東京・大手町タワーで「森の市」開催 40以上のショップと“エシカルマインド”を育む

東京建物は10月24〜26日、大手町駅直結の大手町タワーでマーケットイベント「森の市」を開催する。40以上のショップが並ぶほか、バラエティーに富んだワークショップなどを提供する。

同イベントは、都市再生と自然共生の空間として、豊かな自然環境を育む「大手町の森」で開催する。約3600㎡もの敷地に、ビンテージバイクショップ「モータースタンド(MOTOR STAND)」や創作和食の「東京十月」、天然酵母パンが楽しめる「コンビニエンスストア高橋」など、国内選りすぐりのショップがそろう。各ショップは、環境への配慮や持続可能な素材の使用、地域に根ざした生産者との協力を大切にしており、マーケットを楽しみながら、“倫理的な生き方(エシカルマインド)”を体感できる。

ショップに加え、多種多様なワークショップも用意する。リサイクルレザーを使った小物を取り扱う「マコー(MAKKO)」では、アーティストMougiとのコラボレーションを実現し、自分だけのオリジナルイラストをバッグに描くワークショップを開催する。また、移動式花屋「グイフラワー(GUI FLOWER)」では、花農家「フォーピースフラワーズ(FOUR PEAS FLOWERS)」が育てた“スローフラワー”(環境に負担のない手法で育てられ、産地に近い場所で消費される花)を用い、アレンジブーケ作りを体験できる。

■森の市
開催日:10月24〜26日
開催時間:24・25日/11:00〜21:00、26日/11:00〜19:00
会場:東京都千代田区大手町1-5-5 大手町タワー 1階 2階 3階

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「カナダグース」ダニー・リース会長兼CEOが語る 銀座の旗艦店、ハイダー・アッカーマン、暖冬への心構え

PROFILE: ダニー・リース(Dani Reiss)/カナダグース会長兼CEO

ダニー・リース(Dani Reiss)/カナダグース会長兼CEO
PROFILE: 1973年、トロント生まれ。1997年、祖父のサム・ティックが57年に創業したアウターウエアメーカーに入社。2000年にブランド名を「スノーグース」から「カナダグース」に改めると、01年にCEOに就任。その後、同ブランドを世界的なラグジュアリー・ライフスタイルブランドへと成長させた。19年にはグローブ・アンド・メール紙の「レポート・オン・ビジネス」で「グローバル・ビジョナリー・オブ・ザ・イヤー」を受賞。20年に「カナダで最も称賛されるCEO」に選出。また16年にはカナダ勲章、19年にはオンタリオ勲章を授与された。現在はマウント・サイナイ病院の理事、カナダの学生向け慈善団体「ステューデンツ・オン・アイス(SOI)」の諮問委員も務める。 PHOTO:MIKA HASHIMOTO

ハイダー・アッカーマン(Haider Ackermann)を初のクリエイティブ・ディレクターに迎えた「カナダグース(CANADA GOOSE)」は9月14日、銀座店をリニューアルし、フラッグシップストアとしてオープンする。カナダの大地を感じるような“カナディアン ウォームス(CANADIAN WARMTH)”をテーマに、店内にはラウンジスペースやバーカウンターを備えるほか、マイナス20度の環境でフィッティングが体験できる“コールドルーム”も完備。オープンを記念して写真家・二階堂ふみの写真展も開催する。

来日したダニー・リース(Dani Reiss)会長兼最高経営責任者(CEO)に銀座の新店舗やハイダーの起用、プロダクトの多様化、暖冬化が進む中での心構えなどを語ってもらった。

銀座店のリニューアルとハイダー・アッカーマンの起用

WWD:銀座店を「フラッグシップストア」としてリニューアルオープンする経緯は?

ダニー・リース=カナダグース会長兼CEO(以下、リース):「カナダグース」は、アジア地域で非常に好調だ。日本も同じで、2年前にオープンした銀座店も調子が良い。世界有数のショッピングエリアである銀座の店舗でブランドの力強いメッセージを体現し、発信する場所として生まれ変わらせたい。旗艦店として、あらゆる層のお客さまを迎えるのを楽しみにしている。

WWD: 5月にはクリエイティブディレクターにハイダー・アッカーマンが就任した。彼に白羽の矢を立てた一番の決め手は?

リース:ブランドが大きく成長し、クリエイティブ・ディレクターを見つけるべき時が来たと感じていた。選考に2年をかけ、多くの候補者と面談したが、最終的にハイダーと出会い、起用を決めた。私はハイダーのスタイルを「本物」と感じたし、ハイダーも「カナダグース」を「オーセンティック(=本物)」なブランドとして認識していた。ハイダーは、高い経験値を備え、いかにブランドを構築し、成長させるべきかを心得ている。あらゆる面でブランドを次のレベルへと引き上げてくれる人材だ。

WWD:ハイダーは機能性が魅力の「カナダグース」に、クリエイティブ・ディレクターとしてどう関わっていくのか?

リース:私は、彼をファッションデザイナーというよりは、「強い美学」を持った個人として認識している。彼はブランドの価値を高めるだけでなく、ブランドのカテゴリーを押し広げ、今までにない表現を提示してくれるだろう。

WWD:昨年リリースしたスニーカーなどを見てもわかるように「カナダグース」は製品カテゴリーの幅を拡大している。プロダクトを多様化させる先にあるものは?

リース:第一に、消費者が新しい商品を求めていると感じる。ブランドの成長は、新しいプロダクトをどんどん開発してきたことも大きい。私が入社した頃、「カナダグース」のプロダクトは約20型のみで、すべてダウンジャケットだった。今では軽量ダウンからウインドブレーカー、レインウエア、帽子、靴、アクセサリーまで、数多くのプロダクトを扱う。これらのアイテムにも、主力製品と同様のクラフツマンシップを注ぎ、高い品質を担保している。ブランドの基準に沿い、顧客が求める製品を作れば、私たちは成功できると信じている。ハイダーは、この点にも大きく寄与してくれるだろう。

WWD:「環境問題」の研究者を自認するハイダーとの最初のプロジェクトとして、ホッキョクグマの保護活動を支援するためのプロダクトを発売した。

リース:ハイダーがブランドに合流してすぐ、彼と私はカナダ北部の都市、チャーチルに向かった。多くのホッキョクグマが生息し、「ホッキョクグマの首都」とも呼ばれる街だ。そこでハイダーは、ホッキョクグマの生息地とその周辺の自然環境を体験し、「カナダグース」とホッキョクグマ保護団体「ポーラーベア・インターナショナル(Polar Bear International)」との長年にわたる取り組みを理解し、共感してくれた。その体験をもとに5月に発売したのが、「ポーラーベア・インターナショナル」に売上を寄付するための“PBI フーディー”だ。キャンペーンには、環境活動家としての顔を持つ女優のジェーン・フォンダ(Jane Fonda)を起用した。

サステナビリティへの意識 循環型経済の確立を目指して

WWD:一方でダウンという素材に対して、動物倫理的な視点で批判にさらされることもある。

リース:まず、「カナダグース」にとってダウンが重要な素材であることは間違いない。またダウンは、今でも世界で最も暖かい天然の中綿素材だ。

それを踏まえた上で2つのポイントを伝えたい。第一に、私たちが使用するダウンは、原料となるアヒルやガチョウの生育環境や羽毛の採取方法を細かく規定した国際的な基準「レスポンシブル・ダウン・スタンダード(Responsible Down Standard)」に適った方法で、倫理的に調達されたものであること。第二に、ダウンは食肉産業から生まれた副産物だ。レザーと同様に、人々がアヒルやガチョウを食べる限りダウンは存在し続ける。一方で「カナダグース」には近年、合成繊維や植物性の中綿などを使用している製品もある。こちらも好調だ。

WWD:昨年は自社製品の二次流通プラットフォーム「カナダグース・ジェネレーションズ」をスタートした。今後「カナダグース」が自社でコントロールする二次流通のビジネスはどうなる?

リース:消費者が持続可能性の問題に大きな関心を寄せる今、企業としてこの問題を重視し、循環型経済を確立することは重要だ。

誰かが手放した製品を市場に戻し、他の人にもう一度楽しんでもらう。それは自然なことであり、必要なこと。新品で「カナダグース」を購入したことがなかった消費者が、「カナダグース・ジェネレーションズ」では購入する機会があるかもしれないし、その人はいつか新品に手を伸ばすかもしれない。消費者がブランドに関わる方法が一つ増えたということ。顧客が製品をリユース・リサイクルする機会を大切にしている状況を考慮すれば、この事業はビジネスを成長させるチャンスでもある。始めたばかりだが、5〜10年後には私たちのビジネスに占める割合はかなり大きくなると見込んでいる。

WWD:昨年の10~12月期には卸売が苦戦し、28.5%の売り上げ減を経験した。人員削減にも踏み切り、自社の成長を促すべく組織を再編成した。このような痛みや変化を経て、直近の売り上げ状況は?

リース:まず言いたいのは、「カナダグース」のアジア太平洋地域は非常に好調で、23年の第四半期期(24年1月〜3月)は、全体で約30%プラスに転じている。昨年の卸売りの売上減は、私たちだけではなく、業界全体の現象だった。コロナ禍、金利上昇、インフレ、戦争など、様々なことがある中で、多くの卸売業者が在庫を持ちすぎていた。その機会を利用し、卸売りのネットワークの合理化を図り、消費者への直販を強化した。卸売は依然として非常に重要だが、世界で起きているあらゆる要因によって、自然な形でリセットされたと言える。

WWD:カナダグースジャパンも銀座店をリニューアルするように、今後卸売よりも直販に力を入れていく?

リース:日本には数社、強力な卸売パートナーがある。彼らとの取引には満足しているし、私たちのブランド力を高めてくれる存在だ。一方で、今回銀座店をリニューアルしたように、今後も機会があれば日本でも直営店を拡大していきたい。卸売と直販の両軸を大事にしていく。

暖冬が進む中で 「オーセンティック」なブランドとして

WWD:暖冬が進むなか、東京のような都市部に住む人は、防寒という点においてはヘビーなダウンジャケットを必要としなくなりつつある。それでも人々が「カナダグース」にひかれ、ダウンジャケットを購入する理由をどう分析するか?

リース:先ほど話したことにも繋がるが、20年以上日本でビジネスをしてきて、日本の人々は「オーセンティック(=本物)」であることを重視していると感じる。本物のストーリーを持っているブランドであることが大切だ。

また、大抵の場合、何かを買う動機は、単に必要だからではなく、それを欲しいと感じるから。「必要性」だけを考えれば、多くの人が「ランドローバー」のような四駆車を購入する理由もないし、そもそも、私たちがこんなに多くのモノを購入する理由もない。人はあくまで欲しいと感じるものを買うのだ。

だからこそ常に成長する必要性を感じる。カテゴリーの多様化はブランドとしての成長の一つ。あくまで「オーセンティック」な方法で、進化し続けるからこそ、消費者にとって常に「今」のブランドであり続けられるのではないか。

WWD:プロダクトの幅が広がっていく中でも、共通して存在する「カナダグース」らしさとは?

リース:全プロダクトに共通するのは、「独自の機能性」。マイナス100℃の寒冷地用のプロダクトであれ、街用にデザインしたものであれ、機能性は重要。機能を十分に追求すると、ファッショナブルなものになっていくとも感じている。

クラフトマンシップに重きを置いた、作りの良さも「カナダグース」らしさの一つ。プロダクトごとに最適な場所を選んで製造していて、ほとんどはカナダ製。それ以外はヨーロッパで作っている。

もちろん気候変動という問題には、アクションしなければならない。世界とつながり続け、状況に対応していくことが肝心だ。そのための方法はたくさんある。世の中のためになる製品を作ること、そして人々が望む製品を作ることを大事にしたい。「カナダグース」の価値を大切に守り、適切に成長していけば、成功できると信じている。

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「カナダグース」ダニー・リース会長兼CEOが語る 銀座の旗艦店、ハイダー・アッカーマン、暖冬への心構え

PROFILE: ダニー・リース(Dani Reiss)/カナダグース会長兼CEO

ダニー・リース(Dani Reiss)/カナダグース会長兼CEO
PROFILE: 1973年、トロント生まれ。1997年、祖父のサム・ティックが57年に創業したアウターウエアメーカーに入社。2000年にブランド名を「スノーグース」から「カナダグース」に改めると、01年にCEOに就任。その後、同ブランドを世界的なラグジュアリー・ライフスタイルブランドへと成長させた。19年にはグローブ・アンド・メール紙の「レポート・オン・ビジネス」で「グローバル・ビジョナリー・オブ・ザ・イヤー」を受賞。20年に「カナダで最も称賛されるCEO」に選出。また16年にはカナダ勲章、19年にはオンタリオ勲章を授与された。現在はマウント・サイナイ病院の理事、カナダの学生向け慈善団体「ステューデンツ・オン・アイス(SOI)」の諮問委員も務める。 PHOTO:MIKA HASHIMOTO

ハイダー・アッカーマン(Haider Ackermann)を初のクリエイティブ・ディレクターに迎えた「カナダグース(CANADA GOOSE)」は9月14日、銀座店をリニューアルし、フラッグシップストアとしてオープンする。カナダの大地を感じるような“カナディアン ウォームス(CANADIAN WARMTH)”をテーマに、店内にはラウンジスペースやバーカウンターを備えるほか、マイナス20度の環境でフィッティングが体験できる“コールドルーム”も完備。オープンを記念して写真家・二階堂ふみの写真展も開催する。

来日したダニー・リース(Dani Reiss)会長兼最高経営責任者(CEO)に銀座の新店舗やハイダーの起用、プロダクトの多様化、暖冬化が進む中での心構えなどを語ってもらった。

銀座店のリニューアルとハイダー・アッカーマンの起用

WWD:銀座店を「フラッグシップストア」としてリニューアルオープンする経緯は?

ダニー・リース=カナダグース会長兼CEO(以下、リース):「カナダグース」は、アジア地域で非常に好調だ。日本も同じで、2年前にオープンした銀座店も調子が良い。世界有数のショッピングエリアである銀座の店舗でブランドの力強いメッセージを体現し、発信する場所として生まれ変わらせたい。旗艦店として、あらゆる層のお客さまを迎えるのを楽しみにしている。

WWD: 5月にはクリエイティブディレクターにハイダー・アッカーマンが就任した。彼に白羽の矢を立てた一番の決め手は?

リース:ブランドが大きく成長し、クリエイティブ・ディレクターを見つけるべき時が来たと感じていた。選考に2年をかけ、多くの候補者と面談したが、最終的にハイダーと出会い、起用を決めた。私はハイダーのスタイルを「本物」と感じたし、ハイダーも「カナダグース」を「オーセンティック(=本物)」なブランドとして認識していた。ハイダーは、高い経験値を備え、いかにブランドを構築し、成長させるべきかを心得ている。あらゆる面でブランドを次のレベルへと引き上げてくれる人材だ。

WWD:ハイダーは機能性が魅力の「カナダグース」に、クリエイティブ・ディレクターとしてどう関わっていくのか?

リース:私は、彼をファッションデザイナーというよりは、「強い美学」を持った個人として認識している。彼はブランドの価値を高めるだけでなく、ブランドのカテゴリーを押し広げ、今までにない表現を提示してくれるだろう。

WWD:昨年リリースしたスニーカーなどを見てもわかるように「カナダグース」は製品カテゴリーの幅を拡大している。プロダクトを多様化させる先にあるものは?

リース:第一に、消費者が新しい商品を求めていると感じる。ブランドの成長は、新しいプロダクトをどんどん開発してきたことも大きい。私が入社した頃、「カナダグース」のプロダクトは約20型のみで、すべてダウンジャケットだった。今では軽量ダウンからウインドブレーカー、レインウエア、帽子、靴、アクセサリーまで、数多くのプロダクトを扱う。これらのアイテムにも、主力製品と同様のクラフツマンシップを注ぎ、高い品質を担保している。ブランドの基準に沿い、顧客が求める製品を作れば、私たちは成功できると信じている。ハイダーは、この点にも大きく寄与してくれるだろう。

WWD:「環境問題」の研究者を自認するハイダーとの最初のプロジェクトとして、ホッキョクグマの保護活動を支援するためのプロダクトを発売した。

リース:ハイダーがブランドに合流してすぐ、彼と私はカナダ北部の都市、チャーチルに向かった。多くのホッキョクグマが生息し、「ホッキョクグマの首都」とも呼ばれる街だ。そこでハイダーは、ホッキョクグマの生息地とその周辺の自然環境を体験し、「カナダグース」とホッキョクグマ保護団体「ポーラーベア・インターナショナル(Polar Bear International)」との長年にわたる取り組みを理解し、共感してくれた。その体験をもとに5月に発売したのが、「ポーラーベア・インターナショナル」に売上を寄付するための“PBI フーディー”だ。キャンペーンには、環境活動家としての顔を持つ女優のジェーン・フォンダ(Jane Fonda)を起用した。

サステナビリティへの意識 循環型経済の確立を目指して

WWD:一方でダウンという素材に対して、動物倫理的な視点で批判にさらされることもある。

リース:まず、「カナダグース」にとってダウンが重要な素材であることは間違いない。またダウンは、今でも世界で最も暖かい天然の中綿素材だ。

それを踏まえた上で2つのポイントを伝えたい。第一に、私たちが使用するダウンは、原料となるアヒルやガチョウの生育環境や羽毛の採取方法を細かく規定した国際的な基準「レスポンシブル・ダウン・スタンダード(Responsible Down Standard)」に適った方法で、倫理的に調達されたものであること。第二に、ダウンは食肉産業から生まれた副産物だ。レザーと同様に、人々がアヒルやガチョウを食べる限りダウンは存在し続ける。一方で「カナダグース」には近年、合成繊維や植物性の中綿などを使用している製品もある。こちらも好調だ。

WWD:昨年は自社製品の二次流通プラットフォーム「カナダグース・ジェネレーションズ」をスタートした。今後「カナダグース」が自社でコントロールする二次流通のビジネスはどうなる?

リース:消費者が持続可能性の問題に大きな関心を寄せる今、企業としてこの問題を重視し、循環型経済を確立することは重要だ。

誰かが手放した製品を市場に戻し、他の人にもう一度楽しんでもらう。それは自然なことであり、必要なこと。新品で「カナダグース」を購入したことがなかった消費者が、「カナダグース・ジェネレーションズ」では購入する機会があるかもしれないし、その人はいつか新品に手を伸ばすかもしれない。消費者がブランドに関わる方法が一つ増えたということ。顧客が製品をリユース・リサイクルする機会を大切にしている状況を考慮すれば、この事業はビジネスを成長させるチャンスでもある。始めたばかりだが、5〜10年後には私たちのビジネスに占める割合はかなり大きくなると見込んでいる。

WWD:昨年の10~12月期には卸売が苦戦し、28.5%の売り上げ減を経験した。人員削減にも踏み切り、自社の成長を促すべく組織を再編成した。このような痛みや変化を経て、直近の売り上げ状況は?

リース:まず言いたいのは、「カナダグース」のアジア太平洋地域は非常に好調で、23年の第四半期期(24年1月〜3月)は、全体で約30%プラスに転じている。昨年の卸売りの売上減は、私たちだけではなく、業界全体の現象だった。コロナ禍、金利上昇、インフレ、戦争など、様々なことがある中で、多くの卸売業者が在庫を持ちすぎていた。その機会を利用し、卸売りのネットワークの合理化を図り、消費者への直販を強化した。卸売は依然として非常に重要だが、世界で起きているあらゆる要因によって、自然な形でリセットされたと言える。

WWD:カナダグースジャパンも銀座店をリニューアルするように、今後卸売よりも直販に力を入れていく?

リース:日本には数社、強力な卸売パートナーがある。彼らとの取引には満足しているし、私たちのブランド力を高めてくれる存在だ。一方で、今回銀座店をリニューアルしたように、今後も機会があれば日本でも直営店を拡大していきたい。卸売と直販の両軸を大事にしていく。

暖冬が進む中で 「オーセンティック」なブランドとして

WWD:暖冬が進むなか、東京のような都市部に住む人は、防寒という点においてはヘビーなダウンジャケットを必要としなくなりつつある。それでも人々が「カナダグース」にひかれ、ダウンジャケットを購入する理由をどう分析するか?

リース:先ほど話したことにも繋がるが、20年以上日本でビジネスをしてきて、日本の人々は「オーセンティック(=本物)」であることを重視していると感じる。本物のストーリーを持っているブランドであることが大切だ。

また、大抵の場合、何かを買う動機は、単に必要だからではなく、それを欲しいと感じるから。「必要性」だけを考えれば、多くの人が「ランドローバー」のような四駆車を購入する理由もないし、そもそも、私たちがこんなに多くのモノを購入する理由もない。人はあくまで欲しいと感じるものを買うのだ。

だからこそ常に成長する必要性を感じる。カテゴリーの多様化はブランドとしての成長の一つ。あくまで「オーセンティック」な方法で、進化し続けるからこそ、消費者にとって常に「今」のブランドであり続けられるのではないか。

WWD:プロダクトの幅が広がっていく中でも、共通して存在する「カナダグース」らしさとは?

リース:全プロダクトに共通するのは、「独自の機能性」。マイナス100℃の寒冷地用のプロダクトであれ、街用にデザインしたものであれ、機能性は重要。機能を十分に追求すると、ファッショナブルなものになっていくとも感じている。

クラフトマンシップに重きを置いた、作りの良さも「カナダグース」らしさの一つ。プロダクトごとに最適な場所を選んで製造していて、ほとんどはカナダ製。それ以外はヨーロッパで作っている。

もちろん気候変動という問題には、アクションしなければならない。世界とつながり続け、状況に対応していくことが肝心だ。そのための方法はたくさんある。世の中のためになる製品を作ること、そして人々が望む製品を作ることを大事にしたい。「カナダグース」の価値を大切に守り、適切に成長していけば、成功できると信じている。

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「パタゴニア」が世界初のリジェネラティブ・オーガニック認証を取得したショートパスタを発売 

「パタゴニア(PATAGONIA)」は、世界で初めてリジェネラティブ・オーガニック認証を取得したオーガニックパスタを発売した。同認証は、土壌、家畜、農業従業員に至るまで農場のシステム全体が健全であるように保護するもの。コープ自然派、フード&カンパニーの一部店舗、ムスビガーデン青葉台店、福島屋本店、六本木店、虎の門店、信濃屋ワイン館、六本木ヒルズ店、cask、ムーンライトギア東京店、大阪店、WILD-1全店などで取り扱う。

3種類のオーガニックパスタ

同パスタは味と栄養にもこだわった。ニューヨーク・ブルックリンのショートパスタ専門工場でイタリアの伝統製法を用いて製造。噛むと穀物の甘さが出てくるのが特徴で、食物繊維は一般的なパスタに比べて8倍以上を摂取できる。

「パタゴニア」の創業者、イヴォン・シュイナード(Yvon Chouinard)は「食品業界に変革をもたらすことは、単に害を減らすだけでなく、良いことを行う機会でもある。一夜でシステム全体を変えられないが、パスタのような食品を正しく作ることで、地球に良い影響を与え、結果的に我々に利益をもたらすモデルに向かって進むことができる」とコメントした。

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「パタゴニア」が世界初のリジェネラティブ・オーガニック認証を取得したショートパスタを発売 

「パタゴニア(PATAGONIA)」は、世界で初めてリジェネラティブ・オーガニック認証を取得したオーガニックパスタを発売した。同認証は、土壌、家畜、農業従業員に至るまで農場のシステム全体が健全であるように保護するもの。コープ自然派、フード&カンパニーの一部店舗、ムスビガーデン青葉台店、福島屋本店、六本木店、虎の門店、信濃屋ワイン館、六本木ヒルズ店、cask、ムーンライトギア東京店、大阪店、WILD-1全店などで取り扱う。

3種類のオーガニックパスタ

同パスタは味と栄養にもこだわった。ニューヨーク・ブルックリンのショートパスタ専門工場でイタリアの伝統製法を用いて製造。噛むと穀物の甘さが出てくるのが特徴で、食物繊維は一般的なパスタに比べて8倍以上を摂取できる。

「パタゴニア」の創業者、イヴォン・シュイナード(Yvon Chouinard)は「食品業界に変革をもたらすことは、単に害を減らすだけでなく、良いことを行う機会でもある。一夜でシステム全体を変えられないが、パスタのような食品を正しく作ることで、地球に良い影響を与え、結果的に我々に利益をもたらすモデルに向かって進むことができる」とコメントした。

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漁網リサイクルの“ネットプラス”で渋谷にパブリックアート 海洋問題を考えるきっかけに

一般社団法人SWiTCHは、渋谷駅東口広場で海洋問題をテーマにしたパブリックアートを31日まで展示する。一般社団法人渋谷駅前エリアマネジメントと取り組む環境活動の一環。同スペースでは豊田通商の協力の下、漁網のリサイクルナイロン生地“ネットプラス”用いたオブジェを展示し都市生活と海洋問題の関係性を啓発する。

SWiTCHはロンドンでサステナビリティを学び、COP26日本ユース代表も務めた佐座槙苗が2021年に立ち上げた。現在Z世代を中心に約20人のメンバーが所属し、環境教育やコンサルティング事業を柱に活動する。今年4月に「渋谷から環境問題を世界に向けて発信すること」を目的に渋谷駅前エリアマネジメントと協定を結び、渋谷駅周辺のサイネージなどを活用して環境問題を訴える動画の放映や、近隣の小中学校を対象に海洋問題にまつわる特別授業などを実施してきた。

巨大なプランクトンのオブジェを製作

今回のパブリックアートは、SWiTCHに所属する25歳の若手アーティスト佐座レミが企画し巨大なプランクトンをイメージしたオブシェを製作した。製作には文化学園文化ファッション大学院大学の卒業生らも参加した。

佐座レミは「渋谷川の真下に位置するこのスペースは、海とのつながりを感じてもらいやすいはず。すでにプランクトンの体内でもマイクロプラスチックが発見されたという報告もある。食物連鎖の最下層に位置するプランクトンを題材にすることで生態系全体との関連性や人間の社会活動が小さな生き物に与える影響を想像するきっかけになってほしい」と話す。なお使用した生地は展示後も資源として活用予定だという。

また23日には、「海と人間の共存の未来」と題したトークショーを渋谷スクランブルスクエア15階で開催する。豊田通商サステナブルファッション部の担当者や“ネットプラス”を採用する「パタゴニア(PATAGONIA)」の担当者、日本で廃棄漁網の回収および“ネットプラス”の製造を行うエランゲ代表取締役らも登壇し、“ネットプラス”をいかに普及させていくか、社会課題をどうビジネス化していくかといったテーマに触れる予定だ。

◾️「渋谷で感じる海。プロジェクト」

日程:8月17〜31日
場所::渋谷駅東口地下広場/UPLIGHT COFFEE前
入場料:無料

◾️トークセッション「海と人間の共存の未来」

日程:8月23日
時間:16:30〜18:30
場所:渋⾕スクランブルスクエア SHIBUYA QWS
住所:東京都渋谷区渋谷2-24-12 渋谷スクランブルスクエア(東棟)15階
参加料:無料

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漁網リサイクルの“ネットプラス”で渋谷にパブリックアート 海洋問題を考えるきっかけに

一般社団法人SWiTCHは、渋谷駅東口広場で海洋問題をテーマにしたパブリックアートを31日まで展示する。一般社団法人渋谷駅前エリアマネジメントと取り組む環境活動の一環。同スペースでは豊田通商の協力の下、漁網のリサイクルナイロン生地“ネットプラス”用いたオブジェを展示し都市生活と海洋問題の関係性を啓発する。

SWiTCHはロンドンでサステナビリティを学び、COP26日本ユース代表も務めた佐座槙苗が2021年に立ち上げた。現在Z世代を中心に約20人のメンバーが所属し、環境教育やコンサルティング事業を柱に活動する。今年4月に「渋谷から環境問題を世界に向けて発信すること」を目的に渋谷駅前エリアマネジメントと協定を結び、渋谷駅周辺のサイネージなどを活用して環境問題を訴える動画の放映や、近隣の小中学校を対象に海洋問題にまつわる特別授業などを実施してきた。

巨大なプランクトンのオブジェを製作

今回のパブリックアートは、SWiTCHに所属する25歳の若手アーティスト佐座レミが企画し巨大なプランクトンをイメージしたオブシェを製作した。製作には文化学園文化ファッション大学院大学の卒業生らも参加した。

佐座レミは「渋谷川の真下に位置するこのスペースは、海とのつながりを感じてもらいやすいはず。すでにプランクトンの体内でもマイクロプラスチックが発見されたという報告もある。食物連鎖の最下層に位置するプランクトンを題材にすることで生態系全体との関連性や人間の社会活動が小さな生き物に与える影響を想像するきっかけになってほしい」と話す。なお使用した生地は展示後も資源として活用予定だという。

また23日には、「海と人間の共存の未来」と題したトークショーを渋谷スクランブルスクエア15階で開催する。豊田通商サステナブルファッション部の担当者や“ネットプラス”を採用する「パタゴニア(PATAGONIA)」の担当者、日本で廃棄漁網の回収および“ネットプラス”の製造を行うエランゲ代表取締役らも登壇し、“ネットプラス”をいかに普及させていくか、社会課題をどうビジネス化していくかといったテーマに触れる予定だ。

◾️「渋谷で感じる海。プロジェクト」

日程:8月17〜31日
場所::渋谷駅東口地下広場/UPLIGHT COFFEE前
入場料:無料

◾️トークセッション「海と人間の共存の未来」

日程:8月23日
時間:16:30〜18:30
場所:渋⾕スクランブルスクエア SHIBUYA QWS
住所:東京都渋谷区渋谷2-24-12 渋谷スクランブルスクエア(東棟)15階
参加料:無料

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一流シェフが生み出す持続可能な美食 「サステイナブル テーブル」が「ザ・キャピトルホテル 東急」で開催

「ザ・キャピトルホテル 東急(THE CAPITOL HOTEL TOKYO)」(以下、キャピトルホテル)は7月28日、食に関するサステイナブルな活動の一環である美食イベント「サステイナブル テーブル」を開催した。同イベントは、「キャピトルホテル」の曽我部俊典・総料理長が日本サステイナブル・レストラン協会の杉浦仁志プロジェクト・アドバイザー・シェフがタッグを組んで行っているもので、今までも、“プラントベース”“食品ロス””サステナブルシーフード&ベターミート““ウェルビーイング”をテーマにしたイベントを開催。5回目を迎えた今回は、“ネイチャーポジティブ(自然再興)”をテーマに「キャピトルホテル」の曽我部料理長をはじめ、日本料理「水簾」、中国料理「星ヶ丘」、オールデーダイニング「オリガミ」のシェフが集結して腕を振るった。

規格外品で自然生態系に優しい美食を

イベントでは、日本サステイナブル・レストラン協会の下田屋毅・代表理事や杉浦シェフがテーマの“ネイチャーポジティブ”をはじめ、サステイナビリティの観点から見た世界の食事情について語った。畜産や農業目的の森林伐採による環境破壊をはじめ、海洋環境の変化や水産物の乱獲による“海の砂漠化”が進み、食を取り巻く地球環境はここ数十年で激変している。現在、われわれは地球の1.75個分に相当する生態系資源を消費しており、この流れを変えなければ自然環境と生物多様性は失われてしまう。“ネイチャーポジティブ”とは、このような自然生態系の損失を食い止め、回復させていくことを目的にしている。同イベントでは、害獣とされるシカをはじめ、高級レストランでは採用されにくい牛のスネ肉、規格外品の野菜や果物などを使用。各シェフの感性により、これらの素材がクリエイティビティー溢れる美食コースに。各料理には、ソムリエが選りすぐったワインがペアリングされた。

オールスターシェフによる創意工夫をこらしたオリジナルメニュー

さまざまな食感と味わいが楽しい色とりどりのアミューズでコースはスタートした。前菜は、日本の里山文化の持続への願いを込めた“夏の山菜を使った冷たい炊き合わせ”と害獣であるエゾシカのアキレス腱を使用した“鳥取県産キノコとエゾシカコラーゲンの饗宴”。ユズが香る炊き合わせの上品な味わいは格別で山菜の味を最大限に生かしている。出汁の引き方から、食感を引き出す炊き方、さっぱりとした餡にサンショウを添えた仕上げまで、完璧。炊き合わせというと、決して派手な料理ではないが、一流の料理人の手にかかると洗練された味わいに仕上がるものだ。

“エゾシカコラーゲンの饗宴”はその名の通り、害獣であるエゾシカのアキレス腱を使用した中華風スープ仕立ての料理で、キノコとコラーゲンのエキスが融合した滋味深い味。小さなバゲットを浸すと、また違う味わい方を楽しめる。さっぱりとした冷たい日本の前菜とコクのある温かい中華の前菜、コントラストを効かせた粋なメニュー構成だ。

シェフのクリエイティビティーが光る美しい一皿

「オリガミ」で人気の冷静スープをもとに考案されたのが“和歌山産あら川モモとトマトのガスパチョ”だ。素材には、食品ロス削減や食料自給率アップにつながる規格外品のモモとトマトを使用した、まるでデザートのように美しい一皿。ガスパチョというとニンニクのパンチのあるスープを想像するが、トマトの酸味とモモのフルーティな甘みがバランスよく組み合わさった優しい味わい。ゼリーとハニカム状のスパイシーなチュイルが食感と味わいに変化を加えている。規格外の食材も、シェフのイマジネーション次第で手間をかければ特別な一皿に生まれ変わる。

メーンの魚料理は、杉浦シェフによるタイを余すことなく使用した“白寿真ダイとそのエキスのソース”。これも、デザートのように美しい凝った料理で、タイにマッシュポテト、夏野菜のバチュー(コンソメ煮)、カツオだしと醤油で味付けした野菜のゼリーにタイのアラから取ったソースが添えられ、王冠のようなチュイルがのせられている。アラからとったソースは正に“海の幸”を凝縮した濃厚な味は白身魚にぴったり。ゼリーやバチューなど異なる調理法で仕上げられた野菜がソースの濃厚さを軽やかに中和してくれる。

肉料理は、曽我部料理長が手掛けた“土佐あかうしのジャレ(煮込み) 小夏の香り 土佐の有機野菜を添えて”。高級レストランで提供される肉料理の多くはヒレかサーロインだが、ここで使用しているのはスネ肉。しかも、肉だけでなく、脂身とスジも使う。このような主役に程遠い部位にどれだけプロが価値を与えられるか、料理長の腕の見せ所だ。うしのジャレの周りに野菜がリズミカルに置かれ、軽やかな印象。濃厚な味わいのジャレには、高知特産の小夏の佃煮を添えることで、肉の旨味をさっぱり爽やかに引き立てている。肉料理に果物を加えることで、味わいに広がりを持たせる技はさすがだ。

夏の情緒を感じる絵画のようなデザート

締めくくりのデザートは、“信州大実のコンポート 杏仁アイス”。アンズの皮、身、種全てを使用し、果実、アイスクリーム、メレンゲで夏の風物詩である花火を描いている。食材を余すことなく使用するだけでなく、皿の上にまるで絵画のように花火を咲かせた一皿には感動した。日本の夏の情緒が細やかに表現され、目に楽しく、口の中には優しいアンズの味わいが広がる。一流パティシエの感性が隅々までに生かされた素晴らしいデザートだった。

今回のイベントで実感したのは、規格外や本来破棄されるような食材であっても、
一流シェフの想像力と手腕で美食に生まれ変わるということ。自分が手掛けたメニューについて生き生きとプレゼンするシェフの姿を見て、どんな食材でも美味しく仕上げる料理人としてのチャレンジ精神とプロ意識を感じた。日本サステイナブル・レストラン協会では、外食産業のサステイナビリティを推進するコミュニティーを運営しており、サステイナブルなアプローチのケータリング業者などの紹介も行っている。

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「沖縄のサンゴを守る!」化粧品ブランドが取り組む、環境保全プロジェクトの“現在進行形”

近年、環境に配慮した日焼け止めに表示されることが多い「リーフフレンドリー処方」。紫外線吸収剤やナノ成分を使用していない、耐水性(ウォーターレジスタンス設計)であることなど、生態系にかく乱の危機が訪れているサンゴ礁や海洋環境にやさしい処方であることを意味する。加えて、いくつかのブランドは商品で環境に配慮するだけでなく、サンゴの再生活動や、リーフチェックのモニタリングなど、積極的に海洋活動にも尽力しているのをご存じだろうか。

紫外線吸収剤不使用の敏感肌用日焼け止めを発売している「エトヴォス(ETVOS)」は、2020年からサンゴの苗を寄付する活動やビーチクリーン活動をNPO法人の美ら海振興会とともに行っている。活動のきっかけは“サンゴの白化”だったという。

「『エトヴォス』ではミネラル由来の日焼け止めがヒーロー商品であることから、以前からビーチで使用される紫外線吸収剤配合の日焼け止めが与える“サンゴの白化”について考え、海洋保全活動に興味を持っていました。そんな中、サンゴを新たに植え付けたり、ビーチクリーン活動などを行ったりすることで、間接的にサンゴや沖縄の海を守ろうとしている美ら海振興会のことを知り、活動の資金をサポートさせていただくことになりました」(エトヴォスPR・ティシュキン千晶さん)

