装着していることを忘れるレベル! ソニー「LinkBuds」で得られる新体験をレポート

ソニーが発表した「LinkBuds(リンクバッズ)」はドーナツ型の本体を耳に装着して、音楽などを再生しながら周囲の音も同時に聴ける“ながら聴き”に最適化した、新しいリスニングスタイルを提案するワイヤレスイヤホンです。

↑「LinkBuds」(実売価格2万3000円前後)

 

今回は、発売前に筆者が体験したLinkBudsの便利な使い方、注目の機能をレポートします。

 

ドーナツ型の形状が斬新な完全ワイヤレス

LinkBuds(型番:WF-L900)は見た目にも一風変わったガジェットですが、同じソニーが発売している人気のイヤホン「WF-1000XM4」や「WF-XB700」のような左右独立型のBluetooth対応ワイヤレスイヤホンです。音楽再生や動画の音声を楽しめるほか、マイクも内蔵しているのでハンズフリー通話にも使えます。

 

WF-1000XM4と機能面で大きく違うところは、LinkBudsにはリスニング環境周辺の雑音を消すためのノイズキャンセリング機能がありません。またシリコンや低反発フォーム素材のイヤーピースを使わずに、耳に直接本体を挿入するLinkBudsの装着スタイルがとても個性的です。

↑中心に穴が開いたドーナツ型の部分に12ミリ口径のダイナミック型ドライバーを搭載しています

 

↑リング形状のネオジウムマグネットを搭載。振動板を力強く駆動します

 

ソニーストアの販売価格は税込2万3100円。同価格帯の完全ワイヤレスイヤホンには、税込2万3800円で販売されているアップルの第3世代のAirPodsなどがあります。

 

スマホアプリ連携で様々な機能が使える

LinkBudsはiPhoneやAndroidスマホ、タブレット、ソニーのウォークマンのようなBluetooth対応のオーディオプレーヤーにワイヤレスで接続して使用します。ソニーの「Headphones Connect」アプリがあればLinkBudsの特徴を引き出す様々な機能も一緒に楽しめます。

↑LinkBudsのステータスチェックや機能設定に活用するHeadphones Connectアプリ

 

Bluetoothのオーディオコーデックは標準的なSBCとAACをサポートします。ソニー独自の高音質化技術であるDSEEにより、SpotifyやAmazon Musicなどストリーミングサービスが高音質で楽しめます。DSEEはアプリからオン/オフを切り換えられますが、基本的には常時オンで問題ないでしょう。

 

筆者は最初にLinkBudsの実物を見た時に、とても小さくて軽いその姿に驚きました。常時耳に装着したまま“ながら聴き”が楽しめるように、サイズをコンパクトにして装着感を高めることにソニーの開発者は注力してきたそうです。イヤホンが耳から飛び出て見えない装着スタイルも好感触です。

↑LinkBudsの装着イメージ。イヤホンが耳から飛び出て見えないデザインもグッドです

 

イヤーピースを使わないのに、耳から落ちないのか心配になるかもしれません。LinkBudsには、本体を外耳のカベに密着させるためのシリコン製の「フィッティングサポーター」が備わっています。着脱可能なサポーターはXS/S/M/L/XLの5種類のサイズを選んでフィットを調整可能。ただ、フィッティングサポーターにより調整できる幅があるとはいえ、やはり購入を決める前には試着した方が安心だと思います。

↑5つのサイズが揃うシリコン製のフィッティングサポーター

 

↑充電ケースもコンパクト

 

ヘッドトラッキング機能を活かしたARとの親和性にも注目

LinkBudsの本体にはボタンがありません。丸いドーム型の本体側にタッチセンサー式のリモコンを内蔵しています。Headphones Connectアプリから音量コントロールや音声アシスタントの呼び出しなど、左右のイヤホンにそれぞれの操作を割り当てることができます。

 

Headphones Connectアプリから、イヤホンと充電ケースのバッテリー残量を確認したり、イコライザーを選んで好みのサウンドにカスタマイズもできます。360 Reality Audioの音源をより気持ちよく聴くために、立体音響の最適化設定にもLinkBudsは対応しています。

 

立体音響に関わる機能として、LinkBudsにはイヤホンに内蔵するセンサーでユーザーの頭の向きを検知する「ヘッドトラッキング機能」もあります。

 

