【2021年総決算】家電のプロが「感動」した、2022年も使い続けたい暖房・調理・美容家電

2021年は長引くおうち時間に、辛抱強く耐えた年かと思います。そして、そんなストレスフルな生活を快適にしてくれたのは、意外にも身近な家電かもしれません。相棒と呼べるアイテムや、お気に入りとして2022年も引き続き愛用したいと思える家電との出会いはありましたか? 本記事では、家電を愛して止まない家電ライターに同じ質問をぶつけてみました! プロが気に入る製品ゆえ、今年もグレードアップしたモデルが登場するかも⁉

※価格は全て税込です。

 

▼厳選したのはこの人!


家電ライター/田中 真紀子
白物家電、美容家電を得意とするフリーライター。雑誌、ウェブなどで執筆を手掛けており、検証およびレビュー記事では、ユーザー目線を大切にした主婦ならではの感性に定評がある。ベビー用品、生活雑貨、医療など、暮らしにまつわる記事も多数。

 

【その1】心地良い空間作りに欠かせない! マルチダイナミックヒーター

デロンギ

マルチダイナミックヒーター Wi-Fiモデル MDHAA15WIFI-BK

実売価格:7万9800円

輻射熱と自然対流で、壁や天井まで暖めるマルチダイナミックヒーター。通常のファンヒーターと異なり部屋全体を暖めるので、同じ設定温度でも体感温度が約3℃も上がるのだとか。また、5つの発熱モジュールを32通りの組み合わせでコントロールし、部屋の暖め過ぎを防止。電力消費を抑えられるので効率的に節電できます。また、スマホアプリと連動させれば、電源のオン・オフや温度調整に加え、屋外からのアクセスも可能になります。

 

<田中さんおすすめポイント>

「この冬、レビューのために使ってみましたが、『これがマルチダイナミックヒーターの心地良さか……』と感動しました。輻射熱が部屋全体を包み込むように、壁や床・天井をじわりじわりと暖め、”暑い・寒い”すら忘れてしまうほど心地良い空間を作ってくれます。さらに室温を±0.1℃の範囲で正確にキープでき、室温が安定するうえ、電気代の無駄も抑えられるため、「オイルヒーターは電気代が高い」と思っていた人(私もそんなイメージはありました)も安心。他の暖房器具に比べると速暖性は低いと思いますが、Wi-Fiと連携させておけば、自宅に近づくとGPSの位置情報から電源をオンにしてくれる機能もあり、ぬくぬくした部屋に帰宅できる幸せが味わえます。」

 

【その2】スマホからレシピ送信で「ほったらかし調理」完了!

パナソニック

IoT対応オーブンレンジ NE-UBS5A/IoT対応IH炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX101

実売価格:7万2600円/5万600円

スマホでコースやレシピをアップデートし、自分の”欲しい”に合わせてシンプルに使える点が魅力の「マイスペック」シリーズから、オーブンレンジと炊飯器が入選! IoT対応なので、食材を入れてスマホからレシピを送信し、本体のボタンを押すだけで料理が完成する「ほったらかし調理」が可能。

 

<田中さんおすすめポイント>

「新コンセプトのIoT調理家電シリーズ「マイスペック」第一弾として登場した、オーブンレンジとライス&クッカー(炊飯器)。使ってみましたが、今まで『最近の調理家電は使いこなしが難しい!』と感じていた人が求めているのはこれだ、と感じました。見た目通り、基本機能もごくシンプルですが、アプリから操作することで細々とした設定が直感的に行え、自動メニューも簡単に作れます。調理の際は、レシピサイトを見ながら下ごしらえ→庫内や釜内に入れる→後はアプリからメニューを送信→本体のスタートボタンを押す、それだけ。ほとんど迷うことなく調理でき、加熱調理はお任せなのにどれもおいしい! 加熱に時間がかかる低温調理や煮込みなどもほったらかしで完成するので、テレワーク中に仕込んでおくといいですね。機能は多ければいいわけではなく、使いたい機能だけあればいい、というユーザーのニーズをしっかり捉えた製品だと思います。」

 

【その3】美容液ミストで髪をケアしながら乾かすドライヤー

サロニア

トリートメントミストドライヤー

実売価格:2万5300円

「美髪器」という新発想で、可視化できる美容液ミストを噴霧しながら髪を乾かすドライヤー。ミストケア機能で乾かすことで、髪の水分量が同社従来モデル比で約129%にアップするのだとか。同時に、摩擦ダメージを約87%に抑制する効果もあるので、細い髪質の人でも安心して使用できますね。TURBO、SET、COOLの3段階から風量を選択可能で、どのモードでもミストケア機能を使用できるのが魅力です。

 

<田中さんおすすめポイント>

「近年のドライヤーは多機能化しているので、それぞれのメリットを取り入れるために複数台を使っていますが、今年特に画期的だと思ったのがコレ。ドライヤーをかけながら本体にセットした美容液ミストを噴霧することで、髪をしっとりツヤツヤに仕上げてくれるんです。実際にこれで髪を乾かすと手触りが全然違いますし、アウトバストリートメントなどしなくても、落ち着いた仕上がりになります。特に乾燥が気になる季節は、何もしないと浮き毛がひどい私ですが、これで乾かすと、1日中品よくまとまるので、特に仕事で外出する予定がある日は欠かせません。ボディケアやヘアケアアイテムを展開するメーカーさんだからこそできる展開・発想だと感心しています。」

 

「ダイソンの逆を行くモデル」がホントに良かった! 2021年「プロが本気でほしくなった掃除機」3選

2021年に発売された掃除機で、家電のプロが高く評価したモデルは何なのか? それは、「個人的に自宅で使いたいモデル=本気でほしい掃除機」を聞けばいい! というわけで今回は、検証企画で数多くの最新クリーナーに触れてきた家電ライター・平島憲一郎さんにお願いし、3つのモデルを挙げてもらいました。そのうち2モデルは言わずとしれたあのブランドの新製品……ですが、残りのひとつは「いままでの掃除の概念を変える」画期的なモデルとのこと。平島さんのオススメのコメントとともに紹介していきます!

 

【その1】「掃除しなきゃ!」という心理的ハードルを下げてくれる

パナソニック

パワーコードレス MC-NS10K

実売価格7万2600円(税込)

掃除後のゴミを自動で収集するクリーンドックを新開発。掃除が終わるごとに、本体のフィルターケースにたまったゴミをクリーンドック内の紙パックに自動で収集します。これにより、スティック本体のゴミ捨てが不要になり、クリーンドックのゴミ捨ては月1回でOKに。ダストボックスを分離したことで、本体はスリムかつ軽量となり、手元にかかる重量も約0.45kgと軽く、軽快に操作できます。また、クリーンドックには微粒子イオン「ナノイーX」の放出デバイスを搭載。掃除後にスティックを戻すと、1日あたり約4時間「ナノイーX」が放出され、紙パック内に集めたゴミを除菌・脱臭します。

SPEC●充電時間:約3時間●運転時間:HIGH約6分、AUTO約10~15分●集じん容積:スティック0.05 L、クリーンドック0.8 L●サイズ/質量:スティック幅213×奥行130×高さ1030mm/1.5 kg、クリーンドック幅134×奥行282×高さ417mm/13.0 kg

↑掃除が終わったら、そのままヘッドをクリーンドック(充電台)にスライドさせればOK。すぐにクリーンドックが本体のゴミを吸い取ってくれます

 

↑クリーンドックの紙パックにゴミを溜めるしくみ

 

【平島さんのオススメコメント】

ゴミ自動回収機能でゴミ捨ての手間を大幅に減らせるのが本当に便利。他の掃除機メーカーも、「その手があったか! 」と悔しく思っているのではないでしょうか。クリーンドックからの着脱のスムーズさ、「からまないブラシ」採用でブラシの毛がらみの手間が大幅に減ることなど、掃除中だけでなく、掃除前と掃除後の手間を減らすことで、「掃除しなきゃ!」という心理的ハードルを下げてくれます。連続運転時間は短いのですが、気になる場所をちょこちょこ掃除するのに最適。運転時間を延ばし、一度で部屋中の完結させるダイソンとは別のアプローチながら、掃除の概念を変える製品だと思います。

 

【その2】「いますぐ掃除したい!」と思わせる“ザワザワ感”がある

ダイソン

Dyson V12 Detect Slim

実売価格8万6900円(税込)~

※写真はDyson V12 Detect Slim Total Clean

先端にレーザー照射ユニットを備えたヘッドを新搭載。下方1.5度の角度にレーザー光を照射し、肉眼では見えにくい微小なホコリを可視化します。吸気口のピエゾセンサーで吸引したゴミのサイズと量を計測し、液晶画面にリアルタイム表示。ゴミの量に応じて吸引力を自動調整し、ゴミの多い場所ではパワフルに掃除しつつムダなバッテリー消費を抑えます。吸引力は従来モデルのDyson Digital Slimの1.5倍、最長運転時間も約60分になり家中の掃除に対応。

SPEC●充電時間:約3.5時間●最長運転時間(クリーナーヘッド/非モーター駆動ツール):エコモード約50分/約60分、中モード約30分/約30分、強モード約5分/約5分●クリアビン容量:0.35L●サイズ/質量:W250×H1095×D234mm/2.2kg(Laser Slim Fluffyクリーナーヘッド装着時)

↑レーザーの照射で床のホコリが浮かび上がります

 

↑本体背面の液晶ディスプレイには、吸引したゴミのサイズと量を表示

 

【平島さんのオススメコメント】

こちらは掃除のハードルを下げるというより、一度掃除を始めるとやめられなくなる掃除機。ホコリを見つけてちょっと掃除するつもりがその先にホコリがあり、それを掃除し終えるとその先にもまたホコリが見え、結局、部屋中を掃除してしまう……という。明るい室内でも緑色のレーザー光で微小なゴミをはっきり照らし出す、光と影のコントラストに「いますぐ掃除したい!」と思わせる“ザワザワ感”がありますね。特に、床に落ちたペット(猫)の毛に「こんなに落ちていたのか」と驚きました。掃除後の床にゴミがまったくない爽快感もピカイチ。ゴミを残さず取り除く“ミッション・コンプリート”感も感じられ、これまでにない掃除体験が味わえました。

 

【その3】先駆者としての「一日の長」を感じる。デザインにも惚れた!

アイロボット

ルンバ i3+

実売価格7万9800円(税込)

インテリアに馴染むファブリック調のグレーボディを採用。付属するクリーンベース(自動ゴミ収集機)は、ルンバ本体がベースに戻るたびにダストボックスの中身を吸引し、内部の紙パックにゴミを収納してくれます。クリーンベースは最大60日分のゴミを収納できるため、ゴミ捨ての手間が減るのがメリット。独自のゴム製のデュアルアクションブラシと、10倍にアップしたパワーリフト吸引で、大きなゴミからハウスダスト、ペットの毛まで逃さず取り除きます。家具の下に挟まれることがないよう、リアクティブセンサー(バンパーセンサー)で上部の圧力を感知し、後退する機能も搭載。スマートスピーカーにも対応しています。

SPEC●充電時間:約3時間●稼働時間:最大 75分(清掃完了まで 自動充電&自動再開)●クリーニングシステム:3段階クリーニングシステム●サイズ/質量:φ342×H92mm(本体)、W310×D390×H490mm(クリーンベース)/約3.2㎏(本体)

↑本体のゴミを自動で排出し、クリーンベース内の紙パックに取り込みます

 

↑上部の圧力を感知するリアクティブセンサーテクノロジーを搭載。奥が低くなっている家具の下など狭い場所への進入を回避します

 

【平島さんのオススメコメント】

自動ゴミ収集機を付属したモデルとしてはリーズナブルな価格設定(9万9800円)だったルンバ i3+が、10月の価格改定でさらに7万9800円に値下げし、より高コスパになりました。掃除後のゴミ捨て不要なのがとにかく快適で、掃除のことを考えるのは掃除の前に床上の小物をザッと片付けるときだけ。多少のコード類が床上にあっても、巻き込み防止機能が付いているため、ほぼ走行不能になることがありません。基本のゴミ除去性能も文句なしで、様々な状況に最適な動きで対応する点を含め、ロボット掃除機の先駆者らしい「一日の長」を感じました。洗練されたファブリック調デザインにも惚れ惚れします。

 

【教えてくれたのはこの方!】

家電ライター

平島憲一郎さん

数多くのクリーナーを検証してきた家電のプロ。実体験に基づいた詳細なレポート記事に定評があり、GetNavi webでは1万字を超える濃厚レビューが好評を集めています。

「吸引力の強化」「質量の軽量化」のその先へ——掃除の“ラクさ”をとことん極めた斬新発想に感動!!

パナソニックのMC-NS10Kは、本体からダストボックスを“分離”することで掃除へのハードルを軽減した画期的モデルだ。プロ2人が実際に使って感じた魅力を語り合う。

 

【今回紹介する製品】

掃除前〜掃除中〜掃除後の ストレスを“軽く”するクリーナー
パナソニック セパレート型コードレススティック掃除機「パワーコードレス」
MC-NS10K

パナソニック

セパレート型
コードレス スティック掃除機
「パワーコードレス」
MC-NS10K

オープン価格

ダストボックスを本体からセパレートした、新発想の掃除機。掃除後の充電時にゴミをクリーンドックに収集し、都度のゴミ捨てを不要に。ダストボックスをなくしたことで本体も軽量・スリム化し、ほうきのように軽々と掃除できる。

SPEC ●集じん容積:スティック本体0.05ℓ/クリーンドック0.8ℓ ●運転時間:HIGH約6分/AUTO約10〜15分 ●充電時間:約3時間 ●サイズ/質量(スティック本体):W213×H1030×D130㎜/1.5㎏

 

私たちが検証します

家電ライター
平島憲一郎

生活家電全般に精通。掃除機の比較検証記事も多数担当してきた。妻と猫2匹とマンション住まい。

GetNavi web編集長
山田佑樹

妻と娘とマンション暮らし。インテリアにこだわりがあり、掃除機のビジュアルにも一家言を持つ。

“短時間&高頻度”という 掃除スタイルに見事に合致!

 

平島 最近は家庭での1日の掃除頻度が増えている一方、1回の掃除時間は減少傾向(※)。ウチがまさにそれで、ロボット掃除機で部屋を掃除した矢先に、猫が必ずトイレに行って床に猫砂を撒き散らすので(笑)、そのたびにスティック掃除機を“ちょいがけ”してます。(※:パナソニック調べ)

 

山田 僕もこまめに掃除する派。仕事の前や仕事中の気分転換などに掃除機をかけます。この製品は使用感が本当に軽くて、ちょいがけスタイルに合っていますね。

 

平島 とにかく掃除のハードルを下げてくれるのが良いですよね。例えばスティック掃除機の多くはスタンドから取り出すときにまず掃除機の向きを変える必要がある。でもこの製品なら向きを変えずにそのまま取り出せてラクです。

 

山田 確かに。自動ゴミ収集も、ありがたい機能ですよね。

 

平島 そう!! この機能がスティックに導入されるのは初ですが、ゴミ捨て不要ってやはり便利です。

 

山田 そしてもうひとつ画期的だと思うのが、ダストボックスを本体からなくしてゴミを見えなくしたこと。ダストボックスが透明なスティック掃除機って多いですが、リビングに置いてゴミがまる見えになるのは気持ち良いものではない。本機は圧迫感のないデザインに加え、ゴミが見えないことで真の意味でインテリアに自然に馴染んでくれます。

 

平島 なるほど。その点、本体のクリーンセンサーも何気に良い仕事していますね。ダストボックスがなく、ゴミがそのまま紙パックに移送されるわけですが、本体センサーが都度光ってくれることでゴミがちゃんと取れているという実感が持てる。理に適っていますね。

 

山田 そうですね!! クリーンセンサーはすごく大事。コレがあることで安心感が違います。

 

平島 メンテナンス面では、「からまないブラシ」もありがたい。ブラシの毛がらみって取るのが本当に面倒で、それだけで掃除のモチベーションが下がりますから。

 

山田 吸引力も上々だし、そう考えると、いまのパナソニック掃除機のイイトコ取りな製品ですね!!

 

↑毛がらみが少ないと好評の「からまないブラシ」を搭載。密集ブラシで髪の毛を捕らえ、円すい形ダブルブラシの高速回転で毛の巻きつきを緩めつつ中央に移送し、中央の切れ目からゴミを吸い込む

 

↑クリーンセンサーが、本体に入ってきた目に見えない約20㎛のハウスダストまで検知し、ランプを赤く点灯。ゴミがなくなると青く点灯し、きれいになったことを知らせる

 

【感動 POINT01/ スタンバイ】

スリムな白のボディで部屋置きしても違和感がない

ダストボックスをなくすことで本体のスリム化を実現。持ち手が棒状になったことに加え、色も品のあるマットな白で、どんな部屋に置いても違和感なく馴染む。クリーンドックも横幅13.4㎝とスリムで設置しやすい。

 

≪Impression≫

「棒状のシルエットで上に行くほど細くなっているので圧迫感がない。単にスリム化したのではなく、ゴミ捨ての手間などの困りごとを解決した末のデザインなのが素晴らしい」(山田)

↑本体をクリーンドックにセットする際、ラフに差し込んでもカチッとハマって安定してくれる。この作りの丁寧さも同社ならではだ

 

【感動 POINT02/ 掃除開始】

手元に引いたらすぐに掃除をスタートできる!

本体のハンドルを持ってそのまま手元に引けばすぐにドックから外れて掃除開始できる。本体を持ち上げたり、向きを変えたりする必要がなくストレスフリー。ゴミを見つけたときにすぐに使いやすく、“ちょいがけ”に最適だ。

 

≪Impression≫

「掃除機の重さを最も感じるのは掃除開始時に本体を持ち上げるとき。これは本体を持ち上げずにドックから床へ、床からドックへ移動させられ、実物よりも軽く感じます」(平島)

↑本機を一度使うと、普段、掃除開始時にスティック本体を持ち上げたり向きを変えたりするのが地味にストレスだったことを実感する……!!

 

【感動 POINT03/ 掃除中】

手元重量わずか0.45㎏で軽々と操作できる!

本体は1.5㎏と軽量なうえに下重心なので手元にかかる重さはわずか0.45㎏。一方、ヘッドの首振りには適度な“しなり”があり、掃除している手ごたえは感じられる。クリーンセンサーでゴミの取れ具合が“見える化”されるのも安心。

 

≪Impression≫

「『からまないブラシ』でしっかりゴミが取れているのに、操作感が軽すぎて、本当に取れているのか心配になることもあるほど(笑)。この良い意味でのアンバランスさが新鮮!」(山田)

↑持ち手が棒状なので、どこを持っても操作が快適。左右の手で無意識に持ち替えながら掃除できるなど、まさにほうきのような使い勝手だ

 

【感動 POINT04/掃除後】

自動でゴミをドックに移送するのでゴミ捨て不要

掃除後に本体をクリーンドックに戻すと自動で吸引開始。面倒なダストボックスのゴミ捨てから解放される。ドック内の紙パックのゴミ捨ては1か月が目安。「ナノイーX」で紙パック内を除菌・脱臭できるのもうれしい。

 

≪Impression≫

「自動ゴミ収集により本体のフィルターが毎回キレイになり、吸引力の低下が気になりません。紙パックには約1か月ぶんのゴミが貯まるので、ナノイーXでニオイを抑えられるのは安心」(平島)

↑自動ゴミ収集の吸引に緩急をつけることで、フィルターへのゴミの引っ掛かりを軽減。ナノイーX含め同社ならではの細かいこだわりが満載!!

 

【感動 POINT05/ お手入れ】

掃除機のお手入れの大変さを大幅に軽減!

掃除機の2大ストレスと言える「ゴミ捨て」と「毛がらみ」を解消。クリーンドックは紙パック式なので、ゴミに触れずにゴミ捨てできて衛生的だ。ヘッドも「からまないブラシ」を採用し、毛がらみ除去の手間がほぼ不要。

 

≪Impression≫

「個人的にダストボックスの掃除が苦手。色々な長さの毛がからみ合っているのを手で取らなきゃいけないのはダルい。そういう面倒な作業から解放されるのは本当にありがたい」(山田)

↑紙パック式なのでゴミに触らずそのまま捨てられ、チリやホコリも舞い上がりにくい。このストレスがないだけでもメリットは絶大だ!!

パナソニック公式HP

文/平島憲一郎 撮影/高原マサキ(TK.c) スタイリング/佐々木 誠

漫画とデータで解説!パナソニック「食材買い忘れデバイス」が解決する野菜習慣、運動習慣、家族との会話習慣。

カゴメとパナソニックの共同プロジェクト「『ストックマネージャー』で野菜をとろう4週間チャレンジ」が10月24日まで開催された。GetNavi webもこのチャレンジに参加、編集長・山田が家族と一緒に「#ストマネで野菜生活」を実践した。

 

↑山田家も1か月間、ストックマネージャーで野菜生活100を管理して飲む生活を実践

 

前回は、途中経過の報告という形で生活の変化や数値の変化をレポートしたが、今回は「最終的にどうなったのか?どう生活が変わったのか?」を、一般参加者の声やアンケートも交えて紹介。改めて、ストックマネージャーの魅力について語っていく。

 

【前回の記事はコチラ】

「食材買い忘れデバイス」の意外な効能を発見!パナソニック「ストックマネージャー」&カゴメ「野菜生活100」3週間レポート

 

【改めて今回紹介する商品】

パナソニック

ストックマネージャー

重量検知プレート NY-PZE1

「重量検知プレート」(写真)とスマホアプリ「キッチンポケット」との連携で、食材管理をサポートするデバイス。牛乳、ヨーグルト、納豆といった日々使う食材をアプリ上で登録して使用すれば、個数や容量をアプリ上で確認できる。また、利用期限が近づいたら通知する機能や、ストックが減ったら教えてくれる機能などアラートも充実。重量検知プレートの使用可能環境は1~39℃なので、冷蔵庫だけでなく、キッチンまわりに置いてお米の残量管理などにも使える。

 

【マンガで紹介】山田家では何が変わった1:負けたくないから野菜を積極的に摂るようになる

 

山田家では「ベジチェック」が週末の定番になった(※1)。ベジチェックとは、カゴメが開発した、手のひらで野菜摂取量を推定できる法人向け機器。野菜摂取レベルを0から12.0で表示してくれる。厚生労働省では1日あたりの野菜摂取量の目標値を350g(※2)以上としており、ベジチェックでは野菜摂取レベル7〜8が野菜摂取量350gに相当。つまり。レベルが7〜8であれば、推定で350g相当の野菜が摂れているという目安になる(※3)。

 

※1:今回、パナソニックとカゴメの共同企画「野菜をとろう4週間チャレンジ」の特別対応としてベジチェックを体験しています ※2:「厚生労働省 健康日本21」が推奨する1日の野菜摂取目標量は350g以上 ※3:ベジチェックは野菜摂取レベルに加え、推定野菜摂取量も6段階で表示します。野菜摂取レベルは皮膚のカロテノイド量を示しています。推定野菜摂取量は皮膚のカロテノイド量を元に、野菜摂取量を推定したものです。ベジチェックの表示値はあくまでも目安です。ベジチェックは医療機器ではありません

 

このベジチェックに一番意欲的だったのが娘。1週間でどれだけ数値が変わったかを見るのを楽しみにしている。私や妻に負けると悔しいのか、「もう野菜生活を1日2本飲んでやる」と言い出すことも。ただ、それは本質的ではないということで、野菜をどうやったら摂るようになるかを家族で話し合うことが増えた。前回記事でも少し取り上げたが象徴的エピソードとして、改めてマンガ形式でまとめてみた。

 

なお、これらの会話の前提には、ストックマネージャーで個数や分量が見える化できて冷蔵庫内の状態が把握できていること、4週間チャレンジによって飲むことが習慣化されていることが条件。そうした習慣化の点で、今回のキャンペーンは効果的だった。ありがとう、ストックマネージャー&野菜生活100! 今回に限らず家庭内で自主的に強化期間を設けていきたいと思った次第だ。

 

【マンガで紹介】山田家では何が変わった2:勝負じゃないから生活習慣全体の見直しも

ベジチェックをスタートして2週間もすると徐々に成果が見え始めてきた山田家。とはいえ、まだ目安となる数値には届かず、野菜生活100を飲んだり、野菜を摂ったりする習慣だけでなく、生活習慣全体を見直すフェーズへ。特に娘は中学3年生で受験勉強真っ只中。一層規則正しい生活を実践するのが不可欠ということで、1日のスケジュールを厳密に作成。ストックマネージャー+野菜生活100+受験生活によって数値が大幅に改善され始めた。

 

私はというと、歩く習慣を取り入れ始めた。ちょうど、ひと駅ぐらいなら余裕で歩けるシューズを手に入れたこともあって、これまでバスやシェアサイクルを使っていた距離を歩くようにしたのだ。妻も緊急事態宣言が明けたことで出社の機会が増え、平日はほぼオフィス勤務に。結果、歩く機会が増え数値も良くなっていった。

 

外出や帰宅ついでに野菜生活100を買うときもストックマネージャーは便利。スマホで残数を確認すれば良いだけなので、帰って飲もうと冷蔵庫を開けたら「飲み切っていた」ということもない。これは野菜生活100に限らず、よく消費する食材ならどれでも当てはまる。我が家の場合、野菜生活100以外では豆腐のストックを切らしやすいので、外出機会が戻ってきた今のタイミングこそ、ストックマネージャーが活躍するといっていいだろう。

 

マンガでは、生活改善に関する会話でのワンシーンを切り取ってみた。和気あいあいと生活習慣を変えていく様子が伝わるとうれしい。

【マンガで紹介】山田家では何が変わった3:家族のことを改めて知れたよ!

家族のコミュニケーションにもさらなる変化が。前回のレポートではストックマネージャーに置いた野菜生活100の数量の変化で、家族の状態を把握。本数が減っていなければ声がけをしたり、手渡ししたりといった会話のきっかけとなったエピソードをお伝えしたが、継続していると家族の本性が明らかになる。

 

例えば、山田家では、

私:新しいものに弱い

妻:一度気に入ったら一途

娘:王道のものが好き

という属性があるのだが、野菜生活100を選ぶ場面でも、見事にそんな傾向に。全員頑固である。なので、意見を変えたいときや、別の選択肢を選ばせたいときは

私:期間限定のものが出たらしいよ!

妻:半分シェアして飲んでみない?食べてみない?

娘:こっちも人気らしいよ!

と誘導すればOK。この日常生活の処世術は意外と大事で、家族のコミュニケーション術が一歩上がった気がしている。コミュニケーションという点でいえば、買い物に行った際に、冷蔵庫内にどれだけ野菜生活100が残っているかもスマホで確認できるところもうれしい。

 

ストックマネージャーがあることで、スーパーの店頭で「まだある、いやない」の口論がなくなり、帰ってきてから「やっぱりあったじゃん、もうなかったんだ」という無駄なエネルギーを割くことがなくなった。ありがとう、ストックマネージャー&野菜生活100! なお、1か月を少し超えて家族みんなが、野菜摂取量350gに相当するレベル7台に到達したこともお伝えしておく。

キャンペーン参加者はどのように変わったか? 

今回のキャンペーンでは、一般消費者も参加してストックマネージャー+野菜生活100のある暮らしを実践。使用後の生活習慣の変化を100名中90名からアンケートで回収している(※4)。ここまでは山田家のサンプル1だったが、90名のデータから読み取れる変化をレポートしていこう。

※4:&KAGOME(アンドカゴメ)会員 100 名中90名のアンケート結果

 

↑参加した人の性別と年齢。年代は30代を中心に30〜50代の幅広い層が参加。性別は申し込んだ人でカウントされるため女性の比率が多くなっているが、実際に取り組んだ参加者はファミリー層が多かった

 

【変化1】4週間継続できた人が約60%

59%がモニター期間である1か月間、継続できたと回答。モニターに応募するだけであって意欲の高い人なので、数字が高めに出るのは当たり前ではあるが、当選時に送られた野菜生活100や野菜飲料はそれほど多くなかった。それらを飲み終わったあとは自腹で購入して継続しているので、この数字は十分すぎるほどの数値。かつ、山田家のように数値の変化が見られるわけではないので、数値以外の効果を実感できたと考えるのが妥当だろう。

 

【変化2】6割の人が野菜飲料や野菜の摂取頻度が増えた

60%の人が野菜飲料や野菜を摂取する頻度が増えたという結果に。半分以上の人にポジティブな変化があった。ストックマネージャーによって、野菜摂取の意識づけがされたと考えられる。

 

【変化3】食事や運動にも好影響あり

【変化2】で挙げた野菜摂取の頻度の変化で「頻度が増えた」という44人に聞いた質問の結果。野菜飲料や野菜摂取以外の生活変化を聞いてみると、2/3の層が「食事にも気を遣うようになった」と回答。さらに1/4の人が運動の機会も増えている。我が家でも、飲むだけでなく生活習慣の改善する動きがあったが、モニター参加者の多くも生活が確実に変化していることがわかる。

 

コメントも少し抜粋してみよう。

「少しでも健康になるようにと、週末散歩に出かけるようになって、健康的な生活に改善しつつある」

「野菜飲料の残量が把握できるので、常に冷蔵庫に野菜飲料が入っており、日々摂取することが習慣になった」

「ストックマネージャーがある場所が野菜飲料の場所として、確保されることで、野菜飲料の購入優先度は上がったかなと思います」

「家族みんなで使う冷蔵庫で目にすることで、私だけではなく子供たちの健康への意識も向上できた気がします」

「減ったんだなぁ、増やしたなぁという翌日通知が来ると、昨日のご飯の振り返りができて、昨日何食べたかな?というのが減った」

個別のコメント欄も参加者の多くが高評価&好印象。この2つの新しい組み合わせによって、新しい習慣を身につけたという人が多く見られた。

 

【まとめ】ストックマネージャーが本当に向いている人とは?

最後に、山田が実践しつつ、モニター参加者の声を拝見してストックマネージャーが本当に向いている人についてまとめたい。

 

【その1】残量管理と同時に、会話導入ツールとしての活用に魅力を感じる人

ストックマネージャーはここまで見てきた通り、なかなか冷蔵庫の中の在庫や状態を管理するのが苦手な人にはぴったり。こうした人にはオススメしたいデバイス&サービスだ。一方で、週末に1週間分の食材をまとめ買いしたり、残量が少なくなると自動発注したりするスタイルの家庭もあるだろう。こうした家庭では、常に野菜飲料がある状態なので買い忘れが発生にしないため、必要ないと思うかもしれない。が、そうしたお宅にもぜひ導入してほしいデバイスだ。

 

というのも、多めに買っておく家庭でありがちなのが「冷やし忘れ」。せっかくストックはあるのに、美味しい状態で飲めないというもったいなさを解消できる。加えて、次が重要。残数が把握できることで家族の行動変化を可視化することができ、家族を思いやるツールとしても活躍する。ストックマネージャーは単なる在庫管理デバイスというよりは、コミュニケーションツール。家族を思いやる会話が最近減っているなと思っている家庭には特にオススメである。

 

【その2】これだけは絶対切らせたくないものが決まっている家庭

ストックマネージャーは一度設定した食材を変更する場合は改めて登録が必要になる。「今週は野菜生活100」「来週は納豆」といった形で別の種類のものを管理することが現時点ではできないため、登録の手間はややある。

 

逆にいうと、アンケートの声にもあった「置くスペースが確保される」ので、冷蔵庫の中身が整理されやすいというメリットもある。常にストックしておきたいが、消費が不定期でまとめ買いしても切らしやすい食材が明確な家庭にはピッタリである。

 

【その3】フードロス防止を実践的に取り入れたい人

ストックマネージャーは頻繁に使用するものを管理するだけでなく、逆に、そこまで頻繁に使用しないものを管理するのにも向く。

 

例えば、果物や野菜。熟成させすぎてしまったとか、料理で使いきれずに冷蔵庫で寝かせてしまって痛みすぎてしまったとか。キムチも酸っぱくなりすぎてしまったとか。利用期限を自分で登録しておけば、「使い忘れ通知」がアプリからくるのでフードロスを防ぐこともできる。

 

今回は、ストックマネージャー+野菜生活100の生活を堪能したが、ストックマネージャーの活用術は幅広い。一台あるだけでも、健康を考える生活を取り入れられるのでぜひ実践いただきたい。

ペットオーナーに喜んでもらおう!「からまないブラシ」搭載の最新クリーナーをモッフモフの猫ちゃん宅にお届けしたら

パナソニックのセパレート型コードレススティック掃除機 「パワーコードレス MC-NS10K」が、2021年10月に発売されました。本機はダストボックスを本体から分離した国内初のスティック掃除機。掃除後に本体をクリーンドック(充電台)にセットすると、本体のゴミをクリーンドックが吸引して内蔵する紙パックに自動収集。ゴミ捨ての頻度が約1か月に1回になり、ゴミ捨ての手間が大幅に減るのが画期的です。

↑セパレート型コードレススティック掃除機 「パワーコードレス MC-NS10K」(実売価格7万2600円)

 

それだけでもうれしいのですが、実は従来モデルで好評を得た「からまないブラシ」をひそかに搭載しているのをご存じでしょうか? こちらはその名の通り、ブラシに毛が絡みにくいのが特徴。MC-NS10Kにも小型化されて搭載されたといいますが、その能力は毛絡みに悩むペットオーナーにとって垂涎の機能のはず。掃除機本体はクリーンドックからスライドさせればすぐ使えるので、ペットが散らかしたゴミをササッと吸うことも可能です。これはぜひペットオーナーに使ってもらって、喜んでもらいたい! というわけで、二匹の猫を飼う犬猫写真家・新美敬子さんのお宅で実際に使ってもらいました。

↑モッフモフの猫ちゃんの毛を絡まず吸い取ることができるのか……?(写真は新美さん撮影)

 

【使ってもらったのはこの方】

犬猫写真家・新美敬子さん

世界各地で出会った犬や猫とそれに関わる人々を撮影し、写真とエッセイで紹介。著書に「猫のハローワーク「猫のハローワーク2」(ともに講談社文庫)など。「2022カレンダー 世界の旅猫」(辰巳出版)も発売中。現在はラグドールのバニリン(12歳オス)、秩父在来種ミックスのカロチン(4歳オス)と暮らしています。

 

悩みだった毛絡みがまったくないからストレスなし

世界中の犬や猫を撮影することをライフワークとしている新美さん。「生まれる前から家には猫がいた」とのことで、生まれてこのかた、猫とともに暮らす生活を送っています。ただし、そのぶんお掃除の悩みもあったそう。

 

「やっぱり猫を飼っていると、毛が抜けて床に毛玉ができるんです。ちょうど、西部劇で見る枯草のかたまりみたいにコロコロと転がっていることも(笑)。でも、いままで使っていたキャニスター掃除機だと、掃除したあとにヘッドを裏返して見てみると、毛がびっしりと絡んでいて。途中からヘッドが浮いてしまい、猫の毛で掃除しているような感覚に。だから、1回の掃除で2回くらいは掃除を中断して、絡んだ毛を取り除く作業をしていました。でも、これ(MC-NS10K)だと毛が絡まないからお掃除を中断する必要がなく、ストレスもまったく感じませんね」(新美さん)

↑円すい型のブラシを2個搭載した「からまないブラシ」。からんだ髪の毛やペットの毛を自然に除去してくれるので、毛絡みを外す手間も必要なし

 

手元の重量が0.45 kgと圧倒的に軽い操作感もウリですが、使い心地はいかがでしたか?

 

「確かに、手元がとても軽く感じました。ヘッドが勝手に進んでくれるような感覚もあって(※)、スイスイ掃除できます。吸い付かないので、猫のベッドになっているギャッベ(じゅうたんの一種)を吸うときもすごくラク。ヘッドの幅が小さめなので、キッチン周りなどで小回りがきくのがうれしいです。フローリングのすき間に沿って丁寧に掃除できるのも気に入りました」(新美さん)

※本機はノズル内部にモーターが内蔵されたパワーノズルを採用

↑小回りのきく小さめのヘッドがお気に入り

 

↑新美さんは、猫が散らかす猫砂をしっかり吸い込んでくれることも評価していました

 

スタイリッシュなモノが好きな猫も気に入るデザイン

↑新美さんのご自宅の定位置。すっきりとしたデザインが部屋に溶け込んでいます

 

MC-NS10Kは、表面にシボ加工(凹凸)を施し、極力ムダを省いたデザインも特徴です。その印象もうかがってみましょう。

 

「全体的にスリムだから少ないスペースで置けますし、圧迫感がないですね。マットな質感と曲線を描くボディがスタイリッシュです。実は猫はスタイリッシュなモノが好き。最初はびっくりしていましたが、好奇心を刺激したようですぐに近づくようになりました。スリムだから、猫にとって怖くないのかもしれないですね」(新美さん)

 

掃除のハードルが一気に下がり、掃除する時間も短くなった

このほか、新美さんは本機によって掃除への抵抗感がなくなったといいます。

 

「これが来てから、掃除する時間を気にしなくなりました。いままでは、キャニスター掃除機をクローゼットから出してから組み立てるまでがひと苦労で。掃除の時間を決めて、『よし、掃除をしよう!』と決意してやっていたんですが、これだとそんな決意がいりません。軽いし、充電台(クリーンドック)から片手で外してすぐ使えるので、気楽にちょこちょこ掃除できるのがいいですね。掃除のハードルが一気に下がって、掃除する時間も確実に短くなりました」(新美さん)

↑机の下に毛玉発見! 見つけ次第、サッと吸い込める手軽さが魅力です

 

このほか、MC-NS10Kには、クリーンドックの紙パック内に溜まったゴミに対して微粒子イオン「ナノイーX」を放出して除菌・脱臭する機能もあり。気になるゴミのニオイを抑えるので、その点もペットオーナーにはうれしいですね。毛絡みを抑えて、ゴミ捨ての手間も省けて、掃除のハードルも下げてくれるMC-NS10K。新美さんに大いに喜んでもらえたので、本機がペットオーナーのツボを押さえているのは間違いないですね。ペットのモフモフは大好きだが、抜け落ちたモフ(毛)の処理には困っている……という方、ぜひ注目してみてはいかがでしょうか。

↑MC-NS10Kを囲む猫ちゃんたち。超恥ずかしがりやのカロチン(左)と人なつこいバニリン(右)。カロチンは取材時には会えませんでした(泣) ※新美さん撮影

五輪先導車の技術をフィードバック! パナソニック「XU1」はスピードを出しても安心のe-Bike

パナソニックといえば家電メーカーというイメージが強いですが、実は昔から自転車を製造・販売してきたメーカーでもあります。ケイリンに使用する本格的な競技車両も手掛けてきただけに、スポーツタイプの電動アシスト自転車であるe-Bikeに積極的に取り組んでいるのは言わば必然だと言えるでしょう。

 

そんなパナソニックが作るクロスバイクタイプのe-Bike「XU1」がモデルチェンジされました。オリンピックのケイリン競技で先導車を提供したノウハウを反映し、大きく進化した新型モデルの乗り味を体感してみました。

↑パナソニック「XU1」25万1000円(税込)。全長1840×全幅590mm、車体重量は24.5kg。カラーラインナップはシャインパールホワイト(写真)とマットロイヤルブルーの2色

 

ケイリン先導車の低重心フレームを採用

パナソニックは電動アシスト自転車の国内トップメーカーですが、スポーツタイプのe-Bikeは「Xシリーズ」として展開しています。「XU1」はそのシリーズの売れ筋モデル。クロスバイクタイプではありますが、太めのタイヤに前後フェンダーやキャリアを装備するなど長距離ツーリングも視野に入れているのが特徴です。

↑前後のタイヤは700Cと呼ばれる大径で、50mmという太いものを履いています。衝撃吸収性が高く、快適な乗り心地

 

↑前後にはフェンダーを装備し、雨天でも泥はねを防いでくれます。リアにはバッグなどを装着できるキャリアも標準装備

 

e-Bikeの心臓部であるモーターとバッテリーはともにパナソニック製。自社で車体からモーター、バッテリーまで製造できるのがパナソニックの強みです。ママチャリタイプの電動アシスト自転車とは異なり、アシストの出力軸とペダル(クランク)の軸が一体となった1軸式の「スポーツドライブユニット」を採用しているのがe-Bikeの特徴。ペダルの回転数(ケイデンス)を上げてもスムーズなアシストが得られます。バッテリー容量は8Ah(36V)で最大82kmのアシスト走行が可能。充電時間は約3時間です。

↑外観もスッキリしていてコンパクトなのがスポーツドライブユニットの特徴。アシストも力強くスムーズです

 

↑バッテリーはフレームに沿った形状のセミインテグレーテッドタイプを採用

 

↑ハンドル中央部にディスプレイを装備し、アシストパワーや速度、バッテリー残量など8項目を表示できます

 

モデルチェンジで大きく変更されたのがフレームの設計。ケイリン競技の先導車はバンクのついた競技場で時速50km以上で先導する必要があるため、高速域でも安定して走行できるように低重心化されています。そのノウハウをフィードバックし、新型「XU1」は従来モデルに比べてフレームの跨ぐ部分が40mm下げられていて、重心を下げるとともに跨ぎやすさも向上しました。適応身長は159~178cmとなっています。

↑新設計となったフレームはスタンドオーバーハイトと呼ばれる跨ぐ部分の高さが40mm低くなっています

 

↑サドルは細身なルックスですが、クッション性が高く疲れにくいものを採用

 

↑ハンドル幅は590mmで歩道を走ることのできる普通自転車の枠に収まっています

 

変速ギアはリアのみの9段。フロントには変速機構を搭載していないのは、近年のe-Bikeには共通する傾向です。ブレーキは油圧式のディスクで24.5kgの車体をしっかり止めることができます。バッテリーから給電されるライトなど、日常で便利な機能も装備。

↑変速ギアはシマノ製の「ALIVIO」グレード。9段で最大ギアは36Tが付いています

 

↑フロントのチェーンリングは41T。チェーン外れを防ぐガードが両側に装備される

 

↑シマノ製の油圧ディスクブレーキを前後に装備。少ない力で高い制動力を得られます

 

↑グリップは手のひらを受け止めるエルゴノミック形状。ブレーキレバーは2本指で操作するタイプ

 

↑フロントにはバッテリーから給電するタイプのライトを装備。かなり明るく暗い道でも安心感が高い

 

↑サイドスタンドを標準装備。しっかりした作りなので、車重のあるe-Bikeも安定して駐められます

 

オリンピック先導車から継承された安定性を実感

700×50Cというタイヤはかなり太めなので、見た目には漕ぎ出しが重そうにも見えるかもしれませんが、実際に走り出してみるとアシストが強力なのも手伝って、あっという間に速度が伸びます。e-Bikeは一般の電動アシスト自転車に比べてスムーズなアシスト感が特徴ですが、モーターを手掛けるメーカーによってそれぞれ特徴あります。パナソニック製は割と出だしから強力にアシストする傾向なので、e-Bike初心者にもアシストの恩恵が実感しやすいと言えます。特に登り坂では、アシストの強さを感じやすいはずです。

↑結構斜度のある坂道もアシストを活かしてグイグイ登って行くことができます

 

スピードが乗るサイクリングロードも走ってみましたが、オリンピックの先導車からフィードバックされたという安定感はさすが。横風が吹き付けるような状況でも振られることなく安心してスピードをキープできます。アシストが効く時速24km以下で走るのが快適ではありますが、それを超えた速度での巡航でも不安感はありません。低重心化されたフレームと、フロントフォークの角度が少し寝た安定性重視のセッティングとなっているのが効いているようです。反面、曲がるときは普通のクロスバイクに比べて慣れるまでは大回りする傾向が感じられました。

↑高速巡航での安定感が高いので、サイクリングロードのようなところを走るのが気持ちいい

 

クロスバイクやロードバイクというと細いタイヤを思い浮かべる人が多いかもしれませんが、太いタイヤはエアボリュームが大きく振動の吸収性が高いので、長距離走ったときに疲れにくいという特徴があります。近年はロードバイクなどでも太めのタイヤが見直されてきていますが、e-Bikeは漕ぎ出しの重さをアシストで補えるので、メリットだけを享受することができます。

 

安定性重視のフレーム設計と相まって、走行中の気持ち良さは格別。乗っていると遠出がしたくなってきます。e-Bikeであれば、体力に自信がない人も帰りの疲れを心配する必要もないので、安心して長距離ツーリングに出掛けられます。少し長い距離の通勤などにももちろん対応できるので、リモートワークでたまの会社への出社はe-Bikeで、といった使い方にも良さそうです。

 

撮影/松川 忍

 

 

【フォトギャラリー(画像をタップすると閲覧できます)】

食品の鮮度を保つ「うまはや冷凍」をボタン一つで! IoT対応でもっと便利になった「はやうま冷凍」搭載冷蔵庫

パナソニックは、業務用レベルの急速冷凍機能「はやうま冷凍」を搭載し、IoTに対応した「『はやうま冷凍』搭載冷蔵庫 WPXタイプ」を2022年2月4日より発売します。650Lと600Lの2モデル展開で、実売想定価格は650Lの「NR-F658WPX」で46万円前後、600Lの「NR-F608WPX」で43万円前後(税込)となっています。

 

↑はやうま冷凍」搭載冷蔵庫「NR-F658WPX(650L)」

 

肉や魚、食品をおいしく冷凍保存できる「はやうま冷凍」

新生活様式が定着する昨今、食品のまとめ買いが主流となり、ホームフリージングを活用する人が増えました。一方で、ホームフリージングは「味が落ちる」「食感が変わる」という不満が消費者から挙がっていることが、同社の調べでわかっています。

 

本製品が搭載する「はやうま冷凍」は、大風量の「集中シャワー冷却」とアルミプレートにより、水分が凍る温度帯を30分以内に通過し、すばやく冷凍できる業務用レベルの急速冷凍機能です。肉や魚の解凍後のドリップを抑え、食品の食感、水分、香り、色味、さらには栄養素を保持した冷凍保存を実現します。また、この機能の設定を効率よく便利に操作できるように、冷蔵室ドアの下側に「クイック操作ボタン」を新搭載。食材をクーリングアシストルームへ入れた後、従来のように冷蔵室内のパネル操作をするためにドアを開け閉めする必要がなくなりました。

 

また、IoTを活用し、1台1台の使用状況に応じて提供するメンテナンスサービス「Panasonic Care(パナソニック ケア)」に対応しています。

体温の「理想のV字カーブ」をサポート!「快眠環境運転」搭載のパナソニック寝室用エアコン「Eolia sleep」

パナソニックは、温度環境を整えることで快眠を手助けする寝室専用エアコン「Eolia sleep (エオリア スリープ)PXシリーズ」を2022年1月下旬より発売します。6~10畳用の3機種があり、実売予想価格は16万3000〜19万3000円前後(税込)となっています。

 

「快眠環境運転」で体温のV字カーブをサポート

同社の調査によると、新型コロナウィルス感染症が拡大した辺りから、枕やマットレスなど寝具に関する検索が急増。スリープテック市場が拡大したとのこと。一方で、現在の睡眠に満足している割合は少なく、何かしらの不満を抱いている人が8割強いることが判明しました。そのような背景から、エアコンで睡眠をサポートするために開発されたのが、「Eolia sleep PXシリーズ」です。

 

本製品は、付属のベッドサイドセンサーを枕元に設置して使用することで、睡眠中の温度を快適に制御します。快眠の条件は、入眠から覚醒までに深部体温が緩やかなV字カーブを描くこと。エアコン本体のセンサーが入眠を検知すると、深部体温のカーブを実現するために寝室の温度を抑制する「快眠環境運転」を開始。入眠直後は温度を低くし、アラームで設定した起床時間に向かって徐々に温度を上げていく、というのが一連の温度抑制です。同社の実験では、快眠環境運転により、季節ごとに異なる起床時の寒い・暑いが解消され、夜中に目が覚めることも減ったという結果が出ているそうです。

↑ベッドサイドセンサー(幅70×奥行70×高さ25mm)

 

↑理想の深部体温は緩やかなV字カーブ。。本製品はこれをサポートする温度制御を行います

 

↑「エオリア スリープ」の快眠環境運転のエアコン温度変化

 

「Eolia sleep」アプリとスマートフォンを連携させると、上記のアラーム設定や睡眠のスコアを測ることが可能。また、就寝時・睡眠中の温度環境のフィードバックをするとデータがクラウドに蓄積され、次回のエアコン運転時に反映されます。そのほか、電気代がアプリ上で確認でき、照明やスピーカーなどのスマート家電とも連動できるので、寝室を丸ごと快眠環境に整えることができます。

↑「Eolia sleep」アプリでは「おやすみスコア」や睡眠時間などが確認可能

 

独自の微粒子イオン「ナノイーX」を放出するデバイスも搭載されています。睡眠中の呼気やさまざまな匂いを脱臭するだけでなく、エアコン内部のカビまで除菌。衛生的に使用できます。

お出かけ前の使用にハマる!最新「レッグリフレ」は外出が増えた人のための家電に進化していた

緊急事態宣言が明けて、出社や外出が多くなってきた今日この頃。在宅がメインだった頃に定着させた日々のルーティンを、また少し変えていかなければと感じることが増えてきました。ボディメンテナンスやスキンケアなど、「自分をいたわること」に時間を割り振って久しく、やっと慣れてきた頃に再びリアルとの接点が戻ってきました。

 

すると、想定していたよりも時間が削られてしまうことに気づいたのです。外出時の往復の移動時間に加え、メイクや洋服選びの時間。そういう準備時間に追われると、おろそかになるのが先の「自分をいたわること」。対面での打ち合わせや挨拶の場が戻り、同時にヒールを履く機会も戻ってきたので、在宅勤務で座りっぱなしの疲労とはまた違う疲れが。デスクワークはむくみ、ヒールや歩き疲れは、もうとにかく足が疲れる! 痛い! といった具合。

 

ということで、外出と在宅のハイブリット生活に振り回されている筆者は、新しいリフレッシュ活動「リフ活」を模索すべく、パナソニックの脚用マッサージャー「レッグリフレ」の最新モデル「EW-RA190」を取り入れてみました!

 

26個のエアーバッグでプロのマッサージを体験

「レッグリフレ EW-RA190」には、プロの手技を再現すべく、つま先から太ももまで26個ものエアーバッグが搭載されており、足裏やかかと、すねも含めて全11か所のマッサージを行います。さらに、ひざ裏にはポイントボールが配置されており、エアーバッグの膨らみに応じて押し上げるように揉みほぐしてくれます。

↑プロの揉みほぐしを追求したヒューマンハンドエアーバッグ

 

↑少し見えにくいですが、太もも部分に搭載されているのがポイントボールです

 

コースは「おまかせ」「しぼり上げ」「もみほぐし」「太ももメイン」「ひざまわりメイン」の5つ。圧力も弱・中・強の3段階から選べ、その日の疲れに合わせて調整可能です。操作パネルは左足の本体に一体化しており、従来モデルよりもラクに操作できるようになりました。

↑左足の内側に、手のひらサイズの操作パネルが付いています

 

以前のモデルから大きく変わった点は、装着のしやすさ! 足を入れたら、ブーツを履くように太もも部分を引き上げるだけのスリップイン方式を採用しています。装着時間を測ってみたところ、わずか18秒! つま先を入れると、かかと部分にお皿のような窪みがあるので、そこにしっかりかかとを納めて履くのがポイント。座った状態でももちろん簡単に装着できますが、ひざ裏のポイントボールの位置を確かめながら引き上げるので、腰を浮かせたり、脚を伸ばした状態だとより履きやすいです。

↑このように、引き上げるだけで装着完了!

 

↑ひざ裏のポイントボールが正しい位置に当たるように調整します

 

さらに、これまでは5箇所を面ファスナー(マジックテープ)で固定する必要がありましたが、本製品ではつま先、すね、太ももの3か所のみ。スリップイン方式も含め、少しでも手間が省けて準備ができるのは嬉しいです。

↑固定するのは、つま先(1)、すね(2)、太もも(3)の3箇所のみ

 

洋服にもよりますが、厚さのあるデニムや着圧のあるレギンスなどの場合は、きつく巻くのではなく、余裕を持たせましょう。

↑短パンでも圧迫しすぎには注意しましょう

 

右足内側から伸びるプラグをリモコンに差し込み、電源を繋いでスイッチオン。プロのマッサージ開始です!

↑シンプルメニューなので簡単に操作できます

 

使ってわかったリフレッシュ効果の高い3つのシーン

それでは、筆者が実際にどのようにレッグリフレでリフ活したのか、紹介していきたいと思います。

【その1】在宅ワーク中の小休憩にリフレッシュ

まずは王道「在宅ワーク中」の利用。この時期はエアコンを付けていても、体を動かしていないと寒くて、体が冷えてむくみが襲ってきます。肩や目も疲れるけれど、何より脚、特にすねが張る! デニムのふくらはぎ部分がキツく感じたり、歩きにくさを感じることもあり、その度に屈伸したりしていたのですが解消されず……。そこで「レッグリフレ」の出番。このような場面では、「おまかせコース:弱:温感強」がオススメです。

↑ワークチェアに座ったままでも大丈夫(撮影のため、電源コードは外しています)

 

「おまかせコース」は、しぼり上げやもみほぐしを組み合わせて、脚全体をバランス良くマッサージしてくれるコースです。むくんだふくらはぎを前後からギュっと圧迫してくれるほか、強弱をつけたもみほぐしが気持ちいい! まるで、すごく大きな手のひら全体でマッサージされているような感覚、と言ったら分かりやすいでしょうか。温感効果もあって、冷えた足先が温まると同時に、すねの張りが解消されました! 約8分間のコースなので、仕事の合間のちょっとした休憩にピッタリのリフレッシュ方法と言えますね。

 

【その2】ヒールで歩き疲れた日にリフレッシュ

続いて、筆者と同様、出社と在宅のハイブリット生活を送っている読者に捧げたい「ヒールや外回りで歩き疲れた!」の巻。こんな時には「しぼり上げ:中:温感」の設定がオススメです。圧力の「中」は、けっこう強め。段階的に圧力がかかり、ギューっと数秒しぼり上げた後に一気にエアーバッグが縮小するのですが、緊張が解けたあとのようなホッと感がリラックスに繋がるのです。そして、筆者が特に気持ちいいと感じたのは、アキレス腱付近。この部分、見落としがちなのですが、歩き疲れた足にはすごく効く場所! 両側から包み込むようにエアーバッグが当たり、締め上げてくれるのが心地良い。

 

加えて、付属されている足裏用パッドを使えば土踏まずをピンポイントで指圧。特にヒールなんか履いた日に、頼れる相棒のような存在です!

↑足裏用パッドの突起が、疲れた土踏まずに効きます

 

【その3】忙しい朝にこそ取り入れてリフレッシュ

最後に、筆者がオススメする独自のリフレッシュ法として、お出かけ前を挙げてみます。 バタバタする派の人も、10分だけ時間を作ってお試しして欲しい! 脚がマッサージされることで、見た目もスッキリとした御御足(おみあし)でお出かけできちゃいます。それはもう、靴も緩く感じるほどに。足運びも軽くなるので、いつもよりお出かけが楽しく思えました。

 

先述した通り、準備もラクな上、片付けもそのまま脱ぐだけなので、出発前の忙しい時間帯でもこうして取り入れることができるのですね。ちなみに、レッグリフレは「置きっぱなしの収納」がオススメです。ブーツのように置いておけるので、棚に収納するより出しっぱなしの方がラクです。使用時のサイズは幅約82×奥行約35×高さ約81.5cmですが、収納時にブーツ型にすれば椅子の座面くらいの高さに収まります。

↑掃除機をかける時は少しどいてもらう必要がありますね

 

【まとめ】男性も積極的に取り入れて欲しい!

今回試した「レッグリフレ EW-RA190」、実勢価格は購入に少し躊躇する5万7000円(税込)前後。しかし、毎度数000円前後するマッサージに通う金額と手間が省けるのだから、むしろコスパ良し。確かに人の手でマッサージされる気持ち良さもありますが、やはり人目を気にしなくて済む自宅の方が、よりリラックスしてリフレッシュできる気がします。それでも、もう少しお手頃だといいなという人に、同じパナソニックから発売されている「レッグリフレEW-RA180」がオススメ。こちらは、ふくらはぎまでの長さですが、3万5000円前後と手の出しやすい価格となっています。

 

もう一つ、お伝えしたいのが、この製品は男性にもオススメ、ということ。足のサイズは20cmから28cmまで対応しているので、男性の大きな足でもすっぽり包み込んでマッサージしてくれます。圧力もちょうど良く、気持ちよくスッキリできるはずです。夫婦で使っても、親子でシェアしても良いかもしれないですね! 自分へのご褒美としても、一家に一台あるとQOLが上がります。

家電のプロがレコメンド! いま持つべき最新「空調・調理家電」5選

長引く巣ごもり生活を楽しく快適にする家電が百花繚乱だ。本記事では、最新の空調家電や調理家電の実力を専門ライターにガチでチェックしてもらった!

※こちらは「GetNavi」 2021年11月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

私がCheckしました!

家電ライター

平島憲一郎さん

調理系から空調・ヘルスケア系まで、生活家電全般に精通。幅広い媒体へ寄稿する。

 

【その1】トレイカバーを交換するだけでアッという間にお手入れ完了!

ハイブリッド式加湿器

ダイニチ工業

HD-RXT521

実売価格2万3760円

取替えタイプのトレイカバーを採用したハイブリッド式加湿器。メンテナンスは使い捨てのトレイカバー(3枚1650円)を交換するだけで、水洗いする手間を省けるのが魅力だ。設定湿度に達するまで加湿量を約15%アップする「ターボ」モードを搭載。

SPEC●加湿量:500mL/h(※)●運転音:13〜30db(※)●連続加湿時間:10時間(※)●タンク容量:5L●サイズ/質量:W375×H375×D175mm/約4.6kg

※:「標準」モード時

 

↑トレイカバーが汚れたら新しいものに交換(1シーズンに1回程度)。面倒な手入れが不要なのがうれしい

 

↑天面の操作パネル。4つの運転モード(標準、静音、eco、のど・肌)、3段階の湿度設定(50/60/70%)が選べる

 

↑キャップに「Ag+抗菌アタッチメントEX」を装着。水中に抗菌成分が溶け出し、タンク内の雑菌の繁殖を抑える

 

【平島’s Opinion】基本性能が高くメンテナンスのしやすさも◎

加湿量や運転音、省エネ性にも優れており、ハイブリッド式なので加湿の立ち上がりも早い。基本性能は文句なしです。また、「カンタン取替えトレイカバー」は使い捨て式で、汚れたら取り外して新しいカバーと交換するだけで良いので、面倒なトレイのメンテナンスが不要。これは本当にラクですね。

 

【その2】ガス炊飯器ならではの強火力で新米がさらにおいしく炊ける

電子ジャー付ガス炊飯器

リンナイ

直火匠(じかびのたくみ) RR-055MTT

実売価格6万5780円

インテリアのトレンドに合わせ、フラットな形状とマット調のカラーを採用するなどデザインを一新したガス炊飯器。「本焚新米モード」の搭載により、ガス炊飯器ならではの強火力で新米をよりおいしく炊き上げられる。

SPEC●炊飯容量:0.5〜5.5合(0.09〜1.0L)●炊飯メニュー:本焚新米、本焚白米、白米、白米急ぎ、炊き込み、おかゆ、玄米●サイズ/質量:W277×H275×D413mm/10kg

 

↑直火による加熱に最適なアルミ製の内釜を採用。ガスならではの強火力で釜全体を加熱することができる

 

↑米の“粘り”や“こげ”の具合を、それぞれ5段階で調整可能。直火の強火力だけでなく、微妙な火加減も行える

 

↑つゆ受け枠はステンレス製。パッキン、内ぶた、蒸気口なども簡単に外して水洗いできるので、手入れがラクだ

 

【平島’s Opinion】ガス炊きの特徴と電気炊飯器の利便性を両立

ガスの強火力で炊いたごはんはふっくらモチモチの食感で甘み満点に炊き上がり、冷めてもおいしいのが魅力。そんなガス炊きの特徴と、電気炊飯器の利便性を兼ね備えています。電気炊飯器のように火加減を自動制御し、米の粘りや「おこげ」の具合をボタンひとつで調整できて優秀!!

 

【その3】空間除菌脱臭機に加湿機能が加わってさらに安心!

次亜塩素酸 空間除菌脱臭機

パナソニック

ジアイーノ F-MV4300

実売価格16万5000円

加湿機能を搭載した次亜塩素酸 空間除菌脱臭機。除菌・脱臭効果のある次亜塩素酸が部屋のニオイを素早く分解し、ニオイが衣服などの布製品に染み付くのを防ぐ。風路切替機構により、除菌脱臭しながら季節に応じて加湿量を選択可能だ。

SPEC●適用床面積:〜18畳●加湿適用床面積:〜18畳(プレハブ洋室)、〜11畳(木造和室)●定格加湿能力:650ml/h●タンク容量:約4.0L●サイズ/質量:W398×H710×D270mm/約11.8kg

↑上部の操作部では、デジタルで現在湿度の目安を1%単位で表示。エラーコードやチャイルドロック設定状況などもわかる

 

↑汚れた空気を吸引し、次亜塩素酸を含んだ除菌フィルターで除菌・脱臭。キレイな空気と気体状の次亜塩素酸を放出する

 

【平島’s Opinion】次亜塩素酸の生成と手入れのしやすさが魅力

本機では次亜塩素酸を水道水と専用の塩タブレットで生成しますが、塩タブレットの自動投入機能が付いていて、ユーザーは半年に1回くらい塩タブレットの補給をするだけでOK。お手入れも基本は週1回除菌フィルター等をすすぎ洗いするだけと、とにかくメンテがラクなのが助かります。

 

【その4】時短でヘルシーに複数調理が可能な大容量ノンフライオーブン

ノンフライオーブン

エペイオス

ノンフライオーブン CP247A

実売価格2万4999円

クラス最大となる14Lの庫内容量を誇るノンフライオーブン。油を使わないヘルシー調理に加え、大容量を生かした豊富なオーブンメニューが同時に(または別々に)作れる。ロティサリーチキンやフライドポテトなども同時に調理可能。

SPEC●オーブン温度調節:50〜220℃(10℃単位)●タイマー:1分〜9時間59分●消費電力:1400W●電源:100V(50/60Hz)●電源ケーブル長:約1.2m●本体サイズ/質量:W330×H380×D370mm/9.6kg

 

↑360度高速空気循環技術を採用。上部のヒーターで食材を均一に熱し、ヘルシーなノンフライ調理を実現する

 

↑本体正面に操作系を集約。16種のプリセットボタンに加え、回転機能やタイマー機能も備える

 

【平島’s Opinion】失敗せずに多くのメニューに挑戦できる!

油を使わないヘルシーな揚げ物のほか、ロティサリー機能を使って鶏の丸焼きを作ったり、ピザを焼いたりと、パーティメニュー作りでも大活躍してくれます。食材に合わせてメニューボタンを押すだけで失敗なく調理できるので、料理初心者でも本格的な料理を楽しく手軽に作れます。おうちごはんはコレで充実間違いなし!!

 

【その5】洗練されたデザインと ジッパー付き食品保存袋を使った「パック調理」は特筆!

自動調理鍋

象印マホービン

自動調理なべ EL-KA23

実売価格3万3000円

デザイン性に優れた「STAN.」シリーズの自動調理鍋。ほったらかしでも手の込んだ料理を作れる「おまかせ自動調理」や、外出中に一品できる「おまかせ予約調理」に対応する。ジッパー付き食品保存袋で簡単に調理できる「パック調理」も行える。

SPEC●最大調理容量:2.3L●設定温度範囲:40〜100℃●消費電力:900W●電源コード長:1.4m●サイズ/質量:W285×H225(ふた開き時456)×D310mm/約7.0kg

 

↑煮込み料理に適した、蓄熱性の高い「ホーローなべ」を採用。ふた付きなので、調理後そのまま鍋ごと冷蔵庫で保存できる

 

↑「パック調理」では、食品保存袋に食材と調味料を入れてそのまま調理可能。手が汚れることなく、後片付けも簡単に行える

 

【平島’s Opinion】外出前に食材をセットしておけば帰宅時にはアツアツ料理が完成!!

内鍋に蓄熱性の高いホーロー鍋を使っているので、ゆっくりと冷めることで食材に味が染み込み、料理がおいしく仕上がります。予約・保温機能付きで、お出かけ前に材料をセットして時間を指定すれば、帰宅後にできたてを食べられる。共働きなどで忙しい家庭にオススメです。

保存袋で調理できる「パック調理」が便利! 象印のオシャレ自動調理なべをチェック

長引く巣ごもり生活を楽しく快適にする家電が百花繚乱だ。本記事では、最新の家電の実力を専門ライターにガチでチェックしてもらった!

※こちらは「GetNavi」 2021年11月号に掲載された記事を再編集したものです。

洗練されたデザインとジッパー付き食品保存袋を使った「パック調理」は特筆!

自動調理鍋

象印マホービン

自動調理なべ EL-KA23

実売価格3万3000円

デザイン性に優れた「STAN.」シリーズの自動調理鍋。ほったらかしでも手の込んだ料理を作れる「おまかせ自動調理」や、外出中に一品できる「おまかせ予約調理」に対応する。ジッパー付き食品保存袋で簡単に調理できる「パック調理」も行える。

SPEC●最大調理容量:2.3L●設定温度範囲:40〜100℃●消費電力:900W●電源コード長:1.4m●サイズ/質量:W285×H225(ふた開き時456)×D310mm/約7.0kg

 

↑煮込み料理に適した、蓄熱性の高い「ホーローなべ」を採用。ふた付きなので、調理後そのまま鍋ごと冷蔵庫で保存できる

 

↑「パック調理」では、食品保存袋に食材と調味料を入れてそのまま調理可能。手が汚れることなく、後片付けも簡単に行える

 

【平島’s Opinion】外出前に食材をセットしておけば帰宅時にはアツアツ料理が完成!!

内鍋に蓄熱性の高いホーロー鍋を使っているので、ゆっくりと冷めることで食材に味が染み込み、料理がおいしく仕上がります。予約・保温機能付きで、お出かけ前に材料をセットして時間を指定すれば、帰宅後にできたてを食べられる。共働きなどで忙しい家庭にオススメです。

家電ライター

平島憲一郎さん

調理系から空調・ヘルスケア系まで、生活家電全般に精通。幅広い媒体へ寄稿する。

庫内容量はクラス最大の14L! 大容量ノンフライオーブンを家電のプロがレコメンド

長引く巣ごもり生活を楽しく快適にする家電が百花繚乱だ。本記事では、最新の家電の実力を専門ライターにガチでチェックしてもらった!

※こちらは「GetNavi」 2021年11月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

時短でヘルシーに複数調理が可能な大容量ノンフライオーブン

ノンフライオーブン

エペイオス

ノンフライオーブン CP247A

実売価格2万4999円

クラス最大となる14Lの庫内容量を誇るノンフライオーブン。油を使わないヘルシー調理に加え、大容量を生かした豊富なオーブンメニューが同時に(または別々に)作れる。ロティサリーチキンやフライドポテトなども同時に調理可能。

SPEC●オーブン温度調節:50〜220℃(10℃単位)●タイマー:1分〜9時間59分●消費電力:1400W●電源:100V(50/60Hz)●電源ケーブル長:約1.2m●本体サイズ/質量:W330×H380×D370mm/9.6kg

 

↑360度高速空気循環技術を採用。上部のヒーターで食材を均一に熱し、ヘルシーなノンフライ調理を実現する

 

↑本体正面に操作系を集約。16種のプリセットボタンに加え、回転機能やタイマー機能も備える

 

【平島’s Opinion】失敗せずに多くのメニューに挑戦できる!

油を使わないヘルシーな揚げ物のほか、ロティサリー機能を使って鶏の丸焼きを作ったり、ピザを焼いたりと、パーティメニュー作りでも大活躍してくれます。食材に合わせてメニューボタンを押すだけで失敗なく調理できるので、料理初心者でも本格的な料理を楽しく手軽に作れます。おうちごはんはコレで充実間違いなし!!

 

 

家電ライター

平島憲一郎さん

調理系から空調・ヘルスケア系まで、生活家電全般に精通。幅広い媒体へ寄稿する。

「メンテがラクで助かる」加湿もできる空間除菌脱臭機「ジアイーノ」をプロが絶賛!

長引く巣ごもり生活を楽しく快適にする家電が百花繚乱だ。本記事では、最新の家電の実力を専門ライターにガチでチェックしてもらった!

※こちらは「GetNavi」 2021年11月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

空間除菌脱臭機に加湿機能が加わってさらに安心!

次亜塩素酸 空間除菌脱臭機

パナソニック

ジアイーノ F-MV4300

実売価格16万5000円

加湿機能を搭載した次亜塩素酸 空間除菌脱臭機。除菌・脱臭効果のある次亜塩素酸が部屋のニオイを素早く分解し、ニオイが衣服などの布製品に染み付くのを防ぐ。風路切替機構により、除菌脱臭しながら季節に応じて加湿量を選択可能だ。

SPEC●適用床面積:〜18畳●加湿適用床面積:〜18畳(プレハブ洋室)、〜11畳(木造和室)●定格加湿能力:650ml/h●タンク容量:約4.0L●サイズ/質量:W398×H710×D270mm/約11.8kg

↑上部の操作部では、デジタルで現在湿度の目安を1%単位で表示。エラーコードやチャイルドロック設定状況などもわかる

 

↑汚れた空気を吸引し、次亜塩素酸を含んだ除菌フィルターで除菌・脱臭。キレイな空気と気体状の次亜塩素酸を放出する

 

【平島’s Opinion】次亜塩素酸の生成と手入れのしやすさが魅力

本機では次亜塩素酸を水道水と専用の塩タブレットで生成しますが、塩タブレットの自動投入機能が付いていて、ユーザーは半年に1回くらい塩タブレットの補給をするだけでOK。お手入れも基本は週1回除菌フィルター等をすすぎ洗いするだけと、とにかくメンテがラクなのが助かります。

 

 

家電ライター

平島憲一郎さん

調理系から空調・ヘルスケア系まで、生活家電全般に精通。幅広い媒体へ寄稿する。

八戸駅で明らかに異彩を放つ建物「フラット八戸」で始まっている「照明の革命」

青森県の八戸駅からすぐそばにある「FLAT HACHINOHE(以下、フラット八戸)」。この施設は、1年間365日氷を張ったままのスケートリンクを装備しながら、そのリンクの上に木の床を敷いてバスケットボールの試合やコンサート、展示会などにも利用できる、多目的アリーナを備えています。プロのアイスホッケーやバスケットボールの試合会場となっているほか、八戸市の事業として一般向けにも貸し出され、市民にも親しまれる施設です。

 

アスリートから市民にいたるまで幅広い層が利用しているフラット八戸の魅力は、独自の照明演出技術。しかも光と音が連動する圧巻の演出をiPadひとつで操作できるので、一般利用者でもプロアスリートになったような気分でアリーナを使えるというのです。この記事では、フラット八戸の何が凄いのか、ビジュアル多めでお届けしていきます。

 

東北に現れた、官民融合のスポーツ拠点

東北新幹線が停車する八戸駅。その西口から窓を眺めると、明らかに異彩を放つ建物があります。それこそ、今回の取材先・フラット八戸です。白と黒を基調にした建物が放つ強烈な存在感のおかげで、初めてこの駅に降り立った筆者も、今回の取材先はここなのだとすぐさま認識できました。

↑八戸駅西口の窓から眺める、フラット八戸。駅から徒歩3分の至近距離に位置します

 

このアリーナは、八戸市が土地を無償提供する代わりに、施設を所有・運営する民間企業が八戸市に市民向けの利用枠を提供するという形で、官民の協力により成立している施設です。

 

施設の中心は常備されているアイスリンク。アイスホッケーのクラブチーム「東北フリーブレイズ」が本拠地として利用しているほか、フィギュアスケートやアイスショーの会場として、氷上スポーツの一大拠点となっています。また、このアイスリンクの上に板を敷けば、バスケットボールの試合会場や、コンサートや展示会の会場に早変わりできるのがユニーク。このフロア転換をわずか1日でできるという器用さを活かし、フラット八戸はスケート以外の用途にも広く利用されています。

 

さて、多くのプロフェッショナルに使われる施設でありながら、一般市民向けの利用枠があるというのがフラット八戸の特徴。施設の営業時間のうち、年間2500時間を八戸市が市民向けに借り上げており、フリー滑走のほか、地元の学校の授業や部活のための貸し出しも日常的に行われています。八戸はアイスホッケーが非常に盛んな地域。体育の授業のためにフラット八戸を利用した市内の学校は111校にのぼります。

 

なお利用料は、八戸市が借り上げている時間(八戸市多目的アリーナ条例枠)の大人の一般滑走なら580円です。市民がこれほど手頃な価格で利用できる民間のスケートリンクは、日本ではここだけなのだそう。

↑エントランスに設置されていた、レンタル用スケートシューズのラック。ヘルメットなども揃っています

 

そんなフラット八戸の敷地は、中心となる「FLAT ARENA(フラットアリーナ・以下、アリーナ)のほか、エントランス部分の「FLAT X(フラットクロス)」、エントランス前の広場「FLAT SPACE(フラットスペース)」および「FLAT PARK(フラットパーク)」という4つのエリアで構成されています。

 

エントランス部分のフラットクロスは、ガラス張りによる開放感と、木目の暖かさが調和した空間設計を採用。アリーナでイベントが行われていない日であれば誰でも立ち入ることができ、スタッフによればこちらのテーブルを利用して勉強をする地元の学生も多いとか。また、フラットスペースでは、地元の朝市やマルシェ、毎月のラジオ体操イベントが開催されており、八戸市民にとっては日常的に利用できる馴染み深い施設です。

 

↑エントランス部分のフラットクロス。多彩なイベント開催時の配置転換に対応できるよう、すべてのテーブルやソファにキャスターがついています

 

↑エントランスとアリーナを隔てているのはガラス1枚のみ。エントランスの外側もガラス張りなので、リンク内に設置されたカーテンが開いていれば、フラット八戸の前を通っただけでリンクの様子がわかります

 

照明は「シアター」として機能させる

エントランスから扉をひとつくぐれば、そこはもうスケートリンクを備えたアリーナです。このアリーナは、従来のスポーツ施設にはない観客体験を実現させるため、パナソニックの最先端技術を駆使したLED照明を装備しています。

 

これまでのスポーツ施設、とくに体育館の照明は、競技者、そしてテレビの視聴者の目線から映えるような設計をされていました。一方で現地で競技を観戦している観客の目線は置き去りになっていたといいます。今回、フラット八戸の依頼を受けたパナソニックは、この3者の目線に配慮し、アリーナをただのスポーツ施設ではなく「シアター」として機能させるべく、最適な照明環境を設計しました。

 

そこで、同社が最もこだわったのが”まぶしさ”の防止です。競技や観戦の環境には十分な明るさが必要になります。しかし、光が1点に重なることで、”明るさ”が”まぶしさ”になってしまうと選手のパフォーマンスに支障が出るうえ、観客にとっても心地よい空間にはなりません。また、競技者と観戦者では、ベストな明るさが異なります。

 

この問題を解決すべくパナソニックは、フラット八戸のために独自の照明設計を行い、130台のLED照明器具を設置。それを従来の体育館のような天井への等間隔での配置ではなく、アイスリンクの長辺に沿う形で、4列に配置しました。また各照明の照射方向に工夫を加えたことで、十分な明るさを確保しながら、1地点に光が重なる「光だまり」の発生を防いでいます。パナソニックでは、どのような照明がベストなのか明るさや照射方法をVRで検証し、この設計を行ったそうです。

↑フラット八戸の照明は、長方形のスケートリンクの長辺上部に2列ずつ配置されています。写真は、短辺側からアリーナ全体を俯瞰した図です

 

↑リンクの中に入り、照明を見上げてみました。それぞれが異なった角度で照射されているのがわかります。ちなみに、アリーナの壁が全面マットな黒になっているのは、この照明をより映えさせるための工夫だそうです

 

そしてこの照明は、多目的な運用に沿う形で、アイスホッケーやバスケットボール、バレーボールやフットサルなど、それぞれの競技向けに最適な明るさ・照らし方がプリセットで登録され、即座に変更できるようになっています。あらゆる用途のために、また、競技者・観客・視聴者と、あらゆる人々にとって、ベストな照明環境が瞬時に構築できるというわけです。

この照明、現地で試合を観戦した観客から好評を集めているうえ、アスリートからの評価もバッチリ。アイスホッケーのパックが見やすいと評判であるほか、フィギュアスケートの選手からは「リンクのどこでも明るさが変わらないので、演技がしやすい」といった声があるそうです。

 

光と音が瞬時に連動する演出は圧巻!

しかし、驚くのはここから。これらの照明器具は演出用を兼ねており、0〜100%の調光・瞬時点滅に対応しています。この調光・点滅を、1本のケーブルで512チャネルのデジタル信号を送受信できる「DMX」による一括制御をすることで、圧巻の光の演出が可能。今回の取材では、東北フリーブレイズのスターティングメンバー紹介の演出を体験しました。

↑照明が瞬時に消灯され、フリーブレイズの文字がリンクに浮き上がる演出も、LEDが瞬時の点消灯に対応しているからこそなせるワザ

 

↑個々のメンバー紹介では、中央の4方向ビジョン、外周のリボンビジョンと連動した演出が行われます

 

これらの光の演出は、リンクの外周に沿って設置されたスピーカーが奏でる音と連動しています。フラット八戸の音響は、会場のどこにいても同じ音が聞こえるというコンセプトで設計されているそうで、その音圧は強烈です。ゴールの演出では、会場が瞬時に暗転し、同時にフラッシュの演出と轟音がアリーナを包みます。

 

会場のどこにいても、音と光が迫ってくるような大迫力を味わえる様は、まさに非日常空間。その音は迫力だけでなく繊細さも備えていて、コンサート会場としての可能性も大いに感じました。

 

↑アイスリンクの外側に沿う形で設置されているスピーカー

 

さて、演出のクオリティもさることながら、これらの演出がiPadからワンタッチでできてしまうというのだから驚かずにはいられません。しかもこのiPadは、施設レンタル時に借りることができます。つまり、中学生のアイスホッケーの試合で、プロのクラブチームと同様の演出が楽々できてしまうのです。

↑照明や演出を、1台でコントロールするiPad。多彩な演出がプリセットで登録されており、ボタンひとつで瞬時の照明切り替えや演出投影が可能です。色々なボタンがあるので、ポチポチと押してしまいたくなる衝動に駆られます

 

↑銀盤上に星を投影するプロジェクションマッピング。一般滑走でも、このロマンチックな演出を使えます。写真はリンク内から撮影

 

照明や演出にとどまらない、徹底した観客目線

ここまで照明や音響の話について触れてきましたが、フラット八戸の観客目線は、座席配置からも見てとることができます。このアリーナの座席の特徴はリンクからの近さ。コンタクトの多いスポーツであるアイスホッケーの迫力を観客に楽しんでもらえるよう、建築関係の法律に配慮しながら、リンクと客席の距離を可能な限り近づけています。

↑リンク内から客席を見上げた様子。客席とリンクの距離が近いことについてはスタッフからも説明がありましたが、筆者はアリーナに入ってすぐ、その近さを感じていました

 

↑リンクの外周に設置された強化ガラス。このガラスはアイスホッケーのパックが直撃しても割れないそうですが、よく見ると無数の傷がついており、ホッケーのコンタクトの激しさを物語ります。ちなみに、アイスホッケー以外の用途の際は、このガラスは撤去されるとのこと

 

また、客席の傾斜も、限界まで大きくしています。これは前の座席に座る観客が視界に入らないための配慮だそうです。

↑大きな傾斜がついた、7列の客席。最前列と、リンクの近さも確認できます

 

また、施設の最大収容人数は5002人ですが、通常時はより少ない座席数にして、必要時に座席数を拡張する設計にしています。イベントの規模によって座席数を増減させることで、観客同士の交流などに活用できるフリースペースが生まれています。

 

↑東北フリーブレイズの試合では、アリーナ両端の最上段にペアシートとファミリーシートがそれぞれ設置されており、その後ろはフリースペースとなっています。ファンや子どもたちが交流する場所として使われているそうです

 

フラット八戸から世界に羽ばたくアスリートに期待

アメリカのナショナルホッケーリーグ(NHL)で使われているような大型のアイスアリーナは、日本では集客などの問題から作りにくいそうです。そんななか、このフラット八戸は日本独自の地域密着・官民協力というパッケージで、プロはもちろん、市民からも親しまれる施設を作り上げています。

 

今回の取材を終えた筆者は、こんな施設が首都圏にあったらどれほど話題になっているだろうかと強く感じました。もしこんなリンクが地元にあったら、アイススポーツ好きな子どもは確実に増えるでしょう。プロと同じような演出のもと、滑りや競技を楽しめるのですからその興奮は格別なものとなるはずです。フラット八戸から世界に羽ばたく未来のアスリートが誕生する。そんな強い予感を胸に抱く取材となりました。

とてもガス炊きには見えない! デザイン一新のガス炊飯器を家電のプロがチェック

長引く巣ごもり生活を楽しく快適にする家電が百花繚乱だ。本記事では、最新の家電の実力を専門ライターにガチでチェックしてもらった!

