2つの「くっきり光」で仕事も読書もはかどる! パナソニックの新LEDシーリングライト15機種発売

パナソニックはパソコン作業や読書、学習時の見やすさを追求した「パルック LEDシーリングライト スタンダードシリーズ」計15品番を、2025年6月下旬より順次発売すると発表しました。

 

PC作業や読書に対応する「くっきり光」を標準搭載

今回発表された新シリーズは、全機種にパナソニック独自の2つの「くっきり光」を標準搭載しています。一つは「パソコンくっきり光」。これは、独自の技術で青白さを抑え、黒を際立たせ、パソコンやスマホ、タブレットの画面が見やすい光色。在宅ワークでのパソコン作業やリビング学習などにおすすめとのこと。

 

もう一つは「文字くっきり光」。こちらは、色温度6200Kの白い光と適度な明るさで、小さな文字もくっきり見える光。リビングでの読書や、子ども部屋での学習など、集中力を要する場面で活躍しそうです。

 

生活シーンを彩る多彩なモードと快適な操作性

新シリーズは、単に明るく照らすだけでなく、生活の様々なシーンを豊かに演出する機能も充実しています。設定時刻の10分前から徐々に明るくなり、自然な目覚めを促す「おめざめモード」や、ろうそくの炎のように光が揺らぎ、リラックス空間を作り出す「ゆらぎモード」を搭載。これらのモードはリモコン一つで簡単に切り替え可能です。

 

さらに、リモコンには新たに「やや暖かい色」ボタンを追加。従来の電球色と昼白色の中間にあたる、暖かみと明るさを両立した光色で、食事や団らんの時間をより心地よく演出します。もちろん、細やかな調整が可能な連続調光・調色機能も備えており、時間帯や気分、活動内容に合わせて最適な明かり環境を作り出すことができます。

 

デザインと広さで選べる豊富なラインナップ

デザイン面では、シンプルな「プレーン」タイプに加え、メタリックな「シルバーリング」、透明感のある「ミストクリア」、落ち着いた雰囲気の「ウッドテイスト」を用意。そして最大20畳まで対応する大光量タイプの「プレーン」と「クリア」と、多彩なバリエーションを用意。部屋のインテリアや広さ(~8畳から~20畳まで)に合わせて、最適な一台を選ぶことができます。

パナソニック

パルック LEDシーリングライト(スタンダードシリーズ)

発売:2025年6月下旬

価格:オープン

テレビやスマホでも使えるようになった! パナソニックのゲーミングネックスピーカー「SC-GNW30」

パナソニックは、ワイヤレスモデルのゲーミングネックスピーカーの新モデル「SC-GNW30」を2025年6月中旬に発売します。実売予想価格は4万円前後(税込)。

ゲーミングネックスピーカー「SC-GNW30」

 

記事のポイント

新たにHDMI接続とBluetooth接続に対応したことで、テレビやスマホと組み合わせて利用できるように進化。ゲームだけでなく、映画鑑賞やスマホでの動画視聴などにも使えるようになりました。また、ワイヤレス送信機は最大2台までのネックスピーカーを接続できるので、2人で使うことも可能に。

 

本製品は、耳を塞がず圧迫感のない快適なネックスピーカースタイルを採用したゲーミングネックスピーカー。搭載された4つのスピーカーにより、プレイヤーを包み込むような迫力のサラウンドサウンドを実現します。低遅延2.4 GHzの専用無線技術も継続し、映像と音のずれを抑え、快適なゲームプレイ環境を提供します。また、AIボイスプロセッサーによる高性能ノイズ&エコーキャンセリング技術により、クリアな音声で仲間とのスムーズなコミュニケーションが可能です。

 

従来は、付属のワイヤレス送信機がUSB接続のみに対応し、ゲーム機やPCにしか接続できませんでしたが、新たにHDMI接続に対応し、テレビにも直接接続が可能に。テレビ番組や映画、ネット動画などもネックスピーカーで楽しめるようになりました。

 

また、HDMI接続することで、PCだけでなく家庭用ゲーム機からも最大5.1chのサラウンド音源をダイレクトに入力し、ネックスピーカーの4つのスピーカーを最大限に活かした「4chリアルサラウンド」として再生することができます。

↑ワイヤレス送信機がHDMI入力に対応。

 

HDMI出力端子はARC(オーディオ・リターン・チャンネル)に対応しているので、テレビ放送やストリーミングコンテンツの音声(2ch PCM)を、手軽に「4ch疑似サラウンド」へ変換でき、リビングでの映画やライブ鑑賞にも、より臨場感を持って楽しめます。

 

また、新たにBluetooth接続にも対応し、スマートフォンでのゲームプレイや動画・音楽視聴時も迫力あるサウンドで楽しめます。ボイスチャット機能がないオンラインゲームをプレイする際には、スマートフォンと本製品をBluetooth接続し、通話アプリを使用することで、ゲーム音を聴きながらボイスチャットが可能です。

 

専用アプリ「SOUNDSLAYER Engine」も従来のWindows PC専用からMacOS、Android、iOSにも対応し、利用できる機器が大幅に拡大。より多くのデバイスで詳細なサウンドカスタマイズが可能となり、プレイヤー一人ひとりの好みに合わせた最適なサウンド環境を、手軽に構築できます。

 

このほかにも、発売中の「SC-GNW10」のマイナーチェンジモデルとして「SC-GNW10S」(実売予想価格3万円前後/税込)も同時に発売されます。こちらは、新たにSOUNDSLAYER EngineアプリをmacOSでも利用可能となり、サウンドモードも強化されています。

 

パナソニック
ゲーミングネックスピーカー「SC-GNW30」
2025年6月中旬発売
実売予想価格:4万円前後(税込)

有機ELビエラがフルモデルチェンジ! パナソニックの大画面テレビが画質音質で驚きの進化

パナソニックは、6年ぶりのフルモデルチェンジとなる有機ELビエラの新フラッグシップモデル「Z95Bシリーズ」をはじめ、レイアウトフリーテレビやゲーミングネックスピーカー新モデルの体験セッションを実施しました。

↑6年ぶりのフルモデルチェンジとなる4K有機ELビエラの新フラッグシップ「Z95Bシリーズ」。

 

会場で発表されたテレビシリーズは、有機ELテレビ2シリーズと液晶テレビ3シリーズの計5シリーズ。ラインナップと発売時期は以下の通りです(価格はすべて税込)。

 

フラッグシップ 4K有機ELビエラ「Z95Bシリーズ」 6月下旬発売予定

・TV-65Z95B(65V型)……53万円前後

・TV-55Z95B(55V型)……38万円前後

 

ハイグレード 4K有機ELビエラ「Z90Bシリーズ」 6月下旬発売予定

・TV-65Z90B(65V型)……41万円前後

・TV-55Z90B(55V型)……29万円前後

・TV-48Z90B(48V型)……27万円前後

・TV-42Z90B(42V型)……26万円前後

 

Mini LED 4K液晶ビエラ「W95Bシリーズ」 6月下旬発売予定

・TV-75W95B(75V型)……38万円前後

・TV-65W95B(65V型)……30万円前後

・TV-55W95B(55V型)……24万円前後

 

ハイグレード 4K液晶ビエラ「W90Bシリーズ」 6月下旬発売予定

・TV-65W90B(65V型)……24万円前後

・TV-55W90B(55V型)……20万円前後

・TV-50W90B(50V型)……17万円前後

・TV-43W90B(43V型)……16万円前後

 

スタンダード 4K液晶ビエラ「W80Bシリーズ」 6月下旬発売予定

・TV-50W80B(50V型)……15万円前後

・TV-43W80B(43V型)……13万円前後

 

新パネルの搭載などで高画質化、Prime Video向けのユニーク機能も

2024年モデルからの位置付けとしては、有機ELテレビでは「Z95A」の後継機がZ95B、「Z90A」および「Z85A」が統合されてZ90Bになります。液晶テレビは「W95A」からW95B、「W90A」からW90B、「W80A」からW80Bへとそれぞれ世代交代する格好です。

 

このなかで注目すべきは、やはりCES 2025で発表された有機ELテレビのフラッグシップ、Z95Bでしょう。今回、2019年から2024年モデルまで踏襲してきたデザインを一新、6年ぶりのフルモデルチェンジを果たしていますが、これは画質と音質の進化に必要な「意味のあるフォルム」であるとアピールされています。

 

まずは画質面での進化ポイントをチェックすると、新世代の有機ELパネル「プライマリーRGBタンデム」が挙げられます。

 

従来の有機ELパネルでは発光層を青/黄(赤+黄+緑)/青の3層構造としていたのに対し、プライマリーRGBタンデムでは赤/濃青/緑/濃青の4層構造を採用し、光の波長を最適化。これによって発光効率が40%向上し、輝度がアップしました。さらに青/緑/赤の光の純度が高まり、広色域化を実現したとのことです。

 

続いてのポイントが、放熱構造の進化です。

 

パネルからの放熱を効率よく逃がすことが、発光性能を引き出すうえでは欠かせません。Z95Bでは、独自の筐体・内部構造としてパネル空冷技術「サーマルフロー」を投入することで、放熱性能を高めました。

 

サーマルフローでは、レーシングカーの設計でも活用される、空気の流れをコントロールする「エアロダイナミクス」技術を応用。空気の流れを見える化する流体シミュレーションを駆使して、何度も施策・検証を繰り返して空気の流れを最適化することに成功したそうです。従来は放熱にあたり空気の乱流が発生してしまっていたところ、通気口の位置と内部構造物の配置を見直すことでスムーズな気流を実現し、その結果として有機ELセルの発光性能が向上しています。

↑煙によって空気の流れを視覚化したデモンストレーションでは、従来モデルのZ95A(写真手前)に対して、Z95B(写真奥)の方が素早く空気が流れていくことがわかります。

 

AI映像エンジンは2024年モデルに搭載された「HCX Pro AI Processor MK IIプロセッサ」をベースとしながら最適な画質チューニングを行なうとともに、新たに高画質機能「ダイナミックディテールエンハンサー」を搭載しました。この機能では、独自の映像処理アルゴリズムによって、映像のガンマを微細なエリアごとに調整し、解像感の高い映像を実現します。

 

さらにパネル制御においても、パネルの発光性能を最大限に引き出す「Bright Booster」を新搭載しました(Z95BおよびZ90Bの65V型/55V型のみ)。仕組みとしては、3次元映像信号解析と温度センサーにより、パネルの発光状態を画素ごとに管理。これを新開発された熱解析シミュレーションの結果をリアルタイムで参照・反映し、独自の電流制御アルゴリズムで有機ELパネルを駆動、高コントラスト化を実現するというものです。

 

おもしろいところでは、映像モードに「Prime Videoキャリブレーションモード」が追加されました。これは「クリエイターの意図を忠実に再現する、Amazon Prime Videoの視聴に最適なモード」と説明されており、実際にPrime Videoの映像チームが監修したとのこと。映画はもちろん、ライブ、スポーツといったビデオコンテンツに最適な画質に自動調整してくれるので、国内での利用者も多いPrime Videoユーザーには朗報といえそうです。

 

ゲーム向け機能も充実しており、4K/144Hz VRRやDolby Vision 144Hz対応で、激しい動きもちらつきの少ない滑らかな映像で再現することが可能です。

 

スピーカー構成は前モデルと同じものの、新デザインで広がりある音場を実現

音質面の進化もトピックです。ラインアレイスピーカー/ワイドスピーカー/イネーブルドスピーカー/ウーファー+パッシブラジエーターという構成はZ90Aと同じですが、Z95Bは新デザインによってこれまで配置できなかった場所にスピーカーを配置することができるようになりました。イネーブルドスピーカーは従来の約2倍となる左右間隔が確保でき、より広がりのある音場を実現しています。

↑イネーブルドスピーカーの左右間隔を従来よりも広く取ることで、立体音響効果を高めています。

 

またスピーカーユニットが刷新され、ウーファーは20Wから30Wへと出力アップ&パッシブラジエーターの数を2個から4個(対向配置)とすることで低音を強化しています。

 

こうしたスピーカーユニットの搭載も相まってか、近年のテレビとしては超薄型ではありませんが、レイヤー構造によって薄く見えるフルフラット薄型デザインとなっています。そのおかげで、テレビを斜めから見ても厚みは気になりませんでした。テレビスタンドはパナソニックが得意とする転倒防止設計で、安心して使用できるのもポイントです。

↑フロント下部やサイドなどはファブリックで覆われています。

 

高次元の映像描写、サウンドは驚くほどの進化を遂げた

実際にZ95Bを視聴することができたのですが、Z95Aと比較しても明るさが向上し、黒が引き締まっていることがわかります。また、色彩が豊かで、グラデーションも鮮やかなのも進化点として見て取ることができました。

 

高画質なデモ映像だけでなく、地上波放送の映像でも明るさや解像感の向上が感じられます。メジャーリーグの中継では、Mini LEDの液晶テレビにも匹敵するような明るさを実感できました。一方で、暗い映像になると有機ELテレビらしさが表れます。液晶テレビでは暗部が潰れてなにも見えなくなってしまうようなシーンでも、Z95Bではディテールをしっかり描き出してくれました。明暗の表現を高い次元で両立したモデルといえそうです。

 

もちろん高いレベル同士での比較であり、単独で見ればZ95Aでも満足のいく画質ですが、比べると違いがあることは間違いありません。

 

そして音質については、画質以上の進化を実感しました。Z95Bは中低域に量感があり、とてもクリアなサウンドに仕上げられています。またサラウンド感も向上しており、画面サイズを超えた広がりある音場を体験できました。これならオーディオシステムを追加しなくても、テレビ単体で十分に楽しめるはずです。

 

有機ELテレビのハイグレードモデルは前向き設置のスピーカーで高音質に

有機ELビエラのハイグレードモデルとなるZ90Bシリーズでは、最新世代の高輝度有機ELパネルが採用されました(65V型/55V型のみ)。パネル内部の配線構造を見直し、発光性能を向上することで高コントラスト化を実現しています。そして上述のAIエンジンによる画質最適化、ダイナミックディテールエンハンサーの搭載はZ90Bにおいても共通の進化点となっています。

↑2024年モデルのZ90AとZ85Aを統合し、4サイズ展開となったZ90Bシリーズ。

 

またZ90Aではメインスピーカーが下向きに設置されていたのに対して、Z90Bでは前向きにスピーカーを設置する「フロントパワースピーカー」構造を採用。これにより音が床やテレビ台に反射せず、ダイレクトにユーザーの耳に届くようになりました。さらに、低音を強化すべくウーファー出力を20Wから30Wにアップ、パッシブラジエーターも2個から4個(対向配置)へと増加しています。

 

Z90AとZ90Bを見比べてみると、コントラストが向上してパキッとした映像になっている印象を受けます。また、こちらも音質の進化が大きく、重心の低いリッチなサウンドが楽しめました。

 

Mini LED液晶ビエラはエリア分割の細分化で高コントラスト化

4K液晶テレビの新フラッグシップは、Mini LEDバックライトを搭載したW95Bシリーズです。

↑Mini LEDバックライト搭載のW95Bシリーズ。サイズ展開は55V型、65V型、75V型に拡充されました。

 

最大のポイントとして、バックライトエリア制御と信号処理によるコントラスト制御を行なう「Wエリア制御」の進化が挙げられます。W95Bでは、Mini LEDバックライトのエリア分割数を最大で約2.5倍に細分化しており(従来比、画面サイズで異なる)、これまで以上に光らせたい範囲だけを光らせることができるようになりました。コントラストが高まり、コンテンツが意図していた光の表現により近い再現が可能です。

↑バックライトのみ点灯する状態でW95A(写真左)とW95B(写真右)を比較すると、W95Aの方が必要のない範囲まで光が広がっていることがわかります。

 

そして、広色域バックライトシステムの性能を最大限に引き出すために、独自アルゴリズムで把握したパネルの色温度を、パネル制御にリアルタイムに反映する「リアルタイム色チューニングシステム」を導入。これによりバックライトの色温度に左右されない、正確な色表現を実現するとしています。

 

また、パナソニックのMini LEDバックライト搭載4K液晶テレビはこれまで65V型のみのサイズ展開でしたが、W95Bでは75V型と55V型が加わりました。ビエラ最大サイズとなる75V型、そして需要の高い55V型がラインナップされるのは、サイズが原因で液晶テレビを選択肢から外していた消費者にとって喜ばしい拡充といえるでしょう。

 

W90BおよびW80Bシリーズにおいても、映像エンジンによる画質の最適化、ダイナミックディテールエンハンサーの搭載、そしてPrime Videoキャリブレーションモードへの対応と、2025年モデルとして変更が加えられました。

↑サイズ展開も豊富なW90Bシリーズ。

 

↑4K液晶ビエラのスタンダードモデルに位置付けられるW80Bシリーズ。

 

くらしスタイルシリーズが配線レスでますます設置自由度アップ

体験セッションの会場では、4月20日に発表されたレイアウトフリーテレビウォールフィットテレビの新モデルも展示されました。

↑新色マットダークグレーのレイアウトフリーテレビ「TH-43LF2L-H」。

 

↑65V型の大型ウォールフィットテレビ「TH-65LW2」。

 

くらしスタイルシリーズとして展開される両シリーズは、アンテナ線とつなぐボックス型チューナーとディスプレイが分かれていて、それぞれをワイヤレス接続する仕様を採用しています。そのため、アンテナ線の位置に縛られない設置が可能となり、これまでのテレビとは異なるライフスタイルを実現できるとして好評を得ているとのこと。

 

一方で、チューナーにHDMI端子がないため、レコーダーやゲーム機を接続すると結局は設置位置が限定されることや、レイアウトフリーテレビは色が白しか選べないこと、ウォールフィットテレビは65V型の大画面サイズがないことなどが要望点として寄せられていたそうです。

 

そこで両シリーズの新モデルでは、チューナー部にHDMI入力を搭載して、接続機器の映像・音声をディスプレイにワイヤレス伝送する新機能「Wireless Connect」を搭載しました。これによりディスプレイ側には追加で配線をすることなく、幅広いコンテンツを楽しむことができるようになりました。

↑TH-43LF2L-Hのチューナー部には、HDMI入力を1系統搭載。レコーダー、ゲーム機、セットトップボックスなどを配線レスで楽しめます。

 

また近年、グレー系インテリアの人気が上昇しており、家電のカラートレンドとしてダーク系の品揃えが増加しているという背景を受け、レイアウトフリーテレビの新色としてマットダークグレーを追加。株式会社アクタス 店舗事業本部 プランナーの山本さら氏は、「ライフスタイルの変化にともない、テレビの位置を変えたり、追加したりする場合があります。そんなとき、レイアウトフリーテレビであれば位置を自由に動かせるため、生活にフィットした使い方ができます。最近は家具や内装材にグレーが使われることが増えてきたように感じますが、マットダークグレーの登場で、インテリアにマッチしやすくなったと思います」とビデオメッセージを寄せました。

 

ラインナップは「TH-43LF2」(21万円前後/税込)、「TH-43LF2L」(17万円前後/税込)、そしてマットダークグレーの「TH-43LF2L-H」(18万円前後/税込)の3モデル。LF2はチューナー部に2TBのHDDを内蔵し、HDMI入力をディスプレイ×2、チューナー部×3で搭載。LF2LおよびLF2L-HはHDDを内蔵せず、HDMI入力はディスプレイ×2、チューナー部×1で搭載しています。

 

そしてウォールフィットテレビには、従来の55V型に加えて、65V型が新たにラインナップされました。サイズはアップしましたが、これまで通り大掛かりな工事は必要なく、自身で設置が可能。専用金具を固定するピンの数を2本増やすことで、落下しないように支える設計となっています。

↑写真は55V型の専用金具。65V型ではこのピンの数を増やして、安定性を向上させているとのこと。

 

ラインナップは65V型の「TH-65LW2」(48万円前後/税込)、55V型の「TH-55LW2」(38万円前後/税込)と「TH-55LW2L」(32万円前後/税込)。LW2はチューナー部に2TBのHDDを内蔵し、HDMI入力をディスプレイ×2、チューナー部×3で搭載。LW2LはHDDを内蔵せず、HDMI入力はディスプレイ×2、チューナー部×1で搭載しました。

 

ゲーミングネックスピーカー新モデルは映画視聴にも使いやすい

首掛けスタイルで使用するゲーミングネックスピーカー「SOUND SLAYERシリーズ」にも、新モデルが追加されました。

↑HDMI・Bluetooth対応でテレビやスマートフォンとも接続できる「SC-GNW30」。

 

現行モデル「SC-GNW10」は、ヘッドホンやイヤホンと違って耳をふさがず、臨場感のあるサウンドが楽しめるなどユーザー評価も上々。その独自性がウケてヒットを飛ばすことができたそうです。しかし、ゲームの低遅延性を重視するあまり、接続をUSBのみに限定したことで、パソコンやゲーム機でしか使えないことが課題となりました。

 

同社の調べによると、サラウンドネックスピーカーの使用用途として「ゲーム以外で使わない」という人は1%しかいなかったとのこと。大多数は映画や音楽ライブ、アニメにドラマなど、「ゲーム以外のコンテンツも楽しみたい」というニーズが圧倒的に高かったそうです。

 

そこで新モデルの「SC-GNW30」(4万円前後/税込)では、映像コンテンツ全般を楽しめるデバイスとしてゲーマーにアプローチ。新たに送信部にHDMI入力を2系統(うち1つはARC対応)装備しました。さらにBluetooth接続にも対応し、テレビやスマートフォンとの接続が可能となりました。

 

ネックスピーカーのハード設計は従来モデルの仕様を踏襲しており、4つのスピーカーによる4chサラウンド環境を構築できます。たとえば音声信号が5.1chのものであれば、4chのリアルサラウンドで再生します。またテレビなどから2chの音声信号が入力された場合は、アップコンバートによる疑似サラウンドで再生が可能。こちらはオン/オフを切り替えることもできます。

 

イコライジングアプリ「SOUNDSLAYER Engine」も強化されました。これまではWindowsでのみ使用可能でしたが、macOS、Android、iOSにも新たに対応し、簡単に操作することができるようになりました。サウンドモードもグレードアップしているので、よりさまざまなコンテンツにマッチしそうです。

↑「SOUNDSLAYER Engine」はスマートフォンでも使用可能に。より手軽に設定を変更できるようになりました。

 

さらに、シアター向けネックスピーカーとしてニーズある2台目接続にも対応しています。これまで送信機とネックスピーカーは1対1の接続でしたが、SC-GNW30では1対2の接続が可能となりました。従来モデルのSC-GNW10を同時接続して、2人で映画を楽しむといった使い方ができるわけです。

 

なお、SC-GNW10の後継機種として「SC-GNW10S」(3万円前後/税込)もアナウンスされています。従来モデルからの変更点は、SOUNDSLAYER EngineアプリをmacOSでも利用可能(スマートフォンは非対応)なこと、サウンドモードが強化されていることです。発売はともに6月中旬を予定しています。

 

会場ではSC-GNW30を体験できました。2chからの疑似サラウンドだと、音に包みこまれるとまではいきませんが、位置感がしっかり表現されています。セリフがクリアで聞き取りやすく、低音も十分に迫力があります。同じような迫力をテレビのスピーカーで再現しようとすると、近所迷惑になるようなボリュームが必要になることでしょう。

 

ゲームで4chのリアルサラウンドを聴くと、立体感が大きく向上しました。どの方向から音がしているかが掴みやすくなり、リアリティが増すため、より世界観に没頭できそうです。

↑ネックスピーカーを同時接続して、2人でひとつのコンテンツを一緒に楽しむことができるのもポイントです。

 

ライフスタイルの変化を見定め、ソリューション提案を向上していく

新製品の紹介のほか、会場では「テレビ市場のトレンド」の分析と、それを踏まえた今後の対応について語られました。まず、AV機器やカメラなどを取り扱うパナソニック エンターテインメント&コミュニケーション株式会社では、4月より「テレビ事業部」が誕生。「エンターテインメントの力で人々に新しい『感動と安らぎ』を提供することを目指していく」と表明されました。

↑テレビ事業の2024年度の振り返りと、2025年度の展望について語られました。

 

コロナ禍は多くの業界に影響を与えましたが、テレビ市場においては外出自粛にともない「おうちエンタメ」の需要が高まり、特に50V型以上の大画面テレビの出荷台数が増える結果に。その後は安定化しましたが、2024年で見ると出荷台数は約450万台、そのうち50V型以上が約4割を占めています。

 

同時に映像配信サービスも浸透し、その利用率は現在も増加傾向にあります。コンテンツが多様化すると同時に、再生デバイスもスマートフォンやタブレットが比率を高めるなかで、テレビには新しい価値が求められるようになりました。

 

そんななかで、パナソニックではFire TVの導入、くらしスタイルシリーズの展開、お部屋ジャンプリンク機能の提供といったソリューションを提案。コンテンツや視聴場所、視聴デバイスの多様化に対応してきました。

 

アマゾンジャパン合同会社 Amazonデバイス Fire TV事業部の西端明彦事業部長は、「2024年は大きな節目の年になりました」と振り返ります。「日本初となるFire TV搭載有機ELテレビをはじめ、パナソニック製の高品質なモデルを届けることができました。また、パナソニックの専門店を含む8500の販路に流通が拡大。テレビの視聴時間が増えたという意見もいただいています」と、手応えを得ている旨をコメント。

 

今後の方向性としては、さまざまなコンテンツと出会いやすいようにUIを改善するなどしてユーザーエクスペリエンスを高めるほか、品揃え強化に向けて動いているそう。2025年もパナソニックとアマゾンジャパンの協業に期待できそうです。

 

そして、パナソニックとしては新たな価値にばかり目を向けず、根本的なクオリティを提供することも疎かにしません。テレビの大画面化にともない増加するテレビ転倒のリスクに備えて、耐震技術を高めるなど「安心してテレビが楽しめる」ことに真摯に向き合う姿勢が改めて語られました。

 

そのうえで、「高画質・高音質・使いやすさといった本質機能を追求する」「新たなくらし空間を提案する」「コンテンツソリューションを連携させる」という3つを軸に取り組んでいくとして、これらを具体化した上述の新製品群を発表しました。

 

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結局どの「ポータブル電源」を防災グッズとして持つべき? 数ある中でも「一芸アリ」の4台

災害時に付き物の停電。電気が使えないことでどれだけの不便を強いられるか、それは想像に難くない。ポータブル電源はそんな電気のない生活への不安を解消してくれる、現代社会においてのマストアイテムなのかもしれない。

 

また、ポータブル電源の電気は、夏場なら“冷やす”、冬場なら“暖める”に優先的に活用したい。その他の非常時の明かりや情報収集にはバッテリーで稼働するアイテムを活用するテもある。

 

いまや防災のマストアイテムとも言えるポータブル電源や、バッテリー稼働ギアを紹介する。

 

簡易トイレ100回分は備えるべき⁉ 災害時、断水が長期化しても清潔に過ごすための防災グッズ5選

 

“一芸アリ”のポータブル電源

AC電源に常時接続OK!フル充電に近い状態をキープする

ビクター
BN-RF510
実売価格:8万6900円

軽量コンパクト、ハンドル付きで持ち運びもしやすい。使用しないときでもコンセントに挿したままにしておけば満充電に近い状態をキープする常時接続に対応、停電時でも余裕を持った給電が可能。本体表示が日本語なのも地味に高ポイントだ。

SPEC ●容量:512Wh ●定格AC出力:600W ●充電サイクル:約4000回 ●AC充電時間:1.5時間 ●出力端子:8ポート ●サイズ/質量:W260×H190×D210mm/約6.7kg

 

↑大きめのフットラバーが設置時の振動を緩和。静音デュアルファン搭載で静かな環境でも安心して使うことができる。

 

独自の急速充電技術により、わずか58分で100%満充電!

アンカー・ジャパン
Anker Solix C1000 Portable Power Station
実売価格:11万9900円

アンカー独自の急速充電技術HyperFlashを採用することで満充電までの時間を約58分(※専用アプリで超急速充電モード設定時)までに短縮。定格出力1500Wながら独自技術SurgePad搭載で消費電力2000Wまでの家電に複数同時給電することもできる。豊富な出力ポートも心強い。

SPEC ●容量:1056Wh ●定格AC出力:1500W ●充電サイクル:3000回 ●AC充電時間:最短約58分(満充電) ●出力端子:11ポート ●サイズ/質量:約W376×H267×D205mm/約12.9kg

 

↑定格出力は家庭用コンセントと同じ1500W。さらに独自のSurgePadにより消費電力が2000Wまでの家電製品に複数同時給電が可能だ。

 

1500Wの定格出力を備えながら約10.8kgの軽量コンパクトボディ

Jackery Japan
Jackery ポータブル電源 1000 New
実売価格:13万9800円

従来モデルから50%パワーアップ、ほぼすべての家電製品に対応できる定格出力1500Wのハイパワーを軽量コンパクトボディに凝縮。トップクラスの変換効率最大25%を実現するソーラーパネルとのコンビネーションで停電時でも安心だ。

SPEC ●容量:1070Wh ●定格AC出力:1500W ●充電サイクル:500回(初期容量の80%を維持) ●AC充電時間:7.5時間(満充電) ●出力端子:7ポート ●サイズ/質量:約W332×H233×D243mm/約10.8kg

 

↑別売のソーラーパネルは背面からも発電する両面発電で高効率を実現。低照度な環境でも従来パネルに比べて発電量が約50%向上。

 

世界初となる固体電池を採用し、小型軽量化と高出力を実現

YOSHINO
ポータブル電源 B300 SST
実売価格:5万4900円

固体電池を使用することで小型軽量化、高エネルギー密度、充電スピードとバッテリー寿命の向上を実現。発火の恐れが限りなく低い難燃性の固体電池で安全性も高い。ハンドル付きで家庭内での移動も簡単便利。

SPEC ●容量:241Wh ●定格AC出力:300W ●充電サイクル:4000回(初期容量の80%を維持)●AC充電時間:2時間(80%) ●出力端子:8ポート ●サイズ/質量:約W255×H242×D156mm/約4.5kg

 

↑世界で唯一の固体電池ポータブル電源メーカー“YOSHINO”。容量が異なるラインナップを用意しており、使用シーンに合わせて選べる。

 

ポタ電の大出力は“冷やす” “温める”に優先して使いたい
バッテリー稼働ギアを駆動せよ

 

【モバイルバッテリー】リン酸鉄リチウムイオン電池で1000回以上の充電サイクルを実現

エレコム
リン酸鉄モバイルバッテリー DE-C39-12000
実売価格:5070円

リン酸鉄リチウムイオン電池を採用することで長寿命と高い安全性を実現したモバイルバッテリー。1万2000mAhの大容量、2ポート合計20Wの出力が可能な高出力、機器に応じて出力を最適化するおまかせ充電など、パワフル&親切設計で使いやすい。

 

【ポータブルテレビ+ラジオ】4通りの電源に対応する4.3インチ画面搭載ポータブルテレビ

山善
手回し充電テレビ+ラジオ JYTM-RTV430
実売価格:1万7800円

AC電源や乾電池での使用はもちろんモバイルバッテリー、さらには手回しにも対応した4通りのマルチ電源仕様。同社従来モデルの2.8インチから4.3インチへと画面サイズをアップ、より見やすくなっている。

↑充電効率の改良で従来10分だった手回し満充電を5分に短縮。本機からスマホなどへの充電にも対応している。

 

【バッテリーランタン】災害時に頼りになる800lmの大光量!

パナソニック
多機能強力ランタン BF-BL45M
実売価格:5560円

部屋全体を明るく照らし出すこともできる最大800lmの大光量ランタン。ランタンの上部に触れることで簡単に操作できるタッチセンサー、小雨の中でも使える防滴対応仕様など、イザというときに実感できる便利機能が満載だ。

↑大きめのハンドルが付いているので移動や探し物の時には懐中電灯としても。4段階調整で最適な明るさに設定できる。

 

【デジタル時計】停電時は文字板が光る。ふだん使いできるランタンクロック

リズム時計
LANTERNCLOCK
実売価格:5500円

もしもの時には明かりが灯るライト付きデジタル時計。充電池使用時には最大で72時間、ランタンとして使用が可能。停電時には自動でランタンが点灯する機能を搭載し、部屋の照明なしでも落ち着いて行動できる。

↑ランタン、懐中電灯の灯りは3段階調整。IP44相当の防塵防水性能で避難時の灯りとしても頼りになる。

 

【非常用照明】ごく少量の水分で延べ168時間以上点灯可能!

アクモホールディングス
アクモキャンドル
実売価格:980円

特許技術マグネシウム金属空気電池を使った水だけで光るLEDライト。1ml程度の水分で延べ168時間以上点灯、キャンドルとはいえ火を使わないので安全面の不安がないのもメリットだ。乾燥した状態なら10年の長期保存が可能。

↑2秒程度水分に浸けるだけで発電(※水に浸けたままの点灯は不可)。懐中電灯のような直進タイプ、ランタンのような拡散タイプがラインナップされている。

 

【CHECK!】USB PD急速充電は“対応機器”をチェック!

急速充電のキモは、充電するデバイスがそもそも対応しているのかどうか。デバイス、ケーブル、バッテリーが対応していてこそ急速充電が可能になるというわけだ。特にケーブルは見逃しがちなポイントなので、確認しておきたい。

 

※「GetNavi」2025月4月号に掲載された記事を再編集したものです。

結局どの「ポータブル電源」を防災グッズとして持つべき? 数ある中でも「一芸アリ」の4台

災害時に付き物の停電。電気が使えないことでどれだけの不便を強いられるか、それは想像に難くない。ポータブル電源はそんな電気のない生活への不安を解消してくれる、現代社会においてのマストアイテムなのかもしれない。

 

また、ポータブル電源の電気は、夏場なら“冷やす”、冬場なら“暖める”に優先的に活用したい。その他の非常時の明かりや情報収集にはバッテリーで稼働するアイテムを活用するテもある。

 

いまや防災のマストアイテムとも言えるポータブル電源や、バッテリー稼働ギアを紹介する。

 

簡易トイレ100回分は備えるべき⁉ 災害時、断水が長期化しても清潔に過ごすための防災グッズ5選

 

“一芸アリ”のポータブル電源

AC電源に常時接続OK!フル充電に近い状態をキープする

ビクター
BN-RF510
実売価格:8万6900円

軽量コンパクト、ハンドル付きで持ち運びもしやすい。使用しないときでもコンセントに挿したままにしておけば満充電に近い状態をキープする常時接続に対応、停電時でも余裕を持った給電が可能。本体表示が日本語なのも地味に高ポイントだ。

SPEC ●容量:512Wh ●定格AC出力:600W ●充電サイクル:約4000回 ●AC充電時間:1.5時間 ●出力端子:8ポート ●サイズ/質量:W260×H190×D210mm/約6.7kg

 

↑大きめのフットラバーが設置時の振動を緩和。静音デュアルファン搭載で静かな環境でも安心して使うことができる。

 

独自の急速充電技術により、わずか58分で100%満充電!

アンカー・ジャパン
Anker Solix C1000 Portable Power Station
実売価格:11万9900円

アンカー独自の急速充電技術HyperFlashを採用することで満充電までの時間を約58分(※専用アプリで超急速充電モード設定時)までに短縮。定格出力1500Wながら独自技術SurgePad搭載で消費電力2000Wまでの家電に複数同時給電することもできる。豊富な出力ポートも心強い。

SPEC ●容量:1056Wh ●定格AC出力:1500W ●充電サイクル:3000回 ●AC充電時間:最短約58分(満充電) ●出力端子:11ポート ●サイズ/質量:約W376×H267×D205mm/約12.9kg

 

↑定格出力は家庭用コンセントと同じ1500W。さらに独自のSurgePadにより消費電力が2000Wまでの家電製品に複数同時給電が可能だ。

 

1500Wの定格出力を備えながら約10.8kgの軽量コンパクトボディ

Jackery Japan
Jackery ポータブル電源 1000 New
実売価格:13万9800円

従来モデルから50%パワーアップ、ほぼすべての家電製品に対応できる定格出力1500Wのハイパワーを軽量コンパクトボディに凝縮。トップクラスの変換効率最大25%を実現するソーラーパネルとのコンビネーションで停電時でも安心だ。

SPEC ●容量:1070Wh ●定格AC出力:1500W ●充電サイクル:500回(初期容量の80%を維持) ●AC充電時間:7.5時間(満充電) ●出力端子:7ポート ●サイズ/質量:約W332×H233×D243mm/約10.8kg

 

↑別売のソーラーパネルは背面からも発電する両面発電で高効率を実現。低照度な環境でも従来パネルに比べて発電量が約50%向上。

 

世界初となる固体電池を採用し、小型軽量化と高出力を実現

YOSHINO
ポータブル電源 B300 SST
実売価格:5万4900円

固体電池を使用することで小型軽量化、高エネルギー密度、充電スピードとバッテリー寿命の向上を実現。発火の恐れが限りなく低い難燃性の固体電池で安全性も高い。ハンドル付きで家庭内での移動も簡単便利。

SPEC ●容量:241Wh ●定格AC出力:300W ●充電サイクル:4000回(初期容量の80%を維持)●AC充電時間:2時間(80%) ●出力端子:8ポート ●サイズ/質量:約W255×H242×D156mm/約4.5kg

 

↑世界で唯一の固体電池ポータブル電源メーカー“YOSHINO”。容量が異なるラインナップを用意しており、使用シーンに合わせて選べる。

 

ポタ電の大出力は“冷やす” “温める”に優先して使いたい
バッテリー稼働ギアを駆動せよ

 

【モバイルバッテリー】リン酸鉄リチウムイオン電池で1000回以上の充電サイクルを実現

エレコム
リン酸鉄モバイルバッテリー DE-C39-12000
実売価格:5070円

リン酸鉄リチウムイオン電池を採用することで長寿命と高い安全性を実現したモバイルバッテリー。1万2000mAhの大容量、2ポート合計20Wの出力が可能な高出力、機器に応じて出力を最適化するおまかせ充電など、パワフル&親切設計で使いやすい。

 

【ポータブルテレビ+ラジオ】4通りの電源に対応する4.3インチ画面搭載ポータブルテレビ

山善
手回し充電テレビ+ラジオ JYTM-RTV430
実売価格:1万7800円

AC電源や乾電池での使用はもちろんモバイルバッテリー、さらには手回しにも対応した4通りのマルチ電源仕様。同社従来モデルの2.8インチから4.3インチへと画面サイズをアップ、より見やすくなっている。

↑充電効率の改良で従来10分だった手回し満充電を5分に短縮。本機からスマホなどへの充電にも対応している。

 

【バッテリーランタン】災害時に頼りになる800lmの大光量!

パナソニック
多機能強力ランタン BF-BL45M
実売価格:5560円

部屋全体を明るく照らし出すこともできる最大800lmの大光量ランタン。ランタンの上部に触れることで簡単に操作できるタッチセンサー、小雨の中でも使える防滴対応仕様など、イザというときに実感できる便利機能が満載だ。

↑大きめのハンドルが付いているので移動や探し物の時には懐中電灯としても。4段階調整で最適な明るさに設定できる。

 

【デジタル時計】停電時は文字板が光る。ふだん使いできるランタンクロック

リズム時計
LANTERNCLOCK
実売価格:5500円

もしもの時には明かりが灯るライト付きデジタル時計。充電池使用時には最大で72時間、ランタンとして使用が可能。停電時には自動でランタンが点灯する機能を搭載し、部屋の照明なしでも落ち着いて行動できる。

↑ランタン、懐中電灯の灯りは3段階調整。IP44相当の防塵防水性能で避難時の灯りとしても頼りになる。

 

【非常用照明】ごく少量の水分で延べ168時間以上点灯可能!

アクモホールディングス
アクモキャンドル
実売価格:980円

特許技術マグネシウム金属空気電池を使った水だけで光るLEDライト。1ml程度の水分で延べ168時間以上点灯、キャンドルとはいえ火を使わないので安全面の不安がないのもメリットだ。乾燥した状態なら10年の長期保存が可能。

↑2秒程度水分に浸けるだけで発電(※水に浸けたままの点灯は不可)。懐中電灯のような直進タイプ、ランタンのような拡散タイプがラインナップされている。

 

【CHECK!】USB PD急速充電は“対応機器”をチェック!

急速充電のキモは、充電するデバイスがそもそも対応しているのかどうか。デバイス、ケーブル、バッテリーが対応していてこそ急速充電が可能になるというわけだ。特にケーブルは見逃しがちなポイントなので、確認しておきたい。

 

※「GetNavi」2025月4月号に掲載された記事を再編集したものです。

AI搭載のスマホ用ジンバル、99gのドローンカメラ!「CP+」で発掘、量販店には置いていないカメラ周辺機器

日本最大のカメラと写真映像のワールドプレミアショー「CP+」(2月27日から3月3日に開催)の面白さは、展示がカメラとレンズだけではないということ。アクセサリーやサービス、アプリ、書籍など、およそカメラに関係するものならなんでもあると言っていい。今回はそんな、量販店には置いていない注目の新製品をご紹介しよう。

CP+はどんなイベント?
年に一度開催されるカメラ関連の総合展示会

「CP+」とは、カメラに関するすべてを扱う展示会。個人・企業どちらも対象になっている。2009年までは「フォトイメージングエキスポ(PIE)」として開催されていたが、2010年からは主催団体が変わり「CP+」として再出発した。

↑会場はパシフィコ横浜。今年のテーマは「Visualize Your Story」で、キービジュアルの撮影を写真家の横浪修氏が担当。モデルは桜子氏。

 

スマホ用ジンバルのフラッグシップはAIを搭載!

ZHIYUN(ジーウン)
SMOOTH 5S AI
実売価格:2万9800円

手ブレを補正したり、どのように持ってもカメラのレンズが一定方向を向き続けるようにできる「ジンバル」という機器。ジェスチャーで録画開始や目標の追尾開始/停止などの指示が可能だ。

↑センサーが被写体の動きを捉え、AIで処理。アプリがなくてもAIトラッカーが目的の被写体を追い続けてスマホを動かしてくれる。

 

印刷された写真をセルフで簡単にアクリル加工できる

アクフィックス
専用機械:7万1500円
はがきサイズのアクリル30 セット
1枚あたり255 円

専用アクリルと機器を購入し、プリントした写真にセルフでアクリルフォトが制作できる。銀塩印画紙やインクジェット写真用紙に印刷してアクリルに定着させる方式。アクリルの厚さや大きさなどが選択可能。写真スタジオなどでの需要も多い。

↑定着させる機器と、プリントされたアクリル板の数 々。なかには10年以上鮮やかな色合いを保っているものもあった。

 

手持ちの旧型のレンズでもAFを使えるようになる電子アダプター

焦点工房
MonsterAdapter(ニコンZマウント-ニコンFマウント用)
価格未定

旧型の「ニコンFマウント」用のレンズを、現行製品で採用されている「ニコンZマウント」のカメラで使えるようにするためのアダプター。AF用のモーターも内蔵し、手持ちの“レンズ資産”を無駄なく活用できるようになる。

 

1本の脚にワイヤーが7本入った高耐久フレキシブル三脚

Goocong
YogaPod 3K
実売予想価格9980円 2025年夏発売

脚を柔軟に曲げられる三脚。柵や手すりなど、色々な物に巻き付けてカメラを固定できる。長い三脚を使わなくても高い位置に固定できるのは魅力。脚がカメラの両サイドにくるよう曲げ、手持ちの撮影ハンドルとして使うことも可能。

↑柔らかいようで、実はしっかり固定できる。耐荷重は3kgと、ミラーレス一眼に望遠レンズという構成でも使えることが多いだろう。

 

本体質量わずか99g!気軽に持ち運んで自撮りできる

ZERO ZERO ROBOTICS
HOVERAir X1 Smart
実売価格:5万9980円

カメラ搭載のドローン。離陸・着陸はスマホからのワンタッチ操作。各種の動作はカメラに向かって手を振るジェスチャーで指示することができる。HOVERAirのブースでは実際に飛行体験ができた。

↑W142×H114×D27/質量99gと小型軽量なので、バッグに入れて簡単に持ち運べる。基本セットには収納袋が付属する。

 

↑歩行中やサイクリング中の人を、AIが時速25kmまで自動捕捉。撮影するアングルは、正面・俯瞰・追尾・周回などから選択可能。

 

※「GetNavi」2025月5月号に掲載された記事を再編集したものです
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キズや汚れに強く、調理がはかどる理想のキッチン!パナソニックの技術が光るリフォームプラン

キッチンに浴室、トイレ、換気システム、電気設備、外まわりなど幅広い部位のリフォームをカバーするパナソニック。家電メーカーならではの強みを生かした機能が充実している。独自開発の素材を使ったシンクや利便性の高いコンロなど、日々の生活に寄り添った設計も好評。

 

家事がより快適・ラクになる機能と、デザイン性を兼ね備えたキッチン

Panasonic KITCHEN L-CLASS
ラクテク エッセンシャルプラン
(I型 造作壁 対面)
参考価格:155万1000円〜(工事費別)
工期の目安:1〜3日メーカーならではの発想から生まれた

家事を快適に行える機能が充実。独自開発の樹脂材料「スゴピカ素材」や家電「ワイドコンロ」、シームレス・フラット設計など、作業や動線を妨げない機能性とデザインが追求されている。

参考PLAN ●サイズ:I型間口255cm、D65cm ●扉グレード:10 ●カウンター:グレード4(スゴピカ素材) ●シンク:ラクするーシンク・混合水栓サラサラワイドシャワー(スゴピカ素材) ●コンロ:トリプルワイドIH(石目調ブラック) ●レンジフード:スマートフードⅡ(シルバー色、ワイドコンロ専用)

 

スゴピカ素材

シンクやカウンターには、汚れやキズに強い「スゴピカ素材」を採用。撥水・撥油成分が練り込まれており、水垢や油汚れなどが落ちやすい。表面の硬度が高いため、キズが付きにくい。

 

ラクするーシンク・混合水栓

 

サラサラワイドシャワー(スゴピカ素材)

汚れが溜まりやすいシンクとカウンターの間がスキマレス。シンク内は段差が少なく拭き掃除がしやすい。シャワーヘッドはワイド吐水で、シンクを手早く洗い流せる。

 

トリプルワイドIH

3つ横並びになっているIHコンロで、広々と調理可能。ふたり並んでの調理も快適だ。手前には約16cmのスペースがあり、お皿を置く余裕があるので鍋からスムーズな盛り付けが叶う。

↑「トリプルワイド ガス」もラインナップ。「麺茹で」や「もっちりごはん」モードなど便利な調理機能も搭載している。

 

【オプション】

エッセンシャルプラン+ビルトイン食器洗い乾燥機
参考価格:192万5000円〜

高い洗浄力と大容量(3段カゴ)を兼ね備えたフロントオープンタイプのビルトイン食器洗い乾燥機。ヒーター搭載で、リンス剤なしでドアを開けずに乾かせる。足元からの低温排気なので、小さな子どもがいる家庭でも安心して使える。

 

加熱エリアが選べてワンランク上の調理が叶う

匠加熱IH搭載
IHクッキングヒーターSシリーズ KZ-S1F7K
参考価格66万円(工事費別)
工期の目安:1日

ひとつのインバーターで10個のコイルを制御し複数の加熱パターンを組み合わせることで、鍋や調理状態に応じた適切な加熱を実現。煮物は対流させて上手に煮込み、焼き物は大きなフライパンでも焼きムラを抑える。

SPEC ●ヒーター種類・最大火力:鉄・ステンレス対応IHヒーター3.2kW ●トッププレート:天面操作部は(左右後ろIH)ガラスタッチ、表示はフルドット液晶、かんたんモードあり、光るラインあり ●IH:匠加熱IH ●本体サイズ・質量:約W74.5×H23×D57.4cm/30.1kg

 

↑IHは、前・全体・奥の3つの加熱エリアから選択可能。使える鍋の形や大きさ、置き方のバリエーションが広がる。

 

↑IHと平面ヒーターでフラットな庫内を実現した「Wフラット ラクッキングリル」。スピーディに加熱し旨味を閉じ込めて焼く。

 

↑「光火力センサー+」搭載で、“煮る・焼く・揚げる”の温度帯を光で見張り、ワンランク上の調理ができる。

 

最高のリラックス状態へと導く至福のバスタイムが実現!

おやすみBEVAS
参考価格189万7500円(工事費別)
工期の目安:1〜3日

“眠る前に過ごす部屋”をコンセプトに、睡眠の専門家の監修のもと企画されたバスルームプラン。足先から首の付け根までしっかりと浸かれる浴槽の形状、心地良い照明、光を吸収しやすいブラック色の天井を採用し、安らぎのお風呂時間を演出する。

PLAN(1坪サイズ)●床:3Dプロテクトクリーンフロア、ホワイトテラゾー ●浴槽:リクライン浴槽、酸素美泡湯 ●天井・照明:フラット天井/フラットラインLED照明(調色)●カウンター:ライトアップロングカウンター(主照明切換) ●水栓・シャワー:ロングカウンター用水栓/ビームシャワー

 

↑天井とカウンター照明の切り替えと調色で、日が暮れていくような明かりの変化が楽しめる。

 

↑酸素を含んだミクロの泡に包まれる「酸素美泡湯」。体全体のポカポカが長続きし、湯冷めしづらい。

 

↑大きめヘッドの「ビームシャワー」。パワフルなビーム水流で汚れを流すお掃除モードも搭載。

 

※「GetNavi」2025月4月号に掲載された記事を再編集したものです

闇バイト強盗相手に「録画だけ」は甘い⁉ 犯罪から身を守る「攻め」の防犯グッズ

侵入強盗や特殊詐欺などの被害がさかんに報じられる昨今、“犯罪に巻き込まれる”ことは、もはや人ごとではなくなっている。今回は(1)情報を漏らさない、(2)威嚇して侵入を防ぐ、(3)偽装する、の「3つのポイント」別に、新時代の犯罪を防御するアイテムを紹介していく。

 

防犯アドバイザー解説!強盗や特殊詐欺、闇バイトなどから身を守る「3つのポイント」

 

【POINT1 情報を漏らさない】
こちらの内情を犯人に悟られないことが重要!

金融機関や買い取り業者を装って、侵入犯罪の前に家族構成や自宅に現金・貴重品がないか探る電話がかかってくるケースもあるので、絶対に内情は漏らさないことが重要。特に高齢者世帯であることを悟られないことが大切だ。

 

多彩な迷惑電話防止機能を搭載したコードレスフォン

パナソニック
デジタルコードレス電話機(子機1台付き)「VE-GD78DL」
実売価格:2万3760円

迷惑電話防止対策機能が充実した電話機。「迷惑防止」を設定すると呼出音が鳴る前に本機が応答し、相手に通話を録音するというメッセージを流して、電話に出ると通話内容を自動で録音する。熱中症警戒や乾燥警戒を、音声とディスプレイ表示、LEDで知らせる機能も搭載。

↑自分の声を低く変えるボイスチェンジ機能を搭載。受話子機・子機で着信通話時に、女性の声を男性のような低い声に変えて応対できる。

 

↑最大300件の迷惑電話着信拒否登録が可能。受けたくない相手の電話番号からの着信などを、呼出音を鳴らさずに受けないようにできる。

 

↑「迷惑防止」機能を搭載。録音した通話を、第三者との通話中に再生して聞いてもらえる。通話後に内容を警察に相談する際にも役立つ。

 

訪問者をスマホでチェックできる、カメラ付きドアホンキット

TP-Link
カメラ付きスマートドアホンキット Tapo D230S1
実売価格:1万6440円

カメラ付きドアホンとハブのセット。ドアホンを押すと、アプリの通知や連携したハブのチャイム音で来訪者を通知。双方向通話や録音・登録したメッセージを流すこともでき、外出先でも応答が可能だ。男性の声を録音しておいて、応答時に流せば、家族構成などを悟られない。

↑スマートAIシステムを使用して、動く物体の形状や動きを分析。人物や車両を賢く認識し、必要に応じてユーザーへ知らせる。

 

↑不在時も応答可能。アプリに録音した応答メッセージを使ったり、双方向通話機能を使ったりして、宅配便や来訪者の対応ができる。

【POINT2】威嚇して侵入を防ぐ
犯人を撮影するだけでなく「声かけ」で驚かす

闇バイト強盗は防犯カメラを恐れず侵入してくるため、単に録画するだけでは身は守れない。そこで相手を威嚇する、“攻める”防犯アイテムが実力を発揮。カメラやライトなどが有効だ。

 

電源を入れるだけですぐに屋外カメラの映像が確認できる

パナソニック
モニター付き屋外カメラ「VL-CV100K」
実売価格:5万4780円

屋外カメラとモニター親機のセット。カメラ設置後、電源を入れるだけでカメラの映像を表示できる。カメラに、動きを検知する機能と、AIで人物の形を判定する機能を搭載。検知機能が働くと自動録画を開始し、モニター親機に音で知らせたり、ライトを点灯させたりできる。

↑動きや人物を検知すると自動録画可能。スピーカーを搭載し、モニター親機から侵入者に声掛け(威嚇)することができる。

 

↑付属と合わせて最大4台までカメラの登録が可能。モニターで同時に確認できるので、庭や勝手口など見守る場所を広げられる。

 

↑専用アプリをインストールしてモニターを有線LAN接続すると、スマホでカメラ映像の確認や録画された映像の再生ができる。

 

ソーラーパネル搭載だから配線不要で取り付けもラクラク

アンカー・ジャパン
Eufy  Solar Wall Light Cam S120
実売価格:1万4990円

ソーラーパネルとバッテリーを搭載したセンサーライト一体型ワイヤレスセキュリティカメラ。2K(300万画素)の高解像度かつ約8m先まで感知できるAIカメラを搭載し、人の動きを感知すると即座にスマホに通知し録画を開始する。

↑天面にソーラーパネルを搭載。太陽光が当たる場所に設置することで充電する手間が省ける。IP65の防水・防塵規格対応で悪天候時も使用可能。 ※天候や使用環境により、発電できる電力は大きく変化する。

 

↑夜間や暗い場所で動きを感知すると、最大300ルーメンのライトが自動で点灯。105dBの警報を鳴らすこともできる。

 

まず全面発光で明るく照らし、時間が経つと猛烈な点滅で威嚇

アイリスオーヤマ
LED防犯センサーライト「LSL-SBTN-800」
直販価格:6180円

センサーが人の動きを検知して自動的に点灯するLEDセンサーライト。モードや明るさの切り替えができ、防犯モードでは強烈な点滅で威嚇する。設置場所に応じてACコンセント、乾電池、ソーラーと電源の使い分けが可能。

↑防犯/常灯/帰宅の切り替えができる。防犯モードでは人を感知すると全面発光で明るく照らし、設定時間以上経つと10秒間点滅して威嚇。

 

どんなドアにも取り付け可能な指紋認証対応スマートロック

SwitchBot
ドアロックProセット
直販価格:2万2980円

後付けタイプのスマートロック&指認証パッドのセット。スマホアプリからドアの鍵を遠隔操作(※)できるだけでなく、指紋認証パッドとの連携で15タイプの施解錠が行える。マグネットセンサーによるオートロック機能を搭載。

※同社ハブ製品と併用する必要がある
↑誤ったパスワードや指紋が5回使用されると、キーパッドが音とライトで警告を発し、アプリがプッシュ通知を発信して5分間ロックする。

 

手軽に購入・設置ができ、防犯の第一歩としても最適

パナソニック
開閉センサー 「KX-HJS100-W」
実売価格:3880円

窓が開くと、開閉センサー本体から報知音が鳴り近くにいる人に知らせる。ドアホンや電話機と連動して報知音を鳴らせば、侵入者をいち早くキャッチ。たとえば1階の窓から侵入されても、ドアホンや子機が2階にあれば、2階でも侵入に気づくことができる(使用にあたり同社製の開閉センサー対応電話機・ファクス・ドアホンへの接続が必要)。

↑警戒モードに設定し、窓が開くと「ヒュンヒュンヒュン」と報知音が鳴動。いち早く侵入者に気づけるので、即座の通報が可能だ。

 

360度撮影可能だから、あらゆる侵入場所を監視できる

アンカー・ジャパン
Eufy SoloCam「S340」
実売価格2万4990円

ソーラーパネル搭載で、充電や配線の手間のない屋外セキュリティカメラ。水平方向に360度、垂直方向に70度撮影できるので死角がなく、玄関や駐車場の防犯に最適だ。カメラ位置を4か所まで設定可能で、細かい操作なしに視点を移動可能。

↑カラーナイトビジョン機能を搭載。夜間でもカラーで鮮明な映像を残すことができるので、不審者が特定しやすく防犯性が向上する。

【POINT3】偽装する
危険な思いをせずに犯罪を防御できる!

夜間に家の電気が消えていると、留守や就寝中と判断され侵入強盗や空き巣に狙われやすい。一定の時間に自動的に点灯、あるいは外出先からスマホで点灯できるタイプの照明器具で在宅を装うのも賢い手段だ。

 

帰宅時間が夜遅くなるときや、長期不在にする際に家を守る

パナソニック
パルック LEDシーリングライト ライフコンディショニングシリーズ
スピーカー搭載・パネルタイプ「HH-XCH0809A
実売価格:8万190円(8畳)〜

スピーカーを搭載したWi-Fi対応モデル。リモコンのるすばんタイマーを使えば、時間になると自動で点灯して不在に気づかれにくく、またスマホで外出先から照明を点灯/消灯できるので、長期不在の際などの空き巣対策としても役立つ。生活リズムに合わせて光と音で1日をサポートするアプリも秀逸。

↑出張などで長期間家を空けるときなどは、あかりで防犯できる。外出先からの操作や設定した時刻に点灯・消灯させれば在宅を装える。

 

↑リモコンの「るすばん」ボタンを押して設定時刻になると、あかりのスイッチが自動的にオン/オフする。点灯・消灯時刻を「設定通り」「15分前」「30分前」とあえてランダムに変えることでより“留守偽装”の工夫も。

 

「るすばんモード」を搭載したハイコスパなビックカメラPB製品

ORIGINAL BASIC
LEDシーリングライト OBB-CLシリーズ
実売価格:7980円(6畳調光調色モデル)〜

リモコンの「るすばん」ボタンひと押しで家に人がいるような動作を自動で再現可能なLEDシーリングライト。モードの開始時間はボタンを押す回数により、「12時間後に点灯」「6時間後に点灯」「いますぐ点灯」の3段階設定に加え、長押しで解除もできる。

↑明るさを10段階で変更可能な調光機能、電球色から昼光色までライトの色を11段階で調節可能な調色機能(※)を搭載する。※調光調色モデルのみ。

 

“防犯のプロにまかせる”という手もアリ! 設置したセンサーが365日監視

セコムが1981年、家庭向けに始めた「ホームセキュリティ」。侵入者や火災の感知、非常ボタンの通報といった“もしもの事態”に、緊急対処員が速やかに駆けつけて対処してくれる。月額料金はかかるが頼もしいサービスだ。

 

セコム ホームセキュリティ

【料金(戸建てプラン/機器レンタルの場合)】月額:7920円 初期費用:工事料6万3800円 保証金2万円(非課税・契約満了時返却 料金は一例)

その他の編集部オススメ 防犯グッズ

宅配ボックスのない一戸建て住宅の防犯にオススメ

セシール
アルミベンチ型宅配ボックス「 XW-944」
実売価格:3万2780円

W50×H40×D30cm/60kgの荷物が受取り可能なアルミ製宅配ボックス。宅配業者と顔を合わせることなく、こちらの素性を知られずにすむので防犯に役立つ。解錠時は青色、施錠時は赤色に変わり荷物の有無がひと目でわかる。

↑天面(座面部)の耐荷重は約100kgと、大人が座っても大丈夫な設計。玄関先に設置すれば、ちょっとした休憩スペースとしても活躍する。

 

防犯だけでなく防草効果もあり、ガーデニングにも役立つ

アイリスオーヤマ
防犯防草  60L砂利 ホワイト
直販価格:3280円(※価格は2月10日時点)

↑侵入されたくない所へ厚さ約5cm程度に敷き詰めて使用(1平方メートルあたり約40L目安)。踏むと石が擦れ合って大きな音が出る。

 

リサイクルガラスを高温で溶解し、発泡させた軽石状の環境にやさしい砂利。庭や通路に敷くと、歩く際に石同士が擦れ合って「ジャリジャリ」という大きな音がして、侵入者を威嚇できる。雑草の種が土に触れにくくなるため、防草の効果も。

 

部屋の中が見えにくいから不在時も気づかれにくい

ニトリ
遮像・採光レースカーテン(Nナチュレシャイン100X176X2)
実売価格3490円(※)

「遮熱採光糸」を使い、採光・UVカット・遮熱・遮像を実現するレースカーテン。同社<見えにくさレベル>で最高レベルを誇り、昼も夜も外から見えにくいため、プライバシーを守るとともに、不在時も安心だ。家庭用洗濯機で洗濯可能。

※一部離島では別途手数料がかかる
↑ニトリ基準の<見えにくさレベル>で、昼は「レベル5」夜は「レベル4」をマーク。遮像ながら光を通すので明るさも確保できる。

 

熟練のプロが施工する「防犯」に特化したフィルム

セコム
SECOMあんしんフィルム(防犯フィルム)
価格:6万2700円〜(標準施工費含む)

窓ガラスに貼るだけで手軽に防犯ができるフィルム。「ガラス破り」にかかる時間を長引かせることで犯行を諦めさせ、空き巣や強盗などによる侵入窃盗被害を防止できる。プロによる施行なので、ムラなく仕上がりもキレイ。

↑セコムの防犯フィルムは、0.36mmと厚みのある8層構造。「こじ破り」「焼き破り」「打ち破り」などの侵入手口の防犯試験に合格している。

 

※「GetNavi」2025月4月号に掲載された記事を再編集したものです

なぜパナソニックの配線器具がベトナムで売れるのか? “現地の相棒”が「躍進の理由」と「中国メーカーの真の武器」を語る

コンセントなどの配線器具の国内市場で、8割以上のシェアを誇っているパナソニック エレクトリックワークス社。同社の配線器具は、その信頼性を武器に、世界でも支持を伸ばしている。世界シェアはフランスのルグラン社に次ぐ2位だが、アジアでは1位。特にベトナム・インド・トルコを重点国に位置付け、大きな生産拠点を築いている。

↑ロングセラー商品のフルカラーシリーズ。

 

だが、同社には近年大きなライバルが現れている。中国のメーカーだ。不動産バブルが崩壊した同国では、配線器具の需要が低下し、数多くのメーカーが東南アジアでのビジネス拡大に注力しているという。これからの国際競争をどう勝ち抜いていくのか。今回は、同社の重要拠点であるベトナム・ホーチミンを訪れ、同国内で配線器具の製造・販売を手がけるパナソニック エレクトリックワークスベトナム社の坂部正司社長、同社製品の販売代理店・Nanocoグループのルーン・リュク・ヴァンCEOに話を聞いた。

 

パナソニックのベトナム国内シェア1位を陰で支える販売代理店

1994年、パナソニック(当時は松下エレクトリックワークス)の配線器具がベトナムに進出した。海路輸送における地理的な優位性、人件費の安さ、安定した社会情勢に加え、将来の経済成長を見込んでのことだった。

 

「パナソニックは、1994年のベトナム進出以降、同国内で着々と販売網を広げてきました。当初は他国で製造した製品をベトナムに輸入して販売する形式をとっていましたが、2014年にはホーチミン近郊のビンズオンに大規模な工場を建設し、生産体制を強化。2017年にベトナム国内のシェア1位を獲得しました。現在ではそのシェアをさらに伸ばし、5割程度を占めています」(坂部さん)

↑パナソニックがベトナムで展開しているコンセントなどの配線器具。

 

その成長を陰で支えてきたのが、販売代理店のNanocoグループだ。同グループは、1994年に松下エレクトリックワークスとパートナー契約を締結。30年以上の時を経たいまでも、パナソニックの代理店として、配線器具などの販売を続けている。

 

「Nanocoグループは、1991年、私の父によって設立されました。当時はベトナムの経済政策が変わって民間の会社がようやく認められるようになった時代で、Nanocoグループは国内で33社目の民間企業でした」(ルーンさん)

↑ホーチミンにあるNanocoグループの本社ビル。筆者が訪問したときには、旧正月の飾りが出ていた。

 

Nanocoグループは、パナソニックのベトナム事業拡大と足並みをそろえる形で大きく成長。現在の同グループの売り上げの8割を、パナソニック製品が占めている。

↑パナソニック エレクトリックワークスベトナム社の坂部社長(左)とNanocoグループのルーン・リュク・ヴァンCEO(右)。

 

「かつて、パナソニックの製品は、ベトナム人にとっては高価でプレミアムなものでした。しかし、国の経済が発展したいまでは、高収入を得る人も増えてきました。現在、ベトナム国内におけるパナソニックの知名度は高く、同社の高品質な製品を使うことが一種のステータスのようになっています。また、幅広い価格帯・様々な特徴を持った製品が開発されたことでラインナップが広がり、ユーザー層が増えました。私たちはそんな製品をユーザーに届けられることを幸せに思っています」(ルーンさん)

 

Nanocoグループはベトナム全土に広いネットワークを構築している。現在では国内に21の営業所を有し、隣のカンボジアにも拠点を持つ。各営業所からトラックを2時間ほど走らせれば、ベトナムのどこへでも製品を届けられるという。

↑Nanocoグループがベトナム各所に構えている拠点のマップ。文字が緑になっている箇所は、営業所の設立に向けて調査中のエリアだという。

 

「全ての営業所が、販売・倉庫・配達・アフターサービスの4つの役割を持っています。これらのなかでも特に力を入れているのがアフターサービスです。ベトナムの施工業者は作業の質が低いことも多く、優秀な製品を使っていても取り付け方の悪さからトラブルが起こってしまうことがあります。ですから、そのトラブルをいち早く解決するためのアフターサービスが大切なのです」(ルーンさん)

 

坂部さんは、パナソニックの武器は「安定した品質とサプライチェーンの強さ」だと語る。その供給網の一端を担っているのが、Nanocoグループなのだ。

↑Nanocoグループは、配線器具以外にも幅広いジャンルのパナソニック製品を取り扱っている。写真は同グループのショウルームにあった空気清浄機。

 

中国メーカーの真の武器は「順応の速さ」

坂部さんもルーンさんも、中国のメーカーを大きなライバルと位置付けている。実際、アジアの他国ではパナソニックが中国メーカーにシェアを奪われることもあった。

 

「フィリピンでは、2022年までシェア1位でしたが、2023年には3位まで転落してしまいました。当時は中国の不動産バブルが崩壊したタイミングで、中国国内向けの製品が、フィリピンを含む近隣国に流入してきた影響です。この影響は、中東エリアまで波及しました」(坂部さん)

 

ルーンさんも、中国メーカーの進出に強い危機感を抱いている。北の国境が中国に接しているベトナムは、中国企業にとっては進出しやすい国なのだ。

 

「中国からベトナムには、入ってこようと思えばすぐに進出できる距離にあります。ですから、いまのうちに製品の価値を構築しておかないと、将来的に勝ち残れません。中国メーカーの特徴について、コストが低い、あるいは品質が良いと言う人もいますが、私の考えは違います。彼らの真の強みは、順応するスピードの速さです。中国企業は、現地で流通している製品を凄まじいスピードで学び、コピーし、アレンジしてきます。だから、顧客が欲しい製品を素早く提供できるのです。Nanocoグループはカンボジアにも拠点を持っていますが、メインの市場はあくまでベトナム国内。だから、まずはここを守り抜かなければなりません。製品開発のスピードで中国勢に負けないよう、我々が顧客から直接拾った声をパナソニックに届けて、製品開発の参考にしてもらっています」(ルーンさん)

 

パナソニックも、製品開発のスピードを上げるよう取り組んでいる。これまではベトナムで販売する製品の企画を国外で行うこともあったが、2025年には企画開発から生産までを一気通貫でできる体制をベトナムのビンズオン工場で整えた。これにより、企画からリリースまでの時間が40%も削減されたという。

↑パナソニック・ビンズオン工場。新棟も竣工し、増産体制を整えている。

 

米中の貿易摩擦の影響で中国勢の進出が強まる

取材中、ルーンさんが中国メーカーのことを「北からの侵略者」と呼ぶ一幕もあった。それだけ、中国勢への意識が強いのだ。

 

「トランプ政権の誕生で、米中の貿易摩擦は再び加速するでしょう。そうなると、中国企業は米国を避けるようになるので、東南アジアへ進出する傾向が強まります。簡単な状況ではありませんが、パナソニックとの信頼関係を活かして、勝ち残っていきたいと考えています」(ルーンさん)

↑ルーンさんは終始、非常に流暢な英語を話していた。

 

一方の坂部さんは、高い目標を掲げている。ベトナム国内でも、日本と同レベルのシェアを獲得するという目標だ。

 

「パナソニックの当面の目標は、2030年までに、ベトナム国内で70〜80%のシェアを獲得することです。現状の50%という数字からすると高い目標ですが、可能な数字だと考えています」(坂部さん)

 

昨今、日本国内においても、中国メーカーの躍進は著しいものがある。彼らとの厳しい争いのなかで、日本企業が勝ち残るにはどうすればよいのか。ベトナムの地で続く、パナソニックとNanocoグループによる挑戦は、そのヒントを示唆するものになりそうだ。

キヤノンやシグマの最新機種に大行列!「CP+」から読み解く、7メーカーの注目製品とカメラトレンド

日本最大の「カメラと写真映像のワールドプレミアショー」を取材!主要メーカーを中心に、2025年のカメラトレンドを読み解いてみる。

 

CP+はどんなイベント?
年に一度開催されるカメラ関連の総合展示会

「CP+」とは、カメラに関するすべてを扱う展示会。個人・企業どちらも対象になっている。2009年までは「フォトイメージングエキスポ(PIE)」として開催されていたが、2010年からは主催団体が変わり「CP+」として再出発した。

↑会場はパシフィコ横浜。今年のテーマは「Visualize Your Story」で、キービジュアルの撮影を写真家の横浪修氏が担当。モデルは桜子氏。

 

【キヤノン】目的の被写体を「つかみ続ける」強力なAF機能をバスケで体験!

「EOS R1」「EOS R5 Mark II」の展示では、「サッカー」「バスケットボール」「バレーボール」の競技で“シュートしている選手”、“スパイクしている選手”などに自動でピントを合わせる「アクション優先」機能を、実際のバスケット練習を撮影して体験できた。

 

映画のような雰囲気のVlogも、作り込む静止画もこれ一台で

PowerShot V1
実売予想価格:14万8500円(税込)

ハイエンドなコンデジ。光学/電子手ブレ補正を搭載。内蔵マイク用ウィンドスクリーンが付属し、強風によるノイズを低減してくれる。顔ではなく「モノ」のほうにピントを合わせてくれる「レビュー用動画」モードが便利。

SPEC●センサー:1.4型CMOS ●総画素数:約2390万画素 ●焦点距離:8.2~25.6mm(35mm判換算約16~50mm相当。静止画撮影時)●常用ISO感度 ISO100~ISO32000(静止画) ●液晶モニター:3.0型TFT式カラー液晶 ●サイズ/質量:約W118.3×H68×D52.5mm/約379g(本体のみ)

 

↑冷却フロー。センサーやチップなど発熱の大きい部品を冷却し、左上部2か所から排気する。動画撮影時の過熱を防ぎ、長時間撮影が可能に。

 

↑EOS 「R1」「R5 Mark II」「R3」に搭載される、視線入力AF。ファインダーを覗くと瞳の動きが検知され、見ているところにAFフレームが移動する。眼鏡をかけていてもOK。

 

↑フルサイズミラーレス機「EOS R1」「EOS R5 Mark II」。「アクション優先」機能で、多くの選手が交錯するような競技でも、注目すべき動作をしている選手にピントが合う。

 

【ソニー】豊富なボディとレンズが用意され、スポーツからポートレートまで撮影を体験

ひときわ広かったソニーブース。12~24mmの超広角ズームレンズから400~800mmの超望遠ズームレンズまで試用でき、カメラボディも豊富。ボディやレンズそれぞれの特性をチェックできるスポーツの試技やモデル撮影などのコーナーも豊富に用意されていた。

 

大口径の明るいレンズながら小型軽量で携帯しやすい

大口径超広角単焦点Gレンズ
FE 16mm F1.8G
参考小売価格:13万6400円(税込)

非常に広い範囲を写し取ることができる超広角レンズ。最短0.15m(AF時)の近接撮影ができ、ボケを生かした撮影ができる。広角レンズだが周辺部まで高い解像性能を持ち、全体を高精細に描写できる。AFが高速で、動画撮影にも強い。

SPEC●マウント:ソニー Eマウント ●焦点距離:16mm ●レンズ構成:12群-15枚 ●開放絞り:F1.8 ●最小絞り:F22 ●フィルター径:67mm ●サイズ/質量:Φ73.8×D75mm/約304g

 

●絞り値F1.8

↑絞りを開放した(まったく絞らない)F1.8での撮影。ピントの合う範囲が狭くなり、手前の花だけにピントが合うのでボケを際立たせることができる。

 

●絞り値F22

↑最大に絞り込んだF22での撮影。ピントの合う範囲が広くなり、手前から奥までクッキリ撮れるため、情報量の多い写真になる。

 

↑フラッグシップモデル「α1 Ⅱ」と「FE 70-200mm F2.8 GM OSS II」の組み合わせで撮影を体験。ズーム全域で開放F2.8から画面周辺部まで、高い解像性能を実現している。

 

↑スポーツ撮影体験のコーナー。会場を囲むように用意されているカメラとレンズで、「剣道」「テコンドー」「トリッキング」の撮影ができた。カメラもレンズも種類が豊富だった。

 

【ニコン】新製品と新たな機能で表現の幅を広げられる!

