アダストリアがエコミットと衣類循環の新スキーム始動 「グローバルワーク」など190店舗で

アダストリアとエコミット(ECOMIT)は、衣類の循環を促進する新たなスキームを構築した。3月1日より、「グローバル ワーク(GLOBAL WORK)」を中心に、アダストリアの約190店舗において、エコミットが展開する資源循環サービス「パスト(PASSTO)」を活用した衣類回収を開始する。アダストリアはこれまで、衣料品在庫の焼却処分ゼロを方針に掲げ、「燃やさない、捨てない」ための施策を推進してきた。「パスト」を通じて、不要になった衣類を捨てるのではなく、次の人につなげる選択肢を提供する。

回収した衣類は全国にあるエコミットの循環センターに集められ、エコミットとアダストリアが共同で策定した独自の選別基準に基づき、エコミットの専門スタッフ「プロピッカー」によって選別される。選別後の衣類は、アダストリアグループの店舗(OFF STORE)でリユース製品として販売されるほか、国内外でリユース品として再流通される。また、「パスト」から回収した衣類の一部も「オフ ストア」で販売する予定。リユースが困難な衣類は素材別に選別し、リサイクルパートナーと協力して資源として再活用。ポリエステル100%の衣類を伊藤忠商事のリサイクルポリエステルブランド「レニュー(RENU)」のプロジェクトを通じてリサイクルポリエステルに変換し、アダストリアが展開する商品の一部に採用する。

実施店舗は「グローバルワーク」(GLOBAL WORK)、「ベイフロー」(BAYFLOW)、「レピピアルマリオ」(REPIPI ARMARIO)、「レプシィム」(LEPSIM)、「ローリーズファーム」(LOWRYS FARM)、「フォーエバー21」(FOREVER 21)、「オフ ストア(OFFSTORE)」の約190店舗。回収対象商品は衣類(こども服、トップス、ボトムス、ジャケット、コート、シャツ、スカートなど)。

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アダストリアがエコミットと衣類循環の新スキーム始動 「グローバルワーク」など190店舗で

アダストリアとエコミット(ECOMIT)は、衣類の循環を促進する新たなスキームを構築した。3月1日より、「グローバル ワーク(GLOBAL WORK)」を中心に、アダストリアの約190店舗において、エコミットが展開する資源循環サービス「パスト(PASSTO)」を活用した衣類回収を開始する。アダストリアはこれまで、衣料品在庫の焼却処分ゼロを方針に掲げ、「燃やさない、捨てない」ための施策を推進してきた。「パスト」を通じて、不要になった衣類を捨てるのではなく、次の人につなげる選択肢を提供する。

回収した衣類は全国にあるエコミットの循環センターに集められ、エコミットとアダストリアが共同で策定した独自の選別基準に基づき、エコミットの専門スタッフ「プロピッカー」によって選別される。選別後の衣類は、アダストリアグループの店舗(OFF STORE)でリユース製品として販売されるほか、国内外でリユース品として再流通される。また、「パスト」から回収した衣類の一部も「オフ ストア」で販売する予定。リユースが困難な衣類は素材別に選別し、リサイクルパートナーと協力して資源として再活用。ポリエステル100%の衣類を伊藤忠商事のリサイクルポリエステルブランド「レニュー(RENU)」のプロジェクトを通じてリサイクルポリエステルに変換し、アダストリアが展開する商品の一部に採用する。

実施店舗は「グローバルワーク」(GLOBAL WORK)、「ベイフロー」(BAYFLOW)、「レピピアルマリオ」(REPIPI ARMARIO)、「レプシィム」(LEPSIM)、「ローリーズファーム」(LOWRYS FARM)、「フォーエバー21」(FOREVER 21)、「オフ ストア(OFFSTORE)」の約190店舗。回収対象商品は衣類(こども服、トップス、ボトムス、ジャケット、コート、シャツ、スカートなど)。

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LDHと帝人フロンティアが循環型リサイクル実現のためタッグ

「EXILE」などが所属するLDH JAPANと帝人フロンティアは3月10日、帝人フロンティアの持つケミカルリサイクル技術を軸にした循環型リサイクル取り組みで提携すると発表した。3月からスタートする「EXILE」の全国8カ所のライブツアー会場でポリエステル繊維を使用した衣料品の回収ブースを設置し、帝人フロンティアの「繊維to繊維」の仕組みや技術を紹介するほか、LDHの事業でリサイクルの啓蒙活動を実施したり、回収した衣料製品のリサイクル繊維を使ったツアーグッズなどの制作も計画する。「EXILE」メンバーで、LDHジャパンの橘ケンチソーシャル・イノベーション・オフィサーは「ツアーやSNSなど多くの機会を通じて、サステナブルな夢の循環を発信していく。ぜひ帝人フロンティアで取り組むリサイクルの現場をぜひ見て発信したい」と意気込みを語った。

繊維商社の帝人フロンティアは、1995年からリサイクルポリエステル「エコペット(ECOPET)」事業をスタート。2000年にはポリエステルのケミカルリサイクル事業をスタート、02年には「繊維to繊維」をスタートするなど、リサイクル技術とその事業化では世界的にも先頭を走ってきた。LDHとは、同社の主催する小学校4年生から6年生を対象としたフットサル大会「EXILE CUP」に、25年シーズンからオフィシャルスポンサーとして参加。リサイクルポリエステル繊維を使用した記念品の提供や使用済み衣料品のテスト回収を実施する。

帝人は3月に、松山事業所の「繊維to繊維」で生産する再生ポリエステル繊維について、国際的な認証制度で、グローバルサプライチェーンの信頼性を評価するISCC PLUS認証を取得していた。

LDHは2019年から福井市などと連携し、ソーシャルイノベーション事業に力を入れてきた。現在は40の自治体と110プロジェクトを実施している。

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LDHと帝人フロンティアが循環型リサイクル実現のためタッグ

「EXILE」などが所属するLDH JAPANと帝人フロンティアは3月10日、帝人フロンティアの持つケミカルリサイクル技術を軸にした循環型リサイクル取り組みで提携すると発表した。3月からスタートする「EXILE」の全国8カ所のライブツアー会場でポリエステル繊維を使用した衣料品の回収ブースを設置し、帝人フロンティアの「繊維to繊維」の仕組みや技術を紹介するほか、LDHの事業でリサイクルの啓蒙活動を実施したり、回収した衣料製品のリサイクル繊維を使ったツアーグッズなどの制作も計画する。「EXILE」メンバーで、LDHジャパンの橘ケンチソーシャル・イノベーション・オフィサーは「ツアーやSNSなど多くの機会を通じて、サステナブルな夢の循環を発信していく。ぜひ帝人フロンティアで取り組むリサイクルの現場をぜひ見て発信したい」と意気込みを語った。

繊維商社の帝人フロンティアは、1995年からリサイクルポリエステル「エコペット(ECOPET)」事業をスタート。2000年にはポリエステルのケミカルリサイクル事業をスタート、02年には「繊維to繊維」をスタートするなど、リサイクル技術とその事業化では世界的にも先頭を走ってきた。LDHとは、同社の主催する小学校4年生から6年生を対象としたフットサル大会「EXILE CUP」に、25年シーズンからオフィシャルスポンサーとして参加。リサイクルポリエステル繊維を使用した記念品の提供や使用済み衣料品のテスト回収を実施する。

帝人は3月に、松山事業所の「繊維to繊維」で生産する再生ポリエステル繊維について、国際的な認証制度で、グローバルサプライチェーンの信頼性を評価するISCC PLUS認証を取得していた。

LDHは2019年から福井市などと連携し、ソーシャルイノベーション事業に力を入れてきた。現在は40の自治体と110プロジェクトを実施している。

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東レと学生服飾団体「KFC」がコラボ 未来のファッションを語った!作った!

繊維大手の東レは、学生服飾団体の「Keio Fashion Creater(以下、KFC)」とコラボレーションを行う。回収ペットボトルをリサイクルした「アンドプラス(&+)」使用の素材を提供し、KFCが年に1度に全てを注ぎ込むファッションショーをサポートする。2年後の2026年に創業100周年を迎える東レは、なぜKFCとコラボレーションしたのか。東レの工場や現場で奮闘する若手社員とKFCのコラボレーションを3回に分けて追っていく。

東レが繊維研究所を構え、ナノテクノロジーを駆使した最先端繊維素材「ナノデザイン」の生産拠点であり、研修センターなども備える静岡県の三島工場を訪れたKFCのメンバーは、「アンドプラス」や東レの繊維事業の歴史に触れ、「多くの人が関わって巨大な設備で生産する糸も、過去から多くの人の熱い思いがつないできたことを実感した」と語った。

一方で東レのモノ作りを支える若手スタッフも、新しく開発したばかりの糸を生産することの難しさに触れつつ、「目標は(自分が生産の立ち上げに関わった糸が)30年、40年とロングセラーとなって続いていくこと」とやりがいを語る。東レには、当時まだ和装も盛んだった1964年に開発し、現在でもバージョンアップを繰り返しながら続く「シルック」がある。40年続くロングセラーを目指すという目標は、決して絵空事ではない強い思いの裏返しでもある。

100年近くにわたる繊維技術を次代につなげ、かつファッション産業を進化させられるのか。KFCのメンバーが「工場見学ですごく真摯にサステナビリティをはじめとした社会課題に向き合っていると感じた一方で、それが消費者やファッションの作り手に届いていないのでは?」といった忖度なしの意見をぶつける一方、「サステナブルを義務感ではなく、面白いテクノロジーや面白い素材を開発するための手段になっていて、その結果として持続可能なデザインにつながっていることを改めて実感した」といった意見も出た。対して東レの若手社員は、モノ作りの難しさに触れつつ、その楽しさややりがい、その先に広がる新しいファッションなどを語った。

次回の2回目は、東レの若手社員とKFCメンバーが互いの意見を本気でぶつけ合った座談会をお届けする。これまで培ってきた繊維の技術を継承しつつ、未来のためにサステナビリティにどう向き合っていくべきか。また、ファッションの持つ楽しさや喜びとは?

注:現在「アンドプラス(&+)」は、回収したペットボトルなどをリサイクルしたポリエステル繊維と、回収した漁網などをリサイクルしたナイロン繊維の2種類を展開している。なお、回収したペットボトルをチップにする工程は社外の協力企業にておこなわれている。

問い合わせ先
東レ 繊維事業本部新流通開拓室
ft-marketing-ig.toray.mb@mail.toray

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技術継承と染め直し、D&DEPARTMENTのファッション産業の課題への向き合い方

ロングライフデザインを提唱するディアンドデパートメント(D&DEPARTMENT)は2014年からテキスタイルメーカーのデッドストック生地を活用したバッグを提案する「ライフストック(LIFE STOCK)」と、シミや色あせなどで着られなくなった服を染め替えてよみがえらせるプロジェクト「ディ アンド リウェア(d&RE WEAR)」を立ち上げ、取り組む。24年までに「ライフストック」に活用した生地は2万9430m(生地幅120cm)、東京ドームの敷地に換算すると75.5個分。現在までに9700着を預かり染め直した。23年からは「生地を作ることができる職人と環境が失われる」との危機感から新たな需要を生み出すために「アーカイブス(ARCHIVES)」をスタート。日本の産地を回り、同プロジェクトを指揮する重松久恵ファッション部門コーディネーターに、産地の現状とディアンドデパートメントが取り組む意義を聞く。 

PROFILE: 重松久恵(しげまつ ひさえ)/D&DEPARTMENT ファッション部門コーディネーター

重松久恵(しげまつ ひさえ)/D&DEPARTMENT ファッション部門コーディネーター
PROFILE: ファッション誌の編集、デザイン会社などのマネジメントを経て2014年、「ライフストック」、洋服染め直しの「ディ アンド リウェア」プロジェクト発足時に「『D&DEPARTMENT』のコーディネーターに。中小企業診断士の資格を58歳で取得し、さまざまな会社のアドバイザーとしても活躍。旅と料理、手仕事をこよなく愛す

きっかけはラナ・プラザ崩落事故、ファッション産業の課題に向き合う

ディアンドデパートメントが「ライフストック」と「ディ アンド リウェア」に取り組み始めたのは2014年のこと。今でこそ、デッドストックの活用や染め直しを行う企業が少しずつ増えてきてはいるが、同社は早かった。両プロジェクトを手掛ける重松コーディネーターは「13年のラナ・プラザ倒壊事故によってファッション産業の課題が浮き彫りになり、向き合う必要があると感じていた。ちょうどその頃、『ディアンドデパートメント』からファッション部門を手伝ってほしいと依頼があり、同社らしくファッション産業の課題に向き合うことができる取り組みとは何かを考えた」と振り返る。

「ディアンドデパートメント」は10年、金沢21世紀美術館で行った企画展示「本当のデザインだけがリサイクルできる Only honest design can be recyclable. D&DEPARTMENT PROJECT」の際に、ミュージアムショップで残反を用いて製作したバッグを販売していた経緯がある。「私自身産地を回る中で、決算前にバッタ屋が残布を買いに行くのを知っていた。こうした残布を活用できないかと考えた」。

「残反購入だけでは貢献できない」、技術継承のための新プロジェクト

「ライフストック」では「10産地10生地で100種類作ろうと考えた。半分は懇意にしている産地に頼み込み、半分は中小企業診断士の資格を生かし商工会議所を通じて声をかけてもらった」。現在は小さな地域を含めると20カ所程度と取り組む。人気はビンテージ生地やマス見本(色合わせのサンプル布で同じ柄を色違いで数色プリントした布)だ。「特にマス見本は絶対に捨てられる運命なうえ、レアでもある。こうした背景をお客さまに説明するとマス見本ファンになり、マス見本狙いの方も増えた」。

23年から「アーカイブス」をスタートした。残反の入手が難しくなったからだ。「理由は2つある。1つ目は16年頃に日本で始まったSDGsの活動の気運が高まるにつれて、残反を活用したモノ作りをする人が増えたこと。2つ目はメーカーの生産量が減ったこと。生産すればその分残反もB反も出るが、特にこの3年少なくなったと感じる。そして、残反を買うだけでは産地に貢献できなくなったとも感じていた」と話す。

「1mが8000~1万円の手が込んだ特殊な生地は、高度な技術がないと作ることができない。他方で一般的には高額で購入が難しく、海外ブランドに販売していることが多い。こうした素晴らしい技術を残したいし、作る職人がいることを知らしめたいと思った。そのためには高度な技術を要する生地を作り続けて発信することが大切で、バッグは要尺が少ないので気軽に持つことができる価格で提案できると考えた」。

「アーカイブス」では「産地の定番で一般的に知られている生地でも次世代の担い手や需要を生み出す必要があると考え」会津木綿や伊勢木綿、久留米絣などの活用も始める。3月から箱型バッグを順次発売する。小幅生地の特性を最大に生かし、生地の無駄が極力出ないパターンを作成した。「生地にかけられる金額を上げ、工場と一緒に歩む持続可能なものづくりのカタチを探る」。

「多くの産地で倒産が増えている」、産地の抱える課題

産地の状況は刻々と変化している。産地の多くが「作れない産地」になりつつあり、モノ作りのリードタイムが長くなっている。「多くの産地で倒産が増えている。いろんな産地でいろんな変化があり、一概に何が原因とはいえないが、共通しているのはリーマンショック後から緩やかに沈みはじめ、新型コロナウイルスの感染拡大が拍車をかけたこと。コロナ禍では補助金や融資があったが、その返済が難しくなり、事業者に高齢の方が多いこともあってか、疲れてしまって廃業や倒産を選ぶ事業者が増えている。今、特殊な技術を持つ方の多くは60代後半から70代。彼らが今まで日本のモノ作りを支えてくれているが、後継者がいないし、現状は少量生産で取り組むしかない。例えば、チェーンステッチで脇を縫う人がいなくなったら、縫製の仕様書自体を変えなきゃいけなくなる。こういうことが連続的に起こっている」と話す。

モノ作りを絶やさないために考えられること

日本でモノ作りできる環境を残すにはどうすればいいのか。

「一つの方向として、製造メーカーが自社ブランドを立ち上げることがある。例えば山梨の『WAFU.(ワフ)』は縫製業だけでは言い値で安い賃金で請け負うことになってしまうと危惧して自社ブランドを立ち上げた。今ではOEMを一切せずに自社ブランドのみで利益を出せる体質に移行できている。『ワフ』のように高付加価値のモノ作りの自社ブランドを立ち上げるメーカーは増えており、自社ブランドの利益比率を上げようと取り組む企業が増えている。自社ブランドとOEMの黄金比は各企業により異なるが、両軸を持つことが会社の安定につながるケースが多い。たとえ、自社ブランドの売り上げが伸び悩んでも自社ブランドを通じて発信ができるため、OEMの依頼が増えて会社が安定することもある」。

廃業する工場を産地のメーカーがM&Aを行うケースも散見するようになった。「例えば、2011年に継続できなくなった新潟県の織物工場をマツオインターナショナルの松尾産業が子会社にしたケースでは、設備投資や機械を独自改造することでオリジナル生地の生産ができるようになった。友人のテキスタイルデザイナーや若いデザイナーたちがそこで生地を作っている。このケースのように技術を引き継いでいければいいと思う一方、難しいケースも多い。最近ではニット産地の山形できらやか銀行の経営悪化によって取引先が相次いで倒産し大きな影響を及ぼしている。取引先のニッターも倒産した。一緒に取り組むデザイナーと話し合い、彼は出資し合って小規模ロットの対応ができる工場を共同運営することも考えたいと話していた。そんなときに候補にあった廃業予定の小さなニット工場が『もう少し頑張ってみる』と継続を決めた。けれどM&Aを行うような体力のある会社もなかなか見つからない状況で見通しは不透明だ。もう一つは、工場に無理をさせない方法でモノ作りを行うことも大切だ。私たちは秋物の納期を5月に設定し、閑散期に無理をせずに生産していただいている」。

産地内で築けていたサプライチェーンの一つでも欠ければモノ作りのリードタイムはさらに伸びるが、M&Aを行うのはハードルが高い。「例えば、『オソク(OSOCU)』の谷佳津臣さんは元縫製工場を賃貸で借りて、古いミシンを活用しながら業務委託や新規雇用で技術者に参画してもらっている。工場を購入したわけではないが、場所を借りて縫製業の内製化を実現して自社ブランドをマイペースに展開している。新たなに人を雇用して職人を育てることは大変な挑戦だが、谷さんのように場所を活用しながらチャレンジしている人もいる」という。

特に染色や仕上げを行う工場が少なくなっていると聞くが、「別の産地に頼まなければいけない状況は増えている。もう一つの方向性としては一貫生産がある。先日訪れた京丹後の工場は撚糸・織り・染めを自社で行えるように整えていた。実際問題、染色や仕上げの機械を数台入れ、一貫生産に向かえるところは向かわないと厳しいのではないか」と指摘する。

一貫生産は強味にもなる。「赤ちゃんの製品を手掛ける工場はエコテックス認証取得を求められるなどあるが、外注すると取れるかわからない。特に染色は空きがなくて納期が大変なこともあり、縫製工場でも設備投資をして染色の機械を入れた工場もある。自社で染色を行うことで認証を横串で取れるようにしていた。織り専門だった富士吉田のとある工場も、糸染めも布染めもできる機械をそろえていた」。

対処療法の先に見据えること

今後向かう方向性について尋ねた。「小規模で高付加価値のもの、ははまるかもしれない」。

また、「職人が格好いいという文化を作っていく必要がある。サードウェーブコーヒーの文化が生まれたとき、コーヒーを焙煎する人が格好いいと焙煎士が増えたでしょう?そういう単純なことでもある。布作りの職人が格好いいとなれば興味が沸く人は増える。実際に布を作り、布のあるオシャレな生活を送っている人も多い。織機が動く動画をよく見るけど、生地を手掛けている人やその人の暮らしを紹介する人は少ない。そういう職人の暮らしを知ってもらいたいとも思う。“布を作ってオシャレな生活ができる”“これで食える”となれば、やってみたいという若者が増えるのではないか。機織りが職業の選択肢の一つになる。私の周りで織物に取り組む若い男性が増えていて、彼らに『何で』と尋ねると海外育ちの人が多く『職人がめちゃめちゃ格好いいし、この仕事は一生できるじゃない』との答え。彼らは素敵な生活をインスタグラムで発信していたりする。人間は恰好いいにあこがれるじゃない?」。

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ワコールが毎年恒例の無料ブラジャー回収サービスをスタート 不要のブラを最寄り店に持ち込むだけで再生資源に

ワコールは10月、毎年恒例で行っている“ワコール ブラ リサイクル”キャンペーンをスタートした。ブラジャーはさまざまなパーツが使用されているため、ゴミとして捨て難いアイテムだ。その声に応え2008年に始まったのが同キャンペーンで、不要になったブラジャーを、全国のワコールの店舗をはじめ、専門店や「ピーチ・ジョン(PEACH JOHN)」などのグループ店舗、ワコールウェブストアなど約800店舗で回収している。回収したブラジャーは、リサイクル企業のJEPLAN(旧、日本環境設計)によるプロジェクトBRINGの提携工場で再生プラスチックなどの循環原料に生まれ変わる。

費用は無料。ブランドは問わず、ワコール以外のブラジャーも受け付けているので、不要なブラジャーを処分するには、便利なキャンペーンだ。

キャンペーン参加の流れはシンプル。不要なブラジャーを袋に入れて回収実施店舗に持ち込みスタッフに渡すだけだ。持ち込まれた袋は開封されることなくBRING提携工場でリサイクルされる。ワコールウェブストアでの回収は、“ブラリサイクル専用回収袋”(100円、送料別)を注文し、郵送すればOK。

会期は2025年3月末日まで。

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東京・大手町タワーで「森の市」開催 40以上のショップと“エシカルマインド”を育む

東京建物は10月24〜26日、大手町駅直結の大手町タワーでマーケットイベント「森の市」を開催する。40以上のショップが並ぶほか、バラエティーに富んだワークショップなどを提供する。

同イベントは、都市再生と自然共生の空間として、豊かな自然環境を育む「大手町の森」で開催する。約3600㎡もの敷地に、ビンテージバイクショップ「モータースタンド(MOTOR STAND)」や創作和食の「東京十月」、天然酵母パンが楽しめる「コンビニエンスストア高橋」など、国内選りすぐりのショップがそろう。各ショップは、環境への配慮や持続可能な素材の使用、地域に根ざした生産者との協力を大切にしており、マーケットを楽しみながら、“倫理的な生き方(エシカルマインド)”を体感できる。

ショップに加え、多種多様なワークショップも用意する。リサイクルレザーを使った小物を取り扱う「マコー(MAKKO)」では、アーティストMougiとのコラボレーションを実現し、自分だけのオリジナルイラストをバッグに描くワークショップを開催する。また、移動式花屋「グイフラワー(GUI FLOWER)」では、花農家「フォーピースフラワーズ(FOUR PEAS FLOWERS)」が育てた“スローフラワー”(環境に負担のない手法で育てられ、産地に近い場所で消費される花)を用い、アレンジブーケ作りを体験できる。

■森の市
開催日:10月24〜26日
開催時間:24・25日/11:00〜21:00、26日/11:00〜19:00
会場:東京都千代田区大手町1-5-5 大手町タワー 1階 2階 3階

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「カナダグース」ダニー・リース会長兼CEOが語る 銀座の旗艦店、ハイダー・アッカーマン、暖冬への心構え

PROFILE: ダニー・リース(Dani Reiss)/カナダグース会長兼CEO

ダニー・リース(Dani Reiss)/カナダグース会長兼CEO
PROFILE: 1973年、トロント生まれ。1997年、祖父のサム・ティックが57年に創業したアウターウエアメーカーに入社。2000年にブランド名を「スノーグース」から「カナダグース」に改めると、01年にCEOに就任。その後、同ブランドを世界的なラグジュアリー・ライフスタイルブランドへと成長させた。19年にはグローブ・アンド・メール紙の「レポート・オン・ビジネス」で「グローバル・ビジョナリー・オブ・ザ・イヤー」を受賞。20年に「カナダで最も称賛されるCEO」に選出。また16年にはカナダ勲章、19年にはオンタリオ勲章を授与された。現在はマウント・サイナイ病院の理事、カナダの学生向け慈善団体「ステューデンツ・オン・アイス(SOI)」の諮問委員も務める。 PHOTO:MIKA HASHIMOTO

ハイダー・アッカーマン(Haider Ackermann)を初のクリエイティブ・ディレクターに迎えた「カナダグース(CANADA GOOSE)」は9月14日、銀座店をリニューアルし、フラッグシップストアとしてオープンする。カナダの大地を感じるような“カナディアン ウォームス(CANADIAN WARMTH)”をテーマに、店内にはラウンジスペースやバーカウンターを備えるほか、マイナス20度の環境でフィッティングが体験できる“コールドルーム”も完備。オープンを記念して写真家・二階堂ふみの写真展も開催する。

来日したダニー・リース(Dani Reiss)会長兼最高経営責任者(CEO)に銀座の新店舗やハイダーの起用、プロダクトの多様化、暖冬化が進む中での心構えなどを語ってもらった。

銀座店のリニューアルとハイダー・アッカーマンの起用

WWD:銀座店を「フラッグシップストア」としてリニューアルオープンする経緯は?

ダニー・リース=カナダグース会長兼CEO(以下、リース):「カナダグース」は、アジア地域で非常に好調だ。日本も同じで、2年前にオープンした銀座店も調子が良い。世界有数のショッピングエリアである銀座の店舗でブランドの力強いメッセージを体現し、発信する場所として生まれ変わらせたい。旗艦店として、あらゆる層のお客さまを迎えるのを楽しみにしている。

WWD: 5月にはクリエイティブディレクターにハイダー・アッカーマンが就任した。彼に白羽の矢を立てた一番の決め手は?

リース:ブランドが大きく成長し、クリエイティブ・ディレクターを見つけるべき時が来たと感じていた。選考に2年をかけ、多くの候補者と面談したが、最終的にハイダーと出会い、起用を決めた。私はハイダーのスタイルを「本物」と感じたし、ハイダーも「カナダグース」を「オーセンティック(=本物)」なブランドとして認識していた。ハイダーは、高い経験値を備え、いかにブランドを構築し、成長させるべきかを心得ている。あらゆる面でブランドを次のレベルへと引き上げてくれる人材だ。

WWD:ハイダーは機能性が魅力の「カナダグース」に、クリエイティブ・ディレクターとしてどう関わっていくのか?

リース:私は、彼をファッションデザイナーというよりは、「強い美学」を持った個人として認識している。彼はブランドの価値を高めるだけでなく、ブランドのカテゴリーを押し広げ、今までにない表現を提示してくれるだろう。

WWD:昨年リリースしたスニーカーなどを見てもわかるように「カナダグース」は製品カテゴリーの幅を拡大している。プロダクトを多様化させる先にあるものは?

リース:第一に、消費者が新しい商品を求めていると感じる。ブランドの成長は、新しいプロダクトをどんどん開発してきたことも大きい。私が入社した頃、「カナダグース」のプロダクトは約20型のみで、すべてダウンジャケットだった。今では軽量ダウンからウインドブレーカー、レインウエア、帽子、靴、アクセサリーまで、数多くのプロダクトを扱う。これらのアイテムにも、主力製品と同様のクラフツマンシップを注ぎ、高い品質を担保している。ブランドの基準に沿い、顧客が求める製品を作れば、私たちは成功できると信じている。ハイダーは、この点にも大きく寄与してくれるだろう。

WWD:「環境問題」の研究者を自認するハイダーとの最初のプロジェクトとして、ホッキョクグマの保護活動を支援するためのプロダクトを発売した。

リース:ハイダーがブランドに合流してすぐ、彼と私はカナダ北部の都市、チャーチルに向かった。多くのホッキョクグマが生息し、「ホッキョクグマの首都」とも呼ばれる街だ。そこでハイダーは、ホッキョクグマの生息地とその周辺の自然環境を体験し、「カナダグース」とホッキョクグマ保護団体「ポーラーベア・インターナショナル(Polar Bear International)」との長年にわたる取り組みを理解し、共感してくれた。その体験をもとに5月に発売したのが、「ポーラーベア・インターナショナル」に売上を寄付するための“PBI フーディー”だ。キャンペーンには、環境活動家としての顔を持つ女優のジェーン・フォンダ(Jane Fonda)を起用した。

サステナビリティへの意識 循環型経済の確立を目指して

WWD:一方でダウンという素材に対して、動物倫理的な視点で批判にさらされることもある。

リース:まず、「カナダグース」にとってダウンが重要な素材であることは間違いない。またダウンは、今でも世界で最も暖かい天然の中綿素材だ。

それを踏まえた上で2つのポイントを伝えたい。第一に、私たちが使用するダウンは、原料となるアヒルやガチョウの生育環境や羽毛の採取方法を細かく規定した国際的な基準「レスポンシブル・ダウン・スタンダード(Responsible Down Standard)」に適った方法で、倫理的に調達されたものであること。第二に、ダウンは食肉産業から生まれた副産物だ。レザーと同様に、人々がアヒルやガチョウを食べる限りダウンは存在し続ける。一方で「カナダグース」には近年、合成繊維や植物性の中綿などを使用している製品もある。こちらも好調だ。

WWD:昨年は自社製品の二次流通プラットフォーム「カナダグース・ジェネレーションズ」をスタートした。今後「カナダグース」が自社でコントロールする二次流通のビジネスはどうなる?

リース:消費者が持続可能性の問題に大きな関心を寄せる今、企業としてこの問題を重視し、循環型経済を確立することは重要だ。

誰かが手放した製品を市場に戻し、他の人にもう一度楽しんでもらう。それは自然なことであり、必要なこと。新品で「カナダグース」を購入したことがなかった消費者が、「カナダグース・ジェネレーションズ」では購入する機会があるかもしれないし、その人はいつか新品に手を伸ばすかもしれない。消費者がブランドに関わる方法が一つ増えたということ。顧客が製品をリユース・リサイクルする機会を大切にしている状況を考慮すれば、この事業はビジネスを成長させるチャンスでもある。始めたばかりだが、5〜10年後には私たちのビジネスに占める割合はかなり大きくなると見込んでいる。

WWD:昨年の10~12月期には卸売が苦戦し、28.5%の売り上げ減を経験した。人員削減にも踏み切り、自社の成長を促すべく組織を再編成した。このような痛みや変化を経て、直近の売り上げ状況は?

リース:まず言いたいのは、「カナダグース」のアジア太平洋地域は非常に好調で、23年の第四半期期(24年1月〜3月)は、全体で約30%プラスに転じている。昨年の卸売りの売上減は、私たちだけではなく、業界全体の現象だった。コロナ禍、金利上昇、インフレ、戦争など、様々なことがある中で、多くの卸売業者が在庫を持ちすぎていた。その機会を利用し、卸売りのネットワークの合理化を図り、消費者への直販を強化した。卸売は依然として非常に重要だが、世界で起きているあらゆる要因によって、自然な形でリセットされたと言える。

WWD:カナダグースジャパンも銀座店をリニューアルするように、今後卸売よりも直販に力を入れていく?

リース:日本には数社、強力な卸売パートナーがある。彼らとの取引には満足しているし、私たちのブランド力を高めてくれる存在だ。一方で、今回銀座店をリニューアルしたように、今後も機会があれば日本でも直営店を拡大していきたい。卸売と直販の両軸を大事にしていく。

暖冬が進む中で 「オーセンティック」なブランドとして

WWD:暖冬が進むなか、東京のような都市部に住む人は、防寒という点においてはヘビーなダウンジャケットを必要としなくなりつつある。それでも人々が「カナダグース」にひかれ、ダウンジャケットを購入する理由をどう分析するか?

リース:先ほど話したことにも繋がるが、20年以上日本でビジネスをしてきて、日本の人々は「オーセンティック(=本物)」であることを重視していると感じる。本物のストーリーを持っているブランドであることが大切だ。

また、大抵の場合、何かを買う動機は、単に必要だからではなく、それを欲しいと感じるから。「必要性」だけを考えれば、多くの人が「ランドローバー」のような四駆車を購入する理由もないし、そもそも、私たちがこんなに多くのモノを購入する理由もない。人はあくまで欲しいと感じるものを買うのだ。

だからこそ常に成長する必要性を感じる。カテゴリーの多様化はブランドとしての成長の一つ。あくまで「オーセンティック」な方法で、進化し続けるからこそ、消費者にとって常に「今」のブランドであり続けられるのではないか。

WWD:プロダクトの幅が広がっていく中でも、共通して存在する「カナダグース」らしさとは?

リース:全プロダクトに共通するのは、「独自の機能性」。マイナス100℃の寒冷地用のプロダクトであれ、街用にデザインしたものであれ、機能性は重要。機能を十分に追求すると、ファッショナブルなものになっていくとも感じている。

クラフトマンシップに重きを置いた、作りの良さも「カナダグース」らしさの一つ。プロダクトごとに最適な場所を選んで製造していて、ほとんどはカナダ製。それ以外はヨーロッパで作っている。

もちろん気候変動という問題には、アクションしなければならない。世界とつながり続け、状況に対応していくことが肝心だ。そのための方法はたくさんある。世の中のためになる製品を作ること、そして人々が望む製品を作ることを大事にしたい。「カナダグース」の価値を大切に守り、適切に成長していけば、成功できると信じている。

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「カナダグース」ダニー・リース会長兼CEOが語る 銀座の旗艦店、ハイダー・アッカーマン、暖冬への心構え

PROFILE: ダニー・リース(Dani Reiss)/カナダグース会長兼CEO

ダニー・リース(Dani Reiss)/カナダグース会長兼CEO
PROFILE: 1973年、トロント生まれ。1997年、祖父のサム・ティックが57年に創業したアウターウエアメーカーに入社。2000年にブランド名を「スノーグース」から「カナダグース」に改めると、01年にCEOに就任。その後、同ブランドを世界的なラグジュアリー・ライフスタイルブランドへと成長させた。19年にはグローブ・アンド・メール紙の「レポート・オン・ビジネス」で「グローバル・ビジョナリー・オブ・ザ・イヤー」を受賞。20年に「カナダで最も称賛されるCEO」に選出。また16年にはカナダ勲章、19年にはオンタリオ勲章を授与された。現在はマウント・サイナイ病院の理事、カナダの学生向け慈善団体「ステューデンツ・オン・アイス(SOI)」の諮問委員も務める。 PHOTO:MIKA HASHIMOTO

ハイダー・アッカーマン(Haider Ackermann)を初のクリエイティブ・ディレクターに迎えた「カナダグース(CANADA GOOSE)」は9月14日、銀座店をリニューアルし、フラッグシップストアとしてオープンする。カナダの大地を感じるような“カナディアン ウォームス(CANADIAN WARMTH)”をテーマに、店内にはラウンジスペースやバーカウンターを備えるほか、マイナス20度の環境でフィッティングが体験できる“コールドルーム”も完備。オープンを記念して写真家・二階堂ふみの写真展も開催する。

来日したダニー・リース(Dani Reiss)会長兼最高経営責任者(CEO)に銀座の新店舗やハイダーの起用、プロダクトの多様化、暖冬化が進む中での心構えなどを語ってもらった。

銀座店のリニューアルとハイダー・アッカーマンの起用

WWD:銀座店を「フラッグシップストア」としてリニューアルオープンする経緯は?