※こちらは「GetNavi」 2021年11月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

ガス炊飯器ならではの強火力で新米がさらにおいしく炊ける

電子ジャー付ガス炊飯器

リンナイ

直火匠(じかびのたくみ) RR-055MTT

実売価格6万5780円

インテリアのトレンドに合わせ、フラットな形状とマット調のカラーを採用するなどデザインを一新したガス炊飯器。「本焚新米モード」の搭載により、ガス炊飯器ならではの強火力で新米をよりおいしく炊き上げられる。

SPEC●炊飯容量:0.5〜5.5合(0.09〜1.0L)●炊飯メニュー:本焚新米、本焚白米、白米、白米急ぎ、炊き込み、おかゆ、玄米●サイズ/質量:W277×H275×D413mm/10kg

 

↑直火による加熱に最適なアルミ製の内釜を採用。ガスならではの強火力で釜全体を加熱することができる

 

↑米の“粘り”や“こげ”の具合を、それぞれ5段階で調整可能。直火の強火力だけでなく、微妙な火加減も行える

 

↑つゆ受け枠はステンレス製。パッキン、内ぶた、蒸気口なども簡単に外して水洗いできるので、手入れがラクだ

 

【平島’s Opinion】ガス炊きの特徴と電気炊飯器の利便性を両立

ガスの強火力で炊いたごはんはふっくらモチモチの食感で甘み満点に炊き上がり、冷めてもおいしいのが魅力。そんなガス炊きの特徴と、電気炊飯器の利便性を兼ね備えています。電気炊飯器のように火加減を自動制御し、米の粘りや「おこげ」の具合をボタンひとつで調整できて優秀!!

 

 

家電ライター

平島憲一郎さん

調理系から空調・ヘルスケア系まで、生活家電全般に精通。幅広い媒体へ寄稿する。

「基本性能は文句なし」ダイニチの「ハイブリッド式加湿器」を家電のプロが高評価!

長引く巣ごもり生活を楽しく快適にする家電が百花繚乱だ。本記事では、最新の家電の実力を専門ライターにガチでチェックしてもらった!

※こちらは「GetNavi」 2021年11月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

トレイカバーを交換するだけでアッという間にお手入れ完了!

ハイブリッド式加湿器

ダイニチ工業

HD-RXT521

実売価格2万3760円

取替えタイプのトレイカバーを採用したハイブリッド式加湿器。メンテナンスは使い捨てのトレイカバー(3枚1650円)を交換するだけで、水洗いする手間を省けるのが魅力だ。設定湿度に達するまで加湿量を約15%アップする「ターボ」モードを搭載。

SPEC●加湿量:500mL/h(※)●運転音:13〜30db(※)●連続加湿時間:10時間(※)●タンク容量:5L●サイズ/質量:W375×H375×D175mm/約4.6kg

※:「標準」モード時

 

↑トレイカバーが汚れたら新しいものに交換(1シーズンに1回程度)。面倒な手入れが不要なのがうれしい

 

↑天面の操作パネル。4つの運転モード(標準、静音、eco、のど・肌)、3段階の湿度設定(50/60/70%)が選べる

 

↑キャップに「Ag+抗菌アタッチメントEX」を装着。水中に抗菌成分が溶け出し、タンク内の雑菌の繁殖を抑える

 

【平島’s Opinion】基本性能が高くメンテナンスのしやすさも◎

加湿量や運転音、省エネ性にも優れており、ハイブリッド式なので加湿の立ち上がりも早い。基本性能は文句なしです。また、「カンタン取替えトレイカバー」は使い捨て式で、汚れたら取り外して新しいカバーと交換するだけで良いので、面倒なトレイのメンテナンスが不要。これは本当にラクですね。

 

家電ライター

平島憲一郎さん

調理系から空調・ヘルスケア系まで、生活家電全般に精通。幅広い媒体へ寄稿する。

「街灯」で人の動きを操る――パナソニックが仕掛ける「アフォーダンス ライティング」って何だ??

「アフォーダンス ライティング」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。聞いたことないですよね。実は、筆者も初めて聞きました。街灯や公共施設などの照明設備を手掛けるパナソニック・エレクトリックワークスがこの11月から新たに始めた事業なのですが、これにより今後の町づくりに変化が起こるかもしれません。新技術の街灯による未来の町づくりを、ちょっとだけ覗いてみましょう。

 

アフォーダンスとは認知心理学における概念で、物体の形や色そのものが、その物体の使い方を説明しているというもの。例としてよく引き合いに出されるのがドアノブで、輪っかのドアノブは手前に引くもの、平らなプレートは押すもの。言葉で説明しなくても形だけで使い方が分かる、ということです。この概念を街灯に導入しようという試みが「アフォーダンス ライティング」です。まだ、何を言っているか分かりませんね。

 

具体的に仕組みを説明する前に、その導入背景を説明しましょう。ライティングを町づくりや町興こしに利用する事例は以前から多く存在します。よく見るのは歴史的建造物やランドマーク的建造物のライトアップ。多くの自治体がお城やタワー、レンガ倉庫などをライトアップして観光客を呼び込んできました。

 

そしてここ10年くらいで増えたのがプロジェクションマッピング。巨大建造物に次々に立体的な映像が映し出される迫力は、観る者を魅了して止みません。しかしプロジェクションマッピングは短期的なイベントであり、恒常的に人を呼べる仕掛けではありません。一方、ライトアップは「映える」建造物が存在することが前提であり、「映え」スポットを持たない自治体はどうすることもできません。

 

こうした一時的なイベントや知名度の高いランドマークの威光に頼ることなく、夜間人口を恒常的に増やして経済を活性化する「ナイトタイムエコノミー」が近年注目されており、官民一体となった取り組みが徐々に始まっています。

 

↑夜間人口を増やして経済を活性化しようとする「ナイトタイムエコノミー」の創出は政府、自治体ともに本腰を入れ始めています

 

自然に歩きたくなるあかりで施設内を回遊させる

そこでパナソニックは、プロジェクションマッピングのような特別な装置や設備ではなく、夜の町に絶対必要なインフラである街灯でナイトタイムエコノミーを盛り上げることができないかと考え、開発したのがアフォーダンス ライティングです。

 

動画を見てもらうのが最もわかりやすいので、まずはこちらをご覧ください。30秒の動画なので再生するのが手間という人もぜひ閲覧を。

 

動画を見てもらうとわかるのですが、光の強弱や点灯箇所をコントロールすることで、人を誘導できるというものです。上のデモ映像は「回遊」のあかりで、4つのLEDが手前から進行方向に順に道を照らし、人を歩く気持ちにさせます。

 

実際に体験してみると、あかりの動きに沿って歩きたくなるから不思議。それがあたかも当然のように、自然と歩き出す感覚。試しに、あかりの動きとは逆方向に進もうとすると、何とも言えない気持ちの悪さを感じ、歩行速度は鈍り、Uターンしてあかりと同じ方向に歩きたくなります。あかりが切り替わる速度は変更できますが、パナソニックは人が心地よく歩けるパターンを分析、設定しています。

「回遊」のあかりは、例えば広い公園を歩かせて、園内に配置した飲食店やショップを余すことなく巡らせてみたり、ライブや花火などの大規模イベント終了後に会場から駅までを淀みなく誘導したりと、意図的に人の流れを作り出すことが可能となります。

 

今回は「回遊」のほかに、「滞留」の照明演出を開発。「滞留」のあかりは、街灯が明るくなったり暗くなったり、ゆっくりと明滅する仕組みです。焚き火やろうそくの炎をいつまでも見ていられるように、心地よい光のゆらぎでリラックスでき、ずっとそこにいたくなる感覚になります。

「滞留」によって人が集まれば、そこには何らかの経済活動が生じる可能性があります。安易に考えるとやはり飲食ですが、「回遊」のあかりと組み合わせることで、公園内や港などの公共施設を広い範囲でプロデュースできるようになるでしょう。

 

↑今回は回遊と滞留の2つのアフォーダンス ライティングのお披露目でしたが、回遊は誘導にも応用できます

 

普段は街灯、週末はアフォーダンス ライティング

このように、人の心理や高度に働きかけられる照明演出が「アフォーダンス ライティング」なのです。「回遊」と「滞留」はどちらも同じ街灯を使っており、プログラミングによってさまざまな演出ができるのがメリット。道路や公園に設置されている屋外盤にコントローラーを組み込めば、時間帯や季節、曜日などで異なる照明演出スケジュールを作ることも可能です。

 

今後は、光源を増やすことで明るさやあかりが照らす範囲、色温度、色も自在にコントロールできるようになります。目的やシチュエーションによってあかりをコントロールできるようになるのです。

 

↑「回遊」「滞留」ともに、体験した人はあかりの有用性を実感しています

 

もちろん。あかりだけでは人を呼べません。自治体や都市開発デベロッパー、周辺商店街と共同し、町づくりの一貫としてあかりの設計が必要となるでしょう。例えば、つい先日あった月蝕において、商店街の街灯を滞留のあかりにして、「わが商店街では街灯の光量を落としたやさしいあかりで月蝕が見やすくなります。暖かいお茶と美味しいお茶菓子を片手に天体ショーを安全に楽しみませんか」、といった提案もできるかもしれません。街灯によって夜が楽しくなるなんて、ワクワクしますね。

「軽くて万能な掃除機」はどれ? 人気5モデルの「設置性・汎用性・独自機能」を一気にチェック!

最近の軽量コードレススティック掃除機は単に「軽い」だけでなく、「吸引力」「機能性」を兼ね備えた上級モデルが人気。そのなかでも注目の5ブランド(ダイソン、シャープ、パナソニック、日立、アイリスオーヤマ)を多角的に検証していく連載企画の第4弾。

設置のしやすさや付属ツール、独自機能をチェック!

「吸引力」を検証した第1回、「操作性」「静音性」を検証した第2回、「ゴミ捨て」「お手入れ」を検証した第3回に続き、今回は設置しやすいかどうか「設置性」をチェック。さらに、付属ツールを使い床面以外の掃除にどのくらい対応できるかという「汎用性」、各モデルの“売り”となっている「独自機能」をチェックしたいと思います!

 

【今回テストした5機種はコチラ】

エントリーその1

ダイソン史上最軽量ながら高いゴミ除去能力を実現

ダイソン

Dyson Micro 1.5kg

実売価格5万3900円(税込)

ダイソンのコードレススティック史上最軽量の1.5kgを誇るモデル。毎分最大10万5000回転するDyson Hyperdymiumモーターと独自のソフトローラークリーナーヘッド(Micro Fluffyクリーナーヘッド)により、大きなゴミから微粒子ゴミまでパワフルに取り除く。0.3μmの微粒子を99.99%キャッチし、部屋の空気よりきれいな空気を排出。最長運転時間は約20分(※)、強モードでは最長約5分の連続運転が可能だ。●サイズ/質量:W207×H1091×D222mm/1.5kg

※:モーター駆動でないツールをエコモードで使用した場合

 

エントリーその2

着脱式バッテリーを2個付属し最長約100分の連続掃除が可能!

シャープ

RACTIVE Air EC-AR5X

実売価格4万8000円(税込)

モーターとパイプの軽量化で重さ1.2kgを実現。小型軽量ながら高効率のモーターを開発し、メイン掃除機としても十分使えるパワーで掃除できる。バッテリー1個あたりの最長運転時間は約50分(すき間ノズル等の付属吸込口使用時)で、同梱の予備バッテリーを付け替えれば最長約100分の連続運転が可能。立ったまま吸込口を着脱してすき間掃除に移行できる「スグトルブラシ」など便利機能も多数。●サイズ/質量:W210×H985×D150mm/1.2kg

※画像は昨年モデル。8月26日より運転時間とパワーが進化した新製品が発売されている

 

エントリーその3

クリーンセンサーや壁際まで届くパワーノズルなどでゴミの取り逃がしを低減!

パナソニック

パワーコードレス MC-SB51J

実売価格3万9240円(税込)

小型ながら吸込仕事率100Wの吸引力と使いやすさを備えた機種。クリーンセンサーが約20μmの見えないゴミまで検知しランプを点灯、自動的に吸引力をアップする。独自形状のパワーノズルが壁際までしっかり届いて逃さずゴミ除去。毛先がY字のブラシと硬質ブラシの2種類のブラシ毛を採用し、フローリングから絨毯まで幅広い床質に対応。●サイズ/質量:W220×H1106×D182mm/1.6kg

 

エントリーその4

破格の軽さ1.1kgに加え、掃除の快適さを高める機能も満載!

日立

ラクかるスティック PV-BL2H

実売価格4万3300円(税込)

本体や延長パイプ、ヘッドの徹底的な軽量化で標準質量1.1kgを達成。新開発の「ハイパワー3D ファンモーター」で空気の流れを効率的に制御し、軽さと強力吸引を両立した。ノズルには拭き専用の毛「かるふきブラシ」を採用し、ゴミを吸引しながらフローリングに貼りついた菌も拭き取る。暗い場所でゴミを照らし出すLEDライトをヘッド前面に搭載するなど使い勝手への配慮も万全。●サイズ/質量:W205×H994×D230mm/1.1kg

 

エントリーその5

静電モップなど豊富なアタッチメントで家中の掃除をサポート!

アイリスオーヤマ

充電式サイクロンスティッククリーナー マルチツールセット SCD-L1P-B

実売価格3万8700円(税込)

同社サイクロン史上最軽量の1.4kgながらパワフルな吸引力と豊富な便利機能も兼備。自走式パワーヘッドのパワーは落とさずヘッドの重さを約60%カットし、狭い場所も快適に掃除できる。人気の静電モップクリーンシステムやほこり感知センサーも搭載。付属ツールは5種類を備え、家中を快適に掃除できる。準HEPAフィルター搭載で0.3μmの微粒子を99.5%以上捕集。●サイズ/質量:W224×H1035×D235mm/1.4kg

 

【テストの内容はコチラ】

「設置性」に関しては、充電台・収納スタンドの有無、収納のしやすさ、収納後の安定性、充電のしやすさなどをチェック。「汎用性」は付属ツールをチェックしつつ、それを使ってどれだけ幅広い場所を掃除ができるかを確認します。最後に「独自機能」として、これまでに解説した機能も含め、掃除機選びのポイントになりそうな各モデルの特徴的な機能を確認していきます。

 

<テストの結果はコチラ>

エントリーその1】 ダイソン Dyson Micro 1.5kg

【設置性】壁掛け式ブラケットを使い省スペースかつ安定した収納が可能

本機は壁掛け式の「収納用ブラケット」を付属。「収納用ブラケット」は壁などに固定したうえで、ハンドル部をソケットに挿し込んで収納します。深くしっかりと挿さるため、ぶつかっても外れて落ちることがなく安心です。また、ブラケットに充電プラグをセットできるので、ソケットにハンドルを挿し込めば自動的に充電開始。掃除機本体から充電用コードが垂れている状態にならず、見た目もスッキリします。

↑Dyson Micro 1.5kgを収納用ブラケットにセット。自重でしっかり挿さるため収納時の安定度は高いです。また、ブラケットには付属ツールも装着可能。普段よく使うツールをまとめて収納できて便利です

 

ただし、この収納ブラケットは壁にネジ止めしなければならないのがネック。特に賃貸住宅に住む人など壁に穴が開けられない人は、ブラケットを使わず壁に立て掛けて収納・充電するか、ブラケットを取り付けるための“柱”を用意する必要があります。もしくは、ちょっと値段は高くなりますが、専用充電ドックを付属したDyson Micro 1.5kg Pro(直販価格6万9300円・税込※価格は編集部調べ)を購入する選択肢もあります(いまのところDyson Micro 1.5kg用の充電ドックは単体では販売されていません)。

 

【汎用性】少数精鋭のアタッチメントで幅広い掃除に対応

掃除機の汎用性に直結する付属ツール(アタッチメント)は「コンビネーション隙間ノズル」「卓上ツール」「ミニ モーターヘッド」の3つ。少数ながら狭いすき間や棚、寝具類の掃除、さらにクルマの中の掃除など幅広く対応できます。これに、延長パイプに付属ツールを装着しながら掃除できる「ツールクリップ」がつきます。

↑写真左から卓上ツール、ツールクリップ、ミニ モーターヘッド、コンビネーション隙間ノズル

 

「コンビネーション隙間ノズル」はブラシを出し入れすることで、狭いすき間の掃除や置物などについたホコリをブラシで払いながらの掃除など幅広い用途に対応できます。

↑「コンビネーション隙間ノズル」のブラシを収納した状態

 

↑ブラシを出した状態

 

↑「ミニ モーターヘッド」はコンパクトサイズながらモーター駆動のブラシを搭載し、パワフルにゴミを除去

 

↑硬質ブラシ毛を採用しており、ふとんやベッド、ソファ、クルマの座席周りなどの掃除に最適。ローラーヘッドが苦手なカーペットの掃除にも使えます

 

【独自機能】Micro Fluffyクリーナーヘッドによるゴミ除去力は圧巻!

独自機能に関しては、何と言っても大きなゴミから微粒子ゴミまでしっかり除去でき、毛絡みもほぼない「Micro Fluffyクリーナーヘッド」が他モデルにない魅力です。「Micro Fluffy クリーナーヘッド」は一般的なブラシ毛ではなく、ソフトなナイロンフェルト素材のローラー形状のヘッドを採用。フェルトでゴミを包み込んで捕らえるほか、ヘッド前面が大きく開いていても吸引力を高いままキープできるため、大きいゴミも小さいゴミもパワフルに除去してくれます。さらに、独自モーターと高性能バッテリー、高性能サイクロンによる遠心分離で、バッテリー残量がなくなるギリギリまで吸引力が落ちずに掃除できるのも特徴です。

↑ナイロンフェルト素材を採用した「Micro Fluffy クリーナーヘッド」

 

エントリーその2シャープ RACTIVE Air EC-AR5X

【設置性】バッテリーが外せるため、掃除機設置の自由度は他モデルを凌駕!

EC-AR5Xには専用のスタンド台が付属。さらに、バッテリーは本体から外して同梱の充電器で充電するので、本体の近くにコンセントがある必要がなく、設置性は極めて高いと言えます。なお、スタンド台に付属ツール(アタッチメント)は収納できませんが、本機はすべてのアタッチメントを掃除機に搭載したまま掃除できるので、まったく問題はありません。

↑スタンド台には金属製のアームがついていて、ここにパイプを立て掛けて収納するため、見た目以上に安定して立て掛けられました。充電はほかの場所でできるので、コードもなく見た目もすっきり

 

↑ちなみに、掃除中のスタンド台に圧迫感がないのも好印象です

 

【汎用性】アタッチメントは3つだが、ほかの掃除への切り替えは超スムーズ!

付属ツール(アタッチメント)は「スグトルブラシ」「ハンディノズル」「すき間ノズル」の3つ。これに「すき間ノズル」をパイプに装着するための「ツールホルダー」が加わります。寝具類の掃除への対応が弱いものの、床面以外の掃除への対応力はまずまず。何より「スグトルブラシ」の採用など、様々な掃除への切り替えが他モデルよりスムーズにできるのが大きなメリットです。さらに本体が軽いので、高い場所の掃除も軽快に行えます。

↑写真左からツールホルダー、スグトルブラシ、ハンディノズル、すき間ノズル

 

↑スグトルブラシはパイプの先端に装着。装着した状態でパイプをヘッドに接続でき、部屋の隅や壁際などを掃除したいとき、ヘッドの中央部付近を足で軽く押さえながらパイプに付いているレバーを引くと、ヘッドが外れてスグトルブラシが使えるようになります。ヘッドは接続部がそのまま立った状態(写真)になるので、再びパイプを接続するのも、立ったまま簡単に行えます

 

↑ハンディノズルを本体先端に装着したままパイプに接続可能。パイプを抜くと(写真)、すぐに机や棚の上などの掃除ができます

 

↑ツールホルダーを使うことで、パイプにすき間ノズルを装着可能。すき間ノズルは家具のすき間や窓のサッシなどの掃除に便利です

 

【独自機能】使いやすさを追求した様々な機能を搭載

EC-AR5Xの他モデルにない魅力は単に軽さに安住するのでなく、圧倒的な使いやすさを追求したところ。機能で言うと、スグトルブラシの着脱機能や本体が床についた状態で掃除できる「ペタッとヘッド」、掃除中にちょっと掃除機を置いてほかの作業をするときに便利な「ちょいかけフック」、掃除中グリップを離すと自動で運転を一時停止する「グリップセンサー」など多数挙げられます。また、バッテリーが着脱式、かつ2個搭載しているので片方が切れてももう片方に交換が可能。長時間の掃除に対応できるだけでなく、突然のバッテリー切れに対応できるという安心感につながります。

↑掃除機本体を床につくまで倒してもヘッドが浮かずに掃除できる「ペタッとヘッド」を採用。ソファの下など高さ6cmのすき間にも入り込んで掃除できるほか、壁際の狭い場所の掃除にも便利です

 

↑本体裏側に、滑りにくいゴム製の「ちょいかけフック」を装備。テーブルやキッチン台など平らな場所にも安定して置けます。ラウンド形状で、椅子の背などにも簡単に掛けられるのが便利

 

↑本体ハンドル部分に赤外線センサーを搭載。ハンドル部から手を離すとセンサーが検知して運転を一時停止。握ると自動で運転再開します。ムダなバッテリー消費を手間なくカットできます
↑バッテリー充電器&バッテリー2個つきで、充電中にもうひとつのバッテリーで掃除を続けることが可能。掃除機の設置場所と充電場所を分けられるので、充電は目立たない場所で行うこともできます

 

エントリーその3】 パナソニック パワーコードレス MC-SB51J

【設置性】ゴム製ストッパーつきで壁に安定して立て掛けて収納できる

同機には充電台(スタンド台)が付属していないため、壁や家具などに立て掛けての設置となります。子どもやペットがぶつかって倒れないよう、設置場所はどうしても部屋の隅のほうになり、かつコンセントの近くでなければならないので、設置性に関しては制約があると言えます。ただし、本体後方の壁に当たる部分には滑り止め用のゴムがついていて、立て掛けた状態でも安定します。掃除中にちょっと立て掛けたときも掃除機がずれて倒れるリスクが少ないのは助かるところ。

↑通常は壁に立て掛けて設置。ちなみにバッテリーは内蔵式で、電源プラグを本体に挿して充電することになります

 

↑本体後方底面にゴム製のストッパーを設置。ヘッドがよほど前にくるか斜めに立て掛けるなどしない限り自然に倒れることはありません

 

【汎用性】「ふとん清潔ノズル」で寝具類の掃除にも対応

付属ツールは「ブラシ付きすき間ノズル」と「ふとん清潔ノズル」の2つ。他モデルに比べると“少数精鋭”ながら、棚などの掃除や寝具類の掃除にもひと通り対応できます。

↑写真左が「ブラシ付きすき間ノズル」。右が「ふとん清潔ノズル」。「ふとん清潔ノズル」は水色の回転ローラーがふとんについたホコリやダニの死骸、フンなどを叩き出し、青のブラシで吸込口にかき込みながら吸引します

 

↑「ブラシ付きすき間ノズル」は隙間を掃除できるほか、ブラシを下げれば対象を傷つけずに掃除できます

 

【独自機能】クリーンセンサーで目に見えない微粒子ゴミの有無も確認できる!

MC-SB51Jの独自機能として注目なのは「クリーンセンサー」。約20μmの微粒子まで検知しランプが赤く点灯、同時に自動で吸引パワーをアップします。ダニの死骸やフンのサイズが約20μm、スギ花粉が約35μmなので、アレルギー対策として有効。何より肉眼では見えないフローリングやふとんの上の微粒子が除去できたと確認できる「安心感」が最大のメリットです。

↑本体操作パネル部にクリーンセンサーのランプを装備。センサーが粒径約20μm以上のゴミを見つけると赤く点灯して知らせます。ゴミの量が多くなるにつれ、点灯から点滅、早い点滅に移行。吸引力も変化するので、それでもゴミの有無がわかります

 

さらに本機のパワーヘッド(パワーノズル)には壁際のゴミまでしっかり吸引できる「壁ぎわ集じん」機能を搭載。V字型に植毛したブラシにより、吸引力が弱くなるヘッドの両端のゴミも中央に集めて吸引できること、ブラシの毛の植毛密度が高いため、髪の毛やペットの毛、綿ゴミなどが毛絡みしにくいことも見逃せないメリットです。また、本体レイアウトも人が歩くときの腕の振りに近い動きで操作できるように設計されているとか。確かに同機は質量1.6kgと今回試した5モデル中最も重いですが、スムーズな操作という意味では、他モデルと大きな違いは感じられませんでした。

↑ヘッドの前面カバーを薄型にすることでブラシが壁際まで届く構造。検証でも壁と床の境目の微粒子ゴミ(重曹)をしっかり吸引できていました

 

↑ブラシ毛をV字型に並べることでかき取ったゴミを中央に誘引。ブラシ毛の密度が高いのも見た目でわかります

 

↑持った手からヘッドまでが直線上に並ぶうえ、ハンドル部に突起をつけることで手とハンドルがしっかりフィット。余計な力を入れることなく掃除機を操作できます

 

エントリーその4日立 ラクかるスティック PV-BL2H

【設置性】コンパクトなスタンドにセットすれば見た目もスッキリ!

PV-BL2Hは専用のスタンド台を付属。スタンドのアーム部上方にある溝に延長パイプのフックを差し込むことで本体を収納します。設置場所は、延長コードを使わない限りはコンセントの近くになりますが、付属ツールもスタンドにまとめて収納できるので、設置性はまずまずと言えるでしょう。

↑スタンド台は比較的コンパクトで本体もスリムなので、設置したときの見た目の圧迫感は少ないです。付属ツールの「すき間用吸口」と「ほうきブラシ」もスタンド台に収納できます。充電プラグは本体に挿す方式で、充電中にコードが垂れるのがやや残念

 

延長パイプ裏のフックとアームの溝を深く差し込むことで、掃除機を安定して収納できます。パイプもアームも色が黒なので、うまく挿し込めているかわかりにくいのがやや難点。うまく挿し込めないと自重で倒れてしまうので、慣れるまでは収納時にしっかり挿さっているのを確認する必要があります。

 

【汎用性】網戸掃除にも使える「ほうきブラシ」など3つのツールと軽量設計で部屋を立体的に掃除できる

付属ツールは上のキャプションでも触れた「すき間用吸口」と「ほうきブラシ」、さらに本体と延長パイプの接合部に装着する「ハンディブラシ」の3つ。特徴的なのは「ほうきブラシ」で、サッシの溝や網戸などの掃除で活躍します。ふとん類に対応するツールはありませんが、本体は5モデル中最軽量で、テーブルや机、棚からエアコン周りなど高い場所まで、部屋中の掃除はひと通り対応できると思います。

↑写真左から「ハンディブラシ」「すき間用吸口」「ほうきブラシ」
↑ほうきブラシはほうきのように毛足の長いブラシと細いチューブが組み合わさっていて、ブラシでホコリを落としながらチューブの先端から吸引。文房具など小物が多い引き出しも、小物は吸い込まずホコリだけ除去できて便利です。また、網戸に絡まったホコリもブラシでかき出しながら効率よく吸引できます(ただし掃除後はブラシが汚れるので洗浄が必要)

 

【独自機能】軽さ・自走性・ゴミ除去力という“基本”にこだわった独自技術を装備

PV-BL2H独自の技術・機能としてまず挙げるべきは高い軽量化技術。ファンモーターの小型化・軽量化と強い吸引力を両立しつつ、延長パイプの軽量化、ヘッドの小型軽量化などでパワーヘッド搭載モデルとしてはトップクラスの軽さ(1.1kg)を実現しています。さらにこれだけ軽量化しながらも、ヘッドの自走性が5モデル中でかなり高い点も驚くべきところ。

↑PV-BL2Hが採用する3Dファンモーター。ファンを三次元形状にすることで風の流れを高効率化。小型でもハイパワーを実現しています。さらにモーター素材にアルミを採用してより軽量化してます

 

↑延長パイプで強度が必要な部分とそうでない部分をコンピュータ解析で探し出し、部分的に延長パイプを薄肉化して軽量化に貢献。実際に延長パイプだけ持つと驚くほど軽いです

 

さらにパワーヘッドにも高機能が凝縮されています。ヘッドの押し引きに後方のフラップが同期する「シンクロフラップ」搭載により、ヘッドを前に押すときだけでなく引くときもゴミをしっかり吸引してくれます。ヘッドに白色LEDライトを備えているのも5モデルのなかで本機だけ。暗い場所でもゴミの有無を確認しながら掃除できるのは大きなメリットです。

↑人差し指で押しているのがシンクロフラップ。これがヘッドの押し引きに合わせて開閉し、押すときはヘッド内のゴミが後方に取り残されるのをせき止めつつ内部の吸引力も維持します。一方、引くときはフラップがヘッドの前側に「開く」ことで後方のゴミをヘッド内に取り込みます

 

↑ヘッド前面中央に白色LEDライトを装備。薄暗い部屋やベッドの下などの床面を明るく照らし、ゴミの有無が確認ができます

 

↑ちなみに本機にもパナソニックと同様、本体底部にゴム製のストッパーがついています。掃除中にものを動かしたいときなど、掃除機を壁に安定して立て掛けられます

 

エントリーその5アイリスオーヤマ 充電式サイクロンスティッククリーナー マルチツールセット SCD-L1P-B

【設置性】掃除機本体と付属ツールすべてをスタンドに設置できる!

SCD-L1P-Bにはセットするだけで充電できるスタンドを付属。掃除機をセットしたあとに電源プラグを本体に挿す手間がないのが便利です。また後ほど紹介しますが、同機には多彩な付属ツールを同梱。それらのツールがすべてスタンドに収納できるのもうれしいポイントです。

↑「フレキシブルホース」(延長ホース)や「布団用ヘッド」など5種類のアタッチメントとクリーニングブラシをすべてスタンドに設置可能。充電アダプターのプラグをスタンドに装着すれば、掃除機のセットと同時に充電開始できます。掃除機本体から充電コードが垂れないので、見た目にもスッキリ

 

↑スタンドに本体を収納する際は、延長パイプ裏側のコネクターの溝に充電スタンドの支柱部分のフックがかみ合うように挿し込みます

 

↑挿し込む深さが割と深めでセット後は安定している印象。スタンドの支柱が延長パイプのコネクターを失敗なく挿し込める形状になっているのも、配慮が感じられます

 

【汎用性】6種類のアタッチメントで家中を効率よく掃除できる

本機の付属ツール(アタッチメント)は静電モップも含め6種類と、今回検証した5モデルのなかでは最も多彩。ふとん掃除から窓のサッシ、ブラインドカーテンなど幅広い掃除に対応できます。

↑写真上段左から「布団用ヘッド」「ミニヘッド」「すき間ノズル」「ブラシノズル」、中段は「静電モップ」で下段が「フレキシブルホース」

 

↑掃除機本体と付属ツールの間に「フレキシブルホース」を挟むと、片手で掃除機を持ちながらもう片方の手でツールを操作でき、こまごまとした掃除がよりスムーズに行えます

 

【独自機能】ホコリをサッと取り除ける静電モップや「ほこり感知センサー」も搭載!

アイリスオーヤマのスティッククリーナーの独自機能であり、ユーザー評価も高いのが「静電モップ」です。これはモップの毛を帯電させることで様々な場所についたホコリを吸着除去できるツール。モップを収めるケースが掃除機の延長パイプに装着できるため、床掃除の途中でテレビについたホコリが気になるときなどにモップをサッと取り出して使えるのでとても便利。モップについたホコリは充電スタンドの台座部分にある吸込口から吸引でき何度も繰り返し使用可能。汚れが目立ってきたら水洗いもできます。

↑ナイロンケースからモップを引き抜くときに静電気が発生。モップが帯電し、ホコリを吸着しやすくなります

 

↑ブラインドの掃除は面倒ですが、静電モップならブラインドの羽根の間に差し込んで横にスライドさせるだけでホコリを取ることができます

 

↑充電スタンドに掃除機をセットし、掃除機を自動モードで起動。吸込口にホコリのついた静電モップを差し込み前後に動かすと、除電プレートで静電気を除去しながらホコリを吸い取ります

 

また、本機は「ほこり感知センサー」を装備。センサーが感知したゴミの量によってランプの色が変わります。また、自動・セーブモードを選択するとランプの色が変わるだけでなく吸引力も変化。こうした仕様はパナソニックと基本的には同じですね。

↑ゴミの量が少ないとダストカップ側面のランプが緑色に点灯

 

↑ゴミの量が多いとランプが赤く点灯します。吸引力の変化は、パナソニックよりも少なく感じました

 

バッテリーは着脱式になっていて、別売のバッテリーを買い足せば最長80分の連続運転も可能。ただ、いまのところ専用充電器はなく、充電スタンドか本体を介してしか充電できません。掃除しながらの充電ができないのは、効率重視派にはやや物足りないかも。とはいえ、しょっちゅうバッテリーを取り替えて連続掃除する人でなければ、掃除機をスタンドに立てたら充電開始できるほうが手間がかからず便利だと思います。

 

今回の検証のまとめ

【設置性】設置の自由度はシャープが高く、ダイソンは壁掛け式で安定的に設置できる

設置性について5モデルを分類すると、スタンド台収納タイプがシャープ、日立、アイリスオーヤマ、壁掛け式がダイソン、壁や家具への立て掛けタイプがパナソニックとなりました。

 

スタンド台を使った収納では、日立とアイリスオーヤマがアーム(支柱)にフックを差し込むタイプ、シャープがアームのパイプガイド部に立て掛けるタイプ。設置が容易なのはシャープでした。

 

収納時の安定性が最も高いのは壁掛け式のダイソン。ただし、収納用ブラケットはネジ止めが必要なので、壁に穴を開けたくない人、開けられない人は立てかけ収納するか、別途ブラケットを取り付けられるスタンドを用意する必要があります(ダイソン対応の掃除機スタンドはニトリなどで販売されています)。

↑壁掛け式のダイソンは安定性が高いですが、壁へのネジ止めが必要

 

また、ダイソンは収納用ブラケットにセットすれば自動的に充電開始となるのも便利。アイリスオーヤマも充電スタンドの支柱に掃除機を立て掛ければ充電スタートとなります。一方、充電器を付属するシャープはスタンドの設置場所と充電場所を分けられ、設置場所の自由度がより高いと言えます。

↑シャープはバッテリーのみを外して充電できるのがメリット

 

パナソニックはゴム製のストッパー(滑り止め)がついていますが、壁などへの立て掛けタイプのため、収納時の安定性はやや低め。倒れないか不安という人は市販のクリーナースタンドを用意するのも手です。

 

【汎用性】ツール数ではアイリスオーヤマ、掃除のスムーズな切り替えではシャープが優秀

汎用性で各モデルを比べると、まず一番アタッチメントの数が多かったのはアイリスオーヤマ。静電モップを含む6つのツールを駆使して高所の掃除から布団の掃除機掛けまで幅広い用途に対応できます。ダイソンはふとんやベッド、ファブリックソファ、クルマの座席掃除などに活躍するミニモーターヘッド、ブラシのあるなし2通りで使えるコンビネーションノズルなど多用途で使えるツールが多く、アタッチメント数は3つながら多彩な掃除が可能。パナソニックのアタッチメントは、ブラシ付きすき間ノズルとふとん用ノズルの2つと数としてはやや寂しさがあります。

↑アイリスオーヤマのツールは6つを用意しており、汎用性は高いです

 

一方、シャープはアタッチメント(付属の吸込口)はスグトルブラシ、ハンディノズル、すき間ノズルの3つながら、それらをすべて搭載したまま床掃除ができ、床掃除から別の掃除に、あるいは床掃除中に別の掃除に切り替えるのをできるだけスムーズにしようというコンセプトが垣間見られます。日立も床掃除中にパイプを外せばハンディブラシが現れ、棚やテレビ台などのホコリ取りに素早く移行可能。さらに本機は同社独自のほうきブラシを付属しているのも特徴。ほうきブラシは網戸の掃除や小物がたくさん入っている引き出しの掃除などに大活躍してくれます。

 

【独自機能】パナソニックとアイリスオーヤマはゴミの「見える化」を高める機能に注目! 日立は使いやすさでトップクラス

独自機能に関してはダイソンはMicro Fluffy クリーナーヘッドによる高いゴミ除去力が特筆モノ。シャープはスグトルブラシやちょいかけフックなど使いやすさ、掃除のストレスをできるだけなくすための工夫が満載です。

 

センサーによるゴミの「見える化」を実現しているのはパナソニックとアイリスオーヤマ。個人的にこの機能は、ゴミを見つけるだけでなくゴミがなくなったのを確認でき、掃除できたのを実感できる機能としても非常に有効だと感じます。さらにパナソニックは、ゴミが残りやすい壁際の集じんに強いヘッドを開発し、床の掃除の精度を高めました。一方でアイリスオーヤマはアタッチメントの充実により、幅広い場所の掃除をカバーしようという姿勢が顕著。特に静電モップは静電気による効率的なホコリ除去から充電スタンドを使ったモップの除電・ホコリ吸引まで上手にシステム化できています。

↑ゴミが多い場所ではランプが赤く点灯するパナソニックのクリーンセンサー

 

軽さと自走性能を高め、快適な操作性をより高めているのが日立。ヘッドを押しても引いてもゴミ除去効率を高めるシンクロフラップ、白色LEDヘッドなど独自の機能も多く、使いやすさでは今回検証したなかでも1、2位を争うモデルだと思います。

 

次回は、これまで4回にわたって行ってきた比較検証をもとに各モデルの特徴をまとめ、どんなユーザーに適しているかまでおさらいしたいと思います。

江戸の“からくり”技術応用し、67万円の製作費で5000万円弱を生み出したパナソニック新潟工場のすごい取り組み

工場の生産ラインを効率化・省力化しながらコストダウンと生産力を同時にアップする。製造業にとって業績を左右する重要なポイントだ。そのため、経営者および経営幹部が様々なデータを分析した後に経営判断し、長い時間と多大なコストをかけて生産ラインを見直してようやく実現する、というのが一般的。しかし、それをわずか4人の社員がたった数日で、しかも数万円のコストで成し遂げたとしたら――。

 

舞台は、施設用照明器具や防災用照明器具などを製造販売するパナソニック・エレクトリックワークス社ライティング事業部の新潟工場。ものづくり革新センター生産技術開発部工法開発課の徳吉潤成主任技師は、2014年に横浜で開催された「からくり改善くふう展」(日本プラントメンテナンス協会主催)に先輩に誘われて視察に行った。トヨタやホンダ、マツダなど日本を代表する自動車メーカーを中心に100社以上が参加しているイベントで、パナソニックグループからは家電事業を手掛けるアプライアンス社が家電メーカーとしては唯一、2013年から参加している。その名のとおり、電気やエアーなどの動力を使わず、江戸時代の「からくり人形」のように単純な仕組みを用いて工場の作業効率や生産効率を改善している取り組みを紹介するものだが、そこで衝撃を受け、自分も取り組んでみたいと思いつつも、直後に他への出向の辞令が下りたことで、思いは一時中断する。

↑低コストで製造ラインを劇的に改善した“からくり”の舞台であるパナソニック・エレクトリックワークス社 新潟工場は、オフィスの天井用ベースライトや非常灯・避難誘導灯などの防災照明の製造が中心

 

↑パナソニックにおけるからくりの第一人者、エレクトリックワークス社の徳吉潤成主任技師

 

人が機械に働かされている、機械のお守りをしているという危機感

転機は2017年。出向先から新潟工場に復帰した時、製造ラインの職長からある困りごとの相談を受ける。「現場を改善したい。ラインのハイテク化が進んでいるが、現状、ハイテク設備に関わるスタッフたちの労力を、機器のお守りのためだけに浪費しているように思える。一方で、パート従業員が増えている中で、ハイテク化した設備をコントロールできる教育を施すのは難しい。製造業として、製品にもっと気持ちを込めて製造できるような環境を今一度構築したい」と。

 

有名な映画のように、人間が機械にただ働かされているようにはなりたくない。自動設備の監視のためだけに従業員を張り付けたくない。人間らしい工夫により、働く従業員の困りごとを解決したり、作業しやすい環境を整えたい。職長のそんな意向を受けて工場内を回ってみると、ラインスタッフたちの小さな、しかし、深刻な不満・悩みが見えてきた。冒頭述べたように、製造ラインは入念な設計と多大な費用で構築されており、実際の運用後に生じた小さな不具合を直すだけでも時間とコストがかかる。よって、人間が機械に合わせるということが往々にして行われる。そして、きつい労働に音を上げて人材がどんどん流出する。

 

「電力やエアーを使わずにローコストで安全な装置を迅速に製作して、作業スタッフを少しでもラクにさせたいと思った」。そこで思い浮かんだのが3年前の、からくり改善くふう展で見たからくり装置の数々。徳吉氏は早速、越後大郷からくり館の日吉館長に会いに行き、江戸時代のからくり人形の内部を見せてもらい、その構造を学んだ。

 

部品はすべてホームセンターで購入

そうして出来上がったのが、作品名「どんだけ~1コウ(号)」。非常用照明の完成品を梱包した箱を、コンテナにまとめて積み込むまでの一時的なストック場所に導入した装置だ。ふざけたネーミングだが、現場の困り事を短期間、かつローコストで解決した優れた仕組みで、パナソニック社内のからくりコンテストで優秀賞、日本プラントメンテナンス協会(JIPM)からくり改善くふう展で協会特別賞を受賞している。

 

具体的な仕組みはこうだ。従来、箱詰めされた完成品は、機械で自動的にテープ止めされ、ベルトコンベアとローラーで一時保管場所にストックされる。一時保管場所にある程度の数がストックされたところで、作業員がコンテナに載せ替えて出荷場所まで移動するのだが、この一時保管が問題だった。ローラーで滑ってきた箱の向きが揃わず、縦向きになることで定数通りにストックできなかったり、溢れて箱が床に落ちてしまうことが頻発した。そのため、箱の射出口に作業員を1人配置し、排出された箱の向きを揃えるという作業が発生した。完成した箱が出てくるのは10秒に1個。そのために作業員を1人貼り付けるのである。人件費の無駄もさることながら、「楽な作業でいいよね」と他の作業員に揶揄される係員の精神的なキツさも問題になっていた。暇な仕事は思いのほか精神的に圧迫するのである。

初期に開発した「どんだけ~1コウ(号)」。スタートのコンベアの押し出す力だけで箱が整列して2列にストックされる

 

「どんだけ~1コウ(号)」は、箱の射出口に設置することで、自動的に箱の向きを整え、1列に7個をきっちりとストックする。1列目がいっぱいになると自動的に2列目にストックし始める。動力は一切使っておらず、最初に箱がベルトコンベアから押し出される勢いのみで自動的に滑り落ちていく。使っている部材は、すべてホームセンターで購入したもので、製作費は約4万6000円。製作期間はわずか5日間だという。

↑実際に導入されたライン。2列14個が揃った時点でコンテナに移し替えて運び出される。それまでは放ったらかしでよいので、作業員は別の作業に従事できて効率的

 

「同様のものを自動設備として製作すると部品だけで150万円、設計費などを入れると300万円ほどかかる。電力などの動力を使うと、万一の事故に備えて安全装置を導入する必要があるため、それだけでコストが嵩むし、申請から承認を得て完成するまで半年はかかる。10秒に1個排出される箱をただ黙って見ているだけの辛い仕事をさらに半年続けさせるのは忍びなかった」と徳吉氏は当時を振り返る。

 

「どんだけ~1コウ(号)」の導入によりイニシャルコストが抑えられたが、専門の作業員が不要となり、箱が貯まる間は別の作業ができるため作業性が向上したことで年間870万円ほどの生産性のアップも図れている。

↑「どんだけ~1コウ(号)」導入の狙いと仕組み

 

「こんなもの役に立つのか」「仕事中に遊んでいる」

導入コストが低く、導入期間が短く、それでいて生産性が向上と大きな効果を出す。良いこと尽くめのように思えるが、当初はこの活動に対して、周囲の理解はなかなか得られなかった。倉庫の片隅で、ホームセンターから購入してきた安価なパイプなどを、ああでもないこうでもないとチャカチャカ組み立てている姿が遊んでいるように見られたのである。「年下の後輩にさえ、“こんなもん約立つのか!?”“仕事中に遊んでいる”と大きな声で嫌味を言われる状態でした」。そのため、当初は同じ部署だった徳吉氏の先輩である梨本賢一氏と田辺英明氏、後輩の黒澤真一朗氏の4人で同好会的にスタート。就業時間外に集まって機構の研究・開発に勤しんでいた。

↑始まりの4人。左から徳吉氏、黒澤真一朗氏(ものづくり革新センター製造力強化推進部主任技師)、梨本賢一氏(プロフェッショナルライティングBU器具製造部)、田邉英明氏(プロフェッショナルライティングBUデバイス製造部係長)

 

↑当初から使われている「からくりルーム」。工場の片隅の使われていない倉庫で今もからくりの研究が進められている

 

↑からくりルームの中には、作業場とともにこれまでの試作機が全て展示され、教育用として使われている。寒さの厳しい燕市、「早朝作業時には暖房が効かなくて、かなり寒い」と徳吉氏は笑う

 

しかし、「どんだけ~1コウ(号)」が潮目を変える。その実績を見た工場長が業務として認め、就業時間内の作業を認めてくれたのである。「現場からも高く評価されました」と徳吉氏。「ラインの女性リーダーから、“それまでは完成品の射出口に誰か1人が待っていないとラインが止まってしまって非効率だったけど、どんだけ~1コウの導入で流れがスムーズになり、人員も3人から2人に減らせました。このからくりは私の中で最優秀賞です”との言葉をもらったことで、自分の活動は現場に役に立っていることが分かりました。それまでの苦労や周りの厳しい視線が一気に吹っ飛び、俄然やる気がでてきました」。

 

そうして次に出来たのが「どんだけ~2コウ(号)」。目的は1コウと同じだが、1コウが小型の梱包箱1種類のサイズにしか対応していないため、導入できるのは特定の製造ラインだけだった。そこで2コウでは、切り替えスイッチや機構を組み直すことなく、大中小の異なる3サイズの箱に自動的に対応できる仕組みとした。小サイズの箱は4つが溜まったら鹿威し(ししおどし)のように自動的に下に落ち、大中サイズの箱は3つ溜まると自動的に落ちる。センサー類は一切使っておらず、箱がレール上のレバーを押すことでロックが外れて箱の自重で台が傾くという単純な機構だ。なお、1コウ、2コウともに、ストック場所は無限に増やすことが可能だ。

「どんだけ~2コウ(号)」は異なるサイズの箱にも対応できる

 

↑「どんだけ~2コウ(号)」が配置されたライン。3種類のサイズに対応できるため、1つの設計で複数のラインに導入できるようになった

 

↑「どんだけ~2コウ(号)」導入の狙いと仕組み

 

目が回り、腰を痛めてすぐに人が辞める職場

4番目に製作した「シャカの手リリース+オプション」は、現場作業員の健康改善にまで取り組んだという点で、さらに貢献度が高いからくりだ。

 

避難誘導灯パネルを組み立てる工程において、作業員は前方から供給されるパーツボックスからパネル部品を取り出した後に180度振り返り、背後の作業台で組み立てる、という作業をしていた。1日あたり2000回以上も体を反転し続けるため、目が回ったり腰を痛めたりと、体調不良を訴えて退職する人が後を絶たない作業だった。パーツボックスの供給と空箱の回収は人力で行うのだが、空箱を人の手で上から下におろす労力も合わさり、1カ月の間に数人が辞めていくというのだから、かなり過酷な作業だったことが分かる。

 

そこでまず、パーツボックスを2箱供給できる台を作り、1つのボックスが空になったら足元のレバーを踏むことで空のボックスが自動的に下に落ち、2つめのボックスが手前に滑ってくる機構の「シャカの手リリース」を製作。これにより、ボックス交換の労力と時間が削減できた。さらに、作業者の背後にあった作業台をからくりの上に取り付けることで振り返り動作がなくなり、体の負担が大幅に削減する。ただ、導入してみて分かったことだが、ボックス供給のレールは、ボックスが手前に滑るよう緩やかな傾斜をつけているのだが、その勢いでパーツがボックスの前方に偏り、重圧がかかって1枚1枚が取り出しにくくなり、作業員が手を痛めてしまう。これを改善するため、ボックスを手前に引くと自動的にボックスが水平に持ち上がり、中のパーツが取り出しやすくなるようにした。それが「+オプション」。導入してからも、作業員の声を聞いてすぐに改良できるのが“からくり機構”の良いところだ。

「シャカの手リリース+オプション」は、空箱の排出と部品の供給を一度に行うことで労力と作業時間を削減し、手前に作業台を設けることで作業員の身体的負担を軽減した

 

↑「シャカの手リリース+オプション」導入現場。手前の緑色の誘導灯パネルと、青箱、黒箱から部品を取り、組み立てて隣に渡す作業だが、からくり導入以前は作業台が背中側にあり、部品ピックアップ後に体を反転して組み立てていた

 

↑「シャカの手リリース+オプション」導入の狙いと仕組み

 

「シャカの手リリース+オプション」の製作費は約4万6000円。製作日数は、現場から改善を相談されてからわずか2日。ボックス交換作業の効率化と振り返り動作の削減により生産性が向上し、導入効果は年間約250万円にのぼる。対費用効果もさることながら、この人手不足の折、離職率の高い作業の改善は企業にとって大きな貢献となる。

 

また、LEDベースライトのカバーを自動製造ラインに供給する工程において、人手で直接ラインに供給すると、タイミングが合わずにロスが発生した問題を解決するべく導入した「からくりインバーター」は、費用換算で年間873万円の生産性アップ。しかも、当初は2000万円かけて自動化設備の導入が検討されていたところに、わずか12万円の製作費で大幅な改善効果を生んだということで、2020年のJIMPからくり改善くふう展でアイディア賞を受賞している。

↑「からくりインバーター」導入の狙いと仕組み

 

徳吉氏ら4人が製作したからくり機構は現在までに7種10台におよび、2600万円におよぶ高性能生産設備の導入を回避し、人材の有効利用と生産性の向上で2014万円もの費用効果を叩き出している。たった約67万円の製作費でだ。しかもそれらの機構が最短2日、最長でも17日と短納期で製作されており、短期間での課題改善が図れている。

↑徳吉氏ら4人がこれまでに製作した“からくり”機構の製作費と製作日数、導入効果

 

“からくり”は人と機械をつなぐ

からくり機構は部品供給や完成品の一時ストックといった、自動化するまでもない、または工場スペースの都合上、自動機械を導入するのが難しい箇所で使われている。電気やエアーを使った複雑な自動システムは、なんらかのトラブルが起きるとライン全体に影響を与えるため、エンジニアが夜中でも叩き起こされて修理・調整に向かわねばならない。実際、徳吉氏も自動化装置のトラブルで夜中に呼び出しを受けたことがあるという。しかし、からくり機構は従来は人力で行っていた作業箇所に差し込んでいるだけなので、トラブルが発生したらそのまま外し、また人力に戻せばよいだけ。そもそも、からくり機構はどれも単純な仕組みで出来ており、ホームセンターで手に入る頑丈な建設部材を利用しているため、これまでに故障などの大きなトラブル自体が発生していないという。

 

「従来は、機械による完全自動化か人間による手作業かの二者択一でした。そこに新たに“からくり”という半自動化の仕組みを加えることで現場作業のバリエーションが広がりました。からくりは決してハイテクを否定するものではなく、ハイテクと人間をつなげる役目を担うのです」(徳吉氏)。ハイテクがカバーしきれない人間の動きを補助し、作業員の負担を軽減しながら生産性を上げる優れた仕組みと言えよう。

 

新潟工場では今年から、徳吉氏ら4人が中心となって他工場の従業員を対象にからくり研修をスタートしている。というのも、からくりは、ライン特有の困りごと・課題を解決するもので、同じサイズ・同じ仕組みのものがそのまま他工場のラインに導入できるわけではないからだ。「唯一無二のものなので設計図すらない」(徳吉氏)ほどユニークなものなので、各工場の担当者にからくりの基本構造と動きを理解してもらい、それぞれの工場でぞれぞれのラインにあったからくり機構を創造し、労働環境の改善や生産性の向上を図ってほしいとの願いから始めたものである。ゆくゆくはパナソニックグループ全体に研修を広げ、からくり自体もパナソニック全社に広げていきたい考えだ。

最新4Kテレビをプロがジャッジ! パナソニック「ビエラ TH-48JZ1000」は画質・音質ともに極上

日本のリビングにちょうどいいサイズとして人気が高まっている「48型サイズ」の最新4K有機ELテレビをプロの目線でチェックし採点します。今回はパナソニック「ビエラJZ1000」の48型モデルを解説します。

※こちらは「GetNavi」2021年9月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

私がチェックしました!

AV評論家

藤原陽祐さん

新聞記者、専門誌編集を経て独立。わかりやすい解説と核心を突いた評論で人気を博す。

 

映像本来の明暗や色彩を美しく映し出す

パナソニック

ビエラ TH-48JZ1000

実売価格21万1660万円

パナソニックとしては初の48V型有機ELテレビ。独自のパネル制御技術を駆使し、自然な階調性を獲得。メリハリの効いた映像を存分に楽しめる。映像製作者の意図を尊重した「Netflix画質モード」や、観戦の臨場感をアップさせる「スポーツモード」などを搭載。

SPEC●チューナー:4K×2、地デジ/BS/110度CS×3●接続端子:HDMI×4、USB×3●サイズ/質量:W1069×H677×D245mm/約20.0kg

 

4Kチューナー:2基

HDRフォーマット:4方式(※)

4KVOD:7サービス対応

音声最大出力:30W

※:動画フォーマットのみ

 

↑スタンドは転倒防止仕様。オン(上)にすると吸盤がテレビ台の設置面に吸着し、倒れにくくなる。掃除や移動の際はオフ(下)にできる

 

↑明るさと色を個別に制御する「Dot Contrastパネルコントローラー」を採用。エリアごとの信号情報を解析してパネル制御に反映することで、より豊かな階調や色表現が可能になった

 

↑高出力アンプを搭載。剛性の高いスピーカーボックスで、迫力ある低音を鳴らす。音が映像のなかから聴こえるような位相補正も備える

 

【Impression】

AIによるディープラーニングでシーンに応じた最適な画質調整が可能

膨大な映像から生成されたデータベースをAIが学習し、シーンを自動認識。それぞれのシーンに応じて最適な画質に調整する自動画質調整を施すことで、より明るく、透明感に富んだ映像を描き出す。黒の締まりの良さ、ダイナミックレンジの広さを生かした画作りが特徴。ノイズの粒子が細かく、グラデーションも極めて滑らかだ。

 

[5点満点で評価]

画質:4.0/5.0

音質:3.5/5.0

操作性:4.0/5.0

ネット機能:4.0/5.0

録画性能:4.5/5.0

 

「Let’s note」秋冬モデルは、ニューノーマルな「ハイブリッドワーク」をサポート!

パナソニックは、モバイルPC「レッツノート」の21年秋冬モデルとして、個人店頭向け「FV1」シリーズを12月10日から、「SV1」「QV1」シリーズを11月19日から順次発売します。

 

今回発売となる秋冬モデルは、マイクロソフトの新OS「Windows 11 Pro」を全品番プリインストール。場所や時間に縛られないハイブリッドワークのためにデザインされたWindows 11と、25年間自社開発、自社生産でビジネスモバイルに特化したレッツノートが組み合わさり、ニューノーマルな働き方「ハイブリッドワーク」をサポート。Officeアプリ「Microsoft Office Home & Business 2021」も搭載しています。

 

FV1シリーズは、縦方向の表示領域が広い縦横比3:2の14.0型大画面で、スナップレイアウトによるウィンドウ表示が見やすく、快適なマルチタスクを実現。Windows 11で操作性が向上したMicrosoft Teamsと、クリアな音声で「話す・聞く」ことができる「COMFORTALK(コンフォトーク)」でWeb会議が快適に行えます。

 

また、FV1シリーズの「CF-FV1KDPCR」は、インテル Evo プラットフォーム準拠モデルで、インテルが提唱する高付加価値モバイルPCの基準に対応しています。

 

実売予想価格は、FV1シリーズが24万2000円~39万500円、SV1シリーズが26万9500円~38万5000円、QV1シリーズが30万8000円~38万5000円です。

開発から「特別扱い」だったのか…! 充電台がゴミを吸うパナソニックの「棒クリーナー」がトガっている理由に納得

パナソニックから、掃除する“前”から掃除した“後”までのあらゆるストレスを大幅に軽減してくれる画期的な掃除機が登場しました。それがセパレート型コードレススティック掃除機「パワーコードレス MC-NS10K」です。商品名に「セパレート型」と表記されているように、なんとスティック掃除機から「ダストボックス」を分離し、ゴミ収納機能を充電台に移してしまったのです。

↑セパレート型コードレススティック掃除機「パワーコードレス MC-NS10K」 SPEC●集じん方式:紙パックレス式(スティック)/紙パック式(クリーンドック)●集じん容積:0.05L(スティック)/0.8L(クリーンドック)●運転時間:HIGH約6分/AUTO約10~15分●充電時間:約3時間●運転音:72dB~約64dB(スティック掃除機使用時)/約69dB~約27dB(クリーンドック)●サイズ/質量(スティック時):W213×H1030×D130mm/1.5kg

 

画期的な進化を果たした新クリーナーの誕生秘話を聞く!

これにより掃除機はこれまでになくスリムになり、部屋にすっきり設置可能に。掃除中の取り回しも断然スムーズで、吸引力(ゴミ取り能力)も文句なしです。さらに注目なのは掃除後。掃除機本体をクリーンドック(充電台)に戻すと、掃除機の中のゴミをドックが吸引して内部の紙パックに自動回収。掃除後の面倒なゴミ捨てが不要になり、ゴミ捨ては約1か月に1回の紙パックの交換だけで済むようになりました。

 

ダストボックスを分離することで、これだけのブレークスルーを成し遂げたのはまさに画期的といえます。これは開発者の方にぜひ同モデル誕生の裏話をうかがいたい! ということで、MC-NS10Kのデザイン担当の藤田和浩さん、技術部門を担当した堀部 勇さんにお話をうかがいました!

 

【お話をうかがったのはこの方たち】

パナソニック デザインセンター AD1部

藤田和浩(ふじた・かずひろ)さん

1992年入社。掃除機、アイロン、炊飯器など同社の白物家電全般のデザインを担当。2014年からは掃除機全体のデザインを統括している。MC-NS10K開発の立ち上げ時からプロジェクトに携わり、同機のメインデザインを手がけた。

 

パナソニック  クリーナー技術部 主任技師

堀部 勇(ほりべ・ゆう)さん

2010年入社。入社後から一貫して掃除機の開発に従事。2015年頃から同社の新型掃除機の要素開発を担当するようになり、キャニスター掃除機 MC-JP800Gのアタッチメントや「からまないブラシ」の開発を担当。2019年からMC-NS10Kの開発に携わる。

 

若手社員の何気ない一言からアイデアが生まれた

本機の開発が始まったのは2019年。パナソニックのコードレススティック掃除機の共通コンセプトは「ラクに使えて、しっかりキレイ」で、これは掃除機の使い勝手の良さと吸引力の強さを兼ね備えるという意味。デザイン担当の藤田和浩さんによると、新モデル開発に当たってはさらに「心まで軽くしたい」という目標があったそうです。

 

「掃除は長年嫌いな家事の1位2位に入ります。その『やりたくない』というハードルをできるだけ下げたい。それをデザインで実現できないかというのが開発のきっかけです。今回は掃除をしていない時間も含めて『使う人のストレスにならない』とはどういう掃除機なのか、ということをメインに考えました」(デザイン担当・藤田さん)

 

そのなかで、藤田さんたちがイメージしていたのは「箒(ほうき)」だそうです。

 

「箒みたいに軽くできないかという思いが昔からありました。できれば1本の棒にノズルがついているだけ、といったものを実現したいと思っていましたが、モーターも必要、ダストボックスも必要、と考えていくと普通の掃除機になる。『棒にするにはどうしたらいいか』というのが長年の課題でした」(デザイン担当・藤田さん)

↑クリーンドック(充電台)に収まっている姿はまさに1本の“棒”。マットな白のカラーリングは幅広いインテリアに溶け込みます

 

そんななか、デザインのアイデアを検討するミーティング中にちょっとした“奇跡”が起きます。「箒のような掃除機」というテーマからいったん離れ、「どんな掃除機が使いやすいか」をブレインストーミングしていたとき、デザイン部の若手社員がふと「充電台にダストボックスを持っていったらどうなりますか?」と聞いてきました。彼は日頃からゴミ捨ての際、ホコリが舞うのがとにかくイヤで、それをなくせないかと思っていたそうです。

 

「『これはひょっとしたら使えるぞ』と思いました。ダストボックスがなくなれば、本体を“棒”に近づけることができる。充電台は少々大きくても、ゴミ捨ての手間やホコリが舞う不便が解消できるならいいじゃないか! ということで、その2つをセットにし、弊社のデザインセンターで毎年行う『先行デザイン提案』の場で発表しました」(デザイン担当・藤田さん)

↑充電台(クリーンドック)の紙パックにゴミを溜めるしくみ

 

このアイデアが社内で大きな反響を呼び、従来の開発では「このデザインだと既存のパーツをどう配置するか」というパーツ優先の流れになるところを、今回は「棒状のデザインを実現するため、各部品の小型化をどう進めるか」という、デザイン優先の流れになったそうです。つまり、アイデア優先のコンセプトモデルが、商品化に向けて本格的に動き出したということ。その高いハードルに対し、技術チームも静かに燃えていたようです。

 

「最初のイメージモデルを開発スタッフに紹介した3、4か月後のこと。事業部に行ったら、すでに技術試作ができていたんです。そのとき『あ、技術部も本気なんだ!』と感じて、とても感動したのを覚えています。試作品を囲んでワイワイしゃべる時間は楽しかったですね。いいものができるぞ! という高揚感がありました」(デザイン担当・藤田さん)

 

本体のゴミをクリーンドックにうまく移動できない!

こうしてスタートした本機の商品開発。なにしろ初めての試みばかり。クリーナー技術部の堀部 勇さんも「こんなに細い本体の中にどうやって部品を入れるのか……何度も何度も試行錯誤しました」と語ります。

 

「今回はモーターも新しく製作し、電池も小型化しました。しかも弊社のモットーは『ラクに使えて、しっかりキレイ』ということで、『吸引力』にこだわりがあります。その絶対条件を守りながら小型化しなければならない。一度積み上げては壊し、また積み上げては壊し……を繰り返し、ムダな部分を省いて製品を作っていきました。プロトタイプは少なくとも数十個は作っていますね」(技術部・堀部さん)

 

特に難しかったのは掃除機で取ったゴミをクリーンドック(充電台)にどうやって移送するか。吸引力の強いキャニスター掃除機のモーターをクリーンドックに搭載することは決まりましたが、試作機を作るとモーター吸引力を上げても本体のゴミを十分に移送できなかったのです。

 

「これを解決するには、3つのポイントがありました。ひとつはクリーンドックの吸引に強弱をつけること。一度吸引をかけただけだとどんなに吸引力が強くてもフィルターに引っかかるゴミがあります。そこで釣り針の“根がかり”を外すときに一度引っ張る力を緩めて引っかかりを取りやすくするように、吸引力を一度弱めてからまた強くする『2ステップ吸引』を採用しました。2つめは本体のノズルから空気が入り、クリーンドックの吸引力が落ちる問題を解決するため、収納時にノズルが90度の状態になると風が通らない機構を開発したこと。3つめは、本体内のフィルターを、プリーツフィルターからゴミ離れが良いコップ型のフィルターに変えたことです」(技術部・堀部さん)

↑ノズルの角度が90度になると、ノズル側からは風が通らない仕様に。つまり、収納時は風が通らない状態になります

 

↑従来型のヒダのあるプリーツフィルターではなく、ゴミ離れがいいコップ型のフィルターを採用

 

本体重量よりも手元を軽くすることにこだわった

一方で、ダストボックスの分離で掃除機本体のデザインの自由度も一気に上がりました。本機では装飾的な要素をなくし、使わないときは一切掃除機に見えないようにしたそうです。

 

「今回の商品は短時間でサッと掃除することにフォーカスし、ハンドルは握りやすさに配慮しながら掃除機本体の凹凸も最小限にしました。クリーンドックも前から見たときにできるだけ薄く見えるようレイアウト。本体をいかに簡単に、本当に“置くだけ”のイメージで充電台に戻せるかにも注力しています」(デザイン担当・藤田さん)

↑スリムなクリーンドック

 

本機の重さは1.5kg。他社ではより軽いモデルも登場していますが、これらを超える軽さを追求するより、重視した点があったそうです。

 

「『ラクに使えてしっかりキレイ』が我々の目指す掃除機。特に『しっかりキレイ』の部分、つまり、吸引力やノズルの性能にこだわり続けているため、これを担保できる性能を込めた結果、この重さになりました。一方で、ユーザーが実際に感じる「軽さ」は、すなわち『手元にかかる負担』です。つまり、本体全部を軽くしなくても、手元を軽くすれば掃除はラクになる。ということで、なんとかペットボトルより軽くしたい! と思い、手元重量0.45kgを実現しました」(技術部・堀部さん)

↑掃除機自体が軽量なのに加え、主要パーツがすべて掃除機の下部に集中することで下重心に。手元にかかる負担がより軽くなり、まさに箒を使うような軽快感で掃除機がけができます

 

本体をクリーンドックに装着するシーンにもこだわりが

さらに、本体をクリーンドックから外すときやクリーンドックに戻すときの装着感にもこだわったとか。ノズルをどの方向から入れてもキレイに装着できるよう、ノズルが入る斜面の角度を工夫したうえで、密かにノズルが外れないための突起も設けられています。

 

「当初、技術部からは『ノズルを完全にホールドしたい』といろいろな突起やフックの提案をされたのですが、それはやめたい、と伝えました。デザイン部からは、極力何もなくして『本体を戻すだけで良い』とわかるようにしてください! とお願いしたんです」(デザイン担当・藤田さん)

 

「今回は、掃除機を収納する向きを変えたのも大きなこだわり。従来はスティック掃除機を充電台にセットするとき、一度掃除機の向きをユーザー側に向けるひと手間がありました。しかし本機は掃除した向きのまま、ノズルをスライドさせるだけでクリーンドックにセットでき、掃除を始めるときも、ドックから外してそのまま掃除できる。着脱のときに手元にかかる負荷もかなり少なくなっています」(技術部・堀部さん)

↑掃除が終わったら、そのままヘッドをクリーンドックにスライドさせます。真正面からだけではなく、多少斜めからスライドさせてもOK

 

↑ワンタッチでクリーンドックにピタリとハマります。掃除を始めるのもカンタン

 

「ナノイーX」と「からまないブラシ」も搭載

メンテナンスのしやすさにもこだわりが。本体をクリーンドックに戻すと、1日あたり約4時間、微粒子イオン「ナノイーX」が放出され、紙パック内に集めたゴミを除菌・脱臭。紙パック内でのニオイの発生を抑制します。掃除後のゴミは紙パック内に約1か月留まるので、特にペットユーザーには大いに役立ちます。

↑クリーンドックの天面には「ナノイーX」のロゴが

 

さらに本機に搭載の「からまないブラシ」は、その名の通り毛がからみにくく、面倒なブラシの毛がらみ除去がほとんど不要。2020年発売のパワーコードレスから採用され、大好評を得ている技術です。今回、本機への「からなまいブラシ」の搭載にあたって、最も苦労したのはブラシの小型化。ノズルはブラシの角度や内部の形状を少し変えただけで空気の流れが変わり、十分な吸引力を得られなくなるそうです。

 

「実は今回の『からまないブラシ』は円錐型ブラシの角度はほとんど変えていません。変わったのはブラシの直径で、径を小さくしたことでゴミが取りにくくなる問題をどう解消するかが課題でした。個人的にも『からまないブラシ』のノズルを少しでも軽くしたいと考えていたところ。ノズルの構成そのものを見直してリメイクし、なんとか課題をクリアできたのは本当に良かったです」(技術部・堀部さん)

↑「からまないブラシ」は長さもブラシの径も小型化

 

↑ノズルの横幅は21.3㎝とコンパクト。取り回しがラクになり、汚れを見つけてサッと掃除するのには最適です

 

「従来のような塗装や加飾は一切やめよう」と最初から決めていた

↑余計な線や突起を配し、流麗なデザインを実現。表面にはシボ(凹凸)加工を施してマットな質感に

 

まさに1本の棒のようなシンプルなデザインでどんな部屋にも圧迫感なく置ける本機。その“部屋なじみの良さ”に寄与しているのがマットな質感と白のカラーリングです。

 

「本機では、従来のスティック掃除機のような塗装や加飾は一切やめようと最初から決めていました。本当に棒のようなシンプルな外観を目指していたので、開発現場では本機のことを『棒』と呼んでいましたね(笑)。色に関しても、シャンパンゴールドや赤ではなく、白ベースで考えましょう、と。質感に関しては、インテリアの中に置いて違和感がないマットな質感に仕上げています」(デザイン担当・藤田さん)

 

しかし、デザインにこだわるあまり、開発の過程では技術部への注文がどうしても多くなってしまったようです。

 

「デザイン部と技術部のやりとりは3D CAD(3次元コンピュータ支援設計)で行ないますが、ほんの少し内側の面を調整するだけでも何度もやりとりしました。技術部が作ってくれた3Dデータに対して『この線を一本減らしてほしい』『この穴を移動してほしい』 というような要求を投げ返すと、また条件が変わるので、技術部がそれを基に試験機を作って問題がないかを検証する。そんな途方もないステップを繰り返す中で、もちろん何度も衝突もありました。しかし、『使う人のストレスにならない掃除機を実現する』という目標に向かって、開発に携わる全員が思いを一つにしながら開発を推進できたことが大きかったと思います」(デザイン担当・藤田さん)

 

インタビューを通し、改めて「特別な存在」だと知った

こうして若手社員の何気ないひと言から始まったMC-NS10Kは、約2年の試行錯誤の日々を経てついに完成。2021年の10月、商品として世に送り出されることになりました。アイデア優先の、いわばコンセプトモデルをパナソニックが本気で商品化したという点、開発過程で「デザインを実現するために、パーツそのものを開発する」というモノづくりの醍醐味を経ている点で、本機がいかに特別な存在であるかがうかがえます。

 

また、本機は冒頭で藤田さんが語った「掃除のハードルをできるだけ下げたい。サッと掃除できる、使う人のストレスにならない掃除機を作りたい」という思いが実現したもの。デザイナーが突き詰め、技術者が形にした「掃除の理想形」のひとつでもあるわけです。なるほど、今回のインタビューで開発の裏側を知り、なぜここまでトガった製品ができたのか、大いに納得ができました。これは掃除機と掃除の歴史を変えるかも……そんな予感すら抱かせる、ワクワクする製品だと感じました。

“自動ちりとり”で掃除習慣が変わる!国内初の新発想モデル セパレート型コードレス掃除機「MC-NS10K」

パナソニックから新発想のコードレススティック掃除機が登場! ダストボックスを充電台に内蔵し、本体のゴミ捨ての煩わしさを解消する便利モデルだ。

 

【今回紹介する商品】

国内初の新発想モデル「セパレート型コードレススティック掃除機 パワーコードレス MC-NS10K

 

パナソニック
セパレート型コードレス掃除機
パワーコードレス
MC-NS10K

オープン価格 10月25日発売

ダストボックスを本体から分離した国内初のスティック掃除機。吸い込んだゴミをクリーンドック(充電台)で自動収集し、ゴミ捨ての負担を大幅軽減する。また、クリーンドックからの本体の取り出しもスムーズで、思い立ったときに気軽に掃除できる。

SPEC●集じん容積:スティック本体0.05ℓ/クリーンドック0.8ℓ●運転時間:HIGH約6分/AUTO約10〜15分●充電時間:約3時間●サイズ/質量(スティック本体):W213×H1030×D130㎜/1.5㎏

 

私が解説します!

本誌家電担当
青木宏彰

家電コーディネーター資格を保持。掃除機の検証企画も数多く手掛け、各メーカーの動向に精通する。

掃除ストレスに真摯に対応し新たな掃除スタイルを提示

本機は、スティック本体に少量のゴミを溜めるケースを装備。掃除後に充電ドックに戻すたびに、ゴミが紙パックに移送される。これはまさに“自動ちりとり”!! ゴミ捨てが月に1回で済むのはありがたい。そして、ハンドルも細くて握りやすく操作もスムーズ。ほうきライクに使える。「からまないブラシ」採用で、ブラシの手入れの面倒が軽減できるのもうれしい。

本体とダストボックスを分離し、掃除前/中/後のストレスから我々をセパレート。掃除スタイルの“未来”を感じさせる意欲作だ!!

 

【POINT01 クリーンドック】

本体内のゴミを自動収集しゴミ捨ての面倒を減らす!

掃除後に本体内のゴミをクリーンドックが自動収集。本体のフィルターケースが毎回キレイになるので吸引力も低下しづらい。「掃除後のゴミ捨ては面倒だし、ゴミに触れるのはイヤなもの。そのストレスがなくなり超快適です!!」(青木)

↑スティック本体をクリーンドックに戻すと、ドックのモーターが起動。本体モーターの約2倍の吸引力で、本体内のゴミを逃さず回収する

 

↑クリーンドックは紙パック式。ゴミに触れずにそのまま捨てられ、ホコリも舞い上がらない。紙パックの交換目安は約1か月に1回だ

 

↑「ナノイーX」デバイスを搭載。紙パックに集めたゴミを除菌・脱臭する。ペットの毛などの気になるニオイも脱臭してくれる

【POINT02 からまないブラシ】

ブラシに毛がからみにくくお手入れがめっちゃラク!

「パワーコードレス」シリーズでお馴染みの「からまないブラシ」を採用。2本の円すい形ブラシが捕集した毛は、径の細い中央部に移動しつつブラシからスルリと解けて吸引される。「髪の毛やペットの毛がからみにくく手入れがラクです」(青木)

↑からまった毛を取るためにブラシを外してハサミで毛を切って……といった手間がほぼ不要。髪の長い人やペットのいる家庭にオススメ

【POINT03 スリムなハンドル&デザイン】

手元にかかる重量約0.45㎏で掃除前・掃除中の負担も軽く!!

標準質量1.5㎏と軽いうえに重心が下にあるため、手元重量はわずか約0.45㎏。ハンドルもスリムで握りやすく、フロアワイパーのようにスイスイと操作可能だ。「本体をクリーンドックから持ち上げずに手前に引くだけでスムーズに取り出せる。よく考えられています」(青木)

↑ハンドルを外し、ヘッドを隙間ノズルに付け替えればハンディクリーナーとして使える。家具のすき間などにも対応しやすい

 

部屋に出しておく→すぐに使える!!  機能美を極めたスリムデザインが秀逸

本体のヘッド幅を213mmに抑え、クリーンドックの幅もスリム化。部屋に出しておくことを前提として、圧迫感のない設計となっている。「マットな質感も上品で、まるでオブジェのように部屋に馴染んでくれる。“掃除機っぽさ”のなさが実に好印象です!!」(青木)

<Interview>

●デザイン担当


パナソニック
デザインセンター
藤田和浩さん

ダストボックスを充電台に移し“心まで軽くなる掃除機”を実現

デザインテーマは“心まで軽くなる掃除機”。「掃除が面倒」という心情にまでアプローチしたら掃除機はどう変わるか考えました。イメージしたのは“ほうき”のような棒状。でも、一般的な掃除機にはダストボックスが付くため細い棒状にするのは困難でした。そんなとき若手社員がふと「ダストボックスを充電台に移せないか」と発案。設置時は掃除を意識させず操作も軽快、ゴミ捨ては月に1回で済む、ストレスの少ない掃除機が誕生したのです。

 

●技術担当


パナソニック
クリーナー技術部
主任技師
堀部 勇さん

緩急ある吸引とフィルター形状の変更でスティック本体のゴミを残さず回収

クリーンドックの開発では、ゴミをいかに本体に残さず移送するかにこだわりました。まず、ゴミ収集時のフィルターへのゴミの引っかかりを解決するため、一度吸引を緩めて引っかかりを外し、再び強力吸引する方式を採用。また、吸引時にノズルから風が入ってフィルターへの吸引力が弱くなるので、ノズルの角度が90度の状態では風が通らない機構にしました。フィルターも溝にゴミが詰まりがちなプリーツフィルターでなく、コップ型フィルターを採用しています。

 

1か月レビューで判明! パナソニック・最新ドルツで得られる「生活を一変させる6つの気持ちよさ」

マスク生活が続いたことで、口内環境が気になる……という方も多いのではないでしょうか? マスク内に空気がこもって「私の口臭大丈夫かな?」と気になったり、オンライン越しに映る自分の歯が気になったり。コロナ禍を通じて口内環境を考える機会が増えたように感じます。

 

音波振動ハブラシ ドルツは「気持ちいい」から「歯磨きしたい!」

そんなとき、「パナソニック『音波振動ハブラシ ドルツ』の最新モデルを1か月使ってみませんか?」とのお話しが。元々他社の電動歯ブラシを使っていた私は、正直、「あまり変わらないんじゃ……」と思っていたのですが、使い始めて驚きました。え、気持ち良さが全然違うじゃん! 毎日の歯磨きが快適すぎて「歯磨きしたい!」と以前よりも、積極的に歯磨きに取り組んでいる私がいるではありませんか。具体的にどんな点が「キモチィ!」だったのか、6つのポイントを挙げてご紹介していきましょう!

↑パナソニックの音波振動ハブラシ「ドルツ」(EW-DT52)

 

【その1】“神がかったボウリング”みたいな爽快感が気持ちいい!

ボウリングでストライクが決まると、スカッとしますよね。スパーン! スパーン! とピンが華麗に倒されていく様は、見ているだけで「カ・イ・カ・ン」です。 ドルツで歯磨きした感触を例えるなら、そんな感じ。

ドルツ付属の「極細毛ブラシ」の毛先の細さは何と約0.02mm! 自分の髪の毛よりも細い……。ドルツで歯磨きすると、左の奥歯、右の奥歯、前歯の裏側と、表からは見えない歯周ポケットの裏側にまで極細毛が入り込み、歯垢をかき出してくれるのが感触でわかります。

↑ 毛先の細さ約0.02mmの「極細毛ブラシ」。必要以上に歯周ポケットに入り込まないよう、毛先に3mmの段差をつけてくれている優しさもニクい!

 

さらに、ドルツの細い毛先を動かすのは、独自開発された「W音波振動」。歯科医師が推奨する「ヨコ磨き」と、立体的なアプローチができる「タタキ磨き」でパワフルに歯垢をかき出してくれます。このW音波振動の振動数は、ヨコ磨きで3万1000ブラシストローク/分、タタキ磨きで1万2000ブラシストローク/分という、人力では絶対不可能なスピード。かる〜い力で、手磨きとの圧倒的な差を感じさせてくれるのです。

 

この「極細毛ブラシ」と「W音波振動」でスカッと汚れを一掃する爽快感は、まるで目をつぶってかる~く投げているだけなのに、次々とストライクが決まっちゃう……そんな神がかったボウリングのよう!

↑「W音波振動」のイメージ。歯周ポケットの汚れをかき出す「ヨコ磨き」と歯間部の汚れに立体的にアプローチする「タタキ磨き」の相乗効果がスゴイ!

 

ちなみに、私はドルツを使い始めてから「これ、歯磨き粉いらないよね?」と思い、ほぼ使わなくなりました。それは、歯磨き粉をまったくつけなくても変わらぬ爽快感が得られるから! 今までは、歯磨き粉に含まれるミント成分にまやかしの爽快感を感じていただけかも……。本当のスッキリ感は、やっぱり「極細毛ブラシ」と「W音波振動」のコンビじゃなきゃね。力を入れていないのに、しっかり汚れが取れていく……この爽快感はやみつきです!

 

その2】まるで高級ホテルのポーター……スマートでスムーズな使い心地が気持ちいい!

ドルツを知ると、これだけのすごい技術が集結した電動歯ブラシなので、ゴツそう……、重たそう……、持った時の振動が強そう……と、ちょっぴり心配になる部分もありますよね? でも、どうかご安心ください! ドルツは高級ホテルのポーター並みにスマートでスムーズな使い心地なのです。

 

今まで使っていた電動歯ブラシは、私の手には太く感じていたので握るように持っていたのですが、ドルツは手磨きの歯ブラシを使う時のようなペン持ちでも使える細さ&軽さ。細くても手に伝わってくる振動が抑えられているので、ブーブーという振動が気になることもありません。

↑従来モデルのブラシ(左)は先端部分が5mm、ネック部分が7.3mmなのに対し、リニューアルされた新ブラシ(右)は先端部分が3.2mm、ネック部分が4.2mmと大幅に薄くなりました

 

また付属のブラシも、新モデルでリニューアル。上の写真の通り、ヘッドはもちろんネック部分まで薄くなりました。新旧を磨き比べてみたところ、旧ブラシは歯に当たってブブブ! と振動が伝わることもあったのですが、新ブラシはヘッドが薄いぶん、奥歯の奥までブラシが届きます。さらに、ネック部分が細くなったことで口内での動きは極めてスムーズ。その動きを例えるなら、制服が良く似合う、高級ホテルのポーターそのもの。さりげなく私の荷物を取り、私をリードしてサッと扉を開けて待っている……その心地よく滑らかな所作、大好きです!

 

その3】付属ブラシに見る、ベテラン執事のような気遣いが気持ちいい!

ほめすぎでしょ! と思っているかもしれませんが、まだまだあります。ドルツには4つのブラシが付属しているのですが、このブラシがどれも優秀なのです!

↑ドルツの付属ブラシ。左から、「極細毛ポイント磨きブラシ」「クリーン&ホワイトブラシ」「極細毛ブラシ(コンパクト)」「極細毛ブラシ(ラージ)」

 

私がメインで使っていたのは「極細毛ブラシ(コンパクト)」でしたが、その日に応じて追加でブラシを使い分けていました。これだけブラシが選べると、歯磨き専用のベテラン執事がいるような気持ちになってくるんです。

 

私「じいや、今日はどんなブラシがいいかしら?」

 

ドルツ「お嬢さま、本日は歯に詰まりがちな焼肉を召し上がりましたね。口臭予防のためにも『極細毛ポイント磨きブラシ』で歯の隙間をケアされては?」

 

私「いいわね。お願いしようかしら」

 

ドルツ「かしこまりました。こちらをどうぞ……ブイ〜〜〜ン」

 

私「じいや、今日はどんなブラシがいいかしら?」

 

ドルツ「本日はコーヒーをたくさん召し上がられたようなので、着色汚れケアに『クリーン&ホワイトブラシ』はいかがですか?」

 

私「さすが、わかってるわね。よろしくてよ」

 

ドルツ「仰せの通りに、お嬢さま。……ブイ〜〜〜ン」

 

念のために補足しますが、あくまで脳内のイメージです。実際には私の手でブラシを差し込みますし、会話もできませんよ!(笑)

↑ 歯の模型を使ったイメージ。「極細毛ポイント磨きブラシ」は、歯間や歯周ポケットの汚れを集中的にケアできます

 

その4】 専用アプリで味わう「正しくハマった」感覚が気持ちいい!

