Instagram、Twitter対抗アプリを早ければ6月にリリース? 噂の分散型SNSかも

米Meta傘下のInstagramは、Twitterと対抗するテキストベースのアプリを開発しており、早ければ6月にリリースする可能性があると報じられています。

↑Instagram vs. Twitter?

 

米カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)でSNSを教えるLia Haberman氏は、ICYMI Substackのニュースレターに、Instagramのマーケティング用スライドらしき資料を公開しています。これまでInstagramがTwitterと競合するアプリを開発しているとの噂はありましたが、その詳細や画面イメージが現れたのは今回が初めてのことです。

 

この資料ではアプリに名前は付けられず、「Instagramの新しいテキストベース会話用アプリ」とだけ書かれています。Haberman氏によると、このアプリの開発コード名は「P92」または「Barcelona」とのこと。ユーザーはInstagramのユーザー名とパスワードでログインでき、フォロワーやハンドルネーム、プロフィール等はInstagramアプリから引き継がれるそうです。

 

新アプリではフィード(スクロールできるコンテンツ)が表示され、(英語で)500字までのテキスト投稿ができ、リンクや写真、動画も添付できます。リークされた画像を見るかぎり、InstagramとTwitterを混ぜ合わせたようなデザインになるようです。

 

また、最初からモデレーション(投稿の規制)機能を備えており、「誰があなたに返信できるか、メンションできるかをコントロールする設定を備えている」との記述もあります。さらにInstagramでブロックしたアカウントは、すべて引き継がれるとのことです。

 

最も注目すべきは、「まもなく我々のアプリは、Mastodonのような特定の他のアプリと互換性を持つようになります」と書かれていることでしょう。これはMetaが分散型SNSサービスを開発中であり、コード名は「P92」という噂話とも符合しています。また同社は、Mastodonなどに使われている標準プロトコル「ActivityPub」にも深く関わっていたりもします。

 

今回Meta社はコメントを拒否していますが、イーロン・マスク氏が買収した後のTwitterはサードパーティ製クライアントを禁止するなど方針変更も激しく、一部のユーザーが離れる動きもあるようです。これまでのフォロワーも引き継げるのであれば、Instagramの新アプリは有力な引越先になるのかもしれません。

 

Source:Lia Haberman(Twitter) 
via:The Verge

Meta、FacebookとInstagramのNFTサポート終了。わずか1年足らず

Metaは2022年から自社のFacebookとInstagramでNFTへの対応を始めましたが、今後NFTサポートを終了すると発表しました。

meta-nft
↑2022年からNFT対応をはじめていたMeta

 

この決定は、Metaのコマース&フィンテック責任者であるステファン・カスリエル氏がTwitterで述べています。クリエイターやユーザー、ビジネスを助ける他の方法に注力するため、NFTとの関わりは縮小するとのこと。2022年5月、Instagramで自分のプロフィールにNFTアイコンを表示可能となりましたが、それから1年足らずでの幕引きとなりました。

 

カスリエル氏は、なぜNFTの方針を転換したのか詳しく説明していません。Metaのマーク・ザッカーバーグCEOは2022年3月、将来的にNFTがメタバースで活躍するであろうことを伝え「メタバースでアバターが着る服は基本的にNFTとして鋳造され、異なる場所とも行き来できるようになるといい」と語っていましたが、その実現はかなり厳しいものとなりました。

 

NFT事業終了の背景を推察すると、ザッカーバーグCEOが3四半期連続で減収したことを受けて、2003年のテーマを「効率化」とした(コストカットや不採算部事業の整理)一環のようです。2022年1月には暗号通貨「Diem」を、9月にデジタルウォレット「Novi」も終了させていました

 

さらにMetaは2022年末に、メタバース事業を担うReality Labsを含む従業員1万1000人を解雇しました。また、まもなく新たに数千人規模のレイオフをするとも報じられています。生き残るためにあらゆる手段を探っているようです。

 

Source:Stephane Kasriel/Twitter
via:The Verge

Twitter Blue対抗? Instagram/Facebook向け有料バッジが発表

Meta(メタ)は2月19日、Instagram(インスタグラム)やFacebook(フェイスブック)で利用できる月額制の有料バッジ「Meta Verified」を発表しました。

