潤いを与え、滑らかなつけ心地を保つ。ほかのリップスティックと組み合わせてトリートメントベースとして使用すると、ふっくらとした滑らかさと色持ちの良さをかなえる。


「イヴ・サンローラン」
“YSL ラブシャイン キャンディ グロウ バーム”
(全8色、各4950円)

「イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT)」の“YSL ラブシャイン キャンディ グロウ バーム”(全8色、各4950円)は、ブランド初のリップバームとして昨年9月に登場した。スクワランが唇に潤いを与え、内側から滲み出るような“生ツヤ”を最大12時間持続。唇のpH値と水分量に反応し、1人1人に合った自然な血色感のあるヌードカラーに発色する。スキンケア成分を85%、自然由来成分を98%配合。ホホババターとシアバター、フルーツエキスが柔らかく密度感のある、むっちりとしたボリュームのある唇をかなえる。


「ランコム」
“イドル リップ ジューシー トリート #10 ピンク ウララ”
(5500円)

「ランコム(LANCOME)」の“イドル リップ ジューシー トリート”(全9色、各5500円)は、メントールと長時間続く保湿効果で唇をケアし、立体的で艶感のある唇へと導くリップグロス。クリエイティブディレクターのリサ・エルドリッジ(Lisa Eldridge)が監修した“#10 ピンク ウララ”は、ブランドを象徴するピンクをベースに、唇のpH値に合わせて色が変化する仕様に仕上げた。スクワランやヒアルロン酸などの保湿成分をぜいたくに配合し、みずみずしいのにベタつかない軽やかなつけ心地を実現した。


「レブロン」
“レブロン キス グロウ バーム N”
(全5色、各1100円)

「レブロン(REVLON)」の“レブロン キス グロウ バーム N”(全5色、各1100円)は、内側からふわっと色づくようなシアーな発色と、みずみずしい艶が特徴のリップバーム。唇のpH値に反応し、唇本来の色を生かしながら、一人一人に合ったナチュラルな血色感をかなえる。シアバターが高い保湿力を発揮し、潤いに溢れたふっくらとした唇へ導く。

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イケアが新宿と原宿店をクローズ 地方店舗拡充に注力

スウェーデン発「イケア(IKEA)」は2026年初頭に、都心の新宿店と原宿店を閉店する。日本法人のイケア・ジャパンは2020年6月に初の都市型店舗イケア原宿を出店。同店に続きコロナ禍に渋谷店、新宿店と立て続けに都心に出店し、郊外店の主要顧客であるファミリー層とは異なる新しい顧客層の獲得に注力してきた。17年にスタートした自社ECの売上高もコロナ禍で伸び、オン・オフでより幅広い消費者にアピールするオムニチャネル・リテーラーとしての戦略をとってきた。今後は、地方店舗の拡充に注力するようだ。閉店の理由について同社は、“長期的成長を見据えた判断”としている。

同社は現在、郊外型の大型店10店舗、商業施設内に2店舗、都心店3店舗を運営している。新宿と原宿店2店舗クローズ後は、都心は昨年リニューアルした渋谷店1店舗になる。

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「ポール・スミス」とオアシスがコラボ 名曲の歌詞やタイトルをデザインしたアイテムが登場

「ポール・スミス(PAUL SMITH)」は9月12日、英国のロックバンドオアシス(Oasis)のカムバックツアーを記念したコラボレーションコレクションを発売する。同バンドがブレークした1990年代のファッションにインスピレーションを得たアイテムをそろえ、「ポール・スミス」店舗および公式オンラインショップ、ゾゾタウン、楽天などで取り扱う。なお8月29日〜9月9日には、公式オンラインショップで先行予約を行う。

同コレクションは、名曲の歌詞やタイトルを落とし込んだプリントや刺しゅうを施したTシャツやバッグをラインアップ。また、オアシスのロゴと「ポール・スミス」のシグネチャーストライプを組み合わせたデザインのTシャツ、キャップ、アウターなども登場する。

また購入特典として、オリジナルステッカーを商品購入1点につき1枚、数量限定で配布する。

「ポール・スミス」とオアシスは、英国カルチャーを象徴する存在として長年にわたる結びつきを築いてきた。オアシスが94年に発表したデビューアルバム「Definitely Maybe」のジャケットでは、ノエル・ギャラガー(Noel Gallagher)が同ブランドのスーツを着用。このスーツは現在もギャラガーが所有しており、去年ロサンゼルスで開催された展覧会「ア フレーム アラウンド ア ピクチャー:ドレッシング ザ グレイツ(A Frame Around a Picture: Dressing the Greats)」で展示されていた。

先行予約はこちら

アイテム一覧

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「カルティエ」が日本限定ウオッチを発売 文字盤にダイヤモンドを配したモデル2種を用意

「カルティエ(CARTIER)」は9月1日、ウオッチコレクション“タンク フランセーズ”の日本限定モデル2種を発売する。イエローゴールドケースのモデル(419万7600円)と、左右にブリリアントカットダイヤモンドをあしらったモデル(529万3200円)の2種を用意する。国内の「カルティエ」ブティックおよびウオッチブティック、公式オンラインブティックで取り扱う。

同アイテムは、ダイヤモンドの12個のインデックスを4つ爪でセッティングし、四隅にもリバースセッティングでダイヤモンドを配置した。マザーオブパールを採用したダイヤルの上には、スクエアフォームをより強調するように、レーザーエングレービングで細いスクエアラインを描いた。両モデルともスモールサイズで、高効率クォーツムーブメントを搭載し、日常生活防水仕様となっている。

“タンク フランセーズ”は1996年に発表された、ケースと一体化したメタルブレスレットが特徴のシリーズ。“タンク”ウオッチのタイムレスな魅力とフレンチスタイルを受け継ぎ、シンプルにラインを表現している。

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星野リゾートが9月1日に開業する尾瀬の山ホテル「ルーシー」 25年分の予約は「既にいっぱい」

星野リゾートが9月1日に開業する、群馬・尾瀬国立公園内の宿泊施設「ルーシー(LUCY)尾瀬鳩待」の内覧会を取材してきました。「ルーシー」は「星のや」「界」「オモ(OMO)」などを運営する星野リゾートが新たに立ち上げたサブブランドで、“心揺さぶる山ホテル”というコンセプト通り、山小屋とホテルのいいとこどりと言える施設。尾瀬の山のシーズンに合わせ、2025年は10月25日までの営業ですが、「既に今年の予約はほぼ埋まっている」(広報担当者)と聞き、人気ぶりに驚きました。

「ルーシー尾瀬鳩待」が立地する鳩待峠は、尾瀬入山者の60%が利用するというメジャー玄関口です。尾瀬は個人的にも大好きな場所で、ハイキングに山スキーにと何度も訪れていますが、鳩待峠で売店や乗合バスチケット販売を担ってきた「鳩待山荘」が老朽化に伴い今夏閉鎖。「ルーシー尾瀬鳩待」が宿泊者もそれ以外も含め、入山者を迎えることになりました。尾瀬は東京電力グループが土地の約7割を所有し、整備していますが、「ルーシー尾瀬鳩待」もオーナーは東京電力グループ。星野リゾートは運営を担っています。

取材日は最高の天気で、「ルーシー尾瀬鳩待」の奥に至仏山がくっきり。「ルーシー尾瀬鳩待」は2棟の建物からなり、向かって右奥が宿泊者専用棟、左手前が宿泊者以外も使えるカフェと売店の「はとまちベース」です。まずは宿泊棟の紹介から。

山小屋での心配事を減らす
“6つのプロミス”

星野リゾートは「ルーシー」ブランドで、一般的な山小屋では実現が難しいものも多い“6つのプロミス”を掲げています。「プライベートな寝室」「温水洗浄トイレ」「シャワー&パウダールーム」「肉・魚・卵のぜいたくごはん」「24時間使えるラストコンビニ」「充電・Wi-Fi無制限」の6つです。2人部屋、4人部屋だけでなく、1人客も山小屋あるあるの大部屋の雑魚寝ではなく、ドミトリーでプライベート空間を確保。ドミトリーを含めて金庫を備え、バスタオル、歯ブラシも無料。男女それぞれ3ブース備えたシャワー室(洗面台は男性用2台、女性用3台)には、シャンプー、リンス、ボディーソープ、ドライヤーも完備しています。登山に慣れた人にはちょっとした不便は山の醍醐味の1つですが、“6つのプロミス”で不安をできるだけ減らすことで、これから登山を始めてみたいといったエントリー層やライト層にも寄り添っています。

2階建てで、2階が客室とシャワー&パウダールーム。ドミトリー含め全25室で最大44人が宿泊可能です。1階は受付や乾燥室のほか、セルフレジ形式の売店=ラストコンビニ。いなり寿司や菓子パンなどの軽食やアルコール含むドリンク類、化粧水などのアメニティー、日焼け止めクリーム、カイロ、寝巻きにもなるオリジナルTシャツ、オリジナルマグカップなどを販売しています。

朝食はラストコンビニで各自購入する形式ですが、夕食は「はとまちベース」のカフェを17〜18時は宿泊者専用とし、提供します。6つのプロミスで「肉・魚・卵のぜいたくごはん」と掲げている通り、今年の夕食メニューは豚汁、鯖の塩焼き、玉子の揚げ出し、漬物で構成する「豚汁御膳」で、パワーの源、タンパク質もたっぷりメニュー。白米はお代わり可能とのことでした。宿泊料金は、2人部屋利用、夕食付きで1人1万4050円から。素泊まりプランもあります。

鹿児島睦とコラボした
「ルーシー」オリジナル商品も

宿泊者以外も利用できるカフェ&売店の「はとまちベース」は、10〜16時の営業。(前述の通り、カフェは17〜18時は宿泊者の夕食タイム)。地元名産の花豆(インゲン豆の一種)のソフトクリームのほか、湯葉あんかけそばなどを提供。売店では、群馬名産のお菓子などと共に、「ルーシー尾瀬鳩待」のオリジナルスーベニアも扱っています。造形作家の鹿児島睦さんと組んだ、プリントTシャツ(5500円)や、鹿児島さんによるハトのモチーフを刺しゅうした「ハロ コモディティー(HALO COMMODITY)」のキャップ(6000円)、ウォーターボトルなどと、グラフィックデザイナー真田緑さんによるプリントデザインの「トゥーアンドフロー(TO & FRO)」のサコッシュ(7700円)など。

「モンベル(MONT-BELL)」と「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」のコーナーもあり、Tシャツや防寒具、帽子、ストック、傘、サングラスなどを扱っているので、忘れ物をした登山客も安心です。「ザ・ノース・フェイス」は、真田緑さんのイラストをプリントした「ルーシー尾瀬鳩待」とのダブルネームTシャツも販売しています。

予約客の10%がインバウンド

「ルーシー尾瀬鳩待」を率いるのは、「山が好きで、常日頃から山(のそばの施設)に行きたいと社内で発信してきた」という福井ゆう子総支配人。星野リゾートでは新施設ができる際、メンバーを社内公募するそうで、今回7人の社員が集まり、鳩待山荘時代からのスタッフも含めて接客にあたります。宿泊棟に先駆けて、8月1日にオープンしていた「はとまちベース」は「開業前に想定していた以上に利用いただいている」と福井総支配人。宿泊予約は「ファミリー層や1人客など、まんべんなく予約をいただいており、うち10%が海外客。おそらくアジア系の方が中心」といいます。「(一部の層ではなく)より多くの方が山に踏み出しやすい環境を整えた。今後は地元ガイドと連携し、宿泊者が尾瀬をより楽しめる体験プログラムを充実していきたい」。

記事冒頭で書いた通り、部屋数が限られていることもあって、今年分の予約はほぼ埋まっており、「キャンセルが出てもすぐ埋まる」と広報担当者。26年分の宿泊予約は、春の鳩待峠の開通日程が公表され次第、開始する予定だそう。例年、鳩待峠の開通は4月下旬。気になった方はぜひ予約してみてください。

「ルーシー」の尾瀬鳩待以降の展開は「現時点ではお話しできるものはない」と福井総支配人。星野リゾートは施設を所有せず、運営に特化するスキームを採用しているため、「尾瀬鳩待を見た投資家やオーナーの方から声が掛かれば、次につながる」とのことです。

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カナダの高級EC「SSENSE」が倒産 800ドル免税ルール撤廃などが影響

カナダの高級ブランドを扱うECサイト「エッセンス(SSENSE)」が倒産手続きを進めていることがわかった。ただ、経営者と債権者は対立しており、ラミ・アタラ(Rami Atallah)CEOは独自の再建案を裁判所に提出する見通し。米国が「シーイン」「TEMU」を主因に個人輸入のデミニミス(少額免税)ルールを撤廃したことが、高級ブランド品販売の不振で苦戦していた「エッセンス」にとどめを刺した形だ。海外では高級ECの破綻や再編が相次いでいる。2023年12月にはファーフェッチが経営不振で韓国クーパンに身売りしたほか、24年にはドイツの高級EC「マイテレサ」がリシュモン傘下のユークスネッタポルテの買収を発表、イタリアの「ルイーザヴィアローマ(LUISAVIAROMA)」は今年8月に倒産していた。

WWDが入手したアタラCEOのメモによると、同社の主要金融機関が同社の同意なしに裁判所に、カナダの民事再生にあたるCCAA(企業債権者調整法)を申し立てたという。アタラCEOは「過去数カ月間にわたり、金融機関と誠意を持って精力的に調整を続けてきた。同意なしにCCAAを申請され、失望している。1000人を超える従業員やベンダーの未来のために戦う」と反発している。

「エッセンス」は2003年に創業。ブランドやデザイナーへの独自取材やインタビュー記事などのメディア機能も併せ持ち、世界中で顧客を獲得していた。関係者によると、昨年に苦境に立たされて以降、100人以上を解雇し、新興ブランドへの保証金の支払いの停止や、大幅な値引き販売などを行っていたという。

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「アスレティア」表参道・旗艦店が閉店 新拠点はニュウマン高輪へ

エキップは8月31日、スキンケア&ライフスタイルブランド「アスレティア(ATHLETIA)」の旗艦店である表参道店(東京)を閉店する。2020年3月にオープした同店はヨガスタジオを併設した路面店で、ワークショップやイベントなどを通じてブランドの世界観を発信してきた。

閉店の理由は、ブランドが掲げる「よく動き、よく休む」というライフスタイルが、コロナ禍を経て一般的となったためと説明する。表参道店は「ブランド黎明期における役割を果たした」としている。

一方で、9月12日に開業する商業施設「ニュウマン高輪」に新たな直営店をオープンする。「『アスレティア』の世界観を存分に表現した店舗」として位置付け、発信力の強化を図る。

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「ユニクロ」の「UT」から愛らしい“スヌーピー”柄 漫画「ピーナッツ」75周年記念

「ユニクロ(UNIQLO)」のTシャツブランド「UT」は9月1日、キャラクター“スヌーピー”で知られる、漫画「ピーナッツ(PEANUTS)」の75周年を記念した、Tシャツとスエットを発売する。価格は、Tシャツが1990円、スエットが2990円。「ユニクロ」一部店舗および公式オンラインで取り扱う。男女兼用でサイズはXS〜4XLをそろえる。

ビンテージ本の表紙をモチーフに
Tシャツとスエットをデザイン

Tシャツは、パペットを操るコミカルな“スヌーピー”や、“スヌーピー”に抱きつく“ルーシー”などをあしらった4型を制作。スエットは、並んで頬杖をつく“チャーリー・ブラウン”と“ライナス”や、くっついて読書にふける“スヌーピー”と“チャーリー・ブラウン”などを配した5型を販売する。それぞれ1950〜80年代のビンテージ本の表紙をモチーフとしている。

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「ネイルズインク」が日本上陸10周年を記念したアーカイブコレクションを発売 「ネイルはファッションとビューティの架け橋」