ヘッドトラッキング機能はソニーが開発した、現実世界と音をリンクさせて楽しむ「音のAR」エンターテインメントアプリ「Locatone(ロケトーン)」と連動します。例えばあるオブジェクトから聞こえてくる音が、顔の向きを変えてもその方向から聞こえてくるようなリスニング体験が没入感をいっそう深めます。筆者はまだ試せていませんが、現在好評につき期間を延長して開催されている「YOASOBI SOUND WALK」が、LinkBudsとLocatoneによる音のARを体験できる良い機会になりそうです。

 

ソニーは今後、ナイアンテックのゲーム「イングレス」や、マイクロソフトの3Dオーディオマップアプリ「Soundscape」などパートナーのサービスとも連携しながら、LinkBudsのヘッドトラッキング機能を楽しむ環境を増やしていくそうです。

↑Locatoneアプリから楽しめる「YOASOBI SOUND WALK」。リアルな街の風景に音のエンターテインメントがリンクします

 

自然な外音取り込みは一聴の価値アリ!

LinkBudsの音の聞こえ方は、ドーナツ型の穴が空いた外観から想像も付かないほど力強く鮮明です。高域から中低域までバランスのよいサウンドが楽しめます。いわゆる開放型構造のイヤホンなのに、環境音に力負けしないふくよかでインパクトのある低音再生がとても印象に残ります。ドーナツ型の本体部分に12ミリ口径の大きな振動板を載せて、高磁力ネオジウムマグネットでこれをパワフルに駆動します。

 

Google Pixel 6 Proにペアリングして試しましたが、車通りの多い街道沿いなど賑やかな場所でも、スマホのボリュームを10段階の6から7あたりの位置にした状態で、十分に音楽やYouTubeなど動画の会話音声が聞こえます。

↑Google Pixel 6 Proに接続してサウンドをチェックしました

 

環境音の聞こえ方は、WF-1000XM4のようにイヤホンに内蔵するマイクで周囲の音をピックアップする「外音取り込み」と違って、リングの穴を通り抜ける「自然な外音取り込み」を特徴としています。

 

ただ、再生音がかなり明瞭に聞こえるイヤホンなので、再生ボリュームの大きさによっては環境音がやや聞こえにくく感じることがありました。LinkBudsを耳に着けたまま、対面で会話をする機会が増えそうな頃合いには、アプリから「スピーク・トゥー・チャット」機能をオンにするとよいでしょう。LinkBudsを装着したユーザーが声を出して話しを始めたことをイヤホンが検知して、イヤホンの再生ボリュームを自動的に下げてくれるという機能です。

 

また、開放構造のイヤホンなので、どうしても「音漏れ」は発生します。伸びやかなサウンドが心地よいため、ボリュームを上げ気味にしてしまうと周囲に聞こえている場合もあります。周囲に人がいる場所で使う時には注意しましょう。

 

ソニーならではの多機能ぶりも見逃せない

LinkBudsにはハンズフリー通話の際に、声と環境騒音をAI技術で選り分けながら、「声だけ」を通話相手に対してクリアに届ける機能があります。LinkBudsを家族に着けてもらい通話音声を確認してみたところ、近くで再生されているはずのテレビ番組の音声やファンヒーターのノイズがきれいに消えて、話し声だけが明瞭に聞こえてきました。LinkBudsはリモート会議用のオーディオデバイスとしても使いやすそうです。

 

もうひとつLinkBudsが搭載する機能に「アダプティブボリュームコントロール」があります。Headphones Connectアプリからオン・オフが選べます。この機能は、イヤホンを装着している時に周囲が騒がしくなると、自動的に聞きやすい音量に持ち上げて、反対に静かになるとボリュームを絞るというものです。

↑リモコン操作からSpotifyのお気に入りプレイリストに素速くアクセスできる「Quick Access」にも対応しています

 

便利な機能である反面、特に屋外を移動しながら使うと、アダプティブボリュームコントロール機能の反応が鋭く正確であるがゆえに、近くを大型車が通った時などにボリュームがふわっと持ち上がることがありました。反対に静かな場所に移ると、音が少し聞こえにくくなる感覚もあります。この感覚に慣れてくれば気にならない範囲ではあるのですが。消費電力も少し上がる機能なので、状況に応じて上手く使い分けるとよいでしょう。

 

