GN編集部の「推し」はコレ! “髪の美容器”と呼びたいナノケアのヘアドライヤー

普段、様々な製品をチェックしているGetNavi編集部員が、実際に使ってみて新生活に役立つであろうモノや、いま狙っているアイテムを紹介。春から環境が変わる人も、そうでない人も必見だ!

※こちらは「GetNavi」 2022年5月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

乾かすだけで髪の内側までうるおい、ヘアカラーを長持ちさせるドライヤー

↑ディープネイビー
↑ウォームホワイト
↑モイストピンク

パナソニック

ヘアードライヤー ナノケア EH-NA0G

実売価格3万3000円

高浸透「ナノイー」搭載の「ナノケア」シリーズ最新モデル。乾かすだけで髪の内側までうるおう。髪を守るキューティクルの密着性を高めるミネラルマイナスイオンを発生させ、UV・摩擦ダメージに強い髪へ導く。

 

↑送風効果が改善されたことで風量が上がり、乾燥スピードがアップ。また、仕上げのツヤ出しや地肌ケアなど、計5つのモードを搭載

 

GetNavi副編集長

青木宏彰

最近、白髪染めを始めたアラフォー。色落ちやパサつきが気になっており、「ナノイー」のご利益にあやかりたい

シャンプーやトリートメント、スタイリング剤には人並みにこだわっているほうですが、それだけでは追いつかなくなってきました。特に白髪染めを始めてからはパサつきがヒドくて(涙)。

 

同じ悩みを抱えるオヤジたちにオススメしたいのがコチラ。高浸透「ナノイー」が髪の内側までしっとりとうるおいをもたらします。そして、ヘアカラーの退色を防ぎ、UV・摩擦ダメージに強い髪質へ導いてくれるのも魅力。まさに“毛髪美容器”。家族で使えば高くない!!

 

<これもオススメ!>

E.K.INT’L

クレバー コーヒードリッパー

Lサイズ(2〜3杯用) 2860円

台湾発、浸漬法で抽出するコーヒードリッパー。底部にシリコンラバー製の「弁」が付いており、カップの上へ置くと一気に落ちていく仕組みだ。

 

驚くほど簡単においしくドリップできる

「ペーパーフィルターをセットして、コーヒー粉に注湯。お湯を浸したまましばらく放置し、カップの上に置けばドリップ完了です」(青木)

見て見ぬふりして、冷房使い始めてない?「エアコンのメンテナンス」 今からでも遅くない、最低でもやっておくべきこと

連日、猛烈な暑さが続く日本。突然やってきた本格的な夏に「もう耐えられない!」と、例年よりも早い時期にエアコンのスイッチをオンにした方も多いのでは?

 

しかし、エアコン本体のメンテナンスや試運転チェックを行わずに、そのまま夏の間稼働させていると「急に動かなくなった」「冷気が出なくなった」などの故障や不具合に発展してしまう可能性が……猛暑日ですら当たり前になりつつあるなか、エアコンなしで過ごすなんて、考えるだけでもゾッとしちゃいますよね?

 

そこでGetNavi webでは、エアコンを始めとした季節家電のメンテナンス術をパナソニック・エアマイスターの福田風子さんに取材! 3回に分けてお届けします。

 

第1回目は、夏が終わるまでエアコンを快適に稼働させておくために必要な「エアコン・メンテナンス術」。忙しい人でも実践できる”最低限これだけは!”というお掃除のポイントを伝授してもらいましたよ。

 

パナソニック エアーマイスター 福田 風子

国内空調マーケティングセンター エアコンマーケティング部所属。自宅に異なる3機種のエアコンを設置し、機能の違いや風の違いを感じ分ける。スマホを使って家中のエアコンを遠隔操作したり、時にはカビの発生したエアコンを自ら入手・分解して調べるなど担当の枠を超えてちょっとしたエアコンマニア。

 

メンテナンスをサボると、こんなデメリットが……

――エアコンのメンテナンスや掃除をせずに使用した場合のデメリットはありますか?

 

福田:1年間お掃除せずにそのまま使用することが良くないのは、皆さんなんとなくわかると思うのですが、特に清掃が必要な部分が「フィルター」なんです。実は、フィルターを掃除するか否かで消費電力が25%も変わるんですよ。

 

――夏季の電気代で25%となると、なかなか痛手な金額です……

 

福田:夏場に冷房の温度を1℃上げるだけでも約10~13%の省エネになると言われています。しかし、なるべく設定温度を高めにして電気代を抑えようとしても、フィルターが汚れていたら意味がないんですよね。

↑エアコンのお手入れについて語る、エアーマイスターの福田さん

 

――それに、汚れた空気が排出されていたら人体への影響もありますよね?

 

福田:そうですね。フィルターに溜まっているホコリはカビの栄養源になるので、気温が高く湿度も高い夏場はカビ菌にとって快適な環境。ホコリを取り除くだけでも、カビの発生を抑えることができます。

 

――フィルターの掃除をするだけでも、いろいろとメリットがあるんですね。

 

福田:忙しい方は、フィルターのホコリをサッと落とすだけでも効果があるので、ぜひ実践してほしいですね。クリーニング業者に依頼ができない状況でも、自分でできることを少しでもやっておくことが大切なんです。

 

さっそく、エアコン・メンテナンスをスタート!

① 重要! 電源プラグをチェック

まずは、エアコンの電源プラグ付近にホコリが溜まっていないかチェックします。エアコン用のコンセントは壁の高い位置にあることから、長期間プラグを差しっぱなしで過ごしてしまうことが多いですよね。しかし、差し込んだままにしておくとプラグとコンセントの隙間にホコリが溜まり、そのホコリが空気中の湿気を吸収することで、漏電し発火してしまう危険があるんだそう。「トラッキング現象といいます。湿度が高いと発生しやすいので、メンテナンス時に電源プラグを抜いたら、同時に乾いた布でホコリを拭きとっておいでください。」(福田)

 

② 前面パネルを取り外す

エアコンの前面パネルをパカッと外す。この時に、中に溜まっているホコリが舞ったり床に散ってしまうことがあるので、必要であれば新聞紙を敷いたり、付近の家具を覆ったりして対策を。

 

③ フィルターを外して、ホコリを取り除く

フィルターに溜まったホコリを取る。この際、掃除機を使って吸い取るのがオススメ。忙しい時は、写真のように積もっているホコリをハンディモップなどでサッと取り払うだけで完了。「もし、カビが生えてしまっている場合は、胞子をまき散らさないようにそっと浴室などに運び、洗い落とすといいですよ」(福田)

 

④ 汚れがひどい場合は、つけ置き洗いに

キッチンから出た油汚れが付着していたり、たばこのヤニの臭いや汚れが染みついている場合は、水で薄めた市販の中性洗剤でつけ置き洗いするのがベター。その後、よく洗い流し、直射日光やドライヤー乾燥は避けて、十分に乾かしましょう。「汚れの具合にもよりますが、1時間も漬けておけば充分です」(福田)

 

⑤ ダストボックスも定期メンテナンスを

↑ダストボックスの位置はメーカーによって異なるので、カバーを開けて確認してみましょう

 

自動掃除機能とダストボックスがあるエアコンは、フィルターに付いたホコリをブラシで自動的にかき取り、ダストボックスに溜めます。が、集めたほこりがダストボックスに溜まっていくので、定期的なお手入れをしないとホコリがギッシリに。フィルターと同様、ボックス内のホコリを掃除機で吸い込むと良いでしょう。

↑隙間掃除に使えるモップなどを活用しても良い

 

⑥ ボディやルーバーのホコリをふき取る

↑ルーバー部分も拭く

 

エアコンのボディやルーバー(羽板)部分などは、気づかないうちにホコリが溜まりやすい場所。固く絞った水拭き雑巾などでふき取ると良いでしょう。ただ、パネルの素材によっては傷つきやすい場合もあるので、マイクロファイバー素材のクロスなど柔らかい生地の雑巾を使うのがオススメ。空気を排出している送風路は、カビが生えてしまうことも多いので定期的にチェックして拭き取り掃除しよう。

 

取材時は説明を受けながらも、15分程度で作業は完了。慣れない人でもこのくらい手早く掃除できてしまうほど、簡単なお手入れ作業です。

 

メンテナンス後も、キレイな状態をキープするには?

――フィルターのお手入れはどのくらいの頻度で行えばいいのでしょうか?

 

福田:できれば、2週間に一度くらいはチェックしてほしいですね。夏場は連続で稼働させていることも多いので、ホコリが溜まりやすい。気づいたときに、ちょこっとでもお掃除してもらえたらいいな、と思います。

 

――ちなみに、エアコン自体の機能できれいな状態を保つ方法はありますか?

 

福田:今のエアコンですと「内部クリーン機能」というモードがついていることが多いので、ぜひ活用してほしいですね。これは、加熱乾燥やイオンなどを内部に充満させてカビの発生を抑制する機能のことです。実は、冷房や除湿の使用後は内部に結露水が発生して湿気が多い状態になり、カビが繁殖しやすいんですよ。

――なるほど。常に設定しておいた方が良い機能ですね。

 

福田:そうなんです。でも製品の出荷時に設定されていなかったり、エアコンを使い終わったら毎回お客様自身でオンにしないといけない場合が多いんです。機能に気づかず、全く活用されていないケースも……(笑)。あとは、エアコンの電源をオフにしたあとに自動で内部クリーン運転が始まるので、「アレ? 電源切れてない? 」ともう一度オフを押して、内部クリーン機能を停止させてしまっている方もよくいらっしゃいますね。

 

――それはもったいない……!

 

福田:ですから、ご自宅のエアコンの機能と設定を一度確認して頂くと良いかと思います。もし、内部クリーン機能がないエアコンの場合は、冷房や除湿運転の後に送風を3時間以上運転し、乾燥させるといいです。送風であれば3時間運転しても電気代は約1円ほどですので、エアコン内部はしっかり乾燥させることをおすすめします。ぜひ実践してみてください。

 

――さっそくやってみます。ありがとうございました!

 

次回はエアコンの室外機のメンテ術をお届けします。

 

まとめ/kitsune 撮影/鈴木謙介

炊飯だけでも抜群なのに…「ライス&クッカー」を試した40代独身が「どうしても伝えたいこと」

炊飯器が壊れました。液晶画面には何も映らず、いまどんな状態なのかがまったくわからない。内釜のコーティングも剥がれてきているし、これはもう寿命か。もう炊飯をやめて麺類だけで過ごそうか……。そんな折、ふとパナソニックのIHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX101(編集部調べ/実売価格4万2900円 税込・以下ライス&クッカー)の存在を思い出しました別の記事でごはんを試食したことがあり、とても美味しかったのが強く印象に残っていたのです。

↑パナソニック IHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX101 ●調理容量:炊飯容量0.09~1.0l●調理機能の種類:炊飯25種類●レシピ:30(2022年6月17日時点 ※レシピはアプリから送信)●予約機能:あり(炊飯のみ)●消費電力:1200W●サイズ/質量:W250×H201×D321mm/約5.0kg●カラー:ホワイト

 

サイズもコンパクトだったし、手が届かない値段なわけじゃない。自動調理鍋としても使えるから、ほぼ100%在宅ワークの筆者だけに、自炊に重宝するはず。もしかしたら、私のような一人暮らしにはぴったりのアイテムなんじゃないか? というわけで、お借りして使ってみました。

 

家で旅館のようなごはんが炊けたことに感謝

キッチンと玄関がシームレスでつながっている、つまり狭小な筆者の自宅において、ここしかない! というキッチン脇の収納棚の上に設置。設置してみると、改めてコンパクトなのがわかります。白一色で天面には目立った突起物もなく、スッキリしたフォルム。質感は光沢のあるエナメル風で安っぽくなく、高級感のある佇まいです。

 

ちょうど昼時だし、まずは美味しいごはんを炊きたい! 無料でダウンロードできる「キッチンポケット」アプリを立ち上げ「家電登録」から本機を登録し、アプリの案内に沿って自宅の無線LANに接続すれば準備完了です。

↑敬意を込めて、ニックネームは「ライス&クッカーさま」としました

 

さて、どうやって炊くのかな……? なるほど、アプリ上で3つの「お気に入りコース」を作成・登録しておいて本体に送信。本体でコース1~3を選んで炊飯ボタンを押す、というわけか。アプリの「炊飯コースガイド」を見てみると…炊飯コース多いな! とりあえず、お米は「無洗米」、炊き方は「銀シャリ」、食感は「ふつう」を「お気に入りコース1」として本体に送信し、スイッチオン!

↑炊飯コースは25通りのなかから選べます

 

↑お米の種類、炊き方、食感の好みでコースを作成し、「設定を送信する」で本体に送信(左)。お気に入りコースは画面の「編集する」からいつでも変更できます。アプリでは炊飯の予約時刻の編集も可能(右)

 

↑天面はタッチパネルになっており、コース1を選択して炊飯を押せばOK。必要なときだけ天面にボタン(文字)が浮かび上がるのがカッコイイです

 

待つこと約50分、炊けました! 炊きたてを食べてみると、うう、やっぱりウマイ……。粒がしっかりしていて硬すぎず、やわらかすぎず。べたつきもなく、一粒ずつに薄い粘りの層がコーティングされているかのような絶妙な食感。甘みは控えめながら、噛むごとにお米の自然な風味が鼻から抜けていきます。まるで旅館の朝食で食べるような、洗練されたごはんでした。実家も含め、家でこのレベルは食べたことがありません。

↑見た目はつやつやで粒立ちよし。食感が絶妙でした

 

フタを開けてみたら、ガチの炊飯器だった

それにしても、なぜここまでごはんがウマイのか……? 実は本機、パナソニックの独自技術の「おどり炊き(大火力IH)」を搭載しています。これにより底・底側面IHを切り替え、集中加熱することで強力な泡の熱対流を発生させて均一に加熱。ムラなくふっくら炊き上げるとのこと。さらに、最上位モデルにも採用されているダイヤモンド竈(かまど)釜も搭載しています。1台2役かつ価格も手ごろなので、炊飯機能もそれなりなのかな……? と思っていましたが違いました。ガチです。おしゃれな外観にだまされがちですが、フタを開けてみたら(炊飯器だけに)同社の技術を集約したガチの炊飯器だったのです。

↑こちらがダイヤモンド竈(かまど)釜。IHに最適化して素材を組み合わせ、高い発熱性と蓄熱性、断熱性を実現しているとのこと

 

↑釜の内側には、ダイヤモンドに硬質セラミック粒子を加えたフッ素コート「ダイヤモンドハードコート」を施しています。耐摩耗性が高いうえ、細かな泡を大量に発生させるため、お米一粒一粒に熱が効率よく伝わるといいます

 

なお、パナソニックの公式サイトにある動画では、本機で1週間分のごはんをまとめ炊きして冷凍で保存。ふだんは本機を調理用として使う方法を提案しています。確かに炊飯と調理は同時にできないので、その方法を取るのが賢明でしょう。筆者もこれにならい、コース2に「無洗米」「冷凍用」を登録し(冷凍用は食感は選べません)、多めに炊いて冷凍でストックしておきました。冷凍用の炊きたてを食べたら、ちょっと硬めで甘味も少なめ。しかし後日、冷凍を経て温めると美味しくなっていたのが不思議です。

↑「冷凍用」で炊いたごはんを、そのまま温められる耐熱容器に入れて冷凍しました

 

手作り風料理に心いやされる

本機が到着した日の夜、晩酌用のおつまみを作るべく、調理機能を試してみました。「自動調理」のメニューを見て、やっぱり惹かれてしまうのが「男の胃袋を掴む」で知られる「肉じゃが」です。準備は食材を切って鍋に入れ、調味料を加えるだけ。あとは自動メニューのプログラムを「炊飯器へ送信」ボタンを押して本体に送信し、本体の「炊飯」ボタンを押せば調理スタート。本当にカンタンです。

↑にんじん、じゃがいも、たまねぎ、豚ロース薄切り肉を入れ、しょうゆ、酒、みりん、砂糖、だし汁を入れます

 

↑自動メニューは、「キッチンポケット」アプリから選び、「炊飯器へ送信」ボタンを押して本体に送信して使用します

 

完成した肉じゃがを食べてみると、うん、これはうまい!  小料理屋で出されてもおかしくないレベル。チューハイとの相性も抜群で、とにかく酒が進みます。ちなみに今回、肉じゃがは4人分で作ったので、余ったぶんはタッパーに入れ、冷蔵庫で保存することに。こうしておけばいつでも食べられるし、味もしみ込むので一石二鳥ですね。

↑じゃがいもはねっとりと柔らかく、にんじんは甘い! 玉ねぎはとろっとろ。豚肉の薄切りはフレーク状のかたまりになりましたが、ほろほろ崩れるタイプで臭みもなく、味がよくしみていました。後日、豚肉の代わりに鶏もも肉を使って肉じゃがを作ってみましたが、こちらも絶品!

 

翌日は「鶏肉ときのこのおろし煮」を作り、その翌日の昼食は以下写真のような形に。画面が茶色いのが難点ですが、タッパーに保存しておいた肉じゃがときのこのおろし煮、冷凍ごはんをレンジで温めただけで充実した食卓になりました。この日も例によって在宅ワーク。仕事のプレッシャーで気持ちに余裕はなかったのですが、この昼食を食べたおかげでちょっと心が軽くなりました手作り(風)の料理って、やっぱりいいですね。お腹にたまるのに、違和感なく身体にしみこんでいく感じ。先ほどまでの不安が減って、「何とかなる」という気持ちになれました。

↑鶏おろし煮は少々油が多いですが、肉はほろほろで芳醇。鶏油ときのこの香りもフワッと立って絶妙です。 肉じゃがは煮崩れなく味もよくしみていました。この2つ、店で出せるんじゃない?

 

洋風のおしゃれな料理も失敗せずに完成

このあたりで趣向を変えて、洋風のおしゃれな料理にも挑戦してみました「牛肉とかぶのトマト煮込み」。一人暮らしだと、かぶなんてほぼ使わないのですが、たまに食べるといいですね。みずみずしく、きめ細かなかぶの身にトマトと牛肉の旨みがしみこんで美味しい! 本品をトマトソースに見立てて、とろとろの炒り卵に添えてみたら、こちらも完璧にマッチしました。

↑うまみたっぷりの牛肉とかぶのトマト煮込み。かぶの葉のシャキシャキとした食感も楽しいです。これもお酒(特にワイン)が進みます

 

↑炒り卵とのハーフ&ハーフも堪能。ソースとして使うなら、鶏ガラスープの素でちょっと味を足すのもオススメです

 

なお、こんな赤いどろどろした料理を調理して、お手入れは大変じゃない? と思われる方もいるかと存じますが、お手入れはカンタンでした洗うのはふたの内側にあるふた加熱板と内鍋(ごはんの場合はしゃもじ)だけ。気になるときは水を入れて加熱し、汚れやニオイを取る「お手入れ機能」もあります。しかも、鍋の周囲は凹凸がなくフラットなので、サッとひとふきすれば汚れは一瞬で落ちます。さらに鍋の内側は先述の「ダイヤモンドハードコート」仕様なので、そもそもごはんはくっつかず、調理の汚れもスルリと落ちます。

↑ふたの内側にあるふた加熱板は、簡単に取り外して洗えます

 

食のセレクトショップ監修のメニューでハーブを学ぶ

ライス&クッカーは自動調理メニューの調理レシピがどんどん追加配信され、調理できるアプリが増えていくのも魅力です。追加メニューのなかでも注目は、食のセレクトショップ 「DEAN & DELUCA」(ディーンアンドデルーカ)監修のメニュー。「牛肉のエストファド」「さばのトマト味噌煮込み」「アボカドのライムスープ」などなど、アプリでひねりの効いたメニューを見かけたら、たいていこの 「DEAN & DELUCA」監修のメニューです。筆者は同店との接点がほぼないので、これを機に雰囲気を感じてみたい。でも常備していない材料を大量に使うのはやだな、というわけでハーブだけ買い足せば作れる「豚肉とじゃがいものハーブ蒸し」をチョイス。豚バラ肉とじゃがいもの薄切りを層にして加熱し、ドライオレガノやローズマリーで香りづけをする料理です。

 

完成品を食べてみると、これもウマイ! 豚肉のうまみがしっとりとしたじゃがいもにしみこんで、ほどよい酸味とオレガノの香りが食欲を刺激します。チューハイとも合いましたが、料理酒としても使用した白ワインと合わせてみたら、相性は抜群でした。しかし、オレガノというハーブはあまり使ったことがないですが、食べてみるとなじみのある香りなのがわかります。ライス&クッカーのメニューを通して様々な食材と出合い、自分のものにする過程もなかなか面白いですね。

↑完成した「豚肉とじゃがいものハーブ蒸し」。1~2mmの薄さに切ったじゃがいもに豚バラ肉の薄切りをはさんで層にし、白ワインと水で溶いたチキンブイヨンをかけて加熱。黒く見える粒がオレガノです

 

↑ミルフィーユ状の断面は、うまく撮れば映えるはず。なお、本来はホールのローズマリーを使うのですが、売っていなかったので粉末で代用しました

 

ポトフが「通っちゃうレベル」の味だった

さて、そろそろトリとなるメニューを作ろうか。アプリでメニューを選んでいると、筆者の大好きなフランスの煮込み料理「ポトフ」を見つけました。えっ、じゃがいもは2等分となってるけど、デカすぎない? 火が通るのか? 作る段になり、鍋に材料を入れたときは不安で仕方なかったですが、完成したポトフを食べて納得。全ての食材が柔らかいのに、それぞれの食材の風味がしっかりと引き出されている! 芯までほくほくのじゃがいも、くたくたなのにどこか香ばしい野菜、ほろほろの鶏肉、全てが絶品で、お店で出されたら通っちゃうレベルじゃないか……? と思うほど。これなら寒い季節はもちろん、冷房に冷えた身体にもしみいるはず。

↑完成したポトフ

 

4人前で作ったのですが、気づいたら2人前くらいを夢中で食べていました。…しかし、筆者もポトフを作った経験はあるのですが、鍋をコンロにかけて調理しても、こんなにウマくはならない。ほかの料理もそうですが、ライス&クッカーで調理すると、どうしてこんなにもウマくなるのでしょう? ダイヤモンド竈(かまど)釜の効果か? 密閉して専用のプログラムで炊いているからか……? いずれにせよ、放っておいてこれだけの味が出せるなら、絶対こっちのほうがいいですよね。

 

そして記事を書いているいま、このポトフのさらなる可能性にも気づいてしまいました。もしもこの絶品ポトフに、カレーのルーを加えたらどうなるのか……。ああ、想像しただけでも恐ろしいッ! 通常メニューのカレーと同様、ルーを溶かして5分置けば完成するはず。よし、次回は絶対にやってみようと心に決めました。

↑じゃがいもは芯まで柔らか、ほっくほくでした

 

炊きたてごはん+保存したおかずというパターンもオススメ

複数のおかずを作って保存するうちに、通常の「冷凍ごはん+作り立ての料理」という組み合わせの逆パターンもアリだと気づきました。すなわち、「保存したおかず+炊きたてごはん」という方式です。この利点は何といっても、ライス&クッカーの絶品ごはんを炊きたてで食べられる点。例えば筆者は作り置きのポトフを温めて主菜とし、炊きたてのごはんを味わいました。この粒立ちと上品な味わい……改めて幸せを感じます。

 

もうひとつ、筆者の場合、炊きたてごはんは卵かけごはんで食べるのも楽しみ。特に、粒立ちのよいごはんで食べると最高です!

↑前日のポトフをおかずに、炊きたてごはんを頂く幸せ

 

↑卵かけごはんはもちろん、絶品でした!

 

ライス&クッカーで一人暮らしの食生活が大きく変わった

ライス&クッカーを使ってみて、自分の食生活が大きく変わったと感じました。いつも、昼食はほぼインスタントラーメンだったのに、美味しいごはんと手作り風のおかずが並ぶ食卓に変わりました。ほぼみそ汁を用意するだけで豪華な定食が完成すると思えば、調理のハードルが一気に下がります。それに、この食卓を前にすると、ありがたいなぁ、しっかり生きているなぁ……と、感謝と誇りが持てるというか。

 

さらに、一人暮らしといえば晩酌が最大の楽しみですが、ここで本機で作った、あるいは保存しておいたメニューがおつまみとして使えるのが大きい。一人暮らしの晩酌メニューは、つい同じものをヘビロテしがちですし、乾きもので済ますこともしばしば。しかし、ライス&クッカーが来てくれたおかげで、「今日の肉じゃがに合わせて、どんな日本酒を選ぼうか」とか、「ああ、今日の夜のおつまみがない…あっ、昨日作ったアレが残っていた!」 ……と、こんな感じで晩酌の満足度がとんでもなく上がるのです。

 

とにかく美味しいごはんが炊けるだけでも価値があるというのに、ごはんのお供とおつまみ作りにも大活躍。コンパクトでおしゃれなので、一人暮らしの限られたスペースにもぴったりです。新たな自動メニューや新たな炊飯コースもどんどん追加されていくし、工夫しだいで自動メニューのアレンジもできそう。今回は試しませんでしたが、鶏ハムなど手動メニューでも様々な料理が作れるはず。強いて難点を挙げるとすれば、料理とごはんが美味しくて太るのが心配、ということぐらいか……?

 

さあ、炊飯器が壊れた自分よ、買うのか? 買わないのか……? その答えは……みなさんのご想像にお任せします。筆者の場合、レビューした後に製品を自腹で購入することも多いのですが、今回は「かなりヤバイ」とだけ言っておきましょう!

 

ちなみに、「マイスペック」シリーズからは、IoT対応オーブンレンジ「ビストロ」NE-UBS5A(編集部調べ/実売価格6万9300円・税込)も発売されています。こちらはレンジとオーブンの基本機能を搭載しながら、 「キッチンポケット」アプリと別売アタッチメントで、 後から自分仕様に機能をアップデートできるとのこと。こちらも機会があればぜひ使ってみたいですね。

↑IoT対応オーブンレンジ「ビストロ」NE-UBS5A。別売アタッチメントのグリル皿(編集部調べ/実売価格4330円・税込)を追加購入すれば、グリル料理や「トースト」「フライあたため」が調理可能に。スチームポット(編集部調べ/実売価格5680円・税込)を追加購入すれば、茶わん蒸しなどの蒸し料理や餃子などの蒸し焼き料理が調理可能になります

 

心が喜ぶIoT活用術をイラストでチェック! 共働き夫妻の自宅の家電をほぼ「スマホにつながる家電」にしてみたら

「IoT」という言葉はよく聞くけれど、スマホと家電がつながると実際に何ができて、どう生活が便利になるのかわからない。そもそも、使う必要がある?そう思って敬遠している方も多いのでは。いやいや、本当に使わなきゃソンですよ。その便利さは、実際にIoT家電を使用しているユーザーの活用術をイラストで示したパナソニックのサイト「ネットにつながる家電のあるちょっといいくらしのヒント」を見ればわかるはず。

 

本稿ではよりリアルなIoT家電との生活をお届け。3人家族の上田さん一家を描いた前回に続き、今回は2人暮らしの伊藤さん夫妻の様子をイラストと共に紹介します。さまざまなIoT家電が、生活をより快適に、より楽しくする様子がイメージできますよ!

 

●伊藤さん夫妻

伊藤 夫(35):IT企業のエンジニアで、週に2~3日は在宅ワークがある。家事や料理は妻と分担しており、生活を便利にする家電は積極的に採り入れたいと考えている。お笑いが大好きで、次にくる芸人を常にチェックしている。

 

伊藤 妻(32):国内メーカーの広報として勤務しており、在宅ワークも多い。食事は栄養バランスを考えて、手作りにこだわるほう。一方で、家事の時間はなるべく減らして、夫婦の時間や趣味の時間を大切にしたいと考えている。

 

平日の場合

【平日のシーン①:夫の朝】まるで有能な秘書!? テレビがゴミの日を声でお知らせしてくれる

【夫のレポート】今日の午前中は在宅勤務で、午後は出社の予定。いつもと違うスケジュールのときは、仕事のミスに気をつけないと……と思っていたら、プライベート・ビエラから「今日は燃えるゴミの日です」との声が。危ない、すっかり忘れていた! この暑い時期に生ゴミを出し忘れたら大惨事だった……。

 

プライベート・ビエラに事前に登録しておけば、ゴミの日だけでなく、出かける時間や薬の時間、毎日習慣づけたいことも音声できちんと教えてくれる。これでうっかりミスも減るし、面倒なことも声でお知らせされたら、「よし、やるぞ!」という気持ちになるから不思議。まさに有能な秘書をひとり雇っているのと同じかも!?

【このシーンで登場したIoT家電のサービス】

音声プッシュ通知

テレビなどスピーカー搭載の対応機器から、うっかり忘れがちな「ゴミの日」や「薬の時間」、お出かけ前に便利な「今日の天気」などを音声でお知らせ。「習い事の時間」や「歯磨きの時間」など、あなたに代わって子どもへの声掛けにも役立ちます。さらに、対応のIoT家電と連携させると、家電の運転状況をお知らせし、家事のスムーズな段取りや家族との分担をサポートします。

「音声プッシュ通知」について詳しく見る

 

【平日のシーン②:夫婦の午前】「掃除して」の一声で部屋が勝手にキレイに!

【妻のレポート】夫婦ともに在宅ワークだと、家にいる時間も増えて部屋が汚れがち。生活の場とともに仕事場でもあるんだから、こまめに掃除しなくちゃね……なんて言いながら、実際に掃除するのは働き者のロボット掃除機「ルーロ」。私はGoogle Home対応のスマートスピーカーに「OK,Google、掃除して」とお願いするだけ♪

 

しかもルーロのすごいところは、人の足を検知して半径50cmに近寄らずに掃除してくれる「在宅掃除モード」があること! 掃除のためにほかの部屋にわざわざ移動せずに、仕事をしたままでOK。「ロボット掃除機は外出時に使う」という固定観念があったけど、気になる運転音を控える「音ひかえめ設定」(※)もあり、今では気になったときにすぐ掃除。これで床はいつもサラサラ! ゴミひとつないキレイな部屋で仕事をしていると、気分がスッキリして在宅ワークもはかどりそう。

※パナソニック調べ。同機種自動モードとの比較

【このシーンで登場したIoT家電】

ロボット掃除機「ルーロ」 MC-RSF1000

空間認識技術「レーザーSLAM」を搭載したロボット掃除機。360°全方位の空間を正確に認識し、効率よく丁寧に掃除してくれます。スマホアプリ「RULOナビ」と連携すると、走行したルートの確認も一目瞭然。別売のGoogleアシスタント搭載スピーカーと連携することで、声がけでルーロを操作することが可能です。人がいる場所をレーザーで検知し、足元から半径約50cm以内に近寄らずに掃除する「在宅掃除モード」も便利。

「RULOナビ」アプリ

ロボット掃除機「ルーロ」について詳しくみる

 

【平日のシーン③:夫の午後】話題に上がった番組をスマホでサッとチェック!

 

【夫のレポート】午後から出社して、大事な打ち合わせも無事に終了。休憩時間に同僚との雑談に花が咲く。「昨日のお笑いの番組、見た? あれ、笑ったなあ!」。そう同僚に言われて、はっとした。ええっ、あの番組、昨日だったのか!? ……でも、大丈夫! うちのディーガは最大8ch×28日間をまるごと自動で録画してくれる「全自動ディーガ」だから。ゆえに、番組を録り逃してガッカリしたり、録画を忘れて慌てることもナシ。余裕のあるときに見たい番組をじっくり探せるから、気持ちの余裕が違う。

 

さらに、「どこでもディーガ」アプリを使えば、外出先でもディーガに保存されている番組をスマホでパッと見られるのが便利。アプリのニュース記事から番組を選んで再生したり、声で番組名を探したりと、膨大な録画データから検索するのもカンタンだ。というわけで、同僚の話を聞いたその場で話題のお笑い番組を再生し、同僚とさらに盛り上がる。それにしてもこのお笑いコンビ、面白いなあ。これから絶対ブレイクするぞ!

【このシーンで登場したIoT家電】

ブルーレイディスクレコーダー 全自動ディーガ シリーズ

設定したチャンネルを最大8ch×約28日間分(※)自動録画・消去してくれる、「チャンネル録画」機能を搭載したディーガ。無料のスマホアプリ「どこでもディーガ」と連携すると、家の中はもちろん、外出先でも録画した番組を楽しめます。「見たいコンテンツを、好きな時に好きな場所で見られる」というネット動画のような楽しみ方ができます。

※4X1002の場合。4X602は最大4チャンネル×28日間。2X602は最大10チャンネル×28日間。2X302は最大6チャンネル×24日間。2X202は最大6チャンネル×16日間。

「どこでもディーガ」アプリ

ブルーレイディスクレコーダー全自動ディーガ シリーズについて詳しく見る

 

【平日のシーン④:夫の夜】外出先から冷房をON! ムワッとする暑さとお別れ

【夫のレポート】やっと仕事が終わった~今日も暑かったな~。あ、スマホに通知だ! 自宅のリビングが暑くなってるな~。よし、今からスマホでエアコンの冷房をスイッチオン! これで帰った瞬間から快適。涼しい部屋に帰ると気持ちが生き返るんだよなあ!

【このシーンで登場したIoT家電】


新「ナノイーX」搭載 エアコン エオリア LXシリーズ

室外機に「換気・除加湿」ユニットを搭載することで、新鮮な外気をしっかり取り込み、換気しながら冷暖房できる新モデル。新「ナノイーX」により、有害物質の抑制スピードがアップ(※)。「エオリア アプリ」を使えば、外出先や別の部屋からでもスマホで運転を開始できるので、帰宅時も快適です。さらに、スマホのGPSで帰宅を検知し、お部屋が設定した快適な温度範囲外の時にお知らせしてくれる「快適帰宅通知」に加え、あらかじめ部屋を快適な温度にしてくれる「快適帰宅自動オン」が搭載されました。

※:約6畳試験空間での「ナノイーX 9.6兆」と「ナノイーX 48兆」の抑制効果の比較です。【カビ菌】「ナノイーX 9.6兆」:約6時間後。「ナノイーX 48兆」:約2時間後。【花粉】「ナノイーX 9.6兆」:約12時間後。「ナノイーX 48兆」:約3時間後。【ニオイ】「ナノイーX 9.6兆」:約60分後。「ナノイーX 48兆」:約15分後。【アレル物質】「ナノイーX 9.6兆」:約12時間後。「ナノイーX 48兆」:約6時間後。

「エオリア アプリ」

エアコンLXシリーズについて詳しく見る

 

【平日のシーン⑤:妻の夜】外出先からスマホで炊き上がり時間を変更し、炊き立てごはんが食べられた

【妻のレポート】今日は予定よりも帰りが遅くなりそう……。そうだ! 帰りが遅くなるから、予約していた炊き上がり時刻を少し遅らせよう。急に予定が変わったときでも、スマホで簡単に炊き上がり時刻を変更できるから、いつでも炊き立てごはんが味わえる!

 

ほかほかのごはんを楽しみに、仕事を集中して終わらせて帰宅すると、ドンピシャでごはんが炊きあがった! 好きなおかずで炊きたてのごはんを頬張れば、仕事の疲れも吹っ飛んで幸せな気持ちに。しかも、ライス&クッカーはお米の毎年の出来に合わせて炊き方を自動で補正してくれるから(※)、いつもごはんが美味しいんだよね。こうしたささやかな幸せの積み重ねが、心が元気でいられる秘訣かも。

【このシーンで登場したIoT家電】

IHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX101

炊飯と調理ができる1台2役のIoT対応の炊飯器。25通りの炊飯コースのなかから、「キッチンポケット」アプリを通じて3つの炊飯コースを選んで本体に登録できます。その年のお米の出来栄えに合わせて炊飯プログラムを更新することも可能(※)。アプリを通して外出先から炊飯の炊き上がり時間を変更するのもカンタンです。

「キッチンポケット」アプリ

IHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX101について詳しくみる

※銀シャリふつうコースのみに対応。「キッチンポケット」アプリの「今年流」によるプログラムの更新が必要です

 

【平日のシーン⑥:妻の寝る前】気になる電気代をスマホで確認して安心

【妻のレポート】最近は暑くなってきて、寝るときもエアコンが大活躍。在宅ワークも多いから、ちょっと電気代が心配だなあ……。そんな不安がふと頭をよぎったときは、「エオリア アプリ」で今月の電気代をサクッとチェック。よかった、思ったよりも高くなかった……。

 

ちょっとした外出のとき、「エオリア アプリ」の「つけっぱなし判定」機能を使えば、外出時間を入れるだけで、つけたままの時と切った時の電気代を比較できるのもうれしい。電気代を気にしすぎてストレスをためるより、アプリが「見える化」してくれると安心感が違う。これなら今日もぐっすり眠れそう。

【このシーンで登場したIoT家電】


新「ナノイーX」搭載 エアコン エオリア LXシリーズ

「エオリア アプリ」では、エアコンの遠隔操作が可能なほか、省エネに貢献する機能も搭載。前年と今年のエアコンの電気代比較グラフや前月・今月などの電気代を表示できます。また、自宅から事前に設定した距離を離れた時に、エアコンがつけっぱなしだった場合には、スマホにお知らせがくる「切り忘れ通知」で、うっかり切り忘れたエアコンのムダな運転を防ぎます。さらに、ちょっとした外出の際、外出時間を入れて、つけたままの時と切った時の電気代を比較できる「つけっぱなし判定」も便利です。

「エオリア アプリ」

エアコンの「エオリア アプリ」について詳しく見る

 

週末の場合

【週末のシーン⑦:夫の午前】冷蔵庫の在庫管理は買い物上手への第一歩

【夫のレポート】今日は、夕方から夫婦共通の友人が遊びに来て、ホームパーティの予定。よし、スーパーでの食材の買い出しは大体終わった。あっ、卵が特売でものすごく安いぞ! あれ、冷蔵庫に卵ってまだ残ってたかなあ?

 

まあ、こういうときの自分の記憶ってほとんどあてにならないもの(笑)。「重量検知プレート」と連携したアプリで冷蔵庫の在庫をチェックしよう……なるほど、卵は残り1個だった。これは渡りに船、とばかりにしっかり安売りの卵をゲット。冷蔵庫の中身がわかれば、買い物上手になって節約もできるのだ!

【このシーンで登場したIoT家電】

ストックマネージャー

「重量検知プレート」と「キッチンポケット」アプリとの連携によって、スマホからいつでも冷蔵庫内のストックを確認できるストックマネージャー。情報は家族でシェアでき、ストックが減ったらスマホに通知が来るなど、食材の在庫管理が効率的に行えます。週の消費量もグラフ化されるので、どのくらい買えばいいかもはっきりと見える化されます。

「キッチンポケット」アプリ

「ストックマネージャー」について詳しく見る

 

【週末のシーン⑧:夫婦の午後】アプリで見つけたオシャレな料理が手間いらずで完成!

【妻のレポート】ホームパーティで友人を迎えるなら、やっぱりちょっと高級感があって珍しい料理を披露したいなあ。今回はアプリの「キッチンポケット」であらかじめ見つけておいたライス&クッカーのおしゃれメニューに挑戦! メニューをライス&クッカーに送信して、レシピ通りに食材を入れてスイッチオン。

 

完成した料理は見た目も味も最高で、食べた友人も絶賛の嵐。私たちはほぼ材料を切って入れただけなのに、こんなに褒めてもらって申し訳ない(笑)。「これってどうやって作ったの?」と聞かれたけど、しばらくは内緒にしておこうかな。

【このシーンで登場したIoT家電】

IHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX101

炊飯と調理ができる1台2役のIoT対応の炊飯器。調理機能は、アプリで選んだレシピを本体に送信して使用する仕組み。食材の温度変化を検知し、適切な時間や火力でスープや煮込み料理、ケーキなど多様なメニューを調理することができます。新たな調理レシピが随時追加されていくのもうれしいところ。

「キッチンポケット」アプリ

「ライス&クッカー」SR-UNX101のレシピについて詳しくはこちら

 

【週末のシーン⑨:妻の夜】秘密の楽しみ!お風呂でも“推し活”が可能

【妻のシーン】最近、私がハマっているのが、お風呂での“推し活”。防水のプライベート・ビエラをお風呂に持ち込んで、応援している芸能人が出演するバラエティ番組を見るのが至福の時間。ディーガの録画番組を好きな部屋に飛ばせる「お部屋ジャンプリンク」を活用して、見たかった番組もバスルームで堪能できるのだ。お風呂だから大きな声で笑っても、声援を送っても、一緒に歌っても大丈夫(笑)。もうニヤニヤが止まらない。

【このシーンで登場したIoT家電】

プライベート・ビエラ「UN-15LD11」

お風呂やキッチン、おうちの好きな場所でテレビが楽しめる防水タイプ。ワイヤレス接続を活用した「お部屋ジャンプリンク」機能を使えば、リビングのディーガで録画した番組や、放送中の番組を別室のテレビなどに飛ばして楽しめます。

プライベート・ビエラ「UN-15LD11」について詳しく見る

 

前回は3人家族、今回は夫婦2人世帯のIoT活用術を見てきました。いずれのケースでも、IoT家電によって時短や省手間を実現するのはもちろん、家族や仲間との楽しみが増えたり、安心感が高まったり、ひとときのリラックスを感じたりと、ユーザーの心が喜ぶ豊かな時間が生み出されたのがわかるでしょう。まずは、身近なところからIoTを試してみてください。きっと生活が劇的に変わるはずですよ!

 

イラスト/千野エー 文/卯月 鮎

 

アプリは無料です。ダウンロードおよびサービスのご利用には、通信費がかかります。
すべてのスマートフォンで、アプリの動作に保証を与えるものではありません。タブレット端末には対応していません(※「どこでもディーガ」アプリは除く)。
常時インターネット接続が可能な環境が必要です。
無線LANブロードバンドルーターが必要です。
すべての無線LANルーターについての動作保証はしていません。モバイルルーターには対応していません。
通信状況や使用状況によっては、ご利用できない場合があります。
アプリ画面のデザインは改善等のため予告なく変更する場合があります。
ご利用には、対応のIoT家電をインターネットに接続することが必要です。
 ・ご利用には、CLUB Panasonic IDが必要です。

 

掃除中よりも、その“前後”に「隠れストレス」を感じる!? 原因を「掃除機の不満」から探った結果

パナソニックは、「生活環境の変化に伴う掃除に対する意識」について調査を行いました。

 

調査期間は2022年3月1日~3月2日、掃除機を所有している全国の20歳~69歳の男女1100名を対象に、インターネットで実施。

 

生活環境を著しく変化させるきっかけにもなった「コロナ禍」を起点に、コロナ禍以前(~2020年2月)と、現在(2022年2月~)で在宅時間に変化があったかを質問したところ、全体のなかで半数以上(54.5%)が、変化があったと感じており、在宅時間も「20時間以上在宅している」という回答が最も多く、32%アップしていることがわかりました。

 

在宅時間が増加したことにより、在宅中の満足度にはどのような変化があったのでしょうか。在宅中の満足度と「掃除」のストレスとの関係性から探ってみたところ、掃除にストレスを感じない人(掃除ストレス指数が低い人)ほど、在宅中の満足度が高い(満足している)傾向にあることがわかりました。

 

「在宅中の満足度」を高めるためには、「掃除のストレス」の軽減が重要であることがわかりましたが、「掃除」の“どこに”ストレスは存在するのでしょうか。「掃除」の「前」「中」「後」の掃除全体の中でどこにストレスを感じるのかを質問したところ、掃除をしていない「掃除“前後”」にストレスを感じる人が約8割(83.1%)いることがわかりました。(掃除前:78.6%+掃除後:4.5%=83.1%)

 

掃除をしていない「掃除“前後”」に隠れている「隠れストレス」の原因は何なのか。掃除道具のなかでも「キャニスター型」や「スティック型」「ロボット型」と、部屋の大きさや使用用途などによって、求められる機能が異なる「掃除機」から、メインに使用している掃除機の不満を調査しました。

 

その結果、「キャニスター型(紙パック)」では、「本体が重い(56.9%)」「取り出しやかたづけが面倒(32.5%)」といった“掃除機の出し入れ”に関する項目が上位となりました。「キャニスター型(サイクロン)」では、「本体が重い(39.2%)」「ゴミ捨ての時にゴミが舞う(36.0%)」といった“掃除機の出し入れ”のほか、“ゴミ捨て”に関する項目が上位となっています。

 

「スティック型」も、「本体が重い(34.7%)」「ゴミ捨ての時にゴミが舞う(31.2%)」といった項目が上位に上がり、「ロボット型」では、「ゴミ捨ての時にゴミが舞う(31.1%)」「ゴミ捨ての頻度が多い(27.4%)」といった、“ゴミ捨て”に対する不満があがる結果となりました。

 

「掃除“前後”」にストレスを感じ、「掃除機」について「本体が重い」や「ゴミ捨て」「取り出しやかたづけが面倒」「ゴミ捨ての時にゴミが舞う」といった不満を抱えていることが明らかになりましたが、そのようなストレスや不満の解放および、今の生活環境をよりよくするために、「掃除機」には、どのような価値が求められているのでしょうか。
「現在、重要に感じる掃除機に求めるものはなんですか?」と質問したところ、「吸引力がある(64.5%)」「細かいゴミまで取り切れる(48.0%)」といった「掃除中」の機能を求める声があがるなか、「本体が軽い(49.3%)」や、「メンテナンスがラク(38.5%)」 「取り出しや収納がラク(36.6%)」といった、掃除前の、掃除機をかけることへのハードルを低下させてくれる要素や、 掃除後のお手入れの手間を省きたいという要素が求められていることがわかりました。

 

今回の調査では、「掃除中」“だけ”ではなく、今まで意識していなかった、掃除をしていない「掃除“前後”」にも「隠れたストレス」が存在していることが明らかになりました。また、コロナ禍をきっかけに大きく在宅時間が増えた環境で、掃除にストレスを感じている人ほど在宅環境の満足度が低く、今の在宅環境をより良いものにするためには、掃除に関するストレスを解消することが大事になってくるようです。

 

掃除をする上で必要な道具である「掃除機」に関しても、様々な不満が見えてきました。「キャニスター型」や「スティック型」「ロボット型」と、部屋の大きさや、使用用途などによって、掃除機に求められる要素に大きな違いが出てくるかと思われましたが、「本体が重い」や「取り出しやかたづけが面倒」「ゴミ捨ての時にゴミが舞う」といった、「隠れストレス」の原因となりうる、掃除をしていない「掃除“前後”」に関連する要素に多くの不満が上がる結果となりました。

 

掃除機の使用に対するハードルを低下させる要素や、掃除後のお手入れの手間を簡略化できる要素が求められている、「掃除のはじまりから終わりまでを見つめ直すことができる掃除機」を選択することが、現代の生活スタイルに求められる掃除機ではないか、と同社は締めくくっています。

↑セパレート型コードレススティック掃除機 MC-NS10K

5大人気メーカーの「自動調理鍋」、毎日使いやすいのはどれ? 編集部員が徹底調査

自動調理鍋の人気製品について、これまで「味」「操作性」「独自機能」と各回でじっくりチェックしてきた本企画。今回はそれぞれの「設置性・お手入れ」にフォーカスを当て調査します。

 

▶過去の調査記事はコチラ
「カレーがマジで旨かった自動調理鍋」はどれだ? 人気5機種の違いを調査!
「豚角煮が極上すぎた自動調理鍋」はどれだ? 人気5モデルで徹底調査してみた
「ウマいごはんが炊ける自動調理鍋」はどれ? 人気5モデル全部炊いて徹底チェック!
自動調理鍋は「王道・シンプル・割り切り…」どれがいい? 人気5モデル「操作性」の調査でベクトルが明らかに違うと判明
自動調理鍋は「独自機能」に決定的な差が!人気5モデルを編集部員&プロで徹底調査
時短の定番「自動調理鍋」…プロが大注目する2番手機能は?

設置性は実生活においてとても重要。本体が重すぎると一度棚の奥にしまってしまうとなかなか取り出さなくなってしまうし、キッチンに置いたときや食卓に設置したときの圧迫感も、大事なポイントですよね。また、使用後のお手入れ方法も気になるところ。

 

今回も前回と同様、GetNavi webの家電担当とフードアナリストの中山(筆者)が、生活のシーンをイメージしながらユーザー目線で徹底調査しました!

↑検証メンバー。左から筆者の中山、家電担当の小林、大型家電担当の松永、動画担当の小山、編集長の山田

 

 

【エントリーその1】アイリスオーヤマ 電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3

実売価格2万1780円(税込・以下同)

 

【設置性】

コンパクトかつ落ち着きのあるデザイン

本機のサイズは幅300×高さ224×奥行き301mmで、重さが約3.9kg。今回の5製品のなかでは比較的小さく、重さは最軽量です(調理容量は2.0Lで大差なし)。卓上でグリル鍋としても使用することを想定し背が低く設計されており、コンパクトさは秀逸といえるでしょう。また、マグネットプラグ式の電源コードは約2.0mと、今回のなかでは最長でした。

↑一部に木目調のパーツを配したカジュアルなデザイン。そこまで重厚感はありません

 

カラーはブラック、グレー、グリーンの3色(使用モデルはグリーン)。欧米のキャセロール鍋を思わせるデザインや、マットやパステル系を用いた落ち着きのある配色で、インテリアにもマッチしそうです。

↑キッチンにもなじみ、極端な生活感は出ない印象

 

実寸、存在感ともに圧迫する要素がなく、キッチンやインテリアに溶け込むデザイン性は優秀。比較的コンパクトなのでしまう際にもかさばらず、しまわずに棚などに置いてあっても馴染むでしょう。

 

「かわいらしいデザイン。コンパクトかつ軽めで出し入れしやすく、女性に刺さる魅力が多いですね」(松永)

 

「全体的に軽やかで重厚な高級感はないですけど、チープさはない洗練されたデザイン。収納性もよく、家が広くないという人にもオススメな一台」(小山)

 

【お手入れ】

パーツが細かく洗いづらいという宿命があり

「電気圧力鍋ヘルシープラス」は圧力調理鍋のため、フタ内部の設計が緻密です。パーツも多くて洗浄にやや手間がかかりますが、これは圧力鍋ならではの宿命。洗う際にはなくさないよう注意が必要で、細かいパーツは食洗機(食器洗い乾燥機)で洗わないほうがベタ―です。なお、本機はグリル鍋としても活用できるようにフタが丸ごと外れるのもポイント。

↑パーツが細かく、パッキンが洗いづらい、水はけも悪いなどは圧力鍋の宿命。ただし本機の内鍋は持ち手がないうえに軽く、コーティングも優秀。扱いやすさでは好評でした

 

↑小さいパーツは洗浄もしづらいため、特に注意を

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【エントリーその2】シャープ 水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G

実売価格7万7000円

 

【設置性】

多機能なぶんサイズは大きめ

調理容量2.4Lに対し、サイズは幅345×高さ256×奥行き305mmで約5.8kg。今回比較した5モデルのなかで最も調理容量が多く多機能なぶん、サイズも大きめ。カラーはレッド系とホワイト系があり、ほかのキッチン家電に赤が多ければ前者を。そうでなければ、後者を選ぶと全体にマッチするでしょう。

↑使用モデルはレッド系。サイズ、重さともになかなかのものがあります

 

「ホットクック」は丸みを帯びた優美なデザインですが、大きいぶんキッチンやキッチンボードに置く場合でもスペースを取ります。なお、電源は約1.4mのマグネットプラグ式コードが付いてきます。

↑レッド系は華やかな色調。落ち着いた印象を好む人にはホワイト系がオススメです。2021年発売の新モデルでは、2.4Lモデルで約13%減の省スペース化を実現しました

 

「『ホットクック』は独自機能の『まぜ技ユニット』をフタに装着する仕様なので、そのぶん大きくなるのかも。無線LAN連携できたり、しゃべったりと多彩なので、機能性を重視する人向けですね」(小林)

 

「サイズは大きいけど、ゴツくはなく品格を感じるデザイン。キッチンやダイニングがラグジュアリーな雰囲気の家庭であれば、棚に置いてもマッチ」(山田)

 

【お手入れ】

想像以上に洗いやすいが「まぜ技ユニット」の水切りに注意

独自機能「まぜ技ユニット」のパーツがあるものの、洗う点数は少ない「ホットクック」。コーティングが施された内鍋は軽めで洗いやすく、想像以上に手入れは簡単だという意見が多かったです。

↑右端の黒いパーツが「まぜ技ユニット」

 

ひとつ懸念として上がったのが「まぜ技ユニット」の水切りについて。内部に水が残りやすい設計のため、乾かすのに時間がかかるのがネック。

↑「まぜ技ユニット」自体は調理後もあまり汚れない印象ですが、食洗機ではウイングの1本1本まで洗いにくいため、手で洗うのがオススメです。

 

「『まぜ技ユニット』の水切りはやや面倒ですが、分解する必要はなく手入れのしやすさでは合格点。『まぜ技ユニット』はすべてのレシピで必須のパーツではないので、洗う必要がないときもあるからそこまで気にならないでしょう」(山田)

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【エントリーその3】象印マホービン STAN. 自動調理なべ EL-KA23

 

実売価格3万3000円

 

【設置性】

大きさや重さを感じさせないスタイリッシュさ

2.3Lの調理容量で、サイズは幅285×高さ225×奥行き310mm。重さは約7.0kgと、今回のなかで最重量の「STAN.」。サイズも大きめながら、洗練されたデザインで強い主張はないといえるでしょう。この重さは、頑丈で直火調理ができるホーロー製の内鍋による部分が大きいのかもしれません。

↑「STAN.」は奥行きこそそれなりにありつつも、幅はすっきり。本体の持ち手は底部にあり、1.4mのマグネットプラグ式コードが付きます

 

インテリアに馴染む佇まいが「STAN.」のデザインコンセプトで、実際に置いてみても美しさはお見事。本体の大きさや重さはあるものの、落ち着いた印象です。

↑クリエイティブユニット「TENT」とコラボレーションした、日常生活に溶け込むシンプルなデザイン性がウリの「STAN.」。カラバリは写真のブラックと、ホワイトがあります

 

ホーロー製の内鍋は直火調理できるのも特徴。コンロ用の鍋としても使える点を踏まえれば、7kgという重さは気にならないかもしれません。編集部からもデザイン性の高さが好評でした。

 

「大きさや重さを、スタイリッシュなデザインでやわらげている好例。キッチンでも卓上でも圧迫感がなく、スマートに使えると思います」(小山)

 

「棚へ収納する際も、『置く』というか『飾る』感覚。上品な高級感をもった、美しいプロダクトですね」(松永)

 

【お手入れ】

課題があるとすれば炊飯後の洗浄だけ

洗うパーツが3点でOKと、手軽さでも好評だった「STAN.」。ホーロー製の内鍋は重いのですが、「気になるレベルではない」「熱効率のいいホーローのメリットのほうが勝る」という声のほうが多数でした。

↑内鍋、内フタ、水受け皿の3点。食洗器でも洗いやすく、細かいパーツがないので紛失する心配もありません

 

ホーローの内鍋にご飯がくっつくので、炊飯後のお手入れは大変な印象でした。コーティングされていないので、炊飯した後は漬け置きが必要。自動調理鍋で炊飯もしたいという人は、この点も考慮しておきましょう。

↑内鍋は取っ手までホーロー仕様。他パーツとのつなぎ目がなく、ガシガシ洗えます

 

「炊飯後の手入れが大変なのは、ホーロー鍋ならでは。それ以外の手入れは簡単で、油切れも良好。基本的にはストレスなく使える一台」(松永)

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【エントリーその4】ティファール クックフォーミー ホワイト 3L CY8701JP

実売価格3万9700円

 

【設置性】

コンパクトでデザインは丸くなめらかな印象

「クックフォーミー」は2.0Lの調理容量に対して、サイズが幅324×高さ268×奥行き314mmで重さが約4.798kg。同じ容量で圧力鍋の「電気圧力鍋ヘルシープラス」よりやや大きく、重さがあるのはハイパワーであること(消費電力900Wで100Vぶん高出力)、レシピ数など機能のバリエーションが多いからかもしれません。

↑「クックフォーミー」の3Lタイプで、調理容量は2L。レシピ数は210種、専用レシピ本要らずの「ナビするレシピ」など多機能

 

約1.5mの電源コードが付きますが、マグネット式ではありません。プラグが台形の形をしているので上下構わず差せるわけではなく、「地味な部分だけど意外に面倒かも」という声が上がりました。

↑カラーは、今回使用したホワイトのほかにブラックがラインナップしています

 

「デザインよりも基本性能や機能の豊富さに注力している印象。でも大きすぎるわけではないので、棚などへの出し入れはしやすいと思います」(小林)

 

「全体的に丸くなめらかで、どこかかわいらしさもあります。本国フランスならではの、舶来っぽいデザインが好きな人にはオススメです」(松永)

 

【お手入れ】

大小様々なパーツがあるため要注意

今回比較したモデルで、最もお手入れパーツが多かったのが「クックフォーミー」。「電気圧力鍋ヘルシープラス」同様に圧力鍋の宿命を背負っているのですが、こちらはさらに注意が必要でした。

↑大小様々なパーツが取り外せます。画像中央の受け皿のような部品が内ブタから取り外しにくく、球状の部品が転がるので要注意

 

内鍋はしっかりしたコーティングで洗いやすいものの、両サイドの取っ手が大きめでやや難点という声も。また、細かいパーツが多く紛失のリスクも背負っているので手洗いを推奨。シンクの排水溝にも落ちないよう、注意が必要です。

↑セラミックコーティング加工された内鍋。底には凹凸があり、食材がこびりつきにくく洗いやすい

 

「圧力鍋の手入れは手間がかかりますが、スピーディーに調理できる点は大きなメリット。時短をどうとらえるかによると思います」(小林)

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【エントリーその5】パナソニック IHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX101

実売価格4万2900円

 

【設置性】

炊飯器をベースにしたコンパクトさと様式美

炊飯容量0.09~1.0Lに対し、W250×H201×D321mmで約5.0kgの「ライス&クッカー」。外観のデザインは炊飯器がベースになっており、幅や高さは今回のなかで最もコンパクトでした。

↑カラバリはホワイトのみ。また、使用時以外は表示されないタッチパネル式を採用しているので、文字情報が少なくスタイリッシュです

 

炊飯器をベースにしたデザインや設計には、編集部内でメリットとデメリットがあるとの意見で一致。メリットは、電源コードが本体に収納できる巻き取り式であること。長さが1.0mなので「もっと長いと嬉しい」という声がありつつも、収納式は高評価でした。

↑白一色で統一感のあるデザインは、キッチンやダイニングでの馴染み方も抜群。「黒もほしい」という声もありました

 

一方でデメリットは、ハンドルのバランスの悪さ。というのも、ハンドルをつかんで持ち上げた際に重心が不安定になるのです。とはいえ、ハンドル部分にしゃもじを収納できるコンパクトさ、洗練されたデザインには賞賛の声が多数上がりました。

 

「炊飯器って、出しっぱなしになる家電。日用品であるその一台がこれだけすっきりしていて、しかも調理鍋としても使えるのはうれしい」(小山)

 

「やや重めなのは、内釜に高級な『ダイヤモンド竈釜』を採用しているからかも。炊飯器をメインとして使うならあまり持ち運びはしないし、多少重くてもいい」(山田)

 

【お手入れ】

洗うパーツは2点のみでお手入れ簡単

今回最も洗うパーツの数が少なかった「ライス&クッカー」。対象は内釜と内フタ(ふた加熱版)のみ。

↑内フタのパッキンは取り外し不要ですが、内側に汚れが残りやすいので丁寧に洗いましょう

 

洗うパーツが2点のみというのは、実体験としてもきわめてスピーディー。また、内釜に持ち手がないので洗いやすいという点も高評価でした。

↑内フタには「うま味キャッチャー」という突起があるものの、こちらもパッキン同様取り外さずに流水洗いでOK

 

「『ライス&クッカー』はIoTで高性能ですが、ハードウェアは実にシンプルで手入れもカンタン。洗い物が面倒な人にはうれしいですね」(小林)

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【設置性・お手入れの調査のまとめ】

アイリスオーヤマ「電気圧力鍋ヘルシープラス」はコンパクトで軽く、カジュアルなデザインも良い。圧力鍋のため細かいパーツが多く、手入れにはやや手間がかかるが、リーズナブルに電気圧力鍋を使いたい人にはオススメ。

 

シャープ「ホットクック」は容量があるぶんサイズも大きめで、デザインには高級感があり。手入れは比較的簡単で使い勝手も良好。棚に置くなら、キッチンやダイニングが広めの家のほうがよさそう。

 

象印マホービン「STAN.」はサイズが大きめながら、洗練されたデザインが秀逸。キッチンでも卓上でも圧迫感がなくスマートに使える。洗浄パーツは少ないが、炊飯した場合は米がこびりつく点に留意を。

 

ティファール「クックフォーミー」は比較的コンパクトで、丸みのあるデザインが特徴。洗浄は細かいパーツが多く大変だが、圧力鍋の時短を享受したい人、海外デザインが好きな人向けの一台。

 

パナソニック「ライス&クッカー」は炊飯器がベースでサイズは小さめ。インテリアになじみやすい、すっきりとしたデザインも特徴。洗浄はきわめて簡単で、ミニマルライフに重きを置く人、手入れに時間をかけたくない人には特にイチオシ。

 

次回は過去回をおさらいしながら「全体まとめ」をレポートします。

 
 
撮影/中田 悟

情緒溢れる感すごい街灯「LEDオイルランプ」とは?令和の街を照らす心地よい光をレポート

照明やエネルギーのソリューションを開発するパナソニック エレクトリックワークス社は、屋外照明の新商品「llumiro(ルミロ)」を発売しました。かつて街頭を照らしたオイルランプの灯りをモチーフにし、“ゆっくりと眺めていたくなるような心地よい光”を目指して開発された本品をレポートしていきます。

 

導光ロッドが呼び起こす、オイルランプの情緒的温もり

↑ルミロの光は、現代的なスタイリッシュさと、昔懐かしさを同時に感じさせます

 

ルミロは、オフィスやホテルの前庭、公園などの公共施設向けの屋外照明として開発されました。オイルランプの灯りをモチーフにしたという本品は、ただ周囲を照らすだけでなく「照明自体を眺めて楽しむ」ことをコンセプトにしています。その情緒的な光を生む秘訣は、内部に仕込まれた導光ロッド(アクリル樹脂製の棒)です。

 

導光ロッドの表面には、光を反射・屈折させるレンズのような役割をする小さな凹凸「マイクロプリズム」が2万個も設けられています。このマイクロプリズムが光の反射をコントロール。導光ロッド下部に内蔵されたLEDが放つ光をさまざまな方向に導くことで、きらめくような光り方を実現しています。

↑光が通っていないときの導光ロッド。外周に白く見えているのがマイクロプリズムです

 

マイクロプリズムのない導光ロッド本体は、“太い光ファイバー”のようなもの。もし、マイクロプリズムがなければ、導光ロッド内に入った光が周囲に拡散されることはありません。光源があるのは導光ロッドの下にありますが、人間の目からはまるでロッド上のマイクロプリズムが発光しているように見えます。

 

ちなみに、導光ロッドの役割の大きさは、商品名にも表れています。ルミロという商品名は、光で飾るという意味のイルミネイトからとった「ルミ」と、ロッドの「ロ」を組み合わせてつけられたものです。

↑スマホのライトを導光ロッドの下に潜らせた様子。人間の目には、マイクロプリズムが光っているように映ります。光が全体に拡散するので、眩しさはありません

 

4種類の導光ロッドをラインナップ

導光ロッドのデザインは、さまざまな設置場所のニーズに応えるための4種類をラインナップ。それぞれが、スタイリッシュあるいはロマンチックといった、異なる情景を醸し出します。また高さは、ローポールライト、フットスタンドライトの2種類が用意されています。

↑4種類の導光ロッド。左から、コアタイプ、グラデーションタイプ、ツインクルタイプ、ラインタイプ

 

↑コアタイプは、ロッド中央で明るくきらめく光が、賑わいの空間を演出。主な設置場所には、人が集まる広場が想定されています

 

↑グラデーションタイプ。ロッド上部にマイクロプリズムが多く配置されており、上から降り注ぐような光が足元を照らします

 

↑ツインクルタイプは「星屑のような光の粒」でロマンチック感を演出。ホテルなどへの導入を念頭においたものです

 

↑ラインタイプでは、マイクロプリズムを線状に配置。ほかの3タイプとは異なる、独特の洗練性があります

 

オイルランプのクラシカルな光をモチーフしている本品の光の色温度は、いわゆる電球色の2700K(ケルビン)。なお、3000K、3500K、4000Kと、より白色に近い色味にも変更できます。

 

ルミロの価格は、1台あたり税込8万8000円〜です。

空気清浄機は「個室床置き」「ポータルブル」がトレンド! プロが厳選するコンパクトモデル8選

ピークが過ぎたとはいえ、実はまだまだ花粉が飛んでいるこの季節。カビやダニが増える季節に備える意味でも、空気清浄機の導入を考えてみては? 今季はなかでも、設置しやすいコンパクトな空気清浄機に注目。以下では、 家電ライターの平島憲一郎さんが厳選した8モデルを紹介する!

※こちらは「GetNavi」 2022年4月号に掲載された記事を再編集したものです

 

私が厳選しました!

家電ライター

平島憲一郎さん

生活家電全般の紹介記事やレビューを執筆。自宅で猫を飼っているため空気清浄機選びにも厳しい。

 

≪個室床置きタイプ5選≫

 

【製品1】同社ならではの十分な風量で超微粒子を9割以上除去

●適用床面積:15畳●8畳の清浄時間:約18分●空気清浄技術:HEPASilentテクノロジー●運転音:18〜48dB(A)

ブルーエア

Blue 3210

実売価格2万6400円

同社の基幹技術HEPASilentテクノロジーを備えた小型モデル。本体下部360度から吸気し、0.1μmまでの微粒子を99.97%(※)フィルター捕集する。空気の状態を検知し最適風量に自動調節。

SPEC●消費電力:2〜10W●風量:0.5〜3.2立方メートル/分●フィルター:Particle Carbon Filter●フィルター交換目安:約6か月●運転モード:オート●サイズ/質量:φ200×H425mm/約1.7kg

※:【試験機関】RISE Research Institute of Sweden AB (ボロース、スウェーデン)【試験方法】欧州フィルター規格EN 1822-5:2009に基づくフィルター粒子捕集率試験【試験粒子】塩化カリウム【試験結果】0.1〜1μmまでの微粒子を99.97%以上除去フィルター*の除去性能。部屋全体への除去性能とは異なる

 

↑吸引した空気中の有害物質をマイナス帯電させ、プラス帯電させたフィルターに吸着。高い除去力と高速清浄を両立した

 

↑外側からプレフィルター、メインフィルター、ココナッツカーボンの3層構造のフィルターを採用。PM2.5からVOC、化学物質まで幅広く除去する

 

↑プレフィルターは布製で水洗い可能。5色のカラバリを用意する。メインフィルターは半年ごとの交換だけでメンテ不要

 

[Impression] 超微粒子にまで対応し安心感は抜群!

「コンパクトなサイズながら十分な風量で、寝室などに最適。高性能フィルターで0.1μmの微粒子まで除去できて安心です。運転モードはオートのみで面倒な操作がイヤな人に◎」(平島さん)

 

【製品2】ウイルスを捕らえたフィルターをUV−C照射

●適用床面積:約15畳●8畳の清浄時間:約17.5分●空気清浄技術:5ステップ(フィルター清浄+UV-Cライト)●運転音:約27〜約49.9dB

エレクトロラックス

空気清浄機 Flow A3 UV

実売価格3万4870円

ウイルスを1分間で99.9%除菌するUV-Cライトを搭載(※)。ウイルスが付着したフィルターをUV-Cで照射しながら運転する。きれいな空気を送風口からスパイラル状にムラなく供給。

SPEC●消費電力:2.9〜24.8W●風量0.75〜3.02立方メートル/分●フィルター:円筒型フィルター(活性炭フィルターとHEPAフィルターを含む)●フィルター交換目安:約1年●運転モード:自動、マニュアル、スリープ●サイズ/質量:φ240×H380mm/約2.8kg

※:Guangdong Detection Center of Microbiology (GDDCM)にて、Technical Standard for Disinfection (2002 Ministry of Health P.R. China)- 2.1.5.4に基づいた試験の結果(試験実施日:2021年1月5日)。36mm離した箇所から1分間UV-C Emitterを照射した試験での実証結果であり、実使用空間での実証結果ではない。UV-Cライトの性能のため、部屋全体に対する性能とは異なる。また、すべてのウイルスを除去できるものではない

 

↑フィルターは約1年で交換。交換時期になるとコントロールパネルにフィルター交換サインが表示される

 

↑4ステップフィルターとUV-Cライトで、PM2.5やウイルスなどを除去。UV-Cライトをフィルターに照射し、より清潔性を向上

 

↑自動モードでは本体背面のセンサーで常時空気の状態を計測し、自動で風速を切り替える。マニュアルモードでは3段階の風速切り替えが可能だ

 

[Impression] UV-Cライト機能が秀逸! 操作も直感的に行える

「ウイルスや菌を捕らえたフィルターを除菌効果のあるUV-Cライトで照射し、フィルターを清潔に保てるのがナイス。操作部はタッチパネル式で、直感的に操作できるのも魅力です」(平島さん)

 

【製品3】独自技術で有害物質を抑制し花粉も無力化する!

●適用床面積:〜25畳●8畳の清浄時間:約11分●空気清浄技術:ストリーマ+アクティブプラズマイオン●運転音:19〜53dB

ダイキン工業

ストリーマ空気清浄機 MC55Y

実売価格4万8180円

独自技術のストリーマと空気中へのイオン放出で強力に空気清浄。フィルターで捕らえた浮遊ウイルスやカビ菌をストリーマで抑制する。全国で飛散する16種の花粉を無力化できる。

SPEC●消費電力:6〜46W●風量:1.1〜5.5立方メートル/分●フィルター:TAFUフィルター+脱臭フィルター●フィルター交換目安:10年●運転モード:風量自動、節電、花粉●サイズ/質量:W270×H500×D270mm/6.8kg

 

↑プレフィルターでまず大きなホコリを捕集。その後TAFUフィルターと脱臭フィルターがキャッチした有害な微粒子やニオイにストリーマを放出し抑制する

 

↑操作時に手が触れる本体操作部には抗菌素材を使用。拭き掃除とのダブル効果で、より安心して使える

 

[Impression] 花粉や浮遊ウイルスの除去技術が見事!

「静電力が落ちにくいTAFUフィルターや、独自のストリーマなど、花粉や浮遊ウイルスを除去する技術が秀逸。ストリーマで脱臭フィルターの脱臭能力が再生するのも便利です」(平島さん)

 

【製品4】上位機を踏襲したフィルターで花粉やPM2.5を逃さない

●適用床面積:27畳●8畳の清浄時間:約11分●空気清浄技術:静電HEPA●運転音:18〜52dB

パナソニック

ナノイー搭載空気清浄機 F-PXU60

実売価格3万4930円

花粉・ハウスダスト対策にこだわったコンパクトモデル。前面下吸い込みで花粉やダニの死骸など質量が大きい粒子を吸引し、フィルター除去する。「ナノイー」でPM2.5などの有害物質も抑制。

SPEC●消費電力:5〜45W●風量:0.9〜6.0立方メートル/分●フィルター:清潔HEPAフィルター+スーパーナノテク脱臭フィルター●フィルター交換目安:約10年●運転モード:強、中、静音、自動、おやすみ自動●サイズ/質量:W340×H550×D208mm/5.9kg

 

↑清潔HEPAフィルターは畳1畳ぶん以上のろ紙を折りたたんだ状態。0.3μmの粒子を99.97%以上捕捉する。SEK認証の制菌加工で細菌やカビ菌の繁殖を抑制

 

↑HEPAフィルターの汚れが気になるときは、表面のホコリを掃除機などで除去。手入れが簡単だ

 

[Impression] 床上30cm付近の花粉を集じんする技が秀逸!

「床上30cm付近に漂いやすい花粉を本体前面下部から効率良く集じんするのは同社の得意ワザ。HEPAフィルターに菌やアレル物質を抑制する加工が施されている点も心強い」(平島さん)

 

【製品5】プラズマクラスター搭載のスタンダードな空気清浄機

●適用床面積:約14畳●8畳の清浄時間:12分●空気清浄技術:プラズマクラスター7000●運転音:21〜52dB

シャープ

プラズマクラスター空気清浄機 FU-P50

実売価格3万2800円

「プラズマクラスター7000 」で空中を浮遊する菌やウイルス、アレル物質を抑制。静電HEPAフィルターで0.3μmの微粒子を除去しつつ、目詰まりも抑える。大風量で室内空気を素早く循環。

SPEC●消費電力(50Hz/60Hz):2.6/2.4〜49W●風量:1.0〜5.1立方メートル/分●フィルター:静電HEPAフィルター+脱臭フィルター+抗菌・防カビプレフィルター●フィルター交換目安:約10年●運転モード:強、中、静音●サイズ/質量:W383×H540×D209mm/約4.9kg

 

↑静電HEPAフィルター、脱臭フィルター、抗菌・防カビプレフィルターを装備。脱臭フィルターはタバコ臭やペット臭、汗臭などを脱臭する

 

↑スピード循環気流で遠くのホコリも引き寄せ、背面全体の大きな吸込口でパワフルに吸引する

 

[Impression] プラズマクラスター技術が浮遊菌抑制・集じんに活躍

「浮遊菌・ウイルス抑制に効果的な『プラズマクラスター7000』搭載が魅力。プラズマクラスターの集中放出で微粒子を除電し一気に除去する機能も、花粉シーズンに大活躍します」(平島さん)

 

≪ポータブルタイプ3選≫

 

【製品1】フィルター性能が蘇る高機能なポータブル機

●適応スペース:非公表●空気清浄技術:フォトクレアテクノロジー●給電方式:コード式(USB Type-C)(※)●運転音:25〜40dB(A)

※:カーDCアダプター対応

カドー

LEAF Portable MP-C30

実売価格2万1800円

光触媒によりフィルターの吸着力が再生される独自技術を採用。LEDライトを搭載し、テーブルランプとしても使える。車載用に、外出先やベッドサイドにと利用シーンが広い。

SPEC●電源:DC 5V(カーDCアダプター DC 12V/24V)●消費電流:0.3〜0.5A●運転モード:弱、中、強●フィルター交換目安:6か月〜1年●サイズ/質量:φ66×H180mm/約500g

 

↑上が静電層、下が光ブルー活性炭層の2層フィルター。ニオイや有害物質、粉じんなどを吸着・除去する

 

↑天面の縁を極限まで薄くすることで送風量をアップ。空気の循環効率を高めて清浄力を向上させた

 

[Impression] アルミボディとLEDランプがユニーク

「アルミを使った本体の質感が美麗! LEDランプを点けてベッドサイドで使えば、空気清浄に加えリラックス空間も作れます。フィルターがワンタッチで交換できるのも◎」(平島さん)

 

【製品2】Airdogの空気清浄をパーソナル空間でも利用可能

●適応スペース:2.78畳●空気清浄技術:高性能小型TPAフィルター●給電方式:バッテリー式(USB充電)●運転音:31.36〜51.95dB

トゥーコネクト

Airdog mini portable

実売価格3万4800円

高性能空気清浄機Airdogと同じ構造のフィルターを搭載。超微細粒子のウイルスを99.99%除去する。500mLのペットボトルサイズで、USB給電のほかコードレスでも使用可能だ。

SPEC●CADR:20.8立方メートル/h(0.34立方メートル/分)●消費電力:8W●運転モード:ノーマル、ターボ●最大稼働時間:約3時間●充電時間:約1時間●フィルター交換:不要●サイズ/質量:W73×H212×D84mm/540g

 

↑送風口の角度を変えて、顔に浄化した空気を送れる。500mLのペットボトルほどの大きさで携帯しやすく、飲食中なども卓上で使いやすい

 

↑イオン化ワイヤーフレームやオゾン除去フィルターなど「TPAフィルター」の各パーツを小型化。0.0146μmの微細粒子もフィルターに吸着し無害化する

 

[Impression] 最上位機譲りの空気清浄が幅広いシーンで使える!

「最上位機譲りの空気清浄機能をパーソナル空間で使いやすい本体サイズにアレンジ。USB給電しながらのほか、コードレスでも最大3時間使えて、どこへでも持ち運べます」(平島さん)

 

【製品3】クリーンな空気を顔周りに送り出す首掛けタイプ

●適応スペース:非公表●空気清浄技術:HEPAフィルター+抗菌・除菌フィルター●給電方式:バッテリー式(USB/Type-C)●運転音:54dB(A)(※)

※:送風口より300mmの位置測定

山本電気

ポータブル空気清浄機 YF-PAC01-WH

実売価格5984円

HEPAフィルターに加え、抗菌・除菌成分を長期生成する国際特許技術を採用したフィルターを搭載。花粉やPM2.5などをろ過しつつ、除菌・抗菌した清潔な空気を顔周りに届ける。首掛け対応。

SPEC●フィルター性能:0.3μm以上の粒子を99.5%除去(※)●消費電力:1.2W●最大稼働時間:約4.5時間●充電時間:約2時間●運転モード:1速、2速、3速●フィルター交換目安:1日8時間使用で約1年●サイズ/質量:W65×H96×D37mm/約91g

※:試験空間での結果

 

↑HEPAフィルターと抗菌・除菌フィルターで浄化した空気を放出。風量3速で、人が1分間に呼吸する空気の量(約7L)以上を顔の周りに送り出す

 

↑抗菌・除菌フィルターには、長期的に抗菌・除菌を行うための特許技術の材料を多孔質メンブレン(PET)にコーティング

 

[Impression] 顔周りにきれいな空気を届けられる

「口や鼻など顔周りにクリーンな空気を送り出すことができて便利。付属ストラップで首に掛けられるため、移動中や食事中も使いやすいです。お手ごろな価格も魅力」(平島さん)

新シリーズ「FV3」登場! パナ「レッツノート」2022年夏モデル全4シリーズ、6月17日から順次発売

パナソニック コネクトは、ノートPC「レッツノート」の2022年夏モデル「SV2」「QV1」シリーズを6月17日に、「FV3」「FV1」シリーズを7月15日に発売します。

 

新シリーズ「FV3」は、第12世代「インテル Core i7-1260P プロセッサー」を搭載。性能重視のP-coreと電力効率重視のE-coreのハイブリッド構成で、マルチタスク処理のスピードと安定感が向上しました。レッツノート初となる「Windows Hello Enhanced Sign-in Security」に対応し、新機能「明るさ補正、背景ぼかし、顔位置自動補正」を搭載しています。

 

「QV1」シリーズに続き、今シーズンから「SV2」シリーズもeSIMを搭載したデュアルSIM対応モデルが登場。外出先や移動中でも簡単にインターネットに接続可能で、環境に応じて最適な通信手段を選択できます。

 

今回発売となる夏モデルはすべて、メモリー16GB、PCIe 4.0対応の高速SSD 512GBに統一。高パフォーマンスを支える独自設計「Maxperformer」を搭載しています。

 

レッツノート独自アプリ「Panasonic PC快適NAVI」のアップデートにより、FV3/FV1/QV1シリーズは、内蔵ディスプレイを低解像度に変更して消費電力を抑制できます。FV3/FV1シリーズはクリアな音声で“話す・聞く”ことができ快適にWeb会議ができる「COMFORTALK(コンフォトーク)」を搭載しています。

 

ラインナップの詳細と予想実売価格は、以下のギャラリーをご覧ください(画像をタップすると閲覧できます)。

「床上30cm」に強い空気清浄機がコレ! 家電のプロが推すパナソニックのコンパクトモデル

ピークが過ぎたとはいえ、実はまだまだ花粉が飛んでいるこの季節。カビやダニが増える季節に備える意味でも、空気清浄機の導入を考えてみては? 今季はなかでも、設置しやすいコンパクトな空気清浄機に注目だ!

※こちらは「GetNavi」 2022年4月号に掲載された記事を再編集したものです

 

上位機を踏襲したフィルターで花粉やPM2.5を逃さない

●適用床面積:27畳●8畳の清浄時間:約11分●空気清浄技術:静電HEPA●運転音:18〜52dB

パナソニック

ナノイー搭載空気清浄機 F-PXU60

実売価格3万4930円

花粉・ハウスダスト対策にこだわったコンパクトモデル。前面下吸い込みで花粉やダニの死骸など質量が大きい粒子を吸引し、フィルター除去する。「ナノイー」でPM2.5などの有害物質も抑制。

SPEC●消費電力:5〜45W●風量:0.9〜6.0立方メートル/分●フィルター:清潔HEPAフィルター+スーパーナノテク脱臭フィルター●フィルター交換目安:約10年●運転モード:強、中、静音、自動、おやすみ自動●サイズ/質量:W340×H550×D208mm/5.9kg

 

↑清潔HEPAフィルターは畳1畳ぶん以上のろ紙を折りたたんだ状態。0.3μmの粒子を99.97%以上捕捉する。SEK認証の制菌加工で細菌やカビ菌の繁殖を抑制

 

↑HEPAフィルターの汚れが気になるときは、表面のホコリを掃除機などで除去。手入れが簡単だ

 

[Impression] 床上30cm付近の花粉を集じんする技が秀逸!

「床上30cm付近に漂いやすい花粉を本体前面下部から効率良く集じんするのは同社の得意ワザ。HEPAフィルターに菌やアレル物質を抑制する加工が施されている点も心強い」(平島さん)

家電ライター

平島憲一郎さん

生活家電全般の紹介記事やレビューを執筆。自宅で猫を飼っているため空気清浄機選びにも厳しい。

プロが教える「いまが狙い目の4Kテレビ」はコレだ!立体音響が楽しめるパナソニック「JZ2000」

例年春先に各メーカーが新製品を発表するテレビは、現行モデルの大幅なディスカウントが始まるいまの時期が買いどきだ。高画質で機能も“全部入り”の有機ELフラッグシップ機を、いまこそ狙いたい。

※こちらは「GetNavi」 2022年3月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

2022年 テレビ選びの3か条

1.価格がこなれてきた有機ELモデルが狙い目

少し前までは“高嶺の花”だった有機ELテレビだが、いまでは価格がこなれて55V型で20〜30万円ほどに。液晶よりは高価だが、圧倒的なコントラストや色再現性を誇る有機ELは魅力が大きい。

 

2.高画質映像を引き立てる音響システムにも注目

「薄型テレビ=音が悪い」は、もはや過去の話。フラッグシップである有機ELテレビは、各社が独自技術で音質を磨き上げている。コンテンツの世界に没入できる立体音響のクオリティをチェックしたい。

 

3.ネット機能の充実度と操作性は重視すべし

いまやテレビでネット動画を視聴するのは当たり前の習慣となった。対応するVODサービスの充実度だけでなく、リモコンでの操作性やUIの見やすさ、コンテンツのレコメンド機能の精度も重視すべきだ。

 

私が選出しました

本誌編集長

川内一史

テレビ担当歴は9年以上。有機ELテレビ購入の決意を固めているが、2歳の息子が転倒させないかという点を心配している。

 

独自設計のディスプレイが高コントラスト映像を実現

パナソニック

ビエラ TH-55JZ2000

実売価格29万7000円

 

4Kチューナー:2基搭載
HDMI端子:4基搭載
音声実用最大出力:合計125W
年間消費電力量:180kWh

自社設計・組み立てによる第2世代の「Dynamicハイコントラスト有機ELディスプレイ」を搭載し、高輝度・高コントラストな映像を実現。イネーブルド&ワイドスピーカーにより迫力ある立体サウンドを鳴らす7.1chシステムも秀逸だ。

SPEC●画面サイズラインナップ:65V/55V型●チューナー:4K×2、地デジ/BS/110度CS×3●OS:MY HOME SCREEN(独自)●サイズ/質量:W1227×H792×D350mm/約23.5kg(スタンド含む)

 

↑映像に応じて自動で画質を調整する「オートAI画質」機能。100万以上のシーンから成る学習用データベースを活用する

 

↑「イネーブルドスピーカー」を搭載。天井からの音の反射を利用し、まるで映画館のような迫力の立体音響を再現できる

 

【IMPRESSION】映画鑑賞やスポーツ観戦をじっくり楽しみたい人に!

「テレビ単体でも迫力ある立体音響を鳴らせるオーディオ性能は随一。黒が締まった画質はツウ好みで、映画鑑賞やスポーツ観戦をじっくりと楽しみたい人には特にオススメです」(川内)

IoT家電で生活はどう変わるの? 自宅の家電をほとんど「スマホにつながる家電」にした一家に密着!

少しずつ家庭にも増えてきたIoT家電。IoT技術を活用した身近な家電は、スマホから状態を確認したり遠隔操作することが可能になります。でも、家電とスマホが連携することで、何がどれだけ便利になるのか、どのくらい生活が豊かになるのか……まだピンと来てないという人も多いと思います。または、新調した家電がスマホに繋がるらしいけど、よく分からなくて手付かず、という人もいませんか?

 

実は、そんな”ピンとこない”を解決するサイトがあるのです。パナソニックでは、実際にIoT家電を使用しているユーザーの活用術を、生活シーンと合わせて紹介するサイトを立ち上げています。

ネットにつながる家電のあるちょっといいくらしのヒント

 

GetNavi webでは、もっとリアルなIoT家電との生活を届けるべく、自宅の家電がほぼスマホにつながっている上田さん(仮)一家の一日をイラストとともに紹介します! 時短、節約、健康管理、一家団らん……。お得なことがいっぱいですよ!

 

●上田さん一家

上田 夫(40):国内メーカーの営業企画職に就く、ハイブリッドワーカー。家事は気づいたほうがやる方針で、子育ては子どもの自主性を重視つつ、率先的に関わっている。コロナ禍以降は自宅での映画鑑賞や音楽鑑賞が増えたこともあり、家のAV環境を整えることに興味をもちはじめた。週末の楽しみは家電量販店のウインドウショッピング。最近は出社する機会も増え、帰りが遅くなることもたまにある。

上田 妻(38):主には在宅ワークでIT会社のバックオフィス業務をしている。子育てを優先できる働き方を望んでおり、時短術や時産術を試行錯誤する日々。旅行とグルメが趣味で、コロナ禍になってからは調理家電を使って行きたい国の料理に挑戦するのが趣味になっている。

上田 息子(11):小学5年生。勉強より習い事や遊びが楽しい、食べ盛りの少年。

 

【シーン①:妻の朝】おはようの瞬間からロボット掃除機「ルーロ」がお部屋の床をピカピカに

【上田妻のレポート】この家で一番の働き者はルーロかもしれない。スマホからお掃除予約をしておけば、私より早起きして掃除を開始してくれる! 昨日リビングでくつろいだときに置きっぱなしにしたクッションや、あれやこれらもきっちり回避してくれるので床にはチリひとつなし。

 

ルーロがどんなルートを通って、どこにゴミが溜まっていたのか、スマホであとから確認するのも密かな楽しみ♪ なるほど、観葉植物の周りにゴミが多いのね……。それなら、インテリアの配置を工夫してみようかな? 掃除機によって「自分たちのくらしに気づきを発見する」というのは新しい体験。ルーロと一緒に生活を試行錯誤していけば、掃除も苦じゃない!

 

【このシーンで登場したIoT家電】

ロボット掃除機「ルーロ」 MC-RSF1000

空間認識技術「レーザーSLAM」を搭載したロボット掃除機。360°全方位の空間を正確に認識し、効率よく丁寧に掃除してくれます。スマホアプリ「RULOナビ」と連携すると、走行したルートの確認も一目瞭然。ゴミの多い場所だけを掃除するといった細かい指示もできます。

ロボット掃除機「ルーロ」について詳しくみる

 

【シーン②:夫の午前中】通勤時間は気になるテレビ番組をザッピングする貴重な時間

 

 

【上田夫のレポート】この間、会社の後輩から「先輩はいろいろなことに詳しくて、話していて楽しいです」とほめられた。これって、僕の通勤中ルーティンの効果が出てきたのかな? 電車に乗ったらまずはスマホのニュースアプリをチェック。これは社会人として当然。そして残りの時間で、チャンネルまるごと録画された、番組表形式の「チャンネル録画一覧」を見て、気になるテレビ番組があったら、どんどんザッピング。

 

ニュース、グルメ、スポーツ、ドキュメンタリー、お買い物系番組……。あ、この前、部署で話題になっていた家電の特集が組まれてる! これも、ぜんぶ自動録画されているから、後から選んで見られる。電車内は僕のアンテナを磨く時間でもある。

 

【このシーンで登場したIoT家電】

ブルーレイディスクレコーダー 全自動ディーガ シリーズ

設定したチャンネルを最大8ch×約28日間分(※)自動録画・消去してくれる、「チャンネル録画」機能を搭載したディーガ。無料のスマホアプリ「どこでもディーガ」と連携すると、家の中はもちろん、外出先でも録画した番組を楽しめます。「見たいコンテンツを、好きな時に好きな場所で見られる」というネット動画のような楽しみ方ができます。

※4X1002の場合。4X602は最大4チャンネル×28日間。2X602は最大10チャンネル×28日間。2X302は最大6チャンネル×24日間。2X202は最大6チャンネル×16日間。

ブルーレイディスクレコーダー全自動ディーガ シリーズについて詳しく見る

 

【シーン③:夫の午後】買い忘れを防いでくれる”マネージャー”

【上田夫のレポート】今日は家族で応援するチームの大事な試合。「一緒にテレビ中継を観よう!」と息子と約束していたのに、少し帰りが遅くなってしまいそうだ……。まっすぐ帰れるように、僕と妻の観戦ドリンクであるビールのストックをスマホで確認しなきゃ。よし、まだあるな!

 

「もうビールないよ!」というケンカも、「また買ってきたの?」という揉め事ともおさらば。ストックマネージャーは、我が家の飲み物の監督だ。

 

【このシーンで登場したIoT家電】

ストックマネージャー

「重量検知プレート」と「キッチンポケットアプリ」との連携によって、スマホからいつでも冷蔵庫内のストックを確認できるIoTデバイス。情報は家族でシェアでき、ストックが減ったらスマホに通知が来るなど、食材の在庫管理が効率的に行えます。週の消費量もグラフ化されるので、どのくらい買えばいいかもはっきりと見える化されます。

「ストックマネージャー」について詳しく見る

 

【シーン④:息子の夕方前】お母さんに言われなくても習い事の準備はできる! テレビのおかげでね

 

【上田妻のレポート】リモートワークをしていると、学校から帰ってきた息子がいつものようにゲームに熱中している。今日は習い事のある日。そろそろかなと思っていると、テレビから「これから、習い事の時間です」という「音声プッシュ通知」が流れて、息子はバタバタと支度を始めた。

 

私が言うと、つい「ゲームばかりして……」とか、「忘れ物しちゃダメだよ」とか、余計なひと言を付け加えてしまうから、テレビが教えてくれるのはスマート。こうしたリマインダーで、自分の予定をしっかり管理できる大人になってくれたらいいなぁ。最近は宅配便の通知に助かってる! タイミングがズレて何度も再配達をお願いする……なんてことが無くなった。

 

【このシーンで登場したIoT家電のサービス】

音声プッシュ通知

テレビなどスピーカー搭載の対応機器から、うっかり忘れがちな「ゴミの日」や「薬の時間」、お出かけ前に便利な「今日の天気」などを音声でお知らせ。「習い事の時間」や「歯磨きの時間」など、あなたに代わって子どもへの声掛けにも役立ちます。さらに、対応のIoT家電と連携させると、家電の運転状況をお知らせし、家事のスムーズな段取りや家族との分担をサポートします。

「音声プッシュ通知」について詳しく見る

 

【シーン⑤:妻の夕食】給水タンクの水切れを教えてくれる冷蔵庫。些細な通知から日常に余裕が!

