共感を価値に変える新しい仕組み、「クラウドファンディング」の楽しみ方

最近、よく耳にする「クラウドファンディング」。でも、仕組みをわかっているようで、わかっていない人も少なくないのではないでしょうか?

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そこで、クラウドファンディングのプラットフォームを運営する「Makuake(マクアケ)」を訪ね、スタッフの方に、クラウドファンディングとはどんな仕組みなのか、またどうやって参加し楽しんだらいいのかを教えてもらいました。

 

 

実行者、支援者、プラットフォームがあって成り立つ仕組み

今回教えてくれたのは、Makuakeで“キュレーター”を務める細田芽衣さん。まずは「クラウドファンディング」そのものの仕組みについて、概略を教えていただきました。

 

Makuakeで“キュレーター”という役割を担う細田芽衣さん。プロジェクトの設計段階から実行者の相談役となり、目標達成までの伴走役になってくれます。キュレーターがサポートするためプロジェクト成功率が高いことが、Makuakeの特徴にもなっています↑Makuakeで“キュレーター”という役割を担う細田芽衣さん。プロジェクトの設計段階から実行者の相談役となり、目標達成までの伴走役になってくれます。キュレーターがサポートするためプロジェクト成功率が高いことが、Makuakeの特徴にもなっています

 

「クラウドファンディングには、3方向の利害関係者が関わっています。クラウドファンディングという仕組みの中に、プラットフォームにプロジェクトを掲載して支援を募りたい『実行者』と、プロジェクトを支援する『支援者』、そしてその2者を繋ぐMakuakeのような『プラットフォーマー』です。

 

通常、プラットフォーマーはプロジェクトの掲載可否を判断する以外に、実行者のプロジェクトについて関わりを持つことは少ないのですが、Makuakeは、私のようなキュレーターがひとつのプロジェクトに必ずひとり担当としてつき、目標達成をサポートするのが特徴です。キュレーターが実行者のプロジェクトにアイデアを出し、プロジェクトをブラッシュアップしたりすることも珍しくありません」

 

またクラウドファンディングには、大きく3つの支援の種類があります。1つは、支援に対して、商品や権利でお返しをする「購入型」。例えば、お店を立ち上げたいというプロジェクトに支援した方に、お店で使える飲食チケットをプレゼントしたり、プレオープンイベントに招待したり……といった形式です。Makuakeもこのタイプ。もう1つは「寄付型」と呼ばれ、名前の通り、プロジェクトに寄付する形式であるため支援者に見返りはありません。そしてもう1つが、「投資型」。これは支援者に金銭や株式などを渡すものです。

 

クラウドファンディングのプラットフォームには、Makuakeのほかにも、アメリカ発の「Kickstarter」や、国内での草分けである「Readyfor」、「CAMPFIRE」などがあります。社会貢献を主にしたプロジェクトが多いプラットフォーム、個人の活動資金集めに関するプロジェクトが多いプラットフォームなど、それぞれ扱っているプロジェクトも特徴的。今回訪ねたMakuakeは、飲食店を中心とした店舗やプロダクト等の開発に関わる、新製品や新店舗の実現に向けたプロジェクトが多いのが特徴になっているといいます。

 

 

あの名作も、クラウドファンディングがなければ世に出なかった!

数あるプロジェクトのなかでも、大成功を収めた代表例が映画『この世界の片隅に』で、こちらもMakuakeのプロジェクト。本作はクラウドファンディングによって資金を集めて制作が決定し、結果的に第40回日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞を受賞するなど、高い評価を受けました。今作は、公開直後から多くの支援者が劇場に足を運び、さらにそこから口コミによって人気が広がっていきました。

Makuakeで資金を集めた『この世界の片隅に』。エンドロールには、支援者の名前もクレジットされました↑Makuakeで資金を集めた『この世界の片隅に』。エンドロールには、支援者の名前もクレジットされました

 

 

クラウドファンディングでプロジェクトを支援する楽しみを「まだ世に出ていない面白い製品や、自分が共感したプロジェクト、オープン前のお店を支援することで、特典を得られるだけでなく、そのプロジェクトにスタート前から“関わる”ことができるのが醍醐味です」と説明する細田さん。