↑Jadid Omit / Shutterstock.comより

 

有料の認証バッジといえば、Twitter(ツイッター)が有料サービス「Twitter Blue」の一環として、すでに提供を開始しています。Meta VerifiedはそのMeta版ともいえそうです。

 

Meta Verifiedでは政府発行のIDでアカウントを認証し、InstagramやFacebookのアカウントに認証バッジを表示するというもの。これにより、自分を名乗る「なりすまし」を防げるとアピールしています。さらにアカウントに対する一般的な問題について、実際の担当者が対応。検索やコメント、レコメンデーションなどでの知名度やリーチが向上します。

 

Meta Verifiedの月額料金はウェブ版が11.99ドル(約1600円)、iPhoneやiPad版が14.99ドル(約2000円)。今週からオーストラリアとニュージーランドにて展開され、その後にその他の国でも利用できるようになります。正直安くはない金額ですが、両プラットフォームでビジネスをされている企業や個人事業主には、ありがたいシステムとなるのかもしれません。

 

Source: Meta via MacRumors

広告なしInstagramアプリ、Meta社の「強制措置」により削除! アップルは規約違反のためと説明

Instagramから広告や様々な機能を取り除いたサードパーティ製アプリ「The OG App」のiOS版が、正式公開からわずか1日でApp Storeから削除されました。まずInstagramの親会社Metaが「強制措置」をとったことを表明した後に、アップルが規約に違反したために削除したと回答しています。

↑Image::Un1feed

 

米TechCrunchによると、このOGアプリは1年以上前から開発されており、広告のない「よりクリーンな」バージョンのInstagramを目指していたそうです。短編動画のリールやお勧め投稿、その他の物議を醸した新たな機能を非表示として、元々のInstagramアプリに近い印象がありました。

 

Meta社は以前から、サードパーティ製のInstagramクライアントを禁じていました。最近ではInstagramクローンサイト運営者に訴訟を起こすこともあり、さらにはターゲティング広告を調べようとした研究者のアカウントを規約違反を理由に凍結して批判を集めていました

 

しかし今回のOGアプリ開発者らは、明らかにInstagramの規約に違反していたようです。Meta社はサードパーティがInstagramクライアントを作れる公開APIを提供していないため、Android用 APIを「リバースエンジニアリング」したとツイートしていました。

 

最近のInstagramはリールやお勧め投稿を積極的にプッシュしてくるため、一部ユーザーからの反発を招いていました。そのためかOGアプリも、App Storeからの削除されるまでに1万回以上もダウンロードされていたそうです

 

Meta側は米Engadgetに「このアプリは我々のポリシーに違反しており、我々はすべての適切な強制措置をとっている」との声明を出しました。さらにOGアプリ開発者は、MetaからFacebookアカウントを凍結されたとツイート。

 

もっとも、Metaはどんな強制措置をとったのか明かさず、OGアプリ開発者にも理由の説明はなく、一体何が起こったのか不明でした。

 

その後アップルは、OGアプリがInstagramのAPIを不正に使用していたことを指摘。さらに同社のApp Storeガイドライン 5.2.2にある「開発者が許可なく第三者のサービスを使用することを禁止します」という一節を引用しつつ、Instagramユーザーのアカウントがプライバシーやセキュリティの脆弱性にさらされた可能性があるとも付け加えています。

 

Meta社が権利を持つInstagramのAPIを、無断で使うことは許されません。また広告やリールもビジネスモデルの基礎になっていることから、サードパーティが勝手に取り除けば、強制的な措置をとられてもやむを得ないでしょう。とはいえ、Meta社もユーザーの声に耳を傾けることが望まれるかもしれません。

 

Source:Engadget

Meta社、FacebookとInstagramアカウントを簡単に切り替えられる新機能をテスト中!

