ハイボール専用ウイスキーから生まれたハイボール!カクヤスのPB商品「Kprice 810 ハイボール缶」

カクヤスは、プライベートブランド商品Kprice 810(ハチイチマル) ハイボール缶を、10月1日に発売しました。「なんでも酒やカクヤス」の全店舗および、同社ECサイト「カクヤスネットショッピング」で購入できますよ。

 

記事のポイント
近年はライフスタイルの変化により自宅での飲酒が増加し、多様な味わいを求めるニーズが高まっていることから、手軽に楽しめるRTD(Ready To Drink=すぐに飲めるもの)市場が拡大。それを受けて「手軽さ」を踏まえつつも、本格的な味わいも追求しているようです。

 

カクヤスはこれまでに、ブレンデッドウイスキー「Kprice 810(ハチイチマル)」や、ピュアモルトウイスキー「飛鳥山」といった、ハイボールにぴったりなウイスキーを、PB商品として展開してきました。

 

今回カクヤスが開発したのは、ユーザーが手軽に楽しめる、本格的なハイボール缶。モルトの風味と、グレーン(とうもろこし等の穀類)の甘味や、フルーティーさのバランスにこだわった、ハイボール専用ウイスキーKprice 810(ハチイチマル)をベースにしています。炭酸水で割るだけでなく、レモンの風味を加えたことで、爽快感と余韻をより楽しめるとのこと。

↑「Kprice 810(ハチイチマル)ハイボール缶」

 

11月にはハイボール缶が2種発売

また、PB商品飛鳥山 華やかハイボール缶」「飛鳥山ピーテッド 薫るハイボール缶も、11月1日に発売を予定しています。

 

飛鳥山 華やかハイボール缶」は、ハチミツの香りと、すっきりとしたフルーティーな味わいが特徴だそう。オーク樽熟成のイギリス産スコッチモルトを主体に、複数のモルトウイスキーをブレンドしたピュアモルトウイスキー 飛鳥山を、シンプルに炭酸水だけで割っています。

↑「飛鳥山 華やかハイボール缶」

 

一方の「飛鳥山ピーテッド 薫るハイボール缶は、樽熟成由来の香りやスモーキーさを感じられる、リッチな味わいとのこと。イギリス産スコッチモルトウイスキーを主体に、樽熟成ピートモルト原酒などの複数のモルトウイスキーをブレンドした「ピュアモルトウイスキー 飛鳥山ピーテッドを、炭酸水だけで割っています。

↑「飛鳥山ピーテッド 薫るハイボール缶」

 

カクヤス
Kprice 810 ハイボール缶
価格 :174円(税込)
内容量:350ml
アルコール分:7%

飛鳥山 華やかハイボール缶
価格 :306円(税込)
内容量:350ml
アルコール分:7%

飛鳥山ピーテッド 薫るハイボール缶
価格 :328円(税込)
内容量:350ml
アルコール分:7%

数量限定「サッポロ生ビール黒ラベル エクストラモルト」! さらなる麦のうまみを追求

サッポロビールは、黒ラベルブランドから「サッポロ生ビール黒ラベル エクストラモルト」を、10月1日に数量限定で発売します。

サッポロ生ビール黒ラベル エクストラモルト

 

記事のポイント

赤を基調にしたデザインがインパクト大の、黒ラベルの限定ビール。麦のうまみを追求したという芳醇な味わいで、秋の夜の晩酌にピッタリ!

 

本品には、独自開発の「旨さ長持ち麦芽」を使用。爽快な後味や、何杯飲んでも飲み飽きない黒ラベルらしい「生のうまさ」は残したまま、さらなる麦のうまみを追求した特別な黒ラベルです。

 

パッケージは、黒ラベルブランドのシンプルな世界観を保ちながら、背景色に力強さや躍動感のある赤を採用し、「挑戦」や「革新」を表現しています。

 

ラインナップは350ml缶、500ml缶の2種類で、アルコール分は5.5%。

 

サッポロビール
「サッポロ生ビール黒ラベル エクストラモルト」
2024年10月1日発売
実売価格:オープン

甘くないのに果実感あり!「-196無糖〈みかん&伊予柑〉」が12月10日から期間限定で発売

サントリーは、「-196無糖〈みかん&伊予柑〉」を12月10日(火)から全国で期間限定新発売。

 

今年1月にブランド名・中味・パッケージをリニューアルした「-196」ブランド。なかでも、「-196無糖」シリーズは、甘くないのに果実本来の味わいを楽しめる無糖チューハイとして人気です。

 

今回限定発売する〈みかん&伊予柑〉はサントリー独自の“-196℃製法”によるみかん浸漬酒や、みかんと伊予柑の果汁を使用し、“しっかりとした果実感”を味わえる無糖チューハイに仕上げています。

 

サントリー「-196(イチキューロク)無糖〈みかん&伊予柑〉
希望小売価格(税別)350ml・148円/500ml・200円

※価格は販売店の自主的な価格設定を拘束するものではありません

エモーショナルな商品名・パッケージが斬新!秋らしい「金麦〈帰り道の金木犀〉」が限定発売中

サントリー「金麦〈帰り道の金木犀(きんもくせい)〉」が9月10日から全国で、秋季限定で発売されています。

 

秋ならではの「金麦」を楽しんで

中味は、アロマホップを使用し、上面発酵酵母を用いて醸造することで、甘く爽やかな香りを実現。また、「金麦」がこだわって使用してきた「贅沢麦芽」に加え、「ロースト麦芽」を一部使用するなど、麦芽配合や醸造条件を調整することで、秋の夕暮れをイメージした液色に。パッケージは、夕暮れの空と金木犀のモチーフを配することで、秋の象徴的なシーンを表現。

 

季節によって味わいや炭酸の強さを変えている金麦。金麦〈帰り道の金木犀〉は、原材料に金木犀は使用しておらず、従来の金麦と味は変わらないが、情緒的に訴えることで新しい飲用スタイルを提案している。

 

サントリー
金麦〈帰り道の金木犀〉
実勢価格(税別):168円前後(350ml缶)

冬が待ち遠しい!「ほろよい」新味のシャインマスカット、洋梨&りんごが期間限定で登場

サントリーは、「ほろよい〈シャインマスカット〉」「同〈洋梨&りんご〉」を、全国で12月3日から期間限定で販売します。

記事のポイント

2009年発売、ロングセラーブランドの「ほろよい」。アルコール度数3%で、やさしい味わいのお酒シリーズから、冬の装いの新フレーバー2種が登場します。
果実感が楽しめる中身もさることながら、華やかさとあたたかみを感じられるパッケージデザインにもご注目。

 

中味・パッケージについて

■シャインマスカット

シャインマスカットを、皮ごと味わうような果実感が楽しめるそう。パッケージにはきらめく街やプレゼントボックスが描かれ、冬の華やかさが表現されています。

 

■洋梨&りんご

「洋梨の華やかな甘さと、りんごのやさしい酸味が調和した芳醇な味わい」が特徴とのこと。輝く明かりや暖炉のイラストによって、家で過ごす冬の情緒的な時間を表現したパッケージです。

 

サントリー
ほろよい〈シャインマスカット〉
ほろよい〈洋梨&りんご〉
容量:350ml
希望小売価格:148円(税別)

糖質ゼロ、秋にピッタリの「焼酎ハイボール」。タカラ「特製梨サイダー割り」

宝酒造は、“タカラ「焼酎ハイボール」5%<特製梨サイダー割り>”を、全国で10月8日から数量限定販売します。

 

記事のポイント

新フレーバーは、秋にピッタリの「辛口で食事に合う梨サイダー」。ベースアルコールに「宝焼酎」を使用し、アルコール分5%でも飲みごたえのある辛口の味わいに仕上がっています。

 

タカラ焼酎ハイボールは、チューハイ(酎ハイ)の語源にもなったと言われる昭和20年代後半の東京下町の大衆酒場で生まれた元祖“焼酎ハイボール”の味わいを追求した辛口チューハイ。宝焼酎ならではの飲みごたえと、キレ味爽快で辛口な味わいに加え、プリン体ゼロ・甘味料ゼロである点も特徴です。

 

今回発売する、5%<特製梨サイダー割り>は、和梨ピューレを独自の方法で抽出・ろ過した「特製果実エキス」を使い、爽やかな香りとみずみずしい味わいに仕上げているそう。

 

宝酒造
タカラ「焼酎ハイボール」5%<特製梨サイダー割り>
参考小売価格(税別):350ml/159円、500ml/217円

甘過ぎず、料理にも合う!「ジムビーム ハイボール缶〈ピーチハイボール〉」期間限定発売

サントリーは、「ジムビーム ハイボール缶〈ピーチハイボール〉」を、全国で11月26日から期間限定販売します。

 

記事のポイント

今年5月に発売した「ジムビーム ハイボール缶〈ピーチハイボール〉」。好評だったフレーバーが、期間限定で再び登場します。甘すぎず、食事にも合う爽快な味わいです。

 

「ジムビーム」にピーチを合わせ、甘すぎず、食事にも合う爽快な味わいに仕上がっています。

 

パッケージは、ブランドのイメージカラーであるホワイトが基調。ブランドロゴを配し、果実と弾ける泡や氷のイラストを描くことで、商品の特徴を表現しています。

 

サントリー
ジムビーム ハイボール缶〈ピーチハイボール〉
容量:350ml
アルコール度数:5%
希望小売価格 :167円(税別)

アジア限定シーバスリーガル。日本酒がカギを握る「匠リザーブ 12年」

ペルノ・リカール・ジャパンは、ブレンデッド スコッチウイスキー「シーバスリーガル」より、「シーバスリーガル 匠リザーブ 12年」を9月24日に発売します。アジア市場限定商品で、日本先行発売です。

 

制作工程に、富山県の銘酒「満寿泉」の“日本酒カスク”を用いています。カスクとは、ウイスキーの熟成に使う木製の樽を指します。

 

記事のポイント
スパイスの香りと、洋ナシやライチといった果実の甘さ、なめらかさが特徴のバランスが取れたウイスキー。スコットランドと日本(富山県)とを往復する、こだわりの製法にも注目です。

 

「シーバスリーガル 匠リザーブ 12年」はまず、シーバスリーガルのウイスキー熟成に使用したオーク樽を、スコットランドから日本に送ることから酒造りが始まります。その樽を使って富山県の桝田酒造店で銘酒「満寿泉」を寝かせた後、再度スコットランドへ樽を送り戻し、12年以上熟成したシーバスリーガルのブレンドの一部をフィニッシュさせています。

 

この“日本酒カスク”でフィニッシュする製法は、同社の発表によると「スコッチウイスキーでは前例のない、革新的な試み」。スコットランドと日本、それぞれの伝統が融合した一品です。

 

味わいは甘く爽やかで、新鮮でジューシーな梨の繊細さが引き立つとのこと。クローブやナツメグなど、スパイスのほのかな香りも感じられるといいます。飲み方はロック、ストレートやハイボールなどシンプルに楽しむのがおすすめだそう。

 

シーバスリーガル
シーバスリーガル 匠リザーブ 12年
参考小売価格:7260円(税込)

ワイングラスで飲む「ネオ日本酒」!度数控えめ、ファミマ限定「星月夜」

ファミリーマートは、月桂冠と共同開発したファミリーマート限定の日本酒「星月夜」と「星月夜 スパークリング」を、9月17日に発売しました。

↑全国のファミリーマートの酒類取扱店、約1万5,800店で購入できます

 

記事のポイント

発表資料によると、昨今の日本酒トレンドは「淡麗で辛口な味わいからフルーティな酸味のある味わいへと人気が変化」しているそう。
一日の終わりに、料理に合わせてまったり飲める度数です。これから日本酒デビューする人は、「初めての一杯」の候補に入れてみては。

 

アルコール度数を従来の日本酒よりも抑えた優しい飲み口で、日本酒ビギナーが気軽に手に取りやすいお酒です。フルーティな香りと酸味が特徴で、ワイングラスを使って飲むと香りをより強く感じられるそう。

 

星月夜は、料理とのマリアージュを楽しめるテイスト。甘味と酸味のバランスが取れており、和食だけではなく洋食にも合うとのこと。

 

星月夜 スパークリングも料理に合わせやすい一杯で、フルーティな香りと主張しすぎない甘さに加え、シュワシュワの炭酸感と程よい余韻が楽しめるそう。

 

星月夜
アルコール度数:10%
価格:550円(税込)

 

星月夜 スパークリング
アルコール度数:6%
価格:550円(税込)

日本酒なのに度数5%。爽やかな酸味と深いコクが楽しめる、月桂冠「アルゴ」

月桂冠は、アルコール度数5%の日本酒「アルゴ」を、全国で9月23日から発売します。

 

米から生まれた、爽やかな酸味と深いコクが特長で、「度数5%とは思えない予想外のコクと飲みごたえを感じられる」とのこと。あと味までうまみを感じられ、余韻まで楽しめるそうですよ。

 

記事のポイント

月桂冠が、多様化するライフスタイルとお酒需要に応えるために送り出した新商品です。度数は控えめでも飲みごたえはしっかりあり、甘味・酸味・うまみのバランスが取れているのが特徴。
体調を鑑みて、生活に支障が出ないように週末しかお酒を飲まないようにしている人も、平日に気軽に楽しめそうですね。

 

近年はライフスタイルの多様化に伴って、お酒にも幅広い選択肢が求められるようになり、低アルコール市場が拡大しているといいます。また、月桂冠が「日本酒の飲用調査」をしたところ、日本酒は休前日や休日に飲まれていることが多いとわかり、「アルゴ」を開発したそう。

↑容量は720mLと300mLの2種類

 

アルゴのイメージキャラクターには、女優の川栄李奈さんを抜擢。川栄さんが出演する新CMも、9月23日より放映します。

 

月桂冠
「アルゴ」
参考小売価格(税別):720mLびん/880円、300mLびん/380円

【せんべろnet監修】“ひとり飲み”初心者が平日にサクッと「家飲み」する噺

提供:宝酒造株式会社

 

「酒噺:東京・大衆酒場の名店シリーズ」で一連の酒場知識を習得したお酒好きタレント・中村優さん。実践編に入って、女性一人(初心者)でも出来る「酒場」の楽しみ方を「せんべろnet」管理人のひろみんさんに教えてもらいながら体験していく第7回目。今回は趣向を変えて、平日に家でサクッと楽しめる「ひとり飲み」に挑戦します。

 

※本稿は、もっとお酒が楽しくなる情報サイト「酒噺」(さかばなし)とのコラボ記事です

 

せんべろの達人が説く家飲みの醍醐味

明日は早朝から仕事があるものの、軽くでもお酒を嗜みたい気分の中村さん。そこでこの日は、早めに帰宅してサクッと飲むことに。おつまみは「せんべろnet」管理人ひろみんさんの著書『せんべろnetの酔っても作れる宅飲みおつまみ』(ワン・パブリッシング・刊)からセレクトしました。

 

本書では名酒場に教わった絶品レシピをはじめ、冷蔵庫にある食材で簡単に作れる料理や、コンビニアレンジおつまみなどを写真付きで紹介しています。

↑右が今回参考にした、『せんべろnetの酔っても作れる宅飲みおつまみ』。左は大好評によって生まれた第2弾で、酒場紹介とレシピで構成された『せんべろnetのひとり酒場 家飲み手帖』

 

~家飲みの魅力~

・自分好みのお酒とおつまみを自由に楽しめる

・外出する手間や時間がかからない

・ラフな格好で飲める

・万が一酔い過ぎても安心で、とにかく気楽

 

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お酒が進みまくる簡単おつまみ2品をクッキング

数あるレシピのなかから選んだのは、暑い日にぴったりとおすすめいただいた「さば缶ときゅうりのごま酢和え」と「やみつきみょうが肉巻き」の2品。さっそく調理といきましょう。

 

さば缶ときゅうりのごま酢和え

■材料

・さば水煮缶:1缶(150g)
・きゅうり:1本
・塩:少々
・ポン酢:大さじ2
・砂糖:小さじ1
・煎りごま(白):適量

 

■作り方

1)まずは、きゅうりをスライサーでスライスします。

 

2)塩もみして5分ほど置いたあと、塩を洗い流して水分を絞ります。

 

3)ポン酢大さじ2と砂糖小さじ1を合わせます。

 

4)そのなかにきゅうりと水気を切ったさば缶を入れて混ぜ合わせます。

 

5)器に移して、煎りごまをかければ完成!

 

ひろみんさんのアドバイスとしては、きゅうりには時短になるスライサーを使うのがオススメとのこと。

 

また、100円ショップなどで販売されているシリコン素材のざるもあると便利。柔らかくざるごと絞れるので、簡単に水切りがしっかりできるのだそうです。

↑シリコン素材のざるはそのまま水を切れるので便利

 

材料のさば水煮缶は、国内水揚げ・化学調味料無添加のものがおいしく仕上がるのでオススメ。

 

そして味つけのコツは、少量の砂糖でほんのり甘さを加えること。きゅうりやポン酢の爽快感のなかに甘みがあると、よりお酒が進む味わいになるとのこと。

↑味見をする中村さん。真剣な眼差し!

 

切って和えて混ぜるだけの気軽さ。それでいて、さっぱりした味わいでお酒も進むという絶品おつまみの完成です。続く2品目は「やみつきみょうが肉巻き」。

 

やみつきみょうが肉巻き

■材料

・みょうが:お好みの量
・豚バラスライス:お好みの量
・塩:適量
・こしょう:適量(スパイスソルトでもOK)
・サラダ油

 

■作り方

1)みょうがを好みのサイズで縦半分~縦4等分にカット。

 

2)これらを豚バラスライスで巻き、塩・こしょう、もしくはスパイスソルトを振ります。

 

3)サラダ油をひいたフライパンに上記の豚バラみょうがを入れ、こんがりと焼き目が付くまで中火でソテーすれば完成。フライパンは、ホットプレートで代用してもOKです。

 

こちらも簡単かつスピーディーで、10分程度ででき上がり。

 

ちなみに、塩・こしょうの代わりにスパイスをふったり、仕上げにポン酢や七味唐辛子をかけるのもアリとのこと。さらに、トッピングとして大葉やクリームチーズなどがあると、いろいろなバリエーションも作れるのでオススメです。

 

合わせるお酒は?

さて今回、合わせるお酒は、2024年9月10日発売の新商品、タカラ「発酵蒸留サワー」です。

↑タカラ「発酵蒸留サワー」。フレーバーは、<クリア><レモン><ぶどう>の3種類がラインアップされています

 

タカラ「発酵蒸留サワー」の特長は、アルコール分3%と軽やかでありながら、しっかりとしたお酒の満足感が楽しめること。口に含んだ瞬間から複雑な香りと厚みを持たせる“果皮発酵スピリッツ”と、口に含んだあとの厚みを持たせる専用の「宝焼酎」を新たに開発することで、低めのアルコール度数でもお酒好きな人が求めるしっかりとした飲みごたえを実現しています。

 

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作った2品にお酒を合わせて家飲み開始!

ということで、「さば缶ときゅうりのごま酢和え」「やみつきみょうが肉巻き」とお酒を前に、いざ晩酌スタート。まずはタカラ「発酵蒸留サワー」をプシュッと開け、1日を振り返りながら乾杯です。今日もお疲れ様でした。

 

 

氷を入れたグラスに注いで香りを満喫し、すぐさまゴクリ。味はどうでしょうか?

 

「とっても爽やか! 口当たりはライトですけど、大衆酒場で飲む本格チューハイのような飲みごたえがあっておいしいです。後味はスッキリしていて、どんな料理にも絶対合うに決まってますね! 私はお酒は好きですがそこまで強くはないので、まさに待ってましたって感じ。あまり酔いたくないとき用に常備したいちょうどよさです!」(中村さん)

そして、おつまみにも食指が動きます。まずは「さば缶ときゅうりのごま酢和え」から。

 

「シャキッとした瑞々しいきゅうりと、脂がのったさばはナイスコンビ! ほんのり甘いポン酢がさばのうまみと調和して、ごまのアクセントもイイ感じ。それになんといっても『発酵蒸留サワー』がスゴく合う!」(中村さん)

 

なお「さば缶ときゅうりのごま酢和え」は、お好みでラー油やごま油をかけるのもひろみんさんのオススメとか。実践する際はぜひお試しを。続いては、「やみつきみょうが肉巻き」もパクり。

 

「うんうん、これは新発見のおいしさ! みょうがは昔から好きなんですけど、薬味としてばっかり食べてました。でもこちらはみょうががメインで、ほんのりとした苦みや辛さに豚肉の甘い脂が染み込んで、超ジューシーでおいしい!」(中村さん)

 

では、こちらと「発酵蒸留サワー」の組み合わせはどうでしょう?

 

「ドンピシャです! みょうがの苦みや肉汁のこってり感・油を、『発酵蒸留サワー』がスカッと流してくれます。それでいてお酒のコクが余韻で広がり、至福な気分になれる。甘くないので料理の邪魔をせず、お刺身などの繊細な料理からこってりした揚げ物まで幅広く合うと思います。

それに、これなら翌日の仕事が気になったり、夕食後の家事が残っているので“夕食時に飲みたいけど酔いたくない”という時にいいですね!」(中村さん)

↑「発酵蒸留サワー」のアルコール度数3%というやさしさも、「私にはぴったり!」と中村さん

 

ちなみに、「やみつきみょうが肉巻き」は、みょうが以外にアスパラガス、ヤングコーン、ピーマン、なすなどを具材にしてバリエ―ションを増やしてもOK。こちらは「肉巻きパーティー」というレシピで『せんべろnetの酔っても作れる宅飲みおつまみ』に載っているので、ぜひ参考に。

 

アイテムを活用してワンランクアップの家飲みへ

最後は、家飲みがより充実する調味料やグッズを、ひろみんさんの解説とともに紹介します。まずは調味料や食材について。

 

「調味料は、ポン酢、スパイスソルト、粒生こしょう、昆布のダシ醤油がオススメです。特に、昆布のダシ醤油はどんなものにも合う万能な調味料。オイルも、ごま油とオリーブオイル、ラー油を常備しておくとなにかと便利です。それと、チーズ、大葉、かつお節を常備しておくとアレンジに重宝しますよ」(ひろみんさん)

 

そして、ひろみんさんが家飲みグッズとして愛用しているのが保冷缶ホルダー。

↑保冷缶ホルダー

 

「缶チューハイや缶ビールをホルダーに入れるだけで、冷たさが長持ちする優れモノ。家飲みはもちろん、BBQなどの外飲みでも大活躍してくれます」(ひろみんさん)

 

甲類焼酎やウイスキーなどの4リットルペットボトルに装着するワンプッシュ定量ディスペンサー。4リットルペットボトルはそのままでは重いため、こぼしてしまったり勢いよく注いでしまったりする問題をスマートに解決してくれます。

↑ワンプッシュ定量ディスペンサー

 

「押すだけで適量を注げるのでノンストレス! 日々の晩酌が超快適に。慣れればワンプッシュだったり、半分や2プッシュだったり、好みの分量がわかるようになりますよ」(ひろみんさん)

 

3つめは薫製シート。スモークフレーバーを浸透させた特殊シートで食材を包むだけで、煙を出さずとも薫製できる技アリのグッズです。

↑薫製シート

 

「チップを焚くスモークは、火加減が難しかったり、チーズを溶かしてしまったり、準備や後片付けが大変だったりと、何かと手間がかかります。でもこのシートなら巻いて冷蔵庫で寝かせるだけと簡単。私はお刺身やチーズ、スナックなどをよく薫製しています」
(ひろみんさん)

 

保冷缶ホルダーやワンプッシュ定量ディスペンサーは、一度買ってしまえば何回も使えます。そこまで高価でもないので、気になる人はぜひ手に入れてみてください!

 

~あると便利な家飲みお助けアイテム~

・調味料は、ポン酢、スパイスソルト、粒生こしょう、昆布のダシ醤油がオススメ

・オイル系は、ごま油、ラー油、オリーブオイルが使いやすい

・食材は、チーズ、大葉、かつお節を常備しておくとアレンジに重宝する

・保冷缶ホルダーやワンプッシュ定量ディスペンサーなどは、家飲みに便利

・食材を包んでおくだけで薫製になる「薫製シート」はあると重宝する

 

ひろみんさんが今回教えてくれたレシピの数々。これらの多くは、日ごろ飲み歩く絶品酒場がヒントになっており、中村さんもあらためて酒場へ行きたいと思ったのでした。次回はまた街へ繰り出し、外飲みの楽しみ方を学んでいきます。

 

 

記事に登場した商品の紹介はこちら▼

・タカラ「発酵蒸留サワー」
https://www.takarashuzo.co.jp/products/soft_alcohol/hakkoujoryu/

 

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撮影/我妻慶一

果実の香りやうまみを閉じ込めた“果実浸漬酒”が隠し味! 「キリン 華よい」9/24発売

キリンビールは、低アルコール飲料の新ブランド「キリン 華よい」シリーズ3種を2024年9月24日に発売します。ラインナップは、「キリン 華よい 白桃スパークリング」、「キリン 華よい 檸檬スパークリング」、「キリン 華よい 葡萄スパークリング」で、いずれもアルコール度数3%/350ml入り。

 

記事のポイント

普段、自宅でアルコール飲料を飲まない層をターゲットにした低アルコール飲料市場は各社が参入し活況に。「キリン 華よい」はフルーツ果実浸漬酒の華やかな味わいを全面に押し出したコンセプトで、女性を中心に人気となりそう。

 

今回発売する商品には、凍結した果実をお酒の中で粉砕し、果汁などと漬け込むことで果実の香りやうまみを余すところなく閉じ込めた「果実浸漬酒」を隠し味として使用。これにより、果実とベースとなるお酒の味がまとまり、アルコール度数3%でありながら、豊かな果実味と程よいお酒感が楽しめる味わいを実現しているとのこと。

 

パッケージは鮮やかなグラデーションを背景に、「華よい」ロゴと果実やグラスのイラストを主役にすることで果実のおいしさと軽やかな飲み心地、華やかな気分が伝わるデザインを採用。シンプルな佇まいと、マットな質感にもこだわっています。

 

・キリン 華よい 白桃スパークリング

手摘み白桃果汁に、もも果実の味わいがしみ込んだお酒を効かせています。
(果汁1.9% 36Kcal/100ml当たり)

 

・キリン 華よい 檸檬スパークリング

まる搾りレモン果汁に、レモン果実の味わいがしみ込んだお酒を効かせています。
(果汁0.6% 36Kcal/100ml当たり)

 

・キリン 華よい 葡萄スパークリング

旬摘みぶどう果汁に、ぶどう果実の味わいがしみ込んだお酒を効かせています。
(果汁2.8% 38Kcal/100ml当たり)

 

キリンビール
「キリン 華よい」
2024年9月24日発売

 

ウイスキー「白州」の魅力を体感して! サントリー白州蒸溜所が体験施設と見学ツアーをリニューアル

2023年から実施しているサントリー白州蒸溜所のリニューアルが2024年9月に完了します。今回のリニューアルでは、原料にもさらにこだわり、より品質の高い“原酒のつくり込み(※1)”を目指すためのフロアモルティング(※2)と酵母培養プロセス(※3)を導入。

※1 ウイスキーの製造工程における「蒸溜」を終えたばかりのニューポット(無色透明な原酒)までの段階においても、よりいっそうの品質向上を目指すこと。原酒の骨格をつくるとともに、長期熟成に耐えられるより品質の高いニューポットづくりを実現する
※2 大麦をウイスキーの製造に必要な「麦芽」へと変化させる伝統的な製麦工程の一つの方式
※3 より安定的で品質の高いウイスキーづくりのために、酵母の培養条件を制御するプロセス

 

さらに、5月にビジターセンターからバードサンクチュアリに繋がる橋「バードブリッジ」を設置し、蒸溜所の豊かな自然の魅力をより体感できるようになりました。また、9月1日(日)より、地元食材を使用したレストラン「Hakushu Terrace(ハクシュウ テラス)」が新たにオープン。9月20日(金)には、自然と共生したものづくりのこだわりや挑戦が感じられる見学ツアー「白州蒸溜所ものづくりツアー プレステージ」が新設されます。

 

レストラン「Hakushu Terrace(ハクシュウ テラス)」

「白州の森と響きあうレストラン」というコンセプトのもと、山梨県産の食材をふんだんに使った石窯ピザをはじめ、「Hakushu Terrace(ハクシュウ テラス)」でしか味わえない「サントリーシングルモルトウイスキー 白州」のオリジナルカクテルも楽しめます。森を感じる開放的な空間で、地元食材と白州の森で生まれた製品が堪能できます

 

・営業時間:10:00~16:30
・定休日:年末年始・工場休業日
・オープン日:2024年9月1日(日)
・予約開始日:2024年8月28日(水)10:00~

※白州蒸溜所のホームページ内、レストラン特設サイトよりご予約が可能です

 

白州蒸溜所ものづくりツアー プレステージ

白州の自然と共生したものづくりのこだわり、「サントリーシングルモルトウイスキー 白州」ブランドの魅力を体感できるツアー。ツアー前半では、白州蒸溜所の歴史を感じる場所での映像演出やつくり手との交流、さらには、品質向上の取り組みの一つである「フロアモルティング」を案内。

 

テイスティングでは、豊かな自然に囲まれた白州蒸溜所ならではの空間で「白州森香るハイボール」や「サントリーシングルモルトウイスキー白州 12年」が提供され、ここでしかできないマリアージュ体験を楽しめます。

 

・開催日:月曜日・金曜日(年末年始・工場休業日を除く)
・開催時間:11:30~13:40
・所要時間:130分
・参加費:1万円(税込)
・初回開催日:2024年9月20日(金)

・抽選申し込み期間
2024年8月30日(金)9:30~2024年9月3日(火)16:29

※「白州ものづくりツアー プレステージ」の新設に伴い、「白州ものづくりツアー プレミアム」は終了となります
※20歳未満の方はご参加いただけません
※ツアーの開催日は変更になる場合があります

 

サントリー「白州蒸溜所

果実感しっかり! チューハイ「-196無糖」に期間限定の赤りんご&青リンゴ登場

サントリーは、「-196無糖〈赤りんご&青りんご〉」を11月12日から全国で期間限定にて新発売します。価格は350mlで148円、500mlで200円(税別)でアルコール度数は6%となっています。

 

「-196」は1月にブランド名・中味・パッケージをリニューアル。愛飲者からは「しっかりとした果実感がおいしい」「すっきりとした後味で食事に合う」と好評のようです。特に同ブランドの無糖シリーズは、甘くないのに果実本来の味わいを楽しめる無糖チューハイとして高評価で、1月〜7月の販売数量は対前年244%と、極めて好調に推移したとのこと。

 

本商品は、これからの季節にピッタリな秋の味わいである、赤りんご&青りんご。同社独自の“-196℃製法”による赤りんごと青りんごの浸漬酒や果汁などを使用し、しっかりとした果実感を味わえる無糖チューハイに仕上げています。

 

パッケージは、赤りんごと青りんごのイラスト、缶中央に配した「無糖」の文言によって中味の特長をわかりやすく訴求しています。

 

ブランド名(メーカー名):サントリー
商品名:-196無糖<赤りんご&青りんご>
価格:350ml 148円、500ml 200円(税別)

華やかな香り、豊かな果実味をどうぞ!「酸化防止剤無添加のおいしいワイン。スパークリング〈贅沢ロゼ〉」期間限定で発売

サントリーは、「酸化防止剤無添加(※1)のおいしいワイン。スパークリング〈贅沢ロゼ〉」を11月26日(火)から全国で期間限定新発売。

 

「酸化防止剤無添加のおいしいワイン。」ブランドは、2009年の発売以来、ぶどうの果実感がしっかりと感じられるなど、日本人の嗜好にあった味わいを持つワインとして飲まれている、国内売上容量1位(※2)のロングセラーブランド。

 

昨年9月に発売した缶入りのスパークリングワイン「酸化防止剤無添加のおいしいワイン。スパークリング」シリーズは、その味わいと手軽さが好評を博しています。

※1「酸化防止剤無添加のおいしいワイン。」ブランドは酸化防止剤(亜硫酸塩)を添加せずに製造しています
※2インテージSRI+調べ 国内ワイン市場2023年1月-12月販売容量(全国SM/CVS/酒DS/ホームセンター/ドラッグストア/一般酒店/業務用酒店計)

 

「酸化防止剤無添加のおいしいワイン。スパークリング〈贅沢ロゼ〉」は、華やかな香りとぶどうの豊かな果実味が感じられるロゼタイプのスパークリングワインです。味わいの厚みと余韻も楽しめます。

 

またパッケージは、黒色の背景に金色の泡やきらめきをデザインし、年末らしいイルミネーションのような華やかさを表現しています。

 

サントリー「酸化防止剤無添加のおいしいワイン。スパークリング〈贅沢ロゼ〉

価格:オープン価格
発売期日:2024年11月26日(火)

食事にも合わせやすい!柚子がほんのり香る「麒麟特製 クリアサワー(期間限定)」9/17より発売

キリンビールは、「麒麟特製」ブランドから「麒麟特製 クリアサワー(期間限定)」を9月17日(火)より全国発売。

 

「麒麟特製」は、手間暇かけてこだわり抜いた製法によって「上質なうまさ」と「丁寧に作られた品質感」を兼ね備えていることが高い評価を受けているブランド。

 

今回、期間限定発売となる「麒麟特製 クリアサワー(期間限定)」は、みずみずしく澄みわたるクリアなうまさと、柚子の余韻が楽しめる上質な味わい(無果汁)で、食事にも合わせやすいお酒になっています。

 

パッケージは、みずみずしく澄みわたるクリアなうまさと、柚子がほんのり香ることが期待できるデザインに仕上がっています。

 

 

キリン 麒麟特製 クリアサワー(期間限定)

価格:オープン価格

我が家がスナック化!?JINROで割って本格ティーカクテルが完成する割り材「JINCHA」が新しい

眞露(じんろ)は、自由で新しいティーカクテルのための「JINCHA」3種を8月22日より、クラウドファンディングサービス Makuakeにて数量限定で発売します。

 

イラストレーター、akaがデザインしたイラストを採用!

JINCHAはJINROをはじめとする焼酎と3:1で合わせるだけで、新しいティーカクテルが完成。「おいしいカクテルを飲みたいけど、作るのが面倒」「甘ったるい缶チューハイは苦手」「焼酎のソーダ割りや水割りばかりだと、ちょっと味気ない」「ハイボール以外の選択肢がほしい」といった人におすすめ。

 

「夜のスナック」をコンセプトにした自由で新しい本格ティーフレーバーが楽しめる割り材。すっきりと心もほどけるようなおいしさで、自宅でもスナック気分を味わえそうです。

 

JINCHAは「緑茶とレモングラス」「ルイボスとシナモン」「ゆずと山椒ソーダ」の3種類のティーフレーバーがラインナップ。その日の気分によって、味わいや割り方を自由に決めることができます。

↑「JINCHA 緑茶とレモングラス」。緑茶とレモングラスの爽やかで豊かな味わい。ほのかな渋みとすっきりとした風味をもちます

 

↑「JINCHA ルイボスとシナモン」。上品に香るルイボスを、シナモンが引き立てます。ほんのりとした甘みとエキゾチックな味わいを楽しめます

 

↑「JINCHA ゆずと山椒ソーダ」。さっぱりとしたゆずの香りに山椒の清涼感が重なりあいます。まろやかな刺激とはじける炭酸ですっきり

 

JINCHAのすっきりとした飲み口を連想させる、スタイリッシュなスリム缶を採用。また、パッケージには今注目のイラストレーター、akaがデザインしたスナックのママをイメージしたイラストをあしらっており、味わいの違いはもちろん、ママの違いも楽しみながら選べます。自分で飲むだけじゃなくて、夜な夜な語りたい人へのギフトにぴったりではないでしょうか。

 

眞露
「JINCHA 緑茶とレモングラス」245ml/本
「JINCHA ルイボスとシナモン」245ml/本
「JINCHA ゆずと山椒ソーダ」245ml/本
価格未定

【高田秋連載】夏でも残暑でもピッタリなサッパリGINを飲み比べ!

飲み歩き大好きモデル・高田 秋が「家飲み」を追求! 今月は、年々人気を増すジンを使った缶入りサワーをテイスティング。3本それぞれの味わいと特徴を語ってもらった。

※こちらは「GetNavi」2024年7月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

【21杯目】爽やかな風味が初夏にピッタリ! ジンベース缶入りサワーをお試し

サントリー
翠ジンソーダ350ml缶
実売価格200円

(写真右)

ジンに使われる伝統的なボタニカル8種と、ゆず、緑茶、しょうがを使い、日本人の味覚に合う味わいに仕上げたジン「翠(SUI)」を使用。非加熱製法で、柚子の香りが際立つ、食事に合う爽やかな味わいを実現した。

 

アサヒビール
GINON
実売価格168円

(写真中央・左)

昨年東北で先行発売し、好評を受け今春全国デビュー。レモンピールやレモングラス、柑橘の果皮などを漬け込んで蒸溜し、香味づけをした特性ジンを採用。レモンとグレープフルーツの2種展開。

 

キャンプやBBQなど、外飲みでも活躍してくれる!

ジンは缶の商品も増え、盛り上がっていますよね! 私自身は、これまであまり積極的に飲んでこなかったんですが、今日飲んでみたらおいしくて、ジンへの興味が湧きました。

 

「翠ジンソーダ」はクリアな味わいですが、ジンらしいボタニカルな風味が良いアクセント。爽快感があるので、キンキンに冷やして飲みたいですね! たこ焼きパーティーのお供にしたいな。

 

「GINON」は柑橘の香りと風味がガツンと効いていて、「こういう味を待っていた!」という人は多そう♡ グレープフルーツのほうはジンのビターな風味に果実の味がマッチしていて、ジューシーだけど大人な味。同じ粉ものでも、こっちは具だくさんのもんじゃ焼きで。レモンは、目が覚めるような酸っぱさと、レモンオイルの旨みのバランスが良くて、塩レモンのようなコクとキレがイイ! こってり濃厚な中華に合わせると、口の中がすっきりしそうです。

 

全部無糖なので料理と合わせやすく、いろんなペアリングが楽しめそう。家はもちろん、キャンプやBBQなど、外飲みでも活躍してくれると思いますよ!

外で楽しむワインは別格! アウトドアに必須なワインギアを紹介

ブームからすっかり定着したアウトドア。そこでワインを楽しむなら、より快適においしく飲むためのアイテムが欠かせない。今年の夏は、これらのギアで外飲み革命を起こそう!

※こちらは「GetNavi」2024年7月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

私が解説します

成城石井 商品本部商品部酒販課課長
若林 遼さん

日本ソムリエ協会認定のソムリエ。成城石井では輸入ワインをメインに、ウイスキーやビールなどの酒類買い付けも担当している。社内におけるワイン講師を担当していたことも。

 

【その①】まるでガラスのような透明感。割れにくく持ち運びにも便利

ハイマウント
アウトドアワイングラス
1760円

軽くて割れにくいPCTG樹脂とポリカーボネート製ながら、ガラスのような透明感で美しい。ゆとりあるボウル(本体)がワインの優雅な香りを広げてくれる設計で、屋外でも安心して楽しむならぜひ入手しておきたい。

 

↑ステム(脚部)が取り外し可能で、ボウル内に収納できるコンパクトさも嬉しい。しかもケース付きで、持ち運ぶ際にも便利だ

 

【その②】押すだけで超カンタン! あると助かる電動オープナー

レコルト
イージーワインオープナー
3300円

コルクを抜くときに重宝する、電動式オープナー。全3色のカラーバリエーションと、スタイリッシュなデザイン、それでいてリーズナブルな価格であることも嬉しい。単3形アルカリ乾電池4本(別売り)で駆動する。

 

↑本体の最上部には「ホイルカッター」が付属。こちらを使えば、注ぎ口を覆うシールを簡単かつきれいに取り除ける

 

↑本体をコルクに対して垂直に当たるようセットし、スイッチ下部を押すだけ。上部を押せば逆回転して外せる

 

【その③】2way仕様の電源で使える親切設計の冷凍冷蔵庫

ドン・キホーテ
持ち運べる 冷凍冷蔵庫 18L
2万5080円

コンセントや車のシガーソケットで電源が確保でき、温度はー20℃〜10℃まで調節可能。夜間でも使いやすい庫内ライトや、持ち運びに便利なハンドル付きの親切設計も特徴だ。サイズは幅315×奥行き580×高さ285mm、9㎏。

 

↑温度の設定はタッチパネルにて。シックなデザインとなっていて、屋外はもちろん屋内でもガンガン使いたい

 

↑ベージュ色の26リットルタイプもある。こちらは幅と奥行きが18リットルと同サイズで、高さが365mm、10㎏

 

【その④】スピーディーに冷やせる折りたたみ式のワインクーラー

バキュバン
ラピッドアイス ラージシルバー
2860円

オランダ生まれのエレガントなデザインでも人気な、折りたためるボトルクーラー。目安として、5分でボトル内飲料の温度が約10℃下がり、冷たさは1〜2時間持続する。使用する際は、事前に冷凍庫で6時間以上冷やしておこう。

 

↑販売時のパッケージはこの通り。通常のワインクーラーより軽くコンパクトなので持ち運びが楽なうえ、テーブル上でも邪魔にならない

アウトドアブームに伴い缶ワイン人気が爆発中! ワインソムリエが選ぶ、缶ワイン

価格やサイズが手ごろで度数が低め。しかも瓶より軽い缶ワインは、アウトドアブームも伴い人気が急上昇。泡系が多めで夏や外飲みにも最適だ。そのオススメ銘柄を厳選した。

※こちらは「GetNavi」2024年7月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

私が解説します

成城石井 商品本部商品部酒販課課長
若林 遼さん

日本ソムリエ協会認定のソムリエ。成城石井では輸入ワインをメインに、ウイスキーやビールなどの酒類買い付けも担当している。社内におけるワイン講師を担当していたことも。

 

よく冷やしたり氷入りもアリ。赤は渋みの少ない品種を選ぼう

今年も酷暑が予想される日本の夏。ワインもキリッと冷やして飲みたいが、市場の実情は? 成城石井の若林さんは、「明確な調査データが揃っているわけではないのですが」と前置きしつつも、ワイン業界内で聞く声などを元に、国内外のトレンドを教えてくれた。

 

「地球温暖化もありますが、食のトレンドが全体的に軽めに、素材を生かしたシンプルな味わいに進化している関係もあり、赤ワインよりも軽快な白やロゼ、爽快なスパークリングの人気が高まっていると感じますし、近年は白ぶどうを使って赤ワインのように造る、オレンジワインも脚光を集めていますね。また、味わいとしても甘口より、キレがあって食事に合わせやすい辛口のほうが増えている傾向にあります」(若林さん)

 

このトレンドは、ワイン大国のフランスでも同様。特に同国では、ロゼや白ワインの消費量が比較的増えているそうだ。加えて、実は氷を入れてワインを楽しむ飲み方はまったくご法度ではなく、むしろ近年広がっているとも。

 

「暑い日にキリッと飲みたいという理由はもちろん、ほかにも背景があるんです。それが、低アルコールの礼賛。氷を入れることでアルコール度数が下がりますから、いまや大好評ですよ」(若林さん)

 

ここまでの話を聞くと、夏には白、泡、ロゼが好適とも感じるが、それは早計。特有の優雅な香りやキレに通じる渋味やスパイス感は赤ワインならではの魅力であり、夏だって飲みたいという人は多いだろう。では、この時季にオススメな赤はどんなタイプなのか。

 

「品種の例を挙げれば、比較的に軽やかなピノノワールやグルナッシュといったぶどうを使ったワインがいいでしょう。特にピノノワールであれば、渋みがやさしい南仏産がオススメですね。また、夏であればふだんより冷やして飲んでもいいと思います。冷蔵庫でも構いません。飲む10〜20分前に取り出すと、飲み頃の温度になっていると思いますよ」(若林さん)

 

若林さん曰く、冷やすと渋みが感じやすくなるとのこと。それもあって、夏に選ぶなら渋みの少ない赤ワインがいいそうだ。成城石井はフードも充実しているということで、イチオシの赤白ワインと、各銘柄に合う商品も教えてもらったので参考に。また、編集部では入手しやすい有名銘柄から、夏により美味なワインを下記で選んでみた。ぜひこちらも活用し、涼やかな暑気払いを楽しもう!

 

【その①】リッチな果実味が生かされた軽やかな赤ワインのソーダ割り

サントリー
ワインカフェ〈ワインソーダ〉(赤)
オープン価格

赤ワインらしい飲みごたえやリッチな果実味はそのままに、アルコール度数5.5%の軽やかで飲みやすい後味の辛口に。フルーティな香りの白があるほか、6月25日には期間限定で白のレモン&ライム味が発売される。

 

【その②】スペインのワイナリーと共創、フルーティで華やかなロゼ

メルシャン・ワインズ
サニーサイドオーガニック スパークリング ロゼ 缶
参考価格 374円

日本のメルシャンが、スペインのワイナリー「ペニンシュラ」と共同開発。昨年発売されたスパークリング缶に続き2種目の味となる新作のロゼは、赤い果実や柑橘のような香りに、華やかなマスカットのニュアンスも感じられる。

 

【その③】フレッシュな香りが華やぐクリアな酸味の辛口泡ワイン

SEIJO ISHII
スパークリングワイン ブラン
494円

温度管理にこだわり、繊細なワインの風味をそのままボトリング。ぶどうはシャルドネ種を使った辛口で、フレッシュな香りとクリアな酸味が心地よく、食事との相性も抜群だ。味はほかにロゼスパークリングもある。

 

【その④】チェリーやプルーンなどの果実味あふれる初夏の新作

フロンテラ
スパークリングロゼ 缶
参考価格 407円

チリの「コンチャ・イ・トロ」社が世界100か国以上で展開するブランドの、スパークリング缶第2弾。チェリーやプルーンなどの果実味と、爽やかで飲みやすく甘すぎない味わいが魅力だ。

 

【その⑤】ぶどうを頬張ったかのような果実感が魅力の飲みやすい泡

サントリー
酸化防止剤無添加のおいしいスパークリングワイン。白泡
オープン価格

ブランドの特徴である、ぶどうを頬張ったような果実感を引き立たせつつ、ワインとしての味の厚みと飲みやすさを両立。スパークリングの爽快感も心地よく、様々な料理とマッチする。同シリーズの「赤泡」も人気だ。

成城石井のバイヤーが厳選した、サマーワインの最適解! マリアージュも解説

夏に適したワインって何だろう? 巷には気軽に楽しめて、しっかりおいしいワインがたくさんあるからこそ、よくわからない。そこでプロの声も参考に、家はもちろん外飲みでもおいしいオススメ銘柄と、お助けアイテムを紹介。夏ワインの大正解、ここにあります!

※こちらは「GetNavi」2024年7月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

私が解説します

成城石井 商品本部商品部酒販課課長
若林 遼さん

日本ソムリエ協会認定のソムリエ。成城石井では輸入ワインをメインに、ウイスキーやビールなどの酒類買い付けも担当している。社内におけるワイン講師を担当していたことも。

 

よく冷やしたり氷入りもアリ。赤は渋みの少ない品種を選ぼう

今年も酷暑が予想される日本の夏。ワインもキリッと冷やして飲みたいが、市場の実情は? 成城石井の若林さんは、「明確な調査データが揃っているわけではないのですが」と前置きしつつも、ワイン業界内で聞く声などを元に、国内外のトレンドを教えてくれた。

 

「地球温暖化もありますが、食のトレンドが全体的に軽めに、素材を生かしたシンプルな味わいに進化している関係もあり、赤ワインよりも軽快な白やロゼ、爽快なスパークリングの人気が高まっていると感じますし、近年は白ぶどうを使って赤ワインのように造る、オレンジワインも脚光を集めていますね。また、味わいとしても甘口より、キレがあって食事に合わせやすい辛口のほうが増えている傾向にあります」(若林さん)

 

このトレンドは、ワイン大国のフランスでも同様。特に同国では、ロゼや白ワインの消費量が比較的増えているそうだ。加えて、実は氷を入れてワインを楽しむ飲み方はまったくご法度ではなく、むしろ近年広がっているとも。

 

「暑い日にキリッと飲みたいという理由はもちろん、ほかにも背景があるんです。それが、低アルコールの礼賛。氷を入れることでアルコール度数が下がりますから、いまや大好評ですよ」(若林さん)

 

ここまでの話を聞くと、夏には白、泡、ロゼが好適とも感じるが、それは早計。特有の優雅な香りやキレに通じる渋味やスパイス感は赤ワインならではの魅力であり、夏だって飲みたいという人は多いだろう。では、この時季にオススメな赤はどんなタイプなのか。

 

「品種の例を挙げれば、比較的に軽やかなピノノワールやグルナッシュといったぶどうを使ったワインがいいでしょう。特にピノノワールであれば、渋みがやさしい南仏産がオススメですね。また、夏であればふだんより冷やして飲んでもいいと思います。冷蔵庫でも構いません。飲む10〜20分前に取り出すと、飲み頃の温度になっていると思いますよ」(若林さん)

 

若林さん曰く、冷やすと渋みが感じやすくなるとのこと。それもあって、夏に選ぶなら渋みの少ない赤ワインがいいそうだ。成城石井はフードも充実しているということで、イチオシの赤白ワインと、各銘柄に合う商品も教えてもらったので参考に。また、編集部では入手しやすい有名銘柄から、夏により美味なワインを下記で選んでみた。ぜひこちらも活用し、涼やかな暑気払いを楽しもう!