【上田妻のレポート】夕食の支度をしていると、冷蔵庫から「給水タンクの水がなくなりました」とのお知らせがスマホに届いた。さっき息子がサッカースクールに行く時、水筒にたくさん氷を入れて持たせたんだった!  最近は暑くなってきたのでビールの後にハイボールで乾杯するときも、氷がなくちゃ盛り上がらないよね~。「氷ができました」という通知も来るから、それを楽しみに待っておこう!

 

「クーリングアシスト」機能もスマホから操作できると知ってからは、食事の準備が時短に。例えば、ハンバーグの炒め玉ねぎやポテトサラダ用のじゃがいものあら熱を素早くとりたいとき、スマホから細かく時間設定ができ、終了するとスマホに通知も来るので、効率的に料理ができる。忙しい毎日の心強い味方だ。

 

【このシーンで登場したIoT家電】

はやうま冷凍搭載冷蔵庫 NR-F608WPX

業務用レベルの急速冷凍(※)によって、肉や魚の解凍後のドリップを抑え、おいしさを保つ「はやうま冷凍」を搭載したIoT対応冷蔵庫。「Cool Pantry」アプリと連携することで、ドアの開閉が減る外出時には節電モードになるなど、AIがかしこく省エネしてくれます。また、給水タンクが空のときやドアの閉め忘れなどもスマホに通知。

※:最大氷結晶生成帯(-1℃~-5℃)を通過する時間:約28分。実験条件:牛ステーキ肉(もも肉)150gをラップ包装。クーリングアシストルーム内のアルミプレートの上に置いて急凍した場合、外気温25℃、扉開閉なし(パナソニック測定)

「はやうま冷凍」搭載冷蔵庫NR-F608WPXについて詳しく見る

 

【シーン⑥:息子の夜】近くにいなくても一緒にスポーツ観戦できる⁉

【上田息子のレポート】応援しているチームの試合が始まっちゃった。家族みんなで一緒にテレビで見ようって約束してたけど、今日はお父さんの帰りが遅くなるから無理だなぁ……。お父さんが家で仕事をしているときは、テレビも音楽を聴くのも一緒のときが多くて嬉しかったのに、なんだかコロナ前に戻ってしまったようで少し寂しいな。ガッカリしていたら「今のプレイ、すごかったね! 」とお父さんからメールが来た!

 

そっか、帰りの電車のなかでもスマホからテレビが見られるんだった。離れてるけど、ちゃんとみんなで応援できて嬉しいなぁ。前みたいに出社するようになっちゃうのは寂しいと思っていたけれど、こうして”同じ時間に同じ興奮を共有できる”なら、へっちゃら! 「帰ってきたら、もう一回今のプレイを一緒に見ようね! 」ってお父さんにメールしよう。

 

【このシーンで登場したIoT家電】

ブルーレイディスクレコーダー 全自動ディーガ シリーズ

「どこでもディーガ」アプリで、録画した番組だけでなく、放送中の番組もスマートフォンで視聴することができます。見たい番組の放送時間に帰宅が間に合わないときにも、リアルタイムでの視聴を楽しめます。

「どこでもディーガ」アプリについて詳しく見る

 

【シーン⑦:妻の夜】エアコン温度の調整を先回り! 家族の健康管理も実はIoT家電でできちゃう

【上田妻のレポート】そろそろ子どもがお風呂から上がるタイミング。先回りして、スマホから子ども部屋のエアコンを弱めの冷房に設定してスイッチオン! 息子に任せると「暑い、暑い~」と言って、設定温度を低くして部屋が寒くなりすぎるのが目に見える。それで風邪を引いたらかわいそうだしね。IoT家電にしたら、家族の健康管理もしやすくなった。

 

そういえば、設定温度は勝手に弄るくせに、電源のオンオフは忘れる息子。この前はお出かけ中に通知が来て、まったくと怒りモードでスマホを見たら、リビングのエアコンが付けっぱなしだった……これは私のミス。これじゃ息子のことを怒れないよね、と反省しながらそっとスマホで電源をオフ。証拠隠滅完了!

 

【このシーンで登場したIoT家電】


新「ナノイーX」搭載 エアコン エオリア LXシリーズ

室外機に「換気・除加湿」ユニットを搭載することで、新鮮な外気をしっかり取り込み、室内の空気環境を快適にする新モデル。新「ナノイーX」により、有害物質の抑制スピードがアップ(※)。「エオリア アプリ」には、スマホのGPSで帰宅を検知し、あらかじめ部屋を快適な温度にしてくれる「快適帰宅自動オン」が搭載されました。

※:約6畳試験空間での「ナノイーX 9.6兆」と「ナノイーX 48兆」の抑制効果の比較です。【カビ菌】「ナノイーX 9.6兆」:約6時間後。「ナノイーX 48兆」:約2時間後。【花粉】「ナノイーX 9.6兆」:約12時間後。「ナノイーX 48兆」:約3時間後。【ニオイ】「ナノイーX 9.6兆」:約60分後。「ナノイーX 48兆」:約15分後。【アレル物質】「ナノイーX 9.6兆」:約12時間後。「ナノイーX 48兆」:約6時間後。

エアコンLXシリーズについて詳しく見る

 

【シーン⑧:夫婦の寝る前】ベッドルーム専用のエアコンにしたら朝活がはかどるようになった!

 

【夫婦のレポート】最近、仕事前にちょっとだけ朝活をしている。それがはかどるようになったのは寝室用エアコンのおかげかも。コロナ禍になって、枕、マットレス、ナイトウェアなど寝具関連はいろいろ買い替えたけど、一念発起して寝室用エアコンも導入して正解。エアコンが入眠から起床まできちんと温度調節をしてくれるから、夫婦ともに朝の目覚めはバッチリだ!

 

夫婦のマイブームは、寝返りなどを感知して、どれだけぐっすり眠れていたかを示す「おやすみスコア」を毎朝スマホでチェックすること。自分はただ寝ているだけなのに100点が取れたら、その日はすがすがしい気持ちでスタートできる。これって「睡眠=エンタメ」。ゲーム感覚で健康にもプラスなんて最高!

 

【このシーンで登場したIoT家電】

寝室用エアコン エオリア スリープ PXシリーズ

「ベッドサイドセンサー」を付属した寝室用エアコン。枕元に置いたセンサーと連携し、睡眠に適した温度環境を自動でコントロールしてくれます。起床後は専用アプリ「エオリアスリープ」で暑い・寒いの体感をフィードバック。その日の夜の運転に反映され、使えば使うほど就寝中の室内環境がユーザーに最適化されていきます。

エアコン エオリアスリープPXシリーズについて詳しく見る

 

IoT家電を上手に使い倒す家族の1日を覗いてみましたが、ピンときたでしょうか? 次回は違う家庭にお邪魔して、IoT家電とどのような暮らしをしているのかお届けします!

 

イラスト/千野エー 文章/卯月鮎

 

アプリは無料です。ダウンロードおよびサービスのご利用には、通信費がかかります。
すべてのスマートフォンで、アプリの動作に保証を与えるものではありません。タブレット端末には対応していません。
常時インターネット接続が可能な環境が必要です。
無線LANブロードバンドルーターが必要です。
すべての無線LANルーターについての動作保証はしていません。モバイルルーターには対応していません。
通信状況や使用状況によっては、ご利用できない場合があります。
アプリ画面のデザインは改善等のため予告なく変更する場合があります。
ご利用には、対応のIoT家電をインターネットに接続することが必要です。
 ・ご利用には、CLUB Panasonic IDが必要です。

 

CO2排出量60%削減に成功した甲子園で「エコナイター」が開催。山田杏奈さんがファーストピッチに登場

すべての照明をLED化したことで、照明起因のCO2排出量を60%削減に成功した阪神甲子園球場(以下、甲子園)。瞬時の滅点灯や1基ごとの制御に対応しているというLEDの特性を活かしたオリジナルの演出も導入され、阪神ファンはもちろん野球ファンの間で話題になっています。

 

エンターテイメント性を高めながら、脱炭素化を進展させた甲子園。その試みをアピールすべく、照明の改修を担当したパナソニックが冠協賛した「パナソニック エコナイター」が5月24日に開催されました。

 

女優の山田杏奈さんがファーストピッチセレモニーに登場!

↑ファーストピッチセレモニーで、ダイナミックな投球を披露する山田杏奈さん

 

当日のファーストピッチセレモニー(始球式)には、女優の山田杏奈さんが登場。話題の映画や舞台などへの出演が増えている、いま注目の若手女優である山田さんは、甲子園のLED照明を開発したパナソニック エレクトリックワークス社のCM(下の動画)にも出演しています。

 

山田さんが大きく振りかぶって投じた球は、ホームベース手前右でワンバウンドしてから捕手のミットに収まりました。「ノーバウンド投球をしたかった」という山田さん。しかし、マウンドからホームベースまでの18.44mという距離は「思ったより全然遠かった」そうです。

 

甲子園でのCM撮影も経験している山田さんですが、多くの観戦客がつめかけたスタジアムでのファーストピッチセレモニーは初めて。「球場に向かっている時はそうでもなかったのですが、あの場所に立った瞬間にすごく緊張しました」と語りながらも、大役をしっかり務めあげました。

 

ノーバン投球ができなかったことに悔しさをにじませた山田さんは「もしまたこういった機会があれば、次はもっと事前に実家で練習しておこうと思いました」とも語っています。彼女の次回登板でのリベンジにも期待したいところです。


 

↑新しい照明演出のなかでも山田さんが特に注目してほしいという、虎が駆ける演出。スクリーンを疾走する虎と連動して、照明塔にも虎が走ります

 

ちなみに、5月24日はセ・パ交流戦の開幕日。前半戦で苦戦を強いられている阪神タイガースにとっては、パ・リーグ首位の東北楽天ゴールデンイーグルスと対戦する大切な試合でもありました。

 

結果は、1-0というエコ(?)なスコアでタイガースが勝利。勝利した試合限定の演出がスタジアムを盛り上げました。照明塔に流れるVICTORYの文字を見られる機会が、これからもたくさん訪れることを期待しましょう。

↑タイガースが勝利すると、スクリーンに加え、照明塔にもVICTORYの文字が流れます

自動調理鍋は「王道・シンプル・割り切り…」どれがいい? 人気5モデル「操作性」の調査でベクトルが明らかに違うと判明

自動調理鍋(電気鍋・電気圧力鍋)は、材料を入れて放っておくだけで料理が仕上がる便利なアイテム。昨今はおうち時間の増加による内食ニーズも手伝って、自動調理鍋の存在感がさらに増してきています。ただ、どのモデルにどんな特徴があるのか、自分の家庭にはどのモデルが合うのか、把握できずに悩んでいる方も多いはず。そこで、編集部では自動調理鍋の人気の5モデルを集め、その実力を徹底的に調査しました。

↑今回調査した5モデル。左からアイリスオーヤマの電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3、ティファールのクックフォーミーホワイト 3L CY8701JP、シャープの水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G、パナソニックのIHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX101、象印マホービンのSTAN. 自動調理なべ EL-KA23

 

取り上げたのは、アイリスオーヤマ、シャープ、象印マホービン、ティファール、パナソニックの5モデルです。今回は各モデルで実際に調理し、「操作性」の違いをチェック。マイナーな部分ではありますが、各モデルまったく違う方向性を目指していることから、調査の結果、極めて大きな違いがあることが判明。以下で詳しくお伝えしていきます!

↑今回は、5人のメンバーで自動調理鍋を調査。左から、フードアナリストの中山秀明(筆者)、家電担当の小林史於、編集長の山田佑樹、動画担当の小山雅斗、調理家電担当の松永舞香

 

【今回テストした5機種はコチラ】

エントリーその1

ヘルシーメニュー52種類を搭載し、合計カロリーからメニュー検索ができる

アイリスオーヤマ

電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3

実売価格2万1780円(税込・以下同)

圧力調理や無水調理などの6種類の調理方法が可能な電気圧力鍋。「低糖質」「塩分控えめ」「高たんぱく質」「食物繊維」「低カロリー」「発酵」「糖質カット」などのヘルシーメニュー52種類を搭載し、全108種類のメニューから選択して自動で調理できます。自動メニューを選択する際、合計カロリーから検索する機能も搭載。「なべモード」を使用することで「グリル鍋」としても使用でき、卓上で鍋料理も可能です。

 

エントリーその2

「まぜ技ユニット」の進化で、泡立てや食材をつぶす工程が可能に

シャープ

水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G

実売価格7万7000円

食材の水分を活用した調理で、栄養素を多く残す「無水調理」が可能なほか、加熱の進行に合わせてかき混ぜを行う「まぜ技ユニット」を搭載。「まぜ技ユニット」は最大回転スピードを約2倍にアップさせ、クリームの泡立てができるほか、かき混ぜのプログラムが進化したことで、食材のつぶしや卵の溶きほぐしなども可能になりました。 無線LAN接続でクラウドから新たなメニューをダウンロード可能で、500以上のクラウドメニューからユーザーごとの使用状況に応じたおすすめメニューを提案してくれるのが便利。本体幅を約13%削減した新デザインを採用し、省スペース化を実現しています。

 

エントリーその3

蓄熱性の高い「ホーローなべ」を採用し、素材のおいしさを引き出す

象印マホービン

STAN. 自動調理なべ EL-KA23

実売価格3万3000円

シンプルな操作性と生活に溶け込むデザインを目指した家電シリーズ「STAN.」の自動調理鍋。「カレー/シチュー」「スープ」「煮物」「米調理」は、材料を入れて作りたいレシピのコースを選ぶだけで調理できます。内鍋には蓄熱性が高く、素材のおいしさを引き出す「ホーローなべ」を採用。なべはガスコンロの直火にかけられるうえ、付属のふたを使用して鍋ごと冷蔵庫で保存できるのが便利です。食材の水分のみで調理する「無水調理」や、ジッパーつき食品保存袋を活用して同時に最大2品まで簡単調理ができる「パック調理」も可能。

 

エントリーその4

193種類の時短レシピを含む210種類ものレシピを内蔵

ティファール

クックフォーミー ホワイト 3L CY8701JP

実売価格3万9700円

内蔵レシピ210種類を誇る電気圧力鍋。圧力調理時間15分以内の時短レシピ(※)を193種類搭載しており、予熱時間も早いため時短調理が可能です。圧力調理後は、自動で排気してくれるのがうれしいところ。内蔵レシピから作りたい料理を選ぶと、本体の液晶画面に食材・分量・調理手順を表示してくれるのが便利です。マニュアル操作の調理方法を組み合わせて、自由にオリジナルの調理レシピを作ることも可能。「クックフォーミー専用アプリ」を活用すれば、調理手順の確認や献立の選択、買い物リストの作成も簡単です。

※:加圧時間は食材を切るなどの準備時間と予熱時間は含みません

 

エントリーその5

アプリで自分仕様にアップデートできる炊飯&調理器

パナソニック

IHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX101

実売価格4万2900円

調理機能も備えた IoT対応の炊飯器。炊飯コースは、「キッチンポケット」アプリで25通りから3つのコースを選び、本体に登録して使用するため、シンプルな操作が可能です。炊飯コースはアプリで簡単に入れ替えることができます。調理専用プログラムも搭載しており、アプリからレシピを送信すれば、食材をセットするだけでほったらかしでスープや煮込み料理、ケーキなど多様なメニューを調理できます。調理レシピは発売時の10種類に加え、食のセレクトショップ「DEAN & DELUCA」監修メニューを含む新レシピを随時配信。

 

【調査内容】操作や検索のしやすさ、手順のわかりやすさをチェック!

まずは、ディスプレイの視認性やボタンなどの操作のしやすさをチェック。続いて探しているメニューや機能にスムーズにアクセスできるか、検索のしやすさをチェックしつつ、メニュー検索のパターンの豊富さについて確認。このほか、調理手順がわかりやすいかどうかを確認しました。専用のアプリがある場合は、アプリの検索・操作のしやすさや拡張性も調査しています。

 

【エントリーその1】アイリスオーヤマ 電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3

多様な機能を本体だけでスムーズに操作できる

専用のアプリはナシ。メニュー検索などの操作は、前面の液晶パネルを見ながら木目調のダイヤルと「決定」「戻る」など4つのボタンで行います。ダイヤルなのでサクサクと選択ができ、その動きもスムーズ。パネルの大きさも十分です。

↑基本的なレシピは「自動メニュ―」に登録されており、全108種(ヘルシーメニュー52種+通常メニュー56種)の料理が選べます。このほか「手動メニュー」、よく使うレシピを登録できる「お気に入り」、内鍋の汚れやにおいを落とす「お手入れ」、代表的なメニューだけを表示する「かんたんモード」、レシピサイトのQRコードを表示する「レシピサイト」を用意

 

また、メニューは「カテゴリーで選ぶ」「五十音順で選ぶ」「食材で選ぶ」「レシピ番号で選ぶ」(番号は付属のレシピブック参照)など様々な方法で検索できるのが便利。なかでも、「カロリーで選ぶ」は“ヘルシープラス”というモデル名にも通じる、本機の独自性といえるでしょう。

↑自動メニューを「カロリーで選ぶ」機能がユニーク

 

詳細な作り方はレシピブックと公式サイトに掲載。分量も工程の順番も本体の操作に沿ってわかりやすく書かれているので、迷わず調理できます。

「専用アプリやメニュー提案機能などはないですが、本体だけでシンプルに使いたい人にはうれしいですね」(小山)

 

「ダイヤルが使いやすく、検索もスムーズ。説明書を見なくても多様な機能を選べる、親切な設計だと思います」(山田)

 

【エントリーその2】シャープ 水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G

アプリやクラウドサービスと連動した拡張性が光る

「ホットクック」の液晶パネルの文字は大きめで視認性がよく、使用頻度の高いボタンは大きくなっているなど、使い勝手を高める配慮は見事です。ボタンのタッチも違和感なく反応し、パネル回りにも王道感アリ。このパネルを見ながら、主に上下キーと「スタート/決定キー」で操作します。

 

メニューの検索手段は「カテゴリーで探す」「食材で探す」「予約メニューから探す」「メニュー番号で探す」「最近作ったメニュー」と豊富に用意。145(自動133+手動12)のメニューのなかから、スムーズに選べます。

↑「メニューを選ぶ」「手動で作る」「ダウンロードメニュー」といった調理機能のほか、「あたため直し」「お手入れ」「設定」モードも備えています。なお、無線LAN接続時にお知らせがあると、「COCORO KITCHEN」のランプが点滅

 

本体だけで操作できるのはもちろん、アプリ「COCORO HOME」および、クラウドサービス「COCORO KITCHENレシピサービス」と組み合わせてメニューをダウンロードできるIoT仕様になっているのも大きな特徴

 

ブラウザでアクセスできるクラウドサービス「COCORO KITCHENレシピサービス」は、オススメメニューを提案してくれるうえ、ホットクックユーザーの人気ランキングや食の興味など、様々な切り口からメニュー検索できるのがうれしいところ。随時レシピが追加されていき、ダウンロードすることでレパートリーが広がるのも魅力です。

↑「COCORO KITCHENレシピサービス」では、「調理中」や「急上昇ランキング」などが表示され、メニュー選びの参考になります

「ホットクックは自動調理鍋のパイオニアなだけに、よく考えられているなと感じます。メニュー数が豊富なのに検索でつまずかないし、アプリと連動した拡張性も優秀。さすがですね」(小林)

 

「COCORO KITCHENレシピサービスでは、ほかのユーザーがどんな料理を作っているかがわかるから、参考になるんですよね。このほかレシピ投稿できる『ホットクック部』やオンライン講座『ヘルシオ教室』など、コミュニティ的な要素があるのも面白いと思います」(山田)

 

【エントリーその3】象印マホービン STAN. 自動調理なべ EL-KA23

自動メニューがないぶん操作はシンプル

「STAN.」は、天面の液晶パネルとボタンで操作するタイプ。パネルは横に細長い設計で温度と時間を表記する数字の部分は大きく、それ以外の文字は小さめで、電源オフ時には時計としての機能を果たしています。各ボタンは「保温/取り消し」「予約」「スタート/再加熱」の3つが大きめ。押し心地はスムーズですが、「戻る」や上下のボタンがないので、数字の設定などで狙った位置を超えてしまった場合は後戻りができず、やり直す必要があるのが少し面倒でした。

 

パネルには、あらかじめ「カレー/シチュー」「スープ」「煮物」といったカテゴリーが最初からすべて表示されています。そこからひとつ選んだのちに時間(メニューによっては温度も)を設定し、「スタート/再加熱」ボタンで調理を開始。

↑調理する際は、カテゴリー→時間(メニューによっては温度も)→決定と3ステップ。慣れるまでは、付属のレシピブックや公式サイトを見ながら操作することになるでしょう

 

自動メニューが本体にあらかじめ登録されているわけではなく、調理時間なども入力する必要がありますが、慣れてしまえば実にシンプル。ワンタッチでダイレクトにメニューを選びたい人と、ここは好みが分かれる部分かもしれません。

 

なお、アプリはないものの、公式サイトにはレシピブック掲載の33レシピに加え、公式サイトのオリジナルレシピ98種類のメニューを掲載(ミールキットを除く・2022年4月時点)。食材からレシピ検索ができるほか、特集記事や著名人ユーザーの声がまとまっていて、よりよいライフスタイルを提案する構成となっています。

↑公式サイトのレシピ検索で「じゃがいも」を検索した例

 

「自動メニューがプログラムされてないぶん、メニュー検索の必要すらナシ。調理できるカテゴリがあらかじめ一覧表示されているので、ある意味わかりやすいです。こういう割り切り方もアリですね」(松永)

 

「慣れちゃえば、むしろこのシンプルさは使いやすいのかも。アプリ連携やメニュー提案機能などはないんですが、スタイリッシュな公式サイトでレシピを検索するのも楽しいです」(山田)

 

【エントリーその4】ティファール クックフォーミー ホワイト 3L CY8701JP

レシピ本要らずの「ナビするレシピ」が活躍

「クックフォーミー」は前面のカラー液晶と、OKボタン付きのダイヤルで操作します。検索カテゴリーは「材料」「レシピ」「マニュアル調理」「お気に入り」があり、メインとして使うのは「レシピ」になります。というのも、「材料」は「芋類」か「炊飯」しかないからです。

 

また、内蔵レシピ数が210と豊富な一方で「メニュー番号で探す」のような機能はなく、レシピ検索時は「メインディッシュ」→「豚の角煮」といった流れでカテゴリーから検索する必要があります。頻繁に作る料理は「お気に入り」に登録するといいでしょう。

 

本機には液晶パネルに食材や分量、調理手順も表示してくれる「ナビするレシピ」という機能があり、付属のレシピブックがなくても下準備から調理までを行うことが可能。これにより、レシピブックを見なくても調理できるため、迷うことはありません。一方で、下準備はできたか、フタは閉めたか、など確認のフローが多く、都度OKボタンを押して進めていくので、煩わしいと感じる人がいるかも。

↑パネルはカラー液晶。イラスト付きの「ナビするレシピ」で調理工程を表示する点もユニークです

 

なお、本体とリンクすることはありませんが、専用アプリ「クックフォーミー」が用意されているのもポイント。食材やレシピ名からの検索が可能で、季節やイベント系レシピを掲載するなど、献立選びやメニュー作りをサポートしてくれます。

↑アプリのレシピ検索画面。冷蔵庫にある食材からレシピ検索することもできます

 

「本体の『材料』からもっとメニューが選べたらいいな、と思いましたが、そこはアプリで検索してね、という考えなのでしょう。確かに、アプリでの検索が快適なので不自由は感じないですね」(小林)

 

「同梱レシピブックには、ほぼカテゴリと材料のみの掲載。本体に『ナビするレシピ』があるので、それで十分ということですね。レシピブックを見るのが煩わしいという人にはオススメかも」(小山)

 

【エントリーその5】パナソニック IHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX101

スマホアプリから検索&操作するIoT仕様

「ライス&クッカー」は、天面に浮き上がるように表示されたボタンに触れて操作するタッチパネル式を採用。操作が可能なボタンだけ表示されることや、独自のステータス表記(炊飯調理時は「Co」、お手入れ機能時は「CL」等)など、慣れるまではわかりづらさがありますが、使わないときに存在を消すことから生まれる引き算の美学は実にスタイリッシュ。スマホアプリを重視している点などからも、若者がコアターゲットであることがうかがえます。

↑スタイリッシュな天面ディスプレイ

 

基本的に専用のスマホアプリ「キッチンポケット」を駆使して操作するので、本体パネルはほとんど使いません。ふだんスマホを扱うのと同じ感覚で、写真やメニュー名を見ながら検索、決定、本体に送信という手順です。よって、スマホを使い慣れている人ならスムーズに操作できるでしょう。アプリには自動調理メニューが複数ラインナップ(2022年5月12日現在で28種類)。なおかつ今後もレシピは追加されていくので、拡張性も期待できます。

↑例えばカレーなら、「キッチンポケット」の「カレー」レシピを選び「炊飯器へ送信」ボタンを押して準備完了。その後、「ライス&クッカー」の「炊飯」ボタンを押すことで本体が送信内容を承諾し、調理が始まります

 

アプリ内の調理カテゴリーは「炊飯コース」と「調理コース」に分かれています。「炊飯コース」では炊飯だけで25種の炊き分けが可能。「調理コース」では「自動」と「手動」があり、「自動」に用意されたなかから直感的にメニューを選び、本体に送信して調理するという流れです。なお、本機にレシピブックは付属しませんが、これもスマホアプリで使うことを想定しているからでしょう。

↑自動調理のレシピ。写真付きで選びやすいです

 

「徹底してアプリに振り切っているのが潔いですね。操作はほぼスマホで完結するので、スマホネイティブ世代はこちらのほうが使いやすいはず」(山田)

 

「レシピブックが付属しませんが、不自由は感じません。自動メニューの数は現時点でそれほど多くはないですが、食のセレクトショップ『DEAN & DELUCA』とのコラボメニューもありますし、今後はどんな新メニューが配信されるのか楽しみです」(松永)

 

【操作性の調査のまとめ】

●アイリスオーヤマ「電気圧力鍋ヘルシープラス」は豊富な検索手法とダイヤルで使い勝手は良好。操作性や視認性にも大きな死角はナシ。アプリこそないものの、内蔵メニューも十分な数を網羅しており、特にエントリー層にオススメできます。

 

●シャープ「ホットクック」は、大きめの文字と反応の良いボタンを備えた王道タイプ。検索手段が豊富で、アプリやクラウドと連動した拡張性も優秀。ユーザー間のコミュニティも充実しており、“全部盛り”の操作性を求めるユーザーにイチオシ。

 

●象印マホービン「STAN.」はワンタッチの自動メニュー登録がなく、カテゴリー選択と調理時間の手動設定が必要。そのぶん操作性はシンプルでわかりやすいです。レシピブックを参照することに抵抗がない人、操作のわかりやすさを求める人にオススメ。

 

●ティファール「クックフォーミー」は本体のカテゴリーから自動メニューを探すタイプ。アプリでのメニュー検索も快適。「ナビするレシピ」があるのでレシピブックを読むことが煩わしい人や、手順ひとつひとつを確認しながら作りたい慎重派にぴったり。

 

●パナソニック「ライス&クッカー」はアプリ使用を前提とした割り切った仕様で、本体での操作はほとんどナシ。アプリで直感的にメニューが検索でき、追加メニューが配信されるなど拡張性が期待できます。スマホの扱いに慣れた若年層のユーザー向け。

 

次回は「独自機能」を調査していきます。

撮影/中田 悟

「ウマいごはんが炊ける自動調理鍋」はどれ? 人気5モデル全部炊いて徹底チェック!

自動調理鍋(電気鍋・電気圧力鍋)は、材料を入れて放っておくだけで料理が仕上がる便利なアイテム。昨今はおうち時間の増加による内食ニーズも手伝って、自動調理鍋の存在感がさらに増してきています。ただ、どのモデルにどんな特徴があるのか、自分の家庭にはどのモデルが合うのか、把握できずに悩んでいる方も多いはず。そこで、編集部では自動調理鍋の人気の5モデルを集め、その実力を徹底的に調査しました。

↑今回調査した5モデル。左からアイリスオーヤマの電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3、ティファールのクックフォーミーホワイト 3L CY8701JP、シャープの水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G、パナソニックのIHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX101、象印マホービンのSTAN. 自動調理なべ EL-KA23

 

取り上げたのは、アイリスオーヤマ、シャープ、象印マホービン、ティファール、パナソニックの5モデル。今回は、各モデルで実際に炊飯し、味や食感の傾向、炊飯器としての実用性についてお伝えします!

↑今回は、5人のメンバーで自動調理鍋を調査。左から、フードアナリストの中山秀明(筆者)、家電担当の小林史於、編集長の山田佑樹、動画担当の小山雅斗、調理家電担当の松永舞香

 

【今回テストした5機種はコチラ】

エントリーその1

ヘルシーメニュー52種類を搭載し、合計カロリーからメニュー検索ができる

アイリスオーヤマ

電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3

実売価格2万1780円(税込・以下同)

圧力調理や無水調理などの6種類の調理方法が可能な電気圧力鍋。「低糖質」「塩分控えめ」「高たんぱく質」「食物繊維」「低カロリー」「発酵」「糖質カット」などのヘルシーメニュー52種類を搭載し、全108種類のメニューから選択して自動で調理できます。自動メニューを選択する際、合計カロリーから検索する機能も搭載。「なべモード」を使用することで「グリル鍋」としても使用でき、卓上で鍋料理も可能です。

 

エントリーその2

「まぜ技ユニット」の進化で、泡立てや食材をつぶす工程が可能に

シャープ

水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G

実売価格7万7000円

食材の水分を活用した調理で、栄養素を多く残す「無水調理」が可能なほか、加熱の進行に合わせてかき混ぜを行う「まぜ技ユニット」を搭載。「まぜ技ユニット」は最大回転スピードを約2倍にアップさせ、クリームの泡立てができるほか、かき混ぜのプログラムが進化したことで、食材のつぶしや卵の溶きほぐしなども可能になりました。 無線LAN接続でクラウドから新たなメニューをダウンロード可能で、500以上のクラウドメニューからユーザーごとの使用状況に応じたおすすめメニューを提案してくれるのが便利。本体幅を約13%削減した新デザインを採用し、省スペース化を実現しています。

 

エントリーその3

蓄熱性の高い「ホーローなべ」を採用し、素材のおいしさを引き出す

象印マホービン

STAN. 自動調理なべ EL-KA23

実売価格3万3000円

シンプルな操作性と生活に溶け込むデザインを目指した家電シリーズ「STAN.」の自動調理鍋。「カレー/シチュー」「スープ」「煮物」「米調理」は、材料を入れて作りたいレシピのコースを選ぶだけで調理できます。内鍋には蓄熱性が高く、素材のおいしさを引き出す「ホーローなべ」を採用。なべはガスコンロの直火にかけられるうえ、付属のふたを使用して鍋ごと冷蔵庫で保存できるのが便利です。食材の水分のみで調理する「無水調理」や、ジッパーつき食品保存袋を活用して同時に最大2品まで簡単調理ができる「パック調理」も可能。

 

エントリーその4

193種類の時短レシピを含む210種類ものレシピを内蔵

ティファール

クックフォーミー ホワイト 3L CY8701JP

実売価格3万9700円

内蔵レシピ210種類を誇る電気圧力鍋。圧力調理時間15分以内の時短レシピ(※)を193種類搭載しており、予熱時間も早いため時短調理が可能です。圧力調理後は、自動で排気してくれるのがうれしいところ。内蔵レシピから作りたい料理を選ぶと、本体の液晶画面に食材・分量・調理手順を表示してくれるのが便利です。マニュアル操作の調理方法を組み合わせて、自由にオリジナルの調理レシピを作ることも可能。「クックフォーミー専用アプリ」を活用すれば、調理手順の確認や献立の選択、買い物リストの作成も簡単です。

※:加圧時間は食材を切るなどの準備時間と予熱時間は含みません

 

エントリーその5

アプリで自分仕様にアップデートできる炊飯&調理器

パナソニック

IHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX101

実売価格4万2900円

調理機能も備えた IoT対応の炊飯器。炊飯コースは、「キッチンポケット」アプリで25通りから3つのコースを選び、本体に登録して使用するため、シンプルな操作が可能です。炊飯コースはアプリで簡単に入れ替えることができます。調理専用プログラムも搭載しており、アプリからレシピを送信すれば、食材をセットするだけでほったらかしでスープや煮込み料理、ケーキなど多様なメニューを調理できます。調理レシピは発売時の10種類に加え、食のセレクトショップ「DEAN & DELUCA」監修メニューを含む新レシピを随時配信。

 

ごはんの味・食感と炊飯器としての実用性をチェック!

家電の設置スペースが限られている家庭では、自動調理鍋を炊飯器としても使いたいニーズがあるはず。そこで、各モデルで炊いたごはんの食感や甘み、粒立ちなどの違いをチェック。併せて炊飯器としての実用性があるか(簡単に炊飯できるか、鍋のお手入れがカンタンか)を調査しました。

 

【エントリーその1】アイリスオーヤマ 電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3

弾力と粘りがちょうど良いオールマイティなごはん

↑炊飯は「自動メニュー」→「レシピ番号で選ぶ」→レシピ番号「32」と選び、「決定」で調理開始。70分で炊き上がります

 

「電気圧力鍋ヘルシープラス」には「白米」「低糖質米」「玄米」「赤飯」「炊き込みご飯」と数種の炊飯モードがあり、そのなかの「白米」で炊飯。炊きあがったごはんの食感はやわらかめで、粘りも強め。甘みも感じられ、オールマイティなごはんが炊けるという印象です。

「弾力と粘りがちょうど良くてバランスが取れています。満足感もありますね」(山田)

↑粒立ち良好。ふっくらとした、やわらかそうなルックスです

 

なお、本機はフタが丸ごと取れる構造なので、開ける際に内側に付いた蒸気の水滴がこぼれないよう注意が必要。内鍋が軽く本体に固定されていないため、しゃもじでごはんを混ぜるとき、内鍋が回ってしまうことがありました。

 

【エントリーその2】シャープ 水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G

あっさりしていてやわらかく、素朴な味わい

↑「手動で作る」→「ごはんを炊く」→「合数を選択」→「調理を開始する」→「スタート」で炊飯開始。調理時間の目安は、1&2合は約50分、3&4合は約55分、5合は約60分です

 

お米の量によって調理時間が変わる「ホットクック」は、手動で炊飯しますが、操作はシンプル。炊きあがったごはんはもっちりしていてやわらかめ。粘着力がやや強く、粒立ちはあまり感じられません。

「あっさりしていてやわらかく、素朴な味わいですね。かつての給食のごはんを思い出すような……。好き嫌いが分かれる味かもしれません」(小林)

↑粒はしっかりめの見た目ですが、意外にもちもちしていてやわらかめでした

 

【エントリーその3】象印マホービン STAN. 自動調理なべ EL-KA23

ふっくら、もっちりとしていて甘味も豊か

↑「コース」→「米調理」を選び、「時」キーで「1時間」に設定。「スタート / 再加熱」で炊飯が始まります

 

お米専用の「米調理」に、調理時間や温度設定を組み合わせることで白米やおかゆなど様々な米料理を作れる「STAN.」。シンプルなごはんは約1時間で炊き上がります。食感はふっくら、もっちりとして粒立ちも良好。甘みも豊かで高評価でした。

「適度な弾力で、口のなかでふんわりほぐれる感じ。さすが、炊飯器も強い象印。おいしいです!」(山田)

なお、ホーロー鍋の内側がコーティングされておらず、ごはんがくっつく点に注意が必要です。

↑ツヤがあって、ふっくらとしたルックス。粒立ちも見事です

 

【エントリーその4】ティファール クックフォーミー ホワイト 3L CY8701JP

カレーやチャーハンに合いそうな硬めの食感

↑「材料」→「米」→「白米」→「合数」の4ステップで炊飯がスタート。浸水や蒸らしを含め、60分弱で炊き上がります

 

「クックフォーミー」は「材料」メニューのなかに炊飯レシピがあり、「白米」のほか「白米がゆ」「玄米」「もち米」などを用意。米の浸水に30分、炊き上がり後の蒸らしに15分かかるものの、予熱10分、加圧3分でパワフルに炊くのが特徴です。食感はかなりパラッとしたタッチ。硬めが好きな編集部員からは特に好評でした。

「硬めなぶん粒がよく立っていて、しっかり噛みごたえがあります。カレーライスやチャーハンなどによく合いそう。甘みは普通ですね」(小山)

↑見た目もソリッドな印象。本機で作った先述のサラッとしたカレーには、実によく合う食感でした

 

【エントリーその5】パナソニック IHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX1

上品な甘味が感じられ、粒立ちの良さはバツグン

↑「銀シャリ」コースを選び「炊飯」を押してスタート。約52分で炊き上がります

 

25通りの炊飯コースのなかから、「銀シャリ」を選択して炊飯。炊飯に軸足を置いているだけあって、同社の高級炊飯器に搭載されている「ダイヤモンド竈釜」と「おどり炊き(大火力IH)」を搭載しており、その上品な味や粒立ちの良い食感には感動の声が上がりました。

「ほどよい甘みがあって、弾力もちょうどいい。粒立ちはバツグンで、口のなかでひと粒ひと粒がパラッとほぐれていきます。これはウマい!」(山田)

↑ふっくらとした見た目で、ツヤも上々

 

ごはんの味と食感の傾向まとめ

●「電気圧力鍋ヘルシープラス」は、やわらかめで粘りも強めのオールマイティなごはんが炊ける

●「ホットクック」はもっちりして粘りが強い仕上がり

●「STAN.」は甘みと弾力が豊かで、口のなかでふんわりほぐれる粒立ちも魅力

●「クックフォーミー」は、パラッと硬めで、噛み応えもしっかりした炊き上がり

●「ライス&クッカー」は上品な甘さと粒立ちが際立つ、ワンランク上の炊きあがり

撮影/中田 悟

※本稿は5月1日に公開した 自動調理鍋の「味と食感」はどう違う? 人気5モデルを3つのメニューで徹底調査! を再構成した記事です

「豚角煮が極上すぎた自動調理鍋」はどれだ? 人気5モデルで徹底調査してみた

自動調理鍋は、材料を入れて放っておくだけで料理が仕上がる便利なアイテム。昨今はおうち時間の増加による内食ニーズも手伝って、自動調理鍋の存在感がさらに増してきています。ただ、どのモデルにどんな特徴があるのか、自分の家庭にはどのモデルが合うのか、把握できずに悩んでいる方も多いはず。そこで、編集部では自動調理鍋の人気の5モデルを集め、その実力を徹底的に調査しました。

↑今回調査した5モデル。左からアイリスオーヤマの電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3、ティファールのクックフォーミーホワイト 3L CY8701JP、シャープの水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G、パナソニックのIHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX101、象印マホービンのSTAN. 自動調理なべ EL-KA23

 

取り上げたのは、アイリスオーヤマ、シャープ、象印マホービン、ティファール、パナソニックの5モデル。今回は、各モデルで豚の角煮を実際に調理し、味や食感の傾向の違いをお伝えします!

↑今回は、5人のメンバーで自動調理鍋を調査。左から、フードアナリストの中山秀明(筆者)、家電担当の小林史於、編集長の山田佑樹、動画担当の小山雅斗、調理家電担当の松永舞香

 

【今回テストした5機種はコチラ】

エントリーその1

ヘルシーメニュー52種類を搭載し、合計カロリーからメニュー検索ができる

アイリスオーヤマ

電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3

実売価格2万1780円(税込・以下同)

圧力調理や無水調理などの6種類の調理方法が可能な電気圧力鍋。「低糖質」「塩分控えめ」「高たんぱく質」「食物繊維」「低カロリー」「発酵」「糖質カット」などのヘルシーメニュー52種類を搭載し、全108種類のメニューから選択して自動で調理できます。自動メニューを選択する際、合計カロリーから検索する機能も搭載。「なべモード」を使用することで「グリル鍋」としても使用でき、卓上で鍋料理も可能です。

 

エントリーその2

「まぜ技ユニット」の進化で、泡立てや食材をつぶす工程が可能に

シャープ

水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G

実売価格7万7000円

食材の水分のみで調理し、栄養素を多く残す「無水調理」が可能なほか、加熱の進行に合わせてかき混ぜを行う「まぜ技ユニット」を搭載。「まぜ技ユニット」は最大回転スピードを約2倍にアップさせ、クリームの泡立てができるほか、かき混ぜのプログラムが進化したことで、食材のつぶしや卵の溶きほぐしなども可能になりました。 無線LAN接続でクラウドから新たなメニューをダウンロード可能で、500以上のクラウドメニューからユーザーごとの使用状況に応じたおすすめメニューを提案してくれるのが便利。本体幅を約13%削減した新デザインを採用し、省スペース化を実現しています。

 

エントリーその3

蓄熱性の高い「ホーローなべ」を採用し、素材のおいしさを引き出す

象印マホービン

STAN. 自動調理なべ EL-KA23

実売価格3万3000円

シンプルな操作性と生活に溶け込むデザインを目指した家電シリーズ「STAN.」の自動調理鍋。「カレー/シチュー」「スープ」「煮物」「米調理」は、材料を入れて作りたいレシピのコースを選ぶだけで調理できます。内鍋には蓄熱性が高く、素材のおいしさを引き出す「ホーローなべ」を採用。なべはガスコンロの直火にかけられるうえ、付属のふたを使用して鍋ごと冷蔵庫で保存できるのが便利です。食材の水分のみで調理する「無水調理」や、ジッパーつき食品保存袋を活用して同時に最大2品まで簡単調理ができる「パック調理」も可能。

 

エントリーその4

193種類の時短レシピを含む210種類ものレシピを内蔵

ティファール

クックフォーミー ホワイト 3L CY8701JP

実売価格3万9700円

内蔵レシピ210種類を誇る電気圧力鍋。圧力調理時間15分以内の時短レシピ(※)を193種類搭載しており、予熱時間も早いため時短調理が可能です。圧力調理後は、自動で排気してくれるのがうれしいところ。内蔵レシピから作りたい料理を選ぶと、本体の液晶画面に食材・分量・調理手順を表示してくれるのが便利です。マニュアル操作の調理方法を組み合わせて、自由にオリジナルの調理レシピを作ることも可能。「クックフォーミー専用アプリ」を活用すれば、調理手順の確認や献立の選択、買い物リストの作成も簡単です。

※:加圧時間は食材を切るなどの準備時間と予熱時間は含みません

 

エントリーその5

アプリで自分仕様にアップデートできる炊飯&調理器

パナソニック

IHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX101

実売価格4万2900円

調理機能も備えた IoT対応の炊飯器。炊飯コースは、「キッチンポケット」アプリで25通りから3つのコースを選び、本体に登録して使用するため、シンプルな操作が可能です。炊飯コースはアプリで簡単に入れ替えることができます。調理専用プログラムも搭載しており、アプリからレシピを送信すれば、食材をセットするだけでほったらかしでスープや煮込み料理、ケーキなど多様なメニューを調理できます。調理レシピは発売時の10種類に加え、食のセレクトショップ「DEAN & DELUCA」監修メニューを含む新レシピを随時配信。

肉の柔らかさや味のしみ込み具合をチェック!

豚の角煮は肉を分厚く切る料理だけあって、肉の柔らかさや味のしみ込み具合に差が出るので、その点を重点的にチェック。調理時間もチェックしました。

 

【エントリーその1】アイリスオーヤマ 電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3

調理工程はいたってシンプル。約1時間で完成

「電気圧力鍋ヘルシープラス」の角煮は、シンプルな工程でほったらかしで調理できます。具材を鍋に入れたら、真ん中に1cmの穴をあけたアルミホイルで落としぶたをしてセット完了。フタをして、「自動メニュー」→「レシピ番号で選ぶ」→「1」(豚の角煮のプログラム)を選択すればOK。

↑具材は豚バラブロック、長ねぎ、しょうが。酒、みりん、しょうゆ、砂糖、水で煮込んでいきます

 

↑トータルの調理時間は約1時間で完成。煮汁に濁りはあまりなく、比較的ライトなルックスです

 

圧力調理でしっかり加熱され、脂身のコクが際立つ味

↑盛り付けた様子。肉の色は薄めで、煮汁に染み出た脂はきめが細かいです

 

肉に対する野菜や調味料の分量にもよるのか、肉自体の味は比較的あっさり。ただ、圧力調理と落しぶたの効果で肉にしっかり熱が入っており、肉汁があってうまみも豊かに感じました。

「赤身の部分は少し硬いかな。味のしみこみはそれほどありませんが、甘みが強く、脂のコクを感じる味わいです」(小林)

「“ほろほろ”とまではいかないものの、脂身はやわらかくてジューシーでした」(松永)

↑肉はしっかり加熱されており、圧力調理の実力の高さを感じました

 

【エントリーその2】シャープ 水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G

一度肉の油抜きを行うトータル90分の調理

豚の角煮には「まぜ技ユニット」は不要。ただ、肉の油抜きの工程を推奨しているため、二段階調理となります。ほったらかしで作れたカレーとは、ここが大きな違いだといえるでしょう。

↑豚の角煮には「まぜ技ユニット」を使いません。豚バラブロック、白ねぎの青い部分、しょうが、水を入れ、まずは肉の油抜きの下ごしらえをします

 

まずは味付けせずに加熱して、肉の油分やアクを取ります。そのため機器の設定も、「手動で作る」→「スープを作る(まぜない)」→「約30分」→「調理を開始する」という工程でいったん水で煮込みます。

 

第一段階が終わったら内鍋を軽く洗い、油抜きした肉と調味料(酒、しょうゆ、砂糖、水)に加えて、にんにくとしょうがも投入。「メニューを選ぶ」→「メニュー番号で探す」→「No.068(豚の角煮)」→「調理を開始する」で本調理開始(「カテゴリーから探す」などでもOK)。トータルで約90分かかりました。

↑完成。肉の分量が多いレシピのため、肉の存在感があっておいしそうです

 

肉本来のうまみが味わえる満足度の高い仕上がり

↑分厚くカットした肉が特徴。とはいえにんにくが入るので、香りにはパンチがあります

 

肉が主張するダイナミックな味わい。肉本来のうまみに煮汁の味が適度に染み込んだおいしさで、一晩ほど煮汁に漬けこんでおけば、さらに味がしみるのが想像できます。編集部員からは、満足度の高さと油抜きの効果を実感する声も。

「油抜きをしているぶん、肉のうまみと煮汁の味がうまく一体化してますね。にんにくの力強さもしっかり感じられます」(山田)

「これだけぶ厚いのに、肉のやわらかさや煮汁のしみ具合も十分。バランスの取れた味です」(小林)

↑大きな肉は迫力満点。しっかり火が通っており、肉のほぐれ感も上々です

 

【エントリーその3】象印マホービン STAN. 自動調理なべ EL-KA23

肉の油抜きありで合計95分のこだわり調理

「STAN.」の角煮も「ホットクック」同様に、油抜きを推奨。本体の操作は、油抜きと本調理でそれぞれ行うため、カレーの調理ほどスムーズではありません。手間があるぶん、おいしさにこだわっているということでしょう。

 

まずは鍋に豚バラ肉と水を入れてセット。「コース」→「温度調理」→「調理温度」→「100℃」に設定し、「分」を「15分」に設定して「スタート / 再加熱」ボタンをオンにします。この工程で豚肉の油とアクを抜き、鍋を軽く洗ってから本調理へ。

 

油抜きをした豚肉のほか、昆布、長ねぎ、しょうが、調味料(酒、しょうゆ、砂糖、水を入れて)を入れてセット。「コース」→「煮物」→「時」「分」を「1時間20分」に設定→「スタート / 再加熱」ボタンで煮込み調理を始めます。

↑15分の一次調理と、1時間20分の二次調理で、合計は95分。油抜きをした効果で、アクや濁りはほとんど出ていません

 

肉質がほろほろで、うまみの複層性を感じる

↑余計な脂が落とされた、という表現がよく似合う、すっきりとしたルックス。時間が経っても煮汁の表面に白く浮く脂の量が少なく、手間をかけたかいがあったと感じました

 

昆布をはじめ、素材のうまみの複層性を感じるレベルの高い味。長時間じっくり火を入れているからか、赤身の部分でもしっとりやわらかく、弾力も申し分ありません。調理はややハードルが高いものの、その味わいには編集部一同が感動していました。

「肉質がほろほろで、口に入れるとろろける! レベチな角煮です!」(小山)

「ベタッとした重さがなくて、味わいはどこかやさしくまろやか。小料理屋の一品を思わせる、上品な角煮ですね」(山田)

↑ほろほろの肉に上品な味がしみ込んだ、ハイクオリティな味。手間と時間はかかるものの、格別のおいしさです

 

【エントリーその4】ティファール クックフォーミー ホワイト 3L CY8701JP

30分のほったらかしで作れるカンタン調理

カレーでは炒める工程があった「クックフォーミー」ですが、角煮はほったらかしで完成。具材を入れ、レシピを検索したらほったらかしで作れます。

 

操作は、「レシピ」→「メインディッシュ」→「豚肉の角煮」→「2人分」と選択。調理時間や下準備の一覧などを確認してOKボタンを押したら準備完了です。フタを閉めて固定し、予熱を経て圧力調理がスタート。このまま待てば約30分でスピーディに完成します。

↑具材は豚バラブロック、ねぎの青い部分、しょうが。しょうゆ、砂糖、みりん、酒、水で調味します

 

↑圧力調理時間15分で完成。さすがは圧力鍋です

 

肉と煮汁の味をストレートに感じるおいしさ

↑脂は多めに浮いてきますが、濁りやアクはそこまで多くありません

 

調理時間が短いため、味の染み込み具合は弱めですが、肉と煮汁の味をストレートに感じるおいしさ。時間をかける余裕がないときはオススメだという意見が上がりました

「欲をいえばもっとやわらかいほうがいいけど、調理の速さを考えれば十分。これだけスピーディかつ手軽に、豪華な一品を追加できるのは大きなメリットです」(小林)

「あっさりしたシンプルな味。もっと寝かせたら味がしみてさらにおいしいんでしょうね」(小山)

↑調理時間が短いためか、肉の色は薄め。脂身はサクっとした歯ざわりです

 

【エントリーその5】パナソニックIHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX1

手動調理で40分のシンプルな手順

「ライス&クッカー」には豚の角煮のレシピがないため、ルーローハンのレシピを参考に、オーソドックスな具材を使って40分の手動調理で仕上げます。手動調理ながら、操作手順はシンプルでカンタン。

↑具材は豚バラブロック、長ねぎ、しょうが。調味料は酒、しょうゆ、砂糖、水など

 

カレーの仕上がりは最もとろみのあるテクスチャーで、味わいも濃厚だった「ライス&クッカー」。豚の角煮ではどうなるのか、が気になるポイントです。

↑完成した角煮はこってりしていてツヤもある印象です

 

ジューシーかつ濃いめの味付けで、ごはんやお酒が進む味

↑調理時間が40分と比較的短い調理時間ながらも、堂々たる仕上がり

 

味わいは、カレーと同様にパワフルな方向性。適度にジューシーで、カレーと同様、濃いめの味付けとなっていて、ごはんやお酒が進みそう。味の濃さだけではなく、肉の食感も高評価でした。

「煮汁は適度に水分が飛んでいて、味が濃いめ。若い人は特に好きなんじゃないでしょうか」(山田)

「肉はしっとり感とともにプリッと弾力があって、専用レシピじゃなくても十分おいしかったです!」(松永)

↑プリっとした脂身が印象的!

 

豚の角煮の味と食感の傾向まとめ

●「電気圧力鍋ヘルシープラス」は脂のコクが強く、適度にジューシー

●「ホットクック」は油抜きの手間はあるものの、肉のうまみとパンチを感じる満足度の高い仕上がり

●「STAN.」は油抜きの手間は必要ながら、肉の質感、奥深い味わいの面からワンランク上の味わいに

●「クックフォーミー」はシンプルな味ではあるものの、圧力調理で30分という時短が魅力

●「ライス&クッカー」はジューシーかつ濃厚な、ごはんやお酒が進む味という傾向に

撮影/中田 悟

※本稿は5月1日に公開した 自動調理鍋の「味と食感」はどう違う? 人気5モデルを3つのメニューで徹底調査! を再構成した記事です

「カレーがマジで旨かった自動調理鍋」はどれだ? 人気5機種の違いを調査!

自動調理鍋は、材料を入れて放っておくだけで料理が仕上がる便利なアイテム。昨今はおうち時間の増加による内食ニーズも手伝って、自動調理鍋の存在感がさらに増してきています。ただ、どのモデルにどんな特徴があるのか、自分の家庭にはどのモデルが合うのか、把握できずに悩んでいる方も多いはず。そこで、編集部では自動調理鍋の人気の5モデルを集め、その実力を徹底的に調査しました。

↑今回調査した5モデル。左からアイリスオーヤマの電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3、ティファールのクックフォーミーホワイト 3L CY8701JP、シャープの水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G、パナソニックのIHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX101、象印マホービンのSTAN. 自動調理なべ EL-KA23

 

取り上げたのは、アイリスオーヤマ、シャープ、象印マホービン、ティファール、パナソニックの5モデル。今回は、各モデルでカレーを実際に調理し、味や食感の傾向の違いをお伝えします!

↑今回は、5人のメンバーで自動調理鍋を調査。左から、フードアナリストの中山秀明(筆者)、家電担当の小林史於、編集長の山田佑樹、動画担当の小山雅斗、調理家電担当の松永舞香

 

【今回テストした5機種はコチラ】

エントリーその1

ヘルシーメニュー52種類を搭載し、合計カロリーからメニュー検索ができる

アイリスオーヤマ

電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3

実売価格2万1780円(税込・以下同)

圧力調理や無水調理などの6種類の調理方法が可能な電気圧力鍋。「低糖質」「塩分控えめ」「高たんぱく質」「食物繊維」「低カロリー」「発酵」「糖質カット」などのヘルシーメニュー52種類を搭載し、全108種類のメニューから選択して自動で調理できます。自動メニューを選択する際、合計カロリーから検索する機能も搭載。「なべモード」を使用することで「グリル鍋」としても使用でき、卓上で鍋料理も可能です。

 

エントリーその2

「まぜ技ユニット」の進化で、泡立てや食材をつぶす工程が可能に

シャープ

水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G

実売価格7万7000円

食材の水分のみで調理し、栄養素を多く残す「無水調理」が可能なほか、加熱の進行に合わせてかき混ぜを行う「まぜ技ユニット」を搭載。「まぜ技ユニット」は最大回転スピードを約2倍にアップさせ、クリームの泡立てができるほか、かき混ぜのプログラムが進化したことで、食材のつぶしや卵の溶きほぐしなども可能になりました。 無線LAN接続でクラウドから新たなメニューをダウンロード可能で、500以上のクラウドメニューからユーザーごとの使用状況に応じたおすすめメニューを提案してくれるのが便利。本体幅を約13%削減した新デザインを採用し、省スペース化を実現しています。

 

エントリーその3

蓄熱性の高い「ホーローなべ」を採用し、素材のおいしさを引き出す

象印マホービン

STAN. 自動調理なべ EL-KA23

実売価格3万3000円

シンプルな操作性と生活に溶け込むデザインを目指した家電シリーズ「STAN.」の自動調理鍋。「カレー/シチュー」「スープ」「煮物」「米調理」は、材料を入れて作りたいレシピのコースを選ぶだけで調理できます。内鍋には蓄熱性が高く、素材のおいしさを引き出す「ホーローなべ」を採用。なべはガスコンロの直火にかけられるうえ、付属のふたを使用して鍋ごと冷蔵庫で保存できるのが便利です。食材の水分のみで調理する「無水調理」や、ジッパーつき食品保存袋を活用して同時に最大2品まで簡単調理ができる「パック調理」も可能。

 

エントリーその4

193種類の時短レシピを含む210種類ものレシピを内蔵

ティファール

クックフォーミー ホワイト 3L CY8701JP

実売価格3万9700円

内蔵レシピ210種類を誇る電気圧力鍋。圧力調理時間15分以内の時短レシピ(※)を193種類搭載しており、予熱時間も早いため時短調理が可能です。圧力調理後は、自動で排気してくれるのがうれしいところ。内蔵レシピから作りたい料理を選ぶと、本体の液晶画面に食材・分量・調理手順を表示してくれるのが便利です。マニュアル操作の調理方法を組み合わせて、自由にオリジナルの調理レシピを作ることも可能。「クックフォーミー専用アプリ」を活用すれば、調理手順の確認や献立の選択、買い物リストの作成も簡単です。

※:加圧時間は食材を切るなどの準備時間と予熱時間は含みません

 

エントリーその5

アプリで自分仕様にアップデートできる炊飯&調理器

パナソニック

IHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX101

実売価格4万2900円

調理機能も備えた IoT対応の炊飯器。炊飯コースは、「キッチンポケット」アプリで25通りから3つのコースを選び、本体に登録して使用するため、シンプルな操作が可能です。炊飯コースはアプリで簡単に入れ替えることができます。調理専用プログラムも搭載しており、アプリからレシピを送信すれば、食材をセットするだけでほったらかしでスープや煮込み料理、ケーキなど多様なメニューを調理できます。調理レシピは発売時の10種類に加え、食のセレクトショップ「DEAN & DELUCA」監修メニューを含む新レシピを随時配信。

 

シンプルなカレーの手順と味をチェック!

カレーはもっともポピュラーかつシンプルな料理ゆえに、ごまかしがきかないうえ、各モデルの違いも如実に出るはず。ここでは、同じカレールーを使い、にんじん、じゃがいも、たまねぎ、肉を使ったもっともシンプルなカレーのレシピを2人分で調理。調理手順を振り返りつつ、カレーのルーの粘度や味わいの違い、食材への火の通り具合や味のしみこみ具合、煮崩れの有無、食材の味が生きているか、などをチェックしていきます。

 

【エントリーその1】アイリスオーヤマ 電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3

自動メニューから選んで最後にルーをとかす

本機のカレーは、登録されているメニューから専用レシピを選ぶだけ。最後にルーをとかす工程はあるものの、操作は比較的カンタンです。

↑具材はカレー用の豚肉、玉ねぎ、じゃがいも、にんじんという一般的な内容。この時点でルーは入れません。レシピ記載の肉は牛ではなく豚。そのため今回5機種のうち4つはビーフカレーですが、本機のみポークカレーとなります

 

調理手順は、あらかじめ登録された「自動メニュー」から「レシピ番号で選ぶ」をセレクトし、レシピ番号「40」のカレーに合わせて「決定」を押します。選択をする際はボタンを何度も押すのではなく、ダイヤル式で回せる点がスピーディで扱いやすいと思いました。

55分煮込んだら、圧力表示ピンが下がっていることを確認して「保温 / 取消」ボタンを押します。そしてフタを開け、「手動メニュー」→「なべモード」→「火力3」と選びルーを投入。全体にとろみがついたら完成です。なお、レシピには「ルーは細かく砕いておく」という指定がありましたが、煩わしいと思う人は砕かないでもいいでしょうし、顆粒やペーストタイプのルーを使ってもいいでしょう。

↑完成まではトータルで約65分。あとからルーを入れる工程を推奨しているのは、ルーを入れて圧力調理をすると香りなどが飛んでしまうから、ということでしょう。手間はかかるものの、味へのこだわりを感じます

 

玉ねぎの甘みが生きたサラッとマイルドなカレーに

↑圧力調理によるものか、玉ねぎが柔らかく煮込まれてルーにとけ込んでいる印象。一方でじゃがいもはそこまで煮崩れしていないのが好印象

 

カレーのとろみは少なく、ややサラッとしています。これは、水蒸気が逃げずに煮詰まらないためかもしれません。一方で、野菜などの仕上がりに関しては編集部員から「圧力調理の力はさすが!」という意見が多く出ました。玉ねぎが柔らかく煮込まれてルーにとけ込み、全体的には甘みが豊かでやさしい味わいになっていました

「野菜のやわらかさは十分すぎるほど。にんじんは甘みが十分に引き出されていて、おいしいです!」(小山)

「肉はちょっと硬め。豚肉の赤身が多い部位を使っているからかも」(山田)

ほかの4機種がビーフカレーというのもあり、このポークカレーの味わいは比較的マイルドな印象。肉を牛にしたり、豚でも脂が多めなバラ肉を使うとワイルドな味わいになるでしょう。

↑じゃがいもはルーにとけ過ぎていないものの、しっかり熱が入っていて口どけ良好

 

【エントリーその2】シャープ 水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G

メニュー検索はスムーズ。調理は放っておくだけ

本機は、ルーも含めた具材を内鍋に全て入れて、レシピからカレーを選べばOK。独自の「まぜ技ユニット」が、自動的に具材をかきまぜて調理してくれます。

↑「ホットクック」の伝家の宝刀「まぜ技ユニット」(写真右のフタ裏についているパーツ)を装着して調理。また、食材の水分を活用しながら調理するので水は少なめでOK(今回はルー推奨のレシピ表示より、約250mL減らしています)

 

↑「まぜ技ユニット」を開いた状態

 

具材は牛肉、玉ねぎ、じゃがいも、にんじん。ルーも入れます。機器の操作は「メニューを選ぶ」→「カテゴリーで探す」→「カレー・シチュー」→「ビーフカレー」→「調理を開始する」で決定。もしくは、「メニューを選ぶ」→「メニュー番号で探す」→「No.063(ビーフカレー)」→「調理を開始する」などでもOKです。

調理を開始したら、あとは待つだけ。「ホットクック」の名前の由来の通り、約45分放っておくだけで完成します。

↑45分で完成。ちょうど良いとろみに仕上がりました

 

あっさりめの味わいながら、素材のうまみが感じられる

↑具材がゴロゴロッとした、カレーのお手本のような仕上がり。色味は比較的黄色っぽく感じます

 

ルーの味は比較的にあっさりしているものの、素材の甘みを感じるおいしさ。「まぜ技ユニット」の効果か、素材にもムラなくしっかり熱が入っている印象でした。

「ルーはややあっさりした味ですが、素材の旨みがとけこんでいるのがわかります。濃厚な味が好きな人は、水分を減らすかルーの量を増やすのがオススメ」(山田)

「具材が大きいのに、それぞれの熱の入り具合が絶妙ですね。肉も野菜も、それぞれ素材の旨みが感じられておいしい!」(小林)

↑具材はどれも柔らかくて絶品。味の染み込みは標準的でしたが、寝かせれば味が染み込んでもっとおいしくなりそう

 

【エントリーその3】象印マホービン STAN. 自動調理なべ EL-KA23

操作はシンプル。「設定時間=調理時間」ではない点に注意

「STAN.」は、具材と一緒にルーを入れるレシピなので、調理もノンストップで行えます。操作は「コース」を押して「カレー / シチュー」を選び、時間を指定する「分」キーで「25分」に設定して「スタート/再加熱」を押すだけ。時間設定は「1回押す=1分」というものですが、長押しすることで加速します。

↑具材は牛肉、玉ねぎ、じゃがいも、にんじん。ルーも入れます

 

ちなみに、ここで設定した「25分」というのは、完成までの時間ではありません。鍋に張った水の沸騰に約30分かかり、そこから25分なのでトータルの調理時間は約55分となります。

↑カレーのとろみや色は、やや濃いめ。ぽってりとして、おいしそうなビジュアルです

 

とろみとコクが豊かでリッチな味わいに

↑じゃがいもとにんじんは、煮崩れせず、比較的形がしっかりしている印象。玉ねぎはちょうど良いくたくた感に

 

味わいは実にハイクオリティで、じゃがいもとにんじんは形はしっかりしていながら、やわらかい食感。厚さ2.0mmのホーロー鍋を採用していて、その高い蓄熱性で具材にしっかり熱が通ったからでしょうか。その味わいには、編集部員からも好評の声が多数上がりました。

「これはいい! 素材の甘みが感じられるし、とろみのあるカレールーと相まってリッチなウマさに仕上がっています」(山田)

「肉は若干硬めですかね。ただ、野菜の食感は絶妙で味のしみこみが良く、コク豊かなカレーソースも絶品です!」(小山)

↑じゃがいもはほっくり、ねっとりとした食感。味も良くしみこんでいます

 

【エントリーその4】

ティファール クックフォーミー ホワイト 3L CY8701JP

煮込む前に手動で炒める手間はあるものの、調理時間は短い

「クックフォーミー」のカレーは、今回の検証したモデルのなかで最も工程が多くなりました。操作自体に大きな難しさはないものの、煮込む前にルーと水以外の材料を入れ、手動で炒める工程が加わります。この炒める工程を省かないあたりに、フライパンなどキッチン用品メーカーとしての矜持を感じました

↑具材は牛肉、玉ねぎ、じゃがいも、にんじん。カレールーのほか、サラダ油やおろしにんにく、おろししょうがも加えます

 

ビーフカレーを作る際は、まず「レシピ」→「メインディッシュ」→「ビーフカレー」と選びOKボタンを押し、「2人分」をプッシュ。なお、今回使用した3Lタイプで作れる量は「2人分」のみとなります。

 

調理時間が表示され、OKボタンを押すと「下準備」の一覧が表示されます。これはパネルに食材や分量、調理手順を表示してくれる「ナビするレシピ」という機能の一部。付属のレシピブックを見なくても、本機のナビゲートに沿っていけば下準備ができるのです。

↑予熱が始まったら、「ナビするレシピ」の表示に従ってルーと水以外の材料を入れて炒めます

 

肉を炒めて色が変わったら水を加え、OKボタンを押します。次にガシャッと圧力鍋特有の流れでフタをし固定すると、予熱を経て圧力調理がスタート。ここまでいけば、あとはたった13分で完成。前半の予熱や炒める工程で10~15分程度かかるので、トータルでかかる時間は25~30分。ほったらかし調理はできないものの、調理自体はスピーディです

↑最後にルーを加えてとかせば完成です。サラダ油が入っているので、色味は艶やか。また、にんにく、しょうがが加わっているので香りにパンチがあります

 

具材のやわらかさが際立ち、ルーのインパクトが大きい

↑ルーはサラッとした印象。なお、同じく圧力調理タイプのアイリスオーヤマ「電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3」以上に、玉ねぎがとけていました

 

圧力調理による具材のやわらかさに評価が集まったほか、煮込む前に肉を炒めているからか、「うまみが前面に出ている」との声も。ルーのパンチの強さを評価する声も上がりました。

「調理は短時間ながら、圧力調理だから熱がしっかり入っています。具材がやわらかくて甘みも十分」(小山)

「具材への味のしみこみ具合はそれほどでもないですが、ルーの味わいは良し。にんにくとしょうがの効果もあって、インパクトは絶大ですね」(小林)

↑玉ねぎがとけ気味だった一方、じゃがいもはほっくりしていてやわらかさは十分です。二段階調理を抜きにしても、短時間でしっかり煮込んだカレーが作れるのは大きなメリット

 

【エントリーその5】パナソニック IHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX1

スマホアプリで検索&操作するIoT色の強い一台

「ライス&クッカー」は、IoT色を強く打ち出しているモデル。そのため、パナソニックの「キッチンポケット」アプリをスマホにダウンロードし、アプリに機器を登録してから使います。最初こそ慣れが必要ですが、アプリで直感的にレシピ検索できる点はスマートで、今後の拡張性も見逃せません

 

カレーを調理する際は、具材を入れたら「キッチンポケット」アプリを起動。「カレー」レシピから「炊飯器へ送信」ボタンを押し、炊飯器本体の「炊飯」ボタンを押すと調理が始まります。

↑具材は牛肉、玉ねぎ、じゃがいも、にんじん。肉は角切りではなく薄切りを使うこと、ルーを最後に入れることが特徴です

 

↑「キッチンポケット」アプリから本機を選び、「自動」→「カレー」→「炊飯器へ送信」の順にクリック

 

調理は予熱から始まり、それが終わると約30分で煮込み工程が完了します。ブザーが鳴ったらフタを開けてルーを投入。とけるまで混ぜたらフタを閉め、5分程度寝かせたら完成です。

↑水分が適度に抜け、じゃがいもがほど良くとけたことで、とろみの強いテクスチャーに。色も濃いめです

 

2日目カレーのような、ホームメイド感あふれる濃厚な味

↑薄切り肉とドロッとしたルックスで、ホームメイド感が漂う仕上がりです

 

豊かなとろみも相まって、凝縮感のある味わい。コク深く濃厚なテイストに、ドロドロなカレーが好きな編集部員から感動の声が多数上がりました。また、薄切り肉にはそれならではの良さがあるという意見も。

「どこか2日目のカレーを思わせる熟成感があって、ウマい!」(山田)

「薄切り肉は角切りほどの弾力はないものの、カレーソースやライスとの一体感がイイですね。ドロっとしたルーは大好物!」(小山)

↑熱がしっかり入った、ほろほろのじゃがいも。でんぷん質がほど良くとけ、カレーのとろみにも寄与している印象です

 

カレーの味と食感の傾向まとめ

●「電気圧力鍋ヘルシープラス」は甘み豊かでサラッとした味

●「ホットクック」はごろっとした具材のうまみが生きたバランス型で、ほったらかしできる点もうれしいところ

●「STAN.」もほったらかしOKで、カレーの味はとろみとコクが豊かなタイプ

●「クックフォーミー」は具材を炒める手間がかかるものの、具材がやわらかく仕上がり、力強い味でした

●「ライス&クッカー」は野菜のとけ込んだとろみが特徴で、濃厚な仕上がりに

撮影/中田 悟

※本稿は5月1日に公開した 自動調理鍋の「味と食感」はどう違う? 人気5モデルを3つのメニューで徹底調査! を再構成した記事です

新開発スピーカーで音がめちゃ聴き取りやすい!パナソニック4K有機ELテレビ「ビエラ LZ2000」

パナソニックは、高輝度有機ELパネルを採用した4K有機ELテレビ「ビエラ LZ2000」など、4Kテレビの2022年春の新モデルを発表しました。

 

映像とサウンドが進化した4K有機ELビエラ

4K有機ELビエラは、新フラッグシップとなる「LZ2000」シリーズと、その下位モデル「LZ1800」シリーズの2機種をラインナップ。画面サイズはLZ2000が77/65/55型の3サイズ、LZ1800が65/55/48型の3サイズとなります。

↑4K有機ELビエラ LZ2000シリーズ

 

↑4K有機ELビエラ LZ1800シリーズ

 

今回の新4K有機ELビエラの主な進化点は「ディスプレイ」と「サウンド」の2つ。最上位となるLZ2000では、自社設計・製造の「Dynamic ハイコントラスト有機ELディスプレイ NEO」を新たに採用。さらに、パネル制御技術「Dot Contrast パネルコントローラー PRO」に加え、独自の電流制御アルゴリズムで有機ELセルの発光性能を最大限に引き出す「Bright Booster」技術も搭載しています。

↑「Dynamic ハイコントラスト有機ELディスプレイ NEO」

 

↑パネル制御技術「Dot Contrast パネルコントローラー PRO」

 

またLZ1800は、昨年のフラッグシップ機「JZ2000」と同じディスプレイ構造を採用。独自素材を用いた貼り付け構造により、パネルと放熱プレート間の伝熱効率を高め、より高コントラストな映像を実現しています。

 

コンテンツに合わせて画質・音質を最適化するオートAI技術も進化しており、見ている映像の種類を解析する「シーン認識アルゴリズム」の認識精度が向上。より賢く画質や音質を調整できるようになりました。また、周囲の環境光を測定するセンサーが、明るさだけでなく色温度まで測定することで、照明による見え方の違いまで自動調整してくれます。

↑見ている映像の種類を解析する「シーン認識アルゴリズム」の認識精度が向上

 

サウンド面では、ネット動画を中心にDolby Atmosなどの立体音響コンテンツが増加していることを受け、上向きに備えられたイネーブルドスピーカー搭載モデルを拡大。

↑LZ2000のスピーカー構成

 

LZ2000では音波の干渉を抑えてクリアなサウンドを実現する「ラインアレイスピーカー」を新たに搭載したほか、視聴シーンに応じて4つのモードから聴こえ方を選べる「サウンドフォーカス」機能も備えています。

↑新搭載のラインアレイスピーカーは下部に備える

 

↑ラインアレイスピーカーは相互の音波の干渉を抑えクリアに聴こえるのが特徴

 

このほか、テレビゲームをプレイする際に入力信号情報や設定状態などを確認できる新UIの「ゲームコントロールボード」の搭載や、リモコン操作でネット動画に直接アクセスできる「ダイレクトボタン」の増加(従来の6個→8個に)、テレビの転倒を防ぐパナソニック独自の「転倒防止スタンド」(LZ2000の65/55型のみ首振り機能も搭載)など、多くの機能を備えています。

 

搭載チューナー数はいずれも4K放送用が2基、地デジ/BS/CS用が3基。別売のUSB HDDを接続することで、4K放送の2番組同時録画なども可能です。

 

【実売予想価格/発売予定日】

実売予想価格(税込) 発売予定日
LZ2000 77型 85万円前後 8月5日
65型 61万円前後
55型 44万円前後 7月8日
LZ1800 65型 49万円前後 6月17日
55型 36万円前後
48型 31万円前後

 

幅広いサイズラインナップを用意する4K液晶ビエラ

4K液晶ビエラは、ハイエンド倍速モデル「LX950」「LX900」シリーズと、スタンダード等速モデル「LX800」シリーズの3機種をラインナップ。画面サイズは、LX950が75/65/55型の3サイズ、LX900が49/43型の2サイズ、LX800が75/65/55/50/43の5サイズとなります。

↑4K有機液晶ビエラ LX950/900シリーズ

 

LX950とLX900の主な違いは、上記のサイズラインナップのほか、LX950のみ高輝度/薄型メタルフレームのプレミアム液晶ディスプレイ搭載や上向きに装備されたイネーブルドスピーカーを備えていることなどが挙げられます。

 

LX950/LX900/LX800の特徴として、ディープラーニングを活用したAI技術によるシーン認識アルゴリズムにより、シーンに応じて画質・音質を自動で最適化する「オートAI画質/オートAI音質」を搭載(オートAI音質はLX950のみ)。さらに、周囲の明るさや光の色温度を測定して画質を自動調整してくれます。

↑新たに光の色温度まで測定して画質を自動調整できるようになっています

 

また、地デジ放送やネット動画などあらゆる映像を高精細化する「素材解像度検出4Kファインリマスターエンジン」が強化され、より細かく映像を部分ごとに解析することで高画質化を実現。「AI HDRリマスター」により、HDR映像もより高コントラストに再現します。

↑4Kファインリマスターエンジンがパワーアップ

 

サウンド面では、本体背面上部に上向きに配置された「イネーブルドスピーカー」を搭載した360立体音響サウンドシステムを採用(LX950シリーズのみ)。全機種で立体音響技術Dolby Atmosに対応し、テレビのスピーカーのみで上下左右から音に包み込まれる迫力の立体音響が楽しめます。

 

搭載チューナー数は、LX950/LX900が4K放送×2、地デジ/BS/CS×3。LX800が4K放送×2、地デジ/BS/CS×2。LX950/LX900は、地震に強く倒れにくい独自の「転倒防止スタンド」も採用しています。

 

【実売予想価格/発売予定日】

実売予想価格(税込) 発売予定日
LX950 75型 41万円前後 6月24日
65型 31万円前後 5月27日
55型 28万円前後
LX900 49型 19万円前後 6月17日
43型 18万円前後
LX800 75型 29万円前後 7月8日
65型 22万円前後
55型 19万円前後
50型 16万円前後
43型 14万円前後

「若見えする髪質になる」と家電女優が激オシ! いま買うべき「最新家電の傑作」ドライヤー編

昨今のライフスタイルに適した生活家電の注目のアイテムを、家電に精通するプロがレコメンド。新商品のなかでも、後世に残る“傑作”を紹介する!

※こちらは「GetNavi」 2022年4月号に掲載された記事を再編集したものです

 

ダメージを抑えるナノケアで“若見え”する髪質へ

【ヘアドライヤー】

パナソニック

ヘアードライヤー ナノケア EH-NA0G

実売価格3万6300円

ヘアケアに効果を発揮するドライヤー、「ナノケア」シリーズの最上位機種。ミネラルマイナスイオンの発生を増強し、キューティクルを引き締めるため、ヘアカラーのダメージや色落ちを抑える。艶のある髪に仕上げる「温冷リズムモード」など5モードを搭載。

SPEC●消費電力:1200W●最大風量:1.5m3/分●温風温度:温風モード約125℃/スカルプモード約60℃●搭載モード数:5●コード長:約1.7m●サイズ/質量:W148×H275×D148mm/595g

 

女優として、家電好きとして、髪質とドライヤーの関係性を説くのは奈津子さんだ。

 

「髪質は、女性に限らず、男性の“見ため年齢”も大きく左右します。不自然に若見せする必要はないですが、良い髪質は清潔感に直結。特にマスク生活で顔の下半分が隠れている昨今、髪質はめちゃくちゃ見られていますよ! 毎晩行うヘアドライで、ヘアケアも同時にできる本品を使えば髪質に差がつくはず。ヘアカラーの退色を防ぎ、UV・摩擦ダメージに強い髪へ導いてくれるほか、風量も従来比約20%アップしていて速乾力が向上しています。紫外線対策に期待できるので、日差しが強まるこれからの季節に重宝。頭皮ケアを意識し始めた働き盛りの人や、アウトドアが趣味でUVダメージを髪に受ける機会が多い人は要チェックです。髪に艶が出て手触りも良くなる、『温冷リズムモード』が私のイチオシ!

↑高浸透「ナノイー」が髪の内側までしっとりとうるおいをもたらす。本機で髪を乾かすことでくせやうねりを抑えられ、まとまりのある美しい髪を実現

 

↑送風機構の改善により風量が上がり、従来モデルに比べ乾燥スピードが20%アップ。強弱差のあるバランス良い風で、濡れた毛束をほぐしながら乾かす

家電女優

奈津子さん

「家電製品アドバイザー」の資格を持つ女優。独自の視点を生かしたビューティ家電レビューなどが好評だ。

 

新モデル登場前がチャンス! 4Kテレビをお得に買うなら“春”が狙い目

例年春先に各メーカーが新製品を発表するテレビは、現行モデルの大幅なディスカウントが始まるいまの時期が買いどきだ。高画質で機能も“全部入り”の有機ELフラッグシップ機を、いまこそ狙いたい。

※こちらは「GetNavi」 2022年3月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

2022年 テレビ選びの3か条

1.価格がこなれてきた有機ELモデルが狙い目

少し前までは“高嶺の花”だった有機ELテレビだが、いまでは価格がこなれて55V型で20〜30万円ほどに。液晶よりは高価だが、圧倒的なコントラストや色再現性を誇る有機ELは魅力が大きい。

 

2.高画質映像を引き立てる音響システムにも注目

「薄型テレビ=音が悪い」は、もはや過去の話。フラッグシップである有機ELテレビは、各社が独自技術で音質を磨き上げている。コンテンツの世界に没入できる立体音響のクオリティをチェックしたい。

 

3.ネット機能の充実度と操作性は重視すべし

いまやテレビでネット動画を視聴するのは当たり前の習慣となった。対応するVODサービスの充実度だけでなく、リモコンでの操作性やUIの見やすさ、コンテンツのレコメンド機能の精度も重視すべきだ。

 

私が選出しました

本誌編集長

川内一史

テレビ担当歴は9年以上。有機ELテレビ購入の決意を固めているが、2歳の息子が転倒させないかという点を心配している。

 

有機ELの21年モデルは多士済々でコスパも高い

世界最大級の家電見本市CES2022(1月5〜7日・米国ラスベガス)では、東芝やソニー、パナソニックがテレビ新モデルをおひろめ。今春には正式に日本発売のアナウンスがあると予想されるため、その前にお買い得になる2021年モデルを狙いたい。特に有機ELには魅力的な製品が多い。

 

東芝のレグザX8900Kは同社の準フラッグシップという位置付けだが、低反射パネルで見やすさを追求し、リビングに置くファミリーテレビに最適。Android TV搭載で使い勝手も良く、55V型で20万円切りは驚きだ。

 

パナソニックのビエラJZ2000とソニーのブラビアA90Jはいずれも現行の最上位モデルで、多少値は張るものの性能は最高峰。JZ2000は上向き&サイドスピーカーで迫力ある3Dサウンドを実現する。映画やスポーツを臨場感たっぷりに楽しめるのが魅力だ。A90JはGoogle TVを搭載するのが強み。多彩なネット動画をストレスなく利用できる、イマドキのテレビと言える。

 

【第3位】認知特性プロセッサーが人の記憶に近い映像を再現

ソニー

ブラビア XRJ-55A90J

実売価格29万9070円

 

4Kチューナー:3基搭載
HDMI端子:4基搭載
音声実用最大出力:合計60W
年間消費電力量:175kWh

人の脳のように映像を認識する認知特性プロセッサー「XR」を新搭載。人の記憶により近い、自然な映像や臨場感のある音を再現する。4Kチューナーを3基内蔵するほか、最新のGoogle TVを備え、多彩なコンテンツを手軽に楽しめる。

SPEC●画面サイズラインナップ:83V/65V/55V型●チューナー:4K×3、地デジ/BS/110度CS×3●OS:Google TV●サイズ/質量:W1223×H776×D317mm/18.6kg(スタンド含む)

 

↑認知特性プロセッサー「XR」を搭載。数十万もの映像信号を人の脳のように横断的に分析し、より自然な美しさで映像を描き出す

 

↑あらゆる音源に対応する「3D Surround Upscaling」。本体に内蔵したスピーカーだけで左右方向と高さ方向の立体音響を再現できる

 

【IMPRESSION】最新のGoogle TVを備え動画をサクサク楽しめる

「最新のGoogle TVを搭載し、多彩なネット動画をサクサクと楽しめるのが魅力。4Kチューナーを3基備えるため、4K放送を視聴しながら裏番組の2番組同時録画にも対応します」(川内)

 

【第2位】独自設計のディスプレイが高コントラスト映像を実現

パナソニック

ビエラ TH-55JZ2000

実売価格29万7000円

 

4Kチューナー:2基搭載
HDMI端子:4基搭載
音声実用最大出力:合計125W
年間消費電力量:180kWh

自社設計・組み立てによる第2世代の「Dynamicハイコントラスト有機ELディスプレイ」を搭載し、高輝度・高コントラストな映像を実現。イネーブルド&ワイドスピーカーにより迫力ある立体サウンドを鳴らす7.1chシステムも秀逸だ。

SPEC●画面サイズラインナップ:65V/55V型●チューナー:4K×2、地デジ/BS/110度CS×3●OS:MY HOME SCREEN(独自)●サイズ/質量:W1227×H792×D350mm/約23.5kg(スタンド含む)

 

↑映像に応じて自動で画質を調整する「オートAI画質」機能。100万以上のシーンから成る学習用データベースを活用する

 

↑「イネーブルドスピーカー」を搭載。天井からの音の反射を利用し、まるで映画館のような迫力の立体音響を再現できる

 

【IMPRESSION】映画鑑賞やスポーツ観戦をじっくり楽しみたい人に!

「テレビ単体でも迫力ある立体音響を鳴らせるオーディオ性能は随一。黒が締まった画質はツウ好みで、映画鑑賞やスポーツ観戦をじっくりと楽しみたい人には特にオススメです」(川内)

 

【第1位】低反射パネルで見やすさを追求したハイコスパモデル

東芝

レグザ 55X8900K

実売価格20万8880円

 

4Kチューナー:2基搭載
HDMI端子:4基搭載
音声実用最大出力:合計72W
年間消費電力量:155kWh

独自の低反射有機ELパネルを採用し、引き締まった黒と高いコントラストを実現。映り込みを抑え、明るいリビングでも鮮明な映像を楽しめる。「有機EL瞬速ゲームモード」では約0.83ミリ秒の超低遅延で快適にプレイ可能だ。

SPEC●画面サイズラインナップ:65V/55V/48V型●チューナー:4K×2、地デジ/BS/110度CS×3●OS:Android TV●サイズ/質量:W1226×H753×D229mm/19.5kg(スタンド含む)

 

↑低反射のハーフグレアパネルを採用したことで、明るいリビングでも映り込みを抑えられ、快適に視聴可能。ゲームプレイ時の没入感も高めている

 

↑総合最大出力72Wのマルチアンプが6基のスピーカーを駆動する「重低音立体音響システムXP」を搭載。伸びやかでクリアな高域とパワフルな低域を実現する

 

↑リモコン上部に備えられたボタン群から、各種VODサービスへワンタッチでアクセス可能。中央下部にあるGoogleアシスタントを押せば音声操作にも対応する

 

【IMPRESSION】画質を含めた基本性能は約20万円と思えないレベル

「現行の有機ELテレビで唯一ハーフグレアパネルを採用し、映り込みのストレスなし。Netflix非対応は残念ですが、ネット動画のレコメンド機能は秀逸です。コスパの高さは圧倒的!」(川内)

 

ついに「トリプル自動投入」に対応! いま買うべき「最新家電の傑作」洗濯機編

昨今のライフスタイルに適した生活家電の注目のアイテムを、家電に精通するプロがレコメンド。新商品のなかでも、後世に残る“傑作”を紹介する!

※こちらは「GetNavi」 2022年4月号に掲載された記事を再編集したものです

 

おしゃれ着洗剤の投入まで自動化し洗濯時の手間がさらに軽減

【ドラム式洗濯乾燥機】

パナソニック

ななめドラム洗濯乾燥機 NA-LX129A

実売価格39万8200円

おしゃれ着洗剤の自動投入に対応したドラム式洗濯乾燥機。従来機種とほぼ同じ寸法に12kgの大容量を備え、数日ぶんの洗濯物をまとめ洗いできる。微細なイオンを用いた「ナノイーX」を搭載し、水洗いできない衣類の消臭や除菌、花粉の抑制が可能。

SPEC●洗濯・脱水容量:12kg●乾燥容量:6kg●運転音:約32dB(洗濯時)●自動投入タンク容量:約1010mℓ(液体合成洗剤)/約890mℓ(柔軟剤)/約730mℓ(おしゃれ着洗剤)●サイズ/質量:W604×H1011×D722mm/約82kg

 

多くの魅力的な機能を備える本機だが、「トリプル自動投入」機能は特筆の進化ポイント。

 

自動投入トレンドを牽引するパナソニックが、ついにおしゃれ着洗剤にも対応してくれました。我が家では液体洗剤・柔軟剤のみ自動投入に対応する同社の『Cuble』を使用していますが、ニットなどのデリケートな服はおしゃれ着洗剤で洗いたいという場面もしばしば……。実際にそういった問い合わせも多かったようで、ユーザーのニーズに応えた進化になります。しかも、洗浄・乾燥・清潔といった本質性能が順当に強化。本体寸法はほぼそのままに大容量化を実現し、まとめ洗いが容易に。外観も視覚的なノイズの少ないデザインが実にスタイリッシュです」

 

ソフト面の進化も目覚ましい。

 

「『スマホで洗濯』アプリは、洗濯レポートやコース提案、コース検索、お手入れ通知など便利機能が拡充。なかでも洗剤・柔軟剤のオンライン購入機能は便利です。自動投入タンク内の残量が少なくなったら購入先のサイトに移り、すぐに購入できます。それと密かに期待しているのが天気表示機能の進化。今後“今日は花粉飛散量が多いから、外干しではなく乾燥機がオススメ”みたいな提案がされるようになるかもしれません」

↑洗濯槽の奥側にも、回転時の振幅を抑制する機構を追加。洗濯槽の大型化に堪える低振動設計を施したことで、本体寸法は据え置きで大容量化を実現

 

↑液体合成洗剤・柔軟剤に加え、おしゃれ着洗剤用のタンクを新搭載。洗濯開始時に適量を自動投入してくれるので、計量・投入の手間が省ける

 

↑洗剤液は「泡生成ボックス」で泡立ててから、シャワーで勢い良く槽内に噴射。繊維の奥まで浸透し、ガンコな皮脂汚れや泥汚れにも効果的だ

 

【コレにも注目!】

アプリ連携で洗剤・柔軟剤の買い忘れを防げる!

パナソニック

スマホで洗濯

無料

洗濯機を操作できるスマホアプリ。外出先からの運転開始や予約時刻の変更ができるほか、洗剤・柔軟剤の自動投入機能の設定も可能だ。居住する地域を選択すれば、天気予報の確認も行える。

↑洗剤・柔軟剤の自動再注文に対応。自動投入機能により残量を意識する機会がないなかでも、買い忘れを防げるのが便利だ

本誌副編集長

青木宏彰

家電コーディネーターの資格を持つ本誌家電担当。洗濯機選びは、本質性能だけでなくデザインも重視する。

自動調理鍋の「味と食感」はどう違う? 人気5モデルを3つのメニューで徹底調査!

自動調理鍋は、材料を入れて放っておくだけで料理が仕上がる便利なアイテム。昨今はおうち時間の増加による内食ニーズも手伝って、自動調理鍋の存在感がさらに増してきています。ただ、どのモデルにどんな特徴があるのか、自分の家庭にはどのモデルが合うのか、把握できずに悩んでいる方も多いはず。そんな方たちのために、GetNavi webができることはないものか? いや、ならば我々が読者に代わって調査すれば良い! ……というわけで、編集部では自動調理鍋の人気モデ  ルを集め、その実力を徹底的に調査することに。

↑今回調査した5モデル。左からアイリスオーヤマの電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3、ティファールのクックフォーミーホワイト 3L CY8701JP、シャープの水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G、パナソニックのIHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX101、象印マホービンのSTAN. 自動調理なべ EL-KA23

 

今回取り上げるのは、アイリスオーヤマ、シャープ、象印マホービン、ティファール、パナソニックの5モデル。今後は、各モデルの「味・食感」「操作性」「独自機能」「設置性・お手入れ」を調査し、「まとめ」を含めた5本の連載記事として掲載。メーカーが謳う機能が生活にどう役立つか、実際のところはどうだったのか、使った者にしかわからない「本音の部分」を伝えるべく、調理と試食、ディスカッションを重ね、レポートしていきます。第1回となる今回は、「味・食感」を調査。カレーと豚の角煮、ごはんを実際に調理し、味・食感の傾向の違いをお伝えします!