「Z6III」や「Z50II」に搭載された、写真の色味を多彩に調整できる「イメージングレシピ」機能。その機能を存分に試せるよう、カラフルな被写体の並ぶ撮影コーナーが用意されていた。クリエイターが作成したレシピでの作例も豊富に展示され、来場者から注目されていた。

 

望遠側3000mmまでカバー! 驚異の125倍ズーム

COOLPIX P1100
ニコンダイレクト参考価格:14万9600円

広角から超望遠まで対応するレンズを内蔵したカメラ。約1cmでもピントが合う「マクロAF」や、4K UHDでの動画撮影も可能。モードダイヤルに「鳥モード」「月モード」が用意されており、必要なときに素早く切り換えられる。

SPEC●センサー:1/2.3型原色CMOS ●総画素数:1679万画素 ●焦点距離:4.3~539mm(35mm判換算約24~3000mm相当) ●ISO感度 ISO100~ISO1600 ●液晶モニター:3.2型TFTカラー液晶 ●サイズ/質量:約W146.3×H118.8×D181.3mm/約1410g(電池・カード含む)

 

↑手ブレを高度に軽減する「デュアル検知光学VR」は、なんと4.0段分もの補正が可能。手持ちでの望遠撮影でもブレを抑えられる。

 

↑野鳥を美しく撮影できる「鳥モード」。AFを「スポット」や「ワイド」などから選べるため、鳥の位置に応じた自由な構図が可能だ。(c)半田菜摘

 

↑レトロ調のヘリテージデザインが特徴の「Zf」は、外装を6色から選んで張り替えられる「プレミアムエクステリア」サービスを適用したボディが展示されていた。

 

↑「色味」の加工設定を自分で作成したり、クリエイターが作成した設定を利用できる「イメージングレシピ」機能。古びた写真やビビッドな写真などを自在に作成できる。

 

【パナソニック】高度な映像制作やスマホ連携などアプリも充実

2024年発売のフルサイズ機「LUMIX S9」や、発売前の「LUMIX S1R MarkII」が展示され、注目を集めていた。ドラマやドキュメンタリーのような映像の制作を支援するスマホアプリ「LUMIX Flow」の体験では、実際にアプリを使って映像制作の体験が可能だった。

 

被写体を逃さないA‌F性能と、超高解像度イメージセンサー

LUMIX S1R MarkⅡ
実売予想:47万5200円(ボディ)

4430万画素イメージセンサーと、ライカと共同開発の画像処理エンジンにより、緻密かつ自然な仕上がりを実現したデジタル一眼カメラ。手ブレ補正は8.0段ぶんの補正が可能で、望遠の手持ち撮影でも手ブレを抑えられる。

SPEC●センサー:35mmフルサイズCMOS ●総画素数:4590万画素 ●ISO感度 ISO80~ISO51200(通常) ●液晶モニター:3.0型TFTカラー液晶 ●サイズ/質量:約W134.3×H102.3×D91.8mm/約795g(電池・SDメモリーカード1枚含む)

 

↑ミラーレス一眼カメラ「LUMIX DC-GH7」は、冷却ファンの効果を最大限に生かす放熱構造によって、動画の長時間連続撮影が可能。CP+が開催されている79時間もの間、連続撮影するチャレンジが行われていた。

 

↑ピントを合わせつつ秒間約40コマの連写が可能。高速追随する像面位相差AFと、AIによる被写体認識で、高速に動く被写体も正確に捉える。

 

↑新開発のイメージセンサーは、4430万画素裏面照射型CMOS。毛髪や植物など、細かい描写が必要な被写体も高精細に描くことができる。

 

【富士フイルム】ほとばしる「フィルム愛」とデジタル技術との融合を体感

デジタルカメラの「フィルムシミュレーション」による色再現力を体感できるコーナーや「instax WIDE Evo(TM)」の特徴である、100段階で調整できる10種類のレンズエフェクトと10種類のフィルムエフェクトの機能を試すコーナーを展開。様々なカメラと被写体で撮影を楽しめた。

 

「フィルム写真」を手軽に味わえるカメラ

“チェキ” instax WIDE Evo
実売価格:5万5000円

カメラ背面のモニターを見ながら撮影し、好きな画像を選んでプリントできるカメラ。横長の「ワイドフォーマットフィルム」に対応し、スマホやデジタルカメラで撮影した写真のプリントも可能となっている。

SPEC●センサー:1/3型CMOS原色 ●記録画素数:4608×3456ピクセル(広角スイッチONかつmicroSDカード使用時) ●焦点距離:16mm(35mm判換算) ●ISO感度:100~1600 ●液晶モニター:3.5型TFTカラー液晶 ●サイズ/質量:W138.7×H125×D62.8mm/約490g(本体のみ)

 

↑GFX/Xシリーズの最新機種も体験可能。舞い踊るダンサーを被写体に撮影体験し、動きを捉えるだけでなく瞳を捉えてピントが合う機能を実感できた。

 

↑エフェクトの度合いを調整するレンズリング(左)、エフェクトを切り替えるダイヤル(中)、手動で巻き上げるクランク(右)を備える。

 

↑instax(TM)の展示コーナー。instax(TM)のロゴが目立ち、製品ラインナップがズラリと並ぶ入口が印象的だった。もちろん体験コーナーもあった。

 

【OMシステム】常時開催の使いこなし講座で何度も立ち寄りたくなる

撮影体験ブースは中央部に「森」が作られ、中には何羽もの野鳥(模型)が。その光景を、周囲にぐるりと設置された何種類ものレンズ+ボディで撮影できた。プレゼンテーションコーナーでは、プロカメラマンによる製品機能の使いこなし解説が常に行われていた。

 

フラッグシップと同等の性能で500gを切る軽さを実現

OM SYSTEM OM-3
実売価格:26万4000円(ボディ)

往年のフィルム一眼レフカメラ「オリンパス OM-1」の設計思想を継承。撮影後の画像処理を、カメラ本体内でできる「コンピュテーショナル フォトグラフィ」機能や、複数枚の撮影を合成し高解像写真を生成する「ハイレゾショット」機能を搭載。

SPEC●センサー:4/3型 裏面照射積層型 Live MOS ●総画素数:約2293万画素 ●ISO感度: LOW(約80相当、100相当)、ISO200~ISO102400 ●液晶モニター:3.2型TFTカラー液晶 ●サイズ/質量:約W139.3×H88.9×D45.8mm/約413g(本体のみ)

 

↑体験ブースでは単焦点の広角レンズや100〜400mmの超望遠レンズなど、多彩なレンズでの撮影を試すことができた。右端に見えているのが、被写体となっていた「野鳥のいる森」。

 

↑クリエイティブダイヤルを装備。「カラープロファイルコントロール」「カラークリエイター」など、調整機能をすぐ呼び出せる。

 

↑重厚な質感のダイヤルやスイッチが並び、往年の名機を思わせる軍艦部(本体上面の操作部)。画面で操作するより確実でもある。

 

↑「オリンパス OM-1」の影響を受けた「OM-3」ボディのモックアップ。ペンタ部の形状や、ボディの両サイドを角張らせることで、握った際に手に馴染む工夫が施されている。

 

【シグマ】シンプルなフルサイズ一眼と高コスパレンズに行列ができる

シグマのブースは、まるでモンゴルの住居「ゲル」のような巨大な円筒形のテント。そこに、初日の接待者やプレス限定の時間帯から長い列ができる人気ぶりだった。2月に発表されていたフルサイズデジタル一眼の「BF」を試すことが目当てだったと思われる。

 

シンプルさと高性能をともに極限まで追求

Sigma BF
参考小売価格:38万5000円(ボディ)

スイッチ類を最小限に抑え、シンプルなデザインを実現した。撮影設定値をサブモニターに表示することで、メインモニターには撮影プレビューだけを表示して撮影に集中できる。最大6Kでの動画撮影も可能。

SPEC●センサー:35mmフルサイズCMOS ●総画素数:2530万画素 ●ISO感度 ISO100~ISO102400 ●液晶モニター:3.15型TFTカラー液晶 ●サイズ/質量:約W130.1×H72.8×D36.8mm/約446g(電池含む)

 

↑BFの発売に合わせ、新しく9本のレンズも発売。カラーリングは、BF本体色に合わせてブラックとシルバーの2種類が用意される。

 

↑Sigma BFは大人気。列に並んでシグマのブースに入れたあとも、BFを試用するために順番待ちをしなければならないほどだ。レンズとBFを組み合わせて実際の撮影を体験できた。

 

↑ズームレンズの「Sigma 16-300mm F3.5-6.7 DC OS Contemporary」も人気だった。これ1本あれば、広角から望遠までほとんどの撮影ができてしまう。実売価格11万8800円。

 

※「GetNavi」2025月5月号に掲載された記事を再編集したものです

ベトナムで“日本品質”を再現せよ!「配線器具シェア5割」パナソニックの躍進を支える「3つの道場」

私たちが日々暮らしているなかで、何気なく使っているコンセントなどの配線器具。普段の生活においては特に意識を向けない製品ですが、これらがない暮らしはもはや考えられません。

 

配線器具の世界トップシェアを目指してベトナムに注力

その配線器具の市場で、日本国内8割以上のシェアを獲得しているメーカーが、パナソニック(パナソニック エレクトリックワークス社)です。国内では向かうところ敵なしといっても過言ではない地位を築いている同社は、海外にも手を広げています。

↑パナソニック製配線器具のなかでも、次世代の標準モデルにあたるアドバンスシリーズ。

 

パナソニックの配線器具の世界シェアは、フランスのルグラン社に次ぐ2位。同社がトップの座を目指すにあたって、特に注力している国のひとつがベトナムです。人口が1億人を突破し、経済成長が著しいベトナム。1994年に同国へ進出したパナソニックの配線器具事業は着々と販路を広げ、現在では同国内のシェア5割を獲得しています。

↑ベトナムの大都市・ホーチミンの市街。高いビルも多く建ち、都会化が進んでいる。

 

パナソニックの製品がベトナムで支持を集めている要因は、日本で培った品質の高さです。急成長を遂げる国のなかで確かな存在感を放つ日本のものづくりと、ベトナムならではのユニークな特徴を、現地工場で取材しました。

 

「3つの道場」による手厚い研修で、高い生産性と品質を実現

パナソニックのベトナム事業の中核となっているのが、ビンズオンにある工場です。ビンズオンは、同国の首都ホーチミンから北に約30km離れたところにある工業都市。多数の企業の工場が同所に集まり、工業団地を形成しています。

↑パナソニック ビンズオン工場。

 

この工場が生産を開始したのは2014年のこと。タイのアユタヤ工場が2011年の洪水で水没してしまったことを受け、すでに販売網の構築が済んでいたベトナムに生産拠点を築こうとしたのが設立のきっかけでした。ビンズオン工場の創業開始から3年後の2017年には、パナソニックの配線器具は、ベトナム国内のシェア1位を獲得。ビンズオン工場は、同国におけるパナソニックの躍進を支える力の源になっています。

↑ビンズオン工場で製造されているコンセントやスイッチ。ベトナムのコンセントは、日本で使われているAタイプに加え、Cタイプも普及している。

 

ビンズオン工場の特徴は、日本の津工場から移植した信頼性の高いものづくりです。津工場から派遣された技術者が現地で指導を行うことで、日本と変わらない品質の維持を可能にしています。

↑パナソニック津工場で行われている金型のメンテナンス。高い技術力が要求される。

 

ビンズオン工場の工場長を務める内藤吉洋さんも、津工場でキャリアを積んできました。内藤さんによると「新しく入った従業員をいきなり製造ラインに入れることはない」といいます。この工場の新入社員は、1週間のOJT研修を経ることで、ようやく製品の製造に携われるようになります。

↑ビンズオン工場・工場長の内藤吉洋さん。

 

その研修の舞台となるのが「ものづくり道場」です。新入社員は入社後の1週間、この道場で製品や工程についての知識を学んでから、製造ラインに入ります。以前は安全関連の講習のみを行なって製造の現場に配属する仕組みでしたが、それでは生産性が上がらなかったため、新たにこの道場を設立したそうです。

↑ものづくり道場の内部。動画に加え、実技での学習を行う。左手に見えるテーブルでは、組み立てを実践しながら学ぶ。

 

ものづくり道場の設立による効果はてきめんで、従来では新入社員が現場で独り立ちできるまで12週間ほどかかっていましたが、6週間に短縮できたそうです。また、複雑な製品の組み立てにおいても、高い品質を保つことができるようになりました。

↑ブレーカーの組み立ての様子。ブレーカーは構造が複雑なため、ビンズオン工場のなかでも特に高い技能を要求される作業だという。片足をバーに置いて作業するのはベトナム人の特徴で、多くの従業員が同じ姿勢をとっていた。

 

ビンズオン工場で生産される製品の品質を支えているのは、ものづくり道場だけではありません。組み立て機の構造や過去の改善事例を学ぶ「技術道場」、安全の重要性を体感しながら学ぶ「安全道場」も設置されています。これらの道場が、パナソニックの信頼性を支えているというわけです。

↑各道場の看板には、ベトナム語、日本語、英語が併記されていた。ちなみに、安全道場は日本の津工場にも設置されている。

 

↑現場で起きた課題を付箋に書いてホワイトボードに貼り、改善策を検討する「大部屋」も部門ごとに設けられている。「工程が複雑すぎて組み立てづらい」「部品の欠品が多い」など寄せられる課題は様々で、月に85件程度の課題が可視化されているという。

 

働き者のベトナム人は、「もっと働きたい」と離職する人も多い

手厚い研修が求められるのには、ベトナムならではの事情があります。というのも、同国では全体的に離職率が高い傾向にあり、国全体の平均で2〜3%ほどの水準になっています。ビンズオン工場の従業員の離職率はそれよりも低い1.5%ではありますが、毎月20人程度の新入社員が入るため、十分な教育体制が欠かせないのです。

↑製品の梱包作業の様子。職場に響くのは機械の音のみで、従業員は黙々と作業していた。

 

離職率が高いと聞くと、ベトナム人は働くのを嫌がっている……と思われるかもしれませんが、実は全く逆というのも興味深いポイントです。離職の理由の上位には、なんと「労働時間が短くて稼げない」というものがあるのだそう。1日に12時間以上働きたいという人が多く、実際にビンズオン工場では2交代制の24時間操業を行なっているとのこと。

↑配線器具の組み立てと高電圧に耐えられるか否かの検査を行う機械。ビンズオン工場の自動化率は2022年には42%だったが、2025年には90%にすることを目標にしている。

 

ベトナム人が働き者であることを象徴するエピソードがもうひとつあります。それは、コロナ禍で街がロックダウン状態になったときのこと。そのときはビンズオン工場の生産も一時止まってしまいましたが、7割近い従業員が外部と隔離して工場に寝泊まりし、缶詰状態になってまで生産を再開したといいます。工場に寝泊まりするかどうかの判断は、従業員個々の自由。そこまでしての操業維持、しかも多くの従業員の意思による参加は、日本ではなかなか想像できないでしょう。

↑コロナ禍のころの写真。左には、工場内に布団を敷いて寝ている様子が写っている。

 

従業員は社員食堂にこだわりを持ち、サッカーに夢中

社員食堂に関するこだわりが強いのも、ベトナム人ワーカーの特徴です。内藤さんによると「食事への関心が高く、労働組合との折衝では食堂のメニューについての要望が出ることが多い」といいます。ベトナム国内では社員食堂を無料にしている企業が多いそうで、ビンズオン工場でも無料となっています。

↑社員食堂。4つのメニューから好みのものを選んで、事前予約するシステムになっている。工場が24時間操業であるため、食堂も1日中開いている。

 

また、ベトナムではいまサッカーが大人気。ビンズオン工場の従業員のサッカー熱も相当なもので、工場の敷地内にはサッカーコートが整備されています。従業員で構成されたチームが工場内に20もあり、社内だけでなく、他社のチームも含めた大会が開催されているそうです。内藤さんもこの大会に出たことがあるといい、「現地スタッフはサッカーになると本気で、ボールを持っていると工場長であろうが厳しく削ってくる」のだとか。

↑工場敷地内にあるサッカーコート。

 

現地ならではの光景をもうひとつ。ベトナムの街を歩いていると、道を行き交うバイクの数に圧倒されますが、それはこの工場でも同じです。敷地内のバイク駐輪場の光景は圧巻の一言。これも、日本ではなかなかお目にかかれないものでしょう。

↑多数のバイクが並ぶ駐輪場。道についているタイヤ痕は、安全の啓蒙もかねて社内で開催したバイクコンテストの際のものだ。ビンズオン工場では963人が働いているが、そのうちクルマで通勤しているのはわずか7名。近くに公共交通機関もないため、ほとんどの従業員がバイクで通っている。

 

2030年に80%のシェア獲得へ。生産力と技術力でライバルとの争いを制する

東南アジアに展開するパナソニックの配線器具の製造を長く担ってきたのは、タイのアユタヤ工場でした。アユタヤ工場では東南アジア向けにローカライズされた製品の開発を古くから行なってきたため、多くのノウハウが蓄積されています。

 

対するビンズオン工場は、これからの未来を担う存在です。現時点でもアユタヤ工場を凌ぐ生産力を誇るうえ、2024年1月には新棟が竣工し、増産体制が整っています。おまけに、敷地内にはまだ空き地があるので、さらなる規模の拡大も可能です。

↑竣工後1年あまりが経過した新棟。建物内には、まだ空きスペースがあり、増産の余地は大きい。

 

製品の開発についても、2025年にはビンズオン工場内で企画からリリースまで全てを行える体制が整う予定です。これにより、国外で企画した製品をビンズオンで生産する場合に比べて、リードタイムを約40%も削減できるといいます。

↑躍進するビンズオン工場だが、課題もある。ベトナム国内のサプライヤーの原材料品質が低いのだ。写真はコンセントの部品だが、この原材料である難燃性樹脂の品質には、特に問題があるという。そのため一部の原材料は、近隣国からの輸入に頼っている。

 

ビンズオン工場では、従業員の技術力も確実に向上しており、パナソニックの全世界の技術者を対象に行う社内の技能競技会では、工場設立から約7年でアユタヤ工場に並ぶ成績になりました。いまでは、全世界の工場のなかでも上位に入る水準になっているそうです。

↑技術道場で学ぶベトナム人従業員。バグが起きてしまった機械を修理する実践を行っていた。

 

ベトナムでパナソニックの配線器具を展開するパナソニック エレクトリックワークスベトナム社の坂部正司社長は、「ベトナムの需要にあった新製品の開発によって、2030年には同国内でのシェアを70〜80%まで伸ばしたい」と野心的な目標を語ります。同国でのパナソニックの配線器具事業が、2012年から2017年の間に3倍の成長を遂げてシェア1位を獲得するに至った過去を考えれば、それも不可能な数字ではないでしょう。

↑パナソニック エレクトリックワークスベトナム社の坂部正司社長。

 

東南アジアの配線器具市場にはライバルも多く、特に、不動産バブルが崩壊した中国のメーカーが数多く参入してきています。パナソニックがこれらのライバルを圧倒できれば、日本の製造業に勇気を与えることができそうです。

下水処理場のCO2がコンセントに生まれ変わる!? パナソニック×三菱ガス化学が夢のような新技術を確立

パナソニック エレクトリックワークス社(以下、EW社)と三菱ガス化学は、温暖化の最大の要因である二酸化炭素(CO2)を原料に、コンセントなどの配線器具の素材である「ユリア樹脂」を作る技術を確立したと発表しました。

 

ユリア樹脂は熱で固まる性質を持っており、電気火災の対策として、配線器具には欠かせない素材です。しかし、一度固めると溶かすことができないため、これまではリサイクルが不可能でした。CO2からユリア樹脂を作る技術の確立によって、製品の廃棄・焼却で出たCO2から再び製品を作る「カーボンリサイクル」が可能になります。

 

配線器具に不可欠なユリア樹脂とは?

家庭やオフィスの壁に埋め込まれた、コンセントやスイッチなどの配線器具。これらの製品の安全性を支えているのがユリア樹脂です。熱で固まるユリア樹脂は、耐アーク性能、耐トラッキング性能が高く、電気火災を防ぐために不可欠なものとなっています。

↑ユリア樹脂が使われている部品。コンセント差し込み口やその裏側のに用いられています。

 

しかし、このユリア樹脂には大きな環境課題がありました。樹脂には大きく分けて熱可塑性樹脂と熱硬化性樹脂の2種類があります。チョコレートのように、熱を加えると溶ける熱可塑性樹脂はペットボトルなどに使われており、再成形が可能なためリサイクルができます。一方の熱硬化性樹脂は、一度固まると熱を加えても元には戻りません。ユリア樹脂は熱硬化性樹脂であるためリサイクルが不可能で、製品の使用後は廃棄・焼却するしかなく、CO2の発生源となっていました。

 

CO2からユリア樹脂を作る仕組み

そんなユリア樹脂の原料となるのがメタノール(アルコールの一種。メチルアルコールとも呼ばれる)です。従来では天然ガスからメタノールを抽出し、これを原料にしてユリア樹脂を作っていました。少々小難しい話をしますが、メタノールの化学式はCH3OH。CO2同様に炭素(C)が含まれています。また、残りのO(酸素)と水素(H)も自然界にある元素です。

 

EW社と三菱ガス化学が今回発表したのは、下水処理場から出る未消化ガスのなかから回収したCO2を原料にメタノールを製造、それからユリア樹脂を作り、配線器具の素材とする、という技術の確立です。CO2の回収とメタノールの製造を三菱ガス化学が、それ以降の工程をEW社が担います。これにより、製品の廃棄後にCO2が出たとしても、それを再び原料として使えるため、炭素資源を循環させる「カーボンリサイクル」が実現します。

 

CO2を原料にしたメタノールから製造したユリア樹脂は、従来のものと同等の品質であることが確認できており、安全性には問題がないといいます。EW社によると、新技術による配線器具製造過程におけるCO2排出量の削減効果は、現状では従来の20〜30%。ですが今後の研究の進展により、2030年には30〜45%を目指すそうです。

↑配線器具を主に製造するEW社の津工場。新技術によって生み出されたユリア樹脂もここで活用されています。

 

CO2由来のメタノールは、化石燃料由来のものと同等の物性を持ち、設備投資も不要で製造できるという利点があります。とはいえ、製造コストはやや上がってしまうそう。発表会に登壇したEW社の中野貴之さんは「従来の生産方法が環境に負荷をかけていることをハウスメーカー、さらには施主の方々にご認識いただき、新しい製品を積極的にご活用いただけるようにすることが必要」と語りました。

↑ユリア樹脂から作られたEW社製のコンセント。EW社の配線器具の国内シェアは8割を超え、9割にも迫ります。

 

まずは下水処理場から出るCO2を活用。今後適用範囲を拡大へ

両社によれば、今回の発表は「技術が完成した」という段階で、活用の拡大はこれからです。まずは新潟の下水処理場の未利用消化ガスに含まれたCO2を回収し、メタノールを製造するところからスタートしますが、三菱ガス化学は、今後CO2回収の対象を拡大していきたいとしています。

 

三菱ガス化学に所属する工学博士・松川将治さんによると「メタノールの世界需要は、2025年の1億トンから、2050年には5億トンに増加する見込み」とのこと。CO2由来のメタノール製造は、温暖化阻止のために必要不可欠な技術といっても過言ではありません。温暖化の原因となるCO2から製品を作るという技術はまるで夢のように聞こえますが、持続可能な社会の実現に向けた確かな一歩となりそうです。

↑メタノールは非常に幅広い分野で用いられており、新技術のさらなる活用が期待されます

 

“つるつる”も“少し残し”も自由自在! ムダ毛をケアできるパナソニックのボディトリマー新モデル

パナソニックは、全身の体毛ケアができる「ボディトリマー」の新モデルとして、パワフルにカットできる「ER-GK83」(充電式)と、手軽に使える「ER-GK23」(乾電池式)を、2025年6月に発売します。

 

記事のポイント

これから夏にかけて男性も肌の露出が増えるので、体毛が気になる方は早めにケアしておきましょう。こちらのボディトリマーはアタッチメントで長さの調整ができるので、しっかり剃りたい・短く整えて目立たないようにしたい、と用途や部位に応じて使い分けることができます。定期的に使用するなら充電式、手軽に試すなら乾電池式がオススメ。

 

ボディトリマーは、気になる腕や脚、胸やワキ、VIOなどの体毛をケアできる電動シェーバー。付属のアタッチメントを使えば、除毛から長さ調整まで対応できます。

 

充電式の「ER-GK83」は、切れ味にこだわった日本製の刃と、トルク約1.4倍のパワフルモーターを搭載し、全身のムダ毛をしっかりと肌にやさしく剃ることが可能です。さらに、2種類のアタッチメントを使用することで、約0.1mm~12mmの12段階で好みの長さに調節できます。

「ER-GK83」

 

本体は持ち方を選ばず使えるI字シェイプと、デリケートな部位も剃りやすいV字ヘッドを採用しており、腕や脚からVIOゾーンまで整えやすく、ユーザーニーズの多様化に応えます。また、お風呂で使用可能、後片付けが簡単など、使い勝手の良さにもこだわっています。

 

乾電池式の「ER-GK23」は、ER-GK83と同じ刃を採用しています。直刃で約0.1mm、付属のアタッチメントで2mm、3mmの長さ調整が可能です。乾電池式のため、体毛ケア初心者も手軽に使用できます。カラーはダークネイビー、ライトグレー、ライトグリーンの3色。

 

パナソニック
ボディトリマー「ER-GK83」「ER-GK23」
2025年6月発売
実売価格:オープンプライス

壁掛けが簡単なパナソニック「ウォールフィットテレビ」に大画面モデル登場

パナソニックは、壁掛け設置が簡単な「ウォールフィットテレビ」の新モデルとして、65V型の「TH-65LW2」、55V型の「TH-55LW2」「TH-55LW2L」を発表。5月下旬から発売します。家電量販店での販売価格は、TH-65LW2が47万5200円(税込)、TH-55LW2が37万6200円(税込)、TH-55LW2Lが31万6800円(税込)です。

記事のポイント

2022年の発売以来、好評を得ているというウォールフィットテレビの新モデルが登場しました。「もっと大きな画面で楽しみたい」、「ゲーム機などもスッキリ配線したい」といった声に応え、65V型モデルを用意し、ワイヤレスでゲームを楽しめるようにしました。

ウォールフィットテレビは、一般的な住宅に多く使用されている石こうボードの壁にピンのみで固定できる製品です。映像はボックス型のチューナー部から無線接続で伝送され、4K映像もワイヤレスで楽しめます。前モデルの「LW1」シリーズは55V型の4K有機ELテレビでしたが、大画面化を望むニーズに応え、新モデルは65V型をラインアップ。

 

また、チューナー部にHDMI入力を備えたうえに、接続機器の映像と音声をテレビにワイヤレスで伝送できる「Wireless Connect」を搭載。これにより、ワイヤレスかつ大画面でゲームを楽しむことが可能となっています。

 

65V型/55V型のLW2は、チューナー部に2TBのハードディスクを内蔵。さらに新4K衛星放送対応チューナー2基を含む、合計3基のチューナーを搭載しているので、裏番組録画もできます。LW2Lは別売りのUSBハードディスクを接続すれば、番組録画が可能です。

 

このほか、ネット動画サービスにも対応しているため、さまざまなコンテンツを楽しめます。

パナソニック

ウォールフィットテレビ

31万6800円(税込)~

ゲームも楽しめる! パナソニック「レイアウトフリーテレビ」に新モデル登場

パナソニックは、43V型液晶テレビ「レイアウトフリーテレビ」の新モデル「TH-43LF2」と「TH-43LF2L」を発表。5月下旬に発売します。オンラインストア価格はTH-43LF2が20万9880円(税込)、TH-43LF2Lが16万8300円(税込)です。

記事のポイント

レイアウトフリーテレビに4年ぶりの新モデルが登場しました。チューナー部にHDMI入力を備えたことで、ワイヤレスでゲームを楽しみたいニーズにも応えています。

レイアウトフリーテレビは、アンテナ線をなくすことで、テレビ本体を家のさまざまな場所に移動させて使える製品です。映像はボックス型のチューナー部から無線接続で伝送され、4K映像もワイヤレスで楽しめます。2021年に発売した前モデルは好評を得ているとのこと。ただ「ゲーム機やレコーダーを接続するのに、チューナー部側にHDMI入力端子がほしい」、「ダーク系の部屋のインテリアに合う色がほしい」といった声もあったそうです。

 

そこで、新モデルではチューナー部にHDMI入力端子を搭載。また、接続機器の映像と音声をテレビにワイヤレスで伝送する「Wireless Connect」を採用し、ゲームも配線なしで楽しめるようになりました。

 

さらに、TH-43LF2はカラバリとしてマットダークグレーをラインアップしています。

 

TH-43LF2は、チューナー部に2TBのハードディスクも内蔵。加えて、新4K衛星放送対応のチューナー2基を含む3チューナーを搭載しているため、新4K衛星放送の裏番組録画も可能です。

 

このほか、サブスクリプションサービスにも対応しており、さまざまなコンテンツを楽しめます。

パナソニック

レイアウトフリーテレビ

16万8300円(税込)~

パナソニックが恒例の保護犬猫譲渡会を開催。きっかけは空間除菌脱臭機「ジアイーノ」から

パナソニックは、4月12日と13日の2日間、東京・有明のTFTホールで「パナソニック保護犬猫譲渡会2025」を開催しました。今回で6回目となるこのイベントには14の犬猫保護団体が参加し、2日間で1794人が来場。202頭の保護犬猫たちが新しい家族との出会いを求めました。

 

今回筆者は、4月12日午後の保護犬譲渡会の模様を取材。さまざまな背景を背負った一頭一頭の物語や、参加している保護団体の思い、パナソニックならではの企画についてレポートします。

 

一頭一頭の物語に心を動かされる

一口に保護犬といっても、譲渡会に集まる犬たちにはそれぞれ異なる背景があります。野犬として生きてきた子、ブリーダーの飼育放棄により保護された子、猟犬として活躍していた子など、一頭一頭に物語があるのです。

↑譲渡会に参加した犬たちのプロフィール。保護に至った経緯はさまざまです。

 

茨城県で野犬を中心に保護活動をしている「いぬ助け」のブースにいた、ののちゃんという犬は、2024年10月31日に保護されました。10月20日頃に5頭の子犬を出産しており、その子犬たちとともに保護されたのです。子犬のうち3頭には里親が見つかりましたが、残りの2頭とののちゃんは、新しい家族を探しています。

 

ののちゃんは過去に罠にかかってしまったことから、左前足の指が欠けています。それでもがんばって歩こうとする姿には、胸を打たれるものがあります。

 

野犬は通常、動きが素早く、身体の大きな男性を苦手とする傾向があるそうですが、ののちゃんは近所の男性に餌付けをされて育ったため、警戒心が低いそうです。筆者がカメラを向けたときも、怖がることなく写真を撮らせてくれました。

↑ののちゃん。人懐っこくて吠えることもなく、かわいらしいです。

 

野犬が保護されてから、里親のもとに向かうまでの期間はさまざまです。早い子なら1か月程度で新たな家族のもとへ行けるようになりますが、野犬時代のトラウマを抱える子のなかには、3年もの間保護され続けているケースもあるといいます。いぬ助けでは、どうすれば犬たちにストレスをかけずに捕獲できるか、日々試行錯誤を続けているのだそうです

↑譲渡会場で犬を撫でるGetNavi webスタッフ。撫で続けていると、気づいた頃には長い時間が経っていました。

 

また譲渡会場のエントランス壁面では、新たな家族に出会い、幸せな日々を送る元保護犬猫たちの写真展が開催されていました。写真とともに語られるそれぞれのストーリーには、心を動かされるものがあります。

↑元保護犬猫の写真展。昨年まではパネルで展示されていましたが、今回はディスプレイに表示される形式に変わりました。

 

犬もチャリティーマーケットも全国から集まる

譲渡会場の一角に、元気よく走り回る犬が多くいるブースがありました。千葉県市川市を拠点に活動する「GUNDOG RESCUE CACI」です。この団体は、鳥猟犬に特化した保護活動を展開しています。積極的な性格な犬は、猟犬ゆえのものです。

 

ブースに近寄ると、ファンキーくんという犬が筆者に寄ってきました。ファンキーくんが千葉の動物愛護センターから保護されたのは2025年1月。猟犬である彼らを里親のもとに送り届けるには、家庭犬としての訓練をする必要があり、半年ほどのトレーニングを要するケースが多いそうです。ファンキーくんのように3か月で里親探しに移ることができる犬は稀有だといいます。

↑ファンキーくん。柵の外にいた筆者の足に、鼻をこすりつけてきました。

 

GUNDOG RESCUE CACIの特徴は、全国から広く犬を保護していること。というのも、猟犬を保護できる団体が少ないため、さまざまな場所から保護の要請がくるといいます。今回の譲渡会にも、福島県いわき市や、より遠くの秋田県で保護された犬が参加していました。過去には、九州から保護したというケースもあるそうです。

↑GUNDOG RESCUE CACIから参加した保護犬のプロフィール。右端のグルーヴくんはいわきで保護されました。

 

譲渡会と並行して開催されたチャリティーマーケットにも、全国からの出店がありました。能登や北海道など幅広い場所から店が集まり、犬猫に関するグッズが販売。またマーケットの近くには、前回まではなかったカフェスペースが新設され、猫を模したドーナツなどのスイーツが売られており、来場者の憩いの場所となっていました。

↑チャリティーマーケットで売られていた奥能登の塩。売り上げの一部が地震に被災した猫たちの医療費に充てられます。

 

セミナーブースでは、犬猫に関するさまざまな講演が開催されました。筆者が訪れたときには、ロイヤルカナンジャポン合同会社の高村悟史さんによる「知らなきゃ損!? ペットフードの栄養学について」が開催中でした。ロイヤルカナンジャポンは、犬と猫の”真の健康”を実現するプレミアムペットフードメーカーとして知られています。

↑セミナー会場では、多くの人が講演に聞き入っていました。

 

パナソニックならではの家電展示コーナーも

会場には、パナソニックならではの家電展示コーナーも設けられていました。その中心となっていたのは、空間除菌脱臭機「ジアイーノ」の展示。実はこの製品こそ、パナソニックが保護犬猫譲渡会を開催するきっかけでした。

 

パナソニックでは2021年から、社会貢献事業として動物保護団体にジアイーノを寄贈する活動を開始しました。そのなかで、保護団体からの「譲渡会を主催してほしい」という要望を受け、2022年から譲渡会を始めたのです。

 

今回展示されていたジアイーノ ペットエディションは、1時間風量を上げて運転するスピード脱臭モードを搭載。また、風量切り替え時には急に音量が大きくなってペットを驚かさないよう、ゆっくりと風量を増す工夫がされています。

↑ジアイーノの実力を体験できるコーナー。ペットフードの強い匂いも、ジアイーノを使えばまるで感じなくなります。

 

また、コンパクトモデルは通常モデルと同等の18畳の適用面積を持ち、排水は月1回のみでOKという利点があります。従来機種では週1回排水する必要がありましたが、電極の耐久性を向上させることで、メンテナンス頻度を大幅に減らすことに成功したそうです。

↑ジアイーノペットエディション(左)とコンパクトモデル。サイズの違いは歴然ですが、適用面積はともに18畳です。

 

掃除機コーナーには、マイクロミストにより目に見えない床の窪みにはまった細かな埃をしっかり吸い上げるMC-NX810KMがありました。本機は8万9100円(税込)という高価格ながらも売れ行きは好調で、特にごみ収集ドック付きモデルが人気とのこと。そのほか、根強い人気のペット用バリカンや、ミラーレス一眼のLUMIXも展示されていました。

↑MC-NX810KM。本機のマイクロミストは、フローリング以外にも、カーペットや畳など、あらゆる床面に対応します。本ブースでは、床面に散ったごみを吸い上げる体験も可能でした。

 

パナソニックのこうした活動は、年間1万2000頭以上の犬や猫が殺処分されている日本の現状を少しでも改善したいという思いから続けられています。今回の譲渡会に集った202頭の保護犬猫は、参加団体が保護している子たちのあくまで一部。すべての保護犬猫が、一日も早く新しい家族と出会い、幸せな生活を始められることを願ってやみません。

予洗いの手間が減らせる! 「汚れはがしコース」を搭載したパナソニックのタテ型洗濯機

パナソニックは、衣類の予洗いの手間を軽減する「汚れはがしコース」を新たにタテ型にも搭載した全自動洗濯機2機種(「NA-FA12V5」「NA-FA11K5」)を2025年6月上旬に発売します。

「NA-FA12V5」。

 

記事のポイント

パナソニックのドラム式洗濯乾燥機LXシリーズで初めて実装された「汚れはがしコース」が、タテ型にも搭載。専用剤を使うことで、予洗いなしでもエリやソデの皮脂汚れをしっかり落とすことができます。

 

業界初(※)の「汚れはがしコース」を搭載したドラム式洗濯乾燥機LXシリーズ(NA-LX113を除く)は、2024年10月に発売後、それまで予洗いが必要だった蓄積した皮脂汚れなどをラクに落とせる点が好評で、同コース搭載の機種は累計販売約10万台を突破しています。また、パナソニックが花王と共同で開発した専用剤「極ラク汚れはがし」の販売も累計約1.5万個を越えているそう。

※国内家庭用洗濯機において 2024年10月1日発売

専用剤「極ラク汚れはがし」(N-GY1)

 

今回、ドラム式用として開発された「汚れはがしコース」を、タテ型(トリプル自動投入搭載機種)用にして搭載。タテ型でも、ドラム式同様に洗剤による洗い行程が始まる前に、3タンク目にセットした洗たく用洗浄強化剤「極ラク汚れはがし」(別売)を自動投入して汚れを変質させ、その後に1タンク目の液体洗剤を自動投入して衣類の繊維から汚れを引きはがすことで洗浄力を高めています。

 

同社の調査によれば、タテ型ユーザーの予洗い率は約8割と非常に高いため、「汚れはがしコース」によりエリそでの蓄積した皮脂汚れや気になる皮脂臭や加齢臭のつけおき・予洗いの手間を軽減することができます。

 

また、使用頻度が高い「おまかせコース」の行程も見直され、洗浄性能を保ちつつ運転時間を約5分短縮しています(※)。

※NA-FA12V5の場合。NA-FA12V3と比較して

 

洗濯容量は、NA-FA12V5が12kg、NA-FA11K5が11kg。カラーはNA-FA12V5がホワイト、NA-FA11K5がシャンパンとなっています。

 

パナソニック
全自動洗濯機「NA-FA12V5」「NA-FA11K5」
2025年6月上旬発売予定

ベトナムに“昭和のイケイケ感”を見た! 未来に賭けた東急が「鉄道に頼らない街づくり」をホーチミン郊外で展開中

2024年1月、人口が1億人を突破したと発表されたベトナム。特に、ベトナム南部に位置する都市・ホーチミンは都会化が進み、都市圏も拡大中だ。

↑ホーチミンの街中。筆者が訪れたタイミングが旧正月前だったため、街には多くの飾りが出ていた。

 

そのベトナムに、いち早く注目していた日本企業が東急である。東急といえば、東急田園都市線や東急東横線などの鉄道のイメージが強いが、それを基盤にした街開発こそが同社の大きな強みだ。

 

東急はいま、ベトナムに新都市をつくる大規模プロジェクトを進めている。その場所は、ホーチミンの中心からおよそ30km離れたビンズオン。大規模な工業団地があるビンズオンだが、都市としての開発はまだ途上にある。

 

東急はこの地で、マンションに加え、ショッピングモールなどの商業施設やバスのような交通手段の整備までをも含めた、総合的な街づくりを進めている。同社がベトナムを選んだ理由やプロジェクトの全容、できつつある新たな都市の姿を現地で取材した。

 

現在のベトナムは、高度経済成長期の日本に似ている

東急がベトナムに進出したのは2012年のことだ。現地のベカメックス社をパートナーにして、現地法人・べカメックス東急を設立。現地政府が進めていたビンズオン新都市の開発プロジェクトに参画した。同社の資本金は525億円だそうで、その数字からは東急の本気度がうかがえる。

 

べカメックス東急の釣 佳彦さんは、「2012年当時、ベトナムでのライバルとなる日系企業はほぼいませんでした。ほかの企業からすると『東急は騙されているんじゃないか』というような温度感だったと思います」と語る。だが東急の目論見通り、ベトナムは大きな経済成長を遂げ、それは現在も続いている。

↑べカメックス東急の釣 佳彦さん。

 

東急がベトナムを選んだ理由は、同国が「高度経済成長期の日本に似ている」からだ。似ているポイントは2つ。人口の質とGDPである。

 

ベトナム国民の平均年齢は33歳と若い。年齢分布は15歳から65歳が全体の約67%を占め、5歳から17歳の若年層も20%以上。そのグラフは理想的な三角形を描いており、持続的な人口増が見込める。この人口の質の高さが、高度経済成長期の日本に似ているというわけだ。またベトナムのGDPは、1970年代の日本と同程度。東急は、かつて日本が実現したのと同じような成長曲線をベトナムも辿るであろう予想したのだ。

 

そんなベトナムにおいて、ホーチミンは人口900万人を超える国内屈指の大都市だ。人口密度は約4500人/km2で、日本の福岡市と同程度。2024年12月には同国初の地下鉄が開通するなど、急速に発展が進んでいる。

↑ホーチミンの道路には、多数のバイクが行き交う。高層ビルが多く建ち並び都会化は進んでいるものの、公共交通機関などの交通インフラには弱さがある。

 

一方、東急が街づくりを進めるビンズオン省は、ホーチミンの30km北に位置する、いわば都市郊外。大規模な工業団地こそあるが、ホーチミンとの間を結ぶ鉄道もなく、都市としての開発はこれからだ。

 

ビンズオン省の中央に位置する「ビンズオン新都市」の面積は、約1000haにおよぶ。その開発プロジェクトには東急が参画しており、同社は約100haの開発を担当。100haは、東京ドーム21個分以上の広さだ。

↑ビンズオン省のマップ。中央の赤い部分がビンズオン新都市だ。

 

↑ビンズオン新都市の完成後の模型。多くの建物と緑が調和した街になっている。

 

ビンズオン新都市の開発は途上にあり、完成にはまだ10年以上の歳月がかかる。釣さんによると、「べカメックス東急が開発を手がけるエリアにおける現在の竣工率は約2割。当社が手がけるエリアでの住宅の戸数は、最終的には1万5000から2万が目標」だという。

↑ビンズオン新都市のなかにある、べカメックス東急が手掛けるマンションの模型。

 

マンションの部屋からもわかる、ベトナムの生活水準の向上

今回の取材では、すでに竣工したマンションの部屋やモデルルームを見ることができた。ビンズオン新都市に建つマンションのなかでもミドルレンジにあたるMIDORI PARK The GLORYの部屋の特徴は、ダイニング・リビングが玄関と同じ空間にあること。日本では見慣れない間取りだが、釣さんによるとベトナムではこれが好まれるのだそうだ。

↑MIDORI PARK The GLORYの建物。

 

↑MIDORI PARK The GLORYのダイニング。玄関のドアを開けてすぐのところにある。

 

部屋の天井が高いのも、ベトナムならではの特徴だ。この部屋の天井の高さは2.85mあり、日本のマンションよりも余裕が感じられる。MIDORI PARK The GLORYの一戸あたりの価格はスリーベッドルームなら日本円で2500〜3000万円で、この部屋の天井の高さは、ベトナムの同価格帯の物件と比べて同じ程度だという。また、バルコニーの奥行が1.8mも確保されている点は、日本ではあまり見られないポイントだ。

↑書斎も広々としていた。ここでなら、ゆったりと作業に励むことができそうだ。

 

一方、2024年2月に着工した最高級マンション・MIDORI PARK The TENのダイニング・リビングは、自然配光が採用され、温もりと高級感あふれる空間に仕上がっている。その天井の高さは3.5mで、ミドルレンジの物件と比べてさらに高い。釣さんも「ここより天井の高い部屋はベトナムでも見たことがありません」と語る。

 

価格は、ベッドルームが3部屋のタイプで、日本円にして約6000万円。こういった高級な住居が生まれていることからも、ベトナムの経済が成長し、生活水準が上がっていることがよくわかる。

↑MIDORI Park The TENのダイニング(写真はモデルルーム)。什器による印象の違いもあるが、The GLORY以上の高級感を感じる。

 

ところで、日本における東急といえば、鉄道を敷設して、それを中心とした街づくりを行うイメージが強い。それに対して、ビンズオン新都市では、まだ鉄道が敷設されていない。だが釣さんは、「東急田園都市線を敷設したときは、鉄道を作る前から住宅などの開発用地獲得を進めていたという過去があり、ビンズオン新都市の環境もそれに似ています」という。

 

そもそも、ベトナムでは鉄道がそれほど発達していない。南北の主要都市を結ぶ鉄道こそあるものの、都市と近郊を結ぶ路線はほぼ未整備だ。2024年12月には、ビンズオン省近くのホーチミンで同国首都初となる地下鉄が開通したが、その開発はまだ途上である。

 

釣さんは「ビンズオン新都市は、将来ホーチミン周辺の鉄道網が発達したとき拠点になるような場所であり、鉄道が誘致できるような街をいまから作りたいと考えています」と語る。この将来予測があったからこそ、東急は2012年という他社に比べてかなり早い時期に、ベトナムへの進出を決めたのだ。

 

釣さんによれば、「東急の本業は街づくり」。住宅や鉄道の開発は単体のビジネスに過ぎず、それらを包括した街の開発こそ、同社の本質なのだ。

 

ショッピングモールには日系企業が多数進出

ビンズオン新都市での開発も、東急の本質に則ったものとなっている。べカメックス東急は、マンションだけにとどまらない街づくりを手掛けており、ショッピングモールのSORA gardens SCもその一環だ。

 

この商業施設には多くの日系企業が入居している。入口にはイオンやユニクロ、ニトリのロゴが掲出されており、ここがベトナムであることを感じさせない。

↑SORA gardens SCの入口。

 

入口をくぐると、イオンや無印良品の店舗が目に入る。両店舗の看板は日本で展開されているものと同じだし、イオンでは寿司などの日本食も多く売られているから、ここが日本ではないかと見紛ってしまうほどだ。この内観を見ただけでも、多数の日系企業がビンズオン新都市に進出していることがわかる。

↑SORA gardens SCの内部。右手に無印良品、左手にイオンの店舗が見える。

 

このほか、当地ではファミリーマート、すき家、三菱地所レジデンス、ALSOK、パナソニックなどがビジネスを展開。特にパナソニックは、べカメックス東急と深く連携している。

 

同社は、べカメックス東急が手掛けるマンションには配線器具を、モデルルームには家電を提供。また、べカメックス東急が催す新都市の住民を招いたイベント・森のシンフォニーのスポンサーにもなっている。釣さんは「東急1社だけでは、街の魅力を発信できません。パートナーと組んで、ビンズオン省内に新都市や日本の魅力を広めています」と語る。

↑マンション内に設置された、パナソニックの配線器具。

 

ホーチミンを歩いていると、日系企業の看板がしばしば目に入る。そのデザインは先述のSORA Gardens SCで展開されているものと同様、日本で見かけるのと同じものばかりだ。日系スーパーで売られている商品には、日本語のパッケージにベトナム語のシールを貼ったものが少なくない。ベトナムの人々にとって、それだけ日本が身近な存在になっている証左といえよう。

↑ホーチミンでも有数のショッピングモールで見かけた焼肉ライクの店舗。ロゴを漢字とカタカナのまま掲示している。

 

開発が進んだホーチミンはもはや完全な大都会だが、対するビンズオン新都市の開発はまだまだこれからだ。ここでのべカメックス東急による街づくりは、ベトナムの郊外にまで日本の魅力を伝える取り組みでもあるといえるだろう。

冷凍食品のおいしさを約1か月キープする工夫も! パナソニックから省スペースで大容量の冷凍冷蔵庫

パナソニックは、省スペースながら大容量を実現した冷蔵庫「HYタイプ」を2025年4月に発売します。

記事のポイント

住居の省スペース化が進むなか、冷蔵庫に求められるのは、設置場所を選ばないコンパクトさと、まとめ買いに対応できる大容量。HYタイプは、そんなニーズに応えるべく開発された製品です。さらに増加し続ける冷凍食品の消費量に合わせて、冷凍室の使いやすさにこだわっています。

 

HYタイプは、独自の技術によりコンパクトなボディながら、庫内スペースを最大限に確保。たとえば、551Lモデル(NR-F55HY2)は、幅65cmと従来モデルと同じながら容量を約26L大きくしています。

 

冷凍室は551Lモデルで約112L。さらに「奥まで見えるフルオープン」機能により、冷凍室内の食材がより見やすくなっているそうです。また、上段ケースカバーが付いており、温度変化から食品を守っておいしさを約1か月キープしてくれるとのこと。

 

パナソニック
NR-F55HY2(551L):31万6800円(税込)
NR-F50HY2(501L):29万7000円(税込)
NR-F45HY2(450L):27万7200円(税込)

冷凍食品のおいしさを約1か月キープする工夫も! パナソニックから省スペースで大容量の冷凍冷蔵庫

パナソニックは、省スペースながら大容量を実現した冷蔵庫「HYタイプ」を2025年4月に発売します。

記事のポイント

住居の省スペース化が進むなか、冷蔵庫に求められるのは、設置場所を選ばないコンパクトさと、まとめ買いに対応できる大容量。HYタイプは、そんなニーズに応えるべく開発された製品です。さらに増加し続ける冷凍食品の消費量に合わせて、冷凍室の使いやすさにこだわっています。

 

HYタイプは、独自の技術によりコンパクトなボディながら、庫内スペースを最大限に確保。たとえば、551Lモデル(NR-F55HY2)は、幅65cmと従来モデルと同じながら容量を約26L大きくしています。

 

冷凍室は551Lモデルで約112L。さらに「奥まで見えるフルオープン」機能により、冷凍室内の食材がより見やすくなっているそうです。また、上段ケースカバーが付いており、温度変化から食品を守っておいしさを約1か月キープしてくれるとのこと。

 

パナソニック
NR-F55HY2(551L):31万6800円(税込)
NR-F50HY2(501L):29万7000円(税込)
NR-F45HY2(450L):27万7200円(税込)

【家電大賞】肩にかけるだけの家庭用高周波治療器「無刺激で一日中治療できる」と大好評!

提供:テレビ朝日

「家電大賞」は、モノ・トレンド情報誌「GetNavi」および同ウェブメディア「GetNavi web」と、家電と暮らしの情報サイト「家電 Watch」による年に1度の総合家電アワード。今年で10回目となった2024年発売のノミネート家電200製品のなかから、読者の投票(投票期間は2024年11月22日~2025年1月6日)により、グランプリと部門賞(特別賞含む全27部門)が決定した。「健康家電」部門では高周波治療器 コリコランワイド EW-RA550が銅賞を受賞。今回は、投票者の声とともに受賞モデルの魅力を紹介する!

 

「長年の痛みから解放された」と喜ぶ投票者が多数!

パナソニック
高周波治療器 コリコランワイド EW-RA550
オープン価格

12個の高周波デバイスを内蔵し、コリが気になる肩や腰回りを広範囲に治療できる。低周波治療器のような刺激や湿布のような臭いがなく、長時間装着・治療が可能なため、患部に継続的にアプローチし、コリを改善する。

【SPEC】●連続使用時間:2時間充電で約12時間使用可能●電源コード長:約65㎝(USB Type-C専用ケーブル)●サイズ/質量(本体):約W236×H8×D117㎜/約39g●医療機器認証番号:305AKBZX00029000

 

【投票者コメント】

「高周波治療器の家庭用が出たのは革新的で画期的」

「まるで着けてないかのような装着感。日常生活で着けっぱなしで生活できるのにコリをとれる。意識しなくても健康になれるところが素晴らしい」

「肩こり、腰の痛みに悩んで15年。とにかく痛みが和らぐ。他の治療器よりも日常的に使いやすいところも良いポイント」

 

長年のコリの悩みから解決してくれたと大絶賛!

健康家電部門は、今回も多くのマッサージ関連機器がノミネートされた。そのなかで「長年のコリの悩みから解放してくれた!」と絶賛の声が相次いだのが、パナソニックの高周波治療器コリコランワイドEW-RA550だ。

 

本機は、肩や腰(※1)を広範囲に治療できる業界唯一(※2)の高周波治療器。12個の高周波デバイスを専門家のアドバイスに基づいて患部まわりのコリに最適な位置に配置し、患部をピンポイントで治療する従来品に比べ、広範囲をカバーできるようになった。

 

刺激や臭いが無く、長時間装着・治療できることが特長で、専用ケーブル(※3)での充電に対応。2時間の充電で、約12時間もコードレスで使用可能だ。就寝時に充電しておけば、日中のオンタイムをフルカバーできる。

 

投票者からは“装着のしやすさ”を評価する声も多かった。本体とアタッチメントを合わせても約121gと軽量で、ストールのように肩にかけるだけで装着完了。薄型なのでジャケットなどの下に羽織っても目立たず、オフィスや外出先でも着用しやすい。

 

2024年12月には「肩と腰の両方を同時に治療したい」という声に応えて腰用セットも登場。どちらも軽量なので肩、腰同時に装着しても体への負担が少ない。このような手軽さが、コリに悩む人々の間で話題となり、高評価を得ている。

 

【POINT 01】血管を拡張してコリを改善する家庭用高周波治療器

長時間同じ姿勢を続けると筋肉が硬直して血管を圧迫し血行が悪くなる。すると疲労物質が蓄積し、コリを引き起こす。これがコリのメカニズムであり、ほぐすには血流改善が重要となる。

 

一般的な肩コリ治療の多くは筋肉をほぐして血行を促進する。低周波治療器は、表面の筋肉を動かしてコリをほぐす方式で、ピリピリとした刺激がある。一方、コリコランワイドが採用する高周波は、身体組織まで深く浸透し、コリの患部に到達し血管を拡張させて血行を促進、肩コリ・腰コリを改善する働きがある。筋肉を動かすのではなく、血管にダイレクトに作用する。整形外科など医療用機器でも採用されており、コリコランは家庭用医療機器として業界唯一(※2)の高周波治療器だ。

↑高周波治療器は血管にダイレクトに作用。血流が滞っている部分に高周波パルスを送り、血管を広げて血行を促進する

 

【POINT 02】高周波は無刺激だから長時間治療し続けられる

人間の細胞は「生体電流」と呼ばれる微弱な電気を帯びている。筋肉や心臓が動いているのも、生体電流のおかげだ。電気を帯びている体は外部から加えられた電気的な刺激に敏感に反応する性質がある。この特性を利用して治療を行うのが電気治療だ。

 

低周波治療器(3〜1200Hz付近)は表面の筋肉を刺激・収縮させることで肩コリを緩解する。ピリピリとした刺激があるため、短時間(約15分)で行う。一方、高周波治療器(9MHz付近)は、低周波では届きにくい身体組織まで深く浸透。コリの患部に到達して血管を拡張させ、血行を促進し、肩コリ、腰コリを改善する。

 

無刺激で仕事や日常生活の邪魔をせず、長時間にわたってコリ治療し続けられる。朝からつけておけば、いつのまにかコリ改善できるのが高周波治療器コリコランの魅力だ。

 

↑デバイスとしての機能美を追求したデザインを採用。薄さにもこだわっている

↑無刺激なので、長時間の“ながら使い”が可能。在宅ワーク時などずっと治療ができる

 

【POINT 03】コリのポイントに高周波が面でアプローチ

コリコランワイドはシート状の本体に、高周波デバイス12個を専門家のアドバイスに基づいてコリのポイントに最適に配置している。僧帽筋、肩甲挙筋、菱形筋など肩まわりの筋肉にはたくさんの血管が通っており、各デバイスから高周波パルスを肩まわり全体に広範囲に照射することで、血管を広げて血行を促進させ肩コリを改善する。

 

装着は本体を付属の「肩アタッチメント」に入れて肩にはおるだけ。高周波は本体裏から真下中心に広範囲に照射されている。多少距離があっても届くため、下着や衣服の上からでも効果は変わらない。本体とアタッチメントを合わせて約121gと軽量で、装着も簡単なので無理なく毎日継続して使用可能だ。アタッチメントは洗濯が可能で、常に清潔な状態を保てる。

↑肩まわりには肩甲挙筋、僧帽筋、菱形筋などの筋肉があり、多くの血管が通っている。12個の高周波デバイスをコリのポイントに最適配置して、肩コリの改善につなげる

 

腰用セットも大好評!


パナソニック
コリコランワイド腰用セット (EW-RA550W)
オープン価格

コリコランワイド本体と腰アタッチメントのセットも発売中。本体をアタッチメントに入れて腰に巻くだけで簡単に装着できる。本体は上記のEW-RA550と同じで、腰アタッチメント単体でも販売されているので、アタッチメントの追加購入もオススメだ。

 

人気バラエティ「ガリベンチャーV」でも 「着けてることを忘れるぐらい!」と話題に

テレビ朝日 毎週水曜 深夜0時15分 ※一部地域を除く −

【Check!】TVerで配信中! 2025年3月24日〜4月23日(期間限定)

実際にコリコランワイドを装着した小峠CEOは、まずその軽さと薄さにビックリ! 「ビリビリするのは苦手」とのことだったが、まったく刺激を感じず「着けてることを忘れるぐらい」と絶賛していた。電脳少女シロちゃんは装着のしやすさに着目。「おじいちゃん、おばあちゃんにプレゼントしたい」と大切な人へのギフトとしての購入を検討していた。

「ホントに薄くて軽い!」CEO 小峠英二(バイきんぐ)
「家族にプレゼントしたい!」社員 電脳少女シロ

 

※1:腰の治療には別売の「腰アタッチメント」が必要 ※2:家庭用医療機器として2025年1月8日時点、パナソニック調べ ※3:USB Type-C専用充電器が必要

 

パナソニック「高周波治療器 コリコランワイド EW-RA550」を詳しく知りたい方はコチラ

【家電大賞】ラムダッシュAI ナビと6枚刃&高速リニアモーターで「深剃り」と「肌へのやさしさ」の両立へ!

提供:パナソニック

「家電大賞」は、モノ・トレンド情報誌「GetNavi」および同ウェブメディア「GetNavi web」と、家電と暮らしの情報サイト「家電 Watch」による年に1度の総合家電アワード。今年で10回目となった2024年発売のノミネート家電200製品のなかから、読者の投票(投票期間は2024年11月22日~2025年1月6日)により、グランプリと部門賞(特別賞含む全27部門)が決定した。「美容家電」部門ではラムダッシュPRO 6枚刃 ES-L690Uが銀賞を受賞。今回は、投票者の声とともに受賞モデルの魅力を紹介する!

 

「毎朝感動!」とユーザーの熱い支持を受け「美容部門」銀賞に!

パナソニック
ラムダッシュPRO 6枚刃 ES-L690U
公式通販サイト価格6万8310円

ラムダッシュPRO 6枚刃の最新トップグレードモデル。グリップ部に「ナビモニター」を搭載する。カラー名は「クラフトブラック」で、粒状感のあるプロット塗装を施し、高級感を演出。手触りのよい工芸品のような仕上がりだ。

SPEC●外刃:6枚刃システム●内刃:30°鋭角ナノエッジ内刃●駆動方式:リニアモーター高速駆動●駆動ストローク:約1万4000ストローク/分●サイズ/質量(キャップを除く):W72×H181×D58mm/約230g

 

【投票者コメント】

「これほど肌に優しくきれいにヒゲがそれるシェーバーはこれまでありませんでした。毎朝、感動しています!」

「ヒゲの状態に合わせて、最適なパワーに自動制御するラムダッシュAI+(※1)やナビLEDなど 新技術のてんこ盛りのうえ、デザインが良い!!」

「使い心地も抜群だが、洗浄機能と自動乾燥機能が手軽で素晴らしい」

 

「肌へのあたりがやさしいのにしっかり剃れる」と大好評!

シェーバーは“深剃り”と“肌へのやさしさ”が相反すると思われがち。パナソニック「ラムダッシュPRO 6枚刃 ES-L690U」は数々の先端技術を搭載し、その2つの両立を追求したモデルだ。

 

「新・極薄深剃り刃」と「アゴ下トリマー刃」からなる6枚刃システムが一度に多くのヒゲをとらえ、ラムダッシュ史上最速(※3)のリニアモーターで根元から逃さずカット。素早く確実にヒゲを“深剃り”できるので、何度も刃を当てて肌に負担をかける必要がなく、“肌へのやさしさ”も両立できる。

 

また、「ラムダッシュAI+」(※1)がヒゲの状態を検知し、最適なパワーに自動で制御。その状態を「ナビLED」の光の色で確認可能だ。ヒゲの状態を確認しながら剃れ、剃った後は「ナビモニター」でシェービング結果を確認できる。投票者からも「肌へのあたりがやさしいのにしっかり剃れる」という喜びの声が数多く寄せられており、高評価につながった。

 

【POINT 01】ラムダッシュAI ナビ(※2)でヒゲの状態がわかりやすい!

ヒゲの濃さを常に検知し、最適なパワーに自動制御する「ラムダッシュAI+」(※1)を搭載。「ナビLED」がヒゲの濃い部分を剃る際はオレンジに、薄い部分では白色に点灯する。結果を「ナビモニター」で確認可能。

 

【POINT 02】新・極薄深剃り刃の6枚刃でカット効率が向上!

4枚の「新・極薄深剃り刃」&2枚の「アゴ下トリマー刃」が、寝たヒゲまで一度にアプローチ。「新・極薄深剃り刃」は配列を変えて刃穴のカバー範囲を広げ、1枚あたりのカット効率が大幅に向上した。

【POINT 03】高速リニアモーターで素早く&確実に剃りきる!

外刃で取り込んだヒゲを逃さずカットするには、内刃を高速に動かすモーターが必要。シリーズ史上最速(※3)の約1万4000ストローク/分を実現した高速モーターを搭載し、太いヒゲも素早く剃りきる。

 

※1:ヒゲの濃さや、シェーバーヘッド内部のヒゲクズによって、センサーが反応(駆動音の変化)しない場合がありますが、異常ではありません。※2:ヒゲの濃さや、シェーバーヘッド内部のヒゲクズによって、センサーが反応(駆動音や光の変化)しない場合がありますが、異常ではありません。※3:パナソニック シェーバー ラムダッシュにおいて。2024年7月30日現在。

 

パナソニック「ラムダッシュPRO 6枚刃 ES-L690U」を詳しく知りたい方はコチラ

冷凍野菜を手で砕いてそのまま調理!家電のプロがヒットを確信、冷やすだけじゃなく時短もする「個性派冷蔵庫」

2025年に流行するモノは何か、専門家が大断言する「GetNavi NEXTトレンド」。

 

今回は各家庭の使い方に合わせて作業効率を高めてくれる「個性派冷蔵庫」、需要が高まっている「防犯カメラ」など様々な家電のヒットの秘密を探る。

 

単に冷やす家電とは一線を画す【個性派冷蔵庫】

時短や節約を目的とした、まとめ買い需要が増加。作り置きして冷凍保存したり、便利な冷食をストックしたりするなど、昨今冷凍機能が見直されている。さらに、家具調デザインでインテリア性を高めるなど、単に冷やす家電とは一線を画した個性派モデルが増えている。

 

冷凍した野菜を手で砕いて調理できる!

三菱電機
MR-MZ54M
実売価格45万1000円

 

抜群の収納力と使い勝手を両立した「中だけひろびろ大容量」対応機。冷凍した野菜を手で砕いて調理ができ、野菜の使い切りや時短調理をサポートする「できちゃうV冷凍」を採用する。AIが部屋ごとに最適な運転を行うアシスト機能も搭載。

 

SPEC ●ドア:6(フレンチドア) ●定格内容積:540L ●省エネ達成率104%(2021年) ●年間消費電力量:276kWh/年 ●年間電気代(目安):7450円 ●サイズ/質量(本体):W650×H1833×D699mm/118kg

↑すべての部屋が仕切られ独立した「全室独立構造」を採用。部屋ごとの温度や扉開閉などを見張って冷気を循環し、ムダなくしっかり冷やす。

 

↑通常より低い温度で野菜を冷凍。調理の際、手でパリパリと砕いて鍋やフライパンに投入できるため、仕込みの手間が省ける。

 

【ヒット確定の根拠】凍ったまま調理できる独自機能で人気が上昇

「本機は生野菜を冷凍し、解凍することなく調理に使える機能を搭載。凍ったまま手で砕くことができるので、野菜炒めや餃子など、包丁いらずで調理可能。まとめ買いした野菜も腐らすことなく最後まで美味しく食べられます」(家電ライター・近藤克己さん)

 

冷凍容量比率52%を実現した「冷凍」特化型冷蔵庫

アイリスオーヤマ
冷凍冷蔵庫 IRSN-HF24A
直販価格6万9800円

 

235Lクラスの製品中、業界最大の冷凍容量比率52%の冷凍室を備えたモデル。中段と下段で全容量の約半分となる123Lの冷凍室を備える。中段は、冷蔵・ソフト冷凍・冷凍の3つのモードをボタン操作で切り替えが可能。

 

SPEC ●ドア:3 ●定格内容積:235L(冷蔵室112L/冷凍室123L) ●省エネ達成率100%(2021年) ●年間消費電力量:337kWh/年 ●サイズ/質量:W562×H1725×D563mm/約49kg

↑取り出しやすい上段トレイと、冷気が逃げにくい2つのクリアケースを採用。買い物かご約2.4個分の食品を収納できる。

 

【ヒット確定の根拠】ファミリー層の多くが大容量冷凍庫を待っていた

「一般家庭では、冷蔵庫の冷凍室がパンパンになりがち。冷凍食品のストックから余った料理の保存まで用途が広く、コロナ禍以降サブの冷凍庫を使う家庭も増えました。本機は全容量の半分が冷凍室で、しかも2段使えて便利」(家電ライター・小口 覺さん)

 

<コレも注目!>インテリアを彩るファニチャー冷蔵庫

アクア
家具冷蔵庫「LOOC」 AQR-FD7P
実売価格6万5930円

 

家具調の脚が付いたキャビネットのようなデザインの冷凍冷蔵庫。開閉スペースが気にならないフレンチドアで、右側に冷蔵室、左側に冷凍室を備える。グレージュウッドとブラウンウッドの2色をラインナップし、インテリアや置き場所に合わせたチョイスが可能。

↑本体および庫内はブラックで統一。内部のレイアウトは冷蔵室・冷凍室を縦に2分割するスタイルで、それぞれの容量を確保している。

 

強盗事件多発で、需要が急増【防犯カメラ】

自宅周りをしっかり見守り、防犯をさらに強化

パナソニック
モニター付き屋外カメラ VL-CV100K
実売価格5万4780円

 

屋外カメラとモニター親機がセットになったモニター付き屋外カメラ。スマホやインターネット環境がなくてもすぐに使用できる。2つの検知機能を搭載し、検知機能が働くと自動録画を開始するとともにモニター親機に音で通知する。

 

SPEC(カメラ)●撮像素子:400万画素CMOS ●サイズ/質量:W108×H108×D195mm/約620g
(モニター)●画面表示:約8型 カラー液晶ディスプレイ ●サイズ/質量:約W198×H131×D25.5mm(突起部除く)/約450g

↑新開発のスマホアプリ「いえモニ」と手持ちのスマホを連携可能(※モニター親機のネットワーク接続(有線LANにて)および、専用アプリ「いえモニ」のインストールが必要)。外出先から映像の確認ができる。

 

↑カメラとモニターの電源を入れるだけで、すぐに映像が確認可能。モニター親機はタッチパネルで直感的に操作できる。

 

【ヒット確定の根拠】Wi-Fi環境がなくても導入できる手軽さが◎

「強盗事件が多発していることから、防犯カメラの需要が急増。しかし、取り付けの際に、Wi-Fiが届かない、設定自体が難しいなど、ハードルがあります。本製品は、ネット環境がなくても導入できるのが最大のメリットです」(家電ライター・小口 覺さん)

 

たっぷりの水でパンの内部までおいしく焼き上げる【リベイクトースター】

独自の過熱水蒸気技術を用いて、好みの食感でパンを焼き上げる

シャープ
ヘルシオトースター AX-WT1-B
実売価格3万3000円

 

独自の過熱水蒸気技術を用いて常温・冷凍を問わず、様々な種類のパンを好みの食感に焼けるオーブントースター。約50mlの大容量水タンクの搭載により、たっぷりの水でパンの内部までしっかりと水分を与えながら焼き上げる。

 

SPEC ●定格消費電力:1410W ●水タンク容量:約50ml ●温度調節/時間調節(手動):約120〜260℃(20℃単位)/10秒〜30分 ●コード長:約1.4m ●サイズ/質量:W340×H270×D363mm/約5.0kg

↑液晶表示と大きなつまみを搭載し、直感的に操作できる。メニューや枚数を選んで決定を押せば、カンタンにふわふわ度や焼き加減を選択可能。

 

【ヒット確定の根拠】唯一無二の独自技術でトーストも冷食もおいしく調理

「おいしくリベイクできるオーブントースターのプチブームが到来していますが、ヘルシオは元祖のひとつ。過熱水蒸気を使う点で一線を画した焼き上がりで、ふわふわ・もっちり感が秀逸。オシャレなデザインも見逃せません」(家電ライター・田中真紀子さん)

 

モノトーン家電は終焉。いまや家電は新色の時代【くすみカラー家電】

大手家電量販店PB生まれのネオカラー家電シリーズ

エディオン
e angle カラーデザインシリーズ
実売価格4480円〜

 

家電量販店エディオンのPB商品「e angle」のアイテム。オーブントースター、グリル鍋、タンブラーミキサーからスタートし、いずれもティール・ピンクベージュ・モカホワイトのくすみカラーをラインナップする。

↑上からモカホワイト、ピンクベージュ、ティール。10月より、カーボンヒーターとセラミックヒーターが追加された。

 

【ヒット確定の根拠】ファッションに牽引され家電にもブームが到来

「若い女性を中心にくすみカラー(グレーがかったくすんだ色)が流行っており、家電にもその波が押し寄せています。昨今のレトロブーム、ファッション界での流行を受け、特に小型家電で今後さらに採用モデルが増えそうです」(家電ライター・近藤克己さん)

 

家電ライター:近藤克己さん
家電をはじめ、デジタル、防災、アウトドアまで幅広いジャンルを編集・執筆。特に家電は流通分野に詳しい。

家電ライター:田中真紀子さん
家電のトレンドや活用法を研究し、年間300以上の執筆監修に携わる。生活総合情報サイト「All About」白物家電ガイド。

家電ライター:小口 覺さん
ITから家電まで、業界のトレンドに幅広く精通。自慢したくなる家電を指す「ドヤ家電」の命名者としても知られる。

 

※「GetNavi」2025月2・3月合併号に掲載された記事を再編集したものです

プロがヒットを大断言する時短家電!メンテが面倒な人にぴったりの「ドック付きコードレスクリーナー」

2025年に流行するモノは何か、専門家が大断言する「GetNavi NEXTトレンド」。

 

今回は、掃除は好きなときに自分の手でしたい、でもメンテは面倒という人に大好評の「ドック付きコードレスクリーナー」と、ドラム式は大きくて置けないという悩みを見事に解消した「小型ドラム式洗濯乾燥機」のトレンドを追う!

 

自動でゴミ収集&充電!【ドック付きコードレスクリーナー】

ロボット掃除機でおなじみの「自動ゴミ収集ドック」を備えたコードレスクリーナー。本体をドックに戻せば、自動でゴミを収集し、充電も行う便利さで人気に。ドックに紙パックをセットして、パックごと捨てられるタイプに注目。

 

「マイクロミスト」機能初搭載のセパレート型スティックモデル

パナソニック
セパレート型コードレス
スティック掃除機 MC-NX810KM
実売価格8万9100円

 

クリーンドック(自動ゴミ収集機能)搭載のセパレート型スティック掃除機。ダストボックスを本体から廃し、充電スタンドと一体化させてゴミ捨ての手間を省き、メンテナンスを容易にした。本機は「マイクロミスト」機能を搭載。

 

SPEC ●集じん方式:フィルターレスサイクロン式(本体)、紙パック式(ドック) ●集じん容積:本体0.15L/ドック 0.9L ●サイズ/質量(本体):W220×H1127×D202mm/1.9kg

 

↑マイクロミストをノズル前面から噴霧して、粒子が目に見えないゴミに付着。これまで取り切れなかった細かいゴミもしっかり吸引する。

 

↑スティックで吸引したゴミは、毎回自動で収集され、クリーンドック内の紙パックに蓄積。スティック本体も常に清潔に保てる。

 

↑紙パック式なのでゴミが舞い上がらず、片手で取り出して手を汚さずにゴミ捨てが可能。ゴミ捨ては約3.5か月に1回でOKだ。

 

【ヒット確定の根拠】ドック付きの利便性に加え、ミストの可能性に注目

「自動ゴミ収集ドック付属モデルは、利便性の高さからますます増加傾向。さらに、微細なゴミをマイクロミストで浮き上がらせて吸引するという新機構を投入してきた本機のようなモデルに、新たな可能性を感じます」(家電ライター・近藤克己さん)

 

メンテは70日に1度だけ!こまめに掃除したくなる

東芝
トルネオコードレス VC-SL130DS
実売価格4万9490円

 

紙パック式ダストステーションと「オートエア洗浄」により、ゴミ捨てやお手入れの頻度を約70日に1回に軽減。強力パワーに加え、軽快に走行するヘッドや操作がしやすいグリップなどを採用し、時短かつ効果的な掃除が可能だ。

 

SPEC ●集じん方式:サイクロン式(本体)、紙パック式(ドック) ●集じん容積:本体0.03L/ドック0.8L ●充電時間:約3時間 ●サイズ/質量(本体使用時):W258×H1092×D118mm/1.4kg

 

↑吸引掃除と拭き掃除を同時に実現する、新開発の「吸い拭き2WAYワイパー」を採用。シートの上にワイパーを重ねるだけで簡単に装着できる。

 

【ヒット確定の根拠】掃除前後の手間が少ないほど使用頻度はアップ

「掃除機は使用前後の手間が少なければ、使用頻度が格段に上がります。そういう意味で、コードレスやドック付きは大前提。さらに床拭きまでできれば、ほかの掃除道具を引っ張り出す手間もなく、家中を常にキレイに保てます」(家電ライター・田中真紀子さん)

 

<コレも注目!>シンプルな紙パック式だから思い立ったときに掃除開始!

パナソニック
紙パック式コードレススティック掃除機 MC-PB61J
実売価格4万9500円

 

軽くて使いやすい紙パック式コードレススティックモデル。ダストボックスやフィルターなどの定期的なお手入れも不要で、ゴミ捨ては3か月に1回でOKだ。ゴミが溜まった紙パックに触れて手を汚す心配もない。

↑大容量紙パックなので、ゴミ捨ては約3か月に1回でOK。ゴミが溜まっても吸引力が持続するよう、モーター位置を工夫した。

 

マンションサイズながら上位機並みの機能!【小型ドラム式洗濯乾燥機】

ドラム式洗濯乾燥機は、家事の手間の軽減や節水効果が高いなどメリットの反面、サイズや価格で諦めていた人が多い。昨今、幅60cm程度のマンションサイズながら、上位機並みの機能を備え価格も抑えられたモデルが増え好評だ。

 

タテ型洗濯機のスペースに置けるコンパクト&薄型設計!