 

バイヤーソムリエに聞いた夏美味ワインの選び方

実際に、夏のワインはどう飲まれているのか。国内外のワイントレンドに詳しいバイヤー兼ソムリエに聞くとともに、オススメや料理との組み合わせも教えてもらった。

 

【その①】甘酸っぱいキャロットラペに桃や柑橘香る白ワインが合う

CH ラ ヴェリエール ブラン
2409円

味タイプ:中辛口/主な香り:白桃、グレープフルーツ/生産国:フランス/アルコール度数:13%/合う料理:甘酸っぱい冷菜

最近トレンドの、単一品種のフランス・ボルドー産白ワイン。こちらはフレッシュなソーヴィニヨンブラン種100%で、爽やかな香りとイキイキとした酸味が特徴となっている。

 

<オススメ料理>多彩な素材で仕上げた技ありの定番フレンチ

成城石井
成城石井自家製 リンゴ酢ときび糖仕立てのキャロットラペ
388円

アップルビネガーときび砂糖で甘酸っぱく仕上げたラペに、レーズンとアーモンド、パセリをトッピング。細切りでシャキッとしたにんじんの歯ごたえも、清涼感を演出する。

 

Buyer’sマリアージュ

「暑い日は、冷やした白ワインとキャロットラペでさっぱりと。にんじんの甘みに加わるアーモンドの香ばしさが、白桃やグレープフルーツのような香りをもつフランス産ソーヴィニヨンブランの爽快感に合います」(若林さん)

 

【その②】エスニックの魅惑的な風味をクールな赤でよりリッチに

カーヴ ド ピュイミッソン ラテット
1639円

味タイプ:ミディアムボディ/主な香り:ブラックベリー、ココナッツ/生産国:フランス/アルコール度数:13%/合う料理:エスニック、甲殻類

ブラックベリージャムを思わせる濃厚な果実の風味と、スマートな口当たりが特徴。渋みが控えめのキュートな赤ワインなので、冷やしてもエレガントなフルーティさを楽しめる。

 

<オススメ料理>トムヤムの魅力が生きたタイ風ライスヌードル

成城石井
成城石井自家製 殻付き海老と香味野菜のトムヤム焼きそば
647円

ココナッツクリームを使用し、辛味や酸味のなかにまろやかさを感じられる。セロリのさっぱりした味と香りや、セミドライトマトの酸味と卵のマイルド感などが好アクセントに。

 

Buyer’sマリアージュ

「スパイスや南国調の風味をまとったソースの甘み、また、食感の軽めな米麺がフルーティな赤ワインとマッチ。この赤ワインがもつ熟した果実のニュアンスは、殻付き海老の香ばしさや酸味とも見事に調和します」(若林さん)

 

【その③】果実味とバニラが調和したチリの名門による贅沢な一本

サンタ・ヘレナ・アルパカ・プレミアム・シャルドネ(右)
1206円

味タイプ:辛口/主な香り:ピーチ、トロピカルフルーツ/生産国:チリ/アルコール度数:13%/合う料理:鮭のムニエル、クリームシチュー

収穫量を抑え、より熟度の高いぶどうを厳選した、チリワインの名門ブランドが手掛ける贅沢な白ワイン。豊かな果実味と深いコクのなかに、バニラのような甘さを感じられる。

 

【その④】若い黒ぶどうから造られた革新的な白いマルベック

トリヴェント リザーブ ホワイトマルベック(中)
参考価格 2167円

味タイプ:中辛口/主な香り:青りんご/生産国:アルゼンチン/アルコール度数:11%/合う料理:ローストビーフ、焼鳥、牛タン

アルゼンチンを代表する赤ワイン品種「マルベック」の名手が、その魅力を広めるべく造った白。ぶどうが黒く色づく前に収穫するため、フレッシュで低アルコールなのも特徴だ。

 

【その④】ドライでキレのある酸が美味世界No.1カヴァの代表銘柄

フレシネ コルドン ネグロ(左)

オープン価格

味タイプ:辛口/主な香り:レモン、シトラス/生産国:スペイン/アルコール度数:11.5%/合う料理:グリルチキン、パエリア

シャンパンと同じ製法で造られる「カヴァ」。その世界No.1(※)ブランドとして知られるフレシネの、代表銘柄。柑橘のようなドライでキレのある酸味が特徴で、食事とも好相性。

「大衆酒場ファンの聖地」と呼ばれる名店が監修! タカラ「焼酎ハイボール」<立石宇ち多゛のぶどう割り風>9/3より発売

宝酒造は、タカラ「焼酎ハイボール」<立石宇ち多゛のぶどう割り風>を、9月3日に全国で数量限定発売します。

↑左から、タカラ「焼酎ハイボール」<立石宇ち多゛のぶどう割り風>350ml、500ml

 

タカラ焼酎ハイボールは、チューハイ(酎ハイ)の語源にもなったと言われる昭和20年代後半の東京下町の大衆酒場で生まれた元祖“焼酎ハイボール”の味わいを追求した辛口チューハイ。宝焼酎ならではの飲みごたえと、キレ味爽快で辛口な味わいに加え、プリン体ゼロ・甘味料ゼロといった機能面でもユーザーに好評とのこと。

 

立石宇ち多゛のぶどう割り風は、「名店の味」シリーズ第2弾として、東京都葛飾区立石にあるもつ焼き・もつ煮込みの有名店「宇ち多゛」の店主が監修した新フレーバーです。

 

同店は、「大衆酒場ファンの聖地」とも呼ばれ、宝焼酎ベースの無炭酸の「うめ割り」と「ぶどう割り」が、二大看板商品。その「ぶどう割り」を参考に、芳醇で飲みごたえのある独自の味わいに仕上げたとのこと。

 

なお、同商品の収益の一部は「宇ち多゙」店主により、葛飾区の子ども食堂に寄付されます。

 

【商品概要】
アルコール分:7%
容量/容器 :350ml・500ml/アルミニウム缶
参考小売価格(消費税抜き):
350ml/166円、500ml/227円 (9月30日出荷分まで)
350ml/171円、500ml/233円 (10月1日出荷分より)

みずみずしい果実感を味わえる「キリン 氷結 国産りんご」9/10から発売 

キリンビールは、「キリン 氷結」ブランドから「キリン 氷結 国産りんご(期間限定)」350ml缶を9月10日から全国で発売します。国産りんごの甘酸っぱくみずみずしい果実感が楽しめる、秋にぴったりのおいしさが特徴とのこと。果汁0.3%、アルコール分は5%、価格はオープンです。

 

パッケージは、夏から秋への季節の移ろいを感じるオレンジとシルバーをベースに、爽やかなライトグリーンを差し色に取り入れることで、氷結らしい明るさと秋の季節感を表現しているといいます。

 

同社は、近年「RTD(Ready to Drinkの略。栓を開けてそのまま飲めるアルコール飲料)」市場が、2026年10月の酒税改正まで現行の税率が維持されることを背景に、中長期的に伸長傾向にあり、注目が集まっている、と発表資料で説明しています。

 

こうした市場背景や、RTDユーザーが求める「スッキリおいしい」「爽快感」「飲み飽きない」というニーズに応え、「氷結」ブランドは5月製造品から、強みである「スッキリクリアな味わい」「みずみずしい果実のおいしさ」がさらに進化した味わいにリニューアルしているとのこと。

 

今回の「キリン 氷結 国産りんご」については、限定フレーバーを発売することで、ユーザーからRTDに寄せられる期待の一つ「さまざまなフレーバーが楽しめる」という声に応えていく、としています。

「居酒屋」の歴史と大衆酒の変遷を深掘りする噺

提供:宝酒造株式会社

 

酒飲みを魅了してやまない「居酒屋」はいつ生まれ、どのように親しまれてきたのでしょうか。今回は『居酒屋の戦後史』(祥伝社新書・刊)の著者で、趣味と研究を兼ねて居酒屋巡りをフィールドワークとする早稲田大学人間科学学術院の橋本健二教授を講師に、大衆酒場にまつわる著書を数多く上梓している藤原法仁(のりひと)さんと浜田信郎(しんろう)さんとで鼎談。

 

3人は『酒噺』でもおなじみの倉嶋紀和子さんが創刊編集長を務める雑誌『古典酒場』で「居酒屋通ブログ三人衆よもやま話」の連載をしていた仲。十数年ぶりに一堂に会した3人が、お酒を片手に居酒屋の歴史と大衆に愛されてきた酒の変遷について語り合います。

●橋本健二(左)/早稲田大学人間科学学術院教授。専門は理論社会学および階級・階層論。主な著書に『居酒屋の戦後史』『居酒屋ほろ酔い考現学』(共に祥伝社)『階級社会』(講談社)『増補新版「格差」の戦後史』(河出書房新社)などがある。ブログは「橋本健二の居酒屋考現学
●浜田信郎(中央)/ブログ「居酒屋礼賛」の主宰。『酒場百選』(筑摩書房)『ひとり呑み』(WAVE出版)など、大衆酒場に関する著作を数多く上梓している。
●藤原法仁(右)/大衆酒場の聖地・葛飾区立石生まれ。居酒屋探訪をライフワークとし、浜田さんらとの共著に『東京居酒屋名店三昧』『東京「駅近」居酒屋名店探訪』(共に東京書籍)がある。「酎ハイ街道」の名付け親であり、「立ち飲みの日」制定の中心人物。

 

 

大衆居酒屋は江戸時代に発展した

いつ居酒屋が誕生したのかについて詳しいことはわかっていません。『続日本紀(しょくにほんぎ)』には、761(天平宝字5)年に平城京(現在の奈良県)の酒肆(しゅし)で起きた事件が記されています。これが、居酒屋について最古の記録ということになります。

 

酒肆とは酒を売る、飲ませる店のことであり、橋本教授は角打ち(酒屋の一角で飲むこと、または飲める酒屋のことなどを指す)のような店だったのではないかと推察します。つまり、奈良時代には酒場が存在していたということ。

 

ただ大衆文化として居酒屋が根付いたのは、もっと中世~近世になってからだと考えられています。1603(慶長8)年に江戸幕府が開かれ、町づくりのために全国から独身男性を中心に労働者が集まってきました。彼らの食事は外食が中心。仕事終わりには、いまのようにお酒を飲んで活力を養ったり、コミュニケーションを深めたりしていました。

 

お店の業態は角打ちだったり、江戸の四大名物食といわれる寿司、天ぷら、そば、うなぎの各店だったりもしますが、特に江戸っ子から重宝された飲める店が「煮売り酒屋(にうりざかや)」です。

 

「煮売り屋」とは、ご飯とともに魚や野菜の煮物を提供する業態のこと。やがて煮物をつまみに酒を提供する「煮売り酒屋」へ進化するケースが増加。角打ちをルーツとする居酒屋との区別があいまいになるとともに、現在の居酒屋へと進化していきました。そして江戸時代後期には、こうした飲食店が江戸には1800軒以上もあったといわれています。

↑江戸時代の煮売り酒屋の風景(『鶏声粟鳴子』より)。出典:国立国会図書館デジタルコレクション

 

明治時代になると、文明開化とともに日本人の飲食シーンにも変化がありました。料理でいえば肉食が解禁され、外食チェーンの先駆けといわれる牛鍋屋が誕生するなど、和洋折衷料理(洋食の原型)が徐々に一般化。お酒でも、ビールやワインなどが飲まれるようになり多様化が進んでいきます。

 

とはいえ、当時は舶来の料理やお酒はまだまだ高嶺の花でした。そんな居酒屋業態に大変革が起きたのは昭和の時代になってから。要因は太平洋戦争です。ここからは、橋本教授を中心に、藤原さんと浜田さんとで語ってもらいましょう。

 

居酒屋は戦後に大変革。闇市起源の横丁は3つに分かれる

藤原 私も下町の大衆酒場とか炭酸水とかいろいろ研究してるんですけど、あらためて今日はいろいろ教えてください!

 

浜田 先生とは長い付き合いですけど、しっかり話を聞く機会は珍しいですかね。楽しみです!

 

橋本 こちらこそよろしくお願いします。 居酒屋の転換点といえば、やはり終戦と闇市です。戦時中には1944(昭和19)年に贅沢禁止ということで、高級業態はもちろん、自営の飲食店は大幅に減少していきました。庶民的なおでん屋や居酒屋などは営業を認められていましたが、物資不足で実質は開店休業状態だったようです。

 

浜田 ただ、その代替として公営の“国民酒場”が開業したと聞きます。横浜にはいまでも、独自の“市民酒場”(※)が残っていますし。

※昭和初期に生まれた、横浜独自の大衆酒場の形態

 

橋本 終戦間際の1945(昭和20)年7月の新聞には、国民酒場に大行列ができている写真とともに記事が載っています。

 

浜田 そして、やがて終戦。都市部の駅前を中心に、焼け野原には闇市が誕生していきました。

 

橋本 そうですね。例外もありますけど、闇市をルーツとする横丁酒場は多いです。

 

藤原 この前、この『酒噺』で倉嶋さんが深掘りした、新宿の「思い出横丁」とか「ゴールデン街」とか。ほかには「西荻窪(東京都杉並区)」や、上野の「アメ横」。東京以外ですと、横浜の「野毛」などがありますね。

 

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橋本 なかでも私は3タイプに分類できると考えています。まずひとつは、当時の土地にそのまま残っているもの。「思い出横丁」や吉祥寺(東京都武蔵野市)の「ハモニカ横丁」ですね。ふたつめが移転させられたもの。これは「ゴールデン街」や池袋(東京都豊島区)の「美久仁小路」、三軒茶屋(東京都世田谷区)の「三角地帯」などです。

 

浜田 なるほど。そしてもうひとつは、闇市がビルや地下などに建て替えられたケースですね。新橋(東京都港区)の「駅前ビル」や、「ニュー新橋ビル」、荻窪の「タウンセブン」などでしょうか。

 

藤原 大井町(東京都品川区)や赤羽(東京都北区)にある飲み屋街も、闇市から建て替えられたパターンですよね。

↑大井町駅前の「東小路飲食街」(写真提供:PIXTA)

 

橋本 ちなみに、闇市には日用品や、農産物に魚介類、怪しげな加工食品などを扱う店などもありましたが、都心の新橋、渋谷、池袋などでは多くが飲み屋でした。また1947年以降、経済復興が始まって物資の流通が回復すると、一般の商店が営業を再開したため、闇市は一般的な商店街としての役割を終え、飲食街に特化していくようになります。これは1947(昭和22)年に、食糧事情のひっ迫を受けて約2年間発令された「飲食営業緊急措置令」が関係しているといえるでしょう。禁止されたがゆえに、裏口となる闇市では盛んになったという構図です。

 

藤原 あと、闇市をルーツとする酒場を語るうえで欠かせない業態に、もつ焼き屋がありますよね。

 

浜田 特に多い酒場街が、「思い出横丁」。戦後しばらく統制品だった正肉類は入手困難だったので、統制外だった豚のもつを串に刺し、“やきとり”と称して売り出したというエピソードも有名です。

 

橋本 そういった“ジェネリック焼き鳥”、いわゆるもつ焼きの店は、戦前からあったそうなんです。ただし場所は、労働者が多い下町や、繁華街の屋台。いまのように、駅前に“やきとり”をメインとした居酒屋が軒を連ねるようになった背景には、戦後の闇市抜きには語れないといえるでしょう。

 

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チェーン店の台頭と洋風化がさらなる多様化を進めた

↑藤原法仁さん

 

藤原 その後の居酒屋における大きなムーブメントは、チェーン店の台頭になりますかね。

 

橋本 有名な居酒屋御三家は、「養老乃瀧」(1956/昭和31年に1号店)、「村さ来」(1973/昭和48年創業)、「つぼ八」(1973/昭和48年創業)。ただ、ビアホールを含めた居酒屋チェーンをビジネスモデルとして確立した立役者の「ニュートーキョー」(1937/昭和12年創業)や、セントラルキッチンの全面導入や洋風居酒屋の先駆けとしては「天狗」(1969/昭和44年創業)も偉大です。「天狗」が洋風酒場に取り組んだ背景には、創業者のヨーロッパ視察があったとか。時代の先見性があったんでしょうね。

 

藤原 居酒屋の洋風化には、チェーン店の存在が大きいですよね。お酒でも、「村さ来」は多彩なシロップを使った、カクテルのような甘めのチューハイ(酎ハイ)のバリエーション展開が有名ですし。

 

浜田 洋風居酒屋の功績は、女性が来店しやすくなったことにあると思います。1982(昭和57)年には、デュエットソングの名曲『居酒屋』がリリースされていますよね。

 

橋本 懐かしいですね。やがてバブル終焉とともに御三家は受難の時代を迎えますが、平成以降の1990年代からは居酒屋新御三家の「コロワイド」(1977/昭和52年に「甘太郎」を開業)、「モンテローザ」(1983/昭和58年創業。「白木屋」など)、「ワタミ」(1992/平成4年に1号店。「和民」など)が躍進します。

↑橋本健二教授

 

浜田 「モンテローザ」と「ワタミ」のルーツは「つぼ八」ですから、後進に与えた影響は計り知れないです。

 

藤原 その後はインターネットの登場などもあったと思いますけど、居酒屋チェーンのトレンドはサイクルが早くなり、多様化している印象があります。1990年代後半からは個室居酒屋が増え、2000年代に入ると価格の均一業態も一世を風靡します。なかでも大ブレイクしたのが「鳥貴族」(1985/昭和60年創業)ですね。2005年には東京進出を果たしました。

 

浜田 2000年代後半からは幅広くメニューをそろえる総合居酒屋に代わって、ひとつの素材や料理に特化した専門業態の居酒屋も増えていったと思います。代表的なチェーンは「ダイヤモンドダイニング(DDグループ)」(2001/平成13年に飲食店を開業。「わらやき屋」など)や「串カツ田中」(2008/平成20年1号店)でしょう。

 

橋本 いまに続く大衆酒場ブームも2000年代以降ですね。こちらもやはり、インターネットによってお店の情報が開示されたことが大きいかと。それこそ、藤原さんや浜田さんの功績が大きいと思います。

 

藤原 うれしいです。でも、赤羽の名店「いこい」がルーツである立ち飲みチェーン「晩杯屋」(2009/平成21年1号店)や、ネオ大衆酒場の旗手「ビートル」(前身となる「お値段以上の大衆酒場 大鶴見食堂」が2013年開業)が誕生するなど、立ち飲みや大衆酒場にもチェーン店が出てくるとは思いませんでした。

 

橋本 一方で、1975(昭和50)年ごろから地酒ブームが起き、全国の日本酒とそれに合うアテを揃える“名酒居酒屋”が支持されてきたことも見逃せません。こちらは伝統的な様式を貫くオーセンティック居酒屋とでもいえるでしょう。

 

時代と地域による客層の変化

浜田 それぞれの時代で居酒屋の客層はどのように変化してきたんでしょうか?

↑浜田信郎さん

 

橋本 まず戦前からたどると、前述した“ジェネリック焼き鳥”、つまりもつ焼きの居酒屋は下町が中心で、労働者階級のお店でした。一方、中間層以上の人はビアホールや料理店、そして居酒屋などで飲んでいたと思います。有名な神田の「みますや」の創業は1905年、惜しまれつつ閉店した銀座の「樽平」の創業は1931年でした。

 

浜田 業態にも格差が反映されていたということですね。それが戦後になって変わったと。

 

橋本 はい。街に出てもお酒はないし、飲める店もない。そんな状況で出てきたのが闇市です。でもお酒好きは飲みたいから、貧富の差は関係なくここに集うわけですよ。なので私は闇市によって、飲み手の格差が関係ない居酒屋という業態も生まれたと考えています。

 

藤原 高度経済成長を迎えると、中間層も増えていきましたしね。

 

橋本 そうですね。一部のホワイトカラーはバーに行くなど選択肢が増えるのですが、だからといって居酒屋に行かなくなったとは考えにくいです。その後、居酒屋チェーンの台頭によって女性も足を運ぶようになり、やがて成人学生も利用する時代になると。

 

浜田 格差の話がありましたけど、東京の居酒屋のなかでも、下町と山の手でお店の地域差って感じますか?

 

橋本 ありますね。もつ焼き中心の居酒屋は下町の文化だし、山の手の居酒屋は刺身や天ぷらなど正統派の日本料理を、小盛りにして出すのが普通です。しかし下町の文化は、山の手でも受け入れられています。例えば下町のもつ焼き酒場の代表格である、立石の「宇ち多゛」みたいな店が山の手にできると、すごく人気になりますよね。

 

藤原 なるほど、尾山台(東京都世田谷区)の「もつ焼 たいじ」とか。

 

橋本 一方で、自由が丘(東京都目黒区)の「金田」や代々木上原(東京都渋谷区)の「笹吟」などは山の手を代表する名居酒屋ですけど、下町にはああいった洒脱な居酒屋は少ないと思います。客単価も高いですし、そこは少なからず各エリアの地価も関係してきますよね。

 

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戦後のチューハイなど各酒はこう飲まれてきた!

橋本 居酒屋の歴史を語るうえで、もうひとつの重要な側面はお酒の変遷です。闇市時代からたどると、戦時下の配給が継続されて日本酒やビールはありましたが、物資不足で希少品でした。

 

浜田 闇市には配給酒の転売品や米軍からの横流しもあったそうですが、当然高嶺の花ですよね。

 

橋本 そこで主流となったのが、「バクダン」「カストリ」と呼ばれる焼酎を模倣した密造酒です。「バクダン」は燃料用のアルコールを水で薄めた違法な粗悪品で、飲んで命を落とした人もいたそうです。

 

藤原 特にバクダンには、メチルアルコールを薄めて混ぜたものがあったという話も聞きます。

 

橋本 一方の「カストリ」は、穀物や芋類などを発酵させた醪(もろみ)を蒸留したもの。酒粕由来の「粕取り焼酎」とは違いますね。でも「カストリ」は焼酎のような酒ですから、中毒の心配はありませんこれらの粗悪品が横行したため、焼酎のイメージは低下しました。

 

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浜田 徐々にビールも市民権を得ていくんですよね。

 

橋本 家庭用のビールに配給制度が導入されたのは、戦前の1940(昭和15)年。この制度によって、中間層以上の嗜好品だったビールが全国の一般層に普及します。また、日本酒の主原料である米は食用に最優先されましたが、ビールの主原料である大麦は優先度合いが比較的低かった。そんな背景もあって、ビールが普及拡大する素地が広がっていったのです。

 

藤原 そして、特に下町大衆酒場の酒といえば、焼酎ハイボール(酎ハイ)は外せません。諸説ありますが、墨田区曳舟の「三祐酒場」の当時の店主が、1951(昭和26)年にアメリカ進駐軍の駐屯地で飲んだ「ウイスキーハイボール」の味に感銘を受け、焼酎で再現を試みたのが焼酎ハイボール(酎ハイ=チューハイ)誕生の有力な説です。

↑現在も「三祐酒場 八広店(墨田区)」で人気の「元祖焼酎ハイボール」

 

橋本 さすがにこの辺の話は、藤原さんのほうが詳しいですよね。特に東京の下町で愛されたのが、クリアな味わいの甲類焼酎。これはフランスで開発されたアロスパス式連続蒸留機によって、ネガティブなにおいを抑えたアルコールを精製できるようになったからです。

 

藤原 ちなみに、本格焼酎は1975(昭和50)年ごろにお湯割りブームで全国的にも広まるんですけどね。その後、今度は1977年に宝焼酎「純」が発売され、ピュアで飲み方に多様性のある甲類焼酎が新しいお酒として見直され大ヒットします。そして麦焼酎ブームを経て、1980年代のチューハイブームへ。チューハイを全国区にしたのが1980年代以降のチェーン居酒屋と、1984(昭和59)年に発売された日本初の缶入りチューハイ「タカラcanチューハイ」ですよね。

↑11種類の樽貯蔵熟成酒を13%の黄金比率でブレンドした、宝酒造「純」

 

浜田 私は愛媛生まれで大学時代は九州の福岡で過ごしたのですが、初めてチューハイに出会ったのは就職した上京後。確かに1980年代でしたね。当時の若者達にとってはセンセーショナルなお酒でした。九州では本格焼酎をお湯割りか、水割りで飲むのが主流でしたから。

↑発売当時(1984/昭和59年)のタカラcanチューハイ

 

藤原 それからしばらく経って、大衆酒場の人気到来とともに、2006年には缶でタカラ「焼酎ハイボール」も発売されます。

 

 

日本酒とウイスキーの栄枯盛衰

 

橋本 日本の酒でいえば、日本酒は戦後しばらく原料の米が食用へ優先されたためで希少な酒でした。そのため当初市場に出回った多くは、アルコールに糖類などを加えた合成清酒といわれる代物。合成ではない清酒(日本酒)の生産量が戦前を超えたのは1961(昭和36)年のことで、他のカテゴリーよりも回復が非常に遅れたのです。

 

浜田 酒蔵の数も、戦争によって激減したと聞きます。

 

橋本 その通りです。戦前に7000を超えていた酒蔵数は、終戦時で3178にまで減少。次第に回復しますが、戦後ピークの1956(昭和31)年でも4135蔵です。

 

藤原 なんと、そんなに減ったんですか!

 

橋本 これは、ビールが台頭したからという理由もあるでしょう。お酒全体の出荷量は次第に伸び、特に日本酒とビールがけん引します。一方で、代用品だった合成清酒と焼酎は伸び悩みました。そして、1959(昭和34)年にはビールの出荷量が日本酒を追い抜き、以降ビールは日本で最も飲まれるお酒となっています。

 

藤原 日本酒も1970年代中ごろには地酒ブーム、1980年代には淡麗辛口や吟醸酒のブームがあったんですけどね。

 

浜田 いまや、稼働している酒蔵の数は1200を切ったと言われています。近年は若手の蔵元が継いだり再興したり、新たなSAKEカルチャーをつくったり、高級路線でブランディングしたり、海外進出したりしていますが、応援したいですね。

 

橋本 そうですね。いま、受難を経て世界的に人気となったお酒にはジャパニーズウイスキーがありますが、ウイスキーもなかなか波乱万丈でした。

 

藤原 ジャパニーズウイスキーは2023年で100周年を迎えたんですよね。発売当時はすごく高かったと聞いています。

 

橋本 日本初の本格ウイスキー、サントリー「白札」の発売は1929(昭和4)年。当時の記録でも、お米10kgが2円30銭の時代に1本が4円50銭だったそうです。

 

浜田 お米が貴重だった当時でも、20kgぶんとほぼ一緒の価格とは。

 

橋本 高すぎたのもあって、売れなかったらしいんですよ。そんな反省から「角瓶」「トリス」など安価なブランドが発売され、1950(昭和25)年には50円の「トリス」ハイボールが登場し、生ビールが1杯135円の時代に爆発的にヒットしたそうです。

 

藤原 一方で、下町ではウイスキーハイボールではなく、焼酎ハイボールの人気が根強かったと聞きます。

 

橋本 それは、価格とアルコール量の問題だと思います。チューハイ(焼酎ハイボール)は当時30~50円と安く、アルコール量はウイスキーハイボールの2倍以上入っていました。そんなウイスキーですが、飲み方としては1970年代に入ると水割りに主役の座を奪われます。理由は、水は炭酸水よりも安価であり、家庭でも簡単に濃度を調整できるから。

 

藤原 1987年にリリースされたデュエット名曲『男と女のラブゲーム』でも、水割りの歌詞が登場します。

 

橋本 ウイスキーは普及とともに大衆化が進み、ビールや日本酒が大幅に値上げする一方でほとんど値上げはせず、相対価格が下がったんです。1975(昭和50)年での純アルコールあたりの価格では、なんと一番安いのがウイスキーでした。こうした背景もあって、どんどん伸長していきました。

 

浜田 1971(昭和46)年にはウイスキーの輸入自由化が始まり、バーボンやスコッチなどの舶来ウイスキーのブームも到来しますよね。

 

橋本 そう。ウイスキーは経済成長とともに右肩上がりを続けていきました。しかし1983(昭和58)年にピークを迎えて以降、価格の引き上げや酒税の増税などが重なり、次第にその勢いを失っていきます。やがて2007(平成19)年には、販売量ベースで最盛期の6分の1まで減少。しかし、翌年にはウイスキーハイボールブームが到来してV字回復していきます。

 

浜田 2014(平成26)年には朝ドラ(NHK連続テレビ小説)「マッサン」の影響もあり、近年ではジャパニーズウイスキーを筆頭に市場が盛り上がっていますよね。

 

分断されがちな社会をつなぐ存在が居酒屋だ

 

橋本 2025年は昭和100年であり、戦後80年を迎えます。飲み屋も嗜み方も時代に合わせて変わっていくなか、居酒屋やお酒の飲み方はどうなっていくと思いますか?

 

藤原 このままだと個人経営の居酒屋は衰退してしまうと思います。だから、この素晴らしい文化を未来にしっかり継承していくことが大切かなと。

 

橋本 そうですよね。チェーン店でも、もつ焼きやもつ煮込み、ホッピーなどを出すようになっていますよね。それは、戦後大衆酒場の文化が根強く愛されている証拠だと思うんです。だから気軽に行けるお店からでも、若い人には居酒屋の魅力を知ってほしいと思いますね。

 

浜田 先生の使命は大きいと思いますよ。

 

橋本 はい。私の生徒はそもそも酒好きが多いですけど、彼らを介して広がっていけばいいなと思います。

 

藤原 社会はどうあるべきなんですかね。

 

橋本 格差はあまり大きくならないほうがいいですね。もちろん、業態などによって大衆店や高級店とで分かれますけど、分断されがちな社会をつないでくれる存在が居酒屋だとも思うんです。だから、居酒屋の存在意義はきわめて大きいと。

 

藤原 ちなみに、先生の理想の居酒屋ってどんなお店ですか?

 

橋本 もつ焼きともつ煮込みに加えて、刺身もおいしい。そんな居酒屋が好きです。藤原さんは?

 

藤原 私は、古き良き居酒屋文化を継承してくれるのがネオ大衆酒場と呼ばれるお店だと思っていて、すごく期待しています。でも個人的に好きなのは、いまの気分だとどぶ漬けがあるカウンター酒場。東十条(東京都北区)の「よりみち」とか、渋谷の「酒呑気まるこ」とか最高ですね。浜田さんはどう?

 

浜田 例えば、温泉とかの湯舟のように、その酒場の雰囲気にどっぷりつかれる居酒屋かな。常連さんを中心にいい雰囲気ができあがっていて、そこに自然と一体化できるお店には癒されますね。そういう居酒屋を、これからも礼賛していきたいです!

 

橋本 浜田さんらしいコメントが出ましたね。今日は、ふだん飲み屋ではしない話をおふたりとできてよかったです。また集まりましょう!

 

藤原・浜田 ありがとうございました!

 

 

撮影/我妻慶一

 

<取材協力>

居酒屋 関所

住所:東京都台東区根岸1-7-3
営業時間:16:30~23:30
定休日:日曜

 

記事に登場した商品の紹介はこちら▼

・宝酒造「純」
https://www.takarashuzo.co.jp/products/shochu/jun/

・タカラcanチューハイ
https://www.takarashuzo.co.jp/products/soft_alcohol/regular/

まるで森で深呼吸するような清涼感!甘くないジンソーダ「KIRIN Premium ジンソーダ 杜の香」8/27より発売

キリンビールは、新ブランド「KIRIN Premium ジンソーダ 杜の香(もりのか)」を、8月27日(火)より全国発売します。同日に、プレミアムジン「KIRIN Premium GIN 杜の香(もりのか)」(700ml びん)をキリン公式オンラインショップ「DRINX」および会員制生ビールサービス「キリン ホームタップ」限定で発売します。

 

「KIRIN Premium ジンソーダ 杜の香」は、100%(※)ジュニパーベリーだけで仕上げたジンの、森で深呼吸するようなスッキリとした清涼感に軽やかな炭酸感が楽しめるプレミアムジンソーダです。雑味がなく爽快で飲みやすい、食事にも合う味わいを実現。ジンのおいしさの決め手となるジュニパーベリーを丁寧に粗挽きし、「ボタニカル浸漬液蒸留」と「蒸気吹込み式蒸留」を掛け合わせて行うことで、爽やかで清涼感のある香りを余すところなく引き出しています。

※ ジンのボタニカル原料に占める割合

KIRIN Premium ジンソーダ 杜の香

オープン価格/アルコール分7%(無果汁)

ジンには欠かせないボタニカル「ジュニパーベリー」100%で仕上げたこだわりのジンを使用。ジンの爽やかな清涼感にレモンとライムが香る爽快なおいしさで、食事にも合うプレミアムジンソーダです。

KIRIN Premium GIN 杜の香

700ml びん3600円(税抜)/アルコール分45%

森で深呼吸するようなスッキリとした清涼感が楽しめるプレミアムジンです。そのまま飲むだけでなく、お好みで割るなど様々な楽しみ方ができます。ジンには欠かせないボタニカル「ジュニパーベリー」を100%使用。丁寧に粗挽きしたジュニパーベリーを、メルシャン八代不知火蔵の焼酎づくりにも使用する蒸留釜による「ボタニカル浸漬液蒸留」と「蒸気吹込み式蒸留」によって、ジュニパーベリーのきれいなおいしさを余すところなく引き出しました。

 

ジュニパーベリーとは?

ジンの香りづけに使われる、和名では西洋杜松(せいようねず)と呼ばれる針葉樹の実です。主に東ヨーロッパやイタリアのトスカーナ地方が一大産地として知られています。ジンの特長である森林を感じさせる清涼感に加えてスパイスや柑橘類を感じさせる香りの成分が含まれています。

「アサヒスーパードライ ドライクリスタル」がリニューアル。透明感のあるクリアな後味を追求!

アサヒビールは、「アサヒスーパードライ ドライクリスタル」の中味とパッケージデザインを刷新し、8月上旬製造分から順次切り替えます。

 

発酵香気のコントロールでよりクリアな後味に

スーパードライ ドライクリスタルは、アルコール分3.5%のスーパードライ。今回のリニューアルでは、発酵によって付与される香り「発酵香気」に着目。発酵香気をコントロールすることで、スーパードライ ドライクリスタルの特徴である“透明感のあるクリアな後味”がより感じられる味わいを追求しています。

 

缶のパッケージは、表面のデザインはそのままに裏面を刷新。キラキラと輝くクリスタル(水晶)をイメージした背景に「SUPER“DRY”」と「DRY CRYSTAL」のロゴを大きく配置しています。また缶体下部には「#ドラクリ」と商品名の略称をSNSへ投稿する際に付けるハッシュタグの形式で記載することで“日常的な親しみやすさ”を表現しているとのこと。

 

アサヒビール

アサヒスーパードライ ドライクリスタル

強炭酸で甘くない、爽やかな限定フレーバーのタカラ「焼酎ハイボール」<強烈白ぶどうサイダー割り>登場!

宝酒造は、2022年の発売以来好評の“タカラ「焼酎ハイボール」<強烈白ぶどうサイダー割り>”を、8月20日に全国で数量限定発売します。

 

糖質ゼロ・プリン体ゼロ・甘味料ゼロ!

タカラ焼酎ハイボールは、チューハイ(酎ハイ)の語源にもなったと言われる昭和20年代後半の、東京下町の大衆酒場で生まれた元祖“焼酎ハイボール”の味わいを追求した辛口チューハイです。宝焼酎ならではの飲みごたえと、キレ味爽快で辛口な味わいに加え、プリン体ゼロ・甘味料ゼロといった機能面でもユーザーに好評とのこと。

 

強烈白ぶどうサイダー割りは、強炭酸が特徴のタカラ焼酎ハイボールの中で、最も強い炭酸が楽しめる「強烈シリーズ」の数量限定フレーバーです。大衆酒場で人気の「焼酎の地サイダー割り」をイメージしたチューハイで、“超強炭酸”の刺激的な飲みごたえが特徴としています。また白ぶどうはこれからの時期に旬を迎える果実で、すっきり甘くない爽やかな“白ぶどうサイダー”の風味を糖質ゼロで楽しめるそうです。

 

宝酒造

タカラ「焼酎ハイボール」<強烈白ぶどうサイダー割り>

参考小売価格(消費税抜き):350ml/154円、500ml/211円

“奥行きのあるレモン味”をプラスして今年も登場! 「サッポロ 濃いめのレモンサワー おろし檸檬」

サッポロビールは「サッポロ 濃いめのレモンサワー おろし檸檬」を、7月30日に全国で数量限定発売します。

 

↑サッポロ 濃いめのレモンサワー おろし檸檬(350ml缶、500ml缶)

 

同商品は、2023年8月にも数量限定で発売。シチリア産手摘みレモン果汁や自家製レモン漬け込み酒を一部使用し、「サッポロ 濃いめ」ブランドの特徴であるギュッと搾ったようなしっかりすっぱい“濃いめ”のレモン味はそのままに、今年はさらに進化し、奥行きのあるレモン味を出すために皮ごとすりつぶしたペーストを加え、レモンをまるごとすりおろして入れたような、後を引く味わいに仕上げています。

↑サッポロ 濃いめのレモンサワー おろし檸檬(350ml缶)

 

パッケージには缶の本体上部にすりおろした檸檬のイラストを配置し、背景には鮮やかな青緑色を使用することで、爽やかな味の特徴を表現しています。

↑サッポロ 濃いめのレモンサワー おろし檸檬(350ml缶、500ml缶)

 

また、サッポロ 濃いめのレモンサワー×日本ハム チキチキボーンコラボレーション企画「濃いカラBOX当たる!2024キャンペーン」も実施中。対象商品を購入したレシートで応募すると、抽選で濃いめブランドやチキチキボーンブランドの商品と、オリジナルグッズの詰め合わせセットをプレゼントします。キャンペーンの詳細は同社公式サイトの当該ページhttps://www.sapporobeer.jp/koime_lemon_sour/koikara/202407/ )をご覧ください。

 

■パッケージ:350ml缶、500ml缶

■品目:スピリッツ(発泡性)

■アルコール分:7%

■純アルコール量:350ml缶…19.6g、500ml缶…28g

■価格:350ml缶…148円(税別)、500ml缶…200円(税別)

コロナ エキストラがパリ2024オリンピック開幕に合わせて「FOR EVERY GOLDEN MOMENT」を開催

パリ2024オリンピックのオフィシャルパートナーである、プレミアムビールブランド「コロナ エキストラ(以下コロナビール)」は7月18日から7月31日までの2週間、パリ2024オリンピック開幕に合わせて「FOR EVERY GOLDEN MOMENT」を開催。先日、そのオープニングセレモニーが行われました。

 

コロナビールと相性抜群のオリジナルフードやオリジナルオリンピアカクテル!

アンハイザー・ブッシュ・インベブ(以下、ABインベブ)は、2024年1月13日に国際オリンピック委員会とワールドワイドパートナーシップ(最高位のTOPパートナー)を結んだことを発表しました。そしてコロナ エキストラは、パリ2024オリンピックのオフィシャルパートナーとなり、自然のもとでリラックスして、仲間と一緒に感動や達成感を分かち合うすべての「ゴールデンモーメント」を再発見するグローバルキャンペーン「GOLDEN MOMENT – FOR EVERY GOLDEN MOMENT すべての人の輝く瞬間に」を6月17日に始動。さらにはコロナ エキストラ パリ2024オリンピック ロゴ入りデザイン缶・ボトルを6月下旬より販売開始するなど、様々な取り組みを発表しています。

 

今回ABインベブは、コロナビールと相性抜群のオリジナルフードや夏にぴったりのコロナビールを使った爽やかなオリジナルビアカクテルを、都会にいながらも空を感じられる、開放的なルーフトップカフェ&バー「The Mint Ginza」にて提供。そのオープニングセレモニーでは、ABインベブ カントリーディレクターの野田耕平氏とマーケティングディレクターであるケアンズ眞弥氏より、パリ2024オリンピックに合わせた取り組みとして、7月~8月にかけたTVCMの放映、豪華な応援グッズがあたるデジタルキャンペーン、パリ2024オリンピック限定デザインボトルの全国販売を発表しました。

↑ABインベブ カントリーディレクターの野田耕平氏

 

また、パリまで行けない方々にもパリ2024オリンピックの極上のゴールデンモーメントを味わってもらうべく、世界10か国(日本、フランス、イギリス、ギリシャ、南アフリカ、アルゼンチン、コロンビア、エルサルバドル、チリ、ブラジル)でパリ2024オリンピックと同じ観客席が設置されることが発表されました。アジアでは唯一日本に設置され、本会場では7月18日限定で登場し、7月19日以降は日本国内の絶景スポットに登場する予定です。

↑パリ2024オリンピックと同じ観客席に実際座れるなんてテンションが上がりますよね

 

初日となる7月18日には開催を記念して3組のアーティストが登場し、オープニングイベントを開催。さらに7月19日、26日にもスペシャルアーティストを迎える「CORONA SUNSET HOURS meets GOLDEN MOMENTS」を実施し、7月26日の開会式に向けてのカウントダウンを盛り上げます。

↑FOR EVERY GOLDEN MOMENTでは、美しい開放的なルーフトップの空の下、心地よいライブ音楽を楽しめます

 

会場で食せるオリジナルフードは、「メキシカンバッファローチキン」や「ムール貝のコロナビール蒸し」のほか、「オリジナルナチョス」「シーフードセビーチェサラダ トスターダ」など香辛料が効いた夏らしいメキシカン料理にインスパイアされたもの。

↑コロナビールを使ったオリジナルビアカクテルや、コロナビールをレシピの隠し味に使ったオリジナルフードなどが提供されます

 

また、オリンピックのシンボルカラーを使って、コロナビールオリジナルTシャツ・トートバッグを作成するシルクスクリーン体験も7月26日に実施します。

↑あなただけのコロナビールオリジナルTシャツ・トートバッグを作ってみると思い出になるはず

 

中尾明慶さんとオリンピアンも登壇!

オープニングセレモニーでは、コロナビールとスポーツをこよなく愛する中尾明慶さんと、オリンピアンの元なでしこジャパン鮫島彩さん、BMXレーサー阪本章史さん、プロスノーボーダー工藤洸平さんが登壇しトークセッションが行われました。

↑パリオリンピック2024では柔道や水泳、サッカーに注目しているという中尾明慶さん(写真左)

 

トークセッションの途中、BMXの元日本代表であり、アジア男子で初めて北京2008オリンピックに出場した阪本章史さんが、BMXの大迫力のパフォーマンスが東京のど真ん中で披露されました。

↑パリ2024オリンピックでも注目を集めるアーバンスポーツの一つでもあるBMX

 

開幕がいよいよ4日後に迫ったパリ2024オリンピックに向けて、応援モニュメントも披露されました。鮫島さん、阪本さん、工藤さんが事前に書いた応援モニュメントに中尾さんもコメントとサインをしました。パリに向かう選手の皆さんに、パリでの一瞬一瞬を少しでもリラックスして楽しんでもらいたいという思いを込め「パリで最高のゴールデンモーメントを!!」 とその場で書きました。

↑写真左から工藤洸平さん、中尾明慶さん、阪本章史さん、鮫島彩さん

 

会場の満員が見込まれる場合でも、優先的に入場できる無料の来場予約チケットを100名分発行。来場予約チケットを持参された方にはコロナビールに引き換えられるチケットを来場時にプレゼント。また、事前予約をして来場された方のなかから、抽選で20名にコロナビールのオリジナルグッズが詰まったGift Bagをプレゼントされます!

 

「FOR EVERY GOLDEN MOMENT」

日程:7月18日~7月31日

7月26日 18:00-21:00(音楽ライブ開催時間):「CORONA SUNSET HOURS meets GOLDEN MOMENTS」

営業時間:The Mint Ginzaの店舗営業時間に準ずる

場所:Rooftop Cafe & Bar | The Mint Ginza(〒104-0061 東京都中央区銀座5丁目2-1 11階 受付/東急プラザ銀座屋上)

入場料:7月26日は無料 (左記日程以外はミュージックチャージが発生します)

※開催内容は変更となる可能性があり。

※荒天時は中止の可能性もあり。

※フードとドリンクは有料となります。

※当日来店された方はどなたでも入場可能ですが、満員の際は入場を待つ場合あり。

 

 

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【せんべろnet監修】“ひとり飲み”初心者が「せんべろセット」を堪能する噺

提供:宝酒造株式会社

 

「酒噺:東京・大衆酒場の名店シリーズ」で一連の酒場知識を習得したお酒好きタレント・中村優さん。実践編に入って、女性一人(初心者)でも出来る「酒場」の楽しみ方を「せんべろnet」管理人のひろみんさんに教えてもらいながら体験していく第6回目。今回は東京・上野の「かっちゃん」で「せんべろセット」に挑戦します。

 

※本稿は、もっとお酒が楽しくなる情報サイト「酒噺」(さかばなし)とのコラボ記事です

 

「せんべろセット」とは?

 

仕事が早く終わり、軽く飲もうと街へ繰り出した中村さん。飲み屋の名店も数多い上野・アメ横(アメヤ横丁)エリアを歩いていると、「せんべろセット」の文字が目に飛び込んできました。「せんべろセット」とは、1000円程度の決まった料金で、お酒数杯とおつまみ数品を楽しめるお得なセットメニューのこと。

 

気になった中村さんは「ひとり飲み」の師匠でもある「せんべろnet」のひろみんさんに、LINEでお店と「せんべろセット」について聞いてみることに。

 

ひろみんさんからの情報を得た中村さん。いざ「かっちゃん」に入店です!

 

お店の1階はカウンターだけの立ち飲みスタイル。カウンターの奥に進んだ中村さんはさっそく「せんべろセット」を注文。「かっちゃん」はキャッシュオン方式なので、1200円を支払うとマスに入った4つのサイコロが渡されました。

↑左は「かっちゃん」店主の小松活也さん

 

 

サイコロで交換できるお品書きのリストを見ると、種類が豊富で半数以上がサイコロ1個ぶん。サクッと飲もうと思った中村さんは、奮発して3個ぶんの「スパークリング清酒 澪150ml」をチョイス。料理は「おまかせ天ぷら盛合わせ」をオーダーしました。

 

近年、「せんべろセット」は都市圏や沖縄などさまざまな地域で見られるようになりました。提供しているのは立ち飲みや大衆酒場をはじめ、ホルモン焼き店や鉄板焼き店、イタリアンやカフェなど実施するお店のジャンルも多彩です。

 

価格帯は1000円~1200円程が多く、セット内容はドリンク2杯+おつまみ1品からドリンク最大7杯+おつまみ2品まで、お店によって個性があり、多種多様です。

 

システムは「かっちゃん」と同様にサイコロ(点棒)を購入し、好きなお酒・おつまみと引き換えられることもあれば、決まったセットを提供されている場合もあります。

 

なお「かっちゃん」の「せんべろセット」は終日楽しめますが、お店によっては「ハッピーアワー(※)」のように平日夕方などお客さんが少ない時間帯にのみ提供されていることも多いので、事前に確認しておきましょう。

※飲食店がお酒類の割引を行う時間帯

~「せんべろセット」とは?~

・1000円程度の決まった料金で楽しめるドリンク数杯+おつまみ数品のお得なセットメニュ—

・近年、せんべろセットは都市圏や沖縄など様々な地域で見られるようになった

・提供しているのは立ち飲みや大衆酒場をはじめ、ホルモン焼き店や鉄板焼き店、イタリアン、カフェなどお店のジャンルも多彩

・セット内容はお店によって個性があり、多種多様

・サイコロや点棒を購入し、好きなドリンクやおつまみと引き換えられるシステムを採用しているお店も

・ハッピーアワーのように平日の夕方限定などお客さんが少ない時間帯にのみ提供されている場合も多い

 

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最大4杯のお酒と職人仕立ての天盛りが1200円!

さっそく注文した「スパークリング清酒 澪150ml」が到着し、「せんべろセット」のひとり飲みがスタート! 初めてでキョロキョロしている中村さんに、店主の小松さんが声をかけてくれました。

↑「スパークリング清酒 澪150ml」はサイコロ3個、もしくは単品650円

 

小松 どうぞ、「澪」です!

 

中村 ありがとうございます! では、いただいちゃいまーす……うん!  私、「澪」が大好きなんです。香りからしてフルーティーで、シュワッとした飲み口が気持ちいい!

 

小松 素敵な飲みっぷりです! 今日はお仕事帰りですか?

 

中村 そうなんです。「せんべろセット」に惹かれて来ました! お店はいつからやってるんですか?

 

小松 ここは2010年オープンです。本店はJR品川駅の「常盤軒(ときわけん)」という立ち食いそば屋で、山手線と横須賀線のホームに計2店出してます。

 

中村 えっ、そのお店も気になります! でもそれなら、おそばの天ぷらのノウハウをこちらに生かしたってことですか?

 

小松 そうですね。あと、お酒に関しては同じ品川駅構内のエキュート品川で、「品川 ひおき」という居酒屋もやってるんです。僕はもともとそこの店長で、上野にはここの立ち上げの際に来ました。

 

中村 「かっちゃん」というのは店主さんのお名前ですか?

 

小松 そうですそうです(笑)。小松活也といいまして。

 

中村 やっぱり! ちなみに、開業当初から「せんべろセット」をやられてたんですか?

 

小松 「せんべろセット」は2018年ごろからですね。業態はずっと天ぷら酒場で、「せんべろセット」は1階の立ち飲みの限定です。

 

中村 さすがに種類も豊富だし、職人さんが揚げたてで提供してくれるので絶対おいしいですよね。

 

小松 もちろんです。ちょうどできましたのでどうぞ!

↑注文が入ってから職人さんが天ぷらをあげていく

 

中村 ありがとうございます。わっ、海老ものっててスゴい豪華!

 

小松 今日は海老、なす、かぼちゃ、れんこん、じゃがいも、にんじんの6種盛り。仕入れによって野菜の種類や品数が変わることはありますが、海老は必ず入りますね。

↑「おまかせ天ぷら盛合わせ」

 

中村 めっちゃお得じゃないですか! まずは手前のれんこんからいただきます……うん、サクサクしてて超おいしい!

 

小松 天つゆのほかに抹茶塩も用意してますが、「澪」なら天つゆのほうが合うかもしれませんね。

↑カウンターには抹茶塩と七味が用意されている

 

中村 確かに! お米の甘みが豊かな「澪」は、ほんのり甘めの天つゆのほうがいいかも。あと、さっぱりとした泡のキレは揚げ物と抜群に合います!

 

小松 お酒にも合ってよかったです。2杯目はどうします? サイコロはあと1個ですかね。

 

中村 迷っちゃうほどたくさんありますよね。どうしよっかな……、では「ISAINA炭酸割り」をお願いします!

 

小松 ありがとうございます! 少々お待ちくださいねー。

 

ちなみに、「かっちゃん」の「せんべろセット」で飲めるお酒は30種類以上。オススメは「タカラリッチ」(360m)で、サイコロ4個または1000円。なんと、炭酸水と氷は無料です。松竹梅「豪快」(150ml)もサイコロ2個、または550円とこちらもオススメです。

↑「タカラリッチ360ml」。サイコロ4個または1000円。炭酸水と氷は無料

 

↑松竹梅 「豪快 」(150ml)。サイコロ2個、または550円

 

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「せんべろセット」のマナーとポイント

 

小松 お待たせしました!「ISAINA炭酸割り」です。どうぞ~。

 

↑「ISAINA炭酸割り」はサイコロ1個、もしくは単品400円

 

中村 こちらもさっぱりしてておいしい!

 

小松 「ISAINA(イサイナ)」は若い女性にも人気の芋焼酎ですね。炭酸割りが飲みやすいと評判です。

 

中村 はい! りんごのような果実の香りと、シャープな爽快感が炭酸水とマッチしています。それにどんなおつまみにも合う味ですね。ということで、おつまみの追加オーダーをさせてください! 紙に書きますね。

 

小松 ありがとうございます! そう、うちの追加オーダーは紙ナプキンへの記入をお願いしてるんです。

 

中村 では変わり種天ぷらの「大根たいたん」をお願いします。ネーミングが気になっちゃって。

 

小松 お目が高いですね。こちらは隠れた人気メニューで、おでんの大根を天ぷらにしてるんです。少々お待ちくださいね~。

↑「大根たいたん」250円。単品メニューのみ

 

中村 あっ、こういうビジュアルなんだ。上にのってるのはゆずこしょうかな。いただきまーす!

 

小松 味もちょっと変わってないですか?

 

中村 だしが甘じょっぱい醤油べースなんですね。サクサクの衣と大根のジュワッとしたメリハリ。そこにゆずこしょうのピリ辛がいいアクセントになって、すごくおいしいです!

 

小松 よかった! おでんは、実はそばつゆベースのだしで炊いてるんです。「せんべろセット」の料理も、「おまかせ天ぷら盛り合わせ」ともうひとつは「おでんの盛り合わせ」で、2割ほどのお客様はおでんを選ばれますね。

 

中村 次は、おでんで「せんべろセット」楽しみたいです! では、最後のシメを。「ひとくちカレーライス」をお願いします!

 

小松 ありがとうございます! すぐ出ますので~。

↑「ひとくちカレーライス」(250円)。サイコロ1個でも交換可能

 

中村 シメにぴったりのサイズ感がうれしい! 味は割とスパイシーで、お酒に合う味わいのカレーですね。

 

小松 こちらは品川でも提供しているカレーで、あえてそばのだし感ではなくスパイシーさにこだわってるんです。

 

中村 品川のほうにも、こんど絶対行きますね!

 

最後に、ひろみんさんから聞いた「せんべろセット」を楽しむためのマナーやポイントを見ていきましょう。

 

1000円程度で気軽に楽しめる「せんべろセット」は、サクッと飲みたい時やスキマ時間などにおすすめ。平日夕方など「ハッピーアワー」のように開店直後の時間だけ提供するというお店も多いので、早い時間に飲む際にぴったりです。ただし時間制限を設けているお店もあり、その場合はだいたい60分程度とか。

 

また中には、別途お通しや席料がかかるお店もあるので、お得に楽しみたい場合には事前に確認しておくことをおすすめします。同時にキャッシュオンや支払いは現金のみというお店もあるので、千円札を用意しておきましょう。

 

そして、利用する側のマナーとして気を付けたいのが、長居は禁物ということ。セットのメニューを嗜んだ後、追加注文など飲み食いしない場合には、次のお客さんのために席を空けましょう。これは、一般的な立ち飲みや大衆酒場でも同様です。

↑「かっちゃん」の店内でも「せんべろセット」の注意書きが貼られている

 

~「せんべろセット」のマナーと楽しむポイント~

・時間制限を設けているお店もあり、その場合は大体が60分

・時間限定や別途お通し代がかかる場合もあるので予め確認しておくべし

・キャッシュオンや支払いは現金のみというお店もあるので、千円札を用意しておこう

・サービス価格で提供されていることがほとんどなので、長居するなら追加オーダーを

 

今回の訪問では「せんべろセット」が1200円、「大根たいたん」が250円、「ひとくちカレーライス」が250円。計1700円で有意義なひとり飲みを堪能できました。次回もまた別のテーマで、ひとり飲みの楽しみ方を追求します!

 

撮影/我妻慶一

 

<取材協力>

かっちゃん

住所:東京都台東区上野6-12-13
営業時間:11:00 – 21:45(L.O. 21:30)
定休日:なし

※価格はすべて税込みです

 

記事に登場した商品の紹介はこちら▼

・松竹梅 白壁蔵「澪」
https://shirakabegura-mio.jp/

・全量芋焼酎「ISAINA」
https://www.takarashuzo.co.jp/products/shochu/isaina/

・松竹梅「豪快」
https://www.takarashuzo.co.jp/products/seishu/gokair/

・宝焼酎「タカラリッチ」
https://www.takarashuzo.co.jp/products/shochu/takararich/

 

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スモーキーで大人な味わい! ヱビス クリエイティブブリュー燻、9月10日より発売

サッポロビールは、ヱビスブランドの「CREATIVE BREW」第5弾商品である「ヱビス クリエイティブブリュー 燻(いぶし)」を9月10日から期間限定で発売します。

 

CREATIVE BREWは、ヱビスで130年以上培ってきた技術と知見を活かしながら、これまでのビールの概念にとらわれない新たなビールのおいしさや楽しさに挑戦していく、ヱビスブランドの独創的なライン。その第5弾となる本商品は、4月に開業したヱビスブランドの体験拠点「YEBISU BREWERY TOKYO」で連日売り切れになるほど好評な「煙々」の知見を活かした商品だそうです。ブナ材で燻した麦芽を一部採用し、高温短時間仕込とヱビス酵母の掛け合わせにより実現した、ほのかにスモーキーで香ばしい味わいが特徴です。

 

パッケージは商品の特徴である「燻した麦芽」を背景柄とイラストで象徴的に表現しています。

 

メーカー:サッポロビール

ブランド:ヱビス

商品名:ヱビス クリエイティブブリュー 燻(いぶし)

価格:258円(税抜)/350ml缶

14年眠り続けた「16.5万円の日本酒」のナゾを求めて群馬の酒蔵へ。熟成酒のイメージが覆った!