電球型のLED「Siphon」、ケースやベルトなどをカスタムオーダーできる日本製時計「knot」、ポータブルの音楽デバイス「GODJ Plus」など、Makuakeで成功を収めたプロダクトの一例。まだ世に出ていない商品やサービスに出合えるチャンス↑電球型のLED「Siphon」、ケースやベルトなどをカスタムオーダーできる日本製時計「knot」、ポータブルの音楽デバイス「GODJ Plus」など、Makuakeで成功を収めたプロダクトの一例。まだ世に出ていない商品やサービスに出合えるチャンス

 

 

もちろん、支援するだけでなく、プロジェクトの実行者にも、クラウドファンディングは多くのメリットがあります。

 

 

まだ世に出ていないお店や製品を一緒に作り上げていく楽しさも

「例えば飲食店の場合、告知はオープン直前にクーポンやチラシを配布したりする方法が一般的ですが、クラウドファンディングを使えば、オープン前からお客様に知っていただくことができますし、オープン時には、支援してくださった方が足を運んで下さいます。Makuakeにはプロジェクトの進捗を報告するページがあるので、たとえば『内装がいま、こんな感じになっています』とか、『どんなメニューが食べたいですか?』など、支援者と一緒に店作りをしていくこともできるんです。

 

また、法人では新製品の“テストマーケティング”の場として利用されることも多いのですが、一般的なマーケティングと違うのは、実際に購入した人の声が聞けること。クラウドファンディングの反応を見て、展開するラインナップや生産数などを変更することもよくあります」

西麻布に会員制のバーをつくるためのプロジェクト。飲食ジャンルでは国内最高額となる1,500万円を超える資金を調達しました↑西麻布に会員制のバーをつくるためのプロジェクト。飲食ジャンルでは国内最高額となる1,500万円を超える資金を調達しました

 

 

個人プロジェクトから一躍全国展開というサクセスストーリーも!

Makuakeでは、毎月100件を超える新しいプロジェクトが立ち上がっており、平均調達金額は200万円。もちろん法人だけでなく、個人でプロジェクトを立ち上げることも可能。「今では国内に複数店舗を立ち上げた“サクセスストーリー”も少なくありません」と、細田さん。

 

例えば「押し花を使ったスマホケースのプロジェクト」は、企業ではなく、主婦が個人で立ち上げたプロジェクト。予定していた目標を大きく上回るなど人気を集め、趣味の活動を超えて、全国に向けて製品を広めるきっかけとなった。

 

こうした成功例は他にいくつもあり、共感や支持を集められるようなプロジェクトであれば、誰にでもチャンスが広がっているのが、クラウドファンディングの魅力と言えるのです。

押し花を使ったスマホケースのプロジェクト。ハンドメイドのフラワーアートケースを、Makuake限定のデザインで販売するプロジェクトが、3回にわたって展開されました↑押し花を使ったスマホケースのプロジェクト。ハンドメイドのフラワーアートケースを、Makuake限定のデザインで販売するプロジェクトが、3回にわたって展開されました

 

 

実行者も支援者も、利用方法は簡単。ふたたびMakuakeを例にとってみると、支援者になるには、Makuakeのウェブサイトから、興味のあるプロジェクトを見つけて、支援するコースを選択するだけ。支援する金額によって、受け取れるリターンが変わる仕組みになっています。

 

また実行者になるには、Makuakeのウェブサイトから申し込んだ後、審査を通れば、細田さんのような専属のキュレーターがつき、サポートしてもらうことができます。サイトの掲載費用は無料。獲得した支援金額の15%(+決済代行手数料5%)を手数料としてMakuakeに支払うことになります。この手数料は、プラットファーマーによってさまざまです。

 

またプロジェクトは目標金額に達した場合のみ、支援者にリターンを渡す「All or Nothing方式」と、目標達成の可否にかかわらず、支援金を受けられる「All in方式」があり、実行者が選択することができます。

 

 

支援するのも、プロジェクトを立ち上げて実行者となるのも、それぞれの楽しみ方ができるクラウドファンディング。まずは気軽に第一歩、支援者として参加してみてはいかがでしょうか?