ダニー・リース=カナダグース会長兼CEO(以下、リース):「カナダグース」は、アジア地域で非常に好調だ。日本も同じで、2年前にオープンした銀座店も調子が良い。世界有数のショッピングエリアである銀座の店舗でブランドの力強いメッセージを体現し、発信する場所として生まれ変わらせたい。旗艦店として、あらゆる層のお客さまを迎えるのを楽しみにしている。

WWD: 5月にはクリエイティブディレクターにハイダー・アッカーマンが就任した。彼に白羽の矢を立てた一番の決め手は?

リース:ブランドが大きく成長し、クリエイティブ・ディレクターを見つけるべき時が来たと感じていた。選考に2年をかけ、多くの候補者と面談したが、最終的にハイダーと出会い、起用を決めた。私はハイダーのスタイルを「本物」と感じたし、ハイダーも「カナダグース」を「オーセンティック(=本物)」なブランドとして認識していた。ハイダーは、高い経験値を備え、いかにブランドを構築し、成長させるべきかを心得ている。あらゆる面でブランドを次のレベルへと引き上げてくれる人材だ。

WWD:ハイダーは機能性が魅力の「カナダグース」に、クリエイティブ・ディレクターとしてどう関わっていくのか?

リース:私は、彼をファッションデザイナーというよりは、「強い美学」を持った個人として認識している。彼はブランドの価値を高めるだけでなく、ブランドのカテゴリーを押し広げ、今までにない表現を提示してくれるだろう。

WWD:昨年リリースしたスニーカーなどを見てもわかるように「カナダグース」は製品カテゴリーの幅を拡大している。プロダクトを多様化させる先にあるものは?

リース:第一に、消費者が新しい商品を求めていると感じる。ブランドの成長は、新しいプロダクトをどんどん開発してきたことも大きい。私が入社した頃、「カナダグース」のプロダクトは約20型のみで、すべてダウンジャケットだった。今では軽量ダウンからウインドブレーカー、レインウエア、帽子、靴、アクセサリーまで、数多くのプロダクトを扱う。これらのアイテムにも、主力製品と同様のクラフツマンシップを注ぎ、高い品質を担保している。ブランドの基準に沿い、顧客が求める製品を作れば、私たちは成功できると信じている。ハイダーは、この点にも大きく寄与してくれるだろう。

WWD:「環境問題」の研究者を自認するハイダーとの最初のプロジェクトとして、ホッキョクグマの保護活動を支援するためのプロダクトを発売した。

リース:ハイダーがブランドに合流してすぐ、彼と私はカナダ北部の都市、チャーチルに向かった。多くのホッキョクグマが生息し、「ホッキョクグマの首都」とも呼ばれる街だ。そこでハイダーは、ホッキョクグマの生息地とその周辺の自然環境を体験し、「カナダグース」とホッキョクグマ保護団体「ポーラーベア・インターナショナル(Polar Bear International)」との長年にわたる取り組みを理解し、共感してくれた。その体験をもとに5月に発売したのが、「ポーラーベア・インターナショナル」に売上を寄付するための“PBI フーディー”だ。キャンペーンには、環境活動家としての顔を持つ女優のジェーン・フォンダ(Jane Fonda)を起用した。

サステナビリティへの意識 循環型経済の確立を目指して

WWD:一方でダウンという素材に対して、動物倫理的な視点で批判にさらされることもある。

リース:まず、「カナダグース」にとってダウンが重要な素材であることは間違いない。またダウンは、今でも世界で最も暖かい天然の中綿素材だ。

それを踏まえた上で2つのポイントを伝えたい。第一に、私たちが使用するダウンは、原料となるアヒルやガチョウの生育環境や羽毛の採取方法を細かく規定した国際的な基準「レスポンシブル・ダウン・スタンダード(Responsible Down Standard)」に適った方法で、倫理的に調達されたものであること。第二に、ダウンは食肉産業から生まれた副産物だ。レザーと同様に、人々がアヒルやガチョウを食べる限りダウンは存在し続ける。一方で「カナダグース」には近年、合成繊維や植物性の中綿などを使用している製品もある。こちらも好調だ。

WWD:昨年は自社製品の二次流通プラットフォーム「カナダグース・ジェネレーションズ」をスタートした。今後「カナダグース」が自社でコントロールする二次流通のビジネスはどうなる?

リース:消費者が持続可能性の問題に大きな関心を寄せる今、企業としてこの問題を重視し、循環型経済を確立することは重要だ。

誰かが手放した製品を市場に戻し、他の人にもう一度楽しんでもらう。それは自然なことであり、必要なこと。新品で「カナダグース」を購入したことがなかった消費者が、「カナダグース・ジェネレーションズ」では購入する機会があるかもしれないし、その人はいつか新品に手を伸ばすかもしれない。消費者がブランドに関わる方法が一つ増えたということ。顧客が製品をリユース・リサイクルする機会を大切にしている状況を考慮すれば、この事業はビジネスを成長させるチャンスでもある。始めたばかりだが、5〜10年後には私たちのビジネスに占める割合はかなり大きくなると見込んでいる。

WWD:昨年の10~12月期には卸売が苦戦し、28.5%の売り上げ減を経験した。人員削減にも踏み切り、自社の成長を促すべく組織を再編成した。このような痛みや変化を経て、直近の売り上げ状況は?

リース:まず言いたいのは、「カナダグース」のアジア太平洋地域は非常に好調で、23年の第四半期期(24年1月〜3月)は、全体で約30%プラスに転じている。昨年の卸売りの売上減は、私たちだけではなく、業界全体の現象だった。コロナ禍、金利上昇、インフレ、戦争など、様々なことがある中で、多くの卸売業者が在庫を持ちすぎていた。その機会を利用し、卸売りのネットワークの合理化を図り、消費者への直販を強化した。卸売は依然として非常に重要だが、世界で起きているあらゆる要因によって、自然な形でリセットされたと言える。

WWD:カナダグースジャパンも銀座店をリニューアルするように、今後卸売よりも直販に力を入れていく?

リース:日本には数社、強力な卸売パートナーがある。彼らとの取引には満足しているし、私たちのブランド力を高めてくれる存在だ。一方で、今回銀座店をリニューアルしたように、今後も機会があれば日本でも直営店を拡大していきたい。卸売と直販の両軸を大事にしていく。

暖冬が進む中で 「オーセンティック」なブランドとして

WWD:暖冬が進むなか、東京のような都市部に住む人は、防寒という点においてはヘビーなダウンジャケットを必要としなくなりつつある。それでも人々が「カナダグース」にひかれ、ダウンジャケットを購入する理由をどう分析するか?

リース:先ほど話したことにも繋がるが、20年以上日本でビジネスをしてきて、日本の人々は「オーセンティック(=本物)」であることを重視していると感じる。本物のストーリーを持っているブランドであることが大切だ。

また、大抵の場合、何かを買う動機は、単に必要だからではなく、それを欲しいと感じるから。「必要性」だけを考えれば、多くの人が「ランドローバー」のような四駆車を購入する理由もないし、そもそも、私たちがこんなに多くのモノを購入する理由もない。人はあくまで欲しいと感じるものを買うのだ。

だからこそ常に成長する必要性を感じる。カテゴリーの多様化はブランドとしての成長の一つ。あくまで「オーセンティック」な方法で、進化し続けるからこそ、消費者にとって常に「今」のブランドであり続けられるのではないか。

WWD:プロダクトの幅が広がっていく中でも、共通して存在する「カナダグース」らしさとは?

リース:全プロダクトに共通するのは、「独自の機能性」。マイナス100℃の寒冷地用のプロダクトであれ、街用にデザインしたものであれ、機能性は重要。機能を十分に追求すると、ファッショナブルなものになっていくとも感じている。

クラフトマンシップに重きを置いた、作りの良さも「カナダグース」らしさの一つ。プロダクトごとに最適な場所を選んで製造していて、ほとんどはカナダ製。それ以外はヨーロッパで作っている。

もちろん気候変動という問題には、アクションしなければならない。世界とつながり続け、状況に対応していくことが肝心だ。そのための方法はたくさんある。世の中のためになる製品を作ること、そして人々が望む製品を作ることを大事にしたい。「カナダグース」の価値を大切に守り、適切に成長していけば、成功できると信じている。

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「コーチ」、Z世代200人と共創 循環型ブランド起点に広がるコミュニティー

「コーチ(COACH)」は2022年に立ち上げた姉妹ブランド「コーチトピア(COACHTOPIA)」で、世界のZ世代とともに循環型のモノづくりに挑戦中だ。「ベータコミュニティー」と呼ぶこのグローバルコミュニティーには、ファッション業界が与える環境負荷への課題認識を共有する学生やクリエイター、環境活動家など約200人が所属する。そのうち日本からは約60人が参加する。コーチジャパンはこのほど、代官山の新複合施設「フォレストゲート代官山」で「ベータコミュニティー」の公開ミーティングを開催した。

「コーチトピア」ではエレン・マッカーサー財団が提唱する「メード サーキュラー(MADE CIRCULAR)原則」に従って商品企画を行う。たとえば「コーチ」の商品の生産工程で発生した端材をパッチワークしたり、あらかじめ修理しやすいような設計したりしながら、ブランドらしいポップなデザインに仕上げている点が特徴だ。「ベータコミュニティー」のメンバーは、商品企画やコンセプト開発、ポップアップイベント、キャンペーンビジュアルへの参加などさまざまな場面に携わる。日本では23年にローンチして以降、売り上げは好調だという。

サステナビリティにまつわるリアルな悩みを共有

公開ミーティングには15人程が参加した。冒頭では日本で「コーチトピア」の活動を推進する木下あかねシニアマネジャーが、ブランドの活動を振り返った後、メンバー同士が同プロジェクトに参加した理由や日々感じるサステナブルなライフスタイルにまつわる悩みなどを共有しながら交流を深めた。

参加者からは「周りの友人にサステナブルファッションを勧めたいが、上手い伝え方がわからない」「サステナビリティに取り組みたいが、忙しいライフスタイルの中では利便性を優先してしまい折り合いの付け方が難しい」といった声が挙がった。木下マネージャーは、「Z世代の生の声を聞くことができる場作りに意味がある。ブランド側だけでは考え付かないリアルな視点を取り入れる機会になっている」と話す。

ミーティングに参加した一般社団法人「メディアイズホープ(MEDIA IS HOPE)」の発起人で、メディア向けに気候変動報道の重要性を訴える活動を続ける名取由佳さんは、「以前から『コーチ』については知っていたが、サステナブルなイメージは正直なかった。『コーチ』のような規模感のインターナショナルブランドが、産業全体に影響を与えるようなとてもチャレンジングなことをしてくれていてリスペクトが生まれた」と感想を述べた。

親会社のタペストリーは、2030年度までにグループ全体でスコープ 1、 2、3の温室効果ガス排出量を21年比で42.5%削減し、50年までにネットゼロにすることを目標に掲げる。「コーチトピア」はグループの中でも実験プラットフォーム的な役割を果たし、環境目標達成に向けた要になる。

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循環商社のエコミットがリユースに本腰 第1弾は「シロ」と協業、使用済み容器と衣類を回収

資源の循環サービスなどを運営する鹿児島のエコミット(ECOMMIT)が、業界の垣根を超えてリユースの取り組みを拡大する“リユースシフト”を立ち上げた。第1弾は、コスメティックブランドの「シロ(SHIRO)」と協業。実証実験として8月8日〜10月31日の期間、同ブランドの使用済みガラス容器1万本と衣類3万着を回収する。リユースしたアイテムは年内に、都内で開催するポップアップストアで販売する予定だ。

エコミットは「捨てない社会をかなえる」ことを目指し、モノが循環するインフラをビジネスで実現する“循環商社”として2008年に創業した。23年4月からは、全国7カ所にある自社の循環センターを活用した不要品の回収・選別、再流通を一気通貫で担うサービス「パスト」を展開。京王電鉄や郵便局、イオンモールなどが協業パートナーとして参画する。全国3000カ所に衣類や不用品の回収拠点を持ち、年間1万2000トンの回収が射程内に入ってきた。

「パスト」の取り組みが広がり、不要なものを気軽に手放しやすくなったが、「回収の容易さが逆に大量生産・大量消費を助長する可能性があると考えた。回収して単純に循環させるだけでは、廃棄の根本的な問題は解決できない。作るところ変えていかなければ」(川野輝之エコミットCEO)と奮い立ち、「パスト」のインフラを利用しながら、回収したものを再び商品や原材料として循環させる“リユースシフト”を始動した。「あらゆるものが循環できる仕組みを提供することで、モノ作り自体を変えていく役目を担える」と意気込む。

「シロ」との取り組みでは、ガラス容器を採用する8つのアイテム(フレグランスのオードパルファン、ボディーオイル、ヘアオイル、アロマオイル、フレグランスディフューザー、パフュームのディフューザーリキッド、ビネガーバスエッセンス、亜麻ネイルリムーバー)の使用済み容器を対象に、「シロ」の25店舗と参画企業が持つ全国約50〜100カ所の拠点、協力するブルーボトルコーヒー カフェ7店舗で回収する。衣類の回収は「シロ」の表参道本店やルクアイーレ店など全国7店舗で実施し、ブルーボトルコーヒーのコットン素材トートバッグも対象14店舗で回収する。利用者には「シロ」とブルーボトルコーヒーで使用できる共通クーポン・特典を用意する。

化粧品容器のリユースに挑む

化粧品容器のリユースは、香りや油分が含まれる容器の洗浄や回収拠点、コストといった課題が多く、難しいとされてきた。今回の“リユースシフト”では、高度な洗びん技術を持つ企業とタッグを組むほか、循環の専門チームがコストメリットを出すことを検証する。「シロ」ではこれら実証実験の後に、プラスチック容器のリユースも目指しながら、将来的には“リユースショップ”の実現を計画する。

「シロ」では、発注などの関係で資材を余儀なく廃棄してきたが、「今年は捨てない」(今井浩恵シロ会長)と強く表明。全ての資源の価値を見つめ直し、本質的な循環のために廃棄物ゼロを目指している。「社会には多くのゴミ問題が存在しており、化粧品の回収だけでは解決することはできない。地球上のゴミの半分が衣類関連であると言われている中、私たちはこの課題にもコミットする。本気で挑みたい」と意欲を燃やす。

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循環商社のエコミットがリユースに本腰 第1弾は「シロ」と協業、使用済み容器と衣類を回収

資源の循環サービスなどを運営する鹿児島のエコミット(ECOMMIT)が、業界の垣根を超えてリユースの取り組みを拡大する“リユースシフト”を立ち上げた。第1弾は、コスメティックブランドの「シロ(SHIRO)」と協業。実証実験として8月8日〜10月31日の期間、同ブランドの使用済みガラス容器1万本と衣類3万着を回収する。リユースしたアイテムは年内に、都内で開催するポップアップストアで販売する予定だ。

エコミットは「捨てない社会をかなえる」ことを目指し、モノが循環するインフラをビジネスで実現する“循環商社”として2008年に創業した。23年4月からは、全国7カ所にある自社の循環センターを活用した不要品の回収・選別、再流通を一気通貫で担うサービス「パスト」を展開。京王電鉄や郵便局、イオンモールなどが協業パートナーとして参画する。全国3000カ所に衣類や不用品の回収拠点を持ち、年間1万2000トンの回収が射程内に入ってきた。

「パスト」の取り組みが広がり、不要なものを気軽に手放しやすくなったが、「回収の容易さが逆に大量生産・大量消費を助長する可能性があると考えた。回収して単純に循環させるだけでは、廃棄の根本的な問題は解決できない。作るところ変えていかなければ」(川野輝之エコミットCEO)と奮い立ち、「パスト」のインフラを利用しながら、回収したものを再び商品や原材料として循環させる“リユースシフト”を始動した。「あらゆるものが循環できる仕組みを提供することで、モノ作り自体を変えていく役目を担える」と意気込む。

「シロ」との取り組みでは、ガラス容器を採用する8つのアイテム(フレグランスのオードパルファン、ボディーオイル、ヘアオイル、アロマオイル、フレグランスディフューザー、パフュームのディフューザーリキッド、ビネガーバスエッセンス、亜麻ネイルリムーバー)の使用済み容器を対象に、「シロ」の25店舗と参画企業が持つ全国約50〜100カ所の拠点、協力するブルーボトルコーヒー カフェ7店舗で回収する。衣類の回収は「シロ」の表参道本店やルクアイーレ店など全国7店舗で実施し、ブルーボトルコーヒーのコットン素材トートバッグも対象14店舗で回収する。利用者には「シロ」とブルーボトルコーヒーで使用できる共通クーポン・特典を用意する。

化粧品容器のリユースに挑む

化粧品容器のリユースは、香りや油分が含まれる容器の洗浄や回収拠点、コストといった課題が多く、難しいとされてきた。今回の“リユースシフト”では、高度な洗びん技術を持つ企業とタッグを組むほか、循環の専門チームがコストメリットを出すことを検証する。「シロ」ではこれら実証実験の後に、プラスチック容器のリユースも目指しながら、将来的には“リユースショップ”の実現を計画する。

「シロ」では、発注などの関係で資材を余儀なく廃棄してきたが、「今年は捨てない」(今井浩恵シロ会長)と強く表明。全ての資源の価値を見つめ直し、本質的な循環のために廃棄物ゼロを目指している。「社会には多くのゴミ問題が存在しており、化粧品の回収だけでは解決することはできない。地球上のゴミの半分が衣類関連であると言われている中、私たちはこの課題にもコミットする。本気で挑みたい」と意欲を燃やす。

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「シャネル」のパッケージ・グラフィックデザイン責任者が語る、最もラグジュアリーなリップスティックなどの制作秘話

PROFILE: シルヴィ・ルガストゥロワ/「シャネル」パッケージ・グラフィックデザイン制作責任者

シルヴィ・ルガストゥロワ/「シャネル」パッケージ・グラフィックデザイン制作責任者
PROFILE: パリのデザインスクール(E.D.P.I−工業デザイン専門学校)を主席で卒業し、ベルギーの装飾絵画学校(Van Der Kelen Institute)で学んだ後、1984年にシャネル入社。93年、香水・化粧品部門と時計・宝飾部門のパッケージ・グラフィックデザイン制作責任者に就任 ©CHANEL

「シャネル(CHANEL)」の化粧品といえば、光沢のあるブラックのケースにゴールドのリングが輝くリップスティック“ルージュ ココ”や、直線的なラインのボトルに白いラベルと宝石のようなカッティングを施したストッパーが特徴のフレグランス“No5”、手のひらに収まる卵形のフォルムが話題を呼んだハンドクリーム“ラ クレーム マン”など、洗練されたパッケージとグラフィックデザインが思い浮かぶ。そんなパッケージ・グラフィックデザインの制作責任者を務めるシルヴィ・ルガストゥロワ(Sylvie Legastelois)が来日した。ルガストゥロワは9月に入社40年を迎え、「自分の中に、ガブリエル・シャネル(Gabrielle Chanel)=創業者の魂が宿っている」と語る。メゾンのスタイルとコードを継承しながら、新たな美を追求し続けるルガストゥロワに、デザインのプロセスやこだわり、環境に配慮したデザイン設計について聞いた。

シャネルのアパルトマンはインスピレーションの宝庫

WWD:新商品のパッケージ・グラフィックデザインを考えるときのプロセスは?

シルヴィ・ルガストゥロワ「シャネル」パッケージ・グラフィックデザイン制作責任者(以下、ルガストゥロワ):まずは自分の中でアイデアを探す。長く勤めてきたので、「シャネル」のヘリテージは自分の中に染み込んでいるわ。自分の中にシャネルが宿っているようなものなの。絶対にしないことは、すぐにシャネルのアパルトマンを見に行くことや、ほかのメゾンをリサーチすることね。「シャネル」のパッケージには一貫性があり、ほかのパッケージが新たなアイデアに影響を与えることもある。顧客のニーズとメゾンのコードの両方をリスペクトして、新しいストーリーを紡ぐことを大切にしているわ。

WWD:「シャネル」の多くのクリエイターが訪れるシャネルのアパルトマンはどのような場所?

ルガストゥロワ:アパルトマンは、インスピレーションの宝庫ね。シャネルは前衛的なクリエイターで、多くの象徴的な出来事や出会いを経験した。彼女のアパルトマンは、シンボリックなオブジェで溢れているわ。「シャネル」の香水や化粧品、宝飾品、ファッション......全てがアパルトマンから、つまりはシャネルというクリエイターからインスピレーションを受けている。

WWD:パッケージを制作する上でのこだわりは?

ルガストゥロワ:簡単なことではないけれど、五感の全てにおいて完璧を目指しているわ。視覚はもちろんのこと、ワンタッチ式リップスティックのクリック音など、聴覚も意外と大切。触れたときの質感や、手で握ったときの収まり方など触感にもこだわっている。「シャネル」が生み出した最初のビューティが“No5”だったのだから、嗅覚にこだわっていることは明らかね。味覚はあまりイメージが湧かないかもしれないけれど、リップスティックを唇に乗せたときの快感などをラボで追求している。

WWD:肌をクールダウンしながらマッサージできる回転式アプリケーターを備えた目元用美容液“アイセラム No1 ドゥ シャネル”(15mL、1万2980円/レフィル、1万890円)などから、触感を追求している姿勢を感じ取ることができる。

ルガストゥロワ:スキンケアでは、持ったときや肌に乗せたときに注意力が研ぎ澄まされる感覚を特に重視している。もちろん処方が最優先だが、“アイセラム No1 ドゥ シャネル”においてはアプリケーターに冷たい感触を与えるメタルを採用し、マッサージできる回転式のデザインにすることで処方の効能をさらに高めようと試みた。リップであれば、チップの素材や形状など、人間の身体工学を考慮して開発している。

WWD:アイパレットやチークの型押しがかわいすぎて、「もったいなくて使えない!」というファンが多いことは、どう考えている(笑)?

ルガストゥロワ:実は私も使えないのよ(笑)。ツイードや花模様など、パウダーに施すデザインは「コメット コレクティヴ(COMETES COLLECTIVE)」やシャネル メークアップ クリエイティブ ストゥディオが手掛けている。美しい彫刻が削れてくると、悲しくなるわよね。保存用を別で買うという声も聞くわ。

“トランテアン ル ルージュ”では鏡張りの階段をガラスのケースで表現

WWD:昨年9月に発売した“トランテアン ル ルージュ”(全12色、各2万5300円/レフィル、各1万1550円)は、ガラスのケースが印象的だ。

ルガストゥロワ:まるで宝飾品のような、最高にラグジュアリーなオブジェを作りたいと思ったの。環境を配慮したデザイン設計で、かつジュエリーのように継承できるから長く使えるという意味でもサステナブル。シャネルのアパルトマンにある鏡張りのらせん階段を着想源に、日本のガラス職人と制作した。

WWD:制作する上での困難は?

ルガストゥロワ:薄くて丈夫なガラスの開発には4年ほど費やしたわ。といっても、“ロー オードゥ トワレット”(50mL、1万6500円/100mL、2万3100円)という新作を発売する香水“ガブリエル シャネル”のボトルの開発には7年かけたから、それほど長くは感じなかったわ(笑)。リップを格納する金属は、最初はゴールドと考えていたが、階段の反射を表現するため最終的にはシルバーを採用した。キャップは、フレグランスのボトルと同じようにマグネット式で、カチッと閉まる快感と音もとことん追求した。マグネット式にすることで、ダブルCのロゴが必ず正面を向くようになっているの。エレガントなデザインで、レフィルの付け替えも簡単。デッサンを描いて終わりではなく、サンプルを作って、実際に手で持ってみて、角やカーブなど細部まで調整を重ねる。「完璧」に限りなく近づけるための時間は惜しまないわ。私たちの周りには「シャネル時間」が流れていると考えているの。

ラグジュアリーな体験とサステナブルなデザインは両立し得る

WWD:パッケージ・グラフィックデザインでは、どのようにサステナビリティに取り組んでいる?

ルガストゥロワ:“トランテアン ル ルージュ”は、リップを格納する部分を金属の単一素材にすることで、リサイクル可能になった。また、“No1 ドゥ シャネル”は全ラインの中で特にサステナビリティを意識しており、ボトルのキャップは北欧企業とパートナーシップを結び、天然素材で作っている。処方に用いるカメリアオイルの抽出後に残る殻を粉砕してキャップの素材に利用するなど、できるだけ廃棄物を減らすデザインを実践している。

WWD:ラグジュアリーな体験とサステナブルなデザインの両立における困難は?

ルガストゥロワ:多くの挑戦があるけれど、受け身になって「(サステナブルなコンセプトを)仕方なく導入する」というのは私のモットーに反するわ。たとえば20年前にできなかったことを、今どのように実現できるかを考えるのはワクワクする。“No1 ドゥ シャネル”では、キャップのダブルCロゴをエンボス加工にすることでインク使用量を削減した。エンボスするときはロゴを少し大きくし、円形のキャップ自体を丸い線として活用するという工夫を思い付いた。“ガブリエル シャネル”のフレグランスは、ボトルに沿った緩衝材を作ることで資源を削減した。シャネルは「必ず前を向いて仕事をする」と言って、競争相手を見るのではなく、未来を見て仕事をするフィロソフィーを伝授してくれた。常に、何か新しいことに挑戦できないだろうかと前向きに取り組んでいるわ。

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夏休みの課題にも最適!? 伊藤忠のSDGsをアップル「Vision Pro」で体験

伊藤忠商事は7月18日から、東京本社(東京・青山)に隣接する「ITOCHU SDGs STUDIO」に、繊維カンパニーから食料品カンパニー、第8カンパニー(ファミリーマート)まで全8部門のSDGsの取り組みを紹介する「地球のあした観測所」をオープンする。「地球全体の課題を、当社の事業と絡めながら提示することで、来場者に課題をどう解決していくのか、その手がかりを提供したい」(同社広報)という。繊維事業であれば繊維to繊維のケミカルリサイクル事業「レニュー」など各部門の取り組みを映像中心のブース形式で紹介するとともに、「アップル・ビジョン・プロ(Apple Vision Pro)」を使った没入型のプレゼンテーションも行ない、子ども
体験しながら理解できるようになっている。「SDGs STUDIO」は期間限定のイベントが中心だったが、この「地球のあした観測所」は常設型の展示で、9月23日まで。

繊維カンパニーは「レニュー」のほか、混紡素材などの天然繊維と合繊がミックスされ循環型のリサイクルが難しい製品を、ス化して化学品原料などとして再利用する「アルケミープロジェクト」を紹介する。「アルケミープロジェクト」はプラスチックをガス化することで再資源化するもので、通常の化石燃料に比べて80%以上の二酸化炭素の排出量を削減できるもの。繊維カンパニーが主導する衣料分野では企業ユニフォームの回収などを中心に10社がすでに参加しており、「現在は100社近くが検討してている」(同社担当者)という。

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ポーラの化粧品が子どもたちの絵の具に 玉川高島屋S・Cでキャンドル作りイベント開催

ポーラと玉川高島屋S・C、静岡県東伊豆町・ニコニコ会、白梅学園大学子ども学部 村上ゼミの産学官4団体による「つながるプロジェクト」は7月7日、玉川高島屋S・Cで子ども向けのキャンドル作りイベントを行う。キャンドルを色付ける絵の具はポーラの化粧品をアップサイクルしたものを使用。メイクアイテムならではの発色をキャンドルで楽しめる。

産学官4団体による「つながるプロジェクト」は子育て支援やまちづくり、地域活性化、持続可能な社会づくりを目的に各所でイベントを開催。今年度はほかにも、10月、2025年2月にイベントを実施する予定だ。今回のイベントはアップサイクル絵の具と塩による色の混ざりを楽しんだり、東伊豆の特産の香りを感じるなど、さまざまな感覚を味わう体験を伝える内容で、3歳から小学生までを対象としている。

化粧品アップサイクル企業に原材料を提供

ポーラの化粧品を原材料とした絵の具は化粧品のアップサイクルを行う企業、モーンガータに提供し製造。廃棄予定のメイクアイテムの粉体をモーンガータの独自技術を活用し、粉末状の絵の具“スミンクアート”に生まれ変わらせた。モーンガータはこれまでにもさまざまなメーカーと協力して化粧品のアップサイクルに取り組んでおり、昨年10月にはコーセーと花王のメイクアップ化粧品を原材料とし、サクラクレパスの技術協力を受けて水性ボールペンを開発するなどしている。

今回のイベントでは実際に粉末絵の具を触り自分で色をつけていくことで、子どもたちの創造性とアップサイクルの重要性と楽しさを伝えていく。参加費は500円で、当日参加も可能。予約申し込みには「たまがわLOOP」会員登録(無料)が必要になる。

「つなぐプロジェクト」イベント概要

■第1回ワークショップ 「まぜまぜぎゅぎゅっと しおキャンドルを作ろう!」

日程:7月7日
時間:11:00~16:00(所要時間 約20分)
場所:玉川高島屋S・C 南館6Fホワイトモール
住所:東京都世田谷区玉川3-17-1
参加費:500円

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「生産せずに売り上げを作る」 エレン・マッカーサー財団の新たな構想

新しく「生産」をせずに「売り上げ」を作るにはどうすればよいのか?ファッション産業に関わらず、あらゆる産業のあらゆる企業が抱える壮大な問いだろう。その糸口を見つけるべく、循環型経済を推進するエレン・マッカーサー財団(Ellen MacArthur Foundation以下、EMF)が、新たなイニシアチブ「ファッション・リモデル(Fashion Remodel)」を始動した。そこで、ファッション・イニシアチブ・プログラムマネージャーである、ナターシャ・デイビッド(Natasha David)氏にメールインタビューを行った。

収益性のない事業モデルは拡大しない

ファッション産業からの二酸化炭素排出量は全排出量の1割に上り、生産された衣類のうち約9割は廃棄されていると言われている。そのため、資源を搾取して作られた製品を循環させ廃棄物を最小限にする循環型経済が注目されて久しい。だが現在も、レンタルやリセールといった循環型モデルを取り入れるブランドや小売りは増えつつも、事業の収益に大きく貢献するケースはほとんど存在しない。企業の存続は経済性が重要な要素の一つであり、収益に貢献しない事業はよほど財務的余裕がある企業でなければ取り入れることは難しい。こうした状況から脱却するためにEMF が取り組み始めたテストプログラムのひとつが「ファッション・リモデル」である。

レンタル・リペア・リセール・リメイクの売上比率を高める

「ファッション・リモデル」では、レンタル・リペア・リセール・リメイクの4つのビジネスモデルに焦点を当て、「今後3年間で初期参加企業8社の年間売上高に占めるそれら循環型ビジネスの比率を高めることを目指す」とデイビット氏。各ビジネスモデル自体は新しいものではないが、企業がこれらをスケールする形で導入しなければ、売り上げに対する比率を高めることはできない。実現のために立ちはだかる障壁を特定し解決する方法を見つけることで、「生産」だけに依存せず「売り上げ」をつくることを目指す。そのためにEMFではテクニカル・リファレンス・グループを立ち上げ、財務からサプライチェーン、テクノロジー、マーケティングまで幅広い分野の専門家が実現に向けてサポートする。

今回のプロジェクトの直接的な目標ではないがEMFの試算では、上記4つの循環型モデルの市場シェアが2021年現在の3.5%から30年までに23%に達することで、ファッション産業全体のCO2排出量を最大16%削減することができるという。

循環型モデルの追及で儲かる先行事例が必要

プロジェクトのローンチ時に参加している8企業は、世界的に事業を展開するブランドもしくは小売りだ。H&M傘下の「コス(COS)」「アーケット(ARKET)」「ウィークデイ(WEEKDAY)」、カナダのアウトドアブランド「アークテリクス(ARC'TERYX)」、英国のファストファッション「プライマーク(PRIMARK)」、米国のウィメンズアパレル「リフォーメーション(REFORMATION)」、ドイツのファッションEC「ザランド(ZALANDO)」といった顔ぶれだ。

参加企業には循環型モデルに欠かせないパートナー企業が含まれない。例えば、リペアサービスを提供している企業やスレッドアップ(THREAD UP)などのリセールプラットフォームなどだ。この件に関してはデイビッド氏いわく「まずはある程度のスケールで試すことができ、業界へ影響を及ぼす可能性がある企業に焦点を絞った。参加企業がサプライチェーンで鍵となるプレーヤーと協業し、課題解決のための方法を模索することを期待する」とのことだった。

EMFが介入しサポートするのは循環型モデル自体を確立するためのマッチメイキングや技術の紹介ではなく、あくまでも事業の中で収益を出すためにどうスケールできるか、という点に焦点を当てているようだ。

日本は事例主義でありファーストペンギンになってリスクを取りたがらないとよく言われるが、その状況は他国でも同様だ。先月、グローバル・ファッション・サミット(Global Fashion Summit)で話された議題の中にもデータや先行事例なしでは、まとまった投資が必要な循環型モデルへの構造変革へ踏み切ることが難しいという声が挙がっていた。ゆえにこのプロジェクトでは、誰もが知る大企業が事業の変革を起こし顧客の行動変容をうながし循環型ビジネスの収益化を実現することで、先行事例として提示することが必須だと考えているようだ。

循環型経済を実現するためのファーストステップは実証済み

ファッション産業で循環型経済を実現するには、次の3つのドライバーが重要だとEMFは提唱している。

1.プロダクトデザイン 2.循環型のビジネスモデル 3.インフラストラクチャー

ファーストステップのプロダクトデザイン自体を循環型へ移行することに関しては、19年に開始した「ジーンズ・リデザイン・プロジェクト」で実証済みである。21~23年に同プロジェクトにアパレルメーカーや小売り、テキスタイルメーカー、織物工場など25ヵ国100の企業が参加。EMFがさまざまな業界の80名以上の専門家やアカデミア、NGOからの情報を得てガイドラインを作成した。それを参考にし、150万着の循環型のジーンズが産まれている。これは21年時点で参加企業が生産していた循環型ジーンズの3倍以上の数に相当する。「ジーンズ・リデザイン・プロジェクト」のガイドラインは主に3つのポイントに焦点を当てている。