完全に正しくできた! と自覚できたとき、すごく気持ちが良いですよね。たとえば、ジグソーパズルのピースが「ここ!」という場所にピタッとはまったとき、ゾクゾクしてしまうのは私だけ? 歯磨きも同様、完全に正しく磨けた! と自覚があるのとないのとでは、気持ち良さが全然違います。そんな快感に貢献するのが、ドルツの公式アプリ(※Bluetooth搭載機種のみ対応)です。

 

アプリを使うと、画面の上部で「今磨くべき場所」を指示してくれて、下部では内側のスマホカメラの画面が表示される仕組み。これにより、ドルツ本体の電源をつけてから2分間、磨き方のガイドを見ながら自分の磨き加減をチェックすることができるのです!

↑上の画面に表示される動画に従って歯ブラシを動かせば、あっという間に歯磨きが完了!

 

これだと同じところしか磨けていなかった! なんてこともなく、アプリの通りに磨いていけるのであっという間! 「あれ? もう2分?」と最初のうちは驚いてしまいました。また強く押しすぎている時には「押しつけすぎです」とピンク色にアラートがついてお知らせしてくれるので、ついつい力を入れてしまう私にはうれしいところ。

 

アプリにはカレンダーも搭載され、自分の磨いた時間や磨きの強さをチェックすることができます。先述のジグソーパズルの例でいえば、「毎日の歯磨き」という名のピースをはめていくうちに、パズルの全貌(自分の歯磨きの傾向)が浮かび上がってくるような……そんな喜びもあります。こうして歯磨きが「見える化」されると、歯磨きがどんどん楽しくなりますよね。

↑ アプリにはカレンダーも搭載されていて、自分の歯磨きをチェックすることができます

 

特に「初めて電動歯ブラシを使う」「正しく磨く習慣をつけたい」「力加減がわからない」という人にオススメ。アプリ内では、各部位ごとの磨き方解説も動画で見ることができるので、お子さんの歯磨き習慣をつけるのにも最適です。家族みんなで、気持ちよく歯磨き習慣が作れそうですね。

 

その5】自慢したくなるデザインが気持ちいい!

続いてご紹介するのが、インテリアになじむ気持ちのいいデザイン。スタイリッシュでシャープなフォルム、落ち着いた質感、スタンドは本体底面が触れない独自のフロート形状……どれをとっても美しい! スタンドと充電器は兼用かつコードレスで置いておくこともできるので、洗面台はスッキリ。実に絵になります。う~ん、これは洗面台だけに置いておくのはもったいない。できることなら、常に玄関に置いておきたい……歯ブラシだけど。見せびらかしたい! 自慢したい! あふれんばかりのこの気持ち……例えるなら高級ブランドの婚約指輪。わざと目立つように見せて「あら、バレちゃったー?」なんて言ってみたい。もちろん実際にそんな経験はありませんが、ドルツの美しさはそんな気持ちをかきたてます。

↑フロート形状のスタンドはお手入れもラクラク。1時間の充電で約22日(約90分※)磨けるほか、2分間の充電で1回(約2分間)磨けるクイックチャージも魅力です  ※フル充電時。日数は1日2回、各2分間使用した場合。使用条件により、使用時間は異なります

 

【その6】歯科検診で褒められて気持ちいい!

ドルツを使い初めて5日後くらいに歯医者さんに行ったところ、「磨きはバッチリ」とのこと。やったー! しっかり磨けているという、自信にもなりました。そして歯医者さんで歯をクリーニングした帰りの歯の状態を、ドルツでキープできている気がする! 特に下の前歯の裏側。歯並びが悪い部分なので、いつも歯石がたまってしまうのですが、クリーニングから半月以上経ってもまだツルツル! 鏡で自分の歯を見るのが楽しくなってきました。早く次回の歯科検診に行って褒められたいです!(笑)

 

ちなみに、いつでも歯医者さん帰りのような歯を維持できているからか、以前より「口臭大丈夫かな?」と感じることも少なくなりました。こうして実際に使ってみると、ドルツ、やっぱりイイですね! 機能も使い勝手も見た目も、すべてが気持ちいいから、歯磨きが楽しくなりました。マスク生活が続いて隠れがちな口元ですが、マスクを取って笑顔で話せるその日まで、これからもドルツでしっかりとケアしたいと思います!

 

 

おまけ】ジェットウォッシャー ドルツも気持ちいい!

電動歯ブラシの「音波振動ハブラシ ドルツ EW-DT52」だけでも十分にスッキリできるのですが、もっと気持ちよくなりたい欲張りさんには、「ジェットウォッシャー ドルツ EW-DJ41」もオススメ! こちらは歯ブラシでは取りきれない歯間や歯周ポケットの汚れを、勢いのある水流で洗浄できるアイテムです。

その特徴は、防水・コンパクトで携帯しやすく、手が小さい人でも使いやすいところ。水流はお好みで4段階に調整でき、最大レベル4はもう「口の中がウォータースライダーか!」というくらいの威力があります。歯列矯正をされている方や、歯並びに悩んでいる人にとっては重宝するアイテムなはず! 歯磨きでは届かない隙間にまで水量が届き、歯医者さんに行った後のようなさっぱり感を自宅で味わえます。

 

使い始めてから家族で愛用していますが、とにかく水流に勢いがあるので、お風呂場で使うのが我が家の決まりになりました(笑)。お風呂場なら、水飛びも気にせず使えるのでオススメですよ。ぜひドルツと併用して、さらにツルツルの歯を目指しましょう!

撮影/福永仲秋(ANZ)

もっと洗濯を楽しもう! パナソニック×花王の「#センタク」プロジェクト始動!

家事のなかでも、つい面倒だと感じてしまいがちな「お洗濯」ですが、そんな洗濯を楽しいものにしようと、10月19日が「洗濯を楽しむ日」として制定されました。

 

この「#センタク」プロジェクトを推進するのは、大手家電メーカーのパナソニックと、日用品最大手の花王の2社。『「#センタク」洗濯は未来への選択だと思う』というメッセージを掲げ、洗濯に役立つ情報を発信するとともに、洗濯を積極的に楽しむ啓発活動を行っていくとしています。

 

また、人気バンド[Alexandros] が書き下ろした新曲を起用し、作詞・作曲をつとめた川上洋平さんが出演する「#センタク」CMも公開。川上さんは、曲に込めた想いについて以下のようにコメントを寄せています。

↑CMに出演する[Alexandros] の川上洋平さん

川上さん:洗濯のCM楽曲って聞くと、なんとなく爽やかで明るくて、朗らかで…パッと思いつくのはそういったものだったんですが、でも洗濯というものをもう少し深く考えたときに、洗濯は“つつましさ”だったり、昨日まで今日までの自分を洗い流して明日新しく生まれ変わるという“尊い行為”だなと気づきました。毎日やってることだし、すごい大事なことだよねって、気づかせてくれるようなものにしたいなと。

なので、今回の曲はありきたりなものじゃなく、そういった洗濯の大切さを感じられる少しドキッとするような音色入れてリフレインで続いて行くような曲構成が頭の中に浮かびました。淡々としてるけど、でもそこにはちゃんと深みがあって…そんなメロディーになっています。

 

洗濯をポジティブなものとして発信したい

同プロジェクトの旗振り役を務めるパナソニック ランドリークリーナー事業部 課長の國司有香さんは、10月19日を記念日に登録しようと思ったきっかけについて、「家事は毎日しなければいけないものとして楽しんでいない人が多いので、家事に対する意識を変えるきっかけを作りたいとい漠然とした思いが以前からありました。そんなとき、書類の日付の1019がセンタクに見えたんですね。それで10月19日を洗濯に関連する日にしたいと思ったんですけど、洗濯機の日などはすでにあったので、いろいろと相談した結果『洗濯を楽しむ日』にしようということになりました」と経緯を説明してくれました。

↑花王ファブリックケア事業部 ブランドマネージャーの原岡理映さん(左)と、パナソニック ランドリークリーナー事業部 課長の國司有香さん(右)

 

また、花王ファブリックケア事業部 ブランドマネージャーの原岡理映さんは、「洗濯を楽しむというメッセージは花王も求め続けてきたことだったので、そのメッセージに共感しプロジェクトに参加させて頂くことになりました」と、パナソニックの発案するプロジェクトに参加することになった経緯を語ってくれました。

 

では、この「洗濯を楽しむ日」は具体的にどう過ごせばいいのでしょうか? パナソニックの國司さんは、「洗濯が嫌いな方もいると思うので、無理に好きになってほしいということはありません。ただ、今まで試したことのない洗い方やアイテムを使ってみると、新しい発見があるかもしれません。例えば、次に買い替える時に、乾燥機能付きのドラム式洗濯機にしてみたら、洗濯にかかる手間がグッと減って洗濯がラクになったりしますよ」とコメント。花王の原岡さんは、「普段なかなか洗わないもの、例えばぬいぐるみなどを洗ってみるのもいいかもしれませんね」と語っていました。

 

プロジェクトの今後について原岡さんは、「パナソニックさんは家電、花王は日用品を扱う会社なので、暮らしをどう彩っていくのか、という目線は一緒。協力してできることはまだまだ多いと思います」と、さらなるコラボレーションの可能性についても言及していました。

 

生活をする上で避けて通れない日々の洗濯は、ついついネガティブに捉えがちになってしまいますが、どうすれば楽しめるようになるのか少しだけでも考えてみるきっかけとして、10月19日の「洗濯を楽しむ日」を考えてみてもいいかもしれません。

 

『「#センタク」プロジェクト』特設サイト:https://panasonic.jp/wash/sentaku.html

ツラい歩道橋の登りもラクに進めるモードを搭載! パナソニック「ビビ・L・押し歩き」の決まり手は押し歩き

“いま”爆売れ中のパナソニックの電動アシスト自転車「ビビ・L・押し歩き」。そのヒットの背景を本誌編集部・乗り物担当の上岡が解説します!! 歩道橋や駐輪場のスロープでも押し歩きがラクラクです。

※こちらの記事は「GetNavi」 2021年10月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

重い電動アシスト自転車をモーターがちょっとアシスト

【電動アシスト自転車】2021年7月発売

パナソニック

ビビ・L・押し歩き

12万9000円(税込)

押し歩き時の際にかかる負荷を軽減する押し歩きモードを搭載。2019年に施行された改正道路交通法に定められた、歩行補助車等が歩行者とみなされる条件を、サドル傾斜やスピードなど、4つのセンサーによる制御で満たしている。

 

本誌乗り物担当

上岡 篤

スポーツタイプの電動アシスト自転車を1年前に購入。近場なら買い物やレジャーすべてで自転車の生活を送る。

4つのセンサーを駆使して歩行者としての条件をクリア

伸張を続ける電動アシスト自転車だが、ネックは重さが生み出す押し歩き時の負担。それを減らすのがビビ・L・押し歩きだ。

 

「4つのセンサーを搭載して改正道路交通法に基づく『歩行者』の条件をクリアしています。また、スイッチを押している間だけ押し歩きモードになるなど、安全面もしっかり考慮されています」(上岡)

 

高齢者の運転免許自主返納後の移動手段としても注目されている電動アシスト自転車。ビビ・Lで初採用したのは、高齢者の利用が多い軽量モデルなのがその理由だ。

 

↑押し歩き専用の手元スイッチを搭載。ボタンを押している間のみ押し歩きモードが働く安全機構だ

 

↑乗車時にサドルを下げると押し歩きモードが解除され、ペダルをこいだ時にモーターのアシストが働く(左)。降車時はサドル下のレバーを上げ、サドルを引き上げると押し歩きモードに(右)

 

【トレンドのツボ】電アシ市場は拡大しシェアサイクルでの利用も増加

コロナ禍で人気の自転車。電動アシスト自転車も販売台数を伸ばし、前年比117.3%に伸長(サイクルベースあさひ調べ)。シェアサイクルでの利用体験も販売増につながっている。

 

 

【フォトギャラリー(画像をタップすると拡大表示されます)】

 

「食材買い忘れデバイス」の意外な効能を発見!パナソニック「ストックマネージャー」&カゴメ「野菜生活100」3週間レポート

パナソニックの「ストックマネージャー」をご存知だろうか? これは専用スマホアプリと連動して使うIoTサービスで、登録した食材を重量検知プレートというデバイスの上に載せると、アプリ上から個数や重さが見られるというもの。一言でいえば、食材の買い忘れ防止や冷蔵庫内の在庫管理ができるアイテムだ。

↑左の白い板状のデバイスが重量検知プレート。右の画面はパナソニックの専用スマホアプリ「キッチンポケット」

 

このデバイス、私、ヤマダ家でもすでに半年以上使っていて、正直、使い勝手がいい。例えば我が家では、私が卵かけご飯好き、妻が納豆の卵黄乗せが好き、娘がパンケーキ作り好きと、卵の消費が激しいのだが不規則。「卵あったっけ?論争」が起こり、買い忘れと重複買いが多発する。かぶって買ってしまった日には、卵コーナーから卵があふれ、行き場のない卵たちが庫内を占拠し冷蔵庫がカオスに。というのはやや大袈裟だが、ストックマネージャーを導入してからはそういったことが激減。

 

しかも使っていくと、本機は単なる「食材買い忘れデバイス」としてだけでない魅力があることがわかってきた。家族のヘルスケアを考える面でも効果的だったのだ。

 

本記事では、「なぜヘルスケアとの相性が良いのか?」「カゴメ野菜生活100を使ったストックマネージャー活用術」をお届けしながら、生活や数値の変化をレポートしていこう。

ストックマネージャーと野菜生活100で、家族との会話が増えた、栄養の話をするようになった。「なぜ?」を紹介

 

【改めて今回活用する商品】

パナソニック

ストックマネージャー

重量検知プレート NY-PZE1

「重量検知プレート」(下写真)とスマホアプリ「キッチンポケット」との連携で、食材管理をサポートするデバイス。牛乳、ヨーグルト、納豆といった日々使う食材をアプリ上で登録して使用すれば、個数や容量をアプリ上で確認できる。また、利用期限が近づいたら通知する機能や、ストックが減ったら教えてくれる機能などアラートも充実。重量検知プレートの使用可能環境は1~39℃なので、冷蔵庫だけでなく、キッチンまわりに置いてお米の残量管理などにも使える。

ストックマネージャーのディテールをギャラリー形式で紹介(画像をタップすると説明が表示されます)

ストックマネージャーで使える食材の例】

 

今回、パナソニックとカゴメが共同で「野菜をとろう4週間チャレンジ」を9月29日から実施しており、このチャレンジに乗っかる形で、我が家でも新たなヘルスケア生活をスタート。どのような変化が起こったか、3つに分けて紹介していく。

 

ストックマネージャーの意外な使い方で変わった3つの生活習慣

●やったこと:カゴメの野菜生活100を置いて毎日一本家族みんなで飲むようにした。

 

【その1】本数が減っているかいないかで、家族の活動状況がわかるようになった

↑「あ!今日まだ野菜生活100飲んでないな?はいよ!」という些細なコミュニケーションで家族の健康を気遣うことができる

 

我が家は共働き夫婦で、日中は別の空間で仕事をしており、ほぼ会話がない。今年に入ってから業務量が増えて夜遅くまでかかることが多く、会話の総量が昨年よりも減ってしまった。かつ、娘は今年受験生で自室に篭りがち。同じ屋根の下にいるのに、コミュニケーションが少ない状態に。

 

つまり、日常の共通項が少ないのだ。けれど、ストックマネージャーに野菜生活100を置いて毎日飲むというルール化をしたところ、会話のきっかけがとても多くなったのだ(些細なことだけど)。

 

娘が学校から帰ってくるタイミングで、「キッチンポケット」で野菜生活100の残量を確認しておいて、減っていなければテーブルの上に置いたり、冷蔵庫から取り出したりしてあげる。そのままダイニングテーブルに座って、今日あったことの会話がはじまる。夕方以降は塾で部屋から出てこないので、この夕方の時間帯の何気ないおしゃべりは貴重だ。

 

妻も同様。廊下に折り畳みデスクを展開してオフィス代わりにしている妻に持って行く。アプリ上で見て、すでに飲んでいる場合は、「今日はもう飲んだね」といった形で話しかける。それぞれ自分の時間軸で生活している人たちを結びつけてくれる役割を果たしてくれるのだ。

 

正直、ストックマネージャーの機能を最大限活かしているかというと微妙なところだが、同機の使い方の亜種としてこんなものもあるのではと思っている。

↑キッチンポケットでは重力検知プレートに乗っている食材や商品をアプリ上で確認できる。利用期限目安も表示されるため、フードロスを防ぐ効果もある

 

【その2】健康を気遣うアクションが生まれた

後述するが、カゴメでは手のひらで野菜摂取量を推定できる「ベジチェック」という法人向け機器を用意している。「野菜生活100」を飲んでどれだけ数字が変わるかをチェックする(※1)のが週末午後のルーティンである。

※1:今回、パナソニックとカゴメの共同企画「野菜をとろう4週間チャレンジ」の特別対応としてベジチェックを体験しています

 

私の数値が良いと娘がプンプンして、「パパ、深夜に一人で隠れて野菜めっちゃ食べてるでしょ。ヤバい奴だよ!」という謎の言いがかりが始まる。たわいもないコミュニケーションも楽しいのだが、本質的な会話も生まれてきて、「もっと野菜食べないとダメかぁ」(娘)と食生活を見直すというのも出てくるから面白い。さらには、「いくら野菜を食べても不規則な生活をしてたら、それはそれで悪影響じゃない?」(妻)など、食生活以外に目を向ける発言も。

 

「ちょっときれいすぎる会話しすぎ!」と思うかもしれないが、実際我が家であった話だ。ストックマネージャー+野菜生活100をきっかけに、健康へのアクションを起こそうという行動変容が生まれたのは良いことだと思っている。

 

【その3】冷やし忘れによるガッカリがなくなった

我が家のあるあるとして、飲み物はECで多めに注文してストックは十分あるけど、冷やし忘れが度々あり、いざ飲むときに冷えていないというのがある。水や炭酸ならまだ氷を入れれば解決するが、お酒でこれをやってしまった場合はしょぼん。

 

その点、ストックマネージャーは量が少なくなるとスマホに通知してくれるので、そういうことがなくなった。野菜生活100生活でも美味しい飲み物を美味しい状態で飲むという当たり前のことをサポートしてくれる。

 

で、実際どれぐらい数値は変わったの?

我が家では、「野菜をとろう4週間チャレンジ」の特別対応として、9月中旬からベジチェックを使った野菜摂取レベル・推定野菜摂取量をチェック。3週間経過した時点での家族の数値を紹介していこう。ベジチェックでは野菜摂取レベルをレベル0から12.0までの120段階で表示。

 

厚生労働省では1日あたりの野菜摂取量の目標値を350g(※2)と設定している。ベジチェックでは野菜摂取レベル7〜8をおおよそ野菜摂取量350gに相当するとしている(※3)。

※2:「厚生労働省 健康日本21」が推奨する1日の野菜摂取目標量を350gと設定
※3:ベジチェックの表示値はあくまでも目安とお考えください。ベジチェックは医療機器ではありません
9月12日
(スタート時)
9月19日 9月26日 10月3日
ヤマダ 6.5 6.1 6.2 6.6
5.9 6.2 6.1 6.5
5.2 5.2 5.6 6.2

結論から言うと、散々良さそうなエピソード言ってきたけど低い! 結構野菜を摂っているつもりだったけど、低い! カゴメの基準からするともう一歩!お恥ずかしい! ただし、野菜摂取量を増やしてからベジチェックの測定値に反映するまで2~4週間ほどかかるとのことで、今後のアップに期待している。

 

ちなみに9月26日ごろに、【その2】健康を気遣うアクションが生まれた話をしているので、改善の兆しが出てきている。今後のさらなる数値アップに期待だ。

 

さて、カゴメでは「野菜をとろう あと60g」というキャンペーンも実施中。これは、日本人の1人当たりの平均野菜摂取量は約290g(※4)で、60gの野菜が不足していることから、この不足分を補おうという取り組みで、レシピも豊富。残りの期間は、ストックマネージャー+野菜生活100から派生した生活も取り入れてみたいと思う。

※4:平成22年~令和元年国民健康・栄養調査(厚生労働省)での日本の1人当たりの平均野菜摂取量は約290g

 

まとめると、個人的には数値以上に生活習慣や家族との向き合い方が変わった点に価値を感じている。ストックマネージャーは様々な食材や商品を計測できるので、モニタリングすることで生活に変化をつけることが可能。ぜひ楽しんでほしい。

 

さて、今回はヤマダ家の「ストックマネージャー+野菜生活100」をお届けしたが、もう1本記事をお届けしたいと考えている。次回は、

 

・残りの期間でヤマダ家の野菜摂取レベルはどれだけアップしたか?

・「野菜をとろう4週間チャレンジ」の参加者のアンケートデータから読み取れる変化

ストックマネージャーは結局、どんな人に向いているか?

 

をお届けして、ヤマダ家目線以外の客観データから導かれるストックマネージャーの有用性についてレポートしていく予定だ。

 

【文末コラム】ニューノーマルでヘルスケアの考え方が変わった

本稿とは直接関係なかったが、コロナ禍以降のヘルスケアの変化について触れておきたい。GetNavi webとFYTTEでは現在、「カラダ、ココロ、整うプロジェクト」を開催中だ。本プロジェクトは「新しい時代のヘルスケアを新定義しよう」という意欲的なチャレンジ。両媒体が考えたニューノーマルのヘルスケアのポイントは5つある。

 

①オンラインがベースになりどこにいても上質なエクササイズやトレーニングメソッドが受講可能に

②パーソナライズ化された効率のよいエクササイズやトレーニングメソッドが中心になる

③自宅がヘルスケア活動をするうえでのベースの場所のひとつになる

④自宅がベースになるから生活に密着した食べる/働く/眠るもより大事になる

⑤自宅がベースになるからより一緒に住む人との協力が大事になる

 

重要なのは、後半3つ。単に運動するだけでなく、食事管理や働き方/眠りの質も大事なる。そして、一緒に住む家族との協力が必須になる。要は、お互いに声を掛け合って、励まし合って、相手を気遣ってというのが良質なヘルスケアを得るには重要だということだ。

手袋にランプの技術を投入!? パナソニックが「やわらかいのに切れない手袋」を発売

↑パナソニック「タングステン耐切創手袋 手のひらゴムコート無し」(1821円・税込)

 

パナソニックは、タングステン細線化技術を応用した耐切創手袋「タングステン耐切創手袋」を1021日に発売します。直販ストア価格は、手のひらゴムコート無しが1821円(税込・以下同)、手のひらゴムコート有りが2000円。サイズはそれぞれSMLLL4種類を用意しています。

 

薄くて柔らかいのに高い耐切創性を持つ

そのタングステンを使用した本製品は、最高レベル(※)の耐切創性(切れにくい機能性)を持ち、薄くて柔らかいのが特徴です。そのため、指の曲げ伸ばしがスムーズに行えるので、作業の邪魔をしません。耐久性が高いため洗濯をしても毛羽立ちにくく、速乾性があるのもメリット。
※欧州規格 EN3882016ISO13997)基準。耐切創レベルE…手のひらゴムコート無し、耐切創レベルF…手のひらゴムコート有り

 

↑パナソニック「タングステン耐切創手袋 手のひらゴムコート有り」(2000円・税込)

 

さらに、手のひらゴムコートがあるモデルでは、耐油性・耐摩耗性・引き裂き強度に優れたニトリルゴムを採用。グリップ力が必要なシーンで活躍します。薄くて柔らかいのに、手をしっかりと守ってくれる「タングステン耐切創手袋」。工事や製造現場でのプロユースとして使えるほか、一般家庭でもガーデニング、アウトドアのレジャーなどに重宝するでしょう。

HD解像度で映像と地図が有機ELディスプレイに美しく映える! 「ストラーダ」フローティング大画面モデル3機種12月発売

パナソニック オートモーティブ社は、カーナビステーション「ストラーダ」3機種『CN-F1X10BHD』『CN-F1X10HD』『CN-F1D9HD』を、12月上旬から発売します。価格はいずれもオープン価格。

↑CN-F1X10BHD

 

↑CN-F1X10HD

 

↑CN-F1D9HD

 

同シリーズでは、全モデルで映像と地図をHD解像度での表示に対応し高画質化。高精細なHD描画に対応した「HD美次元マップ」は、視認性を考慮した配色の新デザインを採用し、ビルの明かりや影までリアルに表現する3D地図描写が特長です。

 

処理能力の高いCPUにより、起動時間やルート探索の時間を、従来モデル(2020年モデルCN-F1X10BLD/F1X10LD/F1D9VD)から大幅に短縮。直感的な操作をスマートフォン感覚で心地よく行える高速レスポンスが可能で、さらに位置精度も向上させています。

 

有機ELパネルを搭載した10V型、新たにHD液晶を搭載した9V型の大画面ディスプレイは、470車種以上に取り付けることが可能です。

 

また、スタンダードモデル4機種も、12月中旬から発売(いずれもオープン価格)。スタンダードモデルはフルモデルチェンジでユーザーニーズの高い地図・映像の高画質化に対応し、HD画質モデルのラインアップを普及価格帯まで拡充しています。ラインナップは、以下のギャラリーをご覧ください。

超わがままゲーマーの欲求を満たすか? ゲーミング特化型ネックスピーカー「SC-GN01」使い倒しレポ

ステイホーム&テレワークが広がり、自宅で長時間を過ごすことが増えた今日この頃。これに影響を受けたAV機器のなかでも、このところ流行しているのが「耳をふさがずに耳元で音を出す」というイヤホンやスピーカーです。

 

パナソニックが2021年10月下旬に発売する「ネックスピーカーシステム SC-GN01」(実勢価格:2万2000円)は、首もとを囲むように前2つ+後ろ2つにレイアウトされたスピーカーにより、4chサラウンドが手軽に楽しめる製品。そのうえでゲーミング用途に特化したことが特徴で、開発にはあの「ファイナルファンタジーXIV」(スクウェア・エニックス)のサウンドチームも参加。RPGやFPSなどのゲームプレイに最適な音作りはもちろん、ゲーマーが本当にほしいスピーカー像を細部まで追求したモデルとなっています。

↑パナソニック「ネックスピーカーシステム SC-GN01」

 

↑肩に乗せるように装着します

 

個人的にも昨年からゲームをプレイする時間が飛躍的に伸びていること、またペットを飼っているため家の様子を気にしながらプレイしたい(=耳をふさぎたくない)という事情もあり気になっていた1台。今回はこの「SC-GN01」をレビューさせていただきたいと思います。

 

USBケーブル1本でつながる首もと用スピーカー

本製品の大きさ(幅)は240mm、重さは約244g。手にとってみると、4つのスピーカーを搭載しているだけの大きさと重量感がありますが、そのわりに実際に装着した際の負担は軽め。首もとのシリコンゴム製パッドであったり、鎖骨のあたりを左右4点で支える構造であったり、負荷がかかりにくいよう工夫されていると感じます。

↑手に持つとそれなりの重量感

 

↑本体底面は、中央(頂点)の部分と、接地する4点にシリコンゴム製のパッドが使われています

 

使いかたは、Windows PCやゲーム機とUSBケーブル1本でつなぐだけ。接続すると自動的に電源が入ります。なおUSB接続式ということで、ステレオミニプラグでつなぐ一般的なヘッドホンと性質が違う点は購入前に間違えないようにしておきましょう。

 

ゲーム機としては、PS4、PS5、Nintendo Switch(TVモード)とのUSB接続に対応。Xbox One・Series S/XやNintendo Switchのテーブル/携帯モードの場合は、付属の音声接続コード(ステレオミニ端子)を併用してつなぎます。

↑PS4との接続はUSBケーブル一本でOK

 

↑付属の音声接続ケーブルを使えばテレビなどのイヤホン端子と接続することもできますが、USBケーブルによる給電も必要なので、接続時にケーブルが2本必要になります

 

接続がBluetoothなどのワイヤレスではなく「いまどき有線?」と思う人もいるかもしれませんが、ゲームの場合は無線接続による音のわずかな遅延がストレスになるケースが少なくありません。バッテリー残量を気にする必要もないので、ゲーミング特化型の製品として有線にこだわったのは間違いないと思います。

 

そのうえでケーブルの長さが足りないとちょっと厳しいところですが、本製品のUSBケーブルは3mとかなり長め。装着したままイスから立ち上がったり、多少歩きまわっても大丈夫な作りが好印象です。ただしケーブルが長いぶん、使わないときはけっこうかさばります。ケーブルを束ねて壁などに掛けておくか、使うたびに箱にしまうか……片付けにはちょっと工夫が必要かもしれません。

↑3mもの長さがあるUSBケーブル

 

「FF14」はもちろん、レトロゲームでも没入感バッチリのサラウンド効果

ネックスピーカーがどんな音量で鳴るものなのかは、実際に体験してみないとわからないポイントです。本製品は(ヘッドホンではなく)あくまでスピーカーなので、「鳴らしている音は近くにいる人にほぼそのまま聴こえる」と思ってもらって間違いないでしょう。ただし耳のすぐそばで音を出すぶん、音量を絞っていても使用者には低音まではっきりと聴こえます。

 

深夜など、家族や近所に音量を配慮できる意味合いもあると思いますが、筆者宅ではそれ以上のメリットも。というのも、リラックスしてゲームをプレイしたい時間はだいたいいつも食器洗い乾燥機を稼働させているんですよね。近くでゴォン、ゴォンと大きな音がするなかでのゲームはボリュームをいくら上げようが厳しいものがあったので、耳元で聴き取りやすいスピーカーというのは効果が大きかったです。

↑ネックスピーカーの右側面には音量の調整ボタンとミュートボタン、左側面にはマイクのミュートボタンとサウンドモード切り替えボタンを備えています

 

そして、ここからは「SC-GN01」を着けてPS4でプレイしてみたゲームの具体例を少しずつ紹介します。まず外すわけにいかないのが「ファイナルファンタジーXIV」。製品の設計に本作開発者が直接携わったという特別なタイトルです。

(c)2010-2021 SQUARE ENIX CO.,LTD.All Rights Reserved.

 

本作では音楽やキャラクターボイスといったもののほかに、木々のざわめき、川のせせらぎ、鳥のさえずりなど、四方で鳴るあらゆる環境音にもこだわったサウンドすべてが重要な要素。「SC-GN01」の4chサラウンドを生かすことで、それらを臨場感たっぷりに楽しめます。周囲のモンスターや人物の近さ・遠さも耳で感じ取ることができ、かなり深く世界観に入り込めました。これはボリュームもできるだけ大きめにして没頭したい。

 

また、「SC-GN01」には6種類のサウンドモードがプリセットされており、本体のボタンを押すことで切り替えができます。このなかに「RPG」や「FPS」というモードがあるのが独特で、特にRPGモードは「ファイナルファンタジーXIV」のためにある……というのはさすがに言いすぎかもしれませんが、ベストマッチの設定であることは間違いないでしょう。通常のステレオモードと比べると、RPGモードでは迫力と「包み込まれる感」が圧倒的にアップしたと感じました。

 

もう1本は、方向性がまったく違うタイトルとして「VA-11 Hall-A ヴァルハラ」をチョイス。こちらは懐かしタッチのアニメ風ドット絵アートと、バーテンダーになってお客さんにぴったりのカクテルを振る舞うというゲーム性がユニークな作品。キャラクターボイスはありませんが、あらかじめ用意された数十曲から選んで流せる店内BGMのクオリティに定評があり、これをネックスピーカーで堪能することにしました。

 

プレイ後の感想としては、バーにいる臨場感がグッと上がる感じがあり、“お酒のアテ”としても楽しめる本作との相性は良好。ゲームそっちのけで好きな曲をエンドレスで聴き続ける楽しみ方もありますが、この際のスピーカーのモードは通常の「ステレオ」や「ミュージック」よりも「RPG」にしたほうがやはり没入度が高く、個人的には気に入っています。

 

そしてもう1本は正真正銘のレトロゲームですが、特徴的な低音がちゃんと出ている(聴こえる)かどうかでゲームの印象がまったく変わるタイトルとして「ダライアス」をプレイ。「グラディウス」「R-TYPE」と並ぶ横スクロールシューティングの御三家といわれる名作です。PS4/Nintendo Switchでは「ダライアス コズミックコレクション」として、かつて1980年代後半のゲームセンターで稼働した超ワイド画面を完璧に移植したものが発売されています。

 

オリジナル(アーケード版)は小屋のような筐体に入り込んでプレイするスタイルであり、その中でプレイヤーを包み込む重低音が肝だった本作。「SC-GN01」の持つ低音域の性能とサラウンドの効果はこれと相性がよく、ドスドスと無機質なビートが響く都市地帯ステージ、ボス戦突入を告げる「WARNING!」の警告音など、音響の臨場感は抜群。結果的に今回試したなかでも最もテンションが上がる1本となりました。

 

最後は余談レベルですが、PS4の「torne(トルネ)」アプリを使ってゲームの休憩がてらテレビ番組も観てみました。音がいいことはあらゆるシチュエーションに有効で、「ながら聴き」のニュース番組も聴きやすい。人の声が埋もれて聴き取りにくいときは、スピーカーのモードを「ボイス」に変更すると尚良しです。

→「torne」についてレビューした記事はこちら 

 

非対応のゲーム機や「ゲーム実況」との相性も試してみる

さらに、「SC-GN01」のやや特殊な使い方についても見ていきます。本製品はUSB接続式のスピーカーということで、USB端子があればPS3など旧世代のゲーム機でも使えそうな気がしてしまいますが、残念ながらそれらと普通につないでも音は出ません。ただし前半でも紹介したように、製品に付属する音声接続コード(ステレオミニ端子)を使えばアナログ接続で音を出すことは可能です。USBケーブルによる給電が必須、また赤・白のオーディオ端子をステレオミニプラグに変換するケーブルなども別途用意する必要があり手間はかかりますが、音そのものはアナログで出せることを確認できました。

↑赤・白のオーディオ端子をステレオミニプラグに変換するこのようなケーブルを用意すれば、強引ながら古いゲーム機の音を出力することも可能です

 

そして本製品で個人的に試してみたかったのが、ゲーム実況配信の用途です。ゲーム実況は「ヘッドセットで音を聴きながらしゃべる」というスタイルが一般的ですが、筆者の場合は長時間のプレイ時に耳をふさいだままにするのは避けたく、「通常のスピーカーで音を聴きながら実況できる」という状態が理想でした。

 

その上でいくつかの機材を試してきましたが、スピーカーから出たゲームの音をマイクが拾うため、ゲームの音が回ってしまう。つまり、エコーのように音が二重になった状態で配信されてしまうわけです。BGM程度であればそこまで気にならないのですが、キャラクターボイスがあるゲームだと、あらゆるセリフに無用なエコーが付くので実用的にはちょっと厳しいところ。

 

「SC-GN01」には、スピーカーから出力されるゲームの音をあらかじめデジタルの逆位相で打ち消し、その音をマイクで拾わないようにするという「エコーキャンセルマイク」という機能が入っています。こちらはゲームプレイ中のボイスチャットに便利な機能としてアピールされているのですが、同様にマイクを使うゲーム実況にもメリットがあるのでは? とひそかに期待していた部分です。

 

結論から言えば、エコーキャンセルマイクの効果は確かなもので、本来ならかかってしまうゲーム音のエコーをきれいになくすことができました。正直、それだけでもかなり画期的ではあるのですが、「ゲームの音量より配信者の声がクリアであることが重要」という実況配信を前提としたマイクとしてはやや及ばずという印象も。デフォルトだと実況の音声が音量不足ぎみになるので、マイクのプロパティ上で音量を上げたり、ゲーム側の音量を下げたりしながらバランスをとって使うことになります。この際、マイク音量をあまり上げてしまうとノイズが乗りやすくなるので、適度に設定するのはちょっと難しかったです。

↑PC上でマイクの入力レベルを上げることで音量調節はできますが、規定以上の音量にするとノイズが入りやすくなります

 

音質と装着感は申し分なし。ゲーマーのあいだでは大人気の予兆も

普段のゲームを楽しむための音質、臨場感はバッチリ。重量がそこそこあるものの装着感はよく、首に掛けたまま6時間連続のプレイでも負担に感じない作りはさすがでした。さらにエコーキャンセルマイクも優秀だっただけに、さらにマイクの性能を重視した「実況配信者向けモデル」も出してほしい……という欲が出てしまうのは、さすがにニッチな願望すぎでしょうか。

 

2万円台とスピーカーとしてはそこそこ本格的な本製品ですが、パナソニックの本製品サイトによれば“「SC-GN01」は、想定を大幅に上回るご注文をいただいております。現在、生産体制の強化を図っておりますが、今後のお客様へのお届けにお時間をいただく場合がございます”という告知も掲載。音にこだわるゲーマーからはすでに高い期待を寄せられているようなので、気になった方は早めのチェックをおすすめします。

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

パナソニックからプロ向けのボックスカメラが新発売! PCから最大12台の同時制御が可能

パナソニックは、ボックススタイルのフルサイズミラーレス一眼カメラ、LUMIX BOX「DC-BS1H」を12月16日から発売すると発表しました。小型で機動力のあるボックススタイルのボディに映像制作に特化した機能を凝縮した本機は、表現の幅が拡がる撮影を可能にします。

 

さまざまな動画フォーマットに対応し、自動追従するオートフォーカスを搭載

↑本機が対応する動画サイズ

 

動画性能では、ハイエンドモデル「LUMIX S1H」の高機能を継承し、広いダイナミックレンジと優れた色再現を実現する14+ストップ V-Log/V-Gamutや、高感度撮影に優れたデュアルネイティブISOテクノロジーを搭載しました。6K24p 10bit(横縦比3:2)、5.9K30p 10bit(横縦比16:9)などの高解像度動画の時間無制限記録や、HDMI経由での動画RAWデータ出力に対応するなど、さまざまな動画フォーマットに対応します。

 

また、人物の頭部を認識し、その被写体に合わせてピントを合わせ続けるリアルタイム認識オートフォーカスも搭載されています。さらに、鳥、イヌ科、ネコ科に対する動物認識も搭載されているので、これらの動物に合わせても、オートフォーカスが自動追従します。

 

多彩な入出力端子を装備。PCから最大12台の同時制御が可能

 

さらに、ボックススタイルの形状を活かし、豊富な入出力のインターフェースを搭載。BNC端子とLAN端子を搭載し、3基のBNC端子はそれぞれ3G-SDI出力、タイムコード(TC IN/OUT)、Genlock入力に対応しています。また、SDカードスロットを2つ装備。ひとつのSDカードの記憶容量が埋まった場合、もう1枚のSDカードに引き続き撮影データ保存を続ける機能も用意されています。

 

LAN端子を用いて、最大4K60p 50Mbpsの有線IPストリーミング、PCからの複数台制御(最大12台)、PoE+対応機器からの給電、SDKを活用した外部からの機器制御が可能です。スマートフォン用アプリ「LUMIX Sync」によるリモート撮影機能も搭載しています。撮影現場に合わせて自在にカスタムできる本機は、三脚やジンバルを活用したスタイルに加えて、マルチカメラでの撮影や配信にも対応しています。さらに、寒冷地でも対応するマイナス10℃の「耐低温設計」なので、過酷な撮影環境でも安心して使えます。

 

なお、LUMIX BOX「DC-BS1H」の価格はオープンとなっています。

日本のリビングにちょうどいい! 「48型有機ELテレビ」最新4モデルをプロがチェック

ここでは読者人気の高い家電カテゴリを取り上げ、“いま購入時に押さえておきたい“キーワード”とともに、製品それぞれの魅力を明らかにしていく。今回は「テレビ」を紹介!

※こちらは「GetNavi」2021年9月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

<テレビ>

Trend Keyword《48インチOLED》

比較的価格が手ごろになってきたことで、高画質のOLED(有機EL)テレビの人気が高まりつつある。なかでも、扱いやすいサイズで設置の自由度が高い48V型モデルは最近のトレンドのひとつ。個室用のサブテレビとしても最適な48インチOLEDをプロが評価した。

 

私がチェックしました!

AV評論家

藤原陽祐さん

新聞記者、専門誌編集を経て独立。わかりやすい解説と核心を突いた評論で人気を博す。

AIを利用するエンジンで上位機種に劣らぬ画質を実現

OLED(有機EL)テレビは、液晶テレビに比べてコントラストの高さ、薄さ・軽さなどの点で有利。以前は大画面モデルが中心のため日本での普及は遅れがちだったが、昨年夏に登場した48V型の製品は、“ちょうどいい”大きさとして人気を獲得しつつある。

 

48V型モデルは、多くの製品バリエーションを誇る55V型モデルに比べると、やや割高な印象を受けるかもしれない。しかし、コンパクトであるがゆえに大画面モデルより画素の粗さが目立ちにくく、映像の緻密さ、きめの細かさが際立つ。それにより、階調性やS/N感にも余裕が生まれ、雑味の少ない高純度の映像が描き出されるのだ。55V型以上の大型パネルの製品に比べて、画質面の優位性はかなり高いと言えるだろう。

 

また、最近のトレンドであるAIを利用した高画質化エンジンは、このクラスでも採用。AIが映像に合わせて最適な画質に調整してくれて、フルHD以下のコンテンツも4Kクオリティで楽しめる。

 

【その1】映像本来の明暗や色彩を美しく映し出す

パナソニック

ビエラ TH-48JZ1000

実売価格21万1660万円

パナソニックとしては初の48V型有機ELテレビ。独自のパネル制御技術を駆使し、自然な階調性を獲得。メリハリの効いた映像を存分に楽しめる。映像製作者の意図を尊重した「Netflix画質モード」や、観戦の臨場感をアップさせる「スポーツモード」などを搭載。

SPEC●チューナー:4K×2、地デジ/BS/110度CS×3●接続端子:HDMI×4、USB×3●サイズ/質量:W1069×H677×D245mm/約20.0kg

 

4Kチューナー:2基

HDRフォーマット:4方式(※)

4KVOD:7サービス対応

音声最大出力:30W

※:動画フォーマットのみ

 

↑スタンドは転倒防止仕様。オン(上)にすると吸盤がテレビ台の設置面に吸着し、倒れにくくなる。掃除や移動の際はオフ(下)にできる

 

↑明るさと色を個別に制御する「Dot Contrastパネルコントローラー」を採用。エリアごとの信号情報を解析してパネル制御に反映することで、より豊かな階調や色表現が可能になった

 

↑高出力アンプを搭載。剛性の高いスピーカーボックスで、迫力ある低音を鳴らす。音が映像のなかから聴こえるような位相補正も備える

 

【Impression】

AIによるディープラーニングでシーンに応じた最適な画質調整が可能

膨大な映像から生成されたデータベースをAIが学習し、シーンを自動認識。それぞれのシーンに応じて最適な画質に調整する自動画質調整を施すことで、より明るく、透明感に富んだ映像を描き出す。黒の締まりの良さ、ダイナミックレンジの広さを生かした画作りが特徴。ノイズの粒子が細かく、グラデーションも極めて滑らかだ。

 

[5点満点で評価]

画質:4.0/5.0

音質:3.5/5.0

操作性:4.0/5.0

ネット機能:4.0/5.0

録画性能:4.5/5.0

 

【その2】地デジ放送もネット動画も高精細に描写

東芝

レグザ 48X8900K

実売価格20万7900円

最新の映像処理エンジンの搭載により、高速レスポンスをはじめ、精度の高いノイズリダクションや快適な操作性を実現。おまかせ録画機能では、AIがユーザーの好みを学習し、オススメ番組を自動で抽出しレコメンドしてくれる。リモコンを利用した音声操作も可能。

SPEC●チューナー:4K×2、地デジ/BS/110度CS×3●接続端子:HDMI×4、USB×3●サイズ/質量:W1068×H663×D229mm/16.5kg

 

4Kチューナー:2基

HDRフォーマット:4方式

4KVOD:5サービス対応

音声最大出力:72W

 

↑従来機より性能が高められた「レグザエンジンZR I」を搭載。多彩な高画質処理機能を備え、地デジ放送やネット動画も高精細に描写する

 

↑立体音響技術「Dolby Atmos」に対応。本体のスピーカーだけで、前後・左右・高さ方向の音を体感できる

 

↑「ネット動画ビューティZR I」を搭載。ネット動画の特性に合わせて高画質処理を施し、コントラストや精細感をアップさせる。低フレームレートのコンテンツも滑らかに描写可能だ

 

【Impression】

輪郭を不自然に強調せず細部の情報による緻密な画作りが秀逸

パネル表面の反射や映り込みを抑えたハーフグレア処理の有機ELパネルを採用し、黒の締まった落ち着きのある映像を描き出す。また、「レグザエンジンZR I」により、レグザ伝統の高画質技術とAndroid TVの多機能性が融合。高精細映像は、輪郭の強調に頼らず、細部の情報を積極的に掘り起こして調整するという緻密な画作りは健在だ。

 

[5点満点で評価]

画質:4.5/5.0

音質:3.5/5.0

操作性:4.0/5.0

ネット機能:4.5/5.0

録画性能:4.5/5.0

 

【その3】人の肉眼視に迫る忠実な色再現で美しい映像を実現

LGエレクトロニクス

OLED 48A1PJA

実売価格21万8900円

AIを統合した映像エンジンが数百万もの映像ソースを学習し、画質と音質を最適化する。操作システムには「webOS」を採用。マジックリモコンを上下左右に振ることで、画面をスクロールさせて多彩なコンテンツを選択できて快適だ。VODは韓流コンテンツも充実。

SPEC●チューナー:4K×1、地デジ/BS/110度CS×2●接続端子:HDMI×3、USB×2、LAN×1●サイズ/質量:W1071×H679×D271mm/15.3kg

 

4Kチューナー:1基

HDRフォーマット:3方式

4KVOD:5サービス

音声最大出力:20W

 

↑AI映像エンジン「α7 Gen4 AI Processor 4K」。映像のジャンルやシーンを自動認識して、最適な処理を行う

 

↑「Dolby Vision IQ」機能を搭載。Dolby Vision対応コンテンツ再生時、室内の明るさに応じて映像を自動で最適化する

 

↑立体音響技術「Dolby Atmos」に対応。高さ方向の音表現も可能で、映像に入り込んだような体感ができる

 

【Impression】

穏やかな輪郭・コントラストとナチュラルなサウンドが特徴

輪郭の出し方にしても、コントラストのつけ方にしても、総じて穏やかな仕上がり。ノイズの粒子が細かく、階調性も滑らかだ。ただ、自動画質設定での「スポーツ」モードは原色が強調され、ハイライトの白飛びも目立つのがやや気になる。サウンドはセリフやナレーション、ボーカルなど“声”の明瞭度が高く、楽器の響きもナチュラル。

 

[5点満点で評価]

画質:4.0/5.0

音質:4.0/5.0

操作性:3.5/5.0

ネット機能:4.0/5.0

録画性能:3.5/5.0

 

【その4】画面から音が出て映像と音が一体化し映画館のような迫力

ソニー

ブラビア KJ-48A9S

実売価格24万2000円

高画質プロセッサー「X1 Ultimate」は、画面内のそれぞれの被写体に応じて最適に高精細化する「オブジェクト型超解像」に対応。より現実に近い質感を再現できる。Android TVを搭載し、映像配信アプリなどを追加できるほか、Googleアシスタントも利用可能だ。

SPEC●チューナー:4K×2、地デジ/BS/110度CS×2●接続端子:HDMI×4、USB×3●サイズ/質量:W1069×H629×D255mm/17.6kg

 

4Kチューナー:2基

HDRフォーマット:3方式

4KVOD:7サービス

音声最大出力:25W

 

↑従来に比べ処理能力が約2倍にアップした高画質プロセッサー「X1 Ultimate」。より緻密な分析が可能になり、高画質化の精度が向上した

 

↑超解像エンジン「4K X-Reality PRO」を搭載。地デジ放送やネット動画などフルHD解像度以下の映像を4K相当にアップコンバートする

 

↑画面そのものを振動させて音を出す「アクチュエーター」と、重低音を再生する「サブウーファー」を搭載。臨場感たっぷりのサウンドを楽しめる

 

【Impression】

鮮やかな色再現と自然な色合いを両立できている

白を伸ばすという高コントラスト調の画作りはいかにもソニーらしい。ほんのりとピンクがかった健康的なフェーストーンも健在だ。色再現も鮮やかな志向だが、派手すぎず、不自然さはない。画面から音を出すことで映像と音の一体感が得られる「アコースティック サーフェス オーディオ」のユニークなサウンドも魅力的だ。

 

[5点満点で評価]

画質:4.0/5.0

音質:4.5/5.0

操作性:4.0/5.0

ネット機能:4.5/5.0

録画性能:4.0/5.0

 

●スペックにある「サイズ/質量」はいずれもスタンドを含む数値

ポータブルテレビ「プライベート・ビエラ」から、HDMI装備の大型モデル&お風呂OKの防水モデルが登場!

パナソニックは、ポータブルテレビ「プライベート・ビエラ」の新製品2機種、「UN-19F11」「UN-10E11」を2021年11月19日から発売します。

 

自宅で過ごす時間が増えたいま、テレビの視聴時間が増えています。そこで、パナソニックが力を入れているのがパーソナルテレビです。

 

HDMI端子も備える大型モデル&S字フックだけで設置できる防水モデル

プライベート・ビエラは、モニター部とチューナー部がセパレートになった製品で、チューナー部にアンテナ線をつなげば、モニター部に映像をワイヤレスで転送するので、アンテナ線がない部屋やアンテナ線が届かずテレビを設置できなかった場所でもコンテンツを視聴できるようになります。

 

さらに、別売のUSBハードディスクを接続すれば、録画した番組も楽しむことも可能。また、お部屋ジャンプリンクで、リビングのディーガに録画した番組を別室で楽しむこともできます。

 

UN-19F11はタブレットより大きな画面の19V型。近くで見るパーソナルテレビとしては充分な迫力で楽しめます。また、HDMI入力端子を備えているので、ゲーム機や在宅勤務時のパソコン用の外付けモニターとしても使えます。

 

UN-10E11はバッテリー内蔵の防水モニターを採用したモデル。お風呂やキッチンなど、水回りでも使える、10V型のコンパクトなテレビです。設置が難しい場所でも、背面部のフック引っ掛け部を引き上げると、市販のS字フックに吊り下げるだけで設置できます。濡れた手でも操作できる、防水リモコンが付属します。

 

 

 

パナソニックからショッピングモデル最軽量の電動アシスト自転車が登場!

パナソニックが、ショッピングモデルとしては業界最軽量の電動アシスト自転車「ビビ・SL」を12月3日に発売すると発表しました。

 

ビビ・SLは、ドライブユニット、フレーム、バスケットなどを軽量化し、ショッピングモデルでは最軽量(2021年9月10日時点)となる19.9kgを実現。軽量化により駐輪時の持ち上げや、押し歩き時の取り回しがよりしやすくなりました。

 

また、新設計のかるらくアルミフレームは、乗り降りのしやすさに加え、乗車中の膝の曲げ伸ばし負荷を軽減します。バスケットには新たにカーボンを配合することで、軽さと剛性を兼ね備えた設計にしました。

 

2軸モーター業界最軽量、カルパワードライブユニット搭載

ビビ・SLが搭載するカルパワードライブユニットは、従来のドライブユニットと比べ、約24%(約900g)の大幅な軽量化に成功しました。素材や部品など一から設計を見直し、2軸モーター業界最軽量の約2.8kgを達成しています。

 

また新制御であるカルパワーアシストは、アシストの力強さはそのままに、より軽く、快適な走行を可能にします。坂道では、ぎくしゃくしたペダリングをモーターが補い、なめらかになるようアシスト。漕ぎ出し時は、平地や坂道、荷物の有無などの負荷を検知し、最適なアシスト力に調整します。加えて、中速域でのスピードの伸びも向上させることで、あらゆる速度帯において快適な走りを実現しました。

 

強度を保ちながら軽量化を実現した、かるらくアルミフレーム

ビビ・SLのかるらくアルミフレームは、ダウンチューブの形状を二重構造型から卵型にすることで、軽量化と同時に強度も確保。サドルの高さは同社従来品と比べて約5cm低くし、最低地上高67cmにしました。サドルが低くなったことで、足が地面につきやすく乗り降り時や停車時の安定感が増しています。

 

また、シート角を従来品より寝かせたことで、サドル位置が相対的に後退しました。これによりペダリング時の膝の曲げ伸ばしの負荷が減り、より楽に漕ぐことができます。

↑かるらくアルミフレーム

 

軽さと剛性を備えたカーボン配合軽量バスケット

ビビ・SL搭載のバスケットは、化学素材メーカーの小松マテーレと共同開発したカーボン配合の樹脂からなる軽量バスケットです。従来品のバスケットから、約175g軽くなっています。高強度を生かした、網目の大きなデザインで軽量化を図りつつ、底面は網目を細かくし、小物が落ちにくい設計となっています。

↑カーボン配合軽量バスケット

 

ビビ・SLの発売日は12月3日を予定。価格は12万5000円(税込)となっています。

パナソニックのオシャレ洗濯機「Cuble」2機種が12月発売! 機能性もさらにアップ

インテリア性の高いななめドラム洗濯乾燥機「Cuble(キューブル)」シリーズに、新たな2機種が12月1日登場します。

 

インテリアとしての魅力に加え、機能性も向上

パナソニックの人気製品であるCubleは、2015年に発売以来、水平・垂直を活かしたキュービックフォルムと、細部にまでこだわったシンプルで美しいデザインが高く評価され、SNSなどでも話題になってきました。今回はその新色として「スモーキーブラック」を採用。空間に美しく溶け込む、水平・垂直のキュービックフォルムと凹凸を排したフラットフェイスとともに、サニタリーを魅せる空間へ変え、ライフスタイルまでデザインする洗濯機を目指しています。

 

新機種登場にあたって機能性も向上させ、「ナノイーX」対応コースをリニューアルし、水洗いができない衣類やアイテムのお手入れができる衛生ケア(35分・60分・180分コース)として搭載。180分コースでは、除菌に加え、ウイルス抑制も可能です。

 

さらに、「スマホで洗濯」アプリの機能も拡充しました。新たに簡単にコースが選べる「コース検索」や繰り返し使うコースが選びやすい「コース履歴」、お手入れ通知を搭載し使いやすくなっています。洗濯の絵表示の意味も一覧から確認することが可能です。アプリを使うことで、段取り良く洗濯ができたり、家族間での家事シェアにも役立ちます。

 

趣向の異なる2種類のウィンドウ

 

新色の「スモーキーブラック」では生活感を隠した「スモークウィンドウ」を採用。一方、同時に展開する「フロストステンレス」カラーでは洗濯の様子が一目でわかる「クリアウィンドウ」を採用しています。ユーザーの生活やデザイン嗜好に合わせて2種類の窓から選べます。

高度なナビ技術搭載! 「吸引/水拭き2wayタイプ」のロボット掃除機おすすめ3選

“いま購入時に押さえておきたいキーワード”とともに、製品それぞれの魅力を紹介。今回は、吸引と水拭きを1台でこなすロボット掃除機に要注目。2台持ちよりも省スペースで導入できるうえ、昨今は単機能タイプと比べて遜色ないほどの高い走行技術を備えた製品もある。障害物の回避性能のほか、自動ゴミ収集機や見守り機能などの付加価値を見極めたい。2wayタイプのロボット掃除機の注目の3商品をGetNavi本誌家電担当がチョイス!

※こちらは「GetNavi」2021年9月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

【Choice.1】ルンバ上位モデルと連携しゴミ吸引と水拭きをリレー形式で行える

アイロボット

ブラーバ ジェット m6

実売価格7万6868円

床に水を噴射し、皮脂汚れも浮かせて拭き取り。ドライモードでゴミやホコリ、髪の毛の除去もできる。アプリを使った部屋ごとの清掃や、ルンバs9/i7/i3シリーズと連携して吸引と床拭きのリレーも運転可能。

SPEC●清掃モード:ドライモード・ウェットモード(部屋選択・エリア選択可能)●乗り越え高さ:3mm(※)●音声操作:Googleアシスタント、Amazon Alexaに対応●サイズ/質量:W270×H90×D252mm/約2.2kg

※:スマートマップの段差乗り越え機能を使うと最大6mmの段差を乗り越え可能

 

稼働面積:ドライモード60畳/ウェットモード60畳

水タンク容量:450ml

充電時間:約3時間

マッピング技術:Imprintスマートマッピング

 

【Choice.2】フロア中の掃除からゴミ捨てまですべてをお任せできる!

アイロボット

ルンバ i7+

実売価格14万2868円

自動ゴミ収集機を備え、吸引清掃からゴミ捨てまで全自動で行う。パワフルな吸引力と高度なナビゲーション技術でフロア全体をくまなく効率的に掃除。アプリが家の環境や季節に合わせた掃除を提案する。

SPEC●清掃モード:自動・クイックモード・2回の走行(部屋選択・エリア選択可能)●乗り越え高さ:20mm●音声操作:Googleアシスタント、Amazon Alexaに対応●サイズ/質量:φ351×H92mm/約4.0kg

 

最長稼働時間:約75分(※)

ダストボックス容量:非公表

充電時間:約3時間

マッピング技術:Imprintスマートマッピング

※:実際は清掃完了まで自動充電&自動再開

 

【Choice.3】レーザーセンサーで障害物の位置を正確に把握し掃除を完遂

パナソニック

ロボット掃除機「ルーロ」MC-RSF1000

実売価格16万9400円

独自の三角形状で部屋の隅のゴミも吸引。360度レーザーセンサーで障害物位置を正確に把握し、障害物が多い部屋でも高い清掃性能を誇る。独自の段差乗り越え機能で、薄型ラグなどの巻き込みを回避。

SPEC●掃除モード:自動・お手軽・徹底清掃・エリア・スポット●乗り越え高さ:最大25mm●音声操作:Googleアシスタントに対応●サイズ/質量:W345×H99×D330mm/3.4kg

 

最長稼働時間:約100分

ダストボックス容量:0.25l

充電時間:約5時間

マッピング技術:レーザーSLAM

GetNavi編集部 家電担当
青木宏彰

家電コーディネーター資格保持。菌・ウイルスまで対応する空気清浄機の信頼性を説く。

「軽くてゴミ捨てがラクな掃除機」はどれ? 人気5モデルの「ゴミ捨て・お手入れ」を一気にチェック!

最近の軽量コードレススティック掃除機は単に「軽い」だけでなく、「吸引力」「機能性」を兼ね備えた上級モデルが人気。そのなかでも注目の5ブランド(ダイソン、シャープ、パナソニック、日立、アイリスオーヤマ)を多角的に検証していく連載企画の第3弾。「吸引力」を検証した第1回、「操作性」「静音性」を検証した第2回に続き、「ゴミ捨て」と「お手入れ」のしやすさをチェックしていきたいと思います。

 

 

ゴミ捨てやお手入れがラクな製品を選べば掃除のストレスが減る!

掃除機を選ぶ際には、基本性能とともに、掃除後のゴミ捨てや掃除機そのものの手入れ(メンテナンス)のしやすさもチェックすべき。ゴミ捨てをしにくい機種だとついサボりがちになり、それが掃除機の吸引力低下や本体の故障につながります。さらに、ダストカップやフィルター、ヘッドの回転ブラシのメンテナンスを怠ると、集じん力に影響が出ることも。特にヘッドブラシに絡まった髪の毛やペットの毛の除去はかなり大変なので、こうしたお手入れの手間が少ない機種を選ぶほうが、結果的にストレスなく部屋をキレイに保てるわけです。

 

というわけで、今回は5モデルのゴミ捨ての手順、ダストカップ~フィルター、ヘッドブラシのお手入れの手順を、詳細にチェックしていきたいと思います。

 

【今回テストした5機種はコチラ】

エントリーその1

ダイソン史上最軽量ながら高いゴミ除去能力を実現

 

ダイソン

Dyson Micro 1.5kg

実売価格5万3900円(税込)

ダイソンのコードレススティック史上最軽量の1.5kgを誇るモデル。毎分最大10万5000回転するDyson Hyperdymiumモーターと独自のソフトローラークリーナーヘッド(Micro Fluffyクリーナーヘッド)により、大きなゴミから微粒子ゴミまでパワフルに取り除く。0.3μmの微粒子を99.99%キャッチし、部屋の空気よりきれいな空気を排出。最長運転時間は約20分(※)、強モードでは最長約5分の連続運転が可能だ。●サイズ/質量:W207×H1091×D222mm/1.5kg

※:モーター駆動でないツールをエコモードで使用した場合

 

エントリーその2

着脱式バッテリーを2個付属し最長約100分の連続掃除が可能!

シャープ

RACTIVE Air EC-AR5X

実売価格4万8000円(税込)

モーターとパイプの軽量化で重さ1.2kgを実現。小型軽量ながら高効率のモーターを開発し、メイン掃除機としても十分使えるパワーで掃除できる。バッテリー1個あたりの最長運転時間は約50分(すき間ノズル等の付属吸込口使用時)で、同梱の予備バッテリーを付け替えれば最長約100分の連続運転が可能。立ったまま吸込口を着脱してすき間掃除に移行できる「スグトルブラシ」など便利機能も多数。●サイズ/質量:W210×H985×D150mm/1.2kg

※画像は昨年モデル。8月26日より運転時間とパワーが進化した新製品が発売されている

 

エントリーその3

クリーンセンサーや壁際まで届くパワーノズルなどでゴミの取り逃がしを低減!

パナソニック

パワーコードレス MC-SB51J

実売価格3万9240円(税込)

小型ながら吸込仕事率100Wの吸引力と使いやすさを備えた機種。クリーンセンサーが約20μmの見えないゴミまで検知しランプを点灯、自動的に吸引力をアップする。独自形状のパワーノズルが壁際までしっかり届いて逃さずゴミ除去。毛先がY字のブラシと硬質ブラシの2種類のブラシ毛を採用し、フローリングから絨毯まで幅広い床質に対応。●サイズ/質量:W220×H1106×D182mm/1.6kg

 

エントリーその4

破格の軽さ1.1kgに加え、掃除の快適さを高める機能も満載!

日立

ラクかるスティック PV-BL2H

実売価格4万3300円(税込)

本体や延長パイプ、ヘッドの徹底的な軽量化で標準質量1.1kgを達成。新開発の「ハイパワー3D ファンモーター」で空気の流れを効率的に制御し、軽さと強力吸引を両立した。ノズルには拭き専用の毛「かるふきブラシ」を採用し、ゴミを吸引しながらフローリングに貼りついた菌も拭き取る。暗い場所でゴミを照らし出すLEDライトをヘッド前面に搭載するなど使い勝手への配慮も万全。●サイズ/質量:W205×H994×D230mm/1.1kg

 

エントリーその5

静電モップなど豊富なアタッチメントで家中の掃除をサポート!

アイリスオーヤマ

充電式サイクロンスティッククリーナー マルチツールセット SCD-L1P-B

実売価格3万8700円(税込)

同社サイクロン史上最軽量の1.4kgながらパワフルな吸引力と豊富な便利機能も兼備。自走式パワーヘッドのパワーは落とさずヘッドの重さを約60%カットし、狭い場所も快適に掃除できる。人気の静電モップクリーンシステムやほこり感知センサーも搭載。付属ツールは5種類を備え、家中を快適に掃除できる。準HEPAフィルター搭載で0.3μmの微粒子を99.5%以上捕集。●サイズ/質量:W224×H1035×D235mm/1.4kg

 

【ゴミ捨て・お手入れのテスト内容はコチラ】

ゴミ捨て頻度に関わるダストカップ容量と、ゴミを捨てるまでの手順をチェック。また、ゴミ捨てを容易にする機能や工夫も合わせて確認しました。

 

お手入れの面では、ダストカップと集じん部の分解・組み立て、掃除のしやすさを確認。それらのパーツが水洗いに対応しているかどうかをチェックしました。さらに、掃除機のメンテナンスで最も面倒な作業のひとつである、ヘッドブラシの毛絡み除去のしやすさも検証しました。

 

【ゴミ捨て・お手入れのテスト結果はコチラ】

【エントリーその1】ダイソン Dyson Micro 1.5kg

ゴミに触れずにゴミ捨て完了。ブラシの毛絡み除去がほぼ不要なのもとにかく便利!

クリアビン(ダストカップ)の容量は非公表(一部通販サイトには0.2Lとの表記あり)。ゴミ捨ての手順は、まず本体から延長パイプを抜き、赤いレバーを押しながらクリアビンを前に押し出すと底部のふたが開いてゴミ捨て、という2ステップ。ゴミに触らずゴミ捨てできるのは大きなメリットです。

↑パイプと本体の接続部にある赤いボタンを押すとロックが外れるので、そのままパイプを引き抜きます

 

↑クリアビンの裏側にある赤いレバーを押すとクリアビンがスライド。そのまま押し続けると底のふたが開いてゴミが下に落ちます。ふたが開く際にホコリが舞うので、ゴミ袋でクリアビンを包む、ゴミ箱の奥までクリアビンを突っ込んでふたを開けるなど、工夫をするのがおすすめ

 

本体集じん部内の、ステンレス製のシュラウド(筒型のメッシュのパーツ)には髪の毛やペットの毛が絡まりやすいですが、ゴミ捨て時にクリアビンを押す際に、ゴム製のスクレイパーが絡まった毛ゴミをこそげ取ってくれます。

↑クリアビンの根元の赤いリングがスクレイパー。これがシュラウドの表面をスライドしながら毛ゴミを取り去ります

 

↑落ち切らなかった毛ゴミがあった場合は、クリアビンを外して捨てることができます

 

クリアビンと集じん部のお手入れについては、クリアビンは水洗い不可で、水に濡らして固く絞った布などで拭き掃除する必要があります。なお、本体後部のフィルターは取り外して水洗いできます。

↑クリアビンは本体から外して拭き掃除。本体後部のフィルター(青紫の部分)は取り外して水洗いできます

 

↑特にホコリがたまりやすいクリアビンのふたの溝は布巾などで拭き取ればOKです

 

ちなみに、クリアビンを本体に戻すとき、うまく戻せず苦労しました。戻す際に本体とクリアビンの溝をぴったり合わせる必要があるので、最初に溝の位置を確認しながらクリアビンを外すのがオススメです。

↑クリアビンの側面にある2本の溝と、本体下部のガイド部分にある2本の溝がうまくかみ合うようにスライドしてクリアビンを取り付けます。ここがきちんとかみ合わないと、クリアビンが途中で身動きが取れなくなることもあるので要注意

 

ヘッドブラシに関しては、ナイロン製ローラー形状のため、髪の毛やペットの毛がほとんど絡まず、毛絡み除去の必要がないのが大助かりです。さらにこのブラシは水洗いにも対応。簡単に清潔な状態に戻すことができます。

↑ヘッドの端にあるキャップを外せば、ローラーブラシは簡単に取り外せます。毛絡みしにくいうえに汚れも水で洗って簡単に落とせるのは助かります

 

【エントリーその2】シャープ RACTIVE Air EC-AR5X

ゴミ捨ての行程はスムーズ。ダストカップ周りがすべて水洗いできる

ダストカップの集じん容積は0.13L。ゴミ捨ての手順は本体からダストカップセットを外し、さらにダストカップからフィルターカバー部を取り外してゴミを捨てます。その際は取り外しボタンを使いますが、表示がわかりやすく初めてでも簡単にゴミ捨てできます。

↑ダストカップセット上部のグレーの「カップ取り外しボタン」を押すと、カップセットが本体から外れます

 

↑左手親指部分にある黄色い「ゴミ捨てボタン」を押すと、ダストカップからフィルターカバー部が外れてゴミ捨てできます。筒型フィルターに巻きついた髪の毛やペットの毛は、フィルター下部をフィルター上部から引き抜くと簡単に捨てられます

 

メンテナンスは簡単で、本体に付属のクリーニングブラシで各パーツについたホコリを掃除できるほか、ダストカップ、高性能プリーツフィルター、筒型フィルター、フィルターカバーのすべてが水洗いできます。

↑クリーニングブラシはダストカップセットを外した本体内側に収納。使いたいときに見つからない、ということがないので便利です
↑左のダストカップ、中央の集じん部、右の高性能プリーツフィルターが水洗い対応。中央の集じん部はさらにフィルターカバー+筒形フィルター上、筒形フィルター下の2つに分解できます。ちなみにフィルターカバーのゴミ捨てボタンには「押す ゴミ捨て」としっかり書かれており、ゴミ捨ての際に迷うことがありません

 

ヘッド部の回転ブラシは毛絡み除去がやや面倒。ブラシはベルト駆動タイプなので、お手入れの際に取り外し、お手入れ後はまた装着する必要があります。これが慣れないうちはかなり手間取ります。

↑回転ブラシを外したところ。ヘッド左側の細いベルトとブラシ左側のグレーのギア部分を取り付けるのがやや面倒です

 

↑ダストカップセットのほか、回転ブラシや付属ツールのスグトルブラシ、ハンディノズル、すき間ノズルもすべて水洗い対応。プリーツフィルターなどは半日~1日かけてしっかり乾かす必要がありますが、汚れが一瞬でさっぱり洗い流せるのはとても爽快です

 

【エントリーその3】パナソニック パワーコードレス MC-SB51J

ダストボックス周りや回転ブラシは水洗い可。ブラシの毛絡みがしにくいのもうれしい

ダストボックス容積は0.3Lですが、メーカーが推奨する集じん容積は0.15L。ゴミ捨て時には取り外しボタンを押しながらダストボックスを外し、次にダストボックスからネットフィルターを外す2ステップでゴミ捨てできます。

↑左手親指の横にあるネットフィルターつまみを押しながらフィルターをダストボックスから外し、ゴミ捨てします

 

↑写真はゴミ捨て後にダストボックスを本体に装着しているところ。ダストボックスを外す際は、フィルターカバーの横にあるグレーの取り外しボタンを押し下げてロックを外します

 

ダストボックス周りや回転ブラシなどは水洗いに対応。静電気でなかなかキレイに落ちない微粒子ゴミも一瞬で洗い流せます。ただし、プリーツフィルターは風通しの良い場所に丸1日置いてしっかり乾燥させる必要があります。

↑左のダストボックス、中央のネットフィルター、右のプリーツフィルターはすべて丸洗い可。本体とダストボックスの間についているプレフィルターも水洗い可能です

 

↑ダストボックスの裏側にお手入れブラシを装備。ダストボックスやフィルターのホコリを落としたいときにサッと取り外して使えます

 

ヘッドの回転ブラシは他モデルに比べてブラシ毛が密に植えられているせいか、テストした限りはかなり毛絡みが少ないと感じました。ブラシはベルト駆動で着脱がやや大変ですが、毛絡み除去の頻度が減るのはうれしいポイントです。

↑本機で筆者宅のリビングを掃除したあとの回転ブラシ(ブラシカバーを外した状態)。他のブラシ毛採用モデルでは髪の毛やペットの毛がある程度絡んでいましたが、本機ではまったく毛絡みが見られませんでした

 

【エントリーその4】日立 ラクかるスティック PV-BL2H

「からまんプレス構造」が便利。フィルター類の汚れも水でスピーディに洗い流せる

ダストケースの集じん容積は0.15L。ゴミ捨ての際は、ダストケース正面の取り外しボタンを引きながらケースを取り外し、次にダストケース下の「ゴミ捨てボタン」を押してゴミを捨てます。ゴミに触れずに捨てられますが、ペットの毛などが多い場合は内筒フィルター周りにゴミが絡まりやすいので、その場合はフィルターを外してゴミ捨てする必要があります。

↑水色の「ダストケース取り外しボタン」を引くとロックが外れるので、そのままダストケースを手前に引いて外します

 

↑ダストケース底部にある水色の「ゴミ捨てボタン」を押すと底のふたが開いてゴミ捨てできます。その際、オレンジの内筒フィルター部がバネ仕掛けで前にせり出して、ゴミを押し出してくれます

 

↑空気の流れを利用してダストケース下部に集めたごみをしっかり圧縮するとともに、内筒フィルター内に毛ゴミが絡みにくくなる「からまんプレス構造」を採用。少量のゴミだとダストケースの底部だけにゴミがたまり、ゴミ捨てがラクです。ただしゴミがたまりすぎるとメッシュフィルターまでゴミが回ってしまうので、こまめにゴミ捨てするのが良さそう

 

お手入れ面ではダストケース、各種フィルターから回転ブラシ、各種付属ツールまで、数多くのパーツが水洗い対応になっています。特にクリーンフィルター(プリーツフィルター)、スポンジフィルターのゴミはお手入れブラシだけで除去するより、水洗いするほうが断然スピーディ。ただし、洗浄後は24時間以上かけてしっかり乾燥させる必要があります。

↑左から内筒フィルター、ダストケース、スポンジフィルター、クリーンフィルター。ダストケースにはお手入れブラシが装着されています。これらはすべて水洗い可能。クリーンフィルターのひだの奥にたまった微粒子ゴミは取り除くのが面倒ですが、水で流しながらお手入れブラシでかき出すことでスムーズにゴミ除去できます

 

↑ダストケース周り、回転ブラシのほか、写真奥にあるハンディブラシ、すき間用吸口、ほうきブラシも水洗いできます

 

回転ブラシはシャープ同様毛絡みしやすく、引っかかった毛ゴミを取り除くのがやや手間。ただしブラシはベルト駆動ではないため、お手入れする際の着脱は簡単でした。

↑ヘッドから回転ブラシを取り外したところ。回転ベルトがないため、カバーを取ったらすぐにブラシを取り外せます。回転ブラシの左右両端が色分けされているのがとても親切。装着するときも、ヘッドの黄緑の部分にブラシの黄緑の側をセットすることがひと目でわかります

 

【エントリーその5】アイリスオーヤマ 充電式サイクロンスティッククリーナー マルチツールセット SCD-L1P-B

ダストカップや回転ブラシのほか付属ツールの静電モップも丸洗いできる!

ダストカップ容量は0.3Lながら、メーカーが推奨する集じん容積は0.15L。ダストカップに表示された「ゴミ捨てライン」までゴミがたまったらゴミ捨てがオススメです。ゴミ捨ての手順は、ダストカップ底部のボタンを押してロックを外し、本体からダストカップを取り外してからダストカップ内のサイクロンユニットを外してゴミを捨てます。

↑サイクロンユニットの両側のつまみを持ちながらダストカップから抜いてゴミ捨てを行います

 

↑ゴミ捨て後にダストカップを本体に戻すときは、まずダストカップ上部の溝を本体側のつめに掛けてから、ダストカップ下部を「カチッ」と音が鳴るまで押し込みます。多くの機種はダストカップ下部にフックがあるので、このタイプは珍しいです

 

メンテナンス面ではシャープやパナソニック、日立と同様ダストカップ周りが水洗いに対応。カップやメッシュフィルター、排気フィルターなどに付着したゴミをかき取るのに使うクリーニングブラシも付属しています。ヘッド部の回転ブラシはシャープや日立同様、長く使うと毛絡みができるのがやや面倒。またブラシがベルト駆動なので、手入れする際の着脱にも最初は手間取るかも。

↑左からダストカップ、サイクロンユニット下部、サイクロンユニット上部、スポンジフィルター、排気フィルター。すべて水洗いでき、メンテナンスの手間を軽減できます

 

↑サイクロンユニット上部のメッシュフィルターに絡まった毛ゴミは付属のクリーニングブラシで除去。クリーニングブラシはダストカップに装着するタイプでなく、充電スタンドなどに別途収納します。使いたいときにすぐに取り出せないのが惜しい……

 

↑回転ブラシはベルト駆動。構造はシャープやパナソニックと基本的に同じです

 

↑ダストカップ周りのほか、写真奥にある回転ブラシと静電モップが水洗いに対応。特に静電モップは使っているうちにホコリの付着が目立ってくるので、それを一瞬で除去できるのは助かります

 

【今回の検証のまとめ】

ゴミ捨ては全モデル2手間で完了。ダストカップの水洗いとブラシの毛絡みに違いが出た

ゴミに触りたくないならダイソンと日立がベター

ゴミ捨てのしやすさに関しては全モデル2手間で完了し、とてもスムーズ。特にダイソンと日立はゴミ捨てボタンがついていてゴミに触らずゴミ捨てできます。近年のダイソンの掃除機はクリアビンが延長パイプと一直線に配置される構造になっているため、ゴミ捨ての際にクリアビンをゴミ箱の奥まで突っ込みやすくなっており、ホコリが舞いにくいのもうれしいポイント。ただし、ダイソンも日立もゴミがたまってくるとフィルター部にゴミがつくようになり、これをブラシなどで取るときはゴミに触れるリスクが高くなります。

 

また、モデルによって集じん容積の差が多少ありますが、それはあまり意識しなくても良いように感じました。というのも、集じん容量ギリギリまでゴミをためようとすると結局上限を超えてゴミをためがちですし、そこまでゴミがたまると吸引力が落ちるうえ、メッシュフィルターなどに絡みついたゴミを取る手間が増えます。どのモデルもたった2手間でゴミ捨てできますので、掃除後のこまめなごみ捨てを習慣づけておきましょう。

 

ダイソン以外はダストカップ周りがすべて水洗いできる

メンテナンスについては、シャープ、パナソニック、日立、アイリスオーヤマがダストカップ周りの水洗いに対応。掃除機本体もキレイな状態で使いたい人にはこれは大きなメリットです。ちなみにダイソンもローラーヘッドは水洗いできて、その部分は評価できます。……とはいえ、できればクリアビンも水洗いに対応してほしいところ。

 

一方、回転ブラシのお手入れ、特に毛絡み問題に関しては「ほぼ毛絡みゼロ」のダイソンが優秀。また、パナソニックの回転ブラシも毛絡みが少なく、好印象でした。同社が上位モデルで採用する「からまないブラシ」には及ばないとはいえ、今回試したMC-SB51Jのブラシも毛絡み除去の手間を十分軽減できると思います。一方、回転ブラシの着脱しやすさについては、ベルト駆動でないダイソンと日立が有利です。

 

そのほか細かい話ですが、ダイソンはお手入れブラシが同梱されておらず、別途用意する必要あり。また、アイリスはお手入れブラシを搭載本体に装着できないのが惜しいところでした。

 

次回は、5モデルの「設置性」「独自機能」「汎用性」をチェックしていきたいと思います。

家電のプロはダイソン、日立の最新モデルをどう見た? コードレススティック掃除機5項目チェック

運転時間が伸び、吸引力が向上したことで、いよいよ実用性が高まってきたコードレススティック掃除機。人気の同カテゴリのなかで、“いま購入時に押さえておきたいキーワード”とともに、最新モデルのそれぞれの魅力を明らかにしていく!

※こちらは「GetNavi」2021年9月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

<コードレススティック掃除機>

Trend Keyword「ゴミの見える化」

「軽量かつハイパワー」「フロアワイパー的な操作感」など、コードレススティック掃除機はトレンドが細分化している。「目視しづらい微細なホコリの可視化」が叶うモデルにもご注目を。

 

私がチェックしました!