美ら海振興会は沖縄の複数のダイビングサービスが加盟している団体。サンゴの苗を植え付けるだけでなく、その後のモニタリングとメンテナンスを継続的に行っている。

「私たちは海に直接かかわる仕事をしていることもあり、きれいで豊かな海を維持するために1998年からサンゴの移植活動とゴミを取り除く活動を行っています。地元の専門学校生などにも協力してもらっているほか、ダイバーも多い時では350人ほど集まり、1500株ほどのサンゴの苗を植樹したこともありました」(美ら海振興会代表・松井さとしさん)。

とはいえ、サンゴは単に海底に置くだけではうまく定着しないことから、定着率を高めるために試行錯誤したという。「いまではサンゴ食性の魚類による食害から守る“保護カゴ”を工夫したり、植え付ける場所やタイミングを研究したこともあり、生存率は大幅に高まっています」。

また、松井代表はサンゴの耐性が高まっているかもしれないと期待を寄せる。「以前は、水温30度が1カ月続くと白化現象が顕著にみられましたが、現在はそのような環境下でも白化する個体が少ない。もしかしたら、白化現象で生き残ったサンゴ群が耐性をつけたのではないかと考えています」。そのようなサンゴの健気な姿は、ダイバーたちに希望を与えている。

一方、今年で16年目を迎えるスキンケアブランド「雪肌精(SEKKISEI)」の地球環境支援プロジェクト、雪肌精「SAVE the BLUE~Ocean Project~」も沖縄の海に貢献している。「雪肌精」ブランド対象商品の容器底面積分に相当するサンゴ育成活動費を、サンゴ養殖の第一人者である金城浩二氏の法人「SeaSeed」に寄付しているのだ。

「金城さんは地球温暖化によって白化していくサンゴの無残な姿に衝撃を受け、1998年当時にサンゴ養殖をスタートされたかたです。『雪肌精』は和漢植物や地球の恵みから作られていることもあり、お客様の肌を美しくするだけではなく、社会貢献に結びつく活動ができないかと検討していました」。そのタイミングで、当時のマーケティング課長が沖縄の金城さんの活動を知ることに。「沖縄に出向いて金城さんとともに海に潜り、白化したサンゴ現象を目の当たりにしたことがこのプロジェクトにつながっています」(雪肌精PR・堀川沙友里さん) 

継続してきたサンゴの植樹活動は、今年で累計本数が2万本を突破したという。「活動開始から15年目を迎える今年までで本島読谷村地域に累計2万211本、面積では25m公認プールの約32.7面分の植樹を実現しました」。また、この活動を次世代へとつなげるべく、“共感の輪”も拡げている。「“サンゴ留学”と題して、実際にサンゴ植樹の様子を店頭の美容スタッフやご販売店様・流通関係者の方々、さらには海外のインフルエンサーにもご体験いただいています」。

そのかいあって、いまでは植樹してきた人工のサンゴが無事に産卵し、それが新たなサンゴへと育っているという。「この活動のキャンペーンコピーに『あなたが美しくなると、地球も美しくなる。』という一文があります。雪肌精を購入されたお客さまへ、海洋保全に貢献されているということをお伝えすることで、環境への意識を高めるお手伝いができたらと考えています」。

「サンゴの耐性が高まっている気がする」と美ら海振興会の松井さとし理事が話していたが、事実、23年1月には琉球大学などの研究グループにより「1週間程度の高水温を経験したサンゴ(ウスエダミロヂイシ)は多くの卵を作り」、さらに「高水温を経験したサンゴ由来の卵と精子から発生した幼生は高水温耐性をもつ」ということが確認された。サンゴはこの地球温暖化に対応して、生き残りを図るために日々進化していることが分かる。

とはいえ、この先も温暖化が進めば人類はもちろん、動物たちへの影響はますます深刻になる。沖縄の誇りである青く美しい海を未来につなげるためにも、私たち一人一人ができるアクションを起こしていきたい。

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「沖縄のサンゴを守る!」化粧品ブランドが取り組む、環境保全プロジェクトの“現在進行形”

近年、環境に配慮した日焼け止めに表示されることが多い「リーフフレンドリー処方」。紫外線吸収剤やナノ成分を使用していない、耐水性(ウォーターレジスタンス設計)であることなど、生態系にかく乱の危機が訪れているサンゴ礁や海洋環境にやさしい処方であることを意味する。加えて、いくつかのブランドは商品で環境に配慮するだけでなく、サンゴの再生活動や、リーフチェックのモニタリングなど、積極的に海洋活動にも尽力しているのをご存じだろうか。

紫外線吸収剤不使用の敏感肌用日焼け止めを発売している「エトヴォス(ETVOS)」は、2020年からサンゴの苗を寄付する活動やビーチクリーン活動をNPO法人の美ら海振興会とともに行っている。活動のきっかけは“サンゴの白化”だったという。

「『エトヴォス』ではミネラル由来の日焼け止めがヒーロー商品であることから、以前からビーチで使用される紫外線吸収剤配合の日焼け止めが与える“サンゴの白化”について考え、海洋保全活動に興味を持っていました。そんな中、サンゴを新たに植え付けたり、ビーチクリーン活動などを行ったりすることで、間接的にサンゴや沖縄の海を守ろうとしている美ら海振興会のことを知り、活動の資金をサポートさせていただくことになりました」(エトヴォスPR・ティシュキン千晶さん)

美ら海振興会は沖縄の複数のダイビングサービスが加盟している団体。サンゴの苗を植え付けるだけでなく、その後のモニタリングとメンテナンスを継続的に行っている。

「私たちは海に直接かかわる仕事をしていることもあり、きれいで豊かな海を維持するために1998年からサンゴの移植活動とゴミを取り除く活動を行っています。地元の専門学校生などにも協力してもらっているほか、ダイバーも多い時では350人ほど集まり、1500株ほどのサンゴの苗を植樹したこともありました」(美ら海振興会代表・松井さとしさん)。

とはいえ、サンゴは単に海底に置くだけではうまく定着しないことから、定着率を高めるために試行錯誤したという。「いまではサンゴ食性の魚類による食害から守る“保護カゴ”を工夫したり、植え付ける場所やタイミングを研究したこともあり、生存率は大幅に高まっています」。

また、松井代表はサンゴの耐性が高まっているかもしれないと期待を寄せる。「以前は、水温30度が1カ月続くと白化現象が顕著にみられましたが、現在はそのような環境下でも白化する個体が少ない。もしかしたら、白化現象で生き残ったサンゴ群が耐性をつけたのではないかと考えています」。そのようなサンゴの健気な姿は、ダイバーたちに希望を与えている。

一方、今年で16年目を迎えるスキンケアブランド「雪肌精(SEKKISEI)」の地球環境支援プロジェクト、雪肌精「SAVE the BLUE~Ocean Project~」も沖縄の海に貢献している。「雪肌精」ブランド対象商品の容器底面積分に相当するサンゴ育成活動費を、サンゴ養殖の第一人者である金城浩二氏の法人「SeaSeed」に寄付しているのだ。

「金城さんは地球温暖化によって白化していくサンゴの無残な姿に衝撃を受け、1998年当時にサンゴ養殖をスタートされたかたです。『雪肌精』は和漢植物や地球の恵みから作られていることもあり、お客様の肌を美しくするだけではなく、社会貢献に結びつく活動ができないかと検討していました」。そのタイミングで、当時のマーケティング課長が沖縄の金城さんの活動を知ることに。「沖縄に出向いて金城さんとともに海に潜り、白化したサンゴ現象を目の当たりにしたことがこのプロジェクトにつながっています」(雪肌精PR・堀川沙友里さん) 

継続してきたサンゴの植樹活動は、今年で累計本数が2万本を突破したという。「活動開始から15年目を迎える今年までで本島読谷村地域に累計2万211本、面積では25m公認プールの約32.7面分の植樹を実現しました」。また、この活動を次世代へとつなげるべく、“共感の輪”も拡げている。「“サンゴ留学”と題して、実際にサンゴ植樹の様子を店頭の美容スタッフやご販売店様・流通関係者の方々、さらには海外のインフルエンサーにもご体験いただいています」。

そのかいあって、いまでは植樹してきた人工のサンゴが無事に産卵し、それが新たなサンゴへと育っているという。「この活動のキャンペーンコピーに『あなたが美しくなると、地球も美しくなる。』という一文があります。雪肌精を購入されたお客さまへ、海洋保全に貢献されているということをお伝えすることで、環境への意識を高めるお手伝いができたらと考えています」。

「サンゴの耐性が高まっている気がする」と美ら海振興会の松井さとし理事が話していたが、事実、23年1月には琉球大学などの研究グループにより「1週間程度の高水温を経験したサンゴ(ウスエダミロヂイシ)は多くの卵を作り」、さらに「高水温を経験したサンゴ由来の卵と精子から発生した幼生は高水温耐性をもつ」ということが確認された。サンゴはこの地球温暖化に対応して、生き残りを図るために日々進化していることが分かる。

とはいえ、この先も温暖化が進めば人類はもちろん、動物たちへの影響はますます深刻になる。沖縄の誇りである青く美しい海を未来につなげるためにも、私たち一人一人ができるアクションを起こしていきたい。

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経産省が「環境配慮情報開示ガイドライン」公表 大手アパレルに26年までの開示を期待

経済産業省製造産業局生活製品課は25日、「繊維・アパレル産業における環境配慮情報開示ガイドライン」を公表した。同ガイドラインは、繊維・アパレル企業が主体的に情報開示などを行うことができるよう、開示の考え方、期待される環境配慮項目などについてまとめたもの。企業が自主的に取り組む際のガイドラインであり「規制」ではないが、その内容は産業の自主変革を強く促すものであり、「2026年をめどに国内の大手アパレルの情報開示を徹底、30年度には主要なアパレル企業において情報開示率100%を目指す」としている。

対象はアパレル、商社、染色・縫製など。卸・輸入業者も

同ガイドラインが想定する事業者は、アパレル、総合・繊維専門商社、卸・輸入事業者、紡糸・紡績・製織・染色・縫製を行う企業など。染色・縫製などの工程を海外で行った繊維製品が市場の大部分を占めることから、輸入事業者も対象としている。

全26ページで構成し、用語解説を添えるなど「初めて環境配慮情報の開示を行おうとする中小企業等にも取り組みやすい構成を心掛けた」と同省。ガイドラインの詳細説明の前に、情報開示をめぐる国内外の制度動向といった背景や日本における情報開示の基本的な考え方について、国内企業の事例を交えて説明している。

また行動方針の策定にあたっては、具体的な進め方も指南。①行動方針の策定→②数値目標の設定→③達成に向けた具体的な取り組みと進捗度合い、の3点を明確にすることが望ましいとし、作業を進めるにあたってのとっかかりとなるワークシートも用意した。事例としてゴールドウインとTSIホールディングスを紹介している。

情報開示が期待される8つの項目

情報開示が期待されるのは次の8つの項目だ。それぞれに国内事業者の事例を紹介している。

1. 製造工程におけるエネルギー使用量・温室効果ガス排出量 事例:CFCL
2. 製造工程における水使用量 事例:小松マテーレ
3. 環境に配慮した原料・素材の使用 事例:アシックス、蝶理、アイトス
4. 使用、廃棄にかかる環境負荷 事例:東和
5. 化学物質の使用量 事例:小松マテーレ
6. 販売製品の廃棄量 事例:ナカノアパレル、ワールド
7. 回収した衣料品の処分法 事例:オンワード樫山
8. 生物多様性に関する取り組み 事例:東洋紡
9. そのほか環境配慮に関する取り組み 事例:しまむら

これらは全てを「やらねばならないもの」ではなく、自社の特性と強みに合わせてどこから着手するのかを検討するのに役立つよう整理し一覧としたものだ。

また、例えばCO2の排出量については、「CSRD、IFRSサステナビリティ開示基準といった国際的な開示枠組では、スコープ1・2・3のすべてにおいて排出量の算出を求めている。本ガイドラインでは、経済産業省・環境省『カーボンフットプリント ガイドライン』に基づき算定を行うこととしている」と記すように、評価手法のグローバル基準と日本が採用すべき方法が具体的に書かれている。その前提にはグローバル基準に沿わない独自基準で算出・評価を進める企業も多いことへの危機がある。田上博道製造産業局生活製品課長は、「正しい情報を正しく発信し、理解しないといけない。まずはガイドラインをしっかり読み、自社社内で議論を初めて欲しい」と説明する。

このままでは産業自体がダメになる、今が瀬戸際だ

同ガイドラインは、同省と環境省が2023年に開催した「繊維製品における資源循環システム検討会」での議論をベースに、開催中の産業構造審議会製造産業分科会繊維産業小委員会での「繊維産業におけるサステナビリティ推進などに関する議論」における専門家たちとの意見交換を経てまとめられた。2つの会議では、国内需要が減少する中で繊維・ファッション産業が成長をするためには海外市場への創出が欠かせないこと、そのためにはグローバル基準でのサステナビリティ戦略を産業として、また個社単位でも進める必要性があることが繰り返し議題に上がってきた。

日本のファッション産業におけるサステナビリティ戦略に関する情報開示は、規制が進む欧州と比べると遅れている。議論とガイドライン制作の指揮を執った、田上課長はその現状に警笛を鳴らす。「これまでは価格と技術が競争力だった。これからはそこにサステナビリティという付加価値を載せていかなければ、生き残れない。国内需要が減少する中で、グローバルで戦っていかなければ産業自体がダメになる。環境・人権配慮と経済は両立できるかでなく、しないといけない。今が瀬戸際だ」。

ガイドラインはあくまで指針。規制ではない。欧州のようにサステナビリティ関連の規制を先行して産業に強制力を持つことも推進の一つのやり方だが、規制は産業にとっては当然負担ともなる。「ガイドライン作っても変わらないとなると規制を入れるしかなくなる。それはできれば避けたいから業界を一度信じよう、というのがガイドラインの背景だ。経過をフォローアップしてゆく」と語気を強める。

経済産業省「環境配慮情報開示ガイドライン」はこちらから

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ビーチクリーン体験で実感する「マイクロプラスチック回収の難しさ」

5月末の週末に茅ヶ崎へビーチクリーンの体験取材に行ってきました。主催は海洋汚染・水質汚染を軽減できるプラスチック代替素材の開発や消費財の企画、製造販売を行うサキュレアクト。同社は海洋汚染を少しでも減らせるようにとチーム530を組織し、2023年からビーチクリーン活動に取り組んでいます。

8ホテルで環境について学ぶ

集合場所は茅ヶ崎の8ホテル(8HOTEL)。9回目の今回は、家族や友人同士、1人で参加する人など約20人が集まりました。ホテル内にあるサウナ後の“ととのえ部屋”で塩原祥子サキュレアクト代表取締役が環境汚染の現状を語り、その後クイズ形式で地球環境の現在地を理解していきます。例えば、「南極の氷が全部溶けたら海面上昇はどの程度か?」の質問に、1.約60m、2.約30m、3.約90mの選択肢が出ます(正解は1です)。塩原代表は回答と共に「茅ヶ崎の海岸も侵食が進んでいるため、毎年砂を撒いている」など身近で起きていることも加えて伝えていました。

講義の最後は、今日からできることとして、
・燃えるゴミを分別して資源へ(雑ゴミに出す)
・買い物は必要なものだけを購入する
・過剰包装の物は買わない
・洗濯するときマイクロプラスチックを流さない洗濯ネットを使用する
・節電した生活を
・街中でゴミを見たら拾って、ゴミ箱へ
とリデュース、リユース、リサイクルの重要性を伝えます。

30分ほどの講義の後、ランチタイムに。地域のオーガニック野菜を使ったスープとメイン(ホットドックorチリコンカーンドック)、ドリンクを楽しみます。塩原代表は各テーブルを回り、参加者に講義で感じたことなどを聞いたり、談笑したりしていました。

無限に広がるマイクロプラスチック

ランチ後は20分程度歩き茅ヶ崎の海岸へ。海岸に着くとスタッフからトングとゴミ袋、手袋が配られ、ビーチクリーンを開始します。それぞれが思い思いの場所で、海岸に寄せられたゴミを拾っていきます。鎌倉在住の女性は「幼少時から鎌倉の海を見ていますが、年々汚染されているのが分かるんです。何か行動を起こさないと思っていたところ、インスタでビーチクリーンの参加者募集を見て応募しました」。彼女は「友人に鎌倉に観光に来てと誘えますけど、ビーチクリーン活動を一緒にやろうと誘いにくいんですよね」とも。男女問わず1人で参加する人が多かった理由は、そういう心理的ハードルの高さがあるのかもしれません。

「エレミニスト(ELEMINIST)」の営業担当者は、仕事で一度体験したそうですが、今回はプライベートで参加。前回必要に感じたことから使わなくなったステンレス製のメッシュザルを持参していました。そうなんです。海洋ゴミといえば、ペットボトルや空き缶などを思い浮かべがちですが、プラスチック製の商品が紫外線で細かくなり、砂と大差ない大きさになっているものが多いのです。マイクロプラスチックと言葉では理解していましたが、実際に無限に広がるマイクロプラスチックを目にすることで回収の難しさを痛感しました。砂と同じような大きさのものを選別して取るのは難しく、なおかつ風が吹いているとせっかくとっても飛んでしまうという状況に苦戦しました。

30分ほどのクリーン活動を終えると、回収した成果を発表します。大物自慢(笑)として、木片や魚網、マスク、洗濯バサミなどが集まりました。ちなみに前回(3月開催)は、ドラム缶やスニーカーなどがあったそうです。時期や天候によりゴミの種類が変わるとのこと。成果発表を終えた際、参加者の一人であるロシア人女性が、「食用油はトイレに流しますか?」と投げかけざわつきが。もちろん、誰一人して流す人はいませんでしたが、ロシアでは約半数がトイレに流しているという驚愕の事実を知りました。

環境問題の情報発信が少なすぎる

塩原代表は「日本は環境問題の情報発信が少なすぎます。共感する人を増やさないと状況は変わりません。自分たちができることから始めたんです」とチーム530を立ち上げました。インスタグラムで情報発信やビーチクリーン活動などを定期的に行っています。また8人のアンバサダーを起用し、それぞれが環境問題について発信しています。今後は滋賀や長野、愛知、神奈川、東京にいるアンバサダーと連携し、クリーン活動などの拠点を拡大したいそう。「茅ヶ崎と琵琶湖のクリーン活動を同時間に実施し、オンラインでつなげて作業することも視野に入れています」とのこと。

海洋汚染や地球環境の悪化は加速しています。近年は、九州の日本海側に生息するブリが北海道でも多く獲れるようになるなど、地球温暖化の影響は私たちの食生活にも直結しています。今ある生活を大きく変えなくとも、まずは自分でできる範囲で行動することから始めてみませんか。レクリエーション感覚でも楽しめるビーチクリーン活動、おすすめです。

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ビーチクリーン体験で実感する「マイクロプラスチック回収の難しさ」

5月末の週末に茅ヶ崎へビーチクリーンの体験取材に行ってきました。主催は海洋汚染・水質汚染を軽減できるプラスチック代替素材の開発や消費財の企画、製造販売を行うサキュレアクト。同社は海洋汚染を少しでも減らせるようにとチーム530を組織し、2023年からビーチクリーン活動に取り組んでいます。

8ホテルで環境について学ぶ

集合場所は茅ヶ崎の8ホテル(8HOTEL)。9回目の今回は、家族や友人同士、1人で参加する人など約20人が集まりました。ホテル内にあるサウナ後の“ととのえ部屋”で塩原祥子サキュレアクト代表取締役が環境汚染の現状を語り、その後クイズ形式で地球環境の現在地を理解していきます。例えば、「南極の氷が全部溶けたら海面上昇はどの程度か?」の質問に、1.約60m、2.約30m、3.約90mの選択肢が出ます(正解は1です)。塩原代表は回答と共に「茅ヶ崎の海岸も侵食が進んでいるため、毎年砂を撒いている」など身近で起きていることも加えて伝えていました。

講義の最後は、今日からできることとして、
・燃えるゴミを分別して資源へ(雑ゴミに出す)
・買い物は必要なものだけを購入する
・過剰包装の物は買わない
・洗濯するときマイクロプラスチックを流さない洗濯ネットを使用する
・節電した生活を
・街中でゴミを見たら拾って、ゴミ箱へ
とリデュース、リユース、リサイクルの重要性を伝えます。

30分ほどの講義の後、ランチタイムに。地域のオーガニック野菜を使ったスープとメイン(ホットドックorチリコンカーンドック)、ドリンクを楽しみます。塩原代表は各テーブルを回り、参加者に講義で感じたことなどを聞いたり、談笑したりしていました。

無限に広がるマイクロプラスチック

ランチ後は20分程度歩き茅ヶ崎の海岸へ。海岸に着くとスタッフからトングとゴミ袋、手袋が配られ、ビーチクリーンを開始します。それぞれが思い思いの場所で、海岸に寄せられたゴミを拾っていきます。鎌倉在住の女性は「幼少時から鎌倉の海を見ていますが、年々汚染されているのが分かるんです。何か行動を起こさないと思っていたところ、インスタでビーチクリーンの参加者募集を見て応募しました」。彼女は「友人に鎌倉に観光に来てと誘えますけど、ビーチクリーン活動を一緒にやろうと誘いにくいんですよね」とも。男女問わず1人で参加する人が多かった理由は、そういう心理的ハードルの高さがあるのかもしれません。

「エレミニスト(ELEMINIST)」の営業担当者は、仕事で一度体験したそうですが、今回はプライベートで参加。前回必要に感じたことから使わなくなったステンレス製のメッシュザルを持参していました。そうなんです。海洋ゴミといえば、ペットボトルや空き缶などを思い浮かべがちですが、プラスチック製の商品が紫外線で細かくなり、砂と大差ない大きさになっているものが多いのです。マイクロプラスチックと言葉では理解していましたが、実際に無限に広がるマイクロプラスチックを目にすることで回収の難しさを痛感しました。砂と同じような大きさのものを選別して取るのは難しく、なおかつ風が吹いているとせっかくとっても飛んでしまうという状況に苦戦しました。

30分ほどのクリーン活動を終えると、回収した成果を発表します。大物自慢(笑)として、木片や魚網、マスク、洗濯バサミなどが集まりました。ちなみに前回(3月開催)は、ドラム缶やスニーカーなどがあったそうです。時期や天候によりゴミの種類が変わるとのこと。成果発表を終えた際、参加者の一人であるロシア人女性が、「食用油はトイレに流しますか?」と投げかけざわつきが。もちろん、誰一人して流す人はいませんでしたが、ロシアでは約半数がトイレに流しているという驚愕の事実を知りました。

環境問題の情報発信が少なすぎる

塩原代表は「日本は環境問題の情報発信が少なすぎます。共感する人を増やさないと状況は変わりません。自分たちができることから始めたんです」とチーム530を立ち上げました。インスタグラムで情報発信やビーチクリーン活動などを定期的に行っています。また8人のアンバサダーを起用し、それぞれが環境問題について発信しています。今後は滋賀や長野、愛知、神奈川、東京にいるアンバサダーと連携し、クリーン活動などの拠点を拡大したいそう。「茅ヶ崎と琵琶湖のクリーン活動を同時間に実施し、オンラインでつなげて作業することも視野に入れています」とのこと。

海洋汚染や地球環境の悪化は加速しています。近年は、九州の日本海側に生息するブリが北海道でも多く獲れるようになるなど、地球温暖化の影響は私たちの食生活にも直結しています。今ある生活を大きく変えなくとも、まずは自分でできる範囲で行動することから始めてみませんか。レクリエーション感覚でも楽しめるビーチクリーン活動、おすすめです。

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「マリメッコ」×ブルーボトルコーヒーや「ジーユー」と「サボン」の涼やかなコラボなど! 来週発売のファッションアイテム12選【6/10〜6/16】

ファッションアイテムの発売情報を「WWDJAPAN」的視点でピックアップ!今回は6月10〜16日に発売するアイテムを紹介します。ブルーボトルコーヒージャパンは、「マリメッコ(MARIMEKKO)」を代表する“ウニッコ”柄の60周年を記念したコラボアイテムを6月14日に発売します。Tシャツやキャップ、トートバッグがブルーボトルコーヒーのキーカラーの爽やかなブルーに。「マリメッコ」のフィロソフィーである“タイムレス”に共感して実現したそう。一方、「ジーユー(GU)」と「サボン(SABON)」はミント成分配合で接触冷感加工を施した涼やかなパジャマやワンピースを14日に発売します。暑い夏は、爽やかなカラーや素材でできるだけ快適に過ごしたいですね。

【6月12日発売】
ワイルドサイド ヨウジヤマモト
(WILDSIDE YOHJI YAMAMOTO)

「ハリウッド ランチ マーケット」と初コラボ
黒を基調としたシャツジャケットやトラックパンツ

ヨウジヤマモトが手掛ける“ワイルドサイド ヨウジヤマモト(WILDSIDE YOHJI YAMAMOTO)”は、、「ハリウッド ランチ マーケット(HOLLYWOOD RANCH MARKET)」(以下、HRM)との初コラボコレクションを発売する。”ワイルドサイド ヨウジヤマモト”のコンセプトカラーである黒を、HRMのアイコニックなアイテムと掛け合わせ、Tシャツやウエスタンシャツジャケット、トラックパンツ、キャップを制作した。

■商品詳細

Tシャツ(1万4300円)
ウエスタンシャツジャケット(4万4000円)
トラックパンツ(4万1800円)
キャップ(1万5400円)

【6月12日先行発売】
ニューバランス
(NEW BALANCE)

「ストーンアイランド」とコラボ
スニーカー“574 レガシー”の新色

「ニューバランス(NEW BALANCE)」は、「ストーンアイランド(STONE ISLAND)」とコラボした“574 レガシー”の新色を発売する。ミッドソールとアウトソールにはフレアに広がるデザインを採用し、アーカイブアイテムに着想を得たグリーン、マスタード、イエロー、グレーの色合いで仕上げた。6月12日から「ストーンアイランド」東京青山店と公式オンラインで先行販売する。

■商品詳細

コラボスニーカー(2万4200円)

【6月12日先行発売】
グラウンド ワイ
(GROUND Y)

藤子・F・不二雄生誕90周年記念コラボ
伊勢丹新宿本店でポップアップ

「グラウンド ワイ(GROUND Y)」は、漫画家、藤子・F・不二雄の生誕90周年を記念したコラボコレクションを発売する。同氏の作品“ドラえもん”“パーマン”“エスパー魔美”に登場するキャラクターをモチーフに制作。“カレイドスコープ(万華鏡)”“多重線画”“チェックシルエット”など、各テーマにそって作られたグラフィックがあしらわれている。6月12日から伊勢丹新宿本店で開催するポップアップで先行販売する。

■商品詳細

アノラックパーカー“ドラえもん”(12万9800円)
Tシャツ“ドラえもん”(1万3200円)
トラックジャケット“エスパー魔美”(11万5500円)
シャツ“エスパー魔美”(7万7000円)
シャツ“パーマン”(7万4800円)
※一部商品

【6月13日発売】
フェンディ
(FENDI)

パリのオーディオブランド「デビアレ」とコラボ
「FF」ロゴを配した高性能スピーカー

「フェンディ(FENDI)」は、オーディオブランド「デビアレ(DEVIALET)」とコラボした360°ステレオサウンドの高性能ポータブルスピーカーを発売する。最先端のサラウンドサウンド機能で純度の高い音響を目指した。サンドカラーのハンドルを配し、「FF」ロゴのモノグラムでまとめた。すでに両ブランドの公式オンラインで予約を受け付けている。

■商品詳細

コラボスピーカー(43万3400円/予定価格)

【6月14日発売】
カラー
(KOLOR)

京都初の「カラー」直営店がオープン
ドッキングデザインの店舗限定ブルゾン

「カラー(KOLOR)」は、大丸京都店内に直営店をオープンする。同店限定商品として、異素材をドッキングしたナイロンブルゾン“ヘム ドッキング ブルゾン”を発売する。全3色をラインアップする。

■商品詳細

ブルゾン(10万7800円)

【6月14日発売】
BABY-G

フタイロサンゴハゼがモチーフ
サンゴの保全を行うNPO法人とコラボ

カシオ計算機の「BABY-G」は、サンゴ礁の保全活動を行うNPO法人、アクアプラネットとのコラボモデル“BA-110AQ”を発売する。アクアプラネット管理下のサンゴ畑に生息するフタイロサンゴハゼをモチーフとした耐衝撃ウオッチで、針をサンゴに見立て、フェイスにフタイロサンゴハゼをあしらった。

■商品詳細

ウオッチ“BA-110AQ”(1万7600円)

【6月14日発売】
ブルーボトルコーヒー
(BLUE BOTTLE COFFEE)

「マリメッコ」の“ウニッコ”柄60周年記念
コラボアイテムを数量限定発売

ブルーボトルコーヒージャパンは、「マリメッコ(MARIMEKKO)」を代表する“ウニッコ”柄の60周年を記念し、同ブランドとのコラボアイテムを数量限定発売する。ブルーボトルコーヒーを思わせる水色の“ウニッコ”柄をあしらったTシャツや、キャップとエナメルピンのセット、トートバッグ、エナメルピンのセット、ドリッパー、清澄マグ、「キントー(KINTO)」とのコラボタンブラー、「エコーヒーカップ(ECOFFEE CUP)」と共同開発したエコカップなどをラインアップする。

■商品詳細

Tシャツ(1万7600円)
キャップとエナメルピンのセット(1万3794円)
トートバッグ(6600円)
ドリッパー(2851円)
清澄マグ(2494円)
※一部商品

【6月14日発売】
マウジー
(MOUSSY)

「ロキシー」とのコラボコレクション
Tシャツやワンピース、スイムウエアなど

「マウジー(MOUSSY)」は、「ロキシー(ROXY)」とのコラボコレクションを発売する。アイテムは、カラー豊富なTシャツやデニムのワンピース、キャップ、スイムウエアのセットアップなどをラインアップする。

■商品詳細

Tシャツ(6996円〜)
ワンピース(1万2980円)
スイムウエアのキャミソール(6490円)
スイムウエアのボトムス(7997円)
キャップ(4994円)

【6月14日発売】
コロンビア
(COLUMBIA)

フジロックとのコラボTシャツ
アートワークは長場雄がデザイン

「コロンビア(COLUMBIA)」は、野外音楽フェス「フジロックフェスティバル(FUJI ROCK FESTIVAL)」(以下、フジロック)とコラボしたTシャツを発売する。Tシャツは、汗を吸収し、さらりとした着心地を保つオムニウィックを採用、デザインはアーティストの長場雄が手掛けた。

■商品詳細

コラボTシャツ(5500円)

【6月14日発売】
ジーユー
(GU)

「サボン」とのコラボルームウエア
夏に向けミント成分を配合

「ジーユー(GU)」は、「サボン(SABON)」とコラボしたルームウエアを発売する。半袖トップスとロングパンツのパジャマ、ワンピース、ヘアバンドをラインアップする。ボディーケアのしやすさを考慮したデザインに仕上げ、ミント成分を配合するとともに、接触冷感加工と防菌防臭加工を施した。

■商品詳細

パジャマ(2990円)
ワンピース(2990円)
ヘアバンド(990円)

【6月15日発売】
ウィゴー
(WEGO)

「ウィゴー」×17歳の“リカちゃん”コラボ第2弾
フレンドドールの“ジェニー”も登場

「ウィゴー(WEGO)」は、タカラトミーの着せ替え人形「リカちゃん」が17才の高校2年生になった、“ハッシュタグリカ”シリーズとコラボした“#LICCA #WEGO リカ”とフレンドドール“同 ジェニー”を発売する。カーゴポケットが印象的なボトムスやクロップド丈のトップス、耳付きの帽子や厚底スニーカー、ヘッドホンなど、ウィゴープロデュースのウエアを着て登場する。

■商品詳細

“#LICCA #WEGO リカ”(5720円)
“#LICCA #WEGO ジェニー”(5720円)

【6月15日発売】
リーカ
(RIHKA)

ブランド4周年記念の第2弾限定コレクション
“光”がテーマのシアーTシャツ

ヘアメイクアップアーティストの松田未来が手掛けるコスメブランド「リーカ(RIHKA)」は、ブランド誕生4周年を記念した全5回の限定コレクション“HIKARI”の第2弾として、シアーTシャツを販売する。全3色展開で、2枚および3枚セットも限定で発売する。

■商品詳細

Tシャツ(8800円)
Tシャツ/2枚セット(1万7100円)
Tシャツ/3枚セット(2万5600円)

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「BABY-G」×アクアプラネット ペールピンクカラーの時計でサンゴ保全活動をサポート

カシオ計算機の「BABY-G」は6月14日、サンゴ礁の保全活動を行うNPO法人のアクアプラネットとのコラボレーションモデル“BA-110AQ”(1万7600円)を発売する。

同商品は、アクアプラネット管理下のカシオサンゴ畑に生息する“フタイロサンゴハゼ”をモチーフにした耐衝撃ウオッチだ。ベースに立体的な文字盤デザインが特徴の“BA-110”を採用し、時分針をサンゴに見立て、フェイスには“フタイロサンゴハゼ”をあしらっている。バンドに「Our Ocean, Our future“の文字を印刷し、裏蓋に「Love The Sea And The Earth」のシンボルマークを刻印した。

また、ベゼルとバンドの主な樹脂パーツには再生可能な有機性資源を含むバイオマスプラスチックを、パッケージには再生紙を使用している。

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「BABY-G」×アクアプラネット ペールピンクカラーの時計でサンゴ保全活動をサポート

カシオ計算機の「BABY-G」は6月14日、サンゴ礁の保全活動を行うNPO法人のアクアプラネットとのコラボレーションモデル“BA-110AQ”(1万7600円)を発売する。

同商品は、アクアプラネット管理下のカシオサンゴ畑に生息する“フタイロサンゴハゼ”をモチーフにした耐衝撃ウオッチだ。ベースに立体的な文字盤デザインが特徴の“BA-110”を採用し、時分針をサンゴに見立て、フェイスには“フタイロサンゴハゼ”をあしらっている。バンドに「Our Ocean, Our future“の文字を印刷し、裏蓋に「Love The Sea And The Earth」のシンボルマークを刻印した。

また、ベゼルとバンドの主な樹脂パーツには再生可能な有機性資源を含むバイオマスプラスチックを、パッケージには再生紙を使用している。

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アンジェリーナ・ジョリーが来日 「ゲラン」のミツバチ保護活動と女性養蜂家育成プログラムを支援

「ゲラン(GUERLAIN)」はブランドが手掛ける女性養蜂家育成プログラム「ウーマン・フォー・ビー」のパートナーである、米女優のアンジェリーナ・ジョリー(Angelina Jolie)を招き、このほど東京と大阪で2022〜23年のプログラム卒業生と交流した。そのほか、大阪のNPO法人梅田ミツバチプロジェクトの協力のもと、ゲラン ジャパン アンバサダーである女優の桐谷美玲と共に小学生向けの意識啓発プログラム「ビースクール」を開講した。

「ウーマン・フォー・ビー」は20年に南仏で始まり、その後カンボジアやメキシコ、ルワンダ、日本など世界中へと広まった女性養蜂家育成プログラム。都市部の養蜂コミュニティーで養蜂家の職業自体は成長しているが、閉鎖的で男性優位な状況が続いているという。日本では、銀座ミツバチプロジェクトと梅田ミツバチプロジェクトの支援により、女性養蜂家を増やすための対応策やアプローチを提供している。ジョリーは、女性の教育とトレーニングの力を強く信じると共に、日本の女性および養蜂業に従事する女性が直面することを理解するために来日した。「『ウーマン・フォー・ビー』を通してさまざまな女性たちと出会い、世界中の養蜂について学び、友情や姉妹関係を築くという経験は、とても記憶に残るものだわ。私や『ゲラン』が彼女たちを引き上げているのではなく、彼女たちに場所を与え、貢献できることがたくさんある思慮深いプロフェッショナルな人間として真剣に向き合っているのよ」とコメントを寄せた。

「ゲラン」の象徴であるミツバチに関する2つのプログラム

「ウーマン・フォー・ビー」は各地域の固有のミツバチ、その維持管理、再繁殖、およびミツバチに関する教育を軸に、専門知識に基づく持続可能な職業活動を通じて女性のエンパワーメントを促進する。これまでに約105人の女性がトレーニングを修了している。日本では18人が修了し、12人が24年のプログラムに参加予定。

「ビースクール」は次世代がミツバチの役割と保護について学び、意識を高めることを目的とする。18年に開始し、日本では22年に導入して以来、約700人の子どもたちが修了している。24年には東京や大阪だけでなく、札幌や名古屋、宝塚など、全国15カ所の都市に拡大し、約1000人の子どもたちがトレーニングに参加する予定だ。

2つのプログラムは、養蜂家の高齢化が進む中、養蜂業を守り、新たな養蜂方法を開発する上で重要な女性や次世代の存在に焦点を当てる。養蜂技術の教育を通して、全国各地の生物多様性の保護にも取り組む。

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JSFAがアパレルの温室効果ガス排出量算定方法のガイドライン公表 「まずは測る」一歩に

ジャパンサステナブルファッションアライアンス(JSFA)は、環境省の「令和5年度製品・サービスのライフ サイクルを通じた温室効果ガス排出量算定・表示推進事業委託業務」支援を受け、日本アパレル・ファッション産業協会(JAFIC)と連携し「サプライチェーンを通じた温室効果ガス排出量の算定方法基本ガイドラインに関する業種別解説(ファッション産業)」を策定した。 温室効果ガスの削減に向けて、会員企業はじめアパレル業界全体で、“まずは測る”アクションに活用されることを目指す。