ラグジュアリー日本酒のパイオニアであるSAKE HUNDREDが、きわめて新奇性の高い熟成酒「礼比(らいひ)」を発売。同ブランドでは3万円台の銘柄が最も充実しているなか、500mlで16万5000円という価格にもインパクトがあります。

↑「礼比」。醸造元である、永井酒造のテイスティングルーム&醸造研究所「SHINKA」にて

 

いったいどんな土地と製法で生み出され、どんな味わいなのか。酒蔵への取材から明らかにしていきます。

↑永井酒造から約1.5km真北の上流にある水源、溝又川はやがて利根川に合流する。硬度50~60の軟水~中軟水となり、やわらかさのなかで輝くグリップ力に先祖が惚れ込み酒造りを始めたとか

 

ロマネ・コンティとの差を埋めたい

SAKE HUNDREDは“日本酒の未来をつくる”を掲げるスタートアップ、株式会社Clearによって2018年に誕生。代表は生駒龍史さんです。いまや累計納入は230店舗以上、世界8地域にまで拡大していますが、特徴のひとつが銘柄ごとに醸造パートナーを吟味して委託していること。

↑株式会社Clearの生駒龍史代表。同社は2014年から、日本酒専門WEBメディア「SAKETIMES」の運営も行っている

 

自社で酒蔵を持たない主な理由は3つ。1社だけではなく日本酒業界全体を盛り上げたいから、ラインナップにより多様性が生まれるから、設備投資費を分散できるから。そのうえで、SAKE HUNDREDの銘柄は“その道のスペシャリスト”な酒蔵がそれぞれを手掛けています。

↑例えば、ブランドを代表する「百光」や「百光 別誂」は、精⽶歩合18%という超高精白な磨きが特徴。醸造は、全酒を精米歩合50%以下の純米大吟醸に絞って醸す楯の川酒造が手掛けている

 

今回の「礼比」は、世界初の瓶内二次発酵による発泡清酒「水芭蕉ピュア」など、業界でもスパークリング日本酒の名手として知られる群馬県の永井酒造が醸造。六代目蔵元の永井則吉(のりよし)さんは一般社団法人awa酒協会の初代理事長でもありますが、熟成酒の研究に関しても先駆者であり、一般社団法人刻SAKE協会(古酒や熟成酒の価値向上を目指す)発起人のひとりでもあります。

↑永井酒造株式会社の永井則吉代表。後継者は兄の永井彰一さん(五代目)に任せて建築学を専攻していたところ、蔵を刷新する際に設計チームの一員となったのが継ぐきっかけだ

 

永井さんが日本酒熟成の研究を始めたのは1995年。大学卒業後、23歳のときに先輩が招待してくれたワイン会で、衝撃的な出会いがあったと振り返ります。

 

「『世界を目指す酒造りをしたいならワインについて知るべきだ』とお誘いいただいて飲んだのが、ロマネ・コンティ(超高級ワインの代名詞といわれる)の『モンラッシェ 1988年』です。この力強さ、しなやかさとエレガントさはなんなんだ。この差を埋めない限り、日本酒は絶対この価値にならないと痛感しましたね。同時に、熟成酒の魅力に開眼しました。でも親には『熟成させるお金なんてないでしょ』と猛反対されたので、蔵のお酒を自ら買い取って研究を始めたんです」(永井さん)

 

神秘的な味を生み出す3つのこだわり

数々の知見を得て、いまや永井酒造からも様々な熟成酒が発売されるなか、「礼比」はきわめて特別な製法で造られています。それらを紹介する前に、まずは論より証拠。お二方と一緒にテイスティングさせてもらいました。

↑まず驚くべきは、14年もの熟成を経ていながら褐色になっていないこと。イエローゴールドに輝く、洗練された液色だ

 

香りは深い円熟感を放ちながらも、重すぎず伸びやか。例えるなら熟したりんごやプルーン、干し柿のような果実味です。加えてフラワリーな華やかさも持ち合わせ、きわめて上品な熟成のフレーバー。香りだけでも異彩なキャラクターであることが実感できます。

↑中央のアンバーな熟成酒は一般的な10年ものの古酒で、右が13年熟成タイプの「礼比」(写真も2023年発売時のもの)。色の違いは年数以上に熟成温度が関係している。

 

テクスチャーはなめらかでシルキー。口に含むと、はちみつや甘栗のような甘みがジワリと。立体的な凝縮感がやわらかな酸味とともに広がり、バニラやキャラメルなどを思わせるクリーミーなニュアンスもたまりません。余韻はエレガントな妖艶さを残しながらリッチなサステインが続き、神秘的な多幸感で満たされます。

↑ラグジュアリーな香りを最大限に生かすのが、すぼまったワイングラス。凝縮された味と香りを、よりダイナミックに伝えてくれる

 

10年以上も眠り続けていながら、驚くべき透明感と躍動の息吹を持ち合わせた熟成酒「礼比」。この稀有な特徴は、ある種異例といえる3つのこだわりから生み出されています。ひとつは、14年の長期氷温熟成であること。

↑マイナス5℃以下の氷温環境で14年間熟成。低温であるためメイラード反応が抑えられて褐色にならず、新酒のようにフレッシュなタッチと極めてなめらかなテクスチャーを両立する

 

もうひとつが、フレンチオークの新樽で後熟させていること。製造元は現地コニャック地方のタランソー社で、ジャパニーズウイスキーでは「イチローズモルト」の秩父蒸溜所が採用していることでも有名な名門です。

 

具体的には、熟成期間の最後の3年をマイナス5℃の環境でフレンチオーク樽ごと貯蔵しているとのこと。これによってスムースなタッチや、バニラのような甘いニュアンスがもたらされるのです。

↑内樽の焼き加減はミディアムチャーでオーダー。なお、タランソー社に新樽を発注した日本の酒蔵は永井酒造が初めてとか

 

そして最後のひとつが、贅沢な累乗(るいじょう)仕込み。こちらは醸造の一部を水の代わりに日本酒で仕込み濃密な味を実現させる手法であり、重厚で奥行きのあるみずみずしい甘みと、立体感のあるうまみを生み出しています。

↑累乗している元も純米大吟醸。純米大吟醸酒で純米大吟醸を仕込むという、きわめて贅沢な醸し方だ

 

自社販路をもつ永井酒造がタッグを組んだワケ

この味わいを生駒さんは、「オーケストラのように反響していく余韻。存在感がとても強いので、ペアリングよりも単体での嗜み方がオススメですね。累乗酒特有の甘味が氷温熟成を経てきめ細かく、酸も上手く立っていて、ものすごくバランスが良いお酒です」と表現。

↑対談場所は、永井酒造内の直売店「古新館」にて

 

そのうえで、「氷温熟成という挑戦や永井さんの研究にかける情熱など、『礼比』はストーリーも唯一無二です。自社で売る選択肢もあったと思いますが、どういう思いで私たちに託していただいたのでしょうか?」と永井さんにあらためて質問。永井さんの答えには、SAKE HUNDREDと共通する情熱がありました。

 

「持続的に高級市場でビジネスを挑んでいる生駒さんを見て、SAKE HUNDREDだったら大事に価値を高めていただけると確信しました。僕が人生をかけてやる仕事と腹で決めているのは、日本酒文化の価値創造なんです。これを徹底的にやって、日本酒を世界的なブランドにしていきたい。いち速く実現するために、今後も協力しながら業界を盛り上げていきたいですね」(永井さん)

↑将来的には日本酒が数百万円、数千万円で嘱望されるような未来を思い描く両人。その挑戦は、ますます熱を帯びていくに違いない

 

16万5000円と「礼比」は非常に高価ですが、だからこそ贈り物や特別な一本に最適といえるでしょう。ラグジュアリー日本酒の市場では老舗が展開を始めるほか業界外からの新規参入も相次いでおり、グローバルの視点から見ても拡大中。先駆者であるSAKE HUNDREDの挑戦に、今後も注目です。

 

【BREWERY DATA】

永井酒造

住所:群馬県利根郡川場村門前713

古新館営業時間:9:00~17:00(SHINKAは完全招待制)

古新館休業日:火曜

アクセス:JR「沼田駅」より川場循環バスで約30分

 

【BRAND DATA】

SAKE HUDNRED

礼比|RAIHI

※礼比は永井酒造では販売していません。SAKE HUNDREDブランドサイトよりお求めください。

遠野物語と河童の街から国産ホップの聖地へ。ビール好きが注目すべき現代“遠野”に加わったもうひとつの“伝説”

岩手県の遠野といえば、柳田国男の「遠野物語」でも知られるように民間伝承の聖地として有名。しかしいま、民話同様に盛り上がっているのが、ホップを中心としたまちおこしです。なぜ、東北の山里でこのようなムーブメントが起きているのでしょうか? ビールがおいしい季節に、その最前線に迫ります。

↑2016年開催時の遠野ビアツーリズムにて。左端はホップ博士として有名な村上敦司さん。(現、キリンホールディングス飲料未来研究所の技術アドバイザー)

 

雨にも風にも負けず、遠野とホップが歩んだ60余年

そもそもホップとはハーブの一種で、“ビールの魂”といわれるほど重要な素材。ビールの香り、苦み、泡立ちなどを左右するとともに、殺菌効果で腐敗から守る役目もあります。加えてホップは、近年のクラフトビール人気でいっそう注目が集まっており、新品種の開発も盛ん。ホップがなければ、あの多様的で個性あふれる味わいは生まれないともいえるでしょう。

↑収穫時季は晩夏。ちなみに岩手県はホップの生産量で日本一を誇ります。(シェア47.8%。2位は秋田県で28.6%/2022年)

 

そして、そのホップに長年心血を注いでいる企業がキリンビールです。日本産ホップに関しては、100年以上前から試験栽培に従事。購入量に関しても、日本産ホップの約7割は同社が仕入れています。

↑遠野市には随所に、キリングループが参画するホップ圃場(ほじょう)が点在しています。

 

他方、遠野とホップの歴史は約60年前までさかのぼります。とはいえ遠野はもともと雨風など冷災害が多く、農業をするにも作物を選ぶ地域。そのなかで目を付けたのが、隣の江刺(現・奥州市)で栽培されていたホップでした。その動きに賛同し、遠野がホップ栽培を開始した1963年に栽培契約を締結したのがキリンビール。互いに協力し合いながら、遠野で初めてとなる挑戦を推し進めていきました。

↑60周年を迎えた2023年には、地元のクラフトブルワリーである遠野麦酒ZUMONAが記念銘柄「IBUKI HOP IPA」を発売。遠野駅から徒歩数分のブルーパブ「遠野醸造タップルーム」にて。

 

しかし、世界的な品種の開発合戦とグローバル化のなかで日本産ホップは国際競争力を失っていくことに。高度経済成長期を迎えると、次第に広大な圃場をもつ外国産の安価なホップに押され、徐々に日本産は需要が減少。1983年をピークに、遠野のホップ農家も減少していきます。

↑近年の減少はよりダイナミックで、2008年に446tだった生産量は2022年には167tへと激減。

 

それでも受難のなか、キリンは2002年に遠野のフレッシュホップ(通常は乾燥ペレットにするところ、生のホップを凍結させて新鮮な香りをビールに凝縮させる)を使った「キリン 毱花一番搾り」を商品化。2004年にはいまも続く「一番搾り とれたてホップ生ビール」へと進化させ、秋冬の定番ビールへと成長させました。

↑発売20年目を迎えた、2023年版の「一番搾り とれたてホップ生ビール」。遠野で収穫したばかりの生ホップを収穫後24時間以内に凍結して使用した、フローラルな香りが魅力です。2024年はどんな味・香りになるでしょうか? 期待が高まります。

 

その後2007年には「ビールの里構想」を打ち立て、「TK(遠野×キリン)プロジェクト」を発足。遠野産ホップ使用ビールの推進、クラフトブルワリーの応援、ビールに合う遠野産食材の開発とPR、ホップ畑見学などビアツーリズムの展開、遠野ホップ収穫祭の開催など、ホップを中心にすえた企画を次々と打ち出していまに至ります。

↑遠野市で活動している、キリンビール社員の髙間陽佑さん。ホップ栽培のほか、ビアツーリズムや収穫祭のサポートなども行っています。

 

遠野が抱えるホップ生産の課題と対策

ホップ生産量の数値としては、遠野をはじめ全国的に低下していますが、近年のクラフトビール人気とともに日本産ホップの注目度はむしろ上昇中。土地の気候環境などを生かしたテロワール型ホップ作りに励む動きも盛んで、岩手以外の各地でも地元産ホップのクラフトビールが造られるようになっています。

↑キリンビールが品質向上を目的に、全国のクラフトブルワーを巻き込んで行う官能評価会にて。京都・与謝野産ホップで造られる、かけはしブルーイングの「ASOBI」(右端)など、テロワール型ホップのビールも。

 

また、遠野でも「ビールの里構想」を「ホップの里からビールの里へ」という新スローガンとともに広げ、クラフトブルワリーも誕生。前述の遠野麦酒ZUMONAは1999年に地元の老舗である上閉伊(かみへい)酒造が立ち上げたブルワリーですが、2017年には3人の移住者によって遠野醸造が設立されています。

↑遠野醸造の設立メンバーのひとりであり、ホップとビールによるまちづくりの推進など様々な企画をしている田村淳一さん。

 

田村さんは日本産ホップの盛り上がりを感じつつも、遠野の要でもあるホップ栽培は課題も山積みだと言います。特に大きいハードルが収益構造。ホップにおける新規就農を希望する人はいても、土地も農機具もない状態から経験を積みホップ栽培だけで生計を立てるのは簡単ではありません。

 

そこで、観光を起点とした地域経済の活性化と応援者の増加をはかり、ふるさと納税による寄付などによってホップ生産者の補助制度や収益構造の改善に取り組んでいます。

↑遠野におけるホップ収穫の重要拠点、遠野市農協ホップ加工処理センター。2023年には遠野市が中心となって大規模改修が始まり、施設利用料を下げることで収益構造を変えるべく計画が進行しています。

 

遠野へ行ったら妖怪はもちろん人と羊でもホッピングを!

遠野が「ホップの里からビールの里へ」を掲げたのが2015年。翌年には、ビールの里構想における地域おこし協力隊制度の導入が開始し、そのなかで移住したメンバーにはユニークに活躍している人も。そのひとりが、怪談師やライターなど多才に活動する小田切大輝(オダギリダイキ)さんです。

↑怪談師のときはオダギリダイキとして活動する小田切大輝さん。地元の人から現在約150話もの遠野怪談を集め、その他含め300ほどの噺(はなし)をもっているとか。

 

山梨県出身の小田切さんは大学卒業後、国立劇場・新国立劇場での広報宣伝・舞台制作業務を経て2020年に遠野へ移住。地域おこし協力隊から「ビールの里プロジェクト」のメンバーとして着任し、上記田村さんの下で寄付金の制度設計や取り組みなどを担当していました。

 

小田切さんが遠野にやってきた理由は、もともとビールが大好きで、民俗芸能や怪談にも興味があったから。その3つが揃っている遠野に惹かれて移住し、現在は様々な手法でこの地の魅力を発信しています。

↑小田切さんへのインタビューを行った「遠野ふるさと村」。この日は施設のイベントで舞踊を披露していたとのこと。

 

冒頭で述べたように、遠野は民間伝承の里として有名です。妖怪奇譚も数多いほか日本有数といえるカッパ伝説の地でもあり、最後の目撃情報は半世紀前の1974年。有名スポット「カッパ淵」を訪れる人は年間6万人を超えるそうで、観光地としても人気です。

↑遠野には民話を語る「語り部」も多く存在し、カッパのエキスパートといえば“カッパおじさん”として有名な運萬治男さん。運よく「カッパ淵」で会うことができました。

 

そんな遠野はホップとビールでも盛り上がっていますが、グルメも見逃せません。特に、昔から有名なのがジンギスカンです。ジンギスカンは北海道のイメージが強いかもしれませんが、実は遠野でも古くからソウルフードとして親しまれており、ここならではの特徴も。

↑遠野ジンギスカンの元祖といわれる「ジンギスカンのあんべ」と人気を二分する名店「遠野食肉センター」。写真は遠野本店。

 

ひとつは、ブリキのバケツに固形燃料を入れてジンギスカン鍋を熱するスタイル。これは、昔から盛んに行われてきた地域の祭事などで、屋外でも気軽に食べられるよう考案されたのだとか。

↑「遠野食肉センター 遠野本店」にて。店内は無煙ロースターで焼くスタイルが基本ですが、屋外の席ではバケツジンギスカンも楽しめ、売店で肉を買うとバケツや鍋を貸し出すサービスも。

 

そしてもうひとつの特徴が、肉を漬け込んだ味付けジンギスカンではなく、焼き上げた肉を各店自家製のタレにつける食べ方。昨今首都圏で人気のジンギスカン店はこのスタイルが主流ですが、当初からこの手法で食べていたのが遠野なのです。

↑冷凍ではなくチルドで仕入れたラム(仔羊)肉は厚切りでジューシー。タレも絶品で、白米やビールとの相性も抜群です。

 

遠野でジンギスカンが親しまれるようになった背景には、かつて軍需羊毛自給のため、めん羊が農家で飼育されていたという歴史も関係しています。しかし現在、遠野における羊飼いはいなくなってしまい、そもそも日本における羊飼い自体が希少な存在となっています。

↑日本の羊飼いを応援している、都内の超人気ジンギスカン店といえば「羊SUNRISE」。写真は同店オーナーの関澤波留人さん。

 

日本で羊飼いが少なくなった理由はいくつかありますが、高度経済成長期に羊肉、羊毛ともに輸入自由化の品目に指定され、外国産が増えたことが一大要因に挙げられます。この話、何かの悲劇に似ていませんか? そう、ホップです。

 

国内の羊生産者に目を向けると、少ないなかで飼育を始めようとする動きも。岩手では遠野にこそいない(試験羊畜の取り組みはあり)ものの、近年では江刺や滝沢市などで羊畜産農家が誕生しています。そこには食のグローバル化のほか、羊肉の美味しさに気付く日本人が増えていること、そこから転じて羊飼いを志す人も増えているという背景があります。遠野もいつか、“妖怪の里から羊(よう)飼いの里へ”と願ってなりません。

↑遠野麦酒ZUMONAは「ひつじとホップ」という銘柄も発売。遠野ジンギスカンとのベストペアリングを目指した、爽やかな白ビールです。

 

失われかけた里の恵みに光を当て、酒と食のイーハトーブ(岩手県出身の偉人・宮沢賢治が思い描いた理想郷)を目指そうとするエネルギッシュな息吹にあふれる遠野。妖怪好きはもちろんのこと、ビールや羊肉ラヴァーの人も、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか?

アニエスベーがクラフトビール作っちゃった!スパイシーな「遊び心」加えた、セゾンスタイルの一杯

アニエスベーから、初のクラフトビール「b. BEER」が2024年7月に登場しました。350ml缶で、アルコール分は5%。価格はいずれも税込で、単品が880円、4缶セットで3520円です。

 

アニエスベー祇園店カフェ、渋谷店カフェ、京都BAL店、公式オンラインブティック、Hobo Beer Storeにて、7月12日から先行販売中です。

 

醸造家、Hobo Brewing協力のもと、香川県・高松の醸造所「SETOUCHI」で製造されている、「セゾン」スタイルのビールです。

 

ホップと酵母からなる、フルーツのようなフレーバーに、とれたての実山椒を加えることでフレッシュな青さとスパイシーさをプラスしています。普遍的でクラシックな要素と、少しの「遊び心」から生まれたとしています。

 

4缶セットは、カラフルな「b.」アイコンがデザインされたスペシャルボックス入り。ビールがひときわおいしい夏に、ギフトとしてぴったりですね。

↑アニエスベー公式オンラインブティックでは、4缶セットのみの取り扱いです

 

アニエスベーのカフェ店舗ではイートイン提供が始まっており、アニエスベー祇園店カフェ、渋谷店カフェ、Hobo Beer Storeなどで7月12日から楽しめますよ。そのほかアニエスベー松屋銀座Rue du Jour店 le café du jour、京都伊勢丹店カフェでも順次提供予定です。

夏にピッタリ! タカラ「焼酎ハイボール」<強烈パインサイダー割り>が今年も数量限定で発売

宝酒造は2019年の発売以来人気の“タカラ「焼酎ハイボール」<強烈パインサイダー割り>”を、7月30日(火)に全国で数量限定発売。

 

<強烈パインサイダー割り>は、強炭酸が特長のタカラ「焼酎ハイボール」の中で、最も強い炭酸が楽しめる「強烈シリーズ」の数量限定フレーバー。大衆酒場で人気の「焼酎の地サイダー割り」をイメージしたチューハイで、“超強炭酸”の刺激的な飲みごたえと、夏にピッタリな甘くない爽やかな“パインサイダー”の風味を糖質ゼロ(※)で楽しめます。

※ 食品表示基準に基づき、100ml当たり糖質0.5g未満を糖質ゼロと表示

 

【商品概要】

メーカー:宝酒造
商品名:タカラ「焼酎ハイボール」<強烈パインサイダー割り>
参考小売価格(消費税抜き):350ml/154円、500ml/211円
発売日:2024年7月30日(火)

 

高まるノンアル市場にスパークリングワイン登場! 「贅沢ワイン気分 スパークリング白/ロゼ」

メルシャンは、アルコール0.00%の本格ノンアルコールスパークリングワイン「贅沢ワイン気分 スパークリング 白/ロゼ」を9月3日から発売します。

 

キリンが調査した結果、近年は健康意識の高まりなどを背景に、“休肝日を作る習慣”や“あえてノンアルコール飲料を選ぶ”という人が増えているそうです。ビール飲料以外のノンアルコール飲料へのニーズも高く、なかでもノンアルコールワインは直近5年間で約4倍と市場が拡大したことが調べでわかりました。

 

ノンアルコール飲料でもワインらしい味わいを実現することを目指し、同社の特許技術である「特殊ブドウ果汁」を使用して開発したのが今回の贅沢ワイン気分 スパークリング 白/ロゼです。厳選したブドウ果汁を煮詰めてから加えることで、ワインのようなコク・複雑味を実現しており、白は爽やかな香りと味わい、ロゼはカシスのような華やかな香りと複雑さのある味わいに仕上がっています。

 

また、パッケージには品質感とスタイリッシュさを感じてもらえるようにと、あえてボトル缶を採用しているとのことです。

 

ブランド:メルシャン

商品名:贅沢ワイン気分 スパークリング 白/ロゼ

容量:290ml

価格:オープン

試飲イベントにも注目!「未来のレモンサワー」8/27から2回目の発売決定

アサヒビールは、ふたを開栓するとレモンスライスが浮き上がってくるRTD(※)「未来のレモンサワー」を、首都圏・関信越エリアの1都9県にて8月27日から数量限定で発売します。

※「Ready to Drink」の略。購入後、そのまま飲用可能な缶チューハイなどを指します

 

「未来のレモンサワー」は、レモンの味わいや香りを五感で体験できる新しいレモンサワーとして6月11日から数量限定で発売。そのまま食べることもできる本物のレモンスライスが浮き上がる様子とともにレモン由来の豊かな香りが楽しめることが好評です。

 

6月3日から6月16日まで「渋谷PARCO」「渋谷横丁」で順次開催したイベントでは、計画比2割増となる約1万9000本を販売。同じく先行試飲体験イベントを開催した「b8ta Tokyo – Shibuya」「b8ta Tokyo – Yurakucho」の2店舗では期間中に想定の4倍を超える約1万7000人が来店し「b8ta」の1日あたりの過去最高来店客数を記録しました。

 

「未来のレモンサワー」有料試飲イベント開催

2回目の発売前には神奈川県、埼玉県、千葉県で、高さ3mの光る巨大缶体から「未来のレモンサワー」を購入できる有料試飲イベントを開催します。

 

「未来のレモンサワー」有料試飲イベントスケジュール

【提供内容】
未来のレモンサワー(オリジナルまたはプレーン缶345ml)+おつまみ 300円(税込)

■日時:2024年8月17日(土)11:00~19:00
会場:県立湘南海岸公園(神奈川県藤沢市鵠沼海岸1- 17-3)

 

■日時:2024年8月24日(土)、25日(日)12:00~21:00
会場:大宮門街1F 門街広場イベントスペース(埼玉県さいたま市大宮区大門町2丁目118番地)

 

■日時:2024年8月24日(土)、25日(日)12:00~21:00
会場:ワールドビジネスガーデンマリブスクエア(千葉県千葉市美浜区中瀬2丁目6-1)

※スケジュールは変更の可能性があります。詳細は特設サイトでご確認ください。
https://www.asahibeer.co.jp/osakenomirai/

低アルでやさしい発泡感が心地いい!「甘熟ぶどうのおいしいワイン スパークリング 缶」を8/27より新発売

メルシャンは、ぶどう本来の甘さが楽しめるアルコール度数3%のボトル缶スパークリングワイン「甘熟ぶどうのおいしいワイン スパークリング 缶(赤/白)」を8月27日より全国で新発売。

「甘熟ぶどうのおいしいワイン スパークリング 缶」は、ぶどう本来の甘さで多くのワインノンユーザーやワインライトユーザーからも好評な「甘熟ぶどうのおいしいワイン」ブランドから新たに発売する、低アルコールのボトル缶タイプのスパークリングワインです。

 

当商品は、ブランドのコンセプトである“ぶどう本来の甘さ”に、すっきり飲める“心地よい発泡感”を加え、飲みやすい味わいに仕上げています。

 

①中味について

・赤:ぶどう本来のジューシーな甘さが楽しめる、やさしい発泡感が心地よいスパークリングワイン。
・白:ぶどう本来のさわやかでフルーティな甘さが楽しめる、やさしい発泡感が心地よいスパークリングワイン。

 

②パッケージについて

・ぶどうの果実感を大きく表現することで、「おいしそう」と直感的に感じられるようなデザイン。
・品質感とスタイリッシュさが感じられる、ボトル缶を採用。

 

メーカー:キリンビール
商品名 :「甘熟ぶどうのおいしいワイン スパークリング(赤/白)」
アルコール度数: 3%
容量・容器: 290ml・ボトル缶
価格(税別): オープン価格

ヱビス発祥の地に完成した「YEBISU BREWERY TOKYO」でしか味わえない!「Midsummer Brut IPA」が数量限定提供

サッポロビールは「Midsummer Brut IPA(ミッドサマー ブリュット アイピーエー)」を、ヱビスビール発祥の地である恵比寿における醸造施設を伴ったヱビスのブランド体験拠点「YEBISU BREWERY TOKYO(ヱビス ブルワリー トウキョウ)」限定で、7月10日に数量限定発売します。

柑橘の香りとすっきりキレのある味わい

Midsummer Brut IPAは、3種のホップ「ソラチエース」「シトラ」「アマリロ」の特徴をレイトホッピング(※2)とドライホッピング(※3)を駆使して引き出した、立ち上がる柑橘の香りとすっきりキレのある味わいをもつビール。暑い夏を楽しく乗りきるためのビールと言えるでしょう。

※2:ビールの煮沸終了直前、又は終了時にホップを投入する手法。
※3:ビールの発酵終了後にホップを投入する手法。

サッポロビール
Midsummer Brut IPA(ミッドサマー ブリュット アイピーエー)
価格:1200円(税込)
発売日・地域 :7月10日・「YEBISU BREWERY TOKYO」内限定

“北海道限定”から全国へ! サントリー「金麦サワー」で2杯目はキマリ

“サワー”の味わいをビールの醸造技術で実現した「金麦サワー」が、10月15日から数量限定で全国発売されることが決定。

 

●この記事のポイント

サントリーのビール系飲料の売り上げ構成比でおよそ53%を占める主力ブランド「金麦」。第三のビール(発泡酒②)に分類される。“食中酒”が注目されるなか、ビール類とRTDを併飲する人が5年間で約1.5倍に増えているとの調査結果(※)から、このニーズに応えるべく開発された「金麦サワー」は発泡酒に分類され、サントリーからは約9年ぶりの発泡酒発売となる。すっきりさわやかな味わいは、ビールのあとに続く2杯目としてぴったりだ。(GetNavi web編集部・お酒担当)
※インテージSCI(n=51,515)調べ

 

麦のやさしいうまみと、柑橘系の爽やかな香りが調和した味わい

金麦サワーは、“サワー”の味わいをビールの醸造技術で実現した商品で、2024年4月に先行して北海道限定で発売しました。好評を受け、全国のユーザーに届けるべく10月に数量限定で発売されます。麦のやさしいうまみと、柑橘系の爽やかな香りが調和した味わいを楽しめますよ。

 

中味は、「金麦」こだわりの素材である「旨味麦芽(二条大麦麦芽の中でも、うまみ成分=たんぱく質を多く含む麦芽のこと)」を使用するとともに、希少なレモンドロップホップに加えシトラホップを使用することで、麦のやさしいうまみと柑橘系の爽やかな香りの調和を実現しました。香料や甘味料を使用せず、ビールの醸造技術でつくり込んだ自然な味わいも魅力です。

 

パッケージは、氷を入れた“サワー”のデザインを背景に、「金麦」のロゴと酒場をモチーフにした「キンムギサワー」の文言を配し、“金麦のサワー”であることがわかりやすく表現されています。

 

サントリー「金麦サワー」
店頭想定価格 350ml:190円前後(税込)

ビールがスイーツにも合う!?7皿×10種のペアリングをプロの解説付きで楽しめる贅沢な新クラフトビール体験が驚きの連続だった

キリンが手掛けるクラフトビール醸造所併設のレストラン「スプリングバレーブルワリー東京」が、2024年5月30日に全館リニューアルを果たした。1階は、エントリー層でも気軽に楽しめるビアパブに。そして2階は、落ち着いた空間でコースを楽しみながら様々なクラフトビール体験ができる空間に進化したのだ。

↑開業初の大幅リニューアルが実施された「スプリングバレーブルワリー東京」。「代官山駅」から徒歩4分、「恵比寿駅」から徒歩8分の場所にある

 

コース主体の2階では、パーティー向けのプランと、専属スタッフがコンシェルジュとなるプランが提供されているが、今回紹介するのはその後者。「ペアリングカウンターコース」を実体験し、全容を明らかにしたい。

 

ビール10種×7皿コースを解説付きでペアリング

「ペアリングカウンターコース」は、コの字型の専用シートで。ひとり1万5000円(税込)の完全予約制だ。店舗限定醸造ビールを含む計10種のクラフトビールを、7皿のコース料理に合わせてスタッフが提供する。

↑担当するのは、ビアコーディネイターの資格を持つプロフェッショナル。この日は2015年の開業当時から同店で働いている、副店長の大和 傑(すぐる)さんが担当

 

提供される料理は、食材の旬に合わせて年4回刷新。今回紹介する夏季メニューは6~8月のシーズナルとなり、9~11月は秋の味覚が登場するという。

 

ちなみにペアリングとは「フードペアリング」のことであり、料理とお酒の美味なる相乗効果を指す。ワインの世界ではマリアージュともいわれる。「スプリングバレー」ブランドでは以前からペアリングの醍醐味を訴求してきた。なぜなら、味わいが個性的かつ多様的なクラフトビールは、ペアリングに着目することでより楽しめるから。

↑1階のメニュー例(発表会用の試食プレート)。「磯のりと山椒の焼鳥ビスマルク」や、市場で商品にならなかった未利用魚を使う「本日の魚介マリネ 3種盛り」など、こちらでもビールとのペアリングをプッシュ

 

「ペアリングカウンターコース」は、この“哲学”をプロの視点から提案するプランといえるだろう。そのうえでのポイントが、コース料理もビールありきで考案されているところ。先に10種の“推しビール”と構成を決め、そこからリストを元にシェフが7皿をクリエイションするのだという。

↑「スプリングバレーブルワリー東京」の統括料理長、斉藤正博シェフ。初代統括料理長である大高英樹シェフの右腕として、長年クラフトビールのペアリングメニューを考案してきた

 

「よく“口内調味(こうないちょうみ)”といわれますが、ビールを飲み込む前に料理をじっくり味わうことで、よりペアリングの面白さがわかりやすくなります」と大和さん。ではどんなビールと料理が組み立てられているのか、一皿ずつ紹介していこう。

 

ビールが複雑な味を面白いハーモニーへと昇華する

まずは3杯のビールが登場。“初めの1杯、飲みやすい、低負荷”がテーマで、パッションフルーツやグレープフルーツのような果実味とアルコール度数4%のライトな「代官山セッションエール」、缶でもおなじみのまろやかなホワイトビール「シルクエール<白>」、あたたかみのある甘みと酸味が調和した「磯崎さんちの小田原みかん」がサーブされた。

↑左から、「代官山セッションエール」「シルクエール<白>」「磯崎さんちの小田原みかん」。なお、磯崎さんとはキリンホールディングスの磯崎功典会長のこと

 

スターターとなる先付は「空豆ポタージュと豆乳エスプーマ」。空豆のコク深い甘みにクリーミーなニュアンスが加わったポタージュは、ほっこりとした口どけと相まって絶品。皿にはドライ、焼き、蒸しと3種の調理で仕上げた空豆ものり、枝豆とは一風異なるリッチなビールペアリングに。

↑「空豆ポタージュと豆乳エスプーマ」。エスプーマとは、素材と亜酸化窒素ガスを混ぜた泡状ムースのこと(または、その調理機器)

 

2皿目は「たらば蟹と日向夏のサラダ仕立て 白インゲン豆のバニラピュレとキャビア添え」。サラダの野菜にはホワイトセロリが主に使われ、レモンベースのドレッシングとともに清々しい爽快感を演出する。

↑「たらば蟹と日向夏のサラダ仕立て 白インゲン豆のバニラピュレとキャビア添え」。バニラピュレを合わせると、どこかファンタジックな味わいになるのが面白い

 

ここでビールは次のテーマ“和食(海鮮など)とよく合う”に。注目は、同店でもこのコースでしか飲めないセゾン(ベルギー生まれの夏ビール。セゾン酵母由来のフルーティーな香りが美味)「特醸〜白麹和え〜」。さらに「ジャパンエール<香>」と、ゆず&山椒で日本ならではのホワイトビール(オレンジ&コリアンダーのベルジャンホワイトに対して)を目指した「デイドリーム」の計3種を味わう。

↑「特醸〜白麹和え〜」。白麹は爽やかなクエン酸を生成するのが特徴で、酒では焼酎で頻用されてきた。ビールで用いるのはなかなか珍しい

 

料理の3皿目は「炙り甘鯛と3種の香り 南高梅/バジル/新ごぼう」。塩を振ってねっとりさせた甘鯛を炙り、3種のプレゼンテーションで味付けを変え、3タイプのビールと組み合わせて多様なペアリング提案を試みている。

↑ソースによる味の変化だけではなく、南高梅には大葉やきぬさや、バジルにはビーツ、新ごぼうにはディルなど、あしらいも工夫されている

 

3種のビールは、どれも和風な味わいを狙って造られているだけあって、食材の繊細なタッチやうまみと調和する。そして4皿目は、「グリーンアスパラガスとパンチェッタベジョータ 鵠沼魚醤のブールノワゼット」。イベリコベジョータのバラ肉塩漬けや、焦がしバターで香り付けした和風フレンチである。

↑「グリーンアスパラガスとパンチェッタベジョータ 鵠沼魚醤のブールノワゼット」。クミンを用いたエスニックオイルも、香り高いアクセントに

 

味は青みをはらんだアスパラのうまみにパンチェッタの甘みが加わり、贅沢なふくよかさ。そこにエスニックオイルを合わせると、ガラリとオリエンタルな表情に。この複雑さを面白いハーモニーへと昇華するのがビールだ。特に「特醸〜白麹和え〜」のスパイシーな果実味は、食材とソースの個性を得意げにまとめ上げる懐の広さを感じられた。

 

メインから締めまでもビールによる驚きと発見が連続

料理はいよいよメインディッシュに。その前に登場した3種のビールは“メイン(肉など)に負けない力強さ”がテーマ。「豊潤<496>」「ジャズベリー」「ジューシーホップ」がサーブされた。

↑左から、「豊潤<496>」「ジャズベリー」「ジューシーホップ」

 

缶商品でもおなじみの「豊潤<496>」は、麦のうまみとホップの上品な香りが特徴。「ジャズベリー」は、ラズベリーの甘やかな香りと酸味がホップの果実味と調和した個性的な銘柄である。

 

そして「ジューシーホップ」は、昨今のクラフトビールで人気のビアスタイルHAZY IPAを思わせる、トロピカル調の風味とエネルギッシュな苦み、濁りのあるスムースな口当たりが魅力。合わせる5皿目は、メインにふさわしい肉料理が登場した。

↑メインの「岩手短角牛のみりんマリネ ペドロヒメネスとみょうが麦みそ」。ペドロヒメネスとは、甘く濃厚なシェリー酒のこと(または、その醸造用ぶどう品種)

日本短角種(和牛品種のひとつ)の名門ブランド「いわて短角和牛」は、高い希少性とうまみ豊かな赤身肉が特徴。グリルする前にマリネされているためよりジューシーかつしっとりした食感で、かむごとに広がる肉のおいしい多幸感もひとしお。

↑付け合わせの野菜グリルや、パートブリック(パリパリとした丸型クレープ状の生地)、ソース類も見事なアクセントに

 

ステーキが、ソースの組み合わせで和風にも洋風にも味が変化するように、合わせるビールも感じ方は三種三様。「豊潤<496>」には香ばしいパートブリックもよく合い、「ジャズベリー」のキュートな果実味は肉の甘みと調和。また、みょうが麦みそはそのままでもビールのアテになる魔性のおいしさを秘めていた。

↑締めでお目見えした6皿目。「雲丹とグリュイエルチーズの焼きリゾット コンソメとトリュフ」

焼きリゾットはジャポニカ米を使っていることもあり、洋風おにぎり茶漬けのような遊び心を感じる一品。チーズのクリーミーなタッチが米と調和し、焼かれた部分は香ばしさを演出。うにの贅沢で力強いうまみはチーズの濃厚なコクとマッチし、ビーフコンソメのふくよかな肉のダシ感が全体をしっかり包み込む。トリュフの香りがさらに贅沢感を醸し出し、ビールとの調和もよりリッチに。

 

そしてラストのビールは、“締めの1杯、甘いデザートなどと調和する”をテーマに、昨冬缶でも限定発売された「アフターダーク」。7皿目の「黒胡麻ムースぎゅうひ包み 黒糖とビターチョコレート」とともに提供されました。

↑「アフターダーク」(右)と「黒胡麻ムースぎゅうひ包み 黒糖とビターチョコレート」(左)

 

「アフターダーク」はラクトース(乳糖)とロースト麦芽を活用した黒ビールで、エレガントな甘みや酸味と重厚な香ばしさが、エスプレッソラテを思わせるおいしさ。もちもち、ほわんとした食感のスイーツはねっとりした口どけと甘さが絶品で、その味わいをコーヒーのようなビールが新感覚のデザートタイムとして体感させてくれる。

 

なお個人的な「アフターダーク」との推しペアリングに、オープン時から「スプリングバレーブルワリー」で人気の「特製焼きチョコレートケーキ」がある。こちらはグランドメニューなので、昼夜問わずぜひ1階でお試しを。

↑以前取材した際の「特製焼きチョコレートケーキ」と「アフターダーク」。フレークソルトがチョコレートの甘さを引き立てる

そんな同店は、2015年の開業から全店の累計来場者が今年6月に200万人を突破。そのお祝いと感謝を伝える目的で、7月12日まで“ENJOY! CRAFT 夏”企画が開催されている。内容は、レギュラーサイズ(350ml)の「豊潤<496>」を通常価格の半額で提供し、さらに、インスタグラムをフォローするとオリジナルステッカーを1枚プレゼントするというもの。「スプリングバレーブルワリー」の東京1階と、京都でも開催されるのでぜひこの機会に。

↑「スプリングバレーブルワリー京都」。「四条駅」から徒歩7分、「京都河原町駅」から徒歩5分の場所にある

「スプリングバレーブルワリー」は来春で誕生10年。その間、日本でもクラフトビールは徐々に広まり、専門店やブルーパブ(醸造所併設型レストラン)も珍しくなくなった。とはいえ、今回紹介した「ペアリングカウンターコース」のようなプランを提供している店はほぼないといえるだろう。ビール好きの人は、ぜひ体験してみてはいかが!?

 

【SHOP DATA】

SPRING VALLEY BREWERY TOKYO(スプリングバレーブルワリー東京)

住所:東京都渋谷区代官山町13-1 ログロード代官山

営業時間:11:00~23:00(L.O.22:00)※テラス席は22:00まで営業(冬期をのぞく)

休業日:不定休

アクセス:東急東横線「代官山駅」北口徒歩4分、JRほか「恵比寿駅」西口徒歩8分

ショットじゃなくて上品に堪能してね。老舗ホセ・クエルボのプレミアムテキーラ「1800 ミニレオ」発売

アサヒビールは、メキシコで200年以上の歴史を持つ老舗テキーラメーカー、ホセ・クエルボのプレミアムテキーラ「1800 ミレニオ」の販売を開始しました。3000本の数量限定で、価格は2万8380円(税込)/750ml瓶となっています。

 

1800 ミレニオは、原料にアガベだけを使用したアガベ100%テキーラです。アガベは、メキシコを中心に生息する多肉植物で、テキーラの原料として古くから使用されています。オーガニック甘味料の「アガベシロップ」としても有名です。

 

このテキーラは、3年以上の樽熟成を経た商品だけが名乗れるエクストラアネホで、アメリカンオークの新樽で40か月以上熟成した後、さらにコニャックの貯蔵で使用されたフレンチオーク樽で4か月熟成して造られています。味わいは、バニラやオーク、シナモン、ドライフルーツの香りに加え、ミントチョコレートのような清涼感、そして長く続く甘い余韻が特徴です。

 

アサヒビールによると、同社が販売する「クエルボ」ブランド2023年の販売箱数は前年比129%と好調で、なかでも「1800」シリーズは前年比165%とブランド全体を牽引しているとのこと。今後のテキーラ動向からも目が離せませんね。

アメリカンなクラフトビールを自宅でも! 7月16日から「ブルックリン パルプアートヘイジーIPA」が全国発売

キリンビールは、米国の代表的なクラフトビールメーカーであるブルックリン・ ブルワリーの「ブルックリン パルプアートヘイジーIPA」を、7月16日からコンビニエンスストアおよび「Tap Marché(タップ・マルシェ)」限定で発売します。アルコール度数は6.5%、価格はオープンとなっています。

 

ブルックリン・ブルワリーは、1988年にブルックリンで創業したアメリカを代表するクラフトブルワリーです。「ブルックリンラガー」をはじめ、最後の一滴までおいしいクラフトビールにこだわり続ける同ブルワリーのビールは、現在では世界30か国以上で愛されています。

 

今回発売されるブルックリンパルプアートヘイジーIPAは、「ポップ・アートのように誰もが楽しめること」をコンセプトに開発され、その思いはカラフルなパッケージでも表現されています。

 

日本では、日本橋の兜町にある「ブルックリン・ブルワリー」のフラッグシップ店「B by The Brooklyn Brewery」でのみ提供されていましたが、好評につき全国発売に至ったそうです。

 

中味はトロピカルフルーツ、パイナップル、マンゴーのような香りと心地よい苦味が特徴です。ピザのような、爽やかさと濃厚な味わいが両立している食事とのペアリングがおすすめとのこと。アメリカ産のクラフトビールは、やはりジャンキー寄りなこってり料理に合わせたいところです!

「ノンアルでワインの休日」に夏にぴったりなフレーバー期間限定で登場

サントリーは、醸造したワインを蒸溜してアルコール分を取り除いてつくった「ワインエキス」を使用し、ノンアルコールでも本格的なワインらしい味わいを楽しむことができる「ノンアルでワインの休日」シリーズに、 「サングリア パイン&レモン」の味が追加されることを発表。7月16日(火)から全国で期間限定発売されます。

本商品は、白ワインらしさとフレッシュで甘酸っぱいパイン&レモンの爽やかさを楽しめる味わいになっているそう。パッケージは、爽やかな水色のタイルを背景に、ジャーに入ったサングリアやパイン、レモンなどのイラストを配し、夏らしさや中味の特徴を表現しています。

 

夏のノンアルな気分のときには、サッパリと甘い同商品が最適そうですね。

紅茶系サワー好きにはたまらない! 「ほろよい」にリプトン紅茶のフレーバーが限定発売へ

9月17日から、サントリーの「ほろよい」にリプトンの茶葉を使用した「ほろよい<Liptonレモンティーサワー>」「ほろよい<Liptonアップルティーサワー>」の2つのフレーバーが期間限定で発売されます。希望小売価格は350ml缶で156円(税込)となっています。

 

「ほろよい」はアルコール度数3%と低アルコールで、優しい味わいと多彩なフレーバーを楽しめるお酒として親しまれているブランドです。

 

リプトンの茶葉を使用することで、クリーンで雑味がなく、まるで手淹れしたような紅茶の上質な味わいに仕上がったとする同商品。「Liptonレモンティーサワー」は、レモンの華やかな香りとやさしい酸味によって、紅茶のおいしさとレモンの果実感を楽しめる一杯に。そして「Liptonアップルティーサワー」は、りんごのまろやかな甘さとフレッシュな果実感が、紅茶の余韻と程よく調和した満足感ある味わいになっているそうです。

↑ほろよい Liptonレモンティーサワー

 

↑ほろよい Liptonアップルティーサワー

 

また、パッケージには「Lipton」ブランドのロゴとともに、ティーポットのデザインをあしらうことで、中味の特徴をわかりやすく表現。“Premium”の文言や「ほろよい」ブランド初の金ふたを採用するなど、上質感を追求した装いになっています。

独自配合のパイナップルリキュールを使用! 芳醇な香りが楽しめる「アサヒ贅沢搾りプレミアム期間限定パイナップル」発売

アサヒビールは、RTD(※)「贅沢搾り」ブランドの“プレミアム”シリーズから「アサヒ贅沢搾りプレミアム期間限定パイナップル」を7月9日から期間限定で発売。希望小売価格は189円(税込)。

※「Ready to Drink」の略。購入後、そのまま飲用可能な缶チューハイなどを指します

「アサヒ贅沢搾りプレミアム期間限定パイナップル」は、パイナップル果実1/12個分を使用した果汁25%の缶チューハイ。独自配合のパイナップルリキュールを使用することで、パイナップル本来の芳醇な香りとみずみずしい味わいが楽しめます。

 

パッケージは、パイナップルの大きなイラストで商品特長を分かりやすく訴求し、真夏の海のさざ波を背景に描くことで季節感を演出しています。

 

 

みずみずしさを感じて!「キリン 氷結 Farmers’ Taste 長野県産ふじりんご」が新発売

キリンビールは、「キリン 氷結 Farmers’ Taste 長野県産ふじりんご(期間限定/セブン&アイ限定)」を、7月2日(火)より全国のセブン&アイグループ各店舗(5月末現在約2万2000店舗)にて販売します。価格は350ml缶で160円(税別)、500ml缶で218円(税別)。

※ 一部、店舗により取り扱いが無い場合があります

今回発売する「キリン 氷結 Farmers’ Taste 長野県産ふじりんご(期間限定/セブン&アイ限定)」は長野県産りんごを搾汁後に、余分な熱をかけずに凍結して運び、解凍したストレート果汁を使用しています。おいしさを封じ込めたまま運ぶことで、香りや風味が損なわれにくく、長野県産りんごのみずみずしいおいしさを楽しめます。

 

■商品概要

メーカー:キリンビール
商品名:キリン 氷結 Farmers’ Taste 長野県産ふじりんご(期間限定/セブン&アイ限定)
販売価格:350ml缶=160円(税別)、500ml缶=218円(税別)
販売地域:全国のセブン‐イレブン、イトーヨーカドー、ヨーク、ヨークベニマルなどセブン&アイグループ各店舗(5月末現在約2万2000店舗)

 

アルコール分3%なのに「お酒を飲んだ」満足感アリ! タカラ「発酵蒸留サワー」新発売

宝酒造は、“タカラ「発酵蒸留サワー」”<クリア><レモン><ぶどう>を、9月10日(火)に全国で新発売します。参考小売価格は350mlで165円、500mlで233円(ともに税抜)。

↑左から、タカラ「発酵蒸留サワー」<クリア><レモン><ぶどう>

 

アルコール分3%なのにお酒を飲んだ満足感が楽しめる

本商品は、口に含んだ瞬間から感じる複雑な香りと厚みを持たせる“果皮発酵スピリッツ”と、低アルコールでも、口に含んだ後の厚みを持たせる“本商品専用の「宝焼酎」”を新たに開発。お酒好きが求めるしっかりとしたお酒の満足感をアルコール分3%で実現したといいます。

 

「果皮発酵スピリッツ」について

「果皮発酵スピリッツ」とは、本来廃棄されるはずの柑橘の果皮を、独自の「発酵」と「蒸留」の技術でアップサイクルした新しいお酒で、宝酒造とファーメンステーション社が共同開発。柑橘の果皮を発酵させることで果皮に含有する香り成分を引き出し、さらにそれを蒸留することで必要な成分のみを抽出しています。これにより、口に含んだ瞬間から感じる複雑な香りと厚みを実現したといいます。

ビアガーデンに異変?GetNavi web編集長が知った今の時代の当たり前の選択肢とは

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「夏の親睦会はビールでしょ!」と、GetNavi webの山田佑樹編集長が編集部員を連れて向かったのは、ロケーションもナイスな「森のビアガーデン」。「とりあえずビール!」のつもりが、そこかしこにある文字が……?

↑訪れたのは明治神宮外苑「森のビアガーデン」。「バーベキュー飲み食べ放題」に今年初のアンガス牛と厚切りベーコンが盛り込まれたほか、ラム肉を楽しめるのもポイント。

 

ビアガーデンで起こっている異変とは?

↑ビアガーデンといえば、ビールにバーベキューが黄金の組み合わせ。そんな中、ある変化が……。

 

日ごろのねぎらいと親睦を兼ねて明治神宮外苑の「森のビアガーデン」へ。会場には想像以上に20~30代の女性も多く、幅広い年齢層がビールを楽しんでいる!

 

そんな中、気づいたのは「糖質ゼロ、はじめました。」という告知が会場のあちこちにあること。実際、周りを見渡してみると、多くのお客さんが糖質ゼロビールを飲んでいる。糖質ゼロビールって、高めの年齢層の人が楽しんでいるイメージでしたが、これは意外! トレンド情報を世にお届けする身として、糖質ゼロビールの人気は知っていましたが、まさかビアガーデンにまで浸透しているとは……

 

そもそもビアガーデンの主役と言えばビール。絶対的なおいしさが求められる場であり、そこで糖質ゼロビールが推されているということは、味わいにも自信ありということ……!?

↑ビールと食とコミュニケーションを楽しむ人々。年齢層は20代とおぼしき若者からベテラン勢まで、意外に幅広い。

 

なにはともあれ、この糖質ゼロビール「キリン一番搾り 糖質ゼロ」を私も飲んでみることに。ただし飲む前に一瞬脳裏をよぎったのは、「これって本当に糖質ゼロなんですか?」という疑問。というのも、ビールの色がしっかり濃いんです。「森のビアガーデン」のスタッフさんに聞いたところ「間違いありません」とのことで、この時点で糖質ゼロビールの進化を再認識。

 

糖質ゼロって、糖質が低い分ビールの液色もライトだと思っていましたが、そんなことないんですね。でも液色は変わらなくても、味のほうはやっぱりライトなんじゃないの……?

ひと口飲んでみてさらにビックリ。うまみやコクがしっかりしていて、ビター感や爽快なのどごしも抜群。スゴくウマいじゃないですか!

 

“今の時代の当たり前の選択肢”の正体について

個人的には想像以上のおいしさを実感したものの、実際のビアガーデンではどのような評価を得ているの? 森のビアガーデンのスタッフさんに聞いてみました。

↑「森のビアガーデン」支配人を務める、ロイヤルフードサービスの吉原雄一さん。

 

「今年はよりハイクオリティなおいしさと、ビールとの多彩なフードペアリングをテーマのひとつに掲げ、選択肢を広げたいという思いから『一番搾り 糖質ゼロ』を新採用させていただきました。私自身も、味も泡立ちも通常の一番搾りと遜色ないと率直に感じており、そこに糖質ゼロも相まってお客様の魅力的な価値になると確信しています」

 

私のような感想を抱く人はかなりいるというわけですね。そりゃあ、これだけ十分なおいしさであれば、糖質ゼロを選ぶ人も多いでしょう。お客さんを観察すると、積極的に「一番搾り 糖質ゼロ」を選んでいますが、実際の反響は?

 

「当店でビールは全8種提供しておりますが、やはり人気だと実感しています。その理由はおいしさと糖質ゼロの両立に加え、ブルーを基調とした缶の色が涼しさを演出する効果もあるのかなと思います」

↑「森のビアガーデン」では、「一番搾り 糖質ゼロ」の缶を特設ブースで冷やし、店員さんが提供(7月31日まで提供予定)。キンキンに冷えた缶からそのままでもジョッキに注いでも、環境の効果もあいまっておいしさは格別でしょう。

 

「森のビアガーデン」に来てみて、想像以上に女子会が多く開催されている様子にも驚かされました。それに、若い女性にも糖質ゼロビールは人気なんですね!

 

「おいしさ以外の、パフォーマンス的な付加価値を求めていらっしゃると感じます。また、当店は様々なビールを自由におかわりできますから、飲み比べてご自身の好きな銘柄を探す楽しみも味わっているのかなと。この点においても、時代の多様化を私自身も感じています」

 

なるほど! 「一番搾り 糖質ゼロ」は多様化の時代にもマッチしたビールということですね。それに糖質ゼロビールは、ガマンや妥協をして飲むものではなく、今の時代に合った1つの選択肢になったのです。おいしいという理由で飲んでいるビールが、結果的に糖質ゼロだったらスゴくイイですよね。気分や食事に合わせて楽しむ、今の時代の当たり前の選択肢。それが「一番搾り 糖質ゼロ」なのです。

 

3つの変化によって糖質ゼロは“賢い選択”に!

ここまで「一番搾り 糖質ゼロ」が市民権を得ている理由はなぜなのか、自分なりに考えてみました。そこには3つの変化があると考えます。

 

1つめは、生活者意識の変化。転換点のひとつは、コロナ禍にあったといえるでしょう。世の中が便利になる一方で情報化が進むなどし、少なからず現代人はストレスを感じるようになったといわれます。そこに、コロナ禍という予期せぬパンデミックが起こりました。こうしたなかで、自分に心地よいものを選択したいと願う人は少なくないはずです。内閣府の調査においても、全世代においてコロナ禍の2022年よりもコロナ明けの2023年のほうが、Well-being(心身と、社会的にも満たされた状態)への関心が上昇。自身の心と体への関心の高まりがうかがえます。

 

2つめは、消費行動の変化。三省堂「今年の新語2022」で「タイパ(タイムパフォーマンス)」が大賞に選ばれるなど、様々なシーンで成果やパフォーマンスに注目する機運が高まっています。食においても、おいしさはもちろんのこと、同時に複数の価値や利益を追求するニーズが顕著に。同時に、パフォーマンスに優れたモノを選択することが賢いとされる時代だといえます。

 

3つめは、糖質ゼロビールそのものの変化。キリンが缶商品として国内初の糖質ゼロビール「一番搾り 糖質ゼロ」を2020年に生み出してからも、日進月歩で技術革新は進んでいます。進化を遂げるなかでおいしさが再評価され、糖質ゼロビールにネガティブな印象を持つ消費者はどんどん少数派に。本稿における私の糖質ゼロビール体験も、この進化によるおいしさがあってこそというわけです。

「一番搾り 糖質ゼロ」は、「キリン一番搾り生ビール」と同じ「デコクション製法」を採用することでコクと飲みごたえが向上。また、ホップを発酵中に漬け込むことで、香りがより華やかに。加えて、発酵条件の調整によって酸味や雑味が抑制され、さらに飲みやすいクリアな味へ進化した。

 

上記で挙げた、「心身平常欲求の拡大」「パフォーマンス追求」「糖質ゼロ技術の革新」。これら3つの変化により、糖質ゼロビールが“いまの時代に最適な賢い選択”になった。私はそう考えています。

 

今日は「一番搾り 糖質ゼロ」で乾杯!

長々と思案を巡らせてしまいましたが、とどのつまり、求められる時代にマッチしたビールこそが「一番搾り 糖質ゼロ」。今日は、“おいしい糖質ゼロ”でスマートに乾杯しましょうか!