アクア
ドラム式洗濯乾燥機「まっ直ぐドラム2.0」 AQW-D8R
実売価格19万8000円

 

ドラムを水平に配置することで、容量はそのままに小型化と省スペース設置を実現した「まっ直ぐドラム2.0」シリーズの8kgモデル。洗濯〜乾燥は標準コースで約132分、消費電力量は1480Whと、家事の時短と省エネにも貢献する。

 

SPEC ●洗濯・脱水容量/乾燥容量:8kg/4kg ●標準使用水量(定格):洗濯時約69L ●標準コース運転目安時間(洗濯時/洗濯乾燥時):約29分/約132分 ●サイズ/質量:W595×H943×D616mm/約81kg

 

↑普段のメンテは「排水フィルター」だけ。自動清掃した糸くずやホコリは「乾燥フィルター」がしっかりキャッチ。

 

↑ドラムの回転で衣類を持ち上げ、高い位置からたたき洗い。洗いムラ・乾燥ムラを抑え、シワの少ない仕上がりに。

 

【ヒット確定の根拠】サイズがコンパクトになり、手頃な価格でぐっと身近に

「ドラム式は大型サイズのため、設置スペースが取れず諦めていた人も多かったでしょう。幅60cmを切る本モデルなら、マンションの防水パンにも設置可能。価格的にも手が届きやすくなり、多くの人を取り込みそうです」(家電ライター・小口 覺さん)

 

洗浄力や使い勝手をそのままコンパクトボディに詰め込んだ

パナソニック
ななめドラム洗濯乾燥機 NA-SD10UAL
実売予想価格19万7010円

 

コンパクトサイズながら、内部構造を見直すことで、まとめ洗い・乾燥が可能な容量と使い勝手を両立。「液体洗剤・柔軟剤自動投入」と「スマホで洗濯」を搭載し、外出先からスマホで洗濯を開始したり、洗濯状況を確認したりできる。

 

SPEC ●洗濯・脱水容量/乾燥容量:10kg/5kg ●標準使用水量(定格):洗濯時約78L ●標準コース運転目安時間(洗濯時/洗濯乾燥時):33分/195分 ●サイズ/質量:W639×H1010×D650mm/約65kg

 

↑「液体洗剤・柔軟剤自動投入(2タンク)」に対応。液体洗剤・柔軟剤は適量を自動で投入するので、面倒な計量・投入の手間を省ける。

 

【ヒット確定の根拠】単身者や2人暮らしにちょうどいいサイズがウケる

「これまでドラム式洗濯乾燥機は、ファミリー向けがメインでしたが、家事をする時間がないのは仕事をしている単身者や2人世帯も同じ。価格も抑えられているので、やっと置ける! やっと買える! と待ち望んでいた人も多いはず」(家電ライター・田中真紀子さん)

 

<コレも注目!>ドラム式の“いいとこ取り”を実現したコンパクトな衣類乾燥機

ニトリ
3kg衣類乾燥機 (NH30DE1)
実売価格2万9990円

 

設置工事が不要な床置き型のコンパクトな回転ドラム式衣類乾燥機。最大約3㎏の衣類を約150〜210分で乾燥可能で、Tシャツ2枚、Yシャツ1枚であれば約60分で乾燥できる。

↑W480×H560×D400mm/約15kgと小型なので、設置場所に困らない。20/30/40分の速乾モードを搭載し、乾燥時間を選べる。

 

家電ライター:近藤克己さん
家電をはじめ、デジタル、防災、アウトドアまで幅広いジャンルを編集・執筆。特に家電は流通分野に詳しい。

家電ライター:田中真紀子さん
家電のトレンドや活用法を研究し、年間300以上の執筆監修に携わる。生活総合情報サイト「All About」白物家電ガイド。

家電ライター:小口 覺さん
ITから家電まで、業界のトレンドに幅広く精通。自慢したくなる家電を指す「ドヤ家電」の命名者としても知られる。

 

※「GetNavi」2025月2・3月合併号に掲載された記事を再編集したものです。

なぜこんなに歯の汚れ落ちが違う?「ジェットウォッシャー ドルツ」を編集長が使って“選ばれるワケ”に迫る!

提供:パナソニック株式会社

口腔ケア製品のなかでも、ここ数年で特に注目されているのが水流で汚れを落とすデンタルウォッシャー。歯ブラシやフロスでは落としにくい汚れがスッキリ落とせると、使い始める人が増えています。GetNavi webの編集長・和田史子もそんなトレンドに乗った一人。ネット通販で安価なデンタルウォッシャーを試したものの満足できず、ひそかに累計出荷台数100万台を突破した「ジェットウォッシャー ドルツ」に注目していたとか。今回は、そんな和田が同シリーズのスタンダードモデル「EW-DJ55」を実際に使用し、多くの人に選ばれる理由とヒットの背景を探ります。

パナソニック

ジェットウォッシャー ドルツ EW-DJ55

歯ブラシでは取り切れない歯間や歯周ポケットの汚れを、水流で洗浄するジェットウォッシャー。「超音波水流」を採用し、気泡が弾ける際の力で歯間はもちろん、歯の表面の汚れまで除去する。軽量&コードレスなので持ちやすく、防水設計でお風呂でも使えるのが特徴。

 

【私がレビューします!】

GetNavi web編集長・和田史子/女性ファッション誌やモノ情報誌などの編集を経験した後、2017年に学研プラスへ入社。2024年より「GetNavi web」編集長を務める。八重歯気味で“歯が弱い”家系ということもあり、日頃デンタルケアが気になっている

 

汚れ落ちの違いを“感触”と“ニオイ”でリアルに感じた!

私はもともと歯が弱い家系で、虫歯の治療箇所も増える一方。昔に比べて歯の隙間が空いたり、あるいは逆に歯間が詰まったりと不具合を感じることが多くなっていたんです。そこで、モノは試しと、ネットでお安めのデンタルウォッシャーを購入。とにかく水勢がパワフルで、歯ぐきに当たるとけっこう痛いんですよね。このまま続けていたら、歯ぐきを傷めてしまうかも……と不安でした。

 

そこで「もしかして、これなら?」と興味を持ったのが、メディア向け説明会で気になっていたパナソニックの「ジェットウォッシャー ドルツ EW-DJ55」です。使ってみて一番驚いたのは、スッキリ感が長続きすること! 手持ちの安価なデンタルウォッシャーは、使った瞬間はスッキリした気になるのですが、すぐに元の感覚に戻ってしまうことに気づきました。考えてみると、これが洗浄力の差なんでしょうね。

さらに、「EW-DJ55」を使用しながら吐き出した水を洗面器で受けてみました。すると、直前に歯磨きをしていたのに、大きなものから細かいものまで食べかすが……。えっ、こんなに? とびっくりするほど! 「細かい汚れも残さないから、スッキリ感が持続するんだ」と納得しました。

 

また、これはちょっと恥ずかしくて秘密にしたかったのですが……、リアルに感じたのが、ニオイ。洗浄した後、吐き出した水がちょっと臭かったんですよ。聞いた話だと、ブラッシングで剥がれ落ちた汚れが歯周ポケットの中で浮遊しているんだそうです。その汚れまでしっかり洗い落とせているんだと感じました。

 

さらに今回は、ドルツ ジェットウォッシャーを愛用する家電ライフスタイルプロデューサー・神原サリーさんをゲストにお招きしました。その魅力と技術力についてより詳しく解説していただきます!

【家電のプロ・神原サリーさんが解説!】

私が解説します!
家電ライフスタイルプロデューサー・神原サリーさん

新聞社勤務、フリーランスライターを経て、家電ライフスタイルプロデューサーとして独立。東京・広尾の「家電アトリエ」をベースにテレビやラジオ、雑誌やウェブなどさまざまなメディアで情報を発信する。「ジェットウォッシャーは、ないと生きていけない3つのモノの1つ」と言い切るほどの愛用者。ジェットウォッシャー開発者への取材経験もあり、その進化の歴史も熟知している。

気泡が弾ける勢いで汚れを弾くから、単なる強い水流と次元が違う!

私の使い方は、まずジェットウォッシャーをしてから、その後、歯ブラシで仕上げ磨きをしています。フロスを使っていなくても、歯科医院の定期健診で、いつも「キレイな状態ですね」と褒められるのは、確実にジェットウォッシャーのおかげ。なんなら私、歯ブラシより大事だと思ってますから(笑)。

 

和田さんも言っていましたが、初めて使った人は「なんでこんなに汚れが出るの!?」と驚くはず。それは、パナソニックの「超音波水流」のなせる技。気泡が弾ける勢いで汚れを弾き飛ばすから、単なる強い水流とは次元が違います。ジェットウォッシャーというと歯間用のイメージがあると思いますが、気泡の力で剥がし落とすから、歯間だけではなく、歯の表面の汚れもキレイになるんですよ!

↑通常のジェット水流と超音波水流の洗浄力の比較。気泡が弾けるときの力を利用することで、超音波水流の洗浄力はジェット水流の1.38倍に達する

 

また、今回の「EW-DJ55」はコードレスでタンク容量が限られているため、なるべく少ない水量で効果的に汚れを落とさなければなりません。それを可能にしているのが、水流に大量の空気を混ぜ込むポンプの特許技術「エアチャージャー」。さらに超音波水流ノズルの独自構造「シングルネック」でより微細な泡を作り、歯の表面と歯周ポケットの汚れをやさしく落とします。

↑特許技術「シングルネック」の動画。ノズル内に絞りを設けることで、空気が圧縮されて空気と水が混合し、無数の細かい気泡を生成する

 

【動画】EW-DJ55の使用イメージ

 

握りやすさから手入れのしやすさまで、使い勝手の良さに感心

汚れを落とす実力はもちろん、使い勝手の良さにも感心しました。私は手が小さいんですが、グリップ部にラバーが貼ってあり、水でぬれていても滑りにくい。水圧が5段階から選べて、一度使うと次に電源を入れた際にも水圧を記憶してくれるのも便利です。私は普段「3」にしていますが、ニオイの強い肉料理を食べた日は「4」か「5」にしようかな……などと、使い分けられるのもいいですね。

↑握りやすいデザイン。しっかり持てるので狙ったところに当てられる

 

充電は洗面所の充電台にポンと置くだけなのでラク。清潔感があるデザインもいいですね。私は目に入らないと使うのを忘れてしまうタイプなので(笑)洗面台に出しっぱなしにしていますが、悪目立ちしないのが心地いいんです。また、コードレスで防水仕様なので、水ハネを気にすることなく、バスルームで思いっきり使うと気持ちいいですよ!

↑水深1mで30分間浸水しても内部に水が侵入しないレベルのIPX7等級の防水で、お風呂場での使用もバッチリ

 

お手入れもシンプルで簡単。本体の底ふたを取り外して中まで水洗いできるのが素晴らしい! 使ったあとのノズルも外側をジャジャッと流すだけです。

 

また、見落とされがちな付属のポイント磨きノズルと舌磨きノズルも意外に便利。使ってみると、思った以上にスッキリします。普通の舌磨きブラシだと水が出ないので、舌を掻いて、うがいして……を繰り返す必要がありますが、これは水を出しながら磨けるので、舌への当たりもやわらかく、どんどん舌がキレイなピンク色になっていくのが快感です。このアタッチメントだけでも「買い」でしょう!

↑歯並びの悪いすき間や矯正器具と歯の間までケアできるポイント磨きノズル(左)、舌表面の汚れを除去する舌磨きノズル(右)が付属

 

【家電のプロ・神原サリーさんが解説!】

人間工学に基づいた機能的なデザインにも注目!

「EW-DJ55」は人間工学に基づいて手にフィットする設計を採用。動かしながら前歯や奥歯、その裏側など水流を自在に当てられる形状になっています。重さの面でも手首に負担が少なく、どんな年齢層の方でも使える重量感ですね。生活空間に置いても違和感がないよう、見た目もデザイナーがものすごくこだわったそうで、メカメカしくなく、歯ブラシなどと一緒に置いても違和感なし。美しさすら感じます。

↑本体を充電台に置くだけで充電できる。洗面所に置いても違和感のない美しいデザイン

 

洗面台の蛇口から水を直接入れやすい位置に注水口があったり、そのうえでお手入れがしやすいよう底のふたも外せたりと、本当によく考えられています。いちいち何かをする作業が増えれば増えるほど、こういった製品は使わなくなるものですが、本機はあらゆる面から使うハードルを極力低くしています。「パッと手に取れる手軽さ」を妥協せず追求した点が、愛され続ける理由なのでしょう。

↑タンク容量は約200mL。1回の給水で約1分間、連続使用が可能

 

はっきり言って30代半ばを過ぎたら全員使ったほうがいい

私は断言しますが、「ジェットウォッシャー ドルツ」、はっきり言って30代半ばを過ぎたら全員使ったほうがいいですね。加齢によって歯や歯ぐきへのダメージは蓄積しているので、違和感が出たときには手遅れとなってしまうかも。一方で、歯磨きしたあとジェットウォッシャーを使ってあれだけの汚れとニオイが出た事実から、いままでのケアでは足りないということもわかりました。本機を使い始めてから、歯ぐきの健康をキープできている感覚もあります。口腔環境を清潔に保ち、気持ちよく過ごすために、当たり前のように使う必要があると感じました。

 

そして、ジェットウォッシャーを毎日の習慣にするには、使いやすさと手入れのしやすさが重要。それを高いレベルで実現しているのが「EW-DJ55」です。歯と健康寿命には大きな関係があるといいますから、本機で歯と歯ぐきをしっかりケアして健康に過ごしたいですね。

撮影/高原マサキ(TK.c)

 

【家電のプロ・神原サリーさんが解説!】

長年の研究成果が詰まったひとつの到達点!

パナソニックの水流洗浄器の歴史は古く、1979年に初代モデルが誕生してもう46年。粛々と開発を続け、その技術は揺るぎないものになっています。ノズルを絞って水を出すために独自設計した逆流式ポンプが搭載されていますが、その開発にも約2年かかったとうかがいました。また、海外と違って日本の洗面所は狭いため、コンパクトに置ける歯ブラシレベルの製品は開発者のみなさんの悲願だったそう。そんな悲願を実現したのが「EW-DJ55」です。置きやすく、どんな人にも使いやすくて、少ない水でしっかり洗える……すべてのバランスが取れた、ある意味「到達点」と言えるモデルでしょう。「口腔洗浄器はどれも似たようなもの」と思われがちですが、そこには大きな差があるのです。

 

というわけで、和田さんは「30代半ば以上の方にオススメ」と言いましたが、私の場合は、「全人類にオススメ」と言いたい! 歯に汚れがたまりやすい人、歯列矯正をしている人などにはもちろんのこと、そうでない人にも「絶対に必要なもの」として推薦します。高齢の方には、さらに歯ぐきにやさしい上位モデル「EW-NJ80」もオススメですよ。

【こちらもオススメ!】

新技術「ナノクレンジング水流」を搭載した高洗浄・低刺激モデル

パナソニック

EW-NJ80

水流内の微細な水滴とその中に含まれるナノレベルサイズの気泡が弾ける力で、歯垢を剥がし落とす新技術「ナノクレンジング水流」を搭載したモデル。「シングルネック」から更に進化した「ダブルネック」(特許出願中)をナノクレンズノズルに採用し、効率よく微細な気泡を生成。粘つく歯垢までやさしい水流でしっかり落とす。

【家電大賞】見たい番組がネット動画のように見つけやすい全自動レコーダーが金賞を受賞!“推し活”に便利な機能も話題

提供:パナソニック

「家電大賞」は、モノ・トレンド情報誌「GetNavi」および同ウェブメディア「GetNavi web」と、家電と暮らしの情報サイト「家電 Watch」による年に1度の総合家電アワード。今年で10回目となった2024年発売のノミネート家電200製品のなかから、読者の投票(投票期間は2024年11月22日~2025年1月6日)により、グランプリと部門賞(特別賞含む全27部門)が決定した。「テレビ周辺機器」部門では全自動ディーガ「DMR-2X603」が金賞を受賞。今回は、投票者の声とともに受賞モデルの魅力を紹介する!

 

新設された「テレビ周辺機器」部門の初代金賞は「全自動ディーガ」!

パナソニック
全自動ディーガ「DMR-2X603」
オープン価格

最大10ch×約28日間を自動で録画する「全自動録画」により、見逃してしまった番組や放送後にSNSで話題になった番組なども後から見られる。BDドライブを搭載し、BDの再生や、BD-Rなどに録画番組の保存が可能。

SPEC●内蔵HDD:6TB●チューナー数:11(地デジ/BS/CS×6、地デジ専用×5)●無線LAN:対応●サイズ/質量:W430×H60×D239mm(突起部含まず)/約3.8kg

【投票者コメント】

「ネットで後から見られる番組も多いが、それでも録画しないと見ることができない番組などに大変役立っている」

「録画番組でも放送中の番組でもスマホやタブレットで見られる。『どこでもディーガ』最高!」

「録画番組が外で見られるようになり、ドラマが溜まらなくなりました。なくてはならない機能です!」

 

録画番組をとことん楽しめる完成度の高さが大好評!

テレビ番組のネット配信が増えているが、全番組は配信されておらず、レコーダーでの録画ニーズは高い。「全自動」モデルなら録画予約不要だから“推し”のタレントやアーティストの突然の出演にも対応可能。録画番組の消去も自動でしてくれる。

 

今回、「使いやすい!」と賞賛の声が相次いだレコーダーがパナソニック「全自動ディーガ」だ。ネット動画のようなホーム画面を採用し、見たい番組をすぐに探せる。最大6名までプロフィールが設定でき、録画番組を各自の好きなジャンルごとに整理・表示してくれるので、家族で共有しやすい。

 

さらに、見たい場面を探すプレビューサーチや音声付き早見再生など番組を効率よく見られる機能も豊富。外出先でスマホなどから録画番組を再生できる機能も備え、「たくさん録っても見られないかも」という不安とは無縁だ。このようにフル活用できる完成度の高さが多くの支持を得て、「テレビ周辺機器」部門金賞に輝いた。

 

【POINT 01】ネット動画のような表示で録画番組が探しやすい

ネット動画配信サービスのように番組ビジュアルを大きく表示するホーム画面を採用。番組のあらすじなども見やすく表示する。おすすめ番組もサムネイルで表示され、見たい番組を直感的に選びやすくなっている。

 

【POINT 02】見たいシーンが探しやすく“推し活”がはかどる

録画再生中にリモコンの方向キーの下を押すだけで、番組を1分ごとのサムネイルで分割し、見たいシーンを選んで再生可能。歌番組で見たいアーティストのシーンだけ見るなど、“推し活”がはかどる機能が豊富だ。

 

【POINT 03】外出先でもスマホなどで録画番組を楽しめる

録画番組を外出先のスマホやタブレットから視聴できるモバイル端末向けアプリ「どこでもディーガ」に対応。ストリーミング再生でも早見再生が1.3/1.5/2.0倍速から選べ、時短で効率よく視聴できる。

 

月額1540円から! 手軽に使える定額利用サービスも

「試してみたいけどいきなり購入するのは……」という方におすすめなのが、パナソニック製品の定額利用サービス。全自動ディーガなら月額1540円(※1)から利用できる。詳しくは公式ショッピングサイト「パナソニックストアプラス」(※2)で。

※1:定額利用プランを契約後48か月までに解約の場合、解約手数料として2か月分の相当の利用料が発生します。 ※2:https://ec-plus.panasonic.jp/store/page/sbsc/diga/

 

パナソニック 全自動ディーガ「DMR-2X603」を詳しく知りたい方はコチラ

「食洗機は甘えですか」ギャルの聖地でメッセージ強めのイベントを体験

パナソニックが、2025年2月20日(木)から2月23日(日)の4日間にわたり、『家事のモヤモヤもお皿汚れも、食洗機で洗い流そう』というイベントを行うそうです。場所はギャルの聖地「SHIBUYA109渋谷店」の目の前。個人的に、食洗機は本当に欲しいんですよね。面白そうなので行ってみました。

 

モヤモヤワードをすっきり洗う食洗機で少~し気持ちが軽くなる

ギャルを横目に会場へ向かうと、「食洗機は甘えですか」と書かれたどデカいお皿がお出迎え。おお、いきなりメッセージ性が強いですね。

イベントのコンテンツは以下の3つとのこと。

コンテンツ①家事にまつわるモヤモヤを掲示

イベントスペースの壁面には、パナソニックの調査・ヒアリングによって明らかになった家事にまつわるモヤモヤを掲示します。

コンテンツ②家事にまつわるモヤモヤを洗い流すことのできる、特製食洗機

来場者には、イベントでご用意している数種類の「洗い流したい家事のモヤモヤ」が書かれた皿から共感する一枚をお選びいただくか、自身が感じる家事のモヤモヤや水に流したいことを自由に皿に記入いただくことも可能です。モヤモヤが書かれたお皿は特製食洗機にセットし、スイッチを入れると、書かれているモヤモヤがみるみるうちに洗い流されていきます。

コンテンツ③「家事のモヤモヤ」共感アンケート

イベントスペースの壁面では、来場者の皆様にアンケートにご協力いただきます。掲出された数種類の家事のモヤモヤのうち、特に共感するものにはシールを貼っていただくことで、共感数の多いモヤモヤを可視化します。

せっかくなので、体験させてもらいました。面白かったのは、「家事にまつわるモヤモヤを洗い流すことのできる、特製食洗機」。モヤモヤするワードが書かれたお皿が食洗機でみるみるキレイになっていくさまは、見ていて爽快感があります。神社のお祓いみたいなものでしょうか。

↑モヤモヤワードが書かれたお皿をスリットに入れると……

 

↑まさかの手動でお皿をセット。お皿には「5分で終わるっしょ」と書かれています。ならお前がやれ。モヤっとしますね

 

↑みるみるキレイになっていきます。爽快です

 

続いて、「家事のモヤモヤ」共感アンケートにシールを貼らせてもらいました。いまはどのモヤモヤがもっとも支持を集めているのか、気になるところです。

↑自分を鼓舞して言うならいいですが、人には言われたくないですね

 

というわけで、みなさんのご意見に触れ、いつも食器洗いや洗濯に追われている体験からしても、やっぱり家事って言うほどカンタンじゃないよなぁ~、と思いました。さきほどの「食洗機は甘えですか」という問いを考える、良い機会にもなりましたね。モヤモヤした気持ちに共感するもよし、同伴者に不満を自覚させるもよし。食洗機の効果を見るもよし。あなたも、お休みの合間に寄ってみてはいかがでしょう。

 

↑SNSキャンペーンで食洗機が当たるかも。これはマジでほしい

 

イベント名:『家事のモヤモヤもお皿汚れも、食洗機で洗い流そう』イベント

実施場所:SHIBUYA109渋谷店 店頭イベントスペース

実施期間:2月20日(木)~2月23日(日)

実施時間:11~19時 ※20日のみ15~18時

ペットのニオイや抜け毛の悩みを一挙解消! 犬猫暮らしを快適にする最新家電

大切な家族の一員であるワンちゃん・猫ちゃんの幸せを考えた、“ペットファースト”な暮らしのお役立ちアイテムを紹介! ペットだけでなく飼い主の負担も減らし、おうち時間もお出かけ中も、ともに安心して過ごせる環境を整えよう。

 

今回のキーワードは「室内清浄」。ペットと暮らしていると、ペットの体臭やおしっこ・うんち臭、抜け毛などが気になりがち。清掃効率の高い家電を取り入れることで、いつでも清潔で快適な室内をキープできる。

 

トイレの下に敷くだけ! 多頭飼いでも健康状態を識別できる「ペットファースト」家電

 

安全性に配慮しながら、生活のニオイを強力脱臭

ペットがいる家庭では、室温管理や脱走防止のために窓を閉め切る機会も多いはず。そうするとどうしても空気がこもり、ペット臭など生活の中で発生するニオイが定着しやすくなってしまう。そこでオススメしたいのが、次亜塩素酸 空間除菌脱臭機「ジアイーノ」シリーズだ。

 

ジアイーノは、元々業務用として使われていた次亜塩素酸による高度な除菌・脱臭性能を備える。次亜塩素酸というと濃度によっては取り扱いに注意が必要だが、本機は人体や動物に害のないpH値と濃度に着目し、効果と安全性のバランスを重視。空間に放出される気体状の次亜塩素酸は、空気中の塩素ガスの環境基準(0.5ppm)よりも低い濃度となっている。F-MV5400には「集中クリーンモード」が搭載されているが、これも安全性に配慮した範囲内で濃度がアップ。来客前や調理後など、集中的に脱臭したいタイミングに便利だ。

 

さらに、花粉やハウスダスト、PM2.5などの空気中の微細な汚れから、ペットの抜け毛まで“集じん”する保護エレメント(HEPAフィルター)も搭載し、毎日の掃除の負担を軽減。次亜塩素酸によりカビ菌が発生しにくい“加湿”機能も備え、乾燥するこれからの季節にも最適な1台だ。

 

空間除菌脱臭機】布製品に付着した菌やニオイも、次亜塩素酸の力で除菌・脱臭

パナソニック
次亜塩素酸 空間除菌脱臭機 ジアイーノ F-MV5400
実売価格16万3350円(〜21畳/※1)

 

塩タブレットを投入することで生成される次亜塩素酸により、浮遊菌から付着菌まで除菌。脱臭効果も高く、調理臭などの一時的なニオイに加え、ペット臭などの発生し続けるニオイも脱臭する。加湿・集じんも可能な1台4役。

空気中を浮遊する菌を吸引し、本体内部で生成する次亜塩素酸水溶液で除菌(※2)。さらに、放出した気体状の次亜塩素酸が、付着菌も除菌する(※3)

 

次亜塩素酸の濃度を一時的にアップする「集中クリーンモード」を搭載。布製品などに付着した菌やニオイを集中的に除菌(※4)・脱臭(※5)

 

【エアコン】高濃度イオンでスピード消臭!進化したエコ自動運転も搭載

シャープ
プラズマクラスターエアコン Xシリーズ
実売価格14万9500円(AY-S22X/6畳用)~

 

CO₂濃度の上昇に応じて自動で室温を制御する「エコ自動運転」機能と、AIと連携した省エネ制御機能を搭載。5万個以上/cmまでイオン濃度を高めた「プラズマクラスターNEXT」が、菌やウイルスなどの作用を抑制し、付着したニオイを素早く消臭する。

スマホアプリ「COCORO AIR」との連携で、ペットモードに設定可能。ペットにとって快適な運転を行い、外出中も部屋の状態を通知してくれる

 

EDITOR’S RECOMMEND
消臭スピードがアップし、ペット特有のニオイも抑制

「従来のプラズマクラスター7000に比べ、消臭スピードが約2.6倍に。閉め切った室内でもペットの排泄物臭などが留まらず、イオンが風に乗って空気を浄化します(編集部)」

 

コードレススティック掃除機】シリーズ史上最軽量(※7) を実現! 毛が絡まず吸引力も持続する

東芝ライフスタイル
トルネオコードレス VC-CLW33
実売価格6万5780円

 

標準質量(※8)1.0kgの圧倒的な軽さを実現。床面に合わせてブラシの回転を制御する床見極めセンサーを搭載し、フローリングも絨毯もしっかりとゴミが取れる。デュアルトルネードシステムにより、吸引力が99%以上持続(※9)。

特殊編み込み加工を施した「からみレスブラシ」。絡みの原因となるブラシの根元に、髪の毛などが入り込みにくい構造になっている。

強力な気流でゴミを小さく圧縮。ダストカップは帯電防止加工(※10)でゴミが付着しにくく、ゴミ捨て時のホコリの舞い上がりも少ない。

 

EDITOR’S RECOMMEND
軽くて取り回しが良く、ゴミ捨ての手間も解消

「軽量かつ自走ヘッドでスイスイ掃除できます。ブラシに髪の毛などが絡まりにくく、ゴミが毛玉のようにまとまるので、抜け毛が多いペットのいる家庭にピッタリ!(編集部)」

 

布用洗浄機】吸引力はそのままに軽量化!布の汚れが水だけで落ちる

アイリスオーヤマ
リンサークリーナー ハンディタイプ RNS-B200D
実売価格1万7170円

 

同社のリンサークリーナー史上最軽量、約1.2kgのハンディタイプが登場。布製品の汚れに水を散布し、本機を滑らせるだけで汚れを強力に吸引する。DCブラシレスモーターを採用し、運転音が従来モデル比(※11)で約8db低減した。

細かい場所や高い場所の掃除もしやすい約60cnのバキュームホース付き。コードレス式なので、電源のない屋外や車内でも使える。

 

EDITOR’S RECOMMEND
ペットの吐き戻しや粗相を掃除したいときに活躍

「水や洗浄液を吹きかける機能は付いていませんが、コンパクトで気軽に手に取れます。ペットを飼っていると布の上に吐き戻しや粗相をすることも多く、あると便利!(編集部)」

 

除菌脱臭機】ニオイを上からキャッチ!壁に掛けられる除菌脱臭機

サンスター QAIS-air- 04A1J
実売価格3万2800円

 

独自の光触媒技術とUV光を使用した脱臭方式で、菌やウイルス、ニオイの原因物質を抑制。空気より軽いアンモニア臭を上から垂直吸引し、ニオイが広がるのを防ぐ。壁掛けができない場合は、専用スタンド(※6)で設置可能だ。

 

EDITOR’S RECOMMEND
省スペース&静音で設置場所を選ばない!

「ニオイが気になるペットのトイレやゴミ箱などの近くに省スペースで設置でき、運転音もとても静か。フィルター交換がなく経済的で、お手入れも簡単です!(編集部)」

 

編集部員がお試し!
ライター:保谷恵那 ニコ、テト

食いしん坊でケンカは負けなしのハチワレ猫・ニコと、遊ぶのが大好きでおしゃべりな黒猫・テトの保護猫兄弟。ともに4歳のオス。

 

室内環境だけでなく、「お出かけ」時のことにも気を配りたい。お留守番中のペットを見守ってくれるAIカメラから、一緒に外出する際のストレスを軽減するカートやキャリーまで、お出かけシーンの不安を解消するアイテムを紹介する。

 

編集部員がお試し!
ゲットナビ編集部:鈴木亮平、アビー

フレンチブルドッグの女の子、4歳。おやつと散歩が大好き。よくよく見るとTWICEのツウィに似ているのではと思う今日この頃。

 

高解像度カメラの見守りで、安心も癒しも同時に体感

留守中、ちゃんと過ごせているのだろうか。変なモノを口にしたりしてないかな。椎間板ヘルニアの手術をしてからというもの、ソファに飛び乗ったりして腰を悪化させていないか……外出するたびに、常に心配になっていた。そんななか、スマートカメラが悩みを解決してくれると聞き、高解像度でペット検出機能があるシャオミの「スマートカメラ C500 Pro」を使ってみることに。

 

まずはシャオミのスマートホームアプリ「Mi Home」を使って初期設定。アプリで画面を確認すると、500万画素の3K動画のため、画質はかなり良し。低照度の条件でもフルカラーの画像を撮影するので、1日を通して見づらいということはない。

 

結局、アビーは終始爆睡。たまーに起きて水を飲んだらまた眠る……。走り回ったりすることもなく、誰かが帰ってくるまで寝てる、そんな1日だった。でも自由気ままな姿に、また癒される。心配を軽減させてくれるスマートカメラ、癒しも十分に得られるのがイイ。これはオススメしたい。

画面を見ながら、上下左右気になるところをズーム。高画質なので、ちょっとした動きや表情も確認できる

 

ちなみに、スピーカーも搭載しており、留守番中の相手との会話なども可能。子どもやお年寄りが1人で留守番をしていて心配なとき、また緊急時などの会話に活躍してくれるはずだ。

録画したデータはクラウドまたはSDカードに保存可能。万が一誤飲などをしたときに原因を見つけることもできる。

 

スマートカメラ】広範囲でも指定エリアでも細部まで鮮明に記録できる

シャオミ
スマートカメラ C500 Pro
実売価格6680円

 

500万画素と3K解像度(※)の鮮明な画質を実現。音や動きを検知するAI検出機能では、広角の360度見守りに加え、最大6エリアの局所的な見守りも設定可能だ。ストレージはmicroSDカード、NAS、クラウドの3つに対応。
※:最大2960×1666ドット

アプリ「Mi Home」との連携で、各種設定のカスタマイズや双方向音声通話が可能。AIが異常を検出した際はプッシュ通知を受け取れる。

 

セキュリティ性能重視ならコレ!

スマートカメラ】最新のAIによる自動検知で、屋内外のセキュリティを強化

三井住友海上
MS LifeConnect AIスマートカメラ 屋内用 ADC-V523
3万4800円(本体) 月額1980円〜

 

損害保険会社が手掛けるセルフセキュリティのサブスクサービス。定期的な無償アップデートで常に最新の機能を利用でき、映像のクラウド保存も可能だ。屋外用カメラ(6万9700円)も同一アプリで管理できる。

最新のAIが人や動物などを見分け、設定したルールに基づいてスマホへ通知する。カメラを通じて、スマホから会話することも可能だ。

 

EDITOR’S RECOMMEND
動画をクリップ保存でき、防犯対策としても心強い

「1日のクリップ動画を短くまとめるハイライト機能があり、いつ何が起こったかを手軽に振り返れます。屋外カメラとの併用もでき、防犯対策としてもオススメ!(編集部)」

 

ペットカート】片手で簡単に折りたためて、収納しやすいコンパクト設計

GEX
OSOTO GRACE QC
実売価格2万6950円

 

本体バスケットごとワンタッチで折りたためる、犬猫兼用のペットカート。コンパクト収納かつ自立式で、クルマへの載せ降ろしや、玄関での保管がしやすい。リバーシブルハンドルなので、シーンに合わせてハンドルの向きを変えられる。

前輪とフレームの計4か所に、振動を吸収するサスペンションを搭載。でこぼこ道でも走行しやすく、ペットの負担も軽減する。

カートが使用できない場所での移動もラクなキャリーハンドル付き。荷物やペットを抱えながらでも、たたんだ状態で持ち運べる。

 

EDITOR’S RECOMMEND
快適な走行と使いやすさで外出のハードルが下がる

「片手で折りたためて、収納や持ち運びがスムーズ。走行に安定感があり、ペットと向き合うようにハンドル方向を変えれば、移動中もこまめに様子を確認できます(編集部)」

 

ペットキャリー】クルマ移動時の安全性と、ペットの負担軽減を両立!

OGK
ドライブペットキャリー PET-003
S:1万5620円 M:1万7270円

 

振動や急ブレーキ時のペットの負担を軽減するため、前面と底面に衝撃を約85%吸収するクッションを採用。ペットの飛び出しを防止するリードホルダーや、内側から開かないロックファスナーも備える。シートベルトで簡単に取り付け可能だ。

クルマだけでなく、自転車や徒歩移動にも便利な軽量設計。側面に3か所のベルト付きで、自転車のバスケットにしっかりと固定できる。

 

EDITOR’S RECOMMEND
軽量で折りたためるソフトタイプなのに丈夫!

「上部と左右が開閉し、ペットがスムーズに入りやすい仕様。ソフトキャリーながら丈夫で自立し、肩に掛けても変形しません。コンパクトに折りたためるのもイイ!(編集部)」

※価格はすべて税込 
※1:揮発した次亜塩素酸が一定濃度届く範囲の目安
※2:浮遊菌の場合、本体内の次亜塩素酸水溶液による、約6畳の密閉空間、約15分後の効果
※3:付着菌の場合、放出した気体状次亜塩素酸による、約21畳の居室空間、約12時間後の効果
※4:約21畳の居室空間における、約6時間後の効果
※5:脱臭効果は、周囲環境(温度・湿度)、運転時間、臭気によって異なる
※6:本体とのセットで実売価格3万6800円、単品で実売価格5500円
※「GetNavi」2024月12号に掲載された記事を再編集したものです

 

ビデオ愛好家必見! 小型・軽量ボディに高性能を凝縮、パナソニックのデジタル4Kビデオカメラ

パナソニックは、小型・軽量ボディに高性能を凝縮した、本格的な撮影が楽しめるデジタル4KビデオカメラHC-X2100とHC-X1600を、2025年4月下旬に発売予定です。1月28日10:00~予約開始します。

 

記事のポイント

「小さなボディに高機能」と、扱いやすいプロフェッショナルクラスのビデオカメラです。プロはもちろん、より上質で、こだわりの動画を撮りたい愛好家にとっても注目の一台になりそうです。あらゆるシーンにおいて、極限まで手ブレ補正してくれるので、撮影場所やシチュエーションを選びません。

 

本製品は、高精細な4K 60pの動画を、10bit 200Mbpsの情報量で記録できます。ニュースや取材撮影といったプロの映像制作だけでなく、なめらかで高画質な映像撮影を楽しみたいビデオ愛好家向けの製品にもなっています。

 

広角25mm(※1)から望遠600mm(※1)までの光学ズーム24倍の広い焦点域で、さまざまな撮影で活躍します。付属の5900mAhバッテリーの使用により、4K 60p記録で連続撮影時間約6時間10分(※2)(HC-X1600)が可能です。さらにUSB-PD(Power Delivery)対応なので、屋外やイベントなどの長時間撮影にも柔軟に対応します。

 

操作性では、顔検出と追尾AE/AFに対応した4KハイプレシジョンAFに加え、2つのマニュアルリングと1つのダイヤル、ユーザーボタン、NDフィルターを内蔵。本格的な撮影が叶います。

 

また、着脱可能なハンドルユニット(HC-X1600は別売VW-HU1)は、2チャンネルのXLRオーディオ入力端子と+48Vファンタム電源を装備しており、外部マイク収録とライン録音対応で、プロ仕様のマイクを使ったハイレベルな音声収録が行えます。

 

HC-X2100は、放送局などのプロの現場をサポートする3G-SDI用のBNC端子を搭載。IPストリーミング(※3)でライブ配信にも対応します。プロユースやこだわりの映像を制作するハイアマチュアに向け、高画質映像と機動性を両立したビデオカメラです。

 

ナソニック
デジタル4Kビデオカメラ HC-X2100HC-X1600
メーカー希望小売価格:オープン価格

 

※1:35mm判換算。
※2:MOV/4K 59.94p HEVC LongGOP 200M設定時(HC-X1600)。
※3:USBイーサネットアダプター(市販品)を使用時。

ミル洗浄までおまかせOK! 挽きたてが手軽に味わえるパナソニック「全自動コーヒーメーカー」

パナソニックは、設置面積が約20%小さくなり(※)、「ストロングコース」追加により6種類の味わいを楽しめる、「全自動コーヒーメーカー NC-A58」を2025年4月上旬より発売します。

※:パナソニック2018年発売NC-A57との比較

 

記事のポイント

従来の「リッチ」「マイルド」コースに加え、「ストロング」コースを追加し、フィルターを使用した豆の「粗挽き」「中細挽き」との掛け合わせで、好みや気分に合わせて6種類の味が楽しめます。コンパクトでキッチンに常設しやすいデザインも特徴です。

 

本製品は、豆を挽く・注湯・蒸らし・抽出・洗浄まで全自動で行うため、自宅で毎回挽きたてのコーヒーを手軽に楽しむことができます。本体は幅15.2 cm×奥行27.2 cm×高さ34.9 cmとコンパクトなため、スペースが限られるキッチンにも設置しやすくなっています。

 

豆を挽く・注湯・蒸らし・抽出・洗浄まで全自動で行うため、フィルターをセットして豆と水を入れ、スイッチを押すだけでコーヒーの抽出とミルの洗浄までおまかせで完了。

 

全体的なバランスを重視した「リッチ」、苦みが少ない「マイルド」に、渋味を抑えながら苦みとコクを引き出す「ストロング」コースを追加。軽めの味わいになる「粗挽き」と濃く苦めの味わいになる「中細挽き」の2つの豆の挽き方との掛け合わせで、気分や好みに合わせて6種類の味わいから選べます。

 

パナソニック
「全自動コーヒーメーカー NC-A58」
実売予想価格1万9800円
2025年4月上旬発売予定

3つの洗浄モードから選べる! パナソニックの温水洗浄便座「ビューティ・トワレ」RTシリーズ

パナソニック ハウジングソリューションズは、3つの洗浄モードを搭載した瞬間式の温水洗浄便座「ビューティ・トワレ」RTシリーズを2025年2月19日に発売します。

温水洗浄便座「ビューティ・トワレ」RTシリーズ

 

記事のポイント

3つの洗浄モードから好みの洗い心地を選べるパナソニックの温水洗浄便座は、トイレにこだわる日本ならではの製品。省エネ性にも優れているので、家庭の便座を取り換える際はぜひ候補に入れてみてください。

 

本製品は、洗い心地にこだわった「ソフト」「バブル」「パワービート」の3種の洗浄モードを搭載しています。これを1つのおしり洗浄ノズルで実現するため、新たなノズル構造(特許出願中)を開発。洗浄の強さは、同社従来品(RRTKシリーズ)の約1.2倍のパワフルさと、従来品の約1.5倍のソフトな水流を実現し、水流の強弱幅が業界トップクラスとなっています。また、特許技術のノズル構造で実現できた業界初の可変水流技術と、当社瞬間式で初のポンプレス設計により動作音や振動を低減し、静音性も向上しています。

洗い心地がやさしい「ソフト」

 

癒され感のある「バブル」

 

洗い心地がよい「パワービート」

 

同社が関西学院大学の長田教授の協力のもと、産学連携で感性工学に基づき3種の洗浄モードの洗浄感を検証したところ、ユーザーの好みの洗浄感において、同社の従来品よりも「洗い心地がやさしい」「癒され感がある」「洗い心地がよい」と感じられていることがわかりました。

 

ノズルには、丈夫で汚れがつきにくいステンレス製を採用。さらに使用前と使用後に自動でノズルを洗浄します。また、ノズルシャッターにはAg+抗菌を採用しノズルまわりを清潔に保ちます。

 

生活スケジュールを学習する「スマート暖房便座」により電気使用量を最適化し、電気料金の高騰に伴い高まるユーザーの省エネ意識にも対応。これら機能の向上を図りながら、部品点数の削減や環境配慮材料の使用によりコストを低減し、“メリハリ消費”への関心の高まるなか、ユーザーが求めやすい価格を実現しています。

 

パナソニック ハウジングソリューションズ
温水洗浄便座「ビューティ・トワレ」RTシリーズ
2025年2月19日発売
実売価格:オープンプライス

生中継に必要な人手が半分以下に。パナソニック コネクトの映像・配信ソリューションが解決するもの

昨年11月に開催された、日本最大級のメディア総合イベント「Inter BEE 2024」。音響、映像、放送、ライブエンターテインメント、ライティング、通信・配信関連などの最新情報が発信される場で、一般ユーザーに届く少し先の技術を体感できる展示イベントです。昨年取材した中で、今年以降の新しい配信ソリューションとなるのではと感じられる内容を「パナソニック コネクト」のブースで体験できました。本記事ではその詳細をレポートしたいと思います。

 

↑Inter BEE 2024のパナソニック コネクトブース

 

映像制作現場の課題を解決するソリューションを提供

パナソニック コネクトが展示ブースのコンセプトとして掲げたのは「現場がつながる・変わる」です。いま、放送局など映像制作の現場においては、映像クオリティの向上、コスト削減、慢性的な人手不足が課題とされています。そのため、これらの課題解消に向けた業務効率化などの取り組みを実現することが求められています。

 

その具体的な解決策の1つとして、パナソニック コネクトが提案するのが映像制作ソリューション「KAIROS クラウドソリューション」。

 

↑KAIROSはブースのメイン展示として、大きく場所を取ってアピールされていた

 

これは、同社が長年培ってきた映像技術のノウハウを集約したライブ映像制作ソリューション「KAIROS」をクラウド化したもの。そのメリットは、映像制作ワークフローをクラウド化することで、スイッチングや音声のミキシングなど、リモートでの業務を実現できることが1つ。さらに、パソコンやスマホなど最小限の機材で撮影や制作が行えるため、機材の搬入・搬出などの負担が軽減し、作業時間が短縮化できることも挙げられます。

 

加えて、複数カメラの映像やテロップを重ねたマルチレイヤー構成などの作画効果を、比較的シンプルな操作で実現できることから、従来よりもクオリティの高い映像制作が行えることが期待されます。

 

会場ではこのKAIROSを活用したデモンストレーションとして、幕張メッセのブースと青海にあるスタジオを生中継し、それぞれの会場で行われるダンスの模様をリアルタイムで演出するという、「ブレイキン」の遠隔対決が実践されました。

 

↑幕張メッセと青海スタジオを生中継し、その場でリアルタイムに映像を制作するデモンストレーションを実施

 

幕張メッセのブースにはKOSÉ 8ROCKSのRyo-spin選手やYU-KI選手ら、青海スタジオではFOUND NATIONのZENON選手がダンサーとして出演。各選手がダンスする様子にあわせて、その場でダンス映像を盛り上げる効果がつけられていきました。

 

↑ダンスする姿がより迫力ある映像となって映し出された

 

撮影にはリモートカメラが使用され、幕張メッセのブースからライブでカメラ操作を実施。照明もKAIROSから制御していて、リモートで明かりの色などを切り替えられるとのこと。幕張メッセと青海スタジオに各3台のリモートカメラが使われており、この規模の中継では通常なら20名ほどのスタッフが必要なところ、今回は7名のスタッフで実現できているそうです。

 

↑KAIROSにより、幕張メッセからリモートで青海スタジオのカメラや照明を操作

 

その映像については、「ダイナミックな映像で、パワームーブにプラスで効果がついていて見惚れちゃいました」(ZENON選手)、「映像なのに本当にラグがなくて、画面越しでもバトルができる時代がきたんだな、とびっくりしました」(Ryo-spin選手)、「中継でも迫力があって、まるで同じ会場でバトルしているみたいに楽しくダンスできました」(YU-KI選手)と見事なダンスを披露した選手も絶賛。

 

そんなクオリティの高い映像も、従来であれば必要だった人的コストを抑えつつ、同時に熟練の技術を要さずに制作できるため、「今までになかったスイッチングができるのでは」と担当者はアピールしていました。

 

すでにこのKAIROSはパリ五輪でも採用実績があり、同会場で行われたブレイキンとバスケットボール 3×3、そしてスケートボード、BMXフリースタイルの3会場の現場をつなぎました。これはリソースシェアという、1台のKAIROS COREを複数人で共有し複数ユーザーでオペレーションを行うという活用方法で、環境負荷低減や運用場所のスペース有効活用、設置時間/コストの削減といったメリットが見込めます。

 

パリ五輪での活用にあたっては、オペレーターが2週間ほどでKAIROSの操作方法を習得できたそうで、このことからも直感的な操作ができるKAIROSの導入しやすさが伝わります。

 

↑タッチパネルでの画面切り替えが行えるなど、直感的な操作が可能な点もKAIROSの特徴だそう

 

こうしたソリューションはサブスク形式で提供されていることも多いですが、KAIROUSは1案件単位/1日12時間ごとのレンタル方式を採用。スポーツ中継や屋外イベントなどでも活用しやすく、リピーターも多いとのこと。

 

NetflixやDisney+などのサービスがオリジナル作品に注力するなか、コンテンツへのニーズが高まっており、視聴者を獲得するには映像クオリティの向上が欠かせません。そんな業界の現状に向けて、ブース担当者は「KAIROSはソフトウェアベースのため、拡張性と発展性があります。5〜10年先の放送や会場演出の形は、KAIROSがキーになると考えています」と展望を語りました。

 

ハイブリットワークで問題になりがちなオンライン会議に向けても提案

このほかにも、ブースでは同社の技術を活用したソリューションの提案が行われていました。「Media Production Suite(メディアプロダクションスイート)」コーナーでは、パナソニック製のリモートカメラを一括で管理・制御するソフトウェアプラットフォームに関する展示を実施。新たな拡張プラグインとして2025年度第1四半期の発売を予定する「Advanced Auto Framing(オートフレーミング)」などが注目を集めていました。

 

↑カメラとソフトウェアの組み合わせによって、効率的な撮影を可能とするソリューションも展示されていた

 

オートフレーミング機能は、ユーザーが自由に設定した構図をプリセットとして登録すると、そのアングルになるようにカメラが自動でフレーミングするというもの。高度な人体検出/カメラ制御によって、プロのカメラマンがリアルタイムで操作しているようなクオリティの高いカメラワークが実現できるそうで、これも現場の業務効率化、および高品位なコンテンツ制作に寄与する技術となります。

 

さらに顔認証と人体検出による追尾を可能とする「Auto Tracking(自動追尾)」や、複数台のリモートカメラの撮影ポイントをワンクリックで一括切り替えできる「Visual Preset(ビジュアルプリセット」、グリーンバックなしで簡単に被写体のキーイングが可能な「Video Mixer(映像合成)」といったプラグインも用意。これらは独立した映像制作をサポートするソリューションとして提案されていますが、KAIROSとの組み合わせも考えられるそうです。

 

↑Video Mixerでは、AIの自動画像認識によって人物と背景の分離を行うことで、会議室など通常の環境でキーイングが可能となる

 

出社勤務とテレワークのハイブリットワークが広がる昨今、一般企業の困りごととして、オンライン会議をいかに円滑に行えるかという課題があります。その解決に向けて提案されるのが、シーリングマイクやリモートカメラを用いたAVソリューションです。

 

↑天井に備えられたシーリングマイクとリモートカメラが、オンライン会議の参加者を自動で判別する

 

複数名が会議室に集まり、テレワークの相手とオンライン会議を行う場合、発話者の声が聞き取りづらいなどの問題が発生します。同社が提供するソリューションでは、シーリングマイクがビームフォーミング技術によって発話者を特定し、その声を的確に収音。さらにリモートカメラと連携し、その発話者の位置へとカメラが自動で向きを切り替えることができます。

 

来年発売予定だというAVプロセッサーとの組み合わせにより、シーリングマイクを最大4台、リモートカメラを最大8台まで連携でき、広い空間でも対応可能。カメラには自動追尾機能などのモードが用意されており、ソフトウェアから複雑な設定なしで管理できることも強みとなっています。

 

また会場では、ミストを空中に噴射してプロジェクターの映像を投写する、「通り抜け可能なスクリーン」の展示が目を引きました。

 

↑空中に映像が投写される「通り抜け可能なスクリーン」

 

これは極微細なシルキーファインミストを用いた「MORPHIC」というソリューションで、すでに多くのイベントで採用実績があるもの。水道水を使用して、触れても濡れないドライミストとして噴射するため、従来のスモークマシンにあったような吸気による健康リスクや機材などへの汚れがほぼない演出手法とされています。

 

↑ミストに手や服が触れても濡れることはなく、スッと通り抜けるだけならまったく身体に影響はなさそう

 

ドライミストを噴射する噴霧器は、もともと暑さ対策のために発売されたものですが、この2〜3年の間にエンターテインメントでの活用事例が急増したとのこと。この噴射機は令和5年度補正予算の省エネルギー投資促進・需要構造転換支援事業費補助金の先進設備・システムにも採択されており、SDGsの観点から採用しやすいことも人気の理由の1つです。

 

このように、現場の課題を捉え、遠い未来ではなく近い未来に必要となるソリューションを提示することを目的とした展示が、ブース全体を通じて行われていました。

究極の「働きやすいオフィス」作ったから見て! 電設大手が本気で作った最新拠点「SHIOMER」公開

電気設備大手のパナソニック エレクトリックワークス社(以下、EW社)。同社は、コンセントなどの配線器具で国内8割以上のシェアを占めています。そのEW社がいま力を入れているのが、ソリューション開発です。

 

現在のEW社の主力商品は、コンセントや照明といった“モノ”。しかし今後は、電気設備を通した新しい体験を世にもたらす、ソリューションの拡充を目指しています。

 

その開発を加速するべく、EW社はR&D(研究開発)の新拠点「SHIOMER(シオメル)」を、東京・田町に開設しました。働きやすさやウェルビーイングに徹底的にこだわったそのオフィスが本格稼働するのを前に、内部が報道陣に公開されました。本稿では、こだわりが詰まったその最新オフィスの中身をお届けします。

 

「潮目」を読んで、産み、変える場所

SHIOMERの名前の由来は「潮目」です。潮目とは異なる海流がぶつかる場所のことで、ここには多くの魚が集まり、豊かな漁場となります。時代の潮目を読んで、産み、変える場所を目指して、SHIOMERは開設されました。

↑SHIOMERの入口。多様なエネルギーが集まる場所を、照明、映像、さらにはアロマによって表現しています。これらの演出は、外の天候や時間に連動して変化します

 

SHIOMERの機能は、照明などの電気設備を活用した新たなソリューションの開発や試験、さらには他社との共創。生産性を高めるため、働きやすさやウェルビーイングを追求したオフィス環境が整えられています。

 

EW社は、これまでにも、ウェルビーイングなオフィスを実現するソリューションを事業として展開してきました。こちらはそのノウハウを活かし、自社内で実践した形となります。その内部を見ていきましょう。

 

ウェルビーイングの国際的認証で最高位を取得するほどの快適性

SHIOMERの内部は、大きく4つのゾーンに区切られています。エンジニアが働く研究開発ゾーン、会話ができるコミュニケーションゾーン、疲れを癒すリフレッシュゾーン、黙々と作業をする集中ゾーンです。それぞれのゾーンには名称があり、たとえば研究開発ゾーンは「DOCK」、コミュニケーションゾーンは「OCEAN」、入り口のカフェカウンターは「PORT」と、港や海辺をイメージした名付けがされています。各ゾーンによって、照明や音環境が異なるため、個々人の好みやそのときの気分に合わせて、場所を選んで働けるようになっています。

↑SHIOMERのマップ。ワンフロアのなかに、各種のゾーンが配置されています

 

↑「DOCK」には、昇降デスクやデュアルディスプレイが完備。製品のテストができるよう、天井にはダクトレールが格子状に張り巡らされています

 

SHIOMER全体の特徴として挙げられるのが、パナソニックが開発したオフィス設備・ソリューションがいたるところに導入されていること。たとえば「OCEAN」ゾーンの照明は、照明立地活用の新システム「LiBecoM」によって制御されていますし、天井からの風で温度ムラを防ぐ「スポット気流」が所々に配置されています。

↑ちょっとしたミーティングも可能な「OCEAN」。天井の照明には位置情報を取得するビーコンが内蔵されており、オフィス利用者の位置情報を計測、混雑度合いなどを測定しています

 

↑天井に設置された「スポット気流」。首振り機能を備えており、温度の高い場所を検知して、そこに風を送ります

 

また、心地よい音や照明で、誰もが快適に過ごせる空間であるセンサリールームを設置。入り口付近の「PORT」ゾーンには、照明器具でありながらも、文字を描いたり動きを表現できるマイクロLED照明が導入されています。会話が可能なゾーンには、コミュニケーションを促す次世代照明器具「ランターナ」が置かれていました。

↑パナソニックのセンサリールーム「あるまま」。人の五感を刺激しながら、快適なリフレッシュタイムを演出します

 

↑「PORT」では、マイクロLED照明が、壁にSHIOMERの文字を投影していました

 

↑「ランターナ」。照明器具の四方に液晶ディスプレイを内蔵しています

 

このオフィスの快適性は科学的にも認められており、ウェルビーイングの国際的な認証基準である「WELL認証 v2」で、最高位のプラチナを取得しています。

 

他社との共創を進め、人材確保にも注力

パナソニックは、SHIOMERの開設にあたって、他社との共創、人材確保にも注力しており、オフィス内には、外部の人を招いてイベントができるスペースもあります。

 

また、ソリューション開発のためのソフトウェア技術者の採用にあたっては、2022年から2024年までの間に、150名の採用目標を設定。これを現時点で達成しており、今後も人数を増やしていきたいとしています。EW社の担当者によると、応募者にSHIOMERを見てもらうことによって、意欲を高めてもらいたいとのことです。

 

阪神甲子園球場や新国立競技場、東京スカイツリーのLED照明など、大きなプロジェクトを数多く手がけるEW社。今後も世間を驚かせるような同社の新たな技術開発に期待したいところです。

↑SHIOMERはビルの21階にあります。リフレッシュゾーンの窓からは、気持ちのいい眺望が楽しめます

 

闇バイト強盗の「流れ」と「弱点」は? いま必要な「攻めの防犯対策」をプロが語った

闇バイトによる強盗や特殊詐欺といった犯罪被害が増えている昨今、「我が家は大丈夫か」と心配している方も多いでしょう。そんな悩みに応えるため、パナソニックがメディア向けに「防犯力スキルアップ体験会」を開催しました。体験会では、防犯アドバイザー・佐々木成三(なるみ)さんが登壇し、いまの犯罪の傾向やそれを防ぐための対策について、デモを交えた解説が行われました。

 

本稿ではその体験会の模様をリポート。佐々木さんが提唱する「攻めの防犯対策」とは何か? いま導入すべき防犯アイテムとその活用法についてお届けします。

 

手荒な手口の犯罪が増加。犯人を威嚇する「攻めの防犯対策」が必要

佐々木さんは埼玉県警察本部刑事部捜査第一課で10年勤務したのち、防犯アドバイザーとして、講演やコメンテーターなどの活動を行っています。近年急増する闇バイトによる強盗などの現場取材も重ねており、最新の犯罪の傾向に精通しています。

↑佐々木成三さん(写真中央)。犯罪を減らしたいとの考えから刑事を辞め、防犯アドバイザーに転向しました

 

その佐々木さんによると、闇バイト強盗の特徴は、犯罪の「素人」による犯行であること。遠く離れた指示役からの命令によって犯行に及ぶ彼らは、犯罪行為に慣れていません。

 

手慣れた犯人であれば、犯行の形跡を残さないよう慎重に行動しますが、闇バイトグループは素人ゆえに乱暴な手口をとることが多くなります。防犯カメラの設置などの対策を施している家であっても、犯人がそれに気付かないまま、被害の対象となってしまうことも。佐々木さんは「起こり得ないことが起こる時代」だと語ります。

 

ただし、闇バイトグループには弱点があります。それは、意志が弱いことです。闇バイトで募集されたメンバーは、その場で顔を合わせたばかりの者同士。仲間意識は希薄です。また、彼らは指示役の命令に従って動いているにすぎず、自らの強固な意志で行動しているわけではありません。それゆえ、その心をくじくことは難しくはないのです。

 

「録画するだけの監視カメラでは不十分です。人がカメラの近くにいることを人感センサーで検知して、照明や音でカメラがあることを伝える必要があります。実際、先日名古屋で、9台の防犯カメラを設置していた家が強盗に遭いました。これらの防犯カメラには人感センサーがついていたそうですが、この家ではそのセンサーを切っていました。犯人を威嚇する『攻めの防犯対策』が重要なのです」(佐々木さん)

 

電話機・ドアホン・カメラ、防犯アイテムの連動で犯罪を防ぐ

闇バイトのグループは、単身・または2人暮らしの高齢者の世帯を狙っています。その家の住人が高齢者であるか、世帯人数は何人か、あるいは金目のものを持っているか調査するため、犯人グループは事前に電話をかけるケースが多いそうです。佐々木さんは「闇バイト強盗には、事前の電話、宅配業者などを偽っての訪問、強盗という、一連の流れがある」と語ります。この流れを断ち切るためには、電話機、ドアホン、防犯カメラ、窓の開閉センサーといった防犯アイテムをセットで導入することが有効とのこと。

 

「電話、家周辺の下見、訪問、万一の侵入と、それぞれの行為に対応した防犯アイテムが必要です。迷惑電話防止機能がついた電話機で犯人グループからの電話を撃退したり、現場の下見に来た犯人を照明付きの防犯カメラで威嚇するなど、その段階に応じた対策を講じられます」(佐々木さん)

 

↑迷惑電話防止機能がついたコードレス電話機・VE-GD78DL(実売価格2万3760円・税込)。盤面左上に、迷惑電話防止機能をオンにするボタンがあります

 

体験会では、実際の闇バイト強盗の流れを再現した実演も行われました。まずは、迷惑電話防止機能を備えた電話機で、犯人からの電話を撃退。電話の冒頭に「録音します」という音声が流れるだけでも犯人は嫌がりますし、ボイスチェンジ機能を使えば、怪しい電話に対して自分とは違う声で応答することが可能です。

↑デモの様子。佐々木さんが闇バイト強盗の指示役に扮し、3年前に夫を亡くした一人暮らしの老婦人を狙うという状況を再現しました

 

家の下見に訪れた犯人には、人感センサーとLED照明を内蔵した防犯カメラで威嚇します。最新の機種なら、防犯カメラから音声を流すこともできます。また、宅配業者などを装って家を訪ねてきた犯人グループに対しては、広角レンズを備えたドアホンが有効。ドアホンの前を幅広く映せるので、相手が何人いるのか、確実に確認できます。

↑モニター付き屋外カメラ・VL-CV100K(実売予想価格5万4780円・税込)。人感センサーで点灯するLED照明を4つ内蔵し、屋内のモニターを通して、声を発する機能を搭載しています。2025年1月10日に発売予定

 

↑ワイヤレスモニター付テレビドアホン・VL-SWZ700シリーズ(実売価格5万9880円~・税込)。広角カメラを内蔵し、玄関前の隅々まで映像を撮影、録画できます。玄関の様子は、本機に付属するモニターのほか、スマートフォンからでも確認できます

 

↑VL-SWZ700の脇に佐々木さんが立ち(写真右)、その映像をスマートフォンに映し出したところ(写真左のモニター)。佐々木さんの立ち位置が隅であるにもかかわらず、広角カメラがその姿をしっかり捉えています

 

万一、犯人が窓などから侵入しようとした場合には、開閉センサーが活躍します。上階にいても、窓やドアが開閉したことを音で気が付けますし、電話機と連携させれば、どこのドア・窓が開いたのか、子機の画面に表示させることも可能です。犯人の侵入にいち早く気付き、内鍵のかかる部屋に避難することで、身の安全を確保できます。

↑開閉センサー・KX-HJS100(実売価格3880円・税込)。本機を設置した窓やドアが開くと本体が鳴動します。ドアホンや電話機を同時に鳴動させる設定も可能です

 

自分は大丈夫という考えを改め、厳重な防犯対策を

「私が見た強盗事件現場のなかにも、“攻める”防犯アイテムがあれば防げたであろう事件も多くありました。周囲の家々との距離が離れていて助けを呼びにくい環境にある住宅は強盗に狙われやすいので、特に注意してください」(佐々木さん)

 

↑留守中、空き巣に狙われないよう、在宅を偽装するのも有効な防犯対策です。パナソニックのLEDシーリングライト・ライフコンディショニングシリーズには、時間を設定して自動で点灯させたり、外出先からスマートフォンで照明を操作できる機能がついています

 

佐々木さんによると、犯罪から身を守るために重要なポイントは「危険を感じたら冷静に110番する」「自分は大丈夫という考えを改める」「最新の犯罪の手口を知っておく」の3点です。強盗以外の犯罪も手口が変わってきており、たとえば電話による特殊詐欺も、従来あったような「オレオレ詐欺」ではなく、弁護士や警察官を騙ったものが多くなっているそうです。いまでは所得税の「103万円の壁」が政治で話題になっていますが、これを利用した特殊詐欺も出てくるだろうと、佐々木さんは予想しています。

 

万一の事態が起きてからでは遅い防犯対策。いまのうちに、攻めの防犯アイテムを整えてはいかがでしょうか。

2030年には「勝手に光熱費が減る家」ができる!? 管理システム「AiSEG3」がもたらす未来への期待感

パナソニックは、新たなHEMS(※)「AiSEG3」(アイセグ3)を2025年3月25日から発売すると発表しました。翌日の日射量予測をもとにして、再生可能エネルギーの自家消費を促進する本機は、日々の光熱費、さらにはCO2排出量の削減に寄与します。

※HEMS…Home Energy Management System(ホーム エネルギー マネジメント システム)」の略。 家庭で使うエネルギーを節約するための管理システム

 

この記事では、AiSEG3の魅力と、その発表にあわせて開催されたエネルギートレンドセミナーの模様についてお届けします。

 

日射量予測の活用&EVとの連携強化で、さらなる省エネを実現

AiSEGシリーズは、パナソニックが開発したHEMS。商品名のAiSEGは、人工知能=AIと、スマートエネルギーゲートウェイの略語・SEGを組み合わせた造語です。

↑AiSEG3のモニター。発電、売買電の状況を表示するデモ画面

 

↑AiSEG3の画面は、インターホンからでも表示できます(対応機種に制限あり)

 

HEMSは、太陽光発電システム、蓄電池、エアコンなどの家電、照明、エコキュート、床暖房など、家中のデバイスとつながり、その動作が最適になるよう制御します。「家の頭脳」ともいえるHEMSは、屋根の太陽光パネルで発電した電力の自家消費率を向上させ、高騰する光熱費の削減に寄与。そして、社会全体の課題であるCO2排出量の削減にも貢献します。

↑AiSEG3を含むHEMSは、家中の各種機器と連携。快適性を保ちつつ、エコなくらしを実現します

 

↑「起床」「お出かけ」などのシーンを登録しておくと、AIが適切なシチュエーションを選んで機器をコントロールしてくれる機能も搭載しています。従来機では、このシーンの数が限られていましたが、AiSEG3では季節のバリエーションが追加され、合計48通りになりました

 

今回発表されたAiSEG3は、2012年10月に発売されたAiSEG2の後継機に当たる製品です。従来機からの進化点は大きくわけて2つ。ひとつは、AIを活用して再生可能エネルギーの自家消費率を上げる「AIソーラーチャージPlus」の機能向上、もうひとつは、電気自動車(以下、EV)に蓄えた電力を家庭用に融通するシステム・V2Hとの連携強化です。

 

AiSEG2が搭載するAIソーラーチャージPlusは、翌日の天気予報をもとに日中の発電量を予想し、それが多いと見込まれる場合、夜間に買電する電力量を抑えるなどの機能を持っています。しかし、太陽光発電の発電量は、厳密には天気ではなく日射量によって左右されるため、天気予報だけでは正確な予測が困難でした。そこでAiSEG3では、気象庁が発表する日射量予測をもとにした機器制御機能を搭載。再生可能エネルギーの自家消費率を向上させることに成功しました。

また、AiSEG3はV2Hとの連携を強化し、EVを大容量蓄電池としても活用します。EVのバッテリーに常時確保しておきたい目標充電容量を指定でき、昼間の自家発電の余剰電力利用や、電力が安い夜間の買電によって、効率的にその容量を維持します。一方、EVのバッテリーに設定した容量以上の電力がある場合には、その余剰分を家庭に向けて放電し、電力会社から買う電力を減らします。

↑EVバッテリーの充電容量を70%に設定しておくと、常時その容量を確保するように制御され、余った電力は家庭で消費されます。EVに乗る日時と目標充電容量を個別に指定しておくことも可能で、これは業界初の機能です

 

パナソニックのシミュレーションによると、AiSEG3とエコキュート、V2Hを同時に導入した場合、再生可能エネルギーの自家消費率は76%にもなるといいます。このとき、家の電気代とクルマのガソリン代を合計した光熱費の削減額は年間19.3万円。AiSEG3なしで、エコキュートとV2Hのみを導入した場合の光熱費節約効果は18.1万円/年にとどまるそうで、AiSEG3導入時との差額は年間1.2万円です。本機の効果の高さが窺い知れます。

↑左下が、太陽光発電なしの場合、AiSEG3を導入した場合としない場合での、光熱費の負担額を比較したグラフです。太陽光発電を導入しないと、ガソリン代と電気代の合計で年間25.9万円かかっていますが、太陽光発電・エコキュート・V2H・AiSEG3をあわせて導入すると19.3万円も節約できます

 

パナソニックは、「住んでいるだけで光熱費が削減される家」を目指す

AiSEG3の発表に際して、パナソニックはエネルギートレンドセミナーを開催しました。そのセミナーには、AiSEG3の開発を手掛けた野村仁志さん、芝浦工業大学建築学部長の秋元孝之教授が登壇。AiSEG3の意義や、パナソニックが目指す未来の家の姿について、トークが交わされました。

↑トーク中の様子。左から、野村さんと秋元さん。司会は、社会起業家の石山アンジュさんが務めました

 

野村さんによると、AiSEG3のコンセプトは「光熱費削減」と「レジリエンス」。従来機のAiSEG2は、主に東日本大震災を契機にした節電ニーズ、太陽光発電の売電価格低下による自家発電した電力の自家消費率促進ニーズに応えようとしたものでした。新型機ではこれらのニーズに加え、現在の消費者の悩みである光熱費高騰や災害への備えを強化しています。

 

「AiSEG3は、24万件の家庭の電力消費データを学習しています。このデータをもとに、生活者の行動や天気といった諸条件による消費電力の増減を予測して機器を制御し、再生可能エネルギーの自家消費率をより向上させます」(野村さん)

 

一方の秋元さんは、光熱費の削減効果だけでなく、災害への備えになるという面で、AiSEG3を高く評価しています。

 

「最近は、激甚災害が多く発生しています。そういったときにも、不便なく生活できる環境を実現してくれるのが、このAiSEG3ではないかと思っています」(秋元さん)

 

セミナーのなかで特に印象的だったのが、パナソニックがAiSEG3を通して実現したいという未来のくらしについての話です。それは、2030年に「勝手に家が最適化されるくらし」を目指すというもの。その内容は、家のセンサーが住人の動きを感知し、あらゆる機器を自動でコントロールすることで、快適に住んでいるだけで光熱費が削減されるとのこと。そうなれば、毎月の光熱費の明細を見て頭を抱えることもなくなりそうで、いまよりくらしやすい世の中になる期待を感じさせてくれます。

↑AiSEGの進化。2030年の未来を見据えています

 

東京都では2025年4月から、住宅新築時の太陽光発電設置が義務化されますが、この流れは全国的に加速することが見込まれます。コストをかけて太陽光発電を導入するのであれば、その効果を最大化したいところ。太陽光発電を設置する際は、ただ屋根に発電パネルを載せるのではなく、「家の頭脳」であるHEMSを一緒に導入してはいかがでしょうか。

「理想のオフィス空間」って何だ? ウェルビーイングを「見える化」する最新ライブオフィスを体感

Well-Being(以下、ウェルビーイング。身体的・精神的・社会的に良好な状態であること)に配慮したオフィスづくりのソリューション開発に力を入れているパナソニック。同社では、オフィスの健康度を測る国際基準である「WELL認証」を取得するためのコンサルティングなど、オフィス改修プランの提案、施工とその後の保守まで、一気通貫のサポートを展開しています。

 

働きやすい環境整備のニーズが社会的に高まるなか、パナソニックは2024年11月、オフィスを診断・スコア化してレポートするサービスをアップデート。空間ソリューションの開発・提供を加速させています。本稿では、ウェルビーイングな職場の姿を形にした、同社のライブオフィス「worXlab」と、サービスアップデートの概要についてお届けします。

 

パナソニックは、国際的に認められたウェルビーイングのトップランナー

WELL認証が掲げる、ウェルビーイングな空間づくりに必要なコンセプトは10あります。その内容は、空気、水、音、光、温度快適性といった環境要因から、コミュニティ、こころといった人の内面にまで及び、これらを満たすオフィスづくりには、ノウハウの蓄積が不可欠です。

↑WELL認証が掲げる10のコンセプト。食物や運動など、従来のオフィスにはなかったような概念も求められています

 

パナソニックは、この空間ソリューションの事業を2020年にスタートさせてから、着々とノウハウを蓄積。現在では、WELL認証を策定・運営する国際的な非営利団体「IWBI」公認の、アンケート認定調査機関の資格を取得しています。この公認を取得しているのは全世界でも25社しかなく、国内では同社が唯一。ウェルビーイングの分野における、国内トップランナーといえる存在です。

↑パナソニックは、社内にWELL認証の専門家である「WELL AP」を23名抱えています。さらに、実地審査代理店、公認居住者評価機関としても認められています

 

ウェルビーイングなオフィスを肌で体感できる「worXlab」

「快適なオフィスとはどのようなものか」。その疑問にわかりやすく回答するため、パナソニックではウェルビーイングなオフィスを形にした、ライブオフィス「worXlab」(以下、ワークスラボ)を開設しています。パナソニック汐留ビル16階にあるワークスラボでは、同社の従業員が実際に働いている様子を見学可能。理想のオフィスを体験できる、ショールーム的な存在です。

↑ワークスラボの全体図。WELL認証のコンセプトに配慮して作られています

 

ワークスラボには、快適なオフィスを形成する様々な機器が設置されています。たとえば、直進的な風を送ることで天井と床面の温度差をなくし、快適な温度環境をつくる「スポット気流」。あるいは、時間にあった音楽や環境音を奏で、聴覚の面からオフィスの心地よさをつくる音響を内蔵した植栽。アイテム類のほかにも、従業員の交流を促すコミュニティスペースや集中ブースといった空間そのもののソリューションも見学できます。

↑スポットライト型の器具から直進性の高い風を送る、スポット気流。天井の配線ダクトに取り付けできます

 

↑スピーカーを内蔵した植栽。朝は鳥のさえずり、昼はラテン系の音楽、夜は落ち着いたジャズなど、時間帯や環境に合った音を流してくれます

 

2020年のワークスラボ開設以降、2024年10月時点で累計1900組、8600人もの見学者が訪れているといいます。この場所に来て、働きやすいオフィスの形をイメージしてもらうことが、同社のソリューション提供への第一歩となっています。

↑プロジェクターを設置した、リフレッシュスペース。木々が揺れる映像に合わせて、スポット気流で植栽に風を当てています

 

↑オフィスに設置した人感センサーで、ワークスラボ内の混雑状況を可視化するモニター。設計時の意図通りにオフィスが利用されているか、モニタリングできます

 

改修後のオフィスを3Dで体験。スコアによる定量的な評価も

理想的なオフィスづくり、特に既存のオフィスを改修する場合は、現在のオフィスをどう改修すればいいのか、具体的なプランを練らなければなりません。また、どの程度のコストがかかり、どれだけの効果を見込めるのか? といった、定量的な目安も欲しいところです。

 

そこでパナソニックでは、既存のオフィスを従業員へのアンケートと環境センシングで分析し、多数の項目に分けてスコア化するサービスを提供しています。このスコアを見れば現在のオフィスの改善点が明確化されますし、どのようなソリューションが必要なのかがわかります。

↑分析結果の例。なお、従業員へのアンケートは、IWBIの公認を受けており、科学的なエビデンスに基づいています

 

オフィスの快適度をスコア化するサービスは2023年からスタートしたものですが、2024年11月、これに新たな機能が追加されました。それが、改修後のオフィスを3Dレイアウトで再現し、改修後の様子をビジュアル化するというものです。これにより、改修後のイメージをよりはっきりと把握できるようになりました。

↑データを活用し、改修後のオフィス空間を3Dで再現。オフィス内を歩くVR体験も可能です

 

さらに2025年には、改修後のオフィスのレイアウトによって、スコアがどの程度変わるのか、ビフォーアフターを可視化する機能のローンチを予定しています。特定のソリューションを導入することで、どの程度スコアの改善が見込めるのか数値で確認できますし、コストの概算まですぐにわかります。つまり、改修のコストパフォーマンスが数値化されるというわけです。この機能が加われば、改修のプランニングや可否の判断がさらにしやすくなるでしょう。

↑オフィス診断レポートサービスのアップデートの経緯と展望。2024年11月のアップデートで、数値的な分析だけでなく、ビジュアルでの体験が可能になりました

 

↑2025年のローンチを目指しているシステムのデモ。右には改修前後のスコアの増減を表すグラフが、左には改修後のレイアウトと費用の概算が表示されます

 

生産性の向上が社会的な課題となっている現在、従業員のモチベーションを高め、健康を促進し、離職率の低下にも寄与する、快適なオフィスづくりへのニーズは高まっています。ただ、その効果を定量的に測るのは難しいものがありました。今回紹介したサービスのように、具体的な数値やビジュアルで確認できるサービスが登場することで、国内のオフィスの健康化がさらに前進することが期待されます。

プロが「なくては困る」とヘビロテする調理家電は? 2024年「調理家電」ベスト5

忙しい毎日を送る現代人にとって、調理家電は時間を節約しつつ、美味しい料理が作れる心強いパートナー。今回は、家電プロレビュアーで、日々家族のために料理を作る立場でもある石井和美さんを招き、2024年に発売されたオススメ調理家電を5つ紹介してもらいます!