「ネイルズインク(NAILS INC)」は日本上陸10周年を記念し、アーカイブカラーを復刻した“アーカイブ コレクション ネイルポリッシュ ミニ キット”(5mL×4本、5500円)を8月29日に限定発売する。ファッションを愛するブランドのDNAを反映し、ファブリックを表現したカラーなどを厳選。キットにはオリジナルポーチが付属する。製品の発表と合わせて来日したティア・グリーン(Thea Green)創業者が、日本市場の位置付けや今後の取り組みについて言及した。

復刻するカラーについて

英国人モデルのアレクサ・チャン(Alexa Chung)とコラボレーションし、2015年に発売したカラーを復刻させた“パビリオン ロード”は、華やかでレディシックな存在感を放つレッド。グリッターの重なりで繊細なレースを表現した。ブラックとシルバーのホログラムを入れた“ウエストボーン グローブ”は、きらびやかなスパンコールから着想を得た。“キングス ロード”は、滑らかでクールな光沢感のあるシルクメタリック。さりげなくモードなたたずまいを演出する。“ウィンター ミューズ”は、虹彩グリッターを入れたシルバーカラー。氷を砕いたようなシャープなきらめきが特徴だ。

グリーン創業者が特に気に入っているのは、“ウィンター ミューズ”だという。「あらゆる角度から光を集めるカラーで、ファッションアクセサリーのようなきらめきを思わせる。ネイルポリッシュは、ファッションとビューティの架け橋だと捉えている。バッグやシューズを買うより手頃だが、瞬時にスタイルを格上げできるアイテムだ」と述べる。

日本市場の特徴

日本へ上陸した経緯についてグリーン創業者は、「当時ロンドンの店舗にも、日本上陸を求める日本人の顧客が多かった」と振り返る。「日本はイギリスのファッションやビューティ、トレンド、ライフスタイルなどを日本市場向けに変換するのが上手い。また、日本人はトレンドに敏感でファッション感度が高い。『ネイルズインク』はファッション哲学を重視したブランドなので、日本人の顧客とも相性が良いと考え上陸を決めた」と続ける。

ベストセラー製品は世界中で共通するが、デニムやレース、グリッターなど、テクスチャーやエフェクトを表現したコレクションが人気なのは日本市場の特徴だ。「日本では、10本の指の中で1〜2本のみ色を変えてアクセントを加えるようなつけ方も楽しまれている。そこで、グリッターやホログラム、ファブリックを表現したカラーも好評を得ている」。

今後は、「イノベーションを前提にトレンドを追求し、カラーやフォーマット、テクスチャーなどにおいて、さらにユニークな製品を開発する。セルフネイルをする人も多いので、顧客のことを最優先に考えて常に改善を試み、より使いやすい製品へ進化させていく」と前を見据える。

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韓国コスメ「デイジーク」が単色アイシャドウを発売 4色選んでカスタムパレットも制作可能

韓国発コスメブランド「デイジーク(DASIQU)」は8月31日、パーソナルカラーを基盤に設計した単色アイシャドウ“ムードシングルシャドウ”(全40色、各990円)を発売する。

“ムードシングルシャドウ”は、パーソナルカラーを追求した単色アイシャドウで、さまざまな肌トーンに対応するカラーバリエーションが特徴だ。軽やかかつ滑らかなテクスチャーが肌に密着し、目元に洗練されたムードをプラスする。さらにアイメイクだけでなく、チークやフェイスシェーディングにも使えるマルチユース仕様で、デイリーメイクから特別なシーンのメイクまで幅広くかなえる。

好みの4色を選んで作るカスタムパレット

カラーは全40色。鮮やかなアイカラーや明るいベースカラー、ナチュラルな陰影を演出するシェーディングカラーまで幅広く用意。テクスチャーはマット、マットパール、シマー、グリッターの4種をそろえる。単色使いはもちろん、専用のケースに自分にぴったりのカラーを4つ組み合わせることで“私だけのカスタムパレット”を楽しむこともできる。

同製品の発売を記念し、「キューテン(QOO10)」の公式ショップでは先行販売および特別なプロモーションを実施する。“3+1”では好きなカラー3つを選ぶと、さらに1つアイシャドウが付いてくるキャンペーン。専用ケースも500円で購入可能となる。

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ファミマの「コンビニエンスウェア」に秋の新作が登場 秋冬カラーを配したラインソックスなど

落合宏理デザイナーが手掛けるファミリーマートの「コンビニエンスウェア(CONVENIENCE WEAR)」は、秋に向けたオリジナルアパレルの新商品を発売する。8月29日から全国のファミリーマート約1万6300店で順次取り扱う。

定番ソックスに秋の新色が登場

販売するアイテムは、25年秋冬のカラーを配した“ラインソックス”(429円)と“ショートソックス”(429円)、9月12日からは肌触りが良くヘビーウエイトなUSAコットン素材を使用した“スウェットトレーナー”(2990円)、“スウェットパーカー”(3990円)、“スウェットパンツ”(2990円)をラインアップする。落合宏理デザイナーは、「定番になったスウェットシリーズも含めてみなさまの秋の生活を彩るアイテムとして、手に取っていただけるとうれしい」と語った。

プロフィール

落合宏理/ファッションデザイナー

1977年東京生まれ。文化服装学院卒業。2007年、「ファセッタズム(FACETASM)」を立ち上げる。13年、毎日ファッション大賞・新人賞受賞。16年、毎日ファッション大賞・大賞受賞。同年にはリオオリンピック・パラリンピック競技大会閉会式「フラッグハンドオーバーセレモニー」の衣装制作を手掛け、パリ・メンズ・ファッションウイークでコレクション発表を続ける。「ナイキ(NIKE)」、「コカ・コーラ」、「リーバイス(LEVI'S)」などのグローバルブランドとのコラボレーションを行うなど国内だけでなく国外でも活躍中。

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カラコンブランド「アンヴィ」訪日客殺到、初の旗艦店は計画比94%増 急成長の理由とは

ANW,アンヴィ,ENVIE

カラーコンタクトレンズ(カラコン)市場が盛り上がりを見せている。10〜20代の若年層だけでなく、30代以上の大人層からも支持を受け、身だしなみに欠かせない“目元のコスメ”として定着している。ANWは、前身であるアジアネットワークスとして、国内カラコン市場の黎明期だった2005年にカラコンの販売を開始。数々のヒットブランドを手掛けてきたパイオニア的存在だ。自社ブランドとして展開する「アンヴィ(envie)」は、ナチュラルに瞳を演出する近年の大人向けカラコンブームをけん引。4月には、同社初の旗艦店を東急プラザ銀座にオープンした。店内は連日、訪日外国人客でにぎわい、売り上げは計画比94%増(5月末時点)と大きく伸びている。ANWの清水正代表取締役会長に、人気の理由を聞いた。

カラコン市場創成期、
平成ギャルの間で一躍話題に

WWD:カラーコンタクトレンズ事業を始めた経緯は?

清水正 ANW代表取締役会長(以下、清水):1990年代〜2000年ごろは、日本で販売されているカラーコンタクトレンズといえば、瞳を赤や青に変えるコスプレ用が中心だった。2000年代初頭に韓国でファッションレンズが登場すると、日本でもトレンドに敏感な層の間で話題になり始めた。私が日韓でエンタメ関連のウェブマーケティング事業を手掛けていたことから、日本のビューティ関係者から「韓国のカラコンを日本でも販売したい」と相談され、それに応じる形で輸入販売に乗り出すことになった。03年に当社の前身であるアジアネットワークスを立ち上げ、05年にビューティ事業者のT-Gardenと共にカラコンブランド「エンジェルカラー(AngelColor)」を手掛けることになったのが始まりだ。

WWD:日本国内でブームに火が付いたきっかけは?

清水:当時は雑誌の読者モデルやタレントプロデュースによるブランドがはしりの頃で、「エンジェルカラー」のデザインプロデュースとイメージモデルに益若つばささんを起用したときは反響が大きかった。販路はほぼオンラインのみだったにもかかわらず飛ぶように売れて、2年ほどは社員と一緒に自ら箱詰めをして発送する日々だった。次第に競合ブランドが増え、数えきれないほどになっていった。

当時は国内に流通するカラコンのほとんどが韓国製で、当社は当時、日本のカラコンブランドの多くをOEMで請け負い韓国の工場で製造していた。そして07年ごろ、カラコンブームに注目したドン・キホーテの実店舗で販売することになり、当初は店舗を絞った展開だったが、雑誌「小悪魔アゲハ(ageha)」や「ナッツ(nuts)」などいわゆる“ギャル”向けの媒体への露出との親和性が奏功し、爆発的な売れ行きを記録した。棚の面積はすぐに増え、カラコンは1つのカテゴリーとして確立していった。ドン・キホーテで取り扱ってもらえたことは、今日の日本のカラコン市場を語る上で大きな転機になった。

WWD:事業が拡大する中で、苦労や壁はどこにあったか。

清水:国内でカラコンが流行り市場が拡大し始めたころ、取り扱い事業者が増え、粗悪な製品が出回るようになった。そのため、メディアからカラコンは目に悪影響があると取り上げられるようになってしまった。それまでは順調だったが、「カラコン=目に悪」というレッテルを貼られてしまい、一時期に売り上げが落ち込んだ。09年には、コンタクトレンズの分類が視力補正の有無にかかわらず雑貨から高度管理医療機器に変更され、それが結果的に追い風になった。このときに当社は第一種医療機器製造販売業許可・高度管理医療機器販売業許可を取得できたが、取得を断念し撤退した事業者も多かった。

市場拡大に伴い「アンヴィ」が
大人向け新ジャンルを確立



「アンヴィ」は2月、俳優の黒木メイサをブランドミューズに起用した

WWD:「アンヴィ」開発における背景は?

清水:開発当初から、20代でカラコンを使い始めた層が30代になっていることに着目し、“大人カラコン”を打ち出し、新たなブランドポジションを目指した。当時のブランドミューズである梨花さんの存在も相まって、大きな話題を呼び、好スタートを切ることができた。当社はOEM事業で成長してきたが、カラコン市場が拡大し競合が増える中で、それまでに培ったノウハウを生かした新しいビジネスが必要だと考えていた。そこで、OEM製造していた「アンヴィ」を19年に事業買収し、自社ブランドとして再始動することになった。

WWD:その後、訪日中国人客からも支持を集めるようになる。

清水:「アンヴィ」を自社で展開し始めたころは、日本にインバウンド客が押し寄せていた時期で、彼らが日本ブランドのカラコンを買い求めるようになっていた。他社は17年ごろから続々と中国進出を始めていた。当時の「アンヴィ」は、日本でしか買えないこともあり、国内ドン・キホーテでもインバウンド需要により爆発的にヒットしていた。だが20年にコロナ禍に入ると、その売り上げが大きく落ち込んだ。特に、中国でロックダウンが実施された際の売り上げの減少幅が、他ブランドと比べて極端に大きかった。これを受けて、中国進出を本格的に開始し、20年4月に大手ECの「Tモール国際(TMALL GLOBAL)」にオフィシャルショップを開設した。

中国で爆発的ヒット、
銀座旗艦店でさらなる飛躍へ

WWD:中国進出が成功した理由は?

清水:先に進出した日本のブランドを見ると、中国の卸問屋に流通販売を任せてしまったことにより値崩れが起こり、日本で購入するより中国で購入した方が安いという現象が起きていた。「アンヴィ」はブランドの価値を守るため、販売チャネルを厳選し、パートナーと連携した販売戦略を取ることにした。日本では1箱10枚入り1760円のところ、中国では日本の価格の1.2〜1.3倍(約2200円)程度で流通している。パートナーと共に販売チャネルやブランディングの戦略を展開することにより、ラグジュアリーブランドとして富裕層やKOLからも評価され、その結果売り上げも拡大した。「Tモール」で毎年開催される中国最大のショッピングイベント「独身の日(シングルデー)」では、22〜24年の3年連続で越境コンタクトレンズ・ケア用品カテゴリーで売上高1位を記録している。

WWD:今年、東京・銀座に旗艦店をオープンした狙いは?

清水:中国をはじめアジアを中心に海外で評価されるようになったことで、旗艦店の必要性を感じた。日本で最もラグジュアリーブランドが集まる銀座は、グローバルブランド「アンヴィ」の世界観を体験してもらう場所として最適だと考えた。4月にオープンし、5月は購入者の約7割が免税対象となるほど、訪日観光客を中心に来店いただいている。海外ではECやSNSでしか知ることができなかった「アンヴィ」の製品を、「実際に着けて試せる」「安心して選べる」として評価されている。旗艦店の4〜5月の売上高は計画比94%増を記録し、ブランドの年間売上高も前期比20%増を見込んでいる。この旗艦店により、「アンヴィ」のブランド体験を直接提供できる環境が整い、国内外の顧客からの信頼性向上にもつながっている。

※ 生意参謀調べ

Web3化と実店舗の両輪で
世界ブランドを目指す

WWD:今後の出店および製品展開の計画は?

清水:国内においては、来年1店舗を出店する予定だ。また、年内に香港、韓国での発売が決まっている。台湾、フィリピン、マレーシア、タイ、シンガポール、中東、ヨーロッパ、北米でも発売準備を進めており、来年以降、準備が整い次第、順次展開していくつもりだ。「アンヴィ」全体で、売上高を3年で2倍に伸ばしていきたい。

WWD:グローバルブランドを目指し、成長戦略をどう描くか?

清水:日本におけるカラコン市場は既にレッドオーシャン化している。「アンヴィ」の競争力となるオリジナリティーは、いかにグローバルな支持を集められるかが鍵になる。その上で、近年注目を集めるブロックチェーンの活用は必須と考えており、数年前からWeb3化の準備を進めてきた。現在、自社Web3プラットフォーム「ポンピッシュ(PONPISH)」を開発中で、年内のローンチを目指している。ブロックチェーンの活用により、グローバルな顧客接点の構築と、Z世代をはじめ次世代消費者層へのエッジの効いたマーケティングが可能になる。既存のSNSマーケティングと掛け合わせた先進的な市場開拓にチャレンジし、新時代のカラコンブランドとして成長していきたい。

envie GINZA(アンヴィ ギンザ)

住所:東京都中央区銀座5-2-1 東急プラザB1F
営業時間:11:00〜20:00

TEXT : NATSUMI YONEYAMA
問い合わせ先
ANW
03-6407-1669

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「ボタニスト」新作の香りは「ジョンマスターオーガニック」が監修 ブランド初の 100%精油香料を実現

「ボタニスト(BOTANIST)」は11月1日、「ジョンマスターオーガニック(JOHN MASTERS ORGANICS)」が香りを監修した、ヘアケアとボディーケアの全8アイテムを発売する。同製品は「ジョンマスターオーガニック」の代表的な香りをベースにブランド初の100%精油香料で仕上げ、安らぎを与える特別な香りに仕上げた。9月10日から全国のロフトおよびロフトネットストア、10月20日から全国のバラエティーショップ、11月1日から全国のドラッグストア、11月5日から公式オンラインストア、楽天市場、アマゾン(AMAZON)およびヤフーショッピング(YAHOO!SHOPPING)で取り扱う。

「イブニングプリムローズ&イランイラン」「シトラス&ゼラニウム」の香り

同コラボレーションは10周年を迎える「ボタニスト」のコンセプト“植物と共に生きる”と、「ジョンマスターオーガニック」のスローガン“地球に敬意を”が持つ共通のミッション「人と地球の未来に貢献する」を実現したもの。100%精油による「ジョンマスターオーガニック」の香りの技術と「ボタニスト」が持つ植物の力を生かした洗浄&潤いケア力をそなえた。

香りはイブニングプリムローズ&イランイランとシトラス&ゼラニウムの2種で、セット販売のモイストタイプのシャンプー&トリートメント(各460mL、3300円)を販売。ほか、単品販売のボディーソープ(490mL、1210円)、オンラインのみでの販売となるボディーミルク(240mL、1210円)は、イブニングプリムローズ&イランイランのみを用意する。

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韓国発「ヘラ」が日本初の常設店を阪急うめだ本店にオープン 店舗限定セットやメイクアップレッスンの開催も