 

キリンビール
キリン一番搾り 糖質ゼロ

国内初(※1)の糖質ゼロ(※2)ビールとして2020年10月にデビューし、2024年春に最新版へとリニュ―アル。コクや飲みごたえが強化するとともに、爽やかで華やかな香りもアップ。一方で酸味と雑味が抑制され、飲みやすさが向上したという。

※1:ビールで糖質ゼロを実現した国内初めての缶商品(Mintel GNPDを用いたキリンビール社調べ)
※2:食品表示基準による

 

 

写真/村田 卓 執筆/中山秀明

“ヱビス”なのに副原料使用!?ヱビスブルワリー醸造責任者が明かす新作ビールと新規開業「ヱビスブルワリートウキョウ」での挑戦とは

2024年は「ヱビスビール」に再び注目。4月3日に開業した「YEBISU BREWERY TOKYO(ヱビス ブルワリー トウキョウ)」の来場者数は、開業1か月を待たずに3万5000人を突破し、工場限定ビールのほか、ヱビスブランドの新ライン「CREATIVE BREW(クリエイティブブリュー)」にも新作が続々登場しています。

 

そこで、ブルワリーの醸造責任者兼、CREATIVE BREWの開発リーダーでもある有友亮太さんにインタビュー。各施策の特徴を解説するとともに、ヱビスブランドの戦略についてうかがいました。

↑有友亮太さん。YEBISU BREWERY TOKYO内の、“会える” MASTER BREWER’S ROOM(マスターブリュワーズルーム)にて。

 

まずは「ヱビスビール」の成り立ちをおさらい

「ヱビスビール」が誕生したのは1890(明治23)年。1887年に日本麦酒醸造会社(現、サッポロビール)が設立し、1889年に現在の恵比寿(住所は目黒区三田)に醸造場が完成。翌年2月に、ドイツ人醸造技師による本格的なドイツビールとして発売された「恵比寿ビール」がルーツです。

↑「恵比寿ビール」。1900(明治33)年のパリ万国博覧会では、30か国以上から出品されたビールのなかで金賞を獲得した。

 

やがて1901(明治34)年になると、大量のビールを出荷する専用の貨物駅「恵比寿停車場」が開設され、1906(明治39)年には恵比寿駅へと発展。その後1988(昭和63)年、工場は千葉へ移転することになり、跡地は1994年に現「恵比寿ガーデンプレイス」となりました。

 

そして移転から約35年の時を経て、恵比寿で再び醸造を開始することになったのが、新設された施設を備えたYEBISU BREWERY TOKYOです。

 

ここでしか飲めないビールが味わえる“ブルワリウム”

↑YEBISU BREWERY TOKYOがオープンしたのは、かつて「恵比寿ガーデンプレイス」内にあり、2022年に閉館した「ヱビスビール記念館」の跡地。

 

同館は入場無料。ゆとりのある天井高の空間に設計された開放的な施設となっており、ヱビスビールの歴史を展示したスペースや醸造設備を見学できるコーナーなど、見て回るだけでも楽しいコンテンツが充実しています。

↑歴史や過去の商品などが展示された「ミュージアムエリア」。隣には、ブランドのルーツを伝える写真や広告を展示した「ジャーニーラウンジ」も。

 

ビール好きなら、ブルワリー限定ビールを飲める「タップルーム」はぜひ立ち寄りたいところ。なかには期間や数量限定のヱビスビールもあり、訪れるたびに新鮮な出合いがあります。また、2024年5月15日からはガイド付きの有料ツアー「YEBISU the JOURNEY(ヱビス ザ ジャーニー)」もスタートし、いっそうにぎわうこと必至です。

↑写真左奥に見えるのが、リアルな醸造設備が配されたブルワリーエリア。右側はタップルームとなり、写ってはいないものの手前側にはギフトショップも。

 

ビールは、ここでしか飲めないヱビスビールが常時6種程度提供され、1杯1100円から。飲み比べるなら、4種セットの「ビアフライト」(1800円/各220ml)がオススメです。また、フィンガーフードを中心に数量限定のソーセージやスイーツといった一皿まで、軽食も400円からラインナップ。

↑「ビアフライト」。4種類のビールを少しずつ味わえるのが嬉しい。

 

ヱビスブランドから新ラインを立ち上げた狙いは?

一方、CREATIVE BREWは、2023年にヱビスの新ラインとして立ち上がったブランド。「つくろう、驚きを、何度でも。」を合言葉に、これまでのビールの概念にとらわれない新たなビールのおいしさや楽しさに挑戦していくヱビスです。

↑CREATIVE BREWは基本的に期間限定発売。左端がブランド第1弾の「ヱビス ニューオリジン」で、1890年のヱビスビール発売当時に使用されていたとされる、ドイツ産ホップ「テトナンガー」に着目していることが特徴のひとつ。

 

より具体的に、通常の「ヱビスビール」との違いを挙げるなら、自由な発想で醸造すること。例えば、「ヱビスビール」はドイツのビール純粋令にならって麦芽とホップと水(と酵母)を原材料に造りますが、CREATIVE BREWシリーズではときに副原料も使用。

↑CREATIVE BREWの第4弾は、2024年夏季新作の「ヱビス ジューシーエール」。フルーツを用いた高級菓子から着想を得て、ブランドで初めて果汁が使用されている。(参考小売価格258円/税抜)

 

こうして、個性が光る味わいを生み出しているわけですが、歴史も長いヱビスブランドから新ラインを立ち上げた狙いはどこにあるのでしょうか? 有友さんは「ヱビスだからこそお届けできる価値があると考えています」と話します。

↑有友さんは、2012年サッポロビール入社。北海道工場でビール醸造を担当後、酒類技術研究所で酵母の研究に取り組む。2017年にドイツへ留学し、Brewmaster(ブリューマスター)の資格を取得。帰国後は新商品開発や研究を行い、今春からはYEBISU BREWERY TOKYOの醸造責任者も兼任。

 

「ヱビスには130年以上の歴史がありますが、『日本でビールを作るんだ』という立ち上げ当初のベンチャーマインドあふれていたからこそ、成長し続けてこれたのかなと思います。例えば、日本初のビアホールだったり、当時日本では珍しかった黒ビールの発売だったり、挑戦の連続だったと思うんです」(有友さん)

 

そういえば、今年のリニューアルで掲げられたヱビスビールの合言葉は「ヱビスは何度でも完成する。」このメッセージにも挑戦心を感じます。

↑ヱビスの広告に登場している、ブランドアンバサダーの山田裕貴さん。YEBISU BREWERY TOKYO グランドオープン記念イベントにて。

 

「近年でも、プレミアムビールという市場提案など、ビールにおける新たな価値を発信してきた自負があります。そんな、ヱビスがもつ革新性を、伝統を踏まえたうえで知っていただけたら。ヱビスの歴史を現代に紡ぐ、創造的なブランドをつくれたら。そんな願いからCREATIVE BREWは生まれました」(有友さん)

↑「ヱビスビール」は1980年代のリブランディングで「Premium」の文字を缶にデザイン。また、「ヱビス、ちょっと贅沢なビール♪」のキャッチコピーで提案するなど、日本におけるプレミアムビールの先駆けでもある。

 

「クリエイティブブリュー」が目指すもの

CREATIVE BREWでは醸造における自由度が高くなりますが、そのなかにおいても「やらないこと」はあるのでしょうか。判断基準は「お客様にとって価値につながるか否か」。この考え方はYEBISU BREWERY TOKYOのビール造りにも共通しているとか。

 

「どれだけユニークでも、期待から外れたようなビールだったら裏切りになってしまいますよね。結果として、革新的な味だけど軽すぎるとか、個性が強すぎて飲み切れないとか、そういった味の印象につながる造り方はないかなと思っています」

↑YEBISU BREWERY TOKYOの期間限定ビールのひとつ「Foggy ale(フォギーエール)2024」。クラフトビールで昨今大人気のヘイジーIPAを彷彿とさせるトロピカルな香りながら、ほどよくクリアで苦味もマイルド。

 

「一方で、『テトナンガー』だったり、第2弾の『ヱビス オランジェ』で採用したホップの分割添加だったりと、古典的な製法を振り返るようなアイデアは、ビールの面白さの再発見につながると考えており、今後も積極的にトライしていきたいですね」(有友さん)

 

ときにアートや音楽、料理といったクリエイティブを新しいビールレシピのヒントにすると話す有友さん。また、四季で変わるビールの感じ方も意識しており、季節に合ったスタイルを提案したいとも。ということは、夏のビアスタイルとして有名な「セゾン」や、濃厚で高アルコールの冬向けスタイル「ボック」などが今後登場する可能性も?

↑マスターブリュワーズルームには、有友さんのブリューマスターディプロマ(資格証明書)のほか、お気に入りのアートなども飾ってある。

 

「十分ありうると思いますね。ただし名称を含め、ビアスタイルとは違った方向性で提案したいと考えています。あえて枠組みから離れることで、これからのビアスタイルになるような、多彩で独創的なビールをお届けできたらと思います」(有友さん)

 

有友さんが言うビアスタイルとはある種、枠組みとしてのクラフトビールとも近しい観点。つまり、CREATIVE BREWをクラフトビールとは表現はしないということ。

 

「130年以上の知見があるヱビスならではの、上質で豊かなおいしさで、ビール自体の価値を高めていきたいと考えています」(有友さん)

 

有友さん自身はクラフトビールのカルチャーやブルワーにリスペクトを抱きつつ、ヱビスとしてのクラフトマンシップを持ち、独自の個性あふれるビールを造りたいと話します。

↑ここには銅製の仕込み設備が鎮座。ドイツ製で、年間130キロリットルのビールを製造できるとか

 

「YEBISU BREWERY TOKYOは小規模な醸造設備ですし、やっていること、目指す先は同じかもしれません。いずれにせよ、日本のビールをもっと面白くしたい、シーンを盛り上げたいと思う志は変わりませんし、クラフトビールをはじめとする多様性あふれるお酒の浸透によって、お客様の嗜好性も広がっています。そのなかで、私たちはヱビスの可能性をさらに追求し、より魅力的なビールを提案できるよう、これからも挑戦していきます。ご期待ください!」(有友さん)

↑手にしているビールは、第3弾の「ヱビス シトラスブラン」。ホップとレモングラスによる、清涼感あふれる上質な味わいに仕上げられている。(参考小売価格258円/税抜)

 

YEBISU BREWERY TOKYOが開業したことで、より多くの声を商品開発に生かせるようになったと微笑む有友さん。限定ビールは今後も続々発売されるので、ブルワリーにもCREATIVE BREWにも、いっそう注目です。

 

「YEBISU BREWERY TOKYO」
住所:東京都渋谷区恵比寿4-20-1 恵比寿ガーデンプレイス内
営業時間:平日12:00~20:00、土日祝11:00~19:00
定休日:火曜(祝日の場合は翌日)、年末年始
https://www.sapporobeer.jp/yebisu/communication/yebisu-brewery-tokyo/

4000本限定!ブレンデッドウイスキー「ザ・ニッカ」の限定商品「ザ・ニッカ ナインディケイズ」を発売

アサヒビールとニッカウヰスキーは、本年創業90周年を迎えるニッカウヰスキーの洋酒事業を強化。新たに60億円を投じ樽貯蔵庫の新設などを進め、ニッカウヰスキーの事業を成長戦略の一環として強化します。新たなコミュニケーション・コンセプト“生きるを愉しむウイスキー”を掲げ、創業90周年記念商品やコンセプトが体感できる場を世界各国で展開します。

 

限定商品とコンセプトBARで90周年を盛り上げる!

ブレンデッドウイスキー「ザ・ニッカ」の限定商品「ザ・ニッカ ナインディケイズ」を7月2日から2000本(日本1000本、海外1000本)。10月に2000本(日本1000本、海外1000本)の計4000本を発売します。バーやホテルバーなどを中心に販売するほか、ニッカウヰスキーの各蒸溜所やコンセプトBARでも数量限定で有料試飲を行う予定です。

↑「ザ・ニッカ ナインディケイズ」。参考小売価格:(日本国内)33万円(税込)

 

ザ・ニッカ ナインディケイズは1940年代から2020年代までの9つの年代にわたる多彩な原酒をブレンドしたウイスキーです。余市蒸溜所や宮城峡蒸溜所に現存する最古のモルト原酒、新たなチャレンジとして製造した門司工場とさつま司蒸溜蔵のグレーン原酒、西宮工場の長期熟成のグレーン原酒、スコットランドのベン・ネヴィス蒸溜所のモルト原酒などから生み出された150種類以上の原酒を使用しています。

 

濃密な樽熟成香と、甘みやコクが調和した厚みのある芳醇な味わいが特徴です。“熟成年数が長いほど高級なウイスキーである”という従来のエイジングに対するイメージに捉われず、9つの年代にわたる多彩な原酒をブレンドすることで、ニッカウヰスキーの90年の歩みを体現。ボトルデザインでは伝統工芸である江戸彫り(※)の技法を用いて一本一本丁寧にロゴが刻まれています。キャップにかかるテープには6色の彩り豊かな市松模様と、複数の九角形を組み合わせた図案を配することで、各拠点から生み出された9つの年代にわたる多彩な原酒の調和を表現。

※:「江戸彫り」はマツウラブラストの登録商標。

 

また、“生きるを愉しむウイスキー”の世界観が体感できる場を世界各国で展開。日本では東京都内でコンセプトBARを7月から12月の期間限定で展開します。店内ではニッカウヰスキーブランドを使ったカクテルなどを楽しめるほか、コンセプトを体感できるような展示やグッズの販売を予定しています。コンセプトBARのオリジナルカクテルとして、ニッカウヰスキー欧州アンバサダーであるバーテンダーのスタニスラヴ氏が監修した「ニッカ セッション」をベースにしたカクテルを提供。海外では7月以降、ロンドンやパリ、ローマ、ニューヨークなどのバー内で、イベントなどを順次計画しています。

「キリン一番搾り 糖質ゼロ」の販売数量が累計6億本を突破!TVCMも好評です

キリンビールが販売する、「キリン一番搾り 糖質ゼロ(以下、一番搾り 糖質ゼロ)」は、累計の販売数量が6億本(※1)を突破しました。また、直近半年(※2)での販売数量は前年同期比で約1割増、5月の販売数量は単月前年比約2割増と、大変好調に推移しています。

※1:2020年10月の発売以来2024年5月末時点(350ml換算)

※2:2023年12月~2024年5月累計

 

コクや飲みごたえ、飲みやすさを向上!

一番搾り 糖質ゼロは前回のリニューアルで、飲みごたえと後味の爽やかさを進化させた中味が、ユーザーから高い評価を得ました。今回のリニューアルではさらなる進化を目指し、製造過程における3つの製法を変更することで、コクや飲みごたえ、飲みやすさを向上。また、爽やかで華やかな香りを増し、よりビールならではの香味を強化することで、より多くのユーザーに満足いただける中味となっています。

 

続いて一番搾り 糖質ゼロにより、ユーザーの糖質ゼロビールへのイメージが変化しています。糖質オフ・ゼロ系ビールに対して一定のユーザーが持つ、「おいしくなさそう」、「自分とは関係ないもの」というイメージが払拭されつつあり、おいしさと糖質オフが両立できる今の時代の新しい選択肢と捉えられ始めています。

 

特に、豊川悦司さん・中条あやみさんが親子役として共演するTVCMが好評。普段、“糖質ゼロビール”をあまり飲まない父親が、娘との会話の中で次第に“糖質ゼロビール”に対する態度が変わっていく様子が共感を集め、ユーザーからは「二人のやり取りとTVCMの最後でおいしそうに飲む豊川さんを見て、糖質ゼロビールへの印象が良くなった。」といった声が寄せられています。7月からは新TVCMを予定しています。

【東京・沿線ぶらり酒】時代に翻弄された「新宿ゴールデン街」の歴史と文化に酔う噺

提供:宝酒造株式会社

 

街を結ぶ沿線には、その地ならではの名酒場と酒文化がある――。本企画では、首都圏沿線の路線ごとに、奥深いカルチャーを探っていきます。ナビゲーターは『古典酒場』の倉嶋紀和子編集長。各沿線に縁のあるゲストとともに、街と酒場の魅力を語り尽くします。

写真提供:PIXTA

 

JR中央線の第4回目は、前回に引き続き新宿。新宿駅は1日の平均乗降客数が世界一多いとギネス認定されている巨大ターミナルで、新宿区は大都市の東京で最も飲食店が多い(※)エリアでもあります。それだけに、酒場や飲み屋街の数もあまた。

※令和3年 総務省統計局・経済産業省「経済センサス-活動調査」より

 

今回は、前回の「新宿西口 思い出横丁(正式名称は新宿西口商店街。通称は思い出横丁)」と並ぶ酒場の聖地「新宿ゴールデン街(通称はゴールデン街)」が舞台。『盛り場で生きる 歓楽街の生存者たち』や『横丁の戦後史 東京五輪で消えゆく路地裏の記憶』などの著者であり、戦後から高度成長期の繁華街に詳しいフリート横田さんと、この街の今昔について語り合います。

倉嶋紀和子(右)/雑誌『古典酒場』の創刊編集長。大衆酒場を日々飲み歩きつつ、「にっぽん酒処めぐり」(CS旅チャンネル)「二軒目どうする?」(テレビ東京)などにも出演。その他にもお酒をテーマにしたさまざまな活動を展開中。俳号「酔女(すいにょ)」は吉田類さんが命名。令和4年(2022年度)「酒サムライ」の称号を叙任
フリート横田(左)/1979年、東京生まれ茨城育ちの文筆家・路地徘徊家。出版社勤務を経て、タウン誌の編集長、街歩き系ムックや雑誌の企画・編集を多数経験。独立後は編集集団「フリート」の代表を務める。戦後~高度経済成長期の街並み、路地、酒場、古老の昔話を求め徘徊。昭和や酒場にまつわるコラムや連載記事などを雑誌、ウェブメディアなどに寄稿している。

 

 

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【東京・沿線ぶらり酒】新宿西口の異世界「思い出横丁」で、昭和の香りを楽しむ噺

 

暗黒の昭和平成を乗り越えた“黄金色の花園”

今回もまずは街の成り立ちから解説。ゴールデン街の歴史を紐解いていきましょう。

 

ゴールデン街は住所でいえば歌舞伎町一丁目。ただし、ゴールデン街があるのはいわゆる歌舞伎町の中心街ではなく、東方の新宿区役所と花園神社に挟まれた約6500平方メートルのエリアにあります。

↑上空から見たゴールデン街。現在は約300もの飲食店が軒を連ねています(写真提供:PIXTA)

 

終戦直後の1945(昭和20)年8月20日。まだ焼け野原だった新宿駅の東側、現在の新宿通りの一部に戦後闇市の端緒とされる「新宿マーケット」が開かれます。同年12月にはその南側に「和田マーケット」が誕生。その後、中間地に野原組がマーケットを開きます。

 

闇市の一部は飲み屋街になるなど発展しますが、行政の都市計画にとっては目障りな存在に。1949(昭和24)年の8月には、連合国軍総司令部(GHQ)が都内公道上からの露店撤廃を指示し(露店整理事業)、東京都庁と警視庁は各店舗に対して翌年3月末までの退去を命じます。

 

しかし、建物をなくしたとしてもそこには商売人とその家族など、生活の拠り所とする人々がたくさんいました。そこで都は代替地のひとつとして、新宿区三光町(現在の歌舞伎町一丁目と新宿五丁目の一部)の一帯への移転をあっせん。こうして生まれた商店街が、のちに「新宿ゴールデン街」と呼ばれるようになります。

↑1974年ごろの新宿ゴールデン街(新宿区歴史博物館蔵)

 

なお、東口の闇市を追われた人々のほか、ここに集まってきたグループがもうひとつあります。それは、古くからの遊郭である新宿二丁目の赤線(政府が半ば公認していた風俗街)地域で露天商を営んでいた人々。彼らも移転命令により、行き場を失っていたのでした。

 

当時の三光町は開発がなかなか進まないススキ野原。人通りの少ないこの場所で、新天地の人々が生活のために始めた商売は、政府非公認の売春(青線)でした。表向きは飲食店として営業しながら、秘密裏に建物の3階で行為に及ぶケースが多かったといいます。ただし、こうした店舗も1958(昭和33)年の売春防止法施行によって消えていきます。

 

1960~70年代になると、文壇バーを中心に作家やジャーナリスト、編集者、映画関係者などが夜な夜な集う文化人の街として栄えました。常連の作家が芥川賞・直木賞を受賞したほか、花園神社を発信地とするアングラ演劇ブームなども影響し、この街が広く知られるようになります。

↑1974年ごろの新宿ゴールデン街(新宿区歴史博物館蔵)

 

しかし、1980年代を迎えバブル期になると、すでに一等地だったこの街でも地上げ騒動が勃発。法外なお金を積まれて出て行った店主も多く、空き家も目立ち始めました。そこで1986(昭和61)年に結成されたのが、有志による「新宿花園ゴールデン街を守ろう会」です。

 

「守ろう会」は弁護士を雇い、地上げ反対の署名運動を展開。餅つき大会や振る舞い酒イベントなどを路地で行って話題を作り、街の現状を発信しました。この取り組みには文化人が賛同してメディアにも取り上げられ、やがてバブル崩壊とともに地上げの動きも止まったのです。

 

1992(平成4)年に改正された新借地借家法により、大家が物件を貸すハードルが下がったことで、やる気にあふれた若い世代が集まり街は活性化していきました。ところが2007年、今度は地主の組合が大手ゼネコンと組んで再開発協議会を発足。ゴールデン街を含む靖国通り沿いのビルも一体的に開発し、高層ビルを建てる計画が進められていました。そこで再び「新宿花園ゴールデン街を守ろう会」は一丸となり、要望書を区に提出。開発の波を退けることに成功したのです。

↑ゴールデン街は、南側の「新宿ゴールデン街商店街」、北側の「新宿三光商店街」と組合がわかれており、対立するような関係でしたが、次第に融和が進み2020年には「新宿ゴールデン街」に統一されました

 

近年はグローバル化によりインバウンド客も多く訪れる観光スポットとなり、日本で最も“ゴールデン”な街に。お店の業態も多様化し、すっかり開かれた酒場通りとなったこの街は、これからも黄金色の光を放ち続けていくでしょう。

 

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色街とならざるを得なかったアナザーストーリー

倉嶋 来ましたねー、ゴールデン街!

 

横田 やっぱり独特ですよね。色っぽい昭和の残り香をいまだに感じさせるお店もあって。

 

倉嶋 今日のバー「十月」も、開業自体はそこまで昔じゃないですけど、昭和生まれの私にとってはすごくホッとする空間です。

 

横田 まずは乾杯しましょうか。ここはやはり、ゴールデンなお酒で!

 

倉嶋 宝焼酎「ゴールデン」! 最高ですね~。

 

二人 では、カンパーイ!

 

倉嶋 横田さんはゴールデン街についても、様々な生き字引の方々にお話を聞いてきたと思います。そのうえで、ここはどういう街なんでしょうか?

 

横田 大都会・新宿。ましてや歌舞伎町という、ある種“伏魔殿”のようなエリアの外れにあって、時代に翻弄され続けてきた街ですよね。

 

倉嶋 前回の思い出横丁もスゴい歴史がありますけど、成り立ちからして違いがありますもんね。

 

横田 どちらも戦後の焼け野原に誕生した闇市が始まりですが、ゴールデン街のルーツは思い出横丁とは駅の逆側。東側なんです。

 

倉嶋 いまよりもっと駅前にあったと聞きます。

 

横田 しかし戦災復興での区画整理で駅前一帯からの退去を強いられ、そこであてがわれた土地がこの場所です。

 

倉嶋 なるほど、戦後の浄化作戦ですか。

 

横田 でも西側は私鉄や地下鉄の施設が計画されており、戦前から駅前に広場ができていました。なので、闇市の整理は東側より10年近くあと。その間、思い出横丁の場所は各店主が組合を作って地主から土地を買い取っていたので開発を免れ、だから奇跡的に残ったんです。

 

倉嶋 前回のお話にもつながりますね。

 

横田 一方、東側のマーケットで営んでいた人々はこちらに来たものの、駅から遠くて人通りも少ないと。

 

倉嶋 いまみたいに、いろんなお店があちこちに広がっているわけじゃないですもんね。

 

横田 近くに都電は走ってたんですけどね。その名残が「四季の路」で。

 

倉嶋 あ、ゴールデン街入口の脇を通ってる遊歩道が跡地の。

↑四季の路(写真提供:PIXTA)

 

横田 もっとも、その路線は1948(昭和23)年に靖国通りから明治通りに左折するルートに軌道変更されてますし、結局この辺は殺風景だったと思いますけど。

 

倉嶋 だからこそ、普通の商売では成り立たないから、色街になっていったと。

 

横田 その背景にはもうひとつポイントがあって、それが新宿二丁目の遊郭周辺にあった露店商のグループです。

 

倉嶋 ゴールデン街が南北でわかれていたルーツですよね。二丁目の方々が南側に移り住んだとか。

 

横田 ええ。遊郭周辺の露天商は南側に「花園街」と称し、元々ノウハウがあった風俗営業をはじめたんです。ある程度は以前の常連客も付いていたでしょうし。一方で駅前露天商グループの多くは飲み屋でしたから、「三光町」と呼ばれる北側の一角に、おでん屋などを始めました。でも駅前とは勝手が違うので成り立たなかったと。

 

倉嶋 そこで南側のマネをしたんですね。

 

横田 あとは、北側の空いた物件を南側の店舗が買収した、みたいなケースもあったようですよ。ちなみに、南北で建物の設計が違うという話を聞いたことありません?

 

倉嶋 階数と、坪数のことですよね。話はもちろん、3階を見せてもらったこともあります!

 

横田 最初から青線商売を想定していた南側の「花園街」は、4.5坪の広さに3階建てのバラックを建て、こっそり3階で営業。北側「三光町」のほうは後から始めたので、3階部分は建て増しで広さも3.5坪という。

↑「十月」へと続く階段。ゴールデン街の店舗は、ほぼ同じ間取りとなっている

 

倉嶋 いまもこの設えって維持されてますよね。なんとも貴重です。

 

 

やがて文化人が夜な夜な集う密やかな盛り場へ

横田 でもやがて、青線営業は1958(昭和33)年の売春防止法施行によって廃業。こうした流れもあって大人の店というか、バーやスナックみたいな業態が増えていったんです。ぼったくりやゲイバーも多かったようですけど。

 

倉嶋 ゲイバーといえば、新宿二丁目とゴールデン街とでは成り立ちが違うんですか?

 

横田 変遷は似てます。でも二丁目にあった赤線の空き店舗は別業態の風俗になったり、連れ込み旅館になったりもして。それらと並行して徐々にゲイバーも増えていったんです。

 

倉嶋 二丁目の歴史にも詳しいとは、さすが! では、ゴールデン街に文壇バーが増えたのはなぜなんですか?

 

横田 もともと新宿には、戦後すぐにできた風月堂という伝説の名曲喫茶があり、ここは文化人が集まるサロンのような場所でした。また、文化の発信地として有名な紀伊國屋書店の本店があり、「紀伊國屋ビルディング」は1964(昭和39)年に開業します。

 

倉嶋 紀伊國屋書店のビルには劇場や飲食店もあって、多目的な書店の先駆けかもしれません。

 

横田 劇場といえば、花園神社の紅(あか)テントも有名ですね。アヴァンギャルドなアングラ演劇を象徴する移動劇場ですが、そのはじまりは1967(昭和42)年。こうした流れで、映画、演劇、音楽、文壇など、各業界の文化人が夜な夜な集まる場所として、ゴールデン街はうってつけだったんだと思います。

 

倉嶋 それら文化人の方々って、知的なのはもちろん、前衛的でサブカルチャーの匂いを感じさせますよね。その点でも、当時は近寄りがたかったゴールデン街がちょうどよかったとも思います。

 

横田 新宿三丁目駅周辺にも文化人に愛される老舗がありますけど、多くは店内が広めの居酒屋じゃないですか。この対比も面白いですよね。

 

倉嶋 確かに! 例えば「どん底」は1951(昭和26)年創業ですし、「鼎(かなえ)」は1972(昭和47)年創業。「どん底」の卒業生が1978(昭和53)年に開業した「池林房(ちりんぼう)」も有名ですけど、三丁目で食べたり飲んだりしたラストはゴールデン街でしっぽり、なんてハシゴもよくあったのかも。

 

ゴールデン街にまつわる“ボクらの時代”

横田 そういえば、倉嶋さんが初めてゴールデン街で飲んだのはいつごろですか?

 

倉嶋 私はかなり遅くて2007年です。『古典酒場』を創刊するということで、やはりゴールデン街は取り上げたくて。でも足を踏み入れたことがなかったので、当時会社にいたゴールデン街通の先輩にお願いして、一緒に3~4軒馴染みのお店を飲み歩かせてもらったのが最初です。

 

横田 そのときのお店って覚えてらっしゃいます?

 

倉嶋 「美沙」から飲み始めたのかな。御年92歳になられる女将さんがやってらっしゃって、そのあと老舗のお店を回らせてもらい楽しかったですね。

 

横田 そこから通うようになったんですね。

 

倉嶋 いえ、通うというほどは行かなかったんです。そのときのお店は先輩の城みたいなものなので、私は私で見つけようと。そのあと外波山文明(※)さんと親しくなり、たまに「クラクラ」には出入りさせていただくようになりました。3階を見せていただいたのも「クラクラ」です。

※外波山文明(とばやまぶんめい)。劇団「椿組」を主宰し、役者やプロデューサーとして活動するほか新宿ゴールデン街の「クラクラ」を経営し、新宿ゴールデン街商業組合の理事長も務めている

 

横田 僕も外波山さんには取材でもすごくお世話になりました。

 

倉嶋 横田さんはいつごろからゴールデン街に?

 

横田 僕は2005年前後ですね。友だちと「行ってみようぜ」って。最初は、去年閉店してしまった「シラムレン」という老舗です。アルバート・アイラーなどのフリージャズを爆音でかけたり、かと思いきや美空ひばりさんのジャズ曲を流してくれたり。

 

倉嶋 ゴールデン街の小さな空間で爆音のジャズ! いいですね~。

 

横田 それが朝までずっと続くんですよ。当時20代前半だったんですけど、「これがゴールデン街か!」ってカルチャーショックでしたね。あとは「FLAPPER」という、日替わりママさんの店にもよく行ってました。ここも前知識なしで、たまたま入ったお店です。

 

倉嶋 うらやましい! そこはどんな特徴なんですか?

 

横田 仲良かったママさんは辞めちゃったんですけど、昔堅気の濃厚なパッションを持ってる方でした。

 

倉嶋 いい出会いだな~。

 

横田 でも倉嶋さんも、最初にここに来たのは2000年代の中~後半じゃないですか。いまと結構違いましたよね?

 

倉嶋 ええ。若い方や外国人はほぼおらず、もっと静かでひっそりとした雰囲気だった記憶があります。

 

横田 ですよね。いまみたいに情報が出回ってないってのもありましたし、勇気が要りました。「こんな若輩者が行ってもいいのかな?」って。

 

倉嶋 確かに。私は当時30代前半でしたけど、「まだ早いかな」って思ってました。あの、どこか遠慮してしまう世界観は何だったんですかね?

 

横田 やっぱり、当時はまだまだ文壇バーのイメージが強かったからかなと思います。文化人が語るような高尚な作品論や、サブカルチャーの知識などがないとダメなんじゃないか、とか。

 

倉嶋 わかります。もし話題を振られたときに、返せなかったらどうしよう、みたいな怖さですよね。

 

横田 そうそう、メジャーな映画ばっかり観ている場合じゃないよなとか。それで人としての深さを量られているような印象を勝手に妄想して。でもそういうのって、思い出横丁とか下町にはないじゃないですか。

 

倉嶋 それぞれの良さがありますよね。ゴールデン街にたゆたう、昭和の文壇バー的な匂いは独自の魅力でもありますから。

 

横田 全然否定するものではないですけどね。

 

倉嶋 とはいえ、昭和の残り香が薄くなっているのも事実でしょう。この移り変わりに潮目ってあったんでしょうか?

 

横田 個人的に印象的だったのは2019年。ラグビーワールドカップの日本開催時ですね。欧米の方を中心にたくさんの外国人が遊びに来ていて、「ゴールデン街も変わったなぁ」って感じた記憶があります。

 

倉嶋 2019年はコロナ前ですけど、すでにインバウンドが盛り上がってましたからね。

 

横田 ただ、トラブルもあったみたいなんですよ。ハウスルールが理解できてなかったり、外で騒いじゃったり、吸っちゃいけない場所でタバコ吸ったり。でも、それだけ風通しがよくなったってことなんでしょうね。

 

倉嶋 そういえば、一部のメニューを貼り出したり、「foreigners(外国人)OK」と書いた看板を掲げたり、英語のホームページを作ったりするお店も増えましたよね。

 

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さっそく焼酎のボトルをキープ! “類は友を呼ぶ”バー「十月」

横田 このバー「十月」は、来年で20周年とか。

 

ママ はい、2005年の7月のオープンなんです。

 

倉嶋 店名の由来とは関係ないんですね。

 

ママ 由来は、私の誕生月なんです。ロシアの十月革命にもちなんでね。

↑ママのくぼたかずこさん

 

横田 オープンしたいきさつは、知り合いの紹介ですよね。もともとはお客さんとしてゴールデン街に来ていたんですか?

 

ママ 最初は、知り合いがゴールデン街で始めたお店に飲みに行ったのがきっかけです。私は会社勤めだったんだけど早期退職して。そんなある日、そこの常連さんから「うちの店を手伝ってほしい」ってお願いされてね。このお店はまた別のベテランの方からの紹介なんだけど、「ちょっとやってみようかな」って。そしたら20年近く経っちゃったの。

 

倉嶋 ママの人柄やセンスですよ! お店はギャラリーにもなってるし、やっぱり文化人の方もいらっしゃるんですか?

↑内装は引き継いだときのまま。昭和の歴史を感じる

 

ママ 一般の会社員さんもたくさんいらっしゃいますけど、映画監督に小説家や編集者、広告マンや大学教授もお見えになられますね。私、実は歌集(『とんとん月を抱いて帰ろう』)を出してるんですけど、装丁はその有名な広告マンの方が担当してくれました。

 

横田 ゴールデン街らしいエピソードですね。僕も、ここじゃなければ生まれなかったであろう出会いの話をたくさん聞いてきました。

 

倉嶋 「類は友を呼ぶ」ってやつですね。それこそ私も、今度あらためて類さん(吉田類さん)と一緒に来たいです!

 

横田 それはゴールデンコース決定ですね!

 

 

前回は思い出横丁、今回はゴールデン街と、新宿の二大飲み屋街について語り合った倉嶋さんとフリート横田さん。次回はまた別の沿線に舞台を移し、街と名酒場を深掘りします。お楽しみに!

 

 

撮影/鈴木謙介

 

<取材協力>

十月

住所:東京都新宿区歌舞伎町1-1-10 新宿ゴールデン街 G2通り
営業時間:17:00~23:00
定休日:水曜・日曜・祭日

 

記事に登場した商品の紹介はこちら▼

・宝焼酎「ゴールデン」
https://www.takarashuzo.co.jp/products/shochu/golden/

 

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夏だけのプレミアムな「澪」 濃厚な味わいと、果実のような甘い香りを楽しめる

宝酒造は、スパークリング日本酒「松竹梅白壁蔵『澪』PREMIUM<RICH(リッチ)>うすにごり」を2024年7月2日に夏季期間限定で発売します。氷を入れてもおいしい、夏にぴったりの一杯を楽しめます。

↑濃厚な味わいと、甘い果実のような香り

 

洋ナシを思わせる、甘い果実のような香りを生み出す独自酵母を使用。うすにごり製法による、上品な濃厚さを堪能できます。

 

パッケージは、シルバーのベースにブルーが印象的なデザイン。カートン入りなので家庭用だけでなく、贈答品にもできますね。

 

参考小売価格(税抜)は、750mlが1800円、300mlが720円です。

一番搾りとどう違う? キリンビール「晴れ風」の“飲みやすい”“新しい”味は…中華そばとかけて“塩ラーメン”と解く!

2024年4月2日に新発売の「キリンビール 晴れ風」が、発売直後は一時品薄になったほど売れています。味の特徴は、プレスリリースによると“「ビールとしてのうまみや飲みごたえ」がありながら「飲みやすい」、新しいおいしさ”とのこと。

 

とはいえ、「キリン一番搾り生ビール」をはじめとする国民的ビールはどれも、飲みやすいから万人受けしているはずでは? それにぶっちゃけ、同社の「一番搾り」がライバルになってしまうのでは……?

 

↑実に17年ぶりの、キリンのスタンダードビール「キリンビール 晴れ風」はコンビニで税込224円(350ml缶/筆者調べ)。500ml缶も用意されている。

 

そこで、より具体的な味の特徴を開発者にインタビュー。独特な商品名やデザインの秘密なども聞きました。

 

トレンドの逆を狙った“引き算”の繊細なビール

スタンダードビールのなかで新しさを出すことがゴールのひとつで、究極の飲みやすさに振り切ったビールをつくりたいという狙いが開発当初からありました」

 

と語るのは、キリンビールのマーケティング部商品開発研究所、中味開発グループの東橋鴻介(とうはしこうすけ)さん。コンセプトはスタート地点から大きく変わることなく、どのように味を具現化していくかに苦心したと話します。

 

↑東橋さんは2018年入社。過去に「スプリングバレー豊潤<496>」や「のどごし<生>」などビール類を担当。ソムリエ資格も持つ。

 

そう、特に今回聞きたかったのは、その“新しさ”や飲みやすさ”について。具体的には、どんな味わいを指すのでしょうか?

 

「例えば、飲み疲れないとか飲み飽きないといった、おかわりしたくなる味わい。また、単体はもちろん、食事と合わせても寄り添ってくれるおいしさ。様々な飲みやすさがあると思いますが、それらをとことん追求したのが晴れ風です」(東橋さん)

 

そのうえで着目したのが消費者の声。同社が「ビールを家庭で飲まない理由」を調査したところ、「味が好きではない」「苦味がありそう」といった味覚面が上位だったそう。そこで、雑味や不快な苦みを打ち消す製法を確立し、クリアな旨みや心地良い爽快感を付与。また、仕込みと発酵工程の工夫により、過度な酸味を抑えたスムースな口当たりを実現したといいます。

 

↑特徴的な素材が、ホップの半分以上に使っている日本産(具体的には秋田、岩手、山形)品種「IBUKI」。もともとキリンが開発したホップであり、同社でなければできない量を使っているとか。

 

「麦芽の甘みやホップの苦みと香り、余韻の刺激といったビールの代表的な魅力をあえて目立たせず、それでいて、各味覚のバランスを調和させているのがポイントですね。これはある種ビールのトレンドと逆行した引き算の中味設計であり、つまり新しいといえるのではないかと思います」(東橋さん)

 

1stサンプルは、「昔のビールのコピーでダメだ!」と無念の却下

なるほど。例えば一番搾りは麦汁の甘みや旨みを感じさせてくれるビールですが、そういったわかりやすい魅力をあえて打ち出さないのが晴れ風ということですね。でも、飲んでみると味が薄いわけではなく、むしろ満足感は高く、すごくビールらしい正統派のおいしさだと実感します。

 

↑晴れ風と一番搾りは、ともに麦芽100%でアルコール度数も同じ5%。ただ、味の方向性が異なるため、完全なライバルにはならないといえるかもしれない。

 

晴れ風は味の骨格がしっかりしていながら、全体的には繊細でやさしい味わい。でも正直、わかりやすい特徴を打ち消しているぶん、魅力を表現しにくいおいしさだとも思います。苦労もたくさんあったのではないでしょうか?

 

「はい。ひとつは、新しさの表現が難しかったです。弊社には数多くの知見がありますから、開発途中のサンプルは飲みやすい味わいになったとしても、どこか過去の製品と似通った味になってしまうというフェーズがありました」(東橋さん)

 

その味はキリンビールの“味の番人”である、マスターブリュワーの田山智広さん曰く「開発初期の試作品を初めて試飲した際には『あぁ、昔のビールのコピーだな。これはダメだ』と思ったこともありました」とのこと。

 

↑晴れ風のお披露目イベントに登壇した、田山さん(左)と東橋さん(右)。

 

中華そばで例えるなら「塩ラーメン」のようなビール

しかし、トライアンドエラーを繰り返すなかで、目指す味へのヒントを発見。例えば、ホップを使うタイミングや組み合わせを考えるなど、過去には採用しなかった製法にトライできたと言います。

 

「ほかに苦労したのは、工場におけるレシピの正確な再現ですね。研究室レベルの少量でつくるのと、工場で量産化するのでは、難しさが全然違います。晴れ風の繊細なバランスは少しでもズレが出ると本来のおいしさが生かされないので、工場とのチームワークにおいても綿密なディスカッションを重ねました」(東橋さん)

 

この話を聞いたとき、筆者の脳裏に浮かんだのは、塩ラーメンの味作りを語る職人さんの熱弁です。塩は、発酵によって旨みが豊かになる醤油や味噌よりも繊細な調味料。だからダシの素材選びや作り方がより重要であり、ごまかしが利かない。ヘタな人が作るとすぐバレる。そのぶん、腕の見せ所でもあるという旨です。

 

↑塩ラーメンの例え話に、「近しい部分はあるかもしれませんね」と笑う東橋さん。

 

では、味以外のブランディングについて。まず「キリンビール 晴れ風」という、ある種ポエティックな名称はどのような意図で決めたのでしょうか?

 

「まず、お客様にも世の中的にも、いい風を吹かせたいという思いがありました。また、事前の消費者アンケートでも『新規性が高く興味を持つ大きなフックになる』ですとか、『明るく爽やかなイメージがあり、気分よく飲めそう』など評価いただける声が多く、最終的に決めたという流れですね」(東橋さん)

 

田山さんは「晴れ風を手に取ったお客様に一番伝えたいことは、『考えなくていい、感じてほしい』ということです。このビールののどごしや香りだけでなく、音色や佇まいや口触り、あらゆる感覚を開放して楽しんでほしいです」とも語っていました。

 

↑筆者が過去の取材で田山さんからたびたび聞いたのが、「ビールづくりはメイキングではなくブリューイング。工業製品ではなく芸術品。アートなんです!」というアツい話だ。

 

晴れ風をあえて「一番搾り」「淡麗」「のどごし」のように味や製法をイメージするネーミングにしなかったのは、『考えなくていい、感じてほしい』という思いがあるからではないか、と筆者は考えました。世界的にも有名なブルース・リーの「Don’t think. Feel!(考えるな。感じろ!)」にも通じるわけですが、東橋さん、いかがでしょうか?

 

「そうですね。田山だけで決めるわけではありませんが、キリンの醸造哲学には『生への畏敬』『Brewingの精神』『五感の重視』の3原則がありますから、その理念が晴れ風にもしっかり反映されていると思います。それに味わい的にも晴れ風は、飲んでいただくことで魅力を実感できるビールですから」(東橋さん)

 

青緑色は缶ビールの最新トレンドカラー!

そしてもうひとつ、ブランディングで気になるのが、印象的な青緑色のパッケージ。近年、メジャーなビール類ブランドでは青や緑を積極的に使ったパッケージデザインが増えているといえるでしょう。

 

↑パッケージのQRコードも特徴。こちらは、売り上げの一部を活用して、桜や花火といった日本の風物詩を支援する「晴れ風アクション」専用サイトの入口となっている。

 

キリンの商品では、ノンアルコールの「キリン グリーンズフリー」が2022年に全面が緑系のカラーリングに刷新したことでも話題になりましたし、クラフトビールの「SPRING VALLEY JAPAN ALE<香>」でも、鮮やかな青緑系の色が採用されています。晴れ風にはどういった意図があるのでしょうか?

 

↑東橋さんの後ろの棚には「キリン グリーンズフリー」や「SPRING VALLEY JAPAN ALE<香>」も。

 

「ひとつはやはり、新しさですね。特に晴れ風はビッグネームが並ぶスタンダードビールのカテゴリーですから、お店などの売り場で並んだ際に目立つ存在でありたいという狙いがあります。なお、採用している色はターコイズブルーで、私たちとしては『晴れ風ブルー』と呼んでいます」(東橋さん)

 

ビールのパッケージカラーが青緑系というパブリックイメージは、ある意味新定番として認識されているともいえます。というのも、先日筆者が渋谷駅構内を歩いていたときに見た「渋谷スクランブルスクエア」の広告で、青緑色の缶ビールを持つイラストが描かれていたから。

 

↑渋谷駅の通路にて。缶ビールの色に注目!

 

冒頭で「一時品薄になったほど売れています」と触れましたが、事実晴れ風は発売約1か月で、キリンの過去15年のビール類新商品で最大の売り上げを達成。また、年間販売目標の4割を超える200万ケースを突破したとか。

 

ロケットスタートを切った晴れ風ですが、この旋風はどこまで強く吹くのでしょうか。夏はこれから、ますます目が離せません!

「キリン一番搾り 糖質ゼロ」をリニューアル!~3つの製法変更により、飲みごたえ・飲みやすさを向上~

キリンビールは、国内で初めて(※1)ビールカテゴリーで「糖質ゼロ(※2)」を実現した「キリン一番搾り 糖質ゼロ(以下、「一番搾り 糖質ゼロ」)」を、中味・パッケージともに4月製造品より順次リニューアル。

※1 ビールで糖質ゼロを実現した国内で初めての缶商品(Mintel GNPDを用いた当社調べ)
※2 食品表示基準による

 

今回のリニューアルでは、製造過程における3つの製法を変更することで、飲みごたえと飲みやすさを向上させている。

 

1つ目は、「デコクション製法」の採用。ビールらしいコクや飲みごたえを付与する製法で、「キリン一番搾り生ビール」にも採用されている。2つ目は、ホップ添加方法の変更。ホップを発酵中に漬け込むことで、爽やかで華やかな香りを増し、よりビールらしい香味を強化。3つ目は、発酵条件の調整。発酵条件を見直し、豊かな発酵由来の香りを増すことで、酸味や雑味を抑えた。

 

また、パッケージは、聖獣やKIRIN BEER帯、濃紺×金色の印象を高めることで、お客様がビールに求める品質感を強化している。

 

●中味について

①「一番搾り」と同じ「デコクション製法」を採用し、コクや飲みごたえを強化。

②ホップを発酵中に漬け込むことで、爽やかで華やかな香りを増し、よりビールらしい香味を強化。

③発酵条件の調整によって豊かな発酵由来の香りを増し、酸味や雑味を抑え、飲みやすさを向上。

 

●パッケージについて

聖獣やKIRIN BEER帯を中心に配し、しずくを金色にすることで、より濃紺×金色の印象を高め、品質感を強化。

 

メーカー:キリンビール
商品名:キリン一番搾り 糖質ゼロ」
価格:オープン価格

 

飲酒中・飲酒後のNG行為は?悪酔いせずお酒を楽しむ“適正飲酒”の基礎知識

心身ともに健康への注目が年々高まるなか、2024年2月には厚生労働省が「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」を公表。飲酒に伴う社会的責任にも関心が集まっています。飲む人も飲まない人も、ともに理解を深めるための基礎知識をお届けしましょう。

 

『生涯お酒を楽しむ「操酒」のすすめ』(主婦と生活社)や『名医が教える飲酒の科学』(日経BP・日経新聞社)などの著書をもつ酒ジャーナリストの葉石かおりさんに、酔いに関する豆知識や、悪酔いしない飲み方のコツなどを教えていただきました。

 

 

おさらい。
「酔う」ってどういう状態?

まずあらためて押さえておきたいのが、お酒に“酔う”とはいったいどういう状態なのか、ということ。

 

飲んだお酒に含まれるアルコールの多くは肝臓で処理され、分解されるなかで悪酔いや頭痛、動悸の原因にもなる成分アセトアルデヒドに。そして、分解される成分のひとつである酢酸は血液を介して全身を巡り、水と炭酸ガスに分解。やがて汗や尿、呼気中に含まれて外へ排出されます。
参考=アサヒビール「人とお酒のイイ関係」

 

アルコールは血液に溶け込んで脳へも運ばれ、神経細胞に作用することで麻痺が起こります。これが“酔い”の正体。その程度は、脳内のアルコール血中濃度によって6段階に分けられます。

 

「血中濃度が0.02~0.04の『爽快期』から、0.41~0.50の『昏睡期』までの6段階ですね。なお、一般的には肝臓でアルコール代謝されるのですが『イッキ』などでガブ飲みすると、代謝が追いつかずに血中アルコール濃度が急激に上昇します。

すると『ほろ酔い期』や『酩酊期』を飛び越して、一気に『泥酔期』『昏睡期』の状態にまで進み、場合によっては意識不明や呼吸困難など危険な状態に。これが急性アルコール中毒と呼ばれる症状です」(酒ジャーナリスト・葉石かおりさん、以下同)

 

資料提供=キリンホールディングス

 

なお、人種の遺伝的な性質により、日本人を含むモンゴロイド系の人々は、ヨーロッパ系やアフリカ系に比べてお酒に弱いといわれています。日本人にフォーカスすれば、約4割はお酒に弱いとも。
参考=キリンホールディングス「適正飲酒のススメ」

 

さらに、アルコールを分解する酵素が十分働かない若年層はもちろん、代謝能力が低下する高齢者も酔いやすい体質。さらに体格やホルモンの影響により、女性は男性よりも血中アルコール濃度が高くなりやすい傾向があります。成人でも、それぞれが体質に応じた飲み方を守っていくことが大切だといえるでしょう。

 

最近よく聞く「適正飲酒」の定義とは?

今回のテーマ「適正飲酒」とは読んで字のごとく、適量で節度ある飲酒のこと。日本は冒頭で述べたガイドラインによって、生活習慣病のリスクを高める1日あたりの「純アルコール量」を男性で40グラム以上、女性で20グラム以上の摂取、と定義しました。

純アルコール量は、大手酒類メーカーを中心に2021年ごろから記載されるようになっている。写真はオリオンビールの缶体表記。

 

参考=キリンホールディングス「適正飲酒のススメ」

 

「適正飲酒」が声高に推奨されるようになった背景には、急性アルコール中毒を防止しようという意識の高まりに加え、アルコールの過度な摂取が生活習慣病のリスクを高めるという社会課題も関係しています。

 

事実、各省庁によると国内のアルコール消費量は減少しているものの、アルコール摂取を要因とする死亡率は悪化。2022年にアルコール性肝疾患で亡くなった人は6296人で、20年前の2002年の3327人と比べ2倍近くに増えたとか。

 

その背景には、一部の多量飲酒者が極端にアルコールを消費している状況があるとされ、そこで作成されたのがガイドラインです。2022年に行われた第1回から全5回の検討会を経て、2024年2月19日に公表されました。

こうした取り組みには、日本と諸外国を比べた際の、お酒を取り巻く環境や文化の違いもあると葉石さん。「実は、日本は飲酒の取り締まりがやさしい国なんです」と指摘します。

 

「例えば飲食店における『飲み放題』というメニューは、私の知る限り欧米では提供されていません。また、日本は公園やビーチなどの公共の場における飲酒に寛容ですが、アメリカなど法律で取り締まっている国もありますし、時間帯によってお酒を販売しない国も多いです」

 

そのうえで葉石さんは、各国が指標とする適正飲酒量についても言及。

 

「日本がガイドラインで定義した、男性40グラム、女性20グラムという純アルコール量ですが、これは世界的にみるとまだ多いほうです。純アルコールの量はあくまで目安ですが、海外事例も踏まえたうえで、各人がお酒の摂取量を意識するべきでしょう」

 

例えばアメリカは男性28グラム、女性14グラム。スウェーデン、シンガポール、台湾は男性20グラム、女性10グラム 。なお、爽快期から昏睡期までの目安を知る、血中アルコール濃度は、=[飲酒量(ml)×アルコール度数(%)]÷[833×体重(kg)]という計算式で導き出せるので、ぜひ自身でもご確認を。

 

お酒を飲むなら実践したい!
悪酔いしないコツ

葉石さん『生涯お酒を楽しむ「操酒」のすすめ』は、最新医学を踏まえた健康的な嗜み方が満載の一書。あらためて、悪酔いしないコツを教えていただきました。

 

・飲む前に食べておく

「空腹状態で飲酒すると、胃で多少とどまるはずのアルコールが一気に小腸へ。すると、血中アルコール濃度も早く上がってしまうため、悪酔いしやすくなります。オススメは、消化が遅くて胃のなかに長くとどまってくれる、油分が多い食べ物。例えばチーズや、ドレッシングで味わうサラダ、カルパッチョなどがいいでしょう」

 

・油分以外にオススメな食べ物

「油のほかに胃を守ってくれる成分のひとつがビタミンU(キャベジン)。キャベツやブロッコリーに多く含まれていますが、水溶性で熱に弱いため、生で食べましょう。肝臓の解毒作用やアルコール代謝を促進するアミノ酸に分解されるのが、たんぱく質。特にオススメなのは、ヘルシーかつ粘りが胃を保護してくれる納豆です。また、消化されずに大腸まで届く、きんぴらや切り干し大根といった食物繊維が豊富な料理。悪酔い防止には、肝臓での代謝を助けるタウリンや、ゴマなどに含まれるセサミンが効果的です」

 

・水を挟みながら飲酒する

「水には、胃腸内のアルコール濃度を薄める効果があります。また、アルコールには利尿作用があり、尿量が増えて脱水症状になりやすいため、それを防ぐためにも水を飲むことがオススメ。日本酒造組合中央会によれば、摂取する水は酒と同量程度を推奨しています」

 

・二日酔い対策にはオレンジジュース

「二日酔いは、酒を飲んだ翌日にも体内にアルコールが残っていたり、アルコール代謝が原因で体調不良を起こしたりする症状。飲み過ぎないことが前提ですが、もしつらいときはオレンジジュースがオススメです。それは、糖のなかでも特に吸収の早い果糖が豊富で、同時に水分も取れるから。また、アセトアルデヒドの分解を促進するビタミンCや、利尿効果を持つカリウムも豊富なのがオレンジです」

 

飲酒中・飲酒後のNG行為と間違った“常識”

悪酔いしないコツを実践したい一方で、NG行為もあります。飲酒運転や飲酒の強要はもってのほか、不安や不眠解消のための飲酒や療養中や投薬後の飲酒もNG。また妊娠中・授乳中の飲酒も避けたほうがいいでしょう。ただ、ほかに良かれと思って実践していた行為がNGだった、ということもあるようです。

 

・汗をかくとアルコールが抜ける?

→間違い。

「脱水症状となるため逆効果。汗をかいてもアルコールは抜けません。酔った状態で行う運動は、心臓に過度な負担がかかるとともに、発汗作用によって脱水症状になる危険性もあります。また、酔ったままの入浴も危険です。血圧が上昇して納所中や心臓発作の危険性があるほか、湯船のなかで寝てしまい溺死するリスクもあります」

 

・“ちゃんぽん”(さまざまな種類のお酒を飲む)は悪酔いする?

→避けるべきだが、理由が異なる。

「お酒の種類は関係なく、あくまでも酔いは摂取したアルコールの総量で決まるもの。ちゃんぽんが悪いのは、種類が変わることで純アルコール量(自分がどれだけ飲んだか)があいまいになるからです」

 

・牛乳を飲むと胃に膜ができて酔いにくくなる?

→もっと適切な対策を。

「完全なる間違いではない(乳脂肪やたんぱく質が含まれるため)ですが、であれば固形のチーズを食べるほうが効果的でしょう」

 

誤解に惑わされず、正しい知識で楽しく飲みたいものです。

 

新たな価値観「ソバーキュアリアス」って?