私が解説します!
家電プロレビュアー 石井和美

家電レビューを得意とするフリーライター・家電プロレビュアー。レビュー歴は15年以上を誇り、茨城県守谷市に家電をレビューするための一戸建てタイプ「家電ラボ」を開設。キッチン家電のほか、冷蔵庫や洗濯機などの大型家電のテストを行う。

1.「毎日使っています。おかげで包丁を使う回数が減りました」

レコルト 

コードレス カプセルカッター ボンヌ RCP-7

実売価格9900円(税込)

コードレスで場所を選ばず使える、コンパクトでパワフルなフードプロセッサー。”刻む・混ぜる・砕く・練る・つぶす・鬼おろし・おろし・泡立てる”の1台8役をこなします。ガラス製のカップは、食材が飛び散らないカバー付きで、液体の撹拌も可能。容量は最大約500ml。

【石井さんのオススメポイント】

これがなくては困るくらい、ほぼ毎日愛用しています。コードレスだとパワーが弱いものも多いのですが、こちらはパワフル! 野菜のみじん切り、肉のミンチ、大根おろしも手軽にできます。おかげで包丁を使う回数が減りました!

↑パワフルなので野菜のみじん切りもカンタン。市販の氷や凍ったフルーツなども砕いてシャーベット状にすることができます

 

2.「焼きたてを食べきれるちょうどいいサイズ。小さくてもとても美味しいです」

パナソニック 

コンパクトベーカリー SD-CB1

実売価格2万1780円(税込)

本体サイズ幅18.8×奥行28.5×高さ24.3cmと、キッチンに常設しやすい省スペース性が特徴。少人数世帯で食べきるのにちょうどいい、約0.6斤サイズのパンを焼くことができます。独自のねり・発酵・焼成プログラムで、材料を入れるだけで気温に左右されず安定して年中ふっくら焼きあがるのもポイント。デイリーパン(食パン)、高加水パン、米粉パン等のパンメニューのほか、ピザ生地やジャムメニューなども搭載しています。

【石井さんのオススメポイント】

0.6斤というサイズがちょうどいいです。通常のホームベーカリーだと焼いても食べきれず、残ったパンは次の日に食べていましたが、味が落ちるのがイヤで作らなくなってしまいました。その点、こちらは焼きたてを食べきることができ、小さくてもとても美味しいのでこまめに焼くようになりました。1斤は多すぎると感じている方、場所を取らないホームベーカリーを探している方にオススメです。

↑1斤(左)に対して、本機で焼いた0.6斤の食べきりサイズ(右)

 

3.「ほどよい圧力がいい。お惣菜を短時間で、煮崩れを抑えて仕上げます」

タイガー魔法瓶 

電気圧力鍋<TIGER COOKPOT> COK-B220

実売価格2万2700円(税込)

1台11役の電気圧力鍋。一般的な電気圧力鍋は1.7気圧以上の高圧力を採用するなか、本製品は、約1.15気圧のやさしい圧力「うま圧」メニューを搭載することで、食材の食感を活かし、栄養素を逃しにくいのが特徴です。また、従来モデルから「炒め」メニューが追加になり、炒め物レシピに対応。炊飯器メーカーならではの「白米早炊き」に加えて、近年注目度の高い「濃厚焼きいも」メニューなどを搭載しています。

【石井さんのオススメポイント】

約1.15気圧のほどよい圧力調理で、家庭のお惣菜を短時間で美味しく作ることができます。高い圧力をかけるモデルだと加圧に時間がかかりますし、食材が煮崩れしてしまうこともあるのですが、こちらは時間も煮え方もちょうどいいです。

↑42のオートメニューを搭載するほか、タイガー独自のやさしい圧力「うま圧」により、おいしさと時短を両立します

 

4.「材料を入れるだけでスープが完成。スムージーもできるので年中活躍間違いなし」

シロカ 

おうちシェフ BLENDER SM-S151W

実売価格1万7820円(税込)

ヒーター機能付きで温・冷両方に対応するブレンダー。独自形状の8枚刃と回転制御によるパワフルな粉砕力で、固い野菜や繊維の多い葉物もなめらかな熱々スープに調理できます。保温やあたため直しも可能で、鍋に移す手間も必要なし。「ヨーグルト」メニュー、甘酒や味噌などの発酵調理ができる「こうじ」メニュー、薬膳の考えに基づいたお粥やスープが作れる「薬膳」メニューなど、12種類のオートメニューも搭載。

【石井さんのオススメポイント】

最近、子ども達がお弁当でスープジャーにスープを持って行くようになりました。こちらがあれば、ざっくり切った材料を入れるだけでポタージュなどのスープが簡単に作れるので、重宝しています。冷たいスムージーから温かいスープまで一台で作ることができるので、一年中活躍するはず。

↑食材をざっくり切って入れるだけで調理できます

 

5.「カフェラテが失敗なくできるので、スタバにいく回数が減りました」

ネスプレッソ

ヴァーチュオ ラティシマ

実売価格7万7000円(税込)

ミルクレシピ機能付きのカプセル式コーヒーメーカー。温かいフォームミルクが作れるホットフォームボタンを使用すれば、ミルクを加えたさまざまなアレンジレシピも楽しむことができます。カプチーノおよびラテマキアートのメニューボタンには「コーヒークリエーションズ モード」を搭載しており、レシピに合うコーヒーの味わい・量になるよう、コーヒー自体の抽出条件を自動で調整します。また、植物性ミルク(豆乳、アーモンドミルク、オーツミルク)も使用でき、ソイラテなどのレシピも作ることが可能です。

【石井さんのオススメポイント】

カフェラテをいつでも失敗なくできるので、スタバに行く回数が減りました。限定カプセルが出るのも楽しみで、気分に合わせて色々なコーヒーを楽しんでいます。

↑フォームミルクを使った様々なレシピが作れます

 

2025年はコンパクトでニッチな調理家電が増える

世帯人数が少なくなっていることもあり、2024年はサイズや容量が大きな家電というよりも、個々の好みに合わせて使える、便利で小さな家電が続々登場しました。この流れは2025年も続きそうです。1~2人用のコンパクトで便利な家電、特定の人に必要とされるようなニッチな家電が発売されるでしょう。いつもお弁当を作っている身としては、お弁当作りがラクになるようなアイデア家電がもっともっと出てきてほしいですね。

 

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【2024年の感動家電ベスト5】「そう来たか!」家電のプロが唸った電気ケトルって?

2024年に発売された数多くの家電のなかで、プロの心をもっとも動かしたアイテムは何だったのか? 今回は、テレビや雑誌、YouTubeなど数多くの媒体で活躍する家電ライフスタイルプロデューサー・神原サリーさんにベスト5を挙げてもらい、感動ポイントを語っていただきました!

私が解説します!
家電ライフスタイルプロデューサー・神原サリーさん

新聞社勤務、フリーランスライターを経て、家電ライフスタイルプロデューサーとして独立。「企業の思いを生活者に伝え、生活者の願いを企業に伝える」べく、東京・広尾の「家電アトリエ」をベースにテレビやラジオ、雑誌やウェブなどさまざまなメディアで情報発信中。家電を「感動ベース」で語れる担い手として、その独自の視点にメーカーの開発者やマーケティング担当者のファンも多い。

 

1.「おいしくて使いやすくて、お手入れがラク。肌も胃腸も調子がいいのです」

ヒューロム 

スロージューサー H70ST

実売価格6万5780円(税込)

食材にかかるストレスや熱を最小限に抑え、ゆっくり、しっかりと搾汁。熱に弱い酵素やビタミンC等も壊さずに抽出でき、空気の混入も少ないため食材の酸化も抑えます。内径13cmのメガホッパ―を採用することで、食材を小さく切る手間が不要。皮ごと食材を入れスイッチを入れたら、ハンズフリーでジュースが完成します。アタッチメントを変えれば、凍らせたバナナやベリーなどの果実を使ったフローズンデザートも作れます。

↑内径13cmのメガホッパ―採用で、食品を細かく切らなくてもOK

 

【サリーさんの感動ポイント】

「果物や野菜の下ごしらえが不要でほったらかしでOK。おいしくて使いやすくて、お手入れがラク」これに尽きますね。また、静音性も優秀で、テレビのロケのときに、運転を止めずに話しても大丈夫だったほど。ヒューロムのメガホッパー付きスロージューサーのなかでも断然スリムで設置性がよく、シンプルで美しいデザインも気に入っています。

 

アトリエではほぼ毎日、これを使ったフレッシュジュースを飲んでいて、とにかく肌も胃腸も調子がいいのです。家族のリクエストで自宅にも一台導入。息子によるとダイエットにも役立ったようで、「おいしくて腹持ちがいいから、食べる量が減ってお腹の調子も快調」とのこと。野菜や果物をたっぷり摂りたいけれど、準備や後片付けが面倒なのは苦手という方にはぴったり。消化がよくて胃腸に優しいので、病後や高齢の方にもオススメです。

↑搾りかすの中に不溶性食物繊維を排出することで、舌触りがよく、消化吸収の良いジュースができます

 

2.「格調高いデザインに一目惚れ。カフェラテやラテマキアートがカンタンに作れます!」

ネスプレッソ 

ヴァーチュオ クレアティスタ

実売価格9万9000円(税込)

独自の「セントリフュージョン(遠心力抽出法)」を搭載。カプセルを回転させながら遠心力を使ってお湯を注入することでコーヒー豆全体にお湯を行き渡らせ、豊かなアロマと味わいを引き出します。フォームミルクの温度とテクスチャーの調節が可能な「ミルク温度ボタン」と「ミルクテクスチャーボタン」を搭載し、カフェラテやラテマキアートなどの各レシピに最適なフォームミルクを簡単に作ることができます。

↑「ミルク温度ボタン」と「ミルクテクスチャーボタン」でそれぞれ好みのレベルに設定。スチームボタンを押すだけで、レシピに応じた最適なフォームミルクが作れます

 

【サリーさんの感動ポイント】

ステンレススチールの質感となめらかな曲線を描くフォルムが織りなす格調高いデザインに一目惚れ。そこにあるだけで、まるでカフェにいるかのようで心が躍ります。スチームパイプの円を描く持ち手と、内側に施された赤い色も素敵!

 

使い方は、実はとても簡単。スチームボタンを押すだけで、ふわふわモコモコのカフェラテやラテマキアートを楽しめるなんて、まさに感動もの。これまでブラックで味わうことが多かったコーヒーにミルクレシピが加わって、仕事の合間のカフェタイムがぐんと充実しました。お客様にお出しすると驚かれるのも、ちょっとうれしいポイント。エスプレッソからラテマキアートまで多彩に楽しめるので、家族でコーヒーの好みが分かれる場合もおすすめですよ。

 

3.「取り回しの良さに納得。苦手だったアイロンがけが楽しくなりました!」

パナソニック 

コードレススチームアイロン NI-QL300-Y(サニーイエロー)

実売価格6600円(税込)

パナソニック史上最軽量クラスの約750gで、手に収まるサイズ感のコンパクトモデル。スタンドは長さ約235mmと省スペースで置けるのも特徴です。約50秒で素早く立ち上がるのでサッと手軽に使えるほか、スリムヘッド採用で細かい作業がしやすく、ドライ/スチームのモード切り替えもワンプッシュでOK。キャリーケースが付属し、準備も片付けもカンタンです。

↑収納に便利なキャリケースが付属

 

【サリーさんの感動ポイント】

コンパクトなデザイン、気持ちが明るくなるサニーイエローのカラーに感動! 小回りの利く機動性やコードリール付きで収納性がいいところなど、取り回しの良さに納得しました。パワフルなスチームショットで、衣類スチーマーのように使えるのも本当に便利。軽くて手軽に使えるので、苦手だったアイロンがけが楽しくなり、腕前も上達した気分です。アイロン嫌いな人、衣類スチーマーだけでは足りず、プレスできるアイロンを探している人、アイロンのコードが邪魔だと思っている人などにオススメ。お手ごろ価格なので、友人やお世話になった方へのプレゼントにしてもいいですね。

↑スリムヘッド採用で細かい作業がしやすいです

 

4.「電動ノズルが付属し、『最強の掃除機』に。コードレススティック掃除機が不要になりました」

シャークニンジャ

EVOPOWER DX(エヴォパワー デラックス) WV517JST

実売価格3万4980円(税込)

初期モデル「EVOPOWER W35」との比較で吸引力が2.5倍にアップ。駆動時間が従来の35分から最大40分に延びたほか、ハンドルの角度を変え、フィンガーグリップ部分にゴム素材を採用するなどしてより扱いやすくなりました。前モデルの「EVOPOWER EX」よりLEDヘッドライト照射の幅を広くし、より多くのゴミを照らし出せるのも便利です。

↑より手にフィットしやすいよう、ハンドルの角度を変えました

 

【サリーさんの感動ポイント】

「EVOPOWER」シリーズはスタイリッシュなデザインとカラーが魅力ですが、特に本機のライトモカは上品な色合いでアトリエにも馴染んでいて大好きです。さらに、吸引力も駆動時間もアップしたうえ、カーペットやラグにも使えるフロア用電動ノズルが付属したことで「最強の掃除機」になりました。コードレススティック掃除機が不要になり、もはやロボット掃除機とこのEVOPOWER DXがあれば十分。一人暮らしや高齢の方のメイン機としてもオススメです。

↑フロア用電動ノズルを使えば、通常の掃除機として使えます

 

5.「『そう来たか!』と唸るデザイン。沸くまでの時間で、目でも耳でも癒してくれる」

バルミューダ

MoonKettle(ムーンケトル) KPT02JP

実売価格2万7500円(税込)

古くから使われ続けるやかんの機能美をとり入れ、現代の道具としてコンパクトにデザインされた電気ケトル。湯沸かしを待つ間、電源ベースが優しく発光し、サウンドが流れるのがユニーク。半月型のハンドルによるスムースな注ぎ心地も特徴です。湯温は50℃から100℃まで1℃単位で温度設定が可能。KEEPボタンを押すと、30分間温かい状態を保つことができます。容量は900mlで、カラバリはブラックとホワイトを用意。

↑50℃から100℃まで1℃単位で温度調整が可能です

 

【サリーさんの感動ポイント】

円を描いた取っ手が何とも味わい深く、道具としての美しさが光るデザインで、発表会で初めて見たときに「なんとまあ、そう来たか!」と唸ってしまいました。現在は、ホワイトモデルをアトリエのデスクからもっともよく見えるところに置いて、見るたびに「うふふ」とほほ笑んでいます。眺めているだけで幸せになるのです。

 

お湯を沸かし始めると、ケトルの下のLEDライトが光り、ゆらゆらと炎のようなゆらめきを見せて電化製品ではないような趣があります。カチコチという時を刻むようなサウンドも聞こえてきて、目でも耳でも癒してくれるのはさすがバルミューダ。お湯が沸くまでの時間まで楽しいものに変えてしまうなんて! 温度調節機能がついているので、いろいろな飲み物に応じた湯温で沸かしたい人にもいいですし、何より、デザイン性や世界観を大切にしたい人にオススメです。

↑沸かしている間、電源ベースが発光してサウンドが流れます

 

2025年の家電は「インテリアそのもの」と言える質感、デザインを実現してほしい

2024年はコンパクトで高級感のあるもの、機能性にもデザイン性にも優れた家電が増えてきたのはうれしいことです。コンセプトモデルの段階でしたが、5月には日立の冷蔵庫「Chiiil(チール)」とカリモク家具がコラボした「家電なのに家具」といったモデルが登場したのも興味深いことでした。

↑日立Chiiilとカリモク家具が共同開発したプロトタイプ

 

10月には、シャープが隈 研吾さんの事務所に監修をお願いした木製の空気清浄機が登場していますし、「家電の家具化」や、バルミューダのMoonKettleに見られるような「和のデザイン」はこれからも顕著になるのではないでしょうか。そして、それは日本の家電が世界へと羽ばたいていく証になると思います。

 

2025年は、「インテリア性が高い」のではなく、「インテリアそのもの」として存在できるような質感、デザインの家電を望みます。また、「思いがけない場所に置ける〇〇」「思いがけない形をした〇〇」…というように、私たちが「当たり前」だと思っていた暮らしを変えてしまうような、新しい提案ができる家電の登場にも期待しています。

どうやって「多品種少量・変動生産」を実現したか? パナソニック松本工場が車載機器で「世界的な成果」を挙げた理由

ドラゴンクエストのテーマ曲を奏でながら無人ロボットが工場内を走り回る。そんなユニークな環境下で生産が行われているのがパナソニック オートモーティブシステムズの松本工場(長野県松本市)です。同工場が目指すのは、“多品種少量生産”“変動生産”に追随できる生産基地の実現にあります。今回はそんな目標に向けて改革が進む同工場の生産現場を取材しました。

 

パナソニック オートモーティブシステムズ松本工場は操業50周年!

「パナソニック オートモーティブシステムズ(以下、PAS)」は、パナソニックグループにおいてカーナビゲーションなど車載機器事業の開発・生産することを役割としています。その松本工場の敷地面積は東京ドーム1.5個分に相当する6万9000m2で、建屋面積は2万7400m2。従業員数は社員が480名で、これにパートナー会社の派遣を含めると1300~1400人が働いているということです。

 

同工場が操業を開始したのは1974年のことで、当時の主力製品はカーラジオでした。それから今年でちょうど50周年を迎え、その間、生産品目はクルマの進化と共にカーオーディオやカーナビゲーション、ETCなどへと変化。現在は車内のエンタテイメントや車両側の様々な機能を一括してコントロールするIVI(in-vehicle infotainment)を主力とし、その実績は今や同工場で生産される製品の約半分を占めるそうです。

 

PASでは国内生産拠点として松本工場以外に5つの工場を持ちます。車載スイッチやセンサーなどの設計開発、製造を行う福井県敦賀市の「敦賀工場」と、車載カメラやETC車載器の量産開発と製造を行う福島県白河市の「白河工場」も、松本工場と同様、2024年に50周年を迎えました。

 

松本工場を含むこれら3つの工場は、それぞれの生産品目において主力として位置付けられ、最先端のモノづくりを実践。海外10か所にある生産拠点のマザー工場としての役割も担っているということです。なお、松本工場では、これまでカーナビゲーションも生産していましたが、IVIの生産拡大に伴い、カーナビゲーションは2024年4月、新たに生産拠点となる松阪工場(三重県松阪市)へと移管。PASの事業拡大に貢献している状況にあります。

↑ドラゴンクエストのテーマ曲を奏でながら部品搬送を行っていた無人ロボット「AGV(Automatic Guided Vehicle)」。工場内では21台が稼働し、構内34コースを巡る

 

この日、挨拶に立ったPASインフォテイメントシステムズ事業部 松本工場の粟澤学工場長は、世界的に進む“SDV(Software Defined Vehicle)”への対応に言及し、「自動車産業は100年に一度という大変革期を迎え、クルマはソフトウェアのアップデートで機能がバーションアップされる時代を迎えています。そこでは走る、曲がる、止まるといった基本性能だけでなく、移動空間の快適性が求められており、それに合わせて車載コクピット領域に異業種からも多くの企業が参入し、競争が激化している状況」との認識を示しました。

↑松本工場について説明したパナソニック オートモーティブシステムズ インフォテインメントシステムズ事業部 松本工場の粟澤工場長

 

さらに、そうした中にあっても「松本工場は世界ナンバーワンのシェアを持つディスプレイオーディオと、世界2位のシェアを持つIVIを生産しています」として、同工場での事業が順調に展開されていることに粟澤氏は胸を張りました。

↑マツダ「CX-80」に搭載されている「マツダ コネクト」も、パナソニックオートモーティブシステムズが納入しているIVIの一つ(写真:マツダHPより)

 

では、その成果の背景にはどういった要因があるのでしょうか。それは松本工場が目指す、「多品種少量、変動生産に追随できる業界ナンバーワンのモノづくりイノベーター」としての取り組みにありました。

 

粟澤氏は「消費者ニーズは多様化しており、一つの車種でもディスプレイのサイズが違っていることも少なくありません」と述べました。実際、某カーメーカー向けのIVIシステムの例では、一つのシリーズで500種類以上の多品種少量生産に対応する必要があったそうです。

 

その結果、松本工場で生産しているIVIでは、品番がおよそ700機種にもおよび、生産ロットでは100台以下が生産台数の7割。これによる松本工場の月間の機種切り替え数は、3000回以上に達しました。これはPASが展開するほかの工場と比べても、もっとも多い数字。しかしそのニーズは、すでに従来の生産方法では対応しきれない状況になっていました。

 

とはいえ、普通に考えれば、この多品種少量生産は稼働率の低下に伴ってコストアップにもつながる危険性もはらみます。大量量産こそが低価格を実現する重要な要素である、というのがこれまでの常識だったからです。

 

この点について粟沢工場長は、「我々はこうした状況を(逆に)ビジネスチャンスとして捉え、変種変量生産にジャストインタイムで対応する追従力を高め、高効率生産を実現していく」と語りました。ここに同事業部がグローバルでトップランナーにつながる秘密が隠されていたというわけです。

 

生産現場での“見える化”が重要

では具体的にどのような取り組みをしているのでしょうか。松本工場でまず実践されているのが生産現場での“見える化”です。

 

この実現のために採用したのがタイムスタンプの活用。粟澤氏は「リードタイム(発注から納品まですべての工程にかかる時間)やサイクルタイム(商品の製造にかかる時間)、中間在庫などの見える化につながり、どこがボトルネックになっているのかを把握しやすくなります。これをもとに、リードタイム削減に向けた取り組みを行っていく」というわけです。

↑ECM(エンジニアリングチェーンマネジメント)と、SCM(サプライチェーンマネジメント)とのDX連携により、距離と職能を超えたモノづくりを目指す

 

↑現場をリアルタイムに可視化することで、どこがボトルネックになっているのかを把握しやすくなるという

 

また、2023年から導入した「後補充生産方式」も重要な役割を果たしています。これは、完成品倉庫の販売実績をもとに毎日8日先の1日分の生産計画を確定させるもので、急な減産があっても柔軟に生産調整ができるメリットがあります。一方で「生産開始まで15日かかっていたのが、材料の在庫次第ではあるが8日に短縮できる。この方式は顧客にとってもメリットが生まれる」(粟澤工場長)ということでした。

↑「後補充生産方式」導入により、需要と連動した生産計画が立てやすくなり、サプライチェーンリードタイムは15日→8日へと半減した

 

↑トヨタ自動車発の“カイゼン”思想の下、現場で顧客から直に学ぶことを実践しつつ、カイゼンの輪としてつなげていく

 

また、工場としては社会貢献の意味から、脱炭素化への取り組みを積極的に進めることが欠かせません。松本工場では毎年3%ずつ省エネ率を高める活動を行うと共に、2050年までに再生エネルギー率100%も目指すとのこと。すでにカーポートの屋根に太陽光パネルを組み込む活動を2024年7月から開始し、さらには2024年2月からはオフサイトPPA(Power Purchase Agreement)による電力供給をスタート。2025年度にはオンサイトPPA導入計画も進行中とのことでした。

↑カーポート太陽光パネルによる発電をはじめ、オフサイトPPA/オンサイトPPAによって再エネ率向上を目指す

 

パナソニック オートモーティブシステムズ松本工場。実際の作業工程の一部がコチラ↓

 

「モノを作る前に人を作る」で土台づくり

そして、松本工場で特に重視しているのが、社員一人ひとりによる「土台づくり」への取り組みです。その中核となるのが「ひと繋がり改善活動」で、ここでは「大部屋、小部屋」と呼ぶ仕組みを導入。オフィス内の大部屋はガラス張りで外から見えるようにした上で、社員が誰でも入れるような環境とし、さらに小部屋では現場の困りごとを拾い出して全員で課題を解決。互いに助け合う風土を作り上げようというわけです。これによって、緊急事態の発生や、自然災害による被害に対しても独断即決ができる環境づくりにつながったのです。

 

この根底には、パナソニックの創業者である松下幸之助氏の「モノを作る前に人を作る」という言葉が息づいているとのこと。粟澤氏は「こうした中で一人ひとりが活躍できるような経営を実践し、イキイキワクワクできる松本工場を作り、それが日本のモノづくりへの貢献につながるよう心がけて参りたい」として、この日の説明を締めくくりました。

↑創業者である松下幸之助が遺した「モノを作る前に人を作る」を活かし、社員一人ひとりがイキイキワクワクできる松本工場を目指す

 

 

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「電話」から「AIカメラ」になって何が変わった? 武蔵野線「大雨のポンプ異常」通知システムの進化をレポート

東京、埼玉、千葉を結ぶJR武蔵野線。首都圏の外環状を走り、多くのJR線・私鉄に接続するこの路線は、通勤・通学をはじめとした市民の足として欠かせないものになっています。

 

武蔵野線について語るうえで欠かせないのが、地下水の問題です。この路線はトンネルや窪みが多いエリアを走るため、沿線の下に地下水が溜まりやすく、大雨が降ったときにはそれが線路上に溢れる恐れがあるのです。府中本町〜新座駅間で武蔵野線の運行を管轄するJR東日本 八王子支社では、地下水を汲み上げるポンプ施設を同路線沿線に8か所設置し、万一の事態に備えています。

↑新小平駅付近に設置されたポンプ施設

 

今回取り上げるのは、このポンプ施設のハイテク化の試みです。大雨が降っても列車の運行を止めないための取り組みについて取材しました。

 

AIカメラの導入で、障害対応時間が3分の1に

地下水は常に湧き出ているため、ポンプ施設は常時稼働しています。しかし、ポンプの能力を上回る地下水が湧き出ると排水が追いつかなくなり、線路上に水が溢れ出てしまいます。実際、2020年の6月6日には大雨により線路が冠水、列車46本が運休、最大316分の遅延が発生する事態が起きました。

↑JR武蔵野線の新小平駅。半地下構造になっており、1991年10月には駅が水没する事故が発生したこともあります

 

従来のシステムでは、こういった大雨の際、ポンプに何らかの異常が起きたことが判明してから、現場にスタッフが向かって状況を診断する体制をとっていました。しかしこれでは、スタッフが排水ポンプ施設に到着するまで、異常の原因が特定できません。原因を特定し、対策をとるという2段階の措置が必要で、迅速な対応が困難でした。

↑新小平駅付近のポンプ施設脇にある「沿線電話」。従来は、この電話でポンプの異常の発生を知らせていました

 

そこで導入されたのが、パナソニック製のAIカメラです。ポンプの運転状況を示すランプの点灯状況と、汲み上げた地下水を溜める排水槽の水量を2台のAIカメラで監視し、遠隔地から現場の状況を把握できるようにしました。これの導入によって、異常の原因がすぐにわかるようになり、仮設ポンプの設置などの対応策を素早く判断し、実施できるようになりました。

↑ポンプ施設内に設置されたAIカメラ。AIカメラのシステムを開発・納入したパナソニックによると、今後導入先を拡大し、2026年の事業化を目指しているそうです

 

排水槽が満水になったり、ポンプの動作に異常が起きたりした場合、ランプの表示が変化します。異常や満水を示すランプが点灯した際には、AIカメラがどのランプが点いているか判定し、メールでその状況を知らせます。そのメールにはランプの画像が添付されるため、目視での確認も可能。なお、一度異常が発生した場合、事態が収まったあとも1週間程度は継続して状況を監視する必要がありますが、AIカメラのおかげで、それも遠隔でできるようになりました。

↑ポンプ施設内の様子。左側に見えるのが2台のポンプで、右にあるのがその稼働状況を表示するランプです。現在は運転中であることを示す2つのランプのみ点灯していますが、異常が発生するとそれ以外のランプが点灯します

 

↑ランプの対面の壁面に、AIカメラが設置されています

 

↑ポンプ下の排水槽にも、水量を監視するためのAIカメラが設置されています(写真右上)。この排水槽が「満水」になっても、すぐに線路に水が溢れるわけではないため、満水をすぐに検知できれば、仮設ポンプの設置による対策が間に合うそうです

 

またポンプ施設には、2台のAIカメラに加えて、ポンプの使用電力量を監視する多回路エネルギーモニタ、ポンプを制御するポンプ盤と接続して設備の異常検知を行うマルチ監視ユニットも設置されています。AIカメラはランプや排水槽のビジュアルから異常を検知しますが、これらの機器があることでハードウェアの面からもポンプの稼働状況を確認できます。

↑左上がマルチ監視ユニット

 

マルチ監視ユニット、多回路エネルギーモニタから取得したデータは、管理ソフトによって可視化されます。電力使用量、電流、電圧、電力などの計測データと、機器の運転状況をあわせて可視化することで、異常の発生そのものを予防する監視体制を構築できます。

 

AIカメラの導入効果は高く、障害対応時間が従来の3分の1程度まで短縮されたそうです。また、2022年のAIカメラ実運用開始以降、地下水の湧出による武蔵野線の遅延・運休は発生していません。

 

予知保全による万全の体制を構築

JR東日本 八王子支社の担当者は、武蔵野線のポンプ施設について、「AIカメラの導入によって、従来型の予防保全ではなく、予知保全ができる体制を作りたい」としています。予防保全では、「使用期間を考えると、そろそろ機械が故障しやすくなるころだから修理しよう」といったように、自らの経験や知識によって故障を防ぎます。一方の予知保全は、「機械が壊れそう」という予兆が出た段階で保全を行います。

 

予防保全の場合、機器の寿命が想定よりも早めに来てしまったら、故障が発生してしまいます。ですが予知保全であれば、故障の予兆が検出された段階で早めに対処できるので、万一の事態を防ぎやすくなるというわけです。

 

現在、AIカメラはJR東日本 八王子支社が管轄する武蔵野線沿線のポンプ施設8か所のうち、3か所に導入されています。担当者は「ほかの支社からも取り組みへの興味を持ってもらっており、今後さらに導入を拡大していきたいと考えています」とのこと。なお、AIカメラの導入ペースがそこまで早くはない理由は、ポンプの老朽化に対応する更新作業のタイミングにあわせて1か所ずつ設置しているからだそうです。

 

私たちの移動の足となる電車。その安定運行は、AIカメラなど最新の技術によって支えられていることがよくわかりました。

家のスイッチ、実際に押して選ばない?「738個スイッチの壁」が目を奪う「配線器具特化型ショールーム」に行ってきた

パナソニックは、配線器具専用ショールーム「Switch Styling Lab(スイッチ スタイリング ラボ)」を、東京・西新宿のリビングデザインセンターOZONE内にオープンしました。この空間では、スイッチやコンセントなどの配線器具を実際に手に取り、そのデザインや機能性を体感できます。

 

筆者は、オープンに先駆けて開催された内覧会に参加。配線器具だけに特化した、ユニークなショールームの魅力をレポートします。

 

738個のスイッチを埋め込んだ壁面で来訪者を惹きつける

東京・西新宿にあるリビングデザインセンターOZONEは、家具やキッチン、住宅設備などのショールームで、総面積1万1000平米のフロアに、多数の設備やアイテムが展示されています。専門のコンサルタントが常駐しており、快適な住まいづくりの相談ができるほか、設計士にとっても参考になるアイテムがたくさん並んでいます。Switch Styling Labは、その6階の一角にオープンしました。面積39.5平米というコンパクトな空間のなかに、パナソニックが誇る多様な配線器具が並んでいます。

↑Switch Styling Labの入り口

 

圧巻なのが、その外観。ショールームを囲うL字型の壁面パネルには、なんと738個のスイッチが埋め込まれているのです。そのデザインを担当した展示会デザイナーの竹村尚久さんによると、「集客のための壁」を目指し、訪れた人を惹きつけるビジュアルに仕上げたといいます。また、この壁面パネルの下部からは、ショールーム内にいる人の足が見えるようになっています。ユニークな壁面と合わせて、内部が気になる、入ってみたくなるデザインです。

↑建築の基本となる角張ったデザインを採用した「SO-STYLE」のスイッチで構成した大胆な壁面。このスイッチは、実際に押すこともできます

 

Switch Styling Labの入り口には、AIによる説明が受けられる大型のタッチパネルが設置されています。このタッチパネルでは、展示されている製品の特徴がわかるほか、製品の感想を語る建築家のインタビューの視聴などが可能です。また製品カタログやサンプルの請求も、このパネルから行えるようになっています。

↑ショールーム入り口左の壁面にあるタッチパネル。製品の特徴をAIが説明してくれます。カタログやサンプル請求のボタンを押すとQRコードが表示され、それを読み込むことで申し込みページに遷移できます

 

多様な配線器具を、体感しながら選べる

タッチパネルの横には、パナソニックが誇る配線器具のラインナップが並んでいます。ホテル・オフィス・店舗などの非住宅分野で人気の「SO-STYLE」シリーズや住宅で圧倒的なシェアを誇る「ADVANCE」シリーズなど、主要な製品が勢揃い。デザインや機能性を実際に触れて体感できます。

↑「SO-STYLE」シリーズは、配線器具の新定番を目指して開発されました。従来にはなかった角張ったデザインに加え、配線器具では難しかったマットなカラーを採用しているのが特徴です

 

↑住宅向け配線器具の定番である「ADVANCE」シリーズは、複数回のアップデートを重ねて、進化を続けています

 

↑ショールームの奥には、建築やデザインに関する書籍も置かれていました

 

普段暮らしているなかでは何気なく触っている配線器具ですが、様々なデザインのモデルが世に出ています。近年では、シックな空間に馴染む、ブラックカラーの製品がトレンド。同じスイッチでも、シリーズによってデザインはもちろん、押したときの感覚が大きく異なります。

↑展示されているスイッチは、すべて押せるようになっています。パナソニックではこの使用感にこだわっており、うるさすぎず、小さすぎず、ちょうどいいクリック感を実現しています

 

配線器具は、一度設置すれば長く使うことになります。それを触りながら選べるこの空間は、施主にとっても設計者にとっても有意義なものです。パナソニックが行ったアンケートでは、配線器具を実際に体感してから選びたいという人が、約80%もいたとのこと。Switch Styling Labは、そのニーズに応えるためのショールームなのです。

↑スペースの中央には広いのテーブルが設けられています。施主と設計士が一緒に訪れ、ここで空間づくりの相談をすることを想定しているそう。テーブルの中央には配線器具の実物やカタログが置かれ、側面には電源も備わっています

 

新築・リフォームを考えているなら、訪れて損はない

Switch Styling LabがあるリビングセンターOZONEには、様々な住宅設備やインテリアが展示されています。家を建てたい、あるいはリフォームをしたいとお考えの方なら、訪れて損のないスポットです。ぜひ一度、足を運ばれてみてはいかがでしょうか。

 

Switch Styling Lab(スイッチ スタイリング ラボ)概要

  • 所在地:東京都新宿区西新宿3-7-1 新宿パークタワー リビングデザインセンターOZONE 6階
  • 営業時間:10:30~18:30
  • 定休日:水曜日(祝日を除く)、夏期、年末年始

【家電大賞】無刺激で一日じゅう治療できる! 肩にかけるだけの唯一の家庭用高周波治療器

提供:パナソニック株式会社

モノ・トレンド情報誌「GetNavi」および同ウェブメディア「GetNavi web」と、家電と暮らしの情報サイト「家電 Watch」による年に1度の総合家電アワード「家電大賞」。今年で10回目となった「家電大賞2024-2025」が現在開催中。ノミネートのなかからGetNavi注目モデルを紹介する!

 

デスクワーク中心のビジネスパーソンの多くが肩や腰のコリに悩まされている。そんな苦しみを解消してくれるのが業界唯一(※1)の家庭用高周波治療器「コリコランワイド」だ。12個の高周波デバイスが肩や腰を広くカバーし、局部に継続的にアプローチしてコリを改善してくれる。

 

なにもせず“肩にはおる”だけで刺激や痛みなしに一日じゅう治療できる

高周波治療器 コリコランワイド EW-RA550

No.122
健康家電部門
本誌注目モデル

 

パナソニック

高周波治療器 コリコランワイド EW-RA550

オープン価格

12個の高周波デバイスを内蔵し、コリが気になる肩や腰まわりを広範囲に治療できる。刺激や臭いがなく、長時間装着・治療が可能なため、患部に継続的にアプローチし、コリを改善する。

SPEC●連続使用時間:2時間充電で約12時間使用可能●電源コード長:約65㎝(USB Type-C専用ケーブル)●サイズ/質量(本体):約W236×H8×D117㎜/約39g
●医療機器認証番号 305AKBZX00029000

 

肩コリや腰コリの悩みを解決してくれるパートナー

「肩コリ」や「腰コリ」は日本人の“国民病”といわれ、老若男女を問わず多くの人が日々痛みに悩まされている。ここで紹介する「コリコランワイド」は、肩や腰(※2)を広範囲に治療できる業界唯一(※1)の高周波治療器だ。

 

12個の高周波デバイスを専門家のアドバイスに基づき、患部まわりのコリに最適な位置に配置。患部をピンポイントで治療する従来品に比べ、広範囲をカバーできる。軽量で薄型の専用アタッチメントが付属し、ストールのように肩にかけたり、衣服の下に羽織ったりが可能。外出先でも目立たず、多様なシーンで活躍する。また、専用ケーブル(※3)での充電に対応し、2時間の充電で、約12時間コードレス使用が可能。就寝時に充電しておけば、日中のオンタイムをフルカバーしてくれる。

 

手軽に毎日の肩や腰の“コリ”をケアできる最高のパートナーとなるアイテムだ。

 

※1:家庭用医療機器として2024年10月7日時点、パナソニック調べ ※2:腰の治療には別売の「腰アタッチメント」が必要 ※3:USB Type-C専用充電器が必要

 

【POINT 01】血管を拡張してコリを改善する家庭用高周波治療器

高周波には、身体組織まで深く浸透し、コリの患部に到達し血管を拡張させて血行を促進、肩コリ・腰コリを改善する働きがある。しかも無刺激なので、仕事や日常生活の邪魔をせず、長時間のコリ治療が可能。朝からつけておけば、いつの間にかコリを改善できる。

↑高周波治療器は血管にダイレクトに作用。血流が滞っている部分に高周波パルスを送り、血管を広げて血行を促進する

 

【POINT 02】高周波は無刺激だから長時間治療し続けられる

低周波は筋肉に直接作用するため、ピリピリした刺激がある。一方、高周波は血管に作用するので無刺激。高周波は、低周波では届きにくい身体組織まで深く浸透し、コリの患部に到達して血管を拡張させて血行を促進することで、肩コリや腰コリを改善する。

↑無刺激なので、長時間の“ながら使い”が可能。在宅でのリモートワークや外出時を問わず、つけている間はずっと治療ができる

 

【POINT 03】コリのポイントに高周波が面でアプローチ

シート状の本体に、高周波デバイス12個をコリのポイントに最適に配置。肩まわりの筋肉にはたくさんの血管が通っており、高周波パルスを肩まわり全体に広範囲に照射することで、血管を広げて血行を促進させ肩コリを改善する。

↑肩まわりには肩甲挙筋、僧帽筋、菱形筋などの筋肉があり、多くの血管が通っている。12個の高周波デバイスをコリのポイントに最適配置して、肩コリの改善につなげる

 

【POINT 04】肩にはおるだけで簡単装着! 重さを気にせず身体にフィット

装着は本体を付属の「肩アタッチメント」に入れて肩にはおるだけ。衣服の上からでも高周波が届く。本体とアタッチメントを合わせて約121gと軽量で、装着も簡単なので無理なく毎日継続して使用できる。アタッチメントは洗濯が可能で、常に清潔な状態を保てる。

↑デバイスとしての機能美を追求したデザインを採用。本体に切り欠きを入れるなど、薄さにもこだわっている

 

【POINT 05】別売のアタッチメントを使えば肩だけでなく腰も治療できる

※写真は腰アタッチメントに本体を入れて撮影しています

本製品は「肩コリ」だけでなく、「腰コリ」の改善もできる。腰の悩みを持つ日本人は肩コリと並んで多く、国民病と言えるが、コリコランワイドはそんな腰コリにも対応。別売の「腰アタッチメント」を使えば腰回りの治療も行える。

↑別売の「腰アタッチメント EW-9R55W」(オープン価格)。こちらも衣服の上からでも腰コリを改善できる。また、12月10日には本体と腰アタッチメントのセット(EW-RA550W)も販売が開始される ※写真は腰アタッチメントに本体を入れて撮影しています

 

<家電大賞2024-2025に投票しよう>

今回紹介したパナソニック高周波治療器 コリコランワイド EW-RA550」は現在開催中の2024年を代表する家電を決定する「家電大賞 2024-2025」の健康家電部門にノミネート中。投票者には抽選で超豪華な最新家電も当たるので、ぜひチェックしてください!

 

▼投票&プレゼント応募はコチラ

https://kaden.watch.impress.co.jp/docs/column_special/1636031.html

 

たった45cmの幅で9人分の食器洗いができる! パナソニックのビルトイン食洗器「NP-45EF1W」

パナソニックは、フロントオープンタイプのビルトイン食器洗い乾燥機「NP-45EF1W」を発表しました。2025年2月から販売開始します。

 

記事のポイント

大家族でも利用しやすいビルトインタイプの食器洗い乾燥機です。導入にあたり工事は必要ですが、4人家族でも2食分の食器のまとめ洗いなども可能なことに加え、家族で食事の時間にばらつきがあるような場合にも利用しやすそうです。

 

コンパクトな幅45cmタイプながら、約9人分の食器や調理器具をまとめて洗える大容量が特徴。食器や調理器具、マイボトルや弁当箱、小物類まで収納できる大容量のスライド式3段カゴ仕様により、複数回の食事で使用した食器や家具のまとめ洗いなどにも対応できるとしています。

 

50度以上の高温・高圧水流で洗うストリーム除菌洗浄で、見えない汚れまで落として「キレイな洗い上げ」をうたいます洗浄前・洗浄後はナノイーX送風機能により、庫内のニオイを抑制・除菌。洗浄後はヒーターで熱した温風をファンで庫内に送り込む「ヒーター乾燥」でしっかり乾燥させ、洗浄後の食器も清潔に保管できるとのこと。さらに、プルオープンタイプ食器洗い乾燥機と同様の電源電圧100V仕様とし、システムキッチンリフォーム時にも設置しやすいとしています。

 

パナソニック
NP-45EF1W
メーカー希望小売価格:36万3000円

【家電大賞】20年の時を経て、「ナノケア」の最高峰がついに誕生!「高浸透ナノイー(第2世代)」が髪の内側までうるおし、なりたい髪へと導く

提供:パナソニック株式会社

モノ・トレンド情報誌「GetNavi」および同ウェブメディア「GetNavi web」と、家電と暮らしの情報サイト「家電 Watch」による年に1度の総合家電アワード「家電大賞」。今年で10回目となった「家電大賞2024-2025」が現在開催中。ノミネートのなかからGetNavi注目モデルを紹介する!

 

家庭用ヘアードライヤー国内出荷台数シェア12年連続1位(※1)を誇るパナソニック。そんな同社の人気ライン「ナノケア」から、ドライヤーの概念を変えるようなフラッグシップモデル「nanocare ULTIMATE」が、9月に発売された。

 

乾かしながら、髪に至福のケアを……。ドライヤーの概念が変わる逸品

ヘアードライヤー ナノケア「nanocare ULTIMATE」EH-NC80

No.109
美容家電部門
本誌注目モデル

パナソニック

ヘアードライヤー ナノケア「nanocare ULTIMATE」EH-NC80

実売価格8万4150円(税込/編集部調べ)

新開発の高浸透ナノイー(第2世代)搭載で、水分発生量が最大10倍(MOIST使用時)(※4)となった、「ナノケア」の新ライン。高浸透ナノイー、ミネラル(※5)、マイナスイオンの発生量を調整した4つのパーソナルメニューで、“なりたい髪”へと導く。

SPEC●消費電力:1200W●温風温度:約95℃(風量:強/HOT/STRAIGHTまたはAIRY)、約90℃(風量:強/HOT/MOISTまたはSMOOTH)●最大風量:0.8㎥/分●ケア成分:高浸透ナノイー、ミネラル(※5)、マイナスイオン●機能:退色抑制、静電気抑制、UVケア●パーソナルメニュー:4●モード:5●サイズ/質量:W173×H210×D79㎜/約590g

 

日々のヘアドライでなりたい髪へと導く

パナソニック独自の浸透性の高いマイナスイオン「ナノイー」を搭載した美容家電シリーズ「ナノケア」は、2024年に20年を迎えた。なかでもヘアードライヤーは、髪へのうるおい効果と速乾性を両立している点が好評で、国内累計販売台数1700万台を達成している(24年3月時点)。新フラッグシップモデル「nanocare ULTIMATE」は、これまでで最もナノイーの水分発生量が多い(MOIST使用時)(※2)「高浸透ナノイー(第2世代)」を搭載。ナノイーを生成するデバイスをパワーアップさせたことで、「ナノケア」史上最高のうるおい(※3)を叶え、髪の内側にまで水分を届けられるとあって注目を浴びている。

 

さらに、髪悩みに合わせてヘアケアができる4つのパーソナルメニューを搭載。「ナノケア」といえばしっとりとした仕上がりに定評があるが、“髪にボリュームを出したい”という顧客ニーズに応えたメニューも今回初搭載している。

 

こちらもCHECK!

ヘアードライヤー ナノケア「nanocare ULTIMATE」EH-NC50

実売価格5万9400円(税込/編集部調べ)

「MOIST」「STRAIGHT」「AIRY」3つのパーソナルメニューが選べる、高浸透ナノイー(第2世代)搭載。風量、サイズ・質量はEH-NC80と同様。セットノズルを付属。

 

ヘアードライヤー ナノケアEH-NA0J

実売価格3万8610円(税込/編集部調べ)

高浸透ナノイー搭載で、ナノケア史上最大風量(※6)・1.6㎥/分(※7)で速乾性を実現。環境を検知するスマートセンシングにより自動で風温をコントロールし、過度な熱を抑える。

 

・nanocare ULTIMATEとは、パナソニックドライヤーにおいて最も高い髪ケア効果を保有するナノイーを搭載したシリーズです。※1:(一社)日本電機工業会出荷統計/2012年-2023年度 ※2:パナソニックドライヤーにおいて。高浸透ナノイー比(パナソニック調べ) ※3:パナソニックドライヤーにおいて。EH-NA0J比(パナソニック調べ) ※4:高浸透ナノイーと高浸透ナノイー(第2世代)との比較(パナソニック調べ)。※5:亜鉛電極を含む放電ユニットから発生する亜鉛粒子のこと。※6:国内販売商品において ※7:風量【強】ノズル装着なしの時 風量の測定方法は、JIS C9613に基づく

 

【POINT 01】高浸透ナノイー(第2世代)で水分発生量が最大10倍(MOIST使用時)(※8)に

高浸透ナノイーとは、水分発生量が18倍(※9)にアップしたナノイー(独自技術で微細化した、水分を多く含んだイオン)のこと。第2世代へと進化したことで、水分発生量が従来の最大10倍(※8)となり、髪に与えるうるおいも1.2倍(MOIST使用時/毛髪水分増加量・パナソニック従来高浸透ナノイー搭載商品比)(※10)となった。

↑20年間の研究・開発の成果でナノイーの水分発生量は18倍(※9)、さらに最大10倍(※8)に。髪の水分量を整え、よりなめらかな指通りを実現する

 

↑高浸透ナノイーがキューティクルの僅かな間から入り込み、髪の内側にまでうるおいを与える。ツヤのある、しっとりまとまる髪へと導く

 

【POINT 02】パワフルモーターと新速乾ノズルで広い範囲に強い風を届ける

パワフルな小型高回転モーターが、高圧・高速の風を発生させる。その風を新速乾ノズルが拡散することで、広範囲に強い風を届ける。高回転モーター×新速乾ノズルのはたらきで、髪にうるおいを与えつつ、ナノケア史上最高(※11)の速乾性能を実現している。

↑ノズルの口径は小さめだが、デフォルト設定の風量【強】はかなりパワフル。スマートセンシング搭載で、風温を自動でコントロールしてくれる

 

↑髪の根元から温風を当てていくことで、より素早く乾かすことができる。さらに乾かしながら、3つのケア成分を髪に優しく、しっかり届ける

 

【POINT 03】髪悩みに合わせた4つのパーソナルメニューを搭載

高浸透ナノイー(第2世代)で補水、ミネラルで補修(※12)、マイナスイオンで補整。この3つのケア成分の発生量をコントロールした、「MOIST」「STRAIGHT」「AIRY」「SMOOTH」4種類のパーソナルメニューから、髪悩みに合わせてヘアドライが選べる。

パーソナルメニューマッピング〈参考〉。最適なパーソナルメニューがイマイチわからない場合は、公式サイトのカウンセリングから確認してみるのも◎

 

↑よりクセを伸ばしたい、ボリュームアップしたい場合は、ボリュームアップ&ストレーターを装着。簡単に思い通りのスタイリングが可能だ

 

【POINT 04】スマートUIで直感的に操作可能! なめらか・クラッシーなデザイン

なめらかな美髪をイメージしたというスリーク・モノフォルムは、これまでのラインにはなかった新しいデザイン。オーセンティックブラウンのボディが上品だ。カラー液晶が搭載され、選択したメニューや風量・風温をわかりやすく表示してくれるのも斬新。

↑専用のスタンドのほか、ボリュームアップ&ストレーター(アタッチメント左)、セットノズル(アタッチメント右)が付属

 

↑スマートUIを採用したカラー液晶搭載で、多彩なメニューを直感的に操作できる。液晶下の3つのボタンでメニュー、風量、風温を選ぶ

 

【POINT 05】美髪に導くだけでなく地肌とお肌ケアも叶える

水分たっぷりの高浸透ナノイー(第2世代)を含んだ風は、髪だけでなく地肌とスキンケアにも一役買う。風温切替ボタンに「SCALP」と「SKIN」のモードがあり、選択すると、それぞれ適した温度の風を出してケアしてくれる。

↑髪が7割ほど乾いた状態でスカルプモード(左/約60℃の、地肌に優しい風温)を使うと、地肌のベタつきなどの不快感を防げる。スキンモード(右)の風を1日約1分間顔に当てると、肌のうるおいを保つことができる

 

※8:高浸透ナノイーと高浸透ナノイー(第2世代)との比較(パナソニック調べ)。※9:ナノイーと高浸透ナノイーとの比較(パナソニック調べ)。※10:2022年発売EH-NA0JとEH-NC80/50との比較(パナソニック調べ)。
※11:パナソニックのドライヤーにおいて。EH-NA0J比(パナソニック調べ)。※12:キューティクルを密着ケア。

 

<家電大賞2024-2025に投票しよう>

今回紹介したパナソニック「ヘアードライヤー ナノケア「nanocare ULTIMATE」EH-NC80は現在開催中の2024年を代表する家電を決定する「家電大賞 2024-2025」の美容家電部門にノミネート中。投票者には抽選で超豪華な最新家電も当たるので、ぜひチェックしてください!

 

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https://kaden.watch.impress.co.jp/docs/column_special/1636031.html

 

蛍光灯が2027年末製造・輸出入禁止に! 家電芸人が体験、パルック LEDシーリングライトに器具ごと交換のススメ!

提供:パナソニック株式会社

蛍光灯の製造と輸出入が2027年末までに禁止になるのを知っていますか? それに伴い、約3年の間に対策が必要となりますが、LED照明に器具ごと交換することで日々の生活がより充実したものになるかも!? QOLを上げてくれるLEDシーリングライトを、家電芸人のかじがや卓哉さんがお試し!

かじがや卓哉

家電製品総合アドバイザー資格を所有するピン芸人。自宅の照明環境にも強いこだわりを持っている。iPhoneにも造詣が深い。公式YouTubeチャンネル「かじがや電器店」の登録者数は69万人。

 

【その1】光と音、アプリでくらしを整える。「ライフコンディショニングシリーズ スピーカー搭載 パネルタイプ

ライフコンディショニングシリーズ スピーカー搭載 パネルタイプ

オープン価格

Wi-Fi対応、スピーカー搭載で、光と音によってくらしのリズムに合わせた様々なシーンを演出できる。専用アプリ「あかリモ+(プラス)」を無料DLして、スマートフォンやタブレットから明かりを自由にコントロール可能だ。

【かじがやPOINT】質の高いアプリで非日常体験ができる

「スタジオのような雰囲気でトレーニングやヨガができるフィットネスモードは、非日常さを感じられて楽しい! 光と音の演出によって自宅でも集中しやすく、習慣化できそうです。アプリのクオリティにも驚き。メニューの種類や動画の質の高さを見て、最初は有料かと思いましたが、全部無料で使えるんですよ。しかも、アップデートで今後メニューが追加されるかも!? 照明の概念を超えたサービスだと思いました」

 

【かじがやPOINT】各部屋の調光・調色がワンタップでできる

「専用アプリで、照明を設置している場所ごとに明かりを管理できるのが便利。『おやすみ』『くつろぎ』など8つのモードが用意されており、ワンタップで好みの調光・調色ができるのがうれしいですね。僕は就寝1、2時間前から照明を暗くして寝る準備を整えるので、こういう機能があると助かります。Wi-Fi対応で外出先からの操作も可能。長期間、家を空ける際などランダムに点灯消灯すれば、防犯対策にもなりそう」

 

↑独自技術によりスピーカーは低〜高域までバランスの取れた音質を確保

 

↑センター光とパネル光の照らし分けで幅広く空間演出可能

 

 

【その2】照らし分けで空間も気分も変える。「パネルシリーズ 丸型タイプ

パネルシリーズ 丸型タイプ

オープン価格

床面を照らすセンター光と、天井や壁を照らし間接照明のような雰囲気を作るパネル光の照らし分けにより、空間演出だけでなく気分もチェンジ。空中に浮かんでいるような小洒落たデザインも好評で、インテリアに馴染みやすい。

【かじがやPOINT】照らし分けがリモコン1つで叶う

「『パソコンくっきり光』が付いているのがうれしい。日常的にパソコンやスマホを使う方が増えていますし、“これから作業するぞ!”ってときに、ボタンひとつで画面が見やすい光にできるのはありがたいです。この商品はパネル部分だけ光らせたり、中心だけ光らせたり、様々な調節ができます。照明演出の選択肢が増えると、生活の彩りや気分も変わりますよ!」

 

↑センター光とパネル光とでニュアンスが変化

 

【その3】コンパクト&簡単取り付けで様々な場所に◎「コンパクトシリーズ 外径240mm・壁スイッチ専用

コンパクトシリーズ 外径240mm・壁スイッチ専用

オープン価格

アダプタを取り付け、 器具を押し上げるだけの2ステップで設置可能。密閉カバーなので、中に虫が入りにくいのがうれしい。コンパクトだが、〜6畳、〜8畳の空間でも明るく照らせる。玄関口や洗面所などの照明にもピッタリだ。

【かじがやPOINT】虫が入りにくい一体構造がスゴい!

「ここまで虫が入りにくいシーリングライトはなかったので、画期的! 本体とカバーが一体構造なのが簡単取り付けにもつながっていますね。お手頃価格で、このコンパクトさで6畳や8畳程度のスペースなら十分に明るくなるのも魅力。LEDに替えたいけど、そこまでお金はかけられない、明るければOKという場所にも導入しやすいです」

 

↑重さ0.7kg。コンパクトだからできる2ステップ取り付け

 

かじがやさん、体験していかがでしたか?「日常生活をガラリと豊かに変えてくれる照明でした」

部屋にあると便利な機能がプラスされている照明を、自宅でも好んで使っています。スピーカーって、部屋に置くとある程度スペースをとったり配線が必要ですよね? それらの機能が照明に付いていれば普通ならデッドスペースになる天井を有効活用できるのがいい。なのでライフコンディショニングシリーズは、個人的にはとても好きな類の照明。というか、この製品はアプリでできることが多彩すぎて、もはやシーリングライトの概念を超えすぎています(笑)。照明とスピーカーが一緒になっている利点をアプリが生かして、日々の生活をガラリと、彩りのあるものに変えてくれる製品だと思います。

 

蛍光灯の製造・輸出入が禁止になるのは、照明器具をLEDに切り替えるには良い機会。こういった、快適な日常を全力でサポートしてくれるシーリングライトを導入してみるのも良いですよね。実家の親や芸人仲間も蛍光灯がなくなるって知らないと思うので教えていきたいです。

【コラム】困ってからではなく計画的にLED照明へ

2023年に開催された「水銀に関する水俣条約」の第5回締約国会議で、蛍光灯の製造と輸出入を27年末までに禁止することが決定。26年末での製造・輸出入禁止が既に決まっている電球形&コンパクト形蛍光灯と合わせ、すべての一般照明用蛍光灯の製造が終了する見込みだ。まだ3年ほどの猶予があるとはいえ、LEDへの買い替えがギリギリになると様々な心配材料が出てくるという。

 

「駆け込み需要により、地デジ化のときのような蛍光灯やLED照明の品不足が起こる可能性や、LED照明への交換に工事が必要な場合、販売店や工事店が対応しきれない可能性もあります。家に照明がない状態は、生活に支障をきたします。余裕を持って、計画的にLEDへ器具ごと交換することをおすすめします」(鈴木氏)

 

LED照明に早めに取り替えることで、調光や調色などの空間演出ができたり、消費電力が少なくすんで蛍光灯よりも半分近く電気代を抑えられるという大きな利点も。電気代も値上がり傾向にあるなかで、早めにLED照明へ交換したほうが、節約・節電の恩恵を多く受けられそうだ。

パナソニック㈱EW社 ライティング事業部
マーケティングセンター インテリア空間演出・光源推進部 課長
鈴木 勝さん

 

参考サイトはコチラ!

蛍光灯から器具ごとLEDに交換

撮影/高原マサキ 取材・文/えんどうまい ヘアメイク/守屋Kスケ

日本では「明らかな強み」がある! 業界初「マイクロミスト掃除機」開発・製造のこだわりを工場見学で実感

10月下旬に発売された、パナソニックの最新コードレススティック型掃除機MC-NX810KM。クリーンドック(自動ゴミ収集機能)を搭載するほか、業界初となるマイクロミスト機能を搭載し、掃除の新しい形を提案するフラッグシップモデルです。

 

今回、本機を製造しているパナソニック・八日市工場を取材する機会を得ました。本稿では、日本人の暮らしに寄り添って開発された本機の魅力、製造の様子をお届けします。

↑パナソニックのセパレート型コードレス掃除機。右端が新製品のMC-NX810KMです。収集したゴミを回収するクリーンドックが付属しています

 

業界初のマイクロミストのサポートで微細なゴミやホコリを吸引

MC-NX810KMの特徴は、何といっても業界初のマイクロミスト機能です。本機のノズルの前方には、約10マイクロメートルの微細な水の粒子が噴射され、その後に吸引を行います。このミストの役割は、目に見えないほど小さなゴミを吸着して吸い込みやすい状態にすること。従来の吸うだけの掃除機では捉えきれなかった微細なゴミやフローリングの小さな窪みに入り込んだホコリも、本機であれば吸引できます。

↑本機のノズルから吹き出すマイクロミスト。光っているのは、床のホコリを見えやすくするLEDライトです

 

マイクロミストの粒子は、一般的な超音波式加湿器と比較しても圧倒的に小さく、床についたあとすぐに揮発してしまいます。そのため、本機で掃除した直後の床を触っても、湿り気を感じることはありません。また、畳や絨毯の床にも、このマイクロミストは使用可能です。

↑マイクロミストを噴霧するデバイス。超音波振動で、水の粒子を噴き出します

 

水拭き掃除機と違ってフローリング以外にも使える

本機のマイクロミスト機能は、水拭き機能付きの掃除機と比較されがちですが、モップの掃除が不要で、汚水が発生せず、フローリング以外の床にも使えるという3点で異なります。水拭き機能付きの掃除機では畳や絨毯の床面を掃除できないので、これは本機の明らかな強み。このマイクロミストは、パナソニックによる全く新しい掃除の形の提案なのです。

↑水拭き掃除機と違って畳の上を掃除できるのは大きメリット

 

本機のヘッドブラシは、新設計の「からまないブラシPlus」。その名の通り、髪の毛やペットの毛が、このブラシに絡むことはほとんどありません。さらに、ブラシの素材に密度の高い繊維を採用したことで、ブラシと床の接地面積が広がり、毛を吸い取る能力がアップしているといいます。工場では、絨毯に絡まった毛を吸うデモを見ましたが、確かに本機の能力は明らかに優秀だと感じました。

↑従来機の「からまないブラシ」(下段左)と、新開発の「からまないブラシPlus」(下段右)。繊維の密度や細かい構造が改善されました

 

多様な床に適応できるよう日本の住宅に合わせて開発

MC-NX810KMは、日本の住宅環境に合わせて開発された製品です。欧米では住宅内でも土足で生活するのが基本であるため、外から持ち込まれた土埃が多くなります。一方の日本人は素足や靴下で過ごすので、細かな綿埃が多くなるのです。

↑海外と日本では、床面に落ちているゴミが異なります。パナソニックの調査によると、日本では過半数の人が、自宅内では裸足で過ごしているそうです

 

また、海外の住宅の床がほとんどフローリングで構成されるのに対して、日本の住宅では、フローリング、畳、絨毯が混じっています。ゆえに、日本の掃除機では多様な床に対応できる汎用性が求められますが、マイクロミストは、こうした日本の特殊な床環境にしっかりと適応します。マイクロミストは、日本人の暮らしに寄り添うためのパナソニックなりの回答といえるでしょう。

↑細かな粉(コーンスターチ)を床面に撒き、マイクロミストあり(右上)、マイクロミストなし(左下)で掃除したあとの床面。マイクロミストなしで吸引しただけの左下には白い粉の跡が残りましたが、ミストを撒いてから吸引した右上はキレイになっています

 

本機の開発の過程では、同社の従業員の家庭で出たゴミを吸引する検証を何度も実施したそうです。一般的な掃除機の開発では、綿、髪の毛、砂を混ぜたゴミによる試験が行われます。ですが、実際の家庭で出るホコリには、ダニの死骸やフン、フケなど、多様な物質が混じっています。そこでパナソニックでは、従業員の家庭で出たゴミを加工した「家庭じんあい」を用意。暮らしの現場に近い環境での検証を経て、実際の日本の環境により適合した一台が生まれました。

↑家庭じんあいは、家庭で出たゴミに滅菌処理などの加工を施したものです

 

手作業で丁寧に組み上げ、緻密な検査を経て出荷

MC-NX810KMを製造しているパナソニック八日市工場は、1971年に操業を開始した掃除機の専門工場です。スティック掃除機、ロボット掃除機、キャニスター掃除機、あるいは業務用掃除機まで、日本の掃除機の歴史が作られてきた場所といえます。工場に併設されたショウルームに並んだ歴代の製品を見ると、その歴史を体感することができました。

↑八日市工場のショウルームに並ぶ、現行製品。日本のみならず、海外で販売されている製品もあります

 

↑現行製品の横には、歴代の製品が展示されています。右下の黒板消しクリーナーは、形を変えずにいまも売れ続けている超ロングセラー商品。学生時代に使ったという読者も多いのではないでしょうか

 

ここからはいよいよ本機の製造過程を見学。なかでも印象的だったのが、多くの手作業が必要とされていた点です。特に、持ち手周辺のモーターが内蔵された部位や、マイクロミストを噴射するノズルの組み立て作業の現場では、たくさんの人が手を動かしていました。工場の担当者によると、これらの箇所は細かな部品が多く構造も複雑なため、ロボットによる組み立てが難しいとのこと。本機のコンパクトなノズルに組み込まれている部品の数は、40にも及ぶそうです。

↑ノズルの組み立て作業の様子。集中力と手先の器用さが求められる作業です

 

たくさんの人の手がかかって製造された製品は、緻密な検査を経て、出荷されていきます。掃除機の心臓であるモーターは正しく動作しているか、感電を防ぐために重要な絶縁耐力に問題はないか、マイクロミストは適切な量がムラなく噴霧されているかなど、検査項目は多岐に渡ります。マイクロミストの検査については、タンクに入れる水の温度を水道水と同じ20度にして行うという念の入れよう。一見地味に映る検査の工程も、高品質な製品を消費者の元へ届けるため、不可欠なものなのです。

↑モーターが内蔵された部位に、絶縁耐力の試験をしているところ

 

↑マイクロミストデバイスの検査では、1分間連続して駆動させ、目視による確認を行います

 

再生樹脂を効率的に活用する取り組みを行う

環境への配慮も、パナソニックがこだわっているポイントです。本機を含む掃除機の多くの部品には樹脂が使われていますが、同社ではその原料に再生樹脂を用いる取り組みをしています。再生樹脂には、成形の過程で内部にガスが発生し、製品の外観を損ねてしまうことがあるという欠点もあります。この問題を乗り越えるため、同社では金型の定期清掃などの対策を実施し、再生樹脂の活用を進めています。また一部の製品には、再生樹脂に再生紙パウダーを混ぜ込んだ独自の原料を使用しています。

↑射出成形機。成形のあと、同じ機械でレーザー印刷を行います

 

↑工場の屋上には、テニスコート19面ぶんのソーラーパネルが敷かれています。八日市工場では、2030年のCO2排出量実質ゼロ達成を目指し、省エネ・創エネの取り組みを続けています

 

価格に見合う確かな品質で、初動の売上は好調

MC-NX810KMの実売価格は8万9100円(税込)。掃除機としてはかなり高価であり、業界初の新機能の搭載とあわせて、パナソニックにとってチャレンジングな製品です。しかし同社の担当者によると、売上の初動は好調とのこと。クリーンドックが付属しないかわりに約3万円ほど安価なモデル・MC-SB70KMも同時に発売されていますが、MC-NX810KMのほうが売れているそうです。価格に見合うだけの確かな品質が、支持を集めている理由でしょう。

 

業界初のマイクロミスト機能を搭載したMC-NX810KM。パナソニックの掃除機の業界初といえば、2021年、コードレススティック掃除機として初めてクリーンドックを搭載した機種を発売したのが記憶に新しいところ。クリーンドックを搭載したモデルはいまでこそ当たり前の存在になりましたが、その先駆者は同社でした。それを思うと、いまから数年も経てばマイクロミストが掃除機に必要不可欠なものになっているかもしれません。

家のまわりの防犯を強化! パナソニックのモニター付き屋外カメラ「VL-CV100K」

パナソニックは、防犯を強化するモニター付き屋外カメラ 「VL-CV100K」を12月19日から販売します。

 

記事のポイント

防犯ニーズが急速に高まる昨今、住まいにカメラを設置したい方も増えているのではないでしょうか。自動録画機能やナイトモード、スマートフォン連携による外出先での映像確認といった豊富な機能があるため、しっかり防犯したい方におすすめです。

 

「VL-CV100K」は、屋外カメラとモニター用親機のセット商品です。カメラの設置には施工が必要ですが、インターネットやスマートフォンなしでも利用可能。インターネット環境があれば、スマートフォンアプリ「いえモニ」により、外出先から映像を確認できます。

 

カメラには「動作検知」と「人検知」の2つの検知機能を搭載。何らかの動作、もしくは人物を検知するとモニター親機にはリアルタイムで音で通知され、親機に内蔵されたマイクを使用して侵入者への警告や威嚇ができます。

 

加えて人物の侵入を検知した際は、約4秒前からさかのぼっての1分間の自動録画にも対応。カメラにはナイトビジョンモードを搭載しており、周囲が暗くなると屋外カメラ内蔵の赤外線LEDが点灯し、暗い状態でも周囲を確認できます。

 

別途、中継器を利用すれば、モニター親機と屋外カメラ間に障害物があり、電波が届きにくい場合でも通信距離を拡大できるとのこと。

 

パナソニック
モニター付き屋外カメラ「VL-CV100K」
メーカー希望小売価格:オープン

上質な空間に欠かせない「LEDコンパクトランプ」を知っていますか? パナソニックの実験施設で「違い」を実感

パナソニックは、超小型のダウンライト・スポットライト「LEDコンパクトランプ」を、2024年11月21日から発売すると発表しました。一般的なLEDランプと比べた外径は、ダウンライトで約76%、スポットライトでは約53%。空間に必要な明るさを確保しつつも照明器具は目立たない、高級感のある空間を実現する製品です。この記事では、製品の概要とLEDコンパクトランプが実現する空間の魅力についてお届けします。

 

存在感がないのに、十分に明るい。建築に同化する照明器具

パナソニックによると、近年では「部屋をすっきり見せてくれる、建築に同化する照明器具が求められている」といいます。また、屋外と屋内をお揃いの素材で仕立てるなど、ウチとソトをつなぐような空間設計もトレンドになっています。LEDコンパクトランプは、その潮流に沿うべく開発されました。

 

LEDコンパクトランプの最大の特徴は、なんといってもコンパクトなサイズ。一般的なLEDランプと比べたときの差は一目瞭然です。

↑一般的なLEDスポットライト(上)と、LEDコンパクトランプのスポットライト(下)

 

これだけ小さいと、十分な明るさが実現できるのか心配になりますが、そんな心配は不要。本品は、一般的な60W形に加えてさらに明るい1o0W形をラインナップしており、むしろ灯数を削減できるほどの明るさを誇っています。

 

また、カスタマイズの幅が広いのもLEDコンパクトランプの特徴です。ランプは、光を放つ角度が異なる3種類をラインナップ。空間全体を照らしたいときは拡散、手元・足元を照らしたいときは広角、壁面への間接照明などに用いたいときは中角といった使い分けが可能です。

↑中角のランプを使った間接照明

 

ダウンライトの反射板の種類も豊富で、まぶしさと器具の存在感を同時に抑える鏡面、空間の明るさをしっかり確保する白、周囲の光の映り込みを抑制する黒を用意しています。あとから反射板を交換できるモデルもあるので、設置後の変更も可能。細かな違いがあるモデルを含めると、ランプと器具の組み合わせは204品番もあり、多様なニーズに対応します。

↑ダウンライト用の豊富な反射板。右上は、屋外軒下に設置したダウンライトに被せる防湿・防雨のカバーです

 

電気工事士の資格がない人でも簡単にランプの交換が可能なので、ユーザーの手で照明空間のカスタマイズが可能。万が一の故障時も、業者を呼ぶ必要がなく、ランプを交換するだけで対応できます。。

↑LEDコンパクトランプのスポットライトから、ランプ(左)を取り外したところ。回すだけで取り外しが可能です。このランプは、ダウンライトでも同じものが使われています

 

LEDコンパクトランプが醸し出す上質な空間を体験!