韓国発のコスメブランド「ヘラ(HERA)」は9月17日、日本初の常設店を阪急うめだ本店3階にオープンする。オープンに先駆け、9月10日からは同館2階プロモーションスペースでプレオープンする。同店では新色のヌードグロス(5g、4400円)、セラムミスト(90mL、7150円)、新色のクッションファンデーション(全2種、各15g、各6380円)を先行発売し、ファンデーションとグロスのセット(1万780円)、ヌードグロス(限定2色、各4400円)、リップスティック(限定1色、4840円)を店舗限定で発売する。

9月10日予約開始・17日発売開始

先行発売アイテム

ストレイキッズ(Stray Kids)のフィリックス(Felix)がイメージの“センシュアルヌードグロス#415ブラウニーボーイ”と、肌を艶で包み込む2層式の美容液“コンフィーセラムミスト”、人気のクッションファンデの新色“25N1アンバー”の全4アイテムが先行発売する。センシュアルヌードグロスの予約でファンデサシェセット、購入でオリジナルキーリングの特典が付く。

店舗限定発売アイテム

くすみ感のあるウォームトーンの“センシュアルヌードグロス#418ハニード”、フレッシュで鮮やかな“#390ウエットベリー”、ほのかな血色感の“センシュアルティンティッドシャインスティック#440ブラッシュド”を、阪急うめだ店限定リップカラーとして数量限定で用意。また、選べるカラーのクッションファンデ現品と“センシュアルヌードグロス”、ミニサイズのクッションファンデがセットになった、“ヘラ グローブラウニーボーイセット”もそろえる。

グランドオープンイベント

専属メイクアップアーティスト来日

9月17〜23日の期間中、先着順で「ヘラ」専属メイクアップアーティストによるタッチアップ、予約制でメイクアップレッスンを開催する。詳細については、「ヘラ」日本公式SNSで確認できる。

また来場特典として、商品を店頭で試すと“シグニアスキンケア ミニセット”、公式LINEの連携で“UVプロテクターシリーズ ミニボトル”がもらえる特典を用意。購入特典では、先着でオリジナルトートバッグ、4400円以上の購入で“シグニア マスクシート”、1万4000円以上の購入で“グロウクッションブラッシュ ランジェリーミニ”をそろえる。

プレオープンイベント

メイクアップショーや肌診断

9月12〜14日の期間中、各日2回ずつ「ヘラ」専属メイクアップアーティストがライブメイクを披露する。また、パーソナルカラー診断やメイクアドバイス、診断機での肌トーン診断も開催する。

来場特典では、オリジナルポーチやミニサンプルのプレゼント、購入特典では、1点以上の購入でカプセルトイ、1万1000円以上の購入でミニサイズの“センシュアル ティンティッドシャインスティック#105ボーイッシュ”をプレゼントする。

▪️グランドオープン

オープン日:9月17日
時間:10:00〜20:00
場所:阪急うめだ本店3階
住所:大阪府大阪市北区角田町8-7

▪️プレオープン

期間:9月10〜16日
時間:10:00〜20:00
場所:阪急うめだ本店2階 プロモーションスペース21
住所:大阪府大阪市北区角田町8-7

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MTGがリカバリーウエアブランド「リファ バイタルウェア」始動 リカバリー市場に本格参入

MTGは「リファ(REFA)」から新たにリカバリーウェアブランド「リファ バイタルウェア(REFA VITAL WEAR)」を立ち上げる。11月15日に銀座にオープンする「リファ」旗艦店で展開をスタート。その後は公式オンラインストア、ふるさと納税、ホテル、エステサロンなどに販路を広げ、2026年以降は美容室や医療関係、豪華客船などBtoB市場への展開も予定する。

同社は、リカバリー市場が右肩上がり成長を遂げ、30年の市場規模が23年と比較して3.4倍の14兆円(日本リカバリー協会調べ)となることに着目。さらに厚生労働省が42年ぶりに家庭用医療機器の新カテゴリーとして「家庭用遠赤外線血行促進用衣」(リカバリーウエア)を認可したことも後押しし、リカバリーウエア市場への参入を決めた。また、同社は20年からスリープテックブランド「ニューピース(NEWPEACE)」を展開し睡眠研究の知見があり、トレーニングブランド「シックスパッド(SIXPAD)」も22年からリカバリーウエアをそろえていることもあり、こうしたノウハウの蓄積を結集した。

「バイタルウェア」のコンセプトは「パーフェクト ウエア フォー バイタル ビューティ」。ビューティとテックとファッションを掛け合わせ、着るだけで血行促進効果が得られる一般医療機器として認定されたウエアを展開する。同ブランドの最大の特徴は、約8年をかけて開発した独自繊維“バイタルテック”にある。薄い生地に微細粒子を織り込むことで、血流量を5%以上増加させる効果が認められ、一般医療機器として認定を取得した。さらに、五島の椿オイルを含侵させ保湿性も備える。血流促進のほか、疲労回復や肩のコリ改善、腰のコリ改善、筋肉のハリ・コリ緩和、筋肉の疲労軽減の効果も期待できる。

スタート時は、スリープウエアが8型(1万2100円〜3万8500円)、インナーウエアが6型(8800円〜1万7600円)、ルームウエアが10型(1万7600円〜3万8500円)、3カテゴリー、402SKUを扱う。カラーはネイビーやベージュ、ダークグレー、ピンクなどアイテムごとに3〜4色を展開する。いずれも椿オイルを配合した繊維“バイタルテックプレミアム”を採用し、ツバキラインとシルクを織り込んだシルクラインで構成する。

今後は、アクセサリーなどカテゴリーやアイテムの拡大を予定する。「当社は7月に“バイタルテック”を採用したリカバリーウエアブランド『レッド(RED)』(トップス、パンツともに3960円〜)を発売。1カ月で15万着を出荷するほど人気を博している。手頃な価格は『レッド』、高品質は『バイタルウェア』と2ブランドでリカバリー市場を席巻していく」(三上沙智リファ バイタルウェア本部本部長)と意気込む。

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「マックス アンド コー」初のフレグランスが9月に登場 アジアや中東へも展開予定

「マックス アンド コー(MAX&CO.)」はフレグランス事業を始動し、9月に3種のフレグランスを発売する。同ブランドとして初となるフレグランスの製造と流通については、イタリアのフレグランスメーカー、マヴィヴ(MAVIVE)と2024年にライセンス契約を締結。フレグランスの発売を通し、来年の40周年に向けて勢いを加速させる。

3種のオードパルファンはミレニアル世代とZ世代を意識し、“シー イズ ア 10(She Is a 10)”“モーニング キャン ウェイト(Morning Can Wait)”“グッド ヴァイブス ドント ライ(Good Vibes Don’t Lie)”というキャッチーな名前を付けた。それぞれ、「彼女は10点満点(完璧)」「夜の余韻を楽しむ」「心地良さや直感を信じて前向きに生きる」といった意味合いを持つ表現だ。

マルコ・ヴィダル(Marco Vidal)=マヴィヴ最高経営責任者(CEO)は、「『マックス アンド コー』の女性像は一つではなく、多様な個性が共存する。その姿を香りでも表現した」と語る。「だからこそ3つの瞬間を切り取り、それぞれに異なる名前、色、調香師を設定した。消費者により幅広い選択肢を提供すると同時に、香水店の棚でより大きな存在感を発揮する狙いがある」。

独自プラットフォームを活用し感情に訴える調香

今回のフレグランスは、フランスの香料メーカーであるマン(MANE)と共同開発した。マン独自の「ウェルモーション プラットフォーム」を活用し、香りを使用した際に特定の感情を呼び起こす処方を実現した。

“シー イズ ア 10”はヴィオレーヌ・コラス(Violaine Collas)が手掛けたフルーティフローラルの香りで、イタリア産ベルガモットとオレンジのエッセンシャルオイルに、ストロベリーエキスやジャスミンなどをブレンドした。“モーニング キャン ウェイト”は、ジェローム・ディ・マリーノ(Jerome Di Marino)が調香。シトラスのトップノートから始まり、サンバックジャスミンやカカオの濃縮エッセンス、シダーウッドへと展開する。“グッド ヴァイブス ドント ライ”は、ヴェロニク・ナイバーグ(Veronique Nyberg)がベルガモットやスミレの葉、プルメリア、オスマンサス、トンカ豆、さらにレッド・チャンパカを組み合わせて仕上げた。

製品名は、ミラノを拠点に活動するアーティストのピエトロ・テルツィーニ(Pietro Terzini)が担当した。同氏はSNSでの人気を背景にファッションやラグジュアリー業界で複数のコラボレーションを実現しており、「マックス アンド コー」とは過去に2度“アンド コラボレーション(&Co.llaboration)”プロジェクトで協業。2月の25-26年秋冬ミラノ・ファッション・ウイークでもカプセルコレクションを発表した。

ボトルは直線と曲線を組み合わせたデザインで、3色のカラーガラスを採用。印象的な赤いラベルを配した。50mL(48ユーロ=約8200円)と100mL(70ユーロ=約1万2000円)の2サイズで展開する。

「高品質×手に届く価格」で差別化

「町の専門店で取り扱われるような、ライセンス契約で作られた中価格帯のフレグランスは苦戦しており、より高級でニッチな方向へとシフトしている」とヴィダルCEOは分析。「そんな中で『マックス アンド コー』らしく、品質と手に取りやすい価格を両立させ、感情に訴えるフレグランスを開発した」と説明する。

9月からヨーロッパの「マックス アンド コー」15店舗とECで販売を開始。さらにドイツ最大の化粧品専門店チェーン、ダグラス(DOUGLAS)と組み、イタリア国内の350店舗で展開する。「イタリアは香水市場が非常に細分化されている。最大シェアを持つダグラスと組むことで、イメージやコミュニケーション、サービスを一貫して提供できる」とヴィダルCEOは語る。

ヨーロッパからアジアへ 中国・韓国・日本も視野に

ヨーロッパ各国でも順次取り扱う予定で、市場ごとに戦略を変える。アメリカでの発売は関税問題により延期となったが、アジアでの展開は進行中だ。特に中国、韓国、日本を重視している一方で、今年初めにシンガポールで開かれたTFWAアジア太平洋見本市での好反応を受け、シンガポールでも発売を予定する。

業界筋によると、初年度の小売売上高は3000万ユーロ(約51億円)を見込む。イタリアのほか、スペインやドイツ、オーストリア、スイス、中東を重点市場とし、年内に中東での発売も視野に入れている。

マヴィヴの成長戦略

マヴィヴは92カ国以上に流通網を持ち、23年度の売上高は前期比15%増、24年度は同4%増の4300万ユーロ(約73億円)と堅調に推移。新規契約や製品の投入で成長を維持しており、来年には「マックス アンド コー」から4つ目のフレグランスを発売予定だ。

同社は「フルラ(FURLA)」や「エルマンノ シェルヴィーノ(ERMANNO SCERVINO)」などのライセンスを保有し、クリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)の「CR7」などのイタリアでの流通も担う。直近では、23年にライセンス契約を締結したドイツの自動車メーカーBMW初のフレグランスを発売。年内には、シルクのドレス“デルフォス”で知られる伝説的なファッションデザイナーのマリアノ・フォルチュニ(Mariano Fortuny)のレガシーを継承するベネチアの会社フォルチュニ(FORTUNY)と協業した高級フレグランスを投入予定だ。

ポートフォリオのさらなる拡大についてヴィダルCEOに尋ねると、「むしろ今は拡大すべきではない」と即答。「既存のプロジェクトを成功に導くことが優先。香水市場は昨年から大きく変わり、成長が鈍化している。関税や戦争など、不安定要因が多く、今は慎重かつ柔軟に対応することが求められる」と述べた。

本文中の円換算レート:1ユーロ=約172円

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「プチバトー」再販困難な衣類をスケッチブックにリサイクル

「プチバトー(PETIT BATEAU)」は回収した衣類をリサイクルして制作したスケッチブックを9月5日から全国の店舗とオンラインで発売する。

「プチバトー」は現在12店舗で同ブランドの古着を回収する「#プチバトン」プロジェクトを実施しており、再販可能な衣類は吉祥寺店で販売している。今回発売するスケッチブックは、回収した衣類の中でも再販困難なものを粉砕し、パルプに混ぜて紙原料に再生し制作した。印刷会社の⾼陽美術とともに2021年9月からプロジェクトをスタートし、製紙工場の富⼠共和製紙を得て生産。3種類の図柄を各2000冊、計6000冊販売する。衣類の含有量は13%、合計390kgが使用されている。

子どもの表現の自由を大切にしたい、という思いからスケッチブックという形を選んだという。実際に手を動かし、紙に触れ、色を選びながら描くという行為を大事にしてほしい、という思いを込めた。価格は各1,320円。

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デニムトレンドを多角的に検証

毎週発行している「WWDJAPAN」は、ファッション&ビューティの潮流やムーブメントの分析、ニュースの深堀りなどを通じて、業界の面白さ・奥深さを提供しています。巻頭特集では特に注目のキーワードやカテゴリー、市場をテーマに、業界活性化を図るべく熱いメッセージを発信。ここでは、そんな特集を担当記者がざっくばらんに振り返ります。(この記事は「WWDJAPAN」2025年8月25日号からの抜粋です)

木村:約6年ぶりのジーンズ特集です。「ユニクロ(UNIQLO)」や「ジーユー(GU)」はもちろんですが、ラグジュアリーブランドのコレクションでも多く出てきていますし、セレクトショップなどでも定番的に売れています。今のスタンダードは何か。どんなスタイルがトレンドなのかを探りました。K-POPアイドル着用の影響もあって、ワイドシルエットの腰ばきが若い人に人気なのですが、横山さんが若いころはスキニーが全盛だったんですよね。

横山:アメリカ西海岸発のプレミアムジーンズがブームで、美脚に見えるストレッチジーンズが人気でした。ただ、当時はやっぱりジーンズといえば王道はストレート。それが今はワイドがメイン。久々にジーンズ特集をやって新鮮でした。

木村:ファッションはジェンダーレス化が進んでいるので、男女両方から受け入れられるシルエットなんですよね。ずっとデニムを軸にしているグレン・マーティンス(GLENN MARTENS)「ディーゼル(DIESEL)」クリエイティブ・ディレクターも、取材時にワイドデニムを着用していました。今はオトナもワイドをはく時代です。ここ数年、ブランドとしてプレーヤーが増えている印象もあります。

横山:もう一つのトレンドといえるのが、ジャパンデニムですよね。ギンザ シックスにある「ジャパンデニム(JAPAN DENIM)」の絶好調ぶりに象徴されるように、メード・イン・ジャパンデニムが売れています。Lキャタルトンが「キャピタル(KAPITAL)」に投資するというニュースも記憶に新しいです。キーコンテンツにするべく、「45R」など、日本製デニムに強みがあるブランドや、岡山と広島の工場も取材しました。

示唆に富んだ事例を発見!

木村:何が一番印象に残りましたか?