アパレル企業が温室効果ガスの測定に取り組むべき理由についてJSFAは「温室効果ガスの排出が多いと言われている繊維産業が2050年にカーボンニュートラルを達成するためには、川上・川中・川下企業の連携がとても重要だ。また温室効果ガス削減には、製品作りの段階で環境配慮設計などを考慮した創意工夫が必要。連携を深め、アパレル企業が排出量の測定に着手し実態を把握、認識することが削減に向けた創意工夫の駆動力の1つとなる」とコメントしている。

日本のアパレル業界において排出量の算定を行っている企業は「確実に増えているが、特にスコープ3に関しては社内リソースや適切な原単位の不足などにより難航している企業は多い印象」との見解だ。そのため本解説はアパレル製品のスコープ3の中でもカテゴリー1(購入した製品・サービスの繊維製品)の算定方法を解説し、ワールドやTSIホールディングスなどの具体例を掲載している。

ガイドラインは、JSFAウェブサイトのニュースに掲載しているダウンロードフォームから、必要事項をご記載の上ダウンロードできる

なお、JSFAは2027年末に会員企業の50%、2030年に全会員企業の算定完了を目標としている。

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スノーボードの「バートン」、今年も太陽光で簡易リフトを動かすイベントに協賛

スノーボードの「バートン(BURTON)」を手掛けるバートン ジャパンは一昨年、昨年に続き、太陽光発電で簡易リフトのロープトーを動かし、スノーボードやスノースケートを楽しむイベント「フューチャーラボ」をサポートしている。同イベントはスノーボードカルチャー誌「ディギンマガジン」が主催。今年は3月30、31日に山形・鶴岡の湯殿山スキー場で開催される。

初回の一昨年は曇天や雪不足で太陽光発電によるロープトーの稼働は叶わなかったが、昨年4月8、9日に湯殿山スキー場で行った際は、天気に恵まれて太陽光発電でのロープトー稼働に成功した。「ディギンマガジン」によれば、太陽光発電でのロープトー稼働はこれが日本初だったという。ロープトーは通常のチェア型リフトよりも、小さなエネルギーで稼働ができるのが特徴。

イベントのサポートにあたり、バートン ジャパンは「日本各地の雪国では近年、気候変動による降雪の減少やコロナの影響、施設の老朽化などで、ローカルスキー場が閉鎖するケースが増えている。莫大なコストがかかるリフトの稼働も、スキー場の経営を圧迫する要因の一つ」とコメント。「太陽光発電と蓄電の併用や、バイオディーゼルを利用することでコストを抑えてロープトーを稼働させられるようになれば、中小規模のスキー場が経営継続の活路を見出すと共に、スキー場跡地の有効活用などにつながる可能性もある」と意図を説明する。山をフィールドとして楽しむブランドとして、スキー場が抱える課題やその解決に向けた取り組みをイベントを通して広く発信するのが狙いだ。

「フューチャーラボ」は、昨年と同様に地形変化を楽しむ滑走イベント「ドリームセッション」とのコラボレーションとして開催。イベント2日目の31日は、湯殿山スキー場の今季の営業最終日となる。米バートンは2019年に、スノーボードメーカーとして初めてBコープ認証を取得している。

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スノーボードの「バートン」、今年も太陽光で簡易リフトを動かすイベントに協賛

スノーボードの「バートン(BURTON)」を手掛けるバートン ジャパンは一昨年、昨年に続き、太陽光発電で簡易リフトのロープトーを動かし、スノーボードやスノースケートを楽しむイベント「フューチャーラボ」をサポートしている。同イベントはスノーボードカルチャー誌「ディギンマガジン」が主催。今年は3月30、31日に山形・鶴岡の湯殿山スキー場で開催される。

初回の一昨年は曇天や雪不足で太陽光発電によるロープトーの稼働は叶わなかったが、昨年4月8、9日に湯殿山スキー場で行った際は、天気に恵まれて太陽光発電でのロープトー稼働に成功した。「ディギンマガジン」によれば、太陽光発電でのロープトー稼働はこれが日本初だったという。ロープトーは通常のチェア型リフトよりも、小さなエネルギーで稼働ができるのが特徴。

イベントのサポートにあたり、バートン ジャパンは「日本各地の雪国では近年、気候変動による降雪の減少やコロナの影響、施設の老朽化などで、ローカルスキー場が閉鎖するケースが増えている。莫大なコストがかかるリフトの稼働も、スキー場の経営を圧迫する要因の一つ」とコメント。「太陽光発電と蓄電の併用や、バイオディーゼルを利用することでコストを抑えてロープトーを稼働させられるようになれば、中小規模のスキー場が経営継続の活路を見出すと共に、スキー場跡地の有効活用などにつながる可能性もある」と意図を説明する。山をフィールドとして楽しむブランドとして、スキー場が抱える課題やその解決に向けた取り組みをイベントを通して広く発信するのが狙いだ。

「フューチャーラボ」は、昨年と同様に地形変化を楽しむ滑走イベント「ドリームセッション」とのコラボレーションとして開催。イベント2日目の31日は、湯殿山スキー場の今季の営業最終日となる。米バートンは2019年に、スノーボードメーカーとして初めてBコープ認証を取得している。

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人と環境にやさしい“日本エコレザー”の認定条件を4月から改訂

一般社団法人日本皮革産業連合会は、4月から“日本エコレザー”の認定基準を世界的な化学物質の規制動向を踏まえて改訂すると発表した。

“日本エコレザー”の認定条件は、天然皮革であること、製造工程における排水処理・廃棄物処理が適正、適切に入手した原料皮で製造していること、臭気・化学物質・摩擦に対する染色堅ろう度の基準を満たしていること、発がん性染料・指定する化学物質の不使用という全5つで構成されている。“日本エコレザー”に認定された革・認定革を使用した革製品は、日本エコレザー認定事業のホームページ“認定革・革製品一覧”から確認できる。また、基準改訂に伴い、名称が日本エコレザー基準認定事業(JES)から日本エコレザー認定事業(Japan Eco Leather. JEL)に変わり、ロゴも変わる。

“日本エコレザー”は、消費者に安全・安心な革と革製品を届けるため、2006年当時の世界的な基準などを参考に制定した革の認定制度。 認定数は2009年の認定開始から現在まで合計1223件にのぼる。

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「ベアミネラル」がアースデーのための限定コレクション発売 華やかデザインのパレットなど

「ベアミネラル(BAREMINERALS)」は4月3日、地球を考える日として4月22日に制定されている“アースデイ”を祝ったオリジナルデザインのコレクション“エコ ビューティフル コレクション”を数量限定で発売する。価格は3850〜6820円。全国の 「ベアミネラル」カウンター、ブランド公式オンラインショップ、「ベアミネラル」取扱い各ECサイト、一部ラグジュアリーコスメセレクトショップで取り扱う。

テーマは“生まれ持った美しさ”と“自然との共生”。限定パッケージのイラストは米・ポートランドで活動するアーティストのミア・ノルティング(Mia Nolting)が手掛け、繊細な水彩画と力強いスケッチで植物を生き生きと描いている。

ラインアップはアイ&チークパレット(9.4g、6820円)、フェイスカラー(1.5g、3850円)、トートバッグ(非売品)。

花に着想を得たアイ&チークパレットは肌なじみのいいピーチトーンで、2種のチークと4種のアイシャドウをセットした。パン部分を取り外して捨てられる。ブランドを代表するフェイスカラー“ウォームス”は使用者の血色感と骨格を美しく引き出し、どんな肌色にもマッチする。

期間中1万1000円以上の購入者にリサイクル ポリエステルを使用したトートバッグをプレゼントする。

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「ベアミネラル」がアースデーのための限定コレクション発売 華やかデザインのパレットなど

「ベアミネラル(BAREMINERALS)」は4月3日、地球を考える日として4月22日に制定されている“アースデイ”を祝ったオリジナルデザインのコレクション“エコ ビューティフル コレクション”を数量限定で発売する。価格は3850〜6820円。全国の 「ベアミネラル」カウンター、ブランド公式オンラインショップ、「ベアミネラル」取扱い各ECサイト、一部ラグジュアリーコスメセレクトショップで取り扱う。

テーマは“生まれ持った美しさ”と“自然との共生”。限定パッケージのイラストは米・ポートランドで活動するアーティストのミア・ノルティング(Mia Nolting)が手掛け、繊細な水彩画と力強いスケッチで植物を生き生きと描いている。

ラインアップはアイ&チークパレット(9.4g、6820円)、フェイスカラー(1.5g、3850円)、トートバッグ(非売品)。

花に着想を得たアイ&チークパレットは肌なじみのいいピーチトーンで、2種のチークと4種のアイシャドウをセットした。パン部分を取り外して捨てられる。ブランドを代表するフェイスカラー“ウォームス”は使用者の血色感と骨格を美しく引き出し、どんな肌色にもマッチする。

期間中1万1000円以上の購入者にリサイクル ポリエステルを使用したトートバッグをプレゼントする。

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「グローバルノースの大量消費を解決するためにいるのではない」 古着の最終地点ケニアのデザイナーと現状を議論

ケニア出身のデザイナー、イオナ・マクレス(Iona Mccreath)は自身がクリエイティブ・ディレクターを務めるファッションブランド「キコ ロメオ(KIKOROMEO)」を通して、現地の伝統技法を現代的に昇華したモノ作りを続ける。彼女が拠点とするケニアは美しいクリエイティビティーに溢れる土地でありながら、世界の大量生産・大量消費が生み出す古着の最終地点にもなっている。昨年現地を訪れたサステナブルファッションの啓発活動を続ける一般社団法人ユニステップス代表の鎌田安里紗を交えて、ケニアの現状とファッション産業のあるべき未来を議論する。

(この対談は2023年12月11日に開催した「WWDJAPANサステナビリティ・サミット2023」から抜粋したものです。記事下のYouTubeでも視聴できます)


木村和花WWDJAPAN編集部記者(以下、WWD):1人目のゲストは、一般社団法人ユニステップス代表の鎌田安里紗さんです。そもそもこのテーマをサミットで取り上げたいと思ったのは、鎌田さんが2023年8月に古着の行き着く先を見るためにケニアに行ったというお話を聞いたのがきっかけでした。この後、現地の様子を詳しくお話しいただきます。2人目は、アフリカ・ケニアからご参加いただきましたファッションデザイナーのイオナ・マクレスさんです。イオナさんは「キコロメオ(KIKOROMEO)」というファッションブランドのクリエイティブ・ディレクターで、ケニアのファッションシーンを担うデザイナーの1人です。自己紹介とブランドの紹介をお願いします。

イオナ・マクレス=「キコロメオ」クリエイティブ・ディレクター(以下、マクレス):皆さんこんばんは。今日この場に参加できてとてもうれしいです。「キコ ロメオ」は私の母が1996年に始めたブランドで、2020年に私が引き継ぎました。サステナビリティに関してはさまざまなことに取り組んでいます。まず大事にしていることは、人々がずっと持ち続けたくなるような素晴らしい伝統を持つ服を作ること。衣服は投資であり、生涯ずっと持ち続けてもらうものであるべきだと思います。私たちの服には、アートが欠かせません。例えば今スクリーンに映っているのは、スーダンのアーティストがハンドペイントで描いた絵で、私の後ろにある絵も彼の作品です。バティックやそのほかの伝統的な染め技法も多く使っています。今私が着ているもののように、伝統や芸術性を生かしながらケニアのストーリーを、服を通じて伝えることに挑戦しています。ほかにもケニア北部のビーズ細工のパターンを取り入れるといった、伝統的なものをインスピレーション源としています。生地は、リネンやケニアで紡がれたコットンなど天然繊維のみを使用しています。日本とは、生地の使い方や作り方、染め方などの歴史や知恵を共有していると思います。以上が私のブランドについてです。

WWD:色が印象的ですが、染色は植物染めですか?

マクレス:いいえ、現在は認証済みの染料を使っていますが植物由来というわけではありません。でも今植物由来の染料で鮮やかな色を出す方法を探しているところです。木の皮や植物を使ってできないかなどいろいろ試しているところで、近々お披露目できたらと思います。

WWD:ありがとうございます。もう一つ、「キコ ロメオ」の顧客層や販路についても教えてください。

マクレス:顧客基盤はとても広く、世界中に顧客がいます。共通点を挙げるとしたら、芸術性を大事にしている点。それから、自分の人生や未来を豊かにするような、投資対象として服を購入しようという価値観を持っている点。世界を旅して、地球環境やサステナビリティ、周りの人々に配慮した選択をしようとしている人たちですね。商品は公式ウェブサイトで販売しています。今まさに世界に販路を広げようと思っているところで、いつか日本でも実現したいです。

輸入される古着の質が低下 そのまま売れるものは2、3割に

WWD:彼女が生まれ育ったケニアは素晴らしい伝統工芸やクリエイティビティーに溢れる土地ですが、もう一つの側面としてファッション産業が生み出す廃棄された服の最終到着地点の一つにもなっています。鎌田さんのケニア滞在の様子をお話しいただけますか?

鎌田:ありがとうございます。私はファッション産業の透明性を高めるグローバルキャンペーン、ファッションレボリューションの日本の事務局をしています。イオナのお母さんが同団体のケニアの代表だったことから、彼女と出会うことができました。8月にはナイロビを中心にケニアのさまざまな場所を訪ねました。最初の写真は、ナイロビ市内の古着マーケットです。数字は50シリング、30シリングという値段です。1シリング大体1円くらいなので、50円、30円ですね。ケニアは物価も上がっていて、貧富の差は激しいんですが、われわれのような海外から行った人が訪ねるようなレストランやカフェでランチを食べると1500円くらい。東京とあまり変わらないですよね。一方で服がとても安い。その理由の1つが、欧米諸国から大量に輸入される古着です。これがモンバサというナイロビの近くの港に届いた古着のかたまりです。現地ではミツンバと呼ばれています。日本だとベールと呼ぶと思います。50kgぐらいのかたまりを2万、3万円程度で古着の業者が購入します。10年前は大体5、6割がそのままマーケットで売れたそうですが、現在そのまま売れるものは2、3割だそうです。それ以外のものは質が悪かったり、傷んでいたりする。街中にはミシンが並んでいるエリアがあり、そこではお直しが行われます。子供服の方が消費のスピードが早いので、大人の服をザクザク切って縫って子供服のサイズにしたりといったことも行われています。お直しをしているとはいえ、寿命が延びるのはすごく短い期間なのかなと思います。

WWD:先ほどの市場の写真では50円30円の服が並んでいましたが、以前はもっと1500円くらいが普通だったんですね。

鎌田:エリアによっては現在もいいものを売っている場所はあるようですが、全体としてその割合が変わってきている。ちなみに先ほどのミツンバはどこから入ってくるかというとイギリス、中国、アメリカ、それからパキスタン、トルコが多いそうです。日本の服は見かけなかったですが現地の方に聞くと「日本の服はパキスタンからたくさん入ってきます」とおっしゃっていて、そういう形で回っているんだなと思いました。

服の形をしたプラスチックが現地の環境を汚染

WWD:ちなみにイオナは先ほどのマーケットには行くんですか?

イオナ:はい、行ったことがあります。今話に上がっていたようにここ数年で、間違いなく古着の質は落ちています。私たちは最近、埋立地の衣類を再利用するプロジェクトを始めました。Tシャツはちょっとしたダメージやシミで売れずに膨大な量が埋め立てられています。これは私たちが作ったバッグで、埋立地から拾ったTシャツ7枚で製作したものです。

鎌田:埋立地に行く前にいろんな形でレスキューされていく服を目撃して、そのクリエイティビティーは本当にワクワクするものがありました。お直しをしていた現場の足元では、端切れをそのまま床に落とすのでマーケットの中が常時10cmから1mぐらい端切れが積み重なって、歩くとふかふかするんです。それが水分も含んで非常に強いにおいがする。その上マーケットの真ん中を流れている川にも端切れや売れない服がそのまま流れ込んでいくような状況です。ケニアに輸入されている服の3枚に1枚はポリエステル混であるといわれています。ケニアはゴミ回収と焼却、再生の仕組みが整っていないため、環境汚染や自公衆衛生上の観点から厳しくプラスチックを取り締まっているんですが、衣類は取り締まられていないので衣類の形をしたプラスチックが河川を汚染してしまう、あるいは土壌汚染してしまうということが一つの大きな問題です。

WWD:端切れ以外の服も混ざっていますね。すごい量だということが分かります。

鎌田:端切れはトラクターが定期的に回収し、ナイロビ市内の埋立地ダンドラという場所に運んでいきます。服だけでなく医療ゴミなど特殊なもの以外はほぼここに集まるため、すでにこれ以上ゴミを埋め立てられなくなっている現状もあります。ここでは見慣れたブランドの服もそのまま落ちていました。非常に真新しい服も落ちています。洗濯表示を見ると、ポリエステル由来のものが多い。日本では洗濯するときのマイクロファイバーが課題として指摘されますが、こういった形でそのまま服が河川や埋立地に入ってしまう可能性もあるんだと思いました。それからもう一つの問題が、国内産業への影響です。これはアフリカのいろんな国々が対策を考えていて、古着の輸入を禁止するところが出ていてきます。ナイロビから2、3時間離れたところの大きな工場に話を聞くと、以前はファッションアパレルがメインだったそうですが、それでは経営できないので今は軍隊の制服やガソリンスタンドなどのグローバルブランドの制服などをメインの事業として行っているそうです。もう一つ忘れてはいけないのが、非常にクリエイティブで面白いクリエイションをしている若いデザイナーが現地にはたくさんいるということ。彼らは古着を素材として扱う感覚が非常に強い。新しい生地を買って服を作るよりも、マーケットに行ってマテリアルとして古着を調達して服を作っています。また現地の適正価格で新品の服を作ると到底売れないとも話していました。適正価格であっても古着に比べると高いのでなかなかビジネスをするのが難しいそうです。こうしたクリエイティビティーの芽をつんでしまうようなことがあるのはもったいないことだなと思いました。

「他人の問題を解決するためにでは疲弊してしまう」

WWD:滞在後、率直にどんな感想をお持ちになりましたか?

鎌田:服のエンドオブライフを考える、循環の仕組みを作るという言葉を耳にすることは増えていますが、本当に服を循環させるのは非常に難しい。全然できていないと強く感じましね。アフリカにある種押し付けてしまっている部分もあると思います。衣類は混紡が多く分離して再生する技術がまだ確立されていなかったり、国内で回収して再利用する際のコストの部分だったりといった課題はありますが、そこを改善していくためには具体的な仕組みや制度を考えていく必要性を感じました。

WWD:イオナはこの現状をどう思っていますか?

マクレス:今鎌田さんが話してくれた内容はまさに現場で起こっていることです。写真を見たことはあっても、実際に何が起こっているかをそこから図ることは難しいでしょうし、現実を外に伝えていくことも簡単ではありません。だからこそ、このような会話の場をもっと生み出していくべきだと思いました。古着の廃棄に加えて、ケニアには「H&M」のようなインターナショナルブランドの巨大な製造拠点もあり、そこで使われなかった新しい生地も同じマーケットに捨てられています。私たちはブランドとしてそうした生地にバティックを施して美しい服を新たに生み出したりしてサステナビリティに取り組むことができますが、問題なのは主にグローバルノースに生きる人々の大量消費を解決するために、私たちがイノベーションを起こさなければいけないことです。アップサイクルしますが、それはしなければいけないからなのです。もちろんここでイノベーションを起こせることは素晴らしいですが、他人の問題を解決するためにという目的のためでは疲弊してしまいます。もう一つの問題は、安い古着が輸入され、さらに再販を繰り返すことで、価格のシステムが完全にゆがんでしまうことです。若手を含めた多くのデザイナーが、ビジネスを続けるために適切な価格をつけようと試みています。しかし、人々は安い価格に慣れているせいでそれらがとても高いと認識されてしまう。つまり、大量の古着が流れ着いている現状はさまざまな問題を起こしています。そしてこのような会話をすること、現実を直視することがとても重要だと思います。私たちは、デザインの仕方を考え直すこと、そして服の最後を考えてデザインする必要があります。世界ではエンドオブライフを考慮せずに作り続けてきたために、廃棄物をどう処理していくべきかという問題を抱えています。だからこそ、ものの最後を念頭に置いてデザインするようになるだけでも問題解決に向けた大きな一歩になるはずです。最後に、私たちの消費主義的価値観の見直しです。人々はもはやそれが美意識とも言えるくらいに、消費に取り憑かれています。この価値観が変化していくには長い時間がかかると思います。消費に対する価値観を徐々に変えると同時に、消費主義の中でもできるだけ害の少ないモノ作りとは何かを考えていくことが重要だと思います。

鎌田:価格の話は、日本でも全く同じ状況だと思います。価格勝負の中ではインディペンデントなクリエイターがビジネスを続けていくことが非常に難しい。日本においてもこの30年で衣服の平均価格は約半分になりました。価格が下がると同時に、衣服の所有期間が短くなっているというデータもあります。自分自身を振り返っても学生時代に服がどんどん安くなってかわいい服が買えるのがうれしかったですが、ある日家に帰ると全然愛着がない服がたくさんある。飽きてしまった服は一応どこかに寄付しますけど回収した企業がどういうふうに服を回していけるかというと、繊維to繊維のリサイクル率は1%未満ですよね。リユースされるとはいえ、最終地点の一つの形としてケニアみたいな状況がある。適正価格と適正な生産量をどう考えていけば良いのかは非常に悩ましいですよね。

「美しいものを生み出したい気持ちは人々が根源的に持っている生きがい」

WWD:イオナの周りの若いファッションデザイナーは、こうした現状を見ながらも新しいものを作り続けたいというパッションを持つ人は多いのでしょうか?

マクレス:もちろんです。アートにしろ、ファッションにしろ、何か美しいものを生み出したい気持ちは人々が根源的に持っている生きがいだと思いますし、このような廃棄やそのほかさまざまな問題のソリューションにもなりえます。ケニアには多くの才能あふれるデザイナーがいます。彼らが置かれた環境に限定されずに、どのようにグローバル市場にアクセスできるかということも考えていきたいです。

WWD:イオナは次世代のサステナブル素材の研究開発にも携わっています。

マクレス:素材開発は、私が一番情熱をささげていることです。テキスタイルとそのイノベーションの世界が大好きなんです。最近取り組んでいるプロジェクトは、地元で入手できる原材料のバリエーションを増やし、エンドオブライフの観点からも実用的な代替素材の開発です。生分解性かつ、肌にも優しい生地は作れないかなどですね。たとえば、サイザルです。まずサイザルを使ってバスケットを作っている地元の女性グループに話を聞きました。これはサイザルを土を使って染色しているところですね。ここの土はとても強力で、茶色の顔料を含んでいるので、とてもいい色を出すんです。そのほかにも煙や木の皮などさまざまなものを使って染めています。これは、彼女たちがサイザルから繊維を抽出し、糸にするところです。従来はこれでバスケットを作っていましたが、私たちはこの糸をもっと細くすることで衣料品を作れないか研究しています。今は研究開発の道なかばで、糸を使って織ることはできましたが、今後もっと柔らかな糸にしたいと思っています。昔からある技術やリソースといった過去を振り返りながらも、新しい未来を作っていく作業はとても楽しいプロセスです。

WWD:彼女のように地元の特徴に焦点を当てて、そこからしか生まれないクリエイションを生み出すというのはすごく良いアイデアだと思います。

鎌田:そうですね。現地でデザイナーと話すと、エンドオブライフの現場にいるので生み出すことへの恐れも当然感じると。ではもう、古着だけ着てれば良いのかというと、それはあまりにも喜びがない。作るという喜びは人間にとって根源的なものだからそれを奪われたくないと強く主張していました。日本でもほとんど海外に生産が移っています。もちろん国外生産が悪いわけではないですし、大量生産がすぐに悪とはいえないかもしれないですが、それぞれの土地で育まれてきた技術が全く使われなくなってしまうのは明らかにもったいないこと。作る喜びを感じながら、それぞれの土地のユニークネスがもっと生き残っていけるような形にできないんだろうかと考えました。

WWD:そこも私たちが考えていかないといけない持続可能性の大事なポイントの一つですね。先ほどの動画にもあったエプソンも古着を使った素材を開発している。

鎌田:エプソンは紙の再生技術ドライファイバーテクノロジーを繊維製品に活用するための技術開発を行っています。今衣類のリサイクルの一つの大きな課題は、複数の繊維を分離してそれぞれ生かすことだと思いますが、混ざった状態でも再生できる選択肢を模索しているようです。

「個人が感じている違和感を業務に反映できるような制度を」

WWD:最後に鎌田さんから、日本のファッション産業に関わる人たちに伝えたいことは?

鎌田:皆さんここにいらっしゃるということは、どうにか産業を変えなくてはいけないと思われているかもしれません。ファッション産業で働く1人1人の方と話すと、繊維やファッションへの強い愛着を感じます。日々仕事をする中で企業人として売り上げを伸ばし続けなければいけないということと、明らかに環境的に無理が来ているという、どちらもが一人の人の中に共存しています。今の経済システムでは売り上げを上げながら、一気に環境負荷を低くすることが難しい。環境負荷が低い方が、価格が高いですし、生み出したものに対して責任を持たなくていい仕組みになっています。産業によっては生産量に合わせて回収して再生する責任を負う業界もありますが、そういった制度がない中で1人の努力、個社の努力で変えられることには限界があると思います。ですので、個人が感じている違和感や変えた方がいいと思っていることを業務に反映できるような制度、政策について、どこかに過度に負担がかからない形できちんと議論されていく必要が早急にあると思います。

WWD:イオナからも最後に来場者へのメッセージをいただけますでしょうか。

イオナ:ありがとうございます。生産者であれ、消費者であれ、この産業に関わる全ての人たちが過去を振り返り、そしてこれからどこに向かおうとしているのかを立ち止まって考えること、そして衣服のエンドオブライフを設計段階から考え、消費主義の価値観を見直すこと、産業と国とがつながり方法を見つけていくことが大事です。エプソンのチームがケニアにきて進めていることを見ただけでもとても驚きました。そうした垣根を越えたコラボレーションによって今私たちが直面している問題を解決できると思います。

WWD:ありがとうございました。

YouTube視聴はこちら

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「グローバルノースの大量消費を解決するためにいるのではない」 古着の最終地点ケニアのデザイナーと現状を議論

ケニア出身のデザイナー、イオナ・マクレス(Iona Mccreath)は自身がクリエイティブ・ディレクターを務めるファッションブランド「キコ ロメオ(KIKOROMEO)」を通して、現地の伝統技法を現代的に昇華したモノ作りを続ける。彼女が拠点とするケニアは美しいクリエイティビティーに溢れる土地でありながら、世界の大量生産・大量消費が生み出す古着の最終地点にもなっている。昨年現地を訪れたサステナブルファッションの啓発活動を続ける一般社団法人ユニステップス代表の鎌田安里紗を交えて、ケニアの現状とファッション産業のあるべき未来を議論する。

(この対談は2023年12月11日に開催した「WWDJAPANサステナビリティ・サミット2023」から抜粋したものです。記事下のYouTubeでも視聴できます)


木村和花WWDJAPAN編集部記者(以下、WWD):1人目のゲストは、一般社団法人ユニステップス代表の鎌田安里紗さんです。そもそもこのテーマをサミットで取り上げたいと思ったのは、鎌田さんが2023年8月に古着の行き着く先を見るためにケニアに行ったというお話を聞いたのがきっかけでした。この後、現地の様子を詳しくお話しいただきます。2人目は、アフリカ・ケニアからご参加いただきましたファッションデザイナーのイオナ・マクレスさんです。イオナさんは「キコロメオ(KIKOROMEO)」というファッションブランドのクリエイティブ・ディレクターで、ケニアのファッションシーンを担うデザイナーの1人です。自己紹介とブランドの紹介をお願いします。

イオナ・マクレス=「キコロメオ」クリエイティブ・ディレクター(以下、マクレス):皆さんこんばんは。今日この場に参加できてとてもうれしいです。「キコ ロメオ」は私の母が1996年に始めたブランドで、2020年に私が引き継ぎました。サステナビリティに関してはさまざまなことに取り組んでいます。まず大事にしていることは、人々がずっと持ち続けたくなるような素晴らしい伝統を持つ服を作ること。衣服は投資であり、生涯ずっと持ち続けてもらうものであるべきだと思います。私たちの服には、アートが欠かせません。例えば今スクリーンに映っているのは、スーダンのアーティストがハンドペイントで描いた絵で、私の後ろにある絵も彼の作品です。バティックやそのほかの伝統的な染め技法も多く使っています。今私が着ているもののように、伝統や芸術性を生かしながらケニアのストーリーを、服を通じて伝えることに挑戦しています。ほかにもケニア北部のビーズ細工のパターンを取り入れるといった、伝統的なものをインスピレーション源としています。生地は、リネンやケニアで紡がれたコットンなど天然繊維のみを使用しています。日本とは、生地の使い方や作り方、染め方などの歴史や知恵を共有していると思います。以上が私のブランドについてです。

WWD:色が印象的ですが、染色は植物染めですか?

マクレス:いいえ、現在は認証済みの染料を使っていますが植物由来というわけではありません。でも今植物由来の染料で鮮やかな色を出す方法を探しているところです。木の皮や植物を使ってできないかなどいろいろ試しているところで、近々お披露目できたらと思います。

WWD:ありがとうございます。もう一つ、「キコ ロメオ」の顧客層や販路についても教えてください。

マクレス:顧客基盤はとても広く、世界中に顧客がいます。共通点を挙げるとしたら、芸術性を大事にしている点。それから、自分の人生や未来を豊かにするような、投資対象として服を購入しようという価値観を持っている点。世界を旅して、地球環境やサステナビリティ、周りの人々に配慮した選択をしようとしている人たちですね。商品は公式ウェブサイトで販売しています。今まさに世界に販路を広げようと思っているところで、いつか日本でも実現したいです。

輸入される古着の質が低下 そのまま売れるものは2、3割に

WWD:彼女が生まれ育ったケニアは素晴らしい伝統工芸やクリエイティビティーに溢れる土地ですが、もう一つの側面としてファッション産業が生み出す廃棄された服の最終到着地点の一つにもなっています。鎌田さんのケニア滞在の様子をお話しいただけますか?

鎌田:ありがとうございます。私はファッション産業の透明性を高めるグローバルキャンペーン、ファッションレボリューションの日本の事務局をしています。イオナのお母さんが同団体のケニアの代表だったことから、彼女と出会うことができました。8月にはナイロビを中心にケニアのさまざまな場所を訪ねました。最初の写真は、ナイロビ市内の古着マーケットです。数字は50シリング、30シリングという値段です。1シリング大体1円くらいなので、50円、30円ですね。ケニアは物価も上がっていて、貧富の差は激しいんですが、われわれのような海外から行った人が訪ねるようなレストランやカフェでランチを食べると1500円くらい。東京とあまり変わらないですよね。一方で服がとても安い。その理由の1つが、欧米諸国から大量に輸入される古着です。これがモンバサというナイロビの近くの港に届いた古着のかたまりです。現地ではミツンバと呼ばれています。日本だとベールと呼ぶと思います。50kgぐらいのかたまりを2万、3万円程度で古着の業者が購入します。10年前は大体5、6割がそのままマーケットで売れたそうですが、現在そのまま売れるものは2、3割だそうです。それ以外のものは質が悪かったり、傷んでいたりする。街中にはミシンが並んでいるエリアがあり、そこではお直しが行われます。子供服の方が消費のスピードが早いので、大人の服をザクザク切って縫って子供服のサイズにしたりといったことも行われています。お直しをしているとはいえ、寿命が延びるのはすごく短い期間なのかなと思います。

WWD:先ほどの市場の写真では50円30円の服が並んでいましたが、以前はもっと1500円くらいが普通だったんですね。

鎌田:エリアによっては現在もいいものを売っている場所はあるようですが、全体としてその割合が変わってきている。ちなみに先ほどのミツンバはどこから入ってくるかというとイギリス、中国、アメリカ、それからパキスタン、トルコが多いそうです。日本の服は見かけなかったですが現地の方に聞くと「日本の服はパキスタンからたくさん入ってきます」とおっしゃっていて、そういう形で回っているんだなと思いました。

服の形をしたプラスチックが現地の環境を汚染

WWD:ちなみにイオナは先ほどのマーケットには行くんですか?

イオナ:はい、行ったことがあります。今話に上がっていたようにここ数年で、間違いなく古着の質は落ちています。私たちは最近、埋立地の衣類を再利用するプロジェクトを始めました。Tシャツはちょっとしたダメージやシミで売れずに膨大な量が埋め立てられています。これは私たちが作ったバッグで、埋立地から拾ったTシャツ7枚で製作したものです。

鎌田:埋立地に行く前にいろんな形でレスキューされていく服を目撃して、そのクリエイティビティーは本当にワクワクするものがありました。お直しをしていた現場の足元では、端切れをそのまま床に落とすのでマーケットの中が常時10cmから1mぐらい端切れが積み重なって、歩くとふかふかするんです。それが水分も含んで非常に強いにおいがする。その上マーケットの真ん中を流れている川にも端切れや売れない服がそのまま流れ込んでいくような状況です。ケニアに輸入されている服の3枚に1枚はポリエステル混であるといわれています。ケニアはゴミ回収と焼却、再生の仕組みが整っていないため、環境汚染や自公衆衛生上の観点から厳しくプラスチックを取り締まっているんですが、衣類は取り締まられていないので衣類の形をしたプラスチックが河川を汚染してしまう、あるいは土壌汚染してしまうということが一つの大きな問題です。

WWD:端切れ以外の服も混ざっていますね。すごい量だということが分かります。

鎌田:端切れはトラクターが定期的に回収し、ナイロビ市内の埋立地ダンドラという場所に運んでいきます。服だけでなく医療ゴミなど特殊なもの以外はほぼここに集まるため、すでにこれ以上ゴミを埋め立てられなくなっている現状もあります。ここでは見慣れたブランドの服もそのまま落ちていました。非常に真新しい服も落ちています。洗濯表示を見ると、ポリエステル由来のものが多い。日本では洗濯するときのマイクロファイバーが課題として指摘されますが、こういった形でそのまま服が河川や埋立地に入ってしまう可能性もあるんだと思いました。それからもう一つの問題が、国内産業への影響です。これはアフリカのいろんな国々が対策を考えていて、古着の輸入を禁止するところが出ていてきます。ナイロビから2、3時間離れたところの大きな工場に話を聞くと、以前はファッションアパレルがメインだったそうですが、それでは経営できないので今は軍隊の制服やガソリンスタンドなどのグローバルブランドの制服などをメインの事業として行っているそうです。もう一つ忘れてはいけないのが、非常にクリエイティブで面白いクリエイションをしている若いデザイナーが現地にはたくさんいるということ。彼らは古着を素材として扱う感覚が非常に強い。新しい生地を買って服を作るよりも、マーケットに行ってマテリアルとして古着を調達して服を作っています。また現地の適正価格で新品の服を作ると到底売れないとも話していました。適正価格であっても古着に比べると高いのでなかなかビジネスをするのが難しいそうです。こうしたクリエイティビティーの芽をつんでしまうようなことがあるのはもったいないことだなと思いました。

「他人の問題を解決するためにでは疲弊してしまう」

WWD:滞在後、率直にどんな感想をお持ちになりましたか?

鎌田:服のエンドオブライフを考える、循環の仕組みを作るという言葉を耳にすることは増えていますが、本当に服を循環させるのは非常に難しい。全然できていないと強く感じましね。アフリカにある種押し付けてしまっている部分もあると思います。衣類は混紡が多く分離して再生する技術がまだ確立されていなかったり、国内で回収して再利用する際のコストの部分だったりといった課題はありますが、そこを改善していくためには具体的な仕組みや制度を考えていく必要性を感じました。

WWD:イオナはこの現状をどう思っていますか?