↑今回は、5人のメンバーで自動調理鍋を調査。左から、フードアナリストの中山秀明(筆者)、家電担当の小林史於、編集長の山田佑樹、動画担当の小山雅斗、調理家電担当の松永舞香

 

【今回テストした5機種はコチラ】

エントリーその1

ヘルシーメニュー52種類を搭載し、合計カロリーからメニュー検索ができる

SPEC●調理容量:2.0l●調理機能の種類:6種類●内蔵レシピ:108●予約機能:あり●消費電力:800W●サイズ/質量:W300×H224×D301mm/約3.9kg●カラー:ブラック、グレー、グリーン

アイリスオーヤマ

電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3

実売価格2万1780円(税込・以下同)

圧力調理や無水調理などの6種類の調理方法が可能な電気圧力鍋。「低糖質」「塩分控えめ」「高たんぱく質」「食物繊維」「低カロリー」「発酵」「糖質カット」などのヘルシーメニュー52種類を搭載し、全108種類のメニューから選択して自動で調理できます。自動メニューを選択する際、合計カロリーから検索する機能も搭載。「なべモード」を使用することで「グリル鍋」としても使用でき、卓上で鍋料理も可能です。

【調査の結論】

●カレーの味・食感は、甘み豊かでサラッとした味

●豚の角煮の味・食感は、脂のコクが強く、適度にジューシー

●ごはんの味・食感は、やわらかめで粘りも強めのオールマイティなごはんが炊ける

●どんな料理もそつなくおいしい仕上がりにしてくれ、しかも圧力調理できる点が秀逸。なるべく手軽に、時短調理をしたい人にオススメ

 

エントリーその2

「まぜ技ユニット」の進化で、泡立てや食材をつぶす工程が可能に

SPEC●調理容量:2.4l●調理機能の種類:12種類(手動)●内蔵レシピ:145(うち手動メニュー12)●予約機能:あり●消費電力:800W●サイズ/質量:W345×H256×D305mm/約5.8kg●カラー:レッド系、ホワイト系

シャープ

水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G

実売価格7万7000円

食材の水分のみで調理し、栄養素を多く残す「無水調理」が可能なほか、加熱の進行に合わせてかき混ぜを行う「まぜ技ユニット」を搭載。「まぜ技ユニット」は最大回転スピードを約2倍にアップさせ、クリームの泡立てができるほか、かき混ぜのプログラムが進化したことで、食材のつぶしや卵の溶きほぐしなども可能になりました。 無線LAN接続でクラウドから新たなメニューをダウンロード可能で、500以上のクラウドメニューからユーザーごとの使用状況に応じたおすすめメニューを提案してくれるのが便利。本体幅を約13%削減した新デザインを採用し、省スペース化を実現しています。

【調査の結論】

●カレーの味・食感は、ごろっとした具材のうまみが生きたバランス型

●豚の角煮の味・食感は、肉のうまみとパンチを感じる満足度の高い仕上がり

●ごはんの味・食感は、もっちりして粘りが強い仕上がり

●素材の味を生かしたナチュラル派の料理に仕上がる傾向にあり、女性やミドル以上の世代でも受け入れやすい。ほったらかしで作れるレシピが多い点も魅力。ただし、ごはんの味は好みが分かれる

 

エントリーその3

蓄熱性の高い「ホーローなべ」を採用し、素材のおいしさを引き出す

SPEC●調理容量:2.3l●調理機能の種類:7種類●内蔵レシピ:7つのコース×時間設定(レシピブック掲載レシピ33、公式サイトオリジナルレシピ98 ※ミールキットを除く・4月27日時点)●予約機能:あり●消費電力:900W●サイズ/質量:W285×H225×D310mm/約7.0kg●カラー:ブラック、ホワイト

象印マホービン

STAN. 自動調理なべ EL-KA23

実売価格3万3000円

シンプルな操作性と生活に溶け込むデザインを目指した家電シリーズ「STAN.」の自動調理鍋。「カレー/シチュー」「スープ」「煮物」「米調理」は、材料を入れて作りたいレシピのコースを選ぶだけで調理できます。内鍋には蓄熱性が高く、素材のおいしさを引き出す「ホーローなべ」を採用。なべはガスコンロの直火にかけられるうえ、付属のふたを使用して鍋ごと冷蔵庫で保存できるのが便利です。食材の水分のみで調理する「無水調理」や、ジッパーつき食品保存袋を活用して同時に最大2品まで簡単調理ができる「パック調理」も可能。

【調査の結論】

●カレーの味・食感は、とろみとコクが豊かなタイプ

●豚の角煮の味・食感は、肉の質感、奥深い味わいの面からワンランク上の味わいに

●ごはんの味・食感は、甘みと弾力が豊かで、口のなかでふんわりほぐれる粒立ちも魅力

●ホーロー鍋の優れた蓄熱性を生かしたワンランク上のクオリティを求める人向け。炊飯時に鍋に米がくっつくのは難点ながら、カレーも角煮もおいしく仕上げる実力は魅力

 

エントリーその4

193種類の時短レシピを含む210種類ものレシピを内蔵

SPEC●調理容量:2.0l●調理機能の種類:7種類●内蔵レシピ:210●予約機能:あり(※1)●消費電力:900W●サイズ/質量:W324×H268×D314mm/約4.798kg●カラー:ホワイト、ブラック(品番CY8708JP)

ティファール

クックフォーミー ホワイト 3L CY8701JP

実売価格3万9700円

内蔵レシピ210種類を誇る電気圧力鍋。圧力調理時間15分以内の時短レシピ(※2)を193種類搭載しており、予熱時間も早いため時短調理が可能です。圧力調理後は、自動で排気してくれるのがうれしいところ。内蔵レシピから作りたい料理を選ぶと、本体の液晶画面に食材・分量・調理手順を表示してくれるのが便利です。マニュアル操作の調理方法を組み合わせて、自由にオリジナルの調理レシピを作ることも可能。「クックフォーミー専用アプリ」を活用すれば、調理手順の確認や献立の選択、買い物リストの作成も簡単です。

※1:予約設定は、「圧力調理」時のみ設定可能です。 肉、魚介類、卵や牛乳などの生ものを調理するときは、予約設定をしないでください。食材は室温に置いておくと、状態が悪くなるおそれがあります ※2:加圧時間は食材を切るなどの準備時間と予熱時間は含みません

【調査の結論】

●カレーの味・食感は、具材を炒める手間がかかるものの、具材がやわらかく仕上がり、力強い味

●豚の角煮の味・食感は、シンプルな味ではあるものの、圧力調理で30分という時短が魅力

●ごはんの味・食感は、パラッと硬めで、噛み応えもしっかりした炊き上がり

●質実剛健でストレートな味わい、圧力鍋による時短調理が魅力。レシピ内蔵数は210と圧倒的に多いので、レパートリーを手軽に増やしたい人にはぴったり

 

エントリーその5

アプリで自分仕様にアップデートできる炊飯&調理器

SPEC●調理容量:炊飯容量0.09~1.0l●調理機能の種類:炊飯25種類●内蔵レシピ:28(2022年4月時点 ※レシピはアプリから送信)●予約機能:あり(炊飯のみ)●消費電力:1200W●サイズ/質量:W250×H201×D321mm/約5.0kg●カラー:ホワイトのみ

パナソニック

IHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX101

実売価格4万2900円

調理機能も備えた IoT対応の炊飯器。炊飯コースは、「キッチンポケット」アプリで25通りから3つのコースを選び、本体に登録して使用するため、シンプルな操作が可能です。炊飯コースはアプリで簡単に入れ替えることができます。調理専用プログラムも搭載しており、アプリからレシピを送信すれば、食材をセットするだけでほったらかしでスープや煮込み料理、ケーキなど多様なメニューを調理できます。調理レシピは発売時の10種類に加え、食のセレクトショップ「DEAN & DELUCA」監修メニューを含む新レシピを随時配信。カラバリはホワイトのみ。

【調査の結論】

●カレーの味・食感は、野菜のとけ込んだとろみが特徴で、濃厚な仕上がり

●豚の角煮の味・食感は、ジューシーかつ濃厚な、ごはんやお酒が進む味

●ごはんの味・食感は、上品な甘さと粒立ちが際立つ、ワンランク上の炊きあがり

●炊飯の実力が極めて高いので、ごはんの味を重視したい家庭向け。料理は濃いめの味わいに仕上がる傾向にあり、スマホでの操作が中心という点も含めて、若者や新婚世帯などに親和性が高い

 

【調査その1】カレーの味と食感をチェック!

カレーはもっともポピュラーかつシンプルな料理ゆえに、ごまかしがきかないうえ、各モデルの違いも如実に出るはず。ここでは、同じカレールーを使い、にんじん、じゃがいも、たまねぎ、肉を使ったもっともシンプルなカレーのレシピを2人分で調理。調理手順を振り返りつつ、カレーのルーの粘度や味わいの違い、食材への火の通り具合や味のしみこみ具合、煮崩れの有無、食材の味が生きているか、などをチェックしていきます。

 

【エントリーその1】アイリスオーヤマ 電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3

自動メニューから選んで最後にルーをとかす

本機のカレーは、登録されているメニューから専用レシピを選ぶだけ。最後にルーをとかす工程はあるものの、操作は比較的カンタンです。

↑具材はカレー用の豚肉、玉ねぎ、じゃがいも、にんじんという一般的な内容。この時点でルーは入れません。レシピ記載の肉は牛ではなく豚。そのため今回5機種のうち4つはビーフカレーですが、本機のみポークカレーとなります

 

調理手順は、あらかじめ登録された「自動メニュー」から「レシピ番号で選ぶ」をセレクトし、レシピ番号「40」のカレーに合わせて「決定」を押します。選択をする際はボタンを何度も押すのではなく、ダイヤル式で回せる点がスピーディで扱いやすいと思いました。

↑まずはルーなしで55分間、具材を煮込んでいきます

 

55分煮込んだら、圧力表示ピンが下がっていることを確認して「保温 / 取消」ボタンを押します。そしてフタを開け、「手動メニュー」→「なべモード」→「火力3」と選びルーを投入。全体にとろみがついたら完成です。なお、レシピには「ルーは細かく砕いておく」という指定がありましたが、煩わしいと思う人は砕かないでもいいでしょうし、顆粒やペーストタイプのルーを使ってもいいでしょう。

↑完成まではトータルで約65分。あとからルーを入れる工程を推奨しているのは、ルーを入れて圧力調理をすると香りなどが飛んでしまうから、ということでしょう。手間はかかるものの、味へのこだわりを感じます

 

玉ねぎの甘みが生きたサラッとマイルドなカレーに

↑圧力調理によるものか、玉ねぎが柔らかく煮込まれてルーにとけ込んでいる印象。一方でじゃがいもはそこまで煮崩れしていないのが好印象

 

カレーのとろみは少なく、ややサラッとしています。これは、水蒸気が逃げずに煮詰まらないためかもしれません。一方で、野菜などの仕上がりに関しては編集部員から「圧力調理の力はさすが!」という意見が多く出ました。玉ねぎが柔らかく煮込まれてルーにとけ込み、全体的には甘みが豊かでやさしい味わいになっていました

「野菜のやわらかさは十分すぎるほど。にんじんは甘みが十分に引き出されていて、おいしいです!」(小山)

「肉はちょっと硬め。豚肉の赤身が多い部位を使っているからかも」(山田)

ほかの4機種がビーフカレーというのもあり、このポークカレーの味わいは比較的マイルドな印象。肉を牛にしたり、豚でも脂が多めなバラ肉を使うとワイルドな味わいになるでしょう。

↑じゃがいもはルーにとけ過ぎていないものの、しっかり熱が入っていて口どけ良好

 

【エントリーその2】シャープ 水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G

メニュー検索はスムーズ。調理は放っておくだけ

本機は、ルーも含めた具材を内鍋に全て入れて、レシピからカレーを選べばOK。独自の「まぜ技ユニット」が、自動的に具材をかきまぜて調理してくれます。

↑「ホットクック」の伝家の宝刀「まぜ技ユニット」(写真右のフタ裏についているパーツ)を装着して調理。また、食材の水分を活用しながら調理するので水は少なめでOK(今回はルー推奨のレシピ表示より、約250mL減らしています)

 

↑「まぜ技ユニット」を開いた状態

 

具材は牛肉、玉ねぎ、じゃがいも、にんじん。ルーも入れます。機器の操作は「メニューを選ぶ」→「カテゴリーで探す」→「カレー・シチュー」→「ビーフカレー」→「調理を開始する」で決定。もしくは、「メニューを選ぶ」→「メニュー番号で探す」→「No.063(ビーフカレー)」→「調理を開始する」などでもOKです。

↑レシピの検索は「カテゴリーで探す」「食材で探す」「メニュー番号で探す」など、何通りかのパターンから探すことができるのが便利です

 

調理を開始したら、あとは待つだけ。「ホットクック」の名前の由来の通り、約45分放っておくだけで完成します。

↑45分で完成。ちょうど良いとろみに仕上がりました

 

あっさりめの味わいながら、素材のうまみが感じられる

↑具材がゴロゴロッとした、カレーのお手本のような仕上がり。色味は比較的黄色っぽく感じます

 

ルーの味は比較的にあっさりしているものの、素材の甘みを感じるおいしさ。「まぜ技ユニット」の効果か、素材にもムラなくしっかり熱が入っている印象でした。

「ルーはややあっさりした味ですが、素材の旨みがとけこんでいるのがわかります。濃厚な味が好きな人は、水分を減らすかルーの量を増やすのがオススメ」(山田)

「具材が大きいのに、それぞれの熱の入り具合が絶妙ですね。肉も野菜も、それぞれ素材の旨みが感じられておいしい!」(小林)

↑具材はどれも柔らかくて絶品。味の染み込みは標準的でしたが、寝かせれば味が染み込んでもっとおいしくなりそう

 

【エントリーその3】象印マホービン STAN. 自動調理なべ EL-KA23

操作はシンプル。「設定時間=調理時間」ではない点に注意

「STAN.」は、具材と一緒にルーを入れるレシピなので、調理もノンストップで行えます。操作は「コース」を押して「カレー / シチュー」を選び、時間を指定する「分」キーで「25分」に設定して「スタート/再加熱」を押すだけ。時間設定は「1回押す=1分」というものですが、長押しすることで加速します。

↑具材は牛肉、玉ねぎ、じゃがいも、にんじん。ルーも入れます

 

↑時間を「25分」に設定してスタート

 

ちなみに、ここで設定した「25分」というのは、完成までの時間ではありません。鍋に張った水の沸騰に約30分かかり、そこから25分なのでトータルの調理時間は約55分となります。

↑カレーのとろみや色は、やや濃いめ。ぽってりとして、おいしそうなビジュアルです

 

とろみとコクが豊かでリッチな味わいに

↑じゃがいもとにんじんは、煮崩れせず、比較的形がしっかりしている印象。玉ねぎはちょうど良いくたくた感に

 

味わいは実にハイクオリティで、じゃがいもとにんじんは形はしっかりしていながら、やわらかい食感。厚さ2.0mmのホーロー鍋を採用していて、その高い蓄熱性で具材にしっかり熱が通ったからでしょうか。その味わいには、編集部員からも好評の声が多数上がりました。

「これはいい! 素材の甘みが感じられるし、とろみのあるカレールーと相まってリッチなウマさに仕上がっています」(山田)

「肉は若干硬めですかね。ただ、野菜の食感は絶妙で味のしみこみが良く、コク豊かなカレーソースも絶品です!」(小山)

↑じゃがいもはほっくり、ねっとりとした食感。味も良くしみこんでいます

 

【エントリーその4】

ティファール クックフォーミー ホワイト 3L CY8701JP

煮込む前に手動で炒める手間はあるものの、調理時間は短い

「クックフォーミー」のカレーは、今回の検証したモデルのなかで最も工程が多くなりました。操作自体に大きな難しさはないものの、煮込む前にルーと水以外の材料を入れ、手動で炒める工程が加わります。この炒める工程を省かないあたりに、フライパンなどキッチン用品メーカーとしての矜持を感じました

↑具材は牛肉、玉ねぎ、じゃがいも、にんじん。カレールーのほか、サラダ油やおろしにんにく、おろししょうがも加えます

 

ビーフカレーを作る際は、まず「レシピ」→「メインディッシュ」→「ビーフカレー」と選びOKボタンを押し、「2人分」をプッシュ。なお、今回使用した3Lタイプで作れる量は「2人分」のみとなります。

 

調理時間が表示され、OKボタンを押すと「下準備」の一覧が表示されます。これはパネルに食材や分量、調理手順を表示してくれる「ナビするレシピ」という機能の一部。付属のレシピブックを見なくても、本機のナビゲートに沿っていけば下準備ができるのです。

↑食材が準備できたらダイヤル中央のOKボタンを押します

 

↑予熱が始まったら、「ナビするレシピ」の表示に従ってルーと水以外の材料を入れて炒めます

 

肉を炒めて色が変わったら水を加え、OKボタンを押します。次にガシャッと圧力鍋特有の流れでフタをし固定すると、予熱を経て圧力調理がスタート。ここまでいけば、あとはたった13分で完成。前半の予熱や炒める工程で10~15分程度かかるので、トータルでかかる時間は25~30分。ほったらかし調理はできないものの、調理自体はスピーディです

↑最後にルーを加えてとかせば完成です。サラダ油が入っているので、色味は艶やか。また、にんにく、しょうがが加わっているので香りにパンチがあります

 

具材のやわらかさが際立ち、ルーのインパクトが大きい

↑ルーはサラッとした印象。なお、同じく圧力調理タイプのアイリスオーヤマ「電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3」以上に、玉ねぎがとけていました

 

圧力調理による具材のやわらかさに評価が集まったほか、煮込む前に肉を炒めているからか、「うまみが前面に出ている」との声も。ルーのパンチの強さを評価する声も上がりました。

「調理は短時間ながら、圧力調理だから熱がしっかり入っています。具材がやわらかくて甘みも十分」(小山)

「具材への味のしみこみ具合はそれほどでもないですが、ルーの味わいは良し。にんにくとしょうがの効果もあって、インパクトは絶大ですね」(小林)

↑玉ねぎがとけ気味だった一方、じゃがいもはほっくりしていてやわらかさは十分です。二段階調理を抜きにしても、短時間でしっかり煮込んだカレーが作れるのは大きなメリット

 

【エントリーその5】パナソニック IHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX1

スマホアプリで検索&操作するIoT色の強い一台

「ライス&クッカー」は、IoT色を強く打ち出しているモデル。そのため、パナソニックの「キッチンポケット」アプリをスマホにダウンロードし、アプリに機器を登録してから使います。最初こそ慣れが必要ですが、アプリで直感的にレシピ検索できる点はスマートで、今後の拡張性も見逃せません

 

カレーを調理する際は、具材を入れたら「キッチンポケット」アプリを起動。「カレー」レシピから「炊飯器へ送信」ボタンを押し、炊飯器本体の「炊飯」ボタンを押すと調理が始まります。

↑具材は牛肉、玉ねぎ、じゃがいも、にんじん。肉は角切りではなく薄切りを使うこと、ルーを最後に入れることが特徴です

 

↑「キッチンポケット」アプリから本機を選び、「自動」→「カレー」→「炊飯器へ送信」の順にクリック

 

調理は予熱から始まり、それが終わると約30分で煮込み工程が完了します。ブザーが鳴ったらフタを開けてルーを投入。とけるまで混ぜたらフタを閉め、5分程度寝かせたら完成です。

↑水分が適度に抜け、じゃがいもがほど良くとけたことで、とろみの強いテクスチャーに。色も濃いめです

 

2日目カレーのような、ホームメイド感あふれる濃厚な味

↑薄切り肉とドロッとしたルックスで、ホームメイド感が漂う仕上がりです

 

豊かなとろみも相まって、凝縮感のある味わい。コク深く濃厚なテイストに、ドロドロなカレーが好きな編集部員から感動の声が多数上がりました。また、薄切り肉にはそれならではの良さがあるという意見も。

「どこか2日目のカレーを思わせる熟成感があって、ウマい!」(山田)

「薄切り肉は角切りほどの弾力はないものの、カレーソースやライスとの一体感がイイですね。ドロっとしたルーは大好物!」(小山)

↑熱がしっかり入った、ほろほろのじゃがいも。でんぷん質がほど良くとけ、カレーのとろみにも寄与している印象です

 

【調査その2】豚の角煮の味と食感をチェック!

豚の角煮は肉を分厚く切る料理だけあって、肉の柔らかさや味のしみ込み具合に差が出るので、その点を重点的にチェック。調理時間もチェックしました。

 

【エントリーその1】アイリスオーヤマ 電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3

調理工程はいたってシンプル。約1時間で完成

「電気圧力鍋ヘルシープラス」の角煮は、シンプルな工程でほったらかしで調理できます。具材を鍋に入れたら、真ん中に1cmの穴をあけたアルミホイルで落としぶたをしてセット完了。フタをして、「自動メニュー」→「レシピ番号で選ぶ」→「1」(豚の角煮のプログラム)を選択すればOK。

↑具材は豚バラブロック、長ねぎ、しょうが。酒、みりん、しょうゆ、砂糖、水で煮込んでいきます

 

↑トータルの調理時間は約1時間で完成。煮汁に濁りはあまりなく、比較的ライトなルックスです

 

圧力調理でしっかり加熱され、脂身のコクが際立つ味

↑盛り付けた様子。肉の色は薄めで、煮汁に染み出た脂はきめが細かいです

 

肉に対する野菜や調味料の分量にもよるのか、肉自体の味は比較的あっさり。ただ、圧力調理と落しぶたの効果で肉にしっかり熱が入っており、肉汁があってうまみも豊かに感じました。

「赤身の部分は少し硬いかな。味のしみこみはそれほどありませんが、甘みが強く、脂のコクを感じる味わいです」(小林)

「“ほろほろ”とまではいかないものの、脂身はやわらかくてジューシーでした」(松永)

↑肉はしっかり加熱されており、圧力調理の実力の高さを感じました

 

【エントリーその2】シャープ 水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G

一度肉の油抜きを行うトータル90分の調理

豚の角煮には「まぜ技ユニット」は不要。ただ、肉の油抜きの工程を推奨しているため、二段階調理となります。ほったらかしで作れたカレーとは、ここが大きな違いだといえるでしょう。

↑豚の角煮には「まぜ技ユニット」を使いません。豚バラブロック、白ねぎの青い部分、しょうが、水を入れ、まずは肉の油抜きの下ごしらえをします

 

まずは味付けせずに加熱して、肉の油分やアクを取ります。そのため機器の設定も、「手動で作る」→「スープを作る(まぜない)」→「約30分」→「調理を開始する」という工程でいったん水で煮込みます。

 

第一段階が終わったら内鍋を軽く洗い、油抜きした肉と調味料(酒、しょうゆ、砂糖、水)に加えて、にんにくとしょうがも投入。「メニューを選ぶ」→「メニュー番号で探す」→「No.068(豚の角煮)」→「調理を開始する」で本調理開始(「カテゴリーから探す」などでもOK)。トータルで約90分かかりました。

↑完成。肉の分量が多いレシピのため、肉の存在感があっておいしそうです

 

肉本来のうまみが味わえる満足度の高い仕上がり

↑分厚くカットした肉が特徴。とはいえにんにくが入るので、香りにはパンチがあります

 

肉が主張するダイナミックな味わい。肉本来のうまみに煮汁の味が適度に染み込んだおいしさで、一晩ほど煮汁に漬けこんでおけば、さらに味がしみるのが想像できます。編集部員からは、満足度の高さと油抜きの効果を実感する声も。

「油抜きをしているぶん、肉のうまみと煮汁の味がうまく一体化してますね。にんにくの力強さもしっかり感じられます」(山田)

「これだけぶ厚いのに、肉のやわらかさや煮汁のしみ具合も十分。バランスの取れた味です」(小林)

↑大きな肉は迫力満点。しっかり火が通っており、肉のほぐれ感も上々です

 

【エントリーその3】象印マホービン STAN. 自動調理なべ EL-KA23

肉の油抜きありで合計95分のこだわり調理

「STAN.」の角煮も「ホットクック」同様に、油抜きを推奨。本体の操作は、油抜きと本調理でそれぞれ行うため、カレーの調理ほどスムーズではありません。手間があるぶん、おいしさにこだわっているということでしょう。

 

まずは鍋に豚バラ肉と水を入れてセット。「コース」→「温度調理」→「調理温度」→「100℃」に設定し、「分」を「15分」に設定して「スタート / 再加熱」ボタンをオンにします。この工程で豚肉の油とアクを抜き、鍋を軽く洗ってから本調理へ。

 

油抜きをした豚肉のほか、昆布、長ねぎ、しょうが、調味料(酒、しょうゆ、砂糖、水を入れて)を入れてセット。「コース」→「煮物」→「時」「分」を「1時間20分」に設定→「スタート / 再加熱」ボタンで煮込み調理を始めます。

↑15分の一次調理と、1時間20分の二次調理で、合計は95分。油抜きをした効果で、アクや濁りはほとんど出ていません

 

肉質がほろほろで、うまみの複層性を感じる

↑余計な脂が落とされた、という表現がよく似合う、すっきりとしたルックス。時間が経っても煮汁の表面に白く浮く脂の量が少なく、手間をかけたかいがあったと感じました

 

昆布をはじめ、素材のうまみの複層性を感じるレベルの高い味。長時間じっくり火を入れているからか、赤身の部分でもしっとりやわらかく、弾力も申し分ありません。調理はややハードルが高いものの、その味わいには編集部一同が感動していました。

「肉質がほろほろで、口に入れるとろろける! レベチな角煮です!」(小山)

「ベタッとした重さがなくて、味わいはどこかやさしくまろやか。小料理屋の一品を思わせる、上品な角煮ですね」(山田)

↑ほろほろの肉に上品な味がしみ込んだ、ハイクオリティな味。手間と時間はかかるものの、格別のおいしさです

 

【エントリーその4】ティファール クックフォーミー ホワイト 3L CY8701JP

30分のほったらかしで作れるカンタン調理

カレーでは炒める工程があった「クックフォーミー」ですが、角煮はほったらかしで完成。具材を入れ、レシピを検索したらほったらかしで作れます。

 

操作は、「レシピ」→「メインディッシュ」→「豚肉の角煮」→「2人分」と選択。調理時間や下準備の一覧などを確認してOKボタンを押したら準備完了です。フタを閉めて固定し、予熱を経て圧力調理がスタート。このまま待てば約30分でスピーディに完成します。

↑具材は豚バラブロック、ねぎの青い部分、しょうが。しょうゆ、砂糖、みりん、酒、水で調味します

 

↑圧力調理時間15分で完成。さすがは圧力鍋です

 

肉と煮汁の味をストレートに感じるおいしさ

↑脂は多めに浮いてきますが、濁りやアクはそこまで多くありません

 

調理時間が短いため、味の染み込み具合は弱めですが、肉と煮汁の味をストレートに感じるおいしさ。時間をかける余裕がないときはオススメだという意見が上がりました

「欲をいえばもっとやわらかいほうがいいけど、調理の速さを考えれば十分。これだけスピーディかつ手軽に、豪華な一品を追加できるのは大きなメリットです」(小林)

「あっさりしたシンプルな味。もっと寝かせたら味がしみてさらにおいしいんでしょうね」(小山)

↑調理時間が短いためか、肉の色は薄め。脂身はサクっとした歯ざわりです

 

【エントリーその5】パナソニックIHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX1

手動調理で40分のシンプルな手順

「ライス&クッカー」には豚の角煮のレシピがないため、ルーローハンのレシピを参考に、オーソドックスな具材を使って40分の手動調理で仕上げます。手動調理ながら、操作手順はシンプルでカンタン。

↑具材は豚バラブロック、長ねぎ、しょうが。調味料は酒、しょうゆ、砂糖、水など

 

カレーの仕上がりは最もとろみのあるテクスチャーで、味わいも濃厚だった「ライス&クッカー」。豚の角煮ではどうなるのか、が気になるポイントです。

↑完成した角煮はこってりしていてツヤもある印象です

 

ジューシーかつ濃いめの味付けで、ごはんやお酒が進む味

↑調理時間が40分と比較的短い調理時間ながらも、堂々たる仕上がり

 

味わいは、カレーと同様にパワフルな方向性。適度にジューシーで、カレーと同様、濃いめの味付けとなっていて、ごはんやお酒が進みそう。味の濃さだけではなく、肉の食感も高評価でした。

「煮汁は適度に水分が飛んでいて、味が濃いめ。若い人は特に好きなんじゃないでしょうか」(山田)

「肉はしっとり感とともにプリッと弾力があって、専用レシピじゃなくても十分おいしかったです!」(松永)

↑プリっとした脂身が印象的!

 

【調査その3】ごはんの味と食感をチェック!

家電の設置スペースが限られている家庭では、自動調理鍋を炊飯器としても使いたいニーズがあるはず。そこで、各モデルで炊いたごはんの食感や甘み、粒立ちなどの違いをチェック。併せて炊飯器としての実用性があるか(簡単に炊飯できるか、鍋のお手入れがカンタンか)を調査しました。

【エントリーその1】アイリスオーヤマ 電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3

弾力と粘りがちょうど良いオールマイティなごはん

↑炊飯は「自動メニュー」→「レシピ番号で選ぶ」→レシピ番号「32」と選び、「決定」で調理開始。70分で炊き上がります

 

「電気圧力鍋ヘルシープラス」には「白米」「低糖質米」「玄米」「赤飯」「炊き込みご飯」と数種の炊飯モードがあり、そのなかの「白米」で炊飯。炊きあがったごはんの食感はやわらかめで、粘りも強め。甘みも感じられ、オールマイティなごはんが炊けるという印象です。

「弾力と粘りがちょうど良くてバランスが取れています。満足感もありますね」(山田)

↑粒立ち良好。ふっくらとした、やわらかそうなルックスです

 

なお、本機はフタが丸ごと取れる構造なので、開ける際に内側に付いた蒸気の水滴がこぼれないよう注意が必要。内鍋が軽く本体に固定されていないため、しゃもじでごはんを混ぜるとき、内鍋が回ってしまうことがありました。

 

【エントリーその2】シャープ 水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G

あっさりしていてやわらかく、素朴な味わい

↑「手動で作る」→「ごはんを炊く」→「合数を選択」→「調理を開始する」→「スタート」で炊飯開始。調理時間の目安は、1&2合は約50分、3&4合は約55分、5合は約60分です

 

お米の量によって調理時間が変わる「ホットクック」は、手動で炊飯しますが、操作はシンプル。炊きあがったごはんはもっちりしていてやわらかめ。粘着力がやや強く、粒立ちはあまり感じられません。

「あっさりしていてやわらかく、素朴な味わいですね。かつての給食のごはんを思い出すような……。好き嫌いが分かれる味かもしれません」(小林)

↑粒はしっかりめの見た目ですが、意外にもちもちしていてやわらかめでした

 

【エントリーその3】象印マホービン STAN. 自動調理なべ EL-KA23

ふっくら、もっちりとしていて甘味も豊か

↑「コース」→「米調理」を選び、「時」キーで「1時間」に設定。「スタート / 再加熱」で炊飯が始まります

 

お米専用の「米調理」に、調理時間や温度設定を組み合わせることで白米やおかゆなど様々な米料理を作れる「STAN.」。シンプルなごはんは約1時間で炊き上がります。食感はふっくら、もっちりとして粒立ちも良好。甘みも豊かで高評価でした。

「適度な弾力で、口のなかでふんわりほぐれる感じ。さすが、炊飯器も強い象印。おいしいです!」(山田)

なお、ホーロー鍋の内側がコーティングされておらず、ごはんがくっつく点に注意が必要です。

↑ツヤがあって、ふっくらとしたルックス。粒立ちも見事です

 

【エントリーその4】ティファール クックフォーミー ホワイト 3L CY8701JP

カレーやチャーハンに合いそうな硬めの食感

↑「材料」→「米」→「白米」→「合数」の4ステップで炊飯がスタート。浸水や蒸らしを含め、60分弱で炊き上がります

 

「クックフォーミー」は「材料」メニューのなかに炊飯レシピがあり、「白米」のほか「白米がゆ」「玄米」「もち米」などを用意。米の浸水に30分、炊き上がり後の蒸らしに15分かかるものの、予熱10分、加圧3分でパワフルに炊くのが特徴です。食感はかなりパラッとしたタッチ。硬めが好きな編集部員からは特に好評でした。

「硬めなぶん粒がよく立っていて、しっかり噛みごたえがあります。カレーライスやチャーハンなどによく合いそう。甘みは普通ですね」(小山)

↑見た目もソリッドな印象。本機で作った先述のサラッとしたカレーには、実によく合う食感でした

 

【エントリーその5】パナソニック IHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX1

上品な甘味が感じられ、粒立ちの良さはバツグン

↑「銀シャリ」コースを選び「炊飯」を押してスタート。約52分で炊き上がります

 

25通りの炊飯コースのなかから、「銀シャリ」を選択して炊飯。炊飯に軸足を置いているだけあって、同社の高級炊飯器に搭載されている「ダイヤモンド竈釜」と「おどり炊き(大火力IH)」を搭載しており、その上品な味や粒立ちの良い食感には感動の声が上がりました。

「ほどよい甘みがあって、弾力もちょうどいい。粒立ちはバツグンで、口のなかでひと粒ひと粒がパラッとほぐれていきます。これはウマい!」(山田)

↑ふっくらとした見た目で、ツヤも上々

 

 【味・食感の調査のまとめ】

3つのメニューの味と食感の傾向は?

カレーの味・食感

●「電気圧力鍋ヘルシープラス」は甘み豊かでサラッとした味

●「ホットクック」はごろっとした具材のうまみが生きたバランス型で、ほったらかしできる点もうれしいところ

●「STAN.」もほったらかしOKで、カレーの味はとろみとコクが豊かなタイプ

●「クックフォーミー」は具材を炒める手間がかかるものの、具材がやわらかく仕上がり、力強い味でした

●「ライス&クッカー」は野菜のとけ込んだとろみが特徴で、濃厚な仕上がりに

 

豚の角煮の味・食感

●「電気圧力鍋ヘルシープラス」は脂のコクが強く、適度にジューシー

●「ホットクック」は油抜きの手間はあるものの、肉のうまみとパンチを感じる満足度の高い仕上がり

●「STAN.」は油抜きの手間は必要ながら、肉の質感、奥深い味わいの面からワンランク上の味わいに

●「クックフォーミー」はシンプルな味ではあるものの、圧力調理で30分という時短が魅力

●「ライス&クッカー」はジューシーかつ濃厚な、ごはんやお酒が進む味という傾向に

 

ごはんの味・食感

●「電気圧力鍋ヘルシープラス」は、やわらかめで粘りも強めのオールマイティなごはんが炊ける

●「ホットクック」はもっちりして粘りが強い仕上がり

●「STAN.」は甘みと弾力が豊かで、口のなかでふんわりほぐれる粒立ちも魅力

●「クックフォーミー」は、パラッと硬めで、噛み応えもしっかりした炊き上がり

●「ライス&クッカー」は上品な甘さと粒立ちが際立つ、ワンランク上の炊きあがり

 

各モデルはどんなユーザーにオススメか?

●「電気圧力鍋ヘルシープラス」は、どんな料理もそつなくおいしい仕上がりにしてくれ、しかも圧力調理できる点が秀逸。なるべく手軽に、時短調理をしたい人にオススメ

●「ホットクック」は、素材の味を生かしたナチュラル派の料理に仕上がる傾向にあり、女性やミドル以上の世代でも受け入れやすいでしょう。ほったらかしで作れるレシピが多い点も見逃せません。ただし、ごはんの味は好みが分かれる

●「STAN.」は、ホーロー鍋の優れた蓄熱性を生かしたワンランク上のクオリティを求める人向け。炊飯時に米が鍋にくっつくのは難点ですが、カレーも角煮もおいしく仕上げる実力は魅力

●「クックフォーミー」は、質実剛健でストレートな味わい、圧力鍋による時短調理が魅力。レシピ内蔵数は210と圧倒的に多いので、レパートリーを手軽に増やしたい人にはぴったり

●「ライス&クッカー」は、炊飯の実力が極めて高いので、ごはんの味を重視したい家庭向け。料理は濃いめの味わいに仕上がる傾向にあり、スマホでの操作が中心という点も含めて、若者や新婚世帯などに親和性が高い

 

次回は「操作性」を調査していきます。

撮影/中田 悟

 

思わず「目が、目がぁ」と言いたくなる光量。乾電池式ライト「でかランタン」の使い道が多彩

パナソニックから新しく発売された乾電池式ライト「でかランタン」は、同社の電池式ライトで最大の明るさである800lm(ルーメン/明るさの単位のひとつ)を実現したハンディ式のLEDライト。真っ暗な部屋を十分に照らすだけの光量があります。

↑品番は、強力ランタン(でかランタン) BF-BL40K

800lmってどれぐらいの明るさ?というのを体験してきたのと、細かな部分を実際に触ってみたので、レポートしていきます。

 

光量、半端ない。

↑動画の10秒〜40秒あたりで光量を変化させるデモンストレーションがあります

まずはこちらを観ていただければ、本モデルの実力が一目瞭然。上記の動画は、本機の説明会を兼ねたセミナーで行われた一場面。50人は収容できそうな大部屋でデモンストレーションされたものです。

 

本機は4段階で光量を調整でき、明るさ1では4lm、明るさ2は60lm、明るさ3は200lm、そして明るさ4では800lmで周囲を照らします。一般的に、適切な明るさは部屋の畳数×400lm前後と言われており、通常使う照明としては物足りないですが、災害の停電時などでは十分。パナソニックの基準では、10畳の部屋全体を明るくする非常用照明としての性能を有しているとしています。

 

なお、本記事撮影時に明るさ4で至近距離で光を見てしまったところ、目が痛いほど。説明書にも「目に光を当て続けない」と記載があったのでご注意を。

 

アウトドアでの使用も可能。

↑でかランタンのサイズ感。500mlのペットボトルよりも高さは小柄ながらビールジョッキぐらいの大きさがあります

本モデルはIPX2相当の防滴性能を実現しているので、アウトドアでの使用も可能。完全防水ではないですが、キャンプサイトのテーブルランタンやテント内照明として活躍します。

 

なお、連続電池寿命時間はエボルタNEO使用の場合、明るさ1では約1500時間(約62日間)、明るさ2で約130時間、明るさ3は約33時間、800lmの明るさ4では約8時間。基本は明るさ2で使用しながら、必要に応じて明るさ3や4にするのが良さそう。

 

キャンプの晩ごはんで肉の焼け具合がわからないとか、モノを落としてしまって探し物をするのに光量が足りないといったことはキャンプあるある。また、災害の停電時でも真っ暗ななかで長時間過ごしていると精神的にも苦しくなってきますので、こうした製品がひとつあるだけで、だいぶ環境が変わりそうです。

 

細かいところ、行き届いてる。

本製品は、単1形乾電池3本を使用。購入時にエボルタNEOが付属しているので、電池を別で買う必要がありません。スイッチをオンするには天面にあるセンサーをダブルタッチ、光量を変えるにはワンタッチで切り替わります。物理スイッチではないのでカチカチと音がしないのも細かな配慮。夜、寝静まったあとのカチカチ音は意外に響くのでありがたい。

 

さらに、持ち手の部分が絶妙。男性の指が4本余裕で入るサイズでがっちりと持つことができ、落とす心配もありません。全体を白でまとめたシンプルなデザインのため、インテリアの見た目を損なわないのも特徴。部屋に常設できます。こうした非常用orアウトドアアイテムは普段、収納の奥底に眠って、取り出すまでに手間がかかるのがこれまたあるあるなので、出しっぱなしにしておけるのは大きなメリットです。

 

実売価格は税込で4980円。価格だけ見るとやや高いかなと思いましたが、キャンプ用ランタンは3000〜4000円がボリュームゾーン。そこにエボルタNEO(単1形乾電池エボルタNEOの価格は1本あたり180円前後)が付いてくると考えば、妥当な価格。そして日常使いができることを踏まえれば、コスパの良い製品といえるでしょう。

 

あなたのアイデアが東京の夜空を彩る! 東京スカイツリーで開業10周年を記念した「特別ライティング」デザイン募集中

2022年5月22日に開業10周年を迎える東京スカイツリーは、「みんなのスカイツリー」をテーマに、「東京スカイツリー(R)開業10周年記念 特別ライティング」のデザインを募集しています。

 

同企画は、東京スカイツリータウンの10周年のテーマ「SHARE MY SKYTREE TOWN もっともっと、みんなのスカイツリータウンへ。」にちなんで、10年の中で心に残った思い出、叶えてみたい夢や希望、目標など、“これまで”や、“これからの10年”にまつわる“想い”を込めた「みんなのスカイツリー」をテーマとして、東京スカイツリーのライティングデザインで表現するというもの。デザイン募集の企画・実施には、ライティング照明機器のパートナー企業であるパナソニックが協力を行なっています。

 

応募はTwitterで行われ、東京スカイツリー公式Twitter(@skytreeofficial)をフォローし、東京スカイツリー公式サイト内の特設ページから塗り絵イラストをダウンロードし、掲載されているサンプル投稿を参考に、デザイン(ぬりえ)※指定塗り絵イラスト使用、デザインテーマ/コンセプト(テキストで)、ライティング名称、自分のTwitterユーザー名を、指定ハッシュタグ「#スカイツリー10周年ライティング応募」をつけてTwitterに投稿すると、応募が完了します。

 

募集期間は7月31日23時59分まで。応募作品は、厳選なる審査を行い、最優秀賞(1作品)と優秀賞(9作品)に選考された10作品を、東京スカイツリーの特別ライティングとして10月20日に発表し、「あかりの日」である10月21日から点灯します。最優秀賞受賞者は10月20日夜に行われる点灯式に出演。また、副賞として、最優秀賞と優秀賞の受賞者には、「東京スカイツリー入場券(天望デッキ+天望回廊)」が贈られます。

たった12年で49%の省エネに成功!「最新オフィスビル」凄すぎる中身

日本政府は、2030年までに温室効果ガス排出量を2013年度比で46%削減するという目標を掲げています。この目標はかなり高いものであり、実際に達成できるのか疑問を持たれる方もいるでしょう。

 

しかし、これに近しい実績をすでに出しているオフィスビルが存在します。それは、2008年度から2020年度にかけての12年間で、エネルギー消費量の49%削減に成功したパナソニック広島中町ビルです。2021年度省エネ大賞省エネルギーセンター会長賞も受賞したという、同ビルの試みを取材しました。

※エネルギー消費量はCO2排出量とイコールの関係ではありません。つまり、エネルギー消費量を50%削減すれば、CO2排出量が50%削減できるということにはなりません。ですが、電力などのエネルギーを産出するためにはCO2の排出がセットになるため、エネルギー消費量を抑制することは、CO2の排出抑制につながります。

 

49%のエネルギー消費量抑制って一般家庭で言うとどれぐらい?

↑ビルの上階にはパナソニックのオフィスがありますが、1階は同社のショウルームとなっています

パナソニック広島中町ビルが竣工したのはいまから36年前の1996年。地上7階、地下2階建てのこのビルは、竣工当時から高効率機器を導入し、ガス・電気のベストミックスを意識した熱源機器を装備していました。つまり、設立当初から省エネを大いに意識した施設であったわけです。

 

2004年には、ビルのエネルギー使用状況を見える化・最適化するビルエネルギーマネージメントシステム(BEMS)を導入。継続して、省エネへの試みを続けてきました。

 

“すでに省エネだった”このビルに転機が訪れたのは2009年のこと。CO2排出抑制に向けての世界的要求の高まり、空調や照明といったビル内の設備老朽化を背景として、省エネ施策をパワーアップすることになったのです。2009年度を皮切りに省エネの取り組みを一段強化した同ビルは、2008年度から2020年度までに、エネルギー消費量を49%抑えることに成功しました。これは原油換算で197kL(キロリットル)ぶんの節約になるそうです。

 

原油の量で説明されてもピンとこないでしょうから、一般家庭に置き換えて説明します。環境省が2017年度に行った調査によると、一般家庭1世帯が1年間で消費する電力量は平均4322kWh。この消費電力量を、東京都地球温暖化防止活動センターが公開している計算ツールを用いて原油換算した場合、1.09kLという結果が出ます。つまり、同ビルが達成した原油換算197kLという省エネの規模は、一般家庭約180軒の年間電力消費量に匹敵するのです。

オール電化によってガスも一般家庭約180軒ぶん以上を節約

上で述べた通り、同ビル竣工時のコンセプトには「ガス・電気のベストミックス」というもの。しかし、2008年度までに行われていた省エネ施策が功を奏し、電気設備の消費電力には余剰が出ていたといいます。その余剰電力を活かすべく行われたのが、空調熱源のオール電化です。結果として、電力消費量は2割程度増えたものの、3万8413㎥あったガス使用量がゼロに。先述した2017年度の環境省の調査では、一般家庭1世帯あたりの年間都市ガス使用量の平均は204㎥となっていますから、一般家庭180軒ぶん以上のガス使用量を削減できたことになります。

 

また、オール電化によってガス空調に必要な冷却塔も不要になったことから、使用水量も年間1700㎥節約できたとのこと。国土交通省の資料では、2018年度に日本人が1日に使用した生活用水の量は1人あたり287Lだそうで、これを年換算に直すと約105kL(=約105㎥)となります。つまり、パナソニック広島中町ビルの空調熱源オール電化による水の節約量は、日本人16人が年間に使用する量よりも多いというわけです。電気使用量の増加分を考慮しても、空調熱源オール電化の省エネ効果は大きく、この改修による総エネルギー削減量は原油換算で24.4kLになりました。

※空調熱源オール電化による省エネ効果の数値は、改修前の2008年度と、改修後の2009年度で比較したものです。同ビルでは空調を含む、設備の更新・省エネ化を積極的に行なっているため、2008年度と2020年度を比較すると、設備改修による省エネ効果はより大きくなっています。

 

↑ビル内のオフィス。現在は空間の改善にも力を注いでおり、緑や木の温もりあふれるオシャレスペースになっています。写真は「Commu」と名付けられた5階オフィス。「自然体でおしゃべりや意見交換ができるコミュニケーションの場」をコンセプトにしています

 

空調設備のつぎに着手したのが、照明のLED化です。2011〜2019年度にかけて行われたこの改修では、57%の電力消費量削減に成功しました。実数値では、11万6396kWh、原油換算で29.9kLの削減となっており、一般家庭電力消費量の平均換算で27軒ぶん以上になります。

↑廊下のLED照明。なお、ビル内に設置された照明の台数は、LED改修後の数値で1582台にのぼります

 

また、ビル運用面での省エネ施策も進めています。その内容は、通信機械室の機器小型化、過度の明るさが不要なエレベーターホールの照明の節約といったものです。前者の施策では、機器の小型化が放熱の減少にもつながり、通信機械室で稼働するエアコン台数を2台から1台に削減できました。施設の運用変更による省エネ効果は、原油8.6kLぶんに及んでいます。

↑エレベーターホールの明るさはオフィススペースと比べてやや控えめに設定されています。とはいっても、機能性の問題はまったく感じさせません

 

ほかにも、PCスリープモード設定の徹底や夏場のトイレ便座ヒーターオフ、クールビズ・ウォームビズといった取り組みを実施。これが積み重なって、従来比49%、年間で原油197kLぶんの省エネが実現されました。省エネ効果の規模は設備改修によるものが大きいものの、それ以外の施策も並行して取り入れることで、より大きな成果へとつながっています。

 

省エネ大賞受賞の決め手! 2020年に行われた新たな実証実験

パナソニック広島中町ビルでは、新たな省エネ施策を生み出すべく、様々な試みを行なっています。毎年のように実証実験を重ねており、その積極性が省エネ大賞省エネルギーセンター会長賞受賞の決め手になったそうです。2020年に行われた実証実験から、その事例を紹介していきます。

 

まずは、天井面への配線ダクトの組み込みです。照明器具の代わりに配線ダクトを組み込むことで、任意の位置・向きに照明を設置できるようになり、レイアウトの自由度が格段に増しました。この改修は、近年の潮流である座席のフリーアドレス化にも対応するものです。そのほか、窓のカーテンをレースカーテンに変えることで外部光を取り入れ、昼間の照明を削減する取り組みも行なっています。

↑オフィスの天井。写真縦方向には照明が、横方向には配線ダクトが組み込まれています。配線ダクトには照明のほか電源コードが設置されており、社員がどこに座っても電源に困らないようになっています

 

2020年といえば、新型コロナウイルスが日本に上陸した年でもあります。そのため同ビルでは、省エネと並行して感染対策にも注力しました。換気の必要性が叫ばれる一方で在宅勤務も普及したことから、在席人数を画像センサで検出しながら、換気量を調節するシステムを導入。在席人数が少ないときは換気量を減らして省エネ運転ができるようになったほか、局所的に密になった場合の換気量増強も可能になりました。

 

さらにユニークな試みとして、冷暖房の運転状況に応じて照明の色を変化させるというシステムも試されました。冷房時には寒色の照明で涼しさを演出、暖房時には暖かさを感じさせる赤色に変化します。こういった実証実験の成果は、定数的なデータに加え、社員からのアンケートによる定性的評価も踏まえながら計測しています。

↑冷房運転中、寒色に切り替わる会議室の照明

 

成功施策の水平展開も想定。社会への効果波及に期待

2021年度以降も、前年比1%のエネルギー消費量削減を毎年度達成するという目標を掲げているパナソニック広島中町ビル。同社製の温水洗浄便座・アラウーノの最新機種導入による節水、断熱性の強化による冷暖房使用の抑制といった手段で、達成を目指しているそうです。同ビルの試みは、パナソニック製の最新省エネツールを試す場としても機能しています。

 

また、同ビルの管理を行うパナソニックファシリティーズでは、自社内で成功した省エネ施策を同社が管理する他社所有のビルにも水平展開するという試みも進めています。多くのエネルギーを消費するビル群の省エネ化が進めば、CO2排出量の抑制効果も当然高くなります。”46%”という高い目標の達成に向けて、同社の努力が社会に波及することを期待したいですね。

大量のうどん、ギョーザも冷凍から一気に焼ける! パナソニック「ビストロ」が下段の火力を強化

パナソニックは、独自のヒートグリル皿を搭載し、新設計のアンテナ制御で予熱なしの高火力調理ができるスチームオーブンレンジ「ビストロ NE-UBS10A」を、6月下旬より発売します。実売予想価格は16万円前後(税込)となっています。

↑本体サイズは幅494×奥行き435×高さ370mmで、庫内容量は30Lと広々しているため、一度に4人分の調理が可能になっています。カラーバリエーションはブラックとホワイトの2色展開

 

熱々になる独自のグリル皿で、大量の麺やごはんも高火力で一気に加熱

同社の調査では、新生活様式が定着するなか、日々の食事づくりには簡単な手順や短時間で調理できることがより求められているとのこと。今回発表されたスチームオーブンレンジ「ビストロ」は、「グリル皿調理」と「ワンボウル調理」でそれらのニーズに応えるとしています。

 

「グリル皿調理」では、裏面の発熱体により最高230℃まで上昇する独自の「ヒートグリル皿」を活用して、大火力ヒーターやスチームとのかけ合わせで食材を加熱し、焼きもの・揚げもの・蒸しものからトーストまで調理できます。また、新設計のアンテナ制御で「ヒートグリル皿」の電波効率を従来比約1.6倍にアップさせ、これまで難しかった下段でも予熱なしの高火力で調理できます。これにより、4人分の麺やごはんといったボリュームのある食材を一気に蒸し焼きすることも可能。冷凍うどんや冷凍ぎょうざもそのまま「ヒートグリル皿」において、解凍の手間なく調理できるのが便利です。

 

「ワンボウル調理」は、1人分のランチから4人分の夕食まで、耐熱ボウルに材料を入れ、「ビストロ」まかせで簡単に調理できる機能です。高精細・64眼スピードセンサーで食材の分量を判定し、自動で火加減調整しながら加熱します。今回、この「ワンボウル調理」に、エスニックメニューをに新たに追加。レシピに詳しくなくても人気のメニューが手軽に作れるので、レパートリーがひろがります。

 

本製品はIoT対応で、「キッチンポケット」アプリと連携し、購入後も日々の献立に役立つ新しい自動メニューが増やせるのも特徴。6月上旬から、「予約の取れない伝説の家政婦」として知られるタサン志麻さん監修メニューを新たに配信予定です。

 

家電のプロが選んだ注目炊飯器! IoT機能を搭載したパナソニックの「スチーム&可変圧力IHジャー炊飯器」

近年の炊飯器は基本の炊飯技術に加え、銘柄に合わせた炊き方のチューニングができるなど、機能の進化が止まりません。今回は、家電のプロ目線で厳選したパナソニックの炊飯器を紹介します!

※こちらは「GetNavi」 2022年3月号に掲載された記事を再編集したものです

 

米の個性を引き出す「銘柄炊き分け」が新常識に

炊飯器の分野では各社独自の炊飯技術がより高精度に。さらに、近年増えている新銘柄の米のポテンシャルを引き出す「銘柄炊き分け」を採用したモデルも目立ちます。

 

パナソニック SR-VSX101もその年の出来ばえに合わせて炊飯をチューニングするIoT機能を搭載。米の鮮度をセンサーで検知して炊き方を自動調整することも可能で、いつでも新米に近いおいしさを再現できるのが特徴です。

 

その年の出来ばえに合わせ銘柄ごとに炊飯を最適化!

パナソニック

スチーム&可変圧力IHジャー炊飯器 SR-VSX101

実売価格11万円

 

炊飯容量:0.5〜5.5合
内釜:ダイヤモンド竃(かまど)釜
炊き分け:銘柄炊き分け66銘柄
保温時間:24時間

大火力IHと可変圧力による「おどり炊き」技術を採用し、甘みとモチモチ感のあるごはんに。センサーで米の鮮度(乾燥状態)を見極め、炊飯時の圧力や高温スチームの温度を制御。乾燥米も新米のような味に。アプリでその年の米の出来に最適化した炊き方に更新可能。

SPEC●炊飯技術:おどり炊き、鮮度炊き分けほか●炊飯時消費電力:約1210W●白米以外の炊飯メニュー:玄米、分づき米、麦ごはん、雑穀米ほか●サイズ/質量:W275×H234×D361mm/7.7kg

 

↑釜を包む6つのIHの大火力を細かく調整。加減圧を繰り返すおどり炊き技術と組み合わせ、米の芯まで加熱する

 

↑センサーが炊飯中の釜内の減圧スピードの違いで米の乾燥具合を判断し、炊飯圧力やスチーム量を調整。いつでも“新米のおいしさ”を再現する

 

↑同社の「キッチンポケット」アプリと連携し、炊き方を毎年更新。炊いた銘柄米を日本地図で表示できるのも楽しい

 

【IMPRESSION】炊き分け機能が秀逸でセンサー技術も先進的!

「年ごとの各銘柄の出来に合わせた炊き分け機能が魅力。新米のみずみずしさが蘇るセンサー技術も効果絶大です。水容器などパーツ4点の水洗いが必要ですが、それを超える満足度」(平島さん)

 

2022年版、炊飯器選びの3か条

1:ごはんの味に直結する内釜・炊飯技術をチェック

ごはんのモチモチ感や甘みに直結するのが内釜の性能や高火力・高圧炊飯技術。高級機はどれもふっくら食感ながら、炊飯技術の違いで粘りや歯ごたえが微妙に異なる。好みに合わせて選びたい。

 

2:銘柄や好みに合わせた炊き分け機能に注目

米の炊き方を細かく調整できる高級炊飯器が増加。銘柄炊き分けも幅広い銘柄に対応し、その年の米の出来ばえまでも反映される時代に。自分好みの食感になるよう炊き方を自動調整してくれる製品にも注目だ。

 

3:毎日使う家電だからこそメンテ性も要確認!

従来の圧力IH炊飯器はお手入れがやや大変だったが、最近は洗うパーツ点数を減らし、形状にも配慮したメンテ性優秀な機種が増えている。毎日使う家電だけにそんなお手入れのラクさも確認を!

 

厳選したのはこの人!

家電ライター

平島憲一郎さん

高級モデルを中心に、炊飯器のレビュー記事を多数手がける。ごはんに関しては各銘柄の食べ比べを好み、データを収集中。

ウチの旦那が”美”に目覚めた⁉︎ パナソニックの美容家電でマスク疲れの肌を徹底ケアしてみた

マスク装着も日常のこととなり、スキンケアを怠けがちな今日この頃。マスクの下に隠した肌トラブルのあれやこれ……気になるお年頃になってきました。

 

そんな毎日のスキンケアを助けてくれるのが、パナソニックから発売された「スチーマー ナノケア EH-SA3C」と「毛穴吸引 スポットクリア EH-SC10」です。私が実際に試したところその効果に驚いたので、普段そこまでお肌のケアを意識していないうちの旦那にもぜひ試してもらいたい! と夫婦で使ってみましたので、今回はその模様をお届けします。

 

濃密な温スチームが最高! 「スチーマー ナノケア EH-SA3C」

 

本製品は非常に細かく濃密な温スチームが特徴で、その密度はやかんの湯気と比べると一目瞭然! (下写真)このナノ温スチームが角質層まで浸透し、肌に潤いを届けてくれるのだとか。朝起きて顔を洗ったら、ナノケアで温スチームを浴びる! という使い方がおすすめだそうです。

↑スチームがものすごい勢いで出てくる、出てくる!

 

↑ナノサイズの温スチーム(左)と、やかんの湯気(右)

 

美容家電、しかも有名なメーカーの製品となると「高額で手が出ない!」と尻込みする人も多いでしょう。「スチーマー ナノケア EH-SA3C」は、機能を最低限に絞ったシンプルなモデルなので、実売価格は1万7960円(税込・編集部調べ)とお手頃。サイズも、高さ16.3×幅10.4×奥行14.8cmと筒状のウェットティッシュより少し小さいくらいのコンパクトさを実現しています。

↑鏡台に置いても邪魔にならないサイズです

 

本体の背面に格納されているボトルに水道水(もしくは精製水)を入れ、スイッチをオンにするだけの簡単操作で、温スチームが発生します。スチームの発生時間は3分、6分、12分の3段階。忙しい時やたっぷり時間をかけてケアをしたい時など、都合に合わせて使用できるのがうれしいですね。

↑数字は稼働する時間(分)を表しています。水を入れて本体にセットしたらスイッチを入れるだけ。水がなくなるとスチームが出なくなるので、スイッチを切ってケア終了

 

さらにリラックス効果をプラスしたい時は、100%天然エッセンシャルオイルの専用アロマタブレット(別売り/4個入り1500円)をセットすることで、より贅沢な時間を楽しめます。香りは真正ラベンダー/ベルガモット/ゼラニウム/ティートゥリー/イランイランの5種類。12分のモードで約15回使用可能です。

 

小さなボディでも強力吸引! 「毛穴吸引 スポットクリア EH-SC10」

そしてもうひとつのおすすめスキンケア商品が「毛穴吸引 スポットクリア」。毛穴に詰まった皮脂をパワフルに吸引し、毛穴の目立ちにくいなめらかな肌に導いてくれる製品です。実売価格は4240円(編集部調べ)と、こちらも破格!

 

サイズは高さ14.2×幅3.3×奥行6cmとコンパクトで、単三アルカリ電池1本を装填した状態でも約108gと軽量。また、防水なのでお風呂で湯船に浸かりながら毛穴ケアができます。使い方は、肌を濡らしてから毛穴の気になる箇所に吸引カップを当てるだけ。吸引カップは鼻まわりをケアする「スリムカップ」と、顔全体に使える「タッピングカップ」の2種類が裏と表で一体化しているので、片方をなくす心配もありません。

↑1つのカップで2通りの使い方が可能

 

吸引力は想像以上にパワフル! しかし、吸引時の痛みはなく「あぁ〜吸われてるね」くらいの感覚でした。メインで使用する小鼻周りは、全体で最大3分まで、顔全体は4分までの使用時間となっているので、やり過ぎには注意しましょう。週2〜3回の使用頻度がおすすめです。

↑小さな掃除機で吸われているような感じ!

 

上記の使用頻度でも、翌朝の化粧ノリが良くなり、肌もワントーン明るくなった印象でした。

 

セットで使うのがGOOD! 気になる毛穴ケアにおすすめ

ここからが本題! 「スチーマーナノケア」と「毛穴吸引スポットクリア」を、普段は最低限の洗顔しかしていない男性の肌で試したら、どれほどの効果があるのか検証すべく、美容にあまり関心のない筆者の旦那に使ってもらいました。

 

筆者は、毛穴が開きやすいという理由から、風呂場で湯船につかりながら毛穴吸引スポットクリアを使用しましたが、旦那は「風呂場では使いたくない!」とのこと。そこで、スチーマーナノケアで肌を温め毛穴を開き、毛穴ケアをしてもらうことにしました。肌が乾燥しているであろう朝、洗顔後の彼を捕まえ、パジャマのまま「スチーマーナノケア」の前に座ってもらいます。

↑「思っていたより、ホカホカしてる!」と旦那

 

約40℃の温スチームに、最初は「どうやって使うの⁉︎」と戸惑っていた旦那ですが、温かい蒸気に「気持ちいいね〜」とご機嫌に。肌をスチームで温めたら、毛穴吸引を開始します。

↑小鼻周りはスリムカップで吸引

 

これは……すごい……! スチームを浴びながら小鼻まわりに滑らせると、気になっていたザラつきがツルツルになって気持ちいいとのこと。別の日には風呂上がりに「毛穴吸引スポットクリア」のみを使ってもらいましたが、「スチーマーナノケア」と一緒に使った時の方が毛穴の脂はしっかり取れたそうです。

↑白い塊になっているのが、小鼻まわりの毛穴脂! こんなに取れるなんて、驚きでした

 

筆者が気に入った使用方法は、お風呂に入りながら「毛穴吸引スポットクリア」を使い、朝はアロマをセットした「スチーマーナノケア」を使った後、化粧をするという使い方。一方で旦那は、両製品をセットで使うのがお好みなようです。

 

乾燥が気になるだけでなく、コロナに花粉とマスク生活が続くこれからのことを思うと、夫婦で使うにはベストな美容家電だと思いました。2つ合わせて2万円台と、コスパで考えればお得なセットだと感じます。

 

そんなに美容に関心のない旦那さんでしたが、一度使えばその良さを実感してくれたので、今度おねだりしちゃおうかしら! 自分へのご褒美はもちろん、家族やカップルでシェアして使っても良し。スキンケアの入門として、一家に1セットあると毎日がハッピーになる製品です。

プロが注目するクリーナーベスト3を発表!「いま、欲しいモノランキング」スティック掃除機編

本誌でおなじみの評論家やインフルエンサーたちに、“いま欲しいモノ”をリサーチする企画。今回は、クリーナーの注目商品を独自の視点で番付してもらった。コードレススティック掃除機のトレンドは、「吸引力」と「軽さ」の追求から、ネクストレベルへ。各社が掃除へのハードルを下げる仕掛けづくりに注力している。ゴミ捨てやメンテの省手間化にも要注目だ。

※こちらは「GetNavi」 2022年3月号に掲載された記事を再編集したものです

 

2022年 スティック掃除機選びの3か条

1.吸引力と軽さの両立は掃除機選びの基本の“き”

本体の軽さは掃除機がけのしやすさに直結する重要ポイント。しかし、軽さのみ重視してゴミ取り能力が不十分だと逆にストレスが増えてしまう。両要素のバランスがうまく取れた機種を選ぶべし。

 

2.ゴミの視認性を高める機能の有無に注目!

目視が難しい微細なゴミも可視化する機種はゴミが除去できている安心感を高め、掃除へのモチベーションを上げてくれる。センサーやライトなどゴミの視認性を高める機能の有無をチェックしよう。

 

3 ゴミ捨てやメンテの省手間性もチェック!

掃除機の吸引力維持に不可欠なゴミ捨てやノズルブラシの手入れは、できれば避けたい作業のひとつ。ゴミ捨ての負担軽減機能やブラシの毛がらみ防止機能を備えた機種は、掃除の心理的負担を軽くする。

 

私が選出しました

家電ライター

平島憲一郎さん

生活家電全般のレビュー記事を執筆。コードレススティック掃除機や自動調理鍋、炊飯器の検証記事も多数手がける。

 

「吸引力」と「軽さ」だけで選ぶ時代はもう終わった‼

コードレススティック掃除機の分野では「軽量化」のトレンドが一段落。「軽さ」というベーシックな価値にプラスαの機能を加えたモデルが続々登場している。

 

注目株は、ゴミの視認性をレーザーで高めるダイソンと、LEDで高める日立。明るい部屋でも床の微細なゴミを照射してくっきり浮かび上がらせることで「床がいかに汚れているか」「掃除後に床がいかにきれいになったか」が一目瞭然となり、掃除へのモチベーションを一気に高めてくれる。

 

一方、メンテ面での最旬トレンドは、パナソニック MC-NS10Kの自動ゴミ収集機能。掃除後に本体内のゴミをクリーンドックに移送することでゴミ捨ての頻度を軽減した。さらに、手元重量の軽さを追求することで、パワフルな吸引力と小回りが利いた快適な操作性を両立させている。

 

なお、今回取り上げた3機種は共通して、ノズルブラシに毛がらみ抑制機能を搭載している。これは在宅時間が増えた昨今においてマスト機能となるはずだ。

※以下の「アタッチメント数」は収納用ブラケットや専用充電ドックなどを除く

 

第3位 軽さに加えて最旬トレンドを押さえた実力派

日立

パワかるスティック PV-BL50J

実売価格8万3360円

【最大稼働時間:60分】(標準モードでパワフルスマートヘッド・ミニパワーヘッド非使用時)

【ノズル:パワフルスマートヘッド】

【質量:1.4kg】

【アタッチメント数:5】

1.4kgの軽さに加え「ゴミくっきりライト」「からまんブラシ」など旬の機能をカバー。ヘッドの押し引きに合わせて後方フラップが開閉し、押しても引いてもパワフルにゴミを除去する。ダストケース内のゴミを圧縮しフィルターへのゴミのからまりを抑制。お手入れがラクだ。

SPEC●集じん方式:サイクロン式●集じん容積:0.15ℓ●充電時間:約3.5時間●ゴミ可視化機能:ゴミくっきりライト●付属品:ミニパワーヘッド、ハンディブラシ、ほうきブラシほか●サイズ:W230×H1010×D230mm

↑三次元形状のファンで風の流れを効率化し、高効率モーターとの組み合わせで風量を従来比で約10%向上。これにより本体の軽さとパワフルな吸引力を両立した

 

↑「からまんブラシ」はブラシの先端をループ毛状にすることですき間に髪の毛などを入り込みにくくし、ブラシの毛がらみを軽減。ブラシのメンテナンス性が高い

 

↑ヘッドには白色のLEDに加え、緑色のLEDを搭載。緑色は目視で最も明るく感じる波長に近く、照らしたゴミとその影の差が大きくなり、はっきりと視認できる

 

【IMPRESSION】 いま求められている機能をバランス良く取り入れた1台

「ゴミの視認性はダイソンにわずかに及ばないものの、実用性は文句なし。吸引力と軽さをうまく両立し、ヘッドの毛がらみも少ない、機能のバランスが取れたモデルです」(平島さん)

 

第2位 “ゴミの可視化”をレーザーで実現し吸引力も抜群

ダイソン

Dyson V12 Detect Slim Total Clean

実売価格9万7900円

【最大稼働時間:約60分】(エコモードでモーター駆動のないツールを使用時)

【ノズル:Laser Slim Fluffyクリーナーヘッド】

【質量:2.2kg】(Laser Slim Fluffyクリーナーヘッド装着時)

【アタッチメント数:6】

目視しづらい微細なホコリもレーザーでくっきり照らし出し、取り逃しを防止。毎分最大12万5000回転の新型モーターを採用し、吸引力は従来比の1.5倍(※)を実現した。ナイロンフェルト製のローラーヘッドは大小のゴミを逃さず除去し、毛がらみもしにくい。

SPEC●集じん方式:サイクロン式(Root Cycloneテクロジー)●集じん容積:0.35ℓ●充電時間:約3.5時間●ゴミ可視化機能:グリーンレーザー、ピエゾセンサー●付属品:ダイレクトドライブクリーナーヘッドほか●サイズ:W250×H1095×D234mm

※:Dyson Digital Slimとの比較

↑レーザー光を絶妙な角度で照射し、見えにくいホコリや微粒子ゴミも浮き上がるように可視化。明るい場所でもゴミの有無がはっきり分かる

 

↑手元に液晶ディスプレイを搭載。吸気口のセンサーで計測したゴミのサイズと量がリアルタイムでわかりやすく表示される

 

↑クリアビンをゴミ箱の奥に差し込んで手元のレバーを引くと、ホコリが散らずにゴミ捨て可能。ゴミに触れずに捨てられるのがうれしい

 

【IMPRESSION】 レーザーで視認性上々! やや重いがパワーは特筆モノ

「レーザー照射で、衝撃的な量のゴミが浮かび上がります!! 質量は3モデルのなかでは重めですが、吸引力抜群でバッテリー持ちも優秀。ヘッドの毛がらみがほぼないのも魅力です」(平島さん)

 

第1位 ダストボックスを分離することでゴミ捨て頻度を減らし操作性も向上

パナソニック

セパレート型コードレススティック掃除機「パワーコードレス」MC-NS10K

実売価格6万5340円

【最大稼働時間:約15分(AUTO)】(満充電・電池初期/20 ℃時。部屋の形状・床の状態・バッテリーの状態により異なる)

【ノズル:からまないブラシ】

【質量:1.5kg】

【アタッチメント数:1】

充電台に自動ゴミ収集機能を備え、本体からダストボックスを分離した画期的モデル。手元重量0.45kgの軽い操作性で、ほうきやフロアワイパーのようにスムーズに床掃除できる。毛がらみを除去する手間が減ると好評の「からまないブラシ」も搭載。

SPEC●集じん方式:紙パック式(クリーンドック)●集じん容積:スティック本体0.05ℓ/クリーンドック0.8ℓ●充電時間:約3時間(※)●ゴミ可視化機能:クリーンセンサー●付属品:すき間用ノズル●サイズ:W213×H1030×D130mm、クリーンドック:W134×H417×D282mm

※:周囲温度20 ℃時。周囲温度、使用時間など使用条件により異なる(電池が空状態から充電を開始した場合)

↑目に見えない約20μmのハウスダストもクリーンセンサーで検知。ゴミを見つけるとランプが赤く点灯、なくなると青色点灯し、きれいになったことを確認できる

 

↑「からまないブラシ」を搭載。2本の円すい形ブラシで毛が径の細い中央部に移動し、ブラシから解けて吸引する。髪の毛やペットの毛がからみにくい

 

↑掃除機をクリーンドックに戻すとドック内のモーターが起動し、本体内のゴミをドック内の紙パックに回収。約1か月ぶんのゴミを貯められる。紙パック内のゴミは「ナノイーX」で除菌・脱臭

 

↑クリーンドック(充電台)と正対する向きに本体を立てかけて充電。掃除開始時も持ち手を手前に引けばすぐ取り出せる

 

【IMPRESSION】 ゴミ捨て頻度が少なくパワーと軽さのバランスも◎

「微細なゴミもセンサーで検知し、ランプの色で把握可能。クリーンドック採用で本体質量1.5kgを実現しつつ、『パワーコードレス』ならではの吸引力も十分に確保されています」(平島さん)

 

家電のプロが絶賛! パナソニックの「ゴミ捨て頻度を減らすクリーナー」をチェック

本誌でおなじみの評論家やインフルエンサーたちに、“いま欲しいモノ”をリサーチする企画。今回は、クリーナーの注目商品を紹介する!

※こちらは「GetNavi」 2022年×月号に掲載された記事を再編集したものです

 

ダストボックスを分離することでゴミ捨て頻度を減らし操作性も向上

パナソニック

セパレート型コードレススティック掃除機「パワーコードレス」MC-NS10K

実売価格6万5340円

【最大稼働時間:約15分(AUTO)】(満充電・電池初期/20 ℃時。部屋の形状・床の状態・バッテリーの状態により異なる)

【ノズル:からまないブラシ】

【質量:1.5kg】

【アタッチメント数:1】

充電台に自動ゴミ収集機能を備え、本体からダストボックスを分離した画期的モデル。手元重量0.45kgの軽い操作性で、ほうきやフロアワイパーのようにスムーズに床掃除できる。毛がらみを除去する手間が減ると好評の「からまないブラシ」も搭載。

SPEC●集じん方式:紙パック式(クリーンドック)●集じん容積:スティック本体0.05ℓ/クリーンドック0.8ℓ●充電時間:約3時間(※)●ゴミ可視化機能:クリーンセンサー●付属品:すき間用ノズル●サイズ:W213×H1030×D130mm、クリーンドック:W134×H417×D282mm

※:周囲温度20 ℃時。周囲温度、使用時間など使用条件により異なる(電池が空状態から充電を開始した場合)

↑目に見えない約20μmのハウスダストもクリーンセンサーで検知。ゴミを見つけるとランプが赤く点灯、なくなると青色点灯し、きれいになったことを確認できる

 

↑「からまないブラシ」を搭載。2本の円すい形ブラシで毛が径の細い中央部に移動し、ブラシから解けて吸引する。髪の毛やペットの毛がからみにくい

 

↑掃除機をクリーンドックに戻すとドック内のモーターが起動し、本体内のゴミをドック内の紙パックに回収。約1か月ぶんのゴミを貯められる。紙パック内のゴミは「ナノイーX」で除菌・脱臭

 

↑クリーンドック(充電台)と正対する向きに本体を立てかけて充電。掃除開始時も持ち手を手前に引けばすぐ取り出せる

 

【IMPRESSION】 ゴミ捨て頻度が少なくパワーと軽さのバランスも◎

「微細なゴミもセンサーで検知し、ランプの色で把握可能。クリーンドック採用で本体質量1.5kgを実現しつつ、『パワーコードレス』ならではの吸引力も十分に確保されています」(平島さん)

家電ライター

平島憲一郎さん

生活家電全般のレビュー記事を執筆。コードレススティック掃除機や自動調理鍋、炊飯器の検証記事も多数手がける。

パナソニックから新「ナノイーX」搭載の「ハイブリッド方式」衣類乾燥除湿機が登場!

パナソニックは、ナノイーXを搭載し衣類を除菌しながら乾燥できるハイブリッド方式の衣類乾燥除湿機 F-YHVX200など3種と、デシカント方式の衣類乾燥除湿機 F-YZVXJ60を5月11日より発売します。

※以下の価格は全て実売予想価格、税込です

 

ナノイーXを搭載したいいとこ取りのハイブリッド方式

衣類乾燥除湿機には、「コンプレッサー方式」「デシカント方式」「ハイブリッド方式」の3つの方式があります。「コンプレッサー方式」とは、湿った空気を冷却器で冷やし、湿気を水滴にして除去する方式で、消費電力は抑えられますが冬場は除湿能力が低下するデメリットがあります。「デシカント方式」は、ヒーターを搭載しているので冬場でもしっかりと除湿でき、一年を通して快適に使用できる一方、消費電力が多く部屋の湿度が上がるため、夏場には不向きという欠点があります。上記2つの方式のメリットを取り入れたのが「ハイブリッド方式」で、今回登場したF-YHVX200、F-YHVX120、F-YHVX90は、梅雨・夏に強いコンプレッサー方式と秋・冬にも強いデシカント方式の運転比率を、気温に合わせて自動的に判断して切り替える方式となっています。さらに48兆個/秒のOHラジカルを含む新 「ナノイーX」を搭載することで、一年中スピーディに衣類を乾燥することに加え、部屋干し臭の脱臭とニオイの原因菌の除菌を実現。

↑ハイブリッド方式衣類乾燥除湿器「F-YHVX200」(左)、「F-YHVX120」(中)、「F-YHVX90」(右)

 

今回発売されるハイブリッド方式の衣類乾燥除湿器の3種は、在宅時間の増加に伴い、部屋干し時の悩みが顕著化していることが同社の調べにより判明していることから、ライフスタイルに合わせて選べるラインナップとなっています。「F-YHVX200」(11万円前後)と「F-YHVX120」(7万2000円前後)は、左右独立したルーバーが異なるスピードでスイングし、洗濯物を揺らして広げながら風を送り込む送風技術「ツインルーバー」を搭載。詰めて干した洗濯物でもスピーディーに乾かすことができます。「F-YHVX90」(6万1000円前後)は、高さを約33.5㎝に抑えたコンパクトなボディで洗濯物の真下にも設置できるモデルです。

↑洗濯物の真下に設置できる

 

単身世帯にも使いやすい「デシカント方式」の衣類乾燥除湿器

同日に発売される「デシカント方式」の衣類乾燥除湿機「F-YZVXJ60」(4万4000円前後)は、特に部屋干し比率が高い20代〜30代の単身世帯へのアプローチとして、コンパクトで軽量な衣類乾燥除湿機となっています。本体の高さを約33.5cmにおさえたことで洗濯物の真下に設置でき、省スペースで衣類乾燥ができます。また、「ナノイーX」を搭載しているので、部屋干し臭を脱臭し、原因となる菌まで除菌。本体質量は約6 kgと軽量なので、クローゼットや脱衣所などに持ち運んで除湿・除菌できます。衣類ケアだけでなく、寝具ケアモードやお部屋ケアモードで運転すれば、布団の湿気や部屋に持ち込んだ花粉を抑制してくれます。ワンルームや1Kといった単身世帯の部屋を、丸ごとケアできる製品です。

「ルーロ」と「パワーコードレス」の二刀流で生活はどうなった? GetNavi web編集長が驚きの変化を語る!

コロナ禍になって3年目、生活スタイルはどんどん変わってきた。なかでも、在宅時間が増えたことで掃除と向き合う時間が増え、生活における掃除の重要性が増してきている。それゆえに、毎日の掃除を変えれば生活も大きく変わるのではないか……? そんな思いで試してみたのが、最新のロボット掃除機「ルーロ」MC-RSF1000(以下ルーロ)と、画期的なセパレート型コードレススティック掃除機「パワーコードレス」MC-NS10K(以下パワーコードレス)を組み合わせた「二刀流」だ。

↑ロボット掃除機「ルーロ」MC-RSF1000(左)とセパレート型コードレススティック掃除機「パワーコードレス」MC-NS10K(右)

 

「ルーロ」と「パワーコードレス」の第一印象は?

ロボット掃除機の「ルーロ」はこれまで取材で従来モデルを使う機会があり、家具にドカンとぶつからない、床に置いてあるものを巧みに避けるといった点から、優秀だというのはわかっていた。しかし、「360°レーザーセンサー」を搭載した最新機種を実際に自宅で使うのは初めて。デモを見たり、記事で新機能をチェックしたりして進化のポイントは把握していたつもりだが、実際に使ってみると、従来とはまるで別モノだ。その辺りは、以下のレポートで触れていこう。外観の印象としては、歴代のルーロはかわいさや生き物のようなイメージが際立っていたのに対し、最新機種はペットらしさは残しながら、より洗練されスタイリッシュになっていると感じた。

↑ロボット掃除機「ルーロ」MC-RSF1000 SPEC●集じん容積:0.25L●充電時間:約5時間●最大稼働面積:約130畳●連続使用時間:約100分●運転モード:自動・エリア指定・徹底掃除・お手軽・在宅掃除・スポット●サイズ/質量:W345×H99×D330mm/3.4kg

 

セパレート型の「パワーコードレス」を自宅で使うのも初めて。こちらの大きな特徴は、何といっても自動ゴミ収集機能だ。掃除機本体を付属のクリーンドック(充電台)に戻すと、掃除機の中のゴミをドックが吸引して内部の紙パックに自動回収。掃除後の面倒なゴミ捨てが不要になり、ゴミ捨ては約1か月に1回の紙パックの交換だけで済むようになった。これにより、本体のダストボックスを小型化でき、棒状のすっきりしたデザインと1.5kgの軽量ボディを実現している。その点が画期的ということもあり、GetNavi webでも何度も取り上げている。

 

スティック掃除機を設置する場合、ある程度のスペースが必要なので、家具の配置を変えたり、モノをどかしたりして設置場所を作らないといけないな……。などと思っていたが、実際に導入してみると、「パワーコードレス」はデッドスペースとなっている部屋の隙間にあっさりと収まった。しかも、背後が白い壁なのも相まって、完璧に部屋になじんでいる。

↑セパレート型コードレススティック掃除機「パワーコードレス MC-NS10K」 SPEC●集じん方式:紙パックレス式(スティック)/紙パック式(クリーンドック)●集じん容積:0.05L(スティック)/0.8L(クリーンドック)●運転時間:HIGH約6分/AUTO約10~15分●充電時間:約3時間●サイズ/質量(スティック時):W213×H1030×D130mm/1.5kg

 

面白かったのは、最初、妻が「パワーコードレス」を設置したこと自体に気づかなかったこと。気づいたあとも移動してほしい、と口にすることもなかった。つまり、それだけ圧迫感がない、生活の邪魔をしないということだ。一般的に家電はある程度存在感が出てしまうから、デザインを工夫するというアプローチを取ることが多いが、「パワーコードレス」は、逆に存在感を消す設計になっていると感じた。ここが他の家電と一線を画すポイントで、それがとても新鮮に映った。

↑「ルーロ」(手前)と「パワーコードレス」(奥)がある生活がスタート!

 

朝、ベッドから降り立った一歩目の気持ち良さに感動

「ルーロ」をしばらく使ってみて、感動したことがある。朝起きて、ベッドから降り立った一歩目がサイコーに気持ちいいということ。素足にザラつくゴミやチリがなく、 感触がいままでとはまったく違う!「ルーロ」のスケジュール機能(運転予約機能)で掃除が終わったばかりなのだから当たり前なのだが、1日のうち、最初に大地に足をつける第一歩が気持ち良いと、その日が良い日になりそうな気がしてくる。そして、朝は運転音の静かな「在宅掃除モード」で設定しているが、これがまたいい。家族の会話や生活音で自然と目が覚めるような、ゆっくりと眠りから覚めていく感覚も心地良いのだ。

動きの面では、障害物への対応が素晴らしい。障害物をうまく避けながら、障害物のキワにサイドブラシを一生懸命に当てている場面を何度も目にした。また、我が家には妻が作ったプチアート作品を床に置き、壁に立てかけて飾っているエリアがあり、「ルーロ」はそれを倒さずに掃除してくれる。それだけ繊細な動きができるところに、「ルーロ」の技術力の高さが端的に感じられる。

↑障害物のキワも丁寧に掃除してくれる

 

↑立て掛けたアートを倒さず掃除できるのも、ルーロならでは

 

「ゴミマップ」を参考に家具を動かし、より機能的な部屋に

「ルーロ」はアプリの使い勝手も優秀だと感じた。アプリでは掃除のあとに「ゴミマップ」を作成してくれるので、掃除した範囲やゴミがたまりやすい場所がひと目でわかる。「ゴミマップ」を見れば、「しっかり掃除してくれた」と安心できるのが大きなメリットだ。

↑専用アプリ「RULOナビ」のゴミマップ画面。色の濃い部分はゴミが多い場所を示している

 

個人的には「ゴミマップ」で「ルーロ」が物理的に入れない場所(マップが欠けている部分)が可視化できるので、家具の配置を微調整するのに役立った。例えば、マップを見てリビングのソファの後ろを「ルーロ」が通過できていないことを確認。ソファの位置を15cmほど前に出してみたところ、掃除できるようになった。家具の配置を5cm、10cm単位で調整していくとより機能的な部屋になるわけで、これを構築していく過程もなかなか楽しい。「家具がなぜここにあるのか?」という理由を明確に説明できるのは気持ちいいと感じた。

↑ソファを移動したら、狙い通り「ルーロ」が通れるように!

 

「ゴミマップ」を利用し、「掃除しないエリア」(進入禁止エリア)をカンタンに設定できるのもいい。例えば、僕は仕事柄、コードやケーブルが家の中に散乱しがち。在宅ワークを行うリビングのイスの左側の床では、スマホ/タブレット/ヘッドホン/Bluetoothサングラス/ゲームのコントローラーなど、常に何かしらを充電している。ゆえに、このエリアは「ルーロ」の「掃除しないエリア」に設定。こうすることで、「ルーロ」がケーブルを巻き込むこともないし、巻き込んだ結果、デバイスが落下する転倒するといった危険もない。さらに、この「掃除しないエリア」に自由にモノを置くことで、リビングがすっきり見えるという思わぬ副産物があった。整理整頓術のひとつとして、「モノを1か所に寄せる」というワザがあるが、これもその一種だろう。

↑アプリでは、「掃除するエリア」と「掃除しないエリア」を最大8か所までカンタンに登録できる

 

「在宅掃除モード」のおかげで「共存スタイル」も余裕でできる

「ルーロ」はソフトのアップデートで、新たな機能が追加されることがある。2021年10月に追加された新機能が、テレワークに対応した「在宅掃除モード」だ。こちらは、音を控えながら人がいる場所をレーザーで検知し、足元から半径約50cm以内に近寄らずに掃除してくれる機能。「足元に入ってこない」とわかっているので安心して仕事ができるし、実際にまったく煩わされることがない。

↑「在宅掃除モード」では人の足を検知して、足元から半径約50cm以内に近寄らずに掃除する ※部屋の環境や状況によっては約50cmより近づいてからよけることもある

 

運転音の面でも、「ルーロ」の「在宅掃除モード」はヤバい。仕事をしていても、ほとんど音が気にならないからだ。社内の打ち合わせぐらいなら、オンラインミーティングの最中でもギリギリ使えるレベル。かといって、吸い残しがあるわけでもなく、床はいつも通りキレイになっている。これまで、在宅時にロボット掃除機を動かすときは、家事をしたり、買い出しにいったり、仕事以外のことをして掃除が終わるのを「待つスタイル」だったが、これなら在宅しながらロボット掃除機を動かす「共存スタイル」も余裕でできると感じた。

 

「パワーコードレス」は「ルーロ」の「掃除しないエリア」の掃除に便利

続いて、「パワーコードレス」について見ていこう。使い始めた当初から、「これは自分のために作られたのではないか?」と思うほど、まさに待ち望んでいた掃除機だった。なぜなら、僕はゴミ捨てが圧倒的にイヤ。吸い込んだゴミが目に入るのもイヤなので、リビングには掃除機を置かない。その結果、玄関に置いておりアクセスが悪い……という悩みを持っていたが、「パワーコードレス」は、これらを一気に解決してくれたのだ。「ちょいがけ」が多い自分にとっては、すぐアクセスできて、軽くかけられることが大事。間違いなく、「パワーコードレス」は、最高の相棒になると確信した。

↑「パワーコードレス」は、掃除が終わるたびに充電台(クリーンドック)が本体のゴミを自動収集し、内蔵する紙パックに溜めるしくみ。ゴミ捨ての頻度が月1回程度に減り、外からゴミも見えない

 

しかも、「パワーコードレス」は、先述の「ルーロ」の「掃除しないエリア」を掃除するのに極めて便利。実はこの「掃除しないエリア」は、在宅ワークで一日中座っている場所なので、もっとも汚れる場所だ。普段、このエリアにはイスがあったり、バッグを置いていたり、取り出すのに邪魔になるモノが多いのだが、「パワーコードレス」なら、取り出す際もまったくストレスを感じない。しかも、取り回しがバツグンに良いから、込み入ったケーブルが多いこの場所も軽快に掃除できるのだ。

なぜ「パワーコードレス」はこんなに取り回しが良いのか? 考えてみると、本体がスリムで軽いのはもちろんだが、本機は重心が手元ではなく、下のほう(ノズル側)にあるからラクなのだと気づいた。さらに、グリップはスイッチしかない、「棒」のような機構になっているのが大きい。掃除機というものは、手元がシンプルだと、こんなに動きが自由になるんだ! とその違いに驚いた。

 

機能面を見ても、髪の毛やペットの毛絡みを抑える「からまないブラシ」や約20μmのハウスダストまで検知してランプで知らせる「クリーンセンサー」を搭載するなど、従来の最上位クラスの掃除機の機能が「全部入り」。これ以上の機能を求めるのは現時点では難しいだろう。

↑円すい型のダブルブラシを搭載した「からまないブラシ」。からんだ髪の毛やペットの毛を自然に除去してくれるので、ブラシのお手入れの手間を軽減する

 

生活から「掃除しなきゃ」という発想が消えた!

毎日の「ルーロ」と「パワーコードレス」の使用ルーティーンをまとめてみると、以下のようになる。在宅ワークの日の朝は、「ルーロ」のスケジュール設定で「在宅掃除モード」で掃除。もし気になるところがあれば仕事前に「パワーコードレス」でひとかけ(実際はほとんどかけない)。昼〜午後は宅配便などで段ボールやテープのカスなどが落ちやすいので、「パワーコードレス」で気になったときにひとかけ。すでに「ルーロ」がキレイにしているので、ピンポイントがけに近い。夜は風呂に入る前、「ルーロ」が掃除しにくい洗面台まわりを「パワーコードレス」で髪の毛や細かいホコリなどを掃除。就寝前は「ルーロ」が掃除しやすいよう、最低限の床の片付けをする、という形だ。出社や外出がある日は、朝・昼に「パワーコードレス」をかけるのを省略している。

↑夜は洗面台まわりを「パワーコードレス」で掃除する

 

「ルーロ」と「パワーコードレス」を実際に使った今、両機を例えろと言われたら、「最強の矛(ほこ)と盾(たて)」と答えるだろう。もちろん、故事の「矛盾」とは違った意味で、「ルーロ」は部屋の広い面を盾のようにカバーし、「パワーコードレス」は矛のようにピンポイントで汚れを突いていくイメージだ。これさえあれば、家がキレイにならない理由がない、言い訳すらできない、という絶対的な安心感がある。おまかせで掃除できる「ルーロ」はもちろん、「パワーコードレス」は気になったら即、取り出して使えるので、「掃除をしなきゃ」という発想がなくなった。

 

これまで、僕は在宅ワークで集中力が途切れたときに気分転換で掃除機がけをしていた。その時間もそれなりに有用な時間だったが、「ルーロ」と「パワーコードレス」が来たことで、ぽっかりと時間が空いた状態になっている。しかし、これは決して悪いことではない。ひとつ何か新しいことをやってみようか、という気分にもなる。それはアイロンがけや洗濯ものを畳むといった家事でもいいし、筋トレかもしれない。空いた時間のルーティーンを探すことができるのは、贅沢な悩みだ。新たな喜び、楽しさを見出し、生活のリズムを考えるきっかけになるだろう。

撮影/高原マサキ(TK.c)

防災からアウトドアまで! 部屋全体を明るく照らすパナソニックの乾電池式ランタン「でかランタン」

パナソニックは、同社の乾電池式ライトにおいて最大の明るさである800lm(ルーメン)を実現した、強力ランタン「BF-BL40K(でかランタン)」を4月下旬より発売します。実売予想価格は5000円前後(税込)となっています。

部屋全体を明るく照らす乾電池式ライト

同社が行った災害停電経験者への調査では、約7割の人が停電時に部屋が暗くてストレスを感じたという結果が出たそうです。停電時には部屋全体を明るくできるランタンが理想だとするユーザーボイスを元に、本製品は光源にLEDを採用し、最大の明るさは部屋全体を明るく照射できる800lm(ルーメン)を実現。本体天面にタッチセンサーを採用し、暗い中でも簡単に操作できる仕様となっています。明るさは4〜800lmまで4段階で調光でき、日常的に卓上ランタンとして使用できるうえ、ハンドルを持てば懐中電灯としても活躍します。

↑点灯した場合のイメージ。これ一台で部屋全体を明るく照らすことができる

 

防滴性能を備えるほか、電池寿命は明るさレベル1の4lmで点灯した場合で約1500時間(エボルタNEO使用時)と長いのが魅力。非常時はもちろんのこと、アウトドアシーンでも気兼ねなく使用できそうです。本体サイズは幅約160×奥行き110×高さ175mmで、質量は約780g(乾電池エボルタ3個含む)となっています。

新しい生活様式にマッチしたパナソニック家電群が「洗濯機」「冷蔵庫・冷凍庫部門」「除菌機器部門」トリプル受賞!!【家電大賞2021-2022】

家電大賞2021-2022ではパナソニック製品が3部門で金賞を受賞。家事の根幹をなす洗濯機と冷蔵庫、家族の健康を守る除菌機器で高評価を得たのは、同社が日本の暮らしに根ざした製品を生み出し続けている証だ。ここでは各受賞モデルが支持された理由を探る。

 

新しい時代のニーズを捉えた 開発姿勢で厚い支持を獲得!