家電ライター

平島憲一郎さん

白物家電を中心に製品紹介記事などを執筆。クリーナーにもこだわりが強く日立製品を愛用。

 

「ゴミの見える化」でモチベが格段にアップ

せっせと掃除機を動かしても、「本当にゴミが取れているのだろうか」と不安になる場面は多々ある。特に、微細なホコリなどは目視しづらく、取り逃しやすい。従来から暗い場所を照らすLEDライトやゴミの有無を知らせるセンサーランプで“見える化”を推進する掃除機は人気だったが、今季、ダイソンと日立からその点を強化したユニークなモデルが登場した。

 

Dyson V12 Detect Slimはグリーンレーザーをフローリングなどに絶妙な角度で照射。明るい場所でもゴミがはっきりと浮かび上がる。さらに捕集したゴミの量を、花粉、ダニの死骸など粒子のサイズ別にディスプレイで表示。取れたゴミと量を瞬時に把握できて、モチベーションが上がる。

 

日立のPV-BL30Hは、白色に加え緑色のLEDライトをヘッドに採用。明るい昼間でもホコリや微粒子ゴミをしっかり照らし出す。軽量なうえ、ヘッドを押しても引いてもゴミが吸えるなど工夫が満載で、使い勝手は文句なしだ。

 

【その1】レーザー照射で微粒子をまんべんなく浮かび上がらせて取り逃しを防ぐ

ダイソン

Dyson V12 Detect Slim Total Clean

ダイソンストア価格9万7900円

目視しづらい微細なホコリをグリーンレーザーで可視化し、取り逃しを防ぐ。吸引したゴミの量やサイズはセンサーで検知・計測。量とサイズは液晶ディスプレイでリアルタイムで数値化される。毎分最大12万5000回転のモーターにより吸引力が従来比50%アップ(※)。

※:Dyson Digital Slimとの比較

SPEC●ヘッド:Laser Slim Fluffyクリーナーヘッド、ダイレクトドライブクリーナーヘッド●バッテリー:着脱式●付属ツール:毛がらみ防止スクリューツールほか●サイズ/質量:W250×H1095×D234mm(※)/2.2kg

※:Laser Slim Fluffyクリーナーヘッド装着時

 

集じん技術:Root Cycloneテクノロジー

最長運転時間:約60分(※)

充電時間:約3.5時間

クリアビン容量:0.35l

※:エコモードでモーター駆動のないツール使用時

 

↑ヘッドの端から下向き1.5度の角度でレーザー照射。実際に使うと明るい場所でも写真よりはるかにくっきりと極小ゴミの存在を確認できた

 

↑ナイロンフェルト製ローラーで大小のゴミを包んで除去。その間のカーボンファイバーブラシが床面の静電気発生を抑える

 

↑吸気口に搭載したピエゾセンサーがゴミの量とサイズを計測。結果は手元の液晶ディスプレイにリアルタイムでグラフと数値で表示される

 

↑クリアビンで大きなゴミ、サイクロン部で微細なチリ、後方のフィルターで微粒子など本体全体でゴミを捕集。排気は部屋の空気よりきれいになる

 

↑ヘッドの左右への首振りが滑らか! 家具の隙間にもスムーズに入り込んで、ホコリを逃さず取り除くことが可能だ

 

【家電ライター・平島のインプレッション】

高いゴミ取り性能に加えレーザー照射と液晶表示で楽しさを提供

レーザーのホコリ可視化性能が秀逸で、照射範囲内の微細ゴミをまんべんなく目視できる。吸引力もヘッドのゴミ捕集力も高く、カーペット用ヘッドも付属し様々な床に対応。“軽量志向”モデルと比べれば重いが、操作性は上々だ。クリアビンは水洗い不可だが、毛がらみしにくく水洗い対応のローラーブラシは便利。

 

[5点満点で評価]

吸引力:5.0/5.0

ブラシ性能 5.0/5.0

操作性:4.0/5.0

ゴミの見えやすさ:5.0/5.0

お手入れのしやすさ:4.5/5.0

 

【その2】白と緑のLEDを計7灯搭載し広範囲で照らしてゴミを見つけやすく

日立

スティッククリーナー(コードレス式)パワかるスティック PV-BL30H

実売価格7万7550円

ヘッド先端の白色+緑色LEDライトで明るい部屋の微細なホコリを“見える化”。標準質量1.4kgの軽快な使い心地と、独自開発のモーターによるパワフルな吸引力を両立した。バッテリーは着脱式で、別売の電池を買い足せば1時間以上の連続掃除も可能だ。

SPEC●ヘッド:パワフルスマートヘッド●バッテリー:着脱式●付属ツール:2WAYすき間ブラシ、ふとん用吸口、ハンディブラシほか●サイズ/質量:W230×H1010×D230mm/1.4kg

 

集じん技術:からまんプレス構造

最長運転時間:約60分(※)

充電時間:約3.5時間

ダストケース容量:0.15l

※:標準モードでパワフルスマートヘッド非使用時

 

↑計7灯のLEDライトによる圧倒的な明るさで、細かいゴミがよく確認できた。ただし、光が強すぎてゴミの陰影が出にくい場面もあった

 

↑ヘッドの回転ブラシには毛がからみにくい「からまん機構」を採用。ブラシがヘッドの前側に付いているため、壁際のゴミにもしっかり届く

 

↑独自開発のモーターはファンを三次元形状にして空気の流れを効率化し、強力パワーを獲得。モーター素材にアルミを使い、軽量化も実現した

 

↑ブラシ後方のフラップがヘッドの動きに合わせて開閉。ヘッドを引く際もゴミを吸引でき効率的だ

 

↑ヘッドを浮かさず掃除機を床面まで倒せる「ペタリンコ構造」を採用。棚やソファ下などのすき間も高さ10cm以上あれば入り込める

 

【家電ライター・平島のインプレッション】

広範囲のLED照射と軽い操作性で使い勝手は上々

本機の最大の魅力は軽さと操作性。LEDライトは広範囲のゴミの状況を把握でき、掃除の快適性に大きく寄与。吸引力は軽量モデルとしては合格。押しても引いてもゴミを吸うヘッドなど様々な工夫も好印象だった。メンテ面ではダスト容器・回転ブラシなどが洗えるうえ、ブラシの毛がらみ防止機能もまずまずだった。

 

[5点満点で評価]

吸引力:4.0/5.0

ブラシ性能:4.0/5.0

操作性:5.0/5.0

ゴミの見えやすさ:4.0/5.0

お手入れのしやすさ:4.0/5.0

 

【Other Choice】

【その1】「からまないブラシ」でノズルの毛がらみを除去する手間がほぼ不要に!

パナソニック

コードレススティック掃除機 「パワーコードレス」 MC-SBU840K

実売価格9万9000円

髪の毛やペットの毛がからむのを抑える画期的なブラシを採用。同社コードレススティック史上最高の吸引力で微細なゴミも逃さない。「親子のノズル」で家具の隙間もスムーズに掃除可能。

SPEC●ヘッド:パワーノズル(からまないブラシ搭載)●バッテリー:内蔵式●付属ツール:ふとん清潔ノズル、ペタすき間ノズル、すき間用ノズルほか●サイズ/質量:W253×H1150×D218mm/2.6kg

 

集じん技術:サイクロン式

最長運転時間:約90分(※)

充電時間:約3時間

ダストボックス容量:0.2l

※:ロングモードでノズルブラシ回転オフ時

 

【その2】軽量性とパワーを高レベルで両立して清掃効率が格段にアップ

シャープ

コードレススティック掃除機「RACTIVE Air POWER」EC-SR5

実売価格5万3520円

従来比約1.4倍の吸引力と、質量1.6kgの軽量設計を両立。回転数が従来比2倍のブラシとくし歯形バンパーで絨毯の奥のゴミも捕集する。ソファの掃除に便利な小型ヘッドなど付属品も充実。

SPEC●ヘッド:倍トルヘッド(自走パワーアシスト)●バッテリー:着脱式●付属ツール:スグトルブラシ、コンパクトふとん掃除ヘッド、はたきノズルほか●サイズ/質量:W243×H1030×D179mm/1.6kg

 

集じん技術:遠心分離サイクロン

最長運転時間:約90分(※)

充電時間:約80分

ダストカップ容量:0.2l

※:弱モードで付属吸込口(すき間ノズル等)使用、バッテリー1個使用時

 

【その3】ホコリセンサーや静電モップなど独自の便利機能が満載

アイリスオーヤマ

充電式サイクロンスティッククリーナー マルチツールセット SCD-L1P-B

実売価格4万3780円

ゴミ取り性能は落とさずに本体と自走式ヘッドを軽量化。センサーが床上のゴミの量をランプの色で通知する。掃除中に棚などのホコリをサッと取れる静電モップクリーンシステムも搭載。

SPEC●ヘッド:自走式「軽量」パワーヘッド●バッテリー:着脱式●付属ツール:静電モップ、すき間ノズル、ブラシノズル、ミニヘッド、布団用ヘッドほか●サイズ/質量:W224×H1035×D235mm/1.4kg(モップ帯電ケース含まず)

 

集じん技術:遠心分離サイクロン+準HEPAフィルター

最長運転時間:約40分(※)

充電時間:約4時間

ダストボックス容量:0.3l

※:セーブモード時

 

【その4】日常使いに十分な吸引力を備えたスタイリッシュな紙パックタイプ

ツインバード

コードレススティック型クリーナー TC-E263GY

実売価格2万1780円

質量1.4kgながら吸込仕事率70Wで日常使いに十分な吸引力。センサーがゴミを検知すると自動で吸引力を上げる。除去したゴミは抗菌仕様の紙パックで捕集し、ゴミに触らず捨てられる。

SPEC●ヘッド:自走式ヘッド●バッテリー:内蔵式●付属品:すき間ノズル、使い捨てダストパック25枚(本体に1枚装着済み)●サイズ/質量:W235×H1050×D135mm/1.4kg

 

集じん技術:抗菌ダストパック

最長運転時間:約30分(※)

充電時間:約2.5時間

紙パック容量:約0.25l

※:自動モード時

低糖質パンが作れる最新「ヘルシー・ホームベーカリー」3選を家電のプロがレビュー

FYTTE × GetNavi webが開催している「カラダ、ココロ、整う」プロジェクトは、コロナ禍になり、運動やエクササイズのあり方、栄養管理のあり方が大きく変わった新しい時代の「カラダとココロの整え方」を模索していくプロジェクトです。

 

本シリーズでは、9月までの12回、 カラダとココロに効く最新プロダクトをプロたちが解説。今回のテーマは、低糖質なパンや健康に良い発酵食品などが手軽に作れる「ホームベーカリー」を紹介します。家電のプロが実際に使用して、3項目をチェックした結果とともに見ていきましょう!

 

「カラダ、ココロ、整うプロジェクト」は7月〜9月まで毎週4本のヘルスケアやエクササイズにまつわる情報を集中的に配信中。無料の会員登録でプレゼントやモニター情報が届く特典も

 

【その1】

糖質を約87%カットしたブランパンが自宅で焼ける

ツインバード

Take bran!ブランパンメーカー BM-EF36W

実売価格1万2150円(税込)

低糖質のブランパンが焼けるホームベーカリー。小麦の外皮である「ふすま」(ブラン)を主原料とした特別なパンミックスで作るので、一般的な食パンと比べて糖質が約87%カットできます。1斤と1.5斤の2サイズ(ブランパンは1斤のみ)に対応。通常の食パンやもち、焼きいも、甘酒も作れる18種類のメニューも搭載します。最大15時間、10分単位で設定可能なタイマー付。付属のレシピブックには、2週間分の低糖質ブランパンのアレンジレシピを掲載しています。

SPEC●サイズ/質量(約):約W240×D350×H280mm/4.2kg●消費電力:450W●容量:食パンの場合 1.5斤 / 1斤●タイマー:15 時間(焼き上がりまで )

 

家電ライター 田中真紀子さんがチェック!

【機能】

専用のパンミックスで大幅な糖質カットが可能

ツインバードは低糖質ブームをいち早くキャッチし、低糖質なブランパンが自宅で焼ける専用コースを搭載したモデルを開発。鳥越製粉と共同開発したオリジナルの低糖質ブランパンミックスを使用することで、一般の食パンに含まれる糖質量を87%もカットしてくれます。ほかにも栄養価の高い全粒粉を使用した全粒粉パンメニュー、野菜ペーストを混ぜ込んで焼き上げるヘルシーなパンのレシピも用意しています。

↑焼きたてのブランパンが食べられます

 

【低糖質パンの味・食感】

ブランパンはもっちり食感で、口当たりは滑らか

ブランパンの練り工程を見たところ、生地の粘り気が強く、焼き上がりもフワッというよりもっちり練り上げた印象。とはいえ、中身自体はしっかり膨らんでいます。食パンのような伸びはありませんがやわらかく、口当たりも滑らか。ただ、半分ぐらい食べると、やはりブラン独特のボソボソした食感が気になってきます。ただし、そのぶんサンドイッチとの相性抜群! 見た目がおしゃれだし、具材とのなじみもよく、罪悪感なくたっぷり食べられます。

↑ブランパンはもっちりやわらか

 

↑サンドイッチにするとおしゃれ!

 

【収納・設置しやすさ】

奥行があるので設置スペースに注意

本体サイズは幅240×奥行き350×高さ280mm。高さを抑えているため、圧迫感はない一方、奥行きがあるので、ほかのモデルに比べると設置スペースが取られます。すっきりした白いカラーで、デザインは至ってシンプルな印象です。

 

【まとめのひとこと】

本気で糖質オフライフを始めたい人に

ダイエット中で糖質制限をしている人にとって、糖質87%カットのパンはかなり魅力的!  市販のブランパンと同様、少々食べにくい部分はありますが、サンドイッチにしたり、チーズをかけてトーストしたり、カレーをつけたりと、いろいろ工夫することで美味しく続けられると思います。本気で糖質オフライフを始めたい人におすすめです!

 

【その2】

低糖質パンのほか、マルコメ監修の⽢酒メニューも作れる

シロカ

おうちベーカリー SB-1D151

実売価格1万1760円(税込)

本体にはパンから乳製品までの20のプリセットメニューを搭載し、付属のオリジナルレシピブックには充実の103レシピを収録。ふわふわの生地とほんのりとしたやさしい甘さの生食パンもカンタンに作れます。160年以上の歴史を持つみそメーカー・マルコメが監修した⽶糀(こめこうじ)⽢酒が作れるのも大きなメリット。さらに塩糀・しょうゆ糀や、糖質オフの⼤⾖粉パンやブランパンなど、健康に配慮したレシピも豊富です。業界最小クラスのコンパクトサイズも特徴。

SPEC●サイズ/質量(約):約W232×D295×H253mm/3.6㎏(パンケース含む)●消費電力:500W●容量:1斤●タイマー:13 時間まで

 

家電ライター 田中真紀子さんがチェック!

【機能】

食感が異なる甘酒が作れる

おいしさだけでなく「健康」をキーワードとしているだけあって、大豆粉パンやブランを使った「糖質オフパン」が楽しめます。近年は甘酒が健康に良いと話題ですが、発酵のプロであるマルコメが監修した甘酒メニューは、食感が異なる「さらさら甘酒」「つぶつぶ甘酒」の2種類から選べるのもうれしい点。さらに全粒粉パン、米粉パン(グルテンなし)など20の豊富なメニューを搭載しています。

↑マルコメが監修した甘酒のメニューを搭載。甘酒には腸内環境を整える食物繊維やオリゴ糖、お肌に良いとされるビタミンB群を豊富に含んでいます

 

【低糖質パンの味・食感】

糖質76%オフの食パンは続けられそうな味

レシピにある低糖質パンは、「糖質40%オフのブランパン」。強力粉とふすま粉(ブラン)をほぼ同量入れて作るもので、その名の通り糖質40%オフになります。クセはあるものの、いわゆるブランパンより食べやすく、ブランパンは食べにくいと感じている人にはちょうどいい感じ。ただ、材料としてふすま粉、小麦たんぱくを用意する必要があります。

 

一方、今年4月には、日本製粉と共同開発した専用の食パンミックス「毎日おいしい 糖質76%オフ食パンミックス」が発売されました。ドライイーストも同梱されているので、用意するのは水だけととても簡単。こちらはブランを使わず、食パンの原材料である小麦を難消化性でんぷんに大幅に置き換えることで、糖質76%オフを実現したそう。肝心の味はやはり少しパサパサした感じはありますが、「糖質オフでこの味なら続けられそう」という及第点の味でした。

↑糖質76%オフの食パン

 

【収納・設置しやすさ】

かなりコンパクトで設置性ではトップクラス

本体サイズは幅232×奥行295×高さ253mm。「業界最小クラス」をうたうだけあって非常にコンパクトなので、ほかのホームベーカリーが置けなかった場所でもすんなり置けるかも。落ち着いたブラウンのカラーで悪目立ちしないのも魅力です。設置性ではトップクラスといえるでしょう。

 

【まとめのひとこと】

コンパクトかつお手頃価格で初心者にオススメ

コンパクトかつ価格も手頃なので、ホームベーカリーを買おうか迷っている初心者の方におすすめ。糖質オフのパンも、ブランを使ったものとブランを使わない専用ミックスから選べるほか、甘酒もマルコメ監修だけあって美味しいです。もちろんふつうの食パンもおいしく焼けるので、万が一糖質オフパンに飽きてしまっても大丈夫ですよ!

 

【その3】

メニュー数は43種類! 糖質約60%オフのパンも焼ける

パナソニック

ホームベーカリー ビストロ SD-MDX4

実売価格5万1700円(税込)

プロの技法を取り入れ、パン生地を「たたく」「伸ばす」工程を3次元で行う独自の「3D匠ねり」と、室温と庫内の温度を見はり、環境に合わせてプログラムを変える独自の「Wセンシング発酵」を採用。一年中安定した焼き上がりのパンをつくることができます。​また、生食パンづくりに適した「リッチ パン・ド・ミ」メニューを新搭載。「ねり」と「発酵」のプロセスを見直し、しっとりとしたきめ細かくやわらかい食感に焼き上げます。​さらに、「低糖質パン」メニューを新搭載。新たに日清フーズが監修した「低糖質パンミックス SD-LCM10」を使うことで、糖質約60%オフを実現しました。メニュー数は43種類と豊富。

SPEC●サイズ/質量(約):約W263×D356×H353mm/6.0㎏●消費電力:430W●容量:1斤

 

家電ライター 田中真紀子さんがチェック!

【機能】

ヘルシーなパンのレシピが多彩

同社オーブンレンジなどのブランド名となっている「ビストロ」の名を、初めてホームベーカリーに冠したハイスペックモデルです。プロの技法にならった「3D匠ねり」を新搭載したほか、室温と庫内の温度をはかり、最適なタイミングでイースト投入やプログラムを自動調整することで、一年を通して美味しいパンが焼けるのがウリ。新たに糖質60%オフの「低糖質パン」が焼けるメニューを搭載したほか、ライ麦パン、全粒粉パン、グルテンフリーのアレンジレシピなど、ヘルシーなパンのレシピが多彩です。

 

イースト自動投入機能も便利。気温や予約時間によって発酵が進んでしまうことなく、安定しておいしく焼くことができます。材料を入れるときも、「ドライイーストが濡れないように」と神経を使わなくていいのはうれしいですね。

↑「Wセンシング発酵」とイースト自動投入機能により、いつでも安定した品質のパンが焼けます

 

【収納・設置しやすさ】

スタイリッシュなデザインで出しっぱなしでも気にならない

本体サイズは、幅263×奥行356×高さ353mm。一見スリムに見えますが、実はほかのモデルに比べても意外と大きいです。ただ、カラーがブラックでスタイリッシュなので、収納せずに出しっぱなしにしてもいいでしょう。

 

【まとめのひとこと】

低糖質でも、美味しさにこだわりたい人はぜひ!

これまで「低糖質パンというと原料はブラン」が常識でしたが、本製品の低糖質パンミックスはブランを使わず、小麦粉から糖質成分を抜いたとのこと。この発想は意外でした。そして、そのぶん味も美味しい! しかも本製品の本当のウリ(?)は、生食パンのような味わいの「リッチ・パン・ド・ミ」が焼けるところ。食パンはとことんおいしく焼きたい、低糖質でも美味しさはあきらめたくない。そんなこだわりが強い人にぜひ使ってほしい1台です!

 

 

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パナソニックから本体とダストボックスを分離したスティック掃除機が新発売! 手元重量はわずか450g

パナソニックは、掃除後のゴミを自動で収集するクリーンドックを搭載し、スティック本体のゴミ捨てをなくすことで、掃除後のお手入れの負担を大幅に軽減した、セパレート型コードレススティック掃除機「パワーコードレス」MC-NS10Kを10月25日に発売します。

 

リモートワークなどによる、こまめな掃除需要の向上を受けて開発

本製品は、スティック本体をクリーンドックに戻すだけで、1回の掃除ごとに本体にたまったゴミをクリーンドック内の紙パックに収集するため、スティック本体のゴミ捨てが必要ありません。紙パックの交換は約1か月に1回となっており、さらに「からまないブラシ」を搭載することでお手入れの負担を大幅に軽減しました。また、掃除機本体にダストボックスがないため、本体質量約1.5kg、手元にかかる重量約0.45kgを実現し、掃除前の準備や掃除中の負担も軽減します。

 

昨今の掃除スタイルは、1回の掃除時間が減少する一方で、掃除をする頻度は増加する傾向にあります。また、在宅時間が増えるなか、「汚れが目につくようになった」などの意識の変化も見られます。

 

こまめに掃除をしたいというニーズの高まりから、スティック掃除機の需要は伸長していますが、スティック掃除機使用者に対するパナソニックが行った調査では、掃除に対して感じるストレスとして、掃除中の「隅のゴミまでしっかり吸えない」「重い」などの内容に加え、掃除後のノズルやダストボックスなどのお手入れ・ゴミ捨てに対して負担を感じている人が多いことがわかりました。

 

そこで、パナソニックは、掃除の準備から掃除後までのわずらわしさを軽減し、こまめな掃除習慣をサポートすることで、清潔でより快適な新しいスタイルを提案するとしています。

 

掃除後のゴミを自動で収集するクリーンドック搭載により、ゴミ捨てなど手入れの負担を大幅に軽減

本製品は、1回の掃除が完了するごとに、本体のフィルターケースにたまったゴミをクリーンドック内の紙パックに自動で収集します。それにより、従来は約7日に1度必要であったスティック本体のゴミ捨てが不要になります。さらに、紙パック式のため簡単かつ清潔に交換ができるうえ、ノズルは髪の毛やペットの毛もからみにくい「からまないブラシ」を搭載し、掃除機のお手入れの負担を大幅に軽減します。

 

↑クリーンドックによるゴミの収集イメージ

 

 

手元重量約0.45 kgで、掃除前から掃除後までの負担を軽減

ダストボックスを分離したことで、本体はスリムで軽量なデザインになっています。クリーンドックに設置された本体を手前に引くだけで簡単に取り出すことができるほか、手元にかかる重量が約0.45 kgと軽量なため、掃除中は軽く動かすだけで操作が可能。さらに、掃除終了後もクリーンドックに設置するだけで自動でゴミの収集と充電が開始されるため、掃除の始まりから終わりまでの負担を大幅に軽減しました。

 

また、本体とクリーンドックは、リビングなどの居住スペースに置くことを想定し、空間に溶け込むデザインになっています。

 

 

↑本体重量は約1.5 kgながら、手元重量は約0.45 kg

 

製品情報

品番:MC-NS10K

カラー:ホワイト

運転時間:HIGH 約6分/AUTO 約10~15分

充電時間:約3時間

サイズ:スティック W213×H1030 mm×D130mm
クリーンドック W134mm×H417 mm×D282mm

毛がらみを抑えるモデルに注目! 国内メーカー最新コードレススティック掃除機おすすめ4選

運転時間が伸び、吸引力が向上したことで、いよいよ実用性が高まってきたコードレススティック掃除機。人気の同カテゴリのなかで、国内メーカーによる最新4モデルをご紹介!

※こちらは「GetNavi」2021年9月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

【その1】「からまないブラシ」でノズルの毛がらみを除去する手間がほぼ不要に!

パナソニック

コードレススティック掃除機 「パワーコードレス」 MC-SBU840K

実売価格9万9000円

髪の毛やペットの毛がからむのを抑える画期的なブラシを採用。同社コードレススティック史上最高の吸引力で微細なゴミも逃さない。「親子のノズル」で家具の隙間もスムーズに掃除可能。

SPEC●ヘッド:パワーノズル(からまないブラシ搭載)●バッテリー:内蔵式●付属ツール:ふとん清潔ノズル、ペタすき間ノズル、すき間用ノズルほか●サイズ/質量:W253×H1150×D218mm/2.6kg

 

集じん技術:サイクロン式

最長運転時間:約90分(※)

充電時間:約3時間

ダストボックス容量:0.2l

※:ロングモードでノズルブラシ回転オフ時

 

【その2】軽量性とパワーを高レベルで両立して清掃効率が格段にアップ

シャープ

コードレススティック掃除機「RACTIVE Air POWER」EC-SR5

実売価格5万3520円

従来比約1.4倍の吸引力と、質量1.6kgの軽量設計を両立。回転数が従来比2倍のブラシとくし歯形バンパーで絨毯の奥のゴミも捕集する。ソファの掃除に便利な小型ヘッドなど付属品も充実。

SPEC●ヘッド:倍トルヘッド(自走パワーアシスト)●バッテリー:着脱式●付属ツール:スグトルブラシ、コンパクトふとん掃除ヘッド、はたきノズルほか●サイズ/質量:W243×H1030×D179mm/1.6kg

 

集じん技術:遠心分離サイクロン

最長運転時間:約90分(※)

充電時間:約80分

ダストカップ容量:0.2l

※:弱モードで付属吸込口(すき間ノズル等)使用、バッテリー1個使用時

 

【その3】ホコリセンサーや静電モップなど独自の便利機能が満載

アイリスオーヤマ

充電式サイクロンスティッククリーナー マルチツールセット SCD-L1P-B

実売価格4万3780円

ゴミ取り性能は落とさずに本体と自走式ヘッドを軽量化。センサーが床上のゴミの量をランプの色で通知する。掃除中に棚などのホコリをサッと取れる静電モップクリーンシステムも搭載。

SPEC●ヘッド:自走式「軽量」パワーヘッド●バッテリー:着脱式●付属ツール:静電モップ、すき間ノズル、ブラシノズル、ミニヘッド、布団用ヘッドほか●サイズ/質量:W224×H1035×D235mm/1.4kg(モップ帯電ケース含まず)

 

集じん技術:遠心分離サイクロン+準HEPAフィルター

最長運転時間:約40分(※)

充電時間:約4時間

ダストボックス容量:0.3l

※:セーブモード時

 

【その4】日常使いに十分な吸引力を備えたスタイリッシュな紙パックタイプ

ツインバード

コードレススティック型クリーナー TC-E263GY

実売価格2万1780円

質量1.4kgながら吸込仕事率70Wで日常使いに十分な吸引力。センサーがゴミを検知すると自動で吸引力を上げる。除去したゴミは抗菌仕様の紙パックで捕集し、ゴミに触らず捨てられる。

SPEC●ヘッド:自走式ヘッド●バッテリー:内蔵式●付属品:すき間ノズル、使い捨てダストパック25枚(本体に1枚装着済み)●サイズ/質量:W235×H1050×D135mm/1.4kg

 

集じん技術:抗菌ダストパック

最長運転時間:約30分(※)

充電時間:約2.5時間

紙パック容量:約0.25l

※:自動モード時

奥行約29cmの薄型! 狭いキッチンのシンク横に置ける、パナソニック「スリム食洗機」

パナソニックは、狭いキッチンのシンク横にすっきり置ける、薄型設計の卓上型食器洗い乾燥機「スリム食洗機」NP-TSK1他1機種を、11月15日に発売します。価格はともにオープン価格。

 

同社の調査によると、共働き世帯の増加や新しい生活様式が定着するなか、食器洗いの悩みが増加し、家事軽減に活用したい家電として「食洗機」が上位に。その一方で、食洗機を購入検討しながらも「実際に設置場所を測ったが置ける場所がない」「調理スペースは犠牲にしたくない」など、設置面であきらめた人も多いことがわかりました。

 

NP-TSK1は、本体奥行約29cmのスリム設計で、シンク横に設置した場合も蛇口に当たりにくい「リフトアップオープンドア」を搭載。従来のレギュラータイプの場合、ドア開放時に本体背面から蛇口まで58.4cmのスペースが必要でしたが、同製品はドアが蛇口に当たりにくい新機構により、ドア開放時36.7cmで、従来比約63%の省スペース化を実現しています。

 

庫内かごの様々な工夫により、約4人分24点の食器や、直径26cmのフライパンやまな板などの調理器具も収納できる容量を確保。ノズル噴射穴を増設し、水流が多角的に動くことで庫内の食器の隅々まで行き渡り、高温高圧の「ストリーム除菌洗浄」で洗うと同時に除菌も可能です。同製品の使用水量は約8Lで、手洗いの約6分の1と、高い節水性です。

 

また、分岐水栓非対応の蛇口や、賃貸住宅での分岐水栓取り付けが不安で購入をあきらめている家庭でも、より手軽に使用できる、分岐水栓の取り付け不要なタンク式NP-TSP1も同時発売。同製品は給水口を本体下部に配置しており、小柄な体系の人でも給水しやすい設計となっています。2way方式を採用し、購入後も分岐水栓式に対応可能です。

マイクが雑音を全然拾わない! テクニクスから通話音声に注目した完全ワイヤレス「EAH-AZ60/AZ40」登場

パナソニックは、テクニクスブランドの完全ワイヤレスイヤホン2モデルを10月15日に発売します。ラインナップは、ノイズキャンセリング機能を備えた「EAH-AZ60」(実売予想価格2万9000円前後/税抜)と、小型デザインの「EAH-AZ40」(同1万6000円前後/税抜)。

 

EAH-AZ60は、8mm径のバイオセルロース振動板を採用し、ハイレゾ相当の音質でワイヤレス伝送できるLDACコーデックにも対応した高音質モデル。ドライバーの前方空間の形状を最適化し高域の伸びを改善する「ハーモナイザー」と、ドライバー後方の空気の流れを調整し力強い低域を再生する「アコースティック コントロールチャンバー」が、ワイドレンジかつ自然なサウンドを実現します。

↑カラーはブラックとシルバーの2色

 

↑EAH-AZ60の構造の構造

 

周囲のノイズを低減するノイズキャンセリング機能も搭載。イヤホン外側のマイクで周囲の騒音を検知するフィードフォワード方式と、内側のマイクでノイズを拾うフィードバック方式を掛け合わせた“ハイブリッドノイズキャンセリング”に、デジタル・アナログの両方でノイズ処理を行う“デュアルノイズキャンセリング”を加えた「デュアルハイブリッドノイズキャンセリング」を採用しており、強力な消音性能を実現しています。

 

また、イヤホンをつけたまま周囲の音を聴ける「アンビエントモード」も利用可能。周囲の音をそのまま取り込むトランスペアレントモードと、ノイズを低減して人の声だけを強調するアテンションモードの切り替えも可能です。

↑アンビエントモードは2種類の切り替えが可能

 

EAH-AZ40は6mm径のPEEK振動板を搭載したコンパクトモデル。小口径ながら、AZ60と同様に「ハーモナイザー」「アコースティック コントロールチャンバー」といった音響構造により、厚みのある本格的な音質を実現しています。

↑カラーはローズゴールド、ブラック、シルバーの3色

 

↑EAH-AZ40の構造

 

こちらはノイズキャンセリング機能は備えていないものの、周囲の音を取り込む「アンビエントモード」は搭載しています。

 

2モデル共通の特徴として、独自の通話音声処理技術「JustMyVoice」テクノロジーを搭載。これは近年オンライン会議などでワイヤレスイヤホンを使う機会が増えたことで、通話時の音質を重視する流れを受けたもの。イヤホンに内蔵されたマイクが話者の声だけを拾い、クリアな音質で通話やチャットをすることができます。

 

「JustMyVoice」は、2つのマイクで自分の声とそれ以外の音を区別してノイズを低減するビームフォーミング技術、2つのマイクに加え骨に伝わる声の振動を検知する発話通知マイクを併用した音声解析技術、マイクに入り込む風を防ぐ風切り音対策の3つを組み合わせています。

 

そのほか、専用アプリ「Technics Audio Connect」を使って、ノイキャンやアンビエントモード、タッチセンサー機能のカスタマイズや左右のイヤホンのバッテリー残量確認、紛失したイヤホンを探す機能などを利用することも可能です。

 

使用時間(イヤホン単体/ケース併用時)は、AZ60が約7時間/約24時間、AZ40が約7.5時間/約25時間。コーデックはAZ60がSBC/AAC/LDAC、AZ40がSBC/AACをサポートしています。

 

Editor’s Eye

説明会では「JustMyVoice」機能をオン/オフしながら通話時の音質を体験することができましたが、カフェの環境を再現した空間で周囲の騒音を抑えて声だけを届ける性能の高さは秀逸でした。最近では通話時の音声品質の高さをアピールする機種が増えていますが、そのなかでもテクニクスの新モデルは頭ひとつ抜き出たレベルの高さだと感じました。また、AZ60のノイキャン性能も高く、オンにしてもあまり音質が変わらない自然な音で音楽を楽しめます。

オンライン会議などでワイヤレスイヤホンを使う機会が増えたいま、マイク性能をブラッシュアップしたテクニクスのイヤホンならノイズを気にせず通話ができそう。特に、外出先からオンライン会議に参加することが多いという方にはオススメです。

 

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FF XIVサウンドチームが全面協力! パナソニックのゲーミングネックスピーカー「SC-GN01」の本気度がすごい

パナソニックは、ゲーム専用モードを備えたネックスピーカー「SC-GN01」を10月22日に発売します。実売予想価格は2万2000円前後(税込)。

↑ゲーミングネックスピーカー「SC-GN01」

 

SC-GN01は、肩に乗せるように装着し、耳を塞がずにサラウンドサウンドが楽しめるネックスピーカー。首元を囲むようにレイアウトされた計4つのスピーカーにより、ゲームの世界の中心にいるような音場を再現します。左右2chのステレオ音声も4chへ自動的にアップコンバートされ、奥行きのあるサラウンド環境を楽しめます。

↑肩に乗せて使用します。耳を塞がず自然な聴こえ方なのが特徴

 

一般的なヘッドホンは頭の中で音が鳴るような感覚ですが、ネックスピーカーは頭の外で音が鳴るため開放感があり、まるでゲームフィールドにいるかのような臨場感のあるサウンドが体感できます。

 

小型のスピーカーでも重低音を体感できるよう、低域部分を仮想再生する「H.BASS」技術を採用している点も見逃せません。これは、低域の信号に倍音を付加することで、擬似的により低い音が鳴っているように感じさせるというもの。これにより、コンパクトなスピーカーで迫力のサウンドを体感することができます。

 

また、本機はスクウェア・エニックスの「ファイナルファンタジーXIV」サウンドチームと共同で開発したゲーム専用の3つのサウンドモードを搭載。ゲームの世界にいるかのような臨場感の「RPGモード」、正確な音の定位が得られ足音なども聴き取りやすい「FPSモード」、人の声が聴き取りやすくシナリオに没頭できる「ボイス強調モード」から、プレイするゲームに合わせて自由に選ぶことができます。

↑ファイナルファンタジーXIV (c)2010-2021 SQUARE ENIX CO.,LTD. All Rights Reserved.

 

そのほか、映画を見るときに最適な「Cinemaモード」、音楽再生時に適した「Musicモード」、テレビの音声などが聴き取りやすい「ステレオモード」なども備えています。

 

本体にはマイクを内蔵しており、プレイしながら音声チャットをすることも可能。再生しているサウンドの逆位相の音を加えて余計な音を消し、自分の声だけを伝える「エコーキャンセルマイク」により、ゲームサウンドに干渉されることなく会話できます。

 

本体には4つのボタンを備え、音量調節やモード変更、マイクミュート、音声ミュートなどを手元で操作可能。接続はUSBケーブル1本でパソコンやゲーム機に接続できるほか、付属のステレオミニケーブルで接続することもできます(別途、USBケーブルでの給電が必要)。USBケーブルは直付けで取り外しは不可能。ケーブル長は約3mとなっています。

↑本体の左右に操作ボタンを備えています

 

現在ではワイヤレスタイプのゲーミングヘッドホンも存在しますが、SC-GN01が有線接続になったのは“遅延”の問題を解消するため、とのこと。ゲームプレイでは微妙な音の遅れが致命的になる場合もあるため、遅延を抑えられる有線方式を採用したそうです。

↑USBケーブルは直付けで脱着不可。長さは約3m

 

FF XIVのサウンドチームが全面協力

発表会にはファイナルファンタジーXIVのサウンドを担当した祖堅正慶さんと絹谷 剛さんがオンラインで参加しました。祖堅さんは「ゲーマーが求めるものを作りたかったので、細かい仕様まで意見を出しました。例えば、初期の段階ではUSBケーブルは短めだったんですが、ゲームの合間に飲み物を取りに行ったりすることもあるので長くしてほしいとか、電源を入れずにUSBに挿すだけで使えるようにしてほしいとか、ゲーマーの視点から、かゆいとこに手が届くように色々と意見を出しました」とコメント。祖堅さんは、SC-GN01の起動音も制作されたそうです。

↑ファイナルファンタジーXIV サウンドディレクターの祖堅正慶さん

 

絹谷さんは「各モードのチューニングを協力させて頂いたのですが、RPGモードでは臨場感を大事に、FPSモードでは音の定位を優先した設定にしています。私自身FPSゲームが大好きなので、足音がどの方向から聴こえるかとか、マルチプレイ対戦で勝つための音にこだわっています。実際に試作品でゲームプレイしたときは、リアルに後ろの方向から音が聴こえてビックリしましたね。ヘッドホンでは体験できないサウンドになっていると思います」と語ってくれました。

↑ファイナルファンタジーXIV サウンドデザイナーの絹谷 剛さん

 

Editor’s Eye

実際にゲームのデモ映像でSC-GN01を試させてもらいましたが、まさに“音に包まれる”という表現がピッタリな自然なサラウンド感で、画面の視点に合わせて音が前後左右から迫ってくるような感覚です。モードを変えてみると音の違いが明確で、遊ぶゲームのジャンルに合わせて簡単に最適な音質に変えることができます。映画用、音楽用のモードを備えているのもうれしいところ。

本体はシリコン製で見た目に反して柔軟性があり、肩に乗せていても疲れにくくなっています。また、USBから給電するためバッテリーを積んでおらず、その分軽くなっていることも軽快な装着感に貢献しているようです。ヘッドホンやイヤホンと違い耳を塞がないので、長時間のプレイで耳が疲れたり汗で湿ったりしないのもいいですね。

ゲームをしていると平気で2~3時間は経っちゃう、という方はぜひ一度試してみてほしい新感覚のネックスピーカーだと思います。

 

なお、SC-GN01をベースに、専用デザインやパッケージを採用した「ファイナルファンタジーXIV」コラボモデルも発売予定としており、詳細は後日発表されるとのこと。ファイナルファンタジーXIVファンは、そちらもぜひチェックしてみて下さい!

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

「軽くて本当に使いやすい掃除機」はどれ? 人気5モデルの「操作性・静音性」を一気にチェック!

近年のコードレススティック掃除機は「軽量タイプ」が人気。しかもただ軽いだけでなく、十分な吸引力(ゴミ取り能力)と高い機能性を兼ね備えた高級モデルに注目が集まっています。

今回はそんな「軽量・高機能」なコードレススティックの最新機種のなかから、人気の5ブランド(ダイソン、シャープ、パナソニック、日立、アイリスオーヤマ)の最新モデルを取り上げ、さまざまな角度から実力を検証。フローリングとカーペットでの吸引力をテストした前回に続き、今回は軽量モデル一番のメリットとなる「操作性(取り回しの良さ)」、さらに「静音性」をチェックしていきたいと思います。

 

【今回テストした5機種はコチラ】

エントリーその1

ダイソン史上最軽量ながら高いゴミ除去能力を実現

 

ダイソン

Dyson Micro 1.5kg

実売価格5万3900円(税込)

ダイソンのコードレススティック史上最軽量の1.5kgを誇るモデル。毎分最大10万5000回転するDyson Hyperdymiumモーターと独自のソフトローラークリーナーヘッド(Micro Fluffyクリーナーヘッド)により、大きなゴミから微粒子ゴミまでパワフルに取り除く。0.3μmの微粒子を99.99%キャッチし、部屋の空気よりきれいな空気を排出。最長運転時間は約20分(※)、強モードでは最長約5分の連続運転が可能だ。●サイズ/質量:W207×H1091×D222mm/1.5kg

※:モーター駆動でないツールをエコモードで使用した場合

 

エントリーその2

着脱式バッテリーを2個付属し最長約100分の連続掃除が可能!

シャープ

RACTIVE Air EC-AR5X

実売価格4万8000円(税込)

モーターとパイプの軽量化で重さ1.2kgを実現。小型軽量ながら高効率のモーターを開発し、メイン掃除機としても十分使えるパワーで掃除できる。バッテリー1個あたりの最長運転時間は約50分(すき間ノズル等の付属吸込口使用時)で、同梱の予備バッテリーを付け替えれば最長約100分の連続運転が可能。立ったまま吸込口を着脱してすき間掃除に移行できる「スグトルブラシ」など便利機能も多数。●サイズ/質量:W210×H985×D150mm/1.2kg

※画像は昨年モデル。8月26日より運転時間とパワーが進化した新製品が発売されている

 

エントリーその3

クリーンセンサーや壁際まで届くパワーノズルなどでゴミの取り逃がしを低減!

パナソニック

パワーコードレス MC-SB51J

実売価格3万9240円(税込)

小型ながら吸込仕事率100Wの吸引力と使いやすさを備えた機種。クリーンセンサーが約20μmの見えないゴミまで検知しランプを点灯、自動的に吸引力をアップする。独自形状のパワーノズルが壁際までしっかり届いて逃さずゴミ除去。毛先がY字のブラシと硬質ブラシの2種類のブラシ毛を採用し、フローリングから絨毯まで幅広い床質に対応。●サイズ/質量:W220×H1106×D182mm/1.6kg

 

エントリーその4

破格の軽さ1.1kgに加え、掃除の快適さを高める機能も満載!

日立

ラクかるスティック PV-BL2H

実売価格4万3300円(税込)

本体や延長パイプ、ヘッドの徹底的な軽量化で標準質量1.1kgを達成。新開発の「ハイパワー3D ファンモーター」で空気の流れを効率的に制御し、軽さと強力吸引を両立した。ノズルには拭き専用の毛「かるふきブラシ」を採用し、ゴミを吸引しながらフローリングに貼りついた菌も拭き取る。暗い場所でゴミを照らし出すLEDライトをヘッド前面に搭載するなど使い勝手への配慮も万全。●サイズ/質量:W205×H994×D230mm/1.1kg

 

エントリーその5

静電モップなど豊富なアタッチメントで家中の掃除をサポート!

アイリスオーヤマ

充電式サイクロンスティッククリーナー マルチツールセット SCD-L1P-B

実売価格3万8700円(税込)

同社サイクロン史上最軽量の1.4kgながらパワフルな吸引力と豊富な便利機能も兼備。自走式パワーヘッドのパワーは落とさずヘッドの重さを約60%カットし、狭い場所も快適に掃除できる。人気の静電モップクリーンシステムやほこり感知センサーも搭載。付属ツールは5種類を備え、家中を快適に掃除できる。準HEPAフィルター搭載で0.3μmの微粒子を99.5%以上捕集。●サイズ/質量:W224×H1035×D235mm/1.4kg

 

【操作性・静音性テストの内容はコチラ】

コードレススティックの掃除機がけのしやすさは、標準質量(本体、延長パイプ、ヘッドの重さの合計)とヘッドの首振りのスムーズさ、人力での掃除機がけをアシストするヘッドブラシの回転力が重要です。今回はこの3項目に加え、ソファ下など高さのない場所や家具と壁のすき間などへのヘッドの進入しやすさ、掃除の快適さを高めるアシスト機能などを確認。さらに、前回の「吸引力」と内容が類似しますが、掃除機の取り回しと大きな関わりを持つ「壁際でのゴミの取れ具合」を検証(壁際に重曹をまいて吸引)します。このほか、広い住居スペースの掃除をする際に問題となる連続運転時間や、充電時間もスペック上でチェックしていきます。

 

各モデルの静音性についても検証。ここでは市販のデジタル騒音計を使い、騒音計から1.5m離れた場所で騒音レベルを測定しました。ただし、今回は生活空間での測定であり、あくまで参考値とお考えください。騒音の数値とは別に、実際に聴いた音の印象も解説します。

↑掃除機を稼働していない状態での騒音レベルが33.6dBA(※)前後の環境でテストしました ※dBA…音圧レベルを人間が感じ取れる周波数で補正したもの。より人間の聴感に近い騒音レベルを表します

【操作性テストの結果はコチラ】

エントリーその1ダイソン Dyson Micro 1.5kg

従来モデルのユーザーが驚く軽さ。ボタン式採用で負担も軽減

製品名にも入っているように標準質量は1.5kgで、ダイソンの掃除機とは思えぬ(失礼!)軽さ。ダイソンの従来モデルのユーザーがこれを使ったら、快適な操作感にショックを受けると思います。

↑Dyson Micro 1.5kgはダイソンのコードレススティックのなかでも群を抜く軽さ。片手でラクラク持ち上げられ、小柄な人や年配の人でも軽快に使いこなせます

 

ヘッドの操作性について詳しく見ていきましょう。ヘッドは自走する感覚はありませんが、前後の移動は十分にスムーズです。左右の首振りは5機種中で最も軽い印象。軽すぎて思った以上に首が振れてしまうこともしばしばでした。また、畳の上ではわずかに動きが重く感じることも。これは他のモデルにはあまり感じなかったことです。

↑ヘッドは左右90度ずつしっかりと首振りできました

 

また、テーブルの脚周りを掃除するときなどに、ヘッドを脚にくっつけたまま横向きにスライドさせたくなりますが、本機の場合この動きがやりにくかったです。ヘッドを一度戻して首振りしなおせば済むことですが、少し気になりました。

↑ヘッドをテーブルの脚に沿ってずらそうとしたのですが、回転するソフトローラークリーナーヘッドの影響なのか、ヘッドを横にスライドしようとすると抵抗がありました

 

ヘッドが従来よりスリムになったぶん、家具の下など高さのない場所での掃除はスムーズ。ただ、本体を横倒しにして床にベタづけはできないため、ヘッドがギリギリ入る高さだと、奥まで掃除するのは難しそうです。一方、低い場所を掃除しているときでもヘッドの首振りができたのはメリットでした。

 

運転オン/オフは従来のトリガー式でなく、ボタン式。掃除中ずっとトリガーを引き続ける必要がなく、腕への負担がかなり軽くなったと感じました。

↑本体上部の電源ボタンを押すと運転開始。その上の「MAX」ボタンを押すと吸引力がアップします

 

壁際のゴミを取るならMAXモードがおすすめ

【壁際の吸引テスト画像のギャラリー】※タップすると画像がポップアップします

壁際の掃除では、ローラーが届かない部分にゴミの取り逃がしがありました。ナイロンフェルト素材のローラーは床にピッタリ密着するため、ヘッドの内側の吸引には効果的ですが、ヘッドの外側には吸引力が及びません。そのため、壁際の掃除ではブラシ毛採用のヘッドより不利になります。ただし、MAXモードにすると取り残しが減ったので、壁際をしっかり掃除したいときはMAXモードで掃除するか、付属のすき間ノズルを使ったほうがいいでしょう。

 

連続運転時間は通常モード(エコモード)でモーター駆動のないツールを使った場合、最長約20分。Micro Fluffyクリーナーヘッドなどモーター駆動ツールを使った場合は約18分、強モードなら約5分の連続運転ができます。バッテリーの充電時間は約3.5時間。

 

運転音はモーター音が気にならず好印象

エコモード(標準モード)での騒音レベルは66.3dBA。実際に聴いた印象でも、モーター音はほとんど気にならず、風切り音も耳障りな印象は比較的少ないです。ブラシを回転させるモーター音がほとんど聞こえないのも好印象。一方、MAXモードにすると騒音レベルは73.3dBAとなり、さすがに風切り音がうるさく感じました。

↑エコモード(標準モード)での騒音レベルは66.3dBAでうるさいとは感じません

 

エントリーその2シャープ RACTIVE Air EC-AR5X

「スグトルブラシ」「ちょいかけフック」など使い勝手を高める機能が多数

標準質量は1.2kg。ヘッドブラシの自走性は比較的弱めですが、手に持った感覚は驚くほど軽いです。ヘッドの操作もストレスがなく、特に左右の首振りがスムーズでした。

↑本体からヘッドまで全部合わせて1.2kg。長さも985cmと5モデル中最も短く、小柄な人でも扱いやすいと思います

 

↑ヘッドは左右それぞれ90度に首振り可能。テーブルの脚周りの掃除でも、左右に非常に滑らかに動いてくれました

 

本体を床にペタッとつけてもヘッドが浮かないので、ソファやスチール棚の下など低い場所も奥のほうまで掃除可能。低い場所にヘッドを入れたままヘッドを首振りさせることも、まずまずスムーズにできました。また、本体が軽量なので高い場所もラクラク掃除できます。

↑本体が床にペッタリついてもヘッドは浮き上がらず、掃除を続けられます。低い場所の掃除に最適です

 

↑本体が軽いので、エアコンなど部屋の上部の掃除もさっさと済ませられます

 

EC-AR5Xで最も重宝するのが「スグトルブラシ」です。これはワンボタンでヘッドが外れ、狭い場所が掃除しやすい小型ブラシが露出する機能。いちいちアタッチメントを取りに行く手間がかからず、毎日の掃除が極めてスムーズになります。

↑床掃除の最中にすき間掃除をしたいとき、片足でヘッドを押さえながら本体下のレバーを引くと簡単にヘッドが外れ、スグトルブラシが露出。すき間掃除が終わったら、簡単に元に戻せます

 

またセンサー機能では、フローリングやカーペットなど床の状況を検知して吸引力を自動調整する、床面検知機能に注目。掃除モードを「自動」にするとこの機能が働くので、カーペット上でいちいち吸引力を上げる、という手間が減ります。また、本機は「グリップセンサー」も装備。これは掃除中にグリップから手を離すと運転を一時停止し、握りなおすと運転再開する機能です。掃除中に椅子を動かしたりする際に手動で電源オフにする必要がないのがとても便利です。さらに本体裏に「ちょいかけフック」がついていて、掃除中にテーブルやイスなどにサッと掛けられるのも重宝しました。

↑掃除中にグリップから手を離すと自動的に運転を停止。もう一度握ると再び運転を始めます

 

↑本体後ろにゴム製の「ちょいかけフック」を装備。ラウンド形状なので椅子の背などにかけても安定し、テーブルに立てかけても滑りにくいため、ちょっと掃除機をどけて他の作業をしたいときに便利です

 

壁際の掃除は優秀。バッテリー2個付属で運転時間は長い

【壁際の吸引テスト画像のギャラリー】※タップすると画像がポップアップします

壁際の掃除では自動モードを使用したところ、ほぼすべての重曹を取り切っていました。壁の下のすき間に入り込んだ重曹のみ薄っすら残る程度。自動モードでこの取れ具合は優秀です。

 

連続運転時間は弱モードでモーター駆動のヘッドを使わない場合、最長約50分。モーター駆動ヘッド使用時は弱モードで35分。自動モードなら約23分、強モードは約9分です。ただ、EC-AR5Xは着脱式バッテリーを採用し、バッテリーを2個付属。これを連続して使えば、掃除できる時間は2倍になり、弱モードなら最長100分の掃除が可能になります。充電時間もバッテリー1個につき約80分とスピーディです。

↑EC-AR5Xはバッテリー2個とバッテリー充電器を付属。バッテリーが切れたら別の充電済みバッテリーに交換し、その間に空のバッテリーを充電しておく、という使い方もできます。本体ごと充電する必要がないので場所を取らないのもメリット

 

自動モードでも高域の風切り音がやや気になった

自動モードでの騒音レベルは66.3dBA。全体に「うるさい」という印象はないですが、やや風切り音のような高い音が気になりました。強モードにすると騒音レベルは72.1dBAに。風切り音がかなり大きくなり、またブラシが回転する低いモーター音も耳につくようになりました。

↑自動モードでの数値はダイソンとほぼ同じ

 

エントリーその3パナソニック パワーコードレス MC-SB51J

パワフルな自走式ヘッドやクリーンセンサーで快適に使える

標準質量は1.6kg。シャープや後述する日立のモデルを持ったときに比べるとわずかに重みを感じますが、比較しなければ十分軽快に使えます。特に優れているのはヘッドブラシの自走性の高さ。首振りがなめらかで、細かい取り回しがスムーズに行えます。

↑ヘッドブラシの回転力は本当にパワフル! 手に持っているだけでヘッドが勝手に前に進みます

 

↑左右それぞれ90度近くまで可動。本体のグリップ(持ち手)を軽くひねるだけでキビキビと首振りしてくれます

 

↑グリップの内側に適度な突起があり、細かく動かすときもしっかりホールドできます。グリップが大型なので、掃除する場所に応じて握る位置を変えることも可能

 

また、家具の下など、高さのないすき間の掃除も本体を倒しながら快適にできました。便利だったのが、本体を倒し、低い場所にヘッドを突っ込んだ状態でも首振りがスムーズにできたこと。他機種ではそもそもその状態で首振りできなかったり、一度首を振ると元に戻せなかったりすることが多く、ヘッドの方向を変えるには一度その場所からヘッドを引き出さなければならないことも。その点は丁寧に作られているなと感心しました。

 

さらに、MC-SB51Jにはゴミを見つけるとランプが赤く光り、自動で吸引力を上げる「クリーンセンサー」がついています。このセンサーは感知力が高く、少量のゴミにも反応するのが便利。逆に、ランプがつかなくなると「キレイになった」という実感がわきました。

↑ゴミが多いとクリーンセンサーが赤く点滅し、吸引力がアップ。センサーは約20μmの微粒子(ダニの死骸・フンなど)にまで反応。スギ花粉(約35μm)も逃さず除去できます

 

「壁ぎわ集じん」機能で壁際のゴミ取り力は文句なし

【壁際の吸引テスト画像のギャラリー】※タップすると画像がポップアップします

壁際のゴミ取り力は5機種中最も優秀でした。「AUTO」モードで検証したところ、重曹はほとんどを除去。「HIGH」モードにすると、壁の下のすき間にわずかに残っていた重曹もほぼ取り切りました。本機のヘッドは、壁際のゴミまでしっかり吸い込む「壁ぎわ集じん」機能を搭載。これも今回の優秀なテスト結果を生んだ要因のひとつと思われます。

↑ブラシの位置が前面にあり、かつヘッド前面カバーが薄いため、ブラシが壁際までしっかり届いてゴミを捕集できます

 

運転時間の目安は、「AUTO」モードでパワーヘッド使用時は約10~22分、すき間ノズルなど付属ノズル使用時だと約30分。「HIGH」モードだと約6分となります。充電時間は約3.5時間です。

 

落ち着いた運転音。「HIGH」モードでもそれほどうるさく感じない

オートモードでの測定値は63.4dBA。モーター音も風切り音もあまり気にならず、5モデルのなかでは最も落ち着いた運転音に感じられました。ただし、上記の測定値はゴミがないときの騒音レベル。同機はクリーンセンサーで自動的に吸引力がアップするため、掃除中に突然音量アップすることがあります。

 

「HIGH」モードでの測定値は68.5dBA。「AUTO」モードでセンサーが働いたときもこのくらいの騒音レベルでした。モーター音も風切り音も、他の機種ほど「うるさくなった」という印象はありませんでした。

↑「AUTO」モードの数値は優秀

 

エントリーその4日立 ラクかるスティック PV-BL2H

最軽量1.1kgと自走式ヘッドの推進力で操作のストレスはほぼナシ

標準質量は、5モデル中最も軽い1.1kg。さらにヘッドブラシの自走パワーが強力で、手は本当に「添えているだけ」という感覚で力を入れずに掃除機がけができます。ヘッドも左右にスルスル滑る感じで、家具の端や壁際などの細かい場所の掃除も極めてスムーズでした。

↑重さ1.1kgは実際に持ってみるとまさに「掃除機とは思えない」軽さ。これでパワフルな吸引力やモーター駆動のブラシヘッドを搭載しているのはスゴいです

 

↑延長パイプには、自動車の部品の軽量化にも活用されている「トポロジー最適化」という技術を採用。強度的に厚みが必要な部分と必要でない部分をコンピュータで解析し、写真の凹凸形状と組み合わせながらパイプを部分的に薄肉化し、強度保持と軽量化を両立したそう

 

↑軽量なのにヘッドの自走性が高いのが驚き。ヘッドがどんどん前に行こうとするのを、手首で制御しながら掃除している感じです。長さもシャープとほとんど同じコンパクトさで、背が低い人もラクに使いこなせます

 

高さのない場所でも、本体をペッタリ床につけてヘッドを突っ込み、ラクラク掃除できました。ヘッドの前後幅が小さく、壁と家具のすき間などにも横向きにして入れることができるので、サクサク掃除できます。

↑本体を床につけてもヘッドが浮き上がらないので、家具下などの掃除にも便利

 

ヘッド中央前面にLEDライトを搭載。廊下や納戸、ベッドの下など薄暗い場所ではこのLEDライトでゴミの有無がわかるので、とても掃除しやすかったです。

↑ヘッドにLEDライトを搭載

 

↑LEDの光でゴミが取れているのか確認できるのが便利です

 

標準モードでの壁際の取り残しも、強モードなら解消できる

【壁際の吸引テスト画像のギャラリー】※タップすると画像がポップアップします

壁際の掃除は、標準モードだと床と壁の間に重曹が少し残ってしまいました。シャープやパナソニックに比べると、取り残しがやや多かった印象です。強モードだと、壁の下のすき間に入り込んだ重曹のみうっすら残ったものの、ほぼ吸引・除去できていました。壁際のゴミ取り能力はまずまずといえるでしょう。

 

連続使用時間はパワーヘッドを使わない標準モードで最大約45分、パワーヘッド使用時は約30分。強モードでは約8分稼働します。ホコリなど通常のゴミなら標準モードでも十分除去できるので、掃除は通常モードで行うと良いでしょう。充電時間は約3.5時間です。

 

高い音は控えめ。ブラシが回転する低音がやや気になる

標準モードでの騒音レベルは64.5dBA。風切り音のような高い音がそれほどうるさく感じられず、耳ざわりは柔らかでした。ただし、ヘッドブラシが回転する低い音はやや気になります。一方、強モードでの騒音レベルは71.0dBA。このモードになると風切り音がかなりうるさく感じられます。そのぶん低音があまり気にならなくなりました。

↑標準モードでの騒音レベル

 

【エントリーその5】アイリスオーヤマ 充電式サイクロンスティッククリーナー マルチツールセット SCD-L1P-B

操作性は良好で、ゴミの量に合わせて吸引力も自動調整

標準質量は1.4kgで、ヘッドブラシは自走性が高く、シャープや日立並み…とまではいかないものの操作感は軽快です。ただ、他の4機種と比べると、ヘッドの左右の首振りの際にわずかなぎこちなさを感じました。本体が床にペタッとつくので、家具下など高さのないスペースの掃除もスムーズです。ベッド下などでの首振りは、本体位置を下げながら徐々に左右に振ればOK。方向を変えるときは一度ヘッドを外に出すことで問題なく行えました。

↑自走式パワーヘッド採用。なおかつヘッド自体の重さも従来モデルより約60%カットしていて、軽快に操作できます

 

本機はパナソニックの製品同様、ゴミセンサー(ほこり感知センサー)が搭載されています。センサー感度は高く、わずかなゴミにも反応してランプが赤く光ります。また、自動モード、セーブモード時にはゴミの量に合わせて吸引力も自動調整します。ランプが大型で視認性が高いのもメリットです。

↑ゴミが少ないとダストカップ部分が緑に点灯します

 

↑ゴミが多いと赤に点灯

 

そのほか印象的だったのは、カーペットを掃除する際に、ヘッドがカーペットに吸い付く力が他の機種に比べて弱めだったことです。本機には「標準/セーブ/自動/ターボ」と4種の吸引モードがあり、「標準」だとそれほどくっつかず、自動だとちょっとくっつきが強くなる程度でした。

 

壁際は自動だとやや惜しい。バッテリー追加購入で長時間の掃除にも対応

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壁際の掃除は、自動モードだと床と壁の間にやや多めに重曹が残ってしまいました。一方、ターボモードではわずかに取り残しがあったものの、壁と床のすき間に入り込んだ重曹もほとんど取り切っていました。

 

連続使用時間は標準モードで約15分、セーブモードで約40分、自動モードで約22分。ターボモードでは約8分となります。ちなみに本機は着脱式バッテリーを採用しており、バッテリーを追加購入して交換すれば、稼働時間を倍増させることも可能。充電時間は約4時間です。

↑バッテリーは本体底部後方に収納。ふたをスライドするだけで簡単に取り外せます

 

吸引力アップにつれて音量は上がるが、高音域が耳につかない

自動モードでゴミがない場所での騒音レベルは65.0dBA。ヘッドブラシが回転するモーター音が耳につく一方、風切り音はそれほどうるさくありませんでした。自動モードでほこり感知センサーによってゴミを感知した場合は66.6dBAにアップ。パナソニックと比べると、吸引力アップ時の音量変化はより少なく感じました。

 

ターボモードでの騒音レベルは69.6dBA。標準モードやターボモードにすると風切り音は大きくなりますが、他のモデルほど高音域が耳につかないのが印象的でした。ちなみにセーブモードではブラシの過回転が止まるため、測定値は56.2dBAとさらに静かになりました。

↑自動モードでゴミがない場所での騒音レベル

【テストのまとめ】操作性はどれも文句なし。快適さをアップする工夫に注目

国内メーカーは使い勝手を高める付加機能が光る

今回は全モデルが軽量だったこともあり、基本的な操作性は文句なし。特に日立のPV-BL2Hは、1.1kgという軽さに加えてヘッドの自走性も高く、驚くほど軽快に掃除機がけができました。また、日立に次ぐ軽量1.2kgのシャープ EC-AR5Xも操作は超スムーズ。さらにスグトルブラシの採用など、掃除の快適さをアップさせる工夫が満載で、家具の隙間なども手軽に掃除したい人にオススメです。

 

Dyson Micro 1.5kgは、ダイソンの歴代製品のなかでトップクラスの軽さ、操作のしやすさが光ります。独自のソフトローラークリーナーヘッドは横にスライドする動きに惜しい部分もありますが、そこは同ヘッドのゴミ捕集性能の高さとトレードオフの関係にあるといえそうです。

 

ゴミセンサーは「掃除した感」がほしい人にオススメの機能。この機能を搭載したパナソニックのMC-SB51Jは、今回のモデルのなかではやや重めながらヘッドの自走性が高く、家具下など低い場所の掃除も快適でした。また、同じくゴミセンサー機能搭載のアイリスオーヤマ SCD-L1Pも自走式軽量ヘッド、着脱式バッテリーの採用など、独自の視点で掃除のしやすさを高めていると感じました。

 

壁際の掃除では独自の工夫をした2メーカーが有利に

壁際の掃除ではシャープとパナソニックが優秀。シャープはヘッド前面のバンパーの形状をくし歯状に変え、パナソニックはヘッドの前面カバーを薄型にするなど、壁際のゴミを吸引しやすくする工夫を施した結果が表れた形です。一方、ダイソン、日立、アイリスオーヤマは標準モード/自動モードでは壁際掃除がやや苦手な印象。ただし、テストに使った重曹はかなり比重が重い粒子なので、比重が軽い綿ゴミやホコリなら取り残しは少ないと予想できます。

 

連続使用時間を最も使用頻度が高いであろう自動モードや標準モードで比較すると、日立が約30分と長い点に注目。また、シャープは付属のバッテリーを2個使えば46分の掃除が可能なので、より広いフロアを掃除したい人にオススメです。

 

どのモデルも耳障りな風切り音を低減

静音性では、全モデルとも耳障りに感じる音の要素を低減する工夫がなされていると感じました。特に高音域の風切り音は、自動モード/標準モードならどれもほぼ気にならないレベル。深夜でなければ、ご近所に気を遣わず掃除できると思います。特にパナソニックは自動モード・強モードともに5モデルのなかでも静か。ただし、クリーンセンサーが働くと急に音量が上がるので、掃除中の運転音が気になる人はクリーンセンサーの感度設定を変更すると良いでしょう。

 

次回は5モデルの「ゴミ捨て」と「お手入れのしやすさ」を検証したいと思います。

パサつきや白髪染めの色落ちなど、イマドキの「髪」の4大悩みをパナソニックの最新ドライヤー「ナノケア」で解決!?

髪のパサつきや白髪染めの色落ち、頭皮のベタつきなど、髪や頭皮に悩みを持っている人は多いはず。その悩み、9月1日に発売されたパナソニックの最新ドライヤー「ナノケア」EH-NA0Gが解決してくれるかもしれません!

 

「ナノケア」EH-NA0Gは、髪のうるおいをアップさせる高浸透「ナノイー」を搭載。新モデルではミネラルマイナスイオンの発生量が2倍※1となり、キューティクルの密着性を高め、カラー剤の流出を防ぐので、使うだけでヘアカラーや白髪染めの退色を抑制します。また、ドライヤーの送風効率の改善により、風量が上がり、速乾性能が向上。

 

これらの特徴を持つ「ナノケア」EH-NA0Gが、髪のお悩みをどのように解決へと導くのか、4つのお悩み別にチェックしていきましょう。

 

↑国内累計販売台数1300万台を突破し、「家電大賞」をはじめとする数々の賞を受賞してきたパナソニックのドライヤー・ナノケアシリーズ。最新モデルの「ナノケア」EH-NA0Gもさらなる進化を遂げています

 

 

【お悩みその1】人と会う機会が減ったから、最近ヘアケアがおざなりになっちゃってる。

↑気づいたら髪の毛がパッサパサ……

 

髪は刺激の強いシャンプーで洗ったり、白髪染めやヘアカラーを繰り返したりしていると、キューティクルがダメージを受けて剥がれやすくなり、うるおいが逃げ出してしまいます。

 

そんなダメージヘアにうるおいをもたらしてくれるのが、ナノケアシリーズです。最新モデル「ナノケア」EH-NA0Gは、マイナスイオンに比べて体積比で約1000倍※2の水分量を持つ「ナノイー」を、従来の約18倍※3発生させる高浸透「ナノイー」搭載。髪の表面だけでなくキューティクルのすき間から髪の内部に入り込むことで、毛髪水分増加量はなんと1.9倍※4アップするといいます。

 

使い方は簡単で、電源をオンにして乾かすだけで、高浸透「ナノイー」&ミネラル※5を含んだ、うるおいたっぷりの風が吹き出します。これがパサパサ髪をしっとりさせる「ナノケア」EH-NA0Gの独自機能。高浸透「ナノイー」がキューティクルのわずかな間から入り、髪の表面だけでなく、髪の内側までうるおいが浸透。髪がうるおうから、広がりやクセ、うねりも抑えられ、ツヤのあるしっとりまとまる髪へ導きます。

 

↑吹き出し口部分のデザインは従来モデル「EH-NA0E」から変わっていて、滑らかなうえに艶やかな形で高浸透「ナノイー」のヘアケア効果を、化粧品などで使われる透明素材とメタリックを組み合わせた素材でうるおい感を表現しているそうです

 

【最新「ナノケア」EH-NA0Gで解決】

毛髪水分増加量が1.9倍※4アップした「ナノケア」EH-NA0Gの高浸透「ナノイー」を使ったら、髪にうるおいが戻ってきたかも!

 

【お悩みその2】テレワークになってから起きるのはいつも始業時間ギリギリ……しまった! 今日は朝からWeb会議だ!

↑慌ててシャワーを浴びたけど、髪が濡れたまま出席したのは、さすがにまずかったかも……

 

そもそもナノケアシリーズの吹出口には、強弱差のある風で濡れた毛束を素早くほぐし、風量以上の速乾性を叶える独自の「速乾ノズル」を搭載していますが、「ナノケア」EH-NA0Gは、さらに速乾性能がアップ! 新送風機構で送風効率を大幅に改善し、風の勢いを落とすことなくまっすぐ吹き出すよう整えることで、風量が従来モデルの1.3立方メートル/分から1.5立方メートル/分にアップ※1したんです。

 

その結果、乾燥スピードが従来モデルから20%もアップ※1 風が地肌や髪の根元までしっかり届き、短時間で髪が乾かせちゃいます。これがあれば、ギリギリに起きても涼しい顔してWeb会議に間に合うかも?

 

↑強弱差のある風を起こす独自の「速乾ノズル」と水滴を吹き飛ばす高い風圧に加えて、素早く水分を蒸発させる風温と全体にムラなく風を届ける風量にこだわるなど、いくつもの要素によって速乾性を高めています

 

【最新「ナノケア」EH-NA0Gで解決】

風量が上がって乾燥スピードが20%アップ※1した「ナノケア」EH-NA0Gなら、ギリギリに起きてシャワーを浴びても髪を速乾でき、Web会議に間に合う!

 

【お悩みその3】ここのところ白髪が増えてきたけど、染めてもすぐに退色する。

↑でも美容院に頻繁に通うとお金がかかるし、自宅で染めるのは面倒……

 

男性の中にもヘアカラーや白髪染めをしている人は少なくないと思いますが、気になるのが色落ち。特に、ダメージを受けてキューティクルが剥がれた髪は、水分とともにカラー剤も流出しやすく、色落ちしやすくなるんです。でも色落ちするたびに美容院に行っていたら時間もお金もかかりますよね。かといって自分で染めたらムラになったり、洗面台やタオルに汚れがついたりして面倒です。

 

そんな悩みも解決してくれるのが、この「ナノケア」EH-NA0G。高浸透「ナノイー」とミネラル※5の放電部に高電圧をかけることで、キューティクルの密着性を高めるミネラルマイナスイオンの発生量が従来モデルの2倍※1に増加しました。

 

↑左が従来モデルの本体構造で、右が「ナノケア」EH-NA0Gの本体構造。「ナノケア」EH-NA0Gは、高浸透「ナノイー」とミネラルマイナスイオン発生器が一体化したことにより、従来必要だった2本の電極を1本にまとめています。この電極から高電圧をかけることで、ミネラルマイナスイオンの発生量を増加させる仕組みです

 

キューティクルをはがれにくくするので、カラー剤の流出が抑えられ、結果的に色持ちがよくなり、さらにヘアカラーや白髪染めした髪にありがちなダメージも抑え、髪のなめらかさをキープしてくれます。

 

↑キューティクルの密着性が高まると、UVケア効果も2倍にアップ※1! 紫外線も退色の一因なので、髪を乾かすだけでケアできるのはうれしいですね

 

【最新「ナノケア」EH-NA0Gが解決】

「ナノケア」EH-NA0Gは、キューティクルの密着性を高めるミネラルマイナスイオンの発生量が2倍※1! 白髪染めやヘアカラーの退色を抑制します

 

【お悩みその4】最近、地肌のベタつきが気になって不快……。

↑髪はしっかり洗っているつもりなんだけど……

 

男性の頭皮の悩みで多いのが、地肌のベタつき。これを解消するために、洗浄力が強いシャンプーで洗いがちですが、実は洗った後に髪を完全に乾かし切れておらず、地肌の表面に残った水分がベタつきの原因になっている場合も多いんです。だからといって、地肌に直接ドライヤーの熱を当てると頭皮がダメージを受けそう……。

 

↑「ナノケア」EH-NA0Gにはスカルプモードをはじめ、肌のうるおいケアができる「スキンモード」や、毛先の仕上げに適した温風・冷風を交互に吹き出す「毛先集中ケアモード」などの機能も多彩

 

そんなときに活躍するのが「スカルプモード」。風温を地肌にやさしい約60℃※6の風で、地肌を心地よくドライできます。さらにここでも、高浸透「ナノイー」が大活躍! 地肌にたっぷりのうるおいを与えて過度の乾燥を抑えつつ、地肌の余分な皮脂を周辺の水分と混ざりやすくする働きがあります。

 

【最新「ナノケア」EH-NA0Gが解決】

それ、頭皮を乾かしきれていないのかも? 「ナノケア」EH-NA0Gの「スカルプモード」なら、低温で地肌をしっかり乾かします。

 

いつも通り使うだけでヘアケアできる優れもの、一家に一台用意しよう

長いテレワーク生活で、ヘアケアをすっかり怠っていた、という人も少なくないかもしれません。でもここでサボりすぎると、久しぶりに人に会うとき、後悔してしまうかも。そんな人はぜひ、いつも通り髪を乾かすだけでヘアケアできちゃう「ナノケア」EH-NA0Gを使ってみてください。

 

価格は3万6000円(税込)前後(編集部調べ)と高級モデルではありますが、毎日使うものですし、使っているだけで髪や頭皮を健やかに保つことができ、白髪染めの回数も減らせれば、結果的にコストパフォーマンスも上がります。さらにその使い心地は、一度知ってしまうともう戻れないと思うほどに快適です。一家に一台用意して、家族みんなで使ってみてはいかがでしょうか。

 

 

※1:従来品2020年発売EH-NA0Eとの比較(パナソニック調べ)
※2:一般的な空気イオン(代表的な粒子径:1.3nm)と「ナノイー」(代表的な粒子径:13nm)との比較(パナソニック調べ)
※3:「ナノイー」と高浸透「ナノイー」との比較(パナソニック調べ)
※4:従来品2020年発売EH-NA9Eとの比較(パナソニック調べ)
※5:ミネラルとは、亜鉛電極を含む放電ユニットから発生されるミネラルマイナスイオンです。 
※6:室温30℃のとき

 

【フォトギャラリー】※画像をタップすると閲覧できます。一部SNSからは閲覧できません。

 

写真:中田 悟、イラスト:高橋 智也

「避難所」の先進エリアは群馬にあり! 発電・蓄電・省エネの進化がわかる最新施設見学ツアー

近年、夏から秋にかけて各地で大雨や台風による被害が頻発しています。この2021年も既に、静岡や中国地方、九州地方で大雨による甚大な被害が発生しており、多くの地域で避難指示が発令されました。

 

災害時に発電・電力供給を可能とする設備工事に政府が補助金を交付

避難所は市民体育館や自治体庁舎といった公共施設、公立学校の体育館などが利用されており、緊急時のために水や食料などの備蓄も進められています。被災した住民、被災の危険性にさらされた住民の命を守る重要な拠点なのですが、この避難所の運用に関して数年前にひとつの大きな動きがありました。

 

きっかけは、2018年9月に発生した北海道胆振(いぶり)東部地震。地震発生後わずかな時間で北海道全域が停電、ブラックアウトの状態に陥ったのは記憶に新しいところです。病院のように自家発電設備を持つ施設は難を逃れましたが、避難所の多くはそういった設備を持たないため、避難してきた住民の多くは真っ暗ななかで不安な夜を過ごしました。

 

しかし、そのような中でも、厚真町(あつまちょう)の中学校では既設の太陽光発電設備により電源確保ができたことで、避難所として機能することができたのです。また、同年の台風21号による停電時にも、北海道の一部の自治体庁舎が太陽光発電により電源を確保し、災害対策本部として機能しました。

↑全国公立小中学校の95%が避難所に指定されており、そのうち6割が非常用発電機を備えているが、ほとんどが消火栓ポンプ用の電源のため、火災時にしか使えない

 

こうした取り組みを全国に拡大すべく、政府は平成30年度(2018年度)の補正予算から令和2年度(2020年度)までに、「地域の防災・減災と低炭素化を同時実現する自立・分散型エネルギー設備等導入推進事業」を実施しました。

 

この長い名前の事業を簡単に言うと、「災害時に避難施設となる公共施設または民間施設において、平常時は省エネ・省CO2化を実現しつつ、災害時には独立して発電・電力供給できるようにする設備工事に補助金を交付する」というものです。国からの補助率が総事業費の最大75%と高く、さらに、不足部分を借入金で賄う場合は地方債を100%充当し、返済時にはその半分を交付税で措置できるため、実質的な自己負担額は事業費の1/8に抑えられるという、地方自治体にとっては非常に使い勝手のよい補助事業です。

↑環境省が中心となって実施した補助事業の概要。平常時には省エネ設備として、災害時には自立・分散型エネルギーとして活用できる再エネ設備と、エアコンやヒートポンプなどの高効率機器の整備に補助金を拠出

 

群馬県吾妻郡に導入事例を見に行った

今回、同事業の導入事例を見学するため、群馬県吾妻郡に行ってきました。吾妻郡は群馬県西部に位置し、中之条町・長原町・嬬恋村・草津町・高山村・東吾妻町の4町2村で構成されています。人口は約5万人。山間部に集落が点在しており、台風などの大雨時には崖崩れなどの自然災害に見舞われる危険性をはらんでいます。実際、全国に甚大な被害をもたらした2019年の台風19号では、郡中央を流れる吾妻川流域の複数箇所で崖崩れが発生し、川がせき止められて氾濫。複数の集落が孤立しました。また、域内には活火山の浅間山と、2018年に噴火した草津白根山が存在しており、常時警戒が必要なのです。

 

さて、最初に訪問したのは吾妻郡東部に位置する高山村の保健福祉センター。保健・福祉業務事務所とデイサービスセンター、児童館・保健所が入居する複合施設で、供用開始から20年が経ち、設備の老朽化で修繕費がかさんでいたとのこと。また、高山村の中で2番目にエネルギーコストが高い公共施設だったため、もともと改修計画が立ち上がっていたところでした。政府の補助事業がまさによいタイミングだったわけです。

↑高山村の保健福祉センター。補助事業を活用して屋根一面に90.4kWの太陽光発電パネルを設置。発電した電力はすべて施設内で消費する

 

設備の更新により、3か月で約30%の光熱費削減に成功

同センターは従来、電気と灯油、太陽熱がエネルギー源でしたが、新たに太陽光発電システムと蓄電池を追加導入。灯油ボイラーは廃し、エネルギー効率が高く省エネでCO2削減にもなるLPガスによる空調、GHP(ガスヒートポンプ)エアコンを導入しました。導入したGHPは停電時にも自立運転し、発電による電源供給も行えるタイプのもの。さらに天井照明はすべてLEDに変更しました。

↑保健センターの設備更新前(左)と更新後(右)の比較。CO2排出量の多い灯油ボイラーを廃し、CO2排出量の少ないLPガスによる空調および発電に変更。太陽光発電システム・蓄電池も導入

 

↑敷地内にLPガスの貯蔵タンクを設置。災害時には約2日間稼働できる

 

↑パナソニック製電源自立型空調GHP。停電時でも自らガス発電した電力で、空調と照明機器等への電力を供給する

 

↑太陽光発電で給湯するエコキュートはダイキン製。全体的なシステム構築はパナソニック・ライフソリューションズ社の手によるものだが、施設の状況に応じて最適な機器構成を組むよう心がけており、他社製品も導入している。手前は3000Lの貯湯タンク

 

↑蓄電池がずらりと並ぶ様は壮観

 

これらのリニューアル工事は昨年12月末に終了し、今年1月から稼働を開始しており、この結果、光熱費は大幅に削減されました。具体的には、今年1~3月の電気代は過去11年間の平均から26.5%減の146万7046円、ガス代はGHPエアコンの導入で増えて2.75倍の33万6115円となったものの、灯油代(過去平均45万5000円ほど)がゼロになったこともあり、合計約180万円で約30%減、約80万円の削減となりました。

 

いままでは1年を通じて約900万円のエネルギーコストがかかっていましたが、職員や利用者の節電意識を高めつつ、今後は約640万円以下まで削減することを目標としているとのことです。

↑保健福祉センターでは年間約260万円のエネルギーコスト削減、CO2排出量は約100tの削減を目指す。なお、今回のリニューアルにより、災害時にはスマホ240台の充電が可能

 

もちろん、平時でのエネルギーコスト削減だけでなく、災害時や緊急時における自家発電機能も備えています。今年6月に高山村にて停電が発生した際に、早速役に立ったケースがあったとのこと。

 

「新型コロナワクチンをマイナス75℃対応のディープフリーザーで保管していましたが、停電が発生したときに保健福祉センターの非常電源に接続。超低温を保つことができ、貴重なワクチンを無駄にせずにすみました」(高山村役場の割田信一課長)

↑「新型コロナワクチンの超低温保管にも今回の自立発電が役に立ちました」と高山村の割田課長

 

元温泉施設に補助事業を導入してエネルギー消費を削減

郡南部の東吾妻町では、役場庁舎・コンベンションホール、町民体育館、東吾妻中学校体育館の3か所に同時に導入しました。このうち、筆者は役場庁舎を視察。同庁舎は1996年に町営の温泉施設として完成したものですが、赤字経営が続いていたことと、もとの町役場の老朽化が進んで建て替えの時期がきていたことが重なり、温泉施設を廃して町役場として2018年に改装したものです。温泉施設の名残である畳の大広間はそのまま残し、非常用電源も用意するなど、災害時の避難所としての機能を備えていました。

↑お城に見える東吾妻町役場。人口減少で町の財政が厳しくなることは目に見えていたため、なるべく税金をかけずにすむ方法を模索した結果、町営の温泉施設をリノベーションして活用。1000人におよぶ避難者受け入れ施設が実現した

 

ここに国の補助事業を導入することで、さらに太陽光発電と蓄電池、GHP空調・発電を加え、LED照明に入れ替えました。これにより、平時での省エネ化、非常時でのエネルギー分散によるリスク軽減および、長時間の停電にも耐えられる体制を整えたのです。

↑庁舎のベランダに20kWの太陽光発電を設置

 

↑庁舎の廊下に太陽光発電モニターを設置。職員の節電意識が高まったという

 

↑東吾妻町では3施設を防災リニューアルした。3施設で年間合計300万円のエネルギーコスト削減、CO2排出量は年間181tのCO2の削減を目指す

 

嬬恋中学校では非常用コンセントを新たに装備

郡西部の嬬恋(つまごい)村では嬬恋中学校と東部こども園が避難所として機能しており、この2か所が防災対策リニューアルの対象となりました。嬬恋中学校は村で唯一の中学校で、嬬恋村の中央に位置し、国道沿いの分かりやすい立地にあるため、嬬恋村にある9300軒強の別荘利用者の避難先としても活用されます。

 

今回のリニューアル工事では、既存の太陽光発電システムを最新の高効率タイプに入れ替えるとともに、蓄電池の新規導入、校舎内と体育館の照明のLED化、システム天井の断熱化を実施しました。既存の太陽光発電は平常時昼間の照明用に使われており、非常時を想定したものではなかったため、非常用コンセントも装備されていませんでした。そのため、2019年の台風19号で避難指示が出された際には、スマホの充電等ができずに不便を強いられたのとのこと。今回のリニューアルにより、非常用コンセントは校舎の各フロアに1つずつ、および体育館に設置して非常時に備えています。

↑嬬恋中学校の防災リニューアル内容

 

↑食堂の天井を含め、全校照明をLED化した。校内のLED照明はすべて調光型となっており、非常時には自動的に明るさを10%まで下げて蓄電池の寿命を延ばす

 

↑体育館の照明も水銀燈からLEDに変更。消費電力が6割減少しながら明るさが2倍となり、点灯時間も早くなるなど運用面でもメリットが大きい

 

↑校舎裏に設置された太陽光発電設備。晴天の平常時は太陽光発電で校内すべての照明がまかなえる。なお、嬬恋村は降雪量が多いため、パネルの傾斜は大きく、架台を高く設定している

 

↑非常時コンセントを体育館と校舎各フロアに1か所ずつ設置。災害時にはここからスマホなどに給電できる

 

↑体育館内の防災倉庫に設置されたモニターでは発電状況と蓄電状況が把握できる

 

↑玄関ホールにもモニターを設置し、日々の発電状況や太陽光発電の仕組みを表示。パナソニックのスタッフによる省エネ講座も定期的に開催されている

 

病院では「夜でも患者の顔色の変化が分かるので安心」

最後に、西吾妻福祉病院を視察してきました。同院は長野原・草津町・中之条町・嬬恋村の4町村共同出資により運営されている公営の総合病院で、24時間365日体制で救急対応し、ドクターヘリのヘリポートも装備。病床数は74床。総合病院ゆえに自家発電設備(重油)を備えており、緊急時には手術室やICUといった重要棟や生命維持装置などの医療機器に優先して電力を供給する体制を敷いています。そのため一般病棟は保安灯のみで暗く、不便を感じていたといいます。

 

今回のリニューアルで368.5kWもの太陽光発電と416kWhの蓄電池を導入したことにより、夜でも一般病棟は明るく照らされるようになりました。病院関係者は、「患者さんの顔色の変化が分かるようになるので安心」と評価しているとのこと。

 

特に緊急時は急に体調不良に陥ることがあるため、患者の顔色に気を配ることは重要。2011年の東日本大震災後に病棟の1/3をLED化していましたが、今回、そのLEDの交換も含めて全棟LED化に踏み切りました。蛍光灯より明るくなってうえ、省エネなので蓄電池の電力維持にも役立っているといいます。

↑西吾妻福祉病院の防災リニューアル概要

 

↑病院裏手に大規模な太陽光発電を設置。同様の規模のものがもう1か所ある

 

↑蓄電池も大規模。同様の設備が複数箇所あった

 

晴天時には太陽光発電した電気を病棟の照明に使いながらも、午前中に蓄電池が満充電になり、夜の運用に利用できるそうです。病院は24時間運用のため、昼間に充電した電気を夜間にも使用できるとエネルギーコストの削減効果が大きく、初期投資費用の回収期間も他の施設に比べて短くなるとのこと。なお、同院の総事業費は約6億6000万円で、うち4億5000万円弱が補助金によって賄われています。

 

パナソニックが設計・施工だけでなく、その後の運用もサポート

吾妻郡におけるこれらの防災対策リニューアルは、パナソニック・ライフソリューションズが中心となって行われました。冒頭に説明した国の補助事業の紹介から手続きのサポート、システム・設備の設計・施工、供用開始後の運用面でのサポートも同社が一手に担っています。平常時は太陽光発電と蓄電の状況、電力の使用状況をエネルギー・マネジメント・システム「Emanage(エマネージ)」により遠隔監視し、定期的にレポート、および改善提案をしています。

 

例えば、高山村の保健福祉センターでは、冬の寒い時期に出勤してすぐに暖かい状態で働けるよう、夜間から床暖房の予熱を8時間も行っていたところ、予熱スタートから4時間後に保温動作に入っており、ムダな電力を使用していたことが「Emanage」によって判明。予熱時間を大幅に短縮して電気代の削減を実現しました。さらに、災害発生時には、地元の電気工事共同組合との協定により、パナソニック・ライフソリューションズが電気設備の点検と要員の確保・配置、損壊箇所の応急措置・復旧工事も担います。

↑パナソニックは設計・施工だけでなく、その後の運用もサポート。平常時には電気の使い方の改善提案、非常時には地元電気工事組合と提携して機器の保全に努めています

 

ここ数年、毎年のように全国各地で大規模災害が発生しており、いつ自分が被災者になってもおかしくない状況です。今年から避難勧告が廃止され、より強い避難指示が設定されたのも記憶に新しいところ。そんなときだからこそ、吾妻郡と同様の取り組みは全国に広がりつつあり、各自治体は住民が少しでも安心して避難できるよう、設備を整えています。我々も日ごろから防災意識を高めながら、こうした避難所の設備にも目を向けていきたいですね。

 

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パナソニック、おしゃれ着洗剤も自動投入できるななめドラム洗濯乾燥機「NA-LX129AL」などを発表

パナソニックは8月31日、ななめドラム洗濯乾燥機「NA-LX129AL」「NA-LX129AR」「NA-LX127AL」「NA-LX127AR」を発表。11月1日に発売します。市場想定価格はNA-LX129ALとNA-LX129ARが39万5000円(税込)前後、NA-LX127ALとNA-LX127ARが35万円(税込)前後です。

 

新モデルは、洗濯の手間をさらに軽減して家族の「家事シェア」をサポートするため、機能、デザイン、ソフトウェアを大幅に進化させたとうたっています。

 

新たに、液体洗剤・柔軟剤に加え、おしゃれ着洗剤も洗濯物の量やコースにあわせて自動投入できる「トリプル自動投入」機能を搭載。洗剤の計量や投入の手間を省けるうえに、洗剤ボトルが不要になるため、サニタリー空間をスッキリさせられます。

 

 

また、洗剤をストックしておくタンクの使い勝手も向上。大容量になっており、液体洗剤は約1010mL、柔軟剤は約890mL、おしゃれ着洗剤は約730mL入ります。これに加えて、タンク上部に取っ手を付けたほか、お手入れしやすいように自立式にしたとのこと。

 

肝心の洗浄機能も進化しており、新たに「スゴ落ち泡洗浄」機能を搭載。洗剤液に空気を引き込みながら泡を生成すると同時に、高浸透のバブルシャワーを勢いよく噴射することで、繊維の奥の汚れをしっかり落とすそうです。さらに、新形状のバックフィルターを採用したことにより、衣類を前後に入れ替えるもみ洗いの機能も強化。たたき洗い、押し洗いを含めた3つの洗い方でしっかり洗浄するとしています。

 

↑スゴ落ち泡洗浄イメージ図

 

洗濯容量は12kgで、乾燥は6kg。洗濯時間の目安は約32分、洗濯乾燥時は約98分となっています。また、本体サイズは幅604×奥行722×高さ1011mmで、重さは約82kgです。

 

なお、4モデルの違いはそれぞれ以下の通りです。

 

NA-LX129AL 左開き/ナノイーX搭載

NA-LX129AR 右開き/ナノイーX搭載

NA-LX127AL 左開き/ナノイーX非搭載

NA-LX127AR 右開き/ナノイーX非搭載

 

パナソニックからネックスピーカー登場、ドラマやニュースの声をクリアに聴き取れる機能搭載モデル

パナソニックは、ワイヤレスネックスピーカー「SC-WN10」を発表。9月24日から発売します。市場想定価格は1万7000円(税込)前後です。

 

SC-WN10は、ワイヤレスネックスピーカーの市場拡大に加え、在宅ワーク時に耳をふさぐことなく、生活音も聞こえる製品として注目されていることが背景に発表されたモデル。

 

本体には、パナソニックのワイヤレススピーカーに搭載されている、人の声を強調する「快調音」機能を搭載。これにより、ドラマやニュースの音声をクリアに聴き取れるとしています。また、快調音機能をオフにしたときは、搭載されている専用スピーカーによる、量感のある低音域と、声やセリフを聞き取りやすい音を楽しめるそうです。

 

さらに、ネックスピーカー特有でもある、耳元で聴きやすい音によって、テレビの音量を上げすぎることなく、早朝や深夜でも周囲に配慮しながら視聴を楽しめるとのこと。

 

また、SC-WN10はテレビと接続するためのワイヤレス送信機が付属するだけでなく、Bleutoothにも対応。スマホなどと接続して使用できます。Bleutooth接続時の対応コーデックはSBCとAACです。

 

このほか、ハンズフリー通話が可能になる通話用マイクや、IPX4相当の防滴仕様を搭載しています。

 

本体サイズは約幅189×奥行き183×高さ36mm、重さは約108g。連続再生時間は約13時間で、充電時間は約6時間となっています。

加湿機能を新搭載! 次亜塩素酸で空気を洗うパナソニック ジアイーノに待望の新モデル登場

パナソニックは、次亜塩素酸により室内の除菌・脱臭を行う家庭用「ジアイーノ」に、加湿機能を加えた新モデル2機種を9月21日に発売します。ラインナップは、18畳までの空間に対応する「F-MV4300」(実売予想価格16万5000円前後)と、12畳まで対応の「F-MV2300」(同11万円前後)。カラーはMV4300がステンレスシルバーとマテリアルホワイトの2色、MV2300はマテリアルホワイトのみ。

↑ジアイーノ「F-MV4300」

 

ジアイーノに使用される次亜塩素酸は、水道やプールの除菌などでも使われる安全性の高い成分。ジアイーノではこの次亜塩素酸を、水道水に塩(しお)タブレットを溶かした食塩水を電気分解することにより生成。これを本体内部のフィルターに含浸させ、吸引した空気を通過させることで除菌・脱臭します。

↑ジアイーノの除菌・脱臭の仕組み

 

また、一部の次亜塩素酸は揮発して空気中に放出されることで、室内の壁や床に付着した菌を除菌する効果も備えています。本体内部フィルターの次亜塩素酸水溶液は約10ppmで高い除菌効果を発揮するのに対し、揮発して放出される次亜塩素酸は0.1ppm未満で、空気中の塩素ガスの環境基準値0.5ppmを下回っており、高い安全性を確認しているとのこと。

 

新モデルでは、フィルター面積を拡大することで、ペット臭や食べ物臭、体臭、加齢臭などのニオイの脱臭速度をアップ。焼肉などニオイの気になる食事の際も、カーテンやソファなどの布製品にニオイが染み付く前にスピード脱臭してニオイ残りを防ぎます。

 

また、本体のダンパーを閉じてフィルターを通った湿った空気だけを放出することで、加湿機能を高めた「加湿多め運転」モードを新たに搭載。乾燥が気になる季節も加湿しながら除菌・脱臭することができます。

 

このほか、本体のお手入れ性を改善し、週1回の排水のときに除菌フィルターやトレーをすすぐだけで、本格的なお手入れは従来の月1回から半年に1回に減らすことが可能です。

 

コロナ禍での衛生意識の高まりで需要増

同社の調査によれば、これまで家庭用ジアイーノ購入者は40代のファミリー層と70代のシニア層がボリュームゾーンだったものの、昨年からの新型コロナウイルス感染拡大に伴い衛生意識が高まり、小さい子どもを持つ30代ファミリー層の需要も高まっているとのこと。

 

また、自宅で過ごす時間が増えたことで、室内にこもったペットや料理・食事の際のニオイを気にする人も増え、脱臭効果を求めるニーズが高まっているそうです。

↑ペットのニオイが気になる世帯が増加

 

そこで、新モデルではジアイーノならではの高い除菌性能はそのままに脱臭力を強化。また、加湿機能を追加することで、シーズンを問わず1年中使える汎用性を実現しています。

 

自宅で過ごす機会が増えたいま、室内の衛生環境やニオイが気になる方は効果的に空気を除菌・脱臭できるジアイーノを導入してみてはいかがでしょうか。

 

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「軽くて本当に吸う掃除機」はどれ? 人気5モデルの「吸引力」を一気に検証!

