たれに「プラズマ乳酸菌」が500億個!? 「免疫ケアができる納豆」をキリンとタカノフーズが共同開発

納豆業界初、免疫機能の機能性表示食品が9月1日に登場します。キリンとタカノフーズが共同開発した、「すごい納豆ゴールド プラズマ乳酸菌たれ付」です。たれ1袋に「プラズマ乳酸菌」が500億個含まれています。8月19日に開催された新商品発表会にて、おひろめされました。

 

「プラズマ乳酸菌」とは、免疫の司令塔とされる「pDC(プラズマサイトイド樹状細胞)」に直接働きかけられる乳酸菌。2週間以上摂取し続ければ、安定して免疫が維持されるという科学的エビデンスがあります。

 

そのプラズマ乳酸菌が入った「たれ」とはいったい。味に特徴はあるのでしょうか?試食レポートと共に、発表会の模様をお伝えします。

↑タカノフーズ「すごい納豆」シリーズの新ラインアップとして、誕生

 

発表会に登壇したタカノフーズ執行役員・営業推進部門の寺岡義政さんによると、約2年の開発期間を経て、ようやく商品化に至ったそう。商品名に「ゴールド」とある通り、普通の納豆よりもワンランク上の特別感を出すべく、特徴を具現化する議論を両社で何度も重ねたと言います。

 

注目ポイントはやはり、たれ。納豆業界初の「免疫ケア」商品と銘打つうえで、苦労がありました。寺岡さんいわく、「プラズマ乳酸菌」と「納豆菌」が多数存在する中で、機能性関与成分の「プラズマ乳酸菌」量が規定量配合されていることを証明する方法を探すのに骨を折った、とのこと。

↑タカノフーズの特許取得菌「S-903納豆菌」を使った納豆

 

いざ、実食です。パックを開けると、豆が思った以上に大きくてビックリ! 中粒以上の国産大豆を使っているので、食べ応えがありそうです。たれとからしをかけ、よく混ぜてから頂きます。

 

ふっくらとしていて柔らかい食感で、豆の風味がふわっと広がります。たれは、鰹節、昆布、煮干しの3種のエキスを使用した、旨みのある味わい。香りや舌触りに、特に気になるところはなく、おいしい「納豆のたれ」という印象でした。

 

ご飯と一緒に食べてもおいしいでしょうが、納豆だけでもボリュームがしっかりあります。2パックで、1日に必要なプラズマ乳酸菌の摂取目安量になるので、朝はおかずとして、夜は納豆ご飯にして主食として、なんて食べ方ができそうですね。

↑朝食シーンのイメージ。豆が大きいので、他のおかずに負けない存在感があります

 

■すごい納豆ゴールド プラズマ乳酸菌たれ付
容量    :40g×2パック
添付品   :プラズマ乳酸菌入りたれ、からし
発売地域  :北海道を除く東日本エリアで発売
青森県、岩手県、秋田県、宮城県、山形県、福島県、新潟県、富山県、長野県、
山梨県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、静岡県(一部)
希望小売価格:255円(税抜)

 

プラズマ乳酸菌入りの野菜飲料2種も発売

発表会では、9月3日発売の「キリン おいしい免疫ケア 野菜 1日分(以下、野菜 1日分)」と「キリン おいしい免疫ケア 野菜と果物 1食分(以下、野菜と果物 1食分)」もお目見えしました。それぞれ、プラズマ乳酸菌が1000億個配合されています。

↑(左から)野菜 1日分、野菜と果物 1食分。並べてみると、色の違いがよくわかります

 

「野菜 1日分」は、トマトとにんじんを中心に、31 種類の野菜をブレンド。試飲すると、野菜の甘味と酸味がはっきり感じられました。一本飲みきると「濃厚な野菜ジュースで、栄養を補給したぞ!」感があり、お腹にしっかり溜まります。小腹満たしにもなりますね。

 

対して「野菜と果物 1食分」は、にんじんとりんごを中心に30種類の野菜と2種類の果物をブレンド。「野菜 1日分」と比べるとスッキリとした飲み口で、甘みが前面に出ている印象。あっという間にゴクゴク飲み干してしまいました。野菜感が強すぎるジュースだと飲みにくい人にとって、気軽に取り入れやすそうです。

↑(左から)野菜 1日分、野菜と果物 1食分のパッケージ。多くの野菜と果物がブレンドされています

 

キリンビバレッジ社マーケティング部の増田健志さんは、野菜飲料は「栄養補給目的に飲用」されており、「朝に習慣的に飲まれる傾向」にあると説明。さらに近年、機能性野菜飲料カテゴリーは平均伸長率が高い水準で推移しているといいます。そこで同品の発売を通じ、野菜飲料カテゴリーにおいて「免疫ケア」を提案するに至ったのだそう。

 

■キリン おいしい免疫ケア 野菜 1日分
容量・容器 :330ml・プリズマ紙容器
発売地域  :全国
希望小売価格:184円(税抜)

■キリン おいしい免疫ケア 野菜と果物 1食分
容量・容器 :330ml・プリズマ紙容器
発売地域  :全国
希望小売価格:184円(税抜)

 

キーワードは、免疫ケアの「習慣化」

発表会冒頭、説明に立ったキリンホールディングス社・ヘルスサイエンス事業部の鈴木侑磨さんは、ある意外な調査結果を引用しました。

 

キリンが2022年9月に、20〜69歳の男女1万人を対象として行った調査で、約85%が「免疫は健康のために必要だ」と回答した一方、「免疫ケア習慣がある」人はごく一部(約11%)に留まっているといいます。「毎日」と回答した人が5.9%、「月1回以上」まで広げても、わずか5.3%のみです。意識と行動の間にはギャップがあり、その原因には、免疫の必要性が強く感じられていないことや、免疫ケアのための行動はハードルが高いことなどがあると同社は分析しています。

 

習慣的・継続的に「免疫ケア」に取り組んでもらうためには、ユーザーが取り入れやすいカテゴリーから商品を展開するのが適切との考えがあり、「習慣的な引用が期待できる野菜飲料」、「食卓で習慣的に食べられる納豆」から、それぞれ新製品を発売するに至ったそう。

 

実際、納豆は「習慣的に食べられている」と言ってよさそうです。全国納豆協同組合連合会が23年に行った調査では、納豆を食べる頻度について「毎日」と答えた人は18.9%。この数値は、直近10年で過去最高です。以降も、「2~3日に1回(22.1%)」、「4~5日に1回(8.3%)」、「1週間に1回くらい(14.1%)」と、少なくとも1週間に1回食べている人だけで6割を上回ることがわかっています。納豆を食べる頻度が増えた理由のトップは「健康効果があるため」。納豆が体にもたらす良い効果に期待し、定期的に取り入れている人が少なくないことがわかりますね。

 

キリンが納豆……?と意外に思った人もいるかもしれませんが、同社の技術力の原点はビールづくり。培ってきた「発酵・バイオテクノロジー」には自信があるのだとか。

 

同社はプラズマ乳酸菌事業において実績を既に持っていて、実は売上収益500億円を目指す勢い。今回のタカノフーズとの連携によって、さらなる発展が期待できそうです。ユーザーにとって、免疫ケアの選択肢が飲料やサプリ以外にも増えるのはうれしいことですね。

↑(左から)キリンの増田さんと鈴木さん、タカノフーズ寺岡さん

みずみずしい果実感を味わえる「キリン 氷結 国産りんご」9/10から発売 

キリンビールは、「キリン 氷結」ブランドから「キリン 氷結 国産りんご(期間限定)」350ml缶を9月10日から全国で発売します。国産りんごの甘酸っぱくみずみずしい果実感が楽しめる、秋にぴったりのおいしさが特徴とのこと。果汁0.3%、アルコール分は5%、価格はオープンです。

 

パッケージは、夏から秋への季節の移ろいを感じるオレンジとシルバーをベースに、爽やかなライトグリーンを差し色に取り入れることで、氷結らしい明るさと秋の季節感を表現しているといいます。

 

同社は、近年「RTD(Ready to Drinkの略。栓を開けてそのまま飲めるアルコール飲料)」市場が、2026年10月の酒税改正まで現行の税率が維持されることを背景に、中長期的に伸長傾向にあり、注目が集まっている、と発表資料で説明しています。

 

こうした市場背景や、RTDユーザーが求める「スッキリおいしい」「爽快感」「飲み飽きない」というニーズに応え、「氷結」ブランドは5月製造品から、強みである「スッキリクリアな味わい」「みずみずしい果実のおいしさ」がさらに進化した味わいにリニューアルしているとのこと。

 

今回の「キリン 氷結 国産りんご」については、限定フレーバーを発売することで、ユーザーからRTDに寄せられる期待の一つ「さまざまなフレーバーが楽しめる」という声に応えていく、としています。

高まるノンアル市場にスパークリングワイン登場! 「贅沢ワイン気分 スパークリング白/ロゼ」

メルシャンは、アルコール0.00%の本格ノンアルコールスパークリングワイン「贅沢ワイン気分 スパークリング 白/ロゼ」を9月3日から発売します。

 

キリンが調査した結果、近年は健康意識の高まりなどを背景に、“休肝日を作る習慣”や“あえてノンアルコール飲料を選ぶ”という人が増えているそうです。ビール飲料以外のノンアルコール飲料へのニーズも高く、なかでもノンアルコールワインは直近5年間で約4倍と市場が拡大したことが調べでわかりました。

 

ノンアルコール飲料でもワインらしい味わいを実現することを目指し、同社の特許技術である「特殊ブドウ果汁」を使用して開発したのが今回の贅沢ワイン気分 スパークリング 白/ロゼです。厳選したブドウ果汁を煮詰めてから加えることで、ワインのようなコク・複雑味を実現しており、白は爽やかな香りと味わい、ロゼはカシスのような華やかな香りと複雑さのある味わいに仕上がっています。

 

また、パッケージには品質感とスタイリッシュさを感じてもらえるようにと、あえてボトル缶を採用しているとのことです。

 

ブランド:メルシャン

商品名:贅沢ワイン気分 スパークリング 白/ロゼ

容量:290ml

価格:オープン

ビールがスイーツにも合う!?7皿×10種のペアリングをプロの解説付きで楽しめる贅沢な新クラフトビール体験が驚きの連続だった

キリンが手掛けるクラフトビール醸造所併設のレストラン「スプリングバレーブルワリー東京」が、2024年5月30日に全館リニューアルを果たした。1階は、エントリー層でも気軽に楽しめるビアパブに。そして2階は、落ち着いた空間でコースを楽しみながら様々なクラフトビール体験ができる空間に進化したのだ。

↑開業初の大幅リニューアルが実施された「スプリングバレーブルワリー東京」。「代官山駅」から徒歩4分、「恵比寿駅」から徒歩8分の場所にある

 

コース主体の2階では、パーティー向けのプランと、専属スタッフがコンシェルジュとなるプランが提供されているが、今回紹介するのはその後者。「ペアリングカウンターコース」を実体験し、全容を明らかにしたい。

 

ビール10種×7皿コースを解説付きでペアリング

「ペアリングカウンターコース」は、コの字型の専用シートで。ひとり1万5000円(税込)の完全予約制だ。店舗限定醸造ビールを含む計10種のクラフトビールを、7皿のコース料理に合わせてスタッフが提供する。

↑担当するのは、ビアコーディネイターの資格を持つプロフェッショナル。この日は2015年の開業当時から同店で働いている、副店長の大和 傑(すぐる)さんが担当

 

提供される料理は、食材の旬に合わせて年4回刷新。今回紹介する夏季メニューは6~8月のシーズナルとなり、9~11月は秋の味覚が登場するという。

 

ちなみにペアリングとは「フードペアリング」のことであり、料理とお酒の美味なる相乗効果を指す。ワインの世界ではマリアージュともいわれる。「スプリングバレー」ブランドでは以前からペアリングの醍醐味を訴求してきた。なぜなら、味わいが個性的かつ多様的なクラフトビールは、ペアリングに着目することでより楽しめるから。

↑1階のメニュー例(発表会用の試食プレート)。「磯のりと山椒の焼鳥ビスマルク」や、市場で商品にならなかった未利用魚を使う「本日の魚介マリネ 3種盛り」など、こちらでもビールとのペアリングをプッシュ

 

「ペアリングカウンターコース」は、この“哲学”をプロの視点から提案するプランといえるだろう。そのうえでのポイントが、コース料理もビールありきで考案されているところ。先に10種の“推しビール”と構成を決め、そこからリストを元にシェフが7皿をクリエイションするのだという。

↑「スプリングバレーブルワリー東京」の統括料理長、斉藤正博シェフ。初代統括料理長である大高英樹シェフの右腕として、長年クラフトビールのペアリングメニューを考案してきた

 

「よく“口内調味(こうないちょうみ)”といわれますが、ビールを飲み込む前に料理をじっくり味わうことで、よりペアリングの面白さがわかりやすくなります」と大和さん。ではどんなビールと料理が組み立てられているのか、一皿ずつ紹介していこう。

 

ビールが複雑な味を面白いハーモニーへと昇華する

まずは3杯のビールが登場。“初めの1杯、飲みやすい、低負荷”がテーマで、パッションフルーツやグレープフルーツのような果実味とアルコール度数4%のライトな「代官山セッションエール」、缶でもおなじみのまろやかなホワイトビール「シルクエール<白>」、あたたかみのある甘みと酸味が調和した「磯崎さんちの小田原みかん」がサーブされた。

↑左から、「代官山セッションエール」「シルクエール<白>」「磯崎さんちの小田原みかん」。なお、磯崎さんとはキリンホールディングスの磯崎功典会長のこと

 

スターターとなる先付は「空豆ポタージュと豆乳エスプーマ」。空豆のコク深い甘みにクリーミーなニュアンスが加わったポタージュは、ほっこりとした口どけと相まって絶品。皿にはドライ、焼き、蒸しと3種の調理で仕上げた空豆ものり、枝豆とは一風異なるリッチなビールペアリングに。

↑「空豆ポタージュと豆乳エスプーマ」。エスプーマとは、素材と亜酸化窒素ガスを混ぜた泡状ムースのこと(または、その調理機器)

 

2皿目は「たらば蟹と日向夏のサラダ仕立て 白インゲン豆のバニラピュレとキャビア添え」。サラダの野菜にはホワイトセロリが主に使われ、レモンベースのドレッシングとともに清々しい爽快感を演出する。

↑「たらば蟹と日向夏のサラダ仕立て 白インゲン豆のバニラピュレとキャビア添え」。バニラピュレを合わせると、どこかファンタジックな味わいになるのが面白い

 

ここでビールは次のテーマ“和食(海鮮など)とよく合う”に。注目は、同店でもこのコースでしか飲めないセゾン(ベルギー生まれの夏ビール。セゾン酵母由来のフルーティーな香りが美味)「特醸〜白麹和え〜」。さらに「ジャパンエール<香>」と、ゆず&山椒で日本ならではのホワイトビール(オレンジ&コリアンダーのベルジャンホワイトに対して)を目指した「デイドリーム」の計3種を味わう。

↑「特醸〜白麹和え〜」。白麹は爽やかなクエン酸を生成するのが特徴で、酒では焼酎で頻用されてきた。ビールで用いるのはなかなか珍しい

 

料理の3皿目は「炙り甘鯛と3種の香り 南高梅/バジル/新ごぼう」。塩を振ってねっとりさせた甘鯛を炙り、3種のプレゼンテーションで味付けを変え、3タイプのビールと組み合わせて多様なペアリング提案を試みている。

↑ソースによる味の変化だけではなく、南高梅には大葉やきぬさや、バジルにはビーツ、新ごぼうにはディルなど、あしらいも工夫されている

 

3種のビールは、どれも和風な味わいを狙って造られているだけあって、食材の繊細なタッチやうまみと調和する。そして4皿目は、「グリーンアスパラガスとパンチェッタベジョータ 鵠沼魚醤のブールノワゼット」。イベリコベジョータのバラ肉塩漬けや、焦がしバターで香り付けした和風フレンチである。

↑「グリーンアスパラガスとパンチェッタベジョータ 鵠沼魚醤のブールノワゼット」。クミンを用いたエスニックオイルも、香り高いアクセントに

 

味は青みをはらんだアスパラのうまみにパンチェッタの甘みが加わり、贅沢なふくよかさ。そこにエスニックオイルを合わせると、ガラリとオリエンタルな表情に。この複雑さを面白いハーモニーへと昇華するのがビールだ。特に「特醸〜白麹和え〜」のスパイシーな果実味は、食材とソースの個性を得意げにまとめ上げる懐の広さを感じられた。

 

メインから締めまでもビールによる驚きと発見が連続

料理はいよいよメインディッシュに。その前に登場した3種のビールは“メイン(肉など)に負けない力強さ”がテーマ。「豊潤<496>」「ジャズベリー」「ジューシーホップ」がサーブされた。

↑左から、「豊潤<496>」「ジャズベリー」「ジューシーホップ」

 

缶商品でもおなじみの「豊潤<496>」は、麦のうまみとホップの上品な香りが特徴。「ジャズベリー」は、ラズベリーの甘やかな香りと酸味がホップの果実味と調和した個性的な銘柄である。

 

そして「ジューシーホップ」は、昨今のクラフトビールで人気のビアスタイルHAZY IPAを思わせる、トロピカル調の風味とエネルギッシュな苦み、濁りのあるスムースな口当たりが魅力。合わせる5皿目は、メインにふさわしい肉料理が登場した。

↑メインの「岩手短角牛のみりんマリネ ペドロヒメネスとみょうが麦みそ」。ペドロヒメネスとは、甘く濃厚なシェリー酒のこと(または、その醸造用ぶどう品種)

日本短角種(和牛品種のひとつ)の名門ブランド「いわて短角和牛」は、高い希少性とうまみ豊かな赤身肉が特徴。グリルする前にマリネされているためよりジューシーかつしっとりした食感で、かむごとに広がる肉のおいしい多幸感もひとしお。

↑付け合わせの野菜グリルや、パートブリック(パリパリとした丸型クレープ状の生地)、ソース類も見事なアクセントに

 

ステーキが、ソースの組み合わせで和風にも洋風にも味が変化するように、合わせるビールも感じ方は三種三様。「豊潤<496>」には香ばしいパートブリックもよく合い、「ジャズベリー」のキュートな果実味は肉の甘みと調和。また、みょうが麦みそはそのままでもビールのアテになる魔性のおいしさを秘めていた。

↑締めでお目見えした6皿目。「雲丹とグリュイエルチーズの焼きリゾット コンソメとトリュフ」

焼きリゾットはジャポニカ米を使っていることもあり、洋風おにぎり茶漬けのような遊び心を感じる一品。チーズのクリーミーなタッチが米と調和し、焼かれた部分は香ばしさを演出。うにの贅沢で力強いうまみはチーズの濃厚なコクとマッチし、ビーフコンソメのふくよかな肉のダシ感が全体をしっかり包み込む。トリュフの香りがさらに贅沢感を醸し出し、ビールとの調和もよりリッチに。

 

そしてラストのビールは、“締めの1杯、甘いデザートなどと調和する”をテーマに、昨冬缶でも限定発売された「アフターダーク」。7皿目の「黒胡麻ムースぎゅうひ包み 黒糖とビターチョコレート」とともに提供されました。

↑「アフターダーク」(右)と「黒胡麻ムースぎゅうひ包み 黒糖とビターチョコレート」(左)

 

「アフターダーク」はラクトース(乳糖)とロースト麦芽を活用した黒ビールで、エレガントな甘みや酸味と重厚な香ばしさが、エスプレッソラテを思わせるおいしさ。もちもち、ほわんとした食感のスイーツはねっとりした口どけと甘さが絶品で、その味わいをコーヒーのようなビールが新感覚のデザートタイムとして体感させてくれる。

 

なお個人的な「アフターダーク」との推しペアリングに、オープン時から「スプリングバレーブルワリー」で人気の「特製焼きチョコレートケーキ」がある。こちらはグランドメニューなので、昼夜問わずぜひ1階でお試しを。

↑以前取材した際の「特製焼きチョコレートケーキ」と「アフターダーク」。フレークソルトがチョコレートの甘さを引き立てる

そんな同店は、2015年の開業から全店の累計来場者が今年6月に200万人を突破。そのお祝いと感謝を伝える目的で、7月12日まで“ENJOY! CRAFT 夏”企画が開催されている。内容は、レギュラーサイズ(350ml)の「豊潤<496>」を通常価格の半額で提供し、さらに、インスタグラムをフォローするとオリジナルステッカーを1枚プレゼントするというもの。「スプリングバレーブルワリー」の東京1階と、京都でも開催されるのでぜひこの機会に。

↑「スプリングバレーブルワリー京都」。「四条駅」から徒歩7分、「京都河原町駅」から徒歩5分の場所にある

「スプリングバレーブルワリー」は来春で誕生10年。その間、日本でもクラフトビールは徐々に広まり、専門店やブルーパブ(醸造所併設型レストラン)も珍しくなくなった。とはいえ、今回紹介した「ペアリングカウンターコース」のようなプランを提供している店はほぼないといえるだろう。ビール好きの人は、ぜひ体験してみてはいかが!?

 

【SHOP DATA】

SPRING VALLEY BREWERY TOKYO(スプリングバレーブルワリー東京)

住所:東京都渋谷区代官山町13-1 ログロード代官山

営業時間:11:00~23:00(L.O.22:00)※テラス席は22:00まで営業(冬期をのぞく)

休業日:不定休

アクセス:東急東横線「代官山駅」北口徒歩4分、JRほか「恵比寿駅」西口徒歩8分

人気のゴンチャが初のペットボトルに! セブン-イレブン限定で2種類が販売スタート

セブン-イレブン・ジャパンは、7月2日より「貢茶 黒糖烏龍ミルクティー」「貢茶 阿里山烏龍 ピーチティーエード」(果汁1%)を全国のセブン-イレブン限定で発売しました。いずれも400ml、価格は168円(税抜)です。

 

キリンビバレッジが「キリン 午後の紅茶」、「キリン 生茶」を通じて長年培ってきたティーの味づくりの技術を活かし、ゴンチャ監修の元で開発した、日本におけるゴンチャブランド初のペットボトル飲料です。

↑セブン-イレブン・ジャパン、ゴンチャ、キリンビバレッジが新しいティーの魅力を発信

 

「貢茶 黒糖烏龍ミルクティー」は、中国福建省産の芳醇な香りを持つ烏龍ティーと、コクのある黒糖の甘みの調和が魅力。黒糖カテゴリは、ゴンチャの人気メニューの一つです。

↑「貢茶 黒糖烏龍ミルクティー」

 

「ティーエード」とは、フルーツティーのこと。「貢茶 阿里山烏龍ピーチティーエード」は、桜桃のジューシーな甘さに、台湾産阿里山(ありさん)のすっきりとした烏龍茶葉を使用した「阿里山烏龍ティー」を合わせ、贅沢な味わいに仕上げました。阿里山は台湾のお茶どころで、茶葉は華やかな香りと上質な味わいが特徴です。

↑「貢茶 阿里山烏龍ピーチティーエード」

 

なお、7月8日までにゴンチャのペットボトル飲料を1本購入すると、キリンの午後の紅茶が1本もらえるキャンペーンを実施しています。おいしい飲み物で水分補給しながら、夏を元気に乗り切っていきたいですね。

↑対象商品の購入で、キリン 午後の紅茶がもらえます!

ビアガーデンに異変?GetNavi web編集長が知った今の時代の当たり前の選択肢とは

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「夏の親睦会はビールでしょ!」と、GetNavi webの山田佑樹編集長が編集部員を連れて向かったのは、ロケーションもナイスな「森のビアガーデン」。「とりあえずビール!」のつもりが、そこかしこにある文字が……?

↑訪れたのは明治神宮外苑「森のビアガーデン」。「バーベキュー飲み食べ放題」に今年初のアンガス牛と厚切りベーコンが盛り込まれたほか、ラム肉を楽しめるのもポイント。

 

ビアガーデンで起こっている異変とは?

↑ビアガーデンといえば、ビールにバーベキューが黄金の組み合わせ。そんな中、ある変化が……。

 

日ごろのねぎらいと親睦を兼ねて明治神宮外苑の「森のビアガーデン」へ。会場には想像以上に20~30代の女性も多く、幅広い年齢層がビールを楽しんでいる!

 

そんな中、気づいたのは「糖質ゼロ、はじめました。」という告知が会場のあちこちにあること。実際、周りを見渡してみると、多くのお客さんが糖質ゼロビールを飲んでいる。糖質ゼロビールって、高めの年齢層の人が楽しんでいるイメージでしたが、これは意外! トレンド情報を世にお届けする身として、糖質ゼロビールの人気は知っていましたが、まさかビアガーデンにまで浸透しているとは……

 

そもそもビアガーデンの主役と言えばビール。絶対的なおいしさが求められる場であり、そこで糖質ゼロビールが推されているということは、味わいにも自信ありということ……!?

↑ビールと食とコミュニケーションを楽しむ人々。年齢層は20代とおぼしき若者からベテラン勢まで、意外に幅広い。

 

なにはともあれ、この糖質ゼロビール「キリン一番搾り 糖質ゼロ」を私も飲んでみることに。ただし飲む前に一瞬脳裏をよぎったのは、「これって本当に糖質ゼロなんですか?」という疑問。というのも、ビールの色がしっかり濃いんです。「森のビアガーデン」のスタッフさんに聞いたところ「間違いありません」とのことで、この時点で糖質ゼロビールの進化を再認識。

 

糖質ゼロって、糖質が低い分ビールの液色もライトだと思っていましたが、そんなことないんですね。でも液色は変わらなくても、味のほうはやっぱりライトなんじゃないの……?

ひと口飲んでみてさらにビックリ。うまみやコクがしっかりしていて、ビター感や爽快なのどごしも抜群。スゴくウマいじゃないですか!

 

“今の時代の当たり前の選択肢”の正体について

個人的には想像以上のおいしさを実感したものの、実際のビアガーデンではどのような評価を得ているの? 森のビアガーデンのスタッフさんに聞いてみました。

↑「森のビアガーデン」支配人を務める、ロイヤルフードサービスの吉原雄一さん。

 

「今年はよりハイクオリティなおいしさと、ビールとの多彩なフードペアリングをテーマのひとつに掲げ、選択肢を広げたいという思いから『一番搾り 糖質ゼロ』を新採用させていただきました。私自身も、味も泡立ちも通常の一番搾りと遜色ないと率直に感じており、そこに糖質ゼロも相まってお客様の魅力的な価値になると確信しています」

 

私のような感想を抱く人はかなりいるというわけですね。そりゃあ、これだけ十分なおいしさであれば、糖質ゼロを選ぶ人も多いでしょう。お客さんを観察すると、積極的に「一番搾り 糖質ゼロ」を選んでいますが、実際の反響は?

 

「当店でビールは全8種提供しておりますが、やはり人気だと実感しています。その理由はおいしさと糖質ゼロの両立に加え、ブルーを基調とした缶の色が涼しさを演出する効果もあるのかなと思います」

↑「森のビアガーデン」では、「一番搾り 糖質ゼロ」の缶を特設ブースで冷やし、店員さんが提供(7月31日まで提供予定)。キンキンに冷えた缶からそのままでもジョッキに注いでも、環境の効果もあいまっておいしさは格別でしょう。

 

「森のビアガーデン」に来てみて、想像以上に女子会が多く開催されている様子にも驚かされました。それに、若い女性にも糖質ゼロビールは人気なんですね!

 

「おいしさ以外の、パフォーマンス的な付加価値を求めていらっしゃると感じます。また、当店は様々なビールを自由におかわりできますから、飲み比べてご自身の好きな銘柄を探す楽しみも味わっているのかなと。この点においても、時代の多様化を私自身も感じています」

 

なるほど! 「一番搾り 糖質ゼロ」は多様化の時代にもマッチしたビールということですね。それに糖質ゼロビールは、ガマンや妥協をして飲むものではなく、今の時代に合った1つの選択肢になったのです。おいしいという理由で飲んでいるビールが、結果的に糖質ゼロだったらスゴくイイですよね。気分や食事に合わせて楽しむ、今の時代の当たり前の選択肢。それが「一番搾り 糖質ゼロ」なのです。

 

3つの変化によって糖質ゼロは“賢い選択”に!

ここまで「一番搾り 糖質ゼロ」が市民権を得ている理由はなぜなのか、自分なりに考えてみました。そこには3つの変化があると考えます。

 

1つめは、生活者意識の変化。転換点のひとつは、コロナ禍にあったといえるでしょう。世の中が便利になる一方で情報化が進むなどし、少なからず現代人はストレスを感じるようになったといわれます。そこに、コロナ禍という予期せぬパンデミックが起こりました。こうしたなかで、自分に心地よいものを選択したいと願う人は少なくないはずです。内閣府の調査においても、全世代においてコロナ禍の2022年よりもコロナ明けの2023年のほうが、Well-being(心身と、社会的にも満たされた状態)への関心が上昇。自身の心と体への関心の高まりがうかがえます。

 

2つめは、消費行動の変化。三省堂「今年の新語2022」で「タイパ(タイムパフォーマンス)」が大賞に選ばれるなど、様々なシーンで成果やパフォーマンスに注目する機運が高まっています。食においても、おいしさはもちろんのこと、同時に複数の価値や利益を追求するニーズが顕著に。同時に、パフォーマンスに優れたモノを選択することが賢いとされる時代だといえます。

 

3つめは、糖質ゼロビールそのものの変化。キリンが缶商品として国内初の糖質ゼロビール「一番搾り 糖質ゼロ」を2020年に生み出してからも、日進月歩で技術革新は進んでいます。進化を遂げるなかでおいしさが再評価され、糖質ゼロビールにネガティブな印象を持つ消費者はどんどん少数派に。本稿における私の糖質ゼロビール体験も、この進化によるおいしさがあってこそというわけです。

「一番搾り 糖質ゼロ」は、「キリン一番搾り生ビール」と同じ「デコクション製法」を採用することでコクと飲みごたえが向上。また、ホップを発酵中に漬け込むことで、香りがより華やかに。加えて、発酵条件の調整によって酸味や雑味が抑制され、さらに飲みやすいクリアな味へ進化した。

 

上記で挙げた、「心身平常欲求の拡大」「パフォーマンス追求」「糖質ゼロ技術の革新」。これら3つの変化により、糖質ゼロビールが“いまの時代に最適な賢い選択”になった。私はそう考えています。

 

今日は「一番搾り 糖質ゼロ」で乾杯!

長々と思案を巡らせてしまいましたが、とどのつまり、求められる時代にマッチしたビールこそが「一番搾り 糖質ゼロ」。今日は、“おいしい糖質ゼロ”でスマートに乾杯しましょうか!

 

キリンビール
キリン一番搾り 糖質ゼロ

国内初(※1)の糖質ゼロ(※2)ビールとして2020年10月にデビューし、2024年春に最新版へとリニュ―アル。コクや飲みごたえが強化するとともに、爽やかで華やかな香りもアップ。一方で酸味と雑味が抑制され、飲みやすさが向上したという。

※1:ビールで糖質ゼロを実現した国内初めての缶商品(Mintel GNPDを用いたキリンビール社調べ)
※2:食品表示基準による

 

 

写真/村田 卓 執筆/中山秀明

一番搾りとどう違う? キリンビール「晴れ風」の“飲みやすい”“新しい”味は…中華そばとかけて“塩ラーメン”と解く!

2024年4月2日に新発売の「キリンビール 晴れ風」が、発売直後は一時品薄になったほど売れています。味の特徴は、プレスリリースによると“「ビールとしてのうまみや飲みごたえ」がありながら「飲みやすい」、新しいおいしさ”とのこと。

 

とはいえ、「キリン一番搾り生ビール」をはじめとする国民的ビールはどれも、飲みやすいから万人受けしているはずでは? それにぶっちゃけ、同社の「一番搾り」がライバルになってしまうのでは……?

 

↑実に17年ぶりの、キリンのスタンダードビール「キリンビール 晴れ風」はコンビニで税込224円(350ml缶/筆者調べ)。500ml缶も用意されている。

 

そこで、より具体的な味の特徴を開発者にインタビュー。独特な商品名やデザインの秘密なども聞きました。

 

トレンドの逆を狙った“引き算”の繊細なビール

スタンダードビールのなかで新しさを出すことがゴールのひとつで、究極の飲みやすさに振り切ったビールをつくりたいという狙いが開発当初からありました」

 

と語るのは、キリンビールのマーケティング部商品開発研究所、中味開発グループの東橋鴻介(とうはしこうすけ)さん。コンセプトはスタート地点から大きく変わることなく、どのように味を具現化していくかに苦心したと話します。

 

↑東橋さんは2018年入社。過去に「スプリングバレー豊潤<496>」や「のどごし<生>」などビール類を担当。ソムリエ資格も持つ。

 

そう、特に今回聞きたかったのは、その“新しさ”や飲みやすさ”について。具体的には、どんな味わいを指すのでしょうか?

 

「例えば、飲み疲れないとか飲み飽きないといった、おかわりしたくなる味わい。また、単体はもちろん、食事と合わせても寄り添ってくれるおいしさ。様々な飲みやすさがあると思いますが、それらをとことん追求したのが晴れ風です」(東橋さん)

 

そのうえで着目したのが消費者の声。同社が「ビールを家庭で飲まない理由」を調査したところ、「味が好きではない」「苦味がありそう」といった味覚面が上位だったそう。そこで、雑味や不快な苦みを打ち消す製法を確立し、クリアな旨みや心地良い爽快感を付与。また、仕込みと発酵工程の工夫により、過度な酸味を抑えたスムースな口当たりを実現したといいます。

 

↑特徴的な素材が、ホップの半分以上に使っている日本産(具体的には秋田、岩手、山形)品種「IBUKI」。もともとキリンが開発したホップであり、同社でなければできない量を使っているとか。

 

「麦芽の甘みやホップの苦みと香り、余韻の刺激といったビールの代表的な魅力をあえて目立たせず、それでいて、各味覚のバランスを調和させているのがポイントですね。これはある種ビールのトレンドと逆行した引き算の中味設計であり、つまり新しいといえるのではないかと思います」(東橋さん)

 

1stサンプルは、「昔のビールのコピーでダメだ!」と無念の却下

なるほど。例えば一番搾りは麦汁の甘みや旨みを感じさせてくれるビールですが、そういったわかりやすい魅力をあえて打ち出さないのが晴れ風ということですね。でも、飲んでみると味が薄いわけではなく、むしろ満足感は高く、すごくビールらしい正統派のおいしさだと実感します。

 

↑晴れ風と一番搾りは、ともに麦芽100%でアルコール度数も同じ5%。ただ、味の方向性が異なるため、完全なライバルにはならないといえるかもしれない。

 

晴れ風は味の骨格がしっかりしていながら、全体的には繊細でやさしい味わい。でも正直、わかりやすい特徴を打ち消しているぶん、魅力を表現しにくいおいしさだとも思います。苦労もたくさんあったのではないでしょうか?

 

「はい。ひとつは、新しさの表現が難しかったです。弊社には数多くの知見がありますから、開発途中のサンプルは飲みやすい味わいになったとしても、どこか過去の製品と似通った味になってしまうというフェーズがありました」(東橋さん)

 

その味はキリンビールの“味の番人”である、マスターブリュワーの田山智広さん曰く「開発初期の試作品を初めて試飲した際には『あぁ、昔のビールのコピーだな。これはダメだ』と思ったこともありました」とのこと。

 

↑晴れ風のお披露目イベントに登壇した、田山さん(左)と東橋さん(右)。

 

中華そばで例えるなら「塩ラーメン」のようなビール

しかし、トライアンドエラーを繰り返すなかで、目指す味へのヒントを発見。例えば、ホップを使うタイミングや組み合わせを考えるなど、過去には採用しなかった製法にトライできたと言います。

 

「ほかに苦労したのは、工場におけるレシピの正確な再現ですね。研究室レベルの少量でつくるのと、工場で量産化するのでは、難しさが全然違います。晴れ風の繊細なバランスは少しでもズレが出ると本来のおいしさが生かされないので、工場とのチームワークにおいても綿密なディスカッションを重ねました」(東橋さん)

 

この話を聞いたとき、筆者の脳裏に浮かんだのは、塩ラーメンの味作りを語る職人さんの熱弁です。塩は、発酵によって旨みが豊かになる醤油や味噌よりも繊細な調味料。だからダシの素材選びや作り方がより重要であり、ごまかしが利かない。ヘタな人が作るとすぐバレる。そのぶん、腕の見せ所でもあるという旨です。

 

↑塩ラーメンの例え話に、「近しい部分はあるかもしれませんね」と笑う東橋さん。

 

では、味以外のブランディングについて。まず「キリンビール 晴れ風」という、ある種ポエティックな名称はどのような意図で決めたのでしょうか?

 

「まず、お客様にも世の中的にも、いい風を吹かせたいという思いがありました。また、事前の消費者アンケートでも『新規性が高く興味を持つ大きなフックになる』ですとか、『明るく爽やかなイメージがあり、気分よく飲めそう』など評価いただける声が多く、最終的に決めたという流れですね」(東橋さん)

 

田山さんは「晴れ風を手に取ったお客様に一番伝えたいことは、『考えなくていい、感じてほしい』ということです。このビールののどごしや香りだけでなく、音色や佇まいや口触り、あらゆる感覚を開放して楽しんでほしいです」とも語っていました。

 

↑筆者が過去の取材で田山さんからたびたび聞いたのが、「ビールづくりはメイキングではなくブリューイング。工業製品ではなく芸術品。アートなんです!」というアツい話だ。

 

晴れ風をあえて「一番搾り」「淡麗」「のどごし」のように味や製法をイメージするネーミングにしなかったのは、『考えなくていい、感じてほしい』という思いがあるからではないか、と筆者は考えました。世界的にも有名なブルース・リーの「Don’t think. Feel!(考えるな。感じろ!)」にも通じるわけですが、東橋さん、いかがでしょうか?

 

「そうですね。田山だけで決めるわけではありませんが、キリンの醸造哲学には『生への畏敬』『Brewingの精神』『五感の重視』の3原則がありますから、その理念が晴れ風にもしっかり反映されていると思います。それに味わい的にも晴れ風は、飲んでいただくことで魅力を実感できるビールですから」(東橋さん)

 

青緑色は缶ビールの最新トレンドカラー!

そしてもうひとつ、ブランディングで気になるのが、印象的な青緑色のパッケージ。近年、メジャーなビール類ブランドでは青や緑を積極的に使ったパッケージデザインが増えているといえるでしょう。

 

↑パッケージのQRコードも特徴。こちらは、売り上げの一部を活用して、桜や花火といった日本の風物詩を支援する「晴れ風アクション」専用サイトの入口となっている。

 

キリンの商品では、ノンアルコールの「キリン グリーンズフリー」が2022年に全面が緑系のカラーリングに刷新したことでも話題になりましたし、クラフトビールの「SPRING VALLEY JAPAN ALE<香>」でも、鮮やかな青緑系の色が採用されています。晴れ風にはどういった意図があるのでしょうか?

 

↑東橋さんの後ろの棚には「キリン グリーンズフリー」や「SPRING VALLEY JAPAN ALE<香>」も。

 

「ひとつはやはり、新しさですね。特に晴れ風はビッグネームが並ぶスタンダードビールのカテゴリーですから、お店などの売り場で並んだ際に目立つ存在でありたいという狙いがあります。なお、採用している色はターコイズブルーで、私たちとしては『晴れ風ブルー』と呼んでいます」(東橋さん)

 

ビールのパッケージカラーが青緑系というパブリックイメージは、ある意味新定番として認識されているともいえます。というのも、先日筆者が渋谷駅構内を歩いていたときに見た「渋谷スクランブルスクエア」の広告で、青緑色の缶ビールを持つイラストが描かれていたから。

 

↑渋谷駅の通路にて。缶ビールの色に注目!

 

冒頭で「一時品薄になったほど売れています」と触れましたが、事実晴れ風は発売約1か月で、キリンの過去15年のビール類新商品で最大の売り上げを達成。また、年間販売目標の4割を超える200万ケースを突破したとか。

 

ロケットスタートを切った晴れ風ですが、この旋風はどこまで強く吹くのでしょうか。夏はこれから、ますます目が離せません!

キリンウイスキー“陸”はなぜ売れている?2年連続前年比190%の売上、日高屋が413店舗に導入…支持が広がる背景にあったもの

※「2年連続前年比190%の売上」は、2021年と2022年/2022年と2023年の1月~12月出荷実績を比較

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2022年から2年連続での前年比190%以上(※1)の売り上げを果たすなど今、大ヒットしている「キリンウイスキー 陸」。しかも、関東を中心に400店舗超を展開する日高屋が、この3月から413店舗で提供するハイボールに「陸」を採用したという。これら好調の背景には、いったい何が!? GetNavi webでもおなじみ、国内外のウイスキーに精通するフードアナリストの中山秀明氏が、その理由にさまざまな方向から迫った。

※1:2021年と2022年/2022年と2023年の1月~12月出荷実績を比較
↑日高屋の全国413店舗で提供するハイボールを「キリンウイスキー 陸」に切り替えた、ハイデイ日高の青野敬成(あおのひろしげ)社長にもインタビューを敢行。詳細は記事後半にて

 


※富士御殿場蒸溜所の原酒を主体に、厳選した輸入原酒を一部丁寧にブレンドしています。

キリン「キリンウイスキー 陸」
2020年5月に誕生した、キリングループの富士御殿場蒸溜所でつくられるブレンデッドウイスキー。同蒸溜所の多彩なグレーン原酒とモルト原酒を主体にブレンドした、ほのかな甘い香りと澄んだ口当たりのおいしさが楽しめる。「ノンチルフィルタード製法」を採用し、アルコール度数50%であることも特長。店頭で手に取りやすい500ml。

 

「ハイクオリティな味わいのフレンドリーなウイスキーです」(中山)

↑「キリンウイスキー 陸」。フルーティなフレーバーをじっくり楽しみたい

 

「キリンウイスキー 陸」は、スーパーやコンビニでも入手が可能。価格も手ごろながら、唯一無二の価値をもったウイスキーです。

 

なにより特筆すべき魅力が、品質の高さでしょう。製造拠点の「富士御殿場蒸溜所」では、富士の森林がつくる濃い霧と新鮮な空気に包まれたウイスキーづくりに理想的な環境のもと、約50年かけて磨かれた富士の伏流水をマザーウォーターとしてクリアな酒質が生み出されます。

 

また、「ノンチルフィルタード製法」を採用していることもオリジナリティのひとつ。これは、原酒由来の香味成分をより多く残す製法で、プレミアムなウイスキーではしばしばみられるもの。ただし、「キリンウイスキー 陸」と同クラスの価格帯ではほかにないと言っていいでしょう。

 

つまり、クオリティの高いおいしさを実現しながら、手に取りやすいフレンドリーな立ち位置にある稀有な存在が「キリンウイスキー 陸」なのです。

↑GetNaviお酒・グルメアドバイザーの中山秀明氏。フードアナリストの資格を持ち、内食・外食のトレンドに精通した食情報の専門家として取材・執筆をしている。ウイスキーに関する知識も豊富で、2023年には「富士御殿場蒸溜所」を訪れ生産現場を細部にわたって取材した

 

「いいウイスキーでつくるハイボールは格別!」(中山)

ここからは、あらためて「キリンウイスキー 陸」の味や香りを解説していきましょう。テイスティングは試飲した感想のほか、味覚構成要素を項目別に評価します。飲み方は、ロックはもちろん、食事との相性も抜群のハイボールで。

↑「キリンウイスキー 陸」を飲む際に、ぜひ試してほしいのがハイボール。「陸」1に対し、炭酸水を5の比率で割ると、アルコール度数が約8%のちょうどいいおいしさに

 

【陸の味わいレビュー】

・甘み
……ドライ□□□■□スイート
・ピートの香り
……ライトリー■□□□□へビリー
・香り(穀物系←→果実系)
……モルティ□□□■□フルーティ
・味わいのキャラクター
……端正□□□■□濃厚
・味のボリューム
……サイレント□□□■□ラウド
・香りのイメージ……黄桃、オレンジ、リンゴのようなほのかな甘い香り
・おもな熟成樽……アメリカンホワイトオーク
・おすすめの飲み方……ハイボール、ロック、ストレート、トワイスアップ
・合わせたい食事……焼き鳥、マルゲリータピザ、ガトーショコラ

 

↑原酒の味わいをよく知る中山氏が、今回はハイボールで評価した

 

グラスを傾けるだけで驚かされるのは、暖色の果実を思わせる甘くフルーティなエステル香の華やぎ。味わいはコク深く濃厚で、ボリュームも豊かです。それでいて、樽熟成の妙を感じさせるやわらかい口当たりが秀逸でエレガント。クリアな酒質は豊かな果実味を複層的に広げ、このレイヤー感は加水によっていっそう彩度が増していきます。

 

食事と一緒に楽しむなら、やはりハイボールがおすすめです。シュワッとした炭酸とともに立ち上る優雅な香味は、料理とのペアリングをより親密な関係に。いいウイスキーでつくったハイボールは格別においしいということを、強く実感させてくれます!

 

「品質が高い理由は、伏流水・匠の技・独自製法の3つ」(中山)

どのようにして、「キリンウイスキー 陸」のハイクオリティな味が生み出されているのでしょうか? その生産拠点である「富士御殿場蒸溜所」に取材で訪れた際の知見も踏まえながら、あらためておいしさの理由を紐解いていきましょう。

↑「陸」の製造拠点、キリンディスティラリー富士御殿場蒸溜所(静岡県御殿場市)。標高は600m強。年平均気温は13℃と冷涼であることに加え、年間を通して幾度となく霧が発生する、ウイスキー製造には最適な環境だ。※富士御殿場蒸溜所の原酒を主体に、厳選した輸入原酒を一部丁寧にブレンドしています

 

世界における日本の象徴でもある「富士」。この霊峰に降り積もる雪は、半世紀をかけて清らかな伏流水となり「富士御殿場蒸溜所」へ届きます。また、富士の山麓には雄大な森林に浄化された空気とともに、冷涼な気候と深い霧が同居。こうしたウイスキーづくりに最適な環境が、「キリンウイスキー 陸」の澄んだ味わいや甘い樽熟香を生み出します。

 

キリンのウイスキーは、匠の技術によってつくられていることも見逃せません。中心人物は、2017年に世界的なウイスキーアワード(IOW)で「マスターディスティラー/マスターブレンダー・オブ・ザ・イヤー」を受賞した田中城太氏。さらに田中氏は2022年に世界的なウイスキー専門誌「ウイスキーマガジン」認定の“Hall of Fame”を受賞し、ウイスキー殿堂入りとなりました。

↑左はマスターブレンダーの田中城太氏。世界的なウイスキーアワードで「マスターディスティラー/マスターブレンダー・オブ・ザ・イヤー」を受賞している。次に述べるように、技術がたしかな匠たちが幾度も官能評価を行うことで、「キリンウイスキー 陸」の味わいを決定している

 

また、キリンのウイスキーづくりの技術的な特徴として挙げられるのが、単に“熟成年数が長いこと”を重視するのではなく、“原酒本来の持ち味が最もよく現れるタイミング”を重視してブレンドする考え方です。あらかじめ何年後にピークをもってくるのかを計算して仕込みを行い、官能評価も定期的に行うことで商品ごとにベストな熟成原酒を採用する……この巧みなブレンディングにより、「キリンウイスキー 陸」の好バランスな味わいが生み出されているのです。

 

そして、多くのウイスキーがアルコール度数40%台であるところ、50%と高いことも「キリンウイスキー 陸」ならではの特徴。その狙いは、熟成樽原酒本来の味わいを最大限に生かすことにあります。

 

一般的なウイスキー製造では、瓶詰め前に「冷却ろ過」という工程を行い、温度変化による白濁や澱が発生することを防ぐのですが、この白濁や澱はアルコールに溶け込んでいるウイスキーの香味成分に由来するため、できればより多く閉じ込めておきたいところ。そこで、冷却ろ過を行わず、アルコール度数を高めることで溶け込める香味成分の量を増やす「ノンチルフィルタード製法」を採用しているのが、「キリンウイスキー 陸」なのです。

↑「キリンウイスキー 陸」は冷却ろ過をしないので、香味成分が多く残る

 

↑富士御殿場蒸溜所では操業開始時から、アメリカンホワイトオークの樽を使用することにこだわっている。タンニンが少なく甘い香り、味わいの出るアメリカンホワイトオーク樽は、フルーティな香りを引き立て、富士御殿場蒸溜所が理想とするクリーン&エステリーな香味品質には欠かせない

 

「ちょい飲みの聖地、日高屋への採用が『陸』への信頼感を感じさせる」(中山)

おいしさに対する評価は食の業界でも高く、例えば有名チェーンの「日高屋」では、全国413店舗のハイボールを「キリンウイスキー 陸」に切り替えました。そこで、運営元のハイデイ日高・青野敬成社長に採用に至った経緯や味わいの感想、料理との相性などをうかがいました。

↑ハイデイ日高の青野社長。2024年4月3日にオープンした「日高屋 新橋日比谷口店」にて

 

「『日高屋』では陸ハイボールとして提供しております。導入させていただいた一番の理由は、やはりおいしさですね。また、お話をいただいた2023年は当社の50周年にあたるアニバーサリーでして、ちょうど富士御殿場蒸溜所も50周年。そして富士山の雪解け水が約50年をかけて伏流水になるというお話にも親和性を感じました」(青野社長)

 

では、その青野社長が絶賛するおいしさとは?

 

「『キリンウイスキー 陸』の魅力は、濃厚でいて澄んだ味香りと、フルーティで豊かな甘み。リッチなおいしさで、私としても『日高屋』で提供できることが非常に嬉しいです」(青野社長)

 

そのおいしさは、お客さんからも好評だとか。

 

「ハイボールを『キリンウイスキー 陸』に切り替えたこの3月以降は、ハイボールの提供が120%(※2)と、ドリンクメニューのなかで最も高い伸び率となりました。お客様からの声としては、口当たりがよく飲みやすいおいしさだという感想を特に多くいただいており、あらためて『キリンウイスキー 陸』の品質の良さを実感しています」(青野社長)

※2:2024年2月と3月の日高屋全店舗での杯数を比較
↑愛媛県出身。「らーめん日高」でのアルバイトを経て1999年にハイデイ日高へ入社。店長、スーパーバイザー、エリアマネージャーなどを経て、2022年5月に代表取締役社長に就任した

 

最後に、陸ハイボールとのペアリングにオススメのメニューを聞いてみることに。

 

「たくさんあるんですけど、一番のオススメは炒め物人気No.1でもある『ニラレバ炒め』ですね。味の決め手となっているオイスターソースのコクと甘みが、陸ハイボールと抜群に合うんですよ。ぜひ多くのお客様にお試しいただきたいです」(青野社長)

 

 

美しい水と緑にあふれる豊かな自然環境に育まれ、匠の技術でさらなるおいしさへと昇華、そして他に類をみない贅沢な製法でつくられる「キリンウイスキー 陸」。そのおいしさはウイスキー通をも驚かせ、リッチな味わいと品質の高さから、飲食店でも続々と採用されている。

 

晩酌にはもちろん、友人などと楽しむシーンや大切な人へのプレゼントにも、今選ぶべきリアルなウイスキーは「キリンウイスキー 陸」である。

 

 

写真/湯浅立志(Y2)[静物、青野社長]、GetNavi web編集部 [蒸溜所]

「ベランダで飲みたい」Snow Man目黒蓮、今田美桜、天海祐希、内村光良がキリンビール新CM! 守りたいのは“ファンと会えるライブ”

キリンビールは、17年ぶりにスタンダードビールの新ブランド「キリンビール 晴れ風(以下、晴れ風)」(350ml缶、500ml缶)を4月2日(火)から全国で発売。3月26日(火)に開催した新ビールブランド発表会に、同CMに出演するお笑いコンビ・ウッチャンナンチャンの内村光良さん、俳優の天海祐希さん、今田美桜さん、Snow Manの目黒蓮さんが登壇しました。

↑左から今田美桜さん、内村光良さん、天海祐希さん、目黒蓮さん

 

【キリンビール発表会での内村さん、天海さん、今田さん、目黒さん(画像をタップすると閲覧できます)】

 

17年ぶりの新ブランドに大盛り上がり

↑内村光良さん

 

内村さんは登壇すると「すごい人数ですね! このような人数の前に立つのは紅白以来でございます!」と関係者やメディアの数に圧倒されたご様子。「我々、商品名を言うのを我慢してましたからね。家族にも一切言っていません。やっと堂々と言えます!」と17年ぶりの新ブランド晴れ風に言及し、「先日電車に乗ったのですが、ドアが開いたら私がいたんです。反対側見たら、目黒蓮がいたんです。横見たら美桜ちゃんも天海さんも」と街中に貼られた4人の巨大ポスターに遭遇していたことを報告しました。

 

続いて目黒さんも「渋谷を車で通ったときに、みんないました(笑)」とポスターとの遭遇を明かし、笑顔を見せます。

↑東京・大阪・名古屋には期間限定で巨大ビール缶も


気になる晴れ風のお味は……?

↑目黒蓮さん

 

CMがお披露目されると、内村さんと今田さんのビールを飲んだ感想が「ふわぁっ」などすべて擬態語だったためか会場からは笑い声が。内村さんは「ふわぁって、本当にそういう感じなの! 美桜ちゃんも言ってた!」とフォローし、今田さんも「なんて表したらいいかわからなくて、擬態で表してしまいました(笑)。作った方のフレッシュさが、晴れ風に乗っているのかなと」とコメント。

 

すると天海さんは「私たちは言葉にしようと頑張ったのにね~」と目黒さんに声をかけ、目黒さんは「わかります」と笑顔で天海さんに同調しました。

 

ビールを飲んだ感想として、目黒さんは「美味しかったですね。僕は“キレの余韻”を楽しむのが好きで、あたたかくなったらベランダで風を感じて飲んだり、お花見で飲んだりしたいなと思いました。CM撮影では、喉がカラカラの状態で飲ませていただいたので、お仕事なのを忘れてしまってリアルな表情が映っています」と、晴れ風を楽しんだことを報告。

 

またCMで目黒さんの寄りのシーンが多いことが話題になると、「僕も多いなと思いました」と目黒さん自身は照れ笑い。天海さんは「見たいんですよ! この美しい顔を!」と力説し、内村さんは「私は引きが多いような気がしています」と笑いを誘いました。

 

「未来に向けて守りたいものは?」

 

キリンビールは、晴れ風の売上の一部を活用してお花見や花火など「日本の風物詩」を守る活動「晴れ風ACTION」を実施します。そんな晴れ風ACTIONにちなんで「未来に向けて守りたいものは?」という質問に、フリップで答えた4人。

 

目黒さんは「人が直接顔を合わせて喜びを共有する文化」と答え、「僕の場合、ライブやコンサートで直接顔を合わせて喜びを感じ合えるのがすごく素敵なことだと思っています。SNSが盛んな時代、便利ではありますが、直接顔を合わせることを大事にしたいです。晴れ風が誰かに喜びを与えて、それを共有し合うような、そんな素敵な体験をしたいです」とSnow Manの活動に言及しながら回答。

 

今田さんはフリップに「お手紙」と記し、「メールでやり取りが簡単にできる時代なので、手紙を書く機会は少なくなりましたが、やはり手紙は思いや温もりをすごく感じます。 なくなってほしくないな。かわいい便箋と封筒を選ぶのも楽しいですし、そこから思いを伝えることが始まっているのが好きです。『もう読んだかな』というワクワク感もうれしいですよね」と伝えます。

 

天海さんは「人としての思い遣り」と掲げ、「何かを作るお仕事の中でも『誰かのために』という思いが必ずあるので、変わらずに持っていたいなと思います。ドラマ、映画、舞台、見にきてくださる人のため、仲間のため、晴れ風も飲んでくださる皆様のため、そんな思いを忘れずに大事にしていきたいと思います」と回答。

 

内村さんは「写真・映像」とし、「昨日、うちの子がUSJに行ったんですよ。それで昔、USJに行ったときの家族写真を見てみたら『なんてちっちゃいんだ』と涙が出てきました(笑)。あの頃は良かった、いや、もちろん今もいいんですけどね! 」と、パパの顔に。「瞬時に思い出が蘇えるので、アルバムを残していけたらなと。今は動画もあって豊かになりました。私が赤ちゃんの時は8ミリフィルムの白黒でしたから(笑)」と伝えると、今田さんも「両親が撮ってくれたものを見返すことがあります、カラーですけど」とお茶目に同調しました。

 

天海さんも「皆さん、根本的には同じですね」と賛同し、目黒さんは「気持ちだな、心だなと思いました。春に桜があるのは当たり前のように感じで過ごしちゃっていますが、どんな思いで植えて咲かせているのかを考えさせられます。晴れ風を作った方の思いも感じられるような人でありたいです」と、頷きました。

 

4人から晴れ風を勧めるメッセージ

最後に4人から、晴れ風をオススメするメッセージが。

 

目黒さんは真剣な表情で「皆さん聞いてください! 本当に、美味しいんです」と静かに語り、「この気持ちをどう表して皆さんに伝えればいいのか、言葉をすごく探しちゃいます。早く皆さんに飲んでいただきたいです。晴れ風のきれいな色で冷蔵庫がいっぱいになっている景色を見たい、喜びを皆さんと共有したいな」とコメント。さらに「本当に美味しいので! 本当にお願いします」と強く念押ししました。

 

今田さんは「数日後には皆さんが飲んでいるのだなと、想像するとワクワクします。疲れた後で、大切な人と楽しい時間を過ごしていただきたいです。QRコードを読み込んでいただいて、桜に1票をお願いします!」と晴れ風ACTIONも勧め、天海さんは「人生良いことばかりではないかもしれませんが、晴れ風でいろんなことを吹っ飛ばして、また次の日を過ごしていただけたら。晴れ風には、それくらいのパワーがあります。お天気のいい日には、お昼からいっちゃってください!」とパワフルにコメント。

 

内村さんは「『一番搾り』が発表された時、『一番搾りってなんだろう』と思いました。この『晴れ風』も浸透していくのが楽しみで仕方ないです。桜も、晴れ風の発売に合わせて開花を待ってくれてるんじゃないかなと。満開のころに、発売になるんじゃないかなと!」と声高らかにコメントし、「晴れ風のCMを見に、また電車に乗りたいと思います」と締めくくりました。

 

【商品概要】

商品名:キリンビール 晴れ風
品目:ビール
容器容量:缶350ml、缶500ml
価格:オープン価格
度数:5%
発売日:2024年4月2日(火)
発売地区:全国

冬限定「SPRING VALLEY Afterdark<黒>」、キリンビールから発売中!

※本稿はAIツールの要約を再編集した記事です。

 

キリンビールは、クラフトビールブランド「SPRING VALLEY(スプリングバレー)」から、ブランド初となる缶商品の黒ビール「SPRING VALLEY Afterdark<黒>」を冬限定で発売中です。

 

本商品は、2015年から「スプリングバレーブルワリー」直営店で販売している「Afterdark」をベースに、缶商品として開発したものです。「Afterdark」は「International Beer Challenge 2021」などの世界5大ビール審査会で金賞をはじめとする数々の賞を受賞し、その品質と美味しさは高い評価を受けています。

 

コーヒーのような香りと柔らかな甘みを感じることができ、黒ビールが苦手な人でも楽しむことができるようです。また、一般的に黒ビールの中で有名な“スタウト”のビアスタイルは華やかでしっかりした味わいの「エール」ですが、本商品はすっきりとした味わいが魅力の「ラガー」です。醸造家が厳選した特別な麦芽を使用し、焙煎することでコーヒーのようなロースト香を味わえます。

 

パッケージは金色×茶色のグラデーションで、黒ビールの「重そう・苦そう」というイメージを覆す、柔らかな味わいを表現しています。また、缶裏面には味覚特徴やクラフトビールならではの楽しみ方のヒントが記載されています。

 

そのまま飲むのはもちろん、グラタンやビーフシチューなどコクやとろみのある食事との相性が良く、また食事の後のチョコレートなどの濃厚なデザートとも好相性です。

 

価格は350ml缶が242円(税別)、500ml缶321円(税別)。

ジャパニーズウイスキーの殿堂入り9本を飲み比べ! 覚えておくべき銘柄とその味わいは?

2023年は、ジャパニーズウイスキーのアニバーサリーイヤー。世界五大ウイスキーのひとつにも数えられますが、近年になってその評価はいっそう高まり、国際品評会で世界一に輝くことも珍しくありません。本特集記事では全4回にわたってジャパニーズウイスキーの魅力を解説。第3回は、代表的な銘柄とその味わいをお伝えします。

 

【関連記事】
ジャパニーズウイスキーとは。世界からの評価や5大ウイスキーにおける個性、伝説の銘柄などを解説

ブームから暗黒期、そして世界を牽引する時代へ。ジャパニーズウイスキーの100年間と、支えた7人のキーパーソンたち

↑比較的入手しやすい有名銘柄から、シングルモルトウイスキーとブレンデッドウイスキーを計9本紹介

 

蒸溜所の個性が表現されたシングルモルト

単一蒸溜所のモルト(大麦麦芽)原酒だけをブレンド(ヴァッテッド)したウイスキーがシングルモルト。土地の気候風土や、そこに湧く(流れる)マザーウォーター(仕込み水)の恵みが生きた、個性的な味わいが特徴です。

 

■ つつましい美麗。ザ・ジャパニーズウイスキー「山崎」

2023年のジャパニーズウイスキー100周年とは、サントリー山崎蒸溜所の建設着手から始まります。以来、山崎蒸溜所はいわばジャパニーズウイスキーのお手本となる味を生み出してきたパイオニアといえます。そんな同蒸溜所の魅力をめいっぱい堪能できる一本が、「シングルモルトウイスキー 山崎」ブランド。

↑熟成年などで様々なラインナップがありますが、基本的に入手困難。ただし左端のノンエイジであれば、モルトバーなどで飲む機会に恵まれることも

 

味の特徴は、甘く華やかで、繊細な余韻がエレガントな飲み心地にさせてくれる奥ゆかしい上品さ。そのつつましい美しさや力強さは、日本料理や日本画に通じるものがあると思います。

 

シングルモルトウイスキー 山崎(ノンエイジ、以下同)

ドライ ■■■■□ スイート

ライトリー ■□□□□ ヘビリー(ピート)

モルティ ■■■□□ フルーティ

ジェントル ■■■■□ ワイルド(ボディ)

香りのイメージ:いちご、さくらんぼ

主な熟成樽:ワイン樽、ミズナラ樽

 

■ 森林の恵みを感じる清々しいフィニッシュ「白州」

山崎蒸溜所の建設着手から半世紀後の1973年、山梨県北杜市に誕生したのが白州蒸溜所です。約82万平方メートル(東京ドームの約17倍)の広さがあり、海抜は約700メートル。敷地の多くが緑に抱かれ、白州の森にはバードサンクチュアリもあるという、世界的にも稀有なこの蒸溜所で生まれるのが「シングルモルトウイスキー 白州」ブランドです。

↑白州も山崎同様のラインナップ。左端のノンエイジは、比較的入手しやすくなっています

 

白州は、味わいにも雄大な森を彷彿とさせるグリーンなニュアンスが魅力。また、ピート(泥炭)を軽く焚いたモルトを一部に使った、軽やかなスモーキーフレーバーも特徴です。個人的には、キャンプ場で焚き火を囲みながら飲むウイスキーに最適な一本だと思います。

 

シングルモルトウイスキー 白州

ドライ ■■■□□ スイート

ライトリー ■■□□□ ヘビリー(ピート)

モルティ ■■■□□ フルーティ

ジェントル ■■■□□ ワイルド(ボディ)

香りのイメージ:すだち、ミント、青りんご

主な熟成樽:バーボン樽、ホッグスヘッド樽(バーボン樽を組みなおして成形するのが一般的。かつ、バーボン樽よりやや大きい)

 

■ スコッチへの憧憬が表現された重厚でスモーキーな「余市」

ジャパニーズウイスキー誕生前夜の1918年にスコットランドへウイスキー留学し、山崎蒸溜所の初代所長として設計や味づくりに携わり、その後ニッカウヰスキーを創業した竹鶴政孝氏。“日本のウイスキーの父”とも称される、氏のスコットランド愛は1934年に開設した北海道の余市蒸溜所で開花しました。

↑右がノンエイジの「シングルモルト余市」。なおニッカウヰスキーは2024年で創業90周年を迎え、左の「シングルモルト余市 アロマティックイースト」はその記念企画の一環として2022年に発売された限定品です

 

スコットランドの風土に最も近いとして選ばれた余市は、厳しくも豊かな大自然が力強い酒質を創出。なおかつ伝統的な石炭直火蒸溜を採用し、スモーキーなヘビリーピーテッドモルトで仕込んだその味は、まさにスコッチへの憧憬を日本の技とテロワールで表現した“アンサーウイスキー”となっています。

 

シングルモルト余市

ドライ ■■■□□ スイート

ライトリー ■■■□□ ヘビリー(ピート)

モルティ ■■□□□ フルーティ

ジェントル ■■■■□ ワイルド(ボディ)

香りのイメージ:オレンジ、オールスパイス、スモーキーなクリーム

主な熟成樽:バーボン樽、シェリー樽、新樽

 

■ 華やかな果実味が軽やかに躍動する「宮城峡」

ニッカウヰスキーが余市に次ぐ蒸溜所として、1969年に開設したのが宮城峡蒸溜所。仙台から北西に約25km離れた郊外の、2つの清流と緑豊かな渓谷がある場所に立地しています。求めたのは、余市とは異なる原酒の味わい。軽やかな香味成分を得られる蒸溜器を導入したり、間接的なスチーム加熱式の蒸溜方法を採用したりすることで、華やかでフルーティな酒質になることが宮城峡の特徴です。

↑左がノンエイジの「シングルモルト宮城峡」。右は余市同様の限定ボトルです

 

樽香をはらんだまろやかな甘やかさに導かれ、ふわりと顔を出すのがフルーティでフラワリーな心地よいフレーバー。かすかなピートが硬派な表情を演出する一方、シャープなキレは明るく爽快な余韻を演出します。

 

シングルモルト宮城峡

ドライ ■■■■□ スイート

ライトリー ■□□□□ ヘビリー(ピート)

モルティ ■■■■□ フルーティ

ジェントル ■■■□□ ワイルド(ボディ)

香りのイメージ:りんご、洋なし、バニラ、はちみつ

主な熟成樽:バーボン樽、シェリー樽、新樽

 

■ 霊峰の雫に甘香ばしい果実味が宿った「富士」

白州蒸溜所と同年の1973年に、アメリカとスコットランドの各企業と日本のキリンビールが3社共同で開設したのが富士御殿場蒸溜所(現在はキリンビールが単独運営)。霧深い富士山麓のなか、霊峰富士の伏流水で仕込むこと、また、熟成年数の長さ以上に原酒本来の持ち味が最もよく現れるピークのタイミングを重視する「マチュレーションピーク」という哲学でつくることも特徴です。

↑「キリン シングルモルト ジャパニーズウイスキー 富士」。生産体制が整い、2023年5月から通年発売となりました

 

味わいは、甘香ばしいクリーミーなタッチと、熟成感あふれるフルーティな香味が印象的。フラワリーな余韻が上品で心地よく、葛飾北斎が富士山をモチーフに描いた代表作「富嶽三十六景」で例えるなら、“赤富士”こと「凱風快晴」のようなパッションが感じられます。

 

キリン シングルモルトジャパニーズウイスキー 富士

ドライ ■■■□□ スイート

ライトリー ■□□□□ ヘビリー(ピート)

モルティ ■■■■□ フルーティ

ジェントル ■■■■□ ワイルド(ボディ)

香りのイメージ:りんご、パイナップル、オレンジ、はちみつ

主な熟成樽:バーボン樽、ビール樽、ワイン樽

 

調和の芸術がブレンデッドウイスキー

ブレンデッドウイスキーとは、個性の強いモルト原酒に、クセがおだやかなグレーン原酒(※)をブレンドした、好バランスな味のウイスキーのことをいいます。無限にある組み合わせのなかから、ブレンダーが知見と技と感性を駆使して調和させる、芸術品のようなウイスキーといえるでしょう。

※:大麦麦芽のほか、とうもろこしやライ麦などの穀物を原料に、連続式蒸溜器でつくる原酒のこと。

 

■ 花鳥風月が表現された美しきハーモニー「響」

サントリーが創業90周年を迎えた1989年に、それまでのウイスキーづくりの夢の結晶として生み出したのが「響」ブランド(「サントリーウイスキー 響 17年」)です。「人と自然と響きあう。」をコンセプトとし、日本の四季や精神文化を表現した味は海外でも多くの賞賛を集め、名実ともに日本を代表するブレンデッドウイスキーといえるでしょう。

↑100万樽以上から選ばれた多彩な原酒をブレンド。「サントリーウイスキー 響 17年」(休売中)の誕生から四半世紀後の2014年にデビューした「サントリーウイスキー 響 JAPANESE HARMONY」は、比較的に入手しやすい一本です

 

たくましく華やかな香味の先に感じる、繊細な艶やかさ。クリアな甘みの奥に潜む、香木的な複雑味。静と動、柔と剛がオーケストラのように響き合い、まさに美しいハーモニーを奏でます

 

サントリーウイスキー 響 JAPANESE HARMONY

ドライ ■■■■□ スイート

ライトリー ■□□□□ ヘビリー(ピート)

モルティ ■■■■□ フルーティ

ジェントル ■■■□□ ワイルド(ボディ)

香りのイメージ:バラ、ライチ、バニラ、オレンジ、はちみつ

キーモルトの主な熟成樽:ミズナラ樽、バーボン樽、シェリー樽

 

■ ニッカの情熱的な魂が調和したピュアモルト「竹鶴

次に紹介する「竹鶴ピュアモルト」は、ニッカが余市と宮城峡それぞれのモルト原酒のみをヴァッティングし、あえてグレーン原酒を使わずに仕上げたウイスキー。厳密にはブレンデッドウイスキーではないのですが、シングルモルトでもないのでこちらで紹介します。

↑ニッカウヰスキー創業者、竹鶴政孝氏の哲学をヴァッティングに反映した「竹鶴ピュアモルト」。モルトウイスキーでありながら、ブレンデッドウイスキーに匹敵するやわらかな酒質が表現されています

 

なめらかなタッチは実にスムース。口に含めば華やかな果実味と重厚なモルトの甘みが広がり、ピーティなキレのメリハリも絶妙です。かすかに華やぐ塩気を含んだスモーキーフレーバーが、どこかスコッチウイスキーのように端正な表情をみせるところも面白いです。

 

竹鶴ピュアモルト

ドライ ■■■□□ スイート

ライトリー ■■□□□ ヘビリー(ピート)

モルティ ■■■□□ フルーティ

ジェントル ■■□□□ ワイルド(ボディ)

香りのイメージ:りんご、杏、バニラ、バナナ

キーモルトの主な熟成樽:シェリー樽、リメード(新旧組み替え)のオーク樽

 

■ 多彩なグレーンが紡ぎ出す静と動の邂逅「富士」

富士御殿場蒸溜所の設備的な特徴といえば、3つの国の蒸溜機を使い分け多彩なグレーン原酒をつくっていること。ライトな酒質になるマルチカラム蒸溜器(スコットランド製)、ミディアムタイプのケトル蒸溜器(カナダ製)、ヘビータイプでバーボンづくりに頻用されるダブラー蒸溜器(アメリカ製)の3種で、ブレンデッドウイスキーも同蒸溜所ならではの一本となっています。

↑中央が「キリン シングルブレンデッドジャパニーズウイスキー 富士」。単一蒸溜所のモルトウイスキーとグレーンウイスキーだけをブレンドしていることも珍しい特徴です

 

やわらかい口当たりのあとに続く、甘くフルーティで香り豊かな味わい。果実たっぷりの焼き菓子を感じさせる、ジューシーな余韻もたまりません。富士のシングルモルトが葛飾北斎の「凱風快晴」なら、こちらは“グレートウェーヴ”と称される「神奈川沖浪裏」のような動と静の調和があります。

 

キリン シングルブレンデッドジャパニーズウイスキー 富士

ドライ ■■■□□ スイート

ライトリー ■□□□□ ヘビリー(ピート)

モルティ ■■■■□ フルーティ

ジェントル ■■□□□ ワイルド(ボディ)

香りのイメージ:桃、杏、オレンジ、はちみつ、ビスケット

キーモルトの主な熟成樽:バーボン樽、ビール樽、ワイン樽

 

■ 秩父とミズナラの個性が芯で華やぐ「イチローズモルト」

最後は、ジャパニーズウイスキーにおけるクラフト(マイクロ)ディスティラリーの先駆け、ベンチャーウイスキーの「イチローズモルト」。多くの銘柄は入手困難ですが、通称“ホワイトラベル”と称される「イチローズモルト&グレーン ワールドブレンデッドウイスキー」は比較的購入しやすい一本となっています。

 

なお、この商品は日本以外の国の原酒も使っているので厳密にはジャパニーズウイスキーではありませんが、クラフトウイスキーの入門にも非常にオススメであるため、ここで紹介しておきます。

↑中央が、ワールドブレンデッドウイスキーの名称になる前の“ホワイトラベル”。ボトルデザインはその名の通り、白いエチケットが特徴です

 

世界五大ウイスキーを使っていながらも、芯となるのは日本・秩父のモルト。寒暖差がきわめて激しい秩父のなかでも北東部、吉田~大田エリアの小高い丘の上に蒸溜所はあり、ここで生まれる原酒はミズナラの発酵槽や樽による、オリエンタルなニュアンスがひとつの特徴です。甘くどっしりとしたコクとともに華やぐ果実味と、ほんのりスパイシーな余韻はお見事。どんな飲み方でも楽しめます。

 

イチローズモルト&グレーン ワールドブレンデッドウイスキー(ホワイトラベル)

ドライ ■■■■□ スイート

ライトリー ■□□□□ ヘビリー(ピート)

モルティ ■■■□□ フルーティ

ジェントル ■■■□□ ワイルド(ボディ)

香りのイメージ:オレンジ、洋なし、はちみつ、香木、バニラ

キーモルトの主な熟成樽:ミズナラ

 

モルトバーやウイスキーが得意な酒販店へ行こう!