2021年の家電業界では前年に引き続き、“新しい生活様式”に対応する製品が注目を集めた。そして、それを総合的に推し進めたのがパナソニックである。

例えば洗濯機。長年にわたり液体洗剤・柔軟剤自動投入トレンドを牽引してきたが、コロナ禍で量も回数も増えた洗濯時の面倒を減らしてくれるとして一段と好評だ。さらに、兼ねてから要望の多かったおしゃれ着洗剤の自動投入にも対応。大切な衣類を手軽にケアできる。

冷蔵庫は、外出自粛を背景とした“まとめ買い”“冷凍保存”ニーズに、業務用レベルの急速冷凍(※1 )機能「はやうま冷凍」で対応。また、同梱の「ストックマネージャー」を使えば、食材の在庫状況を外出先から複数台のスマホで確認可能に。買い出しや在庫管理などの家事負担を家族でシェアしやすい。“重複買い”を防ぎフードロス対策につながる点も時代に即している。

一方、社会の除菌意識の高まりを背景に、ジアイーノも引き続きヒット。次亜塩素酸での除菌脱臭性能は着実に認知を広げており、部門賞において2年連続の受賞となった。今回は料理臭やペット臭の対策アイテムとしても、より幅広い世帯で重宝された印象だ。

このように、パナソニックは新しい時代のニーズをいち早く捉え、見事なコンセプトで価値を提案。部門賞トリプル受賞も納得である!!

※1:最大氷結晶生成帯(–1℃~–5℃)を通過する時間:約28分。実験条件:牛ステーキ肉(もも肉)150gをラップ包装。クーリングアシストルーム内のアルミプレートの上に置いて急凍した場合、外気温25℃、扉開閉なし(パナソニック測定)。

 

自動投入機能が大人気!! スマホ連携、デザイン性に加え 「洗浄力」「乾燥力」「清潔力」の 3大本質性能で圧勝! パナソニック「NA-LX129AL/R」

【洗濯機部門】3年連続受賞!!

パナソニック
ななめドラム洗濯乾燥機 NA-LX129AL/R

オープン価格

液体洗剤・柔軟剤に加えておしゃれ着洗剤のタンクを備え、「トリプル自動投入」を実現。大切なおしゃれ着も簡単操作で洗濯できる。大容量12㎏で掛け布団などの大物にも対応。濃密泡と高圧シャワーで頑固な汚れも強力に洗い流す。

SPEC●乾燥方式:ヒートポンプ式●容量(洗濯・脱水/乾燥):12㎏/6㎏●洗濯乾燥時標準使用水量:55L●洗濯乾燥時消費電力:約890Wh●洗濯乾燥目安時間:98分●運転音:46dB(乾燥時)●清潔機能:ナノイーXほか●サイズ/質量:W604×H1011×D722㎜/約82㎏

 

洗濯機部門の金賞に輝いたのは、ななめドラムの最新機種。同シリーズが洗剤自動投入機能を初搭載して以降、3年連続の受賞となる。洗剤自動投入搭載モデルは累計出荷台数111万台(※2)を突破するなど、同機能への信頼度の高さを示している。

特におしゃれ着洗剤対応は好評で、投票者のコメントでも「大切な“一軍”の洋服を気兼ねなく洗えるようになった」など、推薦理由に同機能を挙げる人が多かった。

洗浄・乾燥機能についても、「泡洗浄で子どもの食べこぼしや泥汚れもきれいに落ちる」「乾燥するとフワフワになる!」などいずれも評価は上々。スマホによる洗濯設定の快適さや、ナノイーXによる洗濯物の除菌・脱臭機能を評価する意見も多かった。また、本体デザインのスタイリッシュさを絶賛する人も数多く見受けられた。

まさに多機能かつ高性能を極めた本機、価格は決して安くないが、ユーザーの満足度は圧倒的だ。

※2:2017年10月1日~ 2021年12月31日。パナソニック「液体洗剤・柔軟剤 自動投入」搭載洗濯機の国内出荷台数(パナソニック調べ)

 

【投票者の声】

「コロナ禍で量と回数が大幅に増えた洗濯がラクに!! 近年で一番買って良かった家電です!」(40代・女性)

「おしゃれ着洗剤の自動投入は待ち望んでいた機能。 デザインもグレードアップして気に入っています」(30代・男性)

【Point_01】

トリプル自動投入

液体洗剤と柔軟剤の自動投入機能に「おしゃれ着洗剤」が追加。おしゃれ着専用の洗濯コースと組み合わせ、大切な服も自宅で手間なく洗濯できる。各タンクは大容量で詰め替え用パウチの中身を丸ごと注げ、洗剤の収納スペースの節約になるのもうれしい。

 

【Point_02】

スマホで洗濯

「スマホで洗濯」アプリを使って外出先や在宅勤務中の別の部屋などからも遠隔操作が可能。洗濯の予約や洗濯コースの検索・設定、洗剤の投入量の調整が行える。洗濯状況の通知や、洗剤残量が少なくなった通知もスマホで受け取れて便利。

 

【Point_03】

スゴ落ち泡洗浄&はやふわ乾燥

「温水洗浄コース」も充実の「スゴ落ち泡洗浄」は、洗浄液の濃密泡を生成し、シャワーで勢いよく繊維の奥まで浸透させて頑固な汚れも洗い落とす。「はやふわ乾燥」は、約65℃の低温風で衣類の傷みや縮み、シワを抑えふんわりと仕上げる。ヒートポンプでスピーディかつ省エネなのも魅力だ。

業務用レベルの急速冷凍(※3)が おいしさにつながる!!
食材の在庫管理機能で フードロス対策にも貢献
パナソニック「 WPX Type」

【冷蔵庫・冷凍庫部門】2年連続受賞!!

パナソニック
IoT対応冷蔵庫 WPXタイプ

オープン価格
※受賞した7WPXは在庫僅少。2022年新製品8WPX(写真)が発売中

業務用レベルの急速冷凍(※3)ができる「はやうま冷凍」に対応。IoT機能も充実し、「キッチンポケット」アプリと連携した重量検知プレートで庫内の食材を在庫管理できる。また「Cool Pantry」アプリでGPSを使った省エネにも対応。

※3:最大氷結晶生成帯(−1℃〜−5℃)を通過する時間:約28分。実験条件:牛ステーキ肉(もも肉)150gをラップ包装。クーリングアシストルーム内のアルミプレートの上に置いて急凍した場合、外気温25℃、扉開閉なし(パナソニック測定)。

SPEC(2022年新製品NR-F608WPX/写真)●定格内容積:600L●年間消費電力量:252kWh●冷蔵室機能:微凍結パーシャル、Wシャキシャキ野菜室●クーリングアシスト機能:はやうま冷凍、はやうま冷却●その他の機能:自動製氷室、AIエコナビ、全室ナノイーXほか●サイズ/質量:W685×H1828×D745㎜/116㎏

 

近年は新型コロナの影響もあり、食品のまとめ買い需要が増加。冷蔵庫も大容量タイプが人気となっている。そんななか、今回の家電大賞の冷蔵庫部門で金賞に輝いたのがWPXタイプだ。

本機は独自の「はやうま冷凍」で冷凍保存でも「おいしさ」をキープ。「解凍して焼いた肉がジューシー」「冷凍した唐揚げを温め直してもすごくおいしい」など、多くのユーザーがその鮮度維持性能とおいしさを絶賛している。

便利なIoT機能も注目の的に。「スマホのGPSでスーパーにいることを検知すると、冷蔵庫の庫内温度が自動で下がるのが斬新!!」など先進技術に驚きの声が寄せられた。

卵や牛乳などの在庫をスマホで確認できる「ストックマネージャー」や、インテリアに調和する上質なデザインも好評。食品鮮度を維持しておいしい食事作りに貢献し、フードロスも減らせる本機は、現代の生活者マインドを的確に捉え、冷蔵庫の未来を提示する逸品と言える。

 

【投票者の声】

「『はやうま冷凍』でお肉の解凍・加熱後でもおいしい!! 解凍要らずの保存ができる『微凍結パーシャル』も素晴らしい」(40代・男性)

「スマホ連携で食材の在庫状況を把握できるので 買い忘れや重複買いを防げてありがたい!」(40代・女性)

 

【Point_01】

はやうま冷凍

業務用冷凍技術を応用した急速冷凍で食材のおいしさをキープ(※4)。食材内の氷結晶が大型化し細胞を破壊する温度帯を素早く通過し、解凍時のうまみ成分の流出を抑制する。カット野菜もパラパラの状態で冷凍でき、使うぶんだけ取り出せて便利。

※4:パナソニック調べ。運転状況や食品の種類・状態や量によって、効果が異なる

 

【Point_02】

ストックマネージャー

付属の重量検知プレートとスマホを連携。プレート上に卵やパック牛乳などを置いておけば、出先でも「キッチンポケット」アプリで重量・個数での在庫管理が可能だ。家族それぞれのスマホで情報をシェアでき、買い出しの家族分担もしやすい。

 

【Point_03】

Cool Pantry

冷蔵庫専用アプリ「Cool Pantry」を使い、はやうま冷凍の時間設定や省エネモードの設定が可能。スマホのGPS情報により、買い物の出先にいることを検知し、庫内への食材追加を予測して冷蔵庫を先回りして冷やしておく機能も秀逸だ。

 

ペットや介護環境のニオイに加え生活臭までしっかり脱臭!!
“次亜塩素酸で空気を洗う”がより身近に「ジアイーノ」 F-MV4300

【除菌機器部門】2年連続受賞!!

パナソニック
次亜塩素酸 空間除菌脱臭機
「ジアイーノ」 F-MV4300

オープン価格

内部で生成した次亜塩素酸で室内の浮遊菌や付着菌を除菌。ニオイも布製品に染み付く前に素早く脱臭する。加湿「多め」運転が可能で、除菌・脱臭・加湿の1台3役で活躍。フィルター通風面積拡大でペット臭の脱臭スピードが向上した。

SPEC●適用床面積目安:〜18畳●加湿適用床面積:〜18畳(プレハブ洋室)●電解強度設定:強・中・弱●タンク容量:約4.0L●運転音:約54〜25dB●サイズ/質量:約W398×H710×D270㎜/約11.8㎏

 

除菌機器部門で支持率トップだったジアイーノは、累計販売台数20万台を突破した、空間除菌脱臭機の代表格。家の中のニオイ対策アイテムとしても評価が高く、シニア層やファミリー層を中心に幅広い世帯が導入している。

今回の投票でも多くの人が除菌性能に加え脱臭性能の高さに言及。「焼き魚や焼き肉などのニオイが強い料理をしたあとも部屋にニオイが残らない!」「犬を飼っているが、脱臭効果が高く驚いた」など感動の声が多数寄せられた。

また、本機は新たに加湿機能が追加された点もポイントだ。「部屋をたっぷりうるおしてくれてうれしい。除菌・脱臭・加湿をコレ1台でカバーしてくれて心強いです」という声も。さらに、お手入れのラクさも高評価だった。

コロナ禍で除菌意識が高感度化したうえ、在宅時間が増え生活臭やペット臭などニオイの困りごとも顕在化。ジアイーノで“空気を洗う”習慣はますます浸透しそうだ。

 

【投票者の声】

「コロナ禍で、換気機能付きエアコンか、空気清浄機か、コレかで悩みましたが 時代の先を見ているこの製品を選びました」(40代・男性)

「部屋のニオイがなくなり空気が一変。 生活臭がしないことがこんなにも快適だったなんて!」(30代・男性)

 

【Point_01】

除菌・脱臭(※5)

水と塩を電気分解することで次亜塩素酸を生成。溶液が浸透したフィルターで除菌・脱臭後、浄化した空気とともに気体状の次亜塩素酸を放出する。浮遊菌・付着菌ともに抑制効果を発揮し、脱臭もペットや介護環境のニオイに加えて料理や生ゴミ・排水口のニオイ、汗・体臭への効果も確認されている。

※5:すべての菌・ニオイに対応するわけではない。使用環境、お部屋の条件により効果は異なる。浮遊菌:約6畳密閉試験空間における、約20分後の効果/付着菌:約18畳の居室空間における、約12時間後の効果/ニオイ:約6畳試験空間での約90分後の脱臭効果。数値は実使用空間での試験結果ではない

 

【Point_02】

たっぷり加湿

風路切替機構を採用。フィルターへの送風量を増やし、最大650mL/hの本格加湿ができる。適用床面積は除菌・脱臭同様18畳。本体サイズをほぼ変えずにタンク容量を従来の1.9倍にし、最長23.5時間加湿運転可能に。

 

【Point_03】

お手入れ性能

空気清浄機や除菌機器は清潔に使うためのメンテが不可欠だが、ジアイーノはお手入れのしやすさにも配慮。除菌フィルターやトレーは週に1回軽くすすぐだけでOK。本格的なお手入れは従来モデルの「月に一度」が、本機では「約半年に一度」に軽減。

イメージセンサー、画像処理エンジンを新開発! 多彩な記録モードでクリエイターの創造力に応えるLUMIX「DC-GH6」

パナソニックは、ミラーレス一眼カメラ LUMIX「DC-GH6」を3月25日に発売します。実売予想価格は、DC-GH6(ボディ)が税込26万3340円、Lキット(標準ズームレンズ付属)DC-GH6Lが33万6600円。

 

同製品は、新開発の25.2M Live MOSセンサーと、演算処理速度が約2倍に高速化した新世代ヴィーナスエンジンを搭載し、解像感・高速性能・ダイナミックレンジが向上しています。

↑新世代ヴィーナスエンジン

 

5.7K 60pの高解像動画記録や、4K 120p/FHD 240pのハイフレームレート撮影やFHDで最大300fpsから生成できるスローモーション表現、明暗差の大きなシーンでも高い階調性能を発揮するダイナミックレンジブーストを搭載。Cinema4K 60p記録では、新たに4:2:2 10 bit最大800Mbpsの内部記録に対応し、放熱構造の進化により、記録時間無制限で撮影可能。映像業界標準のコーデックであるApple ProRes 422 HQの内部記録にも対応しました。

↑クロップレスと10bit記録を実現する多彩な動画記録フォーマット

 

手ブレ補正システムDual I.S. 2は、7.5段へ進化し、手持ち撮影を強力にサポート。AFエリアも315点に拡張しています。

↑Dual I.S. 2

ロボット掃除機 ルーロの「九変化」が楽しい! 家電のプロ3人×3つの時間帯でレビュー

パナソニックのロボット掃除機、RULO(ルーロ)は、部屋の隅までブラシが届く独自の三角形状が存在感を放つモデル。特に最上位モデルのMC-RSF1000は、「360°レーザーセンサー」で間取りを素早く把握し、賢く掃除できると高い評価を得ています。2021年10月のアップデートではテレワークの普及に対応し、人の邪魔にならない「在宅掃除モード」などの新機能を追加して再び注目を集めました。

 

ただし、買ったところで自分の家庭にフィットするのか? 多くの機能を使いこなせるものなのか……? そう不安に思う方は多いはず。そんな不安を打ち消すには、複数のユーザーでなるべく多くのシーンをレポートしてもらうのが一番ではないでしょうか。そこで今回は、家族構成、生活スタイルの異なる3人の家電のプロにMC-RSF1000の約2週間の実用テストを依頼。それぞれ「朝」「昼」「夜」の各時間帯ごと(3人×朝昼夜=9シーン)でリアルな使い勝手を語っていただきました。さらに、プロならではの「使い方のコツ」も聞いていきたいと思います!

 

【テストしたモデルはコチラ!】

パナソニック

ロボット掃除機 ルーロ MC-RSF1000

実売価格16万9400円(税込)

360°を素早く検知するレーザーSLAM技術で間取りを正確に認識し、ゴミを効率的かつ徹底的に捕集。本体をリフトアップする「アクティブリフト」で最大2.5㎝の段差もラクラク乗り越える。障害物検知センサーで床上の玩具なども避けながら走行するため、モノが多い床上も問題なく掃除可能。本体ソフトのアップデートで、人の邪魔にならないように掃除する「在宅掃除モード」、パナソニックのクラウドを介してIoT家電同士を連携し、洗濯終了などを音声で知らせる「音声プッシュ通知」機能も利用可能になった。

SPEC●集じん容積:0.25L●充電時間:約5時間●最大稼働面積:約130畳●連続使用時間:約100分●運転モード:自動・エリア指定・徹底掃除・お手軽・在宅掃除・スポット●サイズ/質量:W345×H99×D330mm/3.4kg

 

【ルーロを使った3人のプロはコチラ!】

PC&デジタル家電ライター

コヤマタカヒロさん

デジモノから生活家電まで幅広くレビュー。専業主婦の妻と小学生の娘3人との5人家族で、猫も2匹同居中。3階建ての戸建て住宅に住む。自身の生活は夜型で、執筆は主に自宅近くの事務所で行い、帰りは深夜になることも。リビング用にロボット掃除機を使おうと試みたことがあったが、掃除前の片付けが負担で導入を諦めていた。

フリーライター

つるたちかこさん

岩手県育ちのボートレース好きライター。GetNavi webでは書評コラムや取材記事、家電レビューなどを手掛けている。夫婦共働きのマンション暮らしで、掃除は週末に夫婦で2時間ほどかけて全室を一気にキレイにするスタイル。コロナ禍以降、夫婦ともに自宅で暮らす時間が増えたために以前よりホコリが目立つようになり、週一の掃除ではカバーしきれないのが目下の悩み。

家電ライター

平島憲一郎さん

調理家電や掃除機などの生活家電を中心に執筆活動中。会社勤めの妻、猫2匹ともにマンションに暮らす。自身は超夜型の生活で、仕事はもっぱら自宅の仕事部屋で行なっている。家の中には家具やモノがかなり多め。猫が2匹いるせいで床上に抜け毛やトイレ砂が落ちていることが多く、毎日の掃除は必須。ロボット掃除機も使っているが、掃除前の家具や小物の移動を煩わしく感じている。

 

【その1 朝のルーロ編】

コヤマさんの場合

これまで行っていた都度掃除の回数が明らかに減った!

コヤマ家では、汚れを見つけたらその都度掃除しつつ、土曜日に細かい部分を家族総出でまとめてキレイにする掃除スタイル。子ども達のモノが散らかっているリビングは、今回のテストを機にルーロに掃除を任せてみたそう。

「朝の掃除は、子ども達が登校したあとの9時にスケジュール予約で行いました。子ども達には寝る前に『朝、ルーロが通れるようにリビングの床に落ちてるものを片付てね』と言っておいて。すると、『汚れてるなあ』と思うことが減り、都度掃除の回数も明らかに減りました。また、部屋の隅やダイニングテーブルの奥などルーロが入れない場所があるのですが、それらを全部片付けるのは大変。そこで、『今日はこのすき間だけ空けておこう』とか、毎日少しだけ家具やモノを動かすことで、負担を感じずに部屋をキレイに保つことができました」(コヤマさん)

↑アプリでゴミの量(左)や走行の軌跡(右)を表示できるので、効率的な掃除の戦略も立てやすいです

 

つるたさんの場合

事前の片付けはせず、朝は完全におまかせ

つるたさん宅のリビングにはそれほどモノがなく、ダイニングテーブルとソファとテレビ、観葉植物が少しある程度。お掃除前に床を片付けることもなく、朝8時にスケジュール設定しておくだけで、ルーロは障害物を避けてスムーズに掃除してくれるそう。

「私は8時半まで寝室で寝ているんですが、ルーロの運転音はとても静かで、寝ていても気が付きません。安心して朝寝を楽しんでいますね(笑)。あと、ルーロの良さを実感したのは、リビングと廊下の間のドアの隅にたまっていたゴミの塊が取れていたとき。いつも三角形の角にあるサイドブラシで一生懸命に隅のホコリをかき取ってくれますよね。こんな場所のゴミまで取ってくれるのか! と感動しました」(つるたさん)

↑独自の三角形状で部屋の隅までしっかり掃除します

 

平島さんの場合

リビングダイニングの難所を「エリア指定」で回避

平島さん宅では、奥様が8時過ぎに会社に行き、平島さんが起きるまでの11時のあいだにリビングダイニングだけスケジュール予約でルーロに掃除させたといいます。

 

「ただし、コの字型の脚を持つパーソナルチェアにロボット掃除機が乗り上げて走行不能になることが多かった。そこで、朝はアプリで設定する『エリア指定』でチェアがある場所を進入禁止エリアに指定して使いました。障害物の回避性能もかなり優秀で、ほかのロボット掃除機なら接触するプランタースタンドの細い足もしっかり回避してくれました。ただし、入れない隙間はあるので、少し家具の位置を移動することも。その際は、アプリのマップ機能を使ってルーロがどこに入れなかったか確認できたのが便利でした」(平島さん)

↑3種類のセンサーで障害物を検知し、床に置かれたモノを避けて掃除します

 

【その2 昼のルーロ編】

コヤマさんの場合

運転音が静かで家族の生活を邪魔しない

今回、ルーロは「昼の時間帯にもよく使っていた」とコヤマさん。ルーロの運転音が非常に静かなのに驚き、人がいる時間帯でも掃除させようと考えたそうです。

 

「ルーロが掃除中でも会話はできるし、テレビも見られるし、まったく問題ありませんでしたね。また、今回は人の足を検知して回避する『在宅掃除モード』を使うことも多かったですが、本当に足にぶつからないので感心しました」(コヤマさん)

ちなみに、昼の掃除はスケジュール機能を使わず、Google Home対応のスマートスピーカーに声がけして掃除させていたとか。

 

「フレーズを厳密に言わなくても『OKグーグル、掃除して』だけで動いてくれるので、日常的に使えると思いました。音声操作でスケジュール予約もできるようですが、スマートスピーカーは“その場感”というか、パッとその場で掃除させるのに向いていると思いますね。また、うちではスマートスピーカーをキッチンカウンターに置いているので、料理や洗い物をしながら声だけで掃除させられるのはとても便利でした」(コヤマさん)

↑ Google アシスタント 搭載のスマートスピーカーと連携させれば、音声での操作が可能です

 

つるたさんの場合

遠隔操作で掃除し忘れた場所を掃除できて大助かり!

昼の掃除では、つるたさんはスマホでのリモート操作が便利だったそう。

 

「キッチンで昼ごはんを作って洗い物をしたあと、野菜の切りクズなどが落ちてるな……と思ったのですが、掃除するヒマがなかったのでそのまま仕事で外出。出先でルーロを遠隔操作しました。『エリア指定』でキッチンだけ掃除させましたが、帰宅後ダスト容器を見たら野菜クズもしっかり取れていました」(つるたさん)

↑ルーロを自宅の無線LANルーターと接続すれば、アプリで遠隔操作が可能です

 

また、つるたさんが特に便利だと思ったのはアプリの画面上に掃除機の進行ルートがリアルタイムで表示されること。

 

「表示通りに動いているのかかなり疑っていたので、自宅にいた夫に確認してもらったら、『本当にその通りに動いてる』って言われて驚きました(笑)。掃除し残した場所をあとで外から指定して掃除できて、しかも、止まらずにちゃんと掃除しているのがわかるところは、精神的にもすごくラクですね」(つるたさん)

↑アプリではリアルタイムで運転状況が確認できるので安心

 

平島さんの場合

進入禁止エリアの指定で片付けのストレスを減らす

ライターという職業柄、在宅の時間が多い平島さん。昼の時間帯には、リビングをはじめ、廊下や寝室もまとめて掃除するときもあったそう。その際は、ちょっとした工夫をしたといいます。

 

「ルーロは障害物回避機能が優れているとはいえ、モノが多いとそれだけ掃除に時間がかかってバッテリー消費も増える。そこで、『エリア指定』による進入禁止エリアの設定をうまく使うのもオススメです。私の場合、家具やモノが多いリビングダイニングは、椅子やサイドープルなどを1か所にまとめて進入禁止エリアに指定。掃除終了後は家具を元の場所に戻してから進入禁止エリアを掃除エリアに指定し直し、そこだけ掃除させました。これだと置き方が雑でも掃除に支障がないので、ストレスが少ないのが良いですね」(平島さん)

↑赤枠で「掃除しないエリア」を指定すれば、ルーロが侵入しないエリアを設定できます

 

【その3 夜のルーロ編】

コヤマさんの場合

標準モードで掃除してもうるさいとは感じなかった

夜は毎日ルーロを走らせることはなく、家族が寝ている間に試しに掃除させてみたとのこと。

 

「リビングはすでに娘達が片付けてくれているので、それなら朝でなく夜のうちにやってみようかと。『音ひかえめ設定』でなく標準モードで掃除しましたが、階下の寝室にいてもうるさく感じることなく、気がついたらスマホに掃除終了の通知が来ていました。ルーロは障害物回避能力が高く、モノに当たらないので、掃除機本体が壁や家具にドンドン当たる音がしないのも静かだと感じる理由のひとつです」(コヤマさん)

↑ルーロはレーザーSLAMですばやく間取りや障害物の場所を把握するため、暗い場所でも走行が可能です

 

つるたさんの場合

音声プッシュ通知で掃除以外でも活躍!

夜はテレビを見て過ごすことが多いつるたさん。その状況でルーロがどれほどの運転音を出すのか気になっていたそうです。

 

「実際に掃除させてみると意外に運転音が気にならず、テレビを見ているあいだに掃除してもらうのもアリかなと思いました。ただ、やや振動があるので、下の階にどのくらい響くのかは少し気になりましたね。『お手軽モード』を選ぶとゴミが多くたまりがちな場所だけ掃除でき、時間も10分程度で終わるので、夜に仕上げの掃除をするという意味では便利かなと思います」(つるたさん)

 

また、掃除とは無関係ながら、今回つるたさんが重宝したのが音声プッシュ通知機能。家事のいろいろなタスクを登録しておくと、その時間がきたときに音声でリマインドしてくれて助かったそう。

 

「私はお風呂掃除が面倒なんですが、設定時刻になると『そろそろお風呂の時間です』と言ってくれるので、『しょうがない。掃除するか!』とやる気になる。わが家にはスマートスピーカーがないので、この機能は便利でした」(つるたさん)

↑プッシュ通知の履歴。つるたさんは22時30分にお風呂掃除をリマインド

 

平島さんの場合

ペットが汚す場所を夜に効率良く掃除できた

平島さん宅のリビングダイニングでは、猫がトイレから飛び散らせた猫砂、猫用爪とぎのカス、毛づくろいしたあとの抜け毛があちこちに点在。夜はそうした汚れが気になる場所を掃除したそうです。

「汚れやすい場所は決まっているので、『エリア指定』で掃除するエリアや進入禁止エリアを設定して保存しておくと、手早く掃除できて便利です。イレギュラーな場所が汚れているときは本体ごと移動させ、半径1.5mを掃除できるスポットモードを使用しました」

 

ちなみに夜掃除では静音モード(音ひかえめ設定)を使用。

 

「通常モードでも十分静かですが、“音ひかえめ”にするとさらに運転音が気になりません。音に敏感な妻も、夜掃除に関してまったく文句を言いませんでした」(平島さん)

↑運転音を抑えたいときは、アプリで音ひかえめ設定を選べばOK

 

【まとめ】

時間帯や家庭環境を問わず使えて総合力が高い!

このように、三者が朝、昼、夜で多様な使い方をしたルーロ MC-RSF1000。それぞれの生活に多くの「楽しさ」や「気づき」を与えてくれる製品だったようです。

 

「運転音が静かなのがいいですし、アプリのマップで掃除できなかった場所や汚れ具合の可視化ができるので、『明日はこの家具を移動して、こんな風に掃除させよう』などと工夫できるのも面白い。リビングの掃除に悩んでいたわが家にはすごく相性が良いモデルでした」(コヤマさん)

「ルーロを毎日使って、いままで手が回らなかった場所のゴミまで掃除してくれたことに感動。これまでの週一回の掃除では足りなかったと改めて実感しました。音声で明日の天気なども教えてくれるのも楽しい。家族のように付き合える製品だと思います!」(つるたさん)

 

「家具やモノ、人の足に触れずにゴミを捕集する技術や運転音の静かさなど、ユーザーのことをよく考えて作られていると感じました。段差の前で自動的に本体を持ち上げて乗り越える『アクティブリフト』も便利で、何より本体前面がガバッと持ち上がるギミックが面白い! ちょいがけを含め、1日に2回3回と使える気軽さも、このモデルの魅力だと思います」(平島さん)

↑「アクティブリフト」機能も搭載。ラグなどの高さ最大25mmまでの障害物があった場合、フロント3Dセンサーで検知し、自動的にタイヤユニットを押し出して本体を持ち上げて乗り越えます

 

隅のゴミ取り性能や障害物の回避性能をはじめ、運転音の静かさ、「エリア指定」を含むアプリの使いやすさなど、異なる環境の三者が高く評価したルーロ MC-RSF1000。どんな家庭でも時間帯を問わずに使える、総合力の高いモデルであることは間違いありません。掃除で悩んでいる方は、ぜひ注目してみてはいかがでしょうか。

【2022年ネクストヒット】プロの味を手軽に再現「オーブン×料理キット」が来る!

2020年に生まれた新しい生活様式や価値観が定着し、21年は制限のある暮らしのなかで心地良く過ごす方法を追求する年だった。続く22年はどんな一年になるのか。ここでは家電・デジタルのトレンドをご紹介!

※こちらは「GetNavi」 2022年2月号に掲載された記事を再編集したものです

 

【オーブン×料理キット】 調理家電とミールキットのセット利用でごちそう完成

コロナ禍で“おうちごはん”にこだわる家庭が増加。そんななか、プロの味を自宅で手軽に再現できる「家電とミールキットのコラボ」は、ますますヒットしそうだ。

 

【ヒットアナリティックス】 製品に紐づく食材宅配で家電の魅力がより鮮明に

2021年6月スタートのパナソニックのサブスク「Foodable」が計画比3倍のヒットを記録。シャープのサブスク「ヘルシオデリ」もコロナ以降登録者数が大幅に増えた。顧客とメーカーが直でつながる家電の新しいあり方を提示している。

 

【オーブン×料理キット01】

パン屋の焼きたてパンに劣らぬ味が自宅で楽しめる

サブスクサービス

2021年6月開始

パナソニック/foodable

風味豊かなパンで目覚めるお手軽ベイクアップ

定期購入価格月額3980円

オーブントースター「ビストロ」のレンタルと敷島製パンの冷凍パンの提供サービス。厳選した国産小麦を使い職人が丁寧に焼いたパンを急速冷凍、オープントースターで仕上げることでパン屋の焼きたてパンと遜色ない味を家庭で楽しめる。

 

【オーブン×料理キット02】

料理店監修の“プロの味”を自動調理機能で手軽に再現!

食材宅配サービス

2017年10月開始

シャープ/ヘルシオデリ

デイリーコース「肉厚あじ香味焼き」

2人前 1780円

同社のヘルシオとホットクック専用の料理キット宅配サービス。食材と調味料のセットを対応家電に入れてボタンを押すだけで料理が完成する。コロナ以降需要が伸び、登録者数は5万人を突破。
●メニューは毎月更新されるため商品が完了になっている可能性があります

 

【2022年ネクストヒット】エアコンは「換気機能+α」がトレンドに!

2020年に生まれた新しい生活様式や価値観が定着し、21年は制限のある暮らしのなかで心地良く過ごす方法を追求する年だった。続く22年はどんな一年になるのか。ここでは家電・デジタルのトレンドをご紹介!

※こちらは「GetNavi」 2022年2月号に掲載された記事を再編集したものです

 

【換気機能付きエアコン】 窓を開けず空気が入れ替えられウイルス対策にも活躍

ダイキンのうるさらX(2021年モデル)に続き、他のメーカーも2022年モデルに「換気機能」を搭載。ダイキンはさらにその先を提示してきた。

 

【ヒットアナリティックス】 コロナ対策以上の恩恵を「換気+排気」で付与!

給気換気しながら冷暖房できるエアコンは新型コロナ対策としての訴求力が抜群。ダイキンはうるさらXの2022年モデルでさらに「排気機能」と「新たな除湿制御」を追加し、場面に応じた換気効率だけでなく除湿効率もより高めた。

 

【換気機能付きエアコン01】

給気と排気を切り替える換気と新たな除湿制御で快適性アップ

エアコン

2021年11月発売

ダイキン

うるさらX Rシリーズ

実売価格32万9460円(14畳用AN40ZRS-W)

従来の給気換気に加え排気換気機能を新搭載。冬に屋外の空気を取り込みながら暖房できるほか、夏に室内の熱気を排出しながらの冷房、部屋干しの湿気の排出もできる。室内機に抗ウイルス作用のある集じんフィルターを採用。

 

【換気機能付きエアコン02】

換気機能に加え新「ナノイーX」や給水レス加湿も備えた多機能機種

エアコン

2021年11月発売

パナソニック

Eolia LXシリーズ

実売価格42万3500円(18畳用CS-LX562D2)

室外機に「換気・除加湿」ユニットを新搭載。冷暖房しながらの換気が可能なほか、外気の水分で加湿する「給水レス加湿」も行える。冷暖房を行わず換気だけ行うモードも搭載。新「ナノイーX」で室内空気の清潔さを維持する。

 

 

【プロが断言する2022年ネクストヒット】購入後にアレンジできる「マイスペック家電」が来る!

2020年に生まれた新しい生活様式や価値観が定着し、21年は制限のある暮らしのなかで心地良く過ごす方法を追求する年だった。続く22年はどんな一年になるのか。ここでは家電・デジタルのトレンドを、各ジャンルのプロが断言!

※こちらは「GetNavi」 2022年2月号に掲載された記事を再編集したものです

 

【マイスペック家電】 シンプル機能のハードを購入後に“自分仕様”へ

「シンプルだけど高性能」がこだわり派のニーズにマッチ

多機能な調理家電は、便利そうでも使いこなせない機能が多い。

 

「そのため、近年は単機能モデルに回帰する動きがあります。一方で、ユーザーの目も肥えているため『あくまで基本性能は高く、でも必要な機能だけ欲しい』という声も多く聞かれるように」(田中さん)

 

そこにマッチするのが、新コンセプトの「マイスペック」シリーズだ。ライス&クッカーは強力な泡の熱対流を生み出す独自の「おどり炊き」に対応。オーブンレンジは同社ブランド「ビストロ」の名に恥じぬセンサー技術が出色だ。30代前後の夫婦世帯に人気が出そう!!

 

【ヒットアナリティックス】 “持ちすぎない暮らし”にフィットする価値を提案

「フルスペックよりマイスペック」をコンセプトに、購入時はよく使う機能だけに絞ってあり「あとはご自身でアレンジを」という姿勢が実にいまっぽい。“持ちすぎない暮らし”を好む層を中心にヒットしそうだ。デザインもシンプルで万人ウケ確実。

 

【マイスペック家電01】

ほったらかし調理鍋としてのポテンシャルも十分!!

炊飯器

2021年9月発売

パナソニック

IoT対応IHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX101

実売価格5万600円

食材をセットしアプリからレシピを送信するだけで食材の温度変化を検知。適切な時間や火力でスープや煮込み料理、ケーキなどのメニューを調理できる。

 

【マイスペック家電02】

アタッチメントを足したら料理の幅がぐんと広がる

オーブンレンジ

2021年9月発売

パナソニック

IoT対応オーブンレンジ「ビストロ」NE-UBS5A

実売価格7万2600円

レンジとオーブンの基本機能を搭載。「キッチンポケット」アプリで、興味があるキーワードを選択すると1人ひとりに合ったメニューを提案してくれる。

白物・美容家電ライター

田中真紀子さん

白物家電、美容家電の専門知識を生かし、雑誌やウェブで執筆するほか、テレビやラジオなど幅広いメディアで活躍。

軽量化で手首に優しくなった! パナソニックの衣類スチーマー

パナソニックは、同社から発売された従来の衣類スチーマーのタンク容量はそのままに、さらに軽量化した「NI-FS780/NI-FS580」の2機を、3月1日より発売します。実売予想価格は「NI-FS780」で1万5400円、「NI-FS580」で1万3200円(いずれも税込)となっています。

↑衣類スチーマー「NI-FS780」(左)、「NI-FS580」(右)

 

衣類スチーマーの需要増加

近年は、ウイルス蔓延の背景もあり、衣類の除菌に対する関心が高まっているのだとか。同社の2021年上半期の衣類スチーマーの販売台数は、前年同半期と比べると約35%も増加したそうです。

 

軽量化でさらに手軽に衣類ケア

「NI-FS780」は、連続で約10分使える115mlのタンク容量は変えず、設計を見直すことで従来品より約15g軽い約690gを実現。さらに、重心の位置を本体の中心に近づけた低重心構造により、どの向きでも使える「360°パワフルスチーム」がより使いやすくなりました。パワフルスチームの約4倍量のスチーム量を瞬間的に噴射する「瞬間4倍パワフルスチーム」も搭載し、シワ・ニオイを素早く解消できるとのこと。

↑「連続パワフルスチーム」(上)と「瞬間4倍パワフルスチーム」(下)のスチーム量の違い

 

「NI-FS580」は、幅7×高さ15×長さ15cmとコンパクトなサイズ。タンクの容量は約50ml、連続スチーム噴出時間は約4分。一人暮らしにはちょうどいい機能とサイズ感となっています。

 

2機とも、立ち上がり時間が約19秒と短いのが魅力。抗菌ハンドルを採用し、よく触れる部分の衛生面にも配慮しています。

 

【軽量クリーナー8項目テストまとめ】人気5モデルを隅々まで検証した結論は?

軽量コードレススティック掃除機の注目の5ブランド(ダイソン、シャープ、パナソニック、日立、アイリスオーヤマ)の性能と使い勝手を多角的に検証する連載企画もいよいよラスト。「吸引力」を検証した第1回、「操作性」「静音性」を検証した第2回、「ゴミ捨て」「お手入れ」を検証した第3回、「設置性」「汎用性」「独自機能」をチェックした第4回の検証結果を機種ごとに振り返り、それぞれどんな人にオススメかを考えていきます!

 

 

【今回テストした5機種はコチラ】

エントリーその1

ダイソン史上最軽量ながら高いゴミ除去能力を実現

ダイソン

Dyson Micro 1.5kg

実売価格5万3900円(税込)

ダイソンのコードレススティック史上最軽量の1.5kgを誇るモデル。毎分最大10万5000回転するDyson Hyperdymiumモーターと独自のソフトローラークリーナーヘッド(Micro Fluffyクリーナーヘッド)により、大きなゴミから微粒子ゴミまでパワフルに取り除く。0.3μmの微粒子を99.99%キャッチし、部屋の空気よりきれいな空気を排出。最長運転時間は約20分(※)、強モードでは最長約5分の連続運転が可能だ。●サイズ/質量:W207×H1091×D222mm/1.5kg

※:モーター駆動でないツールをエコモードで使用した場合

 

エントリーその2

着脱式バッテリーを2個付属し最長約100分の連続掃除が可能!

シャープ

RACTIVE Air EC-AR5X

実売価格4万8000円(税込)

モーターとパイプの軽量化で重さ1.2kgを実現。小型軽量ながら高効率のモーターを開発し、メイン掃除機としても十分使えるパワーで掃除できる。バッテリー1個あたりの最長運転時間は約50分(すき間ノズル等の付属吸込口使用時)で、同梱の予備バッテリーを付け替えれば最長約100分の連続運転が可能。立ったまま吸込口を着脱してすき間掃除に移行できる「スグトルブラシ」など便利機能も多数。●サイズ/質量:W210×H985×D150mm/1.2kg

※画像は2020年モデル。2021年8月26日より運転時間とパワーが進化した新製品が発売されている

 

エントリーその3

クリーンセンサーや壁際まで届くパワーノズルなどでゴミの取り逃がしを低減!

パナソニック

パワーコードレス MC-SB51J

実売価格3万9240円(税込)

小型ながら吸込仕事率100Wの吸引力と使いやすさを備えた機種。クリーンセンサーが約20μmの見えないゴミまで検知しランプを点灯、自動的に吸引力をアップする。独自形状のパワーノズルが壁際までしっかり届いて逃さずゴミ除去。毛先がY字のブラシと硬質ブラシの2種類のブラシ毛を採用し、フローリングから絨毯まで幅広い床質に対応。●サイズ/質量:W220×H1106×D182mm/1.6kg

 

エントリーその4

破格の軽さ1.1kgに加え、掃除の快適さを高める機能も満載!

日立

ラクかるスティック PV-BL2H

実売価格4万3300円(税込)

本体や延長パイプ、ヘッドの徹底的な軽量化で標準質量1.1kgを達成。新開発の「ハイパワー3D ファンモーター」で空気の流れを効率的に制御し、軽さと強力吸引を両立した。ノズルには拭き専用の毛「かるふきブラシ」を採用し、ゴミを吸引しながらフローリングに貼りついた菌も拭き取る。暗い場所でゴミを照らし出すLEDライトをヘッド前面に搭載するなど使い勝手への配慮も万全。●サイズ/質量:W205×H994×D230mm/1.1kg

 

エントリーその5

静電モップなど豊富なアタッチメントで家中の掃除をサポート!

アイリスオーヤマ

充電式サイクロンスティッククリーナー マルチツールセット SCD-L1P-B

実売価格3万8700円(税込)

同社サイクロン史上最軽量の1.4kgながらパワフルな吸引力と豊富な便利機能も兼備。自走式パワーヘッドのパワーは落とさずヘッドの重さを約60%カットし、狭い場所も快適に掃除できる。人気の静電モップクリーンシステムやほこり感知センサーも搭載。付属ツールは5種類を備え、家中を快適に掃除できる。準HEPAフィルター搭載で0.3μm以上の微粒子を99.5%以上捕集。●サイズ/質量:W224×H1035×D235mm/1.4kg

 

エントリーその1】 ダイソン Dyson Micro 1.5kg

大きめのゴミもラクラク除去! 毛絡みもほとんどなし

まず「吸引力」(ゴミ取り能力)に関しては、フローリング上では文句なし。特に粒径の大きな猫砂は、量が多いせいもあってほかのモデルが取り残しを見せるなか、1ストロークでほとんどのゴミを取り切っていました。これはナイロンフェルト素材のローラーヘッドを採用したダイソン独自の「Micro Fluffyクリーナーヘッド」によるものです。ただ、このヘッドは万能ではなく、カーペットの繊維の奥に入り込んだ重曹のかき取りは苦手。その一方で、他モデルが苦労したカーペット上で猫砂除去は、フローリング以上に完璧でした。なお、壁際では、前方のローラーヘッドが届かない部分で取り残しが多く見られました。

↑本機が搭載する「Micro Fluffyクリーナーヘッド」。ナイロンフェルト製のローラーブラシで大きなゴミも微粒子ゴミも包み込んで捕集します。ほかのモデルと異なり、ヘッド前面カバーが大きく開いているために、吸引力テストでも大量の猫砂をどんどん取り込んで吸引できていました

 

「操作性」については、標準質量1.5kgという軽さとヘッド操作のスムーズさで、予想以上に軽快に掃除できます。運転ボタンがトリガー式からボタン式になり、掃除中ずっとトリガーを引いていなくてはならない負担がなくなったのもメリット。ヘッドが従来よりスリムになり、これまで入れなかった場所に入れるようになったのもうれしい点です。

↑本体上部の電源ボタンを押すと運転開始。その上の「MAX」ボタンを押すと吸引力がアップします

 

唯一気になったのは、ヘッドを横向きにスライドしにくかった点。一度ヘッドを引いて方向転換すれば問題ないのですが、ほかの操作が軽快だっただけに、この操作にひと手間増えるのがやや残念でした。連続運転時間は最長約20分で、強モードだと約5分。エコモード(標準モード)でも十分パワフルなので、普段の掃除はエコモードで行えばOKです。

↑ヘッドをテーブルの脚に沿ってずらそうとしたのですが、回転するソフトローラークリーナーヘッドの影響なのか、ヘッドを横にスライドしようとすると抵抗がありました

 

「静音性」テストにおいて騒音計で騒音レベルを測定したところ、他のモデルとの差はわずか。実際に耳で聞いた印象もかなり静かで、特にエコモードでは耳障りな風切り音などもありませんでした。以前はダイソンの掃除機というと「音がうるさい」という評価でしたが、最近のモデルは他社の静音モデルと肩を並べるくらい運転音が静かです。

↑エコモード(標準モード)での騒音レベルは66.3dBAでうるさいとは感じません

 

「ゴミ捨て」に関しては、パイプを抜いてレバーを押せばゴミ捨てできる手軽さが秀逸。クリアビンの形状が変わり、以前よりゴミ袋の奥に突っ込んでゴミ捨てできるようになり、ホコリの舞い上がりを抑えやすくなったのもうれしいポイントです。

↑クリアビンの裏側にある赤いレバーを押すとクリアビンがスライド。そのまま押し続けると底のふたが開いてゴミが下に落ちます

 

「お手入れしやすさ」については、ローラー型ヘッドの毛絡みがほぼ皆無で、お手入れの必要がないのが本当に助かる! 特に犬や猫などのペットを飼っている家庭には大きなメリットです。 一方、クリアビンの水洗いができない点は残念。ただしクリアビンの内側に多少の粉ゴミがくっついていても吸引力には影響しないので、気にならない人には問題ないでしょう。

 

「設置性」については、壁掛け式の「収納用ブラケット」を設置できる家なら文句なし。壁際設置なので生活のなかで邪魔になりにくく、ブラケットに設置すれば多少ぶつかっても倒れません。ただし、ブラケットは壁にねじ止めする必要があるので、賃貸マンションなどで壁に穴が開けたくない人は、ブラケットを使用せずに使うか、専用充電ドックを付属したDyson Micro 1.5kg Proを買うか、市販のダイソン掃除機対応収納スタンドを買うか、という選択になります。

↑Dyson Micro 1.5kgを壁掛け式の収納用ブラケットに収納。電源プラグをブラケットに装着すれば、掃除機をブラケットにセットと同時に充電開始できます。ブラケットには「コンビネーション隙間ノズル」などの付属ツールも収納可

 

「汎用性」につながる付属ツール(アタッチメント)は「コンビネーション隙間ノズル」「卓上ツール」「ミニモーターヘッド」の3種類。ただし、「コンビネーション隙間ノズル」はホコリをブラシで払いながらの掃除とすき間掃除の2Wayに対応。「ミニモーターヘッド」もベッドやクルマの座席などマルチな場面に利用でき、ツールの数以上の汎用性がありました。

↑写真左から卓上ツール、ツールクリップ、ミニ モーターヘッド、コンビネーション隙間ノズル

 

【こんな人にオススメ!】

本機は、ダイソンの「独自機能」である「Micro Fluffyクリーナーヘッド」による抜群のゴミ取り能力と軽快な操作性を両立しているのが最大の魅力。床のゴミや汚れを“面”で根こそぎ取り切る爽快さは、一度使うとヤミツキです。よりスピーディな掃除を望む人にはマストな一台と言えるでしょう。また、同ヘッドは毛絡みがほとんどないため、お手入れの手間が大幅に減るのも魅力。小さい子どもがいてお菓子の食べこぼしなど大きめのゴミが多い家庭、ペットを飼っていて大量の毛ゴミに悩む家庭には特にオススメです。ただし、カーペット上のパウダー系ゴミの除去はやや苦手なので、基本的にフローリングが多い家庭に向いています

 

エントリーその2シャープ RACTIVE Air EC-AR5X

使いやすさにこだわり、家中をストレスなく掃除できる

EC-AR5Xの特徴は、すべての掃除をスムーズに行うための工夫が満載であること。標準質量1.2kgの軽さとヘッドの適度な自走性により、軽い力で掃除できます。また、「ペタッとヘッド」により棚の下のすき間や家具と壁の狭いすき間もヘッドを付けたままスムーズに掃除できるのもポイント。

↑本体が床にペッタリついてもヘッドは浮き上がらず、掃除を続けられます。低い場所の掃除に最適です

 

掃除機にあらかじめ「スグトルブラシ」や「ハンディノズル」を装着しておくことで、狭いすき間の掃除や卓上の掃除も床面掃除の流れのまま行えます。専用充電器と着脱式バッテリー2個を付属しており、最長約100分の連続掃除が可能。予備のバッテリーを充電できるので、バッテリーが切れて掃除が中断してしまうリスクも低減できます。また、掃除中に物を動かす際など、本体グリップから手を離すとセンサーが検知して自動で運転を停止するので、掃除を中断するのもカンタン。このほか、ちょいかけフックで椅子やテーブルなどにサッと立てかけられるなど、かゆいところに手が届く機能が揃っています。

↑床掃除の最中にすき間掃除をしたいとき、片足でヘッドを押さえながら本体下のレバーを引くと簡単にヘッドが外れ、スグトルブラシが露出。すき間掃除が終わったら、簡単に元に戻せます

 

↑本体後ろにゴム製の「ちょいかけフック」を装備。ラウンド形状なので椅子の背などにかけても安定し、テーブルに立てかけても滑りにくいため、掃除機を置いて物をどけるなど、ほかの作業をしたいときに便利です

 

吸引力テストでは、粒径の大きい猫砂の捕集にやや難ありでした。ただ、今回はテストということでゴミの量を多めにしたため、吸引が追いつかなかった面も。実際の生活で床に落ちている程度の猫砂なら、それほど問題にならないでしょう。それ以外のゴミ除去に関しては、カーペット上でのコルクパウダーの取り残しがやや多く見られた程度。特にカーペットの重曹はかなり上手に除去できていました。壁際の掃除も、5モデルのなかでは最もしっかりできた1台でした。

↑ヘッド前面の写真。前面カバーに床面とのすき間が広い部分と狭い部分を設けることで、吸引力を高めつつ大きめのゴミも回収しやすくしています

 

ゴミ捨てまでの手順はダストカップの脱着と、カップの“ふた”となっているフィルターカバーの脱着の2ステップ。特にEC-AR5Xはゴミ捨て時に押すボタンの表示がわかりやすく、ここにもメーカーの使いやすさへのこだわりが感じられました。お手入れのしやすさに関しては、ダストカップ周りから回転ブラシ、付属ツールまで水洗いに対応。回転ブラシは毛絡み除去がやや面倒な印象を持ちました。

↑左手親指部分にある黄色い「ゴミ捨てボタン」を押すと、ダストカップからフィルターカバー部が外れてゴミ捨てできます

 

掃除中の運転音に関しては、自動モードだと高域の風切り音がわずかに気になるものの、うるさいという印象はなし。設置性については、専用スタンド台付属で、しかもバッテリーは着脱して充電器で充電するタイプのため、非常に設置の自由度が高いです。本体は手に取りやすい位置に置き、充電器は目立たない部屋の隅で行う、という使い方も可能です。

↑スタンド台には金属製のアームがついていて、ここにパイプを立て掛けて収納するため、見た目以上に安定して立て掛けられました。充電はほかの場所でできるので、コードもなく見た目もすっきり

 

↑バッテリー充電器&バッテリー2個つきで、充電中にもうひとつのバッテリーで掃除を続けることが可能。掃除機の設置場所と充電場所を分けられます

 

汎用性に関しては付属ツールが「スグトルブラシ」や「ハンディノズル」など3つとやや少なめ。ただし、それらをすべて装着しながら掃除できるため、棚の掃除をするときも専用ツールを取りに行く必要がないのが便利だと感じました。

↑ツールホルダーを使うことで、パイプにすき間ノズルを装着可能

 

【こんな人にオススメ!】

本機を含むシャープのRACTIVE Airシリーズは軽量・高機能コードレススティックの先駆的な存在だけに、軽いだけでなく細部に至るまで使いやすさに配慮した設計になっているのが見事です。吸引力も毎日の掃除には問題ないレベル。床掃除からほかの掃除への切り替えがラクなこともあって、何よりストレスの少ない掃除機を求める人には最適だと思います。

 

エントリーその3】 パナソニック パワーコードレス MC-SB51J

吸引力・操作性が優秀で、平均点の高いモデル

本機はフローリングの吸引力テストでは、サイズの大きな猫砂の除去にやや問題があったものの、それ以外のすべてのゴミをほぼ除去。カーペット上でも多くのゴミをしっかり吸引できていて、特に猫砂は取り残しはかなり少なくなりました。壁際のゴミ除去もほぼ完璧で、吸引力は5モデルのなかでもかなり優秀な部類に入ると思います。

 

操作性に関しては、パワーヘッドの自走性の高さが魅力。ヘッドも左右に滑らかに動いてくれます。標準質量は5モデルのなかでは重いほう(とはいえ1.6kgで十分軽い!)ですが、掃除の軽快さは他モデルにまったく劣りません。

↑MC-SB51Jのパワーヘッドの自走性は、5モデルのなかで日立と並んで最もパワフル。スイッチを入れるとグングン前に進むイメージで、ほとんど負担を感じずに掃除できます

 

静音性について、本機は5モデルのなかで最も耳障りではない印象だったのですが、ひとつ問題が。本機はクリーンセンサーを搭載し、ゴミを見つけると自動で吸引力アップします。このセンサーの精度がかなり高く、掃除中に吸引力アップしている時間が長いのです。そのぶん効率的にゴミが除去できるのですが、吸引力をアップしている間はそれなりにうるさいです。どうしても運転音が気になる場合は、クリーンセンサーの感度設定を下げるという方法もあります。

↑本体操作パネル部にクリーンセンサーのランプを装備。センサーが粒径約20μm以上のゴミを見つけると、赤く点灯して吸引力をアップします

 

ゴミ捨ては本体からダストボックスを外し、そこからフィルターを外してゴミを捨てるスタイル。お手入れの面では、ダストボックス周りや回転ブラシ、ふとん清潔ノズルが水洗いに対応し、汚れをサッと洗い流せます。また、回転ブラシはブラシ毛採用モデルのなかでは比較的毛絡みが少ないです。ダイソン並みとまではいきませんが、ブラシの毛絡み除去の手間が少しでも減るのはメリットです。

↑左のダストボックス、中央のネットフィルター、右のプリーツフィルターはすべて丸洗い可。本体とダストボックスの間についているプレフィルターも水洗い可能です

 

一方、設置性に関しては、他のモデルのように専用スタンドや壁掛け式ブラケットが付属しておらず、やや見劣りしてしまいます。ただ、本体底部にゴム製のストッパーがついていて、充電中に壁に立て掛けておく際、滑って倒れにくいのは良かったポイント。これは掃除中に掃除機を家具や壁に立て掛ける際にも便利です。

↑通常は壁に立て掛けて設置。バッテリーは内蔵式で、電源プラグを本体に挿して充電することになります

 

↑本体後方底面にゴム製のストッパーを設置

 

付属ツールは2つのみ。ふとんやベッドの掃除に特化した「ふとん清潔ノズル」がついているのが特徴ですが、汎用性はやや低いです。

 

独自機能で特に注目なのは、先述のクリーンセンサー。約20μmの目に見えないゴミまで検知してランプが点灯し、同時に吸引力をアップします。特にふとん掃除の場合など「細かいゴミが本当に取れているのか?」と、気になりながら掃除している人も多いと思いますが、本機のランプが消え吸引力がもとに戻ると「ちゃんと掃除できた」実感が湧き、安心感が生まれます。

 

もうひとつの注目は、ヘッドの「壁ぎわ集じん」機能。前面カバーを薄型化することで回転ブラシがより壁近くまで届いて壁ぎわをしっかり掃除できるというもの。実際、壁際での重曹除去性能を試したところ、特に優秀でした。

↑回転ブラシをヘッド前面に近づくようデザイン。さらに前面カバーを薄くし、壁ギリギリのゴミにもブラシが届いて吸引できるようになっています

 

【こんな人にオススメ!】

このように、MC-SB51Jは設置性・汎用性以外はかなり平均点の高い一台です。吸引力を見ても、フローリングではカーペットや壁際でのゴミ除去力は優秀で、主に床の掃除をしっかり行いたい人にはマッチしそう。部屋の隅にうまく立て掛けるスペースが作れるなど、立て掛け収納に不安がない方や、市販のクリーナースタンドを用意できる方にはオススメできると思います。

 

エントリーその4日立 ラクかるスティック PV-BL2H

多彩な便利機能・独自機能で幅広い掃除をより快適に行える

本機は5モデル中最も軽い標準質量1.1kgを実現。軽量化のみにとどまらず、操作のしやすさ・掃除の快適性を高める工夫も凝縮されたモデルとなっています。「使いやすさを極める」という方向性はシャープと近いと言えるでしょう。

↑重さ1.1kgは実際に持ってみると、まさに掃除機とは思えないほど

 

掃除してまず感じるのは軽量モデルとは思えない自走パワーの強さ。手はほとんど添えているだけでヘッドが勝手に前に進み、細かい操作も自在かつ軽快に行えます。ヘッドを押しても引いてもパワフルにゴミを除去できる「シンクロフラップ」、暗い場所でもゴミのある場所を照らしながら掃除できる「白色LEDライト」はPV-BL2H独自の機能です。

↑ヘッド前面にLEDライトを装備。暗い場所で床面を明るく照らしてくれるため、ゴミやホコリがどこにあるかが確認しやすいです

 

吸引力(ゴミ取り能力)は他モデルと比べるとわずかに劣る印象。フローリングでは猫砂のほか、コルクパウダーもやや取り残しが見られました。カーペット上では重曹の除去はまずまず優秀でしたが、猫砂と脱脂綿、コルクパウダーの取り残しが多め。壁際の重曹を吸引するテストでは、通常モードだとやや取り逃しがありましたが、強モードにすることでほぼ取り切れました。

 

運転音は、耳ざわりの柔らかい運転音だったのが印象的。風切り音などの高音部はそれほどうるさくないですが、ヘッドブラシがモーター回転する低い音はやや気になります。

 

ゴミ捨ては他モデルと同じ2ステップですが、ボタンを押してゴミ捨てできるため、ゴミに触るリスクが低いのが特徴。ダストカップ底部にたまったゴミを圧縮し、ホコリを舞いにくくする機能や、ふたが開くときにゴミを押し出す機能もついていて、快適なゴミ捨てをサポートしてくれます。ほかの多くの機種と同様、ダストカップ~フィルター周りと回転ブラシ、各種アタッチチメントが水洗いに対応。回転ブラシの毛絡み除去は面倒ですが、ブラシがベルト駆動でないため着脱しやすいのは助かりました。

↑ダストケース底部にある水色の「ゴミ捨てボタン」を押すと底のふたが開いてゴミ捨てできます。その際、オレンジの内筒フィルター部がバネ仕掛けで前にせり出して、ゴミを押し出してくれます

 

設置性に関しては、専用スタンドを同梱し、付属ツールもスタンドに収納可能なのがポイント。付属ツールはどこにしまったかわからなくなりがちなので、収納する場所があるのはメリットです。

↑スタンド台は比較的コンパクトで本体もスリム。付属ツールの「すき間用吸口」と「ほうきブラシ」もスタンド台に収納できます。充電プラグは本体に挿す方式で、充電中にコードが垂れるのがやや残念

 

汎用性では、付属ツールが3個と特に多いわけではありませんが、他のモデルにない「ほうきブラシ」を付属しているのが特徴。小物の多い引き出しのほか、サッシの溝や網戸の掃除に便利です。

↑長いブラシ毛の中の細いチューブからゴミを吸引するため、文房具のたくさん入った引き出しの中などもホコリだけ除去できます

 

【こんな人にオススメ!】

軽さと使いやすさを追求する点から「方向性はシャープと近い」と書きましたが、違いを挙げるなら、本機のほうが便利機能の数が多い点でしょう。特に自走性の高さ、白色LEDライト、ほうきブラシは魅力十分。床掃除からほかの掃除への切り替えのしやすさ、連続運転時間ではシャープに分がありますが、圧倒的な軽さに加え、PV-BL2Hの独自機能に魅力を感じる方は、こちらを選ぶといいでしょう。

 

【エントリーその5】アイリスオーヤマ 充電式サイクロンスティッククリーナー マルチツールセット SCD-L1P-B

多機能かつアタッチメント豊富で、幅広い掃除をそつなくこなせる

吸引力に関しては、フローリングでもカーペットでも、猫砂の除去にかなり苦戦。一方、猫砂以外は大きなゴミの取り残しはありませんでした。壁際の重曹の除去は自動モードでは取り残しが多かったものの、ターボモードを使うとほぼ取り残しはありませんでした。

 

操作性では、ヘッドブラシの自走パワーは十分。左右の首振りもじっくり検証するとわずかにぎこちなさを感じる程度で、普段掃除しているぶんにはまず不便は感じないでしょう。さらに「ほこり感知センサー」を装備し、「ゴミの量が多い」と判断すると赤ランプを点灯。吸引力も自動でアップするため、室内をしっかり掃除できます。

↑ゴミの量が少ないとダストカップ側面のランプが緑色に点灯

↑ゴミの量が多いとランプが赤く点灯します

 

静音性の検証ではヘッドブラシのモーター音がやや耳につく程度で、それほどうるさくは感じません。ほこりセンサーによって吸引力をアップしても、パナソニックのクリーンセンサーほど音量変化は大きくなかったのも印象的でした。ターボモードはさすがに風切り音が目立ったものの、全体に他モデルより高音域が抑制されていると感じました。

 

ゴミ捨ては他モデル同様2手間で、お手入れ面でもダストカップ周りや回転ブラシ、静電モップが水洗い対応でした。なお、回転ブラシは定期的な毛絡み除去が必要です。

↑ダストカップ周りのほか、写真奥にある回転ブラシと静電モップが水洗いに対応。特に静電モップは使っているうちにホコリの付着が目立ってくるので、それを一瞬で除去できるのは助かります

 

設置性に関しては、同梱の充電スタンドに掃除機をセットすることで安定した収納が可能。スタンドにセットすれば充電スタートし、充電中に本体からコードが垂れ下がることがないので見た目もスマートです。また、付属するツールをすべてスタンドに収納できるのも助かります。

↑充電アダプターのプラグをスタンドに装着すれば、掃除機のセットと同時に充電開始できます。掃除機本体から充電コードが垂れないので、見た目にもスッキリ

 

↑ふとん用ヘッドやフレキシブルホースなど多彩な付属ツールは充電スタンドにまとめて収納できます

 

SCD-L1P-Bは、床掃除以外に対応できるアタッチメントをなんと5種類も搭載。汎用性は5モデルのなかでもピカイチです。特に“売り”なのが静電モップです。こちらは掃除中に気になったテレビや収納棚などのホコリを除去でき、モップについたホコリは充電台にセットした掃除機でスマートに吸引できます。さらにバッテリーが着脱式で、バッテリーを買い足して連続運転すれば、最長80分の掃除も可能になります。

↑延長ホースにナイロンケースを装着し、そこに静電モップを収納。これで静電モップをつけたまま床掃除でき、ホコリが気になる場所ですぐにモップを取り出して使えます

 

↑充電スタンドに掃除機をセットし、掃除機を自動モードで起動。吸込口にホコリのついた静電モップを差し込み前後に動かすと、除電プレートで静電気を除去しながらホコリを吸い取ります

 

【こんな人にオススメ!】

「マルチツールセット」という名を冠するだけあって、本機はとにかく多機能でアタッチメントが豊富なのが特徴。また、吸引力や操作性など各検証項目でほぼ平均かそれ以上の成績を残していて、猫砂の除去以外は大きく劣るポイントがありません。部屋中の幅広い掃除をそつなくこなせる掃除機を探している人には文句なしの一台。特に掃除中にテレビ周りや置物などのホコリが気になる人には、最適なモデルと言えるでしょう

↑豊富なアタッチメントが魅力。写真上段左から「布団用ヘッド」「ミニヘッド」「すき間ノズル」「ブラシノズル」、中段は「静電モップ」で下段が「フレキシブルホース」

 

第1回で「吸引力」を、第2回で「操作性」「静音性」を、第3回で「ゴミ捨て」「お手入れ」を、第4回で「設置性」「汎用性」「独自機能」をチェックしてきた連載も今回で終了。検証を通して、ダイソンは大きなゴミも取り切る吸引力、シャープは軽さと使いやすさ、パナソニックはフローリング、カーペットを問わずゴミを吸う総合力の高さ、日立は軽さと独自機能、アイリスオーヤマはアタッチメントの豊富さなど、それぞれの強みが浮き彫りになった結果となりました。これら各モデルの個性がみなさんの生活にマッチしたのなら、日々の掃除はもっと楽しいものに変わるはず。今回の「まとめ」で気になったモデルがあれば、ぜひもう一度連載記事を見直して頂き、納得のいく選択をして頂ければ幸いです!

パナソニック、多様な働き方に合わせて選べる新型レッツノート登場

パナソニックは1月13日、モバイルノートPC「レッツノート」の2022年春モデル「FV1」「SV2」「QV1」シリーズを発表。1月21日から店頭で発売します。

 

今回発表のモデルは、働き方改革やコロナ禍の影響により、人々のワークスタイルが多様化しつつあることを受け、一人ひとりに最適な働き方に合わせて選べるラインナップになっています。

 

3シリーズ共通でOSにはWindows 11 Proを搭載。また、第11世代インテル Core プロセッサー、PCIe4.0対応の高速SSDを512GB、メモリーを16GB搭載し、テレワーク中の高負荷作業も快適だといいます。

 

さらに、放熱設計と適切な電源制御でCPUのパフォーマンスを最大化する独自技術「Maxperformer」を採用。高いパフォーマンスと省電力化を両立しているとのこと。

 

FV1シリーズは14型のモバイルノートPC。高性能なノートPCであることを証明する「インテル Evo プラットフォーム」に準拠するモデルをそろえ、約21時間の長時間駆動や、約1.204kgの軽さなどを実現しています。さらに、タッチパネル、バックライトキーボードを採用するほか、USB PD対応のACアダプターも付属。ハイブリッドワークを支える操作性と機能性を兼ねているとしています。

↑FV1シリーズ

 

SV2シリーズは12.1型のモバイルノートPC。CPUにインテル Core i7-1195G7プロセッサーを搭載することで、2020年秋冬モデルの「CF-SV9」に比べて、約1.7倍の処理性能を発揮するとのこと。

↑SV2シリーズ

 

QV1シリーズは12型のモバイルノートPCで、シリーズ内にSIMカード用のLTE通信モジュールに加え、eSIMに対応するモデルも用意。急な出張や普段使いで回線の調子が悪いときなどでも、回線を切り替えることで、通信が途切れることなく作業できるといいます。また、キーボード部分を折りたたんでタブレットとしても使用可能です。

↑QV1シリーズ

 

カスタマイズレッツノートも発売

2022年春モデルの発表に合わせて、パナソニックのショッピングサイト「Panasonic Store Plus(パナソニックストアプラス)」で販売されるFV1シリーズ、SV2シリーズ、QV1シリーズも発表。直販価格は、FV1シリーズが27万6100円(税込)から、SV2シリーズが24万8600円(税込)から、QV1シリーズが28万3800円(税込)からです。

↑Panasonic Store Plusでは、カスタマイズによってさらに高性能にできるプレミアムエディションも販売されます

 

製品の特徴はそのままに、全モデルでメモリーを32GBにアップグレードできるほか、セカンドストレージとして最大2TB SSDを追加可能です。また、ファームウェア攻撃からPCを守るデバイスセキュリティ要件「Secured-core PC」を標準搭載するなど、セキュリティ性にもすぐれています。

 

各シリーズのラインナップとスペック一例は下記のとおりです。

 

品番 CF-FV1XRCCP(プレミアムエディション) CF-FV1WRBCP
OS Windows 11 Pro 64ビット
ディスプレイ 14.0型(3:2)QHD TFTカラー液晶(2160×1440ドット)
CPU インテル Core i7-1185G7プロセッサー (インテル vPro テクノロジー対応) インテル Core i5-1145G7プロセッサー (インテル vPro テクノロジー対応)
メモリー 32GB LPDDR4x SDRAM 16GB LPDDR4x SDRAM
ストレージ ファーストSSD(PCIe4.0):SSD512GB / SSD1TB / SSD2TBを購入時に選択可
セカンドSSD(PCIe3.0):なし / SSD512GB / SSD1TB / SSD2TBを購入時に選択可
SSD512GB(PCIe4.0)/SSD1TB(PCIe4.0)を購入時に選択可
ワイヤレスWAN LTE(4G)あり/なしを購入時に選択可(nano SIM)
無線LAN Wi-Fi 6 AX201、 IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax準拠
セキュリティ 顔認証対応カメラ / 指紋センサー(タッチ式)
カメラ/マイク 顔認証対応カメラ(有効画素数 最大1920×1080ピクセル)、アレイマイク搭載
インターフェイス USB 3.1 Type-Cポート(Thunderbolt 4対応、USB PD対応)×2、USB 3.0 Type-Aポート×3、LANコネクター(RJ-45)、外部ディスプレイコネクター(アナログRGBミニDsub15ピン)、HDMI出力端子、マイク入力/オーディオ出力
本体サイズ 幅308.6×奥行235.3×高さ18.2mm
重量 約1.034kgから
駆動時間 バッテリーパック(S)装着時 約10.5時間、バッテリーパック(L)装着時 約20時間 バッテリーパック(S)装着時 約11時間、バッテリーパック(L)装着時 約21時間

 

品番 CF-SV2MRFCP(プレミアムエディション) CF-SV2LRDCP
OS Windows 11 Pro 64ビット
ディスプレイ 12.1型(16:10)WUXGA TFTカラー液晶(1920×1200ドット)
CPU インテル Core i7-1195G7プロセッサー インテル Core i5-1155G7プロセッサー
メモリー 32GB LPDDR4x SDRAM 16GB LPDDR4x SDRAM
ストレージ SSD512GB(PCIe4.0)/SSD1TB(PCIe4.0)/SSD2TB(PCIe4.0)を購入時に選択可 SSD512GB(PCIe4.0)/SSD1TB(PCIe4.0)を購入時に選択可
ワイヤレスWAN LTE(4G)あり / なしを購入時に選択可(nano SIM)
無線LAN Wi-Fi 6 AX201、 IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax準拠
セキュリティ 顔認証対応カメラ / 指紋センサー(タッチ式)
カメラ/マイク 顔認証対応カメラ(有効画素数 最大1920×1080ピクセル)、アレイマイク搭載
インターフェイス USB 3.1 Type-Cポート(Thunderbolt 4対応、USB PD対応)、USB 3.0 Type-Aポート×3、LANコネクター(RJ-45)、外部ディスプレイコネクター(アナログRGBミニDsub15ピン)、HDMI出力端子、マイク入力/オーディオ出力
本体サイズ 幅283.5×奥行203.8×高さ24.5mm
重量 約0.949kgから 約1.029kgから
駆動時間 バッテリーパック(S)装着時 約12時間、バッテリーパック(L)装着時 約19時間 バッテリーパック(S)装着時 約12.5時間、バッテリーパック(L)装着時 約19.5時間

 

品番 CF-QV1XRYCP(プレミアムエディション) CF-QV1WRDCP
OS Windows 11 Pro 64ビット
ディスプレイ 12.0型(3:2)WQXGA+ TFTカラー液晶(2880×1920ドット)静電容量式マルチタッチパネル
CPU インテル Core i7-1185G7プロセッサー (インテル vPro テクノロジー対応) インテル Core i5-1145G7プロセッサー (インテル vPro テクノロジー対応)
メモリー 32GB LPDDR4x SDRAM 16GB LPDDR4x SDRAM
ストレージ SSD512GB(PCIe4.0)/SSD1TB(PCIe4.0)/SSD2TB(PCIe4.0)を購入時に選択可 SSD512GB(PCIe4.0)/SSD1TB(PCIe4.0)を購入時に選択可
ワイヤレスWAN デュアルSIM(nano SIM+eSIM)対応あり/なしを購入時に選択可
無線LAN Wi-Fi 6 AX201、 IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax準拠
セキュリティ 顔認証対応カメラ / 指紋センサー(タッチ式)
カメラ/マイク 顔認証対応カメラ(有効画素数 最大1920×1080ピクセル)、アレイマイク搭載
インターフェイス USB 3.1 Type-Cポート(Thunderbolt 4対応、USB PD対応)、USB 3.0 Type-Aポート×3、LANコネクター(RJ-45)、外部ディスプレイコネクター(アナログRGBミニDsub15ピン)、HDMI出力端子、マイク入力/オーディオ出力
本体サイズ 幅273.0×奥行209.2×高さ18.7mm
重量 約0.969kgから
駆動時間 バッテリーパック装着時 約10.5時間 バッテリーパック装着時 約11時間

パナソニックが「スポーツ施設ビジネス」に本格参入。「施設」を狙う意図

パナソニック・エレクトリックワークス社はこのほど、施設照明を中心にスポーツ事業に本格参入することを表明しました。過去に大井競馬場のナイター照明、最近では青森のスケートリンク「フラット八戸」のアリーナ照明と、GetNavi webでも同社のスポーツ施設関連事業を取り上げてきましたが、これまでは照明事業の一環で取り組んできたものを今後は目標を定めて積極的に営業し、中核事業として大きく育てていく考えです。

 

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消費電力7割減、馬もなんだかキレイに見える…? 東京シティ競馬がナイター設備を一新したら「違い」がエライことに

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八戸駅で明らかに異彩を放つ建物「フラット八戸」で始まっている「照明の革命」

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2029年度に全体売上300億円目標

パナソニックグループでは、2020年9月にホールディング直轄事業としてスポーツマネジメント推進部が発足。ガンバ大阪やラグビーのワイルドナイツなどのプロスポーツおよび社会人チームを管理・運営するオーナー事業を中心に活動しています。今回は、同事業部と連携してスポーツ周辺事業をさらに拡大すべく、エレクトリックワークス社内にスポーツビジネス推進部を設立。

 

スポーツビジネス推進部は主にアリーナ照明を中心に、SI型物販事業(サプライヤー事業)およびサービスコンテンツ型事業(データビジネス)を展開。スポーツマネジメント推進部のオーナー事業を含め、パナソニックグループ全体でスポーツ事業として2029年度に売上高300億円を目指すとしています。

↑パナソニック エレクトリックワークス社スポーツビジネス推進部の宮本勝文部長

 

エレクトリックワークス社スポーツビジネス推進部が担う事業は、①リカーリングビジネス、②プロスポーツのアリーナ・スタジアムへのアプローチ、③アマチュア・学生スポーツのLED化推進の3本柱。

 

①のリカーリング(収益継続型)ビジネスは、プロスポーツ拠点のアリーナ・スタジアム内および周辺における照明演出・映像演出を展開。さらに、アリーナ・スタジアムと連動する形での街中照明演出などをパナソニッククラウドで管理、その効果を現場センシングやカメラAIを使用してデータ解析・可視化して運営の省エネ・省オペ化、ユーザーエクスペリエンスを継続的にアップグレードしていくものです。

↑照明機器の導入にとどまらず、周辺地域の活性化を含めて継続的に改善・提案できるビジネスを模索していく方針

 

例えば、アリーナで音楽ライブを演奏している時に、アリーナ外では音楽に合わせてライトが点滅したり、ライブ終了後には観客を交通機関まで街灯で誘導するといった、街ぐるみのライトパフォーマンスが可能になります。

 

②のプロスポーツのアリーナ・スタジアムへのアプローチは、全国のアリーナ・スタジアムが対象。2019年のスポーツ庁発表時には、全国には52のスタジアム・球技場、37のアリーナ・体育館がありましたが、現在はさらに増えているとのこと。その中でも、パナソニックは2026-27シーズンに体制変更するプロバスケット「B.LEAGUEプレミアムリーグ構想」に注目しています。各チームに年間売上高12億円以上/観客動員数4000人以上/コントロール可能なアリーナの保有が求められるため、これに対応するため各地でアリーナの改修・新設が始まると見ています。

↑2019年時点で全国には89のプロスポーツ施設があり(スポーツ庁発表)、その多くがパナソニック事業の対象になります

 

↑B.LEAGUEプレミアムリーグ構想の下、新設アリーナ基準を満たすために各チームは改修工事を実施する可能性が高く、パナソニックはその施設照明の入れ替えに注目しています

 

そこでパナソニックでは、自社の既存のアリーナ・スタジアム照明器具3製品について、アジア地域で初めてFIBA(国際バスケットボール連盟)認証を取得しました。FIBA主催の国際大会も開催できるレベルの認証を取得しており、これをもって各プロチームに積極的に営業を仕掛けていく方針。

↑パナソニックではスポーツ施設用照明でFIBA認証を取得

 

↑FIBA認証を取得したスポーツ施設用照明3製品

 

競技に適した照明、周辺地域への光害も低減

最後の③アマチュア・学生スポーツのLED化推進については、大学や社会人スポーツのグラウンド照明が既存の水銀ランプやHIDランプからLEDへの入れ替えが進んでいることを踏まえての営業強化。

 

LED照明はHIDに比べて大幅な節電効果と、点灯してすぐに明るくなる利便性により入れ替えが進んでいますが、HIDに比べて明るさが強いため、中にはスポーツに適さない設置状況が散見されるといいます。具体的には、光源が眩しすぎたり、ライトの角度調整ができていなかったりで、試合中に光源が目に入ってボールを見失うなどのプレイに直接影響がでる問題のほか、競技場の上方および横方向への光漏れにより、周辺の住宅地に光害をもたらすといった環境問題にまで発展するケースもあるそうです。

 

こうした問題を解消すべくパナソニックでは、VR技術を利用した事前シミュレーションと現地調査、プレーヤーへの聞き取り調査などにより、プレイおよび周辺環境に配慮した照明設計を提供していくとしています。

↑大学だけでも日本には約750校があり、その野球・サッカー・ラグビー・テニスなどのグラウンド照明市場は膨大。パナソニックではこの市場を狙い、これまで受け身だった営業姿勢を攻めに転じていく方針

 

↑競技場周辺の光害対策に適した照明器具の導入を提案

 

↑プロ用、アマ兼用で各種照明器具をラインアップし、施設規模や用途に合わせて様々な組み合わせを提案

 

同社はこれまでもプロおよびアマチュア両面で多くのスポーツ施設の照明器具を設置してきました。これまでは大学などの施設運営者や他のSIerからの依頼から始まる、いわゆる受け身の営業でしたが、今後は自社で積極的に提案・コンサルティング営業を仕掛けていきます。また、自社で生産する照明器具だけでなく、パナソニックグループが持つ大型ビジョンやスピーカー、高性能カメラといった映像・音響機器ほか、他社の製品も合わせ、スポーツ施設を中心とした町づくりを総合的に提案できるSIerとして活動していく方針です。

 

【フォトギャラリー(画像をタップすると閲覧できます)】

 

【2021年総決算】100以上のアイテムに触れた家電のプロが「これは!」と思った3品は?

2021年に発売された家電のなかで、プロが「これは!」と思ったモデルは何なのか? 今回は100以上のアイテムを取材、あるいは実際に使ったという家電&デジタルライターの近藤克己さんにお願いし、3つのモデルを挙げてもらいました。12月に発売されたばかりのアイテムを含め、プロの目にかなった珠玉の品を厳選して紹介します!

 

【その1】充電式&防水なので入浴中にガンガン使える

フィリップス

ソニッケアー コードレスパワーフロッサー3000

実売価格1万4740円(税込)

高圧の水を噴射する口腔洗浄器。高圧洗浄デッキクリーナーからヒントを得たX型水流を採用。歯ぐきに沿う形の水流により、歯と歯ぐきや歯間の汚れを除去します。モードは1分間標準水圧がかかるクリーンモードと、1分半の間に一定間隔の強弱をつけた水圧で歯間移動のタイミングをガイドするディープクリーンモードの2つを用意。水圧の強さは3段階から選べます。ハンドル本体は防水加工をしており、浴室でも使用できます。

SPEC●充電時間:約8時間●使用時間:約3週間(1日1回1分使用した場合)●タンク容量:約250ml●強さ設定:3段階●搭載モード:クリーンモード、ディープクリーンモード●本体サイズ/質量(約):幅68×奥行68×高さ306mm/290g

↑X型の4方向に広がる水流で汚れを落とします

 

【近藤さんのオススメコメント】

充電式かつ防水なので、風呂場で使えるのが最大のメリット。だから、水が飛び散るのを気にせずガンガン使えるんです。今回は、新開発のクアッドストリームノズルによる「X型水流」で、電動歯ブラシや糸ようじでも届かない歯と歯茎の間の汚れもしっかり取れるのがイイ。実際に歯の隙間に当てて水流を噴射してみると、口の中が臭くなってきて……どれだけこの隙間に食べ物が詰まっていて、しっかり吹き飛ばしてくれたのかがわかります。毎日、風呂で顔を洗ったあとのわずかな時間で口の中がスッキリ。もう手放せません!

 

【その2】自動ゴミ収集機付きは目からウロコが落ちる思い

パナソニック

パワーコードレス MC-NS10K

実売価格7万2600円(税込)

掃除後のゴミを自動で収集するクリーンドックを新開発。掃除が終わるごとに、本体のフィルターケースにたまったゴミをクリーンドック内の紙パックに自動で収集します。これにより、スティック本体のゴミ捨てが不要になり、クリーンドックのゴミ捨ては月1回でOKに。ダストボックスを分離したことで、本体はスリムかつ軽量となり、手元にかかる重量も約0.45kgと軽く、軽快に操作できます。また、クリーンドックには微粒子イオン「ナノイーX」の放出デバイスを搭載。掃除後にスティックを戻すと、1日あたり約4時間「ナノイーX」が放出され、紙パック内に集めたゴミを除菌・脱臭します。

SPEC●充電時間:約3時間●運転時間:HIGH約6分、AUTO約10~15分●集じん容積:スティック0.05 L、クリーンドック0.8 L●サイズ/質量:スティック幅213×奥行130×高さ1030mm/1.5 kg、クリーンドック幅134×奥行282×高さ417mm/13.0 kg

↑掃除が終わったら、そのままヘッドをクリーンドック(充電台)にスライドさせればOK。すぐにクリーンドックが本体のゴミを吸い取ってくれます

 

↑クリーンドックの紙パックにゴミを溜めるしくみ

 

【近藤さんのオススメコメント】

スティッククリーナーに自動ゴミ収集機を付ける。このアイデアには、まさに目からウロコが落ちる思いでした。最近のサイクロンクリーナーは吸引力が強く、ゴミをしっかり吸い取るけど、そのぶん、ダストカップのゴミを毎回捨てるのが面倒。自動ゴミ収集機を付けることで、この面倒な作業がなくなるとともに本体が軽くスリムになり、掃除が大いにラクになりました。MC-NS10Kはサイクロン式ではないけど、そのスリムな形状からは想像できないほど吸引力は高い。ヘッドも「からまないブラシ」を採用していてお手入れがラクなので、毎日気軽に掃除ができるようになりました!

 

【その3】久しぶりに「買い替えたい!」と思わせる空気清浄機

ブルーエア

Blueair DustMagnet 

実売価格6万2700円~(税込)

ハウスダストの除去に注力し、開発された空気清浄機。ブルーエアの基幹技術「HEPASilentテクノロジー」を搭載するほか、同社史上初めてレッグパーツを設け、底面からも吸引する構造となっているため、特にハウスダストが溜まりやすいと言われる床上 30cmに効果を発揮します。新たに搭載された「DustMagnetテクノロジー」は、独自の渦状の気流と帯電されたプレフィルター、さらに上下2 か所の吸引口を組み合わることにより、アレルギーの原因となるペットの毛や花粉、ダニ・カビなどのハウスダストを効率的に除去。レッグパーツやテーブルトップを備え、インテリアに調和するデザインも魅力です。

SPEC●適用床面積:~30m2(18畳)●8畳当たりの清浄時間:約15分●風量31.3~4.9m3/分●消費電力5~22 W●1時間あたりの電気代:0.1ー0.6円(電気代 27円 / kWhで計算)●運転音:22-45 dB(A)●サイズ/質量(約):幅230×奥行230×高さ520mm/4.5 kg

↑側面2か所の供給口から渦状の気流を生み出し、効率的に空気中のホコリを捕らえます

 

↑テーブルトップを備え、小物を置けるのもメリット

 

【近藤さんのオススメコメント】

12月に発売されたばかりの最新モデル。空気清浄機にはさまざまなデザインがあれど、いずれも機械っぽさが残り、インテリアに溶け込むことなく部屋の真ん中にドン! と鎮座する状態が不満でした。そのイメージを一新したのが、この「DustMagnet」シリーズ。なかでも5240iと5440iはライトグレーのファブリック素材を採用し、北欧家具調に仕上がっています。上部はモノが置けるテーブルトップになっており、読みかけの本を置いたり、スマートフォンを置いたりと、サイドテーブルのように使えるものイイ! 空気清浄機は、その性能を実感しにくいものですが、ブルーエアの信頼感、小型なのに確実に微細な粒子を捕集する技術、そしてリビングに置いても違和感のないデザインで、久しぶりに「買い替えたい!」と思わせる逸品でした。

 

【教えてくれたのはこの方!】

近藤克己さん

1966年生まれ、福島県出身。生活家電を中心に執筆活動する家電&デジタルライター。レビューや検証記事では、オジさん目線を大切にしている。

【2021年総決算】家電のプロが「感動」した、2022年も使い続けたい暖房・調理・美容家電

2021年は長引くおうち時間に、辛抱強く耐えた年かと思います。そして、そんなストレスフルな生活を快適にしてくれたのは、意外にも身近な家電かもしれません。相棒と呼べるアイテムや、お気に入りとして2022年も引き続き愛用したいと思える家電との出会いはありましたか? 本記事では、家電を愛して止まない家電ライターに同じ質問をぶつけてみました! プロが気に入る製品ゆえ、今年もグレードアップしたモデルが登場するかも⁉

※価格は全て税込です。

 

▼厳選したのはこの人!


家電ライター/田中 真紀子
白物家電、美容家電を得意とするフリーライター。雑誌、ウェブなどで執筆を手掛けており、検証およびレビュー記事では、ユーザー目線を大切にした主婦ならではの感性に定評がある。ベビー用品、生活雑貨、医療など、暮らしにまつわる記事も多数。

 

【その1】心地良い空間作りに欠かせない! マルチダイナミックヒーター

デロンギ

マルチダイナミックヒーター Wi-Fiモデル MDHAA15WIFI-BK

実売価格:7万9800円

輻射熱と自然対流で、壁や天井まで暖めるマルチダイナミックヒーター。通常のファンヒーターと異なり部屋全体を暖めるので、同じ設定温度でも体感温度が約3℃も上がるのだとか。また、5つの発熱モジュールを32通りの組み合わせでコントロールし、部屋の暖め過ぎを防止。電力消費を抑えられるので効率的に節電できます。また、スマホアプリと連動させれば、電源のオン・オフや温度調整に加え、屋外からのアクセスも可能になります。

 

<田中さんおすすめポイント>

「この冬、レビューのために使ってみましたが、『これがマルチダイナミックヒーターの心地良さか……』と感動しました。輻射熱が部屋全体を包み込むように、壁や床・天井をじわりじわりと暖め、”暑い・寒い”すら忘れてしまうほど心地良い空間を作ってくれます。さらに室温を±0.1℃の範囲で正確にキープでき、室温が安定するうえ、電気代の無駄も抑えられるため、「オイルヒーターは電気代が高い」と思っていた人(私もそんなイメージはありました)も安心。他の暖房器具に比べると速暖性は低いと思いますが、Wi-Fiと連携させておけば、自宅に近づくとGPSの位置情報から電源をオンにしてくれる機能もあり、ぬくぬくした部屋に帰宅できる幸せが味わえます。」

 

【その2】スマホからレシピ送信で「ほったらかし調理」完了!

パナソニック

IoT対応オーブンレンジ NE-UBS5A/IoT対応IH炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX101

実売価格:7万2600円/5万600円

スマホでコースやレシピをアップデートし、自分の”欲しい”に合わせてシンプルに使える点が魅力の「マイスペック」シリーズから、オーブンレンジと炊飯器が入選! IoT対応なので、食材を入れてスマホからレシピを送信し、本体のボタンを押すだけで料理が完成する「ほったらかし調理」が可能。

 

<田中さんおすすめポイント>

「新コンセプトのIoT調理家電シリーズ「マイスペック」第一弾として登場した、オーブンレンジとライス&クッカー(炊飯器)。使ってみましたが、今まで『最近の調理家電は使いこなしが難しい!』と感じていた人が求めているのはこれだ、と感じました。見た目通り、基本機能もごくシンプルですが、アプリから操作することで細々とした設定が直感的に行え、自動メニューも簡単に作れます。調理の際は、レシピサイトを見ながら下ごしらえ→庫内や釜内に入れる→後はアプリからメニューを送信→本体のスタートボタンを押す、それだけ。ほとんど迷うことなく調理でき、加熱調理はお任せなのにどれもおいしい! 加熱に時間がかかる低温調理や煮込みなどもほったらかしで完成するので、テレワーク中に仕込んでおくといいですね。機能は多ければいいわけではなく、使いたい機能だけあればいい、というユーザーのニーズをしっかり捉えた製品だと思います。」

 

【その3】美容液ミストで髪をケアしながら乾かすドライヤー

サロニア

トリートメントミストドライヤー

実売価格:2万5300円

「美髪器」という新発想で、可視化できる美容液ミストを噴霧しながら髪を乾かすドライヤー。ミストケア機能で乾かすことで、髪の水分量が同社従来モデル比で約129%にアップするのだとか。同時に、摩擦ダメージを約87%に抑制する効果もあるので、細い髪質の人でも安心して使用できますね。TURBO、SET、COOLの3段階から風量を選択可能で、どのモードでもミストケア機能を使用できるのが魅力です。

 

<田中さんおすすめポイント>

「近年のドライヤーは多機能化しているので、それぞれのメリットを取り入れるために複数台を使っていますが、今年特に画期的だと思ったのがコレ。ドライヤーをかけながら本体にセットした美容液ミストを噴霧することで、髪をしっとりツヤツヤに仕上げてくれるんです。実際にこれで髪を乾かすと手触りが全然違いますし、アウトバストリートメントなどしなくても、落ち着いた仕上がりになります。特に乾燥が気になる季節は、何もしないと浮き毛がひどい私ですが、これで乾かすと、1日中品よくまとまるので、特に仕事で外出する予定がある日は欠かせません。ボディケアやヘアケアアイテムを展開するメーカーさんだからこそできる展開・発想だと感心しています。」

 

「ダイソンの逆を行くモデル」がホントに良かった! 2021年「プロが本気でほしくなった掃除機」3選

2021年に発売された掃除機で、家電のプロが高く評価したモデルは何なのか? それは、「個人的に自宅で使いたいモデル=本気でほしい掃除機」を聞けばいい! というわけで今回は、検証企画で数多くの最新クリーナーに触れてきた家電ライター・平島憲一郎さんにお願いし、3つのモデルを挙げてもらいました。そのうち2モデルは言わずとしれたあのブランドの新製品……ですが、残りのひとつは「いままでの掃除の概念を変える」画期的なモデルとのこと。平島さんのオススメのコメントとともに紹介していきます!