ここ数年、コードレススティック掃除機の分野では「軽量化」がトレンドになっています。しかも単なる「軽量化」でなく、高機能・高性能な上位モデル・高級モデルの「軽量化」です。

吸引力が強く多機能な掃除機は魅力的で、誰でもほしくなるもの。でも以前のモデルは、パワーがあって機能も多いぶん重くて使いづらい部分も多くありました。なかには機能がシンプルで、吸引力が多少落ちても掃除したいときにサッと使える軽量モデルを買い足す人も少なからずいました。

 

そんななかで、近年は軽量モデルに対する要求も高度化。「軽くてもやっぱりガンガン、ゴミを吸ってほしい」「便利機能は多いほうがいい」というユーザーのワガママに答えたのが、上記の「軽量・高級モデル」なわけです。

ということで現在市場に出ている「軽量・高級」なコードレススティック掃除機は、以前の軽量モデルと比べるとはるかに優秀! とはいえ、製品ごとに得意なこと、不得意なことの微妙な違いがあります。そこで今回は、コードレススティックの人気メーカーの製品5モデルをピックアップし、その性能や機能の違いを徹底的にチェックしていきたいと思います。

 

その第1回は、基本の「吸引力」(ゴミ除去性能)について検証します。

 

【今回テストした5機種はコチラ】

エントリーその1

ダイソン史上最軽量ながら高いゴミ除去能力を実現

 

ダイソン

Dyson Micro 1.5kg

実売価格5万3900円

ダイソンのコードレススティック史上最軽量の1.5kgを誇るモデル。毎分最大10万5000回転するDyson Hyperdymiumモーターと独自のソフトローラークリーナーヘッド(Micro Fluffyクリーナーヘッド)により、大きなゴミから微粒子ゴミまでパワフルに取り除く。0.3μmの微粒子を99.99%キャッチし、部屋の空気よりきれいな空気を排出。最長運転時間は約20分(※)、強モードでは最長約5分の連続運転が可能だ。●サイズ/質量:W207×H1091×D222mm/1.5kg

※:モーター駆動でないツールをエコモードで使用した場合

 

エントリーその2

着脱式バッテリーを2個付属し最長約100分の連続掃除が可能!

シャープ

RACTIVE Air EC-AR5X

実売価格4万8340円(税込)

モーターとパイプの軽量化で重さ1.2kgを実現。小型軽量ながら高効率のモーターを開発し、メイン掃除機としても十分使えるパワーで掃除できる。バッテリー1個あたりの最長運転時間は約50分(※)で、同梱の予備バッテリーを付け替えれば最長約100分の連続運転が可能。立ったまま吸込口を着脱してすき間掃除に移行できる「スグトルブラシ」など便利機能も多数。●サイズ/質量:W210×H985×D150mm/1.2kg

※:付属吸込口(すき間ノズル等)使用時

 

エントリーその3

クリーンセンサーや壁際まで届くパワーノズルなどでゴミの取り逃がしを低減!

 

パナソニック

パワーコードレス MC-SB51J

実売価格3万9240円

小型ながら吸込仕事率100Wの吸引力と使いやすさを備えた機種。クリーンセンサーが約20μmの見えないゴミまで検知しランプを点灯、自動的に吸引力をアップする。独自形状のパワーノズルが壁際までしっかり届いて逃さずゴミ除去。毛先がY字のブラシと硬質ブラシの2種類のブラシ毛を採用し、フローリングから絨毯まで幅広い床質に対応。●サイズ/質量:W220×H1106×D182mm/1.6kg

 

エントリーその4

破格の軽さ1.1kgに加え、掃除の快適さを高める機能も満載!

 

日立

ラクかるスティック PV-BL2H

実売価格4万3300円

本体や延長パイプ、ヘッドの徹底的な軽量化で標準質量1.1kgを達成。新開発の「ハイパワー3D ファンモーター」で空気の流れを効率的に制御し、軽さと強力吸引を両立した。ノズルには拭き専用の毛「かるふきブラシ」を採用し、ゴミを吸引しながらフローリングに貼りついた菌も拭き取る。暗い場所でゴミを照らし出すLEDライトをヘッド前面に搭載するなど使い勝手への配慮も万全。●サイズ/質量:W205×H994×D230mm/1.1kg

 

エントリーその5

静電モップなど豊富なアタッチメントで家中の掃除をサポート!

 

アイリスオーヤマ

充電式サイクロンスティッククリーナー マルチツールセット SCD-L1P-B

実売価格3万8700円

同社サイクロン史上最軽量の1.4kgながらパワフルな吸引力と豊富な便利機能も兼備。自走式パワーヘッドのパワーは落とさずヘッドの重さを約60%カットし、狭い場所も快適に掃除できる。人気の静電モップクリーンシステムやほこり感知センサーも搭載。付属ツールは5種類を備え、家中を快適に掃除できる。準HEPAフィルター搭載で0.3μmの微粒子を99.5%以上捕集。●サイズ/質量:W224×H1035×D235mm/1.4kg

 

フローリングとカーペットで吸引力をテスト!

【テストの内容はコチラ】

今回のテストでは、フローリング上とカーペット上でのゴミの除去具合をチェック。それぞれの床面に重曹、コルクパウダー、猫砂、脱脂綿+人工毛を順番に置き、それぞれを1ストロークでどれくらい除去できるか検証しました。

 

まずはフローリング上でのテストを行いました。ここでの吸引力設定は、実際の掃除で最もよく使うであろう「標準モード」、センサー機能搭載機種では「自動モード」を採用しました。

↑フローリングの床面に、手前から重曹、粒径1~2mmのコルクパウダー、直径3mm×長さ6~7mmの猫砂、細かくちぎった脱脂綿、長さ15cmのポリエステル製人工毛を順番に置き、ゴミ除去能力をテストしました

 

【フローリングでのテスト結果】

エントリーその1ダイソン Dyson Micro 1.5kg

猫砂がわずかに残る以外はすべてのゴミを除去

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「標準モード」でテスト。猫砂がわずかに取りきれずに残っているほかは、すべてのゴミを除去できていました。また、ヘッドが通過した端から端まで残さず重曹が取れていることに注目できるでしょう。ヘッドは中央の吸込口付近が最も吸引力が強く、端のほうになるほど吸引力が落ちるため、掃除機によっては端に微細なゴミの取り残しが残るものですが、その点Dyson Micro 1.5kgはしっかり重曹が除去できていました。

 

一方、ヘッドの回転が強すぎて、吸引しきれずヘッドから猫砂が少し飛び出してしまいました。実際の掃除ではヘッドを引くときに残ったゴミも捕集できるので、それほど問題はないと思われます。

↑独自のソフトローラークリーナーヘッド(Micro Fluffyクリーナーヘッド)を採用。赤と青のナイロンフェルト製ローラーブラシで大きなゴミも微細なゴミもまとめて包み込むため、ヘッド前面が大きく開いていてもヘッド内部の吸引力を維持できます

 

↑写真のように同機のヘッドは前面カバーが大きく開放され、大きめのゴミを押しのけることもありません。カバーから床面までの距離(すき間)を測ったら約32mmありました

 

エントリーその2シャープ RACTIVE Air EC-AR5X

多くのゴミを逃さず吸引するも、猫砂の吸引はやや苦手

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「自動モード」でテスト。猫砂以外は逃さず吸引し、特にコルクパウダーと脱脂綿、髪の毛はヘッドが近づいてきた時点で吸われ始めていました。一方猫砂は、カバーに大きめのゴミが通れるすき間があるため、徐々にヘッド内に回収されていきましたが、問題はそのあと。ブラシでかき取ったものの本体内に吸引できず、多くの猫砂が床面に残ってしまいました。

↑EC-AR5Xのヘッド裏。回転ブラシには硬さの違う2種類のブラシ毛を採用。赤い毛のほうが硬めでややよじれのある、ホコリなどをキャッチしやすい毛質でした

 

↑ヘッド前面の写真。前面カバーに床面とのすき間が広い部分と狭い部分を設けることで、吸引力を高めつつ大きめのゴミも回収しやすくなっています。ちなみにカバーから床面までの距離は最も狭い場所が約2.5mm、最も広い場所が約7.5mmありました

 

エントリーその3パナソニック パワーコードレス MC-SB51J

通常のゴミは問題なし。猫砂は苦手でヘッド両端に重曹がわずかに残る

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「オートモード」でテスト。コルクパウダーと脱脂綿、髪の毛はしっかり除去できましたが、猫砂は取り残しが目立つ結果に。猫砂の量が多かったこともあり、猫砂エリアを通過するときは猫砂に“乗り上げる”感覚もありました。また、重曹は両端に少し取り残しが見られますが、これはヘッド両端のブラシがない部分で起こった取り逃がしのようです。

↑MC-SB51Jのヘッド裏。上記の「ヘッド両端のブラシがない部分」とはグレーのフェルト地が貼られている部分のことです。回転ブラシは同社独自の「V字型」をしており、この形状により吸引力の強いヘッドの中央部にゴミが集まりやすくなるのだそう。さらにヘッド前面のカバーが薄く、ブラシがヘッドのより手前まで届くようになっているのも特徴です

 

↑同機のヘッド前面の写真。前面カバーから床面までの距離は約4.5mmでした。ところどころに大きめのゴミを取り込むための“溝”がありますが、今回テストしたように猫砂が堆積している状態だと取り切れないこともありそうです

 

エントリーその4日立 ラクかるスティック PV-BL2H

綿と髪の毛はキレイに吸引。猫砂に苦戦し、重曹、コルクパウダーが少々残る

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「標準」モードでテスト。脱脂綿と髪の毛はキレイに吸引しましたが、猫砂はヘッドが上に乗り上げる感じで、かなり残ってしまいました。また、ヘッドが通過した両端に重曹がうっすら残っているほか、コルクパウダーも周りに少し弾いてしまっていました。

 

↑PV-BL2Hのヘッド裏です。シャープEC-AR5Xとよく似た、2種類のブラシ毛の組み合わせで、赤い毛が硬くよじれていてゴミをよりかき取りやすい形状になっていました

 

↑ヘッド前面カバーから床面までの距離は約3mm。カバーは薄いゴム素材で、今回の猫砂も少量が散らばった状態ならうまく取り込めるのかもしれません

 

エントリーその5アイリスオーヤマ 充電式サイクロンスティッククリーナー マルチツールセット SCD-L1P-B

猫砂の取り残しは少なめで、重曹にわずかな取り残し

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「自動モード」でテスト。猫砂以外はおおむね取れていますが、重曹にわずかに取り残しが見られました。猫砂は押し出されつつ前に弾かれるものも多かったですが、残った量は比較的少なめでした。

↑SCD-L1P-Bのヘッド裏です。ブラシ毛の硬さは他モデルに比べると柔らかめでした

 

↑ヘッド前面の写真。前面カバーから床面までの距離は約4mmでした

 

【カーペットでのテスト結果】

続いて、カーペット上でのゴミ取り性能をチェックしてみました。カーペット上では繊維の奥に潜るゴミも多いため、その掃除機で最も吸引力の強いモードを基本にテストしました。

 

エントリーその1ダイソン Dyson Micro 1.5kg

重曹がカーペットの繊維の奥に多く残る結果に

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Dyson Micro 1.5kgは「MAXモード」でテスト。カーペットではフローリングとはまったく違った結果となりました。まず粒子が細かく、比重が重い重曹がカーペットの繊維の奥に残ってしまっています。コルクパウダーと脱脂綿もわずかに残りました。これは恐らく、回転ブラシがローラー形状のため、カーペットにゴミを擦り付ける形になったためではないかと思います。ただ、猫砂の取り残しがわずかだったのは意外でした。これは下がカーペットのため猫砂が滑りにくく、外に弾かれることなく吸引されたためでしょう。

 

ちなみに、「MAXモード」でカーペットを掃除すると、カーペットへの吸い付きが強すぎて、掃除がしにくいことがわかりました。カーペットの材質との相性もあると思いますが、場合によっては「標準モード」を使ったほうがいいでしょう。

 

【ついでにチェック!】

ミニモーターヘッドをカーペットに使ってみた!

ちなみに、同機には「ミニモーターヘッド」という付属ツールが同梱されています。これはふとんやソファなどの掃除に使う小型のパワーブラシなのですが、こちらはブラシ毛を採用しています。通常のソフトローラークリーナーヘッド(Micro Fluffyクリーナーヘッド)で苦手だったカーペットでの重曹で吸引テストをしてみました。

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「標準モード」でテストしたところ、ヘッドと前面カバーのすき間が狭いため最初は少し重曹を押していましたが、ソフトローラークリーナーヘッドと比べると大幅に取り残しが減りました。ハンディクリーナーなので力が入れやすく、片手でカーペットを押さえながら掃除できたのもスムーズに掃除できた理由です。ちょっとしたカーペット上の汚れを除去するなら、ミニモーターヘッドを使うのもアリですね。なお、最初は「MAXモード」でテストしたのですが、これも吸い付きが強すぎて掃除がしにくかったため、「標準モード」であらためてテストし直しました。

 

エントリーその2シャープ RACTIVE Air EC-AR5X

重曹の除去は優秀! 脱脂綿とコルクパウダーでやや取り残しあり

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EC-AR5Xは「強モード」でテスト。同機にはさらにパワフルな「フルパワーモード」もあるのですが、これは5秒使うと強モードに戻るので、テストには使いませんでした。

 

テスト結果は、重曹がかなり除去できていて、取り残しが少なかったです。ダイソンと違ってブラシ毛を採用しているメリットでしょう。ただし、両端にはタテに筋が入るような状態で、重曹の取り残しがありました。脱脂綿の取り残しもわずかに見られます。コルクパウダーはやや取り残しが多い印象ですが、猫砂の取り残しはフローリングと比べて大幅に減っています。カーペットは下が沈むため、ヘッドと床面のすき間が狭い掃除機でも、大きめのゴミが取りやすいのでしょう。また、前面カバーのあいだにすき間があるおかけで、かなりの量の粒ゴミをヘッド内に取り込めていました。なお、このモデルもヘッドのカーペットへの吸い付きは強い印象です。

 

エントリーその3】 パナソニック パワーコードレス MC-SB51J

細かいゴミはバランス良く吸引。猫砂が惜しい

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「HIGHモード」でテストしましたが、結果はなかなか優秀。まず重曹はシャープEC-AR5Xよりわずかに劣るものの、かなり優秀な取れ具合でした。コルクパウダーと脱脂綿もわずかにカーペットの繊維に引っかかっていますが、シャープより取り残しは少ない印象。1ストロークでこれなら通常の掃除にはほぼ問題ないと思います。猫砂はヘッドが通過した両端に取り逃がしたものと、吸い切れずにヘッド前面まで押してしまったぶんが少し残る程度。ただし、本体に回収できなかった猫砂があったようで、掃除後にヘッドを持ち上げるとパラパラと落ちてきました。

 

エントリーその4日立 ラクかるスティック PV-BL2H

重曹の除去は優秀。コルクパウダーと猫砂でやや取り残しあり

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「ターボモード」だと摩擦が大きすぎるのかブラシの回転が止まってしまうので、「強モード」でテストしました。重曹の取れ具合はほんのわずかにシャープに及ばない程度。パナソニックや後述のアイリスオーヤマとは互角、という印象です。両端部分にやや多めの取り残しが見られました。コルクパウダーと猫砂はヘッドカバーを通過できず、前面に押し出す格好に。特にコルクパウダーは細かい粒がカーペット全体に残ってしまいました。猫砂と脱脂綿は吸い切れなかったものが前面にたまって残る形に。

 

エントリーその5アイリスオーヤマ 充電式サイクロンスティッククリーナー マルチツールセット SCD-L1P-B

重曹やコルクパウダーの除去力に優れる一方、猫砂が取り切れず

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「ターボモード」でテスト。重曹は見た目ではパナソニックや日立と同程度取れていました。コルクパウダーの除去は、5機種のなかでもダイソンに次ぐ優秀さです。一方、猫砂に関しては写真では上手に取れているように見えますが、カーペットの継ぎ目をめくるとそこに大量に潜り込んでしました。また掃除後にヘッドからダストボックスに回収し切れなかった猫砂がパラパラ落ちてきたのも残念でした。

 

【テストのまとめ】ダイソン、シャープはフローリングメインの家庭がオススメ。パナソニック、日立、アイリスは汎用性が高い

 

フローリングテスト結果/ダイソンが大きい粒ゴミの捕集に威力を発揮

フローリングに関して優秀だったのはDyson Micro 1.5kg。特にゴミのなかでもサイズが大きい猫砂の捕集に威力を発揮していました。ただ、猫砂以外の重曹やコルクパウダー、脱脂綿など小さいゴミ、軽いゴミの吸引では他モデルも十分なパワー。シャープEC-AR5X、アイリスオーヤマSCD-L1P-Bは重曹もコルクパウダー、脱脂綿、髪の毛をほぼ完璧に除去。パナソニックMC-SB51Jはヘッドが通過した端の部分に重曹がわずかに残る程度でした。また、日立PV-BL2Hはヘッドの端が通過した部分に重曹が少し残ったほか、コルクパウダーをわずかに弾いて取り逃がしていました。ただし、それらはもう一度ヘッドで吸えばすぐ取り切れるので、実際の掃除ではまったく問題ないでしょう。

 

カーペットテスト結果/重曹の除去で国内メーカーが有利

一方カーペットの掃除では、ブラシ毛を採用しないDyson Micro 1.5kgは重曹の除去がうまくできませんでした。逆にブラシ毛採用の4モデルは重曹の除去は比較的良好で、特にシャープ EC-AR5X、次いでパナソニック MC-SB51J、アイリスオーヤマ SCD-L1P-Bでよく重曹が取れていました。他方、猫砂についてはほとんどを取り切ったダイソンが相変わらず有利。パナソニックもヘッドが通過したあとは端の部分を除きほとんどの猫砂を除去できていました。

 

この結果を踏まえて、各モデルがどんな家庭にオススメか考えてみました。まずDyson Micro 1.5kgは大きめなゴミが床面に多く見られがちな、小さい子どものいる家庭やペットを飼っている家庭にオススメ。フローリングがメインの家ならぴったりです。シャープ EC-AR5Xもカーペット掃除がやや苦手な印象で、フローリング中心の家にオススメ。パナソニック MC-SB51Jはカーペットの掃除がほかのモデルより得意な印象。フローリングでも猫砂以外はほぼ完璧にゴミ除去できており、「吸引力」目線で幅広い家に対応できると思います。同じくアイリスオーヤマ SCD-L1P-Bも猫砂以外のゴミなら、フローリング/カーペットともバランスよく捕集。「吸引力」では汎用性が高いと思います。日立はカーペット上での猫砂とコルクパウダーの捕集力ではパナソニックにやや劣るものの、フローリング/カーペットとも苦手な印象はなく、どんな家庭でも使えるでしょう。

 

ローラーヘッド採用のダイソンのみ傾向が違いますが、ほかの機種については、ゴミ除去力が大きく違うわけではありません。ですからそれを理由に購入する掃除機を選ぶより、今後検証する「操作性」や「お手入れ」「汎用性」を見て製品を選ぶべきでしょう。

 

次回は「操作性・静音性」について検証したいと思います。

パナソニック「レッツノート」の人気天板デザインを決める投票がTwitter/Instagramで実施中

パナソニック コンシューマーマーケティングは、モバイルノートPC「カスタマイズレッツノート」の天板デザイン人気投票キャンペーンを実施中です。

 

キャンペーンは、ショッピングサイト「Panasonic Store Plus」のSNSアカウント(Twitter/Instagram)で実施しており、投票した人の中から抽選で4名にLEDデスクスタンドがもらえます。投票結果は、今後の製品開発の参考にするとのこと。天板デザインは、A~Dまでの4組から選んで投票できます。

 

↑Twitterで投票すると抽選でプレゼントされるデスクライト「SQ-LD560」。デスクワークも読書も快適にする最上位モデルで、4か所可動で細かく調整可能です

 

↑Instagramで投票すると抽選でプレゼントされる「SQ-LD420」。こちらは多機能モデルで、休憩タイマーなどでデスクワークをサポートするとしています

 

Twitterでの応募方法は、@panasonicStore_をフォローし、キャンペーンツイートをリツイートして、好みの天板デザインに投票で完了です。

 

Instagramでの応募方法は@panasonic_store_plusをフォローし、好みの天板デザインの投稿を「いいね」すると完了です。

 

応募期間は8月22日まで。興味があれば投票してみてはいかがでしょうか。

次の花粉シーズンはこれで対策、パナソニックから花粉の抑制時間が短くなった加湿空気清浄機「F-VXU90」

 

パナソニックは8月2日、新「ナノイーX」を搭載した加湿空気清浄機のプレミアムモデル「F-VXU90」を発表。9月21日に発売します。市場想定価格は10万7000円(税込)前後です。

 

F-VXU90は、花粉などのさまざまな有害物質に作用する「OHラジカル」量が、従来のナノイー比で100倍の、毎秒48兆個生成されるナノイーXを搭載。これにより、花粉を99%抑制する時間が、従来モデルの「F-VXT90」に比べて4分の1になり、すばやく効果を発揮するといいます。

 

↑F-VXU90

 

このほか、3方向に吹き出す立体的な気流によって部屋を効率よく循環して花粉を効果的に集じんする「3Dフロー花粉撃退気流」や、部屋の空気の状況や稼働ログの確認ができるスマホアプリ「ミルエア」に対応しています。

 

↑3Dフロー花粉撃退気流のイメージ

 

空気清浄運転は適用床面積が40畳(66平方メートル)までで、加湿はプレハブ洋室の適用床面積が24畳(40平方メートル)まで。また、本体サイズは約幅398×奥行き287×高さ640mm、重量は約11.4kgです。なお、カラバリは木目調のTMとホワイトをそろえています。

パナソニック、速く乾いてうるおいもアップさせるドライヤー最上位モデル「ナノケア」EH-NA0G

↑ディープネイビーモデル

 

パナソニックは7月16日、ヘアードライヤーの最上位機種「ナノケア」 EH-NA0Gを発表。9月1日に発売します。市場想定価格は3万6000円前後(税込)です。

 

パナソニックによると、2019年以降発売のナノケアは、水分発生量を従来の「ナノイー」に比べて18倍に増加させた高浸透ナノイーを搭載。髪へのうるおいがアップするなど、高い評価を得ているとしています。

 

また、同社の調査では、ドライヤーの購入に際して、速乾性能を重視する人が約45%いることがわかったとのこと。このことから、高浸透ナノイーはそのままに速乾性能を向上させた新モデルのEH-NA0Gを発売するそうです。

 

EH-NA0Gは、ドライヤーの風量・風圧に関する送風機構を見直し、本体内部に生じる送風時の効率を改善。これにより、乾燥スピードが2020年発売の「EH-NA0」に比べて20%向上したとのこと。また、独自の「速乾ノズル」により、強弱差のあるバランスよい風を起こし、濡れた毛束をほぐしながら乾燥できるそうです。

 

さらに、高浸透ナノイーデバイスとミネラルマイナスイオン発生器を一体化させたうえ、高電圧をかけることで、ミネラルマイナスイオンの発生量がEH-NA0の約2倍に増量。ヘアカラーだけでなく、白髪染めの退色抑制のほか、UVケア効果も向上したとしています。

 

このほか、自動で温風・冷風を切り替えて髪にツヤ感をキープする「温冷リズムモード」や、地肌に優しい約60度の「スカルプモード」、暑い時期には温風の熱さを低減する「インテリジェント温風モード」、「毛先集中ケアモード」、「スキンモード」などを搭載しています。

 

カラバリは、ディープネイビー、モイストピンク、ウォームホワイトの3色展開。また、本体サイズは高さ22.4×幅21.6×奥行8.9cmで、重量は約595gです。

 

↑モイストピンク

 

↑ウォームホワイト

パナソニック「LUMIX GH5M2」実写レビュー! 野鳥撮影も手ごろなもんでした

パナソニックのミラーレスカメラGシリーズのハイエンドモデル、LUMIX「GH5」がMark.IIになって新登場しました。Gシリーズには静止画に強いGと動画に強いGHがありますが、LUMIX「GH5 II(DC-GH5M2)」によって静止画も動画も、これ1台でいいと思わせてくれるスペックが実現されています。

↑使用した交換レンズは標準ズームキット「LUMIX G VARIO 12-60mm / F3.5-5.6 ASPH. / POWER O.I.S.」、超広角ズーム「LEICA DG VARIO-ELMARIT 8-18mm / F2.8-4.0 ASPH.」、超望遠ズーム「M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS」の合計3本

 

しっかりしたグリップと手ブレ補正機能でブレに強い

LUMIXが採用しているマイクロフォーサーズマウントはカメラもレンズも小型軽量化できるため、特に望遠系レンズで威力を発揮します。手ブレにも強いのですが、センサーサイズがほかの規格より小さいため、フルサイズなどに比べるとやや高感度に弱いという弱点があります。

 

今回は、野鳥のオオタカを撮影。生息地は立ち入り禁止のためエリア外から超望遠レンズで撮っています。当日の天候は曇天だったため、開放絞り値の暗い超望遠レンズで高速シャッターを使うために感度を上げざるを得ませんでしたが、満足のいく作例を撮影することができました。

↑ オオタカを超望遠レンズで撮影。記事後半で作例解説します

 

「GH5 II」は大型のグリップを装備して右手を使ってほとんどの操作がおこなえます。電子ダイヤルはグリップの前後にあり、専用ボタンは5個で、その中の1つが動画撮影ボタンです。モードダイヤルには4つのカスタムモードを登録できます。左側のドライブモードダイヤルで連写、単写、6Kフォト、フォーカスセレクトを素早く切り替えられます。背面にはフォーカスモードレバー、ジョイステックなどがあり、これらは右手の親指で操作できます。

↑ホワイトバランス、ISO感度、露出補正、フォトスタイルを専用ボタンで操作。ボタンの高さや形状が微妙に違うためにEVFをのぞいたままでも違いが分かります

 

↑ドライブモードダイヤルを回して単写、連写、6Kフォトを選択します

 

↑背面の操作系も洗練されており、迷わず使えます。同じフォーマットのOLYMPUS「OM-D E-M1Mark III」よりも操作しやすいと感じました

 

動物認識により、犬、ネコ、鳥へのAF性能が向上

GH5 IIでは動物認識AF(オートフォーカス)と空間認識AFにより、イヌ科、ネコ科、鳥を認識して瞬時にピントを合わせるAF機能を搭載。これはペットの撮影に役立ちます。

 

また、カメラ任せで複数のパラメータを変更して印象的な写真が撮れるフォトスタイルに、L.クラシックネオ、シネライクD2、シネライクV2など新たに5種類が加わりました。

↑自動認識のAFモードで動物と人間の両方を同時に選択できます

 

↑シネライクV2などが加されフォトスタイルは全14種類になりました

 

スマホとの連携でライブ配信も簡単

GH5 II最大の目玉はライブ配信機能です。スマホに専用アプリ「LUMIX Sync」をインストールするだけで準備完了。アプリとカメラをペアリングして、ツールのなかからライブ配信を選択。次にどこから配信するのかを選べるのですが、YouTubeはチャンネル登録者1000人以上でないとライブ配信できないため、今回はFacebookを選択。後はカメラをWi-Fiで接続して、配信開始ボタンを押せばライブ配信が開始されます。

 

この画面にストリームのリンクが表示されるので、コピペして知人に送ったり、SNSでリンクさせれば、クリックした人がライブ配信画面に飛べるようになります。実際に試してみると、ミラーレスカメラだけあって、スマホのカメラ機能と比較して動画の画質が抜群にいいです。また、音声もなかなかのもの。これでYouTuberでなくても手軽にライブ動画配信ができますね。

 

(画像をクリックすると拡大表示されます)

 

↑Mac miniのSafariからライブ配信を表示。フルHD画面は非常にキレイです

 

フォトスタイルを使ってみよう

LUMIXのフォトスタイルは、OLYMPUSでいえばアートフィルター、富士フイルムでいうところのフィルムシミュレーションモードになります。この手の機能は、いくら数が多くても使えるエフェクトがなければ宝の持ち腐れです。効果が大げさなモードはインパクトがありますが、飽きやすいので、私は地味に効くモードが好みです。

↑L.クラシックネオで撮影したスナップ。色は薄く明るめに写るので昭和な感じがでます
LUMIX DC-GH5M2M LUMIX G VARIO 12ー60mm / F3.5-5.6 1/125sec F6.3 ISO200

 

↑L.モノクロームで撮影するとコントラストのハッキリした画像が得られました
LUMIX DC-GH5M2M LUMIX G VARIO 12ー60mm / F3.5-5.6 1/100sec F5.6 ISO400

 

↑同じ被写体をL.モノクロームSで撮るとやや明るめでフラットな感じになります
LUMIX DC-GH5M2M LUMIX G VARIO 12ー60mm / F3.5-5.6 1/100sec F5.6 ISO400

 

悪条件下でもオオタカのヒナが撮れた!

さて、目玉となるオオタカ撮影へ。オオタカ生息地に向かう途中から天候が回復したのですが、時刻は15時を回っていました。画質優先なら低感度で低速シャッターですが、相手が動いた場合はブレてしまいます。動きを止めるなら高感度で高速シャッターを切りたいところですが、そのぶん、画質は犠牲になります。

↑オオタカ生息地に近づくと雨がやんで晴れ間が見えてきました
LUMIX DC-GH5M2M LEICA DG 8ー18mm / F2.8-4.0 1/125sec F4 ISO200

 

まず、低感度、それから高感度で撮影することにして、AFは基本AF-Sを選択しました。ドライブモードは高速連写を選択。レンズは小型軽量で800mm相当が使えるOLYMPUS「M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS」を使います。LUMIXとOLYMPUSはマイクロフォーサーズマウントを採用しているため、交換レンズに互換性があります。

 

生息地に到着すると大きくなった3羽のヒナが巣からエサを食べるために地上に降りていました。これはラッキーです。陽射しもありましたが、望遠端の開放絞り値はF6.3なので、ISO800では1/60secしか切れません。フルサイズなら三脚が欠かせない撮影条件ですが、軽量なレンズと強力な手ブレ補正機能のおかげで、手持ちで撮影できました。

 

ISO800での画質は100%で見ても、羽毛のディティールがしっかり再現されています。途中でISO10000まで上げました。ややディテールは甘くなりますが、オオタカの鋭い眼光が捉えられました。ISO3200ぐらいまでなら、大伸ばしにも耐えられると思いました。

 

4K動画も手持ちでブレずに撮影できました。さすがは動画に強いLUMIX「GH5 II」です。機材の増える動画撮影にこそ、フォーサーズ機の機動性を有効活用したいですね。

 

↑オオタカのヒナの兄弟、親鳥が取ってきたエサをめぐって争っています
LUMIX DC-GH5M2M OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 1/60sec F6.3 ISO800

 

↑3羽目のヒナは木の枝に止まって我関せずを決め込みます LUMIX DC-GH5M2M OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 1/60sec F6.3 ISO800

 

↑オオタカが止まっていれば1/50secでもブレずに撮れます。動物認識AFも効いています
LUMIX DC-GH5M2M OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 1/50sec F6.3 ISO800

 

オオタカが羽ばたく動きを止めないので1/1000secまでシャッター速度を上げ、感度をISO10000まで上げています。粒子はやや粗くなりますが、迫力のある画像が撮れました。

↑ LUMIX DC-GH5M2M OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 1/1000sec F6.3 ISO10000

 

↑ 枝が前後に入り組んでいる場所では、素早くMFに切り替えて撮影しています
LUMIX DC-GH5M2M OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 1/400sec F7.1+0.33 ISO10000

 

↑ 動きが収まったので感度をISO3200まで下げました、画質はかなり良くなりました
LUMIX DC-GH5M2M OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 1/125sec F9 ISO3200

 

最後に4K動画をご覧下さい、800mm相当の手持ちで、ほぼブレが抑えられています。

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

絶叫マシンでホラー…「ジェットウォッシャー」はまるで富士急ハイランドのような家電【愛用品コラム67】

本連載ではGetNavi web編集長・山田佑樹が日々の生活で愛用している品々を紹介していきます。

【#愛用品 67:パナソニック「ジェットウォッシャー EW-DJ53」】

●起

「口の中を持っていかれる快感」

これは、2つ前の紙の編集長がジェットウォッシャーを表現したものだが、まさにそんな感じ。口の中で「ジェットコースター」が縦横無尽に駆け巡っているような感覚がジェットウォッシャーでは味わえる。口内ケアとエンタメを同時に楽しめる家電だ。

 

●承

最初に使うときは、これまでにない刺激を歯ぐきに与えるせいだろう、盛大に出血する。1週間程度使っていると出血も止まり、たまに軽く出血するレベルまで落ち着くが、最初は洗面台が真っ赤に染まるレベルで、一種のホラー。これまた「ホラーアトラクション」を楽しんでいるかのような一種のエンターテイメントである。そういう意味では、ジェットウォッシャーは富士急ハイランドのような要素を持っている。

 

●転

ただ、ホラーという意味では、ザクザクと出てくる「食べカス」が真の恐怖である。ドルツで口内を上下左右のエリアに分けて磨いて、ツルツルできれいになったはず! と思っても、出現してくるのだ。富士山エリアと託けるなら、徳川埋蔵金もこれぐらい簡単に出てくればいいのに。

 

●結

ジェットウォッシャーが面白いのは、洗面台もキレイになる点。出血したり、食べカスで汚れたりするので、使い終わったら洗面台も一緒に清掃する習慣がつく。掃除というと面倒そうだが、口の中が清々しくて気分がいいので、その勢いに乗って何の苦もなく完了。口内ケアと掃除を同時に楽しめる家電だ。

 

GetNavi web編集長・山田佑樹の「愛用品コラム」はInstagramでも展開中。週3回公開しています。

デュアルブラシが掃除を変える!家電プロレビュアーが解説する最新「コードレススティック掃除機」選び

自宅にいることが多くなった今、コンパクトで手軽に掃除ができる「コードレス掃除機」の需要がますます拡大しています。それに伴い、各メーカーから高性能モデルが続々と登場。なかでも最近発売が続いているのが、ヘッドに2本のブラシを搭載した、“デュアルブラシ型”の掃除機です。

 

2020年末に話題となったバルミューダの「BALMUDA The Cleaner」や、ダイソンの「Dyson omni-glide」は、デュアルブラシ掃除機の代表例。今回は、デュアルブラシのメリットや搭載モデルの選び方を、家電プロレビュアーの石井和美さんに教えていただきました。

 

コロナ禍で変化した掃除機トレンド
今後はますます「手軽さ」が求められる時代へ

技術革新により、ますます進化するコードレス掃除機。そのトレンドと、背景にある消費者のニーズはどう変わってきているのでしょうか?

 

「コードレス掃除機は『吸引力が弱い』というイメージを持つ人が多かったため、これまでは吸引力の強い掃除機に注目が集まっていました。でも、そのニーズはコロナ禍で変化しつつあると感じています。

家にいる時間が長くなり、掃除をする頻度が増えた今、消費者のニーズは『より気軽にサッと掃除ができる掃除機』へとシフト。扱いやすい軽量化モデルや、力を入れなくてもごみを吸うことができるもの、手入れが簡単なものなど、“手軽さ”をより追求した掃除機が多く発売され、人気を博しています」(家電プロレビュアー・石井和美さん 以下同)

 

こんな人にオススメ! 注目の“デュアルブラシ掃除機”4モデル

ブラシが2つあるデュアルブラシ掃除機も、“掃除の手軽さ”を追求した上で開発されたものばかり。とはいえ、その目的と方向性は各社さまざまだと石井さんは話します。現在発売されている4つのデュアルブラシ掃除機の特徴と、どういった人に向いているのかを、解説していただきました。

 

1. 話題をけん引する、独自の浮遊感が魅力の「BALMUDA The Cleaner」

バルミューダ「BALMUDA The Cleaner」
5万4000円+税

 

デュアルブラシ掃除機の国内での先駆けとなったのが、2020年11月に発売されたバルミューダの「BALMUDA The Cleaner」。独自の「ホバーテクノロジー」により、浮遊感のあるかけ心地を実現しています。

 

「『BALMUDA The Cleaner』は、2つのブラシを内側に回転させることで床との摩擦を減らし、浮いているかのような感覚で掃除できるのが最大の魅力です。さらに、ヘッドが360度くるくると回転するため、操作は自由自在。いろいろな方向に動かすことができるので、これまでの“押して引く”掃除スタイルよりも、短時間でササッと掃除することが可能になりました」

 

↑起動するとヘッドに搭載された2つのブラシが内側に回転し、床との摩擦を軽減。まるで浮いているかのような感覚で掃除が可能です

 

↑柄が長いので、両手で持ちながらほうきのように掃除することが可能。たたずまいもスタイリッシュで、どんなインテリアにも馴染むデザイン性も魅力

 

「ヘッドが大きめなので、広いフローリングのある家にお住まいの方にはオススメです。しかし、浮遊感がある分、少し吸引力は弱め。カーペットやラグが多いお部屋にはあまり向いていないかもしれません。

また、稼働中はとても軽いかけ心地なのですが、本体自体の重さが3.1kgあり、持ち上げたり移動させたりする際は重たく感じる人も多いかもしれません。そのため、女性よりも男性にオススメしたい掃除機ですね。浮いているかのようなスムーズなかけ心地はとても気持ちいいので、パートナーの男性に掃除をしてもらうきっかけにもなるのでは、と思います」

 

【Spec】
・製品重量=約3.1kg
・最長稼働時間=標準モード30分・強モード10分
・付属品=ハンディハンドル・すきま用ノズル・充電スタンド・充電アダプター・メンテナンスブラシ

 

2. ダイソン史上、最高の操作性を兼ね備えた「Dyson omni-glide」

ダイソン「Dyson Omni-glide Complete (SV19 OF)」 
6万4900円+税

 

韓国で2020年7月に先行発売され、好評を博していた「Dyson omni-glide」。2021年4月に満を持して、日本でも発売となりました。「BALMUDA The Cleaner」と同様、2つのブラシを搭載することで“浮遊感”と“自由自在な操作性”を実現した、ダイソンの掃除機のなかでもより操作性に特化したモデルです。

 

↑「オムニダイレクショナル フラフィクリーナーヘッド」には、360度回転するホイールと、2本のブラシを搭載。床面との抵抗を抑え、スムーズな操作が可能となりました

 

「バルミューダの『BALMUDA The Cleaner』と同じように、2本のブラシの効果で床を滑るような、なめらかなかけ心地を実感できる掃除機です。縦にも横にも動かすことができるので、障害物の周りもストレスなく掃除することができます。従来モデルと比べると吸引力が弱いと感じる人もいるかもしれませんが、押しても引いても大小のごみをよく吸い取ってくれるので、より効果的に掃除できます」

 

↑「ミニモーターヘッド」に付け替えれば、ハンディクリーナーとして布団やマットレス、車の中なども掃除可能。その他にも、高所の掃除に便利な「コンビネーション隙間ノズル」や、机の上の掃除に最適な「卓上ツール」が付属しています

 

「バルミューダと異なっている点は、『フローリング専用』と言い切っているところ。しかし、付属のアタッチメントである『ミニモーターヘッド』に付け替えれば、ちょっとしたラグの上なども掃除可能です。広範囲は大変かもしれませんが、玄関やキッチンのマットなどを掃除する際にとても便利です」

 

↑専用の自立式充電ドック。再度にはアタッチメントを収納することができ、より手軽に付け替えられます

 

「さらに注目は、専用の充電ドックが付属している点。本体と各種アタッチメントを収納できる自立式です。これまでの充電ドックとは違い、壁にネジで取り付ける必要がないので、賃貸住宅に住んでいる方も安心してお使いいただけます。ごみを見つけた時に、ぱぱっと手に取って掃除することができるのは高ポイント。こまめに掃除をしたい方にはオススメです」

 

↑ワンタッチで簡単に捨てられる仕様。フィルターやブラシバーは取りはずして水洗いが可能なので衛生的です

 

「溜まったごみの捨てやすさもメリットです。ダストボックスのボタンを押しながら下にスライドさせることで開閉し、ごみやほこりに触れることなく捨てることができます」

 

 

「また、ヘッドが小さ目でクルクルと動くので、家具の下や隙間など、細かい部分も掃除しやすいんです。ひとり暮らしの方にも向いているコンパクトな掃除機だと思います。かつ本体が1.9kgととても軽く、女性も扱いやすいモデルです。

逆に、広い家を掃除する際は、少し時間がかかってしまうかもしれません。ダイソンからはさまざまなモデルが発売されているので、自分の家に合った掃除機を選んでみてはいかがでしょうか」

 

【Spec】
・製品重量=1.9kg
・最長稼働時間=20分
・付属品=ミニモーターヘッド・コンビネーション隙間ノズル・卓上ツール・収納用ブラケット・専用充電ドック

 

バルミューダとダイソンは、より「かけ心地」や「操作性」を追求したデュアルブラシ掃除機でした。次に紹介するのは、また別の方向性で2つのブラシを搭載した掃除機です。

 

3. パワフルな吸引力でごみを逃さない「TORNEO VC-CL3000X」

東芝「TORNEO(トルネオ)VC-CL3000X」
8万7780円(実勢価格)

 

バルミューダとダイソンが、吸引力を弱めてでも使い勝手を重視したモデルなのであれば、東芝の「TORNEO VC-CL3000X」は、より吸引力を追求したパワー重視型のモデル。2本のブラシも、その吸引力を高めるために搭載されていると言います。

 

「東芝の『TORNEOシリーズ』は、メーカーのプライドをかけたフラッグシップモデルです。なかでも2021年2月に発売された最上位機種の『VC-CL3000X』には、2本の異なるブラシを搭載した新開発の『オシドリヘッド』を採用し、シリーズ史上No.1のごみ取れ性能を実現しています」(家電プロレビュアー・石井和美さん 以下同)

 

↑新開発の「オシドリヘッド」。2本の異なるブラシをそれぞれ異なる方向に回転させ、中央の吸引口に向かってごみをかきこむことができます

 

「前方のブラシは正回転、後方のブラシは逆回転と、2本のブラシを異なる方向に回転させることでごみをからめとり、中央の吸引口に集める仕様。絨毯やカーペットのごみもしっかりとかきだすだけでなく、フローリングは拭き掃除も同時に行うことができ、床の菌を99%除去する優れものです。

掃除機をかける際、押して引いてを繰り返すと思いますが、実は押している時ってあまりごみを吸い取っていないんです。しかしこの掃除機は、押した時にもしっかりとごみを吸うことができるよう開発されているので、掃除時間の短縮につながるというメリットがあります」

 

↑目詰まりしやすいサイクロン部のプリーツフィルターをなくした「フィルターレスサイクロン構造」。これにより吸引力は99%持続。さらに、強力な気流でごみを圧縮するトルネードプレス構造で、ごみを約1/4に圧縮するので、ごみ捨ても簡単です

 

「独自のサイクロン技術でゴミ詰まりを抑えているため、吸引力が99%持続。掃除中吸引力の低下を気にしなくていいので、ストレスなく掃除できます。しかし、それだけハイクラスな機能を搭載しているので、少し本体は重たく感じてしまうかもしれませんね。

とにかく吸引力重視なので、1週間分まとめて掃除したい人や、とにかくしっかり掃除をしたい! という人にオススメです」

 

【Spec】
・製品重量=約2.9kg
・最長稼働時間=標準 約 40分・おまかせ:約10分~30分・強モード 約 10分
・付属品=ふとん用ブラシ、2WAYブラシ、すき間ノズル、お手入れブラシ、充電台

 

4. 髪の毛が99%以上からまない「パワーコードレス MC-SBU840K」

パナソニック「パワーコードレス MC-SBU840K」
6万円前後(実勢価格)

 

2020年7月に発売されたパナソニック「パワーコードレス MC-SBU840K」も、2本のブラシを搭載した掃除機のひとつです。

 

「『パワーコードレスシリーズ』は、パワフルな吸引力に加えて、髪の毛やペットの毛がからみにくい『からまないブラシ』を搭載しているのが最大の特徴です。これまで紹介したデュアルブラシ掃除機とは異なり、2つの円錐状のブラシをV字に配置しているのがポイントです」

 

↑中央に向かって先端が細くなる円すい形のダブルブラシ構造を、V字に配置したヘッド。真ん中に髪の毛を集め、中央で吸い込む仕様。99%以上の髪の毛がからみつかない実証結果も

 

「それぞれのブラシを高速回転させることで、サイドでからめとった髪の毛を中央へと移動、真ん中の吸引口で吸い込むという構造になっています。さらに従来製品と比べて、ブラシの毛量を1.9倍にアップ。よりキャッチした毛がブラシにからみにくいように改良されています。

面倒なブラシの手入れの手間を軽減できるので、髪の毛の長い女性や、ペットを飼っている人にオススメしたい掃除機です」

 

【Spec】
・製品重量=2.6kg
・最長稼働時間=強 約6分・自動 約18分~30分・ロング 約40分~90分(ノズルブラシ回転オフ)
・付属品=ふとん清潔ノズル・ペタすき間ノズル・すき間用ノズル・ロングホース・充電台

 

 

デュアルブラシ掃除機と言っても、その目的と用途はそれぞれ異なっています。それぞれの機能をよく見極めて、自分のライフスタイルに合った掃除機を探してみてください。

 

【プロフィール】

家電プロレビュアー / 石井和美

家電プロレビュアー歴15年。白物家電や日用品の製品レビューを中心に、新聞、雑誌、WEB媒体や企業のオウンドメディアなどでも多数執筆中。家電をテストするための一戸建てのレビューハウス「家電ラボ」のオーナー。
HP=http://kaden-blog.net

 

ムダ毛が気になる季節到来! 女性向けボディシェーバーおすすめ4選

タンクトップやTシャツなど、肌の露出が多い服を着ることが多い夏。ワキや脚などのムダ毛は特に気になりますよね。そこで今回は、ネット通販で人気のボディシェーバーを紹介します。肌への優しさを第一に考えて作られたものから、密着スイングヘッドで根本から徹底的にシェービングしてくれるものまで、特徴や性能はさまざま。最近のシェーバーは軽くてコンパクトなので、外出先に持ち歩いても荷物になりません。ぜひこの機会に、自分の肌や用途に合ったシェーバーを探してみませんか?

 

目次

 


肌への優しさを考えて作られた安心設計のシェーバー


brori レディースシェーバー IPX7防水

肌への優しさを考えて作られたレディースシェーバー。カミソリと比べて肌に与えるダメージが少ない構造で、デリケートな顔に使用することもできます。誤って手を滑らせて肌を切ってしまう心配もほとんどありません。また、刃が高速で動くスピーディーモードを搭載しており、急いでいるときも短時間でなめらか素肌へ変身できます。LED表示機能が付いているので、電池残量や掃除頻度、使用時間なども一目瞭然。水洗いにも対応し、水でサッと洗い流すだけで清潔な状態をキープできます。収納ポーチつきで、外出先への持ち運びもラク!

【詳細情報】
サイズ:130×33mm
発送重量:260g

 


密着スイングヘッドで全身ツルツルな肌が実現


パナソニック フェリエ ボディ用 ES-WR50

約0.12mmの薄刃が肌にやさしく密着し、吸い付くようなシェービング! 石けんやローションがなくても、太い毛までラクにカットします。また、肌の凹凸に合わせて動く密着スイングヘッドで、ムダ毛をやさしくシェービングします。肌を傷つけにくい丸い刃先を採用した安心設計なのもポイント。愛用者からは「カミソリ負けしやすい肌だけど、肌荒れもなく2~3往復しただけで腕がツルツルに!」とのコメントも。腕や脚はもちろんのこと、ワキやビキニラインなどの太いムダ毛まで躊躇することなく、しっかり剃れます。ステンレス刃だから切れ味長持ちで経済的!

【詳細情報】
サイズ:156×17×30mm
重量:約20g

 


4種の付け替え刃で全身のムダ毛処理に対応したシェーバー


Sungsion レディースシェーバー

鼻毛カッター、眉毛シェーバー、フェイスシェーバー、ボディシェーバーの4つの機能がある充電式のシェーバー。顔の毛、ワキ、Vライン、腕や脚……あらゆるムダ毛の処理を一台でこなせます。部位によって4種のアタッチメントを付け替えられるため、体中のムダ毛処理に対応。内刃は肌に直接触れない高精度ステンレス刃を採用。肌を傷めずに根元から毛をしっかりと処理できます。ヘッドは取り外し可能。簡単に水洗いができ、いつまでも清潔に利用できます。乾湿両用なので、お風呂でも使用可能なのもうれしいポイント。USBで充電できるタイプなので、電池交換をする必要がなく、どこでも充電できます。

【詳細情報】
梱包サイズ:223×141×36mm
発送重量:210g
カラー:ピンク、赤

 


コンパクトサイズで旅行先や外出先でもさっとムダ毛ケア


OIAレディースシェーバー

独自のシェービング構造で、細かいうぶ毛もしっかりキャッチ。内蔵の回転刃でキレイにシェービングします。回転刃が直接肌に触れず、肌あたりがやさしく、ケア中の痛みもありません。さらに、肌に触れる部分にはニッケルフリーのステンレス鋼を使用しているため、デリケートな肌にも対応。メイクの上からも使用できます。シェービングクリームや、水で濡らす必要はありません。乾電池式で、ポーチやバッグに入れて持ち運べるサイズなので、外出先でも、剃り残しに気付いたときに、サッとムダ毛ケアができます。コスメと並べても違和感のない、高級感のあるスタイリッシュデザイン。ポーチの中でもお部屋でも“映える”かわいいシェーバーです。

【詳細情報】
梱包サイズ:162×76×28mm
発送重量:120g

 

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パナソニック、炊飯と調理が可能なシンプル機能の炊飯器「ライス&クッカー」発表

パナソニックは7月12日、スマホアプリ「キッチンポケット」と連携する、炊飯と調理の1台2役をこなせるIoT対応炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX101を発表。9月1日に発売します。市場想定価格は4万5000円前後(税込)です。

 

パナソニックによると、ライフスタイルの多様化により、食に対する価値観や家電に求める機能も人それぞれになっているとのこと。そこで、スペックを自分仕様にカスタマイズできるライス&クッカーの発売にいたったそうです。

 

従来の炊飯器は、本体に多数のコースが搭載されていますが、ライス&クッカーは3種類の炊飯コースのみ登録できる仕様になっています。これにより、シンプルな操作性を実現しています。

 

 

炊飯コースはキッチンポケットを使って、25通りある中から3つを選べます。さらに、その年のお米の出来栄えに合わせて炊飯プログラムの更新も可能。毎年おいしいごはんを楽しめるとしています。

 

また、調理専用プログラムを搭載。食材をセットし、キッチンポケットからレシピを本体に送信するだけで、食材の温度変化を検知し、適切な時間や火力でスープや煮込み料理、ケーキなどの多様な料理を作れます。なお、調理レシピは最初10種類ですが、「DEAN & DELUCA」監修メニューを含む新しいレシピを、2021年10月以降に随時追加配信予定とのこと。

 

 

本体サイズは幅25×奥行き32.1×高さ20.1cmで、重量は約5kg。炊飯容量は0.09~1リットルまでです。

 

使う機能と使わない機能を取捨選択できると、家族構成に変化があった際などに便利そうです。また、シンプルで使いこなしやすそうな点も魅力と言えるでしょう。

後から機能追加で自分仕様にできる、パナソニックがIoT対応オーブンレンジ「ビストロ」NE-UBS5Aを発表

 

パナソニックは7月7日、機能を絞ったシンプルな家電をスマホアプリと連携して自分仕様にアップデートできる、IoT対応のオーブンレンジ「ビストロ」NE-UBS5Aを発表。9月1日に発売します。市場想定価格は6万5000円前後(税込)です。

 

パナソニックによると、国内においては晩婚化や未婚、少子化による小世帯の増加など、世帯の形態が多様化しており、今までの「標準世帯」を前提とした商品・サービスだけではなく、多様な選択肢が求められているそうです。

 

また、調理家電に対しては、多機能によって料理のレパートリーが増やせることを期待している一方で、シンプルな機能やデザインを求める声が多かったとしています。

 

これらの理由から、基本機能の搭載に留め、必要な機能を選んであとから追加できるビストロを発売するとのこと。

 

ビストロは、基本機能としてはレンジとオーブンに絞り、必要になったタイミングで別売りのアタッチメント(グリル皿やスチームポット)を購入し、スマホアプリ「キッチンポケット」と連携すれば、自分仕様に機能をアップデートできます。あとから追加する機能は、必要なものだけを選ぶことも可能です。

 

 

また、キッチンポケット内では、興味があるキーワードを選ぶことで、一人ひとりに合ったメニューが提案されます。これに加えて、他企業とのコラボレーションメニューなどの新たなレシピも随時追加されるため、メニューが広がるとしています。

 

このほか、ビストロ本体は最小限の操作が可能なシンプルなUIを採用。また、本体デザイン自体もキッチンになじみやすい作りになっており、ユーザーの求める声を反映した形です。

 

本体サイズは約幅500×奥行き400×高さ347mmで、重量は約14.3kg。庫内の容量は25Lです。

パナソニック、プロの技法採用で一年中おいしく焼き上げるホームベーカリー「ビストロ」発表

パナソニックは6月24日、プロの技法を取り入れた独自の「3D匠ひねり」および「Wセンシング発酵」を搭載したホームベーカリー「ビストロ SD-MDX4」を発表。9月1日から発売します。市場想定価格は4万9000円前後です。

 

パナソニックによると、2020年度はホームベーカリーの需要が9年ぶりに伸張したとのこと。特に同社のモデルは、室温の変化の影響を受けにくく、一年中おまかせでパンがおいしく焼き上がる点や、高級生食パン専門店「乃が美」監修のレシピでパンを作れる点などが好評だそうです。

 

SD-MDX4は、パンケースの突起とパン羽根の設計に加え、プログラムにより、生地の「たたく」「伸ばす」を3次元で行なうプロの技法「3D匠ひねり」を搭載。また、2つのセンサーで室温と庫内の温度を見張り、季節や運転時の室温の変化によってイーストの投入タイミングやプログラムを自動で調整する「Wセンシング発酵」を採用しています。これらの機能により、一年中安定した焼き上がりのパンを作ることができるとのこと。

 

また、従来モデルから対応していた、パンの中身を楽しむ「パン・ド・ミ」メニューを強化。ねりやねかしの工程を増やしたうえ、ねかしの際に粉と水の結合をうながしてしっとりとした生地に仕上げる「リッチ パン・ド・ミ」メニューを搭載しています。

 

 

このほか、糖質を約60%カットする「低糖質パン」メニューなど、43メニューを搭載。一度に作れる量は1斤で、本体サイズは約幅26.3×奥行き35.6×高さ35.3cm、重量は約6kgです。

 

なお、作れるメニュー数を41に抑えたSD-MT4(税込市場想定価格4万2000円前後)、リッチ パン・ド・ミメニューや低糖質パンメニューを省いたSD-SB4(税込市場想定価格2万8000円前後)も合わせて発表。それぞれ9月1日に発売します。

 

↑SD-MT4
↑SD-SB4

パナソニックからCDステレオシステム「SC-PMX900」登場、CDからストリーミングまであらゆる音源を1台で再生可能

パナソニックは、CDステレオシステム「SC-PMX900」を7月30日に発売します。市場想定価格は7万6000円前後(税込)です。

 

SC-PMX900は、さまざまな音楽を高音質で楽しみたい人向けに、高音質機能を充実させたうえ、あらゆるコンテンツ再生に対応したモデルです。

 

音質は、Hi-Fiオーディオブランド「テクニクス」の設計思想を取り入れ、フルデジタルアンプ「JENO Engine」などを採用したり、音質チューニングを施したりすることで、上質なサウンドを実現。JENO Engineの採用は、ミニコンポのPMXシリーズとしては初めてとのことです。デジタル信号の揺らぎを削減し、自然ながら音の奥行きや豊かなニュアンスを表現するほか、約-20dbのノイズ低減を実現し、精度の高い信号処理により、音源に含まれる空間情報や音色を再現するとしています。

 

また、44.1kHz/16bitの音源をデジタル処理で88.2kHz/32bitに変換する高精度なリマスター処理も可能。これにより、CD音源をより高音質で楽しむことができます。

 

このほか、SC-PMX900とPCをUSB経由で接続するだけでハイレゾ音源を再生できる「USB-DAC機能」や、DSD再生、Bluetooth、iOSデバイスやMacからネットワーク経由で音源再生できる「AirPlay 2」、スマホから動画や音声をキャストできる「Chromecast built-in」に対応。あらゆる音源再生が可能です。

 

さらに、デザインにもこだわっており、高級オーディオユーザーから評価が高いとされる「アルミ製ボリュームノブ」を採用するうえ、スピーカー部には「黒光沢仕上げ」を施しています。

 

スピーカーユニットは、1本あたりウーハー×1基、ツイーター1基、スパーツイーター×1で、最大出力は60W+60Wとなっています。また、コーデックはSBC/AACに対応しています。インターフェイスは、ステレオミニ×2、USB Type-A、USB Type-B、有線LAN、ラインイン、光デジタル入力などをそなえています。

パンだけじゃない!作れるメニューが増えて飽きないホームベーカリー5選

家で手軽にパンを作れるのが魅力のホームベーカリー。しかし、食パンを作るだけだとすぐに飽きて使わなくなってしまいそうと思っている人も多いのではないでしょうか。そこで注目してほしいのが、さまざまな種類のパンのほかに、パン以外のメニューも作れる多機能モデルです。乳製品やそば、ピザ生地、もち、発酵食品などを家で作ることができ、間違いなく料理の幅は広がるはず。今回は、料理で大活躍してくれる多機能なホームベーカリーを5つご紹介します。

 

目次

 


できたてチーズやそばも作れるホームベーカリー


シロカ ホームベーカリー SHB-712

材料をセットしてボタンを押すだけで手作りパンを焼くことができる全自動ホームベーカリー。パンの焼き方は、ふんわり柔らかな「みみやわらかめ」と、しっかり硬めで香ばしさを堪能できる「みみかため」の、2つのコースから選ぶことができ、好みのみみの硬さに仕上げることができます。また、できたてチーズが味わえるフレッシュチーズコースや、そば粉から作る本格的なそば生地コースなどの機能も搭載されており、パン以外の料理を作ることも可能。このほか、食べたい時間に焼き上げるタイマー機能や、操作音や焼き上がり時に鳴るブザーなどを消音するマナーモードを搭載し、細部にまでこだわったモデルです。

【詳細情報】
サイズ:260×360×310mm
重量:4.15kg

 


焼き上がりクオリティは抜群


パナソニック ホームベーカリー SD-MT3-W

パンのみみではなく中身を味わうワンランク上の食パン「パン・ド・ミ」を作ることができる、本格的なパン作りにこだわったモデル。焼き上げたパンは口どけがよく、甘くてリッチな味わいです。また、無添加パンや高級生食パン専門店「乃が美」が監修した食パンを作ることができ、充実の食パン生活を楽しめます。さらに、39のオートメニューを搭載しており、うどんやパスタ、餅、甘酒なども手作り可能。これに加えて、パン作りをサポートする専用レシピブックも付属するので、家庭で作れる料理の幅が広がります。購入者からは「驚異的なのは、やはりこのホームベーカリーの性能。わたしはパン作りにおいて全くの素人で、門外漢であるにも関わらず、全て説明書通りにやっただけでこれだけのパンを焼けるなんて」と驚きの声も。

【詳細情報】
サイズ:241×347×304mm
重量:5.7kg

 


1台で10種類のパンを焼ける


アイリスオーヤマ ホームベーカリー IBM-020-B

食パンはもちろん、ソフト食パン、フランスパン、全粒粉パン、米粉パンなど、パンだけで10種類も作れるホームベーカリー。パンの焼き上がりの色を「うすい」「ふつう」「こい」の3種類から選べるのも魅力です。さらに、ピザ生地やうどん・パスタ生地など、パン以外の生地を作ることができるうえ、もちやあんこ、ジャムまで手軽に作れます。このほか、最長13時間後まで10分単位で焼き上がり時間を指定できるタイマー機能や、シンプルな操作ボタンと調理の工程が一目でわかる液晶画面、部品を隅々まで洗えて清潔さを保てる点など、使い勝手にもこだわっています。

【詳細情報】
サイズ:249×362×294mm
重量:4.2kg

 


マルコメ監修の糀甘酒がお家で作れる


シロカ おうちベーカリー SB-1D151

パンはもちろん、乳製品などの毎日食べたいメニューを手作りできるホームベーカリー。本体に20のメニューを搭載しており、生クリームを使った生食パンや、天然酵母パンを手軽に作ることができます。また、発酵のプロであるマルコメが監修した本格発酵メニューにも対応。そのまま飲んでもおいしいうえに、料理にも使える糀甘酒などを作れます。なお、コンパクトな重量とサイズ感も人気で、購入者からは「以前使っていたものとは違い、軽いです。大きさも炊飯器を少し縦長にした感じで使いやすいです。焼き上がりも速いしメニュ-も豊富でうれしいです」とのコメントも。

【詳細情報】
サイズ:232×295×253mm
質量:3.6kg(パンケース含む)

 


小人数分のパンを焼ける優れもの


TWINBIRD ホームベーカリー PY-E731W

低糖質で話題のブランパンを焼けるホームベーカリー。また、食パンやソフトパンのほか、腹持ちがよくて米の風味をしっかり味わえる100%米粉パンなども焼くことができます。少人数分のパンを焼けることも特徴で、夫婦2人分の0.5斤、子どもを入れた3人分の0.8斤、家族4人分の1斤と、3サイズに焼き分けることが可能です。さらに、ピザ生地やもち、うどんなどパン以外を作るモードも充実しています。このほか、具入りパンを焼ける自動具入れ機能や、手軽にセットできる時計式のタイマーなどを搭載。朝から焼きたての具入りパンを味わうことだってできちゃいます。

【詳細情報】
サイズ:235×295×305mm
重量:5.3kg

 

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シンク&コンロ分離型が最新キッチン!自炊が増えた時代にパナソニックが提案する「Idobataスタイル」に新プラン

パナソニックは、高級クラスのシステムキッチン「Lクラス」の提案プラン「Idobataスタイル(いどばたスタイル)」を拡充し、夫婦や親子で横に並んで一緒に調理できる「フラットワイドコンロ」を搭載した「II型プラン」と、さらにカウンター上に調理家電を置くことができる「U型(コの字)プラン」を追加します。

↑シンクとコンロが分かれた「Idobataスタイル」のII型プラン

 

同社では、2017年12月より囲炉裏(いろり)のように「火(IHクッキングヒーター)」を囲んで「作りながら食べる」ことをコンセプトにした「Iroriダイニング」を展開しており、2020年9月には井戸のように「水(ラウンドアクセスシンク)」を囲んで「調理や後片付けをする」ことを想定した新プラン「Idobataスタイル(いどばたスタイル)」アイランドプランの提案をスタート。今回、そのIdobataスタイルに、ほどよい距離感で夫婦や親子が並んで調理ができるフラットワイドコンロを搭載した「II型プラン」を追加しました。

 

ワイドコンロシリーズは、一般的な3口コンロ(60・75cm)に比べて広々とした90cmのスペースにコンロが横並びに配置されており、一人で調理する時はもちろん、夫婦や親子で並んで一緒に調理をする場合でもほどよい距離感の幅75cmを確保できます。また、コンロ手前16cmのスペースで下ごしらえや盛り付けも可能。段差がわずか1.9mmのフラット形状でお手入れもしやすいことも特徴です。

↑親子や夫婦で並んで調理するときにも便利な幅90cmのワイドコンロシリーズ

 

対面からも使いやすいラウンドアクセスシンクが特徴のIdobataスタイルに、複数でキッチンに立つときでも使いやすい広々としたワイドコンロシリーズが組み合わさることで、忙しい朝や親子・夫婦でゆっくり料理を楽しみたいときなど、生活の様々なシーンに対応できるキッチンとなっています。

↑生活の様々なシーンにマッチします(画像はU型(コの字)プラン)

 

さらに、近年利用者が増えている調理家電を複数台並べて置けるカウンターを備えた「U型(コの字)プラン」も拡充。コンロ側からもシンク側からも手を伸ばしやすいレイアウトで、効率よく調理や片付けを行うことができます。

↑調理家電などをカウンターに並べて置ける「U型(コの字)プラン」

 

トレンドのアイランドキッチンを進化させたようなスタイルのII型およびU型のキッチンは、これからのシステムキッチンのスタンダードになるかもしれません。

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

掃除機や調理家電などの新製品をプロがレビュー!注目の生活家電8選

夏を前にして各社から新製品が続々リリース。そこで今回は、早くも話題沸騰のダイソンのニュータイプ掃除機のほか、調理家電や空調家電の注目モデルを紹介します!

※こちらは「GetNavi」 2021年7月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

【私がチェックしました!】

家電ライター

平島憲一郎さん

生活家電全般の新製品紹介やレビューを執筆。掃除機や炊飯器などの検証企画も多く手掛ける。

 

【その1】滑るように軽快な操作感で掃除が圧倒的に楽しくなる!

コードレススティッククリーナー

ダイソン

Dyson Omni-glide

実売価格6万4900円

前後左右360度にヘッドを滑らせてゴミを除去する新しい掃除スタイルを実現したスティッククリーナー。ヘッド前後に2つのナイロンフェルトブラシを配置。ヘッドを押す際も引く際も大小のゴミを強力に吸引する。本体は床面に180度ベタ付きでき、家具下などの狭い隙間の掃除もスムーズだ。

SPEC ●ヘッド:Omnidirectional Fluffy クリーナーヘッド●充電時間:約3.5時間●最長運転時間:エコモード約20分(非モーター駆動ツール使用時)/強モード約5分●サイズ/質量:W208×H1077×D132mm/1.9kg

 

まるでフロアモップのように自由な動きで掃除機がけ可能

Dyson Omni-glideは、同社の掃除機のなかでも特に「操作性」を追求した機種といえる。従来の掃除機は、ヘッドの横を掃除するのに一度ヘッドを引き方向転換するかヘッドを持ち上げる必要があった。だが、本機は持ち手を軽くひねるだけでヘッドの向きを変え、滑らかに横移動できる。

 

特に家具が多い場所の掃除しやすさは格別で、まさにフロアモップのように自由な動きで掃除が行えた。電源スイッチがトリガー式でなくボタン式で、左右の手で持ち替えながらの掃除もスムーズだ。

 

またダイソンならではの吸引力も健在。毎分最大10万5000回転のモーター吸引と2本のフェルトブラシで、大きなゴミから微小なチリまで捕集。8基のサイクロンや高機能フィルターで、0.3μmの微粒子も99.99%取り除く。

 

気になる場所のゴミをスイスイ除去し、かつてない掃除機がけの楽しさを体感できる本機で、掃除のモチベーションはよりアップする。

 

↑最大10万5000回転/分のモーターなど先進技術を小型ボディに凝縮。9万8000Gの遠心力を生むサイクロンで微粒子ゴミも分離捕集する

 

↑3つのアタッチメントを付け替えて、フローリングの掃除以外にも対応。ミニモーターヘッド(写真中央)はふとんやソファの掃除にも使える

 

↑本体裏のスイッチを押しながらクリアビンを前に押し出すとふたが開く。ゴミに手を触れずに捨てられるので衛生的だ

 

【プロのインプレ!】ヘッドが360度回転して軽やかに掃除!

「ヘッドが360度くるくる回転、家具の隙間も手早く掃除し、すぐ次の場所に移れる快適さは一度味わうと“虜”。コンパクトなヘッドは、狭い場所での操作性も秀逸。汚れが気になったらサッと使う掃除スタイルに最適です」(平島さん)

 

↑ヘッドのネックが360度回転。ヘッドを縦向きに椅子の間に入れたりするなどの動きも自由自在だ

 

↑2つのブラシの間にキャスターホイールを4個装備。これにより縦横斜めにスライドする動きが可能になる

 

【Other Choice】

【No.1】「ごみくっきりライト」で小さな塵も照らし出す!

日立

パワかるスティック PV-BL30H

実売価格7万7550円

1.4kgの軽量ボディとパワフル吸引を両立。ヘッド部には白と緑のLEDライトを備え、暗所でもゴミがくっきり見える。バッテリーは着脱式で別売電池と連続使用も可。

SPEC ●集じん容積:0.15L●連続使用時間:強運転約8分、標準運転約40分●充電時間:約3.5時間●サイズ/質量:W230×H1010×D230mm/1.4kg

 

【No.2】絨毯、畳もお手の物の「オシドリヘッド」を搭載!

東芝

トルネオV コードレス VC-CL3000X

実売価格6万1580円

逆方向に回転する2本のブラシを新採用し、前方に押すだけで往復掃除したようにゴミが取れる。2段構造のサイクロン技術で微細なチリや花粉を99.9%分離する。

SPEC ●集じん容積:0.2L●連続使用時間:強モード約10分/標準モード約40分●充電時間:約3.5時間●サイズ/質量:W257×H1125×D220mm/2.9kg

 

【その2】精米後時間が経った乾燥米も新米のようにおいしく炊ける!

炊飯器

パナソニック

スチーム&可変圧力IHジャー炊飯器 SR-VSX101

実売価格11万円

新米も、精米後時間が経って乾燥した米も、おいしく炊き分ける炊飯器。火力、可変圧力、高温スチームを米の鮮度や銘柄に合わせて制御可能。追い炊き時に米の状態に合わせてスチーム温度を変える新技術でパサつきなく甘み満点のごはんに炊き上げる。

SPEC ●炊飯容量:0.5〜5.5合●内釜:ダイヤモンド竃釜●食感炊き分け(銀シャリコース):13通り●銘柄炊き分け:63銘柄●消費電力:1210W●サイズ/質量:約W275×H234×D361mm/約7.7kg

 

↑専用アプリでは炊飯した銘柄が日本地図に表示される。日本全国の米を食べたい人にはより達成感が得られる機能だ

 

↑ごはんをまとめ炊きして冷凍する人向けに「冷凍用ごはん」コースを搭載。再加熱後もほぐれやすく仕上がる

 

【プロのインプレ!】自宅の乾燥した米が新米のようにみずみずしい味に!

「開封後3週間ほど経った自宅の米を使って炊飯したところ、本当に新米のようなみずみずしい炊き上がりに! 銘柄炊き分けでは、その年の出来に応じて毎年炊き方を調整するこだわりがスゴい。まさに“コメ好き”にはたまらない一台です」(平島さん)

 

↑本体ふた部分の圧力センサーで釜内圧力を検知。可変圧力使用時の減圧スピードの違いで米の乾燥度を見極め、炊飯の仕方を調整する

 

【その3】一台16役の器用な圧力鍋が時短調理をラクラクサポート!

自動調理鍋

ティファール

ラクラ・クッカー プラス コンパクト電気圧力鍋 CY352AJP

実売価格2万7940円

圧力調理や低温調理、「蒸す」「煮る」「炒め」などの機能に新たに「発酵」「ベイク」「無水調理」を追加した電気調理鍋。栄養とうまみの凝縮したラタトゥイユやパンなどが作れ、一台16役で使える。容量3Lで4人ぶんの調理が可能だ。

SPEC ●調理容量:3L●最大圧力:70kPa●搭載モード:圧力、蒸す、煮る、炒め、低温、無水、発酵、ベイクなど全16モード●コード長:約1.5m●消費電力:700W●サイズ/質量:約W260×H283×D285mm/約4.2kg

 

↑操作パネルに16モードすべてを表示。ボタンを押して選ぶだけのシンプルな操作で調理ができる

 

↑62度の側面角度がついた球状ポット(内鍋)を採用。優れた熱循環を生み出し、ごはんもふっくら炊き上がる

 

【プロのインプレ!】パン作りでは想像以上に本格派の焼き上がりで驚いた

「パン作りに挑戦してみましたが、生地がしっかり発酵し、想像以上に本格的な香りと焼き上がりに! 120〜150℃の温度設定で炒め物もでき、卓上ですべての調理を行えます。ファミリー世帯はもちろん、単身世帯にもオススメできる、マルチな電気調理鍋です」(平島さん)

 

↑22〜59℃まで1℃刻みで温度設定ができる発酵機能を新搭載。パン作りで大切な生地の発酵も失敗なく行える

 

【その4】室内の空気の除菌・脱臭と集じん・加湿を一台で完結!