最近は、「ソバーキュリアス」ということばをしばしば聞くようになってきました。こちらは「sober(しらふ)」と「curious(好奇心)」を組み合わせた造語で、お酒をあえて飲まない日を楽しむライフスタイル。欧米の1980年〜1990年代半ば頃に生まれたミレニアル世代から、こうしたトレンドが生まれたといわれています。

 

日本でもその価値観が広まり、大手メーカーを中心にノンアルコール、低・微アル飲料が増加。コンビニでも買えるようなメジャーな商品を中心に、特徴や味わいを紹介しましょう。

 

 

アサヒビール「アサヒ ゼロ」
オープン価格
一度ビールを醸造した後にアルコール分を取り除く「脱アルコール製法」により、アルコール度数0.00%でありながら本格的なビールらしい味と飲みごたえを実現。2023年に近畿エリアで先行発売していたが、好評につき今春より全国展開へ。
アルコール度数=0.00%

 

サッポロビール「サッポロ ザ・ドラフティ」
オープン価格
2021年の秋にデビューしたアルコール度数0.7%の微アル飲料で、2023年1月製造分からリニューアル。ホップを3分割添加し、さらに氷点下熟成させた麦芽100%生ビール原料を新たに採用したことで、よりビールに近いおいしさに。
アルコール度数=0.7%

 

ヤッホーブルーイング「正気のサタン」
235.44円(税込)
国内クラフトビール界のトップランナーが、2022年の夏に新発売。クラフトビールで特に人気のあるインディアペールエール(IPA)の味を追求し、柑橘系のアロマホップが芳しい香りに仕上げた。
アルコール度数=0.7%

 

宝酒造「タカラ 辛口ゼロボール」
141円(税込)
2022年10月にデビュー。ノンアルコールながら、下町の大衆酒場で愛される味わいを、タカラ「焼酎ハイボール」のおいしさを濃縮したエキスで実現。糖質、カロリー、プリン体、甘味料がゼロなのもうれしい。
アルコール度数=0.00%

 

月桂冠「月桂冠 スペシャルフリー」
オープン価格
日本酒のなかでも人気の高い大吟醸の香味をイメージして開発された、ノンアルコール飲料。ブランドは2014年9月に発売された「月桂冠フリー」が前身で、コクのある「スペシャルフリー」と淡麗な「スペシャルフリー辛口」がある。
アルコール度数=0.00%

 

アサヒビール「koyoi ブリリアントベリー」
1650円(税込)
2021年9月に誕生した、低アルコールのクラフトカクテル「koyoi」の人気フレーバー。ラズベリーと炭酸をベースに、バニラが上品に香る。全商品が保存料、着色料、人工甘味料不使用で、素材本来のおいしさを最大限に引き出しながら飲みやすく仕上げられている。
アルコール度数=3%

 

メーカーも自ら立ち上がった!
適正飲酒にどう取り組んでいる?

「適正飲酒」に関してはメーカーも以前から啓発活動を行ってきました。ここではとくに積極的な3社の取り組みを紹介します。

 

・アサヒビール

2020年12月より、お酒を飲む人も飲まない人も楽しめる「スマドリ(スマートドリンキング)」を提唱。2022年1月にはアサヒビールと電通デジタルでスマドリ株式会社を設立し、「SUMADORI-BAR SHIBUYA」もオープン。5月23日には、スマドリに共感する人が集うファンコミュニティ「SUMADORI-LAB .」も開設されました。

アサヒビール「人とお酒のイイ関係」

 

2022年にオープン、2024年にリニューアルされた「SUMADORI-BAR SHIBUYA」。

 

・オリオンビール

肝疾患による死亡率が男女ともに全国ワースト1で、アルコール性肝疾患の死亡率は全国平均の約2倍となっている沖縄県。このような背景も受け、地元のオリオンビールは2019年末にストロング系と呼ばれる高アルコール商品を廃止しました。また、純アルコール量の缶体表記は2021年7月より開始(公式サイトでの表示は同年4月より)。適正飲酒の取り組みに関して、実に先駆的なメーカーといえるでしょう。 オリオンビール

 

・キリンビール

お酒を飲むときに、その雰囲気や流れる時を楽しんでもらうという新しい飲み方「スロードリンク」を2019年から提唱し、適正飲酒の啓蒙活動もより積極的に実施。2024年5月からは、団体向けに正しいお酒との付き合い方を学ぶ「適正飲酒セミナー」の展開もスタートしています。

キリンビール「適正飲酒のススメ」

 

最後に……お酒はやっぱり楽しい!

アルコールの過剰摂取は心身ともにリスクが伴います。ただし、適正に飲むなら「お酒はコミュニケーションツールであり、日常のストレスから解放してくれるメリットも大きいものです」と、葉石さんはお酒の“効能”も力説します。

 

これからの「スマートなお酒の楽しみ方」は、自身の適正飲酒量を知り、無茶せず楽しむ程度に嗜むこと。より詳しく知りたい人は、葉石さんの各著書も参考に、いつまでもおいしくお酒を楽しみましょう。

 

Profile

酒ジャーナリスト / 葉石かおり

エッセイストでもあり、「酒と心身の健康」「酒と食のペアリング」を主軸に各メディアにコラム、コメントを寄せる。各企業にて酒の健康的な飲み方、アルコールハラスメントについての社内研修も行っている。代表作に、シリーズ累計18万5000部を超える『名医が教える飲酒の科学』『酒好き医師が教える最高の飲み方』(ともに日経BP)があり、新著は『生涯お酒を楽しむ「操酒」のすすめ』(主婦と生活社)
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“引き算”ではなく“足し算”でつくる!「甘くない檸檬堂 無糖レモン」5月27日(月)新登場

コカ・コーラシステムは、レモンサワー専門ブランド「檸檬堂(れもんどう)」(以下、「檸檬堂」)から、食事に合わせるために開発し、いつものおかずをより美味しく引き立たせ、みずみずしいレモンを存分に楽しめる「甘くない檸檬堂 無糖レモン」(アルコール分7%,アルコール分5%)を5月27日(月)より全国で発売する。

新登場の「甘くない檸檬堂」は、約3年の開発期間、500以上の試作を重ねてつくられた無糖レモンサワー。さっぱりとした味わいの無糖レモンサワーが市場の主流となっている中、レモンサワー専門ブランド「檸檬堂」のノウハウを活かし、丸ごと手絞り感を出しつつ、適度な苦みや旨味をのこした味わいにし、いつものおかずがより美味しく引き立つように、飲んだ後にもうひと口飲みたくなるような、レモンの余韻が残る味わいとなっている。

 

“引き算”ではなく“足し算”でつくる新製法「前割りレモン製法+独自開発レモンエキス」

定番の檸檬堂から甘さを抜いて作るのではなく、檸檬堂ならではのおいしさを無糖でも引き立たせるため、今回の製品のためにレモンエキスを独自開発。「檸檬堂」シリーズの特徴である丸ごとすりおろしたレモン果汁をお酒につけ、まろやかな味わいにする「前割りレモン製法」と合わせて独自開発したレモンエキスを加えることで、より食事に合う無糖の美味しさを実現。

 

レモン本来のみずみずしさを維持したすっきりした味わい

「檸檬堂」の強みであるレモン本来のみずみずしさを維持しながら、雑味のないすっきりとした味わいを実現。また、あえて少しレモンのうまみのような余韻が残る味わいにすることで、いつものおかずをより美味しく引き立たせつつ、飲んだ後にもうひと口飲みたくなるような味の設計にしている。

 

リフレッシュ感を強調したパッケージデザイン

従来の「檸檬堂」シリーズよりも、より爽やかでレモンのリフレッシュ感を強調するパッケージ。また、「甘くない」と「無糖」が一目でわかるデザインにすることで、食事に合わせやすいお酒としてお客様に親しんでほしいという想いを込めている。

 

 

また、今回新登場した製品を食事と合わせてより多くの人に楽しんでもらうために、キャンペーン(「檸檬堂 常連マイレージ2024」、「檸檬堂 PayPayポイント最大60ptがもらえるキャンペーン」、「いつものおかずにめちゃウマ無糖!フォロー&いいねキャンペーン」)を実施する。

■サイトURL
https://lemondo-cp.com/top.go

「SUNTORY FROM FARM 登美 甲州 2022」がIWSC2024で金賞を受賞!

サントリーの日本ワイン「SUNTORY FROM FARM 登美 甲州 2022(※)」が、「インターナショナル・ワイン・アンド・スピリッツ・コンペティション(The International Wine & Spirit Competition、以下IWSC)2024」において、金賞を受賞。

※9月10日(火)からサントリー登美の丘ワイナリー、ECサイト「SUNTORY FROM FARM Online Shop」および一部流通などで数量限定発売予定

IWSCは、1969年に英国・ロンドンで創設された、世界で最も影響力のある酒類コンペティションの一つ。「ワイン部門」「スピリッツ部門」など部門ごとに分かれて審査され、毎年その受賞結果が世界の注目を集めている。今回、IWSC2024の「ワイン部門」には6000点以上のワインが出品され、うち約120点が金賞を受賞した。

 

●「SUNTORY FROM FARM 登美 甲州 2022」について

ぶどう品種「甲州」を100%使用し、サントリー日本ワインのフラッグシップである「登美」の名を冠する商品の発売は初となる。

 

中味は、メロンや黄桃、みかんなど果物を思わせる香りに加え、黄色い花やハチミツを連想させる甘い香りが感じられる。豊かな果実味とまろやかな酸味、ほろ苦い余韻が魅力の、凝縮感と気品の高さを高次元で併せ持つ、まさに「登美」にふさわしい味わいとなっている。

 

●ぶどう品種「甲州」の取り組み強化について

サントリーは、「良いワインはよいぶどうから」の理念のもと、100年以上にわたって日本の風土と向き合い、栽培・醸造技術を磨き上げ、ぶどうづくり・ワインづくりに取り組んできた。2022年には新ブランド「SUNTORY FROM FARM」を立ち上げ、ブランド名にもある「FROM FARM(すべては畑から)」のコンセプトのもと、日本の風土の中で畑からぶどうをつくることにいっそう向き合い、高品質で丁寧なものづくりを行っている。

 

「甲州」は国際ブドウ・ワイン機構が定める日本固有品種で、和柑橘を思わせる上品な香りが特徴的な、日本を代表するワインぶどう。サントリーは「甲州」が世界で愛され、評価されるワインぶどうとなることを目指している。

 

そのために、登美の丘ワイナリーや自社管理畑における栽培面積拡大や、目指す味わいのワインを実現する「甲州」に育てるため、栽培する圃場の環境・栽培方法にこだわりぬき、収穫時にも完熟した房のみを選別するなど、よりいっそうの品質の向上に取り組んでいる。

 

▼「SUNTORY FROM FARM」ホームページ
https://suntory.jp/NIHON/

▼ECサイト「SUNTORY FROM FARM Online Shop」
https://japan-wine.direct.suntory.co.jp/

「SUNTORY FROM FARM 登美」から「甲州」「プティ・ヴェルド」の価値を伝える新商品が限定発売

サントリーのフラッグシップワイン「登美」から、「SUNTORY FROM FARM 登美 甲州 2022」「SUNTORY FROM FARM 登美 赤 2020」が9月10日(火)に数量限定新発売される。

 

「SUNTORY FROM FARM 登美 甲州 2022」は、ぶどう品種「甲州」を100%使用。サントリーの日本ワインの象徴である「登美」の名を冠する商品の発売は初となる。凝縮感と気品の高さを高次元で併せ持つ、まさに「登美」にふさわしい味わいとなっている。

 

「SUNTORY FROM FARM 登美 赤 2020」は、「プティ・ヴェルド」を活かした、登美の丘ワイナリーのテロワールの魅力を表現する赤ワイン。完熟したぶどう由来の力強さと滑らかさ、上品さが感じられる。

 

「サントリー登美の丘ワイナリー」について

1909年に開園し、1936年からは寿屋(現サントリー)が経営を継承。日本のワインの父とも呼ばれる川上善兵衛らとともにワインづくりをはじめ、1986年にはフラッグシップワインである「登美 赤」を、1994年には「登美の丘 (赤)」「同 (白)」を発売。2022年にはワイナリーおよびワイナリーツアーを刷新した。

 

▼商品概要

■商品名/色/タイプ、容量、アルコール度数

・SUNTORY FROM FARM  登美 甲州 2022/白/辛口、750ml、12%
・SUNTORY FROM FARM  登美 赤 2020/赤/フルボディ、750ml、12.5%

■価格:オープン価格

■販売チャネル:サントリー登美の丘ワイナリー ショップおよび「SUNTORY FROM FARM」ECサイトなどで販売(数量限定)

 

▼「SUNTORY FROM FARM」ホームページ
https://www.suntory.co.jp/wine/nihon/

▼「サントリー登美の丘ワイナリー」ホームページ
https://www.suntory.co.jp/factory/tominooka/

【東京・沿線ぶらり酒】新宿西口の異世界「思い出横丁」で、昭和の香りを楽しむ噺

提供:宝酒造株式会社

 

街を結ぶ沿線には、その地ならではの名酒場と酒文化がある――。本企画では、首都圏沿線の路線ごとに、奥深いカルチャーを探っていきます。ナビゲーターは『古典酒場』の倉嶋紀和子編集長。各沿線に縁のあるゲストとともに、街と酒場の魅力を語り尽くします。

 

JR中央線の第3回目は新宿。新宿駅は1日の平均乗降客数が世界一多いとギネス認定されている巨大ターミナルで、新宿区は大都市の東京で最も飲食店が多い(※)エリアでもあります。それだけに、酒場や飲み屋街の数もあまた。そんな“眠らない街”の今昔を知るべく、今回は『盛り場で生きる 歓楽街の生存者たち』や『横丁の戦後史 東京五輪で消えゆく路地裏の記憶』などの著者であり、戦後から高度成長期の繁華街に詳しいフリート横田さんと対談。新宿駅から最も近い酒場通りである「新宿西口 思い出横丁」について語り尽くします。

※令和3年 総務省統計局・経済産業省「経済センサス-活動調査」より
●倉嶋紀和子(左)/雑誌『古典酒場』の創刊編集長。大衆酒場を日々飲み歩きつつ、「にっぽん酒処めぐり」(CS旅チャンネル)「二軒目どうする?」(テレビ東京)などにも出演。その他にもお酒をテーマにしたさまざまな活動を展開中。俳号「酔女(すいにょ)」は吉田類さんが命名。令和4年(2022年度)「酒サムライ」の称号を叙任
●フリート横田(右)/1979年、東京生まれ茨城育ちの文筆家・路地徘徊家。出版社勤務を経て、タウン誌の編集長、街歩き系ムックや雑誌の企画・編集を多数経験。独立後は編集集団「フリート」の代表を務める。戦後~高度経済成長期の街並み、路地、酒場、古老の昔話を求め徘徊。昭和や酒場にまつわるコラムや連載記事などを雑誌、ウェブメディアなどに寄稿している。

 

 

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再開発を逃れて輝き続ける聖地「思い出横丁」

対談の前に、まずは「思い出横丁」の成り立ちについて解説していきましょう。

 

新宿駅西口を出て、駅前の通りを大久保方面へ1~2分歩いた場所にあるのが「新宿西口 思い出横丁(正式名称は新宿西口商店街。通称は思い出横丁)」。そのルーツは、終戦直後までさかのぼります。もともと、この近辺には日用雑貨を売る露天商のほか、おでんや天ぷら、ふかし芋、佃煮などの屋台が30~40軒並んでいましたが、戦中の空襲で焼け野原に。

 

やがて戦争は終わり、迎えた1946(昭和21)年ごろ。依然として続く統制経済とガレキのなかに出現した駅前の闇市が、戸板一枚で区切ったバラック小屋の露店商「安田組マーケット(「ラッキーストリート」とも)」。これが思い出横丁の前身です。

↑1971年ごろの思い出横丁(新宿区歴史博物館蔵)

 

現在は60を数える飲食店が軒を連ねていますが、その半数以上が串焼き業態であることがひとつの特徴。その背景は、統制品に対する取り締まりが厳しかったため、統制外だった牛や豚の内蔵(もつ)などを食材にしていたことが関係しています。

 

昭和30年代に入ると、“やきとり”という名のもつ焼きをアテに焼酎を楽しみつつ、接客はホステスがサービスする「やきとりキャバレー」なる業態もあったとか。

 

そして1959(昭和34)年ごろになると、営団地下鉄(帝都高速度交通営団。現在の東京メトロ)丸ノ内線の延長計画や、駅前の再開発による大型ビルの建設などで、当時甲州街道から青梅街道まで連なっていた約300軒の店舗は、不法占拠の対象となり立ち退くことに。

 

ただ、区画整理が本格化する前の1953(昭和28)年ごろ、当時の横丁で営業していた店主たちは結束して組合を組織していました。そして地主との交渉の末にこの土地を買い取っていたため開発を逃れ、いまも思い出横丁として輝きを放っているのです。

↑こちらも1971年ごろ。小滝橋通りの起点でもある、新宿大ガード西交差点側から新宿駅側に向けて撮った写真(新宿区歴史博物館蔵)

 

現在は昭和礼賛の風潮により、酒場好き以外の老若男女も訪れるようになっているうえ、異世界に迷い込んだような独特な雰囲気はインバウンドの旅行者にも大人気。とはいえ、この横丁が老朽化や世代交代といった課題を抱えているのも事実です。これからも楽しむためには、横丁の価値に多くの人が共感し、応援していくことが大切です。

 

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アクセス抜群で大衆的。新宿西口「思い出横丁」の独自性

倉嶋 横田さんはじめまして。以前から飲み屋街や横丁について書かれた本を読ませていただいていて、ずっとお会いしたかったんです。今日はよろしくお願いします!

 

横田 僕もお会いできてうれしいです。こちらこそ、よろしくお願いします!

 

倉嶋 まずは注文といきましょうか。お酒は全量芋焼酎「一刻者(いっこもん)」で。

 

二人 では、カンパーイ!

 

倉嶋 今回は、思い出横丁について語り合いたいと思います。ここならではの特徴としては、どう感じていますか?

 

横田 ひとことで言えば、キングオブ戦後横丁ですね。世界一のターミナル駅のすぐそばに、令和のいまでも昭和のたたずまいを残していることが、まずスゴい。

 

倉嶋 やっぱり、アクセスのよさはありますよね。だから知名度も高いですし。

 

横田 新宿でいえば、歌舞伎町にあるゴールデン街(新宿ゴールデン街)も世界的に有名ですけど、並ぶお店の業態が大きな違いかなと。

 

倉嶋 そうですね。ゴールデン街はバーやスナックのようなお店が多めですけど、思い出横丁はより大衆的というか。酒場のほかに食堂や喫茶店などもありますし、チェーン店も入っています。

 

横田 その点はやはり、成り立ちの違いが関係しているでしょうね。ゴールデン街は駅の東口にあった闇市と、新宿二丁目にあった赤線(政府が半ば公認していた風俗街)地域の露店商が、行政の浄化作戦によってあてがわれた代替地ですから。

 

倉嶋 当初、ゴールデン街はいわゆる色街だったとか。

 

横田 新宿駅からの距離も関係しているでしょうね。当時の歌舞伎町界隈は開発が進まないススキ野原で、人通りも少なかったそうですし。

 

倉嶋 一方の思い出横丁は、新宿駅前の開発とともに発展し、様々な人が日用品や食を求めて行き交うようになったと。

 

横田 そうですね。ただ、戦後しばらくは統制品である正肉類は入手困難だったので、統制外だった豚のもつを串に刺し、“やきとり”と称して売り出す店が多かったんです。

 

倉嶋 それが、いまでも思い出横丁にもつ焼き屋さんが多い理由のひとつだそうですよね。感慨深いなぁ。

 

横田 なんでも、横丁内には戦前から食肉処理場の関係者と懇意な店主がいて、その方が1947(昭和22)年ごろに始めたのが先駆けだそうですよ。

 

倉嶋 素晴らしい功績。そして界隈の名店に派生していったとは、ありがたや。想像するだけでお酒が進みます(笑)!

 

 

人と酒場に魅せられて。ここならではの“思い出”

横田 倉嶋さんのなかでは、思い出横丁の特徴やイメージってどうですか?

 

倉嶋 ゴールデン街や三丁目、二丁目などいくつかの飲み屋街がありますけど、思い出横丁はやっぱり気軽ですよね。一見(いちげん)でも気負わずに入れる店が多くて、若いころからお世話になってます。

 

横田 最初に行った店はどちらですか?

 

倉嶋 「つるかめ食堂」さんです。食事がメインなのでお客さんの層も幅広く、入りやすくて重宝していました。こういった食堂とか、“元祖天玉そば”で有名な「かめや」さんなどの食事業態があるというのは、思い出横丁の発展に欠かせないポイントだと思います。

 

横田 飲み屋ばかりですと、若い女性は入りづらいですもんね。

 

倉嶋 ええ。当時は余計にハードルも高かったですから。でも、思い出横丁は比較的、女性にもやさしい飲み屋街だと思います。扉が開けっ放しのお店がけっこうあるから、雰囲気もオープンで。

 

横田 確かに、その点もゴールデン街との違いかもしれないです。

 

倉嶋 だから、思い出横丁でよく飲むようになるまでに、そう時間もかからなかったですね(笑)。

 

横田 さすがです! 横丁内でハシゴする感じですか?

 

倉嶋 ハシゴもするんですけど、いろんな街で飲んで、新宿駅にたどり着いて最後に「ただいま」みたいな飲み方もよくしています。

 

横田 駅から近い、思い出横丁ならではの楽しみ方ですね。

 

倉嶋 昔よく行ってたのは、「みのる」という地下のバー。閉店しちゃったんですけど、マスターには本当にお世話になって。すごく酔ってお邪魔しても、「なに、全然酔っ払ってないじゃん」と歓待くださっておりました(笑)

 

横田 「みのる」って、横丁の老舗もつ焼酒場「きくや」の新業態が入ったところですか?

 

倉嶋 はい! 「牛肉 酒処 キクヤ」さんですね。「みのる」が閉店するってなったときに、本店きくやの三代目が手を挙げてくださって。基本的に居抜きだから「みのる」の雰囲気そのままで、それがとにかく大拍手!

 

 

三代目が70年以上の暖簾を守るうなぎの名酒場「カブト」

横田 今回訪れたのは横丁のなかでも老舗の「カブト」ですけど、倉嶋さんは何度も来てらっしゃいますよね。

 

倉嶋 はい。以前『古典酒場』の取材でお邪魔したこともあって、そのときは類さん(吉田類さん)と一緒ですごく楽しかったです。今日はコロナ禍が少し落ち着いて、でもまだ横丁が静かだったとき以来なので、ちょっと久々ですね。

 

横田 僕も「カブト」は2年ぶりぐらいです。いまや横丁全体も、すっかりにぎわいを取り戻しましたね!

 

倉嶋 ほんとに! そして、今日は「カブト」さん、三代目が焼いてくださってます。

↑「カブト」三代目の小野達也さん

 

横田 ですね。横丁草創期からのお店ですから、さすがに歴史も深い。

 

倉嶋 創業は1948(昭和23)年で、闇市時代に屋台からはじまった、横丁の生き証人的存在。味わい深い電球の傘は、類さんが「鍾乳洞」と表現していました。

↑電球の傘には、長年の油汚れが垂れ下がるようにこびりついています。その形は鍾乳洞の鍾乳石のよう

 

横田 迫力ありますよね。炭焼きの煙と、うなぎの脂がまとわりついて生み出された、自然の芸術といえそうな。

 

倉嶋 ではそろそろ、名物のうなぎも注文しましょうか。ここは「一通り」一択ですね。お願いします!

 

店主 はいよー。

↑「カブト」のうなぎは、「えり焼き(2本)」「ひれ焼き(2本)」「きも焼き(1本)」「蒲焼き(1本)」「れば焼き(1本)」の計7本を焼き上がった順に供する「一通り」(2150円)から注文するのがお決まり

 

横田 ここはカウンター15席ですけど、今日も昼間からたくさんお客さんが来ていて、相変わらず大人気ですね。

 

倉嶋 はい。でも特に常連さんは、長っ尻が禁物ってことをわかってらっしゃるのがとっても粋!

 

横田 「一通り」を食べて飲んで、混んでくればすぐに出るってのが作法ですよね。だから回転も早い。

 

倉嶋 この、お店とお客さんのあうんの呼吸もたまりません!

 

横田 それに今日のうなぎも抜群においしいです!

↑うなぎの首付近の部位「えり焼」(追加注文は2本で400円)

 

倉嶋 ええ。パリふわっとした身に、コリッとした骨の食感が好アクセント!

 

↑うなぎの「れば焼」(追加注文は1本で450円)。希少部位なので、早々に売り切れになってしまう

 

横田 また、「一刻者」の芋100%ならではの華やかな香りが、うなぎともマッチしますね!

 

横田 「一通り」を満喫したら、次のお店へ行きましょうか。

 

倉嶋 ええ、眠らない街の夜はこれからですから! ほかの横丁のお話も聞かせてください。

 

新宿屈指の盛り場である、思い出横丁について語り合った倉嶋さんとフリート横田さん。次回は「新宿ゴールデン街」のバーへ移動し、戦後から続く界隈のディープな魅力について語り合います。お楽しみに!

 

撮影/鈴木謙介

 

<取材協力>


カブト

住所:東京都新宿区西新宿1-2-11
営業時間:13:00~20:00
定休日:日曜、祝日

※価格はすべて税込みです

 

記事に登場した商品の紹介はこちら▼

・一刻者
https://www.ikkomon.jp/

 

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サッポロ生ビール黒ラベル「千葉ロッテマリーンズ缶」数量限定発売

サッポロビールは、サッポロ生ビール黒ラベル「千葉ロッテマリーンズ缶」を5月14日に千葉県および周辺1都7県にて数量限定発売する。

 

サッポロビールは大手ビールメーカーの中で唯一千葉県内に工場を有しており、1999年より「千葉ロッテマリーンズ缶」を限定販売することで同球団を応援している。

 

今年のデザインは、千葉ロッテマリーンズの本拠地「ZOZOマリンスタジアム」でマスコットキャラクターである「マーくん」が投球するシーンを表現。

 

また、同球団への応援メッセージである「勝ち取れ!! 千葉ロッテマリーンズ!」を記し,千葉工場で製造していることも表記している。

 

 

メーカー:サッポロビール

商品名:サッポロ生ビール黒ラベル「千葉ロッテマリーンズ缶」
※中味は通常の黒ラベルと同じ。

発売日:2024年5月14日

発売地域:千葉県・東京都・埼玉県・神奈川県・山梨県・茨城県・栃木県・群馬県・長野県
※一部取り扱いのない店舗もあり。

価格:オープン価格

沖縄県産素材を使用した「75BEER」シリーズ『CRAFT LAGER』『ALT』が5月8日から数量限定発売

アサヒビールは、オリオンビールが沖縄県産大麦を使用して製造するビール『アサヒオリオン 75BEER CRAFT LAGER』『アサヒオリオン 75BEER ALT』を、5月8日から数量限定で発売。

 

 

『アサヒオリオン 75BEER CRAFT LAGER』は、生産量が世界で1%未満の希少なホップである「ELLA(エラ)」と「ENIGMA(エニグマ)」を使用しています。ラガーならではの“のどごし”と低温でゆっくり発酵させることで生まれる、やわらかな口あたりが楽しめます。

 

『アサヒオリオン 75BEER ALT』は、ドイツ発祥の“アルト”というスタイルのクラフトビールです。アロマホップ100%使用による華やかな香りとローストした麦芽由来の芳醇なコクが楽しめます。

 

商品名: アサヒオリオン 75BEER CRAFT LAGER / アサヒオリオン 75BEER ALT

価格: オープン価格

今が旬!タカラ「焼酎ハイボール」<山口産夏みかん割り>数量限定発売!

宝酒造は、“タカラ「焼酎ハイボール」<山口産夏みかん割り>”を、5月14日(火)に全国で数量限定発売。

 

タカラ「焼酎ハイボール」は、チューハイ(酎ハイ)の語源にもなったと言われる昭和20年代後半の東京下町の大衆酒場で生まれた元祖“焼酎ハイボール”の味わいを追求した辛口チューハイ。宝焼酎ならではの飲みごたえと、キレ味爽快で辛口な味わいに加え、糖質ゼロ(※1)・プリン体ゼロ(※2)・甘味料ゼロ(※3)といった機能面でも人気の商品。

※1 食品表示基準に基づき、100ml当たり糖質0.5g未満を糖質ゼロと表示。/※2 100ml当たりプリン体0.5㎎未満をプリン体ゼロと表示。/※3 食品添加物としての甘味料は使用していません。

 

和柑橘はタカラ「焼酎ハイボール」の辛口な味わいと相性が良く、人気の限定フレーバー。夏みかんは、山口県が原産といわれる柑橘で、今回発売する<山口産夏みかん割り>は、春から初夏にかけて旬を迎える夏みかんの、爽やかな香りと酸味を楽しめる。

 

【商品概要】
メーカー:宝酒造
商品名:タカラ「焼酎ハイボール」<山口産夏みかん割り>
参考小売価格(消費税抜き):350ml/154円、500ml/211円

2万4800円の工場見学!? “常陸野ネストビール”の木内酒造がビール・ウイスキー・日本酒全部載せのバスツアーで提供する贅沢体験の数々

日本におけるクラフトビールの黎明期からトップレベルの人気を博し、いまやウイスキーなども手掛けるビッグネームが「常陸野ネストビール」の木内酒造。その姿勢は、“大和魂”を重視しながら、実は海外交流にも超積極的。大胆な“攻め”の社風も特徴です。

 

そのポリシーが、個性派ビールやウイスキー事業の原動力にもなっているのですが、今度は“バー付きバスツアー”というユニークな事業を開始。お酒好きにはたまらない、贅沢体験の数々をいち早く体験してきました。

↑「BAR BUS HITACHINO(バーバス常陸野)」の車内。バータイムでは、同社の様々なお酒(炭酸水もあり)を自由に楽しめる。

 

ウイスキー、ビール、日本酒のつくり方を1日でチェック

「バーバス常陸野」は朝10時に東京駅を出発し、木内酒造が誇るビール、日本酒、ウイスキーの製造拠点を中心に見学し、19時半を目安につくば駅に到着するという日帰りのツアー。

↑この日のドリンクは、「常陸野ネストビール」の「ホワイトエール」「ラガー1823」や、「日の丸ウイスキー KOME」「日の丸ジン 蔵風土」など。「BAR BUS HITACHINO」と描かれたタンブラーは、オリジナルのミニエコバッグとともに持ち帰れる。

 

車内バータイムでのふるまい酒のほか、直営店でのランチとディナーも含み、大人1名2万4800円(税込)。移動はお任せで、多ジャンルの酒について学ぶことができ、ときに里山など大自然の景観に癒され、グルメ三昧! しかもオリジナルのお土産付きと、けっして高くないツアーだといえるでしょう。

↑最初に到着したのは、ウイスキーなどをつくる八郷(やさと)蒸溜所。敷地の畑には「金子ゴールデン」(木内酒造が積極栽培している、日本原産のビール用大麦)が植えられ、6月上~中旬ごろには収穫を迎える。

 

茨城県石岡市の八郷は良質な水に恵まれ、また盆地のため昼夜の寒暖差が大きく、熟成地としても理想的。また八郷地区は日本の里山100選に選ばれるなど日本の原風景が残る地域で、蒸溜所からは東の富士と呼ばれる筑波山の凛々しい眺望を望みます。

↑売店が併設された、一般開放もしているビジターセンター。ここでは木内酒造の歴史のほか、ウイスキーの素材や製造工程を展示パネルとともに学べる。

 

【ウイスキー】この蒸溜所だけの独自仕様がもりだくさん

ウイスキーは概して、製麦→糖化→ろ過→発酵→蒸溜→熟成→ブレンド(ヴァッテド)→瓶詰といった工程でつくられますが、それぞれ順に追ってスタッフが案内。特に木内酒造ならではのポイントというと、まず仕込み用タンクの独自性が挙げられます。

↑手前が「ろ過器」で奥が「糖化槽」。ウイスキーとしては珍しく、大麦麦芽以外に小麦、米、そばなど多様な原料の使用を想定しており、その糖化温度を管理しやすくするために、分けて導入している。

 

また、「培養タンク」や「発酵タンク」も特徴的。前者は自社培養酵母を造るための設備で、菌によってはバニラやココナッツのような風味が生まれるのだとか。そして後者は、ステンレス製のほかに木製も使用し、なおかつ材質を変えることで、より多彩な原酒をつくれるようになっています。

↑左がスロベニア産とフランス産のミックスオーク材、右がフランス産のアカシア材を用いた発酵タンク。イタリアのガロベット社製だ。

 

蒸溜所のシンボルともいえる「ポットスチル」(単式蒸溜器)は、スコットランドの名門・フォーサイス社製で、ストレートヘッド(ボディとネックが直線)の形状。ラインアームはやや下向きで、濃厚で香り高い酒質を狙っていることがわかります。

↑釜から上部に伸びる部分(ここはストレートヘッド)と、折れ曲がって伸びるパイプ(ラインアーム)の角度などが酒質を決めるひとつの要素に。写真手前が「初溜釜」、奥が「再溜釜」。

 

また、こちらは連続式蒸溜機を付設したハイブリッドスチルとなっていて、蒸溜室の奥にはその連続式も設置されています。一般的に、連続式蒸溜機はグレーン原酒用の設備となりますが、八郷蒸溜所では個性的なグレーン原酒をつくるために、ポットスチルでもグレーン原酒を蒸溜。この点もかなり独特です。

↑この連続式蒸溜機はジンのほか、グレーンウイスキーも蒸溜する予定だという。

 

そして熟成樽の材質にもこだわりが随所に。ジャパニーズウイスキーは日本原産の木材を珍重しますが、同社ではその定番であるミズナラ樽はあえて使いません。一方で重宝されているのはサクラ樽。サクラの熟成樽が特別珍しいというわけではありませんが、蒸溜所がある石岡市には県内屈指の桜の名所「常陸風土記の丘」があり、その点もサクラ樽を重用する理由です。

 

 

↑樽材によって異なる風味を、原酒のボトルと材質を並べることで紹介。左端がサクラの鏡板。

 

見学のあとは、ウイスキーをテイスティングしながらのランチ。樽や熟成年月などが異なる3種の原酒を飲み比べ、個性がどう変わるのかを自らの鼻と舌で体験します。

↑左から、2種の自社酵母を使ったバーボン樽の23ヶ月熟成。ジャマイカのラム樽で熟成をかけた32ヶ月もの。国産小麦を51%使用し、ラム樽で30ヶ月熟成したグレーンウイスキー。

 

味わえる料理は、蒸溜所内に2023年に開業した「常陸野ハム BARREL SMOKE」で製造する自家製シャルキュトリ(ハムやソーセージなどの加工肉)の盛り合わせと、自家製フォカッチャです。同社では近隣の養豚農家と提携し、飼料の一部に麦芽の搾りかすなどを使用し育てた特別かつ高品質な「常陸野ポーク」を一頭丸ごと購入。そのうえで自社加工し、燻製にもウイスキー熟成で使用した樽のチップでスモークしています。

↑シャルキュトリはポルケッタ、ビアシンケン、ピスタチオ入りハムなど様々。地元ブランド「常陸秋そば」のそば粉と天然酵母による自家製フォカッチャも美味!

 

なお木内酒造では「石岡の蔵」という、国内の蒸溜所でも珍しい製麦施設をもっており、ここではスコットランドの伝統製法であるフロアモルティング(いまや現地でも希少な、ハンドメイドの製麦)も行っているとか。このツアーにその見学は含まれていませんが、いつか見てみたいものです。

 

【ビール】海外で最も有名なクラフト“フクロウビール”の総本山

次にバスが向かったのは、「常陸野ネストビール」と「常陸野ハイボール」がつくられている、那珂(なか)市の額田(ぬかだ)醸造所。ウイスキーもビールも麦のお酒ではあるものの、製造は途中から大きく異なることが見学によって深く理解できます。

↑まずは、麦の種類や副原料の説明からスタート。

 

ウイスキーは、麦汁を発酵させたもろみを蒸溜するお酒。蒸溜によって濃度の高いクリアな酒質へ磨き、長期の樽熟成で風味付けを行いますが、ビールは麦汁にホップを添加して発酵、短期熟成という手順を踏むフレッシュな(なかには長期熟成ビールもあります)醸造酒であるため、より麦汁の方向性が味わいを大きく左右します。

↑“ビールの魂”と呼ばれるホップを、乾燥させペレット状にしたもの。防腐や香り付けに必要な、ある種最も味を左右する主原料だ。

 

それはつまり、ビールはウイスキー以上に麦の品種や焙煎度合い、副原料などが重要ということ。そのため額田醸造所では、まず原料の紹介に始まり、次に設備や各工程の解説へ進みます。

↑手前から糖化用のマッシュタン(タンク)と、煮沸用のケトル。ほかに濾過用のロイタータン、凝集物の除去用のワールプール。これらを使って麦汁を移動し、発酵工程へ。

 

澄んだ麦汁は、ワールプールから発酵タンクへ移動させます。この時点では、まだお酒になっていない麦ジュースの状態。酵母を加えて発酵させることにより炭酸ガスを含んだビールとなり、その後ラガー(下面発酵ビール)の場合は約1ヶ月間低温熟成させます。

↑発酵タンクがズラリ。1本6000リットルですが、クラフトビールのマイクロブルワリーとしてはかなり巨大(醸造所の生産量は1年約3000klで、330mlボトル900万本分)。

 

ちなみに「常陸野ネストビール」は、世界におけるジャパニーズクラフトビールとしては日本屈指の知名度を誇るブランドです。それは、他社に先駆けて海外展開を進めてきたから。いまや生産量の約半分が海を渡り、輸出先は40ヶ国以上。NYのマンハッタンではフクロウマークのトラックが走る姿を見られます。

↑見学後は、もちろん試飲もあり。写真のボトルはサンプルで、この日はタップから注いだ「ヒストリー1602」という限定のエール(上面発酵)ビールをいただいた。

 

テイスティング時には、ホップ品種の違いを、ペレットを比較しながら確認できます。個性が魅力のクラフトビールは、よりホップの使い方が重要。その違いを学ぶチャンスもここでは得られます。

↑右端のビールが「ヒストリー1602」。こちらは秋田県横手市産のホップ(生のチヌークホップなどを使用)と、地元那珂市産の「金子ゴールデン」を一部使用した、フローラルな香りが特徴だ。

 

【日本酒】蔵でも貫かれるバリエ―ション豊かな酒造り

そしてバスは、木内酒造の祖業である日本酒の蔵へ。醸造酒であるため製法の概要はビールと似ていますが、麦芽でなく蒸した米で仕込むなど、素材の種類や加工法には大きな違いがあります。

↑ブルワリーの額田醸造所と同じ那珂市にある「鴻巣の蔵」。木内酒造は江戸時代の1823(文政6)年に木内儀兵衛がこの地で酒造りを始め、「菊盛」などの銘酒を生み出してきた。

 

特に日本酒の場合、味の方向性を大きく左右するのが精米歩合(米を削る度合い)であり、食用米のコシヒカリと、酒米で有名な山田錦は何が違うのか(あえてコシヒカリで醸す日本酒もあります)、そして精米歩合が酒質をどう変えるのか、など実物を見ながら学べます。

↑山田錦と、その山田錦と日本最古の原生酒米・雄町(おまち)をルーツに持つ愛山を、精米歩合別に展示。削るぶんだけ小さくなる、粒の大きさに注目したい。

 

ほかにも、日本酒とビールの違いに挙げられるのが麹(こうじ)の有無(なかには、麴を使うビールもあります)。麹とは穀物に種麹(麹菌や、もやしともいいます)を付着させた日本ならではの発酵原料のことで、日本酒ではこの麹を作る「製麹」が最も重要な工程ともいわれます。

↑製麹したあとの米麹。左が、伝統的に日本酒や醤油、味噌などに用いられる「黄麹」で、右が焼酎に頻用される「白麹」(木内酒造の「淡雫(あわしずく)」など、白麹で醸す日本酒もある)。

 

この酒蔵でも、木内酒造ならではの製法が見られます。わかりやすい点を挙げるとすれば、発泡性をもたせる日本酒の貯蔵槽にビール用のステンレスタンクを使っていること。

↑右に見える「ビアサーマルタンク」が、発泡性日本酒用の貯蔵タンク。ビールを手掛ける木内酒造ならではといえるだろう。

 

その一方、仕込み蔵には木桶で仕込まれた米焼酎なども。自由な発想から、ときに伝統的に、そして革新的な製法で、バリエ―ション豊かな酒造りを行っていることがわかります。

↑こちらは、伝統的な杉の木桶。

 

製麹を行う麹室(こうじむろ)など、いくつか立ち入りできない場所もありますが、一連の醸造工程を見学したあとは、バーとショップが併設された「ききさけ処」に移動して試飲を体験。

↑左がフルーティーな「菊姫 純米大吟醸」で、右がきめ細かい発泡が楽しめる「菊盛 純米吟醸にごり酒 春一輪」

 

「ききさけ処」では多彩な日本酒のほかに「常陸野ネストビール」や焼酎などもラインナップしており、銘柄によっては試飲も可能。一般開放しているので、今回のバスツアーでなくても足を運んでみてはいかがでしょうか。

 

ディナーで社長が語ったモノづくりの流儀

見学の全行程を終えたラストには、「鴻巣の蔵」内にあるレストラン「蔵+蕎麦な嘉屋」でのディナーが待っていました。建物は、1924(大正15)年に建てられた蔵をリノベーションした空間。メニューは蕎麦のほか、使われる野菜や肉はすべて茨城県産の素材を厳選し、常陸野の美食と自慢の日本酒とのペアリングを楽しめます。

↑ツアーで提供される料理はおまかせの特別コースとなり、こちらはそのメインとなる「常陸野ポーク」のロースト。発酵玉ネギのソース、赤からし水菜、かぼちゃのピューレで味わう。

 

コースの料理は一皿ひと皿が、木内酒造の日本酒とのペアリングを考えて構成され、ラストには名物の蕎麦が登場。この蕎麦ももちろん「常陸秋そば」で、同社では「金子ゴールデン」の裏作期間を有効的に活用する意味で栽培しています。

↑「木内家秘伝のつけけんちん蕎麦」

 

「蔵+蕎麦な嘉屋」が提供するそばの割合は、外一(そば粉とつなぎの割合が10:1となる、九割そばの一種)。今回味わったメニューは、木内家に伝わるけんちん汁をつけ汁にしたもので、酒粕と味噌の風味、野菜の旨みがとけこんだコクのある味が、香り高い蕎麦にマッチします。

 

このディナーには木内酒造代表の木内敏之社長も加わり、バスツアーの狙いや今後の展望、使命感などを聞かせてくれました。

↑木内家九代目当主の敏之社長。日本のクラフトビール黎明期の1995年に「常陸野ネストビール」を立ち上げ、1996年より醸造開始。2016年にはウイスキーづくりも始めるなど、チャレンジングな同社をけん引する存在。

 

「よそが真似できないことをやるというのが、うちの理念のひとつにあり、このバスツアーもそうです。風土の景観や恵みを楽しんでいただきながら、私たちのモノづくりを知っていただきたいと思いました。

 

ただ、いろいろな冒険をしてきたなかで、私が次に注力したいのは日本酒なんです。理由は、自分自身が還暦を迎えたことで、あらためて祖業に向き合いたいと思ったから。また、蔵元の数が年々減少しているなど、市場が縮小しているから。であれば、うちならではのユニークな取り組みで業界を盛り上げたいと思ったんです。

 

ですから、このツアーでは最後に皆さんを『蔵+蕎麦な嘉屋』でお迎えし、ここではウイスキーやビールではなく日本酒を存分に味わっていただきたい。これからの木内酒造は、日本酒にもより注目ください!」(木内社長)

 

「バーバス常陸野」は運行開始を記念して5月末までは平日限定割引が適用となり、不定期で国内外のトップシェフによるプレミアムな料理を味わえるガストロノミーツアーが開催されたり、美術館でのアート鑑賞などを組み合わせた見学工程が行われたりと、特別な企画も。お酒好きはもちろん、旅好きの人も要チェックです!

 

「BAR BUS HITACHINO」
運行予定:木・土・祝(9:30受付)10:00発〜19:30着予定
料金:大人1名 2万4800円(税込)※運行開始記念により平日限定で大人1名2万1800円(税込)を2024年5月末まで実施
予約ページ
サービスサイト
※20歳未満は申し込み不可

手軽で気軽に楽しめる“本格的な味わい”「フロンテラ スパークリング ロゼ 缶」新発売

メルシャンは、チリNO.1(※)ワイナリーコンチャ・イ・トロ社のロングセラーブランド「フロンテラ」から、「フロンテラ スパークリング ロゼ 缶」を、5月28日(火)より新発売する。

※ INTELVID-Chile 2023

 

今回発売する「フロンテラ スパークリング ロゼ 缶」は、コンチャ・イ・トロ社が世界100か国以上で展開するグローバルワインブランド「フロンテラ」を、より手に取りやすく気軽に楽しむことを目的に開発した「フロンテラ スパークリング 缶」シリーズの第二弾の商品。

 

ロゼスパークリングワインに求められる味わいを徹底的に追求し、「すっきりとさわやか」で、「飲みやすく」、「甘すぎない」味わいを実現した。

 

メーカー:メルシャン
商品名:フロンテラ スパークリング ロゼ 缶
価格:オープン価格

【せんべろnet監修】”ひとり飲み”初心者が焼酎のボトルキープに挑戦する噺

提供:宝酒造株式会社

 

「酒噺:東京・大衆酒場の名店シリーズ」で一連の酒場知識を習得したお酒好きタレント・中村優さん。実践編に入って、初心者でも出来る「酒場」の楽しみ方を「せんべろnet」管理人のひろみんさんに教えてもらいながら体験していく第5回目。今回は、前回レポートした東京・成増の「やきとん 泰希(たいき)」で焼酎のボトルキープを初体験します。

※本稿は、もっとお酒が楽しくなる情報サイト「酒噺」(さかばなし)とのコラボ記事です

 

ボトルキープってなに?

「やきとん 泰希」で、もつ焼き酒場の魅力を満喫中の中村さん。2杯目を注文しようと思いドリンクリストを見ると、そこには「ボトル  ★キープ3ケ月」の文字が。気になったのでひろみんさんに「ボトルキープってなんですか?」とLINEを送ると、さっそく返信がありました。

 

 

さらに、ひろみんさんから「ボトルはオーダーする際に価格が高く感じるかもしれないですが、酎ハイなどドリンク単品で注文するよりも、お得に楽しむことができますよ。何度か通ってボトル1本を飲みきるイメージです」と返信がありました。

 

美味しいもつ焼きとチューハイが味わえる「やきとん 泰希」の大ファンになった中村さんは、次回は友人を連れての再訪を考えていました。その際、個別にドリンクを頼むよりはボトルが入っていたほうが得かもと、初めてのボトルキープにトライ。2杯目は「宝 600ml」(1800円)を注文しました。

 

〜ボトルキープとは〜

・お酒をボトルで購入して、残った分はボトルごと保管してもらえるシステム

・一般的に「1~3ヶ月」などキープ期限を設けられていることが多く、それまでに再訪するとキープしているボトルを飲むことができる

・ペンでボトルに書き込みを入れたり、名札付きのタグをボトルの首に掛けたりするのも特徴

 

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さっそく焼酎のボトルをキープ!

ここで簡単に、「やきとん 泰希」についておさらい。同店は東武東上線「成増駅」または東京メトロ「地下鉄成増駅」から徒歩15分弱の場所にある大衆酒場。もともと同じもつ焼きの有名店で働いていた田中さんと西川さんが意気投合して、2020年12月にオープンしました。

↑「やきとん 泰希」の西川さん(左)と田中さん(右)

 

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比較的新しいお店ながら、常連さんを中心にファンは多数。その理由は、1本70円から味わえる絶品のもつ焼きや、笑顔あふれる心地よい接客などにあり、お店はいつも楽しい雰囲気でにぎわっています。

↑キープされた宝焼酎のボトルが棚にずらっと!

 

そんな同店の西川さんが、宝焼酎のボトルをオーダーした中村さんに「割りもの(割り材)」をたずねます。

 

西川 飲み方はどうされますか?

 

中村 そうですね~。1杯目はレモンサワーだったので、次は緑茶で割ってみよっかな。この割り材の緑茶は、何杯ぶんくらいになりますか?

 

西川 このピッチャー(容器)には500ml入っているので、一般的な濃さで、氷を使う場合はおひとりさま4杯ぐらいですね。

 

中村 なるほど、十分な量ですね。では「緑茶」(450円)と、「氷」(200円)もください!

 

西川 ありがとうございます! まず、こちらが宝焼酎のボトルです。ペンもご自由に使ってお名前などを書いてください。そして割り材の緑茶と氷になります。マドラーもどうぞ。

↑中村さんが頼んだボトルセット。焼酎「宝 600ml」(1800円)「緑茶」(450円)と「氷」(200円)。

 

中村 やった! これで私も「やきとん 泰希」さんファンの仲間入りですね。仕事柄、サインは慣れてるけどこれはすごく新鮮! ちなみに、この「宝 600ml」だと、お店で出している「緑茶ハイ(420円)」の何杯ぶんの焼酎の量になりますか?

 

西川 うちの「緑茶ハイ」などのチューハイは1杯あたり焼酎を60ml入れているので、「宝 600ml」は10杯ぶんとなりますね。氷も、使う量によりますが10杯は飲めると思います。

 

中村 ということは、1800円のボトルと200円の氷を1杯換算すると2000円÷10で200円。で、450円の「緑茶」が約4杯分だから1杯112~113円。となると、ボトルキープで飲んだ場合は1杯310円ちょっとで、グラスの「緑茶ハイ」より1杯につき100円ほど安く飲める計算ですね!

 

↑ボトルに名前を書くのは初体験の中村さん

 

西川 割り方の分量の目安はわかりますか? この宝焼酎はアルコール度数が25%なので焼酎1に対して割り材の緑茶が2。この割合で作るとアルコール度数が約8%となります。これがスタンダードな分量ですね。

 

中村 ほうほう。私はそこまでアルコール度数は高くなくていいので、半分の4%にしようかな。そうなると割合も変わりますね。

 

西川 5%でしたら、アルコール度数25%の焼酎1に対して割り材が4ですね。

 

 

中村 なるほど! まずは宝焼酎と氷をしっかり混ぜて宝焼酎をよく冷やし……。

 

中村 焼酎1に対して緑茶を5くらい多めに注いで、こちらもよく混ぜて……完成(アルコール4%の宝焼酎の緑茶割り)。

 

↑マイボトルで作った緑茶割りが完成!

 

中村 それではいだきまーす! うん! 宝焼酎のコクと、緑茶のすがすがしい風味がマッチして超すっきり。これは料理に合わせたいですね! おつまみ、どうしよっかな?

 

西川 メニューはグランドのほか、黒板に日替わりもありますのでお好きなものをどうぞ。

↑「本日の日替わり」もバリエーション豊富!

 

中村 ほんとだ。では、お刺身の盛り合わせをください! 絶品もつ焼きだけでなく、鮮魚も提供しているなんて、スゴいですね!

 

田中 ありがとうございます! お客様に喜んでいただけるので、だいたい2~4種は魚の刺身を用意しています。「〆さば」も自家製で。

 

西川 お待たせいたしました! 今日は「天然ぶり」、「かつおタタキ」、「自家製〆さば刺し」の3種となります。

↑「刺身盛り合わせ」680円

 

中村 わーっ、これも美味しい!「ぶり」はハリツヤ抜群で、「かつおタタキ」は濃厚な旨みが最高!「 〆さば」は脂のり抜群でジューシーです。緑茶割りにもめっちゃ合いますね!

↑ぷりぷりの「ぶり」は緑茶割りにぴったり!

 

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ボトルキープの利点

ここで、ひろみんさんに聞いたボトルキープのポイントをまとめていきましょう。まず、大きなメリットは酎ハイなどのドリンク単品よりリーズナブルに飲めること。また、自分の好みの濃さでお酒をつくれることや、たとえばバイス(正式名称は「コダマバイスサワー」:しそ梅エキス入りの割り材)と梅干しを一緒に入れてオリジナル酎ハイを作るなど、自由な組み合わせを楽しめることもポイントです。宴会時などは、ドリンクオーダーの回数が減る点もメリットといえるでしょう。

 

ボトルに名前を書くなど、来店した証を残せることも魅力。キープボトルがある=自分の来店を待っているということであり、常連になりたい店にボトルキープのシステムがあるならば、ぜひ利用すべきといえるでしょう。

 

また、常連さんのように頻繁に行けずとも、好みのお店に自分がファンであるという気持ちを伝えるツールにもなります。このほか、知人を飲みに誘いたいときも、ボトルを入れているお店であればお酒を振る舞うこともできます。

 

なお、ボトルキープは、お店側としても「再訪確率が高まる」「お客さんとの距離が縮まる」などのメリットがあり、売り手と買い手の双方ともにうれしいシステムがボトルキープなのです。

 

一方、ボトルキープをする際の注意点は、期限と別途かかる料金について確認すること。何度か通うことで期限までにボトルを飲みきることを前提に、行動圏内にあるお店でボトルキープをするのがベターです。また、氷・割材などその都度別途料金がかかる場合がほとんどなので、価格を確認しておくと安心です。

 

〜ボトルキープの利点〜

・単品で注文するよりもリーズナブルに楽しめるので、何度か訪問する場合にはお得

・自分の好みの濃さや飲み方で楽しむことができる

・お店にまた来店したい(お店のファンになった)と気持ちを伝えるツールにもなり、自分の足跡を残せる

・知人にボトルのお酒を振る舞うこともできる

・お客さんの再訪率が高くなるなどお店側にもメリットがある

 

 

すぐに再訪したい店ならボトルキープがツウの技!

中村 あらためて、自分で割るのはお酒の濃さを調整できていいですね! ボトルキープなら残ったぶんは次回に楽しめるし、アルコールを抑えたくなったら薄めにつくればいいわけで。

 

西川 そうですね。割り材を多めにして、やさしい濃さで楽しんでいるお客さんもたくさんいますよ。

 

中村 やっぱり! 私も次は3杯目になるので、よりライトに楽しもうかな。あとはおつまみの追加オーダーも……ということで、「喉軟骨の唐揚」をお願いします!

 

西川 お目が高いですね。こちらはうちの揚げ物のなかでも人気メニューですよ!

 

田中 はい! お待たせいたしましたー。「喉軟骨の唐揚」です!

↑「喉軟骨の唐揚」450円

 

中村 私、喉(ノド)の軟骨は初めてかも。これも豚ですよね。鶏のヒザ軟骨やヤゲン軟骨とは違って、コリコリしてるけど薄めのスライスで独特な食感。サクっとした衣も美味しくて、お酒が進みます!

 

西川 軟骨は串でも「なんこつ」(120円)として提供してるんですけど、唐揚は揚げることでよりパンチのある味わいに仕上げています。

 

中村 うんうん!サッパリさせるならカットレモンで、よりガッツリいくならマヨネーズで。練り辛子やキャベツの千切りも添えてあって、いろいろ楽しめるのもイイですねー。

田中 うれしいです! お客さんが飽きないようにと、試行錯誤しているので励みになります!