1.着用回数が増えるようデザインする

着用回数を増やすためには物理的な耐久性と情緒的な愛情が必要になる。例えば物理的耐久性に関しては、今までなかった業界共通の耐久性測定基準を設け、最低30回家庭で洗濯を行った際にも「新品同様」であるとした。そのために衣服の構造やパーツの補強などを見直す必要性を指摘。

2.再びジーンズとして生まれ変わるようデザインする

リサイクルしやすい生地の選択や作り方に取り組む。例えば繊維の総重量に対して綿や麻といったセルロース系繊維を98%以上含むことで、リサイクル後も高品質で高価値を保てることや回収分別の際に識別が容易に出来るように、RFIDやトレーサブルな繊維技術などを衣服に組み込むことを要求。

3.安全でリサイクル可能な原料を使用する

製品に使用する原料や加工のための化学物質に限らず、原料の生産工程や縫製施設内などで使用する清掃用品や機械の洗浄剤なども有害化学物質ゼロ(ZDHR)製造時制限物質リスト(MRSL)を適用し、人や生態系に安全が確認されているもののみを使用することなどを指摘。

ジーンズでプロダクトデザイン改革に成功を収めた企業は、現在その他の商品カテゴリーへも同様に循環型のプロダクトデザインを広げている。

プロダクトを循環型にリデザインした次はプロダクト自体を「生産しない」ことで事業収益を上げ、企業として継続していけるかを試す時である。

地球には最終成果を待っている時間がない

デイビッド氏は「今後5年間は特に業界全体で一度作った製品を使い続けるためのシステムチェンジを加速することが非常に緊急度が高く重要な時期となる」と指摘する。

「ファッション・リモデル」プロジェクトへの参加企業は、プロジェクト期間中に実施した施策や財務状況を随時報告しなければならない。それによって得られた示唆や変化の兆し、方向性を、結果を待たずにEMFではファッション産業を超えた企業、政策立案者や投資家へも随時共有していくという。それによって行動を喚起し、加速させることを目指す。

コペンハーゲンのサステナブルブランドである「ガニー(GANNI)」の共同創業者であるニコライ・レフストラップ(Nicolaj Reffstrup)の言葉を借りると「完璧を目指すよりも行動を起こすこと(Action over perfection)」が今最も重要であろう。地球が一度限界を超えたら戻れないティッピングポイントに到達するのが、もしかすると明日かもしれないからだ。

今のペースでファッション産業が経済活動を行っていくと、2030年までに気候変動を1.5度以内に抑えるために課せられた温室効果ガス排出量の約2倍も排出してしまうことになる。

デイビッド氏はこうも伝える。「気候変動への目標を達成し、将来も繁栄していくファッション産業を創造するために、私たちは衣服のデザイン、製造、そして楽しみ方を根本的に急速に変革する必要がある。ファッションには循環型経済が必須なのだ」。

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死に在庫を生き生きとした「ライブ ストック」に スタイリストの挑戦、故郷の長野から全国に

故郷の長野県上田市でセレクトショップの「エディストリアル ストア(EDISTORIAL STORE)」を手掛ける、小沢宏スタイリストの「ライブ ストック」という考え方が広がっている。「エディストリアル ストア」は、アパレル企業が倉庫で寝かしている在庫を、小沢のスタイリストとしての審美眼を生かしてセレクトして販売。雑誌のシューティングページのような世界観の演出やミックスコーディネイトで思いを発信しながら、死に在庫だった「デッド ストック」に命を吹き込み、生き生きとした魅力を放つ「ライブ ストック」として販売する。業界人らしい“洋服愛”とスタイリストとして培った人脈やノウハウに基づく小沢の取り組みは、在庫問題に苦慮するアパレルメーカーやディストリビューター、商業施設などの賛同を得て、拡大中。「ライブ ストック」という考え方を発信する「エディストリアル ストア」のビジネスモデルは、上田市から長野県、そして都内へと広がっている。

オフプライスストアと一線を画す、
「逆張り」と「雑誌の3D化」

>「焦り」を感じていたスタイリスト小沢宏が、地元で審美眼を生かして在庫活用のセレクトショップ

小沢が「エディストリアル ストア」を立ち上げた経緯は、上のリンクの通り。アパレルメーカーなどから「新古品(一度は出荷されたが未使用の商品のこと)」を買い取って販売するビジネスモデルは、一般的には「オフプライス」業態と呼ばれるが、小沢は「(オフプライスとは)異なっている」と話す。

小沢がそう言い切れるのは、スタイリストやフリーの編集者として、長年ファッション誌で活躍してきたキャリアの賜物だろう。まず小沢は、「『エディストリアル ストア』では、時に(当時の)販売価格以上の値段をつけることがある」という。その理由は、「スタイリストならではの『逆張り』」と小沢。「例えばルーズフィット全盛のタイミングで、『いつ、タイトフィットを提案しようか?』と考えて実行するなど、スタイリストは常に時代の先を読んで、『逆張り』している」と続ける。通常のオフプライスストアは、「新古品」を“シーズン落ち”と捉え、価値は下がっているから当時よりも安く販売している。一方の「エディストリアル ストア」は、その「新古品」が再び、もしくは新たに価値を帯び始めるタイミングで販売しようと試みるから、時に価格は当時よりも高くなるというわけだ。

そして小沢は、新たな価値を、さまざまな手法で届ける。例えば商品には、一着一着に思いの丈を綴ったカードを下げたり、可動式の什器を活用するなどして空間を演出。ブランドの垣根を超えたミックスコーディネートも、新たな価値の表現方法の1つだ。小沢は、こうした手法を「雑誌の3D化」と呼ぶ。ミックスコーディネートや、可動式の什器を使った空間演出は、雑誌の世界では当たり前の新たな価値を伝えるための手段。二次元の雑誌での取り組みを、三次元の「エディストリアル ストア」で再現している感覚だ。思いを綴ったカードは、雑誌の文章やキャプションのような存在なのだろう。

編集長は小沢、イベントでは
ゲストエディターを招き異なる視点を発信

「エディストリアル ストア」のオープンから2年。小沢の思いや取り組みは今、少しずつ広がっている。同じ長野県の松本パルコを皮切りに、丸の内や渋谷、南青山で開催したイベントには、ビームスやユナイテッドアローズ、ディストリビューターのコロネットなどが参画した。

イベントについて小沢は、「自分は編集長。そこにゲストエディターを招いている」と、ここでもファッション誌の感覚を忘れない。例えば「リステア」の柴田麻衣子クリエイティブ・ディレクターや、シトウレイ=ストリート・スタイル・フォトグラファーをゲストエディターに招いて、彼女たちが選んだ「ライブ ストック」を集積して発信。まさに小沢が編集長を務めるファッション誌に、柴田やシトウは寄稿したり、ゲスト編集者としてページを作ったりの取り組みだ。

小沢は、在庫に新たな命を吹き込む「ライブ ストック」という考え方には、「他にも応用できる弾力性」があると捉えている。上田の「エディストリアル ストア」は、「ニューヨークのソーホーやブルックリン、パリのマレにあっても負けない存在」と小沢。引き続きさまざまなゲストエディター、ブランドや企業と共に、「ライブ ストック」という概念を上田から全国、そして世界に届ける。

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山口県宇部市の“洞窟レストラン”が2024年日本建築学会作品賞を受賞

旅の目的地となる宿をプロデュースする温故知新が運営する洞窟レストラン“ハウス&レストラン メゾン・アウル”が、2024年日本建築学会作品賞を受賞した。

“ハウス&レストラン メゾン・アウル”は、石上純也建築設計事務所が設計した、2021年開業の住宅兼レストラン。まるで洞窟のような構造と造形を体現している同建築は、「時間と共に重みを増していくような建物がほしい。ツルツルのものではなく、自然の粗々しさを含むような建物」という平田基憲オーナーシェフの強い思いを、建築家・石上氏が9年という歳月をかけて完成させた。

提供するのは、季節の素材をふんだんに使ったフレンチ。カトラリーや器は、この空間の一部になるようオリジナルで製作したほか、厳選された貴重なワインコレクションもこだわりの一つ。音の反響や香りの循環に至るまで、唯一無二の個性的なものになっている。

日本建築学会賞は、一般社団法人日本建築学会が設けている、論文、作品、技術、業績の4部門からなるアワード。日本国内における建築・建設分野で功績を上げた個人・団体を称え授与される。

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山口県宇部市の“洞窟レストラン”が2024年日本建築学会作品賞を受賞

旅の目的地となる宿をプロデュースする温故知新が運営する洞窟レストラン“ハウス&レストラン メゾン・アウル”が、2024年日本建築学会作品賞を受賞した。

“ハウス&レストラン メゾン・アウル”は、石上純也建築設計事務所が設計した、2021年開業の住宅兼レストラン。まるで洞窟のような構造と造形を体現している同建築は、「時間と共に重みを増していくような建物がほしい。ツルツルのものではなく、自然の粗々しさを含むような建物」という平田基憲オーナーシェフの強い思いを、建築家・石上氏が9年という歳月をかけて完成させた。

提供するのは、季節の素材をふんだんに使ったフレンチ。カトラリーや器は、この空間の一部になるようオリジナルで製作したほか、厳選された貴重なワインコレクションもこだわりの一つ。音の反響や香りの循環に至るまで、唯一無二の個性的なものになっている。

日本建築学会賞は、一般社団法人日本建築学会が設けている、論文、作品、技術、業績の4部門からなるアワード。日本国内における建築・建設分野で功績を上げた個人・団体を称え授与される。

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循環型の店舗「ザボディショップ」新宿店を大解剖

美しさを通して人や社会、地球に変革を起こすことを理念とする、イギリス発のトータルビューティブランド「ザボディショップ」。地球の全てをより正しい方向へ導くためのアクションを続ける同ブランドの象徴の一つが、旗艦店である新宿店だ。ブランド理念“チェンジメーキングビューティ”の下で、“チェンジメーカーズワークショップストア”として生まれ変わった同店をひもとく。

新宿店は、サステナブルなコンセプトを強化した循環型の店舗として2023年3月にオーブンした。店舗には、リサイクル可能な素材や再生プラスチック、古材、FSC認証を受けた木材、堆肥化可能な容器など、ほぼ100%サステナブルな素材を使用する。店舗中央には商品を試せるシンクを設置し、インタラクティブな買い物体験を提供するとともに、コミュニケーションの場を醸成。また、プラスチック削減の取り組みである詰め替え用サービス“リフィルステーション”は、ブランドのポリシーを象徴する。

新宿店では、グローバル理念に基づいて独自の取り組みを行う。天井のはりやレジカウンターなどには、長野県諏訪市で建築建材のリサイクルショップを営むリビルディングセンタージャパンから調達した木材を再利用。古材を循環させることで環境負荷を減らしていくというリビルディングセンタージャパンの思いに共感し、実現した。また、日本独自の取り組みとして、JR東海が提供する、引退した東海道新幹線の車両アルミをリサイクルしてスパチュラなどに活用。同店ではこれをレジカウンターや什器の一部にも利用する。

さらに、「ザボディショップ」はブランドの理念に共感するアーティストと協業し、共にメッセージを発信する。新宿店は、「アートは社会変革や平和的な活動のためのツールである」という信条の下に活動する京都在住のアーティスト、ニキ・ローレケを起用。「多くの人々が手をつなげば、大きな変化になる」というメッセージを込めたアートで店内を飾った。

問い合わせ先
ザボディショップ
03-3249-7136

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循環型の店舗「ザボディショップ」新宿店を大解剖

美しさを通して人や社会、地球に変革を起こすことを理念とする、イギリス発のトータルビューティブランド「ザボディショップ」。地球の全てをより正しい方向へ導くためのアクションを続ける同ブランドの象徴の一つが、旗艦店である新宿店だ。ブランド理念“チェンジメーキングビューティ”の下で、“チェンジメーカーズワークショップストア”として生まれ変わった同店をひもとく。

新宿店は、サステナブルなコンセプトを強化した循環型の店舗として2023年3月にオーブンした。店舗には、リサイクル可能な素材や再生プラスチック、古材、FSC認証を受けた木材、堆肥化可能な容器など、ほぼ100%サステナブルな素材を使用する。店舗中央には商品を試せるシンクを設置し、インタラクティブな買い物体験を提供するとともに、コミュニケーションの場を醸成。また、プラスチック削減の取り組みである詰め替え用サービス“リフィルステーション”は、ブランドのポリシーを象徴する。

新宿店では、グローバル理念に基づいて独自の取り組みを行う。天井のはりやレジカウンターなどには、長野県諏訪市で建築建材のリサイクルショップを営むリビルディングセンタージャパンから調達した木材を再利用。古材を循環させることで環境負荷を減らしていくというリビルディングセンタージャパンの思いに共感し、実現した。また、日本独自の取り組みとして、JR東海が提供する、引退した東海道新幹線の車両アルミをリサイクルしてスパチュラなどに活用。同店ではこれをレジカウンターや什器の一部にも利用する。

さらに、「ザボディショップ」はブランドの理念に共感するアーティストと協業し、共にメッセージを発信する。新宿店は、「アートは社会変革や平和的な活動のためのツールである」という信条の下に活動する京都在住のアーティスト、ニキ・ローレケを起用。「多くの人々が手をつなげば、大きな変化になる」というメッセージを込めたアートで店内を飾った。

問い合わせ先
ザボディショップ
03-3249-7136

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マッツ・ミケルセンが「ゼニア」の “ZEGNA in Summer” キャンペーンに登場 

イタリア発のラグジュアリーメンズウエアブランド「ゼニア(ZEGNA)」は5月23日、デンマーク出身の俳優で、同ブランドのグローバルアンバサダーを務めるマッツ・ミケルセン(Mads Mikkelsen)を起用した2024年夏のキャンペーンを公開した。ミケルセンは、グローバルアンバサダー就任により「ゼニア」を愛するビジョナリーたちが集う“232コミュニティ”の顔となった。

“ゼニアインサマー(ZEGNA in Summer)”と題したキャンペーンで、ミケルセンはさまざまな土地で“オアジリノ(Oasi Lino)”コレクションのアイテムを着用。アルバ(Alba = 夜明け)シャツジャケット、トリプルステッチ™エスパドリーユ、そしてイタリア語で地平線を意味する新作サングラス、“オリゾンテⅡ(OrizzonteⅡ)”など、ブランドを象徴する定番アイテムを使ったスタイリングを披露している。

最新の“オアジリノ”は、アーティスティック・ディレクターのアレッサンドロ・サルトリ(Alessandro Sartori)流の「軽やかさ」を体現した、ゆるやかなシルエットと自然から着想したカラーパレットが特徴。世界屈指の生産地であるフランス・ノルマンディー地方産の最高級リネンを使用したコレクションには「ゼニア」の生地作りのノウハウが凝縮されている。

昨年からグローバルアンバサダーを務めるミケルセンは「引き続きゼニアとのコラボレーションと、“オアジリノ”の新作 SS24 コレクションのグローバルアンバサダーを務めることを非常に誇らしく思います。『ゼニア』は、高品質なファブリックづくり、そして卓越したメンズウエアの第一人者です。また、サステナビリティとトレーサビリティへの取り組みは、他の追随を許しません。“オアジ”コレクションに使用される繊維は、まさにクラフトマンシップの極み。その哲学と価値観が、ゼニアをこれほどまでに刺激的なブランドにしているのです」と語った。

「トレーサビリティへの旅(Road to Traceability)」計画の一環として「ゼニア」は、24年から100%トレーサブルなリネンを“オアジリノ”の原料に使用することをかかげている。1910年以来、イタリアアルプスにある100㎢の自然保護区、オアジゼニアにおいて50万本以上の植樹をし、生物多様性に富んだ生態系を作ってきた同ブランド。「トレーサビリティへの旅」計画は、100年以上にわたって環境や社会に目を向けてきた「ゼニア」の根幹にある哲学に端を発している。

問い合わせ先
ゼニア カスタマーサービス
03-5114-5300

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花王初、化粧品ボトルの水平リサイクルで商品化 「トワニー」で採用

花王は28日、回収した化粧品プラスチックボトルを水平リサイクルし、再生した素材で商品化したことを発表した。同グループのカネボウ化粧品が展開する「トワニー(TWANY)」の化粧品つけかえボトル容器“ローションⅡt(レフィル)”の一部に使用し、5月30日から順次、イオン系列146店舗で限定販売する。価格は5170円。

花王は、「一般的に着色や加飾が施された化粧品ボトル容器は、包装容器のPET素材へ再生することは難しいとされてきた」中で、2021年にJEPLANと協働を開始。同社が保有する独自のケミカルリサイクル技術を活用し、その実現に向けて取り組んできた。

21年6月には、JEPLANグループ傘下のペットリファインテクノロジーが使用済みペットボトルを用いて製造したケミカルリサイクルPET(ポリエチレンテレフタレート)素材を、「トワニー」のボトル容器に採用。その後、同素材を「カネボウ(KANEBO)」「リサージ(LISSAGE)」「ソフィーナiP(SOFINA iP)」などで採用し、順次拡大している。

今回商品化した化粧品つけかえボトル容器は、「トワニー」を扱うイオン店舗などにおいて、22年2〜7月の期間で回収した使用済み化粧品プラスチックボトルを水平リサイクルしたもの。バージンPETと同等品質のボトル容器に再生した素材を一部として使用した。

今後、“化粧品プラスチックボトルの水平リサイクルの取り組み”を持続可能な社会実装モデルとして確立し、使用済み化粧品プラスチックボトルの回収スキーム構築などインフラ整備を進める方針だ。また、21年10月からコーセーと進めているサステナビリティ領域における協働取り組みの一つとして、両社で協働することによるスケールアップを目指し、引き続き検討するという。

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日本のテキスタイルを世界へ、「スーパーゼロラボ」が南青山にオープン


カジハラデザインスタジオ(KAJIHARA DESIGN STUDIO)、浅野撚糸、矢橋ホールディングスの三社はこのほど、日本のテキスタイルと文化を発信するサロン型ストア「スーパーゼロラボ(SUPER ZERO Lab)」を東京南青山にオープンした。

100平方メートルの空間には、販売エリア、ショールームエリア、イベントエリアを設ける。販売エリアでは、浅野撚糸が特殊撚糸工法で製造した「スーパーゼロ(SUPER ZERO)」糸を使用した製品や、矢橋工房の漆器、無農薬食品などを取り扱う。ショールームでは「スーパーゼロ」の糸や生地、日本建築の伝統技法や工芸品を展示し、商談や勉強会の場所としても活用。イベントエリアは、工芸品やファクトリーブランドの期間限定販売会、アート展などを実施し、地域創生への貢献を目指す。

内装には端材や廃材を使用した木工家具など

店内の内装はエニープロジェクトの高橋真人が手がけた。聚楽壁や畳什器など日本の職人の手仕事と、端材や廃材を使用した木工家具などを取り入れ、和の温もりと現代的な洗練との調和を演出している。

試着室の壁面材料やクッションにはウルトラファブリックス(Ultrafabrics)が提供する、廃棄素材を再利用したヴィーガンレザーの「リドウ(REDOW)」を使用。また下げ札やショッパーなどの販促ツールには一般社団法人サーキュラーコットンファクトリーが提供するサーキュラーコットンペーパーを使用している。オープン後も、廃棄衣料品の回収プロジェクトなど、環境に配慮した取り組みを行っていく予定だ。

また「スーパーゼロラボ」のオープンと同時に、アパレルブランド「ASANO KANAKO KAJIHARA」も始動した。国内繊維工場とのコラボ開発を強化し、「スーパーゼロ」を使用した上質なストールやタオル、アパレル製品などを展開する。スパイバー(SPIBER)の人工タンパク質素材「ブリュード・プロテイン(BREWED PROTEIN)」と「スーパーゼロ」の撚糸を組み合わせた新技術による製品開発にも挑戦している。

商品の製造情報は、設置された二次元コードをスキャンすることで、日本語のほか、英語と中国語でも閲覧可能にした。日本の文化や地域を紹介することで、国際的な交流の場としての機能を強化し、海外からのインバウンド需要に応える。

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日本のテキスタイルを世界へ、「スーパーゼロラボ」が南青山にオープン


カジハラデザインスタジオ(KAJIHARA DESIGN STUDIO)、浅野撚糸、矢橋ホールディングスの三社はこのほど、日本のテキスタイルと文化を発信するサロン型ストア「スーパーゼロラボ(SUPER ZERO Lab)」を東京南青山にオープンした。

100平方メートルの空間には、販売エリア、ショールームエリア、イベントエリアを設ける。販売エリアでは、浅野撚糸が特殊撚糸工法で製造した「スーパーゼロ(SUPER ZERO)」糸を使用した製品や、矢橋工房の漆器、無農薬食品などを取り扱う。ショールームでは「スーパーゼロ」の糸や生地、日本建築の伝統技法や工芸品を展示し、商談や勉強会の場所としても活用。イベントエリアは、工芸品やファクトリーブランドの期間限定販売会、アート展などを実施し、地域創生への貢献を目指す。

内装には端材や廃材を使用した木工家具など

店内の内装はエニープロジェクトの高橋真人が手がけた。聚楽壁や畳什器など日本の職人の手仕事と、端材や廃材を使用した木工家具などを取り入れ、和の温もりと現代的な洗練との調和を演出している。

試着室の壁面材料やクッションにはウルトラファブリックス(Ultrafabrics)が提供する、廃棄素材を再利用したヴィーガンレザーの「リドウ(REDOW)」を使用。また下げ札やショッパーなどの販促ツールには一般社団法人サーキュラーコットンファクトリーが提供するサーキュラーコットンペーパーを使用している。オープン後も、廃棄衣料品の回収プロジェクトなど、環境に配慮した取り組みを行っていく予定だ。

また「スーパーゼロラボ」のオープンと同時に、アパレルブランド「ASANO KANAKO KAJIHARA」も始動した。国内繊維工場とのコラボ開発を強化し、「スーパーゼロ」を使用した上質なストールやタオル、アパレル製品などを展開する。スパイバー(SPIBER)の人工タンパク質素材「ブリュード・プロテイン(BREWED PROTEIN)」と「スーパーゼロ」の撚糸を組み合わせた新技術による製品開発にも挑戦している。

商品の製造情報は、設置された二次元コードをスキャンすることで、日本語のほか、英語と中国語でも閲覧可能にした。日本の文化や地域を紹介することで、国際的な交流の場としての機能を強化し、海外からのインバウンド需要に応える。

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西武渋谷店が不要なコスメを買い取るポップアップ開催 買い取り額同等の商品券を発券

西武渋谷店は3月22〜24日、総合リユース専門店のジュエルカフェが展開するコスメ買い取りポップアップショップ「エコロミッション(ECOLOMISSION)」をオープンする。不要となったコスメやフレグランスを買い取り、買い取り額相当分の商品券を発行する。同ショップが百貨店に出店するのは初めて。

同ショップに使用・未使用を問わず不要となったコスメやフレグランス(1人20点まで)を持ち込むと、ジュエルカフェの査定士がその場で査定。買い取り金額相当分の「西武商品券(1000円券)」を発行する。買い取り金額が1000円未満の場合は現金を支払う。買い取りしたコスメなどは、全国で250店舗以上を展開するジュエルカフェの一部店舗で再販売する。

これまで西武渋谷店や秋田店、そごう横浜店、広島店では、廃棄コスメの削減を目指しカラーコスメを回収しクレヨンにアップサイクルする取り組みを8回実施し、1万4000個以上のコスメを回収してきた。西武渋谷店では約100日間実施し、6037個のコスメをリサイクルした実績がある。今回は、春の新生活にむけた買い替えニーズの拡大に合わせ、ポップアップを開催することになった。

■エコロミッションin西武渋谷店
日程:3月22〜24日
時間:10時〜20時
場所:西武渋谷店 A館3階の特設会場
URL:https://www.sogo-seibu.jp/shibuya/topics/page/2403ecolomission-JewelCafe.html

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「ベアミネラル」がアースデーのための限定コレクション発売 華やかデザインのパレットなど

「ベアミネラル(BAREMINERALS)」は4月3日、地球を考える日として4月22日に制定されている“アースデイ”を祝ったオリジナルデザインのコレクション“エコ ビューティフル コレクション”を数量限定で発売する。価格は3850〜6820円。全国の 「ベアミネラル」カウンター、ブランド公式オンラインショップ、「ベアミネラル」取扱い各ECサイト、一部ラグジュアリーコスメセレクトショップで取り扱う。

テーマは“生まれ持った美しさ”と“自然との共生”。限定パッケージのイラストは米・ポートランドで活動するアーティストのミア・ノルティング(Mia Nolting)が手掛け、繊細な水彩画と力強いスケッチで植物を生き生きと描いている。

ラインアップはアイ&チークパレット(9.4g、6820円)、フェイスカラー(1.5g、3850円)、トートバッグ(非売品)。

花に着想を得たアイ&チークパレットは肌なじみのいいピーチトーンで、2種のチークと4種のアイシャドウをセットした。パン部分を取り外して捨てられる。ブランドを代表するフェイスカラー“ウォームス”は使用者の血色感と骨格を美しく引き出し、どんな肌色にもマッチする。

期間中1万1000円以上の購入者にリサイクル ポリエステルを使用したトートバッグをプレゼントする。

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「ベアミネラル」がアースデーのための限定コレクション発売 華やかデザインのパレットなど

「ベアミネラル(BAREMINERALS)」は4月3日、地球を考える日として4月22日に制定されている“アースデイ”を祝ったオリジナルデザインのコレクション“エコ ビューティフル コレクション”を数量限定で発売する。価格は3850〜6820円。全国の 「ベアミネラル」カウンター、ブランド公式オンラインショップ、「ベアミネラル」取扱い各ECサイト、一部ラグジュアリーコスメセレクトショップで取り扱う。

テーマは“生まれ持った美しさ”と“自然との共生”。限定パッケージのイラストは米・ポートランドで活動するアーティストのミア・ノルティング(Mia Nolting)が手掛け、繊細な水彩画と力強いスケッチで植物を生き生きと描いている。

ラインアップはアイ&チークパレット(9.4g、6820円)、フェイスカラー(1.5g、3850円)、トートバッグ(非売品)。

花に着想を得たアイ&チークパレットは肌なじみのいいピーチトーンで、2種のチークと4種のアイシャドウをセットした。パン部分を取り外して捨てられる。ブランドを代表するフェイスカラー“ウォームス”は使用者の血色感と骨格を美しく引き出し、どんな肌色にもマッチする。

期間中1万1000円以上の購入者にリサイクル ポリエステルを使用したトートバッグをプレゼントする。

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オンワードが「アップサイクル・アクション」を始動 渋谷ヒカリエで展示イベントも

オンワードホールディングスは、衣料品循環システムの構築を目指すプロジェクト「オンワード・グリーン・キャンペーン」の一環として「アップサイクル・アクション(Upcycle Action)」をスタートしている。

「アップサイクル・アクション」は、回収した衣料品から新たな衣服を生み出す企画。第1弾は社員がクリエイターとして参加し、デニムを使用した作品を約150点制作した。さらにゲストクリエイターとして「ニサイ(NISAI)」の松田直己デザイナー、「メゾン シュン イシザワ(MAISON SHUN ISHIZAWA)」の石澤駿デザイナーとHARU氏も参加した。

全て1点物の作品は、3月14〜16日の3日間限定で、「楽天 ファッション ウイーク東京」2024-25年秋冬の公式会場である渋谷ヒカリエで展示を行う。また同日から、オンワードグループの公式ファッション通販サイト「オンワード・クローゼット」で販売する。

「オンワード・グリーン・キャンペーン」とは、利用者から自社の不要な衣料品を引き取ってリユース・リサイクルすることを通じ、衣料品循環システムの構築を目指す取り組みだ。2023年上半期までで累計約730万点の衣料品を回収した。引き取った衣料品はリサイクルしてRPF(固形燃料)に再生し代替エネルギーとして利用するほか、繊維製品の原料となるリサイクル糸に変換し毛布や軍手を生産している。毛布は日本赤十字社の協力のもと国内外の被災地や開発途上国への支援に活用し、軍手は災害支援、森林保全、啓蒙活動などさまざまな場面で配布している。まだ使用可能な一部の衣料品は、環境コンセプトショップ「オンワード・リユースパーク」で販売し、その収益を同プロジェクトの活動に役立てている。

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オンワードが「アップサイクル・アクション」を始動 渋谷ヒカリエで展示イベントも

オンワードホールディングスは、衣料品循環システムの構築を目指すプロジェクト「オンワード・グリーン・キャンペーン」の一環として「アップサイクル・アクション(Upcycle Action)」をスタートしている。

「アップサイクル・アクション」は、回収した衣料品から新たな衣服を生み出す企画。第1弾は社員がクリエイターとして参加し、デニムを使用した作品を約150点制作した。さらにゲストクリエイターとして「ニサイ(NISAI)」の松田直己デザイナー、「メゾン シュン イシザワ(MAISON SHUN ISHIZAWA)」の石澤駿デザイナーとHARU氏も参加した。

全て1点物の作品は、3月14〜16日の3日間限定で、「楽天 ファッション ウイーク東京」2024-25年秋冬の公式会場である渋谷ヒカリエで展示を行う。また同日から、オンワードグループの公式ファッション通販サイト「オンワード・クローゼット」で販売する。

「オンワード・グリーン・キャンペーン」とは、利用者から自社の不要な衣料品を引き取ってリユース・リサイクルすることを通じ、衣料品循環システムの構築を目指す取り組みだ。2023年上半期までで累計約730万点の衣料品を回収した。引き取った衣料品はリサイクルしてRPF(固形燃料)に再生し代替エネルギーとして利用するほか、繊維製品の原料となるリサイクル糸に変換し毛布や軍手を生産している。毛布は日本赤十字社の協力のもと国内外の被災地や開発途上国への支援に活用し、軍手は災害支援、森林保全、啓蒙活動などさまざまな場面で配布している。まだ使用可能な一部の衣料品は、環境コンセプトショップ「オンワード・リユースパーク」で販売し、その収益を同プロジェクトの活動に役立てている。

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東京ミッドタウン八重洲でフードロス削減イベント “私たちのバレンタインは2月15日から”

東京ミッドタウン八重洲は2月25日まで、余ったチョコレートに焦点を当てたイベント“バレンタインショップ 0215(Valentine Shop 0215)”を開催する。季節商品のフードロスの削減と周知啓発を目的とするクラダシの事業に賛同し、開催に至った。

イベントでは、バレンタインの余剰商品を定価より得に取扱う期間限定ショップをオープン。また、飲食店とコラボレーションしてロスチョコレートを用いたメニューを販売する。ジェラート(800円)やガトーショコラ(単品/780円、ドリンクセット/1000円)、チョコレートソースがかかったビフテキ(1430円)などだ。

季節商品は、需要予測の精度を上げても予測通りに販売するのは難しい現状がある。バレンタイン限定のパッケージが施されたチョコレートは賞味期限以内であっても、2月14日を過ぎるとフードロスになる場合があるという。

■バレンタインショップ 0215
日程:2月15〜25日
時間:11:00〜21:00 ※最終日は18:00まで
場所:東京ミッドタウン八重洲 地下1階

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「グローバルノースの大量消費を解決するためにいるのではない」 古着の最終地点ケニアのデザイナーと現状を議論

ケニア出身のデザイナー、イオナ・マクレス(Iona Mccreath)は自身がクリエイティブ・ディレクターを務めるファッションブランド「キコ ロメオ(KIKOROMEO)」を通して、現地の伝統技法を現代的に昇華したモノ作りを続ける。彼女が拠点とするケニアは美しいクリエイティビティーに溢れる土地でありながら、世界の大量生産・大量消費が生み出す古着の最終地点にもなっている。昨年現地を訪れたサステナブルファッションの啓発活動を続ける一般社団法人ユニステップス代表の鎌田安里紗を交えて、ケニアの現状とファッション産業のあるべき未来を議論する。

(この対談は2023年12月11日に開催した「WWDJAPANサステナビリティ・サミット2023」から抜粋したものです。記事下のYouTubeでも視聴できます)


木村和花WWDJAPAN編集部記者(以下、WWD):1人目のゲストは、一般社団法人ユニステップス代表の鎌田安里紗さんです。そもそもこのテーマをサミットで取り上げたいと思ったのは、鎌田さんが2023年8月に古着の行き着く先を見るためにケニアに行ったというお話を聞いたのがきっかけでした。この後、現地の様子を詳しくお話しいただきます。2人目は、アフリカ・ケニアからご参加いただきましたファッションデザイナーのイオナ・マクレスさんです。イオナさんは「キコロメオ(KIKOROMEO)」というファッションブランドのクリエイティブ・ディレクターで、ケニアのファッションシーンを担うデザイナーの1人です。自己紹介とブランドの紹介をお願いします。

イオナ・マクレス=「キコロメオ」クリエイティブ・ディレクター(以下、マクレス):皆さんこんばんは。今日この場に参加できてとてもうれしいです。「キコ ロメオ」は私の母が1996年に始めたブランドで、2020年に私が引き継ぎました。サステナビリティに関してはさまざまなことに取り組んでいます。まず大事にしていることは、人々がずっと持ち続けたくなるような素晴らしい伝統を持つ服を作ること。衣服は投資であり、生涯ずっと持ち続けてもらうものであるべきだと思います。私たちの服には、アートが欠かせません。例えば今スクリーンに映っているのは、スーダンのアーティストがハンドペイントで描いた絵で、私の後ろにある絵も彼の作品です。バティックやそのほかの伝統的な染め技法も多く使っています。今私が着ているもののように、伝統や芸術性を生かしながらケニアのストーリーを、服を通じて伝えることに挑戦しています。ほかにもケニア北部のビーズ細工のパターンを取り入れるといった、伝統的なものをインスピレーション源としています。生地は、リネンやケニアで紡がれたコットンなど天然繊維のみを使用しています。日本とは、生地の使い方や作り方、染め方などの歴史や知恵を共有していると思います。以上が私のブランドについてです。

WWD:色が印象的ですが、染色は植物染めですか?