Meta社は26日(米現地時間)、FacebookとInstagramアプリのアカウントを簡単に切り替えたり、新規に追加できる機能をテストしていると発表しました。2つのアプリで様々なアカウント間を行き来している人や、私生活とビジネスを切り離すために複数のアカウントを使い分けている人にとって便利に使えそうです。

↑Image:Meta

 

すでにInstagramでは異なるアカウントを切り替えできましたが、新システムでは(同じアカウントセンターに登録している場合)Facebookのアカウントにも切り替えられます。

 

またFacebookとInstagramのプロフィールを、1つのアプリで確認できるとのこと。さらに、それぞれのプロフィールに通知も表示され、Instagramアプリを使いながらFacebookでコメントが付けられていないか、Facebookアプリ側でインスタへのDMがないかも確認できるわけです。

 

この新たな切り替え機能は、iPhoneやAndroidスマートフォン、さらにウェブ版で全世界的にテスト中とのことです。Metaの広報担当者は、具体的に何人のユーザーが利用できるか数字は出さないとしつつ、「今後数か月で利用できる範囲を広げ続けるでしょう」とコメントしています。

 

さらにiOSとAndroidアプリでは、新規アカウントとプロフィールの作成方法もテストしているとのこと。すでにFacebookを使用している場合Instagramを使い始めること(その逆も)がより簡単になるそうです。

 

Metaは以前からアカウントの相互連携に取り組んでおり、同社のVRヘッドセットでも「Metaアカウント」が導入され、InstagramやFacebookのプロフィールとの連携も可能となっています。逆にいえば、それ以前は「VRヘッドセットを使うためにFacebookアカウント必須」とされ、それがきっかけでFacebookアカウントが凍結されるトラブルが起きたこともありました。

 

複数のアプリや機器を連携させるため、その過程で試行錯誤があるのは仕方のないことでしょう。今後は、Meta社のサービスがいっそう使いやすくなると期待したいところです。

 

Source:Meta
via:The Verge

Instagramがフィードでの「リポスト」(再投稿)テストを準備中

米メタ(旧:フェイスブック)は自社のSNSサービス「Instagram」にて、投稿やリールの「リポスト(再投稿)」機能のテストを予定しているようです。海外メディアのTechCrunchにたいして認めています。

↑Matt Navarra/Twitter

 

Instagramでは、24時間で投稿が消える「ストーリーズ」で、ほかのユーザーのストーリーズを自分のストーリーズにリポストできるようになっています。このようなリポストと同様の機能は、TwitterやTikTokにも導入されています。一方で、Instagramの通常のフィードではリポストを利用することができませんでした。

 

メタによると、Instagramのフィードにリポスト機能を導入することで、「人々は自分が共鳴できるものを共有でき、オリジナルのクリエイターはその作品に名前がクレジットされます」と説明しています。これにより、フォロワーとさらなる会話をふくらませることができるというのです。

 

現時点では、いつどのようなかたちでフィードでのリポスト機能のテストが開始されるのかは、明かされていません。コンテンツを作るクリエイターにも一般ユーザーにもメリットがあるリポスト機能、ぜひ導入を楽しみにしたいものです。

 

Source: Matt Navarra/Twitter via TechCrunch via Engadget

Instagramでフルスクリーンのフィード表示がテスト中。TikTokとのクリエイター争奪戦への影響は?

写真・動画共有サイトのインスタグラムでは、フルスクリーンでのフィード表示のテストが開始されています。

 

↑インスタグラムより

 

現在のインスタグラムのフィードでは、ユーザーが投稿した画像や動画とアカウント情報、コメントなどがそれぞれの項目に分けて表示されています。一方でインスタグラムのスライドショー風投稿機能「ストーリー」や、ショート動画プラットフォームの「TikTok」では、コンテンツを全画面で表示する方式が広まっています。

 

 

インスタグラムの責任者ことアダム・モセリ氏が投稿したテスト中のフィード画面では、コンテンツを全画面に表示しつつ、アカウント情報やコメント、いいねボタンなどをその上に重ねて表示しています。これにより、閲覧者はより大画面でコンテンツを楽しむことができます。

 

インスタグラムを運営する米メタのセイン・キム広報担当によると、ユーザーがスクロールを始めるとホームフィードが表示され、画面上部からストーリーズにアクセスできます。検索、リール、ショッピング、プロフィールは、画面下部のボタンから利用可能。通知、メッセージ、新規投稿、アカウント間の切り替え機能もこれまでどおり、上部に表示されます。

 

キム氏によれば、今後は静止画と動画投稿の両方が、全画面でのフィード表示へと適応される予定です。

 