LinkBudsが対応する連続音楽再生時間は、DSEEやイコライザーなどアプリから設定できる機能をオフにして最大で5.5時間前後です。1日中ながら聴きを楽しむのであれば短いようにも感じますが、何も再生していない状態であればフル充電から約11時間以上使えるし、10分間で1時間半ぶんのバッテリーをチャージできるので、現実的な使い方をする範疇においてはスタミナ性能の心配はないでしょう。

 

LinkBudsがハマるおすすめの使用シーン

ながら聴きスタイルを提案する新しいワイヤレスイヤホンのLinkBudsは、音楽配信サービスの楽曲再生中に歌詞を表示しながら、カラオケを楽しんだり、楽器を練習する時にも自分の声や楽器の音が聞こえるので、とても使いやすかったです。

 

本体はIPX4相当の防滴対応です。汗濡れにも強いイヤホンですが、筆者はスポーツジムで試してみたところ、店内に大きめのボリュームで流れているBGMやトレッドミルの回転音がLinkBudsで再生するサウンドと混ざってしまうことが気になりました。キッチンで作業をする時にも、やはりシンクに水がたたきつけられる音や、フライパンによる調理の音が混ざる感じに慣れません。

 

当然ですが、LinkBudsだけでなく、あらゆるワイヤレスヘッドホンにはそれぞれに独自の特徴や強みがあります。例えば飛行機や地下鉄など、騒音の多い乗り物で移動する際にはWF-1000XM4のようなノイズキャンセリング機能を搭載するイヤホンの方が「あるといいな」を実感できると思います。理想をいえば、それぞれの場面にあったイヤホンを複数揃えて、音楽のながら聴きや、ビデオ会議中に周囲から声をかけられた時にも反応したい時にLinkBudsを使えればとてもスマートだと思います。

↑アプリからイヤホンを探すことも可能

 

最後に、筆者の場合はLinkBudsがあまりに心地よく耳にフィットしてくれたためか、音楽などを再生していないあいだ、耳にイヤホンを着けていることをふと忘れてしまうことがありました。コンテンツを再生していない時に、万一紛失してしまった場合には、Android 8.0以降から標準の「デバイスを探す」機能を使う手があります。またはソニーストアで購入すると申し込める「紛失あんしんサービス」では、紛失した部分を通常の修理価格よりも安く買い直すこともできます。

 

LinkBudsには「ながら聴きができるイヤホン」だからこそ発見できる、音楽やイヤホンの新しい楽しみ方がもっと沢山あると思います。ぜひ多くの方にLinkBudsを試してもらいたいと思います。

 

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“常時装着”という新提案! ソニーが耳を塞がない新形状の完全ワイヤレス「LinkBuds」を発売

ソニーは、耳をふさがないリング構造の完全ワイヤレスイヤホン「LinkBuds」(リンクバッズ)を2月25日に発売します。カラーはホワイトとグレーの2色で、実売予想価格は2万3000円前後。

↑LinkBuds(ホワイト)

 

↑グレー

 

LinkBudsは、振動板の中心部を開放した新開発のリング型ドライバーユニットにより、耳をふさがず装着したまま会話なども行えることが特徴。また、同社の完全ワイヤレスイヤホンでは最小・最軽量設計となっており、軽い装着で長時間使用しても耳に負担をかけず、常時装着という新しい使用スタイルを提案しています。

↑ドライバー部分がリング構造になっており、周囲の音も聴こえることが特徴

 

↑装着したまま会話も可能

 

さらに、音の歪みを軽減して音質を高める「統合プロセッサーV1」を搭載するほか、圧縮音源をアップスケーリングするソニー独自の高音質化技術「DSEE」も搭載しています。このほか、周囲の騒音レベルを検知して自動で再生音量を調整する「アダプティブボリュームコントロール」機能も利用可能。

 

近年ではオンライン会議などで通話デバイスとして完全ワイヤレスイヤホンを使用する機会が増えていることを踏まえ、通話時の環境ノイズを抑えてクリアな声で会話できるアルゴリズムを採用。これは、5億サンプルを超えるAIの機械学習により、通話者の声とそれ以外のノイズを分離するもので、騒がしい環境でも快適な音声通話が行えます。

 

ヘッドホンの本体のタップ操作だけでなく、耳の辺りなど本体に触れなくても操作が可能な「ワイドエリアタップ」機能により、再生、一時停止、楽曲のスキップやSpotifyの再生やプレイリストの切り替えができるSpotify Tapと連携した「Quick Access」機能が利用できます。

 