↑ウイスキーファンの聖地といえる酒販店「目白田中屋」。訪れれば、名物店主の栗林幸吉さんに会えるかもしれません

 

比較的入手しやすい有名銘柄を中心に紹介しましたが、身近な場所で飲むならウイスキーをメインに提供するモルトバーに行くのも有効的な方法です。また、昨今はクラフトディスティラリーも年々増加。これらはジャパニーズウイスキーを得意とする酒販店や地方の土産店などに行けば、現地の希少銘柄を入手できることもあるでしょう。次回は全4回のラスト。ジャパニーズウイスキーの飲み方について解説します。

 

【フォトギャラリー(画像をタップすると拡大表示されます)】

見学可能でメモリアルイヤー! 日本が誇る3つのウイスキー蒸溜所をチェック

ジャパニーズウイスキー生誕の地である山崎をはじめ、今年は日本を代表する3つの蒸溜所がメモリアルイヤー。すべて見学できるので、本稿を参考にぜひ訪れてほしい。

※この記事は「GetNavi」 2023年12月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

【100YEARS】サントリー山崎蒸溜所

鳥井信治郎が、ウイスキー作りの理想郷を求めて全国を踏破し、辿り着いた地が京都郊外の山崎。茶人・千利休も愛した良質な水、霧が立ちやすく熟成に適した湿潤な気候がここにある。駅から徒歩数分という好立地だ。

 

↑国際的な品評会ISCで日本初の快挙(P.35)を成し遂げたのも山崎。右の人物は、3代目マスターブレンダーの鳥井信吾氏

 

2023年秋フルリニューアル! 見学ツアーを刷新

周年を機にエントランスやラウンジなど一部を改修。11月1日からは事前予約制の見学も始まる。ツアーは内容や金額が異なる2つを抽選制で用意。なお白州も同様で、こちらはすでに刷新済みだ。

 

バニラ香と果実味が華やぐ日本を代表する名ブランド

サントリー
サントリー シングルモルトウイスキー山崎12年
サントリーウイスキー100周年記念蒸溜所ラベル

実売価格1万1000円(700ml)

ホワイトオーク樽熟成原酒由来の甘いバニラ香と熟した果実味が華やぎ、シェリー樽原酒とジャパニーズオークのミズナラ樽原酒の余韻も心地良い。繊細で上品なテイストの、日本を代表する一本。

 

【50YEARS】サントリー白州蒸溜所

日本初の蒸溜所誕生から半世紀後の1973年。山崎とは異なる個性的な酒質を求めて辿り着いた名水の地が、南アルプスの麓にある山梨の白州だった。標高約700mで冷涼な、世界でも稀な“森の蒸溜所”としても有名。

 

↑発酵槽に使うのは木桶のみ。また、山崎では使用していないスモーキーなピート麦芽を一部に使い仕込んでいる

 

爽やかな香りと果実味にスモーキーな甘味が漂う

サントリー
サントリーシングルモルトウイスキー白州12年
サントリーウイスキー100周年記念蒸溜所ラベル

実売価格1万1000円(700ml)

新緑を思わせる爽やかな香りと青りんごのような若々しい果実味に、甘くやわらかなスモーキーフレーバーが漂う。フルーティーでふっくらとしたコクがあり、フィニッシュはキレの良い味わい。

 

【50YEARS】キリンディスティラリー富士御殿場蒸溜所

米国(当時)のJEシーグラム社とスコットランドのシーバスブラザーズ社、キリンビールの3社共同出資で誕生したキリン・シーグラム社が、1973年に静岡に創設。3か国の技術や知見と、霊峰・富士の伏流水によるマザーウォーターを生かしたウイスキー作りが特徴だ。

 

↑グレーン原酒用の蒸溜器が3種ある、世界でも稀な蒸溜所。なかでもケトル蒸溜器(右)とダブラー蒸溜器(左)が併設されているのは希少

 

多彩なグレーンが織りなす甘く華やかで複層的な味

キリンディスティラリー
キリン シングルグレーン
ジャパニーズウイスキー 富士

6600円

グレーンの原酒のみをブレンド。優しくほんのりとした甘さ、伽羅などの香木を思わせるアロマ、ウッディでスパイシーな余韻が特徴で、ラストに伸びるマスカットのような果実味も心地良い。

 

【これも注目!】2024年はニッカウヰスキーが90周年

竹鶴政孝が創業したニッカウヰスキーは、2024年に90周年を迎える。2014年の80周年では限定の「竹鶴」が発売されたりイベントが開催されたりしていたため、来年の同社の施策にも注目だ。

↑竹鶴がスコットランドに近い気候を求めて辿り着いたのが、北海道の余市だった。現在も伝統の石炭直火蒸溜を行っている

非公開部まで潜入! 操業50周年の「富士御殿場蒸溜所」でキリンのウイスキーづくりの真髄を見た

2023年4月に「キリンはウイスキーも凄いって知ってる?」という記事で、操業50周年を迎える富士御殿場蒸溜所について触れましたが、先日、現地取材を敢行。同蒸溜所では要予約の有料見学ツアーも開催されていますが、この記事ではそれ以上の内部情報や、ウイスキーづくりにまつわる裏話などもお届けします。

 

【関連記事】
キリンはウイスキーも凄いって知ってる? 50周年でいよいよ始まる攻めすぎ戦略が明らかに!

 

↑最寄りのJR御殿場駅。今年6月10日には、富士御殿場蒸溜所が寄贈したポットスチル(単式蒸留器)が設置されました。ここから無料シャトルバスも運行されているので、ぜひご利用を

 

富士御殿場蒸溜所の独自性とは? 見学ツアーで体験できること

富士御殿場蒸溜所は操業50周年の長い歴史を持っていますが、注目すべきポイントはその設備にあります。モルト原酒(大麦麦芽が原料)をつくるポットスチルはもちろん、グレーン原酒(原料は大麦麦芽に限らない)をつくる蒸留器も備えています。しかも、富士御殿場蒸溜所にはそのグレーン用蒸留器が3種も設置されており、これはきわめて珍しいことです(基本的には、あっても1種)。

↑一般的な連続式蒸留器(の一部)。「マルチカラム」と呼ばれるタイプで、軽やかな味わいのグレーン原酒を生み出します。他の2種は後述

 

ポットスチルとグレーン用蒸留器の併設だけでも珍しいのですが、さらに、仕込みから熟成、瓶詰めまでも一貫して実施するというのは世界的にも稀。こうした設備で、霊峰・富士の伏流水によるマザーウォーターからつくりだされるのが「富士」ブランドをはじめとする同社のウイスキーで、この味わいが国際的な高評価を受けているのです。

↑エントランスからシアタ―までの通路には様々なコンペで授賞したウイスキーが。例えば「キリン シングルグレーンジャパニーズウイスキー 富士」は、2022年11月にNYの洋酒コンペ(NYISC)でJapan Whiskey of the Yearを受賞しています

 

見学ツアーで体験できること

通常の見学ツアーでは、シアターの動画で概要を学び、ポットスチルを直接見学(グレーン用蒸留器は映像で見られます)。移動途中では、ウイスキーの原料となる麦芽やピート(後述)なども見られます。その後、多彩な原酒をつくり出すため2021年に新採用した木桶の発酵槽を見学し、パッケージングを行うラインへ。

↑ピート(泥炭)。こちらを焚いて麦芽を乾燥させることでスモーキーフレーバーが生まれますが、焚いた麦芽を使うかどうかは国や蒸溜所の考え方、銘柄などによって様々です

 

↑木桶の発酵槽は自生の乳酸菌が働くため、ステンレスタンクを使用して酵母のみで発酵させる製法とは異なった味わいになるのが特徴

 

最後は「キリン シングルグレーンウイスキー 富士」と「キリンウイスキー 陸」をテイスティング。限定ウイスキーや、オリジナルグッズを多数そろえるディスティラリーショップを経て、見学ツアーは終了という流れです。五感をフルに使って体験できる、充実した内容だといえるでしょう。

↑ディスティラリーショップ。こちらはツアーに参加していなくても自由に出入りでき、テイスティングコーナーでは蒸溜所限定販売ウイスキーなどを有料で試飲できます

 

普段は非公開の蒸溜所内部へ!

ここからは改めて、今回取材した内容について紹介していきましょう。まずはその雄大なロケーションから。特別に蒸留塔の5階展望台に案内いただき、ここが確かに富士山麓にある蒸溜所であることを確認。この日は猛暑でしたが、年平均気温は13℃と穏やかであることに加え、年間通して幾度となく霧が発生する、ウイスキー製造には最適な環境となっています。

↑夏は雲が多く、富士山の全景を観ることはなかなか難しいとか。ちなみに、蒸溜所が位置するのは標高600m強

 

一般見学者が入れる事務棟の屋上は634mで、東京スカイツリーと同じ高さです

 

モルト原酒は、前述したようにポットスチルによって生み出されます。ポットスチルとは一般的に初留用と再留用の2基を1セットで導入するもので、富士御殿場蒸溜所では計3セット6基が稼働。それぞれ大きさや形状が異なり、大きいタイプの1セットは操業開始時から稼働していたものを、老朽更新のため2023年に交換したものです。それもあって、稼働してまだ1か月程度のピカピカなポットスチルも目にすることができました。

↑右が新顔のポットスチルで、左はそれに先立ちに導入した小型のポットスチル。どちらも銅製かつ、メイドインジャパンです

 

次はいよいよ、“うまみ3兄弟”と呼称するほど多彩なグレーン原酒をつくりわけられる、世にも珍しい蒸留器が3基設置されているグレーン蒸留室へ。そのうちのひとつマルチカラム蒸留器(前述)は、蒸留室の2階から5階までを縦貫して設置されており、巨大すぎて近くからでは根元の一部しか視界に入りません。

↑グレーン蒸留室2階。マルチカラム蒸留器の根本の部分などが見えます

 

そして蒸留室1階にあるのが、特に珍しい2基。ミディアムタイプのグレーン原酒を生み出す「ケトル蒸留器」と、ヘビータイプのグレーン原酒を生み出す「ダブラー蒸留器」です。前者はカナディアンウイスキーの製造で、後者は主にアメリカのバーボン製造で使われる蒸留器です。

↑グレーン蒸留室1階。右がケトル蒸留器で、左がダブラー蒸留器

 

↑どちらにも「検定年月日 48.11.5」と書かれたパネルが。この48は昭和48年=1973年のことであり、つまり50年前ということです

 

樽熟成に関する設備もじっくり取材

ウイスキーに欠かせない樽熟成。この日はその一連の設備も見せてもらいました。まずは樽詰めの工程から。ここでは原酒の入った樽に栓をし、離れにある熟成庫に運ぶためトラックに乗せていきます。

↑樽の材質はほとんどがアメリカンホワイトオーク。満タンになった樽は1丁約250kgにもなるので、運ぶ際には慎重さが求められます

 

↑最終的な閉栓(樽の開口部に栓を木槌で打ち込んで密閉する作業)は高度な技術がいるため、職人が手作業で行っています

 

熟成を終えた樽は老朽化が激しくない限り再利用されますが、メンテナンスが欠かせません。そこで重要なのが、組み直しなどのリペア。ここでも専門の職人が目を光らせ、手作業で樽を再生させていました。

↑釘などを一切使わず、木とタガのみで密閉させる樽は熟練の技術がないと組めません

 

樽詰めとリペアスペースの先にあったのは、熟成された原酒を樽から出すダンプトローフというセクション。ここで栓を開けて原酒をダンプトローフ(原酒回収槽)に受け、タンクへ。空になった樽は点検と、必要に応じてリペアを行い再び新たな原酒を迎え入れるのです。

↑ダンプトローフにて。右下の方は、富士御殿場蒸溜所 洋酒生産部の長藤健太部長代理。

 

↑上の写真で長藤さんの腕の下に見えていた黒く細かな木片は、樽の内側から剥がれ落ちた炭(樽の内側を焦がすことで、バニラなどの甘香ばしいフレーバーが生まれる)です

 

さて、蒸溜所の取材レポートと聞いてイメージするものといえば、ポットスチルと熟成庫でしょう。もちろん熟成庫も見させてもらいました。しかも、新旧大小3か所も。まずは70年代に建てたという、同蒸溜所で最古のNo.4熟成庫へ。ここでは数万の樽を保管し、熟成を進めているとのこと。

↑No.4熟成庫。さすが外観からも年季が入っていることがうかがえます

 

↑No.4熟成庫は圧巻のスケール! なお、ここに眠る最古の樽は70年代後半モノとのこと

 

次に見せてもらったのは、2021年に建て直して新しく生まれ変わった、自動ラック式のNo.3熟成庫(No.1と2は現存せず)。ここでも数万の樽を熟成させることができます。

↑No.3熟成庫はより巨大。コンピューターを駆使して管理されているのも特徴です

 

もちろん、古典的なダンネージ式(木のレールを介して樽を段積みする方式)の熟成庫もあります。それが最後に入ったNo.7熟成庫。ダンネージ式は高層ラック式ほど多くの樽を保管することはできませんが、形や大きさの異なる樽を保管することができるため、試験的にいろいろな樽を扱えるなどのメリットがあります。

↑こちらがダンネージ式。No.7熟成庫は比較的新しく、貯蔵スペースにもまだ余裕があるとのことでした

 

↑熟成庫の奥には、かつて使っていた試験蒸留用の小さなポットスチルも

 

ここではなんと、運よく原酒の試飲体験も。味わったのは、2013年に樽詰めしたグレーン。加水していない、アルコール度数53%の原酒でしたがカドは一切なく、味わいはスムースで伸びやか。

↑普通は出回らない、ここだけの希少なシングルグレーン。ありがたや~

 

スコッチウイスキーの世界では、グレーン原酒はモルトの個性をやわらげ飲みやすいブレンデッドウイスキーをつくる引き立て役に思われがち(スコッチにおいては、モルトを“ラウドスピリッツ”、グレーンを“サイレントスピリッツ”と表現することも)ですが、この味はもはや主役の存在感。富士御殿場蒸溜所の底力に圧倒されました。

↑異なるライトタイプの樽出しグレーンも嗜む程度にテイスティング。こちらはさらに強いアルコール度数63%でしたが、甘い余韻が長くて心地よく、実にラウドな味わいでした

 

なお、樽熟成に関しては「マチュレーションピーク」という哲学で行っていることも、富士御殿場蒸溜所ならではです。これは、単に“熟成年数が長いこと”を重視するのではなく、“原酒本来の持ち味が最もよく現れるピークのタイミング”を重視してブレンドする考え方。あらかじめ何年後にピークをもってくるのかを計算して仕込みを行い、官能評価も定期的に行っています。

 

50年前の原酒を使った限定ウイスキーの味

蒸溜所内の各現場を取材した最後は、再び事務棟へ。待っていたのは、実際に商品化されている様々なウイスキーのテイスティング体験でした。

↑計5種のウイスキーを飲み比べ

 

まずは、デイリーウイスキーに最適な「キリンウイスキー 陸」。ほのかな甘い香りと澄んだ口当たりが特徴であるほか、同価格帯のグレードでは珍しいノンチルフィルタード製法(冷却ろ過をしないので原酒本来の味が凝縮)を採用し、アルコール度数は50%という個性派です。

↑ストレートやロックはもちろん、ハイボールにも。「キリンウイスキー 陸」1に対し炭酸水5がオススメです

 

次は「キリン シングルグレーンジャパニーズウイスキー 富士」。前述したグレーン原酒のみをヴァッティング(同種類のウイスキー原酒を混ぜ合わせること)した一本で、優しくほんのりとした甘さ、伽羅(きゃら)などの香木を思わせるアロマ、ウッディでスパイシーな余韻が特徴です。

↑「キリン シングルグレーンウイスキー 富士」は、ラストに伸びるマスカットのような果実味が印象的でした

 

続いて、「キリン シングルモルトジャパニーズウイスキー 富士」、「キリン シングルブレンデッドジャパニーズウイスキー 富士」と試飲。前者はりんごや洋なしのような果実味とモルティな香ばしさ、後者はアプリコットやはちみつを思わせる甘やかなフレーバーとバニラのニュアンスを強く感じました。

↑「キリン シングルモルトジャパニーズウイスキー 富士」は、今年5月に発売となった、待望の通年シングルモルト。とろりとした口当たりや、甘く複雑で熟成感あふれる香味が魅力です

 

最後は、数量限定で瞬く間に完売した「キリン シングルモルトジャパニーズウイスキー 富士 50th Anniversary Edition」を特別にテイスティング。こちらは操業開始の1973年ものをはじめ、1970年代から2010年代まで各時代の原酒をヴァッティングした希少酒です。味わいは、熟したパイナップル、キャラメル、チョコレートといった多彩でコク深い果実味や甘みが、ほのかなピート香と調和した複雑かつ優美なハーモニー。

↑「キリン シングルモルトジャパニーズウイスキー 富士 50th Anniversary Edition」は5月23日にディスティラリーショップとキリン公式ECサイト(DRINX)で発売されましたがすぐに完売(DRINXでは抽選販売)。蒸溜所ではディスティラリーショップで同商品を購入しようと、当日早朝から300人ほど行列ができたとか

 

キリンディスティラリー社長が語る、これまでとこれから

テイスティング後は、キリンディスティラリーの押田明成社長も登壇。50周年を迎えた思いや、展望についても語ってくれました。

↑押田明成代表取締役社長。富士御殿場蒸溜所の工場長も兼任しています

 

「日本のウイスキー市場は1983年のピークから徐々に冬の時代を迎え、1990年代から2000年代後期のハイボールブームになるまでほぼ右肩下がりが続きました。私の入社はその最中の1994年。ウイスキーをつくりたくて猛勉強して入社したのですが、当初はずっと清涼飲料や酎ハイをメインにつくっていました。『もう、胸を張ってウイスキーをつくることはないんだな』とも思いましたね。

 

ところが、いまでは風向きが変わり、日本のウイスキーは国内外で高い人気を集めるほど復活を遂げています。私もウイスキーづくりにまい進できるようになりました。私たちの強みは、仕込みから熟成、ボトリングまで“オール富士”であること。世界に誇る富士の大自然と、マスターブレンダーの田中城太をはじめとする一流のクラフトマンが揃っています。ぜひ世界中の方々に知っていただくとともに、クリーンでエステリーな味を堪能いただけたらと思います」(押田社長)

↑いずれもエステリーな味わいをもつ、富士御殿場蒸溜所でつくられる商品の数々。エステリーとは、果実や花を連想させる、華やかで甘い香味のこと

 

富士御殿場蒸溜所が目指すウイスキーは「クリーン&エステリー」と表現されます。それは、世界のウイスキーづくりの技術と日本人の感性をかけ合わせ、スコッチでもバーボンでもない、日本人の嗜好や食文化に合う味わい。ここに来れば、よりその魅力を五感で体験できるでしょう。

 

【施設概要】

キリンディスティラリー 富士御殿場蒸溜所

住所:静岡県御殿場市柴怒田970
休館日:月曜(祝日の場合は営業、次の平日が休館)、設備点検日、年末年始
アクセス:JR御殿場駅から無料シャトルバスで約20分

クセがなくすっきり爽やかな「キリン 上々 焼酎ソーダ」新発売

キリンビールは、メルシャン八代不知火蔵の本格麦焼酎原酒を一部使用したRTD(※1)の新ブランド「キリン 上々 焼酎ソーダ」(350ml缶・500ml缶)を、10月17日(火)より全国発売します。

※1 Ready to Drinkの略。栓を開けてそのまま飲めるアルコール飲料

メルシャン八代不知火蔵の本格麦焼酎原酒を一部使用

「キリン 上々 焼酎ソーダ」は、特長豊かな焼酎をつくり出す5種6機の蒸留釜を備えたメルシャン八代不知火蔵にて、経験豊かな蔵人が約80年の歴史で培ってきた技術から製造した本格麦焼酎原酒を一部使用。「米麹抽出物」や「食塩」といった焼酎の特長を引き立てる素材を使用することで、焼酎の本格感や満足感を感じられながら、余計なクセがなくすっきり爽やかな味覚を実現しました。また本商品は、糖類0(※2)、プリン体0(※3)であることも特長です。

 

本商品は食事との相性が良く、和食を中心に実施したAI味覚センサー「レオ」による食相性分析では、多くの料理と高い相性度を獲得(※4)しました。なお、このセンサーによるRTDと食の相性分析において、「キリン 上々 焼酎ソーダ」と「サバの味噌煮」の組み合わせが過去最高の相性度を獲得しています。

※2 食品表示基準による
※3 100ml当たりプリン体0.5mg未満をプリン体0と表示
※4 OISSY(オイシー!)株式会社調べ(基本味を定量的に分析するAI味覚センサー「レオ」に基づく五味の相性分析による)

 

■メーカー:キリン
■商品名:キリン 上々 焼酎ソーダ
■商品価格:オープン価格

ビールの里・遠野の“とれたて生ホップ”のおいしさが楽しめる! キリン「一番搾り とれたてホップ生ビール(期間限定)」

キリンビールは、岩手県遠野市で今年収穫したばかりの生ホップを急速凍結して使用する「一番搾り とれたてホップ生ビール(期間限定)」を、11月7日に発売します。価格はオープン。

 

同社は、遠野市と1963年にホップの契約栽培をスタートさせ、今年で60周年を迎えます。一方で、課題となっている日本産ホップの後継者不足を食い止めるべく、地域外からの新しい人材を受け入れるなど「ビールの里構想」に2007年より参画。持続可能なホップ生産地の確立を目指し、「ホップの里からビールの里へ」を合言葉に取り組みを続けています。

 

今回発売となる同商品は、麦のおいしいところだけを搾る「一番搾り製法」でつくる「一番搾り」ブランドからの限定商品。今年で発売20年目を迎え、累計販売数量は3.5億本以上です。(※350ml缶換算。2022年末時点)

 

今年岩手県遠野市で収穫したばかりの生ホップを収穫後24時間以内に凍結して使用。とれたてのホップの爽やかなおいしさを生かした、調和のとれた飲みやすい味わいに仕上げています。同社の特許技術により、とれたてのホップのフローラルな香りを引き出しています。

 

パッケージは、一番搾りブランドの品質感をベースに、「旬のホップを使ったビールの爽やかなおいしさ」や「今しか飲めない限定感」を伝えるデザインです。裏面には、発売から20年間の生産者の思いを込めたメッセージを入れています。

希少な日本産ホップ「MURAKAMI SEVEN」「IBUKI」を一部使用! キリン「SPRING VALLEY JAPAN ALE<香>」

キリンビールは、クラフトビールブランドである「SPRING VALLEY(スプリングバレー)」から、「SPRING VALLEY JAPAN ALE<香>」缶商品(350ml缶、500ml缶)を10月24日より新発売します。価格は350ml缶が242円(税別)、500ml缶が321円(税別)です。

 

同商品は、先行する2品(SPRING VALLEY 豊潤<496>、SPRING VALLEY シルクエール<白>)とは異なる味わいで、爽やかな柑橘のような香りが特徴。

 

海外産ホップに加え、同社が品種開発した2種の日本産ホップ「MURAKAMI SEVEN(ムラカミセブン)」と「IBUKI(イブキ)」を一部使用。華やかな香りが感じられる海外ホップと、いちじくやみかん、マスカットのようなユニークで爽やかな香りの日本産ホップを組み合わせ、双方の良いところを引き出し調和させることで、心地よい上質な苦みとすっきりとした後味が楽しめます。

 

パッケージは、香り高さと品質感が感じられる青緑とゴールドカラーを基調にしています。缶側面や裏面には、味覚特長やクラフトビールならではの楽しみ方のワンポイントアドバイスを記載しています。

 

缶商品のほか、「Tap Marche(タップ・マルシェ)」では3Lペットボトルを10月2日から受注開始。会員制生ビールサービス「ホームタップ」では1Lペットボトル10月5日から、「スプリングバレーブルワリー」直営店は15L樽を10月2日から、キリンオンラインショップ「DRINX」では330mlびんを10月26日から、それぞれ販売を開始します。

小麦麦芽を使用し「やわらかなうまみとかろやかな後味」が楽しめる「一番搾り」が期間限定発売! 「キリン一番搾り やわらか仕立て」

キリンビールは、「キリン一番搾り生ビール」ブランドから、「キリン一番搾り やわらか仕立て(期間限定)」を、10月10日から期間限定で全国発売します。価格はオープン。

 

同商品は、麦のおいしいところだけを搾る「一番搾り製法」はそのままに、通常使用する大麦麦芽に加えて小麦麦芽を使用することで、小麦のやわらかで繊細な甘みとうまみが感じられる、かろやかで飲みやすい後口が特徴。

 

麦汁ろ過工程で最初に流れ出る一番搾り麦汁を使う一番搾り製法により、小麦のうまみを感じながらも、苦み・雑味のない澄んだ味わいに仕上げています。特徴的な香りのホップを使用することで、爽やかでフルーティーな香りを感じられます。

 

パッケージは、やわらかで飲みやすいおいしさと心地よさを感じる色合いをベースカラーに採用。風になびくようなデザインのKIRIN BEER帯でかろやかな心地よさを表現し、味覚特長が一目で分かるコピーを裏面に記載することで、味わいを訴求しています。

ジャパニーズウイスキーの限定品や新商品を飲み逃すな! ヒット確定のウイスキーアニバーサリーについて解説

今年はジャパニーズウイスキーのメモリアルイヤー。サントリーが山崎に日本初のモルトウイスキー蒸溜所を建設着手してから100周年を迎え、白州蒸溜所も50周年。また、キリンの富士御殿場蒸溜所も操業50周年で、例年以上に業界が盛り上がっています。本記事では、フードアナリスト・中山秀明さんにジャパニーズウイスキーの人気やウイスキーアニバーサリーについて解説してもらいます。

※こちらは「GetNavi」 2023年9月号に掲載された記事を再編集したものです

 

中山秀明
フードのトレンドに詳しいライター。食関連のガジェットでは、2023年内に市販化が予定されている「エレキソルト」に注目している。

 

【ヒットアナリティクス】

ジャパニーズウイスキーは近年人気が過熱!

サントリーは、記念の特別ラベルでシングルモルトを発売。そして6月発売の白州のハイボール缶に続き、8月には山崎の缶が限定販売されますが、こちらも注目です。キリンも5月に記念のウイスキーを発売し、2万円以上の価格で抽選販売でしたが、すぐに受付終了する人気ぶりでした。

そもそもジャパニーズウイスキーは世界的に大人気。昨今のウイスキーブームは朝ドラ『マッサン』の影響も大きかったのですが、実はその主人公・竹鶴政孝氏が創業したニッカウヰスキーも来年90周年。この熱はしばらく冷めないでしょう。

先進技術:1
顧客ニーズ:5
市場の将来性:5
独自性:4
コスパ:5

 

 

サントリー
シングルモルトウイスキー 山崎
サントリーウイスキー100周年記念蒸溜所ラベル
4950円

山崎の伝統であるミズナラ樽貯蔵モルトに、イチゴのような香りのワイン樽貯蔵モルトなど多彩な原酒をブレンド。華やかな香りと、甘く滑らかな味わいが魅力だ。ラベルには天王山を含む山崎蒸溜所の全景が描かれている。

↑大阪府三島郡島本町にある山崎蒸溜所は秋にリニューアルオープン予定。サントリーは今年の事業方針として、蒸溜所の魅力訴求も掲げている

 

キリンビール
キリン シングルモルト
ジャパニーズウイスキー 富士
6600円

富士御殿場蒸溜所のモルト原酒のみをブレンドし、果実味あふれる芳醇な味わいと、クレームブリュレやハチミツのような甘い香りが特徴。口あたりはとろりと柔らかく、複雑な甘さと熟成感のある香味が心地良く続く。

↑1973年に操業を開始した富士御殿場蒸溜所。モルトウイスキー、グレーンウイスキーの製造技術や設備を備え、そこにキリン独自の蒸溜技術などを融合させている

 

【コレも注目!】
山崎モルト原酒のみを使った特別なハイボール缶も登場!

サントリー
サントリープレミアムハイボール〈山崎〉
660円 8月8日発売(数量限定)

サントリーウイスキー100周年を記念し、ハイボールに合う山崎モルト原酒のみをブレンドした特別なハイボール缶。厚みのある味わいと、ミズナラ樽貯蔵モルトがもたらす深い余韻を楽しめる。

欧州エリアで販売拡大! ジャパニーズウイスキー「富士」、ペルノ・リカールと販売契約を締結し、ヨーロッパ13か国で販売開始

キリンビールは、ワイン・スピリッツメーカーのペルノ・リカールと販売契約を締結し、9月より順次欧州エリアでのジャパニーズウイスキー「富士」の販売を開始します。

↑キリン シングルグレーンジャパニーズウイスキー 富士

 

「富士」ブランドは、富士山の麓にある富士御殿場蒸溜所で「富士の伏流水」「自然環境」「つくり手」により作り込みを行なっており、「キリン シングルモルトジャパニーズウイスキー 富士」、「キリン シングルグレーンジャパニーズウイスキー 富士」、「キリン シングルブレンデッドジャパニーズウイスキー 富士」のラインナップがあります。

↑キリン シングルブレンデッドジャパニーズウイスキー 富士

 

5月に開催された酒類コンペティション「インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ 2023(ISC:International Spirits Challenge 2023)のジャパニーズウイスキー部門にて、3品すべてが「ゴールド」を受賞。海外のウイスキーユーザーからは「“富士”のブランド名から、ジャパニーズウイスキーの代表との自信が伺える」「スムーズな口当たりが、スコッチなどにはないスタイルで気に入った」などの感想が寄せられているそうです。

↑キリン シングルモルトジャパニーズウイスキー 富士

 

今回、ペルノ・リカールの販売網で欧州エリアでの販売拡大によって、新たに欧州の13か国が加わり、同ブランドの海外展開が大きく拡大しました。

キラリと目立つ切子柄が目印! キリン「麒麟百年 極み檸檬サワー」パッケージがリニューアル

キリンビールは、「麒麟百年 極み檸檬サワー」のパッケージを、8月製造品より順次リニューアルします。

 

同商品は、レモンの鮮烈な香りと芳醇な味わいが特徴で、発売からの販売本数は1500万本を突破(2023年7月末時点。250ml換算)。

 

新しいパッケージは、切子柄を強調することで、本格感とおいしさを感じられるデザインへ進化。ベースカラーの紺色を明るい印象に変更し、視認性を高めています。

「午後の紅茶 おいしい無糖」パッケージデザインがリニューアル! 「おいしい無糖」と「香るレモン」は中味もリニューアル

キリンビバレッジは、「キリン 午後の紅茶 おいしい無糖」「キリン 午後の紅茶 おいしい無糖 香るレモン」の味覚とパッケージデザインを、「キリン 午後の紅茶 おいしい無糖 ミルクティー」のパッケージデザインをそれぞれリニューアルし、9月12日より発売します。

 

キリン 午後の紅茶 おいしい無糖の中味は、紅茶の豊かな香りと、スッキリとした飲みやすさはそのままに、紅茶らしい上品なおいしさをより楽しめるように進化。「ダージリン茶葉」を20%使用しています。

 

キリン 午後の紅茶 おいしい無糖 香るレモンの中味は、爽やかなレモン感やスッキリとした味わいはそのままに、紅茶らしい香りと余韻が、より楽しめるように進化(無果汁)。「ダージリン茶葉」を20%使用しています。

 

シリーズのパッケージは、「午後の紅茶 おいしい無糖」シリーズであることが一目でわかるように、3商品ともに「午後の紅茶」ロゴ・商品名・グラスのイラストを中央に配置し、「紅茶の上質感」や、おいしさが伝わるパッケージデザインにしています。

 

容量ごとの価格(税別)は以下の通りです。

贅沢に「微粉砕かぶせ茶」を10倍使用! 「黒」でリッチ感際立つ「キリン 生茶 リッチ」

キリンビバレッジは、「キリン 生茶 リッチ」(400ml・ペットボトル)を9月5日に新発売します。価格は163円(税別)。

 

同商品は、約8時間以上かけ10μm(=0.01mm)以下まで粉砕した「微粉砕かぶせ茶」を、「キリン 生茶」の10倍使用。クリーミーな甘さと、コクや余韻を引き出しています。

 

じっくりうまみを引き出す45℃抽出をメインに、複数の温度帯で淹れた抽出液をブレンドすることで、苦渋みを抑えた深いうまみを感じる味わいに仕上げました。

 

時間経過とともに容器の底に沈んでしまう緑茶粉を、容器を振ることで分散しやすくするよう、乳飲料の技術を応用した均一化処理を採用しています。

なぜいままで出さなかった? 発売初日500万本が売れた新「午後ティー」大ヒットの背景

3月7日の発売初日に販売数量500万本を突破。同月間の販売予定数量の約8割を達成したのが「キリン 午後の紅茶 おいしい無糖 ミルクティー」だ。担当者が明かす商品化までの道程やフードアナリストの分析も交え、ヒットの真実に迫る。

※こちらは「GetNavi」 2023年8月号に掲載された記事を再編集したものです

 

キリンビバレッジ
午後の紅茶  おいしい無糖 ミルクティー

173円

世界三大銘茶からダージリン茶葉とウバ茶葉の2種を各10%使用。爽やかな香りの紅茶とエスプレッソ抽出した紅茶をブレンドして味わいの奥深さを高め、さらにミルクを適量加えた。すっきりおいしい後味のミルクティーとしてファン層を拡大中。

↑インド産のダージリン茶葉が味の要のひとつ。マスカットのような優美な香りと余韻から「紅茶のシャンパン」とも呼ばれる 。※写真はイメージ

 

●ヒットのシンソウ

【証言者】「GetNavi」フード担当・菅原史稀
お茶が好きで、午後の紅茶も普段から愛飲。お菓子とともに「おいしい無糖」を飲むことが多い。

初日500万本の数値から事前期待の高さが窺える
「発売初日に500万本を突破、月間の販売予定数量の約8割という数値は驚異的。SNSでは『こういうのを待ってた』という声が多く見られました。発売前からの期待の高まりを考えれば納得の売れ行きですね」(菅原)

 

市場拡大のなかで誕生した待望の無糖ミルクティー

「午後の紅茶」といえば、1986年の誕生以来、老若男女に愛され続ける国民的紅茶飲料。ただ、意外にもこれまでなかったフレーバーが無糖のミルクティーだ。一方で近年は健康意識の高まりなどで、無糖紅茶市場は拡大。同ブランドでも「キリン 午後の紅茶 おいしい無糖」は、2011年の発売以降11年連続で伸長している。

 

このように無糖紅茶への追い風が吹くなか、満を持して発売された本商品は、発売前から大注目を集めていた。しかし、なぜ市場が拡大していながら長年商品化されなかったのか。その理由を担当者のインタビューで明らかにする。

 

8年にわたる試行錯誤を経て待望の無糖ミルクティーが誕生

紅茶飲料の3大定番味といえば、ストレート、レモン、ミルクだろう。ストレートとレモンはすでに無糖が発売されていたが、なぜミルクだけは時間がかかったのか。担当者に聞いた。

 

【この人に聞きました】

キリンビバレッジマーケティング部
ブランド担当 主任
佐々木 周平さん

 

試作をとことん繰り返しおいしさの追求に苦節8年

「キリン 午後の紅茶 おいしい無糖 ミルクティー」は、開発から発売までに約8年かかりました。一番の理由は、納得できる味づくりに時間がかかったからです。ペットボトルや缶のミルクティーは多くが甘いなか、「無糖でもおいしく感じられるミルクティーはどんな味なのか?」と、何度も試作試飲と議論を繰り返しました。2021年〜22年7月ごろだけで100回近くは試作を実施しましたが、ついに完成したのが今春だったというわけです。

 

そもそも、牛乳を加えるだけでは乳糖が入ってしまうため、法律の観点から言っても、スペックとして「無糖」を名乗れません。そうした制約があるなかで乳糖をコントロールし、「無糖」でありながらミルク感を出すことが非常に難しい課題でした。

 

さらに、「おいしい無糖」は高い評価をいただけている人気のシリーズであり、このブランド価値をより高められるミルクティーを作りたかったのです。単に砂糖不使用のミルクティーであれば、もっと早く実現はできましたが、あくまでも「おいしい無糖」で発売することにこだわったことで、時間はかかりましたが自信をもってお届けできる味が完成しました。

 

「午後の紅茶」の歴史を振り返ると、無糖紅茶はブランド草創期からトライしていますが、なかなか定着させられませんでした。甘い紅茶商品が主流のなか、「午後の紅茶」が無糖でも支持をいただけるようになったのは、2011年の「おいしい無糖」発売以降です。健康志向の高まりで、紅茶に限らず無糖が支持された背景もありますが、徐々に無糖紅茶が市民権を獲得しつつあったことで、ミルクティーの開発に光明を見出すことができました。こうした素地があったからこそ「キリン 午後の紅茶 おいしい無糖 ミルクティー」が発売できたと考えています。

 

本商品で目指すのは、無糖ミルクティーの価値訴求はもちろん、日常的な無糖飲料の新たな選択肢になること。さらには従来のストレートとレモンを含む「おいしい無糖」の価値を高めることで、これまで紅茶を飲んでこなかった方との接点を作り、紅茶を楽しむ文化をより広げていきたいです。今後も一層ご注目ください!

 

↑左端がシリーズ第1弾、2011年発売の「キリン 午後の紅茶 おいしい無糖」。中央の同「香るレモン」は2020年デビューの第2弾だ

 

【IMPRESSION】

フードアナリスト・中山秀明さん
カレーと紅茶のおいしい関係に注目しているライター。「キリン 午後の紅茶 おいしい無糖」は長年愛飲している。

■香り高く心地良い味わい濃厚なスイーツに合わせて

「ブランド特有のエレガントな香り高さが立っていて、すっきりした味わいながら単調さは皆無。もったりしない、夏でもゴクゴクいける心地良いおいしさです。甘いタイプより食事との相性も良いですね。香ばしい焼き菓子や、濃厚なスイーツにベストマッチ」(中山さん)

 

午後ティーブランドの取り組み

【環境】スリランカの紅茶農園を支援し子どもたちには図書を寄贈

「午後の紅茶」に使用している茶葉の主産地はスリランカ。現地の紅茶農園が持続可能な農園認証を取得するための支援と、学校への図書の寄贈を行う。

午後の紅茶 ストレートティー(LLスリム)
108円(250㎖)

スリランカ産の、レインフォレスト・アライアンス認証茶葉を90%以上使用。紅茶葉の華やかな香りと、心地良い渋みを楽しめる。

 

【コミュニティ】復興応援先の素材を商品化し売り上げの一部を寄付

国内復興応援として「午後ティーHAPPINESSプロジェクト」を実施。復興応援先の国産素材を使用した商品の発売と、売り上げに応じた寄付を行う。

午後の紅茶 for HAPPINESS
熊本県産いちごティー

173円(500㎖)

渋みが少なくやさしい飲み口が特徴の熊本産紅茶葉を6%使用。上品な甘さの熊本県オリジナルいちご「ゆうべに(果汁0.1%)」を合わせた。

 

【健康】キリングループ全体で生活習慣病予防を支援

キリンはグループ全体で生活習慣病の予防支援に努めている。「午後の紅茶」ブランドでは“摂りすぎない健康”を標榜し、無糖商品を拡充。

午後の紅茶
TEA SELECTION
アールグレイアイスティー

184円(500㎖)

スリランカ産茶葉を100%使用した無糖のアイスティー。爽やかな柑橘の香りと豊かな紅茶の味わいで、清涼な余韻を楽しみたいときにぴったり。

秋の“定番”ビールが今年もやって来る! 発売33年目の「キリン秋味(期間限定)」

キリンビールは、今年で発売33年目を迎える秋季限定ビール「キリン秋味(期間限定)」を、8月22日から全国で発売します。価格はオープン。

 

同商品は、同社のキリンラガービールと比較し、麦芽を約1.3本分使用。原材料配合や製造工程を最適化し、アルコール度数6%で飲みごたえがありながらも、すっきりした後口に仕上げています。

 

パッケージは、「秋が訪れるよろこび」と「豊かな味わい」を表現したデザインで、「今しか飲めないおいしさ」であることを醸成する「限定醸造」のアイコンを配しています。

希少ホップ「ネルソンソーヴィンホップ」を一部使用! キリンのクラフトビール「スプリングバレー」白ビールがリニューアル

キリンビールは、「SPRING VALLEY シルクエール<白>」の中味とパッケージを、7月製造品より順次リニューアルします。価格は、350ml缶が248円(税別)、500ml缶が330円(税別)。

 

同社は2021年3月にクラフトビールブランド「SPRING VALLEY(スプリングバレー)」を立ち上げ、今回リニューアルとなる同商品は2022年に発売しています。

 

リニューアルでは、「まろやかさ」と「華やかな香り」がより引き立つようにホップの配合比率を調整。無濾過で仕上げたにごりのある液色で、小麦麦芽を使用した、きめ細かなふわとろの泡、まろやかな口当たりが特徴です。ニュージーランド産の希少ホップ「ネルソンソーヴィンホップ」を一部使用することで、華やかで心地よい香りに仕上げています。

 

パッケージは、「新」ラベルを配し、缶の裏面に味覚特徴を、側面には飲用時の楽しみ方を記載しています。

キリンビール横浜工場のレストランが進化。激ウマフードに舌鼓でますますビールが進む!

2022年、脱コロナに向けて再開したキリンビールの工場見学をレポートしましたが、併設のレストランは休業中でした。それが、今春いよいよ復活。しかも店名の改称を含めたリニューアルオープンということで、内覧会に参加してきましたので、その模様をお届けします。

 

【関連記事】
噂の“元が取れる”工場見学「キリン一番搾りツアー」へ。やっぱし、ビール好きの聖地でした

 

↑2023年4月11日にリニューアルオープンとなった「キリン横浜ビアホール」。キリンビール横浜工場の見学入口から数歩の場所にあります

 

なぜ大胆リニューアルしたのかを考えた

横浜らしく、レンガ調の設えが印象的な建物。こちらは2015年より「スプリングバレーブルワリー横浜」として営業していましたが、コロナ禍により休業へ。そして今回を機に店名と内装、そしてドリンクとフードも刷新されました。

↑高い天井や大きな窓から眺められる緑の借景など、開放的な空間はそのままに一部の内装をリニューアル。さらにくつろげる空間へ

 

「スプリングバレーブルワリー横浜(以下、SVB横浜)」はクラフトビールがテーマでしたが、「キリン横浜ビアホール」はビアホールと銘打つだけあって、ビールの主役は「一番搾り」(650円・税込)をはじめとするおなじみの銘柄が中心。これには納得する部分もあります。

↑「一番搾り」をはじめ、できたてのビールをプロがとびきりおいしく注いでくれます

 

あくまでも筆者の想像ですが、理由はふたつ。ひとつはキリンビール横浜工場でつくられる主役の銘柄が「一番搾り」であり、工場見学で学ぶメインビールも「一番搾り」だから。「一番搾り」をじっくり学んだあとは、やはり「一番搾り」をガッツリ飲みたいというのが心情ではないでしょうか。

 

↑工場見学の特別体験のひとつが、一番搾り麦汁(左)と二番搾り麦汁(右)の飲み比べ ※写真は2019年取材時のもの

 

そしてもうひとつは、ブルーパブ(醸造所併設型のビアパブ)に特化する必要がなくなったから。SVB横浜が開業した2015年当時は、世の中へクラフトビールを発信する拠点としての意味合いもありましたが、いまではクラフトビールの認知度も上がり、その役目は終えたと考えたのではないでしょうか。とはいえ、クラフトビールも「スプリングバレー」ブランドの<豊潤496>とシルクエール<白>、そしてブルックリンラガーとよなよなエールの4銘柄は飲むことができます(800~850円・税込)。

↑店内入口から客席に向かう途中のスペース。ここにはSVB横浜時代からあった、ビールの歴史やギャラリーコーナーが残されています

 

料理にはビール由来の素材や地元食材を積極的に使用

料理も、工場直送の「一番搾り」とのベストマッチを考えた味わいへとリニューアル。加えて、ビールやホップなどビール由来の素材や、神奈川県の地域食材を積極的に使うことも料理のコンセプトに。横浜のビール工場ならではのメニュー構成へと刷新されました。スペシャリテから紹介します。

↑「ペアリングフード8種盛り」(3800円・税込)※写真は試食用で、実際はよりボリューミー。その名の通り、ビールとのペアリングを楽しむのに最適な一皿です

 

「ペアリングフード8種盛り」は、自家製スモークやシャルキュトリー(加工肉)など、渾身の前菜を少量ずつ組み合わせたプレートで、8種のほとんどは単品メニューとしてもラインナップしています。

↑「自家製スモーク盛り合わせ」(1280円・税込)。足柄牛レバー、チキン、ベーコン、半熟卵、ナッツの5品すべてが店内燻製で仕上げられています。ペアリングは「ハートランド」(700円・税込)がオススメ

 

↑「ベーコンと半熟卵のポテトサラダ」(680円・税込)。丹沢の赤卵と、神奈川銘柄豚「やまゆりポ-ク」のベーコンを使い、ニンニクマヨネーズで味付け。「一番搾り<黒生>」(700円・税込)がオススメ

 

盛り合わせプレートにないメニューとしてイチオシなのが、「富塚豆腐店の絹ごし豆腐 シラスと酒盗のバターソース」。こちらは神奈川・厚木の老舗から届く豆腐を湘南名物のシラスなどで仕上げた個性的な一皿です。

↑「富塚豆腐店の絹ごし豆腐 シラスと酒盗のバターソース」880円。大豆の味が濃厚かつ、とろけるような食感の豆腐に濃厚なソースがマッチ。ビールは「一番搾りプレミアム」と「スプリングバレー シルクエール<白>」がベストペアリング

 

そしてメインは、オススメの肉料理を盛り合わせた「ソーセージとポーク、チキンのミックスグリルプレート」。種類の異なる5本のソーセージと、スペアリブ、グリルチキンからなるボリューム満点の一品。

↑「ソーセージとポーク、チキンのミックスグリルプレート」(4980円・税込)。各肉メニューは単品でも用意されており、豚肉には「やまゆりポーク」を使用。どのビールとも相性抜群です

 

食事のイチオシは「ベーコン、チキン、ナッツのスモークピザ」。燻製チキンとベーコン、3種のナッツを使ったスモーキーな香りが特徴で、ケイジャンスパイスと粒マスタードによるクレオールマスタードのピリ辛感も絶妙です。

↑「ベーコン、チキン、ナッツのスモークピザ」2480円。25cmサイズで食べごたえ十分。生地は薄めのクリスピーなタイプでビールと合い、特に「一番搾り」と「一番搾り<黒生>」がマッチ

 

アフターコロナということで、これまでできなかったぶん積極的に外出したいと考えている人は多いはず。キンキンのビールがますますおいしく感じるこれからの季節、大人の社会科見学の代表格であるビール工場見学はいかがでしょう。そして横浜で工場見学する際には、ぜひリニューアルした併設レストランで至福のペアリングもお試しください。

↑日本のビール発祥地といわれる横浜で、ここならではのビール体験を

 

【SHOP DATA】

キリン横浜ビアホール

住所:神奈川県横浜市鶴見区生麦1-17-1 キリンビール横浜工場内
アクセス:京浜急行線「生麦駅」徒歩約10分
営業時間:平日11:00~21:00(L.O.20:00)、土日祝11:00~21:00(L.O.20:00)
定休日:月曜(祝日月曜の場合は営業し翌日休業)、年末年始

https://www.kirin.co.jp/experience/factory/yokohama/

サワーもイベントもバブリーだった! 醸造トップが語る「麒麟百年」開発秘話

4月4日に新発売した「麒麟百年 極み檸檬サワー」。キリンビールにとっても気合いの入った商品で、発売前日には特別仕様の限定列車「麒麟百年新幹線」を東京駅から京都駅まで走らせるという、前代未聞のイベントが開催されたほど。イベントの内容にも興味津々ですが、醸造責任者であるマスターブリュワーにインタビューできるということもあって、勇んで乗車。モノづくりに込めた思いに迫りました。

 

↑東京駅にて。左はキリンビール執行役員 マーケティング部長の山田雄一さん。右は言わずと知れた、CMに出演している俳優・西島秀俊さん。西島さんの映画初出演作は『居酒屋ゆうれい』で、お酒とも縁の深い役者です

 

一口目の味わいの感じ方はビールを上回る

まずは「麒麟百年新幹線」について。新型新幹線N700Sの一部車内がシャンデリアなどで特別ラッピングされ、そのなかで西島さんがトークしたり、「麒麟百年 極み檸檬サワー」とともにコース料理がふるまわれたりと、贅沢な内容でした。

↑「本格派で高級。お酒好きな人がゆっくり飲みたくなるレモンサワーですね」と西島さん。「きのう何食べた?」ならぬ「きのう何飲んだ?」と聞かれれば、そりゃあ「麒麟百年 極み檸檬サワー」でしょう(筆者の妄想)

 

実は、企業だけでなく個人でも車両貸し切りはできるそうですが、JR東海によれば、東海道新幹線の貸切車両パッケージが企業のPRイベントに使われたのは初めてとのこと。

↑料理は前菜、メイン(写真)、デザートのコース仕立て。なお「麒麟百年新幹線」には事前の抽選に当たった10組の方々も、メディア関係者とは別の車両に乗車していました

 

ではあらためて、「麒麟百年 極み檸檬サワー」の特徴に迫りましょう! 味わいの特徴は大きく1つめはキリンビール初となる、選び抜いたビール酵母で発酵させたレモン果汁を一部使っていること。2つめが、複数のレモン果汁による、ギュッと詰まったレモン感と複雑味。そして、3つめがビールの泡にヒントを得た、きめ細やかな泡によるなめらかな口当たりです。

↑配布された資料より。なんと、口に付けた瞬間の味わいの感じ方はビールをも上回っているといいます

 

コアな要素であるビール酵母発酵によるレモン果汁と複数のレモン果汁は、特別にサンプルをテイスティングさせてもらいました。飲んでみると、同じレモン果汁でも酸味やコクが段違い。これらを巧みにブレンドすることで、「麒麟百年 極み檸檬サワー」の味を設計していることがよくわかります。

↑例えば発酵させてない果汁は、ストレートな酸っぱさ。一方で発酵レモン果汁には醸造っぽいコクがあり、またレモンビネガーといえるような深みのある酸っぱさです

 

そして「麒麟百年 極み檸檬サワー」をグラスに注ぐと一目瞭然なのが、ボリューミーでシルキーな泡。前述の通りビールの泡にヒントを得たそうですが、液面に形成される泡の大きさは、キリンビールの他の缶チューハイと比べて約8分の1のきめ細かさになっているとか。

↑グラスに注ぐことでよりポテンシャルを発揮する、バブリーな泡。加えて、香りのボリュームも鮮烈です

 

最適な酵母を探した結果、行き着いたのがビール酵母だった

これまでにない特徴を持った「麒麟百年 極み檸檬サワー」は、どのようにして生み出されたのでしょうか。キリンビールの醸造責任者である、マスターブリュワーの田山智広さんにインタビューしました。

↑田山智広さん。ビール類や缶チューハイなどの開発時にゴーサインの最終チェックを行うことから、“味の番人”とも呼ばれています

 

「麒麟百年 極み檸檬サワー」の誕生の経緯は、2021年3月にデビューした「麒麟 発酵レモンサワー」の開発時にきっかけがあったとか。それは、発酵によって生み出される複雑な味わいでした。

 

「この技術をもっと突き詰めて、絶対に真似できない凄い発酵素材を作ろうというところがスタート地点でした。発酵といっても、素材も酵母もたくさんありますし、発酵温度によっても味わい方が全く変わってくるんですね。そういったものをいろいろ試して、味のバランスがよく、変なフレーバーにならない組み合わせを導き出しました」(田山さん)

 

酵母に関しては、試行錯誤の末に最も適していたのが、結果的にビール酵母のひとつであるエール酵母でした。

 

「上面発酵(液面でビールの発酵が進む)のエール酵母はフルーティーさや華やかな風味づくりが得意で、後から思えばレモン果汁の発酵にエール酵母が合致したことには納得でした」(田山さん)

↑車内に特別展示された果汁とともに、ビール酵母のサンプルも

 

商品名で気になるのは、製法に大きな特徴がありながら、あえてそれを用いなかった理由です。自社のアイデンティティともいえるネーミングをタイトルに付けるプロダクトは、キリンの新ジャンルビールにおける大ヒット商品「本麒麟」にも通じるもの。そのあたりはどうなのでしょうか?

 

「ひとつは、ビール酵母だからこそ『麒麟百年』という商品名がふさわしいと思ったんです。私たちは100年以上昔からビールを造り続け、醸造技術や酵母発酵を研究してきた企業ですからね。あとはお客様に、私たちの自信作であることやこれまで以上に高品質なレモンサワーであることを、直感的にお伝えできたらという思いもありました。缶チューハイとしてはやや高価格帯のレモンサワーですし」(田山さん)

↑公式サイトより。1885年、横浜山手のスプリングバレー・ブルワリーの跡に、キリンビールの前身であるジャパン・ブルワリー・カンパニーが設立したのがルーツ(その後1907年に麒麟麦酒株式会社が創立されました)

 

なぜシルキーな泡になる?

泡がきめ細かくなる理由について尋ねると、「これは説明するのがなかなか難しいんですよね。というのも、様々な要素によって泡がきめ細かくなるからなんです」と田山さん。

 

「例えば、レモンの果汁だけでなく繊維のパルプによる泡立ちとか。ほら、『麒麟百年 極み檸檬サワー』ってけっこう濁りがありますよね。これは皮ごと搾った果汁や混濁レモン果汁などによるものなんですが、そういった素材の組み合わせも関係しています。あとは、泡をつくり出すだけではなく長く保持できるように調整するなど、そういった味覚設計の賜物ですね」(田山さん)

↑「もちろん缶からそのままでもおいしいのですが、形は何でも構いませんので、ぜひグラスに注いでいただきたいです」と、にっこり

 

キリンの缶チューハイといえば、「キリン 氷結」をはじめ数々のブランドがあるとともに、様々なフレーバーで展開されています。前述「麒麟 発酵サワー」にもレモン以外に「麒麟 発酵ジンジャーサワー」があり、「麒麟百年 極み檸檬サワー」にも今後エクステンション(既存ブランドの新商品)が登場するのでしょうか?

 

「まずは『麒麟百年 極み檸檬サワー』をお楽しみくださいというところですが、もちろんエクステンションにもチャレンジしたいです。それに実際、レモン以外の果汁も発酵させるなど、試作は続けています。開発には終わりがありませんからね。ただ、これだけ満足度の高い製品ができたので、負けないおいしさとなるとハードルがすごく高いんですよ。でも、ご期待ください!」(田山さん)

↑そして「麒麟百年新幹線」は京都に到着

 

何はともあれ、味、香り、シルキーな泡のライブ感などなど、圧倒的にハイクオリティーな「麒麟百年 極み檸檬サワー」。筆者も個人的に2023年上半期のヒット商品としても注目している商品です。ぜひお試しを。

お茶のあまみ・旨みを追求し続ける「生茶」が、お茶づくりのテクノロジーで実現するおいしさとは?

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ペットボトル茶の代表的存在「キリン 生茶」が、4月4日に最新版へアップデート。味づくりへのこだわりを開発担当者にインタビューしてみたら、生茶が2000年に登場してから23年ものロングセラーとなった理由が見えてきました。

キリン 生茶

味とパッケージがリニューアルした最新版の「キリン 生茶」。写真の525mlをはじめペットボトルは280ml~2Lまで幅広くあるほか、缶や紙容器のタイプも多数ラインナップ。

 

お茶にお金を払う!?
座してひと息つく“お茶”に新しい価値が生まれた

2000年3月の「キリン 生茶」誕生は、緑茶飲料のターニングポイントだったといえるでしょう。さかのぼると、緑茶飲料は1985年に缶入りで登場したのが最初。ただ当時は「お茶は家庭で淹れて飲むもの」という考えが根強く、お茶はお金を払って買うものではないというイメージがありました。

 

その後、徐々に無糖茶飲料市場が広がりペットボトルの緑茶も誕生しますが、2000年の生茶開発にあたって当時キリンの担当者が着目したのは、お茶飲料に対する消費者の潜在ニーズでした。現在、そのマーケティングを担当するキリンビバレッジの位川晃平(いがわこうへい)さんは、「お茶のあまみや旨みをペットボトルでも表現するべく、中味設計を考えたと聞いています」と話します。

 

↑キリンビバレッジ マーケティング部 ブランド担当 位川晃平さん。近畿圏での営業経験を経て2019年にマーケティング部へ異動し、現職。生茶ブランドにおいて、商品開発からコミュニケーション設計まで、一気通貫して担当している

 

「当時、お茶飲料の多くは苦みや渋みを強調した味わいでした。ただ、お茶の魅力は苦みや渋みだけではないはず。お客様が本当に求めているお茶のおいしさとは乖離があるのではないか? そう考え行き着いたのが、お茶のあまみ・旨みでした」(位川さん)

 

玉露やかぶせ茶の茶葉を使用し、さらには生茶葉抽出物を加えたことで、それまでにはなかった、お茶のあまみや旨みを実感できる緑茶飲料。それこそが、2000年にデビューした「キリン 生茶」だったのです。

 

「おかげさまで『キリン 生茶』は大ブレイクし、2000年の清涼飲料市場最大のヒット商品と言われました。また、この影響で清涼飲料各社もお茶飲料を次々と発売し、市場にもブームが訪れ、お茶飲料に新たな選択肢を生み出すことに成功しました」(位川さん)

 

お茶に新しいおいしさがあることを世に知らしめた「キリン 生茶」。その根幹にある“あまみ”と“旨み”を軸にした味づくりは脈々と受け継がれ、時代とともに進化しながら、現代の消費者にマッチするおいしさに仕上げられたのが、今回のリニューアル品です。

 

「今回のリニューアルで意識したことのひとつが、今の時代のお客様の飲用実態に沿った味づくりです。緑茶といえば『急須で淹れて、ゆっくり飲んで、まったりくつろぐ』といった“休息”のイメージが強いですが、今の時代に実際、そのように緑茶を楽しむ方は少なくなってきています。ペットボトルで緑茶を買い、何かをしながらさっと手軽に楽しむ。そんな方が多いのではないでしょうか」(位川さん)

 

そこでキリンは、従来の緑茶のイメージではなく、今の時代の飲用実態に着目し、開発を行ったといいます。

 

「具体的には『お茶のあまみ、旨みと、飲みやすさの両立』です。仕事中や外出先などでもさっと飲みやすい、すっきりした味わいでありながら、緑茶としてのあまみ、旨みもしっかりと楽しむことができます」(位川さん)

 

↑位川さんは、「キリン 生茶」を現代のライフスタイルにマッチするお茶飲料として市場の旗頭にしていきたいと話す

 

「お茶のあまみ・旨みと、飲みやすさの両立」を実現する2つのテクノロジーとは?

2016年より採用しているのが「生茶葉鮮度搾り製法」と「かぶせ茶マイクロ粉砕」。この2つのテクノロジーの採用は、「キリン 生茶」のおいしさをより高い次元へと引き上げる転換点でした。それぞれを解説します。

 

・すっきりと爽やかな香りが飲みやすさを生むテクノロジー
「生茶葉鮮度搾り製法」

↑摘んでから8時間以内に芯まで凍結し、鮮度を保った生茶葉をまるごと搾って使用。すがすがしい、すっきりと爽やかな香りを楽しめます。(※画像は茶葉を凍結しているイメージ)

 

・抽出だけでは味わえない、お茶の“あまみ、コク、香りの余韻”を引き上げるテクノロジー
「かぶせ茶マイクロ粉砕」

↑セラミックボールミル(粉砕機)を使って、かぶせ茶を細かく丁寧に均一な大きさまで挽いています。“細かく”“均一”であることで、口の中で粉感を感じることなく、茶葉のあまみ、コク、香りの余韻が広がる味わいを楽しめるのです。(※写真は茶葉を砕いているイメージ)

 

「実は抽出だけでは、すっきりと飲みやすくすることと、香りやお茶の味わいの強さを両立することは難しいんです。例えば、苦みや渋みを抑えてすっきり飲みやすくするために低温で淹れた場合、高温で淹れた場合と比較してお茶の香り、お茶らしい飲みごたえが弱くなってしまう傾向にあります。しかしながら、生茶はこの2つのテクノロジー『生茶葉鮮度搾り製法』と『かぶせ茶マイクロ粉砕』を導入することで、お茶のあまみ、旨みと、飲みやすさが両立した味わいをつくりだすことができているのです」(位川さん)

 

↑2016年に採用したテクノロジーにより、一段と磨きがかかった「キリン 生茶」。その後も原料の配合バランスを見直すなどお茶感を担保しながら、最新版はよりすっきりとしたおいしさにブラッシュアップされています

 

 

お茶を楽しむライフスタイルを
次世代に伝えていく存在へ

お茶が家での手淹れから、家だけではなく職場や外出先などシームレスなペットボトルへと飲み方が多様化するなか、“現代の定番茶”となるべくアップデートしてきた「キリン 生茶」。位川さんは「お茶を楽しむライフスタイルを、うれしい驚きとともに次世代へ伝えていくのが『キリン 生茶』の役割だとも感じています」と話します。

 

リラックスシーンはもちろん、活動中にふとリフレッシュしたいときにも最適な「キリン 生茶」。暖かくなるこれからの時季、アクティブな休憩のサポートドリンクとして携帯してはいかがでしょうか。

 

取材・文/中山秀明 撮影/湯浅立志[静物]、鈴木謙介[人物]

人気銘柄からクラフトウイスキーまで「ジャパニーズウイスキー」の楽しみ方と注目の蒸留所

近年、世界中で「ジャパニーズ・ウイスキー」の愛好家が増えており、2020年には輸出量が日本酒をしのいで酒類第1位となりました。なかでも人気を後押ししているのが、小規模蒸溜所の「クラフトウイスキー」という存在。日本酒や焼酎をつくっていた酒造メーカーがあらたにウイスキーづくりを始めるなど、その裾野は広がり続けています。

 

そんなジャパニーズ・ウイスキーの魅力と注目すべき蒸溜所を、新宿三丁目「BAR LIVET」「新宿ウイスキーサロン」のオーナーであり、最年少で「マスター・オブ・ウイスキー」の称号を獲得した静谷和典さんに伺いました。

 

2人のスペシャリストから生まれた “ジャパニーズ・ウイスキー”

2023年は、サントリーが日本初のウイスキー蒸溜所である「山崎蒸溜所」の建設に着手してから100年の記念イヤー。まずは、日本とウイスキーの歴史を少しだけ紐解いていきましょう。

 

「はじめて日本にウイスキーが持ち込まれたのは、1853年。かの有名なペリー提督が浦賀に来航し、日本人にウイスキーを振舞ったとされています。月日は流れ、日本で本格的なウイスキーづくりの歴史がはじまったのは、『山崎蒸溜所』の建設に着手した1923年のこと。その立役者となるのが、サントリー創業者の鳥井信治郎さんと、NHKの連続テレビ小説『マッサン』でも有名な、初代工場長の竹鶴政孝さんです。その2人のどちらが欠けてしまっても、今のジャパニーズ・ウイスキーは誕生しなかったと思います」(静谷和典さん、以下同)

↑BAR LIVET、新宿ウイスキーサロンのオーナー・バーテンダー、静谷和典さん。

 

国産第1号として発売されたのは、丸瓶に白いラベルがついた通称 “白札” 。残念ながら本格的な普及には至らなかったそうですが、その後発売された「角瓶」が大ヒット。「日本人の味覚に合うウイスキー」を追求し続けて生まれた銘品は、今もなお愛されるロングセラー商品となっています。

 

国産ウイスキーを語る上で欠かせない! 世界に誇る3社の蒸溜所

「100年の歴史は、サントリー、ニッカウヰスキー、キリンの3社が支えてきたと言っても過言ではありません」と、静谷さん。ジャパニーズ・ウイスキーを語る上で知っておきたい蒸溜所とその銘品を紹介します。

 

サントリー / 山崎蒸溜所・白州蒸溜所

↑天王山の麓に位置する、ジャパニーズ・ウイスキーはじまりの地「山崎蒸溜所」。主な銘柄は、「山崎」「山崎 12年」「山崎18年」など。

 

「ともに日本最大級の蒸溜所です。どちらの蒸溜所も、多彩な原酒をつくり分けできることが特徴。1つの蒸溜所で1タイプのウイスキーしかつくれないというのが世界では一般的なのですが、山崎・白州蒸溜所では、それぞれ16基の蒸溜器が稼働しています。各蒸溜器でつくられたさまざまな原酒を組み合わせて、多彩なウイスキーを1つの蒸溜所で生み出すことができる。それが山崎・白州蒸溜所の強みです」

 

↑「山崎蒸溜所」の誕生から約50年後、山梨県の豊かな森の中に建設された「白州蒸溜所」。主な銘柄は、「白州」「白州12年」「白州18年」など。

 

「多種多様なウイスキーが出ているので、一概にその味わいを表すことはできませんが、例えば、山崎の年数表記のない『山崎(ノンエイジ)』や『山崎12年』は、プルーン、レーズン、チョコレートなどの風味とほのかなスモーキーさを感じる味わいが特徴。一方で『白州』は、森林浴をしているような清涼感とシトラスの香りが特徴です。スモーキーさは『山崎』よりも顕著。爽やかさとスモーキーな味わいが楽しめます」

 

ニッカウヰスキー / 余市蒸溜所・宮城峡蒸溜所

↑日本のスコットランドと称される気候と豊かな自然に囲まれた、北海道・余市町にある「余市蒸溜所」。主な銘柄は、「シングルモルト余市」「竹鶴ピュアモルト」など。

 

「余市蒸溜所は、竹鶴政孝さんが北海道に建てた、ニッカウヰスキーのルーツとなる蒸溜所。最大の特徴は、世界でおそらく唯一石炭の直火で蒸溜しているということ。石炭直火蒸溜は、火加減をコントロールするのが困難で、熟練の職人でないと扱いが難しいと言われています。その職人技から生まれる原酒は、トースティーでスモーキー。大手ジャパニーズ・ウイスキーのなかではピートの香りをもっとも顕著に感じるものだと思います」

↑2つの清流に囲まれた峡谷に位置する「宮城峡蒸溜所」。主な銘柄は、「シングルモルト宮城峡」「伊達(地域限定発売)」など。

 

「ニッカウヰスキー第二の蒸溜所となるのが、仙台にある宮城峡蒸溜所です。ここから生まれるウイスキーは余市とは真逆。フローラルかつフルーティーでまろやかな味わいが特徴です」

 

キリン / 富士御殿場蒸溜所

↑富士山の麓に位置する「富士御殿場蒸溜所」。主な銘柄は、「キリン シングルグレーンウィスキー富士」「富士山麓シグニチャーブレンド」「キリンウイスキー陸」「ロバートブラウン」など。

 

「キリングループが所有する富士御殿場蒸溜所は、モルトウイスキー(大麦麦芽のみを使用したウイスキー)だけでなく、グレーンウイスキー(トウモロコシやライ麦などの穀類を主原料とするウイスキー)もつくっている蒸溜所。その2つの原酒を混ぜ合わせてつくる『ブレンデッドウイスキー』が有名です。マスターブレンダー・田中城太さんは、世界で最も優秀なブレンダーにも選ばれたことのある、日本を代表するブレンダーのお1人。卓越したブレンド技術を持つ蒸溜所だと思います」

 

クラフトウイスキーの先駆けとなる「秩父蒸溜所」とその生みの親

2000年代に入ると、海外のコンペティションで数多くのジャパニーズ・ウイスキーが金賞を受賞したり、2014年にNHK連続テレビ小説「マッサン」が放映されたりと、ジャパニーズ・ウイスキーへの注目度はますます高まります。そんななか登場するのが「ジャパニーズ・クラフトウイスキー」です。

↑入手困難で、世界中が欲するウイスキー『イチローズモルト』。ウイスキー樽としては珍しいミズナラ樽を使用したウイスキーやフレンチオーク製の赤ワイン樽で熟成させたウイスキーなど、味わい深いウイスキーを数多く手掛けている。

 

「2007年に蒸溜所が完成し、2008年から蒸溜開始したのが、日本のウイスキー業界に突如登場した『秩父蒸溜所』です。創設者は、肥土伊知郎(あくといちろう)さん。サントリーや家業の造り酒屋を経て、ご自身で立ち上げた会社でウイスキーづくりをはじめました。肥土さんの祖父が残した原酒をもとにつくられた『イチローズモルト』は、イギリスのウイスキーマガジンで日本最高の評価を獲得。世界的に有名なウイスキーのオークションでも高値で取引されるほど、国内外で注目を集めるようになりました」

↑写真は、肥土氏の祖父が運営していた羽生蒸溜所と秩父蒸溜所のモルト原酒をブレンドした『イチローズモルト ダブルディスティラリーズ』。甘味とミントのような爽やかな味わいが特徴。

 

その後2015年、2016年あたりから日本各地に続々と誕生した、ウイスキー蒸留所。静谷さんは「肥土さんの存在がなければ、ここまで日本のウイスキー蒸溜所が増えることはなかった」と、語ります。

 

「肥土さんは、本来ライバルとなる蒸留所に技術やノウハウを惜しみなく教えているのだそうです。人生を通してさまざまな蒸留所の原酒を見てみたいという思いと、さまざまな原酒が生まれること自体がジャパニーズ・ウイスキー文化の発展に貢献できる、とお考えなのだと思います。ジャパニーズ・ウイスキーの今を支えるキーパーソンですね」

 

個性豊かなウイスキーが楽しめる注目の国産クラフトウイスキー蒸溜所

いまでは蒸留免許を有した蒸留所は、国内90か所以上にものぼるそう。なかでも静谷さんが思わず感銘を受けた蒸留所を4つ教えていただきました。

 

滋賀県 長濱蒸溜所

↑長濱蒸溜所は、滋賀県びわ湖北部にある小さな蒸溜所。主な銘柄は、「シングルモルト長濱」「アマハガン」「長濱ニューメイク」「聖闘士星矢ゴールド聖闘士シリーズ(静谷和典氏監修)」など。

 

「1996年に創業し、長浜エールをはじめ、国内外問わず評価の高い銘柄を数多く輩出する長濱浪漫ビールが、2016年に日本で最小規模の蒸溜所としてウイスキーづくりをはじめました。大きな特徴は、ミニマムな蒸溜所にも関わらず、数多くの挑戦をしているところ。ウイスキーを寝かせる熟成庫は蒸溜所のそばにあるのが一般的ですが、トンネルや廃校となった小学校、琵琶湖のパワースポット・竹生島、沖縄でのトロピカルエイジングなど、さまざまな場所で樽を熟成させています。小さい蒸溜所だからこそ、さまざまな取り組みを行っている点も大きな魅力だと思います」

 

宮崎県 尾鈴山蒸留所

↑長年培ってきた蒸留酒造りの技術が光る、尾鈴山蒸留所。現時点で販売されている主な銘柄は、「OSUZU MALT NEW BORN」「OSUZU MALT NEW MAKE」。

 

「尾鈴山蒸留所は、『百年の孤独』や『㐂六』といった世界的にも有名な焼酎を生み出した、黒木本店が手掛ける蒸留所です。この蒸留所のすごいところは、原料となる麦の栽培から麦芽づくりまで全て手仕事で行っている点です。通常、麦芽は専門の製造会社から購入して仕込むのが一般的なのですが、尾鈴山蒸留所の場合は麦の生産から製麦まで全て手作業。職人が素手で麦の状態や温度を調整しながらつくる、まさにクラフトのなかのクラフトですね。

 

さらに、桜や栗、杉といったさまざまな地元の木を樽材として活用しているのも特徴です。桜は桜餅のような香り、栗は焼き菓子のようなまろやかな味が楽しめます」

 

鹿児島県 嘉之助蒸溜所

↑東シナ海を一望する絶景に建てられた「嘉之助蒸溜所」。主な銘柄「シングルモルト嘉之助」をはじめ、さまざまなリミテッドリリースを手掛けている。

 

「嘉之助蒸溜所は、本格焼酎の蔵元・小正醸造による蒸溜所で、『メローコヅル』という焼酎の空き樽を使用して寝かしているというのがポイントです。もちろんそれ以外の樽も活用していますが、 キーとなる原酒は『メローコズル』の樽。元々、樽熟成の焼酎をつくっていたノウハウがウイスキーづくりにも活かされているのだと思います。

 

そして、鹿児島の温かい土地でつくられているのも、唯一無二の特徴です。鹿児島の湿潤で暖かい気候の下では、熟成スピードが速いのだそうです。風土を活かし、オリジナリティある樽使いから生まれる嘉之助蒸溜所のウイスキー。今や、世界から大きく注目される蒸溜所の1つとなっています」

 

富山県 三郎丸蒸留所

↑江戸時代から続く伝統的な酒造・若鶴酒造が母体となって生まれた「三郎丸蒸留所」。主な銘柄は、「三郎丸」、「玉兎」など。

 

「三郎丸蒸留所は、スモーキーなウイスキーのみを手掛ける日本でも珍しい蒸留所。世界で初めて『鋳物(いもの)製のポットスチル(単式蒸留器)』を取り入れた蒸留所として有名です。鋳物とは、砂などでつくった型の空洞部分に金属を流し込んでできた製品のこと。蒸留器は一般的にブロンズやステンレスでできているのですが、ここでは富山の鋳物文化を取り入れ、世界初の鋳物製蒸留器『ZEMON』を開発、活用しています。

 

砂で型を取っている影響で、金属の表面に細かな凹凸ができるのが特徴。凹凸があることで、蒸留の際に複雑な液体の流れを生み出すのだそうです。さらに、型さえつくれば蒸留器の製作期間を短縮できるという利点もあり、今後、三郎丸蒸留所を起点として鋳物製の蒸留器を取り入れる蒸留所が増えるかもしれない。そんな可能性を感じています」

 

次からは、そんな魅力たっぷりのウイスキーの楽しみ方を紹介していただきます。

 

マスター・オブ・ウイスキーがおすすめするウイスキーの楽しみ方

1.ハイボールの次は「ウイスクテイル-whisktail-」

「バーテンダーとして心掛けているのは、つくり手へのリスペクトを忘れないこと。それぞれのウイスキーが持つ魅力を台無しにしないよう、風味を活かした楽しみ方を提案しています」と語る静谷さんに聞く、初心者にもおすすめの楽しみ方とは?