横山:カイタックインターナショナルの「ヤヌーク(YANUK)」の工場です。2008年に商標を取得して、今は100%日本製で、しかも自社工場で作っています。工場も働いているのは8割くらいが女性。年間休日数は125日など、労働環境は日本のアパレル関係の工場だと抜きん出ている。日本で作られているアパレルが1.5%しかない中で、“メード・イン・ジャパン”の生き残りについて大変示唆に富んだ事例だと思います。

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なにわ男子道枝駿佑が「パーフェクトダイアリー」のブランドムービーに 全方位から魅せる幻想的な美しさ

ヤッセン ビューティ ジャパン(YATSEN BEAUTY JAPAN)の「パーフェクトダイアリー(PERFECT DIARY)」は、新たなブランドムービーを公式ユーチューブで公開した。加えて、なにわ男子の道枝駿佑を引き続きブランドアンバサダーとして起用すると発表した。

幻想的な光のランウエイを
道枝駿佑が歩く

ブランドムービーは、商品のテーマ“全方位から肌を守る”にちなんで制作。全長7.2mに及ぶ幻想的な光のランウエイを用意、艶やかにメイクアップし、ブラックスーツをまとった道枝がウオーキングするほか、カメラの間近で見せる陶器肌やメイクシーンなど、同氏の美しさを全方位から捉えた。また9月16日から、ブランドムービーをもとに制作した15秒バージョンの新CM「メイクとスキンケアが一体となる」篇を放送する。

道枝はブランドムービーの撮影について、「美しさによりこだわりを持って撮影に臨んだ」とし、「本物のランウェイを歩いているような感じで、自分がピシッとしないとという気持ちになった」とコメント。また「パーフェクトダイアリー」の商品を「普段から使っている」と述べ、「ファンデーションはライブ中も全然落ちなくてすごく使いやすい」「リップは色が自分にも、ライブ中の照明にも合っていたので沢山使った」と語り、「見てくださっているみなさんと、これ使ってるよみたいに教えてもらいながら一緒に使いたい」とコメントした。

「パーフェクトダイアリー」商品

「パーフェクトダイアリー」は、“潤膜リップ”で知られる“バイオリップ エッセンス リップスティック”(3300円)から、“ヌードベージュ”と、CMで道枝が使用した“ふんわりピンク”の国内限定2色を発売した。そのほか“エッセンスコンシーリングUVクッションファンデーション”(3740円)や、“トランスルーシェント ブルーリング セッティング パウダー”(3g、1650円/10g、3960円)なども販売している。

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【2025年クリスマスコフレ】「コスメデコルテ」“マルセル ワンダース”の限定パウダー 今年は蝶が舞う花園に着想

「コスメデコルテ(DECORTE)」は12月1日、アートディレクターのマルセル・ワンダース(Marcel Wanders)が手掛ける毎年恒例のフェイスパウダーシリーズから、15作目となる“マルセル ワンダース コレクション コスメデコルテ フェイスパウダー XV”(2万8600円※編集部調べ)を数量限定で発売する。8月29日に店頭予約を開始し、11月4日に公式オンラインブティックで予約受け付けを開始する。

蝶が舞うかれんな花園に着想したパウダー&フレグランスオイル

同製品は、白樺水などのエキスを配合したブランド最高品質のフェイスパウダー。上品な艶のあるパールパウダーと植物由来の“オーガニックムルムルバター”に加え、新たに甘い香りを放つ花のエキス“メドゥスイートエキス”、熟した果実のエキス“金桜子エキス”を配合した。

カラーは、透明感のあるライトピンクベージュだ。潤い成分でパウダーをコーティングすることで、肌に溶け込むようなしっとり、滑らかな質感に仕上げた。密着感のあるパウダーが、肌悩みを自然にカバーしながら、水分を抱えたかのような弾力をプラス。時間が経っても崩れにくく、つけたての艶感が長時間持続する。

付属品は、フレグランスオイル、フレグランスストーン、置き型ケース、パウダーレフィル2個、パフ2個。パウダーケースの上部にあしらったオブジェとパウダーのレリーフには、花に包まれた蝶の姿を繊細に表現した。フレグランスオイルは、ストーンに一滴ずつ垂らすと、咲き誇る花々のような華やかな香りが広がる。

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「ザ・ノース・フェイス」「チャムス」、障がい者クライミングのモンキーマジックをサポートしイベント

ゴールドウインが運営する「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」とランドウェルの「チャムス(CHUMS)」は8月29〜31日、障がい者クライミングの普及活動を行うNPO法人モンキーマジック(小林幸一郎代表)の設立20周年記念イベントを共催する。会場となるゴールドウイン東京本社1階にクライミングウォールを設け、ブラインドクライミング体験やトークセッションなどを行う。

「ザ・ノース・フェイス」は2006年から、「チャムス」は12年から、モンキーマジックの活動をサポートするアイテムを企画し、売り上げの一部を寄付している。モンキーマジックはクライミングのスクールやイベントを年間60回以上開催し、障がい者・健常者のべ1000人以上が年間で参加しているという。

オープニングレセプションを兼ねた29日は、モンキーマジックの小林代表、「ザ・ノース・フェイス」契約アスリートでクライマーの平山ユージ氏、伊藤ふたば氏、「チャムス」契約アスリートの小田菜摘氏によるブラインドクライミングデモンストレーションや、トークセッションなどを実施。30、31日には、ブラインドクライミング体験会や、視覚障がい者クライマーの挑戦を描いたドキュメンタリー映画「ライフ・イズ・クライミング!」の上映、指皮ケアやボトルキーパー作成などのワークショップを実施する。全て予約不要。

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韓国コスメ「カラーグラム」がジャムのようにとろける新感覚ティントを発売

韓国発のメイクアップブランド「カラーグラム(COLORGRAM)」は8月29日、ジャムのようにとろけて、透け感のある艶とぼかしたような仕上がりが1本でかなうリップティント“ジューシージャムブラーティント”(全9色うち限定1色、各1210円)を「キューテン(QOO10)」で発売する。

また、同日に人気のマットティント“ヌーディーブラーティント”(全21色うち日本限定1色、各1300円)が柔らかなチューブパッケージにリニューアルして登場する。

新製品の“ジューシージャムブラーティント”

“ジューシージャムブラーティント”は、滑らかなテクスチャーが特徴のリップティント。唇に心地よく伸び広がり、境目のない“ふんわりぼかしリップ”をかなえる。透け感のある発色で唇に自然に溶け込み、血色感を引き出す。

カラーは、明るい印象をもたらすコーラル系や肌になじみやすいピンク系、日本限定のふんわりとしたピーチベージュカラーを含めた全9色展開だ。時間が経ってもくすまず、塗りたての鮮やかさが長時間持続する。

パッケージを改良した“ヌーディーブラーティント”

“ヌーディーブラーティント”は、唇の温度でやさしく広がる新感覚マットティントだ。ベタつかないサラッとしたパウダリー処方で、快適なつけ心地を実現。唇の縦じわや凹凸をふんわりとカバーし、柔らかな印象に導く。リニューアル前はチップタイプだったが、最後まで使用できるチューブタイプに改良した。

カラーは日本限定1色を含む全21色を用意した。ピンク系やベージュ系、コーラル系、レッド系など、幅広いカラー展開で毎日の気分やスタイルに合わせてカラーを楽しめる。

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「アットコスメ」の口コミから読みとく“美容液”ヒットの法則

ユーザーはどのような要素を基準に美容液を選んでいるのか?今回は、「アットコスメ(@COSME)」に寄せられた美容液の口コミから、新井絵里香「アットコスメ」リサーチプランナーがヒットの法則を解説する(集計期間2025年7月1~31日)。

ーー美容液の口コミで象徴的に使われているワードは?

新井 絵里香「アットコスメ」リサーチプランナー(以下、新井):ほかのカテゴリーに比べて「効果」についての言及が多い。特にハリやシミ、キメへの効果が期待されている。「翌朝のハリや顔色、弾力が高まった」といった口コミが寄せられ、「ハリ」は一晩という比較的短期間で実感できる効果感として重視されているようだ。「翌朝にハリを実感できるかどうか」が、美容液を長期的に使い続けるためのモチベーションにもなっているのかもしれない。

アットコスメ2025年7月「美容液」口コミTOP5

1位「シセイドウ(SHISEIDO)」“アルティミューン パワライジング セラム”(30mL、9900円/50mL、1万5180円/レフィル50mL、1万4630円)

「とろみのあるテクスチャーで保湿力が高く、肌がもっちりするところが人気。一方でべたつかず、化粧ノリを良くしてくれる点も高評価を得ている。特に20~30代からは、『ニキビなどの肌荒れを抑えてくれる』との口コミも。乾燥による肌荒れが気になる人にも好評だ」(新井)。

2位「アヌア(ANUA)」“PDRNヒアルロン酸カプセル100セラム”(30mL、2580円※編集部調べ)

「人気の成分“PDRN”が配合されており、保湿力が高く、肌の水分量を上げてくれると人気。SNSで『水分爆弾』と話題になり、気になり購入したという人も。サラッとしたテクスチャーなので肌になじみやすく、べたつかない点も支持された。化粧水の後の美容液として、洗顔後のファーストステップ導入液として、ファンデーションに1、2滴混ぜて水光肌にするなど、多様な使用方法が話題になっている」(同)。

3位「オーディナリー(THE ORDINARY)」“ナイアシンアミド10%+亜鉛1%”(30mL、1100円/60mL、1980円)

「皮脂による肌のべたつき緩和や毛穴の引き締めに効果的な美容液。とろみのあるテクスチャーだが、塗るとサラサラになり、その後のスキンケアやコスメを邪魔しない点も高く評価されている。ナイアシンアミドが配合されている点も人気の理由の一つ」(同)。

4位「ダルバ(D'ALBA)」“ホワイトトリュフファーストスプレーセラム”(100mL、2420円)

「トナー、ミスト、セラム、エッセンスの4つの機能を備えた、スプレー式ローション。ミストが細かく、『メイクの上から使用してもメイクがヨレない』『保湿力が高く、肌に艶が出る』との口コミが寄せられている。SNSを中心に大バズりしており、化粧水として、メイク後のキープミストとして、お風呂上がりすぐの乾燥対策としてなど、幅広い用途で支持されている。ホワイトトリュフの香りも好評で、『使うと癒やされる』との口コミが多い」(同)。

5位「ハク(HAKU)」“メラノフォーカスIV”(45g、1万1000円/レフィル1万670円)

「シミ予防や美白に効果的と人気の美容液。乳液状のテクスチャーで伸びが良く、塗布後はしっとり感がありべたつかないところもポイント。特に夏の時期は紫外線が気になる顧客が多く、『使い続けることでシミ予防やトーンアップを実感した』という声が多い」(同)。

ーー7月に、美容液以外で好調なカテゴリーは?

新井:口コミ件数では、サプリメントが好調。生ビタミンC美容液が人気のスキンケアブランド「ユンス(YUNTH)」が発売した“リポソーム生ビタミンC”(2.5g × 28包、3960円)と、韓国ブランド「カンティーンナイン(CANTEEN9)」“サファーデイスノー”(90粒、5457円)への口コミ件数が大きく増加したことが要因だ。「ユンス」“リポソーム生ビタミンC”は「以前から『ユンス』の化粧品を使っていたので、飲むビタミンCをとても楽しみにしていた」などの口コミに代表されるように、スキンケア化粧品との併用が特徴的。一方で「カンティーンナイン」“サファーデイスノー”はスキンケアでも人気の成分“グルタチオン”を配合したサプリメントで、飲む日焼け対策としてインフルエンサーに紹介されSNSで注目が高まっている。いずれも紫外線・日焼け対策が期待されており、紫外線量が1年で最大となる7月ならではの動きといえる。

ーー今後注目のキーワードなど、“トレンドの芽”は?

新井:日本の6〜8月の平均気温は年々上昇を続けており、化粧品においても「暑さ対策」や「湿気対策」を求める声が大きくなると予測している。ヘアケアでは“ロックオイル”と呼ばれる、湿気からヘアスタイルを“ロック”し、キープしてくれる製品が人気を集めている。また、風呂上がりのドライヤーの時間を少しでも短くする大風量ドライヤーが好評だ。コスメでは、暑い夏でも肌をサラサラに保つフェイスパウダーカテゴリーへの注目が高まっている。

また海外では「サニフィケーション(紫外線から肌を守る“サンケア”と、肌を整える“スキンケア”を統合する)」という考え方が浸透しつつあり、もはや日焼け止めは特定のカテゴリーでなく、全ての化粧品に必要な効果とされる動きがある。いかに快適に暑さと付き合うことができるかという視点で、化粧品の役割も広がるのではないか。

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“ワイルドサイド ヨウジ ヤマモト”が「ハイドロ フラスク」と初コラボ  ステンレスボトルの人気モデル2型を発売

ヨウジヤマモトのコンセプチュアルプロジェクト“ワイルドサイド ヨウジヤマモト(WILDSIDE YOHJI YAMAMOTO)”は、「ハイドロ フラスク(HYDRO FLASK)」と初のコラボアイテムを発売する。アイテムは、“16oz ワイド マウス”(7810円)と“200ml マイクロ ハイドロ”(5940円)の2型を用意する。8月30日からワイルドサイド ヨウジヤマモト 大阪、ワイルドサイド ヨウジヤマモト 原宿、ヨウジヤマモト阪急メンズ東京で、同日12時から“ワイルドサイド ヨウジヤマモト”公式オンラインで取り扱う。

マットな質感に“INAZUMA”モチーフとロゴをあしらう

コラボアイテムは、「ハイドロ フラスク」の定番モデル“16oz ワイド マウス”とコンパクトなサイズ感の“200ml マイクロ ハイドロ”のブラックカラーに、“ワイルドサイド ヨウジヤマモト”の“INAZUMA”モチーフとロゴをあしらう。“16oz ワイド マウス”は、容量473mLの広口タイプで洗いやすく、アウトドアや日常使いにも適した定番モデル。一方の“200mL マイクロ ハイドロ”は、腰に下げたりバッグに取り付けたりと、アクセサリー感覚でコンパクトに持ち運ぶことができるサイズ感だ。いずれも、ステンレスの壁を二重にした真空断熱構造とハニカム断熱構造を採用し、保温は最大6時間、保冷は最大24時間。表面にはパウダーコーティングを施し、滑りにくくマットな質感に仕上げている。

アメリカ発ステンレスボトルブランド「ハイドロ フラスク」

2009年にアメリカオレゴン州ベンドで誕生した断熱ステンレスボトルブランド。アメリカ国内で人気が拡大し、17年に日本に上陸。保冷性・保温性どちらにも優れ、季節やシーンを問わず使用可能だ。また、美しい自然にインスパイアされた豊富なカラー展開は、グローバルな市場で多くの人々を魅了し続ける。カラフルなボトルは、従来の「水筒」と一線を画し、持つ人の個性、スタイルを表現するライフスタイルアイテムとして更なる注目と人気を集めている。

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パフューム・ジーニアスの創造的思考に迫る——音楽からファッション、映画、ジェンダーまで

2010年のデビュー以降、パーソナルな感情を出発点に、それを普遍的な物語へと昇華させてきたアメリカ・シアトル出身のシンガー・ソング・ライターのパフューム・ジーニアス(Perfume Genius)ことマイク・ハドレアス(Mike Hadreas)。繊細なピアノと囁(ささや)くような歌声で誘う内省的なバラードから、シンセサイザーや打ち込みを駆使した広がりのあるサウンドへと変貌を遂げてきたその音楽は、ポップと実験の境界を自在に行き来することで独自の表現領域を押し広げてきた。今年3月にリリースされた最新アルバム「Glory」は、こうした歩みを凝縮した集大成といえる。パートナーでもあるアラン・ワイフェルズ、さらにプロデューサーを務めたブレイク・ミルズらとのコラボレーションを経て完成した今作は、フォークやクラシカルな響きにエレクトロニックやノイズの要素を溶け合わせたハイブリッドで濃密な音像を描きつつ、ハドレアスの内面へと静かに踏み込むような作品となっている。

そうした中、パフューム・ジーニアスというアーティストを特徴づけてきたのが、音楽を通して「身体」を語る視点だ。そこには、ハドレアスが幼少期から抱えてきた孤独や葛藤、ジェンダーの流動性やセクシュアリティにまつわる実体験が深く刻まれている。そして、その経験を表現へと昇華するための試行錯誤があった。特に近年の作品では、こうしたテーマが単なる告白や主張を超え、より複雑で抽象的なかたちを帯びているのも印象的だ。ハドレアスの「歌」は、現実と夢想のあわいを漂いながら、そこに確かに存在する身体と感情をすくい上げ、聴く者の感情や記憶を映し返す鏡のように響く。

先日の「フジロックフェスティバル2025(FUJI ROCK FESTIVAL 2025)」(以下、「フジロック」)で初日のレッドマーキーに登場し、11年ぶりに日本でライブを披露したパフューム・ジーニアス。登場したハドレアスは、繊細な歌声に突如として爆発的な動きや挑発的なポーズを差し込み、踊り、身をくねらせ、時に叫びながら、まるで音と身体がその場で絶えず交渉し合うようなパフォーマンスで空間全体を支配し観客を魅了していた。「美しくても、醜くても、複雑でもいい。そういう感情を全て受け止めてくれる唯一の場所が音楽なんだ」——。そのステージ前日、都内のホテルで行われたハドレアスへのインタビューでは、「身体性」をキーワードに、音楽からファッション、映画、ジェンダー表現に至るまで広く話題が及んだ。