現在インスタグラムはTikTokと激しいクリエイターの争奪戦を繰り広げており、オリジナルコンテンツの投稿に対してさまざまなインセンティブ(特典)を与えています。コンテンツをより大画面かつ魅力的に見せるフィードの全画面表示は、クリエイターにも歓迎されることでしょう。

 

Source: The Verge

収益化の可能性広がる! インスタグラムの商品タグ付け、全ユーザーが可能に。まず米国から

米インスタグラムは投稿に対して商品のタグを利用する機能を、すべての公開アカウント向けに開放すると発表しました。機能の展開は米国のユーザーが対象となっています。

↑インスタグラムから

 

インスタグラムにおける商品のタグ機能は、これまでクリエーターやブランド向けに提供されてきました。これにより閲覧者が商品へと簡単にアクセスできるようになり、マネタイズ(収益化)の手法の一つとして利用が可能です。

 

今回一般ユーザーへと提供が拡大された商品へのタグ付け機能も、基本的にはクリエーター/ブランド向けのものと変わりません。ユーザーはブランドをタグ付けし、商品を指定することが可能です。そしてアプリやブランドの商品詳細ページから、直接商品を購入することが可能になります。

 

インスタグラムでは最近アップデートが相次いで発表されており、先月にはメッセージによる音楽の共有、サイレントメッセージ、グループチャット用の投票などの機能が発表されました。またモバイルアプリでは時系列(投稿日時銃)のフィードが利用できるようになり、お気に入りのアカウントの表示を同じく時系列で表示することも可能です。

 

なおインスタグラムは、投稿だけでなく24時間だけ表示される「ストーリーズ」にも、商品へのタグ付機構を拡大する予定だと発表しています。多くのユーザーが利用するストーリーズですから、こちらも有力なマネタイズの手法となることが期待されます。

 

Image: インスタグラム

Source: インスタグラム

暮らしの中心になったSNS、2021年にどう変わっていくのか? ITジャーナリストが大胆予測!

2020年もそろそろ終わり。皆さんにとって、今年はどんな一年でしたか? ほとんどの人は新型コロナウイルスの影響で生活スタイルが一変した年ではないでしょうか。在宅ワークに切り替わって出勤が減ったり、旅行やレジャーを控えて家で過ごしたりすることが多くなりました。

 

そこで、WebサービスやSNSを使って交流を始める人が増えました。オンラインミーティングやオンライン飲み会、オンライン授業など、急にデジタル化が進みましたね。そんな今年のSNSを振り返りつつ、来年を大胆にも予測してみます。

 

【2020年の動き1】バトンやリレー、「#おうち時間」で交流

2020年4月に出された緊急事態宣言から一か月、SNSで流行ったことといえば「リレー」や「バトン」。「#○○リレー」や「#○○チャレンジ」などのハッシュタグを付けて、それぞれのルールに則った投稿をします。投稿するときに次の人を指名するサプライズ感も人気の理由でした。

 

Facebookでは、おにぎりを作る「#おにぎりリレー」、音楽アルバムを紹介する「#アルバムチャレンジ」、好きな本を7日間紹介する「#7日間ブックカバーチャレンジ」などがありましたね。腕立て伏せをする動画を載せる「#腕立て伏せチャレンジ」も盛んに投稿されました。

 

一方、Instagramでは若者を中心に「#にんじんリレー」が流行りました。ストーリーズ機能を使って、順番ににんじんを描いていくリレーです。わざと下手に、もしくはふざけて違う絵を描くなどして、回していきます。大人に流行ったリレーと異なり、遊び要素が強いリレーですね。

↑「#にんじんリレー」の投稿例

 

また、「#おうち時間」というハッシュタグで、手料理やテイクアウトのスイーツなどを投稿する人も多い年でした。若い世代は「#おうちピクニック」と題して、部屋の中にレジャーシートを広げ、カップケーキやドリンクなどを並べた様子を投稿することが流行りました。シートやお菓子はもちろんおしゃれに。「推し(好きなアイドルやキャラクターなど)」の写真を一緒に並べる人もたくさんいます。

 

バトンやリレーは、あまりにも目にする機会が増えてしまったこと、指名というシステムにプレッシャーを感じる人もいることなどから、少しずつ流行は終わりました。でも、また新型コロナが猛威を振るい始めた今、引き続き「#おうち時間」を楽しむことは大切ですね。テレワーク用に大きなディスプレイを買ったり、人気の調理家電で作った料理を載せたりと、友達にも役立つ投稿が喜ばれそうです。