 

「ウイスキー本来の味わいを知るには、やはりストレートで飲むことは大切です。私の使命は、ストレートで楽しむ人口を増やし、ウイスキーブームを永続させること。ただ、ストレートだけでなく、いろいろな楽しみ方ができるのがウイスキーの魅力です。ハイボール、水割り、カクテル、ロック、ストレートと段階的に楽しむのがいいと思います。

 

ハイボールの次の段階としておすすめしたいのが、「ウイスクテイル-whisktail-」というウイスキーベースのカクテルです。ウイスキー文化だけでなくバーテンダーとしてカクテルも広めていきたいという想いで、商標も取得しました」

 

「ウイスクテイル」とは、
1.ウイスキーベースであること
2.ウイスキーの香味を活かすこと
3.ウイスキーへのリスペクトがあること

 

上記の3つの条件を満たしたカクテルを指します。その代表作を教えていただきました。

 

・世界の定番カクテル「オールド・ファッションド」

↑升に入った、新宿ウイスキーサロンの「オールド・ファッションド」。ほうじ茶をつけ込んだ、キリン富士御殿場蒸溜所でつくられた「富士山麓シグニチャーブレンド」というウイスキーをベースに、金平糖を食べながら飲んでいただくスタイルで提供。

 

「毎年発表されるカクテルの世界ランキングでは、TOP50にウイスキーベースのカクテルが数多くランクインするほど人気です。なかでも長年1位を獲得していたのが『オールド・ファッションド』。主にウイスキーと角砂糖、ビターズを使用した定番のカクテルです。シンプルが故に、世界では多種多様なアレンジを加えたオールド・ファッションドが生まれています。バーテンダーにとっては、自分のレシピが名刺代わりになるといってもいいかもしれませんね」

 

2.和食と楽しむなら、水割りで

食事、とくに和食と一緒に楽しむのであれば「水割り」がおすすめ。

 

「ジャパニーズ・ウイスキーは、和食に合うようにつくられている、といっても過言ではありません。かつてサントリーが『二本箸作戦』と呼ばれるプロモーションを行っていたのですが、これは『水割りにすれば、ウイスキーは和食にも合う』ということを謳ったもの。水で割ると、口当たりがマイルドになって食事にも合わせやすいんです。ハイボールもいいですが、食事には水割りという飲み方も定着していけばいいなと思っています」

↑新宿ウイスキーサロンでは、ウイスキー30mlと軟水45ml、そして氷を1つシェイカーに入れ、5回シェイキングした水割りウイスキーを提案。シェイクすることで、舌触りがスムースでシルキーになり飲みやすさもアップ。ジャパニーズ・ハンドメイドグラス「咲グラス-Saki Glass-」で提供している。

 

3.食とのペアリングを楽しむ「ウイスキラシカwhisky-laschka」

ウイスキーをストレートで飲むためのトリガーとして、静谷さんが提案しているのが「ウイスキラシカwhisky-laschka」という楽しみ方です。

 

「『ニコラシカ』というカクテルがあるのですが、これは本来ブランデーのストレートに輪切りにしたレモン、砂糖を添えたもの。レモンと共に砂糖を口の中で噛んでから、ブランデーを流し込み、口の中でつくるシューターカクテルです。そのウイスキーバージョンとしてお出ししているものを『ウイスキラシカ』と呼んでいます」

↑口の中で食とのマリアージュを楽しむ「ウイスキラシカwhisky-laschka」。静谷さんは、マスター・オブ・ウイスキーとして各ウイスキーの個性を存分に生かすペアリングを提案している。

 

「ウイスキーにはそれぞれ個性がありますので、それに合う料理も無限にあると思っています。例えば、『グレングラント アルボラリス』というスコッチウイスキー。シトラスやミント、リンゴの風味があるウイスキーなので、その風味に似た柚子、香り豊かなトリュフ塩、爽快なミント、アクセントとなるスイートピクルスを添えたペアリングを提案しています。食とのマリアージュを是非楽しんでほしいです」

 

4.ストレートは、グラスにもこだわりを

↑静谷さんが開発した「咲グラス-Saki Glass-」。ウイスキーの蒸留器の形を参考に、日本の職人が手吹きでつくり上げたハンドメイドのグラス。このグラスで飲むことによって、アルコール感がやわらぎ、口当たりもまろやかに、そして香りが咲き誇る。

 

「ストレートでウイスキーを楽しむ際は、グラスにもこだわりたいところ。とくに最高のジャパニーズ・ウイスキーには、最高のジャパニーズグラスで楽しむのはいかがでしょうか。ワインに、ボルドー型、ブルゴーニュ型など、それぞれのワインを楽しむグラスがあるように、ウイスキーに応じたグラスがあってもいいと思うんです。同じストレートでも、グラスによって味わいや香りは大きく変わるということを知ってほしい……その思いを形にしようと新たにグラスを開発しました。今後もさまざまなグラスを開発していきたいと考えていますので、興味がある方はぜひチェックしていただけるとうれしいです」

 

日本各地の魅力が詰まったジャパニーズ・ウイスキー

最後に、静谷さんが思うジャパニーズ・ウイスキーの魅力を教えていただきました。

 

「やはりジャパニーズ・ウイスキー最大の魅力は、マスターブレンターのブレンド技術の高さ。さまざまな原酒を織り成す技術は、世界で最も卓越しているのではないかと思います。そして、本場スコットランドの気候に近い北海道でつくるウイスキーもあれば、長濱蒸溜所のようにトンネルの中で寝かせるものもある。ありとあらゆるロケーションで生まれる個性豊かなウイスキーを楽しむことができるのは、ジャパニーズ・ウイスキーの魅力だと思います。

 

コロナの感染状況がさらに落ち着けば、その魅力を存分に感じることのできる『ジャパニーズ・ウイスキーツーリズム』が生まれるのではないでしょうか。各地の蒸留所で試飲をして楽しみ、近くの観光地を巡るのも面白そうです。ぜひ、これからのジャパニーズ・ウイスキーにも注目してみてください」

 

プロフィール

バーテンダー / 静谷和典

東京新宿にて「新宿ウイスキーサロン」と「BAR LIVET」の2店舗を経営するオーナー・バーテンダー。2019 年に、ウイスキー文化研究所が認定する最難関資格「マスター・オブ・ウイスキー」を史上最年少で取得。その後も、ウイスキー検定 3 階級全国 1 位や、カクテルコンペティション2021年の日本チャンピオンなど輝かしい成績をおさめる。現在は、「バーテンダーしずたにえん」として、SNSで幅広く活躍中。TikTokやYouTube、InstagramなどSNSの総フォロワー数は50万人オーバー。
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BAR 新宿ウイスキーサロン

所在地=東京都新宿区新宿3-12-1 佐藤ビル 3F
TEL=03-3353-5888
営業時間=18:00〜26:00
不定休

 

BAR LIVET

所在地=東京都新宿区新宿3-6-3 ISビル4F
TEL=03-6273-2655
営業時間=18:00〜26:00
不定休

百年を超える醸造技術を注ぎ込んだRTD集大成ブランド「麒麟百年」誕生! キリンビール「麒麟百年極み檸檬サワー」

キリンビールは、同社で受け継がれてきた、百年を超える醸造技術(酵母発酵)を惜しみなく注いで完成した「麒麟百年極み檸檬サワー」(350ml缶、500ml缶)を、4月4日に発売しました。価格はオープン。

 

また、同日より、俳優の西島秀俊さんを起用した新TVCM「麒麟百年極み檸檬サワー百年の道のり」篇を全国で放映しています。

 

同商品は、キリングループが強みとしている発酵技術を生かして、同社初となるビール酵母で発酵させた芳醇なレモン果汁を一部使用。皮ごと搾ったレモン果汁など複数のレモン果汁を組み合わせ、同商品独自の鮮烈な香りとうまみ、なめらかな口当たりを味わえます。

 

ビールの泡にヒントを得て、同社独自の製法により、きめ細やかで繊細な泡立ちを付与。なめらかな口当たりとぎゅっと詰まったレモンの香り立ちが特徴。同商品の味覚特徴について、同社は「発泡性アルコール飲料で、『炭酸による刺激感や爽快感が抑制されたまろやかな口当たり』と、『柑橘香の良好な香り立ち』を両立する技術」として、特許出願中です。

 

パッケージは、同社の百年を超える歴史と技術に基づく、お酒としての正統性と圧倒的なおいしさを感じてもらえるような思いが込められたデザインに。「キリンビール」誕生初期の、1888年ラベルと1889年ラベルにインスピレーションを受けた「聖獣麒麟」マークに、切子柄をモチーフにしたデザインを合わせて、ものづくりの原点である丁寧さ、サワーならではの爽快感が感じられるパッケージに仕上げています。商品名の「麒麟百年極み檸檬サワー」は、1907年の創業以来同社が百年以上培ってきた、おいしいビールづくりの技術と知見の結集であることが込められています。

この感動を体験すべし! クラフトビール「スプリングバレー」とコンビニグルメのペアリングが目からウロコのハマり具合だった!

Sponsored by キリンビール株式会社

こだわり抜いたおいしさなのにお手頃……そんな評判でクラフトビール人気をリードする「SPRING VALLEY(スプリングバレー)」。しかも「食事との相性が抜群!」と聞き、実際どうなの? とGetNavi web編集長の私、山田佑樹がさまざまなコンビニグルメとペアリングして確かめてみました。

キリン

「スプリングバレー 豊潤<496>」
麦芽を「キリンラガービール」の約1.5倍、さらにホップを5種使用するなど素材を贅沢に使用。ホップを7日間漬け込む独自製法を活用し、豊潤な味わいとすっきりとした後味、ふわとろの泡を実現した。

「スプリングバレー シルクエール<白>」
小麦麦芽を使用し、無濾過で仕上げたにごりのある液色、きめ細かなふわとろの泡、まろやかな口当たり。ニュージーランド産の希少ホップを一部使用した、華やかな香りが特徴。

 

「スプリングバレー」を飲んでわかった4つの違い

「スプリングバレー 豊潤<496>」と「スプリングバレー シルクエール<白>」の両方をじっくり堪能して、特に印象的だと思った別格感は4つ。その違いを、ビールに詳しいフードアナリストの中山秀明さんにも、解説してもらいました。

↑左は、新商品レビューや生産現場のレポート、ブリュワーへのインタビューなどビールを題材に取材することが多く、ビールの最新事情に明るい中山さん。私、山田は冷蔵庫に常時缶や瓶をストックし晩酌に欠かさないビールラバーで、2023年はトレンドとしてもビールに注目しています

 

違い1.華やかな香り!

私がいつも飲んでいるビールと比べ、第一に違いを感じられるのが香り高さ。缶を開栓した瞬間にフルーティーなアロマが放たれ、グラスに注げばいっそう凝縮感豊かな芳香が広がります。

↑「シルクエール<白>」は、どこか白ワインを思わせる果実味も。ワイン同様、円を描くようにグラスを回す“スワリング”をしてまずは香りを楽しむべし

 

「『スプリングバレー』の香り高さは、ホップが大きく関係しています。例えば『豊潤<496>』なら上品な香味のIBUKI種など、『シルクエール<白>』なら白ワインのソーヴィニヨンブランを連想させるネルソンソーヴィン種など。これらを一部使用するとともに、ホップの香りを生かす独自の技術を用いることで、華やかで力強い香りを実現しています」(中山さん)

 

違い2.泡がふわとろできめ細かい!

シルキーでボリューミーな泡立ちにも驚かされました。これはグラスに注ぐことで、より堪能できそうです。注ぎ方にこだわれば、いっそうおいしさもアップ。オススメの注ぎ方は公式サイトでもくわしく解説されていますよ。

↑「豊潤<496>」は、最初に一瞬だけ勢いよく注いでたっぷりと泡を立てます。大きな泡が落ち着くまで待ち、グラスのフチに沿わせながらゆっくり注いでいくのがコツ

 

↑グラスで飲むと、いっそう香り、色、温度変化など、ビールの味わいを五感で楽しめます。専用グラスでなくとも、「スプリングバレー」を飲む際にはぜひグラスで味わいましょう

 

「『スプリングバレー』は泡立ちも段違い。ふわとろの泡はリッチな口当たりを演出するだけでなく、フタの役割をして優雅な香りや炭酸ガスを閉じ込める効果も。こうした泡のおいしさも、『スプリングバレー』の魅力です」(中山さん)

 

違い3.豊潤なのに後味はすっきり!

「スプリングバレー」を一口飲んでみてすぐ気づくのが、豊潤な味わい。麦のうまみが口いっぱいに広がります。とはいえ、けっして重たい感じはなく、後味もすっきりとしているので、飲み飽きない味わいとなっています。

↑豊潤な味わいの中に洗練された風味があり、余韻はすっきり。絶妙なバランスで仕上げられていることがわかります

 

「例えば『豊潤<496>』ならキリンラガーの1.5倍量の麦芽で厚みを持たせつつ、すっきりときれいな後味。一方の『シルクエール<白>』は、甘くやわらかな味にしつつ軽やかさをプラス。このような味の足し引きを適切なレベルで行うことで、エレガントかつ飲み飽きないおいしさに仕上げているのです」(中山さん)

 

違い4.クラフトビールらしい個性が食事と引き立て合う!

香り、泡立ち、コク深い味わい……どれも“いつものビール”との違いは明らかで、“クラフトビール”と銘打つだけのこだわりを感じさせるものでした。では食との相性は? ビールはやっぱりおいしい食事とともに楽しみたいけれど、個性が強いビールは食事とケンカしてしまうのでは……。それは杞憂でした。

 

「『スプリングバレー』は、実は食事と一緒に楽しむことでさらに魅力が際立ちます。それは、コク深さと爽快感が高いレベルで調和しているから。甘み、果実味、ビター感、酸味など多彩なニュアンスを持っており、さまざまな料理の味わい要素と結びついたり、または引き立たせたり。ペアリングの楽しみを盛り上げます」(中山さん)

 

続いて、今回山田が実際に試したフードペアリングをたっぷりと紹介します!

 

知っておくべし! ペアリングの3つの条件

スプリングバレーは、いったいどんな料理と合わせればいっそうおいしく感じられるのか? まずはフード選びの考え方を、中山さんに詳しく教えてもらいました。ヒントとなるのは、“3つの条件”だとか。

 

条件1.似た“色”同士を合わせる
濃い色の料理には濃い色のビール、逆に淡い色の料理には淡い色のビールが合うという法則。前者なら「豊潤<496>」が、後者なら「シルクエール<白>」が当てはまります。

条件2.似た“風味”同士を合わせる
味わいが個性豊かなクラフトビールは、銘柄ごとに甘み、苦味、果実味、酸味、塩味など多種多様な要素を持っています。その特性を、料理との共通点という観点から選んでみましょう。

条件3.異なる“風味”で互いを引き立たせる
例えば、甘酸っぱいソースのかかったフードにシャープな苦みのビールを合わせる。あるいは、クリームをたっぷり使ったスイーツに、ロースト香豊かなビールを合わせる、といった選び方。異なる風味同士だからこそ、互いの個性を引き立たせ合い、意外なおいしさが楽しめるのです。そして、このペアリングの妙がクラフトビールの面白さでもあるんですよ。

 

こうも合うとは! コンビニグルメとの王道&意外なペアリング 6選

今回はコンビニグルメとペアリング。バラエティが豊富かつお手頃なのはもちろん、昨今は味のクオリティが驚くほどハイレベル。上記の3条件を念頭に、「豊潤<496>」と「シルクエール<白>」のそれぞれと3品のコンビニフードを合わせ、ペアリングの妙味を体験してみました。

 

「スプリングバレー 豊潤<496>」は香ばしさを持つ料理とドンピシャ

「豊潤<496>」は香ばしい麦のうまみや深いコク、華やかな香りや心地よい苦味などが調和しており、マッチするストライクゾーンがきわめて広いと感じました。そのなかでも香ばしさを持つ料理とドンピシャに合い、濃厚系やこってり系も大得意! また、甘じょっぱい味付けのフードや、チーズなどの乳製品ともよく合います。

 

■ 王道だけに満点の組み合わせ「マルゲリータピザ」

まずはマルゲリータピザ。ビールとピザは王道の組み合わせですが、いつものおいしさを格上げしてくれるのが「豊潤<496>」です。豊潤な味わいが、マルゲリータのチーズのコク、トマトソースの甘さと相性抜群!

 

■ 甘辛ソースに加わる複層的な味わいが絶品「チキン南蛮」

チキン南蛮は、鶏肉とタルタルソースがジューシーで甘辛な味わい。そこに「豊潤<496>」のうまみ、甘み、香ばしさ、酸味、苦味が加わって、多層のレイヤー感が絶品です。こちらも同様に、味わいが重なってはいるものの重たくはありません。次のひと口がまた食べたくなるおいしさです。

 

■ ほろ甘さと苦味の組み合わせが至福「フィナンシェ」

フィナンシェの甘みと「豊潤<496>」のマッチングは想像以上! しかも、フィナンシェならではの焦がしバターの香ばしさとほんのりとした甘さが、ホップの苦味と絡み合うことで至福のおいしさに。これは食後のエンタメ鑑賞タイムのお供にあると、より充実した時間へと彩ってくれるのではないでしょうか。

 

「スプリングバレー シルクエール<白>」は繊細な味わい、フルーティなフードと好相性

「シルクエール<白>」は、上品な甘みや酸味が印象的。一部使用したネルソンソーヴィンホップの華やかな香りや、爽やかでいてまろやかな飲み口も魅力で、こちらも食事と合うストライクゾーンはかなり広そうです。野菜や魚介などの繊細な料理、フルーティーな甘酸っぱさを持ったフードは特に好相性ではないでしょうか。

 

シルキーな飲み口がプリプリ食感と合う「海老マヨ」

いつも飲んでいるビールと定番中華の組み合わせもいいけど、「シルクエール<白>」と海老マヨの組み合わせは、ひと味違う! マヨの甘み・酸味が「シルクエール<白>」の甘み・酸味と絶妙にマッチ。シルキーな飲み口はマヨネーズと海老のプリプリ感とも合致します。

 

■ 爽やかな風味がフルーティな香味と出会う「青じそドレッシングサラダ」

青じそドレッシングサラダは、麦の甘みやフルーティーな香味の上に、和の表情を持った青じその爽やかさが加わり、春の草原を連想させる清々しい余韻が広がります。

 

■ ビールの風味と柑橘感が絶妙「レモンピール」

レモンピールは意外に思えますが、合わせてみると非常にマッチ。フルーティーさやほのかな酸味を持った「シルクエール<白>」の風味と、ほろ苦くて甘酸っぱいレモンピールの柑橘感は、凸凹ピースがピタッと合うかのよう。

 

スプリングバレー×コンビニグルメのペアリングを堪能するチャンス!

全国のセブン-イレブン、ファミリーマート、ローソンで引き換えられる「スプリングバレー」無料クーポンが当たるキャンペーンがスタート! 引き換え時、ぜひともコンビニグルメもピックアップして、あなたも思いもかけないフードペアリングと出会ってみてください。

 

商品についての問い合わせ先:キリンビール株式会社

 

撮影/湯浅立志

ビールにはなぜ「ホップ」が大切なのか?造り手が集う「官能評価会」でわかった理由

2023年は10月1日に酒税率が改正され、ビールの税額が下がり、新ジャンル(第3のビール)の税額がアップします(発泡酒は据え置き)。原材料の高騰などによる値上げがなければ、ビールは実質安くなります。安くなれば、色々な盛り上がりが期待できるというもの。

 

というわけで、注目度がアップするビールにフォーカスして、今回お伝えしたいのは「ビールの味わい」について。各地の造り手が、ビールの魅力を高めたり広めたりするために行っている活動例を紹介します。

↑訪れたのは、クラフトブルワーが中心に集まった官能評価会。取り組みの概要や、造り手たちの声をお届けします

 

クラフトビール全体の品質向上が狙い

本稿で紹介するビールの官能評価会は、キリンビール、スプリングバレーブルワリー、日本産ホップ推進委員会が実施しており、今回は代官山の「スプリングバレーブルワリー東京」で行われたもの。同店は「フレッシュホップフェスト2022」のメインイベント会場ともなり、参加したブルワリーの醸造家を中心に、各自がビールを持ち寄って開催されました。

↑この日は全国から約10社のブルワリーが参加

 

目的は、一同でそれぞれのビールを飲み比べ、相互評価したり意見を交換したりするなかで改善ポイントなどを洗い出し、クラフトビール全体の品質向上につなげるのが狙いです。

 

持ち寄ったビールは、やはりフレッシュホップビール。フレッシュホップとは読んで字のごとく新鮮なホップのことですが、通常のホップとの最大の違いは乾燥させない生(もしくは冷凍)のみずみずしい状態であることです。

↑ホップは非常に傷みやすいため、乾燥させ固めたペレット状で使うのが一般的

 

いわばフレッシュホップビールとは、日本酒でいえば新酒、ワインでいえばヌーヴォー。ビールは原材料や発酵方法などの違いで味も千差万別ですが、フレッシュホップという共通項を通して比べれば、より使い方や製法の学びになるというわけです。

 

ホップはある意味、麦以上に重要

ところで、「なぜ麦ではなくホップなの?」と思う方も少なくないでしょう。ビールの主原料は麦(麦芽)、ホップ、酵母、水。ものによってはフルーツやスパイスといった副原料なども使われますが、ホップは“ビールの魂”と呼ばれるほど味や香りを左右する素材で、麦以上に重要視するブルワーも少なくありません。

↑こちらが摘み取る前のホップ

 

特に近年のクラフトビールムーブメントは個性派ホップの影響が大きく、発信地であるアメリカでは新種の開発や品種改良がきわめて盛ん。日本でもホップの研究や、生産者を応援する活動が行われています。「フレッシュホップフェスト」や、今回の官能評価会もその一環といっていいでしょう。

↑各自が、好みだったビールのTOP3を挙げて理由を発表し合うシーンも。善し悪しを競うものではありませんが、知見や技術を高めるためにこうした意見交換も行われました

 

官能評価は各ブルワーの味覚による意見だけではなく、分析データを基にした定量的なレポートも合わせて行います。なお、この分析はキリンホールディングスの研究機関で行われており、知られているところでは、アルコール度数やIBU(国際苦味単位)、EBC(ビールの色度数)など。専門的な成分としては、pH(水素イオン濃度)、AE(外観エキス)、AAL(外観最終発酵度)などが数値化されていました。

↑データ解説は、ふだんキリンホールディングスの飲料未来研究所でホップの香気成分に関する研究などを行っている加野智槙(かのとものり)さん。水色のシャツの方で、醸造やドイツ留学も経験しています

 

各ブルワーも学びの多さに驚きの声が続出

今回のようなクラフトブルワーを集めた官能評価会は2021年に初めて試み好評だったため、2022年は規模を拡大して実施したとのこと。そこで、参加した造り手の何人かに感想などを聞いてみました。まずは京都・与謝野にある「かけはしブルーイング」の野村京平さんから。

 

「香りの成分が、ここまで数値化された分析結果を見たのは初めてで驚きました。一覧からほかのビールと比較できるのも興味深かったです。また、自分たちの狙ったポイントと近しいスコアもあればズレもあって、『やっぱそうだよな』とも感じた部分もあり、すごく学びになりました」(野村さん)

↑黒い帽子の方が野村さん

 

金沢文庫のブルワリー、「南横浜ビール研究所」の荒井昭一さんは「すごく参考になりますし、飲めば飲むほど聞きたいことが出てきます」と話します。

 

「まだ会の途中ですけど、すでに新たな知見が得られて感動しています。このまま分析を進めていけば、さらに面白いことがわかりそうな気がしますね。ある成分が突出しているブルワリーさんもいて、彼らがどんな製法で仕上げたのかも気になります。いろいろ聞いて、今後に生かしていきたいですね」(荒井さん)

↑左が「南横浜ビール研究所」の荒井さん。右は、次に紹介する「籠屋ブルワリー」の江上さん

 

東京、狛江市初のビール醸造所として知られる「籠屋ブルワリー」の江上裕士さんは、「今日参加して、日本産ホップが持つポテンシャルの高さをより実感しました!」と目を輝かせます。

 

「クラフトブルワリーのほとんどは少人数で醸造しているので、こうしてたくさんの意見が聞けるのは素晴らしい機会ですね。いくつかのヒントも得られ、今後の励みになりました。フレッシュホップビールは、いわば旬の味わい。素材が持つ旬のおいしさを、ビールでも届けてフレッシュホップを定着させていきたいと強く思います」(江上さん)

↑「フレッシュホップフェスト2022」では各地から計50のブルワリーが参加し、イベントを盛り上げました

 

ビールの発展には国内ホップの躍進が大切

官能評価会には、日本ビアジャーナリスト協会の代表であり、京都の与謝野でホップ栽培にも取り組む藤原ヒロユキさんも参加。ホップ生産者としての立場から感想を聞きました。

 

「僕が今日好きだったビールは、いい意味で青っぽさのあるタイプ。ある意味強すぎる香りのもあったけど、そこがフレッシュホップの面白さだとも思うんです。やっぱりフレッシュホップは、摘みたての生き生きとした香りを凝縮させないとね。生産者としても、ホップの魅力をビールに最大限生かしてほしいっていつも思ってます」(藤原さん)

↑国内クラフトビール伝道師の第一人者である藤原さん。いまは地元の前述「かけはしブルーイング」とも協力し合いながら業界を盛り上げています

 

日本が抱える大きな課題のひとつが少子高齢化。国内ホップ生産もビールの消費も伸び悩むことが懸念されていますが、藤原さんは「まあでも、品質やおいしさはもっと高められると思うし、ホップはまだまだできることがたくさんありますよ!」と力説します。

 

「ホップ栽培は、僕らみたいに農業を優先するタイプと、地域コミュニティとしての意味合いも兼ねて行う方々と、大きく分けるとこのふたつがあります。どちらも大切なんですけど、僕らはより品質と生産量を高め、そのぶんブルワーに使ってもらえるように頑張らないと。

 

つまりは質と量の向上。そして、限定品ではなく通年商品として使ってもらえるホップ作りを目指すべき。例えば年に1回の限定品だったら、10年で10回しか仕込めない。それでは、その商品に対するブルワーの経験値も上がりませんから。お互いに技術向上できるよう、コミュニケーションを密にしていくことも大事ですよね。僕も今日、たくさん意見交換したくてここに来ました。これからも、日本のビール発展のためにいろいろ仕掛けていきたいと思います」(藤原さん)

↑この日の評価対象となったフレッシュホップビールがズラリ。毎年秋口から発売されます

 

冒頭で述べた酒税改正は、2023年版のフレッシュホップビールが登場する時季に施行されます。新酒やヌーヴォーを楽しむように、今年はいっそうフレッシュホップビールに注目を!

 

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ビール復権の2023年、ビールに注力し続けてきたキリンが打ち出した策とは?

2023年のお酒トレンドでほぼ間違いないと予言できることは、「ビールの復権」。なぜなら、秋の酒税改正によりビールに追い風が吹く(ざっくり言うと、ビールが安くなる)からです。その見立てもあり、ビール大手が年初に行う発表会はどれもアツい内容でしたが、今回はキリンビールの事業方針発表記者会見の情報をもとに、商品周りの戦略を筆者の見解を踏まえてレポートします。

↑目玉施策のひとつがブランド力の強化。「一番搾り」と「スプリングバレー」シリーズを筆頭に、リニューアルなどを行いさらなる成長を目指すという

 

ブランドと人材を磨き、成長カテゴリーも強力プッシュ

2023年におけるキリンビールの戦略テーマは「ブランドと人材を磨き上げる」。「一番搾り」や「氷結」などボリュームゾーンの大きな商品はより強固に、「スプリングバレー」をはじめとするクラフトビールや自社のウイスキーなどは、新たな成長カテゴリーとして後押ししていくと打ち出されました。

↑キリンビールの堀口英樹代表取締役社長(右)と、山田雄一執行役員 マーケティング部長(左)

 

なお、お酒のカテゴリーとして追い風が吹くのはビールですが、「氷結」などの缶チューハイも引き続き伸長が見込まれるジャンルであり、ウイスキーもキリンビールが手掛ける「富士」や「陸」は、特に成長著しい銘柄です。

↑2022年の「氷結」ブランドは過去最高販売数量を更新。特に「氷結 無糖」は過去20年に発売したキリンブランド最速で5億本を突破するヒットに

 

なかでも具体的な施策が発表されたのは、やはりビールでした。ここでいう「ビール」とは、発泡酒や新ジャンル(第3のビール)ではないガチなビールのことを指しており、酒税改正で追い風が吹くのも、このガチなビールのことです(そのぶん発泡酒や新ジャンルは不利となります)。

 

どのように注力していくのか、詳しくレポートしていきましょう。まずは同社のフラッグシップ銘柄「キリン一番搾り生ビール」から。

 

主力銘柄を中心に、味とデザインが刷新される

「キリン一番搾り生ビール」は、近年では2017年、2019年、2021年とリニューアルを実施。ストレートに「おいしい」を訴求するコミュニケーションなども連動し、ビール離れがささやかれる昨今にあってもファンを増やしてきました。結果、直近の2021、2022年でも成長しているブランドです。そのうえで2023年もリニューアルが行われます。

↑リニューアルは、味とパッケージデザインともに行われる

 

味わいのポイントは、麦のうまみ向上と、仕込み工程の最適化。素材のポテンシャルを最大限に引き出すことで飲み飽きない味わいを実現し、さらに雑味や渋味を軽減することで、飲みやすい後味も実現したとか。

↑パッケージは右が進化版。ロゴやしずくが少し大きくなったり彩度が高められたり、全体の印象が明るくなったことで、よりおいしそうなデザインに

 

この新しい仕様へは、缶がこの1月から、ビンと生樽は2月製造品より順次切り替えられるとか。では次に、キリンのクラフトビールにおけるフラッグシップブランド「スプリングバレー」のポイントも紹介します。

↑左の豊潤<496>は味とパッケージが、右のシルクエール<白>は、パッケージがリニューアルされます

 

ビール離れといわれるなかでも、クラフトビールは全体的に好調なカテゴリー。かつては大型商品がなかったマーケットですが、2021年3月に「スプリングバレー 豊潤<496>」がデビューしたことで活性化され、以降の市場をけん引する存在となりました

↑パッケージは右のように刷新。シルクエール<白>も同様で、上部の3つのメダルをより大きく配し、ブランド名の印象が強く伝わるようにリニューアルされます

 

さらに2022年は9月に「スプリングバレー シルクエール<白>」が仲間入りし、クラフトビールカテゴリーの間口は過去最高水準に。とはいえ、クラフトビールの未飲消費者はまだ約4000万人いるそうで、2023年はさらなる認知と理解促進に向けて広告を売ったり、クラフトビールフェスを開催したり、家庭向けに「ホームタップ」・飲食店向けに「タップ・マルシェ」(後述)を展開するなど、包括的なアプローチをしていくそうです。

↑左が「ホームタップ」、右が「タップ・マルシェ」

 

また、厳密にはビールではないノンアルコールですが、この分野で注力していくビールテイストブランドが「キリン グリーンズフリー」。同銘柄は、2022年4月のリニューアル発売以降に販売数量が3800万本を突破し、前年同期比約2.7倍と、好調に推移しました。

 

また、自社のノンアルコール・ビールテイスト飲料商品と比較してノンアルビールを初めて飲む層や、しばらく飲んでいなかった層を多く獲得できており、カテゴリー全体の活性化に貢献したそうです。そこで2023年は前年比約2倍となる約210万ケースを目標に、中身とデザインリニューアルを実施する(1月製造品から順次切り替え)ほか、飲食店向けに336mlの小ビンが新発売されました。

↑デザインリニューアルと、小ビンはこの通り

 

「キリン グリーンズフリー」の販売強化により、ビールの代替として楽しむ消極的な飲用から、“リフレッシュしたい時に、飲み物の選択肢として好んで飲む”といった積極的な飲用のカテゴリーに進化させていくそうです。

 

個人的にはスプリングバレーの新作に期待!

個人的に今回の発表会で気になったのは、質疑応答時の「『スプリングバレー』ブランドの新フレーバー発売の可能性も模索している」との回答。というのも、「スプリングバレー」は缶としての銘柄は前述の豊潤<496>とシルクエール<白>のみですが、ビンでは黒ビールやフルーツビールなども展開されており、缶で商品化すること自体は難しくないはずなのです。

↑小瓶タイプの「スプリングバレー」は、キリン公式オンライン通販DRINXなどで販売中

 

なにはともあれ、まずは今春の各商品リニューアルに注目。そして本番となる、2023年10月1日の酒税改正に向けて、いっそうアツくなることでしょう。目が離せない2023年のビールシーン、GetNavi webでは今後も新商品発表などの際、積極的にレポートしていきます。

 

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キリンの「本搾り」がリニューアル! グレープフルーツとレモンは「丸ごと搾ったような果汁感」をより実感できる味わいに

キリンビールは、「果汁とお酒だけでできている、果実そのままのおいしさを楽しめるチューハイ」がコンセプトの「キリン 本搾りTMチューハイ」シリーズを、11月製造品より順次リニューアルします。価格はオープン。

↑キリン 本搾りTMチューハイ レモン(350ml缶)

 

今回のリニューアルでは、グレープフルーツとレモンフレーバーの果汁の配合を見直し、酸味・苦み・甘みのバランスを改善。グレープフルーツは、丸ごと搾ったような果汁の満足感と、ちょうどよい甘さと苦さで飲み飽きない味わいに。レモンは酸味と苦みのバランスを見直して、レモン本来のおいしさをアップさせ、飲みごたえがありながら飲み飽きない味わいに仕上げています(ピンクグレープフルーツとオレンジは中味の変更なし)。

↑キリン 本搾りTMチューハイ グレープフルーツ(350ml缶)

 

パッケージは、みずみずしい、果実そのままのおいしさを表現したデザインに、左上アイコンのコピーを「ぎゅっと、果汁とお酒だけ」に変更。「香料・酸味料・糖類無添加」の特徴と「ぎゅっと搾った果汁感」が直感的に伝わるようなデザインで、フレーバーごとの味覚コピーを追加し、より味わいをイメージしやすいようにブラッシュアップしています。

「本麒麟」初の期間限定! 希少な国産ホップをブレンドした、華やかな香りが楽しめる「本麒麟 香りの舞」

キリンビールは、「本麒麟」ブランド初の期間限定品「本麒麟 香りの舞」(350ml缶、500ml缶)を発売しました。価格はオープン。同商品と「本麒麟」の2つの味わいの違いを体験できる、飲み比べセットも発売となります。

↑本麒麟 香りの舞(右)

 

本麒麟 香りの舞は、希少な国産ホップ「IBUKI」をブレンドした、芳醇な香りを楽しむことができます。IBUKIは、オレンジの皮や金木犀、和柑橘のような、上品な香りが特徴。香りを引き出すために、発酵中にホップを漬け込む「ホップアロマ製法」を採用し、本麒麟同様、通常の1.5倍の長時間で低温熟成する、長期低温熟成による、力強いコクと飲みごたえを味わえます。

↑国産ホップ「IBUKI」

 

パッケージには、IBUKIの華やかな香りを想起させる緑×ホップのデザインを採用。赤いリボン調の「限定出荷」で、今しか飲めない限定感や期待感を引き立てています。

酸味と爽やかな苦みのバランスが取れた、甘くないクリアな味わい! キリン「氷結無糖」シリーズに「グレープフルーツ」が仲間入り

キリンビールは、「キリン 氷結無糖」シリーズから、「キリン 氷結無糖 グレープフルーツ Alc.4%」「キリン 氷結無糖 グレープフルーツ Alc.7%」(各350ml缶/500ml缶)を、10月11日に発売しました。価格はどちらもオープン。

 

今回発売となるグレープフルーツは、糖類・甘味料不使用で、甘くないクリアな飲み心地と、酸味、爽やかな苦みのバランスがとれた、満足感のある味わいが楽しめます。

 

パッケージは、シリーズ定番のクリアな印象のシルバー&ホワイトに、グレープフルーツらしさを感じさせるグリーンをアクセントとして、シズル感を施した、直感的においしさを感じられるデザインとなっています。

 

既存の「キリン 氷結無糖 レモン」も、パッケージをリニューアル。8月製造品より順次切り替えており、「透明感」「澄んだ果実の味」のイメージと、目につきやすさ・アルコール度数の見分けやすさを強化した新パッケージデザインです。

田村 淳が新「キリン一番搾り 糖質ゼロ」を絶賛!ーー「全然味違う、何これ! 糖質入りのビールと遜色ない…!」

Sponsored by キリンビール株式会社

 

今夏キリンビールが刷新した「キリン一番搾り 糖質ゼロ」は、キリンビール過去10年のビール商品のリニューアルにおいて飛躍的な進化を遂げたと言います。本記事では、ビール好きであるとともに各メディアでも遠慮なしのトークで信頼を得ているタレントの田村 淳さんに、「キリン 一番搾り 糖質ゼロ」のリニューアル前後で飲み比べを実施。味の違いを語っていただきました。

 

キリン一番搾り 糖質ゼロ

国内初(※1)の糖質ゼロ(※2)ビールとして2020年10月にデビューし、2022年夏にリニュ―アル。独自技術「一番搾り製法」はそのままに「糖質カット製法」に磨きをかけ、麦芽を増量するとともにホップ配合を再構成。ひと口目に感じるビールの飲みごたえを向上させ、後味はすっきりと澄んだ味わいを実現した。

※1:ビールで糖質ゼロを実現した国内初めての缶商品(Mintel GNPDを用いたキリンビール社調べ)

※2:食品表示基準による

 

 

↑田村 淳さんにしっかりとキリン一番搾り 糖質ゼロを味わってもらいました

 

「糖質がないとビールの味がしないのでは?」--糖質ゼロビールへのイメージを率直に聞いてみた

自らのオンラインサロンでビールを造るなど、ビール好きな淳さんにとって普段からビールは身近な存在。食事でもフレンチ以外は基本的にビールからスタートし、オンとオフの切り替えにもビールでリセットをすることがよくあると言います。

 

「麦の香りが前面に出ているビールが好きです。もうひと口いきたくなる、みたいな。特に食事のときは、香りが強すぎずどんな料理にも合う爽快なタイプが好きですね」(淳さん)

 

聞けば、淳さんのお父さんは「キリンラガービール」の愛飲家であるとか。そのため淳さんも昔から、ビールといえばキリンというイメージが強いそう。では、糖質ゼロビールにはどんな印象をもっているのでしょうか?

 

「糖質は、ビールの味を構築するうえでスゴく大事というイメージ。最前線に出ているとか、あるいは縁の下の力持ちになっているみたいな。だから、糖質がないとあまりおいしくないんじゃないの? とか、糖質ゼロは味の大切なピースが欠けてるってイメージを持っています。でも、実は飲んだことがないのでわからないんですけどね」(淳さん)

 

淳さんが糖質ゼロビールを飲んだことがない理由は、前述のように味へのネガティブなイメージがあったから。また、本家「キリン一番搾り生ビール」が好きなので、キリン一番搾り 糖質ゼロを飲む必要性が感じられなかったからだと言います。

 

 

「全然違う!! スゴい! スゴく洗練されたおいしさで、素晴らしい完成度」--新旧「キリン一番搾り 糖質ゼロ」を飲み比べ

糖質ゼロビールを飲んだ経験がないというのは、今回の企画主旨としては先入観がなくむしろ好都合。まずはリニューアル前の「キリン一番搾り 糖質ゼロ」を飲んでいただきました。初めての糖質ゼロビール、第一印象はいかがでしょう?

 

↑缶のデザインはどちらも似ていますが、並んで左の「新」というアイコンや「ALC.5%」と書かれているほうがリニューアル版です

 

「あっ、想像と違う! 失礼しました。麦のうまみと爽快感がありますね。すっきり爽快で、これは(リニューアル前の製品でも)十分うまいです!」(淳さん)

 

そして淳さんは水を飲んで口をリセット。次はいよいよ、リニューアルしたキリン一番搾り 糖質ゼロを飲んでいただきましょう。

 

「なるほど…あっ、こうきたかっ…って、全然違う!! なにこれ、スゴい! どうやってこのおいしさに進化できたんだろう? だって、糖質がある金色の一番搾りに近づいてる感じじゃないですか。旧タイプもおいしかったけど、本当にこっちは全然違うしめちゃくちゃうまい!」(淳さん)

 

↑違いの大きさに驚き、思わず満面の笑みに

 

味の進化には淳さんも驚きを隠せない様子。普段よく愛飲している「キリン一番搾り生ビール」に通じるおいしさだと言います。

 

すっきりして研ぎ澄まされた味わいは、いつもの一番搾りを超えてるんじゃないかって思うぐらい。本当にスゴく洗練されたおいしさで、素晴らしい完成度ですね。でもよかったです。というのも、もし新旧で違いがなかったら、正直には言うものの、なんて表現しようかと考えていたので。まあ、全然その必要はなかったですね(笑)」(淳さん)

 

進化した「キリン一番搾り 糖質ゼロ」は、ビールの色が濃くなった点もリニューアルの注目ポイント。淳さんも液色について言及します。

 

「僕、ビールの色ってけっこう気にするんです。例えばノンアルコールビールテイスト飲料って、比較的に色が薄いじゃないですか。視覚で味のイメージも引っ張られちゃうので、グラスに注がず缶のまま飲むことが多いんです。でもキリン一番搾り 糖質ゼロは糖質ありのビールと遜色ない濃さですから、グラスに注いで楽しめますね」(淳さん)

 

 

「なんでこんなに変わったの?」--田村 淳、キリン一番搾り 糖質ゼロを詳しく知る

「どうやってこのおいしさに進化できたんだろう?」とも驚く淳さん。答えはいつくもありますが、カギは、“糖質カット製法”という技術進化と、それによる味覚進化の検討の幅が広がったこと。試行錯誤の結果、使用する麦芽の増量に加え、アルコール度数を4%から5%へと比率を高めたことで、飲みごたえをアップさせました。さらにホップの増量と配合変更により、ビールならではの香りを強化するとともに、渋味や雑味のない味わいになったのです。

 

「なるほど! 麦芽の増量とアルコール度数が上がったことで、味に厚みが出てるんですね。それで、香りの部分はホップの効果が大きいと。確かに、余韻で鼻から抜ける爽快さもメチャメチャ心地いいんですよ。麦のコクと、清涼なホップの抜け感が調和していて」(淳さん)

 

さらに淳さんは、キリン一番搾り 糖質ゼロを「飲み飽きない味ですね!」と、飲みやすさに関しても大絶賛。

 

「わりと僕、ビールを最初に飲んでから焼酎やハイボールなどに変えてるんです。なんだかんだ糖質って気になるけど、これなら糖質ゼロですし、糖質入りのビールと遜色ないおいしさだからありがたいですよね」(淳さん)

 

↑キリンビール担当者による、リニューアルポイントの解説を熱心に聞く淳さん

 

「それに味がすっきりと洗練されているので、もう一杯飲みたくなります。僕みたいなビール好きは多いと思うんですけど、すごく嬉しいんじゃないかな。でも、ここまでおいしくするのって難しかったんじゃないですか?」(淳さん)

 

おっしゃる通り。開発期間が7年、試験醸造は450回、試飲テストは7000回と、試行錯誤の末にたどり着きました。(ブランド開発開始からの総計)

 

というのも、そもそも、ビールの糖質は主原料である麦芽に含まれており、キリン一番搾り 糖質ゼロをつくるには、その糖質をカットしながら麦のうまみを引き出す必要があります。ここが中々難しい技術なのですが、数多くの検証を繰り返した結果、糖質を最大限分解するなどで酵母が糖質を食べきる新しい「糖質カット製法」が開発されました。それによって、味わいのシミュレーションの幅が数十倍~数百倍にも広がり、糖質ゼロにも関わらず、「一番搾り」らしく、素材の良さを引き出すことができ、ビール本来の刷新されたおいしさに進化できたんです。

 

「わかります。僕、オンラインサロンでビールを造ったことあるんですけど、素材の掛け合わせ方やバランスって超難しいんですよね。狙ったレシピでいざ試してみても、飲んでみるとイメージした味と全然違うみたいな。でもキリン一番搾り 糖質ゼロは飽くなき挑戦で理想にたどり着いたんですもんね。納得ですよ。これはどんな料理にも合うでしょうし、改めてめちゃくちゃ良いビールだと思いました。開発期間も本当にすごい」(淳さん)

 

キリン一番搾リ 糖質ゼロ、おいしさのヒミツを解説!

淳さんがコメントしてくださった通り、糖質ゼロでありながら、より多くのお客様に満足していただける味わいをつくるのは苦労の連続だったそうです。しかし、「一番搾り」ブランドの目指すべき姿は「おいしさでお客様の毎日によろこびをつくり、社会とお客様に貢献すること」。そのためにはおいしさに一切妥協せずに、一番搾りで糖質ゼロビールを生まれ変わらせるという意気込みでチーム一丸取り組んだ結果だそう。

 

「おいしいビールはやっぱりうれしい」「食べたいものと一緒に気兼ねなく飲める」--そんな幸せに貢献する存在を「キリン一番搾り 糖質ゼロ」が担えたら嬉しいという思いが込められているのです。

今回のリニューアルで開発チームが意識したのが、糖質ゼロ・オフ系ビールはおいしくないと思っているお客様の先入観を覆すこと。おいしさの進化に注力し、原材料の選定から見直したりと大胆な刷新を図りました。これにより、圧倒的なおいしさ進化(※)をとげ、過去10年のキリンのビール商品史上最高のおいしさ進化※を実現したのです。

※自社内ビール商品のリニューアル前後の味覚向上幅において(キリンビール調べ)

 

そうした努力によって、発売前に行った消費者調査における味覚評価が、リニューアル前品から大きく向上しました。

 

 

 

キリン一番搾り 糖質ゼロが、糖質ゼロビールの解釈を変えていく

すっかりキリン一番搾り 糖質ゼロがお気に入りとなった淳さん。あらためて、どんな味わいに惹かれたのでしょうか。

 

麦のうまみやホップの香りをしっかり楽しめて、それでいてのど越しが冴えているところかな。すっきり爽快だけど、ビールらしい味と香りが心地良く続く、そこがイイですね。糖質という大事な要素を抜きつつも、それを上手に補強しておいしさを表現するという企業努力にも関心しました」(淳さん)

 

さらに淳さんは、今回のリニューアルによって、糖質ゼロビールの立ち位置が変わるのではないかとも言います。

 

「キリン一番搾り 糖質ゼロを飲む前は糖質ゼロってピースが欠けてるとか、足りないっていうイメージだったんですけど、全然違いますね。これは新しいピースで補ったパズルのような、構成要素の揃い方がまったく異なるおいしいビール。新しいキリン一番搾り 糖質ゼロによって、糖質ゼロビールの解釈が変わってくると思います。ゼロといっても、スタート地点のゼロみたいな」(淳さん)

 

これからは自身で愛飲するのはもちろん、知人にも教えてあげたいと目を輝かせる淳さん。皆さんもぜひ、生まれ変わって圧倒的においしくなったキリン一番搾り 糖質ゼロを試してみませんか。

 

 

 

田村 淳

1973年12月4日生まれ、山口県出身。1993年、ロンドンブーツ1号2号結成。コンビとして活躍する一方、個人でもバラエティー番組に加え、経済・情報番組など多ジャンルの番組に出演。300万人超のフォロワーがいるTwitter、YouTube「田村淳のアーシーch」の開設、オンラインコミュニティ「田村淳の大人の小学校」を立ち上げるなど、デジタルでの活動も積極的に展開。2019年4月に慶応義塾大学大学院メディアデザイン研究科に入学。2021年3月修了。タレントの枠を超えて活躍の場を広げている。

 

商品についての問い合わせ先:キリンビール株式会社

 

撮影/ヒゲ企画 シズルコーディネート/塙 日沙世(topup)

今夏は五感で楽しむクラフトビールで! GetNavi編集長が実感した「スプリングバレー」をちょっといい日に飲みたくなるワケ

Sponsored by キリンビール株式会社

2021年に発売、同年のクラフトビール市場を約1.6倍に拡大した「スプリングバレー 豊潤<496>」。夏といえばビールのおいしい季節だが、GetNaviの川内一史編集長は今夏も「スプリングバレー 豊潤<496>」が選ばれる! と断言。その理由は? 開発担当者との対談を交えながら魅力や楽しみ方を掘り下げる。

 

夏のリラックスタイムを特別なひとときに演出してくれる

子どもは夏休みに入り、大人にとってもお盆やその休みがあるなど、いつもとは違う時間の過ごし方をするのが夏です。家でゆっくり過ごすシーンでも、その時間を贅沢なものにしたいと考える人は多いはず。

 

そんな夏といえば、ビールがよりおいしい季節ですが、いつもより特別な機会が増えるからこそ、ビールも特別なおいしさの銘柄を選びたい。そこで私、川内がオススメするのが、クラフトビールの新定番と言っていいでしょう、「スプリングバレー 豊潤<496>」です。

↑「スプリングバレー 豊潤<496>」はひと口でわかるおいしさが魅力。個性的な香りや味わいと、おかわりしたくなる飲みやすさが調和した傑作です

 

私はそもそもビールに関してはあまり冒険しないタイプなのですが、以前の取材時に飲んで「スプリングバレー 豊潤<496>」のおいしさに感動。“個性的で気難しそう”というクラフトビールのイメージがガラッと変わりました。

 

香りやコクが力強く、エレガントさを感じられながらも重たすぎず後味はすっきり。バランスの良さで、キレや爽快感を求めるビール好きにも刺さる味わいに。この特別なおいしさがあるからこそ、今夏の特別なシーンにふさわしい一本だと考えています。


 

“晴れの日”はもちろん、日常を切り替えるトリガーにも

私が考える、“特別な夏のビールには「スプリングバレー 豊潤<496>」が最適”という選択に確信を得るべく、開発担当者の元を訪ねました。

↑キリンビール 事業創造部 スプリングバレーブランド担当の岡本理沙さん。9月13日に発売される新作「スプリングバレー シルクエール<白>」の開発も担当しています

 

まずは、昨今のトレンドやニーズから。「スプリングバレー 豊潤<496>」がデビューした2021年のクラフトビール市場は、約1.6倍(※1)に拡大しました。本商品はブームの立役者といえますが、ビール市場ではどんなポジションを築いているのでしょうか?

※1:2021年1-12月期、2022年1月キリン調べ。インテージSRI+(業務用酒販店含む)。クラフトビール市場について:大手5社以外の国産ビールに加えて、大手5社でクラフトビールと訴求している国産ビールをクラフトビールとして商品選定を行っています。

 

「ビールのニーズは多様化していますが、嗜好品としての価値は高まっています。“晴れの日”はもちろん、日常のなかでちょっと特別な時間を過ごすための一本として選ばれているのが、より飲みやすくて上質な、誰が飲んでもおいしいビール。そこに合致したのが『スプリングバレー 豊潤<496>』だと考えています」(岡本さん)

 

夏の“晴れの日”を例えるなら、お祭り。またお盆の時期でもあり、親族でご馳走を囲む家族も多いですが、そんな特別なシーンにマッチするのがまさに「スプリングバレー 豊潤<496>」。一方、ふだんでも在宅勤務が増えるなかで、日常生活は単調になりがちです。そこでオフタイムへのスイッチとしたいのもまた、「スプリングバレー 豊潤<496>」。贅沢なビールのおいしさが、マンネリ化しがちな日常を切り替えるトリガーになってくれるのです

 

「お祝いなど数人で集まるシーンはもちろん、おひとりでじっくり晩酌を楽しむときにも、味わいに発見や驚きのあるビールが『スプリングバレー 豊潤<496>』です。思い思いのシチュエーションで、特別なひとときを楽しんでいただきたいですね」(岡本さん)

 

五感すべてで堪能できる稀有なおいしさ

あらためて「スプリングバレー 豊潤<496>」をテイスティングしました。うん、個性がありながらもスッと飲みやすい味わいは、やはり感動的! 岡本さんは、これを“五感に響くおいしさ”だと言います。ひとつずつ教えていただきましょう。

・聴覚に響く!

↑缶は口が小さく、魅惑的な香りが鼻に届きにくくなるためグラスに注ぐのがオススメですよ

 

「まずは開栓時のプシュッという音。また、グラスに注ぐ際のコポコポ、シュワーッという音も魅力です。特に『スプリングバレー 豊潤<496>』はホップをたくさん使っているので泡立ちがよく、きめ細やかに弾ける炭酸ガス、飲んだときのゴクッという音も聴覚を刺激します」(岡本さん)

 

・触覚に響く!

↑泡でフタをすることで炭酸ガスが抜けにくく、最後のひと口まで爽快なおいしさを楽しめます

 

きめ細かな泡が、口に含んだ際に唇や舌をやさしく包み、いっそうリッチな気分に。また、口からのどを通る際の炭酸ガスが、触覚を心地良くなで上げます。また、パッケージには発泡インキという素材を使っており、ザラッとした手触りを感じられるのも隠れたこだわりとなっています」(岡本さん)

 

・嗅覚に響く!

↑一般的なビールとは一線を画す、アロマティックな香りが素晴らしい! これぞクラフトビールならではの魅力です

 

世界中から厳選した5種類のホップを効果的かつ、ふんだんに使うことで、フルーティーでフローラルな香りを実現しました。嗅覚に立体的に感じられる、『スプリングバレー 豊潤<496>』の持ち味のひとつです」(岡本さん)

 

・視覚に響く!

↑ひと目で違いがわかる、鮮やかで濃いビールの色。これをしっかり楽しむためにも、グラスに注ぐのがオススメなのです

 

通常の麦芽に加えて、渋さが出ない絶妙な配分で焙煎した麦芽をブレンド。さらにキリンラガー比で1.5倍の量を使い美しい琥珀色に仕上げました。視覚でも、このおいしそうな色味を感じていただけると思います」(岡本さん)

 

・味覚に響く!

↑そして岡本さんも一緒に乾杯。味覚で伝わるおいしさは言わずもがなです

 

「飲む前から目で楽しめて、注ぐ際には音と香りでも魅力を実感。そして飲んだときは味覚も含めた五感すべてでおいしさを堪能できる『スプリングバレー 豊潤<496>』。全方位で楽しめるところも、このビールの大きな特長だと自信をもっています」(岡本さん)

 

岡本さんにアテンドしていただきながらあらためて飲んでみると、たしかにこれは味・香り・音・感触・ビジュアルと、さまざまな角度からじっくり楽しめるビールです!

 

こうして堪能した「スプリングバレー 豊潤<496>」ですが、実は「スプリングバレー」ブランドのクラフトビールは、国内外のビアコンペティションで計109個のメダルを獲得しているといいます。特に「スプリングバレー 豊潤<496>」は、国際的なコンペティションである「ブリュッセルズ・ビア・チャレンジ 2021」で金賞を受賞(※2)。ビールの味覚におけるプロフェッショナルもこれだけの高評価を与えているとは、この夏のイチオシビールに選出した私の選択は、どうやら間違っていなかったようですね!

※2:リニューアル前の商品で受賞。

↑「ブリュッセルズ・ビア・チャレンジ 2021」のゴールドメダル。「ここで金賞を受賞できたのは大きな自信につながりました。世界中からあまたのビールが出品される大会で高評価をいただき、非常にうれしかったです」(岡本さん)

 

構想10年で試験醸造は250回。“聖域”に挑んだ不屈のビール

この誰もが頷く「スプリングバレー 豊潤<496>」のおいしさは、どうやってつくられているのでしょうか?

 

「さきほどご説明した麦芽へのこだわりに加え、ホップについては独自技術『ディップホップ』製法を採用しているのが大きなポイントです」と、岡本さん。

↑「ディップホップ」は2012年にキリンビールが開発

 

「『ディップホップ』とは、酵母と一緒にホップを添加して発酵中に漬け込む技術のこと。個性的かつトゲのない香り付けが可能となり、泡の保存性も高めてくれます。ただ発酵時のホップ添加は衛生面でリスクを伴うため、一般的には誰も手を付けない“聖域”。この『ディップホップ』を海外の醸造家に話した際、『クレイジー』と驚かれたほどでした」(岡本さん)

 

「スプリングバレー 豊潤<496>」の完成には10年、その間、独自製法開発のための試験醸造は250回にものぼったとか。たしかに若干“クレイジー”……でもそれは賛美でもあるでしょう。

↑こだわりは原料のホップにも。本商品では5種類のホップをブレンドし、上品で穏やかな香りを特長とする希少な日本産ホップ『IBUKI』など個性を活かしながらも、理想の香味を実現しています

 

こうしてつくられた『スプリングバレー 豊潤<496>』は、一般的なビールよりも味に個性があるからこそ、料理をいっそうおいしくします。フードペアリングについて考えてみると、例えば野菜を使った前菜や、淡麗な魚料理、ジューシーな肉料理、濃厚な炭水化物の食事やスイーツなど、ジャンルを問わずマッチ。料理に合わせることで、より特別な体験ができそうです。

↑旨み、甘み、香ばしさ、酸味、苦味など、様々な味覚をバランスよく備えた「スプリングバレー 豊潤<496>」。欧風メニューはもちろん、和食ともよく合うんですよ!

 

あらゆるシーンを楽しく彩る豊潤<496>で乾杯を!

単体で飲んでもおいしい上に、どんな食事とも相性抜群。特別な日の食シーンをより楽しく贅沢に彩ってくれることでしょう。今夏、ちょっといい日のお供には「スプリングバレー 豊潤<496>」を飲みませんか!

 

 

商品についての問い合わせ先:キリンビール株式会社

 

取材・文/中山秀明 撮影/湯浅立志

キリンのクラフトビール「スプリングバレー」から“白”が登場! 「SPRING VALLEY シルクエール<白>」

キリンビールは、クラフトビールブランド「SPRING VALLEY(スプリングバレー)」から、「SPRING VALLEY シルクエール<白>」缶を9月13日より全国で発売します。

 

税別価格は、350ml缶が248円、500ml缶が330円。また、缶商品の発売に先行して、8月8日からは「Tap Marche(タップ・マルシェ)」(3Lペットボトル)と「スプリングバレーブルワリー」直営店(15L樽)でも提供を開始します。

 

同商品は、無濾過で仕上げたにごりのある液色で、小麦麦芽を使用したきめ細かなふわとろの泡、まろやかな口当たりが特徴。ニュージーランド産の希少ホップ「ネルソンソーヴィンホップ」を一部使用し、華やかで心地よい香りに仕上げています。満足感がありながらも爽やかな味わいで食事にも合わせやすく、様々なシーンで楽しめます。

 

パッケージは、スプリングバレーブランドのベースデザインを踏襲しながら、白ビールの味わいが伝わるような、クリーム×ゴールドの色合いの組み合わせで、高い品質感と新しさを表現しています。

 

※Marcheeは、アキュートアクセント付きが正式な表記です

日本初のおいしさで前年比200%超えの大ヒット! ちょっと特別なノンアル「キリン グリーンズフリー」をGetNavi web編集長がリフレッシュタイムの新習慣に選んだ理由とは?[PR]

日本初(※1)の製法によるおいしさで、前年⽐200%(※2)と⼤ヒット中のノンアルコール・ビールテイスト飲料「キリン グリーンズフリー」。“ノンアルの新定番”とも言いたくなるような、目下破竹の勢い。今までのノンアルと比較し、どこが特別(※3)なのか? いつ、どういう時に飲みたいか? 「キリン グリーンズフリー」がもつ価値を、GetNavi web編集長の私、山田佑樹が深掘りし、ヒットの理由を紐解いていきます。

※1:麦やホップの香りの良さを引き出した、ノンアルコール・ビールテイスト飲料の製法として日本で初めて採用(特許6786699号)
※2:20224月のリニューアルから6月までの3か月間の出荷前年比(キリンビール調べ)
※3:よりよい香味となる特許製法を採用したことによる。


 

ちなみに「キリン グリーンズフリー」は、今ではすっかり、私のリフレッシュタイムのお供に。その理由も併せてのちほどご説明しましょう。

 

日本初(※1)! ビールづくりの技術を結集し圧倒的な(※4)おいしさを実現

「キリン グリーンズフリー」のおいしさは、ビールの醸造と同じように素材の味を最大限に引き出す、日本初(※1)の製法から生み出されています。採用された技術のひとつが「低温麦汁ろ過技術」。低温でじっくり時間をかけてろ過し、雑味のない麦の澄んだうまみを引き出しました。これは「キリン一番搾り生ビール」でも採用されているエッセンスです。

 

また、ホップにこだわっていることも独自の魅力です。ホップは、ビールの香り高さや苦みに起因することから“ビールの魂”と呼ばれる素材。一般的なノンアル(※5)は1種類のホップしか使いませんが、「キリン グリーンズフリー」では3種類を採用しています。

 

そして、甘味料を使わず、甘くなくすっきりと清々しいおいしさが楽しめることも特徴のひとつ。のどごしがよく、最高に気持ちいいおいしさを食事とともに味わえます。これら従来のノンアルの発想を超えた技術とこだわりが、「キリン グリーンズフリー」のビールに近い圧倒的な(※4)おいしさを実現しているのです。

※4・※5:キリンビール商品において。

 

清々しい香りと味わいで、リフレッシュにぴったり! その秘密は3種のホップ

ノンアル(※5)では異例となる3種使用されたホップは、品種にもこだわり、クラフトビールで頻用されるタイプを採用しています。ひとつは、ニュージーランドのネルソン地区でのみ育つ希少なホップ「ネルソンソーヴィン」(一部使用)。柑橘のような唯一無二の上品な爽やかさが特徴で、白ワイン用ぶどう品種「ソーヴィニヨン・ブラン」と香りが似ていることが名称の由来でもあります。

↑左から、爽やかな香りの希少ホップ「ネルソンソーヴィン」、華やかな香りの「カスケード」、上品な苦味の「ビター」。3種類のホップを使用することで、豊かな香りや爽快な苦みが複層的に感じられます

 

香りに寄与するもうひとつの品種は、クラフトビール大国・アメリカ生まれのアロマホップ「カスケード」(一部使用)。フローラルなシトラスフレーバーが特徴で、明るくジューシーな香味をもたらします。さらに、上質な苦味を司る「ビターホップ」を採用し絶妙にブレンド。そのうえで、香りが飛びにくい絶妙なタイミングで投入する技術「ホップアロマ製法」を用い、香り高く清々しい味わいを実現しました。

 

気持ちが明るくなる鮮やかさ! 爽快感あるパッケージデザイン

「キリン グリーンズフリー」のヒット要因を語るうえでは、色鮮やかなパッケージデザインも見逃せません。エメラルドグリーンをベースとしたカラーは、爽やかさと品質の良さを表現。

↑鮮やかなエメラルドグリーンが印象的。ほかのノンアル(※5)にはない、大人がリフレッシュできる嗜好品として独自のブランドポジションを築いています

 

新しさを感じさせるとともに、食卓を華やかにする効果もあり、彩りの差し色に。なお「キリン グリーンズフリー」のデザインが商品のヒットに寄与したことは、リサーチ結果からも明らかです。実は購買理由の第1位は、「パッケージが目立っていた・好きだから」だったのです(キリンビール調べ)。

 

ユーザーのライフスタイルやリフレッシュするためにとる行動の変化をキャッチ

「キリン グリーンズフリー」がヒットしている要因には、市場動向をしっかり捉えたことも挙げられます。背景にあったのは、コロナ禍によるライフスタイルやワークスタイルの変化。自宅で過ごす時間が長くなり、お酒の楽しみ方もより広がりました。

 

家で過ごす時間が長くなると、毎日の楽しみとして食卓にも変化を求めたくなります。その結果、いままで飲んだことがなかった銘柄を試す機会が増えました。加えて、ステイホームにより健康志向もいっそう高まり、アルコール摂取をコントロールする意識が高まるなかでノンアルが注目され、市場も拡大しています。

 

特にノンアル市場で変化した消費者意識が、「お酒が飲めない時に飲む」お酒の代替としての存在から、「リフレッシュしたい時に飲む」積極飲用する存在へとシフト。これには若者を中心に広がりつつあるグローバルな飲用トレンド「ソバーキュリアス(お酒をあえて飲まないカルチャー)」も少なからず関係しているでしょう。

↑アンケートでは、約8割の人はお酒の代替としてのイメージをもっているうえ、7割近くの人が「おいしくないイメージ」をもっている結果に。つまり、「キリン グリーンズフリー」はこのイメージを覆すことに勝機を見出したわけです

 

リモートワークにおける悩みのひとつが、オン/オフの切り替えがしにくいこと。求められるのは、まさにリフレッシュです。ランチや仕事後の選択肢として、酔わずともプチ非日常感やリフレッシュ感を得られるノンアルが重宝される存在に。こうした様々なニーズの大きな受け皿となったのが、ビールに近いおいしさと爽快感をもった特別な(※3)ノンアル「キリン グリーンズフリー」なのです。

↑リフレッシュしたい時に最も求められるのが、爽快感やすっきりとしたのどごし。「キリン グリーンズフリー」も、しっかり当てはまっています

 

仕事後や休日のリフレッシュに! 一日がより充実する実感を得られる

お伝えしたとおり、私も例に漏れず現在「キリン グリーンズフリー」を愛飲しているひとり。特にニューノーマルな生活になって重宝しているのが、オン/オフの切り替え時です。

 

例えば平日なら、仕事をひと段落終えた夕食時。または食後のチルタイムや風呂上がりです。なぜ「キリン グリーンズフリー」がいいのかというと、筆者はゲーム好きでもあるから。対戦系やシミュレーション系をやり込むことも多く、シャキッとした感覚でプレイするにはお酒で酔うわけにはいきません。これは、読書や映画鑑賞といった他のアクティビティでも同様。

 

また、休日でも「キリン グリーンズフリー」が大活躍。筆者は午前中に掃除や洗濯などの家事を済ませ、ランチの後は家族で買い物などに出かけて帰宅後は夕食を作って過ごすことが多いのですが、ランチ時や息抜きにお酒を飲むと、そのあとがちょっとのんびりしてしまいがち。ビールに近い豊かな味わいと清々しいおいしさがありつつ、ノンアルコールで酔わずにリフレッシュしながら、休日のとっておきのランチがちょっと贅沢に楽しめる「キリン グリーンズフリー」は、プチ非日常感が欲しいタイミングに最適なのです。

 

大ヒットしている「キリン グリーンズフリー」は、リサーチ結果でも多様なシーンで飲まれていることがわかっています。食事の際はもちろん、息抜きや気分を変えたいとき用など、シチュエーションは様々。リフレッシュしたいときに、飲み物のひとつとして積極的に楽しむ人はどんどん増えているのです。

 

↑運転があるときだけでなく、昼食時や家事・仕事のが終わったあとなど、思い思いのシーンで「キリン グリーンズフリー」が選ばれています

 

ちょっと特別な(※3)ノンアルをリフレッシュ時の新定番に

市場背景をよく知っているGetNavi web の編集⻑も、仕事やプライベートをより充実させるために“指名飲み”している「キリン グリーンズフリー」。リフレッシュタイムの一本に選んでみてはいかがでしょうか?


 

商品についての問い合わせ先:キリンビール株式会社

取材・文/中山秀明 撮影/湯浅立志

噂の“元が取れる”工場見学「キリン一番搾りツアー」へ。やっぱし、ビール好きの聖地でした

ここしばらくはコロナ過で飲食店やアクティビティなど閉じていた店舗や施設がありましたが、徐々に再開し始めています。今回紹介するビール工場見学もそのひとつで、訪れたのは「キリンビール 横浜工場」。再開に伴い一部バージョンアップもしたということで、レポートします。

 

↑「キリンビール 横浜工場」。京急線「生麦駅」が最寄りです

 

試飲だけでない体験

筆者が参加したのは「工場だけの特別体験。キリン一番搾り おいしさ実感ツアー」という、約90分のテイスティング付き見学体験。基本的にはサイトからの事前予約制となり、20歳以上は1人500円(19歳以下は無料。試飲はソフトドリンク)。休館日の月曜日(月曜が祝日の場合は営業し、翌平日が休館日)を除く、10~15時で実施されています。

 

館内に入ってすぐのところは、工場見学者以外も楽しめる「ノミモノ・ラボ」になっていて、ビールの醸造工程や現在と過去の商品群など様々な展示がズラリ。ここだけでもかなりの見ごたえがあり、開始時間より早く着いても暇を持て余すことはないでしょう(「ノミモノ・ラボ」見学は10時~最終ツアーの出発時間まで)。

 

↑「ノミモノ・ラボ」入口。見学後に立ち寄るのもオススメです

 

↑「ノミモノ・ラボ」にはビール造りのシミュレーションなどもあり、触れて体験できるのも特徴

 

ツアーは、キリンビールの歴史やビール造りなどについての映像を楽しむシアター上映からスタート。過去の資料を効果的に活用した映像美が臨場感あふれる音響とともに楽しめ、130年以上におよぶ同社のモノづくりを学べます。

 

↑麒麟麦酒(現キリンビール)の前身、ジャパン・ブルワリー・カンパニーは1885年の設立。同社はのちに、あのトーマス・グラバーも重役を務めました

 

上映後は、ビールの原料となる水、麦芽、ホップについて学ぶコーナーへ。横浜工場の水は、山中湖に水源を持つ丹沢・相模湖水系の水源から取水したもの。これを工場内でさらに磨き、雑味のない仕込み水として活用しています。

 

↑見学はツアーガイドの解説付き。細部まで学べるうえ、随時質問にも答えてくれます

 

麦芽とホップは実物を見られるうえ、麦芽は試食を、ホップは香りをかぐこともOK。麦芽もふだんはなかなか目にしないでしょうし、ホップは毬花(まりばな)のまま触れられます。これだけでも貴重な体験といえるでしょう。

 

↑毬花の内部にある黄色い粒状のものは「ルプリン」という樹脂。これがホップの苦みや香りを生み出します

 

次は仕込み室へ。ここには9つの仕込み釜があり、プロジェクションマッピングを活用したダイナミックな演出とともに工程を学べます。

 

↑巨大な仕込み釜の内部は、プロジェクションマッピングで投影

 

映し出されるのは、「一番搾り」の仕込み工程。ざっくり解説すると、砕いた麦芽を煮込むともろみ(おかゆ状になったお酒のもと)になり、それをろ過槽に流し込むことで澄んだ麦汁を抽出していきます。

 

↑仕込み室の次は、「一番搾り」がなぜおいしいのかを体験するコーナーへ

 

「一番搾り麦汁」と「二番搾り麦汁」の違いがわかる

「一番搾り」といえば、名称の由来となった麦汁がおいしさの要。CMなどでおなじみの「一番搾り麦汁」です。この麦汁がなぜおいしいのかを深く理解できるのが次の体験コーナー。「一番搾り麦汁」と「二番搾り麦汁」を飲み比べることで、違いを実感できるのです。

 

↑左から「一番搾り麦汁」と「二番搾り麦汁」。色だけでも濃さの違いがわかります

 

「一番搾り麦汁」とは、もろみがろ過されて自然に流れ出る最初の麦汁のこと。「二番搾り麦汁」と比べると、甘みやうまみが濃厚ながら、渋みが少なく上品であることがわかります。そして次は発酵を知るコーナーへ。

 

↑工場では仕込み釜同様に巨大なタンクを用いて発酵や貯蔵を行います

 

麦汁からビールにするには、ホップを添加し酵母を加えて発酵させる工程が欠かせません。その発酵を、ガイドの解説とインタラクティブな映像体験で詳しく学べるのがこちら。

 

↑画面上にしずくの形で手をかざすと、麦汁に含まれる糖分を酵母が食べ、炭酸ガスとアルコールに分解。なるほど、これはわかりやすい!

 

その次はパッケージングの工程を見学。タップマルシェやタッピ―というサーバー用のペットボトルに詰めたり、賞味期限を印字したり、空き缶を洗浄したり、箱に詰めたりといった動作がベルトコンベアとともに流れていく様を見ることができます。

 

↑様々な商品がここから出荷されていきます。ある意味、最も工場見学っぽいコーナーはここかもしれません

 

工場造りたての「一番搾り」を3種飲み比べできる

最後はお待ちかねのテイスティング。ビールをおいしく提供するための知識や技術を習得した「ブルワリードラフトマスター」が、「一番搾り」のために開発された特製グラスで極上の一杯を注いでくれます。

 

↑ここはビール工場なので、当然のごとく醸造したて。おいしい条件が揃いに揃っています

 

「一番搾り」を片手に着席すると、工場見学オリジナルの柿の種も。見学でビールが飲みたい衝動にかられているところ、これはますます嬉しい配慮。さらに杯が進むこと間違いありません!

 

↑麦のうまみとホップの爽やかな苦み、上品に広がる香りが絶妙。ビール酵母を使ったチーズ風味の柿の種も抜群の愛称です

 

そしてビールを味わいながら、そのままツアーガイドによる「一番搾りおいしさ実感セミナー」へ。「一番搾り」ブランドのラインナップから、「一番搾りプレミアム」と「一番搾り<黒生>」も並べて飲み比べ、それぞれの魅力を堪能するという贅沢な体験です。

 

↑左から「一番搾り」「一番搾りプレミアム」「一番搾り<黒生>」。ビールの風味を感じやすい、チューリップ型のグラスに注いでもらえます

 

テイスティングシートを見て飲み比べながら、色、味わい、香りなどの違いを実感。「一番搾りプレミアム」は、東北産ホップ「IBUKI」の清々しく華やかな香りが印象的。「一番搾り<黒生>」は、ロースト麦芽の甘やかなコクが心地良く広がります。

 

↑売店もあり、「一番搾り」を中心に様々なグッズやフードが充実。お土産はここでゲットしましょう

 

なお、今回の見学で学んだ「一番搾り」ですが、味覚センサー「レオ」の研究や開発とともにデータを提供する「AISSY(アイシー)」が分析したレポートによると、驚きの結果が出たとか。それは、国内のメジャーなビールのなかでも甘み、苦味、うまみ、コクの数値が高く、バランスを意識した深みのある味わいが特徴であること。

 

↑「ノミモノ・ラボ」にて。「一番搾り」は2021年にリニューアルし好評を得ていますが、データ上でもそのおいしさは確かということでしょう

 

工場見学はほかにも、参加者だけが楽しめるオンライン工場見学の二次元コード付きコースターがもらえたり、キリンのLINE登録で「一番搾り」特製グラスがその場でもらえたりと、魅力は盛りだくさん。

 

↑見学を振り返ると、満足度抜群の工場見学であることを実感(左上のクラッカー「ルヴァンクラシカル ノントッピングソルト」は、ビールを飲み比べる際に口をリセットするためのもの)

 

料金500円で、ビール造りを五感で学べる体験型の工場見学に、計4杯の造りたてビールテイスティング、柿の種とクラッカー、オンライン工場見学の二次元コード付きコースターと、とにかくボリューム満点。間違いなく元が取れる内容となっています。

 

また今回は横浜工場のレポートでしたが、北海道千歳、仙台、取手、名古屋、滋賀、神戸、岡山、福岡と全国9工場でも体験できます。キンキンのビールがおいしい季節、装い新たにバージョンアップしたキリンの工場見学へ、ぜひ行ってみましょう。

 

 

【PLACE DATA】

キリンビール 横浜工場

住所:神奈川県横浜市鶴見区生麦1-17-1

アクセス:京浜急行線「生麦駅」より徒歩約10分

 

【フォトギャラリー(画像をタップすると閲覧できます)】

2022年春夏「オフ系炭酸飲料」11種を査定! ビールもノンアルも、ヘルシーでリフレッシュできるのはどれだ?