連続使用時間は、本体バッテリーのみで約5.5時間、付属のケースで充電すると合計約17.5時間。IPX4相当の防滴性能を備えており、突然の雨や汗からイヤホンを守ります。

↑充電ケース併用で最大17.5時間使用できます

 

なお、ソニーのイヤホンとして初めて本体とケースに使用する樹脂素材に工場回収の樹脂を活用した再生プラスチックを使用しているほか、個装パッケージはプラスチック使用量ゼロを実現しています。

 

従来では、耳をしっかり塞いで遮音性を高めることが求められていたイヤホンですが、生活スタイルや働き方の変化に伴い、耳を塞がないという新しい価値が生まれています。ソニーのLinkBudsは、そんなニーズの変化を的確に捉えたアイテムといえそうです。

 

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こんなに多機能なのにアンダー1万円! GLIDiC「TW-6100」が“買い”な理由を徹底解説

2021年も引き続きオーディオ業界を牽引してきた“完全ワイヤレスイヤホン”ですが、数千円のエントリーモデルから、3万円以上のハイエンドモデルまで、その市場はまさに群雄割拠。そんななか、アンダー1万円ながら、ノイズキャンセリング機能や低遅延モードなど最新のトレンド機能を備えたこの冬最注目のモデルが登場しました。

 

今回はGLIDiCが11月26日に発売した完全ワイヤレスイヤホン「TW-6100」の“買い”ポイントを解説します。

GLIDiC

TW-6100

実売価格9790円

ハイブリッド方式のANCや外音取り込みに対応。そのほか、通話時のノイズリダクションや、スマホアプリでイヤホンを探せる「Tile」機能など、最新の技術トレンドを取り入れています。「カナルワークス」監修のイヤホン形状も特徴。

SPEC●対応コーデック:AAC、SBC ●再生時間:イヤホンのみ約10時間、充電ケース併用時約35時間 ●充電時間:イヤホン約1時間、充電用ケース約2時間 ●防水性能:IPX5 ●サイズ/質量(充電用ケース):約W 74×H36×D28mm/約46.0g

↑カラーはブラック、ホワイト、ブルーの3色

 

GLIDiC「TW-6100」のここが“買い”!

1.この価格でハイブリッドANC機能が使える

TW-6100は、税込で1万円を切る手が届きやすい価格ながら、フィードフォワード型とフィードバック型を組み合わせた「ハイブリッド型」のノイズキャンセリング(ANC)機能を搭載しています。

 

このハイブリッド型とは、イヤホンの内側と外側に配されたマイクを使い、2つのマイクで検知した騒音に対して消音処理をすることで、より効果的にノイズキャンセルを行うというもの。他社では高級機などに搭載されることが多いのですが、それがこの価格帯の製品で利用できるというのはかなりお得度が高いです。

↑左右のイヤホンにそれぞれ2つずつANC用のマイクを備えています

 

実際に使ってみたところ、電車や地下鉄などの走行音がかなり軽減され、ボリュームを上げなくても音楽が聴きとりやすくなったと感じました。いまは走行中に窓を少し開けていることが多いため、車内の騒音はかなりのものですが、そういった環境でもしっかり騒音をカットしてくれます。

 

低い周波数の騒音はしっかりカットしてくれますが、人の声などの中高域の音への効果は控えめなため、“完全な静寂”とまではいきませんが、音楽を聴く上で邪魔になる雑音をカットするという意味では十分な効果があると言えるでしょう。

 

ノイズキャンセリング機能を備えたワイヤレスイヤホンが欲しいけど、何万円もするモデルは手が出ない……という方は、ぜひTW-6100を試してみてください。

 

2.オンライン通話に便利なノイズリダクション機能

もうひとつのポイントは、TW-6100は再生する音だけでなく、マイクにも騒音を抑える「ノイズリダクション機能」が備わっていること。

 

昨今、オンラインで会議やミーティングを行う機会が増えてきましたが、その際に完全ワイヤレスイヤホンを使う人も多いのではないでしょうか。イヤホンを使えば周囲に会話が聴かれることもなく、ハンズフリーで手軽に通話ができます。

 

一方、屋外やカフェなど人が多い環境にいると、想像以上にマイクが周囲の音を拾ってしまい、ひどいときには何を喋ってるのか聴き取れないことも。オンライン会議中に、「すみません、○○さんがいるところ騒がしいみたいなので、喋らないときはマイクをミュートにしてください」と注意されることが度々ありました。