 

【2020年の動き2】一般ユーザーも著名人もライブ配信

コロナ禍で急速に使われるようになった機能が、Instagramの「ライブ」配信機能でしょう。Instagramのストーリーズにある「ライブ」は、スマホだけでライブ配信ができることから、自分のフォロワーに向けて気軽にライブ配信を行っていました。もちろん、今でもよく使われています。

 

Instagramのライブ配信が注目を集めたのは、2020年5月に行われた俳優の石田ゆり子さんの配信がきっかけのひとつでした。他のユーザーと2人で配信できるコラボ機能を使って、芸能人の友人を突発的に招いてライブ配信を行ったのです。ゲストにはミュージシャンの星野源さん、俳優の斎藤工さん、妹の俳優石田ひかりさんなどが登場し、何が起きるかわからないライブ感に多数のユーザーが集まりました。また、星野源さんがInstagramに「うちで踊ろう」の動画をアップしたことも話題になりました。こちらはライブ配信ではなかったのですが、多数のコラボが生まれましたね。

 

SNSはスマホの性能やネット回線の速度が上がっていくにつれ、テキストから画像中心に、そして動画、ライブ配信へとコンテンツが変わってきています。ライブ配信はこれまで専用の機材などが必要でしたが、今ではスマホさえあればアプリですぐに配信できるようになりました。

 

何が起きるかわからない臨場感、そして配信者との距離の近さ、コンテンツを作り込まなくても配信できる気軽さなど、ライブ配信には魅力がいっぱい。好きな芸能人やアーティストがいるなら、Instagramのアカウントをフォローしておくことをおすすめします。突然ライブ配信を始めるかもしれませんよ。

↑Instagramのコラボ配信機能

 

ライブ配信はコミュニケーションやエンターテインメントの披露の場に使われていますが、今後はライブコマースに注目です。ライブコマースとは、インフルエンサーや人気のライバー(ライブ配信者)がライブ配信で商品を売ることです。イメージとしては、テレビショッピングが近いでしょう。

 

Instagramは、ライブ配信中の商品をInstagram内で購入できる「ライブショッピング機能」をアメリカでテスト中です。TikTokでも、アメリカでウォルマートがライブコマースを実施したばかり。中国ではライブコマース市場が急速な成長を遂げており、その市場規模は2020年末までにの9,000億元(約14兆円)に達するとの予測もあります。国内でも、ショッピングサイト運営会社などがライブ配信事業を始めています。自分の好きなインフルエンサーやライバーがおすすめしてくれる商品なら、つい買ってしまいそうです。コロナ禍でオンラインショッピングの需要が高まっている今、ライブコマースの成長にも注目です。

 

【2020年の動き3】InstagramがTikTokのような、TwitterがInstagramのような機能をリリース

今年は、他のSNSにある機能とそっくりな機能がリリースされる年でもありました。Instagramの「リール」は、TikTok対抗と言われる短尺動画の投稿機能です。最大15秒で音楽をBGMに付けられ、映像エフェクトも簡単に施せます。Instagramとしては、投稿を行う「フィード」、24時間で消える「ストーリーズ」、長尺動画「IGTV」に加えて短尺動画「リール」を実装したことで、様々なユーザーのニーズに応えられるプラットフォームへと成長しました。

↑Instagramの「リール」機能

 

そのInstagramのストーリーズに似ている機能をリリースしたSNSが、Twitterです。Twitterの「フリート」は24時間で消える投稿機能です。テキスト、画像、動画を投稿でき、絵文字やメッセージで反応するとDM(ダイレクトメッセージ)で送られるところ、誰が閲覧したか記録が残る点などが、ストーリーズと酷似しています。

 

リールもフリートもまだリリースされたばかりということもあり、エフェクトの種類や機能が少なく、まだ本家に追いつくには時間が掛かりそうです。しかし、同じような機能でも、それぞれのプラットフォームの個性が出てくると使われ方が変わります。両機能とも2021年以降が楽しみです。

↑Twitterの「フリート」機能

 