音楽だから表現できること

——10年以上前にイベント(2014年の「ホステス・クラブ・ウィークエンダー(Hostess Club Weekender)」)で初来日した際に、後日小さなアートスペースのような場所で弾き語りのライブをされましたよね。

マイク・ハドレアス(以下、マイク):うん、シークレット・ライブみたいな感じで、たしか2曲だけ演奏したんだ。オーウェン・パレットとブラッドフォード・コックス(ディアハンター)も見に来てたよ。

——まだデビューして間もないタイミングだったと思いますが、当時、今のようなキャリアを築くことができると想像できましたか。

マイク:いや、今の自分のパフォーマンス・スタイルを考えると、当時とはまるで違うからね。あの頃はとても緊張していて、最初の数回のツアーなんかずっとうつむいて、ピアノの後ろに隠れてるような感じだった。でも今は、叫んだり、踊ったり、身体をめちゃくちゃに動かしたりしてて(笑)、自分自身もパフォーマンスを心から楽しめるようになったと思う。

——確かにあの頃とはいろんなことが大きく変わったと思いますが、ただ、あなたの音楽がたたえている、リスナーの一人ひとりに歌いかけるような親密さは今も変わっていない気がします。

マイク:たぶん僕は、音楽の鍵って“あの感覚”を持ち続けることなんだって気付いたんだと思う。どれだけスケールが大きくなっても、どれだけ過激になったり、広がっていっても——全部、最初のあの感情から生まれているものだから。

それに、言葉にできない感情って、本当にたくさんあるよね。日常の会話の中ではうまく言えなかったり、複雑すぎたり、矛盾していたり、時には怖くて人に伝えられなかったり。僕にとっては、そういう感情って、普通の会話では到底伝えきれないんだ。すごく感情的なんだけど、自分でもどう扱っていいのか分からない瞬間があるし、そこに触れるのが怖いこともある。でも音楽は、そういう感情を全て受け止めてくれるセーフ・スペースなんだ。美しくても、醜くても、複雑でもいい。それを丸ごと表現できる、唯一の場所が音楽なんだと思う。

——新作の「Glory」は、あなたのパートナーであるアラン(・ワイフェルズ)やプロデューサーのブレイク・ミルズなど多くの人たちと作り上げたコラボレーティブなアルバムで、音楽的にもこれまでの集大成と呼べるようなハイブリッドな作品だと思います。そうした中で、親密さや“あの感覚”が損なわれないように心掛けたことがあれば教えてください。

マイク:長年やってきて気付いたんだけど、たとえ関わる人が増えても、コラボレーションを通じて生まれるものって、むしろ自分のアイデアがより純化された形になることがあるんだよね。というのも、僕が「こういうふうに感じさせたい」っていう感覚を周りに伝えると、みんながそれを一緒に形にしてくれる。まるで、自分の感情を翻訳してくれているような感じでね。

もちろん、うまく伝えたつもりでも伝わってないこともある。例えば、パートナーのアランにデモを聴かせて「この曲ってこういうことを歌ってるんだ」って言ったら、「そうは聴こえないけどな」って返されることもある。そうすると、「じゃあどうすれば伝わるんだろう?」って、もう一度考え直したりもするんだ。でも面白いのは、逆に彼が何か新しいアイデアを持ち込んできたことで、その曲がもっと「自分のもの」に感じられることもあって。関わってる人数が多くなっても、出来上がったものが、より深いレベルで自分の感情に触れていると感じる時があるんだよね。「私たちのもの」であると同時に、「私自身のもの」としても感じられる。それがコラボレーションの不思議な力なんだと思う。

アートワークと映画

——今作「Glory」はアートワークもとても鮮烈です。映画のワン・シーンや事件の決定的な瞬間、あるいはダンスのポーズを捉えたようなハプニング性が感じられて、曖昧さと緊張感が同居したようなイメージが目を惹きます。

マイク:うん、今きみが説明してくれた通りなんだけど(笑)、ビジュアルの参考にしたのは、全部映画のワン・シーンなんだ。でも、そのシーンそのものを再現したかったわけじゃなくて、そこに漂っている「空気」みたいなもの——緊張感とか、複雑さとか、曖昧で揺れる感覚——を写しとりたかった。

写真家のコーディー(・クリッチロー Cody Critcheloe)と共有したシーンは、どれも感情的にも心理的にもとても強烈だった。だけど、同時にちょっと笑っちゃうような瞬間があったり、どこかやり過ぎない感じもあって。だから、ある日はその突き抜けた感じが面白く見えるかもしれないし、別の日、もし自分の気分が沈んでいたら、同じシーンが不穏で押しつぶされそうに感じられることもある。僕はそういう振れ幅のあるものがすごく好きなんだ。

最終的に選んだ写真にも、ちゃんとその“感じ”があった。例えば、写真の中の僕は、傷ついているようにも見えるし、逆に恍惚の中で踊っているようにも見える。部屋の中の小道具や細かいイースターエッグ的な要素も、まるで映画の一場面を切り取ったようで、見る人に「この前に何があったんだろう?」「この後、何が起きるんだろう?」って想像させるんだ。その一瞬を閉じ込めた、たった1枚のフレーム——でも、そこには無数の感情が流れている。そんな写真になったと思う。

——具体的にどんな映画を参考にしたんですか?

マイク:「ピアニスト」とか、(ピエル・パオロ・)パゾリーニの「テオレマ」、それから(イングマール・)ベルイマンの「叫びとささやき」とか、いろいろ参考にしたよ。そうした作品の中の印象的なシーンが、今回のビジュアルの元になってるんだ。

——今作に限らず、パフューム・ジーニアスのビジュアル表現に影響を与えてきたアーティストや作品を教えてください。

マイク:本当にいろんなものから影響を受けてるよ。音楽と同じで、ジャンルとか関係なくいろんなものが好きなんだ。若い頃からずっと大好きなのはデヴィッド・リンチ。彼自身の言葉もそうだし、アンジェロ・バダラメンティが手掛けたサウンドトラックも自分にとってはすごく大きな影響だったと思う。それからラース・フォン・トリアーの映画もね。もちろん、彼自身にはいろいろ問題があるけど、それでもあの映画の持つ力には惹かれるものがある。

あと、ホラー映画もよく観るよ。日本の作品も好きで、例えば三池崇史とか。彼の映画って、すごく過激で、不穏で、でもその不穏さの中に笑える瞬間があったり、やり過ぎなくらいド派手だったりして。でもふとした瞬間に、とても親密で静かな空気が流れるような場面もあって。フィルモグラフィー全体は散漫で、一貫性や統一感があるとは言い難いけれど、その振れ幅が面白いんだ。たぶん僕は、度胸があって、本能に訴えかけてくるようなものに惹かれるんだと思う。

——ちなみに、一番好きな三池作品は?

マイク:特に好きなのは「GOZU(極道恐怖大劇場 牛頭)」だね。

——すごいところ挙げましたね(笑)。

マイク:(笑)たしか、あれは弟と一緒に観たんだ。でも弟は、僕がその映画を見せたことに、ちょっと怒ってしまって。僕たち2人とも当時は20代だったので、無理やり観せたわけじゃないんだけど(笑)。

それと、「HOUSE ハウス」(1977年 大林宣彦)も大好き。フランスのホラー映画も好きでよく観るんだけど、どちらも共通してとても過激で極端なんだよね。極端なもの、奇妙なもの、不条理なもの――そういう作品に惹かれるんだ。そういうのを見ると逆に落ち着くというか、安心感すらあるというか。僕は普段から、理由もなく不安を感じることが多くて、でもそういう映画には「ちゃんと理由があって不安になる状況」が描かれているから、不安の行き場ができて落ち着く。そんな感覚になるんだ。

——そういえば、ゲストのオルダス・ハーディングと濃厚なラブシーンを演じた「No Front Teeth」のMVも強烈でした。

マイク:(MVのディレクターの)コーディーに連絡して、まずはムードボードを送ったんだ。そこには映画のワンシーンや写真、その他いろんなジャンルのイメージを詰め込んでて、もう“狂気のるつぼ”みたいな内容だった(笑)。で、「さて、これをどうやって一つのシーンにする?」っていうところからスタートしたんだ。

それとね、実はずっと前から、誰にも見せずに作ってた映像があって。フィギュアスケートで転倒する瞬間を集めたもので、転ぶところと立ち上がる瞬間を編集で全部カットして、まるで氷の上で眠ってるように見えるようにしたんだ。自分でもびっくりするくらい、実際そう見えたんだよね。それが、今回の“フィギュア・スケーター”というモチーフの原点になった気がする。

なんて言えばいいんだろう……不穏なんだけど、どこかおかしさもあって、笑っていいのか迷うような。深刻なのか冗談なのか、自分でもよく分からない。でも確かに、何か強い感情がそこに詰まってる——そういうイメージを軸にしながら、少しずつ物語が形になっていった感じなんだ。

音楽とファッションの関係

——これも10年近く前の話になりますが(2016年)、「プラダ(PRADA)」とコラボレーションして、エルヴィス・プレスリーの「Can't Help Falling in Love」のカバーをリリースされたことがありましたね。あれって、あなたの音楽とファッションの関係がすごくはっきり見えた瞬間だったと思うのですが、あなたがファッションの世界、あるいはファッションと音楽の関係についてどんな関心や興味を向けられてきたか、教えていただけますか。

マイク:それに気付いたのは、けっこう後になってからだったかな。最初にフォト・シュートをやったり、スタイリストと一緒に仕事を始めたり——アルバムのためにそういう準備をしていく中で、「あれ、ファッションってこんなにクリエイティブなんだ」「自分のアイデアを、まったく別の形で伝える手段になるんだ」って思うようになって、視界が一気に広がった感じだった。それからは、音楽や映画と同じように、常に何かを見て、掘り下げて、面白いものを探すようになったんだ。

それに単純に、楽しいんだよね。「今日はどんな服で遊ぼう?」っていう感覚もあるし、ものすごくシンプルで無邪気な部分がある。でもその一方で、冷たさとか、ちょっとチクチクするような刺激とか、そういう感覚もあって——その振れ幅を丸ごと楽しんでるんだと思う。

——今回のアルバムジャケットにまつわるファッションに関しては、どんなふうにしてイメージを膨らませていったんですか。

マイク:インスピレーションの多くは、やっぱり映画のワン・シーンみたいなものとか、昔のプレス写真から来てるんだ。例えば、リヴァー・フェニックスがレッドカーペットに現れた時のような写真。そういう「本当にこの世界で生きていた人たち」の佇(たたず)まいから影響を受けることが多い。どこか無造作なんだけど美しいし、ファッションとしても“演出されすぎていない感じ”がすごく惹かれるんだよね。昔のハイファッションのアーカイブをがっつり研究するというよりは、もっと日常の延長にあるような感覚というか。

でも今回は、たまたま過去数十年分の「VOGUE」アーカイブを見つけて、それがかなり面白かったんだ。適当にリンクをクリックすると、いきなり1984年のファッションエディトリアルが出てきたりして、まるで時代の空気に一瞬で引き込まれるような感覚だった。そこから特定の年やムードを掘っていって、その年代の文化や服、広告なんかをランダムに検索してムードボードを作ったりもした。

今回のアルバムでは、「ハイ」と「ロー」のミックス、つまり“高級そうで安っぽい”“安っぽいのに高級に見える”みたいな、そのアンバランスを意識してた。完璧過ぎず、でもちゃんとスタイルがあって、どこか不思議な余白を残すようなビジュアルにしたかった。その違和感やコントラストが面白いなと思ってね。

——ファッションを選ぶ際の基準、哲学みたいなものはありますか。

マイク:ある程度リスキーじゃないといけないと思うし、最初はちょっと居心地の悪さを感じるくらいがちょうどいいんだと思う。慣れてしまえば自然に振る舞えるようになるけど、まずは「試してみる」ことが大事なんだよね。音楽もそれにすごく似ていて、最初は怖くてできなかったことが、いつの間にか当たり前になっていく。情熱って、そういうふうに自分の許容範囲を広げてくれるものなんじゃないかと思う。

今回のアルバムでは、かなりローライズなパンツやすごくタイトな服、ベビーティーみたいなアイテムを着てるんだけど、最初にそれでステージに立ったときは正直ちょっと気恥ずかしさもあった。でも今ではもう、ステージに上がってしまえば全く気にならない——いや、少しはあるかもしれないけど(笑)。

音楽でもファッションでも、僕は常に新しいことがしたいんだ。たとえそれが「自分にとって新しい」だけだったとしても、同じことを繰り返すのは嫌だし、そこで止まりたくない。常に「もう一段階先」を目指したい。ファッションも、僕にとってはまさにそういうものなんだ。

——ちなみに、好きなデザイナーやブランド、影響を受けたファッション・アイコンがいたら教えてください。

マイク:グレン・マーティンス(Glenn Martens)は大好き。彼は今の「ディーゼル(DIESEL)」のクリエイティブ・ディレクターで、その感性には本当に惹かれる。(以前グレン・マーティンスがクリエイティブ・ディレクターを務めた)「Y/プロジェクト(Y/PROJECT)」の服も大好きなんだけど——あの極端さとか、ちょっとバカっぽいくらい大げさなところがすごく魅力的で。すごく美しいのに、どこかズレてる。見た瞬間に「あれ? 何か変だぞ」って思わせる、その違和感がたまらないんだ。

それから、ちょっと意外かもしれないけど(モデル・俳優の)ブリジット・ニールセンも好き。「コナン・ザ・グレート」にも出ていたし、あの全体的な雰囲気は本当にアイコン的だと思う。アメリカでは少しネガティブに捉えられることもあるけど、私にとっては唯一無二の存在。

あと、チッチョリーナ(Cicciolina)も好き(笑)。彼女はイタリア出身のポルノ女優(後に国会議員)だけど、その生き方や姿勢にはずっと魅力を感じてきたんだ。たぶん僕は、型にはまらない、伝統的な枠組みから外れた人たちに強く惹かれるんだと思う。

——具体的に、今回のアルバムのアートワークで着ているファッションはどんなコンセンプトで選んでいったんですか。

マイク:今回は自分が10代だった頃のものとリンクしている。例えば、ベビードールTシャツとか、コートニー・ラブみたいなスタイル、当時のライオットガールのムードや90年代の空気感。「デリアス(DELIA’S )」や「ミス シックスティ(MISS SIXTY)」みたいなティーン向けブランドの影響もあったし、そういう要素が自然に入っていて。

でも同時に、すごく「ロックンロール」らしい雰囲気もちゃんとあって、それもかなり伝統的なロックのスタイルなんだよね。そういうクラシックさと、自分の原体験が混ざる感じが気に入っているよ。

それから、赤毛と日焼け。僕は生まれつき赤毛で、母も赤毛だからすごく個人的な要素なんだけど、同時にすごく人工的に見えることもある。「あ、染めてるな」って思われるような感じにもなっていて。

そういう二面性は、ほかの部分にもある。例えばあのベルト――めちゃくちゃ美しい「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」のベルトなんだけど、ほとんど腰に引っかかってるだけで、サイズも合ってない。ただそこに“ある”って感じで。でも、その「マルジェラ」のベルトに、3ドルのTシャツを合わせている。この、ラグジュアリーとチープが同居しているバランスがすごく好きなんだよね。

ダンスによる解放

——ところで、先ほども「ダンス」という言葉が出ましたが、マイクさんは以前にコレオグラファー/ダンス・カンパニーとコラボレートした作品「The Sun Still Burns Here」(19年)、「Ugly Season」(22年)をリリースされましたね。あの経験が、その後のあなたの音楽や感情の表現にどんな影響を与えたと思いますか。

マイク:自分でも気付いていなかったんだけど、ダンスのリハーサルをしているとき、すごく感情が揺さぶられていたんだ。ただ踊っているだけなのに、急に泣き出してしまったり、リフトで持ち上げられた瞬間や、即興で動いているときに涙が出てきたり。