 

【その1】「掃除しなきゃ!」という心理的ハードルを下げてくれる

パナソニック

パワーコードレス MC-NS10K

実売価格7万2600円(税込)

掃除後のゴミを自動で収集するクリーンドックを新開発。掃除が終わるごとに、本体のフィルターケースにたまったゴミをクリーンドック内の紙パックに自動で収集します。これにより、スティック本体のゴミ捨てが不要になり、クリーンドックのゴミ捨ては月1回でOKに。ダストボックスを分離したことで、本体はスリムかつ軽量となり、手元にかかる重量も約0.45kgと軽く、軽快に操作できます。また、クリーンドックには微粒子イオン「ナノイーX」の放出デバイスを搭載。掃除後にスティックを戻すと、1日あたり約4時間「ナノイーX」が放出され、紙パック内に集めたゴミを除菌・脱臭します。

SPEC●充電時間:約3時間●運転時間:HIGH約6分、AUTO約10~15分●集じん容積:スティック0.05 L、クリーンドック0.8 L●サイズ/質量:スティック幅213×奥行130×高さ1030mm/1.5 kg、クリーンドック幅134×奥行282×高さ417mm/13.0 kg

↑掃除が終わったら、そのままヘッドをクリーンドック(充電台)にスライドさせればOK。すぐにクリーンドックが本体のゴミを吸い取ってくれます

 

↑クリーンドックの紙パックにゴミを溜めるしくみ

 

【平島さんのオススメコメント】

ゴミ自動回収機能でゴミ捨ての手間を大幅に減らせるのが本当に便利。他の掃除機メーカーも、「その手があったか! 」と悔しく思っているのではないでしょうか。クリーンドックからの着脱のスムーズさ、「からまないブラシ」採用でブラシの毛がらみの手間が大幅に減ることなど、掃除中だけでなく、掃除前と掃除後の手間を減らすことで、「掃除しなきゃ!」という心理的ハードルを下げてくれます。連続運転時間は短いのですが、気になる場所をちょこちょこ掃除するのに最適。運転時間を延ばし、一度で部屋中の完結させるダイソンとは別のアプローチながら、掃除の概念を変える製品だと思います。

 

【その2】「いますぐ掃除したい!」と思わせる“ザワザワ感”がある

ダイソン

Dyson V12 Detect Slim

実売価格8万6900円(税込)~

※写真はDyson V12 Detect Slim Total Clean

先端にレーザー照射ユニットを備えたヘッドを新搭載。下方1.5度の角度にレーザー光を照射し、肉眼では見えにくい微小なホコリを可視化します。吸気口のピエゾセンサーで吸引したゴミのサイズと量を計測し、液晶画面にリアルタイム表示。ゴミの量に応じて吸引力を自動調整し、ゴミの多い場所ではパワフルに掃除しつつムダなバッテリー消費を抑えます。吸引力は従来モデルのDyson Digital Slimの1.5倍、最長運転時間も約60分になり家中の掃除に対応。

SPEC●充電時間:約3.5時間●最長運転時間(クリーナーヘッド/非モーター駆動ツール):エコモード約50分/約60分、中モード約30分/約30分、強モード約5分/約5分●クリアビン容量:0.35L●サイズ/質量:W250×H1095×D234mm/2.2kg(Laser Slim Fluffyクリーナーヘッド装着時)

↑レーザーの照射で床のホコリが浮かび上がります

 

↑本体背面の液晶ディスプレイには、吸引したゴミのサイズと量を表示

 

【平島さんのオススメコメント】

こちらは掃除のハードルを下げるというより、一度掃除を始めるとやめられなくなる掃除機。ホコリを見つけてちょっと掃除するつもりがその先にホコリがあり、それを掃除し終えるとその先にもまたホコリが見え、結局、部屋中を掃除してしまう……という。明るい室内でも緑色のレーザー光で微小なゴミをはっきり照らし出す、光と影のコントラストに「いますぐ掃除したい!」と思わせる“ザワザワ感”がありますね。特に、床に落ちたペット(猫)の毛に「こんなに落ちていたのか」と驚きました。掃除後の床にゴミがまったくない爽快感もピカイチ。ゴミを残さず取り除く“ミッション・コンプリート”感も感じられ、これまでにない掃除体験が味わえました。

 

【その3】先駆者としての「一日の長」を感じる。デザインにも惚れた!

アイロボット

ルンバ i3+

実売価格7万9800円(税込)

インテリアに馴染むファブリック調のグレーボディを採用。付属するクリーンベース(自動ゴミ収集機)は、ルンバ本体がベースに戻るたびにダストボックスの中身を吸引し、内部の紙パックにゴミを収納してくれます。クリーンベースは最大60日分のゴミを収納できるため、ゴミ捨ての手間が減るのがメリット。独自のゴム製のデュアルアクションブラシと、10倍にアップしたパワーリフト吸引で、大きなゴミからハウスダスト、ペットの毛まで逃さず取り除きます。家具の下に挟まれることがないよう、リアクティブセンサー(バンパーセンサー)で上部の圧力を感知し、後退する機能も搭載。スマートスピーカーにも対応しています。

SPEC●充電時間:約3時間●稼働時間:最大 75分(清掃完了まで 自動充電&自動再開)●クリーニングシステム:3段階クリーニングシステム●サイズ/質量:φ342×H92mm(本体)、W310×D390×H490mm(クリーンベース)/約3.2㎏(本体)

↑本体のゴミを自動で排出し、クリーンベース内の紙パックに取り込みます

 

↑上部の圧力を感知するリアクティブセンサーテクノロジーを搭載。奥が低くなっている家具の下など狭い場所への進入を回避します

 

【平島さんのオススメコメント】

自動ゴミ収集機を付属したモデルとしてはリーズナブルな価格設定(9万9800円)だったルンバ i3+が、10月の価格改定でさらに7万9800円に値下げし、より高コスパになりました。掃除後のゴミ捨て不要なのがとにかく快適で、掃除のことを考えるのは掃除の前に床上の小物をザッと片付けるときだけ。多少のコード類が床上にあっても、巻き込み防止機能が付いているため、ほぼ走行不能になることがありません。基本のゴミ除去性能も文句なしで、様々な状況に最適な動きで対応する点を含め、ロボット掃除機の先駆者らしい「一日の長」を感じました。洗練されたファブリック調デザインにも惚れ惚れします。

 

【教えてくれたのはこの方!】

家電ライター

平島憲一郎さん

数多くのクリーナーを検証してきた家電のプロ。実体験に基づいた詳細なレポート記事に定評があり、GetNavi webでは1万字を超える濃厚レビューが好評を集めています。

「吸引力の強化」「質量の軽量化」のその先へ——掃除の“ラクさ”をとことん極めた斬新発想に感動!!

パナソニックのMC-NS10Kは、本体からダストボックスを“分離”することで掃除へのハードルを軽減した画期的モデルだ。プロ2人が実際に使って感じた魅力を語り合う。

 

【今回紹介する製品】

掃除前〜掃除中〜掃除後の ストレスを“軽く”するクリーナー
パナソニック セパレート型コードレススティック掃除機「パワーコードレス」
MC-NS10K

パナソニック

セパレート型
コードレス スティック掃除機
「パワーコードレス」
MC-NS10K

オープン価格

ダストボックスを本体からセパレートした、新発想の掃除機。掃除後の充電時にゴミをクリーンドックに収集し、都度のゴミ捨てを不要に。ダストボックスをなくしたことで本体も軽量・スリム化し、ほうきのように軽々と掃除できる。

SPEC ●集じん容積:スティック本体0.05ℓ/クリーンドック0.8ℓ ●運転時間:HIGH約6分/AUTO約10〜15分 ●充電時間:約3時間 ●サイズ/質量(スティック本体):W213×H1030×D130㎜/1.5㎏

 

私たちが検証します

家電ライター
平島憲一郎

生活家電全般に精通。掃除機の比較検証記事も多数担当してきた。妻と猫2匹とマンション住まい。

GetNavi web編集長
山田佑樹

妻と娘とマンション暮らし。インテリアにこだわりがあり、掃除機のビジュアルにも一家言を持つ。

“短時間&高頻度”という 掃除スタイルに見事に合致!

 

平島 最近は家庭での1日の掃除頻度が増えている一方、1回の掃除時間は減少傾向(※)。ウチがまさにそれで、ロボット掃除機で部屋を掃除した矢先に、猫が必ずトイレに行って床に猫砂を撒き散らすので(笑)、そのたびにスティック掃除機を“ちょいがけ”してます。(※:パナソニック調べ)

 

山田 僕もこまめに掃除する派。仕事の前や仕事中の気分転換などに掃除機をかけます。この製品は使用感が本当に軽くて、ちょいがけスタイルに合っていますね。

 

平島 とにかく掃除のハードルを下げてくれるのが良いですよね。例えばスティック掃除機の多くはスタンドから取り出すときにまず掃除機の向きを変える必要がある。でもこの製品なら向きを変えずにそのまま取り出せてラクです。

 

山田 確かに。自動ゴミ収集も、ありがたい機能ですよね。

 

平島 そう!! この機能がスティックに導入されるのは初ですが、ゴミ捨て不要ってやはり便利です。

 

山田 そしてもうひとつ画期的だと思うのが、ダストボックスを本体からなくしてゴミを見えなくしたこと。ダストボックスが透明なスティック掃除機って多いですが、リビングに置いてゴミがまる見えになるのは気持ち良いものではない。本機は圧迫感のないデザインに加え、ゴミが見えないことで真の意味でインテリアに自然に馴染んでくれます。

 

平島 なるほど。その点、本体のクリーンセンサーも何気に良い仕事していますね。ダストボックスがなく、ゴミがそのまま紙パックに移送されるわけですが、本体センサーが都度光ってくれることでゴミがちゃんと取れているという実感が持てる。理に適っていますね。

 

山田 そうですね!! クリーンセンサーはすごく大事。コレがあることで安心感が違います。

 

平島 メンテナンス面では、「からまないブラシ」もありがたい。ブラシの毛がらみって取るのが本当に面倒で、それだけで掃除のモチベーションが下がりますから。

 

山田 吸引力も上々だし、そう考えると、いまのパナソニック掃除機のイイトコ取りな製品ですね!!

 

↑毛がらみが少ないと好評の「からまないブラシ」を搭載。密集ブラシで髪の毛を捕らえ、円すい形ダブルブラシの高速回転で毛の巻きつきを緩めつつ中央に移送し、中央の切れ目からゴミを吸い込む

 

↑クリーンセンサーが、本体に入ってきた目に見えない約20㎛のハウスダストまで検知し、ランプを赤く点灯。ゴミがなくなると青く点灯し、きれいになったことを知らせる

 

【感動 POINT01/ スタンバイ】

スリムな白のボディで部屋置きしても違和感がない

ダストボックスをなくすことで本体のスリム化を実現。持ち手が棒状になったことに加え、色も品のあるマットな白で、どんな部屋に置いても違和感なく馴染む。クリーンドックも横幅13.4㎝とスリムで設置しやすい。

 

≪Impression≫

「棒状のシルエットで上に行くほど細くなっているので圧迫感がない。単にスリム化したのではなく、ゴミ捨ての手間などの困りごとを解決した末のデザインなのが素晴らしい」(山田)

↑本体をクリーンドックにセットする際、ラフに差し込んでもカチッとハマって安定してくれる。この作りの丁寧さも同社ならではだ

 

【感動 POINT02/ 掃除開始】

手元に引いたらすぐに掃除をスタートできる!

本体のハンドルを持ってそのまま手元に引けばすぐにドックから外れて掃除開始できる。本体を持ち上げたり、向きを変えたりする必要がなくストレスフリー。ゴミを見つけたときにすぐに使いやすく、“ちょいがけ”に最適だ。

 

≪Impression≫

「掃除機の重さを最も感じるのは掃除開始時に本体を持ち上げるとき。これは本体を持ち上げずにドックから床へ、床からドックへ移動させられ、実物よりも軽く感じます」(平島)

↑本機を一度使うと、普段、掃除開始時にスティック本体を持ち上げたり向きを変えたりするのが地味にストレスだったことを実感する……!!

 

【感動 POINT03/ 掃除中】

手元重量わずか0.45㎏で軽々と操作できる!

本体は1.5㎏と軽量なうえに下重心なので手元にかかる重さはわずか0.45㎏。一方、ヘッドの首振りには適度な“しなり”があり、掃除している手ごたえは感じられる。クリーンセンサーでゴミの取れ具合が“見える化”されるのも安心。

 

≪Impression≫

「『からまないブラシ』でしっかりゴミが取れているのに、操作感が軽すぎて、本当に取れているのか心配になることもあるほど(笑)。この良い意味でのアンバランスさが新鮮!」(山田)

↑持ち手が棒状なので、どこを持っても操作が快適。左右の手で無意識に持ち替えながら掃除できるなど、まさにほうきのような使い勝手だ

 

【感動 POINT04/掃除後】

自動でゴミをドックに移送するのでゴミ捨て不要

掃除後に本体をクリーンドックに戻すと自動で吸引開始。面倒なダストボックスのゴミ捨てから解放される。ドック内の紙パックのゴミ捨ては1か月が目安。「ナノイーX」で紙パック内を除菌・脱臭できるのもうれしい。

 

≪Impression≫

「自動ゴミ収集により本体のフィルターが毎回キレイになり、吸引力の低下が気になりません。紙パックには約1か月ぶんのゴミが貯まるので、ナノイーXでニオイを抑えられるのは安心」(平島)

↑自動ゴミ収集の吸引に緩急をつけることで、フィルターへのゴミの引っ掛かりを軽減。ナノイーX含め同社ならではの細かいこだわりが満載!!

 

【感動 POINT05/ お手入れ】

掃除機のお手入れの大変さを大幅に軽減!

掃除機の2大ストレスと言える「ゴミ捨て」と「毛がらみ」を解消。クリーンドックは紙パック式なので、ゴミに触れずにゴミ捨てできて衛生的だ。ヘッドも「からまないブラシ」を採用し、毛がらみ除去の手間がほぼ不要。

 

≪Impression≫

「個人的にダストボックスの掃除が苦手。色々な長さの毛がからみ合っているのを手で取らなきゃいけないのはダルい。そういう面倒な作業から解放されるのは本当にありがたい」(山田)

↑紙パック式なのでゴミに触らずそのまま捨てられ、チリやホコリも舞い上がりにくい。このストレスがないだけでもメリットは絶大だ!!

パナソニック公式HP

文/平島憲一郎 撮影/高原マサキ(TK.c) スタイリング/佐々木 誠

漫画とデータで解説!パナソニック「食材買い忘れデバイス」が解決する野菜習慣、運動習慣、家族との会話習慣。

カゴメとパナソニックの共同プロジェクト「『ストックマネージャー』で野菜をとろう4週間チャレンジ」が10月24日まで開催された。GetNavi webもこのチャレンジに参加、編集長・山田が家族と一緒に「#ストマネで野菜生活」を実践した。

 

↑山田家も1か月間、ストックマネージャーで野菜生活100を管理して飲む生活を実践

 

前回は、途中経過の報告という形で生活の変化や数値の変化をレポートしたが、今回は「最終的にどうなったのか?どう生活が変わったのか?」を、一般参加者の声やアンケートも交えて紹介。改めて、ストックマネージャーの魅力について語っていく。

 

【前回の記事はコチラ】

「食材買い忘れデバイス」の意外な効能を発見!パナソニック「ストックマネージャー」&カゴメ「野菜生活100」3週間レポート

 

【改めて今回紹介する商品】

パナソニック

ストックマネージャー

重量検知プレート NY-PZE1

「重量検知プレート」(写真)とスマホアプリ「キッチンポケット」との連携で、食材管理をサポートするデバイス。牛乳、ヨーグルト、納豆といった日々使う食材をアプリ上で登録して使用すれば、個数や容量をアプリ上で確認できる。また、利用期限が近づいたら通知する機能や、ストックが減ったら教えてくれる機能などアラートも充実。重量検知プレートの使用可能環境は1~39℃なので、冷蔵庫だけでなく、キッチンまわりに置いてお米の残量管理などにも使える。

 

【マンガで紹介】山田家では何が変わった1:負けたくないから野菜を積極的に摂るようになる

 

山田家では「ベジチェック」が週末の定番になった(※1)。ベジチェックとは、カゴメが開発した、手のひらで野菜摂取量を推定できる法人向け機器。野菜摂取レベルを0から12.0で表示してくれる。厚生労働省では1日あたりの野菜摂取量の目標値を350g(※2)以上としており、ベジチェックでは野菜摂取レベル7〜8が野菜摂取量350gに相当。つまり。レベルが7〜8であれば、推定で350g相当の野菜が摂れているという目安になる(※3)。

 

※1:今回、パナソニックとカゴメの共同企画「野菜をとろう4週間チャレンジ」の特別対応としてベジチェックを体験しています ※2:「厚生労働省 健康日本21」が推奨する1日の野菜摂取目標量は350g以上 ※3:ベジチェックは野菜摂取レベルに加え、推定野菜摂取量も6段階で表示します。野菜摂取レベルは皮膚のカロテノイド量を示しています。推定野菜摂取量は皮膚のカロテノイド量を元に、野菜摂取量を推定したものです。ベジチェックの表示値はあくまでも目安です。ベジチェックは医療機器ではありません

 

このベジチェックに一番意欲的だったのが娘。1週間でどれだけ数値が変わったかを見るのを楽しみにしている。私や妻に負けると悔しいのか、「もう野菜生活を1日2本飲んでやる」と言い出すことも。ただ、それは本質的ではないということで、野菜をどうやったら摂るようになるかを家族で話し合うことが増えた。前回記事でも少し取り上げたが象徴的エピソードとして、改めてマンガ形式でまとめてみた。

 

なお、これらの会話の前提には、ストックマネージャーで個数や分量が見える化できて冷蔵庫内の状態が把握できていること、4週間チャレンジによって飲むことが習慣化されていることが条件。そうした習慣化の点で、今回のキャンペーンは効果的だった。ありがとう、ストックマネージャー&野菜生活100! 今回に限らず家庭内で自主的に強化期間を設けていきたいと思った次第だ。

 

【マンガで紹介】山田家では何が変わった2:勝負じゃないから生活習慣全体の見直しも

ベジチェックをスタートして2週間もすると徐々に成果が見え始めてきた山田家。とはいえ、まだ目安となる数値には届かず、野菜生活100を飲んだり、野菜を摂ったりする習慣だけでなく、生活習慣全体を見直すフェーズへ。特に娘は中学3年生で受験勉強真っ只中。一層規則正しい生活を実践するのが不可欠ということで、1日のスケジュールを厳密に作成。ストックマネージャー+野菜生活100+受験生活によって数値が大幅に改善され始めた。

 

私はというと、歩く習慣を取り入れ始めた。ちょうど、ひと駅ぐらいなら余裕で歩けるシューズを手に入れたこともあって、これまでバスやシェアサイクルを使っていた距離を歩くようにしたのだ。妻も緊急事態宣言が明けたことで出社の機会が増え、平日はほぼオフィス勤務に。結果、歩く機会が増え数値も良くなっていった。

 

外出や帰宅ついでに野菜生活100を買うときもストックマネージャーは便利。スマホで残数を確認すれば良いだけなので、帰って飲もうと冷蔵庫を開けたら「飲み切っていた」ということもない。これは野菜生活100に限らず、よく消費する食材ならどれでも当てはまる。我が家の場合、野菜生活100以外では豆腐のストックを切らしやすいので、外出機会が戻ってきた今のタイミングこそ、ストックマネージャーが活躍するといっていいだろう。

 

マンガでは、生活改善に関する会話でのワンシーンを切り取ってみた。和気あいあいと生活習慣を変えていく様子が伝わるとうれしい。

【マンガで紹介】山田家では何が変わった3:家族のことを改めて知れたよ!

家族のコミュニケーションにもさらなる変化が。前回のレポートではストックマネージャーに置いた野菜生活100の数量の変化で、家族の状態を把握。本数が減っていなければ声がけをしたり、手渡ししたりといった会話のきっかけとなったエピソードをお伝えしたが、継続していると家族の本性が明らかになる。

 

例えば、山田家では、

私:新しいものに弱い

妻:一度気に入ったら一途

娘:王道のものが好き

という属性があるのだが、野菜生活100を選ぶ場面でも、見事にそんな傾向に。全員頑固である。なので、意見を変えたいときや、別の選択肢を選ばせたいときは

私:期間限定のものが出たらしいよ!

妻:半分シェアして飲んでみない?食べてみない?

娘:こっちも人気らしいよ!

と誘導すればOK。この日常生活の処世術は意外と大事で、家族のコミュニケーション術が一歩上がった気がしている。コミュニケーションという点でいえば、買い物に行った際に、冷蔵庫内にどれだけ野菜生活100が残っているかもスマホで確認できるところもうれしい。

 

ストックマネージャーがあることで、スーパーの店頭で「まだある、いやない」の口論がなくなり、帰ってきてから「やっぱりあったじゃん、もうなかったんだ」という無駄なエネルギーを割くことがなくなった。ありがとう、ストックマネージャー&野菜生活100! なお、1か月を少し超えて家族みんなが、野菜摂取量350gに相当するレベル7台に到達したこともお伝えしておく。

キャンペーン参加者はどのように変わったか? 

今回のキャンペーンでは、一般消費者も参加してストックマネージャー+野菜生活100のある暮らしを実践。使用後の生活習慣の変化を100名中90名からアンケートで回収している(※4)。ここまでは山田家のサンプル1だったが、90名のデータから読み取れる変化をレポートしていこう。

※4:&KAGOME(アンドカゴメ)会員 100 名中90名のアンケート結果

 

↑参加した人の性別と年齢。年代は30代を中心に30〜50代の幅広い層が参加。性別は申し込んだ人でカウントされるため女性の比率が多くなっているが、実際に取り組んだ参加者はファミリー層が多かった

 

【変化1】4週間継続できた人が約60%

59%がモニター期間である1か月間、継続できたと回答。モニターに応募するだけであって意欲の高い人なので、数字が高めに出るのは当たり前ではあるが、当選時に送られた野菜生活100や野菜飲料はそれほど多くなかった。それらを飲み終わったあとは自腹で購入して継続しているので、この数字は十分すぎるほどの数値。かつ、山田家のように数値の変化が見られるわけではないので、数値以外の効果を実感できたと考えるのが妥当だろう。

 

【変化2】6割の人が野菜飲料や野菜の摂取頻度が増えた

60%の人が野菜飲料や野菜を摂取する頻度が増えたという結果に。半分以上の人にポジティブな変化があった。ストックマネージャーによって、野菜摂取の意識づけがされたと考えられる。

 

【変化3】食事や運動にも好影響あり

【変化2】で挙げた野菜摂取の頻度の変化で「頻度が増えた」という44人に聞いた質問の結果。野菜飲料や野菜摂取以外の生活変化を聞いてみると、2/3の層が「食事にも気を遣うようになった」と回答。さらに1/4の人が運動の機会も増えている。我が家でも、飲むだけでなく生活習慣の改善する動きがあったが、モニター参加者の多くも生活が確実に変化していることがわかる。

 

コメントも少し抜粋してみよう。

「少しでも健康になるようにと、週末散歩に出かけるようになって、健康的な生活に改善しつつある」

「野菜飲料の残量が把握できるので、常に冷蔵庫に野菜飲料が入っており、日々摂取することが習慣になった」

「ストックマネージャーがある場所が野菜飲料の場所として、確保されることで、野菜飲料の購入優先度は上がったかなと思います」

「家族みんなで使う冷蔵庫で目にすることで、私だけではなく子供たちの健康への意識も向上できた気がします」

「減ったんだなぁ、増やしたなぁという翌日通知が来ると、昨日のご飯の振り返りができて、昨日何食べたかな?というのが減った」

個別のコメント欄も参加者の多くが高評価&好印象。この2つの新しい組み合わせによって、新しい習慣を身につけたという人が多く見られた。

 

【まとめ】ストックマネージャーが本当に向いている人とは?

最後に、山田が実践しつつ、モニター参加者の声を拝見してストックマネージャーが本当に向いている人についてまとめたい。

 

【その1】残量管理と同時に、会話導入ツールとしての活用に魅力を感じる人

ストックマネージャーはここまで見てきた通り、なかなか冷蔵庫の中の在庫や状態を管理するのが苦手な人にはぴったり。こうした人にはオススメしたいデバイス&サービスだ。一方で、週末に1週間分の食材をまとめ買いしたり、残量が少なくなると自動発注したりするスタイルの家庭もあるだろう。こうした家庭では、常に野菜飲料がある状態なので買い忘れが発生にしないため、必要ないと思うかもしれない。が、そうしたお宅にもぜひ導入してほしいデバイスだ。

 

というのも、多めに買っておく家庭でありがちなのが「冷やし忘れ」。せっかくストックはあるのに、美味しい状態で飲めないというもったいなさを解消できる。加えて、次が重要。残数が把握できることで家族の行動変化を可視化することができ、家族を思いやるツールとしても活躍する。ストックマネージャーは単なる在庫管理デバイスというよりは、コミュニケーションツール。家族を思いやる会話が最近減っているなと思っている家庭には特にオススメである。

 

【その2】これだけは絶対切らせたくないものが決まっている家庭

ストックマネージャーは一度設定した食材を変更する場合は改めて登録が必要になる。「今週は野菜生活100」「来週は納豆」といった形で別の種類のものを管理することが現時点ではできないため、登録の手間はややある。

 

逆にいうと、アンケートの声にもあった「置くスペースが確保される」ので、冷蔵庫の中身が整理されやすいというメリットもある。常にストックしておきたいが、消費が不定期でまとめ買いしても切らしやすい食材が明確な家庭にはピッタリである。

 

【その3】フードロス防止を実践的に取り入れたい人

ストックマネージャーは頻繁に使用するものを管理するだけでなく、逆に、そこまで頻繁に使用しないものを管理するのにも向く。

 

例えば、果物や野菜。熟成させすぎてしまったとか、料理で使いきれずに冷蔵庫で寝かせてしまって痛みすぎてしまったとか。キムチも酸っぱくなりすぎてしまったとか。利用期限を自分で登録しておけば、「使い忘れ通知」がアプリからくるのでフードロスを防ぐこともできる。

 

今回は、ストックマネージャー+野菜生活100の生活を堪能したが、ストックマネージャーの活用術は幅広い。一台あるだけでも、健康を考える生活を取り入れられるのでぜひ実践いただきたい。

ペットオーナーに喜んでもらおう!「からまないブラシ」搭載の最新クリーナーをモッフモフの猫ちゃん宅にお届けしたら

パナソニックのセパレート型コードレススティック掃除機 「パワーコードレス MC-NS10K」が、2021年10月に発売されました。本機はダストボックスを本体から分離した国内初のスティック掃除機。掃除後に本体をクリーンドック(充電台)にセットすると、本体のゴミをクリーンドックが吸引して内蔵する紙パックに自動収集。ゴミ捨ての頻度が約1か月に1回になり、ゴミ捨ての手間が大幅に減るのが画期的です。

↑セパレート型コードレススティック掃除機 「パワーコードレス MC-NS10K」(実売価格7万2600円)

 

それだけでもうれしいのですが、実は従来モデルで好評を得た「からまないブラシ」をひそかに搭載しているのをご存じでしょうか? こちらはその名の通り、ブラシに毛が絡みにくいのが特徴。MC-NS10Kにも小型化されて搭載されたといいますが、その能力は毛絡みに悩むペットオーナーにとって垂涎の機能のはず。掃除機本体はクリーンドックからスライドさせればすぐ使えるので、ペットが散らかしたゴミをササッと吸うことも可能です。これはぜひペットオーナーに使ってもらって、喜んでもらいたい! というわけで、二匹の猫を飼う犬猫写真家・新美敬子さんのお宅で実際に使ってもらいました。

↑モッフモフの猫ちゃんの毛を絡まず吸い取ることができるのか……?(写真は新美さん撮影)

 

【使ってもらったのはこの方】

犬猫写真家・新美敬子さん

世界各地で出会った犬や猫とそれに関わる人々を撮影し、写真とエッセイで紹介。著書に「猫のハローワーク「猫のハローワーク2」(ともに講談社文庫)など。「2022カレンダー 世界の旅猫」(辰巳出版)も発売中。現在はラグドールのバニリン(12歳オス)、秩父在来種ミックスのカロチン(4歳オス)と暮らしています。

 

悩みだった毛絡みがまったくないからストレスなし

世界中の犬や猫を撮影することをライフワークとしている新美さん。「生まれる前から家には猫がいた」とのことで、生まれてこのかた、猫とともに暮らす生活を送っています。ただし、そのぶんお掃除の悩みもあったそう。

 

「やっぱり猫を飼っていると、毛が抜けて床に毛玉ができるんです。ちょうど、西部劇で見る枯草のかたまりみたいにコロコロと転がっていることも(笑)。でも、いままで使っていたキャニスター掃除機だと、掃除したあとにヘッドを裏返して見てみると、毛がびっしりと絡んでいて。途中からヘッドが浮いてしまい、猫の毛で掃除しているような感覚に。だから、1回の掃除で2回くらいは掃除を中断して、絡んだ毛を取り除く作業をしていました。でも、これ(MC-NS10K)だと毛が絡まないからお掃除を中断する必要がなく、ストレスもまったく感じませんね」(新美さん)

↑円すい型のブラシを2個搭載した「からまないブラシ」。からんだ髪の毛やペットの毛を自然に除去してくれるので、毛絡みを外す手間も必要なし

 

手元の重量が0.45 kgと圧倒的に軽い操作感もウリですが、使い心地はいかがでしたか?

 

「確かに、手元がとても軽く感じました。ヘッドが勝手に進んでくれるような感覚もあって(※)、スイスイ掃除できます。吸い付かないので、猫のベッドになっているギャッベ(じゅうたんの一種)を吸うときもすごくラク。ヘッドの幅が小さめなので、キッチン周りなどで小回りがきくのがうれしいです。フローリングのすき間に沿って丁寧に掃除できるのも気に入りました」(新美さん)

※本機はノズル内部にモーターが内蔵されたパワーノズルを採用

↑小回りのきく小さめのヘッドがお気に入り

 

↑新美さんは、猫が散らかす猫砂をしっかり吸い込んでくれることも評価していました

 

スタイリッシュなモノが好きな猫も気に入るデザイン

↑新美さんのご自宅の定位置。すっきりとしたデザインが部屋に溶け込んでいます

 

MC-NS10Kは、表面にシボ加工(凹凸)を施し、極力ムダを省いたデザインも特徴です。その印象もうかがってみましょう。

 

「全体的にスリムだから少ないスペースで置けますし、圧迫感がないですね。マットな質感と曲線を描くボディがスタイリッシュです。実は猫はスタイリッシュなモノが好き。最初はびっくりしていましたが、好奇心を刺激したようですぐに近づくようになりました。スリムだから、猫にとって怖くないのかもしれないですね」(新美さん)

 

掃除のハードルが一気に下がり、掃除する時間も短くなった

このほか、新美さんは本機によって掃除への抵抗感がなくなったといいます。

 

「これが来てから、掃除する時間を気にしなくなりました。いままでは、キャニスター掃除機をクローゼットから出してから組み立てるまでがひと苦労で。掃除の時間を決めて、『よし、掃除をしよう!』と決意してやっていたんですが、これだとそんな決意がいりません。軽いし、充電台(クリーンドック)から片手で外してすぐ使えるので、気楽にちょこちょこ掃除できるのがいいですね。掃除のハードルが一気に下がって、掃除する時間も確実に短くなりました」(新美さん)

↑机の下に毛玉発見! 見つけ次第、サッと吸い込める手軽さが魅力です

 

このほか、MC-NS10Kには、クリーンドックの紙パック内に溜まったゴミに対して微粒子イオン「ナノイーX」を放出して除菌・脱臭する機能もあり。気になるゴミのニオイを抑えるので、その点もペットオーナーにはうれしいですね。毛絡みを抑えて、ゴミ捨ての手間も省けて、掃除のハードルも下げてくれるMC-NS10K。新美さんに大いに喜んでもらえたので、本機がペットオーナーのツボを押さえているのは間違いないですね。ペットのモフモフは大好きだが、抜け落ちたモフ(毛)の処理には困っている……という方、ぜひ注目してみてはいかがでしょうか。

↑MC-NS10Kを囲む猫ちゃんたち。超恥ずかしがりやのカロチン(左)と人なつこいバニリン(右)。カロチンは取材時には会えませんでした(泣) ※新美さん撮影

五輪先導車の技術をフィードバック! パナソニック「XU1」はスピードを出しても安心のe-Bike

パナソニックといえば家電メーカーというイメージが強いですが、実は昔から自転車を製造・販売してきたメーカーでもあります。ケイリンに使用する本格的な競技車両も手掛けてきただけに、スポーツタイプの電動アシスト自転車であるe-Bikeに積極的に取り組んでいるのは言わば必然だと言えるでしょう。

 

そんなパナソニックが作るクロスバイクタイプのe-Bike「XU1」がモデルチェンジされました。オリンピックのケイリン競技で先導車を提供したノウハウを反映し、大きく進化した新型モデルの乗り味を体感してみました。

↑パナソニック「XU1」25万1000円(税込)。全長1840×全幅590mm、車体重量は24.5kg。カラーラインナップはシャインパールホワイト(写真)とマットロイヤルブルーの2色

 

ケイリン先導車の低重心フレームを採用

パナソニックは電動アシスト自転車の国内トップメーカーですが、スポーツタイプのe-Bikeは「Xシリーズ」として展開しています。「XU1」はそのシリーズの売れ筋モデル。クロスバイクタイプではありますが、太めのタイヤに前後フェンダーやキャリアを装備するなど長距離ツーリングも視野に入れているのが特徴です。

↑前後のタイヤは700Cと呼ばれる大径で、50mmという太いものを履いています。衝撃吸収性が高く、快適な乗り心地

 

↑前後にはフェンダーを装備し、雨天でも泥はねを防いでくれます。リアにはバッグなどを装着できるキャリアも標準装備

 

e-Bikeの心臓部であるモーターとバッテリーはともにパナソニック製。自社で車体からモーター、バッテリーまで製造できるのがパナソニックの強みです。ママチャリタイプの電動アシスト自転車とは異なり、アシストの出力軸とペダル(クランク)の軸が一体となった1軸式の「スポーツドライブユニット」を採用しているのがe-Bikeの特徴。ペダルの回転数(ケイデンス)を上げてもスムーズなアシストが得られます。バッテリー容量は8Ah(36V)で最大82kmのアシスト走行が可能。充電時間は約3時間です。

↑外観もスッキリしていてコンパクトなのがスポーツドライブユニットの特徴。アシストも力強くスムーズです

 

↑バッテリーはフレームに沿った形状のセミインテグレーテッドタイプを採用

 

↑ハンドル中央部にディスプレイを装備し、アシストパワーや速度、バッテリー残量など8項目を表示できます

 

モデルチェンジで大きく変更されたのがフレームの設計。ケイリン競技の先導車はバンクのついた競技場で時速50km以上で先導する必要があるため、高速域でも安定して走行できるように低重心化されています。そのノウハウをフィードバックし、新型「XU1」は従来モデルに比べてフレームの跨ぐ部分が40mm下げられていて、重心を下げるとともに跨ぎやすさも向上しました。適応身長は159~178cmとなっています。

↑新設計となったフレームはスタンドオーバーハイトと呼ばれる跨ぐ部分の高さが40mm低くなっています

 

↑サドルは細身なルックスですが、クッション性が高く疲れにくいものを採用

 

↑ハンドル幅は590mmで歩道を走ることのできる普通自転車の枠に収まっています

 

変速ギアはリアのみの9段。フロントには変速機構を搭載していないのは、近年のe-Bikeには共通する傾向です。ブレーキは油圧式のディスクで24.5kgの車体をしっかり止めることができます。バッテリーから給電されるライトなど、日常で便利な機能も装備。

↑変速ギアはシマノ製の「ALIVIO」グレード。9段で最大ギアは36Tが付いています

 

↑フロントのチェーンリングは41T。チェーン外れを防ぐガードが両側に装備される

 

↑シマノ製の油圧ディスクブレーキを前後に装備。少ない力で高い制動力を得られます

 

↑グリップは手のひらを受け止めるエルゴノミック形状。ブレーキレバーは2本指で操作するタイプ

 

↑フロントにはバッテリーから給電するタイプのライトを装備。かなり明るく暗い道でも安心感が高い

 

↑サイドスタンドを標準装備。しっかりした作りなので、車重のあるe-Bikeも安定して駐められます

 

オリンピック先導車から継承された安定性を実感

700×50Cというタイヤはかなり太めなので、見た目には漕ぎ出しが重そうにも見えるかもしれませんが、実際に走り出してみるとアシストが強力なのも手伝って、あっという間に速度が伸びます。e-Bikeは一般の電動アシスト自転車に比べてスムーズなアシスト感が特徴ですが、モーターを手掛けるメーカーによってそれぞれ特徴あります。パナソニック製は割と出だしから強力にアシストする傾向なので、e-Bike初心者にもアシストの恩恵が実感しやすいと言えます。特に登り坂では、アシストの強さを感じやすいはずです。

↑結構斜度のある坂道もアシストを活かしてグイグイ登って行くことができます

 

スピードが乗るサイクリングロードも走ってみましたが、オリンピックの先導車からフィードバックされたという安定感はさすが。横風が吹き付けるような状況でも振られることなく安心してスピードをキープできます。アシストが効く時速24km以下で走るのが快適ではありますが、それを超えた速度での巡航でも不安感はありません。低重心化されたフレームと、フロントフォークの角度が少し寝た安定性重視のセッティングとなっているのが効いているようです。反面、曲がるときは普通のクロスバイクに比べて慣れるまでは大回りする傾向が感じられました。

↑高速巡航での安定感が高いので、サイクリングロードのようなところを走るのが気持ちいい

 

クロスバイクやロードバイクというと細いタイヤを思い浮かべる人が多いかもしれませんが、太いタイヤはエアボリュームが大きく振動の吸収性が高いので、長距離走ったときに疲れにくいという特徴があります。近年はロードバイクなどでも太めのタイヤが見直されてきていますが、e-Bikeは漕ぎ出しの重さをアシストで補えるので、メリットだけを享受することができます。

 

安定性重視のフレーム設計と相まって、走行中の気持ち良さは格別。乗っていると遠出がしたくなってきます。e-Bikeであれば、体力に自信がない人も帰りの疲れを心配する必要もないので、安心して長距離ツーリングに出掛けられます。少し長い距離の通勤などにももちろん対応できるので、リモートワークでたまの会社への出社はe-Bikeで、といった使い方にも良さそうです。

 

撮影/松川 忍

 

 

【フォトギャラリー(画像をタップすると閲覧できます)】

食品の鮮度を保つ「うまはや冷凍」をボタン一つで! IoT対応でもっと便利になった「はやうま冷凍」搭載冷蔵庫

パナソニックは、業務用レベルの急速冷凍機能「はやうま冷凍」を搭載し、IoTに対応した「『はやうま冷凍』搭載冷蔵庫 WPXタイプ」を2022年2月4日より発売します。650Lと600Lの2モデル展開で、実売想定価格は650Lの「NR-F658WPX」で46万円前後、600Lの「NR-F608WPX」で43万円前後(税込)となっています。

 

↑はやうま冷凍」搭載冷蔵庫「NR-F658WPX(650L)」

 

肉や魚、食品をおいしく冷凍保存できる「はやうま冷凍」

新生活様式が定着する昨今、食品のまとめ買いが主流となり、ホームフリージングを活用する人が増えました。一方で、ホームフリージングは「味が落ちる」「食感が変わる」という不満が消費者から挙がっていることが、同社の調べでわかっています。

 

本製品が搭載する「はやうま冷凍」は、大風量の「集中シャワー冷却」とアルミプレートにより、水分が凍る温度帯を30分以内に通過し、すばやく冷凍できる業務用レベルの急速冷凍機能です。肉や魚の解凍後のドリップを抑え、食品の食感、水分、香り、色味、さらには栄養素を保持した冷凍保存を実現します。また、この機能の設定を効率よく便利に操作できるように、冷蔵室ドアの下側に「クイック操作ボタン」を新搭載。食材をクーリングアシストルームへ入れた後、従来のように冷蔵室内のパネル操作をするためにドアを開け閉めする必要がなくなりました。

 

また、IoTを活用し、1台1台の使用状況に応じて提供するメンテナンスサービス「Panasonic Care(パナソニック ケア)」に対応しています。

体温の「理想のV字カーブ」をサポート!「快眠環境運転」搭載のパナソニック寝室用エアコン「Eolia sleep」

パナソニックは、温度環境を整えることで快眠を手助けする寝室専用エアコン「Eolia sleep (エオリア スリープ)PXシリーズ」を2022年1月下旬より発売します。6~10畳用の3機種があり、実売予想価格は16万3000〜19万3000円前後(税込)となっています。

 

「快眠環境運転」で体温のV字カーブをサポート

同社の調査によると、新型コロナウィルス感染症が拡大した辺りから、枕やマットレスなど寝具に関する検索が急増。スリープテック市場が拡大したとのこと。一方で、現在の睡眠に満足している割合は少なく、何かしらの不満を抱いている人が8割強いることが判明しました。そのような背景から、エアコンで睡眠をサポートするために開発されたのが、「Eolia sleep PXシリーズ」です。

 

本製品は、付属のベッドサイドセンサーを枕元に設置して使用することで、睡眠中の温度を快適に制御します。快眠の条件は、入眠から覚醒までに深部体温が緩やかなV字カーブを描くこと。エアコン本体のセンサーが入眠を検知すると、深部体温のカーブを実現するために寝室の温度を抑制する「快眠環境運転」を開始。入眠直後は温度を低くし、アラームで設定した起床時間に向かって徐々に温度を上げていく、というのが一連の温度抑制です。同社の実験では、快眠環境運転により、季節ごとに異なる起床時の寒い・暑いが解消され、夜中に目が覚めることも減ったという結果が出ているそうです。

↑ベッドサイドセンサー(幅70×奥行70×高さ25mm)

 

↑理想の深部体温は緩やかなV字カーブ。。本製品はこれをサポートする温度制御を行います

 

↑「エオリア スリープ」の快眠環境運転のエアコン温度変化

 

「Eolia sleep」アプリとスマートフォンを連携させると、上記のアラーム設定や睡眠のスコアを測ることが可能。また、就寝時・睡眠中の温度環境のフィードバックをするとデータがクラウドに蓄積され、次回のエアコン運転時に反映されます。そのほか、電気代がアプリ上で確認でき、照明やスピーカーなどのスマート家電とも連動できるので、寝室を丸ごと快眠環境に整えることができます。

↑「Eolia sleep」アプリでは「おやすみスコア」や睡眠時間などが確認可能

 

独自の微粒子イオン「ナノイーX」を放出するデバイスも搭載されています。睡眠中の呼気やさまざまな匂いを脱臭するだけでなく、エアコン内部のカビまで除菌。衛生的に使用できます。

お出かけ前の使用にハマる!最新「レッグリフレ」は外出が増えた人のための家電に進化していた

緊急事態宣言が明けて、出社や外出が多くなってきた今日この頃。在宅がメインだった頃に定着させた日々のルーティンを、また少し変えていかなければと感じることが増えてきました。ボディメンテナンスやスキンケアなど、「自分をいたわること」に時間を割り振って久しく、やっと慣れてきた頃に再びリアルとの接点が戻ってきました。

 

すると、想定していたよりも時間が削られてしまうことに気づいたのです。外出時の往復の移動時間に加え、メイクや洋服選びの時間。そういう準備時間に追われると、おろそかになるのが先の「自分をいたわること」。対面での打ち合わせや挨拶の場が戻り、同時にヒールを履く機会も戻ってきたので、在宅勤務で座りっぱなしの疲労とはまた違う疲れが。デスクワークはむくみ、ヒールや歩き疲れは、もうとにかく足が疲れる! 痛い! といった具合。

 

ということで、外出と在宅のハイブリット生活に振り回されている筆者は、新しいリフレッシュ活動「リフ活」を模索すべく、パナソニックの脚用マッサージャー「レッグリフレ」の最新モデル「EW-RA190」を取り入れてみました!

 

26個のエアーバッグでプロのマッサージを体験

「レッグリフレ EW-RA190」には、プロの手技を再現すべく、つま先から太ももまで26個ものエアーバッグが搭載されており、足裏やかかと、すねも含めて全11か所のマッサージを行います。さらに、ひざ裏にはポイントボールが配置されており、エアーバッグの膨らみに応じて押し上げるように揉みほぐしてくれます。

↑プロの揉みほぐしを追求したヒューマンハンドエアーバッグ

 

↑少し見えにくいですが、太もも部分に搭載されているのがポイントボールです

 

コースは「おまかせ」「しぼり上げ」「もみほぐし」「太ももメイン」「ひざまわりメイン」の5つ。圧力も弱・中・強の3段階から選べ、その日の疲れに合わせて調整可能です。操作パネルは左足の本体に一体化しており、従来モデルよりもラクに操作できるようになりました。

↑左足の内側に、手のひらサイズの操作パネルが付いています

 

以前のモデルから大きく変わった点は、装着のしやすさ! 足を入れたら、ブーツを履くように太もも部分を引き上げるだけのスリップイン方式を採用しています。装着時間を測ってみたところ、わずか18秒! つま先を入れると、かかと部分にお皿のような窪みがあるので、そこにしっかりかかとを納めて履くのがポイント。座った状態でももちろん簡単に装着できますが、ひざ裏のポイントボールの位置を確かめながら引き上げるので、腰を浮かせたり、脚を伸ばした状態だとより履きやすいです。

↑このように、引き上げるだけで装着完了!

 

↑ひざ裏のポイントボールが正しい位置に当たるように調整します

 

さらに、これまでは5箇所を面ファスナー(マジックテープ)で固定する必要がありましたが、本製品ではつま先、すね、太ももの3か所のみ。スリップイン方式も含め、少しでも手間が省けて準備ができるのは嬉しいです。

↑固定するのは、つま先(1)、すね(2)、太もも(3)の3箇所のみ

 

洋服にもよりますが、厚さのあるデニムや着圧のあるレギンスなどの場合は、きつく巻くのではなく、余裕を持たせましょう。

↑短パンでも圧迫しすぎには注意しましょう

 

右足内側から伸びるプラグをリモコンに差し込み、電源を繋いでスイッチオン。プロのマッサージ開始です!

↑シンプルメニューなので簡単に操作できます

 

使ってわかったリフレッシュ効果の高い3つのシーン

それでは、筆者が実際にどのようにレッグリフレでリフ活したのか、紹介していきたいと思います。

【その1】在宅ワーク中の小休憩にリフレッシュ

まずは王道「在宅ワーク中」の利用。この時期はエアコンを付けていても、体を動かしていないと寒くて、体が冷えてむくみが襲ってきます。肩や目も疲れるけれど、何より脚、特にすねが張る! デニムのふくらはぎ部分がキツく感じたり、歩きにくさを感じることもあり、その度に屈伸したりしていたのですが解消されず……。そこで「レッグリフレ」の出番。このような場面では、「おまかせコース:弱:温感強」がオススメです。

↑ワークチェアに座ったままでも大丈夫(撮影のため、電源コードは外しています)

 

「おまかせコース」は、しぼり上げやもみほぐしを組み合わせて、脚全体をバランス良くマッサージしてくれるコースです。むくんだふくらはぎを前後からギュっと圧迫してくれるほか、強弱をつけたもみほぐしが気持ちいい! まるで、すごく大きな手のひら全体でマッサージされているような感覚、と言ったら分かりやすいでしょうか。温感効果もあって、冷えた足先が温まると同時に、すねの張りが解消されました! 約8分間のコースなので、仕事の合間のちょっとした休憩にピッタリのリフレッシュ方法と言えますね。

 

【その2】ヒールで歩き疲れた日にリフレッシュ

続いて、筆者と同様、出社と在宅のハイブリット生活を送っている読者に捧げたい「ヒールや外回りで歩き疲れた!」の巻。こんな時には「しぼり上げ:中:温感」の設定がオススメです。圧力の「中」は、けっこう強め。段階的に圧力がかかり、ギューっと数秒しぼり上げた後に一気にエアーバッグが縮小するのですが、緊張が解けたあとのようなホッと感がリラックスに繋がるのです。そして、筆者が特に気持ちいいと感じたのは、アキレス腱付近。この部分、見落としがちなのですが、歩き疲れた足にはすごく効く場所! 両側から包み込むようにエアーバッグが当たり、締め上げてくれるのが心地良い。

 

加えて、付属されている足裏用パッドを使えば土踏まずをピンポイントで指圧。特にヒールなんか履いた日に、頼れる相棒のような存在です!

↑足裏用パッドの突起が、疲れた土踏まずに効きます

 

【その3】忙しい朝にこそ取り入れてリフレッシュ

最後に、筆者がオススメする独自のリフレッシュ法として、お出かけ前を挙げてみます。 バタバタする派の人も、10分だけ時間を作ってお試しして欲しい! 脚がマッサージされることで、見た目もスッキリとした御御足(おみあし)でお出かけできちゃいます。それはもう、靴も緩く感じるほどに。足運びも軽くなるので、いつもよりお出かけが楽しく思えました。

 

先述した通り、準備もラクな上、片付けもそのまま脱ぐだけなので、出発前の忙しい時間帯でもこうして取り入れることができるのですね。ちなみに、レッグリフレは「置きっぱなしの収納」がオススメです。ブーツのように置いておけるので、棚に収納するより出しっぱなしの方がラクです。使用時のサイズは幅約82×奥行約35×高さ約81.5cmですが、収納時にブーツ型にすれば椅子の座面くらいの高さに収まります。

↑掃除機をかける時は少しどいてもらう必要がありますね

 

【まとめ】男性も積極的に取り入れて欲しい!

今回試した「レッグリフレ EW-RA190」、実勢価格は購入に少し躊躇する5万7000円(税込)前後。しかし、毎度数000円前後するマッサージに通う金額と手間が省けるのだから、むしろコスパ良し。確かに人の手でマッサージされる気持ち良さもありますが、やはり人目を気にしなくて済む自宅の方が、よりリラックスしてリフレッシュできる気がします。それでも、もう少しお手頃だといいなという人に、同じパナソニックから発売されている「レッグリフレEW-RA180」がオススメ。こちらは、ふくらはぎまでの長さですが、3万5000円前後と手の出しやすい価格となっています。

 

もう一つ、お伝えしたいのが、この製品は男性にもオススメ、ということ。足のサイズは20cmから28cmまで対応しているので、男性の大きな足でもすっぽり包み込んでマッサージしてくれます。圧力もちょうど良く、気持ちよくスッキリできるはずです。夫婦で使っても、親子でシェアしても良いかもしれないですね! 自分へのご褒美としても、一家に一台あるとQOLが上がります。

家電のプロがレコメンド! いま持つべき最新「空調・調理家電」5選

長引く巣ごもり生活を楽しく快適にする家電が百花繚乱だ。本記事では、最新の空調家電や調理家電の実力を専門ライターにガチでチェックしてもらった!

※こちらは「GetNavi」 2021年11月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

私がCheckしました!

家電ライター

平島憲一郎さん

調理系から空調・ヘルスケア系まで、生活家電全般に精通。幅広い媒体へ寄稿する。

 

【その1】トレイカバーを交換するだけでアッという間にお手入れ完了!

ハイブリッド式加湿器

ダイニチ工業

HD-RXT521

実売価格2万3760円

取替えタイプのトレイカバーを採用したハイブリッド式加湿器。メンテナンスは使い捨てのトレイカバー(3枚1650円)を交換するだけで、水洗いする手間を省けるのが魅力だ。設定湿度に達するまで加湿量を約15%アップする「ターボ」モードを搭載。

SPEC●加湿量:500mL/h(※)●運転音:13〜30db(※)●連続加湿時間:10時間(※)●タンク容量:5L●サイズ/質量:W375×H375×D175mm/約4.6kg

※:「標準」モード時

 

↑トレイカバーが汚れたら新しいものに交換(1シーズンに1回程度)。面倒な手入れが不要なのがうれしい

 

↑天面の操作パネル。4つの運転モード(標準、静音、eco、のど・肌)、3段階の湿度設定(50/60/70%)が選べる

 

↑キャップに「Ag+抗菌アタッチメントEX」を装着。水中に抗菌成分が溶け出し、タンク内の雑菌の繁殖を抑える

 

【平島’s Opinion】基本性能が高くメンテナンスのしやすさも◎

加湿量や運転音、省エネ性にも優れており、ハイブリッド式なので加湿の立ち上がりも早い。基本性能は文句なしです。また、「カンタン取替えトレイカバー」は使い捨て式で、汚れたら取り外して新しいカバーと交換するだけで良いので、面倒なトレイのメンテナンスが不要。これは本当にラクですね。

 

【その2】ガス炊飯器ならではの強火力で新米がさらにおいしく炊ける

電子ジャー付ガス炊飯器

リンナイ

直火匠(じかびのたくみ) RR-055MTT

実売価格6万5780円

インテリアのトレンドに合わせ、フラットな形状とマット調のカラーを採用するなどデザインを一新したガス炊飯器。「本焚新米モード」の搭載により、ガス炊飯器ならではの強火力で新米をよりおいしく炊き上げられる。

SPEC●炊飯容量:0.5〜5.5合(0.09〜1.0L)●炊飯メニュー:本焚新米、本焚白米、白米、白米急ぎ、炊き込み、おかゆ、玄米●サイズ/質量:W277×H275×D413mm/10kg

 

↑直火による加熱に最適なアルミ製の内釜を採用。ガスならではの強火力で釜全体を加熱することができる

 

↑米の“粘り”や“こげ”の具合を、それぞれ5段階で調整可能。直火の強火力だけでなく、微妙な火加減も行える

 

↑つゆ受け枠はステンレス製。パッキン、内ぶた、蒸気口なども簡単に外して水洗いできるので、手入れがラクだ

 

【平島’s Opinion】ガス炊きの特徴と電気炊飯器の利便性を両立

ガスの強火力で炊いたごはんはふっくらモチモチの食感で甘み満点に炊き上がり、冷めてもおいしいのが魅力。そんなガス炊きの特徴と、電気炊飯器の利便性を兼ね備えています。電気炊飯器のように火加減を自動制御し、米の粘りや「おこげ」の具合をボタンひとつで調整できて優秀!!

 

【その3】空間除菌脱臭機に加湿機能が加わってさらに安心!

次亜塩素酸 空間除菌脱臭機

パナソニック

ジアイーノ F-MV4300

実売価格16万5000円

加湿機能を搭載した次亜塩素酸 空間除菌脱臭機。除菌・脱臭効果のある次亜塩素酸が部屋のニオイを素早く分解し、ニオイが衣服などの布製品に染み付くのを防ぐ。風路切替機構により、除菌脱臭しながら季節に応じて加湿量を選択可能だ。

SPEC●適用床面積:〜18畳●加湿適用床面積:〜18畳(プレハブ洋室)、〜11畳(木造和室)●定格加湿能力:650ml/h●タンク容量:約4.0L●サイズ/質量:W398×H710×D270mm/約11.8kg

↑上部の操作部では、デジタルで現在湿度の目安を1%単位で表示。エラーコードやチャイルドロック設定状況などもわかる

 

↑汚れた空気を吸引し、次亜塩素酸を含んだ除菌フィルターで除菌・脱臭。キレイな空気と気体状の次亜塩素酸を放出する

 

【平島’s Opinion】次亜塩素酸の生成と手入れのしやすさが魅力

本機では次亜塩素酸を水道水と専用の塩タブレットで生成しますが、塩タブレットの自動投入機能が付いていて、ユーザーは半年に1回くらい塩タブレットの補給をするだけでOK。お手入れも基本は週1回除菌フィルター等をすすぎ洗いするだけと、とにかくメンテがラクなのが助かります。

 

【その4】時短でヘルシーに複数調理が可能な大容量ノンフライオーブン

ノンフライオーブン

エペイオス

ノンフライオーブン CP247A

実売価格2万4999円

クラス最大となる14Lの庫内容量を誇るノンフライオーブン。油を使わないヘルシー調理に加え、大容量を生かした豊富なオーブンメニューが同時に(または別々に)作れる。ロティサリーチキンやフライドポテトなども同時に調理可能。

SPEC●オーブン温度調節:50〜220℃(10℃単位)●タイマー:1分〜9時間59分●消費電力:1400W●電源:100V(50/60Hz)●電源ケーブル長:約1.2m●本体サイズ/質量:W330×H380×D370mm/9.6kg

 

↑360度高速空気循環技術を採用。上部のヒーターで食材を均一に熱し、ヘルシーなノンフライ調理を実現する

 

↑本体正面に操作系を集約。16種のプリセットボタンに加え、回転機能やタイマー機能も備える

 

【平島’s Opinion】失敗せずに多くのメニューに挑戦できる!

油を使わないヘルシーな揚げ物のほか、ロティサリー機能を使って鶏の丸焼きを作ったり、ピザを焼いたりと、パーティメニュー作りでも大活躍してくれます。食材に合わせてメニューボタンを押すだけで失敗なく調理できるので、料理初心者でも本格的な料理を楽しく手軽に作れます。おうちごはんはコレで充実間違いなし!!

 

【その5】洗練されたデザインと ジッパー付き食品保存袋を使った「パック調理」は特筆!

自動調理鍋

象印マホービン

自動調理なべ EL-KA23

実売価格3万3000円

デザイン性に優れた「STAN.」シリーズの自動調理鍋。ほったらかしでも手の込んだ料理を作れる「おまかせ自動調理」や、外出中に一品できる「おまかせ予約調理」に対応する。ジッパー付き食品保存袋で簡単に調理できる「パック調理」も行える。

SPEC●最大調理容量:2.3L●設定温度範囲:40〜100℃●消費電力:900W●電源コード長:1.4m●サイズ/質量:W285×H225(ふた開き時456)×D310mm/約7.0kg

 

↑煮込み料理に適した、蓄熱性の高い「ホーローなべ」を採用。ふた付きなので、調理後そのまま鍋ごと冷蔵庫で保存できる

 

↑「パック調理」では、食品保存袋に食材と調味料を入れてそのまま調理可能。手が汚れることなく、後片付けも簡単に行える

 

【平島’s Opinion】外出前に食材をセットしておけば帰宅時にはアツアツ料理が完成!!

内鍋に蓄熱性の高いホーロー鍋を使っているので、ゆっくりと冷めることで食材に味が染み込み、料理がおいしく仕上がります。予約・保温機能付きで、お出かけ前に材料をセットして時間を指定すれば、帰宅後にできたてを食べられる。共働きなどで忙しい家庭にオススメです。

保存袋で調理できる「パック調理」が便利! 象印のオシャレ自動調理なべをチェック

長引く巣ごもり生活を楽しく快適にする家電が百花繚乱だ。本記事では、最新の家電の実力を専門ライターにガチでチェックしてもらった!

※こちらは「GetNavi」 2021年11月号に掲載された記事を再編集したものです。

洗練されたデザインとジッパー付き食品保存袋を使った「パック調理」は特筆!

自動調理鍋

象印マホービン

自動調理なべ EL-KA23

実売価格3万3000円

デザイン性に優れた「STAN.」シリーズの自動調理鍋。ほったらかしでも手の込んだ料理を作れる「おまかせ自動調理」や、外出中に一品できる「おまかせ予約調理」に対応する。ジッパー付き食品保存袋で簡単に調理できる「パック調理」も行える。

SPEC●最大調理容量:2.3L●設定温度範囲:40〜100℃●消費電力:900W●電源コード長:1.4m●サイズ/質量:W285×H225(ふた開き時456)×D310mm/約7.0kg

 

↑煮込み料理に適した、蓄熱性の高い「ホーローなべ」を採用。ふた付きなので、調理後そのまま鍋ごと冷蔵庫で保存できる

 

↑「パック調理」では、食品保存袋に食材と調味料を入れてそのまま調理可能。手が汚れることなく、後片付けも簡単に行える

 

【平島’s Opinion】外出前に食材をセットしておけば帰宅時にはアツアツ料理が完成!!

内鍋に蓄熱性の高いホーロー鍋を使っているので、ゆっくりと冷めることで食材に味が染み込み、料理がおいしく仕上がります。予約・保温機能付きで、お出かけ前に材料をセットして時間を指定すれば、帰宅後にできたてを食べられる。共働きなどで忙しい家庭にオススメです。

家電ライター

平島憲一郎さん

調理系から空調・ヘルスケア系まで、生活家電全般に精通。幅広い媒体へ寄稿する。

庫内容量はクラス最大の14L! 大容量ノンフライオーブンを家電のプロがレコメンド

長引く巣ごもり生活を楽しく快適にする家電が百花繚乱だ。本記事では、最新の家電の実力を専門ライターにガチでチェックしてもらった!

※こちらは「GetNavi」 2021年11月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

時短でヘルシーに複数調理が可能な大容量ノンフライオーブン

ノンフライオーブン

エペイオス

ノンフライオーブン CP247A

実売価格2万4999円

クラス最大となる14Lの庫内容量を誇るノンフライオーブン。油を使わないヘルシー調理に加え、大容量を生かした豊富なオーブンメニューが同時に(または別々に)作れる。ロティサリーチキンやフライドポテトなども同時に調理可能。

SPEC●オーブン温度調節:50〜220℃(10℃単位)●タイマー:1分〜9時間59分●消費電力:1400W●電源:100V(50/60Hz)●電源ケーブル長:約1.2m●本体サイズ/質量:W330×H380×D370mm/9.6kg

 

↑360度高速空気循環技術を採用。上部のヒーターで食材を均一に熱し、ヘルシーなノンフライ調理を実現する

 

↑本体正面に操作系を集約。16種のプリセットボタンに加え、回転機能やタイマー機能も備える

 

【平島’s Opinion】失敗せずに多くのメニューに挑戦できる!

油を使わないヘルシーな揚げ物のほか、ロティサリー機能を使って鶏の丸焼きを作ったり、ピザを焼いたりと、パーティメニュー作りでも大活躍してくれます。食材に合わせてメニューボタンを押すだけで失敗なく調理できるので、料理初心者でも本格的な料理を楽しく手軽に作れます。おうちごはんはコレで充実間違いなし!!

 

 

家電ライター

平島憲一郎さん

調理系から空調・ヘルスケア系まで、生活家電全般に精通。幅広い媒体へ寄稿する。

「メンテがラクで助かる」加湿もできる空間除菌脱臭機「ジアイーノ」をプロが絶賛!

長引く巣ごもり生活を楽しく快適にする家電が百花繚乱だ。本記事では、最新の家電の実力を専門ライターにガチでチェックしてもらった!

※こちらは「GetNavi」 2021年11月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

空間除菌脱臭機に加湿機能が加わってさらに安心!

次亜塩素酸 空間除菌脱臭機

パナソニック

ジアイーノ F-MV4300

実売価格16万5000円

加湿機能を搭載した次亜塩素酸 空間除菌脱臭機。除菌・脱臭効果のある次亜塩素酸が部屋のニオイを素早く分解し、ニオイが衣服などの布製品に染み付くのを防ぐ。風路切替機構により、除菌脱臭しながら季節に応じて加湿量を選択可能だ。

SPEC●適用床面積:〜18畳●加湿適用床面積:〜18畳(プレハブ洋室)、〜11畳(木造和室)●定格加湿能力:650ml/h●タンク容量:約4.0L●サイズ/質量:W398×H710×D270mm/約11.8kg

↑上部の操作部では、デジタルで現在湿度の目安を1%単位で表示。エラーコードやチャイルドロック設定状況などもわかる

 

↑汚れた空気を吸引し、次亜塩素酸を含んだ除菌フィルターで除菌・脱臭。キレイな空気と気体状の次亜塩素酸を放出する

 

【平島’s Opinion】次亜塩素酸の生成と手入れのしやすさが魅力

本機では次亜塩素酸を水道水と専用の塩タブレットで生成しますが、塩タブレットの自動投入機能が付いていて、ユーザーは半年に1回くらい塩タブレットの補給をするだけでOK。お手入れも基本は週1回除菌フィルター等をすすぎ洗いするだけと、とにかくメンテがラクなのが助かります。

 

 

家電ライター

平島憲一郎さん

調理系から空調・ヘルスケア系まで、生活家電全般に精通。幅広い媒体へ寄稿する。

八戸駅で明らかに異彩を放つ建物「フラット八戸」で始まっている「照明の革命」

青森県の八戸駅からすぐそばにある「FLAT HACHINOHE(以下、フラット八戸)」。この施設は、1年間365日氷を張ったままのスケートリンクを装備しながら、そのリンクの上に木の床を敷いてバスケットボールの試合やコンサート、展示会などにも利用できる、多目的アリーナを備えています。プロのアイスホッケーやバスケットボールの試合会場となっているほか、八戸市の事業として一般向けにも貸し出され、市民にも親しまれる施設です。

 

アスリートから市民にいたるまで幅広い層が利用しているフラット八戸の魅力は、独自の照明演出技術。しかも光と音が連動する圧巻の演出をiPadひとつで操作できるので、一般利用者でもプロアスリートになったような気分でアリーナを使えるというのです。この記事では、フラット八戸の何が凄いのか、ビジュアル多めでお届けしていきます。

 

東北に現れた、官民融合のスポーツ拠点

東北新幹線が停車する八戸駅。その西口から窓を眺めると、明らかに異彩を放つ建物があります。それこそ、今回の取材先・フラット八戸です。白と黒を基調にした建物が放つ強烈な存在感のおかげで、初めてこの駅に降り立った筆者も、今回の取材先はここなのだとすぐさま認識できました。

↑八戸駅西口の窓から眺める、フラット八戸。駅から徒歩3分の至近距離に位置します

 

このアリーナは、八戸市が土地を無償提供する代わりに、施設を所有・運営する民間企業が八戸市に市民向けの利用枠を提供するという形で、官民の協力により成立している施設です。

 

施設の中心は常備されているアイスリンク。アイスホッケーのクラブチーム「東北フリーブレイズ」が本拠地として利用しているほか、フィギュアスケートやアイスショーの会場として、氷上スポーツの一大拠点となっています。また、このアイスリンクの上に板を敷けば、バスケットボールの試合会場や、コンサートや展示会の会場に早変わりできるのがユニーク。このフロア転換をわずか1日でできるという器用さを活かし、フラット八戸はスケート以外の用途にも広く利用されています。

 

さて、多くのプロフェッショナルに使われる施設でありながら、一般市民向けの利用枠があるというのがフラット八戸の特徴。施設の営業時間のうち、年間2500時間を八戸市が市民向けに借り上げており、フリー滑走のほか、地元の学校の授業や部活のための貸し出しも日常的に行われています。八戸はアイスホッケーが非常に盛んな地域。体育の授業のためにフラット八戸を利用した市内の学校は111校にのぼります。

 

なお利用料は、八戸市が借り上げている時間(八戸市多目的アリーナ条例枠)の大人の一般滑走なら580円です。市民がこれほど手頃な価格で利用できる民間のスケートリンクは、日本ではここだけなのだそう。

↑エントランスに設置されていた、レンタル用スケートシューズのラック。ヘルメットなども揃っています

 

そんなフラット八戸の敷地は、中心となる「FLAT ARENA(フラットアリーナ・以下、アリーナ)のほか、エントランス部分の「FLAT X(フラットクロス)」、エントランス前の広場「FLAT SPACE(フラットスペース)」および「FLAT PARK(フラットパーク)」という4つのエリアで構成されています。

 

エントランス部分のフラットクロスは、ガラス張りによる開放感と、木目の暖かさが調和した空間設計を採用。アリーナでイベントが行われていない日であれば誰でも立ち入ることができ、スタッフによればこちらのテーブルを利用して勉強をする地元の学生も多いとか。また、フラットスペースでは、地元の朝市やマルシェ、毎月のラジオ体操イベントが開催されており、八戸市民にとっては日常的に利用できる馴染み深い施設です。

 

↑エントランス部分のフラットクロス。多彩なイベント開催時の配置転換に対応できるよう、すべてのテーブルやソファにキャスターがついています

 

↑エントランスとアリーナを隔てているのはガラス1枚のみ。エントランスの外側もガラス張りなので、リンク内に設置されたカーテンが開いていれば、フラット八戸の前を通っただけでリンクの様子がわかります

 

照明は「シアター」として機能させる

エントランスから扉をひとつくぐれば、そこはもうスケートリンクを備えたアリーナです。このアリーナは、従来のスポーツ施設にはない観客体験を実現させるため、パナソニックの最先端技術を駆使したLED照明を装備しています。

 

これまでのスポーツ施設、とくに体育館の照明は、競技者、そしてテレビの視聴者の目線から映えるような設計をされていました。一方で現地で競技を観戦している観客の目線は置き去りになっていたといいます。今回、フラット八戸の依頼を受けたパナソニックは、この3者の目線に配慮し、アリーナをただのスポーツ施設ではなく「シアター」として機能させるべく、最適な照明環境を設計しました。

 

そこで、同社が最もこだわったのが”まぶしさ”の防止です。競技や観戦の環境には十分な明るさが必要になります。しかし、光が1点に重なることで、”明るさ”が”まぶしさ”になってしまうと選手のパフォーマンスに支障が出るうえ、観客にとっても心地よい空間にはなりません。また、競技者と観戦者では、ベストな明るさが異なります。

 

この問題を解決すべくパナソニックは、フラット八戸のために独自の照明設計を行い、130台のLED照明器具を設置。それを従来の体育館のような天井への等間隔での配置ではなく、アイスリンクの長辺に沿う形で、4列に配置しました。また各照明の照射方向に工夫を加えたことで、十分な明るさを確保しながら、1地点に光が重なる「光だまり」の発生を防いでいます。パナソニックでは、どのような照明がベストなのか明るさや照射方法をVRで検証し、この設計を行ったそうです。

↑フラット八戸の照明は、長方形のスケートリンクの長辺上部に2列ずつ配置されています。写真は、短辺側からアリーナ全体を俯瞰した図です

 

↑リンクの中に入り、照明を見上げてみました。それぞれが異なった角度で照射されているのがわかります。ちなみに、アリーナの壁が全面マットな黒になっているのは、この照明をより映えさせるための工夫だそうです

 

そしてこの照明は、多目的な運用に沿う形で、アイスホッケーやバスケットボール、バレーボールやフットサルなど、それぞれの競技向けに最適な明るさ・照らし方がプリセットで登録され、即座に変更できるようになっています。あらゆる用途のために、また、競技者・観客・視聴者と、あらゆる人々にとって、ベストな照明環境が瞬時に構築できるというわけです。

この照明、現地で試合を観戦した観客から好評を集めているうえ、アスリートからの評価もバッチリ。アイスホッケーのパックが見やすいと評判であるほか、フィギュアスケートの選手からは「リンクのどこでも明るさが変わらないので、演技がしやすい」といった声があるそうです。

 

光と音が瞬時に連動する演出は圧巻!

しかし、驚くのはここから。これらの照明器具は演出用を兼ねており、0〜100%の調光・瞬時点滅に対応しています。この調光・点滅を、1本のケーブルで512チャネルのデジタル信号を送受信できる「DMX」による一括制御をすることで、圧巻の光の演出が可能。今回の取材では、東北フリーブレイズのスターティングメンバー紹介の演出を体験しました。

↑照明が瞬時に消灯され、フリーブレイズの文字がリンクに浮き上がる演出も、LEDが瞬時の点消灯に対応しているからこそなせるワザ

 

↑個々のメンバー紹介では、中央の4方向ビジョン、外周のリボンビジョンと連動した演出が行われます

 

これらの光の演出は、リンクの外周に沿って設置されたスピーカーが奏でる音と連動しています。フラット八戸の音響は、会場のどこにいても同じ音が聞こえるというコンセプトで設計されているそうで、その音圧は強烈です。ゴールの演出では、会場が瞬時に暗転し、同時にフラッシュの演出と轟音がアリーナを包みます。

 

会場のどこにいても、音と光が迫ってくるような大迫力を味わえる様は、まさに非日常空間。その音は迫力だけでなく繊細さも備えていて、コンサート会場としての可能性も大いに感じました。

 

↑アイスリンクの外側に沿う形で設置されているスピーカー

 

さて、演出のクオリティもさることながら、これらの演出がiPadからワンタッチでできてしまうというのだから驚かずにはいられません。しかもこのiPadは、施設レンタル時に借りることができます。つまり、中学生のアイスホッケーの試合で、プロのクラブチームと同様の演出が楽々できてしまうのです。

↑照明や演出を、1台でコントロールするiPad。多彩な演出がプリセットで登録されており、ボタンひとつで瞬時の照明切り替えや演出投影が可能です。色々なボタンがあるので、ポチポチと押してしまいたくなる衝動に駆られます

 

↑銀盤上に星を投影するプロジェクションマッピング。一般滑走でも、このロマンチックな演出を使えます。写真はリンク内から撮影

 

照明や演出にとどまらない、徹底した観客目線

ここまで照明や音響の話について触れてきましたが、フラット八戸の観客目線は、座席配置からも見てとることができます。このアリーナの座席の特徴はリンクからの近さ。コンタクトの多いスポーツであるアイスホッケーの迫力を観客に楽しんでもらえるよう、建築関係の法律に配慮しながら、リンクと客席の距離を可能な限り近づけています。

↑リンク内から客席を見上げた様子。客席とリンクの距離が近いことについてはスタッフからも説明がありましたが、筆者はアリーナに入ってすぐ、その近さを感じていました

 

↑リンクの外周に設置された強化ガラス。このガラスはアイスホッケーのパックが直撃しても割れないそうですが、よく見ると無数の傷がついており、ホッケーのコンタクトの激しさを物語ります。ちなみに、アイスホッケー以外の用途の際は、このガラスは撤去されるとのこと

 

また、客席の傾斜も、限界まで大きくしています。これは前の座席に座る観客が視界に入らないための配慮だそうです。

↑大きな傾斜がついた、7列の客席。最前列と、リンクの近さも確認できます

 

また、施設の最大収容人数は5002人ですが、通常時はより少ない座席数にして、必要時に座席数を拡張する設計にしています。イベントの規模によって座席数を増減させることで、観客同士の交流などに活用できるフリースペースが生まれています。

 

↑東北フリーブレイズの試合では、アリーナ両端の最上段にペアシートとファミリーシートがそれぞれ設置されており、その後ろはフリースペースとなっています。ファンや子どもたちが交流する場所として使われているそうです

 

フラット八戸から世界に羽ばたくアスリートに期待

アメリカのナショナルホッケーリーグ(NHL)で使われているような大型のアイスアリーナは、日本では集客などの問題から作りにくいそうです。そんななか、このフラット八戸は日本独自の地域密着・官民協力というパッケージで、プロはもちろん、市民からも親しまれる施設を作り上げています。

 

今回の取材を終えた筆者は、こんな施設が首都圏にあったらどれほど話題になっているだろうかと強く感じました。もしこんなリンクが地元にあったら、アイススポーツ好きな子どもは確実に増えるでしょう。プロと同じような演出のもと、滑りや競技を楽しめるのですからその興奮は格別なものとなるはずです。フラット八戸から世界に羽ばたく未来のアスリートが誕生する。そんな強い予感を胸に抱く取材となりました。

とてもガス炊きには見えない! デザイン一新のガス炊飯器を家電のプロがチェック

長引く巣ごもり生活を楽しく快適にする家電が百花繚乱だ。本記事では、最新の家電の実力を専門ライターにガチでチェックしてもらった!

※こちらは「GetNavi」 2021年11月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

ガス炊飯器ならではの強火力で新米がさらにおいしく炊ける

電子ジャー付ガス炊飯器

リンナイ

直火匠(じかびのたくみ) RR-055MTT

実売価格6万5780円

インテリアのトレンドに合わせ、フラットな形状とマット調のカラーを採用するなどデザインを一新したガス炊飯器。「本焚新米モード」の搭載により、ガス炊飯器ならではの強火力で新米をよりおいしく炊き上げられる。

SPEC●炊飯容量:0.5〜5.5合(0.09〜1.0L)●炊飯メニュー:本焚新米、本焚白米、白米、白米急ぎ、炊き込み、おかゆ、玄米●サイズ/質量:W277×H275×D413mm/10kg

 

↑直火による加熱に最適なアルミ製の内釜を採用。ガスならではの強火力で釜全体を加熱することができる

 

↑米の“粘り”や“こげ”の具合を、それぞれ5段階で調整可能。直火の強火力だけでなく、微妙な火加減も行える

 

↑つゆ受け枠はステンレス製。パッキン、内ぶた、蒸気口なども簡単に外して水洗いできるので、手入れがラクだ

 

【平島’s Opinion】ガス炊きの特徴と電気炊飯器の利便性を両立

ガスの強火力で炊いたごはんはふっくらモチモチの食感で甘み満点に炊き上がり、冷めてもおいしいのが魅力。そんなガス炊きの特徴と、電気炊飯器の利便性を兼ね備えています。電気炊飯器のように火加減を自動制御し、米の粘りや「おこげ」の具合をボタンひとつで調整できて優秀!!

 

 

家電ライター

平島憲一郎さん

調理系から空調・ヘルスケア系まで、生活家電全般に精通。幅広い媒体へ寄稿する。

「基本性能は文句なし」ダイニチの「ハイブリッド式加湿器」を家電のプロが高評価!

長引く巣ごもり生活を楽しく快適にする家電が百花繚乱だ。本記事では、最新の家電の実力を専門ライターにガチでチェックしてもらった!

※こちらは「GetNavi」 2021年11月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

トレイカバーを交換するだけでアッという間にお手入れ完了!

ハイブリッド式加湿器

ダイニチ工業

HD-RXT521

実売価格2万3760円

取替えタイプのトレイカバーを採用したハイブリッド式加湿器。メンテナンスは使い捨てのトレイカバー(3枚1650円)を交換するだけで、水洗いする手間を省けるのが魅力だ。設定湿度に達するまで加湿量を約15%アップする「ターボ」モードを搭載。

SPEC●加湿量:500mL/h(※)●運転音:13〜30db(※)●連続加湿時間:10時間(※)●タンク容量:5L●サイズ/質量:W375×H375×D175mm/約4.6kg

※:「標準」モード時

 

↑トレイカバーが汚れたら新しいものに交換(1シーズンに1回程度)。面倒な手入れが不要なのがうれしい

 

↑天面の操作パネル。4つの運転モード(標準、静音、eco、のど・肌)、3段階の湿度設定(50/60/70%)が選べる

 

↑キャップに「Ag+抗菌アタッチメントEX」を装着。水中に抗菌成分が溶け出し、タンク内の雑菌の繁殖を抑える

 

【平島’s Opinion】基本性能が高くメンテナンスのしやすさも◎

加湿量や運転音、省エネ性にも優れており、ハイブリッド式なので加湿の立ち上がりも早い。基本性能は文句なしです。また、「カンタン取替えトレイカバー」は使い捨て式で、汚れたら取り外して新しいカバーと交換するだけで良いので、面倒なトレイのメンテナンスが不要。これは本当にラクですね。

 

家電ライター

平島憲一郎さん

調理系から空調・ヘルスケア系まで、生活家電全般に精通。幅広い媒体へ寄稿する。

「街灯」で人の動きを操る――パナソニックが仕掛ける「アフォーダンス ライティング」って何だ??

「アフォーダンス ライティング」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。聞いたことないですよね。実は、筆者も初めて聞きました。街灯や公共施設などの照明設備を手掛けるパナソニック・エレクトリックワークスがこの11月から新たに始めた事業なのですが、これにより今後の町づくりに変化が起こるかもしれません。新技術の街灯による未来の町づくりを、ちょっとだけ覗いてみましょう。

 

アフォーダンスとは認知心理学における概念で、物体の形や色そのものが、その物体の使い方を説明しているというもの。例としてよく引き合いに出されるのがドアノブで、輪っかのドアノブは手前に引くもの、平らなプレートは押すもの。言葉で説明しなくても形だけで使い方が分かる、ということです。この概念を街灯に導入しようという試みが「アフォーダンス ライティング」です。まだ、何を言っているか分かりませんね。

 

具体的に仕組みを説明する前に、その導入背景を説明しましょう。ライティングを町づくりや町興こしに利用する事例は以前から多く存在します。よく見るのは歴史的建造物やランドマーク的建造物のライトアップ。多くの自治体がお城やタワー、レンガ倉庫などをライトアップして観光客を呼び込んできました。

 

そしてここ10年くらいで増えたのがプロジェクションマッピング。巨大建造物に次々に立体的な映像が映し出される迫力は、観る者を魅了して止みません。しかしプロジェクションマッピングは短期的なイベントであり、恒常的に人を呼べる仕掛けではありません。一方、ライトアップは「映える」建造物が存在することが前提であり、「映え」スポットを持たない自治体はどうすることもできません。

 

こうした一時的なイベントや知名度の高いランドマークの威光に頼ることなく、夜間人口を恒常的に増やして経済を活性化する「ナイトタイムエコノミー」が近年注目されており、官民一体となった取り組みが徐々に始まっています。

 

↑夜間人口を増やして経済を活性化しようとする「ナイトタイムエコノミー」の創出は政府、自治体ともに本腰を入れ始めています

 

自然に歩きたくなるあかりで施設内を回遊させる

そこでパナソニックは、プロジェクションマッピングのような特別な装置や設備ではなく、夜の町に絶対必要なインフラである街灯でナイトタイムエコノミーを盛り上げることができないかと考え、開発したのがアフォーダンス ライティングです。

 

動画を見てもらうのが最もわかりやすいので、まずはこちらをご覧ください。30秒の動画なので再生するのが手間という人もぜひ閲覧を。

 

動画を見てもらうとわかるのですが、光の強弱や点灯箇所をコントロールすることで、人を誘導できるというものです。上のデモ映像は「回遊」のあかりで、4つのLEDが手前から進行方向に順に道を照らし、人を歩く気持ちにさせます。

 

実際に体験してみると、あかりの動きに沿って歩きたくなるから不思議。それがあたかも当然のように、自然と歩き出す感覚。試しに、あかりの動きとは逆方向に進もうとすると、何とも言えない気持ちの悪さを感じ、歩行速度は鈍り、Uターンしてあかりと同じ方向に歩きたくなります。あかりが切り替わる速度は変更できますが、パナソニックは人が心地よく歩けるパターンを分析、設定しています。

「回遊」のあかりは、例えば広い公園を歩かせて、園内に配置した飲食店やショップを余すことなく巡らせてみたり、ライブや花火などの大規模イベント終了後に会場から駅までを淀みなく誘導したりと、意図的に人の流れを作り出すことが可能となります。

 

今回は「回遊」のほかに、「滞留」の照明演出を開発。「滞留」のあかりは、街灯が明るくなったり暗くなったり、ゆっくりと明滅する仕組みです。焚き火やろうそくの炎をいつまでも見ていられるように、心地よい光のゆらぎでリラックスでき、ずっとそこにいたくなる感覚になります。

「滞留」によって人が集まれば、そこには何らかの経済活動が生じる可能性があります。安易に考えるとやはり飲食ですが、「回遊」のあかりと組み合わせることで、公園内や港などの公共施設を広い範囲でプロデュースできるようになるでしょう。

 

↑今回は回遊と滞留の2つのアフォーダンス ライティングのお披露目でしたが、回遊は誘導にも応用できます

 

普段は街灯、週末はアフォーダンス ライティング

このように、人の心理や高度に働きかけられる照明演出が「アフォーダンス ライティング」なのです。「回遊」と「滞留」はどちらも同じ街灯を使っており、プログラミングによってさまざまな演出ができるのがメリット。道路や公園に設置されている屋外盤にコントローラーを組み込めば、時間帯や季節、曜日などで異なる照明演出スケジュールを作ることも可能です。

 

今後は、光源を増やすことで明るさやあかりが照らす範囲、色温度、色も自在にコントロールできるようになります。目的やシチュエーションによってあかりをコントロールできるようになるのです。

 

↑「回遊」「滞留」ともに、体験した人はあかりの有用性を実感しています

 

もちろん。あかりだけでは人を呼べません。自治体や都市開発デベロッパー、周辺商店街と共同し、町づくりの一貫としてあかりの設計が必要となるでしょう。例えば、つい先日あった月蝕において、商店街の街灯を滞留のあかりにして、「わが商店街では街灯の光量を落としたやさしいあかりで月蝕が見やすくなります。暖かいお茶と美味しいお茶菓子を片手に天体ショーを安全に楽しみませんか」、といった提案もできるかもしれません。街灯によって夜が楽しくなるなんて、ワクワクしますね。

「軽くて万能な掃除機」はどれ? 人気5モデルの「設置性・汎用性・独自機能」を一気にチェック!

最近の軽量コードレススティック掃除機は単に「軽い」だけでなく、「吸引力」「機能性」を兼ね備えた上級モデルが人気。そのなかでも注目の5ブランド(ダイソン、シャープ、パナソニック、日立、アイリスオーヤマ)を多角的に検証していく連載企画の第4弾。

設置のしやすさや付属ツール、独自機能をチェック!

「吸引力」を検証した第1回、「操作性」「静音性」を検証した第2回、「ゴミ捨て」「お手入れ」を検証した第3回に続き、今回は設置しやすいかどうか「設置性」をチェック。さらに、付属ツールを使い床面以外の掃除にどのくらい対応できるかという「汎用性」、各モデルの“売り”となっている「独自機能」をチェックしたいと思います!

 

【今回テストした5機種はコチラ】

エントリーその1

ダイソン史上最軽量ながら高いゴミ除去能力を実現

ダイソン

Dyson Micro 1.5kg

実売価格5万3900円(税込)

ダイソンのコードレススティック史上最軽量の1.5kgを誇るモデル。毎分最大10万5000回転するDyson Hyperdymiumモーターと独自のソフトローラークリーナーヘッド(Micro Fluffyクリーナーヘッド)により、大きなゴミから微粒子ゴミまでパワフルに取り除く。0.3μmの微粒子を99.99%キャッチし、部屋の空気よりきれいな空気を排出。最長運転時間は約20分(※)、強モードでは最長約5分の連続運転が可能だ。●サイズ/質量:W207×H1091×D222mm/1.5kg

※:モーター駆動でないツールをエコモードで使用した場合

 

エントリーその2

着脱式バッテリーを2個付属し最長約100分の連続掃除が可能!

シャープ

RACTIVE Air EC-AR5X

実売価格4万8000円(税込)

モーターとパイプの軽量化で重さ1.2kgを実現。小型軽量ながら高効率のモーターを開発し、メイン掃除機としても十分使えるパワーで掃除できる。バッテリー1個あたりの最長運転時間は約50分(すき間ノズル等の付属吸込口使用時)で、同梱の予備バッテリーを付け替えれば最長約100分の連続運転が可能。立ったまま吸込口を着脱してすき間掃除に移行できる「スグトルブラシ」など便利機能も多数。●サイズ/質量:W210×H985×D150mm/1.2kg

※画像は昨年モデル。8月26日より運転時間とパワーが進化した新製品が発売されている

 

エントリーその3

クリーンセンサーや壁際まで届くパワーノズルなどでゴミの取り逃がしを低減!

パナソニック

パワーコードレス MC-SB51J

実売価格3万9240円(税込)

小型ながら吸込仕事率100Wの吸引力と使いやすさを備えた機種。クリーンセンサーが約20μmの見えないゴミまで検知しランプを点灯、自動的に吸引力をアップする。独自形状のパワーノズルが壁際までしっかり届いて逃さずゴミ除去。毛先がY字のブラシと硬質ブラシの2種類のブラシ毛を採用し、フローリングから絨毯まで幅広い床質に対応。●サイズ/質量:W220×H1106×D182mm/1.6kg

 

エントリーその4

破格の軽さ1.1kgに加え、掃除の快適さを高める機能も満載!

日立

ラクかるスティック PV-BL2H

実売価格4万3300円(税込)

本体や延長パイプ、ヘッドの徹底的な軽量化で標準質量1.1kgを達成。新開発の「ハイパワー3D ファンモーター」で空気の流れを効率的に制御し、軽さと強力吸引を両立した。ノズルには拭き専用の毛「かるふきブラシ」を採用し、ゴミを吸引しながらフローリングに貼りついた菌も拭き取る。暗い場所でゴミを照らし出すLEDライトをヘッド前面に搭載するなど使い勝手への配慮も万全。●サイズ/質量:W205×H994×D230mm/1.1kg

 

エントリーその5

静電モップなど豊富なアタッチメントで家中の掃除をサポート!

アイリスオーヤマ

充電式サイクロンスティッククリーナー マルチツールセット SCD-L1P-B

実売価格3万8700円(税込)

同社サイクロン史上最軽量の1.4kgながらパワフルな吸引力と豊富な便利機能も兼備。自走式パワーヘッドのパワーは落とさずヘッドの重さを約60%カットし、狭い場所も快適に掃除できる。人気の静電モップクリーンシステムやほこり感知センサーも搭載。付属ツールは5種類を備え、家中を快適に掃除できる。準HEPAフィルター搭載で0.3μmの微粒子を99.5%以上捕集。●サイズ/質量:W224×H1035×D235mm/1.4kg

 

【テストの内容はコチラ】

「設置性」に関しては、充電台・収納スタンドの有無、収納のしやすさ、収納後の安定性、充電のしやすさなどをチェック。「汎用性」は付属ツールをチェックしつつ、それを使ってどれだけ幅広い場所を掃除ができるかを確認します。最後に「独自機能」として、これまでに解説した機能も含め、掃除機選びのポイントになりそうな各モデルの特徴的な機能を確認していきます。

 

<テストの結果はコチラ>

エントリーその1】 ダイソン Dyson Micro 1.5kg

【設置性】壁掛け式ブラケットを使い省スペースかつ安定した収納が可能

本機は壁掛け式の「収納用ブラケット」を付属。「収納用ブラケット」は壁などに固定したうえで、ハンドル部をソケットに挿し込んで収納します。深くしっかりと挿さるため、ぶつかっても外れて落ちることがなく安心です。また、ブラケットに充電プラグをセットできるので、ソケットにハンドルを挿し込めば自動的に充電開始。掃除機本体から充電用コードが垂れている状態にならず、見た目もスッキリします。

↑Dyson Micro 1.5kgを収納用ブラケットにセット。自重でしっかり挿さるため収納時の安定度は高いです。また、ブラケットには付属ツールも装着可能。普段よく使うツールをまとめて収納できて便利です

 

ただし、この収納ブラケットは壁にネジ止めしなければならないのがネック。特に賃貸住宅に住む人など壁に穴が開けられない人は、ブラケットを使わず壁に立て掛けて収納・充電するか、ブラケットを取り付けるための“柱”を用意する必要があります。もしくは、ちょっと値段は高くなりますが、専用充電ドックを付属したDyson Micro 1.5kg Pro(直販価格6万9300円・税込※価格は編集部調べ)を購入する選択肢もあります(いまのところDyson Micro 1.5kg用の充電ドックは単体では販売されていません)。

 

【汎用性】少数精鋭のアタッチメントで幅広い掃除に対応

掃除機の汎用性に直結する付属ツール(アタッチメント)は「コンビネーション隙間ノズル」「卓上ツール」「ミニ モーターヘッド」の3つ。少数ながら狭いすき間や棚、寝具類の掃除、さらにクルマの中の掃除など幅広く対応できます。これに、延長パイプに付属ツールを装着しながら掃除できる「ツールクリップ」がつきます。

↑写真左から卓上ツール、ツールクリップ、ミニ モーターヘッド、コンビネーション隙間ノズル

 

「コンビネーション隙間ノズル」はブラシを出し入れすることで、狭いすき間の掃除や置物などについたホコリをブラシで払いながらの掃除など幅広い用途に対応できます。

↑「コンビネーション隙間ノズル」のブラシを収納した状態

 

↑ブラシを出した状態

 

↑「ミニ モーターヘッド」はコンパクトサイズながらモーター駆動のブラシを搭載し、パワフルにゴミを除去

 

↑硬質ブラシ毛を採用しており、ふとんやベッド、ソファ、クルマの座席周りなどの掃除に最適。ローラーヘッドが苦手なカーペットの掃除にも使えます

 

【独自機能】Micro Fluffyクリーナーヘッドによるゴミ除去力は圧巻!