マクレス:今鎌田さんが話してくれた内容はまさに現場で起こっていることです。写真を見たことはあっても、実際に何が起こっているかをそこから図ることは難しいでしょうし、現実を外に伝えていくことも簡単ではありません。だからこそ、このような会話の場をもっと生み出していくべきだと思いました。古着の廃棄に加えて、ケニアには「H&M」のようなインターナショナルブランドの巨大な製造拠点もあり、そこで使われなかった新しい生地も同じマーケットに捨てられています。私たちはブランドとしてそうした生地にバティックを施して美しい服を新たに生み出したりしてサステナビリティに取り組むことができますが、問題なのは主にグローバルノースに生きる人々の大量消費を解決するために、私たちがイノベーションを起こさなければいけないことです。アップサイクルしますが、それはしなければいけないからなのです。もちろんここでイノベーションを起こせることは素晴らしいですが、他人の問題を解決するためにという目的のためでは疲弊してしまいます。もう一つの問題は、安い古着が輸入され、さらに再販を繰り返すことで、価格のシステムが完全にゆがんでしまうことです。若手を含めた多くのデザイナーが、ビジネスを続けるために適切な価格をつけようと試みています。しかし、人々は安い価格に慣れているせいでそれらがとても高いと認識されてしまう。つまり、大量の古着が流れ着いている現状はさまざまな問題を起こしています。そしてこのような会話をすること、現実を直視することがとても重要だと思います。私たちは、デザインの仕方を考え直すこと、そして服の最後を考えてデザインする必要があります。世界ではエンドオブライフを考慮せずに作り続けてきたために、廃棄物をどう処理していくべきかという問題を抱えています。だからこそ、ものの最後を念頭に置いてデザインするようになるだけでも問題解決に向けた大きな一歩になるはずです。最後に、私たちの消費主義的価値観の見直しです。人々はもはやそれが美意識とも言えるくらいに、消費に取り憑かれています。この価値観が変化していくには長い時間がかかると思います。消費に対する価値観を徐々に変えると同時に、消費主義の中でもできるだけ害の少ないモノ作りとは何かを考えていくことが重要だと思います。

鎌田:価格の話は、日本でも全く同じ状況だと思います。価格勝負の中ではインディペンデントなクリエイターがビジネスを続けていくことが非常に難しい。日本においてもこの30年で衣服の平均価格は約半分になりました。価格が下がると同時に、衣服の所有期間が短くなっているというデータもあります。自分自身を振り返っても学生時代に服がどんどん安くなってかわいい服が買えるのがうれしかったですが、ある日家に帰ると全然愛着がない服がたくさんある。飽きてしまった服は一応どこかに寄付しますけど回収した企業がどういうふうに服を回していけるかというと、繊維to繊維のリサイクル率は1%未満ですよね。リユースされるとはいえ、最終地点の一つの形としてケニアみたいな状況がある。適正価格と適正な生産量をどう考えていけば良いのかは非常に悩ましいですよね。

「美しいものを生み出したい気持ちは人々が根源的に持っている生きがい」

WWD:イオナの周りの若いファッションデザイナーは、こうした現状を見ながらも新しいものを作り続けたいというパッションを持つ人は多いのでしょうか?

マクレス:もちろんです。アートにしろ、ファッションにしろ、何か美しいものを生み出したい気持ちは人々が根源的に持っている生きがいだと思いますし、このような廃棄やそのほかさまざまな問題のソリューションにもなりえます。ケニアには多くの才能あふれるデザイナーがいます。彼らが置かれた環境に限定されずに、どのようにグローバル市場にアクセスできるかということも考えていきたいです。

WWD:イオナは次世代のサステナブル素材の研究開発にも携わっています。

マクレス:素材開発は、私が一番情熱をささげていることです。テキスタイルとそのイノベーションの世界が大好きなんです。最近取り組んでいるプロジェクトは、地元で入手できる原材料のバリエーションを増やし、エンドオブライフの観点からも実用的な代替素材の開発です。生分解性かつ、肌にも優しい生地は作れないかなどですね。たとえば、サイザルです。まずサイザルを使ってバスケットを作っている地元の女性グループに話を聞きました。これはサイザルを土を使って染色しているところですね。ここの土はとても強力で、茶色の顔料を含んでいるので、とてもいい色を出すんです。そのほかにも煙や木の皮などさまざまなものを使って染めています。これは、彼女たちがサイザルから繊維を抽出し、糸にするところです。従来はこれでバスケットを作っていましたが、私たちはこの糸をもっと細くすることで衣料品を作れないか研究しています。今は研究開発の道なかばで、糸を使って織ることはできましたが、今後もっと柔らかな糸にしたいと思っています。昔からある技術やリソースといった過去を振り返りながらも、新しい未来を作っていく作業はとても楽しいプロセスです。

WWD:彼女のように地元の特徴に焦点を当てて、そこからしか生まれないクリエイションを生み出すというのはすごく良いアイデアだと思います。

鎌田:そうですね。現地でデザイナーと話すと、エンドオブライフの現場にいるので生み出すことへの恐れも当然感じると。ではもう、古着だけ着てれば良いのかというと、それはあまりにも喜びがない。作るという喜びは人間にとって根源的なものだからそれを奪われたくないと強く主張していました。日本でもほとんど海外に生産が移っています。もちろん国外生産が悪いわけではないですし、大量生産がすぐに悪とはいえないかもしれないですが、それぞれの土地で育まれてきた技術が全く使われなくなってしまうのは明らかにもったいないこと。作る喜びを感じながら、それぞれの土地のユニークネスがもっと生き残っていけるような形にできないんだろうかと考えました。

WWD:そこも私たちが考えていかないといけない持続可能性の大事なポイントの一つですね。先ほどの動画にもあったエプソンも古着を使った素材を開発している。

鎌田:エプソンは紙の再生技術ドライファイバーテクノロジーを繊維製品に活用するための技術開発を行っています。今衣類のリサイクルの一つの大きな課題は、複数の繊維を分離してそれぞれ生かすことだと思いますが、混ざった状態でも再生できる選択肢を模索しているようです。

「個人が感じている違和感を業務に反映できるような制度を」

WWD:最後に鎌田さんから、日本のファッション産業に関わる人たちに伝えたいことは?

鎌田:皆さんここにいらっしゃるということは、どうにか産業を変えなくてはいけないと思われているかもしれません。ファッション産業で働く1人1人の方と話すと、繊維やファッションへの強い愛着を感じます。日々仕事をする中で企業人として売り上げを伸ばし続けなければいけないということと、明らかに環境的に無理が来ているという、どちらもが一人の人の中に共存しています。今の経済システムでは売り上げを上げながら、一気に環境負荷を低くすることが難しい。環境負荷が低い方が、価格が高いですし、生み出したものに対して責任を持たなくていい仕組みになっています。産業によっては生産量に合わせて回収して再生する責任を負う業界もありますが、そういった制度がない中で1人の努力、個社の努力で変えられることには限界があると思います。ですので、個人が感じている違和感や変えた方がいいと思っていることを業務に反映できるような制度、政策について、どこかに過度に負担がかからない形できちんと議論されていく必要が早急にあると思います。

WWD:イオナからも最後に来場者へのメッセージをいただけますでしょうか。

イオナ:ありがとうございます。生産者であれ、消費者であれ、この産業に関わる全ての人たちが過去を振り返り、そしてこれからどこに向かおうとしているのかを立ち止まって考えること、そして衣服のエンドオブライフを設計段階から考え、消費主義の価値観を見直すこと、産業と国とがつながり方法を見つけていくことが大事です。エプソンのチームがケニアにきて進めていることを見ただけでもとても驚きました。そうした垣根を越えたコラボレーションによって今私たちが直面している問題を解決できると思います。

WWD:ありがとうございました。

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プラダが海洋保全教育プログラムを拡大 国境なき図書館とも新たに提携

プラダ グループ(PRADA GROUP)は1月23日、国際連合教育科学文化機関(UNESCO以下、ユネスコ)の政府間海洋学委員会(IOC)との提携で取り組む海洋問題に関する教育プログラム「シー ビヨンド(SEA BEYOND)」の記者会見をパリのユネスコ本部で開いた。今回は、第3回の開催に加え、パリに本部を置く非営利団体の国境なき図書館(Bibliotheques Sans Frontieres以下、BSF)との新たなパートナーシップを発表した。

世界56カ国3万4000人以上の学生が参加

世界の中等・高等学校を対象にした同プログラムは、若い世代の海洋保全に対する意識向上を目的に2019年に発足。第3回は「海洋と気候の相互関係と、それに伴う環境問題」をテーマに 1月から6月にかけて実施され、参加学生たちが企画した啓蒙キャンペーンの国際コンテストで幕を閉じる。初回、第2回の参加学生数はそれぞれ300人程度だったが、今回から大幅に規模を拡大。世界56カ国の184校が対象となり、3万4000人を超える学生が授業や研修を受ける予定だ。

会見に登壇したロレンツォ・ベルテッリ(Lorenzo Bertelli)=プラダ グループCSR担当責任者は、「参加学生の多さに驚くとともに満足している。それは、私たちが正しい方向に進んでいること、そして『シー ビヨンド』が真の変化を生み出すことができることを示している。将来的にはもっと発展させていきたい」とコメント。「究極のゴールは未来を担う世代のマインドセットを変えることだ。若い学生たちの中から将来コミュニティーの鍵を握るリーダーが生まれ、より持続可能で責任ある決断を下すようになることを願っている」と続けた。

さらに会見には、第2回の受賞後に賞金や支援を生かし、わずか半年で海洋リテラシーを広めるためのNGOを自ら立ち上げたペルー・リマにあるニュートン・カレッジの学生2人もオンラインで登場。その一人、エンゾ・ポルト(Enzo Porto)は「『シー ビヨンド』が、独自のプロジェクトを始めるために必要なスキルを与えてくれた。私たちは持続可能な開発目標に貢献する力を持っている」と語り、プロジェクトに通して生まれた理想的な成果の一例を示した。

「シー ビヨンド」初の人道的プロジェクト

また、新たに取り組むBSFとのパートナーシップは「シー ビヨンド」初の人道的プロジェクト。恵まれない地域や教育・文化的リソースを必要としているコミュニティーの子どもや若者が海洋教育を受けられるようにすることを目的に掲げる。そのために活用するのが、デザイナーのフィリップ・スタルク(Philippe Starck)がBSFのために開発した移動式マルチメディアセンター「アイデアボックス」だ。100平方メートル以上あるボックスには、250冊以上の本やゲーム、トレーニング教材、インターネット接続されたタブレット端末やノートパソコンなどが含まれ、コンテンツは提携先に合わせてオーダーメードされる。6月には、「シー ビヨンド」のために初めて海洋教育に特化したボックスが誕生し、世界海の日にイタリア・ベネチアで公開予定だ。その後、イタリア国内を巡回する。加えて、フランス、ブルンジ、コートジボワールにある既存の「アイデアボックス」にもユネスコの専門家が監修した海洋リテラシーに関するコンテンツが追加されるという。

07年に設立された同団体のジェレミー・ラシャル(Jeremy Lachal)=ジェネラル・ディレクターは、「BSFは本を配布することから始まったが、恵まれない地域には識字率が低いところも多い。自分たちが直面している大きな問題への解決策を見つけるための知識にアクセスできるようにすることがミッションだ」と活動について語った。

なお、プラダ グループは23年7月からリサイクルナイロン素材を使った“プラダ リナイロン(PRADA RE-NYLON)”コレクションの収益の1%を「シー ビヨンド」に寄付。プロジェクトの一環として、1万4000人を超える従業員向けの研修や、「ラグーン幼稚園」と呼ぶ未就学児を対象とした野外教育プロジェクトも行っている。

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プラダが海洋保全教育プログラムを拡大 国境なき図書館とも新たに提携

プラダ グループ(PRADA GROUP)は1月23日、国際連合教育科学文化機関(UNESCO以下、ユネスコ)の政府間海洋学委員会(IOC)との提携で取り組む海洋問題に関する教育プログラム「シー ビヨンド(SEA BEYOND)」の記者会見をパリのユネスコ本部で開いた。今回は、第3回の開催に加え、パリに本部を置く非営利団体の国境なき図書館(Bibliotheques Sans Frontieres以下、BSF)との新たなパートナーシップを発表した。

世界56カ国3万4000人以上の学生が参加

世界の中等・高等学校を対象にした同プログラムは、若い世代の海洋保全に対する意識向上を目的に2019年に発足。第3回は「海洋と気候の相互関係と、それに伴う環境問題」をテーマに 1月から6月にかけて実施され、参加学生たちが企画した啓蒙キャンペーンの国際コンテストで幕を閉じる。初回、第2回の参加学生数はそれぞれ300人程度だったが、今回から大幅に規模を拡大。世界56カ国の184校が対象となり、3万4000人を超える学生が授業や研修を受ける予定だ。

会見に登壇したロレンツォ・ベルテッリ(Lorenzo Bertelli)=プラダ グループCSR担当責任者は、「参加学生の多さに驚くとともに満足している。それは、私たちが正しい方向に進んでいること、そして『シー ビヨンド』が真の変化を生み出すことができることを示している。将来的にはもっと発展させていきたい」とコメント。「究極のゴールは未来を担う世代のマインドセットを変えることだ。若い学生たちの中から将来コミュニティーの鍵を握るリーダーが生まれ、より持続可能で責任ある決断を下すようになることを願っている」と続けた。

さらに会見には、第2回の受賞後に賞金や支援を生かし、わずか半年で海洋リテラシーを広めるためのNGOを自ら立ち上げたペルー・リマにあるニュートン・カレッジの学生2人もオンラインで登場。その一人、エンゾ・ポルト(Enzo Porto)は「『シー ビヨンド』が、独自のプロジェクトを始めるために必要なスキルを与えてくれた。私たちは持続可能な開発目標に貢献する力を持っている」と語り、プロジェクトに通して生まれた理想的な成果の一例を示した。

「シー ビヨンド」初の人道的プロジェクト

また、新たに取り組むBSFとのパートナーシップは「シー ビヨンド」初の人道的プロジェクト。恵まれない地域や教育・文化的リソースを必要としているコミュニティーの子どもや若者が海洋教育を受けられるようにすることを目的に掲げる。そのために活用するのが、デザイナーのフィリップ・スタルク(Philippe Starck)がBSFのために開発した移動式マルチメディアセンター「アイデアボックス」だ。100平方メートル以上あるボックスには、250冊以上の本やゲーム、トレーニング教材、インターネット接続されたタブレット端末やノートパソコンなどが含まれ、コンテンツは提携先に合わせてオーダーメードされる。6月には、「シー ビヨンド」のために初めて海洋教育に特化したボックスが誕生し、世界海の日にイタリア・ベネチアで公開予定だ。その後、イタリア国内を巡回する。加えて、フランス、ブルンジ、コートジボワールにある既存の「アイデアボックス」にもユネスコの専門家が監修した海洋リテラシーに関するコンテンツが追加されるという。

07年に設立された同団体のジェレミー・ラシャル(Jeremy Lachal)=ジェネラル・ディレクターは、「BSFは本を配布することから始まったが、恵まれない地域には識字率が低いところも多い。自分たちが直面している大きな問題への解決策を見つけるための知識にアクセスできるようにすることがミッションだ」と活動について語った。

なお、プラダ グループは23年7月からリサイクルナイロン素材を使った“プラダ リナイロン(PRADA RE-NYLON)”コレクションの収益の1%を「シー ビヨンド」に寄付。プロジェクトの一環として、1万4000人を超える従業員向けの研修や、「ラグーン幼稚園」と呼ぶ未就学児を対象とした野外教育プロジェクトも行っている。

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「コス」がNATIVA社と提携 再生ウールカプセルコレクションを発売

ロンドンを拠点とする「コス(COS)」は、高級メリノウールのパイオニア的存在であるNATIVA社と提携を結び、全8アイテムで構成された再生ウールカプセルコレクションを発売した。同コレクションは、「コス」の全店舗と公式オンラインストアで取り扱っている。価格は1万5000〜2万2500円。

自然生態系の損失を食い止め、回復させていくことを目的とする環境再生型農業を支持した限定コレクションで、NATIVA社のトレーサブルなウール繊維を使用したやわらかく仕立てたテーラードセットアップをはじめ、レスポンシブルウールスタンダードおよびレスポンシブルモヘアスタンダードの認証を受けたウールやリサイクルウール、再生ウールなど持続可能な素材を採用したニットウエアを展開する。

NATIVA社のニコラス・サペリ(Nicolas Sapelli)=ソーシング・ディレクターは、「NATIVAは、世界最高級のメリノウールを生産する新しい方法を開拓している。再生 農法を通じて農業パートナーをサポートし、ブロックチェーンテクノロジーの採用によってファッションのサプライチェーン全体に信頼性とトレーサビリティが浸透すれば、消費者は NATIVAの名前を目にしたとき、その品質と厳しい環境基準が満たされていることを理解できた上で、安心して製品を手にとることができる」とコメントした。

NATIVA社は、ブロックチェーンテクノロジーに裏付けられたトレーサブルなウールを中心に、自然擁護や環境配慮に焦点を当てたソリューションをブランドに提供する。土壌の質を向上させることで土地を保護し、動物の健康的な飼育を保証することで動物を保護し、農家と地域社会の生活を向上させることで支援するという、NATIVARegenプログラムを導入している。

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「WWDJAPANサステナビリティ・サミット2023」12月11日にオフライン開催  エントリー受付中

INFASパブリケーションズは、「WWDJAPANサステナビリティ・サミット2023」を12月11日(月)に東京ポートシティ竹芝 ポートホールで開催します。2020年にスタートした同サミットは毎年、ファッション×サステナビリティに関してそのときどきの最先端、グローバルな話題を取り上げて、ファッション業界を牽引してきました。

4回目を迎える今回の特徴はオフライン限定開催であること。国内外からキーパーソンを招き、「環境危機下でのモノ作りとデザイナーの役割」「社会課題の解決や地域振興におけるデザイン」「時代のキーワード“生物多様性“を理解する~ファッションとの関わり~」「大量廃棄の現状 古着の最終地点ケニアの視点を交えて考える」といったテーマで4つのトークセッションを行います。いずれのセッションも大きなスクリーンを生かした映像で没入感を演出し、Q&Aタイムを充実させて登壇者と来場者の対話を重視します。また、体験を通じてサステナビリティを考えるブースも多数用意します。

過去3回は、ビジネスパーソンやデザイナー、学生、研究者、行政関係者など幅広いジャンル、世代の方から参加申し込みをいただいております。立場や職種、年齢は異なれど、多くの方が共通の疑問やビジョンを抱いています。地球や誰かを傷つけないファッションって可能なの?ビジネスはどう成長させるのが理想だろう?「いずれも難題だからこそサステナビリティを前提としたデザイン・設計の力が生かされるときです。ここで出合う新しい視点と、新しい人との出会いを通じて一人一人の方が自分なりの答えをみつけてほしい」と向千鶴・執行役員編集統括サステナビリティ・ディレクターは話しています。

参加は無料で、事前エントリー制

申込先着順で定員になり次第締め切りとなります。
詳しくは、公式サイトをご覧ください。


■イベント概要

名称:「WWDJAPANサステナビリティ・サミット2023」
日時:2023年12月11日(月) 13:00開場、13:30~20:00
場所:東京ポートシティ竹芝ポートホール
住所:東京都港区海岸1丁⽬7-1 東京ポートシティ⽵芝 オフィスタワー1階
参加費:無料
問い合わせ先: support@infaspub.co.jp
ハッシュタグ:#WWDサステナビリティ
参加方法:下記アドレスから事前エントリーが必須。申込先着順で定員になり次第締め切り


▽ 申し込みはこちら ▽

プログラム

キーパーソンによる4つのトークセッション

【13:50 - 14:50(同時通訳)】

■「環境危機下でのモノ作りとデザイナーの役割」

マーク・リトル/パタゴニア メンズ・ライフ・アウトドア グローバル・プロダクト・ライン・ディレクター
アパレル製品は貴重な地球の資源を使い、環境に負荷をかけながら作られます。その負荷は非常に大きく、従来型のビジネスモデルでは地球のダメージを加速させるばかりです。環境危機下で製品をデザインするときに必要な視点とは何でしょうか?製品の生産・販売を核に「ビジネス通じて地球を救う」ことに取り組むパタゴニアのマーク・リトル=メンズ・ライフ・アウトドア グローバル・プロダクト・ライン・ディレクターが会場で登壇し、皆さんと考えます。

【16:00 - 17:00】

■「社会課題の解決や地域振興におけるデザイン」

金井政明/良品計画 代表取締役会長
山縣良和/リトゥンアフターワーズ代表、ここのがっこう代表

循環型社会の実現に向けて「社会・地域の課題解決とデザイン」は大きなテーマになりつつあります。そこで、金井政明 良品計画代表取締役会長をお招きし、同社が進める「地域密着型の事業モデル」について解説してもらうと同時に、ファッションデザイナーによる社会・地域の課題解決のアクション例として山縣良和リトゥンアフターワーズ代表にその実にユニークな取り組みをお話しいただきます。

【17:30 - 18:30(同時通訳)】

■「時代のキーワード“生物多様性“を理解する~ファッションとの関わり~」

サブリナ・ゴンサルヴェス・クレブズバッハ/ケリング ソーシングおよび生物多様性スペシャリスト アカウントナシ
ジュール・アメリア/コンサベーション・インターナショナル・ジャパン カントリー・ディレクター

地球上には3000万種類もの生き物がいて、直接・間接的に支え合って存在しています。その生物多様性の損失が今、大きな問題となっています。ファッションは生物多様性とどう関わりがあり、そして、損失を止め自然を回復するために何ができるのでしょうか?専門家である、ケリングのサブリナ・ゴンサルヴェス・クレブズバッハ =ソーシングおよび生物多様性スペシャリストとジュール・アメリア=コンサベーション・インターナショナル・ジャパン カントリー・ディレクターをお迎えし、実は深いその関係性について理解を深めます。

【19:00 - 19:45(同時通訳)】

■「大量廃棄の現状 古着の最終地点ケニアの視点を交えて考える」

鎌田安里紗/unisteps共同代表
イオナ・マクレス/「キコロメオ」クリエイティブ・ディレクター

大量生産・大量廃棄の問題は、持続可能な業界の未来を設計する上で避けては通れないトピックです。先進国から途上国へ輸出される大量の古着は、現地で売りさばききれずに環境汚染を引き起こしたり、安い古着が現地の産業成長の障壁になったりして問題視されています。今夏、古着の行き着く先を見るためケニアを訪れた鎌田安里紗unisteps共同代表と、ケニア発の気鋭ブランド「キコロメオ」のイオナ・マクレス=クリエイティブ・ディレクターをお招きし、大量生産・大量廃棄の現状を考えます。

ブースで“できること”を体験しよう

■VEOCEL

どちらに一票?“プラ製”or“CO2削減に貢献する樹木由来の再生繊維製”  

日頃使っているウェットティシュやコスメのシートマスクなどの不織布製品の素材はなにかご存知ですか。レンチングファイバーズの「ヴェオセル」の製品は適切な条件下で生分解し、マイクロプラスチックになりません。その原料はサステナブルに管理された森林由来。CO2の削減にも貢献しています。ブースでは不織布業界初のカーボンニュートラルなリヨセル繊維を紹介。投票ゲームを通じ皆さんの考えをぜひシェアしてください。4コマ漫画クイズに回答した方にはサンプルのプレゼントも!(なくなり次第終了)

■CONSERVATION INTERNATIONAL JAPAN

世界の自然環境問題をVRで体験

国際NGOコンサベーション・インターナショナルは、1987年創設以来、世界30カ国に拠点を持ち、100カ国以上で2000を超えるパートナーと協業しながらグローバルスケールで自然保護を行っています。今回会場に用意する映像「DROP IN THE OCEAN」の世界では、小さなプランクトンの視点から、息をのむようなバーチャルリアリティの世界で海を探検し、大切な海を守る必要性がいかに緊急かを体験することができます。ヘッドセットをつけて大いなる海の世界に没入してみては?

■SOILMATEZ STUDIO

撮影の環境負荷低減を目指すサーキュレーションスタジオを体験

会場のフォトブースでプロのフォトグラファーによる記念撮影を体験しませんか?撮影してくれるのは、”フォトグラファー×循環”をコンセプトに、環境負荷を低減した撮影を目指す「ソイルメイツ スタジオ」を運営するRIKKI UENO氏。フォトブースに使用する背景紙は、都内の撮影スタジオで廃棄された背景紙を回収し、リサイクルしたものです。ピンクが映える空間で、記念の一枚をぜひ撮りに来てください。

■DOKKA VIVID

飽きて着なくなった服にスパイスを

「着る人の人生にスパイスを」をモットーに、カラフルなアップサイクルデザインを得意とする若手デザイナーデュオ「ドゥッカ ヴィヴィット」によるワークショップを開催します。飽きて着なくなってしまった服を持参いただくと、「ドゥッカ ヴィヴィット」のオリジナルカスタムシールを施すことができます。彼女たちが熱意を持って取り組む、シーチング(仮縫いなどの試作段階で使われる布)のリサイクルプロジェクトについてのプレデンテーションも必聴です。

■VOICE=ART PROJECT

参加者の「一言」がつながり、12/11にアートが生まれる

本サミットでは、参加者が考えるサステナビリティに関するメッセージを集めてビジュアルアートを完成させる「VOICE=ART PROJECT」を実施します。集まったメッセージと、参加者全員のお名前をイベント当日に巨大スクリーンで投影し共有します。アートを手がけるのは注目のクリエイター2人。ビジュアルはManami Sakamoto、音楽はSakura Tsurutaが担当します。サステナビリティ×ファッションはまだまだ手探り。場に集まる皆さんの声が誰か、そして社会を変えてゆくきっかけになります。会場での発表をお楽しみに!(メッセージの受付は11月29日(水)で終了します)。

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英国発ラグジュアリーオーガニック「バンフォード」の販売代理店が交代 スキンケアコレクションも刷新

ニールズヤード レメディーズはこのほど、関連会社のピューリティが展開する英国発プレミアムオーガニックライフスタイルブランド「バンフォード(BAMFORD)」の販売代理店業務を、名古屋に本社を構える液体移送技術のリーディングカンパニー、IEC の子会社であるB Youに移管した。新体制の下、11月3日にスキンケア商品(全8品、1万4300〜2万900円)をリニューアル発売する。

IECは車や飛行機、新幹線などの噴霧塗装を主業務とする企業。同社の青木秀人社長が60歳を迎えたのを機に、これまでのtoB向け事業に加え「人を幸せにするtoC事業を手掛けたい」とハワイでスパやオーガニックカフェを展開。「バンフォード」も青木社長の思いを体現できるとして取り扱いを決めた。

新体制となり、スキンケアコレクションを刷新。これまでの3つのスキンケアステップを4つに増やし、かなえたい肌に合わせた商品をそろえる。また、外箱をなくしたり、リサイクルしやすいようにガラス製の容器に水性インクで印刷したり、環境に配慮した取り組みも加速する。

「自然の科学で肌を整える」をコンセプトにしたスキンケアステップ1つ目の“落とす”では、クレンジング“ナリシングクレンジングバーム”(100mL、1万6500円)を展開。ココナツオイルやシアバター、ストロベリーシードオイルなどを配合し、毛穴の奥の余分な汚れを落とし、肌も保湿する。2つ目の“磨く”では美容液“ブライトニングセラム”(15mL、1万7600円)を扱う。アップルやレモン、グレープのナチュラルなAHAの働きで肌を滑らかに整える。3つ目の“与える”では、美容液とクリーム5品を扱う。その中でアンチポリューションに対応するウォーターベースの美容液“ステムセル セラム”(30mL、1万9800円)は、スイスで開発したもので肌が敏感に傾いた時にも使用できる処方を採用した。4つ目の“整える”では、“プランピングクリーム”(50mL、1万9800円)を扱う。アルガンオイルやストロベリーシードオイルを配合し環境ストレスによる乾燥や赤みに働きかけ、弾むような肌へ導く。

青木社長は「今後『バンフォード』をさらに日本で発展させたい」と意欲的で、来年2月には化粧水など5商品を導入する予定だ。

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「バウム」が“森の端材”使用の限定デザイン商品発売 ローションとオイルの2種

「バウム(BAUM)」は、10月8日の“木の日”に合わせた取り組み“バウム ツリー デイ(BAUM TREE DAY)”の限定デザイン商品“ハイドロ エッセンスローション” (150mL、7150円※編集部調べ、以下同)と“モイスチャライジング オイル” (60mL、8800円)を10月5日に発売する。

特定の樹種を採取する際、一緒に伐採される表情豊かな樹木“森の端材”を使用したパッケージが特徴。日常で手に取る機会が少ないタブ、セン、カシの3樹種を木製パーツ部分に採用した。通常アイテムの木製パーツと同様、木製家具メーカー「カリモク家具」とコラボレーションしている。

“ハイドロ エッセンスローション”はとろみのある濃密なテクスチャーでうるおいをたっぷり肌に与える。“モイスチャライジング オイル”はオイル層とエッセンス層の2層タイプで、融合したオイルが素肌を柔らかにほぐし、みずみずしさで包む。

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「バウム」が“森の端材”使用の限定デザイン商品発売 ローションとオイルの2種

「バウム(BAUM)」は、10月8日の“木の日”に合わせた取り組み“バウム ツリー デイ(BAUM TREE DAY)”の限定デザイン商品“ハイドロ エッセンスローション” (150mL、7150円※編集部調べ、以下同)と“モイスチャライジング オイル” (60mL、8800円)を10月5日に発売する。

特定の樹種を採取する際、一緒に伐採される表情豊かな樹木“森の端材”を使用したパッケージが特徴。日常で手に取る機会が少ないタブ、セン、カシの3樹種を木製パーツ部分に採用した。通常アイテムの木製パーツと同様、木製家具メーカー「カリモク家具」とコラボレーションしている。

“ハイドロ エッセンスローション”はとろみのある濃密なテクスチャーでうるおいをたっぷり肌に与える。“モイスチャライジング オイル”はオイル層とエッセンス層の2層タイプで、融合したオイルが素肌を柔らかにほぐし、みずみずしさで包む。

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ヤギがオーガニックコットンを本気で「追跡」、独自のシステム確立

繊維商社のヤギはオーガニックコットンで、原料となる綿花を栽培する農場から糸までの一貫したトレーサビリティーの構築に乗り出す。同社は年間1400t、衣服換算だと500万〜600万着に達する、日本最大のオーガニックコットン糸のサプライヤーの一つ。主力調達先のインドで、オーガニックコットンの偽装問題が発生したことから、独自のトレーサビリティーシステム「コットン・アイディー(Cotton iD)」を構築。9月の糸の出荷分から対応を始めた。同社は今後、インド経由の綿花のほぼすべてをこの仕組みに切り替え、日本だけでなく世界で展開していく。

オーガニックコットンは、米国やインドの農林水産省にあたる政府機関が出す綿花農場を対象にした認証(USDA認証・APEDA認証)と、業界団体(GOTS)による綿花綿(ワタ)と紡績工程を対象にした認証(GOTS認証)が分かれている。インドでは、この仕組みを悪用した一部の業者が各地の農場から綿花が持ち込まれるジニング(綿花ワタの精製工程)工程で、認証以外の農場の綿花を混入。実際に生産されたオーガニックコットン綿花よりも、オーガニックコットン糸の方が遥かに多くなる、偽装問題が発生した。

ヤギはインドの有力オーガニック綿紡績企業ナハール・スピニング・ミルズ(Nahar Spinning Mills)と組み、2つの認証をそれぞれ結びつける仕組みを構築した。福森昭二ヤギ第一事業部長は「現在は手作業でひもづけしているが、今後はブロックチェーンなどの仕組みを活用するなど自動化を進める。インドでのオーガニックコットンの偽装は、日本ではそれほど話題になっていないが、インドから多くの繊維製品を調達している欧米の有力ブランドでは大きな問題になっており、『Cotton iD』には欧米企業から強い引き合いがある」という。

ヤギは、9月以降に出荷する糸はこの仕組みに切り替えており、同社で扱う9割近いオーガニックコットンは、この「Cotton iD」対応になる。取引先からリクエストがあれば証明をつけることも可能という。

ヤギはオーガニックコットン糸では日本最大のサプライヤーで、傘下にはオーガニックコットンタオルの生産量で日本一のツバメタオルも有している。

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7月29日は世界トラの日 WWFと上野動物園がAR折り紙で熱帯雨林や野生動物を守る体験会

世界自然保護基金ジャパン(以下 WWF ジャパン)は、世界熱帯雨林の日である6月22日から、熱帯林の急速な消失により年々増加している絶滅危惧種の野生動物の実態と、その森や動物を守るために毎日の暮らし中でできるアクションの共有を目的に、「ARでうごく!熱帯林の野生動物オリガミ」キャンペーンを展開している。その一環として7月29日(土)「世界トラの日」にあわせ、7月27日(木)9:30~11:30に、夏休み特別企画「ARでうごく!熱帯林の野生動物オリガミ 親子イベント」を上野動物園内で開催する。

本イベントでは、一般応募で集まった親子に、日本伝統の折り紙とARの拡張技術を活用した野生動物オリガミ(トラ)を体験を提供する。その後、実際のトラを観察しながら、トラの飼育担当およびWWFジャパンのスタッフから、普段のトラの飼育の様子や生息地の実態、その生息地を守るために人間の生活と認証マークが密接に関係していることなどを学ぶ予定だ。

■ARでうごく!熱帯林の野生動物オリガミ 親子イベント

日時: 2023年 7月27日(木)9:30~11:30 (受付開始:9:00~) ※小雨決行
会場: 上野動物園 西園管理事務所および東園トラ舎前(受付・集合場所:西園通用門)
〒110-8711 東京都台東区上野公園9-83
参加者:親子15組30名

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7月29日は世界トラの日 WWFと上野動物園がAR折り紙で熱帯雨林や野生動物を守る体験会

世界自然保護基金ジャパン(以下 WWF ジャパン)は、世界熱帯雨林の日である6月22日から、熱帯林の急速な消失により年々増加している絶滅危惧種の野生動物の実態と、その森や動物を守るために毎日の暮らし中でできるアクションの共有を目的に、「ARでうごく!熱帯林の野生動物オリガミ」キャンペーンを展開している。その一環として7月29日(土)「世界トラの日」にあわせ、7月27日(木)9:30~11:30に、夏休み特別企画「ARでうごく!熱帯林の野生動物オリガミ 親子イベント」を上野動物園内で開催する。

本イベントでは、一般応募で集まった親子に、日本伝統の折り紙とARの拡張技術を活用した野生動物オリガミ(トラ)を体験を提供する。その後、実際のトラを観察しながら、トラの飼育担当およびWWFジャパンのスタッフから、普段のトラの飼育の様子や生息地の実態、その生息地を守るために人間の生活と認証マークが密接に関係していることなどを学ぶ予定だ。

■ARでうごく!熱帯林の野生動物オリガミ 親子イベント

日時: 2023年 7月27日(木)9:30~11:30 (受付開始:9:00~) ※小雨決行
会場: 上野動物園 西園管理事務所および東園トラ舎前(受付・集合場所:西園通用門)
〒110-8711 東京都台東区上野公園9-83
参加者:親子15組30名

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CO2が繊維に!? 「ガニー」が米新興企業ルビと提携 試作の糸発表

米サンフランシスコ発のスタートアップ、ルビ(RUBI)とコペンハーゲンのファッションブランド「ガニー(GANNI)」は6月27日、コペンハーゲンで開催されたグローバル・ファッション・サミットでCO2を回収して作られたセルロース繊維を発表した。今回発表されたのは、CO2から作られたリヨセル20%とセルロース80%の混紡糸。

ルビは回収したCO2を、酵素を活用した生化学的プロセス(セルフリー合成バイオ技術)を通じてセルロースに変換し、セルロースからリヨセル糸を作る技術を開発。現在、特許出願中だ。樹木が光合成で成長する様子に着想を得たという。同社はファッション産業向けの繊維製品開発に取り組むが、その技術を建材や梱包材、食品、医療、その他の先端素材など、製造業のあらゆる分野に応用することを目指す。現在の資金調達額はクランチベースによると1320万ドル(約18億2000万円)。セルフリー合成バイオ技術は、経済産業省 産業構造審議会 商務流通情報分科会 第11回バイオ小委員会で発表された資料によるとスケール化が課題とされている。

ルビとガニーは今年2月、炭素を原料とする糸から衣服を作ることを目的にパートナーシップを発表。ガニーは革新的な生地開発を支援する「ファブリック・オブ・ザ・フューチャー(Fabrics of the Future)」プログラムを発足しており、今回の取り組みはその一環。現在同プログラムで30種類の生地を開発しており、25年までにコレクションの10%に開発した素材を使用することを目標にしている。

ガニーのニコライ・レフストラップ(Nicolaj Reffstrup)創業者は「究極の目標は、真の意味で気候中立な製品を作ることだ。ルビの炭素隔離技術、すなわち大気中から炭素を取り出し、それを素材にすることによって、私たちはその目標に一歩近づいた。こうした生地の革新は、ファッションを脱炭素化するうえで重要な役割を果たすだろう。そのためには、ブランドはリスクを取ってイノベーションに投資する必要がある。ルビのような革新的なパートナーと協力することで、未来がどのようなものになるのか、楽観的に考えることができる」とコメントを発表した。

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ごみの最終処分場が23.5年後になくなる それでも大量生産・大量廃棄を続けますか?