 

Fund

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Makuake(マクアケ)
https://www.makuake.com

 

 

 

目標金額の623%!? 真空管Bluetoothクラウドファンディングに出資者続出!

アウトフィットジャパン株式会社が、真空管BLUETOOTHスピーカー「VISOR-ROM」のクラウドファンディングをMakuakeで展開。真空管ファンの注目を集め、出資者が相次いだ。

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様々な技術が“真空管”の魅力を増幅!

出典画像:「優れた高音質を体験! 真空管BLUETOOTH スピーカー【VISOR-ROM】」Makuakeより出典画像:「優れた高音質を体験! 真空管BLUETOOTH スピーカー【VISOR-ROM】」Makuakeより

 

「VISOR-ROM」は、RAYTHEON社の“JAN6418真空管”を搭載したスピーカー。真空管アンプを採用したことで、トランジスタ等の半導体アンプでは体験できない音を再現。既存のBluetoothスピーカーとは一線を画した、暖かな音色を楽しむことができる。

出典画像:「優れた高音質を体験! 真空管BLUETOOTH スピーカー【VISOR-ROM】」Makuake より出典画像:「優れた高音質を体験! 真空管BLUETOOTH スピーカー【VISOR-ROM】」Makuake より

スピーカー部分は「Doom Tweeter(高音域用スピーカー)」と「Woofer(低音域用スピーカー)」の360度無指向性スピーカーを2つ搭載。真空管の独特な音を最高の音質で届けてくれる。さらに旭化成社のボイスプロセッサ「AK7755 DAC」がノイズを最小化。そしてBLUETOOTHコーデックは、近年様々な高音質ワイヤレスヘッドホンなどに採用されている「apt-X HD」。音の損失を防止して、CDレベルのサウンドを提供してくれるそうだ。

出典画像:「優れた高音質を体験!真空管BLUETOOTH スピーカー【VISOR-ROM】」Makuakeより出典画像:「優れた高音質を体験!真空管BLUETOOTH スピーカー【VISOR-ROM】」Makuakeより

 

また、「VISOR-ROM」を2つ使用することで、「TWS(True Wireless Stereo)」技術によりステレオモードでの出力が可能。ただしこの機能が使えるのはAndroidとiOSの製品だけとなっている。

 

真空管アンプの魅力を様々な機能が引き立ててくれるスピーカーに、支援者からは「素敵なアイデア商品! これは是非とも欲しい」「ちょうど真空管の音が聞きたかったからちょうど良かった」「どんな音がするのか気になる」「真空管+Bluetoothって組み合わせが実現していたとは…」との声が上がった。

 

真空管スピーカーに出資者が続出

まさに真空管好きのために作られたかのようなスピーカー「VISOR-ROM」。クラウドファンディングのリターンは「VISOR-ROM」を割引価格で手に入れられるというもので、38%割引きの「2万3800円」コースや34%割引きの「2万5500円」コースなどがある。その他、ステレオモードも楽しめる“2個セット”の支援コースも。こちらは「4万9800円」コースと「4万6500円」コースの2つのみとなっている。

 

同プロジェクトには出資者が相次ぎ、募集終了まで54日を残した11月6日時点で合計金額は311万9200円。目標金額として設定されていた50万円の623%に及ぶ金額が集まった。

 

真空管世代ではない人も、一度優しく暖かな音色を体験してみてはいかが?