健康志向から、オフ系飲料や食品の人気が高まっています。なかでも好調なのが、“無糖の強炭酸飲料”。飲み応えがあるのにカロリーゼロの“強炭酸水”は、2022年も新商品が登場し、カロリーオフ系のアルコールやノンアル系、ジュース類の市場も賑わいを見せています。

 

そこで、「オフ系炭酸飲料」の最前線ラインナップを、フードアナリストの中山秀明さんに教えていただくとともに、それぞれにマッチするペアリングフードや飲みたいシーンなどをチェックしていただきました。

 

健康志向とおうち晩酌がオフ系炭酸飲料ニーズを後押し

ひと昔前は、「コカ・コーラライト」のような、カロリーオフ系の炭酸飲料がよく見られましたが、最近はカロリーオフよりも、「カロリーゼロ」がトレンドだと中山さんは言います。

 

「炭酸水のラインナップは、かつてない盛り上がりを見せています。なかでも人気は、強炭酸系。2021年にコカ・コーラがリニューアル発売した『アイシースパーク(ICY SPARK)』、サントリーの触り心地に訴えるバキバキボトルの『THE STRONG 天然水スパークリング』など、強炭酸でスカッと爽快、ストレス発散系の炭酸水が注目ですね」(フードアナリスト・中山秀明さん、以下同)

 

この背景には、運動不足や食べ過ぎ・飲み過ぎによる“コロナ太り”解消ニーズがあるそう。

 

「水よりも満足感があり、カロリーゼロの炭酸水は、コロナ太り対策、健康志向ブームによるニーズの高まりに加え、ハイボールやジン、焼酎やラムのソーダ割りなどでも出番が増えています」

 

飲めるけれど、今日は飲まない!
“スマドリ”や“ソバーキュリアス”が心地いい

「スロードリンク」や「ドリンク・スマート」、「スマートドリンキング(スマドリ)宣言」など、メーカー各社が発表している宣言は、お酒を飲みたい日、飲みたくても飲めない日、お酒を控えたい日など、気分や状況に合わせてアルコールと向き合おうというもの。

 

「アルコールで健康を害する暮らしからの脱却という意味では、欧米の1980年〜1990年代半ば頃に生まれたミレニアル世代からトレンドが生まれた『ソバーキュリアス』もありますね。これは、『sober(しらふ)』と『curious(好奇心)』を組み合わせた造語で、お酒をあえて飲まない日を楽しむというライフスタイルです。

これらの考え方は、健康志向の観点だけではなく、自分の心地よさを選択しようという時代ニーズの表れ。酔わないメリットを楽しみたいと考える人々が、カロリーオフや低アルコール、ノンアル飲料を好んで選ぶようになっていますね」

 

メーカー各社が力を注ぐオフ系炭酸飲料。2022年も新商品が続々と登場しています。今回は、ビール類、ノンアルビール類、炭酸ドリンク類のオフ系炭酸飲料の中から、中山さんのおすすめのラインナップをピックアップ。

 

“飲む日”に選びたい!
糖質オフ系ビール 3

気温が上がってくるにつれて、冷えたビールの出番が増えます。「ビール好きは仕事終わりにプシュッと1杯、飲みたくなるものです。でも、やはり気になるのがカロリーとビール腹。体重や体型への影響を考えると、カロリーオフや糖質ゼロを選びたいけれど、ビールらしい飲みごたえは諦めたくないのが本音でしょう」

 

本格ビール初の糖質ゼロ! 平日の疲れを癒す本格味

キリンビール「キリン一番搾り 糖質ゼロ」参考価格220円(税込)。国内初の缶の糖質ゼロビール。麦汁ろ過工程において最初に流れ出る一番搾り麦汁を使う製法で、雑味のない澄んだ麦のうまみがあります。

・フレーバーのリアルさ:★★★★☆
・カロリーオフ度:★★★★☆
・エネルギー:23kcal(100ml当たり)
・糖質:0g
・アルコール:4%
・ペアリングしたいフード:焼き鳥、うなぎ、粉もの
・飲みたいシーン:晩酌

「2020年10月に登場したとき、ビールでも糖質0が実現したかと驚きましたね。通常の『キリン一番搾り』と比べて、アルコール度は−1%、カロリーは100ml当たり17kcalオフ。味の濃さや飲み応えは通常タイプに軍配が上がりますが、ビールを飲んでいる満足感は充分に得られます。泡立ちは良好でホップと麦のアロマが心地よく、ブルー缶で通常のホワイト缶との差別化も明瞭です」

 

糖質ゼロとは思えない本格ビール! コクのある飲みごたえ

サントリー「パーフェクトサントリービール」参考価格213円(税込)。原材料は麦芽、ホップ、糖類のみの本格ビール。上質で深いコクを持つダイヤモンド麦芽とアロマホップ100%で色も味も濃いめ。

・フレーバーのリアルさ:★★★★☆
・カロリーオフ度:★★★☆☆
・エネルギー:32kcal(100ml当たり)
・糖質:0g
・アルコール:5.5%
・ペアリングしたいフード:ピザ、ハンバーガー
・飲みたいシーン:週末のごちそう

「2022年1月に発売された新商品。ビールらしさにこだわり、アルコール度数は王道の5.5%をキープ。『ザ・プレミアム・モルツ』で培ってきた醸造技術やノウハウを集結していて、旨味やコクが強く飲み応えがあります。飲食店での展開にも力を入れていくようなので、糖質を控えたいビール党にはありがたい存在ですね」

 

糖質ゼロ発泡酒のパイオニア! マイルドな味わいにキレも良し

アサヒビール「アサヒ スタイルフリー<生>」参考価格168円(税込)。2007年に初の糖質ゼロ発泡酒として誕生。2022年のクオリティアップでは、大麦の使用比率を上げ、麦芽エキスを新たに採用することで、ビールらしい香りや味わいがアップ。

・フレーバーのリアルさ:★★★☆☆
・カロリーオフ度:★★★★☆
・エネルギー:24kcal(100ml当たり)
・糖質:0g
・アルコール:4%
・ペアリングしたいフード:揚げ物、焼き肉
・飲みたいシーン:アウトドア

「発泡酒のオフ系ラインナップはかなり豊富。特に、糖質ゼロのパイオニアである本商品は、改良を重ねつつも、発売当初から守り続けるこだわりもあり、芯のある味わいです。繊細なタッチとスムーズな飲み口でゴクゴクいけて、キレのよい爽快感が外飲みシーンにマッチ。キャンプやバーベキュー時に明るい時間帯からプシュッといきたいですね」

 

“休肝日”に選びたい!
糖質オフ系ノンアルビール 3

健康やダイエット、酔えない日や酔いたくない日の気分転換にぴったりなのが、ノンアルビールテイスト飲料。「ノンアルコール飲料が発売された当初は、運転をする人のためのお酒という目的を主に販売されていましたが、今は休肝日をつくりたい層のニーズも増えています。食事の脂肪や糖分の吸収を抑える』など、特定保険用食品(トクホ)や機能性表示食品のラインナップも人気です」

 

ノンアルビール潜在ユーザーを呼び起こす進化するビールらしさ

キリンビール「キリン グリーンズフリー」参考価格148円(税込)。麦の味を引き出す麦芽適温仕込みや低温ろ過など、日本初の製法で麦やホップの香りの良さを引き出し、ビールテイストを再現。

・フレーバーのリアルさ:★★★★☆
・カロリーオフ度:★★★★★
・エネルギー:7kcal(100ml当たり)
・糖質:1.6g
・ペアリングしたいフード:えだ豆、居酒屋めし
・飲みたいシーン:休日

「ノンアルビールはおいしくないというイメージから、ノンアルビールを仕方なく飲むという層でもリフレッシュできる味わいの商品づくりに力を注ぐのが、キリン。現在、4種のラインナップを出していますが、中でも、もっともビールらしい味わいがこちら。パッケージの改良、麦の香り、ポップの爽快感は初登場した2年前から常にバージョンアップしています」

 

飲んで “尿酸値を下げる”時代へ! 豊かなうまみとスッキリとした飲み口

サッポロビール「サッポロ うまみ搾り」実勢価格148円(税込)。世界初、尿酸値を下げる効果のある「アンセリン」を配合。豊かなうまみとスッキリとした飲み口が特徴。

・フレーバーのリアルさ:★★★☆☆
・カロリーオフ度:★★★★☆
・エネルギー:25kcal(350ml当たり)
・糖質:5.6g(350ml当たり)
・ペアリングしたいフード:メキシカン、アジアン、エスニック
・飲みたいシーン:罪悪感がないので昼間から

「尿酸値を下げる効果の期待できる『アンセリン』配合というのが、他のビールテイスト飲料とは異なる着眼点。りんごのようなフルーティさがあるゆえ、ハーバルな風味でヒーリング効果も期待できそうです。ビールのうま味を求める人におすすめですね。スパイシーな料理との相性がよく、平日の昼から罪悪感なく飲めます」

 

ドライなのどごしとクリーミーな泡。ビールが飲みたい日のノンアル

アサヒビール「アサヒドライゼロ」参考価格147円(税込)。2012年に発売し10周年。常に好調な売り上げを推移中。麦のロースト感やドライなのどごし、クリーミーな泡感にすっきりした味わいが好評。パッケージも味わいもシャープで潔く、カロリーはゼロ。

・フレーバーのリアルさ:★★★☆☆
・カロリーオフ度:★★★★★
・エネルギー:0kcal(100ml当たり)
・糖質:0g
・ペアリングしたいフード:揚げ物、中華
・飲みたいシーン:仕事を中断して夕食を食べるとき

「暑い日に缶をプシュッと開けてゴクゴク……と勢いよくビールを飲むようなイメージにぴったり。2022年2月のリニューアルから、より麦の香りやのどごし、キレがバージョンアップしています。香ばしい風味とシャープな味わい、スッキリした後味が、ビール好きの飲まない日を支えてくれます」

 

どうシュワッとしたいかでチョイスが変わる
糖質オフ系炭酸ドリンク 5

のどの渇きを潤し、スカッと爽快な気分にさせてくれる炭酸飲料。とにかく商品数が多いので、どれを選べばいいのか迷ってしまいます。「お酒のおともには辛味の強いジンジャーエール、お風呂上がりはレモン風味の強炭酸水など、ある程度、候補を絞っておくと近しいラインナップから選びやすいかもしれませんね」

 

お酒を割るにもぴったり! 刺激強めの辛口ジンジャエール

アサヒ飲料「ウィルキンソン タンサン #sober スパイシーレモンジンジャ」103円(税込)。「ウィルキンソン」ブランドの特徴である強炭酸に加え、爽やかなレモンの香りとスパイシーな辛口ジンジャフレーバーで際立つ刺激が味わえます。

・フレーバーのリアルさ:★★★★★
・カロリーオフ度:★★★★★
・エネルギー:0kcal(100ml当たり)
・糖質:0g
・ペアリングしたいフード:餃子、カレー
・飲みたいシーン:ジンやラムの割り材、鼻づまりが気になる時

「ジンジャエールの辛さがしっかりと味わえて、甘さ抜きで楽しむのもいいし、お酒やノンアルカクテルで割るのもおいしいフレーバーです。この新作は、ソバーキュリアス向けに開発したそうです。スパイシーな料理に合いますね。香りからして刺激的なので、個人的には花粉症や鼻炎時のモヤモヤをスッキリさせたいときにも飲みたくなります」

 

ホップの苦味でリフレッシュ! 気分転換になる無糖炭酸水

ポッカ・サッポロ「富良野ホップ 炭酸水」130円(税込)。北海道上富良野産のホップのエキスを使用した、ほろにが感が体をシャキッとしてくれます。摘みたてホップの香りがさわやかなすっきりテイスト。

・フレーバーのリアルさ:★★★★☆
・カロリーオフ度:★★★★★
・エネルギー:0kcal(100ml当たり)
・糖質:0g
・ペアリングしたいフード:ジンギスカン、ザンギ、ソーセージ
・飲みたいシーン:アウトドア、登山の山頂で

「レモンとは違うさわやかさと柑橘ではないほのかな苦味がスッキリした飲み心地です。キャンプやBBQなどのシーンで、北海道富良野産のホップの風味を楽しみながら、ジンギスカンやザンギに合わせて飲みたくなりますね。登山の山頂で乾いた喉をうるおしたいときもおすすめです」

 

フルーティな炭酸気分に! 桃の甘みが甘酢料理ともマッチ

サントリー「天然水スパークリングCRAFT しゅわしゅわ白桃」134円(税込)。白桃果汁と白桃ピューレエキスを使用し、桃感たっぷり。

・フレーバーのリアルさ:★★★★★
・カロリーオフ度:★★★★☆
・エネルギー:9kcal(100ml当たり)
・炭水化物:2.3g
・ペアリングしたいフード:酢豚などの甘酢中華
・飲みたいシーン:お風呂上がり

「2022年3月に発売した新商品。桃の甘い香りがフルーティで、ライトな炭酸ジュース感が味わえて9kalはうれしい。炭酸は強すぎず、心地よいしゅわしゅわ感です。コッテリした中華料理を食べるとき、お風呂上がりや汗をかいた後のリフレッシュにも」

 

正統派炭酸水 “キリンレモン”らしい王道テイスト

キリンビバレッジ「キリンレモン 無糖」108円(税込)。口に含むとふわっと瀬戸内レモンエキスがスッキリ香る。余計なものは入れない純水の強炭酸で、甘くないけれど昔から変わらないキリンレモン味。

・フレーバーのリアルさ:★★★★☆
・カロリーオフ度:★★★★★
・エネルギー:0kcal(100ml当たり)
・糖質:0g
・ペアリングしたいフード:揚げ物、スナック菓子
・飲みたいシーン:スポーツ後のリフレッシュ

「無糖炭酸水のレモン味なんですが、ピュアでストレートな味わいはやっぱりキリンレモンです。青春感のある学生が好みそうなメニューと合わせたくなります。ポテチやフライドポテト、から揚げ、エビフライ、アジフライなど……、レモンをかけたい揚げ物とのペアリングは外れがありません」

 

シャンパン気分を味わいたい日にも! ローカロリーの微炭酸飲料

大塚食品「マッチマスカット 500mlペットボトル」160円(税込)。ぶどうの女王と呼ばれるマスカット・オブ・アレキサンドリア果汁使用。すっきりとしたマスカット風味と微炭酸のさわやかな飲み心地で19kcal。1本で1日分のビタミン(V.C、ナイアシン、V.B6 栄養素等表示基準値に基づく)とミネラル(ナトリウム)もとれる。熱中症対策にもおすすめ。

・フレーバーのリアルさ:★★★★☆
・カロリーオフ度:★★★☆☆
・エネルギー:19kcal(100ml当たり)
・炭水化物:4.8g(100ml当たり)
・ペアリングしたいフード:白いチーズ、塩系スナック
・飲みたいシーン:仕事後のリフレッシュしたいとき

「若者に好まれそうな味わいですが、甘めの炭酸ジュース好きな大人にもおすすめ。19kalなので罪悪感なく飲めます。微炭酸ですがすっきりとしたマスカット風味ということで、シャンパングラスに注げば、スパークリングワイン風にも楽しめる。誕生日や記念日のノンアルドリンクとしても活躍するテイストです」

 

飲み会自粛やコロナ太り、健康志向から売り上げを伸ばしているオフ系炭酸飲料。アルコールゼロでも、カロリーゼロでも楽しめる飲料がたくさんあります。気分やシーンにぴったりハマるものを、積極的に選んでいきたいですね。

 

【プロフィール】

フードアナリスト / 中山秀明

フードアナリスト・ライター。なかでもビールに関する執筆が多く、大手メーカー、マイクロブリュワリー、ブリューパブ、クラフトビアレストランなど、小売り、外食問わず全国各地へ取材に赴いている。

毎朝の習慣に続けたい! 「プラズマ乳酸菌」配合ヨーグルトテイストドリンク「キリン iMUSE 朝の免疫ケア」

キリンビバレッジは、キリンの独自素材「プラズマ乳酸菌」を配合した100mlペットボトル飲料の機能性表示食品「キリン iMUSE 朝の免疫ケア」を発売しました。

↑発表会では、新CMに出演する天海祐希さんや豊嶋 花さんなどもゲストとして出演

 

発表会では、執行役員マーケティング部長の山田雄⼀さんが登壇。昨今の環境変化から「免疫への関心」が健康意識の中でも特に高まっている状況や、プラズマ乳酸菌商品の好調などの市場動向などに触れながら、2022年成長の柱の⼀つ「ヘルスサイエンス領域のさらなる強化」を実現するため、日常使いの商品・サービス提供を充実させていくことで、“免疫ケア”の定着を図ると語りました。

 

“健康ワンショット市場”に新たに参入する同商品を用いて、「家族みんなの今日の元気のための新しい健康習慣を提案していく」として、「免疫ケアといえば『KIRIN』、という認知と信頼を獲得できるよう取り組んでいく」とコメント。

 

同社が朝の習慣領域に着目した理由については、現在販売されている小型ヨーグルトドリンク・乳酸菌飲料の引用シーンが「朝起きてすぐ」「朝食時」に集中している点を挙げながら、「朝の時間帯の飲用は習慣化されやすい傾向にあると考えられる。より多くのお客様の毎日に、“免疫ケア”という新しい健康習慣を創造していくことで、お客様の健康を応援していきたい」と述べています。

 

同商品は、「プラズマ乳酸菌」1000億個を配合。すっきりとした爽やかな味わいのヨーグルトテイストが特徴です。パッケージは、小容量でより手軽に摂取できるよう、100mlペットボトル容器を採用。白を基調とした、「朝」を目立つように配置したデザインで、ヨーグルトテイストのおいしさを表現しながら、機能をしっかりと伝えるパッケージです。税別価格は132円。

キリンが「ビール」で目指す、これまでにない新しいおいしさ。「ビールが、もう一度始まる。」とは?

3月14日、とある決意表明広告が出現した。「ビールが、もう一度始まる。」という意味深なメッセージである。定番のお酒として長く愛され続けるビール、それが「もう一度始まる。」とはどういうことなのか? メッセージの裏側にある思いをお伝えしよう。

 

ビールのおいしさの選択肢を広げる。 ビールの未来への決意

日本でビール産業が産声を上げてから約150年。その一翼を担ってきたメーカーがキリンビールだ。同社のスタンダードビールといえば「一番搾り」だが、同様に注力しているカテゴリーがクラフトビールである。キリンビールは、クラフトビールを「おいしさにこだわった造り手の感性と創造性が楽しめるビール」と位置付けており、その手間暇をかけたこだわりのおいしさには、ビールがもっと魅力的になる可能性が凝縮されていると考えている。 

 

「ビールが、もう一度始まる。」というメッセージからも、伝統と革新の両軸を重んじる姿勢がうかがえる。そして今回、メッセンジャーとして白羽の矢が当たったのが、日本を代表する俳優・吉永小百合。スケール感とキリンビールの本気度が伝わってくる。

 

この決意表明がなされた3月14日、キリンビールの堀口英樹社長は語った。ビール離れなどと言われて久しいが、ワクワクさせる何かが弱まっているのではないか。作り手がおいしさの新たな可能性を追求しきれず、消費者がビールへの興味を失ってしまったのではないか。一番愛されているお酒だからこそ、一番大胆に進化する必要がある。そう力強く訴えた、ビールの未来への決意表明ともいえるものだった。 

 

そして、その中核を担う存在がキリン渾身のクラフトビール、「スプリングバレー 豊潤<496>」である。

 

構想に10年かかった新時代のクラフトビール

「スプリングバレー」とは、キリンビールのクラフトマンシップを代表するブランドだ。素材や手間などに妥協せず、培った技術の粋を結集してクオリティのみを追求する。名称は1870(明治3)年に設立され、日本で初めて商業的に成功したビール醸造所「スプリングバレー・ブルワリー」に由来。

 

新生「スプリングバレー」の構想は2011年にスタート。そこから10年かけて誕生した、新時代のクラフトビールが「スプリングバレー 豊潤<496>」である。飽くなき探求の末、行われた試験醸造は250回(※1)。麦芽は、1888(明治21)年から愛飲される「キリンラガービール」の1.5倍もの量を使用。さらに海外の醸造家から「クレイジー」とも評された独自技術「ディップホップ製法」を採用している。

※1:この商品の特長である製法の開発にかかった試験醸造の回数

 

幾多の困難を乗り越えて生み出された味わいは、クラフトビールならではの1杯で満足できる豊潤な味わいを追求しながら、さらにもう1杯飲みたくなるおいしさが特長だ。ユーザーからの評価も高く、昨年のクラフトビールブームの火付け役となって市場は約2倍(※2)に拡大。また、同商品を筆頭に「スプリングバレー」ブランドのクラフトビールは、国内外のビアコンペティションで計69個のメダルを獲得(2021年年間 ※3)している。

※2:20211-12月期、20221月キリン調べ。インテージSRI+(業務用酒販店含む)。クラフトビール市場について:大手5社以外の国産ビールに加えて、大手5社でクラフトビールと訴求している国産ビールをクラフトビールとして商品選定を行っています。
↑「スプリングバレー 豊潤<496>」は、ベルギーで開催される国際的なビアコンペティション「ブリュッセルズ・ビア・チャレンジ 2021」での金賞をはじめ、数々の栄冠を獲得
※3:受賞歴の詳細はこちら

 

進化した「スプリングバレー 豊潤<496>」の秘密を試飲レビューとともに解説

独自の「ディップホップ製法」を採用していることは前述したが、ホップは“ビールの魂”とも呼ばれるほどに重要。ハーブの一種であり、ビールの鮮度を保つとともに苦みや味わいをも左右する原材料である。

 

昨年の発売当時、「スプリングバレー 豊潤<496>」では、フルーティーでフローラルな品種を中心に、4種のホップを組み合わせて風味づけていたが、新たに「IBUKI」を追加。これは希少な日本産ホップであり、上品で穏やかな香りを特長としている。

↑「スプリングバレー 豊潤<496>」に使われる「IBUKI」は、貴重な日本産ホップ

 

計5種のホップを組み合わせるうえで、その香りをより印象づけるのが前述のディップホップである。具体的には、発酵過程で酵母とともにホップを同時に投入する製法だ。一般的な製法よりも豊かに香り立つうえ、クセやトゲのない、温和かつ個性的な香りづけが可能に。さらに、泡の安定化や保存性も高めてくれる。

 

また、5種のホップの配合割合を最適化し、トップからラストまで味と香りのバランスを向上。こうして「スプリングバレー 豊潤<496>」は、さらに洗練された豊潤な香りと味、スッキリとした余韻の飲み飽きないおいしさに進化した。

 

↑飲む前から鼻孔をくすぐる、甘香ばしくフルーティーなアロマ。シルキーでボリューミーな泡も貫禄十分だ

 

筆者も新生「スプリングバレー 豊潤<496>」を試飲。開封した瞬間にアロマティックな香りがあふれ、グラスに注ぐといっそう濃密な芳香を感じられる。

 

「スプリングバレー 豊潤<496>」を飲むたびに抱く感想は、“フレンドリーなおいしさ”。クラフトビールは総じて個性的であり、それが魅力でもあるが、ものによっては個性が強すぎる場合もある。その点「スプリングバレー 豊潤<496>」はバランスがよく、ドリンカビリティ(おかわりしたくなる飽きないおいしさ)が抜群なのだ。そして、この新生「スプリングバレー」は、さらにそのバランスが突き詰められている。

 

日本産ホップ「IBUKI」は、上品に華やぐフラワリーな柑橘感も魅力である。もともと「スプリングバレー 豊潤<496>」には華やかさやジューシーな風味があったが、「IBUKI」の追加でよりエレガントな香りに磨きがかかった印象も。だれが飲んでもおいしいと思える、わかりやすいクラフトビールだとあらためて感じた。

↑コク深いが重すぎず、苦みはあってもキツすぎず、余韻はすっきりしていてキレもしっかり。全体のまとまりがよく、ついつい杯が進んでしまう味わいだ

 

2021年春の発売からわずか半年で100万ケースを突破(※4)し、クラフトビール市場を約2倍に拡大させた(※5)ブームの火付け役が「スプリングバレー 豊潤<496>」。リニューアルも伴って、2022年はますます存在感を増すはずだ。ビールが、もう一度始まる。その決意にふさわしく、多くのビールファンに驚きと感動をもたらすだろう。

※4:キリンビール出荷実績(20213-9月大びん換算)2021年10月キリン調べ
※5:20211-12月期、20221月キリン調べ。インテージSRI+(業務用酒販店含む)。クラフトビール市場について:大手5社以外の国産ビールに加えて、大手5社でクラフトビールと訴求している国産ビールをクラフトビールとして商品選定を行っています。

 

キリン 「スプリングバレー 豊潤<496>」

 

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取材・文/中山秀明 撮影/湯浅立志(Y2)

 

1杯にここまでこだわったレモンサワーがあったか!? 中村アンも驚いた、新「麒麟特製」のつくり方とおいしさの秘密を開発者に直撃

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「とりあえずレモンサワー!」と1杯目から楽しむ人が増えている昨今。レモンサワーはレモンをぎゅっと搾っただけでできる“お手軽なチューハイ”というイメージのなかで、異彩を放つ存在がある。ブランド累計販売数量が5億本(※1)を突破した「麒麟特製 レモンサワー」だ。いったいどこまでやるの!? どうしてそこまでやるの!? 女優・中村アンも驚いた、そのこだわりぶりに迫っていこう。

※1:250ml換算(20204月リニューアル以降の累計販売数量) 


キリン 麒麟特製 レモンサワー

 

え、ただレモンを搾ってるだけじゃないの!? 中村アンが驚いた「麒麟特製レモンサワー」の味づくりの秘密

動画『中村アンが麒麟特製つくってみた篇』のなかで、中村アンさんが「麒麟特製 レモンサワー」のこだわりを実体験。「レモン搾るのってけっこう大変なんだなぁ」「(凍結レモンピールを削りながら)ハッ冷たいっ!」「12時間も煮込むの……」と、おいしさを生み出すための妥協を許さないこだわりに脱帽している姿が印象的だ。そしてラストの「そりゃ、美味しくなるわけだ。」の表情からは、彼女の納得感がよくわかる。

 

では、中村アンさんも驚いたこだわりの製法は、実際どのような味を生み出したのだろうか? 開発を担当した、キリンビールの松田莉央子さんに話を聞いた。

キリンビール マーケティング部 商品開発研究所/松田莉央子さん 「麒麟特製」ブランドは発売当初より担当。マーケティングから中味まで、商品の研究や開発を行っている

 

1.柑橘を12時間煮て味に厚みをもたらす「うまみエキス」

「麒麟特製 レモンサワー」をはじめ、「麒麟特製」ブランドすべてのフレーバーに使われているのが「うまみエキス」。これは複数の柑橘を12時間以上煮詰めたエキスで、その名の通りうまみを抽出して味の全方位に厚みをもたらしている。一般的なサワーには用いられない素材だが、その発想は「ビールやワインのような深いコクを、サワーでも表現できないか?」という思いから生まれたのだとか。

 

「サワーならではのクリアな味わいとともに、ふくよかなコク深さも表現したいと思いました。うまみによって味全体の輪郭を豊かにし、また嫌なアルコール感を抑えて飲みやすくするためにも『うまみエキス』が寄与しています」(松田さん)

 

12時間以上も煮詰めるという製法は、料理から着想を得たという。熱を加えることで、素材が持つ味わいのなかからコクや深みを引き出す。ジャムや、フルーツコンポートのようなイメージだろうか?

 

「そうですね。例えばアップルパイのりんごはシャキシャキな甘酸っぱさではなく、焼くことでりんごの酸味が穏やかになった、コクのある甘酸っぱさですよね。このような果実の魅力を、柑橘を煮込むことでサワーにプラスしたいと思いました」(松田さん)

↑果実に熱を加えることで、生の果実そのものにはない新しいおいしさを生み出したという(写真はイメージ)

 

2.レモンの多様なおいしさを表現する「レモン果汁」

レモンサワーにとって、きわめて大切な要素がレモン果汁だ。「麒麟特製 レモンサワー」では「磨きレモン果汁」に「まるごと搾り果汁」と、異なる2種の果汁を採用。それぞれの違いや、合わさることでどのような味になるのだろうか?

 

「『磨きレモン果汁』は爽やかで澄んだ酸味を。『まるごと搾り果汁』は、よりはっきりとしたレモンの香りに加え、レモンの果皮も含んでいるのでほろ苦さももっています。タイプの異なる果汁を調合することで、1種類の果汁では引き出せない複層性を生み、立体的なレモン感を実現しました。最初から最後まで、飲む経過とともにレモンの多様な風味を感じていただけると思います」(松田さん)

↑「磨きレモン果汁」に「まるごと搾り果汁」と、味わいの異なるレモン果汁を用いることで、レモンの香りや酸味だけでなく、心地よいほろ苦さや豊かな味わいも表現(写真はイメージ)

 

3.爽やかな風味を引き出した「凍結レモンピールエキス」

そして今回のリニューアルで新たに加わったエキスが「凍結レモンピールエキス」。厳選したレモンから果皮をはがしてすぐに凍結させ、丁寧にすりおろしてから低温で抽出したエキスである。こちらについても、素材の特長やレモンサワーの味への効果を聞いた。

 

「レモンがもつ魅力を、よりはっきり出したいと思い『凍結レモンピールエキス』に着目しました。厳選したレモンの果皮を凍結することで、香り高いレモンの風味を保ったまま引き出すことができます。また、低温でエキスを抽出することで、レモンピールの苦みや雑味をカットしています。それによって、爽やかなレモン感を高めつつ、雑味や苦みのない、よりクリアなレモンのうまみをつけることができました。こうして今回のリニューアルでは、さらに多彩なレモンのうまみを商品に込めることができ、いっそうおいしい『麒麟特製 レモンサワー』になりました」(松田さん)

↑厳選したレモンの果皮をまるごと凍結。豊かな味わいと香りが閉じ込められている(写真はイメージ)

 

複数の製法と多様なレモンの味わい表現。個性的な素材が合わさることで「麒麟特製 レモンサワー」のおいしさが生み出されているとのことだが、これだけこだわりが詰まっているとぶつかり合ってしまうことはないのだろうか?

 

「それぞれが独自の魅力をもっているので、使い方は苦労しました。例えば『まるごと搾り果汁』はレモンのしっかりした味を出せるのですが、レモン果皮由来の苦みもあるので扱いが難しい素材です。もちろんほかの素材も同様で、配合が少し変わっただけでも狙ったおいしさにはなりません。バランスに関しては常に意識しました」(松田さん)

 

各素材に関しても、酸味の種類、甘さの濃淡、レモンの質や香りのボリュームなどは異なる。それら一つひとつ、どういう素材を採用して組み合わせればよいかも考えて味覚設計したと松田さんは言う。

 

「バランスのよさは飲みやすさでもあり、おいしさに直結します。どう組み合わせたらお客様が求める味わいにつながるのかを考えながら足し引きを繰り返して調和させ、新しい『麒麟特製 レモンサワー』が完成しました」(松田さん)

 

目指したのは、心地よく幸せなひとときをつくるレモンサワー

いくつもの製法による特別な素材を調和させ、手間と時間をかけて作られた「麒麟特製 レモンサワー」。ここまでこだわったサワーは珍しい。どのような市場のニーズから生まれ、そして今回のリニューアルへ至ったのだろうか?

 

「数年前からレモンサワーブームが続く中、自宅でレモンサワーを楽しむお客様が増えています。その中でも、『より品質がいいもの、おいしいものを飲みたい』『自分のお酒を飲む大切な時間を楽しみたい』といったニーズは高まっていると考えています。その声にお応えできる、幸せな時間を過ごしてもらえる上質なお酒をつくりたいという思いが『麒麟特製 レモンサワー』の原点にあります」(松田さん)

 

ブームに伴って店の棚には多くの商品が並び、その味は“レモンサワー”といっても様々。アルコール度数が低かったり高かったり、無糖だったり濃厚タイプだったり。それは消費者の嗜好が多様化しているからといえるだろう。そのなかでも、「麒麟特製」のとことんこだわった上質なおいしさは異色な存在であるとともに、市場にもインパクトを与え大ヒットとなったのだ。

 

「飲用シーンとしては、食事にマッチすることはもちろん、食後などにそのまま飲んでも満足する味として設計しています。また、上質感のあるおいしさで、お客様自身に心地よく幸せな気持ちになっていただき、明日も頑張ろうと思えるレモンサワーを目指しました。味づくりにはこだわりつつ、商品はお客様自身が心地よい時間を過ごすための“そばに寄り添う脇役” 的な存在になれたらいいな、と思っています」(松田さん)

 

飲み手が主役になるためには、おいしさのインパクトはありつつも、酸味やボディといった個々の要素が過度に立たないように。この味覚設計はバランスのよさにも通じる。それもあって、「麒麟特製 レモンサワー」はアルコール度数が9%でありながら嫌なアルコール感がなく、深みがありじっくり飲みたくなる味わいに仕上がっているのだ。

 

レモンサワー市場をけん引する存在に

市場に様々なレモンサワーがあふれるなか、“上質でうまいレモンサワー”という無二のポジションを築き大ヒットしている「麒麟特製 レモンサワー」。商品コンセプトに「日本のレモンサワーを、新しく。」(※2)を掲げる理由にも納得だ。

 

2022年を迎えてさらにおいしく進化し、レモンサワートレンドのネクストステージをけん引する存在ともいえる。あらゆる食シーンに、そしてくつろぎのチルタイムに、ぜひゆっくり味わっていただきたい。

※2:麒麟特製が目指す姿勢

「麒麟特製レモンサワー」について詳しく知りたい方はこちらへ

 

取材・文/中山秀明 撮影/湯浅立志(Y2) 撮影協力/EASE

 

広告主:麒麟麦酒株式会社 広告主住所:〒164-0001 東京都中野区中野4-10-2 中野セントラルパークサウス 代表者:代表取締役社長 堀口 英樹 電話番号:03-6837-7002

「氷結無糖 レモン」にALC.9%が新登場! 甘くないから合うペアリングメシのおすすめはコレだ!

2001年のデビューから20年以上ものロングセラーとなっているキリンの缶チューハイ「氷結」。その新シリーズとして2020年の秋に登場したのが、甘くないおいしさを打ち出した「氷結無糖 レモン」です。

 

既存のアルコール度数4%、7%に加え、先日2月1日には9%が仲間入りしたこのヒット商品。それぞれ味の特徴はどうなのか、オススメのフ―ドペアリングは何か、といったところを飲み比べてレポートします。

↑「氷結無糖 レモン」(すべてオープン価格)。左のALC.9%が2月1日発売の最新商品です

 

ALC.4%、7%、9%それぞれのおいしさがある

まずはアルコール度数の低い順に飲み比べて、味の違いをチェックします。ということで4%から。一般的に日本の定番ビールが約5%なので、「氷結無糖 レモン ALC.4%」はそれより若干低いポジションにあります。

↑「氷結無糖 レモン ALC.4%」。どれもグラスに注ぐと泡がシュワッと舞い上がり、これは強炭酸の証です

 

味は、とにかくレモンのブライトな酸味がみずみずしくて超爽快。ボディが軽やかかつ甘さもないので、ゴクゴクいけるフレンドリーな飲み心地です。このスムースさは、高アルコールが苦手な人にもオススメです。

 

次は昨夏リニューアルしたALC.7%。スッキリとしたおいしさはそのままに、レモン本来の味わいがクオリティアップしています。

↑「氷結無糖 レモン ALC.7%」。しっかりとした飲みごたえと、冴えわたるレモンの果実味が特徴です

 

おっ、こちらは味を下支えするボディが豊かで、とはいえアルコール臭さは皆無ですね。レモンの酸味はさすがのみずみずしさで、コク深さとともにキリッとしたニュアンスをより強く感じます。

 

そしてニューフェイスのALC.9%。ポイントは、クリアな飲み心地でありながら、レモンの華やかな香りと酸味をしっかりと感じられること。9%ならではの力強さもチェックします。

↑「氷結無糖 レモン ALC.9%」。みずみずしく澄みきったレモン感、のどごしのよい強炭酸で、満足感のある味わいが特徴です

 

豊かなボディがありつつ、レモンの爽快な酸味で余韻はすっきり。ベースのウォッカ以外は基本的にレモンと強炭酸というシンプルな組み合わせながら、アルコール度数9%という強さのトゲを感じさせません。しっかりした飲みごたえと、クリアな飲みやすさの調和が見事です。

 

甘さがないぶん料理本来の味を引き立てる。だから合う!

「氷結無糖 レモン」を選ぶ際にALC .4%、7%、9%のどれにするかは、各自の求めるアルコールの強さや気分で決めればよいと思います。では、料理に合わせるならどれがいいのでしょうか。

 

甘くない=食事の味を邪魔しないというのはおおむね正解で、「氷結無糖 レモン」は基本的にどんな料理にも合います。それを前提のうえで、あえて「これがオススメ」という料理を、いくつか試したなかからピックアップしました。こちらもアルコールの低い4%から順に、合う理由とともに紹介していきます。

 

氷結無糖 レモン ALC.4%×パッタイ

“タイ風焼きそば”ともいわれるパッタイは、成城石井の人気定番麺料理となっているほどメジャーな一皿。多くのタイ料理は甘み、辛み、酸味に特徴があり、ナンプラーという魚醤(ぎょしょう)のくさみがおいしさでもありますが、そんなインパクト大の料理でも、「氷結無糖 レモン」なら抜群に合います。

↑パッタイはナンプラーのほか「ガピ」という海老ペーストの風味も強烈。とはいえ、タイ料理のなかでは辛さは控えめです

 

油っこさはほどほどながら、味付けにインパクトがあるパッタイには、「氷結無糖 レモン」のなかでもレモン感がみずみずしく爽快な4%がいいと思います。ライトなすっきり感は、ナンプラーやガピのクセとも調和。もしパクチーがのっていても、おいしくマッチするはずです。

 

なお、スープの有無にかかわらず、麺料理やご飯ものと一緒に味わうなら、同じくライトボディな4%がいいでしょう。

 

氷結無糖 レモン ALC.7%×春巻

揚げ点心の代表格といえば春巻。一説には、昔の中国で立春の時季に新芽を出した野菜を具材として巻いたことから春巻と名付けたそう。

↑春巻は英語圏で「スプリングロール」と直訳しますし、いまの季節にもぴったり

 

季節だけではなく、もちろん味としても「氷結無糖 レモン」にドンピシャ。カラッとパリッと揚がったほどよくオイリーな皮には、7%のキレと爽快感がよく合います。また、トロッと凝縮感のある濃厚な具材の味わいにも、シャープですっきりした「氷結無糖 レモン ALC.7%」がマッチ。

 

唐揚げ、カツレツ、フライドポテト、シーフードフライなど、世には様々な揚げ物がありますが、味が濃厚なタイプのフライには飲みごたえと爽快感が調和した7%が特に合うと思います。

 

氷結無糖 レモン ALC.9%×ガーリックシュリンプ

新作の9%にはガーリックシュリンプ。ニンニク、バター、オリーブオイルなどを使って香ばしく焼いたパンチのある味に、レモンの酸味を効かせるハワイ料理です。

↑香りも食感も味付けも力強い、ガーリックシュリンプ。濃厚な料理には9%が特にオススメですが、それには理由があります

 

オイリーで、なおかつニンニクがガツンと香るパンチの強い料理には、強めのアルコールで油っこさをすっきりさせつつ、レモンの爽快感で口内をウォッシュアウトさせる9%がオススメ。

 

口にジャンクな味が残っていると重く感じますが、「氷結無糖 レモン ALC.9%」はしっかりリセットするので、次のひと口もおいしく味わえるはず。濃厚な料理には9%を、ぜひお試しください。

 

今回の3品は味が濃いめの料理をセレクトしましたが、おばんざい、おでん、おにぎりのようなおしとやかな和食にも「氷結無糖 レモン」はマッチ。繰り返しますが、甘さがないぶん料理本来の味を引き立ててくれるのが、食事に合う大きな理由です。次の晩酌はぜひお好みの「氷結無糖 レモン」で乾杯を!

 

「チューハイの壁」を打破!「氷結(R)無糖 レモン」の甘くないおいしさを食のプロが徹底解剖してわかったこと

累計販売数160億本(※1)、2001年の誕生から20年間売れ続けているチューハイの代名詞「氷結(R)」が、また快挙を成し遂げた。2020年発売の「氷結(R)無糖 レモン」が、翌2021年には年間1,000万ケース(※2)を突破する快進撃。その背景には「缶チューハイは甘い」「缶チューハイは食事に合わない」という“チューハイの壁”ともいえる固定観念を打ち崩す、「甘くないおいしさ」があるという。フードアナリストが開発の裏側について掘り下げた上で、実際に食事と合わせておいしさを確かめてみた。

※1:2021年10月に突破(250ml缶換算)
※2202112月に突破(250ml×24本入り換算)


キリン 氷結(R)無糖 レモン

 

消費者ニーズを捉えた「無糖」が“名門”からデビューし大ヒット

2020年の10月にデビューした「氷結(R)無糖 レモン」は、翌2021年に販売数が1,000万ケースを突破する大ヒット商品となりました。躍進の背景には、缶チューハイに対する消費者のニーズが深く関係しています。

 

缶チューハイの持ち味といえば、スッキリとした爽快感。果実を使ったフレーバーが多く、フルーティなおいしさや甘酸っぱさも人気の理由です。一方で、ヘルシー志向の高まりや、特にコロナ禍により外出が減ったことによって、“甘くない味”がより求められるようになりました。

 

コロナ禍で起きた行動変容のひとつに、“家飲み”需要の増加がありますが、食事とともにお酒を飲む機会が増えるなか、料理の味を邪魔せず寄り添う“甘くない缶チューハイ”のニーズが高まり、その声に呼応したのが「氷結(R)無糖 レモン」だったのです。

 

さらに、202010月の酒税法改正に伴い、「新ジャンル」を中心とするビール類ユーザーが缶チューハイを手に取る機会が増えたことも、「氷結(R)無糖 レモン」のヒットを後押しする形となりました。

↑ビール類ユーザーは、缶チューハイに「甘くない」「食事に合う」点を期待していることがわかる

 

時代のニーズに応えただけでなく、2001年発売のロングセラーであり、市場を牽引する「氷結(R)」が生んだ新ベクトルの商品としても「氷結(R)無糖 レモン」は大ヒット。缶チューハイの新定番ポジションに躍り出たといえるでしょう。

 

「氷結(R)」ならではの飲みやすさを“無糖”でさらに究めた

「氷結(R)無糖 レモン」がヒットした要因は、ただ“甘くない”だけではありません。大きな魅力は“甘くないからこそのおいしさ”にあります。

 

そこで、味覚設計の特長などたしかめるべく、キリンビールで「氷結(R)無糖 レモン」のマーケティングなどを手掛ける森永里乃さんを直撃しました。

●マーケティング部RTDカテゴリー戦略担当/森永里乃さん メルシャン首都圏営業部を経て2015年にキリンビールへ異動、現職。「氷結(R)」の開発は2016年発売の商品から携わり、「氷結(R)無糖 レモン」はコンセプト設計の段階から担当した

 

「『氷結(R)』のおいしさに欠かせない原料が、氷点凍結させた特別な果汁です。果汁の凍結とろ過により雑味をなくし、果汁本来のみずみずしいおいしさを閉じ込めています。『氷結(R)』誕生以来、20年以上こだわり続けているコアバリューです」(森永さん)

 

そして、この氷点凍結させた果汁をいっそう生かすために考えられたのが、クリアウオッカ。「氷結(R)」発売以前の缶チューハイは、焼酎ベースでつくるのが主流でしたが、クリアウオッカの採用によって缶チューハイの新たな価値を生み出したのです。

 

「雑味を極限まで取り除いたクリアウオッカによって果汁本来の味が引き立ち、爽快でスッキリとした『氷結(R)』ならではの飲みやすさが実現されています。そして、この独自のおいしさを“無糖”によってさらに極めたのが『氷結(R)無糖 レモン』です」(森永さん)

 

氷点凍結果汁とクリアウオッカ。この絶対的な両輪があるからこそ、甘みに頼らずとも飲みごたえがあり、なおかつ飲み飽きない「氷結(R)無糖 レモン」のおいしさが生み出されたのです。そのうえで「氷結(R)無糖 レモン」が追求したのが、4%・7%・9%とアルコール度数の違いで3種に分かれるフレーバーごとの、レモンの果汁感。

 

「3種それぞれで目指す味や届けたい価値が異なるため、原料の産地から厳選した独自の果汁を使用しています。例えばALC.7%とALC.9%は、ALC.4%よりもお酒の余韻を感じていただけるよう、澄み切ったレモン果汁を採用しました」(森永さん)

 

ALC.7%とALC.9%の「氷結(R)無糖 レモン」に使うレモン果汁の方向性は一緒。とはいえ、ALC.7%は果汁3.4%、ALC.9%は果汁2.3%で配合する割合を変えています。ほかにも炭酸の強さをフレーバーごとに調整するなどして、商品価値の最大化を図っているとのこと。では、果汁2.7%で設計されているALC.4%の特長は?

 

「ALC.4%は、果汁のおいしさをいっそう届けたいと思って設計しています。そのため、よりレモンの味と香りが際立つ果汁を採用しました。みずみずしく爽快な、『氷結(R)』らしさを存分に感じていただけると思います」(森永さん)

 

↑筆者である中山秀明氏。内食・外食のトレンドに精通した食の専門家として、GetNavi webや雑誌GetNaviなどメディアに寄稿。お酒をはじめとする様々なフードのトレンド、商品、店舗、メーカーを取材して13年となる

 

革命児「氷結(R)」だからこそ創造できた“無糖”の新価値

2022年で、発売21周年を迎えるロングセラー「氷結(R)」。缶チューハイはあらゆるお酒のなかでもストロング系や高果汁系などバリエーションが豊かで、栄枯盛衰が激しいカテゴリーですが、そのなかで愛され続けてきた「氷結(R)」の魅力は、第一に氷点凍結果汁とクリアウオッカによる抜群の爽快感にあります。

 

「“無糖”とはつまり、糖類や甘味料を使わないということで、甘さがない分、味の厚みを損ないかねません。結果、アルコール由来のお酒感やレモンの酸味が立ってしまうなど、味のバランス調整が難しいのが無糖なのです。この課題を乗り越えられたのも、長年の『氷結(R)』開発で培ってきた味作りの知見と、確固たるおいしさの土台があったからだと自負しています」(森永さん)

↑過去10年間で発売したキリンのRTD(Ready To Drink、開封してすぐ飲めるドリンク)商品において最速で3億本(※3)突破という大ヒットを記録 ※3:2020年10月の発売以来16か月となる2022年1月に突破(250ml換算)/出典:キリンビール出荷実績

 

「氷結(R)無糖 レモン」は、“無糖”という価値で消費者ニーズを掘り起こし、市場を切り拓いた商品の一つといえるでしょう。この革新性も、「氷結(R)」ブランドが築いてきたレガシーだと森永さんは言います。

 

「『氷結(R)』は、それまで缶チューハイに対して抱かれていた前時代的なイメージを変えたい、という志から生み出されたブランドでもあります。例えば、若い女性も気軽に手に取れるようにとの思いから、斬新で洗練されたパッケージが考案されました」(森永さん)

 

「氷結(R)」のビジュアルとして印象的なのが「ダイヤカット⽸」です。⼤きな特長は、開栓⾳とともに表⾯にダイヤ形式の凸凹が現れるデザインで、この三角形の形状は、実はNASA(アメリカ航空宇宙局)で高速飛行体の胴体を強化する研究から生まれたもの。「氷結(R)」においては、商品名からイメージされる氷の冷たさを、このダイヤ形の凹凸と、ブルー×シルバーの直線的デザインで表現しています。

 

ダイヤカット⽸は2019年、⽴体商標に登録。容器の形状だけでブランドを認識できることが認められました。

↑「氷結(R)無糖 レモン」ではダイヤカットに沿う形で青いパネルを配し、無糖のクリアなおいしさを表現している

 

目指したのはどんな料理にも寄り添うおいしさ

甘くない、食事に合う味わいが大きな魅力として評価されている「氷結(R)無糖 レモン」。では、フードペアリングとしてはどんな料理がオススメなのかを森永さんに聞きました。

 

「開発で試飲をする際、私たちが必ず合わせていたのは、鶏の唐揚げやおにぎりです。『唐揚げは分かるけど、缶チューハイにおにぎり?』と驚かれるかもしれませんね。ご飯は、私たちの毎日の食卓に欠かせない存在だからこそ、その相性を究めることで、お客様の食シーンに自然に溶け込めると考えたのです。

実際に、唐揚げのような揚げ物は、レモンの酸味が油をサッと切ってくれるので相性抜群ですし、余計な甘さがないことで、ご飯の繊細で素朴な味わいを損なうこともありません。具材では、ほどよく脂の乗った鮭おにぎりとのペアリングがイチオシですね。

つまるところ、どんな料理にも寄り添えるのが『氷結(R)無糖 レモン』なんです」(森永さん)

↑「氷結(R)無糖 レモン」が目指したのは、日常の食卓に寄り添うおいしさ。甘さをなくしてレモンの澄みきった果実感を生かした飲み飽きない味だから、どんな料理にも合うのです

 

アルコール度数の違いで3種に分かれている「氷結(R)無糖 レモン」。各味の特長も教えてもらいました。

 

「ALC.7%とALC.9%は高アルコールの部類に入ると思うのですが、この2商品の違いは、“味わいの流れ”にはっきりと感じられると思います。

ALC.7%はレモンの程よい酸味と苦味が感じられ、クセがなく、スッキリとなだらかに流れる爽快感。ALC.9%は豊かなボディ(味の強さ)のあとにスッとシャープに切れる落差が大きく、より飲みごたえを感じられる味覚に仕上げています。そしてALC.4%は、目の前でレモンをギュッと搾ったような、みずみずしい爽快感が持ち味。特に濃厚な料理や、スパイシーな味のメニューによく合うと思います」(森永さん)

↑森永さん自慢の“甘くないおいしさ”を早速味わってみよう

 

ここからは、筆者が独自のチョイスでフードペアリングを実践。【乾きもの】【おかず】【ご飯もの】【デザート】と、4つの料理を合わせました。

 

1【乾きもの】ポテトチップス
———食べた直後に次の食指が伸びる組み合わせ

軽くつまみたいときに重宝する乾きもの。スナック、せんべい、ナッツ、いかの燻製など様々ですが、特にオススメなのがポテトチップスです。なかでも、サワークリームオニオンのような、洋風の濃厚なタイプが「氷結(R)無糖 レモン」にベストマッチ。サワークリームの酸味が「氷結(R)無糖 レモン」の酸味と調和し、揚げ油のオイルは炭酸の刺激がすっきりリセット。ひと口食べた直後に次の食指がつい伸びてしまう、ニクい組み合わせです。

 

2【おかず】麻婆豆腐
———レモンのすがすがしさが辛さにフィット

麻婆豆腐のトロッとしたテクスチャーに、スカッとした「氷結(R)無糖 レモン」のシャープな爽快感がたまりません。ピリッとした辛さやシビれは、レモンのすがすがしい酸味が寄り添いながらフィット。カレーやキムチ鍋、タコスといった辛い料理全般に合うと思います。

 

3【ご飯もの】寿司
———クリアなテイストだから繊細な料理にも好相性

「氷結(R)無糖 レモン」は、刺身や寿司のような繊細な料理にも合います。貝類や海老なら素材のうまみや食感を生かしつつ、サーモンのような濃厚な寿司だねは油分を中和させつつマッチ。この相性のよさは、クリアな「氷結(R)」ブランドならではだと思います。

 

4【デザート】チーズケーキ
———甘酸っぱいスイーツのおいしさをより鮮やかに感じられる

フードペアリングにはいくつかの法則があり、似たもの同士とも、相反する味にもよく合います。それにならえば、甘くない「氷結(R)無糖 レモン」は甘いお菓子と好相性。似たもの同士という点では、酸味があるフルーツを使ったスイーツがベストです。なかでも、レモンを多用するチーズケーキは「氷結(R)無糖 レモン」と絶好のペア。チーズケーキの甘酸っぱさやチーズのコクといったおいしさを、「氷結(R)無糖 レモン」がより鮮やかに感じさせてくれます。

 

ALC.9%が新登場してますます食中酒のよき相棒に

甘くないおいしさで、食中酒のニュースタンダードとしてのポジションを確立した「氷結(R)無糖 レモン」。2022年2月からはALC.9%も仲間入りして、人気にさらなる拍車がかかることでしょう。どんな料理にも合いますが、ぜひ今回登場したメニューを参考に、フードペアリングを試してみてください。


「氷結(R)無糖 レモン」について詳しく知りたい方はこちらへ

 

 

写真/湯浅立志(Y2)

 

世界の超一流が認めた! 一切手加減なし、こだわりのおいしさ。2021年を代表するクラフトビール、キリン「スプリングバレー」

2021年、約200%(※1)の市場急拡大で盛り上がりを見せるクラフトビールの人気を決定づけた今年のヒット商品が、キリンビールの「スプリングバレー 豊潤<496>」だ。発売から約半年で出荷数100万ケース(※2)を達成し、クラフトビール市場の急拡大をけん引。コレを飲まずして、2021年は終われない! 今まさに飲むべき一本の魅力をお伝えしよう。

※1:2021年1-10月国産クラフトビール販売数:出典:インテージSRI+(業務用酒販店含む)2021年11月キリン調べ(クラフトビール市場:大手5社以外の国産ビールに加えて、大手5社でクラフトビールと訴求している国産ビールをクラフトビールとして商品選定を行っています)
※2:キリンビール出荷実績(大びん換算)202110月キリン調べ


キリン
スプリングバレー 豊潤<496>
税込実売価格272円(350ml)/363円(500ml)
「キリンラガービール」の約1.5倍の麦芽と、厳選した4種類のホップを贅沢に使用。ホップを7日間漬け込む「ディップホップ」製法により、豊潤な味わいとすっきりとした後味、ふわとろの泡を実現させた。

 

【この3人で検証しました】

GetNavi編集長/川内一史(左)
雑誌『GetNavi』を率いる。“酒=ビール”のビール好きだが、定番の味で満足するためクラフトはあまり飲まない。保守的なビール党。

GetNavi編集部 AV担当/松山葉南(中)
ビールは飲み会などの乾杯で嗜む程度。とはいえお酒は好きで、カクテルや果実酒、日本酒をよく注文する。

フードライター/中山秀明さん(右)
クラフトビール大好き人間。ブルワリーに取材することも多く、取材を通じて奥深い魅力に触れてきた。

 

クラフトビールのイメージがガラッと変わる!
誰もが納得するおいしさを実現

川内『スプリングバレー 豊潤<496>』が超売れているとは聞いていたんですが、ビールに関してはあまり冒険しないタイプなので、ついいつもと同じ定番銘柄に手が伸びてしまっていました。ですが、今日飲んで納得。これはマジでウマい! “個性的で気難しそう”というクラフトビールのイメージがガラッと変わりました」

松山「フルーティな香りと柔らかい飲み口が印象的で、リッチな甘味も感じますね。普段あまりビールを飲まない私でも、親しみやすくてすごく好きな味です」

中山「種類が豊富なクラフトビールのなかで、『スプリングバレー 豊潤<496>』は王道のスタイル。華やかな香りや豊かなコク、印象的な苦味が特徴ですが、一方で余韻の爽快感も抜群ですよね。バランスが良く、誰でもおいしく感じる味の設計になっています

川内「僕はゴクゴク飲めるビールが好きなので、クラフトは手が出にくいんです。でもこれはイイ! 味も香りも力強いですが、重たすぎず後味はすっきり。これがバランスの良さですかね」

中山麦芽をたっぷり使ってコクを深め、4種類のホップで香りや苦味を付けていますそこで活用されているのが、キリン独自の『ディップホップ』という製法。これにより、鮮烈でありながら温和な香りを実現しているんです

松山「『ディップホップ』は通常の製法と何が違うんですか?」

中山「一般的にホップを投入するタイミングは2つあり、1つは麦汁煮沸の終了直前。『レイトホップ』といい、穏やかな香りを付けられます。もうひとつは、煮沸した麦汁を発酵、貯蔵するときに入れる『ドライホップ』。貯蔵時に入れることで刺激的な香りを生み出せます。それに対し『ディップホップ』は両者の中間、発酵工程のときにホップを入れて7日間漬け込みます。つまり2つの良いとこどり。簡単そうに聞こえるかもしれませんが、発酵工程は品質管理が難しく、ホップを添加するのは至難の業。多くの醸造家が取り入れたいと夢に見ながらも手を出せなかった製法で、海外の醸造家には“クレイジー”とまで言われたそうです」

川内「なるほど! 良いとこ取りをしているから、味に個性を感じるのにスッと飲めちゃうんですね」

 

ここで、おいしさへのこだわりをチェック

1.世界的にも珍しい「ディップホップ」製法を採用!


発酵工程でホップを投入し7日間漬け込むという、革新的な製法を採用。ビール醸造の常識では考えられない製法であり、この実現を支えたのは、長年のビール造りによって培われた高い技術力と情熱だ。

 

2.厳選ホップと1.5倍量(※3)の麦芽を惜しみなく使用!


世界中から厳選した4種類のホップと、約1.5倍(※3)もの量の麦芽を使用。さらに全体の温度を徐々に上げる「インフュージョン」方式で麦芽を糖化し、濃厚な味わいとすっきりとした後味を両立している。

※3:キリンラガービール比

 

3.ビールづくりへの情熱を感じる「試験醸造250回(※4)以上」!


完成までにかかった歳月は、なんと10年。しかもその間に行われた試験醸造の回数は250回(※4)にものぼった。開発期間や試験回数だけを見てもクレイジーで、醸造家の夢が詰まったビールといえよう。

※4:本品の特徴である製法の開発にかかった試験醸造の回数

 

川内「すっかり1缶空いちゃいましたよ」

松山「早いですね! でも私もいつもより自然と杯が進んでます。あと、注いでから時間が経ちましたが、泡がまだしっかりあります」

中山クリーミーで持ちの良い泡も製法の特徴なんです

川内「泡の良し悪しは、ビールのおいしさだけじゃなく気分にも影響を与えるもの。これだけクリーミーだと気分がアガります!」

松山「注ぎ慣れていない私でも、キレイな泡ができました! 予想以上に簡単で、家でもできそう。缶とグラスで飲み比べてみると、泡の質感や香りのボリュームが違ってビックリ! 五感をフルに使っておいしさを存分に味わえる気がします」

 

ビール通直伝! おいしさをさらに引き出す「2度注ぎ」の極意

1.缶は口が小さく、魅惑的な香りが鼻に届きにくくなるためグラスは必須。アロマをよりしっかりと受け止めるには、口が広いタイプを用意しよう。ワイングラスもオススメ。きれいに洗って冷やしたグラスに、あえて泡が立つようにして注ぐ。グラスの約1/3まで泡で満たしたら、泡の粒が落ち着くまで数十秒待とう

 

2.缶の飲み口がグラスの縁に付くように当て、今度は泡を立てないようにできるだけやさしく注ぐ。グラスの内側に沿わせるように注ぐのがコツだ

 

3.最後はグラスの上部まで、やさしく一気に注ぐ。泡でフタをすることで炭酸ガスが抜けにくく、最後のひと口まで爽快なおいしさを楽しめるようになる

 

松山「今日はおつまみが豊富ですが、どんな料理が合いますか?」

中山「香味バランスが良いので、肉や魚、野菜、炭水化物と何にでも合いますよ。なかでもチーズなどの乳製品、トマト系のうまみや酸味が豊かな料理、甘味のあるソースには特にマッチします

川内「チョコレートなどの甘いものはどうですか?」

中山「いいですねー!『スプリングバレー 豊潤<496>』には甘やかなコクがあるので、スイーツにもよく合うんですよ

川内「これからパーティシーズンですが、前菜からメインにシメ、食後のスイーツまで、これ一本でずっといけますね。僕はこの年末年始、『スプリングバレー 豊潤<496>』で決まりです!」

松山「缶が華やかなデザインで、パーティの差し入れにもピッタリですし、ふわとろの泡でリッチな気分にもなれます。『ビールが飲みたい』ではなく、『“スプリングバレー 豊潤<496>”が飲みたい』と、指名買いしたくなるビールだなと感じました」

中山「山深い僕の実家のコンビニでは今までクラフトビールが手に入りませんでしたが、『スプリングバレー 豊潤<496>』のおかげで一変。身近なお店でこの味が手に入るのはうれしいですね。年末に帰省したらこの一本でお祝いしますよ。では改めて、乾杯!」

 

 

氷結(R)が大ヒット! コロナ禍のニーズを捉えた「まるで搾りたてのおいしさ」とは

2021年、「キリン 氷結(R)」の売れ行きが絶好調だ。その要因として大きいのが、「コロナ禍の生活者ニーズ」を捉えたことだろう。

 

長引く自粛と先行きの見えない不安。自宅にいる時間が急増し、多くの人が閉塞感を抱いていた中、あらゆるジャンルで人気を博したのが、「リフレッシュ志向」に応えるアイテムだ。

 

特に多くの人が重要視しているのが、毎日の生活の中で欠かせない食事シーンだろう。手軽にリフレッシュできる食品や飲料品へのニーズが非常に高まっている。

 

そういった生活者ニーズと、「キリン 氷結(R)」の爽快なおいしさがマッチし、大ヒットに繋がったというわけだ。

 

21年目の「キリン 氷結(R)」、売上が大きく伸長

どのくらいの好調なのか、各種数値で見てみよう。

 

「キリン 氷結(R)」ブランド群では前年比107.6%(※1)、さらにレモン群においては前年比売上142.7%(※2)と、大きく出荷数を伸ばしている。

 

※1:ブランド全体の販売数量(1~9月、出荷実績)
※2:氷結スタンダード・ストロング・無糖・ZERO・旅する氷結の各レモンフレーバー通年商品計(1~9月)

 

 

発売から21年経つロングセラーブランドで、ここまで記録を伸ばすというのは驚きだ。

 

発売当初からの信念を守りつつも、時代のニーズに合わせておいしさを進化させつづけている証といえるだろう。

 

 

人気をけん引する2つの「レモン」とは

中でも人気をけん引しているのが、ブランドの代表格である「キリン 氷結(R) シチリア産レモン」と、昨年発売した「キリン 氷結(R)無糖 レモン」の2大ブランドだ。

 

まるで搾りたてのおいしさ「シチリア産レモン」

「シチリア産レモン」は、これまで「みずみずしい果実味が感じられるおいしさ」をベースに進化させてきた。

 

「まるで搾りたて」のおいしさと爽快感を実現したことで、コロナ禍のリフレッシュニーズを捉えたかたちだ。発売21年にして、キリンビールお客様嗜好調査にて過去最高のおいしさ評価を獲得したという実績もある。時代によって変化する生活者を満足させるおいしさになっていることが、見てとれる。

 

甘くないから、レモンが引き立つ「無糖 レモン」

そして「キリン 氷結(R)」の人気を加速させているもう一つのブランドが、「無糖 レモン」だ。

 

昨年10月に発売されて以来、過去10年で発売したキリンRTD(※3)内において、最速(※4)で1.5億本(※5) を突破。さらに発売から1年の累計販売本数が最高売上(※6)を達成するなど、驚異的な売上を記録しているのだ。

 

この商品の最大の特長は「スッキリと甘くない、爽快な味わい」だが、こちらも「シチリア産レモン」と同じく、「気持ちをリフレッシュしながら、健やかな生活をおくりたい」という生活者ニーズとおいしさがマッチした結果といえる。

 

※3:Ready to Drinkの略。栓を開けてそのまま飲める低アルコール飲料
※4:単独フレーバー比較
※5:キリンビール出荷実績 250ml換算(2020年10月~2021年9月)
※6:過去10年に発売したキリンRTD内において発売から1年の累計販売本数が最高売上を達成

 

 

同じ「レモン」でもまったく違う!?実飲レビュー

そんな生活者の「リフレッシュ」というニーズを捉えた「キリン 氷結(R)」のおいしさを、実際に体験してみよう。

 

「シチリア産レモン」はパッケージに「まるで搾りたてのレモン感」と書かれている通り、口に含んだ瞬間にレモンの爽やかな香りが広がる。それでいてのどごしは柔らかく、ほどよい甘みも相まって、爽快な気持ちになれるみずみずしいおいしさだ。

 

一方の「無糖 レモン」は、糖類・甘味料不使用で「甘くない」というのが最大の特長。実際に飲んでみると、「シチリア産レモン」よりもレモンの果実感がよりダイレクトに感じられ、すっきりとした爽快感がスーッとのどを通っていく。同じ「レモン」といってもまったく違うおいしさがたのしめる。

 

筆者の意見としては、「シチリア産レモン」は少し疲れた時の癒やしとしての「リフレッシュ」、「無糖 レモン」は気持ちの切り替えをしたい時の「リフレッシュ」といったシーンにマッチするように感じた。

 

料理との相性◎ 「氷結(R)」に合うおつまみはコレ!

ちなみにこの2つのブランド、実際に飲んでわかったのは、料理との相性も抜群なのだ。MEIDI-YAの「おいしい缶詰」シリーズから、それぞれの特長を引き立たせる、筆者もお気に入りの組み合わせを紹介したい。

 

黒酢のまろやかな甘酸っぱさとマッチ

「シチリア産レモン」には、「豚肉の黒酢角煮(うずら卵入り)」が非常に合う。

 

酢豚のような甘味の強い料理だと、お酒とは喧嘩しがちなイメージがある。しかし「シチリア産レモン」はそれに負けず、口の中でお互いの甘味がうまく融合しており、おいしさが増している。まろやかで濃厚な味わいの黒酢を、ほどよくさっぱりといただける、おすすめの組み合わせだ。

 

魚の繊細なうま味をたのしめる

「無糖 レモン」におすすめなのは、「国産金目鯛のブイヤベース風」。

 

薄味の繊細な出汁をたのしめる一品ではあるが、それゆえうま味がお酒にかき消されてしまったり、逆に魚の臭みが際立ってしまったりすることがある。しかし「無糖 レモン」と合わせた場合は、甘くないから素材の味を邪魔せず、魚料理の奥深さを引き出してくれている。食べ進めるごとにうま味が広がり、こうした繊細な味をたのしめること自体に喜びを感じられるような組み合わせである。

 

あらゆる「リフレッシュ」シーンのお供に

21年間も愛され続けている「キリン 氷結(R)」が、いまなぜここまでの大ヒットとなっているのか。飲んでみると、その理由は「まるで搾りたてのおいしさ」にあることを、あらためて感じられた。

 

平日夜の疲れを癒やしたい時、パートナーや家族と団らんをたのしみたい時、休日に気の置けない仲間と気持ちよく乾杯したい時……。

 

「キリン 氷結(R)」ならば、日常生活のあらゆるシーンで多くの「リフレッシュ」体験をもたらしてくれることだろう。そのまま飲むもよし、食事とあわせて飲むもよし。ぜひ様々なシーンで試してみてほしい。

 

 

■提供/キリンビール

 

大豆ミートのレストランメニューが激ウマ!「キリンシティ」と「スプリングバレー」に急げ!

年々注目度を増すプラントベースドフード(植物由来食品。プラントベースフードとも呼ぶ)。特に大豆ミートはメジャーなプラントベースドフードで、レストランで素材からメニュー化をするケースも増えています。今回訪れたのはその一例。まずは全国に32店舗を展開する「キリンシティ」へ。

 

↑名物は1983年の創業当初から続く、ドイツ伝来3回注ぎのご馳走ビール。料理はソーセージを筆頭にビールが進むおつまみがそろいます。写真は「キリンシティ渋谷桜丘」

 

14種の試作から3品に絞り込んだミラクルメニュー

「キリンシティ」が採用したのは、熊本を拠点とする植物肉のスタートアップDAIZ社の「ミラクルミート」という商品。従来の脱脂大豆(工場での搾油後の粕)とは違い、畑からの大豆を丸ごと使用して、大豆そのものからうまみ成分、栄養価を引き出すことに成功した画期的な大豆ミートです。

 

↑「ミラクルミート」。穀物の大豆ではなく、芽を出して植物になった瞬間の大豆を採用することで、うまみは豊かに、香りは違和感なく仕上がるなど、様々な特徴があります

 

そこからメニュー化したのは3品。これまでの背景や開発のポイントなどを、「キリンシティ」の料理長 兼 商品開発部部長の小林知之さんに聞きました。

 

「『ミラクルミート』は素晴らしい食材ですが、とはいえ『ミラクルミート』ありきで開発したわけではありません。私たちが一番大切にしていることは、キリンシティを愛してくださるお客様の気持ちと期待を最優先に考えることです。お客様のライフスタイルが大きく変化するなかで、お客様の選択肢のひとつとして『おいしい!』と実感していただけるメニューを、『ミラクルミート』を使って考案しました」(小林さん)

 

↑小林知之料理長。「キリングループとして拡大を進めている、ヘルスサイエンス領域の一環としても、チャレンジの意義があると考えています」と言います

 

開発は今年4月からスタート。コロナ禍による休業期間があったこともあり、より集中して開発ができたといいます。最終的に試作したメニューは全14種。そのなかから絞り込み、特においしさに自信がある3品が10月からデビューすることになったのです。まずは「自家製さくさくメンチカツ」から特徴をうかがいました。

 

ウマいのはもちろん、三者三様の食感に驚かされた!

↑「自家製さくさくメンチカツ」(900円/テイクアウト980円・ともに税込/以下すべて税込み)

 

「見た目も量的にもボリューム感がありますが、食感はライトで重くはありません。『ミラクルミート』の味を生かしつつ、ひよこ豆のピューレと粗めの玉ねぎでより自然なおいしさに。野菜のうまみと水分で、まるで肉汁のようなジューシーさも楽しめますよ。理想の食感を目指すために10回は試作し、今回一番難しかった料理ですが、それだけに最大の自信作でもあります」(小林さん)

 

↑肉のメンチカツと言われて食べても違和感ないおいしさ。粒の弾力がありジューシーで、ヘテロ感(不均一な要素によって感じる、味わいの重層性やふくよかさ)も絶妙です。

 

「自家製さくさくメンチカツ」は、ソースなしでそのまま食べても絶品でした。これは塩やこしょうのほかにブイヨンも使ってうまみを底上げしているからだと小林料理長。次は「自家製スパイシータコライス」について聞きました。

 

↑「自家製スパイシータコライス」900円/テイクアウト980円

 

「本場沖縄のタコライスよりもスパイシーに仕上げました。タイのチリソース・シラチャ―のほか、クミンやコリアンダーなどのスパイスも使っています。さらに乾燥スパイスを仕上げにかけることで、より香りと食感にアクセントを加えました。サイドにあしらったケールの苦みも、一緒にお楽しみください」(小林さん)

 

↑こちらは大豆ミートの食感がより凝縮されている印象。スパイスの鮮烈な香りや、ニンニクチップ、粉チーズ、シーザードレッシングのコク深さもおいしさに拍車をかけます

 

3品目は「自家製ガパオ」。こちらも本場のタイとは違い、あえて和風テイストに仕上げているとか。

 

↑「自家製ガパオ」900円(テイクアウトは未提供)

 

「玉ねぎ、小松菜、ピーマン、バジルといった野菜のうまみを『ミラクルミート』に吸わせることで、ジューシーな食感と奥深いうまみに仕上げました。タイの魚醤・ナンプラーは使わず、オイスターソースとしょうゆで調味しているので、親しみやすいおいしさになっていると思います」(小林さん)

 

↑クセを抑えたまろやかなテイストに、バジルが上品に香ります。大豆ミートはしっとりとした食感で、ほかの2品とは違う印象に感じました

 

上記3品は想像以上なおいしさで、特に驚いたのが大豆ミートの弾力の違い。三者三様で異なる食感に仕上がっていて、料理技術の高さを思い知らされました。

 

「ベースの『ミラクルミート』は水でふくらませるのですが、その加減はどうするか、さらに味の染み込ませ方や粘りの出し方まで、何度も試作し研究しました。調理工程でも違いが出ます。例えば『自家製スパイシータコライス』は『ミラクルミート』をよく搾ったうえで、水分を飛ばすように炒めることで香ばしい食感に。一方で『自家製ガパオ』は、注文が入ってから炒めて野菜の香りをまとわせ、ソースを加えて炒め煮るような手法です。この工夫により、しっとりとした食感に仕上げることができました」(小林さん)

 

「キリンシティ」は多店舗展開しているにも関わらず、セントラルキッチンではなく各店で仕込みも調理もするほど料理にこだわっています。そのため、仕込みが難しい「自家製さくさくメンチカツ」は上野店、八重洲地下街店、CIAL桜木町店、渋谷桜丘店、池袋WACCA店の5店舗のみで展開。また、今回紹介した3品はランチタイムとテイクアウトでの提供となります。

 

食べ手の想いに寄り添う姿勢がハンパない!

もう一店、キリングループのレストランで「ミラクルミート」のメニューを提供しているのが、代官山にある「スプリングバレーブルワリー東京」。こちらでも料理の特徴を聞きました。

 

↑「スプリングバレーブルワリー東京」。代官山駅から徒歩4分、恵比寿駅から徒歩7分の場所にあります

 

↑「スプリングバレーブルワリー東京」の新メニュー、「ヴィーガンナチョス」700円

 

「ヴィーガンナチョス」は、「ミラクルミート」を使った自家製チリビーンズと、トルティーヤチップスの組み合わせにアボカドをオン。チリビーンズは、ランチで人気の「SVBチリービーンズバーガ―」(1300円)の味付けをヒントに、「ミラクルミート」版で再構成したのだとか。

 

↑「キリンシティ」の「自家製スパイシータコライス」のタコミートより、本場のTEXMEXライクなスパイス感。大豆ミートはむっちりと弾力豊かで、こちらも絶品です

 

聞けば、ビーンズにはうまみの豊かな金時豆、まろやかさを演出するチーズは、よりテーマに沿うようミルク由来ではなくカシューナッツ、塩、レモンによる自家製ビーガンチーズを使っているのだとか。同店もまた、食べ手の想いに寄り添う姿勢がハンパなかったです。

 

↑クラフトビールとの相性は言わずもがな。特に「スプリングバレー 豊潤496」(左)と「スプリングバレー ジャズベリー」(中央)がドンピシャです(ともにレギュラーサイズ780円)

 

乾杯といえばビール。樽から注がれる生の味は、やはり格別です。久しく飲んでいないという人も少なくないでしょう。一方でグルメの秋ですから、おいしい一杯とともに美食の大豆ミートメニューを味わってみませんか?

 

※本稿の「キリンシティ」の3品は、登戸店、E’site高崎店、高槻店、新京極店、青森店、盛岡店では未提供となります。

 

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ほうじ茶なのに「生」ってどういうこと?「生茶」に加わった「生茶 ほうじ煎茶」の「生だからおいしい」理由

ほうじ茶に、生。そんな斬新なコンセプトのお茶が誕生しました。でも、「ほうじ」とは焙じる、焙煎することなのに「生」とは、なんだか矛盾していない?

 

この「生茶 ほうじ煎茶」がいったいどのような製法でつくられているのか、開発者を直撃して謎を解明。さらに実際の味わいをレポートしていきます!

 

キリンビバレッジ
生茶 ほうじ煎茶

2020年、誕生から20周年を迎えた「生茶」ブランドから発売された、ペットボトル入りほうじ茶が早くもリニューアル。他にはない“香ばしいのに爽やかな余韻”をもつほうじ茶が、今回のリニューアルでは新たな製法を採用し、これまで以上にあまみと香りを楽しめる味わいになっているという。ここに、“生”の秘密がどう隠されているのか?

 

「生茶 ほうじ煎茶」のおいしさをつかさどる革新

この直撃に対応してくれたのは、キリンビバレッジ マーケティング部 ブランドマネージャーの植村昌史さん。まず、「ほうじ茶に、生」とは? そして一般的なほうじ茶とはなにが違うのでしょうか?

