左から、東レの松尾直輝さん、田中萌華さん、今井悠太郎さん、橋本圭司さん、宇佐美宗親さん、「Keio Fashion Creator」(手前)の上野莉瑚さん、増永和佳さん、藤まいかさん、田子山舜さん、飯島恒典さん、今村賢さん PHOTO BY SHOTA MATSUSHIMAKFCメンバーに糸や生地について説明する東レ三島工場フィラメント技術部の西田将貴さん三島工場近くにある研修センターの展示スペースには、東レの歴史や最新技術を知ることができる。「&+」の仕組みについて説明する東レ長繊維部の太田光紀さん座談会後には、東レ若手社員とKFCのメンバーで東レ本社の展示を閲覧 PHOTO BY SHOTA MATSUSHIMA東レ社員と「KFC」の座談会。ファッションで産業で働くやりがいなども学生たちに伝えた PHOTO BY SHOTA MATSUSHIMA婦人・紳士部婦人・紳士衣料第二課の今井悠太郎さん PHOTO BY SHOTA MATSUSHIMA東レ社員と「KFC」の座談会では、ファッションの産業の未来についてなど話し合った PHOTO BY SHOTA MATSUSHIMA
「ディアンドデパートメント」は10年、金沢21世紀美術館で行った企画展示「本当のデザインだけがリサイクルできる Only honest design can be recyclable. D&DEPARTMENT PROJECT」の際に、ミュージアムショップで残反を用いて製作したバッグを販売していた経緯がある。「私自身産地を回る中で、決算前にバッタ屋が残布を買いに行くのを知っていた。こうした残布を活用できないかと考えた」。
それを踏まえた上で2つのポイントを伝えたい。第一に、私たちが使用するダウンは、原料となるアヒルやガチョウの生育環境や羽毛の採取方法を細かく規定した国際的な基準「レスポンシブル・ダウン・スタンダード(Responsible Down Standard)」に適った方法で、倫理的に調達されたものであること。第二に、ダウンは食肉産業から生まれた副産物だ。レザーと同様に、人々がアヒルやガチョウを食べる限りダウンは存在し続ける。一方で「カナダグース」には近年、合成繊維や植物性の中綿などを使用している製品もある。こちらも好調だ。
それを踏まえた上で2つのポイントを伝えたい。第一に、私たちが使用するダウンは、原料となるアヒルやガチョウの生育環境や羽毛の採取方法を細かく規定した国際的な基準「レスポンシブル・ダウン・スタンダード(Responsible Down Standard)」に適った方法で、倫理的に調達されたものであること。第二に、ダウンは食肉産業から生まれた副産物だ。レザーと同様に、人々がアヒルやガチョウを食べる限りダウンは存在し続ける。一方で「カナダグース」には近年、合成繊維や植物性の中綿などを使用している製品もある。こちらも好調だ。
ミーティングに参加した一般社団法人「メディアイズホープ(MEDIA IS HOPE)」の発起人で、メディア向けに気候変動報道の重要性を訴える活動を続ける名取由佳さんは、「以前から『コーチ』については知っていたが、サステナブルなイメージは正直なかった。『コーチ』のような規模感のインターナショナルブランドが、産業全体に影響を与えるようなとてもチャレンジングなことをしてくれていてリスペクトが生まれた」と感想を述べた。
コペンハーゲンのサステナブルブランドである「ガニー(GANNI)」の共同創業者であるニコライ・レフストラップ(Nicolaj Reffstrup)の言葉を借りると「完璧を目指すよりも行動を起こすこと(Action over perfection)」が今最も重要であろう。地球が一度限界を超えたら戻れないティッピングポイントに到達するのが、もしかすると明日かもしれないからだ。
「トレーサビリティへの旅(Road to Traceability)」計画の一環として「ゼニア」は、24年から100%トレーサブルなリネンを“オアジリノ”の原料に使用することをかかげている。1910年以来、イタリアアルプスにある100㎢の自然保護区、オアジゼニアにおいて50万本以上の植樹をし、生物多様性に富んだ生態系を作ってきた同ブランド。「トレーサビリティへの旅」計画は、100年以上にわたって環境や社会に目を向けてきた「ゼニア」の根幹にある哲学に端を発している。
「コーチトピア」のドキュメンタリーシリーズ“循環型への道のり(The Road to Circularity)”「コーチトピア」のバッグ「コーチトピア」のバッグ「コーチトピア」のバッグ
「コーチ(COACH)」の新ブランド「コーチトピア(COACHTOPIA)」は、循環型ファッションの製造の舞台裏にスポットライトを当てたドキュメンタリーシリーズ“循環型への道のり(The Road to Circularity)”をリリースした。同シリーズを通して、ファッションの循環する未来に向け、グローバルなコミュニティーに訴えかけていく。