お茶は「氷点下」が一番ウマイ! 3社のコラボが実現した「究極の煎茶カクテル」体験会より至福のレポート

クラウドファンディングサービスのMakuakeには、『煎茶GIN「茶饗-SAKYO-」PROJECT』なるプロジェクトがありまして、目標金額を大きく上回る出資が集まり、密かな話題を呼んでいます。

 

このプロジェクトは、煎茶は氷点下で抽出するのが適しており、味わいや風味が最も豊かになる。その最高の煎茶を使い、最高のドライジンを割ると、とんでもない味のカクテルが出来上がる…そんな夢を実現するためのセットが購入できるという内容。今回は、その体験会に参加する機会を得たので、以下でレポートしていきましょう。

↑目標金額の100万円を軽々クリア↑Makuakeのサイトでは目標金額の100万円を軽々クリア

 

↑出資すると購入できる『「茶饗」氷点下抽出セット<ジンあり>』↑出資すると購入できる『「茶饗」氷点下抽出セット<ジンあり>』(1万2400円~)

 

本プロジェクトは、3つの企業がコラボして実現されました。まずは、中核となる茶葉を見てみましょう。本セットには、お茶どころである静岡で100年以上続くお茶農園「カネ十農園」が独自の製法で作り上げた煎茶が2種類同梱されます。同梱される煎茶はカフェインを低減し、静岡産の柚子とレモングラスを配合した「柚子煎茶」と、雑味のないシンプルな煎茶が楽しめる「カネ十煎茶」の2種類。

↑「柚子煎茶」(左)と「カネ十茶葉」(右)↑「柚子煎茶」(左)と「カネ十茶葉」(右)

 

次に、カクテルを作るために必要なドライジン。同梱されるのは、バカルディ社が販売する大人気のドライジン「ボンベイ」シリーズのなかでもフラッグシップとなる「スター・オブ・ボンベイ」です。下位モデルである「ボンベイ・サファイア」に含まれる10種類のボタニカル(植物由来の素材)に加えて、イタリア産ベルガモットとエクアドル産アンブレットシードを配合した合計12種類のボタニカルを採用。酸味と甘みが絶妙なバランスで調和する、上品な味わいのドライジンです。

↑「スター・オブ・ボンベイ」 750ml入り↑「スター・オブ・ボンベイ」 750ml入り

 

そして、最後のピースが低温抽出を実現するためのボトルと保冷バックです。この保冷バッグには、シャープの社内ベンチャー「TEKION LAB」(テキオンラボ)が開発した蓄冷材料が採用されており、煎茶を低温で抽出する際に使用します。

 

保冷バッグの蓄冷材料は、停電が多い地域向けに冷蔵庫の保冷剤として開発された技術を転用。蓄冷材料は、シャープがテレビやパソコンなどの液晶材料の研究で培った技術をベースにしており、-24℃~+28℃の温度領域の特定の温度で蓄冷できます。簡単に説明すると「氷点下で冷やせる氷」を使うことで、通常の氷よりも冷たい温度で冷やせるのが特徴。また、電源なしで長時間の保冷にも適している技術なのです。

↑保冷バッグとボトル↑中央の筒状のものが保冷バッグ。オリジナルフィルターインボトル

 

↑保冷バッグの中にはTEKION LABが誇る蓄冷材料のマットが入っています↑保冷バッグの中にはTEKION LABが誇る蓄冷材料の白いマットが入っています

 

 

低温で抽出した煎茶カクテルは確かに激ウマ!

では、いよいよ実際に低温で抽出した煎茶カクテルを飲んでみましょう! 煎茶の抽出方法ですが、茶葉にお湯をかけて葉っぱを開かせることで、香りや風味が抽出されやすくします。ただし、この工程は数十秒。茶葉が開いたらすぐに保冷バッグに入れて、低温でじっくりと抽出します。

↑お湯で開かせた茶葉をボトルに移します。このときにドライジンも一緒に注ぎます↑お湯で開かせた茶葉をボトルに移します。このときにドライジンも一緒に注ぎます

 

↑保冷バッグに入れて数分待つと…↑保冷バッグに入れて数分待つと…

 

↑煎茶ジンのできあがり!↑煎茶ジンのできあがり!