 

そんなときに効果を発揮してくれるのが、TW-6100に備わっているノイズリダクション機能です。これは、2つのマイクが発話者の声以外の音を検知してノイズを抑え、クリアな音声で通話できるようにするというもの。周囲が騒がしい環境でも声だけを届けてくれるので、相手が自分の声を聴き取りやすくなります。

 

もちろん、オンライン会議だけでなく、スマートフォンなどでの通話の際も有効なので、ハンズフリー通話が高品質な音質で行えるようになります。テレワーク用のワイヤレスイヤホンを探している方にも最適ですね。

 

3.動画やゲームに最適な「低遅延モード」を搭載

ワイヤレス製品は音声データを符号化して伝送するため、どうしても音が聴こえるまでにタイムラグが生じてしまいます。そのため、動画やゲームなどでは、映像と音声のわずかなズレが気になってしまうことも。そんなときに活用したいのが、TW-6100に搭載されている「低遅延モード」。ワイヤレスオーディオの音の遅れを抑え、音声ズレを軽減してくれます。

 

使い方はとても簡単。TW-6100の左イヤホンのボタンを3回押すと、ピロリロリ~↑という音が鳴るので、それで低遅延モードがオンになります。ちなみに、その状態でまた3回押すとピロリロリ~↓と鳴り、オフになります。

↑ボタンは上部に配置。大型で装着したままでも押しやすい

 

YouTubeで遅延をチェックする動画を視聴して試してみましたが、オフの状態でも意外とズレは少ないと感じました。一昔前のワイヤレスに比べると、Bluetoothの規格自体がバージョンアップしているので、以前のように明らかに音がズレていると感じることはありません。低遅延モードをオンにすると、さらに音のタイミングが正確になり、音ゲーなどシビアなタイミングが要求されるゲームでも使えるレベルだと感じました。

 

低遅延モードにすることで音が変化することもなく使いやすいので、スマホで動画やゲームを楽しみたいときには積極的に使っていきたい機能です。

 

4.GLIDiCならではの高いフィット感! 清潔に使える点も◎

実は筆者は、2019年に発売されたGLIDiCの完全ワイヤレスイヤホン「TW-7000」を長年愛用してきたのですが、TW-7000に惚れ込んだのはカスタムIEMメーカー「カナルワークス」が監修した、耳にフィットするイヤホン形状にありました。本当に耳にピタッとハマって全然動かないので、装着していても変なストレスがないのです。

↑TW-7000(左)とTW-6100(右)

 

そのTW-7000(およびTW-7100)の素晴らしいフィット感を、TW-6100もしっかり受け継いでいます。形状はもちろんカナルワークスが監修しているので、そのフィット感の良さは折り紙付きですね。

 

イヤホンはTW-7000よりも多機能になったためか、やや本体の厚みが増しましたが、フィット感に影響はありません。TW-7000と比較して、ボタンが大きく押しやすい位置にデザインされているので、装着しながら操作するのも楽々です。

↑イヤホンはTW-6100の方がやや厚みがあります

 

また、TW-6100はIPX5の防水仕様になっているため、イヤホンの水洗いが可能に。また、除菌シートなどで拭き取ることもできるので、汚れが気になったときにはサッと拭けば常に清潔に保つことができます。イヤホンは手で触れることが多いので、いつでもキレイにしておきたいですから、これはありがたいですね。

 

この価格でこんなに多機能! この冬の“買い”モデル

GLIDiCのラインナップには、このほか上位モデルのTW-9000、TW-7100、下位モデルのTW-4000、TW-3000がありますが、アンダー1万円という手ごろな価格と機能性を両立させたTW-6100が最も“買い”なモデルと言えるでしょう。

 

筆者が愛用しているTW-7000から比べると、こんなに機能面で進化しているのに価格は5000円以上安いのには驚きです(TW-7000の発売時の価格は税込1万5048円)。

TW-6100 TW-7000
ノイズキャンセリング ×
外音取り込み
ノイズリダクション ×
低遅延モード ×
Tile対応 ×
防水 ×
急速充電
使用時間
(イヤホンのみ/充電ケース併用)
10時間/35時間 9時間/25時間

 

下位モデルからのステップアップにも、上位モデルを持っているこだわり派の日常使いとしてもオススメなので、すでに完全ワイヤレスイヤホンをお持ちの方も2台持ちしてみてはいかがでしょうか。