今年はTikTokの人気が急上昇し、TikTokから楽曲や小説がヒットするなど、コミュニケーション以外でもSNSの力を見せつけられる一年でした。一方で、災害も含めて未曾有の危機に陥ったとき、SNSにはデマやフェイクニュースが生まれやすいという傾向があり、人々のストレスが特定の人物への誹謗中傷に向かうこともありました。各プラットフォームは警告を出したり、きめ細やかに設定できる機能をリリースするなどして健全な環境作りへの施策を行っています。

 

コロナ禍でますますオンラインの比重が高まり、SNSも実際の生活と強く結びついていきます。2021年のSNSは、同じ時間を共有したり、ネットでのクチコミを重要視するなど、オンラインでも人の温度を感じる交流が増えそうです。

流行語大賞・年間大賞に輝いた「インスタ映え」する秘訣を、人気フォトグラファーに教わってきた!

ピンクや紫で彩られたカラフルなスイーツ、光り輝くボールや貝殻のチェアが浮かぶナイトプール--”インスタ映え”を目指して出かけた人も多いでしょう。2017年はまさに”インスタ映え”の年。ユーキャン新語・流行語大賞で年間大賞を受賞したことで、インスタ映えブームはさらに加速していきそうです。

 

gala00

 

とはいえ、Instagram全体の傾向は少しずつ変わりつつあります。Instagramを運営するフェイスブックジャパンによると、アートやデザインに特化したハイセンスな投稿よりも、日常的な風景を写した投稿が増えてきているとのこと。

 

Instagramのフォロワー数が12万人以上というフォトグラファーの6151さんも、日常の一コマを撮影している一人。どうやって日常の中から”インスタ映え”を作り出し、いいねやフォロワーを集めているのでしょうか。本記事では、Galaxy Studio Roppongi Hillsで開催された「Galaxy Media Day」で行われた、6151さんによる「インスタフォト講座」で学んだ、インスタ映えに重要な秘訣をお伝えしたいと思います。

 

秘訣1:構図を決めるときはスマホの位置を変える

スマホのカメラで写真を撮るとき、まず悩むのが構図でしょう。どの角度でどのようにモノや風景を配置すると良い写真になるのか、そのヒントを6151さんは教えてくれました。

 

「私たちは3Dの世界に生きていますが、私は写真に撮ると2Dになることを意識して写真を撮っています」と6151さん。目の前の光景を丸や四角、線に置き換えて考えると、美しいと評価されやすい写真ができるとのこと。縦や横に「まっすぐ」な線がいくつか入るようにするのもコツだそうです。

 

 

SONY DSC↑立体ではなく、平面を意識して構図を決める

 

SONY DSC↑平面はこのようにイメージするとわかりやすい

 

 

また、スマホを上に掲げたり、地面すれすれに下げたりすると視点を変えるのと新鮮なシーンが撮影できます。作例では、道ばたの小さな水たまりに映った風景と実際の風景を上下で撮影した画像が紹介されました。

 

 

SONY DSC↑スマホを足下に下げて水たまりに映った風景を撮影した例

 

美しいボケを作るには、被写体と背景の距離をできるだけ長くすること。壁に近いものは、壁から遠くに動かし、離してから撮ると良いそうです。

 

SONY DSC↑スイーツを撮るときもまっすぐな線を意識して真横から撮影

 

そして、もっとも質問されるという「室内のレストランで食べ物を撮るときにライティングの影が映る」問題には、「ライトが当たると必ず影ができるので、できるだけ自然光で。室内でライトが避けられないときは、思いっきり(食べ物に)寄って撮る。食べ物の質感を表現することで乗り切っています」と話していました。

 

秘訣2:アプリで色味を加工して仕上げる

「目には見えない空気を表現する」ことも大切だと6151さんは続けます。ドーナツショップの暖かさ、かき氷の冷たさ、匂いなどを写真に込めるように工夫しているとのこと。暖色系は暖かさ、寒色系は冷たさを感じるので、色をうまく使うのがコツ。被写体や背景の色も活かしつつ、仕上げにカメラアプリを使ってフィルターを重ねているそうです。作例では、カメラアプリ「Foodie」とInstagramの加工を重ねた画像が紹介されました。撮影時にカメラの明るさを手動で調整することも大切だそうです。

 

SONY DSC↑アプリ「Foodie」で色味を加工しているところ

 