除菌脱臭機

日立

次亜塩素酸除菌脱臭機 ジアクリン ZP-GA1000T

実売価格11万円

次亜塩素酸とフィルターのW効果を用いた除菌脱臭機。除菌や脱臭に効果の高い次亜塩素酸を本体内で生成し、加湿フィルターに浸透させて空気をきれいにする。プレフィルターの「自動おそうじ」機構搭載でお手入れもラク。空気清浄・加湿機能も備え、通年で使える。

SPEC ●清浄時間:10分(8畳/次亜塩素酸モード)/7分(8畳/空気清浄モード)●毎時最大加湿量:約550ml(次亜塩素酸モード)/約800ml(加湿モード)●タンク容量:約2.2L●運転音:15〜55dB●サイズ/質量:W360×H669×D278mm/13.3kg

 

↑フラップ、送風口、プレフィルターにステンレス素材を採用。ステンレスに含まれる金属イオンが接触した菌を抑える

 

↑背面パネル内側にプレフィルターの自動掃除ユニットを搭載。運転48時間ごとに上下に動き、ホコリを除去する

 

【プロのインプレ!】特有の“塩素臭”なしにペットのトイレ臭を見事に抑制!

「次亜塩素酸特有の、プールのような塩素臭がないのにペットのトイレのニオイが本当に気にならなくなりました。1時間ごとにターボ運転で室内の空気を強制循環させる『快速花粉コース』は花粉の季節に重宝します」(平島さん)

 

↑事前準備は水タンクに水と塩化ナトリウム1包を入れるだけ。専用ユニットで電気分解して次亜塩素酸を生成

 

【その5】グリルはもちろん炊飯まで可能な超絶トースター!

オーブントースター

アラジン

グラファイト グリル&トースター CAT-GP14A

3万9000円

トーストやグリルに加え、低温調理や煮物・炊飯など8つの調理メニューを搭載。温度センサーとマイコン制御でトーストの温度・焼き時間を自動設定し、極上のトーストを焼き上げる。専用のグリルパンを使ってチキンも丸ごと1羽調理可能だ。

SPEC ●ヒーター:グラファイトヒーター+石英管ヒーター●温度調節つまみ:40〜90℃(5℃刻み)/100〜320℃(10℃刻み)●焼けるトーストの枚数:4枚●サイズ/質量:W391×H276×D391mm/約7.1kg

 

↑グリルパンに加えて、すのこ、炊飯釜が付属。グリルパンは蓋にもなる浅型と容量が約2倍にアップした深型の2種類を用意

 

↑付属の炊飯釜を使う「炊飯」モードを搭載。熱伝導性の高いアルミ製釜が、短時間で土鍋のように炊き上げる

 

【プロのインプレ!】ローストビーフなど本格調理にも対応のマイコン技術が優秀

「遠赤グラファイト技術とマイコン制御でトーストが外サクッ、中モッチリの食感に! 熱の立ち上がりが0.2秒でオーブン調理が予熱不要なほか、温度管理が重要なローストビーフなどの低温調理も失敗なく行えます」(平島さん)

 

↑加熱速度の速い遠赤グラファイトで一気に焼き、トースト内の水分を保持。中がモチモチに仕上がる

 

【その6】高品位なデザインと最上級の空気清浄性能を兼備

空気清浄機

カドー

LEAF720

13万9700円

SPEC ●適用床面積:65畳●フィルター構成:プレフィルター/光触媒活性炭フィルター+特殊活性炭フィルター/抗菌HEPAタイプフィルター/特殊活性炭フィルター●運転音:34〜59dB●サイズ/質量:約W423×H714×D297mm/約18kg

 

↑空気の状態を3色LEDで可視化。周囲の明るさに応じてLED照度を調節するため、就寝時も眩しくない

 

↑本体天面に強化ガラス製タッチパネルを搭載。シンプルかつ高級感のあるデザインで、操作性も文句なし

 

【プロのインプレ!】ホコリやウイルスが床に落ちる前に取り切る王道モデル

「大風量ファンと高性能フィルターでホコリやウイルスなどが床に落ちる前に除去する発想は合理的です。HEPAフィルターに抗菌機能を加えたのも時流に合っています。シンプルかつ上質なデザインも魅力的!」(平島さん)

 

↑本体内のツインブーストファンが毎分13.8m3の空気を浄化。室内に入った有害物質も人が吸う前に除去

 

【その7】ユーザーの現在地を冷蔵庫が検知してクレバーに節電運転!

冷蔵庫

パナソニック

IoT対応冷蔵庫 NR-F607WPX

実売価格42万5180円

スマホのGPSと連携する冷蔵庫。ユーザーが自宅から離れると自動で節電運転が始まり、登録したスーパーなどへの滞在を確認すると予冷運転の開始を問う通知が届く。業務用レベルの急速冷凍機能を備え、食品の細胞の破壊を抑えておいしく冷凍できる。

SPEC ●定格内容積:600L●年間消費電力量:252kWh/年●クーリングアシスト機能:はやうま冷凍/はやうま冷却●除菌・脱臭機能:全室ナノイーX●サイズ/質量:W685×H1828×D745mm/116kg

 

↑アプリ内留守番モードの画面。スマホの位置情報で「外出」を検知するとすぐに節電モードへ移行する

 

↑微凍結パーシャル機能は、肉や魚が凍るギリギリの約−3℃で食品の酸化を抑制。豚肉なら14日鮮度を保つ

 

【プロのインプレ!】冷蔵庫内の食材の残量をスマホで確認し買い忘れが防げる!

「節電機能とともに優秀なのが、ストックマネージャー機能。卵や牛乳などアプリに登録した食材を冷蔵室内の重量検知プレートに載せると、出先から残量をスマホで確認できます。これで買い忘れや買い過ぎによる食品ロスを防げて超便利!」(平島さん)

 

【その8】スマートに一体化したゴミ箱と掃除機で清潔な室内を維持

ゴミ箱+掃除機

サンコー

センサー式ゴミ箱掃除機 吸っちゃうダストボックス

1万2800円

センサー付きの自動開閉式ゴミ箱が付属ツールを装着し掃除機に変身! 本体にフィルターを内蔵し、きれいな空気を排出する。ゴミ箱には市販のゴミ袋やレジ袋を使用可。キャスター付きで、掃除機がけも快適に行える。

SPEC ●ゴミ箱容量:6L●吸込仕事率:59W●センサー電源:単三形乾電池3本●ケーブル長:4.5m●付属品:ゴミ袋30枚、延長管2本、ホース、床用ノズル、隙間用ノズルほか●サイズ/質量:W252×H410×D252mm/4.44kg

 

↑天面のセンサーに手をかざすと自動でふたが開き、5秒後に閉まる。本体に触れずにゴミ捨てでき、ニオイも防げて便利だ

 

↑本体内のゴミバケツにフィルターを装着。排気はすべてこのフィルターを通って放出するので、部屋の空気を汚しにくい

 

【プロのインプレ!】掃除機置き場が不要で掃除後のゴミ捨てもなくしたのが画期的!

「掃除機の設置場所を節約でき、掃除機で吸ったゴミを捨てる手間まで解消できる“コロンブスの卵”的アイテム。フィルターは水洗いでき、お手入れも超簡単! モノを増やしたくないワンルームや個室での使用に最適です」(平島さん)

 

↑掃除機のホースや延長管を本体の四隅に装備。各パーツをすぐ組み立てて使え、収納場所も増えない

消費者の変化に家電はどう応えるのか? パナソニックが食でつながるSNS「EATPICK」をローンチ

パナソニックは、食に関する情報を共有できるコミュニティサービス「EATPICK」をリニューアルし、アプリ版の提供を開始します。それに合わせ、家電と食を定期的に届けるサブスクリプション「foodable」、個人の腸環境に応じて最適な情報や食材を届ける「おいしく腸活」の2つの新サービスを本格導入し、食のサービス事業展開を加速します。

↑食をテーマにしたSNS「EATPICK」

 

EATPICKは、2020年5月に誕生した“食に関する新たな発見や楽しみを共創するコミュニティサービス”。この1年で会員数は25万人を達成し、述べ300万人以上が利用するサイトに成長しています。開設1年を機にサービス内容を拡充し、WebコミュニティからSNSへとサービス形態を一新。UIの改善など使いやすさを追求したアプリ版サービスの提供を開始します。

 

また、これまで試験的に導入していたサブスクリプションサービスを「foodable」として4コースで本格展開。全コース一律月額3980円(税・送料込み)のお手軽な料金で、パナソニックの最新家電レンタルと食材の定期宅配を組み合わせたサービスを受けることができます。

↑家電と食のサブスクリプションサービス「foodable」

 

用意されるコースは、同社の炊飯器の最上位機種をレンタルして、ごはんソムリエが厳選した銘柄米のなかから毎月2種類を選んで食べ比べることができる「ごはんソムリエ厳選 銘柄米食べくらべ」、タンブラーミキサーと楽天ファームが提供する冷凍スムージーキットがセットになった「100%オーガニックスムージー おいしく飲む健康」、ホームベーカリーと日清フーズのパンミックスがセットになった「選べるパンミックス ふっくら焼き立て初体験」、オーブントースターと敷島製パン(Pasco)の冷凍パンがセットになった「風味豊かなパンで目覚める お手軽ベイクアップ」の4コース。毎月食材を選んで試すことができるので、手軽に色々な味が楽しめます。

↑foodableでは家電レンタルと食材の定期配送を組み合わせたサービスを提供

 

↑提供される商品イメージ

 

また、インナービューティの向上を目指す「おいしく腸活」サービスでは、腸内フローラ解析サービスを提供するサイキンソーと協力し、自分の腸内環境を見える化した上で、日々の食事を記録に残せる食のパーソナルカレンダーや献立ナビなどの情報を提供。さらに、腸活食材と引き換えられるクーポンなどももらえます。こちらも月額3980円(税・送料込み)。

↑個人の腸内環境に応じたサービスを提供する「おいしく腸活」

 

↑腸内フローラを解析して、それに基づいたパーソナルサポートを提供します

 

デビューキャンペーンとして、「foodable」「おいしく腸活」のコースを契約すると、3980円分のポイントがもらえる実質1か月キャンペーンを7月31日まで実施。各コース先着100名となるので、興味がある方はチェックしてみて下さい。

 

消費者の価値観はモノから体験に変化

家電のイメージが強いパナソニックがフードサービスに注力する背景には、社会情勢の変化により“豊かさ”の価値観に変化が見られることがあります。

 

これまで同社では、新しい家電製品を購入することで得られる物質的豊かさや、高機能な家電による利便性を提案してきましたが、今後は体験や感動に重きを置く情緒的豊かさや、コミュニティでのつながりを重視する関係性価値が求められるようになると分析。家電の機能的進化だけではなく、食に関するサービスのなかで同社の家電も訴求していくことで、これからの消費者に選ばれる家電メーカーになっていきたいとしています。

↑同社による社会変化と価値観の変化の分析

 

今回新たにスタートする「foodable」や「おいしく腸活」などは、まさに家電と食を組み合わせて提案する画期的なサービスとなっており、今後は調理用家電だけでなく、ほかの分野の製品でも同様のサービスが増えていきそうです。

 

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パナ「Let’s note」に新シリーズ! 14インチ、小型軽量、テレワーク需要ガチ狙いの見所は?

パナソニックは6月3日、オンラインで新製品発表会を開催。モバイルPC「Let’s note(レッツノート)」シリーズの新モデル「FV1シリーズ」を6月18日に発売すると発表しました。

↑Let’s note FV1シリーズ(ブラック)

 

↑Let’s note FV1シリーズ(シルバー)

 

製品コンセプトは「大画面なのにコンパクト」。14.0型ディスプレーを搭載しながら、サイズを約W308.6×D235.3×H18.2mmにおさめ、13.3型クラスのノートPCとほぼ同等のサイズを実現しています。軽量設計も特徴で、最軽量モデルでは重量約999gという軽さを実現。同じく14.0型のディスプレーを搭載する同社の「LV1シリーズ」と比較して、フットプリント比で約28%の省スペース化し、携帯のしやすさにもこだわりました。

 

大画面を搭載しつつフットプリント(接地面積)抑えるために、Let’s note史上もっとも狭いという、約5.3mmの狭ベゼルを採用。狭ベゼル仕様のノートPCは、側面からの衝撃に弱いというデメリットがありますが、同社では新構造を採用し、開発段階で独自基準の耐久テストを実施することで、狭ベゼルと側面からの耐衝撃性能を両立したとのことです。

↑新構造を採用し、開発段階で独自基準の耐久テストを実施することで、狭ベゼルと側面からの耐衝撃性能を両立

 

ディスプレーの解像度は2560×1440ピクセルのQHDで、縦横比3:2のアスペクト比を採用しています。LV1シリーズと比較して作業領域が縦方向に約2cm拡大したことで、JIS規格のA4見開き資料なども閲覧しやすくなりました。

↑ディスプレーの解像度は2560×1440ピクセルのQHDで、縦横比3:2のアスペクト比を採用している

 

テレワーク向けに、音響機能が充実しているのも特徴。イスラエルのオーディオメーカーWavesの音響効果ソフトウェア「MaxxAudio」と、高い音圧を持つボックス型のスピーカーを搭載し、相手の声が聞き取りやすい音質を実現しました。

 

さらに、インテルの電源効率最適化技術「インテル Gaussian & Neural Accelerator(インテルGNA)」に対応するノイズ除去機能「COMFORTALK」にも対応。タイピング音やサイレンといった騒音を低減しながら声を相手に伝送でき、騒音下でのウェブ会議でも、自分の声が相手に伝わりやすいといいます。

 

Let’s noteシリーズの特徴である円形タッチパッドは、直径約63mmの大型のものを採用。「QVシリーズ」の43mmと比較して、約1.5倍大型化しています。キーボードの使いやすさにもこだわり、キーピッチは縦横約19mm、キーストロークは約2mmと、同社の他シリーズ同等の打鍵感を実現しました。

↑PCの基本性能にもこだわった。円形タッチパッドは、直径約63mmの大型のものを採用。キーボードのキーピッチは縦横約19mm、キーストロークは約2mmだ

 

そのほか、インターフェースとしてはHDMI端子(最大出力4K60p)、USB 3.1 Type-C(Thunderbolt 4、USB Power Delivery対応)×2、USB 3.0 Type-A×2、ミニD-Sub 15ピン(VGA)、3.5mmオーディオ入出力端子などを搭載。SDカードスロット、有線LAN、約2207万画素のウェブカメラと、Windows Helloに対応した顔認証用カメラ、音声用アレイマイク×2も備え、ワイヤレス通信規格としてはWi-Fi 6 AX201、IEEE 802.11a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.1に対応しています。

 

個人向け店頭モデルは「CF-FV1GFNQR(Core i7-1165G7、16GBメモリー、512GB SSD、Office Home & Business 2019)」、「CF-FV1FDMQR(Core i5-1135G7、16GBメモリー、512GB SSD、Office Home & Business 2019)」、「CF-FV1FDSQR(Core i5-1135G7、16GBメモリー、256GB SSD、Office Home & Business 2019」、「CF-FV1FDWQR(Core i5-1135G7、8GBメモリー、256GB SSD)」の4種類を用意。

 

CF-FV1GFNQRを除く3モデルは約11時間のバッテリー駆動時間、「バッテリーパックL」が標準で付属するCF-FV1GFNQRのみ、約21時間のバッテリー駆動時間を実現しました。また、CF-FV1GFNQRのみ、LTE通信に対応します。

 

個人向け店頭モデルの価格はオープンプライスで、実売価格は税込24万2000円からになる見込み。なお、法人向け/オンラインストア向けモデルはCPUにCore i7-1185G7またはCore i5-1145G7を搭載し、インテルEvo vPro準拠モデルや、ワイヤレスWAN 5G/ローカル5G対応するモデル、タッチ対応ディスプレーやキーボードバックライトを搭載するモデルも用意されます。

 

発表会で登壇したパナソニック株式会社 コネクテッドソリューションズ社の副社長 坂元 寛明氏は、FV1シリーズ開発の背景について、「コロナ禍に置いて、モバイルワーカーが気持ちよく使え、使っていてワクワクするLet’s noteを作りたかった」と言及。

↑パナソニック株式会社 コネクテッドソリューションズ社の副社長 坂元 寛明氏

 

テレワークがビジネスパーソンに好意的に受け入れられている一方で、さまざまな課題を抱え、仕事に対するモチベーションが下がっている人も多いという話などに触れ、「営業利益や生産効率を求めることも大切だが、それ以上に、ビジネスパーソンの一人一人が、気持ちよく働ける社会を実現したいという気持ちが強い。私が属するモバイルソリューションズ事業部のミッションは、モバイルワーカーが活き活きと働く社会の実現だ」との考えを示しました。

↑発表会で参照された、日本生産性本部による調査データ

 

また、2021年度の販売台数目標として、Let’s noteシリーズとTOUGHBOOKシリーズの合計で、前年比107%となる82万台(グローバル市場)を設定していることも明らかにしました。

↑2021年度の販売台数目標として、Let’s noteシリーズとTOUGHBOOKシリーズの合計で、前年比107%となる82万台を設定する

 

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「お肌よわよわ」新人編集者が最新シェーバー「ラムダッシュ6枚刃」をレビュー!【動画ダイジェスト】

GetNaviでは、YouTubeチャンネルの「家電トーク」にて、新人編集部員・小山雅斗(以下、小山くん)が便利な家電や最新のガジェットを紹介する動画を公開中。今回は、パナソニックのリニアシェーバー「ラムダッシュ」ES-LS9AX(実売価格6万6000円・税込)のレビュー動画をダイジェストでお届け。6枚刃による深剃りに感動する小山くんの様子をぜひチェックしてみてください!

↑今回レビューするリニアシェーバー「ラムダッシュ」ES-LS9AXを手にする小山くん

 

普段使いのフィリップスとラムダッシュ6枚刃を比較レビュー

今回のラムダッシュについて、小山くんも以前から気になっていた商品とのこと。なぜなら、小山くんは子どもの頃からのアトピー持ちで、肌が弱いからだといいます。

 

「今まではT字のカミソリ、またはフィリップスのシリーズ9000という肌に優しいと言われる電動シェーバーを使っていました。T字カミソリは深剃りできますが、肌が荒れてヒリヒリしてしまうので、できるだけ電動シェーバーで剃りたいんですが……(フィリップスだと)剃り残しがあるので、今回はラムダッシュ6枚刃によって、そのあたりが解決されるのか、見ていきたいと思います!」

↑現在はフィリップスの電動シェーバーとT字カミソリを併用しています

 

USBタイプCケーブルや、全自動洗浄充電器などの付属品を取り出したあと、いよいよ本体にご対面。まずは、その収納ケースの高級感にびっくり

 

「電動シェーバーが入ってるとは思えない! パソコン周辺機器が入っているのか? というぐらいの硬めのケースです! ケースの下にはUSBタイプCが入るようになっていて、持ち運びしながら充電できるようになっています。(本体は)やっぱりヘッドの部分がすごい重厚感があって、ゴツさがありますね。カッコイイ!」

↑重厚感のあるボディ

 

↑本体は頑丈なケースに収められています

 

ラムダッシュの深剃り性能は優秀!

それでは検証をスタート! 検証の内容とは?

 

「3日間ぐらいひげを伸ばして準備しておきました。ラムダッシュで右半分、(古いモデルで申し訳ないですが)私物のフィリップスで左半分のひげを剃ってみて、実際に剃りやすさや、どれぐらい深剃りができるか、肌への負担、お手入れのしやすさ、そんなところまで見て行けたらと思います!」

 

まずは、いつも使っているフィリップスの剃り心地を改めてチェック。

 

「T字カミソリに比べてまったく痛くならないですし、問題ないぐらい剃れています。ただ、アゴ下の剃り残しを若干感じますね。この剃り残しを剃るのに何回もこすらなければいけないので、それが肌にいいのかな……と感じたりします」

↑いつも使っているフィリップスでは、剃り残しが気になる様子

 

続いて、ラムダッシュで顔の右半分を剃ってみたところ……

 

「明らかに深剃りに関してはラムダッシュの方が優秀! T字カミソリを越えるかというと、かなわないかな……という感じですが、かなりそれに近い深剃りができています! これだったら外に出かけるとき、撮影するときでも剃り残しが気にならないレベルには剃れるでしょう。ラムダッシュだったら、T字カミソリを使わずにこれ1本でちゃんと深剃りできるのがいいですね」

↑ラムダッシュで剃った後、ビフォー・アフターを比較。使用後はキレイに剃れています

 

T字カミソリに比べて肌への刺激は少ない

気になる肌への刺激はどうだったでしょうか?

 

「やっぱり、ラムダッシュはちょっとだけ肌へのヒリヒリ感を感じました。ただ、T字カミソリに比べたらヒリヒリ感は少ないです。しかも、これは肌が非常に弱い僕の感想。一般の方なら全然大丈夫だと思います! もし、肌を気にしていて、T字を使いたくないな……という方がラムダッシュを選ぶのはいいと思いました

 

ただし、ひげ剃り後の肌への刺激に関しては、フィリップスが優れていることは確かなようで「剃った後のヒリヒリもしないし、肌を守りたいと考えるならフィリップスの方がいいかもしれません」とのこと。

 

ただし、「ラムダッシュは上下に動かすだけで剃れますが、フィリップスだと円を描きながら剃るのでちょっとだけテクニックが必要」とのことで、ラムダッシュのほうがカンタンに剃れるとの評価でした。

↑肌への刺激の少なさは、フィリップスが優れていたようです

 

↑動画ではお手入れもチェック。洗浄の際はハンドソープをつけて音波モードにすれば、自然に汚れが落ちます。普段のお手入れは、「洗浄機にさしておくだけで清潔な状態が保てるので、その点ではラムダッシュがいいと思いました」

 

最後に、「ラムダッシュ」6枚刃を使ったシメのひと言を!

 

「ラムダッシュを使うことによって、T字のカミソリを使わなくて良くなるのでは? と思ってかなり欲しくなった商品ですね! フィリップスは肌には優しいんですが、要所要所でT字カミソリを併用しなくてはならず、肌が荒れてしまうみたいなことがあって。そういうこと繰り返しているので、これからはラムダッシュ1本にするのも、いい選択肢かな……と。アゴ下など剃りづらいところでも密着してちゃんと深剃りしてくれるのは、さすがラムダッシュ。そういうところで悩んでいる方、試してみるのもいいんじゃないでしょうか!」

↑ラムダッシュがあれば、T字カミソリはなくても不自由はしなさそうです

 

YouTubeチャンネル「家電トーク」では、小山くんが話題の電気圧力鍋や掃除機を試した動画も公開中。ぜひチェックしてみてください!

【今回紹介した動画】

パナソニックがLUMIX Gのフラッグシップモデル「GH6」を開発、ワンランク上の映像作品に応えるモデルを年内に投入

パナソニックは5月26日、「LUMIX G」シリーズのフラッグシップモデル「GH6」を開発したと発表しました。2021年内に製品化し、グローバル市場に導入予定とのこと。

 

パナソニックによると、動画配信の需要が高まる中、より高画質でさまざまな表現手法を用いた、ワンランク上の映像作品を追求するプロの映像クリエイターが増加し、ユーザーの創意工夫に応える自由度の高いカメラが求められているとしています。

 

このようなニーズに応えるべく、映像表現の自由度をさらに高める、マイクロフォーサーズのミラーレス一眼カメラ「GH6」を開発。高速読み出しを実現するマイクロフォーサーズ・イメージセンサーと画像処理エンジンのヴィーナスエンジンを新たに開発し、卓越した映像表現を可能にしたとのこと。

 

Cinema4K 60p 10 bitの動画記録に対応するほか、4K 120p 10 bitのハイフレームレート記録やバリアブルフレームレート記録にも対応。動きのあるスポーツシーンやアクションシーンの撮影に最適としています。また、推奨動作温度内において動画記録時間が無制限となっています。

パナソニックからスマホと連携してライブ配信がしやすい「LUMIX DC-GH5M2」が登場

パナソニックは5月26日、マイクロフォーサーズミラーレス一眼カメラ「LUMIX DC-GH5M2」を発表。6月25日発売で、市場想定価格はボディのみの「DC-GH5M2」が19万4000円、標準ズームレンズ付属のレンズキット「DC-GH5M2M」が21万9000円です。

 

LUMIX DC-GH5M2は、マイクロフォーサーズのハイエンドモデル「GHシリーズ」の最新機種。一眼カメラとしての基本性能の進化はもちろん、ライブ配信や動画撮影に注力した機種になっているとのこと。

 

イメージセンサーには、有効画素数約2033万画素のLive MOSセンサーを搭載。ローパスフィルターレス設計によりリアルな解像力を実現したほか、センサーの表面にAR(Anti Reflection)コーティング処理を施し、フレアを抑制しています。

 

画像処理には最新のヴィーナスエンジンを採用。さらに、最新のAFアルゴリズムを採用した「リアルタイム認識AF」を搭載し、一般的な「顔・瞳認識」に加え、後ろ向きの人物の頭部をとらえる「頭部認識」、遠く小さな被写体全体をとらえる「人体認識」に対応しています。

 

また、LUMIXとしては初となる無線ライブ配信機能を搭載。スマートフォンとLUMIX DC-GH5M2を専用アプリ「LUMIX Sync」経由で接続すれば、手軽にYouTubeやFacebookなどでライブ配信を楽しめるとしています。これに加えて、LUMIX Sync上でカメラの接続先をWi-Fiルーターなどに指定すると、スマホの通信データを使わずに配信が可能です。

 

配信時に気になるバッテリーは、従来モデル「DC-GH5」付属のバッテリーよりも容量が約18%増加した、大容量の「DMW-BLK22」が付属。さらに、USB Power Deliveryに対応しており、本体を充電しながら撮影できます。

動画は、Cinema4K 60p 10 bitやCinema4K 30p 4:2:2 10 bit記録やV-Log L撮影に対応。このほか、動画記録中の赤枠表示や、撮影中に完成形をイメージできるフレーム表示などのアシスト機能も搭載しています。

電アシならではの弱点を解決。パナ「ビビ・L」に新搭載された「押し歩き」機能とは?

パナソニック サイクルテックは、国内で初めて押し歩き機能搭載の電動アシスト自転車「ビビ・L・押し歩き」を7月6日から発売することを、5月21日に発表しました。

↑「ビビ・L・押し歩き」12万9000円(税込)。全長1865×全幅580mm、質量24kg、カラーはチョコブラウン

 

電アシならではの悩みを解消してくれる! 便利な押し歩き機能

電動アシスト自転車の市場は年々拡大し、普段の買い物や子どもの送り迎えなど、様々な用途で使用されています。また近年は、高齢者の運転免許自主返納後の移動手段としても選ばれていますね。

 

今回パナソニック サイクルテックは、電動アシスト自転車の押し歩きをアシストする機能を、買い物に便利なショッピングシリーズ「ビビ」の中で、高齢者の使用率が高い軽量モデル「ビビ・L」に搭載しました。走行距離はパワーモード約46km、オートモード約54km、ロングモード約78kmとなります。

↑パナソニック サイクルテックから登場している電動アシスト自転車の分布図。ショッピングモデル「ビビ」は買い物に快適な大型バスケットや、スタンドを立てると同時にハンドルも固定される“スタピタ2”などの機能を搭載したシリーズとなります

 

一般的に電動アシスト自転車はモーターのアシストにより快適に移動ができる反面、その質量により、自転車の押し歩き時に負荷がかかるという課題があります。パナソニック サイクルテックでは4つのセンサー(サドル傾斜センサー、モーター内蔵センサー、トルクセンサー、スピードセンサー)による制御で解決。この機能により歩道橋や駐輪場のスロープ、坂道などで押し歩き時のアシストが可能になるとのこと。

↑押して歩く際にかかる負荷を軽減することで、電動アシスト自転車の利便性向上を図っています

 

スピードセンサーとモーター内蔵センサーにより、モーターを制御し、歩く速さ(時速6km以下)が変わっても人の歩みに合わせてアシストします。上り坂や荷物を運ぶときなどは、押し歩く状況によりアシスト力が変わります。モーター内蔵センサーにより、押し歩く負荷に応じたアシスト力を出力します。

↑「押し歩き専用手元スイッチ」。 押し歩きボタンの高さ(出っ張り)は、他のボタンより0.2mm高い、0.7mmにすることで操作しやすくしています

 

トルクセンサーで、ペダルの負荷を検知して、ペダルに足が乗っていれば押し歩き機能は作動しません。押し歩きアシストを安全に制御します。

↑本製品は、サドルの状態を検知するサドル傾斜センサーを内蔵し、サドルが傾斜状態の時のみ、押し歩き機能が作動する設計。押し歩き時は乗車できない機構にすることで不安全な使用を防止します

 

今後は、子乗せモデルや業務用電動アシスト自転車に押し歩き機能を搭載予定とのこと。坂道、歩道橋や駐輪場のスロープ、荷物がたくさんある時には自転車を押して歩きますが、かなりの体力を消耗します。なので、この機能はユーザーにとっては大変うれしいことです。ビビ・L・押し歩きは、日々の買い物シーン、行動範囲を変える電動アシスト自転車として、活躍してくれそうです。

 

 

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剛毛ヒゲに悩むライターがパナソニック「ラムダッシュ6枚刃」を検証!「3日伸ばしても剃れる」は本当か?

パナソニックは、メンズシェーバーのフラッグシップモデル、リニアシェーバー「ラムダッシュ」6枚刃シリーズを6月6日に発売します。従来、ラムダッシュシリーズのフラッグシップモデルは5枚刃でしたが、新製品では初の6枚刃となりカット率が向上しています。

↑6月6日発売のリニアシェーバー「ラムダッシュ」6枚刃。パナソニック初の6枚刃にかけて、発売日も「6」にこだわってる?

 

「アゴ下トリマー刃」を追加し、長いくせヒゲのカット率が4倍に

新製品は、短い寝たヒゲを捉えてカットする「くせヒゲリフト刃」×2、最薄部41μmの外刃でヒゲを根元からとらえて深剃りする「フィニッシュ刃」×2に加え、新たに「アゴ下トリマー刃」を2枚追加しました。コーム状の外刃が長いヒゲやくせヒゲを起こして取り込みプレカットするもので、その後に外側の「フィニッシュ刃」で深剃りする仕組み。これにより、長いくせヒゲのカット率が従来モデルより約4倍向上したとのことです。

↑新搭載のアゴ下トリマー刃を含め3種類の刃を2組ずつ配置したことで、「3日間伸ばしたヒゲもしっかり剃れる」とのこと

 

↑新搭載の「アゴ下トリマー刃」は長いヒゲやくせヒゲ、寝たヒゲも起こして内部に取り込み、フィニッシュ刃が刈り取りしやすいようにプレカット

 

「新密着5Dシステム」により、複雑なラインにも密着

6枚刃に加え、1秒間に約220ストロークするラムダッシュ史上最速のリニアモーター駆動も特徴。さらに「新密着5Dシステム」により、アゴ下、喉元の複雑なラインも密着して深剃りします。この「新密着5Dシステム」とは、360度全方向にスイングする密着5Dヘッドと、内刃と外刃が一体となり上下に大きく浮き沈みする密着フロート刃機構を組み合わせたシステムです。

↑高速リニアモーターは健在。約220ストローク/秒の高速ストロークで、なぞるだけで濃いヒゲもカット

 

↑密着5Dヘッドと密着フロート刃機能により、喉元やアゴ下の複雑なラインでもしっかり肌に密着し、1回の剃り上げで広い面積を深剃りできます

 

今回、「ラムダッシュ」6枚刃シリーズとして発売するのは3モデル。ともにシェーバー本体は同じで、付属品が異なります。「ES-LS9AX」は全自動洗浄充電器・ACアダプター・USB充電ケースが付属し、市場想定価格は6万6000円前後(税込・以下同)。「ES-LS9N」は全自動洗浄充電器・ACアダプター付属で5万5000円前後。全自動洗浄充電器を省略し、充電システムはACアダプターのみの「ES-LS5A」は4万4000円前後。

↑3つのシリーズの本体は同じで、付属品が異なります

 

3日半伸ばした太く、長く、密集したヒゲを剃る

筆者は人一倍ヒゲが濃く、1本1本が太い上に伸びるのが早い……。伸ばした状態で通常のモデルを使うと、太くて長く、密集したヒゲがシェーバーの中に入っていかず、なかなか剃れません。ようやくヒゲが入ったら入ったで、シェーバーの刃がヒゲをカリカリと噛んで強く引っ張ってしまい、すごく痛いんです。また、筆者はヒゲが濃いゆえに、ヒゲ剃りに時間がかかって腕が疲れてしまうため、毎朝のヒゲ剃りが憂鬱で仕方がありません。

 

その点、本機は「3日間伸ばしたヒゲでもしっかり剃れる」と公言しています。果たして、剛毛ヒゲの筆者にも当てはまるのでしょうか……? 伸ばした期間は、丸3日半。日曜日の朝に剃ってから月・火と剃らずにヒゲを育て、水曜の午後にラムダッシュ6枚刃を試してみました。

↑3日半剃らないと太いヒゲが3mmくらいまで伸びてしまいます

 

長いヒゲを刃が噛む痛みがなくなった!

使ってみると、いつもの「長いヒゲを刃が噛んで痛くなる現象」が全くありません。力を入れずに、すーっと剃れていくのです! さすがに、1回のシェービングで全てがキレイに剃れるわけではありませんが、初めのシェービングでも長く濃いヒゲが引っかかることなく、スムーズに切れていきます。1回目で70%ほどが剃れ、その後に2-3回軽くなぞっただけで、3日半伸ばしたヒゲもきれいサッパリ深剃りできました!

 

5Dシステムとフロート刃のせいか、肌の密着感も高く、外刃の感触も滑らかでした。私のように濃いヒゲでもひっかかりがなく、肌の上をスムーズに動き、滑らかにカットしてくれたのはうれしいところ。本製品なら、いままで憂鬱だった毎朝のルーティンをスムーズにこなすことができそうです。これは、6枚刃もさることながら、日本刀と同じ鍛造製法で作られたという刃の切れ味の鋭さも理由のひとつでしょう。

↑まずは左の頬に使用した状態。長く伸ばしたヒゲも1回のシェービングで大まかに剃ることができました

 

↑あとは2-3回、細かい動きでなぞってやれば、このようにキレイになります

 

↑日本刀と同じ鍛造製法で作られた内刃のエッジは0.3μmと鋭いのも特徴です

 

ただ、本製品は肌への当たりは柔らかいのですが、いつも使っているシェーバーのクセで肌に強く押し付けすぎてしまい、部位によってはわずかに血が滲んでしまうこともありました。ラムダッシュは外刃が薄く内刃が鋭いため、強く押し付けずとも軽く撫でるだけで深剃りができるので、それに合ったシェービングに慣れる必要がありそうです。

 

デザインや付属品もさすが高級機

ちなみに、本製品は上質感を高めた新カラー「クラフトブラック」と「スカルプチャーデザイン」を採用。立体的な造形美と手になじむボディラインも魅力で、さすがはフラッグシップといったところ。

↑高級感のあるボディも魅力。本体を軽く握るだけで充電状況などの情報が表示されます

 

さらに、今回試した「ES-LS9AX」には、USB充電ケースが付属しているのが便利です。こちらを使うとケースに入れたままUSBケーブル(Type-A/Type-C)で充電できるため、ACアダプターを持ち歩く必要がなく、出張や旅行の時に重宝しそう。

↑「ES-LS9AX」は全自動洗浄充電器・ACアダプター・USB充電ケースを付属

 

↑USB充電ケースはモバイルバッテリーからでも充電できて便利

 

また、付属の全自動洗浄充電器は専用の洗浄液を使って自動洗浄でき、洗浄・乾燥・充電ができる全自動コースのほか、充電のみ、乾燥・充電(手洗い後や入浴時に使ったときなど)の3コースが選べます。シェーバー本体のヘッドは、刃と外刃フレームが外せるので、手洗いでも念入りに掃除することができます。

↑専用洗浄液1袋を付属。このほか、ブラシと専用オイルも付属します

 

↑充電器の背面にファンを搭載し、洗浄後に本体を乾燥することもできます

 

↑外刃フレームと刃を分離できるので、細かい箇所までお手入れができます

 

テレワークが続く今日この頃、ちょっとした外出ならどうせマスクするからと、ヒゲ剃りをサボりがち。オンラインミーティングの前に慌ててヒゲを剃ることもしばしばですが、2-3日伸ばしたヒゲはなかなかに頑固でストレスになります。「ラムダッシュ」6枚刃を使ってみて、「剃り心地の良いシェーバーはテレワーク時代でも必需品なのだ」と、改めて実感した次第です。

 

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風呂入りながら会議もできちゃう時代には「防水ビエラ」で心に余裕が生まれる【愛用品コラム46】

本連載ではGetNavi web編集長・山田佑樹が日々の生活で愛用している品々を紹介していきます。

 

【#愛用品 46: パナソニック プライベート・ビエラ「UN-15N10」】

●起

ビジネスパーソンにとって、最後の楽園として君臨していたのは、「電車」と「風呂」だと思う。電車の移動中は電話に出なくていいし、メールも見るぐらいでいい。それが近年、メッセンジャーがバンバン届いて返信しなくてはいけないし、昨年からはマイクオフだったら会議にまで出れるようになってしまった。風呂もまた同じで、正直、ビデオオフ&ミュートにしていれば、湯船につかりながら会議に出れるようになってしまった。

 

●承

「会議イン風呂」は結構上級者だと思うが、楽園を失った我々はどうしたらよいか。そこで、文明の利器返しである。風呂の時間ぐらい仕事のことを忘れたいなら、テレビを持ち込むしかない。仕事をブロックするために、風呂にエンタメを持ち込むのだ。まったく根本的な解決になっていないが。

 

●転

となれば、鉄板のお風呂テレビ、防水ビエラである。私は本を読む派なのでもっぱら妻と娘が使っているが、とても楽しそうだ。なかなか出てこない。浴室乾燥機を回したいから早くあがって欲しいなぁと思っていると、「洗濯物、干しておくよ!」である。心に余裕が生まれている。

 

●結

防水ビエラには10V型と15V型の2種類がある。どちらにしようかと迷うときは下記の考え方がいいと思う。「風呂で観るメイン」なら15V型。「キッチンで聴くメイン」なら10V型。キッチンで調理中でも、仕事が思考に染み込んでしまう人にもオススメしたい。

 

GetNavi web編集長・山田佑樹の「愛用品コラム」はInstagramでも展開中。週3回公開しています。

リアルとバーチャルが重なる?「SPORTS CHANGE MAKERS」に新しいオンライン体験を感じた

スポーツを支えるテクノロジーといえば、どんなものを思い浮かべますか? 選手たちのユニフォームや水着、厚底シューズなどありますが、スポーツを見るという点でも5Gマルチアングル視聴のような新しい観戦スタイルが生まれています。

 

そんなテクノロジーの開発を支える活動をしているのが、パナソニック。同社はスポーツ発展のためのアイデアを募集する「SPORTS CHANGE MAKERS」を開催しています。3月9日には8月の本大会に向けたプレイベントを開き、プロジェクトの紹介や識者による座談会が行われました。

 

今回はそのプレイベントの模様とともに、「Mirror Field」という新しいオンライン体験の詳細もレポートしたいと思います。

 

あらゆる壁を越えていけ

SPORTS CHANGE MAKERSとは、パナソニックがIOC(国際オリンピック委員会)、IPC(国際パラリンピック委員会)の協力を得て進めているプロジェクト。パナソニックの映像・音響技術を用いてスポーツの価値や魅力を広げるアイデアを学生から募集。最終プレゼンテーションで選ばれた優秀案は、パナソニックとの共同プロジェクトとして実現に向けた支援を受けられます。

↑各地域で予選を行い、4チームが最終プレゼンに進む

 

第1回のテーマは「GOING BEYOND BARRIERS」。バリアというのは、健常者と障がい者、リアルとバーチャル、ジェンダー間に存在する壁や境界を指しています。スポーツ×テクノロジーの力であらゆる壁を越えていく。そんな可能性を持ったテクノロジーが、日本や中国、アメリカ、フランスの学生から集まったそうです。

 

本番の最終プレゼンは8月のため詳細は語られませんでしたが、各チームが寄せたビデオメッセージでは、「言語や文化の壁を越えたコミュニケーション」「競技のルールをすぐに理解できるツール」「聴覚障がい者のためのテクノロジー」と、各案のキーワードを聞くことができました。

↑最終プレゼンに残った4チーム。さまざまなバリアを越えるアイデアが集まった

 

新しいオンライン体験「Mirror Field」

今回はプレイベントでしたが、バリアを越える1つの試みが行われました。それが、この日のために開発された「Mirror Field」。リアルの会場であるパナソニックセンター東京をバーチャル空間に再現し、参加者は自身のアバターを操作してイベントに参加できる新しいイベントモデルです。

 

イベントのURLにアクセスし、まずアバターを作成。操作方法のガイドを終えると、アバターとして会場に参加。プレゼンをリアルタイムで聞きながら、会場を自由に回遊できます。前方のスクリーンをクリックすると、会場で流れている映像を全画面表示で見られます。

↑名前や色を設定できる

 

↑パナソニックセンター東京を忠実に再現したオンライン会場を自由に歩き回れる

 

筆者もコロナ禍ではオンラインでのイベント取材が増えましたが、Mirror Fieldがそれらと異なるのは、臨場感や没入感が強いこと。ただ資料や映像を見るよりも、自分で動いたり映像を見たりできると、“参加している感”がとても強くなります。

 

さらに、リアル会場の映像にオンライン参加者を重ねられます。開発を担当したパナソニックの北島ハリーさんは「バーチャル空間を作るだけでは単なるデータにすぎない」とし、「Mirror Fieldは本会場とバーチャル空間を結ぶインタラクティブな場所」であると説明していました。

↑スクリーンを見ると、リアル会場の映像にオンライン上のアバターも映っている。リアルとバーチャルの壁を越えるアイデアだ

 

しばらく映像を見たのちに全画面表示から戻ると、周りにアバターが増えていて少しびっくり。臨場感だけでなく、他の参加者の存在もしっかり感じられます。

↑スクリーン前に参加者が集まっていた

 

――――――――――

Mirror Fieldはリアルの観客から見るとAR(拡張現実)、バーチャルの観客から見るとVR(仮想現実)のような構造になっています。

 

たとえば、スポーツ観戦にMirror Fieldを導入するとしたら。スタジアムでは席の間隔を空けて観客が座ります。しかし、大型スクリーンを見るとその空いている席にはオンラインで観戦しているアバターが座っていて、アプリから拍手したり歓声を送ったりできます(会場では音が流れる仕組み)。得点シーンに観客は映像を見ながら隣のアバターとハイタッチ。そんな楽しみかたを想像しました。

 

映像で重なるだけでなく、リアルとバーチャルの観客が相互にはたらきかける仕組みやアクション(ハイタッチしたりペンライトを振ったり?)があると、さらにインタラクティブな体験になるのではないかと思います。

――――――――――

 

「無観客はやはり寂しい」

イベントでは「スポーツ×テクノロジーでバリアを超えることができるのか」をテーマにパネルディスカッションを開催。東京2020組織委員会スポーツディレクターの小谷実可子さん、東京2020組織委員会アドバイザーの澤邊芳明さんらが参加しました。

 

今回のMirror Fieldについて、小谷さんは「リモートでも一体感があり、アバターの向こうに人を感じられます」とコメント。澤邊さんは「世界中の人が参加できたらおもしろい。講演などをしていても、無観客だとやはり寂しいんです。バーチャルだからできるアクションもありそうですね」と期待を込めて語りました。

↑リアル会場の映像にバーチャル空間のアバターが重なる様子を見る小谷さん

 

最終プレゼンに臨む京都工芸繊維大学の横瀬健斗さんは、アイデアが自身の体験に基づいたものであると説明し、「映像を見て完結するのではなく、自分でやってみようと思えるようなテクノロジーを考えていきたい」とさらなる目標を語っていました。

↑自身のアイデアの一端を説明する横瀬さん

 

オンラインでのイベントは「どれだけリアルに近づけられるか」「オンラインならではの体験を提供できるか」が課題であり勝負どころでもあります。今回のMirror Fieldはその1つの解決策。こういった自由度のあるオンライン参加がスポーツイベントや音楽ライブ、美術館、動物園などにも活用できるのではないかと期待感を持ちました。

 

コロナ禍では、観客の人数制限や中立地での集中開催などスポーツのありかたが大きく変わっています。しかし、マルチアングル視聴やリモート応援システムなど、いままでにない新しい楽しみかたが生まれたのも事実。これからどんなテクノロジーが誕生するのか。そのテクノロジーがスポーツをどう変えていくのか。まずは8月のSPORTS CHANGE MAKERS最終プレゼンを待ちましょう。

 

「まだあった」「冷やし忘れた」が激減!パナの「ストックマネージャー」は食材の“うっかり”をなくす安心装置だ

「冷蔵庫に卵がまだあるのに買っちゃった」「牛乳を余計に買って無駄になった」といった経験をしたことがある人は少なくないでしょう。また、家族がいる人の場合、「買ってきたらかぶっちゃった」ということはきっとあるはず。それを防いでくれるのが、パナソニックが今春新発売した「重量検知プレート」です。

↑「重量検知プレート(卵ケース付き) NY-PZE1B1」。卵ケースなしの「重量検知プレート NY-PZE1」もあります(ともにオープン価格)

 

本稿では筆者が実際にいくつかの食材で本機を試し、使い勝手などをレポートしていきます。

 

「買ったらかぶった」を防げる

本体のサイズは幅120×奥行230×高さ21mmで、230g。見た目はシンプルで、裏側の電池ケースに単3形アルカリ乾電池を4本入れて使います。

↑変形A4サイズのGetNaviとの比較。卵ケースは幅115×奥行326×高さ83mmです

 

次は、同梱された説明書に従って専用アプリ「キッチンポケット」をインストール。「CLUB Panasonic」の会員登録をしてセットアップへ。説明書や本体にQRコードがあるので、そこから飛べばすぐにダウンロードできます。

↑iPhoneのほか、Androidスマホでもインストールできます

 

アプリからログインしたら、あとは画面の指示に従えばスムーズ。Wi-Fiを設定して「重量検知プレート」をアプリに登録します。そうしたらいよいよ食材の登録へ。まずは卵を管理することにしました。

↑付属の卵ケースは最大12個置けるようになっていて、今回は10個からスタート

 

食材は自由に登録でき、卵や牛乳などあらかじめ項目が用意されている品目もあります。この設定時に利用期限目安の日付を入力することで、賞味期限切れの防止に役立つのもメリット。

↑残量表示は2パターンあり、卵は「個数」で。飲料などは「%」表記で管理でき、これらは設定から変更できます

 

「使い忘れ通知」の設定でアラートを出すこともできるほか、設定した残量まで減った時や毎日決まった時間(買い物前)など、生活スタイルに合わせて好きなタイミングで残量情報を通知できるのもポイントです。

↑残量を通知するタイミングも、好みに応じて変更できます

 

↑1個使うと、アプリの表示も1個減って9に減少。このように両者を同期することで、食材の管理を実現してくれます

 

複数の端末にアプリをダウンロードすれば、情報を家族などと共有することも可能。これを活用すれば、「卵が残り少ないみたいだけど買ってこようか?」「うん、ありがとう!」といったやりとりで、「買って来たらかぶっちゃった」というミスを防げるのです。

↑例えばこちらは奥さんの端末から。個数がわかるので、「あと2個あるよね。買ってくる卵は10個入り? それとも6個入り?」のようなやりとりも可能となるのです

 

使い忘れや「ビールの冷やし忘れ」も防ぐ

ちなみに、2020年にパナソニックが行った「残量を管理したい食材は?」という調査によると、1位は卵、2位は牛乳、3位はヨーグルトだったそうです。ということで、次は牛乳でトライ。

↑未開封の状態からスタート。パーセンテージは飲みかけの状態からでも「80%」などマニュアル入力できます

 

利用期限目安は7日を切ると赤くなって表示。目立たせることで、廃棄に対する意識も高まります。また、使用量のログを自動でグラフ化してくれることで、どのように使っていったかを可視化。ビールの休肝日を設けたい人などは「前回飲まなかったのはいつだっけ?」を知ることができるのです。

↑筆者は4日で80%の牛乳を消費。土日は消費量が多く、おそらくカフェラテを飲む量が平日より多いということがわかりました

 

そのほか、ヨーグルトやビールでも試しました。ヨーグルトは、冷蔵庫の奥に入れてしまった場合、残量を見るためにいちいち取り出すのは大変です。その点でも重宝すると思います。

↑本体手前の側面にはWi-Fiランプがあり、設定変更などをするときに底面のWi-Fiボタンを押すと「リアルタイム通信モード」になり緑色に点滅/点灯。この通信モードは更新頻度を変更でき、1時間に1回の「通常モード」と1日1回の「省エネモード」があります

 

ビールで使えると思ったのは、ストックがあるかどうかだけでなく、冷蔵庫に何本入っているかをチェックできるところ。というのも、ビールは冷えていないとおいしさが微妙なお酒。かといって氷で冷やすのはご法度です(台湾などでは氷を入れて飲む文化もありますが)。「重量検知プレート」を活用することで、家族がいる人なら、「ごめん。ビールを冷やすの忘れてたから、パントリーから冷蔵庫に2本入れといて」「わかったー」といったやりとりが可能に。

↑通販などでお気に入りのビールをまとめ買いしている人には特に、「重量検知プレート」が大活躍

 

また家族がいなくても、冷蔵庫に冷えたビールがストックされていないことが分かれば、帰路にコンビニやスーパーで冷蔵されたビールを買えばいいのです。「余計に買っちゃった」「賞味期限が切れちゃった」「冷やし忘れた」など、食品に関する“うっかり”をなくしてくる安心装置、それが「重量検知プレート」なのです。

ウマさUPにも時短にも!パナソニック「うま冷えプレート」の“いぶし銀”な活躍っぷり

今春、ありそうでなかったキッチンアイテムが新発売されました。それはパナソニックの「うま冷えプレート」。電動ではないアナログな日用品なのですが、料理の冷たさキープや、あら熱取りの時短ができるなど使い勝手がよさそう。ということで実際に使い、機能性をレポートしていきます。

↑「うま冷えプレート」。オープン価格となっています

 

料理の基本“冷たいものは冷たくして提供”を手軽に実現

使い方はいたってシンプルで、冷凍庫で冷やすだけ。ただ、効果を最大限発揮するためには24時間以上カッチカチに冷凍することがポイントです。

↑変形A4サイズのGetNaviとほぼ同じサイズ。実寸は幅302×奥行219×高さ25mmで、重さは1.2kgです

 

冷凍庫に入れる際はどんな向きでもOK。ほぼA4と同等のサイズとはいえ、薄めなので冷凍庫に収まらないことはないでしょう。

↑ガッツリ冷凍中。タテに入れてもOKです

 

しっかり冷凍してから取り出してみると、ステンレスの部分は何秒も触っていられないほどの冷たさに。これは期待できます。

↑24時間以上冷凍したものがこちら

 

まずは冷たさキープとあら熱取りの両方を試せる料理として、手巻き寿司にトライ。炊きたてのご飯から酢飯を作る際、扇風機で冷やしながらあら熱を取る人は少なくないでしょう。ただ扇風機を運んだり、風の当たる位置を調整したりと、なかなか手間がかかります。それをよりスマートに行えるのが、このプレートなのです。

↑ステンレス製のボウルを使えば、熱伝導率がよくなってより効果的。スピーディに冷ましながら酢飯を作れました

 

なお、本体裏側の四隅には滑り止めが付いているので、プレートの安定感も抜群。ご飯をかき混ぜる際にもスムーズな作業をサポートしてくれます。

↑滑り止め付きで、グラつきは皆無。また防水対応で水洗いができるなど、細部まで気が利いています

 

ご飯は冷やしすぎると硬くなるので、適度な温度まで下げたらプレートの上から外します。そして次は、手巻き寿司のネタを置いて冷たさキープの実力をチェックしました。すると、皿の温度も冷たいプレートの影響で冷えた状態に。

↑手巻き寿司は、家族や知人と作る工程を楽しみながらゆっくり味わう料理。時間が経ちすぎると温度上昇により刺身からドリップ(うまみを含んだ液体)が出がちですが、それがありません

 

料理の基本に、“熱いものは熱く、冷たいものは冷たくして提供”があります。レストランで提供される冷菜も、お皿が冷えているとよりおいしく感じるもの。あのちょっとしたサプライズ感を、このプレートが手軽に実現してくれます。

↑ワンランク上の手巻き寿司がスマートに実現!

 

ラップ冷凍ご飯にも、多忙な朝の弁当冷却にも

次は、あら熱を取りたいものの代表格といえる「ラップ冷凍ご飯」にトライ。ご飯を一度にたくさん炊き、個別にラッピングして冷凍保存し、食べたいときにレンチンで解凍するという生活の知恵です。ただしこの技は、炊いたご飯を冷ますのにわりと時間がかかります。できればご飯がやわらかいホカホカのうちに包んで冷凍したいところですが、それを冷凍庫でやってしまうと庫内の温度が一気に上がり、ほかの冷凍食材にも電気代的にもよくありません。

↑そこで、「うま冷えプレート」の出番!

 

なお「ラップ冷凍ご飯」は早く解凍できるよう、なるべく平らに薄く包んで冷凍させることが鉄則ですが、あら熱を取る場合も同様。厚みがあるとそのぶん内部に熱が蓄積するので、温度変化を鈍らせるのです。ということで、薄く包んでプレートの上に。すると、みるみるうちにラップご飯が冷えていくではありませんか!

↑なるべく早く冷やすことは生ぬるい温度帯を避けることにつながり、つまり鮮度の面でもメリットがあります

 

これは手作り弁当にも応用できます。作りたての料理を入れた弁当箱は温かく、そのままカバンに入れようものならカバン全体がホカホカ。また、食材の湯気で弁当全体が蒸し風呂状態に。フタを開けたらベチャベチャということもよくあることです。それを防ぐにはあら熱を取るべきですが、忙しい朝にそんなことをしている時間はありません。これを「うま冷えプレート」が手助けしてくれるのです。

↑なお、プレートを24時間以上冷凍してあれば、アツアツのものをのせてもすぐに温度が上がることはありません

 

冷たさキープに関しては、そうめんでも大きな効果を発揮します。そうめんを味わう際、麺を盛りつけた器に氷を入れて冷やすという食べ方がありますが、おいしさの観点でいえばよくありません。氷解した水に麺のうまみが溶けてしまううえ、水っぽくなった麺がつゆを薄くしてしまうからです。とはいえ、麺の温度上昇も避けたいもの。そこで活躍するのが「うま冷えプレート」です。

↑そうめんのほか、そば、つけ麺、サラダうどん、冷やし中華など用途は多岐にわたります

 

プレートの上にそうめんとつゆを置けば、氷を使わずとも冷たさをキープし、麺もつゆも水っぽくなりません。冷たい麺の本格シーズンはこれからかもしれませんが、上記の刺身のほかにビールやアイスなど効果的な料理は盛りだくさん。ルックスは白×銀とシンプルですが、“いぶし銀”の活躍を見せてくれること間違いなしの「うま冷えプレート」。今夏のおいしい時間の演出に、かなりアリだと思います。

さすがの総合力! 洗剤・柔軟剤を自動投入するパナソニックの全自動洗濯機

パナソニックは、全自動洗濯機 NA-FA120V5、NA-FA110K5の2機種を6月1日に発売します。実売予想価格は洗濯容量12 kgのNA-FA120V5が21万8000円(税込)、洗濯容量11 kgのNA-FA110K5が19万8000円(税込)。

↑NA-FA120V5、NA-FA110K5のサイズはともに幅643×奥行694×高さ1086 mm。カラーは写真左のNA-FA120V5が-W(ホワイト)、写真右のNA-FA110K5が-N(シャンパン)となっています

 

洗剤の計量・投入の手間を省く「液体洗剤・柔軟剤 自動投入」を搭載

本製品は「手間が省けてラク」「洗剤や柔軟剤の入れすぎも防いで経済的」と好評を博している「液体洗剤・柔軟剤 自動投入」機能を搭載。あらかじめ、自動投入タンクに液体合成洗剤と柔軟剤を入れておけば、衣類の量に応じて自動で計量し、投入してくれます。自動投入後は経路に残った洗剤・柔軟剤を水で洗い流すので、清潔に保てるのも特徴。

↑タンクは手の届きやすい位置にあり、簡単に引き出せて、注ぎやすい形状です

 

さらに、タンクには大きな残量確認窓を搭載しており、洗剤や柔軟剤の残量がひと目でわかるので、補充のし忘れを防げます。残量は、洗濯機のフタを閉めた状態でも確認できるのが便利です。

↑フタを閉めた状態でも残量がわかります

また、ワンピースなどのデリケートな衣類もやさしく、しっかり洗える「おしゃれ着コース」を新たに搭載。所要時間も約41分で洗えます。「おまかせ」コースでのシワ・型崩れの課題のほか、「おうちクリーニングコース」での汚れ落ちや運転時間の不満や不安を解消できるとのこと。

「自動槽洗浄」も搭載。すすぎ後の、ためすすぎの水を利用して強い水流を発生させ、外槽の内側や内槽の外側を勢いよく洗い流して洗剤カスの付着を抑えます。黒カビの発生を抑制しつつ、洗濯槽の除菌にも効果があるとのこと。追加の水も不要で、わずか約1分間の日々のお手入れで、洗濯機を長く清潔に使えます。

↑自動槽洗浄のイメージ

 

このほか、濃密泡で繊維の奥の汚れまでしっかり落とす「泡洗浄+パワフル立体水流」や温水の洗浄力で、黄ばみやニオイもスッキリ「温水泡洗浄」も搭載(FA120V5のみ)するなど、基本の洗浄能力も優秀です。

 

汚れはしっかり落としつつ、洗剤の自動投入で手間を省き、コースを充実させて洗濯槽の清潔性にも配慮した本製品。同社らしく、ユーザーの細かいニーズや不満を汲みとったモデルとなっています。総合力の高い大容量モデルを探している方は、ぜひ注目してみてください。

乾燥した米も自動的においしく炊ける! パナソニック最新炊飯器「おどり炊き」が「おまかせ見極め炊き」を搭載

パナソニックは、スチーム&可変圧力IHジャー炊飯器「おどり炊き」SR-VSX1シリーズを6月1日より発売します。実売予想価格は5.5合炊きのSR-VSX101が12万1000円(税込)、10合炊きのSR-VSX181が12万6500円(税込)。

↑スチーム&可変圧力IHジャー炊飯器「おどり炊き」SR-VSX1シリーズ。左から-K(ブラック)、-W(ホワイト)

 

新米も、買い置きして乾燥した米もおいしく炊き分ける

本製品は大火力IH、可変圧力、高温スチームの3つの要素を、お米の状態(鮮度、銘柄、出来栄え)に応じてコントロールして炊き分ける「おまかせ見極め炊き」を搭載。新たに「追い炊き」工程でお米の状態に合わせてスチームの温度を変えることで、新米も、乾燥した米もよりおいしく炊き分けられるとのこと。例えば、水分量の多い新米の場合は、250℃の高温スチームで余分な水分を飛ばすことでハリを約10%アップさせます。買い置きの乾燥したお米の場合は、スチーム温度を180℃にすることで、パサつきや甘さの低減を抑制。みずみずしさも改善して炊き上げます。

↑新米と乾燥した米を見極めて炊き分けます

 

また、冷凍保存や保温を前提とした「まとめ炊き」需要に応える機能も強化しました。従来から好評の「スチーム保温」では、保温中のスチームの噴射の回数を増やすことで乾燥を抑制。やわらかさを維持し、ごはんの黄ばみも抑えます。新たに搭載した「冷凍用ごはん」コースは冷凍・再加熱後もほぐれがよく、粒の中までやわらかいごはんになるように炊き上げるとしています。

↑「スチーム保温」機能の強化で12時間後のごはんのやわらかさがアップ

 

このほか、銘柄炊き分けは、業界最多の63銘柄に対応。「キッチンポケット」アプリとの連携も可能で、お米の出来栄えに応じて炊飯プログラムが更新されたり、新しい銘柄の炊飯プログラムが配信されたりするなど、購入後もアップデートできるのが魅力です。

新米も乾燥した米もおいしく炊き、保温や冷凍保存のための機能も強化して、幅広いニーズに対応するSR-VSX1シリーズ。ぜひ注目してみてはいかがでしょうか。

気持ちいいから「新生活の意識」が変わる! パナソニックの音波振動ハブラシ「ドルツ」を初心者と家電のプロがレビュー

いよいよ新年度。このタイミングで心機一転、生活を見直そうと考えている人も多いのではないでしょうか。例えばコロナ禍で少し乱れたライフサイクルを整えようと早寝早起きしてみたり、健康を意識して運動を始めてみたり。口の中の清潔を保ち、健康を維持するために歯磨き習慣を見直してみるのもいいかもしれません。

 

そんな新生活の歯磨き習慣として採り入れてほしいのが、パナソニックの音波振動ハブラシ(電動歯ブラシ)「ドルツ」EW-DT51(実売価格3万2790円)。多くの歯科医師が推奨する磨き方が手軽にできるだけでなく、自分の歯磨きの様子もチェックでき、正しい磨き方をマスターできるとのこと。実際に使ってみるとどうなのか、「電動歯ブラシはほとんど使ったことがない」という20代のGetNavi新人スタッフと、家電のプロが体感し、その使用感をレポートしていきます。

↑「ドルツ」EW-DT51のサイズ/質量は約高さ24.1×幅2.9×奥行3.4cm/約115g(いずれもブラシ含む)。充電時間はフル充電で約1時間、クイックチャージで約2分。フル充電時の使用時間は最大で約90分

ドルツの第一印象は「カッコいい!」

まずドルツを使ってみたのは、YouTuberとして活躍中で、この春からGetNavi webのスタッフとして勤務を始める小山雅斗くん。爽やかな雰囲気からもわかるように、ふだんから身の周りのことには気を遣っている様子。ファッションはもちろん、定期的に歯科クリニックに通って歯石を取ってもらうなど、歯のメンテナンスは欠かさないといいます。

↑ガジェットへの関心も高い小山雅斗くんが、ドルツを初体験!

 

そんな小山くんですが、歯磨きは今のところ手磨き派。「電動歯ブラシは以前に使ったことがあるんですが、ちょっと違和感があって、すぐに使わなくなってしまいましたね」とのこと。果たしてドルツにはどんな反応を示すのでしょうか?

 

ドルツを手にした小山くん、第一声は「カッコいいっすね!」とひとこと。ガジェットにも興味があるだけに、ハンドルについたBluetoothマークを目ざとく見つけ、「Bluetoothと繋がって何ができるんですか? 何ができるのか、想像もつかないです!」と興味津々の様子です。

↑「電動歯ブラシがBluetoothと連携するってどういうこと?」ととにかく気になる様子。何ができるかは、後半でご紹介

 

さらに小山くんの興味を引いたのが、スタイリッシュな充電スタンド。本体を浮かせた状態で充電できるフロート形状のため、下に汚れが溜まりにくく、サッとお手入れできる仕様になっているのです。「充電中のスタイルもカッコいいし、これは洗面台に置いておいても絵になりそうですね」と小山くん。

↑「以前に使っていたのは、充電台に汚れが溜まりやすかったから……これはイイ!」と小山くん

 

予想以上に歯の汚れが落ちたのを実感

小山くんにはドルツを自宅に持ち帰ってもらい、実際に2週間使ってもらったうえで感想を聞いてみました。やはり、磨いたあとの仕上がりの良さに衝撃を受けた模様です。

 

「ただ歯に当てていただけなのに、”あ、今日もツルツルになってる!”と、予想以上に歯の汚れが落ちたのを実感できました。歯磨き後に歯の表面を舌で触るのが楽しみになりましたね。僕は歯の裏に歯石が溜まりやすいんですが、ドルツは歯の裏や奥歯にもきっちり届くので、これなら歯石も溜まりにくいだろうな、と思っています。歯ぐきの際(きわ)にもしっかり届いて、歯ぐきがマッサージされているようで気持ちいい! もはや歯磨きを楽しんでいる感じでした」(小山)

↑「思ったより振動がやさしくて違和感もないし、これでちゃんと磨けているなんてスゴイ!」と感動の声

 

ちなみに、「ドルツ」EW-DT51には、ブラシの毛先が約0.02mmで歯周ポケットと歯間の汚れをかき出す「極細毛ブラシ(コンパクト)」と「極細毛ブラシ(ラージ)」、歯垢やステインをケアする「クリーン&ホワイトブラシ」、歯間をケアする「ポイント磨きブラシ」の4本が付属しています。意外にも、小山くんは「ポイント磨きブラシ」がとにかく気に入ったそう。

 

「以前から歯間ブラシはよく使っていたのですが、ポイント磨きブラシを使うと歯の間がスッキリした感じがして、すごく気持ちいいんですよ。口の中が隅から隅までキレイになったような爽快感がありますね。なんでいままでこれを知らなかったんだ! っていうくらいです」(小山)

↑付属のブラシは4種類。左が小山くんがお気に入りのポイント磨きブラシ。以降左から極細毛ブラシ(コンパクト)、クリーン&ホワイトブラシ、極細毛ブラシ(ラージ)

 

ドルツを使って歯磨きに対する意識が変わった

第一印象で触れていた充電スタンドも、洗面台に置いてみて改めてそのデザインの良さが気に入ったとのこと。

 

「充電スタンドがコンパクトでやっぱりおしゃれでした。自宅の洗面台に置くとオブジェみたいで本当にカッコ良くて。友達が部屋に遊びに来たとき、こんなおしゃれなものが置いてあったらなんだか意識高い人に見えそうですよね(笑)」(小山)

 

最後に小山くんは、ドルツを使い始めてから、「歯磨きに対する意識が変わった」と語ってくれました。

 

「今まで、虫歯や歯周病になるから仕方ない……と、ネガティブな気持ちで歯を磨いていましたが、ドルツを使い始めてからは、歯磨きがポジティブなものに変わりました。”スッキリ爽快な気持ちになれるから磨きたい”と思うようになったんです。あとは、短時間で磨けるぶん、余った時間で歯のケアを丁寧にやろうと思えるようになりましたね。一度この爽快感や満足感を経験してしまったら、もう手磨きには戻れないです!」(小山)

 

歯科医の多くが推奨する磨き方を実現

小山くんがすっかり気に入ったドルツ。ここからは、家電ライターである筆者がレビューしていきましょう。本製品の最大の特徴は、歯科医の多くが推奨しているという磨き方(※)ができる点です。みなさんの中にも歯医者さんから正しい歯の磨き方として、歯ブラシを細かく横に動かすよう指導を受けた人も多いと思います。ドルツはヨコ方向への細かなリニア音波振動により、歯ブラシを歯に当てるだけであのヨコ磨きを実現。しかも、その速さは約3万1000ストローク/分と超高速! 先端が0.02mmの付属の極細毛ブラシを使えば、歯の表面の汚れはもちろん、歯と歯ぐきのすき間の汚れもしっかりとかき出してくれるのです。

※ バス法、スクラビング法。歯科医師431名の87%が推奨。2018年3月調査実施(パナソニック調べ)

↑ドルツのリニア音波振動のイメージ。ヨコ方向の動きで歯周ポケットにひそむ歯周病の原因菌をかき出します

 

アプリ連携で正しい磨き方が学べる

これだけのスペックがあれば、手で磨くより断然キレイに磨けることは想像に難くないのですが、実際に使っていると、モヤモヤすることもありました。筆者が従来モデルを使いながら感じていたのは、「歯ブラシの当て方や移動する速さはこれでいいのかな?」「歯に当てる強さはこれくらいでいいのかな……?」という迷い。いくら”当てるだけでいい”といわれても、サッと流れるように磨いては効果も半減しそうだし、かといってあまり時間もかけたくない。それに、強く当てると歯ぐきを傷めたり、歯の表面を傷つけてしまいそうで、力加減も難しい……。

 

そんなモヤモヤを解決してくれたのが、小山くんも気になっていたBluetoothによるアプリとの連携機能。本体をスマートフォンのドルツアプリと連携することで、専門家が監修した歯磨きレッスン動画を見ながら一緒に歯磨きができるのです。動画では、歯ブラシの適切な当て方や動かすタイミングがわかるほか、歯ブラシを当てる角度を「約45°」と表示し、歯の一本一本が磨ける歯ブラシの動かし方のコツもアドバイス。強く当てすぎたときには、「押しつけすぎです」とお知らせが出るので、自然と正しい磨き方を身につけることができます。

↑画面の上半分が歯磨きレッスン動画。画面の下半分には自分が歯を磨いている様子が鏡のように映し出されるので、動画と見比べることができます

 

ドルツ単独でももちろん使えますが、アプリと連携し、動画にあわせて歯の前側、裏側、上下……と磨いていると2分間であっという間に歯磨きが完了し、自動でストップします。磨き終わった歯の表面はツルツルで、ざらつきは一切なし! 奥歯や裏側にもしっかりブラシが届いた実感があり、歯ぐきが心地よく刺激された実感もありました。

 

さらにオリジナルのコースが設定できるのも、アプリ連携モデルならではの魅力。アプリ上で、歯ブラシの強さや時間、歯ぐきの状態や歯並びの特徴を設定すれば、自分専用のコースが作れるのです。このほか、歯磨きの基本が学べる動画も見られるので、たまに見直してみると、より上手な磨き方がマスターできるでしょう。

↑アプリ上でオリジナルのコースを作成。Bluetoothで連携したドルツ本体に送信しておけば、オリジナルコースで歯磨きできます

 

新生活を機に、ドルツで清潔な歯を目指してみては?

20代の小山くんによると、最近の若者の間には「歯がキレイだと清潔感があり、好印象を与えられる」として、歯のケアを身だしなみのひとつとしてとらえている人も多いそう。若者のみならず、歯の清潔感が人の印象を左右するのは当然のことで、ビジネスやプレイべートにも影響を与えるのは間違いありません。

 

その点、ドルツを使えば約3万1000ブラシストローク/分による理想的なヨコ磨きが実現可能。アプリ連携で正しいブラッシングも学べるとあって、ユーザーの歯の健康に大きく貢献できるはず。これだけ手軽なら、歯磨きが面倒でサボりがちな人でも毎日続けられそうですね。新生活が始まるこの時期に、ドルツで正しい歯磨き習慣を採り入れつつ、清潔な歯を手に入れてみてはいかがでしょうか。

監修/歯学博士:照山裕子 撮影/我妻慶一

2021年度、まず改めるべきは「歯磨き」習慣。 パナソニックの“最新ドルツ”で新生活に「快感」が訪れた!

新年度が始まる4月。大学進学や就職、転勤・転職・部署異動で生活が変わったり、新たな出会いがあったりと、本来であれば刺激に満ちた季節のはずだが、今年はいつもとは違った春を迎えることになった人も多いのではないだろうか。新年度という節目を感じられないまま、マンネリとした日々が続いてしまいそう。

 

この春、そう感じている人は、気持ちのオンオフを切り替える”スイッチ”を自分で作ってみては、いかがだろうか。GetNavi webが提案する”スイッチ”は、パナソニックの音波振動歯ブラシ「ドルツ」だ。ドルツが新生活にふさわしいと考える理由を、3つ紹介。もちろん、当サイトらしく製品の掘り下げもしていく。

 

【今回紹介する製品】

パナソニック

音波振動ハブラシ

ドルツ EW-DT51

オープン価格

昨年10月に発売された「ドルツ」シリーズの最新モデル。パナソニック独自の「ヨコ磨き」に「タタキ磨き」を加えた「W音波振動」で驚きの歯垢除去力と磨き感を実現。また「ドルツ」モデルとして、初めてBluetooth経由のスマートフォンアプリ連携機能を備え、専門家監修のレッスン動画などを見ながら正しい磨き方をマスターできる。充電は、フル充電(1時間の充電で約22日/約90分)のほか、2分間クイックチャージ(2分間の充電で1回/約2分間)も可能。

 

【パナソニック 音波振動ハブラシ「ドルツ」EW-DT51を写真で紹介!(画像をタップすると閲覧できます)】

 

 

【ドルツが新生活に効く理由1】

朝/昼/晩で1日3回も自分をリセットできて、とにかく快感!

朝起きて朝ご飯を食べ、身支度もそこそこになんとなくパソコンに向かう。気づけば日が暮れて、外に一歩も出ないまま1日が終わる……。テレワークやオンライン授業が日常になってくると、そんな漫然とした日々の連続となり、気持ちの切り替えが難しくなってくることもあるだろう。そんな気持ちを上手に切り替える方法として取り入れてほしいのが、歯磨きだ。

 

歯磨きをすると口の中がスッキリして、リフレッシュしたような気持ちになれるのは、多くの人が体験していると思うが、実はそれは気のせいではない。ある検証によると、「歯磨き行動が脳を活性化し、気分をリフレッシュする効果を持つ可能性」があると言われている(※)のだ。つまり1日の中で気分を切り替える”スイッチ”として、歯磨きが活用できるというわけだ。

※出典:産業衛生学雑誌「歯磨き行為の積極的休息への応用について

 

歯磨きをするベストなタイミングは人によって異なるかもしれないが、たとえば、こういう使い方はどうだろう。朝起きたら、まず歯を磨いてスッキリ目覚める。あるいは朝食後、歯磨きを合図に勉強や仕事モードに入る。昼食を食べて少し休憩したら、歯磨きをして気持ちを切り替え、午後の学習や仕事をこなす。そして夜、夕食を食べ終わった後、または入浴後に歯を磨き、気持ちを整えて1日を終える──。そんな歯磨き習慣にぜひ、ドルツを使ってみてほしい。

 

歯磨きが正しくできていないと、次第に歯周ポケットには歯垢が溜まっていくが、ドルツはそんな歯周ポケットにひそむ歯周病プラーク(※)をかき出してくれる。歯科医師の87%が推奨する「ヨコ磨き」に加え、1mm幅で細かく振動する理想の磨き方を実現。さらにヨコ磨きとタタキ磨きを実現する2つのモーターを搭載しており、歯間部の汚れに立体的にアプローチするため、磨き残しのない達成感も味わえる。磨き終わったときの爽快感は格別だ。

歯周病の原因となる歯垢のこと

 

↑スイッチを入れると、ドルツが約31,000ストロークの超高速で振動する。本体は動いていないのに、歯ブラシ部がブレているように見えるのはそのためだ

 

↑毛先を歯と歯ぐきの境目に向け、45°の角度に当てて磨く「バス法」は歯周ポケットケアに(写真)、歯の外側に対しては歯ブラシの毛先を歯に垂直に当て細かく動かし、歯の内側では45°に当てて磨く「スクラビング法」は歯面の歯垢除去に適しているという

 

↑EW-DT51には、4種類の歯ブラシが付属しており、目的や部位に合わせて付け替えられる。左から、ポイント磨きブラシ、極細毛ブラシ(コンパクト)、クリーン&ホワイトブラシ、極細毛ブラシ(ラージ)

 

【ドルツが新生活に効く理由2】

制約が多い時代だからこそ、制約の少ないプロダクトを選ぶ

コロナ禍の今、私たちは多くの制約の中で日々過ごしている。外出自粛によるテレワークはもちろん、気の合う仲間と楽しむ食事やライブ、スポーツ観戦などのイベントも自粛、さらに外出時は必ずマスクを着用……と数えあげたらキリがない。こんなときだからこそ、せめて自分が使うプロダクト選びには、できるだけ制約が少なく、スムーズに使える視点を加えてもいいのではないだろうか。

 

ドルツに装着するブラシは、ヘッドとネックが非常に薄く、奥歯の歯周ポケットもスムーズに磨きやすいのが特徴だ。実際どれだけ薄いのか、従来モデルの歯ブラシと比べてみたところ、従来モデルのヘッドの厚みが5mmであったのに対し、本モデルは3.2mmと1.8mmも薄い。また毛先の細さ約0.02mmの極細毛ブラシなので、歯周ポケットに入り込みやすく、汚れをしっかりかき出してくれる。

 

↑従来のモデル(右)に比べると、ヘッドやネックの厚みの違いは一目瞭然。これだけ違うと、口に入れたときの感覚もかなり違う

 

↑ヘッドもネックも薄いので、奥歯にも

 

使い終わったらパッと差し込むだけで充電できる充電スタンドも、充電や収納といった制約から解放してくれるポイントだ。見た目がスタイリッシュなだけでなく、本体を浮かせた状態で充電できる「フロートチャージ」を採用したことで、汚れもサッと拭き取れる。充電もスピーディーで、たった1時間の充電で22日間(約90分)磨けるほか、うっかり充電を忘れても、2分間の充電で1回(約2分間)磨けるクイックチャージ機能を搭載。つまりコードレスにありがちな「充電を忘れたから使えない」といった制約からも解放してくれるのだ。

 

↑電動歯ブラシの充電台は汚れがちだが、ドルツはフロート形状にすることで問題を解決。洗面台に置いても絵になるスタイリッシュなデザインも魅力だ

 

 

【ドルツが新生活に効く理由3】

自分とじっくり向き合えるチャンスのいま、自分自身を見直そう

この1年、外出自粛による「コロナ太り」や、長いマスク生活による「マスク老け」なる言葉が流行ったように、気がついたら生活習慣が乱れていた、という人も多いだろう。しかし新年度が始まるいまこそ、自分自身を見直し、新たな生活習慣を採り入れるチャンスだ。歯磨き習慣をはじめ、食生活や運動など、生活習慣を見直して、いまの自分に本当に必要なものは何か、取捨選択してみてはいかがだろうか。

 

なかでも歯磨きは、将来にわたって口の中を健康に保つために重要な習慣だ。日本歯科医師会も、80歳までに歯が20本残っていれば、生涯自分の口で食事が摂れ、健康的な生活が送れるとして「8020運動」も推進している。とはいえ、自分が本当に正しく磨けているのか、自信がない人も意外と多いのではないだろうか。その点、ドルツはスマホアプリと連携して正しい歯周ケアの方法を教えてくれるので、改めて正しい歯磨き方法をマスターできる。

 

具体的に何ができるのか。歯磨きの際、ドルツ本体とドルツアプリをBluetoothで連携すると、スマートフォンに専門家監修の歯磨きレッスン動画を表示することができる。その動作に合わせて一緒に歯磨きすることで、正しい歯磨きができるというわけ。同時に、スマホの画面下にインカメラで自分の歯磨きしている様子も映せるので、比較することで正しい磨き方がマスターできるのだ。また歯ブラシを歯に押しつけすぎると、ブラシ振幅を抑制して磨きすぎを防止したうえ、画面上でも「押しつけすぎです」と注意喚起されるため、適度な力加減も自然と身につく。

 

自分に合わせた磨き方コースを作れるのも面白い。強さ(強め・ふつう・弱め・かなり弱め)、時間(約2分・3分・4分)のほか、歯ぐきの腫れや出血、痛いところや歯並びの特徴を歯式図上で選ぶことで、個々の状態に合わせたケアができるオリジナルコースが作れる。さらに、歯磨きを開始した時間や実施時間、結果などがカレンダーに記録されるので、歯磨きの習慣づけや見直しなど、健康管理に役に立てるのもいいだろう。

 

↑ドルツはBluetoothと連携することで、さらに正しい歯磨き方法を身につけることができる。今までの歯磨きに不安がある人は、ぜひ試してほしい

 

ドルツを使って気持ち良い新年度をスタートしよう

以上のように、ドルツは単に歯磨きがラクになる電動歯ブラシではない。私たちの気持ちを切り替え、様々な制約から解放し、正しい歯磨き習慣を身につけさせてくれる、まさに今の時代にふさわしいアイテムなのだ。もっとも、歯を磨いてリフレッシュしたくなるのは、必ずしも自宅にいるときだけではないだろう。そんなときは、付属の携帯ケースに入れて持ち運ぶこともできる。

 

↑外出先でもドルツが使えるよう、本体とブラシが2本収納できる携帯ケースが付属している

 

↑職場や出張先にもスマートに持ち運べる

 

この春、ドルツとともに新しい生活をスタートしてみてはいかがだろうか。

 

執筆/田中真紀子 撮影/我妻慶一

 

まさに「毛髪美容器」! パナソニック「ナノケア」は髪質向上できる名機【家電大賞2020-2021 美容健康家電部門】

「家電大賞」は、トレンド情報誌「GetNavi」と白物家電専門ニュースサイト「家電 Watch」による年に1度の家電アワード。今回で6回目となる「家電大賞2020-2021」では、ノミネートされた全155製品のなかから、 読者投票(投票期間は2020年11月22日~2021年1月6日)により、 グランプリと部門賞(特別賞含む18部門)が決定した。

 

美容健康家電部門の金賞を獲得したのは、パナソニックのヘアードライアー「ナノケアー EH NA0E」。同製品の魅力を改めて紹介する。

 

【美容健康家電部門】金賞

パナソニック

ヘアードライヤー「ナノケア」 EH-NA0E

独自イオン、高浸透「ナノイー」を浸透させ髪にうるおいとツヤを与えるヘアードライヤー。イオン発生部から吹き出す風の広がりを抑え、「ナノイー」を従来よりも約10%髪に届きやすくした。ヘアカラーした髪の退色抑制にも効果的。

SPEC ●消費電力:1200W ●温風温度:ホット時125℃(ドライ・室温30℃のとき)、スカルプモード時60℃(室温30℃のとき)●風量:1.3m3/分(ターボ時)●サイズ/質量:W216×H226×D92mm/約580g(セットノズル含まず)

 

【読者コメント】

「髪がツヤツヤになり、美容室のような仕上がりが自宅で実現するのがスゴいです」(40代・女性)

「カラーで傷んだ髪に使ったら、 わかりやすくしっとり感が生まれました」(30代・女性)

 

美容健康家電部門の金賞を獲得したヘアードライヤー「ナノケア」は、多くの美容系メディアで2020年度の「ベストコスメ」を受賞。髪を乾かすだけでなく髪のダメージを抑制できる〝毛髪美容器〟としての認知度も高い。

 

投票者のコメントでも多かったのは「髪質向上」への驚き。発生する「ナノイー」の水分量が従来の18倍(※2)になった高浸透「ナノイー」を搭載し、髪が格段にうるおうようになった。ヘアカラーの退色が抑えられるのも、美容室に頻繁に行けない昨今は助かる。

※2:「ナノイー」と高浸透「ナノイー」との比較(同社調べ) 

 

さらに風に強弱をつけることで髪を素早くドライできるのも魅力。 「一度使い始めたらもうほかのドライヤーには戻れない」との声も多く、年齢・性別を問わずユーザーからの支持は絶大だ。

 

【POINT1】高浸透「ナノイー」

従来の「ナノイー」に比べ、水分発生量が18倍(※2)となった高浸透「ナノイー」を搭載。キューティクルのわずかな間から入り込み、髪へのうるおいが1.9倍(※3)に!!(毛髪水分増加量・同社従来「ナノイー」搭載商品比)

※2:「ナノイー」と高浸透「ナノイー」との比較(同社調べ)

※3:同社従来品2019年発売EH-NA9Bとの比較(同社調べ) 

 

【POINT2】ヘアカラーの退色抑制

高浸透「ナノイー」とミネラル(※1)がキューティクルの密着性を高め、ヘアカラー剤の流出を防ぐ。これによりお気に入りの髪色が長持ちするようになった。また、美髪の大敵であるUVダメージからも守る。

※1:ミネラルとは、亜鉛電極から発生されるミネラルマイナスイオンのこと

 

【POINT3】スピード乾燥

独自形状の「速乾ノズル」から強弱差のある風を送風。毛束をほぐしながら乾かすので素早く髪が乾く。ホット・ドライ時の風温は最大約125℃だが、髪の表面温度は80〜90℃程度になるため、髪が傷まないのがうれしい。

 

 

【家電 Watch】でもご紹介

高浸透「ナノイー」&ミネラルで内側までうるおうヘアードライヤー「ナノケア」に人気が集中!!