マクレス:いいえ、現在は認証済みの染料を使っていますが植物由来というわけではありません。でも今植物由来の染料で鮮やかな色を出す方法を探しているところです。木の皮や植物を使ってできないかなどいろいろ試しているところで、近々お披露目できたらと思います。

WWD:ありがとうございます。もう一つ、「キコ ロメオ」の顧客層や販路についても教えてください。

マクレス:顧客基盤はとても広く、世界中に顧客がいます。共通点を挙げるとしたら、芸術性を大事にしている点。それから、自分の人生や未来を豊かにするような、投資対象として服を購入しようという価値観を持っている点。世界を旅して、地球環境やサステナビリティ、周りの人々に配慮した選択をしようとしている人たちですね。商品は公式ウェブサイトで販売しています。今まさに世界に販路を広げようと思っているところで、いつか日本でも実現したいです。

輸入される古着の質が低下 そのまま売れるものは2、3割に

WWD:彼女が生まれ育ったケニアは素晴らしい伝統工芸やクリエイティビティーに溢れる土地ですが、もう一つの側面としてファッション産業が生み出す廃棄された服の最終到着地点の一つにもなっています。鎌田さんのケニア滞在の様子をお話しいただけますか?

鎌田:ありがとうございます。私はファッション産業の透明性を高めるグローバルキャンペーン、ファッションレボリューションの日本の事務局をしています。イオナのお母さんが同団体のケニアの代表だったことから、彼女と出会うことができました。8月にはナイロビを中心にケニアのさまざまな場所を訪ねました。最初の写真は、ナイロビ市内の古着マーケットです。数字は50シリング、30シリングという値段です。1シリング大体1円くらいなので、50円、30円ですね。ケニアは物価も上がっていて、貧富の差は激しいんですが、われわれのような海外から行った人が訪ねるようなレストランやカフェでランチを食べると1500円くらい。東京とあまり変わらないですよね。一方で服がとても安い。その理由の1つが、欧米諸国から大量に輸入される古着です。これがモンバサというナイロビの近くの港に届いた古着のかたまりです。現地ではミツンバと呼ばれています。日本だとベールと呼ぶと思います。50kgぐらいのかたまりを2万、3万円程度で古着の業者が購入します。10年前は大体5、6割がそのままマーケットで売れたそうですが、現在そのまま売れるものは2、3割だそうです。それ以外のものは質が悪かったり、傷んでいたりする。街中にはミシンが並んでいるエリアがあり、そこではお直しが行われます。子供服の方が消費のスピードが早いので、大人の服をザクザク切って縫って子供服のサイズにしたりといったことも行われています。お直しをしているとはいえ、寿命が延びるのはすごく短い期間なのかなと思います。

WWD:先ほどの市場の写真では50円30円の服が並んでいましたが、以前はもっと1500円くらいが普通だったんですね。

鎌田:エリアによっては現在もいいものを売っている場所はあるようですが、全体としてその割合が変わってきている。ちなみに先ほどのミツンバはどこから入ってくるかというとイギリス、中国、アメリカ、それからパキスタン、トルコが多いそうです。日本の服は見かけなかったですが現地の方に聞くと「日本の服はパキスタンからたくさん入ってきます」とおっしゃっていて、そういう形で回っているんだなと思いました。

服の形をしたプラスチックが現地の環境を汚染

WWD:ちなみにイオナは先ほどのマーケットには行くんですか?

イオナ:はい、行ったことがあります。今話に上がっていたようにここ数年で、間違いなく古着の質は落ちています。私たちは最近、埋立地の衣類を再利用するプロジェクトを始めました。Tシャツはちょっとしたダメージやシミで売れずに膨大な量が埋め立てられています。これは私たちが作ったバッグで、埋立地から拾ったTシャツ7枚で製作したものです。

鎌田:埋立地に行く前にいろんな形でレスキューされていく服を目撃して、そのクリエイティビティーは本当にワクワクするものがありました。お直しをしていた現場の足元では、端切れをそのまま床に落とすのでマーケットの中が常時10cmから1mぐらい端切れが積み重なって、歩くとふかふかするんです。それが水分も含んで非常に強いにおいがする。その上マーケットの真ん中を流れている川にも端切れや売れない服がそのまま流れ込んでいくような状況です。ケニアに輸入されている服の3枚に1枚はポリエステル混であるといわれています。ケニアはゴミ回収と焼却、再生の仕組みが整っていないため、環境汚染や自公衆衛生上の観点から厳しくプラスチックを取り締まっているんですが、衣類は取り締まられていないので衣類の形をしたプラスチックが河川を汚染してしまう、あるいは土壌汚染してしまうということが一つの大きな問題です。

WWD:端切れ以外の服も混ざっていますね。すごい量だということが分かります。

鎌田:端切れはトラクターが定期的に回収し、ナイロビ市内の埋立地ダンドラという場所に運んでいきます。服だけでなく医療ゴミなど特殊なもの以外はほぼここに集まるため、すでにこれ以上ゴミを埋め立てられなくなっている現状もあります。ここでは見慣れたブランドの服もそのまま落ちていました。非常に真新しい服も落ちています。洗濯表示を見ると、ポリエステル由来のものが多い。日本では洗濯するときのマイクロファイバーが課題として指摘されますが、こういった形でそのまま服が河川や埋立地に入ってしまう可能性もあるんだと思いました。それからもう一つの問題が、国内産業への影響です。これはアフリカのいろんな国々が対策を考えていて、古着の輸入を禁止するところが出ていてきます。ナイロビから2、3時間離れたところの大きな工場に話を聞くと、以前はファッションアパレルがメインだったそうですが、それでは経営できないので今は軍隊の制服やガソリンスタンドなどのグローバルブランドの制服などをメインの事業として行っているそうです。もう一つ忘れてはいけないのが、非常にクリエイティブで面白いクリエイションをしている若いデザイナーが現地にはたくさんいるということ。彼らは古着を素材として扱う感覚が非常に強い。新しい生地を買って服を作るよりも、マーケットに行ってマテリアルとして古着を調達して服を作っています。また現地の適正価格で新品の服を作ると到底売れないとも話していました。適正価格であっても古着に比べると高いのでなかなかビジネスをするのが難しいそうです。こうしたクリエイティビティーの芽をつんでしまうようなことがあるのはもったいないことだなと思いました。

「他人の問題を解決するためにでは疲弊してしまう」

WWD:滞在後、率直にどんな感想をお持ちになりましたか?

鎌田:服のエンドオブライフを考える、循環の仕組みを作るという言葉を耳にすることは増えていますが、本当に服を循環させるのは非常に難しい。全然できていないと強く感じましね。アフリカにある種押し付けてしまっている部分もあると思います。衣類は混紡が多く分離して再生する技術がまだ確立されていなかったり、国内で回収して再利用する際のコストの部分だったりといった課題はありますが、そこを改善していくためには具体的な仕組みや制度を考えていく必要性を感じました。

WWD:イオナはこの現状をどう思っていますか?

マクレス:今鎌田さんが話してくれた内容はまさに現場で起こっていることです。写真を見たことはあっても、実際に何が起こっているかをそこから図ることは難しいでしょうし、現実を外に伝えていくことも簡単ではありません。だからこそ、このような会話の場をもっと生み出していくべきだと思いました。古着の廃棄に加えて、ケニアには「H&M」のようなインターナショナルブランドの巨大な製造拠点もあり、そこで使われなかった新しい生地も同じマーケットに捨てられています。私たちはブランドとしてそうした生地にバティックを施して美しい服を新たに生み出したりしてサステナビリティに取り組むことができますが、問題なのは主にグローバルノースに生きる人々の大量消費を解決するために、私たちがイノベーションを起こさなければいけないことです。アップサイクルしますが、それはしなければいけないからなのです。もちろんここでイノベーションを起こせることは素晴らしいですが、他人の問題を解決するためにという目的のためでは疲弊してしまいます。もう一つの問題は、安い古着が輸入され、さらに再販を繰り返すことで、価格のシステムが完全にゆがんでしまうことです。若手を含めた多くのデザイナーが、ビジネスを続けるために適切な価格をつけようと試みています。しかし、人々は安い価格に慣れているせいでそれらがとても高いと認識されてしまう。つまり、大量の古着が流れ着いている現状はさまざまな問題を起こしています。そしてこのような会話をすること、現実を直視することがとても重要だと思います。私たちは、デザインの仕方を考え直すこと、そして服の最後を考えてデザインする必要があります。世界ではエンドオブライフを考慮せずに作り続けてきたために、廃棄物をどう処理していくべきかという問題を抱えています。だからこそ、ものの最後を念頭に置いてデザインするようになるだけでも問題解決に向けた大きな一歩になるはずです。最後に、私たちの消費主義的価値観の見直しです。人々はもはやそれが美意識とも言えるくらいに、消費に取り憑かれています。この価値観が変化していくには長い時間がかかると思います。消費に対する価値観を徐々に変えると同時に、消費主義の中でもできるだけ害の少ないモノ作りとは何かを考えていくことが重要だと思います。

鎌田:価格の話は、日本でも全く同じ状況だと思います。価格勝負の中ではインディペンデントなクリエイターがビジネスを続けていくことが非常に難しい。日本においてもこの30年で衣服の平均価格は約半分になりました。価格が下がると同時に、衣服の所有期間が短くなっているというデータもあります。自分自身を振り返っても学生時代に服がどんどん安くなってかわいい服が買えるのがうれしかったですが、ある日家に帰ると全然愛着がない服がたくさんある。飽きてしまった服は一応どこかに寄付しますけど回収した企業がどういうふうに服を回していけるかというと、繊維to繊維のリサイクル率は1%未満ですよね。リユースされるとはいえ、最終地点の一つの形としてケニアみたいな状況がある。適正価格と適正な生産量をどう考えていけば良いのかは非常に悩ましいですよね。

「美しいものを生み出したい気持ちは人々が根源的に持っている生きがい」

WWD:イオナの周りの若いファッションデザイナーは、こうした現状を見ながらも新しいものを作り続けたいというパッションを持つ人は多いのでしょうか?

マクレス:もちろんです。アートにしろ、ファッションにしろ、何か美しいものを生み出したい気持ちは人々が根源的に持っている生きがいだと思いますし、このような廃棄やそのほかさまざまな問題のソリューションにもなりえます。ケニアには多くの才能あふれるデザイナーがいます。彼らが置かれた環境に限定されずに、どのようにグローバル市場にアクセスできるかということも考えていきたいです。

WWD:イオナは次世代のサステナブル素材の研究開発にも携わっています。

マクレス:素材開発は、私が一番情熱をささげていることです。テキスタイルとそのイノベーションの世界が大好きなんです。最近取り組んでいるプロジェクトは、地元で入手できる原材料のバリエーションを増やし、エンドオブライフの観点からも実用的な代替素材の開発です。生分解性かつ、肌にも優しい生地は作れないかなどですね。たとえば、サイザルです。まずサイザルを使ってバスケットを作っている地元の女性グループに話を聞きました。これはサイザルを土を使って染色しているところですね。ここの土はとても強力で、茶色の顔料を含んでいるので、とてもいい色を出すんです。そのほかにも煙や木の皮などさまざまなものを使って染めています。これは、彼女たちがサイザルから繊維を抽出し、糸にするところです。従来はこれでバスケットを作っていましたが、私たちはこの糸をもっと細くすることで衣料品を作れないか研究しています。今は研究開発の道なかばで、糸を使って織ることはできましたが、今後もっと柔らかな糸にしたいと思っています。昔からある技術やリソースといった過去を振り返りながらも、新しい未来を作っていく作業はとても楽しいプロセスです。

WWD:彼女のように地元の特徴に焦点を当てて、そこからしか生まれないクリエイションを生み出すというのはすごく良いアイデアだと思います。

鎌田:そうですね。現地でデザイナーと話すと、エンドオブライフの現場にいるので生み出すことへの恐れも当然感じると。ではもう、古着だけ着てれば良いのかというと、それはあまりにも喜びがない。作るという喜びは人間にとって根源的なものだからそれを奪われたくないと強く主張していました。日本でもほとんど海外に生産が移っています。もちろん国外生産が悪いわけではないですし、大量生産がすぐに悪とはいえないかもしれないですが、それぞれの土地で育まれてきた技術が全く使われなくなってしまうのは明らかにもったいないこと。作る喜びを感じながら、それぞれの土地のユニークネスがもっと生き残っていけるような形にできないんだろうかと考えました。

WWD:そこも私たちが考えていかないといけない持続可能性の大事なポイントの一つですね。先ほどの動画にもあったエプソンも古着を使った素材を開発している。

鎌田:エプソンは紙の再生技術ドライファイバーテクノロジーを繊維製品に活用するための技術開発を行っています。今衣類のリサイクルの一つの大きな課題は、複数の繊維を分離してそれぞれ生かすことだと思いますが、混ざった状態でも再生できる選択肢を模索しているようです。

「個人が感じている違和感を業務に反映できるような制度を」

WWD:最後に鎌田さんから、日本のファッション産業に関わる人たちに伝えたいことは?

鎌田:皆さんここにいらっしゃるということは、どうにか産業を変えなくてはいけないと思われているかもしれません。ファッション産業で働く1人1人の方と話すと、繊維やファッションへの強い愛着を感じます。日々仕事をする中で企業人として売り上げを伸ばし続けなければいけないということと、明らかに環境的に無理が来ているという、どちらもが一人の人の中に共存しています。今の経済システムでは売り上げを上げながら、一気に環境負荷を低くすることが難しい。環境負荷が低い方が、価格が高いですし、生み出したものに対して責任を持たなくていい仕組みになっています。産業によっては生産量に合わせて回収して再生する責任を負う業界もありますが、そういった制度がない中で1人の努力、個社の努力で変えられることには限界があると思います。ですので、個人が感じている違和感や変えた方がいいと思っていることを業務に反映できるような制度、政策について、どこかに過度に負担がかからない形できちんと議論されていく必要が早急にあると思います。

WWD:イオナからも最後に来場者へのメッセージをいただけますでしょうか。

イオナ:ありがとうございます。生産者であれ、消費者であれ、この産業に関わる全ての人たちが過去を振り返り、そしてこれからどこに向かおうとしているのかを立ち止まって考えること、そして衣服のエンドオブライフを設計段階から考え、消費主義の価値観を見直すこと、産業と国とがつながり方法を見つけていくことが大事です。エプソンのチームがケニアにきて進めていることを見ただけでもとても驚きました。そうした垣根を越えたコラボレーションによって今私たちが直面している問題を解決できると思います。

WWD:ありがとうございました。

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「グローバルノースの大量消費を解決するためにいるのではない」 古着の最終地点ケニアのデザイナーと現状を議論

ケニア出身のデザイナー、イオナ・マクレス(Iona Mccreath)は自身がクリエイティブ・ディレクターを務めるファッションブランド「キコ ロメオ(KIKOROMEO)」を通して、現地の伝統技法を現代的に昇華したモノ作りを続ける。彼女が拠点とするケニアは美しいクリエイティビティーに溢れる土地でありながら、世界の大量生産・大量消費が生み出す古着の最終地点にもなっている。昨年現地を訪れたサステナブルファッションの啓発活動を続ける一般社団法人ユニステップス代表の鎌田安里紗を交えて、ケニアの現状とファッション産業のあるべき未来を議論する。

(この対談は2023年12月11日に開催した「WWDJAPANサステナビリティ・サミット2023」から抜粋したものです。記事下のYouTubeでも視聴できます)


木村和花WWDJAPAN編集部記者(以下、WWD):1人目のゲストは、一般社団法人ユニステップス代表の鎌田安里紗さんです。そもそもこのテーマをサミットで取り上げたいと思ったのは、鎌田さんが2023年8月に古着の行き着く先を見るためにケニアに行ったというお話を聞いたのがきっかけでした。この後、現地の様子を詳しくお話しいただきます。2人目は、アフリカ・ケニアからご参加いただきましたファッションデザイナーのイオナ・マクレスさんです。イオナさんは「キコロメオ(KIKOROMEO)」というファッションブランドのクリエイティブ・ディレクターで、ケニアのファッションシーンを担うデザイナーの1人です。自己紹介とブランドの紹介をお願いします。

イオナ・マクレス=「キコロメオ」クリエイティブ・ディレクター(以下、マクレス):皆さんこんばんは。今日この場に参加できてとてもうれしいです。「キコ ロメオ」は私の母が1996年に始めたブランドで、2020年に私が引き継ぎました。サステナビリティに関してはさまざまなことに取り組んでいます。まず大事にしていることは、人々がずっと持ち続けたくなるような素晴らしい伝統を持つ服を作ること。衣服は投資であり、生涯ずっと持ち続けてもらうものであるべきだと思います。私たちの服には、アートが欠かせません。例えば今スクリーンに映っているのは、スーダンのアーティストがハンドペイントで描いた絵で、私の後ろにある絵も彼の作品です。バティックやそのほかの伝統的な染め技法も多く使っています。今私が着ているもののように、伝統や芸術性を生かしながらケニアのストーリーを、服を通じて伝えることに挑戦しています。ほかにもケニア北部のビーズ細工のパターンを取り入れるといった、伝統的なものをインスピレーション源としています。生地は、リネンやケニアで紡がれたコットンなど天然繊維のみを使用しています。日本とは、生地の使い方や作り方、染め方などの歴史や知恵を共有していると思います。以上が私のブランドについてです。

WWD:色が印象的ですが、染色は植物染めですか?

マクレス:いいえ、現在は認証済みの染料を使っていますが植物由来というわけではありません。でも今植物由来の染料で鮮やかな色を出す方法を探しているところです。木の皮や植物を使ってできないかなどいろいろ試しているところで、近々お披露目できたらと思います。

WWD:ありがとうございます。もう一つ、「キコ ロメオ」の顧客層や販路についても教えてください。

マクレス:顧客基盤はとても広く、世界中に顧客がいます。共通点を挙げるとしたら、芸術性を大事にしている点。それから、自分の人生や未来を豊かにするような、投資対象として服を購入しようという価値観を持っている点。世界を旅して、地球環境やサステナビリティ、周りの人々に配慮した選択をしようとしている人たちですね。商品は公式ウェブサイトで販売しています。今まさに世界に販路を広げようと思っているところで、いつか日本でも実現したいです。

輸入される古着の質が低下 そのまま売れるものは2、3割に

WWD:彼女が生まれ育ったケニアは素晴らしい伝統工芸やクリエイティビティーに溢れる土地ですが、もう一つの側面としてファッション産業が生み出す廃棄された服の最終到着地点の一つにもなっています。鎌田さんのケニア滞在の様子をお話しいただけますか?

鎌田:ありがとうございます。私はファッション産業の透明性を高めるグローバルキャンペーン、ファッションレボリューションの日本の事務局をしています。イオナのお母さんが同団体のケニアの代表だったことから、彼女と出会うことができました。8月にはナイロビを中心にケニアのさまざまな場所を訪ねました。最初の写真は、ナイロビ市内の古着マーケットです。数字は50シリング、30シリングという値段です。1シリング大体1円くらいなので、50円、30円ですね。ケニアは物価も上がっていて、貧富の差は激しいんですが、われわれのような海外から行った人が訪ねるようなレストランやカフェでランチを食べると1500円くらい。東京とあまり変わらないですよね。一方で服がとても安い。その理由の1つが、欧米諸国から大量に輸入される古着です。これがモンバサというナイロビの近くの港に届いた古着のかたまりです。現地ではミツンバと呼ばれています。日本だとベールと呼ぶと思います。50kgぐらいのかたまりを2万、3万円程度で古着の業者が購入します。10年前は大体5、6割がそのままマーケットで売れたそうですが、現在そのまま売れるものは2、3割だそうです。それ以外のものは質が悪かったり、傷んでいたりする。街中にはミシンが並んでいるエリアがあり、そこではお直しが行われます。子供服の方が消費のスピードが早いので、大人の服をザクザク切って縫って子供服のサイズにしたりといったことも行われています。お直しをしているとはいえ、寿命が延びるのはすごく短い期間なのかなと思います。

WWD:先ほどの市場の写真では50円30円の服が並んでいましたが、以前はもっと1500円くらいが普通だったんですね。

鎌田:エリアによっては現在もいいものを売っている場所はあるようですが、全体としてその割合が変わってきている。ちなみに先ほどのミツンバはどこから入ってくるかというとイギリス、中国、アメリカ、それからパキスタン、トルコが多いそうです。日本の服は見かけなかったですが現地の方に聞くと「日本の服はパキスタンからたくさん入ってきます」とおっしゃっていて、そういう形で回っているんだなと思いました。

服の形をしたプラスチックが現地の環境を汚染

WWD:ちなみにイオナは先ほどのマーケットには行くんですか?

イオナ:はい、行ったことがあります。今話に上がっていたようにここ数年で、間違いなく古着の質は落ちています。私たちは最近、埋立地の衣類を再利用するプロジェクトを始めました。Tシャツはちょっとしたダメージやシミで売れずに膨大な量が埋め立てられています。これは私たちが作ったバッグで、埋立地から拾ったTシャツ7枚で製作したものです。

鎌田:埋立地に行く前にいろんな形でレスキューされていく服を目撃して、そのクリエイティビティーは本当にワクワクするものがありました。お直しをしていた現場の足元では、端切れをそのまま床に落とすのでマーケットの中が常時10cmから1mぐらい端切れが積み重なって、歩くとふかふかするんです。それが水分も含んで非常に強いにおいがする。その上マーケットの真ん中を流れている川にも端切れや売れない服がそのまま流れ込んでいくような状況です。ケニアに輸入されている服の3枚に1枚はポリエステル混であるといわれています。ケニアはゴミ回収と焼却、再生の仕組みが整っていないため、環境汚染や自公衆衛生上の観点から厳しくプラスチックを取り締まっているんですが、衣類は取り締まられていないので衣類の形をしたプラスチックが河川を汚染してしまう、あるいは土壌汚染してしまうということが一つの大きな問題です。

WWD:端切れ以外の服も混ざっていますね。すごい量だということが分かります。

鎌田:端切れはトラクターが定期的に回収し、ナイロビ市内の埋立地ダンドラという場所に運んでいきます。服だけでなく医療ゴミなど特殊なもの以外はほぼここに集まるため、すでにこれ以上ゴミを埋め立てられなくなっている現状もあります。ここでは見慣れたブランドの服もそのまま落ちていました。非常に真新しい服も落ちています。洗濯表示を見ると、ポリエステル由来のものが多い。日本では洗濯するときのマイクロファイバーが課題として指摘されますが、こういった形でそのまま服が河川や埋立地に入ってしまう可能性もあるんだと思いました。それからもう一つの問題が、国内産業への影響です。これはアフリカのいろんな国々が対策を考えていて、古着の輸入を禁止するところが出ていてきます。ナイロビから2、3時間離れたところの大きな工場に話を聞くと、以前はファッションアパレルがメインだったそうですが、それでは経営できないので今は軍隊の制服やガソリンスタンドなどのグローバルブランドの制服などをメインの事業として行っているそうです。もう一つ忘れてはいけないのが、非常にクリエイティブで面白いクリエイションをしている若いデザイナーが現地にはたくさんいるということ。彼らは古着を素材として扱う感覚が非常に強い。新しい生地を買って服を作るよりも、マーケットに行ってマテリアルとして古着を調達して服を作っています。また現地の適正価格で新品の服を作ると到底売れないとも話していました。適正価格であっても古着に比べると高いのでなかなかビジネスをするのが難しいそうです。こうしたクリエイティビティーの芽をつんでしまうようなことがあるのはもったいないことだなと思いました。

「他人の問題を解決するためにでは疲弊してしまう」

WWD:滞在後、率直にどんな感想をお持ちになりましたか?

鎌田:服のエンドオブライフを考える、循環の仕組みを作るという言葉を耳にすることは増えていますが、本当に服を循環させるのは非常に難しい。全然できていないと強く感じましね。アフリカにある種押し付けてしまっている部分もあると思います。衣類は混紡が多く分離して再生する技術がまだ確立されていなかったり、国内で回収して再利用する際のコストの部分だったりといった課題はありますが、そこを改善していくためには具体的な仕組みや制度を考えていく必要性を感じました。

WWD:イオナはこの現状をどう思っていますか?

マクレス:今鎌田さんが話してくれた内容はまさに現場で起こっていることです。写真を見たことはあっても、実際に何が起こっているかをそこから図ることは難しいでしょうし、現実を外に伝えていくことも簡単ではありません。だからこそ、このような会話の場をもっと生み出していくべきだと思いました。古着の廃棄に加えて、ケニアには「H&M」のようなインターナショナルブランドの巨大な製造拠点もあり、そこで使われなかった新しい生地も同じマーケットに捨てられています。私たちはブランドとしてそうした生地にバティックを施して美しい服を新たに生み出したりしてサステナビリティに取り組むことができますが、問題なのは主にグローバルノースに生きる人々の大量消費を解決するために、私たちがイノベーションを起こさなければいけないことです。アップサイクルしますが、それはしなければいけないからなのです。もちろんここでイノベーションを起こせることは素晴らしいですが、他人の問題を解決するためにという目的のためでは疲弊してしまいます。もう一つの問題は、安い古着が輸入され、さらに再販を繰り返すことで、価格のシステムが完全にゆがんでしまうことです。若手を含めた多くのデザイナーが、ビジネスを続けるために適切な価格をつけようと試みています。しかし、人々は安い価格に慣れているせいでそれらがとても高いと認識されてしまう。つまり、大量の古着が流れ着いている現状はさまざまな問題を起こしています。そしてこのような会話をすること、現実を直視することがとても重要だと思います。私たちは、デザインの仕方を考え直すこと、そして服の最後を考えてデザインする必要があります。世界ではエンドオブライフを考慮せずに作り続けてきたために、廃棄物をどう処理していくべきかという問題を抱えています。だからこそ、ものの最後を念頭に置いてデザインするようになるだけでも問題解決に向けた大きな一歩になるはずです。最後に、私たちの消費主義的価値観の見直しです。人々はもはやそれが美意識とも言えるくらいに、消費に取り憑かれています。この価値観が変化していくには長い時間がかかると思います。消費に対する価値観を徐々に変えると同時に、消費主義の中でもできるだけ害の少ないモノ作りとは何かを考えていくことが重要だと思います。

鎌田:価格の話は、日本でも全く同じ状況だと思います。価格勝負の中ではインディペンデントなクリエイターがビジネスを続けていくことが非常に難しい。日本においてもこの30年で衣服の平均価格は約半分になりました。価格が下がると同時に、衣服の所有期間が短くなっているというデータもあります。自分自身を振り返っても学生時代に服がどんどん安くなってかわいい服が買えるのがうれしかったですが、ある日家に帰ると全然愛着がない服がたくさんある。飽きてしまった服は一応どこかに寄付しますけど回収した企業がどういうふうに服を回していけるかというと、繊維to繊維のリサイクル率は1%未満ですよね。リユースされるとはいえ、最終地点の一つの形としてケニアみたいな状況がある。適正価格と適正な生産量をどう考えていけば良いのかは非常に悩ましいですよね。

「美しいものを生み出したい気持ちは人々が根源的に持っている生きがい」

WWD:イオナの周りの若いファッションデザイナーは、こうした現状を見ながらも新しいものを作り続けたいというパッションを持つ人は多いのでしょうか?

マクレス:もちろんです。アートにしろ、ファッションにしろ、何か美しいものを生み出したい気持ちは人々が根源的に持っている生きがいだと思いますし、このような廃棄やそのほかさまざまな問題のソリューションにもなりえます。ケニアには多くの才能あふれるデザイナーがいます。彼らが置かれた環境に限定されずに、どのようにグローバル市場にアクセスできるかということも考えていきたいです。

WWD:イオナは次世代のサステナブル素材の研究開発にも携わっています。

マクレス:素材開発は、私が一番情熱をささげていることです。テキスタイルとそのイノベーションの世界が大好きなんです。最近取り組んでいるプロジェクトは、地元で入手できる原材料のバリエーションを増やし、エンドオブライフの観点からも実用的な代替素材の開発です。生分解性かつ、肌にも優しい生地は作れないかなどですね。たとえば、サイザルです。まずサイザルを使ってバスケットを作っている地元の女性グループに話を聞きました。これはサイザルを土を使って染色しているところですね。ここの土はとても強力で、茶色の顔料を含んでいるので、とてもいい色を出すんです。そのほかにも煙や木の皮などさまざまなものを使って染めています。これは、彼女たちがサイザルから繊維を抽出し、糸にするところです。従来はこれでバスケットを作っていましたが、私たちはこの糸をもっと細くすることで衣料品を作れないか研究しています。今は研究開発の道なかばで、糸を使って織ることはできましたが、今後もっと柔らかな糸にしたいと思っています。昔からある技術やリソースといった過去を振り返りながらも、新しい未来を作っていく作業はとても楽しいプロセスです。

WWD:彼女のように地元の特徴に焦点を当てて、そこからしか生まれないクリエイションを生み出すというのはすごく良いアイデアだと思います。

鎌田:そうですね。現地でデザイナーと話すと、エンドオブライフの現場にいるので生み出すことへの恐れも当然感じると。ではもう、古着だけ着てれば良いのかというと、それはあまりにも喜びがない。作るという喜びは人間にとって根源的なものだからそれを奪われたくないと強く主張していました。日本でもほとんど海外に生産が移っています。もちろん国外生産が悪いわけではないですし、大量生産がすぐに悪とはいえないかもしれないですが、それぞれの土地で育まれてきた技術が全く使われなくなってしまうのは明らかにもったいないこと。作る喜びを感じながら、それぞれの土地のユニークネスがもっと生き残っていけるような形にできないんだろうかと考えました。

WWD:そこも私たちが考えていかないといけない持続可能性の大事なポイントの一つですね。先ほどの動画にもあったエプソンも古着を使った素材を開発している。

鎌田:エプソンは紙の再生技術ドライファイバーテクノロジーを繊維製品に活用するための技術開発を行っています。今衣類のリサイクルの一つの大きな課題は、複数の繊維を分離してそれぞれ生かすことだと思いますが、混ざった状態でも再生できる選択肢を模索しているようです。

「個人が感じている違和感を業務に反映できるような制度を」

WWD:最後に鎌田さんから、日本のファッション産業に関わる人たちに伝えたいことは?