秘訣3:いいねを増やすにはタグをフル活用する

良い画像を投稿したら、一人でも多くの人に見てもらえるような工夫も必要です。「いいね」を増やすには、タグをフル活用して検索されるようにしましょう。Instagramのタグは現在、「ハッシュタグ」、「ユーザータグ」、「ジオタグ」の3つがあると6151さんは言います。ハッシュタグは「#写真撮ってる人と繋がりたい」など、「#」を付けるタグです。「ユーザータグ」は「@ユーザー名」、「ジオタグ」は位置情報です。

 

ハッシュタグは、投稿に関連性のある言葉を並べます。関連タグから現在のトレンドをチェックして付けるのも良い方法です。良い写真をピックアップしてアカウントを紹介してくれる「フィーチャーアカウント」の専用タグを付けると、爆発的にいいねやフォロワーが増えることもあります。ハッシュタグは最大30個まで記載可能とのことです。

 

おまけ:画像と手描きで動くクリスマスカードも作れる

インスタ講座のあとは、Galaxy Note8を使って6151さんが撮影した写真が紹介されました。6151さんは「Galaxy Note8は広角なので周りの風景がギュッと詰まったような写真が撮れました。色味と明るさが調整できたり、レンズが明るかったりで楽しくてシャッターが止まらなかった」と語っていました。Galaxy Note8のメインカメラのレンズは、望遠がF値2.4、広角がF値1.7です。

 

SONY DSC↑6151さんが撮影した写真。夜景でも手ぶれしなかったという

 

また、Galaxy Note8の「ライブメッセージ」機能の実演も行われました。会場では、6151さんがその場で撮影した写真にイラストレーターのスヨンさんがSペンで絵を描きました。線を書いた軌跡がそのまま動画(GIFファイル)になるため、動くメッセージカードとして活用できます。

SONY DSC↑6151さんとスヨンさんのコラボによるクリスマスカード

 

SONY DSC(左から)フォトグラファー6151さん、イラストレータースヨンさん、Galaxy製品担当・増田夏恋さん

 

私もGalaxy Note8をお借りして写真に絵を描きましたが、Sペンは約0.7mmとペン先が細く、筆圧も4,096段階で感知するとのことで、細かな表現ができると感じました。「ノート」でメモを取ることも試してみましたが、紙に文字を書く感覚ですらすらと文字を書くことができました。本体サイズは高さ約163mm、幅約75mm、厚さ約8.6mmとホールドしやすく、Sペンで書くときもぐらつくことがありませんでした。ディスプレイサイズは約6.3インチです。

 

gala-09↑「ライブメッセージ」で使えるペンの種類

 

また、12月20日よりステーショナリーブランド「STEADTLER」との共同企画で「STEADTLER Noris digital」が発売されます。鉛筆のようなデザインは外観の良さだけでなく、持ちやすさやデスクから転がりにくいというメリットもあります。付属のSペンのように収納はできませんが、Sペンをよく活用している方は検討しても良いかもしれません。

 

gala-10↑Sペン「STEADTLER Noris digital」

 

”インスタ映え”する写真の秘訣は、カメラ講座でも取り上げられる基本的かつ大切なポイントでした。どこにでも持ち歩いているスマホなら、いつでも撮影の練習ができますね。ぜひ最高の「いいね」数を狙ってみてください。

 

「インスタ女子」から学ぶインスタグラム活用法ーーインスタ離れしてしまった人には何が足りなかったのかを調べてみた

ここ数年でSNSの定番と言われるまでに急成長を遂げた「Instagram」。一部では「インスタ女子」という言葉が使われるとおり、若い女性を中心に人気を博しています。その反面、男性の間ではあまり普及していないという一面もあるようで、「一度使ってみたけど、うまく使いこなせなかった」という人も少なくないようです。そこで本稿では、インスタ女子はどのようにインスタグラムを使いこなしているのかを調査。その結果から、インスタグラムを有効活用する方法を学んでいきたいと思います。

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<調査1>スマホを使っての撮影は明るさや広角に不満あり!