 

筆者は普段、お茶はよく飲むものの、ドライジンは、ほぼ飲みません。また、カクテルもあまり飲まないので、味わいに関してはまったく想像できませんでした。

 

そんな筆者が飲んでみたところ…確かに激ウマ! お茶とジンの香りがほど良くマッチしていて、クセは感じません。最初は苦味を感じますが、ノドを通る前に苦味は消え、豊かな甘みが広がります。苦味と甘みと酸味が絶妙に入り交じっているものの、それでいて複雑というわけではなく、むしろシンプルに感じるほどスッキリしている…正直、そのウマさに驚きを隠せませんでした。ほのかなフルーティさも相まって、女性でもグイグイ飲めてしまいそうです。そのウマさに、筆者は仕事を忘れておかわりしまくってしまいました……。

 

この味わいは、カネ十農園、バカルディ、シャープという、それぞれ分野の違う3つの企業がコラボしなければ実現できなかった味。まさにオンリーワンの「奇跡の味」と言っても過言ではありません。まだMakuakeでは、本プロジェクトに申し込みが可能。ぜひ究極の煎茶ジンを手に入れて、友人やパートナーとともに楽しんでみてはいかがでしょう。

↑ウマすぎてご満悦の筆者↑ウマすぎてご満悦の筆者

 

お茶は「氷点下」が一番ウマイ! 3社のコラボが実現した「究極の煎茶カクテル」体験会より至福のレポート

クラウドファンディングサービスのMakuakeには、『煎茶GIN「茶饗-SAKYO-」PROJECT』なるプロジェクトがありまして、目標金額を大きく上回る出資が集まり、密かな話題を呼んでいます。

 

このプロジェクトは、煎茶は氷点下で抽出するのが適しており、味わいや風味が最も豊かになる。その最高の煎茶を使い、最高のドライジンを割ると、とんでもない味のカクテルが出来上がる…そんな夢を実現するためのセットが購入できるという内容。今回は、その体験会に参加する機会を得たので、以下でレポートしていきましょう。

↑目標金額の100万円を軽々クリア↑Makuakeのサイトでは目標金額の100万円を軽々クリア

 

↑出資すると購入できる『「茶饗」氷点下抽出セット<ジンあり>』↑出資すると購入できる『「茶饗」氷点下抽出セット<ジンあり>』(1万2400円~)

 

本プロジェクトは、3つの企業がコラボして実現されました。まずは、中核となる茶葉を見てみましょう。本セットには、お茶どころである静岡で100年以上続くお茶農園「カネ十農園」が独自の製法で作り上げた煎茶が2種類同梱されます。同梱される煎茶はカフェインを低減し、静岡産の柚子とレモングラスを配合した「柚子煎茶」と、雑味のないシンプルな煎茶が楽しめる「カネ十煎茶」の2種類。

↑「柚子煎茶」(左)と「カネ十茶葉」(右)↑「柚子煎茶」(左)と「カネ十茶葉」(右)

 

次に、カクテルを作るために必要なドライジン。同梱されるのは、バカルディ社が販売する大人気のドライジン「ボンベイ」シリーズのなかでもフラッグシップとなる「スター・オブ・ボンベイ」です。下位モデルである「ボンベイ・サファイア」に含まれる10種類のボタニカル(植物由来の素材)に加えて、イタリア産ベルガモットとエクアドル産アンブレットシードを配合した合計12種類のボタニカルを採用。酸味と甘みが絶妙なバランスで調和する、上品な味わいのドライジンです。

↑「スター・オブ・ボンベイ」 750ml入り↑「スター・オブ・ボンベイ」 750ml入り

 

そして、最後のピースが低温抽出を実現するためのボトルと保冷バックです。この保冷バッグには、シャープの社内ベンチャー「TEKION LAB」(テキオンラボ)が開発した蓄冷材料が採用されており、煎茶を低温で抽出する際に使用します。

 

保冷バッグの蓄冷材料は、停電が多い地域向けに冷蔵庫の保冷剤として開発された技術を転用。蓄冷材料は、シャープがテレビやパソコンなどの液晶材料の研究で培った技術をベースにしており、-24℃~+28℃の温度領域の特定の温度で蓄冷できます。簡単に説明すると「氷点下で冷やせる氷」を使うことで、通常の氷よりも冷たい温度で冷やせるのが特徴。また、電源なしで長時間の保冷にも適している技術なのです。

↑保冷バッグとボトル↑中央の筒状のものが保冷バッグ。オリジナルフィルターインボトル

 

↑保冷バッグの中にはTEKION LABが誇る蓄冷材料のマットが入っています↑保冷バッグの中にはTEKION LABが誇る蓄冷材料の白いマットが入っています

 

 

低温で抽出した煎茶カクテルは確かに激ウマ!