 

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ミニマルで日常使いに最適! シャオミの完全ワイヤレスイヤホン「Redmi Buds 3」

シャオミは、ハーフインイヤータイプの完全ワイヤレスイヤホン「Redmi Buds 3」を、12月中旬に発売します。市場想定価格は5490円(税込)。

 

同製品は、本体重量4.5gの軽量イヤホン。バッテリーは1回の充電で最大5時間、充電ケースとの組み合わせで最大20時間のリスニングが可能。充電ケースは手のひらにすっぽり収まるミニマルなサイズで、持ち運びにも便利なモデルです。

 

Qualcomm QCC3040チップと12mmの大型ダイナミックドライバーを搭載し、シャオミ社内のサウンドラボでチューニング。Bluetooth5.2をサポートし、低消費電力、高速伝送によって、人込みでも途切れにくい安定した接続が可能です。QualcommのデュアルマイクcVcエコーキャンセラーとノイズサプレッションテクノロジーで、クリアな音声品質を提供します。

 

MIUI搭載のスマートフォンと連携すると、イヤホンケースを開くとウィンドウがポップアップしてスマート接続を確認できます。接続後はイヤホンとケースのバッテリー残量を確認でき、イヤホンを耳から外すと音楽が止まり、イヤホンを再装着すると音楽が再生されるインイヤー検出機能を搭載しています。

Snapdragon Soundがワイヤレス新時代を告げる! AVIOT 「TE-BD21j-ltd」の実力を徹底チェック

左右独立型の「完全ワイヤレスイヤホン」は、スマホによる音楽再生、動画やゲームの音声リスニングからビデオ通話のコミュニケーションデバイスまで、幅広く使われています。今回はハイレゾ再生や、ワイヤレスによる音声伝送の低遅延性能について革新的な進化を遂げたAVIOTの完全ワイヤレスイヤホン「TE-BD21j-ltd」を紹介します。

↑AVIOTの完全ワイヤレスイヤホン「TE-BD21j-ltd」(実売価格1万9800円/税込)

 

Snapdragon Soundがワイヤレスの課題を解決

ケーブルによる接続が不要な完全ワイヤレスイヤホンは、有線イヤホンよりも取り回しが良く、先進的な技術を搭載する製品も数多くあります。しかしながらBluetoothによるワイヤレス再生の場合は、ハイレゾの楽曲がそのままの高音質で楽しめなかったり、音声伝送時に遅延を伴うことが長年の課題とされてきました。

 

スマホのシリコンチップでおなじみのクアルコムが独自に開発したaptX Adaptiveというコーデックが、それらの課題をいっぺんに解決する技術として注目されています。最新世代のaptX Adaptiveコーデックに対応するスマホと完全ワイヤレスイヤホンを組み合わせれば、最大96kHz/24bit対応のハイレゾ再生が可能となるのです。

 

また、この組み合わせではワイヤレスオーディオの伝送遅延も抑えることができるようになります。遅延の課題が解消されれば、例えばスマホでモバイルゲームを楽しむ際に、コマンドを入力してから効果音が聴こえてくるまでのタイムラグがなくなって心地よく遊べたり、また動画再生時には役者の口元(映像)とセリフ(音声)との間合いがズレることなく同期します。

↑クアルコムの技術を搭載して、高品位なオーディオ体験を可能にするスマホとBluetoothオーディオ製品はSnapdragon Soundのロゴにより見分けられるようになります

 

これに従来のHD品質の音声通話と比べて2倍のサンプリングレートにあたる、32kHzのクリアな音声通話を実現するaptX Voiceを加えて、2021年の3月にクアルコムが「Snapdragon Sound」という新たな技術規格を発表しました。Snapdragon Soundに対応するスマホとBluetoothオーディオ機器を組み合わせれば「最大96kHz/24bitのハイレゾ再生」「低遅延」「高音質通話」という、3つの先進的なBluetoothオーディオ体験が楽しめるというわけです。

 

国内最速でSnapdragon Soundに対応

AVIOTのTE-BD21j-ltdは国内で最も早く発売されたSnapdragon Soundに対応する完全ワイヤレスイヤホンです。2020年に発売されたオリジナルモデルのTE-BD21jから、Snapdragon Soundへの対応も含めて大きな変貌を遂げています。

 