さっきも言ったけど、僕は感情を外に出すのがすごく苦手で、感情がたくさんあるのは分かっているけど、それが何なのかうまく理解できないし、あまりに強くて怖いから、つい押し込めてしまう。でも、“安全な出口”があると、そこから自然に出すことができる。僕にとって音楽がその出口だったんだと思う。

そして、ダンスが新しい出口になった。ダンスを通して、「どんな感情でも感じきって、それでいいと受け入れること」こそが全ての目的なんじゃないかって気付いたんだ。それに、感情って時に反転することもある。僕の曲にも多いけど、例えば嫌な感情や怖い気持ちを、ただ恐れるんじゃなく、それを力や武器に変えることだってできる。恥や罪悪感として抱え込むのではなく、そのエネルギーで何かを変えるような感覚というか。

ある動きや姿勢をしたとき、「これってやり過ぎかな」「バカっぽく見えないかな」「私には似合わないんじゃないかな」って思うこともあった。でも、思いきってやってみたら、すごく解放された。大きな声で自分を表現できたような感覚があって、気付かなかった感情が一気にあふれ出してきたんだ。すごくワクワクしたし、今までやったことがなかったからこそ、新しい扉を開いたような感覚だった。あの時以来、それはもう自分の一部になったと思う。これからもずっと、離れることはないと思うよ。

——ファッション、ダンス、そしてクィアネス――それぞれ異なる表現領域ですが、「身体性」や「身体感覚の拡張」という観点で見ると、あなたの中ではどこかで地続きにつながっているように感じられます。そうした関係性について、ご自身ではどう考えていますか。

マイク:不思議なんだけど、僕が作るものって、すごく純粋なアイデアから生まれることが多いんだ。まるで子どもの頃――世界のルールを知る前、「こう感じちゃいけない」「こう思っちゃダメ」なんて知らなかった時の感情や思考から出てくるみたいにね。だからステージでも、あたかも何のルールも知らないまま、「誰もこれはダメだなんて言ってない」という前提でパフォーマンスしている感覚になる。それはすごく無垢でありながら、同時にとても反抗的で、「クソくらえ!」と叫んでいるみたいなところもあって。

僕は、そういう相反する感情が同時に存在しているのが好きなんだ。無邪気で心からのものなのに、同時に挑発的で、身体を通して語られる政治的なメッセージにもなっているから。

——例えば「Too Bright」(14年)のときは、ゲイであることや女性らしさを隠さずに「強く、美しく見せたい」と話されてましたよね。逆に「Set My Heart on Fire Immediately」(20年)では、ステレオタイプな男性像を風刺的に描いた「On The Floor」のMVも印象的でした。あなたの中で、いわゆる「男性性」のビジュアル表現に対する考え方やアプローチは、どんなふうに変わってきたといえますか。

マイク:最近になって、自分がどれだけ“流動的”なのかに気付いたんだ。ダンスのためにトレーニングして体を鍛えてた時でさえ、なぜか前よりも女性らしく感じてて。それは「女性的な強さ」という感覚で、男性的になるというよりは、もっと“たくましい女性”としての自分だった。

それで思ったのは、こういう感覚って全部“作られたもの”なんじゃないかということで。ある日は自分の中の男性性を強く感じ、次の日はそうでもない。でも、それらは競い合うものではなくて、100%男性的でありながら、同時に100%女性的であることだってできる。どちらかを犠牲にする必要なんてないんだよ。

「Set My Heart on Fire Immediately」では、いくつものアーキタイプ(典型的なイメージ)を試して、それをどう“着こなすか”を考えるのが楽しかった。そして、どんなに明確な参照元があっても、最終的に自分がやるとどこか“異質”に見える——「あれ、何か違うぞ」という感覚になる。その感覚がまた面白いんだよね。

ジェンダーや表現にまつわるテーマは複雑で、時に恥や混乱を伴う。でも同時に、それは“遊び”にもなるし、特にトラウマを経た後では、なおさらそう感じるんだ。

——そういえば、最近のインタビューで、インディー・ロックにおけるクィアな男性アーティストの少なさを指摘しつつ、ストレートな男性がスカートを着るトレンドを「サポートする」とユーモラスに語っていましたね。ジェンダー表現が自由で開放的になっている今の状況については、どんなふうに感じ、見ていますか。

マイク:すごくいいと思う。例えばクィアのアーティストたちの中には、ガソリンスタンドの制服みたいな格好をしたり、「すごく男らしい」とされる職業の作業服をわざと着たりする人が増えてきてる。今のアメリカだと、それがある意味「ゲイのサイン」になっていたりするのが面白い。逆に、男性でネイルをしていたり、ふわっとしたシャツを着ていたりすると、むしろストレートだったりする。こういうのって、全部もともとは誰かが勝手に作ったルールで、本当は意味なんてないんだよね。理由があったのかもしれないけど、結局はただの作り話みたいなもので。

だからこそ、今の若い世代が、そういうルールを気にも留めずに自然に無視しているのを見るのがすごく好きなんだ。まるで最初からそんな決まりなんてなかったかのように振る舞ってるのが、最高にかっこいいと思う。

——これまでさまざまな形で“自分”というものを表現されてきたと思います。今のマイクさんにとって、改めて「自分らしさ」とはどう定義されるものなのでしょうか。

マイク:もしその答えが分かってしまったら、もう何かを作ることはやめてしまうと思う。今はもう、その答えを知ることにこだわっていないんだ。歳を重ねるほど、「理解しなきゃ」と思う気持ちは薄れていっていて。ある日はこうだと思っても、次の日には考えが変わってもいいし、それで全然かまわない。そうやって、解明しようとする執着がなくなっていく一方で、歳を取るほどに——不思議と、それがどうでもよくなってくるんだよね。

PHOTOS:TAKUROH TOYAMA

パフューム・ジーニアス「Glory」

◾️パフューム・ジーニアス「Glory」
2025年3月28日リリース
TRACKLISTING
01. It's a Mirror
02. No Front Teeth feat. Aldous Harding
03. Clean Heart
04. Me & Angel
05. Left For Tomorrow
06. Full On
07. Capezio
08. Dion
09. In a Row
10. Hanging Out
11. Glory
https://www.beatink.com/products/detail.php?product_id=14644

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大坂なおみがバラをテーマに「ナイキ」を着用 特注の“ラブブ”も 「2025年全米オープンテニス」

女子プロテニス選手の大坂なおみは8月26日(現地時間、以下同)、「全米オープン」初戦にベルギーのグリート・ミネン(Greet Minnen)選手との試合に出場し、「ナイキ(NIKE)」との最新コラボレーションを披露した。バッグには大坂のためにデザインされた世界で1つの“ラブブ”を飾り、華やかな存在感を放っていた。

これまで4度のグランドスラムに優勝している大坂は、今大会では赤を基調とした装いでテニスコートに現れた。ノースリーブのテニスウエアの上には、全身に赤い煌めきをあしらった長袖ジップアップジャケットを着用。ローズレッドのユニホームにバブルヘムラインのスカートを合わせたスタイルは、「ナイキ」によるY2Kトレンドの復活を予感させるものとなった。

2019年から大坂のスポンサーを務める「ナイキ」
バラに着想を得たアシッドカラーキット

シューズは、素早い動きを支える安定性に特化したモデル、”ナイキGPチャレンジ1ナオミ・オオサカ”(170ドル、約2万5000円)だ。かかと部分はロッカー動作をサポートする設計で、サーブ時の引き戻し動作にも対応する。バラのデザインには、複数の大会で披露してきた彼女の花をモチーフにしたテーマを継承している。

試合中は髪をきつく結んだお団子ヘアだったが、コート入場時には取り外し可能な編み込みエクステンションを付け、あちこちにバラのヘアアクセサリーを散りばめていた。

さらに、テニスバッグには、いま世界中のセレブを筆頭に人気を集める “ラブブ”のチャームを付けて登場した。これは、大坂のために特注されたもので、キラキラと光るテニスラケットを持った特別仕様になっている。試合後のインタビューでこの“ラブブ”について、「テニス界のレジェンド、ビリー・ジーン・キング(Billie Jean King)へのオマージュで“ビリー・ジーン・ブリング(Billie Jean Bling)”と名付けた」と明かした。また、「衣装のインスピレーションは、今年「ナイキ」と続けてきた(お花の)テーマに沿ったものです。『全米オープン』では、バラを取り入れました」と語った。

大坂の次の試合は、28日に行われるヘイリー・バティス(Hailey Baptiste)選手との試合だ。

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グレイカラー部門は「カラーストーリー プライム」が1位に 【「WWDBEAUTY ヘアサロン版ベストコスメ 2025」結果発表】

年1回の恒例企画、「WWDBEAUTY ヘアサロン版ベストコスメ 2025」の結果を発表する。今回は全14部門のアワードを設定し、都内の人気ヘアサロン50軒の美容師159人に、各カテゴリーで「2024年下半期~25年上半期に実際に使ってみて良かった製品」についてアンケート調査を実施した。

1位は昨年2位だったアリミノの「カラーストーリー プライム(COLOR STORY PRIME)」が受賞した。グレイカラーは白髪を染めるという主目的があるために、透明感や柔らかさの表現は二の次になってしまう傾向にあるが、透明感や柔らかさも担保しつつダメージもケアしてくれるという総合力の高さが支持の要因となった。2位はミルボンの「ヴィラロドラ(VILLA LODOLA)」、3位はロレアルの「イノアカラー(INOA COLOR)」が受賞。もはや「きれいに染まる」は当たり前で、ブランドのストーリー性やダメージケア、柔らかさの表現など、評価軸の多様化が見て取れた。

なお今回の集計方法は、ヘアサロンで扱うプロ用製品を14部門に分類し、50軒の美容師159人に各カテゴリーのベストだと思う製品を選んでもらった。選んでもらった各製品を、効果実感、香り、コストパフォーマンス、パッケージデザイン、使用感、トレンド、店販人気、おすすめのしやすさ、といった項目に分けて、各10点満点で評価してもらい、そのポイントの合計数で各部門の順位を導き出した(製品以外に“サロンモデル部門”も有り)。

1位
“カラーストーリー プライム”

「カラーストーリー プライム(COLOR STORY PRIME)」

暖かみのあるナチュラルブラウンベースで白髪を染める“ブラウンタイプ”、赤みの少ないブルーブラウンベースの“ハイブリッドタイプ”、時短にこだわったリタッチ用カラーの“クイックタイプ”、グレイカラーの毛先に色みを補充する微アルカリカラーの“ベールタイプ”などをそろえる。アンケートの回答には、「グレイカラーは茶色みが強くでてしまいがちだが、ファッションカラーのような透明感をだしてくれる」といった声があった。【医薬部外品】(1剤全71色、各90g/2剤全2種、各1000g)※「WWDBEAUTY」8月25日号、P.7にある “カラーストーリー プライム”の説明は誤りで、正しくは上記になります。

2位
“ヴィラロドラ カラー”

「ヴィラロドラ(COLOR STORY PRIME)」

92%天然由来のヘアカラー。柔らかい質感と美しい色合い、潤いに満ちた艶をかなえる。アンケートの回答には、「カラーのラインアップが充実している」といった声があった。【医薬部外品】(1剤全48色、各80g)

3位
“イノアカラー”

「イノアカラー(INOA COLOR)」

オイルを主役とした新しい染毛システムを採用。オイル・デリバリー・システムによって薬剤の浸透が効率化し、ダメージの軽減につながっている。アンモニア無配合で刺激臭を軽減した。アンケートの回答には、「頭皮へのダメージが少なく、アンモニア臭がしない。塗りやすくて染まりやすく操作性が高い」といった声があった。【医薬部外品】(全63色)

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「ディーゼル」と「イーストパック」が初コラボ “だまし絵”や異素材を掛け合わせたデザイン

「ディーゼル(DIESEL)」は、「イーストパック(EASTPAK)」との初コラボアイテムを発売した。一部取扱店舗および両公式オンラインで販売する。

「イーストパック」コラボ
“デイパック”や“ショルダーバッグ”など

コラボアイテムは、“だまし絵”を意味する“トロンプルイユ”のデニムプリントで、本物のデニムのような、質感を表現した“デイパック”(3万1900円)や“ショルダーバッグ”(2万4200円)、“ショップトート”(2万6400円)、“スプリンガー”(1万6500円)、“トランジットラゲージ”(5万6100円〜)と、「ディーゼル」のカットオフデニムと「イーストパック」のコーデュラ素材の異素材を掛け合わせた、“デイパック”(3万9600円)と“ショルダーバッグ”(3万1900円)をラインアップする。それぞれめくれた「ディーゼル」ロゴの下から、「イーストパック」ロゴがのぞく、コラボならではのロゴデザインをあしらう。

公式サイト

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【2025年クリスマスコフレ】「ラッシュ」がノスタルジックな3種のアドベントカレンダーを発売

「ラッシュ(LUSH)」は8月29日、ノスタルジックなクリスマスマーケットを彷ふつとさせるアドベントカレンダー3種を全国78店舗で発売する。現在公式アプリおよび公式サイトでプレオーダーを受け付けている。同アイテムは、ブランドの創立30周年を記念し「ラッシュ」の軌跡と感謝の気持ちを込めた特別版として販売する。定番のベストセラーアイテムやギフト限定アイテム、復刻アイテムなど全25種をそろえた。アイテムは全てビーガン対応で、ボックスとリボンには100%リサイクル素材を使用している。パッケージデザインには繊細なアートを施し、シーズンが過ぎたあともケースとして使用できる。また、過去のアドベントカレンダーの空き箱を持っている場合には、公式アプリと公式オンラインストア限定でリフィルを用意している。

10種類のギフト限定アイテムも!
自由、喜び、愛などをテーマに掲げたセット

“「ラッシュ」アドベントカレンダー ギフト”(3万9800円)は、自由や、喜び、愛などをテーマに、10種の限定アイテムを含む25種類を詰め込んだ。デザインは、アートボックス ロンドンに所属するアーティストのシュルティ・ガドヴィが手がけた。同団体は、学習障がいや自閉症を抱える方々に、アートワークショップや販売の場を提供する非営利団体として活動している。ガドヴィは、ロンドンで日常的に見かけるたくさんの花や色彩を着想源に、ポジティブな言葉やマンダラのモチーフにした花々を組み合わせて作品を完成させた。

お風呂を愛する全ての人へ

バスタイムを愛してやまない人々に向けて登場するのは、“「ラッシュ」29 ½ ハイストリート アドベントカレンダー ギフト”(2万4800円)。バスボムやバブルバーほか、扉を開けると現れる5種のキャラクターも用意した。デザインは、同社が実施するタレントプールの一環で選ばれた、英国王立デザイン協会の会員でもあるシェリー・ティリーが手がけた。ティリーは制作について、ユーモアと感情を織り込んで、キャラクターや要素に命を吹き込むことができるこのプロジェクトが好きだ、と語っている。

サステナビリティをテーマに制作
限定リフィルセット

“リフィル アドベントカレンダー ギフト”(3万4800円)は、リサイクル、リユース、サステナビリティをテーマにそろえた限定セットだ。同社がこれまで展開してきたアドベントカレンダーのボックスを再利用し、リフィルとして楽しめるセットに昇華した。ギフト限定のアイテム7種を含む、全25種のバスグッズやボディケアアイテムなどを詰め合わせた。

デザインは、タレントプールの一環で選ばれた美術大学出身のエリン・スティーヴンが手がけた。スティーヴンはデザインについて、懐かしさと心地よさを感じられるクリスマスの記憶をテーマにプリントをコラージュし、ファンキーな背景を加えることで、ポップで遊び心のある仕上がりにした、と語る。

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デザイナーとスタイリストがタッグを組む「ゾマー」 日常を彩るカラフルで遊び心あふれるクリエイション

海外ファッション・ウイークを現地取材するWWDJAPANは毎シーズン、今後が楽しみな若手デザイナーに出会う。本連載では毎回、まだベールに包まれた新たな才能1組にフォーカス。10の質問を通して、ブランド設立の背景やクリエイションに対する考えから生い立ち、ファッションに目覚めたきっかけ、現在のライフスタイルといったパーソナルな部分までを掘り下げる。

今回取り上げるのは、ウィメンズウエアブランド「ゾマー(ZOMER)」を手掛けるデザイナーのダニアル・アイトゥガノフ(Danial Aitouganov)。アムステルダム・ファッション・インスティテュートを卒業後、「クロエ(CHLOE)」や「バーバリー(BURBERRY)」「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」などで経験を積んできたダニアルは、2023年に親友であるスタイリストのイムル・アシャ(Imruh Asha)と一緒にパリを拠点にブランドを立ち上げた。出身はそれぞれ異なるが、2人ともアムステルダム育ちで、ブランド名はオランダ語の「夏」に由来する。

「ゾマー」の着想源は、現代アートとカルチャー。鮮やかな色彩やユニークなテクスチャー、大胆なシェイプを取り入れつつ、商業性も考慮し、洗練と遊び心が同居するコレクションを提案している。デビューシーズンの24年春夏はパリ・ファッション・ウイークの公式スケジュール外だったが、翌シーズンからは公式スケジュールでコレクションを発表。ユーモアあふれるショー演出もブランドの魅力で、25-26年秋冬は服の前後が真逆になったシーズンの象徴的デザインを反映し、ショーをまるごと逆再生するかのような演出で観客を驚かせた。また、9月3日に受賞者が発表される25年度「LVMHヤング ファッション デザイナー プライズ(LVMH YOUNG FASHION DESIGNER PRIZE)」のファイナリストにも名を連ねており、今後さらに注目度が高まりそうだ。

1:出身は?どんな幼少期や学生時代を過ごしましたか?