では、いよいよ実際に低温で抽出した煎茶カクテルを飲んでみましょう! 煎茶の抽出方法ですが、茶葉にお湯をかけて葉っぱを開かせることで、香りや風味が抽出されやすくします。ただし、この工程は数十秒。茶葉が開いたらすぐに保冷バッグに入れて、低温でじっくりと抽出します。

↑お湯で開かせた茶葉をボトルに移します。このときにドライジンも一緒に注ぎます↑お湯で開かせた茶葉をボトルに移します。このときにドライジンも一緒に注ぎます

 

↑保冷バッグに入れて数分待つと…↑保冷バッグに入れて数分待つと…

 

↑煎茶ジンのできあがり!↑煎茶ジンのできあがり!

 

筆者は普段、お茶はよく飲むものの、ドライジンは、ほぼ飲みません。また、カクテルもあまり飲まないので、味わいに関してはまったく想像できませんでした。

 

そんな筆者が飲んでみたところ…確かに激ウマ! お茶とジンの香りがほど良くマッチしていて、クセは感じません。最初は苦味を感じますが、ノドを通る前に苦味は消え、豊かな甘みが広がります。苦味と甘みと酸味が絶妙に入り交じっているものの、それでいて複雑というわけではなく、むしろシンプルに感じるほどスッキリしている…正直、そのウマさに驚きを隠せませんでした。ほのかなフルーティさも相まって、女性でもグイグイ飲めてしまいそうです。そのウマさに、筆者は仕事を忘れておかわりしまくってしまいました……。

 

この味わいは、カネ十農園、バカルディ、シャープという、それぞれ分野の違う3つの企業がコラボしなければ実現できなかった味。まさにオンリーワンの「奇跡の味」と言っても過言ではありません。まだMakuakeでは、本プロジェクトに申し込みが可能。ぜひ究極の煎茶ジンを手に入れて、友人やパートナーとともに楽しんでみてはいかがでしょう。

↑ウマすぎてご満悦の筆者↑ウマすぎてご満悦の筆者

 

「これはアイデアの勝利」距離測定の常識を覆す“ハイテクメジャー”にクラウド支援殺到

多様なIOT測定工具を開発してきた「Magpie Tech」が、Makuakeで“ハイテクメジャー”を開発するための支援を募集。これまでのメジャーの概念を覆すプロジェクトに注目が集まり、目標金額を大幅に上回る支援が殺到した。

出典画像:「21世紀のハイテクメジャー。あらゆる空間をレーザーで簡単測定『VH-80』」Makuake サイトより出典画像:「21世紀のハイテクメジャー。あらゆる空間をレーザーで簡単測定『VH-80』」Makuake サイトより

 

動かなくても距離を測れるハイテクメジャー

出典画像:「21世紀のハイテクメジャー。あらゆる空間をレーザーで簡単測定『VH-80』」Makuake サイトより出典画像:「21世紀のハイテクメジャー。あらゆる空間をレーザーで簡単測定『VH-80』」Makuake サイトより

 

今回「Magpie Tech」が支援を募ったのは、両端レーザー距離計「VH-80」の開発費。手のひらサイズの計測器の両端からpulse波というレーザーを照射して、反射したpulse波を受光するまでの時間を計測。対象物との距離を算出してくれる。

 

この計測器のミソは“両方向から”レーザーが射出されるということ。これまで人類が使ってきたあらゆる物差しは、単一方向への測定が基本だったため“自身が距離測定の中心になれない”という限界があった。どういうことかというと、例えば30mの距離を計測する場合、“メジャー”にせよ“物差し”にせよ測定器を30m持ち歩かなくてはならない。

出典画像:「21世紀のハイテクメジャー。あらゆる空間をレーザーで簡単測定『VH-80』」Makuake サイトより出典画像:「21世紀のハイテクメジャー。あらゆる空間をレーザーで簡単測定『VH-80』」Makuake サイトより