鎌田:皆さんここにいらっしゃるということは、どうにか産業を変えなくてはいけないと思われているかもしれません。ファッション産業で働く1人1人の方と話すと、繊維やファッションへの強い愛着を感じます。日々仕事をする中で企業人として売り上げを伸ばし続けなければいけないということと、明らかに環境的に無理が来ているという、どちらもが一人の人の中に共存しています。今の経済システムでは売り上げを上げながら、一気に環境負荷を低くすることが難しい。環境負荷が低い方が、価格が高いですし、生み出したものに対して責任を持たなくていい仕組みになっています。産業によっては生産量に合わせて回収して再生する責任を負う業界もありますが、そういった制度がない中で1人の努力、個社の努力で変えられることには限界があると思います。ですので、個人が感じている違和感や変えた方がいいと思っていることを業務に反映できるような制度、政策について、どこかに過度に負担がかからない形できちんと議論されていく必要が早急にあると思います。

WWD:イオナからも最後に来場者へのメッセージをいただけますでしょうか。

イオナ:ありがとうございます。生産者であれ、消費者であれ、この産業に関わる全ての人たちが過去を振り返り、そしてこれからどこに向かおうとしているのかを立ち止まって考えること、そして衣服のエンドオブライフを設計段階から考え、消費主義の価値観を見直すこと、産業と国とがつながり方法を見つけていくことが大事です。エプソンのチームがケニアにきて進めていることを見ただけでもとても驚きました。そうした垣根を越えたコラボレーションによって今私たちが直面している問題を解決できると思います。

WWD:ありがとうございました。

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「コーチ」の新ブランド「コーチトピア」がドキュメンタリー映像を公開 ファッションの課題と循環型ものづくりの可能性

「コーチ(COACH)」の新ブランド「コーチトピア(COACHTOPIA)」は、循環型ファッションの製造の舞台裏にスポットライトを当てたドキュメンタリーシリーズ“循環型への道のり(The Road to Circularity)”をリリースした。同シリーズを通して、ファッションの循環する未来に向け、グローバルなコミュニティーに訴えかけていく。

サステナブルファッションの提唱者であり、「コーチトピア」のコミュニティーメンバーでもあるアディティ・マイヤー(Aditi Mayer)がホストを務める同シリーズは、「コーチトピア」と協力して大規模なサーキュラリティー(循環性)を可能にするアイデアを開発している人々やパートナーの元に、製造プロセスを学ぶために世界中を駆け巡る。ドキュメンタリーシリーズの動画はブランド公式SNSとオンラインストアで公開中だ。

エピソード1“廃棄物で作る(Making with Waste)”は、アディティがインドのチェンナイにある皮革製造メーカーのKH エキスポートを訪ねるところからスタート。同社は1987年から「コーチ」のパートナーとして協業しており、「コーチ」のレザー廃棄物をユニークな原料として蘇らせることに挑戦している。アディティはバッグの生産工程における廃棄物の分別から、製品のプロトタイピング、素材のデザイン、生産まで、KH エキスポートの製造プロセスを追う。さらに、廃棄物を使ったモノ作りの可能性を探るだけでなく、情熱と創意工夫をもって課題に取り組んでいるデザイナーや職人、製作者のコミュニティーで繰り広げられるパーソナルな物語も紹介している。

アディティはさまざまな過程を学んだ後、ファッションにおける“完璧”を良しとする既成概念への疑問をブランドと消費者の双方に投げかける。「完璧を求める私たちの文化的な考え方のせいで、レザーの自然なシボ(立体的なシワ模様)が欠点とみなされ、廃棄物が増えることになるとは驚いた。サーキュラリティーとは単に作り方を変えることではなく、考え方を変えることなのだと気付かせてくれた」。

2023年9月に日本上陸した「コーチトピア」は、循環型のものづくりに焦点を当て、Z世代と共に新しいファッションシステムの構築を掲げている「コーチ」の新ブランドだ。完全循環型ビジネスモデルを追求したバッグやアクセサリー、ウエアなどを取り扱う。

問い合わせ先
コーチ・カスタマーサービス・ジャパン
0120-556-750

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スパイバーに大手商社の兼松が出資、繊維以外の用途開拓に本腰

大手商社の兼松は1月25日、スパイバーに出資すると発表した。出資額は非公表。スパイバーは2022年からタイで、同社が独自に開発した人工タンパク質素材「ブリュード・プロテイン(BREWED PROTEIN)」原料の量産を開始しており、兼松と組むことで、繊維以外の用途開拓を加速する。兼松は昨年9月にM&Aやグループ横断の事業創出を目的とした、社長直轄の「グループ成長戦略推進室」を設置しており、部門横断型で、非石油由来の化学品や自動車、エレクトロニクス部材などの事業創出につなげる。

スパイバーは昨年10月にも小松マテーレとの資本提携を含む「共創パートナーシップ」を発表し、「ブリュード・プロテイン」を使った透湿防水膜や代替レザーの開発など進める共同開発に着手していた。

スパイバーは現在タイに加え、米国の穀物メジャーであるアーチャー・ミッドランド・ダニエルズ(ADM)の出資を受けて同社の拠点内に数千トン規模の大型原料プラントの準備も進めている。

原料の量産化に伴い、先行する繊維・アパレル分野では製品開発を、繊維以外では用途開拓を加速している。

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スパイバーに大手商社の兼松が出資、繊維以外の用途開拓に本腰

大手商社の兼松は1月25日、スパイバーに出資すると発表した。出資額は非公表。スパイバーは2022年からタイで、同社が独自に開発した人工タンパク質素材「ブリュード・プロテイン(BREWED PROTEIN)」原料の量産を開始しており、兼松と組むことで、繊維以外の用途開拓を加速する。兼松は昨年9月にM&Aやグループ横断の事業創出を目的とした、社長直轄の「グループ成長戦略推進室」を設置しており、部門横断型で、非石油由来の化学品や自動車、エレクトロニクス部材などの事業創出につなげる。

スパイバーは昨年10月にも小松マテーレとの資本提携を含む「共創パートナーシップ」を発表し、「ブリュード・プロテイン」を使った透湿防水膜や代替レザーの開発など進める共同開発に着手していた。

スパイバーは現在タイに加え、米国の穀物メジャーであるアーチャー・ミッドランド・ダニエルズ(ADM)の出資を受けて同社の拠点内に数千トン規模の大型原料プラントの準備も進めている。

原料の量産化に伴い、先行する繊維・アパレル分野では製品開発を、繊維以外では用途開拓を加速している。

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コンポスト可能な接着芯、バイオワークスと日東紡アドバンテックスが共同開発

バイオワークスは、自社開発素材の「プラックス(PLAX)」を使用した生分解性の接着芯を日東紡アドバンテックスと共同で開発した。

接着芯は縫製の際に表地に貼り付けることで、生地の補強や形状維持の役割を果たす副資材の一つ。芯地となる基布に接着剤がついている。これまで、芯地となる素材は石油由来のポリエステルが多く、接着剤もポリアミドやポリエステルなど非生分解性素材が市場の大半を占めていた。その場合、衣服の布地がリサイクル可能であっても、接着芯はリサイクルができない。生分解性を有する綿生地の水溶性芯地は存在していたが、仮接着芯地であるために用途が限られ、普及していなかった。

「プラックス」を使用した今回の接着芯は、芯地となる基布の上に下層樹脂を乗せ、その上に接着樹脂を乗せるダブルドット型を採用。「プラックス」の原料であるポリ乳酸(PLA)は耐熱性が弱いため、基布と接着樹脂の間に緩衝材として下層樹脂を用いることで接着力を強化。工業用コンポスト下において加水分解が進み、最終的に水と二酸化炭素へと分解されるという。下層樹脂も生分解材料で作られており、これにより今まで困難だった接着芯を使用した衣料のコンポスト処理が可能となる。

両社の共同研究は今後も継続予定で、今年はフィラメントの生分解性接着芯の開発を予定しているという。

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「WWDJAPANサステナビリティ・サミット」 ケリング、パタゴニア、良品計画などの登壇に沸く

INFASパブリケーションズは12月11日、「WWDJAPANサステナビリティ・サミット2023」を東京ポートシティ竹芝ポートホールで開催した。5つのトークセッションと“循環”をテーマにしたブース出展には前年を大きく上回る来場者が集まり、終日賑わいを見せた。

「WWDJAPANサステナビリティ・サミット2023」はサステナビリティの中でも“グローバル、最先端”をキーワードに2020年からスタートしたトークイベントで、4回目の今年は、リアル開催にこだわって会場を選定。再生可能エネルギーで稼働する巨大スクリーンが特徴的な東京ポートシティ竹芝ポートホールを舞台に、没入感ある映像を生かしたトークセッションを4つと、新進企業家たちによる循環をテーマにした新プロジェクトのプレゼンテーションなどを行った。参加者はケリング(KERING)、パタゴニア(PATAGONIA)、良品計画といったサステナビリティの先進企業や団体から迎えたリーダーたちの言葉に聞き入り、Q&Aセッションでは各人が抱える課題へのアドバイスを求めるなど熱の入ったやりとりが数多く見られた。

開幕を飾ったのは、この日のためにアメリカから来日したマーク・リトル=パタゴニア メンズ・ライフ・アウトドア グローバル・プロダクト・ライン・ディレクターで、「環境危機下で製品をデザインするときに必要な視点とは何か?」をテーマに、実体験を交えて熱く語った。参加者からの「アパレルビジネスにおいて今は“持続可能”という言葉だけが一人歩きしているように見える。日本企業がパタゴニアのようにパーパスを掲げ、本当の意味で持続可能へと進むにはどうしたらいいか」との問いに、リトル=ディレクターは「きっと多くの人がなかなか前に進めないことにフラストレーションを抱ているだろう、とても複雑な課題だから」と共感を示した上で「それはリーダーシップから始まるのだ。そして人々から始まる。だから声を上げ続けることが大切だ」などと来場者たちを鼓舞した。

榮倉奈々が「ニューナウ」立ち上げを語る

また、同サミットは初のミューズとして、俳優、モデルとして活躍し、アパレルブランド「ニューナウ(NEWNOW)」を今年立ち上げた榮倉奈々を迎えた。「ニューナウ」は受注生産型を採用しており、榮倉は「過剰在庫を持たず、環境への負担が少ない、ということを付加価値として感じてもらえたら嬉しい」とブランドのポリシーを説明。またサステナビリティへの考えを問われ「私がサステナブルを考える時のポイントは、子供が大人になった時の世界、自分がいなくなった後の世界。我が子が大人になってから、仲間として助け合うであろう子供たちによりよい環境と感性を持ってほしい」などと語った。

1月末から全セッションのアーカイブ動画配信

各セッションの内容と登壇者は下記の通り。なお、セッションごとの詳細リポートとアーカイブ動画は2024年1月末に公開予定。

■「環境危機下でのモノ作りとデザイナーの役割」
マーク・リトル/パタゴニア メンズ・ライフ・アウトドア グローバル・プロダクト・ライン・ディレクター

■「榮倉奈々はなぜ経営者となり、ブランド「ニューナウ」を立ち上げたのか?」
榮倉奈々 / LAND NK 最高経営責任者

■「社会課題の解決や地域振興におけるデザイン」
金井政明/良品計画 代表取締役会長
山縣良和/リトゥンアフターワーズ代表、ここのがっこう代表

■「時代のキーワード“生物多様性“を理解する~ファッションとの関わり~」
サブリナ・ゴンサルヴェス・クレブズバッハ/ケリング ソーシングおよび生物多様性スペシャリスト 
ジュール・アメリア/コンサベーション・インターナショナル・ジャパン カントリー・ディレクター

■「大量廃棄の現状 古着の最終地点ケニアの視点を交えて考える」
鎌田安里紗/unisteps共同代表
イオナ・マクレス/「キコロメオ」クリエイティブ・ディレクター

【アーカイブ視聴について】
・動画配信は2024年1月末を予定
・視聴方法:vimeo、YouTube、Instagram / 無料視聴
・メールマガジンに登録で配信情報を最速でお届け

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「WWDJAPANサステナビリティ・サミット」 ケリング、パタゴニア、良品計画などの登壇に沸く

INFASパブリケーションズは12月11日、「WWDJAPANサステナビリティ・サミット2023」を東京ポートシティ竹芝ポートホールで開催した。5つのトークセッションと“循環”をテーマにしたブース出展には前年を大きく上回る来場者が集まり、終日賑わいを見せた。

「WWDJAPANサステナビリティ・サミット2023」はサステナビリティの中でも“グローバル、最先端”をキーワードに2020年からスタートしたトークイベントで、4回目の今年は、リアル開催にこだわって会場を選定。再生可能エネルギーで稼働する巨大スクリーンが特徴的な東京ポートシティ竹芝ポートホールを舞台に、没入感ある映像を生かしたトークセッションを4つと、新進企業家たちによる循環をテーマにした新プロジェクトのプレゼンテーションなどを行った。参加者はケリング(KERING)、パタゴニア(PATAGONIA)、良品計画といったサステナビリティの先進企業や団体から迎えたリーダーたちの言葉に聞き入り、Q&Aセッションでは各人が抱える課題へのアドバイスを求めるなど熱の入ったやりとりが数多く見られた。

開幕を飾ったのは、この日のためにアメリカから来日したマーク・リトル=パタゴニア メンズ・ライフ・アウトドア グローバル・プロダクト・ライン・ディレクターで、「環境危機下で製品をデザインするときに必要な視点とは何か?」をテーマに、実体験を交えて熱く語った。参加者からの「アパレルビジネスにおいて今は“持続可能”という言葉だけが一人歩きしているように見える。日本企業がパタゴニアのようにパーパスを掲げ、本当の意味で持続可能へと進むにはどうしたらいいか」との問いに、リトル=ディレクターは「きっと多くの人がなかなか前に進めないことにフラストレーションを抱ているだろう、とても複雑な課題だから」と共感を示した上で「それはリーダーシップから始まるのだ。そして人々から始まる。だから声を上げ続けることが大切だ」などと来場者たちを鼓舞した。

榮倉奈々が「ニューナウ」立ち上げを語る

また、同サミットは初のミューズとして、俳優、モデルとして活躍し、アパレルブランド「ニューナウ(NEWNOW)」を今年立ち上げた榮倉奈々を迎えた。「ニューナウ」は受注生産型を採用しており、榮倉は「過剰在庫を持たず、環境への負担が少ない、ということを付加価値として感じてもらえたら嬉しい」とブランドのポリシーを説明。またサステナビリティへの考えを問われ「私がサステナブルを考える時のポイントは、子供が大人になった時の世界、自分がいなくなった後の世界。我が子が大人になってから、仲間として助け合うであろう子供たちによりよい環境と感性を持ってほしい」などと語った。

1月末から全セッションのアーカイブ動画配信

各セッションの内容と登壇者は下記の通り。なお、セッションごとの詳細リポートとアーカイブ動画は2024年1月末に公開予定。

■「環境危機下でのモノ作りとデザイナーの役割」
マーク・リトル/パタゴニア メンズ・ライフ・アウトドア グローバル・プロダクト・ライン・ディレクター

■「榮倉奈々はなぜ経営者となり、ブランド「ニューナウ」を立ち上げたのか?」
榮倉奈々 / LAND NK 最高経営責任者

■「社会課題の解決や地域振興におけるデザイン」
金井政明/良品計画 代表取締役会長
山縣良和/リトゥンアフターワーズ代表、ここのがっこう代表

■「時代のキーワード“生物多様性“を理解する~ファッションとの関わり~」
サブリナ・ゴンサルヴェス・クレブズバッハ/ケリング ソーシングおよび生物多様性スペシャリスト 
ジュール・アメリア/コンサベーション・インターナショナル・ジャパン カントリー・ディレクター

■「大量廃棄の現状 古着の最終地点ケニアの視点を交えて考える」
鎌田安里紗/unisteps共同代表
イオナ・マクレス/「キコロメオ」クリエイティブ・ディレクター

【アーカイブ視聴について】
・動画配信は2024年1月末を予定
・視聴方法:vimeo、YouTube、Instagram / 無料視聴
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時短コスメ「サボリーノ」がフェイスマスクを刷新 プラザの容器回収BOXも増設

スタイリングライフ・ホールディングス BCLカンパニーの時短コスメシリーズ「サボリーノ」は、2024年1月22日にフェイスマスクをリニューアル発売する。一部先行販売は12月14日から開始する。新しく生まれ変わる同商品は、メリッサ葉エキス、キュウリ果実エキスなどのオーガニック原料や再生可能な植物資源のサトウキビから作るスクワランなどの原料を使用する。

ラインアップは全5種類。洗顔、スキンケア、保湿下地が1つになった朝用マスクシリーズからは、“目ざまシート N”(32枚入り、1540円/7枚入り、495円)、フルーティーハーブが香る“目ざまシート 爽やか果実のすっきりタイプ N”(32枚入り、1540円)、ミンティーグレープフルーツが香る“目ざまシート 完熟果実の高保湿タイプ N”(30枚入り、1540円)、ミックスベリーが香る“目ざまシート ボタニカルタイプ N”(30枚入り、1540円)をそろえる。

化粧水、乳液、美容液、クリーム、パックがひとつになった夜用マスクシリーズは、“お疲れさマスク N”(30枚入り、1540円/7枚入り、528円)を用意。保湿成分として4種類のセラミドを配合しているほか、整肌成分に2種のビタミンCを加えている。

さらに同社は、使用済みの容器をプラザ(PLAZA)10店舗で回収するプロジェクトも実施する。回収対象は「サボリーノ」ボックス型パッケージ商品で、回収特典として数量限定で“目ざまシート N”のサンプルを2枚進呈する。

プラザでは21年5月から、ららぽーとTOKYO-BAY店、イオンモール羽生店、越谷イオンレイクタウン店、イオンモールむさし村山店の4店舗で廃棄物の再資源化事業を行うテラサイクルを通じて「サボリーノ」の容器回収に取り組んでいる。21年から約2年間の回収実績は、サボリーノシリーズ約220Kg(大容量サイズ4416個)に相当する。12月14日からは6店舗に容器回収BOXを増設。阪急西宮ガーデンズ店、イオンモール幕張新都心店、ららぽーとEXPOCITY店、イーアスつくば店、ららぽーと富士見店、ウィング上大岡店を含む計10店舗で回収を実施する。

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パタゴニアがロンドンにリペアセンターを開設 アパレル産業の変革と就職支援を目指す

パタゴニア(PATAGONIA)とユナイテッド・リペア・センター(United Repair Centre、URC)とファッション・エンター(Fashion-Enter)はこのほど、ロンドン北部のハーリンゲイにURCロンドンを開設した。同センターは就職が困難な難民などの背景を持つ人々を雇用し、衣料品修理の訓練も行う。パタゴニアに加え、他ブランドも使用できるスペースを設けており、アパレル産業の変革を目指す。英国ファッション協議会(ブリティッシュ・ファッション・カウンシル、BRITISH FASHION COUNCIL)のポジティブファッション研究所と、エレン・マッカーサー財団も支援する。

URCは2022に開設したオランダ・アムステルダムに次いで2拠点目。アムステルダムでは現在、「デカトロン(DECATHLON)」「ルルレモン(LULULEMON)」「パタゴニア」などから年間約3万件の修理を請け負う。ロンドンでも25年までに年間3万件の修理体制を構築する。

URCのタミ・シュヴァイクラー(Thami Schweichler)創業者兼最高経営責任者(CEO)は「アパレル産業は、地球環境や服を作る人々に悪影響を与えているという悪い評判がある。このさまざまな生き物が息づく地球上で今後もビジネスを続けていくために、私たちは消費者がより長く服を使用し、責任ある消費を実践できるよう支援しなければならない。責任あるアパレルメーカーは、リペア・ムーブメントに加わってほしい」とコメントを発表した。

ファッション・エンターはハーリンゲイを拠点とする社会的・環境的基準を重視するアパレルメーカーで、URCロンドンは同社の既存の施設で運営する。ファッション・エンターのジェニー・ホロウェイ(Jenny Holloway)CEOは「ハーリンゲイは英国衣料品製造の拠点として長い歴史があるが、現在の安価な生産市場において、私たちは高い品質基準や倫理基準を維持することができなかった。そのため、私たちは迅速に事業を転換する必要があった。15人の雇用を守り、循環型経済に貢献できることを嬉しく思う」と述べた。

パタゴニアのアレックス・ビーズリー(Alex Beasley)=英国・アイルランド・北欧担当カントリー・マネージャーは「パタゴニアは地球を救うためにビジネスを営んでいるが、一社でできることではない。URCロンドン開設により、パタゴニアの影響力を拡大し、他の衣料品会社が使い捨てや廃棄物から脱却し、ビジネスモデルに循環性を織り込む力を与えたいと考えている」とコメントを発表した。

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「ファンケル」が化粧品容器回収プログラムを国内全161の直営店舗に拡大

「ファンケル(FANCL)」は、使用済み化粧品PET容器を回収するリサイクルプログラムを11月から国内全161の直営店舗で実施する。神奈川と東京の6店舗で2021年7月にスタートし、10月末日までに3万人以上の顧客が容器回収に協力。回収本数は約18万6000本を超えた。今後は水平リサイクルを目指すなど、資源循環の取り組みを一層促進する。

同プログラムは、徐々に実施店舗を拡大し今回全直営店舗での実施を実現した。回収した容器は植木鉢などにアップサイクルし、横浜市主催の花と緑のイベント「ガーデンネックレス横浜」や横浜市内の小学校に寄贈する。対象品は30品目で、容器回収に協力した顧客には買い物に使用できるファンケルメンバーズポイントをプレゼントする。

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「WWDJAPANサステナビリティ・サミット2023」12月11日にオフライン開催  エントリー受付中

INFASパブリケーションズは、「WWDJAPANサステナビリティ・サミット2023」を12月11日(月)に東京ポートシティ竹芝 ポートホールで開催します。2020年にスタートした同サミットは毎年、ファッション×サステナビリティに関してそのときどきの最先端、グローバルな話題を取り上げて、ファッション業界を牽引してきました。

4回目を迎える今回の特徴はオフライン限定開催であること。国内外からキーパーソンを招き、「環境危機下でのモノ作りとデザイナーの役割」「社会課題の解決や地域振興におけるデザイン」「時代のキーワード“生物多様性“を理解する~ファッションとの関わり~」「大量廃棄の現状 古着の最終地点ケニアの視点を交えて考える」といったテーマで4つのトークセッションを行います。いずれのセッションも大きなスクリーンを生かした映像で没入感を演出し、Q&Aタイムを充実させて登壇者と来場者の対話を重視します。また、体験を通じてサステナビリティを考えるブースも多数用意します。

過去3回は、ビジネスパーソンやデザイナー、学生、研究者、行政関係者など幅広いジャンル、世代の方から参加申し込みをいただいております。立場や職種、年齢は異なれど、多くの方が共通の疑問やビジョンを抱いています。地球や誰かを傷つけないファッションって可能なの?ビジネスはどう成長させるのが理想だろう?「いずれも難題だからこそサステナビリティを前提としたデザイン・設計の力が生かされるときです。ここで出合う新しい視点と、新しい人との出会いを通じて一人一人の方が自分なりの答えをみつけてほしい」と向千鶴・執行役員編集統括サステナビリティ・ディレクターは話しています。

参加は無料で、事前エントリー制

申込先着順で定員になり次第締め切りとなります。
詳しくは、公式サイトをご覧ください。


■イベント概要

名称:「WWDJAPANサステナビリティ・サミット2023」
日時:2023年12月11日(月) 13:00開場、13:30~20:00
場所:東京ポートシティ竹芝ポートホール
住所:東京都港区海岸1丁⽬7-1 東京ポートシティ⽵芝 オフィスタワー1階
参加費:無料
問い合わせ先: support@infaspub.co.jp
ハッシュタグ:#WWDサステナビリティ
参加方法:下記アドレスから事前エントリーが必須。申込先着順で定員になり次第締め切り


▽ 申し込みはこちら ▽

プログラム

キーパーソンによる4つのトークセッション

【13:50 - 14:50(同時通訳)】

■「環境危機下でのモノ作りとデザイナーの役割」

マーク・リトル/パタゴニア メンズ・ライフ・アウトドア グローバル・プロダクト・ライン・ディレクター
アパレル製品は貴重な地球の資源を使い、環境に負荷をかけながら作られます。その負荷は非常に大きく、従来型のビジネスモデルでは地球のダメージを加速させるばかりです。環境危機下で製品をデザインするときに必要な視点とは何でしょうか?製品の生産・販売を核に「ビジネス通じて地球を救う」ことに取り組むパタゴニアのマーク・リトル=メンズ・ライフ・アウトドア グローバル・プロダクト・ライン・ディレクターが会場で登壇し、皆さんと考えます。

【16:00 - 17:00】

■「社会課題の解決や地域振興におけるデザイン」

金井政明/良品計画 代表取締役会長
山縣良和/リトゥンアフターワーズ代表、ここのがっこう代表

循環型社会の実現に向けて「社会・地域の課題解決とデザイン」は大きなテーマになりつつあります。そこで、金井政明 良品計画代表取締役会長をお招きし、同社が進める「地域密着型の事業モデル」について解説してもらうと同時に、ファッションデザイナーによる社会・地域の課題解決のアクション例として山縣良和リトゥンアフターワーズ代表にその実にユニークな取り組みをお話しいただきます。

【17:30 - 18:30(同時通訳)】

■「時代のキーワード“生物多様性“を理解する~ファッションとの関わり~」

サブリナ・ゴンサルヴェス・クレブズバッハ/ケリング ソーシングおよび生物多様性スペシャリスト アカウントナシ
ジュール・アメリア/コンサベーション・インターナショナル・ジャパン カントリー・ディレクター

地球上には3000万種類もの生き物がいて、直接・間接的に支え合って存在しています。その生物多様性の損失が今、大きな問題となっています。ファッションは生物多様性とどう関わりがあり、そして、損失を止め自然を回復するために何ができるのでしょうか?専門家である、ケリングのサブリナ・ゴンサルヴェス・クレブズバッハ =ソーシングおよび生物多様性スペシャリストとジュール・アメリア=コンサベーション・インターナショナル・ジャパン カントリー・ディレクターをお迎えし、実は深いその関係性について理解を深めます。

【19:00 - 19:45(同時通訳)】

■「大量廃棄の現状 古着の最終地点ケニアの視点を交えて考える」

鎌田安里紗/unisteps共同代表
イオナ・マクレス/「キコロメオ」クリエイティブ・ディレクター

大量生産・大量廃棄の問題は、持続可能な業界の未来を設計する上で避けては通れないトピックです。先進国から途上国へ輸出される大量の古着は、現地で売りさばききれずに環境汚染を引き起こしたり、安い古着が現地の産業成長の障壁になったりして問題視されています。今夏、古着の行き着く先を見るためケニアを訪れた鎌田安里紗unisteps共同代表と、ケニア発の気鋭ブランド「キコロメオ」のイオナ・マクレス=クリエイティブ・ディレクターをお招きし、大量生産・大量廃棄の現状を考えます。

ブースで“できること”を体験しよう

■VEOCEL

どちらに一票?“プラ製”or“CO2削減に貢献する樹木由来の再生繊維製”  

日頃使っているウェットティシュやコスメのシートマスクなどの不織布製品の素材はなにかご存知ですか。レンチングファイバーズの「ヴェオセル」の製品は適切な条件下で生分解し、マイクロプラスチックになりません。その原料はサステナブルに管理された森林由来。CO2の削減にも貢献しています。ブースでは不織布業界初のカーボンニュートラルなリヨセル繊維を紹介。投票ゲームを通じ皆さんの考えをぜひシェアしてください。4コマ漫画クイズに回答した方にはサンプルのプレゼントも!(なくなり次第終了)

■CONSERVATION INTERNATIONAL JAPAN

世界の自然環境問題をVRで体験

国際NGOコンサベーション・インターナショナルは、1987年創設以来、世界30カ国に拠点を持ち、100カ国以上で2000を超えるパートナーと協業しながらグローバルスケールで自然保護を行っています。今回会場に用意する映像「DROP IN THE OCEAN」の世界では、小さなプランクトンの視点から、息をのむようなバーチャルリアリティの世界で海を探検し、大切な海を守る必要性がいかに緊急かを体験することができます。ヘッドセットをつけて大いなる海の世界に没入してみては?

■SOILMATEZ STUDIO

撮影の環境負荷低減を目指すサーキュレーションスタジオを体験

会場のフォトブースでプロのフォトグラファーによる記念撮影を体験しませんか?撮影してくれるのは、”フォトグラファー×循環”をコンセプトに、環境負荷を低減した撮影を目指す「ソイルメイツ スタジオ」を運営するRIKKI UENO氏。フォトブースに使用する背景紙は、都内の撮影スタジオで廃棄された背景紙を回収し、リサイクルしたものです。ピンクが映える空間で、記念の一枚をぜひ撮りに来てください。

■DOKKA VIVID

飽きて着なくなった服にスパイスを

「着る人の人生にスパイスを」をモットーに、カラフルなアップサイクルデザインを得意とする若手デザイナーデュオ「ドゥッカ ヴィヴィット」によるワークショップを開催します。飽きて着なくなってしまった服を持参いただくと、「ドゥッカ ヴィヴィット」のオリジナルカスタムシールを施すことができます。彼女たちが熱意を持って取り組む、シーチング(仮縫いなどの試作段階で使われる布)のリサイクルプロジェクトについてのプレデンテーションも必聴です。

■VOICE=ART PROJECT

参加者の「一言」がつながり、12/11にアートが生まれる

本サミットでは、参加者が考えるサステナビリティに関するメッセージを集めてビジュアルアートを完成させる「VOICE=ART PROJECT」を実施します。集まったメッセージと、参加者全員のお名前をイベント当日に巨大スクリーンで投影し共有します。アートを手がけるのは注目のクリエイター2人。ビジュアルはManami Sakamoto、音楽はSakura Tsurutaが担当します。サステナビリティ×ファッションはまだまだ手探り。場に集まる皆さんの声が誰か、そして社会を変えてゆくきっかけになります。会場での発表をお楽しみに!(メッセージの受付は11月29日(水)で終了します)。

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「サロニア」が使わなくなった家電を次の資源に生かす「サロニア リサイクルボックス プロジェクト」を開始

I-ne(アイエヌイー)が展開するミニマル美容家電ブランド「サロニア(SALONIA)」は使わなくなった家電を次の資源に生かすサーキュラーエコノミー型プロジェクト「サロニア リサイクルボックス プロジェクト(SALONIA RECYCLE BOX PROJECT)」を開始した。期間限定でオープン中のポップアップ、サロニア デポ三井アウトレットパーク木更津店に回収ボックスを設置し、他社商品を含めた小型家電を回収する。

同プロジェクトは不要になった小型家電を小型家電リサイクル認定業者のリネットジャパンリサイクルと連携して実施する。店内に設置した専用の回収ボックスに入る大きさ(30cm×15cm)の小型家電が回収対象で、回収に協力するとオリジナルステッカーをプレゼントする。回収ボックスはエコロジーな資材の「リボード(RE-BOARD)」を採用した。

小型家電のリサイクル回収は、環境省・経済産業省の認定を受けた「認定事業者」に小型家電を送り、専門機機関が分解・破砕・選別資源を適切に取り出した後、原材料としてリサイクルする流れとなる。小型家電に含まれる鉄やアルミなどの金属は再利用できる貴重な資源であり、適切にリサイクル処理を行うことで、回収量の92%を再生利用できる。

「サロニア」は、持続可能な開発目標の一つである「12.つくる責任 つかう責任」に向き合い、アウトレット店舗「サロニア デポ(SALONIA DEPOT)」での販売による商品廃棄の減少や、店頭に小型家電回収BOXを設置することで、限りある資源が循環していく美しい社会の実現を目指す。

■「サロニア デポ三井アウトレットパーク木更津店」
場所:千葉県木更津市金田東3丁目1−1ー6380区画
オープン期間:11月4日~1月28日 10時~20時

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「6397」がNYでファッションショーとファンドレイジングを開催 アウトサイダー・アーティストを支援

「サカイ(SACAI)」や「アレキサンダー ワン(ALEXANDER WANG)」を輩出してきたニューヨークの老舗ショールーム、ザ・ニュース(The NEWS)が手掛けるウィメンズブランド「6397」は11月2日、カリフォルニア州オークランドを拠点とするNPO団体クリエイティブ・グロウス(Creative Growth)への寄付を目的としたブランド初のファッションショーをソーホーのショールームで開催した。

クリエイティブ・グロウスは、知的・身体的障害を持つアーティストの表現活動を支援する米国最古のアートセンターで、以前から親交があったザ・ニュースの石井ステラ創業者が同団体への活動資金調達を目的に今回のファッションショーを企画。前シーズンのジャケットやジーンズ、ジャンプスーツ、Tシャツ、ワンピースなどの在庫を無償で提供し、同団体所属のアーティストらがペイントや刺繍でリメイクを施した全39ルックをランウェー形式で披露した。全ルックはショー終了後に販売し、売り上げをクリエイティブ・グロウスに寄付した。

「ファッションセールスを生業にしている私たちにできることは、洋服を通じて彼らの作品を売ること。私たちの服をキャンバスにしてもらい、彼らに自由に楽しんで創作してもらう。そうやってアウトサイダー・アート(障害を持つ人や美術教育を受けていない人による既存の枠に捉われない表現方法)の認知を広めるためのサポートをしていきたい」と石井創業者。モデルには自社の社員や友人、子供など、多種多様なバックグラウンドを持つ身近な人々をキャスティングし、「多様性に満ちたニューヨークのリアルな空気感を表現した」という。司会進行は作家兼メディアパーソナリティとして活躍するミッキー・ボードマン(Micky Boardman)が務めた。

ランウェー終了後には、ニューヨーク近代美術館(MOMA)にも作品が収蔵されている著名な所属アーティスト、ダン・ミラー(Dan Miller)がリメイクしたブルーのアノラックパーカーが即席のオークションにかけられ、1200ドル(約17万8000円)で落札されると来場者から大きな歓声が上がった。会場には、米「ヴォーグ(VOGUE)」のファッションエディター、リン・イエーガー(Lynn Yaeger)や「ペーパーマガジン(PAPER MAGAZINE)」のキム・ハストライター(Kim Hastreiter)創始者ら多くの業界人やアート関係者の姿もあり、150人以上の来場者で賑わった。

クリエイティブ・グロウスのトム・ディ・マリア(Tom Di Maria)ディレクターは、「アートとファッションを融合させることは現代的かつエキサイティングなアプローチであり、アートをより面白くする。こうした取り組みによって障害を持つアーティストが過小評価されることなく、彼らの創造性を発揮できる場を広げていくことに意義があると思う」とコメント。同団体は来年設立50周年を迎え、現在サンフランシスコ近代美術館(SFMOMA)で大規模な展示会を開催中。また日本の東京、大阪、奈良を含む世界40カ所で、アウトサイダー・アーティストに特化した団体やギャラリーの立ち上げの支援にも携わっている。

同ファッションショーで披露されたアイテムは、「6397」の公式サイトでも期間限定で販売を行う。

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「6397」がNYでファッションショーとファンドレイジングを開催 アウトサイダー・アーティストを支援

「サカイ(SACAI)」や「アレキサンダー ワン(ALEXANDER WANG)」を輩出してきたニューヨークの老舗ショールーム、ザ・ニュース(The NEWS)が手掛けるウィメンズブランド「6397」は11月2日、カリフォルニア州オークランドを拠点とするNPO団体クリエイティブ・グロウス(Creative Growth)への寄付を目的としたブランド初のファッションショーをソーホーのショールームで開催した。

クリエイティブ・グロウスは、知的・身体的障害を持つアーティストの表現活動を支援する米国最古のアートセンターで、以前から親交があったザ・ニュースの石井ステラ創業者が同団体への活動資金調達を目的に今回のファッションショーを企画。前シーズンのジャケットやジーンズ、ジャンプスーツ、Tシャツ、ワンピースなどの在庫を無償で提供し、同団体所属のアーティストらがペイントや刺繍でリメイクを施した全39ルックをランウェー形式で披露した。全ルックはショー終了後に販売し、売り上げをクリエイティブ・グロウスに寄付した。

「ファッションセールスを生業にしている私たちにできることは、洋服を通じて彼らの作品を売ること。私たちの服をキャンバスにしてもらい、彼らに自由に楽しんで創作してもらう。そうやってアウトサイダー・アート(障害を持つ人や美術教育を受けていない人による既存の枠に捉われない表現方法)の認知を広めるためのサポートをしていきたい」と石井創業者。モデルには自社の社員や友人、子供など、多種多様なバックグラウンドを持つ身近な人々をキャスティングし、「多様性に満ちたニューヨークのリアルな空気感を表現した」という。司会進行は作家兼メディアパーソナリティとして活躍するミッキー・ボードマン(Micky Boardman)が務めた。

ランウェー終了後には、ニューヨーク近代美術館(MOMA)にも作品が収蔵されている著名な所属アーティスト、ダン・ミラー(Dan Miller)がリメイクしたブルーのアノラックパーカーが即席のオークションにかけられ、1200ドル(約17万8000円)で落札されると来場者から大きな歓声が上がった。会場には、米「ヴォーグ(VOGUE)」のファッションエディター、リン・イエーガー(Lynn Yaeger)や「ペーパーマガジン(PAPER MAGAZINE)」のキム・ハストライター(Kim Hastreiter)創始者ら多くの業界人やアート関係者の姿もあり、150人以上の来場者で賑わった。

クリエイティブ・グロウスのトム・ディ・マリア(Tom Di Maria)ディレクターは、「アートとファッションを融合させることは現代的かつエキサイティングなアプローチであり、アートをより面白くする。こうした取り組みによって障害を持つアーティストが過小評価されることなく、彼らの創造性を発揮できる場を広げていくことに意義があると思う」とコメント。同団体は来年設立50周年を迎え、現在サンフランシスコ近代美術館(SFMOMA)で大規模な展示会を開催中。また日本の東京、大阪、奈良を含む世界40カ所で、アウトサイダー・アーティストに特化した団体やギャラリーの立ち上げの支援にも携わっている。

同ファッションショーで披露されたアイテムは、「6397」の公式サイトでも期間限定で販売を行う。

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コーセーと花王が役目を終えたメイク品を水性ボールペンにアップサイクル 啓発イベント共催も

コーセーと花王は、両社の研究所における品質追求・品質 管理の過程で最終的に商品にならなかったメイクアップ化粧品を水性ボールペン「スミンクアートペン」にアップサイクルした。9月から試作を開始し、2024年以降両社が実施する各イベントで提供する予定だ。今後は、「スミンクアートペン」を活用した啓発イベントを共催するなど生活者に向けたサステナビリティ領域での協業した取り組みを推進する。

「スミンクアートペン」は、役目を終えたメイクアップ化粧品を活用し絵具などの色材として製造・販売するモーンガータが両社のメイクアップ化粧品を組み合わせて作ったもので、複数色のカラーを展開する。今後、コーセーは、「キッザニア東京」内に出展する「ビューティスタジオ」パビリオンで使用し、子どもたちが化粧品のアップサイクルに触れる機会を提供する。花王は、社内外でのさまざまな活用を通じて、サステナブルかつ化粧品ならではのきれいな色や多様な質感で、ひと味違う彩りを楽しむ機会を提供する。

両社は2021年10月から化粧品事業のサステナ領域で協働を実施する。22年4月には、協働第1弾として、コーセーが主導となる「絵の具などへの化粧品再生利用の取り組み」と花王が主導の「化粧品プラスチックボトル水平リサイクルの取り組み」を推進する。「絵の具などへの化粧品再生利用の取り組み」では、モーンガータに役目を終えたメイクアップ化粧品を提供。コーセーはメイクアップ化粧品から作られた印刷用インキ「エコスメインキ」をギフトボックスやショッパーバッグといった包装資材への印刷などに活用。花王も、絵具を使用した塗り絵体験イベントや子ども向けの体験型アートイベントを実施するなど、アップサイクル色材を用いた取り組みをそれぞれ進めている。

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「ユニクロ」×「ホワイトマウンテニアリング」 リサイクル素材のダウンとフリースを10月13日に発売

「ユニクロ(UNIQLO)」は10月13日、「ホワイトマウンテニアリング(WHITE MOUNTAINEERING)」とコラボレーションした“リサイクルハイブリッドダウンジャケット”(全3色、各7990円)と“フリースフルジップパーカ”(全4色、各4990円)を発売する。「ユニクロ」全店舗・オンラインストアで取り扱う。

リサイクル素材を組み合わせており、ダウンジャケットは再利用のダウンとフェザーを身頃に、フリースはリサイクルポリエステルを100%使用した。また、ダウンジャケットは中綿による保温力のほか撥水力や保湿力を兼ね備え、フリースは左胸・腰部分のポケット、裾部分のサイズ調整用アジャスターなど実用的なデザインになっている。

加えて「ユニクロ」は、9月29日〜12月14日に100万着のダウン回収を目標に掲げたキャンペーン“捨てるなんて、とんでもない。”を行う。本コラボレーションアイテムのようなリサイクル商品を作り続けるため、着なくなった「ユニクロ」のダウンと引き換えに500円のデジタルクーポンを配布する。

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高島屋が「ファセッタズム」のカプセルコレクションを限定発売 再生ポリエステル糸使用

高島屋は、「ファセッタズム(FACETASM)」の落合宏理デザイナーによるカプセルコレクションを限定発売する。10月4日10:00から髙島屋各店、タカシマヤファッションスクエアで販売する。

同コレクションは、循環型社会の実現を目指す髙島屋のプロジェクト「デパート デ ループ(Depart de Loop)」のもと、「ファセッタズム」と髙島屋のセレクトショップ、CSケーススタディがコラボレーションして実現。「デパート デ ループ」では、リサイクルシステムを持つ企業とパートナーシップを組み“循環型のものづくり”を行っている。

ラインアップは、モノトーンで統一したクロスロゴとバンダナ柄のデザインがモードなスタイリングを演出する“コーチジャケット”(6万3800円)、「ファセッタズム」定番の“ジップシリーズ”の“ジップコーチジャケット”(7万1500円)や“ジップMA-1”(9万4600円)、軽やかな素材感の“ミリタリーパンツ”(6万500円)など全6型。

素材には、再生ポリエステル糸“ブリングマテリアル”の生地を使用した。“ブリングマテリアル”とは、不要になった衣類やアパレル製品をつくる際に発生する繊維くずなどを原料に、ジェプラン(ジェプラン、旧日本環境設計)の独自技術を用いて再生・製造した繊維由来の再生ポリエステル原料だ。

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米リセール市場は子ども服が急成長 注目の循環型ECサイト、スウォンドルとは?