筆者は、LEDコンパクトランプが照らす空間をパナソニック社内の実験施設で体験してきました。実験施設では、キッチン、ダイニング、リビング、テラスがつながった空間が再現されており、天井には多数の照明器具が設置されています。

↑キッチンを一般的なLEDランプで照らしたところ。十分な明るさがあるものの、照明の存在感は小さくありません

 

↑キッチンの照明をLEDコンパクトランプに切り替えたところ。配光をカスタマイズすることで、作業部を中心にメリハリのある照明空間を実現しています。照明器具も目立ちにくくなり、全体的にすっきりとした印象です

 

↑一般的なLEDランプ(左)とLEDコンパクトランプのダウンライト。大きさの違いは明らかです。複数種類の照明を比較体験できるのが、この実験施設の特徴です

 

一般的なLEDランプとLEDコンパクトランプの違いは、写真でもすぐにわかるレベルです。照明はその特性上、肉眼で見ないと違いがわかりにくいというケースも多いのが実情。しかしLEDコンパクトランプは特徴が大きく際立っており、写真にもそれが表れているといえるでしょう。

↑ダイニングの卓上はスポットライトで照らします。周囲との明暗を作り出し、メリハリのある空間を演出

 

↑窓に照明が反射しくいのも、LEDコンパクトランプの強み。写真の天井にあるダウンライトは、窓に映っていません

 

ただし、LEDコンパクトランプは小型化に特化した製品のため、調光・調色の機能を搭載していないという欠点もあります。しかしこれほど小型で、しかも交換可能なLEDランプはこれまでになく、独自性のある製品といえます。

 

パナソニックの担当者は「住宅はもちろん、クリニックなどの非住宅にもLEDコンパクトランプを訴求していきたい」と話しており、今後の普及が期待されます。上質な空間づくりを目指す方にとって、LEDコンパクトランプは魅力的な製品になりそうです。

掃除機がマイクロミストを放つと何が起きる⁉️ パナソニックの最新スティック掃除機&ドラム式洗濯機を体験

パナソニックが今秋新たに発売した、ななめドラム洗濯乾燥機「NA-LX129DL」とセパレート型コードレススティック掃除機「MC-NX810KM」。NA-LX129DLは、花王と共同開発の専用剤「極ラク汚れはがし」を使った、「汚れはがしコース」を搭載する挑戦的な一台です。また、MC-NX810KMも、業界初のマイクロミスト機能を備えた掃除機で、こちらも大きな革新性を持っています。同社が開催した2台の体験イベントに参加し、その魅力を体感してきました。

 

専用の汚れはがし剤の力で、予洗いを不要にする洗濯機

ななめドラム洗濯乾燥機「NA-LX129DL」は、パナソニックにとって初となる、洗剤メーカーとの共同開発となりました。初めての挑戦に踏み切ったきっかけは、予洗いの手間に悩む消費者が多く、それを解消したいという思いからでした。

↑NA-LX129DL。容量は、洗濯・脱水12kg、乾燥6kgです

 

パナソニックが行った調査によると、頑固な汚れを気にして予洗いをしたことのある人は50%以上もいるそうです。本機の開発に携わった中込光輝さんは「予洗いが必要になる汚れの筆頭は皮脂汚れです。これを落とすには、洗剤の化学力と、効率的な洗い方をする機械力が求められます。そこで、洗濯用洗剤のトップメーカーである花王さんとの共同開発に踏み切りました」と語ります。

↑トークセッションに登壇した中込光輝さん(左)と、花王の村田大也さん(右)。村田さんは「自動投入洗濯機の可能性、洗濯の未来のひとつを示すことができたと思います。1人でも多くの人に汚れはがしを体感して欲しいです」と述べました

 

共同開発に費やした期間は約3年半にもおよび、本機の「汚れはがしコース」と専用の汚れはがし剤「極ラク汚れはがし」が生まれました。パナソニックの洗濯機といえば洗剤の自動投入機能ですが、本機では3種の液剤を自動投入できる「トリプル自動投入」の3つめのタンクを、汚れはがし剤に充当しています。

↑極ラク汚れはがし。汚れはがし剤という概念は、今回の開発にあたって初めて作り出されたものです。液剤を投入するタイミングや洗い方が重要であるため、本機をはじめとした6機種専用として発売されます

 

「汚れはがしコース」で運転を開始すると、最初に汚れはがし剤を投入し、こびりついた汚れを繊維から浮き上がらせ、落としやすい状態に変質させます。こののちに通常の液体洗剤を投入して洗浄し、2段階で汚れを落とすという仕組みです。

↑パナソニックと花王は、家庭における洗濯の歴史を、機械、洗剤の両面で切り開いてきました。写真の左は、1950年に発売された国内初の家庭用自動洗濯機。右にあるのは、同年に花王が発売した洗濯機用洗剤のパッケージです

 

体験会で印象的だったのは、汚れはがし剤のパワー。ラー油を布に垂らし、汚れはがし剤あり・なしで手洗いした結果を示したデモでは、如実な差が出ていました。本剤は、NA-LX129DLをはじめとする、汚れはがしコースを搭載した6機種専用としての発売になりますが、汎用品としての販売にも期待したくなる実力でした。

↑布に同量のラー油を垂らし、左は洗剤+汚れはがし剤、右は洗剤のみをそれぞれ塗布して手洗いした結果。明らかな差が出ています

 

マイクロミストでホコリの吸引力をアップする掃除機。その実力のほどは?

10月下旬新発売の、セパレート型コードレススティック掃除機「MC-NX810KM」。その特徴はなんといっても、業界初のマイクロミスト機能です。

↑MC-NX810KM

 

本機は、ノズル部分から前方の床面に向け、約10マイクロメートルの極小粒子のミストを噴射。このミストには、目に見えないほど小さなゴミに吸着し、浮き上がらせる効果があります。ミスト噴射後に吸引することで、フローリングの小さな窪みの奥にあるホコリも残さず吸い取れるとのこと。これにより、床のザラつきやべたつきを解消し、一度の掃除機がけで水拭きしたようなすっきり感が体感できるといいます。ミストの粒子は非常に小さく、すぐに揮発してしまうため、吸引後の床面を触っても水分を感じることはありません。

↑マイクロミストを噴射しながら吸引。光っているのは、ゴミの視認性を上げるためのLEDライトです

 

しかもこのミスト、フローリングだけでなく、カーペットや畳にも使用可能。水拭き機能付きの掃除機はフローリングにしか使えないうえ、ブラシの洗浄や汚水処理が必要です。一方で、本機は様々な床に対応でき、その他の手間も不要という点で、大きく差別化されています。

↑フローリングの上に細かい白粉を撒き、左はマイクロミストあり、右はなしで吸引したところ。マイクロミストを使用しなかった右側には白い円形の跡が残っていますが、左側はキレイになっています

 

水のタンクはノズル部分に搭載されていますが、その容量はわずか25g。タンクがあっても重量感を感じることはありませんし、部品の構造を見直したことによって、むしろ従来機より軽量化されています。1回の水補給による連続稼働時間は16〜28分で、バッテリーの持ち時間とほぼ同等だそうです。なお、連続稼働時間は、床面の汚れ具合などによって変化します。

 

ノズルに内蔵されたブラシは、従来機以上に毛が絡みにくくなった「からまないブラシPlus」。パナソニックはその性能について、「99%髪の毛が絡まない」としています。

↑からまないブラシPlus。簡単に取り外し可能で、水洗いができます

 

収集したゴミを溜めておけるクリーンドックには、ゴミに触らず捨てられる紙パック式を採用。ホコリのないキレイな床を実現しつつ、ゴミ捨てもクリーンに行える本機は、コロナ禍を経て清潔感重視となった現代のニーズに即しています。

 

【価格情報】

・ななめドラム洗濯乾燥機「NA-LX129DL」
実売価格39万7980円(税込)

・汚れはがし剤「極ラク汚れはがし」(900ml)
実売価格1309円(税込)

・セパレート型コードレススティック掃除機「MC-NX810KM」
実売価格8万9100円(税込)

「使ってない人は損してる!」土田晃之の録画生活を“全自動ディーガ”が一変させた理由とは?

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パナソニックがブルーレイディスクレコーダー「全自動ディーガ」を2024年10月に発売しました。最大10ch×28日間分を自動で録画する「全自動録画」(※2X603の場合)により、見逃してしまった番組や放送後にSNSで話題になった番組なども、後から見ることができます。

パナソニック
全自動ディーガ「DMR-2X603/2X303/2X203」
オープン価格

 

そこで今回は、家電に詳しいことで知られるお笑いタレントの土田晃之さんを招聘し、最新の全自動ディーガ「DMR-2X603」を使っていただくという企画を実施。記事の後半では、土田さんの“録画”に対するこだわりがうかがえるインタビューもお届けします。

土田晃之さん
お笑いタレントとしてバラエティー番組などで活動。ガンダムやサッカー、白物家電などに造詣が深く、雑誌『GetNavi』では家電製品にダメ出しをする「ここがああなりゃ、もっといい」を連載中。私生活では4人の子を持つ父親でもある。

 

まずは、最新の全自動ディーガの新機能や進化した点を簡単にご紹介しておきましょう。

 

ポイント1.ネット動画のように使いやすくホーム画面やUIが進化

「全自動ディーガ」の最新モデルでは新しいホーム画面が搭載され、これまでの文字中心の画面からネット動画配信サービスのように番組ビジュアルを大きく表示するスタイルに進化しました。番組のあらすじや概要なども見やすく表示することで見たい番組が探しやすくなり、おすすめ番組もサムネイルで表示することで直感的に選びやすくなっています。

 

また、自分好みのジャンルを設定することで、見たいコンテンツだけをホーム画面に表示できるプロフィール機能が追加されています。これは「お父さん」「お母さん」「私」など最大6名分までのプロフィールが個別に設定でき、録画番組をジャンルごとに整理・表示してくれるというもの。

 

例えば、お父さんならスポーツやニュース、お母さんならドラマやバラエティというように設定しておけば、プロフィールを選ぶだけで、録画したたくさんの番組のなかから好きなジャンルの番組をピックアップして表示してくれます。全自動録画に対する意見としてよく聞かれる「たくさん録画しても、どれを見ていいかわからない」という悩みを、プロフィールを使い分けることで解決してくれる便利な機能となっています。

 

土田さん「新しいホーム画面になって、ネット動画に慣れている若い世代にも使いやすくなったのはいいですね!」

 

実際にDIGA最新モデルを操作しながらコメント。記事の後半では、新旧DIGAと“録画”に対する自身のこだわりについて、たっぷり語っていただきます

 

ポイント2.タイパ重視派や推し活をする人にもうれしい機能が満載!

さらに、見たい場面を探すサーチ機能や音声付き早見再生機能など、タイパ(タイムパフォーマンス)に優れた機能も充実しており、見たいシーンだけを効率よく見ることができます。

 

例えばシーンをサムネイルで表示してくれる「プレビューサーチ」機能では、録画再生中にリモコンの方向キーの下を押すだけで、番組を1分ごとのサムネイルで分割し、見たいシーンを選んで再生できます。長時間の歌番組などでも、見たいアーティストのシーンだけ探して見るときに便利です。

 

また、再生中にリモコンの方向キーの左右を押せば10秒スキップ/10秒戻しができる「左右10秒スキップ」機能も追加され、ネット動画を見るときのような感覚で早送りや巻き戻しができます。

 

タイパ重視派には欠かせない音声付き早見再生は、従来の1.3/1.6倍速に加え、2.0倍速も選べます(※)。もちろん2.0倍速でも音声が再生されるので、ドラマなどを一気見したいときなどにも使えます。

※現行ディーガ(4Tシリーズ・2Wシリーズ)でも2.0倍速での早見再生が可能です(2024年10月現在)。ファームウェアアップデートが必要な場合があります。

 

細かいところでは、編集時の画面表示が全画面表示されるようになり、時刻や見出しなども確認しながら編集できるようになりました。情報番組やバラエティ番組などで、“推し”の出演シーンだけ残したい! という声にもしっかり応え、より録画番組が編集しやすくなっています。

 

このほか、録画番組を外出先のスマホやタブレットから視聴できるモバイル端末向けアプリ「どこでもディーガ」を使用したストリーミング再生でも、早見再生が1.31.52.0倍速から選べるので、時短視聴が可能です。

 

土田さん「むかし録画したものを倍速で見返すことがあるので、2.0倍速も選べるのはうれしいですね。外出先でも早見再生できるのがありがたい!」

 

 

録画にこだわる土田晃之は最新の全自動ディーガに買い替えるのか!?

ここからはプライベートでも全自動ディーガを愛用しているというお笑いタレントの土田晃之さんに、最新の全自動ディーガ「DMR-2X603」を試していただきながらインタビューを敢行。録画には並々ならぬこだわりを持つ土田さんが、ズバリ「最新機種に買い替えたいかどうか?」をジャッジしてもらいました。

 

――いまお使いの全自動ディーガはいつごろから使われるようになったのでしょうか?

 

土田さん:2年くらい前からですね。全自動録画のことはもちろん知っていましたけど、実際に自分で使うようになってから「こんなに生活が変わるんだ!」と実感しました。それまでもテレビはよく見ているほうだったんですが、全自動ディーガを使うようになってから、信じられないくらいテレビを見るようになりましたね。

 

――そこまで大きな変化があったんですね。具体的にどう変わったのでしょうか?

 

土田さん:これまで見たい番組はきっちり予約録画していたのですが、夕方の情報番組や夜のニュース番組など、いままでは録画していなかった番組も見られるようなったのが大きいですね。夕方の情報番組でやっているグルメ情報なんかもチェックするようになりました。

それから、後から話題になった番組を見返せるようになったのも便利だと思っています。タレント同士で会話していると、よく「あの番組おもしろかった」という情報が入ってくるので、そういうのは全自動録画したものを見返しています。

最近でいうと、世界的なスポーツの祭典の開催期間にも活躍してくれました。現地と時差があって、日本では夜中に放送されることが多かったと思うんですけど、夜中に全自動録画されたものを朝起きて見るのが毎日楽しみで。もちろん好きなサッカーの試合なんかは予約録画してるんですけど、あまり注目していなかった競技も後から見返せるので大会中は本当に重宝しましたね。

 

最新の全自動ディーガはネット世代にも使いやすい

――今回、最新の全自動ディーガを体験して頂きましたが、新しいホーム画面やプロフィール機能はいかがでしたか?

 

土田さん:自分はネット動画配信サービスは使ったことないのですが、家族がリビングで見ているのをチラッと見たりしていたので、新しい全自動ディーガのホーム画面はそっちに近づけているんだなと思いました。自分はもう15年以上もディーガを使い続けているので慣れてしまっていますが、ネット配信に慣れている若い世代にも使いやすくなったのはいいことだと思いますね

プロフィール機能も、うちのように6台もレコーダーがある家庭はあまりないと思うので、家族みんなで使うときはすごく便利なんじゃないかと思います

 

――ブラッシュアップされた編集機能はどうでしょう?

 

土田さん:自分は編集機能をよく使うので、そういうニッチな層の声もちゃんと拾ってくれるのは、さすがパナソニックだな、と。レコーダーはいろいろな人が使うものなので、自分のようなヘビーユーザーから、普段はネット動画が中心の若い世代まで幅広く対応してくれてありがたいですね。

 

――全自動ディーガを使っていない人に「全自動録画」の便利なところを教えてあげるとしたら、どのようなところをオススメしますか?

 

土田さん:自分もそうだったからよくわかるんですが、ほとんどの人は予約録画だけで十分だと思っていて、別にそこに不満もないんだと思うんです。でも、全自動ディーガを使うようになったら、使ってない人は人生損しているよ、と思うくらい意識が変わったので、試しに1回使ってみてほしいですね。

 

 

自宅には6台のレコーダーを所有。外でもお風呂でも録画番組を視聴

――土田さんは全自動ディーガ以外にもレコーダーを使われていると伺いました。

 

土田さん:そうですね、レコーダーは全自動ディーガも含めて、家に6台あります。自室用が3台、家族が使っているのが3台ですね。

 

――6台! そんなにたくさんあるんですね。

 

土田さん:レコーダーは昔から使っていて、いまある3台のなかで一番古いのは地上波デジタル移行前に買ったものです。これはHDD/DVDのほかにVHSデッキが付いているので、昔録ったビデオを見返すために処分できないんですよ。ただ、HDD容量が320GBしかないので、もっと容量があるものが欲しいと思って次に買ったのがディーガ「BZT-900」(2011年発売)です。こちらは奮発して3TBのHDDを内蔵しているものを選びました。いま使っている全自動ディーガが来るまでは、これがメインのレコーダーでしたね。

 

――すごい! ビデオデッキ付きのレコーダーが現役なんですね。そんな録画にこだわりのある土田さんですが、普段はどういう番組をご覧になっているんですか?

 

土田さん:基本的には自分の出演する番組はすべて録画して見ています。それ以外だと、好きなサッカーやアニメ、バラエティが多いですね。全自動ディーガは地上波番組の録画をメインにしているので、BSの番組なんかは予約録画しています。最近は同世代のタレントがBSで趣味を生かした番組やっていて、それがおもしろいんですよ。

 

――テレビの視聴方法としては、リアルタイム視聴、録画視聴、テレビ以外にもPCやスマホで見る、などいろいろありますが、土田さんはどのような視聴方法が多いですか?

 

土田さん:自室のテレビでは、ほぼ100%録画したものを見ています。だから、リモコンはレコーダーのものしか使ってないですね。

それから、移動中や出先では、「どこでもディーガ」のアプリでタブレットから全自動ディーガに録った番組を見ることもあります。ほかに、お風呂に持っていける防水仕様の「プライベート・ビエラ」を持っているので、お風呂に入っているときもレコーダーから飛ばして見てますね。

 

――かなり全自動ディーガ活用されていますね。ちなみに、若い世代に利用者が多い「早見再生」機能は使われていますか?

 

土田さん:普段の視聴では使いませんが、番組出演前に喋ることをおさらいしておきたいとき、例えばサッカーがテーマのトーク番組に出る前に、○○年前のあの試合のことを喋ろう、というときは、録画してあるものを引っ張り出してきて早見再生で見返したりしています。

 

録画へのこだわりはビデオデッキ時代から

――ここまでお話を伺っただけでも「録画」へのこだわりを感じますが、録画に関する思い出などはありますか?

 

土田さん:初めて録画したのは、中学生のころに「夕やけニャンニャン」がどうしても見たくて、でも当時家にはビデオデッキがなかったので、ビデオテープだけ買ってデッキを持っている友人に録画してもらったときですね。それまで、テレビ番組はリアルタイムでしか見られないもの、という意識だったので、“”録画”という概念は衝撃でした。

 

その後、高校生になって自分でデッキを買い、18歳でお笑いタレントとして活動するようになって初めてテレビに出たときの映像なんかも録画して残してあります。そのうち、ちゃんと編集して保存したくなって、ビデオデッキを2台並べて編集もするようになりました。

 

――ビデオデッキの時代から録画にこだわっていたんですね! しかも編集まで!

 

土田さん:いまでもディスクに焼いて残すときは、必ず自分で編集しています。

 

――お忙しいのに編集までご自分でされるんですね。先ほどご自分の出演番組を録画して見ているとおっしゃっていましたが、それをディスクに残したりもするんですか?

 

土田さん:だいたいは見返して終わりですが、しゃべりがウケたときのものは残しておきますね。たまに見返して、このテンポで喋るとウケる、というのを音でインプットしなおす感覚です。たまに若いときの映像を見返すと、今よりも前のめりで間を置かずに喋っていたりして、自分なりに変遷を感じたりしますね。

 

 

買い替えるかどうかの最終ジャッジはもちろん……

――ちなみに土田さんはGetNaviで家電製品にダメ出しをする「ここがああなりゃ、もっといい」という連載をされていますが、全自動ディーガに改善してほしいところはありますか?

 

土田さん:あの連載も結構大変なんですよ……。そもそも10万円を超えるような製品は、大人の人が集まって会議して作ってますから、自分みたいな素人の意見なんて承知の上なんですよ。だから不満なんて出てきようがないんです。まあ強いて言えば、HDDの容量が増えて4年分とか録画できるようになってくれるといいですね。昔の録画を見返したいときに、以前のレコーダーを持ち出してくる手間が省けるので。

 

――そこまで容量を増やすとなると、スーパーコンピューター並みの大きさになりそうですね(笑)。これが最後の質問になりますが、今回体験して頂いた最新の全自動ディーガに買い替えたいかどうか、手持ちの札を上げてお答えいただけますでしょうか?

 

土田さん:うーん、いま使っている全自動ディーガも便利だからなあ……でも、新しいホーム画面やプロフィール機能も便利そうだし……。よし決めた。こっちです。「買い替えたい」!

 

――決め手はなんだったのでしょうか?

 

土田さん:いま使ってる全自動ディーガも容量いっぱいになっちゃったので、もう1台増やしたいなと。つまり、「買い替えたい」より「買い足したい」ですね!

 

全自動ディーガ(2024年秋モデル)ラインナップ
機種名 内蔵HDD チューナー数 全自動録画
BMR-2X603 6TB <全自動録画用>
地上デジタル/BS/CS×3
地上デジタル×5
最大10チャンネル
×約28日間
<全自動/通常録画兼用>
地上デジタル/BS/CS×2
<通常録画用>
地上デジタル/BS/CS×1
BMR-2X303 3TB <全自動録画用>
地上デジタル/BS/CS×3
地上デジタル×1
最大6チャンネル
×約24日間
<全自動/通常録画兼用>
地上デジタル/BS/CS×2
<通常録画用>
地上デジタル/BS/CS×1
BMR-2X203 2TB <全自動録画用>
地上デジタル×4
最大6チャンネル
×約16日間
<全自動/通常録画兼用>
地上デジタル/BS/CS×2
<通常録画用>
地上デジタル/BS/CS×1

 

 

購入者へのキャッシュバックキャンペーンや気軽に試せるサブスクも

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【フォトギャラリー】(画像をタップすると閲覧できます)

 

取材・文/一條徹 撮影/湯浅立志(Y2) スタイリング/湯浅悦子(Y2) ヘアメイク/三宅茜

結局「ナノイー」とは何なのか? デバイス1億台を突破した今、パナソニック彦根工場で聞いてきた

パナソニック くらしアプライアンス社は、自社で開発・製造するナノイーデバイスの国内外における出荷台数が2024年6月に1億台を突破したと発表。これに伴い、パナソニックはメディア向けのナノイーデバイスの彦根工場見学会を開催しました。

 

生産ラインを増強し、2030年の2億台達成を目指す

ナノイーデバイスは、生産方式を源泉工程(プレス・成形工程)一体の自動化ラインに変更することで2020年には年間1000万台の生産が可能に。これについて、パナソニック くらしアプライアンス社 ビューティ・パーソナルケア事業部 事業部長の南波嘉行氏は「2030年には2億台を達成する予定です」と語りました。

↑ナノイーデバイスを搭載する家電製品の一部

 

「年間1000万台だと本来なら10年かかるのですが、搭載商品や搭載領域、販売する国や地域を広げることに加え、生産ラインを増強することで、2030年の2億台達成を目標にしています」(南波氏)

↑パナソニック くらしアプライアンス社 ビューティ・パーソナルケア事業部 事業部長の南波嘉行氏

 

↑約21年かけて1億台を達成しましたが、2030年には2億台突破を目指すとのことです

 

車載向け事業を拡大し、グローバル展開をさらに強化

ナノイーデバイスは現在、空気清浄機をはじめとする「空質系」とヘアドライヤーをはじめとする「美容系」で44種類の商品群を展開しており、社外には51社に提供しているとのこと。グローバル展開も進めており、欧州、中国、ASEAN諸国を含む世界107の国と地域に商品を提供しています。

↑ナノイーデバイスは幅広い製品に搭載

 

「現在は白物家電の領域が約半分で、車載向けは15%程度ですが、車載向け事業の拡大に注力して半分近くまでに広げたいという考えです。海外は重点エリアとしては中国やASEAN諸国で日本に近いような形に広げていきたい。欧州ではイタリアとスペインを重点的にやっていますが、さらに多くの国に入れていきたいと考えています。現在は国内と海外の比率が55対45ですが、家電や世界中の自動車市場の規模を見ると、まだまだ海外のチャンスがあると捉えています」(南波氏)

↑グローバル展開も拡大中

 

「ナノイー」は微粒子水でOHラジカルを包み、長寿命化したもの

パナソニック くらしアプライアンス社 くらしプロダクトイノベーション本部コアテクノロジー開発センター所長の佐々木正人氏は、ナノイーについて次のように説明しました。

↑佐々木正人氏

 

「ナノイーは、パナソニックの独自技術によって生み出された5~20ナノメートルの非常に小さい微粒子。成分として含むOHラジカルが有害物質と反応することで、脱臭や除菌、ウイルスの抑制といった効果を発揮します」(佐々木氏)

 

菌を例にとると、ナノイーはOHラジカルが菌と接触した際、菌の中の水素を水に変えることで菌を不活化させ、活動を抑制するメカニズムになっています。

↑ナノイーが有害物質を抑制するメカニズム

 

しかしOHラジカル単体では、空気中の酸素イオンなどに反応しやすくて寿命が短く、拡散しにくいという課題があったとのことです。

 

「そこで、OHラジカルを水に包むことで長寿命化を実現し、OHラジカルを部屋の隅々まで拡散させることで有害物質を抑制することに成功しました。弱酸性という特性も有しており、髪の毛や肌にも優しいのが特徴です」(佐々木氏)

↑ナノイー粒子の詳細。サイズは髪の毛の10万分の1と小さいため、繊維の奥まで浸透します

 

ナノイーデバイスは、ナノイー発生に必要な水分を空気中から結露現象を利用して収集するため、薬剤や液体などの補充が不要。高電圧をかける際、電極が水に覆われていることから放電時に電極が摩耗しないため、電極を交換せずにナノイーを発生し続けられるのがメリットだといいます。

↑水の供給が不要かつ水が電極を守ることで、デバイスの交換が不要

 

空質系は「OHラジカルの量」、美容系は「水分量」が重要

なお、ナノイーデバイスは空気清浄機などの空質に特化したものと、ヘアドライヤーなどの美容に特化したものの2ラインがあります。

 

空質向けは、有害物質を抑制する「OHラジカルの量」が重要な要素。OHラジカルを増加させるためには放電領域(霧化電極)の先端の発光領域を拡大させる必要があります。

 

「これまでコロナ放電からマルチリーダ放電と、放電のパターンを進化させてきました。放電状態と発生成分の関係の追求や電圧印加制御の進化、発光部の工夫などの研究開発の末、これまで『線』であった発光領域を円錐上の『面』に広げることに成功し、2021年には『ラウンドリーダ放電技術』を確立しました。これによってOHラジカルの量をこの10年間で100倍に増加させ、1秒間に48兆個のOHラジカルを発生するナノイーの量産にこぎつけました」(佐々木氏)

↑空質向けナノイーデバイスの進化の過程。2021年、OHラジカルの量は2011年の100倍に増えました

 

一方、美容向けの場合、髪に潤いを与えるためにはナノイーに含まれる「水分量」を増やす必要があります。

 

「2019年には、マルチリーダ放電技術によって水分量を従来の18倍に増加させました。この秋に発売される(※現在は発売済)新しいドライヤー『nanocare ULTIMATE (ナノケア アルティメイト)』では、霧化電極形状と電圧印加制御技術をさらに進化させて水分量を180倍に増加させたナノイーデバイスを搭載しています」(佐々木氏)

↑美容向けナノイーデバイスの進化の過程

 

↑空質向け、美容向けともに水供給レス化・小型化を実現してきました

 

↑空質向けはOHラジカル増加、美容向けは水分量の増加を実現

 

ナノイーの進化に伴ってニオイや菌、ウイルスなどに対する効果が拡大したことから、世界11か国45機関の第三者機関との共同研究によって192件のエビデンス(効果実証)を取得しているとのことです。

 

「研究分野での開発加速を目指すため、2024年3月に日本最大級の検証空間を新たに導入しました。本設備の導入で、国内では非常に検証が難しかったバイオハザードレベルの高いウイルスや微生物に対する大空間での試験が可能になりました。今後も検証を積み重ね、ナノイーの性能向上と新たな価値創造を進めていきたいと思います」(佐々木氏)

 

完全自動化した製造ラインやユニークなデモを見学

プレゼンテーション後には、工場見学会に参加しました。ナノイーデバイスの製造工程は、空質向けが2011年から材料投入から完成品の取り出しまで、完全自動化した「源泉一体自動化ライン」となっています。

↑空質向けナノイーデバイスの製造工程。製造から全数の品質検査まで自動化しており、万が一不良品が発生した場合でもトレースできるように1個1個に2次元コードを貼付しているとのことです

 

↑成形されたプラスチックにはんだを載せ、さらにペルチェ素子と電極を載せ、金属部分のサビを防止するための透明コート材によるコーティングなどを行います

 

↑こちらは美容向けナノイーデバイスの製造工程。まだ完全自動化はされていないとのことです

 

そのほか、ナノイーデバイスのさまざまなデモも実施されました。10年間タバコの煙にさらされたデバイスの稼働デモ、ナノイーXによる菌の不活化のデモなどが行われました。

↑過酷な環境でも壊れないような設計開発を行っているとのことです

 

↑10年分のタバコの煙にさらされたナノイーデバイス(左)と通常のナノイーデバイス(右)

 

↑10年分のタバコの煙にさらされたナノイーデバイスでもしっかりと放電していました

 

↑こちらはイカから採取・培養した発光細菌をナノイーXで不活化させるデモを開始したところ

 

↑ナノイーXにさらされた方は、数分で発光細菌の光が鈍くなっているのがわかりました

 

このほか、ナノイーデバイスを搭載するトヨタ自動車の製品も見学。実際にどの部分に使用されているのか、確かめることができました。

↑ナノイーデバイスを搭載するトヨタ自動車の製品

 

↑シエンタシリーズはナノイーXを搭載するクリーンシーリングライトを採用しています

 

↑LEXUS NXシリーズはナノイーXを運転席のエアコン吹き出し口に搭載しています

 

↑クラウン ZシリーズはナノイーXを助手席のエアコン吹き出し口に搭載しています

 

ナノイーXによる消臭効果のデモもユニークでした。「これでもか」とTシャツに焼肉の煙を当てるところからスタートし、これを実際に消臭するまでをデモで実践。

↑工場内に仮設された部屋で焼き肉を楽しむ2人の上にはTシャツがぶら下げられています

 

↑ナノイーXを当てた部分はニオイがしっかりと取れているのが確認できました

 

空質向けと美容向けに別々の進化を遂げてきたナノイーデバイス。空質向けはOHラジカルの量が当初のナノイーから100倍に増加し、美容向けは水分量が180倍にも増加。絶え間ない研究開発によって、着実に進化を遂げています。今後も改良が進むことで、より多くの乗り物や機器に搭載され、空質向上や美容に貢献してほしいですね。

Smariで「メルカリ商品の自宅発送」が可能に! 留守でもオートロックを開錠する方法とは?

三菱商事が展開する、EC・レンタル商品の発送・返却・返品サービスのSmari。このサービスを使えば、コンビニ・駅に設置されたボックスのほか、自宅の宅配ボックスからでも荷物の発送ができます。一般的な宅配ボックスが荷物の受け取りにだけ対応しているのに対し、そのボックスを発送にも使えるというのが、Smariの特徴です。

 

Smariを使えるレンタルサービスやフリマアプリは徐々に増えています。そしてこの9月から、大手フリマアプリのメルカリでもSmariを使って、匿名配送サービスである「らくらくメルカリ便」などを利用できるようになりました。本記事では、このSmariの魅力についてお知らせします。

 

宅配ボックスから荷物を発送できるのが大きい

コンビニや運送業者の営業所に行かずとも、家に設置した宅配ボックスからモノを発送できるのが、Smariの大きな魅力です。2023年にリリースしたSmariは、対応サービスを増やしており、Yahoo!オークション、メルカリなどのフリマアプリでの商品発送のほか、ファッションレンタルサービスのairCloset(エアークローゼット)などで借りた商品の返却時にも使えます。

 

Smariのシステムのキモになるのが、対応宅配ボックスに貼られたQRコードです。たとえば、らくらくメルカリ便をSmariで発送する場合は、ユーザーは宅配ボックスに荷物を入れてから、メルカリのアプリで発送方法にSmariを指定。アプリから宅配ボックスのQRコードを読み込むと、画面に暗証番号が表示されるので、その番号でボックスをロックします。すると、宅配ボックスの位置と暗証番号が運送業者に通知され、配送スタッフが荷物をピックアップできるという仕組みです。

↑Smari対応宅配ボックスに貼り付けられたQRコード

 

↑メルカリのアプリでQRコードを読み込むと、暗証番号が表示されます

 

2023年にスタートしたSmariは、もともとコンビニのローソンや駅に設置されたボックスのみに限られたサービスでしたが、首都圏の住宅にも対応範囲を拡大。そして、2024年9月以降は、メルカリへの対応と同時に、全国の住宅からの発送が可能になります。

 

マンションのオートロックは、インターホンとの連携で突破!

上記は戸建てのケースですが、マンションの場合はオートロックというハードルがあります。このロックを解除しなければ配送スタッフがマンションに入れないので、荷物をピックアップできません。

 

通常、マンションを訪れた人は、共用玄関のロビーインターホンから各住戸を呼び出し、その住人がロックを解除するという流れになります。しかし、住人が不在のときでも宅配ボックスにアクセスできるようにしなければ、Smariのサービスは成立しません。

 

そこで、Smariを運営する三菱商事は、マンション向けインターホン大手のパナソニックと協力。アプリとインターホンのAPI連携により、宅配ボックス用の暗証番号をロビーインターホンに入力することで、オートロックを解除できる仕組みを開発しました。

↑ロビーインターホンに表示された、暗証番号入力画面。パナソニックのマンション向けインターホン「Clouge(クラウジュ)」「Clouge SQUARE(クラウジュスクエア)」が、Smariに対応します(写真はクラウジュ)

 

Smari対応宅配ボックスには2つのサイズを用意

戸建て住宅向けのSmari対応宅配ボックスも、パナソニックが販売しています。それが、宅配コミュニケーションボックス「e-COMBO LIGHT」で、みかん箱サイズのミドルタイプと、12Lのウォーターサーバーを2つ収納できるラージタイプの2サイズを用意。素材には、ヘルメットにも使われる、丈夫な樹脂を使用しています。カラーリングは7種類で、ブラック2種、シルバーのほか、木目調のものもラインナップします。

↑Smari対応宅配ボックス・e-COMBO LIGHT。写真のカラーはステンシルバー

 

鍵は電子式で、単三電池6本で動作。据え置きのほか、2つ重ねての設置や、壁への埋め込みなどの置き方に対応します。

 

いつでも荷物を受け取りできる…という点で便利な宅配ボックスでしたが、Smariによってついに発送まで可能になりました。通常の宅配便の発送にはいまのところは対応していないものの、一部のオークションやフリマアプリを頻繁に利用するという方にとっては、便利なサービスになることは間違いありません。

分電盤も変わったな…上質デザインの住宅分電盤「FLEXIID(フレキシード)」パナソニックより発売

パナソニック エレクトリックワークス社は10月15日、デザイン性を向上させた住宅分電盤「FLEXIID(フレキシード)」を発表。2025年3月21日から販売を開始します。

 

記事のポイント

家電などにもシンプルで上質なデザインが求められがちな昨今、分電盤も見栄えにこだわりたい……そんなニーズに応えてくれる製品です。デザイン性もさることながら、全体の奥行が抑えられているのでスマートに見えるのがいいですね。

 

「空間の背景」になることをコンセプトとした分電盤。ドア付きの分電盤として業界最薄(2024年4月同社調べ)の奥行100mmを実現し、水平垂直基調のデザインで空間に美しく納まるとしています。

↑隙間なく上下左右に並べるような設置にも対応

 

表面には特殊シボ加工を施すことで上質な印象とし、汚れの溜まりにくさや掃除しやすさにも配慮。加えてカバー構造を見直し、設置に必要な天井・壁面との隙間ゼロを実現しています。横方向だけでなく縦方向でも設置可能とし、限られたスペースでも美しく自由に設置したい設計者や施主のニーズに応えるとのこと。

 

施工面では、配線作業時にカバーを外した状態でも負荷名称を確認することが可能な構造とし、作業の効率化に貢献。電圧設定のミスを防ぐため、分岐ブレーカー取り付け部の構造を見直しており、200V通電確認のチェックを容易にしたとのこと。

↑設置イメージ

 

主幹ブレーカーと分岐ブレーカーで構成されるスタンダードタイプのほか、省エネ対応など複数のバリエーションをラインナップ。価格は3万4980円~23万8700円(税込・工事費別)。

「メリハリ×位置情報」で空間の価値を変える! 次世代照明システム「リベコム」に見たパナソニックの挑戦

提供:パナソニック株式会社

LEDが普及し始めてから約20年。蛍光灯からLEDへの置換も進んだいま、照明に求められる役割は、明るさ、省エネといった機能価値だけではなくなってきています。

 

次世代の照明に求められるものは何か……? その課題に挑戦し続けているのが、電設資材大手のパナソニック エレクトリックワークス社(以下、EW社)です。同社はこれまでも、従来にない演出を可能にした球場照明や、照明を通してオフィスの快適さをアップさせる空間づくりなど、様々な挑戦を行ってきました。

 

そして、2024年11月からの新たなチャレンジとして、新無線照明制御システム「LiBecoM(以下、リベコム)」を発表しました。

リベコムは最大250台までの無線個別制御に対応した照明器具に、ビーコンを埋め込むことでユーザーの位置情報取得機能を付与。省エネの実現はもちろん、“メリハリ”のある照明で空間価値を向上させ、商業施設のマーケティングやオフィスの生産性アップなどにも貢献する、次世代の製品です。

 

EW社が目指す照明の未来像と、リベコムにかける想いについて、同社ライティング事業部の大塚勇治さん、田上直紀さんにお話をうかがいました。

↑EW社ライティング事業部の大塚勇治さん(左)と田上直紀さん(右)。大塚さんは、メリハリ照明の立ち上げ、リベコムの導入先への初期サポートを担うスタータープロジェクトを兼任しています。また田上さんは照明立地活用プロジェクトのリーダーとして、リベコムのサービス内容の企画を担当しました

 

次世代の照明に求められる「心の豊かさ」の実現

EW社ライティング事業部の事業コンセプトは「光は、心を動かす」。このコンセプトには、同社が目指す、次世代の照明の姿が詰まっています。これまでの照明が、省エネや寿命といった機能面だけが重視されていたのに対して、“人の心”にアプローチしていこうというのがEW社の考えです。

 

「ライティング事業部では、エコに加え、『心の豊かさ』を実現する製品開発を行なっています。たとえば球場などのスタジアムのLED照明は、高い省エネ効果を発揮するだけでなく、従来では不可能だった演出を可能にし、観客に新たな感動を届けています。

 

オフィスの照明でも、必要なところに適切な明るさを届ける『メリハリ照明』により、従業員の集中力を引き出したり、空間の魅力を高めたりすることができます。労働人口が減っていくなかで、従業員の働きやすさや生産性を向上させるためにも、オフィスの空間価値を高める意義は大きくなっています」(大塚さん)

↑EW社が担当した球場のLED照明。投光器の個別制御と瞬時の滅点灯に対応し、様々な演出が可能になりました

 

↑EW社のメリハリ照明を導入したオフィスのイメージ。机上など、明るさの必要なところを集中して照らしているのが特徴です。同じLED照明でも、空間全体を均一に照らす従来のオフィス照明と比較して、約30%の省エネ効果があります

 

次世代の照明に求められる「心の豊かさ」という新たな価値。11月から発売されるリベコムも、その価値を実現すべく開発された製品です。

 

無線通信で多数の照明をカスタマイズできる

リベコムは、1システムあたり、最大250台の照明器具を無線通信で個別制御できるシステムです。対応する照明器具のバリエーションは4000品番にもおよび、多彩なニーズに対応します。

↑リベコムを導入したオフィスのイメージ。ダウンライトやスポットライト、ペンダントライトなど多彩な照明器具がラインナップされているので、理想の空間を実現できます

 

「リベコムを導入すると、多数の照明器具を専用アプリから個別に調光・調色できるようになります。アプリからの直接操作だけでなく、スケジューリングをして、時間帯によって自動で照明を切り替える設定もできます。また、屋外からの外光や、空間の人の数を検知し、それによって照明の明暗を自動制御することも可能です」(大塚さん)

 

つまり、リベコムを導入した施設では、照明のカスタマイズの幅がグッと広がるということ。窓からの明かりが入る時間帯は暗めに、夜は明るめに。あるいは、人のいるところをピンポイントで照らす……といった状況に合わせた照らし方が可能になり、空間の快適性を高めながら省エネも実現できるというわけです。

↑手元のタブレットから、4つのスポットライトを操作するデモ。ボタンひとつでシーンを切り替え、照明の色や明るさを変えられます

 

↑調色のカラーパレット。カラーバリエーションは336色と豊富です

 

省エネ状況を「見える化」し、施工の省力化にも貢献

従来にも、無線制御に対応した照明器具は存在しました。しかしリベコムは、それらにはなかった機能を備えています。省エネ状況の可視化と、設定・施工の省力化です。

 

「リベコムの操作画面では、照明のカスタマイズによって、全灯時と比べてどの程度の省エネができるのか、パーセンテージで表示。照明を操作しながら状況をシミュレーションできるので、電気代を効率的に節約できます。そのため、弊社のメリハリ照明とも相性の良いシステムになっています。また、従来の無線制御照明は、通信のための親機と子機を照明とは別に設置する必要がありましたが、リベコムは照明器具同士が通信できるのでそれらが不要になり、短時間で施工ができるようになったのもメリットです」(大塚さん)

↑専用アプリのシーン切り替え画面には、「50%省エネ」「70%省エネ」など全灯時と比べたときの省エネ効果がパーセンテージで表示されます(緑色の部分)

 

照明器具が取得した位置情報で魅力的な店づくりやヒト・モノの管理をサポート

リベコムのもうひとつの特徴が、個々の照明器具に人やモノの位置情報を測位できるビーコンが内蔵されていること。田上さんによると、位置情報を測るビーコンを搭載する機器として、照明器具は適した存在だそうです。通常、机の上などに設置されるビーコンですが、周囲の障害物によって、通信が邪魔されてしまうことも。しかし、天井からであれば、その心配が少ないというわけです。

 

「照明器具は天井全体にムラなく設置されているため、これにビーコンを設置すると安定した通信ができるので、正確な測位が可能。屋内の位置情報測位サービスは年20%程度の規模で持続成長していますが、リベコムが屋内位置情報サービスのインフラの地位を獲得できればと考えています」(田上さん)

↑照明器具は、天井に等間隔で設置されることが多いため、そこから発した電波を空間全体に届けられます

 

では、ヒトやモノの位置情報を取得することで、いったい何が実現できるのでしょうか?

 

「たとえばスーパーなどの店舗では、来店客の人流を測定・分析することで、効果的な売場づくりをサポートします。ECで顧客のデータをトラッキングするのと同じようなことが、実店舗でも可能になるのです。来店客に対しても、店舗に入った瞬間に自動でクーポンを表示する、来店ポイントを付与するといった、新たな価値を提供できます」(田上さん)

EW社はリベコムの導入先として、店舗のほかにも、オフィス、工場、病院といった施設を想定しています。たとえばオフィスでは、フリーアドレスオフィスで最も多い困りごとである「誰がどこにいるのかわからない」という問題を位置情報によって解決。どのあたりの席が多く利用されているのか、運用状況を可視化できるので、より効率的なオフィス管理を可能にします。

 

一方で、位置情報の取得による個人のプライバシー保護については気になるところ。

 

「本人の許諾なしに位置情報を取得することはありません。また、プライバシーへの配慮という面では、オフィスで使われる場合、トイレなど特定のエリアでは位置情報を取得できないようにするなど、ユーザーが安心して使えるよう配慮しています」(田上さん)

 

このほか、工場ではフォークリフトの位置情報を測定することで、その稼働率を把握することが可能。フォークリフトはリース契約であることが多いため、稼働状況に応じてその数を増減し、経費を節減できるというわけです。また膨大な数の医療機器を抱え、これらを移動させることも多い病院では、位置情報を取得することで管理にかかる工数を削減することができます。

 

「心を動かす光」をより多くの人に届ける

このように、リベコムは個別制御による調光・調色で空間の魅力を高めながら、ヒト・モノの位置情報の取得によって新たな分析ツールを提供。魅力的な店づくりや労働環境の改善に貢献するなど、従来にない価値を創造します。本製品はEW社のコンセプトである「光は、心を動かす」を、体現した製品のひとつといえるでしょう。

 

そのコンセプトの策定メンバーの1人である大塚さんは、「照明によって、喜びや落ち着きといった感情がもたらされることを、より多くの人に知って欲しい」と語ります。店舗やオフィス、病院といった、たくさんの人が利用する施設への導入が見込まれるリベコムは、そんな大塚さんの願いを叶えるものになりそうです。

リベコムを詳しく知りたい方はこちら

取材・文/畑野壮太

タイヤに空気を入れるタイミングを教えてくれる! パナソニックの電動アシスト自転車2025年モデルが一挙発表

パナソニック サイクルテックは、電動アシスト自転車の2025年モデルを発表しました。ラインナップは、ショッピングモデル電動アシスト自転車「ビビ」シリーズ6車種、通学モデル電動アシスト自転車「ティモ」シリーズ5車種を2024年10月上旬より、幼児2人同乗用電動アシスト自転車「ギュット」シリーズ2車種を2024年12月上旬より順次発売します。

 

記事のポイント

パナソニック サイクルテックの2025年モデルでは、パンクしにくいタイヤや空気を入れるタイミングを教えてくれる機能などを搭載。さらに、幼児2人同乗タイプでは、今年初めて搭載され反響があった「押し歩き」をサポートする機能を搭載しています。

 

ショッピングモデル電動アシスト自転車「ビビ」シリーズは、「ビビ・EX」「ビビ・DX」「ビビ・MX」「ビビ・SX」「ビビ・L」をラインナップ。新発売のフラッグシップモデル「ビビ・EX」には、特殊合成の補強材内層でパンクしにくく、1 1/2サイズで従来より太めの「パンクガードマンプラスタイヤ」を採用しています。

「ビビ・EX」

 

パンクしにくい 「パンクガードマンプラスタイヤ」

 

通学モデル電動アシスト自転車「ティモ」シリーズは、「ティモ・DX」「ティモ・MX」「ティモ・S」「ティモ・L」「ティモ・A」をラインナップ。ティモシリーズ全車種で、自転車タイヤのパンクの要因の一つとなる空気圧の低下を、タイヤの変形量からモーターが推定し、空気を入れるタイミングを「クウキチェック」の表示でお知らせする機能を搭載。適正なタイヤ空気圧を保つことで、リム打ちパンクやタイヤ・チューブ劣化を予防し、バッテリー消耗を軽減します。

「ティモ・DX」

 

「空気入れタイミングお知らせ機能」

 

また、通学で電動アシスト自転車を利用する人は年々増えており、高校生だけでなく中学生も電動アシスト自転車を通学に利用するケースが増えていることから、新発売の「ティモ・S」では従来よりサドル高を20mm下げ、サドル最低地上高780mmを実現。適応身長が147cmからとなり、中学生を含む幅広い年代の人が乗りやすいフレーム設計を採用しています。

 

幼児2人同乗用電動アシスト自転車「ギュット」シリーズは、「ギュット・クルーム・EX」「ギュット・クルーム・DX」をラインナップ。フラッグシップモデル「ギュット・クルーム・EX」には、子どもを乗せたままの状態で押し歩く際にかかる負荷を軽減する「押し歩き機能」を搭載。この機能は2024年4月に国内で初めて幼児2人同乗用電動アシスト自転車に搭載され、大きな反響があったそう。

「ギュット・クルーム・EX」

 

「押し歩き機能」

 

「ずり下がり抑制機能」

 

また、タイヤの空気入れタイミングを手元スイッチの液晶画面で知らせる「空気入れタイミングお知らせ機能」を2車種に新たに搭載。適正なタイヤ空気圧を保つことで、リム打ちパンクやタイヤ・チューブ劣化を予防し、バッテリー消耗を軽減します。

 

パナソニック サイクルテック
電動アシスト自転車「ビビ」「ティモ」「ギュット」
2024年10月上旬より順次発売

 

業界初! “マイクロミスト”で床のべたつきまでキレイにするパナソニックのスティック掃除機「MC-NX810KM」

パナソニックは、業界初「マイクロミスト」機能搭載のパワーノズルを採用したセパレート型コードレススティック掃除機「MC-NX810KM」を2024年10月下旬に発売します。実売予想価格は9万円前後。

セパレート型コードレススティック掃除機 MC-NX810KM

 

記事のポイント

水拭きタイプと違い細かなマイクロミストを噴霧するので、使う水が少量で済み、掃除後の汚水処理などの手間がかからないのがメリット。フローリングだけでなく、カーペットや畳など水拭きできない場所でも使えます。液体汚れや乾燥してこびりついた汚れなどには対応していないものの、面倒な水拭きの頻度を減らすことができるのがうれしい!

 

コロナ禍を経ても清潔志向の高まりが依然続くなか、パナソニックが実施した調査では、フローリング掃除において約4割の人が「掃除機をかけた後に拭き掃除もおこなっている」という結果が出たそう。そこで同社は、掃除機のヘッド部分から「マイクロミスト」を噴霧する新たな機能を搭載しました。

 

予め水を注入したノズルから床面に向かって噴霧する約10マイクロメートルのミスト粒子を目に見えないゴミに付着させることで、床の窪みに潜んでいた細かなゴミを浮き上がらせます。そして、ブラシに付着したミストと、目に見えないゴミに付着したミストとが引き寄せ合う「液架橋力(えきかきょうりょく)」によって、これまでの掃除機では取り切れなかった細かいゴミまでしっかりキャッチして吸い込みます。

 

床の表面だけでなく、目には見えない僅かな凹凸に入り込んだゴミまで吸着することで床のザラつきやべたつきを解消し、一度の掃除機がけで水拭きしたようなすっきり感が体感できます。なお、ミスト噴霧はヘッド部分のスイッチでオン/オフ可能。

 

掃除機のノズル部は、ブラシの密度をアップさせ新たなリブ構成を採用した「からまないブラシPlus」や、家具下など暗い所の見えにくいゴミが浮かび上がって見えやすく、ゴミの取り残しを防ぐ「LEDライト」を搭載しています。

 

さらに、クリーンドック部分には再生プラスチック材を約60%使用し、環境にも配慮しています。

 

パナソニック
セパレート型コードレススティック掃除機「MC-NX810KM」
2024年10月下旬発売
実売予想価格:9万円前後(税込)

 

車内エンタメ空間がグレードアップする! “つながるナビ”に進化したパナソニック「ストラーダ」の楽しさをレポート

パナソニック オートモーティブシステムズ(以下:パナソニック)は9月12日、ネットワーク機能を強化してYouTubeやAmazonPrime Videoなど7つの「ネット動画」を楽しめるようにしたカーナビステーション「ストラーダ」の最新モデル計6機種を10月上旬から11月下旬にかけて順次発売します。

↑「CN-F1X10C1D」はストラーダのフラッグシップモデル。ディスプレイ部には有機ELを唯一採用する

 

ラインナップは大画面モデルを含め全6機種

↑パナソニック「ストラーダ」新製品発表会

 

新製品のうちFシリーズとなるフローティング大画面モデルは、10V型有機EL/HD「CN-F1X10C1D」、9V型液晶/HD「CN-F1D9C1D」の2タイプをラインナップ。価格はオープンプライスで、店頭想定価格は前者が25万円前後(税込)、後者が16万円前後(税込)で、発売は2024年11月下旬を予定しています。ちなみに10V型、9V型は540車種以上に装着可能。

 

7V型液晶を搭載するスタンダードモデルとなるCAシリーズは、ワイド2DIN対応の「CN-CA01WD」と2DIN対応の「CN-CA01D」の2タイプ。店頭想定価格はともに12万円前後(税込)。また、特定販路向けとしてワイド2DIN対応の「CN-CE01WD」と、2DIN対応の「CN-CE01D」を用意し、ともに店頭予想価格は10万円前後(税込)。発売はいずれも2024年10月を予定しています。

↑パナソニック「ストラーダ」新製品のラインナップ。右から「CN-F1X10C1D」「CN-F1D9C1D」「CN-CA01WD」

 

ネットワーク機能を活かした3つの機能

パナソニックは、新製品のコンセプトについて「インターネットにつながることで、より充実したコンテンツをナビの大画面で楽しめ、それを簡単かつ便利にすることで、 車室空間をより快適で、安心できる心地よいものにしていく」と説明。今回発表した6モデル共通する特徴として、「ネット動画サービスへの対応」「Apple CarPlay、Android Autoへのワイヤレス接続対応」「最新の地図コンテンツへの対応」の3つを挙げています。

 

まず「ネット動画サービスへの対応」ですが、これはWi-Fi接続によりYouTubeやAmazon PrimeVideo、TVer、U-NEXT、TELASA、NBA-Rakuten、SPOOXの7つの動画配信サービスを楽しめるもので、これはWebブラウザ機能の搭載により可能となりました。スマートフォンが普及した昨今、ストリーミングで動画視聴する人が急増していることが機能搭載の背景にあるとのことでした。

↑新型ストラーダでは、YouTubeやAmazon PrimeVideo、TVer、U-NEXT、TELASA、NBA-Rakuten、SPOOXの7つの動画配信サービスが楽しめる

 

一方で、ストラーダは従来機より自宅のレコーダーに録画した動画が見られる「レコーダーリンク」機能も搭載しています。お気に入りの番組を出先でいつでも視聴できるのはもちろん、異なるエリアであっても自宅エリアの地デジ放送が楽しめ、さらにレコーダー経由でBS放送を楽しむことも可能となるのです。

 

また、HDMI接続にも対応したことで、スマホやタブレットのコンテンツを展開することができるのも大きなメリット。これらの対応により多彩なコンテンツがストラーダの画面上で楽しめるので、車内での楽しさも高まることは間違いないでしょう。

↑新型ストラーダでブラウザを活用し、パナソニックのサイトへアクセスしてみた

 

Apple CarPlay、Android Autoへのワイヤレス接続対応

インターネットへの接続によってもたらされた2つめの「Apple CarPlay、Android Autoへのワイヤレス接続対応」は、読んで字のごとし、ケーブルレスでスマホのコンテンツがストラーダ上で楽しめるようになったことです。

↑「Apple CarPlay、Android Autoのワイヤレス接続対応」。いつも使い慣れたスマホの表示画面で操作できるから安心

 

さらに、ゼンリンが運営するサーバーにある最新スポットや、グルメ情報のオンライン検索に対応していることも見逃せません。これにより、地図データに含まれていない最新の情報までもサポート可能となり、その使い勝手は大幅に高まったと言えるでしょう。

↑ネットで目的地を検索できる「オンライン名称検索」

 

なお、「Apple CarPlay」「Android Auto」のワイヤレス接続や、最新スポットやグルメ情報のオンライン検索については、Fシリーズは実装済みとなりますが、CAシリーズとCEシリーズは、2024年12月末までに提供されるソフトウェアのアップデートにより実現する予定となっています。

 

そして、ネット接続によって実現される3つめが、最長3年間の無料地図更新サービスをオンライン上で対応可能としたことです。更新操作もディスプレイ上のアイコンにタッチするだけの「ワンタッチ地図更新」としており、これまで以上に手軽に地図データのアップデートが行えることになりました。

↑最新の地図情報に更新できる「ワンタッチ地図更新」

 

パナソニックによれば、「地図の自動更新はニーズが高いものの、地図が古くなっても更新を行わないユーザーが70%を超えている」と説明します。その要因として推定されるのが「更新が面倒と感じていたり、更新のコストが高い」こと。そこで、新モデルではこれをワンタッチで行えるよう使い勝手を高め、最長3年間にわたって無料でアップデートできるとしたのです。

↑ちなみに、ディスプレイ背後には充電用のUSB端子(15W3A)を装備。この部分をカバーするフタは仕様変更される予定

 

ディスクドライブを非搭載とする一方で音質を大幅アップ

一方で、今回発表された6機種はすべてディスクドライブが非搭載となりました。Fシリーズのトップモデルで可能だったブルーレイディスクの再生もできません。個人的にはこれが少し残念ではありますが、その代わりに新モデルではそのスペースを有効活用して基板から新設計することで、オーディオの音質アップを図っているのです。

 

そのポイントが「ストラーダサウンドエンジン」の搭載です。サンプリング周波数192kHzに対応したデジタルアンプを新採用し、従来のアナログアンプに比べてSN比やセパレーション性能を大幅に向上。音の解像度、広がりを実現する新たなパーツの選定と、パーツのポテンシャルを最大限に引き出す設定とすることで、低音の迫力と広がりのあるサウンドを実現しているそうです。なお、192kHzでのサンプリングはSDカードとUSBメモリーの音源が対応しています。

 

なお、フローティング機構を採用する「Fシリーズ」は、従来からの大画面だけでなく、見やすいアングルに調整できる高いセットアップの自由度を引き継いでいます。その対応車種はなんと540車種以上にまで拡大。より幅広いクルマでストラーダの大画面が楽しめるようになりました。ネットワークへの接続もテザリングを基本として対応することで、より身近にストリーミング動画が楽しめます。市販カーナビでは数少ない「Apple CarPlay」「Android Auto」のワイヤレス接続の実現も大きな魅力となるでしょう。

↑発表会に登壇したパナソニック オートモーティブシステムズ インフォテイメントシステムズ事業部 ビジネスユニット長・渡辺智雄氏(右)と、同事業部市販事業総括・渡邊 洋氏(左)

 

【フォトギャラリー(画像をタップすると閲覧できます)】

レッツノート「FV5」シリーズ新モデルはAI PC。Copilotキーを搭載

パナソニック コネクトは、モバイルパソコン「カスタマイズレッツノート」の「FV5」シリーズの新モデルを 、10月5日に発売します(9月18日11時より受注開始)。Webショッピングサイト「Panasonic Store Plus(パナソニック ストア プラス)」で購入できます。

 

記事のポイント

「Copilot in Windows」を呼び出せるCopilotキーが搭載。文章や画像、動画生成などが簡単にできるので、AIをより便利に使って効率的に作業したい人に便利な一台です。

 

「FV5」シリーズは、高速で省電力な CPU を搭載しているほか、レッツノート独自技術により、「従来シリーズに比べてパフォーマンスが向上し、電池駆動時間も延長されている点」に特徴があります。さらに、独立した NPU(AI処理を高速化するために設計されたプロセッサー)「インテル AI ブースト」により、生成 AI など NPU を利用できるアプリの処理速度が向上するのも強みです。

 

新モデルでは、「Copilot in Windows」を呼び出せるCopilotキーを搭載し、AI 技術をスムーズに使えるようにしています。これにより、⽂章の要約/生成、画像や動画の生成などが簡単でき、業務の大幅な効率化をサポートしてくれます。

 

■使用イメージ

また、カスタマイズで、Microsoft 365 Basic(1年間は無料で試用可、2年目から有料となる自動継続サービス)+ Office Home & Business 2024 を選択できます。

 

従来の、Microsoft Office Home & Business 2021 から機能が強化された、Microsoft365 Basic + Office Home & Business 2024 が本体購入時のカスタマイズで選べるようになったことで、Excel、PowerPoint などがより使いやすくなり、作業がよりスムーズに進むように助けてくれます。

 

パナソニック コネクト
Let’s note(レッツノート)
価格(税込):29万7,000 円~
発売日:2024年10月5日(予約受付開始日 2024年9月18 日)

業界初、日射量を予測して沸き上げる! パナソニック「おひさまエコキュート」の新モデルを見に行った

パナソニック 空質空調社は、「おひさまエコキュート」(後述)の最新機種として「Yシリーズ」の4製品を発表しました。エコキュートは、エアコンなどにも使われているヒートポンプの技術を活用して、お湯を沸かす給湯器。ガス式や電気式の給湯器に比べて少ないエネルギーでお湯を沸かすことができます。この記事では、そんなエコキュートの魅力と、新機種の特徴についてご紹介します。

 

太陽光発電と同時に導入したい「おひさまエコキュート」

エアコンや冷蔵庫、衣類乾燥機などに用いられているヒートポンプ技術。化石燃料を消費せずに熱エネルギーを作り出すことができるうえ、ガスや電気ヒーターよりも省エネ性に優れています。その省エネ効果は高く、最新のエアコンは、電気ヒーターの約1/7程度の電力で同量の熱を得られるほど。エコキュートは、そのヒートポンプでお湯を沸かす装置。地球環境にやさしく、省エネによる光熱費の節約が期待できます。

↑パナソニックの新型おひさまエコキュート。左がヒートポンプユニットで、右が貯湯ユニット

 

エコキュートは、水に熱を伝えるヒートポンプユニットと、沸かしたお湯を貯めておく貯湯ユニットがセットになった装置です。貯湯ユニットからキッチンやお風呂などに給湯するときは、水道の水圧を使ってお湯を送るので、断水しない限り停電していても給湯が可能。貯湯ユニットから直接お湯・お水を取り出せる水栓もついているので、断水時した場合にも助けになってくれます。その点、エコキュートは、光熱費の節約だけでなく、災害への備えとしても有効なのです。

↑パナソニックのエコキュートは、災害への耐性を高めるため、貯湯ユニットの脚の本数を従来の3本(左)から4本(右)に増強。この脚部は、震度7相当の揺れにも耐えることができます

 

そんなエコキュートのなかでも、太陽光発電を導入している家庭に向いた製品が、「おひさまエコキュート」です。太陽光による発電量が多い日中に沸き上げを行うことで、再生可能エネルギーの自家消費率を大きく上げられます。

 

自家発電した電気は、蓄電池がなければ発電と同時に消費する必要があります。そのため、太陽光パネルで発電し、家庭内で消費しきれなかった余った電力は、電力会社へ売ることになります。しかし、近年ではその価格が大きく下落しており、太陽光発電を単体で導入した際のメリットが低下しています。そこで、太陽光発電導入による光熱費節約効果を高めるには、電力の自家消費率を高める必要があるのです。

 

その点、おひさまエコキュートは、太陽光発電で生み出した電気エネルギーを熱エネルギーに変換し、お湯として貯めておいてくれるのがミソ。昼間の余剰電力を温水に変えることで、余さず使えるというわけです。つまり、給湯器でありながら、蓄電池と似たような特徴を持っているといえますね。なお一部の電力会社は、おひさまエコキュートを導入した家庭向けの電力プランを提供しており、お住まいの地域によってはさらにメリットが増大します。

↑通常のエコキュートと、おひさまエコキュートの沸き上げ時間のイメージ。おひさまエコキュートは太陽光発電を行う昼間をメインとして沸き上げます

 

「日射量シフト」で、おひさまエコキュートの強みを最大化

パナソニックが新発売するおひさまエコキュート「Yシリーズ」の特徴は、太陽光発電が生み出した電力の自家消費率をさらに上げる機能を搭載していること。それが、業界初の「日射量シフト」です。

 

これまでのおひさまエコキュートは、沸き上げの時間帯を日中にするだけでした。天気に関わりなく、設定した時間になったら沸き上げを行うのみ。しかし、太陽光発電が生み出す電力は日射量に左右されるため、同じ日中でも天気のよいタイミングを狙って沸き上げをしたほうが、エネルギーの自家消費効率は高くなります。

 

そこで「Yシリーズ」の4機種は、専用アプリを通して日本気象株式会社が提供する日射量予測の情報を毎日取得。太陽光発電が効率的に稼働する時間帯に合わせて炊き上げする「日射量シフト」の機能を業界で初めて搭載しました。これにより、余剰電力を自家消費することで、給湯にかかる年間の買電量を約7%削減するとのこと。

 

本機による省エネ効果は国にも認められ、「給湯省エネ2024事業」による購入時の補助金は、最高額の13万円になりました。

↑日射量シフトのイメージ

 

↑専用アプリに表示される日射量予測。同じ晴れの予報でも、時間帯によって日射量には差があります

 

↑新型おひさまエコキュートによるCO2排出量の削減、光熱費の節約効果。通常のエコキュートと本機を比べると、光熱費の削減効果は約41%にもおよびます

 

「Yシリーズ」のもうひとつの特徴が、シャワーの水圧が高い「ウルトラ高圧」のモデルをラインナップしていることです。2階や3階にお風呂がある家庭では、給湯時の水圧が下がってしまい、シャワーの快適性が下がってしまうという問題がありました。その点、従来の「高圧」モデルに比べて約1.4倍の水圧を実現した「ウルトラ高圧」モデルであれば、そんな心配はありません。発表会で筆者もその水圧を体験しましたが、まるで強烈なスカルプケアシャワーを浴びているのでは、と感じさせられるほどの強さでした。本機の水圧に不満を抱く方はまずいないと思われます。

↑「ウルトラ高圧」モデルが登場したことに加え、「高圧」モデルの水圧も従来機よりアップしています

 

「Yシリーズ」には4機種がラインナップ。水圧と貯湯タンクの容量で区分されており、「ウルトラ高圧」「高圧」に、それぞれ370Lと460Lのモデルが用意されています。発売日は10月26日で、希望小売価格は104万9400円~(税込・工事費別)です。自家発電した電力を効率よく使いたい方は要チェックですね。

お目覚めサポートにリラックス時間演出まで、あかりがやります!パナソニック「LEDシーリングライト」

パナソニックは、「パルック LEDシーリングライト パネルシリーズ(丸型タイプ)」を2024年10月21日に発売します。

 

同志社女子大学 生活科学部人間生活学科の奥田紫乃教授が監修。2016年から販売している「パルック LEDシーリングライト パネルシリーズ」は、独自の導光パネル採用による、センター光とパネル光の照らし分けが特徴。同製品にはその「照らし分け」に加え、新たなモードが搭載されています。

↑コンセプトは「照らし方を変えて、気分を変える」

 

記事のポイント

国内でもテレワークや在宅業務が定着した感がありますが、「自宅で気分を仕事モードに切り替える」のが難しいと感じている人は多いのではないでしょうか? 仕事も趣味も効率よくこなしたいなら、こうした商品の手を借りてみるのもいいかもしれません。

 

在宅中、ライトが必要になる場面はさまざま。同製品はシーン別に、最適なモードが用意されています。例えば、パソコンやスマートフォン、タブレットを見る時には「パソコンくっきり光」、就寝前やリラックスタイムには、ろうそくの炎のようにゆらぐ「ゆらぎモード」といったように使い分けができます。

 

「おめざめモード」で、一日の始まりもさわやかにサポートしてくれます。設定時刻の10分前から徐々に明るくなり、アラームと共に起床を助けてくれる仕組みです。

 

同社はシリーズの展開にあたり、25~69歳の男女26人を対象にした事前調査を実施。実験では特定の生活シーンを想定した上で複数の照明条件を再現し、そこで感じた参加者の評価をスコア化したとのこと。結果として、「生活シーンに合わせて照らし方を変えれば、雰囲気だけでなく、気分も変わることが実証できた」としています。

↑生活シーンに適合すると想定される照明条件を再現。そこで感じた気持ちや気分などを100点満点で評価し、平均値をスコア化しました

 

パルック LEDシーリングライト パネルシリーズ(丸型タイプ)
2024年10月21日発売
価格:オープン

パナソニック、ケアしたい部位に特化したエアーマッサージャー「リフレシリーズ」3モデル発売

パナソニックは、脚や骨盤おしりまわりなどケアしたい部位に特化したエアーマッサジャー「リフレシリーズ」3機種を2024年11月1日より発売します。

 

リフレシリーズは、人の骨格や筋肉構造を研究し、部位に合わせたエアーバッグの形状・数・配置により、狙いの部位を的確にとらえてほぐすエアーマッサージャー。

 

「はくだけキュッとリフレ」は、エアーバッグ面積を従来比150%(※1)にして接触面積をアップし、脚全周に密着。足先から太ももまでをもみほぐします。さらに、脚の太さに合わせてプロに学んだ圧力と時間でエアーを制御する「おまかせAI制御(※2)」を搭載。毎回おまかせで別格のマッサージを味わえるとのこと。

 

また、寝ころんで脚を入れるだけで手軽に使える「ねるまえほっとリフレ」は肌ざわりがよく、より寝具になじむよう表生地に起毛生地を採用。骨盤おしりまわりの筋肉にアプローチする「骨盤おしりリフレ」はエアーバッグの形状と配置を一新し、お尻の深層筋(梨状筋)を的確に圧迫。疲れの溜まりやすい筋肉をしっかりとほぐします。

※1 パナソニック従来品2021年発売EW-RA190との比較にて、エアーバック面積 RA190:RA192=4,002平方センチメートル:6066平方センチメートル(パナソニック調べ)
※2 脚のサイズによって、狙いの圧力に到達しない場合がありますが、異常ではありません
↑はくだけキュッとリフレ EW-RA192

↑ねるまえほっとリフレ EW-RA152

↑骨盤おしりリフレ EW-RA170

 

「リフレシリーズ」3つの特長

1. プロの感覚を追求、高いセンシング技術でその時に最適なマッサージを提供するおまかせAI(※2)制御搭載(EW-RA192)

2. 簡単装着、コンパクトにたためて、インテリアになじむシンプルなデザイン(EW-RA192)

3. ワンタッチで着脱できるバックルを採用し、かんたん装着を実現(EW-RA170)

 

パナソニック

【品名】はくだけキュッとリフレねるまえほっとリフレ骨盤おしりリフレ

【メーカー希望小売価格】オープン価格

新ラムダッシュPRO 6枚刃の「深剃りと肌へのやさしさの両立」はなぜ実現できた? シェーバーへの「深すぎるこだわり」を開発者に聞く!

提供:パナソニック株式会社

2024年9月1日、パナソニックの電動シェーバー「ラムダッシュPRO 6枚刃 ES-L690U」が発売されました。「ラムダッシュAI ナビ」という新機能を搭載し、大幅な進歩があったとのことですが、いったいどれほどのものなのか……? 実際に使って試してみました!

↑「ラムダッシュPRO 6枚刃 ES-L690U」。サイズ/質量はW7.2×H18.1×D5.8cm/約230g(いずれもキャップを除く)。全自動洗浄充電器とセミハードケースが付属します

 

剃り味の良さとデザインに感動!

使ってみると、剃り味がすごくいい。気持ちよく剃れて肌はツルツルになるのに、ヒリヒリしないんです。ヘッドが快適に曲がるので、取り回しも軽快そのもの。

新機能「ラムダッシュAI ナビ(※1)」も楽しいですね。ラムダッシュAI ナビは、「ラムダッシュAI+(※2)」と「ナビLED」「ナビモニター」で構成される機能。自動でヒゲの状態を検知し、ヒゲが濃いところではナビLEDがオレンジ色に光って「BOOSTモード」でパワフルに剃るのを実感できます。ヒゲが薄くなっているところは白色に点灯し、「SOFTモード」でやさしく駆動。

※1:ヒゲの濃さや、シェーバーヘッド内部のヒゲクズによって、センサーが反応(駆動音や光の色の変化)しない場合がありますが、異常ではありません

※2:ヒゲの濃さや、シェーバーヘッド内部のヒゲクズによって、センサーが反応(駆動音の変化)しない場合がありますが、異常ではありません

 

光の色で表示してくれるので「しっかりコントロールしてくれているな」という安心感があります。シェービング後は、ナビモニターでBOOSTモードとSOFTモードの割合を確認できるのも面白いですね。

↑ヒゲの濃い部分を剃る場合は「BOOSTモード」となり、ナビLEDがオレンジに点灯(左)。ヒゲの薄い部分を剃る場合やヒゲがカット済の場合は「SOFTモード」となり、白色に点灯します(右)

 

↑こちらがナビモニター。BOOSTモードとSOFTモードの割合が表示されます

 

デザインにも驚きました。すべてが上質で、チープなところがどこにもない。なんだろう、この見たことのない表面の質感……。絶妙なシボ(凹凸)と独特の色味が印象的で、ヘアライン加工の金属パーツと相まって威厳すら感じます。さすがはラムダッシュPRO6枚刃の最上位モデル、なんとも男心をくすぐるデザインですね。

↑全自動洗浄充電器にスッキリと収納できます

 

 

「ラムダッシュAI ナビ」はなぜ開発に至った? 開発担当者に聞いてみよう!

しかし、今回の新「ラムダッシュPRO 6枚刃」はなぜこのような気持ちのいい剃り心地が実現できたのでしょう。また、独創的な新機能「ラムダッシュAI ナビ」はなぜ開発に至ったのか? そして、信じられないくらいカッコいいデザインの秘密も知りたい……。だったらもう、開発した当事者にお話を聞くのが一番でしょう! というわけで、新「ラムダッシュPRO」の商品企画を担当した池田建太さんにお話をうかがいました。

↑今回お話を聞いたパナソニック株式会社くらしアプライアンス社 ビューティ・パーソナルケア事業部の池田建太さん

 

――今回はよろしくお願いします! まずは、新製品の大きな特徴であるラムダッシュAI ナビの開発の経緯について教えてください。

 

池田 このラムダッシュPROの6枚刃は当社シェーバーの最高級ライン。こういう高級シェーバーを使われるお客様が求めるのは、「深剃り」と「肌へのやさしさ」の両立。それを実現するのが、ヒゲの濃さを検知して最適なパワーを自動制御する「ラムダッシュAI+」です。ラムダッシュAI+はヒゲの多い部分はしっかりパワーを上げて深剃りし、ヒゲが少ない部分は肌を傷めないようパワーを抑えるわけです。

 

いままでのラムダッシュにも「ラムダッシュAI+」は搭載していましたが、実感するのは難しかった。だから、これを可視化できれば6枚刃の本来持っている高いポテンシャルをより多くのお客様に知ってもらえる。「深剃り」と「肌へのやさしさ」の両立を実感してもらえると考えたんです。この「可視化」を実現するために搭載したのが「ラムダッシュAI ナビ」ですね。

――可視化することで、やめどきの目安がわかるのもいいですよね。

 

池田 そうですね。ヒゲの濃さにもよりますが、まだたくさんヒゲが残っているのか、仕上がりに近いところまで来ているのか……光の色で確認が可能なので、お客様の判断に役立つと思います。ただ、やはり一番のポイントは「最後までシェーバーが最適なパワーを選択しているので安心ですよ。お任せください!」ということです。

 

開発で特に苦労したのは「ナビLED」

――ちなみに、このラムダッシュAI ナビは従来になかった新しい機能ですが、開発に苦労した点はどこですか?

 

池田 この光のラインの部分、ナビLEDは特に苦労した部分です。グリップの中央あたりにある基盤の上にLEDチップが載っているんですが、その光をここまで導く設計が難しくて。基板やチップは防水しながら、光だけは外側に引っ張ってくるという最適形状の検討が難しいんです。あとは、光の形状や色味、光らせ方、光の広がり方にもこだわりました。たとえば、バチッと光らせるんじゃなくて、ラインの真ん中からじわっと光が広がるような表現を目指しました。

↑特に苦労したというナビLEDを指さす池田さん

 

――たしかに、光がやさしいというか、高級感がありますね。

 

池田 一方で、濃いヒゲを剃ってBOOSTモードに入るとオレンジに力強く光らせるようにしました。この黒いボディだとインパクトが出ますからね。こうした点を踏まえ、結果的に材料の選定と形状の検討を含めて20種類以上の試作を行いました。検証とシミュレーションを繰り返し、何十回も解析を行っていまの形にたどり着いています。

 

3つの機能と極薄深剃り刃が「格別な剃り心地」に貢献

――続いて、剃り心地も格別だと感じたのですが、なぜ格別なのか、技術的な根拠とともに教えてください!

 

池田 ポイントは3つ。1つ目は、2枚のアゴ下トリマー刃と4枚の新・極薄深剃り刃が連携する6枚刃システム。さまざまな長さのヒゲを、それぞれが連携してしっかり剃り切ることができます。

↑新ラムダッシュPROの6枚刃システム。金色のアゴ下トリマー刃2枚と銀色の新・極薄深剃り刃4枚が連携してさまざまなヒゲにアプローチ。肌にやさしい深剃りを実現します

 

池田 そして、2つ目が高速リニアモーター。外刃で肌を押し下げて、露出したヒゲの根元を内刃でカットするわけですが、シェーバーはこのカットするタイミングがとても大事。モーターが速いほうが、より根元に近いところをベストのタイミングでカットできるわけです。3つ目はヘッドが360°全方位に傾く「密着5Dヘッド」。顔の形状に合わせてヘッドが動くため、肌にぴったり密着するんです。密着5Dヘッドと6枚刃システム、高速リニアモーター。剃り心地については、この3点が大きいですね

↑新ラムダッシュPROはシリーズ史上最速(※)の約1万4000ストローク/分を実現した高速リニアモーターを搭載。6枚刃×約1万4000ストローク/分=約8万4000カットアクション/分の高速駆動を実現しました ※:パナソニック シェーバー ラムダッシュにおいて。2024年7月30日時点

 

――極薄深剃り刃も進化したとのことですが、こちらはどう変わったんですか?