 

しかし「VH-80」の場合、利用者から見て両方向の距離を測るので、その場から一歩も動かずに測定が可能。最大約80mというサッカーコートと同じくらいの距離を、たった1秒で測ることが出来る。算出される数値は、左右の距離とその合計値。直進性を持つレーザーを使っているので、正確な測定ができ、距離測定の正確性は±3mmだ。

 

観測者が移動しなくても良いという画期的なメジャーはたちまち話題になり、ネット上では「両側からのレーザーは考えたなぁ」「ありそうでなかった両側メジャー! 建築とかやってる訳じゃないけど無駄に欲しくなる!」「これがあれば1人で測量できそう」「脚立とか使わなくても“高さ”が測れるのか… これはアイデアの勝利」との声が。目標金額100万円を軽々と達成し、10月30日現在で約530万円の支援が集まっている。

 

痒い所に手が届く様々な便利機能

出典画像:「21世紀のハイテクメジャー。あらゆる空間をレーザーで簡単測定『VH-80』」Makuake サイトより出典画像:「21世紀のハイテクメジャー。あらゆる空間をレーザーで簡単測定『VH-80』」Makuake サイトより

 

「VH-80」には、“距離を測る”というもの以外にも様々な機能を搭載。まずスマートフォン専用アプリケーションを利用すれば、Bluetooth4.0通信でデータのやり取りが可能になる。測定結果をスマホ内に保存・管理するのはもちろんのこと、測定したデータを写真に重ね合わせ図面を作成するという機能も。

 

そして高い建物の高さを計測する際は「ピタゴラスモード(辺測定)」が便利。測定している人物から対象物までの“底辺”と“斜辺”を測定することで、3角形の“高さ”を算出することが出来る。

 

その他、一方向へのレーザー照射に切り替えたり、測定単位を「m」や「yd」に変更出来たりと、細かい機能も搭載した「VH-80」。2018年2月に出荷予定とのことだが、計測の常識を変えてくれる商品になるかもしれない。

手荷物に乗せるだけで置き引き対策に! 手のひらサイズの荷物番「TRENE(トレネ)」に大注目!

デジタルメモ「ポメラ」などでお馴染みのキングジムが、荷物を見守ってくれるデジタルツール「TRENE(トレネ)」を開発。10月11日より、同商品の“市場受容性の確認”などを目的に「Makuake」でクラウドファンディングを開始したのだが、目的金額を大きく上回る支援が集まっている。

出典画像:「一人での外出をもっと快適に!荷物を見守る小さなパートナー『TRENE(トレネ)』」Makuakeより。出典画像:「一人での外出をもっと快適に!荷物を見守る小さなパートナー『TRENE(トレネ)』」Makuakeより(以下:同)

 

簡単便利なモニタリングアラーム

「TRENE」は手のひらサイズのモニタリングアラームで、離席した際の手荷物などを管理してくれるアイテム。使い方は簡単で、ノートパソコンなどの荷物の上に乗せるだけ。スマートフォンとBluetoothで連携し、持ち主が一定以上離れた状態で荷物が動かされると、光とアラーム音を発する。

 

そして、持ち主が席に戻ってくると、自動的に“警戒状態”を解除。ユーザーの着席時に誤作動でアラームが鳴る事はなく、使用の際にいちいち再起動させたりといった煩わしい操作も必要ない。

 

 

また、アラームの強弱は「大」「中」「小」の三段階で調節可能。「カフェ」「ワーキングスペース」「セミナー」などの様々なシーンで活用できる。“置き引き”などの抑止力として使える便利なアイテムに、SNSなどでは「ちょうど良い防犯グッズが出たな… これは欲しい」「1人でノーパソもって出かけること多いから重宝しそう」「使用方法が簡単そうでいいな」「ネーミングが面白い! これを置かれたら“盗れねー”から“トレネ”なのかな?」との声が相次いだ。

 