アメリカの子ども服のリセールが急成長している。今年7月にメルカリUS(MERCARI US)が発表した2023年度リユースリポートによると、22年に最も成長したカテゴリーは前年比19.2%増の子ども服で、取引額はおよそ19億ドル(約2774億円)。2位のメンズウエアの14.5%増に大きく差をつける結果となった。リセールで人気の子ども服ブランドは、プチプラ子ども服の「カーターズ(CARTER’S)」やシューズの「クロックス(CROCS)」、オーガニックコットンなどを使ったプリント柄が特徴の「ケイト クイン(KATE QUINN)」、ターゲット(TARGET)の「キャット&ジャック(CAT & JACK)」、EC専門のスリープウエア「リトルスリーピーズ(LITTLE SLEEPIES)」。中古品の売買が盛んな米リユース市場は、22年と比較して31年には86.7%増の3250億ドル(約47兆4500億円)に達すると見込まれており、中でも子ども服は同期間に146%の成長率が期待されるという。

こうした中、注目を集めているのが循環型マーケットプレイス、スウォンドル・ソサエティ(SWOONDLE SOCIETY以下、スウォンドル)だ。スウォンドルはサイズアウトや型落ちした子どもの衣料品を一般ユーザーやアパレルブランドから下取りし、交換または販売するフルサービスのプラットフォームを提供している。一般ユーザーは会員登録後に、再利用可能な配送バッグを受け取り、不要になった古着または新品の持ち物をバッグに入れて返送。その後スウォンドルが査定し、5段階のレベルに評価する。ユーザーはサイト上に掲載されたアイテムを購入できるほか、査定品と同じレベルの新品または中古のアイテムと交換することができる。2児の母である創業者のジェン・ズクリー(Jen Zuklie)最高経営責任者(CEO)は、親同士が不要になった子ども服を気軽に交換できる場をつくりたいという思いから起業。また、交換することで廃棄される衣料品を減らすことも目的としている。

スウォンドルは自社サイトに加え、米国の小売最大手ウォルマート(WALMART)やファッション専門のフリマアプリ、ポッシュマーク(POSHMARK)と中古品を売買するリコマースのネットワーク提携を結んでおり、子ども服ブランドの「ピッコリーナ(PICCOLINA)」や「マイトリー(MIGHTLY)」「クラシック・プレップ・チルドレンウエア(CLASSIC PREP CHILDRENSWEAR)」「ロケッツ・オブ・オウサム(ROCKETS OF AWESOME)」なども展開している。さらに、シーイン(SHEIN)のリセールパートナーでもあるトリート社(TREET)との戦略的提携により、子ども服の「ライリーアンドクルー(RYLEE + CRU)」とママバッグの「ジュジュビー(JUJUBE)」の販売と下取りのプログラムをサポートしている。また、ショッピファイ(SHOPIFY)対応のブランドは、独自のリセール&下取りのプログラムの立ち上げも支援する。

スウォンドルはさらなる拡大を図り、7月に子ども服のリセール・マーケットプレイスのショップトゥモローズ(SHOPTOMORROWS)を買収した。ショップトゥモローズの既存の顧客ベースを獲得し、取り扱い数を拡充する狙いだ。ショップトゥモローズのヘイリー・ライバーマン(Haley Lieberman)創業者は、「子ども服は、従来の小売やリセールの委託モデルではコストがかかるため、持続することが難しい。そうした背景から、当社は下取りをベースとしている。スウォンドルと共に、さらなる成長を図る」と語る。またスウォンドルのズクリーCEOは、「両社のビジネスモデルとミッションを組み合わせることによって生まれる相乗効果が互いを引き寄せた。ヘイリーの専門知識と広範なネットワークは、子ども服市場の持続可能性と循環性を向上させるという私たちのミッションにとって大きな財産となるだろう」と期待する。

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「イートリップ」の野村友里と花屋の壱岐ゆかりによる「食植・住」展 10月29日まで

ジャイル(GYRE)は、「イートリップ(EATRIP)」主宰であり料理人の野村友里と「ザ リトルショップ オブ フラワーズ(THE LITTLE SHOP OF FLOWERS)」主宰の壱岐ゆかりによる展覧会を10月29日まで開催中だ。

本展のタイトルは「ライフ イズ ビューティフル:衣・食植・住 “植物が命をまもる家となり、命をつなぐ食となる”」。2021年11月に開催した「衣・食植」展からの続編となる展覧会だ。茅葺き職人の相良育弥との出会いから、かつての日本の住まいにさまざまに生かされていた植物、稲を再発見するプロセスを描いた。食べるための米と、住まうための稲について鑑賞者とともに探究する。

◼️ライフ イズ ビューティフル:衣・食植・住 “植物が命をまもる家となり、命をつなぐ食となる”
日程: 9月8日〜10月29日
時間:11:00〜20:00
場所:ジャイル ギャラリー
住所:東京都渋谷区神宮前5-10‒1 ジャイル3階

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「イートリップ」の野村友里と花屋の壱岐ゆかりによる「食植・住」展 10月29日まで

ジャイル(GYRE)は、「イートリップ(EATRIP)」主宰であり料理人の野村友里と「ザ リトルショップ オブ フラワーズ(THE LITTLE SHOP OF FLOWERS)」主宰の壱岐ゆかりによる展覧会を10月29日まで開催中だ。

本展のタイトルは「ライフ イズ ビューティフル:衣・食植・住 “植物が命をまもる家となり、命をつなぐ食となる”」。2021年11月に開催した「衣・食植」展からの続編となる展覧会だ。茅葺き職人の相良育弥との出会いから、かつての日本の住まいにさまざまに生かされていた植物、稲を再発見するプロセスを描いた。食べるための米と、住まうための稲について鑑賞者とともに探究する。

◼️ライフ イズ ビューティフル:衣・食植・住 “植物が命をまもる家となり、命をつなぐ食となる”
日程: 9月8日〜10月29日
時間:11:00〜20:00
場所:ジャイル ギャラリー
住所:東京都渋谷区神宮前5-10‒1 ジャイル3階

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ユナイテッドアローズが不要な衣料品を全国の店舗で回収し再利用 2000円オフクーポンを配布

ユナイテッドアローズは、サステナブルな社会を推進するための活動「サローズ(SARROWS)」の取り組みとして、不要な衣料品を回収しリサイクルする「UA リサイクル アクション」を開催する。8月17~31日に全国各店舗(一部店舗除く)で実施する。

この企画では、店舗に不要な衣料品を持ち込むと、全国の店舗やオンラインで利用できる2000円オフクーポンがもらえる。このチケットは、8月17日〜9月30日の期間中、実施店舗での対象商品購入時に、通常価格アイテム合計1万1000円以上の会計1回につき1枚利用可能だ。

回収した衣料品は、ジェプラン(JEPLAN)が展開するリサイクルプラットフォームプロジェクト「ブリング(BRING)」を通じて新たなユーザー向けに再利用するか、もしくは素材やパーツごとに分類・再資源化して新たな原料に作りかえる。

「サローズ」とは、ユナイテッドアローズが取り組むサステナビリティ推進活動。2030年に向けた3つの活動目標を“Circularity(循環するファッション)”、“Carbon Neutrality(カーボンニュートラルな世界へ)”、“Humanity(健やかに働く、暮らす)”と定め、それぞれの数値目標を設定した。これらの実現に向けて取り組むとともに、その進捗状況を情報発信している。

「UA リサイクル アクション」とは、「サローズ」の活動目標“Circularity“のもと、不要になった衣料品の廃棄物削減と循環型ファッションの推進を目指して取り組んでいる活動だ。今年の2月に実施した回では、衣料品15,591㎏分を回収した。

◼︎「UA リサイクル アクション」概要
開催期間:8月17~31日
開催店舗:ユナイテッドアローズが展開する全国各ブランドの店舗(ユナイテッドアローズ グリーンレーベル リラクシング ルミネ立川店、「オデット エ オディール(ODETTE E ODILE)」新宿伊勢丹店、アウトレット各店舗を除く)
対象:UAクラブ会員

<注意事項>
・持ち込みは1日につき1回(最大4点)まで、回収期間中は何度でも可能
・1回の持ち込みにつき、2000円オフスペシャルクーポンを1枚プレゼント
・持ち込みの衣料品は、ブランドに関わらず回収する(当社商品以外も可)
・バッグやシューズ、ネクタイ、帽子、靴下、アクセサリー等の雑貨類、水着や肌着等のアンダーウエア、本革製品については回収対象外
・スーツ等上下セットの衣類については、それぞれ 1 点としてカウントする
・持ち込みの前に必ず洗濯をすること
・持ち込みした衣料品は返却不可
・UAクラブ会員本人の持ち込み品のみ回収
・クーポンお渡し時、クーポン利用上の注意を了承の上で署名が必要
・18歳未満の方の参加には、保護者の同伴または同意書の提出が必要

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ユナイテッドアローズが不要な衣料品を全国の店舗で回収し再利用 2000円オフクーポンを配布

ユナイテッドアローズは、サステナブルな社会を推進するための活動「サローズ(SARROWS)」の取り組みとして、不要な衣料品を回収しリサイクルする「UA リサイクル アクション」を開催する。8月17~31日に全国各店舗(一部店舗除く)で実施する。

この企画では、店舗に不要な衣料品を持ち込むと、全国の店舗やオンラインで利用できる2000円オフクーポンがもらえる。このチケットは、8月17日〜9月30日の期間中、実施店舗での対象商品購入時に、通常価格アイテム合計1万1000円以上の会計1回につき1枚利用可能だ。

回収した衣料品は、ジェプラン(JEPLAN)が展開するリサイクルプラットフォームプロジェクト「ブリング(BRING)」を通じて新たなユーザー向けに再利用するか、もしくは素材やパーツごとに分類・再資源化して新たな原料に作りかえる。

「サローズ」とは、ユナイテッドアローズが取り組むサステナビリティ推進活動。2030年に向けた3つの活動目標を“Circularity(循環するファッション)”、“Carbon Neutrality(カーボンニュートラルな世界へ)”、“Humanity(健やかに働く、暮らす)”と定め、それぞれの数値目標を設定した。これらの実現に向けて取り組むとともに、その進捗状況を情報発信している。

「UA リサイクル アクション」とは、「サローズ」の活動目標“Circularity“のもと、不要になった衣料品の廃棄物削減と循環型ファッションの推進を目指して取り組んでいる活動だ。今年の2月に実施した回では、衣料品15,591㎏分を回収した。

◼︎「UA リサイクル アクション」概要
開催期間:8月17~31日
開催店舗:ユナイテッドアローズが展開する全国各ブランドの店舗(ユナイテッドアローズ グリーンレーベル リラクシング ルミネ立川店、「オデット エ オディール(ODETTE E ODILE)」新宿伊勢丹店、アウトレット各店舗を除く)
対象:UAクラブ会員

<注意事項>
・持ち込みは1日につき1回(最大4点)まで、回収期間中は何度でも可能
・1回の持ち込みにつき、2000円オフスペシャルクーポンを1枚プレゼント
・持ち込みの衣料品は、ブランドに関わらず回収する(当社商品以外も可)
・バッグやシューズ、ネクタイ、帽子、靴下、アクセサリー等の雑貨類、水着や肌着等のアンダーウエア、本革製品については回収対象外
・スーツ等上下セットの衣類については、それぞれ 1 点としてカウントする
・持ち込みの前に必ず洗濯をすること
・持ち込みした衣料品は返却不可
・UAクラブ会員本人の持ち込み品のみ回収
・クーポンお渡し時、クーポン利用上の注意を了承の上で署名が必要
・18歳未満の方の参加には、保護者の同伴または同意書の提出が必要

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7サイズ大きくなる子ども服「プチ・プリ」が上陸 1着で9カ月から4歳まで着用可

イギリスの子ども服ブランド「プチ・プリ(PETIT PLI)」が8月8日まで、伊勢丹新宿店本館6階センターパーク/ザ・ステージ#6でポップアップストアをオープンしている。海外での販売は日本が初めてになる。

「プチ・プリ」は2017年、航空工学者のライアン・マリオ・ヤシン(Ryan Mario Yasin)最高経営責任者(CEO)が専門知識をテキスタイルに応用しようと立ち上げた。また、短期間での成長により、すぐにサイズアウトしてしまう子ども服の機能性と持続可能性を高めようと考えた。日本の折り紙からインスピレーションを得たという特徴的な生地は、持続可能な製造プロセスとリサイクル可能な素材を採用。“着ることのできるテクノロジー”として、特許取得済みのリップストップ生地の伸縮性や耐久性を活かし、1着で最大7サイズの拡張を可能にした。例えば、“ミニヒューマン”と位置付けする乳幼児向けのメーンカテゴリーでは、ワンサイズで生後9カ月から4歳までに対応する。

主な商品はオールインワン(1万4700円〜)やジャケット(1万8700円)、プルオーバー(1万8700円)、ジレ(1万7600円)、パンツ(1万4300円〜)、セットアップ(3万4650円)など。構築的な機能美が評価され、イギリスの建築アワード「デジーン・アワード(Dezeen Awards)」やH&Mファウンデーションによるイノベーションアワード「グローバル・チェンジ・アワード(Global Change Award)」などで受賞歴を持つ。

来日したヤシンCEOは日本のサステナビリティ文化についてこう語る。「2016年に慶應義塾大学の交換留学生として日本に滞在していたことがあるが、そのころに比べて日本でのサステナビリティに対するメンタリティーは変わってきたように思える。日本文化は、工芸や品質、ミニマリズムを大切にする中で昔から環境配慮に対する精神が根付いているが、今回街のあらゆる場所で目にした国連による国際目標のSDGsの啓蒙はとても素晴らしいことだ。イギリスでもサステナビリティの議論が進んでいて、企業による可能な限りの持続可能性が期待されている。開発者としてまだまだ課題解決に取り組む可能性があることにワクワクしている。今後、日本とイギリスで新たな価値観を生み出し提供できることに期待したい」。

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ごみの最終処分場が23.5年後になくなる それでも大量生産・大量廃棄を続けますか?

ごみの最終処分場が23.5年後(全国平均)になくなる。環境省が令和5年3月30日に調査結果「一般廃棄物の排出及び処理状況等(令和3年度)について」を発表した。これは、新規の最終処分場が整備されず、令和3年度の最終処分量が埋め立てられた場合の数字だ。関東圏(茨城県・栃木県・群馬県・埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県・山梨県)は30.1年(令和2年度28.2年)、近畿圏(三重県・滋賀県・京都府・大阪府・兵庫県・奈良県・和歌山県)は19.9年(令和2年度19.1年)年と地域差はある。残余容量は9845万立方メートルで、最終処分場の確保は引き続き難しい状況にあることも言及している。地震や自然災害で生じる災害廃棄物を考慮すると残された年数は少なく見積もったほうがよいだろう。

無限に捨てられる時代は終わったことに気付いている人は少ないのではないだろうか。ごみを自治体所定の場所に出すと回収して処理してもらえると錯覚しがちだが、その費用は税金で賄われており、ゴミの量に比例して費用=国民の負担も大きくなる。ごみ処理場や最終処分場を新しく作るにも莫大な費用がかかる。すでに粗大ごみや家電製品などは処理費用の一部を所有者が負担しなければならないが、今後負担対象が広がるかもしれない。

同調査によるとごみ焼却施設は1年間で1056施設から2.7%減の1028施設に減少した。今後減ることも予想され、事実、鎌倉市は2024年度末に市内唯一の焼却施設である名越クリーンセンターの稼働を停止する。新たなごみ焼却施設は建設せずに、ゼロ・ウェイストを目指してゴミの減量と資源化を進めると発表している。25~28年度は「鎌倉市・逗子市・葉山町ごみ処理広域化実施計画」に基づき、燃やすゴミの処理を逗子市の既存焼却施設や民間事業者を活用して行い、29年度以降は、燃やすごみの全量を逗子市で処理することになっているという。ゴミを出せば出すほど、隣接する自治体への依頼と費用は増えるが、減量やリサイクルが進めば費用は抑えられるというわけだ。ちなみに鎌倉市の令和3年度のリサイクル率は52.6%で人口10万人以上の都市の中では4年連続の1位である。同市のごみ分別は21種類ある。

ごみ問題とファッション

ごみ問題とアパレル産業の課題を結び付けて考えてみたい。アパレル産業の大量生産・大量消費・大量廃棄を前提とした従来型のビジネスモデルはすぐにでも改善したい課題の一つだ。環境省が2023年5月29日に発表した令和4年度の「『ファッションと環境』の調査結果」によると、22年の国内新規供給量は79.8万トンでその9割の73.1万トンが事業所及び家庭から使用後に手放されると推計している。このうち廃棄される量は手放される衣料の64.3%の47万トンで、その多くが焼却処分される。リサイクルされる量は同17.4%の12.7万トン、リユースされる量は同18.1%の13.3万トンで、毎年大量に廃棄されていることがわかる。

これが環境に与えるネガティブなインパクトが大きいことは周知だが、ごみ問題の観点からも、大量生産の上に成り立つビジネスモデルも、生活者が今と同じような消費行動を続けることも、持続不可能だと受け止めたほうがいいだろう。

今後、最終処分場の残余容量が少なくなればなるほど、事業に対する影響は大きくなるだろう。年々、産業廃棄物処理費用は上がっており、今後炭素税の税率上昇や仕組みの整備が進めば、企業や個人への廃棄コストの負担はさらに増える。企業の余剰在庫の廃棄はもちろん、消費者の廃棄に関しても企業の課題になる可能性がある。はたして、誰が廃棄の費用を払うのか。

今後、拡大生産者責任(製品の生産者の責任が、製品の設計・製造・使用段階のみならず、消費後の廃棄・リサイクルの段階にまでに及ぶという考え方)がアパレル産業にも適応される可能性は否定できない。もしも自社製品が消費者の手に渡り、使い古され廃棄物となったものを自社で回収・処理する負担を負うことになったら?現在のところ、日本の家電リサイクル法では、家電小売店に収集・運搬の義務を、家電メーカー等にリサイクルの義務を課して、家電製品を使った消費者がそのための費用を負担するという役割分担で行われている。しかし、欧州では現在、繊維産業に対する拡大生産者責任が改定版のEU廃棄物枠組指令(WFD)の作成にあたり議論されている。使用済み製品の収集とリサイクルなどへの拡大生産者責任を規定し、廃棄抑制や再利用準備などに向けたエコ調整料金を導入することや、繊維製品廃棄物の再利用準備とリサイクル目標の義務化などが検討されている。

拡大生産者責任の適用と最終処分場の容量不足によってアパレル製品が法的規制の対象になった場合、つくる側の責任がビジネスに重くのしかかってくるのではないだろうか。アパレル産業が直面するであろう、ごみ問題に即効性のある処方箋はない。リペアやリセールへの参入などを含む根本的なビジネスモデルの改革が必要になるだろう。

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コーセー「雪肌精」がアップサイクルした服を販売 アダストリア傘下のアパレルブランド「オー・ゼロ・ユー」と藍師・染師集団と協業 

コーセーのグローバルブランド「雪肌精(SEKKISEI)」は、アダストリアグループのEC専業ブランド「オー・ゼロ・ユー(O0U)」と藍師・染師の集団BUAISOU(ブアイソウ)と協業し、衣類を藍染でアップサイクルするプロジェクトを始動する。同プロジェクトは今年15年目を迎えるコーセーの環境保全活動「セーブ ザ ブルー(SAVE THE BLUE)」の一環。アップサイクルした服は7月1日からコーセーのコンセプトストア、メゾンコーセー(MAISON KOSE)銀座で展示し、抽選販売を行う。

「セーブ ザ ブルー アップサイクル プロジェクト」は、「オー・ゼロ・ユー」の汚れがついた商品や試着用サンプルなど販売できない衣類をBUAISOUが藍染でアップサイクルし、「雪肌精」が販売する。

環境省によると、日本の衣料廃棄物は年間50万トンを超えると推計。コーセーは「1枚の衣類を長く大切に着ることができるようになれば、ゴミを減らすことができる。(今回のプロジェクトは)温暖化防止のためにできる重要なアクションの一つだ」とコメントを寄せた。

「オー・ゼロ・ユー」は、アダストリアが2020年に設立した子会社アドアーリンクが展開するD2Cブランド。長く愛用できるデザインを軸に、土壌分解性の高い天然素材を採用するなど環境に配慮した素材や製造技術にこだわったライフスタイルアイテムをECで展開する。

BUAISOUは、阿波藍の産地として知られる上板町を拠点に藍の栽培から染料となる蒅(すくも)作り、染色、製作までを一貫して行う。蒅に木灰汁、ふすま、貝灰を混ぜて発酵させる伝統技法の“地獄建て”による藍染め液は、深くさえた藍色を表現でき、色移りしにくい特徴を持つ。

セーブ ザ ブルーは、09年から自然保護活動に寄附する支援活動や、地球の環境保全に対する関心を高め、理解を深める啓発活動に取り組んでいる。これまで、対象商品の売り上げに応じてサンゴの保全活動を支援しており、14年間の活動で延べ面積1億1858万9237cm2のサンゴを移植している。

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コーセー「雪肌精」がアップサイクルした服を販売 アダストリア傘下のアパレルブランド「オー・ゼロ・ユー」と藍師・染師集団と協業 

コーセーのグローバルブランド「雪肌精(SEKKISEI)」は、アダストリアグループのEC専業ブランド「オー・ゼロ・ユー(O0U)」と藍師・染師の集団BUAISOU(ブアイソウ)と協業し、衣類を藍染でアップサイクルするプロジェクトを始動する。同プロジェクトは今年15年目を迎えるコーセーの環境保全活動「セーブ ザ ブルー(SAVE THE BLUE)」の一環。アップサイクルした服は7月1日からコーセーのコンセプトストア、メゾンコーセー(MAISON KOSE)銀座で展示し、抽選販売を行う。

「セーブ ザ ブルー アップサイクル プロジェクト」は、「オー・ゼロ・ユー」の汚れがついた商品や試着用サンプルなど販売できない衣類をBUAISOUが藍染でアップサイクルし、「雪肌精」が販売する。

環境省によると、日本の衣料廃棄物は年間50万トンを超えると推計。コーセーは「1枚の衣類を長く大切に着ることができるようになれば、ゴミを減らすことができる。(今回のプロジェクトは)温暖化防止のためにできる重要なアクションの一つだ」とコメントを寄せた。

「オー・ゼロ・ユー」は、アダストリアが2020年に設立した子会社アドアーリンクが展開するD2Cブランド。長く愛用できるデザインを軸に、土壌分解性の高い天然素材を採用するなど環境に配慮した素材や製造技術にこだわったライフスタイルアイテムをECで展開する。

BUAISOUは、阿波藍の産地として知られる上板町を拠点に藍の栽培から染料となる蒅(すくも)作り、染色、製作までを一貫して行う。蒅に木灰汁、ふすま、貝灰を混ぜて発酵させる伝統技法の“地獄建て”による藍染め液は、深くさえた藍色を表現でき、色移りしにくい特徴を持つ。

セーブ ザ ブルーは、09年から自然保護活動に寄附する支援活動や、地球の環境保全に対する関心を高め、理解を深める啓発活動に取り組んでいる。これまで、対象商品の売り上げに応じてサンゴの保全活動を支援しており、14年間の活動で延べ面積1億1858万9237cm2のサンゴを移植している。

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【2023年水着】循環型社会目指すキッズ「スピード グリーン」が絵本「くさむら」とコラボ

ゴールドウインが手掛ける循環型社会の実現を目指すキッズライン「スピード グリーン(SPEEDO GREEN)」は、絵本作家の田島征三による代表作「くさむら」と協業アイテムを発売する。

田島とのコラボレーションのきっかけは、社員とバッタ好きの娘が図書館で田島の絵本「とべバッタ」と出合ったこと。その後「くさむら」を読み、子どもたちの豊かな想像力やワクワクを体験できる環境に感銘を受け、オファー。田島が大切にする環境への配慮や次世代育成に対する考えと「スピード グリーン」のコンセプトにある“原体験”といった点に共感を得たという。

「くさむら」は草むらに入ったボールの目線で、色彩豊かに描いた作品。「草むらに投げられたボールは子どもたちの気持ちそのもので、子どもたちの目には草むらがこんな風にカラフルに躍動的に映っているんだと感じ、この絵本柄の水着を着て水と遊んだら、たとえそこがベランダの小さなプールだとしても、草むらを走り抜けながら水と遊んでいる、そんな気持ちになってもらえることを期待して企画した」(ゴールドウイン)。

絵本の中のさまざまなシーンを切り取りプリントした水着やラッシュガード(7480〜8800円)、Tシャツ、バッグ(4620円)といった全8アイテムをそろえる。ウエアのサイズは全て90〜120cm。7月1日に、「プレイアースキッズ(PLAY EARTH KIDS)恵比寿ガーデンプレイス店で先行発売する。また発売に先駆けて、田島とのトークショーやワークショップも開催を予定している。

今年3月にスイムウエアブランド「スピード」から立ち上げた「スピード グリーン」は、UVカット機能を備えた環境配慮素材や残反を利用したアイテムなどをそろえ、循環型社会の実現を目指したキッズカテゴリー。ゴールドウインは「プレイ アース」というコンセプトのもと、世界へ挑戦する子どもたちの夢の支援や子どもたちの可能性を引き出し、美しい未来を形づくるためのひらめきと機会の提供を目的にさまざまな活動を行う次世代育成を行っており、「スピード グリーン」はその一環としてスタートした。

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【2023年水着】循環型社会目指すキッズ「スピード グリーン」が絵本「くさむら」とコラボ

ゴールドウインが手掛ける循環型社会の実現を目指すキッズライン「スピード グリーン(SPEEDO GREEN)」は、絵本作家の田島征三による代表作「くさむら」と協業アイテムを発売する。

田島とのコラボレーションのきっかけは、社員とバッタ好きの娘が図書館で田島の絵本「とべバッタ」と出合ったこと。その後「くさむら」を読み、子どもたちの豊かな想像力やワクワクを体験できる環境に感銘を受け、オファー。田島が大切にする環境への配慮や次世代育成に対する考えと「スピード グリーン」のコンセプトにある“原体験”といった点に共感を得たという。

「くさむら」は草むらに入ったボールの目線で、色彩豊かに描いた作品。「草むらに投げられたボールは子どもたちの気持ちそのもので、子どもたちの目には草むらがこんな風にカラフルに躍動的に映っているんだと感じ、この絵本柄の水着を着て水と遊んだら、たとえそこがベランダの小さなプールだとしても、草むらを走り抜けながら水と遊んでいる、そんな気持ちになってもらえることを期待して企画した」(ゴールドウイン)。

絵本の中のさまざまなシーンを切り取りプリントした水着やラッシュガード(7480〜8800円)、Tシャツ、バッグ(4620円)といった全8アイテムをそろえる。ウエアのサイズは全て90〜120cm。7月1日に、「プレイアースキッズ(PLAY EARTH KIDS)恵比寿ガーデンプレイス店で先行発売する。また発売に先駆けて、田島とのトークショーやワークショップも開催を予定している。

今年3月にスイムウエアブランド「スピード」から立ち上げた「スピード グリーン」は、UVカット機能を備えた環境配慮素材や残反を利用したアイテムなどをそろえ、循環型社会の実現を目指したキッズカテゴリー。ゴールドウインは「プレイ アース」というコンセプトのもと、世界へ挑戦する子どもたちの夢の支援や子どもたちの可能性を引き出し、美しい未来を形づくるためのひらめきと機会の提供を目的にさまざまな活動を行う次世代育成を行っており、「スピード グリーン」はその一環としてスタートした。

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サステナブルビューティブランド「Be」が提案する、アクティブワーカーのためのトータルケア

2017年の創業以来、快活な毎日を駆け抜ける“アクティブワーカーとの共創” をコンセプトに掲げてきたサステナブルビューティブランド「Be(ビー)」。社会と個人の幸せの実現のため、オーガニック認証の取得や国産原料・処方にこだわったビューティアイテムを展開し、サステナブルな全身のトータルケアをかなえる。

6月22日には“Beトリートメント”がリニューアルする。スキンケアと同じ美容成分やオリジナルの発酵粕エキス、独自でブレンドしたエッセンシャルオイルを配合した濃厚なテクスチャーが特徴で、地肌と髪を守りながら指通り滑らかな艶髪へと導く、ヘアケアシリーズの人気アイテムだ。シリコーンや鉱物油、石油系界面活性剤、紫外線吸収剤、パラベン、フェノキシエタノールフリーで、地肌と環境に優しい処方設計はそのままに、最後まで無駄なく使いきれるチューブタイプに変更した。パッケージ素材には植物由来樹脂を使用したバイオマスプラスチックを採用したことで、枯渇の危機にある石油由来樹脂使用量を低減できるほか、商品焼却時の温室効果ガス排出量削減にもつながる。

「Be」は3つのサステナビリティアクションを実行している。1つ目のテーマは、“国内の有機原料を使用し農家を支援”。有機栽培された岩手県産の米や島根県産の桑の実、静岡県産のハーブといった上質な素材と、醸造、発酵といった日本のバイオテクノロジーを組み合わせ、素材が持つ個性とパワーを存分に活かした。透明性のある国産原料の調達により、持続可能な日本のオーガニック農家を支援する。

2つ目は“土壌と水に優しい商品の製造過程”。生分解性の高い自然由来原料を使い、水に流しても環境負荷が少ないビューティ商品を提案する。さらに静岡県の工場で商品を製造し、各地へ届けることで、輸送時の温室効果ガス排出量削減に努める。

そして3つ目のテーマとして“容器回収プログラムでゴミを削減”を目標に掲げ、一部商品のパッケージ原料には100%リサイクル樹脂を用いたメカニカルリサイクルPETを採用。使用済み容器を旗艦店「Be Organic」で回収し水平リサイクルすることで、廃棄時に発生する温室効果ガスを削減する。

稲垣大輔Be代表取締役は「エネルギッシュで仕事にもプライベートにも全力なアクティブワーカーに寄り添いながら、彼らと共に未来を作っていきたい。現在は“人と地球に向き合い、活動の輪を広げる”という『Be』の理念に共感する人々と積極的にコラボレーション企画を行っている。将来的には“サステナブルアクションの軸と言えば『Be』”と言われるのが理想だ」と語り、「Be」から広がるコミュニティーの活性化に努める。

問い合わせ先
Beカスタマーサポート
03-6868-4779

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日本ロレアルが廃棄予定化粧品を建物建材にアップサイクル 東京ガス不動産の開発建物へ活用促進

日本ロレアルはこのほど、廃棄予定の化粧品を建物建材へとアップサイクルし、東京ガス不動産が開発する建物へ活用促進することについて合意した。両社の提携第1弾として、日本ロレアルが廃棄予定のパウダーファンデーション822個を材料に、東京ガス不動産がタイル建材を製作した。開発を手掛ける「国分寺学生寮(仮称)」(11月竣工予定)および「武蔵野学生寮(仮称)」(2024年1月竣工予定)の建材の一部に採用する。

今回の提携について日本ロレアルの山本也寸志ヴァイスプレジデント オペレーション本部長は、「化粧品を建材にアップサイクルすることは日本の高い技術力ゆえに実現できること。ロレアルグループ内でも世界中で高い評価を得ている。自社商品を単に廃棄するのではなく、新たな付加価値を持つ新しい“美”に生まれ変わらせるアップサイクルは、美の創造を専業とするロレアルの社員にとっても意義深い取り組みだ。東京ガス不動産と提携できることは光栄であり、取り組みがインスピレーションとなり、日本の循環経済への一助となればうれしく思う」とコメント。