 

↑植村さんは「生茶」のブランドマネージャーとして開発全般を担当。以前はキリンビールで缶チューハイや発泡酒などを担当し、飲料に関する幅広いノウハウをもっています

 

おいしさの根幹にあるのは、「生茶」の全商品に用いられている「まる搾り生茶葉抽出物」だと、植村さんは言います。

 

「生茶ブランドはいずれの商品も、芯まで凍らせて鮮度を保った生茶葉をギュッと搾った『まる搾り生茶葉抽出物』を使用しています。生茶葉の爽やかな香りや茶葉本来の甘みが引き立つ、『生茶』に欠かせない素材なんですよ」(植村さん)

 

「生茶」ブランドの持ち味であるまる搾り生茶葉抽出物を使うことで、一見すると相反するように思える、“ふくよかな香ばしさ”と“爽やかな余韻”を両立させたのが、「生茶 ほうじ煎茶」というわけです。

↑「まる搾り生茶葉抽出物」のイメージ。新緑のような爽やかな香り立ちをもたらします

 

「つまり、“ほうじ茶に、生”とは、ほうじ茶らしくしっかりと香ばしいのに、生茶葉のチカラで爽やかな余韻を楽しめるおいしさのことを指しているんです」(植村さん)

 

ほかにも、二段階で焙煎した茶葉を使ったり、棒茶に加え炭火で焼いたほうじ茶粉を使ったりしていることも、「生茶 ほうじ煎茶」のこだわりなのだとか。

 

「茶葉を焙じる際に大切なポイントのひとつが、ほうじ煎茶の爽やかな余韻を邪魔しない、バランスの良い香ばしさに仕上げること。2回に分けてムラなく茶葉を焙煎する方法で、深みがありつつも上質な香ばしさを引き出しているのが『二段焙煎』です」(植村さん)

↑「二段焙煎」のイメージ。ムラが出ないよう、2回に分けて丁寧に茶葉を焙煎していきます

 

「原料には、上品な華やかさが特長の棒茶を使用していますが、実は仕上げには、“炭火焼したほうじ茶粉”というのを入れています。これによって、上品な風味のうえにまろやかなテクスチャーが生まれます。爽やかな余韻でありながら、ほうじ茶としての飲みごたえもしっかりと楽しめるんです」(植村さん)

↑棒茶と、炭火焼きしたほうじ茶粉のイメージ。個性の異なる素材を掛け合わせ、奥行きのあるおいしさに

 

「まる搾り生茶葉抽出物」に「二段焙煎」、「棒茶と炭火焼きしたほうじ茶粉」。「生茶 ほうじ煎茶」は、一般的なほうじ茶にはない独自の技術とレシピが用いられていますが、そのうえで今回、さらなるおいしさの決め手となる新たな製法を採用したと、植村さん。

 

「『引き立つ香り製法』と名付けました。抽出の際に、従来の茶葉だけでなく“細かく挽いたほうじ茶粉“を加えて一緒に抽出することで、“あまみ”と“香り”をより一層引き立たせています。ほうじ茶粉は仕上げにも使っていますが、抽出時に使うことで実は華やかな香り立ちを引き立ててくれるんです。ほうじ煎茶を、もうワンランク上のほうじ茶に仕上げることができました」(植村さん)

↑新製法の「新・“ひきたつ香り製法”」。抽出の際に、従来の茶葉だけでなく、“細かく挽いたほうじ茶粉“を 加えて一緒に抽出することで、“あまみ”と“香り”をより一層引き立たせています

 

旧来の概念に「生のおいしさ」を新提案したのが「生茶」

ところで、元を辿ればそもそも「生茶」はなぜ、「生」に着目したのでしょうか? また、緑茶やほうじ茶が「生」であることで、どんなおいしさが生まれるのでしょうか? さらに追及してみると、そこには「生茶」ブランドの生茶葉へのこだわりがありました。

 

「“生”には、生命力や躍動感、臨場感などのイメージがありますよね。食品でいえば新鮮さやピュアなおいしさ、などでしょうか。一般的なお茶は煎ったり焙じたりと乾燥させるものですが、その世界観に“生のおいしさ”を新提案し、お茶の常識を変えたブランドが『生茶』であると自負しています。

 

そして、その独自なおいしさを生み出す素材が『まる搾り生茶葉抽出物』なんです。摘みたて茶葉本来の甘み、うまみを凝縮して閉じ込めることで、『生茶』にも『生茶 ほうじ煎茶』にも生き生きとした自然なおいしさを感じていただけると思います」(植村さん)

「生茶」ブランドの詳細はこちら

 

リッチなまろやかさと軽快感。くつろぎタイムのおともにしたい

筆者も飲んでみました。風味からして鮮烈で甘香ばしく、味わいはコク深くてボリューミー。飲み口はまろやかでリッチなテイストですが、余韻はすっきりしていて後味は軽やかです。冷たくすればより爽やかに、温めればいっそうまったり楽しめる、汎用性の高いおいしさといえるでしょう。からだもこころも満たされ、ほっと一息。くつろぎタイムのおともにしたい味わいです。

↑万能なおいしさで、フードとの相性も幅広そう。スイーツは和洋全般にマッチ、料理も温度帯やジャンルを問わず合うと思います

 

伸長するほうじ茶市場をけん引する「生茶 ほうじ煎茶」

植村さんに“お茶”市場のトレンドを聞くと、無糖茶全体の市場は2020年こそコロナ禍の影響により伸び悩んだものの、2019年は2016年比で約1割増と、近年の健康志向の高まりを背景に堅調に推移しているそう。なかでもほうじ茶は、成長カテゴリーなのだとか。

 

その理由は、嗜好の多様化に加え、ほうじ茶を使ったスイーツの増加などによって、ほうじ茶に触れる機会が増えたから。事実、市場が伸び悩んだ2020年においても、ほうじ茶は前年比122%増と、大きく拡大しています。

 

このほうじ茶市場躍進の立役者的な存在が、何を隠そう「生茶 ほうじ煎茶」。昨年9月に新発売されるやいなや、キリンビバレッジの過去10年の新発売商品で、新発売月の売上箱数No.1を達成し、2020年の年間販売目標を約6割上回る大ヒットとなったそう。

 

その高評価を受けた味わいに、いっそうの磨きをかけたリニューアル商品が、9月14日に発売となる新生「生茶 ほうじ煎茶」。家では淹れられない、「生茶 ほうじ煎茶」でしか味わえないおいしさを、ぜひ体験してみてください。

 

↑ワインボトルをモチーフにしたシルエットに、和モダンなパッケージ。「生茶 ほうじ煎茶」がもつ上質さを表現しています

「生茶 ほうじ煎茶」の詳細はこちら

 

取材・文/中山秀明 写真/湯浅立志(Y2)

ビールでも日本酒でもなく「サワーに辛口」が誕生?!「麒麟特製」が辿り着いた新境地の全貌に迫る!

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9月14日、革新的な商品がデビューした模様。販売数量がリニューアルからわずか1年強で4億本を突破(※1)した「麒麟特製」ブランドから、レモンサワーに次ぐ中核商品として、満を持して送り出された新商品『麒麟特製辛口こだわりサワー』です。

 

最大の特長は、その名の通り“辛口”であること。ビールや日本酒に“辛口”があっても、“辛口”を前面に打ち出した缶チューハイは珍しいでしょう。しかも、今までのサワーにはない、ただ甘くないだけではないうまみの効いた辛口は、食事にもしっかり合う、一杯目から楽しめる味わいになっているとか。

 

ビール党も一度試してみたくなる、サワーの新境地。百聞は一見にしかずで、まずは試しに一杯。さらに開発者へのインタビューとフードペアリングの感想とともに、新体験サワーの正体を明かしていきます。

 

※1:250ml換算(2020年4月リニューアルより2021年6月末の出荷実績)

麒麟特製辛口こだわりサワー

“うまさの源”となる「米うまみエキス」によって、複層的で深みのある新しいうまさを実現。ただスッキリ甘くないだけでなく、しっかりとしたうまみが感じられる辛口サワーだ。

 

今までにない、キリッと辛口でありながら、しっかりうまみが効いている!

↑甘くないプレーンな爽快感ながら、奥深いうまみを感じるアフターテイスト。ほかの缶チューハイにはないおいしさです

 

これまで仕事とプライベートで、あまたの缶チューハイを試飲してきた筆者。そのどれとも似つかない新しい辛口サワーということで、期待を胸に、まずは飲んでみることに。第一印象で感じたのは、これぞ辛口! というキリッとした味わいと、今までにないふくよかで心地よいうまみ。単に辛口・爽快なだけではなく、このうまみがあることで上質感や満足感を感じます。またアルコール9%でありながらカドがなくてスムース、飲み終わりにお酒が心地よく鼻抜けする余韻があることも印象的です。

 

特にアタックの強さに複層的なボディ感があって、正直感激するほどのうまさ! いつもは一杯目はビールが基本なのですが、この辛口サワーなら単体でももちろん、食事とも一緒に楽しめる定番のお酒になりそうな予感です。

 

サワーに新しい味わいの辛口を実現した3つのうまみ

なぜ、こんなに辛口でうまいのか。その秘密を暴くべく、サワーに新しい辛口を実現した張本人を直撃してみることにしました。答えてくれたのは、キリンビール マーケティング本部 マーケティング部の辻次美祐(つじつぐみゆう)さんです。

↑2019年から「麒麟特製」の商品開発を担当している辻次さん。以前は「キリン一番搾り生ビール」を手掛けていて、幅広いカテゴリーの知見をもっています

 

まずは開発経緯から。なぜ辛口に着目し、「麒麟特製」ブランドから発売したのかを、市場のニーズなどにも触れながら教えてもらいました。

 

「現在、RTDready to drink)市場において急成長しているのはレモンサワー。麒麟特製ブランドにおいても、一番の売れ行きとなっています。その一方で、『フレーバーや甘さがなく、お酒のうまさをじっくりと楽しめて、どんな食事にも合うサワーを飲みたい』というお客様も多くいらっしゃいます。そんなお客様をより深く理解していくなかで、既存のレモンサワーは『甘さがあるし、柑橘の味がお酒のうまさを邪魔してしまう』、ドライ系サワーは『嫌なアルコール感があっておいしくなさそう』などの満たされていないニーズがあることを突き止めました」(辻次さん)

 

そこで思い立ったのが、「“辛口”のサワーをつくろう」という着想だったといいます。

 

「甘くなくすっきり飲めるのに、ビールや日本酒にも似た複層的なうまみが楽しめる、サワーに今までなかった味わいの“辛口”にたどり着きました。ただ味がしないだけではなく、しっかりうまみがあるのが“辛口”である、という発見と、キリンの130年以上のお酒づくりの技術を結集してつくる麒麟特製のつくり方なら、高アルコールでも嫌なアルコール感がなく、お酒のうまさを楽しめる味わいがつくれるはず、という思いで開発を進めました」(辻次さん)

 

↑パッケージでは、ブランドの金色に落ち着いたグレーを配して上質な辛口を表現したとか。稲穂のグラフィックも印象的です

 

すでに、“甘くない”テイストをウリとしたドライサワーもありますが、どのような違いがあるのでしょうか?

 

「新発売の『麒麟特製辛口こだわりサワー』は、『米うまみエキス』や、隠し味の『柑橘うまみエキス』『天日塩』などにより、複層的な味わいに仕上がっている点が大きな違いです。ドライと同じすっきりとした後キレの良さもありながら、この複層的なうまみが、キリッとうまい辛口の味わいを実現しています。あらゆる料理にもマッチする自信作です!」(辻次さん)

 

筆者が感じた味の厚みには、今回新採用となった「米うまみエキス」が関係している気がします。詳しく聞くと、米うまみエキスとは、じっくり時間をかけて米を加熱・熟成させ、手間暇かけてうまみを引き出した“熟成によるうまさの源”だと、辻次さんは言います。

 

「辛口なお酒になじむ、上質なうまみをもつ原料を探したなかでたどり着いたのが、お米です。特に日本人にとっては主食ですし、日本酒や米焼酎など、お米を使ったお酒も古くから親しまれていますよね。そこにヒントを得て、『麒麟特製辛口こだわりサワー』に最適なうまみ成分を、手間暇かけながら熟成させて引き出しました」(辻次さん)

↑日本酒や米焼酎のほか、日本では「キリンラガービール」をはじめとする伝統的なビールにも、米が使われています(写真はイメージです)

 

「『麒麟特製辛口こだわりサワー』では、お米を時間をかけて熟成させることで、うまみを存分に引き出して使用しています。これによってビールや日本酒などの醸造酒が持つような、複層的でまろやかなうまみを感じることができるのです」(辻次さん)

 

つくり方を知るほど、このサワーに込めたこだわりがひしひしと伝わってきます。さらに辻次さんは、麒麟特製サワーすべてで使われている特製の「柑橘うまみエキス」、海水を太陽と風の力で結晶化させたこだわりの「天日塩」といった隠し味も、『麒麟特製辛口こだわりサワー』には欠かせない要素だと力を込めます。

 

「米うまみエキスも含めたこれらによって、複層的なうまみとすっきりした味わいをもった『麒麟特製辛口こだわりサワー』は、一緒に召し上がる食事の味を邪魔することなく、引き立ててくれます」(辻次さん)

筆者の直撃に対し、うまさの秘密を説明してくれる辻次さん。『麒麟特製辛口こだわりサワー』のつくり方には、3つもの特許申請中の技術が使われていると話します

 

まったく新しい辛口のうまさで、食シーンでは名バイプレイヤーに

徹底的にこだわり抜いてつくられたからこそ、この甘くないのにうまみを感じられるという新しい辛口サワーは実現できたのでしょう。しかし、食事の味を邪魔せず、むしろおいしさを引き立てるとは本当なのか———『麒麟特製辛口こだわりサワー』は、料理と合わせることでよりその魅力を実感できることを教えてもらいました。そこで筆者も、フードペアリングを実践することに! 比較的味の繊細な和食から、タイプの異なる3品を用意し、本当に食事のおいしさを引き立てるのか、検証してみました。

↑あえて、一般的なサワーと合わせるイメージの弱い、さっぱりとした和食を3品ペアリング。『麒麟特製辛口こだわりサワー』との相性を検証します

 

● 1品目は「冷奴」

発酵食材素材などをのせ、それぞれの素材との相性をチェックします。

↑薬味のほかに梅、きゅうり、なすの漬物をのせ、おかかをかけた冷奴

 

まずは豆腐単体でペアリング。「麒麟特製辛口こだわりサワー」が甘くないので豆腐の凝縮した大豆のうまみをしっかり感じられ、上品に調和します。これはおかかに関しても同様でした。じんわり広がる繊細なダシの風味を、「麒麟特製辛口こだわりサワー」がやさしくキャッチします。

 

酸っぱい梅や、発酵のうまみが効いた漬け物との相性もお見事。この場合は「麒麟特製辛口こだわりサワー」がもつ酸味や複層的なうまみが前面に出て、それぞれに寄り添います。まるで料理の味付けに合わせて個性をアジャストするような、器用な汎用性。また、酒の味が料理を邪魔せず、脇役に徹する名バイプレイヤーっぷりも素晴らしいですね。

 

● 2品目は「寿司」

生魚も繊細な食材の代表格であり、爽快感の強い高アルコールサワーのペアリングとしては苦手なカテゴリーといえるでしょう。果たして『麒麟特製辛口こだわりサワー』はどうマッチするのでしょうか?

↑まぐろ、酢じめのこはだ、えび、ほたてなど、一般的な握り寿司を合わせます

 

寿司には辛口の日本酒や苦味のあるビールなどがよく合いますが、『麒麟特製辛口こだわりサワー』も非常に好相性。厚みのあるボディが魚のうまみや脂と調和し、一方でクリアな爽快感が臭みをカットします。

 

これは3つの隠し味のなせる技でしょう。「米うまみエキス」「柑橘うまみエキス」「天日塩」が各魚のうまみや酢飯の酸味にフィットしながら、素材のおいしさを底上げするのです。寿司ダネは濃い味の漬けまぐろやツメを塗ったあなごなどのほか、もちろん寿司ではないお造りにも合うと思います。

 

● 3品目は「肉じゃが」

肉と野菜を盛り込んだ家庭的な煮込み料理として、肉じゃがをチョイス。甘じょっぱくてダシも香る、今回のなかでは濃い味付けです。

↑野菜はじゃがいものほか、にんじんやいんげんも

 

ジューシーな肉は『麒麟特製辛口こだわりサワー』のキリッとした爽快感ですっきり、野菜に関しても素材のうまみを残しつつ、まろやかなボディがぴったりなじみます。また、甘じょっぱい料理に合わせると『麒麟特製辛口こだわりサワー』が導かれるように調和。やはりこの、臨機応変に対応する万能性には驚きです。

 

また、温かい料理に対する温度のメリハリも絶妙。ストレートな冷涼感で押し流すのではなく、料理の余韻を残しながらすっきりさせる心地よい後口は、隠し味に奥深いうまみをもつ『麒麟特製辛口こだわりサワー』ならではだと実感しました。

 

新しいうまさの「辛口サワー」。今夜の晩酌に楽しんでみては?

「米うまみエキス」「柑橘うまみエキス」「天日塩」という3つの隠し味で、繊細な料理には静かに、濃厚な料理には能動的に寄り添う『麒麟特製辛口こだわりサワー』。まさにグルメな秋にふさわしい、料理をおいしくする辛口のサワーです。

 

上質感のあるグレーを用いたパッケージデザインは、お店の棚でも目立つこと間違いなし。晩酌のお供にするのはもちろん、休日はブランチから。食事とのペアリングを楽しむもよし、単体で「辛口」の新しいうまさを体感するもよし。「サワーに辛口」という新体験を、ぜひ楽しんでみてください。

 

キリン「麒麟特製辛口こだわりサワー」の詳細はこちらから

 

写真/湯浅立志(Y2)

「氷結」が変えた缶チューハイの歴史とは?20周年で進化した最新作もレポ

レモンサワーブームが根強い昨今、缶チューハイも様々な新作が登場して盛り上がっています。商品の栄枯盛衰も激しい中、ロングセラーのひとつが「キリン氷結」。2001年7月の誕生から今年で20周年ということで、その歩みを実飲レビューとともに紐解いていきます。

↑20周年を迎えた「キリン氷結」(350mlで156円)。今春、5年ぶりに大幅刷新したという進化も飲み比べてレポートします

 

「キリン氷結」の登場が斬新だったのは味だけじゃない

「キリン氷結」が誕⽣した2001年は、まだビールの新ジャンル(第3のビール)がなかった時代。かたや缶チューハイはどうだったかというと、いまほど商品数は多くなく、チューハイは居酒屋を中⼼に⼈気を伸ばしていました。

 

⽸チューハイが盛り上がっていなかった理由のひとつが、「クセがあって飲みにくい」「味が⼈⼯的」というイメージです。そこでキリンは当時の市場になかった、「果実のみずみずしい⾹味が豊かでスッキリ飲みやすい、新しいアルコール飲料」を⽬指したのです。

 

それを実現させるために採用したのが、果汁本来の⾹味を閉じ込める氷点凍結。搾った果汁を凍結することで雑味を抑え、果汁本来のみずみずしいおいしさを閉じ込める製法です。

↑オフィシャルサイトより

 

そして氷点凍結をいっそう生かすために考えられたのが、クリアウオッカの利用。それまでの主流は焼酎ベースでつくるチューハイでしたが、「キリン氷結」では雑味やクセを極限まで取り除いたクリアウオッカを利⽤することで、果汁本来の味が引き立ち、爽快でスッキリとした飲みやすさを実現させました。

↑どちらにも国内産ウオッカが使用されています。スペックも新旧ともに同じ

 

「キリン氷結」が世を驚かせたのは味だけではありませんでした。パッケージデザインです。⼤きな特徴は、開栓⾳とともに表⾯にダイヤ形式の凸凹が現れる「ダイヤカット⽸」。商品名からもイメージされる氷の冷たさを、このダイヤ形式の凹凸と、ブルー×シルバーの直線的デザインで体現しています。

 

その狙いは、調査内で女性の声として挙がっていた「⽸チューハイの購入を⼈に⾒られるのが恥ずかしい」を払拭するというもの。“出張帰りの⼥性が新幹線で飲んでも恥ずかしくないチューハイ”をテーマに、若い⼥性も買いたくなる現代的で爽やかなデザインが考案されました。

↑2019年に「ダイヤカット⽸」は⽴体商標として登録。容器の形状だけでブランドを認識できることが認められました

 

スッキリ飲みやすい味の新提案と、飲み手のすそ野を広げた画期的なデザイン。この価値創出により、発売後約10⽇で100万ケースを突破する⼤ヒットを記録。初年度の⽬標400万ケースを⼤きく突破する611万ケースを売り上げ、「キリン氷結」は缶チューハイを牽引する存在になったのです(ケースは250ml換算)。

 

味の様々な要素が全体的にひと回りアップ

昨年は過去最⾼売上を更新。しかもこの2021年1~4⽉で歴代最⾼売上を更新し、さらなる成⻑を続けています。その中でより高みを目指しリニューアルされた「キリン氷結」、新旧を飲み比べて進化の度合いを明らかにします。

↑写真左がひとつ前のモデル、右が最新版

 

リニューアルのポイントとして着目したのは、持ち味である氷点凍結果汁。この果実感を向上させることで、搾りたての果実特有のみずみずしさと、スッキリした飲みやすいおいしさがいっそう豊かになったとのこと。

↑まずはこちらから

 

飲んでみると、旧作とはいえ抜群においしいです。ブライトな酸味と、心地よく広がるフレッシュな香り。甘みはほのかで、わざとらしい感じがありません。総じてすがすがしく、キリッした印象があります。

↑そして新作を飲んで違いを探ります

 

なるほど! 味の方向性は同じですが、レモンフレーバー、香り、コク深さ、爽快感などが全体的にひとまわりアップしています。香りの華やぎがあるのでファーストタッチのボリュームがあって、アフターの余韻もしっかりめ。それでいてしつこさはなく、キリッとした飲み口も良好。スペックは同じでも、5年ぶりの大幅進化を確かに感じられました。

 

飲みごたえもしっかりしているので、氷をたっぷり入れても味が薄まりづらいはず。これからの季節は、グラスごとキンキンに冷やして暑さを吹き飛ばしましょう。

 

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どんな食事も引き立てる、キリッとした旨さの「キリン・ザ・ストロング 麒麟特製辛口こだわりサワー」

キリンビールは8月19日、「麒麟特製サワー」ブランドから「キリン・ザ・ストロング 麒麟特製辛口こだわりサワー」を発表。9月14日から発売します。

 

「麒麟が上質に仕立てた、これしかないうまさの特製サワー」がコンセプトの麒麟特製サワーは、販売数量が6月末に4億本を突破し、多くの人に支持を受けているとするブランド。そんなブランドから発売するキリン・ザ・ストロング 麒麟特製辛口こだわりサワーは、どんな食事も引き立てる商品に仕上がっているといいます。

 

キリンビールによると、米のうまみ成分を引き出すために熟成させた「米うまみエキス」で奥行きのある味わいを、複数果実を12時間煮込む「柑橘うまみエキス」ですっきりさと奥行きのある味わいを、「天日塩」で後切れのよさと味のまとまりを実現。これらにより、キリッとした旨さを味わうことができるそうです。

 

ラインアップは350ml缶と500ml缶をそろえるほか、アルコール分は9%となっています。

 

ビール以外で食事に合うお酒の選択肢になりそうな商品です。食材豊富な秋頃に、さまざまな料理に合わせてみるのがいいかもしれません。

2021年を代表するヒット商品!「クラフトビール」ブームを象徴する「スプリングバレー」が100万ケース以上も売れている理由

※一部データを更新して再投稿しました

高付加価値への需要が高まるなか、造り手のこだわりが凝縮した「クラフトビール」がヒットしています。市場成長は約200%(※1)といわれますが、なかでもその勢いを牽引しているのが、キリンビールが2021年3月に発売した「スプリングバレー 豊潤<496>(ほうじゅん ヨンキューロク)」。わずか半年後の9月には、年間販売目標に掲げた約160万ケースの約6割にあたる100万ケースを達成(※2)。スプリングバレーが市場拡大に大きく影響していることがうかがえます。

 

では、なぜ今クラフトビールが、そして「スプリングバレー 豊潤<496>」が支持されるのでしょうか? 「スプリングバレー」ブランドを象徴する、東京・代官山にある直営店「スプリングバレーブルワリー東京」を訪ね、マスターブリュワーの田山智広さんに聞きました。造り手ならではのコツが詰まった「おいしい飲み方」も必見です。

 

(※1:2021年1-9月、10月キリン調べ。出典:インテージSRI+(業務用酒販店含む)。クラフトビール市場について:大手5社以外の国産ビールに加えて、大手5社でクラフトビールと訴求している国産ビールをクラフトビールとして商品選定を行っています。)

(※2:キリンビール出荷実績(大びん換算)2021年10月キリン調べ。)

キリン
スプリングバレー 豊潤<496>

麦芽を「キリンラガービール」の約1.5倍使用しているほか、4種類のホップを使用するなど素材を贅沢に使用。さらにホップを7日間漬け込む独自製法を活用し、豊潤な味わいとすっきりとした後味、ふわとろの泡を実現しています。

 

↑訪れたのは、東京・代官山で2015年にオープンした「スプリングバレーブルワリー東京」。ビール醸造所併設型レストランで、タンクや釜など醸造設備を眺めながら楽しめます

 

常識を覆す製法に挑み、海外醸造家から「クレイジー!」と評された

「スプリングバレー 豊潤<496>」の基盤となるのが、キリンの独自技術「ディップホップ製法」。まずはこの製法について、田山さんに教えてもらいました。

↑キリンビール マスターブリュワーの田山智広さん。1987年キリンビールに入社。工場、R&D、ドイツ留学等を経て、2001年よりマーケティング部商品開発研究所にてビール類の中味開発に携わる。2013年から商品開発研究所所長、2016年4月からキリンビールのビール類・RTDなどの中味の総責任者であるマスターブリュワーに就任

 

「『ディップホップ』は、2012年に当社が開発した製法です。それまでのホップの使用法は基本的に2つが主流でした。1つは、醸造工程における煮沸の後にホップを入れることで穏やかな香りをつける『レイトホップ』。もう1つは、ビール発酵後の貯蔵させるタイミングでホップを添加させ、刺激的な香りを付ける『ドライホップ』です。

 

『ディップホップ』はその2つの中間にあるタイミングで、酵母と一緒にホップを添加し、発酵中に漬け込みます。これによって『レイトホップ』よりも豊かでいて、『ドライホップ』で発生しがちなクセやトゲのない、温和かつ個性的な香り付けが可能に。さらに、泡の安定化や保存性を高めてくれるのが『ディップホップ』です」(田山さん)

 

↑「スプリングバレーブルワリー 東京」では、透明の発酵タンクで「ディップホップ」製法を見ることができます。※写真はイメージ。「スプリングバレー 豊潤<496>」は、キリンビールの工場で製造されています

 

「レイトホップ」と「ドライホップ」のいいとこ取りともいえる「ディップホップ製法」。これを知った海外の醸造家は、「クレイジー」と評したそう。それは、その発想が思い付かない技術だったからでしょうか?

 

「天才じゃないと思い付かないとか、そういう類ではないと思います。例を挙げれば『一番搾り製法』。これは麦汁の過工程で最初に流れ出る、一番搾り麦汁だけを使う製法です。醸造家であれば、一番搾り麦汁で造ればおいしくなるということは想像できるでしょう。ただしコストがかかりますから、大量生産を前提にしたナショナルブランドでの採用は、本来ありえないはずです。

 

『ディップホップ製法』も同様に、考え付くことはあったかもしれません。しかし、発酵させるタイミングでホップを添加することは衛生面でリスキーなんです。クリアするためには設備投資や管理の手間がかかるので、だれもやろうとは思わなかった。一般的なビール醸造では諦めてしまうことにも挑戦したことが、“クレイジー”と思えたんでしょうね」(田山さん)

 

そのクレイジーなこだわりは、原材料の厳選ぶりにも見てとれます。

 

・厳選した4種のホップを使用

「スプリングバレー」で使用するホップは、フルーティーでフローラルなホップを中心に、さまざまな組み合わせを何度も繰り返して4種を厳選。華やかな香りを創出しています。

↑ホップの圃場(ほじょう)。世界には数多くの品種のホップがあり、そのなかから最適な組み合わせを選び抜いて「スプリングバレー 豊潤<496>」に使用しています

 

・「キリンラガー」の1.5倍もの麦芽を使用

麦芽は「キリンラガービール」の約1.5倍もの量。その上ですっきり仕上げることで、「豊潤」と呼ぶにふさわしい濃厚な味わいとすっきりとした後味を両立。さらには見た目にもおいしそうな琥珀の液色に仕上げられています。

↑糖化方法は全体の温度を徐々に上げる「インフュージョン」を採用。これは一般的に、すっきりとしたビールに仕上げたいときに用いる製法です

 

構想10年・試験醸造250回(※3)を費やして味を造り上げた!

「スプリングバレー 豊潤<496>」が完成するまでにかかった歳月は、なんと10年。その間行われた試験醸造の数は250回(※3)と、いち商品の開発に対して行うには、まさに“クレイジー”といえる回数です。やはり、それだけ苦労したということでしょうか?

(※3:この商品の特長である製法の開発にかかった試験醸造の回数)

 

「そうですね。私たちがビール造りに一貫してこだわっているのは、飲み飽きず、また飲みたくなるようなおいしさ。『キリンラガービール』も『キリン一番搾り』も同様です。『スプリングバレー 豊潤<496>』も、クラフトビールならではの1杯で満足できる豊潤な味わいを追求しながら、さらにもう1杯飲みたくなるおいしさを追求しました」(田山さん)

↑究極の味のバランスを目指していることから、完全数である調和のシンボル「496」を商品名にしたといいます

 

「その上で缶で販売することも想定し、500mlを飲み切れて、酔い過ぎない設計にしたことも考慮した点です。また、大量生産できることも条件になりますから、安定してどのホップや麦芽を使えるかも重要でした。そのため、原材料の選定だけでも数え切れないほどの検討を重ねました。これは苦労したことの1つです」(田山さん)

 

250回(※3)の試験醸造では、どのような点をブラッシュアップしていったのでしょうか?

 

「まずは、あまたある完成図のなかから方向性を決めていきます。そこから、どのビアスタイルがふさわしいか。ホップや麦芽のほか、酵母はどう使ってどう組み合わせるのか。製法は何を採用してどう生かすかといったテストですね。原材料と製法の試験では性質が異なりますし、大枠が決まったあとは完成に向けた最終調整もあります。そういったさまざまな試験をカウントしていったら、結果的に250回(※3)になっていました」(田山さん)

(※3:この商品の特長である製法の開発にかかった試験醸造の回数)

 

開発チームは、あらゆるビアスタイルに精通しているビール造りのプロフェッショナル。過去の経験から、ある程度の完成図はイメージできると田山さんは言います。とはいえ、狙った味の基準に達するかどうかは、造ってみないとわかりません。しかも1回の醸造を始めてから完成するまでに、約1か月がかかります。同時に数パターンを試すので250か月かかったわけではありませんが、それはそれは長い道のりだったのです。

「スプリングバレー」のこだわりを動画でチェック

 

マスターブリュワー直伝! おいしさを余すところなく味わう作法とは

田山さんはじめ、ブリュワーたちのこだわりとクレイジーな挑戦がつまった「スプリングバレー 豊潤<496>」を、あますところなく堪能するには、どうしたらいいでしょうか? 田山さんに、よりおいしく飲むためのコツを聞きました。

 

1. グラスに注ぐべし!

「『スプリングバレー 豊潤<496>』の醍醐味である、華やかな香りを楽しんでいただくためには、グラスに注ぐことが大切です。缶は構造上、香りが鼻までダイレクトに届きませんから。ビールの琥珀色、コポコポと注がれて泡がプチプチ弾ける音。ぜひ、五感をフル活用して味わっていただきたいですね」(田山さん)

 

2. 口が広いグラスを選ぶべし!

「このような、口が広いタイプのものであれば基本的にどんなグラスでもOKです。ワイングラスのように口がすぼまったタイプも、凝縮感のある香りを楽しめていいですね。一方、凹凸があるようなグラスは泡が立ちすぎてしまうので、避けたほうがいいです」(田山さん)

 

3. グラスは冷やすべし!

「グラスは内部をしっかり洗ってください。汚れがあると、そこに泡が吸着してしまうんです。また、グラスを冷やしておくこともポイントですね。グラスとビールに温度差があると、これも泡が立つ原因になるからです。理想は氷水で冷やすことですが、冷水でも構いません」(田山さん)

 

4. 泡でおいしさを閉じ込めるべし!

↑最初はあえて泡を立てるように注ぎ、その後はグラスの縁に沿ってできるだけやさしくサーブ。炭酸ガスが抜けないように泡でフタをし、爽快なおいしさをしっかり閉じ込めるのです

 

そのクレイジーなこだわりは100年超えだった!

海外のビール醸造家から「クレイジー」と称賛された、スプリングバレーの製法。その根底には、おいしさへのあくなき探求心があると、田山さんは言います。

 

「目的は、とにかくおいしいビールをお客様にお届けしたい。この一心です。おいしくなるのであれば、いままでになかったおいしさを届けられるなら、どんな困難なハードルも超えますよ。その1つの手段が『ディップホップ』であり、結果的に“クレイジー”なものづくりになっているんでしょうね」(田山さん)

 

脈々と受け継がれる、キリンビールのクラフトマンシップ。その矜持は、商品名である「スプリングバレー」に込められていました。

 

↑「スプリングバレー」は、約150年前に横浜・山手で設立され日本で初めて商業的な成功を収めたビール醸造所「スプリングバレー・ブルワリー」のこと。そしてキリンビールの前身「ジャパン・ブルワリー・カンパニー」は、その跡地に設立されました。(写真:東京大学史料編纂所古写真研究プロジェクト 提供)

 

「『スプリング』は泉。『バレー』は谷。設立したのはノルウェー生まれのアメリカ人、ウイリアム・コープランドですが、彼は横浜の山手にビール造りに最適な水が湧いていることを発見したんでしょうね。ただ山手は丘陵であり、横浜港から近いわけでもありません。輸入した資材や原材料を運ぶのも大変だったはずです。でもおいしいビールを造るためには、良質な水が欠かせなかったんでしょう。そうした苦労の末、『スプリングバレー・ブルワリー』は日本のビール文化を切り拓きました」(田山さん)

 

そのものづくりへのこだわりや情熱が、キリンビールの源流にあります。おいしいビール造りを目指す“クレイジー”な探求心とともに、「スプリングバレー」の名のもとに受け継がれたキリンビールのクラフトマンシップ。先人が日本にビール文化をもたらしたように、クラフトビールで新たなビールカルチャーを根付かせたい、時代を変えたい。その熱い思いが、「スプリングバレー 豊潤<496>」には込められているのです。

 

田山さんの思いあふれる話を聞いて、あらためて筆者も「スプリングバレー 豊潤<496>」を飲んでみました。個性と飲みやすさが調和した味わいです。香りが華やかでコク深く、味のボリュームがありながらも後味はすっきり。飲み疲れがないフレンドリーなテイストに仕上がっています。田山さんが語るクレイジーなこだわりの数々を聞けば、腑に落ちる旨さです。

 

前年比約200%(※1)超の活況に沸くクラフトビール。でもその道はまだ半ば

クレイジーな情熱、クレイジーな製法から生まれた「スプリングバレー 豊潤<496>」は、発売からわずか半年で100万ケースを突破(※2)。しかも、2021年1〜4月で、クラフトビール市場は前年比約200%(※1)と伸長するなど、家庭でのクラフトビールニーズが大きく飛躍しているとか。

(※1:2021年1-9月、10月キリン調べ。出典:インテージSRI+(業務用酒販店含む)。クラフトビール市場について:大手5社以外の国産ビールに加えて、大手5社でクラフトビールと訴求している国産ビールをクラフトビールとして商品選定を行っています。)

(※2:キリンビール出荷実績(大びん換算)2021年10月キリン調べ。)

 

とはいえ、田山さんはクラフトビール飲用拡大への挑戦はまだまだ道半ばだと言います。

 

「『クラフトビール』という言葉の一般認知はすでに9割を超えているそうです。ただし、意味の理解までは十分に進んでいないと思いますし、飲用体験もまだまだ。また知ってはいるものの“身近な世界ではない”と思われている傾向もあります。

 

私たちは、クラフトビールには生活スタイルを変えるほどのインパクトがあると思っていますし、誰にとっても身近で日常的な存在になれると確信しています。これからもクラフトビールのおいしさを探求するとともに、魅力を発信し続けていきますよ!」(田山さん)

 

一部のコアなビール好きが飲むものだったクラフトビールが、すべてのビール好き、すべてのお酒好きの手に。広がりつつあるムーブメントの起爆剤がまさに「スプリングバレー 豊潤<496>」であり、事実として全国にファンが増えています。ビギナーからマニアまで、誰が飲んでも感動できる、ど真ん中のおいしさをもったこのクラフトビールこそ、ニーズを確実にとらえた、2021年を代表するヒット作といえるでしょう。

 

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取材・文=中山秀明 人物写真/湯浅立志(Y2)

「脱・炭酸水の惰性飲み」――炭酸ラバーの鈴木啓太さんが「キリン ヨサソーダ」を大推薦リポート

いきなりですが最近、編集部では思うことがあります。炭酸水の「惰性飲み」してません?

 

炭酸の抜けてしまったものやぬるくなったものをダラダラと飲んだり、口寂しいからお口の刺激として飲んでいたり。最近の炭酸は強炭酸が多くて、時間が経っても爽快感を楽しめる商品が多いですし、常温で飲んでも美味しい。が、「美味しい炭酸水を美味しいまま飲みきる」という行為も大切にしたいと思いません?

 

というわけで、今回編集部でオススメしたいのが、キリンビバレッジの「yosa-soda(ヨサソーダ)。500mlが多い炭酸水ジャンルでは珍しい190mlの飲みきり缶タイプです。本記事では、元サッカー日本代表で、現在は腸をテーマに解析事業を行うオーブ株式会社の鈴木啓太さんに「yosa-soda(ヨサソーダ)」を様々なシーンで飲用してもらいました。

 

【今回紹介する商品】

キリンビバレッジ

yosa-soda(ヨサソーダ)

甘くないカロリーゼロの無糖強炭酸水。190mlの缶に入った使いきりサイズが特徴で、強炭酸の爽やかさを最後まで楽しめます。また、190mlサイズなので収納性に優れるのも特徴。冷蔵庫やラックに保管する際もスペースを取らないのがうれしいポイントです。通販限定で、AmazonやLOHACOなど様々なECショップで購入可能。

 

【試した人】

鈴木啓太(すずき・けいた)

1981年7月生まれ、静岡県出身。元サッカー日本代表。2000年に浦和レッズに入団。06年のJリーグ優勝などに貢献し、15年に現役引退するまで浦和レッズに欠かせない選手として活躍。現在は、アスリートの腸内細菌を研究するAuB(オーブ)株式会社の代表取締役を務めている。

 

【その1】運動後にシャキッと意識を切り替えるのにぴったり

トレーニングとしてだけでなく、気持ちをリフレッシュするためにも、身体を動かすことは欠かせない、と語る鈴木さん。まずは朝のランニング後を想定して、ヨサソーダを試してもらいました。

 

――いつもトレーニングは決まった時間にされてるんですか?

 

鈴木:朝、仕事前や朝食前にトレーニングに出かけますね。近くのジムに行ったり、川沿いをランニングしたりと、その日によってメニューは変わります。できなかった場合は、帰宅後に身体を動かすようにしていますね。

 

――運動中はいつも何を飲まれていますか?

 

鈴木:トレーニング中は、BCAAなどのスポーツドリンクを飲んでいますよ。でもトレーニング後は、リフレッシュもかねて炭酸水を飲みたくなりますね。イッキ飲みをするというよりは、二口、三口飲んでシャキっとしたいです。たくさん飲むとお腹いっぱいになってしまうんですよ(笑)。

 

――そういった時に、このヨサソーダはいかがでしょうか?

 

鈴木:この缶はちょうどいいサイズですね! 飲みきれるところが便利です。500mlペットボトルの炭酸水だと、一度に全部飲みきれないことも多い。でも、数回に分けて飲むことになると、その間に炭酸が抜けていきますし、ぬるくなってしまうこともあって……。

 

――運動後に飲むなら、冷えた状態の美味しいソーダがいいですよね。

 

鈴木:炭酸は鮮度が命だと思うんですよね。

 

――お待たせしました。こちら、ぜひ飲んでみてください!

 

鈴木:(ゴクッ…)んん! 炭酸が強めでいいですね! キンキンに冷えていて、さらにキリっとした味わいになっています。味がついている甘い炭酸水はあまり飲まないのと、こうしたスッキリとした無糖の強炭酸が、運動後にはフィットしますね!最高です。

 

【その2】ビジネスタイムの気分転換に

鈴木さんは、会社の代表ということもあって分刻みのスケジュール。そして多くのビジネスパーソンと同様に、現在はリモートワークも多いそう。そんななかで、在宅勤務のお供としてのヨサソーダの実力は?

 

――コロナ禍になって以降の仕事スタイルは変わりましたか?

 

鈴木:はい。最近でこそ、出社する機会も増えてきましたが、昨年は基本的にリモートワークでほぼ自宅にいました。快適に仕事に集中できた期間でもありました。ただ逆に、移動時間がなくなって、会議もオンラインになって、効率的になりすぎた部分もありますね。

 

――ずっと自宅で過ごしていると切り替えが難しいですもんね。鈴木さんは気分転換したいときは、何をされていましたか?

 

鈴木:散歩やトレーニングですね。身体を動かすことはやはり僕の中で、一番の気分転換です。運動している時って、そこに集中できるので、余計なことを考えなくていいんです。だから、逆にリラックスしている状態になるんですよね。わざとシンプルな状況を作り出して、仕事以外のことにフォーカスする時間があるといいと思います。

 

――ぜひ実践したいと思います。

 

鈴木:ただ、忙しいと出かけられないこともあるのでね。そういうときには、ヨサソーダのような刺激を与えてくれる炭酸水を飲んで軽く気分転換するというのも、良いかもしれないですね。

 

――このヨサソーダは、コンパクトサイズなので冷蔵庫にストックしておいても、場所を取らないメリットがあるんです。

 

鈴木:確かにそうですよね。家族がいると、1本の2Lペットボトルの炭酸水をみんなで飲むこともあるんですが、炭酸が抜けやすくなってしまうのが問題で……。でも、ヨサソーダなら冷蔵庫に入れておいて、1人1本ずつ分けられるのがいい。使いきりだから衛生的も安心ですよね。

 

――ここまで話を伺って、鈴木さんは強炭酸好きとお見受けします。

 

鈴木:そうなんですよ!炭酸は強ければ強いほど好きですね。なので、ちょっとでも炭酸が抜けてしまって、おいしく飲み続けられないのは悲しくて……。ヨサソーダなら、必ず爽快な炭酸が味わえるので安心感がありますね(笑)。

 

【その3】食事の邪魔をしないから万能です

鈴木さんは、腸内環境を解析する事業を行なっているので、インプットとなる食事に関してもこだわりをもっています。無糖で食事の味を邪魔しないヨサソーダを一緒に味わっていただきましょう。

 

――食事でのこだわりやルールはありますか?

 

鈴木:基本的には栄養のバランスがすべてですね。でも一度の食事では、摂取できない栄養も当然あると思うんです。なので、1日単位の食事の中でバランスを考えるようにしていますね。

 

――食事の時は、ヨサソーダはいかがでしょう?

 

鈴木:炭酸は食事のときもよく飲むんですよ。ヨサソーダのような無糖炭酸水なら、食事シーンにもマッチするのでいいですよね。

 

【その4】お子さんとアレンジレシピなんてどう?

2児の父でもある鈴木さんはお子さんとのコミュニケーションも大事にされています。というわけで、ここではお子さんと一緒に楽しめそうなヨサソーダのおすすめアレンジレシピを試してもらいました。

 

――今度は、ヨサソーダを使ったアレンジレシピとして「フルーツポンチ」を用意させて頂きました。甘いものは食べられますか?

 

鈴木:現役の頃はよく食べていましたけど、最近は減りましたね。でもフルーツは大好きですよ。糖分を取るとしたら、ビタミンも一緒に摂った方がやはりいいですから。子どもたちもフルーツは大好きなので、これは食べさせてみたいですね。

 

――お子さんと一緒にお料理はされるんですか?

 

鈴木:そうですね。僕が作って食べさせることはあるのですが、一緒にはないかもなぁ…。妻と子どもたちは料理を一緒にしてるのですが、僕と子どもたちだけだと多分大変なことになってしまうので(笑)。でも、このアレンジレシピなら手軽で、一緒にできそうでいいですね(編集部補足:アレンジレシピはコチラ

 

――ちなみに、お子さんは炭酸系やジュースは飲みますか?

 

鈴木:12歳の上の子はあまり飲まないんですが、7歳の下の子はよく飲みますね。サイダーとかジュースとか飲みたがるんです。でも、たくさんは飲めないのでね。このヨサソーダの量は子どもにとってもちょうどいいのかもしれませんね。

 

――お子さんが無糖炭酸が苦手でしたら、はちみつやジュースと割って飲むこともできるので、いろいろ実験しながら楽しんでほしいです。

 

【その5】お風呂上がりはもちろん、入浴中の相棒にもどうぞ

最後は、お風呂上がりの一杯に冷えたヨサソーダを飲んでもらいたい! でも、実は鈴木さん、炭酸水をちょっと変わったタイミングで飲んでいるようで……!?

 

――鈴木さんは、お風呂上がりの一杯は、お酒など何か飲まれるんですか?

 

鈴木:いや、お風呂上がりはお酒って気分にはならなくて……。それこそ、すっきりしたいので炭酸水を飲みますね。なんなら、お風呂場に炭酸水を持っていってますよ!

 

――え!お風呂場にですか?

 

鈴木:そうなんです。お風呂に浸かりながら炭酸水をよく飲むんですよ。

 

――長風呂派なんでしょうか?

 

鈴木:いえ、その逆なんです(笑)。お風呂に長く浸かるのが苦手なので、少しでも湯舟に入っていられるようにと、飲み物を途中で飲んでリフレッシュしているんです。浸かって、少ししたらお風呂の縁に座って休憩して……を繰り返したり、交代浴したり。その時に炭酸水は必須アイテムですね。でも、どちらかというと、ヨサソーダはキンキンに冷やしておいてお風呂から上がったら、カッと飲みたいタイプですよね。

 

――たしかにそうですね。イッキに飲み干せるものなので。

 

鈴木:あ……僕わかりました。これサウナの後がいいですよ。整っている時に!(笑)

 

――確かに!ぴったりじゃないですか!

 

鈴木:サウナ後、これがあれば気持ちよく整えそうですね……totonoi-soda(ととのいソーダ)で、僕プロデュースで販売していいですか?

 

――それは売れちゃいそうです!

 

【まとめ】生活の中に馴染みやすい形で「刺激」を与えてくれる

――ヨサソーダを5つシーンで試して頂きました。まとめをお願いします!

 

鈴木:さまざまな種類の炭酸水がある中で、より手軽に生活にフィットする形で飲み続けられるのが、このヨサソーダのいい部分だな、と思いましたね。そもそも無糖の炭酸水でこのサイズの缶はいままで見たことがありませんでした。貴重な存在だと思います。

 

――飲みやすい、使いやすいパッケージは大きなメリットですよね。

 

鈴木:見た目のデザインもおしゃれでいいですよね。炭酸を一番おいしい状態でスパッと飲みきることを実現していることも、このパッケージのメリットとして重要なことですよね。昔は、炭酸を仕事中や食事中に飲む文化って日本にはなかったと思うんです。それがいまではニーズが細分化されるところまで来ている。ヨサソーダは日々の生活の中により馴染みやすい形で「刺激」を与えてくれる、そういった存在の商品だな、と思いましたね。これからもぜひ自宅にストックして飲み続けたいです。

 

もう鈴木さん、編集部が思っていることも含めて、全部語っちゃってくれました。冒頭で触れましたが、「なんとなく惰性で口に運ぶ炭酸水生活」を送っている人は、ヨサソーダをぜひ手に取ってみてください。オンとオフの境目がなくなり、似たような毎日が続く日常になった時代には、自ら積極的に区切りをつけることが大事。日々の生活を切り替えてくれる「スイッチ」になる飲み物という点で、ヨサソーダは炭酸水という範疇を超えて、生活に価値を与えてくれる飲み物といえるでしょう。

 

改めて本製品は、通販限定商品。オリジナルデザインの箱に190ml缶を1箱30本入りでお届けしてくれるので、まとめ買いにピッタリです。

 

 

 

 

 

まとめ:kitsune 撮影:石上 彰 ヘアメイク:TOYO スタイリング:宮崎 司

●衣装クレジット
【その2のシーン】ジェントルマンプロジェクトのセットアップ/3万9800円、同カットソー/8000円(ジェントルマンプロジェクト)、10アイヴァンの眼鏡:6万3800円(コンティニュエ)、オメガのヴィンテージ時計:17万3800円(コンティニュエ エクストラ・スペース)【その3、4のシーン】エム シンガーのカットソー/1万780円、イカイのデニム/2万8600円(シップス 銀座店)、10アイヴァンの眼鏡/7万400円(コンティニュエ)【その5のシーン】ジェントルマンプロジェクトのカットソー8000円、同ショーツ7300円(ジェントルマンプロジェクト)、その他スタイリスト私物

ジェントルマンプロジェクト https://www.gentleman-projects.com
コンティニュエ 03-3792-8978
コンティニュエ エクストラ・スペース 03-3792-8979
シップス 銀座店 03-3564-5547



そこまでやるの!? おいしさで金賞三冠「麒麟特製レモンサワー」の快挙は開発者こだわりのつくり方に理由があった!

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数ある缶チューハイやレモンサワーのなかでも、記録的な快挙を成し遂げている商品が「麒麟特製レモンサワー」だ。国内外の品評会で高く評価され、金賞三冠を獲得(リニューアル前の商品で受賞)。売り上げ実績も、2020年4月のリニューアルからわずか11か月で3億本(※1)を突破し、2020年は前年比約4倍の販売数量(※2)を記録する絶好調ぶりである。

 

さらに2021年は、その実績に甘んじることなく3月に中味とパッケージをさらに進化させている。そこで、品評会の各審査ではどのような点が評価されたのか、最新版はどのような味わいに仕上がっているのかを開発者にインタビュー。味覚のプロをも唸らせる、「麒麟特製レモンサワー」のおいしさに迫った。

キリン・ザ・ストロング
麒麟特製レモンサワー

複数の果実を12時間以上煮込んでうまみを凝縮させた「麒麟特製うまみエキス」に加え、レモンをまるごとすりつぶし、低温熟成してうまみを引き出した「レモンエキス」と、果汁だけではなくほろ苦い果皮のおいしさも詰め込んだ「まるごと搾り果汁」を使用し、風味豊かな味わいがいっそう高まった。

 

世界が認めた!「麒麟特製レモンサワー」の快進撃

↑左から、「ジャパンフードセレクション」「W.P.A国際高品質保証審査会」「モンドセレクション」の各受賞エンブレム

 

「麒麟特製レモンサワー」は2020年度、“金賞三冠”という快挙を成し遂げた。「モンドセレクション」(※3)と「ジャパンフードセレクション」(※4)では金賞、「W.P.A国際高品質保証審査会」(※5)ではGrand Quality Excellentの受賞である。

 

これらを受賞することはどれだけ難しいことなのか? キリンビールのマーケティング部で中味の設計や開発などを担当している岡田真希さんを直撃してみた。

↑「麒麟特製レモンサワー」の開発を担当した、キリンビールの岡田真希さん。マーケティング部、中味開発を担当する商品開発研究所の一員として、商品の研究や開発を行っている

 

「それぞれの賞によって基準や審査方法などは一部異なりますが、味、パッケージ、材料、つくり手のこだわりなどを細かくチェックされ、銀賞や銅賞のほかもちろん落選もある狭き門です。また、例えば国際的な品評機関である『モンドセレクション』は、厳しい研修やテストをクリアした海外の審査員が評価しますが、味に関しては、その審査員たちが一堂に会して同一商品の試飲や採点をすると聞いています」(岡田さん)

 

審査員はどこを評価した? その理由を開発者が答える!

では、審査員は「麒麟特製レモンサワー」の何をどのように評価したのか? 岡田さんは「特に多くの声をいただいたのは、『高アルコール度数であるにも関わらず、嫌なアルコール感がなく飲みやすい』という評価です」と言う。

 

「また、レモンそのもののような風味にも高評価をいただけました。『麒麟特製レモンサワー』は独自の『うまみエキス』によりレモンの味わいが奥深く、果実の凝縮感や複雑味が楽しめます。その香りや味を評価いただけたことは、私たちの狙い通りでうれしかったです」(岡田さん)

 

・複数の果実を12時間以上煮詰める「うまみエキス」

↑「麒麟特製レモンサワー」の特長的なおいしさのカギを握るのが、複数の果実を12時間以上煮詰める「うまみエキス」だ(写真はイメージ)

 

「麒麟特製レモンサワー」の要である「うまみエキス」により、上質感のある複層的なおいしさになるという。“うまみ”とはしばしば五味(甘味・塩味・酸味・苦味・旨味)のひとつに数えられ、味の骨格として位置づけられるが「うまみエキス」も同様だろうか?

 

「骨格として下支えするというよりは、味の全方位に厚みをもたらすことで満足感をアップさせるイメージですね。『うまみエキス』は様々な果実類のおいしさを抽出し、融合させたものです。また、五味にはない香りの要素を持っていることも『うまみエキス』の特長です」(岡田さん)

 

製法のイメージを挙げるとすれば、ジャム作りに近いとのこと。この話を聞いて筆者の頭をよぎったのが、加熱によって食材に含まれるアミノ酸と糖が結び付いて起こる「メイラード反応」だ。「メイラード反応」には香ばしさやコク、うまみなどを生む効果があると言われるが、「うまみエキス」も「メイラード反応」の賜物と考えていいのだろうか?

 

「はい。果実に熱を加えることで生の果実そのものにはない、新しいおいしさを生み出しているので、『うまみエキス』も『メイラード反応』による効果を活用していると言えます」(岡田さん)

 

・果皮からすりおろした「レモンエキス」と、多層的なフレーバーを生み出す「追いレモン果汁」

今年3月にさらなる進化を遂げた「麒麟特製レモンサワー」。リニューアル前の味も高評価だったため、より高みを目指すのは難しかったはず。磨きをかけたポイントはどこなのだろうか?

 

「まずは『レモンエキス』。煮詰める『うまみエキス』とは違い、レモンの爽やかさをアップさせるための要素です。果実をまるごとすりおろして長時間低温熟成させることにより、レモン本来の爽やかな要素を凝縮させました」(岡田さん)

↑果実を果皮からまるごとすりおろすことで、レモンの味と風味が多層的に広がる(写真はイメージ)

 

そしてもうひとつの決め手は、澄んだ酸味とほろ苦さを詰め込んだ複数の「追いレモン果汁」。こちらはリニューアル前から採用されていたが、今回は味わいの異なる二つの果汁を抽出し、それぞれの特性が生きるようにブラッシュアップさせたという。

 

「果汁のひとつは、レモンの味をよりすっきりさせるための『磨きレモン果汁』。もうひとつは、レモンのほろ苦い味が楽しめるよう、果皮までしっかり搾った『まるごと搾り果汁』です」(岡田さん)

↑「磨きレモン果汁」は爽やかで澄んだ酸味を引き出す。一方の「まるごと搾り果汁」は、ほろ苦い果皮のおいしさを伝える(写真はイメージ)

 

新採用した「レモンエキス」とブラッシュアップした「追いレモン果汁」が、「麒麟特製レモンサワー」の濃く多層的なレモンの味わいに寄与している。そして、その魅力を生かすために欠かせないのがバランスの良さであり、調和をもたらすために使うのもまた「うまみエキス」なのだとか。

 

「味のふくよかさの演出だけでなく、多層的なレモンの味わいを調和させる点においても『うまみエキス』は大きく貢献しています」(岡田さん)

 

・おいしさの進化を告げる新パッケージ

よりレモンの存在感が増した新「麒麟特製レモンサワー」。リニューアルにおいてはパッケージも一部刷新し、おいしさの進化を分かりやすく訴求しているという。

 

「最もお伝えしたいことは、圧倒的に上質感があるおいしさ。そこで、キリンを代表する『聖獣麒麟』とともに『麒麟特製』の文字を大きく打ち出し、味の自信と上質さを表現しました。そして、おいしさがより直感的に伝わるように、缶中央のグラスのイラストをより大きく。背景カラーには、レモン感を伝えつつ深みのある印象の黄色を採用。そして、製法のこだわりをお伝えするために、前面には『追いレモン潤沢仕立て』を、裏面ではその詳細をイラスト付きでデザインしました」(岡田さん)

↑「麒麟特製レモンサワー」の裏面。おいしさのカギを握る3つの工程「うまみエキス」「レモンエキス」「レモン果汁」が描かれている

 

 “デイリーで楽しめるイイモノ”という無二のポジション

近年、レモンサワーの人気はうなぎ上りで、缶チューハイでも様々なレモンサワーが発売されている。そのなかで最近は特にどういった傾向があり、「麒麟特製レモンサワー」はどの位置にあるのだろうか?

 

「酒類市場全体でレモンサワーが求められている要因としては、爽快感や料理との相性の良さなどが挙げられるでしょう。特に最近は多様化が進み、アルコール度数の低いものや高いストロング系、無糖、濃い味など様々なタイプが出てきました。『麒麟特製レモンサワー』は高アルコールの飲みごたえとともに、複層性のある上質なおいしさも突き詰めた“デイリーで楽しめるイイモノ”という、他にはない特長を持った商品であると自負しています」(岡田さん)

↑審査員や消費者からの声によって、岡田さん自身でも思いがけない発見をすることがあるとか。そういったフィードバックが次の開発に生きるとともに、モチベーションにもなっているという

 

様々な果実を厳選した上、12時間以上煮詰めた素材を活用したり、レモンをまるごとすりおろしたり、複数の果汁を使い分けたり。このこだわりや手間暇が「特製」の所以といえるだろう。それでいて、価格は一般的な缶チューハイ同等のフレンドリーなプライス。絶好調の現状にも頷ける。

 

売れている理由には、コロナ禍により家で過ごす時間が増えたという背景もあるだろう。食事は材料やレシピにこだわり、手間暇かけて調理しゆっくり味わうーー。そんなライフスタイルに寄り添う缶チューハイこそ、まさに上質な「麒麟特製レモンサワー」なのだ。金賞三冠を獲得し、さらなるおいしさを追求してリニューアルしたこの一品が、幸せな時間のお供になる。夏の暑気払いやリフレッシュはもちろん、「麒麟特製レモンサワー」でより充実した食シーンや、チルタイムを過ごしてみてはいかがだろうか。

キリン「麒麟特製レモンサワー」の詳細はこちらから

 

※1:250ml換算(2月上旬出荷実績)
※2:2019年/2020年4~12月比較
※3:モンドセレクション 2020年度 スピリッツ&リキュール部門
※4:第36回(2020年)
※5:2020年度

 

取材・文/中山秀明 撮影/湯浅立志(Y2)[静物]

「わかりづらいから素直にノンアル路線で戦います!」クラフトホップでおいしく進化した「グリーンズフリー」が絶好調

2020年の4月にデビューしたノンアルコールビール「キリン グリーンズフリー」が、2021年2月24日に大胆リニューアル。すると、その後SNSを中心に「おいしくなった!」という声が続々発せられているそうです。

 

↑リニューアルした「キリン グリーンズフリー」。参考価格は350mlで税込148円、500mlで税込202円です

 

そこで、以前行われた発表会の情報からリニューアルポイントを紐解くとともに、新旧飲み比べを実践。マッチする料理とのペアリングレポートもお届けします。

 

 

“余計なものは使わない”→“いいものだけで造った”に

「キリン グリーンズフリー」は、香料、糖類、人工甘味料を使わない自然派ビールテイストとして発売されました。当時は、あえてノンアルコールであることを前面に打ち出していないことでも話題になりましたが、今回はしっかり「ノンアルコール」と表記されています。

 

↑左の旧作は「アルコール0.00%」、右の新作は「ノンアルコール0.00%」

 

打ち出し方を変えた理由を聞くと、その理由は“わかりやすさ”にありました。登場時は“自然派ビールテイストの炭酸飲料”という新カテゴリーであることを印象付けるため、あえてノンアルコールを主張しなかったものの、「立ち位置がわかりづらい」という声もあったことで、ノンアルコール表記をすることにしたのだとか。

 

↑発表会に登壇した、キリンの田山智広マスターブリュワー(左)と、「キリン グリーンズフリー」のマーケティングを担当する久保育子さん(右)

 

また「自然派」の表現方法も変えたとのこと。以前は“余計なものは使わない”というアプローチだったものを、“いいものだけで造ったおいしいノンアル”というブランディングにしたそうです。

 

↑パッケージデザインもグリーン色が濃く多くなり、おいしそうなイメージがアップしました

 

味のリニューアルも、原材料から見直しておいしさに磨きをかけたと田山さんは言います。特に決め手となっているのが、新たに採用したホップ。クラフトビールによく使われる、希少な「ネルソンソーヴィン」を一部に使用し、みずみずしい香りや爽快感をアップさせているのです。

 

 

この「ネルソンソーヴィン」は、ニュージーランドの白ワインの銘醸地ネルソン地区が原産。同地区の銘酒「ソーヴィニヨン・ブラン」と香りが似ていることからネーミングされたホップで、キリンでは「グランドキリン ホワイトエール」や「スプリングバレー オンザクラウド」などに使用されています。

 

↑「グランドキリン ホワイトエール」(旧デザイン)。ネルソンソーヴィンホップ由来の白ワインを思わせるフルーティな香りと、小麦麦芽を一部使用したやわらかな口当たりが特徴です

 

苦みは上品に、香りはすがすがしく進化

ここからは、新旧の飲み比べにトライ。グラスに注いだところ、色は新しいほうが薄めになっています。そしてそれぞれを飲んでみると、確かに苦みは上品に、香りはすがすがしく進化していると感じました。

 

↑この写真ではあまり色味の違いがわかりませんが、新しいほうが色は薄めです

 

どちらも麦の甘味が豊かな「キリン グリーンズフリー」ならではのおいしさは健在。ブランドの特徴を生かしながら、特に爽快感がアップしていると感じました。

 

発表会では、田山さんがペアリングについても解説。「キリン グリーンズフリー」は食事と一緒に飲むといっそうポテンシャルを発揮するそうで、焼鳥やウインナーなどの肉料理はもちろん、枝豆のような繊細なつまみともオススメとのこと。

 

↑ビールテイストなので、ソーセージや枝豆との相性はいわずもがな。さっぱり爽快なテイストは、揚げ物のこってり感をすっきりリセットしてくれる効果も

 

ほかにも、オイル系のパスタ、肉系の丼、チャーハン、餃子などオイリーな食べ物は「キリン グリーンズフリー」の炭酸感とすっきり後残りしない爽快な風味がマッチ。また、意外に合うものとしては、プリンなどのクリーミーなスイーツ系は想像以上に合うとのことです。

 

↑ということで、スタンダードなプリンとも合わせてみることに

 

確かに、プリンのまろやかな甘味に「キリン グリーンズフリー」の甘やかなボディとやさしい苦みがほどよく調和。カラメルのほろ苦い甘さにも寄り添い、これは良好なペアリングです。

 

キリンの推計によると、ノンアルコールビール市場は、コロナ禍における健康志向の高まりを受け前2020年は前年比で103%伸びているとか。また同社の調査によると、過去にノンアルコールビールの飲用経験があり、現在飲んでいない層を“休眠層”とし、その60.1%は飲まない理由に「味がおいしくないから」を挙げているとか。とはいえその“休眠層”の55.6%は「ノンアルコールビールがおいしくなったら飲んでみたい」と回答しているそうです。もし“休眠層”であれば、ぜひこの機会に「キリン グリーンズフリー」を試してみませんか。

 

 

 

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キリンの秘蔵っ子「496」の弟分が缶でデビュー! 飲んでみたら「フレンドリーすぎるクラフトビール」だった

大手ビールメーカーのなかで最もクラフトビールに注力しているキリンビールが、3月23日に新商品を発売しました。その名は「SPRING VALLEY 豊潤<496>(スプリングバレー ほうじゅん ヨンキューロク)」。

 

↑「SPRING VALLEY 豊潤<496>」。希望小売価格は350mlが248円、500mlが330円(ともに税抜)。完全数である調和のシンボル「496」が名称の由来となっています

 

クラフトビール好きの人ならキリンの496はご存知でしょう。ただ、従来の496とは味わいもブランディングも違うとのこと。また既存のクラフトビールブランド「グランドキリン」とも異なる戦略で展開していくとか。

 

↑「スプリングバレーブルワリー」直営店では3月1日から生樽で発売(税込780円/360ml~)。従来の496は「オリジナルヨンキューロク」として同価格飲めます

 

「SPRING VALLEY」というのは、約130年前に横浜で設立された「スプリングバレー・ブルワリー」という、日本で初めて商業的な成功を収めたビール醸造所のこと。そしてキリンビールの前身「ジャパン・ブルワリー・カンパニー」は、その跡地に設立されました。つまりはオマージュ。

 

↑「スプリングバレーブルワリー」のホームページより。日本初のビアガーデンも、ここで生まれたそうです

 

この、原点ともいえるブランドを冠して全国発売するというところに、なみなみならぬ本気度が見えるのです。そこで改めて「クラフトビールとはなんぞや」という基本的なところに触れながら、商品発売の背景、味わいレポートなどをお伝えしていきます。

 

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クラフトビールがCMで流れる時代が来た!

クラフトビールは、小規模な醸造所で職人たちが作ったビールを手工芸品(クラフト)に例えたのが始まりとされていて、アメリカのビール醸造者協会「ブルワーズ・アソシエーション」では、クラフトビールメーカーを「1.小規模であること 2.独立していること 3.伝統的であること」と定義しています。ただし現在では世界的な規模に成長したクラフトブルワリーもあり、小規模とは限りません。キリンとしては「造り手の完成と創造性が楽しめるビール」「パッションが感じられるビール」と考えているのこと。

 

↑オンライン体験会にて。キリンビールの田山智広マスターブリュワー(左)と、同社スプリングバレー マーケティング担当の吉野桜子さん(右)がいろいろ教えてくれました

 

なおクラフトビールは比較的高額であり、同様に高額であるプレミアムビールとの違いはどこにある?と思う人もいるでしょう。こちらに関してはひとついえることは、プレミアムビールは高品質な素材や贅沢な造り方を用いることで、プレミアムでないビールと差別化をはかったもの。ヒエラルキー(階層的構造)のもと階級で分けられ、上位に位置付けられているビールともいえるでしょう。

 

一方のクラフトビールは優劣や階級を位置づけず、多様な味を楽しむビールです。価格がプレミアムビール以上に高いものが多いのですが、それは個性的な味を目指して希少なホップや副原料などを大量に使っているから、乳酸発酵や木樽熟成など特殊な製法を用いているからという理由がほとんどです。

 

↑「SPRING VALLEY 豊潤<496>」も目指す味わいを求めた結果、「キリンラガービール」の1.5倍の麦芽量、希少な4種のホップを組み合わせで造られています

 

クラフトビール大国・アメリカからのトレンド派生や多様化の流れなどで、日本でもクラフトビールの造り手と飲み手が増えています。ではなぜキリンは今回、「SPRING VALLEY 豊潤<496>」を新発売するのでしょうか。そこには「ビール類市場をもっと魅力化・活性化させたい」という想いがあり、そのためにはクラフトビールのさらなる認知拡大と飲用体験の創造が欠かせないから、ということなのです。

 

↑体験会の資料より。キリンはこれまでも、クラフトビールを盛り上げるための施策をいくつも展開しています

 

これは、クラフトビールが盛り上がっているとはいえ、飲んだことがない人はまだまだ多いということなのでしょう。そこで、コンビニやスーパー、ドラッグストアなど身近な店で販売していくのはもちろん、大定番の「一番搾り」「本麒麟」同様にCMなどでプッシュし、商品を認知させていくとのこと。クラフトビール商品がCMで流れるというのは、きわめて画期的。ここにもキリンの本気度がうかがえます。

 

そんな「SPRING VALLEY 豊潤<496>」は、いったいどんな味わいなのでしょうか。いよいよ飲んでみることに。

 

個性的な味ながら飲み疲れなくてフレンドリー

前述したように、「SPRING VALLEY 豊潤<496>」は「キリンラガービール」の約1.5倍となる麦芽を使い、ホップは4品種をブレンド。また、発酵中にホップを投入して7日間じっくり漬け込むなど、キリン独自の「ディップホップ製法」という香り付けで、苦味は抑えながら豊潤な香りを実現しているのが大きな特徴です。

 

↑一般的な金色のビールに比べると、濃いめのアンバーカラー。なお、多くのクラフトビールは香りが魅力なので、グラスに注いだほうがよりおいしく楽しめます

 

飲んで感じるのは、クラフトビールらしいインパクトがありながら、重厚感や鮮烈な香りがいい意味で抑えられていて、バランスよくまとめられているところ。コクは濃厚ながら重すぎず、苦味はあってもキツすぎず、余韻はすっきりしていてキレも十分。香りは柑橘系も感じさせつつフローラルなほうに寄っていて、エレガントな方向性です。

 

↑泡のきめ細やかさやボリュームも印象的。多くのクラフトビールは泡に特徴をもたせないのですが、あえて泡立ちを前面に押し出しているのもポイントです

 

コクが豊かで香りが華やか。味のボリュームがありながら、後口がクリアでのどごし爽快。クラフトビールは個性的な味わいが特徴なので、慣れていれば気になりませんが、何杯も飲めないという人も少なくないでしょう。この「SPRING VALLEY 豊潤<496>」はそういった飲み疲れがないフレンドリーなおいしさになっていて、どんな料理にもよく合う味となっています。

 

↑「缶つま」の「厚切りベーコンのハニーマスタード」とともに。マスターブリュワーの田山さん曰く、「SPRING VALLEY 豊潤<496>」はロースト麦芽を使っているため、スモークやローストした料理とよく合うそうです

 

また、特にチーズを使った料理との相性が抜群で、トマトなどの酸味やスパイス、ハーブなどにもよく合うとのこと。筆者はチーズケーキやピザと合わせてみましたが、確かにお互いの個性を引き立て合うおいしさで、ベストペアリング!

 

↑チーズケーキなら、コク深いベイクドタイプがオススメ。バスクチーズケーキも絶品です

 

↑ピザにビールという組み合わせは鉄板ですが、香りやコクが豊かな「SPRING VALLEY 豊潤<496>」は、よりリッチなおいしさを演出します

 

「苦味が強いクラフトビールはちょっと」「クリーミーな泡がビールの魅力」「爽快感やのどごしが大事」といった、従来のビールファンも満足できるはずの「SPRING VALLEY 豊潤<496>」。価格が比較的手ごろで、身近な店で買える手軽さも嬉しいこの新商品、ビール好きの人はぜひ飲んでみてください。

 

 

 

若者×ビールをあきらめない! 20~30代が殺到した「キリンビールサロン」の舞台裏

若者の酒離れ、さらにいえばビール離れというニュースを見たり聞いたりしたことがある人は少なくないでしょう。背景には嗜好の多様化など様々な要因がありますが、斬新な手法で若者の心を射止めているケースがあるのも事実。そのひとつが今回紹介する「KIRIN BEER SALON(キリンビールサロン)」です。

↑「初めて知る」から、「自分でつくる」まで。ビールの面白さを体感する「キリンビールサロン」。現在はオンラインで第2期が開催中です

 

そこで、運営の中心メンバーにインタビュー。スタートのきっかけ、注力ポイント、サロンの内容、今後の展望など、舞台裏を明らかにしていきます。

 

サロン化とnote発信で20~30代の応募が9割。600万リーチを達成

話を伺ったのは3人。サロンで講師を務めている、キリンアンドコミュニケーションズ・工場広報事業部企画担当の草野裕美さん、企画や運営に携わっている、キリンホールディングス・コーポレートコミュニケーション部の齋木万起子さん、同じくコーポレートコミュニケーション部でオウンドメディア・SNSを担当している平山高敏さんです。

↑左から齋木さん、草野さん、平山さん

 

「キリンビールサロン」がスタートしたのは2019年。第1期は11月~翌年3月までの全5回、月に1度キリンビールの横浜工場内のレストランに集まり、ビールの魅力を深めていくという内容でした(3月に予定されていた最終回は延期)。

 

このサロン、もともとは同工場で約20年前から開催されているビールセミナーから派生したもの。セミナーも世の中の流れとともに、より個人に向けた内容にシフトしているとのことですが、そこには課題もありました。たとえば、新規の参加者が年々減っていたこと。言い換えれば、リピーターが増える一方で新たに興味を持って参加する人が少なくなっていたということです。

 

同様に20~30代の参加率も減少していたそうで、どうすれば若年層にセミナーの魅力をアプローチできるのかを、齋木さんや草野さんは考えるようになりました。そこで齋木さんは、同じチームでキリンビールのnote公式アカウントやデジタルコミュニケーション戦略を担当していた平山さんに相談。

↑2019年4月に開設されたキリンビールのnote公式アカウント。1万フォロワーを超えている企業アカウントは滅多になく、成功事例としても非常に有名です。この仕掛け人が平山さん

 

平山さんは受講者のひとりとしてセミナーに参加したことがあり、想像以上に楽しく勉強になるセミナーが行われていること、参加者に喜ばれていることを実感していました。その体験を思い出しながら、伝え方を工夫して若年層向けに強く届けるアイデアを発案。それが「キリンビールサロン」なのです。

 

「note自体がもっている、コミュニティの観点を取り込もうと考えました。リアルな場であるセミナーは1回だけのもので、つまりは点です。これを連続参加型のサロンという線にすることでコミュニティにし、サロンのメンバーで一緒に考えることを可視化することで、同心円状に新たな価値が生まれるのではないかと思いました」(平山さん)

 

また、noteは自分の暮らしや選ぶモノにストーリーがあり、他者と共鳴しながら消費したいという読者が多いメディア。コアユーザーが20~30代というのも特徴です。そこで「キリンビールサロン」のスタート時に、講師の草野さんとビアジャーナリストとの対談記事を掲載し、よりダイレクトに熱量を伝えました。

↑草野さんと、ビアジャーナリストの富江弘幸さんとの対談記事より。2019年9月、サロン第1期の応募と同時にnoteでアップされました

 

「また、参加者と同じ年代のなかから特にテーマへの共感度が高く、サロンに積極的に関与いただける方をスカウトしてオブザーバーとして参加してもらいました。そのうえで『これからのビールの楽しみ方を、わたしたちと一緒に考えてみませんか?』と同記事で呼びかけました。すると、広告は一切打っていないにもかかわらず、公開したその日に34名の枠に100人近い応募をいただける結果に。その約9割が20~30代でした。ビールセミナーの20~30代は約25%でしたから、差は歴然です。そして第1期は最終の第5回を延期していますが、メンバー発信で広がった『#キリンビールサロン』のTwitter投稿は約600万リーチを突破(Sprinklr調べ)し、多くの若い方にビールの魅力を感じていただく機会となりました」(平山さん)

 

サロンの内容には自信があったものの、募集が始まる2週間ほど前からは、熟睡できず胃が痛い毎日が続いたと草野さんは当時を振り返ります。

 

「参加料金は全5回で1万9000円。横浜・生麦までの交通費もありますし。でも若い方々にとって決して安くはない参加費でも応募をしてくださったことに、本当に感謝の気持ちで一杯になると同時に、身が引き締まる思いでした」(草野さん)

 

 

サロンの仲間がオンライングループでビール愛を広げていく

第1期では草野さんによる講習、飲み比べ、ビールづくりのほか、キリン社内外の醸造家やビールのメディアに携わるクリエイターを招き、様々な角度からビールの面白さをメンバー全員で共有。現在は第2期が開催されており、オンラインならではの手法でゆるやかな交流が生まれています。

↑キリンビールサロン 第2期の様子

 

「第2期では多様なビールやビールを楽しむためのキットを毎回事前にメンバー宅へお届けし、教材のような形で楽しみながら開催しています。前回同様に外部の醸造家を招いているほか、ホップを軸にしていたり、ビール注ぎのスペシャリストに家でおいしく飲むためのレクチャーを用意していたりするのが今回の特徴ですね」(草野さん)

↑原材料セットなど、ビールのほかにも様々なツールや教材が送られます

 

カリキュラムのほか、「キリンビールサロン」に共通している大きな特徴が、サロンメンバー同士が回を重ねるごとに仲良くなってコミュニティの熱がどんどん高まることだそう。

 

「メンバー限定のFacebookグループで交流ができるようにしており、毎日のように皆さんが盛んにビールを紹介し合うということが自然に起きていますね。交流はいまでも続いています。また、サロンはビールのことを学ぶ場なので、キリンの宣伝は一切しません。でもキリンの新商品が出ると、メンバーがいち早く試して感想を投稿してくれたり、SNSにアップしてくれたり、思いがけないうれしい事例も出ています」(齋木さん)

↑第1期のとある講義のあと、会場の片付けをしていた草野さんにメンバーから送られてきた写真。「今でも見返すと泣きそうになる、私にとっての大切な宝物です」と草野さん

 

↑メンバー限定のFacebookグループ。「○○で飲んでます」「○○を飲みました」といった報告や感想を中心に様々なやりとりがされています

 

参加するメンバーはビールのビギナーからマニアまで多種多様。とはいえ知識の差による上下関係は一切なく、フラットで純粋、リベラルに互いをリスペクトし合える輪が生まれているそう。サロンのつながりから一緒に飲みに行ったり、サロンメンバーとして参加していた醸造家がオープンしたお店に、ほかのメンバーが開店祝いに訪れたり。

 

「第1期のメンバーからは卒業が延びてうれしいという声も聞いていますが、今年はコロナの影響で延期したり、第2期をオンラインにしたりといろいろありました。ただ、リアルとオンラインそれぞれのよさや知見を加味し、状況をみながら第3期以降も絶対やっていきたいです」(齋木さん)

 

若者のビール離れは確かに否めないかもしれません。ただしその一方で、あふれる情報のなかから自らが好きなモノを探し、好きな人同士でつながりたいという欲求が強いのも事実。それが昨今のオンラインサロン人気や、noteの拡大にもつながっているのでしょう。あらゆるやり方を模索しながら若者×ビールをあきらめないキリンの取り組みに、今後も注目です。

 

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「淡麗グリーンラベル」の“カラダ、気持ちいいおいしさ”にビール党だった食のプロが納得した理由

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年末年始は、普段よりも“ごちそう”を食べる機会が多くなりますよね。そんなとき、やっぱりお酒は欠かせません。筆者も毎年、年末年始は思う存分楽しみ、お供はもっぱらビールやワイン。でも、おいしかったごちそうも、正月を過ぎればもう“お腹いっぱい”で、カラダも気になる……。とはいえ、やっぱり飲むならおいしいビールがいい……。

 

今回、「淡麗グリーンラベル」を飲む機会をもらいました。「淡麗グリーンラベル」は、2002年の発売以来、ロングセラー商品として愛され続ける発泡酒。糖質70%オフだし、ビールのようにおいしければ、もしかしてこの正月明けに飲むお酒にドンピシャかも!? ということで、あらためて飲んでみることにしました。

 

グルメを知り尽くした“おいしいものナビゲーター”が「淡麗グリーンラベル」を飲んでみた結果

筆者は「おいしいものナビゲーター」として活動しています。肩書きに恥じることなく“おいしいもの”を片っ端から試し、満足すれば記事で読者に感動を共有。気が付けば、おいしい食事とお酒を求めて国内外を旅行することがライフワークになりつつあります。

 

そして、家でも外でも1杯目はビールを選ぶ、いわゆる“ビール党”。ワインや日本酒も大好きですが、やっぱりなにはなくとも「ビール」なんです。ところが、これまでビール類の1カテゴリーでもある「発泡酒」を選択肢に加えることは、ほぼありませんでした。それは、「ビールのほうがおいしいにきまってる」という思い込みがあったから。私のような人はビール党に多いんじゃないでしょうか?

