エシカルは日本語では倫理である。
普通に聞くと環境系のイメージが強いが確かにその分野でも使われるが、元は倫理である。倫理というと最近はコンプライアンスなどやや管理的な話が多いが、実は倫理とは非常にクリエイティブなことではないかと思っている。
企業倫理というと、社会的責任がどうしたとか、コンプライアンスがどうしたという話が多いが、企業として成り立たせるには健全な発展と改善が必要である。健全に次期の新ビジネスを進めないことも実は倫理にかけているといえる。株主視点からもそうであろうし、エンドユーザーからもそうであろう。いつも革新的な新商品を発表している会社が急に保守的になり、改良商品しか出さなかったらそれは、エシカルでないというように考えることも可能だということだ。その企業は新商品を出し続けることがその企業のスタンスというという視点からの倫理観ということだ。まあちょっと極端な話ととらえられるかもしれないが、エシカルという言葉をよくよく考えていくと、様々な視点から様々な考え方があり、それについてしっかり向き合うということを警鐘している言葉なのかもしれない。