「ポメラ」「テプラ」を生み出したキングジムの新たな挑戦

これまでは“電子文具”のメーカーというイメージが強かったキングジムが、なぜこのような防犯グッズを開発したのだろうか。「Makuake」の「TRENE」特設サイトによると、きっかけは商品開発部・渡部純平さんの実体験にあるようだ。

 

ある日、カフェで仕事をしていた彼の元に取引先から電話が。急なことだったので、荷物をまとめる暇もなく店外に飛び出し電話に出たのだが、1人でカフェを訪れていた彼は席に置きっぱなしの荷物が気になって仕方がなかったとのこと。そこで渡部は、このようなストレスを解消して仕事のパフォーマンスを上げるために「TRENE」の開発を企画した。

 

日常の“ちょっとした不安”をきっかけに作られた画期的な商品に、世のビジネスマンは大注目。目標金額は50万円に設定されていたのだが、残り85日を残した10月16日現在で既に250万を超える支援が寄せられている。色々な場面で頼りになりそうな、小さな荷物番「TRENE」。「ポメラ」や「テプラ」といった同社の先輩主力商品に負けず劣らずの人気を博すかも?

クラウドファンディングはこういう製品が出てくるから面白い! 缶をも破壊する耐久性であらゆるものに代用できる史上最強テープ「Adventure Tape」

人生は予想もしないアクシデントの連続です。カバンのストラップ部分が外れてしまったり、自転車の部品が取れたり、スーツケースがいきなり崩壊したり。そんな場合のとっさの処置に皆さんなら何を使いますか? ガムテープ、ロープなどを思い浮かべると思いますが、Kickstarterで予約受付中のプロダクト「Adventure Tape」を使えば、それら全部が不要になります。

 

魔法のような素材

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「Adventure Tape」はガムテープのような粘着性のあるテープではありません。しかしテープ同士が接触している場合はくっつくという性質があるので物の周りにグルグルっと巻いて結び目を作るだけでしっかりと物を固定してくれるのです。

 

それだけでなく、グーンと伸ばすことの出来るストレッチ性と切れない強靭さがあり、粘着性のテープではないので、何度でも再利用できるようになっています。摩擦にも強く、防水性も優れています。数え切れないほどの性能が詰め込まれているおかげで、いろいろなものに使えます(詳しくは下の動画)。

例えば、テントのポールの修理にも使えます。

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スーツケースやカバンのストラップの修理にも使えます。新しい物を買うまでの応急処置としては完璧ではないでしょうか。

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また梱包の紐としても使えます。粘着性じゃないのでベタベタした手触りを残したり、開く時に梱包材を壊してしまうこともありません。

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防水なので水漏れにも対応できます。

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物を縛り付けてコンパクトにするのにも使えます。

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もちろん、自転車やボートなどに荷物を固定するのにも。

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どうでしょうか? ここまで見せつけられると、このテープは確かにガムテープやバンジーロープ、紐などに代用できるのが分かりますね。すべてこれ1つで解決できるわけです。テープにホコリなどで汚れがついたら水で洗い落とせば元通り。経済的ですね。

 

それでも従来のテープのような物を想像してしまう私たちとしては、「時間がたったら弱くなるのでは」「思い切り引っ張るとちぎれるのでは」と心配してしまいますよね。紹介ビデオでは思い切り引っ張った状態で缶ジュースをグルグルと縛り付けています。そうするとなんと・・・

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テープがちぎれるのではなく、缶自体が破裂してしまいました。これは納得の強さです。コメント欄やTwitterにも「使うのが待ちきれない」「(普通のプロダクトなら)『NASAなら何を使うか』と考えるのが普通だけど、これは『NASAが買いそう』なプロダクト!」とそのパワフルな性能に驚きの声が集まっています。

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太さは9mm(細Thin)、18mm(中Medium)、43mm(太Thick)の3種類で、長さはどれも3.6メートルとなっています。3種類とも入ったセットが約2700円と値段もかなり良心的(日本への配送料は750円)。発送は来年の4月の予定とのことです。

 

早急に必要でなくても道具箱や車のトランクに1つは入れておきたいアイテムじゃないでしょうか。