エピソード1“廃棄物で作る(Making with Waste)”は、アディティがインドのチェンナイにある皮革製造メーカーのKH エキスポートを訪ねるところからスタート。同社は1987年から「コーチ」のパートナーとして協業しており、「コーチ」のレザー廃棄物をユニークな原料として蘇らせることに挑戦している。アディティはバッグの生産工程における廃棄物の分別から、製品のプロトタイピング、素材のデザイン、生産まで、KH エキスポートの製造プロセスを追う。さらに、廃棄物を使ったモノ作りの可能性を探るだけでなく、情熱と創意工夫をもって課題に取り組んでいるデザイナーや職人、製作者のコミュニティーで繰り広げられるパーソナルな物語も紹介している。
ユナイテッド・リペア・センター・アムステルダムのオープングの様子 PHOTO : BARBARA KIEBOOMユナイテッド・リペア・センター・アムステルダムのオープングの様子 PHOTO : BARBARA KIEBOOMユナイテッド・リペア・センター・アムステルダムのオープングの様子 PHOTO : BARBARA KIEBOOMユナイテッド・リペア・センター・アムステルダムのオープングの様子 PHOTO : BARBARA KIEBOOMユナイテッド・リペア・センター・アムステルダムのオープングの様子 PHOTO : BARBARA KIEBOOMユナイテッド・リペア・センター・アムステルダムのオープングの様子 PHOTO : BARBARA KIEBOOM
国際NGOコンサベーション・インターナショナルは、1987年創設以来、世界30カ国に拠点を持ち、100カ国以上で2000を超えるパートナーと協業しながらグローバルスケールで自然保護を行っています。今回会場に用意する映像「DROP IN THE OCEAN」の世界では、小さなプランクトンの視点から、息をのむようなバーチャルリアリティの世界で海を探検し、大切な海を守る必要性がいかに緊急かを体験することができます。ヘッドセットをつけて大いなる海の世界に没入してみては?
クリエイティブ・グロウスのトム・ディ・マリア(Tom Di Maria)ディレクターは、「アートとファッションを融合させることは現代的かつエキサイティングなアプローチであり、アートをより面白くする。こうした取り組みによって障害を持つアーティストが過小評価されることなく、彼らの創造性を発揮できる場を広げていくことに意義があると思う」とコメント。同団体は来年設立50周年を迎え、現在サンフランシスコ近代美術館(SFMOMA)で大規模な展示会を開催中。また日本の東京、大阪、奈良を含む世界40カ所で、アウトサイダー・アーティストに特化した団体やギャラリーの立ち上げの支援にも携わっている。
クリエイティブ・グロウスのトム・ディ・マリア(Tom Di Maria)ディレクターは、「アートとファッションを融合させることは現代的かつエキサイティングなアプローチであり、アートをより面白くする。こうした取り組みによって障害を持つアーティストが過小評価されることなく、彼らの創造性を発揮できる場を広げていくことに意義があると思う」とコメント。同団体は来年設立50周年を迎え、現在サンフランシスコ近代美術館(SFMOMA)で大規模な展示会を開催中。また日本の東京、大阪、奈良を含む世界40カ所で、アウトサイダー・アーティストに特化した団体やギャラリーの立ち上げの支援にも携わっている。
伊勢丹新宿店でのポップアップストアの様子 PHOTO BY KIM MARCELO伊勢丹新宿店でのポップアップストアの様子 PHOTO BY KIM MARCELO伊勢丹新宿店でのポップアップストアの様子 PHOTO BY KIM MARCELO伊勢丹新宿店でのポップアップストアの様子 PHOTO BY KIM MARCELO伊勢丹新宿店でのポップアップストアの様子 PHOTO BY KIM MARCELO伊勢丹新宿店でのポップアップストアの様子 PHOTO BY KIM MARCELO伊勢丹新宿店でのポップアップストアの様子 PHOTO BY KIM MARCELO来日したライアン・マリオ・ヤシン最高経営責任者 PHOTO BY KIM MARCELO
「プチ・プリ」は2017年、航空工学者のライアン・マリオ・ヤシン(Ryan Mario Yasin)最高経営責任者(CEO)が専門知識をテキスタイルに応用しようと立ち上げた。また、短期間での成長により、すぐにサイズアウトしてしまう子ども服の機能性と持続可能性を高めようと考えた。日本の折り紙からインスピレーションを得たという特徴的な生地は、持続可能な製造プロセスとリサイクル可能な素材を採用。“着ることのできるテクノロジー”として、特許取得済みのリップストップ生地の伸縮性や耐久性を活かし、1着で最大7サイズの拡張を可能にした。例えば、“ミニヒューマン”と位置付けする乳幼児向けのメーンカテゴリーでは、ワンサイズで生後9カ月から4歳までに対応する。