私はロシア連邦のタタールスタン共和国の出身で、イムルはカリブにルーツがあります。二人ともオランダで育ちました。子どもの頃は少し反抗的で服の着こなしには強いこだわりがありましたね。イムルはその頃から色彩に引かれていて、私はただ自分が着たいものを自由に、時には奇妙な組み合わせで楽しんでいました。

2:ファッションに関心をもった原体験やデザイナーを志したきっかけは?

子どもの頃から服が大好きで、よく服で遊んでいました。10代になるとクリエイティブな活動にもっと浸り、常にスケッチをしていて、やがてグラフィックデザインを学ぶようになりました。転機になったのは、映画「レクイエム・フォー・ドリーム(Requiem for a Dream)」を観たとき。ジェニファー・コネリー(Jennifer Connelly)が着ていたヘルムート・ラング(HELMUT LANG)のトップスに興味を持ち、調べていくうちにブランドの世界と出合いました。それが、最初に本格的にファッションに心惹かれた瞬間でした。

3:自分のブランドを立ち上げようと決めた理由は?

私たちはしばらくファッション業界で働いていますが、ずっと誰かのビジョンを実現する立場でした。自分たちのブランドを持つことは夢でしたが、当時はまだ準備ができていませんでした。だからまず業界に浸り、経験を積むことを選んだんです。やがて、そこから「自己表現をしなければならない」という強い気持ちが生まれました。

4:学生時代から過去に働いたブランドまで、これまでの経験で一番心に残っている教えや今に生かされている学びは?

コレクションを作るには村一つ、いや街全体が必要なくらい多くの人の力が関わります。私たちは小さなチームですが、「ルイ・ヴィトン」のようなビッグブランドと同じ基準で評価されてしまう。だからこそ、大企業で働いた経験はとても貴重なものでした。シンプルなスケッチから完成形になる過程を見られ、さまざまな部署と関わることができたのは本当に大きな学びだったと思います。

5:デザイナーとしての自分の強みや、クリエイションにおいて大切にしていることは?

私たち2人の中には、意義のあるメッセージや明確な声を持ちつつも、同時に「欲しい!」と感じてもらえるものを作りたいという、程よいバランスがあります。人生でもブランドでも大切にしているのは、遊び心あふれる感覚。楽しくて喜びにあふれるエネルギーを、すべてのクリエイションに注ぎ込みたいのです。また、私たちの強みだと感じるのは、さまざまなブランドでの経験や異なる地域での生活、異なる文化のルーツといったことがもたらすバックグラウンド。そしてスタイリストであるパートナーの存在が、さらに異なる層をブブランドにもたらします。こうした多様な視点の融合こそが、「ゾマー」を特徴づける要素です。

6:活動拠点として、今暮らしている街は?その中でお気に入りのスポットは?

現在はパリに住んでいて、スタジオは11区のトロワ・ボルヌ通り(Rue des Trois Bornes)にあります。同じ通りにある「レ ウフ(Les Oeufs)」はシェフが毎月入れ替わり、美味しいタパスが食べられますしワインも充実していて、お気に入り。リラックスしたいときや友人とのキャッチアップには最高の場所です。

7:ファッション以外で興味のあることや趣味は?

イムルはスポーツ好き。定期的にランニングをして、最近はウェイクボードにも挑戦しています。私はジムでローイングをしていますが、いずれ実際に水上でもやってみたいと考えています。また、乗馬を最近始めた友人から「とても解放的だ」と聞いたので、興味を持っています。そういった体験が、今の自分に必要だと感じるんです。

8:理想の休日の過ごし方は?

ファッションについて考えるのを一旦やめて、透き通る海と白い砂浜で過ごすことでしょう。面白みはないかもしれませんが、私がずっと求めているものです。ただ、今年の夏は実現しなさそう。コレクションの進行が遅れていたので予定を空けておく必要があったんですが、そうしているうちに友人たちはみんな旅行を予約していて、値段もかなり高騰してしまいました。なので、夢の楽園へ行くのはまたの機会になりますが、南仏くらいならちょっとした逃避にいいかもしれませんね。

9:自分にとっての1番の宝物は?

ちょっとベタかもしれないですが、正直、人生そのものを宝物のように感じます。私にとっては、日々の小さなことにこそ価値があるんです。物にはあまり執着しませんが、母からもらったハート形の小さな陶器は常にポケットに入れていて、父からはゴールドの指輪を受け継ぎました。その2つは、私の宝物ですね。それ以外は自由気ままに暮らしているので、もし明日ニューヨークに引っ越さなければ行けなくなっても、何のしがらみもなく行けると思います。

10:これから叶えたい夢は?

目指すのは、スタッフに価値に見合った報酬を払うことができる健全で持続可能な会社を築くこと。顧客にサービスを提供するだけでなく、それ以上のものを届けられる成長を遂げていきたいです。理想は、服以上のものを世界にもたらすことができるブランド。それこそが、真の夢です。

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アイスタイルの「アットコスメ」がeギフト始動

アイスタイル8月28日、化粧品のeギフトサービス「アットコスメ イーギフト(@cosme eGIFT)」を開始した。ギフティが提供する電子チケット発行システムを導入し、1000円、3000円、5000円、1万円の4種類から選べる。

ECサイト「アットコスメショッピング(@cosme shopping)」で販売し、贈る側はメッセージカードを添えてSNSやメールを通じて手軽に送れる。利用先はアットコスメの店舗と同ECの双方に広げる。贈られた側は、化粧品やスキンケア商品などの買い物に使うことができる。

国内のギフト市場は縮小傾向にあるが、矢野経済研究所によるとフォーマルなギフトよりも個人的で身近なギフト需要が伸びているという。特にSNSやメールで手軽に贈れる「ソーシャルギフト(e-Gift)」は若年層を中心に定着しつつあり、アイスタイルはこうした新しい需要を取り込む。

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ユニチカがシキボウへの譲渡詳細を発表、譲渡価額は30億円

経営再建中のユニチカは8月28日、6月に発表していたシキボウへの繊維事業の譲渡について詳細を発表した。繊維事業の中核会社であるユニチカトレーディングの主力であるユニフォーム事業のほか、海外子会社の中国(北京)とベトナム、インドネシア子会社の全事業あるいは一部事業を譲渡する。衣料繊維事業の大半を譲渡することになり、譲渡する事業の合計の売上高は約170億円になる。譲渡価額は30億円。ユニチカは撤退する繊維事業の契約に関して8月中を期限としているが、ウイスキーの醸造所で有名な大阪・山崎にあるプリントの名門工場、大阪染工の去就についてはまだ発表していない。

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ヘアカラー部門は「イルミナカラー」が2連覇 「超えるものはない」との声も【「WWDBEAUTY ヘアサロン版ベストコスメ 2025」結果発表】

年1回の恒例企画、「WWDBEAUTY ヘアサロン版ベストコスメ 2025」の結果を発表する。今回は全14部門のアワードを設定し、都内の人気ヘアサロン50軒の美容師159人に、各カテゴリーで「2024年下半期~25年上半期に実際に使ってみて良かった製品」についてアンケート調査を実施した。

毎年激戦となるヘアカラー部門は、ウエラ プロフェッショナルの「イルミナカラー(ILLUMINA COLOR)」が1位に輝き、2連覇を達成した。同ブランドは2015年の発売以来日本のヘアカラーシーンをけん引し、22年から24年までランクイン。今回で2連覇となり、変わらぬ支持と10年目の説得力を見せつけた。発色、艶、透明感、染まり具合、褪色のきれいさ、ダメージの少なさなど、カラー剤に求める要素がそろう製品力の高さに「超えるものがない」との声も。また、25年夏に発売したブラウンに特化した“アースコレクション”に対して「待望だった」という声もあり、市場のトレンドや現場のニーズを着実に捉えた製品開発も好調を後押ししている。2位は、ミルボンの「オルディーブ アディクシー(ORDEVE ADDICTHY)」が受賞した。特に、発色の良さや黄味を打ち消す透明感に言及するコメントが多かった。3位は同率で、「エヌドット(N.)」“ルフレカラー〈ファッション〉”と「アルティスト(ULTIST)」“アルティスト”が受賞した。「エヌドット」は発色の良さやトレンドを捉えたカラーバリエーションのほか、特に香りへの評価が高かった。「アルティスト」は、透明感のある発色に支持が集まった。

なお今回の集計方法は、ヘアサロンで扱うプロ用製品を14部門に分類し、50軒の美容師159人に各カテゴリーのベストだと思う製品を選んでもらった。選んでもらった各製品を、効果実感、香り、コストパフォーマンス、パッケージデザイン、使用感、トレンド、店販人気、おすすめのしやすさ、といった項目に分けて、各10点満点で評価してもらい、そのポイントの合計数で各部門の順位を導き出した(製品以外に“サロンモデル部門”も有り)。

1位
“イルミナカラー”

「イルミナカラー(ILLUMINA COLOR)」

“高機能カラーブーム”のきっかけを作ったパイオニア。抜きん出た透明感で外国人風カラーのトレンドを作り、2015年の誕生から10年が経つ現在でも一般ユーザーからの認知度が非常に高い。2連覇を達成。アンケートの回答には「どのカラーを使っても透明感がある。カラー剤の最高峰ではと思えるほど」といった声があった。【医薬部外品】(全71色)

2位
“オルディーブ アディクシー”

「オルディーブ アディクシー
(ORDEVE ADDICTHY)」

日本人の髪特有の赤みを消すことで、彩度の高い外国人風のカラーをより美しく仕上げる。上質かつ繊細な質感表現もかなえる。アンケートの回答には、「高発色で特にハイトーンカラーの寒色系は抜群に良い発色をする。高アルカリ高発色でベースが足りないカラーでも色が入り、ブリーチのムラも整えながら色を入れられることが使いやすい」といった声があった。【医薬部外品】(1剤全82色、各80g/2剤1000mL/ブリーチライン500g)

3位
“ルフレカラー〈ファッション〉”

「エヌドット(N.)」

人気ブランド「エヌドット」から22年2月に誕生した、みずみずしい色艶、あふれ出す透明感、高発色を実現するプロ用ヘアカラーブランド。毛髪内部へのスムーズな浸透とクリアな発色をかなえる新アルカリ処方、光の乱反射を防ぎ、高発色に魅せるクロスポリマーなど、長年に渡って研究開発を重ねてきた最新テクノロジーがそれを支える。アンケートの回答には、「絶妙なカラーがトレンドを捉えていてありがたい。塗っている最中の香りがよく、お客さまからも喜ばれることが多い」といった声があった。【医薬部外品】(1剤全71色、各80g/2剤1000mL)

3位
“アルティスト”

「アルティスト(ULTIST)」

2025年5月にリニューアル発売し、ダメージを抑制しつつもカラーの発色を持続させるブランドとして再出発した。髪に立体感と陰影を与えて美しい髪色に導く厳選された10色相で黒髪が持つアンダートーンを自在にコントロール。シンプルな染料設計のピュアシェードは高彩度の色表現によってカラーデザイン提案の幅を広げる。アンケートの回答には、「アルカリが低く髪に優しいため安心して使える。発色も綺麗でカラバリも多く重宝している」という声があった。【医薬部外品】(1剤全 52 色、各80g)

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松屋発ジュエリー「エネイ」から新ライン 合成ダイヤモンドの可能性を広げるフルオーダー

松屋が展開するジュエリー「エネイ(ENEY)」から、高額ラインの「エネイ・ファイン(ENEY FINE)」が登場する。同ブランドは2021年にスタート。 ファッション好きにアピールするデザインが特徴で、ラボグロウンダイヤモンド(以下、ラボグロウン)を使用したジュエリーなどを展開。ターゲットはファッション好きな20~60代と幅広く、そのデザイン性の高さからスタイリストからの指示も高い。平均価格帯は5万円前後と手に取りやすい価格も魅力だ。銀座内の常設店とECで販売する他、日本全国の百貨店や商業施設でポップアップを開催し、ファンを増やしている。 

ラボグロウンを使用した新たなジュエリーの選択肢を提供

同ブランドの年商は前年比22%増。日常のファッションの1部として楽しむジュエリーブランドとして毎年2ケタ増と好調に売上高を伸ばしている。そこで、さらなるビジネス拡大を目的とする新ラインとして登場したのが「エネイ・ファイン」だ。「エネイ」を手掛ける松屋銀座の島田成一郎 事業推進部スタートアップ事業課 課長と松屋銀座の渡邊るり子 個人外商部 商品企画課 商品企画係 専門係長がタッグを組んでスタートした。ターゲットはジュエリー好きな顧客や富裕層で、松屋ならではの外商サービスの強化が目的だ。同ブランドでは、3カラット以上のラボグロウンを使用したフルオーダージュエリーを提供する。デザインは、「エネイ」のメーンデザイナーの一人である木村朱里が担当。それぞれの顧客の要望に応じて“NOMAD”というアプリを駆使してデザインし、1.5~2カ月程で納品するというスピーディーなサービスだ。通常のジュエラーにはない「こういうデザインがあったら」という要望に柔軟に応える。

ラボグロウンの調達は中国やインドから、ジュエリーは日本で制作する。市場で広がりつつあるラボグロウンは、天然と全く同じ組成、硬度、輝きを持ち、天然に比べて価格優位性やエシカルな観点から、選択肢の一つとして定着しつつある。ここ最近では、1カラット以上のラボグロウンの相場が急落し、大粒のものほど以前よりも手に取りやすい価格帯になっている。島田課長は、「『エネイ』と別ブランドとして展開することで顧客の差別化ができる。外商と組んで遊び心のあるファインジュエリーを提案していきたい」と話す。 

3カラットのリングで100万円台を実現

  
使用するラボグロウンのグレードは、基本3カラット以上、カラーはG以上、クラリティーはVS以上、カットはトリプルエクセレントだが、顧客の要望に応じて柔軟に対応していくという。使用する地金は18Kイエローゴールド、ピンクゴールド、ホワイトゴールド、プラチナなどから選べる。例えば、3カラット、Eカラー、VVS、トリプルエクセレントのラボグロウン1粒を使用したフルオーダーリングは120万円〜と、天然では考えられない価格だ。

さまざまなファンシーカラーも調達可能

また、ラボグロウンのファンシーカラーダイヤモンドを使用したジュエリーの制作も可能だ。天然のカラーダイヤモンドは希少性が高く非常に高価。モノによっては数千万円以上するものもあり、富裕層であってもなかなか手が出ない。しかし、ラボグロウンであればカラーダイヤモンドのカラーやカラット数の選択肢も広く、価格も手に届きやすい。例えば、7カラット、VSのピンクは600万円程度〜、イエローは500万円程度〜という価格でリングが制作できる。「エネイ・ファイン」は9月、松屋で開催される顧客イベントでデビュー予定だ。