また、東京ガス不動産の相原隆士営業本部長は、「日本ロレアルとはこれまで、新宿パークタワーにおいて廃棄物の分別による資源リサイクルや、生ごみのバイオガス化リサイクルなどの取り組みを行ってきた。今回の取り組みは異業種の2社が循環経済社会の形成に貢献する新たな試み。同社が掲げる『安心・快適・環境との調和を提供するESG型不動産開発』のさらなる推進に向け、日本ロレアルと引き続き連携を強めていく」と語った。

ロレアルのサステナビリティ戦略は、グローバルプログラム「ロレアル・フォー・ザ・フューチャー」の下、2030年に向け抜本的な取り組みを推進。その目標の一つが事業拠点から出る廃棄物の100%リサイクルまたは再利用を30年までに実現することだ。日本では特にアップサイクルに注力しており、22年には化粧品業界で初めて美容部員の制服のアップサイクルをスタート。同年10月にリニューアルオープンした本社オフィスは自社化粧品4400個をアップサイクルした建材を用いている。これらの取り組みにより、22年末時点で16年対比で50%の自社化粧品廃棄を削減した。

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日本ロレアルが廃棄予定化粧品を建物建材にアップサイクル 東京ガス不動産の開発建物へ活用促進

日本ロレアルはこのほど、廃棄予定の化粧品を建物建材へとアップサイクルし、東京ガス不動産が開発する建物へ活用促進することについて合意した。両社の提携第1弾として、日本ロレアルが廃棄予定のパウダーファンデーション822個を材料に、東京ガス不動産がタイル建材を製作した。開発を手掛ける「国分寺学生寮(仮称)」(11月竣工予定)および「武蔵野学生寮(仮称)」(2024年1月竣工予定)の建材の一部に採用する。

今回の提携について日本ロレアルの山本也寸志ヴァイスプレジデント オペレーション本部長は、「化粧品を建材にアップサイクルすることは日本の高い技術力ゆえに実現できること。ロレアルグループ内でも世界中で高い評価を得ている。自社商品を単に廃棄するのではなく、新たな付加価値を持つ新しい“美”に生まれ変わらせるアップサイクルは、美の創造を専業とするロレアルの社員にとっても意義深い取り組みだ。東京ガス不動産と提携できることは光栄であり、取り組みがインスピレーションとなり、日本の循環経済への一助となればうれしく思う」とコメント。

また、東京ガス不動産の相原隆士営業本部長は、「日本ロレアルとはこれまで、新宿パークタワーにおいて廃棄物の分別による資源リサイクルや、生ごみのバイオガス化リサイクルなどの取り組みを行ってきた。今回の取り組みは異業種の2社が循環経済社会の形成に貢献する新たな試み。同社が掲げる『安心・快適・環境との調和を提供するESG型不動産開発』のさらなる推進に向け、日本ロレアルと引き続き連携を強めていく」と語った。

ロレアルのサステナビリティ戦略は、グローバルプログラム「ロレアル・フォー・ザ・フューチャー」の下、2030年に向け抜本的な取り組みを推進。その目標の一つが事業拠点から出る廃棄物の100%リサイクルまたは再利用を30年までに実現することだ。日本では特にアップサイクルに注力しており、22年には化粧品業界で初めて美容部員の制服のアップサイクルをスタート。同年10月にリニューアルオープンした本社オフィスは自社化粧品4400個をアップサイクルした建材を用いている。これらの取り組みにより、22年末時点で16年対比で50%の自社化粧品廃棄を削減した。

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サステナブル・ビューティのアクションで世界を美しく 「SHISEIDO」が取り組むグローバルプロジェクトとは

資生堂を代表するブランド「SHISEIDO」は、2020年からビューティカンパニーならではの社会価値を創造するグローバルプロジェクト「サステナブルビューティーアクションズ(以下、SBAS)」を通して、持続可能な開発目標(SDGs)に取り組んでいる。同プロジェクトは、「もったいない」という考えに基づき持続可能なパッケージ開発など環境に配慮した活動を行うMOTTAINAI、人間と自然との調和を目指すHARMONY、「自分らしい美しさ」を制限する無意識の思い込みや偏見への取り組み「SEE,SAY,DO.」プロジェクトなど一人一人の美を引き出してダイバーシティとインクルージョン実現を目指すEMPATHYの3本柱で活動。新しいことに一歩踏み出すことを恐れずに「できることから積み上げていく」ことをポリシーとする「SHISEIDO」から、今回はMOTTAINAIとHARMONYのサステナブル・ビューティのためのアクションを紹介する。

リサイクルやリユース、リデュースなどの活動を行うMOTTAINAIの取り組みでは、資生堂が1897年に初めて発売した化粧品の“オイデルミン”が、23年3月にスキンケアとサステナビリティの革新的技術を搭載した“オイデルミン エッセンスローション”として生まれ変わった。同商品はこれまでフランス製の重量のあるガラスを使用していたが、新たに“ボトル製造”と“中味液充填”をワンステップで実現する新容器技術「LiquiForm®(リキフォーム)」を世界で初めて化粧品に採用し、リフィル容器を新たに配置。リフィルは使用後に本体から取り外して新しい容器と交換でき、本体は繰り返し使用できる設計になっている。これにより、従来容器工場から充填工場への空ボトルの輸送が不要になり輸送時の破損・変形の懸念がなくなったほか、本体とリフィルの2体構造で高級感のある見た目を維持しながら本体容器を繰り返し使用できるようになり、使用後廃棄するプラスチック量の92%削減※1に貢献した。

グローバルでベストセラーを誇る“オイデルミン”のリニューアルにあたり、消費者が化粧品に求める世界観や高級感は維持。“オイデルミン”を象徴する“赤”はもちろん、資生堂のグローバルイメージとビジュアルアイデンティティーを長らく担当したセルジュ・ルタンス氏が手掛けたロゴデザインは現行品にも引き継いでいる。手にしっくりなじむようにゆらぎのある丸みを帯びたデザインを採用した“ オイデルミン エッセンスローション”は、伝統や凛とした佇まいを引き継ぎながら、未来のサステナビリティに貢献できる素材をマッチングさせて生まれ変わった。

さらにMOTTAINAIの活動として、ブランドを象徴する美容液“アルティミューン™ パワライジング コンセントレート Ⅲ”は、リサイクル可能なガラスを使用したリフィル容器を用意する。キャップやディスペンサーの付け替えにより、本体と比較して95%の廃棄樹脂量を削減※2。また、20年にはブランドの旗艦店「SHISEIDO GLOBAL FLAGSHIPSTORE」では、顧客が使用した“アルティミューン”ボトルを洗浄して詰め替えるリフィルサービス「アルティミューン ファウンテン」をスタート。日本ならではの「もったいない」精神にインスパイアされたサステナブルなリフィルにより、環境への負荷を最小限に抑えて持続可能な美と環境を提供している。

人や社会、自然との調和に基づいた活動を行うHARMONYでは、「SHISEIDO」はサンケアを通じて、私たちのよりどころである海、そして海と暮らす私たちの肌を守り、支える活動として19年に「SHISEIDO BLUE PROJECT」をスタートしている。同プロジェクトはサーフィンの世界的な母体団体である「World Surf League(WSL)」、WSLが運営する環境保全活動団体の「WSL PURE」、世界トッププロサーファーの五十嵐カノア選手とチームを組み、ビーチクリーンや植樹活動、サンゴ礁保全などの活動を推進。23年も引き続きWSLの公式サンケアパートナーとして環境保全活動を継続するとともに、世界各国で行われる3つの大会に協賛。中でも8月に冠開催する「SHISEIDO Tahiti Pro」は、パリオリンピックのサーフィン会場と同じタヒチで行われ、オリンピックに出場する選手を決定する重要な大会だ。大会やサンケアを通してサステナブル活動をさらに加速し、これからも環境保全に貢献していく。

※1 2本目の購入時、本体容器を廃棄する場合と、使用後にリフィル容器のみを廃棄する場合との比較 
※2 本体重量比

TEXT:WAKANA NAKADE
問い合わせ先
SHISEIDOお客さま窓口
0120-587-289

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「サボン」日本上陸15周年、ホリスティックビューティブランドへ

多様な文化と自然が息づくイスラエル発祥で知られる「サボン(SABON)」。2022年にはブランド設立25周年、23年は日本上陸15周年を迎える。ブランド誕生以来、死海の塩と貴重なボタニカルオイルを黄金比で融合させた“ボディスクラブ”をロングセラーとする一方で、昨今はフェイスケアやヘアケアのカテゴリーでも存在感を高めながら、進化を遂げている。中でも23年〜4月までのフェイスケア売上高は前年同期比20%増と躍進。その人気をけん引するのが、昨年8月デビューの“ローズ フェイスケアライン”だ。花の女王と呼ばれ、優れた美容効果を持つとされるダマスクローズと死海のミネラル、ボタニカルオイルをたっぷりと使い、化粧水、オイル、クリームはエコサートコスモスオーガニックとコスメビオの認証を取得している。「サボン」の世界観を五感で堪能できる細部へのこだわりに効果を実感できる処方が加わり、「フェイスケアも『サボン』で」とファンが拡大した。

6月1日には同ラインに、スクラブ洗顔料“フェイスポリッシャー コンフォーティング・ローズ”、ミスト状化粧水“ボタニカルウォーター コンフォーティング・ローズ” 、保湿ジェル“ローズウォータージュレ”の3品が登場する。いずれもビーガン処方で、“同 ジュレ”は前述のオーガニック認証を取得。“磨き”“整え”“弾む”。五感に響くステップで、「サボン」が考える“幸福肌”をかなえる。

サステナブルな取り組みもますます広がっている。社会や環境に配慮している企業に与えられる国際的な認証制度B Corp認証の取得を25年までに目指すほか、会員制プログラム「ネイチャーマイレージクラブ」では、商品購入時にマイバッグ使用など自然保護につながるアクションでマイルを付与するサービスも21年5月より展開。店舗も顧客も巻き込みながら、皆で自然を守っていく――。その姿勢がブランドへの共感につながり、ファンを増やし続けている。

22年秋には東京・日比谷公園内にカーボンフリーの花壇「シーズ・オブ・ジョイ ガーデンズ・オブ・ワンダーズ」が誕生。花壇運営は社員のウエルネスプログラムの一環とし、また障がい者雇用機会創出も担う。さらに4月中に販売した“ボディスクラブ”の売り上げの一部を「都立公園サポーター基金」に寄付するほか、本来廃棄されるはずだったロスフラワーをアップサイクルし店舗装飾に使用するなどしている。

問い合わせ先
サボン ジャパン
0120-380-688

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「サボン」日本上陸15周年、ホリスティックビューティブランドへ

多様な文化と自然が息づくイスラエル発祥で知られる「サボン(SABON)」。2022年にはブランド設立25周年、23年は日本上陸15周年を迎える。ブランド誕生以来、死海の塩と貴重なボタニカルオイルを黄金比で融合させた“ボディスクラブ”をロングセラーとする一方で、昨今はフェイスケアやヘアケアのカテゴリーでも存在感を高めながら、進化を遂げている。中でも23年〜4月までのフェイスケア売上高は前年同期比20%増と躍進。その人気をけん引するのが、昨年8月デビューの“ローズ フェイスケアライン”だ。花の女王と呼ばれ、優れた美容効果を持つとされるダマスクローズと死海のミネラル、ボタニカルオイルをたっぷりと使い、化粧水、オイル、クリームはエコサートコスモスオーガニックとコスメビオの認証を取得している。「サボン」の世界観を五感で堪能できる細部へのこだわりに効果を実感できる処方が加わり、「フェイスケアも『サボン』で」とファンが拡大した。

6月1日には同ラインに、スクラブ洗顔料“フェイスポリッシャー コンフォーティング・ローズ”、ミスト状化粧水“ボタニカルウォーター コンフォーティング・ローズ” 、保湿ジェル“ローズウォータージュレ”の3品が登場する。いずれもビーガン処方で、“同 ジュレ”は前述のオーガニック認証を取得。“磨き”“整え”“弾む”。五感に響くステップで、「サボン」が考える“幸福肌”をかなえる。

サステナブルな取り組みもますます広がっている。社会や環境に配慮している企業に与えられる国際的な認証制度B Corp認証の取得を25年までに目指すほか、会員制プログラム「ネイチャーマイレージクラブ」では、商品購入時にマイバッグ使用など自然保護につながるアクションでマイルを付与するサービスも21年5月より展開。店舗も顧客も巻き込みながら、皆で自然を守っていく――。その姿勢がブランドへの共感につながり、ファンを増やし続けている。

22年秋には東京・日比谷公園内にカーボンフリーの花壇「シーズ・オブ・ジョイ ガーデンズ・オブ・ワンダーズ」が誕生。花壇運営は社員のウエルネスプログラムの一環とし、また障がい者雇用機会創出も担う。さらに4月中に販売した“ボディスクラブ”の売り上げの一部を「都立公園サポーター基金」に寄付するほか、本来廃棄されるはずだったロスフラワーをアップサイクルし店舗装飾に使用するなどしている。

問い合わせ先
サボン ジャパン
0120-380-688

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エストネーションが大阪・梅田に新店舗をオープン 什器の9割を既存店から再利用

エストネーション(ESTNATION)は6月14日、グランフロント大阪に「エストネーション大阪店」をオープンする。"The Essence of Luxury"をコンセプトとし、サステナブル要素を盛り込んだ。

オープン当日から、「ニコライ バーグマン フラワーズ&デザイン大阪店」のリニューアルに伴い、特別に製作されたフラワーアレンジメントが店内に飾られるほか、ファブリックスケープ(fabricscape)によるインスタレーション“擬態する背景、背景する中心(仮)”も予定している。

またサステナビリティの観点から、大阪店の什器の90パーセントを既存店で使用していたものを再利用する。繊維製品回収サービス“Wear to Fashion”の回収ボックスは、後付けではなく店舗デザインとして取り入れ、気軽にサステナブル活動への参加を促す仕組みづくりを実現する。

◾︎エストネーション大阪店
オープン日:6月14日
営業時間:11:00〜21:00
定休日:不定休
住所:大阪府大阪市北区大深町 4-20 グランフロント大阪ショップ&レストラン南館1階

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エストネーションが大阪・梅田に新店舗をオープン 什器の9割を既存店から再利用

エストネーション(ESTNATION)は6月14日、グランフロント大阪に「エストネーション大阪店」をオープンする。"The Essence of Luxury"をコンセプトとし、サステナブル要素を盛り込んだ。

オープン当日から、「ニコライ バーグマン フラワーズ&デザイン大阪店」のリニューアルに伴い、特別に製作されたフラワーアレンジメントが店内に飾られるほか、ファブリックスケープ(fabricscape)によるインスタレーション“擬態する背景、背景する中心(仮)”も予定している。

またサステナビリティの観点から、大阪店の什器の90パーセントを既存店で使用していたものを再利用する。繊維製品回収サービス“Wear to Fashion”の回収ボックスは、後付けではなく店舗デザインとして取り入れ、気軽にサステナブル活動への参加を促す仕組みづくりを実現する。

◾︎エストネーション大阪店
オープン日:6月14日
営業時間:11:00〜21:00
定休日:不定休
住所:大阪府大阪市北区大深町 4-20 グランフロント大阪ショップ&レストラン南館1階

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「服のリサイクル」のテーマパーク型店舗を公開 宝探し感覚でショッピング

三井不動産は31日、服のリサイクルをテーマにした大型店舗「木更津コンセプトストア(KISARAZU CONCEPT STORE)」 (千葉県木更津市)を関係者に公開した。三井アウトレットパーク木更津の隣接地に敷地面積7300平方メートルの店舗を新設した。ファッション企業と連携し、余剰在庫やB品、アップサイクル品などをテーマパークのような空間の中で売る。入場料300円(中学生以下無料)を設定したり、5つのゾーンの編集売り場をくまなく歩く一方通行の動線にしたりするなど、いくつもの新しい試みをとる。

入場料300円を払う体験型店舗

まず客は入口の券売機で300円の入場料を支払う。同時に、その入場料および商品代金の一部を寄付するリサイクル企業や団体を選択する。

回転ゲートから入店した客はカートを押しながら、A〜Eまで5つの編集売り場を一方通行の動線で歩き、最後にレジまで進む。あえてブランドごとの編集にはしないことで、宝探しのような感覚を味わえるようにした。小部屋のような空間も複数設けるのも掘り出し物との偶然の出合いを演出するためだ。

三井不動産でこのプロジェクトを担当する伊藤栄輝氏は「入場料を払い、ガタンと(回転ゲートを回して)入店したお客さまの気持ちにスイッチが入るような店にしたい。ファッションの店舗では珍しいカートもその一つ。体験や食事も含めて、ファミリーやカップルのお客さまが長時間滞在できる空間にした」と話す。サステナビリティやSDGsといった言葉はあえてあまり使わず、純粋にファッションを楽しめる場を目指す。

スタート時点で並ぶのは50以上のブランド。アパレル、シューズ、バッグ、アクセサリーなど幅広い。商品にはブランドによる正価(プロパー)の値札と、木更津コンセプトストアによる値引きされた販売価格の値札が下げられる。RFIDタグ(電子無線タグ)で管理する。

動線の途中にはくつろげる中庭やカフェ、さまざまな照明演出で撮影ができる試着室などがある。ファクトリーラボでは、不要になった衣類から肥料を生成するクレサヴァ、廃棄繊維から紙を作る一般社団法人サーキュラーコットンファクトリー、洋服を燃料に変える研究開発を進める文化学園大学と近畿大学によるデモンストレーションなどを見学できる。ファクトリーラボの裏庭は畑になっており、衣服から生成した肥料で野菜を栽培する。ショッピングだけではなく、学んだり、考えたりできる場所を充実させた。

6割の客が東京湾を渡ってやってくる

木更津コンセプトストアは、ユニークなリサイクルビジネス「パス ザ バトン」のスマイルズが店舗プロデュースを手掛け、アウトレット店舗のオペレーションの実績が豊富な双日インフィニティが店舗運営を担う。商品調達は三井不動産が行う。ショッピングセンター事業で培ったネットワークを生かし、約100社のパートナー企業・団体を集めた。

12年に開業した三井アウトレットパーク木更津は右肩上がりの成長を遂げ、現在では売上高500億円以上、三井不動産のアウトレットモールでは最大の施設になった。房総半島の木更津という立地特性から、来店客の4割が千葉県内、6割がアクアラインで東京湾の向こうの神奈川県や東京都方面からやってくる。

木更津コンセプトストアは売り上げ目標を設定していないが、年間の客数は10万人を見込む。客単価は4000〜5000円を想定する。アウトレットパークの利用者とともに、環境問題などに関心のある層を呼び込むかがカギになる。伊藤氏は「ここは実験的な店舗。お客さまの反応を見ながら柔軟に修正し、ファッション業界の課題解決に一助にしていきたい」と話す。

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「服のリサイクル」のテーマパーク型店舗を公開 宝探し感覚でショッピング

三井不動産は31日、服のリサイクルをテーマにした大型店舗「木更津コンセプトストア(KISARAZU CONCEPT STORE)」 (千葉県木更津市)を関係者に公開した。三井アウトレットパーク木更津の隣接地に敷地面積7300平方メートルの店舗を新設した。ファッション企業と連携し、余剰在庫やB品、アップサイクル品などをテーマパークのような空間の中で売る。入場料300円(中学生以下無料)を設定したり、5つのゾーンの編集売り場をくまなく歩く一方通行の動線にしたりするなど、いくつもの新しい試みをとる。

入場料300円を払う体験型店舗

まず客は入口の券売機で300円の入場料を支払う。同時に、その入場料および商品代金の一部を寄付するリサイクル企業や団体を選択する。

回転ゲートから入店した客はカートを押しながら、A〜Eまで5つの編集売り場を一方通行の動線で歩き、最後にレジまで進む。あえてブランドごとの編集にはしないことで、宝探しのような感覚を味わえるようにした。小部屋のような空間も複数設けるのも掘り出し物との偶然の出合いを演出するためだ。

三井不動産でこのプロジェクトを担当する伊藤栄輝氏は「入場料を払い、ガタンと(回転ゲートを回して)入店したお客さまの気持ちにスイッチが入るような店にしたい。ファッションの店舗では珍しいカートもその一つ。体験や食事も含めて、ファミリーやカップルのお客さまが長時間滞在できる空間にした」と話す。サステナビリティやSDGsといった言葉はあえてあまり使わず、純粋にファッションを楽しめる場を目指す。

スタート時点で並ぶのは50以上のブランド。アパレル、シューズ、バッグ、アクセサリーなど幅広い。商品にはブランドによる正価(プロパー)の値札と、木更津コンセプトストアによる値引きされた販売価格の値札が下げられる。RFIDタグ(電子無線タグ)で管理する。

動線の途中にはくつろげる中庭やカフェ、さまざまな照明演出で撮影ができる試着室などがある。ファクトリーラボでは、不要になった衣類から肥料を生成するクレサヴァ、廃棄繊維から紙を作る一般社団法人サーキュラーコットンファクトリー、洋服を燃料に変える研究開発を進める文化学園大学と近畿大学によるデモンストレーションなどを見学できる。ファクトリーラボの裏庭は畑になっており、衣服から生成した肥料で野菜を栽培する。ショッピングだけではなく、学んだり、考えたりできる場所を充実させた。

6割の客が東京湾を渡ってやってくる

木更津コンセプトストアは、ユニークなリサイクルビジネス「パス ザ バトン」のスマイルズが店舗プロデュースを手掛け、アウトレット店舗のオペレーションの実績が豊富な双日インフィニティが店舗運営を担う。商品調達は三井不動産が行う。ショッピングセンター事業で培ったネットワークを生かし、約100社のパートナー企業・団体を集めた。

12年に開業した三井アウトレットパーク木更津は右肩上がりの成長を遂げ、現在では売上高500億円以上、三井不動産のアウトレットモールでは最大の施設になった。房総半島の木更津という立地特性から、来店客の4割が千葉県内、6割がアクアラインで東京湾の向こうの神奈川県や東京都方面からやってくる。

木更津コンセプトストアは売り上げ目標を設定していないが、年間の客数は10万人を見込む。客単価は4000〜5000円を想定する。アウトレットパークの利用者とともに、環境問題などに関心のある層を呼び込むかがカギになる。伊藤氏は「ここは実験的な店舗。お客さまの反応を見ながら柔軟に修正し、ファッション業界の課題解決に一助にしていきたい」と話す。

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「スターバックス」が “タンブラー部”を始動 タンブラー利用を推進

「スターバックス(STARBUCKS)」は、廃棄物削減に向けた取り組みの一環で、タンブラー利用を推進するプロジェクト“タンブラー部”を始動した。本プロジェクトの発足を記念し、“瀬戸内 レモンケーキ フラペチーノ”(店内利用690円、持ち帰り678円)と“タンブラー部”のロゴが描かれた限定カップ(440円)も発売。

“タンブラー部”は、まず“夏合宿”と称して全国の店舗でマイタンブラーの利用総数を6月30日まで計測。合計30万杯、50万杯、70万杯の達成で、最大で3つのプレゼント企画を7月1日から順次実施する。また、スターバックス ジャパン公式モバイルアプリ上では“タンブラー部”の部室が登場。タンブラーの利用回数に応じて“ベアリスタ”が成長し、ゲーム感覚でタンブラーの使用が楽しめる。さらに、“入部歓迎イベント”として、6月30日までマイタンブラーやマグカップを持ち込むとドリンク通常22円割引のところ、55円引きで購入することができる。

廃棄物削減のため「スターバックス」では店内利用の際にはマグや樹脂製のグラス、持ち帰りでは洗って繰り返し使えるリユーザブルカップ、店舗で借りて返却できる“借りるカップ”やタンブラーといった再利用可能な容器での商品の提供を勧めている。これにより、年間で100トンの廃棄物を削減できる見込みだ。渋谷エリアは特に成果をあげており、店内利用の客の2人に1人はマグまたはグラスでの提供で、これは全国平均の3人に1人を上回る結果だった。渋谷ファイヤー通り店では注文を受けた際に「環境にやさしいグラスで提供してもよろしいでしょうか?」と聞き、利用客が環境保護に貢献している実感を持たせているという。

現在「スターバックス」は、リソースポジティブカンパニーを目指して2030年までに二酸化炭素と廃棄物の排出量と、直接の事業運営とコーヒー生産のための水の使用量を50%削減することを目標としている。

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「スターバックス」が “タンブラー部”を始動 タンブラー利用を推進

「スターバックス(STARBUCKS)」は、廃棄物削減に向けた取り組みの一環で、タンブラー利用を推進するプロジェクト“タンブラー部”を始動した。本プロジェクトの発足を記念し、“瀬戸内 レモンケーキ フラペチーノ”(店内利用690円、持ち帰り678円)と“タンブラー部”のロゴが描かれた限定カップ(440円)も発売。

“タンブラー部”は、まず“夏合宿”と称して全国の店舗でマイタンブラーの利用総数を6月30日まで計測。合計30万杯、50万杯、70万杯の達成で、最大で3つのプレゼント企画を7月1日から順次実施する。また、スターバックス ジャパン公式モバイルアプリ上では“タンブラー部”の部室が登場。タンブラーの利用回数に応じて“ベアリスタ”が成長し、ゲーム感覚でタンブラーの使用が楽しめる。さらに、“入部歓迎イベント”として、6月30日までマイタンブラーやマグカップを持ち込むとドリンク通常22円割引のところ、55円引きで購入することができる。

廃棄物削減のため「スターバックス」では店内利用の際にはマグや樹脂製のグラス、持ち帰りでは洗って繰り返し使えるリユーザブルカップ、店舗で借りて返却できる“借りるカップ”やタンブラーといった再利用可能な容器での商品の提供を勧めている。これにより、年間で100トンの廃棄物を削減できる見込みだ。渋谷エリアは特に成果をあげており、店内利用の客の2人に1人はマグまたはグラスでの提供で、これは全国平均の3人に1人を上回る結果だった。渋谷ファイヤー通り店では注文を受けた際に「環境にやさしいグラスで提供してもよろしいでしょうか?」と聞き、利用客が環境保護に貢献している実感を持たせているという。

現在「スターバックス」は、リソースポジティブカンパニーを目指して2030年までに二酸化炭素と廃棄物の排出量と、直接の事業運営とコーヒー生産のための水の使用量を50%削減することを目標としている。

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「ケーティーピーラボ」が廃棄エアバッグを再利用したバッグを発売

フジサキテキスタイルから生まれた雑貨ブランド「ケーティーピーラボ(KTP.LABO)」が、作動せずに新しいまま廃棄されていたエアバッグを再利用した"リサイクルエアバッグ"シリーズからサコッシュショルダーバッグ(5490円)、巾着バッグ(6490円)、トートバッグ(7590円)の3型を発売した。

サコッシュショルダーバッグは、Wポケットにすることで荷物を整理しやすく、付け外し可能なショルダー紐でバッグインバッグとしても使用できる。巾着バッグは、エアバッグの丸い形をそのまま生かしたデザインでマチがないため、さまざまな形の荷物が収容可能だ。トートバッグは、大容量かつ軽量で強度に優れているため、あらゆるシーンで活躍する。

エアバッグに用いられている生地には「66ナイロン」と呼ばれる、軽さ・高い耐熱性・耐油性や摩耗性のある特性を持つ原糸を使用しており、バッグ素材の転用に最適だ。そのまま加工することにより一つとして同じ柄やシワはなく、バッグそれぞれの個体差を楽しむことができる。

自動車市場では、国内で年間約400~450万台が廃棄処分される。フレーム、ハンドル、タイヤ、シートなどのパーツとは異なり、エアバッグは人命に関わる安全上の理由から再利用することが禁止されているため、全て廃棄していた。「ケーティーピーラボ」は、そのような役目を終えた廃棄エアバッグをファッションの知恵と技術で再び世の中に送り出すプロジェクトを行い、サステナブルファッションを提案している。

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「ケーティーピーラボ」が廃棄エアバッグを再利用したバッグを発売

フジサキテキスタイルから生まれた雑貨ブランド「ケーティーピーラボ(KTP.LABO)」が、作動せずに新しいまま廃棄されていたエアバッグを再利用した"リサイクルエアバッグ"シリーズからサコッシュショルダーバッグ(5490円)、巾着バッグ(6490円)、トートバッグ(7590円)の3型を発売した。

サコッシュショルダーバッグは、Wポケットにすることで荷物を整理しやすく、付け外し可能なショルダー紐でバッグインバッグとしても使用できる。巾着バッグは、エアバッグの丸い形をそのまま生かしたデザインでマチがないため、さまざまな形の荷物が収容可能だ。トートバッグは、大容量かつ軽量で強度に優れているため、あらゆるシーンで活躍する。

エアバッグに用いられている生地には「66ナイロン」と呼ばれる、軽さ・高い耐熱性・耐油性や摩耗性のある特性を持つ原糸を使用しており、バッグ素材の転用に最適だ。そのまま加工することにより一つとして同じ柄やシワはなく、バッグそれぞれの個体差を楽しむことができる。

自動車市場では、国内で年間約400~450万台が廃棄処分される。フレーム、ハンドル、タイヤ、シートなどのパーツとは異なり、エアバッグは人命に関わる安全上の理由から再利用することが禁止されているため、全て廃棄していた。「ケーティーピーラボ」は、そのような役目を終えた廃棄エアバッグをファッションの知恵と技術で再び世の中に送り出すプロジェクトを行い、サステナブルファッションを提案している。

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「ケーティーピーラボ」が廃棄エアバッグを再利用したバッグを発売

フジサキテキスタイルから生まれた雑貨ブランド「ケーティーピーラボ(KTP.LABO)」が、作動せずに新しいまま廃棄されていたエアバッグを再利用した"リサイクルエアバッグ"シリーズからサコッシュショルダーバッグ(5490円)、巾着バッグ(6490円)、トートバッグ(7590円)の3型を発売した。

サコッシュショルダーバッグは、Wポケットにすることで荷物を整理しやすく、付け外し可能なショルダー紐でバッグインバッグとしても使用できる。巾着バッグは、エアバッグの丸い形をそのまま生かしたデザインでマチがないため、さまざまな形の荷物が収容可能だ。トートバッグは、大容量かつ軽量で強度に優れているため、あらゆるシーンで活躍する。

エアバッグに用いられている生地には「66ナイロン」と呼ばれる、軽さ・高い耐熱性・耐油性や摩耗性のある特性を持つ原糸を使用しており、バッグ素材の転用に最適だ。そのまま加工することにより一つとして同じ柄やシワはなく、バッグそれぞれの個体差を楽しむことができる。

自動車市場では、国内で年間約400~450万台が廃棄処分される。フレーム、ハンドル、タイヤ、シートなどのパーツとは異なり、エアバッグは人命に関わる安全上の理由から再利用することが禁止されているため、全て廃棄していた。「ケーティーピーラボ」は、そのような役目を終えた廃棄エアバッグをファッションの知恵と技術で再び世の中に送り出すプロジェクトを行い、サステナブルファッションを提案している。

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阪急うめだ本店が「ピーナッツ」と協業し、⾐料品アップサイクル企画第2弾を実施

阪急うめだ本店は、5月24日~6月20日に「ピーナッツ(PEANUTS)」と協業し衣料品回収企画の第2弾を実施中だ。

阪急うめだ本店は“WITH Good Harmony”をストアメッセージとし、多くのサステナブルな取り組みを実施している。「ピーナッツ」は、チャーリー・ブラウン、スヌーピーをはじめとするキャラクターで知られるブランドだ。⾃分⾃⾝、お互い、そして地球に思いやりをもつことを奨励する「TAKE CARE WITH PEANUTS」を掲げ、サステナブルな活動を行う。

この企画は、阪急うめだ本店が「TAKE CARE WITH PEANUTS」に参画する形で行う、⾐料品を回収して新たな製品に再⽣する企画だ。客や社のグループ従業員の家庭で不要となった衣料品のほか、今回は新たにファッション雑貨も回収する。再び⽷となり生まれ変わった「ピーナッツ」ニット製品の受注会を8⽉の「ピーナッツ フェア」の期間中に実施する。また、糸以外のものはリサイクルボードへと再生し、「ピーナッツ フェア」の際に館内や売場装飾などに使用する。

◼︎阪急うめだ ⾐料品アップサイクル企画
日程:5月24日~6月20日
回収場所:阪急うめだ本店 1階コトコトステージ12、8階「グリーンエイジ」グリーンエイジエディット前、9階H2Oサンタカウンター前
回収内容:⾐料品、ファッション雑貨
※靴・傘・アクセサリー・肌着は回収の対象外

◼︎「ピーナッツ」ニット製品の受注会
日程:8⽉9〜22⽇
場所:阪急うめだ本店 1階コトコトステージ12、4階コトコトステージ41
再⽣品内容:スヌーピーなど「ピーナッツ」のキャラクターが描かれたニット製品
再⽣品お渡し:9⽉末(予定)

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阪急うめだ本店が「ピーナッツ」と協業し、⾐料品アップサイクル企画第2弾を実施

阪急うめだ本店は、5月24日~6月20日に「ピーナッツ(PEANUTS)」と協業し衣料品回収企画の第2弾を実施中だ。

阪急うめだ本店は“WITH Good Harmony”をストアメッセージとし、多くのサステナブルな取り組みを実施している。「ピーナッツ」は、チャーリー・ブラウン、スヌーピーをはじめとするキャラクターで知られるブランドだ。⾃分⾃⾝、お互い、そして地球に思いやりをもつことを奨励する「TAKE CARE WITH PEANUTS」を掲げ、サステナブルな活動を行う。

この企画は、阪急うめだ本店が「TAKE CARE WITH PEANUTS」に参画する形で行う、⾐料品を回収して新たな製品に再⽣する企画だ。客や社のグループ従業員の家庭で不要となった衣料品のほか、今回は新たにファッション雑貨も回収する。再び⽷となり生まれ変わった「ピーナッツ」ニット製品の受注会を8⽉の「ピーナッツ フェア」の期間中に実施する。また、糸以外のものはリサイクルボードへと再生し、「ピーナッツ フェア」の際に館内や売場装飾などに使用する。

◼︎阪急うめだ ⾐料品アップサイクル企画
日程:5月24日~6月20日
回収場所:阪急うめだ本店 1階コトコトステージ12、8階「グリーンエイジ」グリーンエイジエディット前、9階H2Oサンタカウンター前
回収内容:⾐料品、ファッション雑貨
※靴・傘・アクセサリー・肌着は回収の対象外