 

飲んでみたのはこれ。

キリンビール
淡麗グリーンラベル(350ml/500ml)
https://www.kirin.co.jp/products/beer/greenlabel/

原材料は麦芽、ホップ、大麦、コーン、糖類で、アルコール分は4.5%。糖質70%オフ(※)。(※日本食品標準成分表2015年版(七訂)による。)

 

まずはひと口、飲んでみて驚きました。正直、「え、いまの淡麗グリーンラベルってこんなにおいしいの!?」と。ビールよりちょっと安いのにおいしいからお得、という印象だったのですが、この「淡麗グリーンラベル」はそれだけではなかったんです!

 

最初に驚いたのは、香りです。

グラスに注ぐと華やかな香りが立ち上り、それだけで気持ちが高まります。普段、発泡酒を飲むときに香りを気にしたことがなかったのですが、「淡麗グリーンラベル」は特筆すべき香り高さ。ビールのなかでもクラフトビールは香りに特徴があるものも多く、それに近い印象を受けます。

 

そして飲み口は、非常に爽やかで、苦味は抑えめ。

ビールの苦味ももちろん好きなのですが、これはかなりライトな口当たり。とはいえ物足りなさを感じることはなく、むしろ「淡麗グリーンラベル」ならではのこのスッキリ感は、オンリーワンの味わいだと言えます。これからの季節なら鍋にも合いますし、ビールのお供としてお馴染みの揚げ物も、煮物のような家庭料理にも、さらに意外に刺身など生魚にも合いそうだと感じました。

 

↑全体的にクセがなく万人受けする飲み口。普段ビールを飲む人のなかでも、スッキリした口当たりや炭酸感がしっかり感じられるものが好きな人ほど、試す価値アリ

 

これまで「ビールが一番おいしい」と思い込んでいましたが、「淡麗グリーンラベル」を飲むと、ビールのような飲みごたえもありつつ、「淡麗グリーンラベル」にしかない爽やかさも感じられることに驚きました。また、数年前に飲んだときより確実においしくなっているのも確かです。

 

私がこれまで抱いていた発泡酒のイメージを大きく覆してくれた「淡麗グリーンラベル」。このおいしさは、どのようにして作られているのかが気になります。そこで、その秘密を知る人を、直接訪ねてみることにしました。

 

淡麗グリーンラベルの“カラダ、気持ちいいおいしさ”の理由を開発者に直撃してみた

その秘密を詳しく知る人は、横浜・生麦にあるキリンビール横浜工場にいるとのこと。どうしても話が聞いてみたいと思い、工場まで足を運びました。

↑おいしさの秘密を知るのは、キリンビール マーケティング本部 マーケティング部 商品開発研究所 中味開発グループの高橋康紘さん。もともと「淡麗グリーンラベル」の大ファンで、開発担当に抜擢。今も、帰宅すると家でおいしさを噛み締めているのだとか

 

早速、質問。

 

「淡麗グリーンラベル」のおいしさを引き出すために、何か特別な製法でも使っているんですか?

「実は、ビールと同じ醸造方法なんですよ」との返事が。え、発泡酒なのに、ビールと同じなんですか!? よくよく聞いてみると、ビールに必ずある「仕込」と「発酵」の工程で、「淡麗グリーンラベル」ならではの工夫をしているのだと言います。

 

「『淡麗グリーンラベル』に使われているのは、主原料は麦芽と水とホップですが、これらはすべてビールでも使われる原料です。違うのは、麦芽の使用比率ですね。発泡酒の場合、使える麦芽の量が決められているんです。使っている原料や製造工程はビールと同じなので、大きく違うのはこの麦芽の比率だけ、と言ってもいいぐらいなんです」(高橋さん)

 

麦芽の比率が低い、と聞くと本当にそれでおいしくなるの? と思ってしまいますが、「淡麗グリーンラベル」はそこでひと工夫。麦汁の比率が低いからこそのスッキリした飲みやすさを活かすことに力を注いでいるんだそう。

 

さらに、ビール特有の飲みごたえや爽快感を加えるために、もうひとつ、並々ならぬこだわりが込められていることがわかりました。

「『淡麗グリーンラベル』で一番こだわっているのは、ホップの使い方なんです。世界中から集めてきた複数のホップを、まるでカレーのスパイスのように配合率を考えながら組み合わせ、弊社の特許技術である“ホップアロマ”製法で爽やかな香りと味わいを生み出しています」(高橋さん)

 

通常のビール造りの工程では、麦汁を100℃の高温で煮ているところへホップを入れるもの。しかし、キリンの“ホップアロマ”製法では、もう少し温度が低い段階でホップを投入します。こうすることで、ホップのフルーティーな香りが引き出しやすいだけでなく苦味も抑えられるのだとか。

 

↑「このパッケージデザインも好きなんですよね」と高橋さん。リニューアルのたびにパッケージも進化しており、緑のキーカラーは維持しつつも、聖獣麒麟の大きさや、グリーンのリボンへグラデーションを追加するなどの変化を加えている

 

もうひとつ、筆者が気になっていたことが。

 

どのようにして糖質を70%もオフしているのでしょうか?

何か別の原材料を使っているわけでもなく、ビールと同じ工程でもあるのに、糖質をオフできるとは、何とも不思議な話ですよね。

 

「最初の麦汁には糖質が含まれています。酵母が発酵の工程で糖質を食べることで糖質が消え、アルコールと炭酸ガスが発生します。糖質オフは、そこで酵母に糖質をよりたくさん食べてもらうことで実現します。ただし、アルコール度数を上げすぎないためにも、もともとの糖質の量をうまく調整することで、適量を全部食べてもらうという感じですね。そのあたりも、我々の腕の見せ所です」(高橋さん)

 

ちなみにこの“70%”は、飲みごたえや味わいなど、最適なバランスを突き詰めたところ、この割合に落ち着いたのだとか。ビールとは違い、発泡酒は使える麦芽の量が決まっているので、ただ単に糖質を少なくするだけでは、おいしさが損なわれる可能性があるのです。おいしさを追求した結果の、糖質70%オフだったんですね。

 

「淡麗グリーンラベル」は誕生以来、リニューアルを重ね、“過去最高のおいしさ”を更新!

「淡麗グリーンラベル」は2020年春に、8度目のリニューアルを果たしました。今回のリニューアルでは、ホップの配合比と炭酸感を強化し、雑味のないすっきりした味わいと、満足感を目指したといいます。実際、筆者が飲んだ際も、キリッとした炭酸とたしかな飲みごたえを体感しました。

 

「開発に携わるようになって4年半経ちますが、リニューアルに関わったのは、2019年と2020年の2回です。もともと好きだった商品に手を入れるのは、緊張感がありますが、常に次の進化を考えて“どうすればおいしくなるか“を追求しています。ただし、あくまでもおいしくすることが目標であって、“ビールに近づけたい”わけではありません。爽快で飲みやすい”『淡麗グリーンラベル』らしさ“を追い求め、いまどの技術が必要なのかを見極めながら、これからも進化した『淡麗グリーンラベル』を作っていきたいと思っています」(高橋さん)

↑2008年入社。工場や研究開発などの業務を経て、2016年から現職。淡麗グリーンラベル好きが高じ、中味開発がしたいと自ら名乗り出たそう

 

そもそもは、年末年始を過ぎてカラダが気になる時期でもおいしいビールが飲みたい、と手に取った淡麗グリーンラベルですが、高橋さんにお話を聞いたことで、この1本に込められた、さまざまな技術に思いを馳せることになりました。

 

筆者のように、これまで“ビール党”だった人も、一度「淡麗グリーンラベル」を飲んでみれば、新鮮な驚きがあるはず。ビールの日もあるけれど、爽やかな味わいを楽しみたい、カラダを気遣いながらも楽しみたいという日は「淡麗グリーンラベル」というように、その日の気分に合わせたお酒の選び方をしてみませんか?

 

「淡麗グリーンラベル」の詳細はコチラから!

 

【プロフィール】

おいしいものナビゲーター / 今西絢美

編集プロダクション「TEKIKAKU」取締役。“おいしいものナビゲーター”として食にまつわる記事の執筆多数。唎酒師やフードツーリズムマイスターの資格も持つ。食品やお酒などの商品レビューのほか、自身で調理した食のレポートやレシピ考案も行う。仕事柄、日々カロリー過多になりがちなので、最近は月曜断食を試みるなど健康に気を遣い始めた。

 

撮影/湯浅立志(Y2)

 

ビール好きに寄り添う“甘くない”缶チューハイ登場!開発経緯や味の特徴を徹底レポート

10月の酒税改定でビールは値下げ、新ジャンル(第3のビール)は値上げとなりました。この価格差の狭まりでビールの伸長が話題となっていますが、同じく注目されているのがRTD(Ready To Drinkの略)です。なぜなら、RTDは今回の税改訂の対象ではないため、価格は据え置きだから。

 

ここぞとばかりに各社も目玉となる新商品を投入していますが、そのひとつが10月20日から発売されている「キリン 氷結 無糖 レモン」。ウェブで開催された発表会の情報を踏まえつつ、実際に飲んでみた感想を交えてレポートしたいと思います。

↑「キリン 氷結 無糖 レモン」。アルコール度数7%(左)と4%(右)があり、価格はともに350ml缶で141円(税抜/コンビニ参考価格)。500ml缶もあります

 

ニーズに対する課題から生まれた「無糖」という新提案

RTDは缶チューハイを最大勢力に、ボトルカクテルなど様々なカテゴリーがありますが、その缶チューハイでも特に有名なブランドが「氷結」でしょう。2001年にデビューし、2020年に20周年を迎えたロングセラーで、独特な「ダイヤカット缶」も「氷結」のアイコンとなっています。

↑誕生時のコンセプト「みずみずしい果実のおいしさがいきた“氷結果汁”を使って作った、スッキリと飲みやすい、冷涼感あふれる現代的なチューハイ」を表現したのが「ダイヤカット缶」

 

↑「ダイヤカット缶」は昨年、立体的な形状の独自性を保護できる制度「立体商標」に登録。酒類・食品業界で認定された、数少ない事例です

 

そんな缶チューハイの名門といえる「氷結」ですが、常に進化を続け、2020年9月のリニューアル効果もあって定番フレーバーのシチリア産レモンは年間最高シェアを獲得。

↑なお、氷結を含むRTD全体でみると、市場は12年連続で拡大中。この傾向は2026年まで継続する見込みとか

 

そしてこの上り調子のなか、さらなる飛躍を!と期待されて登場したのが「キリン 氷結 無糖 レモン」なのです。その開発には、多様化する消費者ニーズに対する課題がありました。それはずばり、甘さです。

 

冒頭で触れたように、ビール類で最も安価だった新ジャンルが値上げされたことによって、据え置き価格のRTDを手にする人は増えています。しかし、そこでハードルとなるのがRTDの甘さ。基本的にビール類は甘くないため、「缶チューハイは自分向けじゃない」「食事に合わせづらい」と感じる消費者も一定数いるのです。

↑ビール類を好む人がRTDを選ばない理由には、甘さが大部分を占めています

 

こういった期待に応えてデビューしたのが「キリン 氷結 無糖 レモン」。ブランドならではのみずみずしい果実のおいしさを生かしつつ、甘くない味わいを両立させているのが最大の魅力。実際に飲んでチェックしてみました。

 

 

ウマいのはもちろん飽きずに飲み続けられる

まずはアルコール度数の低い4%から。キュッと締まったレモンの酸味が華やぐ、軽やかな飲み心地が特徴。度数の設定は、おいしさに最適な濃度などを探るなかで、4%にたどり着いたとのこと。

↑果汁は2.7%、エネルギーは100mlあたり26kcal

 

↑スカッとしていて、きわめてSo Cool! 甘さがないぶんベースのウォッカとレモンのフレーバーをストレートに感じられます

 

次は7%。4%よりもしっかりとした飲み応えを訴求しつつ、キリッと冴えるレモンの果実味も打ち出しています。こちらの度数も、甘さを出さずに自然な果実感を実現しつつ、力強さを訴求した結果7%になったとのことです。

↑果汁は3.4%。100mlあたり43kcalと、4%よりひとまわり強くなっています

 

↑確かにボディは4%より豊かで、パワフルな飲みごたえ。一方で、ムワッとしたアルコールの違和感はなく、レモンの酸味とも好バランスです

 

4%と7%、ともに感じたのは無糖なだけにドリンクビリティ(飽きずに飲んでいられるおいしさ)が抜群なこと。また、甘さがないので料理を邪魔しないとも思いました。特にシンプルな塩味系、酸味の効いた料理、スパイシーなテイストと合うのでは、と。発表会では「フライドチキンと好相性」と言っていたので、このペアリングも試してみることに。

↑コンビニでおなじみのフライドチキンと、唐揚げを合わせてみました

 

これはまさにドンピシャ! 唐揚げなどにレモンをかけてすっきり味わう食べ方はおなじみですが、やはりレモンと揚げ物との相性は抜群です。また開発担当者によると、揚げ物のほかにチーズ系の料理も好相性。意外なところでは漬物や、おにぎりなどのご飯類も、米の味を邪魔しないのでよく合うそうです。

 

トータルの感想は「さすが氷結!」といえる完成度の高さを感じましたが、無糖という提案自体がヒットするのではと思います。なぜなら、今夏キリンビバレッジから「キリンレモン スパークリング 無糖」が新フレーバーとして登場し、大ヒットを記録したからです。

 

しかも担当者に聞くと、「キリン 氷結 無糖 レモン」の開発には飲料市場における無糖炭酸の動向などに関してキリンビバレッジの知見を活用したとのことで、まさにガチ。このレモン味のヒット次第で、ほかのフレーバーに無糖が登場することも期待大だといえるでしょう。

 

 

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グラスもビール数種も付いて3000円! キリンの「オンラインビール講座」を体験してみたらお得すぎた

テレワークやオンライン飲み会など、WEBを介したスタイルが広がっている昨今。今回紹介するのはその一例。キリンが新たに始めた「あなたもできる!おいしいビールの技術講座」というオンラインイベントです。

 

試しに参加してみたら、超お得な内容で驚きでした。もはやボランティアなのではないかと思える同講座、レポート形式で紹介していきます。

↑事前に届く教材(キット)は、この豊作っぷり! 「参加のお礼ビール2種」という、謎のご褒美までついて3000円(写真は緩衝材を取り除いています)

 

座学と飲み比べでビールにじっくり向き合う充実の2時間

受講までの流れは、まずキリンオンラインショップ「DRINX」経由で事前に申し込みをします。受付が完了(先着順)すると当日の約1週間前に教材とセミナーURLが届き、当日はそのURLからオンラインミーティングアプリ「Zoom」で参加するというものです。

 

教材は冒頭で紹介した通りの充実っぷり。講義用ビール3種(135ml×2、350ml×2)、クラッカー3袋、水1本(500ml)、テキスト、Zoom手順書、講義用備品各種(プラカップなど)、参加のお礼ビール 2種(350mlまたは330ml)、特別グラス1脚、ミニチュアビールケース1つとなります。

 

3袋も入っているクラッカーは、ビールを飲み比べる際に口内に残った味の余韻をリセットするためのもの。水は酔いやすい人のための、いわばチェイサーです。そしてミニチュアビールケースはプレゼント。お礼のビールもさることながら、なんたる手厚さ!

↑参加者が用意するものはPC(またはスマホ、タブレット)と筆記用具、普段使っているビール用グラス(送付される特別グラスと飲み比べる用)のみ

 

講座は途中に休憩を挟み、約2時間。前半はビールがどんな原料からできているのか、といった基礎知識などを学びます。教えてくれるのは、キリンビールの横浜工場を拠点にビールセミナー講師をしている、後藤沙耶香さん。

↑基礎知識を知ってからビールをじっくり味わうことで、新たなビールの魅力に気付けるのです

 

ビールの原料は二条大麦の麦芽、ホップ、酵母、水であること。そして麦芽やホップなどについても、それらが具体的にどういう素材で、ビールの味とどういった関係があるのかなども詳しく教えてくれます。

↑こちらは日本で定められている副原料について。2018年4月の酒税法改正により、フルーツやハーブなどビールに使える副原料の種類が増えたことも教えてくれました

 

次はいよいよ本講座のコアとなるパートへ。それが、3つの視点からおいしいビールの技術を学ぶというもの。具体的には、同じビールでも「温度」「注ぎ方」「器の違い」で味が変わるということを、実践しながら体験できるのです。

↑この技術を学ぶことで、より自分好みのビールを楽しむことができるはず

 

温度の違いは、講座開始の30分前に冷蔵庫から出しておいたビールと、直前まで冷やしていたビールで比べます。

↑「キリン一番搾り生ビール」の135ml缶を1本ずつ使用。個人的には炭酸の強弱がわかりやすい違いだと感じました

 

飲み比べてみると、温度が高めのほうは麦の風味や余韻が強めで炭酸の刺激はソフト。全体的にやわらかい印象です。温度が低めのほうは炭酸が刺激的で、麦のボディと余韻のシャープさの落差によるキレが抜群。泡がきめ細やかで、もちも長い気がしました。麦のうまみを楽しむなら温度高め、すっきりした爽快感を楽しむなら低温がいいと思いました。

↑飲み比べのあとは投票も。低めのほうが好評ながら約1/4は高めのほうが好きということで、ほかの参加者の反応がわかる点も興味深いところです

 

 

ビール専用の「TEKU GLASS」は香りの感じ方がハンパない

次は注ぎ方の違いを比較。こちらはセブン&アイグループ限定商品「一番搾り 清澄み」を使って実践しました。

↑それぞれの注ぎ方にはコツがあるというこで、後藤さんがテクニックを伝授

 

注ぎ方というのは、具体的には泡の違いのことで、泡が多くなる注ぎ方と少ない注ぎ方で飲み比べるというものです。泡が多くなる注ぎ方は、「キリンシティ」のご馳走ビールとしておなじみの「三度注ぎ」と同じく、3回にわけて注ぎました。

↑左が泡あり。右が泡なしを意識して注いだもの。泡なしはグラスに沿ってやさしく注ぐのですが、これがなかなか難しく、写真のような感じに

 

この違いを一言で表現するなら、泡ありはスムースで泡なしはシャープ。前者は炭酸の刺激がゆるやかで香りや苦味がどっしりしています。一方の後者は炭酸のエッジがあって、香りや苦味はファーストアタックが強い印象。個人的には泡なしのほうが好みに感じました。

 

最後は器の違いで比較。教材としてもらえるのは「TEKU GLASS」と呼ばれるワイングラスのようなタイプで、クラフトビアレストランなどでも採用されているビール用グラスです。このグラスとふだん使っているグラスで、味がどう変わるのかを体験しました。

↑右が「TEKU GLASS」。筆者が愛用している「ノニックグラス」(左)も伝統的なビール用グラスですが、その違いはいかに

 

試飲したビールは、「IBUKI」というホップの第一等品を贅沢に使った「一番搾りプレミアム」。スタンダードな「キリン一番搾り生ビール」以上にリッチな香りを楽しめる贅沢なビールです。

↑まずは「ノニックグラス」から。爽快感やのどごしをゴクッと楽しむならこのグラスが合いそう

 

じっくり比べてみました。形状が違うので、「ノニックグラス」は口に入ってくる量や流れの勢いがストレート。アタックはこちらのほうがワイルドです。一方の「TEKU GLASS」は、すぼまっているぶんグラス全体からビールの香りが集まってくる印象。また、やや薄張りで作られているのでビールの口当たりをダイレクトに感じられます。

↑「TEKU GLASS」は、ビールの流れに“ため”があり、香りの成分が鼻孔へと一気に向かってくる感じ。ビールの味や香りをじっくり楽しむには、こちらのほうが合う気がします

 

器の違いも改めて多くの発見がありました。そのあとは後藤さんがグラスの洗浄や管理方法を教えてくれ、講義本編は終了。最後の質問タイムは、参加者からの声や感想がたくさん飛び交って大盛り上がり。ふだんは知人以外からビールの感想を直接聞くことはなかったので、個人的にも大いに勉強となりました。

 

「あなたもできる!おいしいビールの技術講座」を終えた感想は、とにかくお得で楽しく、勉強になるということです。ビール好きの人はぜひ「DRINX」をチェックのうえ体験してみてください。

 

【URL】

https://drinx.kirin.co.jp/event/seminar/beerseminar11/

 

 

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キリンとサッポロの対談が実現! ライバルが語り合った「日本産ホップ」のアツい話

ふだんはライバルとして切磋琢磨しているキリンビールとサッポロビールが、メーカーの垣根を超えて対談するイベントがオンラインで実現しました。メインのテーマは「日本産ホップ」。各社の取り組みや、ホップとビールの未来に込めたアツい想いなどをレポートするとともに、注力している商品の味や特徴を紹介していきます。

↑素材を通じてライバル同士が手を取り合う。これもホップならではの面白さです

 

ビールがホップで選ばれるようになればもっと面白くなる

イベントは2部制で、前半の1部はホップスペシャリスト対談として、キリンホールディングス 飲料未来研究所の杉村哲さんと、サッポロビールのSORACHI1984 ブリューイングデザイナーである新井健司さんが登壇。ふたりはビール醸造学の最高学府「ミュンヘン工科大学」に留学していた共通点があり、対談のなかでは当時を振り返る場面も。時期が違ったので交流はなかったものの、日本の他社メーカーには当時の学友がいて、それぞれいまも親交があるそうです。

↑左上が新井さんで、右下が杉村さん。後半から参加したのが、左下の金惠允さん(ブックリンブルワリー・ジャパン アカウントダイレクター)と右上の中水和弘さん(スプリングバレーブルワリー ブランドアンバサダー)

 

自己紹介のあとはいよいよホップの話。キリンとサッポロ、ともに日本産ホップは100年以上前から栽培しているとのことで、さすがは老舗です。キリンは東北を拠点に育種、栽培。技術開発や分析は杉村さんが所属する横浜の飲料未来研究所が主体で行い、商品開発は同場所にある商品開発研究所と中野の本社が連携して様々なビールを生み出しています。

↑特に岩手の遠野では、「ホップの里からビールの里へ」を合言葉にしたまちづくりが行われています

 

サッポロの栽培拠点は北海道の上富良野にあり、品種開発や技術研究なども行っています。そして、ビールにおける香りなどの研究開発は、静岡にある価値創造フロンティア研究所と商品技術イノベーション部が担当。商品開発は商品技術イノベーション部と恵比寿本社の新価値開発部が連携して行っています。

↑ホップ名に「ソラチ」や「フラノ」といった地名が付けられているのは、北海道をルーツとするサッポロビールらしい特徴といえるでしょう

 

1部のラストでは、杉村さん新井さんそれぞれがホップに対する想いを語りました。

 

「ドイツに留学して、ホップが現地の一大産業であるとともに人々の誇りになっていることを感じました。この豊かなホップ文化が、ドイツをビール大国にしている大きな要素だと思います。日本も同じように盛り上げていきたいですね。そのためには日本産ホップを通じた取り組みでお客様に新しい価値を提案しながら、ホップ産地も活性化させたいです。そして、その先にビール市場の発展があると確信しています」(杉村さん)

 

杉村さんの先輩には、ドイツの研究団体からの要請で、世界で6人しかいない「ホップに関する技術アドバイザー」を務めた“ホップ博士”こと村上敦司さんがいます。村上さんは定年退職しましたが、その集大成ともいえるホップ「MURAKAMI SEVEN」のように、自分のホップや開発製法がビール文化の発展に寄与できれば技術者・研究者冥利に尽きるというもの。

↑「MURAKAMI SEVEN IPA」6本セット3432円(DRINX)。いちじく、みかん、マスカットをイメージさせる香りが特徴です

 

新井さんは、サッポロビールが手掛けた世界的に有名な日本産ホップ「ソラチエース」を、ビールの魅力とともにさらに広めていきたいと言います。

 

「まずは自身がブリューイングデザイナーを務める『Innovative Brewer SORACHI1984(以下「SORACHI1984」)』を多くの方に楽しんでいただけるようにと、使命感をもっています。そこから『ソラチエース』を知っていただき、日本産ホップにも興味をもっていただけたら。クラフトビールが少しずつ浸透して、ヴァイツェンやペールエールなどビアスタイルで選ぶ方も増えていますけど、その先にホップがあるのかなと。たとえばワインがシャルドネやピノ・ノワールなどのぶどう品種で選ばれているように、ビールもホップの品種で選ばれるようになれば、もっと面白くなると思います」(新井さん)

↑昨年限定発売された、「SORACHI1984」のエクステンションモデル。「ソラチエース」に「アマリロ」というホップを掛け合わせたビールなどがファンを喜ばせました

 

 

「ソラチエース」は個性派ながら汎用性がハンパない

後半の2部は、各社のこだわりホップビールと、ベストマッチなペアリングの紹介。前述した中水さんと金さんが加わり、解説してくれました。まずは中水さんが「Hop Fest 2020」をプレゼン。

↑限定品の「Hop Fest 2020」6本セット3168円(DRINX)。カボチャのサラダとクラッシュアーモンドをのせたバゲットがベストマッチとのこと

 

「ポイントは『IBUKI』という柑橘やフラワリーな香りのホップ。遠野でとれたばかりのフレッシュホップならではの鮮やかなフレーバーと、エールタイプの芳醇な味わいが楽しめる、この時期だけのビールです。アルコールが6.5%でボディ感もあり、心地よい苦味や戻り香も楽しめますよ」(中水さん)

 

次の金さんが紹介したのは、上記「ソラチエース」を使ってアメリカで生み出されたビール「ブルックリン ソラチエース」です。このホップはサッポロビールが1984年に生み出したものの、その豊かな個性は当時の日本では需要が見込めなかったため、商品化には至りませんでした。その後アメリカへ渡り、2008年にブルックリンブルワリーのブリューマスターであるギャレット・オリバーさんが魅力に気付いて2009年に商品化。それが「ブルックリン ソラチエース」なのです。

↑「ブルックリン ソラチエース」6本セット2960円(DRINX)。金さんは今回、レモンを搾ってハーブを添えたイワシのカレー煮込みをペアリングにチョイス

 

「柑橘やレモングラス、ディルなどを思わせる爽やかな香りで、アメリカでは熟したバナナのような甘みと表現しています。スパイシーな料理や魚介類と非常に相性がよく、和食とも好相性。私のイメージでは日本酒や白ワインにも近く、個人的にここまで幅広くペアリングできるビールは初めてです」(金さん)

 

最後は新井さんが「SORACHI1984」を紹介。実は新井さんが初めて「ソラチエース」のことを知ったのは、サッポロビールに入社して7~8年経ったあとのドイツ留学時。海外の醸造家に「あの面白いソラチエースを作ったサッポロ!」と言われたものの、自社でも聞いたことがなかったため、間違いではないか?と聞き返したほどだったとか。その体験が、新井さんの“ソラチエース熱”を高めるきっかけとなったのです。

↑「SORACHI1984」8本セット1939円(Amazon)。鶏ささみのような淡白な肉によく合い、わさびを添えるとよりマッチ。一方でジンギスカンのようにパンチのある肉料理にも。またクリームチーズやフルーツにも合うそうです

 

「凛として香り立つ、一般のビールではなかなか味わえないうまさが特徴です。レモングラスやヒノキなどハーバルでウッディな香りが立ち、アフターフレーバーにはココナッツやはちみつのような甘やかさも。またホップは効かせているものの、IPAほど鮮烈ではないので、もう一杯飲みたくなるようなバランスのよさもポイントです」(新井さん)

↑最左の「Hop Fest 2020」はオンライン限定ですが、そのほかは街のショップでも売っています。いまなら2020年版の「一番搾り とれたてホップ生ビール」(最右/228円)もあるのでチェックを

 

やはりホップは奥が深くて面白い。今回のビールと一般的なビールを飲み比べてみれば、その違いもよくわかるでしょう。ぜひ本稿を参考に試してみてください。

 

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缶チューハイの最新トレンドは“やさしさ”だ! 麹を使ったレモンサワーも登場

缶入りのチューハイやサワーなど、開封してすぐ飲めるお酒やドリンクのことをRTD(Ready To Drinkの略)といい、ここ数年のアルコール市場で特に元気なカテゴリーです。たとえばいまも大人気のレモンサワー。また、数年前には高アルコール度数のストロング系もブームとなりましたが、このRTD界に新風が巻き起こっているのです。本稿はその注目商品を中心に、最新トレンドをレポートしていきます。

↑筆頭は、9月15日発売の「キリン ベジバル」シリーズ(各実勢価格229円)と、10月13日発売の「キリン 麹レモンサワー」(実勢価格174円)

 

野菜と果実の恵みが凝縮したスムージー感覚の新作

RTD界の新風とはズバリ、「やさしさ」です。たとえば、身体に良さそうな素材を使ったり、ナチュラルな製法にこだわったり。これまでも糖質、プリン体、人口甘味料にフォーカスしたオフやゼロ系のカテゴリーはありましたが、さらに素材や製法にもいっそう踏み込んだ新商品が続々登場しています。

↑キリンビールの資料より

 

背景にあるのはやはり、コロナ禍における健康志向の高まり。これはお酒だけでなくフード業界全体のトレンドであり、たとえば昨年大ヒットしたタピオカブームの火付け役「春水堂」(チュンスイタン)は腸活ティーを、「ゴンチャ」はヘルシーなビネガードリンクを新発売するなど、やさしさにフォーカスする流れは勢いを増しているのです。

↑キリンのソフトドリンクでも、おなじみの乳酸菌飲料「iMUSE」が機能性となり、装い新たに11月から発売

 

一連の流れのなかでキリンが今秋新発売したやさしいRTDの第1弾が、冒頭の「キリン ベジバル」シリーズです。こちらはひとことで言うと、スムージーのようなカクテル。野菜と果実をバランスよくミックスし、繊維を含んだ野菜汁と果汁が最大33%使用されています。

↑左から、グリーンmix、レッドmix、オレンジmix。色鮮やかなボトル缶のデザインが印象的です。容量はすべて250mlでアルコール度数は4%

 

グリーンmixはマスカット、キウイ、ケール、小松菜入りで、果汁と野菜が計20%のふくよかなうまみが特徴。レッドmixはりんご、アセロラ、トマトが計31%で、まろやかな酸味がウリ。オレンジmixはオレンジ、マンゴー、ニンジンが計33%で爽やかな甘味を感じられるテイストになっています。開封して飲んでみました。

↑色味が鮮やかで、ルックスはますますカクテル。聞けば、反響次第で中身が見えるボトルを採用するかもしれないとのこと

 

香りにも味にも青っぽい感じはなく、野菜と果汁のうまみや甘みがみずみずしいおいしさです。口当たりもきわめて特徴的で、素材の繊維感を楽しめるジューシーなテクスチャーが絶品。フタの部分が広口になっているのは、この舌触りを最大限楽しむためであり、メーカーの自信を感じます。

↑無炭酸ながら、爽やかな飲み口ですっきり。また、炭酸がないぶんいっそうやさしい味わいに感じます

 

お酒であるため、あえてスムージーという表現をしていないそうですが、飲んだ印象は確かにスムージー。甘めのお酒やカクテル好きな人はもちろん、野菜を摂れるので、罪悪感の低い一本としてもアリだと思いました。

 

麹のうまみでまろやか爽快なレモンサワー

9月に「キリン ベジバル」シリーズが発売し、筆者は「やっぱりコロナでRTDのトレンドも変わってくるのかな~?」と思っていましたが、10月になって予感は確信となりました。それがこれから紹介する、やさしいRTDの第2弾。「キリン 麹レモンサワー」です。

↑「キリン 麹レモンサワー」はアルコール7%。この350ml缶のほか、500mlも同時発売されました

 

マーケティングリサーチ企業のインテージによると、コロナ禍によって納豆やヨーグルトをはじめとする発酵食品が伸長。また、「日本の伝統的な発酵食品を意識して食べるようになったという人が増えている」というデータも。

↑それぞれ、インテージとキリンの市場調査によるデータ

 

キリンは、もともと約10年前から伝統的な発酵食である麹(こうじ)に着目しており、その可能性を模索していました。また、冒頭で触れたようにRTDのなかで最も活況なフレーバーがレモンですが、消費者の期待のなかに「人工感の低減」「果汁のうまみアップ」「食事との相性の改善」があることをキャッチ。そこで、麹を活用した自然派RTDの開発を急ぎ、約1年半をかけて「キリン 麹レモンサワー」が完成したのです。

↑ルックスは一般的なレモンサワーと同様。果たしてその味は?

 

ちなみに、麹とは蒸したお米などの穀物に麹菌を繁殖させて発酵したもの。麹菌の酵素の働きにより、多様なうまみ成分を含んでいます。2011年ごろに「塩麹」が大ブームになったことを覚えている人も多いでしょう。あのトレンドも健康志向が関係していますが、麹自体のやさしいうまみが一般認知されるきっかけともなりました。

↑香りはレモンサワーのフレッシュ感そのまま。ブライトで心地よいフレーバーです

 

飲んでみると、想像以上にやさしいテイストであることを実感。これが麹のソフトパワーなのでしょう。レモンの酸味が引き立つすっきりした爽快感と、まろやかな飲み口が両立した、ふくよかなボディのレモンサワーです。

 

なお、麹自体が伝統的な日本食とよく合うため、「キリン 麹レモンサワー」は和食と一緒に味わうのがオススメとのこと。そこで、刺身、だし巻き卵、魚介を具にしたおにぎりと合わせてみました。

↑レモンサワーは料理との汎用性の高さも魅力ですが、特に和食と合うというのは興味深いところ

 

なるほど! 確かに、「キリン 麹レモンサワー」のコアな部分にあるやさしいボディが、刺身やだしのうまみ、そしてお米のはんなりとした甘やかさとも調和します。ほかに、おでんや天ぷら、柿の種などにもよく合うと思いました。

↑パッケージも個性的。店頭で見かけたらぜひチェックを

 

今年10月に酒税改定となり、ビールは安く、新ジャンル(第3のビール)は高くなりましたが、RTDは非対象だったので価格は据え置き。このことから、一部の新ジャンルユーザーがRTDに流れるという見立てもあり、RTD市場はより活況になるとも予想されます。そこに登場した、やさしい自然派という新提案。お酒の需要が伸びる年末年始をふまえ、どこまでヒットするか、要注目です。

 

 

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トクホより難関の機能表示を「iMUSE」が初めて獲得! 「免疫機能をうたう機能性表示商品」って一体何?

健康需要がますます高まる昨今。食品分野では以前から乳酸菌が注目され、多くのメーカーから乳酸菌商品が発売されていますが、今回取り上げるのはその最新トピック。キリンホールディングスの「iMUSE」が、免疫機能をうたう機能性表示商品として初めて消費者庁に受理され、装い新たに新発売されることとなりました。背景や受理への経緯とともに、発売される商品情報をお伝えしていきましょう。

 

↑「iMUSE」商品発表会にて。それぞれ責任者、研究者、ブランド担当者の3名が、ここまでの道のりなどを教えてくれました

 

免疫表示食品がなかった理由はハードルの高さにある

機能性表示商品とは、トクホで有名な「特定保健用食品」と並ぶ、「保健機能食品」カテゴリーのひとつ。原則として食品は機能を訴求することができませんが、様々な研究結果や科学的根拠などを提出し、受理されることで保健機能食品として発売することができます。ただ、やはり受理へのハードルは高く、審査期間に数年かかることも珍しくありません。

 

↑発表会資料より。機能性表示食品制度は2015年に始まったものですが、キリンは同年から免疫機能表示への挑戦をしてきました

 

今回の「iMUSE」の最大のポイントは、“免疫”機能表示食品の第一号となったことですが、免疫はほかの保健機能よりも表示が難しいとされていたそう。なぜなら、免疫は脂肪や血糖値のように食が原因となる機能だけでなく、医療や医薬品に深く関わる機能として扱われるからです。

 

また、たとえば脂肪の吸収は体重との関係性が強いですが、免疫はそういった関係性が多岐にわたる機能なので、特定の科学的根拠を示すことが難しいのです。こういったハードルの高さが、これまで免疫表示の食品がなかった理由でした。

 

↑高いハードルをクリアするために、キリンはこれまで発表したヒトの臨床試験10報を含む25報の学術論文のなかから、6つを選んで作成したレビューを消費者庁に提出

 

どのバロメーターを測れば、体調が維持されることがわかるのか――そんな客観指標と主観指標の関係性をクリアにしたのが「プラズマ乳酸菌」です。プラズマ乳酸菌、は「pDC(プラズマサイトイド樹状細胞)」に働きかけ、健康な人の免疫機能の維持に役立つことが報告された乳酸菌。免疫細胞の司令塔の役割を果たす「pDC」を活性化させ、外敵に対する対抗を作る「B細胞」などの数々の細胞も活性化させるのです。

 

↑プラズマ乳酸菌は、免疫細胞全体の活性化に寄与

 

↑臨床試験において、冬の咳や熱っぽさなどの発症が抑えられることも実証されています

 

11月から6つの「iMUSE」が装い新たに発売

改めて発売される「iMUSE」商品は6つ。まずはキリンホールディングスから発売されるサプリメントから紹介します。

 

↑「キリン iMUSE professional プラズマ乳酸菌サプリメント」30粒入り(15日分)2200円、右が「キリン iMUSE プラズマ乳酸菌 サプリメント」60粒入り(15日分)1833円(ともに税抜)

 

「キリン iMUSE professional プラズマ乳酸菌サプリメント」は、医療関係者をはじめとした専門家のアドバイスから生まれた、毎日続けやすいヨーグルト風味の、水なしで噛んで食べるチュアブルタブレット。11月上旬から、全国の調剤薬局など医療機関で販売されます。

 

「キリン iMUSE プラズマ乳酸菌 サプリメント」は、プラズマ乳酸菌とオリゴ糖を配合。水と一緒に飲む小粒タイプのサプリメントです。60粒入りは11月11日から、28粒入り(7日分/税抜905円)もあり、こちらは11月24日から発売。

 

「iMUSE」で、よりおなじみの商品はペットボトル入りのドリンクでしょう。こちらはキリンビバレッジから。「健康な人の免疫機能の維持をサポート」と分かりやすく表現したパッケージで、11月24日から発売されます。

 

↑左から「キリン iMUSE 水」「キリン iMUSE レモン」「キリン iMUSE ヨーグルトテイスト」。すべて500mlで税抜143円

 

2020年は新型コロナの影響もあり、Googleワードにおける「免疫」の検索数は対前年比(4月)で4倍強となるなど興味関心が高まっているとか。これに伴い、近年は横ばいだった乳酸菌市場も伸長していて、「iMUSE」の飲料売上も1〜8月累計で2倍以上増加しているそうです。

 

↑グラフを見ると、4月ごろをピークに伸長し、以来ずっと飲まれていることがわかります

 

2019年最大のヒット食品といえばタピオカですが、二大ブランドのひとつ「春水堂」は今夏腸活ティーを発売し、もうひとつの「ゴンチャ」は果実発酵のビネガードリンクを発売。ドリンクだけを見ても、乳酸菌や健康トレンドはさらに高まっています。その小売商品の一大ブランドが「iMUSE」といえるでしょう。今回の免疫表示がトレンドにどう影響するのか、注目していきたいと思います。

 

 

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種類豊富でコスパ最高。メルシャン「国産デイリーワイン」のおすすめ3選

メルシャンはプレミアムなラインからお値打ち価格のものまで、実に様々なワインを販売しています。特にデイリーワインは約100種類のラインナップがあり、日々のワインライフを支えてくれる存在。

 

その定番が「おいしい酸化防止剤無添加ワイン」、「ボン・ルージュ」、「ビストロ」です。今回はこの3ブランドの特徴を紹介するとともに、取材でわかったメルシャンのモノづくりの技術力をお伝えします。

 

↑メルシャンの豊富なラインナップから、定番のデイリーワインを紹介

 

【その1】14年連続No.1の「おいしい酸化防止剤無添加ワイン」

メルシャンのデイリーワインといえば、外せないのが「おいしい酸化防止剤無添加ワイン」シリーズ。2003年に発売した同シリーズは、「スタンダード」「シードル」「ソーダ」「オフ日和」「厳選素材 プレミアム」など豊富なバリエーションを展開。多様化するニーズに応え続けた結果、無添加カテゴリーの国内ワイン売上シェアにおいて、14年連続でNo.1という金字塔を打ち立てています。

 

「おいしい酸化防止剤無添加ワイン」はブドウ本来の味わいを楽しむのがテーマで、素材や製法にさまざまなこだわりがあります。原料となるブドウは、味わいごとに最適な品種を世界中からセレクト。収穫したてのブドウを現地ですばやく濃縮果汁にして、凍結させた状態で日本に輸送します。そして国内の製造工場で、ブドウ品種や味わいに合わせた酵母と、ワインを酸化させない独自の「フレッシュ製法」によって、みずみずしいワインが造られるのです。

 

今回は、同シリーズの中でも特に素材や製造技術にこだわった「厳選素材 プレミアム」を試飲してみます。今年の9月にリニューアルされました。

 

↑「おいしい酸化防止剤無添加ワイン 厳選素材 プレミアム」(参考価格630円/720ml)

 

赤はチリ産のカベルネ・ソーヴィニヨンを、白はオーストラリア産のシャルドネを使用。高級品種として知られるこれらのブドウを使い、濃厚でコクのある味わいを実現しています。

 

果実由来の香味、複雑味、味の厚みは格別。酸化防止剤無添加で丁寧に造った、ブドウ本来の自然なおいしさが楽しめます。甘味も特徴で、この甘味は欧風のおつまみだけでなく、ご飯やおにぎりにも合います。

 

↑厳選素材が生み出すコク深い味わいを楽しめます

 

【その2】長寿商品「ボン・ルージュ」

メルシャンには、他にも注目すべきブランドが多数あります。続いて紹介するのは、1996年発売のロングセラーブランド「ボン・ルージュ」。ポリフェノールを通常のワインよりも多く含んだ、健康志向の方にもオススメのデイリーワインです。

 

↑「ボン・ルージュ 赤」(参考価格:720ml 600円)

 

ポリフェノール含有量の多いワインは、一般的には長期間発酵によってタンニン抽出量が増えて、渋味・苦味が強い傾向にありますが、本商品は独自の技術でタンニン抽出を抑制。重厚ながらもフルーティーな味わいを実現しました。今回は定番の赤を試飲。ポリフェノールがたっぷりで、まろやかな渋味と果実本来のコクを感じます。

 

【その3】海外に負けないを目指した「ビストロ」

デイリーワインからもう1品、「ビストロ」シリーズをご紹介。こちらも1995年発売と、かなりのロングセラー。「いつもの時間をちょっと幸せに」をコンセプトに、海外のワインに負けない味わいを目指して造られたワインです。

 

↑「ビストロ すっきり白」(参考価格:720ml 410円)

 

独自のフードマッチ製法によって、魚介類と合わさることで生臭さを引き起こす物質を軽減。食事との相性は抜群です。140種もの中から厳選した酵母を使用して、国内工場で製造されています。今回は白を試飲。柑橘系のさわやかな香りが特徴のすっきりした味わいで、普段の食事に合わせやすそうです。

 

原料と技術力でワイン好きのニーズに応える藤沢工場

今回紹介した3ブランドをはじめ、数々のワインを造っているのがメルシャン藤沢工場。先日開催された同社のオンライン発表会で、その一部を見学しました。

 

工場の設立は大正9(1920)年。今年で100周年を迎えた歴史ある工場で、日本のワインブームや市場をけん引してきたメルシャンの屋台骨を、長きにわたって支え続けています。実は果実酒生産量の日本一は神奈川県なのですが、その生産量の95%を占めるのがメルシャン藤沢工場。630品目もの商品を生産しており、その規模の大きさがうかがえます。

 

↑メルシャン藤沢工場

 

ワインはブドウの収穫時期に醗酵するのが一般的で、季節やその年ごとに、造られるワインの味わいは変化。ですが、メルシャン藤沢工場では、いつでも変わらぬ味を生み出すことができます。それを可能にしたのが、世界中から選りすぐった原料と、オリジナルのブレンド技術です。

 

メルシャンではワインの原料となる濃縮ブドウ果汁やバルクワイン(海外で発酵させたワイン)を、世界5大陸から調達しています。北半球と南半球でブドウの収穫時期が異なることを利用して、年間を通じて安定した品質を維持。そうして仕入れた原料を絶妙にブレンドさせることで、商品の“いつもの味わい”を再現しているのです。

 

↑安定した味わいと、値ごろな価格の両立を可能にするのはブレンド技術にあります

 

ブドウ果汁やバルクワインは、それぞれ個性が異なります。この多様性を活かして、メルシャン藤沢工場ではおよそ100種類ものデイリーワインを製造。品質の追求と技術力で、あらゆるワイン好きのニーズに応えているのです。

 

↑メルシャン藤沢工場では、年間を通じて品質の安定したワインを製造できます

 

メルシャンは、藤沢工場の創業100周年と藤沢市制80周年を記念した「メルシャン藤沢工場 オンライン開放祭」を今年11月に開催したり、藤沢市と連携したイベントをおこなったりするなど、ワインのコミュニティを活性化させる活動も積極的に行っています。

 

こうした活動に触れつつ、メルシャンのデイリーワインを味わえば、今まで以上に国内製造ワインの楽しさを実感できるはず。皆さんも豊富なラインナップからお気に入りの1本を見つけて、毎日の食卓に彩りを添えてみてはいかがでしょうか。

 

 

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ワインの聖地・勝沼。新酒を祝う「ド定番イベント」の事前キット内容が豪華すぎる!

日本ワイン発祥の地であり、生産量でも日本一の山梨県。なかでも甲州市・勝沼町はその中心地として知られ、多数のぶどう畑やワイナリーがあります。特に有名なのは、日本初の民間ワイン醸造所「大日本山梨葡萄酒会社」をルーツとする「メルシャン」でしょう。

 

↑「シャトー・メルシャン勝沼ワイナリー」。ぶどう畑、醸造所、ワイン資料館、テイスティングカウンターなどが充実した施設です

 

同社では毎年秋に収穫や新酒を祝うイベントとして1974年から「シャトー・メルシャン ハーベスト・フェスティバル」を開催してきましたが、ニューノーマル時代と言われる今年は内容を再設計。オンラインでも参加できる「シャトー・メルシャン 勝沼ワイナリーフェスティバル2020」として開催されます。豊富なコンテンツのなかから、本稿ではその一部をご紹介。おうちでの楽しみ方をお伝えします。

 

 

無料でワインを学べるコンテンツが盛りだくさん

「シャトー・メルシャン 勝沼ワイナリーフェスティバル2020」が開催されるのは、11月7日(土)、8日(日)の2日間。両日11:00~16:00に、冒頭の勝沼ワイナリーからYouTubeやZoomでライブ配信されます。

 

↑YouTubeからの閲覧は参加無料!

 

フェスのプログラムは多岐にわたります。たとえば、近隣のワイナリー醸造家とのトークショー、ワインセミナー、オンラインワイナリーツアー、ぶどうアートコンテスト、希少なワインが当たる「謎解き!シャトー・メルシャン」などなど。参加者とワイナリーが直接つながり、双方向で楽しめる企画が豊富に用意されています。

 

↑事前に行われたオンライン体験会にて。近隣ワイナリーのほか、自社の公認のクラブ活動のひとつにワインクラブがある、人気セレクトショップ「ユナイテッドアローズ」も参加します

 

そして、このフェスを最大限に楽しむために用意されているのが、事前販売される「おうちで勝フェスキット」です。勝沼で醸造されたばかりの「シャトー・メルシャン 日本の新酒」(赤・白・ロゼから1本選択)や、「ユナイテッドアローズ×シャトー・メルシャン コラボ限定Tシャツ(フリーサイズ)」「おうちで勝フェスガイドブック」など、こちらも充実の内容。

 

↑キットは税込5500円。10月25日(日)までの注文でフェス前日の11月6日(金)までに届き、10月26日(月)以降の注文は、フェス開催日以降に届けられます

 

なお、「おうちで勝フェスガイドブック」は、家での楽しみ方や、勝沼の見どころ情報などが満載。さらに、「シャトー・メルシャン 勝沼ワイナリー」で使える500円クーポンと、キリンオンラインショップ「DRINX」で使える500円クーポンが付いているのもポイント。

 

↑クーポン付きでお得。また、フェス当日に正解発表される「謎解き!シャトー・メルシャン」の質問やヒントも載っています

 

 

ワインを傾けながら視聴すると楽しさも倍増

ひと足先に、キットのワインを付属のグラスで味わってみました。筆者のものはサンプルですが、実際には2020年仕込みの、ワイナリーでもすぐ売り切れる人気の新酒が届きます。選べるのは、マスカット・ベーリーA、甲州、ロゼの3種類。筆者は昨年醸造の「山梨甲州 2019」をテイスティングしました。

 

↑「山梨甲州 2019」。和柑橘や青リンゴといったさわやかな果実の香りが感じられ、心地よい酸としっかりとした厚みのある辛口ワインです

 

付属のグラスはシャトー・メルシャンのロゴが入ったもので、食洗器対応で割れにくいトライタン樹脂を採用。アウトドアやベランダ飲みなどでも活躍してくれる優れものです。

 

↑香りをしっかり受け止める万能タイプのデザイン。脚がないタイプで、収納や持ち運びにも便利です

 

事前体験会では、トークショーやオンラインワイナリーツアーも体験。Tシャツを着て、ワインを傾けながら視聴すると、五感で楽しめるぶん入ってくる情報も、よりダイレクトに感じられます。

 

↑ワイナリーツアーでは、通常公開していない地下セラー等を含め、造り手の視点で内部を紹介したあと、ライブで答えるQ&Aコーナーも

 

↑おつまみも用意してみました。こちらは発売40周年を迎えた「小岩井 オードブルチーズ」。熟成チーズと発酵バターによる濃厚なコクと素材のうまみが、果実味あふれるワインにマッチ

 

豊富なコンテンツのなかから一部を紹介しましたが、「シャトー・メルシャン 勝沼ワイナリーフェスティバル2020」には事前の申し込みで参加可能な有料コンテンツや、人気のレストラン、現地で試飲しながら楽しめるイベントなど目白押し。公式サイトにはスケジュールを含めた全貌が載っているので、ワイン好きの人はぜひチェックを!

 

【URL】

https://www.fes.chateaumercian.com/

 

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「一番搾りの糖質ゼロ」はどこまで美味しいのか? 10月6日発売「今季最も話題のビール」を既存商品と比較

10月1日、ビール業界にとってXデーが訪れました。酒税の改定によってビールは値下げ、新ジャンル(第三のビール)は値上げとなって価格差が縮まったのです。ちなみに、2023年にはさらに縮まり、2026年には差がなくなるのでお知りおきください。

 

↑キリンビールの資料より。2023年にはセカンドインパクト、2026年にはサードインパクトが起こります

 

そんなこともあってビールに注目が集まっていますが、最も話題性の高い新商品といえば日本初の糖質ゼロビール「キリン一番搾り 糖質ゼロ」でしょう。本稿では既存ブランドと飲み比べをふまえ、味の特徴をレポートしたいと思います。

 

伝統×革新=ウマいゼロ

まずは「キリン一番搾り 糖質ゼロ」の紹介から。開発背景には、長年続いている健康志向の高まりがありました。このトレンドは、昨今の新型コロナウイルス感染拡大によってさらに注目されています。「コロナ太り」が叫ばれていることからも明らかでしょう。事実、キリンの糖質オフ/ゼロ系のビール類の販売数量は、2020年1~7月で前年比約5%増と伸長しているとか。

 

↑2020年10月6日発売。350ml缶の実売価格は220円で、500ml缶は286円(ともに税込)です

 

さらに同社の調べによると、酒類飲用者の約8割が健康を気にしているそうで、ビール愛飲者の糖質オフ/ゼロニーズも高まると考えたことから、今回の発売に至ったそうです。

 

↑ありそうでなかった糖質ゼロビール。試験醸造は350回を超え、開発には5年もかかったそう

 

開発における最大のミッションはやはり、いかにおいしい糖質ゼロビールを生み出すかの一点でした。そこでキリンビールは、伝家の宝刀「一番搾り製法」に、「新・糖質カット製法」という新たな独自技術を投入。麦汁ろ過工程において最初に流れ出る「一番搾り麦汁」を使って澄んだ麦芽のうまみを引き出しつつ、でんぷんを効率よく分解するとともに、通常のビールより元気な酵母を使用。この酵母が糖質の食べ残しを低減することで、糖質ゼロを実現したそうです。

 

↑「新・糖質カット製法」は、原材料である麦芽の選定から見直し、キリンビールが培ってきた仕込み技術や発酵技術を進化させたものです

 

ライトながら麦のうまみやホップの苦味は十分

「じゃあ、味はどうなの?」と思うでしょう。そこでひと足早く飲んでみることに。また、より味の違いをはっきりすべく、本家「キリン一番搾り」と、糖質ゼロの発泡酒「淡麗プラチナダブル」と比べてみました。

 

↑スペックはこの通り。カロリーが最も低いのも「キリン一番搾り 糖質ゼロ」となっています

 

個人的に、スペックで意外だと感じたのが「キリン一番搾り 糖質ゼロ」が最もアルコール度数が低く(4%)、カロリーも一番低い(100mlあたり23kcal)ということ。いわば、様々な面でやさしい造りになっているということです。ということで、まずは今回の主役から飲んでみました。

 

↑泡立ち良好で、香りもナチュラル。期待が高まります

 

タッチはライトながら、麦の甘やかなうまみをしたたかに感じます。ホップの苦みもしっかりあって、余韻もきれい。糖質ゼロとなると、すっきり爽快な方向性になりますが、違和感を覚える薄さはなくて完成度の高さを感じます。

 

次は本家「キリン一番搾り」。アルコール度数は5%でエネルギーは100mlあたり40kcalと、ボリューム的にもひとまわり上です。

 

↑350ml缶の実売価格は税込220円。これぞ日本のビールといえる、安定感のあるおいしさです

 

当然ながら、やっぱりウマい。味の濃さ、麦のうまみ、飲みごたえなどそれぞれのおいしさが高いレベルで調和していて、思わず笑顔になります。

 

そして最後は「淡麗プラチナダブル」。アルコール度数は5.5%と今回の中で最も強く、エネルギーは100mlあたり31kcal。また、詳細は長くなるので割愛しますが、麦芽比率や原材料の関係で「淡麗」シリーズは新ジャンルではなく発泡酒扱いとなります。

 

↑350ml缶の実売価格は税込170円。“ダブル”というのは糖質とプリン対の2つがゼロという意味です

 

麦芽比率がビールより少ないぶん、うまみが軽やかでおとなしい方向性。確かに麦に由来するコクの物足りなさは否めませんが、ボディの厚みはなかなかのもので、思った以上に飲みごたえがあります。糖質もプリン体もゼロという商品特性からリピート率が高い商品とのことですが、お得かつヘルシーに楽しみたい人には十分アリな一本ではないでしょうか。

 

↑「キリン一番搾り 糖質ゼロ」は、麦芽使用率の多さや「一番搾り麦汁」に由来するうまみの豊かさを再実感

 

3本を飲み比べて「キリン一番搾り 糖質ゼロ」に抱いた感想は、「糖質ゼロもここまで来たか!」という驚き。また、ビールなので当たり前ではあるのですが、自分的にもこんなにウマい糖質ゼロのビール類は初めてだと思いました。10月6日の発売日にはきっと多くの店頭に並ぶはずなので、ぜひお試しを。

 

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オンラインでホップ生産地とビール工場を無料見学! 「新しい時代のお酒の楽しみ方」を実践する

クラフトビールの人気拡大とともに認知が広がる、ホップ。ビール特有の苦みやフレーバーを生み出すハーブのことで、殺菌の面でも重要な原材料です。そして、そのホップでまちおこしに挑戦しているのが、岩手県の遠野市。

 

日本のホップは夏の終わりから秋口が収穫期となり、そこから晩秋にかけて、遠野のホップ熱も最高潮を迎えます。ただ、今年はなかなかイベントが開催しづらいということで、オンラインによる取り組みが行われています。今回はその活動報告などを発表するということで、ウェブセミナーに参加。ホップ事情の最前線をお届けします。

 

↑筆者が以前遠野で取材した際のホップ

 

地域活性化にも貢献

遠野がホップでまちおこしをしている大きな理由は、もともと国内最大の生産地だから。ただし、少子高齢化や農業就労人口の減少などでホップ農家の高齢化に歯止めが効かず、全国の生産量は直近約10年で約半減。世界シェアは0.2%(2017年)となっています。

↑範囲を拡大すると、この40年間で国内ホップ農家の数は1/10に減ってしまったそうです

 

そのような現状を見据え、2007年に遠野市、遠野ホップ農業協同組合、キリンビール岩手支社で発足したのが「TK (遠野 × キリン)プロジェクト」。ホップ生産を通し、それぞれが保有する資源、組織などを生かしながら地域振興を図ることを目的に、日本産ホップの価値化に取り組んでいます。

 

さらに2018年には、キリンと農林中央金庫の出資により「BEER EXPERIENCE株式会社」が遠野に誕生。“ホップの里からビールの里へ”を合言葉に、地域活性化に貢献するビジネスモデルが様々な効果を生み出しています。

 

↑遠野に移住する人も。テレワークが浸透していく今後、もっと増えるのではないかと注目しています

 

事業は多岐にわたり、ホップの生産拡大と高度化はもちろん、ビールのおつまみとしいて海外で愛されている「パドロン」という野菜の生産拡大、また観光を絡めたビアツーリズム事業にも注力し、一般参加型イベントや法人向けの視察研修ツアーなどが開催されています。

 

↑以前取材した、ホップの収穫体験の様子。早く再開される日が来ることを期待しています

 

オンラインでホップ生産地とビール工場を見学できる

前述したように、リアルイベントが開催しづらい今年は、ネットを通じたコミュニケーションが実施されてきました。オンライン飲み会や配信が8月末までに約10回行われ、のべ200人が参加したそうです。

 

↑ウェブセミナーのなかで乾杯。オンラインイベントでもこのような形でコミュニケーションをしているそうです

 

そして今回のウェブセミナーでは、オンライン開催の例を少しだけ体験させてもらいました。事前に届けてもらった、遠野のビールとおつまみのセット「TONO HOP BOX」を味わいながら、現地にいるBEER EXPERIENCE社の担当者と中継で乾杯。ホップ畑を見せてもらったり、遠野の現状を教えてもらったり、ビールがもっと好きになる充実した内容でした。

 

↑「TONO HOP BOX」。今回はウェブセミナー向けの内容で、遠野風の丘オンラインショップ、ふるさとチョイス、遠野のふるさと納税で販売したところ、初回の200セットは完売に

 

↑遠野のパンフレットやポストカードなどの資料のほか、ビールや食材が入っていました。ちなみに一番左の緑色の野菜が「パドロン」です

 

「TONO HOP BOX」の今後は不定期ながら、たとえば10~11月のフレッシュホップビールの時季など、旬のビールと食材をセットにした販売を予定しているそうです。ということで、これらのビールを試飲してみました。

 

↑「ONE AND ONLY TONO LAGER」(参考価格税込3960円/6本)。ホップの一部に遠野産IBUKIを使用することで、ラガーながらトロピカルフルーツや柑橘系の香りや苦みが広がり、すっきりとした味わい

 

↑「IBUKI HOP IPA(収穫祭ラベル※同デザインは在庫次第で販売終了。通常ラベルは継続販売)」(税抜500円)、遠野産のIBUKIのみを使い、遠野の大自然のようなたくましいボディと、IPAならではのずっしりした苦味がたまりません

 

↑MURAKAMI SEVENという新品種のホップを使った「スプリングバレーブルワリーMURAKAMI SEVEN IPA」(キリンのオンラインショップで6本セット税抜3120円)。イチジクやみかんのような香りで、ジューシーなテイスト。苦味は青々しくてフレッシュなおいしさです

 

BOXのなかには、ホップを加工したシロップ「Herb Cordial HOP Syrup」も同梱されていました。こちらは、ストレートと炭酸割りで試してみることに。

 

↑「ホップシロップ~ハーブコーディアル~」(食べチョクでは税込2484円/640g)。アフターフレーバーがほんのりスパイシーなニュアンスです。ホットケーキにかけるのもオススメとか

 

BEER EXPERIENCEのオンラインイベントは今後も不定期で開催予定とのことですが、現在「日本産ホップ畑を見渡そう!360度体験」が2020年12月31日まで開催中。また、遠野とキリンビールの仙台工場を見学者の目線で体験できる「ホップ生産地と工場見学をつなぐ! IoA工場見学 見て、ふれて、味わって おいしさの秘密発見ツアー」が10月8日~12月31日まで開催されます。どちらも無料なので、ぜひ手元にビール手に工場見学を疑似持体験してみてください。

 

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「オーガニックワイン」がグッと身近に。メルシャン新商品は味も価格も「やさしい」

新型コロナウイルスは消費者の行動や心理にも影響を与えています。そのひとつが、エシカル消費の隆盛。グルメにおけるエシカル(道徳的・倫理的)な選択のひとつは、オーガニックな食品を摂取することです。

 

そんな時流を受けて、メルシャンから画期的なオーガニックワイン「ビストロ オーガニック」と「オーガニック スパークリング N…」が9月1日に登場しました。自分はもちろん地球にもやさしいワインについて、開発の背景と実飲レポートをお届けします。

 

↑「ビストロ オーガニック」(写真右)と「オーガニック スパークリング N…」(写真左)。身近にオーガニックワインを楽しめる新商品です

 

日本でもシェア拡大なるか?

近年、様々な食品ジャンルで“オーガニック”への関心が高まっていますが、これは何も日本に限った話ではありません。オーガニック食品は世界的にブームになっています。

 

「健康」や「環境」への意識が強まるなか、ワイン市場においてもオーガニックのシェアは伸長中。たとえばワインで有名なフランスでは、2023年に消費されるワインのうち、5本に1本がオーガニックワインになると予想されています。

 

そのほか、ドイツやイギリスもオーガニックワインへの需要が高いのですが、特にスウェーデンやフィンランドなどの北欧は世界でも屈指。とあるビオワイン(有機栽培のぶどうで造られたワイン)の団体の調査によると、スウェーデンで飲まれているワインの半分がオーガニックなのだとか。

 

↑オーガニックワインはヨーロッパを中心に世界的に人気です(メルシャンの新商品発表会の資料より)

 

そしてオーガニックワインが支持される最大の理由は、おいしいから。味の基準は主観的な要素を含みますが、実際に筆者の周囲でも「オーガニックワインはおいしい」という声は多いです。

 

オーガニックワインへの注目度が世界的に高まっているなか、まだまだ日本では、特に20~30代のワイン消費は伸び悩んでいます。メルシャンの調べによると、その一番の理由は、味でも価格でもなく「何を選んでいいか分からない」からのよう。

 

↑「コロナ禍の経験で、人や社会・環境に配慮した商品への興味関心の度合いは変化したか」に対する調査では、20~30代のほうが全世代平均より強いという結果が出ています

 

その一方で若者たちのエシカル消費への関心は高く、従来のオーガニックワインの「価格が高い」「購入できる店が近くにない」という課題を解消できれば、ヒットする可能性は大いにあります。

 

そこに目を付けたメルシャンがリリースしたのが、今回紹介する「ビストロ オーガニック」と「オーガニック スパークリング N…」です。「おいしく気軽に楽しめるデイリーなオーガニックワイン」という従来にないコンセプトを打ち出して、シェア拡大を図ります。

 

和の料理にも合う

それでは、実際にメルシャンの新商品を飲んでみましょう。まずは「ビストロ オーガニック」から。「メルシャン ビストロ」シリーズは、1995年に発売されたロングセラーブランド。今回はそのオーガニック版として、白と赤がリリースされました。

 

↑こちらが「ビストロ オーガニック」。どちらも内容量は720mlで、参考価格は税抜600円前後。アルコール度数は11%です

 

まず特徴的なのはペットボトル入りであること。これはコルク栓を開けたり、ビンを捨てたりするのが面倒だという同社のアンケートの声を反映したものかもしれません。原料はもちろん、無農薬の有機栽培ぶどう。メルシャンの藤沢工場で丁寧に製造された国内製造品です。

 

↑日本人の好みに合わせた、果実味豊かなオーガニックワインです

 

生臭さを引き起こす物質を軽減するメルシャン独自の製法「フードマッチ製法」が採用されていて、ふだんの食事に合わせやすいのも特徴。家庭的な和風の料理にもマッチします。

 

↑和の料理にも合わせやすく、毎日の食卓を彩ってくれます

 

↑白は味わいも香りもフルーティで、スッキリとやわらかい口当たりを感じます

 

↑赤はスパイシーさと甘い香りが同居しながらも、心地よい飲み味になっています

 

続いては「オーガニック スパークリング N…」です。スペイン産の有機栽培ぶどうを100%使用して、こちらも藤沢工場で製造されたスパークリングワインです。

 

↑「オーガニック スパークリング N…」はビン入りです。内容量500mlで、アルコール度数12%。参考価格はこちらも税抜600円前後です

 

商品名の「N…」には、「Neo(新しい)」、「Natural(自然な)」、「Non chemical fertilizers(化学肥料未使用)」の、3つの意味が込められているのだそう。

 

↑白とロゼの2種類がリリースされました

 

「オーガニック スパークリング N…」には、欧風のおつまみを合わせてみました。スッキリとした泡のタッチと、ワイン自体の爽やかな果実味が相まって、料理もお酒も進みます。

 

↑しっかり味の付いた欧風おつまみをチョイスしました

 

↑白は全体的にドライな味わいながら、柑橘系のフレッシュな香りが楽しめます

 

↑ロゼは中辛口。凝縮されたベリー系の香りと酸味がいいバランスです

 

どのワインも、ふだん使いとして楽しむことを想定して造られているだけあって、料理との相性は抜群。甘すぎず・辛すぎずで飲みやすく、多くの人の味覚に合うでしょう。

 

↑味わいも価格もデイリーワインにぴったり。好きな料理と合わせてみてください!

 

いくらエシカル消費が世界的に増えているといわれても、自分のライフスタイルを大きく変えるのは難しいところ。オーガニックワインなどをきっかけに、気軽にその価値観に触れてみるのは、導入としてはアリでしょう。

 

もし自分にも地球にもやさしい暮らしを実現したいなら、いつものワインをメルシャンのオーガニックに変えてみるところから、スタートしてみてはいかがでしょうか。

 

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日本は飲める人と飲めない人、どっちが多い? ノンアル市場を学んだら「最新トレンド」が見えてきた

家での晩酌はついつい飲み過ぎてしまう、外出が減って健康管理がいっそう気になる、そう思っている人は少なくないでしょう。かくいう筆者も例に漏れません。そんなある日、キリンの広報さんから「当社が継続して実施している適正飲酒の取り組みを説明させてください!」という案内が。

 

それが「スロードリンク」という活動。日ごろから様々な企業や大学などでセミナーなどを行っていて、それをメディア向けにWEBで行うというのです。今回はその内容と、休肝日にオススメなドリンクを紹介します。

 

お酒に強いかどうかは簡単にわかる。パッチテストで大判明!