ごみの最終処分場が23.5年後(全国平均)になくなる。環境省が令和5年3月30日に調査結果「一般廃棄物の排出及び処理状況等(令和3年度)について」を発表した。これは、新規の最終処分場が整備されず、令和3年度の最終処分量が埋め立てられた場合の数字だ。関東圏(茨城県・栃木県・群馬県・埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県・山梨県)は30.1年(令和2年度28.2年)、近畿圏(三重県・滋賀県・京都府・大阪府・兵庫県・奈良県・和歌山県)は19.9年(令和2年度19.1年)年と地域差はある。残余容量は9845万立方メートルで、最終処分場の確保は引き続き難しい状況にあることも言及している。地震や自然災害で生じる災害廃棄物を考慮すると残された年数は少なく見積もったほうがよいだろう。

無限に捨てられる時代は終わったことに気付いている人は少ないのではないだろうか。ごみを自治体所定の場所に出すと回収して処理してもらえると錯覚しがちだが、その費用は税金で賄われており、ゴミの量に比例して費用=国民の負担も大きくなる。ごみ処理場や最終処分場を新しく作るにも莫大な費用がかかる。すでに粗大ごみや家電製品などは処理費用の一部を所有者が負担しなければならないが、今後負担対象が広がるかもしれない。

同調査によるとごみ焼却施設は1年間で1056施設から2.7%減の1028施設に減少した。今後減ることも予想され、事実、鎌倉市は2024年度末に市内唯一の焼却施設である名越クリーンセンターの稼働を停止する。新たなごみ焼却施設は建設せずに、ゼロ・ウェイストを目指してゴミの減量と資源化を進めると発表している。25~28年度は「鎌倉市・逗子市・葉山町ごみ処理広域化実施計画」に基づき、燃やすゴミの処理を逗子市の既存焼却施設や民間事業者を活用して行い、29年度以降は、燃やすごみの全量を逗子市で処理することになっているという。ゴミを出せば出すほど、隣接する自治体への依頼と費用は増えるが、減量やリサイクルが進めば費用は抑えられるというわけだ。ちなみに鎌倉市の令和3年度のリサイクル率は52.6%で人口10万人以上の都市の中では4年連続の1位である。同市のごみ分別は21種類ある。

ごみ問題とファッション

ごみ問題とアパレル産業の課題を結び付けて考えてみたい。アパレル産業の大量生産・大量消費・大量廃棄を前提とした従来型のビジネスモデルはすぐにでも改善したい課題の一つだ。環境省が2023年5月29日に発表した令和4年度の「『ファッションと環境』の調査結果」によると、22年の国内新規供給量は79.8万トンでその9割の73.1万トンが事業所及び家庭から使用後に手放されると推計している。このうち廃棄される量は手放される衣料の64.3%の47万トンで、その多くが焼却処分される。リサイクルされる量は同17.4%の12.7万トン、リユースされる量は同18.1%の13.3万トンで、毎年大量に廃棄されていることがわかる。

これが環境に与えるネガティブなインパクトが大きいことは周知だが、ごみ問題の観点からも、大量生産の上に成り立つビジネスモデルも、生活者が今と同じような消費行動を続けることも、持続不可能だと受け止めたほうがいいだろう。

今後、最終処分場の残余容量が少なくなればなるほど、事業に対する影響は大きくなるだろう。年々、産業廃棄物処理費用は上がっており、今後炭素税の税率上昇や仕組みの整備が進めば、企業や個人への廃棄コストの負担はさらに増える。企業の余剰在庫の廃棄はもちろん、消費者の廃棄に関しても企業の課題になる可能性がある。はたして、誰が廃棄の費用を払うのか。

今後、拡大生産者責任(製品の生産者の責任が、製品の設計・製造・使用段階のみならず、消費後の廃棄・リサイクルの段階にまでに及ぶという考え方)がアパレル産業にも適応される可能性は否定できない。もしも自社製品が消費者の手に渡り、使い古され廃棄物となったものを自社で回収・処理する負担を負うことになったら?現在のところ、日本の家電リサイクル法では、家電小売店に収集・運搬の義務を、家電メーカー等にリサイクルの義務を課して、家電製品を使った消費者がそのための費用を負担するという役割分担で行われている。しかし、欧州では現在、繊維産業に対する拡大生産者責任が改定版のEU廃棄物枠組指令(WFD)の作成にあたり議論されている。使用済み製品の収集とリサイクルなどへの拡大生産者責任を規定し、廃棄抑制や再利用準備などに向けたエコ調整料金を導入することや、繊維製品廃棄物の再利用準備とリサイクル目標の義務化などが検討されている。

拡大生産者責任の適用と最終処分場の容量不足によってアパレル製品が法的規制の対象になった場合、つくる側の責任がビジネスに重くのしかかってくるのではないだろうか。アパレル産業が直面するであろう、ごみ問題に即効性のある処方箋はない。リペアやリセールへの参入などを含む根本的なビジネスモデルの改革が必要になるだろう。

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「ヴィヴィアン・ウエストウッド」と「24ボトルズ」がコラボ タータンチェック柄のクライマボトルを発売

「ヴィヴィアン・ウエストウッド(VIVIENNE WESTWOOD)」は、イタリアの「24ボトルズ(24BOTTLES)」と協業し、クライマボトルを6月23日に発売する。価格は1万3200円で、「ヴィヴィアン・ウエストウッド」各店舗と公式オンラインストア、「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」で購入可能だ。

春夏モデルとなる今回は、ダックエッグブルーの下地にネオンカラー用いた鮮やかな“MacAndyタータンチェック”と、ブランドを象徴するORB(オーブ)モチーフをあしらう。

「24ボトルズ」が設計した再利用可能なステンレススチール製のボトルは、温かいものを約12時間、冷たいものは約24時間、温度を保つことができる。

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サステナブルビューティブランド「Be」が提案する、アクティブワーカーのためのトータルケア

2017年の創業以来、快活な毎日を駆け抜ける“アクティブワーカーとの共創” をコンセプトに掲げてきたサステナブルビューティブランド「Be(ビー)」。社会と個人の幸せの実現のため、オーガニック認証の取得や国産原料・処方にこだわったビューティアイテムを展開し、サステナブルな全身のトータルケアをかなえる。

6月22日には“Beトリートメント”がリニューアルする。スキンケアと同じ美容成分やオリジナルの発酵粕エキス、独自でブレンドしたエッセンシャルオイルを配合した濃厚なテクスチャーが特徴で、地肌と髪を守りながら指通り滑らかな艶髪へと導く、ヘアケアシリーズの人気アイテムだ。シリコーンや鉱物油、石油系界面活性剤、紫外線吸収剤、パラベン、フェノキシエタノールフリーで、地肌と環境に優しい処方設計はそのままに、最後まで無駄なく使いきれるチューブタイプに変更した。パッケージ素材には植物由来樹脂を使用したバイオマスプラスチックを採用したことで、枯渇の危機にある石油由来樹脂使用量を低減できるほか、商品焼却時の温室効果ガス排出量削減にもつながる。

「Be」は3つのサステナビリティアクションを実行している。1つ目のテーマは、“国内の有機原料を使用し農家を支援”。有機栽培された岩手県産の米や島根県産の桑の実、静岡県産のハーブといった上質な素材と、醸造、発酵といった日本のバイオテクノロジーを組み合わせ、素材が持つ個性とパワーを存分に活かした。透明性のある国産原料の調達により、持続可能な日本のオーガニック農家を支援する。

2つ目は“土壌と水に優しい商品の製造過程”。生分解性の高い自然由来原料を使い、水に流しても環境負荷が少ないビューティ商品を提案する。さらに静岡県の工場で商品を製造し、各地へ届けることで、輸送時の温室効果ガス排出量削減に努める。

そして3つ目のテーマとして“容器回収プログラムでゴミを削減”を目標に掲げ、一部商品のパッケージ原料には100%リサイクル樹脂を用いたメカニカルリサイクルPETを採用。使用済み容器を旗艦店「Be Organic」で回収し水平リサイクルすることで、廃棄時に発生する温室効果ガスを削減する。

稲垣大輔Be代表取締役は「エネルギッシュで仕事にもプライベートにも全力なアクティブワーカーに寄り添いながら、彼らと共に未来を作っていきたい。現在は“人と地球に向き合い、活動の輪を広げる”という『Be』の理念に共感する人々と積極的にコラボレーション企画を行っている。将来的には“サステナブルアクションの軸と言えば『Be』”と言われるのが理想だ」と語り、「Be」から広がるコミュニティーの活性化に努める。

問い合わせ先
Beカスタマーサポート
03-6868-4779

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ビーガンネイルブランド「マニキュリスト」が「ロンハーマン」に別注した新色を発売

パリ発のビーガンネイルブランド「マニキュリスト(MANUCURIST)」は、「ロンハーマン(RON HERMAN)」に別注したネイルカラーを販売中だ。カラーは“アメジスト”と“ファイヤー オパール”の2色をラインアップしており、価格は各3300円だ。ロンハーマン、RHC ロンハーマン各店で取り扱っている。

同アイテムは、“大地のエネルギーを爪に宿すように…”という想いを込め、鉱物をイメージしたカラーに仕上げた。“アメジスト”は、誠実や心の平和を意味するアメジストの石に着想を得た上品なパープルカラー。透明感と艶のある発色で、ベースカラーを変えることで異なるニュアンスを楽しむこともできる。“ファイヤー オパール”は、ファイアオパールに着想を得た、明るく生き生きとした印象のあるクリアなオレンジカラーだ。重ね塗りをしてグラデーションにすれば、色彩の豊かな表情を楽しめる。

「マニキュリスト」は、名だたるラグジュアリーブランドで活躍したガエル・ルブラ・ペルソナージュ(Gaelle Lebrat-Personnaz)が手掛けるネイルブランドだ。”有害成分を含まない製品をすべての人たちへ届けたい”という思いからスタートした。2015年から地球にも爪にも優しいグリーンビューティーネイルの開発を始め、2017年には植物由来成分最大84%で作られたナチュラルネイルカラー“green“をリリースしている。

主な成分はジャガイモ、トウモロコシ、サトウキビ、小麦などの植物由来のものであり、保湿のためのココナッツオイルや、爪を強化する働きを持つ竹エキスなどで構成する。動物実験が行われないビーガン&クルエルティフリーとして、フランスで開発した製品を販売している。

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日本ロレアルが廃棄予定化粧品を建物建材にアップサイクル 東京ガス不動産の開発建物へ活用促進

日本ロレアルはこのほど、廃棄予定の化粧品を建物建材へとアップサイクルし、東京ガス不動産が開発する建物へ活用促進することについて合意した。両社の提携第1弾として、日本ロレアルが廃棄予定のパウダーファンデーション822個を材料に、東京ガス不動産がタイル建材を製作した。開発を手掛ける「国分寺学生寮(仮称)」(11月竣工予定)および「武蔵野学生寮(仮称)」(2024年1月竣工予定)の建材の一部に採用する。

今回の提携について日本ロレアルの山本也寸志ヴァイスプレジデント オペレーション本部長は、「化粧品を建材にアップサイクルすることは日本の高い技術力ゆえに実現できること。ロレアルグループ内でも世界中で高い評価を得ている。自社商品を単に廃棄するのではなく、新たな付加価値を持つ新しい“美”に生まれ変わらせるアップサイクルは、美の創造を専業とするロレアルの社員にとっても意義深い取り組みだ。東京ガス不動産と提携できることは光栄であり、取り組みがインスピレーションとなり、日本の循環経済への一助となればうれしく思う」とコメント。

また、東京ガス不動産の相原隆士営業本部長は、「日本ロレアルとはこれまで、新宿パークタワーにおいて廃棄物の分別による資源リサイクルや、生ごみのバイオガス化リサイクルなどの取り組みを行ってきた。今回の取り組みは異業種の2社が循環経済社会の形成に貢献する新たな試み。同社が掲げる『安心・快適・環境との調和を提供するESG型不動産開発』のさらなる推進に向け、日本ロレアルと引き続き連携を強めていく」と語った。

ロレアルのサステナビリティ戦略は、グローバルプログラム「ロレアル・フォー・ザ・フューチャー」の下、2030年に向け抜本的な取り組みを推進。その目標の一つが事業拠点から出る廃棄物の100%リサイクルまたは再利用を30年までに実現することだ。日本では特にアップサイクルに注力しており、22年には化粧品業界で初めて美容部員の制服のアップサイクルをスタート。同年10月にリニューアルオープンした本社オフィスは自社化粧品4400個をアップサイクルした建材を用いている。これらの取り組みにより、22年末時点で16年対比で50%の自社化粧品廃棄を削減した。

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日本ロレアルが廃棄予定化粧品を建物建材にアップサイクル 東京ガス不動産の開発建物へ活用促進

日本ロレアルはこのほど、廃棄予定の化粧品を建物建材へとアップサイクルし、東京ガス不動産が開発する建物へ活用促進することについて合意した。両社の提携第1弾として、日本ロレアルが廃棄予定のパウダーファンデーション822個を材料に、東京ガス不動産がタイル建材を製作した。開発を手掛ける「国分寺学生寮(仮称)」(11月竣工予定)および「武蔵野学生寮(仮称)」(2024年1月竣工予定)の建材の一部に採用する。

今回の提携について日本ロレアルの山本也寸志ヴァイスプレジデント オペレーション本部長は、「化粧品を建材にアップサイクルすることは日本の高い技術力ゆえに実現できること。ロレアルグループ内でも世界中で高い評価を得ている。自社商品を単に廃棄するのではなく、新たな付加価値を持つ新しい“美”に生まれ変わらせるアップサイクルは、美の創造を専業とするロレアルの社員にとっても意義深い取り組みだ。東京ガス不動産と提携できることは光栄であり、取り組みがインスピレーションとなり、日本の循環経済への一助となればうれしく思う」とコメント。

また、東京ガス不動産の相原隆士営業本部長は、「日本ロレアルとはこれまで、新宿パークタワーにおいて廃棄物の分別による資源リサイクルや、生ごみのバイオガス化リサイクルなどの取り組みを行ってきた。今回の取り組みは異業種の2社が循環経済社会の形成に貢献する新たな試み。同社が掲げる『安心・快適・環境との調和を提供するESG型不動産開発』のさらなる推進に向け、日本ロレアルと引き続き連携を強めていく」と語った。

ロレアルのサステナビリティ戦略は、グローバルプログラム「ロレアル・フォー・ザ・フューチャー」の下、2030年に向け抜本的な取り組みを推進。その目標の一つが事業拠点から出る廃棄物の100%リサイクルまたは再利用を30年までに実現することだ。日本では特にアップサイクルに注力しており、22年には化粧品業界で初めて美容部員の制服のアップサイクルをスタート。同年10月にリニューアルオープンした本社オフィスは自社化粧品4400個をアップサイクルした建材を用いている。これらの取り組みにより、22年末時点で16年対比で50%の自社化粧品廃棄を削減した。

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サステナブル・ビューティのアクションで世界を美しく 「SHISEIDO」が取り組むグローバルプロジェクトとは

資生堂を代表するブランド「SHISEIDO」は、2020年からビューティカンパニーならではの社会価値を創造するグローバルプロジェクト「サステナブルビューティーアクションズ(以下、SBAS)」を通して、持続可能な開発目標(SDGs)に取り組んでいる。同プロジェクトは、「もったいない」という考えに基づき持続可能なパッケージ開発など環境に配慮した活動を行うMOTTAINAI、人間と自然との調和を目指すHARMONY、「自分らしい美しさ」を制限する無意識の思い込みや偏見への取り組み「SEE,SAY,DO.」プロジェクトなど一人一人の美を引き出してダイバーシティとインクルージョン実現を目指すEMPATHYの3本柱で活動。新しいことに一歩踏み出すことを恐れずに「できることから積み上げていく」ことをポリシーとする「SHISEIDO」から、今回はMOTTAINAIとHARMONYのサステナブル・ビューティのためのアクションを紹介する。

リサイクルやリユース、リデュースなどの活動を行うMOTTAINAIの取り組みでは、資生堂が1897年に初めて発売した化粧品の“オイデルミン”が、23年3月にスキンケアとサステナビリティの革新的技術を搭載した“オイデルミン エッセンスローション”として生まれ変わった。同商品はこれまでフランス製の重量のあるガラスを使用していたが、新たに“ボトル製造”と“中味液充填”をワンステップで実現する新容器技術「LiquiForm®(リキフォーム)」を世界で初めて化粧品に採用し、リフィル容器を新たに配置。リフィルは使用後に本体から取り外して新しい容器と交換でき、本体は繰り返し使用できる設計になっている。これにより、従来容器工場から充填工場への空ボトルの輸送が不要になり輸送時の破損・変形の懸念がなくなったほか、本体とリフィルの2体構造で高級感のある見た目を維持しながら本体容器を繰り返し使用できるようになり、使用後廃棄するプラスチック量の92%削減※1に貢献した。

グローバルでベストセラーを誇る“オイデルミン”のリニューアルにあたり、消費者が化粧品に求める世界観や高級感は維持。“オイデルミン”を象徴する“赤”はもちろん、資生堂のグローバルイメージとビジュアルアイデンティティーを長らく担当したセルジュ・ルタンス氏が手掛けたロゴデザインは現行品にも引き継いでいる。手にしっくりなじむようにゆらぎのある丸みを帯びたデザインを採用した“ オイデルミン エッセンスローション”は、伝統や凛とした佇まいを引き継ぎながら、未来のサステナビリティに貢献できる素材をマッチングさせて生まれ変わった。

さらにMOTTAINAIの活動として、ブランドを象徴する美容液“アルティミューン™ パワライジング コンセントレート Ⅲ”は、リサイクル可能なガラスを使用したリフィル容器を用意する。キャップやディスペンサーの付け替えにより、本体と比較して95%の廃棄樹脂量を削減※2。また、20年にはブランドの旗艦店「SHISEIDO GLOBAL FLAGSHIPSTORE」では、顧客が使用した“アルティミューン”ボトルを洗浄して詰め替えるリフィルサービス「アルティミューン ファウンテン」をスタート。日本ならではの「もったいない」精神にインスパイアされたサステナブルなリフィルにより、環境への負荷を最小限に抑えて持続可能な美と環境を提供している。

人や社会、自然との調和に基づいた活動を行うHARMONYでは、「SHISEIDO」はサンケアを通じて、私たちのよりどころである海、そして海と暮らす私たちの肌を守り、支える活動として19年に「SHISEIDO BLUE PROJECT」をスタートしている。同プロジェクトはサーフィンの世界的な母体団体である「World Surf League(WSL)」、WSLが運営する環境保全活動団体の「WSL PURE」、世界トッププロサーファーの五十嵐カノア選手とチームを組み、ビーチクリーンや植樹活動、サンゴ礁保全などの活動を推進。23年も引き続きWSLの公式サンケアパートナーとして環境保全活動を継続するとともに、世界各国で行われる3つの大会に協賛。中でも8月に冠開催する「SHISEIDO Tahiti Pro」は、パリオリンピックのサーフィン会場と同じタヒチで行われ、オリンピックに出場する選手を決定する重要な大会だ。大会やサンケアを通してサステナブル活動をさらに加速し、これからも環境保全に貢献していく。

※1 2本目の購入時、本体容器を廃棄する場合と、使用後にリフィル容器のみを廃棄する場合との比較 
※2 本体重量比

TEXT:WAKANA NAKADE
問い合わせ先
SHISEIDOお客さま窓口
0120-587-289

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「サボン」日本上陸15周年、ホリスティックビューティブランドへ

多様な文化と自然が息づくイスラエル発祥で知られる「サボン(SABON)」。2022年にはブランド設立25周年、23年は日本上陸15周年を迎える。ブランド誕生以来、死海の塩と貴重なボタニカルオイルを黄金比で融合させた“ボディスクラブ”をロングセラーとする一方で、昨今はフェイスケアやヘアケアのカテゴリーでも存在感を高めながら、進化を遂げている。中でも23年〜4月までのフェイスケア売上高は前年同期比20%増と躍進。その人気をけん引するのが、昨年8月デビューの“ローズ フェイスケアライン”だ。花の女王と呼ばれ、優れた美容効果を持つとされるダマスクローズと死海のミネラル、ボタニカルオイルをたっぷりと使い、化粧水、オイル、クリームはエコサートコスモスオーガニックとコスメビオの認証を取得している。「サボン」の世界観を五感で堪能できる細部へのこだわりに効果を実感できる処方が加わり、「フェイスケアも『サボン』で」とファンが拡大した。

6月1日には同ラインに、スクラブ洗顔料“フェイスポリッシャー コンフォーティング・ローズ”、ミスト状化粧水“ボタニカルウォーター コンフォーティング・ローズ” 、保湿ジェル“ローズウォータージュレ”の3品が登場する。いずれもビーガン処方で、“同 ジュレ”は前述のオーガニック認証を取得。“磨き”“整え”“弾む”。五感に響くステップで、「サボン」が考える“幸福肌”をかなえる。

サステナブルな取り組みもますます広がっている。社会や環境に配慮している企業に与えられる国際的な認証制度B Corp認証の取得を25年までに目指すほか、会員制プログラム「ネイチャーマイレージクラブ」では、商品購入時にマイバッグ使用など自然保護につながるアクションでマイルを付与するサービスも21年5月より展開。店舗も顧客も巻き込みながら、皆で自然を守っていく――。その姿勢がブランドへの共感につながり、ファンを増やし続けている。

22年秋には東京・日比谷公園内にカーボンフリーの花壇「シーズ・オブ・ジョイ ガーデンズ・オブ・ワンダーズ」が誕生。花壇運営は社員のウエルネスプログラムの一環とし、また障がい者雇用機会創出も担う。さらに4月中に販売した“ボディスクラブ”の売り上げの一部を「都立公園サポーター基金」に寄付するほか、本来廃棄されるはずだったロスフラワーをアップサイクルし店舗装飾に使用するなどしている。

問い合わせ先
サボン ジャパン
0120-380-688

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「サボン」日本上陸15周年、ホリスティックビューティブランドへ

多様な文化と自然が息づくイスラエル発祥で知られる「サボン(SABON)」。2022年にはブランド設立25周年、23年は日本上陸15周年を迎える。ブランド誕生以来、死海の塩と貴重なボタニカルオイルを黄金比で融合させた“ボディスクラブ”をロングセラーとする一方で、昨今はフェイスケアやヘアケアのカテゴリーでも存在感を高めながら、進化を遂げている。中でも23年〜4月までのフェイスケア売上高は前年同期比20%増と躍進。その人気をけん引するのが、昨年8月デビューの“ローズ フェイスケアライン”だ。花の女王と呼ばれ、優れた美容効果を持つとされるダマスクローズと死海のミネラル、ボタニカルオイルをたっぷりと使い、化粧水、オイル、クリームはエコサートコスモスオーガニックとコスメビオの認証を取得している。「サボン」の世界観を五感で堪能できる細部へのこだわりに効果を実感できる処方が加わり、「フェイスケアも『サボン』で」とファンが拡大した。

6月1日には同ラインに、スクラブ洗顔料“フェイスポリッシャー コンフォーティング・ローズ”、ミスト状化粧水“ボタニカルウォーター コンフォーティング・ローズ” 、保湿ジェル“ローズウォータージュレ”の3品が登場する。いずれもビーガン処方で、“同 ジュレ”は前述のオーガニック認証を取得。“磨き”“整え”“弾む”。五感に響くステップで、「サボン」が考える“幸福肌”をかなえる。

サステナブルな取り組みもますます広がっている。社会や環境に配慮している企業に与えられる国際的な認証制度B Corp認証の取得を25年までに目指すほか、会員制プログラム「ネイチャーマイレージクラブ」では、商品購入時にマイバッグ使用など自然保護につながるアクションでマイルを付与するサービスも21年5月より展開。店舗も顧客も巻き込みながら、皆で自然を守っていく――。その姿勢がブランドへの共感につながり、ファンを増やし続けている。

22年秋には東京・日比谷公園内にカーボンフリーの花壇「シーズ・オブ・ジョイ ガーデンズ・オブ・ワンダーズ」が誕生。花壇運営は社員のウエルネスプログラムの一環とし、また障がい者雇用機会創出も担う。さらに4月中に販売した“ボディスクラブ”の売り上げの一部を「都立公園サポーター基金」に寄付するほか、本来廃棄されるはずだったロスフラワーをアップサイクルし店舗装飾に使用するなどしている。

問い合わせ先
サボン ジャパン
0120-380-688

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「スターバックス」が “タンブラー部”を始動 タンブラー利用を推進

「スターバックス(STARBUCKS)」は、廃棄物削減に向けた取り組みの一環で、タンブラー利用を推進するプロジェクト“タンブラー部”を始動した。本プロジェクトの発足を記念し、“瀬戸内 レモンケーキ フラペチーノ”(店内利用690円、持ち帰り678円)と“タンブラー部”のロゴが描かれた限定カップ(440円)も発売。

“タンブラー部”は、まず“夏合宿”と称して全国の店舗でマイタンブラーの利用総数を6月30日まで計測。合計30万杯、50万杯、70万杯の達成で、最大で3つのプレゼント企画を7月1日から順次実施する。また、スターバックス ジャパン公式モバイルアプリ上では“タンブラー部”の部室が登場。タンブラーの利用回数に応じて“ベアリスタ”が成長し、ゲーム感覚でタンブラーの使用が楽しめる。さらに、“入部歓迎イベント”として、6月30日までマイタンブラーやマグカップを持ち込むとドリンク通常22円割引のところ、55円引きで購入することができる。

廃棄物削減のため「スターバックス」では店内利用の際にはマグや樹脂製のグラス、持ち帰りでは洗って繰り返し使えるリユーザブルカップ、店舗で借りて返却できる“借りるカップ”やタンブラーといった再利用可能な容器での商品の提供を勧めている。これにより、年間で100トンの廃棄物を削減できる見込みだ。渋谷エリアは特に成果をあげており、店内利用の客の2人に1人はマグまたはグラスでの提供で、これは全国平均の3人に1人を上回る結果だった。渋谷ファイヤー通り店では注文を受けた際に「環境にやさしいグラスで提供してもよろしいでしょうか?」と聞き、利用客が環境保護に貢献している実感を持たせているという。

現在「スターバックス」は、リソースポジティブカンパニーを目指して2030年までに二酸化炭素と廃棄物の排出量と、直接の事業運営とコーヒー生産のための水の使用量を50%削減することを目標としている。

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「スターバックス」が “タンブラー部”を始動 タンブラー利用を推進

「スターバックス(STARBUCKS)」は、廃棄物削減に向けた取り組みの一環で、タンブラー利用を推進するプロジェクト“タンブラー部”を始動した。本プロジェクトの発足を記念し、“瀬戸内 レモンケーキ フラペチーノ”(店内利用690円、持ち帰り678円)と“タンブラー部”のロゴが描かれた限定カップ(440円)も発売。

“タンブラー部”は、まず“夏合宿”と称して全国の店舗でマイタンブラーの利用総数を6月30日まで計測。合計30万杯、50万杯、70万杯の達成で、最大で3つのプレゼント企画を7月1日から順次実施する。また、スターバックス ジャパン公式モバイルアプリ上では“タンブラー部”の部室が登場。タンブラーの利用回数に応じて“ベアリスタ”が成長し、ゲーム感覚でタンブラーの使用が楽しめる。さらに、“入部歓迎イベント”として、6月30日までマイタンブラーやマグカップを持ち込むとドリンク通常22円割引のところ、55円引きで購入することができる。

廃棄物削減のため「スターバックス」では店内利用の際にはマグや樹脂製のグラス、持ち帰りでは洗って繰り返し使えるリユーザブルカップ、店舗で借りて返却できる“借りるカップ”やタンブラーといった再利用可能な容器での商品の提供を勧めている。これにより、年間で100トンの廃棄物を削減できる見込みだ。渋谷エリアは特に成果をあげており、店内利用の客の2人に1人はマグまたはグラスでの提供で、これは全国平均の3人に1人を上回る結果だった。渋谷ファイヤー通り店では注文を受けた際に「環境にやさしいグラスで提供してもよろしいでしょうか?」と聞き、利用客が環境保護に貢献している実感を持たせているという。

現在「スターバックス」は、リソースポジティブカンパニーを目指して2030年までに二酸化炭素と廃棄物の排出量と、直接の事業運営とコーヒー生産のための水の使用量を50%削減することを目標としている。

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環境に優しいジュエリー「カレワラ」が東京・下北沢でポップアップを開催

フィンランド発ジュエリー「カレワラ(KALEVALA)」は6月1〜4日、東京・下北沢リロードでポップアップショップを開催する。同ブランドは1937年に誕生したフィンランドの国民的なブランド。使用する貴金属のほぼ100%がリサイクル由来、工場では自家発電した電力や製造過程の排水を浄化処理して再利用するなど、人と環境に優しいジュエリーを提供している。

同ポップアップは、ウエディングドレスなどで知られるフィンランド人デザイナーのアンニ・ルートゥとコラボレーションしたコレクション“ミッドサマーナイトローズ(夏至の夜のバラ)”の発売を記念している。北欧で夏至の頃に咲く白いバラがインスピレーション。ビンテージブランズを用いたバラモチーフはロマンチックかつ「カレワラ」らしい立体的なジュエリーに仕上がっている。ネックレスやピアス、ヘアアクセサリーなどがそろい価格は2万1000~5万9000円で、ポップアップでは、これらジュエリーを試せる。

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「パタゴニア」が初のラガービールを発売 地球にやさしい穀物を使用

「パタゴニア(PATAGONIA)」の食品事業「パタゴニア プロビジョンズ(PATAGONIA PROVISIONS)」は、6月1日に初めてのラガービール“ロング・ルート・ラガー”を発売する。価格は682円。直営店、公式オンラインストアほか一部店舗で取り扱う。一部店舗でポップアップイベントも開催予定だ。

温暖化の原因である炭素を大気中から地中に取り込み、土壌を再生する革新的な穀物“カーンザ”を使用した“ロング・ルート・ラガー”は、“カーンザ”特有のスパイシーな風味と苦みが特徴。世界的に人気が高いミュンヘンのビールスタイル、ヘレスにアレンジし、低アルコールながら麦芽の旨みが濃く爽快な飲み口は夏にぴったりだ。

■ロング・ルート・ラガー ポップアップ
日程:6月3日〜4日
場所:パタゴニア 東京・渋谷

日程:6月10日〜11日
場所:パタゴニア 鎌倉

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100%ナチュラルな香水「アベル」 元ワイン醸造家が手掛ける環境に優しい香り

ニュージーランド発フレグランス「アベル(ABEL)」は、100%ナチュラルな香水だ。

同ブランドは2013年、オランダ・アムステルダムで元ワイン醸造家のフランシス・シューマックが創業。現在ニュージーランドを拠点とする同ブランドの100%植物由来のフレグランスは「ゲラン(GUELAIN)」などの香水も手掛けるアイザック・シンクレアが調香を担当している。同ブランドを輸入販売する香りのセレクトショップ「ノーズ ショップ(NOSESHOP)」は、シューマックとシンクレアの来日を期にトークイベントを開催した。

シューマックはニュージーランドの農場で育った。ワインの醸造家としてアムステルダムへ移住し、オーガニックな香水を探したが見つからなかった。「ワインのように生きている香水をつくりたい」という思いから、「アベル」を立ち上げることにしたそうだ。名前の由来は、ニュージーランドの探検家であるアベル・タスマン(Abel Tasman)から。「ニュージーランドには彼の名前がついた国立公園があるし、アベルには、“できる”という意味もある」とシューマック。彼女が調香師であるシンクレアに出会ったきっかけはYou Tubeだ。同じくニュージーランドをルーツに持つシンクレアに「100%ナチュラルな香水をつくりたい」とアプローチした。シンクレアは調香師としてさまざまな香水の調香を手掛けていたが、植物由来の香水に関しては経験がなく、フレグランス業界では、天然香水はマイナーな存在で世界最高峰の香水と肩を並べられるとは思われていなかった。そんな業界を改革しようとしたのがシューマックだ。シンクレアは、「どのようなオーガニックの材料があるか勉強したよ」と言う。

環境に配慮したユニークな香水

「アベル」は、ピンクアイリスやゴールデンネロリなど7種類のオードパルファムを33カ国で販売している。ブランドを代表する香りを聞くと、シューマックは、「新緑の森を想起させるグリーンシダー。心が安らぐ」と言う。シンクレアは、「シアンノリ。その名の通り、海苔を原料に使用したチャレンジングな香りだ」と話す。4月にはそれらに新しい香りブラックアニスが加わった。新作の開発についてシューマックは、「アニスを使いたいと思った。あまり香水に使用されるものではないので、どういう方向性にするべきか考えた。アニスにタバコを加えると甘味もある香りになる」とコメント。スターアニスからみずみずしいブラックカラント、そしてタバコへの香の変遷がユニークな香りだ。シンクレアは、「この香りは、ミステリアスでセンシュアル。オーガニック香水でこんな商品があるんだという発見になれば嬉しい」と話した。

「アベル」は“ワン・イン・ワン・アウト”というポリシーで、新作が1つ加わったら、既存の製品の生産を1つ終了する。「モノが溢れている世の中だから、モノを増やしたくない」とシューマック。顧客の中には、お気に入りの香りが廃番になると、在庫を買い占めた人もいるという。また、成分の開示を行いトレーサビリティに配慮したり、低炭素輸送を行ったりと環境に配慮したモノ作りを行っている。

女性のライフステージに寄り添う香り

「アベル」には、女性のさまざまなライフスタイルに寄り添う香りも存在する。香りに敏感な妊婦や母親のための香り“ナーチャー”と、更年期に安らぎを与える“ポーズ”の2種類だ。シューマックは、「“ナーチャー”は母による母のための香り。息子を妊娠中に授乳中でも着けられる香水がないかと考えた」と話す。この香りは低アレルギー性の天然香料だけを使用した繊細な香り。“ポーズ”は、更年期に一休みして立ち止まり寄り添ってくれるような優しいフレグランスだ。シューマックの人生が反映された香りだと言ってもいいだろう。彼女は、「『アベル』を着ける人の人生をより豊かにできれば」と微笑んだ。

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英の老舗ストールブランド「ジョンストンズ オブ エルガン」がBコープ認証取得

渡辺産業が輸入代理店を務める英スコットランドの老舗ブランドで、カシミヤや減りのウールのストールなどを扱う「ジョンストンズ オブ エルガン(JOHNSTONS OF ELGIN以下、ジョンストンズ)」はこのたび、Bコープ認証を取得した。同ブランドは21年に、英国女王賞 持続可能な開発部門も受賞している。

Bコープは社会的・環境的パフォーマンス、説明責任、透明性において高い基準を満たす企業を認証する制度。現在認証を受けている企業は世界で6693社という。

「ジョンストンズ」は、1797年にスコットランド北東のエルガンで創業。200年以上にわたってジョンストン家、ハリソン家ファミリーが経営に携わり、カシミヤやビキューナ、メリノウールなど高級素材を使ったストールやスカーフ、生地などを手掛けてきた。原毛の厳選、紡績、染色、織り上げ、仕上げまでを全て自社工場で行っているという。日本では「フリークスストア(FREAK’S STORE)」や「ビショップ(BSHOP)」など、多数の有力セレクトショップを卸先に持つ。

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【2023年水着】「ディオール」が海洋環境保護団体と協業したコレクションを発売 ウエットスーツやサーフボードなど

「ディオール(DIOR)」は、海洋の環境問題解決に向けて活動するパーレイ フォー ジ オーシャンズ(Parley for the Oceans)との2回目のコラボレーションによるビーチウエア カプセルコレクションを発売した。ラインアップしたのは、Tシャツ(12万5000円)やスイムショーツ(18万円)、ウエットスーツ(53 万円)、サーフボード(165万円)ほか。全国の店舗とオンラインストアで取り扱っている。

同コレクションは、ムッシュ ディオール(Monsieur Dior)の花々や庭園、海への情熱にインスパイアされている。アイテムには、96%がリサイクル素材によって構成される、環境に配慮した素材を採用している。また、「DIOR」のイタリックロゴや“CDダイヤモンド”など、アイコニックなモチーフをデザインしており、「ヴィスラ(VISSLA)」との共同開発したウエットスーツやストールなどのプレタポルテには、水中で撮影した写真をプリントしている。

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牛乳石鹸が手掛ける初の新ヘアケアブランド「マドカ」登場 環境に配慮したエコな固形シャンプー&コンディショナー

牛乳石鹸共進社の関連会社であるバイソンは6月12日、牛乳石鹸が初めて手掛けるサステナブルヘアケアブランド「マドカ(MADOCA)」を立ち上げ、固形シャンプーの“シャンプーバー”(全2種、各1980円)と固形コンディショナーの“コンディショナーバー”(全1種、1980円)を発売する。6月1日には全国のバラエティーショップ、ドラッグストア、オンライン販売などで先行販売を開始する。

「カウブランド」などを手掛ける国内最大の化粧石鹸メーカーである牛乳石鹸共進社が3年の歳月をかけて開発した同ブランドは、「円(まどか)」の文字から着想を得て、「『地球(球体・丸)』に対して『あらゆる角度(360度)』で環境対応し、『穏やかさ、安らぎ』を与えられるブランド」をコンセプトとした。使いやすい丸型の形状を採用し、プラスチックボトル不使用で、製造には従来の液体シャンプーよりも水分量を約80%カットした大幅な節水を実現。商品パッケージには食べられなくなったお米を使用した紙素材「米紙(こめかみ)」を使用することでフードロスにも貢献できるなど、髪にも地球にも優しい高品質のヘアケアを提供する。

米由来のライスオイルと米セラミドを配合し、シャンプー成分を凝縮した弱酸性の“シャンプーバー”は、もっちりとした泡立ちの良さときしみにくさを両立。みずみずしいフルーティフローラル、爽やかなシトラスボタニカルの2つの香りをラインアップし、潤いのある艶髪に整える。また優しいサボンの香りの“コンディショナーバー”は、コンディショニング成分を10倍配合することにより、乾燥後も絡まない滑らかな指通りのさらさら髪に仕上げる。

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「BABY-G」が サンゴ礁の保全活動を行うアクアプラネットとコラボ

カシオ計算機の女性向け時計ブランド「BABY-G」は、サンゴ礁の保全活動を行うNPO法人のアクアプラネットとコラボレーションモデル『BGA-320AQ』を6月16日に発売する。価格は1万6500円。