 

中村 お酒もおつまみもバリエ―ションが豊富で、一度の来店じゃ全部を堪能しきれないですね。ボトルキープもしたことですし、近いうちに友達を連れてまた来ます。今日はありがとうございましたっ!

 

次回再訪の楽しみを込めてボトルをキープした中村さん。初体験となった今回の取材も、きっと彼女の記憶に強く残ることでしょう。次回もまた、別のテーマで、ひとり飲みの楽しみ方を追求していきます。お楽しみに!

 

撮影:我妻慶一

 

<取材協力>

やきとん 泰希

住所:東京都練馬区旭町3-11-22
営業時間:15:00~22:30、土曜、日曜、祝日13:00~22:30
定休日:不定休

※価格はすべて税込みです

 

記事に登場した商品の紹介はこちら▼

・宝焼酎
https://www.takarashuzo.co.jp/products/shochu/takarashochu/

 

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知っておきたい大人のたしなみ バーの楽しみ方講座−−『知れば知るほどおいしい! ウイスキーを楽しむ本 最新版』

一口にウイスキーといっても、王道のスコッチ・シングルモルト、スコッチ・ブレンデッドのほかにもジャパニーズ、バーボン、アイリッシュ、カナディアンなど、実に多彩です。そして、それ以上にバラエティに富んださまざまな飲み方があり、それぞれの楽しみ方があります。

 

知れば知るほどおいしい! ウイスキーを楽しむ本 最新版』(監修・北村 聡/Gakken)は、「これからウイスキーを趣味にしたい」という人のために、その種類や銘柄などをわかりやすく解説した本です。一度は飲んでみたいあのボトルや知られざる銘酒まで、ウイスキーファン必見の内容です。

 

今回は本書より『知っておきたい大人のたしなみ バーの楽しみ方講座』について抜粋して紹介していきます。

空間を構成する一人として周りへの配慮を忘れずに

バーに立ち寄る目的は、お酒を飲むだけでなく、その空間を楽しむことにもある。誰もが心地良く感じられる空間というのは、店を切り盛りするバーテンダーの努力だけでなく、そこに居合わせたお客の気づかいもあって初めてでき上がるもの。周りへのリスペクトの気持ちを忘れずに、至福の時間を過ごしたい。

 

また、バーに来ているお客の中には、最高に楽しい気分の人もいれば、亡き人を思いながらお酒を飲む人、結婚記念日を祝う夫婦など実にさまざま。どんなお客が隣り合って座っていても、それぞれに合った接し方をしながらサービスをしてくれるのもプロのバーテンダーがいる店ならではだ。

 

特に「オーセンティックバー」といわれるタイプのバーには、お酒の知識や技術はもちろん、接客においても人の心に寄り添った細やかなおもてなしができるバーテンダーが揃っている。お酒を味わいながら、そんなバーテンダーとの会話を楽しむのも醍醐味のひとつなのだ。

 

「オーセンティックバー」とは?

銘酒を味わう本格的なバー。専門知識を持つバーテンダーがおり、静かな雰囲気の中でじっくりお酒を味わえる。少人数向き。一人あたり500 ~ 1500 円程度のチャージ料が必要。

バーの形態としては、他にホテル内のメインバーやラウンジ、大人数で音楽やスポーツ観戦なども楽しめるカジュアルバー、食事と一緒にお酒を飲むダイニングバーなどがある。

 

注文に迷ったらバーテンダーに相談を

バーに行った経験が少ないと、お酒の注文時に戸惑ってしまうこともあるかもれない。わかりやすく書かれたメニューがあればそこから好みのものをオーダーすれば良いが、バーテンダーに相談して作ってもらうこともできる。恥ずかしがらずに「初心者なので」と伝えよう。その場合もただ「おまかせで」のひと言だけで済ませないように。

 

好みの一杯に出会うためのオーダーのポイント

バーテンダーに相談するときは、どんなお酒が飲んでみたいのかをイメージし、具体的に言葉にして伝えよう。また味の好み以外にも、お酒に強いか弱いか、前の店ですでに飲んでいるのであれば現在の酔い具合なども併せて伝えておくとそれらを考慮して作ってくれる。下に具体的なオーダー例をまとめたので参考にしてみてほしい。

 

 

【information】

BAR 洋酒博物館
東京都中央区銀座6-9-13 中嶋ビル3階 ☎︎03-3571-8600
営業時間/18:00〜24:00  定休日/なし
ホームページ/https://r.gnavi.co.jp/g087600/ (楽天ぐるなび)

本書監修の北村氏がオーナーをつとめるバー。スコットランドや日本を中心に集められたウイスキーは実に1500 本以上。希少な年代物なども楽しむことができる。数々のカクテルコンクールでの優勝経験をもつ北村氏が作るカクテルも絶品だ。

 

【書籍紹介】

知れば知るほどおいしい! ウイスキーを楽しむ本 最新版

監修:北村 聡
発行:Gakken

大人なら知っておきたい。ウィスキー&シングルモルトの奥深き世界。BARでも家飲みでも役に立つ!基礎知識と本当の味わい方!

●全国のセブンイレブン、一部書店にて発売中

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プロのワンポイントアドバイス付き! ウイスキーの魅力を味わいつくす9通りの飲み方

一口にウイスキーといっても、王道のスコッチ・シングルモルト、スコッチ・ブレンデッドのほかにもジャパニーズ、バーボン、アイリッシュ、カナディアンなど、実に多彩です。そして、それ以上にバラエティに富んださまざまな飲み方があり、それぞれの楽しみ方があります。

 

知れば知るほどおいしい! ウイスキーを楽しむ本 最新版』(監修・北村 聡/Gakken)は、「これからウイスキーを趣味にしたい」という人のために、その種類や銘柄などをわかりやすく解説した本です。一度は飲んでみたいあのボトルや知られざる銘酒まで、ウイスキーファン必見の内容です。

 

今回は本書より『ウイスキーの魅力を味わいつくす9通りの飲み方』について抜粋して紹介していきます。

種類×飲み方でバリエーションは無限大

ウイスキーの大きな魅力のひとつは、何といっても飲み方のバリエーションが豊富なこと。ウイスキーは蒸留酒で、アルコール度数も40~60度と高い。旨味もアルコールも凝縮されているからこそ、水や他のお酒、炭酸飲料などを加えても味の幅がぶれにくいのだ。

 

ウイスキーを飲み慣れていればストレートでじっくり味わうのもいいし、まだ飲み始めたばかりの人であればハイボールやカクテルから楽しむこともできる。ウイスキーはどんな嗜好の人でも受け入れてくれる、実に懐の深いお酒といえるだろう。

 

お酒の中でも、ウイスキーはとりわけ銘柄数が多い。銘柄ごとの個性はもちろん、そこに飲み方の幅が広がれば、味わいのバリエーションは無限大に。ここでは、ウイスキーを存分に味わいつくすための9通りの飲み方を紹介しよう。

 

【バリエーション1】ストレート

まずは本来の味をじっくりと

ウイスキーは、主に3 ~ 30 年以上にわたって熟成されたお酒。味の完成度が高いため、まずは何も加えずストレートで。香りと味をしっかり感じることのできるシンプルなグラスで飲むのがいい。上級者向きの飲み方でもあるため、アルコールの刺激が強いと感じたら、水や氷を加えてみよう。

 

【レシピ】
■用意するもの
・お好みのウイスキー:30〜45ml
■作り方
1.低い位置からゆっくり注ぐ。

【ワンポイント】チェイサー(水)を合い間に飲むと、口直しと酔い防止になるのでおすすめです。

 

【バリエーション2】オン・ザ・ロック

グラスに響く氷の音を聞きながら味わう

グラスに大きな氷を入れて楽しむオン・ザ・ロック。氷が溶けていくにしたがい、だんだんとまろやかな味わいに。水分が加わって徐々にアルコール度数が弱まるため、ストレートでは飲みづらい人もぜひ試してほしい。

 

【レシピ】
■用意するもの
お好みのウイスキー:30〜45ml
・大きな氷:適量

■作り方
1. ロックグラスに大きな氷を入れる。
2. 氷をつたうようにウイスキーを注ぐ。

【ワンポイント】氷は天然水からつくられたものがおすすめ。大きな丸氷はお酒の専門店などで買うこともできます。

 

【バリエーション3】ハーフ・ロック

オン・ザ・ロックよりやさしい飲み心地

オン・ザ・ロックに冷やした天然水を加えて、より飲みやすくやさしい味わいにしたもの。氷と水以外は何も加えていないため、ウイスキー本来の味も楽しむことができる。

 

【レシピ】
■用意するもの
・お好みのウイスキー:30〜45ml
・冷やした天然水:30〜45ml
・氷:適量

■作り方
1. ロックグラスに氷を入れる。
2. 1にウイスキーと同量の天然水を加える。
3. マドラーで軽く混ぜ、ウイスキーと天然水をなじませる。

【ワンポイント】氷の大きさや量はお好みでOK。キリッと冷えたハーフ・ロックでウイスキーの味わいを堪能してみてください。

 

【バリエーション4】ミストスタイル

クラッシュアイスを使った爽やかな一杯

細かく砕いた氷(クラッシュアイス)を大きめのグラスに入れ、ウイスキーを注ぐ。少し時間をおくとグラスの周りに霧(ミスト)のような水滴がつくことから名付けられた。キンキンに冷えた一杯をいただこう。

 

【レシピ】
■用意するもの
・お好みのウイスキー:30〜45ml
・クラッシュアイス:適量

■作り方
1. ロックグラスにクラッシュアイスを入れる。
2. ウイスキーを注ぐ。
3. マドラーを2 〜3回だけ上下させる。
4. グラスにうっすら水滴がつくまで少しおく。

【ワンポイント】氷が細かく砕かれているぶんウイスキーとなじみやすいです。グラスに水滴がつき始めたら飲み頃。

 

【バリエーション5】トワイスアップ

ウイスキーと水を1:1で香りも豊かに

ウイスキーと天然水を1:1で割る、ブレンダー流の味わい方。アルコールが弱くなるぶん、複雑な香りを感じることができる。くびれた形のテイスティンググラスなら、香りがよりとどまりやすい。ウイスキー、天然水ともに常温のものを使用。

 

【レシピ】
■用意するもの
・お好みのウイスキー(常温):30ml
・天然水(常温):30ml

■作り方
1. グラスにウイスキーを注ぐ。
2. 常温の天然水を注ぐ。
3. バースプーンを1度だけ上下させてなじませる。

【ワンポイント】ウイスキーは水より比重が軽いので、ウイスキー、天然水の順に注ぎます。その後、柄の長いバースプーンで混ぜたらでき上がりです。

 

【バリエーション6】水割り

日本人に長く愛されるスタイル

ウイスキーに天然水を多めに注ぐスタイルで、昔から日本人に愛されてきた。特に日本のウイスキーは水割りに適した味に造られていることが多く、天然水を加えることでまろやかになり、食中酒としてもおすすめ。

 

【レシピ】
■用意するもの
・お好みのウイスキー:30〜45ml
・冷やした天然水:適量
・氷:適量

■作り方
1. タンブラーいっぱいに氷を入れ、ウイスキーを注ぐ。
2. 好みの濃さになるように、冷やした天然水を注ぐ。
3. バースプーンでよく混ぜる。

【ワンポイント】ウイスキーと天然水の割合は1:3 ~ 4 が目安。水を多く使うため、水の質ができ上がりに影響します。ウイスキーの味を損なわない国産のミネラルウォーターがおすすめ。

 

【バリエーション7】ハイボール

近年主流の爽やかな一杯

ウイスキーをソーダで割る飲み方で、近年は特に人気。氷と炭酸の刺激が心地良い爽快感を与えてくれる。力強い味わいのバーボンなどは特にマッチ。食中酒としてもおすすめで、揚げ物などと合わせると口の中をさっぱりしてくれる。

 

【レシピ】
■用意するもの
・お好みのウイスキー:30〜45ml
・冷やした炭酸水:適量
・氷:適量

■作り方
1. タンブラーに氷を入れる。
2. ウイスキーを注ぐ。
3. 炭酸水を静かに注ぐ。
4. バースプーンを1度だけ上下させてなじませる。
※炭酸水は氷に当たるとガスが抜けやすくなるため、グラスと氷のすき間をめがけて注ぎ入れると良い。

【ワンポイント】炭酸水(または天然水)を入れたグラスにウイスキーを浮かべるよう静かに入れる「ウイスキーフロート」は、上から下にかけて味の変化が楽しめるのでお試しあれ。

 

【バリエーション8】お湯割り

温かさと香りでホッとくつろげる一杯

ウイスキーは温めてもおいしさが発揮されるお酒。お湯で割れば体が温まり、豊かな香りでリラックスすることもできる。水割り同様に、日本のウイスキーなどが好相性。割るお湯の量や温度はお好みで。

 

【レシピ】
■用意するもの
・お好みのウイスキー:45ml
・お湯:適量

■作り方
1. グラスにウイスキーを注ぐ。
2. 香りが飛んでしまわないよう、お湯をゆっくりと注ぐ。
※グラスは持ち手のついた耐熱タイプのものがおすすめ。

【ワンポイント】ウイスキーのお湯割りを「 ホットウイスキー」と呼ぶことがあります。しかし、ホットウイスキーは店によってはシナモンやレモンなどを入れることがあるので、ここではお湯のみを使った飲み方は「お湯割り」としました。

 

【バリエーション9】カクテル

飲みやすく、自分好みの味にも使用

ウイスキーはアルコール度数が高く苦手意識がある人でも、ほかのお酒やジュースを加えたカクテルなら飲みやすくなる。ウイスキーを飲み始めたばかりの入門者にもおすすめ。ここでは、本書監修・北村聡の考案した人気のオリジナルカクテルのレシピをご紹介。

 

【タータンチェック】

スコッチウイスキーを使った色鮮やかなカクテル。マルティーニビターの赤とキュウリの緑で、スコットランドの民族衣装のタータンチェック柄に見立てた。スコッチウイスキーコンクールの優勝作品でもあり、カクテルの味わいとキュウリの爽やかな食感が絶妙に調和。

 

【レシピ】
■用意するもの
1. お好みのスコッチウイスキー:30ml
2. マルティーニビター(※カンパリでも可):20ml
3. レモンジュース:10ml
4. トニックウォーター:適量
5. キュウリ、カットレモン

■作り方
1 〜 3 をシェイクし、氷の入ったグラスに入れる。そこに4 を注ぎ入れ、5 を添えてでき上がり。

 

【竹鶴の伝説】

ニッカウヰスキー創業80 周年記念に依頼を受けて考案したカクテル。ウイスキー造りに生涯をかけた創業者の竹鶴政孝の“ 伝説” とも言える功績に敬意を表して創作した。ウイスキーのコクがありながらもさっぱりとした味わいが楽しめる。

 

【レシピ】
■用意するもの
1. 竹鶴ピュアモルト:30ml
2. アマレットリキュール:20ml
3. ジンジャーエール:適量
※「ウィルキンソン ジジャーエール(辛口)」がおすすめ
4. カットレモン

■作り方
1 と2を混ぜ、氷の入ったグラスに入れる。そこに3を注ぎ入れ、最後に4を添えてでき上がり。

【ワンポイント】使用するウイスキーはニッカウヰスキーのお好みのものを。「竹鶴ピュアモルト」の入手が難しい場合は、「ニッカ セッション」などもおすすめです。

 

 

【書籍紹介】

知れば知るほどおいしい! ウイスキーを楽しむ本 最新版

監修:北村 聡
発行:Gakken

大人なら知っておきたい。ウィスキー&シングルモルトの奥深き世界。BARでも家飲みでも役に立つ!基礎知識と本当の味わい方!

●全国のセブンイレブン、一部書店にて発売中

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ウイスキーの味の違いを知るためにはどうすればいい?−−『知れば知るほどおいしい! ウイスキーを楽しむ本 最新版』

一口にウイスキーといっても、王道のスコッチ・シングルモルト、スコッチ・ブレンデッドのほかにもジャパニーズ、バーボン、アイリッシュ、カナディアンなど、実に多彩です。そして、それ以上にバラエティに富んださまざまな飲み方があり、それぞれの楽しみ方があります。

 

知れば知るほどおいしい! ウイスキーを楽しむ本 最新版』(監修・北村 聡/Gakken)は、「これからウイスキーを趣味にしたい」という人のために、その種類や銘柄などをわかりやすく解説した本です。一度は飲んでみたいあのボトルや知られざる銘酒まで、ウイスキーファン必見の内容です。

 

今回は本書より『どう飲み比べると味の違いがわかる?』について抜粋して紹介していきます。

 

まずは飲んでみること。香りや味の違いを意識しよう

自分好みの一本を見つけるには、まずはいろいろなウイスキーを飲んでみるのが何よりの近道。毎回、下記のような飲み比べのテーマを決め、共通項を持ったウイスキーを数本ずつテイスティングしていくと、香りや味の違いがわかるように。自分の好みも徐々につかめるはずだ。

 

ブレンダーの作法を取り入れて試してみる

一つひとつの銘柄の、わずかに異なる味や香りを意識するには、毎日数多くの原酒をテイスティングしているブレンダーと同じ飲み方をしてみるのがおすすめ。テイスティングをする際には口のすぼまったテイスティンググラスにウイスキーと同量の水を加え、数回グラスを回して味わう。水を加えることでアルコールの刺激が消え、ウイスキー本来の味が引き出されるのだ。テイスティンググラスの形状には、香りが立ち上りやすくなるというメリットもある。

ストレートで飲むときは「色」「香り」「味」の3段階で味わおう

【色を見る】

グラスを光の当たるところに透かして見る。琥珀色の色合いから、味を想像してみよう。

 

【香りをかぐ】

グラスを軽く回して香りを立たせる。グラスを鼻に近づけすぎると刺激を感じるので、少し離してかいでみよう。

 

【味わう】

少量を口に含む。すぐに飲み込まずに口内で味わい、鼻に抜ける余韻に意識を向けてみよう。特に長期熟成の年代物はつくり手の精神や想い、年代、歴史などに思いを馳せ、時間をかけて大切に味わおう。

 

いろいろなテーマで飲み比べてみよう

1. 同じ「産地」の銘柄

国や地方など、ウイスキーの産地が同じであれば、味わいの特徴が似ていることも多い。「今日はスペイサイド地方のウイスキーで」「バーボンを2、3 本試してみよう」といった具合に、産地にテーマを絞ってみよう。

 

2. 同じ銘柄の「熟成年数」や「カスク」

ウイスキーは、同じ銘柄でいろいろなバリエーションが楽しめることも多い。例えば「12 年」「15 年」「18 年」と熟成年数の異なるものを飲んで比較したり、熟成に使われたカスク(樽)の違いを感じてみるのもいい。

 

3. 好きな飲み方から選ぶ

ストレートで飲むなら個性の強いもの、水割りで飲むならボディがしっかりしているものなど、好きな飲み方に合うウイスキーで比べてみるのも楽しい。

 

【書籍紹介】

知れば知るほどおいしい! ウイスキーを楽しむ本 最新版

監修:北村 聡
発行:Gakken

大人なら知っておきたい。ウィスキー&シングルモルトの奥深き世界。BARでも家飲みでも役に立つ!基礎知識と本当の味わい方!

●全国のセブンイレブン、一部書店にて発売中

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自分好みのウイスキーを一本見つけるコツは?−−『知れば知るほどおいしい! ウイスキーを楽しむ本 最新版』

一口にウイスキーといっても、王道のスコッチ・シングルモルト、スコッチ・ブレンデッドのほかにもジャパニーズ、バーボン、アイリッシュ、カナディアンなど、実に多彩です。そして、それ以上にバラエティに富んださまざまな飲み方があり、それぞれの楽しみ方があります。

 

知れば知るほどおいしい! ウイスキーを楽しむ本 最新版』(監修・北村 聡/Gakken)は、「これからウイスキーを趣味にしたい」という人のために、その種類や銘柄などをわかりやすく解説した本です。一度は飲んでみたいあのボトルや知られざる銘酒まで、ウイスキーファン必見の内容です。

 

今回は本書より『自分好みの一本を見つけるコツは?』について抜粋して紹介していきます。

目的に合わせて選択肢は無限に広がる

ウイスキーには実に多くの銘柄があり、味の特徴や飲み方などによっていろいろな選び方ができる。
「種類がたくさんありすぎてわからない」という人も、まずは主な銘柄をまとめた以下のウイスキーマッピングを参考にしてみてほしい。

 

自分好みのウイスキーはどのタイプなのかが何となくでもつかめれば、ウイスキー選びはもっと簡単で楽しいものになるはずだ。

 

 

【書籍紹介】

知れば知るほどおいしい! ウイスキーを楽しむ本 最新版

監修:北村 聡
発行:Gakken

大人なら知っておきたい。ウィスキー&シングルモルトの奥深き世界。BARでも家飲みでも役に立つ!基礎知識と本当の味わい方!

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一冊で入門~最新事情も完全網羅!歴史も味も飲み方もわかる、バーテンダー監修のウイスキー本

世界五大ウイスキーのひとつに数えられ、いまや国内外で大人気のジャパニーズウイスキー。2023年には誕生100周年を迎え、GetNavi webでも特集“世界がラブコール! 100/101年目の「ジャパニーズウイスキー」”を企画しました。

 

エントリー層にもわかりやすい基本的な知識や、入手しやすいオススメ銘柄なども解説していますが、より広く深く簡単に網羅したいのであれば、書籍を一冊持っておくこともアリでしょう。

 

そこで紹介するのが2024年3月22日に発刊された『知れば知るほどおいしい! ウイスキーを楽しむ本 最新版』(監修・北村 聡/Gakken)。

 

進化するウイスキーの現在地がわかる最新ガイド

2024年も“日本のウイスキーの父”と称される竹鶴政孝が立ち上げたニッカウヰスキーが創業90周年を迎えるメモリアルイヤー。ジャパニーズウイスキーはますます盛り上がりをみせると同時に、毎年新たな蒸溜所が設立されるほどアップデートも顕著です。

 

本書は2024年発刊の「最新版」ですから、基本的な「ウイスキーのいろは」に加え最新情報も掲載。いわば、この一冊で業界の現在地がまるっと理解できるわけです。一方、2022年に刊行した『知れば知るほどおいしい! ウイスキーを楽しむ本』の改訂版でもあるわけですが、この2年間だけでもシーンの状況は劇的に進化しました。その過程を知るという意味では、2022年版を持っている人にもオススメできる一冊となっています。

 

実は日本に97も蒸溜所があるって知ってた?

特筆すべきは、冒頭の「ウイスキーの最新事情」。日本地図とともに全97の蒸溜所の場所が載っています。ウイスキーの味わいを左右する大きな条件のひとつが気候風土。その地名と場所が瞬時にわかるとともに、「このシングルモルトはこの蒸溜所だからこのような味で、だからあの銘柄とは味わいが違うんだなぁ」という理解にも、このマップが役立つはずです。

 

もちろん、ジャパニーズウイスキーだけではなく、スコッチ、アイリッシュ、アメリカン、カナディアンと、本書には世界五大ウイスキーすべての国の代表銘柄も掲載されています。その数は日本も含めて全275銘柄と、十分な情報量といえるでしょう。

 

それぞれ、スコッチにはアイラやキャンベルタウンなど6大エリアがあったり、アイリッシュは3回蒸溜をするのが一般的(ほかの国のウイスキーは2回蒸溜が基本)だったり、アメリカンウイスキーのバーボンは新樽で熟成させるのが定義(他国のウイスキーは、そのバーボン熟成樽やシェリー酒樽、ワイン樽なども多用する)だったりと、各国の違いがわかりやすく解説されているのも、入門にはうれしいポイント。

 

また、昨今勢いを増す台湾、インド、オーストラリアのウイスキーも簡単に紹介されており、グローバルの最新事情もわかるようになっています。

 

積極的にモルトバーにも行こう!

監修しているのは、BAR「洋酒博物館」代表であり、数々のカクテルコンペで優勝経験を持つ一流バーテンダーの北村 聡氏。バーテンダーらしく「オーセンティックバーとは?」といったバーの知識や楽しみ方、基本を踏まえた9通りの飲み方紹介、また、おいしく飲むためのグラス解説などもあって、外でも家でもウイスキーを嗜むノウハウが満載。

 

用語集や基本をまとめたQ&A、ウイスキーの製法紹介、入門にオススメの超定番12本、好みの一本を見つけるコツなども抑えられていて、まさにエントリー層には最適な一冊です。全ページカラーであり、写真やイラストも豊富なので、活字ばかりで読み飽きるということもないでしょう。

 

なお、本書掲載の銘柄によっては「入手難度」のバロメーターとともに、「レア」となっているモノも少なくありません。それらはきっと、ネットで探すと非常に高値となっており、「買えないよ!」とつっこみたくなるかもしれませんが、それはあくまでもネットのハナシ。入手は難しくても、モルトバーに行けばそこまで高すぎない価格で飲めることもあります。

 

そんな経験も積極的にしていただきたい。それがただのコレクターではなく、真のウイスキーファンであると筆者は思います。990円と価格も手ごろ。ぜひ読んで飲んで、ウイスキーを“学”んで“研”究してみてください!

 

【書籍紹介】

知れば知るほどおいしい! ウイスキーを楽しむ本 最新版

監修:北村 聡
発行:Gakken

大人なら知っておきたい。ウィスキー&シングルモルトの奥深き世界。BARでも家飲みでも役に立つ!基礎知識と本当の味わい方!

●全国のセブンイレブン、一部書店にて発売中

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キリンウイスキー“陸”はなぜ売れている?2年連続前年比190%の売上、日高屋が413店舗に導入…支持が広がる背景にあったもの

※「2年連続前年比190%の売上」は、2021年と2022年/2022年と2023年の1月~12月出荷実績を比較

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2022年から2年連続での前年比190%以上(※1)の売り上げを果たすなど今、大ヒットしている「キリンウイスキー 陸」。しかも、関東を中心に400店舗超を展開する日高屋が、この3月から413店舗で提供するハイボールに「陸」を採用したという。これら好調の背景には、いったい何が!? GetNavi webでもおなじみ、国内外のウイスキーに精通するフードアナリストの中山秀明氏が、その理由にさまざまな方向から迫った。

※1:2021年と2022年/2022年と2023年の1月~12月出荷実績を比較
↑日高屋の全国413店舗で提供するハイボールを「キリンウイスキー 陸」に切り替えた、ハイデイ日高の青野敬成(あおのひろしげ)社長にもインタビューを敢行。詳細は記事後半にて

 


※富士御殿場蒸溜所の原酒を主体に、厳選した輸入原酒を一部丁寧にブレンドしています。

キリン「キリンウイスキー 陸」
2020年5月に誕生した、キリングループの富士御殿場蒸溜所でつくられるブレンデッドウイスキー。同蒸溜所の多彩なグレーン原酒とモルト原酒を主体にブレンドした、ほのかな甘い香りと澄んだ口当たりのおいしさが楽しめる。「ノンチルフィルタード製法」を採用し、アルコール度数50%であることも特長。店頭で手に取りやすい500ml。

 

「ハイクオリティな味わいのフレンドリーなウイスキーです」(中山)

↑「キリンウイスキー 陸」。フルーティなフレーバーをじっくり楽しみたい

 

「キリンウイスキー 陸」は、スーパーやコンビニでも入手が可能。価格も手ごろながら、唯一無二の価値をもったウイスキーです。

 

なにより特筆すべき魅力が、品質の高さでしょう。製造拠点の「富士御殿場蒸溜所」では、富士の森林がつくる濃い霧と新鮮な空気に包まれたウイスキーづくりに理想的な環境のもと、約50年かけて磨かれた富士の伏流水をマザーウォーターとしてクリアな酒質が生み出されます。

 

また、「ノンチルフィルタード製法」を採用していることもオリジナリティのひとつ。これは、原酒由来の香味成分をより多く残す製法で、プレミアムなウイスキーではしばしばみられるもの。ただし、「キリンウイスキー 陸」と同クラスの価格帯ではほかにないと言っていいでしょう。

 

つまり、クオリティの高いおいしさを実現しながら、手に取りやすいフレンドリーな立ち位置にある稀有な存在が「キリンウイスキー 陸」なのです。

↑GetNaviお酒・グルメアドバイザーの中山秀明氏。フードアナリストの資格を持ち、内食・外食のトレンドに精通した食情報の専門家として取材・執筆をしている。ウイスキーに関する知識も豊富で、2023年には「富士御殿場蒸溜所」を訪れ生産現場を細部にわたって取材した

 

「いいウイスキーでつくるハイボールは格別!」(中山)

ここからは、あらためて「キリンウイスキー 陸」の味や香りを解説していきましょう。テイスティングは試飲した感想のほか、味覚構成要素を項目別に評価します。飲み方は、ロックはもちろん、食事との相性も抜群のハイボールで。

↑「キリンウイスキー 陸」を飲む際に、ぜひ試してほしいのがハイボール。「陸」1に対し、炭酸水を5の比率で割ると、アルコール度数が約8%のちょうどいいおいしさに

 

【陸の味わいレビュー】

・甘み
……ドライ□□□■□スイート
・ピートの香り
……ライトリー■□□□□へビリー
・香り(穀物系←→果実系)
……モルティ□□□■□フルーティ
・味わいのキャラクター
……端正□□□■□濃厚
・味のボリューム
……サイレント□□□■□ラウド
・香りのイメージ……黄桃、オレンジ、リンゴのようなほのかな甘い香り
・おもな熟成樽……アメリカンホワイトオーク
・おすすめの飲み方……ハイボール、ロック、ストレート、トワイスアップ
・合わせたい食事……焼き鳥、マルゲリータピザ、ガトーショコラ

 

↑原酒の味わいをよく知る中山氏が、今回はハイボールで評価した

 

グラスを傾けるだけで驚かされるのは、暖色の果実を思わせる甘くフルーティなエステル香の華やぎ。味わいはコク深く濃厚で、ボリュームも豊かです。それでいて、樽熟成の妙を感じさせるやわらかい口当たりが秀逸でエレガント。クリアな酒質は豊かな果実味を複層的に広げ、このレイヤー感は加水によっていっそう彩度が増していきます。

 

食事と一緒に楽しむなら、やはりハイボールがおすすめです。シュワッとした炭酸とともに立ち上る優雅な香味は、料理とのペアリングをより親密な関係に。いいウイスキーでつくったハイボールは格別においしいということを、強く実感させてくれます!

 

「品質が高い理由は、伏流水・匠の技・独自製法の3つ」(中山)

どのようにして、「キリンウイスキー 陸」のハイクオリティな味が生み出されているのでしょうか? その生産拠点である「富士御殿場蒸溜所」に取材で訪れた際の知見も踏まえながら、あらためておいしさの理由を紐解いていきましょう。

↑「陸」の製造拠点、キリンディスティラリー富士御殿場蒸溜所(静岡県御殿場市)。標高は600m強。年平均気温は13℃と冷涼であることに加え、年間を通して幾度となく霧が発生する、ウイスキー製造には最適な環境だ。※富士御殿場蒸溜所の原酒を主体に、厳選した輸入原酒を一部丁寧にブレンドしています

 

世界における日本の象徴でもある「富士」。この霊峰に降り積もる雪は、半世紀をかけて清らかな伏流水となり「富士御殿場蒸溜所」へ届きます。また、富士の山麓には雄大な森林に浄化された空気とともに、冷涼な気候と深い霧が同居。こうしたウイスキーづくりに最適な環境が、「キリンウイスキー 陸」の澄んだ味わいや甘い樽熟香を生み出します。

 

キリンのウイスキーは、匠の技術によってつくられていることも見逃せません。中心人物は、2017年に世界的なウイスキーアワード(IOW)で「マスターディスティラー/マスターブレンダー・オブ・ザ・イヤー」を受賞した田中城太氏。さらに田中氏は2022年に世界的なウイスキー専門誌「ウイスキーマガジン」認定の“Hall of Fame”を受賞し、ウイスキー殿堂入りとなりました。

↑左はマスターブレンダーの田中城太氏。世界的なウイスキーアワードで「マスターディスティラー/マスターブレンダー・オブ・ザ・イヤー」を受賞している。次に述べるように、技術がたしかな匠たちが幾度も官能評価を行うことで、「キリンウイスキー 陸」の味わいを決定している

 

また、キリンのウイスキーづくりの技術的な特徴として挙げられるのが、単に“熟成年数が長いこと”を重視するのではなく、“原酒本来の持ち味が最もよく現れるタイミング”を重視してブレンドする考え方です。あらかじめ何年後にピークをもってくるのかを計算して仕込みを行い、官能評価も定期的に行うことで商品ごとにベストな熟成原酒を採用する……この巧みなブレンディングにより、「キリンウイスキー 陸」の好バランスな味わいが生み出されているのです。

 

そして、多くのウイスキーがアルコール度数40%台であるところ、50%と高いことも「キリンウイスキー 陸」ならではの特徴。その狙いは、熟成樽原酒本来の味わいを最大限に生かすことにあります。

 

一般的なウイスキー製造では、瓶詰め前に「冷却ろ過」という工程を行い、温度変化による白濁や澱が発生することを防ぐのですが、この白濁や澱はアルコールに溶け込んでいるウイスキーの香味成分に由来するため、できればより多く閉じ込めておきたいところ。そこで、冷却ろ過を行わず、アルコール度数を高めることで溶け込める香味成分の量を増やす「ノンチルフィルタード製法」を採用しているのが、「キリンウイスキー 陸」なのです。

↑「キリンウイスキー 陸」は冷却ろ過をしないので、香味成分が多く残る

 

↑富士御殿場蒸溜所では操業開始時から、アメリカンホワイトオークの樽を使用することにこだわっている。タンニンが少なく甘い香り、味わいの出るアメリカンホワイトオーク樽は、フルーティな香りを引き立て、富士御殿場蒸溜所が理想とするクリーン&エステリーな香味品質には欠かせない

 

「ちょい飲みの聖地、日高屋への採用が『陸』への信頼感を感じさせる」(中山)

おいしさに対する評価は食の業界でも高く、例えば有名チェーンの「日高屋」では、全国413店舗のハイボールを「キリンウイスキー 陸」に切り替えました。そこで、運営元のハイデイ日高・青野敬成社長に採用に至った経緯や味わいの感想、料理との相性などをうかがいました。

↑ハイデイ日高の青野社長。2024年4月3日にオープンした「日高屋 新橋日比谷口店」にて

 

「『日高屋』では陸ハイボールとして提供しております。導入させていただいた一番の理由は、やはりおいしさですね。また、お話をいただいた2023年は当社の50周年にあたるアニバーサリーでして、ちょうど富士御殿場蒸溜所も50周年。そして富士山の雪解け水が約50年をかけて伏流水になるというお話にも親和性を感じました」(青野社長)

 

では、その青野社長が絶賛するおいしさとは?

 

「『キリンウイスキー 陸』の魅力は、濃厚でいて澄んだ味香りと、フルーティで豊かな甘み。リッチなおいしさで、私としても『日高屋』で提供できることが非常に嬉しいです」(青野社長)

 

そのおいしさは、お客さんからも好評だとか。

 

「ハイボールを『キリンウイスキー 陸』に切り替えたこの3月以降は、ハイボールの提供が120%(※2)と、ドリンクメニューのなかで最も高い伸び率となりました。お客様からの声としては、口当たりがよく飲みやすいおいしさだという感想を特に多くいただいており、あらためて『キリンウイスキー 陸』の品質の良さを実感しています」(青野社長)

※2:2024年2月と3月の日高屋全店舗での杯数を比較
↑愛媛県出身。「らーめん日高」でのアルバイトを経て1999年にハイデイ日高へ入社。店長、スーパーバイザー、エリアマネージャーなどを経て、2022年5月に代表取締役社長に就任した

 

最後に、陸ハイボールとのペアリングにオススメのメニューを聞いてみることに。

 

「たくさんあるんですけど、一番のオススメは炒め物人気No.1でもある『ニラレバ炒め』ですね。味の決め手となっているオイスターソースのコクと甘みが、陸ハイボールと抜群に合うんですよ。ぜひ多くのお客様にお試しいただきたいです」(青野社長)

 

 

美しい水と緑にあふれる豊かな自然環境に育まれ、匠の技術でさらなるおいしさへと昇華、そして他に類をみない贅沢な製法でつくられる「キリンウイスキー 陸」。そのおいしさはウイスキー通をも驚かせ、リッチな味わいと品質の高さから、飲食店でも続々と採用されている。

 

晩酌にはもちろん、友人などと楽しむシーンや大切な人へのプレゼントにも、今選ぶべきリアルなウイスキーは「キリンウイスキー 陸」である。

 

 

写真/湯浅立志(Y2)[静物、青野社長]、GetNavi web編集部 [蒸溜所]

ライチ果実2個分の果汁使用『アサヒ贅沢搾りプレミアム期間限定ライチ』 4月16日発売

アサヒビールは、RTD「贅沢搾り」ブランドの“プレミアム”シリーズから期間限定商品『アサヒ贅沢搾りプレミアム期間限定ライチ』を4月16日から全国で発売。

 

『アサヒ贅沢搾りプレミアム期間限定ライチ』は、ライチ果実2個分(※)の果汁を使用しており、ライチのトロピカルな香りと甘み・酸味のバランスが良い味わいが楽しめます。

※「実教出版社」が発行するオールガイド食品成分表に記載されている、果物1個当たりの重量に占める果皮等を除いた果汁量、2個分相当量を使用しています

 

2019年から毎年、期間限定で発売しており、「贅沢搾り」の限定商品の中で一番人気のフレーバーです。本年からベース酒をウォッカからライチリキュールに変更することで、果実本来の香味がより感じられる中味に仕上げられています。

 

【商品概要】

メーカー:アサヒビール
商品名:アサヒ贅沢搾りプレミアム期間限定ライチ
希望小売価格:172円(税別)、189円(税込)

※希望小売価格は単なる参考価格であり、酒販店様の小売価格設定を拘束するものではありません

これぞ真の大人の居酒屋旅! 「文学×居酒屋」。おなじみの居酒屋探訪家が全国を巡る!~注目の新書紹介~

こんにちは、書評家の卯月鮎です。あちこち旅行しても、定番の観光地を巡り、ガイドブック推奨の店でランチして、宿も口コミレビュー星4以上に泊まる……というのがお決まりになっています。

 

スマホは優秀なナビゲーターですが、足で情報を稼ぐことがなくなり、まるで遊園地のライドアトラクションのよう……。嗅覚を頼りに足の向くまま止まるまま、己の腹でその土地の空気を平らげる、そんな旅人が格好良く思える時代です。

 

居酒屋探訪家がたどり着いた「居酒屋旅」の境地とは?

今回紹介する新書は大人の居酒屋旅』(太田和彦・著/新潮新書)。著者の太田和彦さんはグラフィックデザイナーで、紀行番組『太田和彦のふらり旅 新・居酒屋百選』(BS11)などに出演する「居酒屋探訪家」としてもおなじみです。著書に『超・居酒屋入門』『太田和彦の居酒屋味酒覧』(新潮社)などがあります。

 

本書は『本の雑誌』(本の雑誌社)『青春と読書』(集英社)の連載に大幅に手を加えて再編集したもので、碑文でたどる文学紀行×居酒屋という異色のアプローチとなっています。

 

居酒屋は店の中だけにあらず!?

「はじめに」で、「すべての地に居酒屋はあり、居酒屋ほど土地の風土、産物、気質、歴史、人情を反映している所はないと知った。すなわち居酒屋を書くには、店の中に居るだけではだめだ」と太田さんは語ります。

 

居酒屋がのれんをかける夕方前に、地元を歩いて街に馴染み、文学碑に思いを馳せて時間旅行も楽しむ。なんと贅沢な旅でしょうか!

 

第1章から、本好きにとっては歴史と書店の組み合わせがたまりません。新幹線が駅に停まると天空に浮くように見える姫路城へ。天守から市内の先に広がる播磨灘(はりまなだ)を一望。その後、黄色に塗った戸に「古本・雑貨おひさまゆうびん舎」とある一軒家の古本屋を訪ねます。そこで復刊された古書店主の名随筆『昔日の客』を買い、大手前通りの地下のカフェで白シャツ黒ネクタイ赤ベストの老練なマスターにコーヒーを注文して本を開く……。

 

夕方になれば本番。細路地奥の行灯看板が光る店が良さそうだと目星をつけた太田さん。女将と会話しながら兵庫の銘酒「奥播磨」の燗をじっくりやる……。素朴ながら豊かな時間が流れていき、それが文章から伝わってきます。

 

私が一番旅情をそそられたのは、第3章「風になる口笛―盛岡」。岩手公園にある宮澤賢治の詩碑。川の流れに沿う小道には、石川啄木や岡本かの子の歌碑。啄木と賢治を生んだ盛岡が大好きだという太田さん。夜にはなじみの居酒屋「海ごはん しまか」で肝・葱・大葉・味噌を腹に詰めた野趣満点の地魚の〈どんこ丸焼き〉を頂く……。

 

書店、喫茶店が多く、元銀行の名建築が並ぶ文学の街・盛岡。本のかび臭くもクセになる匂いがふわっと香ってくるようで、心は不来方(こずかた)の空に飛びました。

 

文学好きでお酒好きなら、退屈な日常をゆっくり忘れさせてくれる一冊。味のある文章は、脳で噛み締めるスルメ。この本をつまみに、家で美味い酒をやるのもプチ旅行かもしれません。

 

【書籍紹介】

大人の居酒屋旅

著者:太田和彦
発行:新潮社

「呑んだ、食べた、うまかった!」と仲間で騒いだ若い頃の居酒屋巡りももちろん結構。しかし、歳を重ねた身には一人旅こそ快適。あるのは誰気兼ねなく好きに過ごせる時間だけ。口開けまで、と気になった美術館を巡り、名所の碑文・銘文をじっくり眺め、常連ばかりの喫茶店で一休み。そうして土地をより深く知ったのち、これと決めた名店でやる一杯の美味さよ――孤高の居酒屋評論家がたどり着いた居酒屋旅がここに。

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【プロフィール】
卯月 鮎
書評家、ゲームコラムニスト。「S-Fマガジン」でファンタジー時評を連載中。文庫本の巻末解説なども手がける。ファンタジーを中心にSF、ミステリー、ノンフィクションなどジャンルを問わない本好き。

 

「亀齢酒造」の酒蔵で見た日本三大酒処・西条の日本酒がおいしい理由

インバウンドの増加で、昨今ますます人気が高まるSAKE=日本酒。観光面では蔵元を巡る酒蔵ツーリズムも人気です。

 

全国に数ある“酒のまち”のなかでもいま注目したいのは、東広島の西条(さいじょう)。理由は、「日本三大酒処」のひとつであるうえ、7つの蔵元が駅から徒歩圏内でアクセス至便だから。そこで、フードアナリストの中山秀明さんに現地に足を運んでいただき、造り手のひとつ「亀齢(きれい)酒造」を訪問して酒都・西条や同蔵が造る酒の特徴などをレポート・解説いただきました。

 

日本三大酒処の灘、伏見、西条
この地が“銘醸地”と呼ばれる理由

「酒処」とは、良酒の造り手として名高い蔵元が集まる銘醸地や、有名な酒販店や居酒屋が多い地域のこと。そして、銘醸地に関しては兵庫の灘、京都の伏見、広島の西条が日本三大酒処として知られています。各地にはどんな特徴があるかを、まずは解説しましょう。

 

・山田錦のふるさと、名水が湧き出る「灘」

灘は、神戸市の灘区から西宮市にかけての沿岸地域を指します。そのなかに、西から西郷(にしごう)、御影郷、魚崎郷、西宮郷、今津郷と5つの地区があり、総称として「灘五郷」とも呼ばれます。

 

銘醸地となった理由はいくつもあり、まず名水百選にも選ばれた六甲山からの「宮水」が湧き出る名水の地であること。加えて、兵庫は“酒米の王者”と称される「山田錦」のふるさとであり、原材料にも恵まれていました。

 

さらに沿岸部であるため港から米などの物資を運びやすく、酒を江戸に運ぶ樽廻船(たるかいせん)も発着しており、物流や経済面でも有利だったことがこの地の発展を支えました。

 

・安土桃山時代に酒処の基盤ができた「伏見」

伏見は、京都市南端の伏見区周辺を指し、蔵元は桂川、鴨川、宇治川の間に集まっています。日本の中心地だった京都は酒も古くから造られており、なかでも伏見には名水百選の「伏見の御香水」で知られ、「伏水(ふしみ)」と呼ばれていたほど良質な伏流水に恵まれた地域。

 

そんな伏見が酒の都になるルーツは安土桃山時代にあります。1594(文禄3)年に豊臣秀吉が伏見城を築いたことで城下町としてにぎわい、内陸の河川には伏見港も誕生。現在の大阪、奈良、滋賀といった都市との水陸交通の要衝となり、日本酒の生産量も消費量も増加する一大拠点となったのです。

 

明治時代にふたりの偉人が切り拓いた
酒都・西条の奥深い歴史

灘・伏見と並び、日本三大酒処である西条。酒都とも呼ばれる理由は、酒造りに適した環境に加え、美酒を醸造するための製法や技術を発明した歴史があるからです。

 

東広島は古くから、北部にある龍王山の伏流水が井戸水となって湧き出る名水の地。西条の各酒蔵はいまでもこの地下水を仕込みに使い、その井戸水は市民に開放されているほど親しまれています。

亀齢酒造の「万年亀(まねき)井戸」。酒造期以外は井戸を一般開放しています。

 

また、気候風土にも恵まれ、西条は標高400~700メートルの山々に囲まれた盆地。寒暖差が大きいので酒米の栽培に向いているうえ、酒を仕込む冬の平均気温が4~5℃と、日本酒造りに理想的な条件がそろっています。

西条のマンホールには、個性的なデザインが一部採用。しかもパターンは数種あります。

 

歴史をたどると奈良時代から酒造りが行われてきたといわれますが、より盛んになったのは明治以降。近代国家を目指した新政府は酒株(免許制度)を廃止し、規制緩和で西条にも新たな酒蔵が誕生するように。加えて1894(明治27)年には西条駅が開業したことで、鉄道による酒や物資の運搬が可能となり蔵元も栄えていきました。

亀齢酒造は1898(明治31)年に創業。

 

しかし西条をはじめ広島で新規参入した酒造家たちは、ある悩みを抱えるようになります。それは、軟らかい水質。灘や伏見の仕込み水はミネラル豊富な硬水や中硬水ですが、広島の多くはミネラルの少ない軟水。軟水は発酵が進みづらく、さらに当時は腐敗することも少なくありませんでした。

 

この解決に挑んだのが、東広島市の安芸津町三津(あきつちょうみつ)の酒造家・三浦仙三郎氏です。三浦氏は硬度によって酒質が変わることを突き止め、勘に頼る酒造りではなく、科学的な実測値に基づく研究によって新たな酒造理論を確立。ミネラル不足という軟水の弱点を、麹(こうじ)による糖化(※1)発酵の促進で利点に変える「軟水醸造法」を発明しました。

 

その後三浦氏は、研究成果をまとめ「改醸法実践録」として出版。業界に共有したことで、軟水の地域だった広島県全体の酒質も向上。1907年(明治40)年から始まった全国清酒品評会で広島の酒は、灘・伏見を抑えて最高賞の優等1、2位を獲得することに。また、この切磋琢磨のなかでフルーティーな吟醸造り(※2)が生まれ、後世で三浦氏は“吟醸酒の父”と呼ばれるようになりました。

こちらは1911(明治44)年に始まった全国新酒鑑評会において、1917(大正6)年に設けられた日本初の名誉賞に、亀齢酒造が輝いた際の賞状。

 

東広島の偉人はもうひとり、日本初の動力式精米機を発明した佐竹利市氏がいます。広島は高低差の大きな河川がなく、水車による精米が困難でした。精米は人力に頼らざるを得なかったところ、佐竹氏が酒造用の精米機開発に挑み、砥石で米を削る「研削式精米機」が完成。当時としては画期的だった精米歩合(せいまいぶあい/後述)60%も実現し、精米の効率化と前述の吟醸酒づくりに貢献したのです。

 

【日本酒の基礎用語】

・糖化……麹の酵素により、米のデンプンが糖へと分解される現象。(※1)
・吟醸造り……ぎんじょうづくり。国税庁の定義では「よりよく精米した白米を低温でゆっくり発酵させ、かすの割合を高くして、特有な芳香(吟香)を有するように醸造する」こと。(※2)

 

日本酒の種類は2つを押さえよう
ポイントは精米歩合と醸造アルコールの有無

日本酒は「本醸造酒」「純米酒」「吟醸酒」「純米大吟醸」などに分類されますが、その定義は“「醸造アルコール」の有無”と“精米歩合”が関係しています。

 

「醸造アルコール」はサトウキビなどを原料にした蒸留酒で、使い方によっては酒質をクリアにしたり、香り高くしたりする効果があります。一方「醸造アルコール」を添加せず、米、米麹、水だけで造るのが純米酒。

出典=日本酒を中心としたSAKEカルチャーを世界に伝えるWEBメディア「SAKETIMES」

 

お米は外側に近い部分に脂質やアミノ酸などを多く含んでおり、これらは旨みのもととなる反面、雑味の原因となります。そこで澄んだ酒質にするため、お米の外側を削るのが精米です。精米歩合は、精米した後に残った酒米をパーセンテージで表示したもの。

 

ラベルなどに記載される「精米歩合35%」とは、65%を削って残りの35%を原料にしたという意味です。精米歩合を高くする(削る部分を多くする)と、香り高く洗練された酒質、低くすると濃厚な味わいのお酒を造りやすくなります。

 

広島のなかでも水に恵まれた西条
やがて名実ともに酒の都へ

こうした2つの発明は、広島を銘醸地へと発展させる原動力に。なかでもとくに西条は広島でも珍しい中硬水が湧く地で、軟水醸造法の酒だけでなく硬水の銘酒も造れるという、奇跡的な地域でした。それゆえ多彩な美酒が生まれ、酒処としての地位を確立したのです。

 

やがて1929(昭和4)年には県醸造試験場の清酒醸造部門が広島市から西条へ移転。さらに近年でも、1995年には国税庁醸造試験場が東京都北区から東広島に移ってきました。また、1990年からは毎年10月に「酒まつり」が西条酒蔵通りで開催され、国内外から20万人以上も集まる国内屈指の日本酒イベントに成長するなど、名実ともに西条は酒都となっていったのです。

2023年からは、毎年春に現地の10蔵による「東広島蔵開き」が開催。4月の毎週土曜日に、エリア内の酒造が蔵開きを順に行います。

 

辛口の名手と呼ばれる亀齢
杜氏が語るその極意

では、今回訪れた亀齢酒造はどんな特徴をもった造り手なのでしょうか? とくに知られているのが、“淡麗辛口な酒の名手”であること。西条をはじめとした広島の酒造りは、軟水を生かしたやわらかい甘口が主流ですが、亀齢酒造はキレの鋭い辛口の酒に定評があります。

 

ただ、辛口に対するこだわりを杜氏(とうじ ※3)の西垣昌弘さんに聞くと、予想外の答えが返ってきました。それは、辛口は強く意図していないというもの。

西垣昌弘さん。名酒「悦凱陣(よろこびがいじん)」で知られる香川の丸尾本店で杜氏を務めていた父・西垣信道さんの下で修業し、その後親子で亀齢酒造へ。2001年に代替わりし、流儀である“手造りの酒”をいまも生み続けています。

 

「目指すのは味の方向性以上に、とにかくおいしい酒であること。ほかの造り手さんもそうだと思います。でも、造り方って環境や杜氏さんの考え方によっても変わるんですよね。私の場合、代々受け継いできた製法や酵母などが亀齢酒造らしい味を生み出していて、それが結果的に辛口の評価をいただいているのだと思います」(西垣さん)

 

なお、西垣さんは日本四大杜氏(南部、越後、但馬、能登)の一翼を担う、兵庫県の但馬杜氏。毎年寒仕込みの冬場になるとここで蔵人とともに酒造りをし、終わると地元の新温泉町に戻り、地元の特産品「はたがなる大根」を栽培しています。

 

「よそのことはわかりませんけど、きっとうちならではの造り方があるんだと思います。ぜひ見ていってください」と話す西垣さんの案内で、普段は見学などを行っていない貴重な酒蔵のなかへ。

 

【日本酒の基礎用語】

・杜氏(とうじ)……蔵元における酒造りの最高責任者のこと。「但馬杜氏」など、酒造りの職人集団という意味でも杜氏と呼びます。(※3)

 

独自の酵母や低温長期醸造が
亀齢酒造のエスプリ

日本酒は、精米した酒米を洗って蒸して冷まし、用途に応じてもろみ用の掛米、麹用の麹米、酒母(しゅぼ/後述)用の酒母米にわけます。その他、一連の醸造工程をイラストとともに解説しましょう。

蒸した酒米から製麹し、そこから酒母をもとにもろみを仕込み、発酵を終えたら搾って日本酒と酒粕に分け、貯蔵するという流れが概要。出典=「SAKETIMES」より

 

とくに重要な工程が、米麹を造るための製麹(せいきく)。亀齢酒造では狙ったクオリティの麹を安定的に造れる機械造りと、少量ずつ緻密なコントロールでより高品質な麹を造る手造りのふたつを採用しています。

機械造り用の設備。写真は製麹をしていない状態で、米麹は入っていません。

 

実際に見せてもらったのは、手造りによる製麹。これを行う麹室(こうじむろ)は冬でも温かく、麹菌を繁殖させるために35℃前後、湿度25%前後という環境。麹米に種麹(たねこうじ。「もやし」ともいいます)という黄麹菌(※4)の胞子をふりかけ、混ぜ込んで積み上げ、布を掛けて保温し寝かせる工程を行います。

小分けした麹箱内の麹米をほぐし、再度まとめて布を掛ける仲仕事(なかしごと)を行っているところ。手作業による製麹は緻密な温度管理のもと計3日かけて行い、最終的に麹米の温度は40℃を超えます。

 

次に案内してもらったのは酒母育成室。水と麹と蒸米に酵母を加えて酒母を仕込み、さらに14日間ほどかけて造り上げていきます。

こちらが酒母。亀齢酒造では温度管理を非常に重要視します。これ1本で、約2000リットルの日本酒の元になるとか。

 

「麹は酒質に大きく影響しますから、非常に重要。また、酵母も大切ですね。うちでは一般流通している『きょうかい酵母(※5)』を使うこともありますが、歴代の杜氏が受け継いできた独自の酵母を使う銘柄もあるんです。とくに昔からの定番にはよく使いますね。なので、亀齢酒造の味は伝統的な酵母や、蔵に浮遊している『蔵付き酵母』などが個性のひとつになっているんだと思います」(西垣さん)

 

次は、巨大なタンクが並ぶ醪(もろみ)発酵室へ。ここでも、亀齢酒造ならではの伝統製法が徹底されていました。

数千リットル級の巨大タンクが数十本。一日に数回、櫂(かい)入れを行うことで全体を混ぜ、酵母に酵素を送りつつ温度を一定になじませていきます。

 

「うちのもろみは、低温長期醸造が鉄則。最初は一般的な三段仕込み(※6)でもろみを造っていきますが、その後の発酵は温度を慎重に管理しながら低い温度でゆっくり発酵させていきます。こうすることによって、荒々しさがないクリアな味わいになるんですよ」(西垣さん)

 

亀齢酒造では、低温長期仕込みによる吟醸造りがベース。その理論を重んじつつ、歴代の杜氏によって培われてきた独自の酵母やロジックで、ほかにない西条の酒を醸しているのです。

醪圧搾室。発酵を終えたもろみは、この巨大な圧搾機で日本酒と酒粕に分ける上槽(じょうそう)を行い、その後適宜ろ過、火入れ(※7)、貯蔵、瓶詰めを経て出荷されていきます。

 

【日本酒の基礎用語】

・黄麹菌……きこうじきん。ニホンコウジカビとも呼ばれ、日本酒や味噌、醤油などを造る際に用いられます。なお、焼酎では白麹菌や黒麹菌を使うこともよくあります。(※4)
・きょうかい酵母……公益財団法人日本醸造協会が頒布している、日本酒、焼酎、ワインの酵母菌のこと。近年の日本酒では、秋田・新政酒造の「きょうかい6号」や、比較的新種の「1801酵母」などが有名です。(※5)
・三段仕込み……もろみを仕込む際、原料をタンクへ一度に投入するのではなく、3回に分けて行う手法のこと。四段、五段……十段といった仕込み方もありますが、三段仕込みが最も一般的です。(※6)
・火入れ……日本酒を腐敗から防いだり、品質を保ったりするために行われる加熱処理のこと。処理せず生の状態で出荷される日本酒のことを「生酒」と呼びます。(※7)

 

直近の西条品評会で優勝した
亀齢の味を飲み比べ

一連の流れを見学したあとは、利き酒も体験させてもらいました。こちらは西垣さんの後継者、東 健太郎さんと一緒に。

東さんは、広島県福山出身。亀齢酒造では西垣さんや東さんを含む総勢9名の蔵人で、今季の酒を造っています。

 

飲み比べたのは、機械で搾るのではなく酒袋に吊るして滴り落ちる雫を集めた希少な限定酒「亀齢 大吟醸 斗瓶採り(とびんとり)」の生酒と、火入れ後の2種類。

どちらも「亀齢 大吟醸 斗瓶採り」。奥が生酒で、手前が火入れです。

 

味わいは、どちらも大吟醸ならではの果実味が際立ち、ラムネを思わせるジューシー感が印象的。繊細でクリアな口当たりですが旨みの芯もあり、余韻はキリッとして上品なおいしさです。そのうえで、生酒のほうがやや酸を感じるフレッシュな味わい。火入れのほうは落ち着いたなめらかさがあり、濃い味付けの料理にはこちらのほうが合いそうだと感じました。

 

2023年開催の「西条清酒品評会」で、西垣さん率いる亀齢酒造は3度目の優勝を果たしました。「蔵人たちの輪を重視し、よりおいしい酒を造っていきたいです」と笑顔で抱負を語ります。

 

なお、亀齢酒造では蔵の一般見学はできないものの、万年亀舎(まねきや)という直売所が併設されています。ここだけでしか買えない限定酒もあるので、西条に来た際は足を運んでみてください。

万年亀舎の店内。日本酒や酒粕はもちろん、お酒を使った食品やオリジナルグッズなどが並んでいます。

 

左から「純米大吟醸 亀香」2530円、「大吟醸 創」2750円、「大吟醸」5500円。そして右端が蔵元限定品「吉田屋の酒」1650円(すべて720ml)

 

亀齢酒造
住所=広島県東広島市西条本町8-18
TEL=082-422-2171
万年亀舎営業時間:平日9:00~16:00(昼休憩あり)、土日祝10:30~16:00
定休日=不定休

 

駅周辺に7つの老舗蔵が点在し、各蔵元の酒を飲み比べられるお店や、その酒を使った料理やスイーツを扱うお店があるなど、まち歩き以外にもさまざまな楽しみ方がある西条。ぜひ、次の休みに訪れてみてはいかがでしょうか。

 

Profile

フードアナリスト / 中山秀明

フードアナリスト・ライター。内食・外食のトレンドに精通した、食情報の専門家。現場取材をモットーとし、全国各地へ赴いて、大手メーカーや大手小売りから小規模事業者まで、幅広く取材している。酒類に関する知識量も豊富で、日本酒にも詳しい。

日本三大酒処の東広島・西条は“美酒鍋”や酒チョコも楽しめる地酒のテーマパークだと断言したい

兵庫の灘、京都の伏見と並び“日本三大酒処”に数えられる、広島の西条(さいじょう)。酒都とも呼ばれる背景には、日本酒の醸造や商売に適した自然や立地に加え、酒質を向上させるために尽力した発明家がいたことなどが挙げられます。実際、訪れてみるとそこは地域一帯が、まるで地酒のテーマパークのようでした。蔵元のほかにショップや飲食店など、この街ならではの魅力をレポートします。

↑JR西条駅の南口を出ると、目の前には8銘柄が名を連ねる大きな看板が!