【プレゼント】パナソニック「パワーコードレス MC-SBU840K」が2名様に当たります!

ニューノーマルな「新生活」がスタートするのを機に、新しい掃除機を手に入れてはいかがでしょうか? 「パワーコードレス MC-SBU840K」(以下パワーコードレス)は、パナソニックのコードレススティック掃除機のハイエンドモデル。パワフルな吸引力に加え、髪の毛もペットの毛もほとんどからまない「からまないブラシ」の搭載により、メンテナンスの手間を軽減しているのがポイントです。今回は、本製品を2名様にプレゼント。

 

パワーコードレスってどんな製品?

↑円すい形のダブルブラシ「からまないブラシ」を搭載

 

パワーコードレスの最大の特徴は、「からまないブラシ」を搭載し、髪の毛やペットの毛がからみにくいこと。「からまないブラシ」は、業界初の円すい形のダブルブラシで、ブラシが毛をかき取ると、毛はブラシの回転にともなってブラシの径が細い中央へと移動し、吸引口から吸引されます。ブラシへの毛がらみが格段に少なくなるわけで、わざわざ掃除を中断して毛を切ったり、取り除いたりする手間が減るのがうれしいところ。さらに、ブラシは従来と比べ毛量を1.9倍に増やすことで掃除性能もアップ。同社史上最高の吸引力(最大吸込仕事率:205 W)も実現しており、集じん性能は抜群です。

 

【本製品を詳しく紹介した記事】

【濃厚レビュー】理想の掃除機がけは週4日以上?「パワーコードレス」なら平気な6つの理由

 

このほか、ハウスダストなど見えないゴミまで逃さない「クリーンセンサー」を搭載し、ゴミを検知すると本体のランプが赤く光り早く点滅して自動で吸引力をアップ。ゴミがなくなると青ランプが点灯するので、効率よくゴミが除去できるうえ、掃除の達成感が味わえます。ペダルを踏むとヘッドが外れてかがまずに子ノズルに切り替えられる「親子のノズル」も便利。わざわざアタッチメントを交換することなく、狭いすき間もラクラク掃除できます。

 

今回は、「からまないブラシ」を搭載し、同社史上最高の吸引力を持った本製品を2名様にプレゼント。下記の応募フォームにアクセスして項目をご記入ください。応募の締切は4月24日(土)の23:59まで。

【応募フォームはこちら

◎この懸賞はどなたでも何回でも応募できます。
◎当選者の発表は、商品の発送をもって代えさせていただきます。
◎当選者の権利権限の委譲、換金には応じられません。
◎応募者の個人情報は、企画の参考、賞品の発送にのみ使用します。

◎応募に際しご提供いただいた個人情報は、本記事のプレゼントキャンペーンのみに使用いたします。また、弊社のプライバシーポリシーの定めるところにより取り扱わせていただきます。

https://one-publishing.co.jp/privacy

「部屋干しの洗濯物ギッチギチ」でも問題ナシ! 風を散らして乾かすパナソニックの衣類乾燥除湿機

パナソニックは、ハイブリッド方式の衣類乾燥除湿機 F-YHUX120を4月20日より発売します。価格はオープン。

↑衣類乾燥除湿機 F-YHUX120のサイズは約H583×W370×D225mmで、重さは約13.9 kg。タンク容量は約3.2L。定格除湿能力は9.0L/日(50 Hz)、10.0L/日(60 Hz)

 

詰めて干した洗濯物も一年中スピーディに乾かせる

F-YHUX120は、ツインルーバーを搭載しているため、洗濯物を詰めて干してもしっかり乾燥するのが特徴。洗濯物は布に含まれる水分が空気中に蒸発することで乾きますが、詰めて干すと洗濯物の間に風が通りにくく、洗濯物の周囲の湿度が下がらず乾くまでに時間が多くかかります。その点、本製品は左右独立したルーバーが異なるスピードでスイング。様々な方向に風を届けることで、洗濯物を揺らして広げながら風を送り込み、詰めて干してもスピーディにしっかり乾燥させます。

 

また、F-YHUX120は同社独自のハイブリッド方式を採用。コンプレッサー方式とデシカント方式の2つの除湿方式のバランスを気温に合わせて自動的に判断して運転することができ、一年中スピーディに衣類を乾かします。さらに本製品では、「梅雨」モードと「冬」モードを新搭載。「梅雨」モードは衣類乾燥後に自動で部屋を除湿し、衣類への湿気戻りと部屋の湿度上昇を抑えます。一方、「冬」モードは部屋の湿度に配慮しながら衣類を乾燥できます。

 

このほか、微粒子イオン「ナノイー X」を搭載。部屋干し臭のもととなる菌を除菌し、部屋干し臭を抑制するのもうれしいところ。洗濯物を室内で快適に乾かしたい方は、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

「CP+2021」総括レポート前編:初のオンライン開催で見えたカメラメーカーの「ある変化」

2020年2月25日から28日にかけて、日本最大の一般向けカメラ、映像機器の見本市である「CP+2021」が、コロナ禍の影響から初のオンラインで開催されました。昨年は同様の理由から中止となってしまったイベントだけに開催を喜ぶファンの声や期待が大きかった一方で、オンラインではカメラやレンズの実機に触れることができないなど、大きな制約がある中での開催となり、出展者であるメーカーがどのような工夫をしてくるかといったことにも注目が集まっていたイベントです。

 

本稿では、4日間に渡ったオンラインイベントの様子や主要出展各社の特徴、主だった新製品、全体としてのトレンドなどについて前後編の2回に分けてリポート。前編となる今回は、CP+公式サイトと主要カメラメーカーについてです。

 

CP+公式サイトはカメラメーカー特設ページのポータル的役割に

まず、CP+2021の公式サイトでは、主催者(一般社団法人カメラ映像機器工業会・CIPA)イベントとして、会期初日に「キーノートスピーチ」「CIPAデジタルマーケット・セミナー」「上級エンジニアによるパネルディスカッション」の3つを実施。フォトアワード「ZOOMS JAPAN 2021」の受賞作品発表なども行われました。

 

主催者イベントについては、主に現在のカメラ市況の分析やトレンドについて解説するもので、業界関係者やプレス向けの色合いが濃いイベントです。とはいえ、今回はオンラインとなったことで一般の方の視聴も行いやすくなったので、来年も視聴したいと思った人もいたのではないでしょうか? また、今回のイベントでは、CP+公式サイト以外は参加メーカーのサイト上に特設ページを設ける形で行われたため、CP+公式サイトは、そのポータルとして機能していました。各社へのリンクは、参加者の目的ごとの絞り込みができるほか、SNSの情報なども確認できるようになっていて、ポータルとしての使い勝手は、初のオンラインイベントとしては悪くなかったと思います。

↑CP+2021公式サイトのトップページ。公式チャネルでは、主催者イベントのほか、出展各社の注目コンテンツをリンクしていた。また、出展社のセミナーの検索も可能

 

それでは、今回参加したカメラメーカーについて、それぞれ見て行きましょう。

 

【カメラメーカー1】OMデジタルソリューションズ(オリンパス)

オリンパスの映像事業部門が独立する形で2021年1月に誕生した新会社で、OM-Dシリーズをはじめとした、マイクロフォーサーズのミラーレスカメラなどを展開。CP+2021では、目立った新製品の発表などはなかったものの、同社のYouTubeチャンネル「OLYMPUS LIVE」を活用して、新会社の決意などを表明しました。カメラ機材や交換レンズを活用している写真家のトークや、撮影テクニックを解説するセミナーなども多数配信。既存の「OLYMPUS LIVE」のコンテンツも充実しているため、同社製品のユーザーだけでなく、これからカメラを購入しよういうユーザーにも役立つものになっていました。

 

↑配信では、写真家の山岸 伸さんと海野和男さんのプレミアムトークのほか、吉住志穂さん、佐藤岳彦さんのトークなどを実施。画面は、吉住志穂さんによる「OM-Dで撮る花写真」

 

【カメラメーカー2】キヤノン

TOKYO FMとタイアップした番組形式の映像配信、「CP+2021 ONLINE Canon Imaging Channel」を実施。ラジオ・パーソナリティーによるトークを交えつつ、写真家やタレントのトーク、製品の活用テクニックなどを配信。同社のフルサイズ・ミラーレスカメラ、EOS Rシリーズや新コンセプトカメラであるiNSPiC REC、PowerShot ZOOMなどのコンセプトやデザインワークについてのトーク、開発者による解説なども行われました。イベントに合わせた製品発表などはなかったようですが、フルサイズミラーレスのEOS R5、R6、交換レンズのRF50mm F1.8 STMなど、比較的最近発表・発売された製品の展示が多く、ユーザーの注目度も高かったのではないかと思います。ライブ配信ではリアルタイムのアンケートなども実施し、インタラクティブ性が高く参加者も十分楽しめたのではないでしょうか。

↑ライブ配信中心のコンテンツで、各プログラムの合間には、TOKYO FMのパーソナリティーらがトークを行うという本格的な番組構成。一日中見ていても飽きない工夫がされていた

 

↑プログラムは、「Catch the Technique」「Catch the Future」「Catch the Fun」「Catch the Community」の4つのカテゴリーに分けられ、さまざまなトークやセミナーが展開された。画像は、ハービー・山口さんによるトーク「モノクローム写真の魅力」より

 

【カメラメーカー3】ソニー

α7/9シリーズや各種交換レンズについてのコンテンツもありましたが、やはり2021年1月に発表されたフルサイズミラーレスカメラ「α1」、同年2月に発表されたフルサイズセンサー採用の映像制作用カメラである「FX3」、2つの注目機種に関連したコンテンツが多かった印象。この2製品を軸に写真家や映像作家による、機材紹介や使いこなしについてのセミナーやトークが数多く実施されました。今回は特に映像関連のコンテンツが多くなっている印象で、FX3などの専用機はもちろん、α7シリーズなどの動画撮影機能も含め、同社のカメラとレンズが動画撮影にも適している点や、そのための機能が理解できる内容になっていました。

↑オンライン上に同社のブースを再現することで、新製品などを体感できるように工夫されていた

 

↑セミナーやワークショップは、AとBの2ステージ構成。およそ40名のさまざまなジャンルの講師が登場し、イベントを盛り上げた。画像は山下大祐さんによる「瞬間と一時と、マルチに魅せる鉄道表現」より

 

↑ソニーの新製品「α1」。有効約5010万画素メモリー内蔵フルサイズ積層型CMOSセンサーを搭載し、約30コマ/秒の高速連写や8K 30pの動画撮影に対応するなど、現時点での“究極”とも言えるスペックのミラーレスカメラ。予想実売価格で88万円(ボディ)という超高価なモデルながら、プロだけでなく多くのハイアマチュアの注目を集めている。2021年3月19日発売予定

 

↑Cinema Line プロフェッショナルカムコーダー FX3。αシリーズミラーレスカメラと同じEマウント採用のプロ仕様ビデオカメラで、4K動画撮影対応で映像制作の現場に最適化した、豊富な機能を装備する。予想実売価格/50万4900円(ボディ)、2021年3月12日発売予定

 

【カメラメーカー4】ニコン

2020年後半に発売されたフルサイズミラーレスカメラ、NIKON Z 7II、Z IIとNIKKOR Zレンズの機能や特徴を中心に、写真家や映像作家などによるセミナーやトークを展開。Zシリーズの使い勝手の良さやレンズの写りの良さが伝わってくるコンテンツが豊富に用意されていました。今回は、写真だけでなく、映像制作の現場でZシリーズのカメラやレンズが適していることにも重点が置かれ、写真用にZシリーズを購入したユーザーにも、気軽に質の高い動画撮影を楽しんでもらおうといった方向性のコンテンツも用意。写真と動画の両方が高いレベルで楽しめるカメラとしてのZシリーズの魅力が伝わる内容になっていました。

↑オンラインステージはライブと事前収録のコンテンツを組み合わせて、4日間行われた

 

↑オンラインステージには19名の写真家や映像作家などが登場し、ニコンのカメラやレンズの魅力、現場での使いこなしなどについて解説した。画像は、動物写真家の半田菜摘さんの「Z シリーズで出会う北海道の野生動物」より

 

【カメラメーカー5】パナソニック

動画・映像制作Tipsサイト「Vook」とコラボし、ライブ配信プログラム「Creators Live! with LUMIX」を実施。2月26日は写真、27・28日は映像制作に主要テーマを分け、写真家や映像作家によるセミナーなどを配信しました。製品の紹介はもちろんですが、LUMIXを用いた写真や映像の作品制作の基本や、プロでも役立つ表現テクニックやTipsなども紹介。配信によるコンテンツは、ほとんどの内容がリアルタイム配信で、ためになる内容だけでなく適度に笑いありハプニングありの関西風味も加わって、長時間のコンテンツでも飽きずに見ていられる内容でした。

↑「Creators Live! with LUMIX」と題した、ライブ配信を実施。配信そのものは2月26日からの3日間だったが、内容が濃く、見応えのあるコンテンツが多かった

 

↑2月26日「写真を、究めよう。」、27日「動画を、はじめよう。」、28日「動画を、究めよう。」とテーマが設けられて配信された。3日中2日が動画関連となっていて、同社の動画への力の入れようが伝わる。画像は写真家・相原正明さんによるセッションより

 

【カメラメーカー6】富士フイルム

会期中のライブ配信によるコンテンツは用意されていなかったものの、発売になったばかりの新製品、FUJIFILM GFX100SをはじめとしたラージフォーマットカメラのGFXシリーズ、APS-CサイズカメラのXシリーズ、人気のインスタントカメラ“チェキ”など、製品タイプごとの動画コンテンツが用意され、特に同社の製品に興味のあるユーザーには、大変参考になる内容になっていました。また、同社の伝統ともいえるプリントサービスについても紹介され、プリントのお試しサービスも展開(2021年3月31日まで実施)。撮影からプリントまでを完結できる同社の総合力を実感できる内容になっていました。

↑FUJIFILM GFX100S、X-E4の2機種の新製品や人気のX-T4といったカメラだけでなく、プリントサービスについてのコンテンツも用意され、同社ならではの写真の楽しみ方が提案されていた

 

↑写真家によるトークなどのほか、上の画像のような開発者による対談なども実施。開発中のエピソードなども交えて、同社製カメラの使いやすさや魅力を伝えていた。画像は「X-E4 開発者トーク」より

 

↑FUJIFILM GFX100S。43.8×32.9mmの大型センサー採用で有効約1億200万画素の超高画素機ながら、約900gの軽量ボディを実現。5軸式で最大6段分の効果を持つ手ブレ補正を搭載し、超高画素で手持ち撮影が楽しめる。実売価格/76万8900円(ボディ)、2021年2月25日発売

 

↑FUJIFILM X-E4。携帯性に優れたスクエアなボディに、APS-Cサイズの有効約2610万画素センサーを搭載。ノイズが少なく高感度でも高画質に撮れるほか、4K動画撮影時も低ノイズだ。180度まで跳ね上げ可能なチルト式背面モニター採用で自撮りにも最適。画像のシルバーボディのほか、ブラックボディも用意。実売価格/10万8900円(ボディ)、2021年2月25日発売

 

【カメラメーカー7】リコー

動画配信としては、近日中の正式発表や発売が見込まれているAPS-Cサイズフラッグシップ一眼レフ「PENTAX K-3 MarkIII」や、シリーズ30周年を迎えた高級コンデジのGR、360度全天球カメラのTHETAに関連したコンテンツや写真家のセミナーが中心。このほか、ライブ配信を駆使して、PENTAX K-3 MarkIIIのオンライン・タッチ&トライ(予約制)が行われていたのは特徴的でした。また、新製品として2月25日発表の「HD PENTAX-FA31mm F1.8Limited」など3本のレンズや「J limited」と称されたPENTAX K-1markIIのカスタムモデル、開発発表が行われた「HD PENTAX-DA★16-50mm F2.8ED PLM AW」(仮称)についても紹介されていました。

↑PENTAXのKシリーズ一眼レフ、リコーGRシリーズ、THETAシリーズの3つが同社の主力機種だが、やはり今回は、貴重な一眼レフの新製品、PENTAX K-3 MarkIIIの注目度が高かったようだ

 

↑4日間に渡り、ライブ配信を含めた数多くのコンテンツを配信。特に2本のCP+公式チャネル枠は、写真家・森山大道さんが登場したり、『一眼レフに未来はあるか?』と称した挑発的な対談企画が行われたりして、同社ユーザー以外の注目も集めていた。画像は佐々木啓太さんによるセミナー「HD FA Limited 新しい3姉妹と語る写心」より

 

↑PENTAX K-3 MarkIII。同社のAPS-Cサイズ機のフラッグシップとして開発が進められているモデル。発売日や価格などは未定だが、基本性能が高いことはもちろん、操作性やファインダーの見え味などにもこだわった注目の一眼レフだ

 

 

↑左から「HD PENTAX- FA43mmF1.9 Limited」「HD PENTAX-FA31mmF1.8 Limited」「HD PENTAX-FA 77mmF1.8 Limited」。アルミ削り出しの外観やシャープな写りと美しく柔らかいボケ味を両立した写りなどが特徴の高品質な交換レンズ。カラーは画像のシルバーのほか、ブラックも用意。4mm F1.9が8万7000円、77mm F1.8が12万円、31mm F1.8が15万6000円(各メーカー希望小売価格・税別)、2021年4月下旬発売予定

 

各カメラメーカーのオンライン発表を見て…

今回のカメラメーカーの出展内容は、写真撮影だけでなく、動画撮影に力を入れたものが多かったのが特徴的でした。これは、質の高い動画撮影が可能なフルサイズミラーレスカメラが普及し始めたこと、プロを含む映像作家がフルサイズミラーレスカメラを積極的に使い始めたことなどがあると思います。特にパナソニックは、イベントを行った3日中、2日を動画向けのコンテンツとしていたのは特徴的で、内容的にも動画撮影の初心者からプロの作家まで満足のできるものになっていて、勝負をかけてきたな……という印象。今回の出展社では、リコーだけが現行のミラーレスカメラを持っていない状況ですが、同社は一眼レフの新製品を出すことで、一眼レフや同社のファンの心を掴む方向で勝負をしていて、そちらも魅力的に感じられる内容でした。

 

後編ではカメラメーカーより、さらに配信でのアプローチが気になるレンズメーカーの出展状況からトレンドを見ていきたいと思います。

 

【フォトギャラリー】※画像をタップすると閲覧できます。一部SNSからは閲覧できません。

●GetNavi web本サイトでフォトギャラリーをみる

乾燥から守る「加湿器」オススメモデル紹介!

乾燥対策、ウイルス対策に効果が期待できる、オススメ4モデルを紹介する。加湿器シェア1位のダイニチは全方位的に弱点なし。パナソニックも加湿力・省エネ性・静音性など総合力の高さが魅力だ。

※こちらは「GetNavi」 2021年3月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

ダイニチ工業はすべて高水準除菌対策万全のカドーも優秀

部屋の乾燥は肌や粘膜のバリア機能を低下させるため、ウイルス対策に加湿器は必須。室内湿度50〜60%の維持がポイントだ。

 

ダイニチ工業のHD-LX1220は最大加湿量1300mLで静音性が高いなど全方位的に優秀。トレイカバーは使い捨て式で汚れたら取り替えるため、手入れがラクと好評だ。カドーのSTEM 630iはスリムなデザインに加え水回りの除菌対策、ホワイトダスト対策が施され、超音波式のなかでも安全性の信頼度が高い。

 

気化式のパナソニックFE-KXT07は加湿量や省エネ性、静音性など総合力が高く、「ナノイー」で肌のうるおいがアップするのも魅力。シャープHV-L75は内部の手入れをユーザー自ら細かくできるため、クリーン加湿にこだわる人が納得できる一台と言える。

 

【No.1】圧倒的な加湿量とメンテの手軽さが魅力

ダイニチ工業

ハイブリッド式加湿器

HD-LX1220

実売価格4万3780円(在庫僅少)

最大1300mL/hのパワフル加湿と最小13dBの静音設計で毎日ストレスなく使える加湿器。水の通り道に3つの抗菌加工を施すなど衛生面のこだわりも特筆モノだ。また、トレイに使い捨てカバーを採用し、洗う手間が省ける。

SPEC ●加湿方式:ハイブリッド式(温風気化式)●連続加湿時間:5.8時間(標準)、11.7時間(eco)●運転音:13〜34dB(標準)●消費電力(50/60Hz):665W/675W(標準)●質量:約6.4kg

 

↑吸引した空気をヒーターで温め、加湿フィルターを通すことでたっぷりの加湿を実現。湿度の変化に合わせて送風量を制御し、電力消費のムダも抑える

 

↑タンク容量は7.0L。ecoモードなら給水1回で11.7時間連続加湿できる。タンクの上下に取っ手を装備し、両手持ち可能。女性でもラクに給水できる

 

★性能のバランスが良く幅広い層にオススメ!

加湿能力、音の静かさ、メンテのしやすさなど弱点のないモデル。立ち上がりはヒーターで温風加湿し、湿度が上がったら気化式に切り替えるので、パワーの割りに電気代も抑えられる。幅広い世帯にオススメ。

 

【No.2】独自のスリムデザインで部屋中にマイクロミストを放出

カドー

超音波式加湿器

STEM 630i

実売価格4万9800円

スタイリッシュなトールデザインと優れた操作性が特徴の超音波式。高さ約85cmの吹出口から最大約1.2mの高さまでマイクロミストを放出して部屋中をうるおす。スマホアプリで出先から室内湿度の確認やリモート操作も可能だ。

SPEC ●加湿方式:超音波式 ●連続加湿時間:最大11時間 ●運転音:38〜42dB(A)●消費電力:37W(急速)、4W(間欠)●質量:約4.3kg

 

↑タンク上部のふたをスライドさせるだけで上から給水が可能。タンクを取り外すことなく水差しなどから直接水を注ぎ足せて、給水の手間が大幅に減る

 

↑フィルターカートリッジでホワイトダスト(水道水のミネラル成分の結晶)を抑制。抗菌プレートが水槽内を除菌するため、清潔な水のミストで室内をうるおすことができる

 

★ユニークなデザインと清潔性の高いミストが魅力

おしゃれなデザインで加湿量も文句なし。水道水に含まれるカルシウムを99%除去し、部屋にホワイトダストを撒き散らす超音波式の弱点を克服した。部屋の美観を損なわず加湿したい人に推奨したい。

 

【No.3】低電力でしっかり加湿し「ナノイー」でフィルターも清潔に

パナソニック

ヒーターレス気化式加湿機

FE-KXT07

実売価格3万2700円(在庫僅少)

運転効率の高いDCモーター搭載で、加湿と省エネ性をしっかりと両立。「ナノイー」放出で肌の水分量がアップするほか、運転停止中に「ナノイー」を加湿フィルターに充満させ、清潔さを保つ。最小運転音15dBで夜も眠りを妨げない。

SPEC ●加湿方式:気化式 ●連続加湿時間:6.0時間 ●運転音:15〜44dB ●消費電力:19W(お急ぎ)、4W(静か)●質量:約5.2kg

 

↑加湿トレイは凹凸のないフラットな構造。汚れをサッと拭き取れて手入れを時短できる。加湿フィルターも月に1回押し洗いするだけで、清潔な加湿を維持できる

 

↑加湿トレイ下部にイオン除菌ユニットを装備。トレイの水を除菌することで、加湿フィルターに清潔な水を供給する。イオン除菌は電力不要で、ユニットの定期交換も要らない

 

★「ナノイー」を使った肌にやさしい加湿が魅力

「ナノイー」搭載で肌にやさしい加湿ができるのが魅力。加湿トレイや加湿フィルターなど水回りのメンテがしやすく、衛生的な加湿をムリなく実現できる。電力消費の少ない気化式のなかでも総合力はトップクラス。

 

【No.4】上下両方から給水可能で毎日ラクラク加湿できる

シャープ

プラズマクラスター加湿機

HV-L75

実売価格2万7280円

気化式とヒーターのハイブリッド式で高い加湿性能を誇るモデル。「プラズマクラスター7000」を装備し、加湿しながら室内の空気を浄化する。本体天面の給水口、タンクと一体型の給水トレイのどちらからでも水を入れられる。

SPEC ●加湿方式:ハイブリッド式(気化式+ヒーター)●連続加湿時間:約5.3時間(強)/約19時間(静音)●運転音:23〜41dB ●消費電力:12W(静音)/34W(エコ強)/335W(強)●質量:約5.2kg

 

↑吸水口から給水トレイ、加湿フィルター、吹出口まで水と風の通り道はすべてパーツを取り外して洗える。本体内の汚れもタオルなどで簡単に拭き取れてラクだ

 

↑プラズマクラスターを含む清潔な風で部屋中にうるおいを届ける。プラズマクラスターには浮遊ウイルスの作用抑制や静電気抑制の効果あり

 

★パーツを取り外して細かく洗えて安心!

加湿量と省エネ性のバランスの取れた1台。プラズマクラスター単独運転もでき、通年で活躍する。風路と水路のパーツはすべて取り外して洗えるため、より清潔な加湿を望む人にオススメだ。

 

【日用品もCheck!】エタノールとオリーブ油配合で手肌を清潔にやさしく保湿

サンスター

ピュアリア うるおいin手肌すっきり洗浄乳液 240ml

1408円

70vol%エタノールとオリーブ果実油配合の洗浄乳液。エタノール成分で手肌を清潔にしつつ天然保湿成分のオリーブ油で保湿する。乳白色ジェルはベタつかず、サラッとした仕上がりに。

何を準備しておくべき? 防災のプロが指南する“もしもの備え”と防災用品の選び方

2011年3月11日に起こった東日本大震災を機に、防災意識が高まった人も多いのではないでしょうか。あれから10年。災害への備えは万全か、あらためて見直してみませんか?

近年は大震災だけでなく、大雪や豪雨による被害が各地で多発しています。場合によっては10日以上、電気がない暮らしも想定しなくてはいけません。そんなときにあると役立つものは何か、考えていきましょう。

 

今回は、防災のプロを実際の個人宅に招いて、どのような“もしもの備え”をしたらいいか、備品を中心に解説していただくとともに、パナソニックが過去の災害からさまざまな知見を得てこだわりぬいた、“もしもの備え”に加えたいアイテムを紹介します。

 

山田編集長の家を防災のプロが突撃査定!

まず、防災のプロで、マンション防災士として活動する釜石徹さんが、GetNavi webの山田佑樹編集長の自宅を訪問。山田家の防災対策をチェックしていただくとともに、災害時や停電時に備えてふだんから心掛けておくべきことは何か、教えていただきました。

【防災のプロ】
マンション防災士/釜石 徹さん

金融機関に勤務しながら防災対策の研究を続けていたが、防災コンサルタントとして独立後、大地震でも死傷者を出さない備えや長期在宅避難の覚悟と備えに重点をおいて、防災講演やセミナーを通して防災対策の普及に取り組んでいる。近著に『マンション防災の新常識』(合同フォレスト)がある。

 

判定1. 防災備品は必要なものが揃っているか?

まずは、山田編集長が用意している「非常用持出袋」の中身を見せてもらいました。それに対する釜石さんの反応は?

 

山田「最初は、一通りの防災アイテムが入っていたのですが、賞味期限が切れそうなものを出したり、防災時に使えそうだと思ったものを追加したり、少しずつ入れ替えています」

 

釜石「ちなみにこれを持って、どこに避難しようとお考えですか?」

 

山田「避難所に指定されている小学校ですね。1~2日したら、自宅に戻るつもりですが」

 

釜石「そうすると具体的に役に立ちそうなのは……モバイルバッテリーと羊羹ぐらいでしょうか(笑)」

↑一見、非常用持出袋に入っていると安心に思えるものばかりですが……。必要なものはどこに避難するか、何日避難するかで変わってくるそう

 

山田「え! 言われてみれば、ガスボンベはあるけどカセットコンロはなかったり……」

 

釜石「何かの役には立つかもしれませんが、具体的な使い道が見えないものも多いですよね。非常用持出袋を整備するポイントは、「どこで使うか」を考えることです。山田さんの場合、自宅が耐震性の高いマンションですし、避難所に行くより自宅にいたほうが安心です。ならば、非常用持出袋より、「非常用持ち出さない袋」、つまり自宅の備蓄を充実させたほうがいいでしょう」

 

とくに地震では、震度6弱以上の場合は外に出ることは危険! 倒壊してしまったりそのおそれがないなら、“家にとどまる”という選択をすべきだそう。では、その“在宅避難”用の備蓄はどうかというと……?

↑GetNavi webの山田佑樹編集長。自宅は、都心の高層マンションの中層階にあり、大きな窓がある見晴らしのいい部屋だが、釜石さんは開口一番、「気になるところがたくさんありますね!」

 

判定2. 備蓄は万全か? “ローリングストック”って何?

自宅が築年数が浅く高耐震性のマンションのため、「災害時は、自宅にいたほうが安心」とアドバイスされた山田編集長。停電などで自宅に籠城することになった場合、まず用意しておきたいのが食料です。山田家では、どのような食料備蓄をしているのでしょうか?

 

山田「実は、わが家ではふだんから、保存できるものを常に備蓄しながら消費する“ローリングストック”を実践しているんです。レトルトカレーや缶詰は定期的に食べては補充し、米も5㎏の袋を開けたら次の5㎏を注文するように。水は2Lペットボトルを1ダース備蓄し、定期便を利用して毎月届くようにしています」

 

釜石「それは素晴らしいですね! これこそが正しい防災備蓄です。よく非常食として特別に用意している人もいますが、長年しまい込んで賞味期限が切れていたり、食べてみたらまずかった、なんてことも少なくないんです。考えてみたら、卵や納豆、豆腐も意外と賞味期限が長いですよね。わざわざ非常用に作られた特別なものを備蓄するのではなく、日常的に食べているものを切らさないようにすることこそ理想的なんですよ。

ワークショップで、みなさんに『今日、災害が起きたとして、今自宅にある食料で何が作れるか、献立を考えてみてください』と言うと、みなさん3~5日くらいは思いつきます。そこでアイデアが尽きても、ほかの人が考えた献立例を見せてもらって新しいアイデアが湧いてきたり、『鯖缶があると便利なのね』と気づいて今後の買い物リストに加えたりしています。“非常食”を用意するのではなく、ふだんの食生活がどのように応用できるかが大切なんです。自宅での籠城生活が何日になるか分かりませんが、まずは、家族が10日間〜2週間は食べていけるだけのストックをしておき、半分なくなったら半分買い足すようにするといいですね」

ローリングストックしたい食品・飲料

□ 米や餅、乾麺(パスタ、うどん、そば、そうめん など)
□ ホットケーキミックス粉(水を入れて湯煎すると蒸しパンになります)
□ 乾物(切り干し大根、高野豆腐、乾燥ひじき など)
□ ドライパック(大豆、ひじき、コーン、ミックスビーンズ など)

□ シリアル食品
□ 缶詰(ツナ缶、サバ缶、トマト缶、豆缶、コーン缶、果物の缶詰 など)
□ レトルト食品
□ 水などの飲料
□ その他、調味料など平時から使用しているもの

 

判定3. 家具が飛ぶ!? 地震に備えてしっかり固定されているか?

そのほか、山田家の家具や家電の防災で気になったことをご指摘いただきました。

 

釜石:家具や家電が固定されていないのが気になりますね。特に高層マンションは大きく揺れます。

 

山田:そうなんです。先日、東北で震度6弱の地震があったとき、東京は震度3でしたが、うちはペンダントライトが振り子のように大きく揺れて……。

 

釜石:たとえばこの冷蔵庫は、扉に水など重いものを入れていると扉が開き、その重みで前に倒れてきますね。扉が簡単に開かないようにチャイルドロックを取り付けたり、突っ張り棒をしたりするだけで、強い地震でも倒れにくくなりますよ。またパソコンのモニターやテレビ、花瓶なども飛び跳ねて、壊れるだけでなく人に当たってケガをさせる場合があります。阪神淡路大震災では、家具や家電が直撃して亡くなった人も少なくないですから……。そういった家具や家電には、下にジェル状の耐震パッドのようなものを敷けば、安定して倒れにくくなります。

↑たとえば電球もガラス製だと割れて危険ですが、最近のLED電球は樹脂製カバーがついているので割れにくくなっています。「これは大丈夫そうですね」と言われ、山田編集長も一安心

 

判定4. 停電を想定した備えはしているか?

さらに山田編集長は、どのような災害時にも発生しやすい停電に備え、“防災訓練”も行っていると言います。

 

山田「実は以前、停電になったことを想定して、1日電気を使わない生活をしてみよう、とやってみたことがあるんですが、これが難しくて(笑)。トイレすら電気で流れるタイプで、もはや用を足すこともできないのかと。それで取扱説明書を読んだら、実は停電時でも手動で流す方法が分かりました」

 

釜石「試してみたからこそ、その方法が分かったわけですよね。備品も、いざ使おうとしたら上手に使えなかったりしがちですから、平常時の今のうちに試しておきましょう」

停電時に備え最低限用意すべきもの

□ 懐中電灯
□ ランタン(各部屋に1〜2個)
□ ヘッドライト

□ 停電時自動点灯ライト
□ ラジオ
□ 乾電池
□ モバイルバッテリー
□ バッテリーチェッカー

□ 食事の備え(上記のローリングストック)
□ トイレ対策(携帯トイレ など)
□ 水の確保対策(ウォーターサーバー、保存水、水道水の汲み置き など)
□ 寒さ対策(ブランケットなど)

 

プロの防災マストハブは?

では防災のプロである釜石さんはふだん、自宅にどのようなアイテムを準備しているのかというと、やはり「日常的に使っているものを応用して災害時の備えとしているものが多い」とのこと。ただし停電時の備えは充実していました。

 

釜石「災害時にもっとも困るのは停電です。私の場合、自宅のリビングや寝室、廊下のコンセントに停電時自動点灯ライトを設置してあり、停電になると自動で点灯するので、まず足元の安全が確保できます。そして、この停電時自動点灯ライトをコンセントから引き抜いて懐中電灯として使いながら、ほかにもっと明るい懐中電灯やスリッパを探したり、着替えを行ったりするんです。

また、できるだけスマートフォンの電源を切らないよう、モバイルバッテリーも用意しています。各キャリアの携帯電話基地局は、発電用エンジンによる無停電化や大容量バッテリーにより24時間は稼働する態勢になっているため、情報収集や安否確認も24時間が勝負。少なくともその間はスマートフォンの充電は切らさないようにしたいですね」

 

さらに外出時に常に持ち歩いているものも教えていただくと、自宅に備えているものとほほ同じ。やはり災害時は、停電への備えと情報収集が重要であることが分かります。

↑釜石さんが日常的に持ち歩いている防災グッズがこちら。懐中電灯とモバイルバッテリー、充電用ケーブル、携帯ラジオ。いずれも軽量で荷物にならないサイズを選んでいます。一方、自宅に常備しているのは、大ぶりの懐中電灯とモバイルバッテリー、バッテリーチェッカー、停電時自動点灯ライトだそう

 

乾電池さえあればなんとかなる! パナソニックの電池防災グッズが心強かった

釜石さんが防災用に備えているものから見ても、やはり停電時の備えが大切であることが分かりました。冷蔵庫や洗濯機など、家電製品でおなじみのパナソニックでも、もしものときに備え、乾電池で稼働する防災グッズを開発しています。

 

代表的なものが、電池で稼働する「電池がどれでもライト」と「電池式モバイルバッテリー」。いずれも大震災の経験を生かして誕生しました。具体的にどのような製品で、いったいどのようなシーンで活躍するのか、チェックしてみましょう。

 

●単1形〜単4形乾電池の、どれか1本だけでいい!

パナソニック
電池がどれでもライト BF-BM10-W
オープン価格

単1形~単4形の電池がどれでも1本で使用できる懐中電灯兼ランタン。パナソニックの乾電池エボルタNEOを使えば、最長97.5時間使用可能(単1形~単4形全サイズ使用時)。

 

↑単1形~単4形まで、4タイプの電池がどれでも使えます。使い方は電池を入れ、使いたい電池の表示マークを本体のスイッチマークに合わせるだけ。子どもでも持ちやすい大きなハンドルが特徴です

 

↑立てて置けばランタンとしても使え、食事のときに便利。停電時の暗闇の中に明かりが灯るだけで、安心感が得られますね

 

単1形、単2形、単3形、単4形とそれぞれ1本ずつ入れられ、どのサイズの電池でも通電するのが特徴。東日本大震災の際、多くの懐中電灯に使われていた単1形、単2形の電池が入手できず、困っている人がいるのを見て「家庭でよく使われている単3形〜単4形電池1本でも使える究極の防災ライトを!」と開発されました。万一、電池のストックがなくなっても、リモコンや時計、子供のおもちゃなど、家庭内のどこかで使われている電池が使えます。

 

●充電池と乾電池を混ぜて使える!

パナソニック
USB入出力付急速充電器(電池式モバイルバッテリー
BQ-CC87L
オープン価格

USB入出力機能を備え、パナソニックの充電池「エネループ」単3形2本を約2.3時間で急速充電するほか、スマートフォンを充電するモバイルバッテリー、LEDライトとしても活躍します。

 

↑アルカリ乾電池とニッケル水素電池など、種類や容量が異なる乾電池や充電池を使ってスマートフォンに給電。乾電池のストックがなくなっても、リモコンなどの使いかけの乾電池を入れて使うこともできます。

 

↑付属のアタッチメントを付ければ、LEDライトとしても使えます。明るさは35lmで、充電池「エネループ」を使えば約11時間点灯(満充電のエネループ4本使用時)。

 

この「電池式モバイルバッテリー」が便利なのは、単3形充電池・乾電池であれば、種類や容量の違いを問わず使えること。従来、複数の電池を同時に使う場合は、種類や容量が違うものを混在させると先に残量が少なくなった電池に過放電のリスクがあるため、推奨されていませんでした。

 

しかし、大阪北部地震や北海道胆振東部地震での停電時に、スマホが充電できずに困っている多くの人を見てモバイルバッテリーの必要性を感じ、家にあるどの単3形乾電池でも使えるように、と開発されたのがこの製品。電池の状態を1本ずつセンシングし、まんべんなく効率よく出力できるほか、自動停止機能で電池を過放電や漏液リスクから守ります。

 

※BQ-CC87をモバイルバッテリー・LEDライトとしてご使用いただく場合に限り、個別制御機能(電池の状態を個別に判別・制御する機能)が搭載されていますので、乾電池や容量・種類・銘柄の違う電池を混ぜて使用できます。他の機器でご使用いただく場合、電池の混合使用はお控えください。

 

このように万一の停電のときは乾電池が非常に役立つことがよく分かりました。実際、防災のプロ、釜石徹さんも「乾電池のストックは災害への備えの大前提」とし、ローリングストックの一環として、単3形や単4形を各20本、単1形、単2形を各5本は切らさないようにしているといいます。さらに災害時の備えとして考えるなら、「性能がよく長もちする乾電池が安心」とも。

 

そこで編集部がおすすめしたいのが、パナソニックの乾電池「エボルタNEO」です。

 

保存時も液もれしにくい、⽇本が誇る長もち乾電池

パナソニックの乾電池「エボルタNEO」は、パナソニック独自の技術をさらに進化させ、同社のアルカリ乾電池や乾電池「エボルタ」を上回る長もち性能を実現しています。

パナソニック
乾電池 エボルタNEO
オープン価格

単3形アルカリ乾電池において世界一長もちするとして、ギネス世界記録(TM)に認定。10年保存ができ、液もれも抑えるので、防災備蓄としてもおすすめ。パナソニックの乾電池は1931年の自社生産開始以来、グローバルでの累計出荷数量が2020年9月末をもって2000億本を達成するほど、世界でその信頼性が認められています。

 

このように信頼できる乾電池と、電池で給電できる便利な防災グッズを用意しておくことで、もしものときだけでなく、日頃の安心感までも得られます。東日本大震災から10年という時機に、あらためて家の備えを見直してみましょう。

 

取材・文=田中真紀子 写真=下城英悟

ウイルスや花粉から守る! おうちの空気を快適化する「空気清浄機」4選

大手各社がウイルスや花粉などの微粒子にアプローチできるプレミアム空気清浄機を展開。四半世紀ぶりにフラッグシップを一新したブルーエアのほか、湿度管理もできる国内メーカーモデルから厳選した。

※こちらは「GetNavi」 2021年3月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

プレミアム空気清浄機の確かな性能に期待!!

家の空気環境を見直したいというニーズが増え、“空気清浄機にとことんこだわりたい”という人も増加。各社の最上位モデルなら性能・効果も確かで、信頼に値する。

 

ブルーエアはフラッグシップモデルの機能を刷新。フィルター技術がさらに進化し、0.03μmまでのウイルスレベルの粒子を捕捉。捕らえた菌やウイルスは電源オフ時も監視して不活化する。

 

パナソニックF-VXT90は気流制御と「ナノイー X」を強化し、花粉対策機能がさらに向上した。シャープは「プラズマクラスターNEXT」を集じんサポートにも採用。フィルター自動掃除機能でメンテの手間が省けるのもうれしい。ダイキン工業は空気清浄・脱臭・加湿・除湿を1台で行える独自路線が魅力。部屋に複数台置けない家庭には有力な選択肢となる。

 

【No.1】全面的進化を遂げたブルーエアの新旗艦モデル

ブルーエア

Blueair Protect 7770i

実売価格15万7080円

空気清浄技術が飛躍的に進化した同社の最上位機。PM0.1よりも微細な0.03μmまでの超微粒子を99%以上除去し、フィルターに吸着させたウイルスや菌にイオンチャージして不活化(※)させる。8畳を約4分で浄化する送風技術も圧巻。

※:新型コロナウイルスを含む、すべてのウイルスや細菌の除去および不活化を保証するものではない

SPEC ●空気清浄技術:HEPASilent Ultraテクノロジー ●風量:3.2〜13.1m3/分 ●搭載フィルター:スマートフィルター ●機能:センサー、Wi-Fi機能、Blueairアプリ接続 ●質量:約19kg

 

↑本体天面にタッチパネルを配し、直感的に操作可能。空気の清浄具合も5色のLEDや空気質指数の数値表示で確認できる

 

↑稼働中だけでなく電源OFF時でも空気の状態を把握。フィルターや本体内部の菌・ウイルスを不活化する

 

★世界最高レベルの性能で新時代のニーズに対応!

0.03μmまでの粒子も捕らえる空気清浄機能に加え、フィルターに捕集したウイルスの不活化機能も搭載。現在のニーズに応えられる進化を遂げた。高価格でも最高の空気清浄能力を求めたい人にオススメ!

 

【No.2】気流制御と高濃度「ナノイー X」で花粉対策に大きなメリット

パナソニック

加湿空気清浄機

F-VXT90

実売価格9万9790円

新たな気流制御技術で花粉の集じん量が従来の約1.5倍に。花粉を抑制するOHラジカルの量が2倍になった高濃度の「ナノイー X」搭載で、素早く花粉を集じん。専用アプリで自分の好みに合った運転モードにカスタマイズも可能だ。

SPEC ●空気清浄技術:3Dフロー花粉撃退気流+ナノイーX ●風量:1.1〜8.7m3/分 ●搭載フィルター:清潔HEPAフィルター ●最大加湿量:870ml/h ●機能:エアコン連携、Wi-Fi機能、「ミルエア」アプリ対応ほか ●質量:約11.7kg

 

↑開口部と2枚のルーバーの形状を見直し、3方向に立体気流を創出。効率良い気流循環で、床上30cmに浮遊しやすい花粉を強力吸引する

 

↑同社のエアコン「エオリア」との連携が可能。「エオリア アプリ」で「うるおい暖房」を指定するとエアコン暖房時に合わせて加湿運転を開始する

 

★花粉に悩む人に激プッシュアプリでのカスタムも便利

「3Dフロー花粉撃退気流」や高濃度の「ナノイー X」を搭載し、とことん花粉対策をしたい人に最適。運転の気になる点をアプリに入力しながら使い続けることで自分好みの空気環境を構築できるのも心強い。

 

【No.3】「プラズマクラスターNEXT」でウイルスやニオイの元にアプローチ

※:プラズマクラスターの適用床面積は約23畳

シャープ

プラズマクラスター

加湿空気清浄機 KI-NP100

実売価格13万1110円

「プラズマクラスターNEXT」で付着ウイルスを抑制し、ニオイの元を除去。自動掃除ユニットを備え、プレフィルターを掃除する手間なく集じん力を持続できる。人の不在を検知し、自動でパワフルに空気清浄する機能も装備。

SPEC ●空気清浄技術:「プラズマクラスターNEXT」空中浄化&フィルター浄化 ●風量:2.0〜10m3/分 ●搭載フィルター:静電HEPAフィルターほか ●機能:自動掃除パワーユニットほか ●質量:約17kg

 

↑前方向に集中的に高濃度プラズマクラスターイオンを放出する機能を搭載。ソファやカーペットに当てれば付着菌やニオイの除去も行える

 

↑静電HEPAフィルターで0.3μmの微粒子を99.97%キャッチ。有毒ガスまで分解する脱臭フィルター、抗菌仕様のプレフィルターも備える

 

★プラズマクラスターで集じん効率がさらに向上

除菌脱臭に加え、花粉などを除電して集じんしやすくする高濃度プラズマクラスター技術が◎。お掃除ユニットにフィルター掃除を任せられるのもうれしい。お手入れをサボりがちな人には最適だ。

 

【No.4】ストリーマで有害物質を抑制!! 除湿/加湿もこなす万能モデル

ダイキン工業

除加湿ストリーマ

空気清浄機 MCZ70X-T

実売価格13万2000円

集じん・脱臭・除加湿機能を1台に集約。吸引した花粉などの有害物質を不活化するストリーマユニットを強化し、有害物質の分解スピードが倍増した。静電力が落ちにくいTAFUフィルター採用で10年後の集じん効率は従来機の1.4倍。

SPEC ●空気清浄技術:ツインストリーマ ●風量:1.0〜7.2m3/分 ●搭載フィルター:TAFUフィルターほか ●機能:全自動しつどコントロール、エアコン連携、スマホ接続ほか ●質量:23kg

 

↑壁紙などに染み付いたニオイ分子を加湿で浮き出し、その後の除湿で回収する「水de脱臭」機能を搭載。衣類のニオイ除去にも効果的だ

 

↑プラズマ放電を使ったストリーマで花粉や菌などを分解。ストリーマユニットを2基搭載し、ニオイや有害物質の分解スピードが2倍に

 

★パワフルな空気清浄に加え湿度管理もお任せできる

空気清浄・脱臭性能が高いうえに除加湿機能も備え、空気清浄と湿度管理を省スペースで行いたい人に◎。加湿フィルターに持続性抗菌剤を採用。ストリーマ除菌も行うためクリーンな加湿ができる。

 

【日用品もCheck!】置くことで空間除菌できる手軽さで大ヒット中

大幸薬品

クレベリン 置き型 150g

2200円

二酸化塩素を主成分としたウイルス除去・除菌製品。部屋置きタイプで、空間やモノに付着した菌やウイルスも除去する。シンプルデザインの白い容器はインテリアに馴染みやすい。

最新掃除機は「からまない」が常識 。パナソニック「パワーコードレス」、2人の家電識者の実感レビュー

パナソニックのパワーコードレスは、パワフルな吸引力に加え「からまないブラシ」など使いやすさへの工夫も大きな魅力。今回はペットと暮らす家電識者、髪の毛がらみに悩む家電識者が同機をお試し、その使用感をレビューする。

 

【パワーコードレスの公式サイトはコチラ!】

 

【今回紹介する製品】

吸引力と使いやすさを極めた、これぞ掃除機のニューノーマル

パナソニック

コードレススティック掃除機
パワーコードレス MC-SBU840K

オープン価格

髪の毛やペットの毛がからみにくい独自の「からまないブラシ」を採用し、ノズルの毛がらみ除去の手間がほぼ不要。同社コードレススティック史上最高の吸引力と「からまないブラシ」で、あらゆる床面をパワフルに掃除する。また、親子のノズルで床掃除から隙間掃除へのスムーズな移行が可能。

SPEC ●吸込仕事率:205〜約10W ●充電時間:約3時間 ●運転時間:強約6分、自動約18〜約30分、ロング約40分(ブラシ回転オフ時約90分)●集じん容積:0.2L ●サイズ/質量:W253×H1150×D218mm/2.6kg

 

Color Variation

 

コードレススティックの2大課題を一挙に解決!

バッテリー駆動のコードレススティック掃除機にとって、吸引力は重要な課題。それを見事に克服したのがパナソニックのパワーコードレスだ。コード式に迫る吸引力を実現し、気持ち良いほどゴミを取り除いてくれる。

 

さらに、新開発の「からまないブラシ」も特筆ポイント。回転ブラシ式掃除機が誕生以来50年以上にわたり抱えていた「ブラシの毛がらみ」問題をついに解決したのだ。

 

今回はこのブラシの恩恵を受けやすい「ペットオーナー」と「髪の長い女性」の代表として、本誌でもおなじみの識者2人に試してもらったが、2人が感動する通り、ブラシには1本の毛もからんでいなかった。また、クリーンセンサーや親子のノズルなどの便利機能も、掃除のモチベアップにつながると高く評価している。

 

基本の吸引力はもちろん、掃除のしやすさ、手入れのしやすさまでハイレベルなパワーコードレスは、まさにコードレススティック掃除機の“新基準”と言える名機だ!!

 

【ペットを飼うユーザーの場合】

家電ライター

平島憲一郎さん

生活家電を中心に各種製品の記事を執筆。自宅ではタマゴロウ(1歳♂/写真)とチョコ(1歳♀)の2匹の猫を飼っている。

メンテ性も操作感も抜群!! 毎日の掃除が楽しくなります

わが家は妻と猫2匹の4人暮らし。コードレススティック掃除機を使っていますが、ブラシとヘッドのローラーに大量の猫の毛がからむのが長年の悩みでした。ところが本機ではその毛がらみがなくて最高!

 

ヘッドの首振り時に適度に“反発”する操作感も快適。また、クリーンセンサーも何気に便利です。これまでカーペットやベッドは、微細ゴミの有無が見た目にわからぬまま掃除していましたが、本機はランプが青く光ることで「きれいになった」と実感できます。

 

ノズルは壁際のゴミまでしっかりキャッチ。ダストカップのゴミが風圧で圧縮され、ゴミ捨て時にホコリが散りにくいのも優秀です。使いやすい工夫が随所に見られ、毎日の掃除が楽しくなる製品だと感じました。

 

↑ヘッドを左右に動かす際の弾力が心地良い!!

 

↑ノズルの前カバーが薄く、ブラシが壁際まで届いてゴミをかき取れる

 

↑貯まったゴミはまとまって捨てやすい

 

【髪の毛が長いユーザーの場合】

家電女優

奈津子さん

芸能活動の傍ら、各媒体で家電レビューを行う。所有する家電はなんと150台。パワーコードレスは初代モデルを愛用。

面倒なブラシのお手入れが不要なのが何よりうれしい

最近、髪に流行りのインナーカラー(メッシュ)を入れているんですが、傷んだ髪が抜け落ちるんですよ。でも「からまないブラシ」だとブラシに本当にからまなくて便利。吸引力もスゴくて、フローリングでも絨毯でもゴミをぐんぐん吸い取ります。

 

また、初代モデルより高さが約2.5cm短くなり、女性の私もより使いやすくなったのがうれしい。親子のノズルの「子ノズル」にLEDナビライトが付いて、暗い場所のすき間掃除がやりやすくなったのも便利です。

 

最近は在宅時間が長くなり、ベッドや布製ソファの清潔さが気になるように。その点「ふとん清潔ノズル」を使えばダニや花粉、ハウスダストまでパワフルにかき出せます。床掃除以外にも幅広く活躍してくれてありがたいです!!

 

↑他製品(右)に比べ、シャフト部の毛がらみもほとんどない(左)

 

↑パワフル吸引で絨毯のゴミもみるみる除去

 

↑子ノズルのLEDナビライトは手元のボタンでON/OFF可能

 

【パワーコードレスの“ココがニューノーマル!”】

1.からまないブラシ

円すい形ダブルブラシで毛がらみ除去が不要に

中央に向かって先端が細くなる円すい形の2本のブラシを搭載。かき取られた毛がブラシの高速回転で径の細い中央部に少しずつ移動することでブラシからほどけ、最後に真ん中の切れ目から吸引される。ブラシにきつくからんだ毛を手作業で取り除く必要がないのがうれしい!

 

↑ブラシ毛の密度が従来より高く、かき取った毛がブラシの根元に入らない。実証実験では髪の毛が99%以上からまなかった(※1)

※1:パナソニック調べ【試験方法】人毛(長さ20㎝と40〜45㎝)を1サイクル0.25gとし、3畳のフローリングにまき「強」「自動」運転で掃除機をかける。これを10サイクル行う。【試験結果】1サイクル後の回転部のブラシへの絡みつく毛量が1%以下 ●毛の太さや長さ、ペットの種類によってからむ場合がある

※右の写真は試作品のためブラシの色は製品版と異なる

 

2.吸引仕事率約200w

独自のモーターとバッテリーで安定した吸引力を実現

コード式掃除機に匹敵する吸込仕事率約200W(※3)を実現。ハイパワーモーターと、高電圧・大容量のリチウムイオンバッテリーを組み合わせ、安定した吸引力を実現する。部屋の床面はもちろん、付属ツールを使ってふとんやクルマの中まで1台でこなせるスタミナが頼もしい。

※3:最大吸込仕事率は205W。205Wは「強」運転時(運転時間約6分)、「強」運転の6分後は約130W(パナソニック測定基準による)

 

↑モーター部に小型ファンとコア、軽量素材のブラケットを採用。回転数の高いファンにより、軽さとハイパワーを両立している

 

3.クリーンセンサー

見えないゴミもセンサーで検知し、逃さずキャッチ!

クリーンセンサーでダニや花粉、ハウスダストなど目に見えない微小なゴミも逃さずキャッチ。「自動」運転時はセンサーが本体内を通るゴミの量を検知し、吸引力を自ら制御する。ムダな電力消費を省いて運転時間を長持ちできるうえ、しっかり掃除できた達成感が得られるのもメリットだ。

 

↑↓ゴミが多いとランプが“赤早点滅”し自動で吸引力をアップ(写真上)。きれいになると青く点灯してパワーを抑える(写真下)。目に見えない汚れが除去できたことがわかって安心

 

【フォトギャラリー(画像をタップすると閲覧できます)】

 

 

【パワーコードレス公式サイトはコチラ!】

パナソニックの完全ワイヤレスがアップデート! LINEポイントがもらえるキャンペーンも

パナソニックは、テクニクスブランドおよびパナソニックブランドの完全ワイヤレスイヤホン3機種のファームウェアアップデートを2月25日から開始します。

 

対象となるのは、テクニクスブランドの完全ワイヤレスイヤホン「EAH-AZ70W」と、パナソニックブランドの「RZ-S50W」「RZ-S30W」の3機種。いずれもアップデートは専用アプリ経由で行います。

 

今回のアップデートにより、イヤホンのタッチセンサー操作を自分でカスタマイズできるようになるほか、小声での通話時でも会話が聞き取りやすくなるよう通話性能が改善されます。

 

【対象機種およびアップデート後の本体ファームウェア・アプリのバージョン】

■イヤホン本体
・テクニクス EAH-AZ70W:JMS1ZY 02.50
パナソニック RZ-S50W:JMS1ZY 02.50、RZ-S30W:JMS1ZX 02.00

■アプリ
テクニクス Technics Audio Connect 1.7.0
パナソニック Panasonic Audio Connect 2.7.0

 

また、同社では、2月17日より、対象商品の購入者にLINEポイントをプレゼントする「はじめよう!いい音キャンペーン」を実施します。

↑「はじめよう!いい音キャンペーン」

 

このキャンペーンは、期間中にテクニクス・パナソニックの完全ワイヤレスイヤホン対象商品を購入の上、キャンペーンサイトから応募すると、全員にLINEポイントがプレゼントされるというもの。もらえるポイントは機種によって異なり、1000~5000ポイントがプレゼントされます。

↑もらえるポイントは機種によって異なります

 

LINEポイントは、1ポイント=1円として「LINE Pay」の支払いで使えるほか、LINEのスタンプや着せ替えと交換したり、LINEギフト等の各種LINEのサービスでの支払いにも使用可能です。

 

応募方法などの詳細は同社のキャンペーンページにて確認ください。

https://panasonic.jp/headphone/campaign/2021ws_twcp.html

 

この機会に、ぜひテクニクス・パナソニックの完全ワイヤレスイヤホンをチェックしてみて下さい。

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

ウイルスから“守る”ための「除菌機」注目モデル紹介!

世界的パンデミックは依然として収束しそうにない──我々は“それ”に打ち勝つため、各家庭レベルで空間除菌・空気清浄・加湿に努めたい。編集部が3カテゴリで注目モデルを厳選。今回は「空間除菌」をピックアップ!

※こちらは「GetNavi」 2021年3月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

ウイルス対策のためのパーソナルギアが続々登場!!

部屋+パーソナル空間の浄化でウイルス対策をより万全に!

ウイルス対策ができる家電は個人レベルで行えるタイプも増加中なので押さえておきたい。カルテックのKL-P01は、人が1分間に呼吸する空気と同量の浄化した空気を顔の周りに放出。シャープのIG-NX15は机周りなどの空気をきれいに保てると人気だ。服に付着したウイルスを素早く除去できる高温高圧スチーマー、IGGIも要注目。

 

【No.1】

カルテック

パーソナル空間除菌・脱臭機

「TURNED K」KL-P01

実売価格1万4080円

首に掛けたり胸ポケットに固定したりして使えるパーソナル除菌脱臭機。独自の光触媒技術で浄化した空気を顔の周りに放出する。光触媒フィルターは熱湯につけ置き洗いすれば酸化分解力が再生。

 

↑光触媒フィルターの強力な酸化力で細菌やウイルスを分解。顔の周りにきれいな空気を毎分約7L供給し続ける

 

【No.2】

ローラスター

加圧式除菌脱臭スチーマー

IGGI(イギー)

実売価格2万9800円

衣類のシワを伸ばしつつ除菌もできるスチーマー。高温スチームにより微粒子が衣類に付着したウイルスや細菌を99.9%除菌する(※)。脱臭効果や花粉・ダニ由来アレル物質の除去効果も発揮。

※:独立研究機関にて実証試験を実施

 

↑高温高圧の超微細な霧状スチームが繊維内に入り込み除菌脱臭。カシミアやシルクも傷めずケアできる

 

【No.3】

シャープ

プラズマクラスターイオン発生機

IG-NX15

実売価格1万6500円

高濃度イオンを放出する「プラズマクラスターNEXT」を搭載。空気中に浮かぶカビ菌を除菌し、浮遊ウイルス・菌の作用を抑制してくれる。消臭効果もあり、車内やデスク周りで活躍。

 

↑USB給電式。モバイルバッテリーを使えばコンセントのない場所でも使用可能。デスクでも手軽に使える

 

各社ハイスペックモデルを厳選!! おうちの空気快適化家電

菌・ウイルスから守る除菌機

菌・ウイルス対策には“専用機”の導入を。シャープのプラズマクラスター技術やカルテックの光触媒技術は、菌やウイルスの分解・抑制に効果あり。パナソニックの次亜塩素酸は医療現場での信頼を得ている。

 

家庭でのウイルス対策は、除菌専用機を駆使する時代に

室内の除菌・脱臭は空気清浄機が担うのが主流だった。だが家庭内のウイルス対策の重要性が高まるにつれ、菌やウイルスの除去は、ホコリなどの集じんとともに行う空気清浄機でなく、専用機に任せたいというニーズが増加している。

 

除菌・脱臭機で人気が高いのがシャープのプラズマクラスター技術。DY-S01は従来より付着ウイルスの抑制スピードが約1.3倍にアップした「プラズマクラスターNEXT」を搭載。光触媒脱臭フィルターとのダブル効果で室内の空気環境を整える。

 

パナソニックのF-MV4100は次亜塩素酸の力で家庭用機のレベルを超える除菌・脱臭力を備えた1台。カルテックのKL-W01は、菌やウイルスをフィルターろ過せず除去する新技術で設置性を大幅に高め、注目を集めている。

 

【その1】プラズマクラスターと光触媒で強力に除菌脱臭!

 

シャープ

プラズマクラスター

除菌脱臭機 DY-S01

実売価格3万9800円

「プラズマクラスターNEXT」が高濃度イオンを放出し、浮遊するウイルスや菌の作用を抑制。部屋に付着したニオイも脱臭する。浮遊菌やニオイは本体内の光触媒脱臭フィルターで酸化・分解。軽量・スリムで室内の移動もラク。

SPEC ●消臭・脱臭方式:「プラズマクラスターNEXT」&「光触媒脱臭フィルター」●消費電力:強11W、中5.0W、おやすみ2.2W ●待機時消費電力:約0.45W ●質量:約3.9kg

 

↑円筒形の脱臭フィルターで浮遊するウイルスやニオイを360度から吸着し分解。光触媒で性能が持続するのでフィルター交換は不要だ

 

【Recommend】プラズマクラスターの抗ウイルス効果に期待大

「プラズマクラスターNEXT」は従来型の「プラズマクラスター25000」に比べてイオン濃度が2倍。より素早い除菌効果が期待できる。

 

【その2】次亜塩素酸の力で部屋中の空気を“丸洗い”!

 

パナソニック

次亜塩素酸 空間除菌脱臭機

「ジアイーノ」 F-MV4100

実売価格16万5000円

プールや水道水にも使われる除菌成分を採用。水道水と塩から次亜塩素酸を生成し、浮遊しているものだけでなくドアノブなどに付着した菌やウイルスも抑制する。塩タブレット自動投入機能で、塩を適切なタイミングで補充可能。

SPEC ●消臭・脱臭方式:次亜塩素酸/気液接触方式 ●最大風量:約5.3m2/分 ●消費電力:強55W、中15W、静音10W ●質量:約11.2kg

 

↑浮遊ウイルスや菌を吸引し次亜塩素酸水溶液で抑制。気体状の次亜塩素酸を放出し付着ウイルスも抑える

 

【Recommend】業務用の技術を導入し、安全かつパワフルに除菌

病院などで使われる業務用機の技術を導入。次亜塩素酸の濃度とpH値を有人空間に適したレベルに調整。安全性を保ちつつ高い除菌効果を発揮する(※1)。ペットなどの強いニオイを強力脱臭するのも魅力。

※1:新型コロナウイルスへの効果が実証されているわけではない。

 

【その3】光触媒技術で有害物質をスピーディに酸化分解

 

カルテック

光触媒除菌・脱臭機

「TURNED K」KL-W01

実売価格6万7650円

吸着フィルターを使わず光触媒のみで除菌・脱臭。パネル裏のLED基盤と光触媒フィルターの間を通過する有害物質を酸化分解する。厚さ83mm、質量3kgの薄型軽量設計ながら部屋中(〜約16畳)の空気を浄化できる。

SPEC ●消臭・脱臭方式:光触媒フィルター ●消費電力:強40W、弱35W、静音33W ●待機時消費電力:約0.7W ●質量:約3.0kg

 

↑メンテは光触媒フィルターのつけ置き洗いのみ。数か月に1回の洗浄で除菌・脱臭効果が半永久的に持続

 

【Recommend】ウイルス分解力の高い光触媒フィルターを採用

光触媒フィルターの表面積が広いため分解力が高く、HEPAフィルターでは捕集できないウイルスや浮遊菌を強力分解。壁掛けタイプで、省スペースで設置できるのもうれしいポイントだ。

 

【日用品もCheck】プロの現場で培われた効果抜群の感染対策アイテム

SARAYA

ウイルス細菌除去スプレー

756円

衛生管理に厳しい食品工場などで培われたノウハウを生かした除菌スプレー。エタノールをはじめ全成分に安全な食品添加物を使用し、ほとんどのウイルス・細菌を99.99%(※2)除去する。

※2:すべての菌を除菌するわけではない。

除菌を持ち運ぶ時代には「思いやり」も。パナソニックの「次亜塩素酸」携帯除菌スプレーで解決

パナソニックから次亜塩素酸を使った「次亜塩素酸 携帯除菌スプレー DL-SP006(以下、次亜塩素酸 携帯除菌スプレー)」が発売されました。除菌アイテムではアルコールタイプが普及していますが、こちらは塩と水だけのノンアルコールで、肌の弱いお子さまや肌荒れが気になる人が使える製品。次亜塩素酸は、同社の空間除菌脱臭機「ジアイーノ」でも使われている成分です。

 

とはいえ、「次亜塩素酸ってそもそも何?」「普通のアルコール除菌スプレーと何が違う?」という疑問を持つの方も多いはず。本記事で、製品の特徴や使い方はもちろん、次亜塩素酸が得意とする使用シーンなどを幅広く紹介。

 

本記事では化学式などの構造も説明しているため、記事全体が通常の記事よりも長くなっています。下記に目次を設けておりますので、製品の使用シーンについて知りたい方は「実際にどうやって使うの?【使い方・手順】」のパートからご覧ください。

 

目次

【今回紹介する製品】
そもそも次亜塩素酸って何?
実際にどうやって使うの?【使い方・手順】
様々なモノに使える
【まとめ】

 

【今回紹介する製品】

パナソニック

次亜塩素酸 携帯除菌スプレー DL-SP006

オープン価格

専用の塩水を電気分解し、次亜塩素酸を生成するデバイスを搭載した携帯用の除菌スプレー。使い方は簡単で、本体に専用塩水を入れてスイッチを押すだけ。約1分後につくりたての次亜塩素酸を気になる場所に噴霧できます。

 

↑サイズは高さ154×幅19×奥行20mmでポーチに入る大きさ。重さも34gなので持ち運びもラクです

 

専用の塩水パックは本製品に10個付属。1個約50回の噴霧が行えます。また、90個入り(型番:DL-SP10D)も別売でラインナップ(オープン価格)。

 

↑10個の塩水パックが付属。単4形アルカリ乾電池1個で稼働します

 

「次亜塩素酸 携帯除菌スプレー DL-SP006」の詳細はコチラ

 

そもそも次亜塩素酸って何?

本体の解説に入る前に次亜塩素酸という成分について説明していきましょう。

 

次亜塩素酸とは様々な分野の菌対策に活躍する除菌成分。一般的に次亜塩素酸は塩水を電気分解した水溶液で、プールの除菌や、水道水の浄化、食材の洗浄などにも使用されている私たちの生活に身近なものです。

 

次亜塩素酸に含まれるCl+が菌やニオイから電子を奪い、分解しその働きを抑制します。

さて、「次亜塩素酸」には、「次亜塩素酸水」、「電解次亜水」、「次亜塩素酸ナトリウム」などがあります。

 

次亜塩素酸ナトリウムは塩素系漂白剤などで用いられているように非常に除菌効果が高く直接触れると肌を痛めるなどの症状が出る場合があります。一方、本製品で生成するのはpH8.5のアルカリ性電解水「電解次亜水」です。

続いて、効果について紹介していきましょう。

 

本製品で噴霧すると、衣類(※1)や便座、テーブル(※2)の菌の増殖を抑制。具体的には、衣類は電解水を噴霧して60秒後に99%抑制便座、テーブルに付着した菌は電解水を噴霧し拭き取り5秒後に99%抑制されます。

 

ただし、次亜塩素酸は時間が経つと効果が薄れてしまう性質があります。本製品では、電気分解をスイッチ1つで行える構造にしてその弱点を克服。1回の電解で4時間効果が持続することも実現しています。また、再電解をし続けても、有効塩素濃度が250ppm以上にならない設計となっています。

 

※1:衣類の菌の増殖を抑制【試験機関】株式会社テクノサイエンス【試験方法】菌液をしみ込ませた布片(5 cm×5 cm)に電解水を3回噴霧し、60秒間放置後に除菌率を算出(当社規定の試験方法)【除菌方法】電解水を噴霧【対象部分】衣類【試験結果】60秒後、99%抑制
※2:便座、テーブルなどに付着した菌を抑制【試験機関】群馬県立産業技術センター【試験方法】菌液を滴下し乾燥させたプレートに電解水を5回噴霧しガーゼで拭き取り(5cm×12.7cmを1往復)後、5秒間静置し除菌率を算出(当社規定の試験方法)【除菌方法】電解水を噴霧し拭き取り【対象部分】便座、テーブルなど【試験結果】5秒後、99%抑制

 

実際にどうやって使うの?【使い方・手順】

前置きが長くなりましたが、本製品の具体的な使い方について紹介していきます。本製品は、専用の塩水パックをデバイス本体に入れ、キャップをしたあとスイッチを押し、1分間経つと電気分解が終わり、使用が可能に。

【使用までの手順をギャラリー形式で紹介!(画像をタップする詳細説明が見られます)】

 

塩水パックを開封する際は取扱説明書ではハサミの使用を推奨していますが、手でも開けることができました。1個で約50回噴霧できるため、1日使用する分には十分。外出先で追加でパックを入れる必要はなく、毎回の外出前にセットしていく使い方できます。

 

↑噴霧の様子をわかりやすくするため、黒い小物置きに噴射した様子。

 

では、「この商品がどんなシーンでおすすめか?」というのを次のパートで説明していきます。なお、本製品は人体に直接噴霧するのではなく、モノに噴霧して除菌する商品となっています。

 

「次亜塩素酸 携帯除菌スプレー DL-SP006」の詳細はコチラ

 

ドアノブ、テーブル、バッグなど様々なモノに使える

次亜塩素酸 携帯除菌スプレーが活躍するのは、身近な「モノ」。外出時はもちろん、自宅内でも菌が気になる場所に噴霧できます。ちなみに、塩素というとニオイが気になる方もいるかと思いますが、本製品を取材期間で試した限りでは、ほぼ塩素特有のニオイを感じられませんでした。

 

【その1】テーブル・デスク、チェア全般

現在、各地で緊急事態宣言が出されており不要不急の外出を控える状況下になっていますが、仕事などで出かけるケースは日々発生します。

 

例えば、基本はリモート会議だけど、どうしてもリアルの会議や打ち合わせがある際、本製品が活躍。会議室のデスクやチェアに噴霧することで除菌対策を行うことが可能に。使い方としては、噴霧して拭き取ってください。

 

こうした場面、GetNavi web編集部では環境づくりが大事だと考えています。最近は、リモートでは毎日のようにコミュニケーションをとっているけど、実際に会ったことがない人がどんどんと増えています。社内だけでなく、取引先でも。

 

そうした人たちと初対面するときに、自社(自分の部署)がきちんとした対策を行っていることをアピールするのは、安心や信頼を得るきっかけにもなります。かつ、きちんとしたデバイスを使用して目の前で除菌しているのを見てもらうのも大事だと考えます。

 

こうした清潔商材は、本質的な効果が大事ですが、気持ち良く会える、安全に会えるためには、本質的な効果と同時に、可視化することも重要。同じ空間で同じ時を過ごすという貴重な場面を最大限生かすことにつながるはずです。

 

また、外出した際は飲食店で食事をすることもあります。そんなときも本製品を噴霧すれば安心。もちろん、飲食店は衛生面にとても気を遣っていますが、自分たちでできる対策もしっかりと施したいところ。特に、小さな子どもがいる親子で飲食店に行った場合、子どもはどこを触るかわからないため、対策は重要。テーブルやイスなどに噴霧することで除菌できます。

 

なお、金属に噴霧した際はサビになる可能性があるのできちんと拭き取り、木製の素材に噴霧した際は変色する可能性があるのできちんと拭き取ります。

 

【その2】バッグなどの持ち物

次亜塩素酸 携帯除菌スプレーはテーブルやイスだけでなく、バッグなどの持ち物にも噴霧できます。頻繁に触ることが多い持ち手の部分やジッパー部分などに使うことで効果を発揮。

 

編集部で使いたいなと思ったのは、バッグの裏面部分。駅や公園のベンチに何気なく置いてしまうバッグの裏面は衛生対策で気をつけたい場所です。特に子どもは何気なく地べたにランドセルやバッグを置いて、自宅に帰ってきて自室に置くということが十分にありえるので効果的。

また、これにも使いたいなと思ったのが、エコバッグ。スーパーやコンビニで商品を袋詰めする際は、台座に触れることになります。また、ショッピングカートなどにも使ってもよいでしょう。ここでも、スーパーやコンビニでも十分な対策が取られていますが、人の出入りが多いので、自分でできる対策は自分で行っていくという考え方です。

 

バッグは3回程度噴霧するだけでOK。ただし、色落ちの可能性もあるので、まずは目立たない場所で試してから使用しましょう。

 

【その3】学習机や自習室や図書館のデスクなど

【その1】と内容的には近いですが、子どもに持たせたいデバイスであるという点で分けて説明していきましょう。受験シーズンは今ピークを迎えていますが、子どもの衛生面は親であれば最も気を付けたい事項。

 

自宅であれば親の目も届きやすいものの、塾や予備校の自習室、図書館で勉強するときには目が届かないため、親として心配。本製品を持たせることが対策になります。使い方自体は、【その1】と同じ。私有物や公共物となるので、お子さんが使う場合にはレクチャーをしてあげてください。

 

【その4】衣服

次亜塩素酸 携帯除菌スプレーは衣服にも使用可能。3回噴霧するだけでOKです。アウターやコートなどは外出先で脱いでイスやテーブルに置くことがあるので、除菌をしておきたいアイテムのひとつ。

 

衣服に使用する場合はバッグと同様、色落ちする可能性があるので、目立たないところで試してからの使用がマスト。特に革製品などに使用する場合は注意しましょう。

 

【その5】ペット用品

屋外で地べたなどに触れるという意味ではペット用品も除菌をすべきアイテム。人間同様、ペットへの直接噴霧はNGですが、衣服やリール、その他お散歩用品で気になるところに使用して、ペットとも安心して過ごせる環境作りに役立てます。

 

【その6】ドアノブやインターホン

次亜塩素酸 携帯除菌スプレーは外出先だけでなく自宅でも活躍します。自宅まわりで接触機会が多いのが、ドアノブ、そしてインターホン。最近は、宅配サービスを利用する機会が増えているので、除菌を行っておきたいポイントです。

 

ここでも繰り返しになりますが、配達員の方はきちんと対策を施している前提で、自分にもできることを、が基本的な考え方。むしろ、自分や家族が何らかの菌を持っているしれないと想定した場合には、インフラを担っている方に負担をかけないためにも対策を施したいところです。

 

もちろん、室内のドアノブや電気スイッチにも利用可能。気になる場所にスプレーして拭き取ってください。

 

【その7】トイレ

トイレは自宅で一番除菌したいスポットのひとつ。次亜塩素酸 携帯除菌スプレーは便座に加えて、手に触れる機会が多いフタの部分などに噴霧して使えます。

 

また、温水便座などを利用している家庭では、スイッチ類が除菌対策で忘れがちなポイント。手を洗う前に触れることが多い箇所なので、こうした部分にも使用できます。

 

【その8】スリッパの裏

スリッパの裏も除菌したい箇所。宅配サービスで受け取るときに、ついスリッパのまま、玄関のたたきに足をつけてしまうということはありがち。次亜塩素酸 携帯除菌スプレーはこうした部分にも気軽に使えます。

 

【まとめ】単に「除菌できればいればいいんでしょ?」ではない気遣いのプロダクト

日常的に使用するものや場面で次亜塩素酸 携帯除菌スプレーが活躍する場所を挙げてきましたが、そのほかにも様々なところで使用ができます。

 

改めて、考慮するポイントとしては

・人体に直接吹き付けない

・金属や木材の場合は拭き取りを忘れない

・衣類に使う場合はまず目立たない場所で

の3つとなります。

 

そのうえで、本製品の次亜塩素酸 携帯除菌スプレーは、専用デバイスを用いてつくりたての溶液が使える点がメリット。人と実際に会うことが貴重となる時代に、その貴重な時間をお互いが気持ちよく過ごせることを盛り立ててくれる側面があります。

 

ちなみに、本製品、外箱や製品の格納がしっかりしていてプレゼントとして贈るのに適しています。実家の親や、知人(やそのお子さん)に贈ることで相手を思いやる気持ちも伝えることができるので、そういった用途でも購入を検討されてはいかがでしょうか。

 

「次亜塩素酸 携帯除菌スプレー DL-SP006」の詳細はコチラ

※本製品はすべての菌に効果があるわけではありません

ロボット掃除機に「達成感」があるなんて!「ルーロ」のアップデートを家電のプロが高く評価

ロボット掃除機は、自動で部屋中を掃除してくれるため、一度使い始めたら手放せない家電の一つ。筆者もここ数年、便利に使い続けていますが、その一方で導入をためらっている方々の気持ちもよくわかります。

 

まず、ロボット掃除機を動かす前に、床を片付けなくてはいけません。うっかり置きっぱなしにすると、ロボット掃除機がブルドーザーのように押しのけたり、畳んだ洗濯物を崩したり。ヘタすると車輪やブラシにモノが巻き込まれてしまいます。だから、まず床を片付けなくては! でも忙しいし片付ける時間がない! ……とりあえず今日はスティック掃除機で掃除しよう、となってしまいます。

 

また、掃除している様子をずっと見ているわけにはいかないので、「ちゃんと掃除しているのかな」という漠然とした不安もあります。もちろん、ダストボックスにゴミが溜まっているので、ちゃんと掃除してくれたのはわかるのですが、掃除していない場所があったかもしれない……と、ふと疑ってしまうことも。そんなわけで、ロボット掃除機に見えない不安を抱く人の気持ちもわかるのです。

 

こうしたロボット掃除機の課題を解決してくれるのが、パナソニックのロボット掃除機「RULO」(ルーロ)です。昨年10月の本体ソフトウェア「RULO AI」のアップデートによって、より安心して掃除を任せられるモデルになりました。実際、どのように便利になったのか、さっそくご紹介していきましょう!

↑今回試用したのは、ルーロの最上位モデル「MC-RSF1000」(15万2460円・税込)です。もともと高機能でしたが、アップデートによりどのように進化したのか……?

 

障害物の検知精度がアップし、「リアルタイムマップ機能」が追加

まずは、ルーロがどのようなロボット掃除機で、アップデートで何が変わったのか、ざっと見ていきましょう。ルーロといえば、隅に届きやすく小回りが効く三角形状でおなじみ。さらに360°レーザーセンサーを搭載し、これを活用した空間認識技術「レーザーSLAM」を採用。360°レーザーセンサーで毎秒10回転、360°全方位(半径約8m)を照射して、精度の高い地図を作成しつつ、正確に自分の位置を認識します。そのため、ムダな動きや掃除もれが少なく、部屋の隅々まで効率よく掃除できるのです。

↑本体上部の円盤のすき間から360°全方位にレーザーを照射。すばやく間取りや障害物の場所を正確に把握し、効率よく掃除します

 

障害物を検知する機能も優秀。壁や家具といった大きな障害物だけでなく、床に落ちているバッグやおもちゃなど小さなものも検知してよけてくれるため、「掃除の前に床を片付けなければ…」という手間とプレッシャーから解放してくれます。

 

さらに、昨年10月のアップデートで、もともと優秀だった障害物の検知能力が進化しました。ルーロは従来、前⽅に⾳波を出して障害物を検知する「超⾳波センサー」と、壁までの距離を検知する「⾚外線センサー」で近くの障害物を検知しており、「360°レーザーセンサー」は主に遠方を検知するのに活用していました。しかし、今回から「360°レーザーセンサー」でも障害物を検知するようになり、検知精度が大幅にアップしたというのです。

↑3つのセンサーでより高精度に障害物を検知できるようになり、床にモノが置きっぱなしでも掃除できます

 

さらにアプリのアップデートで追加されたのが、「リアルタイムマップ機能」です。ルーロは室内全体を把握しながらマップを描いていますが、このマップは今まではルーロの“頭”の中だけにありました(掃除終了後、結果は「ゴミマップ」で表示できます)。それが今回のアップデートにより、ルーロが今、どんなマップを頭に描き、どこを掃除しているか、現在進行形で確認できるようになったのです。では、新機能に注目しながら、実際にルーロを使っていきましょう。

↑「リアルタイムマップ」機能のイメージ。実際に使ってみるとどうなのか?