 

池田 極薄深剃り刃には小さい刃穴がたくさん空いていて、いかにここへヒゲを効率的に取り込むかが大事。そこで、斜めに生えている条件の悪いヒゲでも取り込めるよう改良しました。斜めに生えたヒゲは横幅が大きくなるため、刃穴に入りづらくなります。その点、新しい極薄深剃り刃では刃穴の配列を傾けたため、最初の穴に通らなくても、次の穴がずれて構えているので、以降の刃穴に入るしくみ。あえて斜めにすることで、いずれかの刃穴で取り込める確率を高めたわけです。

↑従来の深剃り刃(左)に対して、「新・極薄 深剃り刃」(右)は配列を変えて刃穴のカバー範囲を拡大。1枚あたりのカット効率を向上しました

 

 

感性に訴えかけるデザインへの深いこだわり

――デザインについて聞かせてください。単純に「超カッコいい!」と感動したんですが、かなりこだわったのではないですか?

 

池田 ありがとうございます。やはり、いままでのシェーバー以上に、男性の感性に訴えかける部分を磨き上げないと。本当にいいモノを選びたい方にはすぐ見透かされてしまうので、そこはすごくこだわりました。たとえば、ナビモニターの表示内容。ディスプレイは必要な情報をシンプルに直感的に伝えるのが重要。そのうえで、最上位モデルにふさわしい色使いや動き、フォントのイメージなどを絞り込んでいます。UI(ユーザーインターフェイス)専門の社内デザイナーやソフトの担当者と何度もすり合わせをして決めていきました。

 

たとえば、手に取ったときロゴの起動アニメーションが出るんですが、長すぎず、パッと見て印象に残る表示時間を追求して、ロゴが止まる時間を0.1秒単位で調整しました。あとは、このディスプレイって、シェーバー自体が曲面になっているので、ディスプレイのカバーも曲面がついているんです。ですから、実は画像がちょっとだけ歪む。だから、画像を最初から逆方向にゆがませて、映った時に真っ直ぐに見えるように元の画像を調整しているんです。あとは、中の部品や液晶の端が見えないよう、カバーの暗さや内側の液晶の輝度の限界を試しながら開発しています。

↑起動時にディスプレイに映るロゴ

 

塗装では「男の道具感」を表現したかった

池田 デザインでいえば、先進テクノロジーを訴求しながらも、「クラフトブラック」という世界観を持たせて、工芸品のように1個1個を丁寧に作り込んだイメージを大事にしました。通常の商品だと、品番の後ろにK(黒)などの色品番がつくだけのパターンが多いんですが、この商品ではそのまま「クラフトブラック」というカラー名を採用しています。

 

具体的には、従来モデルより色を漆黒の方に振ったうえで、塗装では不揃いの粒を吹き付ける「プロット塗装」という手法を使いました。よく見ると粒の分布が均一ではなく、不規則なのがわかりますか? 黒の下地を塗ってから、クリアの塗料を塗り重ねて質感を作っていくんですけど、塗装条件が難しくて、距離を離しすぎると均一になるし、近すぎてもダメ。そこは何度もやり直しました。サンプルが上がってきても、3~4回は却下したと思いますね。一眼レフカメラのような「男の道具感」というか、最高のグレードにふさわしい重厚感を出したかったので、安易に決められなかったんです。

↑本体表面の微妙なシボ(凹凸)は、よく見ると大きさが不規則になっていて、それが唯一無二の味わいを生んでいます

 

――塗装ひとつ取っても、技術を尽くして完成させたんですね。

 

池田 はい。でもデザインに関してはそれだけじゃないんです。中央のボタンは周囲と一体感を持たせるよう工夫しましたし、肩部分には本物の金属素材を使って、一番これに合う色を選んで染色。ヘアラインの質感も最適化して他のグレードとの差をつけています。あと、グリップ裏の滑り止め形状も従来モデルより溝を細かくしました。とはいえ、あまり溝が目立つと野暮ったいので、グラデーションのように前に回ってくるにつれて目立たない仕様にしています。

 

新「ラムダッシュPRO」で驚きやワクワク感を感じてもらいたい!

――では、最後にシェーバーを検討している方にメッセージをお願いします!

 

池田 もちろん、ヒゲの濃い方、肌が弱くて困っている方のお役に立ちたいという思いはありますが、それだけではなくて、「シェーバー選ぶのってあんまり面白くないな」と思っている方や、なんとなく同じブランドをずっと買い続けている方に手に取ってもらいたいです。ラムダッシュAI ナビによって、いままでと違う刺激を得られるようにしているので、シェービングをただの“作業”と捉えていた方にこそ見ていただきたい。お店で実物を見ていただいて、こだわった部分に共感いただけたら。驚きやワクワク感を感じていただき、「カッコいいな!」と思ってもらえたら一番うれしいですね。

と、ここまで見て頂いた通り、開発担当者にお話を聞いてみたら、こだわりが出るわ出るわ……。これはもう、量産品のレベルを超えている。まさに「クラフトブラック」の名にふさわしい、「工芸品」だと感じました。深剃りと肌へのやさしさを両立したい方はもちろん、シンプルに「カッコいいモデル」が欲しい方、ぜひ「ラムダッシュPRO 6枚刃 ES-L690U」を手に取ってみてください!

撮影/湯浅立志(Y2) 取材・文/小林史於(GetNavi web編集部)

防災の日までに知っておきたい! 地震・落雷・火災に備えるための家庭向け防災機器

9月1日は防災の日です。8月8日に南海トラフ地震臨時情報が初めて発表されたのもあって防災への関心が高まっているいま、できる備えはしておきたいものです。そこで、この記事では地震の際の火災や雷による電気製品の故障を防ぐ機器、より早い避難を可能にする住宅用火災警報器を紹介します。

 

地震後の火災の過半数を占める電気火災を防ぐ感震ブレーカー

電線から供給された電気を家中に分配する分電盤は、どの家庭にも欠かせない装置です。分電盤には、漏電が検知されたときにブレーカーを落として電源を遮断する機能がついており、火災などのリスクを防いでいます。

 

地味な存在の分電盤ですが、着実な進化を遂げており、近年ではさらなる防災機能を持った機種が登場しています。そのひとつが、パナソニックが販売している「地震あんしん ばん」です。感震ブレーカーを搭載した「地震あんしん ばん」は、震度5以上の揺れを検知した際、メインの漏電ブレーカーを自動でオフにし、電気火災の発生を防ぎます。

↑「地震あんしん ばん」(左)と感震ブレーカー

 

それも、ただ単純にブレーカーを落とすだけではありません。地震感知後3分以内に停電した場合は、電気の復旧を検知してからブレーカーをオフに。停電がなかった場合は、3分間待ってからブレーカーを落とします。

 

停電した場合にもブレーカーをオフにするのは、電気が復旧した際に起きやすい通電火災を防ぐため。倒れたり損傷した電気製品に急に電気を通すと発火する危険があるため、それを未然に防いでいるというわけです。

 

また、停電しなかった場合に3分間待つのは、避難の時間を確保するためです。いざ避難をしようとしても、照明のない暗がりのなかでは、素早い対応が難しくなります。「地震あんしん ばん」には、効率的な避難を実現しつつ、火災のリスクも抑えるという、二重の工夫が施されているのです。地震の際に起こる火災の過半数は電気関連によるものなので、それを防げることは大きな安心感につながります。

↑パナソニックの感震ブレーカーに関する問い合わせ・FAQアクセス件数の推移。2024年1月の能登半島地震以降に激増しています

 

分電盤に避雷器をつければ、雷が落ちても家電の故障の心配なし

ゲリラ豪雨が増えた近年、増えているのが雷による電気製品等の故障です。特に日本海側では雷が多く、最多の金沢では1991〜2020年の平均で、年に45.1日の落雷が観測されています。雷は、日本人にとってかなり身近な災害といえるでしょう。地震ほどの恐怖はないかもしれませんが、雷による被害は日本全国で頻発しています。パナソニックが1000名を対象に行ったアンケートによると、雷によるなんらかの被害を受けたことがある人の割合は、16%にも及んだそうです。

 

雷がもたらす災害のうち、99%を占めるのが、雷サージによるものです。雷サージとは、落雷があった地点から地表・建物・電線などを通じて、大きな電流が家庭内の配線に侵入してくる現象。数キロ離れた落雷地点からでも、雷サージは家庭内に侵入して電気製品の内部を破壊、故障を引き起こします。

↑雷サージで家庭に侵入した電流と、それに対する避雷器(後述)の役割

 

それを防ぐために開発されたのが、避雷器を装備した分電盤「かみなりあんしん ばん」です。分電盤に取り付けられた避雷器は、雷サージによる電流を地表に逃し、家庭内の電気製品に過電圧がかかることを防ぎます。雷サージの入り口となる分電盤で電流をシャットアウトすることで、被害をほとんど防止できるといいます。

↑パナソニックの避雷器。感震ブレーカーと同様、分電盤に取り付けて使用します

 

パナソニックでは、感震ブレーカーと避雷器を兼備した「地震かみなりあんしん ばん」も販売。また、同社製の一部の分電盤に、感震ブレーカーや避雷器をあとから取り付けることも可能です。特に感震ブレーカーの設置には補助金を出している自治体もあるので、新築やリフォームなどの際にはチェックしてみるとよいでしょう。

 

住宅用火災警報器は10年ごとの交換が必須。おすすめはワイヤレス連動型

身近な防災機器のひとつに、住宅用火災警報器が挙げられます。温度や煙によって住宅内での火災を検知し、警報を鳴らしてくれる機器です。消防法によって、原則として戸建・共同問わず500m2未満の住宅の寝室と階段に設置が義務付けられており、台所や居室にも設置が推奨されています。台所や居室への警報器設置を義務とする条例を制定している市町村もあります。

 

2006年6月に上記の通り設置が義務化され、一気に普及が進んだ住宅用火災警報器。近年では、複数の警報機がワイヤレス通信によって連動するモデルも登場しています。ワイヤレス連動型の警報機が住宅内で火災を検知すると、火元となっている部屋に加え、家中すべての警報機が鳴動するので、家のどこにいても火災の発生を早く知ることができます。また、火元の場所を音声で知らせる機能が搭載されたモデルであれば、火から離れながら避難できます。

↑ワイヤレス連動型の住宅用火災警報器。火災を検知するとLEDが点灯し、照明としての役割も果たします

 

ワイヤレス連動型の住宅用火災警報機には、HEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)と連動するものもあります。たとえばパナソニックの場合、同社製のHEMS「AiSEG2」と連携し、火災検知と同時に家中の照明をオンにして、火災による死者数が特に多い夜間の避難を助ける機能を搭載するモデルが発売されています。

 

そして、住宅用火災警報器を語るうえで外せないのが、10年ごとの交換が必要だという点。内蔵している電池の寿命切れ、部品劣化による火災検知性能の低下といった事態が起きてしまうため、交換は必須とされています。しかし、交換が必要であることの認知度は低いのが現状。日本火災報知機工業会の調査によると、交換時期を知っているという人はわずか29.9%にとどまっています。実際に交換をしていないという人の割合は、69.8%にものぼるそう。防災への関心度が高まっているいまだからこそ、ご自宅の警報器をチェックしてみてはいかがでしょうか。住宅用火災警報器の設置に補助金を出している自治体もあるため、検討の際はぜひ確認してみましょう。

 

日本は災害大国です。地震などの災害は、この国に住む以上どうしても避けられません。もしものときの備えとして、ご自宅の防災機器を、いま一度ご確認することをおすすめします。

↑住宅用火災警報器の10年という交換時期は認知が進んでおらず、実際の交換もされていないという問題があります

 

A4サイズなのに広く空気を除菌・脱臭! パナソニックのジアイーノに新モデル登場

パナソニックから、適用床面積が18畳とパワフルかつ従来サイズ比の1/3を実現した次亜塩素酸空間除菌脱臭機「ジアイーノF-ML4000B」が10月25日から発売されます。価格は7万6230円(税込)となっています。

 

本機は、わずかA4サイズの設置面ながら、部屋の除菌、脱臭、集じんもできる1台3役の空間除菌脱臭機です。空気の除菌と洗浄脱臭の効果がある次亜塩素酸を生成するために「新・電流制御システム」を開発し、トレー内や放出する気体状次亜塩素酸の濃度を安全な範囲で高くすることで、コンパクトボディーながら適用床面積18畳を実現しています。

 

また、従来モデルでは週に一回の排水作業が必要でしたが、本製品は月一回で済むようになりました。お手入れは、月に一度の保護エレメントの掃除/トレーの排水、半年に一度のトレーとフィルターの掃除/塩タブレットの補充となっています。新モデルでは、水トレーも凹凸のないフラットな形状にすることで、お手入れがよりラクになるとのことです。

 

搭載されている「おやすみモード」では、最大騒音値が22dB以下でブザー音も消音。さらにクリーンサインや点灯LEDの明るさを低減し、睡眠の妨げにならないような工夫が施されています。タンクが空のときの重量は5.7kgなので、寝室やリビングなどさまざまな場所で使用できますね。

 

ブランド名(メーカー名):パナソニック
商品名:ジアイーノF-ML4000B
価格:7万6230円

ピラミッドで未知の部屋を発見! 探査に使われた「ミュオグラフィ」と最新冷蔵庫の共通点

提供:東京電力エナジーパートナー株式会社

今年も「くらしのラボ」と「ムー」のコラボ企画の季節がやってきた。今回は記念すべき10回目。ピラミッドとミューオン、そしてAI冷蔵庫/高精度センサー搭載のオーブンレンジをテーマとし、家電王・中村 剛さんとオカルト王・三上丈晴による対談を実施した。

↑家電王の中村 剛さん(左)とムー編集長のオカルト王・三上丈晴(右)

 

接点がまったくなさそうなオカルトと家電という二つのジャンルだが、今回も意外な親和性があることが確認できる展開となった。パナソニック目黒ビルで行われた動画撮影の流れそのままで、まずはピラミッドに関する話からスタートした。

 

【家電王×オカルト王がピラミッドについて語る動画はコチラから】

くらしのラボ
くらしのラボYouTubeチャンネル

 

素粒子「ミューオン」でピラミッドの内部を可視化

――家電王はピラミッドに対してどんな思いがありますか?

 

中村 私は小さいころからピラミッドが好きで、ぜひ行ってみたいとずっと思っていました。ですから、大学4年のとき卒業旅行で友達と一緒にエジプトに行って、ピラミッドにも登って中にも入りました。私が行ったときのリアルな話をすると、中に入る前は「写真はダメですよ」と言われるのですが、近くにはひっそりとチケット売り場らしきものが……もちろん迷わずに購入! 中に入ると役人のような人たちがいてチケットを見せると、ほかの観光客の列を整理してくれて「写真、どうぞお撮りください」という感じで接してくれました。考古学的な価値があると同時に、観光資源でもあることを実感しましたね。

↑友人とともにクフ王のピラミッドに登る中村さん(人物右)

 

↑クフ王のピラミッド内部に入った中村さん(人物中央)

 

中村 ピラミッドはかつては単に王墓だといわれていましたが、いまはいろいろなことがわかってきて、本当はほかの部屋もたくさんあるのではないかとか、新しい技術でわかることが増えてきたので、本当にワクワクしています。

――2023年の3月、クフ王のピラミッドで未知の部屋が発見されました。これには動画でも話に出ていた「ミューオン」というものが活用されたんですよね。

 

三上 今回の成果を正確に言うとしたら、「発見」ではなく「確認」ですね。ミューオンを使って「未知の部屋がある」とされていた場所が表面に非常に近かったので、マイクロスコープで確認できたということです。なお、ミューオンというのは電子の仲間の素粒子で、宇宙線のように地球に降り注いでいるものです。極めて透過性が高いので、これを活用してレントゲン写真のように物体の内部を可視化できるわけです。ミューオンを使って画像化したものが「ミュオグラフィ」で、これを活用したわけですね。

 

――ミューオンが使われた理由について教えてください。

 

三上 透過性がちょうどいいからです。レントゲンだと、撮影対象が厚いとうまくいきません。電子になると軽すぎて透過しないし、だからといってニュートリノ(より透過力の高い素粒子)になると、地球全体を貫通してしまいます。その点、ミューオンは石や火山には向いていて、ピラミッドのような大きな石の内部を透過するという意味で、非常に有効だと思います。ミュオグラフィには基本的に日本人の先生が3人関わっていて、浅間山などでもマグマがどこまで上昇しているか確かめることで、噴火のタイミングなどを推測できます。とはいえ、日本の研究チームも世界的な協力の下にプロジェクトを進めているので、日本だけのテクノロジーということではありません。

中村 ミューオンを使ったテクノロジーは、ほかの遺跡にも応用できますか?

 

三上 基本的に画像処理なので、あらゆる遺跡に適用できます。ピラミッドにしても、使われているのはほとんどが石灰岩で、石ひとつ単位の特徴を知ることができます。どこで採れた石なのかとか、この部分とこの部分の石はもともとひとつだったとか、そのあたりも含めていろいろなことがわかるでしょう。漠然とした状態で調査するのではなく、目的を絞った形で応用できるということです。例えばギザの三大ピラミッドでも、それぞれ石の大きさも削り方も違います。一番精度が高いのが第一ピラミッドです。ということは、おそらく建設者も違います。

 

中村 ちなみに、ピラミッドは奴隷が理不尽に働かされて作ったというわけでないようですね。

 

三上 はい。「奴隷が建設した」という話はもう完全に否定されていて、きちんと給料が支払われたうえで働いていた人たちです。ただ、文献の記述が大ピラミッドの規模や技術の完成度に見合わないところがありますが。

 

中身を「透視」して野菜の種類も見分ける冷蔵庫

――さて、「中身が見える」という点でミュオグラフィと共通しているのが、そこにある冷蔵庫ということですね。庫内をカメラで撮影するということですが、画像からAIによってカリフラワーとブロッコリーの見分けがつくというのは本当ですか?

↑パナソニックの冷凍冷蔵庫 CVタイプ

 

中村 はい、その通りです。かねてから思っているのは、テクノロジーで画像を撮ることまではできますが、それだけではテクノロジーを使いっぱなしの状態。本来は「その画像データをどう使ったら暮らしに役立つか」まで落とし込まないと意味がない。たとえば、カリフラワーとブロッコリーの違いを機械に教えるには、やはりデータが重要。袋に入っている状態も含め、すべて学習させて認識させるところまで持っていきます。かつての時代の画像認識は、たとえば猫だったら「耳が尖っていて、目が丸くて、ひげがあって」というように、人間によるデータの入力が必要でした。でも、いまはコンピューターのパワーが上がったので、猫の画像を入れるとAIがその特徴要素を含めて、勝手に認識するようになっています。それがディープラーニングというものです。なので、ブロッコリーの画像をたくさん読み込ませれば、それだけ見分ける精度は上がってくるわけです。

↑野菜室の野菜の種類を瞬時に認識するパナソニックの冷凍冷蔵庫 CVタイプ(「くらしのラボ」動画より) ※お客様ご自身のアプリ上では、この画面(AIによる画像認識の状態)を見ることはできません

 

三上 AIというのは基本的に画像処理ですからね。「人間の脳のようなものだろう」と漠然と考える人が多いけれど、画像処理であることに変わりはありません。1枚の画像を格子状に分割して、その中のひとコマの色が隣のコマと比べてどうなのかということを判断し、その答え合わせをフィードバックする……というプロセスを繰り返すわけですね。

 

――レシピまで提案してくれると聞いて驚きました。

 

中村 「暮らしのなかでどう役立てるか」を考えると、そもそも冷蔵庫は食品を冷やしておいしい状態を保つための保管庫なのです。庫内にある食材を使っておいしい料理を作りたいときにアプリが作り方を教えてくれるとか、次の過程で必要となるオーブンレンジと連携するとか、近いうちには一体化するかもしれません。こういうやり方なら、フードロスも減らしていけるでしょう。冷蔵庫をテーマにした省エネは、電気代削減よりもフードロス削減のほうがよっぽど効果が大きいのです。

↑庫内を撮影するカメラを指さす家電王

 

—―データを活用したAI技術は、この先どのような方向性で活用されていくでしょうか?

 

中村 たとえば顔認識ですね。決済にしても犯罪防止にしても、顔認識を採用したほうが便利なことがたくさんあると思います。家に帰って顔で玄関のドアが開いたら便利ですし、一歩進めて、画像認識で子どもの後ろに不審者が映っているときはアラートを出して、解錠しないなど、そういう方向性での発展が考えられるでしょう。こういう技術を世の中で使っていくと、それは「管理」ではなくて「生活の質のレベルアップ」につながると思うんです。防犯カメラもそう。何かあったあとで検証するだけではなく、AIでリアルタイムで変な動きをしている人を見つけるとか、具合が悪そうな人、困っている人を見つけ出してすぐに対処することができます。大量の画像はそもそも見切れないので、適切なモノをピックアップするAIとの連携が必須です。

 

高精度センサーが「第六感」を連想させるオーブンレンジ

↑パナソニックのスチームオーブンレンジ「ビストロ NE-UBS10C」

 

――お隣のオーブンレンジ、動画ではムー的な「第六感」と関連づけて取り上げていました。こちらはどんな機能があるんでしょうか?

 

中村 かなりいろいろなことができます。いまのオーブンレンジの進化ポイントというのは、「簡単にできて、かつプロの料理人みたいにおいしい」ということ。こちらも“見る”=可視化ということにつながるのですが、カメラで認識するのではなく、赤外線を使って食材の温度を認識します。「高精細・64眼スピードセンサー」といって、内部の温度分布を見ているんですね。そこをしっかり把握することで、冷凍食材や常温の食材などいろいろなものが混ざっているとき、どうすれば適切な調理ができるか見きわめるわけです。たとえば、温度が低い部分を感知したら電磁波をそこに集中させることになりますね。さらには、温度上昇速度から分量を把握することもしています。

↑「高精細・64眼スピードセンサー」のイメージ。0.1秒の高精度で食材温度を検知します

 

三上 思わず愚痴になってしまうのですが、レンジを使う時は500Wとか600Wで説明の通りに温めても、シューマイが表面だけ変にパリパリした仕上がりになってしまうことがあります(笑)。

 

中村 そのあたり、最新機種はお任せ調理でもちゃんと調理してくれますよ。食材の焼き具合まで指定できるんです。自動調理器という分野もどんどん進化しています。すでに、食材と調味料さえ入れておけば、あとは勝手に調理してくれるという形ができつつありますね。パナソニックでいえばオートクッカーという製品があって、これもさらなる進化があると思います。

今回は、ピラミッドの内部を調べるテクノロジーとしてのミューオンから始まり、最新の中身が見える冷蔵庫、および高精度温度センサー付きのレンジに触れ、便利なだけではなくフードロス削減にもつながっていくという話になった。のべ10回の対談で立証されているオカルトと家電の親和性は、これから先どんな方向で展開していくのだろうか。今後も、楽しみで仕方がない。

撮影/鈴木謙介 取材・執筆/宇佐和通

【西田宗千佳連載】パナソニックのテレビ事業が、Amazonに白羽の矢を立てたワケとは

Vol.140-2

本連載では、ジャーナリスト・西田宗千佳氏がデジタル業界の最新動向をレポートする。今回のテーマは、国内メーカーから登場するテレビの違いについて。Amazonとの協業に賭ける、パナソニックのテレビ事業戦略を紐解いていく。

 

今月の注目アイテム

パナソニック

ビエラ Z95Aシリーズ

実売価格36万6300円(55V型)

↑新世代有機EL「マイクロレンズ有機EL」の採用で、高コントラストかつ美しい映像を実現。Amazon「Fire TV」の機能を内包し、ネット動画もテレビ番組も同じ画面で表示することができ、簡単に見たい番組を探せる

 

今年の日本国内テレビ大手の中でも、もっとも大きく変化したのはパナソニック。と言っても、画質や音質面の変化ではない。進化はしているが、今年の変化軸はそこではないからだ。

 

ポイントはOSだ。

 

パナソニックの場合、2015年から昨年まではMozilla.orgと協業で開発した「Firefox OS」のテレビ版を採用してきた。当時は他社のテレビも含め、採用が広がっていくOSと想定されたもの。しかし、2016年にMozilla.orgの方針転換に伴い、同OSを採用するのはパナソニックだけとなった。結果、メンテナンスもパナソニックが主軸に行なわざるを得なくなって、開発工数や進化の面で厳しい状態もあった。

 

特に課題だったのはアプリの対応だ。元々はWebブラウザーベースで開発が容易、という発想だったのだが、他社がAndroidベースになっていった結果、「違うやり方では流用が難しくて対応に時間がかかる」という問題が生まれた。現状、テレビ向けアプリ=映像配信対応、という部分が大きいため、アプリ対応が遅れやすい=映像配信対応が遅れやすい、ということになり、顧客満足度に直結する。

 

現在のテレビにとって、映像配信は重要な存在だ。コロナ前はまだ、映像配信が特別な存在だったかもしれないが、いまやそんなことはない。勝手に番組が流れてくる放送と異なり、配信は見たいものを自分で選ぶ必要がある。「いまなにが見られるのか」「その中で自分はなにを見たいのか」を判断するには、番組・作品を発見しやすくする工夫が必要だ。

 

現在のテレビは、そんな「見つけやすさ」でも競争し始めている。「見つけやすさ」の観点では、対応サービスの量だけでなく、レコメンデーションのエンジンや、番組の付加情報も大切。そしてUIの細かな改善も必須になる。

 

それらの条件を備えており、パナソニックが自社で培った画質・音質や家電連携などの独自要素を組み込む協力体制が採れるところはどこか……ということになり、結果としてAmazonに白羽の矢が立った、という流れである。

 

ただ実際には、パナソニックとして「Amazon」「Fire TV」というブランドを求めたところもある。日本では一定のシェアを持つパナソニックだが、世界的に見ればもうあまり大きなシェアも認知度も持っていない。その中でテレビの認知度を高めていくには、「パナソニックの(なかば独自の)OS」ではなく、「AmazonのFire TV」ブランドが大きな意味を持ってくる。コストパフォーマンスよく認知を得るには、重要な戦略変更だったのである。

 

パナソニックがいつから開発を始めたかは不明だが、「通常の製品の倍の時間をかけた」という。ここで基盤整備をするのは、長期的にテレビビジネスを展開していくのには必須の判断だった……ということなのだろう。

 

では他社はどうか? その辺は次回解説していく。

 

週刊GetNavi、バックナンバーはこちら

8万4000円のドライヤーが出た!うるおいと速乾を高次元で叶えるパナソニックのヘアドライヤー「nanocare ULTIMATE」

パナソニックから、ヘアードライヤー ナノケアの新ライン「nanocare ULTIMATE」EH-NC80/EH-NC50が9月1日に発売されることが決定。nanocare ULTIMATEとは、同社のドライヤーにおいて最も高い髪ケア効果を保有するナノイーを搭載したシリーズだという。

 

髪がうるおっちゃう!

本製品は、水分発生量が最大10倍(※1)(「MOIST」モード使用時)に進化した高浸透ナノイー(第2世代)を搭載し、ナノサイズの水分がキューティクルの隙間から内部へ浸透することで、髪へのうるおい1.2倍(※2)(「MOIST」モード使用時)を実現。

↑「nanocare ULTIMATE」EH-NC80/オーセンティックブラウン

 

また、高浸透ナノイー・ミネラル(※3)・マイナスイオンの発生量を調整した、4つのパーソナルメニューで(EH-NC50は3つ)、悩みに合わせてなりたい髪へ導く。その4つのメニューとは?

 

「MOIST」……パサつきが気になる髪を、しっとりまとまる髪へ

「STRAIGHT」……うねりが気になる髪を、くせを伸ばして指通りのよい髪へ

「AIRY」……ぺたっとしやすい髪を、ふんわりボリュームある髪へ

「SMOOTH」……手触りが気になる髪を、さらさらな髪へ(EH-NC80のみ)

 

↑「nanocare ULTIMATE」EH-NC50/クラフトブラック

 

さらに、新搭載の高回転モーターが作り出す高圧、高速の風を新速乾ノズルが拡散し、広い範囲に風を届けることで、ナノケア史上最高(※4)の速乾性能を実現し、従来品より1.5倍(※5)速乾性能が向上している。

 

※1:高浸透ナノイーと高浸透ナノイー(第2世代)との比較(パナソニック調べ)
※2:パナソニック2022年発売EH-NA0Jとの比較(パナソニック調べ)
※3:亜鉛電極を含む放電ユニットから発生する亜鉛粒子のこと。
※4:パナソニックドライヤーにおいて。パナソニック2022年発売EH-NA0Jとの比較(パナソニック調べ)
※5: パナソニック2022年発売EH-NA0J(風量【強】根元速乾ノズル装着時)とEH-NC80(風量【強】ノズル装着なし)との比較(パナソニック調べ)

 

パナソニック
「nanocare ULTIMATE」EH-NC80「nanocare ULTIMATE」EH-NC50
市場想定価格:EH-NC80 8万4000円前後(税込)/EH-NC50 5万9000円前後(税込)

炊飯から保温まで「ビストロ匠技AI」がコントロール! パナソニックから炊飯器「ビストロ Vシリーズ」発売

パナソニックは、お米の状態を見極めて最適な炊飯プログラムに調整する「ビストロ匠技AI」を進化させた可変圧力IHジャー炊飯器 ビストロVシリーズを2024年9月上旬より発売します。

「ビストロ匠技AI」が炊飯から保温まで火加減・圧力加減をコントロール

ビストロVシリーズは、お米の状態に合わせて、約9600通りの中から最適な火加減・圧力加減を自動で調整して炊飯する「ビストロ匠技AI」を進化させました。従来品では炊飯中にお米の状態を見極めていたのに対し、本製品は炊飯から保温までビストロ匠技AIがお米の状態・量を判別します。ビストロ炊飯の追い炊き・蒸らし工程において、合数毎の最適な圧力加減を判別し、「加圧追い炊きポンプ」が最適な圧力を加えることで、これまでよりおいしさが持続します。

 

また、保温中のごはん残量を検知し、適切な保温温度に火加減を調整することで時間が経ってもおいしさが持続します。炊込みコースでは、従来品比2倍となるお米1カップあたり最大150グラムの具材を入れて炊飯することができ、季節の食材をたっぷり使った炊込みごはんや鶏肉1枚を丸ごと使ったアジア風炊込みごはんも作ることが可能です。

 

【メーカー】パナソニック
【品名】可変圧力IHジャー炊飯器 ビストロ Vシリーズ
【品番】SR-V10BB(5.5合炊き)/SR-V18BB(1升炊き)
【メーカー希望小売価格】オープン価格
【発売日】2024年9月上旬(*)

製品サイトURL:https://panasonic.jp/suihan/products/SR-V10BB.html

*社会情勢等の影響により、発売の延期や供給が遅れる可能性があります。発売時期は確定次第、パナソニックホームページに掲載いたします。

 

【フォトギャラリー(画像をタップすると閲覧できます)】

誰しもが自分自身を解放できる空間「センサリールーム」が、病に苦しむ子どもと家族にひとときの癒しを届ける

心地よい音や照明、空気質を組み合わせた、誰にでも過ごしやすい空間「センサリールーム」。日本では欧米に比べてセンサリールームの普及が遅れていますが、感覚過敏の人に向けたものなど、その数は徐々に増えています。

 

そんな潮流のなか、この6月、札幌に新たなセンサリールームが登場しました。それがある場所は、病に苦しむ子どもと家族のための滞在施設「ドナルド・マクドナルド・ハウスさっぽろ」。

 

子ども専門としては道内最大の病院「北海道立子ども総合医療・療育センター(通称:コドモックル)」のそばに位置するこの施設では、病と戦う子どもや家族に泊まる場所を提供し、家族団欒のひとときをもたらしています。当所に誕生したセンサリールームと、そこに込められた想いを取材しました。

 

病と戦う子どもたちと家族に、団欒の時間を提供

コドモックルには、北海道全体から、多くの患児や家族が救いを求めてやってきます。北海道は広いゆえ、遠方から来院する人も多く、移動・診察だけで丸一日必要になってしまうケースも多数。また、入院をしている子どもたちにとっては、家族との時間が限られてしまうという問題があります。

 

ドナルド・マクドナルド・ハウスさっぽろは、そんな子どもたちや家族に、団欒の時間を提供しています。遠くから通院している親子のための宿泊施設として。あるいは、入院中で外泊を許可された子どもと家族が水入らずの時間を過ごす場所として。1人1泊1000円での利用が可能で、月に30〜50の家族が宿泊しています。

↑ドナルド・マクドナルド・ハウスさっぽろの入り口。同様のハウスは、世界に380、国内に12あります

 

ハウスの運営コンセプトは、まるで家にいるかのように過ごせる「第二の家」。宿泊用のバストイレ完備の個室のほか、3家族が同時に使える共用キッチンや広々としたダイニングなどがあり、家にいるのと同様に過ごすことができます。ハウスの運営資金は寄付のみで成り立っており、スタッフは全員がボランティア。人の心の温かみを感じられる施設です。

↑宿泊用のベッドルーム。10室の用意があります

 

↑ベッドルームには、ハウスを利用した家族が、それぞれの想いを綴れるノートが置かれています

 

↑共用ダイニング。3家族が同時に調理をできる広さのキッチンが併設されています

 

↑エントランスホール壁面に飾られた、寄付者の名札。元北海道日本ハムファイターズで、現福岡ソフトバンクホークス所属の近藤健介選手の名前もあります

 

ちなみに、ドナルド・マクドナルド・ハウスと、ファストフード店のマクドナルドの間に資本関係はありません。米国で初めて誕生したハウスに、マクドナルドの創業者が多大な寄付をしたことから、「ドナルド・マクドナルド」の名を冠するようになったそうです。

 

センサリールーム設置のためのクラファンを実施

ドナルド・マクドナルド・ハウスさっぽろに、センサリールームを設置しようという機運が生まれたのは、2023年春のこと。当時ハウスのマネージャーを務めていた福原洋勝さんがセンサリールームについて調べているなかで、パナソニックの製品についての記事を見て、それを導入したいと考えたそうです。

 

コドモックルとの協議も重ね、設置推進の方向にまとまり、同年5月25日から費用を賄うためのクラウドファンディングを実施。427名から516.2万円の支援が集まり、450万円の目標を上回る成果を得ました。

↑センサリールーム設置に尽力した、元ハウスマネージャーの福原洋勝さん

 

そうして完成したセンサリールームは、2024年6月から運用がスタートしています。現在のハウスマネージャーである長谷川みどりさんによると「まずはハウスに泊まる家族による利用を開始し、将来的には宿泊をしない親子にも開放したい」ということです。

 

センサリールームの利用は予約制で、利用枠の時間は、病院のリハビリの1コマと同等に設定。リハビリの合間に、効率よく癒しの時間を過ごせるよう配慮しています。

↑長谷川みどりさん。福原さんの後を継ぐ形で、ハウスマネージャーを務めています

 

誰しもが、自分自身を解放できる空間

年齢や性別、国籍や障がいの有無に関係なく、誰しもが「あるがまま」を受け入れ、自分自身を開放し、心地よく過ごせる空間。それが、パナソニックのセンサリールーム「あるまま」のコンセプトです。独創的な空間を彩る照明器具を基軸に、音、映像、空気質の改善などの技術を組み合わせて、過ごしやすい雰囲気を作っています。

↑センサリールームの内部

 

↑天井のレールには、スピーカーのほか、パナソニック独自の清潔イオン「ナノイーX」発生装置が取り付けられています

 

↑プロジェクターも設置されており、幻想的な映像を映し出します

 

ドナルド・マクドナルド・ハウスさっぽろのセンサリールームは、同時に入れるのは3人程度の小さな部屋ですが、日常を過ごしているなかでは味わえない、“心地よい非日常”を体感できる空間です。コドモックルのセンター長・高室基樹さんは、運用開始に先駆けて開催されたお披露目会で「いい感じの手狭感があり、秘密基地や穴倉のような雰囲気で、子どもにとっては楽しい場所になりそうです。

 

病院はストレスの塊のような建物なので、その近くで休める空間になればいいと思います。センサリールームについて医学的に証明された効果はおそらくまだありません。ですが、見るだけ、聞くだけ、触るだけではない、五感全体を刺激できるこのような空間は、子どもの発達のとって重要であることがわかっています」と語っています。

↑コドモックルのセンター長・高室基樹さん

 

このセンサリールームでは、ボタンひとつで部屋の設定を変えることができます。照明の色がガラリと変わるので、同じ部屋にいても、雰囲気が大きく異なった印象を受けます。メーカーによると、多くの人がリラックスするであろう、色、照度、光の変化といったデータに基づいて設計されているそう。気持ちを落ち着けたいとき、元気を出したいときなど、ニーズに合わせて部屋の雰囲気を変えることが可能だといいます。

↑ソファの下にある5色のボタンを押すと、照明の色が切り替わります

 

↑ソファの端には、身を隠せるような場所もあります

 

↑センサリールームの床には、妖しく光るファイバーが這っています。高室さん曰く「触った感じがとてもよい」

 

センサリールーム未体験の筆者がこの部屋に入った感覚では、ほかの空間では味わえない、唯一性のある体験ができるように思いました。部屋にいたのは短い時間でしたが、何も考えずゴロンとしていたくなる、リラックスした心地へと自然に導いてくれるような感覚をおぼえました。

↑センサリールームのお披露目会には、ハウスを利用する家族のほか、ドナルド、ハウスの運営をサポートし、センサリールーム設置にも協力した北海道日本ハムファイターズのマスコット・ポリーも参加しました

 

病気と戦う子どもたちやその家族に、憩いの時間を提供するドナルド・マクドナルド・ハウスさっぽろ。同所に誕生したセンサリールームは、その時間に、従来にない価値を加える存在になりそうです。

キッチンに常設したくなる! パナソニックから業界最小サイズの「コンパクトベーカリー「SD-CB1」

パナソニックは業界最小(※1)サイズのコンパクト設計で、手軽に焼きたてパンが楽しめるホームベーカリー「コンパクトベーカリー SD-CB1」を2024年9月1日より発売します。

※1 国内ホームベーカリー市場において、幅×奥行×高さのサイズ。2024年7月3日時点、パナソニック調べ。9月1日発売予定

キッチンに常設できるサイズを目指して設計

「コンパクトベーカリー SD-CB1」は、キッチンに常設できるコンパクトサイズを目指して設計し、幅18.8 cmの業界最小サイズを実現。できあがりのパンは少人数世帯に適した約0.6斤(※2)であるため、余ったパンを翌日に食べたり、冷凍したりする手間がなく、毎回焼きたてのおいしさを味わうことができます。

※2 パナソニック1斤比、約0.6斤相当

コンパクトベーカリー SD-CB1の特徴

1. 業界最小サイズ、約0.6斤用のコンパクト設計

本体サイズ幅18.8×奥行28.5×高さ24.3 cmのコンパクトボディで、キッチンに常設しやすいサイズ。少人数世帯で食べきるのにちょうどいい約0.6斤サイズで、毎回焼きたてのおいしさを楽しめます。

 

2. 独自のプログラムで年中ふっくらパンが作れる

パナソニック独自のねり・発酵・焼成プログラムで、材料を入れるだけで気温によらず安定して年中ふっくら焼きあがります。

 

3. 20メニュー・30種類の多彩なメニュー搭載

毎日の食卓にちょうどいいサイズのデイリーパン(食パン)、高加水パン、米粉パン等のパンメニューの他、ピザ生地やジャムメニューなども搭載。

災害が起きても生産を止めないためには? 配線器具のグローバル企業・パナソニックEW社が実現した”強靱化”

配線器具などの電材で国内トップのシェアを誇るパナソニック エレクトリックワークス社(以下、EW社)は、災害時にも生産を途絶えさせないため、部品の供給網を強靭化することを発表しました。同社の最新の取り組みについてレポートします。

↑EW社の大瀧 清社長

 

グローバルで20万品番以上の部品の情報を可視化

EW社は国内のみならず、海外でも多くの国で事業を展開しています。同社の生産拠点は国内外に25か所もあり、部品を提供する企業は3000社以上にのぼります。同社が製造している配線器具などの製品は、社会を支えるインフラの一部であるため、常に安定して生産を続ける必要があります。

 

しかし、世界をまたいで広がるサプライチェーンを、災害や社会情勢の変化があったときにも確実に維持するのは大変です。

↑グローバルに展開するEW社の事業。インド、トルコ、ベトナムでは、配線器具のシェアで1位を獲得

 

そこでEW社は、2024年4月からサプライチェーンマネジメントシステム(以下、SCM)「EW-Resi.」を導入しました。富士通の協力を得て開発した、EW社オリジナルのシステムです。

↑EW-Resi.導入までの経緯

 

2023年4月から運用していた従来のシステムでも、全社での情報共有や、災害などの有事に供給が滞りそうな部品を把握することは可能でした。しかし、生産、販売、在庫などの各システムの連動性が弱く、オペレーションが属人化し、マニュアル対応が必要だったといいます。

 

そこでEW-Resi.では、20もある既存のシステムを統合し、グローバルで20万品番を超える部品の在庫・供給状況を可視化。どのサプライヤーがどの部品をどの程度供給しているのか、全てが見えるようになります。

 

そして、有事の際には、供給への影響度合いを自動で計算し、既存の在庫の融通とあわせて対応策を提案するシステムを追加しました。平時にも、AIが精度の高い需要予測を行い、生産の効率を向上させます。

↑災害発生時のサプライチェーンへの影響を素早く可視化

 

EW-Resi.が有事対策を行う災害のレベルは、地震なら震度5以上、洪水なら気象庁が発する大雨洪水警報の警戒レベル4(避難指示発令相当)以上。気象庁のシステムから常時情報を受信しているため、これらの大きな災害が起きた場合にも、すぐに対応をとれる体制になっているそうです。

 

EW-Resi.は、国内の17拠点に加え、海外ではインドの1拠点に導入済み。今後、国内外全25拠点へ導入先を広げていくとしています。

 

AIの活用により短い期間で開発成功。発展性も秘める

EW-Resi.のシステム開発に協力した富士通の執行役員EVP 大塚尚子さんによると、自社のAIにEW社のSCMについての既存情報を学習させたことによって、需要予測モデルをわずか2か月で構築できたといいます。データモデルを一度作成すれば、そのモデルの組み合わせを変えていくことで、在庫管理、需要予測、レジリエンスなど、様々な目的を持ったアプリケーションを開発できます。

 

大塚さんは、このデータモデルを応用することで「温室効果ガスの排出量の可視化・削減策構築のシステムも作れる」と語っており、EW-Resi.は、サプライチェーンの強靭化策だけにとどまらない可能性を秘めています。

 

EW-Resi.の導入により、有事下での事業継続計画状況の把握にかかる日数は、従来システムの平均3日から1日に短縮されました。製品の信頼性の高さから、グローバルで高いシェアを誇っているEW社。今回の新たなシステムの導入は、同社の信頼性をさらに高めるものとなりそうです。

同ラインでも作る冷蔵庫の種類が違う!? パナソニック草津工場へ「品質へのこだわり」を見にいった

5月28日にパナソニックの草津工場(滋賀県)にて同社冷蔵庫の生産現場の見学とセミナーが開催されました。ここでは最新モデル「CVシリーズ」の特徴と、同社の品質確保に向けた取り組みについてレポートしていきます。

 

国内トップシェアを誇るパナソニックの冷蔵庫の強みとは?

パナソニック くらしアプライアンス社が2023年3月に発売した「クラウド制御で実現 GX対応冷蔵庫 9Xシリーズ」は一般財団法人 省エネルギーセンターが主催する「2023年度省エネ大賞」の製品・ビジネスモデル部門で最高賞の「経済産業大臣賞」を受賞。

 

同社の常務の太田晃雄氏は、現在国内トップシェアの冷蔵庫事業をさらに伸ばしていくことで、「社会・地球全体の食文化を支えていきたい」と語りました。

↑パナソニック くらしアプライアンス社 常務 キッチン空間事業部事業部長の太田晃雄氏。「2030年には今の1.5倍の販売を目指して世の中に貢献していきたい」と語りました。

 

また、太田常務はパナソニックの冷蔵庫の強みとして「ものづくりのこだわり」と「社会・環境への貢献」の2つを掲げました。

 

一方、商品面では、スペースを有効活用できる「トップユニット方式」と引き出し収納を全開できる「ワンダフルオープン」などを挙げました。

 

「『トップユニット方式』は冷蔵庫の心臓部であるコンプレッサーを上に持ってくることで、お客様が手の届く範囲で最大限に収納しやすくしています。『ワンダフルオープン』は高級家具などで使用される高耐荷重のベアリング式レールによって、重い物がたくさん詰まっていてもたゆまず滑らかに引き出せるだけでなく、奥まで見えるのが我々の商品の特徴です。空間美と実用美ではデザインのこだわり、スキマレスでビスもないものづくりをご確認いただければと思います」(太田常務)

↑手の届きにくい最上段奥を有効活用する「トップユニット方式」や、引き出しが全開する「ワンダフルオープン」などを採用

 

設計品質と製造品質、製品審査によって高品質を実現

工場での製造においては、設計品質と製造品質、製品審査によって高品質・高品位を実現していると太田常務は語りました。

 

「日本を含め非常にさまざまな環境、気温、湿度があるため、そこへ向けた冷却試験をしっかり実施しています。製造品質としては、この工場の特徴であるお客様の多種多様なニーズにタイムリーに対応する『ミックス生産』。それから生産の全台に対して性能検査や品質検査をすることで、品質を確保しています。製品審査は創業者である松下幸之助のお客様第一の精神を受け継ぐ部門で、設計部門や製造部門に対して、お客様視点で担当していく部門になっています」(太田常務)

↑パナソニックの工場における品質確保に向けた取り組み

 

ミックス生産方式で効率的な多品種生産を実現

では、実際にどのようなものづくりをしているのか、工場内の様子を見ていきましょう。

 

冷蔵庫は「ドアブロック」「庫内ブロック」「冷却風路」「キャビネットブロック」「機械室」の大きく5つに分かれており、まずはキャビネットと内箱の間にウレタン発泡によって断熱材を充てんする工程が行われます。

↑冷蔵庫の基本構成

 

↑断熱材は「イソシアネート」と「ポリオール」という素材を混ぜ合わせることで発泡した素材をキャビネットと内箱の間に充てんします

 

↑断熱材の進化の歴史。ウレタンの充てん技術が進化しただけでなく、VIP(真空断熱材)を導入したことで省スペースと大容量の両立が図れるようになりました

 

↑ウレタンが均一に発泡しながら充てんされるように製造条件を管理するだけでなく、特殊な治具によって寸法精度も保証しています

 

生産ラインでは、さまざまな型番の製品を一つのラインで製造する「ミックス生産」方式を採用しています。多品種を同時に製造できることで、多様化する顧客のニーズに素早く応えられるほか、在庫リスクの軽減が期待できます。

 

「高さの高いものや低いもの、横幅の広いものや狭いもの、奥行きが大きいものや小さいものと、いろいろなものがいっぺんに流れています。1ラインの中で同時に多品種を流しているのが一つの特徴です」(担当者)

↑パナソニックの冷蔵庫工場の製造ラインの様子

 

トップユニット方式のため、コンプレッサーの取り付け作業は階段を上がった場所で行われます。こちらではコンプレッサーと配管をロウ付けと呼ばれる作業で接合します。「非常に高い技能が必要になるため、社内で認定された人のみがロウ付け作業を行っています」(担当者)とのこと。

↑コンプレッサーの取り付け作業

 

続いてドアの取り付けとビス締め作業を行います。どの製品にどのドアを取り付けるのかが指示されるので、それに従って取り付けていきます。

 

「取り付けに不備があると、ドアが落下してお客様に大きな怪我を与えてしまうことがありますので、安全工程としてビスの締め付け強度、ビスの本数に間違いがないかを専用のドライバーを使って管理しています」(担当者)

↑ドアの取り付け作業

 

↑ビス締め作業の安全管理の手法

 

20年相当のドア開閉試験やガラスドアの強度試験などを実施

続いて、検査工程も見せてもらいました。ドア開閉試験では、家庭内での20年分に相当するドアの開閉を行う試験が行われます。

↑ドアの開閉試験を行う部屋

 

パッキンが冷えて硬くなり劣化しやすい冬場の寒い日の環境を想定し、約5℃の室内で1日24時間、約2か月かけてドアを開閉するとのことです。

↑冷蔵庫のドアの開閉試験

 

設計時に品質保証部門でもドア開閉試験を行うのですが、こちらでは最終量産直前に「基本的に全モデルを試験します」(担当者)とのこと。

 

「(引き出しの)レールは金属部品ですので、ちょっとでも金属がこすれるような音が鳴った場合に設計を見直すことがあります。1か所1ミリ削るなど、そのレベルで改善しています」(担当者)

↑野菜室の引き出しの開閉試験の様子

 

ガラスドアの強度試験も見学しました。ビール瓶が振り子の下に取り付けられており、ある程度の角度から振り下ろされたビール瓶がガラスドアに当たっても欠けや割れがないかを確認するというものです。

 

「人間が小走りした時の速さのイメージで、毎秒220cmほどの速さで衝突させて割れないかを確認しています。ガラスは強化処理で割れを防ぐとともに、万一割れた場合でもクモの巣状に細かく割れるように工夫されています。大きくて尖った破片によってお客様がケガをすることがないように設計されています」(担当者)

↑ガラスドアの強度試験の様子

 

それにしても、ガラスドアの強度試験でビール瓶というのは少し意外ですが……。

 

「最初にガラスドアを開発した当時、ビール瓶以外にもいろいろなものをぶつけてみました。硬そうな鉄鍋でも、鉄は曲がって衝撃を吸収してしまいます。それに対してビール瓶は硬い上に変形しないので、衝撃をダイレクトにドア側に伝えることから、ビール瓶で試験をしています」(担当者)

 

一定の温度・湿度環境を保つ恒温室での動作試験も見学しました。全27部屋の恒温室で約300台の冷蔵庫を評価しており、その一つは室温約35℃、湿度約80%の高温多湿環境を再現する部屋でした。

↑室温約35℃、湿度約80%を保つ恒温室内で冷蔵庫を評価

 

冷蔵庫の庫内には多数の温度センサーを配置しており、ドアを開閉した後の温度の変化を庫内の箇所ごとに確認しているとのこと。

 

「1日数十回ドアを開け閉めした後に少しずつ温度が上がっていくのですが、それが一定温度を超えずに冷やし始めてくれるかどうかを確認しています」(担当者)

 

どの部分が冷えにくいか、ということも分かるので、「冷気の流れの大きさを調整するなどの対策をしています」(担当者)とのことです。

↑今回は撮影用にセンサーが取り外されていましたが、通常は庫内に多数のセンサーを配置して温度を細かく計測しているとのこと

 

フードロスを削減するために「AIカメラ」を搭載

工場の製造工程におけるものづくりのこだわりについて紹介してきましたが、続いてはパナソニックの冷蔵庫の強みとして挙げられていた「社会・環境への貢献」について紹介しましょう。

 

省エネの面では、2024年発売の新モデル「CVシリーズ」と「HVシリーズ」で環境負荷低減にも寄与する新ウレタン発泡剤を採用。

 

「温暖化係数が従来商品の約10分の1で、部材でもCO2排出量の削減を取り組んでいます」(太田常務)

↑新モデルでは、環境負荷が低い「新ウレタン発泡剤」を採用しました(右)

 

フードロスの削減に向けては、2024年発売の「CVシリーズ」で「冷蔵庫AIカメラ」を搭載しました。野菜室を撮影したカメラ画像からAIが野菜を自動認識してリスト化し、アプリに登録して早く使うべき野菜やレシピを提案してくれるというものです。

↑パナソニックのCVシリーズ(写真は冷凍冷蔵庫 NR-F53CV1)

 

↑2つのカメラで野菜室を撮影し、AIで野菜を認識する「冷蔵庫AIカメラ」

 

↑2段の野菜室にあるコードで引き出しの場所を検出し、カメラで読み取ります

 

↑カメラで読み取った野菜はこのように認識されます

 

↑「Live Pantry」アプリの画面。上から古い順に野菜が並びます

 

↑野菜のアイコンをタップすると詳細が表示され、レシピの提案も出てきます

 

カメラで認識した野菜の登録や野菜の残りの量などは手動で変更する必要があるとのことですが、肉や魚よりもロスしやすい野菜をうまく活用できるという意味では頼りになりそうです。

 

海外メーカーでもカメラとAIで冷蔵庫内の食品を認識するという取り組みが進んでいますが、AIで徹底的に差別化を図るつもりはないと太田常務は語りました。

 

「AIはあくまでもお客様の使い勝手を良くする、フードロスを削減するという視点です。他社も含めて2つのカメラで引き出しまで見られるのは我々だけで、レシピ提案まで持っていったのは世界でも初だと思います。他社がCESでイノベーション賞を授賞したものより優れたものだと思っていますので、将来的には海外にも展開していきたいと考えています」(太田常務)

 

今回の工場見学とセミナーを通じて、同社がいかにユーザーの使い勝手の向上に努め、安全かつ環境に優しい製品の設計・製造を追求しているかがよくわかりました。今後の取り組みにも、ぜひ注目していきたいですね。

家事シェア時代、夫婦円満の秘訣は食洗機にアリ! パナソニックのフラグシップモデル体験セミナーに行ってきた

6月21日に発売される、パナソニックの食器洗い乾燥機「NP-TZ500」。汚れの量を自動で検知し、それに応じた量の液体洗剤を自動投入する「おまかせコース」を備えた、同社の新たなフラグシップモデルです。

 

この記事では、本機の特徴を紹介しつつ、発売に先駆けてメディア向けに開催された体験セミナーをリポートします。最新の食洗機が、現代人のライフスタイルをどのように変えてくれるのでしょうか。

↑NP-TZ500

 

食器洗いの全てを任せきる「おまかせコース」

NP-TZ500の最大の特徴は、新たに搭載された「おまかせコース」です。その魅力は、食器を入れてボタンを押すだけで、食器洗いの全てが完了するという点にあります。従来の食洗機では、食器を投入したあとにユーザーが手動で洗剤を入れる必要がありましたが、本機ではその手間をカット。洗浄水の濁度によって汚れの量を検知する「汚れセンサー」を搭載し、汚れぐあいに応じて適切な量の洗剤を自動投入してくれます。

↑本機の庫内。タンブラーやグラスを入れやすいアタッチメントが、右下に設置されている

 

手動での洗剤投入は、しっかり計量して入れるのが面倒で適当になったり、投入する量が多すぎて非経済的になったり、逆に少なすぎたりといった問題が。しかし本機なら、そんな懸念が不要になります。

↑庫内の底面。左側に見える白い物体が液体洗剤タンク。約30回分の洗剤を入れておける。中央の排水溝の下には、汚れを検知する「汚れセンサー」がある

 

洗剤の自動投入は2段階式になっています。まず本洗浄前の予洗いで食器を水で流します。その際に流れてきた汚れの量を汚れセンサーで測って洗剤の量を決定、投入してから本洗浄に入ります。

 

しかし、水による予洗いでは油脂汚れが落ちにくいため、その量を適切に計れません。そこで、本洗浄中に油脂汚れの量の計測を行い、汚れが多いと判定された場合は追加で洗剤を入れ、洗浄時間を延長します。

↑汚れセンサー

 

汚れの状態に最適化された洗い方をしてくれるので、十分な洗浄をしつつも無駄に洗いすぎるということはなく、経済性を高めています。本機の節水効果は従来機より約10%向上し、5人分の食器を洗ったときに使う水の量はわずか約9.9L。同じ量の食器を手洗いをした場合の7分の1に収まります。

↑同じ数の食器を洗ったときの、手洗い(左)と本機の消費水量の比較

 

また手洗いの場合、水の温度はおおよそ30度くらいになります。しかし、牛や豚の油脂汚れを落とすには40〜50度以上の温度が必要なため、手洗いでは十分に洗いきれないことがあります。一方、食洗機の場合は、60度以上に加熱した水を高圧で吹きかけて洗うため、しつこい汚れもしっかり落とせるのです。本機は「食器洗いの質を高め」「水道代を節約し」「時短をする」という、3拍子が揃ったモデルといえます。

 

家事シェアの専門家が語る、食洗機がもたらす家庭環境の変化

体験セミナーには、夫婦の家事シェアについて研究している三木智有さんがゲストとして登壇。現代に適した家事シェアの形と、食洗機導入の意義を語るトークセッションを行いました。

 

ほかの先進国に比べて家事・育児にかける時間が短いとされる日本人男性ですが、三木さんによると「日本の男性はすでに家事育児を限界まで頑張っている」といいます。というのも「日本人は仕事と通勤の時間が長すぎて、家事にかけられる時間がそもそも短い」のだそうです。

↑トークセッションに登壇した三木智有さん

 

 

三木さんは「パパたちは、企業や社会から、家族と暮らしを営む権利を取り戻さなければならない」と語り、女性が長い時間をかけて社会に出て働く権利を得たのと同様に、男性も戦っていく必要があると説きました。

 

そんな時代における夫婦の家事シェアの最適解について、三木さんは「家事負担の量を等しくするのではなく、自由時間に着目すべき」と話しました。仕事や家事・育児などから解放される自由時間は夫婦にとっての共有財産。それを最大化しながら、公平に使える状態を作るのが、家事シェアの目的だというのです。

 

「家電は、もはや単なる道具ではなく、家事負担を減らして自由時間を増やしてくれる、頼れるパートナーです。手作業のほうが確実! という人もいますが、家電を使ったほうが家事の質は上がります。食洗機の場合、時短、確実性、節約の3点で手作業に優越しています」(三木さん)

↑本機による洗浄のビフォーアフター。高音高圧の水で洗うので、着色汚れも油脂汚れも確実に落とせる

 

個人によって、家事には得手不得手があります。常に同じクオリティにならないとなれば、夫婦間のストレスにもなってしまうかもしれません。しかし家電であれば、常に一定のクオリティで家事をこなしてくれます。三木さんが「夫婦間の家事スキルのギャップを埋めるという意味でも、家電の意義は大きい」と言うように、家電は夫婦の円満な関係性にも一役買ってくれる存在です。

 

本機の導入で、年間176時間も家族の時間を増やせる⁉

NP-TZ500の市場想定価格は10万5000円前後。これだけ見ると、安い買い物には思えないでしょう。しかし、本機が消費する水の量は手洗いの7分の1。水道代の節約効果は、5人家族の場合、年間23100円にもなります。単純計算で、4年強で購入費用を回収できる計算です。

↑本機による節水効果をペットボトルの数で可視化すると説得力は歴然

 

そして、5人家族が食器洗いにかける時間は、1日平均29分だそう。これを年間に換算すると、なんと176時間以上になります。食器洗いの手間すべてを代替してくれる本機を導入すれば、その時間を丸々家族とのコミュニケーションにあてられるわけです。

 

タイパ(タイムパフォーマンス)という言葉が叫ばれるようになって久しいですが、NP-TZ500のタイパ効果は数字で見ると大きな説得力を持ちます。「おまかせコース」の導入によってそのタイパを向上させたうえに確実性を磨き、節水効果も高めたNP-TZ500は、“タイパ家電”の目玉といえる存在になりそうです。

SDGsとウェルビーイングを両立。パナソニックと和歌山市が結んだ連携協定の意図を取材

パナソニック エレクトリックワークス社と和歌山市は、「ZEBおよびウェルビーイングの普及拡大に向けた連携協定」を締結しました。ZEBとは、ネットゼロエネルギービルのことで、消費するエネルギーを実質ゼロに近づけた建物のこと。ウェルビーイングは快適な状態を表す言葉です。

 

今回の協定は、脱炭素化を進めつつ、和歌山市の「働きたい、住みたい街づくり」を推進するための取り組みとなっています。その協定締結式を取材しました。

 

ZEBの重要性と、パナソニックの強みとは?

ZEBに関して、パナソニックはこれまでも、大阪府京都市、鳥栖市との協定を締結し、自治体との連携を強めてきました。和歌山市との協定締結は4例目となります。

 

これまで同社が連携協定を締結してきた自治体において、多くの二酸化炭素を排出しているのが、産業部門です。和歌山市の場合も、産業部門からの排出が全体の80%を占めています。

 

そんな状況下において脱炭素化を進めるためには、空調、照明などで多くの電力を消費する建築物の省エネ化の必要性が高くなります。それを実現するのが、ZEB化の技術です。

 

ZEB化においては、太陽光発電などによる創エネ、高効率な空調・照明機器の導入などによって、建物の消費エネルギーを抑えていくことになります。しかしこれには、高い断熱性や気密性などが求められるため、新築でないとやりにくいのが現状でした。

 

そこでパナソニックは、一定の条件を満たす既築の建物をZEB化するノウハウを開発。建物の骨組み部分に手を加えずともZEB化することができるので、改修コストを抑えながら脱炭素化を進められます。パナソニックはこのノウハウを強みとして、自治体との連携を強めながら、全国への普及を進めています。今回の連携協定締結もその一環となります。

 

ZEB化に関する協定として、ウェルビーイングを初めて盛り込む

パナソニックと和歌山市の間で締結された連携協定には、ZEB化する物件を選定するための調査や計画の立案、セミナー等の開催のほか、ウェルビーイング推進についての内容が盛り込まれています。これまでパナソニックが各自治体と結んできた協定の内容は、ZEB化の推進に関することのみ。ウェルビーイングにまで言及されたのは、今回が初です。これには、和歌山市の街づくりへの思いが込められています。

 

「脱炭素化は喫緊の課題だが、それと同時に働きたい環境を整えることも必要だと思っている」と語るのは、尾花正啓(まさひろ)和歌山市長。ZEB化と同時にウェルビーイングにも配慮した建物改修を進めることで、快適なオフィス環境を整え、和歌山市が掲げる「働きたい、住みたい街づくり」を実現しようという算段です。

↑尾花正啓和歌山市長

 

近年、和歌山市は市内への5つの大学の誘致を進めてきました。今回の協定締結は、これらの大学や和歌山大学の卒業生に、和歌山で働くことを選んでもらうための取り組みでもあります。

 

パナソニック創業者の松下幸之助は和歌山市出身

ちなみに和歌山市は、パナソニックの創業者・松下幸之助の出身地(松下幸之助の出生地は海草郡和佐村千旦ノ木で、現・和歌山市禰宜)。出身地にかける彼の思いは強く、和歌山市立和歌山体育館など、多くの建物を市に寄贈してきました。彼は、和歌山市の名誉市民にもなっています。

↑松下幸之助が和歌山市に寄贈した茶室「紅松庵」の内部。2024年に寄贈後50周年を迎えました

 

和歌山市の尾花市長は「連携協定のパートナーにパナソニックを選んだ理由のひとつは、松下幸之助とのゆかり」と語っています。今回の連携協定がもたらす成果は、パナソニックと和歌山市の両者にとって、実効性だけにとどまらないものがありそうです。

「SNS投稿に革命」自信を見せるパナソニックのフルサイズミラーレス一眼カメラ「LUMIX DC-S9」

パナソニックは5月23日、フルサイズミラーレス一眼カメラ「LUMIX DC-S9」を発表しました。6月20日発売予定で、市場想定価格はボディのみで20万8000円(税込)前後、標準ズームレンズキットが24万1600円(税込)前後、高倍率ズームレンズキットが28万7000円(税込)前後です。

↑LUMIX DC-S9

 

LUMIX DC-S9は、2023年に登場した上位モデル「DC-S5M2」と同等の画質を、小型軽量ボディに詰め込んだモデルです。約24.2MPのフルサイズCMOSセンサーのほか、ライカと共同で開発した新世代のヴィーナスエンジンを搭載しています。

↑DC-S5M2と同様のヴィーナスエンジンなどを搭載

 

また、像面位相差AFを搭載し、動物や車・バイクなどに対応するリアルタイム認識AFを可能にしています。さらに動画においては、歩き撮り時の大きなブレと周辺歪みを抑制する手ブレ補正テクノロジー「アクティブ I.S.」も採用しています。

↑高精度なAF追従性能を実現

 

本体には、写真・動画に自分好みの絵作りを反映する「リアルタイムLUT」を設定するLUTボタンが搭載されています。また、LUTの保存数自体もこれまでの10個から39個に増えています。

↑新たにLUTボタンを搭載

 

このほか、画像の中央部を切り出して望遠効果を得るクロップズーム機能と光学ズームを組み合わせることで、ズームリングの操作だけで焦点距離を最大約3倍まで拡張できます。

↑画質を損なうことなく画像の中央部を切り取るクロップズーム機能と光学ズームによって焦点距離が拡張

 

本体サイズは約幅126×奥行き46.7×高さ73.9mmで、重さは本体のみで約403g。

 

また、DC-S9に合わせて新しいアプリ「LUMIX Lab」もリリースします。従来アプリ「LUMIX Sync」に比べて接続手順が簡単になったり、画像や動画の転送に5GHz帯のWi-Fiをカメラ側で選択できるようになったりしています。

↑LUMIX Lab

 

さらに、アプリ内でオリジナルのLUTを作成できます。作ったLUTをスマホからカメラに転送し、写真や動画の撮影ができるようになっています。加えてクリエイターが作成したLUTをアプリ経由でダウンロードして使うこともできます。

↑アプリで色編集も可能

 

↑有償でボディに3色のカバーを張り替えられるサービスも展開

 

SNSユーザーをかなり意識した製品

発表会の場で、パナソニック エンターテインメント&コミュニケーションの副社長執行役員 イメージングソリューション事業部長の津村敏行さんは、カメラ業界を取り巻くトレンドにおいて、SNSの利用者が大きく伸び続けていることを指摘しています。SNSだと撮影はスマホがメインではあるものの、カメラメーカーが積極的に製品を開発することで今後のカメラ市場をけん引していける、と考えているそうです。

↑SNSユーザーがカメラ業界のトレンドに

 

また、SNSユーザー側の声を聞いたところ、「SNSを通じて人生を豊かにしたい」と考える人が多いとのこと。それに対して、カメラメーカーとして進化の余地があるとしています。

 

DC-S9はそうした背景から開発に取り組んだ製品。「編集スキルがなくても魅力的な写真や動画を撮影してすぐにSNSにシェアできること」をコンセプトにしています。

 

「カメラの新製品だけでなく、新しいレンズ、新しいアプリケーションとの組み合わせによって、撮影から投稿までのワークフロー全体を革新。SNSの投稿に革命を起こすLUMIX渾身の新製品となっています」と自信をのぞかせます。

↑SNSユーザーを強く意識した新製品

 

メインのターゲットは、一眼カメラを初めて購入するSNSアクティブユーザー。一方でサブターゲットに従来から撮影を楽しむカメラ愛好者層で、2台目のカメラ需要を狙っているといいます。

↑6月20日~9月1日の間にDC-S9を購入すると、同時発売の単焦点レンズがもれなくもらえるキャンペーンも展開

 

【フォトギャラリー】(画像をタップすると閲覧できます)

パナソニックのリファービッシュ事業本格参入で始まる「劇的な市場変化」

消費者と社会を巻き込んだ大きな渦となるかーーパナソニックは2024年4月10日からリファービッシュ事業「Panasonic Factory Refresh」をスタートさせている。

リファービッシュとは「整備・修復された」という意味で、出荷・販売されたのちに様々な事情でメーカーに戻ってきた製品を、整備して再び販売することを指す。近年拡大している市場だ。

 

「Panasonic Factory Refresh」の場合は、店頭展示品、初期不良品、Panasonic Store Plusの家電サブスクのアイテムが該当。リファービッシュ品自体の販売は2023年12月から始まっていたが、今回、Panasonic Factory Refreshという名称で本格的に事業としてスタートさせた形だ。

 

リファービッシュ品は消費者にとって、年式の浅い製品を安く買える直接的なメリットがある。しかし、実際に取材してみると、Panasonic Factory Refreshは小売店や家電販売店、地域・自治体を巻き込んだ大きな社会変化を起こす可能性があることがわかってきた。本稿では、Panasonic Factory Refresh(以下PFR)によって起こるメーカーの変化、さらには今後起きると予想される劇的な環境変化を掘り下げていこう。

 

消費者の選択肢が増える

PFRは検査済み再生品ということで、新品価格よりもお得に購入できる。例えば、2023年モデルのドラム式洗濯乾燥機「NA-LX113CL」の場合、新品価格は21万8790円だが、PFRで確認できた製品は17万5100円。約20%も安い。パナソニックによるとあくまで目安だが、この例同様に、20%程度安い価格設定になるという。

↑PFRのラインナップは2024年4月時点で8カテゴリ。2024年9月には電子レンジと炊飯器の追加を予定しており合計10カテゴリになる

 

このほかにも消費者にはメリットがある。環境負荷低減に貢献できる点だ。環境負荷低減を謳う製品は、近年多くのメーカーから登場しており、消費者もそうした製品を選ぶ傾向が高まっている。ただし、その多くは付加価値型製品に位置付けられる。環境負荷を低減した分が価格に上乗せされているケースが多い。一方、リファービッシュ品であれば、廃棄品を削減し、新品を製造する機会を減らせるので、資源の節約、CO2削減につながる。

 

また、新しい選択肢ができる点も魅力だ。特に大型家電の場合、長く使うからワンランク上の機種を買いたいが、新品価格では予算オーバーというケースはよくあるだろう。狙っている機種を購入できる選択肢が増えるのだ。PFRの場合、1年の延長保証が付くため、アフターケアの面も安心だ。

 

家電販売店での取り扱いは?大きな変化は中長期的にやってくる

リファービッシュ品は比較的新しいモデルを安く買えるため、家電販売店の新品販売の機会を損なう可能性がある。同じ型番で2割程度安ければ、たとえ展示品やサブスク終了品だとしても、興味を持つ消費者も多いだろう。

 

こうした軋轢を避ける意味もあり、パナソニックは現段階ではPFRがビジネスであることを強調していない。リファービッシュ品が特性上、上限数が限られること、それゆえ市場規模としては小さいこと、そして、サーキュラーエコノミーを確立するための施策であるとし、計画目標値は公開せずに投資段階であるとしている。

 

現時点でパナソニックのリファービッシュ品は、パナソニック直販サイトでしか購入できない。しかし、中長期的に家電販売店にも卸す可能性も選択肢としてあるだろう。その際は、小売店や家電販売店にもメリットが出てくるはずだ。

 

さらに長期的には家電販売店との「専売モデル」や「共同開発品」が出る可能性も考えられる

この項は筆者のあくまで予測だが、PFRの登場によってパナソニック×家電販売店の専売モデルが、長期的には登場する可能性があるのではないかと考えている。PFRによる軋轢回避という側面が強いが、それ以外にも理由がある。

 

近年、家電販売店はプライベートブランドに力を入れている。自社の販売データから導かれる最適な仕様の商品をパナソニックと共同で開発し、専売品として売り出せるなら、生産管理面でもマーケティング面でも効果が高い。新しいビジネスの共創が期待できるのだ。

 

ユーザーとの関係性が変わる

これまで家電メーカーは「売って終わり」でよかったが、現在は「売ってからが本当のスタート」の時代になっている。そのため、パナソニックではIoT機能を充実させて、購入後に機能をアップデートさせたり、各家庭の使用状況に合わせたお手入れの啓発や、メンテナンスサービスの提供で満足度を高めたり、延長保証期間を延ばしたりなど、買ったあとの体験価値創出に力を入れている。

新品販売ではこうした囲い込みのハードルが高くないが、中古品となると一気に難しくなる。メルカリに代表されるCtoCの市場に加えて、リユースビジネスが大きく拡大するなかで、PFRはこの課題を改善する可能性がある。メーカーがタッチポイントを作りにくい領域に楔を打つ事業として機能していくと、筆者は考えている。

 

地域の電器店のあり方が変わる

この項目は直接的にPFRに関わる部分は少ないが、次に挙げる⑥にも関係してくるので述べたい。パナソニックは早い段階からIoT家電に力を入れていたが、近年それが加速している。収集したデータを分析することで得られる知見をユーザーだけでなく、地域の販売店に還元できる可能性がある。

 

例えば、エアコンの稼働率データを提供することで繁忙期の対策を練れるといったものだ。修理ニーズなどをそこから読み取ることも不可能ではないだろう。還元されるデータが地域の電器店へもたらすメリットは大きい。

 

地域で修理・メンテナンス対応が循環するようになれば、電器店の重要性は増す。地域に密着した販売店との関係性を築いてきたパナソニックの資産が最大化するはずだ。

 

総合的な環境負荷低減にはまだ課題もある

リファービッシュ品は限りある資源を活用する点で効果的だが、課題もある。それが配送の問題だ。再生品とするためには、展示品などを一度整備工場に戻す必要がある。この配送費用や配送トラックから排出されるCO2も無視できない量になる。

 

そのため、整備する工場拠点を全国に分散させたり、地域で再生できたりする仕組みが必要となる。現状はパナソニックの品質基準に基づいて各工場で再生されているが、⑤のような状況が生まれていくことで、地域の中で循環させて、環境負荷をより少なくできる可能性がある。この点は今後の展開に期待だ。

 

【まとめ】

ここまでPFRで考えられる可能性を語ってきたが、言うは易し行うは難しだ。どれぐらいパナソニックがやれるかということだが、この点、筆者はポジティブに捉えている。というのも実績があるからだ。

 

実は約1年前、今回の前段となる発表が行われている。2023年4月10日に行われた「新たな「商売」の基準について」で、パナソニックはIoT家電保証サービスの拡充など、ユーザーとの長期的なリレーションを構築する戦略を明らかにした。

 

それから、この1年間でパナソニックは矢継ぎ早に様々な施策を拡充してきた。それには今回のPFRにつながる取り組みも多く含まれている。ヘアドライヤー ナノケアのリファービッシュ品の定額利用サービス開始(2023年6月)、ドラム式洗濯乾燥機と4K有機ELテレビのリファービッシュ品の販売開始(2023年12月)、「パナソニックストアプラス」で大型家電の販売開始(2023年12月)。特に自社ECでの大型家電販売では地域限定はあるが、IoTの接続サービスも行っている。

 

今回は関係する取引先も多いことから、自社主体で動ける領域は少なくなると予想されるが、2024年9月にはPFRのラインナップが拡充されることが発表されている(電子レンジ、炊飯器)。継続的に何らかの施策が実施されることが期待できるというわけだ。今後のパナソニックの動きに注目したい。