阪急うめだ本店は“WITH Good Harmony”をストアメッセージとし、多くのサステナブルな取り組みを実施している。「ピーナッツ」は、チャーリー・ブラウン、スヌーピーをはじめとするキャラクターで知られるブランドだ。⾃分⾃⾝、お互い、そして地球に思いやりをもつことを奨励する「TAKE CARE WITH PEANUTS」を掲げ、サステナブルな活動を行う。
この企画は、阪急うめだ本店が「TAKE CARE WITH PEANUTS」に参画する形で行う、⾐料品を回収して新たな製品に再⽣する企画だ。客や社のグループ従業員の家庭で不要となった衣料品のほか、今回は新たにファッション雑貨も回収する。再び⽷となり生まれ変わった「ピーナッツ」ニット製品の受注会を8⽉の「ピーナッツ フェア」の期間中に実施する。また、糸以外のものはリサイクルボードへと再生し、「ピーナッツ フェア」の際に館内や売場装飾などに使用する。
阪急うめだ本店は“WITH Good Harmony”をストアメッセージとし、多くのサステナブルな取り組みを実施している。「ピーナッツ」は、チャーリー・ブラウン、スヌーピーをはじめとするキャラクターで知られるブランドだ。⾃分⾃⾝、お互い、そして地球に思いやりをもつことを奨励する「TAKE CARE WITH PEANUTS」を掲げ、サステナブルな活動を行う。
この企画は、阪急うめだ本店が「TAKE CARE WITH PEANUTS」に参画する形で行う、⾐料品を回収して新たな製品に再⽣する企画だ。客や社のグループ従業員の家庭で不要となった衣料品のほか、今回は新たにファッション雑貨も回収する。再び⽷となり生まれ変わった「ピーナッツ」ニット製品の受注会を8⽉の「ピーナッツ フェア」の期間中に実施する。また、糸以外のものはリサイクルボードへと再生し、「ピーナッツ フェア」の際に館内や売場装飾などに使用する。
「ディオール(DIOR)」は、海洋の環境問題解決に向けて活動するパーレイ フォー ジ オーシャンズ(Parley for the Oceans)との2回目のコラボレーションによるビーチウエア カプセルコレクションを発売した。ラインアップしたのは、Tシャツ(12万5000円)やスイムショーツ(18万円)、ウエットスーツ(53 万円)、サーフボード(165万円)ほか。全国の店舗とオンラインストアで取り扱っている。
アムステルダム発のデニムブランド「G-STAR RAW(ジースター ロゥ)」は、サステナブルなカプセルコレクション“ダイド・バイ・ミネラルズ(Dyed by Minerals)”を発表した。グローバルキャンペーンのアイコンにはタレントのローラ(Rola)を起用。同コレクションは、全国の店舗、公式オンラインサイトで発売中だ。メンズ、ウィメンズともにデニムパンツやジャケットなど各18型をラインアップし、価格は7700円〜2万8800円。
素材自体も環境に配慮したものを採用した。デニムには再生可能コットン75%、リサイクルコットン25%を使用しており、“クレイドル・トゥ・クレイド(Cradle to Cradle)”のゴールドレベル認証を受けている。“クレイドル・トゥ・クレイドル認証”とは、使用する素材の健全性、水管理、社会的公正、素材の再利用、維持可能なエネルギーに着目した、循環型経済に特化した認証だ。この認証を受けた同ブランドのデニム商品は、ファブリックおよび素材の健全性カテゴリーでプラチナクラスの評価を受けており、ファブリックの安全性が証明されている。
アムステルダム発のデニムブランド「G-STAR RAW(ジースター ロゥ)」は、サステナブルなカプセルコレクション“ダイド・バイ・ミネラルズ(Dyed by Minerals)”を発表した。グローバルキャンペーンのアイコンにはタレントのローラ(Rola)を起用。同コレクションは、全国の店舗、公式オンラインサイトで発売中だ。メンズ、ウィメンズともにデニムパンツやジャケットなど各18型をラインアップし、価格は7700円〜2万8800円。
素材自体も環境に配慮したものを採用した。デニムには再生可能コットン75%、リサイクルコットン25%を使用しており、“クレイドル・トゥ・クレイド(Cradle to Cradle)”のゴールドレベル認証を受けている。“クレイドル・トゥ・クレイドル認証”とは、使用する素材の健全性、水管理、社会的公正、素材の再利用、維持可能なエネルギーに着目した、循環型経済に特化した認証だ。この認証を受けた同ブランドのデニム商品は、ファブリックおよび素材の健全性カテゴリーでプラチナクラスの評価を受けており、ファブリックの安全性が証明されている。