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まずはじめは「Instagramに投稿する写真は、撮影していますか?」という質問から。約8割の女性がスマホでのインスタグラム投稿も行っているという結果になりました。また、スマホでの写真撮影での不満・不便な点については、「明るさの調整が思い通りにできない」が30.8%、「ズームがうまくできない」が29.5%、「持ちづらくて安定しない」が28.2%、「撮影範囲が狭い」が22.6%という結果に。

 

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明るさや広角(撮影範囲)など質にこだわり、他のユーザーと違った写真を撮影したいときには専用カメラを使用するなど、スマホとの用途に応じた併用もうかがえる結果となりました。

 

<調査2>インスタ女子の4人に1人は「インスタ専用カメラ」を持っていた

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つぎに「インスタグラム」を利用しているインスタ女子(n=283)に「インスタグラム撮影用のカメラ」を持っているか聞いたところ、26.5%が「持っている」と回答。インスタ女子の4人1人が「インスタ専用カメラ」を持っていることが判明しました。

 

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また、「持っている」と回答した75名に購入時期を聞いたところ、65%以上が「1年以内」に購入していたことも判明。昨今のインスタ人気の影響が伺えます。さらに、「持っている」「持っていないが欲しいと思っている」と回答した159名にインスタ撮影用のカメラで重視している機能を聞いたところ、「高画質」「スマホへのデータ転送」「ズーム」「防水」「広角」という結果に集中。スマホでの写真では埋もれてしまうことから“いいね!”がもらいづらく、人とは違う写真を撮るためにこだわりのカメラを使うというインスタ女子の心理が伺えますね。

 

【調査1〜2概要】

SNSとカメラ・撮影に関する実態調査

調査方法:インターネット調査
調査期間:2017年7月6日~7日10日
調査対象者:10代~40代の女性655名(10代:159名、20代:166名、30代:165名、40代:165名)

 

<調査3>投稿写真の平均撮影枚数は?

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つづいて、インスタグラムを日常的に使用する女性に対して平均撮影枚数を調査しました。その結果、約4人に1人が「5枚以上」(23.2%)と回答。一部の強者からは、「20枚以上」(3.4%)という回答も見受けられました。

 

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さらに、平均加工時間は「5分」と答えた女性が27.6%と最も多く、インスタ女子の日頃の努力が垣間見える結果に。人知れず、隠れたところで努力しているということが言えるでしょう。

 

<調査4>「いいね!」を増やすもっとも効率的な方法は?

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そして、写真を投稿する際に気をつけるポイントを調査したところ、「#ハッシュタグ」という回答が68.0%で1位となりま した。また、他人の投稿に「いいね!」をする際のポイントについても、「#ハッシュタグ」が43.2%でトップに。 インスタ女子のハッシュタグへの関心度の高さを伺える結果になりました。

 

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なお、「投稿者の自慢な感じがしないこと(『いいね!』をして欲しい感じが前面に出ていないこと)」や「『いいね!』というよりは見たよ! という意味で使う」といった声もあったように、他人への配慮も忘れてはならないようです。

 

<調査5>インスタ女子は投稿を見てトレンドを調べていた

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最後に、Instagramの投稿を見て購入したことがあるお菓子があるかどうかを聞いたところ、48.8%があると回答。お菓子の種類は「チョコレート」(36.8%)、「クッキー・焼き菓子」(24.2%)、「グミ」(15.8%)がランクイン。

 

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また、購入に至った理由を聞いたところ、「美味しそうだった」(57.4%)、「可愛くて欲しくなった」(50.0%)「トレンドだと思った」(44.7%)と続きました。新商品やビジュアル映えしたものはインスタグラムに投稿されることが多い傾向にあるようですね。

 

【調査3〜5概要】

インスタグラムとライフスタイルに関する調査

調査方法:インターネットアンケート
調査期間:2017年9月29日〜2017年10月4日
調査対象者:月に1回以上インスタグラムを利用している15〜35歳の女性500人

 

なにげなく撮った写真をアップしているようにも思われがちなインスタグラムですが、実は専用のカメラを持っていたり、一度に複数枚の写真を撮っていたり、あるいは写真の加工にも数分を費やしていたりと、見えないところで絶え間ない努力がなされていました。また、ただ単に写真をアップするだけでなく、トレンドや情報収集のツールとしても活用されているようです。インスタ離れしてしまって人は、これを機に再チャレンジしてみてはいかがでしょうか?