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BLACKPINKリサがラブブに! 「デッドライン」ワールドツアーで全身ピンクのカスタム衣装

BLACKPINKのリサ(LISA)は、同グループのワールドツアー「デッドライン(DEADLINE)」公演で、玩具メーカー、ポップマート(POP MART)による「ザ・モンスター」シリーズのキャラクター“ラブブ(LABUBU)”をモチーフとした衣装を着用した。

リサが“ラブブ”のカスタム衣装を着用

本衣装は、デザイナーのマルコ・モンロー(Marko Monroe)が手掛け、セパレートタイプのトップスとボトムスに、ロングブーツを合わせ、全体を鮮やかなピンクが包む。腰には“ラブブ”のチャームを下げたほか、同キャラクターの顔を模したアイマスクも用意した。

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「スターバックス」が沖縄・那覇に県内初の公園内店舗をオープン 豊かな自然と共存

スターバックスコーヒージャパンは9月1日、沖縄県那覇市に、豊かな自然と共存する県内初の公園内店舗「スターバックスコーヒー」 那覇鏡原店をオープンする。同店は、地元企業のオーエスディーと協業し、那覇市の漫湖公園鏡原側パークPEF事業の公募に参加し、今回の出店に至った。

地域とのつながりや未来を育む公民館のような居場所に

同店は、市内中心部にありながら多様な生態系を楽しめる自然豊かな漫湖公園の景観に配慮するとともに、既存の木々と地形を生かしながら店舗を配置。大きな窓やテラス席からは、ガジュマルの木や芝生の景色を楽しむことができる。店内中央には、ゆんたく(沖縄の方言でおしゃべりを意味する)ができるコミュニティーテーブルや、窓に面したソファー席など、席のバリエーションも豊富にそろえた。また地域に根差した店舗づくりとして、バーカウンターやフロントパネル、壁面の一部には沖縄の県木である琉球松を使用。さらに、外壁から店内へつながるコンクリートの壁面には、コーヒーの木や農園、動植物の手書きイラストを取り入れ、店舗と公園をシームレスに、憩いの場となるような空間づくりが特徴だ。

そして、店舗前に沖縄のビーク(い草)で作られたござを広げて、老若男女が楽しめるワークショップや、テイスティングパーティーなどの開催、漫湖水鳥・湿地センターと連携した自然の魅力発信など、同店を起点とした地域の未来を育む様々な活動を実施する。また、地域の資源循環につなげるために、公園内にコンポストを設置し、排出されるコーヒー豆かすや伐採されたマングローブの稚樹などで作ったたい肥を、公園や地域で活用する予定だという。

▪️スターバックス コーヒー 那覇鏡原店

オープン日:9月1日
時間:7:00〜21:00
定休日:不定休
場所:漫湖公園内
住所:沖縄県那覇市鏡原町37-30
席数:店内36席、テラス14席

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ユースキン製薬が新ハンドケアブランド「キノカ」を発売 ビタミンB6&Eを配合

ユースキン製薬は、ハンドクリームの新ブランド「キノカ(KINOKA)」を立ち上げた。製品は40gのチューブタイプで、価格は1430円(※編集部調べ)。9月からバラエティーショップおよび公式ショップで順次発売する。木の香りをコンセプトとして3種類の香りを用意したほか、クリームには肌の健康をサポートするビタミンB6とビタミンEを配合している。

日本人になじみ深い3つの木の香り

「キノカ」の香りはヒノキ、クスノキ、サンダルウッドの3種類で、日本人が古来より木と深い関わりの中で暮らしてきた背景を踏まえ、なじみ深い樹木を中心に香りを選定した。木の香りがもたらす癒しをデザインにも取り入れ、パッケージには木目を採用している。

クリームは同社が長年培ってきた技術を応用し、高保湿でありながらベタつかない使用感を実現した。パラベン・アルコールなどを含まない「4つのフリー処方」を採用している。

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「ア ベイシング エイプ®︎」が浮世絵の名作とコラボしたカプセルコレクションを発売

「ア ベイシング エイプ®(A BATHING APE®)」は、日本の浮世絵とコラボしたカプセルコレクション“BAPE×UKIYO-E”を8月30日に数量限定で発売する。全国のBAPE STORE®、および公式オンラインストアで取り扱い、購入者にはノベルティーとして、今回のグラフィックをあしらったBAPE® CAMO柄のあぶらとり紙を数量限定で配布する。アイテムは、Tシャツ(1万2100円)、クルーネックスエット(3万3000円)、トートバッグ(8800円)、タンブラー(4400円)、ステッカーセット(3850円)をラインアップする。

江戸の粋とストリートマインドが
オーバーラップするカプセルコレクション

2025年秋冬シーズンのテーマ“Connect with the People”は、時代や文化を超えて人々の心をつなぐ“アートの力”にフォーカスする。本コラボレーションでは、世界的に名高い2人の浮世絵師、葛飾北斎と歌川国芳の代表作から、北斎の“冨嶽三十六景”シリーズより“神奈川沖浪裏”と“凱風快晴(通称・赤富士)”、そして国芳の“相馬の古内裏”と“金魚づくし 百ものがたり”をセレクト。公益財団法人アダチ伝統木版画技術保存財団の監修のもと、これらの浮世絵にBAPE® カモパターンを重ねて再構築した。

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「ミュウミュウ」から“トップハンドルバッグ”が登場  レッドやアンティークの風合いも

「ミュウミュウ(MIU MIU)」は、レザーバッグコレクションからモダンな感性が息づく“トップハンドルバッグ”2型を販売した。全国の店舗および公式オンラインストアで取り扱い中だ。しなやかなカーフレザーと繊細な光沢が施されたハンドルバッグは、ブラック、ホワイト、レッドの3色で展開。価格は42万3500円で、レッドのみ9月中旬ごろに発売する。コニャックカラーのエイジド加工をほどこしたレザーバッグは、47万3000円で用意した。

同アイテムは、クラシックなフォームを「ミュウミュウ」ならではの視点で再構築したモデルだ。デザインには、実用性を兼ね備えたフラットハンドルを採用し、レザーのレタリングロゴをバッグのフロントにあしらった。

>公式オンライン

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注目のロンドン発8人組バンド、キャロラインの初来日ツアーが来週開催 日本限定のツアーTシャツも受注販売 大阪ではミー&グリも

2022年、名門<Rough Trade Records>から1stアルバム「caroline」をリリースすると、NMEを筆頭に22年注目すべきアーティストとして海外メディアで多く名前が上がり、瞬く間にその存在を世界に知らしめたロンドン拠点の8人組バンド、キャロライン(caroline)。"同時多発的な状態や、非常に異なる要素たちが同時に存在する状態"をテーマに掲げ約3年ぶりの新作「caroline 2」は既に各所から大絶賛されている。

そんなキャロラインの初来日ツアーが来週からスタートする。9月3日の東京公演は即完し、9月4日の大阪公演のチケットは残りわずかとなっている。今回、初来日公演で販売される日本限定のツアーTシャツ(5500円)のデザインが発表され、「ビートインク」オンラインでの受注販売が開始した。受注期間は、8月27日から9月15日までで、発送は10月上旬を予定している。

大阪公演の終了後に
ミート&グリートも開催

9月4日の大阪公演終演後には、直接バンドメンバーに会えるミート&グリートも開催する。日本発の新鋭高音質ブランドBWVのスピーカーを設置している、期間限定のBEATINK Listening Spaceにメンバーが来店する。時間は22:00〜23:00を予定。参加費は無料。メンバーに直接会える貴重な機会となっている

◾️ミート&グリート@大阪
会場:大阪:BEATINK LISTENING SPACE
住所:大阪府大阪市中央区南船場4-13-12 南船場OMビル 3F
日時:9月4日22:00〜23:00(予定)
https://www.instagram.com/beatink_listening_space/


注意事項
・アーティストの都合により、当日急遽キャンセル、時間変更、お待ちいただく場合もございます。予めご了承ください
・お荷物はお客様自身の責任で管理をお願いいたします。紛失・盗難・破損時において、主催者・会場は一切の責任を負いませんのでご了承下さい。
・お客様同士のトラブルには一切関与いたしません。あらかじめご了承ください。
・当日は撮影が入る可能性がございます。あらかじめご了承ください。
・イベント当日はBEATINK LISTENING SPACE定休日のため、ミート&グリード開始時刻からご入店頂けます。
・混雑の状況によっては、入場制限を行う場合があります。

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「フジコ」が“メイク迷子を救う”捨て色なしのマルチパレットを発売

「フジコ(FUJIKO)」は11月25日、メイク迷子や初心者でも簡単に垢抜けメイクが実現する、“捨て色なし”のマルチパレット“マルチ イージー パレット”(全3種、各2195円)を発売する。

艶とマットの5つの質感を詰め込んだ同製品は、アイシャドウはもちろん、チークやハイライター、リップなどにも使えるマルチな設計を採用した。このパレット1つで自然な立体感や陰影をかなえ、統一感のあるワントーンメイクに仕上げる。ホホバ種子油やアボガド油などの保湿成分を配合し、メイク中もケアをかなえる。

カラーは3種。表情を華やかに引き立てるピンク系パレット“インパルス ピンク”、柔らかなニュアンスで盛る好印象なピーチ系パレット“トワイライト ピーチ”、しゃれ感が高まる大人のヌード系パレット“エモーショナル ヌード”を用意した。

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大谷翔平選手シグネチャーコレクションを扱う期間限定店 「ニューバランス」が成田空港にオープン

「ニューバランス(NEW BALANCE)」は9月12日〜2026年3月22日の期間、プロ野球選手の大谷翔平シグネチャーコレクションを扱う「ニューバランス―ザ ショウヘイ オオタニ コレクション トウキョウ(NEW BALANCE – THE SHOHEI OHTANI COLLECTION TOKYO)」を、成田国際空港第2ターミナル4階にオープンする。

大谷翔平シグネチャーコレクション期間限定店

同店は、球場をイメージした店内に、ウエアやシューズ、各種アクセサリーをラインアップ。また大谷選手のグローブや、着用したスパイク、サイン入りのアイテムなどを展示する。「ニューバランス」は、25年3月に渋谷ツタヤで大谷選手のシグネチャーコレクション期間限定店を、5月に「ニューバランス」原宿店と心斎橋店でポップアップをオープンしている。

■ニューバランス 大谷翔平シグネチャーコレクション期間限定店
日程:9月12日〜2026年3月22日
営業時間:8:00〜20:00
場所:第2ターミナル4階
住所:千葉県成田市古込字古込1-1

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「ティルティル」がメッシュ型チークを発売 “じゅわっ”と色付くピンクやラベンダー

「ティルティル(TIRTIR)」は8月29日、自然な血色感と透明感を与えるメッシュタイプのチーク“エアリー ブルーム メッシュ ブラッシュ”[SPF17・PA+](全3色、各1980円)を発売する。「キューテン(QOO10)」の公式ストアと「ロフト(LOFT)」で取り扱う。

同製品は、独自の処方で保湿感と密着力を両立したメッシュチークで、スポンジの上に極細メッシュ層を重ねた“ハイブリッドメッシュフィルター”を採用した。必要な分だけを均一に取り出し、軽やかなつけ心地と美しい仕上がりを長時間キープする。

カラーは、さりげない血色感で明るい肌印象へ導く3色を用意した。柔らかく上品なクールラベンダー“パールラベンダー”、みずみずしいピーチピンク“ソフトペタル”、温かみのあるアプリコットコーラル“クリーミーアプリコット”をラインアップ。水分を含んだ滑らかなテクスチャーが肌に均一に広がり、べたつきのない快適なつけ心地をかなえる。

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「ロクシタン」から夏を楽しんだボディーを癒す“アーモンド”シリーズが登場

「ロクシタン(L'OCCITANE)」は9月3日、アーモンドの恵みを贅沢に配合したボディーケア“アーモンド”シリーズを発売する。全国の「ロクシタン」店舗および公式オンラインストアで予約を受け付け中だ。「ロクシタン」のボディーケアアイテムの中でもロングセラーを誇る“アーモンド モイスチャライジング シャワーオイル”(500mL、5610円)と、アーモンドオイルを贅沢に配合した“アーモンド サプルスキンオイル”(限定、100mL、6600円/50mL、4180円)を用意した。

冷房や紫外線によって乾燥した肌に潤いを与える2アイテム

“アーモンド モイスチャライジング シャワーオイル”は、冷房や汗、紫外線などにさらされ、インナードライになりがちな夏のボディーに潤いを与える。香り高いオイルで体を洗うたびにやみつきになるような使い心地が特徴だ。スプレータイプの100mLと手軽に試せる50mLの2種類を用意するアーモンド サプルスキンオイル”は、全身に心地よくなじみベタつかない軽やかな使用感になっている。

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「サロモン」がニュウマン高輪に直営店をオープン シューズの先行発売や数量限定ノベルティーも

「サロモン(SALOMON)」は、9月12日にオープンする商業施設、ニュウマン高輪内に直営店をオープンする。東京都内で7店舗目の直営店となる。

サロモンストア ニュウマン高輪店

同店は、スポーツスタイルカテゴリーやフィールドパフォーマンスカテゴリーのシューズを中心にラインアップ。オープンに際し、「サロモン」のクロスカントリースキーブーツの配色をイメージした、“アイコンズ パック(ICONS PACK)”コレクションからシューズ(2万2000円〜)4型を先行発売する。加えてシューズ“XT-6 ゴアテックス(XT-6 GORE-TEX)”(3万1900円)の復刻カラーを数量限定発売する。また同店で税込2万2000円以上の購入者に向け、先着でノベルティーのオリジナルウォータープルーフバッグをプレゼント、なくなり次第終了となる。

店舗情報

サロモンストア ニュウマン高輪店

オープン日:9月12日
営業時間:11:00-20:00
定休日:不定休
住所:東京都港区高輪2-2-1 ニュウマン高輪 ノース4階

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「トム フォード ビューティ」が新フレグランス“ウード ヴォヤージュ”を発売 

「トム フォード ビューティ(TOM FORD BEAUTY)」は9月5日、新フレグランス“ウード・ヴォヤージュ オード パルファム スプレィ”(30mL、2万8380円/50mL、4万1030円)を発売する。また、8月21〜27日に渋谷スクランブルスクエア、8月27日〜9月2日に高島屋大阪店で同製品の先行販売を行うポップアップストアをオープンする。

“ウード・ヴォヤージュ”は、同ブランドのために特別に栽培・収穫されたウードという伝統的な香料を中心に据えた。三層蒸留技術により、ゼラニウム、リビング レッド ピオニー、ウードの3つの素材が調和を見せ、温もりを与えるカルダモンやサフラン、爽快なシトラス、刺激的なピンクペッパーなども調香した。ラストにはパチョリ、ベチバー、シプリオール、ムスクがアーシィなニュアンスで香る。

ボトルは透け感のあるバイオレットカラーを採用し、プラチナカラーのアクセントを施した。“ウード・ウッド”の墨色のボトルと対を成すデザインとなっている。

ポップアップで新フレグランスを先行販売

渋谷と大阪で開催するポップアップストアでは、“ウード・ヴォヤージュ”に加え、“ウード・ウッド バス アンド ボディー”、“リップ カラー”の新色も先行販売する。さらに、会場限定の購入特典も用意するほか、スペシャリストによるパーソナルアドバイスも体験できる。

ポップアップ概要

◾️ポップアップストア 渋谷

日程:8月21〜27日
時間:10:00〜21:00
場所:渋谷スクランブルスクエア 6階 +Q ビューティー内 イベントステージ 6A
住所:東京都渋谷区渋谷2-24-12

◾️ポップアップストア 大阪

日程:8月27日〜9月2日
時間:10:00〜20:00
場所:高島屋大阪店 1階 化粧品売場 ポップアップスペース
住所:大阪府大阪市中央区難波5-1-5

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