 

「リアルタイムマップ」で掃除の達成感を実感!

まずは、スマートフォン用アプリ「RULOナビ」をダウンロードし、本体とWi-Fiで繋ぎます。運転のオンオフは本体からもできますが、「RULOナビ」を使うことで、よりきめ細かな使い方が可能になります。

 

「RULOナビ」で運転を開始すると、新機能「リアルタイムマップ」により、さっそく画面上にマップが表示されました! スマートフォン上では、本体がオレンジ色のマークで確認できます。ルーロ本体がホームから離れ、移動していく様子が実際の動きとシンクロしているのを見て、これはおもしろい……と感心して見ていたら、いきなり表示が変わり、部屋の半分ほどのマップがドンッと表示されてビックリ! まだ30秒ほどしか経っていないのに、あまりに早いし、間取りも極めて正確です!

 

マップの部屋の内側は青色で塗りつぶされており、ルーロはこの部分を「掃除すべき場所」と判断している様子。そして実際に通った軌跡は線で表示されるとともに、青色の範囲が水色に変わっていくため、「掃除済み」であることも一目でわかります。

↑最初はホームマークとオレンジ色のルーロの表示しかなかったですが、数秒で壁を描き始めました(左)。すぐに部屋の出っ張りやソファなどの家具、家電、テーブルの脚まで正確に検知して描画しました(右)。掃除済みの場所は薄い水色で表示されるため、一目瞭然です

 

まず壁沿いを走ってから、塗りつぶすように内側を掃除していくところに正確さを感じる……。青い部分をどんどん塗りつぶしつつ、センサーが次なる部屋も検知し続けるので、マップもどんどん大きくなっていきます。

 

以前からこうした動きをしてくれていたのでしょうが、マップでリアルタイムに目視することで、「ちゃんと掃除してくれている」ということがわかり、安心感、信頼感が全然違います。ロボット掃除機は基本的にほったらかしにするものですが、たまに進捗をチェックするだけでも、キレイになっていく爽快感が味わえて、まるで自分で掃除しているような気持ちになれるのです(笑)。

 

掃除が終わると、ゴミが多かった場所がわかる「ゴミマップ」が表示されます。こうしてみると、やはりダイニングテーブルの下やカーペットはゴミが溜まりやすいんだな……と改めて認識できました。ちなみに、重点的に掃除したい場所は、「エリア登録」することで、そこだけ掃除することもできます。

↑掃除終了後に表示されたゴミマップ。色が濃いほどゴミが多く、ゴミが溜まりやすいところも一目瞭然です

 

床に散らかっているモノも華麗に回避!

さらにルーロのすごさを感じたのが、床に落ちているモノ(あるいは一時的に置いているつもりのモノ)を回避してくれること。アップデートにより障害物の検知精度がアップしたとのことですが、実際試してみると、思った以上の性能です。あまりに華麗にモノを避けてくれるので、「本当に目がついているんじゃないか?」と錯覚に陥るほど。

 

床にはモノはないほうが、より早くよりきれいに掃除できることは間違いないのですが、「床が片付いていないから、ロボット掃除機が使えない」といった矛盾やストレスから解放されるのは大きいですね。なお、センサーより低い位置にある小さなモノは検知しないようなので、その点はご注意を。

 

ちなみに、今回のアップデートにより走行効率もアップし、最大稼働面積が約120畳から約130畳へ拡大したとのことですが……日本の一般家庭では十分すぎる広さですね。

↑間隔を空けてぬいぐるみを置いたところ、ギリギリを攻めながらもぶつかることはなく、しっかりと通り抜けてくれました!

 

↑洗濯物の山も、回避しながらぐるりと周囲を掃除してくれました

 

アップデートのおかげで外出先からの起動も安心

「リアルタイムマップ」と優れた障害物回避性能のおかげで、初めて安心して使えた機能がありました。それは外出先からロボット掃除機を起動させること。最近、多くのロボット掃除機がスマートフォンで操作できるようになり、遠隔操作も当たり前になりつつありますが、私自身、室内の様子がわからない状態で動かすことに抵抗がありました。

 

実際、何度か使ってみたこともありますが、「モノに座礁して(乗り上げて)いないかしら」「床に置きっぱなしのモノはなかったかな」……と不安になり、だったら在宅時に使えばいいか、となってしまう。でもルーロのこの障害物回避能力と「リアルタイムマップ」機能があれば、座礁率も低くなるし、少なくとも今どのあたりを掃除しているか確認できるので安心です。これなら、外出中に掃除をスタートさせて、きれいな家に帰宅する、という理想的な使い方も叶いそうですね。

↑今まで、片付けをする前に想定外の時間に動き出したら困る、という理由で使っていなかったスケジュール機能も安心して使えそうです

 

ちょっとした段差をものともせずに掃除を続けてくれる

このほか、ルーロには、高さ最大2.5㎝の段差を乗り越える「アクティブリフト」機能が搭載されています。前面にある「フロント3Dセンサー」が段差を検知したら、アクティブリフトで本体をグイっと持ち上げ、段差を乗り越えるのです。わが家でもラグに乗り上げるときに、このアクティブリフトが稼働し、ラクラクと乗り越えてくれます。一瞬、このまま立ち上がるんじゃないかと思うほど前側がグワッと上がるので、初めて見た息子も「何これ、カッコイイ!」と興奮していました。

↑段差を検知すると、アクティブリフトで本体をグイっと押し上げ、段差もラクに乗り越えます。なかなかアクロバット感のある動きで楽しいです

 

なお、わが家の玄関の上がり框は2cmと低く、歴代ロボット掃除機が三和土に降りると上れなくなるため、進入禁止エリアの設定をしたり、段ボールを置いて進路をふさいだりしています。しかし、そんな上がり框も、ルーロがアクティブリフトで乗り越えたときは、軽く感動しました。ちょっとした段差をものともせず、掃除を続けてくれるのは頼もしい限りです。

 

アップデートで暮らしになじむ日常の道具になった

以上、アップデートしたルーロを使ってみて改めて、ロボット掃除機に対する不安は、掃除性能だけではなく、「掃除が見えない」という部分にあったのかも……と強く感じました。その道具がいかに便利であっても、やはり使う人の心に引っかかる部分があっては暮らしになじみません。その点、ルーロは、「リアルタイムマップ」で徹底して掃除を「見える化」し、清潔になった喜びや達成感までも味わわせてくれるあたり、興味深い進化を遂げていると感じました。これからのロボット掃除機は、日常にムリなく採り入れられるよう、ユーザーの不安を丁寧に取り除くことが重要になるのかもしれません。

 

ちなみに、2月1日から3月31日までにルーロを購入すると、最大1万円がキャッシュバックされるキャンペーンがスタートするとのこと。特にロボット掃除機が信用できずに使ってこなかった方、この機会にルーロに注目してみてはいかがでしょうか。

 

【フォトギャラリー(画像をタップすると閲覧できます)】

一家に一枚あると便利! 料理を冷たくキープするパナソニック「うま冷えプレート」発売

パナソニックは3月下旬に「うま冷えプレート NY-PC1 」を発売します。実売予想価格は3480円です。

↑サイズは幅302×奥行219×高さ25 mm、質量は1.2 kg。耐熱温度は-20℃~75℃

 

料理の冷たさをキープし、調理の時短に役立つ

「うま冷えプレート NY-PC1」は、冷凍庫で冷やしておき、必要なときに取り出して使う蓄冷プレート。刺身やそうめん、ゼリーなど、生鮮食品や冷製食品の下に敷いておけば、食卓の上でも冷たさをキープできます。

↑刺身の下に敷いて冷たさをキープ(左)。弁当の下に敷けば、あら熱を取る時間を短縮できます(右)

 

また、お弁当や冷凍用のごはん、炒めたたまねぎなどのあら熱取りの時短にも役立ちます。生クリームやハンバーグのたねなどを冷やしながら調理することも可能。使い方は冷凍室に保存するだけ。薄型のプレートなので、冷凍庫のなかでもスペースをとりません。防水対応なので水洗いも可能です。

 

まだまだ寒いので、本格的に活躍するのは先の話かもしれませんが、一枚あったら重宝すること間違いなし。冷た~いビールやアイスを置いて楽しむのもいいですね。冷たい料理をより美味しくするため、また、調理の時間を短縮するために、賢く活用してみてはいかがでしょうか。

全世界2000億個出荷達成! パナソニック乾電池の過酷すぎるチャレンジと90年の歩みを振り返る

2020年9月末、とてつもない記録がひそかに達成されていたのをご存知でしょうか? それは、パナソニックの乾電池が全世界で累計出荷数量2000億個を達成した、というもの! 地球上の人類77億人が各自26個も買って、ようやく達成する数。プロ野球だって、選ばれしほんの一握りの打者が苦労の末、2000本安打を達成できるのに、2000億個なんて想像を絶する数字です。それだけ、パナソニックの乾電池の品質と安全性が、長年にわたって世界で信頼され、愛されてきたという証でしょう。

 

野球と乾電池を比べるのもどうかと思いますが、普段の暮らしのなかで製品にお世話になっている日本メーカーのパナソニックが成し遂げた記録というのは、なんだか誇らしい気持ちになりますね。

2021年は、1931年にパナソニック(当時の社名は松下電気器具製作所)が乾電池の自社生産を開始してから90年、という節目の年。パナソニックの乾電池が、なぜここまでの記録を達成できたのか? 今回はその進化の歴史と、過酷すぎる“チャレンジ”に注目してみたいと思います。これを読めば、乾電池の小さなボディに秘められた凄さがわかりますよ!

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90年の歴史をおさらい! 黎明期の乾電池は三角形だった

まずはパナソニックの乾電池の歴史を一気に振り返っていきましょう。

 

1923年「エキセル乾電池」……三角形!

自社生産ではないものの、最初にパナソニック(当時は松下電気器具製作所)が1923年に発売した乾電池が「エキセル乾電池」。パナソニックの創業者・松下幸之助さんが考案したこの乾電池は、自転車に搭載される「砲弾型電池式ランプ(現代の自転車用ライト)」用のもので、電池寿命30時間以上(当時は2〜3時間が一般的)という画期的なものでした。形はなんと三角形! 現在の感覚から見るとかわいい形ですね。

 

1931年「ナショナル乾電池」……戦前に300万個を売り上げた

その後、1927年に手提げタイプの角型電池式ランプを開発したところこれが大ヒット。ちなみにこのランプが昭和世代にはおなじみの「ナショナル」ブランド第一号となります。

 

この電池を本格的に普及させるため自社生産を開始したのが1931年。当時の名称は「ナショナル乾電池」。乾電池は、戦前、最高300万個を販売するヒット商品となりました。

 

1954年「ナショナル ハイパー」……お馴染みの形に

第二次世界大戦を経て、戦後の復興とともに乾電池も姿を変えます。1954年、日本で初めての完全金属外装乾電池「ナショナル ハイパー」を発売。いわゆる私たちの想像する乾電池のフォルムとなっています。

 

1963年「ナショナル ハイトップ」・1969年「同 ネオ ハイトップ」……マンガン乾電池が登場

1963年に登場したのが、従来の2倍の寿命があるマンガン乾電池「ナショナル ハイトップ」。カミソリ、電卓など幅広い分野に乾電池が使われるようになり、需要はますます増えていきます。その後も改良が重ねられ、1969年には当時の世界最高寿命を誇る「ナショナル ネオ ハイトップ」が完成しました。

 

1983年「ナショナル ウルトラネオ」・1992年「パナソニック アルカリ」……アルカリ乾電池が登場

1983年にはアルカリ乾電池「ナショナル ウルトラネオ」を発売。また、地球にやさしいエコ時代の流れに沿うように、1992年には水銀ゼロ使用のアルカリ乾電池が登場しています。普及が進むデジタル機器用の電池として、強負荷放電性能を大幅にアップした大電流パワーアルカリ乾電池も開発され、マンガン乾電池に代わりアルカリ乾電池が定着していきました

 

2004年「オキシライド乾電池」……長寿命が実現

そして、2004年には正極にオキシ水酸化ニッケルを採用した長寿命電池「オキシライド乾電池」が登場。「オキシライド乾電池・有人飛行プロジェクト」も行われています。この頃から、大胆なチャレンジの萌芽が!

 

2008年「エボルタ」/2017年「エボルタNEO」……最新形が誕生

2008年には、ついにおなじみのアルカリ乾電池「エボルタ」がお目見え! 日本国内では業界初の使用推奨期限10年を実現。2017年には長もち性能10%アップの「エボルタNEO」へと進化を遂げました。エボルタ時代からエボルタNEOまで、「世界一長もちする単3形アルカリ乾電池」のギネス世界記録を13年連続で更新しています。

 

駆け足でおよそ90年にもわたる、パナソニックの乾電池の歴史を振り返ってきました。乾電池に求められる役割が変化するなかで、時代に合わせて開発・進化を続け、日本の乾電池市場をリードしてきたことがよくわかりますね。

 

パナソニック乾電池の性能を示す“チャレンジ”が想像以上に過酷だった!

そんな乾電池が、小さいながら、どれだけ縁の下の力持ちとして働いているか? パッと見ではわからないものを目に見える形で、そして感動をもって伝えてくれるのが、2008年から始まったプロジェクト「エボルタチャレンジ」でした。

 

小さなロボット「エボルタくん」が、その背中に背負った乾電池「エボルタ」(エボルタNEOや充電式エボルタのときも)を動力として、世界を股にかけて記録に挑戦。そのチャレンジの内容は毎回過酷で、人間に置き換えて考えても「それは厳しすぎるだろうよ……」というミッションが並んでいます。パワフルで特別な電源やエンジンを使ってやるべきことを、小さな乾電池だけで成し遂げる姿は、涙なくしては見られません。

 

90年の歴史が培ったパナソニック乾電池の性能を証明すべく、どんな試練が課せられたのでしょうか?

 

乾電池2本だけでグランドキャニオン登頂にル・マン走破!

↑ご存知、グランドキャニオンとはこれほどの断崖絶壁!

 

記念すべき最初の「エボルタチャレンジ」は、2008年の「グランドキャニオンに挑戦」。

↑たった2本の「エボルタ」を動力源に、グランドキャニオンの断崖絶壁を登っていく

 

雨やひょうが降る過酷な環境のなか、6回目の挑戦でついに約530mのロープを6時間46分31秒というタイムで登り切りました! 新たに開発された「エボルタ」のパワーと持続力を世に知らしめたのです。

 

↑2年目はル・マンへ乗り込んだ!

 

2009年はなんと、モータースポーツの聖地ル・マンでの「24時間耐久走行」。この年も2本のエボルタだけを動力源にした車両型のエボルタロボットが、24時間サーキットを休みなく走り続けました。途中故障がありましたが、再走行で見事完走。走行距離23.726kmを記録しました。

↑小さなカラダでひた進む!

 

“天下の険”箱根で苦戦も乗り越える! 61日間に及んだチャレンジ

↑道中、地元の子どもたちとふれあいながら完走

 

2010年には、東京~京都間約500kmを走破する「充電式エボルタ 東海道五十三次」。61日間かけてのゴールでした。2011年は3種類のエボルタロボットが総距離約230kmのスイム・バイク・ランに挑む「充電式エボルタ トライアスロン」。こちらは昼夜ぶっ通し166時間56分で完走。

↑スイム、バイク、ランそれぞれにエボルタくんが取り組んだ

 

壮大なチャレンジが続きますが、徐々に「こう来たか!」と唸らせる工夫を凝らし、人々との関わりを重視した内容になっていきます。

 

プラレールから本物の鉄道まで!

2012年の14日間ノン・ストップでバーベル挙げに挑戦する「長もち年越しチャレンジ」を挟んで、2013年には誰もが子どもの頃1度は遊んだことがある「プラレール」とのコラボが実現しました。

↑小学校の体育館から校舎へと無尽に敷かれたレールをひた走る!

 

たった1本の乾電池を動力源にプラレールの長距離走行にトライ。翌年3月に廃校予定だった滝野川第七小学校の生徒たちが作った絵やメッセージで飾り付けられたコースなんと約5.6kmを駆け抜けました。世界一長いプラスチックレールを走破するギネス世界記録を達成しています。

↑2014年と2015年は、実際の線路を使用して行われた(写真は2014年のチャレンジ)

 

ここからチャレンジは本物の鉄道を使った内容へ! 2014年は「廃線1日復活チャレンジ」。2009年に廃線になった秋田県大館市の旧小坂鉄道小坂線内約8.5kmの区間で、単1形乾電池エボルタ99本を動力源に、総重量約1トンのオリジナル車両が有人走行を敢行。

 

2015年は「世界最長距離 鉄道走行チャレンジ」。川越工業高等学校電気科「電車班」の生徒が作成した車両が22.615kmの区間を2時間47分9秒で走破し、ギネス世界記録を達成しました。

 

とうとう、飛んだ!

↑乾電池パワーで無事離陸

 

そしてついに2016年、チャレンジは空へと羽ばたきます。「世界最長距離 有人飛行チャレンジ」。琵琶湖で東海大学人力飛行機チーム「TUMPA」製作の機体が乾電池エボルタのパワーだけで離陸し、3531mを飛び着水。残念ながら世界記録の達成はなりませんでしたが、動画サイトでの中継も盛り上がり、多くの人の記憶に残る飛行となりました。

 

再びエボルタくんに数々の試練が……

2017年からは「エボルタNEO」の出番。ふたたびロボットが登板し、厳しい環境のなかでも持続的に高いパワーを発揮する「エボルタNEO」のポテンシャルを証明しています。

 

「エボルタNEOフィヨルド1,000m登頂チャレンジ」は、エボルタNEO単3形2本を動力源に長もち実証ロボット「エボルタNEOくん」が、ノルウェーのフィヨルドのロープ登頂にチャレンジ。

 

2018年は「エボルタNEO 世界最長遠泳チャレンジ」。山から海へ舞台を移し、広島県・宮島口から嚴島神社の大鳥居までの約3kmをわずか17cmのエボルタNEOくんが泳ぎ切りました。「乾電池を動力にしたロボットが泳いだ世界最長距離」として、ギネス世界記録を見事達成!

 

そして2019年は「エボルタNEO トライアスロン」。お台場を舞台にエボルタNEOくんがトライアスロンに挑戦し、目標タイムである1時間45分01秒以内をクリアし、1時間26分40秒でフィニッシュしました。

 

数々の過酷すぎるチャレンジで、乾電池ができることの可能性を見せ、夢を与えてくれる「エボルタチャレンジ」。2020年はコロナ禍の影響もあり、残念ながら挑戦は見送られましたが、今後もロマンと驚きに満ちた企画で私たちをワクワクさせてくれることでしょう! 期待してマス!

 

CO2ゼロエミッションでさらにエコな乾電池へ

90年にわたり、私たちの生活と密着しながら歴史を刻んできたパナソニックの乾電池。現在は持続可能な社会の実現のために、すべての生産工場でCO2排出削減が進められ、すでにコスタリカ・ベルギー・ブラジルの3工場ではCO2ゼロエミッション化を実現しています。

 

引き続き、日本発の技術でグローバル市場に向けて、高品質で安心・安全な乾電池を供給していくというパナソニック。これからも小さな乾電池が私たちの未来を豊かにしてくれそうです。

 

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文/柚木安津

 

【2021冬 コードレススティック掃除機6選】バルミューダからも登場!賃貸や狭小住宅にもおすすめの手軽で高機能な最新モデルは?

家で過ごす時間が増えるなか、その時間を快適に過ごすためには、気になるたびにこまめに掃除をして、きれいな部屋を保つことが大切です。とはいえ、やっぱり掃除は大変だし、ちょっと面倒。そう感じている人も多いのではないでしょうか?

 

そこでおすすめしたいのが、スティック型のコードレス掃除機。コンパクトで気軽に使えるだけでなく、吸引力やごみの捨てやすさなど、掃除に便利な機能がどんどん進化しています。今回は、自分に合った掃除機選びのポイントや、今買い替えたい最新のスティック型掃除機について、家電のトレンドや機能に詳しい家電ライターの田中真紀子さんに教えていただきました。

 

掃除機を買い替えるなら“コードレススティック型”がおすすめ

バルミューダ「BALMUDA The Cleaner」

 

キャニスター型に加え、スティック型やロボット型など、多様化している掃除機。それぞれにメリットがあるので、自分のライフスタイルに合わせて選択することが大切です。

 

なかでもコードレススティック型掃除機は、コンセントの位置を気にせずにいつでもどこでも掃除ができ、コンパクトで収納場所も取らないなど、賃貸物件などコンパクトな家に住んでいる人にはぴったりです。そんなスティック型掃除機は、近年ますます注目を集めていると田中さんは言います。

 

「スティック型掃除機のニーズは年々伸びていたのですが、2019年にはメイン機として支持を集めていたキャニスター型の需要を上回る結果となりました。スティック型は吸引力が弱い、稼働時間が短いという印象をお持ちの方もいると思いますが、各メーカーの技術革新により、改善されつつあるんですよ。

さらに最近は新型コロナウイルスの影響で、おうちにいる時間が増え、掃除をする頻度が高まったという話をよく耳にします。そんなとき、パッと手に取れて、使い勝手がいいスティック型掃除機が1台あると、とても便利だと思います」(家電ライター・田中真紀子さん、以下同)

 

自分に合った掃除機を選ぶ際に注目したい3つのポイント

いざ、掃除機を買い替えよう! と思いたっても、メーカーも機種もいろいろとあって迷ってしまいますよね。そこで、実際に田中さんがスティック型掃除機を選ぶ際に注目しているポイントを3つ教えてもらいました。掃除機選びの参考にしてみてください。

 

ポイント1. まずは自分が気に入るデザインを

田中さんがまず注目するのは、掃除機のデザイン。メーカーによって強みはそれぞれあれど、機能的にはほぼ互角になってきているそう。そのため、自分の好きなデザインの掃除機を選ぶことは、重要なポイントのひとつだと話します。

 

「自分の好きなデザインでなければ、部屋の隅に置いたり、押し入れに収納してしまったりする人が多いと思います。そうなってしまうと、掃除機を目にする機会が必然的に減ってしまうので、『掃除をしよう!』という気持ちも薄れてしまうのではないでしょうか。最近のスティック型掃除機は、スタイリッシュで洗練されたデザインのものも多く発売されていますので、自分の好きなデザインを見つけて、掃除へのモチベーションを上げることも大切ですよ」

 

ポイント2. 稼働時間は、自分のライフスタイルに合わせてチェック

次に注目すべきは、稼働時間。充電式のスティック型掃除機は稼働時間が限られていますので、特に確認しておきたいポイントです。

 

「稼働時間の長さは、自分のライフスタイルに合わせてチェックしていきましょう。週に1回、家中を掃除するような人は、稼働時間が長めの機種を選んで。逆に、毎日こまめに掃除をするような人にとっては、そこまで重視しなくていいポイントかもしれません。稼働時間の長い掃除機は、バッテリーが大きいのでどうしても重たくなりがち。どの要素を重視するべきなのか、一度自分の掃除スタイルを見直してみるといいかもしれませんね」

 

ポイント3. 付属のアタッチメントにも注目

掃除機を買うと、付属品としてついてくるアタッチメント。豊富なアタッチメントがあれば、1台で家中を掃除することができます。

 

「すきまノズルやふとんの掃除に使うヘッドなど、付け替えるだけでいろいろな場所を掃除できるアタッチメントは要チェック。メーカーや機種によって個性的なアイテムを用意していたりするので、本体の性能だけでなく、忘れずに確認しておきましょう」

ダイソン「Dyson Micro 1.5kg」に付属するアタッチメント

 

家電のプロがおすすめ! 最新スティック型掃除機 6選

掃除機選びのポイントを踏まえ、具体的におすすめの最新のスティック型掃除機を紹介していただきました。

 

1. 浮いているかのような新感覚! バルミューダ初の掃除機「BALMUDA The Cleaner」

バルミューダ「BALMUDA The Cleaner」
5万4000円+税

家電ファンから近年、注目を集めているプロダクトメーカー、バルミューダからついに掃除機が発売しました。

 

「『クイックルワイパー』にヒントを得て作られたこの掃除機は、360℃回転するヘッドがなによりの魅力。小回りが利くので、椅子や机の下や、家具の隙間なども思い通りにお掃除できます。また、“ホバークラフト”のようにスムーズなかけ心地も特徴です。実際に起動してみると、いままでに経験したことのないような浮遊感に、本当に驚きました。長い廊下があるお家や、床面が広いお部屋にお住まいの方は思わずかけたくなるはず。ぜひ試してほしいですね」

 

ホバークラフトに着想を得たヘッドが独創的。2本のブラシがそれぞれ内側に回転し、床面との摩擦を減らします。運転を開始したとたん“浮いている”ような感覚になるような、軽い取り回しには驚くはず

 

ユニバーサルジョイントによって360度の方向にスティックを曲げられ、椅子の下などにもスイスイ潜り込みます

 

「スイッチはスティック上部の1つのみ。1度押したら起動、長押しで強モードに移行できます。シンプルな操作性も注目のポイントです」

 

「洗練されたデザインも魅力の1つ。1本のほうきのようなスタイリッシュな見た目で、立てかけておくだけでもとってもおしゃれ。すっきりとシンプルなインテリアを好まれる方にオススメです」

 

【商品情報】
・カラー=ホワイト、ブラック
・製品重量=約3.1kg
・最長稼働時間=標準モード30分/強モード10分
・集塵方法=サイクロン式
・付属品=ハンディハンドル、すきま用ノズル、充電スタンド、充電アダプター、メンテナンスブラシ

 

2. 憧れのダイソンの掃除機を軽く取り回しやすくした「Dyson Micro 1.5kg」

ダイソン「Dyson Micro 1.5kg」
5万9000円+税

ダイソンから、1.5kgの最軽量モデルが登場しました。ダイソンならではの高い吸引力と、微細なホコリも99.99%捕らえて逃がさない、圧倒的な捕集力が特徴です。

 

「吸引力が強く、ハイスペックな機能が満載なダイソンの掃除機は、どうしても重く感じる人が多かったようです。しかし、10月に発売された『Dyson Micro』は、1.5kgと超軽量。本体も小型化され、小柄な女性やご年配の方でも扱いやすいように改善されました。本当に軽いので、エアコンや家具の上など、高いところも難なく掃除できますよ」

 

定評ある吸引力、集塵力は健在。8つのサイクロンと独自開発のパワフルなモーターによって、0.3μmもの微細なホコリを99.99%キャッチしながら、吸引力をキープします。

 

アタッチメントには、布団やマットレスの掃除に便利な「ミニモーターヘッド」や、高所の掃除に便利な「コンビネーション隙間ノズル」などを搭載。床の掃除だけでなく、さまざまな場面で活躍します

 

「ダイソンの掃除機は、もっとパワフルな吸引力を誇るモデルや、アタッチメントがさらに豊富についているモデルなど、多種多様です。今回、最軽量モデルの『Dyson Micro』が発売されたことで、より選択肢が広がったのだと思います。吸引力を重視したいのであれば、最上位モデル、扱いやすさを重視するのであれば『Dyson Micro』と、自分にあったモデルを見つけてみてください」

 

【商品情報】
・カラー=シルバー
・製品重量=1.5kg
・最長稼働時間=20分
・集塵方法=サイクロン式
・付属品=ミニモーターヘッド、コンビネーション隙間ノズル、卓上ツール、収納用ブラケット、ツールクリップ

 

次のページで、そのほかの4モデルをチェックしてみましょう。3モデル目は、日本人のニーズをぎゅっと凝縮した米国ブランドです。

3. 米国ブランドながら日本人のニーズをぎゅっと凝縮した「EVOPOWER SYSTEM」

シャーク「EVOPOWER SYSTEM」
CS401J(マルチフロア対応)=4万5000円+税

CS200J(フローリング専用)=3万円+税

ハンディクリーナーで絶大な人気を誇る、アメリカの掃除機ブランド「シャーク」が、今年8月にスティック型掃除機を発売しました。登場したのは、マルチフロア対応の「CS401J」(写真左)と、フローリング専用の「CS200J」(右)の2種。特徴は、何と言っても日本人の掃除スタイルをとことん調査して設計された、デザインと機能性だと田中さんは語ります。

 

「日本の住環境に適したサイズ感や、シンプルで無駄のないフォルム、日本人の感性にマッチするよう考えられたカラーリングなど、どんなインテリアにもなじむ高いデザイン性を兼ね備えています。もちろん機能性も抜群です。マルチフロア対応機種に搭載されているブラシローラーは、髪の毛が絡みにくい仕様。その他にも、ワンタッチで手を汚さずにごみが捨てられたり、スタンドに立てたままハンディ部分だけ引き出せたりと、手間を省くために計算された機能の数々は注目です」

マルチフロア対応モデルでは、ヘッドに「ブラシレスパワーフィン」を新開発し搭載。床にしっかり密着し、大小のゴミをすくい取れるうえ、髪の毛やペットの毛などの絡みつきを解決しています

 

「さらに、11月に発売となった数量限定のFLEXモデル『CS501J』は、ボタン1つでパイプを曲げることができる機能付き。かがまずに家具の下を掃除することができるので、より快適に掃除することができますよ」CS501J(マルチフロア対応FLEXモデル)5万円+税

 

【商品情報】

CS401J(マルチフロア対応)
・カラー=ロイヤルブルー、メタリックグレイ
・製品重量=約1.9kg
・最長稼働時間=最大24分(バッテリー2個使用時)
・集塵方法=サイクロン式
・付属品=ブラシ付き隙間用ノズル、マルチノズル、布団ノズル、ミニモーターヘッド、充電ドック兼アクセサリースタンド、リチウムイオンバッテリー(2個)

CS200J(フローリング専用)
・カラー=ルビーレッド、ノルディックブルー
・製品重量=約1.5kg
・最長稼働時間=最大12分
・集塵方法=サイクロン式
・付属品=ブラシ付き隙間用ノズル、マルチノズル、布団ノズル、充電ドック兼アクセサリースタンド、リチウムイオンバッテリー(1個)

 

4. 軽くても抜群の吸引力をもつパナソニック「パワーコードレス」

パナソニック「パワーコードレス(MC-SB51J)」
オープン価格(実勢価格=5万円前後)

パナソニックのパワーコードレスシリーズは、キャニスター型の吸引力にも匹敵するパワーが自慢のスティック型掃除機です。2020年7月に発売した最上位機種「パワーコードレス MC-SBU840K」は、メーカー独自の「からまないブラシ」が搭載され、髪の毛やペットの毛も難なく吸い込みます。様々な機種が発売されている同シリーズですが、田中さんのオススメは10月に登場した、軽量モデルの「MC-SB51J」なのだとか。

 

「最上位モデルのハイスペックな仕様はとても魅力ですが、賃貸やひとり暮らしの人には十分すぎるかもしれません。そこでおすすめしたいのが『MC-SB51J』。1.6kgと軽量にもかかわらず、持ち前のパワフルな吸引力も両立。また、目に見えないごみまで逃さない『クリーンセンター』が搭載されているので、取りこぼしなくお掃除することができます。どんなインテリアにも馴染む、ナチュラルなベージュの色味も素敵ですね」

 

モーターには、コンパクトながら最適な回転数でハイパワーを出力する「小型モーター」を搭載。強力な吸引力と軽さを両立しています

 

花粉やダニのフンなど、約20 μmのハウスダストまで検知するクリーンセンサーを搭載。ゴミがあると赤色に点灯し集中的に掃除すべき箇所がわかります。また自動運転ならゴミの量に合わせてパワーを制御し、効率よく運転します

 

【商品情報】
・カラー=ベージュ
・製品重量=1.6kg
・最長稼働時間=自動モード 約10分~22分/強モード 約6分
・集塵方法=サイクロン式
・付属品=ふとん清潔ノズル、ブラシ付きすき間ノズル

 

5. 1.1kgと驚愕的軽さの日立「ラクかるスティック」

日立「ラクかるスティック(PV-BL2H)」
オープン価格(実勢価格=6万5000円前後)

日立の最新機種は、何と言っても1.1kgと驚愕の軽さが特徴です。これまでのスティック型掃除機にはなかった最軽量モデルで、より気軽に、快適に掃除することができます。しかし、軽いだけではない魅力が満載だと、田中さんは話します。

 

「家中を掃除できる吸引力や、フローリングの磨き効果もある『かるふきブラシ』、吸い込んだごみをぎゅっと圧縮して捨てやすくする『からまんプレス構造』など、日立の技術力がぎゅっと凝縮された掃除機です。また、引き出しの中を掃除する際に便利なアタッチメントの『ほうきブラシ』も要チェック。吸込み口がチューブ状になっているので、クリップなどの小物を吸い込まず、ほこりだけを吸い込むことができるユニークなアイテムです」

 

空気の流れを利用しダストボックスに溜まったゴミを圧縮するので、捨てる際にまとめて捨てられる上、内筒に髪の毛が絡まりにくいのもポイント

 

メインとなる「パワフル スマートヘッド light」のほか、「すき間用吸口」「ハンディブラシ」など個性的なアタッチメントが充実。とくに田中さんも注目の「ほうきブラシ」は、チューブ状の吸込口を持ち、クリップなど軽量な小物を吸ってしまうことなくごみだけを吸引するので便利

 

【商品情報】
・カラー=シャンパンゴールド
・製品重量=1.1kg
・最長稼働時間=標準 約30分/強 約8分
・集塵方法=サイクロン式
・付属品=ハンディブラシ、ほうきブラシ、すき間用吸口、延長パイプ、スティックスタンド、ACアダプター、お手入れブラシ

 

6.“紙パック式”搭載でゴミ捨てが楽なツインバードの最新モデル

ツインバード「コードレススティック型クリーナー」
オープン価格(実勢価格=1万9800円+税)

新潟県燕市に本社を置く日本の家電メーカー、ツインバード。2020年11月に発売された最新モデルは、安価で購入できるだけでなく、吸引力もしっかり。シンプルでスタイリッシュなデザインも注目です。

 

「ツインバードの掃除機は、スティック型には珍しい紙パック式を採用しています。紙パック式は、サイクロン式よりもホコリの舞い散りが軽減されるので、よりクリーンにごみを捨てることができます。紙パックはランニングコストがかかると不安に思う方も多いかもしれませんが、購入時には約約2年分(25枚)の使い捨てパックが付いてくるそうですよ。手頃な価格なので、ひとり暮らしの方も手に取りやすいのが、なによりの魅力です」

 

集塵システムには、微細なタルク粉も99.6%キャッチする不織布素材をした紙パックを採用し排気もクリーン。捨てる際もゴミの舞い上がりがなく快適です

 

ヘッドは自走式なのでカーペットの上でもスムーズに操作でき、関節部のジョイントとボールキャスターの効果で、フルフラットにできるなど取り回しも自在

 

【商品情報】
・カラー=メタリックグレー
・製品重量=約 1.4 kg
・最長稼働時間=自動モード 約30分/強モード 約7分
・集塵方法=ダストパック式
・付属品=ACアダプター、延長管、パワーブラシ、すき間ノズル、収納フック、使い捨てダストパック×25 (本体に1枚装着済み)

 

「自分にあった掃除機を見つけるためには、自分のライフスタイルを見直して、デザイン、機能、値段など、何を一番重視するかをまず考えてみてください。そうすれば、あなたにピッタリの1台が見つかるはずです」

 

【プロフィール】

家電ライター / 田中真紀子

白物家電、美容家電を中心に、雑誌、ウェブなどで執筆。家電製品の検証やレビュー記事では、主婦目線を大切にした感性に定評がある。ベビー用品、生活雑貨、医療など、暮らしにまつわる記事も手がける。近年は専門家としてコラム執筆やメディア出演も多数。
ブログ=https://ameblo.jp/makiko-tanaka89/entry-12313996618.html

 

「人のオーラが見える」デバイスまで出てきた! パナソニックのCES展示で振り返る「AIの実用性」について

今年は全面オンライン実施となった世界最大のエレクトロニクスショー「CES」に合わせて、パナソニックが最先端の技術と製品を集めたリアルの展示会「CES 2021 Panasonic in Tokyo」を、都内のコーポレートショールームで開催しました。現場で取材したAI(人工知能)に関連するユニークな技術、今年発売を予定する注目の新製品をレポートします。

↑東京のパナソニックセンターでCES2021に関連するプレス向けイベント「CES 2021 Panasonic in Tokyo」が開催されました

 

なお、パナソニックが開催した展示会の模様は特設サイトで1月15日まで紹介されています。

 

【展示内容を写真で見る】※画像をタップすると閲覧できます。一部SNSからは表示できません。

 

人の感性に届きはじめたAI技術

振り返れば、これまでの数年間にコンシューマーエレクトロニクス機器が搭載するAI(人工知能)は、画像・音声認識の技術と連携しながら主にユーザーインターフェースの進化を導いてきました。これからのAIに関連するテクノロジーは、人間の感性にもより深くつながって「ココロを癒やす」役割を担うのかもしれません。

 

パナソニックは今年のCES関連のイベントに「aura meditation」と名付けた「人間のオーラ(生命エネルギーの形のようなもの)」を可視化できるというヒューマンセンシングデバイスのコンセプトを出展しました。

↑人間のオーラを可視化するデバイス「aura meditation」のコンセプトモデル

 

大きなビデオウォールのようなデバイスは、画面の上部にカメラを内蔵しており、デバイスの前に立った人物の顔画像を認識します。顔の部位が作り出す表情や目線、瞬きの頻度など微細な動きをカメラがキャプチャして、パナソニックの先行分野に特化するデザインスタジオ「Future Life Factory」が開発した独自の評価アルゴリズムにかけて「オーラ」の状態を抽象化します。

 

カメラの前に立ってからわずか20秒前後で解析が完了します。オーラの要素は色・形・質感を組み合わせた288通りのパターンで図形化され、また画面には同時に「ぎらぎら」「心が豊か」「器が大きい」など対象者の人となりを導き出したコメントを表示します。

↑デバイスに内蔵されているカメラが人の顔画像をキャプチャ。20秒ほどで解析処理が行われます

 

↑オーラの形を様々な色と形の図形、言葉で表した結果が返されます

 

aura meditationの原型となる技術は既に完成しており、パナソニックがオートモーティブ向けに発売するナビゲーションシステムの「眠気対策」でのアルゴリズム等にも活用されています。今回のようにaura meditationとしてコンセプトを切り出した機会は初めてなのだとか。パナソニックの担当者は「人の心に寄り添うAIテクノロジーとして、将来はマインドフルネスやウェルネスを向上させる方向に役立てる技術も検討を進めている」と話しています。

 

aura meditationを商品化する際には全身鏡のような“スマートミラー”や、大画面テレビ、PC・スマホなどに組み込まれると気軽に使える気がします。毎朝起きてその人のオーラを測定、元気づけてくれるようなアルゴリズムにブラッシュアップして、アバターなどキャラクターが結果を知らせてくれればいっそう楽しく使えそうです。

↑パナソニックのAI画像処理エンジンを搭載した有機ELテレビ “ビエラ”の2021年モデル、「JZ2000」シリーズが発表されました

 

テレビといえば、パナソニックのスマート4K有機ELテレビのビエラに、北米市場向けの2021年モデルとして65型・55型のJZ2000シリーズが発表されました。新開発の映像エンジン「HCX Pro AI Processor」が、画面に表示されているコンテンツに合わせた画質・音質の最適化を自動で行うAI画像処理の技術を実現しています。パナソニックをはじめ、日本のテレビメーカーは早くから機械学習モデルを活用した映像の高画質化処理に取り組んでいます。プロセッサやアルゴリズムの名称にあらためて「AI」を付けることで、時流に乗ったマーケティングにも力を入れることが狙いなのかもしれません。とにかく新しいビエラによるシアター体験がどこまで真に迫る進化を遂げたのか楽しみです。

 

スマートティーポッド「teplo」で美味しいお茶を淹れよう

日本とインド出身のエンジニアが出会って設立したというブランド「teplo(テプロ)」は、スマホと連携して美味しいお茶を自動抽出する「teploティーポット」をCES 2021 Panasonic in Tokyoのイベント会場に出展しました。パナソニックが実験的に展開するスタートアップ支援のプログラム「100BANCH(ヒャクバンチ)」との縁により、今回のイベントで製品を展示する運びになったそうです。teploティーポットは2019年のCESイノベーションアワードも受賞しています。

↑アプリと連携して美味しいお茶が淹れられる

 

teploティーポットは電動で動くインフューザー(茶こし器)と、人の指先から脈拍を検知して飲み手の体調や気分を解析するセンサーなどを搭載しています。本機専用のスマホアプリからお茶の種類を選ぶと、アプリに収録されている「美味しいお茶の抽出条件」を多数収録したデータベースを参照しながら、種類に応じて最適な抽出温度・時間・方法を自動設定。約5分間で抽出してくれます。お茶をさらに美味しく飲めるように別売オプションとして「teploグラス」も商品化しました。

↑アプリに収録されているお茶のデータベースから飲みたい種類を選択。ティーポッドのベースに内蔵されているセンサーで生体情報を読み取って、体調にも合わせたお茶を仕上げます

 

↑イベントに出展したteploのブース

 

アプリに収録されているお茶のデータベースは日本茶、紅茶、中国茶、台湾茶など約20種類。teplo公式茶葉は今後さらに収録アイテムを増やす予定。気分や体調に応じて抽出条件を微調整することで、同じ茶葉が使われていても毎度異なる味わいや香り、カフェイン量のお茶が楽しめるという仕組みにも注目です。AIほど大がかりなテクノロジーではありませんが、生活に彩りを加えてくれる趣味性の高いユニークなスマート家電だと思います。2020年8月から公式サイトで販売中。

 

画質と機能が強化されたVRグラス。2021年度に商品化予定

2020年のCESにパナソニックが出展したVRグラス(関連ニュース)の試作機に、改良を加えた最新バージョンもCES 2021 Panasonic in Tokyoの会場に展示されました。

↑パナソニックが開発を進めているVRグラスの最新試作機

 

新しい試作機はディスプレイに映像が映せない試作機だったため、残念ながら“かけ心地”を確かめることしかできませんでした。筆者も装着してみたところ、昨年の試作機のように重心が前のめりにならず、快適に身に着けられました。装着感がアップした理由を開発担当者に聞いたところ、テンプル(つる)の形状を見直して先端にヒレのような膨らみを設けて、耳の後ろにしっかりとグリップする構造としたことがバランス改善に貢献しているようです。設計を見直す段階では眼鏡メーカーに協力を仰ぎノウハウを採り入れてきたとのこと。

 

映像は4Kから5Kに解像度がアップ。HDR(ハイ・ダイナミック・レンジ)の高画質映像を表示できます。筆者が昨年の試作機を体験した際には、ほかのVRグラスと比べて群を抜く高画質に圧倒されました。その映像は“ホンモノ以上に3D”していました。今回の試作機はPCやスマホにUSBケーブルで接続して映像を見ることを想定しています。将来は5Gスマホに様々な形で接続して、オンラインコンテンツのストリーミング視聴も高画質に楽しむ用途を視野に入れて開発の方向性を探っているそうです。

↑5K/HDR画質に映像をグレードアップしています

 

↑頭部にしっかりとフィットするように装着性能を改善しました

 

新しい試作機が進化したポイントはパネルの画質にとどまらず、6DoF(6 Degrees Of Freedom)対応のモーションセンサーを載せて将来は体感型のVRゲームや映像コンテンツも楽しめるように機能を拡張しています。

 

テンプル部分には、パナソニックのハイエンドオーディオのブランドであるテクニクスのエンジニアがチューニングを担当したという内蔵スピーカーとアンプが組み込まれています。本機で映画やアニメを再生すると活き活きとした没入感が味わえそうです。

 

視度調整と瞳孔間の距離調整の機能も設けられているので、ふだんはメガネをかけている人でも裸眼で装着して映像が楽しめる仕様も魅力的です。パナソニックでは2021年度中に本機の商品化を目指しているとのこと。それまでにまた試作機の映像を見る機会があればぜひ報告しようと思います。

 

Shiftallのネット接続電子メモ「Croqy」

パナソニックのグループ会社であるShiftall(シフトール)から久しぶりに新製品が発表されました。Wi-Fiに接続して手書きのメモが送り合える電子メモ「Croqy(クロッキー)」です。CES 2021 Panasonic in Tokyoの会場に実機が展示されました。発売時期は1月から3月までの間が予定されており、価格は1万9999円(税込)になります。

↑Shiftallが春に発売する新製品「Croqy」をイベントで発表

 

Croqyはクラウドサービスを介して複数台のCroqy、または専用アプリをインストールしたスマホやタブレット同士で手書きのメッセージを送り合えるコミュニケーション端末です。同社代表取締役CEOの岩佐琢磨氏は「遠く離れて暮らす家族をつなぐコミュニケーションツールとして活用してほしい」と呼びかけています。

↑書き文字によるシンプルなコミュニケーションが交わせるツールとして活用してほしいと呼びかける、Shiftallの岩佐氏

 

ディスプレイにはE-Ink方式の電子ペーパーを採用。本体に内蔵するバッテリーはフル充電の状態から約2か月間、画面を常時オンのまま使えるスタミナを実現しました。CroqyをWi-Fi経由でインターネットにつなぎ、無料で提供されるクラウドサーバーと常に同期しておけば、自動で画面を更新しながら家族からメッセージが届いたときに画面に表示してくれます。使い勝手はとてもシンプル。本体のフレームに天然木材を使ったデザインにも温かみが感じられました。

↑Croqyから送られてきたメッセージをスマートフォンで受信、手書きの返事を返すことができます

 

CESの初回から“皆勤賞”を続けてきたというパナソニックは、異例の全面オンライン開催となったCES 2021にも全力投球で参加。特設サイトでは連日スペシャルセミナーも開催され、CESホームページで公開されたプレスカンファレンスとリアル展示も合わせると、参加社の中で最も充実した情報を発信していたように思います。

↑生収録のライブ配信も実施。CES 2021の参加に全力投球で挑んだパナソニックの成果も気になります

 

コロナ禍の中で大規模なエレクトロニクスショーを開催する主催者、参加する出展企業も今後しばらくの間は効果的な情報発信とネットワーキングの形を暗中模索する時間が続くものと思います。イベント後はパナソニックの展示内容に寄せられる反響にも関心が集まるのではないでしょうか。

 

【フォトギャラリー】※画像をタップすると閲覧できます。一部SNSからは表示できません。

「つくりたて」の次亜塩素酸でプシュッと除菌! 本体内で除菌液を作るパナソニックの携帯スプレー

パナソニックは「次亜塩素酸 携帯除菌スプレー DL-SP006」を2月1日より発売します。実売価格は6570円。

↑サイズは高さ154×幅19×奥行20mm、質量は約34g(電池を含まず)。電源は単4形アルカリ乾電池1本で、タンク水容量は約5ml

 

薬品を使用せず、新鮮な次亜塩素酸でしっかり除菌

本製品は、次亜塩素酸を生成するデバイスを搭載した携帯用の除菌スプレーです。次亜塩素酸は塩水を電気分解した水溶液で、プールの除菌や水道水の浄化、食材の洗浄などに使用されていて、次亜塩素酸には衣類の菌の繁殖を抑制したり、テーブルや便座などに付着した菌を抑制したりする効果があります。

 

次亜塩素酸の特性として時間がたつと除菌の効果が弱くなっていきますが、本製品は専用の塩水を電気分解し、新鮮な次亜塩素酸を生成。スイッチを押す度に約1分で次亜塩素酸を生成するため、有効塩素濃度が高い状態を保つことができます。

↑塩水を電気分解して次亜塩素酸を生成する仕組み

 

↑4時間以上経過した場合でも、再度電解スイッチを押すだけで約1分で新鮮な次亜塩素酸が生成できます

 

アルコールなどの薬品不使用で材料は塩水のみ。安全性にも配慮しており、身の回りのものに安心して使うことができます。なお、本製品には専用の塩水パックを10個同梱しており、1個で約50回噴霧可能。また別売の塩水パック DL-SP10D(90個入り/1100円)も用意しています。

 

シンプルなスティックタイプのコンパクト設計で外出先への持ち歩きにも最適。ポーチやカバンに入れて持ち歩くことができるので、外出先での気になるところをさっと簡単に除菌することができます。

 

清潔さが気になる方にとっては、アルコールスプレーや除菌シートなどを買う費用や手間もバカにならないはず。その点、本機を使えばカンタンに除菌でき、薬品を使用していないので、安心して使えるのもうれしいところ。携帯性の高さも魅力です。ぜひ注目してみてはいかがでしょうか。

↑コンパクトなボディも魅力です

 

「最新加湿器」をプロが採点! 主要5メーカーの「上位モデル」を徹底比較

新型コロナウイルスの影響もあり、おうち時間が長くなりそうなこの冬は、家族の健康対策が重要。風邪予防に効果があると言われている加湿器の、新作ハイエンド5モデルを5項目5点満点でチェックした

私が解説します!!

家電ライター 平島憲一郎さん

雑誌やウェブで生活家電のレビューや製品紹介記事を執筆。加湿器は「メンテがラクだから」とスチーム式を使用中。

 

加湿器選びでは機能・性能の優先順位を決めるのが重要!

加湿器には下記の5つの加湿方式があり、それぞれ一長一短だ。家電ライターの平島憲一郎さんは、「加湿量、メンテナンス性、省エネ性など自分のなかで優先順位を決めて選ぶべき」と語る。

 

「気化式は電気代が安めながら定期的なフィルター掃除が不可欠。スチーム式は沸騰時に除菌でき衛生的ですが、電気代がかかります」

 

そんななか近年は、各方式で除菌性能や手入れの負担を軽減できるモデルが増えてきた。

 

「特にダイニチは給水トレイの使い捨てカバーが秀逸。トレイの手入れが不要とは驚きです」(平島さん)

 

【主な加湿方式をチェック!】

●スチーム式

ヒーター加熱で蒸発させた水蒸気を室内に放出。5つの方式のなかで最も加湿力が強い。加湿時に水が沸騰するので衛生的。

メリット:加湿が最も強力。清潔さも保ちやすい。

デメリット:電気代がかかる。窓が結露しやすい。

 

●気化式

水を含ませたフィルターに風を通して放出し、室内の湿度を上げる。送風だけなので消費電力が少なく、加熱ナシで安全。

メリット:加熱しないため子どもがいる家も安心。

デメリット:加湿力が弱めでフィルター交換が必要。

 

●超音波式

超音波振動で水を微細な粒子にして加湿。省エネで、運転開始後すぐに蒸気を放出する。本体デザインの自由度が高い。

メリット:素早く加湿できて、電気代が安い。

デメリット:雑菌やスケール(※)を飛散させやすい。

※:水道水に含まれるミネラル成分が結晶化したもの

 

●ハイブリッド式(温風気化式)

気化式×温風気化式。最初はヒーターで加湿し設定湿度に達したら送風のみに切り替え、省エネ運転する。

メリット:加湿スピードと省エネ性を両立できる。

デメリット:フィルターの手入れや交換が必要。

 

●ハイブリッド式(加熱超音波式)

超音波式×スチーム式。ヒーターで温めた水を霧状に放出し加湿。水中の雑菌の繁殖抑制が期待できる。

メリット:素早い加湿と省エネ性、清潔性を実現。

デメリット:超音波式よりも電気代がかかる。

 

【最新モデルをチェック!】

【その1】加湿量・使い勝手・静かさ、すべての面で弱点なしのハイエンド機!

【加湿方式:ハイブリッド式(温風気化式)】

ダイニチ工業

ハイブリッド式加湿器 HD-LX1220

実売価格4万3780円

最大1300mℓ/hのパワフル加湿で広い空間も素早くうるおす。フィルターなど水周り3か所を抗菌加工、タンク内を洗いやすい広口にするなど清潔性と使いやすさにこだわった。最小13dBの静音運転で快眠をサポート。

SPEC●適用床面積:プレハブ洋室33畳/木造和室20畳●最大加湿量:1300mℓ/h(ターボ)●タンク容量:7.0ℓ●サイズ/質量:W390×H405×D245mm/約6.4kg

 

↑タンクは容量7ℓ。一度の給水で11.7時間(ecoモード)加湿可能だ。タンクの上下にそれぞれ取っ手が付いているため両手持ちでき、女性でもラクに給水できる

 

↑取り込んだ空気をヒーターで温め、加湿フィルターに通すことで加湿量をアップ。湿度変化に合わせて送風量を細かく制御するため、ムダな電力消費を抑える

 

↑トレイにセットできるカバーが付属。1シーズン終了後や水垢が気になった際、カバーを外して新しいものに交換すれば、面倒な洗浄の手間が省ける

 

↑本体上部にハンドルを装備。加湿器を別の部屋に移動させたいときや掃除中にちょっとどけたいときに、片手でラクラク持てる。何気ない仕様だが助かる

 

平島’s CHECK】加湿力だけでなくメンテ性の高さに感動!

「加湿力はもちろんメンテ不要のトレイと運転音の静かさに感動! タンクは大型だがダブル取っ手で給水のしやすさも改善されている」(平島)

 

【その2】マイクロミストが濃密に噴射しパワフル&スピーディに加湿

【加湿方式:超音波式】

カドー

超音波式加湿器 STEM 630i

実売価格4万9800円

高さ約85cmの吹出口から最大約1.2mの高さまでマイクロミストを放出し、室内をくまなく加湿。使用する水の除菌機能、スケール(※)の発生を抑える機能を搭載して室内の清潔さを保つ。スマホアプリで室内湿度の確認も可能。

SPEC●適用床面積:プレハブ洋室17畳/木造和室10畳●最大加湿量:600mℓ/h(急速モード)●タンク容量:約2.3ℓ●サイズ/質量:φ270×H855mm/4.3kg

 

↑タンク下のLED光で室内の湿度の状況を通知。湿度上昇に合わせ黄色〜緑〜青と変化する。タンクの給水が必要になると赤に変わる

 

↑タンク上部のふたをスライドするだけで、水差しなどを使って上から簡単に給水可能。注ぎ口が高い位置にあるので、立ったまま注げる

 

↑水槽内に、給水した水の中のカビや雑菌を99.9%除去する除菌プレートを搭載。フィルターカートリッジでスケールの発生を99%以上抑える

 

【平島’s CHECK】加湿能力は高いが、手入れはやや大変

「スイッチオンですぐに加湿開始するのがうれしい。週1程度の手入れが必要なのはやや大変。定期的な“カチッ”という音が気になる場合も」(平島)

 

【その3】「ナノイー」でフィルターを清潔に保ち小型でも部屋を強力に加湿

【加湿方式:気化式】

パナソニック

ヒーターレス気化式加湿機 FE-KXT07

実売価格2万9750円

DCモーターにより、省エネでもしっかり加湿する気化式。「のど・肌モード」では、湿度を高めの約60〜65%を目安にして自動運転する。さらに「ナノイー」運転をプラスすれば、肌の水分量・うるおいスピードがアップする。

SPEC●適用床面積:プレハブ洋室19畳/木造和室12畳●タンク容量:約4.2ℓ●最大加湿量:800mℓ/h(お急ぎモード)●サイズ/質量:W375×H375×D186mm(突起部除く)/約5.2kg

↑給水タンクは本体に左右どちら向きでもセットでき、逆に入れてしまってやり直す手間がない。ハンドルも左右どちらからでも握れる設計

 

↑加湿トレイは凹凸のないフラット構造。汚れを拭き取りやすく、手入れが短時間で済む。給水タンクの口が広くて中まで洗いやすいのも◎

 

↑駆動部には高効率なDCモーターを採用。小型ファンで大風量を生み出すことで、大型化しがちな気化式を小型化。省エネ性もアップした

 

平島’s CHECK】加湿力とお手入れのしやすさが魅力的!

「加湿フィルターとトレイが洗いやすい。加湿量も多いが、室温が低いと加湿速度は落ちる。お急ぎモードの運転音はやや大きめな印象」(平島)

 

【その4】上下2通りの給水に対応し快適かつ強力に湿度管理!

【加湿方式:ハイブリッド式(温風気化式)】

シャープ

プラズマクラスター加湿機 HV-L75

実売価格2万9480円

幅約27cmのコンパクト設計ながら気化式とヒーターのハイブリッド式でたっぷり加湿。「プラズマクラスター7000」を搭載し、空気をきれいにしながら室内をうるおす。上下どちらからでも給水でき、使い勝手も抜群だ。

SPEC●適用床面積:プレハブ洋室21畳/木造和室12.5畳●タンク容量:約4.0ℓ●最大加湿量:750mℓ/h(強モード)●サイズ/質量:W272×H455×D220mm(突起部除く)/約5.2kg

 

↑給水トレイを取り出してたっぷりめの給水、または本体天面からのこまめな給水の両方に対応。トレイが給水タンクと一体型で、手入れの手間もひとつ省ける

 

↑本体上部の給水口から給水トレイ、加湿フィルター、吹出口まで水と風の通り道はすべてパーツを取り外し可能。丸洗いできて衛生的だ

 

↑吹出口と給水トレイを取り外せば、タオルを通して中の汚れもしっかり拭き取れる。加湿フィルターが乾燥機能付きなのも便利

 

平島’s CHECK】使い勝手は文句ないが強運転の音が……

「コンパクトで加湿スピードが速く、給水、手入れのしやすさも申しぶんない。ただ強モードでの運転音41dBはやや気になる」(平島)

 

【その5】吸水した布を加熱する方式で加湿の素早さと安全性を両立

【加湿方式:スチーム式】

三菱重工冷熱

スチームファン蒸発式加湿器 roomist SHE60TD

実売価格2万680円

布が吸い上げた水だけを加熱・蒸発させる独自方式を採用し、スイッチオンからたった約1分で加湿開始。倒れても熱湯がこぼれずヤケドの心配も少ない。温度と湿度を検知し最適湿度に自動制御。イオンフィルターでスケール発生を抑える。

SPEC●適用床面積:プレハブ洋室17畳/木造和室10畳●タンク容量:約4.0ℓ●最大加湿量:600mℓ/h●サイズ/質量:W221×H308×D297mm/4.0kg

 

↑取り込んだ空気中のカビや細菌を抑制するBIOフィルターやイオンフィルターを搭載。魔法びん型のスチーム式加湿器と違い、内部構造はかなり複雑だ

 

↑ヒーターを覆う蒸発布に吸い上げられた水が、ヒーターの100℃の熱で蒸発。蒸気は空気と混ぜて放出されるので、吹出し蒸気の温度は55℃以下と安全だ

 

↑吹出口にアロマトレイを搭載。市販のアロマオイルを滴下することでアロマスチームを放出、加湿しながらリラックスタイムを過ごせる

 

平島’s CHECK】湿度上昇のスピードが速いのが好印象!

「適用床面積は小さめだが運転開始直後からどんどん湿度が上がる。トレイ内は凹凸が多くやや洗いにくい。蒸発布も定期的にもみ洗いが必要」(平島)

 

構成/えんどうまい 文/ゲットナビ編集部

「8K有機EL」に「骨伝導」--2021年のAVトレンドをプロが徹底予測

ここ数年のオーディオビジュアル分野のトレンドは、「4Kテレビ」や「完全ワイヤレスイヤホン」などが占めていましたが、2021年は最先端の技術から生まれたアイテムが続々登場すると見られています。今回は2人の専門家が、2021年に注目を浴びそうなアイテムを紹介します。

※こちらは「GetNavi」 2021年2月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

私たちが解説します!

AV評論家

藤原陽祐さん

新聞記者、専門誌編集者を経てフリーに転身。わかりやすい解説と核心を突いた評論で本誌をはじめ多媒体で人気を博す。

ジャーナリスト

西田宗千佳さん

モバイル機器、PC、家電などが観測領域。各種媒体に寄稿し、テレビ番組の監修も手がける。

 

【その1】手の届く「8K有機ELテレビ」

これまで8K有機ELテレビは88V型と77V型しかなかった。2021年に65V型が登場し量産されれば、1インチ=1万円を実現する可能性が高い。

LGエレクトロニクス

OLED 88ZXPJA

実売価格346万5000円

8Kチューナーを内蔵した88V型の8K有機ELテレビ。AIにより、2Kや4Kの映像も8K水準の画質に補正する。残像の少ない1msの応答速度で、ゲーミング用途にも最適。リモコンなしで操作が可能なハンズフリー音声認識も便利だ。

 

【ネクストヒットの理由】

「70V型以上では、4K有機ELは8K液晶に押され気味。そこで期待されるのが、65V型8K有機ELモデルの投入です。パネルの供給能力が上がってコストが下がり、『1インチ1万円』を実現すれば、国内メーカーの参入も期待できます」(藤原さん)

 

【その2】店頭デモ用などで普及「3Dディスプレイ」

専用メガネやゴーグルなしで立体映像が見られる3Dディスプレイが登場。3Dモデルの試作確認だけでなく、店頭ディスプレイとしても活躍しそうだ。

ソニー

ELF-SR1

実売価格55万円

専用メガネやゴーグルを使わずに立体映像が見られるディスプレイ。前面に装備した視線認識センサーで瞳の位置を検出し、視点に合った映像を描く。コンテンツ制作を行えるソフトも無償で提供されている。

↑015.6インチの4Kパネル。45度で設置し、30〜75㎝離れて視聴する。合計5.5Wのスピーカーも3基装備

 

↑独自のアルゴリズムで、左右の目の位置に連動した映像をリアルタイムに生成。上下左右前後に顔を動かしても、それに追随した立体映像が描かれる

 

【ネクストヒットの理由】

「iPhoneも測距センサーを搭載し、立体データを簡単に作成できるようになりました。2021年は個人用にヒットというよりは、店頭デモや展示などの用途で見かける機会が増えるでしょう」(西田さん)

 

【その3】耳をふさがない「骨伝導デバイス」

骨伝導とは、音を鼓膜で聴くのではなく、頭蓋骨に密着させて振動を伝えることで聴く方式のこと。耳穴を塞がないので、周囲の音を遮断することがない。外出先ではアナウンスやアラートを聞き取りやすく、自宅で音楽を聴いている際も同居人の声や物音に気づきやすい。また、長時間装着しても疲れにくいというメリットもある。

 

弱点は、その構造上、音漏れが大きくなりがちなこと。とはいえ、自宅やスポーツ時の利用ならさほど問題にならず使いやすい。

 

Boco

PEACE TW-1

実売価格2万1780円

完全ワイヤレス型骨伝導イヤホン。耳を挟む構造で落ちにくく、音漏れも従来比で50%低減した。IPX7等級の防水性能を備え、外出時も使いやすい。クレードル併用で約12時間再生が可能。ハンズフリー通話機能にも対応する。

 

Cheero

TouchBone CHE-628

実売価格6570円

Bluetooth5.0に対応した耳掛け式骨伝導イヤホン。ハンズフリー通話はノイズキャンセリング機能も装備。側面の操作ボタンで、再生・曲送り・音量などを操作できる。1.5時間の充電で約5〜6時間の再生が可能。AACにも対応する。

 

↑あらゆる方向からの噴流水に耐えるIPX5等級の防水機能を装備。フィットネス中の汗や雨などを気にせずに使用できる

 

【ネクストヒットの理由】

「耳に負担のかからない骨伝導式は、これまではスポーツ向けの需要が中心でしたが、ビデオ会議などの長時間利用する用途にも適しています。弱点の音漏れも自宅なら気になりません」(西田さん)

 

【その4】家中好きな場所で楽しめる「ワイヤレススマートテレビ」

アンテナケーブルも電源ケーブルも接続不要で、放送も録画番組も動画ネット配信も視聴可能なテレビ。長引くおうち時間をより楽しくしてくれる。

パナソニック

プライベート・ビエラ UN-19FB10

実売価格4万3380円

チューナーとモニターが別体の19V型液晶テレビ。バッテリーを内蔵し、チューナー部をアンテナに接続すればワイヤレスで放送を視聴できる。レコーダーなどHDMI入力機器の利用や配信動画の視聴も可能だ。

↑スタンドを畳むと薄さ52.2㎜となり、わずかな隙間にも収納できる。収納時の奥行きは462㎜で、高さも346㎜とかなりコンパクトだ

 

↑アンテナ線やUSB HDDなどはチューナー部に接続する

 

【ネクストヒットの理由】

「ケーブル接続不要なテレビは、デザイン的にもこれまでのテレビの枠を超えた斬新な提案が可能になります。いっそチューナーを排した、VOD視聴専用テレビができれば面白いですね」(藤原さん)

 

【その5】話題のPS5やるなら「ゲーミングテレビ」

次世代ゲーム機PS5やXbox Series Xが対応している4K解像度での倍速(120Hz)駆動。それを生かすには、4K/120Hz対応のテレビが必要だ。

LGエレクトロニクス

55NANO91JNA

実売価格10万3150円

4K/120Hzに対応した55V型の液晶テレビ。ゲーム向けのHDRプロファイルに準拠し、ゲーム画面の白飛びや黒つぶれを防げる。ゲーム機からの入力信号を高速処理して遅延を低減するため、精密さが要求されるゲームも快適にプレイできる。

 

【ネクストヒットの理由】

「PS5やXbox SeriesXが対応している『4K/120Hz』をサポートしたテレビはまだほとんどありません。2021年は、これらの性能を最大限に生かせるテレビの需要が高まると予想されます」(西田さん)

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

新モデル続々登場! 価格帯別「スポーツeバイク」“買い”3選

今冬の家電市場では、例年以上に魅力的な新製品が続々と登場している。ここでは、なかでも注目を集めるジャンルを取り上げて、価格帯別にトレンドと“買い”のポイントを解説。さらに、各価格帯でプロが認めたイチオシのアイテムも紹介していく。今回取り上げるのは、スポーツeバイク。趣味性の高さと気軽に楽しめる走行性能で人気沸騰中のスポーツeバイクは、多くのメーカーから新モデルが続々と登場。楽しさと快適性、エコロジーを融合した新ジャンルの乗り物を手に入れない理由はない!

※こちらは「GetNavi」 2021年1月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

スポーツeバイク、“買い”のポイント

・本格的なロードバイクを手掛けるメーカーのモデルが続々と登場

・デザイン性を重視したフレーム内蔵バッテリーモデルも狙い目

・十分なバッテリー容量で遠距離ツーリングも快適に楽しめる!

 

私たちが解説します!

GetNavi編集部 乗り物担当

上岡 篤

これまで数多くのe-bikeを紹介するにつれ、どうしても欲しくなり最近購入。坂道もスイスイで行動範囲が広がった。

自転車ライター

並木政孝さん

乗り物好きで自転車にも精通するフリーライター。週末はロードバイクやMTBで輪行するが自慢の貧脚は一向に進化せず。

 

どのモデルも性能は高レベル、デザイン重視で選ぶのも◎

環境に優しく健康にも良いパーソナル・モビリティビークルとして注目を集めているeバイク。

 

「最近は、クロスバイクのスタイルを持つスポーツモデルがトレンドの中心。各メーカーがデザインや性能を競い合い、驚くべき速さで進化しています」(並木)

 

価格帯も幅広いが、どんな点に注目して選べば良いだろうか。

 

「ドライブユニットやバッテリーの性能はすでに高いレベルにあるので、デザインを重視してみるのもポイントのひとつ。バッテリーを内蔵したモデルやダウンチューブにバッテリーを装着するモデルなど、スポーツバイクらしいデザインが増えています。そこそこ長く乗るモノですから、見た目も重視したいですね」(並木)

 

メーカーも試乗会などを積極的に開催している。足を運んで、スポーツeバイクの楽しさを肌で感じ、自分の相棒となる1台を選んでみることをオススメする。

 

【《松》クラス】予算額30万円以上

決してお手ごろな価格ではないが最新のテクノロジーを満載したモデルはガジェット好きの好奇心を満たしてくれるはず。先進の電動アシストでワンランク上の満足感を享受するべし!

 

【No.1】ダウンチューブに内蔵されたスマートなバッテリーが秀逸!

トレック

Powerfly 5

53万3500円

アメリカンブランドの雄、トレックのハイエンドe-MTB。コンパクトなボッシュ製ドライブシステムや、アルミフレームに内蔵された脱着式一体型バッテリーなど、最新のテクノロジーが満載だ。2021年モデルには待望のXSサイズを追加。

SPEC【M(29インチホイール)】●全長×全幅:1920×770mm ●適応身長:161〜175cm ●アシスト可能距離:ターボモード99km、EMTBモード124km、ツアーモード127km、エコモード175km

バッテリー容量 625Wh
最大アシスト距離 175km
変速 外装12段
重量 23.0kg

 

↑地形に合わせて変動する脚力に応じてアシスト量を制御する「EMTB」モードを搭載。急勾配や段差の乗り越えも安心だ

 

↑バッテリーの違和感をなくしたフレーム内蔵型を採用。力強さを与える太いダウンチューブを魅力に変えた秀逸デザインだ

 

<クロスレビュー!>

2.30という太めのタイヤで街乗りにも合いそうなMTB

「フロントにサスペンションを搭載した本格的なMTBですが、サイズM以上は2.30という太めのタイヤ。29インチのホイールと相まって乗り心地も良く、街乗りでも快適に乗れそうです」(上岡)

 

秘めた実力は想像を超えるお値段以上……トレック♪

「本格的なトレイルライドにも対応する実力派モデル。ダウンチューブに内蔵したバッテリーと75Nm(XSは85Nm)の最大トルクを発揮するBOSCH Performance Line CXが最大の魅力です」(並木)

 

【No.2】バッテリー切れの心配なくロングライドが楽しめる!

スペシャライズド

Turbo Vado SL 5.0

46万2000円

14.9kgという軽量さを武器に軽やかな走りを披露する人気モデル。また130kmの航続距離はロングライドを実現させ、ドリンクホルダーに収まるレンジエクステンダーを追加することで、さらに65kmの距離を伸ばすことができる。

SPEC【M】●全長×全幅×全高:1791×680×790mm ●適応身長:165〜175cm ●アシスト可能距離:エコモード約130km

バッテリー容量 320Wh
最大アシスト距離 約130km
変速 外装12段
重量 14.9kg

 

↑レンジエクステンションと呼ばれる予備バッテリーを搭載することで航続距離を伸ばすことができる。最長195kmのロングライドが可能だ

 

↑通常のMTBと同等の14.9kgという軽量さは大きな魅力。ステムに内蔵されたフロントサスペンション「Future Shock」も軽量化に貢献する

 

<クロスレビュー!>

14.9kgという軽さに驚き! 軽さが生む軽快さも魅力的

「スポーツeバイクながら約15kgという軽さに驚きで、持ち運びするのも苦になりません。何より車体の軽さがモーターのアシストを、効果的に高めてくれるので、軽快に走れます」(上岡)

 

スマホと連携させることでアシストレベルを自動調整

「スマホと連携したミッションコントロールを採用し、ルート設定に対して適切なアシストを自動調整してバッテリー残量を確保。故障時にはリモートで診断も受けられるのがスゴい!」(並木)

 

【No.3】最大ケイデンス値を向上させた最新のパワーユニットを搭載!

ジャイアント

FASTROAD E+

38万5000円

扱いやすいフラットバーハンドルを採用したロードモデル。軽量なアルミフレームに、ヤマハとの共同開発によるパワーユニット「シンクドライブ・スポーツ」をバージョンアップして搭載した。バッテリーをダウンチューブに内蔵することでスッキリとしたデザインを実現。

SPEC【M】●全長×全幅:1730×660mm ●適応身長:165〜180cm ●アシスト可能距離:スポーツモード89km、アクティブモード100km、ツアーモード137km、エコモード205km

バッテリー容量 13.8Ah
最大アシスト距離 205km
変速 外装10段
重量 19.4kg

 

↑ヤマハと共同開発したシンクドライブ・スポーツモーター。膨大なデータを検知するスピードセンサーを採用し、スムーズかつ緻密なアシストを実現

 

↑ステアリング剛性と軽量さを両立させたe-bike専用のアルミ製フロントフォークOVERDRIVE FORK。快適なライド感を支える要となる

 

<クロスレビュー!>

十分すぎるアシスト距離とキックスタンド標準装備は◎

「ECOモードで最長205km、標準的なTOURモードでも137kmという十分すぎるアシスト距離は魅力的。手軽に街なかで停めることができるキックスタンドが標準装備とはうれしい!」(上岡)

 

ハイケイデンスクライムに対応した新ユニットが魅力!

「最大出力は70Nmのままだが最大ケイデンス(※)値を110から140にバージョンアップしたパワーユニットを搭載。『弱虫ペダル』の小野田坂道クンばりのハイケイデンスクライムを楽しめます」(並木)

※:ケイデンスとは1分間あたりのペダルの回転数のことで、単位はrpm(回転数/分)。個人の漕ぎ方や道の傾斜によって理想のケイデンスは異なるので、自分がラクに漕げる回転数を見つけることが大切となる

 

【《竹》クラス】予算額20万円〜30万円

現実的な価格でありながらハイエンド機に迫る性能が大きな魅力。クロスバイクとして気軽にライドすることができ、アシストの力を借りてのサイクリングは行動範囲を大きく広げてくれる。

 

【No.1】信頼性に優れたシマノ製のドライブユニットを採用!

ミヤタサイクル

Cruise6180

29万5900円

36V/11.6Ahの大容量リチウムイオンバッテリーを採用し、エコモードで105kmのロングライドを実現。ドライブユニットには信頼性の高いシマノSTEPSのE6180を採用し、最大60Nm、250Wの高出力で快適なペダリングをサポートする。

SPEC【フレームサイズ49cm】●全長×全幅×全高:1760×645×1020mm ●適応身長:170〜190cm ●アシスト可能距離:ハイモード70km、ノーマルモード85km、エコモード105km

バッテリー容量 11.6Ah
最大アシスト距離 105km
変速 外装10段
重量 18.4kg(49サイズ)

 

↑シマノ製STEPSのミドルレンジに位置するE6180を搭載。パワフルさよりも軽量かつ軽快なライド感に貢献

 

↑シートステーに固定されたサークルロックを装備。気軽にロックできるのでちょっとした駐輪の際便利だ

 

<クロスレビュー!>

軽量なドライブユニットで漕ぎ心地の軽さを実感できる

「60Nmの高いトルクを生むドライブユニットは軽量で、漕ぎ心地の軽さを実感できます。スポーツeバイクのラクさにスピード感も欲しい人に、このスタイリッシュなモデルはオススメです」(上岡)

 

軽めのギアをクルクル回して気軽にサイクリングを楽しむ

「ケイデンスを高めにライドすることでアシストの恩恵をより強く感じられるセッティングは好感が持てます。油圧式ディスクブレーキが雨天時でも確実な制動力を発揮してくれるのも魅力的」(並木)

 

【No.2】後輪軸にモーターを内蔵した個性的なシステムが際立つ!

FUJI

MOTIVATOR

25万1900円

シティバイク然としたスマートさが魅力の一台。ボトムブラケットではなく後輪のハブ部分にアシストモーターを搭載することで、軽量かつフロントギア周辺をスッキリとデザインした。5段階でアシストモードを切り替えられる。

SPEC【M】●全長×全幅×全高:1730×560×556.3mm ●適応身長:170〜180cm ●アシスト可能距離:モード5 25km、モード3 37.5km、モード1 50km

バッテリー容量 5.0Ah
最大アシスト距離 50km
変速 外装9段
重量 16.5kg

 

<クロスレビュー!>

スポーツeバイクらしからぬスマートなデザインが魅力的

「ペダル部分ではなく後輪にモーターを搭載、そしてバッテリー内蔵型のフレームを採用。スマートなデザインはどこへ行くにも合いそう!」(上岡)

 

軽量さを武器にキビキビと走行できる注目の一台!

「Mサイズでも16.5kgという軽さを誇り、街なかでキビキビとした走りが楽しめます。ディスプレイに備えたUSBポートでスマホの充電も可能」(並木)

 

【No.3】ロードバイクの実力を備えた快速電動アシストクロス!

ヤマハ

YPJ-EC

28万6000円

ロードバイクを日常生活に合わせてフラットバーハンドル化した、人気の電動アシスト付きクロスバイク。ドライブユニットには欧州で好評を得た自社製のPW series SEを搭載し、長距離ツーリングやスポーツライドにも対応する。

SPEC【M】●全長×全幅×全高:1760×590×890〜1000mm ●適応身長:165cm以上 ●アシスト可能距離:ハイモード89km、スタンダードモード109km、エコモード148km、プラスエコモード222km

バッテリー容量 13.3Ah
最大アシスト距離 222km
変速 外装18段
重量 19.8kg(M)

 

<クロスレビュー!>

スタンダードモードでも100kmを誇るアシストは魅力

「スタンダードモードでも100kmを超えるアシストが可能で、ロングライドでも安心。充電の回数も減るので、デイリーユースにもぴったりです」(上岡)

 

電アシのパイオニアらしい高い実用性と信頼性が光る!

「ハイケイデンスに対応したアシストセッティングは秀逸。日常使いだけでなくロングライドでの使いやすさにもヤマハらしい真面目さが垣間見えます」(並木)

 

【《梅》クラス】予算額約20万円以下

20万円以下の予算はファーストeバイクとして狙い目のゾーンとなるが、その実力と信頼性はプライスレス。電動アシストモーターによる快適さは一度味わったら病み付きになるはずだ!

 

【No.1】1充電で最大130kmをアシストする実用性と快適性を持つ毎日の相棒

ブリヂストンサイクル

TB-1e

14万2780円

通勤通学用として人気急上昇中のモデル。シンプルなデザインと、最大130kmを走破する実力を誇る。アシストモーターをフロントホイールのハブに装備し、前輪を電動アシスト、後輪をマンパワーで駆動する両輪駆動仕様。

SPEC ●全長×全幅×全高:1850×575×985mm ●適応身長:151cm以上 ●アシスト可能距離:パワーモード54km、オートモード90km、エコモード130km

バッテリー容量 14.3Ah相当(※)
最大アシスト距離 130km
変速 外装7段
重量 22.3kg

※:一般的な25.2Vに合わせて算出した参考値

 

↑DUAL DRIVEと呼ばれる両輪駆動方式を採用。クルマの四輪駆動のように力強い走りを実現する

 

↑シンプルに仕上げたスマートワンタッチパネルで操作を行う。アシストモードは3モードから選べる

 

<クロスレビュー!>

独自の回生充電で伸びたアシスト距離が最大の魅力

「走行中でもバッテリーに充電できる回生充電により伸びたアシスト距離が最大の魅力。フルサイズの泥除け装備など、毎日の通勤にも使える一台。4色が揃うカラバリも魅力的です」(上岡)

 

ブリヂストンサイクルらしい個性を凝縮した実用モデル!

「両輪駆動、モーターブレーキなど独自の個性が満載。発進時にフロントが引っ張られるような独特のライド感は、上り坂や荷物積載時の漕ぎ出しの軽さにもつながります」(並木)

 

【No.2】近未来感が漂う意匠と秘められた性能に感動!

ベスピー

PSA1

20万3500円

グッドデザイン賞にも輝いた独特のフォルムが目を引くコンパクトな電動アシストモデル。軽量なアルミフレームを採用したミニベロタイプでありながらも、10.5Ahの高性能バッテリーの恩恵により最大90kmの走行が可能だ。

SPEC【M】●全長×全幅×全高:1540×595×1100mm ●適応身長:153cm以上 ●アシスト可能距離:パワーモード60km、ノーマルモード74 km、エコモード90 km

バッテリー容量 10.5Ah
最大アシスト距離 90km
変速 外装7段
重量 19.6kg

 

<クロスレビュー!>

直線的なフォルムが生むほかにない個性が魅力的

「直線的なフォルムが生む独特のスタイルが魅力ですが、そこにムダを感じさせないのもポイント。サイクルコンピューター機能も魅力的です」(上岡)

 

コンパクトなサイズは旅先での足としても活躍

「ミニベロタイプらしいコンパクトサイズが特徴。加えて車両重量は19.6kgなので、クルマに積んで旅先でのサイクリングを楽しめます」(並木)

 

【No.3】爽快感を手軽に味わえるエコなシティコミューター

パナソニック

ジェッター

16万5000円

2020年8月のモデルチェンジによりアルミ製のフレーム内部にワイヤーを通したスッキリデザインへと生まれ変わった人気モデル。ダウンチューブにバッテリーを積載することでスポーティな雰囲気を演出している。

SPEC【BE-ELHC339】●全長×全幅×全高:1855×590×975mm ●適応身長:144cm〜181cm ●アシスト可能距離:ハイモード約45km、オートモード約54km、エコモード約85km

バッテリー容量 12.0Ah
最大アシスト距離 約85km
変速 外装8段
重量 21.1kg

 

<クロスレビュー!>

新設計のバッテリー搭載でよりスポーティなスタイルに

「ダウンチューブに取り付けるバッテリーの採用でスポーティなモデルに進化。幅172mmのワイドサドルで疲れにくく、長距離もラクに走れます」(上岡)

 

何気ない日常に刺激を与えるビギナー向けのクロスバイク

「軽快な走りが日常を楽しくする電動アシストタイプのクロスバイク。外装8段のギアとアシストモーターで自転車本来の爽快感が味わえます」(並木)

 

【Topic】ビジカジにぴったりなヘルメットが増加中!

安全にスポーツeバイクに乗るならヘルメットは必須。最近では尖りすぎないデザインのヘルメットが増え、通勤でも十分使える!

 

【No.1】

ブリヂストンサイクル

クルムス

7150円

安全基準への適合を証明するSGマークを取得。ビジネススタイルにも合わせやすいスタイリッシュなデザインで、カラーは3色から選べる。

 

↑ビジネススタイルはもちろん、カジュアルファッションにもぴったりなデザインだ

 

【No.2】

モカ

クモア

1万450円〜1万1550円

ライナーの外に最高グレードの超高耐衝撃性AES樹脂を使用し、多少雑に扱っても平気な丈夫さと高い耐久性を実現。カラバリも8種類と豊富に揃っている。

 

↑ベースボールキャップ風スタイルで気軽に着用可能。カジュアルなファッションに合う