 

 

酒都の歴史や文化を五感で楽しめる酒蔵の施設へ

西条は、街歩きを楽しむ観光スポットとしても秀逸。それは、地域を代表する7つの酒蔵が駅から徒歩圏内にあり、古くは江戸時代の建造物も残る伝統的な町並みであること。また、各酒蔵では見学施設や直売所がにぎわっていることも魅力です。

↑西条酒蔵通りにて。銘柄名が記されたレンガの煙突や、なまこ壁が目を惹く蔵造りの建物が軒を連ね、この景観は街のシンボルにもなっています

 

数ある酒蔵のなかから訪れたのは、1873(明治6)年創業の賀茂鶴(かもつる)酒造。冒頭で述べた発明家のひとりに、日本初の動力式精米機を生み出した佐竹利市氏がいますが、この精米機の開発を依頼したのが賀茂鶴酒造の創業者、木村和平氏です。

↑賀茂鶴酒造の構内。内部は杜氏による酒蔵案内の日(不定期開催・要予約・有料)に見学でき、その日以外でも後述する見学室直売所では入場無料で酒造りや歴史を学べます

 

当初から評価は高く、賀茂鶴は1900(明治33)年のパリ万国博覧会で名誉大賞を受賞。さらに1917(大正6)年の全国酒類品評会では日本初の名誉賞受賞、1921(大正10)年には同品評会で全4222点の出品中1~3位を独占するなど、古くから広島における造り手のトップランナーとして有名です。

↑2019年、賀茂鶴酒造の一号蔵を改装し見学室直売所に。例えば、酵母の優秀性が日本醸造協会認められて全国へ配布された、賀茂鶴の「協会5号酵母」などについても学べます

 

見学室直売所となっている一号蔵は、国の史跡にも指定された明治時代初期の建造物。館内には酒造り解説ムービーの上映や、醸造を身近に体感できる展示コーナー、日本酒や関連グッズなどを販売するショップなどがあり、そこでは試飲も楽しめます。

↑こちらは酒造りにおいて最も重要な製麹(せいぎく)が行われる、麹室(こうじむろ)を再現した部屋。どのようにして日本酒が醸されていくのかを体感できるのもポイントです

 

賀茂鶴酒造における近年の有名なトピックスが、2014年に来日したオバマ大統領が安倍晋三首相(ともに肩書は当時)と会食した際、銀座の有名鮨店「すきやばし次郎」で飲んだ日本酒が「特製ゴールド賀茂鶴」だったというエピソード。直売所ではこの名酒のほか、蔵元限定酒の購入もできます。

↑売り場にはプレミアムBARも設置。100円から試飲ができるうえ、500円でプレミアムな3銘柄の飲み比べも可能

 

その蔵元限定酒が「蔵出し原酒」。色艶淡麗にしておだやかな香りの先に、濃厚な風味と軽快ななめらかさがあって飲み飽きない。そんな、賀茂鶴酒造の伝統的な味わいを表現した一本となっています。

↑「蔵出し原酒」は720mlで1700円。西条土産にもオススメです

 

【SHOP DATA】
賀茂鶴酒造 見学室直売所
住所:広島県東広島市西条本町9-7
営業時間:10:00~18:00(入場17:45まで)
休業日:お盆、年末年始。その他酒まつり前など臨時休業あり
アクセス:JR「西条駅」南口徒歩3分

 

酒を贅沢に使った西条ならではのご当地グルメ「美酒鍋」

その賀茂鶴酒造が2005年、酒蔵のすぐ近くにオープンしたのが数寄屋造りのレストラン「佛蘭西屋(ふらんすや)」です。西条には酒都らしく、日本酒を贅沢に使った「美酒鍋(びしゅなべ)」というご当地グルメがあり、その元祖もまた賀茂鶴酒造。終戦間もない、食糧難の時代に生まれたといわれるこの料理を名物に、同店では多彩な和洋食を提供しています。

↑京都の町屋をイメージした意匠は、内外観ともに情緒にあふれています。訪れた日の夜の部は、平日でも予約で満席という人気ぶりでした

 

いまや東広島市内の10店を超える飲食店で提供されている美酒鍋。生み出したのは、賀茂鶴酒造の当時の役員が「蔵人にも腹いっぱいの料理を食べてほしい」との想いで考案したのだとか。つまり、まかない料理がルーツ。その後、1990年から西条で毎年10月に開催されるようになった「酒まつり」で振る舞われ、地元の名物として浸透していきました。

↑元祖の名物をはじめ、お造りやデザートなども楽しめる「美酒鍋御膳」(1990円)。御膳はランチ限定で、夜は単体の「美酒鍋小鍋」(1310円)などが提供されています

 

日本酒仕込みの本番は冬で、厳しい寒さのなかで作業が行われます。この鍋には、そんな酒造り期間を乗り越えるためのレシピが凝縮。肉は栄養価が高い鶏のホルモン(やがて現在の砂肝に)を主体に、野菜は冬に旬を迎える白菜やネギなどを入れていたそうです。

↑味付けは自慢の日本酒をベースに、利き酒に影響が出ないようにするため塩と胡椒でシンプルに

 

現在の美酒鍋は、日本酒と塩胡椒のほかニンニクも効かせるなど、現代的な味付けへと進化。具材にも鶏モモ肉や豚肉が加わり、よりコク深いおいしさに。実際に食べてみると、どこか塩こうじで味付けしたような、素材のうまみが凝縮したようなふくよかな味わいに感じました。添えられた卵を溶いて、すき焼きのように浸していただくと、いっそうリッチな芳醇さが楽しめます。

↑水は使わず、ベースは日本酒100%。ほんのり甘みがあり、和ダシのような滋味深い風味を感じるのは、きっと日本酒が醸し出す底力でしょう

 

なお、2024年3月には文化庁が主催の、地域に根付く食文化を応援する「100年フード」の新たな認定料理が発表され、広島ではかきの土手鍋などとともに美酒鍋が加わりました。今後、知名度はいっそう高くなっていくことでしょう。

↑「佛蘭西屋」では見学室直売所で2000円以上買い物をすると、「蔵出し原酒」の1杯(30ml)試飲無料サービスが。逆に「佛蘭西屋」で2000円以上飲食すると、見学室直売所で同じサービスが受けられます

 

ほかにも同店には、日本酒との相性を考慮した様々な料理がラインナップ。西条で贅沢なフードペアリングの体験を満喫したいときは、ぜひ「佛蘭西屋」へ。

↑「佛蘭西屋」の1階。上品で温かみのある大人な空間です(写真提供:賀茂鶴酒造)

 

【SHOP DATA】
佛蘭西屋
住所:広島県東広島市西条本町9-11
営業時間:11:30~14:30(L.O.14:00)、17:00~22:00(L.O.21:00)
休業日:第2第4月曜、木曜、年末年始
アクセス:JR「西条駅」南口徒歩3分

 

全酒蔵の酒を使った8種のトリュフを供する洋菓子店

もう一軒紹介したい、ここならではの個性あふれる店が「御饌cacao(ミケカカオ)」。西条町のパティスリー「菓子工房mike」が、開業10周年を機に駅から近い場所に新規オープンしたショコラトリーです。

↑「御饌cacao」は2019年開業。古民家を改装した空間で、西条のまちに溶け込む風情たっぷりのお店です

 

「御饌」とは、神社や神棚に献上するお供物のこと。カカオの学名、テオブロマ カカオの「テオブロマ」がギリシャ語で“神様の食べ物”を指す、その共通点から店名に採用されました。他方、日本酒もお清めに使わるなど、神事と深い関わりがあります。そこに込められたのは、「『御饌cacao』の名にふさわしいチョコレート店を目指したい」という店主の決意。その思いはやがて結実し、ほかにはないスペシャリテを生み出しました。

↑写真の人物が、オーナーシェフパティシエ ショコラティエの三宅 崇さん。広島県最東部に位置する福山市出身で、地元に新天地を求めて東広島に開業しました

 

その傑作が「西条酒8蔵の日本酒トリュフ」。西条が誇る全8蔵元の日本酒と酒粕をそれぞれの中心に練り込んだ、各酒の個性を楽しめるオンリーワンのトリュフチョコレートになっています。2022年度には、市のお墨付き土産「東広島マイスター」に認定されました。

↑店頭のショーケースに並ぶ「西条酒8蔵の日本酒トリュフ」。ひとつ378円で、3個入り、5個入り、8個入りで詰め合わせることもできます

 

具体的には日本酒と酒粕をガナッシュに練り込み、薄い4層のチョコレートでコーティング。このレイヤーによって食べた瞬間にチョコが砕け、なめらかなガナッシュと一緒に溶け出す“口福”なハーモニーに。各日本酒の味が最も引き立つよう、それでいてアルコールの風味が出すぎてチョコレートの邪魔をしないよう、ひとつずつ素材との組み合わせや配合を変えているので、香りとうまみが口のなかで絶妙に調和します。

↑各酒蔵のオリジナルお猪口に1粒ずつ入ったタイプも(1個708円)。すべて味が異なるので、利き酒ならぬ「利きショコラ」をお猪口とチョコで楽しむのも一興です

 

三宅シェフは本店にあたる「菓子工房mike」にいるため、取材では奥様のゆり子さんが開発秘話などを教えてくれました。例えば、各社から協力を得るまでの経緯。「西条を盛り上げたいという思いがあるので、一社も欠けることなく全蔵元様から許諾をいただくことが私たちの絶対条件でした」と話します。

↑三宅ゆり子さん。全日本ヴァンドゥーズ(お菓子を専門に販売をする女性の専門職)の認定ヴァンドーズ、またチョコレートエキスパートの資格ももっています

 

「西条に『菓子工房mike』をオープンした当初より、この地から世界へ発信できるスイーツを商品化したいと考えていました。となればやはり西条は銘醸地ですから、地元の蔵元様の協力がいただけたら一番だなと。そこで一社ずつお声がけし、『御饌cacao』の開業時には全8蔵様とのコラボトリュフを完成させることができました」(三宅さん)

↑「西条酒全8蔵元とのコラボトリュフチョコ8種セット箱」

 

もちろん同店には、その他のスイーツも種類豊富にラインナップ。人気商品の例を挙げれば、「チョコレイトディスコ」がオススメです。このネーミングにピンと来た人はご名答。こちらは、シェフが世界的音楽ユニットPerfume(パフューム)のファンであることから商品化されたスイーツ。名曲「チョコレイト・ディスコ」は、いまやバレンタインデーの新定番ソングとしても有名です。

↑左が「チョコレイトディスコ」で、右が春限定の「ホワイトディスコ」(各464円)。当人らからは非公認であるものの、ファンなら見逃せない逸品でしょう。ちなみにPerfumeの3人は広島県出身

 

ほかにも同店には「甘酒たると」(300円)や「酒蔵通りの日本酒ケーキ」(270円)といった、西条ならではのスイーツをはじめ、ビーントゥバー(カカオ豆の産地の違いを楽しめる板チョコレート)やチョコレートドリンクなども。さらに、カカオを使ったメキシコの「モーレ」風カレー(1100円)や、パフェにカクテルといった個性派メニューも盛りだくさん。イートインでくつろげる座敷も併設されているので、ひと休みスポットとしての利用にもオススメです。

↑古民家の内装を生かし、和モダンな雰囲気に設えられた座敷。まったりとしたひとときを過ごせること間違いなしです

 

【SHOP DATA】
御饌cacao
住所:広島県東広島市西条本町15-25
営業時間:水~金曜11:00~18:00、土・日曜祝日11:00~17:00
休業日:月・火曜
アクセス:JR「西条駅」南口徒歩4分

 

西条では前述の「酒まつり」が毎年10月に開催されるうえ、4月にも毎週土曜に現地の10蔵による「東広島蔵開き」が開催。この日はエリア内の酒造が蔵開きを順に行い、新酒を味わえたり杜氏から酒造りの話を直接聞けたりできます。ぜひ今度の休みは、この地へ足を運んでみてはいかがでしょうか。

 

※価格表記はすべて税込みです。
※「御饌cacao」の価格表記はテイクアウト時のものです。
※情報は2024年3月末日のものです。

 

撮影/鈴木謙介

 

「せんべろnet」監修 ひとり飲み初心者が“もつ焼き”酒場を体験する噺

提供:宝酒造株式会社

 

「酒噺:東京・大衆酒場の名店シリーズ」で一連の酒場知識を習得したお酒好きタレント・中村優さん。実践編に入って、女性ひとり(初心者)でも出来る「酒場」の楽しみ方を「せんべろnet」管理人のひろみんさんに教えてもらいながら体験していく第4回目。今回は、東京・板橋の成増エリアで話題のもつ焼き酒場を訪れました。

※本稿は、もっとお酒が楽しくなる情報サイト「酒噺」(さかばなし)とのコラボ記事です

 

ひとりで、もつ焼き

前回は「角打ち」を体験し、他に「もつ焼き」も気になっていた中村さん。ひろみんさんに、ひとりで行くならどんな店がいいのか聞いてみると、次のようなLINEが返ってきました。

 

「これは焼鳥店にも言えますが、ひとりで行くなら、1本から注文できる酒場がオススメですよ。同種2本というルールを設けているお店もあるので」

 

ひろみんさんは数ある推しの店のなかから、「成増の泰希(たいき)さんは、おいしくリーズナブルなことはもちろん、お店の皆さんが気さくで入門にもオススメですよ」とレコメンド。そこで今回は同店を舞台に、中村さんのもつ焼き酒場体験記をお届けします。

 

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もつ焼きとは?

もつ焼きは読んで字の如く、もつ(臓物/ホルモン)を焼いた料理。地域によって、網や鍋で調理するホルモン焼きと広義では同じですが、関東におけるもつ焼きの多くは豚のもつや正肉の串焼きを指し「やきとん」とも呼ばれます。

 

もつ焼きや、やきとんの店は、いわば豚肉のスペシャリスト。味の良し悪しを決めるのは肉の鮮度であるため仕入れ先には徹底的にこだわり、また部位のバリエ―ションが豊富なことも特徴。串焼きのほか、もつ煮込みや低温調理のもつ刺しなどが楽しめることも魅力です。

 

もうひとつ紹介しておきたいのが、鶏肉を使う「焼き鳥」ではなく豚肉の串焼きを「やきとり」として親しむ伝統食文化。北海道の「室蘭やきとり」や、埼玉の「東松山やきとり」が特に有名です。背景には、かつて鶏肉より豚肉のほうが安価だったという歴史や、その地に豚の食肉センターがあり手軽に入手できたという環境などが関係しています。

 

当時は贅沢だった鶏肉の代わりに豚肉を用いて串焼きを楽しんだ習慣が、そのまま食文化として根付いたことが「やきとり」の由来といえるでしょう。東京でも、西荻窪の「やきとり戎」のように、もつ焼きをやきとりとして提供する名店もあります(同店では現在、焼き鳥も提供)。

 

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〜もつ焼きとは?〜

・「もつ焼き」とは、もつ(臓物/ホルモン)を焼いた料理。関東における「もつ焼き」の多くは豚のもつや正肉の串焼きを指し「やきとん」とも呼ばれている。

・鶏肉を使う「焼き鳥」ではなく豚肉の串焼きを「やきとり」として親しむ伝統食文化もある。北海道の「室蘭やきとり」や、埼玉の「東松山やきとり」が特に有名。

 

 

いざ、ひとり「やきとん 泰希」へ!

今回訪れた「やきとん 泰希(たいき)」は、東武東上線の「成増駅」南口または東京メトロ「地下鉄成増駅」1番出口から徒歩15分弱。各駅からバスを利用すれば、停留所から徒歩1分ほどで到着します。

 

オープンは2020年12月と、比較的新しいお店ながらも貫禄は十分。木のぬくもりを感じる店内にはテーブル席のほかにカウンターもあり、ひとりでも気軽に楽しめます。中村さんが入店すると、「いらっしゃいませ~!」と元気な声が。にこやかに迎えてくれたのは、店主の田中さんと西川さんのコンビです。

↑店内は明るく、ひとり飲み初心者でも入りやすい雰囲気

 

↑「やきとん 泰希」の田中さん(右)と西川さん(左)。明るい笑顔で緊張感をほぐしてくれます

 

明るくやさしい笑顔に、中村さんの緊張も一気に解けたご様子。

 

ひろみんさんからの「泰希さんのドリンクは、チューハイのフレーバーと割り材の多彩さが特徴です」とのアドバイスをもとに、まずは西川さんに定番をたずねてみました。

 

中村 泰希さんのチューハイで、定番といえば何ですか?

 

西川 炭酸水とスライスレモンによるシンプルな「チューハイ」(380円)と、より柑橘の酸味が効いたすっきりした味の「レモンサワー」(430円)が二大定番ですね。

 

中村 では「レモンサワー」をお願いします!

 

西川 ありがとうございます! 当店の甲類焼酎は、樽貯蔵熟成酒が3%入った風味豊かな「極上〈宝焼酎〉」をベースにしているのもウリなんですよ。ということで、お待たせしました~。

↑「レモンサワー」(430円)

 

 

中村 おっ、ハイサワーレモンで割るんですね。乾杯ッ! ぷはぁ~、やっぱり焼酎の絶妙なコクと、レモンの冴えた爽快感がたまらないです!

 

西川 嬉しいです。レモンサワーはもつ焼きの油も流してくれるので相性抜群ですよ!

 

中村 ですよね~。それにお品書きを見たら1本70円からと、めちゃめちゃリーズナブルじゃないですか!

↑もつ焼きから肉刺し(もつ刺し)、揚げ物まで種類も豊富。星印がオススメ

 

田中 運よく前職の先輩が茨城の食肉市場と取引している会社の代表で、その方のおかげで抜群の鮮度と安さを実現できているんです。

 

中村 親しい方からということであれば、なおさら間違いないですね。では注文は、オススメ印のある「れば」と「はらみ」をお願いします!

 

田中 ありがとうございます! タレか塩かは、お任せでいいですか?

 

中村 はい、お任せでお願いしますー。

 

田中 まずは当店名物の「れば」から。お熱いうちにどうぞ~。

↑「れば(塩)」80円

 

中村 え!? この美味しさはなんなんですか! 焼き加減が絶妙で、頬張ったときのプリッとした弾力と、口のなかでジュワッと広がるとろけ具合が神! これが80円だなんて信じられません!

 

田中 お口に合ってよかった! 励みになります。続く「はらみ」もお待たせしました!

↑「はらみ(塩)」120円

 

中村 わーっ、こちらも美味しすぎる! より肉々しい弾力と、噛むたびにあふれるジューシーな肉汁がたまりませんっ。炭火の香ばしさも絶品です! おいしさの秘訣はやっぱり焼き方ですか?

 

田中 うちの特徴としては、串を炭火からあまり離さずに焼いていることですかね。

 

中村 熱源から近いということですよね。どう違うんですか?

 

田中 より火力が強くなるので、外はカリッと中はジューシーに仕上げやすいのですが、そのぶん焦げやすさも増すので目配り気配りが欠かせません。

 

中村 技術も要るということですよね!

 

田中 そうですね。あと、近火だと早く焼けるというメリットもあります。うちは焼き台が大きくないのですが、たくさん注文をいただいた際でもお待たせせず、スピーディーに提供したいんですね。それも近火にしている理由です。

 

中村 なるほど~、奥が深い! あと気になったのは、串の形です。「れば」は四角で「はらみ」は丸い串だったと思うのですが、その違いは?

 

田中 どの串焼きも、具材が回転しないよう芯を狙ってバランスよく刺すのですが、「れば」はやわらかいぶん動きやすい。そこで、「れば」はよりしっかり固定できる四角い串を採用してるんです。

 

中村 そういうことだったんですね!

 

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もつ焼き酒場の特徴

もつ焼き酒場の主役は、やはりもつ焼き。メニューリストの中から好みの串を選ぶのですが、「数量限定」などの記載がある部位は要チェックです。これらは希少部位であることが多く、早い時間で品切れしてしまうことも。

 

もつ焼き以外のメニューの定番は、「もつ煮込み」や低温調理の「もつ刺し」。煮込みはお店によって醤油、塩、味噌など味付けが異なり、具材がもつのみ、もつとこんにゃく、もつとこんにゃくと野菜など、それぞれに特徴があるのもポイントです。もつ刺しも部位によって食感や味が異なり、迷った際は盛り合わせを注文するといいでしょう。

 

ドリンクに関しては、甲類焼酎をベースとしたお酒が充実していることが特徴。飲み方のラインアップもお店ごとに多種多様で、「やきとん 泰希」は「ホッピー」や「ハイサワー」、「バイス」など豊富な割り材を用意していることが魅力です。

↑豊富な割り材

 

なかには立石の名店「宇ち多゛(うちだ)」のように甲類焼酎のストレートに梅やぶどうのシロップ(エキス)を少量加えて提供するツウ好みの一杯があったり、独自エキスを隠し味に使った下町スタイルの焼酎ハイボール(チューハイ)を提供するお店があったり。もつ焼きと、その店ならではの焼酎をペアリングできるのも、もつ焼き酒場の醍醐味です。

 

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〜もつ焼き酒場の特徴〜

・主役はもつ焼き。「数量限定」などの記載がある部位は要チェック

・そのほかの定番は「もつ煮込み」や低温調理の「もつ刺し」。煮込みはお店によって味付けや具材が異なるのもポイント

・もつ刺しは部位によって食感や味が異なり、迷った際は盛り合わせを注文するのがベター

・ドリンクは、甲類焼酎をベースとしたお酒が充実していることが特徴。飲み方のラインアップもお店ごとに多種多様

 

いろいろな部位を味わう

中村 私、焼肉屋さんで必ず頼む大好きなメニューが牛ハラミなんですけど、こちらの豚の「はらみ」もすごく美味しくてビックリしました!

 

西川 ハラミは牛も豚も横隔膜の部位を指し、実はもつの一種なんですよね。中村さんは、焼肉店ではほかにどんな部位をよく食べてらっしゃるんですか?

 

中村 タンですね。ということで、次は「たん」をお願いします!

 

田中 こちらも塩でどうぞ。焼き立てが美味しいですよ!

↑「たん(塩)」(120円)

 

中村 うん! 厚切りで食べごたえがあって、それでいて歯切れがよくサクっとした食感が絶品。ジューシーな肉汁もたっぷりで、でも後味はさっぱり。これも何本でもイケそう!

 

西川 「たん」は200円の「上たん」という、数量限定の人気部位もありますよ。

 

中村 ホントだ! どう違うんですか?

 

田中 「上たん」は、通常のたんよりも脂がのった付け根の部分です。よりやわらかい食感と、ジューシーさも魅力ですね。

 

中村 なるほど~。では、もうひとつの数量限定部位「あぶら」(200円)は?

 

西川 「あぶら」は、小腸の周りにあるキクアブラと呼ばれる部位で、字のごとく濃厚な脂の甘みを楽しめます。味付けはタレのほうがオススメですね。

↑主なもつの部位

 

中村 もつ焼きも、部位によっていろいろな味わいが楽しめるんですね。「上たん」も「あぶら」も美味しそうなんですけど、それ以上にいま見て気になったのは「タコさんウインナー」! こちらは串焼きで提供されるんですか?

 

田中 はい、見た目が可愛らしくて女性にも人気の一品です。

 

中村 ますます気になる! では「タコさんウインナー」をお願いします!

↑「タコさんウインナー」(240円)

 

中村 4匹のタコさんが並んで、確かにカワイイ! 子どものころのお弁当を思い出して懐かしい気分になりますけど、炭火で焼き立ての香ばしさがあってクオリティがケタ違い。家で焼くのとはさすがに別格の美味しさですね。

 

もつ焼き酒場をより楽しむポイント

冒頭でひろみんさんの解説にあったように、串焼きのお店には「注文は同種2本から」というルールを設けている場合もあるので、ひとりで楽しむ際は確認しておくとベター。

 

なお、見慣れない部位はお店の人に聞けば教えてくれますし、豚のイラストとともに説明書きが用意されているケースもよく見かけます。また、タレか塩かなどは、お任せで部位に適した味付けを基本としつつ、好みを指定できるというお店も多いです。

 

より美味しく食べるためには、提供されたらすぐに味わうこと。これは冷めないうちに、という意味と、時間経過とともに余熱が芯まで入りすぎて硬くなるからです。一度にたくさんではなく少量ずつ注文し、じっくり楽しむことがコツだといえるでしょう。

 

また、串から外さずに食べることも美味しく味わう秘訣。これは、串から肉を外すと穴からうまみや肉汁が出てしまうから。

 

老舗の中にはまれに、串から外してはいけないというお店や、注文は最初の一回のみという暗黙の独自ルールを設けているもつ焼き酒場もありますが、それはあくまでも例外。事前に「せんべろnet」をチェックするなど、予習しておけばより安心です。

 

もつ焼き酒場を楽しむポイント

・同種2本縛りのお店もあるので事前に確認しておこう

・串から外さない方が美味しく食べられる

・提供されたらできるだけすぐに食べる。硬くなる部位もあるので少量ずつの注文がオススメ

・ローカルルールがあったりもするが難しく考えず身をゆだねる

 

アットホームな雰囲気の源にある店主の絆

中村 そういえば、「泰希」という店名の由来はどこから来てるんですか?

 

田中 僕と西川が以前同じやきとん酒場で働いてまして、そこで意気投合して、ふたりでこの店を開業したんです。で、店名をどうしようかと考えた際、ふたりの子どもの名を使おうという話になったんですよ。

 

西川 そうなんです。うちの長男と田中の長女の名前を1文字ずつ採用して「泰希」。子どもの名前を付けたからには、絶対つぶすわけにはいかないって決意も込めています!

 

中村 スゴく素敵! おふたりの強い絆を感じますし、その仲のよさがお店のやさしく楽しい雰囲気を生み出してるんだと思います。と、話していたらまた「れば」が食べたくなったので、おかわりお願いします!

 

西川 かしこまりました!

 

もつ焼きとチューハイの美味しいペアリングを楽しんだ中村さん。2杯目を注文しようと思いドリンクメニュ—を見ると、そこに「ボトル キープ3か月」の文字を発見し、試してみたくなったのでした。ということで、次回のテーマは「ボトルキープ」。ひろみんさんのアドバイスを交えながら、そのメリットや仕組みなどを解説していきます。

 

撮影/我妻慶一

 

 

<取材協力>

やきとん 泰希

住所:東京都練馬区旭町3-11-22
営業時間:15:00~22:30、土曜、日曜、祝日13:00~22:30
定休日:不定休

※価格はすべて税込みです

 

記事に登場した商品の紹介はこちら▼

・宝焼酎
https://www.takarashuzo.co.jp/products/shochu/takarashochu/

・極上〈宝焼酎〉
https://www.takarashuzo.co.jp/products/shochu/takarashochu/gokujo/

 

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「ベランダで飲みたい」Snow Man目黒蓮、今田美桜、天海祐希、内村光良がキリンビール新CM! 守りたいのは“ファンと会えるライブ”

キリンビールは、17年ぶりにスタンダードビールの新ブランド「キリンビール 晴れ風(以下、晴れ風)」(350ml缶、500ml缶)を4月2日(火)から全国で発売。3月26日(火)に開催した新ビールブランド発表会に、同CMに出演するお笑いコンビ・ウッチャンナンチャンの内村光良さん、俳優の天海祐希さん、今田美桜さん、Snow Manの目黒蓮さんが登壇しました。

↑左から今田美桜さん、内村光良さん、天海祐希さん、目黒蓮さん

 

【キリンビール発表会での内村さん、天海さん、今田さん、目黒さん(画像をタップすると閲覧できます)】

 

17年ぶりの新ブランドに大盛り上がり

↑内村光良さん

 

内村さんは登壇すると「すごい人数ですね! このような人数の前に立つのは紅白以来でございます!」と関係者やメディアの数に圧倒されたご様子。「我々、商品名を言うのを我慢してましたからね。家族にも一切言っていません。やっと堂々と言えます!」と17年ぶりの新ブランド晴れ風に言及し、「先日電車に乗ったのですが、ドアが開いたら私がいたんです。反対側見たら、目黒蓮がいたんです。横見たら美桜ちゃんも天海さんも」と街中に貼られた4人の巨大ポスターに遭遇していたことを報告しました。

 

続いて目黒さんも「渋谷を車で通ったときに、みんないました(笑)」とポスターとの遭遇を明かし、笑顔を見せます。

↑東京・大阪・名古屋には期間限定で巨大ビール缶も


気になる晴れ風のお味は……?

↑目黒蓮さん

 

CMがお披露目されると、内村さんと今田さんのビールを飲んだ感想が「ふわぁっ」などすべて擬態語だったためか会場からは笑い声が。内村さんは「ふわぁって、本当にそういう感じなの! 美桜ちゃんも言ってた!」とフォローし、今田さんも「なんて表したらいいかわからなくて、擬態で表してしまいました(笑)。作った方のフレッシュさが、晴れ風に乗っているのかなと」とコメント。

 

すると天海さんは「私たちは言葉にしようと頑張ったのにね~」と目黒さんに声をかけ、目黒さんは「わかります」と笑顔で天海さんに同調しました。

 

ビールを飲んだ感想として、目黒さんは「美味しかったですね。僕は“キレの余韻”を楽しむのが好きで、あたたかくなったらベランダで風を感じて飲んだり、お花見で飲んだりしたいなと思いました。CM撮影では、喉がカラカラの状態で飲ませていただいたので、お仕事なのを忘れてしまってリアルな表情が映っています」と、晴れ風を楽しんだことを報告。

 

またCMで目黒さんの寄りのシーンが多いことが話題になると、「僕も多いなと思いました」と目黒さん自身は照れ笑い。天海さんは「見たいんですよ! この美しい顔を!」と力説し、内村さんは「私は引きが多いような気がしています」と笑いを誘いました。

 

「未来に向けて守りたいものは?」

 

キリンビールは、晴れ風の売上の一部を活用してお花見や花火など「日本の風物詩」を守る活動「晴れ風ACTION」を実施します。そんな晴れ風ACTIONにちなんで「未来に向けて守りたいものは?」という質問に、フリップで答えた4人。

 

目黒さんは「人が直接顔を合わせて喜びを共有する文化」と答え、「僕の場合、ライブやコンサートで直接顔を合わせて喜びを感じ合えるのがすごく素敵なことだと思っています。SNSが盛んな時代、便利ではありますが、直接顔を合わせることを大事にしたいです。晴れ風が誰かに喜びを与えて、それを共有し合うような、そんな素敵な体験をしたいです」とSnow Manの活動に言及しながら回答。

 

今田さんはフリップに「お手紙」と記し、「メールでやり取りが簡単にできる時代なので、手紙を書く機会は少なくなりましたが、やはり手紙は思いや温もりをすごく感じます。 なくなってほしくないな。かわいい便箋と封筒を選ぶのも楽しいですし、そこから思いを伝えることが始まっているのが好きです。『もう読んだかな』というワクワク感もうれしいですよね」と伝えます。

 

天海さんは「人としての思い遣り」と掲げ、「何かを作るお仕事の中でも『誰かのために』という思いが必ずあるので、変わらずに持っていたいなと思います。ドラマ、映画、舞台、見にきてくださる人のため、仲間のため、晴れ風も飲んでくださる皆様のため、そんな思いを忘れずに大事にしていきたいと思います」と回答。

 

内村さんは「写真・映像」とし、「昨日、うちの子がUSJに行ったんですよ。それで昔、USJに行ったときの家族写真を見てみたら『なんてちっちゃいんだ』と涙が出てきました(笑)。あの頃は良かった、いや、もちろん今もいいんですけどね! 」と、パパの顔に。「瞬時に思い出が蘇えるので、アルバムを残していけたらなと。今は動画もあって豊かになりました。私が赤ちゃんの時は8ミリフィルムの白黒でしたから(笑)」と伝えると、今田さんも「両親が撮ってくれたものを見返すことがあります、カラーですけど」とお茶目に同調しました。

 

天海さんも「皆さん、根本的には同じですね」と賛同し、目黒さんは「気持ちだな、心だなと思いました。春に桜があるのは当たり前のように感じで過ごしちゃっていますが、どんな思いで植えて咲かせているのかを考えさせられます。晴れ風を作った方の思いも感じられるような人でありたいです」と、頷きました。

 

4人から晴れ風を勧めるメッセージ

最後に4人から、晴れ風をオススメするメッセージが。

 

目黒さんは真剣な表情で「皆さん聞いてください! 本当に、美味しいんです」と静かに語り、「この気持ちをどう表して皆さんに伝えればいいのか、言葉をすごく探しちゃいます。早く皆さんに飲んでいただきたいです。晴れ風のきれいな色で冷蔵庫がいっぱいになっている景色を見たい、喜びを皆さんと共有したいな」とコメント。さらに「本当に美味しいので! 本当にお願いします」と強く念押ししました。

 

今田さんは「数日後には皆さんが飲んでいるのだなと、想像するとワクワクします。疲れた後で、大切な人と楽しい時間を過ごしていただきたいです。QRコードを読み込んでいただいて、桜に1票をお願いします!」と晴れ風ACTIONも勧め、天海さんは「人生良いことばかりではないかもしれませんが、晴れ風でいろんなことを吹っ飛ばして、また次の日を過ごしていただけたら。晴れ風には、それくらいのパワーがあります。お天気のいい日には、お昼からいっちゃってください!」とパワフルにコメント。

 

内村さんは「『一番搾り』が発表された時、『一番搾りってなんだろう』と思いました。この『晴れ風』も浸透していくのが楽しみで仕方ないです。桜も、晴れ風の発売に合わせて開花を待ってくれてるんじゃないかなと。満開のころに、発売になるんじゃないかなと!」と声高らかにコメントし、「晴れ風のCMを見に、また電車に乗りたいと思います」と締めくくりました。

 

【商品概要】

商品名:キリンビール 晴れ風
品目:ビール
容器容量:缶350ml、缶500ml
価格:オープン価格
度数:5%
発売日:2024年4月2日(火)
発売地区:全国

「ザ・プレミアム・モルツ 〈ジャパニーズエール〉海辺のエール」数量限定新発売

サントリーは、「ザ・プレミアム・モルツ 〈ジャパニーズエール〉海辺のエール」を6月4日(火)から全国で数量限定新発売。

 

“爽やかでフルーティな香り、かろやかな余韻”が楽しめるジャパニーズエール

「ザ・プレミアム・モルツ 〈ジャパニーズエール〉」シリーズは、「ザ・プレミアム・モルツ」ブランドこだわりの素材、当社独自の上面発酵酵母、醸造家の卓越した技術を掛け合わせることで実現した、日本人の嗜好に合う“フルーティな味わいと爽やかな香り”が特長です。

 

今回は、サファイアホップを使用した「ザ・プレミアム・モルツ 〈ジャパニーズエール〉海辺のエール」を限定発売します。

 

中味は、サファイアホップに加え、磨きダイヤモンド麦芽(※)を一部使用することで、“爽やかでフルーティな香り、かろやかな余韻”が楽しめる味わいが特徴です。パッケージは、夏の浜辺をモチーフに、波の動きをイメージした開放感あるデザインに仕上げています。

※穀皮を除去し、コクに寄与するたんぱく質を多く含むダイヤモンド麦芽

 

メーカー:サントリー

商品名:ザ・プレミアム・モルツ 〈ジャパニーズエール〉海辺のエール

*希望小売価格は設定していません

 

「待ち侘びていました」北村匠海、酒類CMデビュー! 吉岡里帆&坂本冬美と歌う「クリアアサヒ」新CM

俳優・アーティストの北村匠海さん、吉岡⾥帆さん、演歌歌⼿の坂本冬美さんが、「クリアアサヒ」の新TVCMに出演。アサヒビールが3月18日(月)に開催した「クリアアサヒ 新コミュニケーション発表会」に登壇しました。

 

アサヒビールは、クリアアサヒのブランドコミュニケーションを「歌おう。クリアアサヒ」に⼀新し、新TVCM「100万⼈に配っちゃいます︕」篇、「飲みたくなったら、歌おう。」篇を3⽉19⽇(⽕)から放映開始。CMでは北村さん、吉岡さん、坂本さんが「クリアブギウギ」を歌い、気持ち晴れやかな⽇常を過ごす等⾝⼤の姿が披露されます。

 

今回が初の酒類CMとなる北村さんは「やっときたか! という感じ。こんなにビールが好きなのに、何でCMをやっていないのだろうと待ち侘びていました」と喜びを明かしつつ、「ただビールを飲んだときの自分の顔が“ちょっと苦しそう”で、何回かNGが出まして。自分、いつも苦しそうに飲んでいるんだなと(笑)。今回“美味しそうな表情”を学びました」と撮影秘話も明かしました。

 

坂本さんも「真剣に歌っちゃうものですから、気がついたら眉間に皺が寄っていてNGが出ちゃいまして」と表情作りが難しかったことを伝えつつも「その分飲めたので」と笑顔。また吉岡さんも「ビールを飲んで撮影できるのが最高すぎて。全く飽きない! 本当にたくさんいただきました」と撮影でクリアアサヒを存分に楽しんだことを告白しました。

 

クリアアサヒにちなんだ質問コーナーでは、「乾杯したくなる瞬間は?」に対して、吉岡さんは「オールアップした日に尽きます。長い撮影だと数カ月から半年、年を跨いで撮影しているものもあるので、本当に美味しくて。現場の人たちと『お疲れ様でした』と、その場で乾杯できるビールがすごく好きです」と回答。

 

北村さんも「吉岡さんと一緒で、役がゴールした日です。実は撮影後にいつも、マネージャーがビールを1缶だけ車の中に用意してくれています。“お疲れ”と自分に言ってあげる感覚で飲むのが本当に美味しい。何にも変えられない瞬間です」と報告。さらに歌手でもある北村さんは、帰り道にいつも歌っていることを明かし「ほら、たまにいるじゃないですか、鼻歌を歌いながら自転車に乗って帰っている人。あれ、だいたい僕です。バンドのライブが終わった後も車の中で歌っているので、メンバーから『取り憑かれているんじゃないか』と心配されます」と明かしました。


坂本さんも乾杯したくなる瞬間について「コンサートが終わってお客様から拍手をいただいた日。できることなら舞台上でお客様と乾杯したいですね」と回答し、「待ちきれずに帰りの新幹線で『乾杯(小声)」と飲んじゃいます」とお茶目に答えました。

 

さらにアサヒビールは、「みんなで歌おう! 飲もう! 100万⼈に配っちゃいますキャンペーン」を実施。2024年3⽉18⽇(⽉) 13時〜2024年4⽉1⽇(⽉)の期間中、LINEまたはXで応募したユーザーの中から抽選で合計100万名様に、クリアアサヒ(350ml)1本がコンビニで引き換えできるクーポンコードが当たるキャンペーンとなっています。

 

北村さんは「僕はこういうのになかなか当たらないで生きてきましたが、100万人ならいけるんじゃないかな」と期待をのぞかせ、「CMに参加してから春がはじまった気がする日々です。皆様の日常を少しでも彩れたらな」とコメント。吉岡さんも「当選されたら、一緒に乾杯している気持ちで飲んでいただけたら。私も当たりたいです」と意気込み、坂本さんは「どんどん飲んで歌っていただけたら。100万人それぞれのクリアブギウギを歌って乾杯してください!」と呼びかけました。

 

【「歌おう。クリアアサヒ」ムービー】

 

【商品概要】
商品名:クリアアサヒ
品目:発泡酒、スピリッツ
容器容量:缶250ml、缶350ml、缶500ml
参考価格:160円(缶350ml)
度数:5%
発売地区:全国

「パーフェクトサントリービール」から〈エールビール〉が数量限定新発売 ! 

サントリーは、糖質ゼロ(※)のエールビール「パーフェクトサントリービール〈エールビール〉」を5月14日(火)から全国で数量限定新発売。

※食品表示基準に基づき、100mlあたり0.5g未満を「糖質ゼロ」としています

 

「パーフェクトサントリービール」は、“力強い飲みごたえ”と糖質ゼロによる“爽快な後味”を楽しめるブランド。今回は糖質ゼロのエールビール「パーフェクトサントリービール〈エールビール〉」を限定発売します。

 

中味は、上質で深いコクが特長の「ダイヤモンド麦芽」を一部使用し、「パーフェクトサントリービール」ブランドらしい飲みごたえを実現。また、エールビールの特徴である上面発酵酵母による醸造香と、ふんだんに使用したアロマホップによる香りを組み合わせることで、爽やかな香り立ちとフルーティな香りの余韻を楽しめます。

 

パッケージは、「パーフェクトサントリービール」のデザインを踏襲し、また爽やかな青のグラデーションを採用することで、エールビールらしい爽やかな味わいを表現しています。

 

メーカー:サントリー

商品名:パーフェクトサントリービール〈エールビール〉

発売期日:2024年5月14日(火)

※希望小売価格は設定していません

 

「こだわり酒場のお茶サワー~伊右衛門~」新発売! 京都福寿園の茶葉を100%使用した食事に合うお茶サワー 

サントリーは、「こだわり酒場のお茶サワー~伊右衛門~」を3月12日(火)から全国で新発売。

「こだわり酒場」ブランドは、晩酌がより豊かな楽しいものになるようにと、2018年に「こだわり酒場のレモンサワーの素」を、2019年に「こだわり酒場のレモンサワー」を発売。昨年には、“酒場で愛される味”のプレーンサワーとして「こだわり酒場のタコハイ」を発売しました。

 

「こだわり酒場のお茶サワー~伊右衛門~」は、京都福寿園の茶葉を100%使用した“玉露焼酎”による茶葉の豊かな香りと、同じく京都福寿園の茶葉を100%使用した“玉露・抹茶浸漬酒”による深い味わいが特長。爽やかで甘くない無糖・微炭酸で、“お茶サワー”ならではの食事に合う爽快感を楽しめます。

 

また、パッケージは「こだわり酒場」ブランド共通の“暖簾を模したブランドロゴ”に加え、「京都福寿園 伊右衛門」の文言を配し、商品の特長を分かりやすく伝えています。

 

メーカー:サントリー
商品名:こだわり酒場のお茶サワー~伊右衛門~
希望小売価格(税別):148円(350ml)、200円(500ml)
※価格は販売店の自主的な価格設定を拘束するものではありません

倉嶋紀和子オススメ「焼酎の美味しい飲み方」と“オリジナルチューハイ”の噺

提供:宝酒造株式会社

 

意外と知らない焼酎の噺15

2022年から始まった「意外と知らない焼酎の噺」では、「ホッピー」や「ホイス」といった割り材メーカーの代表者から歴史や美味しさの秘密を教えてもらったり、ディスペンサーメーカーにもお話を伺いました。今回も引き続き“総集編”として、荻窪(東京都杉並区)の「チューハイ倶楽部C」で、『古典酒場』編集長の倉嶋紀和子さんにチューハイの歴史や割材について振り返ってもらいつつ、「オリジナルチューハイ」を考案してもらいました。

【前回はコチラ

●倉嶋紀和子/雑誌『古典酒場』の創刊編集長。大衆酒場を日々飲み歩きつつ、「にっぽん酒処めぐり」(CS旅チャンネル)「二軒目どうする?」(テレビ東京)などにも出演。その他にもお酒をテーマにしたさまざまな活動を展開中。俳号「酔女(すいにょ)」は吉田類さんが命名。令和4年(2022年度)「酒サムライ」の称号を叙任

 

 

倉嶋紀和子の「オリジナルチューハイ」

「『宝焼酎』はどの銘柄も、樽貯蔵熟成酒とのブレンド具合が絶妙ですよね。樽香があるからコクやうまみのフックを感じさせてくれますし、でも逆に樽香が強すぎると甲類焼酎の良さが消えて飲みにくくなってしまうと思うんです」と、魅力を振りかえる倉嶋さん。ここからは、倉嶋さん考案のオリジナルチューハイを教えてもらいます。

 

●「NIPPON×ホッピー」

まず1品目は「NIPPON×ホッピー」。長年、親交があるホッピーミーナさん(ホッピービバレッジ代表取締役社長の石渡美奈さん)と対談をした第8回の『ホッピーミーナが語る! 焼酎のベストパートナー「ホッピー」の噺』を振り返りつつ、味の特徴を教えてもらいました。

 

私の場合『ホッピー』のベースアルコールは甲類焼酎。ちょっと気分を変えたい時にはフレーバード・ウォッカで割って呑んでいたのですが、、『NIPPON』と出会ってからは、甲類焼酎の桜樽熟成のものもいいなぁと。『NIPPON』がもつ、桜樽由来の甘やかな熟成香が、『ホッピー』の麦芽の風味に合うんです。そのうえ、桜ならではの上品なニュアンスがあって、贅沢な『ホッピー』になるんですよね」(倉嶋さん)

 

「ホッピーミーナさんと久々にゆっくりお話しができたのはよかったですね。もう10年以上親しくさせていただいてますが、ホッピーのルーツや、なぜ東京以外の横浜や横須賀にもホッピーの聖地があるのかなど、改めて勉強になりましたね」(倉嶋さん)

 

【関連記事】
【意外と知らない焼酎の噺08】ホッピーミーナが語る! 焼酎のベストパートナー「ホッピー」の噺

 

●「極上〈宝焼酎〉×炭酸水×フローズン葡萄」

2品目は、丸ごと凍らせた葡萄の実をアクセントにした「極上〈宝焼酎〉×炭酸水×フローズン葡萄」。まずは、味わいについて語ってもらいました。

 

「フローズン葡萄を入れるきっかけは、2022年の春に発売された『極上〈宝焼酎〉の炭酸割りタンチュー』なんです。そのままでも『極上〈宝焼酎〉』の豊かなコクがフックになって美味しいんですが、ちょっとアレンジしてみようと思いまして」(倉嶋さん)

 

「それで、氷代わりにもなるからと、凍った葡萄を入れたらドンピシャだったんです。使うのは黒葡萄のほうですね。果実そのままだから甘すぎず、葡萄の風味も自然でちょうどいいバランスだなと。以来、特に夏は愛飲しています!」(倉嶋さん)

↑「チューハイ倶楽部C」店主の山下さんにニットクのディスペンサーでつくられた強炭酸を入れてもらい完成!

 

本シリーズでは「チューハイ」についても深掘りしてきましたが、倉嶋さんが印象に残っている取材について伺いました。

 

第12回で、チューハイディスペンサーを製造するニットクさんにお邪魔しましたね。強炭酸を楽しむには、ガスが弾け飛ばないように、注ぎ口をグラスに付け、氷に当たらないように傾けながら静かに注ぐなど、島田昭専務のお話はとっても勉強になりました」(倉嶋さん)。

↑ニットクでは、炭酸の注ぎ方のコツなども教えてもらいました!