同モデルは沖縄県石垣のサンゴ畑で育つ、スゲミドリイシに着想を得ており、4時位置にはサンゴ礁の近くに生息するミスジリュウキュウスズメダイをデザインした。バンドには「アクアプラネット」のロゴや「Love The Sea And The Earth」の文字を、裏蓋には「Love The Sea And The Earth」シンボルマークを刻印する。

またバンドとケースには再生可能な有機性資源を含むバイオマスプラスチックを使用し、パッケージも紙素材を使用している。

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【2023年水着】「ヘリーハンセン」が街から海辺まで使えるシャツとショーツを発売 ウインドサーフィン体験イベントも実施

「ヘリーハンセン(HELLY HANSEN)」は、海で楽しむライフスタイルをイメージし、街から海辺まで使える、カジュアルウエアのコレクションを発売した。シャツ(1万4300円)とビーチショーツ(9900円)を用意した。さらに、6月18日と7月1日に、神奈川県鎌倉市の材木座海岸でウインドサーフィン体験イベントを開催する。応募概要の詳細は、公式ページおよび「ヘリーハンセン」ニュースページに記載する。

アパレルは、濡れても乾きやすいナイロン100%素材で、フィールドへの環境負荷を減らすために漁網リサイクルナイロンを採用した。はっ水加工を施しており、海やプールで着用しても劣化しにくい耐塩素仕様だ。カラーはサンドとヘリーブルーの2色を、サイズはWM,WM,M,L,XLの5サイズをそろえる。シャツはややオーバーサイズのボックスシルエットで、海外に漂着する流木や石などをモチーフにしたプリントをあしらった。ビーチショーツはウエストをゴムシャーリングで仕上げ、ドローコードで調節できるリラックス感のある仕様にした。

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【2023年水着】「ヘリーハンセン」が街から海辺まで使えるシャツとショーツを発売 ウインドサーフィン体験イベントも実施

「ヘリーハンセン(HELLY HANSEN)」は、海で楽しむライフスタイルをイメージし、街から海辺まで使える、カジュアルウエアのコレクションを発売した。シャツ(1万4300円)とビーチショーツ(9900円)を用意した。さらに、6月18日と7月1日に、神奈川県鎌倉市の材木座海岸でウインドサーフィン体験イベントを開催する。応募概要の詳細は、公式ページおよび「ヘリーハンセン」ニュースページに記載する。

アパレルは、濡れても乾きやすいナイロン100%素材で、フィールドへの環境負荷を減らすために漁網リサイクルナイロンを採用した。はっ水加工を施しており、海やプールで着用しても劣化しにくい耐塩素仕様だ。カラーはサンドとヘリーブルーの2色を、サイズはWM,WM,M,L,XLの5サイズをそろえる。シャツはややオーバーサイズのボックスシルエットで、海外に漂着する流木や石などをモチーフにしたプリントをあしらった。ビーチショーツはウエストをゴムシャーリングで仕上げ、ドローコードで調節できるリラックス感のある仕様にした。

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紙製マネキン「カミ トカシ」発売 紙製卵パックの製法で 本体に石油由来素材を不使用 

展示イベントや店舗の空間デザイン・施工・プロデュースを手掛ける彩ユニオンは、環境負荷の低減を目指して開発した紙製マネキン「カミ(KAMI)」シリーズのパルプモールド製法による新製品「カミ トカシ(KAMI TOCASI)」を2023年7月から販売する。本体には紙を、フレームにはスチールと木材のみを使用する。石油由来の素材をいっさい使わないこと、また使用後の分別が容易でリサイクルしやすいことが特徴だ。

パルプモールド製法は、紙を溶かして型で成形するもので、紙製の卵パックなどに用いられている。「見た目にはっきりとわかる紙独特の質感があり、サステナブルなコンセプトを直感的に伝えることができる」と同社。先行して発売中のオールハンドメイドによる「カミ テバリ(KAMI TEBARI)」に比べ、リードタイムの短縮とコスト減を実現しているという。

また、紙を溶かして型に流し込む製法を生かし、原材料に古紙やファブリックの端材を混ぜることで、オリジナルな仕上がりの製品に対応することが可能。例えばデニムの端材を混ぜればブルーの色味のあるボディとなるように、ブランド独自の世界観をアピールできる。

同社は、紙製マネキンの他にも、廃棄される木製パレットを再利用した什器シリーズ「ウッデン(WOODEN)」の開発や、国産材を用いた売り場づくりなどを行なっている。

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「ジースター ロゥ」がローラを起用しサステナブルコレクションを発表

アムステルダム発のデニムブランド「G-STAR RAW(ジースター ロゥ)」は、サステナブルなカプセルコレクション“ダイド・バイ・ミネラルズ(Dyed by Minerals)”を発表した。グローバルキャンペーンのアイコンにはタレントのローラ(Rola)を起用。同コレクションは、全国の店舗、公式オンラインサイトで発売中だ。メンズ、ウィメンズともにデニムパンツやジャケットなど各18型をラインアップし、価格は7700円〜2万8800円。

「ジースター ロゥ」はブランド理念にサステナビリティへの取り組みを掲げている。同コレクションでは、「森林」「火山」「砂漠」にそれぞれインスパイアされたグリーン、ピンク、イエローといったネイチャーカラーを採用。ガーメントの染色には、火山岩や土壌などから抽出した天然鉱物由来の色素を使用した。またこの技法は、デニムの染色過程において従来のエネルギー使用量の多い温水ではなく冷水を使用することを可能とし、環境負荷を軽減した。

素材自体も環境に配慮したものを採用した。デニムには再生可能コットン75%、リサイクルコットン25%を使用しており、“クレイドル・トゥ・クレイド(Cradle to Cradle)”のゴールドレベル認証を受けている。“クレイドル・トゥ・クレイドル認証”とは、使用する素材の健全性、水管理、社会的公正、素材の再利用、維持可能なエネルギーに着目した、循環型経済に特化した認証だ。この認証を受けた同ブランドのデニム商品は、ファブリックおよび素材の健全性カテゴリーでプラチナクラスの評価を受けており、ファブリックの安全性が証明されている。

今回起用されたローラはモデル、テレビタレント、女優、歌手として活躍する傍ら、環境保護やサステナビリティに関する問題に取り組む。「ジースター ロゥ」がグローバルキャンペーンのモデルとして日本人が起用するのは今回が初となる。

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「ジースター ロゥ」がローラを起用しサステナブルコレクションを発表

アムステルダム発のデニムブランド「G-STAR RAW(ジースター ロゥ)」は、サステナブルなカプセルコレクション“ダイド・バイ・ミネラルズ(Dyed by Minerals)”を発表した。グローバルキャンペーンのアイコンにはタレントのローラ(Rola)を起用。同コレクションは、全国の店舗、公式オンラインサイトで発売中だ。メンズ、ウィメンズともにデニムパンツやジャケットなど各18型をラインアップし、価格は7700円〜2万8800円。

「ジースター ロゥ」はブランド理念にサステナビリティへの取り組みを掲げている。同コレクションでは、「森林」「火山」「砂漠」にそれぞれインスパイアされたグリーン、ピンク、イエローといったネイチャーカラーを採用。ガーメントの染色には、火山岩や土壌などから抽出した天然鉱物由来の色素を使用した。またこの技法は、デニムの染色過程において従来のエネルギー使用量の多い温水ではなく冷水を使用することを可能とし、環境負荷を軽減した。

素材自体も環境に配慮したものを採用した。デニムには再生可能コットン75%、リサイクルコットン25%を使用しており、“クレイドル・トゥ・クレイド(Cradle to Cradle)”のゴールドレベル認証を受けている。“クレイドル・トゥ・クレイドル認証”とは、使用する素材の健全性、水管理、社会的公正、素材の再利用、維持可能なエネルギーに着目した、循環型経済に特化した認証だ。この認証を受けた同ブランドのデニム商品は、ファブリックおよび素材の健全性カテゴリーでプラチナクラスの評価を受けており、ファブリックの安全性が証明されている。

今回起用されたローラはモデル、テレビタレント、女優、歌手として活躍する傍ら、環境保護やサステナビリティに関する問題に取り組む。「ジースター ロゥ」がグローバルキャンペーンのモデルとして日本人が起用するのは今回が初となる。

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ユニクロがドラえもんのサステナ素材の新商品を発売 さかなクンを迎えて海洋ごみを学ぶイベントを全国で開催

ユニクロは、海洋ごみを減らす活動に貢献するプロジェクト「JOIN:THE POWER OF CLOTHING」の2023年夏キャンペーンを世界環境デーの6月5日から開始する。同プロジェクトはユーザー参加型で、7月4日までの期間中、対象商品の購入が寄付につながるプログラムと、東京海洋大学客員教授で魚類学者のさかなクンの協力により、全国4カ所で「スポギョミ!」イベントを実施する。

また、同社のサステナビリティアンバサダーであるドラえもんをデザインした「ドラえもん サステナモード」の新商品も同日に発売する。メンズTシャツ2柄(1500円)、キッズTシャツ1柄(990円)、トートバッグ1柄(1500円)をそろえる。

買い物が寄付につながるプログラムでは、リサイクルポリエステルを100%使用した「ドラえもん サステナモード」の新デザイン商品またはリサイクルポリエステルを一部に使用したメンズ、キッズのドライEX Tシャツの購入で、1商品あたり1USドルを海洋ごみの削減に国際的に取り組む団体に寄付する。海洋ごみ問題を子どもたちに啓発する教育プログラムに役立てる。

「スポギョミ!」では、企業や団体が取り組む従来型のごみ拾いにスポーツのエッセンスを加え、社会奉仕活動を競技に変換させた「スポ GOMI」を、さかなクンが隊長、「スポ GOMI」経験者のタレント、井上咲楽が副隊長となって開催する。6月5日に東京都・荒川河川敷、11日に福岡県・新宮海岸、25日に新潟県・藤塚浜、7月2日に神奈川県・片瀬東浜海岸で実施する。子どもから大人まで無料で参加でき、特設サイトで参加応募を受け付けている。参加者には、海洋ごみについて学べる特別授業を「スポGOMI」前に実施する。

さかなクンは今回、「スポギョミ!」隊長に指名された喜びのコメントを発表した。「『スポギョミ!』の隊長に任命していただき、大変光栄でギョざいます!海ギョミを減らす素晴らしいギョ活動に、ギョ一緒できる貴重なギョ機会を いただけたのは、とってもうれしくありがたい気持ちであります。皆さまに負けないぐらいたくさん見つけて、たくさん拾わせていただきたいと思います。みんなも、『スポギョミ!』に、JOIN!」

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イオンモールが衣料品廃棄ロスのイベント実施 10日間で35トンの不要衣料品を回収

イオンモールは、アースデーである4月22日を含む、4月14日から23日までの10日間を「イオンモールのアースデー」とし、地球環境について考えるきっかけとなるさまざまな取り組みを行った。開催3年目となる今年は、衣料品廃棄ロスをテーマに行政機関や地域団体、パートナー企業と連携し、不要な衣料品を回収しリユースする取り組み「幸服リレー」を開催。期間中に126店舗が各1、2日ずつ実施し、合わせて35トンを回収した。持参した人へのポイントなどのインセティブ付与は今年から行っていない。

回収・リサイクルの実務は、繊維製品の回収および循環再生事業を行うビーピーラボ(BPLab) と連携した。ビーピーラボは、繊維製品分別処理工場と再資源化工場を経てペレットなどの原料やウェスや吸着マットなどの資材へリサイクル。「日本再生資源事業協同組合連合会指定様式」のリサイクル化証明書を回収後1か月以内にイオンモールへ提出する。

イベントの成果について「不要になった衣料品をお持ちいただくアクションが環境に寄与するものだと共感してもらえる機会になった。今後は、スポット的に実施するのではなく、常設し継続していくことで、環境保全活動を身近に感じてもらう予定」とイオンモール広報。また、より共感を得るために「回収したものがどういうものに生まれ変わっているのかを次世代の子どもたちなどにも見せていく必要がある。衣料品廃棄問題の他にも、地域の課題に対応していくことが、地域とともにあるイオンモールのミッションだ」と話している。

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「雪肌精」から「リトル・マーメイド」などディズニー100周年限定デザインのリフィルキットが登場

 コーセーのスキンケアブランド「雪肌精(SEKKISEI)」は、15年目を迎える美しい地球のための環境支援プロジェクト「セーブ ザ ブルー(SAVE the BLUE〜Ocean Project〜)」の夏のキャンペーンを7月1日から8月31日まで展開する。今年は、海にまつわるディズニーキャラクターがデザインされた空ボトル付きの特別なリフィルキットを7月1日に発売。「リトル・マーメイド」「モアナと海の伝説」「ファインディング・ニモ」のキャラクターが入ったディズニー100周年限定デザインが登場する。

 「セーブ ザ ブルー」は、キャンペーン期間中の対象製品の売り上げに応じてサンゴの保全活動を支援する取り組み。14年間の活動で延べ面積1億1858万9237cm2のサンゴを移植している。ブランドではリフィル展開も積極的に行っており、例えば毎日のスキンケアを「雪肌精」の“クリアウェルネス ピュア コンク SS”化粧水本体(200mL)・化粧水リフィル(170mL)に変えた場合、本体容器に比べてプラスチック使用量を約80%削減(容量1mLあたりで換算した場合は削減率約70%)できることになる。

 今回新たに登場する限定デザインボトルが付いたリフィルキットは、1品で乳液・美容液・クリーム・マッサージ・マスクの効果がある多機能ジェル“ハーバル ジェル StB23”(3960円※編集部調べ、以下同)、ワントーン明るい肌へ導く低刺激性洗顔料“クリアウェルネス ジェントル ウォッシュ StB23”(1705円)、肌荒れを乾燥から防いでくれる高保湿化粧水“クリアウェルネス ピュア コンク SS StB23”(2970円)、透明感のある肌を育む高保湿乳液“クリアウェルネス リファイニング ミルク SS StB23”(3190円)。

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「雪肌精」から「リトル・マーメイド」などディズニー100周年限定デザインのリフィルキットが登場

 コーセーのスキンケアブランド「雪肌精(SEKKISEI)」は、15年目を迎える美しい地球のための環境支援プロジェクト「セーブ ザ ブルー(SAVE the BLUE〜Ocean Project〜)」の夏のキャンペーンを7月1日から8月31日まで展開する。今年は、海にまつわるディズニーキャラクターがデザインされた空ボトル付きの特別なリフィルキットを7月1日に発売。「リトル・マーメイド」「モアナと海の伝説」「ファインディング・ニモ」のキャラクターが入ったディズニー100周年限定デザインが登場する。

 「セーブ ザ ブルー」は、キャンペーン期間中の対象製品の売り上げに応じてサンゴの保全活動を支援する取り組み。14年間の活動で延べ面積1億1858万9237cm2のサンゴを移植している。ブランドではリフィル展開も積極的に行っており、例えば毎日のスキンケアを「雪肌精」の“クリアウェルネス ピュア コンク SS”化粧水本体(200mL)・化粧水リフィル(170mL)に変えた場合、本体容器に比べてプラスチック使用量を約80%削減(容量1mLあたりで換算した場合は削減率約70%)できることになる。

 今回新たに登場する限定デザインボトルが付いたリフィルキットは、1品で乳液・美容液・クリーム・マッサージ・マスクの効果がある多機能ジェル“ハーバル ジェル StB23”(3960円※編集部調べ、以下同)、ワントーン明るい肌へ導く低刺激性洗顔料“クリアウェルネス ジェントル ウォッシュ StB23”(1705円)、肌荒れを乾燥から防いでくれる高保湿化粧水“クリアウェルネス ピュア コンク SS StB23”(2970円)、透明感のある肌を育む高保湿乳液“クリアウェルネス リファイニング ミルク SS StB23”(3190円)。

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米「M・A・C」が32年ぶりにリサイクルプログラムを一新 「ループ」と提携

メイクアップブランド「M・A・C」はこのほど、1990年に開始したリサイクルプログラム「BACK TO M·A·C」を一新する。米国で新たに循環型ショッピングプラットフォーム「ループ(LOOP)」と提携するほか、再生プラスチックを提供する企業プラスチックス・フォー・チェンジ(Plastics for Change)へ10万ドル(約1330万円)を寄付する。日本では、対象の空き容器10個と“リップガラス”(税抜2300~2500円)1本を交換していたが、3月末で一時休止。新たな内容に見直す予定だ。

同プログラムは32年前にスタートし、消費者が「M・A・C」の空き容器を郵送、またはブランドのカウンターに返却することで、好きな商品と無料で交換できる仕組みで埋め立て廃棄物の削減を目指してきた。米国では2022年の1年間で、約930万本のリップスティックに相当する34万ポンド(約15万4000kg)以上の空き容器を回収した。

「ループ」との提携により、米国で年間約66万ポンド(約30万 kg)の商品を回収し、23年は22万〜44万ポンド(約10万〜20万kg)をリサイクルできると見込む。返送された空き容器は厳格なプロセスで処理し、自治体ではリサイクルできないとされるものも含め、新しい商品にリサイクルする。

「M・A・C」のアイーダ・ムダチルー・レボワ(Aida Moudachirou-Rebois)=シニア・バイス・プレジデント兼グローバル・チーフ・マーケティング・オフィサーは、「『BACK TO M·A·C』が誕生したとき、今ほどリサイクルへの関心は高くなく、『ループ』のようなパートナーもいなかった。われわれはリサイクルする量と方法のどちらも改善したい。目標は、商品提供と消費者の体験を損なうことなく、商品のライフサイクル全体を通じてより責任ある選択をすることだ」と語った。

リサイクルプログラムの強化に加え、環境負荷軽減のための取り組みにも投資しており、25年までにパッケージの60%をリサイクル素材で詰め替え・再利用可能なものにし、プラスチックの50%をPCR(ポストコンシューマーリサイクル、消費者が使用済みの商品を回収し再生資源化すること)素材にすることを目標とする。

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「クロエ」ガブリエラ・ハーストに学生が素朴な疑問 初来日で見せた素顔

「クロエ(CHLOE)」のガブリエラ・ハースト(Gabriela Hearst)=クリエイティブ・ディレクターが4月、2020年の現職就任以降初めて来日した。滞在中は、東京・新宿の専門学校モード学園で、在校生と国際ファッション専門大学の学生に向けた特別講義を実施。彼女のクリエイションの原点であるルーツをはじめ、念願だった「クロエ」での仕事についてやデザインへのこだわり、環境問題や女性のエンパワーメントに取り組む理由などについて、向千鶴「WWDJAPAN」編集統括兼サステナビリティ・ディレクターとの対談を通じて熱く語った。後半には生徒からの質問も相次ぎ、ハーストは時間が許す限り丁寧に答えた。ここでは特別講義の内容を紹介し、「クロエ」のクリエイションを進化させるリーダーの素顔に迫る。
(この対談はガブリエラ・ハーストの特別講義から抜粋したものです)

母がクリエイションの原点
農業からものづくりを学んだ

向千鶴「WWDJAPAN」編集統括兼サステナビリティ・ディレクター(以下、WWD):クリエイションに大きく影響する、自身のルーツについて教えてください。

ガブリエラ・ハースト=「クロエ」クリエイティブ・ディレクター(以下、ハースト):私はウルグアイにある農場の7代目として生まれました。私のクリエイションの原点といえるのが、当時18歳だった母の写真。母はサドルもなく不安定な馬に乗っているのに、彼女の顔からは恐怖などみじんも感じられない。この力強さと美しさを兼ね備えた母の姿が大好きで、私の約20年に及ぶキャリアに大きな影響を与えています。

2枚目は、母(左)と子どものころの私。これも私のクリエイションを語る上で、キーになる写真です。母はこの写真を通じて二つのことを教えてくれていて、一つ目はおでことおでこを当てるエスキモー流のあいさつ。もう一つは母が着ている服です。彼女はミニマルな人で、服は全て家族による手作りでした。母が着ているこのウールのスーツには、両親のイニシャルがあしらわれています。派手さはないけれど、丁寧に作られたこのスーツに私は影響を受け、自身のブランド「ガブリエラ ハースト(GABRIELA HEARST)」のファーストコレクションでは、このスーツをモデルにしたルックを発表しました。

ハースト:これは私が譲り受けた約8000ヘクタールの農場と、昨年農場173周年を祝して娘と帰省したときの写真です。私の娘たちは、家系で初めてウルグアイ以外で生まれましたが、彼女たちは自分のルーツをしっかりと認識しています。そして何より特別なのが、この農場が1850年から現在まで、女性が運営し続けている点です。

WWD:育った環境がクリエイションに大いにつながっていると感じます。

ハースト:「ガブリエラ ハースト」は、農業的な価値観を重んじて発足したブランド。私は農業を通じて二つのことを学びました。一つ目は、実用的で高品質なものづくり。私の故郷は市内から遠く、物を気楽に買いに行けなかった。だからこそ、服一つにしても次の世代まで着られるものである必要がありました。華やかさや豪華さではなく、実用的なものづくりを学びました。二つ目はサステナビリティ。農業は最も循環を体現した仕事であり、サステナビリティを学ぶ上でこれ以上の環境はなかった。このような環境で育ったことが、「ガブリエラ ハースト」と「クロエ」で働く今、とても役に立っています。

WWD:2015年には自身の名前を冠したブランド「ガブリエラ ハースト」をニューヨークで立ち上げました。世界一の大都市での生活はどのような影響を与えていますか?

ハースト:人生の半分をウルグアイで、もう半分をニューヨークで過ごしていて、その全ての経験がデザインの根源になっています。私は自分が好きになる街を瞬時に感じ取ることができるんです。18歳でニューヨークを訪れたとき、「私はここで生きていく」と感じました。世界にはあなたを呼んでいる場所があり、そういう場所での生活は、あなたに膨大なエネルギーを与えてくれるはず。でも、ウルグアイの、特に私の農場から見える地平線と建物が一つもない風景を見ると、心が落ち着きますね。

ファッションは過去を
エネルギーは未来を見据える

WWD:そして、20年のコロナ真っただ中に「クロエ」のクリエイティブ・ディレクターに就任します。

ハースト:「クロエ」でのデビューコレクションは、創業者ギャビー・アギョン(Gaby Aghion)の生誕100周年となる3月3日に行いました。「クロエ」は大好きでずっと働きたかったブランド。コロナ禍でリアルなショーを開催することはできなかったけれど、パリのサン=ジェルマンでムービーを撮影しました。この場所は、ギャビーが最もお気に入りで、彼女が最初にコレクションを披露した場所でもあります。

たった2カ月の準備期間でしたが、誇れることを実現しました。ホームレスの人々の保護に取り組む非営利団体シェルタースーツ ファンデーション(Sheltersuit Foundation)とコラボレーションしたことです。コロナによって世界中でホームレスが増えてしまった。だからこそ、私たちは“シェルタースーツ”と呼ばれる、寝袋になるコートや最大2人を保護してくれるジャケットをデザインしました。こういった取り組みは、社会問題に声明を発表しているのと同義。誰かのためのアクションは大切にしたいです。

WWD:「クロエ」というブランドをどう解釈していますか?

ハースト:「クロエ」で現職に就く前に、10万点以上の写真に目を通しました。私の中では「クロエ」がアフロディーテで、「ガブリエラ ハースト」がアテナ。アフロディーテは愛の神で、アフロディーテを象徴するスカラップは「クロエ」のシンボルでもあります。私はロゴを大きく見せるのが好きではないので、スカラップといったシンボルなど、分かる人には伝わるデザインを意識しています。これは、「クロエ」を創り上げた、創業者ギャビーの細部にまでこだわる精神にも通じています。

WWD:クリエイションの根底にあるサステナビリティへの考えについて、これまで手掛けたコレクションを題材に、まずは環境面から聞かせてください。

ハースト:服の美しさはもちろんですが、デザイナーの視点でいうと、私はサステナビリティを優先してデザインしています。自問自答と研究を繰り返しながら、素材が環境に与える影響を学びました。「クロエ」のデザイナー就任後、私はまず最初に「ガブリエラ ハースト」での素材の研究結果をブランドに落とし込みました。そして「クロエ」で当時使われていた素材を、サステナブルな素材に切り替えました。コットンジャージーの使用を控え、リサイクルコットンを多用しました。コットン栽培は大量の水に加え、除草剤や殺虫剤も多量に使用するので、自然に甚大な影響を及ぼします。皮膚は“人体最大の臓器”といわれるほど私たちの体の多くを占めるからこそ、肌に直接触れる服の素材には気を使わなくてはなりません。

WWD:リネンをよく使用しているのも、コットンに代わる素材としてでしょうか?

ハースト:リネンはよく使いますね。特に柔らかいリネンがお気に入りです。先ほどお話ししたリサイクルコットンもよく使っていて、23年春夏コレクションで発表したデニムルックは、87%がリサイクルコットン、17%がヘンプを採用しています。

WWD:サステナビリティは特に化学の世界に近く、従来のデザインの感覚とは違う知識や判断力が求められていると思いますが、それについては?

ハースト:サステナビリティは決して複雑ではなく、できる限り自然由来の素材を使い、石油由来の素材を控えるなど、とてもシンプルです。最も古い素材がウールであることを皆さんご存じですか?ウールは8000年もの歴史があります。例えばローマ時代、ヨーロッパではレザー、リネン、ウールの三つの素材を主に使っていました。日本はシルクでしょうか。その土地に元々どんな素材があったのかを知るのは大切なこと。私はファッションは過去を、エネルギーは未来を見据えて考えるようにしています。

WWD:女性のエンパワーメントにも熱心に取り組んでいますね。23-24年秋冬コレクションはそれが大きなテーマでしたが、着想源は?

ハースト:コレクションテーマは、17世紀のアルテミジア・ジェンティレスキ(Artemisia Gentileschi)です。これまで生きてきて、こんなに迫害され、辱めを受けた女性を私は知りません。女性は多かれ少なかれ一度は虐げられたり、辱めを受けたりすることがあると思いますが、このような状況は直ちに終わらせなくてはいけません。

コレクションでは、アルテミジアの作品に出てくるエスター王女を題材にしました。彼女は自身の権力を使って王を動かし、ユダヤ人、そして国を救った女性です。そしてアルテミジアは、ルネサンス時代に女性をとても明るく、力強く描いていました。600年も前から女性のエンパワーメントのために闘っていたのです。その意思は今日まで受け継がれ、私のような人間が現在は闘っています。コレクションでは彼女の作品を刺しゅうで描き、女性の力強さを表現しました。

環境を優先しても
創造性は失われない

WWD:世界のクラフトや企業との協業にも積極的です。その一つが、コレクションでもタッグを組んでいる「アカンホ(Akanjo)」ですね。

ハースト:「アカンホ」は、「クロエ」の約15年にわたるパートナーです。22年春夏コレクションで発表した、サステナブルな素材と職人の手仕事を融合するプロジェクト“クロエ クラフト(Chloe Craft)”では、過去のコレクションの余剰在庫のシルクを使ってマルチカラーのドレスやアクセサリーを作りました。私たちは、余剰在庫という“ごみ”になり得るものから何かを作り出すことで、廃棄問題を解決したいと考えています。今、資源はどんどん枯渇していて、これからのデザイナーは、“ごみ”をどのように使ってものづくりができるかを考える必要があります。再生資源であっても美しいものは作れるし、それを証明してみせます。

WWD:オーシャンソール(Ocean Sole)とはビーチサンダル“ロウ(Lou)”を製作しました。

ハースト:オーシャンソールはケニアのNPO団体で、彼らは海辺に漂着したビーチサンダルを年間約100万足収拾し、リサイクルして彫刻などのアート作品を制作しています。また、ビーチサンダルの回収や雇用を通じて、1200人以上のケニア人を支援しているほか、医療提供や1万2000人以上の学生に海洋保護の教育も行っています。環境を優先しても素晴らしいものは作れるし、創造性が失われるとは思いません。

WWD:ほかにも、「クロエ」はラグジュアリーファッションとして初めてBコープ認証(社会や環境への配慮、透明性、説明責任、持続可能性において企業のパフォーマンスを評価した認証制度)を取得しましたよね。

ハースト:Bコープに登録するのは、中〜大企業になったタイミングがおすすめです。なぜなら、ブランド規模が小さいうちは全体を見通せて、サステナブルかどうか把握できるけれど、規模が大きくなるほどそれが難しくなるから。Bコープ認証は、使用する素材や社員への待遇など約300の項目について細かく評価されるので、自分たちのブランドを見直す良いきっかけになります。認証の取得は、会社としてサステナブルな責任を持つ上で重要です。

WWD:23年春夏コレクションでは、新たな取り組み“クロエ・バーティカル”もスタートしました。

ハースト:23年春夏コレクションの一環で発表しました。商品に埋め込まれたデジタルIDを読み取ると専用ページに移動し、服に使われている素材をはじめ、製造工程や手入れ、修理方法、所有者番号付きの製品保証書などを確認することができます。顧客が求める知識や需要はどんどん広がっています。私たちデザイナーは製品の製造工程を理解していますが、私たちだけでなく、顧客の皆さんに知ってもらうことも大事。ファーストローンチでは、バッグ、シューズ、レディ・トゥ・ウエアの3カテゴリーで展開し、「クロエ」のサプライヤーや製造業者も全工程で参加しています。25年までに全製品へのデジタルID導入を目指します。


【ハースト × ファッション学生】
服が持つパワーは偉大
私たちを自由に変身させてくれる

生徒:ファッションに興味を持ったきっかけは?

ハースト:小さいころに映画「シンデレラ」でネズミや鳥の変身シーンを見て、ファッションに魅了されました。服が持つパワーは偉大で、私たちをいかようにも変身させてくれる。例えば起きたときに落ち込んでいても、気分が上がる服を着れば気持ちごと変えてくれますよね。服にはそういう魅力が詰まっていると思います。

生徒:故郷・秋田の伝統工芸を調べていくうちに、数百年から千年続く染めや織りの技法があることを知りました。将来は秋田で自分のブランドを立ち上げるため、ファッションやクラフトに興味がない人に、伝統工芸の技術の素晴らしさをどう伝えればいいですか?

ハースト:私はウルグアイやボリビアのNPO団体ともたびたび協業しています。伝統技術を自分のデザインに落とし込むには、協力し合いながら、デザインの精度を深めていくのが近道。個人的に興味があるのは、過去と未来のデザインや工芸品をミックスすること。日本の工芸品は海外の人から見てもとても魅力的。現在と過去、そしてそれを通して見る未来にワクワクします。

生徒:ものづくりにかける時間や考え方、生き方、売り方など、農場と都市におけるものづくりの違いはありますか?

ハースト:農業から一番影響を受けたことは、農業での長期的な視点をニューヨークという早いペースで物事が進む都市で実行すること。ファッションはアイデアを思いつくところから始まります。ミュージシャンが1年かけてアルバムを作り、2年かけてツアーを行うように、私は6カ月かけて8分間のファッションショーを制作します。常に時間を求めていますが、時間に縛られてはいけません。

生徒:自分のブランドも持ちながら他のブランドのデザイナーを務めるのはハードなはず。なぜ「クロエ」の仕事もしようと決めたのですか?

ハースト:「クロエ」はずっと好きだったブランドで、私自身の美の基準と「クロエ」の美の基準に違いを感じなかったから。似ている部分が多いスペイン語とフランス語みたいなものでしょうか。私はデザイン面でその感覚を分かっていたので、簡単に理解することができました。「ガブリエラ ハースト」で培った知識や経験が、「クロエ」のような大きなブランドでも役に立つか最初は不安でしたが、実際役に立ちました。この選択をしてとても良かったと思います。

生徒:5年後に達成したい目標は?

ハースト:「クロエ」を環境や生物多様性に配慮しながら、さらにクリエイティブに発展させたいです。私たちは、化石燃料に代わるエネルギーとして、核融合エネルギーの必要性を考えていて、30年までに完成することを願っています。気候変動への影響低減を目指したこの取り組みは、娘たちのためでもあります。子どもたちが成長したときに、やりたいことをやりたいだけできる世界であるために、今この問題に取り組んでいます。

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5月はフェアトレード月間 「ピープルツリー」がトークイベントやアイテム交換会を実施

フェアトレード専門ブランド「ピープルツリー(PEOPLE TREE)」は、フェアトレード月間の5月に2つのイベントを開催する。毎年5月の第2土曜日は「世界フェアトレード・デー」として世界中で、また日本では5月全体を「フェアトレード月間」として、フェアトレードを広めるためオンラインと「ピープルツリー」自由が丘店とオンラインで、購入の選択基準となるフェアトレードやさまざまな商品ラベルについてトークイベントを無料で開催する。スピーカーは山口真奈美・日本サステナブル・ラベル協会代表理事、潮崎真惟子NPO法人フェアトレード・ラベル・ジャパン事務局長。ファシリテーターは鈴木啓美ピープルツリー広報・啓発担当が務める。

「フェアトレードをはじめとする、さまざまな再生可能で社会的責任のあるビジネスを支援するために生活者にできることが、消費の選択基準とライフスタイルの見直しだ。新たに買うなら、環境や人権に配慮した生産背景のものを選ぶこと。その目安が、認証ラベルや保証マークとなる。もうひとつが“すでにつくられたもの”を捨てるのではなく、活用すること」と同社。そのため5月28日からの4日間は、同店でピープルツリーのアイテム交換会を実施する。着なくなった「ピープルツリー」の服を持参した人は期間中に使える1着分の引換券をもらえる。また1着につき500円で、3着を上限に持ち帰ることができる。イベントの収益はピープルツリーの母体NGO「グローバル・ヴィレッジ」へ寄付される。

■トークイベント「世界フェアトレード・デー」未来を創る、フェアトレードの暮らしー商品ラベルで選んでみるー
日時: 5月14日(日)  10:00~11:30
場所: ピープルツリー自由が丘店またはオンライン
参加費用: 無料※要申し込み

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5月はフェアトレード月間 「ピープルツリー」がトークイベントやアイテム交換会を実施

フェアトレード専門ブランド「ピープルツリー(PEOPLE TREE)」は、フェアトレード月間の5月に2つのイベントを開催する。毎年5月の第2土曜日は「世界フェアトレード・デー」として世界中で、また日本では5月全体を「フェアトレード月間」として、フェアトレードを広めるためオンラインと「ピープルツリー」自由が丘店とオンラインで、購入の選択基準となるフェアトレードやさまざまな商品ラベルについてトークイベントを無料で開催する。スピーカーは山口真奈美・日本サステナブル・ラベル協会代表理事、潮崎真惟子NPO法人フェアトレード・ラベル・ジャパン事務局長。ファシリテーターは鈴木啓美ピープルツリー広報・啓発担当が務める。

「フェアトレードをはじめとする、さまざまな再生可能で社会的責任のあるビジネスを支援するために生活者にできることが、消費の選択基準とライフスタイルの見直しだ。新たに買うなら、環境や人権に配慮した生産背景のものを選ぶこと。その目安が、認証ラベルや保証マークとなる。もうひとつが“すでにつくられたもの”を捨てるのではなく、活用すること」と同社。そのため5月28日からの4日間は、同店でピープルツリーのアイテム交換会を実施する。着なくなった「ピープルツリー」の服を持参した人は期間中に使える1着分の引換券をもらえる。また1着につき500円で、3着を上限に持ち帰ることができる。イベントの収益はピープルツリーの母体NGO「グローバル・ヴィレッジ」へ寄付される。

■トークイベント「世界フェアトレード・デー」未来を創る、フェアトレードの暮らしー商品ラベルで選んでみるー
日時: 5月14日(日)  10:00~11:30
場所: ピープルツリー自由が丘店またはオンライン
参加費用: 無料※要申し込み

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香港の研究所HKRITAがマイクロプラスチックを音波で分離する技術を開発 H&M財団の支援を受けて

 香港繊維アパレル研究所(HKRITA)はこのほど、H&M ファウンデーション(H&M Foundation)の支援を受けて、音波を利用して廃水からマイクロプラスチックを分離する技術「アコースイープ(Acousweep)」を開発したと発表した。この技術は特殊な形状の房室内(流体の安定した流れ、適切な音波の形成、捕捉されたマイクロプラスチックの回収を容易にする形状)で掃引音響波(小さな粒子を特定の方向へ引き寄せる音波)を利用し、排水からマイクロプラスチック繊維を捉えて効率的に分離するもの。化学物質や溶剤、生化学的な添加物は不要で、分離されたマイクロプラスチックは回収タンクに滴下される。

 一般的に、排水からのマイクロプラスチック回収には膜型フィルターを活用するため定期的な交換が必要だが、今回開発した装置では連続的な水処理とマイクロプラスチック繊維の回収が可能になる。現在、20um以上のマイクロプラスチックを80%の分離効率で捕獲することを目標に、設計と運転パラメーターの最適化を進めているという。

 HKRITAはかねてからマイクロプラスチックの回収に向けて、工場や排水施設で直接使用できるソリューションを探していた。「アコースイープ」はプラグを挿すだけで使用可能でどんな廃水施設にも簡単に持ち運び、接続することができる。

 HKRITAはこの技術の独占権を持たず、興味を持つ全ての人が活用できるように「アコースイープ」のライセンスと、エンジニアリングのコンサルタントを提供するという。

 研究チームは物理学、応用物理学、繊維工学、プロセス工学からシステム工学まで、多様な分野から構成。音響波に注目した理由は、文献調査から音響ピンセット(音響波で形成されるもの)が対象物のサイズ範囲を広くカバーでき、比較的低い入力電力で済むことから、応用に適した候補だと発見したからだという。