独自機能に関しては、何と言っても大きなゴミから微粒子ゴミまでしっかり除去でき、毛絡みもほぼない「Micro Fluffyクリーナーヘッド」が他モデルにない魅力です。「Micro Fluffy クリーナーヘッド」は一般的なブラシ毛ではなく、ソフトなナイロンフェルト素材のローラー形状のヘッドを採用。フェルトでゴミを包み込んで捕らえるほか、ヘッド前面が大きく開いていても吸引力を高いままキープできるため、大きいゴミも小さいゴミもパワフルに除去してくれます。さらに、独自モーターと高性能バッテリー、高性能サイクロンによる遠心分離で、バッテリー残量がなくなるギリギリまで吸引力が落ちずに掃除できるのも特徴です。

↑ナイロンフェルト素材を採用した「Micro Fluffy クリーナーヘッド」

 

エントリーその2シャープ RACTIVE Air EC-AR5X

【設置性】バッテリーが外せるため、掃除機設置の自由度は他モデルを凌駕!

EC-AR5Xには専用のスタンド台が付属。さらに、バッテリーは本体から外して同梱の充電器で充電するので、本体の近くにコンセントがある必要がなく、設置性は極めて高いと言えます。なお、スタンド台に付属ツール(アタッチメント)は収納できませんが、本機はすべてのアタッチメントを掃除機に搭載したまま掃除できるので、まったく問題はありません。

↑スタンド台には金属製のアームがついていて、ここにパイプを立て掛けて収納するため、見た目以上に安定して立て掛けられました。充電はほかの場所でできるので、コードもなく見た目もすっきり

 

↑ちなみに、掃除中のスタンド台に圧迫感がないのも好印象です

 

【汎用性】アタッチメントは3つだが、ほかの掃除への切り替えは超スムーズ!

付属ツール(アタッチメント)は「スグトルブラシ」「ハンディノズル」「すき間ノズル」の3つ。これに「すき間ノズル」をパイプに装着するための「ツールホルダー」が加わります。寝具類の掃除への対応が弱いものの、床面以外の掃除への対応力はまずまず。何より「スグトルブラシ」の採用など、様々な掃除への切り替えが他モデルよりスムーズにできるのが大きなメリットです。さらに本体が軽いので、高い場所の掃除も軽快に行えます。

↑写真左からツールホルダー、スグトルブラシ、ハンディノズル、すき間ノズル

 

↑スグトルブラシはパイプの先端に装着。装着した状態でパイプをヘッドに接続でき、部屋の隅や壁際などを掃除したいとき、ヘッドの中央部付近を足で軽く押さえながらパイプに付いているレバーを引くと、ヘッドが外れてスグトルブラシが使えるようになります。ヘッドは接続部がそのまま立った状態(写真)になるので、再びパイプを接続するのも、立ったまま簡単に行えます

 

↑ハンディノズルを本体先端に装着したままパイプに接続可能。パイプを抜くと(写真)、すぐに机や棚の上などの掃除ができます

 

↑ツールホルダーを使うことで、パイプにすき間ノズルを装着可能。すき間ノズルは家具のすき間や窓のサッシなどの掃除に便利です

 

【独自機能】使いやすさを追求した様々な機能を搭載

EC-AR5Xの他モデルにない魅力は単に軽さに安住するのでなく、圧倒的な使いやすさを追求したところ。機能で言うと、スグトルブラシの着脱機能や本体が床についた状態で掃除できる「ペタッとヘッド」、掃除中にちょっと掃除機を置いてほかの作業をするときに便利な「ちょいかけフック」、掃除中グリップを離すと自動で運転を一時停止する「グリップセンサー」など多数挙げられます。また、バッテリーが着脱式、かつ2個搭載しているので片方が切れてももう片方に交換が可能。長時間の掃除に対応できるだけでなく、突然のバッテリー切れに対応できるという安心感につながります。

↑掃除機本体を床につくまで倒してもヘッドが浮かずに掃除できる「ペタッとヘッド」を採用。ソファの下など高さ6cmのすき間にも入り込んで掃除できるほか、壁際の狭い場所の掃除にも便利です

 

↑本体裏側に、滑りにくいゴム製の「ちょいかけフック」を装備。テーブルやキッチン台など平らな場所にも安定して置けます。ラウンド形状で、椅子の背などにも簡単に掛けられるのが便利

 

↑本体ハンドル部分に赤外線センサーを搭載。ハンドル部から手を離すとセンサーが検知して運転を一時停止。握ると自動で運転再開します。ムダなバッテリー消費を手間なくカットできます
↑バッテリー充電器&バッテリー2個つきで、充電中にもうひとつのバッテリーで掃除を続けることが可能。掃除機の設置場所と充電場所を分けられるので、充電は目立たない場所で行うこともできます

 

エントリーその3】 パナソニック パワーコードレス MC-SB51J

【設置性】ゴム製ストッパーつきで壁に安定して立て掛けて収納できる

同機には充電台(スタンド台)が付属していないため、壁や家具などに立て掛けての設置となります。子どもやペットがぶつかって倒れないよう、設置場所はどうしても部屋の隅のほうになり、かつコンセントの近くでなければならないので、設置性に関しては制約があると言えます。ただし、本体後方の壁に当たる部分には滑り止め用のゴムがついていて、立て掛けた状態でも安定します。掃除中にちょっと立て掛けたときも掃除機がずれて倒れるリスクが少ないのは助かるところ。

↑通常は壁に立て掛けて設置。ちなみにバッテリーは内蔵式で、電源プラグを本体に挿して充電することになります

 

↑本体後方底面にゴム製のストッパーを設置。ヘッドがよほど前にくるか斜めに立て掛けるなどしない限り自然に倒れることはありません

 

【汎用性】「ふとん清潔ノズル」で寝具類の掃除にも対応

付属ツールは「ブラシ付きすき間ノズル」と「ふとん清潔ノズル」の2つ。他モデルに比べると“少数精鋭”ながら、棚などの掃除や寝具類の掃除にもひと通り対応できます。

↑写真左が「ブラシ付きすき間ノズル」。右が「ふとん清潔ノズル」。「ふとん清潔ノズル」は水色の回転ローラーがふとんについたホコリやダニの死骸、フンなどを叩き出し、青のブラシで吸込口にかき込みながら吸引します

 

↑「ブラシ付きすき間ノズル」は隙間を掃除できるほか、ブラシを下げれば対象を傷つけずに掃除できます

 

【独自機能】クリーンセンサーで目に見えない微粒子ゴミの有無も確認できる!

MC-SB51Jの独自機能として注目なのは「クリーンセンサー」。約20μmの微粒子まで検知しランプが赤く点灯、同時に自動で吸引パワーをアップします。ダニの死骸やフンのサイズが約20μm、スギ花粉が約35μmなので、アレルギー対策として有効。何より肉眼では見えないフローリングやふとんの上の微粒子が除去できたと確認できる「安心感」が最大のメリットです。

↑本体操作パネル部にクリーンセンサーのランプを装備。センサーが粒径約20μm以上のゴミを見つけると赤く点灯して知らせます。ゴミの量が多くなるにつれ、点灯から点滅、早い点滅に移行。吸引力も変化するので、それでもゴミの有無がわかります

 

さらに本機のパワーヘッド(パワーノズル)には壁際のゴミまでしっかり吸引できる「壁ぎわ集じん」機能を搭載。V字型に植毛したブラシにより、吸引力が弱くなるヘッドの両端のゴミも中央に集めて吸引できること、ブラシの毛の植毛密度が高いため、髪の毛やペットの毛、綿ゴミなどが毛絡みしにくいことも見逃せないメリットです。また、本体レイアウトも人が歩くときの腕の振りに近い動きで操作できるように設計されているとか。確かに同機は質量1.6kgと今回試した5モデル中最も重いですが、スムーズな操作という意味では、他モデルと大きな違いは感じられませんでした。

↑ヘッドの前面カバーを薄型にすることでブラシが壁際まで届く構造。検証でも壁と床の境目の微粒子ゴミ(重曹)をしっかり吸引できていました

 

↑ブラシ毛をV字型に並べることでかき取ったゴミを中央に誘引。ブラシ毛の密度が高いのも見た目でわかります

 

↑持った手からヘッドまでが直線上に並ぶうえ、ハンドル部に突起をつけることで手とハンドルがしっかりフィット。余計な力を入れることなく掃除機を操作できます

 

エントリーその4日立 ラクかるスティック PV-BL2H

【設置性】コンパクトなスタンドにセットすれば見た目もスッキリ!

PV-BL2Hは専用のスタンド台を付属。スタンドのアーム部上方にある溝に延長パイプのフックを差し込むことで本体を収納します。設置場所は、延長コードを使わない限りはコンセントの近くになりますが、付属ツールもスタンドにまとめて収納できるので、設置性はまずまずと言えるでしょう。

↑スタンド台は比較的コンパクトで本体もスリムなので、設置したときの見た目の圧迫感は少ないです。付属ツールの「すき間用吸口」と「ほうきブラシ」もスタンド台に収納できます。充電プラグは本体に挿す方式で、充電中にコードが垂れるのがやや残念

 

延長パイプ裏のフックとアームの溝を深く差し込むことで、掃除機を安定して収納できます。パイプもアームも色が黒なので、うまく挿し込めているかわかりにくいのがやや難点。うまく挿し込めないと自重で倒れてしまうので、慣れるまでは収納時にしっかり挿さっているのを確認する必要があります。

 

【汎用性】網戸掃除にも使える「ほうきブラシ」など3つのツールと軽量設計で部屋を立体的に掃除できる

付属ツールは上のキャプションでも触れた「すき間用吸口」と「ほうきブラシ」、さらに本体と延長パイプの接合部に装着する「ハンディブラシ」の3つ。特徴的なのは「ほうきブラシ」で、サッシの溝や網戸などの掃除で活躍します。ふとん類に対応するツールはありませんが、本体は5モデル中最軽量で、テーブルや机、棚からエアコン周りなど高い場所まで、部屋中の掃除はひと通り対応できると思います。

↑写真左から「ハンディブラシ」「すき間用吸口」「ほうきブラシ」
↑ほうきブラシはほうきのように毛足の長いブラシと細いチューブが組み合わさっていて、ブラシでホコリを落としながらチューブの先端から吸引。文房具など小物が多い引き出しも、小物は吸い込まずホコリだけ除去できて便利です。また、網戸に絡まったホコリもブラシでかき出しながら効率よく吸引できます(ただし掃除後はブラシが汚れるので洗浄が必要)

 

【独自機能】軽さ・自走性・ゴミ除去力という“基本”にこだわった独自技術を装備

PV-BL2H独自の技術・機能としてまず挙げるべきは高い軽量化技術。ファンモーターの小型化・軽量化と強い吸引力を両立しつつ、延長パイプの軽量化、ヘッドの小型軽量化などでパワーヘッド搭載モデルとしてはトップクラスの軽さ(1.1kg)を実現しています。さらにこれだけ軽量化しながらも、ヘッドの自走性が5モデル中でかなり高い点も驚くべきところ。

↑PV-BL2Hが採用する3Dファンモーター。ファンを三次元形状にすることで風の流れを高効率化。小型でもハイパワーを実現しています。さらにモーター素材にアルミを採用してより軽量化してます

 

↑延長パイプで強度が必要な部分とそうでない部分をコンピュータ解析で探し出し、部分的に延長パイプを薄肉化して軽量化に貢献。実際に延長パイプだけ持つと驚くほど軽いです

 

さらにパワーヘッドにも高機能が凝縮されています。ヘッドの押し引きに後方のフラップが同期する「シンクロフラップ」搭載により、ヘッドを前に押すときだけでなく引くときもゴミをしっかり吸引してくれます。ヘッドに白色LEDライトを備えているのも5モデルのなかで本機だけ。暗い場所でもゴミの有無を確認しながら掃除できるのは大きなメリットです。

↑人差し指で押しているのがシンクロフラップ。これがヘッドの押し引きに合わせて開閉し、押すときはヘッド内のゴミが後方に取り残されるのをせき止めつつ内部の吸引力も維持します。一方、引くときはフラップがヘッドの前側に「開く」ことで後方のゴミをヘッド内に取り込みます

 

↑ヘッド前面中央に白色LEDライトを装備。薄暗い部屋やベッドの下などの床面を明るく照らし、ゴミの有無が確認ができます

 

↑ちなみに本機にもパナソニックと同様、本体底部にゴム製のストッパーがついています。掃除中にものを動かしたいときなど、掃除機を壁に安定して立て掛けられます

 

エントリーその5アイリスオーヤマ 充電式サイクロンスティッククリーナー マルチツールセット SCD-L1P-B

【設置性】掃除機本体と付属ツールすべてをスタンドに設置できる!

SCD-L1P-Bにはセットするだけで充電できるスタンドを付属。掃除機をセットしたあとに電源プラグを本体に挿す手間がないのが便利です。また後ほど紹介しますが、同機には多彩な付属ツールを同梱。それらのツールがすべてスタンドに収納できるのもうれしいポイントです。

↑「フレキシブルホース」(延長ホース)や「布団用ヘッド」など5種類のアタッチメントとクリーニングブラシをすべてスタンドに設置可能。充電アダプターのプラグをスタンドに装着すれば、掃除機のセットと同時に充電開始できます。掃除機本体から充電コードが垂れないので、見た目にもスッキリ

 

↑スタンドに本体を収納する際は、延長パイプ裏側のコネクターの溝に充電スタンドの支柱部分のフックがかみ合うように挿し込みます

 

↑挿し込む深さが割と深めでセット後は安定している印象。スタンドの支柱が延長パイプのコネクターを失敗なく挿し込める形状になっているのも、配慮が感じられます

 

【汎用性】6種類のアタッチメントで家中を効率よく掃除できる

本機の付属ツール(アタッチメント)は静電モップも含め6種類と、今回検証した5モデルのなかでは最も多彩。ふとん掃除から窓のサッシ、ブラインドカーテンなど幅広い掃除に対応できます。

↑写真上段左から「布団用ヘッド」「ミニヘッド」「すき間ノズル」「ブラシノズル」、中段は「静電モップ」で下段が「フレキシブルホース」

 

↑掃除機本体と付属ツールの間に「フレキシブルホース」を挟むと、片手で掃除機を持ちながらもう片方の手でツールを操作でき、こまごまとした掃除がよりスムーズに行えます

 

【独自機能】ホコリをサッと取り除ける静電モップや「ほこり感知センサー」も搭載!

アイリスオーヤマのスティッククリーナーの独自機能であり、ユーザー評価も高いのが「静電モップ」です。これはモップの毛を帯電させることで様々な場所についたホコリを吸着除去できるツール。モップを収めるケースが掃除機の延長パイプに装着できるため、床掃除の途中でテレビについたホコリが気になるときなどにモップをサッと取り出して使えるのでとても便利。モップについたホコリは充電スタンドの台座部分にある吸込口から吸引でき何度も繰り返し使用可能。汚れが目立ってきたら水洗いもできます。

↑ナイロンケースからモップを引き抜くときに静電気が発生。モップが帯電し、ホコリを吸着しやすくなります

 

↑ブラインドの掃除は面倒ですが、静電モップならブラインドの羽根の間に差し込んで横にスライドさせるだけでホコリを取ることができます

 

↑充電スタンドに掃除機をセットし、掃除機を自動モードで起動。吸込口にホコリのついた静電モップを差し込み前後に動かすと、除電プレートで静電気を除去しながらホコリを吸い取ります

 

また、本機は「ほこり感知センサー」を装備。センサーが感知したゴミの量によってランプの色が変わります。また、自動・セーブモードを選択するとランプの色が変わるだけでなく吸引力も変化。こうした仕様はパナソニックと基本的には同じですね。

↑ゴミの量が少ないとダストカップ側面のランプが緑色に点灯

 

↑ゴミの量が多いとランプが赤く点灯します。吸引力の変化は、パナソニックよりも少なく感じました

 

バッテリーは着脱式になっていて、別売のバッテリーを買い足せば最長80分の連続運転も可能。ただ、いまのところ専用充電器はなく、充電スタンドか本体を介してしか充電できません。掃除しながらの充電ができないのは、効率重視派にはやや物足りないかも。とはいえ、しょっちゅうバッテリーを取り替えて連続掃除する人でなければ、掃除機をスタンドに立てたら充電開始できるほうが手間がかからず便利だと思います。

 

今回の検証のまとめ

【設置性】設置の自由度はシャープが高く、ダイソンは壁掛け式で安定的に設置できる

設置性について5モデルを分類すると、スタンド台収納タイプがシャープ、日立、アイリスオーヤマ、壁掛け式がダイソン、壁や家具への立て掛けタイプがパナソニックとなりました。

 

スタンド台を使った収納では、日立とアイリスオーヤマがアーム(支柱)にフックを差し込むタイプ、シャープがアームのパイプガイド部に立て掛けるタイプ。設置が容易なのはシャープでした。

 

収納時の安定性が最も高いのは壁掛け式のダイソン。ただし、収納用ブラケットはネジ止めが必要なので、壁に穴を開けたくない人、開けられない人は立てかけ収納するか、別途ブラケットを取り付けられるスタンドを用意する必要があります(ダイソン対応の掃除機スタンドはニトリなどで販売されています)。

↑壁掛け式のダイソンは安定性が高いですが、壁へのネジ止めが必要

 

また、ダイソンは収納用ブラケットにセットすれば自動的に充電開始となるのも便利。アイリスオーヤマも充電スタンドの支柱に掃除機を立て掛ければ充電スタートとなります。一方、充電器を付属するシャープはスタンドの設置場所と充電場所を分けられ、設置場所の自由度がより高いと言えます。

↑シャープはバッテリーのみを外して充電できるのがメリット

 

パナソニックはゴム製のストッパー(滑り止め)がついていますが、壁などへの立て掛けタイプのため、収納時の安定性はやや低め。倒れないか不安という人は市販のクリーナースタンドを用意するのも手です。

 

【汎用性】ツール数ではアイリスオーヤマ、掃除のスムーズな切り替えではシャープが優秀

汎用性で各モデルを比べると、まず一番アタッチメントの数が多かったのはアイリスオーヤマ。静電モップを含む6つのツールを駆使して高所の掃除から布団の掃除機掛けまで幅広い用途に対応できます。ダイソンはふとんやベッド、ファブリックソファ、クルマの座席掃除などに活躍するミニモーターヘッド、ブラシのあるなし2通りで使えるコンビネーションノズルなど多用途で使えるツールが多く、アタッチメント数は3つながら多彩な掃除が可能。パナソニックのアタッチメントは、ブラシ付きすき間ノズルとふとん用ノズルの2つと数としてはやや寂しさがあります。

↑アイリスオーヤマのツールは6つを用意しており、汎用性は高いです

 

一方、シャープはアタッチメント(付属の吸込口)はスグトルブラシ、ハンディノズル、すき間ノズルの3つながら、それらをすべて搭載したまま床掃除ができ、床掃除から別の掃除に、あるいは床掃除中に別の掃除に切り替えるのをできるだけスムーズにしようというコンセプトが垣間見られます。日立も床掃除中にパイプを外せばハンディブラシが現れ、棚やテレビ台などのホコリ取りに素早く移行可能。さらに本機は同社独自のほうきブラシを付属しているのも特徴。ほうきブラシは網戸の掃除や小物がたくさん入っている引き出しの掃除などに大活躍してくれます。

 

【独自機能】パナソニックとアイリスオーヤマはゴミの「見える化」を高める機能に注目! 日立は使いやすさでトップクラス

独自機能に関してはダイソンはMicro Fluffy クリーナーヘッドによる高いゴミ除去力が特筆モノ。シャープはスグトルブラシやちょいかけフックなど使いやすさ、掃除のストレスをできるだけなくすための工夫が満載です。

 

センサーによるゴミの「見える化」を実現しているのはパナソニックとアイリスオーヤマ。個人的にこの機能は、ゴミを見つけるだけでなくゴミがなくなったのを確認でき、掃除できたのを実感できる機能としても非常に有効だと感じます。さらにパナソニックは、ゴミが残りやすい壁際の集じんに強いヘッドを開発し、床の掃除の精度を高めました。一方でアイリスオーヤマはアタッチメントの充実により、幅広い場所の掃除をカバーしようという姿勢が顕著。特に静電モップは静電気による効率的なホコリ除去から充電スタンドを使ったモップの除電・ホコリ吸引まで上手にシステム化できています。

↑ゴミが多い場所ではランプが赤く点灯するパナソニックのクリーンセンサー

 

軽さと自走性能を高め、快適な操作性をより高めているのが日立。ヘッドを押しても引いてもゴミ除去効率を高めるシンクロフラップ、白色LEDヘッドなど独自の機能も多く、使いやすさでは今回検証したなかでも1、2位を争うモデルだと思います。

 

次回は、これまで4回にわたって行ってきた比較検証をもとに各モデルの特徴をまとめ、どんなユーザーに適しているかまでおさらいしたいと思います。

江戸の“からくり”技術応用し、67万円の製作費で5000万円弱を生み出したパナソニック新潟工場のすごい取り組み

工場の生産ラインを効率化・省力化しながらコストダウンと生産力を同時にアップする。製造業にとって業績を左右する重要なポイントだ。そのため、経営者および経営幹部が様々なデータを分析した後に経営判断し、長い時間と多大なコストをかけて生産ラインを見直してようやく実現する、というのが一般的。しかし、それをわずか4人の社員がたった数日で、しかも数万円のコストで成し遂げたとしたら――。

 

舞台は、施設用照明器具や防災用照明器具などを製造販売するパナソニック・エレクトリックワークス社ライティング事業部の新潟工場。ものづくり革新センター生産技術開発部工法開発課の徳吉潤成主任技師は、2014年に横浜で開催された「からくり改善くふう展」(日本プラントメンテナンス協会主催)に先輩に誘われて視察に行った。トヨタやホンダ、マツダなど日本を代表する自動車メーカーを中心に100社以上が参加しているイベントで、パナソニックグループからは家電事業を手掛けるアプライアンス社が家電メーカーとしては唯一、2013年から参加している。その名のとおり、電気やエアーなどの動力を使わず、江戸時代の「からくり人形」のように単純な仕組みを用いて工場の作業効率や生産効率を改善している取り組みを紹介するものだが、そこで衝撃を受け、自分も取り組んでみたいと思いつつも、直後に他への出向の辞令が下りたことで、思いは一時中断する。

↑低コストで製造ラインを劇的に改善した“からくり”の舞台であるパナソニック・エレクトリックワークス社 新潟工場は、オフィスの天井用ベースライトや非常灯・避難誘導灯などの防災照明の製造が中心

 

↑パナソニックにおけるからくりの第一人者、エレクトリックワークス社の徳吉潤成主任技師

 

人が機械に働かされている、機械のお守りをしているという危機感

転機は2017年。出向先から新潟工場に復帰した時、製造ラインの職長からある困りごとの相談を受ける。「現場を改善したい。ラインのハイテク化が進んでいるが、現状、ハイテク設備に関わるスタッフたちの労力を、機器のお守りのためだけに浪費しているように思える。一方で、パート従業員が増えている中で、ハイテク化した設備をコントロールできる教育を施すのは難しい。製造業として、製品にもっと気持ちを込めて製造できるような環境を今一度構築したい」と。

 

有名な映画のように、人間が機械にただ働かされているようにはなりたくない。自動設備の監視のためだけに従業員を張り付けたくない。人間らしい工夫により、働く従業員の困りごとを解決したり、作業しやすい環境を整えたい。職長のそんな意向を受けて工場内を回ってみると、ラインスタッフたちの小さな、しかし、深刻な不満・悩みが見えてきた。冒頭述べたように、製造ラインは入念な設計と多大な費用で構築されており、実際の運用後に生じた小さな不具合を直すだけでも時間とコストがかかる。よって、人間が機械に合わせるということが往々にして行われる。そして、きつい労働に音を上げて人材がどんどん流出する。

 

「電力やエアーを使わずにローコストで安全な装置を迅速に製作して、作業スタッフを少しでもラクにさせたいと思った」。そこで思い浮かんだのが3年前の、からくり改善くふう展で見たからくり装置の数々。徳吉氏は早速、越後大郷からくり館の日吉館長に会いに行き、江戸時代のからくり人形の内部を見せてもらい、その構造を学んだ。

 

部品はすべてホームセンターで購入

そうして出来上がったのが、作品名「どんだけ~1コウ(号)」。非常用照明の完成品を梱包した箱を、コンテナにまとめて積み込むまでの一時的なストック場所に導入した装置だ。ふざけたネーミングだが、現場の困り事を短期間、かつローコストで解決した優れた仕組みで、パナソニック社内のからくりコンテストで優秀賞、日本プラントメンテナンス協会(JIPM)からくり改善くふう展で協会特別賞を受賞している。

 

具体的な仕組みはこうだ。従来、箱詰めされた完成品は、機械で自動的にテープ止めされ、ベルトコンベアとローラーで一時保管場所にストックされる。一時保管場所にある程度の数がストックされたところで、作業員がコンテナに載せ替えて出荷場所まで移動するのだが、この一時保管が問題だった。ローラーで滑ってきた箱の向きが揃わず、縦向きになることで定数通りにストックできなかったり、溢れて箱が床に落ちてしまうことが頻発した。そのため、箱の射出口に作業員を1人配置し、排出された箱の向きを揃えるという作業が発生した。完成した箱が出てくるのは10秒に1個。そのために作業員を1人貼り付けるのである。人件費の無駄もさることながら、「楽な作業でいいよね」と他の作業員に揶揄される係員の精神的なキツさも問題になっていた。暇な仕事は思いのほか精神的に圧迫するのである。

初期に開発した「どんだけ~1コウ(号)」。スタートのコンベアの押し出す力だけで箱が整列して2列にストックされる

 

「どんだけ~1コウ(号)」は、箱の射出口に設置することで、自動的に箱の向きを整え、1列に7個をきっちりとストックする。1列目がいっぱいになると自動的に2列目にストックし始める。動力は一切使っておらず、最初に箱がベルトコンベアから押し出される勢いのみで自動的に滑り落ちていく。使っている部材は、すべてホームセンターで購入したもので、製作費は約4万6000円。製作期間はわずか5日間だという。

↑実際に導入されたライン。2列14個が揃った時点でコンテナに移し替えて運び出される。それまでは放ったらかしでよいので、作業員は別の作業に従事できて効率的

 

「同様のものを自動設備として製作すると部品だけで150万円、設計費などを入れると300万円ほどかかる。電力などの動力を使うと、万一の事故に備えて安全装置を導入する必要があるため、それだけでコストが嵩むし、申請から承認を得て完成するまで半年はかかる。10秒に1個排出される箱をただ黙って見ているだけの辛い仕事をさらに半年続けさせるのは忍びなかった」と徳吉氏は当時を振り返る。

 

「どんだけ~1コウ(号)」の導入によりイニシャルコストが抑えられたが、専門の作業員が不要となり、箱が貯まる間は別の作業ができるため作業性が向上したことで年間870万円ほどの生産性のアップも図れている。

↑「どんだけ~1コウ(号)」導入の狙いと仕組み

 

「こんなもの役に立つのか」「仕事中に遊んでいる」

導入コストが低く、導入期間が短く、それでいて生産性が向上と大きな効果を出す。良いこと尽くめのように思えるが、当初はこの活動に対して、周囲の理解はなかなか得られなかった。倉庫の片隅で、ホームセンターから購入してきた安価なパイプなどを、ああでもないこうでもないとチャカチャカ組み立てている姿が遊んでいるように見られたのである。「年下の後輩にさえ、“こんなもん約立つのか!?”“仕事中に遊んでいる”と大きな声で嫌味を言われる状態でした」。そのため、当初は同じ部署だった徳吉氏の先輩である梨本賢一氏と田辺英明氏、後輩の黒澤真一朗氏の4人で同好会的にスタート。就業時間外に集まって機構の研究・開発に勤しんでいた。

↑始まりの4人。左から徳吉氏、黒澤真一朗氏(ものづくり革新センター製造力強化推進部主任技師)、梨本賢一氏(プロフェッショナルライティングBU器具製造部)、田邉英明氏(プロフェッショナルライティングBUデバイス製造部係長)

 

↑当初から使われている「からくりルーム」。工場の片隅の使われていない倉庫で今もからくりの研究が進められている

 

↑からくりルームの中には、作業場とともにこれまでの試作機が全て展示され、教育用として使われている。寒さの厳しい燕市、「早朝作業時には暖房が効かなくて、かなり寒い」と徳吉氏は笑う

 

しかし、「どんだけ~1コウ(号)」が潮目を変える。その実績を見た工場長が業務として認め、就業時間内の作業を認めてくれたのである。「現場からも高く評価されました」と徳吉氏。「ラインの女性リーダーから、“それまでは完成品の射出口に誰か1人が待っていないとラインが止まってしまって非効率だったけど、どんだけ~1コウの導入で流れがスムーズになり、人員も3人から2人に減らせました。このからくりは私の中で最優秀賞です”との言葉をもらったことで、自分の活動は現場に役に立っていることが分かりました。それまでの苦労や周りの厳しい視線が一気に吹っ飛び、俄然やる気がでてきました」。

 

そうして次に出来たのが「どんだけ~2コウ(号)」。目的は1コウと同じだが、1コウが小型の梱包箱1種類のサイズにしか対応していないため、導入できるのは特定の製造ラインだけだった。そこで2コウでは、切り替えスイッチや機構を組み直すことなく、大中小の異なる3サイズの箱に自動的に対応できる仕組みとした。小サイズの箱は4つが溜まったら鹿威し(ししおどし)のように自動的に下に落ち、大中サイズの箱は3つ溜まると自動的に落ちる。センサー類は一切使っておらず、箱がレール上のレバーを押すことでロックが外れて箱の自重で台が傾くという単純な機構だ。なお、1コウ、2コウともに、ストック場所は無限に増やすことが可能だ。

「どんだけ~2コウ(号)」は異なるサイズの箱にも対応できる

 

↑「どんだけ~2コウ(号)」が配置されたライン。3種類のサイズに対応できるため、1つの設計で複数のラインに導入できるようになった

 

↑「どんだけ~2コウ(号)」導入の狙いと仕組み

 

目が回り、腰を痛めてすぐに人が辞める職場

4番目に製作した「シャカの手リリース+オプション」は、現場作業員の健康改善にまで取り組んだという点で、さらに貢献度が高いからくりだ。

 

避難誘導灯パネルを組み立てる工程において、作業員は前方から供給されるパーツボックスからパネル部品を取り出した後に180度振り返り、背後の作業台で組み立てる、という作業をしていた。1日あたり2000回以上も体を反転し続けるため、目が回ったり腰を痛めたりと、体調不良を訴えて退職する人が後を絶たない作業だった。パーツボックスの供給と空箱の回収は人力で行うのだが、空箱を人の手で上から下におろす労力も合わさり、1カ月の間に数人が辞めていくというのだから、かなり過酷な作業だったことが分かる。

 

そこでまず、パーツボックスを2箱供給できる台を作り、1つのボックスが空になったら足元のレバーを踏むことで空のボックスが自動的に下に落ち、2つめのボックスが手前に滑ってくる機構の「シャカの手リリース」を製作。これにより、ボックス交換の労力と時間が削減できた。さらに、作業者の背後にあった作業台をからくりの上に取り付けることで振り返り動作がなくなり、体の負担が大幅に削減する。ただ、導入してみて分かったことだが、ボックス供給のレールは、ボックスが手前に滑るよう緩やかな傾斜をつけているのだが、その勢いでパーツがボックスの前方に偏り、重圧がかかって1枚1枚が取り出しにくくなり、作業員が手を痛めてしまう。これを改善するため、ボックスを手前に引くと自動的にボックスが水平に持ち上がり、中のパーツが取り出しやすくなるようにした。それが「+オプション」。導入してからも、作業員の声を聞いてすぐに改良できるのが“からくり機構”の良いところだ。

「シャカの手リリース+オプション」は、空箱の排出と部品の供給を一度に行うことで労力と作業時間を削減し、手前に作業台を設けることで作業員の身体的負担を軽減した

 

↑「シャカの手リリース+オプション」導入現場。手前の緑色の誘導灯パネルと、青箱、黒箱から部品を取り、組み立てて隣に渡す作業だが、からくり導入以前は作業台が背中側にあり、部品ピックアップ後に体を反転して組み立てていた

 

↑「シャカの手リリース+オプション」導入の狙いと仕組み

 

「シャカの手リリース+オプション」の製作費は約4万6000円。製作日数は、現場から改善を相談されてからわずか2日。ボックス交換作業の効率化と振り返り動作の削減により生産性が向上し、導入効果は年間約250万円にのぼる。対費用効果もさることながら、この人手不足の折、離職率の高い作業の改善は企業にとって大きな貢献となる。

 

また、LEDベースライトのカバーを自動製造ラインに供給する工程において、人手で直接ラインに供給すると、タイミングが合わずにロスが発生した問題を解決するべく導入した「からくりインバーター」は、費用換算で年間873万円の生産性アップ。しかも、当初は2000万円かけて自動化設備の導入が検討されていたところに、わずか12万円の製作費で大幅な改善効果を生んだということで、2020年のJIMPからくり改善くふう展でアイディア賞を受賞している。

↑「からくりインバーター」導入の狙いと仕組み

 

徳吉氏ら4人が製作したからくり機構は現在までに7種10台におよび、2600万円におよぶ高性能生産設備の導入を回避し、人材の有効利用と生産性の向上で2014万円もの費用効果を叩き出している。たった約67万円の製作費でだ。しかもそれらの機構が最短2日、最長でも17日と短納期で製作されており、短期間での課題改善が図れている。

↑徳吉氏ら4人がこれまでに製作した“からくり”機構の製作費と製作日数、導入効果

 

“からくり”は人と機械をつなぐ

からくり機構は部品供給や完成品の一時ストックといった、自動化するまでもない、または工場スペースの都合上、自動機械を導入するのが難しい箇所で使われている。電気やエアーを使った複雑な自動システムは、なんらかのトラブルが起きるとライン全体に影響を与えるため、エンジニアが夜中でも叩き起こされて修理・調整に向かわねばならない。実際、徳吉氏も自動化装置のトラブルで夜中に呼び出しを受けたことがあるという。しかし、からくり機構は従来は人力で行っていた作業箇所に差し込んでいるだけなので、トラブルが発生したらそのまま外し、また人力に戻せばよいだけ。そもそも、からくり機構はどれも単純な仕組みで出来ており、ホームセンターで手に入る頑丈な建設部材を利用しているため、これまでに故障などの大きなトラブル自体が発生していないという。

 

「従来は、機械による完全自動化か人間による手作業かの二者択一でした。そこに新たに“からくり”という半自動化の仕組みを加えることで現場作業のバリエーションが広がりました。からくりは決してハイテクを否定するものではなく、ハイテクと人間をつなげる役目を担うのです」(徳吉氏)。ハイテクがカバーしきれない人間の動きを補助し、作業員の負担を軽減しながら生産性を上げる優れた仕組みと言えよう。

 

新潟工場では今年から、徳吉氏ら4人が中心となって他工場の従業員を対象にからくり研修をスタートしている。というのも、からくりは、ライン特有の困りごと・課題を解決するもので、同じサイズ・同じ仕組みのものがそのまま他工場のラインに導入できるわけではないからだ。「唯一無二のものなので設計図すらない」(徳吉氏)ほどユニークなものなので、各工場の担当者にからくりの基本構造と動きを理解してもらい、それぞれの工場でぞれぞれのラインにあったからくり機構を創造し、労働環境の改善や生産性の向上を図ってほしいとの願いから始めたものである。ゆくゆくはパナソニックグループ全体に研修を広げ、からくり自体もパナソニック全社に広げていきたい考えだ。

最新4Kテレビをプロがジャッジ! パナソニック「ビエラ TH-48JZ1000」は画質・音質ともに極上

日本のリビングにちょうどいいサイズとして人気が高まっている「48型サイズ」の最新4K有機ELテレビをプロの目線でチェックし採点します。今回はパナソニック「ビエラJZ1000」の48型モデルを解説します。

※こちらは「GetNavi」2021年9月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

私がチェックしました!

AV評論家

藤原陽祐さん

新聞記者、専門誌編集を経て独立。わかりやすい解説と核心を突いた評論で人気を博す。

 

映像本来の明暗や色彩を美しく映し出す

パナソニック

ビエラ TH-48JZ1000

実売価格21万1660万円

パナソニックとしては初の48V型有機ELテレビ。独自のパネル制御技術を駆使し、自然な階調性を獲得。メリハリの効いた映像を存分に楽しめる。映像製作者の意図を尊重した「Netflix画質モード」や、観戦の臨場感をアップさせる「スポーツモード」などを搭載。

SPEC●チューナー:4K×2、地デジ/BS/110度CS×3●接続端子:HDMI×4、USB×3●サイズ/質量:W1069×H677×D245mm/約20.0kg

 

4Kチューナー:2基

HDRフォーマット:4方式(※)

4KVOD:7サービス対応

音声最大出力:30W

※:動画フォーマットのみ

 

↑スタンドは転倒防止仕様。オン(上)にすると吸盤がテレビ台の設置面に吸着し、倒れにくくなる。掃除や移動の際はオフ(下)にできる

 

↑明るさと色を個別に制御する「Dot Contrastパネルコントローラー」を採用。エリアごとの信号情報を解析してパネル制御に反映することで、より豊かな階調や色表現が可能になった

 

↑高出力アンプを搭載。剛性の高いスピーカーボックスで、迫力ある低音を鳴らす。音が映像のなかから聴こえるような位相補正も備える

 

【Impression】

AIによるディープラーニングでシーンに応じた最適な画質調整が可能

膨大な映像から生成されたデータベースをAIが学習し、シーンを自動認識。それぞれのシーンに応じて最適な画質に調整する自動画質調整を施すことで、より明るく、透明感に富んだ映像を描き出す。黒の締まりの良さ、ダイナミックレンジの広さを生かした画作りが特徴。ノイズの粒子が細かく、グラデーションも極めて滑らかだ。

 

[5点満点で評価]

画質:4.0/5.0

音質:3.5/5.0

操作性:4.0/5.0

ネット機能:4.0/5.0

録画性能:4.5/5.0

 

「Let’s note」秋冬モデルは、ニューノーマルな「ハイブリッドワーク」をサポート!

パナソニックは、モバイルPC「レッツノート」の21年秋冬モデルとして、個人店頭向け「FV1」シリーズを12月10日から、「SV1」「QV1」シリーズを11月19日から順次発売します。

 

今回発売となる秋冬モデルは、マイクロソフトの新OS「Windows 11 Pro」を全品番プリインストール。場所や時間に縛られないハイブリッドワークのためにデザインされたWindows 11と、25年間自社開発、自社生産でビジネスモバイルに特化したレッツノートが組み合わさり、ニューノーマルな働き方「ハイブリッドワーク」をサポート。Officeアプリ「Microsoft Office Home & Business 2021」も搭載しています。

 

FV1シリーズは、縦方向の表示領域が広い縦横比3:2の14.0型大画面で、スナップレイアウトによるウィンドウ表示が見やすく、快適なマルチタスクを実現。Windows 11で操作性が向上したMicrosoft Teamsと、クリアな音声で「話す・聞く」ことができる「COMFORTALK(コンフォトーク)」でWeb会議が快適に行えます。

 

また、FV1シリーズの「CF-FV1KDPCR」は、インテル Evo プラットフォーム準拠モデルで、インテルが提唱する高付加価値モバイルPCの基準に対応しています。

 

実売予想価格は、FV1シリーズが24万2000円~39万500円、SV1シリーズが26万9500円~38万5000円、QV1シリーズが30万8000円~38万5000円です。

開発から「特別扱い」だったのか…! 充電台がゴミを吸うパナソニックの「棒クリーナー」がトガっている理由に納得

パナソニックから、掃除する“前”から掃除した“後”までのあらゆるストレスを大幅に軽減してくれる画期的な掃除機が登場しました。それがセパレート型コードレススティック掃除機「パワーコードレス MC-NS10K」です。商品名に「セパレート型」と表記されているように、なんとスティック掃除機から「ダストボックス」を分離し、ゴミ収納機能を充電台に移してしまったのです。

↑セパレート型コードレススティック掃除機「パワーコードレス MC-NS10K」 SPEC●集じん方式:紙パックレス式(スティック)/紙パック式(クリーンドック)●集じん容積:0.05L(スティック)/0.8L(クリーンドック)●運転時間:HIGH約6分/AUTO約10~15分●充電時間:約3時間●運転音:72dB~約64dB(スティック掃除機使用時)/約69dB~約27dB(クリーンドック)●サイズ/質量(スティック時):W213×H1030×D130mm/1.5kg

 

画期的な進化を果たした新クリーナーの誕生秘話を聞く!

これにより掃除機はこれまでになくスリムになり、部屋にすっきり設置可能に。掃除中の取り回しも断然スムーズで、吸引力(ゴミ取り能力)も文句なしです。さらに注目なのは掃除後。掃除機本体をクリーンドック(充電台)に戻すと、掃除機の中のゴミをドックが吸引して内部の紙パックに自動回収。掃除後の面倒なゴミ捨てが不要になり、ゴミ捨ては約1か月に1回の紙パックの交換だけで済むようになりました。

 

ダストボックスを分離することで、これだけのブレークスルーを成し遂げたのはまさに画期的といえます。これは開発者の方にぜひ同モデル誕生の裏話をうかがいたい! ということで、MC-NS10Kのデザイン担当の藤田和浩さん、技術部門を担当した堀部 勇さんにお話をうかがいました!

 

【お話をうかがったのはこの方たち】

パナソニック デザインセンター AD1部

藤田和浩(ふじた・かずひろ)さん

1992年入社。掃除機、アイロン、炊飯器など同社の白物家電全般のデザインを担当。2014年からは掃除機全体のデザインを統括している。MC-NS10K開発の立ち上げ時からプロジェクトに携わり、同機のメインデザインを手がけた。

 

パナソニック  クリーナー技術部 主任技師

堀部 勇(ほりべ・ゆう)さん

2010年入社。入社後から一貫して掃除機の開発に従事。2015年頃から同社の新型掃除機の要素開発を担当するようになり、キャニスター掃除機 MC-JP800Gのアタッチメントや「からまないブラシ」の開発を担当。2019年からMC-NS10Kの開発に携わる。

 

若手社員の何気ない一言からアイデアが生まれた

本機の開発が始まったのは2019年。パナソニックのコードレススティック掃除機の共通コンセプトは「ラクに使えて、しっかりキレイ」で、これは掃除機の使い勝手の良さと吸引力の強さを兼ね備えるという意味。デザイン担当の藤田和浩さんによると、新モデル開発に当たってはさらに「心まで軽くしたい」という目標があったそうです。

 

「掃除は長年嫌いな家事の1位2位に入ります。その『やりたくない』というハードルをできるだけ下げたい。それをデザインで実現できないかというのが開発のきっかけです。今回は掃除をしていない時間も含めて『使う人のストレスにならない』とはどういう掃除機なのか、ということをメインに考えました」(デザイン担当・藤田さん)

 

そのなかで、藤田さんたちがイメージしていたのは「箒(ほうき)」だそうです。

 

「箒みたいに軽くできないかという思いが昔からありました。できれば1本の棒にノズルがついているだけ、といったものを実現したいと思っていましたが、モーターも必要、ダストボックスも必要、と考えていくと普通の掃除機になる。『棒にするにはどうしたらいいか』というのが長年の課題でした」(デザイン担当・藤田さん)

↑クリーンドック(充電台)に収まっている姿はまさに1本の“棒”。マットな白のカラーリングは幅広いインテリアに溶け込みます

 

そんななか、デザインのアイデアを検討するミーティング中にちょっとした“奇跡”が起きます。「箒のような掃除機」というテーマからいったん離れ、「どんな掃除機が使いやすいか」をブレインストーミングしていたとき、デザイン部の若手社員がふと「充電台にダストボックスを持っていったらどうなりますか?」と聞いてきました。彼は日頃からゴミ捨ての際、ホコリが舞うのがとにかくイヤで、それをなくせないかと思っていたそうです。

 

「『これはひょっとしたら使えるぞ』と思いました。ダストボックスがなくなれば、本体を“棒”に近づけることができる。充電台は少々大きくても、ゴミ捨ての手間やホコリが舞う不便が解消できるならいいじゃないか! ということで、その2つをセットにし、弊社のデザインセンターで毎年行う『先行デザイン提案』の場で発表しました」(デザイン担当・藤田さん)

↑充電台(クリーンドック)の紙パックにゴミを溜めるしくみ

 

このアイデアが社内で大きな反響を呼び、従来の開発では「このデザインだと既存のパーツをどう配置するか」というパーツ優先の流れになるところを、今回は「棒状のデザインを実現するため、各部品の小型化をどう進めるか」という、デザイン優先の流れになったそうです。つまり、アイデア優先のコンセプトモデルが、商品化に向けて本格的に動き出したということ。その高いハードルに対し、技術チームも静かに燃えていたようです。

 

「最初のイメージモデルを開発スタッフに紹介した3、4か月後のこと。事業部に行ったら、すでに技術試作ができていたんです。そのとき『あ、技術部も本気なんだ!』と感じて、とても感動したのを覚えています。試作品を囲んでワイワイしゃべる時間は楽しかったですね。いいものができるぞ! という高揚感がありました」(デザイン担当・藤田さん)

 

本体のゴミをクリーンドックにうまく移動できない!

こうしてスタートした本機の商品開発。なにしろ初めての試みばかり。クリーナー技術部の堀部 勇さんも「こんなに細い本体の中にどうやって部品を入れるのか……何度も何度も試行錯誤しました」と語ります。

 

「今回はモーターも新しく製作し、電池も小型化しました。しかも弊社のモットーは『ラクに使えて、しっかりキレイ』ということで、『吸引力』にこだわりがあります。その絶対条件を守りながら小型化しなければならない。一度積み上げては壊し、また積み上げては壊し……を繰り返し、ムダな部分を省いて製品を作っていきました。プロトタイプは少なくとも数十個は作っていますね」(技術部・堀部さん)

 

特に難しかったのは掃除機で取ったゴミをクリーンドック(充電台)にどうやって移送するか。吸引力の強いキャニスター掃除機のモーターをクリーンドックに搭載することは決まりましたが、試作機を作るとモーター吸引力を上げても本体のゴミを十分に移送できなかったのです。

 

「これを解決するには、3つのポイントがありました。ひとつはクリーンドックの吸引に強弱をつけること。一度吸引をかけただけだとどんなに吸引力が強くてもフィルターに引っかかるゴミがあります。そこで釣り針の“根がかり”を外すときに一度引っ張る力を緩めて引っかかりを取りやすくするように、吸引力を一度弱めてからまた強くする『2ステップ吸引』を採用しました。2つめは本体のノズルから空気が入り、クリーンドックの吸引力が落ちる問題を解決するため、収納時にノズルが90度の状態になると風が通らない機構を開発したこと。3つめは、本体内のフィルターを、プリーツフィルターからゴミ離れが良いコップ型のフィルターに変えたことです」(技術部・堀部さん)

↑ノズルの角度が90度になると、ノズル側からは風が通らない仕様に。つまり、収納時は風が通らない状態になります

 

↑従来型のヒダのあるプリーツフィルターではなく、ゴミ離れがいいコップ型のフィルターを採用

 

本体重量よりも手元を軽くすることにこだわった

一方で、ダストボックスの分離で掃除機本体のデザインの自由度も一気に上がりました。本機では装飾的な要素をなくし、使わないときは一切掃除機に見えないようにしたそうです。

 

「今回の商品は短時間でサッと掃除することにフォーカスし、ハンドルは握りやすさに配慮しながら掃除機本体の凹凸も最小限にしました。クリーンドックも前から見たときにできるだけ薄く見えるようレイアウト。本体をいかに簡単に、本当に“置くだけ”のイメージで充電台に戻せるかにも注力しています」(デザイン担当・藤田さん)

↑スリムなクリーンドック

 

本機の重さは1.5kg。他社ではより軽いモデルも登場していますが、これらを超える軽さを追求するより、重視した点があったそうです。

 

「『ラクに使えてしっかりキレイ』が我々の目指す掃除機。特に『しっかりキレイ』の部分、つまり、吸引力やノズルの性能にこだわり続けているため、これを担保できる性能を込めた結果、この重さになりました。一方で、ユーザーが実際に感じる「軽さ」は、すなわち『手元にかかる負担』です。つまり、本体全部を軽くしなくても、手元を軽くすれば掃除はラクになる。ということで、なんとかペットボトルより軽くしたい! と思い、手元重量0.45kgを実現しました」(技術部・堀部さん)

↑掃除機自体が軽量なのに加え、主要パーツがすべて掃除機の下部に集中することで下重心に。手元にかかる負担がより軽くなり、まさに箒を使うような軽快感で掃除機がけができます

 

本体をクリーンドックに装着するシーンにもこだわりが

さらに、本体をクリーンドックから外すときやクリーンドックに戻すときの装着感にもこだわったとか。ノズルをどの方向から入れてもキレイに装着できるよう、ノズルが入る斜面の角度を工夫したうえで、密かにノズルが外れないための突起も設けられています。

 

「当初、技術部からは『ノズルを完全にホールドしたい』といろいろな突起やフックの提案をされたのですが、それはやめたい、と伝えました。デザイン部からは、極力何もなくして『本体を戻すだけで良い』とわかるようにしてください! とお願いしたんです」(デザイン担当・藤田さん)

 

「今回は、掃除機を収納する向きを変えたのも大きなこだわり。従来はスティック掃除機を充電台にセットするとき、一度掃除機の向きをユーザー側に向けるひと手間がありました。しかし本機は掃除した向きのまま、ノズルをスライドさせるだけでクリーンドックにセットでき、掃除を始めるときも、ドックから外してそのまま掃除できる。着脱のときに手元にかかる負荷もかなり少なくなっています」(技術部・堀部さん)

↑掃除が終わったら、そのままヘッドをクリーンドックにスライドさせます。真正面からだけではなく、多少斜めからスライドさせてもOK

 

↑ワンタッチでクリーンドックにピタリとハマります。掃除を始めるのもカンタン

 

「ナノイーX」と「からまないブラシ」も搭載

メンテナンスのしやすさにもこだわりが。本体をクリーンドックに戻すと、1日あたり約4時間、微粒子イオン「ナノイーX」が放出され、紙パック内に集めたゴミを除菌・脱臭。紙パック内でのニオイの発生を抑制します。掃除後のゴミは紙パック内に約1か月留まるので、特にペットユーザーには大いに役立ちます。

↑クリーンドックの天面には「ナノイーX」のロゴが

 

さらに本機に搭載の「からまないブラシ」は、その名の通り毛がからみにくく、面倒なブラシの毛がらみ除去がほとんど不要。2020年発売のパワーコードレスから採用され、大好評を得ている技術です。今回、本機への「からなまいブラシ」の搭載にあたって、最も苦労したのはブラシの小型化。ノズルはブラシの角度や内部の形状を少し変えただけで空気の流れが変わり、十分な吸引力を得られなくなるそうです。

 

「実は今回の『からまないブラシ』は円錐型ブラシの角度はほとんど変えていません。変わったのはブラシの直径で、径を小さくしたことでゴミが取りにくくなる問題をどう解消するかが課題でした。個人的にも『からまないブラシ』のノズルを少しでも軽くしたいと考えていたところ。ノズルの構成そのものを見直してリメイクし、なんとか課題をクリアできたのは本当に良かったです」(技術部・堀部さん)

↑「からまないブラシ」は長さもブラシの径も小型化

 

↑ノズルの横幅は21.3㎝とコンパクト。取り回しがラクになり、汚れを見つけてサッと掃除するのには最適です

 

「従来のような塗装や加飾は一切やめよう」と最初から決めていた

↑余計な線や突起を配し、流麗なデザインを実現。表面にはシボ(凹凸)加工を施してマットな質感に

 

まさに1本の棒のようなシンプルなデザインでどんな部屋にも圧迫感なく置ける本機。その“部屋なじみの良さ”に寄与しているのがマットな質感と白のカラーリングです。

 

「本機では、従来のスティック掃除機のような塗装や加飾は一切やめようと最初から決めていました。本当に棒のようなシンプルな外観を目指していたので、開発現場では本機のことを『棒』と呼んでいましたね(笑)。色に関しても、シャンパンゴールドや赤ではなく、白ベースで考えましょう、と。質感に関しては、インテリアの中に置いて違和感がないマットな質感に仕上げています」(デザイン担当・藤田さん)

 

しかし、デザインにこだわるあまり、開発の過程では技術部への注文がどうしても多くなってしまったようです。

 

「デザイン部と技術部のやりとりは3D CAD(3次元コンピュータ支援設計)で行ないますが、ほんの少し内側の面を調整するだけでも何度もやりとりしました。技術部が作ってくれた3Dデータに対して『この線を一本減らしてほしい』『この穴を移動してほしい』 というような要求を投げ返すと、また条件が変わるので、技術部がそれを基に試験機を作って問題がないかを検証する。そんな途方もないステップを繰り返す中で、もちろん何度も衝突もありました。しかし、『使う人のストレスにならない掃除機を実現する』という目標に向かって、開発に携わる全員が思いを一つにしながら開発を推進できたことが大きかったと思います」(デザイン担当・藤田さん)

 

インタビューを通し、改めて「特別な存在」だと知った

こうして若手社員の何気ないひと言から始まったMC-NS10Kは、約2年の試行錯誤の日々を経てついに完成。2021年の10月、商品として世に送り出されることになりました。アイデア優先の、いわばコンセプトモデルをパナソニックが本気で商品化したという点、開発過程で「デザインを実現するために、パーツそのものを開発する」というモノづくりの醍醐味を経ている点で、本機がいかに特別な存在であるかがうかがえます。

 

また、本機は冒頭で藤田さんが語った「掃除のハードルをできるだけ下げたい。サッと掃除できる、使う人のストレスにならない掃除機を作りたい」という思いが実現したもの。デザイナーが突き詰め、技術者が形にした「掃除の理想形」のひとつでもあるわけです。なるほど、今回のインタビューで開発の裏側を知り、なぜここまでトガった製品ができたのか、大いに納得ができました。これは掃除機と掃除の歴史を変えるかも……そんな予感すら抱かせる、ワクワクする製品だと感じました。

“自動ちりとり”で掃除習慣が変わる!国内初の新発想モデル セパレート型コードレス掃除機「MC-NS10K」

パナソニックから新発想のコードレススティック掃除機が登場! ダストボックスを充電台に内蔵し、本体のゴミ捨ての煩わしさを解消する便利モデルだ。

 

【今回紹介する商品】

国内初の新発想モデル「セパレート型コードレススティック掃除機 パワーコードレス MC-NS10K

 

パナソニック
セパレート型コードレス掃除機
パワーコードレス
MC-NS10K

オープン価格 10月25日発売

ダストボックスを本体から分離した国内初のスティック掃除機。吸い込んだゴミをクリーンドック(充電台)で自動収集し、ゴミ捨ての負担を大幅軽減する。また、クリーンドックからの本体の取り出しもスムーズで、思い立ったときに気軽に掃除できる。

SPEC●集じん容積:スティック本体0.05ℓ/クリーンドック0.8ℓ●運転時間:HIGH約6分/AUTO約10〜15分●充電時間:約3時間●サイズ/質量(スティック本体):W213×H1030×D130㎜/1.5㎏

 

私が解説します!

本誌家電担当
青木宏彰

家電コーディネーター資格を保持。掃除機の検証企画も数多く手掛け、各メーカーの動向に精通する。

掃除ストレスに真摯に対応し新たな掃除スタイルを提示

本機は、スティック本体に少量のゴミを溜めるケースを装備。掃除後に充電ドックに戻すたびに、ゴミが紙パックに移送される。これはまさに“自動ちりとり”!! ゴミ捨てが月に1回で済むのはありがたい。そして、ハンドルも細くて握りやすく操作もスムーズ。ほうきライクに使える。「からまないブラシ」採用で、ブラシの手入れの面倒が軽減できるのもうれしい。

本体とダストボックスを分離し、掃除前/中/後のストレスから我々をセパレート。掃除スタイルの“未来”を感じさせる意欲作だ!!

 

【POINT01 クリーンドック】

本体内のゴミを自動収集しゴミ捨ての面倒を減らす!

掃除後に本体内のゴミをクリーンドックが自動収集。本体のフィルターケースが毎回キレイになるので吸引力も低下しづらい。「掃除後のゴミ捨ては面倒だし、ゴミに触れるのはイヤなもの。そのストレスがなくなり超快適です!!」(青木)

↑スティック本体をクリーンドックに戻すと、ドックのモーターが起動。本体モーターの約2倍の吸引力で、本体内のゴミを逃さず回収する

 

↑クリーンドックは紙パック式。ゴミに触れずにそのまま捨てられ、ホコリも舞い上がらない。紙パックの交換目安は約1か月に1回だ

 

↑「ナノイーX」デバイスを搭載。紙パックに集めたゴミを除菌・脱臭する。ペットの毛などの気になるニオイも脱臭してくれる

【POINT02 からまないブラシ】

ブラシに毛がからみにくくお手入れがめっちゃラク!

「パワーコードレス」シリーズでお馴染みの「からまないブラシ」を採用。2本の円すい形ブラシが捕集した毛は、径の細い中央部に移動しつつブラシからスルリと解けて吸引される。「髪の毛やペットの毛がからみにくく手入れがラクです」(青木)

↑からまった毛を取るためにブラシを外してハサミで毛を切って……といった手間がほぼ不要。髪の長い人やペットのいる家庭にオススメ

【POINT03 スリムなハンドル&デザイン】

手元にかかる重量約0.45㎏で掃除前・掃除中の負担も軽く!!

標準質量1.5㎏と軽いうえに重心が下にあるため、手元重量はわずか約0.45㎏。ハンドルもスリムで握りやすく、フロアワイパーのようにスイスイと操作可能だ。「本体をクリーンドックから持ち上げずに手前に引くだけでスムーズに取り出せる。よく考えられています」(青木)

↑ハンドルを外し、ヘッドを隙間ノズルに付け替えればハンディクリーナーとして使える。家具のすき間などにも対応しやすい

 

部屋に出しておく→すぐに使える!!  機能美を極めたスリムデザインが秀逸

本体のヘッド幅を213mmに抑え、クリーンドックの幅もスリム化。部屋に出しておくことを前提として、圧迫感のない設計となっている。「マットな質感も上品で、まるでオブジェのように部屋に馴染んでくれる。“掃除機っぽさ”のなさが実に好印象です!!」(青木)

<Interview>

●デザイン担当


パナソニック
デザインセンター
藤田和浩さん

ダストボックスを充電台に移し“心まで軽くなる掃除機”を実現

デザインテーマは“心まで軽くなる掃除機”。「掃除が面倒」という心情にまでアプローチしたら掃除機はどう変わるか考えました。イメージしたのは“ほうき”のような棒状。でも、一般的な掃除機にはダストボックスが付くため細い棒状にするのは困難でした。そんなとき若手社員がふと「ダストボックスを充電台に移せないか」と発案。設置時は掃除を意識させず操作も軽快、ゴミ捨ては月に1回で済む、ストレスの少ない掃除機が誕生したのです。

 

●技術担当


パナソニック
クリーナー技術部
主任技師
堀部 勇さん

緩急ある吸引とフィルター形状の変更でスティック本体のゴミを残さず回収

クリーンドックの開発では、ゴミをいかに本体に残さず移送するかにこだわりました。まず、ゴミ収集時のフィルターへのゴミの引っかかりを解決するため、一度吸引を緩めて引っかかりを外し、再び強力吸引する方式を採用。また、吸引時にノズルから風が入ってフィルターへの吸引力が弱くなるので、ノズルの角度が90度の状態では風が通らない機構にしました。フィルターも溝にゴミが詰まりがちなプリーツフィルターでなく、コップ型フィルターを採用しています。

 

1か月レビューで判明! パナソニック・最新ドルツで得られる「生活を一変させる6つの気持ちよさ」

マスク生活が続いたことで、口内環境が気になる……という方も多いのではないでしょうか? マスク内に空気がこもって「私の口臭大丈夫かな?」と気になったり、オンライン越しに映る自分の歯が気になったり。コロナ禍を通じて口内環境を考える機会が増えたように感じます。

 

音波振動ハブラシ ドルツは「気持ちいい」から「歯磨きしたい!」

そんなとき、「パナソニック『音波振動ハブラシ ドルツ』の最新モデルを1か月使ってみませんか?」とのお話しが。元々他社の電動歯ブラシを使っていた私は、正直、「あまり変わらないんじゃ……」と思っていたのですが、使い始めて驚きました。え、気持ち良さが全然違うじゃん! 毎日の歯磨きが快適すぎて「歯磨きしたい!」と以前よりも、積極的に歯磨きに取り組んでいる私がいるではありませんか。具体的にどんな点が「キモチィ!」だったのか、6つのポイントを挙げてご紹介していきましょう!

↑パナソニックの音波振動ハブラシ「ドルツ」(EW-DT52)

 

【その1】“神がかったボウリング”みたいな爽快感が気持ちいい!

ボウリングでストライクが決まると、スカッとしますよね。スパーン! スパーン! とピンが華麗に倒されていく様は、見ているだけで「カ・イ・カ・ン」です。 ドルツで歯磨きした感触を例えるなら、そんな感じ。

ドルツ付属の「極細毛ブラシ」の毛先の細さは何と約0.02mm! 自分の髪の毛よりも細い……。ドルツで歯磨きすると、左の奥歯、右の奥歯、前歯の裏側と、表からは見えない歯周ポケットの裏側にまで極細毛が入り込み、歯垢をかき出してくれるのが感触でわかります。

↑ 毛先の細さ約0.02mmの「極細毛ブラシ」。必要以上に歯周ポケットに入り込まないよう、毛先に3mmの段差をつけてくれている優しさもニクい!

 

さらに、ドルツの細い毛先を動かすのは、独自開発された「W音波振動」。歯科医師が推奨する「ヨコ磨き」と、立体的なアプローチができる「タタキ磨き」でパワフルに歯垢をかき出してくれます。このW音波振動の振動数は、ヨコ磨きで3万1000ブラシストローク/分、タタキ磨きで1万2000ブラシストローク/分という、人力では絶対不可能なスピード。かる〜い力で、手磨きとの圧倒的な差を感じさせてくれるのです。

 

この「極細毛ブラシ」と「W音波振動」でスカッと汚れを一掃する爽快感は、まるで目をつぶってかる~く投げているだけなのに、次々とストライクが決まっちゃう……そんな神がかったボウリングのよう!

↑「W音波振動」のイメージ。歯周ポケットの汚れをかき出す「ヨコ磨き」と歯間部の汚れに立体的にアプローチする「タタキ磨き」の相乗効果がスゴイ!

 

ちなみに、私はドルツを使い始めてから「これ、歯磨き粉いらないよね?」と思い、ほぼ使わなくなりました。それは、歯磨き粉をまったくつけなくても変わらぬ爽快感が得られるから! 今までは、歯磨き粉に含まれるミント成分にまやかしの爽快感を感じていただけかも……。本当のスッキリ感は、やっぱり「極細毛ブラシ」と「W音波振動」のコンビじゃなきゃね。力を入れていないのに、しっかり汚れが取れていく……この爽快感はやみつきです!

 

その2】まるで高級ホテルのポーター……スマートでスムーズな使い心地が気持ちいい!

ドルツを知ると、これだけのすごい技術が集結した電動歯ブラシなので、ゴツそう……、重たそう……、持った時の振動が強そう……と、ちょっぴり心配になる部分もありますよね? でも、どうかご安心ください! ドルツは高級ホテルのポーター並みにスマートでスムーズな使い心地なのです。

 

今まで使っていた電動歯ブラシは、私の手には太く感じていたので握るように持っていたのですが、ドルツは手磨きの歯ブラシを使う時のようなペン持ちでも使える細さ&軽さ。細くても手に伝わってくる振動が抑えられているので、ブーブーという振動が気になることもありません。

↑従来モデルのブラシ(左)は先端部分が5mm、ネック部分が7.3mmなのに対し、リニューアルされた新ブラシ(右)は先端部分が3.2mm、ネック部分が4.2mmと大幅に薄くなりました

 

また付属のブラシも、新モデルでリニューアル。上の写真の通り、ヘッドはもちろんネック部分まで薄くなりました。新旧を磨き比べてみたところ、旧ブラシは歯に当たってブブブ! と振動が伝わることもあったのですが、新ブラシはヘッドが薄いぶん、奥歯の奥までブラシが届きます。さらに、ネック部分が細くなったことで口内での動きは極めてスムーズ。その動きを例えるなら、制服が良く似合う、高級ホテルのポーターそのもの。さりげなく私の荷物を取り、私をリードしてサッと扉を開けて待っている……その心地よく滑らかな所作、大好きです!

 

その3】付属ブラシに見る、ベテラン執事のような気遣いが気持ちいい!

ほめすぎでしょ! と思っているかもしれませんが、まだまだあります。ドルツには4つのブラシが付属しているのですが、このブラシがどれも優秀なのです!

↑ドルツの付属ブラシ。左から、「極細毛ポイント磨きブラシ」「クリーン&ホワイトブラシ」「極細毛ブラシ(コンパクト)」「極細毛ブラシ(ラージ)」

 

私がメインで使っていたのは「極細毛ブラシ(コンパクト)」でしたが、その日に応じて追加でブラシを使い分けていました。これだけブラシが選べると、歯磨き専用のベテラン執事がいるような気持ちになってくるんです。

 

私「じいや、今日はどんなブラシがいいかしら?」

 

ドルツ「お嬢さま、本日は歯に詰まりがちな焼肉を召し上がりましたね。口臭予防のためにも『極細毛ポイント磨きブラシ』で歯の隙間をケアされては?」

 

私「いいわね。お願いしようかしら」

 

ドルツ「かしこまりました。こちらをどうぞ……ブイ〜〜〜ン」

 

私「じいや、今日はどんなブラシがいいかしら?」

 

ドルツ「本日はコーヒーをたくさん召し上がられたようなので、着色汚れケアに『クリーン&ホワイトブラシ』はいかがですか?」

 

私「さすが、わかってるわね。よろしくてよ」

 

ドルツ「仰せの通りに、お嬢さま。……ブイ〜〜〜ン」

 

念のために補足しますが、あくまで脳内のイメージです。実際には私の手でブラシを差し込みますし、会話もできませんよ!(笑)

↑ 歯の模型を使ったイメージ。「極細毛ポイント磨きブラシ」は、歯間や歯周ポケットの汚れを集中的にケアできます

 

その4】 専用アプリで味わう「正しくハマった」感覚が気持ちいい!

完全に正しくできた! と自覚できたとき、すごく気持ちが良いですよね。たとえば、ジグソーパズルのピースが「ここ!」という場所にピタッとはまったとき、ゾクゾクしてしまうのは私だけ? 歯磨きも同様、完全に正しく磨けた! と自覚があるのとないのとでは、気持ち良さが全然違います。そんな快感に貢献するのが、ドルツの公式アプリ(※Bluetooth搭載機種のみ対応)です。

 

アプリを使うと、画面の上部で「今磨くべき場所」を指示してくれて、下部では内側のスマホカメラの画面が表示される仕組み。これにより、ドルツ本体の電源をつけてから2分間、磨き方のガイドを見ながら自分の磨き加減をチェックすることができるのです!

↑上の画面に表示される動画に従って歯ブラシを動かせば、あっという間に歯磨きが完了!

 

これだと同じところしか磨けていなかった! なんてこともなく、アプリの通りに磨いていけるのであっという間! 「あれ? もう2分?」と最初のうちは驚いてしまいました。また強く押しすぎている時には「押しつけすぎです」とピンク色にアラートがついてお知らせしてくれるので、ついつい力を入れてしまう私にはうれしいところ。

 

アプリにはカレンダーも搭載され、自分の磨いた時間や磨きの強さをチェックすることができます。先述のジグソーパズルの例でいえば、「毎日の歯磨き」という名のピースをはめていくうちに、パズルの全貌(自分の歯磨きの傾向)が浮かび上がってくるような……そんな喜びもあります。こうして歯磨きが「見える化」されると、歯磨きがどんどん楽しくなりますよね。

↑ アプリにはカレンダーも搭載されていて、自分の歯磨きをチェックすることができます

 

特に「初めて電動歯ブラシを使う」「正しく磨く習慣をつけたい」「力加減がわからない」という人にオススメ。アプリ内では、各部位ごとの磨き方解説も動画で見ることができるので、お子さんの歯磨き習慣をつけるのにも最適です。家族みんなで、気持ちよく歯磨き習慣が作れそうですね。

 

その5】自慢したくなるデザインが気持ちいい!

続いてご紹介するのが、インテリアになじむ気持ちのいいデザイン。スタイリッシュでシャープなフォルム、落ち着いた質感、スタンドは本体底面が触れない独自のフロート形状……どれをとっても美しい! スタンドと充電器は兼用かつコードレスで置いておくこともできるので、洗面台はスッキリ。実に絵になります。う~ん、これは洗面台だけに置いておくのはもったいない。できることなら、常に玄関に置いておきたい……歯ブラシだけど。見せびらかしたい! 自慢したい! あふれんばかりのこの気持ち……例えるなら高級ブランドの婚約指輪。わざと目立つように見せて「あら、バレちゃったー?」なんて言ってみたい。もちろん実際にそんな経験はありませんが、ドルツの美しさはそんな気持ちをかきたてます。

↑フロート形状のスタンドはお手入れもラクラク。1時間の充電で約22日(約90分※)磨けるほか、2分間の充電で1回(約2分間)磨けるクイックチャージも魅力です  ※フル充電時。日数は1日2回、各2分間使用した場合。使用条件により、使用時間は異なります

 

【その6】歯科検診で褒められて気持ちいい!

ドルツを使い初めて5日後くらいに歯医者さんに行ったところ、「磨きはバッチリ」とのこと。やったー! しっかり磨けているという、自信にもなりました。そして歯医者さんで歯をクリーニングした帰りの歯の状態を、ドルツでキープできている気がする! 特に下の前歯の裏側。歯並びが悪い部分なので、いつも歯石がたまってしまうのですが、クリーニングから半月以上経ってもまだツルツル! 鏡で自分の歯を見るのが楽しくなってきました。早く次回の歯科検診に行って褒められたいです!(笑)

 

ちなみに、いつでも歯医者さん帰りのような歯を維持できているからか、以前より「口臭大丈夫かな?」と感じることも少なくなりました。こうして実際に使ってみると、ドルツ、やっぱりイイですね! 機能も使い勝手も見た目も、すべてが気持ちいいから、歯磨きが楽しくなりました。マスク生活が続いて隠れがちな口元ですが、マスクを取って笑顔で話せるその日まで、これからもドルツでしっかりとケアしたいと思います!

 

 

おまけ】ジェットウォッシャー ドルツも気持ちいい!

電動歯ブラシの「音波振動ハブラシ ドルツ EW-DT52」だけでも十分にスッキリできるのですが、もっと気持ちよくなりたい欲張りさんには、「ジェットウォッシャー ドルツ EW-DJ41」もオススメ! こちらは歯ブラシでは取りきれない歯間や歯周ポケットの汚れを、勢いのある水流で洗浄できるアイテムです。

その特徴は、防水・コンパクトで携帯しやすく、手が小さい人でも使いやすいところ。水流はお好みで4段階に調整でき、最大レベル4はもう「口の中がウォータースライダーか!」というくらいの威力があります。歯列矯正をされている方や、歯並びに悩んでいる人にとっては重宝するアイテムなはず! 歯磨きでは届かない隙間にまで水量が届き、歯医者さんに行った後のようなさっぱり感を自宅で味わえます。

 

使い始めてから家族で愛用していますが、とにかく水流に勢いがあるので、お風呂場で使うのが我が家の決まりになりました(笑)。お風呂場なら、水飛びも気にせず使えるのでオススメですよ。ぜひドルツと併用して、さらにツルツルの歯を目指しましょう!

撮影/福永仲秋(ANZ)

もっと洗濯を楽しもう! パナソニック×花王の「#センタク」プロジェクト始動!

家事のなかでも、つい面倒だと感じてしまいがちな「お洗濯」ですが、そんな洗濯を楽しいものにしようと、10月19日が「洗濯を楽しむ日」として制定されました。

 

この「#センタク」プロジェクトを推進するのは、大手家電メーカーのパナソニックと、日用品最大手の花王の2社。『「#センタク」洗濯は未来への選択だと思う』というメッセージを掲げ、洗濯に役立つ情報を発信するとともに、洗濯を積極的に楽しむ啓発活動を行っていくとしています。

 

また、人気バンド[Alexandros] が書き下ろした新曲を起用し、作詞・作曲をつとめた川上洋平さんが出演する「#センタク」CMも公開。川上さんは、曲に込めた想いについて以下のようにコメントを寄せています。

↑CMに出演する[Alexandros] の川上洋平さん

川上さん:洗濯のCM楽曲って聞くと、なんとなく爽やかで明るくて、朗らかで…パッと思いつくのはそういったものだったんですが、でも洗濯というものをもう少し深く考えたときに、洗濯は“つつましさ”だったり、昨日まで今日までの自分を洗い流して明日新しく生まれ変わるという“尊い行為”だなと気づきました。毎日やってることだし、すごい大事なことだよねって、気づかせてくれるようなものにしたいなと。

なので、今回の曲はありきたりなものじゃなく、そういった洗濯の大切さを感じられる少しドキッとするような音色入れてリフレインで続いて行くような曲構成が頭の中に浮かびました。淡々としてるけど、でもそこにはちゃんと深みがあって…そんなメロディーになっています。

 

洗濯をポジティブなものとして発信したい

同プロジェクトの旗振り役を務めるパナソニック ランドリークリーナー事業部 課長の國司有香さんは、10月19日を記念日に登録しようと思ったきっかけについて、「家事は毎日しなければいけないものとして楽しんでいない人が多いので、家事に対する意識を変えるきっかけを作りたいとい漠然とした思いが以前からありました。そんなとき、書類の日付の1019がセンタクに見えたんですね。それで10月19日を洗濯に関連する日にしたいと思ったんですけど、洗濯機の日などはすでにあったので、いろいろと相談した結果『洗濯を楽しむ日』にしようということになりました」と経緯を説明してくれました。

↑花王ファブリックケア事業部 ブランドマネージャーの原岡理映さん(左)と、パナソニック ランドリークリーナー事業部 課長の國司有香さん(右)

 

また、花王ファブリックケア事業部 ブランドマネージャーの原岡理映さんは、「洗濯を楽しむというメッセージは花王も求め続けてきたことだったので、そのメッセージに共感しプロジェクトに参加させて頂くことになりました」と、パナソニックの発案するプロジェクトに参加することになった経緯を語ってくれました。

 

では、この「洗濯を楽しむ日」は具体的にどう過ごせばいいのでしょうか? パナソニックの國司さんは、「洗濯が嫌いな方もいると思うので、無理に好きになってほしいということはありません。ただ、今まで試したことのない洗い方やアイテムを使ってみると、新しい発見があるかもしれません。例えば、次に買い替える時に、乾燥機能付きのドラム式洗濯機にしてみたら、洗濯にかかる手間がグッと減って洗濯がラクになったりしますよ」とコメント。花王の原岡さんは、「普段なかなか洗わないもの、例えばぬいぐるみなどを洗ってみるのもいいかもしれませんね」と語っていました。

 

プロジェクトの今後について原岡さんは、「パナソニックさんは家電、花王は日用品を扱う会社なので、暮らしをどう彩っていくのか、という目線は一緒。協力してできることはまだまだ多いと思います」と、さらなるコラボレーションの可能性についても言及していました。

 

生活をする上で避けて通れない日々の洗濯は、ついついネガティブに捉えがちになってしまいますが、どうすれば楽しめるようになるのか少しだけでも考えてみるきっかけとして、10月19日の「洗濯を楽しむ日」を考えてみてもいいかもしれません。

 

『「#センタク」プロジェクト』特設サイト:https://panasonic.jp/wash/sentaku.html

ツラい歩道橋の登りもラクに進めるモードを搭載! パナソニック「ビビ・L・押し歩き」の決まり手は押し歩き

“いま”爆売れ中のパナソニックの電動アシスト自転車「ビビ・L・押し歩き」。そのヒットの背景を本誌編集部・乗り物担当の上岡が解説します!! 歩道橋や駐輪場のスロープでも押し歩きがラクラクです。

※こちらの記事は「GetNavi」 2021年10月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

重い電動アシスト自転車をモーターがちょっとアシスト

【電動アシスト自転車】2021年7月発売

パナソニック

ビビ・L・押し歩き

12万9000円(税込)

押し歩き時の際にかかる負荷を軽減する押し歩きモードを搭載。2019年に施行された改正道路交通法に定められた、歩行補助車等が歩行者とみなされる条件を、サドル傾斜やスピードなど、4つのセンサーによる制御で満たしている。

 

本誌乗り物担当

上岡 篤

スポーツタイプの電動アシスト自転車を1年前に購入。近場なら買い物やレジャーすべてで自転車の生活を送る。

4つのセンサーを駆使して歩行者としての条件をクリア

伸張を続ける電動アシスト自転車だが、ネックは重さが生み出す押し歩き時の負担。それを減らすのがビビ・L・押し歩きだ。

 

「4つのセンサーを搭載して改正道路交通法に基づく『歩行者』の条件をクリアしています。また、スイッチを押している間だけ押し歩きモードになるなど、安全面もしっかり考慮されています」(上岡)

 

高齢者の運転免許自主返納後の移動手段としても注目されている電動アシスト自転車。ビビ・Lで初採用したのは、高齢者の利用が多い軽量モデルなのがその理由だ。

 

↑押し歩き専用の手元スイッチを搭載。ボタンを押している間のみ押し歩きモードが働く安全機構だ

 

↑乗車時にサドルを下げると押し歩きモードが解除され、ペダルをこいだ時にモーターのアシストが働く(左)。降車時はサドル下のレバーを上げ、サドルを引き上げると押し歩きモードに(右)

 

【トレンドのツボ】電アシ市場は拡大しシェアサイクルでの利用も増加

コロナ禍で人気の自転車。電動アシスト自転車も販売台数を伸ばし、前年比117.3%に伸長(サイクルベースあさひ調べ)。シェアサイクルでの利用体験も販売増につながっている。

 

 

【フォトギャラリー(画像をタップすると拡大表示されます)】

 

「食材買い忘れデバイス」の意外な効能を発見!パナソニック「ストックマネージャー」&カゴメ「野菜生活100」3週間レポート

パナソニックの「ストックマネージャー」をご存知だろうか? これは専用スマホアプリと連動して使うIoTサービスで、登録した食材を重量検知プレートというデバイスの上に載せると、アプリ上から個数や重さが見られるというもの。一言でいえば、食材の買い忘れ防止や冷蔵庫内の在庫管理ができるアイテムだ。

↑左の白い板状のデバイスが重量検知プレート。右の画面はパナソニックの専用スマホアプリ「キッチンポケット」

 

このデバイス、私、ヤマダ家でもすでに半年以上使っていて、正直、使い勝手がいい。例えば我が家では、私が卵かけご飯好き、妻が納豆の卵黄乗せが好き、娘がパンケーキ作り好きと、卵の消費が激しいのだが不規則。「卵あったっけ?論争」が起こり、買い忘れと重複買いが多発する。かぶって買ってしまった日には、卵コーナーから卵があふれ、行き場のない卵たちが庫内を占拠し冷蔵庫がカオスに。というのはやや大袈裟だが、ストックマネージャーを導入してからはそういったことが激減。

 

しかも使っていくと、本機は単なる「食材買い忘れデバイス」としてだけでない魅力があることがわかってきた。家族のヘルスケアを考える面でも効果的だったのだ。

 

本記事では、「なぜヘルスケアとの相性が良いのか?」「カゴメ野菜生活100を使ったストックマネージャー活用術」をお届けしながら、生活や数値の変化をレポートしていこう。

ストックマネージャーと野菜生活100で、家族との会話が増えた、栄養の話をするようになった。「なぜ?」を紹介

 

【改めて今回活用する商品】

パナソニック

ストックマネージャー

重量検知プレート NY-PZE1

「重量検知プレート」(下写真)とスマホアプリ「キッチンポケット」との連携で、食材管理をサポートするデバイス。牛乳、ヨーグルト、納豆といった日々使う食材をアプリ上で登録して使用すれば、個数や容量をアプリ上で確認できる。また、利用期限が近づいたら通知する機能や、ストックが減ったら教えてくれる機能などアラートも充実。重量検知プレートの使用可能環境は1~39℃なので、冷蔵庫だけでなく、キッチンまわりに置いてお米の残量管理などにも使える。

ストックマネージャーのディテールをギャラリー形式で紹介(画像をタップすると説明が表示されます)

ストックマネージャーで使える食材の例】

 

今回、パナソニックとカゴメが共同で「野菜をとろう4週間チャレンジ」を9月29日から実施しており、このチャレンジに乗っかる形で、我が家でも新たなヘルスケア生活をスタート。どのような変化が起こったか、3つに分けて紹介していく。

 

ストックマネージャーの意外な使い方で変わった3つの生活習慣

●やったこと:カゴメの野菜生活100を置いて毎日一本家族みんなで飲むようにした。

 

【その1】本数が減っているかいないかで、家族の活動状況がわかるようになった

↑「あ!今日まだ野菜生活100飲んでないな?はいよ!」という些細なコミュニケーションで家族の健康を気遣うことができる

 

我が家は共働き夫婦で、日中は別の空間で仕事をしており、ほぼ会話がない。今年に入ってから業務量が増えて夜遅くまでかかることが多く、会話の総量が昨年よりも減ってしまった。かつ、娘は今年受験生で自室に篭りがち。同じ屋根の下にいるのに、コミュニケーションが少ない状態に。

 

つまり、日常の共通項が少ないのだ。けれど、ストックマネージャーに野菜生活100を置いて毎日飲むというルール化をしたところ、会話のきっかけがとても多くなったのだ(些細なことだけど)。

 

娘が学校から帰ってくるタイミングで、「キッチンポケット」で野菜生活100の残量を確認しておいて、減っていなければテーブルの上に置いたり、冷蔵庫から取り出したりしてあげる。そのままダイニングテーブルに座って、今日あったことの会話がはじまる。夕方以降は塾で部屋から出てこないので、この夕方の時間帯の何気ないおしゃべりは貴重だ。

 

妻も同様。廊下に折り畳みデスクを展開してオフィス代わりにしている妻に持って行く。アプリ上で見て、すでに飲んでいる場合は、「今日はもう飲んだね」といった形で話しかける。それぞれ自分の時間軸で生活している人たちを結びつけてくれる役割を果たしてくれるのだ。

 

正直、ストックマネージャーの機能を最大限活かしているかというと微妙なところだが、同機の使い方の亜種としてこんなものもあるのではと思っている。

↑キッチンポケットでは重力検知プレートに乗っている食材や商品をアプリ上で確認できる。利用期限目安も表示されるため、フードロスを防ぐ効果もある

 

【その2】健康を気遣うアクションが生まれた

後述するが、カゴメでは手のひらで野菜摂取量を推定できる「ベジチェック」という法人向け機器を用意している。「野菜生活100」を飲んでどれだけ数字が変わるかをチェックする(※1)のが週末午後のルーティンである。

※1:今回、パナソニックとカゴメの共同企画「野菜をとろう4週間チャレンジ」の特別対応としてベジチェックを体験しています

 

私の数値が良いと娘がプンプンして、「パパ、深夜に一人で隠れて野菜めっちゃ食べてるでしょ。ヤバい奴だよ!」という謎の言いがかりが始まる。たわいもないコミュニケーションも楽しいのだが、本質的な会話も生まれてきて、「もっと野菜食べないとダメかぁ」(娘)と食生活を見直すというのも出てくるから面白い。さらには、「いくら野菜を食べても不規則な生活をしてたら、それはそれで悪影響じゃない?」(妻)など、食生活以外に目を向ける発言も。

 

「ちょっときれいすぎる会話しすぎ!」と思うかもしれないが、実際我が家であった話だ。ストックマネージャー+野菜生活100をきっかけに、健康へのアクションを起こそうという行動変容が生まれたのは良いことだと思っている。

 

【その3】冷やし忘れによるガッカリがなくなった

我が家のあるあるとして、飲み物はECで多めに注文してストックは十分あるけど、冷やし忘れが度々あり、いざ飲むときに冷えていないというのがある。水や炭酸ならまだ氷を入れれば解決するが、お酒でこれをやってしまった場合はしょぼん。

 

その点、ストックマネージャーは量が少なくなるとスマホに通知してくれるので、そういうことがなくなった。野菜生活100生活でも美味しい飲み物を美味しい状態で飲むという当たり前のことをサポートしてくれる。

 

で、実際どれぐらい数値は変わったの?

我が家では、「野菜をとろう4週間チャレンジ」の特別対応として、9月中旬からベジチェックを使った野菜摂取レベル・推定野菜摂取量をチェック。3週間経過した時点での家族の数値を紹介していこう。ベジチェックでは野菜摂取レベルをレベル0から12.0までの120段階で表示。

 

厚生労働省では1日あたりの野菜摂取量の目標値を350g(※2)と設定している。ベジチェックでは野菜摂取レベル7〜8をおおよそ野菜摂取量350gに相当するとしている(※3)。

※2:「厚生労働省 健康日本21」が推奨する1日の野菜摂取目標量を350gと設定
※3:ベジチェックの表示値はあくまでも目安とお考えください。ベジチェックは医療機器ではありません
9月12日
(スタート時)
9月19日 9月26日 10月3日
ヤマダ 6.5 6.1 6.2 6.6
5.9 6.2 6.1 6.5
5.2 5.2 5.6 6.2

結論から言うと、散々良さそうなエピソード言ってきたけど低い! 結構野菜を摂っているつもりだったけど、低い! カゴメの基準からするともう一歩!お恥ずかしい! ただし、野菜摂取量を増やしてからベジチェックの測定値に反映するまで2~4週間ほどかかるとのことで、今後のアップに期待している。

 

ちなみに9月26日ごろに、【その2】健康を気遣うアクションが生まれた話をしているので、改善の兆しが出てきている。今後のさらなる数値アップに期待だ。

 

さて、カゴメでは「野菜をとろう あと60g」というキャンペーンも実施中。これは、日本人の1人当たりの平均野菜摂取量は約290g(※4)で、60gの野菜が不足していることから、この不足分を補おうという取り組みで、レシピも豊富。残りの期間は、ストックマネージャー+野菜生活100から派生した生活も取り入れてみたいと思う。

※4:平成22年~令和元年国民健康・栄養調査(厚生労働省)での日本の1人当たりの平均野菜摂取量は約290g

 

まとめると、個人的には数値以上に生活習慣や家族との向き合い方が変わった点に価値を感じている。ストックマネージャーは様々な食材や商品を計測できるので、モニタリングすることで生活に変化をつけることが可能。ぜひ楽しんでほしい。

 

さて、今回はヤマダ家の「ストックマネージャー+野菜生活100」をお届けしたが、もう1本記事をお届けしたいと考えている。次回は、

 

・残りの期間でヤマダ家の野菜摂取レベルはどれだけアップしたか?

・「野菜をとろう4週間チャレンジ」の参加者のアンケートデータから読み取れる変化

ストックマネージャーは結局、どんな人に向いているか?