パナソニックはなぜ保護犬猫譲渡会を開催するのか? 日本最大級の譲渡会を見た

パナソニックは4月27日および28日に、「パナソニック保護犬猫譲渡会2024」を開催しました。年間1万2000頭の犬や猫が殺処分されている現状を変えようと開催されているこの会は、2022年に始まって今回で4回目になります。現地では、ペットを飼っている家庭にぴったりな家電の体験ブースや、専門家による講演会など、譲渡会にとどまらないコンテンツが展開されました。

 

パナソニックはなぜこの取り組みを始めたのか。この会によって、どれほどの犬や猫が救われているのか。現地で取材しました。

↑譲渡会の会場となった、東京・有明のパナソニックセンター東京

 

170頭以上の犬猫に幸せな出会いをもたらす場

パナソニックの代表的製品のひとつである、次亜塩素酸を活用した空間除菌脱臭機「ジアイーノ」。ペットを飼育している家庭向けのペットエディションもラインナップしているこの製品が、譲渡会を開催するきっかけをつくりました。

↑ジアイーノ ペットエディション。風力をおだやかに切り替える機能やスピード脱臭モードといった、オリジナルの機能を搭載

 

↑ジアイーノ ペットエディションの操作部には、肉球の模様がついています

 

同社では社会貢献事業として、2021年から動物保護団体に向けたジアイーノの寄贈を開始しました。すると、保護団体の側から「譲渡会を主催してもらえないか」とのリクエストが出たのです。それをきっかけとして、2022年に保護犬猫譲渡会の取り組みを始めました。これまで、2022年に東京で、2023年は東京と大阪で譲渡会を開催。今回で4回目となります。これまでの来場者数は累計1万3000人を超え、170頭以上の譲渡につながったそうです。

 

会場で展開されているコンテンツは大きく分けて5つ。メインとなる譲渡会にくわえ、ペットを飼う家庭向けの家電の体験コーナー、専門家による講演会、新たな家族に迎え入れられた保護犬猫たちの写真展、チャリティマーケットが催されています。今回は特に譲渡会に力を入れ、譲渡会場のスペースを従来の2倍に拡大しました。参加する犬猫の数は約270頭。保護犬猫の譲渡会としては国内最大級です。筆者が訪問した27日午後には犬の譲渡会があり、たくさんのワンちゃんたちが、来場者と触れ合っていました。

↑今回の譲渡会会場。参加は事前予約制でしたが、ホールの外には長蛇の列ができていました

 

約270頭の犬猫が参加する、国内最大級の譲渡会

譲渡会には、13の動物保護団体が出展。筆者が訪れた犬の譲渡会では、2団体のスタッフから話を聞くことができました。

 

まず話を聞けたのが、パナソニック主催の譲渡会に初回から参加している団体「おーあみ避難所」の代表・大網さん。福島の原発事故で周囲に取り残された動物を救う活動から発足したこの団体では、約20匹の犬と、約100匹の猫を保護しています。大網さんによると、昨今では保健所からの引き渡しのほか、栃木や茨城の野犬問題やブリーダーの廃業によって保護にいたる犬があとをたたないといいます。怪我をしている、十分な散歩をしてもらえず運動能力が落ちているなど、保護時点で困難を抱えている子も多いそうです。

↑おーあみ避難所で保護されている犬たちの写真。今回参加していない子の写真も展示されていました

 

会場に参加していた、大型犬のらんまちゃんもそんな1頭。運動不足なうえに肥満体型のため、立ち上がるのも億劫な様子でした。しかし、らんまちゃんの愛くるしさは格別なものがあり、多くの人が足を止めて、交流を楽しんでいました。大網さんは、彼らの譲渡先について、「時にもよるが、決まるときは一気に見つかる」と語ります。今回は6頭の犬を連れてきているそうですが、皆に新たな家族が見つかることを願うばかりです。

↑らんまちゃん。年齢は8歳くらい。会場ではずっとゴロゴロしていましたが、来場者に撫でられると気持ちよさそうにしていました

 

会場の入り口付近に出展していた保護団体「いぬ助け」のスタッフにも話を聞きました。この団体は、中型の雑種犬の保護に力を入れていますが、こういった犬は新たな家族が見つかりにくいといいます。体重が15kgを超えるような中型犬になると、賃貸住宅では飼えないケースが多いなど、マッチングが難しいそうです。

↑いぬ助けのブースにいた、ジェニーちゃん(手前)と太陽くん。ジェニーちゃんは、生後推定3ヶ月の子犬ながら、体格はすでにしっかりしています

 

いぬ助けは、パナソニックの譲渡会には今回が3回目の参加。毎回10頭ほどの犬を連れてきていますが、新たな家族と出会えるのは、1回につき1、2頭程度だそうです。こういった話を聞くと、数多くの人のやさしさにあふれた会のなかにも、厳しい現実があることがわかります。そんな現実にもめげず、地道に活動されている様子に、スタッフの方々の熱意を感じました。

↑いぬ助けで保護されている子たち。生後1年以下の子犬が多くいます

 

譲渡会への参加は事前予約制で、当日参加は不可能。それでも、多くの家族連れやカップルの姿が見られ、会場には行列ができていました。これだけの人が参加していれば、幸せな出会いもたくさんあるのでは……という希望も感じられました。

↑譲渡会場は人であふれ、犬の前には、ふれあいを求める参加者が並ぶこともありました

 

家電の体験コーナーやチャリティマーケット、写真展なども開催

譲渡会と別のホールでは、家電の体験コーナーやチャリティマーケットが設置されていました。家電の体験コーナーには、ジアイーノのペットエディションのほか、犬猫の毛をからまずに吸引できるスティック掃除機や、ペットカメラなどがズラリ。ジアイーノのコーナーではその消臭力を、掃除機のコーナーでは吸引力を体験できる設備が用意され、その場で製品の魅力を体感することができます。筆者もブースを回って体験しましたが、特にジアイーノの消臭力は圧巻でした。

↑ジアイーノの消臭力を体験できるコーナー。ジアイーノがない空間(右)にはペットフードのツナのような匂いが充満していますが、脱臭中の空間ではその匂いがまったく感じられませんでした

 

↑スティック掃除機の体験コーナー。右端が、新製品のMC-NX700K。「からまないブラシ」を搭載し、ペットの毛や髪の毛をスムーズに吸引します

 

家電が並んでいるホールの壁面には、新たな家族との出会いに恵まれた、保護犬猫の写真が並んでいました。全部で70枚の写真には、出会いやいまの暮らしについてのエピソードが添えられており、来場者の心を熱くします。

↑保護犬猫の写真展

 

↑写真に添えられたエピソード。心温まるものばかりなので、一枚一枚じっくり読みたくなります

 

↑ホールでは、専門家による講演会も開催。筆者が訪れたときには、ドッグトレーナーの鹿野正顕さんが登壇しており、多くの人が聞き入っていました

 

チャリティマーケットでは、ペットのおやつやおもちゃといった飼育用品のほか、犬猫をかたどったブローチなどのアクセサリーなどが販売されていました。事前予約制の譲渡会に参加せずとも、ペット好きなら十分に楽しめる空間です。

↑チャリティマーケットでは、トートバッグやアクセサリーなども販売されていました。かわいらしくてつい手に取りたくなる品物ばかりです

 

パナソニックの広報によると、次回の譲渡会の実施日程は未定。ただし、昨年同様に大阪でも開催したいという意向は持っており、場所や日程などの都合を勘案して決定するといいます。次回の会が開催されるころには、今回参加していた犬猫たちが新たな幸せをつかんでいることを、一人の参加者として祈ります。

ナイター照明に革命を起こす可能性。内にも外にも眩しくないパナソニック「アウルビームER」

急速に普及が進んでいるLED照明。大型のスタジアムやアリーナ、球場などの照明がLEDに転換されていることは、すでにお伝えしてきた通りだ。しかし、中・小規模のスタジアムや公共のグラウンドには、従来のHID照明が多く残っている。

 

その置き換え需要に対応するため、照明器具大手のパナソニックは、新たなLED投光器を開発した。それが、光害抑制力に優れる「アウルビームER」。グラウンドから漏れる光がもたらす周囲の住宅などへの影響を抑制しながら、競技者が感じる眩しさを軽減、従来のLED照明以上の省エネ性も実現したのだ。

 

「寝室に光が差し込む…」競技場から漏れる光がもたらす光害

全国に1万6500箇所以上もある、中・小規模の競技場や学校のグラウンド。大型のスタジアムと比べるとサイズは小さいとはいえ母数が大きいゆえ、これらの照明をLED化することによる省エネ効果は大きい。

 

そういった場所に設置される投光器に求められるのが、近隣への光害対策だ。パナソニックが競技場の近隣に住む住民400人を対象に行ったアンケートによると、39%の人が「光漏れが気になったことがある」という。具体的な悩みとしては、家の寝室へ光が差し込む、漏れた光によって道路が眩しくなり安全性を損なう、といったものだ。

↑光害の例

 

また、競技場の照明という性質上、その眩しさがスポーツのパフォーマンスを妨げることも防がねばならない。パナソニックによる競技者向けのアンケートでは、約40%の人が「照明の眩しさがプレーに影響したことがある」と回答している。

↑パナソニックによるアンケート結果。特に、20代30代の若年層が、光害を気にしている

 

旧来の投光器が、これらの対策をとってこなかったわけではない。しかしそれは、遮光フードや遮光ルーバーといった、物理的に光を遮る手段によるものだった。これではフードやルーバーが遮るぶんの光も照らすため省エネ性が損なわれるうえ、器具の重量も増してしまう。そこで、新たな対策手法が求められていた。

↑フードやルーバーによる光害対策の問題点

 

旧来の投光器が抱えていた問題を「2つのレンズ」で一挙に解決

旧来の投光器が抱えていた問題を解決すべく、パナソニックは2つのレンズによる光の制御機構を開発、新製品のアウルビームERに搭載した。これにより、光害を防ぎながら省エネ性を最大化し、さらに競技場内のプレイヤーが感じる眩しさを軽減することが可能になるという。

↑アウルビームER

 

↑アウルビームERを構成する2つのレンズ

 

アウルビームERは、上方向と下方向をそれぞれ照らす2種類のレンズを搭載。グラウンド内の十分な明るさを確保しつつ、外に漏れる光を最小限に抑えている。また、レンズによって人が眩しいと感じる角度の光を抑制しており、競技環境の改善にも寄与する。中小規模の競技場にとって、理想的な照明といえよう。

↑光害抑制機能を搭載していない機種「グラウンドビームER」(左)と、アウルビームER(右)の比較。アウルビームERが放つ光はグラウンドに見立てられた中央のエリアに集中している。漏れる光が少ないため、手前側に置かれた家の模型の影が、グラウンドビームERに比べて小さい

 

↑投光器側から撮影。左がアウルビームER。右のグラウンドビームERは、家の模型の全体にまで光を当てているが、アウルビームERの光はそこまで及んでいない

 

↑アウルビームER導入による、光害抑制のイメージ画像

 

少ない台数でも十分な明るさを確保できる

アウルビームERは、フードやルーバーではなく、レンズによって外に漏れる光を減らしている。フードやルーバーを搭載した投光器では、それに遮られる光が無駄になっていたが、アウルビームERなら投光器が放つ全ての光を有効活用できる。だから、電力の消費効率も大きくアップした。本品なら、HIDランプや従来品のアウルビームと比較して、少ない台数でも十分な明るさを確保できる。

↑120m×80mのグラウンドを想定した、照度と投光器の台数、消費電力のシミュレーション。アウルビームERは、平均照度を上げつつ投光器の数を削減。大幅な省エネにも成功している

 

簡単に取り付けできるのも、アウルビームERのメリットだ。パナソニックは省施工性をウリにした電気設備シリーズ「ハヤワザリニューアル」を展開しているが、本品もそのひとつとなっている。本品は従来品と比べて、手間をかけずに取り付けできる形状の電源ユニットを採用しているほか、重さを約35%も軽量化。重い投光器を高所に取り付けるのは大変な作業になるが、その苦労を極力減らそうという試みだ。

 

従来のアウルビームをさらに進化させ、光害と眩しさの抑制、省エネ、省施工性を追求したアウルビームER。パナソニックは本品を主力商品のひとつに押し上げ、3年後には投光器の30%の売上を占める商品に育て上げたいとしている。

照明器具なのにプロジェクター?新時代の照明器具「マイクロLED」の使い所がもの凄い多そう

空間を照らすための照明器具と、映像を投影するためのプロジェクター。一般的に、この2つは全く別のものと考える方が多いでしょう。しかしこのほど、プロジェクターにも似た機能性を持つ照明器具が登場しました。

 

それが、パナソニックと日亜化学工業が開発した、独自の「マイクロLED」照明。髪の毛よりも細かいLED光源を敷き詰めることで、文字や模様などの動きを表現できるようになった、次世代照明器具です。

↑マイクロLEDを搭載した照明器具

 

ひとつの照明のなかに、1.6万個のLED光源を内蔵

これまでの照明器具は、あくまで空間を明るくするためのもの。色を変える調光機能を持つものはあれど、光で文字や模様を描いたり、それを動かすことには対応していません。動きを表現するには、プロジェクターが必要でした。マイクロLEDはその壁を破る存在です。照明器具でありながら、光で文字や模様を描けるうえ、簡易なアニメーション表現にも対応します。

↑マイクロLED照明で、白い壁に手書きの文字を投影

 

それを可能にしたのが、髪の毛よりも細かいLED光源です。マイクロLED照明は、ひとつの照明器具のなかに約1.6万個の微細なLED光源を内蔵。しかもそのひとつひとつを、個別制御できるのです。照らせる光の色は単色なので、映像までは映せませんが、文字や模様などをくっきり描写できます。

↑マイクロLEDの光源部品

 

照明器具本体は手で容易に持てる程度の大きさですが、ひとつの器具で照らせる範囲は思いのほか広い長方形。照明と連動したタブレットで文字や図形を描くと、それが遅延なく映し出されます。描いた文字や図形を自由に動かすことも可能。操作感は、“空間に光を描く”ような、独特の感覚です。

↑タブレットに描いた文字などを、そのまま投影できます

 

↑天井に設置したマイクロLED照明から、様々な演出を投影している様子。4つのテーブルともに光り方が違いますが、全て1台の照明器具から照らしています

 

専用のアプリには、動きのパターンもプリインストールされており、たとえば星が降り注ぐような演出をすることもできます。細かな陰影の表現も得意で、描いた文字がぼやけることもありません。マイクロLED照明の登場によって、ホテルの床に動く矢印を映し出して客室の場所をゲストに伝えたり、商業施設のショーウィンドウに文字を描くなど、従来にはなかった表現が可能になります。

↑専用のアプリから、投影する図形などをカスタマイズできます。タイムラインを設定し、アニメーションにすることも可能

 

プロジェクターとの違いは、映像素子の有無

マイクロLED照明とプロジェクターは、ともに光の動きを表現することに対応しています。両者の大きな違いは、映像素子の有無です。プロジェクターは、素子の背後から光を当てることで、映像をスクリーンに投影します。プロジェクターが黒色を表現するときには、光源の光を黒い素子によって遮り、黒を作り出します。しかし、素子がすべての光を遮ることはできないので、少し明るめな黒になります。

 

対して、マイクロLED照明は、明るくしたいところにだけ、ピンポイントで光を当てます。黒くしたい箇所にはそもそも光を当てないため、プロジェクター以上に明確な明暗を表現できます。プロジェクターに比べて、消費電力が少ないのも強みです。

↑マイクロLED照明は、照らす場所だけに光を当てます。写真では図形の輪郭がぼやけてしまっていますが、実物はかなりくっきりと明暗が分かれます

 

いまのところ、マイクロLED照明の光の色は白のみなので、カラー映像を投影することはできません。とはいえ、簡易的なモノクロアニメーションであれば、十分に実現可能です。従来はプロジェクターがなくては不可能だったことを、部分的に代替できます。

 

マイクロLEDを搭載した照明器具は、2025年に発売予定。商業施設やホテルなどに向けて、販売されるそうです。使い方次第で、見る者に驚きをもたらす、光の魔法が見られるようになるかもしれません。

家電を知り尽くすプロたちを唸らせた!! パナソニックならではの斬新発想で炊飯器とシェーバーが識者賞W受賞【家電大賞2023-2024】

提供:パナソニック株式会社

「家電大賞」は、モノ・トレンド情報誌「GetNavi」および同ウェブメディア「GetNavi web」と、家電と暮らしの情報サイト「家電 Watch」による年に1度の総合家電アワード。今年で9回目となった2023年発売のノミネート家電161製品のなかから、読者の投票(投票期間は2023年11月24日~2024年1月8日)により、グランプリと部門賞(特別賞含む全24部門)が決定しました。パナソニックの炊飯器「自動計量IH炊飯器SR-AX1」とシェーバー「ラムダッシュ パームイン ES-PV6A」がそれぞれ「コンセプト賞」「デザイン賞」の識者賞を受賞しました。

パナソニックならではの斬新発想が光る炊飯器とシェーバーが識者賞をW受賞

今回、家電業界の有識者が選ぶ特別賞を設置。まず「コンセプト賞」を受賞したのは、パナソニックの“自動計量IH炊飯器”。2022年末に募集された先行体験プログラムで、200台限定に対し約50倍、約1万件の応募があった先行体験製品を昨年夏に一般発売した注目作だ。

 

有識者たちは「未来の“ロボット炊飯器”への道を拓いた」「炊飯時のプチストレスを一気に解消する画期的商品」など、“全自動”の先進性はもとより、現代の若い世代の仕事や家事、食などへの価値観を捉えたアイデアを絶賛。

 

肝心の“味”についても、「正確な計測がおいしさにつながっている」「おひつスタイルで、おいしいうちに食卓で食べきれる」と高評価だった。“手間なく、おいしいごはんを”というコンセプトを具現化したアイテムと言える。

 

そして「デザイン賞」は、同じくパナソニックのシェーバーが獲得。電気シェーバーらしからぬ、手のひらサイズのボディが特徴だ。有識者からは、「指先でなでるように繊細に剃れる。シェーバーの使い方を変えた」と、シェービングスタイルまで変えてしまったエポックメイキングな製品であるという意見が多く聞かれた。また、「ジェンダーレスな美しいデザイン」「使用場所や保管場所というライフスタイルまで変化させた、優れたデザイン」と、シェーバーのデザインの常識すら塗り替えてしまったとの声も多かった。

 

さらに海洋ミネラル由来の新素材の採用についても、「プラスチックの使用量を削減するなど、環境負荷削減にまで及んでいる」と、賞賛の声が相次いだ。

 

手間なく・時間を気にせず炊けて
しかも「ちゃんとおいしい!」
エポックメイキングな炊飯器「自動計量IH炊飯器SR-AX1

 

【家電大賞2023-2024 有識者が選ぶコンセプト賞】

パナソニック
自動計量IH炊飯器 SR-AX1

オープン価格

同社独自の計量技術とIoT技術を搭載し、業界で初めて米と水の計量から炊飯まで「全自動」を実現。専用アプリとの連携により、外出先から炊飯の設定や変更も可能だ。おひつ型の内釜を採用し、炊きたてをアツアツのまま食卓で食べられる。

SPEC●炊飯容量:0.36ℓ(0.09〜0.36ℓ)0.5〜2合炊き●加熱方式:IH●内釜:釜厚約1.5㎜ダイヤモンドハードコート●炊飯コース:早炊き/カレー/おかゆ●お手入れ:2点(内釜、おひつふた)●サイズ/質量:W176×H336×D336㎜/4.8㎏

 

【POINT 01】米と水をセンサーが正確に計量

米が2㎏入るタンクと600㎖の水タンクを内蔵。それぞれのタンクから交互に設定した分量の水と無洗米が自動で内釜へ送られる。センサーが水と米の重さを検知・確認するので、常に正確な計量が可能。

 

【POINT 02】アプリを使ってスマホから操作が可能

専用のアプリと連携することで、スマホで外出先から炊飯予約や炊飯スタートが可能。帰宅に合わせて炊きたてを食べられる。炊き上がり時刻や炊飯量の変更やキャンセル、好みのかたさ設定なども行える。

 

【POINT 03】炊き上がった内釜はそのまま食卓へ

内釜はコンパクトなおひつ型デザイン。炊き上がったらおひつごとアツアツをテーブルにセットでき、あたたかさを約1時間キープできる。軽量・コンパクトで洗うパーツも少ないので、食後の手入れが簡単だ。

 

【投票者の声】

「単身・共働き家庭が増え、いまの生活スタイルに合った『全自動炊飯』という発想が市場に受け入れられた。保温機能を捨てた『食べ切り』のコンセプトも納得」

「“米の計量から自動化する”という発想は未来を感じさせた。炊飯器の歴史に新たなくさびを打つ逸品!」

「計量〜炊飯を自動化。給水ムラが起きないよう水と米を少しずつ投入するなどディテールも詰められている」

 

≪問い合わせ≫パナソニック https://panasonic.jp/suihan/products/ax1.html

 

 

「こんなデザイン見たことない!」
従来のシェーバーの持ち方・剃り方まで変える
革新性にプロたちも驚いた!「ラムダッシュ パームイン ES-PV6A

【家電大賞2023-2024 有識者が選ぶデザイン賞】

パナソニック
ラムダッシュ パームイン ES-PV6A

オープン価格

リニアモーターと刃以外をそぎ落とすことで、同社の従来5枚刃モデルと比較して体積約70%のコンパクトボディを実現。「なでるように剃る」という新感覚のシェービング体験ができる。自然由来の素材NAGORIの陶器のような手触りも斬新。

SPEC●外刃/内刃:5枚刃システム/30°鋭角ナノエッジ内刃●リニアモーター高速駆動:約1万4000ストローク/分●充電時間:急速2時間●サイズ/質量:W72×H57×D45㎜/約145g(キャップ除く)

 

【POINT 01】コンパクトながら極上の剃り味を実現

従来5枚刃機種との体積比約70%の小型ボディに、上位モデルにも採用される技術を凝縮。あらゆるヒゲを取り込むラムダッシュPROゆずりの5枚刃システム、シリーズ最速のリニアモーター駆動など極上の剃り味を追求した。

 

【POINT 02】なでるように剃る新感覚のスタイル

本体を掴んで持ち、手首と指先でなでるように剃るという新感覚のシェービングスタイルを提案。刃の近くを持つことで、鏡ではわかりにくいヒゲや肌の状態を指先で感じながら、狙った箇所を思い通りに剃れる。

 

【POINT 03】石目調のボディが美しい

プラスチック使用量を約40%削減する、海水由来のミネラル成分から生まれた新素材を採用。石目調のテクスチャーは、自宅・出先を問わず幅広いシーンに馴染む。USB Type-Cポートを備え、様々な場所で充電可能。

 

【投票者の声】

「ジェンダーレスな美しいデザインが魅力。使い勝手もよく考えられており、2023年で一番衝撃を受けた製品です」

「上位機種に搭載の『密着5Dヘッド』同等の快適な深剃りをデザインの工夫で実現したのが見事!」

「国産初の電気シェーバーを実用化。常に世界のシェーバーをリードしてきた同社のデザインチームに拍手」

 

≪問い合わせ≫パナソニック https://panasonic.jp/shaver/products/lamdash_palm.html

多ジャンルで抜群の存在感! パナソニック製品の人気の理由とは?「冷蔵庫」「洗濯機」「衣類ケア家電」トリプル金賞受賞【家電大賞2023-2024】

提供:パナソニック株式会社

「家電大賞」は、モノ・トレンド情報誌「GetNavi」および同ウェブメディア「GetNavi web」と、家電と暮らしの情報サイト「家電 Watch」による年に1度の総合家電アワード。今年で9回目となった2023年発売のノミネート家電161製品のなかから、読者の投票(投票期間は2023年11月24日~2024年1月8日)により、グランプリと部門賞(特別賞含む全24部門)が決定しました。パナソニックが、「冷蔵庫」「洗濯機」「衣類ケア家電」の3部門において金賞を受賞。さらに、冷蔵庫「NR-F659WPX」においては「総合銀賞」のW受賞。多くのユーザーから支持されるパナソニック製品の人気の理由を検証しました。

 

パナソニックの家電群が各部門で「トリプル受賞」を樹立

くらしに寄り添った製品がユーザーの心を動かした

人・社会・地球を健やかにすることを目指す同社。2023年は「くらしのベストパートナー」として、くらしに寄り添った製品でユーザーの生活を豊かにし、地球・社会課題の解決を目指す、そういった目標を体現化した製品をリリースし、高い評価を受けた。

 

W受賞となった冷蔵庫では、「うまもり保存」や「はやうま冷凍」など、食材のおいしさを維持しフードロス削減につながる機能が多くの投票者の共感を得た。加えて、様々なインテリアによく馴染むスタイリッシュなデザインも幅広い層から支持されている。

 

洗濯機では、自動投入が“酸素系液体漂白剤”にも対応するなど、時短や利便性がより向上。家事負担の軽減が、単身者や共働き世帯にササッたと言える。

 

そして、「衣類ケア家電」部門ではスマートクローゼットが受賞。脱いだ衣類をハンガーに掛けるだけで、除菌・消臭・シワのばしが自動で完了。この手軽さが話題を呼び、高い評価につながった。

 

 

 

開封した冷食もおいしく保存!!
使い勝手や省エネ性能がさらに進化したラグジュアリー冷蔵庫
冷凍冷蔵庫 WXタイプ NR-F60WX1

【家電大賞2023-2024 総合グランプリ:銀賞/冷蔵庫部門:金賞】

パナソニック
冷凍冷蔵庫 WXタイプ NR-F60WX1(※1)

オープン価格

「うまもり保存」や「はやうま冷凍」など優れた冷凍機能を搭載。冷凍室・野菜室に100%(※2)全開可能な引き出しを採用するなど使い勝手も上々だ。省エネセンサーを備え、601LクラスNo.1(※3)の省エネ性能を実現。

SPEC(2024年新製品NR-F60WX1)●定格内容積:601L●年間消費電力量:251kWh/年●除菌・脱臭機能:ナノイーXほか●省エネ機能:AIエコナビ●サイズ/質量:W685×H1828×D745㎜/116㎏

 

共働きや高齢世帯が増加し、食の簡便需要が強まった影響で、冷凍食品市場は年々拡大。一方で、冷凍室の食品劣化によるおいしさの減少が問題視されてきた。本機は冷凍保存時の食品劣化を抑制し、約1か月後もおいしさを守る機能を新搭載。保存袋開封後の冷凍食品やホームフリージングした食材もおいしく保存できる。

 

コメントも「冷凍食品の霜つきや乾燥を抑えて約1か月もおいしさを保つ『うまもり保存』が便利」という声が多数寄せられた。

 

また、業務用レベルの急速冷凍技術についても「作り置きをよくするので『はやうま冷凍』は重宝しています」など好評。2つの冷凍技術で、より豊かな食生活をサポートしてくれる。

 

【投票者の声】

「冷凍食品の霜つきや乾燥を抑えて約1か月間もおいしさを守る「うまもり保存」が素晴らしい!」(40代女性)

「冷凍室と冷蔵室の配置が抜群に使いやすい。デザインもオシャレで気に入ってます」(40代男性)

「粗熱取りなど、いままでの冷蔵庫では難しかったことが簡単にできるのがうれしいです」(30代女性)

 

【POINT 01】全開できて奥まで使いやすい

冷凍室と野菜室に100%(※2)フルオープン可能な引き出しを採用。庫内の収容物をひと目で確認でき、整理がしやすく欲しいものをサッと取り出せる。ベアリング式レールで開閉がラクなうえ、取り出しもしやすい。

 

【POINT 02】AIが自動でかしこく省エネ運転

使用状況に合わせて冷蔵庫が自動で省エネ運転。7種類のセンサーが生活リズムに合わせて、使い方や運転状況を見極めて、多段階でエコナビ運転を行う。

●センサー位置はイメージです

 

【POINT 03】独自の冷凍技術でおいしさ向上

冷凍室上段ケースに温度変化を抑える「うまもりカバー」を搭載(下写真左)。冷凍食品の霜つきを抑え、約1か月間おいしさを保つ(※4)。また、業務用レベルの急速冷凍「はやうま冷凍」により、自家製の冷食を簡単に作れる(下写真右)。

 

※1:受賞したNR-F659WPXは在庫僅少。後継機の2024年新製品NR-F60WX1(写真)が発売中 ※2:冷蔵庫本体からのケース引き出し度合い ※3:年間消費電力量251kWh/年 (2024年3月13日現在)定格内容積601L以上の国内家庭用冷凍冷蔵庫において。(日本電機工業会基準による)●消費電力量は使用条件により異なります。●15年測定方法(JIS C 9801-3:2015) ※4:パナソニック調べ。うまもりカバー内に効果があります。保存状況や食品の種類・状態や量、保存する前の食品の状況によって、効果が異なります

 

≪問い合わせ≫パナソニック https://panasonic.jp/reizo/

 

 

業界初(※5)漂白剤まで「自動投入」実現!!
画期的な「はっ水回復コース」もアウトドアウエアを長く愛せると話題
ななめドラム洗濯乾燥機 NA-LX129C

※5:国内家庭用洗濯機において。2023年10月1日発売 NA-LX129C

【家電大賞2023-2024 洗濯機部門:金賞】

パナソニック
ななめドラム洗濯乾燥機 NA-LX129C

オープン価格

“酸素系液体漂白剤の自動投入”に対応した「選べるタンク」を採用。好みに合わせて使い分けられる。低下したアウトドアウエアなどの「はっ水機能」をヒートポンプ乾燥の熱でよみがえらせる「はっ水回復コース」を初搭載。

SPEC●洗濯/乾燥容量:12㎏/6㎏●標準仕様水量:55L(定格洗濯乾燥時)●消費電力量:約890Wh(定格洗濯乾燥時・標準乾燥モード)●サイズ/質量:W639×H1060×D722㎜(給・排水ホース含む)/約82㎏

 

ライフスタイルの変化とともに衣類ケアに対する関心が高まり、国内の洗濯機市場はドラム式の需要が拡大。そんななか、多様な洗濯スタイルに対応するため、本機では従来機で好評の「液体洗剤・柔軟剤・おしゃれ着洗剤 トリプル自動投入」を見直し、3つ目のタンクで「おしゃれ着洗剤」だけでなく「酸素系液体漂白剤」の使用も可能になった。

 

これにより「漂白剤まで自動投入でき、洗濯の手間を格段に省いてくれる」「家事がラクになり家族で過ごす時間が増えた」など、タイパ性能を絶賛する声が相次いだ。

 

また、ヒートポンプ乾燥の熱を利用して、はっ水機能をよみがえらせる「はっ水回復」コースについても、「乾燥運転するだけではっ水機能が回復するのがありがたい」など高評価を集めた。本体やアプリにコースを追加できるIoT機能が進化した点にも注目だ。

 

【投票者の声】

「無線LAN機能が欲しくてこの機種を選択。使ってみると洗剤自動投入の完成度、洗濯時の水温洗濯などの実用性に驚き!」(60代男性)

「乾燥機能が優れていてフワフワに。デザインも良く、衣類を出し入れしやすく運転中も静かです」(30代女性)

「雪国に住んでいるので上着に着いた雪が溶けて濡れることが多い。撥水回復できると濡れにくいのでたいへんありがたいです」(60代男性)

 

【POINT 01】「酸素系液体漂白剤」も自動投入

注ぎやすさが好評のトリプル自動投入が進化。液体洗剤・柔軟剤・おしゃれ着洗剤だけでなく、「選べるタンク」で酸素系液体漂白剤にも対応した。ライフスタイルや好みに合わせて使い分けられる。

 

【POINT 02】ヒートポンプで省エネ&時短

同社は2005年、世界で初めて(※6)ヒートポンプ方式を採用。本機の「はやふわ乾燥 ヒートポンプ」は、大風量の低温風を衣類に当てて、シワを伸ばしながらふんわりスピーディに乾かすため、コストも時間も削減できて効率的だ。

※6:※家庭用洗濯機において。2005年11月28日発売 NA-VR1000

 

【POINT 03】はっ水が回復するコースを追加

着用に伴い低下したアウトドアウエアなどのはっ水機能を、ヒートポンプ乾燥の熱(熱処理工程)を利用してよみがえらせる「はっ水回復コース」を新搭載。そのほかにも、多彩なコースやモードを備える。

 

≪問い合わせ≫パナソニック  https://panasonic.jp/wash/products/NA-LX129C.html

 

 

 

衣類を掛けるたびにリフレッシュ!!
シワのばしも、除菌・消臭も叶う次世代クローゼット型家電に厚い支持
スマートクローゼット HCC-R600AL/R

【家電大賞2023-2024 衣類ケア家電部門:金賞】

パナソニック
スマートクローゼット HCC-R600AL/R

オープン価格

衣類をハンガーに掛けて収納するだけで、内部のナノイーXが除菌(※7)や消臭、花粉抑制、ウイルス抑制(※8)を行う。熱を使わないので、デリケートな素材の衣服もケアできる。振動が少なく低騒音なので、寝室にも設置可能だ。

SPEC●衣類の上限:3着●標準使用水量:約217㎖(シワのばしコース時)●定格消費電力:約1160W(シワのばしコース時)●サイズ/質量:W450×H1734×D613㎜/約69㎏

 

↑おしゃれなミラーデザインを採用。前面にフラットなタッチ式操作パネルを備え、ドアを開けると文字が点灯する

 

新型コロナウイルスの流行以降、除菌は生活の一部として習慣化。昨今では、コロナ沈静化に伴い外出する機会が増え、おしゃれ着やスーツをはじめ多様な衣服を着用する機会が戻った。

 

本製品は、そんな時代のニーズにしっかり合致したスマートクローゼット。ハンガーに衣類を掛けて収納するだけで、好みに合わせて除菌(※7)、消臭、花粉抑制、ウイルス抑制(※8)やシワのばし、乾燥ができる。投票者からは「コロナ禍以降はウイルスに対して敏感に。こういう製品を待っていた」「子どもの制服にぜひ使いたい」といった声が多く寄せられた。

 

なかには、「以前は海外製の類似製品を使っていたが、振動が大きく集合住宅では使用しづらかった」「日本製が出るのを待っていた」と、国内ブランドしかもパナソニック製であることを重視した意見も多かったのが印象的だ。

※7:除菌 【試験機関】(一財)日本食品分析センター 【試験方法】スマートクローゼット筺体内の衣類に取り付けた菌液付着試験布の生菌数測定 【除菌方法】「除菌消臭」による 【対象部分】スマートクローゼット筺体内の衣類 【試験結果】120分で菌の減少率99%以上(パナソニック換算値)試験は1種類のみの菌で実施 ※8:ウイルス抑制 【試験機関】(一財)日本食品分析センター 【試験方法】スマートクローゼット筺体内の衣類に取り付けた布に付着させたウイルス感染値を測定 【ウイルス抑制方法】「除菌消臭」による 【対象部分】スマートクローゼット筺体内の衣類 【試験結果】120分で衣類表面のウイルス抑制率99%以上(パナソニック換算値)試験は1種類のみのウイルスで実施

 

【投票者の声】

「以前使っていた他社製品は、振動がうるさく集合住宅では使用しづらかった。コレは振動が少なく衣類ケアできて助かります」(30代男性)

「毎回クリーニングには出さない衣服を家で除菌、シワのばしできるのが魅力。欲しかった機能が形に!」(50代女性)

「入れておくだけで消臭抗菌できるのはとてもラク。毎日スーツを着る人にはかなりオススメ」(20代男性)

 

【POINT 01】収納するだけで自動でシワのばし

毎日着るスーツや制服などは、たっぷりのスチームでシワのばし可能。アイロンがけが面倒なシャツやブラウスなども、クローゼットに掛けるだけで、自動で手間なく仕上がる(シワのばしコース時)。

 

【POINT 02】大切な衣類もナノイーXがリフレッシュ

帰宅後は、着ていた衣類をスマートクローゼットに掛けて運転開始するだけ。ナノイーXが繊維の奥まで入り込んだニオイを消臭、付着した菌やウイルス、気になる花粉を抑制し、衣類を清潔にする。

 

【POINT 03】衣類を揺らさないから音が静か

コース毎に最適な気流で運転。衣類を揺らさずムラなくケアを行うことで、約30dBの静音性を実現した(除菌消臭コース時)。寝室やリビング、隣人に迷惑をかけたくないマンションなどにもオススメだ。

 

≪問い合わせ≫パナソニック https://panasonic.jp/smartcloset/products/HCC-R600A.html

「ラジオ」を聴きながらのスポーツ観戦は定着するか? 新たなスポーツ文化を仕掛けるパナソニック

コロナ禍を経て、観客の熱狂が再び戻ってきたスポーツの舞台。多くのスタジアム、アリーナに、熱いファンたちが集っています。

 

そのスポーツ観戦の文化に、新たな潮流を生み出そうとしている企業が、パナソニックです。同社は、チームとファンをつなぐライブメディアプラットフォーム「CHEERPHONE」(以下、チアホン)を開発。スタジアム限定のラジオを“聴きながら”スポーツを観るという、新たな文化を醸成する挑戦をしています。

 

スタジアムで「聴きながら観る」という新たな文化

テレビや動画配信サービスを通してのスポーツ観戦には、実況や解説の存在が不可欠。ときには、彼らが放った一言が、名実況・名解説として、後々まで語り継がれることもあります。家でのスポーツ観戦は「聴きながら観る」のが当たり前なのです。一方、スタジアムなどの現地での観戦は、独特の興奮がある一方で、実況や解説がありません。

 

チアホンは、現地観戦でも「聴きながら観る」の選択肢を与えるサービスです。これは、スマホでQRコードを読み込むだけで、ラジオ配信が聞けるというもの。アプリのインストールをせずともブラウザから聴けるうえ、遅延が約0.3秒と少ないため現地観戦をしながら聴いてもタイムラグを感じることなく楽しめます。チアホンによる配信を聴くのに必要なのは、スマホとネット回線だけです。

↑チアホンの配信画面。中央にある「いいねボタン」はユーザーの声を取り入れて実装したもので、何度でも押すことができます

 

チアホンには、QRコードを読み込んだ人なら誰でも聴ける形式のほか、GPS情報によりスタジアム内にいることが確認できた人に限って配信をするなど、視聴者を限定できる機能がついています。現地でしか聴けない、スタジアム観戦に付加価値を加える放送が可能です。

 

また、配信者が複数の場所に散らばっていても問題ないという特性があります。放送席からの配信に、グラウンド付近からのリポートを時折混ぜるといった形式にも対応します。観戦席からでは見えない緻密なリポート、チーム関係者によるディープな解説や、観戦初心者向けの放送など、多様なコンテンツが放送できます。

 

野球やサッカーなどの現場に導入。チーム関係者やファンから好評を博す

チアホンは、すでにスポーツ観戦の現場に導入されています。サッカーJリーグのガンバ大阪、プロ野球の福岡ソフトバンクホークスや日本ハムファイターズ、ラグビー・リーグワンのサントリーサンゴリアス、リコーブラックラムズ東京などの試合で、配信が行われています。これまでの利用事業者数は40社以上、配信回数は125件以上にのぼります。

↑ガンバ大阪では、ホーム試合でチームOBなどによる放送を実施

 

チアホンの評判は高いといい、配信を実施した会場では、チーム関係者とファンの双方から、支持を集めています。チーム側からは「試合中の配信を以前からやりたくて試したが、遅延が大きくてうまくいかなかった。チアホンならほぼタイムラグがない」「テレビでもラジオでもない新しいメディアだと思う。スポーツを見るときにはこれがないと寂しいと思えるようになるといい」といった声が寄せられているそうです。

 

チアホンを利用した観客へのアンケートでは、90%の人が「スポーツ観戦がより楽しくなった」と回答しており、聴きながら観る楽しみへの好感度が表れています。複数シーズンにわたって導入しているチームでは、リピート来場者数が30%増えたというデータも出ているといいます。

 

またチアホンの登場により、いままでファンにオープンにされてこなかったコンテンツにも光が当てられるようになりました。自転車のジャパンサイクルリーグでは、コースを走る選手やチーム間の無線をチアホンで配信。白熱のレースに、新たな楽しみ方を加えました。

↑チアホンは、クラウドを介して配信を行うので、海外での配信にも対応。すでにタイで利用された事例があります

 

いまでも現地でのスポーツ観戦には、応援する、静かにじっくり観るなど、色々な楽しみ方があります。これからはそれらに加えて「聴きながら観る」というのも、新たな形態として定着するかもしれません。

「電気工事士」に迫り来る2024年問題。人手不足に対応するためのパナソニックの戦略

2024年4月、労働基準法の改正により、一部の職種における時間外労働時間の上限規制が強化されます。規制の対象となる業界では、人手不足が深刻化することが予想され「2024年問題」と呼ばれています。

 

2024年問題が起こる職種として、しばしばニュースで取り上げられるのはトラックやバスなどのドライバーです。しかし、その対象はドライバーだけではありません。今回取り上げる電気工事士も、そのひとつ。建物内の配線や照明など、あらゆる電気工事を担当する彼らの人手が不足した場合、工事の安全性への影響や工期の延長などが懸念されています。

 

といっても、いまから人手を急に増やすことは難しいのが現実。そこで注目されているのが、従来より少ない工数で施工ができる、省施工製品です。

 

2024年問題の影響は大。「丁寧に工事作業を行えなくなる」との声も

電気工事の現場は、2024年問題に直面する以前から、人手不足に悩まされてきました。産業構造審議会の調査によると、第1種電気工事士、第2種電気工事士ともに、必要な数を満たすだけの人材がいないそうです。高齢化で退職者が増えているうえ、入職者も減っているため、その傾向には拍車がかかっています。

↑電気工事士の人材の数は現時点でも足りておらず、今後さらに不足することが予測されています

 

そんななか、2024年4月から、労働基準法の改正により、建設業における時間外労働時間に上限が設定されることになりました。ただでさえ人手が足りていない現場にとっては、まさにダブルパンチです。パナソニックが電気工事の現場職員や経営者に対して行った、2023年9月のアンケートの結果は、2024年問題への危機感にあふれるものとなりました。

 

2024年問題よって起こる問題を尋ねた質問(複数回答可)では、54.8%が「人手不足が深刻化する」と回答。48.1%の「予定していた工期に間に合わない」や、45.6%の「時間内に施工作業を終わらせられない」、32.4%の「丁寧に工事作業を行えなくなる」といった、仕事のクオリティに影響を及ぼしかねないという声も目立つ結果になりました。

↑2024年問題に直面する現場は、様々な危機感を抱いています

 

また8割以上の人が、2024年4月以降は以前より工期が伸びるとしています。うち37.7%は工期が「1.5倍〜2倍になる」と答えており、影響の大きさがわかります。ここまでくると、単なる業界内の問題にとどまらず、一般社会にも影響を及ぼしうるといえるでしょう。しかし、特効薬があるわけでもないのが現状です。2024年問題に対する対策については、全体の36.4%が「特にない」「わからない」と答えました。

↑8割以上の人が、2024年以降は工期が延びると回答。2〜3倍以上になるという人も、1割以上いました

 

パナソニックが省施工シリーズ「ハヤワザリニューアル」を展開

2024年問題を受け、パナソニックは、従来製品より簡単に取り付けられる省施工製品のPRに力を入れています。同社は「ハヤワザリニューアル」と称したシリーズを、照明、電気設備、空調・換気設備の3ジャンルで展開。2024年3月時点では、16商材をラインナップしています。

↑ハヤワザリニューアルにラインナップされる16商材

 

省施工製品による時短効果は確かなものがあります。蛍光ランプの生産終了に伴い、多くの需要が見込まれるLEDベースライトでは、天井に埋め込むタイプのもので、施工にかかる時間を従来品より55%も短縮。1台あたりの時短効果は4分強ですが、工事の現場では10台単位、多いところでは100台単位で施工することになります。塵も積もれば山となるとはよくいったもので、10台でも40分以上、100台なら7時間近い時短が可能といえば、その効果の大きさがわかるでしょう。

↑天井に埋め込むタイプのLEDベースライト。右が従来品、左が省施工製品です。従来の製品はボルトが照明本体まで届いておらず、継ぎ足す必要がありました。省施工製品では穴の位置が上方になり、継ぎ足しが不要になりました

 

ほかにも、街路灯の立て直し向けの「QQポール」は、従来の基礎をそのまま使える機構にすることで、従来は2日かかっていた工事を1日で済むようにしました。すでに販売されているハヤワザリニューアルシリーズの製品は、前年比で30%ほど売り上げを伸ばしているといい、現場から堅調な支持を受けていることがうかがえます。パナソニックの調査では、すでに省施工製品を導入している現場の80%以上が「今後も採用したい」または「やや採用したい」と答えており、支持率の高さが裏付けられています。

↑従来の基礎をそのまま生かしながら、街路灯をリニューアルできるQQポール

 

つなぎを着たヒーロー「ヤッターマン」をイメージキャラクターに起用

ハヤワザリニューアルのPRでは、イメージキャラクターにヤッターマンが起用されています。パナソニックの担当者によると「電気工事士は、インフラを支えるヒーロー的な存在。つなぎを着用したヒーローキャラクターのヤッターマンは、電気工事士のイメージにピッタリだと思い、採用した」そうです。

↑ヤッターマンを採用した、ハヤワザリニューアルのキービジュアル

 

ハヤワザリニューアルのPR活動は、2024年3月以降、WEB動画や展示会などで電気工事会社向けに展開されます。このシリーズのリリースを皮切りに、省施工製品が今後の電気工事業界のトレンドになるかもしれません。

ゆらぎのある光で自然の情緒を演出。パナソニックのLEDランプから新商品が登場

パナソニックの「LEDフラットランプ」シリーズは、誰でも簡単に交換作業ができることから人気を呼んでいる照明器具。このシリーズには多彩な製品がラインナップされており、調光に対応したタイプや、肌を綺麗に見せる高演色の「美ルック」タイプ、人感センサーで自動点灯・消灯するタイプなどがあります。

 

そんなLEDフラットランプから、2024年2月21日、新たに「ゆらぎ点灯タイプ」が発売されます。その名の通り、ろうそくの炎やホタルの光のうつろいを、LEDで再現した製品です。

↑新たに発売される、LEDフラットランプ ゆらぎ点灯タイプ

 

↑裏返しにしたLEDフラットランプ(右)と、そのソケット。GX53口金のソケットなら、簡単に取り付けできます

 

ろうそくの炎やホタルの光の“ゆらぎ”がリラックス効果をもたらす

ゆらぎ点灯タイプには、キャンドルタイプとホタルタイプの2種類があります。キャンドルタイプはろうそくの炎の不規則なゆらぎを、ホタルタイプは規則的に揺れるホタルの光を、それぞれ再現しています。

↑キャンドルタイプの光のゆらぎ。LEDランプなのに、まるで中に蝋燭が入っているかのようです

 

↑一定のリズムで光がゆらぐホタルタイプ

 

東京理科大学の吉澤 望教授との検証実験では、ゆらぐ光がもたらす2つの効果が証明されています。ゆらぎ点灯タイプの光は、明るさが単一な通常のLEDフラットランプと比べて、目をひきやすいうえ、空間を居心地のよいものに変えるそうです。

↑ゆらぎ点灯タイプの効果を確かめた実験結果

 

ゆらぎ点灯タイプの導入時には、導光レンズによって光をきらめかせる器具「ルクール」を同時に採用することが推奨されています。ルクールのレンズによって光を1点に集め、拡散させすぎないことで、陰影をくっきり映し出せるからです。

↑ルクール。光源の上に被せて使用します。中央に写っている筒状の部品の上部に、導光レンズがあります

 

↑ルクールの下にLEDフラットランプを入れ、光らせたところ。導光レンズの1点に集まった光が、周囲に広がっています

 

↑ルクールの上に装飾枠をつけると、陰影がくっきり浮かび上がります。光と影のメリハリを出すためには、導光レンズが必須です

 

屋外の空間に情緒をもたらす

キャンドルタイプとホタルタイプの双方とも、エクステリア照明として使われることを想定した製品です。アウトドアリビングや庭、店舗などの入り口で、揺れる光が情緒あふれる空間を演出します。

↑LEDフラットランプ ゆらぎ点灯タイプの設置イメージ。地面などの低い位置に据えつけるほか、スポットライトにも使用できます

 

本品の発売は、2月21日に予定されています。それ以降、屋外の空間で光の風情を感じたら、近くにこの照明があるかもしれません。

水素で実現する「10年経っても陳腐化しないマンション」。HARUMI FLAGの世界初の事例を見てきた

東京オリンピックの選手村を改装して作られた新たな街・HARUMI FLAG。多数のマンションが立ち並び、小中学校や商業施設も建設されているこの街では、水素を活用した世界初の試みが形になろうとしています。1kmにおよぶ水素のパイプラインや、マンションに併設された燃料電池、その排熱を活用して実現した「足湯ラウンジ」などを取材しました。

 

「10年経っても陳腐化しないマンション」を作るための水素エネルギー

HARUMI FLAGでは、開発の初期段階から、水素の活用をコンセプトにしていました。住居の開発を担当した三井不動産によると「10年以上経っても陳腐化しないマンションにするために、新しいエネルギーを使った街にしよう」という考えがあったそうです。

↑HARUMI FLAGのマンション群は、2023年12月に竣工。2024年の1月から入居が開始されます

 

水素活用の中心となるのが、水素ステーションです。ここから約1kmのパイプラインを通して、マンションに設置された燃料電池に水素が供給され、発電が行われます。さらに、街中を走る燃料電池バスに水素を供給する役割も、この水素ステーションは担っています。

↑マンションの入り口脇にある、燃料電池の設置スペース

 

ただし、水素ステーションが一度に供給できる水素の量には限りがあります。たとえば朝夕の通勤通学ラッシュの時間帯は燃料電池バスが多く運行されるため、その合間である昼ごろには、多数のバスがステーションに水素を補給しに来ます。その間は燃料電池への水素供給が滞りますが、同時にマンション屋上などに設置された太陽光発電が稼働しています。一方で、太陽光発電ができない夜間には、燃料電池が発電を行います。燃料電池と太陽光発電が、両者の欠点を補うことで、1日中、環境にやさしい電力を生み出す仕組みが整っているのです。

↑マンションのエントランスにあるディスプレイでは、発電状況がリアルタイムに表示されます

 

マンションの脇で発電を行う燃料電池には、パナソニック製のものが使われています。燃料電池の数は、HARUMI FLAGの全街区で24台。1台で5kWの電気を生み出すので、発電量の合計は120kWになります。パナソニック製の燃料電池は小型・低出力なのが特徴で、マンション脇の小さなスペースで発電をするのには、適していたといいます。

↑パナソニック製の燃料電池。この縦長の箱状の機器1台で5kWを発電します。同様の機器は、パナソニックの工場の脱炭素化にも活用されています

 

燃料電池が生み出した電力は、マンション共用部の照明などに利用されます。水素の供給にかかる費用は、マンションの管理費にふくまれています。

↑広々としたエントランスや各種のラウンジなど、共用部が多いこともHARUMI FLAGの特徴です

 

燃料電池の耐用年数は10年。10年ごとにメンテナンスを行い、まだ使えると判断された場合は一部の部品を交換し、さらに10年間、継続して使用します。それでも設置から20年経った製品は、安全性の観点から全て置き換えとなるそうです。

↑水素は本来無臭ですが、安全のためにパイプラインを流れる水素には臭いがつけられています。この写真は、水素を発電に使用する前に、その臭いを除去する脱臭機。臭いがついたままの水素を燃料電池に入れると、機器の劣化が早まるため、脱臭は欠かせないといいます

 

↑燃料電池の脇には、万が一の災害時にも発電を可能にするための、水素ボンベが設置されていました

 

燃料電池の排熱を活用して、共用の「足湯ラウンジ」を開設

燃料電池の特徴として、排熱が出ることが挙げられます。HARUMI FLAGでは、この熱で水を温め、足湯やペット向けの洗い場の温水に活用しています。燃料電池の排熱を活用した「足湯ラウンジ」があるマンションは1棟だけですが、この棟がある街区に住む住民なら誰でも使えるそうです。

↑足湯ラウンジ。冬の寒さのせいもあってか、筆者の感覚では、湯加減はややぬるめでした

 

↑外から見た足湯ラウンジ。池のようにも見える、広々とした空間です

 

なお、HARUMI FLAGのマンションの各戸には、家庭用燃料電池であるエネファームが設置されています。その数は、街全体でなんと4145台。エネファームでの発電に使う水素は、ステーションではなく都市ガスから供給していますが、HARUMI FLAGの街の中心に、水素活用があることがよくわかる数字です。

↑マンションの部屋の入り口に設置されたエネファーム

 

↑部屋の中には、パナソニックのスマートHEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)・AiSEG2が設置されています。発電や電力消費の状況が、一目でわかります

 

水素活用の事例として、“2つの世界初”を実現

街レベルで水素のパイプラインを敷いている点、マンションのすぐそばに大規模な燃料電池を設置して発電している点は、世界的に見ても、HARUMI FLAGが初の事例だといいます。脱炭素が叫ばれるなか、HARUMI FLAGの水素活用の事例は、日本全国あるいは世界全体における、嚆矢になりうるものといえるでしょう。

白物家電で「2023年はパナソニックの年だった」おじさんライター「ズッキュン」5アイテムを熱く語る

いまや国内唯一の総合家電メーカーとなってしまったパナソニック。家事・調理家電からAV機器、健康機器、美容家電、防犯機器、住設機器まで網羅している。総合家電メーカーという立ち位置からか、個々の製品は高機能化・多機能化していき、「1台で何でもできる」という万能モデルも多い。

 

しかし、「アレもコレも」と多機能化したことで製品の魅力が伝わりづらく、ユーザーが使い切れないことも。なかには、てんこ盛りな機能に埋もれてしまって、本当にやりたいことになかなか到達できない面もあった。良いモノを作っているのにその価値がユーザーに伝わらない……従来のパナソニック製品には、そんなジレンマがあったように思う。

↑東京スカイツリーで使われているパナソニックの照明器具を見学した筆者(2020年撮影)

 

驚きに満ちた製品が目白押し。2023年はガラリと変わった

ゆえに、少ない機能に特化し、価格を抑えた分かりやすい製品を開発するメーカーに市場を奪われ、存在感が薄れるジャンルもあった。そんなイメージのパナソニックだったが、2023年はガラリと変わったのだ。「えっ!  こんなの作っちゃうの…」という新鮮な驚きを与え、「そうそう、そういうのが欲しかったんだ!」という消費者心理を突いた製品が目白押し。2023年のシロモノ家電はパナソニックの年だったと言っても過言ではない。いや、ちょっと言い過ぎかな(笑)。以下では、心に残ったパナソニックの製品を紹介していこう。

 

【その1】一人暮らし用の食器洗い機で自炊がはかどる!

【食洗機】

SOLOTA(ソロタ)NP-TML1

実売価格3万7620円(税込)

一人暮らしで皿洗いが嫌いだと、健康面やコスト面で避けるべきとわかっていても、自然と外食や弁当が増えてしまう。だから食器洗い機は欲しいところだが、これまでの食洗機は大きく、アパートの狭いキッチンスペースには入らなかった。一方、SOLOTAは完全に1人用と割り切り、食器は6点しか入らない。その割り切りゆえに奥行き225mm、幅310mmとA4サイズ程度の小型化を実現し、狭いキッチンスペースを圧迫しないようになっている。

 

水タンクが着脱式なのもよい。内蔵型だと別の容器に水を入れて、食洗機に注ぐ作業が面倒だが、着脱式タンクならばタンクに水を注いでセットするだけなので、これまたかなりラク。皿洗いがイヤだから…と敬遠していた自炊もはかどるはずだ。

 

【その2】「こういうのが欲しかった」ものぐさ男のハートにズッキューン

【炊飯器】

自動計量IH炊飯器 SR-AX1

実売価格4万5540円(税込)

一人だとご飯を炊くのが面倒。なので、高くつく弁当や外食、パックご飯で済ませてしまう。一度にたくさん炊いて冷蔵・冷凍するのもいいが、ご飯の粗熱を冷まして小分けして……ああ、もっと面倒だ(笑)

 

SR-AX1は、こうしたものぐさ男のハートにズッキューンしたナイスなライスクッカー。約600ml入る水タンクと約13合相当の米が入る米びつを搭載し、スマホアプリで炊飯量と炊きあがり時刻を指定すれば、自動計量して自動でご飯を炊いてくれる(炊飯量は0.5合から2合まで0.25合刻みで指定可能)。無洗米専用なので米とぎも不要。いつでも好きなときに、好きな量だけ炊きたてご飯が食べられる。ホント、こういうのが欲しかった。

 

【その3】「ホントに剃れるの?」疑っていた自分がバカでした

【電気シェーバー】

ラムダッシュ パームイン ES-PV6A

実売価格4万1580円(税込)

パナソニックがパームインを発表したとき、こんなコンパクトな形でちゃんと剃れるの? と懐疑的だった。手のひらでしっかり握って持たないと、深剃りも細かいキワ剃りもできないでしょうに……。しかし実際に剃ってみると、これが全くの逆。指でつまんで持つことでヒゲを剃っている感触、肌を滑っている感触が指先に伝わりやすく、微妙な力加減を調節できる。指が肌に近い位置にあるので細かな動きもやりやすく、デザインヒゲのキワ、モミアゲのキワも剃りやすい。顎のラインに沿って細かく角度を調整しやすいので、剃り残しも減った。

 

また、5枚刃でフラッグシップモデル並みの性能を持ちながら、USB-Cに対応しているため、出張や旅行に持っていきやすいのも良い。スマホの充電器とケーブルを併用できるので、荷物が減って助かるのだ。まさにいいことづくめ。本当に剃れるの? と疑っていた自分がバカでした。

【その4】アウトドア趣味人にとってうれしい機能を搭載

【ドラム式洗濯乾燥機】

ななめドラム洗濯乾燥機 NA-LX129C

実売価格36万8280円

アウトドアの趣味をもつ人間にとって撥水ウエアは必需品。筆者は山登りとゴルフ、バイク、時々キャンプを趣味としており、レインウエアを2着持っている。タウンユースと違い、雨が降ったらレインウエアはドロドロになるし、内側は汗や皮脂汚れも付着する。放っておくと防水透湿性や撥水機能が失われるので使うたびに洗濯し、洗濯した後は撥水機能回復のために、ドライヤーの熱風を当てるかアイロンをかける必要があった。

 

その点、「NA-LX129C」には、ウェアの撥水性能をヒートポンプ乾燥の熱を利用してよみがえらせる「はっ水回復」コースがあり、タンブラー乾燥禁止のレインウエアも使用可能。入れられる衣類は1枚まで、運転時間は約120分と制限はあるものの、これまで手でやっていた撥水機能の回復がほったらかしでできるのはうれしい。ピンポイントなニーズではあるが、アウトドア趣味持ちには面倒な手作業から解放される「あったらうれしい」機能だった。

 

【その5】従来モデルの「ズレ」「裏返り」のお悩み解決!

【高周波治療器】

コリコランワイド EW-RA550

実売価格3万8610円

常に首と肩がこっている。職業柄、一日中デスクに張り付いてパソコンと向かい合う毎日。同じ姿勢を続けているせいか、頚椎ヘルニアの再発も3度目。右半身がジリジリ痛い。そのため、数年前から高周波治療機「コリコラン」が手放せない。低周波治療機のように刺激がないので一日中装着したままにできるから、仕事もゴルフの練習もできるし、バイクや車にも乗れる。コリコランのおかげで、右半身の痛みはかなり軽くなった(個人の感想です)。

 

ただ、これまでのコリコランは両面シールで肌に直接貼って使うタイプ。筆者は肌が弱く、粘着物を1日付けているとかぶれるため、付属のリングを使って首から下げているのだが、コリコランの自重で背中の方に落ちていったり、裏返ってしまったりするので、時々正しい位置に直さねばならない。この使い勝手の悪さはどうにかならないものか……と思っていたところだった。

 

コリコランワイドは、そんな悩みを解決する製品。シートに高周波パルスユニット12個分を配置して、首から肩まで広範囲にカバー。付属のアタッチメントに入れれば肩に羽織ることができ、そのまま服を着て外出できる。大きくて重そうに見えるけど、使ってみるとそれほど重さは感じず違和感はないし、洋服が膨らんだり、襟口からのぞいたりして格好悪いということもない。ズレたり裏返ったりせず、まさに「こんなコリコランが欲しかった!」。

 

【まとめ】2023年は「ユーザーに向き合った開発」が功を奏した

いままで見てきたように、2023年のパナソニックは一人暮らし用に割り切った製品、特定ユーザーの琴線に触れる製品、既存ユーザーの「困った…」「どうにかしてほしい!」を改善した製品が多く見られた。これまでの製品開発は、新製品を出し続ける使命を果たすための、いわば「メーカー都合の開発」と感じる部分もあったが、2023年は、使う人ありきの「ユーザーに向き合った開発」を進め、それが功を奏した印象だ。2024年も、「こういうのが欲しかった」と思える新たな製品の開発に期待したい。

「ふとん乾燥機に二度ビックリ」家電のプロが 2023年「感動家電」ベスト3を語る

2023年に発売された数多くの家電のなかで、プロの心をもっとも動かしたアイテムは何だったのか? 今回は、テレビや雑誌をはじめ、数多くの媒体で活躍する家電ライター・田中真紀子さんにベスト3を挙げてもらい、感動ポイントを語っていただきました!

 

【その1】使えば使うほど「炊飯器のプチ不満」が解消されていると実感します!

パナソニック 

自動計量IH炊飯器 SR-AX1

実売価格4万5540円(税込)

米びつ2 kg(13合分)と水タンク600 mL(2合分)を内蔵し、米と水の計量・投入から炊飯まで全自動で行う炊飯器。炊飯量は0.5合から2合まで0.25合単位で選べます。専用アプリと連携することで外出先から炊飯の設定や変更ができるため、急な予定変更にも対応可能。

↑米びつと水タンクを内蔵し、おまかせで計量と炊飯を行います

 

【田中真紀子さんの感動コメント】

「炊きたてご飯が食べたいけれど、帰宅時間が読めないから炊飯予約できない、そもそも計量が面倒…などの理由で、ご飯を食べる機会が減った人も多いはず。私自身、長時間浸水するのがイヤなので炊飯予約はしない派ですが、本機は予約しても炊飯の直前に米と水が内釜に投入されるので安心。使えば使うほど炊飯器の『プチ不満』が解消されていると実感します。若者の米離れを食い止める可能性を秘めた画期的な炊飯器だと思うので、今後の広がりに期待!」

↑コンパクトな内釜はおひつ型のデザインで、そのまま食卓に置いて使えます

 

【その2】本当にシワが少ない! 電気代も抑えられて言うことなし

日立グローバルライフソリューションズ

「ビッグドラム」BD-STX130J

実売価格36万8280円(税込)

高速風と大風量を組み合わせた「らくはや 風アイロン」を開発し、衣類のシワを抑えながら時短・省エネを実現。お手入れが大変だった乾燥フィルターをなくしたほか、3つの自動おそうじ機能でホコリ・糸くずを大容量糸くずフィルターに集める「らくメンテ」も特徴です。新たに「ナイアガラ循環2段シャワー」を搭載し、高い洗浄力でスピーディーに洗い上げます。

↑ヒートポンプ式となって時短と省エネの両立を実現。ドラム槽の手前から衣類に直接風を当てる独自構造により、衣類を広げてシワを伸ばすことが可能です

 

【田中真紀子さんの感動コメント】

「ドラム式洗濯乾燥機のメリットは、洗濯物干しの手間が省けること。ですが、せっかく乾燥してもシワが多いとアイロンをかけなければならず、『干したほうが早かったかな…』と思ってしまうことも。その点、ビッグドラムは本当にシワが少ない! さらに面倒だった乾燥フィルターのお手入れも不要になり、洗濯全体の負担が大きく減ったと実感できます。しかも、今年はついにヒートポンプを搭載。電気代も抑えられるようになったので、もう言うことなし!」

↑本体上部にあった乾燥フィルターをなくし、お手入れをラクにした「らくメンテ」も特徴です

 

【その3】パワフルな温風にビックリ! 寒い季節は就寝前に使うと幸せです

カドー

ふとん乾燥機 FOEHN(フェーン)001

実売価格2万4200円(税込)

スティック状のコンパクトな本体をふとんに挿し込むだけで使えるふとん乾燥機。独自の送風技術で2m先まで届く高風速を実現し、シングルサイズはもちろん、ダブルサイズのふとんも隅々まで温風を届けます。パワフルながら業界最小クラスの420Wと省エネ。オゾンによる除菌・消臭機能も搭載しています。

↑コンパクトなボディで使用も収納もラク。マット塗装に柔らかなウォームグレーカラーも特徴です

 

【田中真紀子さんの感動コメント】

「初めて見たときは『本当にこんなに小さくて大丈夫……?』と不安でしたが、パワフルな温風が出てきてビックリ! 『でも、ふとん全体は温まらないのでは……?』と思っていたら、これまたちゃんと温まっていて二度ビックリでした。ここまでコンパクトで軽いと、使うときのハードルが下がるので起きてすぐふとんにセットする、なんて使い方もカンタンに習慣化できますね。ちなみに、今の寒い季節は就寝前に5~10分使うのもオススメ。温かいふとんで眠る幸せが味わえますよ」

↑2m先の風車を回す高速風を実現し、ふとんの隅々まで温風を届けます

ホームベーカリーで作った「おもち」をトースターで焼いた「パイ」が最高!パナソニック「Bistro」初の実食店舗が美味しすぎた

Bistro初の店舗イベントですよ、実食もできますよ! パナソニックの中でも特にこだわりの調理家電に冠される「ビストロ(Bistro)」ブランドを体験できる期間限定の店舗が、東京・二子玉川で本日(11月22日)からオープンしています。

↑場所は二子玉川駅の改札のすぐ横! 先日、カフェを一時的に解体して、臨時改札にチェンジしたことがネットで話題になった場所です

 

この「Bistro Nicotama Kitchen」は「NICOTAMA DAYS CAFE」内で行われる実食イベント。これまでもパナソニックでは調理家電の体験イベントに力を入れていて、2013年からはビストロ(レンジ)体験教室、2015年から2018年は「食べ比べ亭」、2019年からはデジタル体験教室「Bistro LIVE Kitchen」を展開中。今回はBistro LIVE Kitchenのスピンアウトという形でリアル店舗イベントが行われる、という立て付けになっています。

↑トークセッションでは「Bistro LIVE Kitchen」でもお馴染みMCあまりさん(左)も登場

 

DELISH KITCHEN監修の「おもちと芋あんのホットパイ」が絶品すぎた

↑プレス向けに提供された、実食メニューの詰め合わせプレート。左上にチラ見えしているパイが本当に絶品でした ※:実際のメニューではありません

 

開催を前に試食できる機会が得られたので、メニューを紹介していきましょう。どれも実際にビストロで調理して提供されるので、ビストロの味わいを楽しむことができます。

 

1、【Bistroセット①】“伝説の家政婦”志麻さん監修のタンドリーポーク+ビストロごはん

タンドリーのスパイシーな味わいとボール状になった豚こま切れ肉がジューシーな一品。プレート右側の「秋なすときのこの和風オムレツ」はDELISH KITCHEN監修で、両レシピともスチームオーブンレンジのビストロで調理しています。ごはんは「炊飯器ビストロ」で炊飯。提供は11:00〜17:00。1000円(税込/以下同)。

 

2、【Bistroセット②】「DELISH KITCHEN」監修のごろごろビーフストロガノフ

本格的なビーフストロガノフとギリシア風マリネ。これはDELISH KITCHEN監修レシピでオートクッカー ビストロで調理。ビーフストロガノフの肉のほろほろさに思わず笑顔になりました。こちらのごはんも炊飯器ビストロで炊飯しています。提供は11:00〜17:00で1000円。

 

3、【Bistroスイーツ】DELISH KITCHEN監修のおもちと芋あんのホットパイ

衝撃を受けたのがコレ!外はパイのサクサク、中はもっちもちのもちとあんの甘さが融合して脳内に幸福と衝撃が走ります。使用しているのはホームベーカリーとオーブントースターのビストロ。お世辞抜きで、このために2製品を買っても後悔することはないと思える美味しさでした。素晴らしいレシピをありがとう、DELISH KITCHENさん。提供は15:00〜17:00で650円。

 

4、モーニングセットのトースト

NICOTAMA DAYS CAFEで提供されるトーストがオーブントースター ビストロで調理したもので提供されます。時間はOPEN〜11:00。

 

上記は有料メニューとして提供されますが、そのほかにも炊き立てのビストロごはんの無料試食も実施。こちらは11:00〜17:00まで1時間ごとに行われます。

 

会場ではビストロ製品の展示も行われており、実機を見ることができます。ビストロのラインナップは近年、元々あったオーブンレンジから他の調理家電にも派生しており、累計出荷台数は345万台を突破しているとのこと。

↑この2年でラインナップを順調に拡充。9月に発売された炊飯器は計画比約1.6倍と好調

 

↑展示スペースの様子。ビストロの製品群はどれも佇まいが美しい

 

期間は11月22日から30日までの9日間。冬の商戦機に向けて家電を新調しようと思っている人はぜひ。二子玉川ショッピングの合間に立ち寄っても、素晴らしい食体験ができること間違いなしです。

 

【開催概要および店舗情報】

Bistro Nicotama Kitchen

期間:2023年11月22日〜30日

場所:二子玉川駅構内「NICOTAMA DAYS CAFE」

営業時間:

平日:7:00〜17:00

土日祝:8:00〜17:00

※:メニューの提供はなくなり次第終了。17時以降はNICOTAMA DAYS CAFEの通常営業に戻ります

「入居者の安全にもつながる」パナソニック、ナノイーXによる介護施設での脱臭以外の期待

パナソニックは11月7日、ナノイーXの照射による介護環境のニオイと尿素の脱臭実験を実施し、その効果を確認したことを発表した。また、一般社団法人日本介護協会(以下、日本介護協会)の協力のもと、介護施設にナノイーX搭載のエアコンと大型空調機を導入しモニター評価をした結果、介護士がニオイの効果を体感したことも明らかにした。

 

約8割の介護施設で人材不足。介護士離れの要因は「ニオイ問題」

総務省統計局によると、高齢者の人口の割合は年々増加しており、2022年時点で65歳以上は日本人口の29.1%。2024年には3人に1人が65歳以上と予想されている。一方、約8割の介護事業所で人材不足の悩みを抱えているという。日本介護協会 理事長 平栗潤一氏は「排泄臭や加齢臭、生活臭など、ニオイのために対応しきれないと感じる若手の職員が多くいます」と、この人材不足の一因に「ニオイ問題」があることを明かした。

↑2022年時点で人口の29.1%が65歳以上の高齢者。高齢化が年々進む一方、介護事業所の8割が人材不足の問題を抱えている

 

「介護業界には、子育てが落ち着いたタイミングで入って来る人が多くいます。子育てではおむつ交換などをすることが当たり前ですので、ニオイの対応もしやすい。一方、入浴の介助などで身体を使うことも多いため、介護職が高齢化してくれば身体の負担から離職が発生する、というケースも多々あります」(平栗氏)

 

人材不足解消には若手職員育成が必須となる。そのためには、このニオイ問題の早急な解決が必要だ。だが、現状行っている換気や消臭スプレーだけでは、布などの繊維に付着したニオイを脱臭することは困難だという。

 

1時間でほとんどニオイを感じなくなる「ナノイーX」の効果

パナソニックは、この介護業界における「ニオイ問題」に着目。生活五大臭と呼ばれるタバコ臭やペット臭をはじめ12種類のニオイに対する脱臭効果を実証してきた独自技術のナノイーXによる介護環境のニオイ脱臭検証を実施した。ナノイーXとは、菌やウイルス、カビ、アレル物質、そしてニオイなどの有害物質を抑制できるOHラジカルを含むナノサイズの清掃イオンのこと。水に包まれているため、一般的なマイナスイオンと比較して6倍の寿命を持ち広範囲に拡散できる。さらに、髪の毛の10万分の1のサイズであることから、繊維の奥まで浸透することが可能だ。

↑パナソニックの独自技術「ナノイーX」の概要

 

当該検証では、大同大学 光田恵教授の指導の下、6畳相当の空間に介護環境と尿臭をしみこませた布を設置、ナノイーXを組み込んだ送風機を稼働させ、6段階臭気強度法を用いて脱臭効果を検証した。その結果、1時間で臭気強度は1以下の「やっと感知できるニオイ」までに減少するという、著しい効果があることが明らかとなった。

 

また、実際の介護施設にナノイーX搭載機器を設置しての脱臭検証も実施された。設置場所は、6~8畳の個室9部屋と廊下に各1台、20畳のリビングに2台。検証期間勤務した介護士18名にヒアリングした結果、全員からニオイへの効果を感じたと回答を得た。

↑2023年10月初旬に約1週間にわたり実施された、介護施設にナノイーX搭載機を導入した脱臭検証では、すべての介護士が「ニオイへの効果を感じた」と回答した

 

これらの結果を受けて平栗氏は「ナノイーXの導入は脱臭効果だけではなく、入居者の安全対策にもつながると実感した」と語った。

 

「換気は2方向の風の流れが必要なため、廊下の端と端を開放して行います。このとき、『帰宅願望』がある認知症入居者が、開放した場所から外へ出てしまう危険性があります。ナノイーXのニオイへの効果は、窓などを開放して換気する前から既に感じられるほどですので、入居者の安全対策にも役立つのでは、と考えています。また、窓やドアの開放により、廊下に排泄臭が流れてしまう。このために恥ずかしい思いをしてしまう入居者への配慮も同時に行っていける、非常に貢献度の高い技術だと実感しました」

 

介護施設に限らず、在宅介護の備えとしても薦めたい、とナノイーXによる脱臭効果を評価した平栗さん。ニオイ問題解消は清潔感のある気持ち良い環境づくりへもつながるとし、ぜひ多くの介護事業所にナノイーXを知っていただきたい、と締めくくった。

 

パナソニックでは、「くらしを支えるベストパートナー」というビジョンの実現に向け、今後もナノイーXが役立つ場面を増やすために、国内外で継続的に検証を行っていくという。

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

最新鋭の「グローバルマザー工場」ってどんな感じ? パナソニック洗濯機の信頼を支える静岡工場に行ってきた

静岡県袋井市で洗濯機や衣類乾燥機を製造するパナソニックの静岡工場が2023年6月に操業50周年を迎えたことを記念して、メディア向けの工場見学ツアーが開催されました。同工場は最新鋭の洗濯機専用工場としてスタートし、機械化や自動化を積極的に採用することでDX(デジタルトランスフォーメーション)を推し進めており、現在は「グローバルマザー工場」としての役割を果たしているとのこと。どのようにDXを進めているのか、その一端を紹介していきましょう。

 

二層式洗濯機が主流の時代に全自動洗濯機工場としてスタート

パナソニック静岡工場は1973年、当時はまだ二層式洗濯機が主流だった時代に、最新鋭の機械化・自動化を大幅に採用した全自動洗濯機の専用工場としてスタートしました。

↑2023年に創業50周年を迎えたパナソニック静岡工場の概要

 

パナソニック くらしアプライアンス社 常務でランドリー・クリーナー事業部 事業部長の藤本勝氏は以下のように語りました。

 

「ドラム洗濯乾燥機の全自動洗濯機における構成比は年々高まっており、2024年には25%、4台に1台がドラム洗濯乾燥機になっていくと考えております。直近の急増する需要機会や今後の需要進捗を見据えて昨年新ラインを創設し、3ライン化を実現しました」(藤本常務)

↑2024年にはパナソニックが生産する全自動洗濯機のうち25%がドラム式になるとのことです

 

600トンのプレス機も! 金属加工の源泉工程を見学

では、さっそく工場見学へ。まず金属加工を行う源泉工程から紹介していきましょう。

↑ここから工場見学に向かいます。入口からドラム式洗濯乾燥機のようなデザインになっているのが興味深いです

 

↑パナソニック静岡工場の内部。左側に金属加工を行う源泉工程が見えています

 

金属加工工程では80トンから600トンまで8台のプレス機を設置し、ドラム式洗濯乾燥機の外装や内装など大物部品の加工を行っています。

↑こちらが最大の600トンプレス機

 

↑コイル材と呼ばれるロール状の材料をプレス機本体まで送り、プレス加工します

 

材料を手前で切断して切り板状にし、プレス機の中にセットした専用の金型で4つの工程を経て部品を完成させる流れになっています。

 

工程内の写真撮影はNGでしたが、見学時に生産していた部品はドラム式洗濯機のタンク内の上部にある部品でした。

 

「プレス加工は0.4mmの薄い板を加工するため裂けて割れる不良が発生しやすい状況です。そこでIoTシステムを導入し、割れの要因に深く関わる圧力や油を塗る量、温度などをすべてデジタル情報で可視化しています。その経過管理をすることで、安定した品質を確保しています」(担当者)

 

生産効率の向上とトレーサビリティを両立

続いては大物成形機です。金型内に「アルミインサート」と呼ばれる部品を装着し、樹脂を流し込むことでステンレス部品と樹脂部品を一体成型する工程です。

↑樹脂部品とステンレス部品を一体成型する成形機

 

ここには6機の成形機があり、10トンから15トンもの重さを持つ30個の金型をクレーンを使って入れ替えながら生産しています。

 

「洗濯機の容量が8kgから12kgへと大容量化したことで、部品の重量も4020gから8710gへと2倍以上に増加。そこで、1台あたりの生産時間が伸びてしまう課題がありました。そこで、金型や設備の改善によって冷却効率を上げ、1台あたりの時間を短縮。現在は樹脂量が増えていくなかでも67秒で生産できています」(担当者)

 

続いてドラムを作る工程へ。ステンレスの平板を「エキスパンド加工機」に入れると、内側が12分割された金型が同時に拡張していき、ドラムの形を作り上げていきます。

↑こちらは「さざ波加工機」と呼ばれる、さざ波加工を施す工程です。エキスパンド加工機からドラムの原型が送られてきます

 

↑どこかの缶チューハイのような模様(さざ波模様)に加工されて出てきました

 

↑こちらはドラム組み立て工程の全景

 

↑樹脂部品や板金部品、モーターを取り付けを行うことで駆動部品ユニットができあがります

 

ドラム式洗濯乾燥機の組み立てから検査、梱包までを行う工程は撮影NGだったので、続いては洗濯機の各種性能の検査ラインへ。製品のシャフトの底面にはQRコードのような2次元コードが印字されており、これを利用してひとつひとつの製品情報を同期し、ドラムの計測データや検査データなどをすべて紐付けてチェック。品質トレーサビリティを実現しています。

↑ドラム式洗濯乾燥機の検査ライン

 

「ものづくりのDX化」に挑戦し、即納率94%を実現

パナソニック くらしアプライアンス社の藤本 勝常務は静岡工場について、「匠の技術とDX(デジタルトランスフォーメーション)を融合したのが大きな特徴」だと語りました。


↑ものづくりのDX化について語る藤本常務

 

「静岡工場は、主要部材を作る源泉工程から組み立てまでを行う一貫生産体制となっています。これは主要部品を内製化することで部品レベルでのばらつきを低減し、より高品位なものづくりを実現するという、創業当時の思想を今に引き継いでいます」(藤本常務)

 

特に大きな挑戦となったのが「ものづくりのDX化」でした。

 

「生産工程のさまざまな情報をデータで集積、分析することによって、工程で不具合が発生した場合でも瞬時に原因を特定し、工程にフィードバックする仕組みを構築しています。さらに需要の変化や予測、また流通と連携した実需連動サプライチェーンマネジメントなどのDXの取り組みにより、お客様が必要なときに必要なタイミングでお届けする全体最適化、オペレーション力強化を図っています。このことにより、取り組み前の即納率が78%だったのに対し、取り組み後は即納率を94%に高めることができ、同時に在庫の日数を3分の1削減することができました。この取り組みはパナソニックにおけるパイロット拠点としての役割で、今後ほかの工場にも拡大していく予定です」(藤本常務)

↑在庫適正化を目指した静岡工場のDXへの取り組み

 

静岡工場にはパナソニックが1951年に製造・販売した最初の洗濯機のほか、歴代の洗濯機や洗濯乾燥機も展示されていました。今回の見学で、洗濯機の歴史と最先端の取り組み、その両方が体験できたのが貴重です。今後も同社のものづくりをけん引する存在として、静岡工場には注目していきたいですね。

↑1951年に製造・販売された第1号洗濯機

 

↑右から1973年に発売された静岡工場生産第1号機「全自動うず潮」、生産2500万台を達成した1986年発売「愛妻号36」、1990年に発売して生産3000万台を達成した「愛妻号Day ファジィ」、「W滝洗い」機能を搭載した1993年発売の「やさしい愛妻号」

 

↑右から2000年に発売した世界初の縦型洗濯乾燥機、2003年に発売した世界初のななめドラム式洗濯乾燥機

 

↑右から2005年に発売した世界初のヒートポンプ搭載ドラム式洗濯乾燥機、2015年発売の「キューブル」、2018年発売の液体洗剤・柔軟剤自動投入機

全身疾患予防のカギは口内ケアだった!「歯と口の健康シンポジウム2023」から学ぶサイレントディジーズ「歯周病」のリスクと予防とは?