 海洋マイクロプラスチック汚染の主な原因は、合成繊維に由来しており、欧州環境機関によると、全体の約16%~35%を占めると言われている。そのほか、大きなプラスチック破片が段々と小さくなっていくものや、角質除去用の健康・美容製品や歯磨き粉などの洗浄剤に含まれているマイクロビーズなど、さまざまな原因から発生しており、世界的な問題になっている。

 HKRITAは2006年創設の公的資金を受けた応用研究センター。香港特別行政区政府のイノベーション・テクノロジー基金に資金援助を受けている5つの応用研究センターの1つ。繊維・衣料産業を支援し、サステナブルな改善を推進し、社会の向上を促進するための、ミッドストリーム、ダウンストリームの応用研究に携わっている。

 H&Mファウンデーションは業界全体の変革を目指す非営利団体。気候や水、海、生物多様性、土壌の全ての地球環境にプラスの影響を与えるプラネット・ポジティブなファッションの未来に貢献できる技術を見つけるという野心のもと活動している。

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香港の研究所HKRITAがマイクロプラスチックを音波で分離する技術を開発 H&M財団の支援を受けて

 香港繊維アパレル研究所(HKRITA)はこのほど、H&M ファウンデーション(H&M Foundation)の支援を受けて、音波を利用して廃水からマイクロプラスチックを分離する技術「アコースイープ(Acousweep)」を開発したと発表した。この技術は特殊な形状の房室内(流体の安定した流れ、適切な音波の形成、捕捉されたマイクロプラスチックの回収を容易にする形状)で掃引音響波(小さな粒子を特定の方向へ引き寄せる音波)を利用し、排水からマイクロプラスチック繊維を捉えて効率的に分離するもの。化学物質や溶剤、生化学的な添加物は不要で、分離されたマイクロプラスチックは回収タンクに滴下される。

 一般的に、排水からのマイクロプラスチック回収には膜型フィルターを活用するため定期的な交換が必要だが、今回開発した装置では連続的な水処理とマイクロプラスチック繊維の回収が可能になる。現在、20um以上のマイクロプラスチックを80%の分離効率で捕獲することを目標に、設計と運転パラメーターの最適化を進めているという。

 HKRITAはかねてからマイクロプラスチックの回収に向けて、工場や排水施設で直接使用できるソリューションを探していた。「アコースイープ」はプラグを挿すだけで使用可能でどんな廃水施設にも簡単に持ち運び、接続することができる。

 HKRITAはこの技術の独占権を持たず、興味を持つ全ての人が活用できるように「アコースイープ」のライセンスと、エンジニアリングのコンサルタントを提供するという。

 研究チームは物理学、応用物理学、繊維工学、プロセス工学からシステム工学まで、多様な分野から構成。音響波に注目した理由は、文献調査から音響ピンセット(音響波で形成されるもの)が対象物のサイズ範囲を広くカバーでき、比較的低い入力電力で済むことから、応用に適した候補だと発見したからだという。

 海洋マイクロプラスチック汚染の主な原因は、合成繊維に由来しており、欧州環境機関によると、全体の約16%~35%を占めると言われている。そのほか、大きなプラスチック破片が段々と小さくなっていくものや、角質除去用の健康・美容製品や歯磨き粉などの洗浄剤に含まれているマイクロビーズなど、さまざまな原因から発生しており、世界的な問題になっている。

 HKRITAは2006年創設の公的資金を受けた応用研究センター。香港特別行政区政府のイノベーション・テクノロジー基金に資金援助を受けている5つの応用研究センターの1つ。繊維・衣料産業を支援し、サステナブルな改善を推進し、社会の向上を促進するための、ミッドストリーム、ダウンストリームの応用研究に携わっている。

 H&Mファウンデーションは業界全体の変革を目指す非営利団体。気候や水、海、生物多様性、土壌の全ての地球環境にプラスの影響を与えるプラネット・ポジティブなファッションの未来に貢献できる技術を見つけるという野心のもと活動している。

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ユナイテッドアローズの温室効果ガス排出削減目標が認証取得 パリ協定にコミット

 ユナイテッドアローズはこのほど、温室効果ガス排出削減目標において、科学的根拠に基づき、パリ協定に準じたものであることを認定する国際的イニシアチブSBT(Science-Based Targets)の認定を取得した。

 2030年までに、スコープ1(自社による直接排出)と2(自社が購入したエネルギーによる間接排出)で19年度比30%、スコープ3(自社がかかわるサプライチェーン全体での間接排出)で同15%削減を目指す。これに向け、店舗やオフィスで使用する電力を再生可能エネルギーに切り替えを進めているほか、自社商品のカーボンフットプリントの算出にも着手した。

 同社は20年4月に、サステナビリティ推進の指針として5つのテーマと16の重要課題を公表した。特に「サーキュラリティー」「カーボンニュートラル」「ヒューマニティー」の3つのカテゴリーに焦点を絞り、30年を達成目標年度にそれぞれのカテゴリーに紐づく数値目標を設定。自社サイト内で進捗を報告している。

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「パトゥ」が仏スタートアップと連携 トレーサビリティーをスコア化

 LVMH モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)傘下の「パトゥ(PATOU)」は、仏スタートアップ企業のフェアリーメイド(FAIRLY MADE)と連携し、定番商品をそろえた“エッセンシャル(Les Essentiels)”ラインの64アイテムを対象にトレーサビリティーと環境インパクトのスコアを測定した。

 フェアリーメイドが提供するサービスは、環境インパクト、社会インパクト、トレーサビリティー、リサイクル可能性、サステナビリティの5つのカテゴリーでサプライチェーン全体を評価する。2018年の創業時からLVMHと協業しており、「パトゥ」は同社と提携した初のラグジュアリーブランドとなった。

 取り組みの第一弾として「パトゥ」は、トレーサビリティーとリサイクル可能性に絞ってスコアを計測したところ、5点満点中トレーサビリティーが2.84、リサイクル可能性が2.39だった。同社は、「『パトゥ』はこうした情報を消費者に提供する数少ないラグジュアリーブランドだ。この結果をもとにさらに努力を重ねていく」という。23年秋冬コレクションからは、すべてのアパレル製品および革小物において計測する。

 「パトゥ」はギョーム・アンリ(Guillaume Henry)=アーティスティック・ディレクターが就任以降、製品追跡アプリを独自に開発したり、それぞれの商品の製造方法などについて詳細な情報を知れるQRコードを付けて販売したりするなどトレーサビリティーの担保に注力してきた。

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パタゴニアが注目するオーガニックに代わる新基準 “リジェネラティブ・オーガニック”とは?

 パタゴニア(PATAGONIA)は、リジェネラティブ・オーガニック(RO)農法を日本で普及すべく4月13日に初のカンファレンスを主催した。同社がパートナー企業と協業して2020年に設立した第三者認証機関リジェネラティブ・オーガニック・アライアンスのエリザベス・ウィットロー(Elizabeth・Whitlow)代表をはじめ、原材料生産地でのRO農法を推進する「ドクターブロナー(DR.BRONNER'S)」のゲロ・レソン(Gero Leson)=スペシャルオペレーション・ヴァイスプレジデント、日本で土壌生態学や農業環境工学を研究する専門家らを招き、RO農法の可能性について議論した。

 パタゴニアが「気候危機への解決策」として注目するRO農法は、不起栽培で炭素を固定しながら健全な土壌を構築する有機農法で、土壌の健康に加えて動物福祉と労働者の公平性の3本柱で構成する。ROC認証を監修するエリザベス・ウィットロー=エグゼクティブディレクターに、RO農法に注目すべき理由を聞いた。

WWD:近年、 ファッション業界でも“リジェネラティブ(環境再生型)”という考え方に注目が集まっている。その理由は?

エリザベス・ウィットロー=リジェネラティブ・オーガニック・アライアンス・エグゼクティブディレクター(以下、ウィットロー):もともとこの言葉は、食品業界で流行ったのが始まりだ。確かにこれまではファッションと農業の関係を意識する人はあまりいなかったが、最近人々は口に入れるものだけでなく、肌に触れる衣服に対しても同様に意識を向け始めている。そこで、自分たちが身につけているコットンやリネン、ヘンプが育てられる過程が、地球に負担をかけていることを意識する人たちも増えている。

WWD:RO認証を設立した理由は?

ウィットロー:ヨーロッパやアメリカでは“リジェネラティブ”がバズワード化する一方で、明確な基準が世の中になかったために、消費者が混乱してしまっていたからだ。畑を耕さない不耕起栽培であれば“リジェネラティブ”とうたうような企業もあった。しかし、作物を育てるのに化学薬品、肥料、除草剤、防虫剤、遺伝子組み換えの種子などを使用していては、たとえ不耕起であっても土壌の劣化は避けられない。そこで私たちは、土壌だけでなく、その土地に住む生物、人々などコミュニティー全体を維持し再生する包括的な基準を設けることにした。

WWD:パタゴニア以外に、どんなアパレル関連企業が興味を示している?

ウィットロー:加盟企業は約100社で、そのうち繊維関連企業は約10社。これまでは原材料に携わる農家からの問い合わせが多かったが、最近はブランドから直接「どこでROC認証を取得した綿花が買えるのか」や「どうやったら農家の支援ができるのか」といった問い合わせも増えてきた。「アディダス(ADIDAS)」や「H&M」といった大手のほか、ラグジュアリーブランドからの連絡もある。「ティンバーランド(TIMBERLAND)」も最初から興味を示してくれているブランドだ。彼らはRO認証済みのゴムの生産に挑戦しようとしている。ゴムの生産工程では、児童労働の問題も隠れており、そうしたリスクから自分たちのサプライチェーンを守ろうとしているわけだ。今は綿花での認証が進んでいるが、シルクやカシミアについても基準を作ってほしいといった要望ももらっている。

WWD:パタゴニアはインドの150以上の綿花農家と提携し、ROコットンの生産を進めてきた。同社のように直接農家を支援したいという企業も多い?

ウィットロー:パタゴニアはインドの農家と5〜6年かけて取り組み、RO農法のノウハウだけでなく、ジェンダー平等に向けた教育プログラムなども実施してきた。私たちもブランドと農家の橋渡し役を目指しており、パタゴニアが良い事例だ。まだ農家の直接的な支援をしたいという声は多くはないが、直近では「アウターノウン(OUTERKNOWN)」がペルーとインドの綿花農家の支援を始めたりしている。

Z世代やミレニアル世代で広がり

WWD:欧米の消費者の間では“リジェネラティブ”の認知度はどれくらい高まっているのか?

ウィットロー:急速な広がりに私たちも驚いているくらいだ。ニールセンによる市場調査では実際に“リジェネラティブ”を基準に買い物する層が一定数いるという結果が出ている。中でもZ世代やミレニアル世代の関心が高い。特に家庭を持ったミレニアル世代は、子どもに安心・安全なものを与えたいと考えたときに“リジェネラティブ”に行き着くようだ。

WWD:これまでのオーガニックでは不十分だと。

ウィットロー:そうだ。近年オーガニックへの基準が下がり、さまざまな問題が指摘されている。2017年に水耕栽培(土の代わりに水と液体肥料を使う栽培法)にオーガニック表記が認められたことも決定的な事例だ。工場畜産にも認可がおりた。動物にオーガニックな飼料を与えてはいるが、狭い劣悪な環境で飼育されており動物福祉の観点は全く考慮されていないといった現状もある。

WWD:パタゴニアは日本でRO農法を推進しようとしている。日本の農業はどんな課題があると考える?

ウィットロー:日本でもRO農法への研究が進んでいて、土壌の質の改善や炭素貯蔵量の増加などが証明されていることに驚いた。パタゴニアが主催したカンファレンスでは、日本特有の生物多様性をどのように維持していくのか、不耕起農業で雑草をいかに減らしていくかがポイントだと学んだ。また全世界が直面している最大の課題が気候変動だ。私が住んでいる北カルフォルニアでは、年々山火事の被害が拡大し、時期も早くなっている。土壌の微生物を増やし、そうした異常気象にも耐えうる土壌を作るためにもRO農法が重要だ。

WWD:日本では具体的にどのようにROC認証を広めていく?

ウィットロー:素晴らしいパートナーであるパタゴニアの日本支社が中心になって進めてくれる。ただ日本のファッション企業に伝えたいのは、自分たちの活動に責任を持ってほしいということ。ROC認証に興味を持ってくれたら、ぜひ私たちに声をかけてほしい。

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パタゴニアが注目するオーガニックに代わる新基準 “リジェネラティブ・オーガニック”とは?

 パタゴニア(PATAGONIA)は、リジェネラティブ・オーガニック(RO)農法を日本で普及すべく4月13日に初のカンファレンスを主催した。同社がパートナー企業と協業して2020年に設立した第三者認証機関リジェネラティブ・オーガニック・アライアンスのエリザベス・ウィットロー(Elizabeth・Whitlow)代表をはじめ、原材料生産地でのRO農法を推進する「ドクターブロナー(DR.BRONNER'S)」のゲロ・レソン(Gero Leson)=スペシャルオペレーション・ヴァイスプレジデント、日本で土壌生態学や農業環境工学を研究する専門家らを招き、RO農法の可能性について議論した。

 パタゴニアが「気候危機への解決策」として注目するRO農法は、不起栽培で炭素を固定しながら健全な土壌を構築する有機農法で、土壌の健康に加えて動物福祉と労働者の公平性の3本柱で構成する。ROC認証を監修するエリザベス・ウィットロー=エグゼクティブディレクターに、RO農法に注目すべき理由を聞いた。

WWD:近年、 ファッション業界でも“リジェネラティブ(環境再生型)”という考え方に注目が集まっている。その理由は?

エリザベス・ウィットロー=リジェネラティブ・オーガニック・アライアンス・エグゼクティブディレクター(以下、ウィットロー):もともとこの言葉は、食品業界で流行ったのが始まりだ。確かにこれまではファッションと農業の関係を意識する人はあまりいなかったが、最近人々は口に入れるものだけでなく、肌に触れる衣服に対しても同様に意識を向け始めている。そこで、自分たちが身につけているコットンやリネン、ヘンプが育てられる過程が、地球に負担をかけていることを意識する人たちも増えている。

WWD:RO認証を設立した理由は?

ウィットロー:ヨーロッパやアメリカでは“リジェネラティブ”がバズワード化する一方で、明確な基準が世の中になかったために、消費者が混乱してしまっていたからだ。畑を耕さない不耕起栽培であれば“リジェネラティブ”とうたうような企業もあった。しかし、作物を育てるのに化学薬品、肥料、除草剤、防虫剤、遺伝子組み換えの種子などを使用していては、たとえ不耕起であっても土壌の劣化は避けられない。そこで私たちは、土壌だけでなく、その土地に住む生物、人々などコミュニティー全体を維持し再生する包括的な基準を設けることにした。

WWD:パタゴニア以外に、どんなアパレル関連企業が興味を示している?

ウィットロー:加盟企業は約100社で、そのうち繊維関連企業は約10社。これまでは原材料に携わる農家からの問い合わせが多かったが、最近はブランドから直接「どこでROC認証を取得した綿花が買えるのか」や「どうやったら農家の支援ができるのか」といった問い合わせも増えてきた。「アディダス(ADIDAS)」や「H&M」といった大手のほか、ラグジュアリーブランドからの連絡もある。「ティンバーランド(TIMBERLAND)」も最初から興味を示してくれているブランドだ。彼らはRO認証済みのゴムの生産に挑戦しようとしている。ゴムの生産工程では、児童労働の問題も隠れており、そうしたリスクから自分たちのサプライチェーンを守ろうとしているわけだ。今は綿花での認証が進んでいるが、シルクやカシミアについても基準を作ってほしいといった要望ももらっている。

WWD:パタゴニアはインドの150以上の綿花農家と提携し、ROコットンの生産を進めてきた。同社のように直接農家を支援したいという企業も多い?

ウィットロー:パタゴニアはインドの農家と5〜6年かけて取り組み、RO農法のノウハウだけでなく、ジェンダー平等に向けた教育プログラムなども実施してきた。私たちもブランドと農家の橋渡し役を目指しており、パタゴニアが良い事例だ。まだ農家の直接的な支援をしたいという声は多くはないが、直近では「アウターノウン(OUTERKNOWN)」がペルーとインドの綿花農家の支援を始めたりしている。

Z世代やミレニアル世代で広がり

WWD:欧米の消費者の間では“リジェネラティブ”の認知度はどれくらい高まっているのか?

ウィットロー:急速な広がりに私たちも驚いているくらいだ。ニールセンによる市場調査では実際に“リジェネラティブ”を基準に買い物する層が一定数いるという結果が出ている。中でもZ世代やミレニアル世代の関心が高い。特に家庭を持ったミレニアル世代は、子どもに安心・安全なものを与えたいと考えたときに“リジェネラティブ”に行き着くようだ。

WWD:これまでのオーガニックでは不十分だと。

ウィットロー:そうだ。近年オーガニックへの基準が下がり、さまざまな問題が指摘されている。2017年に水耕栽培(土の代わりに水と液体肥料を使う栽培法)にオーガニック表記が認められたことも決定的な事例だ。工場畜産にも認可がおりた。動物にオーガニックな飼料を与えてはいるが、狭い劣悪な環境で飼育されており動物福祉の観点は全く考慮されていないといった現状もある。

WWD:パタゴニアは日本でRO農法を推進しようとしている。日本の農業はどんな課題があると考える?

ウィットロー:日本でもRO農法への研究が進んでいて、土壌の質の改善や炭素貯蔵量の増加などが証明されていることに驚いた。パタゴニアが主催したカンファレンスでは、日本特有の生物多様性をどのように維持していくのか、不耕起農業で雑草をいかに減らしていくかがポイントだと学んだ。また全世界が直面している最大の課題が気候変動だ。私が住んでいる北カルフォルニアでは、年々山火事の被害が拡大し、時期も早くなっている。土壌の微生物を増やし、そうした異常気象にも耐えうる土壌を作るためにもRO農法が重要だ。

WWD:日本では具体的にどのようにROC認証を広めていく?

ウィットロー:素晴らしいパートナーであるパタゴニアの日本支社が中心になって進めてくれる。ただ日本のファッション企業に伝えたいのは、自分たちの活動に責任を持ってほしいということ。ROC認証に興味を持ってくれたら、ぜひ私たちに声をかけてほしい。

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「ザボディショップ」ビーガンメイクアップアイテムにティントタイプのリップ&チークが登場

 「ザボディショップ(THE BODY SHOP)」は5月18日、ビーガンメイクアップのアイテムからティントタイプの“シアータッチ リップ&チーク”(全3色、各8mL、税込各2750円)を発売する。赤み系の3色をそろえ、軽いつけ心地で、シアーでマットな仕上がりが長時間持続する。

 同商品は、リップにもチークにも使え、ひと塗りでしっかりと発色。唇と頬に同じ色をプラスすることで、統一感のあるフェイスを演出する。コミュニティフェアトレードで調達したメキシコ産のアロエベラなど自然由来成分を85%配合し、乾燥しがちな唇や頬を保湿する。パッケージは、リサイクルガラスを採用した。

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米化粧品小売大手「セフォラ」が化粧品容器回収プログラムを開始 アメリカとカナダの全600店舗で

 LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON、以下LVMH)傘下の化粧品小売店セフォラ(SEPHORA)はこのほど、空き容器回収プログラム「ビューティ・リパーパスド(Beauty (Re)Purposed)」を開始すると発表した。昨年7月にパッケージ容器の廃棄削減を目指すNPO団体パクトコレクティブ(PACT COLLECTIVE)と提携しパイロットプログラムをスタート。今回、アメリカとカナダの全600店に導入店舗を拡大し本格ローンチする。

 同プログラムは、消費者が自宅で使用済み容器の包装を外して洗い、中身が残っていないことを確認して店舗に返却する。容器は廃棄される代わりに、カーペットや再生ペレット、アスファルト、新たなパッケージ、エネルギー源などに生まれ変わる。米環境保護庁の推定では、米国のプラスチックのリサイクル率は9%にとどまる。米海洋大気庁によるとプラスチックは海洋環境に数百年残る可能性があり、ペットボトルは450年分解されずにとどまると言われている。

 セフォラのデスタ・レインズ(Desta Raines)=サステナビリティディレクターは、「多くの消費者が化粧品の容器の廃棄を複雑で手間だと感じている。廃棄・リサイクルが全ての人にとって身近なプロセスになるよう、価値観を共有し消費者と業界内外のサプライチェーン全体を啓蒙できるパートナーと組むことが重要だった」と語る。

 LVMH傘下の化粧品ブランド「ベネフィット・コスメティクス(BENEFIT COSMETICS、以下ベネフィット)」も、パクトコレクティブと提携する。消費者は空き容器を月に5個までパクトコレクティブに郵送でき、配送料は「ベネフィット」が負担する。郵送する化粧品のブランドは問わない。

 これらの取り組みはLVMHが推進する環境戦略“ライフ360(LIFE 360)”プログラムの一環で各ブランドが行なっている。“ライフ360”では、生物多様性の保護と気候変動に対する取り組み、循環経済の推進、透明性の保証の4つを柱に、2023年、26年、30年までのロードマップを掲げる。

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環境に優しいシャンパーニュ「テルモン」 ボトルの軽量化から経営陣の自転車通勤まで

 シャンパーニュ「テルモン(TELMONT)」は、知る人ぞ知るサステナビリティとトレーサビリティーにこだわるブランドだ。同ブランドは1912年に創業。”母なる自然の名のもとに“をモットーに、環境に配慮したシャンパーニュを生産している。ルドヴィック・ドゥ・プレシ(Ludvic du Plessis)最高経営責任者(CEO)が4月末に来日し、都内ホテルで2023年に発行したサステナビリティ・ガイドの内容についてセミナーを開催した。

 多くのシャンパーニュメゾンがあるフランス・シャンパーニュ地方では、バイオダイバーシティー(生物多様性)へ配慮した農業が行われている。ブドウを原料とするシャンパーニュ業界では、生き生きとした土壌を保つことが重要だ。一方で、農薬、殺虫剤、化学肥料を使わないオーガニック農業をしているのは、わずか4%。シャンパーニュ地方は湿度が高いので、ブドウにカビが付きやすくオーガニック農業は難しいと言われているが「テルモン」では実施している。

 プレシCEOは、「畑から消費者に商品が届くまでCO2排出量を測るのが重要。『テルモン』では21年にサステナビリティプロジェクトをスタートして以来、計測して削減するためのビジョンを持ち実践している」と話す。ボックスをなくすことで、1本につき全体の8%のCO2削減を実現。輸送も、航空輸送は行わず全て海上輸送だ。空輸は海上輸送の27倍もの温室効果ガスを出すと言われている。

ラグジュアリー業界のリーダーとして先陣を切る

 全体の24%のCO2を排出するボトルについても軽量化を図った。シャンパーニュは発泡酒のため、通常のワインより強度のあるボトルが必要だ。プレシCEOは「ボトルは特注ボトルやクリアボトルを使用するのをやめ、再生ガラスを使用した緑色1種類のものに統一した。さらに、ボトル製造業社のベラリアと連携し835gのボトルを800gと最軽量化を実現。瓶内の圧力に耐えられるかテストをし、成功したばかりだ」と言う。わずか35gと思うかもしれないが、それでもCO2排出量が1本につき約1%削減になる。「年間3億2000本ものシャンパーニュが生産されているので、それらが軽量ボトルに切り替わればインパクトは大きい」と同CEO。

 「テルモン」の本社は、100%再生可能エネルギーで運営。全て電気自動車で、トラクターなどはバイオ燃料を使用している。経営陣の4人はパリから電車で移動し、最寄り駅からは折り畳み自転車で本社まで通勤している。

 プレシCEOは、「ラグジュアリー業界のリーダーとして『テルモン』は先陣を切って指針を示すことが大切。生産量を増やしてもCO2削減はできる。それを義務だと思い、プランを立案して進むだけだ」ときっぱり。

 「テルモン」では、2年ごとにサステナビリティ・ガイドを発行する予定だ。

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パリ素材見本市「PV」がレイアウト刷新、来年7月展から「地域別」に

 世界有数の素材見本市の一つである「プルミエール・ヴィジョン(PREMIERE VISION以下、PV)」が岐路を迎えている。PVは長い間、パリの10数万㎡の広大な見本市会場で、年2回ファッションウィーク期間の前後にパリで開催され、世界中から5万人以上のバイヤーを集めてきた。だが、コロナ禍で来場者が激減。危機感をにじませるPVは2023年7月展から、大掛かりな改革に着手する。サステナビリティーを掲げ、資材などをリサイクル素材に切り替えるほか、1年後の7月展からは主力のテキスタイル部門で、これまでテイスト別に配置していた出展者ブースを、「欧州企業」「非欧州企業」でホール自体を分ける。改革の狙いを、同見本市を運営するプルミエール・ヴィジョン社のジル・ラスボルド(Gilles Lasbordes)ジェネラル・マネージャーに聞いた。

WWD:現状をどう見る?

ジル・ラスボルド(以下、ラスボルド):前回2023年2月展は、3万5500人の業界のプロが訪れた。1年前の22年2月展と比べると62%増、半年前の22年7月展と比べると48%増だった。コロナ禍の収束に伴い、来場者は戻りつつある。

WWD:コロナ前には5万人以上が訪れていたことを考えると、本回復には至っていない。その理由は?

ラスボルド:いくつもの要因が複雑に重なっているが、その一つは企業側が一旦減らした出張費を戻していないことがありそうだ。観光に比べ、ビジネストリップはまだコロナ前に戻っていない。国や地域によってもばらつきがある。遠い地域だから回復していないというわけでもなく、例えば日本はまだ戻っていないが、韓国は復活している。

 ただ、我々としては非常に危機感を持っている。今年の7月展の改革にあたってはバイヤーに大規模なアンケートも実施した。その結果は1.より効率化を求める 2.仕事のパフォーマンスに対するプレッシャー増 3.より計画的に 4.よりフォーラム重視 5.調達の優先順位の変化だった。

WWD:来年の7月展から、テキスタイルは「欧州」と「非欧洲」でホールを分ける。出展者数の多い日本やトルコを筆頭にアジアの企業から反発がありそうだが。

ラスボルド:出展者の配置・場所というのは、見本市の運営者にとって永遠の悩みであり、課題だ。ただ、今回の改変は、バイヤーへのアンケートに沿ったものであり、バイヤーのニーズに沿ったものだ。環境が激変し、改めて見本市の存在意義を見直す中で、我々の本質的な意義は、何よりもバイヤー、つまり来場者の使いやすさを常に高めていくこと。バイヤーはコロナ前に比べて、より早く、より効率的に会場を回りたいというニーズが強くなっている。その結果の一つが、「地域ごとに出展者を分類してほしい」というものだった。他の産業分野の見本市を見ても、グローバルなトレンドとして地域別・サプライチェーン別に配置するようになっている。出展者側には1年をかけて丁寧に説明していく。

WWD:サステナビリティへの対応は?

ラスボルド:見本市の運営会社としても、資材をリサイクル前提、あるいはリサイクル素材を使ったり、省エネに配慮した照明に変えたり、廃棄物の大幅な削減に取り組む。出展者やバイヤーに関しても、PV独自の基準を設け、来場者にわかりやすいツールなどを提供する。

WWD:デジタル化については?

ラスボルド:デジタルか、フィジカルか、という問題は我々にとって見れば古くて新しい問題ではあるが、我々の中ではすでにほぼ答えが出ている。素材見本市を運営する立場からすると、デジタルと比べると「生で見る・触る・感じる」のは圧倒的に情報量が多く、デジタルはあくまで補完的なものになるだろう。

WWD:どのくらいでコロナ前の水準に戻るのか?

ラスボルド:先のことは分からないし、特にいまは言うべきではない。ただ、21年9月に再開以降、回を重ねるごとに来場者の客足の回復スピードは増している。先ほども述べたようにデジタルはあくまで補完的な存在であり、リアルの方がバイヤーにとっては得られる情報量が圧倒的に多い。改革はもちろん今後も必要だが、本質的な部分で見本市の存在意義は変わらない。

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ケリングのイノベーションラボがピッティと協業 若手デザイナーのサステナビリティを支援

 ケリング(KERING)のマテリアル・イノベーション・ラボ(Materials Innovation Lab以下、MIL)は、世界最大のメンズ見本市「ピッティ・イマージネ・ウオモ(PITTI IMMAGINE UOMO 以下、ピッティ)」を主催するピッティ・イマージネと協業し、若手デザイナーのサステナビリティへの取り組みを支援する。6 月13〜16 日に開催される「ピッティ」のサステナビリティに特化した「S/Style サステナブルスタイル」コーナーで、MIL がサポートした若手ブランドの作品が展示される予定だ。 

 「S/Style サステナブルスタイル」のキュレーターで、ファッションジャーナリストのジョルジア・カンタリーニ(Giorgia Cantarini)が選んだ10 ブランドが作品を展示する。MIL は、アップサイクルやバイオベース素材の方法、製造工程における認証の取得方法など、最先端かつ環境負荷の低いデザイン工程の取り入れ方を指導した。
 
 ケリングのクリスチャン・トゥビト(Christian Tubito)=MIL ディレクターは、「S/Style プロジェクトは、オープンイノベーションを推進する私たちの姿勢と完璧にマッチした。今回の取り組みは、ケリングの基準に沿ってMIL が開発したプロトタイプの素材を提供すると同時に、環境負荷の低いコレクションを披露する機会を提供するもので、サステナビリティを取り入れたいと考えている若手デザイナーを支援する過去に例がないパートナーシップだ」とコメントした。MIL は2023 年に10 周年を迎える。 

 ピッティのコミュニケーション&スペシャルプロジェクト長兼ピッティ ディスカバリー財団事務局長のラポ・チャンキ(Lapo Cianchi)も、今回の取り組みはビジネスとサステナビリティの両立に悩む若手ブランドに対する画期的なパートナーシップだといい、「MIL の実践的な支援に感謝したい」と強調した。

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「ラッシュ」からブランド初のプラスチックパッケージ不使用のビーガン対応マスカラ誕生

 「ラッシュ(LUSH)」は5月5日、ブランド初のプラスチックパッケージを使わないビーガン対応の“ネイキッドマスカラ”(全4色、税込各1800円)を全国の77店舗及び公式オンラインストアで発売する。“ネイキッドマスカラ”の誕生により、プラスチックのごみを最も多く出している業界の1つである化粧品業界のごみ問題に一石を投じる。

 「ラッシュ」では現在、アイテムの約66%が使用後にごみとなってしまうパッケージを使用しない「ネイキッド(裸)」の状態で販売。身近にあるお気に入りのアイテムを「ネイキッド」にしていくことがプラスチック問題の解決の一歩になると考えている。新たに登場する“ネイキッドマスカラ”は、リジェネラティブ(再生可能)な方法で原材料を調達したビーガン対応製品で、自然由来の原材料を使用しているため使用後は自然に害を及ぼすことない環境に配慮したアイテムだ。

 “ネイキッドマスカラ”はピンク、ブルー、ブラウン、ブラックの4色を用意し、従来マスカラのもちを良くするために用いられる人工ポリマーの代替品としてメキシコ原産のキャンデリラソウから採れるキャンデリラワックスを配合。また、フェアトレードのオーガニックカカオバターを使用しまつ毛のコンディションを整える。さらにハゼノキの果皮からとれたモクロウがまつ毛をコーティングして立体感を高める。

 ブラシの種類は、ボリューム・ロング・ナチュラルをそろえ、店舗では“ネイキッドマスカラ”購入時に好みのブラシをセレクト。公式オンラインストアで購入の際は、3本全てを届ける。

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仏発サステナブルビューティブランド「ラ ブーシュ ルージュ」がスティックハイライターとチークを発売

 フランス発のサステナブルビューティブランド「ラ ブーシュ ルージュ(LA BOUCHE ROUGE)」は4月21日、“スティックハイライター” (全4色、税込6500円)と“スティックチーク” (全5色、税込6500円)を発売した。ジュンが展開する「センス・オブ・ヒューモア(SENSE OF HUMOUR)」の公式サイトと店舗で販売する。

 “スティックハイライター”は、クリーミーなテクスチャーで肌に潤いを与え繊細な輝きをもたらす。カラーバリエーションは虹色のベールがかかるホワイト、ローズトーンの輝きで顔色を引き立てるピンク、繊細な反射で顔立ちを引き締めるゴールド、メタリックの深みのある色合いで輪郭を際立たせるブロンズをラインアップ。クリーンな成分を用いて、一人一人の美しさを引き立てる。

 “スティックチーク”はヒアルロン酸とエイジングケアで知られる仏サン・シュリアックの海藻を原料に採用し、97%天然由来成分で製造した。カラーは肌になじむヌード、ほんのり頬を染めるブラウンピンク、瞬時に顔色に明るさを与えるポップピンク、コーラルカラーのアプリコット、グラマラスなタッチを加えるブリックレッドの5つをそろえた。クリーミーなテクスチャーは使いやすく、簡単に重ねることができる。頬にとろけるようになじみくすみのない仕上がりをかなえる。

 ハイライターとチークは共にビーガン、クルエルティフリー、シリコンフリー処方。紙製容器のリフィルは単独で使用できるほか、レザーケースに入れて使用することも可能だ。

 同ブランドはロレアル(L'OREAL)出身のニコラ・ジェルリエ(Nicolas Gerlier)が立ち上げ、日本ではジュンが独占販売とマーケティングのパートナーシップを契約。マイクロプラスチックを使わないリップスティックをアイコンに、サステナブルなビューティ商品を提案している。

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「アニヤ・ハインドマーチ」がスーパー「ナショナル麻布」で再生素材のショッピングバッグ発売

 英バッグブランド「アニヤ・ハインドマーチ(ANYA HINDMARCH)」は4月21日、日本のスーパーマーケット「ナショナル麻布(NATIONAL AZABU)」との協業で、100%再生プラスチック素材のショッピングバッグを発売する。2021年にスタートした各国のスーパーマーケットとの協業プロジェクト、「ユニバーサルバッグ(UNIVERSAL BAG)」の一環。これまでに英の「セインズベリーズ(SAINSBURY’S)」や香港の「シティスーパー(CITY’ SUPER)」などと協業してきた。今後、日本の他のスーパーとも協業を考えていくという。

 「ナショナル麻布」の店舗(麻布、田園調布、広尾)とECで取り扱い、価格は税込2750円。「アニヤ・ハインドマーチ」の店頭やECでは販売しない。「ユニバーサルバッグ」プロジェクトは協業先スーパーのイメージカラーを採用しており、今回は「ナショナル麻布」のグリーンカラーのバッグを企画した。

 「アニヤ・ハインドマーチ」は07年に、“I’m NOT A Plastic Bag”というメッセージを配したコットンキャンバス製トートバッグを発売し、プラスチック製レジ袋に対するアクションを開始。同バッグは日本を含め、各国で大ヒットした。20年には“I AM A Plastic Bag”というメッセージで、回収ペットボトルを原料とする再生素材のバッグを発売。引き続き廃棄プラスチックの減量を目指し、「ユニバーサルバッグ」プロジェクトをスタートしたという経緯がある。「ナショナル麻布」との協業バッグも含め、「ユニバーサルバッグ」プロジェクトのバッグは「10年程度の繰り返し使用を前提に製造している」(発表資料から)。また、「バッグとしての使命を終えた後は、回収し、再度リサイクルしていく予定」。

 「繰り返し使うことを前提にしたエコバッグやマイバッグも、数回使われるだけに止まったり、捨てられてしまったりといった現状がある。『ユニバーサルバッグ』では、100%リサイクル素材を用いるだけでなく、長い年月使える丈夫さを確保し、使用後は回収・リサイクルすることを前提にしている」「そうしたバッグを世界中のスーパーマーケットと共に広めていくことがこのプロジェクトの目的」と、アニヤはコメント。「協業バッグの発売を機に、さらに一歩進んだサステナブルでより良いライフスタイルの提供につながれば幸い」と、「ナショナル麻布」。

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「アニヤ・ハインドマーチ」がスーパー「ナショナル麻布」で再生素材のショッピングバッグ発売

 英バッグブランド「アニヤ・ハインドマーチ(ANYA HINDMARCH)」は4月21日、日本のスーパーマーケット「ナショナル麻布(NATIONAL AZABU)」との協業で、100%再生プラスチック素材のショッピングバッグを発売する。2021年にスタートした各国のスーパーマーケットとの協業プロジェクト、「ユニバーサルバッグ(UNIVERSAL BAG)」の一環。これまでに英の「セインズベリーズ(SAINSBURY’S)」や香港の「シティスーパー(CITY’ SUPER)」などと協業してきた。今後、日本の他のスーパーとも協業を考えていくという。

 「ナショナル麻布」の店舗(麻布、田園調布、広尾)とECで取り扱い、価格は税込2750円。「アニヤ・ハインドマーチ」の店頭やECでは販売しない。「ユニバーサルバッグ」プロジェクトは協業先スーパーのイメージカラーを採用しており、今回は「ナショナル麻布」のグリーンカラーのバッグを企画した。