 

をお届けして、ヤマダ家目線以外の客観データから導かれるストックマネージャーの有用性についてレポートしていく予定だ。

 

【文末コラム】ニューノーマルでヘルスケアの考え方が変わった

本稿とは直接関係なかったが、コロナ禍以降のヘルスケアの変化について触れておきたい。GetNavi webとFYTTEでは現在、「カラダ、ココロ、整うプロジェクト」を開催中だ。本プロジェクトは「新しい時代のヘルスケアを新定義しよう」という意欲的なチャレンジ。両媒体が考えたニューノーマルのヘルスケアのポイントは5つある。

 

①オンラインがベースになりどこにいても上質なエクササイズやトレーニングメソッドが受講可能に

②パーソナライズ化された効率のよいエクササイズやトレーニングメソッドが中心になる

③自宅がヘルスケア活動をするうえでのベースの場所のひとつになる

④自宅がベースになるから生活に密着した食べる/働く/眠るもより大事になる

⑤自宅がベースになるからより一緒に住む人との協力が大事になる

 

重要なのは、後半3つ。単に運動するだけでなく、食事管理や働き方/眠りの質も大事なる。そして、一緒に住む家族との協力が必須になる。要は、お互いに声を掛け合って、励まし合って、相手を気遣ってというのが良質なヘルスケアを得るには重要だということだ。

手袋にランプの技術を投入!? パナソニックが「やわらかいのに切れない手袋」を発売

↑パナソニック「タングステン耐切創手袋 手のひらゴムコート無し」(1821円・税込)

 

パナソニックは、タングステン細線化技術を応用した耐切創手袋「タングステン耐切創手袋」を1021日に発売します。直販ストア価格は、手のひらゴムコート無しが1821円(税込・以下同)、手のひらゴムコート有りが2000円。サイズはそれぞれSMLLL4種類を用意しています。

 

薄くて柔らかいのに高い耐切創性を持つ

そのタングステンを使用した本製品は、最高レベル(※)の耐切創性(切れにくい機能性)を持ち、薄くて柔らかいのが特徴です。そのため、指の曲げ伸ばしがスムーズに行えるので、作業の邪魔をしません。耐久性が高いため洗濯をしても毛羽立ちにくく、速乾性があるのもメリット。
※欧州規格 EN3882016ISO13997)基準。耐切創レベルE…手のひらゴムコート無し、耐切創レベルF…手のひらゴムコート有り

 

↑パナソニック「タングステン耐切創手袋 手のひらゴムコート有り」(2000円・税込)

 

さらに、手のひらゴムコートがあるモデルでは、耐油性・耐摩耗性・引き裂き強度に優れたニトリルゴムを採用。グリップ力が必要なシーンで活躍します。薄くて柔らかいのに、手をしっかりと守ってくれる「タングステン耐切創手袋」。工事や製造現場でのプロユースとして使えるほか、一般家庭でもガーデニング、アウトドアのレジャーなどに重宝するでしょう。

HD解像度で映像と地図が有機ELディスプレイに美しく映える! 「ストラーダ」フローティング大画面モデル3機種12月発売

パナソニック オートモーティブ社は、カーナビステーション「ストラーダ」3機種『CN-F1X10BHD』『CN-F1X10HD』『CN-F1D9HD』を、12月上旬から発売します。価格はいずれもオープン価格。

↑CN-F1X10BHD

 

↑CN-F1X10HD

 

↑CN-F1D9HD

 

同シリーズでは、全モデルで映像と地図をHD解像度での表示に対応し高画質化。高精細なHD描画に対応した「HD美次元マップ」は、視認性を考慮した配色の新デザインを採用し、ビルの明かりや影までリアルに表現する3D地図描写が特長です。

 

処理能力の高いCPUにより、起動時間やルート探索の時間を、従来モデル(2020年モデルCN-F1X10BLD/F1X10LD/F1D9VD)から大幅に短縮。直感的な操作をスマートフォン感覚で心地よく行える高速レスポンスが可能で、さらに位置精度も向上させています。

 

有機ELパネルを搭載した10V型、新たにHD液晶を搭載した9V型の大画面ディスプレイは、470車種以上に取り付けることが可能です。

 

また、スタンダードモデル4機種も、12月中旬から発売(いずれもオープン価格)。スタンダードモデルはフルモデルチェンジでユーザーニーズの高い地図・映像の高画質化に対応し、HD画質モデルのラインアップを普及価格帯まで拡充しています。ラインナップは、以下のギャラリーをご覧ください。

超わがままゲーマーの欲求を満たすか? ゲーミング特化型ネックスピーカー「SC-GN01」使い倒しレポ

ステイホーム&テレワークが広がり、自宅で長時間を過ごすことが増えた今日この頃。これに影響を受けたAV機器のなかでも、このところ流行しているのが「耳をふさがずに耳元で音を出す」というイヤホンやスピーカーです。

 

パナソニックが2021年10月下旬に発売する「ネックスピーカーシステム SC-GN01」(実勢価格:2万2000円)は、首もとを囲むように前2つ+後ろ2つにレイアウトされたスピーカーにより、4chサラウンドが手軽に楽しめる製品。そのうえでゲーミング用途に特化したことが特徴で、開発にはあの「ファイナルファンタジーXIV」(スクウェア・エニックス)のサウンドチームも参加。RPGやFPSなどのゲームプレイに最適な音作りはもちろん、ゲーマーが本当にほしいスピーカー像を細部まで追求したモデルとなっています。

↑パナソニック「ネックスピーカーシステム SC-GN01」

 

↑肩に乗せるように装着します

 

個人的にも昨年からゲームをプレイする時間が飛躍的に伸びていること、またペットを飼っているため家の様子を気にしながらプレイしたい(=耳をふさぎたくない)という事情もあり気になっていた1台。今回はこの「SC-GN01」をレビューさせていただきたいと思います。

 

USBケーブル1本でつながる首もと用スピーカー

本製品の大きさ(幅)は240mm、重さは約244g。手にとってみると、4つのスピーカーを搭載しているだけの大きさと重量感がありますが、そのわりに実際に装着した際の負担は軽め。首もとのシリコンゴム製パッドであったり、鎖骨のあたりを左右4点で支える構造であったり、負荷がかかりにくいよう工夫されていると感じます。

↑手に持つとそれなりの重量感

 

↑本体底面は、中央(頂点)の部分と、接地する4点にシリコンゴム製のパッドが使われています

 

使いかたは、Windows PCやゲーム機とUSBケーブル1本でつなぐだけ。接続すると自動的に電源が入ります。なおUSB接続式ということで、ステレオミニプラグでつなぐ一般的なヘッドホンと性質が違う点は購入前に間違えないようにしておきましょう。

 

ゲーム機としては、PS4、PS5、Nintendo Switch(TVモード)とのUSB接続に対応。Xbox One・Series S/XやNintendo Switchのテーブル/携帯モードの場合は、付属の音声接続コード(ステレオミニ端子)を併用してつなぎます。

↑PS4との接続はUSBケーブル一本でOK

 

↑付属の音声接続ケーブルを使えばテレビなどのイヤホン端子と接続することもできますが、USBケーブルによる給電も必要なので、接続時にケーブルが2本必要になります

 

接続がBluetoothなどのワイヤレスではなく「いまどき有線?」と思う人もいるかもしれませんが、ゲームの場合は無線接続による音のわずかな遅延がストレスになるケースが少なくありません。バッテリー残量を気にする必要もないので、ゲーミング特化型の製品として有線にこだわったのは間違いないと思います。

 

そのうえでケーブルの長さが足りないとちょっと厳しいところですが、本製品のUSBケーブルは3mとかなり長め。装着したままイスから立ち上がったり、多少歩きまわっても大丈夫な作りが好印象です。ただしケーブルが長いぶん、使わないときはけっこうかさばります。ケーブルを束ねて壁などに掛けておくか、使うたびに箱にしまうか……片付けにはちょっと工夫が必要かもしれません。

↑3mもの長さがあるUSBケーブル

 

「FF14」はもちろん、レトロゲームでも没入感バッチリのサラウンド効果

ネックスピーカーがどんな音量で鳴るものなのかは、実際に体験してみないとわからないポイントです。本製品は(ヘッドホンではなく)あくまでスピーカーなので、「鳴らしている音は近くにいる人にほぼそのまま聴こえる」と思ってもらって間違いないでしょう。ただし耳のすぐそばで音を出すぶん、音量を絞っていても使用者には低音まではっきりと聴こえます。

 

深夜など、家族や近所に音量を配慮できる意味合いもあると思いますが、筆者宅ではそれ以上のメリットも。というのも、リラックスしてゲームをプレイしたい時間はだいたいいつも食器洗い乾燥機を稼働させているんですよね。近くでゴォン、ゴォンと大きな音がするなかでのゲームはボリュームをいくら上げようが厳しいものがあったので、耳元で聴き取りやすいスピーカーというのは効果が大きかったです。

↑ネックスピーカーの右側面には音量の調整ボタンとミュートボタン、左側面にはマイクのミュートボタンとサウンドモード切り替えボタンを備えています

 

そして、ここからは「SC-GN01」を着けてPS4でプレイしてみたゲームの具体例を少しずつ紹介します。まず外すわけにいかないのが「ファイナルファンタジーXIV」。製品の設計に本作開発者が直接携わったという特別なタイトルです。

(c)2010-2021 SQUARE ENIX CO.,LTD.All Rights Reserved.

 

本作では音楽やキャラクターボイスといったもののほかに、木々のざわめき、川のせせらぎ、鳥のさえずりなど、四方で鳴るあらゆる環境音にもこだわったサウンドすべてが重要な要素。「SC-GN01」の4chサラウンドを生かすことで、それらを臨場感たっぷりに楽しめます。周囲のモンスターや人物の近さ・遠さも耳で感じ取ることができ、かなり深く世界観に入り込めました。これはボリュームもできるだけ大きめにして没頭したい。

 

また、「SC-GN01」には6種類のサウンドモードがプリセットされており、本体のボタンを押すことで切り替えができます。このなかに「RPG」や「FPS」というモードがあるのが独特で、特にRPGモードは「ファイナルファンタジーXIV」のためにある……というのはさすがに言いすぎかもしれませんが、ベストマッチの設定であることは間違いないでしょう。通常のステレオモードと比べると、RPGモードでは迫力と「包み込まれる感」が圧倒的にアップしたと感じました。

 

もう1本は、方向性がまったく違うタイトルとして「VA-11 Hall-A ヴァルハラ」をチョイス。こちらは懐かしタッチのアニメ風ドット絵アートと、バーテンダーになってお客さんにぴったりのカクテルを振る舞うというゲーム性がユニークな作品。キャラクターボイスはありませんが、あらかじめ用意された数十曲から選んで流せる店内BGMのクオリティに定評があり、これをネックスピーカーで堪能することにしました。

 

プレイ後の感想としては、バーにいる臨場感がグッと上がる感じがあり、“お酒のアテ”としても楽しめる本作との相性は良好。ゲームそっちのけで好きな曲をエンドレスで聴き続ける楽しみ方もありますが、この際のスピーカーのモードは通常の「ステレオ」や「ミュージック」よりも「RPG」にしたほうがやはり没入度が高く、個人的には気に入っています。

 

そしてもう1本は正真正銘のレトロゲームですが、特徴的な低音がちゃんと出ている(聴こえる)かどうかでゲームの印象がまったく変わるタイトルとして「ダライアス」をプレイ。「グラディウス」「R-TYPE」と並ぶ横スクロールシューティングの御三家といわれる名作です。PS4/Nintendo Switchでは「ダライアス コズミックコレクション」として、かつて1980年代後半のゲームセンターで稼働した超ワイド画面を完璧に移植したものが発売されています。

 

オリジナル(アーケード版)は小屋のような筐体に入り込んでプレイするスタイルであり、その中でプレイヤーを包み込む重低音が肝だった本作。「SC-GN01」の持つ低音域の性能とサラウンドの効果はこれと相性がよく、ドスドスと無機質なビートが響く都市地帯ステージ、ボス戦突入を告げる「WARNING!」の警告音など、音響の臨場感は抜群。結果的に今回試したなかでも最もテンションが上がる1本となりました。

 

最後は余談レベルですが、PS4の「torne(トルネ)」アプリを使ってゲームの休憩がてらテレビ番組も観てみました。音がいいことはあらゆるシチュエーションに有効で、「ながら聴き」のニュース番組も聴きやすい。人の声が埋もれて聴き取りにくいときは、スピーカーのモードを「ボイス」に変更すると尚良しです。

→「torne」についてレビューした記事はこちら 

 

非対応のゲーム機や「ゲーム実況」との相性も試してみる

さらに、「SC-GN01」のやや特殊な使い方についても見ていきます。本製品はUSB接続式のスピーカーということで、USB端子があればPS3など旧世代のゲーム機でも使えそうな気がしてしまいますが、残念ながらそれらと普通につないでも音は出ません。ただし前半でも紹介したように、製品に付属する音声接続コード(ステレオミニ端子)を使えばアナログ接続で音を出すことは可能です。USBケーブルによる給電が必須、また赤・白のオーディオ端子をステレオミニプラグに変換するケーブルなども別途用意する必要があり手間はかかりますが、音そのものはアナログで出せることを確認できました。

↑赤・白のオーディオ端子をステレオミニプラグに変換するこのようなケーブルを用意すれば、強引ながら古いゲーム機の音を出力することも可能です

 

そして本製品で個人的に試してみたかったのが、ゲーム実況配信の用途です。ゲーム実況は「ヘッドセットで音を聴きながらしゃべる」というスタイルが一般的ですが、筆者の場合は長時間のプレイ時に耳をふさいだままにするのは避けたく、「通常のスピーカーで音を聴きながら実況できる」という状態が理想でした。

 

その上でいくつかの機材を試してきましたが、スピーカーから出たゲームの音をマイクが拾うため、ゲームの音が回ってしまう。つまり、エコーのように音が二重になった状態で配信されてしまうわけです。BGM程度であればそこまで気にならないのですが、キャラクターボイスがあるゲームだと、あらゆるセリフに無用なエコーが付くので実用的にはちょっと厳しいところ。

 

「SC-GN01」には、スピーカーから出力されるゲームの音をあらかじめデジタルの逆位相で打ち消し、その音をマイクで拾わないようにするという「エコーキャンセルマイク」という機能が入っています。こちらはゲームプレイ中のボイスチャットに便利な機能としてアピールされているのですが、同様にマイクを使うゲーム実況にもメリットがあるのでは? とひそかに期待していた部分です。

 

結論から言えば、エコーキャンセルマイクの効果は確かなもので、本来ならかかってしまうゲーム音のエコーをきれいになくすことができました。正直、それだけでもかなり画期的ではあるのですが、「ゲームの音量より配信者の声がクリアであることが重要」という実況配信を前提としたマイクとしてはやや及ばずという印象も。デフォルトだと実況の音声が音量不足ぎみになるので、マイクのプロパティ上で音量を上げたり、ゲーム側の音量を下げたりしながらバランスをとって使うことになります。この際、マイク音量をあまり上げてしまうとノイズが乗りやすくなるので、適度に設定するのはちょっと難しかったです。

↑PC上でマイクの入力レベルを上げることで音量調節はできますが、規定以上の音量にするとノイズが入りやすくなります

 

音質と装着感は申し分なし。ゲーマーのあいだでは大人気の予兆も

普段のゲームを楽しむための音質、臨場感はバッチリ。重量がそこそこあるものの装着感はよく、首に掛けたまま6時間連続のプレイでも負担に感じない作りはさすがでした。さらにエコーキャンセルマイクも優秀だっただけに、さらにマイクの性能を重視した「実況配信者向けモデル」も出してほしい……という欲が出てしまうのは、さすがにニッチな願望すぎでしょうか。

 

2万円台とスピーカーとしてはそこそこ本格的な本製品ですが、パナソニックの本製品サイトによれば“「SC-GN01」は、想定を大幅に上回るご注文をいただいております。現在、生産体制の強化を図っておりますが、今後のお客様へのお届けにお時間をいただく場合がございます”という告知も掲載。音にこだわるゲーマーからはすでに高い期待を寄せられているようなので、気になった方は早めのチェックをおすすめします。

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

パナソニックからプロ向けのボックスカメラが新発売! PCから最大12台の同時制御が可能

パナソニックは、ボックススタイルのフルサイズミラーレス一眼カメラ、LUMIX BOX「DC-BS1H」を12月16日から発売すると発表しました。小型で機動力のあるボックススタイルのボディに映像制作に特化した機能を凝縮した本機は、表現の幅が拡がる撮影を可能にします。

 

さまざまな動画フォーマットに対応し、自動追従するオートフォーカスを搭載

↑本機が対応する動画サイズ

 

動画性能では、ハイエンドモデル「LUMIX S1H」の高機能を継承し、広いダイナミックレンジと優れた色再現を実現する14+ストップ V-Log/V-Gamutや、高感度撮影に優れたデュアルネイティブISOテクノロジーを搭載しました。6K24p 10bit(横縦比3:2)、5.9K30p 10bit(横縦比16:9)などの高解像度動画の時間無制限記録や、HDMI経由での動画RAWデータ出力に対応するなど、さまざまな動画フォーマットに対応します。

 

また、人物の頭部を認識し、その被写体に合わせてピントを合わせ続けるリアルタイム認識オートフォーカスも搭載されています。さらに、鳥、イヌ科、ネコ科に対する動物認識も搭載されているので、これらの動物に合わせても、オートフォーカスが自動追従します。

 

多彩な入出力端子を装備。PCから最大12台の同時制御が可能

 

さらに、ボックススタイルの形状を活かし、豊富な入出力のインターフェースを搭載。BNC端子とLAN端子を搭載し、3基のBNC端子はそれぞれ3G-SDI出力、タイムコード(TC IN/OUT)、Genlock入力に対応しています。また、SDカードスロットを2つ装備。ひとつのSDカードの記憶容量が埋まった場合、もう1枚のSDカードに引き続き撮影データ保存を続ける機能も用意されています。

 

LAN端子を用いて、最大4K60p 50Mbpsの有線IPストリーミング、PCからの複数台制御(最大12台)、PoE+対応機器からの給電、SDKを活用した外部からの機器制御が可能です。スマートフォン用アプリ「LUMIX Sync」によるリモート撮影機能も搭載しています。撮影現場に合わせて自在にカスタムできる本機は、三脚やジンバルを活用したスタイルに加えて、マルチカメラでの撮影や配信にも対応しています。さらに、寒冷地でも対応するマイナス10℃の「耐低温設計」なので、過酷な撮影環境でも安心して使えます。

 

なお、LUMIX BOX「DC-BS1H」の価格はオープンとなっています。

日本のリビングにちょうどいい! 「48型有機ELテレビ」最新4モデルをプロがチェック

ここでは読者人気の高い家電カテゴリを取り上げ、“いま購入時に押さえておきたい“キーワード”とともに、製品それぞれの魅力を明らかにしていく。今回は「テレビ」を紹介!

※こちらは「GetNavi」2021年9月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

<テレビ>

Trend Keyword《48インチOLED》

比較的価格が手ごろになってきたことで、高画質のOLED(有機EL)テレビの人気が高まりつつある。なかでも、扱いやすいサイズで設置の自由度が高い48V型モデルは最近のトレンドのひとつ。個室用のサブテレビとしても最適な48インチOLEDをプロが評価した。

 

私がチェックしました!

AV評論家

藤原陽祐さん

新聞記者、専門誌編集を経て独立。わかりやすい解説と核心を突いた評論で人気を博す。

AIを利用するエンジンで上位機種に劣らぬ画質を実現

OLED(有機EL)テレビは、液晶テレビに比べてコントラストの高さ、薄さ・軽さなどの点で有利。以前は大画面モデルが中心のため日本での普及は遅れがちだったが、昨年夏に登場した48V型の製品は、“ちょうどいい”大きさとして人気を獲得しつつある。

 

48V型モデルは、多くの製品バリエーションを誇る55V型モデルに比べると、やや割高な印象を受けるかもしれない。しかし、コンパクトであるがゆえに大画面モデルより画素の粗さが目立ちにくく、映像の緻密さ、きめの細かさが際立つ。それにより、階調性やS/N感にも余裕が生まれ、雑味の少ない高純度の映像が描き出されるのだ。55V型以上の大型パネルの製品に比べて、画質面の優位性はかなり高いと言えるだろう。

 

また、最近のトレンドであるAIを利用した高画質化エンジンは、このクラスでも採用。AIが映像に合わせて最適な画質に調整してくれて、フルHD以下のコンテンツも4Kクオリティで楽しめる。

 

【その1】映像本来の明暗や色彩を美しく映し出す

パナソニック

ビエラ TH-48JZ1000

実売価格21万1660万円

パナソニックとしては初の48V型有機ELテレビ。独自のパネル制御技術を駆使し、自然な階調性を獲得。メリハリの効いた映像を存分に楽しめる。映像製作者の意図を尊重した「Netflix画質モード」や、観戦の臨場感をアップさせる「スポーツモード」などを搭載。

SPEC●チューナー:4K×2、地デジ/BS/110度CS×3●接続端子:HDMI×4、USB×3●サイズ/質量:W1069×H677×D245mm/約20.0kg

 

4Kチューナー:2基

HDRフォーマット:4方式(※)

4KVOD:7サービス対応

音声最大出力:30W

※:動画フォーマットのみ

 

↑スタンドは転倒防止仕様。オン(上)にすると吸盤がテレビ台の設置面に吸着し、倒れにくくなる。掃除や移動の際はオフ(下)にできる

 

↑明るさと色を個別に制御する「Dot Contrastパネルコントローラー」を採用。エリアごとの信号情報を解析してパネル制御に反映することで、より豊かな階調や色表現が可能になった

 

↑高出力アンプを搭載。剛性の高いスピーカーボックスで、迫力ある低音を鳴らす。音が映像のなかから聴こえるような位相補正も備える

 

【Impression】

AIによるディープラーニングでシーンに応じた最適な画質調整が可能

膨大な映像から生成されたデータベースをAIが学習し、シーンを自動認識。それぞれのシーンに応じて最適な画質に調整する自動画質調整を施すことで、より明るく、透明感に富んだ映像を描き出す。黒の締まりの良さ、ダイナミックレンジの広さを生かした画作りが特徴。ノイズの粒子が細かく、グラデーションも極めて滑らかだ。

 

[5点満点で評価]

画質:4.0/5.0

音質:3.5/5.0

操作性:4.0/5.0

ネット機能:4.0/5.0

録画性能:4.5/5.0

 

【その2】地デジ放送もネット動画も高精細に描写

東芝

レグザ 48X8900K

実売価格20万7900円

最新の映像処理エンジンの搭載により、高速レスポンスをはじめ、精度の高いノイズリダクションや快適な操作性を実現。おまかせ録画機能では、AIがユーザーの好みを学習し、オススメ番組を自動で抽出しレコメンドしてくれる。リモコンを利用した音声操作も可能。

SPEC●チューナー:4K×2、地デジ/BS/110度CS×3●接続端子:HDMI×4、USB×3●サイズ/質量:W1068×H663×D229mm/16.5kg

 

4Kチューナー:2基

HDRフォーマット:4方式

4KVOD:5サービス対応

音声最大出力:72W

 

↑従来機より性能が高められた「レグザエンジンZR I」を搭載。多彩な高画質処理機能を備え、地デジ放送やネット動画も高精細に描写する

 

↑立体音響技術「Dolby Atmos」に対応。本体のスピーカーだけで、前後・左右・高さ方向の音を体感できる

 

↑「ネット動画ビューティZR I」を搭載。ネット動画の特性に合わせて高画質処理を施し、コントラストや精細感をアップさせる。低フレームレートのコンテンツも滑らかに描写可能だ

 

【Impression】

輪郭を不自然に強調せず細部の情報による緻密な画作りが秀逸

パネル表面の反射や映り込みを抑えたハーフグレア処理の有機ELパネルを採用し、黒の締まった落ち着きのある映像を描き出す。また、「レグザエンジンZR I」により、レグザ伝統の高画質技術とAndroid TVの多機能性が融合。高精細映像は、輪郭の強調に頼らず、細部の情報を積極的に掘り起こして調整するという緻密な画作りは健在だ。

 

[5点満点で評価]

画質:4.5/5.0

音質:3.5/5.0

操作性:4.0/5.0

ネット機能:4.5/5.0

録画性能:4.5/5.0

 

【その3】人の肉眼視に迫る忠実な色再現で美しい映像を実現

LGエレクトロニクス

OLED 48A1PJA

実売価格21万8900円

AIを統合した映像エンジンが数百万もの映像ソースを学習し、画質と音質を最適化する。操作システムには「webOS」を採用。マジックリモコンを上下左右に振ることで、画面をスクロールさせて多彩なコンテンツを選択できて快適だ。VODは韓流コンテンツも充実。

SPEC●チューナー:4K×1、地デジ/BS/110度CS×2●接続端子:HDMI×3、USB×2、LAN×1●サイズ/質量:W1071×H679×D271mm/15.3kg

 

4Kチューナー:1基

HDRフォーマット:3方式

4KVOD:5サービス

音声最大出力:20W

 

↑AI映像エンジン「α7 Gen4 AI Processor 4K」。映像のジャンルやシーンを自動認識して、最適な処理を行う

 

↑「Dolby Vision IQ」機能を搭載。Dolby Vision対応コンテンツ再生時、室内の明るさに応じて映像を自動で最適化する

 

↑立体音響技術「Dolby Atmos」に対応。高さ方向の音表現も可能で、映像に入り込んだような体感ができる

 

【Impression】

穏やかな輪郭・コントラストとナチュラルなサウンドが特徴

輪郭の出し方にしても、コントラストのつけ方にしても、総じて穏やかな仕上がり。ノイズの粒子が細かく、階調性も滑らかだ。ただ、自動画質設定での「スポーツ」モードは原色が強調され、ハイライトの白飛びも目立つのがやや気になる。サウンドはセリフやナレーション、ボーカルなど“声”の明瞭度が高く、楽器の響きもナチュラル。

 

[5点満点で評価]

画質:4.0/5.0

音質:4.0/5.0

操作性:3.5/5.0

ネット機能:4.0/5.0

録画性能:3.5/5.0

 

【その4】画面から音が出て映像と音が一体化し映画館のような迫力

ソニー

ブラビア KJ-48A9S

実売価格24万2000円

高画質プロセッサー「X1 Ultimate」は、画面内のそれぞれの被写体に応じて最適に高精細化する「オブジェクト型超解像」に対応。より現実に近い質感を再現できる。Android TVを搭載し、映像配信アプリなどを追加できるほか、Googleアシスタントも利用可能だ。

SPEC●チューナー:4K×2、地デジ/BS/110度CS×2●接続端子:HDMI×4、USB×3●サイズ/質量:W1069×H629×D255mm/17.6kg

 

4Kチューナー:2基

HDRフォーマット:3方式

4KVOD:7サービス

音声最大出力:25W

 

↑従来に比べ処理能力が約2倍にアップした高画質プロセッサー「X1 Ultimate」。より緻密な分析が可能になり、高画質化の精度が向上した

 

↑超解像エンジン「4K X-Reality PRO」を搭載。地デジ放送やネット動画などフルHD解像度以下の映像を4K相当にアップコンバートする

 

↑画面そのものを振動させて音を出す「アクチュエーター」と、重低音を再生する「サブウーファー」を搭載。臨場感たっぷりのサウンドを楽しめる

 

【Impression】

鮮やかな色再現と自然な色合いを両立できている

白を伸ばすという高コントラスト調の画作りはいかにもソニーらしい。ほんのりとピンクがかった健康的なフェーストーンも健在だ。色再現も鮮やかな志向だが、派手すぎず、不自然さはない。画面から音を出すことで映像と音の一体感が得られる「アコースティック サーフェス オーディオ」のユニークなサウンドも魅力的だ。

 

[5点満点で評価]

画質:4.0/5.0

音質:4.5/5.0

操作性:4.0/5.0

ネット機能:4.5/5.0

録画性能:4.0/5.0

 

●スペックにある「サイズ/質量」はいずれもスタンドを含む数値

ポータブルテレビ「プライベート・ビエラ」から、HDMI装備の大型モデル&お風呂OKの防水モデルが登場!

パナソニックは、ポータブルテレビ「プライベート・ビエラ」の新製品2機種、「UN-19F11」「UN-10E11」を2021年11月19日から発売します。

 

自宅で過ごす時間が増えたいま、テレビの視聴時間が増えています。そこで、パナソニックが力を入れているのがパーソナルテレビです。

 

HDMI端子も備える大型モデル&S字フックだけで設置できる防水モデル

プライベート・ビエラは、モニター部とチューナー部がセパレートになった製品で、チューナー部にアンテナ線をつなげば、モニター部に映像をワイヤレスで転送するので、アンテナ線がない部屋やアンテナ線が届かずテレビを設置できなかった場所でもコンテンツを視聴できるようになります。

 

さらに、別売のUSBハードディスクを接続すれば、録画した番組も楽しむことも可能。また、お部屋ジャンプリンクで、リビングのディーガに録画した番組を別室で楽しむこともできます。

 

UN-19F11はタブレットより大きな画面の19V型。近くで見るパーソナルテレビとしては充分な迫力で楽しめます。また、HDMI入力端子を備えているので、ゲーム機や在宅勤務時のパソコン用の外付けモニターとしても使えます。

 

UN-10E11はバッテリー内蔵の防水モニターを採用したモデル。お風呂やキッチンなど、水回りでも使える、10V型のコンパクトなテレビです。設置が難しい場所でも、背面部のフック引っ掛け部を引き上げると、市販のS字フックに吊り下げるだけで設置できます。濡れた手でも操作できる、防水リモコンが付属します。

 

 

 

パナソニックからショッピングモデル最軽量の電動アシスト自転車が登場!

パナソニックが、ショッピングモデルとしては業界最軽量の電動アシスト自転車「ビビ・SL」を12月3日に発売すると発表しました。

 

ビビ・SLは、ドライブユニット、フレーム、バスケットなどを軽量化し、ショッピングモデルでは最軽量(2021年9月10日時点)となる19.9kgを実現。軽量化により駐輪時の持ち上げや、押し歩き時の取り回しがよりしやすくなりました。

 

また、新設計のかるらくアルミフレームは、乗り降りのしやすさに加え、乗車中の膝の曲げ伸ばし負荷を軽減します。バスケットには新たにカーボンを配合することで、軽さと剛性を兼ね備えた設計にしました。

 

2軸モーター業界最軽量、カルパワードライブユニット搭載

ビビ・SLが搭載するカルパワードライブユニットは、従来のドライブユニットと比べ、約24%(約900g)の大幅な軽量化に成功しました。素材や部品など一から設計を見直し、2軸モーター業界最軽量の約2.8kgを達成しています。

 

また新制御であるカルパワーアシストは、アシストの力強さはそのままに、より軽く、快適な走行を可能にします。坂道では、ぎくしゃくしたペダリングをモーターが補い、なめらかになるようアシスト。漕ぎ出し時は、平地や坂道、荷物の有無などの負荷を検知し、最適なアシスト力に調整します。加えて、中速域でのスピードの伸びも向上させることで、あらゆる速度帯において快適な走りを実現しました。

 

強度を保ちながら軽量化を実現した、かるらくアルミフレーム

ビビ・SLのかるらくアルミフレームは、ダウンチューブの形状を二重構造型から卵型にすることで、軽量化と同時に強度も確保。サドルの高さは同社従来品と比べて約5cm低くし、最低地上高67cmにしました。サドルが低くなったことで、足が地面につきやすく乗り降り時や停車時の安定感が増しています。

 

また、シート角を従来品より寝かせたことで、サドル位置が相対的に後退しました。これによりペダリング時の膝の曲げ伸ばしの負荷が減り、より楽に漕ぐことができます。

↑かるらくアルミフレーム

 

軽さと剛性を備えたカーボン配合軽量バスケット

ビビ・SL搭載のバスケットは、化学素材メーカーの小松マテーレと共同開発したカーボン配合の樹脂からなる軽量バスケットです。従来品のバスケットから、約175g軽くなっています。高強度を生かした、網目の大きなデザインで軽量化を図りつつ、底面は網目を細かくし、小物が落ちにくい設計となっています。

↑カーボン配合軽量バスケット

 

ビビ・SLの発売日は12月3日を予定。価格は12万5000円(税込)となっています。

パナソニックのオシャレ洗濯機「Cuble」2機種が12月発売! 機能性もさらにアップ

インテリア性の高いななめドラム洗濯乾燥機「Cuble(キューブル)」シリーズに、新たな2機種が12月1日登場します。

 

インテリアとしての魅力に加え、機能性も向上

パナソニックの人気製品であるCubleは、2015年に発売以来、水平・垂直を活かしたキュービックフォルムと、細部にまでこだわったシンプルで美しいデザインが高く評価され、SNSなどでも話題になってきました。今回はその新色として「スモーキーブラック」を採用。空間に美しく溶け込む、水平・垂直のキュービックフォルムと凹凸を排したフラットフェイスとともに、サニタリーを魅せる空間へ変え、ライフスタイルまでデザインする洗濯機を目指しています。

 

新機種登場にあたって機能性も向上させ、「ナノイーX」対応コースをリニューアルし、水洗いができない衣類やアイテムのお手入れができる衛生ケア(35分・60分・180分コース)として搭載。180分コースでは、除菌に加え、ウイルス抑制も可能です。

 

さらに、「スマホで洗濯」アプリの機能も拡充しました。新たに簡単にコースが選べる「コース検索」や繰り返し使うコースが選びやすい「コース履歴」、お手入れ通知を搭載し使いやすくなっています。洗濯の絵表示の意味も一覧から確認することが可能です。アプリを使うことで、段取り良く洗濯ができたり、家族間での家事シェアにも役立ちます。

 

趣向の異なる2種類のウィンドウ

 

新色の「スモーキーブラック」では生活感を隠した「スモークウィンドウ」を採用。一方、同時に展開する「フロストステンレス」カラーでは洗濯の様子が一目でわかる「クリアウィンドウ」を採用しています。ユーザーの生活やデザイン嗜好に合わせて2種類の窓から選べます。

高度なナビ技術搭載! 「吸引/水拭き2wayタイプ」のロボット掃除機おすすめ3選

“いま購入時に押さえておきたいキーワード”とともに、製品それぞれの魅力を紹介。今回は、吸引と水拭きを1台でこなすロボット掃除機に要注目。2台持ちよりも省スペースで導入できるうえ、昨今は単機能タイプと比べて遜色ないほどの高い走行技術を備えた製品もある。障害物の回避性能のほか、自動ゴミ収集機や見守り機能などの付加価値を見極めたい。2wayタイプのロボット掃除機の注目の3商品をGetNavi本誌家電担当がチョイス!

※こちらは「GetNavi」2021年9月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

【Choice.1】ルンバ上位モデルと連携しゴミ吸引と水拭きをリレー形式で行える

アイロボット

ブラーバ ジェット m6

実売価格7万6868円

床に水を噴射し、皮脂汚れも浮かせて拭き取り。ドライモードでゴミやホコリ、髪の毛の除去もできる。アプリを使った部屋ごとの清掃や、ルンバs9/i7/i3シリーズと連携して吸引と床拭きのリレーも運転可能。

SPEC●清掃モード:ドライモード・ウェットモード(部屋選択・エリア選択可能)●乗り越え高さ:3mm(※)●音声操作:Googleアシスタント、Amazon Alexaに対応●サイズ/質量:W270×H90×D252mm/約2.2kg

※:スマートマップの段差乗り越え機能を使うと最大6mmの段差を乗り越え可能

 

稼働面積:ドライモード60畳/ウェットモード60畳

水タンク容量:450ml

充電時間:約3時間

マッピング技術:Imprintスマートマッピング

 

【Choice.2】フロア中の掃除からゴミ捨てまですべてをお任せできる!

アイロボット

ルンバ i7+

実売価格14万2868円

自動ゴミ収集機を備え、吸引清掃からゴミ捨てまで全自動で行う。パワフルな吸引力と高度なナビゲーション技術でフロア全体をくまなく効率的に掃除。アプリが家の環境や季節に合わせた掃除を提案する。

SPEC●清掃モード:自動・クイックモード・2回の走行(部屋選択・エリア選択可能)●乗り越え高さ:20mm●音声操作:Googleアシスタント、Amazon Alexaに対応●サイズ/質量:φ351×H92mm/約4.0kg

 

最長稼働時間:約75分(※)

ダストボックス容量:非公表

充電時間:約3時間

マッピング技術:Imprintスマートマッピング

※:実際は清掃完了まで自動充電&自動再開

 

【Choice.3】レーザーセンサーで障害物の位置を正確に把握し掃除を完遂

パナソニック

ロボット掃除機「ルーロ」MC-RSF1000

実売価格16万9400円

独自の三角形状で部屋の隅のゴミも吸引。360度レーザーセンサーで障害物位置を正確に把握し、障害物が多い部屋でも高い清掃性能を誇る。独自の段差乗り越え機能で、薄型ラグなどの巻き込みを回避。

SPEC●掃除モード:自動・お手軽・徹底清掃・エリア・スポット●乗り越え高さ:最大25mm●音声操作:Googleアシスタントに対応●サイズ/質量:W345×H99×D330mm/3.4kg

 

最長稼働時間:約100分

ダストボックス容量:0.25l

充電時間:約5時間

マッピング技術:レーザーSLAM

GetNavi編集部 家電担当
青木宏彰

家電コーディネーター資格保持。菌・ウイルスまで対応する空気清浄機の信頼性を説く。

「軽くてゴミ捨てがラクな掃除機」はどれ? 人気5モデルの「ゴミ捨て・お手入れ」を一気にチェック!

最近の軽量コードレススティック掃除機は単に「軽い」だけでなく、「吸引力」「機能性」を兼ね備えた上級モデルが人気。そのなかでも注目の5ブランド(ダイソン、シャープ、パナソニック、日立、アイリスオーヤマ)を多角的に検証していく連載企画の第3弾。「吸引力」を検証した第1回、「操作性」「静音性」を検証した第2回に続き、「ゴミ捨て」と「お手入れ」のしやすさをチェックしていきたいと思います。

 

 

ゴミ捨てやお手入れがラクな製品を選べば掃除のストレスが減る!

掃除機を選ぶ際には、基本性能とともに、掃除後のゴミ捨てや掃除機そのものの手入れ(メンテナンス)のしやすさもチェックすべき。ゴミ捨てをしにくい機種だとついサボりがちになり、それが掃除機の吸引力低下や本体の故障につながります。さらに、ダストカップやフィルター、ヘッドの回転ブラシのメンテナンスを怠ると、集じん力に影響が出ることも。特にヘッドブラシに絡まった髪の毛やペットの毛の除去はかなり大変なので、こうしたお手入れの手間が少ない機種を選ぶほうが、結果的にストレスなく部屋をキレイに保てるわけです。

 

というわけで、今回は5モデルのゴミ捨ての手順、ダストカップ~フィルター、ヘッドブラシのお手入れの手順を、詳細にチェックしていきたいと思います。

 

【今回テストした5機種はコチラ】

エントリーその1

ダイソン史上最軽量ながら高いゴミ除去能力を実現

 

ダイソン

Dyson Micro 1.5kg

実売価格5万3900円(税込)

ダイソンのコードレススティック史上最軽量の1.5kgを誇るモデル。毎分最大10万5000回転するDyson Hyperdymiumモーターと独自のソフトローラークリーナーヘッド(Micro Fluffyクリーナーヘッド)により、大きなゴミから微粒子ゴミまでパワフルに取り除く。0.3μmの微粒子を99.99%キャッチし、部屋の空気よりきれいな空気を排出。最長運転時間は約20分(※)、強モードでは最長約5分の連続運転が可能だ。●サイズ/質量:W207×H1091×D222mm/1.5kg

※:モーター駆動でないツールをエコモードで使用した場合

 

エントリーその2

着脱式バッテリーを2個付属し最長約100分の連続掃除が可能!

シャープ

RACTIVE Air EC-AR5X

実売価格4万8000円(税込)

モーターとパイプの軽量化で重さ1.2kgを実現。小型軽量ながら高効率のモーターを開発し、メイン掃除機としても十分使えるパワーで掃除できる。バッテリー1個あたりの最長運転時間は約50分(すき間ノズル等の付属吸込口使用時)で、同梱の予備バッテリーを付け替えれば最長約100分の連続運転が可能。立ったまま吸込口を着脱してすき間掃除に移行できる「スグトルブラシ」など便利機能も多数。●サイズ/質量:W210×H985×D150mm/1.2kg

※画像は昨年モデル。8月26日より運転時間とパワーが進化した新製品が発売されている

 

エントリーその3

クリーンセンサーや壁際まで届くパワーノズルなどでゴミの取り逃がしを低減!

パナソニック

パワーコードレス MC-SB51J

実売価格3万9240円(税込)

小型ながら吸込仕事率100Wの吸引力と使いやすさを備えた機種。クリーンセンサーが約20μmの見えないゴミまで検知しランプを点灯、自動的に吸引力をアップする。独自形状のパワーノズルが壁際までしっかり届いて逃さずゴミ除去。毛先がY字のブラシと硬質ブラシの2種類のブラシ毛を採用し、フローリングから絨毯まで幅広い床質に対応。●サイズ/質量:W220×H1106×D182mm/1.6kg

 

エントリーその4

破格の軽さ1.1kgに加え、掃除の快適さを高める機能も満載!

日立

ラクかるスティック PV-BL2H

実売価格4万3300円(税込)

本体や延長パイプ、ヘッドの徹底的な軽量化で標準質量1.1kgを達成。新開発の「ハイパワー3D ファンモーター」で空気の流れを効率的に制御し、軽さと強力吸引を両立した。ノズルには拭き専用の毛「かるふきブラシ」を採用し、ゴミを吸引しながらフローリングに貼りついた菌も拭き取る。暗い場所でゴミを照らし出すLEDライトをヘッド前面に搭載するなど使い勝手への配慮も万全。●サイズ/質量:W205×H994×D230mm/1.1kg

 

エントリーその5

静電モップなど豊富なアタッチメントで家中の掃除をサポート!

アイリスオーヤマ

充電式サイクロンスティッククリーナー マルチツールセット SCD-L1P-B

実売価格3万8700円(税込)

同社サイクロン史上最軽量の1.4kgながらパワフルな吸引力と豊富な便利機能も兼備。自走式パワーヘッドのパワーは落とさずヘッドの重さを約60%カットし、狭い場所も快適に掃除できる。人気の静電モップクリーンシステムやほこり感知センサーも搭載。付属ツールは5種類を備え、家中を快適に掃除できる。準HEPAフィルター搭載で0.3μmの微粒子を99.5%以上捕集。●サイズ/質量:W224×H1035×D235mm/1.4kg

 

【ゴミ捨て・お手入れのテスト内容はコチラ】

ゴミ捨て頻度に関わるダストカップ容量と、ゴミを捨てるまでの手順をチェック。また、ゴミ捨てを容易にする機能や工夫も合わせて確認しました。

 

お手入れの面では、ダストカップと集じん部の分解・組み立て、掃除のしやすさを確認。それらのパーツが水洗いに対応しているかどうかをチェックしました。さらに、掃除機のメンテナンスで最も面倒な作業のひとつである、ヘッドブラシの毛絡み除去のしやすさも検証しました。

 

【ゴミ捨て・お手入れのテスト結果はコチラ】

【エントリーその1】ダイソン Dyson Micro 1.5kg

ゴミに触れずにゴミ捨て完了。ブラシの毛絡み除去がほぼ不要なのもとにかく便利!

クリアビン(ダストカップ)の容量は非公表(一部通販サイトには0.2Lとの表記あり)。ゴミ捨ての手順は、まず本体から延長パイプを抜き、赤いレバーを押しながらクリアビンを前に押し出すと底部のふたが開いてゴミ捨て、という2ステップ。ゴミに触らずゴミ捨てできるのは大きなメリットです。

↑パイプと本体の接続部にある赤いボタンを押すとロックが外れるので、そのままパイプを引き抜きます

 

↑クリアビンの裏側にある赤いレバーを押すとクリアビンがスライド。そのまま押し続けると底のふたが開いてゴミが下に落ちます。ふたが開く際にホコリが舞うので、ゴミ袋でクリアビンを包む、ゴミ箱の奥までクリアビンを突っ込んでふたを開けるなど、工夫をするのがおすすめ

 

本体集じん部内の、ステンレス製のシュラウド(筒型のメッシュのパーツ)には髪の毛やペットの毛が絡まりやすいですが、ゴミ捨て時にクリアビンを押す際に、ゴム製のスクレイパーが絡まった毛ゴミをこそげ取ってくれます。

↑クリアビンの根元の赤いリングがスクレイパー。これがシュラウドの表面をスライドしながら毛ゴミを取り去ります

 

↑落ち切らなかった毛ゴミがあった場合は、クリアビンを外して捨てることができます

 

クリアビンと集じん部のお手入れについては、クリアビンは水洗い不可で、水に濡らして固く絞った布などで拭き掃除する必要があります。なお、本体後部のフィルターは取り外して水洗いできます。

↑クリアビンは本体から外して拭き掃除。本体後部のフィルター(青紫の部分)は取り外して水洗いできます

 

↑特にホコリがたまりやすいクリアビンのふたの溝は布巾などで拭き取ればOKです

 

ちなみに、クリアビンを本体に戻すとき、うまく戻せず苦労しました。戻す際に本体とクリアビンの溝をぴったり合わせる必要があるので、最初に溝の位置を確認しながらクリアビンを外すのがオススメです。

↑クリアビンの側面にある2本の溝と、本体下部のガイド部分にある2本の溝がうまくかみ合うようにスライドしてクリアビンを取り付けます。ここがきちんとかみ合わないと、クリアビンが途中で身動きが取れなくなることもあるので要注意

 

ヘッドブラシに関しては、ナイロン製ローラー形状のため、髪の毛やペットの毛がほとんど絡まず、毛絡み除去の必要がないのが大助かりです。さらにこのブラシは水洗いにも対応。簡単に清潔な状態に戻すことができます。

↑ヘッドの端にあるキャップを外せば、ローラーブラシは簡単に取り外せます。毛絡みしにくいうえに汚れも水で洗って簡単に落とせるのは助かります

 

【エントリーその2】シャープ RACTIVE Air EC-AR5X

ゴミ捨ての行程はスムーズ。ダストカップ周りがすべて水洗いできる

ダストカップの集じん容積は0.13L。ゴミ捨ての手順は本体からダストカップセットを外し、さらにダストカップからフィルターカバー部を取り外してゴミを捨てます。その際は取り外しボタンを使いますが、表示がわかりやすく初めてでも簡単にゴミ捨てできます。

↑ダストカップセット上部のグレーの「カップ取り外しボタン」を押すと、カップセットが本体から外れます

 

↑左手親指部分にある黄色い「ゴミ捨てボタン」を押すと、ダストカップからフィルターカバー部が外れてゴミ捨てできます。筒型フィルターに巻きついた髪の毛やペットの毛は、フィルター下部をフィルター上部から引き抜くと簡単に捨てられます

 

メンテナンスは簡単で、本体に付属のクリーニングブラシで各パーツについたホコリを掃除できるほか、ダストカップ、高性能プリーツフィルター、筒型フィルター、フィルターカバーのすべてが水洗いできます。

↑クリーニングブラシはダストカップセットを外した本体内側に収納。使いたいときに見つからない、ということがないので便利です
↑左のダストカップ、中央の集じん部、右の高性能プリーツフィルターが水洗い対応。中央の集じん部はさらにフィルターカバー+筒形フィルター上、筒形フィルター下の2つに分解できます。ちなみにフィルターカバーのゴミ捨てボタンには「押す ゴミ捨て」としっかり書かれており、ゴミ捨ての際に迷うことがありません

 

ヘッド部の回転ブラシは毛絡み除去がやや面倒。ブラシはベルト駆動タイプなので、お手入れの際に取り外し、お手入れ後はまた装着する必要があります。これが慣れないうちはかなり手間取ります。

↑回転ブラシを外したところ。ヘッド左側の細いベルトとブラシ左側のグレーのギア部分を取り付けるのがやや面倒です

 

↑ダストカップセットのほか、回転ブラシや付属ツールのスグトルブラシ、ハンディノズル、すき間ノズルもすべて水洗い対応。プリーツフィルターなどは半日~1日かけてしっかり乾かす必要がありますが、汚れが一瞬でさっぱり洗い流せるのはとても爽快です

 

【エントリーその3】パナソニック パワーコードレス MC-SB51J

ダストボックス周りや回転ブラシは水洗い可。ブラシの毛絡みがしにくいのもうれしい

ダストボックス容積は0.3Lですが、メーカーが推奨する集じん容積は0.15L。ゴミ捨て時には取り外しボタンを押しながらダストボックスを外し、次にダストボックスからネットフィルターを外す2ステップでゴミ捨てできます。

↑左手親指の横にあるネットフィルターつまみを押しながらフィルターをダストボックスから外し、ゴミ捨てします

 

↑写真はゴミ捨て後にダストボックスを本体に装着しているところ。ダストボックスを外す際は、フィルターカバーの横にあるグレーの取り外しボタンを押し下げてロックを外します

 

ダストボックス周りや回転ブラシなどは水洗いに対応。静電気でなかなかキレイに落ちない微粒子ゴミも一瞬で洗い流せます。ただし、プリーツフィルターは風通しの良い場所に丸1日置いてしっかり乾燥させる必要があります。

↑左のダストボックス、中央のネットフィルター、右のプリーツフィルターはすべて丸洗い可。本体とダストボックスの間についているプレフィルターも水洗い可能です

 

↑ダストボックスの裏側にお手入れブラシを装備。ダストボックスやフィルターのホコリを落としたいときにサッと取り外して使えます

 

ヘッドの回転ブラシは他モデルに比べてブラシ毛が密に植えられているせいか、テストした限りはかなり毛絡みが少ないと感じました。ブラシはベルト駆動で着脱がやや大変ですが、毛絡み除去の頻度が減るのはうれしいポイントです。

↑本機で筆者宅のリビングを掃除したあとの回転ブラシ(ブラシカバーを外した状態)。他のブラシ毛採用モデルでは髪の毛やペットの毛がある程度絡んでいましたが、本機ではまったく毛絡みが見られませんでした

 

【エントリーその4】日立 ラクかるスティック PV-BL2H

「からまんプレス構造」が便利。フィルター類の汚れも水でスピーディに洗い流せる

ダストケースの集じん容積は0.15L。ゴミ捨ての際は、ダストケース正面の取り外しボタンを引きながらケースを取り外し、次にダストケース下の「ゴミ捨てボタン」を押してゴミを捨てます。ゴミに触れずに捨てられますが、ペットの毛などが多い場合は内筒フィルター周りにゴミが絡まりやすいので、その場合はフィルターを外してゴミ捨てする必要があります。

↑水色の「ダストケース取り外しボタン」を引くとロックが外れるので、そのままダストケースを手前に引いて外します

 

↑ダストケース底部にある水色の「ゴミ捨てボタン」を押すと底のふたが開いてゴミ捨てできます。その際、オレンジの内筒フィルター部がバネ仕掛けで前にせり出して、ゴミを押し出してくれます

 

↑空気の流れを利用してダストケース下部に集めたごみをしっかり圧縮するとともに、内筒フィルター内に毛ゴミが絡みにくくなる「からまんプレス構造」を採用。少量のゴミだとダストケースの底部だけにゴミがたまり、ゴミ捨てがラクです。ただしゴミがたまりすぎるとメッシュフィルターまでゴミが回ってしまうので、こまめにゴミ捨てするのが良さそう

 

お手入れ面ではダストケース、各種フィルターから回転ブラシ、各種付属ツールまで、数多くのパーツが水洗い対応になっています。特にクリーンフィルター(プリーツフィルター)、スポンジフィルターのゴミはお手入れブラシだけで除去するより、水洗いするほうが断然スピーディ。ただし、洗浄後は24時間以上かけてしっかり乾燥させる必要があります。

↑左から内筒フィルター、ダストケース、スポンジフィルター、クリーンフィルター。ダストケースにはお手入れブラシが装着されています。これらはすべて水洗い可能。クリーンフィルターのひだの奥にたまった微粒子ゴミは取り除くのが面倒ですが、水で流しながらお手入れブラシでかき出すことでスムーズにゴミ除去できます

 

↑ダストケース周り、回転ブラシのほか、写真奥にあるハンディブラシ、すき間用吸口、ほうきブラシも水洗いできます

 

回転ブラシはシャープ同様毛絡みしやすく、引っかかった毛ゴミを取り除くのがやや手間。ただしブラシはベルト駆動ではないため、お手入れする際の着脱は簡単でした。

↑ヘッドから回転ブラシを取り外したところ。回転ベルトがないため、カバーを取ったらすぐにブラシを取り外せます。回転ブラシの左右両端が色分けされているのがとても親切。装着するときも、ヘッドの黄緑の部分にブラシの黄緑の側をセットすることがひと目でわかります

 

【エントリーその5】アイリスオーヤマ 充電式サイクロンスティッククリーナー マルチツールセット SCD-L1P-B

ダストカップや回転ブラシのほか付属ツールの静電モップも丸洗いできる!

ダストカップ容量は0.3Lながら、メーカーが推奨する集じん容積は0.15L。ダストカップに表示された「ゴミ捨てライン」までゴミがたまったらゴミ捨てがオススメです。ゴミ捨ての手順は、ダストカップ底部のボタンを押してロックを外し、本体からダストカップを取り外してからダストカップ内のサイクロンユニットを外してゴミを捨てます。

↑サイクロンユニットの両側のつまみを持ちながらダストカップから抜いてゴミ捨てを行います

 

↑ゴミ捨て後にダストカップを本体に戻すときは、まずダストカップ上部の溝を本体側のつめに掛けてから、ダストカップ下部を「カチッ」と音が鳴るまで押し込みます。多くの機種はダストカップ下部にフックがあるので、このタイプは珍しいです

 

メンテナンス面ではシャープやパナソニック、日立と同様ダストカップ周りが水洗いに対応。カップやメッシュフィルター、排気フィルターなどに付着したゴミをかき取るのに使うクリーニングブラシも付属しています。ヘッド部の回転ブラシはシャープや日立同様、長く使うと毛絡みができるのがやや面倒。またブラシがベルト駆動なので、手入れする際の着脱にも最初は手間取るかも。

↑左からダストカップ、サイクロンユニット下部、サイクロンユニット上部、スポンジフィルター、排気フィルター。すべて水洗いでき、メンテナンスの手間を軽減できます

 

↑サイクロンユニット上部のメッシュフィルターに絡まった毛ゴミは付属のクリーニングブラシで除去。クリーニングブラシはダストカップに装着するタイプでなく、充電スタンドなどに別途収納します。使いたいときにすぐに取り出せないのが惜しい……

 

↑回転ブラシはベルト駆動。構造はシャープやパナソニックと基本的に同じです

 

↑ダストカップ周りのほか、写真奥にある回転ブラシと静電モップが水洗いに対応。特に静電モップは使っているうちにホコリの付着が目立ってくるので、それを一瞬で除去できるのは助かります

 

【今回の検証のまとめ】

ゴミ捨ては全モデル2手間で完了。ダストカップの水洗いとブラシの毛絡みに違いが出た

ゴミに触りたくないならダイソンと日立がベター

ゴミ捨てのしやすさに関しては全モデル2手間で完了し、とてもスムーズ。特にダイソンと日立はゴミ捨てボタンがついていてゴミに触らずゴミ捨てできます。近年のダイソンの掃除機はクリアビンが延長パイプと一直線に配置される構造になっているため、ゴミ捨ての際にクリアビンをゴミ箱の奥まで突っ込みやすくなっており、ホコリが舞いにくいのもうれしいポイント。ただし、ダイソンも日立もゴミがたまってくるとフィルター部にゴミがつくようになり、これをブラシなどで取るときはゴミに触れるリスクが高くなります。

 

また、モデルによって集じん容積の差が多少ありますが、それはあまり意識しなくても良いように感じました。というのも、集じん容量ギリギリまでゴミをためようとすると結局上限を超えてゴミをためがちですし、そこまでゴミがたまると吸引力が落ちるうえ、メッシュフィルターなどに絡みついたゴミを取る手間が増えます。どのモデルもたった2手間でゴミ捨てできますので、掃除後のこまめなごみ捨てを習慣づけておきましょう。

 

ダイソン以外はダストカップ周りがすべて水洗いできる

メンテナンスについては、シャープ、パナソニック、日立、アイリスオーヤマがダストカップ周りの水洗いに対応。掃除機本体もキレイな状態で使いたい人にはこれは大きなメリットです。ちなみにダイソンもローラーヘッドは水洗いできて、その部分は評価できます。……とはいえ、できればクリアビンも水洗いに対応してほしいところ。

 

一方、回転ブラシのお手入れ、特に毛絡み問題に関しては「ほぼ毛絡みゼロ」のダイソンが優秀。また、パナソニックの回転ブラシも毛絡みが少なく、好印象でした。同社が上位モデルで採用する「からまないブラシ」には及ばないとはいえ、今回試したMC-SB51Jのブラシも毛絡み除去の手間を十分軽減できると思います。一方、回転ブラシの着脱しやすさについては、ベルト駆動でないダイソンと日立が有利です。

 

そのほか細かい話ですが、ダイソンはお手入れブラシが同梱されておらず、別途用意する必要あり。また、アイリスはお手入れブラシを搭載本体に装着できないのが惜しいところでした。

 

次回は、5モデルの「設置性」「独自機能」「汎用性」をチェックしていきたいと思います。

家電のプロはダイソン、日立の最新モデルをどう見た? コードレススティック掃除機5項目チェック

運転時間が伸び、吸引力が向上したことで、いよいよ実用性が高まってきたコードレススティック掃除機。人気の同カテゴリのなかで、“いま購入時に押さえておきたいキーワード”とともに、最新モデルのそれぞれの魅力を明らかにしていく!

※こちらは「GetNavi」2021年9月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

<コードレススティック掃除機>

Trend Keyword「ゴミの見える化」

「軽量かつハイパワー」「フロアワイパー的な操作感」など、コードレススティック掃除機はトレンドが細分化している。「目視しづらい微細なホコリの可視化」が叶うモデルにもご注目を。

 

私がチェックしました!

家電ライター

平島憲一郎さん

白物家電を中心に製品紹介記事などを執筆。クリーナーにもこだわりが強く日立製品を愛用。

 

「ゴミの見える化」でモチベが格段にアップ

せっせと掃除機を動かしても、「本当にゴミが取れているのだろうか」と不安になる場面は多々ある。特に、微細なホコリなどは目視しづらく、取り逃しやすい。従来から暗い場所を照らすLEDライトやゴミの有無を知らせるセンサーランプで“見える化”を推進する掃除機は人気だったが、今季、ダイソンと日立からその点を強化したユニークなモデルが登場した。

 

Dyson V12 Detect Slimはグリーンレーザーをフローリングなどに絶妙な角度で照射。明るい場所でもゴミがはっきりと浮かび上がる。さらに捕集したゴミの量を、花粉、ダニの死骸など粒子のサイズ別にディスプレイで表示。取れたゴミと量を瞬時に把握できて、モチベーションが上がる。

 

日立のPV-BL30Hは、白色に加え緑色のLEDライトをヘッドに採用。明るい昼間でもホコリや微粒子ゴミをしっかり照らし出す。軽量なうえ、ヘッドを押しても引いてもゴミが吸えるなど工夫が満載で、使い勝手は文句なしだ。

 

【その1】レーザー照射で微粒子をまんべんなく浮かび上がらせて取り逃しを防ぐ

ダイソン

Dyson V12 Detect Slim Total Clean

ダイソンストア価格9万7900円

目視しづらい微細なホコリをグリーンレーザーで可視化し、取り逃しを防ぐ。吸引したゴミの量やサイズはセンサーで検知・計測。量とサイズは液晶ディスプレイでリアルタイムで数値化される。毎分最大12万5000回転のモーターにより吸引力が従来比50%アップ(※)。

※:Dyson Digital Slimとの比較

SPEC●ヘッド:Laser Slim Fluffyクリーナーヘッド、ダイレクトドライブクリーナーヘッド●バッテリー:着脱式●付属ツール:毛がらみ防止スクリューツールほか●サイズ/質量:W250×H1095×D234mm(※)/2.2kg

※:Laser Slim Fluffyクリーナーヘッド装着時

 

集じん技術:Root Cycloneテクノロジー

最長運転時間:約60分(※)

充電時間:約3.5時間

クリアビン容量:0.35l

※:エコモードでモーター駆動のないツール使用時

 

↑ヘッドの端から下向き1.5度の角度でレーザー照射。実際に使うと明るい場所でも写真よりはるかにくっきりと極小ゴミの存在を確認できた

 

↑ナイロンフェルト製ローラーで大小のゴミを包んで除去。その間のカーボンファイバーブラシが床面の静電気発生を抑える

 

↑吸気口に搭載したピエゾセンサーがゴミの量とサイズを計測。結果は手元の液晶ディスプレイにリアルタイムでグラフと数値で表示される

 

↑クリアビンで大きなゴミ、サイクロン部で微細なチリ、後方のフィルターで微粒子など本体全体でゴミを捕集。排気は部屋の空気よりきれいになる

 

↑ヘッドの左右への首振りが滑らか! 家具の隙間にもスムーズに入り込んで、ホコリを逃さず取り除くことが可能だ

 

【家電ライター・平島のインプレッション】

高いゴミ取り性能に加えレーザー照射と液晶表示で楽しさを提供

レーザーのホコリ可視化性能が秀逸で、照射範囲内の微細ゴミをまんべんなく目視できる。吸引力もヘッドのゴミ捕集力も高く、カーペット用ヘッドも付属し様々な床に対応。“軽量志向”モデルと比べれば重いが、操作性は上々だ。クリアビンは水洗い不可だが、毛がらみしにくく水洗い対応のローラーブラシは便利。

 

[5点満点で評価]

吸引力:5.0/5.0

ブラシ性能 5.0/5.0

操作性:4.0/5.0

ゴミの見えやすさ:5.0/5.0

お手入れのしやすさ:4.5/5.0

 

【その2】白と緑のLEDを計7灯搭載し広範囲で照らしてゴミを見つけやすく

日立

スティッククリーナー(コードレス式)パワかるスティック PV-BL30H

実売価格7万7550円

ヘッド先端の白色+緑色LEDライトで明るい部屋の微細なホコリを“見える化”。標準質量1.4kgの軽快な使い心地と、独自開発のモーターによるパワフルな吸引力を両立した。バッテリーは着脱式で、別売の電池を買い足せば1時間以上の連続掃除も可能だ。

SPEC●ヘッド:パワフルスマートヘッド●バッテリー:着脱式●付属ツール:2WAYすき間ブラシ、ふとん用吸口、ハンディブラシほか●サイズ/質量:W230×H1010×D230mm/1.4kg

 

集じん技術:からまんプレス構造

最長運転時間:約60分(※)

充電時間:約3.5時間

ダストケース容量:0.15l

※:標準モードでパワフルスマートヘッド非使用時

 

↑計7灯のLEDライトによる圧倒的な明るさで、細かいゴミがよく確認できた。ただし、光が強すぎてゴミの陰影が出にくい場面もあった

 

↑ヘッドの回転ブラシには毛がからみにくい「からまん機構」を採用。ブラシがヘッドの前側に付いているため、壁際のゴミにもしっかり届く

 

↑独自開発のモーターはファンを三次元形状にして空気の流れを効率化し、強力パワーを獲得。モーター素材にアルミを使い、軽量化も実現した

 

↑ブラシ後方のフラップがヘッドの動きに合わせて開閉。ヘッドを引く際もゴミを吸引でき効率的だ

 

↑ヘッドを浮かさず掃除機を床面まで倒せる「ペタリンコ構造」を採用。棚やソファ下などのすき間も高さ10cm以上あれば入り込める

 

【家電ライター・平島のインプレッション】

広範囲のLED照射と軽い操作性で使い勝手は上々

本機の最大の魅力は軽さと操作性。LEDライトは広範囲のゴミの状況を把握でき、掃除の快適性に大きく寄与。吸引力は軽量モデルとしては合格。押しても引いてもゴミを吸うヘッドなど様々な工夫も好印象だった。メンテ面ではダスト容器・回転ブラシなどが洗えるうえ、ブラシの毛がらみ防止機能もまずまずだった。

 

[5点満点で評価]

吸引力:4.0/5.0

ブラシ性能:4.0/5.0

操作性:5.0/5.0

ゴミの見えやすさ:4.0/5.0

お手入れのしやすさ:4.0/5.0

 

【Other Choice】

【その1】「からまないブラシ」でノズルの毛がらみを除去する手間がほぼ不要に!

パナソニック

コードレススティック掃除機 「パワーコードレス」 MC-SBU840K

実売価格9万9000円

髪の毛やペットの毛がからむのを抑える画期的なブラシを採用。同社コードレススティック史上最高の吸引力で微細なゴミも逃さない。「親子のノズル」で家具の隙間もスムーズに掃除可能。

SPEC●ヘッド:パワーノズル(からまないブラシ搭載)●バッテリー:内蔵式●付属ツール:ふとん清潔ノズル、ペタすき間ノズル、すき間用ノズルほか●サイズ/質量:W253×H1150×D218mm/2.6kg

 

集じん技術:サイクロン式

最長運転時間:約90分(※)

充電時間:約3時間

ダストボックス容量:0.2l

※:ロングモードでノズルブラシ回転オフ時

 

【その2】軽量性とパワーを高レベルで両立して清掃効率が格段にアップ

シャープ

コードレススティック掃除機「RACTIVE Air POWER」EC-SR5

実売価格5万3520円

従来比約1.4倍の吸引力と、質量1.6kgの軽量設計を両立。回転数が従来比2倍のブラシとくし歯形バンパーで絨毯の奥のゴミも捕集する。ソファの掃除に便利な小型ヘッドなど付属品も充実。

SPEC●ヘッド:倍トルヘッド(自走パワーアシスト)●バッテリー:着脱式●付属ツール:スグトルブラシ、コンパクトふとん掃除ヘッド、はたきノズルほか●サイズ/質量:W243×H1030×D179mm/1.6kg

 

集じん技術:遠心分離サイクロン

最長運転時間:約90分(※)

充電時間:約80分

ダストカップ容量:0.2l

※:弱モードで付属吸込口(すき間ノズル等)使用、バッテリー1個使用時

 

【その3】ホコリセンサーや静電モップなど独自の便利機能が満載

アイリスオーヤマ

充電式サイクロンスティッククリーナー マルチツールセット SCD-L1P-B

実売価格4万3780円

ゴミ取り性能は落とさずに本体と自走式ヘッドを軽量化。センサーが床上のゴミの量をランプの色で通知する。掃除中に棚などのホコリをサッと取れる静電モップクリーンシステムも搭載。

SPEC●ヘッド:自走式「軽量」パワーヘッド●バッテリー:着脱式●付属ツール:静電モップ、すき間ノズル、ブラシノズル、ミニヘッド、布団用ヘッドほか●サイズ/質量:W224×H1035×D235mm/1.4kg(モップ帯電ケース含まず)

 

集じん技術:遠心分離サイクロン+準HEPAフィルター

最長運転時間:約40分(※)

充電時間:約4時間

ダストボックス容量:0.3l

※:セーブモード時

 

【その4】日常使いに十分な吸引力を備えたスタイリッシュな紙パックタイプ

ツインバード

コードレススティック型クリーナー TC-E263GY

実売価格2万1780円

質量1.4kgながら吸込仕事率70Wで日常使いに十分な吸引力。センサーがゴミを検知すると自動で吸引力を上げる。除去したゴミは抗菌仕様の紙パックで捕集し、ゴミに触らず捨てられる。

SPEC●ヘッド:自走式ヘッド●バッテリー:内蔵式●付属品:すき間ノズル、使い捨てダストパック25枚(本体に1枚装着済み)●サイズ/質量:W235×H1050×D135mm/1.4kg

 

集じん技術:抗菌ダストパック

最長運転時間:約30分(※)

充電時間:約2.5時間

紙パック容量:約0.25l

※:自動モード時

低糖質パンが作れる最新「ヘルシー・ホームベーカリー」3選を家電のプロがレビュー

FYTTE × GetNavi webが開催している「カラダ、ココロ、整う」プロジェクトは、コロナ禍になり、運動やエクササイズのあり方、栄養管理のあり方が大きく変わった新しい時代の「カラダとココロの整え方」を模索していくプロジェクトです。

 

本シリーズでは、9月までの12回、 カラダとココロに効く最新プロダクトをプロたちが解説。今回のテーマは、低糖質なパンや健康に良い発酵食品などが手軽に作れる「ホームベーカリー」を紹介します。家電のプロが実際に使用して、3項目をチェックした結果とともに見ていきましょう!

 

「カラダ、ココロ、整うプロジェクト」は7月〜9月まで毎週4本のヘルスケアやエクササイズにまつわる情報を集中的に配信中。無料の会員登録でプレゼントやモニター情報が届く特典も

 

【その1】

糖質を約87%カットしたブランパンが自宅で焼ける

ツインバード

Take bran!ブランパンメーカー BM-EF36W

実売価格1万2150円(税込)

低糖質のブランパンが焼けるホームベーカリー。小麦の外皮である「ふすま」(ブラン)を主原料とした特別なパンミックスで作るので、一般的な食パンと比べて糖質が約87%カットできます。1斤と1.5斤の2サイズ(ブランパンは1斤のみ)に対応。通常の食パンやもち、焼きいも、甘酒も作れる18種類のメニューも搭載します。最大15時間、10分単位で設定可能なタイマー付。付属のレシピブックには、2週間分の低糖質ブランパンのアレンジレシピを掲載しています。

SPEC●サイズ/質量(約):約W240×D350×H280mm/4.2kg●消費電力:450W●容量:食パンの場合 1.5斤 / 1斤●タイマー:15 時間(焼き上がりまで )

 

家電ライター 田中真紀子さんがチェック!

【機能】

専用のパンミックスで大幅な糖質カットが可能

ツインバードは低糖質ブームをいち早くキャッチし、低糖質なブランパンが自宅で焼ける専用コースを搭載したモデルを開発。鳥越製粉と共同開発したオリジナルの低糖質ブランパンミックスを使用することで、一般の食パンに含まれる糖質量を87%もカットしてくれます。ほかにも栄養価の高い全粒粉を使用した全粒粉パンメニュー、野菜ペーストを混ぜ込んで焼き上げるヘルシーなパンのレシピも用意しています。

↑焼きたてのブランパンが食べられます

 

【低糖質パンの味・食感】

ブランパンはもっちり食感で、口当たりは滑らか

ブランパンの練り工程を見たところ、生地の粘り気が強く、焼き上がりもフワッというよりもっちり練り上げた印象。とはいえ、中身自体はしっかり膨らんでいます。食パンのような伸びはありませんがやわらかく、口当たりも滑らか。ただ、半分ぐらい食べると、やはりブラン独特のボソボソした食感が気になってきます。ただし、そのぶんサンドイッチとの相性抜群! 見た目がおしゃれだし、具材とのなじみもよく、罪悪感なくたっぷり食べられます。

↑ブランパンはもっちりやわらか

 

↑サンドイッチにするとおしゃれ!

 

【収納・設置しやすさ】

奥行があるので設置スペースに注意

本体サイズは幅240×奥行き350×高さ280mm。高さを抑えているため、圧迫感はない一方、奥行きがあるので、ほかのモデルに比べると設置スペースが取られます。すっきりした白いカラーで、デザインは至ってシンプルな印象です。

 

【まとめのひとこと】

本気で糖質オフライフを始めたい人に

ダイエット中で糖質制限をしている人にとって、糖質87%カットのパンはかなり魅力的!  市販のブランパンと同様、少々食べにくい部分はありますが、サンドイッチにしたり、チーズをかけてトーストしたり、カレーをつけたりと、いろいろ工夫することで美味しく続けられると思います。本気で糖質オフライフを始めたい人におすすめです!

 

【その2】

低糖質パンのほか、マルコメ監修の⽢酒メニューも作れる

シロカ

おうちベーカリー SB-1D151

実売価格1万1760円(税込)

本体にはパンから乳製品までの20のプリセットメニューを搭載し、付属のオリジナルレシピブックには充実の103レシピを収録。ふわふわの生地とほんのりとしたやさしい甘さの生食パンもカンタンに作れます。160年以上の歴史を持つみそメーカー・マルコメが監修した⽶糀(こめこうじ)⽢酒が作れるのも大きなメリット。さらに塩糀・しょうゆ糀や、糖質オフの⼤⾖粉パンやブランパンなど、健康に配慮したレシピも豊富です。業界最小クラスのコンパクトサイズも特徴。

SPEC●サイズ/質量(約):約W232×D295×H253mm/3.6㎏(パンケース含む)●消費電力:500W●容量:1斤●タイマー:13 時間まで

 

家電ライター 田中真紀子さんがチェック!

【機能】

食感が異なる甘酒が作れる

おいしさだけでなく「健康」をキーワードとしているだけあって、大豆粉パンやブランを使った「糖質オフパン」が楽しめます。近年は甘酒が健康に良いと話題ですが、発酵のプロであるマルコメが監修した甘酒メニューは、食感が異なる「さらさら甘酒」「つぶつぶ甘酒」の2種類から選べるのもうれしい点。さらに全粒粉パン、米粉パン(グルテンなし)など20の豊富なメニューを搭載しています。

↑マルコメが監修した甘酒のメニューを搭載。甘酒には腸内環境を整える食物繊維やオリゴ糖、お肌に良いとされるビタミンB群を豊富に含んでいます

 

【低糖質パンの味・食感】

糖質76%オフの食パンは続けられそうな味

レシピにある低糖質パンは、「糖質40%オフのブランパン」。強力粉とふすま粉(ブラン)をほぼ同量入れて作るもので、その名の通り糖質40%オフになります。クセはあるものの、いわゆるブランパンより食べやすく、ブランパンは食べにくいと感じている人にはちょうどいい感じ。ただ、材料としてふすま粉、小麦たんぱくを用意する必要があります。

 

一方、今年4月には、日本製粉と共同開発した専用の食パンミックス「毎日おいしい 糖質76%オフ食パンミックス」が発売されました。ドライイーストも同梱されているので、用意するのは水だけととても簡単。こちらはブランを使わず、食パンの原材料である小麦を難消化性でんぷんに大幅に置き換えることで、糖質76%オフを実現したそう。肝心の味はやはり少しパサパサした感じはありますが、「糖質オフでこの味なら続けられそう」という及第点の味でした。

↑糖質76%オフの食パン

 

【収納・設置しやすさ】

かなりコンパクトで設置性ではトップクラス

本体サイズは幅232×奥行295×高さ253mm。「業界最小クラス」をうたうだけあって非常にコンパクトなので、ほかのホームベーカリーが置けなかった場所でもすんなり置けるかも。落ち着いたブラウンのカラーで悪目立ちしないのも魅力です。設置性ではトップクラスといえるでしょう。

 

【まとめのひとこと】

コンパクトかつお手頃価格で初心者にオススメ

コンパクトかつ価格も手頃なので、ホームベーカリーを買おうか迷っている初心者の方におすすめ。糖質オフのパンも、ブランを使ったものとブランを使わない専用ミックスから選べるほか、甘酒もマルコメ監修だけあって美味しいです。もちろんふつうの食パンもおいしく焼けるので、万が一糖質オフパンに飽きてしまっても大丈夫ですよ!

 

【その3】

メニュー数は43種類! 糖質約60%オフのパンも焼ける

パナソニック

ホームベーカリー ビストロ SD-MDX4

実売価格5万1700円(税込)

プロの技法を取り入れ、パン生地を「たたく」「伸ばす」工程を3次元で行う独自の「3D匠ねり」と、室温と庫内の温度を見はり、環境に合わせてプログラムを変える独自の「Wセンシング発酵」を採用。一年中安定した焼き上がりのパンをつくることができます。​また、生食パンづくりに適した「リッチ パン・ド・ミ」メニューを新搭載。「ねり」と「発酵」のプロセスを見直し、しっとりとしたきめ細かくやわらかい食感に焼き上げます。​さらに、「低糖質パン」メニューを新搭載。新たに日清フーズが監修した「低糖質パンミックス SD-LCM10」を使うことで、糖質約60%オフを実現しました。メニュー数は43種類と豊富。

SPEC●サイズ/質量(約):約W263×D356×H353mm/6.0㎏●消費電力:430W●容量:1斤

 

家電ライター 田中真紀子さんがチェック!

【機能】

ヘルシーなパンのレシピが多彩

同社オーブンレンジなどのブランド名となっている「ビストロ」の名を、初めてホームベーカリーに冠したハイスペックモデルです。プロの技法にならった「3D匠ねり」を新搭載したほか、室温と庫内の温度をはかり、最適なタイミングでイースト投入やプログラムを自動調整することで、一年を通して美味しいパンが焼けるのがウリ。新たに糖質60%オフの「低糖質パン」が焼けるメニューを搭載したほか、ライ麦パン、全粒粉パン、グルテンフリーのアレンジレシピなど、ヘルシーなパンのレシピが多彩です。

 

イースト自動投入機能も便利。気温や予約時間によって発酵が進んでしまうことなく、安定しておいしく焼くことができます。材料を入れるときも、「ドライイーストが濡れないように」と神経を使わなくていいのはうれしいですね。

↑「Wセンシング発酵」とイースト自動投入機能により、いつでも安定した品質のパンが焼けます

 

【収納・設置しやすさ】

スタイリッシュなデザインで出しっぱなしでも気にならない

本体サイズは、幅263×奥行356×高さ353mm。一見スリムに見えますが、実はほかのモデルに比べても意外と大きいです。ただ、カラーがブラックでスタイリッシュなので、収納せずに出しっぱなしにしてもいいでしょう。

 

【まとめのひとこと】

低糖質でも、美味しさにこだわりたい人はぜひ!

これまで「低糖質パンというと原料はブラン」が常識でしたが、本製品の低糖質パンミックスはブランを使わず、小麦粉から糖質成分を抜いたとのこと。この発想は意外でした。そして、そのぶん味も美味しい! しかも本製品の本当のウリ(?)は、生食パンのような味わいの「リッチ・パン・ド・ミ」が焼けるところ。食パンはとことんおいしく焼きたい、低糖質でも美味しさはあきらめたくない。そんなこだわりが強い人にぜひ使ってほしい1台です!

 

 

「カラダ、ココロ、整うプロジェクト」は7月〜9月まで毎週4本のヘルスケアやエクササイズにまつわる情報を集中的に配信中。無料の会員登録でプレゼントやモニター情報が届く特典も

 

パナソニックから本体とダストボックスを分離したスティック掃除機が新発売! 手元重量はわずか450g

パナソニックは、掃除後のゴミを自動で収集するクリーンドックを搭載し、スティック本体のゴミ捨てをなくすことで、掃除後のお手入れの負担を大幅に軽減した、セパレート型コードレススティック掃除機「パワーコードレス」MC-NS10Kを10月25日に発売します。

 

リモートワークなどによる、こまめな掃除需要の向上を受けて開発

本製品は、スティック本体をクリーンドックに戻すだけで、1回の掃除ごとに本体にたまったゴミをクリーンドック内の紙パックに収集するため、スティック本体のゴミ捨てが必要ありません。紙パックの交換は約1か月に1回となっており、さらに「からまないブラシ」を搭載することでお手入れの負担を大幅に軽減しました。また、掃除機本体にダストボックスがないため、本体質量約1.5kg、手元にかかる重量約0.45kgを実現し、掃除前の準備や掃除中の負担も軽減します。

 

昨今の掃除スタイルは、1回の掃除時間が減少する一方で、掃除をする頻度は増加する傾向にあります。また、在宅時間が増えるなか、「汚れが目につくようになった」などの意識の変化も見られます。

 

こまめに掃除をしたいというニーズの高まりから、スティック掃除機の需要は伸長していますが、スティック掃除機使用者に対するパナソニックが行った調査では、掃除に対して感じるストレスとして、掃除中の「隅のゴミまでしっかり吸えない」「重い」などの内容に加え、掃除後のノズルやダストボックスなどのお手入れ・ゴミ捨てに対して負担を感じている人が多いことがわかりました。

 

そこで、パナソニックは、掃除の準備から掃除後までのわずらわしさを軽減し、こまめな掃除習慣をサポートすることで、清潔でより快適な新しいスタイルを提案するとしています。

 

掃除後のゴミを自動で収集するクリーンドック搭載により、ゴミ捨てなど手入れの負担を大幅に軽減

本製品は、1回の掃除が完了するごとに、本体のフィルターケースにたまったゴミをクリーンドック内の紙パックに自動で収集します。それにより、従来は約7日に1度必要であったスティック本体のゴミ捨てが不要になります。さらに、紙パック式のため簡単かつ清潔に交換ができるうえ、ノズルは髪の毛やペットの毛もからみにくい「からまないブラシ」を搭載し、掃除機のお手入れの負担を大幅に軽減します。

 

↑クリーンドックによるゴミの収集イメージ

 

 

手元重量約0.45 kgで、掃除前から掃除後までの負担を軽減

ダストボックスを分離したことで、本体はスリムで軽量なデザインになっています。クリーンドックに設置された本体を手前に引くだけで簡単に取り出すことができるほか、手元にかかる重量が約0.45 kgと軽量なため、掃除中は軽く動かすだけで操作が可能。さらに、掃除終了後もクリーンドックに設置するだけで自動でゴミの収集と充電が開始されるため、掃除の始まりから終わりまでの負担を大幅に軽減しました。

 

また、本体とクリーンドックは、リビングなどの居住スペースに置くことを想定し、空間に溶け込むデザインになっています。

 

 

↑本体重量は約1.5 kgながら、手元重量は約0.45 kg

 

製品情報

品番:MC-NS10K

カラー:ホワイト

運転時間:HIGH 約6分/AUTO 約10~15分

充電時間:約3時間

サイズ:スティック W213×H1030 mm×D130mm
クリーンドック W134mm×H417 mm×D282mm

毛がらみを抑えるモデルに注目! 国内メーカー最新コードレススティック掃除機おすすめ4選

運転時間が伸び、吸引力が向上したことで、いよいよ実用性が高まってきたコードレススティック掃除機。人気の同カテゴリのなかで、国内メーカーによる最新4モデルをご紹介!

※こちらは「GetNavi」2021年9月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

【その1】「からまないブラシ」でノズルの毛がらみを除去する手間がほぼ不要に!

パナソニック

コードレススティック掃除機 「パワーコードレス」 MC-SBU840K

実売価格9万9000円

髪の毛やペットの毛がからむのを抑える画期的なブラシを採用。同社コードレススティック史上最高の吸引力で微細なゴミも逃さない。「親子のノズル」で家具の隙間もスムーズに掃除可能。

SPEC●ヘッド:パワーノズル(からまないブラシ搭載)●バッテリー:内蔵式●付属ツール:ふとん清潔ノズル、ペタすき間ノズル、すき間用ノズルほか●サイズ/質量:W253×H1150×D218mm/2.6kg

 

集じん技術:サイクロン式

最長運転時間:約90分(※)

充電時間:約3時間

ダストボックス容量:0.2l

※:ロングモードでノズルブラシ回転オフ時

 

【その2】軽量性とパワーを高レベルで両立して清掃効率が格段にアップ

シャープ

コードレススティック掃除機「RACTIVE Air POWER」EC-SR5

実売価格5万3520円

従来比約1.4倍の吸引力と、質量1.6kgの軽量設計を両立。回転数が従来比2倍のブラシとくし歯形バンパーで絨毯の奥のゴミも捕集する。ソファの掃除に便利な小型ヘッドなど付属品も充実。

SPEC●ヘッド:倍トルヘッド(自走パワーアシスト)●バッテリー:着脱式●付属ツール:スグトルブラシ、コンパクトふとん掃除ヘッド、はたきノズルほか●サイズ/質量:W243×H1030×D179mm/1.6kg

 

集じん技術:遠心分離サイクロン

最長運転時間:約90分(※)

充電時間:約80分

ダストカップ容量:0.2l

※:弱モードで付属吸込口(すき間ノズル等)使用、バッテリー1個使用時

 

【その3】ホコリセンサーや静電モップなど独自の便利機能が満載

アイリスオーヤマ

充電式サイクロンスティッククリーナー マルチツールセット SCD-L1P-B

実売価格4万3780円

ゴミ取り性能は落とさずに本体と自走式ヘッドを軽量化。センサーが床上のゴミの量をランプの色で通知する。掃除中に棚などのホコリをサッと取れる静電モップクリーンシステムも搭載。

SPEC●ヘッド:自走式「軽量」パワーヘッド●バッテリー:着脱式●付属ツール:静電モップ、すき間ノズル、ブラシノズル、ミニヘッド、布団用ヘッドほか●サイズ/質量:W224×H1035×D235mm/1.4kg(モップ帯電ケース含まず)

 

集じん技術:遠心分離サイクロン+準HEPAフィルター

最長運転時間:約40分(※)

充電時間:約4時間

ダストボックス容量:0.3l

※:セーブモード時

 

【その4】日常使いに十分な吸引力を備えたスタイリッシュな紙パックタイプ

ツインバード

コードレススティック型クリーナー TC-E263GY

実売価格2万1780円

質量1.4kgながら吸込仕事率70Wで日常使いに十分な吸引力。センサーがゴミを検知すると自動で吸引力を上げる。除去したゴミは抗菌仕様の紙パックで捕集し、ゴミに触らず捨てられる。

SPEC●ヘッド:自走式ヘッド●バッテリー:内蔵式●付属品:すき間ノズル、使い捨てダストパック25枚(本体に1枚装着済み)●サイズ/質量:W235×H1050×D135mm/1.4kg

 

集じん技術:抗菌ダストパック

最長運転時間:約30分(※)

充電時間:約2.5時間

紙パック容量:約0.25l

※:自動モード時

奥行約29cmの薄型! 狭いキッチンのシンク横に置ける、パナソニック「スリム食洗機」

パナソニックは、狭いキッチンのシンク横にすっきり置ける、薄型設計の卓上型食器洗い乾燥機「スリム食洗機」NP-TSK1他1機種を、11月15日に発売します。価格はともにオープン価格。

 

同社の調査によると、共働き世帯の増加や新しい生活様式が定着するなか、食器洗いの悩みが増加し、家事軽減に活用したい家電として「食洗機」が上位に。その一方で、食洗機を購入検討しながらも「実際に設置場所を測ったが置ける場所がない」「調理スペースは犠牲にしたくない」など、設置面であきらめた人も多いことがわかりました。

 

NP-TSK1は、本体奥行約29cmのスリム設計で、シンク横に設置した場合も蛇口に当たりにくい「リフトアップオープンドア」を搭載。従来のレギュラータイプの場合、ドア開放時に本体背面から蛇口まで58.4cmのスペースが必要でしたが、同製品はドアが蛇口に当たりにくい新機構により、ドア開放時36.7cmで、従来比約63%の省スペース化を実現しています。

 

庫内かごの様々な工夫により、約4人分24点の食器や、直径26cmのフライパンやまな板などの調理器具も収納できる容量を確保。ノズル噴射穴を増設し、水流が多角的に動くことで庫内の食器の隅々まで行き渡り、高温高圧の「ストリーム除菌洗浄」で洗うと同時に除菌も可能です。同製品の使用水量は約8Lで、手洗いの約6分の1と、高い節水性です。

 

また、分岐水栓非対応の蛇口や、賃貸住宅での分岐水栓取り付けが不安で購入をあきらめている家庭でも、より手軽に使用できる、分岐水栓の取り付け不要なタンク式NP-TSP1も同時発売。同製品は給水口を本体下部に配置しており、小柄な体系の人でも給水しやすい設計となっています。2way方式を採用し、購入後も分岐水栓式に対応可能です。

マイクが雑音を全然拾わない! テクニクスから通話音声に注目した完全ワイヤレス「EAH-AZ60/AZ40」登場

パナソニックは、テクニクスブランドの完全ワイヤレスイヤホン2モデルを10月15日に発売します。ラインナップは、ノイズキャンセリング機能を備えた「EAH-AZ60」(実売予想価格2万9000円前後/税抜)と、小型デザインの「EAH-AZ40」(同1万6000円前後/税抜)。

 

EAH-AZ60は、8mm径のバイオセルロース振動板を採用し、ハイレゾ相当の音質でワイヤレス伝送できるLDACコーデックにも対応した高音質モデル。ドライバーの前方空間の形状を最適化し高域の伸びを改善する「ハーモナイザー」と、ドライバー後方の空気の流れを調整し力強い低域を再生する「アコースティック コントロールチャンバー」が、ワイドレンジかつ自然なサウンドを実現します。

↑カラーはブラックとシルバーの2色

 

↑EAH-AZ60の構造の構造

 

周囲のノイズを低減するノイズキャンセリング機能も搭載。イヤホン外側のマイクで周囲の騒音を検知するフィードフォワード方式と、内側のマイクでノイズを拾うフィードバック方式を掛け合わせた“ハイブリッドノイズキャンセリング”に、デジタル・アナログの両方でノイズ処理を行う“デュアルノイズキャンセリング”を加えた「デュアルハイブリッドノイズキャンセリング」を採用しており、強力な消音性能を実現しています。

 

また、イヤホンをつけたまま周囲の音を聴ける「アンビエントモード」も利用可能。周囲の音をそのまま取り込むトランスペアレントモードと、ノイズを低減して人の声だけを強調するアテンションモードの切り替えも可能です。

↑アンビエントモードは2種類の切り替えが可能

 

EAH-AZ40は6mm径のPEEK振動板を搭載したコンパクトモデル。小口径ながら、AZ60と同様に「ハーモナイザー」「アコースティック コントロールチャンバー」といった音響構造により、厚みのある本格的な音質を実現しています。

↑カラーはローズゴールド、ブラック、シルバーの3色

 

↑EAH-AZ40の構造

 

こちらはノイズキャンセリング機能は備えていないものの、周囲の音を取り込む「アンビエントモード」は搭載しています。

 

2モデル共通の特徴として、独自の通話音声処理技術「JustMyVoice」テクノロジーを搭載。これは近年オンライン会議などでワイヤレスイヤホンを使う機会が増えたことで、通話時の音質を重視する流れを受けたもの。イヤホンに内蔵されたマイクが話者の声だけを拾い、クリアな音質で通話やチャットをすることができます。

 

「JustMyVoice」は、2つのマイクで自分の声とそれ以外の音を区別してノイズを低減するビームフォーミング技術、2つのマイクに加え骨に伝わる声の振動を検知する発話通知マイクを併用した音声解析技術、マイクに入り込む風を防ぐ風切り音対策の3つを組み合わせています。

 

そのほか、専用アプリ「Technics Audio Connect」を使って、ノイキャンやアンビエントモード、タッチセンサー機能のカスタマイズや左右のイヤホンのバッテリー残量確認、紛失したイヤホンを探す機能などを利用することも可能です。

 

使用時間(イヤホン単体/ケース併用時)は、AZ60が約7時間/約24時間、AZ40が約7.5時間/約25時間。コーデックはAZ60がSBC/AAC/LDAC、AZ40がSBC/AACをサポートしています。

 

Editor’s Eye

説明会では「JustMyVoice」機能をオン/オフしながら通話時の音質を体験することができましたが、カフェの環境を再現した空間で周囲の騒音を抑えて声だけを届ける性能の高さは秀逸でした。最近では通話時の音声品質の高さをアピールする機種が増えていますが、そのなかでもテクニクスの新モデルは頭ひとつ抜き出たレベルの高さだと感じました。また、AZ60のノイキャン性能も高く、オンにしてもあまり音質が変わらない自然な音で音楽を楽しめます。

オンライン会議などでワイヤレスイヤホンを使う機会が増えたいま、マイク性能をブラッシュアップしたテクニクスのイヤホンならノイズを気にせず通話ができそう。特に、外出先からオンライン会議に参加することが多いという方にはオススメです。

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

FF XIVサウンドチームが全面協力! パナソニックのゲーミングネックスピーカー「SC-GN01」の本気度がすごい

パナソニックは、ゲーム専用モードを備えたネックスピーカー「SC-GN01」を10月22日に発売します。実売予想価格は2万2000円前後(税込)。

↑ゲーミングネックスピーカー「SC-GN01」

 

SC-GN01は、肩に乗せるように装着し、耳を塞がずにサラウンドサウンドが楽しめるネックスピーカー。首元を囲むようにレイアウトされた計4つのスピーカーにより、ゲームの世界の中心にいるような音場を再現します。左右2chのステレオ音声も4chへ自動的にアップコンバートされ、奥行きのあるサラウンド環境を楽しめます。

↑肩に乗せて使用します。耳を塞がず自然な聴こえ方なのが特徴

 

一般的なヘッドホンは頭の中で音が鳴るような感覚ですが、ネックスピーカーは頭の外で音が鳴るため開放感があり、まるでゲームフィールドにいるかのような臨場感のあるサウンドが体感できます。

 

小型のスピーカーでも重低音を体感できるよう、低域部分を仮想再生する「H.BASS」技術を採用している点も見逃せません。これは、低域の信号に倍音を付加することで、擬似的により低い音が鳴っているように感じさせるというもの。これにより、コンパクトなスピーカーで迫力のサウンドを体感することができます。

 

また、本機はスクウェア・エニックスの「ファイナルファンタジーXIV」サウンドチームと共同で開発したゲーム専用の3つのサウンドモードを搭載。ゲームの世界にいるかのような臨場感の「RPGモード」、正確な音の定位が得られ足音なども聴き取りやすい「FPSモード」、人の声が聴き取りやすくシナリオに没頭できる「ボイス強調モード」から、プレイするゲームに合わせて自由に選ぶことができます。

↑ファイナルファンタジーXIV (c)2010-2021 SQUARE ENIX CO.,LTD. All Rights Reserved.