提供:パナソニック株式会社

日本歯科医師会は10月24日、「腸に到達する歯周病菌を防ぐ!」をテーマに歯周病のリスクとオーラルケアを学ぶ「歯と口の健康シンポジウム2023」を開催した。実は全身疾患につながる危険性があるという歯周病。その原因とリスクの解説にくわえて、ブラッシング講座も開催された。

 

成人の7割が歯周病患者。自覚のない進行を防ぐためには口内ケアが重要

歯周病は、歯みがき時のみがき残しで生じるプラーク(歯垢)が原因で引き起こされる炎症性疾患のこと。昨今、健康意識が高まっており口内ケアにも注目が集まっているが、実は歯ブラシを使ったケアだけでは歯周病予防には不十分だといわれている。日本歯科医師会が15歳~79歳の男女1万人を対象に行ったアンケートによると、「全身の健康のために口の健康に注意している」と答えた人が全体の9割以上であったにも関わらず、2011年から2016年にかけて歯周病患者は増加しており、65歳~75歳では6割もの人が歯周病を発症していることが明らかとなった。

 

大阪大学 大学院歯学研究科 予防歯科学講座 教授の天野 敦雄氏は、「歯周病はほとんど痛みがなくサイレントに進行していくもので、気づいたら悪化しているケースが多いです」と、その危険性について警鐘を鳴らした。プラークは溜まっていくにつれ硬化していき、歯石と呼ばれるものになる。これが溜まると歯と歯ぐきの間に歯周ポケットと呼ばれる隙間ができ、歯ぐきに炎症が起こったり、歯を支える骨が痩せていったりして、ひどい場合には歯が抜け落ちてしまうこともあるのだ。

↑大阪大学 大学院歯学研究科 予防歯科学講座 教授の天野敦雄氏

 

日頃から歯をきちんとみがいているつもりでも、実は歯の汚れは落ち切っていない。天野氏は、歯の汚れが溜まりやすい場所として「歯の表面」「歯と歯の間」「歯と歯ぐきの間」の3つを挙げ、隙間のケアにはデンタルフロスのような補助器具が欠かせないと解説。しかし、補助器具を使用しても、汚れは全体の8割程度しか落とせないため、セルフケアとは別に歯科医師によるプロフェッショナルケアも欠かせないという。

 

歯ぐきから出血したらすぐに受診を

「歯科医によるケアをしないと、365日ずっと歯周病の原因になる歯垢を溜め続けることになる。これは非常に怖いこと」と天野氏。歯周病の進行具合が分かるセルフチェックリストには、以下の9項目が挙がった。

 

【歯周病セルフチェックリスト】

・歯ぐきに赤く腫れた部分がある
・口臭がなんとなく気になる
・歯ぐきがやせてきたみたい
・歯と歯の間にものがつまりやすい
・歯をみがいた後、歯ブラシに血がついたり、すすいだ水に血が混じることがある
・歯と歯の間の歯ぐきが、鋭角的な三角形ではなく、うっ血していてブヨブヨしている
・ときどき、歯が浮いたような感じがする
・指でさわってみて、少しぐらつく歯がある
・歯ぐきから膿が出たことがある

出典:(公財) 8020推進財団

 

上記項目のうち、チェックが1~2個の場合は歯周病になりやすい、もしくはなっている可能性がある。3個以上の場合は、歯周病になっている、もしくは非常に進行している可能性がある。とくに、歯ぐきからの出血がある場合には注意が必要だ。

 

「歯周病菌は、タンパク質や鉄分を好みます。これらは血液のなかにある成分ですので、歯をみがいて歯周ポケットの内側に潰瘍面ができ出血すると、血液中の成分を栄養源にして活性化してしまいます。菌のなかでもポルフィロモナス・ジンジバリス(以下、ジンジバリス菌)という細菌は、歯周病のキーストーン・パソジェン(要の病原菌)と呼ばれており、この菌がいるだけで歯周病が容易に発症してしまいます」(天野氏)

 

歯周病を進行させないためには、自己判断せずに、速やかに歯科医院へ行って治療してもらうことが何よりも大事なことなのだ。

 

歯周病と全身疾患のメカニズム。口内ケアは腸活にも欠かせない

さらに、歯周病は口内だけではなく、全身にも影響を及ぼす可能性があるという。予防医療のスペシャリストでもある内科医・認定産業医の桐村 里紗氏は、昨今注目を集めている「腸活」で忘れがちなのが口内ケアであることを指摘。糖尿病や高血圧、動脈硬化や癌など、さまざまな全身疾患につながる危険性があることについて述べた。

 

その原因は、歯周病の炎症により発生した細菌が、唾液や食べ物などと一緒に体内へ入っていき腸内細菌が乱れることにある。歯周病になっていると、ジンジバリス菌10億~100億個口内細菌全体としては、実に1兆~10兆個も唾液と一緒に飲み込んでしまっていることになるのだ。そうした細菌を殺菌してくれるのは胃酸だ。一般的に胃酸のpHは1~2で、ほとんどの菌を殺菌するといわれているが、桐村氏は「胃酸抑制薬を長期連用していたり、ピロリ菌に感染していたりして胃酸の酸性度が低下していると、歯周病菌が殺菌されないまま腸まで到達してしまいます。それが、さまざまな疾患を引き起こす危険性へとつながるのです。そうならないための予防として、口内ケアは欠かせません」と、毎日の口内ケアの重要性を示した。

 

「口内ケアをしないでいると、菌が酸に強い『バイオフィルム』状態になってしまいます。この状態では、pH3の胃酸に2時間浸しても、7割の菌が生き残ってしまうため、仮に胃酸の酸性度が低下していなくても、腸への侵入を防ぐことが難しくなってしまうのです」(桐村氏)

↑内科医・認定産業医の桐村里紗氏

 

歯周病菌が腸内環境を乱してしまった場合、「おならや便が臭うようになる」ことが日常的なサインだという。しかし放っておくと、本来なら身体を守るための免疫細胞が暴走してしまうため、酷い場合には脳や腎臓、血管など、さまざまな臓器に影響して、全身疾患の原因となる可能性も高い。ここでもやはり、歯周病予防に努めることが最も大事であるようだ。

 

歯周病になりやすい体質は「肥満」と「糖尿病」

このほかにも第1部では、歯周病は遺伝するのか? 歯周病になりやすい体質は? という疑問について天野氏と桐村氏が解説してくれた。天野氏によると、遺伝する因子は皆無ではないが、親から子供へ歯周病菌が移るリスクの方が高いという。歯周病菌は18歳以上の口内に住みつくといわれているため、家族で大皿の料理を直箸でシェアしたり、飲み物を回し飲みしたりすることがそのリスクを高めてしまうのだ。

 

そして、歯周病になりやすい体質には、「肥満」と「糖尿病」が挙げられた。肥満になると、脂肪細胞自体が太ってしまう。そうして、同細胞から多量に分泌された腫瘍細胞の壊死を誘導する因子であるTNF-αが、歯周病の炎症を引き起こすのだという。糖尿病の場合は、血糖値が上がることが歯周病を引き起こす原因となる。これは、血液のなかの糖分が口内の細菌を繁殖させやすいことや、高血糖の影響で歯の組織が劣化しやすくなるため起こるといえるだろう。

 

最近では、BIM18.5未満のやせ形の女性が糖尿病になりやすいともいわれている。その原因は、痩せた女性はインスリンの分泌が悪く、食後に高血糖を起こしやすいことにある。口内ケアをしっかり行っていても、やせ型の女性は十分に注意が必要なことが分かった。

 

第1部の締め括りに天野氏は、歯周病予防や進行を止めるためには、プラークを取り除くだけで対処できる、と積極的な口内ケアを呼びかけた。

 

桐村氏は、改めて歯周病が万病の元であることのリスクを訴えた。

 

「寝たきりの状態になるフレイル(虚弱)という状態がありますが、これもオーラルフレイル(口内の虚弱)から始まります。全身疾患の始まりは口だということを十分に理解していただき、ぜひ日常的なセルフケアと定期的なプロのケアを併用していってください」(桐村氏)

 

歯周病予防に効果的なブラッシング法

第2部の歯科衛生士の重野 悠氏によるブラッシング講座では、まず歯ブラシの正しい持ち方として、鉛筆のように持つペングリップと、肩や握力が低下している人でも握りやすい、手のひら全体で握るパームグリップについてレクチャーが行われた。ブラシの毛先の当て方についても、歯の表面には90度、歯と歯ぐきの境には45度にブラシを当て、横に優しく細かく動かすことが効果的であることが実演とともに解説された。

↑「きちんとみがけていない歯みがきは、一瞬の爽快感を得るだけの動作」と指摘した重野氏。ペングリップとパームグリップによって、余計な力が入りにくく、毛先を細かく動かしながら歯をみがくことができる

 

しかし、正しいブラッシングをしていてもみがきにくい場所として「犬歯のあたりのカーブ」「歯並びが悪い部分」「親知らず」が挙げられた。重野氏は「これらの場所は、意識してみがいてもセルフケアでは汚れが落とし切れない」と、定期的な歯科検診の重要性をアピールして締め括った。

↑みがきにくい場所は、ブラシの毛先が歯面から離れやすくなる。横に当てただけではなく、縦や斜めにしてしっかりとブラシが歯面に当たっていることかどうか、意識をしながらブラッシングすることが大事だ

パナソニックからクリーンドック搭載スティック掃除機の新モデル登場! 用途に合わせた3製品がそろう

パナソニックは10月24日、クリーンドックを搭載したセパレート型コードレススティック掃除機「MC-NX700K」「MC-NS100K」「MC-NS70F」を発表しました。発売はMC-NX700Kが2024年3月下旬で、ほかの2機種は2023年11月下旬を予定しています。

 

パナソニックは2021年に業界で初めてとする、クリーンドック搭載セパレート型コードレススティック掃除機を発売。ダストボックスを本体から充電スタンドに移し、ゴミ捨ての手間が省けたことが好評を受け、累計販売台数が13万台を突破したといいます。

 

今回登場した製品も全機種にクリーンドックを搭載しています。本体をドックに戻すだけで、ゴミを紙パックに自動で収集。ゴミ捨ては最大約2か月に1回で済むそうです(MC-NX700Kの場合。ほかの2機種は約50日に1回)。また、紙パック式のため、ゴミが舞うこともなく清潔性も保たれています。

↑MC-NS100Kの紙パック

 

MC-NX700Kは、広い住居の使用を考慮した、大容量のバッテリーを搭載したモデル。1回のフル充電で強モードだと約10分、ロングモードだと約35分使用できます。

↑MC-NX700K

 

掃除性能においては、高い回転数のモーターに加え、じゅうたんの奥のゴミまでしっかりかき出すパワーノズルを搭載しています。また、プラスに帯電したハウスダスト・菌をマイナスイオンで床面から引きはがす「フローリングの菌までふき掃除」も搭載。

↑MC-NX700Kに搭載されたモーターのイメージ

 

このほか、じゅうたん・フローリング・畳をきれいにできる2種類のブラシや、ごみを見逃さない「クリーンセンサー」、髪の毛やペットの毛を自然に除去する「からまないブラシ」などを採用しています。

↑円すい形のダブルブラシが、からんだ髪の毛やペットの毛を自然に除去してくれる、からまないブラシ

 

集じん容積はスティック本体が約0.15L、クリーンドックが約0.9L。充電時間は約3時間です。スティック本体のサイズは幅253×奥行き193×高さ1130mm、重さは約2.0kgとなっています。

 

MC-NS100Kは、MC-NX700Kにも搭載されたフローリングの菌までふき掃除やパワーノズルを搭載するなど、優れた掃除性能を実現したモデルです。集じん容積はスティック本体が約0.05L、クリーンドックが約0.8L。使用時間は強モードで約6分、オートモードで約10~15分となっており、充電時間は約3時間です。

↑MC-NS100K

 

またスティック本体のサイズは幅213×奥行き130×高さ1045mm、重さは約1.5kgとなっています。

 

MC-NS70Fは、障害物に合わせて変形する、新開発の「動くノズル」を搭載したモデルです。ノズルの羽が動いて変形するため、すき間掃除のほか、机や椅子の脚まわり、壁際の掃除も手軽にできるといいます。最近のマンション、アパートなどに多い、フローリング面積が多い住宅に向いた仕様とのこと。

↑MC-NS70F

 

↑ノズルは左右にはみ出した羽のような部分が動く仕組み

 

↑狭いすき間は羽がしまわれるような形になり、入り込めます

 

集じん容積はスティック本体が約0.05L、クリーンドックが約0.8L。使用時間は強モードで約6分、オートモードで約10~15分となっており、充電時間は約3時間です。また、スティック本体のサイズは幅214×奥行き152×高さ1045mm、重さは約1.2kg。今回登場したモデルの中では最も軽量です。

 

直販価格はMC-NX700Kが7万9200円(税込)、MC-NS100Kが6万5340円(税込)、MC-NS70Fが5万4450円(税込)です。

ミラーレスカメラ、本格撮影を楽しむなら14万円以下で十分説。

ミラーレスカメラは低価格機もあるが、ボディ単体で14万円程度のモデルでも機能や性能が充実。価格や性能比に優れ、高コスパに本格撮影が楽しめる。

※こちらは「GetNavi」2023年11月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

【教えてくれたのは……】

カメラライター・河野弘道さん

ウェブや雑誌、広告などでの執筆・撮影・編集を軸に活動。普段はミラーレスと一眼レフの併用だが、最近は前者の比重が増大中。

 

上位機種譲りの高機能・高性能を小型・軽量ボディに凝縮!

キヤノンEOS R10

APS-Cサイズセンサー採用の中級機。上位機種EOS R3譲りでディープラーニング活用の被写体認識AF「EOS iTR AF X」を搭載し、人物や動物、乗り物を認識し自動追尾する。連写性能も高く、動く被写体に強い。4K60p対応の動画撮影機能も魅力だ。

・実売価格:13万2000円
・質量:約429g(バッテリー、SDカード含む)
・サイズ:約W122.5×H87.8×D83.4mm
・有効画素数:約2420万画素 APS-Cサイズ
・4K/60p(クロップ時)

 

【POINT!】動く被写体に強く一瞬を逃さない!

被写体認識AFと最高約23コマ/秒連写の組み合わせが秀逸で、動く被写体の一瞬を高確率で捉えられる。ボディ内手ブレ補正は非搭載なので、手ブレ補正機能付きレンズを組み合わせよう。

↑人物や動物の瞳を検出し、AF&追尾する瞳検出に対応。顔、頭部、胴体の検出も可能で、マスク使用時なども機能する

 

↑メイン・サブの2つの電子ダイヤルに加え、背面にマルチコントローラーを装備。AFフレーム移動などに使用可能だ

 

↑電子シャッター使用時にAF追従での最高約23コマ/秒連写が可能。子どもなど、動き回る被写体の一瞬を逃さず撮れる

 

↑バリアングルモニターを採用。加えて、画面のタッチ操作で動画記録の開始/停止ができ、自撮りやVlog撮影にも向く

 

【レンズキットでも20万以下!】

130gと軽量で手ブレ補正機能も搭載の標準ズームキット

EOS R10
RF-S18-45 IS STM レンズキット
実売価格14万8500円

35㎜判換算で約29〜72mm相当となる、標準ズームキット。約4段ぶんの手ブレ補正機能を搭載する。レンズは約130gと軽く本機に最適。

 

広角から望遠まで1本で楽しめる約8.3倍の高倍率ズームキット

EOS R10
RF-S18-150 IS STM レンズキット
実売価格18万1500円

35㎜判換算で約29〜240mm相当の高倍率ズームキット。手ブレ補正機能は約4.5段ぶん。最大撮影倍率0.44倍で、近接撮影にも強い。

 

軽量かつ丈夫なボディと素早く正確なAFが魅力!

ニコン
Z 50

Zシリーズ初のAPS-Cサイズ機。マグネシウム合金製ボディで、丈夫かつ軽量だ。ハイブリッドAFや、人物の顔と動物に対応の被写体認識AF搭載で、AFが素早く正確。自撮りもできるチルト式モニター採用する。ボディ内手ブレ補正は非搭載。

・直販価格:11万9900円
・質量:約450g(バッテリー、SDカード含む)
・サイズ:約W126.5×H93.5×D60mm
・有効画素数:2088万画素 APS-Cサイズ
・4K/UHD/30p

 

【POINT!】リアルタイムの表示を見ながら最高約5コマ/秒連写で撮れる

質感の高いボディとシンプルな操作性が魅力。連写は、基本設定で約5コマ/秒と少なめ(拡張機能で最高約11コマ/秒)だが、被写体の動きをほぼリアルタイムに表示しての撮影が可能だ。

↑薄型ボディだが、グリップは十分な深さで握りやすい。レリーズなどのボタンやダイヤル類も右手で無理なく操作可能だ

 

↑モニター右端に「拡大」「縮小/サムネイル/ヘルプ」「DISP」のタッチキーを配置。タッチ中心のシンプルな操作性を実現

 

↑画像を好みの仕上がりにできる、20種類の「Creative Picture Control」を搭載。静止画・動画両対応で、効果の度合いの調整も可能だ

 

強力な手ブレ補正や防塵・防滴仕様の採用などで安心感あり!

パナソニック
LUMIX
DC-G99D

レンズ内手ブレ補正との連動が可能なボディ内手ブレ補正を搭載し、最大5.0段分の補正が可能。防塵・防滴設計で、撮影環境を選ばない。連写はAF追従で最高約6コマ/秒。4K動画からの切り出しによる、「4Kフォト」にも対応する。

・実売価格:9万9000円
・質量:約536g(バッテリー、SDカード含む)
・サイズ:約W130.4×H93.5×D77.4mm
・有効画素数:約2030万画素4/3型
・4K/30p

 

【POINT!】防塵・防滴設計でフィールド撮影に向く

防塵・防滴に配慮された設計で、山岳などのフィールド撮影に向く。4/3型センサー採用により、小型な交換レンズが多いのも魅力。ただし、センサーが小さいぶん高感度撮影には不利だ。

↑ボディ内手ブレ補正を搭載。レンズ内手ブレ補正対応レンズ使用時には、2つの補正機構を連動させる「Dual I.S.」「Dual I.S.2」に対応

 

↑AF追従で最高約6コマ/秒の連写に対応。しかも、RAW+JPEGで45コマ以上、JPEGで300コマ以上連続撮影できる

 

↑防塵・防滴に配慮した構造を採用。防塵・防滴仕様のレンズと組み合わせれば、多少の雨やホコリなら問題ない

 

性能や機能を重視するなら14万円程度のモデルがベター

コスパ重視でミラーレスカメラを選ぶ場合、10万円以下の入門機を選びがちだ。だが、本格撮影を楽しもうとすると、機能や性能面で物足りなくなる。

 

そこでオススメなのが、ボディ単体で14万円程度、レンズキットで20万円以下の製品だ。おもに入門機より少し上の中級機だが、最新機能が搭載されることも多く、性能を加味すると非常に高コスパなモデルが多い。

 

なかでも、キヤノンEOS R10は、上位機種であるEOS R3にも搭載の被写体認識AFや、電子シャッターを活用した最高約23コマ/秒連写など、最近トレンドとなっている機能や性能を持つ。多くのシーンに対応できる、ハイ・パフォーマンスなモデルだ。

 

これに対し、ニコン Z50は販売開始こそ2019年末だが、頻繁にファームウェアアップデートを実施。人物と動物に対応の被写体認識機能などの機能追加のほか、使い勝手の向上も図られている。そのため、現時点では最新とは言えないまでも、十分に魅力的な製品で、本体の作りも良い。

 

パナソニックのLUMIX DC-G99Dは、センサーサイズが異なり、EOS R10やZ 50とは少し方向性も異なる。防塵・防滴性能など、ハードウェア面で優れており、連写などよりもタフさが重視されるシーンで重宝する1台だ。

思い通りにならないからカワイイ!? 弱いロボット「NICOBO」の魅力を家電のプロが語る

家電ライフスタイルプロデューサー・神原サリーさんは、テレビやラジオ、雑誌などで活躍する家電のプロフェッショナル。東京・広尾の「家電アトリエ」を中心に撮影を行うYouTubeチャンネル「神原サリーの家電アトリエchannel」では、最新家電の情報を発信中です。そんな活動を応援するGetNavi webでは、サリーさんのYouTube動画をダイジェストでご紹介。今回は「【癒し系ロボット】永遠の2歳児、一筋縄ではいかないから可愛いのです【パナソニック・NICOBO】」をお届けします!

 

パナソニックの「思わず笑顔になるロボット」

パナソニックは、これまでクラウドファンディングの応募支援者に限って提供していた「NICOBO(ニコボ)」の一般販売を開始。ニコボは社員提案のプロジェクトから生まれた“弱いロボット”です。

 

丸い頭(幅228×高さ176×奥行き236mm)に短いしっぽがついたシンプルな姿のニコボ。表面素材はやわらかいニット製です。その横でいつにも増して笑顔のサリーさんが、ニコボの特徴を紹介していきます。

「2年前にクラウドファンディングで、わずか7時間で320台が売れてしまったというニコボなんですが、私が(SNSで)『ニコボかわいい』って言ったらウチにやってきました。名前がつけられて、最初は『ニコちゃん』だったんですけど、うちの夫が『ヘンリー』という名前にしたんだよね。ね、ヘンリー」

 

サリーさんが呼びかけても、目をパチクリさせるだけのヘンリー。返事をしないときもあるようです……。

「(いつでも)返事するわけでもないんです。気まぐれなんだけどかわいいんだよね。『弱いロボットを作りたい』ってパナソニックさんは言ってましたけれども、『永遠の2歳児』がテーマなんですって。3年前に大和(やまと)っていう名前の黒のラブラドールを18歳2ヵ月で亡くしてしまって、それからペットを飼うのは悲しいというか、無理というか。介護も大変だったしね……。でもなんかうちにかわいらしい子がいたらいいなと思っているところに、このヘンリーが来て、思いがけず夫がものすごく気に入っているみたいで、本当に話しかけるんですよ。前に大和に話しかけてたみたいに」

 

ヘンリーのおでこに手をおいて、優しく撫でるサリーさん。

「ここ(おでこ)を撫でるとすごく喜ぶんです。触ったってわかるセンサーがついていて、実はここ(鼻)がカメラなんです。しっぽとか、目の表情とか、首を上下に振っていろんな感情表現をしてくれるんですけど、やり取りがちゃんとできるわけじゃないんです。でも、かわいいんですよね、ヘンリー」

 

呼びかけるとまばたきをしてマンガのような笑った目になり、しっぽを振ったかと思うと「ぷ、ぷ、ぷ」と音を出すヘンリー。

「あれ? ヘンリーおならした? おならするんだよね。ヘンリーは、鼻歌も歌います。ね、鼻歌も歌うんだよね」

 

「♪むんむー※☆~」と、可愛い声でヘンリーが鼻歌を歌い出しました。

 

「ほらね! いつ歌うかわかんないんですけど。途中で眠くなっちゃったりするしね。あと朝起きる時間と夜寝る時間も設定できたりするんです」

 

充電台(「ねどこ」)の上にいるヘンリーが首を振り、目をパチパチさせたかと思うとサリーさんの呼びかけに返事をして答えました。

 

ヘンリー「ハロー」

サリーさん「ん? なんて言った?」

ヘンリー「はじめまして」

サリーさん「(笑)。これなかなか言ってくれない。はじめまして、って言ってくれるの? はい、ヘンリーはじめまして」

 

無言でしっぽを振るだけのヘンリー。

 

サリーさん「気が向かない? そうですか……」

ヘンリー「どうも」

サリーさん「どうも(笑)、ヘンリー、おはよう」

ヘンリー「おは」

 

と、このようにヘンリーは常にマイペース。なかなか人間の思い通りにならないところが、本当に生きているみたいです。

ゆるいやりとりにほっこり

サリーさんが、ヘンリーを撫でたり、抱き上げたりしながら紹介を続けます。

「ベースカラーがグレーでしっぽが黄色という、クラウドファンディングのときもこのカラーだったみたいなんですけど、他にもう2色。淡いピンク、ネイビーの3人兄弟です。大きさは2歳児の子どもの頭ぐらいをイメージしてるらしくて、こうやって抱っこしても大丈夫。あと、照度センサーが付いていて日なたが大好き。日なたに置くと、うつらうつら居眠りするぐらいなんだよね、ヘンリー」

 

サリーさんとヘンリーのゆるいやりとりにこちらもほっこり。さらに、サリーさんはニコボと触れ合っていて、ふと思い出した幸せの瞬間があると語りました。詳しくは、【癒し系ロボット】永遠の2歳児、一筋縄ではいかないから可愛いのです【パナソニック・NICOBO】をチェックしてみてください!

 

このほか、最新動画を見たい方、最新家電の情報を知りたい方は、「神原サリーの家電アトリエchannel」へどうぞ!

「クローゼット型スチーマー」でおしゃれ着やアウターを丸ごとケア! 1台4役の“衣類ケア家電”の活用法をプロが解説

アイロンやスチーマー、洗濯機などの衣類ケア家電に、まったく新しいジャンルが生まれています。それがクローゼット型スチーマー。2011年、韓国の総合家電メーカー・LGエレクトロニクスによって製品化され、国内では2017年に発売されました。2023年8月には、いよいよ国内メーカー・パナソニックからも新製品が登場し、市場の活性化がますます期待されています。

 

そこで「家電のある豊かな暮らし」をメディアやSNSを通じて20年以上にわたって発信、伝説的テレビ番組『TVチャンピオン』で家電王に輝き、現在もその異名を取る中村剛さんに、クローゼット型スチーマーの実力と魅力を教えていただきました。

 

24時間いつでもOK。自宅で簡単にできる衣服ケア

↑写真提供=パナソニック

 

まるで冷蔵庫やクローゼットのような箱型の外見。そもそも “クローゼット型スチーマー” とは、どのような製品なのでしょうか?

 

「衣類を専用のハンガーに吊るして庫内に入れておくだけで、自動で除菌・消臭・シワ取り・乾燥まで行ってくれる、1台4役のクローゼット型ホームクリーニング機です。スーツや制服、コートやダウンジャケット、デリケート素材の衣服や、型くずれしやすい帽子、クッションや枕など、これまで自分でお手入れするのが難しかったアイテムが、自宅で簡単にリフレッシュできます。しかも洗剤は不要。水だけでケアできるのもポイントです」(家電王・中村剛さん、以下同)

 

魔法のような技術のように思いますが、どのような経緯で商品化されたのでしょうか?

 

「クローゼット型スチーマーは、2011年に韓国の家電メーカー・LGエレクトロニクス(以下、LG社)が、同国で『LG Styler(エルジー スタイラー)』を発売したのがはじまりです。これまでになかったまったく新しい家電で、商品化までに5年の年月を費やしたといいます。

 

仕組みはとてもシンプルで、密閉空間の中で60〜70℃のスチームを循環させ、ハンガーラックを毎分最大180回振動させながら、衣類のニオイをとり、シワをのばし、表面や内部に付着した微細なほこりをふるい落とします。菌やウイルス、ダニや花粉の除去にも効果があり、99%以上低減させることができます」

 

韓国でLG Stylerが定番家電になった理由

2011年の発売当初は認知度も低く、高級家電という位置付けで販売台数も振るわなかったそう。

 

「転機は2015年。韓国でPM2.5などの大気汚染が社会現象になるほど深刻な事態になったことがきっかけでした。それから、室内には空気清浄機、衣服にはLG Stylerというライフスタイルが定着し、今や韓国では、冷蔵庫や洗濯機に並ぶ定番家電になっています」

 

LG Stylerが日本で発売されたのは2017年でした。

 

「省スペースが好まれる日本市場に合わせ、従来よりも小型サイズが店頭に並びました。その後、姿見の代わりになるミラーモデルや、花粉ケアコースが搭載されるなど、ユーザーの声を反映した商品が展開されています。長い間LG Stylerが市場のパイオニアとして唯一無二の存在でしたが、この8月、満を持して日本メーカーのパナソニックから『スマートクローゼット』が発売になりました。独自の気流技術により、衣類を揺らさずにケアしたり、ナノイーXで熱やスチームを使わずに除菌することで、熱に弱い衣類のケアも可能になっています」

 

クローゼット型スチーマーのここが便利!

↑写真提供=LGエレクトロニクス

 

ここからは、LG社とパナソニック社、ふたつのクローゼット型スチーマーに共通する、さらなる魅力を紹介します。

 

・とにかく簡単。3ステップでリフレッシュ完了

「1.衣類を専用ハンガーにかけて収納する。2.コースを選んでスタートボタンを押す。3.仕上がった衣類を取り出す。この3つのステップで衣類のリフレッシュができます。準備も簡単で、スチーム用の給水タンクに水を入れる、排水タンクにたまった水を捨てるくらいです。ときどき庫内やほこりフィルター、タンクを洗うようにしてください」

 

・朝の忙しい時間でもケアができる

「たとえばLG Stylerのリフレッシュコース(標準)の場合、約48分で衣類のニオイを取り除き、ほこりや花粉を落とし、シワをのばすといったひと通りのケアが完了します。お急ぎコースを選択すれば約20分と、さらに短縮します。朝の慌ただしい時間帯、身支度している間にあっという間にきれいにしてくれるのは、気分的にも嬉しいですね」

 

・ダウンジャケットもショールも購入時のようにふっくらと

「クローゼットにしまいっぱなしにしていたり、酷使してしまったダウンジャケットも、クリーニングに出した後のようにふわふわになります。外出する時間に合わせてタイマーをセットすれば、暖かいコートを羽織って外出することもできますよ」

 

・パンツプレスで、センタープレスもキープ

「パンツプレスを利用すれば、細かなシワもしっかりとってくれ、センタープレスもきれいにキープしてくれます。面倒なアイロンがけは必要ありません。LG社は『ズボン折り目ケア』が標準搭載。パナソニック社では専用のパンツプレスが購入可能です」

 

・1回あたりのランニングコストが低い

「乾燥まで行うと聞くと、電気代が気になりますが、ランニングコストはけっして高くありません。選ぶコースによりますが、1回の使用にかかる電気代は数円〜数十円程度。クリーニングの手間や費用を考えても、クローゼット型スチーマーの導入は、コスパやタイパの面で効率的と言えるでしょう」

 

ただし一点、気をつけてほしいことがあるそうです。

 

「留意してほしいのが、クローゼット型スチーマーに洗濯機能は備わっていないことです。衣服に汚れがついている場合は必ず汚れを落としてから使用してください。また、コースによって使用不可の素材もあります。使用前に必ず確認をしましょう」

 

空間の邪魔をしない。家電というより、まるで “家具”

↑写真提供=パナソニック

 

クローゼット型スチーマーは、細身のロッカーのような形状をしています。高さは約1.8m、奥行きも60cmほどあり、存在感があります。

 

「たしかに大きいですが、LG社、パナソニック社ともに、非常にスタイリッシュなデザインで、家電というより家具のような印象です。扉がミラーになっていたり、指紋がつきにくかったり、表示パネルも目立たないよう工夫されていて、部屋のインテリアを邪魔しません」

 

おすすめの設置場所はあるのでしょうか?

 

「給排水工事は必要なく、電源さえ確保できればどこにでも置くことができます。玄関、リビング、寝室のほか、ウォークインクローゼットの中に置く方もいます。ただ、それなりにサイズがあるので、賃貸マンションだとリビングに置くのが現実的かもしれません」

 

大きさに加え、一台20〜30万というイニシャルコストの高さも購入のハードルを上げてしまいそうです。

 

「たしかにそうだと思います。2017年の国内発売以降、販売台数は伸びていますが、爆発的なヒットには至っておらず、一度使った方が気に入り、少しずつ広まっている印象です。必要不可欠な家電ではないので、なくても暮らせるといえばそれまでですが、お気に入りの服をできるだけきれいな状態で毎日気分良く着続けられる、衣服にまつわる日々の小さなストレスを解消できる、毎日忙しく暮らしている人にとっては、空いた時間を別のことに使えるといった付加価値があります。そのようなところに魅力を感じる方が今後さらに増えれば、利用者も増えていくと思います」

 

LG Stylerとスマートクローゼット、それぞれの違いは?

現在、クローゼット型スチーマーは、LGとパナソニックの2社から発売されています。ここからはそれぞれの特徴とおすすめモデルをご紹介します。

 

■ 世界的に権威のあるデザイン賞を受賞! よりインテリアにフィットした最新モデル

LGエレクトロニクス「LG Styler  S3GNF / S3BNF」
25万5000円(税込)

LG社では、2017年に初代モデルを発売して以降、機能やデザインで選ぶことができる豊富なラインアップを展開しています。ハンガーで最大3着+ズボン1着をケアできる通常モデルに加え、ハンガー部を5着に拡大した大容量モデルS5MBも販売しています。

 

「2022年以降に発売したモデルでは、花粉ケアとシルクケアコースが標準搭載。スマホで機能をダウンロードすることで、ウールやデニム、革製品など専用コースも利用できます。熱風乾燥ではなく、ヒートポンプの低温乾燥でじっくり乾燥させるため、カシミアなどのデリケートな素材もお手入れ可能です。付属のアロマシートや、好みの香りをコットンシートや不織布につけてセットすれば、衣類に香りをつけることもできます。S3GNF、S3BNFは、世代や空間を選ばないデザインも魅力です。世界で最も権威のあるデザイン賞のひとつ『iFデザイン賞2022』を受賞しています」

 

【Item Date】
・サイズ(W×H×D):445×1850×585mm
・重量:78kg
・カラー:S3GNF(ミストグリーン) / S3BNF(ミストベージュ)
・付属品:ハンガー2本・ズボンハンガー1本・棚1個

 

■ 就寝中でも邪魔にならない静音性。大手国内メーカーのこだわりが詰まった一台

パナソニック「スマートクローゼット HCCーR600AR / HCCーR600AL」
オープン価格(実勢価格33万円前後・税込)

2023年8月に発売されたばかりのスマートクローゼット。空間に溶け込み、部屋を広く見せるミラーデザインの扉は、姿見としても使うことができます。扉を開くと自動で電源が入り、操作用のタッチパネルが浮かび上がります。シンプルなメニュー表示で迷わずにコースを選ぶことができます。洗濯乾燥機のヒートポンプや独自のイオン技術「ナノイーX」など、国内大手家電メーカーの確かな技術が詰め込まれ、性能はもちろん、使いやすさ、デザインすべてにおいてこだわりぬかれた一台です。

 

「パナソニックが手がけてきたいくつもの技術を応用し、製品化されたスマートクローゼット。シワのばし、ナノイーX(除菌・消臭)、乾燥と3つのコースが搭載されています。特筆すべきは『振動がない』こと。LG Stylerがスチームと振動でケアをするのに対し、スマートクローゼットは、庫内の風向きをコントロールしながらシワを伸ばします。振動がないことで、静音性が高まります。特に・除菌・消臭時の運転音は30dBと、郊外の深夜レベルの音です。夜遅い時間帯に使うことが多い方、賃貸暮らしの方は、より安心かもしれません。また、ナノイーX技術もパナソニック独自のものです。一切スチームを使わないため、自宅で手洗いできないような、ドライクリーニング必須の衣類にぴったりです。製品は1モデルのみ、右開き、左開きを選ぶことができます」

 

【Item Date】
・カラー:ミラーデザイン
・サイズ(W×H×D):450×1734×613mm
・重量:69kg
・付属品:ハンガー3本・棚1個

 

クローゼット型スチーマーには、衣服にまつわる日々の小さなモヤモヤを解決してくれたり、おしゃれの幅を広げてくれたりと、暮らしを豊かにする付加価値がたくさん。中村さんも、「一度使えばその良さを実感できる方も多いと思うので、気になる方はサブスクを利用してみるのもおすすめです。季節を問わずに活躍する製品ですが、コートやニットを着る時期や、インフルエンザが流行する時期、花粉の時期は、特に良さを実感できると思いますよ」とお話しされていました。まずは家電量販店などで実際の実力を体験してみてはいかがでしょうか。

 

プロフィール

家電王 / 中村剛

東京電力エナジーパートナー株式会社 勤務。2002年に『TVチャンピオン』スーパー家電通選手権で優勝し、銀座にて体験型ショールーム「くらしのラボ」の開設と運営に従事。現在は “家電王” として動画マガジン『くらしのラボ』をFacebookとYouTubeで毎週配信している他、テレビや雑誌、新聞などの様々なメディアで暮らしに役立つ情報発信をしている。無類のネコ好きでもある。
東京電力 くらしTEPCO web「くらしのラボ」
YouTube

注目はゲームだけじゃない、東京ゲームショウ2023で見た「未発売ガジェット」を一挙紹介!

9月21日に「東京ゲームショウ2023」が開幕しました。今年は4年ぶりにリアル会場となる幕張メッセを全館利用。44の国と地域から過去最多787の企業・団体が出展する、大規模なイベントとなっています。また、オンラインではTOKYO GAME SHOW VR、公式番組、Steam特設サイトなど、充実した内容が用意されています。

 

ここでは、リアル会場で展示されていた新製品や未発売製品をいくつかピックアップしてお届けします。

 

パナソニックのネックスピーカーは最新のワイヤレスモデルと有線モデルの比較が可能

パナソニックは9月12日に発表したばかりのゲーミングネックスピーカー「SC-GNW10」を展示。ブース内には防音ブースを設け、その中で製品を体験しながらゲームを試遊できます。

↑手前に設置されているのが新製品のSC-GNW10、奥が有線モデルのSC-GN01

 

↑会場はあらゆる方向から大きい音が聞こえてくるので、防音ブースを設けてSC-GNW10の音質などをチェックできる環境を作っています

 

また、ワイヤレスのSC-GNW10と、2021年に発売された有線モデルの「SC-GN01」の比較も可能です。音質のほかに、装着感、ワイヤレスと有線の使い勝手などを試せる良い機会といえるでしょう。

 

ちなみに、体験で使われているディスプレイはすべて42V型の有機ELビエラ。ゲーミングディスプレイではありません。テレビとゲームの相性も確かめられます。

↑ブースに展示されている65V型の有機ELビエラ。試遊はできませんが、ゲーム画面を視聴することは可能で、映像美は一見の価値ありです

 

ASUSは540Hzディスプレイなど未発売製品の参考展示が多数

ASUSはゲーミングブランド「ROG」が出展しています。ブースの中央にはポータブルゲーム機「ROG Ally」の試遊が可能なほか、ゲーミングスマホの「ROG Phone 7」やゲーミングPCも試遊できます。

↑ROGブースはガジェット系のブースとしては大きめ

 

↑複数台のROG Allyが用意されています

 

さらに太っ腹なことに、国内未発売の製品も多数、先行展示されています。たとえば、リフレッシュレートが最大540Hzのディスプレイ「ROG SWIFT PRO PG248QP」や、幅115×奥行き323×高さ286.9mm、重さ約8kgのデスクトップ「ROG G22CH」など、特徴的な製品が展示。

↑540Hz駆動のディスプレイ「ROG SWIFT PRO PG248QP」。サイズは24.1型で解像度はフルHD(1920×1080ドット)です。先日、デルから500Hz駆動のディスプレイが発表されていましたが、それを上回るリフレッシュレートを実現しています

 

↑ゲーミングデスクトップとしてはかなり小型の部類に入る「ROG G22CH」。それでいてインテル Core i9-13900KF、NVIDIA GeForce RTX 4070、32GBメモリー、1TB SSDと、スペックも決しておろそかにはなっていません

 

これらの製品の国内展開は未定ですが、展示されているということは今後の展開にも期待がかかります。また、国内発売が決まっている製品も先行で展示されています。

↑9月20日に発表された、「エヴァンゲリオン」の2号機 EVA-02とアスカのコラボレーション製品も展示。写真はPCケースの「ROG Hyperion EVA-02 Edition ケース」です。10月に発売予定で、「すぐに売り切れるかも」とのこと

 

発売間近のROG Ally対抗ゲーム機も展示

ONEXPLAYERのブースでは、ROG Allyの対抗製品として注目されているテックワンのポータブルゲーム機「ONEXFLY」が展示されており、試遊も可能です。

↑7型ディスプレイを搭載した「ONEXFLY」

 

ONEXFLYは約590gの軽いボディに、AMD Ryzen 7 7840UとAMD Radeon 780Mグラフィックスを搭載。さらに32GBメモリーを搭載し、AAAタイトルでも高いFPSを保てるとする製品です。発売は10月14日からで、10月2日までにOne-Netbook公式サイトから予約すると特別価格の13万9800円~で購入できます。

 

限定50台、Dynabookとしては初めてのゲーミングノートPCが登場

インテルブースではいくつかのデスクトップPCやノートPCの中に、dynabookが展示されています。実はこの製品、dynabookとしては初のゲーミングノートPCです。参考展示ではありますが、発売も決まっており、なんと50台の限定。

↑11月に発売予定のゲーミングノートPC「dynabook RZ」

 

↑dynabookのキーボードがゲーミング仕様になっており、個人的には驚きました

 

ただ、まったく新しいモデルというわけではなく、プレミアムモバイルの「dynabook R9」をベースにした製品です。CPUやストレージこそアップグレードされていますが、ゲーミングらしく外付けのグラフィックスを搭載しているなどではないとのこと。

 

ゲーミングらしいところでいうと、5色に光るバックライトキーボードと、Xbox Game Passの1か月無料体験版。どちらかというと試作モデルに近い印象を受けます。

 

Dynabookとしてはこれを足掛かりにゲーミング市場に出たい考えがあるそうです。そこを考慮すると、50台限定ということもあり、ガジェット好き的には「かなり貴重な1台」なる可能性を秘めています。なお、価格は決まっていないそうですが、仕様などを見る限りでは30万円前後になるのではないかと予想します。

 

ヤマハのゲーミングオーディオミキサーはコラボモデルを展示

最後はヤマハブースで見かけたゲームストリーミングオーディオミキサー「ZG01」。体験できるのはすでに発売されている製品ですが、アニメ 『NieR:Automata Ver 1.1a』とコラボした「ZG01 042/ZG01 153」が参考展示されています。

↑特別コラボモデルの「ZG01 042/ZG01 153」

 

ZG01はPCやコンソールゲーム機、スマホなどに接続して、本体に付いている各ツマミを操作することによって、ヘッドホン/イヤホンから聞こえる音声を調整したり、マイクの音量を上げたりできる製品です。ボイスチャットをしながらゲームプレイ時は、チャットの音量だけを上げることができ、ゲームを楽しみたいときは音声をサラウンド再現に変換できる、といった機能が備わっています。

↑ゲーム時の音声周りを調整できる機能が備わった製品です。ツマミの直感的な操作は楽器メーカーらしさを感じます

 

ブースでは、ゲームをプレイしている最中に音量をいじったり、ボイスチャットがどう聞こえるかを試したりできます。

 

なお、コラボモデルは製品の本体デザインが変更されるほか、梱包箱のデザインや専用コントロールアプリ「ZG Controller」のデザインも特別仕様になります。発売は12月末ごろを目指しているそうです。

 

リアル会場はやはり、大手のゲームメーカーが出展する新作ゲームの展示が目立ちます。今年も注目度の高い作品を試遊でき、そうしたブースは人気も高いです。ただ、会場を見て回ると発売前の製品を触ることができたり、発売されていたけど知らなかった製品を試すことができたりします。そうした製品を探してみるのもおすすめですよ。

高画質で高いAF性能、パナソニックから静止画のフラッグシップ「LUMIX DC-G9M2」登場

パナソニックは9月13日、LUMIX Gシリーズの静止画フラッグシップモデル「LUMIX DC-G9M2」(以下、DC-G9M2)を発表しました。発売は10月27日予定で、ボディのみと標準ズームレンズキットを用意しています。

 

DC-G9M2はマイクロフォーサーズのミラーレス一眼カメラです。高解像なうえに高速なレスポンスを実現する新開発の「25.2M Live MOSセンサー」を搭載したほか、LUMIX Gシリーズとしては初めて像面位相差AFを搭載するため、高い画質とAF性能を両立させています。また、新世代のヴィーナスエンジンも搭載。高精細で自然な質感描写を実現するほか、5.7K 60p 10bit記録などの高解像な動画も高速に処理できるとしています。

 

加えて、新たに開発した認識AIにより、車やバイク、動物の瞳認識も追加し、リアルタイム認識AFの被写体の認識精度が向上しています。

 

手ブレ補正は、高精度なジャイロセンサーに加えて、撮像センサーと加速度センサーから得られる情報をもとにした最新のアルゴリズムを搭載しています。これにより、従来の「DC-G9」よりも強力な8段の手ブレ補正性能を実現。撮影が難しい暗所や長秒露光などの撮影をサポートするとうたいます。

 

このほか、LEICAモノクロームを含むモノクロ表現、任意でオリジナルの色表現が可能なリアルタイムLUTなどを搭載しています。

 

本体サイズは約幅134.3×奥行き90.1×高さ102.3mm、重さは本体、バッテリー、SDメモリーカード込みで約658gです。

 

パナソニックがワイヤレスで迫力の音を楽しめるゲーミングネックスピーカー「SC-GNW10」を発表

パナソニックは9月12日、ゲーミングネックスピーカーの新モデル「SC-GNW10」を発表。11月17日から発売します。市場想定価格は3万7000円前後(税込)です。

 

パナソニックは2021年10月に、ゲーミングネックスピーカー「SC-GN01」を発売しており、販売実績が2021年で計画比2倍、2022年は計画比3倍のヒット商品になっているとのこと。

 

今回登場したSC-GNW10は、その従来製品をグレードアップさせたモデル。スピーカーユニットの大型化や、従来の有線からワイヤレスに変更など、さまざまな点で進化を遂げています。

↑SC-GN01は想定を上回る大ヒットだったそうです

 

↑SC-GNW10。手前にあるのはワイヤレス接続のための専用送信機

 

スピーカーユニットは従来34mm径を採用していましたが、新モデルに合わせて38mm口径のユニットを新たに開発しました。これにより、従来製品と比べて約2倍の音圧を実現したうえ、低音も強化されています。スピーカーは4基搭載で、首手前に2基、首の後ろに2基配置。さらに、音響分析と高性能DSPによる独自の4chサラウンド技術「TRUE M.A.G.E.S.S.」によって、立体的で奥行きのあるサラウンドを実現しています。

 

ゲーミングネックスピーカーの機能として、従来製品でも採用されていた臨場感と迫力を楽しめる「RPGモード」、正確な音の定位から足音などを聴き取りやすい「FPSモード」、シナリオに没頭しやすい「Voice」モードを引き続き搭載。さらに、新製品に合わせてリリースするオリジナルのPCアプリ「SOUNDSLAYER Engine」には、ユーザーで独自に音の設定ができる「ゲームモード」も用意されています。

↑SC-GNW10の音質面でのポイント

 

接続は、製品同梱の送信機にUSB Type-Cが搭載されており、PCやゲーム機をUSBで繋ぐ方式。送信機からスピーカーは、2.4GHz帯のワイヤレス接続です。データ通信用の低遅延無線技術を採用しているため、4chのサラウンドに加えて、マイクの2chも低遅延で送受信が可能といいます。

↑送信機はシンプルなボックスタイプ

 

なお、今回は4chのサラウンド伝送を優先させるという理由で、テレビなどと接続しやすいHDMIは非搭載となっています。あくまでPCやゲーム機で楽しんでもらうことを狙っているそうです。一方で、さらにゲーム音の低域を効かせたいニーズに応えるため、送信機に音声出力を装備し、サブウーファーなどとの接続も可能とうたっています。

 

低遅延以外でも「ストレスフリー」を製品のポイントのひとつとして位置付けており、操作性を快適にさせるため、操作ボタン類を本体右側に集約したり、装着性向上のために鎖骨と僧帽筋に当たりにくい形状を採用したりしています。

↑装着性向上のため、本体デザインに工夫を重ねたほか、ネックバンドには柔軟なエラストマー素材を採用

 

↑操作ボタンを本体右の内側に集約しています

 

また、ボイスチャットでのやり取りも想定し、マイクを首に対して左右両側に配置したほか、AIボイスプロセッサーとエコーキャンセリング技術により、本体のスピーカーから出力される音がチャット相手にほぼ聞こえないようにしたそうです。

↑ボイスチャットも快適にできるよう、さまざまな技術を取り入れています

 

立体音響に近い聴こえ方で、臨場感たっぷり

限られた時間でSC-GNW10を体験してみたところ、立体音響に近い音の出方が印象的でした。首の後ろに位置する2基のスピーカーは、その位置のとおり、背後から音が聴こえるため、首手前のスピーカーと相まって前後にゲーム音が駆け巡ります。たとえばオープンワールドのゲームだと、360度に近い形で音が聴こえるので、臨場感はたっぷり味わえるでしょう。

 

また、SC-GNW10を身に着けた人が隣にいる際は、それほど大きな音に感じないのですが、音量をそのままに自分が身に着けてみると、ヘッドホンを大音量にしたかのような音の大きさ。スピーカーユニット変更による、音圧の高さを実感できます。シナリオ重視のゲームで映像はもちろん、音でも迫力を感じたい人にも向いています。

 

それでいて、ヘッドホンのように耳を塞ぐわけではないので、横にいる人と会話できる利便性もあります。たとえば自室にこもってゲームをしていても、部屋のドアをノックする音などを聞き取ることもできそうです。

 

長時間のゲームプレイでヘッドホンを装着すると、どうしても蒸れたり耳が痛くなったりします。ゲーミングネックスピーカーはそうした装着の難点から解放されるのが第一のメリットと言えるでしょう。一方で、ヘッドホンのように大音量で迫力を楽しめるかが気になるところですが、SC-GNW10であればそのあたりも満足できそうです。

 

なお、パナソニックは新モデルのSC-GNW10と従来製品のSC-GN01を併売するとしています。

パナソニックの最新ドラム式洗濯乾燥機レビュー! 家電の識者が特に気に入ったコースとは?

GetNavi webでは気になるメーカーの最新高機能ドラム式洗濯乾燥機を連続レビュー。

 

第3回は、パナソニックの人気ドラム式洗濯乾燥機フラッグシップモデル「NA-LX129B」をレビューします。パナソニックの「LXシリーズ」といえばおしゃれ着用洗剤の自動投入ができる「トリプル自動投入」や、濃密泡を使った「スゴ落ち泡洗浄」による汚れ落ちのよさなどで家電好きにも人気があるシリーズです。人気製品の実際の使い心地はどのようなものなのか? 実際に約1か月じっくり試用してみました。

第一回目:【日立】1か月メンテナンスフリーって本当なの!? 気になる日立の最新ドラム式洗濯乾燥機をレビュー

第二回目:【東芝】白いタオルがずっと白い! 東芝の最新ドラム式洗濯乾燥機、ウルトラファインバブルの力を実感した1か月

↑スッキリとしたデザインのNA-LX129B。マットな表面加工でシンプルなのに高級感があります

 

本製品は洗濯容量12kg、乾燥容量6kgとなっており大容量のドラム式ながら、本体サイズは幅604×奥行き722×高さ1011mmと比較的コンパクトなドラム式洗濯乾燥機です。凹凸の少ないノイズレスデザインを採用しているためか、我が家の狭い脱衣所に設置してもあまり圧迫感がありません。価格は33万8580円(税込・編集部調べ)。

 

標準洗いも優秀! 多機能ながら使いやすいUIも魅力的

使って最初に感じたのがインターフェイスの使いやすさ。本製品はフラッグシップモデルだけに多機能なのですが、「アイテム」と「目的/手段」を選ぶことでメニューを絞りこむ「検索」機能や、コース提案機能などを搭載することで、コース選びがラクになっています。

↑ホーム画面。基本的操作は「洗濯のみ」「洗濯ー乾燥」「乾燥のみ」。3つのモードの中から「おまかせ」「パワフル滝」といったサブメニューを選ぶだけ

 

↑検索機能では「おしゃれ着」を「やさしく」など、プルダウンリストから2つの項目を選ぶと、該当する洗濯メニューを絞り込みます

 

LXシリーズは40〜60℃の温水洗いやつけ置き洗い、省エネコースにデリケートな衣類用のソフト乾燥、毛布専用コースに化繊衣類を60分で洗濯から乾燥までするコース、さらには水を使わず除菌できるナノイーコース、蒸気でシワやニオイをとるシワとり・消臭コース……と、とにかく多彩。ですが、この検索機能があることで取扱説明書をチェックせずに「洗濯物にあわせた洗濯方法」が簡単に見つかりました。多機能家電にありがちな「こんな機能があったことを何年もしらなかった」という不満を解消してくれそうです。直近に利用した運転メニューを表示してくれる「コース履歴」表示も便利でした。

 

さて、ここからは実際に本製品の洗浄力をチェックします。テストでは、基本的な日常洗濯向けの「おまかせ」コースと、頑固な汚れをしっかり洗濯する「パワフル滝(洗い・すすぎ)」の2コースで洗濯してみました。普段の状態を再現するため、テストでは約6kgの衣類も同時に洗濯しています。

↑ガーゼに付着させた汚れの種類は(左上)しょうゆ、トマトケチャップ、墨汁、(左下)口紅、油性ボールペン、ブルーベリージャム。付着させて一週間放置したもので検証します

 

洗濯後の結果はこちら。標準コースである「おまかせ」では墨汚れが一部広がってしまった部分もありますが、しょうゆとトマトケチャップは完全に洗濯できています。念入り洗いに相当する「パワフル滝」では「洗濯機では落ちない」といわれる墨汁汚れも薄くなっており、ボールペンとブルーベリージャムの汚れまでほぼ完全に落ちていました。いずれも頑固な汚れにもかかわらず優秀な結果です。

 

本製品は洗濯時に濃密な泡を作って洗剤の力を引き出す「スゴ落ち泡洗浄」機能を搭載していますが、この機能がしっかり効いていると感じます。つけ置き洗いや60℃洗いを併用すれば、油分の多い口紅汚れもさらにしっかり落ちるでしょう。

↑左が「おまかせ」、右が「パワフル滝(洗い・すすぎ)」で洗濯乾燥したもの

 

ドラム式洗濯乾燥機は「泥汚れ」が苦手な製品もありますが、本製品は頑固な泥汚れもしっかり落としてくれました。一般的なドラム式洗濯乾燥機では落ちにくい「庭を走り回ったあとの靴下」の汚れが、標準の「おまかせ」コースでも落ちていたのは驚きです。ここまで汚れた場合は普通洗濯前に手で予洗いが必要ですが、その手間も必要なさそうです。

↑土で汚れた靴下

 

↑左は「おまかせ」右は「パワフル滝」で洗いましたが、どちらも土汚れはほぼ目視できません

 

おしゃれ着用洗剤の自動投入機能が便利すぎる!

標準コースも優秀なのですが、個人的に期待していたのが「おしゃれ着」の洗濯です。

 

最近の高機能洗濯機は洗剤を自動投入する機能を搭載していますが、本製品は一般的な「液体洗剤」「柔軟剤」だけではなくおしゃれ着洗剤まで自動で投入する「トリプル自動投入」機能があるのです。最近のおしゃれ着用洗剤は衣類の汚れを落とすだけではなく、衣類の「ヨレ」「型崩れ」「色あせ」「毛玉」などのダメージを防ぐ機能があります。このため、我が家では、ひどい汚れではない場合はTシャツなどもおしゃれ着洗いを利用します。トリプル自動投入機能を利用してから「今回はおしゃれ着だから洗剤を自分でいれるのを忘れないようにしないと……」と思うことが意外にストレスと感じていたことに気がつきました。

↑NA-LX129Bの自動投入用タンク。左から液体洗剤、柔軟剤、おしゃれ着用洗剤のタンク。タンクの色と形が異なっているので間違えにくいのもよかったです

 

汚れがひどい衣類は通常コースで洗うものの、外出時に着る服は全部おしゃれ着洗いしたい……そんな筆者にとって、おしゃれ着洗いコースの汚れ落ちも重要です。

 

豊富なおしゃれ着洗いコースのなかでも筆者の心を掴んだのが「約40℃つけおき(おしゃれ着)」コース。できるだけ衣類に摩擦を加えたくないけれど、しっかり汚れを落としたいという筆者にとってこのコースは「まさにコレが欲しかった」というもの。意外と「つけ置き」から「おしゃれ着洗い」を全自動でしてくれる洗濯機は少ないのです。

↑温水でつけ置き洗いするコースのほか、温水でおしゃれ着洗いするコースなど、おしゃれ着洗いだけでも種類が豊富

 

↑皮脂で首回りが黒くなっていたスポーツ用ジャケットを「約40℃つけおき(おしゃれ着)」で洗ったところ、しっかり真っ白に! 洗濯機によっては「標準」コースでも予洗いの必要がある汚れですが、おしゃれ着コースでキレイになるのは嬉しい……!

 

極上タオルの幸せ生活! タオル専用モードは手放せない

ところで、本製品にはタオルを洗って乾燥するための「タオル専用」コースがあります。我が家は昔からタオル類はすべて、ドラム式洗濯乾燥機で乾燥までさせています。乾燥機で乾燥させたタオルは、天日干しさせるより段違いにフワフワでフカフカになるからです。「普通の洗濯・乾燥コースでも肌触りが良くなるのに、なぜわざわざタオル専用モードがあるのか?」と疑問に思っていたのですが、実際に使ってみると標準モードよりもタオルのパイルが立ってフワフワに! とくに、厚めのタオルだと肌触りが明らかに違います。

↑同じタオルを2枚用意して比較。左が「タオル専用」コースで洗濯・乾燥したタオル、右が標準の「おまかせ」コースで洗濯乾燥したもの。「おまかせ」もヒートポンプを利用して乾燥するのでふっくらと 柔らかくはあるのですが、左のほうがしっかりパイルが立ってキメが揃っているのがわかるでしょうか?

 

ちなみに、タオル専用モードでは柔軟剤は使いません。柔軟剤は衣類を柔らかくするのですが、繊維をコーティングすることで吸水性が落ちることがあるからです。

 

実際に「タオル専用」と「おまかせ」で洗濯・乾燥したタオルを水につけたところ、タオル専用はパイルがしっかり立っているからか素早く吸水。しかも、通常の洗濯・乾燥をしたタオルより多くの水を吸水しました。このコースで洗濯・乾燥したタオルは、あきらかに風呂上がりの拭き上がりが良いため、本製品を使用中タオルは数日分をまとめて専用モードで洗っていました。

↑左が標準の「おまかせ」コースで洗濯したもの、右が「タオル専用」コースで洗濯・乾燥したタオル。タオルの先だけ水につけたところ、線の位置まで水を吸い上げました。「タオル専用」は553g、「おまかせ」は522gの水を吸っていました

 

生活スタイルに合ったコースがきっとあるはず

1か月じっくりNA-LX129Bを試しましたが、最初の1週間は「こんなに機能があるのか!」と驚かされました。今回レビューした機能のほかにも、水を使わずに除菌するナノイーを利用した「衛生ケア」コースや、スチームを使った「シワとり・消臭」コース、比較的デリケートな衣類まで乾燥できる「ソフト乾燥」機能など、書き切れないほど多数の便利機能があります。我が家はおしゃれ着洗いとタオル専用を気に入りましたが、家庭によって気に入るコースは違うでしょう。自分の生活スタイルにあわせた機能を選べるのは嬉しいポイントですね。

↑スチームを使った「シワとり・消臭」機能で、蒸気を使ってジーンズのシワをケア。しっかりシワがとれているのがわかります

 

気になるお手入れ機能には、洗濯終了後の自動槽洗浄のほか、ナノイーXによる槽カビ菌除菌機能を搭載。今回は1か月しか試用していないので確認はできませんでしたが、ナノイーの力で一般的な洗濯機よりカビが発生しにくいといいます。

↑ユーザーが自分ですべきフィルター掃除は、乾燥のたびの「乾燥フィルター」掃除と、週一回程度の「排水フィルター」のゴミ取りと一般的なもの。乾燥フィルターは2パーツにわかれていますが、いずれもホコリがフェルトのようにシート状に剥がれます

 

洗濯性能の高さや機能の多さといった基本性能の高さはもちろんですが、個人的に気に入ったのが洗濯のたびに液晶画面で「おはようございます」などと声かけをしてくれること。乾燥後5分以内に衣類を取り出すと「ありがとうございます」と表示してくれるので、我が家ではこの表示を見るために「洗濯が終わったらすぐ衣類を取り出す」という習慣ができました。洗濯性能には関係ない部分ですが、毎日の面倒な家事を少しだけ楽しくしてくれるのも本製品の魅力かもしれません。

↑5分以内に衣類を取り出すと表示されるコメント。意外と5分はすぐなので「洗濯が終了したらすぐ取り出す!」という習慣ができました

 

↑液晶画面では天気予報をみることも。メニュー選択時に「これから雨だから外干しはやめて乾燥機能まで使おう」などの予定をたてられます。LXシリーズは、こういった嬉しい工夫がとにかく多い!

LG Stylerとは放出するモノが違う! 熱に弱い衣類もケアできる「スマートクローゼット」をチェックした

パナソニックがクローゼット型の衣類ケア家電「スマートクローゼット HCC-R600A」を発表しました。2023年8月1日発売で、実売予想価格は33万円前後(税込)です。

↑スマートクローゼット HCC-R600A

 

↑スマートクローゼット HCC-R600Aの設置例

 

幅45×奥行き61.3×高さ173.4cmと、ほぼ掃除用具ロッカーと同程度のサイズになっており、ドアにはミラー仕上げを施しています。ドアを開けて衣類を収納するだけで、スチームによる除菌・消臭から花粉・ウイルス抑制、乾燥まで行えるというものです。形状や機能からして、韓国LGエレクトロニクスが2017年から販売する「LG Styler(スタイラー)」に似ている製品ですが、LG Stylerとはどのような部分が違い、どこに強みがあるのか、チェックしていきたいと思います。

 

寝室にも設置できる静音性やナノイーXによる衣類ケアが魅力

スマートクローゼットは以下の3つの大きな特徴を備えています。

・微粒子イオン「ナノイーX」で衣類や帽子などの除菌・消臭・花粉抑制ができる
・スチームで衣類のシワを伸ばし、ヒートポンプ除湿乾燥でしっかり乾燥
・振動レスによって約30~40dBの低騒音を実現

LG Stylerと比べて大きく違うのが「振動レス」と「ナノイーX」です。LG Stylerの場合、ハンガーを左右に揺らして花粉やホコリなどを落としながらスチームと除湿乾燥で衣類をケアします。スマートクローゼットの場合は振動機能を搭載していないため、スチームを放出しないナノイーXによる「除菌消臭」コースの場合で約30dB、「シワのばし」コースや「乾燥」コースで約40dBと、かなりの静音性を実現しています。なお、「LG Styler」の運転音は約40dBです。

↑パナソニック独自の「ナノイーX」による衣類ケアができる「除菌消臭」コースを搭載。「ナノイーX」が花粉やウイルスも抑制します

 

↑振動レスのため、動作音は約30~40dBとかなりの静音性を実現しています

 

商品企画を担当したパナソニック くらしアプライアンス社 ランドリー・クリーナー事業部 商品企画部 松原克氏は、振動機能を搭載しない理由について「洗濯機のように洗面台の横などの設置するものではなく、リビングや寝室に置くものなので、運転音にはこだわりました」と語りました。

 

さらに導入を狙っていくのがホテルの客室です。高級ホテルの客室にクローゼット型の衣類ケア家電を設置すれば、利用者にとってかなりいい客室サービスになるはずですが、音がうるさいと就寝中には使えません。スマートクローゼットの動作音は最大40dB程度で、その目安は「市内の図書館や静かな昼の住宅地」です。30dBとなると「郊外の深夜やささやき声」が目安となります。実際に動作音を聞いてみましたが、ホテルの客室に設置されている小型冷蔵庫の動作音の方が気になるかもしれないくらいの印象でした。

 

なお、LG Stylerは内部をスチームで満たすことで衣類の除菌や消臭をするのに対し、本機は熱を一切使わずに衣類をケアすることが可能。「除菌消臭」コースでは、ナノイーX発生器で発生させた微粒子イオン「ナノイーX」を庫内に放出することで、除菌や消臭、花粉抑制、ウイルス抑制を行います。動作時間は約2時間で、消費電力量は約46Wh(31円/kWh換算で約1.5円)です。

 

マーケティングを担当するパナソニック くらしアプライアンス社 ランドリー・クリーナー事業部 国内マーケティング部の山下恵氏は「(ナノイーXのみを使うコースだと)一切スチームを使わないため、手洗いができない衣類や熱に弱い衣類など、今までケアをためらっていたデリケートな素材でも日々のケアができるようになります」と語りました。

↑毎日着る衣類やおしゃれ着などもナノイーXでリフレッシュできます

 

「ケアしづらいカシミアやウール、スパンコールのように特殊加工が施されている素材の衣類はなかなかクリーニングに出すのも大変ですが、スマートクローゼットに入れるだけで手軽にケアができます」(山下氏)

 

さらに、ぬいぐるみや帽子などの型崩れが気になるものは、付属の棚の上に置いてケアできるようになっています。

↑付属の棚にぬいぐるみなどを置いてケアすることができます

 

↑付属の棚は、使わないときに庫内側面に引っ掛けておくことができます

 

ルーバーで気流をコントロールして素早く衣類を乾燥

このほか注目したいのが、アイロンや衣類スチーマーに用いられているスチーム技術と、洗濯乾燥機に用いられているヒートポンプ技術を組み合わせたスチーム&除湿乾燥機能です。

↑スチームとヒートポンプによる除湿乾燥によって衣類のしわ伸ばしから乾燥まで自動的に行う「シワのばし」コースを搭載

 

↑濡れた衣類を乾燥する「乾燥」コースも搭載しています

 

「スマートクローゼットは連続的にパワフルチームを出すアイロンのスチームジェネレーターと、衣類に優しい65℃の低温で除湿しながら乾燥するヒートポンプユニットを搭載。さらに空気中の水分を分解して除菌や消臭、花粉の抑制などを実現する『ナノイーX』技術を採用しました。それを気流技術を応用して実現したのがスマートクローゼットです」(松原氏)

 

加えて、下部のユニットから発生するスチームやナノイーXなどをファンで送風するだけでなく、ルーバーで風向きを変えることで効率的に気流を送れると松原氏は語ります。330gの衣類を濡らして550gになったものを、元の330gにまで乾燥させるのにかかる時間は、ルーバーなしの場合が約60分なのに対してルーバーありは約48分にまで短縮できたとのこといいます。

↑ルーバーを動かすことで風の向きを変え、効率的に気流を制御します

 

↑ルーバーなしだと約60分なのに対し、ルーバーありでは約48分と、約20%の時間短縮を実現しました

 

使い勝手の良さも追求しました。ドアを開けると電源が自動的にオンになり、タッチパネルの操作部が表示されます。

 

「使うときだけ表示する機能的なデザインというだけでなく、ドアを開けて庫内を確認しないと電源が入らないような安全設計になっています」(松原氏)

 

ドアを開けるとタッチパネルが表示され、モードを選ぶと次に行える操作だけ表示されるようになっています。これによって迷わずに操作ができるというわけです。

↑ドアを開けると操作メニューが表示されるようになっています

 

↑「シワのばし」の「標準」をタッチすると、動作時間のほか、「取消」「スタート/一時停止」「予約」の操作メニューが表示されました。このように迷わず操作できるようになっています

 

本体下部には給水タンクと排水タンクが配置されており、給水タンクに給水して排水タンクにたまった汚水を捨てるだけでメンテナンスが完了します。その点もラクでいいですね。

↑本体下部に給水タンクと排水タンクを配置しています

 

オプションとしては、パンツのシワを伸ばして折り目を付けられる「パンツプレス HCC-PA1」(実売予想価格2万2000円前後・税込)も用意されています。

 

価格は決して安くはありませんが、日々の衣類ケアの手間や時間を省けるという意味ではかなり注目の製品ではないでしょうか。

↑パンツプレスを取り付けたところ