 「アニヤ・ハインドマーチ」は07年に、“I’m NOT A Plastic Bag”というメッセージを配したコットンキャンバス製トートバッグを発売し、プラスチック製レジ袋に対するアクションを開始。同バッグは日本を含め、各国で大ヒットした。20年には“I AM A Plastic Bag”というメッセージで、回収ペットボトルを原料とする再生素材のバッグを発売。引き続き廃棄プラスチックの減量を目指し、「ユニバーサルバッグ」プロジェクトをスタートしたという経緯がある。「ナショナル麻布」との協業バッグも含め、「ユニバーサルバッグ」プロジェクトのバッグは「10年程度の繰り返し使用を前提に製造している」(発表資料から)。また、「バッグとしての使命を終えた後は、回収し、再度リサイクルしていく予定」。

 「繰り返し使うことを前提にしたエコバッグやマイバッグも、数回使われるだけに止まったり、捨てられてしまったりといった現状がある。『ユニバーサルバッグ』では、100%リサイクル素材を用いるだけでなく、長い年月使える丈夫さを確保し、使用後は回収・リサイクルすることを前提にしている」「そうしたバッグを世界中のスーパーマーケットと共に広めていくことがこのプロジェクトの目的」と、アニヤはコメント。「協業バッグの発売を機に、さらに一歩進んだサステナブルでより良いライフスタイルの提供につながれば幸い」と、「ナショナル麻布」。

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「ベアミネラル」が1本でメイクが完成する多機能ベースを発売 人気ジェルクリームのマットタイプ

 「ベアミネラル(BAREMINERALS)」は4月19日、スキンケアしながらメイクアップを時短でかなえる“CR”シリーズから多機能ベース“CR ナチュラル マット モイスチャライザー”(全8色、35mL、税込各4950円)を発売する。同商品は2015年に1本でメイクが完成する次世代多機能ベースとして発売しヒットした“CR ティンティッド ジェル クリーム”のマットタイプとして登場する。

 同商品は、メイクとスキンケアの融合を目指し生まれたスキンケア感覚のファンデーションで、肌と地球に負担をかけないミネラル成分で紫外線や大気の汚れから肌を守る。また、95%以上天然由来成分を使用し、全成分がビーガンのクリーンな処方を採用。優れた保湿効果で皮脂バランスにもアプローチし、肌のコンディションを整える。テクニックレスで気になるにきび跡や毛穴の開きを自然にカバーしながらマットな質感のベースメイクを実現する。

 また同日、低刺激で高機能なスキンケア“AGL”シリーズからクリーム2種を発売する。弾むようなハリ感に満ちた肌に導く“AGL フィトプロコラジェン10 スリーピング マスク”(75mL、税込7150円)は、ヒアルロン酸ナトリウムの約400倍の保湿力を持つシロキクラゲから抽出した成分であるフィトモイストやセラミド、アロエベラ花エキスを配合し、乾燥を防ぎながら潤いで満たし睡眠中の肌の活動をサポートする。“AGL フィトプロコラジェン10 クリーム”(50g、税込9900円)は、メイク前にも使いやすいベタつかないテクスチャーで日中の乾燥から肌を守る。

 両商品にはコラーゲン同様のアミノ酸組成を持つ植物由来の保湿成分トプロコラジェンを約10%配合。同成分はハイビスカスから抽出したエキスを中核に引き締まったハリと弾力感のある肌へ導く。環境に配慮してマスクには再生プラスチックPCRキャップとチューブを使用し、クリームには100%再生可能なガラスジャーとPCRキャップを使用している。

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「ベアミネラル」が1本でメイクが完成する多機能ベースを発売 人気ジェルクリームのマットタイプ

 「ベアミネラル(BAREMINERALS)」は4月19日、スキンケアしながらメイクアップを時短でかなえる“CR”シリーズから多機能ベース“CR ナチュラル マット モイスチャライザー”(全8色、35mL、税込各4950円)を発売する。同商品は2015年に1本でメイクが完成する次世代多機能ベースとして発売しヒットした“CR ティンティッド ジェル クリーム”のマットタイプとして登場する。

 同商品は、メイクとスキンケアの融合を目指し生まれたスキンケア感覚のファンデーションで、肌と地球に負担をかけないミネラル成分で紫外線や大気の汚れから肌を守る。また、95%以上天然由来成分を使用し、全成分がビーガンのクリーンな処方を採用。優れた保湿効果で皮脂バランスにもアプローチし、肌のコンディションを整える。テクニックレスで気になるにきび跡や毛穴の開きを自然にカバーしながらマットな質感のベースメイクを実現する。

 また同日、低刺激で高機能なスキンケア“AGL”シリーズからクリーム2種を発売する。弾むようなハリ感に満ちた肌に導く“AGL フィトプロコラジェン10 スリーピング マスク”(75mL、税込7150円)は、ヒアルロン酸ナトリウムの約400倍の保湿力を持つシロキクラゲから抽出した成分であるフィトモイストやセラミド、アロエベラ花エキスを配合し、乾燥を防ぎながら潤いで満たし睡眠中の肌の活動をサポートする。“AGL フィトプロコラジェン10 クリーム”(50g、税込9900円)は、メイク前にも使いやすいベタつかないテクスチャーで日中の乾燥から肌を守る。

 両商品にはコラーゲン同様のアミノ酸組成を持つ植物由来の保湿成分トプロコラジェンを約10%配合。同成分はハイビスカスから抽出したエキスを中核に引き締まったハリと弾力感のある肌へ導く。環境に配慮してマスクには再生プラスチックPCRキャップとチューブを使用し、クリームには100%再生可能なガラスジャーとPCRキャップを使用している。

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学生向けコンテスト「ザ・トゥエルブ」が初開催 “サステナブルなデザイン”を解釈した作品発表

 制作会社のFBC TOKYOとファッションブランド「アテノイ(ATENOY)」を運営するATENOYが学生を対象に“サステナブルなファッションデザインコンテスト”として新設した「ザ・トゥエルブ(THE12)」はこのほど、最終審査会を渋谷ストリームで開催した。1次審査を通過した16組がランウエイショー形式で作品を披露し、古着のリメイクや廃棄食材を原料とする染料を用いた作品など、参加者それぞれが自由に解釈した“サステナブルなデザイン”を表現した。

 審査員は、ファッションデザイナーの津村耕佑、神田千穂ラフォーレ原宿・愛と狂気のマーケット・リーダー、石原隼人PROJECT TOKYOディレクター、村川智博ベクトル社長、奥谷隆幸スタイルエージェント社長、篠崎友亮FashionStudies代表、重崎竜一Andwell社長、木村俊之アントレース社長、植木沙織・小山潮SREUデザインチームが務めた。

 「愛と狂気のマーケット賞」と「Andwell賞」をダブル受賞した、京都芸術大学の茶谷麻瑚さんは、出身地の滋賀県琵琶湖に自生するヨシに着目した。企業と連携し水質を維持するために毎年刈られているヨシを活用した糸で作ったデニムを用いて「自分が成人式で着たかった」いう振袖を発表した。茶谷さんには、ラフォーレ原宿の自主編集売り場「愛と狂気のマーケット」への出展権などが送られた。そのほかの受賞者には、コンサルティングや商品デザインの機会など審査員ごとに異なる特典が贈呈された。

 発起人の一人で「アテノイ」を手掛ける米田年範は、「ファッションコンテストが目に見えて減っているなか、学生が熱意を持って取り組めるきっかけを作りたいという思いで創設した」と話し、今後も年に1回のペースで開催していくという。

 全受賞者は下記の通り。

【KosukeTsumura賞】・【SREU賞】
西城瑚子(中部ファッション専門学校)

【愛と狂気のマーケット賞】 ・【Andwell賞】
茶谷麻瑚(京都芸術大学)

【PROJECT TOKYO賞】
猪瀬音羽(文化学園大学)

【ReP.賞】
今井有里紗(同志社女子大学)

【FashionStudies賞】
村井泰子/石川晴香/深井里菜(文化学園大学)

【UNTRACE賞】  
毛昕妍/張成林(文化ファッション大学院大学)

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学生向けコンテスト「ザ・トゥエルブ」が初開催 “サステナブルなデザイン”を解釈した作品発表

 制作会社のFBC TOKYOとファッションブランド「アテノイ(ATENOY)」を運営するATENOYが学生を対象に“サステナブルなファッションデザインコンテスト”として新設した「ザ・トゥエルブ(THE12)」はこのほど、最終審査会を渋谷ストリームで開催した。1次審査を通過した16組がランウエイショー形式で作品を披露し、古着のリメイクや廃棄食材を原料とする染料を用いた作品など、参加者それぞれが自由に解釈した“サステナブルなデザイン”を表現した。

 審査員は、ファッションデザイナーの津村耕佑、神田千穂ラフォーレ原宿・愛と狂気のマーケット・リーダー、石原隼人PROJECT TOKYOディレクター、村川智博ベクトル社長、奥谷隆幸スタイルエージェント社長、篠崎友亮FashionStudies代表、重崎竜一Andwell社長、木村俊之アントレース社長、植木沙織・小山潮SREUデザインチームが務めた。

 「愛と狂気のマーケット賞」と「Andwell賞」をダブル受賞した、京都芸術大学の茶谷麻瑚さんは、出身地の滋賀県琵琶湖に自生するヨシに着目した。企業と連携し水質を維持するために毎年刈られているヨシを活用した糸で作ったデニムを用いて「自分が成人式で着たかった」いう振袖を発表した。茶谷さんには、ラフォーレ原宿の自主編集売り場「愛と狂気のマーケット」への出展権などが送られた。そのほかの受賞者には、コンサルティングや商品デザインの機会など審査員ごとに異なる特典が贈呈された。

 発起人の一人で「アテノイ」を手掛ける米田年範は、「ファッションコンテストが目に見えて減っているなか、学生が熱意を持って取り組めるきっかけを作りたいという思いで創設した」と話し、今後も年に1回のペースで開催していくという。

 全受賞者は下記の通り。

【KosukeTsumura賞】・【SREU賞】
西城瑚子(中部ファッション専門学校)

【愛と狂気のマーケット賞】 ・【Andwell賞】
茶谷麻瑚(京都芸術大学)

【PROJECT TOKYO賞】
猪瀬音羽(文化学園大学)

【ReP.賞】
今井有里紗(同志社女子大学)

【FashionStudies賞】
村井泰子/石川晴香/深井里菜(文化学園大学)

【UNTRACE賞】  
毛昕妍/張成林(文化ファッション大学院大学)

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ロンハーマンがジップエアと業務提携 成田―ホノルル便でコラボアイテムを発売

 ロンハーマンはこのほど、日本航空(JAL)子会社の格安航空会社ジップエア トーキョー(ZIPAIR Tokyo以下、ジップエア)とサステナブル推進を目的に業務提携契約を締結した。

 ジップエアは、航空会社として世界初となるCO2排出量実質ゼロのカーボンニュートラル便を4月にスタート。ロンハーマンの持続可能な社会に向けた思いに共鳴し、成田―ハワイ・ホノルル線のカーボンニュートラル便でコラボレーションフライトを展開し、5月8日〜10月28日に運航する。

 ロンハーマンは、機体デザインや環境に配慮したオリジナルアイテムを提供するほか、社会貢献活動を行う。機体には、同社が2021年に発表したサステナビリティビジョンのスローガン“Love for Tomorrow”をベースに、オリジナルロゴをデザインした。機体装飾や機内のヘッドレストカバーにも使用する。オリジナルの限定アイテムは、オーガニックコットンのビーチバッグ(税込1万9000円)とハンドタオル(同1500円)、コラボレーションロゴを施したBPAフリーのボトル(同6500円)、コラボ機体を1/200で再現したモデルプレーン(価格未定)を用意する。アイテムは搭乗者限定で販売する。

■ZIPAIR×Ron Herman Carbon Neutral flight
就航期間:5月8日〜10月28日
就航路線:成田―ホノルル

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ロンハーマンがジップエアと業務提携 成田―ホノルル便でコラボアイテムを発売

 ロンハーマンはこのほど、日本航空(JAL)子会社の格安航空会社ジップエア トーキョー(ZIPAIR Tokyo以下、ジップエア)とサステナブル推進を目的に業務提携契約を締結した。

 ジップエアは、航空会社として世界初となるCO2排出量実質ゼロのカーボンニュートラル便を4月にスタート。ロンハーマンの持続可能な社会に向けた思いに共鳴し、成田―ハワイ・ホノルル線のカーボンニュートラル便でコラボレーションフライトを展開し、5月8日〜10月28日に運航する。

 ロンハーマンは、機体デザインや環境に配慮したオリジナルアイテムを提供するほか、社会貢献活動を行う。機体には、同社が2021年に発表したサステナビリティビジョンのスローガン“Love for Tomorrow”をベースに、オリジナルロゴをデザインした。機体装飾や機内のヘッドレストカバーにも使用する。オリジナルの限定アイテムは、オーガニックコットンのビーチバッグ(税込1万9000円)とハンドタオル(同1500円)、コラボレーションロゴを施したBPAフリーのボトル(同6500円)、コラボ機体を1/200で再現したモデルプレーン(価格未定)を用意する。アイテムは搭乗者限定で販売する。

■ZIPAIR×Ron Herman Carbon Neutral flight
就航期間:5月8日〜10月28日
就航路線:成田―ホノルル

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ロンハーマンがジップエアと業務提携 成田―ホノルル便でコラボアイテムを発売

 ロンハーマンはこのほど、日本航空(JAL)子会社の格安航空会社ジップエア トーキョー(ZIPAIR Tokyo以下、ジップエア)とサステナブル推進を目的に業務提携契約を締結した。

 ジップエアは、航空会社として世界初となるCO2排出量実質ゼロのカーボンニュートラル便を4月にスタート。ロンハーマンの持続可能な社会に向けた思いに共鳴し、成田―ハワイ・ホノルル線のカーボンニュートラル便でコラボレーションフライトを展開し、5月8日〜10月28日に運航する。

 ロンハーマンは、機体デザインや環境に配慮したオリジナルアイテムを提供するほか、社会貢献活動を行う。機体には、同社が2021年に発表したサステナビリティビジョンのスローガン“Love for Tomorrow”をベースに、オリジナルロゴをデザインした。機体装飾や機内のヘッドレストカバーにも使用する。オリジナルの限定アイテムは、オーガニックコットンのビーチバッグ(税込1万9000円)とハンドタオル(同1500円)、コラボレーションロゴを施したBPAフリーのボトル(同6500円)、コラボ機体を1/200で再現したモデルプレーン(価格未定)を用意する。アイテムは搭乗者限定で販売する。

■ZIPAIR×Ron Herman Carbon Neutral flight
就航期間:5月8日〜10月28日
就航路線:成田―ホノルル

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「ダウンを廃止せよ」 H&M渋谷店で動物愛護団体が抗議

 動物愛護団体PETA(People for the Ethical Treatment of Animals)の日本支部は4月12日、H&M渋谷店前で同社にダウンの使用を廃止するよう訴えた。アヒルのコスチュームに身を包んだ5人が、「ダウン=血まみれ」「ダウンを廃止せよ」などと書かれたプラカードを持ち、店舗入口付近で約1時間に渡って抗議した。人通りの多い時間帯だったが、人だかりができることはなく、カメラを向ける人もいれば、そのまま店舗に入っていく人などもいた。PETAは過去には「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」の店舗前などでも抗議を行っている。

 香港に拠点を置くPETAアジアが行った調査では、H&Mが取引している可能性があるベトナムのダウン農場で「糞が散乱した敷地や汚れた小屋の中でアヒルが苦しんでいる様子や、まだ完全に意識がある状態で首を刺されて血抜きされている様子などが確認された」という。また、責任ある素材調達を証明する第三者認証として普及し、H&Mも活用している「レスポンシブル・ダウン・スタンダード (RDS) 」認証が、動物福祉にまつわる適切な監査が行われていないとし、認証の信憑性に欠けていると主張している。

 PETAメンバーの今井レイラさんは、「日本の消費者は生産地で起こっていることを知らない人が多いので、私たちの活動を通して関心を持ち、自分たちの暖かさと、残酷な行為の代償を比べた上で選択をしてほしい。ダウンに代わる素材はたくさん出てきているのでファッションがアニマルフリーになることを望んでいる」と話した。H&M以外にもデサントやユニクロなどに、ダウン廃止の要望を提出しているという。

 H&Mは、「PETAがこの問題に取り組み、ファッション業界における容認できない違反を明らかにすることで、最終的に動物福祉に関する業界の基準や慣行の改善に貢献していることを歓迎している。PETAが調査したサプライヤーと直接の関係はないが、今回の疑惑を非常に深刻に受け止め、RDS認証のオーナーと緊密に連絡を取り合い、今後、当基準とその検証について改善の必要性があるのかを見出すために協力できることがないかを確認している。私たちは、これら規格や基準が動物福祉の向上を支援する重要なツールであると信じている」とコメントした。

 PETA(動物の倫理的扱いを求める人々の会)は、世界最大の動物愛護団体。世界中に支部があり、公式サイトによると900万人が所属しているという。主に、動物福祉に反する慣行が見られる動物実験、食品産業、衣料品取引、エンターテインメント産業に焦点を当て、教育、調査報道、研究、動物救済、立法、イベント、抗議キャンペーンなどを通じて活動している。

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「ヘレナ ルビンスタイン」の“P.C.スキンミュニティ”がリニューアル 主軸の美容液が自然由来成分97%に

 ラグジュアリースキンケアブランド「ヘレナ ルビンスタイン(HELENA RUBINSTEIN)」は5月19日、エイジングケアシリーズ“P.C.スキンミュニティ”の代表アイテムである美容液“P.C.スキンミュニティ セラム”や乳液、目もと美容液、アイマスクを一新する。既存の肌の再生などを促すバイオテクノロジーに加え、新たにバリア機能を強化する成分エクトインと滑らかでトラブルのない肌をかなえるビックスアクティブ、ビサボロールを配合。土台を整え、トラブルのない滑らかなでハリのある肌へ導く。

 “P.C.スキンミュニティ”は2010年に誕生。植物始原細胞の再生能力に着目し、表皮の強化をかなえてきた。“P.C.スキンミュニティ セラム”(30mL、税込1万9800円/50mL、同2万9700円)は、今回のリニューアルで5代目となり、既存の植物原料を高濃度で配合するほか、エクトイン、ビックスアクティブ、ビサボロールを新配合。自然由来成分97%になった。乳液“P.C.スキンミュニティ エマルジョン”(75mL、同2万8600円)は、肌の水分蒸散を抑えるイーストエキスや、過剰な皮脂を吸収し毛穴の目立たない肌をかなえるマイクロジェルオイル メカニズムを新たに加え、さらっとした感触で潤いに満ちた肌に仕上げる。自然由来成分は92%。

 目もと美容液“P.C.スキンミュニティ アイ”(15mL、同1万4300円)は、緑茶葉から抽出した天然由来のグリーンカフェインや反射と色補正ができるパールを配合したスペクトラルパール テクノロジーを採用。アプリケーターも備えマッサージ効果も期待でき、明るくすっきりとした目もとをかなえる。公式サイトなどで限定販売する“P.C.スキンミュニティ アイ マスク”(4mL✕6枚、同1万3200円)はバイオセルロース素材の厚みのあるシートマスクで、15分のアイケアでと潤いと透明感のある目もとに導く。

 桝山純・日本ロレアル ヘレナ ルビンスタイン事業部事業部長は「“P.C.スキンミュニティ”はデビュー時の商品開発に携わったシリーズで思い入れがある。今回も植物細胞科学の最先端を取り入れ、肌の再生と防御力強化を図った」と商品力の高さを示した。また環境に配慮したモノ作りも推進。1グラムの植物で10億の始原細胞を作るため希少植物も過剰な収穫や摂取をしないほか、容器にリサイクルガラスを採用し、フットプリントの削減に貢献する。

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マッシュスタイルラボが原料調達のサステナ基準設ける 全ブランドの下げ札にアイコン掲載

 マッシュスタイルラボはこのほど、原料調達に関して独自のサステナビリティ基準を設けた。大手繊維商社など10社と立ち上げた「マッシュスタイルラボ サステナブルアライアンス」で協議・決定し、2023年夏物から基準を満たした製品は下げ札に「リサイクル」「セーブ・ウォーター」など7種類のアイコンを表示する。対象は全19ブランドで、4月13日から順次導入する。

 これまでも各ブランドで環境配慮型素材を採用し、ホームページ上やPOPなどで表記してきたが「何を持って環境配慮型と呼ぶか」はブランドごとの判断だった。サステナビリティ基準は、共通の「拠り所」を持ち発信するのが狙い。基準は毎年見直し・改善する。今後は下げ札にQRコードを掲載し、ホームページへリンクすることで店頭で客が生産背景を知ることができる仕組みも整える計画だ。

 基準の区分と概要は下記の7つ。

◾️リサイクル:リサイクル素材の有効活用・バージン資源使用の低減(ポリエステルやウール、ダウンなどのリサイクル原料を、マッシュグループの規定量を満たす割合で使用。バージン資源ではなく廃棄される予定だった資源を再利用することで、CO2削減に寄与)

◾️オーガニック:主原料へのオーガニック素材使用(綿や麻など有機肥料のみで土壌をつくり、禁止農薬を一切使用しないオーガニック原料をほぼ100%の割合で使用した素材)

◾️オーガニックブレンド:オーガニック素材の使用(綿や麻など、有機肥料のみで土壌をつくり、禁止農薬を一切使用しないオーガニック原料を一部採用した素材)

◾️ナチュラル:天然繊維の活用(綿や麻などの天然繊維を、規定量を満たす割合で使用。土壌環境へ配慮し、持続可能な環境を維持しながら生産された植物性原料を採用)

◾️セーブ・フォレスト:森林の保護(生態系に負担をかけない生産サイクル・製造プロセスなど、管理された環境下の木材を使用し、生分解性のある原料を採用)

◾️セーブ・ウォーター:海と水資源の保全(水によって分解性がある海洋分解性プラスチックなどの原料、無水染色・省水染色などの水資源使用を軽減して作られた原料などを採用)

◾️ファーフリー:動物福祉(動物の毛皮の使用を禁止し、毛並み・質感などを再現したエコファー素材を採用)

27回の話し合いを経て基準を設定

 同社は22年2月に大手繊維商社など10社と「マッシュスタイルラボ サステナブルアライアンス」をスタート。1年間で、2部門・合計27回の話し合いを経て基準を設定した。繊維商社は営業担当と品質管理担当がペアで会議に出席し、販売・生産の両面で話し合いを重ねた。参加企業は、原料調達・開発部門が三菱商事ファッション、豊田通商グループ、スタイレム瀧大阪、田村駒、豊島、モリリンの6社。生産・流通部門がザ・パック、東京アート、三景、ヴェストの4社。

 今後は、サプライチェーンにおける商取引証明をアライアンスメンバーがトレースし、独自の「原料証明書」を発行。製品に添付しサプライチェーン内を動かす。このプロジェクトをリードしたマッシュスタイルラボの岩木久剛執行役員生産管理本部本部長は、独自の基準を設け証明書を発行する背景について、「サプライチェーンに関わる全ての仕入先や工程において、国際的な認証プログラムの取得が完了していない現在、実現可能なトレース方法としてアライアンス内の商取引をつなぎ顧客に証明していくことが狙い」という。

 同アライアンスは当初、サプライチェーンにおけるCO2削減を目標にスタートした。「それを実行するためには、サプライチェーンのトレースが欠かせない。であればまずはまずは原料採用基準策定へと、アライアンスで決めた」岩木本部長。今後は当初目標のCO2削減に向けて、「マッシュスタイルラボ サステナブル工場監査基準」を設ける方向で、話し合いを進める。対象は縫製・編立80社、資材部20社。工場運営においてCO2削減につながる「LED化」「エアコンの温度設定」「ゴミの分別」など39の監査項目を設ける。同本部長は「合格不合格をつけることが目的ではない。基準を設けることで改善を進める」と話している。

 なお、13日からスタートする下げ札へのアイコン表示対象は、次の19ブランド。「スナイデル(SNIDEL)」 「ジェラート ピケ(GELATO PIQUE)」「フレイ アイディー(FRAY I.D)」「リリー ブラウン(LILY BROWN)」「ミラ オーウェン(MILA OWEN)」「ファーファ―(FURFUR)」「エミ(EMMI)」「スニーカーズ バイ エミ(SNEAKERS BY EMMI)」「スタイリング/(STYLING/)」「セルフォード(CELFORD)」「スナイデル ホーム(SNIDEL HOME)」「ジェラート ピケ スリープ(GELATO PIQUE SLEEP)」「ミースロエ (MIESROHE)」「アンダーソン アンダーソン(UNDERSON UNDERSON)」「ジェラート ピケ オム(GELATO PIQUE HOMME)」「ソフトハイフン(SOFTHYPHEN)」「ウェイヴ(WAVE)」「アウール(AOURE)」「リトルユニオン(LITTLE UNION)」 。

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【スナップ】「ゲラン」香水“アクア アレゴリア”のイベントに桐谷美玲、山下美月、山田優らが来場

 「ゲラン(GUERLAIN)」は、5月1日に新作を発売する天然由来成分を使用したフレグランスシリーズ“アクア アレゴリア”コレクションの発売記念イベントを開催した。イベントにはジャパンアンバサダーの桐谷美玲や乃木坂46の山下美月、女優でモデルの山田優、三吉彩花らが来場し、コレクションの世界観を体感した。

 豊かな自然からインスピレーションを受けた“アクア アレゴリア”コレクションは1999年に誕生。2022年には最大95%の天然由来成分を配合したナチュラルフォーミュラに変更したほか、リサイクルガラスを使用した詰め替え可能なボトルやリフィルによりブランドのサステナビリティを体現するコレクションとしてリニューアルを行っている。

 新たに発売される“アクア アレゴリア ハーベスト”(全3種、125mL、税込2万1340円)は自然の恵みである稀少な“素材”にフォーカスした限定コレクションで、コレクションのアイコニックな香りである「マンダリン バジリック」「ローザ ロッサ」「ネロリア ベチバー」をラインアップ。パッケージも進化を遂げ、100%リサイクル可能な紙製の“セカンドスキン”に収めている。

 また、22年にデビューしたオーデパルファン“アクア アレゴリア フォルテ”(75mL、税込1万6720円)には既存の「マンダリン バジリック」「ローザ ロッサ」に加え、新たに「ネロリア ベチバー」が登場する。

 発売イベント会場には「ゲラン」が長く行っているミツバチ保護活動や女性養蜂家育成プログラム、子供たちにミツバチの大切さを伝える活動のパネルを用意。会場にはYAMATO、伊原葵、世良マリカも訪れ、ブランドの活動に理解を深めていた。

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「トリンプ」からボディーにも環境にも優しい“癒しのブラ”がデビュー かつてない柔らかな着け心地

 「トリンプ(TRIUMPH)」は4月12日、“癒しのブラ”を発売した。“天使のブラ”や“恋するブラ”でお馴染みの同ブランドの新商品は、かつてないやわらかな着け心地が特徴だ。「ワイヤーとノンワイヤーを使い分けるのではなく、毎日使えるブラジャーが欲しい」という女性のニーズに応えたもので、新開発のしなやかフィットワイヤーが食い込みを解消し、下カップとストラップが一体化したワイドパーツ(特許出願中)により、まるで手のひらでバストを包んでいるかのような安心感を実現している。

 ラメ糸がさりげなく煌めくリーフ柄レースを使用しており、カラーは、グリーン、イエロー、ピンク、グレーの4色展開。税込価格は、ブラジャーが6160~6490円、ハイキニショーツが2750円、マキシショーツが2860円。

 カップには、植物由来のオイルを配合した環境配慮素材を、レースと背中の部分には、生産工程で出るくず糸をリサイクルして使用するなど環境にも配慮した製品だ。

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大阪・関西万博に向けて河川敷でSDGsイベント 環境問題を考えるファッションショー

 大阪・関西万博の関連イベント「すみのえSDGsアクション/大和川スマイルプロジェクト」が4月2日に開催された。2025年の万博会場の夢洲に流れ込む大和川の河川敷を会場に、SDGsをテーマにしたファッションショー、川の清掃活動や環境問題を学ぶ取り組みなどを通じて、万博への機運を醸成させた。

 ファッションショーでは、大阪モード学園の学生が川のゴミのプラスチック廃材などを用いたドレスを披露したり、500人の子供たちの笑顔がプリントされた巨大なドレスが登場したり、バラエティーに富んだ内容で来場者の目を楽しませた。清掃活動では地元住民など約530人が参加して、大和川の精霊から生まれたキャラクター「ヤマトちゃん」と一緒に河川敷のゴミを拾い集めた。

 笑顔の巨大ドレスの制作やイベント企画などを行ったNPO法人「MERRY PROJECT」の水谷孝次氏は「万博のテーマは『いのち輝く未来社会のデザイン』。大和川の再生の思いをカタチにするために、8カ月アイデアを考えてやってきた」と話す。

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大阪・関西万博に向けて河川敷でSDGsイベント 環境問題を考えるファッションショー

 大阪・関西万博の関連イベント「すみのえSDGsアクション/大和川スマイルプロジェクト」が4月2日に開催された。2025年の万博会場の夢洲に流れ込む大和川の河川敷を会場に、SDGsをテーマにしたファッションショー、川の清掃活動や環境問題を学ぶ取り組みなどを通じて、万博への機運を醸成させた。

 ファッションショーでは、大阪モード学園の学生が川のゴミのプラスチック廃材などを用いたドレスを披露したり、500人の子供たちの笑顔がプリントされた巨大なドレスが登場したり、バラエティーに富んだ内容で来場者の目を楽しませた。清掃活動では地元住民など約530人が参加して、大和川の精霊から生まれたキャラクター「ヤマトちゃん」と一緒に河川敷のゴミを拾い集めた。

 笑顔の巨大ドレスの制作やイベント企画などを行ったNPO法人「MERRY PROJECT」の水谷孝次氏は「万博のテーマは『いのち輝く未来社会のデザイン』。大和川の再生の思いをカタチにするために、8カ月アイデアを考えてやってきた」と話す。

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大阪・関西万博に向けて河川敷でSDGsイベント 環境問題を考えるファッションショー

 大阪・関西万博の関連イベント「すみのえSDGsアクション/大和川スマイルプロジェクト」が4月2日に開催された。2025年の万博会場の夢洲に流れ込む大和川の河川敷を会場に、SDGsをテーマにしたファッションショー、川の清掃活動や環境問題を学ぶ取り組みなどを通じて、万博への機運を醸成させた。

 ファッションショーでは、大阪モード学園の学生が川のゴミのプラスチック廃材などを用いたドレスを披露したり、500人の子供たちの笑顔がプリントされた巨大なドレスが登場したり、バラエティーに富んだ内容で来場者の目を楽しませた。清掃活動では地元住民など約530人が参加して、大和川の精霊から生まれたキャラクター「ヤマトちゃん」と一緒に河川敷のゴミを拾い集めた。

 笑顔の巨大ドレスの制作やイベント企画などを行ったNPO法人「MERRY PROJECT」の水谷孝次氏は「万博のテーマは『いのち輝く未来社会のデザイン』。大和川の再生の思いをカタチにするために、8カ月アイデアを考えてやってきた」と話す。

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大阪・関西万博に向けて河川敷でSDGsイベント 環境問題を考えるファッションショー

 大阪・関西万博の関連イベント「すみのえSDGsアクション/大和川スマイルプロジェクト」が4月2日に開催された。2025年の万博会場の夢洲に流れ込む大和川の河川敷を会場に、SDGsをテーマにしたファッションショー、川の清掃活動や環境問題を学ぶ取り組みなどを通じて、万博への機運を醸成させた。

 ファッションショーでは、大阪モード学園の学生が川のゴミのプラスチック廃材などを用いたドレスを披露したり、500人の子供たちの笑顔がプリントされた巨大なドレスが登場したり、バラエティーに富んだ内容で来場者の目を楽しませた。清掃活動では地元住民など約530人が参加して、大和川の精霊から生まれたキャラクター「ヤマトちゃん」と一緒に河川敷のゴミを拾い集めた。

 笑顔の巨大ドレスの制作やイベント企画などを行ったNPO法人「MERRY PROJECT」の水谷孝次氏は「万博のテーマは『いのち輝く未来社会のデザイン』。大和川の再生の思いをカタチにするために、8カ月アイデアを考えてやってきた」と話す。

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「ゲラン」が天然由来の香水シリーズから新発売 マンダリンやローズ、自然の美しさを讃える香り

 「ゲラン(GUERLAIN)」は5月1日、天然由来成分を使用したフレグランスシリーズ“アクア アレゴリア コレクション”から新商品“アクア アレゴリア ハーベスト”(全3種、125mL、税込2万1340円)と、“アクア アレゴリア フォルテ ネロリア ベチバー”(75mL、税込1万6720円)を発売する。阪急うめだ本店では共に4月12日から、西武池袋本店は“アクア アレゴリア ハーベスト”を19日から先行販売する。

ヨーロッパの希少な素材を使用

 “アクア アレゴリア ハーベスト”の香りは3種類で、ヨーロッパの希少な素材にフォーカスした。みずみずしく爽快な“マンダリン バジリック”は、完熟する前に収穫した青いマンダリンを使用し、ほろ苦さが残るフレッシュな香りを放つ。“ローザ ロッサ”は夜明けにローズガーデンを散策するひとときをイメージした香りで、複数の産地のローズを組み合わせた。1日の中でも香りが変化するローズを、花びらの上部にオイルが溜まる早朝に摘むなど、調香師と生産農家のこだわりを詰め込んだ。“ネロリア ベチ バー”はイタリア・カラブリア地方で育つオレンジから抽出したネロリエッセンスに、同じ花から取れる蜂蜜を加えることで、まろやかさと繊細さを引き立てる。それぞれの香りは「ゲラン」が農家との数世代にも渡る関係性を築いてきた中で実現した。

 “アクア アレゴリア フォルテ”からも新たに“ネロリア ベチバー”が登場。フローラルかつスパイスの効いたネロリエッセンスを主役に、イチジクのフィグの芳醇さ、バニラ、アーモンドの甘さをベチバーがウッディな香りで包み込む。75mLのボトルに加え、一部店舗限定で200mLのリフィル(税込2万6950円)も発売する。

 同シリーズは自然の素晴らしさを称賛し、世界中の美しい庭園を描いた香りのコレクション。1999年に誕生しフランスとイタリアでは人気No.1で、2022年にサステナブルなフレグランスコレクションとしてリニューアルした。フランス産ビーツ由来のオーガニックアルコールを採用して最大95%の天然由来成分を配合する。ボトルにはリサイクルガラスを15%使用し、フランス国内での製造にこだわるほか、新商品“アクア アレゴリア ハーベスト”は100%リサイクル可能な紙製の箱“セカンドスキン”でパッケージする。

小学生への教育や女性養蜂家の支援も

 「ゲラン」は商品製造のほかにも、サステナビリティを意識した活動を続ける。世界10カ国で進めている「ビースクール」では、子どもを対象にミツバチ保護の重要性をレクチャー。日本では昨年5月に伊勢丹新宿本店で小学生のワークショップを実施した。ミツバチに対して「刺されそうで怖い」という印象を持っていた生徒たちが、受講後には「守るべき存在だ」と意見を変えたという。また、女性養蜂家の自立支援にも力を入れる。男性が多い養蜂業界の現状から、大阪・梅田や東京・銀座で合計 12 名の女性養蜂家育成を目指している。2022年には5月20~22日の3日間で100万ユーロ(当時のレートで約1.3億円)を寄付したり、顧客が商品の生産地を地図上で確認できるサービス「ビー リスペクト」の開発を進めたりするなど、ラグジュアリーと持続可能性の共存を模索する。

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ポリ乳酸繊維のスタートアップ、バイオワークスが自社ブランド立ち上げ

 ポリ乳酸(PLA)繊維の「プラックス(PLAX)」を開発したスタートアップ企業バイオワークス(BIOWORKS)は、新たな自社ブランド「エヌイー(NE)」を立ち上げた。4月5〜7日に東京ビッグサイトで開催された合同展示会「ファッションワールド 東京(FaW TOKYO )2023春」で初披露した。2023年秋から自社ECサイトとポップアップを主販路に販売する。

 社内のデザインチームが企画するアパレルを中心に、枕カバーなどの寝具や生活雑貨もそろえる。同展では「プラックス」100%のカットソーのほか、「プラックス」30%にメリノウール70%を混紡したニットアップ、「プラックス」100%でナイロンのような風合いに仕上げたジップアップブルゾンとパンツのセットアップなど約20型を展示した。いずれも価格は未定。商品デザインの仲里遥香担当は、「まだ試作段階だが、将来的にはセレクトショップとの別注企画などにも挑戦したい」と話す。

 「プラックス」はサトウキビを主原料とするポリ乳酸に、独自に開発した植物由来の添加物を加えて染色性や耐熱性を高めた合成繊維。同社の調べでは、石油由来のポリエステル糸と比較して製造時のCO2排出量が35%抑えられるという。一定の温度や湿度の環境下に置くと水と二酸化炭素へと分解される生分解性の特性を持つ。製品の循環スキームも構築中で、「プラックス」と綿の混紡製品の分解はラボレベルで実現しているという。同社はこれまで天然由来の抗菌・消臭性を生かした自社ブランド「バイオ(BIO)」でタオルやルームウエアを販売してきたが、「エヌイー」ではよりファッション性を意識したアパレルに力を入れ素材の汎用性をアピールする。

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