 

そのほか、映画を見るときに最適な「Cinemaモード」、音楽再生時に適した「Musicモード」、テレビの音声などが聴き取りやすい「ステレオモード」なども備えています。

 

本体にはマイクを内蔵しており、プレイしながら音声チャットをすることも可能。再生しているサウンドの逆位相の音を加えて余計な音を消し、自分の声だけを伝える「エコーキャンセルマイク」により、ゲームサウンドに干渉されることなく会話できます。

 

本体には4つのボタンを備え、音量調節やモード変更、マイクミュート、音声ミュートなどを手元で操作可能。接続はUSBケーブル1本でパソコンやゲーム機に接続できるほか、付属のステレオミニケーブルで接続することもできます(別途、USBケーブルでの給電が必要)。USBケーブルは直付けで取り外しは不可能。ケーブル長は約3mとなっています。

↑本体の左右に操作ボタンを備えています

 

現在ではワイヤレスタイプのゲーミングヘッドホンも存在しますが、SC-GN01が有線接続になったのは“遅延”の問題を解消するため、とのこと。ゲームプレイでは微妙な音の遅れが致命的になる場合もあるため、遅延を抑えられる有線方式を採用したそうです。

↑USBケーブルは直付けで脱着不可。長さは約3m

 

FF XIVのサウンドチームが全面協力

発表会にはファイナルファンタジーXIVのサウンドを担当した祖堅正慶さんと絹谷 剛さんがオンラインで参加しました。祖堅さんは「ゲーマーが求めるものを作りたかったので、細かい仕様まで意見を出しました。例えば、初期の段階ではUSBケーブルは短めだったんですが、ゲームの合間に飲み物を取りに行ったりすることもあるので長くしてほしいとか、電源を入れずにUSBに挿すだけで使えるようにしてほしいとか、ゲーマーの視点から、かゆいとこに手が届くように色々と意見を出しました」とコメント。祖堅さんは、SC-GN01の起動音も制作されたそうです。

↑ファイナルファンタジーXIV サウンドディレクターの祖堅正慶さん

 

絹谷さんは「各モードのチューニングを協力させて頂いたのですが、RPGモードでは臨場感を大事に、FPSモードでは音の定位を優先した設定にしています。私自身FPSゲームが大好きなので、足音がどの方向から聴こえるかとか、マルチプレイ対戦で勝つための音にこだわっています。実際に試作品でゲームプレイしたときは、リアルに後ろの方向から音が聴こえてビックリしましたね。ヘッドホンでは体験できないサウンドになっていると思います」と語ってくれました。

↑ファイナルファンタジーXIV サウンドデザイナーの絹谷 剛さん

 

Editor’s Eye

実際にゲームのデモ映像でSC-GN01を試させてもらいましたが、まさに“音に包まれる”という表現がピッタリな自然なサラウンド感で、画面の視点に合わせて音が前後左右から迫ってくるような感覚です。モードを変えてみると音の違いが明確で、遊ぶゲームのジャンルに合わせて簡単に最適な音質に変えることができます。映画用、音楽用のモードを備えているのもうれしいところ。

本体はシリコン製で見た目に反して柔軟性があり、肩に乗せていても疲れにくくなっています。また、USBから給電するためバッテリーを積んでおらず、その分軽くなっていることも軽快な装着感に貢献しているようです。ヘッドホンやイヤホンと違い耳を塞がないので、長時間のプレイで耳が疲れたり汗で湿ったりしないのもいいですね。

ゲームをしていると平気で2~3時間は経っちゃう、という方はぜひ一度試してみてほしい新感覚のネックスピーカーだと思います。

 

なお、SC-GN01をベースに、専用デザインやパッケージを採用した「ファイナルファンタジーXIV」コラボモデルも発売予定としており、詳細は後日発表されるとのこと。ファイナルファンタジーXIVファンは、そちらもぜひチェックしてみて下さい!

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

「軽くて本当に使いやすい掃除機」はどれ? 人気5モデルの「操作性・静音性」を一気にチェック!

近年のコードレススティック掃除機は「軽量タイプ」が人気。しかもただ軽いだけでなく、十分な吸引力(ゴミ取り能力)と高い機能性を兼ね備えた高級モデルに注目が集まっています。

今回はそんな「軽量・高機能」なコードレススティックの最新機種のなかから、人気の5ブランド(ダイソン、シャープ、パナソニック、日立、アイリスオーヤマ)の最新モデルを取り上げ、さまざまな角度から実力を検証。フローリングとカーペットでの吸引力をテストした前回に続き、今回は軽量モデル一番のメリットとなる「操作性(取り回しの良さ)」、さらに「静音性」をチェックしていきたいと思います。

 

【今回テストした5機種はコチラ】

エントリーその1

ダイソン史上最軽量ながら高いゴミ除去能力を実現

 

ダイソン

Dyson Micro 1.5kg

実売価格5万3900円(税込)

ダイソンのコードレススティック史上最軽量の1.5kgを誇るモデル。毎分最大10万5000回転するDyson Hyperdymiumモーターと独自のソフトローラークリーナーヘッド(Micro Fluffyクリーナーヘッド)により、大きなゴミから微粒子ゴミまでパワフルに取り除く。0.3μmの微粒子を99.99%キャッチし、部屋の空気よりきれいな空気を排出。最長運転時間は約20分(※)、強モードでは最長約5分の連続運転が可能だ。●サイズ/質量:W207×H1091×D222mm/1.5kg

※:モーター駆動でないツールをエコモードで使用した場合

 

エントリーその2

着脱式バッテリーを2個付属し最長約100分の連続掃除が可能!

シャープ

RACTIVE Air EC-AR5X

実売価格4万8000円(税込)

モーターとパイプの軽量化で重さ1.2kgを実現。小型軽量ながら高効率のモーターを開発し、メイン掃除機としても十分使えるパワーで掃除できる。バッテリー1個あたりの最長運転時間は約50分(すき間ノズル等の付属吸込口使用時)で、同梱の予備バッテリーを付け替えれば最長約100分の連続運転が可能。立ったまま吸込口を着脱してすき間掃除に移行できる「スグトルブラシ」など便利機能も多数。●サイズ/質量:W210×H985×D150mm/1.2kg

※画像は昨年モデル。8月26日より運転時間とパワーが進化した新製品が発売されている

 

エントリーその3

クリーンセンサーや壁際まで届くパワーノズルなどでゴミの取り逃がしを低減!

パナソニック

パワーコードレス MC-SB51J

実売価格3万9240円(税込)

小型ながら吸込仕事率100Wの吸引力と使いやすさを備えた機種。クリーンセンサーが約20μmの見えないゴミまで検知しランプを点灯、自動的に吸引力をアップする。独自形状のパワーノズルが壁際までしっかり届いて逃さずゴミ除去。毛先がY字のブラシと硬質ブラシの2種類のブラシ毛を採用し、フローリングから絨毯まで幅広い床質に対応。●サイズ/質量:W220×H1106×D182mm/1.6kg

 

エントリーその4

破格の軽さ1.1kgに加え、掃除の快適さを高める機能も満載!

日立

ラクかるスティック PV-BL2H

実売価格4万3300円(税込)

本体や延長パイプ、ヘッドの徹底的な軽量化で標準質量1.1kgを達成。新開発の「ハイパワー3D ファンモーター」で空気の流れを効率的に制御し、軽さと強力吸引を両立した。ノズルには拭き専用の毛「かるふきブラシ」を採用し、ゴミを吸引しながらフローリングに貼りついた菌も拭き取る。暗い場所でゴミを照らし出すLEDライトをヘッド前面に搭載するなど使い勝手への配慮も万全。●サイズ/質量:W205×H994×D230mm/1.1kg

 

エントリーその5

静電モップなど豊富なアタッチメントで家中の掃除をサポート!

アイリスオーヤマ

充電式サイクロンスティッククリーナー マルチツールセット SCD-L1P-B

実売価格3万8700円(税込)

同社サイクロン史上最軽量の1.4kgながらパワフルな吸引力と豊富な便利機能も兼備。自走式パワーヘッドのパワーは落とさずヘッドの重さを約60%カットし、狭い場所も快適に掃除できる。人気の静電モップクリーンシステムやほこり感知センサーも搭載。付属ツールは5種類を備え、家中を快適に掃除できる。準HEPAフィルター搭載で0.3μmの微粒子を99.5%以上捕集。●サイズ/質量:W224×H1035×D235mm/1.4kg

 

【操作性・静音性テストの内容はコチラ】

コードレススティックの掃除機がけのしやすさは、標準質量(本体、延長パイプ、ヘッドの重さの合計)とヘッドの首振りのスムーズさ、人力での掃除機がけをアシストするヘッドブラシの回転力が重要です。今回はこの3項目に加え、ソファ下など高さのない場所や家具と壁のすき間などへのヘッドの進入しやすさ、掃除の快適さを高めるアシスト機能などを確認。さらに、前回の「吸引力」と内容が類似しますが、掃除機の取り回しと大きな関わりを持つ「壁際でのゴミの取れ具合」を検証(壁際に重曹をまいて吸引)します。このほか、広い住居スペースの掃除をする際に問題となる連続運転時間や、充電時間もスペック上でチェックしていきます。

 

各モデルの静音性についても検証。ここでは市販のデジタル騒音計を使い、騒音計から1.5m離れた場所で騒音レベルを測定しました。ただし、今回は生活空間での測定であり、あくまで参考値とお考えください。騒音の数値とは別に、実際に聴いた音の印象も解説します。

↑掃除機を稼働していない状態での騒音レベルが33.6dBA(※)前後の環境でテストしました ※dBA…音圧レベルを人間が感じ取れる周波数で補正したもの。より人間の聴感に近い騒音レベルを表します

【操作性テストの結果はコチラ】

エントリーその1ダイソン Dyson Micro 1.5kg

従来モデルのユーザーが驚く軽さ。ボタン式採用で負担も軽減

製品名にも入っているように標準質量は1.5kgで、ダイソンの掃除機とは思えぬ(失礼!)軽さ。ダイソンの従来モデルのユーザーがこれを使ったら、快適な操作感にショックを受けると思います。

↑Dyson Micro 1.5kgはダイソンのコードレススティックのなかでも群を抜く軽さ。片手でラクラク持ち上げられ、小柄な人や年配の人でも軽快に使いこなせます

 

ヘッドの操作性について詳しく見ていきましょう。ヘッドは自走する感覚はありませんが、前後の移動は十分にスムーズです。左右の首振りは5機種中で最も軽い印象。軽すぎて思った以上に首が振れてしまうこともしばしばでした。また、畳の上ではわずかに動きが重く感じることも。これは他のモデルにはあまり感じなかったことです。

↑ヘッドは左右90度ずつしっかりと首振りできました

 

また、テーブルの脚周りを掃除するときなどに、ヘッドを脚にくっつけたまま横向きにスライドさせたくなりますが、本機の場合この動きがやりにくかったです。ヘッドを一度戻して首振りしなおせば済むことですが、少し気になりました。

↑ヘッドをテーブルの脚に沿ってずらそうとしたのですが、回転するソフトローラークリーナーヘッドの影響なのか、ヘッドを横にスライドしようとすると抵抗がありました

 

ヘッドが従来よりスリムになったぶん、家具の下など高さのない場所での掃除はスムーズ。ただ、本体を横倒しにして床にベタづけはできないため、ヘッドがギリギリ入る高さだと、奥まで掃除するのは難しそうです。一方、低い場所を掃除しているときでもヘッドの首振りができたのはメリットでした。

 

運転オン/オフは従来のトリガー式でなく、ボタン式。掃除中ずっとトリガーを引き続ける必要がなく、腕への負担がかなり軽くなったと感じました。

↑本体上部の電源ボタンを押すと運転開始。その上の「MAX」ボタンを押すと吸引力がアップします

 

壁際のゴミを取るならMAXモードがおすすめ

【壁際の吸引テスト画像のギャラリー】※タップすると画像がポップアップします

壁際の掃除では、ローラーが届かない部分にゴミの取り逃がしがありました。ナイロンフェルト素材のローラーは床にピッタリ密着するため、ヘッドの内側の吸引には効果的ですが、ヘッドの外側には吸引力が及びません。そのため、壁際の掃除ではブラシ毛採用のヘッドより不利になります。ただし、MAXモードにすると取り残しが減ったので、壁際をしっかり掃除したいときはMAXモードで掃除するか、付属のすき間ノズルを使ったほうがいいでしょう。

 

連続運転時間は通常モード(エコモード)でモーター駆動のないツールを使った場合、最長約20分。Micro Fluffyクリーナーヘッドなどモーター駆動ツールを使った場合は約18分、強モードなら約5分の連続運転ができます。バッテリーの充電時間は約3.5時間。

 

運転音はモーター音が気にならず好印象

エコモード(標準モード)での騒音レベルは66.3dBA。実際に聴いた印象でも、モーター音はほとんど気にならず、風切り音も耳障りな印象は比較的少ないです。ブラシを回転させるモーター音がほとんど聞こえないのも好印象。一方、MAXモードにすると騒音レベルは73.3dBAとなり、さすがに風切り音がうるさく感じました。

↑エコモード(標準モード)での騒音レベルは66.3dBAでうるさいとは感じません

 

エントリーその2シャープ RACTIVE Air EC-AR5X

「スグトルブラシ」「ちょいかけフック」など使い勝手を高める機能が多数

標準質量は1.2kg。ヘッドブラシの自走性は比較的弱めですが、手に持った感覚は驚くほど軽いです。ヘッドの操作もストレスがなく、特に左右の首振りがスムーズでした。

↑本体からヘッドまで全部合わせて1.2kg。長さも985cmと5モデル中最も短く、小柄な人でも扱いやすいと思います

 

↑ヘッドは左右それぞれ90度に首振り可能。テーブルの脚周りの掃除でも、左右に非常に滑らかに動いてくれました

 

本体を床にペタッとつけてもヘッドが浮かないので、ソファやスチール棚の下など低い場所も奥のほうまで掃除可能。低い場所にヘッドを入れたままヘッドを首振りさせることも、まずまずスムーズにできました。また、本体が軽量なので高い場所もラクラク掃除できます。

↑本体が床にペッタリついてもヘッドは浮き上がらず、掃除を続けられます。低い場所の掃除に最適です

 

↑本体が軽いので、エアコンなど部屋の上部の掃除もさっさと済ませられます

 

EC-AR5Xで最も重宝するのが「スグトルブラシ」です。これはワンボタンでヘッドが外れ、狭い場所が掃除しやすい小型ブラシが露出する機能。いちいちアタッチメントを取りに行く手間がかからず、毎日の掃除が極めてスムーズになります。

↑床掃除の最中にすき間掃除をしたいとき、片足でヘッドを押さえながら本体下のレバーを引くと簡単にヘッドが外れ、スグトルブラシが露出。すき間掃除が終わったら、簡単に元に戻せます

 

またセンサー機能では、フローリングやカーペットなど床の状況を検知して吸引力を自動調整する、床面検知機能に注目。掃除モードを「自動」にするとこの機能が働くので、カーペット上でいちいち吸引力を上げる、という手間が減ります。また、本機は「グリップセンサー」も装備。これは掃除中にグリップから手を離すと運転を一時停止し、握りなおすと運転再開する機能です。掃除中に椅子を動かしたりする際に手動で電源オフにする必要がないのがとても便利です。さらに本体裏に「ちょいかけフック」がついていて、掃除中にテーブルやイスなどにサッと掛けられるのも重宝しました。

↑掃除中にグリップから手を離すと自動的に運転を停止。もう一度握ると再び運転を始めます

 

↑本体後ろにゴム製の「ちょいかけフック」を装備。ラウンド形状なので椅子の背などにかけても安定し、テーブルに立てかけても滑りにくいため、ちょっと掃除機をどけて他の作業をしたいときに便利です

 

壁際の掃除は優秀。バッテリー2個付属で運転時間は長い

【壁際の吸引テスト画像のギャラリー】※タップすると画像がポップアップします

壁際の掃除では自動モードを使用したところ、ほぼすべての重曹を取り切っていました。壁の下のすき間に入り込んだ重曹のみ薄っすら残る程度。自動モードでこの取れ具合は優秀です。

 

連続運転時間は弱モードでモーター駆動のヘッドを使わない場合、最長約50分。モーター駆動ヘッド使用時は弱モードで35分。自動モードなら約23分、強モードは約9分です。ただ、EC-AR5Xは着脱式バッテリーを採用し、バッテリーを2個付属。これを連続して使えば、掃除できる時間は2倍になり、弱モードなら最長100分の掃除が可能になります。充電時間もバッテリー1個につき約80分とスピーディです。

↑EC-AR5Xはバッテリー2個とバッテリー充電器を付属。バッテリーが切れたら別の充電済みバッテリーに交換し、その間に空のバッテリーを充電しておく、という使い方もできます。本体ごと充電する必要がないので場所を取らないのもメリット

 

自動モードでも高域の風切り音がやや気になった

自動モードでの騒音レベルは66.3dBA。全体に「うるさい」という印象はないですが、やや風切り音のような高い音が気になりました。強モードにすると騒音レベルは72.1dBAに。風切り音がかなり大きくなり、またブラシが回転する低いモーター音も耳につくようになりました。

↑自動モードでの数値はダイソンとほぼ同じ

 

エントリーその3パナソニック パワーコードレス MC-SB51J

パワフルな自走式ヘッドやクリーンセンサーで快適に使える

標準質量は1.6kg。シャープや後述する日立のモデルを持ったときに比べるとわずかに重みを感じますが、比較しなければ十分軽快に使えます。特に優れているのはヘッドブラシの自走性の高さ。首振りがなめらかで、細かい取り回しがスムーズに行えます。

↑ヘッドブラシの回転力は本当にパワフル! 手に持っているだけでヘッドが勝手に前に進みます

 

↑左右それぞれ90度近くまで可動。本体のグリップ(持ち手)を軽くひねるだけでキビキビと首振りしてくれます

 

↑グリップの内側に適度な突起があり、細かく動かすときもしっかりホールドできます。グリップが大型なので、掃除する場所に応じて握る位置を変えることも可能

 

また、家具の下など、高さのないすき間の掃除も本体を倒しながら快適にできました。便利だったのが、本体を倒し、低い場所にヘッドを突っ込んだ状態でも首振りがスムーズにできたこと。他機種ではそもそもその状態で首振りできなかったり、一度首を振ると元に戻せなかったりすることが多く、ヘッドの方向を変えるには一度その場所からヘッドを引き出さなければならないことも。その点は丁寧に作られているなと感心しました。

 

さらに、MC-SB51Jにはゴミを見つけるとランプが赤く光り、自動で吸引力を上げる「クリーンセンサー」がついています。このセンサーは感知力が高く、少量のゴミにも反応するのが便利。逆に、ランプがつかなくなると「キレイになった」という実感がわきました。

↑ゴミが多いとクリーンセンサーが赤く点滅し、吸引力がアップ。センサーは約20μmの微粒子(ダニの死骸・フンなど)にまで反応。スギ花粉(約35μm)も逃さず除去できます

 

「壁ぎわ集じん」機能で壁際のゴミ取り力は文句なし

【壁際の吸引テスト画像のギャラリー】※タップすると画像がポップアップします

壁際のゴミ取り力は5機種中最も優秀でした。「AUTO」モードで検証したところ、重曹はほとんどを除去。「HIGH」モードにすると、壁の下のすき間にわずかに残っていた重曹もほぼ取り切りました。本機のヘッドは、壁際のゴミまでしっかり吸い込む「壁ぎわ集じん」機能を搭載。これも今回の優秀なテスト結果を生んだ要因のひとつと思われます。

↑ブラシの位置が前面にあり、かつヘッド前面カバーが薄いため、ブラシが壁際までしっかり届いてゴミを捕集できます

 

運転時間の目安は、「AUTO」モードでパワーヘッド使用時は約10~22分、すき間ノズルなど付属ノズル使用時だと約30分。「HIGH」モードだと約6分となります。充電時間は約3.5時間です。

 

落ち着いた運転音。「HIGH」モードでもそれほどうるさく感じない

オートモードでの測定値は63.4dBA。モーター音も風切り音もあまり気にならず、5モデルのなかでは最も落ち着いた運転音に感じられました。ただし、上記の測定値はゴミがないときの騒音レベル。同機はクリーンセンサーで自動的に吸引力がアップするため、掃除中に突然音量アップすることがあります。

 

「HIGH」モードでの測定値は68.5dBA。「AUTO」モードでセンサーが働いたときもこのくらいの騒音レベルでした。モーター音も風切り音も、他の機種ほど「うるさくなった」という印象はありませんでした。

↑「AUTO」モードの数値は優秀

 

エントリーその4日立 ラクかるスティック PV-BL2H

最軽量1.1kgと自走式ヘッドの推進力で操作のストレスはほぼナシ

標準質量は、5モデル中最も軽い1.1kg。さらにヘッドブラシの自走パワーが強力で、手は本当に「添えているだけ」という感覚で力を入れずに掃除機がけができます。ヘッドも左右にスルスル滑る感じで、家具の端や壁際などの細かい場所の掃除も極めてスムーズでした。

↑重さ1.1kgは実際に持ってみるとまさに「掃除機とは思えない」軽さ。これでパワフルな吸引力やモーター駆動のブラシヘッドを搭載しているのはスゴいです

 

↑延長パイプには、自動車の部品の軽量化にも活用されている「トポロジー最適化」という技術を採用。強度的に厚みが必要な部分と必要でない部分をコンピュータで解析し、写真の凹凸形状と組み合わせながらパイプを部分的に薄肉化し、強度保持と軽量化を両立したそう

 

↑軽量なのにヘッドの自走性が高いのが驚き。ヘッドがどんどん前に行こうとするのを、手首で制御しながら掃除している感じです。長さもシャープとほとんど同じコンパクトさで、背が低い人もラクに使いこなせます

 

高さのない場所でも、本体をペッタリ床につけてヘッドを突っ込み、ラクラク掃除できました。ヘッドの前後幅が小さく、壁と家具のすき間などにも横向きにして入れることができるので、サクサク掃除できます。

↑本体を床につけてもヘッドが浮き上がらないので、家具下などの掃除にも便利

 

ヘッド中央前面にLEDライトを搭載。廊下や納戸、ベッドの下など薄暗い場所ではこのLEDライトでゴミの有無がわかるので、とても掃除しやすかったです。

↑ヘッドにLEDライトを搭載

 

↑LEDの光でゴミが取れているのか確認できるのが便利です

 

標準モードでの壁際の取り残しも、強モードなら解消できる

【壁際の吸引テスト画像のギャラリー】※タップすると画像がポップアップします

壁際の掃除は、標準モードだと床と壁の間に重曹が少し残ってしまいました。シャープやパナソニックに比べると、取り残しがやや多かった印象です。強モードだと、壁の下のすき間に入り込んだ重曹のみうっすら残ったものの、ほぼ吸引・除去できていました。壁際のゴミ取り能力はまずまずといえるでしょう。

 

連続使用時間はパワーヘッドを使わない標準モードで最大約45分、パワーヘッド使用時は約30分。強モードでは約8分稼働します。ホコリなど通常のゴミなら標準モードでも十分除去できるので、掃除は通常モードで行うと良いでしょう。充電時間は約3.5時間です。

 

高い音は控えめ。ブラシが回転する低音がやや気になる

標準モードでの騒音レベルは64.5dBA。風切り音のような高い音がそれほどうるさく感じられず、耳ざわりは柔らかでした。ただし、ヘッドブラシが回転する低い音はやや気になります。一方、強モードでの騒音レベルは71.0dBA。このモードになると風切り音がかなりうるさく感じられます。そのぶん低音があまり気にならなくなりました。

↑標準モードでの騒音レベル

 

【エントリーその5】アイリスオーヤマ 充電式サイクロンスティッククリーナー マルチツールセット SCD-L1P-B

操作性は良好で、ゴミの量に合わせて吸引力も自動調整

標準質量は1.4kgで、ヘッドブラシは自走性が高く、シャープや日立並み…とまではいかないものの操作感は軽快です。ただ、他の4機種と比べると、ヘッドの左右の首振りの際にわずかなぎこちなさを感じました。本体が床にペタッとつくので、家具下など高さのないスペースの掃除もスムーズです。ベッド下などでの首振りは、本体位置を下げながら徐々に左右に振ればOK。方向を変えるときは一度ヘッドを外に出すことで問題なく行えました。

↑自走式パワーヘッド採用。なおかつヘッド自体の重さも従来モデルより約60%カットしていて、軽快に操作できます

 

本機はパナソニックの製品同様、ゴミセンサー(ほこり感知センサー)が搭載されています。センサー感度は高く、わずかなゴミにも反応してランプが赤く光ります。また、自動モード、セーブモード時にはゴミの量に合わせて吸引力も自動調整します。ランプが大型で視認性が高いのもメリットです。

↑ゴミが少ないとダストカップ部分が緑に点灯します

 

↑ゴミが多いと赤に点灯

 

そのほか印象的だったのは、カーペットを掃除する際に、ヘッドがカーペットに吸い付く力が他の機種に比べて弱めだったことです。本機には「標準/セーブ/自動/ターボ」と4種の吸引モードがあり、「標準」だとそれほどくっつかず、自動だとちょっとくっつきが強くなる程度でした。

 

壁際は自動だとやや惜しい。バッテリー追加購入で長時間の掃除にも対応

【壁際の吸引テスト画像のギャラリー】※タップすると画像がポップアップします

壁際の掃除は、自動モードだと床と壁の間にやや多めに重曹が残ってしまいました。一方、ターボモードではわずかに取り残しがあったものの、壁と床のすき間に入り込んだ重曹もほとんど取り切っていました。

 

連続使用時間は標準モードで約15分、セーブモードで約40分、自動モードで約22分。ターボモードでは約8分となります。ちなみに本機は着脱式バッテリーを採用しており、バッテリーを追加購入して交換すれば、稼働時間を倍増させることも可能。充電時間は約4時間です。

↑バッテリーは本体底部後方に収納。ふたをスライドするだけで簡単に取り外せます

 

吸引力アップにつれて音量は上がるが、高音域が耳につかない

自動モードでゴミがない場所での騒音レベルは65.0dBA。ヘッドブラシが回転するモーター音が耳につく一方、風切り音はそれほどうるさくありませんでした。自動モードでほこり感知センサーによってゴミを感知した場合は66.6dBAにアップ。パナソニックと比べると、吸引力アップ時の音量変化はより少なく感じました。

 

ターボモードでの騒音レベルは69.6dBA。標準モードやターボモードにすると風切り音は大きくなりますが、他のモデルほど高音域が耳につかないのが印象的でした。ちなみにセーブモードではブラシの過回転が止まるため、測定値は56.2dBAとさらに静かになりました。

↑自動モードでゴミがない場所での騒音レベル

【テストのまとめ】操作性はどれも文句なし。快適さをアップする工夫に注目

国内メーカーは使い勝手を高める付加機能が光る

今回は全モデルが軽量だったこともあり、基本的な操作性は文句なし。特に日立のPV-BL2Hは、1.1kgという軽さに加えてヘッドの自走性も高く、驚くほど軽快に掃除機がけができました。また、日立に次ぐ軽量1.2kgのシャープ EC-AR5Xも操作は超スムーズ。さらにスグトルブラシの採用など、掃除の快適さをアップさせる工夫が満載で、家具の隙間なども手軽に掃除したい人にオススメです。

 

Dyson Micro 1.5kgは、ダイソンの歴代製品のなかでトップクラスの軽さ、操作のしやすさが光ります。独自のソフトローラークリーナーヘッドは横にスライドする動きに惜しい部分もありますが、そこは同ヘッドのゴミ捕集性能の高さとトレードオフの関係にあるといえそうです。

 

ゴミセンサーは「掃除した感」がほしい人にオススメの機能。この機能を搭載したパナソニックのMC-SB51Jは、今回のモデルのなかではやや重めながらヘッドの自走性が高く、家具下など低い場所の掃除も快適でした。また、同じくゴミセンサー機能搭載のアイリスオーヤマ SCD-L1Pも自走式軽量ヘッド、着脱式バッテリーの採用など、独自の視点で掃除のしやすさを高めていると感じました。

 

壁際の掃除では独自の工夫をした2メーカーが有利に

壁際の掃除ではシャープとパナソニックが優秀。シャープはヘッド前面のバンパーの形状をくし歯状に変え、パナソニックはヘッドの前面カバーを薄型にするなど、壁際のゴミを吸引しやすくする工夫を施した結果が表れた形です。一方、ダイソン、日立、アイリスオーヤマは標準モード/自動モードでは壁際掃除がやや苦手な印象。ただし、テストに使った重曹はかなり比重が重い粒子なので、比重が軽い綿ゴミやホコリなら取り残しは少ないと予想できます。

 

連続使用時間を最も使用頻度が高いであろう自動モードや標準モードで比較すると、日立が約30分と長い点に注目。また、シャープは付属のバッテリーを2個使えば46分の掃除が可能なので、より広いフロアを掃除したい人にオススメです。

 

どのモデルも耳障りな風切り音を低減

静音性では、全モデルとも耳障りに感じる音の要素を低減する工夫がなされていると感じました。特に高音域の風切り音は、自動モード/標準モードならどれもほぼ気にならないレベル。深夜でなければ、ご近所に気を遣わず掃除できると思います。特にパナソニックは自動モード・強モードともに5モデルのなかでも静か。ただし、クリーンセンサーが働くと急に音量が上がるので、掃除中の運転音が気になる人はクリーンセンサーの感度設定を変更すると良いでしょう。

 

次回は5モデルの「ゴミ捨て」と「お手入れのしやすさ」を検証したいと思います。

パサつきや白髪染めの色落ちなど、イマドキの「髪」の4大悩みをパナソニックの最新ドライヤー「ナノケア」で解決!?

髪のパサつきや白髪染めの色落ち、頭皮のベタつきなど、髪や頭皮に悩みを持っている人は多いはず。その悩み、9月1日に発売されたパナソニックの最新ドライヤー「ナノケア」EH-NA0Gが解決してくれるかもしれません!

 

「ナノケア」EH-NA0Gは、髪のうるおいをアップさせる高浸透「ナノイー」を搭載。新モデルではミネラルマイナスイオンの発生量が2倍※1となり、キューティクルの密着性を高め、カラー剤の流出を防ぐので、使うだけでヘアカラーや白髪染めの退色を抑制します。また、ドライヤーの送風効率の改善により、風量が上がり、速乾性能が向上。

 

これらの特徴を持つ「ナノケア」EH-NA0Gが、髪のお悩みをどのように解決へと導くのか、4つのお悩み別にチェックしていきましょう。

 

↑国内累計販売台数1300万台を突破し、「家電大賞」をはじめとする数々の賞を受賞してきたパナソニックのドライヤー・ナノケアシリーズ。最新モデルの「ナノケア」EH-NA0Gもさらなる進化を遂げています

 

 

【お悩みその1】人と会う機会が減ったから、最近ヘアケアがおざなりになっちゃってる。

↑気づいたら髪の毛がパッサパサ……

 

髪は刺激の強いシャンプーで洗ったり、白髪染めやヘアカラーを繰り返したりしていると、キューティクルがダメージを受けて剥がれやすくなり、うるおいが逃げ出してしまいます。

 

そんなダメージヘアにうるおいをもたらしてくれるのが、ナノケアシリーズです。最新モデル「ナノケア」EH-NA0Gは、マイナスイオンに比べて体積比で約1000倍※2の水分量を持つ「ナノイー」を、従来の約18倍※3発生させる高浸透「ナノイー」搭載。髪の表面だけでなくキューティクルのすき間から髪の内部に入り込むことで、毛髪水分増加量はなんと1.9倍※4アップするといいます。

 

使い方は簡単で、電源をオンにして乾かすだけで、高浸透「ナノイー」&ミネラル※5を含んだ、うるおいたっぷりの風が吹き出します。これがパサパサ髪をしっとりさせる「ナノケア」EH-NA0Gの独自機能。高浸透「ナノイー」がキューティクルのわずかな間から入り、髪の表面だけでなく、髪の内側までうるおいが浸透。髪がうるおうから、広がりやクセ、うねりも抑えられ、ツヤのあるしっとりまとまる髪へ導きます。

 

↑吹き出し口部分のデザインは従来モデル「EH-NA0E」から変わっていて、滑らかなうえに艶やかな形で高浸透「ナノイー」のヘアケア効果を、化粧品などで使われる透明素材とメタリックを組み合わせた素材でうるおい感を表現しているそうです

 

【最新「ナノケア」EH-NA0Gで解決】

毛髪水分増加量が1.9倍※4アップした「ナノケア」EH-NA0Gの高浸透「ナノイー」を使ったら、髪にうるおいが戻ってきたかも!

 

【お悩みその2】テレワークになってから起きるのはいつも始業時間ギリギリ……しまった! 今日は朝からWeb会議だ!

↑慌ててシャワーを浴びたけど、髪が濡れたまま出席したのは、さすがにまずかったかも……

 

そもそもナノケアシリーズの吹出口には、強弱差のある風で濡れた毛束を素早くほぐし、風量以上の速乾性を叶える独自の「速乾ノズル」を搭載していますが、「ナノケア」EH-NA0Gは、さらに速乾性能がアップ! 新送風機構で送風効率を大幅に改善し、風の勢いを落とすことなくまっすぐ吹き出すよう整えることで、風量が従来モデルの1.3立方メートル/分から1.5立方メートル/分にアップ※1したんです。

 

その結果、乾燥スピードが従来モデルから20%もアップ※1 風が地肌や髪の根元までしっかり届き、短時間で髪が乾かせちゃいます。これがあれば、ギリギリに起きても涼しい顔してWeb会議に間に合うかも?

 

↑強弱差のある風を起こす独自の「速乾ノズル」と水滴を吹き飛ばす高い風圧に加えて、素早く水分を蒸発させる風温と全体にムラなく風を届ける風量にこだわるなど、いくつもの要素によって速乾性を高めています

 

【最新「ナノケア」EH-NA0Gで解決】

風量が上がって乾燥スピードが20%アップ※1した「ナノケア」EH-NA0Gなら、ギリギリに起きてシャワーを浴びても髪を速乾でき、Web会議に間に合う!

 

【お悩みその3】ここのところ白髪が増えてきたけど、染めてもすぐに退色する。

↑でも美容院に頻繁に通うとお金がかかるし、自宅で染めるのは面倒……

 

男性の中にもヘアカラーや白髪染めをしている人は少なくないと思いますが、気になるのが色落ち。特に、ダメージを受けてキューティクルが剥がれた髪は、水分とともにカラー剤も流出しやすく、色落ちしやすくなるんです。でも色落ちするたびに美容院に行っていたら時間もお金もかかりますよね。かといって自分で染めたらムラになったり、洗面台やタオルに汚れがついたりして面倒です。

 

そんな悩みも解決してくれるのが、この「ナノケア」EH-NA0G。高浸透「ナノイー」とミネラル※5の放電部に高電圧をかけることで、キューティクルの密着性を高めるミネラルマイナスイオンの発生量が従来モデルの2倍※1に増加しました。

 

↑左が従来モデルの本体構造で、右が「ナノケア」EH-NA0Gの本体構造。「ナノケア」EH-NA0Gは、高浸透「ナノイー」とミネラルマイナスイオン発生器が一体化したことにより、従来必要だった2本の電極を1本にまとめています。この電極から高電圧をかけることで、ミネラルマイナスイオンの発生量を増加させる仕組みです

 

キューティクルをはがれにくくするので、カラー剤の流出が抑えられ、結果的に色持ちがよくなり、さらにヘアカラーや白髪染めした髪にありがちなダメージも抑え、髪のなめらかさをキープしてくれます。

 

↑キューティクルの密着性が高まると、UVケア効果も2倍にアップ※1! 紫外線も退色の一因なので、髪を乾かすだけでケアできるのはうれしいですね

 

【最新「ナノケア」EH-NA0Gが解決】

「ナノケア」EH-NA0Gは、キューティクルの密着性を高めるミネラルマイナスイオンの発生量が2倍※1! 白髪染めやヘアカラーの退色を抑制します

 

【お悩みその4】最近、地肌のベタつきが気になって不快……。

↑髪はしっかり洗っているつもりなんだけど……

 

男性の頭皮の悩みで多いのが、地肌のベタつき。これを解消するために、洗浄力が強いシャンプーで洗いがちですが、実は洗った後に髪を完全に乾かし切れておらず、地肌の表面に残った水分がベタつきの原因になっている場合も多いんです。だからといって、地肌に直接ドライヤーの熱を当てると頭皮がダメージを受けそう……。

 

↑「ナノケア」EH-NA0Gにはスカルプモードをはじめ、肌のうるおいケアができる「スキンモード」や、毛先の仕上げに適した温風・冷風を交互に吹き出す「毛先集中ケアモード」などの機能も多彩

 

そんなときに活躍するのが「スカルプモード」。風温を地肌にやさしい約60℃※6の風で、地肌を心地よくドライできます。さらにここでも、高浸透「ナノイー」が大活躍! 地肌にたっぷりのうるおいを与えて過度の乾燥を抑えつつ、地肌の余分な皮脂を周辺の水分と混ざりやすくする働きがあります。

 

【最新「ナノケア」EH-NA0Gが解決】

それ、頭皮を乾かしきれていないのかも? 「ナノケア」EH-NA0Gの「スカルプモード」なら、低温で地肌をしっかり乾かします。

 

いつも通り使うだけでヘアケアできる優れもの、一家に一台用意しよう

長いテレワーク生活で、ヘアケアをすっかり怠っていた、という人も少なくないかもしれません。でもここでサボりすぎると、久しぶりに人に会うとき、後悔してしまうかも。そんな人はぜひ、いつも通り髪を乾かすだけでヘアケアできちゃう「ナノケア」EH-NA0Gを使ってみてください。

 

価格は3万6000円(税込)前後(編集部調べ)と高級モデルではありますが、毎日使うものですし、使っているだけで髪や頭皮を健やかに保つことができ、白髪染めの回数も減らせれば、結果的にコストパフォーマンスも上がります。さらにその使い心地は、一度知ってしまうともう戻れないと思うほどに快適です。一家に一台用意して、家族みんなで使ってみてはいかがでしょうか。

 

 

※1:従来品2020年発売EH-NA0Eとの比較(パナソニック調べ)
※2:一般的な空気イオン(代表的な粒子径:1.3nm)と「ナノイー」(代表的な粒子径:13nm)との比較(パナソニック調べ)
※3:「ナノイー」と高浸透「ナノイー」との比較(パナソニック調べ)
※4:従来品2020年発売EH-NA9Eとの比較(パナソニック調べ)
※5:ミネラルとは、亜鉛電極を含む放電ユニットから発生されるミネラルマイナスイオンです。 
※6:室温30℃のとき

 

【フォトギャラリー】※画像をタップすると閲覧できます。一部SNSからは閲覧できません。

 

写真:中田 悟、イラスト:高橋 智也

「避難所」の先進エリアは群馬にあり! 発電・蓄電・省エネの進化がわかる最新施設見学ツアー

近年、夏から秋にかけて各地で大雨や台風による被害が頻発しています。この2021年も既に、静岡や中国地方、九州地方で大雨による甚大な被害が発生しており、多くの地域で避難指示が発令されました。

 

災害時に発電・電力供給を可能とする設備工事に政府が補助金を交付

避難所は市民体育館や自治体庁舎といった公共施設、公立学校の体育館などが利用されており、緊急時のために水や食料などの備蓄も進められています。被災した住民、被災の危険性にさらされた住民の命を守る重要な拠点なのですが、この避難所の運用に関して数年前にひとつの大きな動きがありました。

 

きっかけは、2018年9月に発生した北海道胆振(いぶり)東部地震。地震発生後わずかな時間で北海道全域が停電、ブラックアウトの状態に陥ったのは記憶に新しいところです。病院のように自家発電設備を持つ施設は難を逃れましたが、避難所の多くはそういった設備を持たないため、避難してきた住民の多くは真っ暗ななかで不安な夜を過ごしました。

 

しかし、そのような中でも、厚真町(あつまちょう)の中学校では既設の太陽光発電設備により電源確保ができたことで、避難所として機能することができたのです。また、同年の台風21号による停電時にも、北海道の一部の自治体庁舎が太陽光発電により電源を確保し、災害対策本部として機能しました。

↑全国公立小中学校の95%が避難所に指定されており、そのうち6割が非常用発電機を備えているが、ほとんどが消火栓ポンプ用の電源のため、火災時にしか使えない

 

こうした取り組みを全国に拡大すべく、政府は平成30年度(2018年度)の補正予算から令和2年度(2020年度)までに、「地域の防災・減災と低炭素化を同時実現する自立・分散型エネルギー設備等導入推進事業」を実施しました。

 

この長い名前の事業を簡単に言うと、「災害時に避難施設となる公共施設または民間施設において、平常時は省エネ・省CO2化を実現しつつ、災害時には独立して発電・電力供給できるようにする設備工事に補助金を交付する」というものです。国からの補助率が総事業費の最大75%と高く、さらに、不足部分を借入金で賄う場合は地方債を100%充当し、返済時にはその半分を交付税で措置できるため、実質的な自己負担額は事業費の1/8に抑えられるという、地方自治体にとっては非常に使い勝手のよい補助事業です。

↑環境省が中心となって実施した補助事業の概要。平常時には省エネ設備として、災害時には自立・分散型エネルギーとして活用できる再エネ設備と、エアコンやヒートポンプなどの高効率機器の整備に補助金を拠出

 

群馬県吾妻郡に導入事例を見に行った

今回、同事業の導入事例を見学するため、群馬県吾妻郡に行ってきました。吾妻郡は群馬県西部に位置し、中之条町・長原町・嬬恋村・草津町・高山村・東吾妻町の4町2村で構成されています。人口は約5万人。山間部に集落が点在しており、台風などの大雨時には崖崩れなどの自然災害に見舞われる危険性をはらんでいます。実際、全国に甚大な被害をもたらした2019年の台風19号では、郡中央を流れる吾妻川流域の複数箇所で崖崩れが発生し、川がせき止められて氾濫。複数の集落が孤立しました。また、域内には活火山の浅間山と、2018年に噴火した草津白根山が存在しており、常時警戒が必要なのです。

 

さて、最初に訪問したのは吾妻郡東部に位置する高山村の保健福祉センター。保健・福祉業務事務所とデイサービスセンター、児童館・保健所が入居する複合施設で、供用開始から20年が経ち、設備の老朽化で修繕費がかさんでいたとのこと。また、高山村の中で2番目にエネルギーコストが高い公共施設だったため、もともと改修計画が立ち上がっていたところでした。政府の補助事業がまさによいタイミングだったわけです。

↑高山村の保健福祉センター。補助事業を活用して屋根一面に90.4kWの太陽光発電パネルを設置。発電した電力はすべて施設内で消費する

 

設備の更新により、3か月で約30%の光熱費削減に成功

同センターは従来、電気と灯油、太陽熱がエネルギー源でしたが、新たに太陽光発電システムと蓄電池を追加導入。灯油ボイラーは廃し、エネルギー効率が高く省エネでCO2削減にもなるLPガスによる空調、GHP(ガスヒートポンプ)エアコンを導入しました。導入したGHPは停電時にも自立運転し、発電による電源供給も行えるタイプのもの。さらに天井照明はすべてLEDに変更しました。

↑保健センターの設備更新前(左)と更新後(右)の比較。CO2排出量の多い灯油ボイラーを廃し、CO2排出量の少ないLPガスによる空調および発電に変更。太陽光発電システム・蓄電池も導入

 

↑敷地内にLPガスの貯蔵タンクを設置。災害時には約2日間稼働できる

 

↑パナソニック製電源自立型空調GHP。停電時でも自らガス発電した電力で、空調と照明機器等への電力を供給する

 

↑太陽光発電で給湯するエコキュートはダイキン製。全体的なシステム構築はパナソニック・ライフソリューションズ社の手によるものだが、施設の状況に応じて最適な機器構成を組むよう心がけており、他社製品も導入している。手前は3000Lの貯湯タンク

 

↑蓄電池がずらりと並ぶ様は壮観

 

これらのリニューアル工事は昨年12月末に終了し、今年1月から稼働を開始しており、この結果、光熱費は大幅に削減されました。具体的には、今年1~3月の電気代は過去11年間の平均から26.5%減の146万7046円、ガス代はGHPエアコンの導入で増えて2.75倍の33万6115円となったものの、灯油代(過去平均45万5000円ほど)がゼロになったこともあり、合計約180万円で約30%減、約80万円の削減となりました。

 

いままでは1年を通じて約900万円のエネルギーコストがかかっていましたが、職員や利用者の節電意識を高めつつ、今後は約640万円以下まで削減することを目標としているとのことです。

↑保健福祉センターでは年間約260万円のエネルギーコスト削減、CO2排出量は約100tの削減を目指す。なお、今回のリニューアルにより、災害時にはスマホ240台の充電が可能

 

もちろん、平時でのエネルギーコスト削減だけでなく、災害時や緊急時における自家発電機能も備えています。今年6月に高山村にて停電が発生した際に、早速役に立ったケースがあったとのこと。

 

「新型コロナワクチンをマイナス75℃対応のディープフリーザーで保管していましたが、停電が発生したときに保健福祉センターの非常電源に接続。超低温を保つことができ、貴重なワクチンを無駄にせずにすみました」(高山村役場の割田信一課長)

↑「新型コロナワクチンの超低温保管にも今回の自立発電が役に立ちました」と高山村の割田課長

 

元温泉施設に補助事業を導入してエネルギー消費を削減

郡南部の東吾妻町では、役場庁舎・コンベンションホール、町民体育館、東吾妻中学校体育館の3か所に同時に導入しました。このうち、筆者は役場庁舎を視察。同庁舎は1996年に町営の温泉施設として完成したものですが、赤字経営が続いていたことと、もとの町役場の老朽化が進んで建て替えの時期がきていたことが重なり、温泉施設を廃して町役場として2018年に改装したものです。温泉施設の名残である畳の大広間はそのまま残し、非常用電源も用意するなど、災害時の避難所としての機能を備えていました。

↑お城に見える東吾妻町役場。人口減少で町の財政が厳しくなることは目に見えていたため、なるべく税金をかけずにすむ方法を模索した結果、町営の温泉施設をリノベーションして活用。1000人におよぶ避難者受け入れ施設が実現した

 

ここに国の補助事業を導入することで、さらに太陽光発電と蓄電池、GHP空調・発電を加え、LED照明に入れ替えました。これにより、平時での省エネ化、非常時でのエネルギー分散によるリスク軽減および、長時間の停電にも耐えられる体制を整えたのです。

↑庁舎のベランダに20kWの太陽光発電を設置

 

↑庁舎の廊下に太陽光発電モニターを設置。職員の節電意識が高まったという

 

↑東吾妻町では3施設を防災リニューアルした。3施設で年間合計300万円のエネルギーコスト削減、CO2排出量は年間181tのCO2の削減を目指す

 

嬬恋中学校では非常用コンセントを新たに装備

郡西部の嬬恋(つまごい)村では嬬恋中学校と東部こども園が避難所として機能しており、この2か所が防災対策リニューアルの対象となりました。嬬恋中学校は村で唯一の中学校で、嬬恋村の中央に位置し、国道沿いの分かりやすい立地にあるため、嬬恋村にある9300軒強の別荘利用者の避難先としても活用されます。

 

今回のリニューアル工事では、既存の太陽光発電システムを最新の高効率タイプに入れ替えるとともに、蓄電池の新規導入、校舎内と体育館の照明のLED化、システム天井の断熱化を実施しました。既存の太陽光発電は平常時昼間の照明用に使われており、非常時を想定したものではなかったため、非常用コンセントも装備されていませんでした。そのため、2019年の台風19号で避難指示が出された際には、スマホの充電等ができずに不便を強いられたのとのこと。今回のリニューアルにより、非常用コンセントは校舎の各フロアに1つずつ、および体育館に設置して非常時に備えています。

↑嬬恋中学校の防災リニューアル内容

 

↑食堂の天井を含め、全校照明をLED化した。校内のLED照明はすべて調光型となっており、非常時には自動的に明るさを10%まで下げて蓄電池の寿命を延ばす

 

↑体育館の照明も水銀燈からLEDに変更。消費電力が6割減少しながら明るさが2倍となり、点灯時間も早くなるなど運用面でもメリットが大きい

 

↑校舎裏に設置された太陽光発電設備。晴天の平常時は太陽光発電で校内すべての照明がまかなえる。なお、嬬恋村は降雪量が多いため、パネルの傾斜は大きく、架台を高く設定している

 

↑非常時コンセントを体育館と校舎各フロアに1か所ずつ設置。災害時にはここからスマホなどに給電できる

 

↑体育館内の防災倉庫に設置されたモニターでは発電状況と蓄電状況が把握できる

 

↑玄関ホールにもモニターを設置し、日々の発電状況や太陽光発電の仕組みを表示。パナソニックのスタッフによる省エネ講座も定期的に開催されている

 

病院では「夜でも患者の顔色の変化が分かるので安心」

最後に、西吾妻福祉病院を視察してきました。同院は長野原・草津町・中之条町・嬬恋村の4町村共同出資により運営されている公営の総合病院で、24時間365日体制で救急対応し、ドクターヘリのヘリポートも装備。病床数は74床。総合病院ゆえに自家発電設備(重油)を備えており、緊急時には手術室やICUといった重要棟や生命維持装置などの医療機器に優先して電力を供給する体制を敷いています。そのため一般病棟は保安灯のみで暗く、不便を感じていたといいます。

 

今回のリニューアルで368.5kWもの太陽光発電と416kWhの蓄電池を導入したことにより、夜でも一般病棟は明るく照らされるようになりました。病院関係者は、「患者さんの顔色の変化が分かるようになるので安心」と評価しているとのこと。

 

特に緊急時は急に体調不良に陥ることがあるため、患者の顔色に気を配ることは重要。2011年の東日本大震災後に病棟の1/3をLED化していましたが、今回、そのLEDの交換も含めて全棟LED化に踏み切りました。蛍光灯より明るくなってうえ、省エネなので蓄電池の電力維持にも役立っているといいます。

↑西吾妻福祉病院の防災リニューアル概要

 

↑病院裏手に大規模な太陽光発電を設置。同様の規模のものがもう1か所ある

 

↑蓄電池も大規模。同様の設備が複数箇所あった

 

晴天時には太陽光発電した電気を病棟の照明に使いながらも、午前中に蓄電池が満充電になり、夜の運用に利用できるそうです。病院は24時間運用のため、昼間に充電した電気を夜間にも使用できるとエネルギーコストの削減効果が大きく、初期投資費用の回収期間も他の施設に比べて短くなるとのこと。なお、同院の総事業費は約6億6000万円で、うち4億5000万円弱が補助金によって賄われています。

 

パナソニックが設計・施工だけでなく、その後の運用もサポート

吾妻郡におけるこれらの防災対策リニューアルは、パナソニック・ライフソリューションズが中心となって行われました。冒頭に説明した国の補助事業の紹介から手続きのサポート、システム・設備の設計・施工、供用開始後の運用面でのサポートも同社が一手に担っています。平常時は太陽光発電と蓄電の状況、電力の使用状況をエネルギー・マネジメント・システム「Emanage(エマネージ)」により遠隔監視し、定期的にレポート、および改善提案をしています。

 

例えば、高山村の保健福祉センターでは、冬の寒い時期に出勤してすぐに暖かい状態で働けるよう、夜間から床暖房の予熱を8時間も行っていたところ、予熱スタートから4時間後に保温動作に入っており、ムダな電力を使用していたことが「Emanage」によって判明。予熱時間を大幅に短縮して電気代の削減を実現しました。さらに、災害発生時には、地元の電気工事共同組合との協定により、パナソニック・ライフソリューションズが電気設備の点検と要員の確保・配置、損壊箇所の応急措置・復旧工事も担います。

↑パナソニックは設計・施工だけでなく、その後の運用もサポート。平常時には電気の使い方の改善提案、非常時には地元電気工事組合と提携して機器の保全に努めています

 

ここ数年、毎年のように全国各地で大規模災害が発生しており、いつ自分が被災者になってもおかしくない状況です。今年から避難勧告が廃止され、より強い避難指示が設定されたのも記憶に新しいところ。そんなときだからこそ、吾妻郡と同様の取り組みは全国に広がりつつあり、各自治体は住民が少しでも安心して避難できるよう、設備を整えています。我々も日ごろから防災意識を高めながら、こうした避難所の設備にも目を向けていきたいですね。

 

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パナソニック、おしゃれ着洗剤も自動投入できるななめドラム洗濯乾燥機「NA-LX129AL」などを発表

パナソニックは8月31日、ななめドラム洗濯乾燥機「NA-LX129AL」「NA-LX129AR」「NA-LX127AL」「NA-LX127AR」を発表。11月1日に発売します。市場想定価格はNA-LX129ALとNA-LX129ARが39万5000円(税込)前後、NA-LX127ALとNA-LX127ARが35万円(税込)前後です。

 

新モデルは、洗濯の手間をさらに軽減して家族の「家事シェア」をサポートするため、機能、デザイン、ソフトウェアを大幅に進化させたとうたっています。

 

新たに、液体洗剤・柔軟剤に加え、おしゃれ着洗剤も洗濯物の量やコースにあわせて自動投入できる「トリプル自動投入」機能を搭載。洗剤の計量や投入の手間を省けるうえに、洗剤ボトルが不要になるため、サニタリー空間をスッキリさせられます。

 

 

また、洗剤をストックしておくタンクの使い勝手も向上。大容量になっており、液体洗剤は約1010mL、柔軟剤は約890mL、おしゃれ着洗剤は約730mL入ります。これに加えて、タンク上部に取っ手を付けたほか、お手入れしやすいように自立式にしたとのこと。

 

肝心の洗浄機能も進化しており、新たに「スゴ落ち泡洗浄」機能を搭載。洗剤液に空気を引き込みながら泡を生成すると同時に、高浸透のバブルシャワーを勢いよく噴射することで、繊維の奥の汚れをしっかり落とすそうです。さらに、新形状のバックフィルターを採用したことにより、衣類を前後に入れ替えるもみ洗いの機能も強化。たたき洗い、押し洗いを含めた3つの洗い方でしっかり洗浄するとしています。

 

↑スゴ落ち泡洗浄イメージ図

 

洗濯容量は12kgで、乾燥は6kg。洗濯時間の目安は約32分、洗濯乾燥時は約98分となっています。また、本体サイズは幅604×奥行722×高さ1011mmで、重さは約82kgです。

 

なお、4モデルの違いはそれぞれ以下の通りです。

 

NA-LX129AL 左開き/ナノイーX搭載

NA-LX129AR 右開き/ナノイーX搭載

NA-LX127AL 左開き/ナノイーX非搭載

NA-LX127AR 右開き/ナノイーX非搭載

 

パナソニックからネックスピーカー登場、ドラマやニュースの声をクリアに聴き取れる機能搭載モデル

パナソニックは、ワイヤレスネックスピーカー「SC-WN10」を発表。9月24日から発売します。市場想定価格は1万7000円(税込)前後です。

 

SC-WN10は、ワイヤレスネックスピーカーの市場拡大に加え、在宅ワーク時に耳をふさぐことなく、生活音も聞こえる製品として注目されていることが背景に発表されたモデル。

 

本体には、パナソニックのワイヤレススピーカーに搭載されている、人の声を強調する「快調音」機能を搭載。これにより、ドラマやニュースの音声をクリアに聴き取れるとしています。また、快調音機能をオフにしたときは、搭載されている専用スピーカーによる、量感のある低音域と、声やセリフを聞き取りやすい音を楽しめるそうです。

 

さらに、ネックスピーカー特有でもある、耳元で聴きやすい音によって、テレビの音量を上げすぎることなく、早朝や深夜でも周囲に配慮しながら視聴を楽しめるとのこと。

 

また、SC-WN10はテレビと接続するためのワイヤレス送信機が付属するだけでなく、Bleutoothにも対応。スマホなどと接続して使用できます。Bleutooth接続時の対応コーデックはSBCとAACです。

 

このほか、ハンズフリー通話が可能になる通話用マイクや、IPX4相当の防滴仕様を搭載しています。

 

本体サイズは約幅189×奥行き183×高さ36mm、重さは約108g。連続再生時間は約13時間で、充電時間は約6時間となっています。

加湿機能を新搭載! 次亜塩素酸で空気を洗うパナソニック ジアイーノに待望の新モデル登場

パナソニックは、次亜塩素酸により室内の除菌・脱臭を行う家庭用「ジアイーノ」に、加湿機能を加えた新モデル2機種を9月21日に発売します。ラインナップは、18畳までの空間に対応する「F-MV4300」(実売予想価格16万5000円前後)と、12畳まで対応の「F-MV2300」(同11万円前後)。カラーはMV4300がステンレスシルバーとマテリアルホワイトの2色、MV2300はマテリアルホワイトのみ。

↑ジアイーノ「F-MV4300」

 

ジアイーノに使用される次亜塩素酸は、水道やプールの除菌などでも使われる安全性の高い成分。ジアイーノではこの次亜塩素酸を、水道水に塩(しお)タブレットを溶かした食塩水を電気分解することにより生成。これを本体内部のフィルターに含浸させ、吸引した空気を通過させることで除菌・脱臭します。

↑ジアイーノの除菌・脱臭の仕組み

 

また、一部の次亜塩素酸は揮発して空気中に放出されることで、室内の壁や床に付着した菌を除菌する効果も備えています。本体内部フィルターの次亜塩素酸水溶液は約10ppmで高い除菌効果を発揮するのに対し、揮発して放出される次亜塩素酸は0.1ppm未満で、空気中の塩素ガスの環境基準値0.5ppmを下回っており、高い安全性を確認しているとのこと。

 

新モデルでは、フィルター面積を拡大することで、ペット臭や食べ物臭、体臭、加齢臭などのニオイの脱臭速度をアップ。焼肉などニオイの気になる食事の際も、カーテンやソファなどの布製品にニオイが染み付く前にスピード脱臭してニオイ残りを防ぎます。

 

また、本体のダンパーを閉じてフィルターを通った湿った空気だけを放出することで、加湿機能を高めた「加湿多め運転」モードを新たに搭載。乾燥が気になる季節も加湿しながら除菌・脱臭することができます。

 

このほか、本体のお手入れ性を改善し、週1回の排水のときに除菌フィルターやトレーをすすぐだけで、本格的なお手入れは従来の月1回から半年に1回に減らすことが可能です。

 

コロナ禍での衛生意識の高まりで需要増

同社の調査によれば、これまで家庭用ジアイーノ購入者は40代のファミリー層と70代のシニア層がボリュームゾーンだったものの、昨年からの新型コロナウイルス感染拡大に伴い衛生意識が高まり、小さい子どもを持つ30代ファミリー層の需要も高まっているとのこと。

 

また、自宅で過ごす時間が増えたことで、室内にこもったペットや料理・食事の際のニオイを気にする人も増え、脱臭効果を求めるニーズが高まっているそうです。

↑ペットのニオイが気になる世帯が増加

 

そこで、新モデルではジアイーノならではの高い除菌性能はそのままに脱臭力を強化。また、加湿機能を追加することで、シーズンを問わず1年中使える汎用性を実現しています。

 

自宅で過ごす機会が増えたいま、室内の衛生環境やニオイが気になる方は効果的に空気を除菌・脱臭できるジアイーノを導入してみてはいかがでしょうか。

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

「軽くて本当に吸う掃除機」はどれ? 人気5モデルの「吸引力」を一気に検証!

ここ数年、コードレススティック掃除機の分野では「軽量化」がトレンドになっています。しかも単なる「軽量化」でなく、高機能・高性能な上位モデル・高級モデルの「軽量化」です。

吸引力が強く多機能な掃除機は魅力的で、誰でもほしくなるもの。でも以前のモデルは、パワーがあって機能も多いぶん重くて使いづらい部分も多くありました。なかには機能がシンプルで、吸引力が多少落ちても掃除したいときにサッと使える軽量モデルを買い足す人も少なからずいました。

 

そんななかで、近年は軽量モデルに対する要求も高度化。「軽くてもやっぱりガンガン、ゴミを吸ってほしい」「便利機能は多いほうがいい」というユーザーのワガママに答えたのが、上記の「軽量・高級モデル」なわけです。

ということで現在市場に出ている「軽量・高級」なコードレススティック掃除機は、以前の軽量モデルと比べるとはるかに優秀! とはいえ、製品ごとに得意なこと、不得意なことの微妙な違いがあります。そこで今回は、コードレススティックの人気メーカーの製品5モデルをピックアップし、その性能や機能の違いを徹底的にチェックしていきたいと思います。

 

その第1回は、基本の「吸引力」(ゴミ除去性能)について検証します。

 

【今回テストした5機種はコチラ】

エントリーその1

ダイソン史上最軽量ながら高いゴミ除去能力を実現

 

ダイソン

Dyson Micro 1.5kg

実売価格5万3900円

ダイソンのコードレススティック史上最軽量の1.5kgを誇るモデル。毎分最大10万5000回転するDyson Hyperdymiumモーターと独自のソフトローラークリーナーヘッド(Micro Fluffyクリーナーヘッド)により、大きなゴミから微粒子ゴミまでパワフルに取り除く。0.3μmの微粒子を99.99%キャッチし、部屋の空気よりきれいな空気を排出。最長運転時間は約20分(※)、強モードでは最長約5分の連続運転が可能だ。●サイズ/質量:W207×H1091×D222mm/1.5kg

※:モーター駆動でないツールをエコモードで使用した場合

 

エントリーその2

着脱式バッテリーを2個付属し最長約100分の連続掃除が可能!

シャープ

RACTIVE Air EC-AR5X

実売価格4万8340円(税込)

モーターとパイプの軽量化で重さ1.2kgを実現。小型軽量ながら高効率のモーターを開発し、メイン掃除機としても十分使えるパワーで掃除できる。バッテリー1個あたりの最長運転時間は約50分(※)で、同梱の予備バッテリーを付け替えれば最長約100分の連続運転が可能。立ったまま吸込口を着脱してすき間掃除に移行できる「スグトルブラシ」など便利機能も多数。●サイズ/質量:W210×H985×D150mm/1.2kg

※:付属吸込口(すき間ノズル等)使用時

 

エントリーその3

クリーンセンサーや壁際まで届くパワーノズルなどでゴミの取り逃がしを低減!

 

パナソニック

パワーコードレス MC-SB51J

実売価格3万9240円

小型ながら吸込仕事率100Wの吸引力と使いやすさを備えた機種。クリーンセンサーが約20μmの見えないゴミまで検知しランプを点灯、自動的に吸引力をアップする。独自形状のパワーノズルが壁際までしっかり届いて逃さずゴミ除去。毛先がY字のブラシと硬質ブラシの2種類のブラシ毛を採用し、フローリングから絨毯まで幅広い床質に対応。●サイズ/質量:W220×H1106×D182mm/1.6kg

 

エントリーその4

破格の軽さ1.1kgに加え、掃除の快適さを高める機能も満載!

 

日立

ラクかるスティック PV-BL2H

実売価格4万3300円

本体や延長パイプ、ヘッドの徹底的な軽量化で標準質量1.1kgを達成。新開発の「ハイパワー3D ファンモーター」で空気の流れを効率的に制御し、軽さと強力吸引を両立した。ノズルには拭き専用の毛「かるふきブラシ」を採用し、ゴミを吸引しながらフローリングに貼りついた菌も拭き取る。暗い場所でゴミを照らし出すLEDライトをヘッド前面に搭載するなど使い勝手への配慮も万全。●サイズ/質量:W205×H994×D230mm/1.1kg

 

エントリーその5

静電モップなど豊富なアタッチメントで家中の掃除をサポート!

 

アイリスオーヤマ

充電式サイクロンスティッククリーナー マルチツールセット SCD-L1P-B

実売価格3万8700円

同社サイクロン史上最軽量の1.4kgながらパワフルな吸引力と豊富な便利機能も兼備。自走式パワーヘッドのパワーは落とさずヘッドの重さを約60%カットし、狭い場所も快適に掃除できる。人気の静電モップクリーンシステムやほこり感知センサーも搭載。付属ツールは5種類を備え、家中を快適に掃除できる。準HEPAフィルター搭載で0.3μmの微粒子を99.5%以上捕集。●サイズ/質量:W224×H1035×D235mm/1.4kg

 

フローリングとカーペットで吸引力をテスト!

【テストの内容はコチラ】

今回のテストでは、フローリング上とカーペット上でのゴミの除去具合をチェック。それぞれの床面に重曹、コルクパウダー、猫砂、脱脂綿+人工毛を順番に置き、それぞれを1ストロークでどれくらい除去できるか検証しました。

 

まずはフローリング上でのテストを行いました。ここでの吸引力設定は、実際の掃除で最もよく使うであろう「標準モード」、センサー機能搭載機種では「自動モード」を採用しました。

↑フローリングの床面に、手前から重曹、粒径1~2mmのコルクパウダー、直径3mm×長さ6~7mmの猫砂、細かくちぎった脱脂綿、長さ15cmのポリエステル製人工毛を順番に置き、ゴミ除去能力をテストしました

 

【フローリングでのテスト結果】

エントリーその1ダイソン Dyson Micro 1.5kg

猫砂がわずかに残る以外はすべてのゴミを除去

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「標準モード」でテスト。猫砂がわずかに取りきれずに残っているほかは、すべてのゴミを除去できていました。また、ヘッドが通過した端から端まで残さず重曹が取れていることに注目できるでしょう。ヘッドは中央の吸込口付近が最も吸引力が強く、端のほうになるほど吸引力が落ちるため、掃除機によっては端に微細なゴミの取り残しが残るものですが、その点Dyson Micro 1.5kgはしっかり重曹が除去できていました。

 

一方、ヘッドの回転が強すぎて、吸引しきれずヘッドから猫砂が少し飛び出してしまいました。実際の掃除ではヘッドを引くときに残ったゴミも捕集できるので、それほど問題はないと思われます。

↑独自のソフトローラークリーナーヘッド(Micro Fluffyクリーナーヘッド)を採用。赤と青のナイロンフェルト製ローラーブラシで大きなゴミも微細なゴミもまとめて包み込むため、ヘッド前面が大きく開いていてもヘッド内部の吸引力を維持できます

 

↑写真のように同機のヘッドは前面カバーが大きく開放され、大きめのゴミを押しのけることもありません。カバーから床面までの距離(すき間)を測ったら約32mmありました

 

エントリーその2シャープ RACTIVE Air EC-AR5X

多くのゴミを逃さず吸引するも、猫砂の吸引はやや苦手

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「自動モード」でテスト。猫砂以外は逃さず吸引し、特にコルクパウダーと脱脂綿、髪の毛はヘッドが近づいてきた時点で吸われ始めていました。一方猫砂は、カバーに大きめのゴミが通れるすき間があるため、徐々にヘッド内に回収されていきましたが、問題はそのあと。ブラシでかき取ったものの本体内に吸引できず、多くの猫砂が床面に残ってしまいました。

↑EC-AR5Xのヘッド裏。回転ブラシには硬さの違う2種類のブラシ毛を採用。赤い毛のほうが硬めでややよじれのある、ホコリなどをキャッチしやすい毛質でした

 

↑ヘッド前面の写真。前面カバーに床面とのすき間が広い部分と狭い部分を設けることで、吸引力を高めつつ大きめのゴミも回収しやすくなっています。ちなみにカバーから床面までの距離は最も狭い場所が約2.5mm、最も広い場所が約7.5mmありました

 

エントリーその3パナソニック パワーコードレス MC-SB51J

通常のゴミは問題なし。猫砂は苦手でヘッド両端に重曹がわずかに残る

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「オートモード」でテスト。コルクパウダーと脱脂綿、髪の毛はしっかり除去できましたが、猫砂は取り残しが目立つ結果に。猫砂の量が多かったこともあり、猫砂エリアを通過するときは猫砂に“乗り上げる”感覚もありました。また、重曹は両端に少し取り残しが見られますが、これはヘッド両端のブラシがない部分で起こった取り逃がしのようです。

↑MC-SB51Jのヘッド裏。上記の「ヘッド両端のブラシがない部分」とはグレーのフェルト地が貼られている部分のことです。回転ブラシは同社独自の「V字型」をしており、この形状により吸引力の強いヘッドの中央部にゴミが集まりやすくなるのだそう。さらにヘッド前面のカバーが薄く、ブラシがヘッドのより手前まで届くようになっているのも特徴です

 

↑同機のヘッド前面の写真。前面カバーから床面までの距離は約4.5mmでした。ところどころに大きめのゴミを取り込むための“溝”がありますが、今回テストしたように猫砂が堆積している状態だと取り切れないこともありそうです

 

エントリーその4日立 ラクかるスティック PV-BL2H

綿と髪の毛はキレイに吸引。猫砂に苦戦し、重曹、コルクパウダーが少々残る

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「標準」モードでテスト。脱脂綿と髪の毛はキレイに吸引しましたが、猫砂はヘッドが上に乗り上げる感じで、かなり残ってしまいました。また、ヘッドが通過した両端に重曹がうっすら残っているほか、コルクパウダーも周りに少し弾いてしまっていました。

 

↑PV-BL2Hのヘッド裏です。シャープEC-AR5Xとよく似た、2種類のブラシ毛の組み合わせで、赤い毛が硬くよじれていてゴミをよりかき取りやすい形状になっていました

 

↑ヘッド前面カバーから床面までの距離は約3mm。カバーは薄いゴム素材で、今回の猫砂も少量が散らばった状態ならうまく取り込めるのかもしれません

 

エントリーその5アイリスオーヤマ 充電式サイクロンスティッククリーナー マルチツールセット SCD-L1P-B

猫砂の取り残しは少なめで、重曹にわずかな取り残し

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「自動モード」でテスト。猫砂以外はおおむね取れていますが、重曹にわずかに取り残しが見られました。猫砂は押し出されつつ前に弾かれるものも多かったですが、残った量は比較的少なめでした。

↑SCD-L1P-Bのヘッド裏です。ブラシ毛の硬さは他モデルに比べると柔らかめでした

 

↑ヘッド前面の写真。前面カバーから床面までの距離は約4mmでした

 

【カーペットでのテスト結果】

続いて、カーペット上でのゴミ取り性能をチェックしてみました。カーペット上では繊維の奥に潜るゴミも多いため、その掃除機で最も吸引力の強いモードを基本にテストしました。

 

エントリーその1ダイソン Dyson Micro 1.5kg

重曹がカーペットの繊維の奥に多く残る結果に

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Dyson Micro 1.5kgは「MAXモード」でテスト。カーペットではフローリングとはまったく違った結果となりました。まず粒子が細かく、比重が重い重曹がカーペットの繊維の奥に残ってしまっています。コルクパウダーと脱脂綿もわずかに残りました。これは恐らく、回転ブラシがローラー形状のため、カーペットにゴミを擦り付ける形になったためではないかと思います。ただ、猫砂の取り残しがわずかだったのは意外でした。これは下がカーペットのため猫砂が滑りにくく、外に弾かれることなく吸引されたためでしょう。

 

ちなみに、「MAXモード」でカーペットを掃除すると、カーペットへの吸い付きが強すぎて、掃除がしにくいことがわかりました。カーペットの材質との相性もあると思いますが、場合によっては「標準モード」を使ったほうがいいでしょう。

 

【ついでにチェック!】

ミニモーターヘッドをカーペットに使ってみた!

ちなみに、同機には「ミニモーターヘッド」という付属ツールが同梱されています。これはふとんやソファなどの掃除に使う小型のパワーブラシなのですが、こちらはブラシ毛を採用しています。通常のソフトローラークリーナーヘッド(Micro Fluffyクリーナーヘッド)で苦手だったカーペットでの重曹で吸引テストをしてみました。

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「標準モード」でテストしたところ、ヘッドと前面カバーのすき間が狭いため最初は少し重曹を押していましたが、ソフトローラークリーナーヘッドと比べると大幅に取り残しが減りました。ハンディクリーナーなので力が入れやすく、片手でカーペットを押さえながら掃除できたのもスムーズに掃除できた理由です。ちょっとしたカーペット上の汚れを除去するなら、ミニモーターヘッドを使うのもアリですね。なお、最初は「MAXモード」でテストしたのですが、これも吸い付きが強すぎて掃除がしにくかったため、「標準モード」であらためてテストし直しました。

 

エントリーその2シャープ RACTIVE Air EC-AR5X

重曹の除去は優秀! 脱脂綿とコルクパウダーでやや取り残しあり

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EC-AR5Xは「強モード」でテスト。同機にはさらにパワフルな「フルパワーモード」もあるのですが、これは5秒使うと強モードに戻るので、テストには使いませんでした。

 

テスト結果は、重曹がかなり除去できていて、取り残しが少なかったです。ダイソンと違ってブラシ毛を採用しているメリットでしょう。ただし、両端にはタテに筋が入るような状態で、重曹の取り残しがありました。脱脂綿の取り残しもわずかに見られます。コルクパウダーはやや取り残しが多い印象ですが、猫砂の取り残しはフローリングと比べて大幅に減っています。カーペットは下が沈むため、ヘッドと床面のすき間が狭い掃除機でも、大きめのゴミが取りやすいのでしょう。また、前面カバーのあいだにすき間があるおかけで、かなりの量の粒ゴミをヘッド内に取り込めていました。なお、このモデルもヘッドのカーペットへの吸い付きは強い印象です。

 

エントリーその3】 パナソニック パワーコードレス MC-SB51J

細かいゴミはバランス良く吸引。猫砂が惜しい

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「HIGHモード」でテストしましたが、結果はなかなか優秀。まず重曹はシャープEC-AR5Xよりわずかに劣るものの、かなり優秀な取れ具合でした。コルクパウダーと脱脂綿もわずかにカーペットの繊維に引っかかっていますが、シャープより取り残しは少ない印象。1ストロークでこれなら通常の掃除にはほぼ問題ないと思います。猫砂はヘッドが通過した両端に取り逃がしたものと、吸い切れずにヘッド前面まで押してしまったぶんが少し残る程度。ただし、本体に回収できなかった猫砂があったようで、掃除後にヘッドを持ち上げるとパラパラと落ちてきました。

 

エントリーその4日立 ラクかるスティック PV-BL2H

重曹の除去は優秀。コルクパウダーと猫砂でやや取り残しあり

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「ターボモード」だと摩擦が大きすぎるのかブラシの回転が止まってしまうので、「強モード」でテストしました。重曹の取れ具合はほんのわずかにシャープに及ばない程度。パナソニックや後述のアイリスオーヤマとは互角、という印象です。両端部分にやや多めの取り残しが見られました。コルクパウダーと猫砂はヘッドカバーを通過できず、前面に押し出す格好に。特にコルクパウダーは細かい粒がカーペット全体に残ってしまいました。猫砂と脱脂綿は吸い切れなかったものが前面にたまって残る形に。

 

エントリーその5アイリスオーヤマ 充電式サイクロンスティッククリーナー マルチツールセット SCD-L1P-B

重曹やコルクパウダーの除去力に優れる一方、猫砂が取り切れず

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「ターボモード」でテスト。重曹は見た目ではパナソニックや日立と同程度取れていました。コルクパウダーの除去は、5機種のなかでもダイソンに次ぐ優秀さです。一方、猫砂に関しては写真では上手に取れているように見えますが、カーペットの継ぎ目をめくるとそこに大量に潜り込んでしました。また掃除後にヘッドからダストボックスに回収し切れなかった猫砂がパラパラ落ちてきたのも残念でした。

 

【テストのまとめ】ダイソン、シャープはフローリングメインの家庭がオススメ。パナソニック、日立、アイリスは汎用性が高い

 

フローリングテスト結果/ダイソンが大きい粒ゴミの捕集に威力を発揮

フローリングに関して優秀だったのはDyson Micro 1.5kg。特にゴミのなかでもサイズが大きい猫砂の捕集に威力を発揮していました。ただ、猫砂以外の重曹やコルクパウダー、脱脂綿など小さいゴミ、軽いゴミの吸引では他モデルも十分なパワー。シャープEC-AR5X、アイリスオーヤマSCD-L1P-Bは重曹もコルクパウダー、脱脂綿、髪の毛をほぼ完璧に除去。パナソニックMC-SB51Jはヘッドが通過した端の部分に重曹がわずかに残る程度でした。また、日立PV-BL2Hはヘッドの端が通過した部分に重曹が少し残ったほか、コルクパウダーをわずかに弾いて取り逃がしていました。ただし、それらはもう一度ヘッドで吸えばすぐ取り切れるので、実際の掃除ではまったく問題ないでしょう。

 

カーペットテスト結果/重曹の除去で国内メーカーが有利

一方カーペットの掃除では、ブラシ毛を採用しないDyson Micro 1.5kgは重曹の除去がうまくできませんでした。逆にブラシ毛採用の4モデルは重曹の除去は比較的良好で、特にシャープ EC-AR5X、次いでパナソニック MC-SB51J、アイリスオーヤマ SCD-L1P-Bでよく重曹が取れていました。他方、猫砂についてはほとんどを取り切ったダイソンが相変わらず有利。パナソニックもヘッドが通過したあとは端の部分を除きほとんどの猫砂を除去できていました。

 

この結果を踏まえて、各モデルがどんな家庭にオススメか考えてみました。まずDyson Micro 1.5kgは大きめなゴミが床面に多く見られがちな、小さい子どものいる家庭やペットを飼っている家庭にオススメ。フローリングがメインの家ならぴったりです。シャープ EC-AR5Xもカーペット掃除がやや苦手な印象で、フローリング中心の家にオススメ。パナソニック MC-SB51Jはカーペットの掃除がほかのモデルより得意な印象。フローリングでも猫砂以外はほぼ完璧にゴミ除去できており、「吸引力」目線で幅広い家に対応できると思います。同じくアイリスオーヤマ SCD-L1P-Bも猫砂以外のゴミなら、フローリング/カーペットともバランスよく捕集。「吸引力」では汎用性が高いと思います。日立はカーペット上での猫砂とコルクパウダーの捕集力ではパナソニックにやや劣るものの、フローリング/カーペットとも苦手な印象はなく、どんな家庭でも使えるでしょう。

 

ローラーヘッド採用のダイソンのみ傾向が違いますが、ほかの機種については、ゴミ除去力が大きく違うわけではありません。ですからそれを理由に購入する掃除機を選ぶより、今後検証する「操作性」や「お手入れ」「汎用性」を見て製品を選ぶべきでしょう。

 

次回は「操作性・静音性」について検証したいと思います。

パナソニック「レッツノート」の人気天板デザインを決める投票がTwitter/Instagramで実施中

パナソニック コンシューマーマーケティングは、モバイルノートPC「カスタマイズレッツノート」の天板デザイン人気投票キャンペーンを実施中です。

 

キャンペーンは、ショッピングサイト「Panasonic Store Plus」のSNSアカウント(Twitter/Instagram)で実施しており、投票した人の中から抽選で4名にLEDデスクスタンドがもらえます。投票結果は、今後の製品開発の参考にするとのこと。天板デザインは、A~Dまでの4組から選んで投票できます。

 

↑Twitterで投票すると抽選でプレゼントされるデスクライト「SQ-LD560」。デスクワークも読書も快適にする最上位モデルで、4か所可動で細かく調整可能です

 

↑Instagramで投票すると抽選でプレゼントされる「SQ-LD420」。こちらは多機能モデルで、休憩タイマーなどでデスクワークをサポートするとしています

 

Twitterでの応募方法は、@panasonicStore_をフォローし、キャンペーンツイートをリツイートして、好みの天板デザインに投票で完了です。

 

Instagramでの応募方法は@panasonic_store_plusをフォローし、好みの天板デザインの投稿を「いいね」すると完了です。

 

応募期間は8月22日まで。興味があれば投票してみてはいかがでしょうか。

次の花粉シーズンはこれで対策、パナソニックから花粉の抑制時間が短くなった加湿空気清浄機「F-VXU90」

 

パナソニックは8月2日、新「ナノイーX」を搭載した加湿空気清浄機のプレミアムモデル「F-VXU90」を発表。9月21日に発売します。市場想定価格は10万7000円(税込)前後です。

 

F-VXU90は、花粉などのさまざまな有害物質に作用する「OHラジカル」量が、従来のナノイー比で100倍の、毎秒48兆個生成されるナノイーXを搭載。これにより、花粉を99%抑制する時間が、従来モデルの「F-VXT90」に比べて4分の1になり、すばやく効果を発揮するといいます。

 

↑F-VXU90

 

このほか、3方向に吹き出す立体的な気流によって部屋を効率よく循環して花粉を効果的に集じんする「3Dフロー花粉撃退気流」や、部屋の空気の状況や稼働ログの確認ができるスマホアプリ「ミルエア」に対応しています。

 

↑3Dフロー花粉撃退気流のイメージ

 

空気清浄運転は適用床面積が40畳(66平方メートル)までで、加湿はプレハブ洋室の適用床面積が24畳(40平方メートル)まで。また、本体サイズは約幅398×奥行き287×高さ640mm、重量は約11.4kgです。なお、カラバリは木目調のTMとホワイトをそろえています。

パナソニック、速く乾いてうるおいもアップさせるドライヤー最上位モデル「ナノケア」EH-NA0G

↑ディープネイビーモデル

 

パナソニックは7月16日、ヘアードライヤーの最上位機種「ナノケア」 EH-NA0Gを発表。9月1日に発売します。市場想定価格は3万6000円前後(税込)です。

 

パナソニックによると、2019年以降発売のナノケアは、水分発生量を従来の「ナノイー」に比べて18倍に増加させた高浸透ナノイーを搭載。髪へのうるおいがアップするなど、高い評価を得ているとしています。

 

また、同社の調査では、ドライヤーの購入に際して、速乾性能を重視する人が約45%いることがわかったとのこと。このことから、高浸透ナノイーはそのままに速乾性能を向上させた新モデルのEH-NA0Gを発売するそうです。

 

EH-NA0Gは、ドライヤーの風量・風圧に関する送風機構を見直し、本体内部に生じる送風時の効率を改善。これにより、乾燥スピードが2020年発売の「EH-NA0」に比べて20%向上したとのこと。また、独自の「速乾ノズル」により、強弱差のあるバランスよい風を起こし、濡れた毛束をほぐしながら乾燥できるそうです。

 

さらに、高浸透ナノイーデバイスとミネラルマイナスイオン発生器を一体化させたうえ、高電圧をかけることで、ミネラルマイナスイオンの発生量がEH-NA0の約2倍に増量。ヘアカラーだけでなく、白髪染めの退色抑制のほか、UVケア効果も向上したとしています。

 

このほか、自動で温風・冷風を切り替えて髪にツヤ感をキープする「温冷リズムモード」や、地肌に優しい約60度の「スカルプモード」、暑い時期には温風の熱さを低減する「インテリジェント温風モード」、「毛先集中ケアモード」、「スキンモード」などを搭載しています。

 

カラバリは、ディープネイビー、モイストピンク、ウォームホワイトの3色展開。また、本体サイズは高さ22.4×幅21.6×奥行8.9cmで、重量は約595gです。

 

↑モイストピンク

 

↑ウォームホワイト

パナソニック「LUMIX GH5M2」実写レビュー! 野鳥撮影も手ごろなもんでした

パナソニックのミラーレスカメラGシリーズのハイエンドモデル、LUMIX「GH5」がMark.IIになって新登場しました。Gシリーズには静止画に強いGと動画に強いGHがありますが、LUMIX「GH5 II(DC-GH5M2)」によって静止画も動画も、これ1台でいいと思わせてくれるスペックが実現されています。

↑使用した交換レンズは標準ズームキット「LUMIX G VARIO 12-60mm / F3.5-5.6 ASPH. / POWER O.I.S.」、超広角ズーム「LEICA DG VARIO-ELMARIT 8-18mm / F2.8-4.0 ASPH.」、超望遠ズーム「M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS」の合計3本

 

しっかりしたグリップと手ブレ補正機能でブレに強い

LUMIXが採用しているマイクロフォーサーズマウントはカメラもレンズも小型軽量化できるため、特に望遠系レンズで威力を発揮します。手ブレにも強いのですが、センサーサイズがほかの規格より小さいため、フルサイズなどに比べるとやや高感度に弱いという弱点があります。

 

今回は、野鳥のオオタカを撮影。生息地は立ち入り禁止のためエリア外から超望遠レンズで撮っています。当日の天候は曇天だったため、開放絞り値の暗い超望遠レンズで高速シャッターを使うために感度を上げざるを得ませんでしたが、満足のいく作例を撮影することができました。

↑ オオタカを超望遠レンズで撮影。記事後半で作例解説します

 

「GH5 II」は大型のグリップを装備して右手を使ってほとんどの操作がおこなえます。電子ダイヤルはグリップの前後にあり、専用ボタンは5個で、その中の1つが動画撮影ボタンです。モードダイヤルには4つのカスタムモードを登録できます。左側のドライブモードダイヤルで連写、単写、6Kフォト、フォーカスセレクトを素早く切り替えられます。背面にはフォーカスモードレバー、ジョイステックなどがあり、これらは右手の親指で操作できます。

↑ホワイトバランス、ISO感度、露出補正、フォトスタイルを専用ボタンで操作。ボタンの高さや形状が微妙に違うためにEVFをのぞいたままでも違いが分かります

 

↑ドライブモードダイヤルを回して単写、連写、6Kフォトを選択します

 

↑背面の操作系も洗練されており、迷わず使えます。同じフォーマットのOLYMPUS「OM-D E-M1Mark III」よりも操作しやすいと感じました

 

動物認識により、犬、ネコ、鳥へのAF性能が向上

GH5 IIでは動物認識AF(オートフォーカス)と空間認識AFにより、イヌ科、ネコ科、鳥を認識して瞬時にピントを合わせるAF機能を搭載。これはペットの撮影に役立ちます。

 

また、カメラ任せで複数のパラメータを変更して印象的な写真が撮れるフォトスタイルに、L.クラシックネオ、シネライクD2、シネライクV2など新たに5種類が加わりました。

↑自動認識のAFモードで動物と人間の両方を同時に選択できます

 

↑シネライクV2などが加されフォトスタイルは全14種類になりました

 

スマホとの連携でライブ配信も簡単

GH5 II最大の目玉はライブ配信機能です。スマホに専用アプリ「LUMIX Sync」をインストールするだけで準備完了。アプリとカメラをペアリングして、ツールのなかからライブ配信を選択。次にどこから配信するのかを選べるのですが、YouTubeはチャンネル登録者1000人以上でないとライブ配信できないため、今回はFacebookを選択。後はカメラをWi-Fiで接続して、配信開始ボタンを押せばライブ配信が開始されます。

 

この画面にストリームのリンクが表示されるので、コピペして知人に送ったり、SNSでリンクさせれば、クリックした人がライブ配信画面に飛べるようになります。実際に試してみると、ミラーレスカメラだけあって、スマホのカメラ機能と比較して動画の画質が抜群にいいです。また、音声もなかなかのもの。これでYouTuberでなくても手軽にライブ動画配信ができますね。

 

(画像をクリックすると拡大表示されます)

 

↑Mac miniのSafariからライブ配信を表示。フルHD画面は非常にキレイです

 

フォトスタイルを使ってみよう

LUMIXのフォトスタイルは、OLYMPUSでいえばアートフィルター、富士フイルムでいうところのフィルムシミュレーションモードになります。この手の機能は、いくら数が多くても使えるエフェクトがなければ宝の持ち腐れです。効果が大げさなモードはインパクトがありますが、飽きやすいので、私は地味に効くモードが好みです。

↑L.クラシックネオで撮影したスナップ。色は薄く明るめに写るので昭和な感じがでます
LUMIX DC-GH5M2M LUMIX G VARIO 12ー60mm / F3.5-5.6 1/125sec F6.3 ISO200

 

↑L.モノクロームで撮影するとコントラストのハッキリした画像が得られました
LUMIX DC-GH5M2M LUMIX G VARIO 12ー60mm / F3.5-5.6 1/100sec F5.6 ISO400

 

↑同じ被写体をL.モノクロームSで撮るとやや明るめでフラットな感じになります
LUMIX DC-GH5M2M LUMIX G VARIO 12ー60mm / F3.5-5.6 1/100sec F5.6 ISO400

 

悪条件下でもオオタカのヒナが撮れた!

さて、目玉となるオオタカ撮影へ。オオタカ生息地に向かう途中から天候が回復したのですが、時刻は15時を回っていました。画質優先なら低感度で低速シャッターですが、相手が動いた場合はブレてしまいます。動きを止めるなら高感度で高速シャッターを切りたいところですが、そのぶん、画質は犠牲になります。

↑オオタカ生息地に近づくと雨がやんで晴れ間が見えてきました
LUMIX DC-GH5M2M LEICA DG 8ー18mm / F2.8-4.0 1/125sec F4 ISO200

 

まず、低感度、それから高感度で撮影することにして、AFは基本AF-Sを選択しました。ドライブモードは高速連写を選択。レンズは小型軽量で800mm相当が使えるOLYMPUS「M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS」を使います。LUMIXとOLYMPUSはマイクロフォーサーズマウントを採用しているため、交換レンズに互換性があります。

 

生息地に到着すると大きくなった3羽のヒナが巣からエサを食べるために地上に降りていました。これはラッキーです。陽射しもありましたが、望遠端の開放絞り値はF6.3なので、ISO800では1/60secしか切れません。フルサイズなら三脚が欠かせない撮影条件ですが、軽量なレンズと強力な手ブレ補正機能のおかげで、手持ちで撮影できました。

 

ISO800での画質は100%で見ても、羽毛のディティールがしっかり再現されています。途中でISO10000まで上げました。ややディテールは甘くなりますが、オオタカの鋭い眼光が捉えられました。ISO3200ぐらいまでなら、大伸ばしにも耐えられると思いました。

 

4K動画も手持ちでブレずに撮影できました。さすがは動画に強いLUMIX「GH5 II」です。機材の増える動画撮影にこそ、フォーサーズ機の機動性を有効活用したいですね。

 

↑オオタカのヒナの兄弟、親鳥が取ってきたエサをめぐって争っています
LUMIX DC-GH5M2M OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 1/60sec F6.3 ISO800

 

↑3羽目のヒナは木の枝に止まって我関せずを決め込みます LUMIX DC-GH5M2M OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 1/60sec F6.3 ISO800

 

↑オオタカが止まっていれば1/50secでもブレずに撮れます。動物認識AFも効いています
LUMIX DC-GH5M2M OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 1/50sec F6.3 ISO800

 

オオタカが羽ばたく動きを止めないので1/1000secまでシャッター速度を上げ、感度をISO10000まで上げています。粒子はやや粗くなりますが、迫力のある画像が撮れました。

↑ LUMIX DC-GH5M2M OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 1/1000sec F6.3 ISO10000

 

↑ 枝が前後に入り組んでいる場所では、素早くMFに切り替えて撮影しています
LUMIX DC-GH5M2M OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 1/400sec F7.1+0.33 ISO10000

 

↑ 動きが収まったので感度をISO3200まで下げました、画質はかなり良くなりました
LUMIX DC-GH5M2M OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 1/125sec F9 ISO3200

 

最後に4K動画をご覧下さい、800mm相当の手持ちで、ほぼブレが抑えられています。

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

絶叫マシンでホラー…「ジェットウォッシャー」はまるで富士急ハイランドのような家電【愛用品コラム67】

本連載ではGetNavi web編集長・山田佑樹が日々の生活で愛用している品々を紹介していきます。

【#愛用品 67:パナソニック「ジェットウォッシャー EW-DJ53」】

●起

「口の中を持っていかれる快感」

これは、2つ前の紙の編集長がジェットウォッシャーを表現したものだが、まさにそんな感じ。口の中で「ジェットコースター」が縦横無尽に駆け巡っているような感覚がジェットウォッシャーでは味わえる。口内ケアとエンタメを同時に楽しめる家電だ。

 

●承

最初に使うときは、これまでにない刺激を歯ぐきに与えるせいだろう、盛大に出血する。1週間程度使っていると出血も止まり、たまに軽く出血するレベルまで落ち着くが、最初は洗面台が真っ赤に染まるレベルで、一種のホラー。これまた「ホラーアトラクション」を楽しんでいるかのような一種のエンターテイメントである。そういう意味では、ジェットウォッシャーは富士急ハイランドのような要素を持っている。

 

●転

ただ、ホラーという意味では、ザクザクと出てくる「食べカス」が真の恐怖である。ドルツで口内を上下左右のエリアに分けて磨いて、ツルツルできれいになったはず! と思っても、出現してくるのだ。富士山エリアと託けるなら、徳川埋蔵金もこれぐらい簡単に出てくればいいのに。

 

●結

ジェットウォッシャーが面白いのは、洗面台もキレイになる点。出血したり、食べカスで汚れたりするので、使い終わったら洗面台も一緒に清掃する習慣がつく。掃除というと面倒そうだが、口の中が清々しくて気分がいいので、その勢いに乗って何の苦もなく完了。口内ケアと掃除を同時に楽しめる家電だ。

 

GetNavi web編集長・山田佑樹の「愛用品コラム」はInstagramでも展開中。週3回公開しています。