◼︎「ピーナッツ」ニット製品の受注会
日程:8⽉9〜22⽇
場所:阪急うめだ本店 1階コトコトステージ12、4階コトコトステージ41
再⽣品内容:スヌーピーなど「ピーナッツ」のキャラクターが描かれたニット製品
再⽣品お渡し:9⽉末(予定)

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環境に優しい一点モノのジュエリー 「アドリン ヒュー」が初のポップアップショップをバーニーズで開催

ジュエリーブランド「アドリン ヒュー(ADLIN HUE)」は、初のポップアップショップをバーニーズ ニューヨークで開催する。会期は、銀座本店が6月2〜11日、横浜店が6月16日〜7月2日、福岡店が7月7〜23日。

同ブランドは、人気D2Cジュエリー「アルティーダ ウード(ARTIDA OUD)」などのディレクションを手掛けた安部真理子によるもので、デッドストックの石をはじめ地球上の資源を活用した環境に優しいジュエリーを提案している。素材は、ガーデンクオーツ(庭園水晶)や飴玉のような透明感のある風合いが特徴のかっこみ水晶、アンモナイトなどの化石、廃棄予定のパールなどユニークなものばかり。それらさまざまな素材がインドでリサイクルされたシルバーと組み合わさり、他にはないジュエリーに生まれ変わる。

ポップアップでは、一点モノのリングを中心に新作コレクションを販売する。ポップアップの期間中にはデザイナーの安部の来店があり、好みのルースとデザインでジュエリーをつくるオーダーにも対応する。中心価格帯は4万〜6万円。

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フリークスストアが未利用資源・未利用魚をテーマにしたSDGsプロジェクトを発足

フリークスストア(FREAK’S STORE)を運営するデイトナインターナショナルは、「地域課題を魅力へ」と変換し発信する活動として、静岡県水産・海洋技術研究所と共同で「食べて・着て・知る、SDGsプロジェクト」を企画した。

当プロジェクトでは、世界的な課題の一つであるフードロス問題に着目。静岡県内の大学、研究機関、地域企業と連動して「未利用資源」を使った新たな特産品を開発し、業種の壁を超えて静岡県の魅力を発信することを目的としている。静岡県で漁獲量1位の鰹に注目し、未利用資源(今まで廃棄されていた資源)の活用に挑戦した。

共同開発の第一弾として、静岡県焼津市で水揚げした一本釣りの焼津鰹の未利用資源を使用したパスタソース“焼津鰹のペペロンチーノ”(358円)を発売した。これを記念し、販売店舗で限定グッズ4点、“OSAKANAFREAK”Tシャツ(4950円)、“OSAKANAFREAK”メッシュキャップ(3960円)、“OSAKANAFREAK”パスタプレート(3850円)、“OSAKANAFREAK”湯呑み(2640円)を発売。ほかにも、静岡県の未利用資源、未利用魚をテーマにしたフリーペーパー「フリーク(FREAK)」も発刊し、ポップアップも開催中だ。

フリークスストア静岡、フリークスストアららぽーと沼津、フリークスストア御殿場プレミアムアウトレットなどの一部店舗で販売している。

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フリークスストアが未利用資源・未利用魚をテーマにしたSDGsプロジェクトを発足

フリークスストア(FREAK’S STORE)を運営するデイトナインターナショナルは、「地域課題を魅力へ」と変換し発信する活動として、静岡県水産・海洋技術研究所と共同で「食べて・着て・知る、SDGsプロジェクト」を企画した。

当プロジェクトでは、世界的な課題の一つであるフードロス問題に着目。静岡県内の大学、研究機関、地域企業と連動して「未利用資源」を使った新たな特産品を開発し、業種の壁を超えて静岡県の魅力を発信することを目的としている。静岡県で漁獲量1位の鰹に注目し、未利用資源(今まで廃棄されていた資源)の活用に挑戦した。

共同開発の第一弾として、静岡県焼津市で水揚げした一本釣りの焼津鰹の未利用資源を使用したパスタソース“焼津鰹のペペロンチーノ”(358円)を発売した。これを記念し、販売店舗で限定グッズ4点、“OSAKANAFREAK”Tシャツ(4950円)、“OSAKANAFREAK”メッシュキャップ(3960円)、“OSAKANAFREAK”パスタプレート(3850円)、“OSAKANAFREAK”湯呑み(2640円)を発売。ほかにも、静岡県の未利用資源、未利用魚をテーマにしたフリーペーパー「フリーク(FREAK)」も発刊し、ポップアップも開催中だ。

フリークスストア静岡、フリークスストアららぽーと沼津、フリークスストア御殿場プレミアムアウトレットなどの一部店舗で販売している。

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環境に優しいジュエリー「カレワラ」が東京・下北沢でポップアップを開催

フィンランド発ジュエリー「カレワラ(KALEVALA)」は6月1〜4日、東京・下北沢リロードでポップアップショップを開催する。同ブランドは1937年に誕生したフィンランドの国民的なブランド。使用する貴金属のほぼ100%がリサイクル由来、工場では自家発電した電力や製造過程の排水を浄化処理して再利用するなど、人と環境に優しいジュエリーを提供している。

同ポップアップは、ウエディングドレスなどで知られるフィンランド人デザイナーのアンニ・ルートゥとコラボレーションしたコレクション“ミッドサマーナイトローズ(夏至の夜のバラ)”の発売を記念している。北欧で夏至の頃に咲く白いバラがインスピレーション。ビンテージブランズを用いたバラモチーフはロマンチックかつ「カレワラ」らしい立体的なジュエリーに仕上がっている。ネックレスやピアス、ヘアアクセサリーなどがそろい価格は2万1000~5万9000円で、ポップアップでは、これらジュエリーを試せる。

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【スナップ】仲里依紗やアンミカ、山田優らが来店 「コーチ」が伊勢丹新宿店でポップアップを開催中

「コーチ(COACH)」は5月30日まで、2023年春のランウエイショーとコレクションにインスパイアされた体験型ポップアップストアを伊勢丹新宿店 本館 1階 ザ・ステージで開催している。ポップアップに合わせて、アンミカや木南晴夏、仲里依紗、山田優、ヨンア、横田真悠らゲストが来場した。

サステナブルなレザーを使ったバッグがそろう

ポップアップでは、循環性にフォーカスしたアイテムをそろえている。パッチワークレザーや炭素吸収を高める再生型農業を実践している農家から調達した “リジュネラティブ レザー” を採用した、ブランドのアイコンバッグ “タビー(TABBY)” や “ローグ(Rogue)” など、シーズンの限定スタイルをラインアップした。バッグやスモールレザーグッズのラインアップには、リサイクル素材を使用したコーチのアイコニックな“C”ハードウエアを採用し、地球環境への影響の軽減に貢献しようとするコミトメントを示した。

内装はサンライズをイメージしたオレンジのグラデーションとノスタルジックなボードウォークを感じさせるインスタレーションに、海岸に流れ着く空ボトルを表したカラーボトルで彩りを加えている。

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エアークローゼットが環境省の実証事業に参加、脱炭素・資源循環効果を公開

月額制のファッションレンタル事業を展開するエアークローゼットがこのほど、同サービスにおける脱炭素・資源循環効果の推計結果を発表した。

同社は、令和4年度に環境省が公募した「デジタル技術を活用した脱炭素型資源循環ビジネスの効果実証事業」に参画。この結果、二酸化炭素と廃棄物において、それぞれ19%と27%の排出量削減効果が期待できると発表された。この削減割合は、通常の販売モデルである「全ての衣服をユーザーが保有し、使用後は可燃ゴミとして廃棄する」と比較して算出されたもの。衣服の生産量削減により二酸化炭素と廃棄量の削減効果が期待できること、原料調達・生産過程での工程ロスや衣服のリサイクルによる焼却処分の削減が期待できることが今回の推計結果につながった。

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【2023年水着】「ディオール」が海洋環境保護団体と協業したコレクションを発売 ウエットスーツやサーフボードなど

「ディオール(DIOR)」は、海洋の環境問題解決に向けて活動するパーレイ フォー ジ オーシャンズ(Parley for the Oceans)との2回目のコラボレーションによるビーチウエア カプセルコレクションを発売した。ラインアップしたのは、Tシャツ(12万5000円)やスイムショーツ(18万円)、ウエットスーツ(53 万円)、サーフボード(165万円)ほか。全国の店舗とオンラインストアで取り扱っている。

同コレクションは、ムッシュ ディオール(Monsieur Dior)の花々や庭園、海への情熱にインスパイアされている。アイテムには、96%がリサイクル素材によって構成される、環境に配慮した素材を採用している。また、「DIOR」のイタリックロゴや“CDダイヤモンド”など、アイコニックなモチーフをデザインしており、「ヴィスラ(VISSLA)」との共同開発したウエットスーツやストールなどのプレタポルテには、水中で撮影した写真をプリントしている。

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「コーチ」が伊勢丹新宿店でポップアップ サステナブルなレザーのバッグをそろえる

「コーチ(COACH)」は、5月24〜30日の期間、2023年春のランウエイショーとコレクションにインスパイアされた体験型ポップアップストアを伊勢丹新宿店 本館 1階 ザ・ステージで開催する。

ポップアップでは、循環性にフォーカスしたアイテムをそろえる。パッチワークレザーや炭素吸収を高める再生型農業を実践している農家から調達した “リジュネラティブ レザー” を採用した、ブランドのアイコンバッグ “タビー(TABBY)” や “ローグ(Rogue)” など、シーズンの限定スタイルをラインアップした。バッグやスモールレザーグッズのラインアップには、リサイクル素材を使用したコーチのアイコニックな“C”ハードウエアを採用し、地球環境への影響の軽減に貢献しようとするコミトメントを示した。

内装はサンライズをイメージしたオレンジのグラデーションとノスタルジックなボードウォークを感じさせるインスタレーションに、海岸に流れ着く空ボトルを表したカラーボトルで彩りを加えている。

同ポップアップで期間中に6万6000円以上を購入した人には、オリジナルギフトを数量限定でプレゼントする。

■コーチ”On the Pier”ポップアップ ストア
会期:5月24〜30日
場所:伊勢丹新宿店 本館1階 ザ・ステージ
住所:東京都新宿区新宿3丁目14-1

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牛乳石鹸が手掛ける初の新ヘアケアブランド「マドカ」登場 環境に配慮したエコな固形シャンプー&コンディショナー

牛乳石鹸共進社の関連会社であるバイソンは6月12日、牛乳石鹸が初めて手掛けるサステナブルヘアケアブランド「マドカ(MADOCA)」を立ち上げ、固形シャンプーの“シャンプーバー”(全2種、各1980円)と固形コンディショナーの“コンディショナーバー”(全1種、1980円)を発売する。6月1日には全国のバラエティーショップ、ドラッグストア、オンライン販売などで先行販売を開始する。

「カウブランド」などを手掛ける国内最大の化粧石鹸メーカーである牛乳石鹸共進社が3年の歳月をかけて開発した同ブランドは、「円(まどか)」の文字から着想を得て、「『地球(球体・丸)』に対して『あらゆる角度(360度)』で環境対応し、『穏やかさ、安らぎ』を与えられるブランド」をコンセプトとした。使いやすい丸型の形状を採用し、プラスチックボトル不使用で、製造には従来の液体シャンプーよりも水分量を約80%カットした大幅な節水を実現。商品パッケージには食べられなくなったお米を使用した紙素材「米紙(こめかみ)」を使用することでフードロスにも貢献できるなど、髪にも地球にも優しい高品質のヘアケアを提供する。

米由来のライスオイルと米セラミドを配合し、シャンプー成分を凝縮した弱酸性の“シャンプーバー”は、もっちりとした泡立ちの良さときしみにくさを両立。みずみずしいフルーティフローラル、爽やかなシトラスボタニカルの2つの香りをラインアップし、潤いのある艶髪に整える。また優しいサボンの香りの“コンディショナーバー”は、コンディショニング成分を10倍配合することにより、乾燥後も絡まない滑らかな指通りのさらさら髪に仕上げる。

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「プチバトー」と「ピーナッツ」スヌーピーのコラボアイテムが6月1日に発売 アジア限定商品も

「プチバトー(PETIT BATEAU)」は、創業130周年を記念して「ピーナッツ(PEANUTS)」とのコラボレーションアイテムを発売する。6月1日から全国の店舗及び公式オンラインブティックで取り扱う。また、6月1〜13日には伊勢丹新宿本店でポップアップストアをオープンする。

「プチバトー」のアイコニックなストライプ柄であるマリニエールやミラレボーダーのTシャツ、パジャマ、アンダーウエアをベースとしたラインアップでスヌーピーや「ピーナッツ」の仲間たちが登場する。また、アジア限定商品も発売する。「プチバトー」と「ピーナッツ」が共に掲げる「TAKE CARE(思いやり)で、みんなが笑顔になれる未来へ」の考えを、ベビー、キッズ、大人のTシャツに込めた。

ポップアップストアでは、同コレクションを中心に「#プチバトン」プロジェクトでのセカンドハンドアイテムを取り扱う。「#プチバトン」は、「プチバトー」が行っている衣料品の買い取り&回収サービスだ。また、週末限定のワークショップも開催を予定している。

「プチバトー」は、「子ども達と自然をつなぐ」をブランドのミッションに掲げる。採用する素材や生産環境、さらには販売した商品の回収・再販など循環型経済の実現に力を入れ、子ども達にも水や自然の大切さを伝える教育を積極的に行っている。同コレクションは100%オーガニックコットンを使用し、すべてフランスのトロワの工場でデザインした。

◾️「プチバトー」130周年記念ポップアップショップ
日程: 6月1〜13日
場所:伊勢丹新宿本店 本館6階 センターパーク/ザ・ステージ#6

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ファッションで社会課題の解決を目指す「ココ」が国際的広告賞で2冠受賞

NPO法人ディアミー(DEAR ME)の西側愛弓代表によるファッションブランド「ココ(CO×CO)」はこのほど、フィリピンの子どもたちと製作した“アップサイクルアート”において、国際的な広告賞「第102回ニューヨークADC賞」のゴールドとメリットの2冠を受賞した。

「アップサイクル アート」は、アートディレクターの橋本明花と、高松裕美・高梨大輔によるユニット、ビタミンと共に企画した。ディアミーが継続的に支援するフィリピンの子どもたちが「夢」をテーマに描いたアートを、購入者が選んだ「ココ」の商品に刺しゅうするという内容だ。アートは全6種類をそろえる。1つの刺しゅうにつき、ディアミーがフィリピン・マニラに開校したファッションスクール「ココラボ(CO×CO LAB)」の生徒1人にデッサンセット1式が届けられる仕組み。

同社によると、「このプロジェクトは、テレビやSNSを通じて拡散されて大きな反響があり、世界中の人々に参加して頂いた。それにより、フィリピンの貧困地区で生きる子どもたちの現状を、多くの人々に伝えることができた点を評価して頂いた」という。

「ココ」は「服のかたちをしたメディア」をコンセプトに、ファッションを通した社会課題の解決を目指す。廃棄衣料や海洋汚染などをテーマに、リサイクル素材や残布を用いたアイテムを製作してポップアップイベントや自社ECで販売する。2015年からフィリピンで「夢を描くこと」をテーマにしたファッションショーを計9回開催した。

今年2月に開校したファッションスクール「ココラボ」は、マニラの貧困地区で暮らす人々を対象にデザインや縫製などの教育機会を無償で提供する。初年度は16〜23歳の男女の計10人が在籍し、現地の専門学校の先生が授業を行う。また、技術教育だけでなく、SDGsや性教育の授業も実施する。

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「ザ・ノース・フェイス」「アークテリクス」「フライターグ」ら6ブランドが合同リペアイベント

東京の渋谷・原宿にショップを構えるアウトドアブランドが、合同イベント“ドゥ・リペアーズ(DO REPAIRS)”を5月19〜21日に開催する。参加ブランドは、「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」「パタゴニア(PATAGONIA)」「フライターグ(FREITAG)」「ヘリーハンセン(HELLY HANSEN)」「アークテリクス(ARC’TERYX)」「ミステリーランチ(MYSTERY RANCH)」の6つ。それぞれの店舗で修理やアップサイクル、メンテナンスの実演などを行う。

「ザ・ノース・フェイス」は、リペアパッチを使ったシェルやダウンの破れの修理や、プル紐も交換、スナップボタンの取り付けなど、ミシンを使わないシンプルなリペア体験を実施する。「ヘリーハンセン」は、着古したコットンTシャツを対象とした染め直し体験を行う。「アークテリクス」は、アウトドアウエアやギアをより長く使うためのメンテナンスや、洗濯方法のアドバイズなどを行う。

修理サービスは、アパレル・バッグともに30分で完了する修理のみ受け付ける。メーカーやブランドは問わない。事前予約を優先するが、当日枠もある。また、初日の19日には「フライターグ」店舗でトークセッションを実施する。

■DO REPAIRS
日程:5月19日〜21日
時間:12:00〜18:00(17:00最終受付)、19日は12:00〜19:00(18:00最終受付)
場所:ザ・ノースフェイス マウンテン、アークテリクス原宿ブランドストア、パタゴニア東京・渋谷、ミステリーランチ 東京、ヘリーハンセン 原宿、フライターグストア トウキョウ シブヤ

■トークセッション
日程:5月19日19:00〜20:00
場所:フライターグストア トウキョウ シブヤ

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【2023年水着】「ヘリーハンセン」が街から海辺まで使えるシャツとショーツを発売 ウインドサーフィン体験イベントも実施

「ヘリーハンセン(HELLY HANSEN)」は、海で楽しむライフスタイルをイメージし、街から海辺まで使える、カジュアルウエアのコレクションを発売した。シャツ(1万4300円)とビーチショーツ(9900円)を用意した。さらに、6月18日と7月1日に、神奈川県鎌倉市の材木座海岸でウインドサーフィン体験イベントを開催する。応募概要の詳細は、公式ページおよび「ヘリーハンセン」ニュースページに記載する。

アパレルは、濡れても乾きやすいナイロン100%素材で、フィールドへの環境負荷を減らすために漁網リサイクルナイロンを採用した。はっ水加工を施しており、海やプールで着用しても劣化しにくい耐塩素仕様だ。カラーはサンドとヘリーブルーの2色を、サイズはWM,WM,M,L,XLの5サイズをそろえる。シャツはややオーバーサイズのボックスシルエットで、海外に漂着する流木や石などをモチーフにしたプリントをあしらった。ビーチショーツはウエストをゴムシャーリングで仕上げ、ドローコードで調節できるリラックス感のある仕様にした。

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【2023年水着】「ヘリーハンセン」が街から海辺まで使えるシャツとショーツを発売 ウインドサーフィン体験イベントも実施

「ヘリーハンセン(HELLY HANSEN)」は、海で楽しむライフスタイルをイメージし、街から海辺まで使える、カジュアルウエアのコレクションを発売した。シャツ(1万4300円)とビーチショーツ(9900円)を用意した。さらに、6月18日と7月1日に、神奈川県鎌倉市の材木座海岸でウインドサーフィン体験イベントを開催する。応募概要の詳細は、公式ページおよび「ヘリーハンセン」ニュースページに記載する。

アパレルは、濡れても乾きやすいナイロン100%素材で、フィールドへの環境負荷を減らすために漁網リサイクルナイロンを採用した。はっ水加工を施しており、海やプールで着用しても劣化しにくい耐塩素仕様だ。カラーはサンドとヘリーブルーの2色を、サイズはWM,WM,M,L,XLの5サイズをそろえる。シャツはややオーバーサイズのボックスシルエットで、海外に漂着する流木や石などをモチーフにしたプリントをあしらった。ビーチショーツはウエストをゴムシャーリングで仕上げ、ドローコードで調節できるリラックス感のある仕様にした。

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紙製マネキン「カミ トカシ」発売 紙製卵パックの製法で 本体に石油由来素材を不使用 

展示イベントや店舗の空間デザイン・施工・プロデュースを手掛ける彩ユニオンは、環境負荷の低減を目指して開発した紙製マネキン「カミ(KAMI)」シリーズのパルプモールド製法による新製品「カミ トカシ(KAMI TOCASI)」を2023年7月から販売する。本体には紙を、フレームにはスチールと木材のみを使用する。石油由来の素材をいっさい使わないこと、また使用後の分別が容易でリサイクルしやすいことが特徴だ。

パルプモールド製法は、紙を溶かして型で成形するもので、紙製の卵パックなどに用いられている。「見た目にはっきりとわかる紙独特の質感があり、サステナブルなコンセプトを直感的に伝えることができる」と同社。先行して発売中のオールハンドメイドによる「カミ テバリ(KAMI TEBARI)」に比べ、リードタイムの短縮とコスト減を実現しているという。

また、紙を溶かして型に流し込む製法を生かし、原材料に古紙やファブリックの端材を混ぜることで、オリジナルな仕上がりの製品に対応することが可能。例えばデニムの端材を混ぜればブルーの色味のあるボディとなるように、ブランド独自の世界観をアピールできる。

同社は、紙製マネキンの他にも、廃棄される木製パレットを再利用した什器シリーズ「ウッデン(WOODEN)」の開発や、国産材を用いた売り場づくりなどを行なっている。

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「ジースター ロゥ」がローラを起用しサステナブルコレクションを発表

アムステルダム発のデニムブランド「G-STAR RAW(ジースター ロゥ)」は、サステナブルなカプセルコレクション“ダイド・バイ・ミネラルズ(Dyed by Minerals)”を発表した。グローバルキャンペーンのアイコンにはタレントのローラ(Rola)を起用。同コレクションは、全国の店舗、公式オンラインサイトで発売中だ。メンズ、ウィメンズともにデニムパンツやジャケットなど各18型をラインアップし、価格は7700円〜2万8800円。

「ジースター ロゥ」はブランド理念にサステナビリティへの取り組みを掲げている。同コレクションでは、「森林」「火山」「砂漠」にそれぞれインスパイアされたグリーン、ピンク、イエローといったネイチャーカラーを採用。ガーメントの染色には、火山岩や土壌などから抽出した天然鉱物由来の色素を使用した。またこの技法は、デニムの染色過程において従来のエネルギー使用量の多い温水ではなく冷水を使用することを可能とし、環境負荷を軽減した。

素材自体も環境に配慮したものを採用した。デニムには再生可能コットン75%、リサイクルコットン25%を使用しており、“クレイドル・トゥ・クレイド(Cradle to Cradle)”のゴールドレベル認証を受けている。“クレイドル・トゥ・クレイドル認証”とは、使用する素材の健全性、水管理、社会的公正、素材の再利用、維持可能なエネルギーに着目した、循環型経済に特化した認証だ。この認証を受けた同ブランドのデニム商品は、ファブリックおよび素材の健全性カテゴリーでプラチナクラスの評価を受けており、ファブリックの安全性が証明されている。

今回起用されたローラはモデル、テレビタレント、女優、歌手として活躍する傍ら、環境保護やサステナビリティに関する問題に取り組む。「ジースター ロゥ」がグローバルキャンペーンのモデルとして日本人が起用するのは今回が初となる。

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「ジースター ロゥ」がローラを起用しサステナブルコレクションを発表

アムステルダム発のデニムブランド「G-STAR RAW(ジースター ロゥ)」は、サステナブルなカプセルコレクション“ダイド・バイ・ミネラルズ(Dyed by Minerals)”を発表した。グローバルキャンペーンのアイコンにはタレントのローラ(Rola)を起用。同コレクションは、全国の店舗、公式オンラインサイトで発売中だ。メンズ、ウィメンズともにデニムパンツやジャケットなど各18型をラインアップし、価格は7700円〜2万8800円。

「ジースター ロゥ」はブランド理念にサステナビリティへの取り組みを掲げている。同コレクションでは、「森林」「火山」「砂漠」にそれぞれインスパイアされたグリーン、ピンク、イエローといったネイチャーカラーを採用。ガーメントの染色には、火山岩や土壌などから抽出した天然鉱物由来の色素を使用した。またこの技法は、デニムの染色過程において従来のエネルギー使用量の多い温水ではなく冷水を使用することを可能とし、環境負荷を軽減した。

素材自体も環境に配慮したものを採用した。デニムには再生可能コットン75%、リサイクルコットン25%を使用しており、“クレイドル・トゥ・クレイド(Cradle to Cradle)”のゴールドレベル認証を受けている。“クレイドル・トゥ・クレイドル認証”とは、使用する素材の健全性、水管理、社会的公正、素材の再利用、維持可能なエネルギーに着目した、循環型経済に特化した認証だ。この認証を受けた同ブランドのデニム商品は、ファブリックおよび素材の健全性カテゴリーでプラチナクラスの評価を受けており、ファブリックの安全性が証明されている。

今回起用されたローラはモデル、テレビタレント、女優、歌手として活躍する傍ら、環境保護やサステナビリティに関する問題に取り組む。「ジースター ロゥ」がグローバルキャンペーンのモデルとして日本人が起用するのは今回が初となる。

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「グッチ」がサステナビリティに特化した新店舗 国内唯一で「グッチ コンティニュアム」を取り扱い

「グッチ(GUCCI)」は5月17日、阪急うめだ本店8階にある「グリーンエイジ(GREEN AGE)」ゾーン内に新店舗をオープンした。同店は、サステナブルな素材などを採用したメンズとウィメンズ向けのウエアやラゲージ、ウオッチ、ジュエリーに加え、限定アイテムをラインアップする。

持続可能性を高めた素材や製法を採用したアイテムを中心に、「グッチ」が開発した非動物由来かつ再生可能なバイオベース原料を用いた代替レザー、デメトラ(Demetra)を使ったスニーカー“グッチ バスケット(GUCCI BASKET)”や、端材や廃棄物が原材料の再生ナイロン糸「エコニール(ECONYL)」を使用したアイテム、バイオベースの原料を用いたウオッチ“グッチ ダイヴ(Gucci Dive)”などを取りそろえる。

また、実験的なオンラインスペース「ヴォールト(VAULT)」の新プロジェクト「グッチ コンティニュアム(Gucci Continuum)」のアイテムを国内で唯一、限定販売する。「グッチ コンティニュアム」は、さまざまなデザイナーやブランド、アーティストが「グッチ」の過去のアイテムや余剰ファブリックを独自の視点でアップサイクルするプロジェクト。「ヴァンズ(VANS)」のスニーカーや「アルファ インダストリーズ(ALPHA INDUSTRIES)」と「スラム ジャム(SLAM JAM)」によるボンバージャケット、「エゴンラボ(EGONLAB)」と「プロレタ リ アート(PROLETA RE ART)」によるウエア、「ホダコヴァ(HODAKOVA)」のハンドバッグなどが登場。今後は、ファインジュエリーなど新しいコレクションの先行販売や限定での取り扱いを予定している。

総面積約80平方メートルのスペースは、さまざまなトーンのグリーンを特徴としている。ラグやフィッティングルームにも採用。アイボリーの壁と相まって、リラックス感ある空間に仕上げた。また、過去に他店で使っていた棚をアイボリーに塗り替えて使用したり、ラックなどの全ての什器は可動式でリサイクル可能なものを採用したり、シンプルでありながら環境に配慮してデザインした店作りになっている。

さらに店内では、サステナビリティや自然に関連したアート作品を展示。第1弾は、竹によるインスタレーションを発表するアーティスト、四代田辺竹雲斎の作品を飾っている。「グッチ」とのコラボレーションは3度目になる。

「グリーンエイジ」は阪急うめだ本店8階に4月12日にオープンした新ゾーン。環境負荷が少ない建材を使用し自然に配慮した空間を創出するとともに、消費者・企業・地域のコミュニティー・ハブとして機能しながら、自然共生型ライフスタイルを提案する。

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エコミットが衣類品回収を大手町、丸の内、有楽町エリアに拡大、11月まで

エコミットは、不要品の回収・選別、再流通を一気通貫で担うサービス「パスト」を大手町、丸の内、有楽町エリアに設置した。11月30日までの期間、同エリア内の計10箇所に回収ポストを設置する。

大丸有エリアと呼ばれる同区域では現在、衣類品とファッション雑貨の回収を受け付けている。対象品目は徐々に拡大予定。集まった衣類はリユース(再利用)や寄付を行うほか、伊藤忠商事との業務提携で展開する繊維製品の回収サービス「ウェア・トゥ・ファッション」を通じ、リサイクルポリエステル素材レニューの原材料などとして活用する。

同プロジェクトは企業連携で取り組む「大丸有SDGs ACT5」の一環として実施するもの。期間中は、「サステナブル・フード」 「環境」「ひとと社会のWELL」「ダイバーシティ&インクルージョン」「コミュニケーション」の5つのテーマに沿って、様々な企業がキャンペーンやイベントを展開する。

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三井不動産「服のリサイクル」のためのテーマパーク型店舗 6月8日、木更津に開店

三井不動産は、服のリサイクルをテーマした大型店舗を三井アウトレットパーク木更津(千葉県)の隣接地に6月8日開く。ファッション業界の余剰在庫の課題解決に向けた取り組み。ブランド各社や各種団体と連携し、余剰在庫やB品、アップサイクル品、リサイクル素材で作った服などを、独自の空間演出と売り場編集で販売する。エンターテイメント性を追求したテーマパークのような店舗を目指し、堅苦しくなりがちなテーマを新しい切り口で消費者に伝える。

店舗名は「木更津コンセプトストア(KISARAZU CONCEPT STORE)」。三井アウトレットパーク木更津に隣接する敷地面積7300平方メートルに、北棟と南棟で構成する3000平方メートルの売り場を設ける。中庭、カフェ、工房、イベントスペースもあり、長く滞在できる。同店はテナントではなく、デベロッパーである三井不動産が自ら経営する。

ユニークなリサイクルショップ「パス ザ バトン」を展開してきたスマイルズが企画プロデュースし、百貨店のアウトレット事業などで実績のある双日インフィニティが店舗運営を担う。客は入場料300円を支払い、店内に入る。入場料および商品の売り上げの一部は、衣料品のリサイクルなどを行う団体や企業に寄付する。パートナー企業などと新しいリサイクルやリユースの取り組みも行う実験場とも位置付ける。

商品は三井不動産がアパレルブランドなどから直接買い付ける。ユナイテッドアローズをはじめとした有力企業がパートナーとして名を連ねる。中価格帯から高価格帯のブランドが中心となる。

既存のオフプライスストアやアウトレットモールとの違いは、異なるテーマを持たせた5つのゾーンで構成し、迷路でさまよう感覚で宝探しが楽しめる点にある。「イケア」のように入口から出口まで一方通行の動線を作る。ブランドごとのわかりやすい編集はあえて行わない。什器やディスプレイも店舗の中古品、味のあるアンティークのマテリアルも多用する。スマイルズが「パス ザ バトン」で培ってきたノウハウを発展させた。定期的にさまざまなイベントも企画する。

三井不動産の佐野川靖・商業施設本部長補佐は「ショッピングセンターやアウトレットモールを展開してきた当社がハブになり、新しい商流を作りたい」と話す。

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三井不動産「服のリサイクル」のためのテーマパーク型店舗 6月8日、木更津に開店

三井不動産は、服のリサイクルをテーマした大型店舗を三井アウトレットパーク木更津(千葉県)の隣接地に6月8日開く。ファッション業界の余剰在庫の課題解決に向けた取り組み。ブランド各社や各種団体と連携し、余剰在庫やB品、アップサイクル品、リサイクル素材で作った服などを、独自の空間演出と売り場編集で販売する。エンターテイメント性を追求したテーマパークのような店舗を目指し、堅苦しくなりがちなテーマを新しい切り口で消費者に伝える。

店舗名は「木更津コンセプトストア(KISARAZU CONCEPT STORE)」。三井アウトレットパーク木更津に隣接する敷地面積7300平方メートルに、北棟と南棟で構成する3000平方メートルの売り場を設ける。中庭、カフェ、工房、イベントスペースもあり、長く滞在できる。同店はテナントではなく、デベロッパーである三井不動産が自ら経営する。

ユニークなリサイクルショップ「パス ザ バトン」を展開してきたスマイルズが企画プロデュースし、百貨店のアウトレット事業などで実績のある双日インフィニティが店舗運営を担う。客は入場料300円を支払い、店内に入る。入場料および商品の売り上げの一部は、衣料品のリサイクルなどを行う団体や企業に寄付する。パートナー企業などと新しいリサイクルやリユースの取り組みも行う実験場とも位置付ける。

商品は三井不動産がアパレルブランドなどから直接買い付ける。ユナイテッドアローズをはじめとした有力企業がパートナーとして名を連ねる。中価格帯から高価格帯のブランドが中心となる。

既存のオフプライスストアやアウトレットモールとの違いは、異なるテーマを持たせた5つのゾーンで構成し、迷路でさまよう感覚で宝探しが楽しめる点にある。「イケア」のように入口から出口まで一方通行の動線を作る。ブランドごとのわかりやすい編集はあえて行わない。什器やディスプレイも店舗の中古品、味のあるアンティークのマテリアルも多用する。スマイルズが「パス ザ バトン」で培ってきたノウハウを発展させた。定期的にさまざまなイベントも企画する。

三井不動産の佐野川靖・商業施設本部長補佐は「ショッピングセンターやアウトレットモールを展開してきた当社がハブになり、新しい商流を作りたい」と話す。

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イオンモールが衣料品廃棄ロスのイベント実施 10日間で35トンの不要衣料品を回収

イオンモールは、アースデーである4月22日を含む、4月14日から23日までの10日間を「イオンモールのアースデー」とし、地球環境について考えるきっかけとなるさまざまな取り組みを行った。開催3年目となる今年は、衣料品廃棄ロスをテーマに行政機関や地域団体、パートナー企業と連携し、不要な衣料品を回収しリユースする取り組み「幸服リレー」を開催。期間中に126店舗が各1、2日ずつ実施し、合わせて35トンを回収した。持参した人へのポイントなどのインセティブ付与は今年から行っていない。

回収・リサイクルの実務は、繊維製品の回収および循環再生事業を行うビーピーラボ(BPLab) と連携した。ビーピーラボは、繊維製品分別処理工場と再資源化工場を経てペレットなどの原料やウェスや吸着マットなどの資材へリサイクル。「日本再生資源事業協同組合連合会指定様式」のリサイクル化証明書を回収後1か月以内にイオンモールへ提出する。

イベントの成果について「不要になった衣料品をお持ちいただくアクションが環境に寄与するものだと共感してもらえる機会になった。今後は、スポット的に実施するのではなく、常設し継続していくことで、環境保全活動を身近に感じてもらう予定」とイオンモール広報。また、より共感を得るために「回収したものがどういうものに生まれ変わっているのかを次世代の子どもたちなどにも見せていく必要がある。衣料品廃棄問題の他にも、地域の課題に対応していくことが、地域とともにあるイオンモールのミッションだ」と話している。

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