まず教えてもらったのが、お酒の楽しみ方のトレンドについて。こちらは、すっかり市民権を得たオンライン飲み会にまつわるトピックが中心でした。冒頭で述べたように、オンライン飲み会の経験者は増えていて、5月末の調査では14%が経験済み。特に20代と30代が多く、また「飲酒量はオンラインのほうが増えた」という人が32%いるとのこと。

 

↑対象:全国/20歳以上の男女/有効回答数7516名/期間:2020年5月23日~27日。キリンホールディングス(株)調べ

 

飲酒量が増える要因はいくつかあり、「終電や閉店時間など時間を気にしないですむので、つい長くなり多量のお酒を飲んでしまう」「夜遅くまで飲み続けてしまい、翌朝にお酒が残るなど体調に支障をきたす」「仕事や家事との“ながら飲み”の悪習慣がついてしまう」などが挙げられるそう。確かに、思い当たる節は否めません。

 

そこで、オンライン飲み会をスマートに楽しむためのコツが、終わりの時刻を決めること。これは長時間ダラダラ続けることによる過剰飲酒を防ぐとともに、時間のメリハリをつけることで参加者の心理的ハードルを下げることにもメリットがあります。

 

また、適正飲酒といっても人それぞれ。なんとなく自分がお酒に強いか弱いか知っている人はいるものの、改めて体質を知ることが重要です。キリンでは「スロードリンク」のパンフレットとともに「アルコール体質チェックパッチ」を配布しており、セミナーのなかで筆者もチェックしてみました。

 

↑「スロードリンク」のパンフレット。冊子のなかに「アルコール体質チェックパッチ」が付いています

 

アルコールパッチテストは簡単。チェックパッチを腕の内側などに貼り、20分経ったらエタノールが付いたパッチ上部をはがして、残ったインデックスと肌の色を比較して判定するだけです。

 

↑こちらが「アルコール体質チェックパッチ」。毛が少なく、皮膚の柔らかい場所が判定向きとのことで、二の腕に貼りました

 

なお、日本人の4%はまったく飲めない人。そして弱い人が40%で、強い人が56%とのこと。ただアルコールに強い人はそのぶん飲み過ぎる傾向があるため、依存症や健康などに気を付けるべきはこの56%にあたるのです。

 

↑筆者のテスト結果は無色なので、「アルコールに強い人」という判定に(赤が飲めない人、ピンクが弱い人)。職業的にはありがたい体質であるものの、だからこそ気を付けるべきだと思いました

 

このテストは「アルコール体質チェックパッチ」がなくても代用できます。ガーゼ付きのバンソウコウとエタノールがあればできるので、ぜひアルコール体質を調べてみてはいかがでしょうか。

 

↑ぜひこちらを参考にチェックを

 

ノンアル需要はどんどん広がっている

セミナーの後半は、キリンのグループ各社から発売されているノンアルコール飲料やモクテル(ノンアルコールカクテル)レシピなどの紹介。まずはキリンビールが業界のパイオニアである、ノンアルコールビール飲料から。

 

↑今回は「キリン カラダフリー」(参考価格145円)と「キリン グリーンズフリー」(参考価格137円)を飲み比べました

 

「キリン カラダフリー」はノンアルコールであるだけでなく、カロリーと糖質もゼロ。さらに、ビールの原材料であるホップから開発された「熟成ホップエキス」を使用し、お腹まわりの脂肪を減らす機能を初めて実現した機能性表示食品です。

 

一方の「キリン グリーンズフリー」は、より自然派であることを追求した今春登場の新商品。ビールと同じく麦とホップと水を主原料にしながら、香料と人工甘味料を使わずに、素材そのものの良さが引き立つ香味を日本で初めて実現したビールテイスト飲料です。

 

↑飲み比べてみると、「キリン カラダフリー」の味は酸味に由来するシャープな爽快感が印象的。「キリン グリーンズフリー」は麦の香ばしい甘味が豊かで、飲みごたえを感じます

 

キリングループは、国民的ワインメーカーであるメルシャンも傘下。その同社が今年リニューアルしたブランドのひとつに、「メルシャンスパークリング アルコールゼロ」があります。セミナーでは、その白とロゼをテイスティングしました。

 

↑「メルシャンスパークリング アルコールゼロ」(参考価格400円)は、ワイン製造技術を生かした原料開発や独自の製法による、香り豊かですっきりとした味わいが特徴です

 

リニューアルしたポイントは、大きく2点。トップの香りのナチュラルなみずみずしさが感じられる「ブドウ感」と、しゅわしゅわとしたスパークリングらしさがより感じられる「炭酸感」の強化。飲んでみると果実由来のフルーティ感や酸味、喉ごしなどが心地よく、ノンアルコールとはいえ普通のぶどうジュースとは一線を画す大人なテイストに仕上がっています。

 

↑きめ細やかな泡はスムーズなのどごしで、自然な甘味とダイナミックな香りは普通のワインと遜色なし。ロゼは渋味も相まって、食事にも合いそうです

 

最後はモクテルレシピを学びました。これは偽物を意味するモックとカクテルを組み合わせたもので、つまりノンアルコールカクテルのこと。これを作る際にオススメなのが、「世界のキッチンから」シリーズでおなじみ「ソルティ ライチ」の希釈タイプ「ソルティライチ ベース」です。

 

↑今春リニューアルかつペットボトルになって新発売された「ソルティライチベース」(希望小売価格:税抜350円)は5倍の希釈タイプ。同様に今春新発売された「キリンレモン スパークリング 無糖」(希望小売価格:税抜100円)と1:4で合わせればソルティライチレモンソーダが完成します

 

もうひとつ、「ソルティライチベース」を使ったレシピのなかから筆者が試したのは、前述の「キリン グリーンズフリー」と、定番の「キリンレモン」(希望小売価格:税抜140円)で作るノンアルコール ソルティライチビア。

 

↑「ソルティライチベース」「キリン グリーンズフリー」「キリンレモン」をそれぞれ1:3:3の割合で合わせます

 

飲んだ感想は、ライチのリゾート感が醸し出す陽気な爽やかさ。ジンジャーエールのビールカクテル「シャンディガフ」よりも酸味と甘みがアッパーなニュアンスで、ノンアルコールならではのゴクゴク飲める心地よさも絶妙です。

 

↑甘さを抑えたい人は、「キリンレモン」を「キリンレモン スパークリング 無糖」にするといいかもしれません

 

キリンの調査によると、ノンアルコール飲料市場は拡大を続けていて、2009から2019年の10年間でノンアルコールの商品数は13から32まで増えたとか。個人的には、これまでお酒を飲めない人が居酒屋で飲む際の選択肢はウーロン茶やコーラ、ノンアルビールなどが定番でしたが、その商品群にモクテルが加わるなど、より拡充していくとみています。

 

そのトレンドを裏付けるのが、海外中心に広がっている、あえてお酒を飲まない選択をする「ソーバーキュリアス」のムーブメント。日本でもノンアルコール専門バーが登場したり、デンマークの名店「ノーマ」出身者が手掛けるノンアルコールドリンクが話題になったりと、すそ野は広がっています。多様化の流れとともに、ノンアルコールのトレンドは要注目といえるでしょう。

 

 

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最近の売り上げ絶好調! 真のサワー好きが選ぶ名酒「本搾り」の魅力を改めて紐解く

長期トレンドとなっている缶チューハイ。特に高アルコール系は「コスパ良く酔える」として注目を集めていますが、個人的に「本当にコスパが高いのはこっちでは?」と思うカテゴリーが、高果汁チューハイです。なぜなら、果実感と本格感が抜群だからです。

 

そんな高果汁チューハイの元祖がキリンの「本搾り」。筆者のなかでは、新商品発表会などがあまりないイメージのブランドなのですが、なんとウェブセミナーを開催するという情報が。これは滅多にないチャンス! ということで参加し、魅力やおいしい飲み方、ペアリングなどを教えてもらいました。

 

↑「本搾り」は現在、レギュラー商品に夏季限定の夏柑(写真最左)を加えた計6種のほか、イオングループ限定の「薫りぶどう&芳醇りんご」と「スウィーティー&洋なし」が発売中

 

ここに来て売れに売れているワケ

今回なぜセミナーを開催したのか、その理由のひとつが、最近の売り上げが絶好調だからです。8年連続の2ケタ増で売れてきたなか、今年の4~5月のリニューアル効果で2カ月連続過去最高の売り上げを記録。そして発売以来、累計20億本(250ml換算)を突破したとか。

 

その期間はステイホームで、おそらく「本搾り」以外の缶チューハイも好調だったはず。ただし筆者はこう仮説しています。居酒屋の生搾りサワーを好きな人が、馴染みの店の味を缶チューハイに求めて「本搾り」を手に取る機会が増え、売り上げ増に影響したのでは?と。

 

そう。飲んだことがある人ならわかると思いますが、「本搾り」は普通の缶チューハイに比べて生搾りサワーの再現性が圧倒的に高いのです。なぜならズバリ「居酒屋の生搾りサワーが家でも飲めたら幸せだろうなぁ」という夢を実現するべく開発されたから。

 

↑開発秘話は、公式サイトで「本搾り™に異常な情熱を注ぐ開発者たち」としてより詳しく紹介されています

 

誕生には多くの苦難があったそうです。業界初となる「香料・酸味料・糖類無添加」とおいしさの両立、理想の味を再現するため居酒屋を何十軒も巡るフィールドワーク、世界中の果実畑を開拓し数年かけてでも探し抜くという素材への飽くなき探求。“異常”を自負するほどのモノづくり精神には、強いブランド愛が込められています。そして、その熱は飲み手にも。「缶チューハイはこれじゃないとだめ!」という熱狂的なファンが他ブランドより多いことも「本搾り」の特徴だそうです。

 

↑「本搾り」をはじめ、高果汁チューハイに共通する特徴が、逆さまにしてしばらく置いてから開栓すること。これにより、果汁の濃度を均一にするのです。聞けば、これを採用したのも「本搾り」が業界初だとか

 

また「本搾り」のデビューは2003年ですが、もともとワインメーカーであるメルシャンが開発したブランドであることもポイント。“果汁からつくる”という、ワイン造りと似たプロセスを採用するなど、果実酒づくりのプロの知見が生かされ、いまに至るのです。

 

↑初期から続くフレーバーがレモンとグレープフルーツ。人気のトップ2(1位:グレープフルーツ、2位:レモン)でもある「本搾り」の大定番です

 

今夏はピリ辛中華やエスニック料理に合わせたい!

セミナー後半は、現在の中身づくりの開発ストーリーとオススメの飲み方の話へ。今春のリニューアル時に、レギュラーに仲間入りしたのがライム。マーケティング部の3名を中心に、トークセッションが繰り広げられました。

 

↑左上がRTDの中味開発を手掛ける松田莉央子さん、右上が「本搾り」のブランドマネージャー・小野寺有紀さん、下が「本搾り」の企画開発などを担当する鈴木千尋さん

 

今回のライムは5年ぶりの発売。「食事と一緒に楽しみたいRTDのフレーバー」という消費者アンケートをとったところ、3位がライム(1位:レモン、2位:グレープフルーツ)だったことから復活することになったそうです。そして、最新版の味づくりに関して松田さんがポイントを教えてくれました。

 

「通年商品ということで、期間限定フレーバーよりも季節を問わずおいしく飲める味にすることを意識しました。そのうえで、ライム特有の青々とした爽やかさを生かしつつ、クセやカドのないマイルドな酸味に仕上げています」(松田さん)

 

↑注いだ瞬間からあふれ出る豊かな香りからして格別。甘味を抑えたビターな柑橘感と、すがすがしい風味も印象的です

 

なお「本搾り」は香料、酸味料、糖分などは使わないため、味づくりは非常に難しいのだそう。だからこそ世界中から果実を厳選して集め、その組み合わせと搾り方で目指す味へと調整するのです。

 

↑高果汁によるにごりも「本搾り」の特徴。果汁が45%にもなるオレンジは、特にわかりやすいフレーバーです

 

オススメの飲み方は、ペアリングの紹介から。なんと、セミナーのために上記3人が30種以上のおつまみから事前にテストし、ライムとレモンにベストマッチな3品を選んでくれました。それが明治屋の缶詰「国産真いわしと野菜のトマト煮」とパウチ「おいしいイベリコ豚タン」、そして伍魚福の乾きもの「カレーカシューナッツ」です。器に盛り付けて実践してみました。

 

↑「国産真いわしと野菜のトマト煮」はライム、レモンともにマッチ。そして「おいしいイベリコ豚タン」はレモンと、「カレーカシューナッツ」はライムによく合うそうです

 

そして、味覚のプロである松田さんが解説。「ライムはトマトのうまみ、いわしの苦味とマッチするとともに、ライムの果汁感がやさしく調和します。レモンはトマトといわしのうまみを受け止めつつ、レモンの苦味が味に深みを出し、その一方で後味をすっきりさせてくれます」

 

また、ライムはエスニック系の味とベストマッチするとか。果皮にある爽やかでスパイシーな香りが、カレーなどのスパイスの香りと調和して風味が増すとともに、マイルドな酸味と果汁感が甘味のあるカシューナッツの後味に合うそうです。

 

レモン×イベリコ豚タンに関しては、ブラックペッパーが効いたしっかりしたタンのうまみを、レモンの果汁感と酸味が受けとめて後味をさっぱりと。リセットされることで、ブラックペッパーの風味がほのかに残る余韻も楽しめるそうです。

 

↑グレープフルーツとピンクグレープフルーツは、例えばピリ辛な中華料理が合うとのことで、四川麻婆豆腐と海老チリを用意してみました

 

こちらは鈴木さんが解説。「グレープフルーツとピンクグレープフルーツは、ともに酸味、苦味とほんのり甘味があるフレーバーです。そこでオススメなのが中華。ほのかな甘味が料理の辛味をやさしく、また、お酒の甘味と料理の甘味の相乗効果があるので、海老チリのほかに酢豚なども合うと思います」とのこと。

 

↑甘味のあるオレンジにも、酢豚はよく合うとのこと。また、エスニックなスパイシー系もオススメとのことで、カレーを作ってみました

 

オレンジは明るい甘酸っぱさと、温かみのあるジューシーさが絶妙。「お酒には甘味があったほうが飲みやすい」という人はこのオレンジから試してみるとよさそうです。カレーとフルーツの相性のよさは、「バーモントカレー」でもおなじみ。苦味や酸味のやさしいオレンジの風味が、カレーの刺激を包み込んで調和する好ペアリングです。

 

最後に紹介するのは、グラスを変えるだけで「本搾り」の味わいが変わるという実験。片方は広口グラス、もう片方はすぼまったフルートグラスを用意して、それぞれにライムを注いで味の違いを確かめてみました。

 

↑缶チューハイをフルートグラスで飲むのはおそらく初めて。かなり期待大です

 

飲み比べてみると違いは明らか。広い方は口に入ってくる量が多く、炭酸の強みが広がって爽快感が強い印象。一方のフルートグラスは、細いグラスが鼻孔に向かってストレートに伸びているので、香りの入り方が直線的。口に入る量は少しずつなので、広口グラスよりも炭酸が抑え目で、そのぶん果汁のうまみや苦味を強く感じます。これは面白い違いなので、フルートグラスがある人はお試しください。

 

セミナーのあとは質疑応答のコーナーということで、気になっていたことをひとつ。フレーバーごとに、果汁とアルコールの%が違うのはなぜなのでしょう? こちらは小野寺さんが答えてくれました。

 

「果汁とアルコール、それぞれの量のバランスを試行錯誤しておいしさを最大限に引き出した調整の結果です。お店の生搾りサワー店のおいしさを目指して、果実をいくつも搾って濃度や成分を分析したり、搾ったときに手に付いた香りまで再現したくて、皮も含めて果実をまるごと搾って調整しました」(小野寺さん)

 

やはり原点はお店の生搾りサワーとのこと。未体験の人や「最近本搾り飲んでなかったなー」という缶チューハイ好きの人は、ぜひこの機会に!

 

 

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上質に仕立てたうまさで約3か月で1億本突破!! イメージ覆すうまさの「麒麟特製サワー」の“格の違い”に迫る

PR:キリンビール株式会社

4月7日の新発売から約3か月で出荷数量1億本(※1)を突破し、製造計画を大幅上方修正。なかでもレモンサワーは「モンドセレクション」の金賞(※2)や国際味覚審査機構(International Taste Institute/※3)優秀味覚賞に輝いたうえ、前年比364%(※4)の大躍進。「麒麟特製サワー」がとにかく売れまくっている。

 

※1:250ml換算(7月上旬時点) ※2:モンドセレクション 2020年度 スピリッツ&リキュール部門 金賞受賞 ※3:ベルギーのブリュッセルに拠点を置き、世界中の食品・飲料品の味の評価および認定を行っている審査機構 ※4:2020年4月-6月累計
↑麒麟特製レモンサワー

 

ジャンル的にはアルコール9%で「ストロングチューハイ」にカテゴライズされるのだが、そのジャンルを超えた「チューハイの中でも特筆すべきうまさ」があるのだ。本記事では、同製品の「上質に仕立てたうまさ」の正体、そして魅力を開発者のインタビューをもとに紐解くとともに、筆者と編集部で考えた最高にうまいペアリングを紹介。特に、「チューハイってそんなに味に大差ないでしょ?」と思っている方にはぜひ読んで試してほしい。

 

気持ちをほぐし、心を満たせる存在に

「麒麟特製サワー」は、2018年にデビューし人気を博してきた「キリン・ザ・ストロング」がリニューアルした商品だ。複数の果実を12時間以上煮詰め、うまみを凝縮させた独自の「うまみエキス」により、アルコール9%でありながらも嫌なアルコール感がなく、飲みごたえと飲みやすさが高いレベルで両立している。

 

「麒麟特製サワー」が驚異的なのは、その売れ方だ。缶チューハイはいまや最もライバルが多いお酒のひとつで、特にブーム継続中のレモンサワーは多くのブランドが乱立する大激戦。そのなかでここまで売り上げを伸ばしている理由には、食のプロをも魅了するクオリティの高さが挙げられるだろう。事実、麒麟特製レモンサワーは世界的な食の権威である「モンドセレクション」の2020年度スピリッツ&リキュール部門において、金賞を受賞している。

↑上質なおいしさで金賞受賞を獲得

 

では、その審査員たちはどんなところを称賛したのだろうか。聞けば、2つの側面から多角的に評価したのだそう。まずは嗅覚的側面。レモン、シトラスピール、ジンジャーのような様々な香りが調和し、清廉で印象的な柑橘フレーバーを醸し出している点だ。

 

もうひとつは味覚的側面。豊かなレモン感は心地よく繊細な苦みと、余韻の長いさっぱりとした後味を保ち、口当たりのいいなめらかな味わいに始まり、非常にソフトな口当たりで爽やかだったと絶賛したとか。

 

この評価は狙い通りなのだろうか。そして商品開発にはどんなストーリーが隠されているのか。そこで、開発者にインタビュー。世の反響に対する思いや、味作りの秘話を聞いてみた。

↑「麒麟特製サワー」の開発を担当した、キリンビールの松田莉央子さん。マーケティング部、中味開発を担当する商品開発研究所の一員として、商品の研究や開発を行っている

 

「モンドセレクションの審査につきましては、果実の複雑な味わいのニュアンスなど、様々な香りの成分をかぎわけて評価してくださり、ありがたく感じました。なかでも人工的でないおいしさは狙っていた要素でしたので、非常にうれしいです」(松田さん)

 

特徴的なおいしさの骨格となっているのが、複数の果実を12時間以上煮詰めた「うまみエキス」だ。なぜうまみに着目し、果実を煮込むという発想に行き着いたのか?

 

「『麒麟特製サワー』のコンセプトに“上質”があります。これは丁寧に仕立てた味わいはもちろんのこと、気持ちをほぐしていただき、心を満たせるような、そんな存在になりたいという商品価値にも通じています。そこでイメージしたのが、サワーの爽快感がありつつ、深みのある味わいでゆったり楽しんでいただけるおいしさでした。そのためのアプローチをいくつか考えたなかで、たどり着いた答えがうまみなのです」(松田さん)

 

多くの高アルコールRTDは、ガツンとした味の濃さや刺激の強さでリフレッシュさせる商品設計が多い。しかしそうではなく、一口一口ゆっくりと時間をかけて味わうことで得られる豊かな満足感を目指したのが「麒麟特製サワー」なのだ。

 

「『うまみエキス』は料理に近い発想から生まれました。果物には生で楽しむ魅力のほか、ジャムやコンポートのように加熱することで生まれるコク深いおいしさもありますよね。そこには、うまみも関係しています。丸みのある飲みやすさをもち、じっくり堪能できるサワーを研究するなかで果物の多彩な魅力を模索し、煮込むという製法に至りました」(松田さん)

【オススメペアリング01】砂肝を低温の油で調理したコンフィ。凝縮感のある濃厚な肉のうまみに、麒麟特製レモンサワーの爽やかな酸味やほのかな甘味がプラスされ、口いっぱいに多幸感が広がる。さながら、発泡サングリアやスプリッツァーのような存在だ

 

「麒麟特製サワー」は「モンドセレクション」の評価にもあるように、実にソフトな口当たりで人工的なキツさが残らない。これもやはり「うまみエキス」よるものだろうか。

 

「「うまみエキス」ももちろんですが、ほかにも原料配合の調整など様々な面で工夫を凝らしています。フレーバーによっても異なりますが、一部でビール・日本酒・ワインなどの醸造酒の味覚設計を参考にしました。というのも、アルコールが15%近くありながらお酒臭さがない日本酒やワインは多いですよね。麒麟特製サワーは、この設計をヒントにしています」(松田さん)

 

「うまみエキス」はブランドの全商品に採用されているが、そのうえで各フレーバーに最適な仕立て方にこだわっているのもおいしさのポイントだ。たとえば麒麟特製レモンサワーでは、レモンを一搾り加える“追いレモン潤沢仕立て”で、より風味豊かな味わいに仕上げている

 

「『うまみエキス』で、これまでのレモンサワーとは異なる複層的な味わいを表現し、さらにレモンを一搾り加える“追いレモン潤沢仕立て”によってフレッシュな果汁感も加わり、味の輪郭をいっそうふくよかにすることが叶いました。さらに“追いレモン潤沢仕立て”は、開栓時にふわっと広がる豊潤な香り立ちや、やわらかなコクの厚みも加えることができるのです」(松田さん)

 

【編集部オススメペアリング02】居酒屋メニューでは枝豆やフライドポテトが王道だが、今回はマイルドで和食の要素もある、だし巻き卵でペアリング。麒麟特製レモンサワーは甘酸っぱさがやわらかく、和だしの繊細な風味を邪魔せずキュッと寄り添ってくれる。大根おろしをのせて食べ合わせると、爽やかさとみずみずしさが増す

 

おいしさを我慢しない「上質サワー」の世界観

「麒麟特製サワー」が上質であることは、凛としたデザインからも感じられる。パッケージなどで意識したのはどんなところか。

 

「缶チューハイ市場を見ると、早く安く酔いたいというニーズが強くなっていました。その価値観を『麒麟特製サワー』で変えたい、『作り方にこだわった上質でおいしいサワーを飲む』ことで、お客様自身が豊かな時間を過ごせる商品にしたいと思ったのです。そこで味作りはもちろん、上質なブランドの世界観をパッケージデザインの観点からも作り上げたいと思いました」(松田さん)

 

そうして採用されたのが、シンプルながら正統感のあるデザインだ。一般的に、缶チューハイのデザインは力強さを主張した、ダークでコントラストのはっきりとしたデザインも多い。しかし「麒麟特製サワー」の場合は品質感が際立つ印象のタッチに仕立て、缶の中央には金のエンブレムとキリンのシンボルである聖獣をあしらった。これにより、自信作であることを謳うとともに、潔く堂々とした世界観を生み出したのである。

 

「実は、缶チューハイのデザインで聖獣を用いたのはこのブランドが初めてです。なお、堂々とした感じが出すぎると今後は重い印象になってしまうので、果実とグラスでシズル感あふれるグラフィックも中央に配置し、品質のよさとストレートなおいしさを訴求しました」(松田さん)

【編集部オススメペアリング03】焼鳥×サワーという定番の組み合わせもおいしいが、今回はタンドリーチキンを用意。麒麟特製レモンサワーはスパイスの香りや辛さをリセットする効果もありながら、レモンの酸味が肉のハーバルな味付けと調和してマッチ。この法則はメキシカンやタイなど、他国のエスニック料理にも通じる

 

あらゆる料理との相乗効果が楽しめる汎用性の高さ

ここまで原稿内で筆者と編集部オススメのペアリングを紹介してきたが、インタビューでもフードペアリングについて尋ねてみた。すると、油っこい料理や濃厚な味付けでも、スパイシーさや酸味が効いた複雑な味わいでも、はたまた和食や家庭料理のように繊細なメニューでも合うように設計しているとのこと。

 

確かに、紹介してきたメニューも和食、エスニック料理、フレンチなど実に幅広い料理のジャンルにぴったり。それは、モンドセレクション審査員のコメントからも明らかだ。「喉の渇きを潤してくれるバランスの取れた味わいであり、冷蔵庫から取り出してすぐに味わいたい」と味覚のプロは述べており、多様なシーンで大活躍してくれるのだ。

 

筆者および編集部では、ニューノーマルの時代の晩酌や宅飲みは「日常的に手の届く良いもの」の人気が高まると予測している。オン・オフの境目が薄くなるなかで、1日のリセットを明確にするために少しだけ豪華な晩酌タイムを設ける。自炊機会が増えて、頑張って作った料理を楽しむ。行きつけのお店が時間をかけて仕込んだテイクアウト料理を楽しむーーそんなときに合わせるお酒も、同じように上質で味わい深いものだと相乗効果があるはずだ。

 

麒麟特製サワーのメッセージにはまさにそういった要素が詰め込まれている。

 

「一日の終わりに手間暇かけて丁寧に仕立てた“いいお酒”で幸せな時間を過ごしてほしい。」(ブランドからのメッセージより)

 

そういった時間を提供してくれる麒麟特製サワーは、これからの時代にも即したサワーといえるはずだ。ディナーのお供に、または風呂上がりや夜のチルアウトタイムに一杯。休日なら日中でもいいだろう。ボリューム感のあるうまみや香りが気分をリラックスさせ、翌日に活力を与えてくれる。ゴクッとのどを鳴らしてプハッと爽快、そんな飲み方もたまらないが、ぜひ今夏は「麒麟特製サワー」をコクリコクリとゆっくり味わい、上質なひとときを楽しんでほしい。

【編集部オススメペアリング04】焼肉は、牛や豚ではなく羊を使ったジンギスカンをチョイス。羊肉はミルキーなうまみが特徴だが、麒麟特製レモンサワーの重層的なレモンの酸味とほど良い甘さがしっかりマッチし、甘めの醤油ダレとも調和。やはり様々な料理とマッチする汎用性の高さも魅力の一つだ

 

麒麟特製サワーの詳細はコチラから

【シリーズラインナップ】

↑左から、ホワイトサワー、ドライサワー、レモンサワー、コーラサワー、グレープサワー

 

撮影/茂呂幸正(ペアリング)、我妻慶一(人物)

こんな飲み方知らなかった!「世界のKitchenから」シリーズの「ソルティライチ」が7年以上愛される理由とは?

キリンビバレッジの「世界のKitchenから」シリーズといえば、ロングセラー商品の「ソルティライチ」が人気の飲料ブランドです。2011年の発売以来、細やかなリニューアルを重ねるソルティライチですが、どのようにしてこの商品やブランドが生まれたのかを知らない人も多いはず。

 

そこで、同シリーズの開発担当である弦田悠里さんにソルティライチの開発秘話からイチオシの飲み方までじっくりお聞きしてきました!

↑キリンビバレッジマーケティング本部マーケティング部商品担当の弦田悠里さん。2016年から商品開発に関わっている

 

 

タイ・チェンマイの「ローイゲーオ」がお手本

ソルティライチが誕生するきっかけとなったのは、タイのチェンマイの家庭で食べられている「ローイゲーオ」というデザート。果物を塩に漬けてひと晩置き、それぞれの家庭で工夫を凝らしたシロップをかけ、クラッシュアイスと一緒にガシャガシャ混ぜて出来上がる甘じょっぱいこのデザートは、タイの暑さで汗をたくさんかいたときに食べると全身に染み渡るおいしさだったそうです。

↑ローイゲーオはチェンマイのごく一部の家庭で作られている。実際に現地の家庭で味わったときのおいしさを再現したいと思ったのが商品開発のきっかけだった

 

 

「塩で果物の甘みが引き出されていて、本当においしかったんです。この経験から『塩って面白い』と思ったことが開発の原点。ナトリウムを使ったスポーツドリンクはいろいろありますが、ナトリウムと塩では舌での感じ方が異なります。塩のほうがダイレクトに舌の味蕾に伝わるんです。そこで、ソルティライチには少し甘みも感じる繊細な沖縄海塩を使っています」(弦田さん)

↑パッケージにも「沖縄海塩ひとつまみ」と書かれている

 

 

使用する塩についても、岩塩やアドレア海の塩などさまざまな塩を試したうえで、マイルドでライチの甘みを引き出すことを理由に沖縄の塩が選ばれたそうです。さらにその分量に関しても苦労を重ねており、ほんの少しの量の違いでしょっぱすぎたり、物足りなく感じたりと加減が難しかったのだとか。

 

「ソルティライチが発売された2011年は、東日本大震災が起きたことで物流がストップした年でもあります。そして、被災地では熱中症が増えていました。新商品を発売するのはかなり厳しい状況でしたが、このドリンクは被災されている人たちにとって、おいしさだけでなく塩分を手軽に摂取できるという点でも救いとなるはずだと思い、発売に漕ぎ着けたという経緯があります」(弦田さん)

 

取材中、弦田さんは開発したドリンクのことを「この子は〜」と話しており、まさに世界のKitchenからチームにとっては苦労の末に生まれた”我が子”のような存在なのだと強く感じた

 

 

たった3人で世界中の台所に潜入する異例の開発スタイル

そもそも「世界のKitchenから」シリーズは、2007年にスタートしたブランドです。入れ替わりの激しい飲料市場において、これだけ長く続くのは珍しいと弦田さんは話します。

 

「世界のKitchenからシリーズは、弊社で商品開発をしていた菅谷という女性が中心となって始まりました。彼女自身、いろんな商品を作っていても”自分自身が飲みたいものがない”と感じたのをきっかけに、『日本にいて商品のアイデアが生まれない、世界に行かせてほしい』と会社に訴えたことから世界のKitchenからがスタートしたそうですよ」(弦田さん)

 

スタート当初と同様、現在も世界のKitchenからシリーズは世界中の台所に赴いて得た知見を元に、オリジナルのドリンクレシピを開発しているそうです。そして、最初のレシピを作るのは、弦田さんを含むたった3人の開発担当者。そのレシピを元に技術スタッフがああでもない、こうでもないと試行錯誤を重ねて商品化を進めるという、大企業とは思えない進め方のプロジェクトなんです。

↑海外で得た知見を持ち寄って、中野某所のキッチンでドリンク作りが始まる

 

「一般的な商品開発は10か月くらいの期間を要しますが、私達は短くても1年半程度、もっと長期間かかってしまうこともあります。それは、“ググった”情報ではなく、あくまでも現地で得た知識で作るから。料理を振る舞ってくれる現地の家庭の人などの想いも背負って商品を開発するので、変なものは作れないぞと毎回思っています」(弦田さん)

↑モロッコの家庭で使われる「フラワーウォーター」を作るために用いられる道具を現地で購入して持ち帰ってきたそうだ。このアイデアを元に「Elderflower Sparkling Water」が開発された

 

完成した商品は協力してもらった現地の家庭に送ることも多くて、日本人の味覚に合わせて作っているのでよろこばれないんじゃないかと心配していると、大体は「おいしいわね!」と言ってもらえるのだとか。本当に”世界のKitchenから”生まれているというのには驚かされますね。

↑渡航先は開発担当者の関心も加味されて決まる。弦田さんのデスクには、さまざまな国の料理本や文化の本が並び、現地で買った本などをパッケージデザインやレシピの参考にすることも多いそうだ

 

ソルティライチがあっという間にラッシーに大変身

今回、弦田さんが私達に振る舞ってくれたのは、「ソルティライチのラッシー仕立て」です。作り方は驚くほど簡単。

 

・牛乳 100cc

・お家で作ろう!ソルティライチ 大さじ2

・レモン絞り汁 大さじ1

お好みでペパーミント適量

 

↑レシピは世界のKitchenからのホームページ上で公開されおり、ラッシーなどのドリンクだけでなく、おやつやおかずのしシピも掲載されている

 

これらの材料をよくかき混ぜるだけで、牛乳にとろみが生まれ、爽やかなラッシーが完成します。ここで使用した「お家で作ろう!ソルティライチ」は、ソルティライチの5倍濃縮タイプで、多彩なアレンジが楽しめるのだとか。

 

「個人的なおすすめは、トマトのガスパチョ(冷製スープ)です。冷やしたトマトをすりおろして、ソルティライチ大さじ2、塩少々、黒胡椒を加えるだけで、すごくおいしいスープになるんです! 」(弦田さん)

 

 

目指すのはみんなが飲みたいドリンクの一歩先

世界のKitchenからシリーズは続々と新商品が登場しており、6月発売の「とろけるカオスープ」、7月発売の「麦のカフェCEBADA(セバダ)」でついに計34アイテムとなりました。

↑「とろけるカオスープ」は、同シリーズ初のスープ。ランチを食べる時間もないくらい忙しかった弦田さんが、食事を楽しむことの大切さをドリンクにしようと思ったのが開発のきっかけ

 

 

とろけるカオスープは、ベトナム料理の「五味五彩二香」、たくさんの素材を上手く組み合わせてそれぞれの味わいの重なりを楽しむという考え方に基づいたスープで、とにかく複雑な味わいに驚かされます。最初に桃の味が来たと思えば、次にトマトの味がして、クリームチーズのコクを感じたかと思えば、最後にペパーミントが通り抜ける……。まさにこれはカオス!

 

↑「麦のカフェ CEBADA(セバダ)」は、カフェインが苦手な人がコーヒー感覚で楽しめるのが魅力

 

セバダは、スペインのレバンテ地方の家庭で作られる「アグア・デ・セバダ」という大麦を使ったコーヒーのような飲み物の製法を活用しています。大麦をコーヒー豆のように深く焙煎してミルで挽きドリップすることで、カフェインレスなのにコーギーのような香ばしさとほんのりした甘さが感じられ、コーヒーでもない、麦茶でもない不思議な味わいがします。

 

世界のKitchenからシリーズといえば、デザートドリンクの印象が強かったのですが、新商品はこれまでとは大きく異なっています。実はこの路線を選んだのにも理由があるそうです。

 

「世界のKitchenからシリーズは、流行に流されない商品作りをしているつもりです。とはいえ、ブームというのは、そのときの消費者が何を欲しがっているかを反映しているものでもあります。そこで、世界のKitchenからシリーズでは、みなさんが欲しいと思っているものの一歩先を行きたいんです。常に”驚き”を感じてもらえる商品を作りたいと思っています!」(弦田さん)

 

カフェで飲めるものではなく、世界のKitchenからシリーズだからこそ飲めるものを――。オンリーワンな商品作りを追求し続けるこのシリーズから、これからも目が離せません!

 

「CMか!?」と思うような表情を鈴木亮平さんがした、キリン渾身の特製グラスで味わう、最高の一番搾り。

全国的に厳しい暑さで、東京でも35度を超える最高気温を記録した7月22日。六本木ミッドタウンで「キリン一番搾り おいしい体験会~暑い夏を、おいしい夏にしよう。~」のオープニングイベントが開催され、キリン一番搾りのCMキャラクターを務める俳優の鈴木亮平さんが登壇しました。そのイベントの模様と、筆者が実際に体験した特製グラスで楽しむ「キリン一番搾り」の味をレポートします。

一番搾りのCM撮影の裏側や、商品への愛を鈴木さんが熱くトーク

涼しげな浴衣姿で登場した鈴木さん。まず行われたトークセッションでは、一番搾りのCM撮影エピソードや商品への愛を披露してくれました。鈴木さんによると、一番搾りのCMはほぼアドリブで撮影されているそうで、ビールが提供されてからはエキストラさんも含めて「あとは適当に盛り上がってください」という指示が出るだけなのだとか。「毎回ステキなときを楽しみながら撮影していて、アドリブだからこそリアルな夏を表現ができています」と語り、撮影の裏側を教えてくれました。

 

「どのようなシーンで一番搾りを飲みたいですか?」という質問に対しては、「屋外、大人数で楽しむ飲み方はたくさん味わってきたので、ひとりベランダで夏の夕暮れを眺めながら飲みたいですね」と回答。続いて、司会者から「忙しい日々を過ごされていますが、どんなときにビールを飲みますか?」という質問には「だいたいは仕事のあと」と答え、近々ある合戦のシーンを撮る屋外ロケでも「終了後に一番搾りを飲みたい!」と語った鈴木さん。やはり疲れた身体に染みわたるビールはやはり格別なようで、「撮影が終わったあとのやりきった感を味わいながら共演者で、『お疲れ様です』と近くの居酒屋で一杯やりたい」と話していました。

 

“最高”の一番搾りを叶える特製グラスは、一度飲んだら手放せない

さて、今回注目なのが本イベントで提供される特製グラス。一番搾りを最も美味しく飲める形状にこだわったというグラスで、鈴木さんも早速試飲。「普通のグラスのように見えるけれど、実際に手にしてみるとガラスが薄く、泡や口当たりが違う」と感想を語り、暑さのなかで冴えるその味には大満足の様子でした。ビールを口に含んだ瞬間のその顔は、CMでも見せる表情そっくりで、一番搾り&特製グラスの旨さを率直に物語るものでした。

 

↑ビールを口にした鈴木さんの表情がその味を物語ります。炎天下のなか、味わうビールは格別なよう

 

さて、一番搾りをさらにおいしくしてくれるというこの特製グラス。筆者もそのグラスに注いだ一番搾りを体験する機会を得ましたので、その味をお伝えしましょう。まず感じたのは、泡の細かさと口当たりの良さ。苦みをあまり感じず、喉を潤す爽快感が際立つのが印象的です。グラスをキンキンに冷やして飲むビールのスッキリ感がさらに強くなったその味は、まさに夏のための味わい。

 

一度飲んだら何杯でも飲みたくなる、問答無用で旨い一番搾りといえます。飲むまでは「グラスでそんなに味が変わるの?」と半信半疑だった筆者も、鈴木さんの爽快感に満ちた表情は本物だったのだと実感させられました。

 

↑“最高”のビールを演出する特製グラス。ビジュアルだけで飲みたくなってしまいます

六本木とお台場で、おいしい夏を体感しよう

この特製グラスで一番搾りを味わえるイベントは六本木、お台場の3会場で開催中。200円というお手頃価格で、“最高”の一番搾りを味わうことができます。期間限定のこの味を、ぜひご自身の口で体感してください。同時に、今回紹介した特製グラスが抽選で当たるキャンペーンも実施中なのでそちらも要チェックです。

 

【“最高”の一番搾りが楽しめるイベント概要】
●キリン一番搾り おいしい体験会~暑い夏を、おいしい夏にしよう。~
場所:東京ミッドタウン コートヤード
開催期間:7月22日(日)~7月25日(水)
営業時間:12:00~20:00

 

●テレビ朝日・六本木ヒルズ夏祭り SUMMER STATION
場所:六本木ヒルズ 大屋根プラザ カフェ&ビアテラス
開催期間:7月14日(土)~8月26日(日)
営業時間:11:00~23:00(L.O22:30/月~土)
11:00~22:00(L.O21:30/日・祝日)
※8月11日は11:00~23:00

 

●ようこそ!!ワンガン夏祭り THE ODAIBA 2018 キリンビールブース
場所:フジテレビ本社屋 1階 フジテレビ広場
開催期間:7月28日(土)~9月2日(日)
営業時間:10:00~18:00

「炭酸水」の躍進の影で「炭酸飲料」も確実に進化していたことが分かる最新8銘柄

泡のトレンドは炭酸水だけと思ったあなた、それは甘い! 国民的ブランドが大刷新したり、フローズン化したりと、炭酸飲料も弾けまくっているのです。代表的銘柄からユニークな個性派まで最前線をお届けします。

※:炭酸と甘さの強さは5段階で評価

 

【その1】特保コーラのパイオニアが刺激と爽快感をチューンナップ

【強炭酸】【カロリーゼロ】

キリン

キリン メッツ コーラ

130円(270㎖)、162円(480㎖)、378円(1.5ℓ

5年の開発期間を経て、2012年に初の「特保コーラ」として発売されましたが、今春リニューアルを遂げました。キレのよさはそのままに、炭酸の刺激や爽快感がパワーアップ。すっきりした味わいです。【炭酸の強さ:5】【甘さの強さ:2】

【その2】日本オリジナルの新作は控えめな甘さと「ほろ苦さ」が特徴

【オレンジ&レモン果汁3%】

サントリー

オランジーナ

ビタースパークリング

134円(450㎖)

フランス生まれの炭酸飲料に、日本独自の新味が誕生。オレンジとレモン果汁を3%ブレンドし、さらにピールエキスもプラス。甘さは控えめで、ほろ苦く爽やかな後味になっています。【炭酸の強さ:3】【甘さの強さ:1.5】

 

【その3】日本初の透明炭酸飲料が90周年を記念してリニューアル

【無果汁】【瀬戸内レモンエキス】

キリン

キリンレモン

86円(190㎖缶)、124円(350㎖缶)、140円(500㎖缶)、151円(450㎖)、346円(1.5ℓ

1928年3月16日に誕生し、今年で90周年を迎えた国民的レモンソーダ。ボトルは初代の瓶がモチーフとなり、中身は瀬戸内レモンピールエキスにより、一層爽やかですっきりした味になりました。【炭酸の強さ:3.5】【甘さの強さ:2.5】

 

【その4】日本のコーラ党が満足できる味に進化した新ペプシ

【無果汁】【カシス風味】

サントリー

ペプシ Jコーラ  ミッドナイト

152円(490㎖)

ペプシが日本のコーラ好きのために「J」を名称に掲げて大幅刷新。なかでもこのミッドナイトはカシス風味が漂い、夜の余韻を楽しみたいシーンにピッタリ。ほかにレギュラーとゼロがあります。【炭酸の強さ:5】【甘さの強さ:3.5】

 

【その5】レモンピューレが加わり果実感がより向上

【2個分のレモン果汁】

ポッカサッポロ

キレートレモン スパークリング

151円(420㎖)

2010年の発売以来進化し続け、今春新たにリニューアル。レモンを想起させるペットボトル容器になるとともに、レモンピューレを加え、果実感をアップさせました。ビタミンCとクエン酸を摂取できます。【炭酸の強さ:3】【甘さの強さ:2】

 

【その6】甘味と酸味を抑えゴクゴク飲める! すっきりした微糖炭酸

【無果汁】【クールライムの香り】

アサヒ飲料

三ツ矢グリーンスパークリングウォーター

134円(450㎖)

微糖に着目し、甘味ととともに酸味も抑えてすっきりとした味わいを実現。香りはクールライムに由来するグリーン系で、すがすがしいです。軽い飲み口で、炭酸ながらゴクゴク楽しめます。【炭酸の強さ:2.5】【甘さの強さ:1】

 

【その7】生姜100%の辛味と酸味が弾ける大人の味

【ブラッドオレンジ&マイヤーレモン果汁】

成城石井

ブルース・コスト ジンジャー

エール ブラッドオレンジ

323円(355㎖)

ジンジャーオイルや添加物を一切使わずに、生姜を100%使用した風味豊かなジンジャーエール。スパイシーさのなかに、ブラッドオレンジとマイヤーレモンの酸味が爽やかさを演出します。【炭酸の強さ:2】【甘さの強さ:4】

 

【その8】炭酸ゼリーとナタデココが共演!ココにしかない新感覚を味わえる

【無果汁】【ナタデココ入り】

ダイドー

ぷるっシュ!! ゼリー×スパークリング グレープ

124円(280g)

フルーティな甘みと香りのグレープ炭酸ゼリーに、ナタデココをプラス。飲む前に缶を振るとプルプルでありながらシュワッと、さらにプニッとした弾力も楽しめる。味は全4種。【炭酸の強さ:1】【甘さの強さ:4】

 

1ジャンルを築いた「無糖炭酸」と「クラフトコーヒー」。先駆者サントリーの新作を飲んでみた

最近の飲料ジャンルで、特に伸びを見せているのが「無糖炭酸水」と「ペットボトルコーヒー」。そのパイオニアであり、トレンドをけん引するサントリーが、今年6月に新商品を発売しました。この夏、さらに盛り上がるであろう両ジャンルの新フレーバーを、既存の人気商品と飲み比べてみました!

 

 

 

酸味とキレで飲みごたえUPの、スパークリング新商品

健康志向の高まりや、シーンを問わない万能ぶり、リフレッシュもできる爽快感などがウケて、直近10年間で伸長している「無糖炭酸水」市場。そんななかで発売されたのが「サントリー 南アルプス クラフトスパークリング 無糖ジンジャー」です。旗艦商品とは何が違うのでしょうか?

↑右が新商品の“無糖ジンジャー”

 

 

■サントリー 南アルプススパークリング

まずは「サントリー 南アルプススパークリング」から飲んでみます。こちらは、アウトドアブランド「スノーピーク」とコラボした炭酸入りナチュラルミネラルウォーター。従来品よりも充填時のガス圧が大幅にアップし、強炭酸による爽快な刺激と後味のよさを感じられます。銀色のキャップを開けたときの「ポン!」という音も爽快です。

↑グラス内に立ち上る泡が、炭酸の強さを物語っています

 

飲んでみてまずやってくるのは、ストレートな刺激。十分な炭酸の強さがありながらもトゲはなく、飲み疲れのないスムーズな心地よさも感じます。口の中を邪魔しない味わいで、料理やハイボールにも合うでしょう。

 

【特徴の指標】※5点満点

・炭酸圧:4.5

・香り:0

・酸味:0

・爽快感:4.0

 

 

■サントリー 南アルプス クラフトスパークリング 無糖ジンジャー(新商品)

つづいて新商品を実飲。こちらもスノーピークとのコラボ商品で、炭酸の爽快感に“嗜好性”という新しい価値をプラス。高知県産ジンジャーによるコクと飲みごたえが特徴です。

↑完全な透明ではなく、わずかに色づいています

 

ジンジャーシロップをはじめ、数種類の果汁などが入っていますがノンカロリー。炭酸の強さはプレーンと同じく強めで、飲み応えがあります。ジンジャーの香りも強くて鮮烈。甘さがないぶん酸味が強調されていて、キレもなかなか。ほかにない味わいが斬新かつ、さっぱりしていて爽快感が抜群です。個人的には、モルトの王様であるサントリーがモルトエキスを使っているところに本気を感じました。

 

【特徴の指標】

・炭酸圧:4.5

・香り:2.0

・酸味:1.5

・爽快感:3.5

↑「クラフト」と付くものが大好きな、大人な方におすすめ

 

ショウガ好きの人や、無糖炭酸派の人で「プレーンでは物足りないけど柑橘系は酸っぱいし、フルーツ系やコーラは子どもっぽい」という人に最適です。ただ、ジンジャーは冷たいまま飲んだほうがおいしいので、家で飲むときは氷を活用しましょう。ハイボールに使うとショウガ風味の効いた面白い味になりそうです。

苦くも甘くもない、ちょうどいいコーヒー新ジャンル

サントリーの「BOSS」ブランドから、ペットボトル入りの「クラフトボス」が発売されたのは2017年4月。すっきりした味わいと、スタイリッシュかつ携帯性に優れたボトルがウケて、大ヒットを記録しました。他の大手メーカーも続々参入する“戦国時代”に登場した新商品「クラフトボス ブラウン」は、どんな味わいなのでしょうか?

↑真ん中が新商品の“ブラウン”

 

■クラフトボス ブラック

「クラフトボス」は、ブラジルの最高等級をはじめとするコーヒー豆を選定し、焙煎、抽出にこだわった5種のコーヒーをブレンド。豊かな香りとコクを引き出し、雑味を抑えるため「ボス」ブランド誕生以来、25年間で培われた同ブランドの職人技があますことなく注ぎ込まれていて、その工程数は200以上あるそうです。

↑「クラフトボス」シリーズ第1弾商品がブラック

 

コーヒーの苦みは強すぎず、でも香ばしさは十分あって薄すぎない。500mlの大容量でも飽きずに飲めるという、味と量のバランスのよさもウリです。飲めばわかるこの完成度の高さは、さすがパイオニアといったところです。

 

【特徴の指標】

コーヒー感:4.0

香り:3.0

酸味:1.0

甘味:0

コク:3.0

 

 

■クラフトボス ラテ

ブラックと同様、手間ひまかけたコーヒーに、国産牛乳と北海道産の生クリームをブレンドしたラテ。甘すぎず、すっきりした飲みやすさが特徴です。

↑シリーズ第2弾のラテ

 

比較的ライトなタッチで、ガツンとくるコーヒー感も控えめ。しかし薄さを感じることはなく、しっかりカフェラテとして楽しめます。甘さもおとなしく、スッと切れるアフターテイストで飲みやすいですね。

 

【特徴の指標】

コーヒー感:3.0

香り:2.0

酸味:1.0

甘味:2.5

コク:1.5

 

 

■クラフトボス ブラウン(新商品)

ブラックは苦いけど、ラテは甘い。そんな人にちょうどいいバランスの味わいを実現した、新しいコーヒージャンル「ブラウン」。ブラックコーヒーにミルクポーションとガムシロップを1個ずつ加えた甘さを想定して作られました。コーヒーの豊かな香りが失われず、満足感があるのにすっきりと飲める1本です。

↑第3弾の「ブラウン」。たしかに喫茶のコーヒーにミルクとガムシロップを入れたときの色です

 

ラテよりもビターでコクも強めに感じます。“マイルドに抑えられている感”がいい意味でなく、コーヒーらしさがしっかり出ています。

 

【特徴の指標】

コーヒー感:3.5

香り:2.0

酸味:1.0

甘味:1.5

コク:2.5

↑ありそうでなかった、ブラックとラテの“ミックスゾーン”

 

ブラックコーヒーは飲まないけど、ラテの甘さやミルク感が苦手という“中間層”は、これまで少なからずいたことでしょう。そんな方にピッタリとハマる味わいが出てきたな、という印象です。

 

 

先日はペットボトル入りの透明なノンアルコールビールテイスト飲料「オールフリー オールタイム」を発売し、話題を集めるサントリー。さらに7月末には、第3弾のスノーピークとの共同開発商品を発売予定。去年のクラフトボスに続く大ヒットとなるのでしょうか。今後の動きも目が離せません!

7年で市場が7倍になった「進化型炭酸水」はどこが違う? 16品を紹介

数ある炭酸ドリンクのなかで、いま特にアツいのは無糖の炭酸水。大御所がリニューアルしたり、新興ブランドが誕生したりと話題に事欠きません。弾けるほど盛り上がる沸騰現場を紹介します。

 

伸長し続ける強炭酸水は各商品の特性で選ぶ時代へ

強炭酸水の市場を切り開いたのは、アサヒ飲料の「ウィルキンソン」です。11年に476万箱だった販売量は17年に1990万箱まで伸び、他社も追随する形でついに今年スパーク! しかも、それぞれが独自の展開をしていて興味深いです。例えば、日本コカ・コーラは名門「カナダドライ」から新商品という形で「ザ・タンサン」を発売。

↑サントリー推計

 

一方、既存銘柄を持っていた各社も攻めています。サントリーはアウトドアの雄「スノーピーク」と共同開発し、人間性の回復をテーマに「南アルプススパークリング」を新発売。また炭酸水のなかでは早くから商品展開をしていたキリンの「ヌューダ」も刷新。スポーツ後に炭酸水という飲用提案が特徴だ。強炭酸水は、各自の特性によって選ぶ時代といえるでしょう。

 

 

【ブランド1ウィルキンソン

1904年に日本で誕生し、バーなどの割り材で人気に。2011年にペットボトルで全国発売して以降、強炭酸水市場をけん引しています。今春、氷を砕いたようなデザインの容器に進化。

 

【その1】「刺激、強め。」で有名な強炭酸飲料のパイオニア

【軟水】【500㎖、1ℓ250㎖缶など】

アサヒ飲料 ウィルキンソン タンサン

103円(500㎖)

夕食時やリラックスタイムなど、夜に炭酸水を飲む20代男性が増えていることに着目した新商品。伝統のクリアな強炭酸の爽快感はそのままに、スパイシーなフレーバーが加わりました。

 

【その2】

ウィルキンソン タンサン

103円

キレの良いすっきりとした味わいの本格炭酸水。研ぎ澄まされたクリアな味わいが特徴です。

 

【その3】

ウィルキンソン タンサン レモン

103円

磨き抜かれた水と強炭酸から生まれる爽快感にレモンフレーバーを追加。キレが良くすっきり。

 

 

【ブランド2】ザ・タンサン

ジンジャーエールで有名な「カナダドライ」ブランドが、日本市場向けに新発売した強炭酸水シリーズ。同社史上最高のガス圧を誇り、突き抜ける爽快感が魅力です。

 

【その4】独自に磨いた強炭酸水が世界的ブランドから登場

【軟水】【490㎖】

コカ・コーラシステム ザ・タンサン・ストロング

130

「マルチバリアシステム」という独自の手法で水を磨き、炭酸ガスもフィルターを通す装置でろ過。さらにpH(ペーハー)にも着目し、酸味を抑えたキレのある味に。

 

【その5】

コカ・コーラシステム ザ・タンサン・レモン

130

国産レモンエキスを使用。突き抜ける炭酸の刺激とともに、爽やかなレモンの味わいが楽しめます。

 

【ブランド3】南アルプス スパークリング

今春「スノーピーク」と共同開発し、「自然とのふれあいによる人間性の回復」をテーマにした新商品が誕生。聴覚からの爽快感にもこだわり、「ポン!」という開栓音のなる構造になっています。

【その6】人間性の回復をテーマにスノーピークと強力タッグ

【天然水炭酸水】【採水地:山梨県】【軟水】【500㎖】

サントリー 南アルプス スパークリング

108

飲用時の体感ガス圧を従来品より0.4㎏アップ。また、ボトルの先端をシャープにすることで、口に流れ込む液の最大流量が従来品の約1.25倍に進化。炭酸の体感刺激も向上しています。

 

【その7

サントリー 南アルプス スパークリング  グレープフルーツ

108円

有機グレープフルーツ果汁をプラス。自然素材由来のナチュラルな香りと味わいです(ファミリーマート、サークルK・サンクス限定)。

 

【その8】

サントリー 南アルプス スパークリング  レモン

108

キリッと強めの炭酸に有機レモンをひと搾りした爽やかな一本。無糖・カロリーゼロ。

 

【ブランド4】ヌューダ

ブランド誕生は2006年。無糖炭酸水の市場拡大は2008年以降であり、それ以前から存在します。ペットボトルとしての発売はウィルキンソンよりも先で、早すぎた名作なのです。FC東京の久保健英選手を新たに広告で起用します。

 

【その9】やっと時代が追い付いた! 炭酸水史上の早すぎた名作

【軟水】【500㎖】

キリン キリンヌューダ スパークリング

108円

プロサッカー選手が、練習やトレーニング後のリフレッシュに無糖炭酸水を飲んでいることに着目。強炭酸の刺激と雑味のないクリアな爽快感で、スポーツ後の飲用を提案しています。

 

【その10】

キリン キリンヌューダ  スパークリング レモン

108

強炭酸の爽快感と爽やかなレモンがリフレッシュにピッタリ。無果汁です。

 

【TOPIC1】天然炭酸市場も盛り上がり中!

国産の強炭酸水が盛り上がる一方で、海外の伝統的なブランドも依然として人気です。ここではピュアなおいしさが楽しめる、天然の炭酸水の最新事情をピックアップして紹介しましょう。

 

【その11】140か国以上で愛される南フランス生まれの名作

【天然炭酸水】【採水地:フランス】【硬水】【500㎖】

ネスレ日本 ペリエ

148円

南フランスの「ヴェルジェーズ」という、環境保護地区が水源地。濃密で刺激的な泡による爽快な飲み口が特徴で、世界140カ国以上で愛飲されています。プレーンのほか、レモンやライム味もあります。

 

【その12】高硬度なのに飲みやすい世界一売れている天然炭酸水

【天然炭酸水】【採水地:ドイツ】【硬水】【450㎖・500㎖・1000㎖】

ポッカサッポロ ゲロルシュタイナー

162円(500㎖)

ドイツで120年以上愛される名門。高硬度で、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルをバランスよく含んでいるのが特徴。世界20カ国以上で飲まれ、天然炭酸水としては売り上げNo.1を誇ります。

 

↑現在、7日分のお試しセットがもらえるキャンペーンを実施中。11月30日までで、PCかスマホから応募できます

 

【TOPIC2】変わり種炭酸水

無糖炭酸水には、より個性を持ったタイプも存在します。トクホやハイボール向けなど、好みに合わせて選びましょう。

 

【その13】血中中性脂肪が気になる人に!

セブン—イレブン

そのまま飲める炭酸水プラス

108

食後の血中中性脂肪の上昇を抑える、食物繊維(難消化性デキストリン)配合のトクホ飲料。強炭酸で割材にもオススメです。

 

【その14】手軽に菌活したい人に!

伊藤園

甘くない 乳酸菌の白い炭酸水

119

すっきりしたヨーグルト風味で、おいしく手軽に乳酸菌を摂取できます。カロリーゼロ、無糖なのもうれしいです。

 

【その15】ハイボールをよりおいしく飲みたい人に

サントリー

プレミアムソーダ フロム ヤマザキ

山崎の天然水で作ったソーダ

108

日本のウイスキー発祥の地として知られる山崎の天然水で製造。ウイスキー本来の味わいを引き出してくれます。240㎖。

 

【その16】いろんな味を楽しみたい人に

楽天ダイレクト

天然水仕込みの炭酸水 実売価格1750円(24本セット)

採水地は佐賀県小城市、福岡県朝倉市、長野県木曽町のいずれか。全8種と、多彩なフレーバーが用意されています。

【2018上半期】売れたモノ・バズったものランキング20~12位

いま、勢いよく売れてるモノだけを厳選! 家電、オーディオ、デジタル機器から、クルマ、ゲーム、文房具、食品までオールジャンルで「ヒットの背景」をおさらいしつつプロが改めて「オススメのポイント」を解説します。売れてるモノには、ちゃ~んと理由があるんです! 本記事では編集部独自の2018年のヒットランキングを作成。

 

20~12位ではOculusやレノボのスタンドアローン型VR機器やパナソニックの洗濯乾燥機とおひとりさまテレビ、森永製菓のチョコミントアイス、任天堂のミニファミコンなどがランクイン。早速見ていきましょう。

 

【20位】

スマホもPCも不要! VRがより身近な存在に「スタンドアローンVR」

ワイヤレスで手軽に本格的VRを楽しめるスタンドアローン型VR機器「Oculus Go」と「Lenovo Mirage Solo」が登場。市場でしのぎを削っている。

 

コスパの良さと快適な使用感が◎

Oculus

Oculus Go

2万3800円(32GB)、2万9800円(64GB)

視野角が広く、透明度の高いレンズでクリアな映像を楽しめる。本体は通気性に優れた素材で、長時間でも快適に使用可能。タッチセンサーを搭載するコントローラーおよびメガネスペーサーが付属する。

 

SPEC●プロセッサ:Snapdragon 821OS:Androidストレージ:32GB/64GBディスプレイ:2560×1440ドットサイズ/質量:W190×H105×D115mm/468g●OS:Android●ディスプレイ:2560×1440●駆動時間:約1.5~2時間

↑Netflixなどの配信動画やゲーム、360度映像など1000以上の専用アプリに対応する

 

6DoF対応で動きを高精度に再現

レノボ

Lenovo Mirage Solo with Daydream

実売価格:5万5296円

新技術「WorldSense」の採用により、自由度の高い動きを可能にする「6DoF」対応を実現した。Googleのプラットフォーム「Daydream」は、250以上のコンテンツを楽しめる。

 

SPECプロセッサ:Qualcomm APQ8098OS:Daydream2.0ストレージ:64GBディスプレイ:2560×1440ドット充電時間:約3時間サイズ/質量:W204.01×H269.5×D179.86mm/645g●OS:Daydream2.0●ディスプレイ:2560×1440●駆動時間:約3時間(1080pの動画を再生した場合)

↑180°撮影に対応した別売りの2眼カメラ「Lenovo Mirage Camera with Daydream」も用意。VRコンテンツを簡単に撮影できる

 

ハイエンドVRに近い高画質を手軽に楽しめる

スタンドアローン型VR機器は、Oculus Goが米Amazonのレビューで星4つを獲得するなど人気に。ジャーナリストの西田宗千佳さんは「PCやゲーム機に接続するハイエンドVRは機材の準備が大変で、体験までに時間がかかります。逆にスマホVRは手軽ですが、画質・体験とも満足しにくいものでした。スタンドアローンVRは、画質がハイエンド機に近く、すぐに体験できる気軽さも魅力です」と語る。

 

【Oculus Goヒットのツボ】

「かぶるだけ」で本格VR体験!

スマホを装着して使うタイプのVRヘッドセットより本格的な映像を楽しめることや、煩雑な準備が必要なく気軽に使える点が魅力。Oculus Goはコスパの良さも支持された。

 

【19位】

軽さとパワー、設置性を備えて3万円台!! 「ツインバードTC-E261S」

テレビ番組「カンブリア宮殿」で紹介され、かねてから注目を集めていたツインバードのコードレススティッククリーナーTC-E261Sが、5月に発売。十分な吸引力に加え、軽さ、使いやすさとデザイン性がウリだ。

 

掃除機がけを意識させない軽さが魅力の紙パック式

ツインバード

TC-E261S

実売価格:3万3970円

業界最軽量の1.5kgを実現しつつ、吸込仕事率70Wの吸引力とパワーブラシでカーペットも掃除できる。紙パック式で、手を汚さずにゴミ捨てできるのも手軽で魅力的だ。ヘッドをタテにして掃除ができ、隙間掃除もラクにこなせる。

 

SPEC●集じん容量:約0.25ℓ●集じん方式:紙パック式●ヘッド:パワーブラシ●充電時間:約3時間●連続稼働時間:約30分(標準)/約7分(強)●付属品:隙間ノズル、紙パック×12ほか●サイズ/質量:W235×H1030×D135mm/約1.5kg

↑ヘッド裏にボールキャスターを搭載し、ヘッドが自由自在に動く。パワーブラシでフローリングの微細なゴミも逃さない!

 

↑紙パック式なのでゴミ捨ての際にホコリも舞わず、メンテもラク。購入時に紙パックが12枚付属する。交換時期の目安は約1か月

 

ユーザーの声を参考に使い勝手を考え抜いて商品化

近年のコードレススティックは集じん力の高さに加え、軽さ・使いやすさがトレンド。TC-E261Sはそんなニーズにぴったり合致すると家電ライターの平島憲一郎さんは語る。「本機はコールセンターから寄せられた声をもとに開発。操作性にゴミ捨て、設置性に至るまで使い勝手が考え抜かれています」

 

実際本機は1.5kgと軽く、ヘッドの動きも滑らか。ハンドル後方にはシリコンの滑り止めが付き、壁に立てかけて置ける。「ここまでの性能で3万円台。今後この価格帯の性能競争も活性化しそうです」(平島さん)

 

【ツインバードTC-E261Sヒットのツボ】

テレビの反響を受け性能をさらに磨き上げた

テレビ番組「カンブリア宮殿」で本機の試作風景が紹介され、発売前から話題に。期待に応えるべく、発売を延期してブラッシュアップに努め、コスパ抜群の製品となった。

 

【18位】

洗剤量の自動軽量機能で洗濯の自動化を実現! 「”洗剤自動投入”洗濯乾燥機」

業界初、液体洗剤・柔軟剤の自動投入機能を搭載したNA-VX9800が好調なセールスを記録中。スマホ操作との組み合わせで、真の意味で「機械にすべてお任せの洗濯乾燥」が可能になった。

 

ナノイーXによるニオイ抑制もスマホで遠隔操作が可能

パナソニック

ななめドラム洗濯乾燥機NA-VX9800

実売価格:27万7765円

液体洗剤と柔軟剤の自動投入機能を搭載し、スマホで出先から洗濯開始できる。「ナノイーX」で遠隔操作待機中の衣類のニオイ発生を抑制、さらに皮革製品などの除菌・消臭も可能だ。温水泡洗浄機能でしつこい皮脂汚れも強力洗浄。

 

SPEC●洗濯/乾燥容量:11kg/6kg●乾燥方式:ヒートポンプ式●使用水量:55ℓ●洗濯乾燥時消費電力量:890Wh(標準乾燥)●洗濯乾燥目安時間:98分(標準乾燥)●サイズ/質量:W639×H1058×D722mm(給・排水ホース含む)/79kg

↑液体洗剤と柔軟剤を専用タンクに入れて本体かアプリに洗剤の種類を登録。手で作業する面倒がなく毎回適量を投入できる

 

↑「遠隔」ボタンをプッシュし洗濯物を入れたら、あとは外出先からアプリで「洗濯乾燥」「洗濯のみ」「乾燥のみ」を選ぶだけ

 

洗剤の銘柄に合わせて洗剤量を計算して投入!

パナソニックのNA-VX9800について、家電ライターの平島さんは「液体洗剤や柔軟剤は、同じ水量でも銘柄ごとに入れる分量は異なります。本機なら、使う液体洗剤や柔軟剤の銘柄を登録しておけば、洗濯物の量から、銘柄に合わせた洗剤の量を計算して、自動で入れてくれるのがポイントです」と語る。アプリで帰宅時に洗濯乾燥が終わるよう設定も可能。革新的だ!!

 

【NA-VX9800ヒットのツボ】

購入者の実に9割が洗剤自動投入を利用!

誰もが面倒と感じていた液体洗剤・柔軟剤の計量・投入を自動化したのがヒットの理由。同機の売り上げは前機種の1.7倍で、購入者の洗剤自動投入機能の使用率も約92%と極めて高い。

【17位】

時代は缶からペットボトルへ! 「ペットボトルコーヒー」

サントリーの「クラフトボス」が昨年大ブレイク! このヒットに続けと、今年になって各社がペットボトル入りコーヒーを続々と発売している。

 

老舗ならではの知見と技術でドリップと水出しを絶妙に調合

ジョージア

ジャパン クラフトマン

161円(500ml)

発売40年以上の技術でドリップしたコーヒーと、日本人の味覚に合わせて進化してきた水出しコーヒーを絶妙な配合でブレンドしている。苦味をほどよく抑えてすっきりとした後味に。

 

1本で3つのおいしさを楽しめる冷凍対応コーヒー

伊藤園

タリーズコーヒー トリプル テイスト ジ アイス

162円(485ml)

アラビカ種の豆を100%使用した微糖コーヒー。冷凍可能で、溶け始めはコク深いエスプレッソ、半分溶かしてボトルを振るとフローズン、最後はすっきりした水出しコーヒーと、溶け具合によって味と舌触りの変化を楽しめる。

 

【変り種コーヒーにも注目!】

キリン

世界のKitchenから 麦のカフェ セバダ

151円(7月24日発売)

スペインで飲まれている”麦のコーヒー”がヒント。大麦麦芽をコーヒー焙煎機で極限まで深煎りし、柑橘素材を隠し味に加えている。

 

アサヒ飲料

ワンダ TEA COFFEE ブラック×煎茶

162円

ブラジルを中心に厳選したコーヒー豆を、低温でじっくりと抽出。クリアなコーヒーの味わいと、茶葉の芳醇な香りが楽しめる。

 

【先駆者の新作も!】

サントリー

クラフトボス ブラウン

184円

ブラックコーヒーに、ミルクポーションとシロップを1個ずつ加えた味を想定。満足感と、軽やかな甘さを両立。

 

移動しながら飲み続けたい若者に刺さるスタイル提案

昨年大ヒットした「クラフトボス」。飲料トレンドに詳しいフードライターの中山秀明さんは、若者という新たな層を獲得したことがカギだと説く。「彼らは少量ずつ時間をかけて飲むうえ、携帯性も重視。キャップがなく、一気に飲むイメージの缶コーヒーよりもペットボトルが歓迎されたのです。僕も移動が多いので重宝しています。味は余韻がすっきりしていて、缶コーヒーよりスマートな印象。市場が活性化しているいま、注目ですよ!」

 

【ペットボトルコーヒーのヒットのツボ】

若い世代に味とデザインがヒット

缶コーヒーにはなかった、透明ペットボトルのしゃれたデザインや携帯性、すっきりした味が若い世代を中心にヒット。「クラフトボス」は発売1年で1500万ケース以上を販売した。

 

【16位】

泡バブルが到来! 「ストロング炭酸水」

上半期は炭酸の圧力を強くしたストロングタイプが飲料シーンを盛り上げた。大手から新ブランドが誕生す一方で刷新を遂げた定番商品も多かった。

 

世界的ブランドが日本に放った最強の炭酸圧

コカ・コーラシステム

ザ・タンサン・ストロング

130円

ジンジャーエールで有名な「カナダドライ」が、今年3月日本市場向けに新発売。同社史上最高のガス圧となっているほか、独自の手法で磨いた水によるキレのある味も特徴だ。

 

スノーピークと共同開発し体感ガス圧と流量をピークに!

サントリー

南アルプススパークリング

108円

今春、従来品を刷新してアウトドアブランド「スノーピーク」と共同開発。飲用時の体感ガス圧を3.8kgに上げたほか、ボトルの形状を新開発して、口に流れ込む量を約1.25倍に増加させた。

 

【ほかにも続々登場!】

アサヒ飲料

ウィルキンソン タンサン ドライ

103円

強炭酸水市場をけん引する名作が放つ、20代男性の飲用シーンに合わせた新フレーバー。爽快感のなかにスパイシーさが光る。

キリン

キリンヌューダ スパークリング

108円

2006年誕生の名ブランドが強炭酸に。アスリートがリフレッシュに無糖炭酸水を飲むことに着目し、スポーツ後の飲用を提案している。

 

カラダとココロの健康とコスパの良さでヒットに

16年までの10年間で、炭酸水の生産量は約7倍へと拡大。なかでも昨今伸びているのが強炭酸水で、ついに今年、各社が本気を出した。背景には、健康志向の高まりで無糖を好む流れと、ストレス社会からの解放を求める流れがある。フードライターの中山さんも「リフレッシュのための嗜好品だ」と話す。「酒やコーヒーより高コスパ。僕も強目の刺激にハマっています。夏は消費量が増える予感」

 

【ストロング炭酸水ヒットのツボ】

ストレス解消と健康志向の影響が背景に

ストレス社会からの解放と健康志向の高まりがカギ。同市場の開拓者であるアサヒ飲料の「ウィルキンソン」は、11年に476万箱だったものが17年には1990万箱へ伸張している。

 

【15位】

音質強化&ネット動画対応で新たな世界を開いた「おひとりさまテレビ」

家中どこでも好きなコンテンツを楽しめる、パナソニックのプライベート・ビエラシリーズがヒット中。なかでも、19V型大画面で音質を強化した“ひとり贅沢”テレビ、19Z1が好評だ。

 

テレビ放送だけでなくBDやネット動画も堪能!

パナソニック

プライベート・ビエラUN-19Z1

実売価格:8万5950円

19型モニター、ドックスピーカー、500GB HDD内蔵のチューナーのセット。チューナー部からの映像・音声転送はワイヤレスで行われるため、バッテリーを内蔵するモニター部だけを家中持ち歩いて視聴できる。

 

SPEC●バッテリー持続時間:最長約3時間30分(モニター部)●サイズ/質量:W316×H46×D180mm/約1.5kg(チューナー部)、W446×H294×D29.5mm/約2.2kg(モニター部)、W606×H251×D119mm/約2.8kg(スピーカー部)

↑左右に計4つのフルレンジスピーカー、中央にはサブウーファーを搭載。音場感たっぷりの広がりと、迫力の重低音を楽しめる

 

↑防水モデルもヒット

 

ポータブルテレビ市場ではビエラがほぼひとり勝ち!

パナソニックのプライベート・ビエラは、2012年に登場した人気シリーズ。ポータブルテレビ市場ではほぼ“ひとり勝ち”状態となっている。同シリーズといえば防水仕様の「お風呂テレビ」が代名詞だったが、昨年10月に「ひとり贅沢」を掲げた防水非対応のUN-19Z1を発売。いまもヒット中だ。GetNaviのテレビ担当・川内一史は「パーソナルな空間で、好きなコンテンツをじっくりと楽しむというコンセプトが、時代のニーズに合致しました。テレビ放送やBDのほか、NetflixやYouTube、DAZNなどのネットコンテンツに対応するのも好評です」と言う。

 

【プライベート・ビエラUN-19Z1ヒットのツボ】

「映像の楽しみ方」の変化にマッチ!

映像の楽しみ方は、「リビングの大画面テレビで家族と一緒に」から「パーソナルな空間で」にシフト。そのなかで、スマホ視聴では味わえない19Z1の画質と音質が好評を博した。

 

【14位】

画像認識型を採用した2代目に移行!「ZOZOSUIT」

身体を瞬時に計測できるセンサーを内蔵するZOZOSUITは、1月に登場するや否や注文が殺到。生産が追いつかずに納品が遅れていた。4月に早くも画像認識型へと仕様を変更し、生産面の課題を克服!

 

全身のマーカーを撮影して高精度で採寸できる!

 

ZOZOTOWN

ZOZOSUIT

無料

「伸縮センサー方式」から「画像認識型」へと仕様が変更された、採寸用ボディスーツの第2世代。全身に施された300〜400個のドットマーカーをスマホカメラで360°撮影してアプリで解析することで、瞬時に高精度の採寸が行える。

↑スキャンした体型は、3Dモデルとしてスマホ画面に表示される。あらゆる角度に動かして、360°からチェック可能だ

 

“いまの体型”をいつでも手軽に知れるのがうれしい

衣服をネット通販で購入し、実際に着てみるとサイズが合わない……。そんな経験を持つ人も多いだろう。この課題を解決してくれるのが、国内最大級のファッションサイトZOZOTOWNが開発したZOZOSUITだ。GetNaviのファッション担当・青木宏彰は「スマホカメラで撮影するだけで手軽に“いまの体型”を知れるのはうれしいポイント。同社PBアイテムなら、一度体型を計測すればサイズの合ったものだけに絞り込めるのも便利です。無料なので、気軽に予約できるのもヒットしている要因でしょう」と言う。

 

すでに予約数は100万件を超えているが、仕様変更で大量生産が可能になり、配送の遅延を大幅に改善できる見込み。今年度中に600万〜1000万着を無料配布する予定だという。街頭配布や企業とのコラボ企画も検討中とのことで、まだ手に入れていない人は、今後の展開に注目だ。

 

【ZOZOSUITヒットのツボ】

ファッション通販最大の課題を克服!

試着ができないファッション通販ならではの「サイズが合わずに返品・交換」という課題を克服する、画期的なアイテムとして話題に。予約数はすでに100万件を突破している。

【13位】

一気に市民権を得たフレーバー! 「チョコミント」

アイスのなかで異端とされていた「チョコミント」が大人気に。世には「チョコミン党」なるファンが増加し、いまや製菓にもチョコミント味が登場。つまり、チョコミントは野党から与党になり、政権奪取に成功したのだ!

ミントにライムの香りを効かせた上品な爽快感が美味

森永製菓

ダース/ミントアイスバー(写真上)

140円(コンビニ限定発売)

定番チョコ「ダース」の期間限定商品「ダース〈ミント〉」と同様の、天然ミント由来のフレーバーを使用。辛みやエグ味のない上品な爽快感を味わえる。ミントソースにはライムの風味を効かせ、清涼感を実現。

〔チョコミント大好き大学生うしくろさんのコメント〕

「チョコはパリッと、ミントアイスはスーッとして、最高においしい! チョコとミント両方がしっかり感じられ、バランスの良さは唯一無二といえるレベルです」

 

ペパーミントエキスとほろ甘いチョコが見事に調和

赤城乳業

ガリガリ君リッチ チョコミント(棒)(写真右)

140円

ミント味のアイスキャンディーのなかに、チョコチップ入りのミントかき氷をイン。ペパーミントエキスによる清涼感と、ほろ甘いチョコチップとの風味や食感の組み合わせが楽しめる。

〔チョコミント大好き大学生うしくろさんのコメント〕

「ザクっとした氷とミントの爽やかさがマッチして、抜群の冷涼感! “あのガリガリ君から”という点でも話題です。暑い日にピッタリな一本!」

 

コーンパフにマッチするすっきりミントとチョコの甘さ

東ハト

キャラメルコーン・チョコミント味(写真左)

132円

初夏の爽やかなフレーバーとして、期間限定発売。サクッと軽やかなコーンパフが、すっきりとした民都とまろやかな甘さのチョコレート味に。清涼感のあるおいしさに仕上がっている。

〔チョコミント大好き大学生うしくろさんのコメント〕

「緑色の見た目にチョコミント党がざわつきました。ミント感は控えめですが、チョコの甘みとサクサクの食感がおいしくて、手が止まりません」

 

【ほかにもユニークな食感の商品が続々登場!】

ブルボン

もちもちショコラ チョコミント味

216円

ミント風味のガナッシュを餅で包んだスイーツ。もっちりした食感がクセになる。フォークが付属し、手を汚さずに食べられる。

マックスブレナー

ミントチョコレート チャンクアイスクリーム

280円

チョコミントアイスにマシュマロ・焼きショコラ・バタークッキーなどの具材がたっぷり。ゴロゴロとした食感が楽しめる。

 

チョコミントの第一人者が個性的な味と色彩を力説

日本では、1974年に「サーティワンアイスクリーム」での発売が初とされるチョコミントだが、今年になってついに大ブレイク! 火付け役といえる、うしくろさんにチョコミントの魅力を「スーッとひんやり爽やかなミントにマッチするチョコの甘味。そして、かわいらしくて華やかな色彩! 大きなのはこの2点です。いよいよ本格的なブームを迎えたこの夏、食べないなんてもったいないですよ!」と述べる。

 

【チョコミントのヒットのツボ】

徐々にファンが増えTVの影響で大拡大

偏愛するマニアが多く、このファン層が徐々に拡大。2017年8月に「マツコの知らない世界」で特集されたことも大きく、この5年でアイス業界のチョコミント商品数は約2倍に。

 

【12位】

“懐かしさ”で話題を呼ぶ新市場! 「復刻“ミニ”ゲーム機」

“ミニファミコン”を皮切りに、レトロハードをミニ化して復刻する動きが加速中。“ミニファミコン ジャンプ版”や「メガドライブ ミニ」など、ヒット確実のアイテムが続々登場する。

 

週刊少年ジャンプ発の名作20本を収録!