 

「ほかにもチューハイについては、それぞれいろいろな方にお話しを伺いましたが、どの回も印象的です。藤原法仁さん(大衆酒場の有識者)とは『村さ来 中野北口店』で対談させていただき(第7回)、同店のチューハイの豊富なバリエーションには驚かされました。濃いめに注文できるのも魅力で、すごく楽しかったです。

 

第9回の『レモンサワー発祥の店「もつ焼き ばん」で語る、焼酎「割り材」の噺』では、『居酒屋礼賛』主宰の浜田信郎さんと『もつ焼き ばん 中目黒本店』に行きました。とにかく同店発祥のレモンサワーが絶品で、もつ焼きや『激辛豚美(とんび)豆腐』といった名物にも合うんです。また、このレモンサワーをヒントに生まれた『ハイサワー(株式会社博水社)』の田中秀子社長にもお話を伺いました。米国への視察旅行で見たカクテルを飲む光景が、開発のきっかけだったというのは、なるほどと思いましたね」(倉嶋さん)

↑『もつ焼き ばん 中目黒本店』のレモンサワー

 

「『ハイサワー』の博水社もですが、『ホイス』(第10回)と『バイス』(第11回)も住宅街のなかにオフィスを構えていたのがなんとも下町的で素敵でした。『ホイス』の後藤竜馬社長(有限会社ジィ・ティ・ユー)は、創業者のおじいさまから受け継ぐ味をひとりでつくるという、まさに一子相伝だなと。それに、おじいさまが戦前にシベリア鉄道で欧州へ行った知見が『ホイス』の味につながっている、という話もロマンがありましたね」(倉嶋さん)

 

「『バイス(正式名称:コダマバイスサワー)』の池澤友博社長(株式会社コダマ飲料)は2代目で、初代で下戸のお父様と酒好きの2代目で一緒に開発したというお話が興味深かったです。また『コダマ』の由来が、池澤社長が幼少期に特急列車『こだま号』が大好きだったからというエピソードも、家族愛があってほほえましいですよね」(倉嶋さん)

 

ちなみに、倉嶋さんはレモンサワーもよくつくるとのことですが、その際はレモン系の香り成分を含むハーブなどを使った宝焼酎「レモンサワー専用」をベースにするのだとか。

 

【関連記事】
【意外と知らない焼酎の噺09】レモンサワー発祥の店「もつ焼き ばん」で語る、焼酎「割り材」の噺
【意外と知らない焼酎の噺10】一子相伝で受け継がれる“幻”の割り材「ホイス」の噺
【意外と知らない焼酎の噺11】東京生まれ、 大衆酒場で人気の個性派割り材「バイスサワー」の噺

 

●「レジェンド×豆乳」

3品目は「レジェンド×豆乳」。第13回『「お茶割り」のプロに聞く「焼酎×お茶」組み合わせの妙を楽しむ噺』の取材の感想を交えながら語ってもらいました。

 

『レジェンド×豆乳』は、かつて西巣鴨(東京都北区)にあった老舗のもつ焼き酒場『高木』に甲類焼酎の『牛乳割り』というドリンクがありまして。それが大好きだったので、自分でもやってみようと思ったのがきっかけです。ただ牛乳より豆乳のほうがヘルシーということで、私の場合は豆乳。

 

特に、樽貯蔵熟成酒が20%使われた『レジェンド』で割ると、バニラやはちみつのような甘香ばしさが豆乳の甘みとマッチして、デザート感覚で飲めるところが好きです。それでいて、濃厚なもつ焼きも食べたくなるんですよね。この点は甲類焼酎の素晴らしさかなと」(倉嶋さん)

 

「第13回では、松ちゃん(松木恵美さん。倉嶋さん主宰のカルチャースクール『古典酒場』の生徒)が営む『酒と茶と 襤褸(らんる)』に行きましたね。一番興味深かったのは、同じお茶を使っても、焼酎が変わると味だけでなく色にも違いが出るところ。アルコール度数も一緒なのに、樽貯蔵熟成酒の量でpH(水素イオン指数)の値が異なるからではないかというお話でしたよね。やっぱりアルコールって奥が深いなと、勉強になりました」(倉嶋さん)

 

《酒噺のオススメ記事はコチラ》


ホッピーミーナが語る! 焼酎のベストパートナー「ホッピー」の噺
今回のテーマは「チューハイ」と並んで甲類焼酎の飲み方として定番の「ホッピー割り」。東京で生まれて昔から焼酎の割り材として人気の「ホッピー」の歴史と変遷を“ホッピーミーナ”に伺います。

「チューハイ」ってどんなお酒? その歴史や魅力を深掘りする噺
これまで、焼酎の歴史や、造り方について深掘りしてきた本シリーズですが、ここからはその飲み方などの”実践編”。今回のテーマは「チューハイ」です。

 

家でより美味しく飲むためのコツ

最後は、甲類焼酎を家で美味しく飲むためのワンポイントアドバイスを紹介します。まず、ベースとなる焼酎やグラスは冷蔵庫で冷やしておきましょう。なぜなら、冷たいほうが氷が解けづらく、味が薄まりにくいから。

 

なお、チューハイの場合はロックアイスも用意。もちろん、お湯割りで楽しむ場合は冷やす必要はありません。ただ、事前に焼酎と水を前割りしておき、湯煎で温めておくとまろやかな口当たりになってより美味しく楽しめます。

 

チューハイをつくるための炭酸水は、ガス圧が強い強炭酸タイプがオススメ。注ぐ際は、勢いよくではなく、氷に当てないようグラス内側に沿わせるようにやさしく入れ、マドラーで混ぜるのもゆっくり1回程度で十分です。

 

焼酎は容量や容器にも様々な種類がありますが、冷蔵庫で保存しやすいタイプは、牛乳パックと同型の「900ml紙パック」。冷蔵庫のドアポケットにも収納しやすい形状となっています。

 

レモンサワーが好きな方は、カットしたレモンをそのまま凍らせることで氷代わりとなり、味が薄まりにくいレモンサワーを楽しめます。味を薄めないという点では、氷代わりになるアイスキューブを別途購入するのもアリ。また、役立ちツールとしては炭酸ガスを抜けにくくする専用のキャップも売っているので、適宜使ってみてください。

 

割り方で無限に楽しめる酒が焼酎だ

 

最後に再び、これまでの「意外と知らない焼酎の噺」を振り返った感想を倉嶋さんに聞きました。

 

「甲類焼酎の面白さは割り材との組み合わせにあり、その味わいを支えているのが、絶妙なバランスでつくられた宝焼酎。樽貯蔵熟成酒のブレンド比率などによって様々なつくり分けがされていて、そこからの掛け合わせで無限の美味しさが楽しめるという。本当にスゴいお酒です!」(倉嶋さん)

 

本シリーズによって倉嶋さんの焼酎知識が一層深まるとともに、吞兵衛人生の転機になったとも。読者のみなさんもぜひ奥深い魅力に触れ、より豊かな焼酎ライフを楽しんでください。

 

 

<取材協力>

チューハイ倶楽部C

住所:東京都杉並区天沼3-6-22
営業時間:17:00~24:00
定休日:月曜

 

撮影/鈴木謙介

 

記事に登場した商品の紹介はこちら▼

・宝焼酎
https://www.takarashuzo.co.jp/products/shochu/takarashochu/

・極上<宝焼酎>
https://www.takarashuzo.co.jp/products/shochu/takarashochu/lineup/gokujo-takara-shochu.html

・宝焼酎「レジェンド」
https://www.takarashuzo.co.jp/products/shochu/legend/

・宝焼酎「NIPPON」
https://www.takarashuzo.co.jp/products/shochu/nippon/

・極上〈宝焼酎〉の炭酸割りタンチュー
https://www.takarashuzo.co.jp/products/shochu/takarashochu/gokujo/tanchu/

 

【意外と知らない焼酎の噺】バックナンバーはこちら▼
【意外と知らない焼酎の噺01】「焼酎って何?」その定義やルーツをお酒の専門家に聞く噺
【意外と知らない焼酎の噺02】「甲類焼酎の製造方法」を工場で学ぶ噺
【意外と知らない焼酎の噺03】いろんな「甲類焼酎」を飲み比べて味わいの違いを実感する噺
【意外と知らない焼酎の噺04】芋焼酎のつくり方を知り、味わいを楽しむ噺
【意外と知らない焼酎の噺05】麦焼酎の歴史とつくりを知り、味わいを楽しむ噺
【意外と知らない焼酎の噺06】焼酎の味わいを決める「樽貯蔵熟成酒」について宮崎・高鍋で学ぶ噺
【意外と知らない焼酎の噺07】「チューハイ」ってどんなお酒? その歴史や魅力を深掘りする噺
【意外と知らない焼酎の噺08】ホッピーミーナが語る! 焼酎のベストパートナー「ホッピー」の噺
【意外と知らない焼酎の噺09】レモンサワー発祥の店「もつ焼き ばん」で語る、焼酎「割り材」の噺
【意外と知らない焼酎の噺10】一子相伝で受け継がれる“幻”の割り材「ホイス」の噺
【意外と知らない焼酎の噺11】東京生まれ、 大衆酒場で人気の個性派割り材「バイスサワー」の噺
【意外と知らない焼酎の噺12】「強炭酸チューハイ」をつくるディスペンサーの秘密に迫る噺
【意外と知らない焼酎の噺13】「お茶割り」のプロに聞く「焼酎×お茶」組み合わせの妙を楽しむ噺
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焼酎の奥深さを再確認! 倉嶋紀和子が改めて甲類焼酎を飲み比べる噺

提供:宝酒造株式会社

 

意外と知らない焼酎の噺14

『古典酒場』編集長の倉嶋紀和子さんがナビゲーターとなって探っていく「意外と知らない焼酎の噺」。今回は“総集編”(前編)として、荻窪(東京都杉並区)の「チューハイ倶楽部C」で、焼酎の基礎知識を振り返りつつ、改めて「甲類焼酎」の美味しい飲み方を紹介します。

●倉嶋紀和子/雑誌『古典酒場』の創刊編集長。大衆酒場を日々飲み歩きつつ、「にっぽん酒処めぐり」(CS旅チャンネル)「二軒目どうする?」(テレビ東京)などにも出演。その他にもお酒をテーマにしたさまざまな活動を展開中。俳号「酔女(すいにょ)」は吉田類さんが命名。令和4年(2022年度)「酒サムライ」の称号を叙任

 

 

焼酎の基礎知識を振り返る

2022年から始まった「意外と知らない焼酎の噺」。焼酎の歴史やつくり方、千葉県と宮崎県の焼酎工場で蒸留や樽貯蔵のいろはを伺ったり、様々な角度から焼酎の魅力を深掘りしてきましたが、倉嶋さんに改めて感想を聞きました。

 

「第1回の『「焼酎って何?」その定義やルーツをお酒の専門家に聞く噺』では、『酒文化研究所』の狩野卓也さんから、勉強になる話をたくさん聞かせていただきましたね。例えば、連続式蒸留焼酎(甲類焼酎)が明治末期に日本に伝わったという話は印象に残っています。

 

第2回で伺った、松戸(千葉県松戸市)の工場見学も忘れられません。なかでも連続式蒸留機がものスゴい大きさでビックリ。本格焼酎をつくる単式蒸留機は見たことあったんですけど、連続式蒸留機は初めてで、国内最大級というサイズはとにかく圧倒されましたし、貴重な体験でした」(倉嶋さん)

↑十数本の蒸留塔を有する、宝酒造松戸工場の巨大な連続式蒸留機

 

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【意外と知らない焼酎の噺01】「焼酎って何?」その定義やルーツをお酒の専門家に聞く噺
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「松戸工場ではテイスティング(第3回『いろんな「甲類焼酎」を飲み比べて味わいの違いを実感する噺』)も楽しかったです。でも、商品の味以上に驚かされたのは、蒸留前の『粗留アルコール』と蒸留後の『アルコール』との違いですね。連続式蒸留機で磨くとこうなるんだ、クリアな風味ってこういうことなんだ、と深く理解できました。

 

工場見学といえば、やっぱり第6回で行った高鍋(宮崎県高鍋町)の黒壁蔵は一生モノの思い出です。樽貯蔵熟成酒の巨大な貯蔵庫が圧巻でしたし、樽の再生加工現場での樽内部の焼成工程もスゴい迫力で。樽熟成にかける手間ひまや、ブレンド技術の高さ、そして『樽貯蔵熟成酒』の香り高さとそれぞれの違いにも驚かされました。最高に楽しかったです!」(倉嶋さん)

↑火力を上げ、炎が燃えさかるように焼き上げる「チャー」の仕上げ工程。このあと水で消火し、樽の組み直しを行います

 

↑黒壁蔵のラック式自動樽貯蔵庫。最大4200本の樽を収納可能。スケールの大きさに倉嶋さんも息を飲むばかり

 

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【意外と知らない焼酎の噺06】焼酎の味わいを決める「樽貯蔵熟成酒」について宮崎・高鍋で学ぶ噺

 

■甲類焼酎の基礎知識

①焼酎(蒸留酒)の誕生は紀元前。日本に伝わったのは14〜15世紀。

②焼酎は芋や麦などを発酵させたもろみを蒸留し、原料の風味やアルコールを凝縮させた蒸留酒である。

③連続式蒸留機で蒸留したアルコール分36度未満の焼酎が「甲類焼酎」(単式蒸留機で蒸留したアルコール分45度以下の焼酎が「本格(乙類)焼酎」)。

④主な原料はさとうきび糖蜜などをベースにした粗留アルコールである。

⑤甲類焼酎は明治末期(1910年)に誕生。当初は、連続式蒸留で得られたアルコールに粕取焼酎をブレンドした『新式焼酎』と呼ばれていた。

⑥一般的にピュアでクセがないお酒なので、割り材の味を生かすなど楽しみ方も多種多様である。

⑦樽貯蔵熟成酒などのブレンドによって様々な味わいの甲類焼酎がある。

⑧糖質、脂質、プリン体がゼロなので適量を守って飲めば翌朝の酔い覚めが爽やかである。

⑨消費は東高西低。東日本でよく飲まれている。

 

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「甲類焼酎の製造方法」を工場で学ぶ噺
今回のテーマは「甲類焼酎のつくり方」。そこで、日本最大級の焼酎製造場である宝酒造の松戸工場(千葉県松戸市)を訪問。工場長へのインタビューと製造現場の見学を通して、甲類焼酎の魅力に迫ります。

焼酎の味わいを決める「樽貯蔵熟成酒」について宮崎・高鍋で学ぶ噺
樽貯蔵熟成酒のブレンドによって甲類焼酎の味が大きく変わることを知った倉嶋さん。今回はその「樽貯蔵熟成酒」ができるまでを、宮崎県の高鍋町にある宝酒造 黒壁蔵で実際に見学してきました。

 

倉嶋紀和子オススメの甲類焼酎の飲み方

ここからは上記で学んできた基礎知識も元に、改めて多彩な甲類焼酎を飲み比べて倉嶋さんが「宝焼酎」「極上〈宝焼酎〉」「」「レジェンド」「NIPPON」の5銘柄の魅力を解説。テイスティングコメントをいただきながら、オススメの飲み方を提案してもらいました。

 

●宝焼酎

 

「キリッとしていて飲み飽きしない、これぞ安定の美味しさ! ピュアでまろやかな味が最高ですね。こうしてストレートで飲むと、ちょっと梅シロップを足したくなりますね。

 

割り方は、シンプルに炭酸(炭酸水)で割ったチューハイも美味しいですし、レモンを搾ってレモンサワーにしたり烏龍茶や緑茶で割ったりと万能な酒質。ペアリングとしてはやっぱり、もつ焼きを食べたくなります」(倉嶋さん)

 

●極上〈宝焼酎〉

「樽貯蔵熟成酒を3%ブレンドしているので、ほんのりと香る樽のニュアンスが、豊かな気持ちにさせてくれますね。甘やかな樽の香りがありつつも後口はすっきりとドライで、この絶妙なキレは、さすがひとクラス上のプレミアム焼酎です。

 

割り材はこちらも、何でも合うと思います。リッチな風味が出ているので、特に濃い味の割り材がいいかもしれません。あとは梅シロップをはじめとする甘いエキスよりも、苦みや渋味があるお茶などのほうがより合う気がしますね」(倉嶋さん)

 

●純

 

「まろやかなタッチや、バニラを思わせる甘やかな余韻が印象的です。11種類の樽貯蔵熟成酒を13%使用しているからこその華やかな香りは、炭酸で割る飲み方が最も感じられるのかも。炭酸の刺激によって、上品な香りがふわっと広がっていくような。ですので、炭酸割りでもシンプルなプレーンチューハイがいい気がします」(倉嶋さん)

 

●レジェンド

「自宅に常備しているので、思わず『ただいま』って言いたくなる美味しさ(笑)。芳醇でウッディな香味が、よりバニラやはちみつのような甘みを感じさせてくれて、たまらないんです。ロックなど単体でも十分に美味しいんですけど、私がハマってるのは豆乳割り。クリーミーな割り材によって、甘みが絶妙に調和されるんです。ぜひ多くの方に試していただきたいです」(倉嶋さん)

 

●NIPPON

 

「やわらかい花の華やかな香味は、陽気な春の印象。桜餅が食べたくなりますね。炭酸で割れば桜餅のようなほのかな甘い香りが楽しめますが、私としては、実は『ホッピー』のベストパートナーが『NIPPON』。独自の香ばしい風味が桜の香りと調和して、ちょっと可憐な味わいになるのが大好きなんです。ちなみに、その際に割る『ホッピー』は白のほう。イチオシですよ!」(倉嶋さん)

 

 

甲類焼酎といっても、その味わいは様々。倉嶋さんの提案も参考に焼酎ライフを楽しんでください! 次回(後編)は「ホッピー」や「ホイス」「バイス」などの割材について振り返りつつ、倉嶋さんのオリジナルチューハイを紹介します。

 

<取材協力>

チューハイ倶楽部C

住所:東京都杉並区天沼3-6-22
営業時間:17:00~24:00
定休日:月曜

 

撮影/鈴木謙介

 

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・宝焼酎
https://www.takarashuzo.co.jp/products/shochu/takarashochu/

・極上<宝焼酎>
https://www.takarashuzo.co.jp/products/shochu/takarashochu/lineup/gokujo-takara-shochu.html

・宝焼酎「純」
https://www.takarashuzo.co.jp/products/shochu/jun/

・宝焼酎「レジェンド」
https://www.takarashuzo.co.jp/products/shochu/legend/

・宝焼酎「NIPPON」
https://www.takarashuzo.co.jp/products/shochu/nippon/

 

【意外と知らない焼酎の噺】バックナンバーはこちら▼
【意外と知らない焼酎の噺01】「焼酎って何?」その定義やルーツをお酒の専門家に聞く噺
【意外と知らない焼酎の噺02】「甲類焼酎の製造方法」を工場で学ぶ噺
【意外と知らない焼酎の噺03】いろんな「甲類焼酎」を飲み比べて味わいの違いを実感する噺
【意外と知らない焼酎の噺04】芋焼酎のつくり方を知り、味わいを楽しむ噺
【意外と知らない焼酎の噺05】麦焼酎の歴史とつくりを知り、味わいを楽しむ噺
【意外と知らない焼酎の噺06】焼酎の味わいを決める「樽貯蔵熟成酒」について宮崎・高鍋で学ぶ噺
【意外と知らない焼酎の噺07】「チューハイ」ってどんなお酒? その歴史や魅力を深掘りする噺
【意外と知らない焼酎の噺08】ホッピーミーナが語る! 焼酎のベストパートナー「ホッピー」の噺
【意外と知らない焼酎の噺09】レモンサワー発祥の店「もつ焼き ばん」で語る、焼酎「割り材」の噺
【意外と知らない焼酎の噺10】一子相伝で受け継がれる“幻”の割り材「ホイス」の噺
【意外と知らない焼酎の噺11】東京生まれ、 大衆酒場で人気の個性派割り材「バイスサワー」の噺
【意外と知らない焼酎の噺12】「強炭酸チューハイ」をつくるディスペンサーの秘密に迫る噺
【意外と知らない焼酎の噺13】「お茶割り」のプロに聞く「焼酎×お茶」組み合わせの妙を楽しむ噺

ヱビス シトラスブランで夢を叶えた山田裕貴がビールの仕込み体験!「麦芽の入れ方、スピード、麦芽の甘い香りの出方…日々の努力と研究がある」

4月3日に開業する東京・恵比寿の「YEBISU BREWERY TOKYO」にて、サッポロビール エビスブランドPR発表会が行われた。ヱビスブランドアンバサダーを務める山田裕貴が登壇し、トークのほか、醸造家のユニフォームを着てビールの仕込みにも挑戦した。

 

↑ビールの仕込みを体験するため着替えを

 

【会見の様子の写真一覧】

 

ブランドアンバサダーを務める山田は、俳優を目指して上京してきたころ、ビールのCMに出演する俳優さんたちを見て、「皆さん雰囲気のある方ばかりだったので、いつか自分もビールのCMに出演できる俳優になりたい」と俳優人生の夢に掲げていたという。今回起用が決まり、俳優仲間の赤楚衛二から「山田のポスターを見たよ」と連絡を受けたりと反響もあり「俺、ビールのCMやる俳優になったんだという変な感覚で自分を見ています」と喜びをかみしめていた。

 

有友亮太醸造責任者と共に、実際にビールの仕込みに挑戦した山田は「ビール作りにはいろんな工程があって。その1つひとつの作業はどれも大事で。ビールの仕込みも麦芽の入れ方、スピード、麦芽の甘い香りの出方の違いを感じながら作業をされていると思うので、日々の努力と研究があるんだろうなって思いました」と感想を語った。

 

↑「おいしくなーれ」とつぶやきながら麦芽を

 

【ビールの仕込み作業をする山田裕貴さん】

 

最後に「僕は俳優の仕事するうえで、どう演じればいいのかといった人の心を考えていきています。1人の心を動かせたらこの仕事をやっている意味がある、そんな風に考えています。ヱビス シトラスブランもこの一杯で気分が落ち着いたな、いいひと時になったなと思っていただけたら。そんな思いに寄り添って届けていけたらと思っています」と締めくくった。

↑シトラスブランで「いいひと時になったなと思っていただけたら」と

 

ヱビスブランド「CREATIVE BREW」第3弾「ヱビス シトラスブラン」は2月20日発売、第4弾となる「ヱビス ジューシーエール」は4月23日に発売。また、4月3日にはヱビスビール発祥の地、恵比寿に醸造施設を伴ったヱビスのブランド体験拠点「YEBISU BREWERY TOKYO」を開業する。

平野紫耀、サントリージン翠の新キャラクター就任! リニューアル“翠ジンソーダ缶”で乾杯「清々しい人はなぜか深爪」

Number_iの平野紫耀さんが、サントリージン「翠(SUI)」の新TVCMキャラクターに就任。サントリーが2月7日(水)に開催した「サントリージン翠 新TVCM新キャラクター発表会」にゲスト出演しました。

平野紫耀●ひらの・しょう…1997年1月29日生まれ。愛知県出身。アイドルグループ・King & Princeおよび、Mr.KINGの元メンバー。18年5月、「シンデレラガール」で CD デビュー。映画『honey(ハニー)』(18)、ドラマ『花のち晴れ~花男 Next Season~』(18)、ドラマ『クロサギ』(22)、映画『かぐや様は告らせたい』シリーズに出演。23年5月、King & Princeを脱退、事務所を退所。23年7月、滝沢秀明が設立したTOBEへ合流。23年10月、元 King & Princeの神宮寺勇太、岸優太との新たなグループ・Number_i(ナンバーアイ)を結成

 

 

「いと清々し。」がキャッチフレーズである翠ジンソーダ。登壇した平野さんは新キャラクター就任について「うれしい、とにかくうれしいです。『清々しい人』というキャラクターで、僕を思ってくださったことがうれしい。先日27歳になりましたが、30歳に向けてどんどん清々しくなっていけたらと思います」と爽やかな笑顔を見せました。

 

翠ジンソーダの味わいについては「この前、中華と一緒に飲んでみたのですが、後味が爽やかでスッキリしていて、飲むと毎回リフレッシュされるので、いつも食べきれない量を完食できちゃったんです!」と驚いたことを告白。「和食にも合いそうですね。いろんな料理に合いそうなので、どんな料理に合うのか探すのも楽しいですね」とコメントしました。

 

続けて「いと清々し。」にちなんで「ひとことチャレンジ」に挑んだ平野さん。「いつも応援してくれているファンへ感謝の清々しいひとこと」というお題に対し、「いと、いつも助けてくれし。これからもっと頑張るし。いつもありがたし」と語尾に“し”をつけて語り、「一言って難しいですね~!でも、いつもファンへ思っていることなので」と会場を沸かせます。

 

最後に、“清々しいと感じる人”について聞かれると「この前お寿司屋さんに行ったんですけど、大将の立ち振る舞いを後ろから見ているお弟子さんが“きよきよしい”なと思いました」とコメント。さらに「『清々しい人』はなぜか深爪のイメージがあって(笑)。僕も基本深爪なんですよ」と明かしました。

 

サントリージン翠は、「ジンはカクテルに使われるお酒」というイメージを一新し、ハイボールやレモンサワーに次ぐ「第3のソーダ割り」カテゴリーを確立させてきました。

 

なかでも“素材の香りが引きたつ、爽やかなおいしさ”をよりいっそう感じられる中味・パッケージにリニューアルされ、23年12月に発売された「翠ジンソーダ缶」は、翠をソーダで割った「翠ジンソーダ」の爽やかで飲みやすい味わいを缶容器で実現しており、気軽に楽しめると人気を集めています。

 

そんな翠の新キャラクターに平野さんを起用した理由として、サントリー執行役員の塚原大輔さんは「爽やかで透明感のあるキャラクターがジンにぴったり。その親しみやすいキャラクターも、ジンをお客様に身近に感じていただけるのでは」と説明しました。

 

【平野紫耀さん新CM】

 

【商品概要】

   

商品名:翠ジンソーダ缶
品目:スピリッツ
容器容量:缶350ml、缶500ml
参考価格:182円(缶350ml)、246円(缶500ml)
度数:7%
発売日:2023年12月中旬以降順次
発売地区:全国

【せんべろnet監修 】“ひとり飲み”初心者が「角打ち」に挑戦する噺

提供:宝酒造株式会社

 

「酒噺:東京・大衆酒場の名店シリーズ」で一連の酒場知識を習得したお酒好きタレント・中村優さん。本企画は、実践編ということで、女性一人(初心者)でもできる「酒場」の楽しみ方を、「せんべろnet」管理人のひろみんさんに教えてもらいながら体験していく第3回目。今回は、神田(東京都千代田区)にある人気の酒屋さんで角打ち(かくうち)に挑戦します!

※本稿は、もっとお酒が楽しくなる情報サイト「酒噺」(さかばなし)とのコラボ記事です

 

角打ちに挑戦してみたい……

これまでの体験で、それなりの経験値を積んだ中村さん。最近よく耳にする「角打ち」って何だろう? ぜひ一度行ってみたいと思い、ひろみんさんにLINEで「角打ち」について聞いてみることに。

 

すると、ひろみんさんから早速返信が!

 

「簡単にいえば、角打ちは酒屋さんの一角で飲むこと。または飲める酒屋さんのことなどを指します! 発祥は、製鉄業で栄えた時代の北九州らしいです。いまは多様化が進み、おつまみに凝ったりお酒に特色を出したり、お店のバリエーションも豊富ですよ」とのこと。

 

加えてひろみんさんは「角打ちは東京にもたくさんあって、初めて行くなら神田の藤田酒店さんがオススメです!」とも。

 

そこで中村さんは早速、「藤田酒店」で「角打ち」にチャレンジするために神田へ向かいました。

 

そもそも角打ちとは?

 

そもそも「角打ち」とは元来“升に酒を入れて飲むこと”を指しますが、時代とともに“酒屋さんでお酒を買い店内で嗜む”という意味が一般的になりました。その多くは立ち飲みスタイルですが、座席で飲めるお店もあります。発祥は、福岡県北九州市であるという説が有力。その背景には、官営八幡製鐵所に勤務していた労働者の文化が関係しているといわれています。

 

1901(明治34)年に操業を開始した官営八幡製鐵所は、24時間交代制で稼働していました。お酒好きの労働者にとって、仕事後の飲みは癒しの時間でしょう。ただし当時、夜勤明けの朝は居酒屋などお酒を飲める店が営業していません。そこで労働者たちは朝から営業している酒屋さんでお酒を買い、店頭で飲むようになった――。これが北九州における「角打ち」のルーツです。

 

「角打ち」の魅力のひとつは、酒屋さん自体が飲食店に卸す立場の業種でもあるためお酒が比較的に安価なこと。おつまみは、乾き物や缶詰などが主体のお店もあれば、なかには飲食店営業許可証を取得して、自家製の料理を提供する店も。いずれにせよ、気軽に一杯楽しめるのが醍醐味です。

 

また、「角打ち」は立ち飲みスタイルが多いため、お店の人やお客さん同士の距離が近く、自然と会話が生まれやすい業態です。加えて、お酒の種類やラインナップが豊富で、気に入った缶やびんのお酒があればその場で購入できるのも、酒屋さんならでは。近年は日本酒やワインに特化した店や、少量ずつの飲み比べセットを用意するお店も登場するなど、お酒好きにとってのパラダイスとなっています。

 

〜角打ちとは〜

・「角打ち(かくうち)」とは元来“升に酒を入れて飲むこと”を指すが、現在では“酒屋さんでお酒を買い店内で嗜む”という意味が一般的に。

・発祥は、福岡県北九州市であるという説が有力。その背景には、官営八幡製鐵所に勤務していた労働者の文化が関係しているといわれている。

・酒屋さん自体が飲食店に卸す立場の業種でもあるため、お酒が比較的に安価なこと。おつまみは、乾き物や缶詰などが主体のお店もあれば、自家製の料理を提供する店も。

・近年は日本酒やワインに特化した店や、少量ずつの飲み比べセットを用意するお店も登場するなど多様化。

 

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いざ!藤田酒店へ

 

「藤田酒店」に到着した中村さん。ひろみんさんによると、こちらは気軽な雰囲気なので初めてでも安心なのだとか。ということで「せんべろnet」の記事を参考に、いざ入店。

 

恐る恐る扉を開けると、すぐにご主人の坪田維修さんが「いらっしゃい!」と迎えてくれました。

 

中村 ひとりなんですけど大丈夫ですか?

 

坪田 もちろんですよ。お好きなところへどうぞ!

↑ご主人の坪田維修さん

 

中村 (まずは注文、どうしよっかな?)さすが、メニューが豊富ですね! お酒もズラリと並んでて。

 

坪田 ありがとうございます! うちは初めてですか?

 

中村 はい、実は「角打ち」自体が初めてで。

 

坪田 それはそれは、うちを選んでいただき光栄です! では一応、簡単にうちの注文方法をお伝えしますね。お酒は冷蔵庫から出していただいて構いませんし、冷蔵庫の外にあるものはお伝えください。

 

中村 わかりました! お会計はキャッシュオンですよね?

 

坪田 はい。その都度カウンターのレジでご精算となります。おつまみのオーダーもあればご一緒に。お品書きからでも、ぜひご覧になっていただけたら。

 

中村 そしたらまずは、このタカラ「焼酎ハイボール」をお願いします。

↑タカラ「焼酎ハイボール」5%〈特製グレープフルーツ割り〉350ml(300円)

 

坪田 5%の〈特製グレープフルーツ割り〉ですね。300円になります。ほかになにかわからないことがありましたら、なんでも聞いてくださいね。また、細かい点はそこに貼ってある「初めてのお客様へ」にも書いてありますので。

 

 

中村 ほんとだ! これはすごくありがたいです。では、まずは乾杯ッと……。うん、レモンとは違った柑橘の爽快感があって美味しい! アルコールが5%の絶妙な飲みごたえ!

 

坪田 甘くない缶チューハイの代名詞ですよね。タカラ「焼酎ハイボール」は、うちにもファンが多いです。アルコール7%の<ドライ>が一番人気ですけど、最近5%の<特製グレープフルーツ割り>がよく出るようになったので2列に増やしました。

 

中村 おつまみにも相性抜群ですよね。ということで、「うるめいわし」と「シマアジ」「干し甘エビ」をお願いします。あっ「シマアジ」は2つで。「炙ります」と書いてあって、気になっちゃいました。

 

坪田 お任せください! 炙るので、少々お待ちくださいね。こちらはあわせて250円になります。

 

中村 ヤッター! この、駄菓子屋さんっぽい入れ物に入ってるのもいいですよね。私、昔からこういった小魚が大好きなんです。いまでも、見つけるとすぐ買いますし。

 

坪田 そうなんですね。でも確かに、おやつでよく食べていた、とおっしゃるお客様は多いです。ではどうぞ。

↑「うるめいわし」「シマアジ」各1尾50円、「干し甘エビ」1尾100円

 

中村 炙ってあるから香ばしくて、より美味しい! それにお酒が進みますね。タカラ「焼酎ハイボール」とも相性抜群。

 

坪田 ありがとうございます。こちらは価格も駄菓子屋感覚で提供させていただいています。

 

中村 お酒もおつまみもサイコーに美味しくて、雰囲気も非日常感がありながらアットホームであったかい。「角打ち」、すごく楽しいです!

 

角打ちのルールとは?

「角打ち」は、独自のルールを設けているお店が多めです。もしもルールの掲示がなく、注文方法などがわからない場合には、お店の方にたずねてみましょう。

 

よくあるルールのひとつが、現金×キャッシュオンのシステム。最近はキャッシュレスに対応されている「角打ち」も見かけますが、千円札や小銭は用意しておいたほうがいいでしょう。

 

また、酒屋さんなので、基本的にはセルフサービスです。冷蔵庫から飲みたいお酒を選んで取り出したり、飲食後の食器やゴミを片付けたりといった部分は協力しましょう。

 

なかには「1グループ2名まで」など、来店人数にルールを設けている「角打ち」も。テーブルはカウンタ―のみというお店も少なくないので、グループで訪問したい場合は事前に調べておくことがオススメです。

 

なお、乾き物やお菓子などを手で食べるシーンが多いのですが、おしぼりは無いのでウェットティッシュを用意しておくと便利です。

 

そして、混んできたら詰めて譲り合い、長っ尻はせず飲み終わったら帰るのがマナー。お店にもよりますが、滞在時間は最大1時間ぐらいがベストです。酒屋さんの店頭であるためお手洗いがないことも多いので、その意味でも短時間で切り上げる意識をもって「角打ち」を楽しんでください。

↑藤田酒店にはトイレもあるので、いざという時も安心

 

〜角打ちのマナー〜

・「角打ち」は、独自のルールを設けているお店が多いので、注文方法などがわからない場合は、お店の方にたずねる。

・基本的にはセルフサービス。冷蔵庫から飲みたいお酒を選んで取り出したり、飲食後の食器やゴミを片付けたりといった部分は協力すること。

・乾き物やお菓子などを手で食べるシーンが多いが、おしぼりは無いのでウェットティッシュを用意しておくと便利。

・長っ尻はせず飲み終わったら帰るのがマナー。滞在時間は最大1時間ぐらいがベスト。

 

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意外な「おつまみ」でますますお酒が進む!

気さくな店主のおかげで、すっかり緊張もほぐれた中村さん。お酒も進んでトークにも花が咲きます。

 

中村 お店はいつから営業されてるんですか?

 

坪田 1928(昭和3)年です。私たち夫婦は三代目で、角打ちは2013年から始めました。そのあと2016年にちょっと改装して広くなりましたね。

 

中村 「角打ち」になったのは比較的最近なんですね。

 

坪田 当初は、乾きものが中心のおつまみだったんですけど、オープンから1年半ぐらいしてから徐々にバリエーションを増やしたんです。お客様の期待に応えたいなと思って。

 

中村 なるほど! 一番人気はどのメニューですか?

 

坪田 実は「焼ソバ」なんです。

 

中村 あっ、目の前にあるこちらのカップやきそばですか? 気になるので、お願いしてもいいですか?

 

坪田 かしこまりました! 400円になります。少々お待ちくださいね。

 

中村 はい! では一緒にお酒も。タカラ「焼酎ハイボール」をおかわりで。

 

坪田 「焼ソバ」もお待たせしました! どうぞ。

 

中村 わっ、この野菜は水菜ですよね。特別感があって、ますます美味しそう!

↑「焼ソバ」(400円)

 

坪田 水菜はちょっとしたアイデアなんですけど、おかげさまで好評です。箸休めにもなるかなと思って入れさせていただいているんですけどね。

 

中村 いただきますっ……やきそばと水菜って合いますね! 香ばしくて酸味の効いたソースと、シャキッとしてさっぱりした水菜がマッチ。これまたお酒が進みます!

 

坪田 ふだんはカップやきそばを食べないけど、うちに来ると必ず召し上がる、というお客様も結構いらっしゃるんですよ。

 

中村 その気持ち、わかります! 私、カップのインスタント麺って山頂で食べるのが世界一のロケーションだと思ってましたけど、「角打ち」で食べるのも最高。いい場所、見つけちゃいました!

 

坪田 また焼きそばをつまみながら飲みたくなったら、ぜひお立ち寄りください(笑)!

 

中村 絶対また来ます!

 

「角打ち」は“大人の駄菓子屋”だ

中村さんにとって、初めての「角打ち」は大満足の体験に。ひろみんさんにお礼のLINEを送ると、「気に入ってもらえてよかったです! 角打ちはお店ごとに作法が違ったりしますけど、それも魅力。名店は全国にあるので、いろいろ巡ってみてくださいね」と返信が。

 

酒屋さんならではのお酒とつまみが種類豊富に揃う「角打ち」は、いわば“大人の駄菓子屋”。童心に帰った気分で飲めるのも、また魅力といえるでしょう。次回もひろみんさんのアドバイスをもとに、せんべろ系の人気店と、その作法を紹介します。

 

撮影/鈴木謙介

 

<取材協力>

藤田酒店

住所:東京都千代田区内神田2-10-2
営業時間:17:00~21:00
定休日:土曜、日曜、祝日

※価格はすべて税込みです

記事に登場した商品の紹介はこちら▼
・タカラ「焼酎ハイボール」
https://shochu-hiball.jp/

 

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発売40周年!「タカラcanチューハイ」が期間限定で「40周年記念缶」を販売

宝酒造が1984年から製造・販売する、日本初の缶入りチューハイ“タカラcanチューハイ”が、2024年1月24日に発売40周年を迎えます。そこで、40周年を記念した“タカラcanチューハイ〈レモン〉「40周年記念缶」”を期間限定で発売。

↑左から、タカラcanチューハイ〈レモン〉「40周年記念缶」250ml、350ml、500ml、記念ロゴ

 

タカラcanチューハイ3つのこだわり

焼酎へのこだわり“樽貯蔵熟成酒”

宝酒造が保有する約2万樽・約85種類の“樽貯蔵熟成酒”の中から、厳選した11種類を絶妙にブレンドした贅沢な焼酎。

 

果汁へのこだわり“シチリア産手摘みレモン”

レモンの名産地であるシチリア産手摘みレモンにこだわり、その中でも世界的に高品質と定評がある冬期に収穫されるウィンターレモンのみを使用。

 

水へのこだわり“クリアな炭ろ過水”

活性炭でろ過したクリアな味わいの炭ろ過水を使用。「焼酎」と「果汁」の2つの味わいをさらに際立たせます。

 

長年親しまれてきたロゴデザイン

世界的なグラフィックデザイナー・松永真氏がデザインした、メタリックシルバーの缶に「can-CHU-HI」と記されたタイポグラフィは発売当時のまま。シンプルでありながらもインパクトのあるデザインで長年にわたって親しまれており、2013年にはグッドデザイン賞において「ロングライフデザイン賞」(※)を受賞。

※「10年以上継続的に提供されている、広く支持されている商品やサービス」を対象とし、これまでとこれからの暮らしを豊かに支える、スタンダードであり続ける力を持ったデザインに贈られる賞

 

商品名:タカラcanチューハイ 40周年記念缶
フレーバー:レモン
参考小売価格(いずれも消費税抜き):250ml/168円、350ml/222円、500ml/296円
発売日:2024年1月中旬より順次切替

200年の伝統と進化を祝う『ザ・グレンリベット 12年 200周年記念 限定ボトル』1月22日(月)から数量限定発売!

ペルノ・リカール・ジャパンが展開するシングルモルトスコッチウイスキー「ザ・グレンリベット」は、1824年にスコットランドのスペイサイド地方で政府公認蒸留所第一号となって以来、“はじまりのシングルモルト”として世界中で愛されています。2024年、創設から200周年を迎え、この記念すべき年を祝う数量限定商品『ザ・グレンリベット 12年 200周年記念 限定ボトル』を2024年1月22日(月)から発売します(※1)。

【WEB製品ページ】
https://www.theglenlivet.jp/our-whisky/le-200th.html

 

200周年のために造られた特別な味わいのシングルモルトウイスキー

200年もの長きブランドの歴史を祝うために特別に造られた『ザ・グレンリベット 12年 200周年記念 限定ボトル』は、 100%ファーストフィル・アメリカンオーク樽で12年以上熟成されたシングルモルトウイスキーです。その味わいは、甘くフルーティーな香りの完璧なハーモニーの後に、ハチミツと爽やかなオレンジが口中に広がり、最後はバニラの余韻で締めくくられます。

 

また、パッケージもアニバーサリーに相応しく、世界42カ国のアーティストから応募されたデザインの中から選び出した特別なデザインです。「ザ・グレンリベット」の過去・現在・未来を、大胆かつ独創的な手法のイラストレーションで表現しています。

 

『ザ・グレンリベット 12年 200周年記念 限定ボトル』商品概要

発売日:2024年1月22日(月)(※1)

オープン価格 / 参考小売価格:8800円(税込)

アルコール度数:43度

 

(※1) 2024年1月22日(月)から出荷開始。数量限定につき、なくなり次第販売終了

泡のあとからレモンが…2024年は「未来のレモンサワー」に大注目!【フードNEXTトレンド】

コロナ禍を経て息を吹き返した外食トレンドからも目が離せない! 今回はフードライター中山秀明さん、「GetNavi」フード担当・鈴木翔子さんに「低アル日本酒」と大注目の「スライスレモン入り缶チューハイ」について聞いてみた。

※こちらは「GetNavi」 2024年2・3月合併号に掲載された記事を再編集したものです

 

■フードライター中山秀明さん
食のトレンドに詳しいフードアナリスト。個人的には、左ページの「お手ごろうなぎチェーン」が特に激アツだと豪語する。

 

■「GetNavi」フード担当・鈴木翔子

本誌のフードを5年以上担当。酒好きが高じ、しばしばバーでも働いており、酒トレンドに詳しい。

 

度数の低下で飲用ハードルも爆下がり!「低アル日本酒」

昨今は、お酒をあえて控えるライフスタイル「ソバーキュリアス」が世界的に浸透。日本酒でも低アルタイプが増加しており、飲用のしやすさなどからファンを拡大している。

※液面に背景が映り込んでいるため、 実際のお酒とは色味が多少異なります

月桂冠
Gekkeikan Studio no.4
3300円

 

度数を約3分の1に抑えつつ日本酒らしいおいしさはキープ

一般的に15%前後ある日本酒のアルコール度数を、独自技術で5%に。日本酒本来のお米の風味や、フルーティな香り、酸味はそのままで、さっぱりとした涼しげのある味わいに仕上がっている。

 

【ヒットアナリティクス】誰もが知る蔵元からの登場で認知拡大に期待

「地酒の蔵元を中心に少しずつ増えていた低アルコール日本酒を月桂冠もリリース。本品は群を抜いた度数の低さで、飲みやすさと日本酒らしさが楽しめ、ライトユーザーが日本酒のおいしさに気付くきっかけになりそう」(鈴木)

先進技術:4 顧客ニーズ:5 市場の将来性:5 独自性:4 コスパ:3

 

即完売した限定品の“未来”はどうなる?「スライスレモン入り缶チューハイ」

ひと頃よりも人気が落ち着いてきたレモンサワーに、新たなヒットの兆しが! なんと缶チューハイの中に本物のスライスレモンが入っているのだ。2023年春に限定販売され即完した商品で、24年に再発売されるとのこと。再び入手困難になりそうだ。

アサヒビール
未来のレモンサワー
希望小売価格:298円(税込)

 

斬新な仕様とフレッシュな味で話題! 発売後14日で完売した意欲作

2023年の5月に、同社のECサイトで1700セット限定で発売。フルオープンのフタを開けると泡のあとにレモンが浮き上がる斬新な仕様と、リアルな果実感あふれる味が話題となり、14日間で完売した。

↑同社の「生ジョッキ缶」などと同じ、フルオープン缶。泡のあとにスライスレモンが出現し、目と舌で楽しませてくれる

 

【ヒットアナリティクス】新たなフルオープン缶の体験価値に期待大

「2021年に発売された『アサヒ スーパードライ 生ジョッキ缶』は、泡がふくらむ斬新な体験価値で社会現象となる大ヒット。そのDNAを継ぎ実物レモン入りのサワーで提案するとは! 2024年の再登場に期待大です」(中山さん)

先進技術:4 顧客ニーズ:4 市場の将来性:4 独自性:5 コスパ:2

ノンアルなのに手搾りサワーのような本格感!「サッポロ 濃い搾りレモンサワー ノンアルコール」を全国発売

サッポロビールは「サッポロ 濃い搾りレモンサワー ノンアルコール」を3月12日に全国で発売。

 

 

手搾りサワーのような本格感

「サッポロ 濃い搾りレモンサワー ノンアルコール」は、居酒屋で提供されている手搾りサワーのような本格感のあるノンアルコールレモンサワーです。シチリア産手摘みレモン果汁とレモンエスプレッソエキスを使用した、しっかりすっぱいレモン味“濃いめ”の味わいが特長です。

 

パッケージは、居酒屋の暖簾をイメージしたイラストを配置し、いつもの晩酌と同じ気分で飲めるノンアルコールレモンサワーであることを表現しています。

 

■メーカー:サッポロビール

■商品名:サッポロ 濃い搾りレモンサワー ノンアルコール

■参考小売価格:129円(税別)

春の食卓を引き立てる、スパイスの香りと炭酸の刺激「サッポロ クラフトスパイスソーダ 旬の彩り」 数量限定発売

サッポロビールは、「サッポロ クラフトスパイスソーダ 旬の彩り」を2024年2月14日に数量限定発売。

 

 

春の「食事を引き立てる」、この時期だけの甘くないおいしさ

「サッポロ クラフトスパイスソーダ 旬の彩り」は、オールスパイス(注1)、スターアニス(注2)を加えることで実現したスパイスの華やかな香りと炭酸の刺激が特長で、彩りのある春の食卓を引き立てます。

 

パッケージは、「限定」のアイコンをあしらうとともに、グリーンのグラデーションで春の華やかさを表現しています。

(注1)日本名称は「百味こしょう」。三大スパイスと呼ばれるクローブ・シナモン・ナツメグの香りを併せ持つことが特長。
(注2)別名は「八角」。スパイス系の香りの中でも、少し甘味のある独特なスパイシーな香りが特長。

■メーカー サッポロビール

■商品名 サッポロ クラフトスパイスソーダ 旬の彩り

■発売日 2024年2月14日

■参考小売価格 350ml缶:153円、500ml缶:208円 ※いずれも税抜き価格

ヱビスブランド「CREATIVE BREW」から清涼感あふれるフルーティーな「ヱビス シトラスブラン」が期間限定で発売

サッポロビールは、ヱビスブランドの新ライン「CREATIVE BREW」第3弾商品「ヱビス シトラスブラン」の缶商品を2月20日に期間限定で、樽商品を同日に数量限定で発売(注1)。

(注1)樽商品は「YEBISU BAR」「TAPS BY YEBISU」「サッポロビール九州日田工場ウェルカム館」ほかで取り扱う予定です。

 

ホップとレモングラスのマリアージュ

「CREATIVE BREW」は、ヱビスで100年培ってきた技術と知見を活かしながらこれまでのビールの概念にとらわれない新たなビールのおいしさや楽しさに挑戦していくヱビスブランドの新ラインです。

 

「CREATIVE BREW」の第3弾となる本商品は、春夏の季節にふさわしい爽やかで豊かなおいしさを実現するために、新たに爽やかな香りがするハーブ「レモングラス」に着目。ヱビスにふさわしい上質なおいしさのために産地から徹底して吟味したレモングラスを採用。柑橘のような香りのホップ「シトラ」とマリアージュさせることで、これまでにない、清涼感あふれる上質でフルーティーなヱビスが誕生しました。

 

パッケージは今回の味わい特長であるレモングラスのイラストを象徴的に表現するとともに、缶体に特殊加工を施すことで、独特の外観と手触りによる上質感を表現しています。

 

■メーカー:サッポロビール

■商品名:ヱビス シトラスブラン

■参考小売価格:258円(税抜・350ml缶)

 

スタイリッシュな缶容器で若年層にアプローチ『アサヒスーパードライ スマート缶』 2月27日数量限定発売

アサヒヒビールは、スタイリッシュな新容器を採用した『アサヒスーパードライ スマート缶』を2月27日から数量限定で発売。

2022年に、1987年の発売以来初めてフルリニューアルした「スーパードライ」。初めて中味の処方を変更し、特長である“辛口”のコンセプトはそのままに“キレのよさ”は維持しながら“飲みごたえ”を向上させました。

 

今回発売する『アサヒスーパードライ スマート缶』は、若年層でも手に取りやすいスタイリッシュな缶容器を採用。「スーパードライ」の特長であるシルバーをベースに、「SUPER“DRY“」のロゴが大きく描かれています。

 

シンプルながら洗練されたデザインにすることで、若年層の飲用喚起を図り、発売と同時に若年層から人気のコンテンツとコラボレーションしたプロモーションも予定。なお、中味は通常の『アサヒスーパードライ』と同様です。

 

■メーカー:アサヒビール

■商品名:アサヒスーパードライ スマート缶

■価格:オープン価格

“真ん中を突くうまさ”「サッポロ ニッポンのシン・レモンサワー」 リニューアル発売

サッポロビールは「サッポロ ニッポンのシン・レモンサワー」(注1)を2024年1月製造分より順次リニューアル。

(注1)本商品に使用しているレモン素材は国産・国内製造ではありません。

 

「新」から「真」へ

「サッポロ ニッポンのシン・レモンサワー」は、レモンを日本の食卓に広めてきたレモンのプロ、ポッカサッポロフード&ビバレッジとの協働開発商品であり、今回のリニューアルでは、レモンの果実感とスッキリ感のバランスをさらに追求し、“真ん中を突くうまさ”に磨きをかけています。

 

また、パッケージは中央の文字を新発売時の「新」から「真」へ刷新し、「ど真ん中」のレモンサワーを目指すブランドの姿勢を象徴的に表現しました。

 

■メーカー:サッポロビール

■商品名:サッポロ ニッポンのシン・レモンサワー

■参考小売価格:350ml缶・153円、500ml缶・208円 ※いずれも税抜き価格

 

生ジョッキ缶初のプレミアムビール『アサヒ食彩』3月5日から全業態で全国発売

アサヒビールは、全国の酒類取り扱いのコンビニエンスストア(※)限定で展開しているプレミアムビール『アサヒ食彩』を、3月5日から全業態で販売を開始。

※全国展開コンビニエンストアおよび公共交通機関系コンビニエンスストア限定。一部店舗では取り扱いがない場合があります。

 

ふたをあけると湧き上がる、“うつくしい”泡と華やかな香り

『アサヒ食彩』は、生ジョッキ缶の特性を最大限生かすことで実現した“まるでシャンパンで乾杯するような心躍るひととき”がコンセプトのプレミアムビール。ふたをあけると湧き上がる“うつくしい”泡が特長で、フランス産希少ホップ「アラミス」を含む5種ホップ使用による華やかな香りを楽しむことができます。

 

2023年7月11日にコンビニエンスストア限定で発売し、華やかな香りや濃厚な味わいなど中味のおいしさに加え、シンプルながら高級感を感じるパッケージデザインが好評で、今回、ふたを金色に変更することで、さらに高級感・贅沢感を感じられるデザインとなっています。

 

メーカー:アサヒビール

商品名:アサヒ食彩

価格:オープン価格

“飲みごたえ”と“すっきりとした後味”が進化!サントリー「オールフリー」リニューアル新発売

サントリーは、「オールフリー」をリニューアルし、2024年2月製造分から順次全国で新発売。

 

“飲みごたえ”と“すっきりとした後味”が進化

発売15年目を迎える「オールフリー」は、“もっと自由に、気持ちよく楽しめるビールテイスト”を目指して中味とデザインを刷新。

 

中味は、麦芽由来のうまみ成分を増やし、苦味を調整することで、“飲みごたえ”と“すっきりとした後味”を実現。パッケージは、「オールフリー」の特長である白色を基調に、新たなブランドロゴを印象的に表現することで、シンプルかつ堂々としたデザインに仕上がっています。

 

■メーカー:サントリー

■商品名:オールフリー

■発売期日:2024年2月製造分から順次

■発売地域:全国

*希望小売価格は設定していません

開業日には春夏限定の「Foggy ale 2024」も発売!「YEBISU BREWERY TOKYO」2024年4月3日開業決定!

サッポロビールは、ヱビスビール発祥の地である恵比寿における醸造施設を伴ったヱビスのブランド体験拠点「YEBISU BREWERY TOKYO(ヱビス ブルワリー トウキョウ)」の開業日を、2024年4月3日に決定。

 

開業日には春夏限定の「Foggy ale 2024」も発売

開業日には、ブルワリー限定の通年フラッグシップ商品「ヱビス ∞(ヱビス インフィニティ)」「ヱビス ∞ ブラック(ヱビス インフィニティ ブラック)」だけでなく、春夏の期間限定で「Foggy ale 2024(フォギーエール 2024)」を発売。ビール開発を霧に形容したことを商品名の由来とした、2種のホップをドライホッピングしたことによるトロピカルな香りと、霧のようにかすんだ液色が特長的なビールです。

 

■YEBISU BREWERY TOKYO開業時提供ビール

①ヱビス ∞(ヱビス インフィニティ)<通年商品>

「Beer is ∞.(ビールは無限大)」。ビールの持つ無限の可能性を信じ、新たなビールの魅力に挑戦していくYEBISU BREWERY TOKYOのフラッグシップとして開発されたヱビス。恵比寿工場で使用されていたヱビス酵母を再選抜しこの時代に復活。1890年のヱビスビール誕生当時に使用されていたと思われるドイツ産ファインアロマホップ「テトナンガー」を一部使用し、過去に想いを馳せながらも現代ならではのおいしさに蘇らせた、YEBISU BREWERY TOKYOのフラッグシップ商品。ヱビスらしい王道感のある飲みごたえに加え、高貴で洗練された苦味と香りが特長。麦芽100%、テトナンガー一部使用、ヱビス酵母使用。

 

②ヱビス ∞ (ヱビス インフィニティ ブラック)<通年商品>

「Beer is ∞.(ビールは無限大)」。YEBISU BREWERY TOKYOのもうひとつのフラッグシップ商品。恵比寿工場で使用されていたヱビス酵母と、香ばしく芳醇な黒麦芽に、オレンジのような香りのホップ「マンダリナバーバリア」を組み合わせた、黒ビールらしい深みがありながらもフルーティーなホップの香りがきいた、驚きのあるブラック。麦芽100%、マンダリナバーバリア一部使用、ヱビス酵母使用。

 

③Foggy ale 2024(フォギーエール 2024)<期間限定販売>

「Beer is uncertainty. (ビールは不確かなもの)」。ビールには数千年にわたる長い歴史があり、さまざまなスタイルが存在するため、「ビール」という単語の表すものほど不確かなものはない。ビールの開発はその無数のスタイルが漂う霧の中から一つの答えを見出す作業のよう。2種のホップをドライホッピングしたことによる、トロピカルな香りと、霧のようにかすんだ液色が特徴。とろりとした不思議な飲み口ながらも、ビールらしい苦味とフルーティーな香り。ビールとはなにか、どこまでがビールなのか、そう考えさせられる1杯。麦芽100%、小麦麦芽一部使用、アマリロ一部使用、モザイク一部使用。

 

施設名称 YEBISU BREWERY TOKYO(ヱビス ブルワリー トウキョウ)

開業日 2024年4月3日

場所 東京都渋谷区恵比寿4-20-1 恵比寿ガーデンプレイス内(現:ヱビスビール記念館)
※ヱビスビール記念館は2022年10月末から休館。

営業時間 平日:12時~20時 土日祝:11時~19時/定休日:火曜日(祝日の場合は翌日)・年末年始

果実ひきたつ無糖の“ジンサワー”『アサヒGINON(ジノン)』4月2日全国発売開始

アサヒビールは、東北エリアで先行発売していたRTD『アサヒGINON(ジノン)』を、4月2日から全国で発売。

 

素材本来のおいしさが楽しめる果実ひきたつ無糖の“ジンサワー”

「GINON」はジンベースの無糖柑橘サワーで、「レモン」と「グレープフルーツ」の2フレーバーで展開。

 

レモンピールやレモングラスなどの柑橘の果皮を漬け込んで蒸溜し香味づけをした特製のジンを使用し、果実由来の爽やかな風味を引き立たせることで、レモンやグレープフルーツ本来のおいしさが楽しめます。

 

缶体パッケージは、ジンのボトルをイメージしたシルエットを描き、落ち着いた大人の世界観を演出しています。

 

2023年3月に発売した「GINON」は、食中酒としての需要が高まる「無糖」という特長と中味のおいしさが評価され、購入者数・リピート率・購入者当たりの購入金額などの数値が高かったことから全国発売が決定しました。

 

■メーカー:アサヒビール

■商品名:アサヒGINONレモン、アサヒGINONグレープフルーツ

■発売日:4月2日

■希望小売価格:350ml・168円(税込)、500ml・229円(税込)