任天堂

ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ 週刊少年ジャンプ50周年記念バージョン

実売価格:9698円

「週刊少年ジャンプ」の創刊50周年を記念した特別仕様のミニファミコン。ジャンプのキャラが結集した「ファミコンジャンプ!」をはじめ、ジャンプゆかりのタイトルを20本収録。コントローラのサイズなどの仕様はミニファミコンと同様だが、本体色はゴールドの特別仕様だ。

 

SPEC●入出力端子:HDMI、USB(micro-B)●使用電源:USB(市販のUSB対応アダプターかテレビ等のUSB端子を利用)●サイズ/質量:W108×H50.45×D142.47mm/約229g

↑本体色は輝くゴールドでレア感を煽る! さらにジャンプの名物ロゴである海賊マークもつけられ、ファンにはたまらない

 

〔収録タイトル〕

バンダイ/キン肉マン マッスルタッグマッチ(1985年発売)

キン肉マン、テリーマンなどの超人8人から2人を選んでタッグバトルを繰り広げる。2Pプレイが白熱した対戦格闘の先駆け的タイトル。

 

テクモ/キャプテン翼(1988年発売)

アクションではなくコマンド選択で試合を進める革新的なサッカーゲーム。必殺技発動時の演出は当時のキャラゲーとしては最高峰だった。

 

バンダイ/ファミコンジャンプ 英雄列伝(1989年発売)

ジャンプの人気キャラ16人が活躍するRPG。各キャラにちなんだミニゲームを多数収録。創刊20周年記念作でミリオン越えの大ヒット。

 

(そのほかの収録タイトル)

エニックス/ドラゴンクエスト、東映動画/北斗の拳、バンダイ/聖闘士星矢 黄金伝説、バンダイ/ドラゴンボール 神龍の謎、バンダイ/キン肉マン キン肉星王位争奪戦、バンダイ/魁!! 男塾 疾風一号生、バンダイ/聖闘士星矢 黄金伝説 完結編、サンソフト/赤龍王、東映動画/北斗の拳3 新世紀創造 凄拳列伝、トンキンハウス/暗黒神話 ヤマトタケル伝説、カプコン/天地を喰らう、バンダイ/ドラゴンボールZ 強襲! サイヤ人、バンダイ/ドラゴンボール3 孫空伝、テクモ/キャプテン翼II スーパーストライカー、バンダイ/ろくでなしBLUES、バンダイ/まじかる☆タルるートくん FANTASTIC WORLD!!、バンダイ/ファミコンジャンプII 最強の7人

 

〔こんな懐かしハードもミニ化!〕

セガゲームズ

メガドライブ ミニ

価格・発売日未定

1988年に発売され、北米でトップシェアを誇ったセガの名機が復刻。W150×H36×D114mmと当時の約4分の1サイズにミニ化。収録タイトルは未定。2018年発売予定。

SNK

NEOGEO mini

価格:1万1500円(税別)、2018年7月24日発売

「キング・オブ・ファイターズ」「餓狼伝説」など、NEOGEOの人気タイトル40本を収録したミニハード。3.5インチの液晶を搭載し、そのままテレビでもプレイできる。

 

各メーカーが参入し盛り上がるミニハード!

長らく欠品が続いたにもかかわらず、“ミニファミコン”は、251万台と大ヒット。“ミニスーパーファミコン”は、海外でも売り上げを伸ばし、528万台という驚異のセールスを記録した。7月7日に発売された“ミニファミコン ジャンプ版”も予約段階から争奪戦が過熱。任天堂が生んだ復刻ミニゲーム機市場は拡大の一途を辿っている。ゲームライターの柚木安津さんは「人口の層が厚い団塊ジュニアをメインターゲットに、ノスタルジアーをくすぐる戦略が当たっています。今回の『ミニファミコン ジャンプ版』は、ジャンプ黄金期のマンガ原作ゲームがズラリと並ぶ強力ラインナップ。これまで権利関係からか、バーチャルコンソール化すらされていないタイトルも入っていて、レア感も高いです」と分析する。

 

「『NEOGEO mini』はアーケード筐体がミニ化され、インテリアとしても見栄えがします。また、セガのメガドライブも当時人気の高かったハード。ヒットは間違いないでしょう」(柚木さん)

 

【復刻ミニゲーム機ヒットのツボ】

コレクターズアイテムとしてはもちろん、その懐かしさからアラサーやアラフォーの大人買いを誘発してヒット。ミニになったことで場所を取らず、観賞品としても魅力的だ。

 

 

 

 

 

 

 

自販機が人々の安全を守る? キリンが「みまもり自動販売機」を発表

町を歩いていてふと見上げると、そこには防犯カメラがあります。今では当たり前のことになりつつありますが、「見られている」と感じる人も多いですよね。

 

キリンビバレッジバリューベンダーと警視庁西新井警察署は7月3日、「防犯活動に関する覚書」を締結しました。その地域防犯の取り組みの一環として、防犯カメラを搭載した「みまもり自動販売機」が西新井警察署管内に設置されます。

↑実際のみまもり自販機。隣のディスプレイにはカメラが記録した映像が映し出されている

 

 

防犯カメラを内蔵する自動販売機

キリンビバレッジバリューベンダーは、自動販売機に関わる清涼飲料水や食料の企画・販売を行うキリンのグループ会社。これまで、乳がん検診を推進するピンクリボン活動を支援する自動販売機や、飲酒運転撲滅を啓発する自動販売機などの取り組みを行ってきました。

 

今回発表されたみまもり自動販売機は、ただカメラを内蔵しているだけではありません。下の写真がみまもり自動販売機ですが、どこにカメラがあるかわかりますか?

↑一見するとカメラは見当たらない

 

↑よく見るとサンプルに小さな穴が空いている

 

実は、この商品サンプルにカメラが内蔵されているんです。従来の防犯カメラは、自動販売機の上に取り付けられるのが一般的で、上からの視点になり、画角も狭くなりがちでした。みまもり自動販売機はカメラをサンプルに内蔵することで、視点が目線の高さになり、約120度の広角で映像を収められるようになっています。

↑内蔵されるカメラは、ペットボトル半分ほどの高さ

 

記録した映像はmicroSDに保存され、西新井署の専用パソコンでのみ閲覧できる仕様です。また、閲覧時はデジタルズームも可能。不審者の顔や、手に持っているものを拡大して確認できます。

↑テスト映像をズームしたもの。手にモデルガンを持っていることが確認できる

 

 

年内に30台の設置を目指す

この取り組みは、西新井警察署管内において、年内に30台の設置を目指しています。まずは通学路、そして女性や子どもが多く集まる公園、その他の公共施設、駅や都営住宅の周辺にも設置していく方針です。

↑キリンビバレッジバリューベンダー株式会社執行役員営業統括本部本部長の新井裕明氏(左)と西新井警察署の福山隆夫署長(右)。署長は「町に死角をなくしたい」とコメント

 

今後は30台で実際の効果や影響を検証し、効果があるとわかれば、設置台数の増加や他のエリアへの設置も検討していくとのことです。

 

みまもり自動販売機のほかにも、特殊詐欺撲滅活動に向けた啓発活動として、啓発ポップを取り付けた商品を西新井警察署管内で開催されるイベントにて配布する取り組みも行っていきます。

↑啓発ポップが取り付けられた商品

 

従来の威圧的な見た目の防犯カメラとは異なり、ほとんど目立たないため、監視されていると感じる人も少ないのではないでしょうか。普段何気なく見かける自動販売機が、町の人々の安全を守る日が来るかもしれませんね。

亀田製菓×KIRIN×HUBの3トップが生んだ限定“旨辛”柿の種がビールに合いすぎる!

軽い食感とピリッとした味がウケて、もはや“国民的お酒のおつまみ”といっても過言ではない柿の種。そのトップブランド亀田製菓と、KIRIN、そしてHUBのトリプルコラボ商品「亀田の柿の種 パドロン風味」が、全国のHUBにて発売されました。本稿では、なかなか珍しいコラボが誕生した背景と、実食してみた感想をレポートしていきます!

 

 

なんでコラボしたの?“パドロン”って何?

東日本大震災の復興支援の一環として、岩手県遠野市において国産ホップの生産支援や、ビールのおつまみ野菜「遠野パドロン」の販路拡大に取り組んでいるKIRIN。50年以上にわたり愛される「亀田の柿の種」のさまざまな商品ラインナップを展開することで、楽しいシーンに寄り添う“柿の種文化”創造に取り組む亀田製菓。そして、「英国PUB文化の普及」によって、家でも会社でもなく、気軽に立ち寄れて、自然に笑顔が生まれ明日への活力となる「場」を広めるHUB。

 

今回のコラボは、この三社それぞれが企業活動に賛同したことで生まれました。昔から遠野市やHUBと親交が深いKIRINが、亀田製菓との橋渡し役になったそうです。実はKIRINは、これまでも「ポッキー×午後の紅茶」や「シュゼット×キリンレモン」など、お菓子とのコラボに積極的。ちなみにHUBがコラボするのは初めてとのこと。

↑そこで生まれたのが「亀田の柿の種 パドロン風味」

 

ところで“パドロン”って、あまり聞きなれないですよね。スペインの「パドロン」という自治体特産のトウガラシ品種のことで、現地ではビールの定番のおつまみとして人気。日本では枝豆みたいなものですが、ある意味柿の種ともいえるでしょう。

↑こんな見た目をしていて、成熟の度合いによって、さまざまな使い方があります

 

遠野市は、KIRINグループのホップ契約栽培で55年もの歴史があり、国内生産量もトップクラス。おつまみにピッタリな「遠野パドロン」を栽培していることもあって、まさに遠野市は「ビールの里」なんです。そんな遠野の農家のひとつ「遠野アサヒ農園」は、ビールに特化していて、ホップとパドロンを栽培しています。

↑遠野アサヒ農園の吉田敦史代表

 

筆者は2年前の夏に取材に行った際、実際に生パドロンを素揚げで食べさせてもらいました。ししとうや万願寺とうがらしに似ていて、やわらかい苦みと辛味の奥にやさしい甘みがある、クセになるおいしさでした。

↑右下がパドロンの素揚げ。左下は遠野ホップの素揚げ

 

“旨辛”遠野パドロン味を楽しめるのはHUBだけ!

そんな遠野パドロンが使われた柿の種のお味やいかに? ということで、都内のHUBに行ってきました!

↑訪れたのは「HUB 新宿区役所通り店」。新宿はHUBと系列店を合わせると8店舗もある“日本一のHUBの街”

 

↑HUBのビールといえばハブエールとキリン一番搾り。目の前でプロがおいしく淹れてくれるので、安いけどビールが超ウマい!

 

レジカウンターに行ってみると、ウワサの柿の種、ありました。赤×青のパッケージデザインが、店内のヨーロッパ風の雰囲気にもマッチしています。

↑HUB店内にて、ビールと一緒に撮りました。絵になります

 

ひとつ自宅に持ち帰って、通常の柿の種と食べ比べてみました。いつもの柿の種は、ほんのりダシの効いたピリ辛の醤油味ですが、パドロン風味はそこに甘味を伴う辛さが加わった印象。

↑左がノーマルで、右が遠野パドロン味

 

↑遠野パドロン味(右)には、フリーズドライにして粉砕した“パドロンパウダー”が!

 

HUBの定番つまみといえば、揚げパスタとミックスナッツが二大巨頭ですが、そこに割り込めるウマさだと思いました。

↑通常よりも“旨辛”で、もちろんビールとの相性も最高!

 

コンビニやスーパーでは買えないので、興味がある方はお近くのHUBへ行きましょう。安くて気軽に飲めるHUBは大人気で、フルーティなりんごの香りとさわやかなキレが特徴の新商品「ドラフトサイダー」もウマい!

↑写真左がドラフトサイダー

 

スポーツ観戦もできるので、サッカーW杯をワイワイと楽しみたい人は、このチャンスに“パドロ”ックビューイングへ!

 

 

【SHOP DATA】

HUB新宿区役所通り店

住所:東京都新宿区歌舞伎町1-2-5 東陽ビル2F

アクセス:東京メトロ丸の内線ほか「新宿三丁目駅」徒歩4分
営業時間:月〜木17:00〜翌1:00、金17:00〜翌4:00、土16:00〜翌4:00、日16:00〜翌1:00

定休日:なし

4年で市場規模2倍! 「麦」のプロ、キリンが取り組む新しい麦のカタチ

麦茶といえば、夏に飲むというイメージが多いのではないでしょうか。そして、おそらく「どれを飲んでも同じ味」というイメージも少なくないでしょう。今回、そのイメージを払拭する新商品が発売されました。

 

 

それが「キリン 麦茶」です。ネーミングこそオーソドックスですが、内容はきわめて革新的。そして驚くことにもうひとつ、おなじみの「世界のKitchenから」シリーズより、麦を使ったカフェも新発売されます。発表会に行き、この2商品の実力を明らかにしてきました!

 

 

健康礼賛を背景に、時代は麦茶を求めている!

あまり実感がないかもしれませんが、実は麦茶のニーズは右肩上がり。2016年にはウーロン茶を超え、市場規模もこの4年間で2倍に伸びています。最大の理由は、現代の健康意識とのマッチング。カフェインゼロ、カロリーゼロの、自然でクセのない飲み物が「麦茶」。乳幼児に飲ませるためにも重宝されています。

 

そして、キリンといえば、国内ビールの旗手。ビールの原料といえば麦。そして同社は、大手のなかで最もクラフトビールに力を入れています。消費者の嗜好が多様化するなかで、「麦にもまだできることがある!」と、同社が持つ知見などを元にプロジェクトをスタート。ついに発売されたのが、今回の新生「麦茶」なのです。

↑素材や製法など、あらゆるものを一から見直しました

 

↑そして生まれたのが、こちらの「キリン 麦茶」。600mlで141円(税込)

 

製造工程で注目すべきポイントは、同社の言葉を借りれば「麦を、まるはだかに」したこと。原料に「はだか麦」と六条大麦の殻をむいた「むき麦」を使用することで、余計な雑味がなくなり、麦本来の甘みと香ばしさを際立たせているのです。

↑様々なタイプの麦を使い分けています

 

↑麦のタイプに合わせた、適切な活かし方にも配慮

 

↑色がブライトで、味も明るくすっきりしています!

 

 

実際に飲んでみると、やはりそのこだわりが感じられます。繊細なニュアンスで、雑味や嫌な香ばしさや苦みがなく、すっきりとした印象です。個人的には甘みよりも、雑味のなさが特徴的に思えました。

 

世界には麦を使った不思議な味のコーヒーがあった!

そしてもうひとつの新商品が、「キリン 世界のKitchenから 麦のカフェ CEBADA(セバダ)」。前述のようにカフェインレスが一定の支持を集めていて、コーヒー業界でも特別な技術で豆からカフェインを除去した「デカフェ」が台頭するなど、その状況は顕著に。そのなかでキリンの新作は、そもそもカフェインのない「麦」で抽出した1本です。

↑こちらがウワサの新商品「セバダ」です。600mlで152円(税込)

 

個人的には、ペットボトル入りのクラフト系コーヒーが市場のトレンドになりつつあるなか「そうきたか!」と思わせてくれたのが本商品です。発表会には「World Coffee Roasting Championship 2013」で優勝した、世界一の焙煎士・後藤直紀さんが登壇しました。

 

↑後藤直紀さん。パナソニックの「The Roast」の焙煎プロファイルを手がけるなどの活躍もしており、筆者は昨年「GetNavi」本誌でインタビューしたことも

 

後藤さんは味について貴重な意見を聞かせてくれました。「セバダは甘香ばしい風味が印象的。麦茶というよりも、ビールやウイスキーに近いモルティな甘みを感じます。一方の麦茶は、キレイでシンプルな、紅茶のようにふわっと香る不思議な甘みを感じますね」とコメント。どちらも、甘みが特徴的なようです。

 

↑セバダは深く焙煎した大麦を使っています

 

商品名の「セバダ」は、スペイン・レバンテ地方に伝わる「アグア・デ・セバダ」から。大麦の麦芽を深く焙煎して粉砕し、柑橘のピールと一緒に鍋で煮出して作った、“麦のコーヒー”といわれる飲み物です。

 

大麦と発芽させた大麦麦芽を使用し、コーヒー用の焙煎機で極限まで深煎りに。丁寧にドリップしてコクと香りを引き出しています。さらに柑橘素材を隠し味にプラスすることで、酸味と苦みによる奥行きのある味わいを実現。柑橘素材は、本場のセバダにも入っています。

 

↑飲んでみて実感、これはいままでになかった新しいテイスト!

 

麦茶かコーヒーか、といえばコーヒーのほうが近しいのではと思えるビター感と深み。非常に不思議で、いままで飲んだことのない面白い味わいです。苦いというほどのコーヒーらしさはないものの、強い香ばしさがあり、余韻には甘みも。コーヒーに比べるとやさしくて、すっきり。でも薄いという感じではないので、飲みごたえはあると思います。

 

↑飲み比べてみると、その違いはさらにはっきり。右上の「キリン 香ばし麦茶」は、すでに販売中のキリンの麦茶で、ストレートな香ばしさが特徴

 

 

新しい「キリン 麦茶」はすでに発売中なのでぜひチェックを! そして「セバダ」は、夏まっ盛りの7月24日に発売。こちらはまずはブラックのみということですが、動向によってはラテの発売もありえるとのこと。今後の展開に注目していきたいと思います。

我らの定番炭酸飲料「キリンレモン」、いまと昔で味が違うって知ってる? 90年前の復刻版を飲んでみた!

「キリン、レモン♪キリン、レモン♪」――世代を超えて愛され続ける国民的CMソングのひとつ、キリンビバレッジの「キリンレモン」。最近では、モデル・女優として活躍中の佐久間由衣さんが出演し、人気急上昇中の6人組アイドル・BiSHがこのCMソングを現代版にアレンジして歌うなど、何かと話題を集めています。なんとこの曲、1960年代から使われているんです。

そんなキリンレモンは、なんと今年で発売90周年。1928年生まれのキリンレモンは、同社初の清涼飲料水として発売されたのだそう。筆者も子どものころから幾度となく飲んできた飲み物ですが、「レモン味の炭酸飲料」という以外、あまり深く考えたことがありません。

 

今回、キリンの方に「昔のキリンレモンを飲んでみませんか?」というお誘いをいただき、いまと昔のキリンレモンの飲み比べをしてきました!

 

 

かつては超高級品だったキリンレモン

そもそも、キリンレモンってどうやって誕生したのでしょうか? 疑問をぶつけたキリンビバレッジ株式会社 マーケティング部 商品担当の二宮倫子さんからは、意外な答えが返ってきました。

↑二宮さんは、「午後の紅茶」「ファイア」などの商品企画・広告制作を経て、現在は「キリンレモン」「キリン メッツ」などの炭酸ブランドを担当

 

「キリンレモンの原型となったのは、ペリーが持ってきたラムネです。1853年のペリーの浦賀来航時に幕府の役人たちがその存在を知り、炭酸ガスの入ったラムネを飲んで酔っ払ったような気分になったそうですよ。」

 

そのラムネが日本中に広まり、時を経てキリンレモンが発売されたのが1928年。明治時代に流通していたサイダーがりんご酒のような味だったのに対し、キリンレモンはライムやレモンなどの柑橘系の香料を使用し、まったく新しい清涼飲料水として話題を集めたのだとか。

 

「しかし、その値段は高く、1本25銭もしたそうです。当時、あんぱんが1つ5銭、ラムネ1本が2銭、大卒の初任給が50円程度だったことを考えれば、かなり高級だったことがわかります。」

 

いまでこそスーパーの特売でも買えるリーズナブルな飲み物ですが、昔はそうじゃなかったんですね。

 

 

秘伝のレシピを知っているのはなんとたった1人

清涼飲料水の味は、香料の調合比で決まります。最初のキリンレモンの味を決めたのは本庄杢三氏。他社に真似されないようにと、当時は彼だけがレシピを管理していたそうです。レシピが完成してからも香料の調合は極秘とされ、製造責任者が後継者を選んで伝授するという、驚きのスタイルでキリンレモンは作られ続けました。

 

「そのせいで今回の復刻版の開発は、『発売当時のレシピがない』という問題にいきなり直面しました。結局、社内に残された約30年前のレシピを手がかりに、当時を知る70~80代のOB社員に教えてもらって完成したのが、こちらのキリンレモンです!」

 

↑右が復刻版(中身のみ)、左が現在のキリンレモン。いずれも無色透明で、一見すると違いはない

 

実際に飲んでみると、いまのキリンレモンに比べると、全体的に柔らかさを感じます。甘さもいまよりは少し強く感じるかも。キリンレモンが高級品だったことを聞いてから飲んでいるからか、上品さを覚える味です。

 

それに対し、いまのキリンレモンは、レモンの香りがはっきり感じられ、カフェで飲むレモン水のようなイメージ。筆者がイメージしていたキリンレモンは復刻版の味のほうが近く、いまのキリンレモンはかなり大人の飲み物という趣きです。

 

 

瀬戸内レモンピールエキスですっきりした味わいに

「キリンレモンってこんな味だっけ?」そう思うのも無理はありません。何故なら、キリンレモンは今年4月にリニューアルしたばかりだったんです。

 

「最大の特徴は、広島産の瀬戸内レモンのピールから一晩かけて引き出したエキスを使用していること。レモン果実を炭酸水に加えたような爽やかさがあり、いま流行りの”無糖炭酸水”をイメージしました。」(二宮さん)

 

もちろん、現在も誕生時から変わらない「人工甘味料、着色料、保存料不使用」を貫いており、天然水を使用するといった、品質本位な清涼飲料水のまま。

 

↑瀬戸内レモンは、いまや各企業がこぞって木を買い占めている人気のブランド。国産へのこだわりは、誕生時から受け継いだ誠実なものづくりの現れでもある

 

ボトルのデザインも発売当時のものをモチーフにして、瓶に見立てた容器や、キリングループの象徴である聖獣マークを使用するなど、新しいのに懐かしさを覚えるものになってます。このデザインに変更してからは、若い世代にInstagramでシェアされることも増えたそうです。

 

↑キャップは基本デザインの「キリンレモンロゴ」に加え、聖獣マークのものもある。聖獣「麒麟」は、中国に伝わる伝説上の動物で、幸福の象徴だと考えられている

 

今回試飲させていただいた復刻版キリンレモンは、実はみなさんも飲むチャンスが! 復刻版と新しいキリンレモンの飲み比べセットが1万名に当たるキャンペーンが開催されているんです。応募締め切りは5月31日までなので、気になった人はぜひ応募してみてくださいね。

 

クラフトビールを飲めるお店が急増中! クラフト専用ディスペンサー「タップ・マルシェ」で飲める話題の銘柄4選

最近話題の「クラフトビール」。かつては専門店で楽しむものというイメージの強いお酒でしたが、いまでは一般的な飲食店でも飲めるようになり始めています。

 

そんなクラフトビール市場を牽引するのが、キリンビールが飲食店向けに展開する「タップ・マルシェ」というクラフトビール専用ディスペンサーの存在です。2017年4月には首都圏で1000店舗以上に導入され、2018年3月には全国展開を開始。4月現在、すでに2500店以上がこのディスペンサーを導入しています。

 

 

これまでのタップ・マルシェで飲めたのは13銘柄。今回新たに4銘柄の追加が発表され、計7ブルワリー、17銘柄のクラフトビールが飲めるようになります。新登場の4銘柄を発表会で試飲してきたので、その詳細をお伝えしましょう。

 

 

世界が認めるクラフトビールが手軽に飲める

1つめのブルワリーは「伊勢角屋麦酒(いせかどやビール)」。1575年創業で、もともとは二軒茶屋餅を販売していた角屋ですが、やがて味噌やたまり醤油の醸造を手がけ、1997年からはクラフトビールの製造を始めました。そんな同社からは「ペールエール」と「ヒメホワイト」が登場します。

 

 

ペールエールは伊勢角屋麦酒のフラッグシップビールともいえる存在で、“ビール界のオスカー賞”とも謳われる「ワールドビアカップ(WBC)」での受賞経歴もある、世界に認められた銘柄です。

 

「イセペ」と呼ばれるこのビール、柑橘系の香りが立ち、かなりフルーティーな味わいなんです。それでいて後口のキレが良く、バランスのいいクラフトビールとなっています。

 

そもそも「エール」とはビールの種類を指す言葉で、大麦麦芽を使用しています。香りとコクがあり、フルーティーな味わいが特徴となっており、まさに伊勢角屋麦酒のペールエールは、王道のペールエールだといえます。

↑左が「ペールエール」、右が「ヒメホワイト」。同じクラフトビールでも色合いがこれだけ異なるのは、原材料や製法によるものだ

 

それに対して「ヒメホワイト」は、ベルギースタイルのホワイトエール。やさしい酸味で口当たりが柔らかく、軽やかな飲み心地となっています。柚子とコリアンダーも使われているので、少し和風なテイストがあるのが面白いところ。

 

ちなみにこの銘柄は、伊勢の神域の木の樹液から採取した「KADOYA 1」という野生の酵母を使っているのだとか。クラフトビールの苦みが苦手な人も、このホワイトビールなら抵抗なく飲めそうです。

 

 

新世代のブルワリーが生み出す「東京」をイメージしたビール

2つめのブルワリーは、2017年5月に山梨県小菅村に醸造所を開いたばかりの「ファーイーストブルーイング」です。2011年に設立され、当初はベルギーで「KAGUA」などのクラフトビールを委託製造していましたが、昨年ようやく国内での醸造を開始しました。

 

 

そんな同社の「東京IPA」は、フルーティーで華やかな香りと、しっかりとした苦みを併せ持ったインディア・ペールエール(IPA)です。日本ではまだまだ少ないベルギースタイルの醸造方法を用いており、”これぞクラフトビール”な味わいはクラフトビール好きなら気に入ること間違いなし。

 

↑左が「東京IPA」、右が「東京ホワイト」

 

それに対し、「東京ホワイト」は、フルーティーさが際立つものの、その香りから想像するような甘さはなく、苦みも少なくなっています。爽やかな口当たりで、こちらもヒメホワイトと同様、クラフトビール初心者におすすめです。

 

「ペールエール」「ヒメホワイト」は5月28日から、「東京ホワイト」「東京IPA」は6月18日から発売されます。とはいえ、タップ・マルシェにセットするビールは飲食店が自由に決めるもの。日本各地のタップ・マルシェ導入店で、さまざまなクラフトビールに出会ってみてください。

 

 

 

 

戦国時代を迎えた「果実系チューハイ」の違いはどこにある? アサヒ/キリン/サントリーの3社を飲み比べした

お酒の市場で絶好調なのがRTD(Ready To Drink=開栓してすぐ飲める缶やボトル入りのチューハイやカクテルなど)。このカテゴリーから、3月20日に「アサヒ贅沢搾り」が新発売となります。最大のウリは“圧倒的な果実感”とのことですが、RTDにはすでに高い果汁量が特徴の「果実系チューハイ」が存在。ただ、後発だからこそ独自性を磨いた設計になっているはず。そこで各メーカーの商品を集め、それぞれの魅力を解明していきたいと思います!

 

そもそも「果実系チューハイ」って何?

個人的には贅沢搾りの登場で、果実系チューハイの役者がそろったと思います。でも、そもそもこのジャンル自体を知らないという人もいるはず。まずは特徴を解説するとともに、各社の商品を紹介します。

 

↑左から、アサヒの贅沢搾り、キリンの本搾り、サントリーのこくしぼり。ほかの缶チューハイに比べて高い果汁量になっている点が特徴です

 

缶チューハイ自体の歴史を簡潔に解説すると、1984年に登場した「タカラcanチューハイ」が元祖。これはいまも人気のロングセラーで、長年ほぼ一強といえる状況でしたが、2001年にキリンから「氷結」が誕生して市場を盛り上げます。

 

↑果汁が多く、沈殿しがち。でも炭酸入りなので振れないため、開栓前に逆さにするのがベター。これも果実系チューハイの特徴です

 

その後嗜好の多様化などで、缶チューハイにも“高アルコール”“低アルコール”“ビター系”“ゼロ”“プレミアム”などが続々登場。その途上で、メルシャンが2003年に発売した「本搾りチューハイ」が、果実系チューハイのパイオニアです。やがて2007年にメルシャンはキリンの傘下となり、改めて2008年に「キリン 本搾りチューハイ」が発売されました。その後、2015年にサントリーから「こくしぼり」が。そして今回「アサヒ贅沢搾り」の新発売で、いよいよ果実系チューハイは戦国時代を迎えたのです。

↑贅沢搾りの裏側。1/2個以上の果実を使っていることが表記されています

 

イメージとしては、果実系チューハイは居酒屋などで生の果物と一緒に提供される生搾りサワーのような立ち位置。ということで、いよいよ各商品を飲み比べて魅力をチェックしていきます。

 

 

【比較01】レモン編

まずは缶チューハイの定番フレーバーであるレモン。サントリーのこくしぼりにはレモン単体がなくレモン&ライムとなりますが、同商品の特徴である「果実浸漬酒」に使われている果実はレモンのみです(上位ラインの「こくしぼりプレミアム」には「贅沢レモン」というフレーバーがあり)。

↑色のにごり方は、本搾りが最も濃い印象

 

 

次に味の感想を。贅沢搾りは、アルコール度数が4%と最も低いこともあって酔いやすい人向け。ほんのりと甘みもあって、グイグイと飲みやすい印象です。

 

本搾りは最も甘さが控えめ。また、レモンの皮っぽい苦みが本格的なニュアンスを醸し出しています。ドライでキレもあり、辛口なお酒が好きな人向けですね。

 

こくしぼりは、青々しい余韻があってやさしい酸味も。ライムエキスによるものかもしれません。また、すっきりした清涼感があるので、スパイシーな料理に合いそうです。

 

 

【比較02】グレープフルーツ編

レモンと双璧をなすチューハイの王道といえば、グレープフルーツ。次はこのフレーバーを飲み比べてみました。

↑贅沢搾りは、赤みがかった色が特徴。これは、パッケージからもわかるようにピンクグレープフルーツを使っているからでしょう

 

贅沢搾りは、41%という抜群の果汁量。それもあってか、香りが豊かで味わいもジューシー。“贅沢”というブランド名にも納得です。レモン同様に自然な甘みがあって、低めのアルコールなのでこれも飲みやすい印象ですね。

 

本搾りも前述のレモンと同じく、すっきりとした甘さやビターなニュアンスが印象的。同社の「ビターズ」という苦みに特化したシリーズほどではないですが、辛口でキリっとした味わいです。6%という高めのアルコール度数で、お酒としての飲みごたえも十分。

 

こくしぼりは前者2つの中間の甘さで、アルコールも中間の5%。炭酸の強さは最もやわらかい感じで、特に食事に合いそうな気がします。嗜好によっては、3本のなかでこれが一番飲みやすいという人もいるのではないでしょうか。

 

 

【比較03】桃編

次の比較は桃。とはいえ、比較対象となる商品が贅沢搾りとこくしぼりプレミアムしか現行ではなかったので、価格差も加味した形で飲み比べてみました。

↑果汁は贅沢搾りの方がやや多い31%。ただ、にごりはこくしぼりプレミアムのほうが強く出ています

 

贅沢搾りは、開栓した瞬間にあふれる桃のフレッシュな香りに驚きました。飲み口も爽やかで、みずみずしい印象です。ライトなタッチで、パッケージのデザインもそうですが若い女性にウケそうな味わいです。

 

たとえば贅沢搾りが20~30代なら、こくしぼりプレミアムは30代以上の人にオススメしたい大人感。時間帯でも前者は昼~夕~夜で、後者は夜~深夜。甘さは控えめですが、フルーティで濃醇ですね。にごりに由来しているのか、またはブランデー仕立てによるものなのか、テクスチャーにも少しだけとろみがあってリッチです。

 

 

【まとめ】

今回、3社の各商品を飲み比べてわかったこと。それは同じ果実系チューハイであっても、それぞれ個性が違うということです。

 

あくまでも個人的な感想ですが、アサヒの贅沢搾りは低アルコールで自然な甘さ。高果汁タイプが好きだけど、もっと低アルコールで飲みたかったという人には待望といえるでしょう。そしてキリンの本搾りは、高果汁が好きな一方で甘さよりも苦みやキレを重視する人。そしてサントリーのこくしぼりは、甘さや苦みは適度でいいというバランス重視型の人向け。プレミアムに関しては、深夜にまったりと缶チューハイを楽しみたい人向けといえるかもしれません。3月20日の贅沢搾りが発売されるタイミングで、実際に飲み比べをしてみてはいかがでしょうか!

高さ5mの天井があれば自宅でキリンも飼える!?

父が転勤の多い営業マンだったので、私は小さな頃からあちこち住み歩いて育ちました。住んでいたのは、会社が用意してくれた社宅で、団地形式のものがほとんどでした。当然、動物を飼うことはできません。

 

一度だけ雑種の犬を拾い、可愛くてたまらずコロと名付けて、こっそり自転車置き場で飼ったことがあります。けれども、あっという間に周囲にばれて、新しい飼い主にひきとられていきました。コロと別れるときは悲しくてたまらず、しばらくはぼっ~としていました。

 

ですから、夫と息子の「動物を飼いたい」という願いをむげに断ることはできませんでした。

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山羊を飼いたい?

我が家はマンション暮らし。犬や猫の飼育は禁じられています。家の中で小型犬を飼うのもいけないのです。こっそりマルチーズを飼っているのが判明し、引っ越しを余儀なくされた人もいます。

 

だから、夫と息子に言ったのです。「かわいそうだけど、このマンションは駄目なのよ」。すると、二人は「駄目なのは犬や猫でしょ?」と、食い下がってきます。二人が飼いたいのは、犬や猫ではなく、山羊だというのです。山羊だと?犬や猫でも駄目なのに、山羊だと~!!

 

あきれてものも言えません。駄目に決まっているではありませんか。

 

 

恐怖のペットショップ

「そもそも、そんなもん、どこで売ってるのさ」。
やけくそになって聞いてみると、夫は「へへへ」と勝ち誇ったような顔をして、私をペットショップに連れていきました。

 

それは今、思い出しても唖然とする経験でした。本当に、山羊や牛や豚が売られていたからです。ほかにも、は虫類や大きなオウムや……。こんなもの飼ったら、世話が大変で、ペットにお仕えすることになりそうです。

 

「餌はどうするの? 餌は!」と、聞くと、「山羊の餌は紙だろ、当然」の答え…。紙…。確かに。えっ、でも違うような…。うろたえつつ、「誰が世話するの?」と、聞いても、「放牧しとけばいいよ。散歩もいらないよ。山羊だもの」そうなのでしょうか? 山羊は放っておいても育っていくのでしょうか?

 

幸い、ベランダで飼うにはやはり無理があるということになって、あきらめてくれたからいいものの、あのまま押し切られていたら、えらいことになったはずです。

 

 

コアラ、ペンギン、ゾウ、パンダ

たのしいキリンのかいかた』は、動物園でしか会えないようなライオン、キリン、ゴリラなどを家で飼うにはどうしたらいいかを教えてくれる本です。登場するのは、山羊どころではない大型動物ばかり、それも野生動物です。

 

もっとも、著者はこう述べてもいます。

 

この本では、野生どうぶつの かいかたを しょうかいして いますが、かう ことを すすめて いるのでは ありません。かいかたを とおして、どうぶつの ことを 知り、人間との ちがいを かんじて くれたらと 思います。

(『たのしいキリンのかいかた』より抜粋)

 

自宅で野生動物を飼うことはできなくても、もし飼ったら何が起こるのか、何が必要なのかを考えておくのは、大切なことでしょう。

 

 

意外な性質

取り上げられた動物は12種類。それぞれに動物の説明と飼い方のコツが書かれています。以下、その中の6つを取り上げ簡単にご紹介します。

 

1.ライオン 玄関で買うと番犬に。餌は1日7キロの生肉。群れで生活するため、意外と寂しがり屋さんとのこと。

2.コアラ 餌はユーカリの葉だけなので、飼うためには、ユーカリの栽培が必須

3.ダチョウ 針金やゴムなども食べてしまうので、片付けていかないといけない。時速60キロで走ることができるので、散歩はきびしそう

4.ゴリラ 寒さに弱く、しもやけもできやすい。見かけによらず、神経質なので繊細な飼育が必要

5.ジャイアントパンダ タケを食べて暮らす。可愛いけれど、猛獣であることを忘れずに

6.キリン 天井が5メートルはある家が必要。アフリカの動物なので、冬は暖房をかけていなくてはならない。なるべく外にも出して、日光浴させたい。

 

こ、これは大変です。

 

山羊を飼うと言われただけでめまいがした私ですから、上の6つの動物を飼育するとなったら、自分がどうなるかわかりません。どうしても、プロの技と占有の飼育環境が必要でしょう。

 

おまけに、寿命は人間より短く、だいたい20年から30年くらいだといいます。つまり、生まれてから死ぬまで、生涯を通じて責任を持つことになるわけです。看取りの問題も出てくるでしょう。動物との出会いはまさに一期一会。

 

私は動物園が好きでよく行きました。何事にも、「もし、自分だったら」と、考える癖がある私ですが、さすがに動物園で、もし、ライオンを飼ったら?と、思いを巡らすことはありませんでした。

 

これからは、動物園に行ったら、もしこれを飼ったら?と考えたいと思います。そして、見えないところで苦労に苦労を重ねている飼育係や、検疫をこなす方々にも思いをめぐらしたいと思います。

 

動物を飼育するとは、結局のところ動物を通して人間、そして自分自身を見るところなのかもしれません。

 

 

【著書紹介】

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たのしいキリンのかいかた

著者:田川秀樹(絵)、斉藤勝(監修)
出版社:学研プラス

普段は動物園でしか会えないキリンやゾウ、パンダ、ペンギン、コアラなどを家で飼えたら…。そんな夢をかなえてくれる絵本。飼い方を通して、それぞれの動物の寝姿や食べるものなどをはじめとした生態がわかります。

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【本日発売】「高アルコール」の新星! 度数7%の「キリン のどごし」は“らしさ”がガツンと伝わるウマさ

第3のビール(新ジャンル)市場において、12年連続で売上No.1を誇る「キリン のどごし<生>」から、アルコール度数7%の新商品「キリン のどごし STRONG」が本日発売されます。本稿では、キリンビールの新商品発表会の様子から、発売の背景と商品特徴についてレポート。同商品の魅力を余すところなくお伝えしていきます。

 

高アルなのに後味すっきり! “STRONG”な「のどごし」がたまらない

「キリン のどごし STRONG」の商品設計の最大のポイントは「高発酵」。発酵度を高める技術により、スカッとしたキレのある後味を実現しました。さらに、発酵により生まれる香りと、複数のアロマホップの香りが絶妙に調和。「のどごし」シリーズならではの“飲みやすさ”は、高アルコールでも健在です。

↑パッケージに使われた黒の背景や「STRONG」の字体も、かなり力強そうな印象↑パッケージに使われた黒の背景や「STRONG」の字体も、かなり力強そうな印象

 

発売に至った理由は、「RTDでは高アルコールがウケている」から。RTDというのはReady to Drinkの略で、栓を開けてそのまま飲める缶や瓶などのアルコール飲料のこと。同じキリンのストロングRTDでは、アルコール9%の「氷結 ストロング」や「ビターズ」といったチューハイの各シリーズがありますね。

↑高アルコールRTD市場はここ3年連続で2ケタも成長中↑高アルコールRTD市場はここ3年連続で2ケタの成長を記録

 

いまや「コスパ」という言葉が定着し、消費者は豊富な情報の中から、より賢い選択をするようになった時代。「価格は安いけどよく酔える」高アルコールRTDは、“値ごろないいモノ”を求める現代の市場ニーズとマッチしているのでしょう。

↑「しっかり酔える」は確かに大事です↑キャッチコピーにもなっている「しっかり酔える」は確かに大事です

 

一方、これまではビール類(ビール+発泡酒+新ジャンル)における高アルコール飲料のシェアはごくわずか。ユーザーが先述のストロング系チューハイなど、ほかの酒に流れるケースもあったそうです。そんななかで登場する「キリン のどごし STRONG」は、多くの人が待ち望んでいた期待の星といえるでしょう!

 

ガツっとウマい! 来年の発売が待ち遠しい

商品の解説はここまで。まだ世に出ていない新商品を、役得ということでプシュッと開けて試飲してみました。

↑黒い缶ですが、黒ビールではなく中身は琥珀色です↑黒い缶ですが、黒ビールではなく中身は琥珀色です

 

「のどごし」らしいキレと爽快感はそのままに、高アルコールによるパワフルな飲み応えが加わり、より同ブランドの持つ「のどごしの良さ」を感じられる印象。風呂上がりなどにガツっ、スカっ、ゴクっといきたい気分です。春~夏の暑い日にも絶対合うはず!

 

「キリン のどごし STRONG」の発売は2018年1月23日。新商品発表会にも多くのメディア関係者が来ていました。市場の期待も大きそうです。

↑来年1月の発売が今から楽しみ!↑来年1月の発売が今から楽しみ!

 

新ジャンルの高アルコールは、現在ではサントリーの「頂(いただき)」のみ。すでに発売している「頂」は売れ行き好調のようで、もともと人気ブランドだった「のどごし」から高アルコールが出たとあらば、かなりヒットしそうな予感が……。新ジャンルの高アルコールが飲料カテゴリーとしてブレイクするのか、というのも併せて注目していきたいと思います。

2018年のグルメカテゴリを彩る「5つのキーワード」と「11つの見逃せない商品」

本記事では、2018年に一気に台頭するであろうグルメのトピックを、5つのキーワードと11つの代表製品で紐解いていきます。特に、お茶と酒を融合させる商品の増加は大注目です。

 

【キーワード1】「ストロングな新ジャンル」

今年はサントリーが発売したストロング系新ジャンル「頂〈いただき〉」がヒット。キリンも来年この市場に参入することを発表し、新ジャンルが盛り上がりそうです。

 

【見逃せない商品01】

ガツンとくるアルコール感とスカッと爽快なあと味「キリン のどごしストロング」

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アルコール度数7%がもたらす力強い飲み応えと、高発酵技術によるすっきりとしたキレが両立した新ジャンル。発酵により生まれる香りを複数のアロマホップの香りと調和させて、飲みやすい香味に仕上げました。実売予想価格145円(350㎖缶)、203円(500㎖缶)。2018年1月23日発売。

 

1本でしっかり酔いたい需要はRTDから新ジャンルへ

コスパ重視の風潮により、ストロング系RTD(※)を中心とした高アルコールカテゴリーが伸長。また、キリンが行った調査では、年々「しっかり酔えるビール」を求めるビール党が増えていることがわかりました。

 

このふたつの流れを受け、同社は来年、アルコール度数7%の新ジャンルを発売すると発表。同カテゴリーではすでにサントリーが「頂〈いただき〉」を発売し、好評を得ています。ストロング系新ジャンルを大手2社が発売すれば、他社も追随する可能性は高い。2018年は新ジャンルの土俵で、高アルコール合戦が繰り広げられそう。

※:アルコール度数7〜9%のRTD。RTDはReady to Drinkの略で、開栓してそのまま飲める低アルコール飲料のこと

 

 

【キーワード2】NEW 完全栄養食

不足している栄養素がわからない、忙しくてバランスの良い食事を摂れない。そんな人たちの強い味方が、健康維持に必要な栄養素をバランスよく含んだ完全栄養食です。

 

【見逃せない商品02】

売り上げを伸ばしている栄養が豊富な特別卵「イセ食品 森のたまご」

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良質な魚油やよもぎなどを使ったこだわりの飼料で育てた鶏の卵。ビタミンEは通常の卵の約10倍、DHAは約2倍です。ロングセラー商品ではありますが、ここ数年、栄養が豊富であることを訴求するプロモーションなどにより、シェアNo.1卵になりました。実売価格298円(10個入)。

 

【見逃せない商品03】

必須栄養素を噛みながら摂れるお手軽グミ「コンプ COMPグミ

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UHA味覚糖と共同開発した、世界初のグミタイプの完全食。1袋200kcalで、生活に不可欠な必須栄養素を過不足なく補えます。オレンジ・バナナ。リンゴなどの香りをバランスよく配合したフルーツミックス味。ほどよく硬い食感が特徴です。500円(初回トライアル3袋・送料別)、5000円(基本販売単位20袋・送料込)〜。

 

【見逃せない商品04】

パスタだけで1日に必要な栄養素の3分の1を摂取「ベースフード ベースパスタ」

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2017年2月に登場した世界初の完全栄養食パスタ。小麦全粒粉やチアシードなど栄養豊富な食材を練り込んでいて、1食で1日に必要な3分の1の栄養素を摂取できます。糖質は同量の生パスタより50%減。公式サイト(https://basefood.co.jp/ )から購入できます。540円(5食分)。

 

 

【キーワード3】ポスト・サラダチキン

 

サラダチキンに次ぐ新たな高タンパク質フードが続々登場。食べ方の選択肢が広がることで、身体に良いだけでなく食べること自体を楽しむ人が増えるはずです。

 

【見逃せない商品05】

高タンパク・低糖質に加え必要な栄養素がたっぷり「松岡水産 サラダサーモン」

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20171228_bln3_8写真上:スモーク 写真下:オリーブオイル

銚子にある水産メーカーの自信作。北海道産秋鮭を使用し、サラダチキンより低カロリーなうえ、抗酸化物質アスタキサンチンやDHAなど、鶏肉からは摂れない栄養素が豊富。オリーブオイル味はにんにくがほのかに香ります。321円。

 

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そのままはもちろん、ほぐしてパスタなどと和えるのも◎。丼にのせて和風アレンジにしてもおいしいです。

 

【見逃せない商品06】

プロテイン入りの斬新なドレッシング「UHA味覚糖 プロドレ」

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グミキャンディメーカーならではのコラーゲン技術によって実現した、低糖質・高タンパク・脂質ゼロのドレッシング。一般的なノンオイルドレッシングよりも減塩効果があり、コラーゲンも摂取できます。玉ねぎ風味とごま豆乳風味の2種。734円。

 

高タンパク質食品の多様化が健康的な食に広がりをもたらす

タンパク質といえば筋肉増強のための摂取を連想しがちだが、昨今では健康目的で摂る人が増えています。それを受け、コンビニのサラダチキンが高タンパク質食品としてブームになりました。

 

最近では、プロテイン入りのドレッシング「プロドレ」や、「サラダサーモン」といった新しい高タンパク質食品も登場。種類が充実することで、「健康に配慮した食」の楽しみ方が広がっています。

 

 

【キーワード4】進化系ふりかけ

ふりかけは技術向上により、食感や味の多様化が著しい。ごはんにかけるだけでなく、サラダや冷奴など様々な料理にかけられる万能商品です。

 

【見逃せない商品07】

調味料としても使えるふりかけタイプの漬物「永谷園 漬物ふりかけ かつお生姜」

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シャキシャキ食感と素材の風味が楽しめる刻み漬物のふりかけ。しょうが焼きや冷奴などにも合います。1袋に植物性乳酸菌K-1が100億個入り。321円。

 

【見逃せない商品08】

良質な素材で作ったオイル状ふりかけ「カルナスーパーフード 糸島ねぎ農家とカリスマシェフの旨味ふりかけ油」

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糸島のねぎ農家の濃厚なねぎ油をベースに、エシャロットや山椒で味付けしたふりかけ油。抗酸化力の高い成分を含んだ玄米ぬかオイルも使っています。1080円。

 

【見逃せない商品09】

かけるだけでごはんがたぬきそばに変身「はごろもフーズ たぬきふりかけ」

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たぬきそばの味をごはんで味わえる商品。かつお、こんぶ、さばを使用し、うま味たっぷりのだしが効いています。香ばしいえび入り。140円。

 

 

【キーワード5】「TEA × 酒」

 

 

酒でお茶を抽出するキットや、お茶とワインをブレンドして作るスパークリングワインなど、お茶と酒が融合した商品が増えています。ホムパ需要、SNS映えの影響から、自宅用のTEA×酒商品はまだまだ広がる可能性大!!

 

【見逃せない商品10】

シャンパンのように華やかで紅茶のように芳しい一本「ホワイトティー スパークリングワイン」

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20171228_bln3_16↑ラルチザンデュテ ホワイトティー スパークリングワイン

シャルドネ種の白ワインと中国の歴代皇帝が愛した白茶をブレンドしたスパークリングワイン。低温で茶葉の味わいを極限まで引き出してからブレンドし、再度アルコール発酵させることで、甘さを抑えたキレのある飲み心地が生まれます。4860円。

 

【見逃せない商品11】

ベルリンウォッカでお茶を抽出「アワーウォッカ ティーバッグキット」

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ベルリンの水と原料を使って蒸溜したウォッカとアールグレイのティーバッグのキット。ウォッカに茶葉を浸して待つだけで完成します。オークやシトラスティーなど、キットは全部で4種。3240円(写真はイメージです)。

いま、ビール市場は大きく変わりはじめている! 各社の施策で見えた最新トレンドとビールの未来

ビール類全体が減少しているなか、「クラフト系は伸びている」という話は酒好きなら知っている話題かもしれません。筆者もその動向を逐一チェックしているひとりで、今秋はいくつかの面白いトピックスが見られました。そこで本稿では、各社の新商品や取り組みを中心に共通点を探り、ビールの未来を考察していきたいと思います。

 

国内クラフト王者の進化と新作にはホップが大きく貢献!

まずは、国内クラフトビール界のトップランナー「ヤッホーブルーイング」の展開から。実は今秋、「よなよなエール」がリニューアルしたのです。日本で最も有名なクラフトビールといえる同商品ですが、1997年の発売以来初めてレシピが大幅刷新されました。

↑左が旧で右が新(価格は変わらず267円)。パッケージの「香りのエールビール」が「クラフトビール」に変更された部分にも注目です。これは「クラフトビールが一定の知名度を得た」といえる証かもしれません↑左が旧で右が新(価格は変わらず267円)。パッケージの「香りのエールビール」が「クラフトビール」に変更された部分にも注目です。これは「クラフトビールが一定の知名度を得た」といえる証かもしれません

 

味わい面で大きく変わったのが、使用するホップです。よなよなエールの特徴である柑橘類を思わせる香りを最大限に引き出すため、「カスケード」と呼ばれるアロマホップを増量。さらに、これまで使用していたホップの品種を見直し、「カスケード」をより引き立てるためのホップブレンドに変更しました。

↑飲んだ感想としては、香りの輪郭がくっきりとした印象。爽やかな苦みのなかで、グレープフルーツやレモン系の柑橘フレーバーがより明るく鮮やかに広がります↑飲んだ感想としては、香りの輪郭がくっきりとした印象。爽やかな苦みのなかで、グレープフルーツやレモン系の柑橘フレーバーがより明るく鮮やかに広がります

 

さらに、今秋のトピックスとしてヤッホーブルーイングからはもうひとつ、予想外の新商品が発表されました。カエルのイラストが印象的なあのブランドからのニューカマー、「僕ビール、君ビール。ミッドナイト星人」です。

↑10月24日より、ローソン系コンビニとポプラで発売されている「僕ビール、君ビール。ミッドナイト星人」。価格は288円です↑10月24日より、ローソン系コンビニとポプラで発売されている「僕ビール、君ビール。ミッドナイト星人」。価格は288円です

 

もともと「僕ビール、君ビール。」は、普段ビールを飲まない20~30代の若い世代に新たな味の体験を提供することを目指した商品。味の特徴はズバリ「思わずハッとする個性的な味わいと香り」で、ここにきてさらに攻めた商品を投入したのです。ビアスタイルは「ホッピーアンバー」。鮮烈なホップの香りと桃を思わせるフルーティなフレーバー、そしてモルト由来のスウィートなキャラメル感が際立ちながらスムースで飲みやすい味わいです。

↑味の秘密は5種の麦芽とホップ使いにあり。ホップは爽やかな香味の「シムコー」とフローラルな「コメット」が中心(写真の粒はホップのペレット)。さらに、ホップを添加するタイミングを2回に分け、それぞれの使用量を変えて苦味を残さないようにしています↑味の秘密は5種の麦芽とホップ使いにあり。ホップは爽やかな香味の「シムコー」とフローラルな「コメット」が中心(写真の粒はホップのペレット)。さらに、ホップを添加するタイミングを2回に分け、それぞれの使用量を変えて苦味を残さないようにしています

 

「フレーバーホップビール」という新カテゴリーが誕生!

つづいては、サッポロのグループ企業「ジャパンプレミアムブリュー」の新商品を紹介。同社はこれまで「Craft Label THAT’S HOP 伝説のSORACHI ACE(ソラチエース)」などの意欲作を発売しており、今回は「既成概念にとらわれない、ビール新カテゴリー創造への挑戦」と銘打った注目の内容でした。なんと、クラフトビールでもプレミアムビールでもない新ブランド「Innovative Brewer」が立ち上がったのです。

↑ブランドの第1弾となる「Innovative Brewer THAT’S HOP Nelson Sauvinの真髄」と「Innovative Brewer THAT’S HOP絶妙のMosaic&Citra」。1都6県に加え、山梨・長野のファミリーマートとサークルK・サンクスで10月3日から先行販売されています。価格はどちらも288円↑ブランドの第1弾となる「Innovative Brewer THAT’S HOP Nelson Sauvinの真髄」と「Innovative Brewer THAT’S HOP絶妙のMosaic&Citra」。1都6県に加え、山梨・長野のファミリーマートとサークルK・サンクスで10月3日から先行販売されています。価格はどちらも288円

 

商品名そのままですが、第1弾のテーマは「ホップそのもの」。フレーバーホップビールという新カテゴリーで、ホップを主役にした観点で企画されています。それはつまり、「〇〇ビールの商品である」「クラフトである」「〇〇というビアスタイルである」といった既存の選び方ではなく、ビールの原材料であるホップの種類で選ぶという新提案。

↑使われているホップの乾燥球花を比較。左の「対照ホップ」に比べ、右の「ネルソンソーヴィン」はグリーン系のみずみずしさのなかに、白ブドウや青リンゴのような爽やかで甘いアロマが感じられます↑使われているホップの乾燥球花を比較。左の「対照ホップ」に比べ、右の「ネルソンソーヴィン」はグリーン系のみずみずしさのなかに、白ブドウや青リンゴのような爽やかで甘いアロマが感じられます

 

実際にテイスティングしてみると、その個性がよりよくわかります。「ネルソンソーヴィンの真髄」は苦みが抑えられていて華やかかつ爽やか。クリアながらも上品なフルーティ感があって、飲み応えは十分といった印象です。一方の「絶妙のモザイク&シトラ」は、グレープフルーツなど柑橘系の清涼感が豊か。ただ、アメリカを中心に人気の明るく弾けるような柑橘フレーバーとは異なる繊細なニュアンスです。アルコール度数も4.5%で飲みやすく、確かに“絶妙”といえるおいしさですね。両商品とも日常的な料理に合わせやすく、個性派ビールの入門にもオススメです。

↑液色はほぼ一緒ですが、ファーストインパクトの風味と余韻はけっこう違います。販売チャネルはファミマ系コンビニが中心ですが、ぜひ試してみては↑液色はほぼ一緒ですが、ファーストインパクトの風味と余韻はけっこう違います。販売チャネルはファミマ系コンビニが中心ですが、ぜひ試してみては

 

これまでの2社の新商品に共通するものーーそれはホップです。これはすなわち、ビールのいち原料として語られてきたホップにより注目が集まっているといえるでしょう。そして、ホップへの取り組みでいえば、キリンビールとその傘下のスプリングバレーブルワリー(SVB)にも注目です。前者は毎年「一番搾り とれたてホップ生ビール」を発売していますが、今年も10月24日から数量限定で岩手県遠野産ホップ「IBUKI」を使用した一番搾りを発売中。

↑350ml缶は207円、500ml缶は275円(ともに参考価格)。通常の「一番搾り」よりみずみずしく、華やかな香りが特徴です↑350ml缶は207円、500ml缶は275円(ともに参考価格)。通常の「一番搾り」よりみずみずしく、華やかな香りが特徴です

 

そして後者でいえば、SVBが中心となって秋に「FRESH HOP FEST」という国産ホップの収穫イベントを開催しており、その規模は年を追うごとに拡大しています。

↑今回も大盛況だった「FRESH HOP FEST」。今年は5つの会場で開催され、31ものブルワリーが参加するほどに裾野が広がっています↑今回も大盛況だった「FRESH HOP FEST」。今年は5つの会場で開催され、31ものブルワリーが参加するほどに裾野が広がっています

 

そして個人的には、サッポロビールの新ジャンル「麦とホップ」の存在も見逃せないと感じています。なぜなら、麦とホップは「魅惑のホップセッション」「夏空のホップセッション」「秋の薫り麦」「赤」「彩のモルトセッション」などなど、頻繁に季節限定商品を発売しているからです。価格のリーズナブルな新ジャンルで、ここまで意欲的に挑戦的な味をカジュアル層に提案しているブランドも珍しいでしょう。

↑11月28日から数量限定で全国発売(350ml缶で145円/実勢価格)される、麦とホップ 「彩のモルトセッション」。ミュンヘン麦芽とカラメル麦芽に加え、小麦麦芽と計3種の麦芽を使っており、なめらかな飲み口が特徴のようです ↑11月28日から数量限定で全国発売(350ml缶で145円/実勢価格)される、麦とホップ 「彩のモルトセッション」。ミュンヘン麦芽とカラメル麦芽に加え、小麦麦芽と計3種の麦芽を使っており、なめらかな飲み口が特徴のようです

 

クラフトビール同様にホップの一般的な浸透は道半ばですが、ビール業界全体でホップが有力視されていることは間違いありません。今後、よりホップを効果的に使った新商品の登場や取り組みの開催に期待したいと思います!

いま、ビール市場は大きく変わりはじめている! 各社の施策で見えた最新トレンドとビールの未来

ビール類全体が減少しているなか、「クラフト系は伸びている」という話は酒好きなら知っている話題かもしれません。筆者もその動向を逐一チェックしているひとりで、今秋はいくつかの面白いトピックスが見られました。そこで本稿では、各社の新商品や取り組みを中心に共通点を探り、ビールの未来を考察していきたいと思います。

 

国内クラフト王者の進化と新作にはホップが大きく貢献!

まずは、国内クラフトビール界のトップランナー「ヤッホーブルーイング」の展開から。実は今秋、「よなよなエール」がリニューアルしたのです。日本で最も有名なクラフトビールといえる同商品ですが、1997年の発売以来初めてレシピが大幅刷新されました。

↑左が旧で右が新(価格は変わらず267円)。パッケージの「香りのエールビール」が「クラフトビール」に変更された部分にも注目です。これは「クラフトビールが一定の知名度を得た」といえる証かもしれません↑左が旧で右が新(価格は変わらず267円)。パッケージの「香りのエールビール」が「クラフトビール」に変更された部分にも注目です。これは「クラフトビールが一定の知名度を得た」といえる証かもしれません

 

味わい面で大きく変わったのが、使用するホップです。よなよなエールの特徴である柑橘類を思わせる香りを最大限に引き出すため、「カスケード」と呼ばれるアロマホップを増量。さらに、これまで使用していたホップの品種を見直し、「カスケード」をより引き立てるためのホップブレンドに変更しました。

↑飲んだ感想としては、香りの輪郭がくっきりとした印象。爽やかな苦みのなかで、グレープフルーツやレモン系の柑橘フレーバーがより明るく鮮やかに広がります↑飲んだ感想としては、香りの輪郭がくっきりとした印象。爽やかな苦みのなかで、グレープフルーツやレモン系の柑橘フレーバーがより明るく鮮やかに広がります

 

さらに、今秋のトピックスとしてヤッホーブルーイングからはもうひとつ、予想外の新商品が発表されました。カエルのイラストが印象的なあのブランドからのニューカマー、「僕ビール、君ビール。ミッドナイト星人」です。

↑10月24日より、ローソン系コンビニとポプラで発売されている「僕ビール、君ビール。ミッドナイト星人」。価格は288円です↑10月24日より、ローソン系コンビニとポプラで発売されている「僕ビール、君ビール。ミッドナイト星人」。価格は288円です

 

もともと「僕ビール、君ビール。」は、普段ビールを飲まない20~30代の若い世代に新たな味の体験を提供することを目指した商品。味の特徴はズバリ「思わずハッとする個性的な味わいと香り」で、ここにきてさらに攻めた商品を投入したのです。ビアスタイルは「ホッピーアンバー」。鮮烈なホップの香りと桃を思わせるフルーティなフレーバー、そしてモルト由来のスウィートなキャラメル感が際立ちながらスムースで飲みやすい味わいです。

↑味の秘密は5種の麦芽とホップ使いにあり。ホップは爽やかな香味の「シムコー」とフローラルな「コメット」が中心(写真の粒はホップのペレット)。さらに、ホップを添加するタイミングを2回に分け、それぞれの使用量を変えて苦味を残さないようにしています↑味の秘密は5種の麦芽とホップ使いにあり。ホップは爽やかな香味の「シムコー」とフローラルな「コメット」が中心(写真の粒はホップのペレット)。さらに、ホップを添加するタイミングを2回に分け、それぞれの使用量を変えて苦味を残さないようにしています

 

「フレーバーホップビール」という新カテゴリーが誕生!

つづいては、サッポロのグループ企業「ジャパンプレミアムブリュー」の新商品を紹介。同社はこれまで「Craft Label THAT’S HOP 伝説のSORACHI ACE(ソラチエース)」などの意欲作を発売しており、今回は「既成概念にとらわれない、ビール新カテゴリー創造への挑戦」と銘打った注目の内容でした。なんと、クラフトビールでもプレミアムビールでもない新ブランド「Innovative Brewer」が立ち上がったのです。

↑ブランドの第1弾となる「Innovative Brewer THAT’S HOP Nelson Sauvinの真髄」と「Innovative Brewer THAT’S HOP絶妙のMosaic&Citra」。1都6県に加え、山梨・長野のファミリーマートとサークルK・サンクスで10月3日から先行販売されています。価格はどちらも288円↑ブランドの第1弾となる「Innovative Brewer THAT’S HOP Nelson Sauvinの真髄」と「Innovative Brewer THAT’S HOP絶妙のMosaic&Citra」。1都6県に加え、山梨・長野のファミリーマートとサークルK・サンクスで10月3日から先行販売されています。価格はどちらも288円

 

商品名そのままですが、第1弾のテーマは「ホップそのもの」。フレーバーホップビールという新カテゴリーで、ホップを主役にした観点で企画されています。それはつまり、「〇〇ビールの商品である」「クラフトである」「〇〇というビアスタイルである」といった既存の選び方ではなく、ビールの原材料であるホップの種類で選ぶという新提案。

↑使われているホップの乾燥球花を比較。左の「対照ホップ」に比べ、右の「ネルソンソーヴィン」はグリーン系のみずみずしさのなかに、白ブドウや青リンゴのような爽やかで甘いアロマが感じられます↑使われているホップの乾燥球花を比較。左の「対照ホップ」に比べ、右の「ネルソンソーヴィン」はグリーン系のみずみずしさのなかに、白ブドウや青リンゴのような爽やかで甘いアロマが感じられます

 

実際にテイスティングしてみると、その個性がよりよくわかります。「ネルソンソーヴィンの真髄」は苦みが抑えられていて華やかかつ爽やか。クリアながらも上品なフルーティ感があって、飲み応えは十分といった印象です。一方の「絶妙のモザイク&シトラ」は、グレープフルーツなど柑橘系の清涼感が豊か。ただ、アメリカを中心に人気の明るく弾けるような柑橘フレーバーとは異なる繊細なニュアンスです。アルコール度数も4.5%で飲みやすく、確かに“絶妙”といえるおいしさですね。両商品とも日常的な料理に合わせやすく、個性派ビールの入門にもオススメです。

↑液色はほぼ一緒ですが、ファーストインパクトの風味と余韻はけっこう違います。販売チャネルはファミマ系コンビニが中心ですが、ぜひ試してみては↑液色はほぼ一緒ですが、ファーストインパクトの風味と余韻はけっこう違います。販売チャネルはファミマ系コンビニが中心ですが、ぜひ試してみては

 

これまでの2社の新商品に共通するものーーそれはホップです。これはすなわち、ビールのいち原料として語られてきたホップにより注目が集まっているといえるでしょう。そして、ホップへの取り組みでいえば、キリンビールとその傘下のスプリングバレーブルワリー(SVB)にも注目です。前者は毎年「一番搾り とれたてホップ生ビール」を発売していますが、今年も10月24日から数量限定で岩手県遠野産ホップ「IBUKI」を使用した一番搾りを発売中。

↑350ml缶は207円、500ml缶は275円(ともに参考価格)。通常の「一番搾り」よりみずみずしく、華やかな香りが特徴です↑350ml缶は207円、500ml缶は275円(ともに参考価格)。通常の「一番搾り」よりみずみずしく、華やかな香りが特徴です

 

そして後者でいえば、SVBが中心となって秋に「FRESH HOP FEST」という国産ホップの収穫イベントを開催しており、その規模は年を追うごとに拡大しています。

↑今回も大盛況だった「FRESH HOP FEST」。今年は5つの会場で開催され、31ものブルワリーが参加するほどに裾野が広がっています↑今回も大盛況だった「FRESH HOP FEST」。今年は5つの会場で開催され、31ものブルワリーが参加するほどに裾野が広がっています

 

そして個人的には、サッポロビールの新ジャンル「麦とホップ」の存在も見逃せないと感じています。なぜなら、麦とホップは「魅惑のホップセッション」「夏空のホップセッション」「秋の薫り麦」「赤」「彩のモルトセッション」などなど、頻繁に季節限定商品を発売しているからです。価格のリーズナブルな新ジャンルで、ここまで意欲的に挑戦的な味をカジュアル層に提案しているブランドも珍しいでしょう。

↑11月28日から数量限定で全国発売(350ml缶で145円/実勢価格)される、麦とホップ 「彩のモルトセッション」。ミュンヘン麦芽とカラメル麦芽に加え、小麦麦芽と計3種の麦芽を使っており、なめらかな飲み口が特徴のようです ↑11月28日から数量限定で全国発売(350ml缶で145円/実勢価格)される、麦とホップ 「彩のモルトセッション」。ミュンヘン麦芽とカラメル麦芽に加え、小麦麦芽と計3種の麦芽を使っており、なめらかな飲み口が特徴のようです

 

クラフトビール同様にホップの一般的な浸透は道半ばですが、ビール業界全体でホップが有力視されていることは間違いありません。今後、よりホップを効果的に使った新商品の登場や取り組みの開催に期待したいと思います!

「キリン 午後の紅茶」の商品アドバイザーが教える! 誰でもできる“おいしい紅茶の淹れ方”とは?

日本にはさまざまな“記念日”が制定されていますが、11月1日は「紅茶の日」なのをご存じですか? これは日本紅茶協会が1983年に制定したもので、意外と知られていないかもしれませんね。

 

普段紅茶にあまり馴染みがない人にも、「キリン 午後の紅茶」なら大半の人が一度は口にしていると思います。午後の紅茶、通称「午後ティー」は、1986年に発売を開始し、今年で31年目を迎えるロングセラー商品です。

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そんな午後の紅茶が紅茶の日を記念して、11月1日、帝国ホテル東京にて「帝国ホテルで楽しむ午後のティーパーティ」を開催しました。このイベントの目玉は、午後の紅茶の商品アドバイザーでもある紅茶研究科の磯淵 猛氏による、おいしい紅茶の淹れ方講座。いったい、どうすれば誰でもおいしい紅茶が淹れられるのでしょうか?

 

どうして11月1日が「紅茶の日」なのか?

紅茶の日が11月1日に制定されたのには、きちんと理由があります。それは、1781年、伊勢から帆船で出航した大黒屋光太夫という船主が大きなカギを握っているんです。

 

彼は嵐に遭遇して8か月間漂流し、ロシアに漂着します。彼と2名の船員は、ロシアに10年間滞在することを余儀なくされるのですが、故郷の日本に帰ろうと、女帝エカテリーナ2世に謁見を申し込み、帰国の許可を得ようとするのです。許可を得るまでの間に光太夫はエカテリーナ2世に気に入られ、1791年11月には茶会にも招かれたとされています。

 

その際に出てきたのが、紅茶だったのです。光太夫は日本人で最初に外国での正式な茶会で紅茶を飲んだ人となったことから、茶会のあった11月を紅茶の日と制定したのです。

↑紅茶研究科の磯淵猛氏が解説。午後の紅茶の商品アドバイザーとしてだけでなく、神奈川県・藤沢で「紅茶専門店ディンブラ」を営む↑紅茶研究科の磯淵 猛氏が解説。午後の紅茶の商品アドバイザーとしてだけでなく、神奈川県・藤沢で「紅茶専門店ディンブラ」を営む

 

ちなみに、ロシアはいまでも紅茶の消費量は多く、甘いジャムと一緒にいただく「ロシアンティー」が有名です。紅茶を飲むと、3~5分以内に体温が0.8~1℃上がるといわれており、極寒の地であるロシアの生活では欠かせないものだったのかもしれません。

 

食事に合わせるミルクティーには低温殺菌牛乳がおすすめ

午後の紅茶は「ストレートティー」「レモンティー」「ミルクティー」などさまざまな商品を展開していますが、実は「ストレートティー」」「ミルクティー」と海外で言っても通じません。ストレートティーは「ブラックティー」、ミルクティーは「ティーウィズミルク」と呼ばれているんです。

↑左から「午後の紅茶 おいしい無糖」「午後の紅茶 レモンティー」「午後の紅茶 ミルクティー」「午後の紅茶 ストレートティー」↑左から「午後の紅茶 おいしい無糖」「午後の紅茶 レモンティー」「午後の紅茶 ミルクティー」「午後の紅茶 ストレートティー」

 

イギリス人は多くの人がティーウィズミルクを飲むそうで、ミルクには低温殺菌牛乳を使用します。日本で一般的な牛乳は、高温殺菌牛乳なので、これでミルクティーを作ると濃厚になり、口のなかに牛乳が残りがちです。それに対し、低温殺菌牛乳を使うと、紅茶の香りが活きたままで、さらりとしたミルクティーが楽しめるそうです。

 

なぜ、イギリス人がさらりとしたミルクティーを好むのかといえば、アフタヌーンティーを嗜む習慣があるから。かつてのイギリスでは昼食をとる習慣がなかったので、朝食と夕食の間にサンドウィッチやスコーンと一緒にティーウィズミルクを飲んでいました。

 

その際、低温殺菌牛乳を使ったティーウィズミルクであれば、紅茶に含まれるカテキンが食べ物の油分を分解し、口の中がすっきりすることでよりおいしく食事が楽しめたのです。

 

紅茶のおいしさの決め手は「ジャンピング」

おいしい紅茶を淹れるにはどうすればいいのか。それは。ずばり「ジャンピング」を意識することです。ジャンピングとは、一定の条件が整ったときにティーポット内で起こる上下運動のこと。ティーポット内できちんと茶葉が上限運動しないことには、味、色、香りともにパーフェクトな紅茶はできません。

 

まずは1リットル以上のお湯を沸かします。このとき、強火で短時間で沸かすのがポイント。温度は95~98℃で、表面が波立ってきたら火を止めます。また、ティーポットは熱湯であらかじめ温めておかなければなりません。できるだけ、お湯の温度を下げないようにする工夫が必要なのです。

↑かつては水道水にカルキが多く含まれていたので、とにかくお湯を高温にすることが正しいとされていたが、いまの水道水であれば沸騰の直前に火を止めればいい↑かつては水道水にカルキが多く含まれていたので、とにかくお湯を高温にすることが正しいとされていたが、いまの水道水であれば沸騰の直前に火を止めればいい

 

茶葉はティーカップ2杯半(350ml)に対して、ティースプーン2杯。「人数プラス1杯分」と覚えておきましょう。これより多くても少なくてもベストな紅茶にはなりません。あとは、熱湯をティーポット内の茶葉に当たるように勢いよく注ぎます。すると、茶葉が細かい泡とともに上に浮かんでくるんです! 浮いた茶葉はティーポット内のお湯の対流でゆっくり上下運動を繰り返すので、これによって抽出されます。すべての茶葉が底に沈んだら完成です。

↑適温のお湯を注ぐと、茶葉がきれいに浮かんでいる↑適温のお湯を注ぐと、茶葉がきれいに浮かんでいる

 

↑沸騰させすぎたお湯を注ぐと、茶葉が下に沈んだままになり、香りが出ない。色も薄く、味わいも苦みが出てしまう↑沸騰させすぎたお湯を注ぐと、茶葉が下に沈んだままになり、香りが出ない。色も薄く、味わいも苦みが出てしまう

 

ちなみに、紅茶が濃いときにティーポット側にお湯を加えるのはNG。その場合はティーカップにお湯を加えて、好みの濃さに調整しましょう。ティーポットにお湯を加えてしまうと、茶葉から渋みが出てきてしまうのでおいしくないそうです。

 

ミルクティーを作るには、ティーカップの3分の1くらいまで冷たい牛乳を入れ、そこに紅茶を注ぎます。ティーカップの9分目くらいまで紅茶を入れることで、牛乳がきちんと温まります。

 

紅茶の飲み方は食事とのペアリングが重要

実際に完成したミルクティーを飲んでみると、これまで自分で作っていたミルクティーとはまったく違います! 牛乳を加えていてもさらりとしていて、紅茶自体の香りもしっかり感じられます。

↑普段の飲み方からすれば牛乳が多すぎるのではないかと思ったが、低温殺菌牛乳なので牛乳臭さがなく、後味のキレの良さに驚いた↑普段の飲み方からすれば牛乳が多すぎるのではないかと思ったが、低温殺菌牛乳なので牛乳臭さがなく、後味のキレの良さに驚いた

 

今回、用意されたアフタヌーンティーのフードは、サンドウィッチ、チーズ、ケーキなど、乳製品が多め。そう、ミルクティーは乳製品と一緒に食べたときに、口のなかを本当にさっぱりさせてくれるんです。

↑とくに、チーズを使ったフィンガーフードとの相性が良く、乳製品とミルクティーの組み合わせの素晴らしさに気付かされた↑とくに、チーズを使ったフィンガーフードとの相性が良く、乳製品とミルクティーの組み合わせの素晴らしさに気付かされた

 

↑ケーキやチョコレートといった乳製品といただいても、ミルクティーが口のなかをすっきりさせてくれる↑ケーキやチョコレートといった乳製品といただいても、ミルクティーが口のなかをすっきりさせてくれる

 

↑同社の「午後の紅茶 ティーウィズミルク」も試飲してみたところ、実際に淹れてもらったティーウィズミルクのように、さっぱりした味わいだった↑同社の「午後の紅茶 ティーウィズミルク」も試飲してみたところ、実際に淹れてもらったティーウィズミルクのように、さっぱりした味わいだった

 

また、から揚げや餃子、脂が多い焼き魚などは、無糖の紅茶と合わせるのがいいそう。キリンでいえば「午後の紅茶 おいしい無糖」がそれにあたります。あくまでも単品で楽しむのではなく、食べ物とのペアリングを考えられて作られた紅茶だそうです。

 

私たちの1日の生活のなかで、さまざまなシーンにフィットする紅茶。「キリン 午後の紅茶」も食事やそのときの気分に合わせて選べば、これまでとはひと味違った楽しみ方ができそうですね!

 

キリン 午後の紅茶 http://www.kirin.co.jp/products/softdrink/gogo/