音の心臓部となるドライバーは、2基のBA(バランスド・アーマチュア)型ドライバーによるデュアルBAドライバーと、8ミリ口径のダイナミック型ドライバーを組み合わせたハイブリッド構成。ダイナミック型ドライバーはPETチタンコンポジット素材に、高密度パルプを貼り合わせた軽量化デュアルレイヤー振動板と強い磁力を生み出せるネオジウムマグネットを採用し、入力される音声信号に対する応答速度を高めています。

↑TE-BD21j-ltdはコンパクトな本体に2基のBA型ドライバーと1基のダイナミック型ドライバーを搭載しています

 

コンパクトなイヤホンを充電ケースから取り出しやすいように、ハウジングには帯状にローレット加工を施しています。この部分に外来ノイズにも強い無垢のジュラルミン金属から削り出したパーツを使うことで、見た目の高級感が加わるだけでなくピュアで歪みのないサウンドが再現されます。

↑側面のローレット加工を施したパーツは無垢のジュラルミンからの削り出し素材です

 

本体側面にはタッチセンサー方式のリモコンが内蔵されています。応答感度が良く、正確な操作ができるリモコンです。音楽の再生・停止、送り操作だけでなく音量のアップダウンも可能。AVIOTのイヤホン専用アプリ「AVIOT SOUND XXX」を活用すれば、リモコンの操作方法をユーザーが覚えやすいように設定を自由に変えることもできます。

↑イヤホンの設定や音質のカスタマイズができる「AVIOT SOUND XXX」アプリ

 

TE-BD21j-ltdは高音質再生に特化しているため、あえてアクティブ・ノイズキャンセリング機能を搭載していません。付属のイヤーピースによるパッシブな遮音効果が十分に得られることもあり、屋外を移動しながら安全に音楽再生を楽しめるように外音取り込み機能を搭載しています。アプリから再生音量を減らす割合を指定したり、外音取り込み機能の調整が可能です。

 

内蔵バッテリーで音楽再生は最長約9.5時間、ハンズフリー通話は約6時間連続使用ができます。aptX AdaptiveやaptXコーデックを使用すると少し連続使用可能時間が短くなりますが、それでも旅の移動中のエンターテインメント再生やビデオ会議が余裕でこなせるスタミナを備えています。さらにイヤホン本体はIPX4等級の防滴仕様なので「高音質なスポーツイヤホン」としても、TE-BD21j-ltdは注目したいモデルです。

↑充電ケースにより繰り返しチャージしながら長時間の音楽再生が楽しめます

 

完全ワイヤレスイヤホンでハイレゾを聴いてみた

Snapdragon Sound対応完全ワイヤレスイヤホンであるTE-BD21j-ltdはすでに発売されていますが、同じSnapdragon Soundに正式対応するスマホで、なおかつ日本国内で入手できるものは現状ではごく限られています。今回はASUSがSIMフリースマホとして発売している、クアルコムのモバイル向けSoC「Snapdragon 888」のリファレンスモデルでもある「Smartphone for Snapdragon Insiders」(以下ではSnapdragonスマホと呼びます)を用意してサウンドをチェックしました。

↑ASUSのSmartphone for Snapdragon InsidersとAVIOTのTE-BD21j-ltd。Snapdragon Sound対応機どうしをペアリングして音質をチェックしました

 

aptX Adaptiveは元々最高48kHz/24bitの音質を再現できるBluetoothオーディオのコーデック技術としてスタートしました。今年の秋から本格的に普及が進んだSnapdragon 888から、96kHz/24bit対応になった最新バージョンのaptX Adaptiveが搭載され、スマホのメーカーがこれを扱えるようになりました。ただしSnapdragon 888を搭載するスマホのすべてが、96kHz/24bitのハイレゾ再生が楽しめるというわけではありません。Snapdragon 888を搭載していてもSnapdragon Soundに対応してないスマホも存在します。

 

ASUSのSnapdragonスマホは、aptX Adaptiveの96kHz/24bit再生を正式にサポートするSnapdragon Sound対応機です。AVIOTのTE-BD21j-ltdにペアリングすると、コーデックは自動的にaptX Adaptiveが選択されます。通知トレイに表示される「Qualcomm aptX Adaptive設定」から、「利用可能な場合に96kHzサンプルを使用」をオンにするとAVIOTのイヤホンで96kHz/24bitのハイレゾ再生が楽しめるようになります。

↑aptX Adaptiveに対応する製品どうしをペアリングすると自動的にaptX Adaptiveコーデックが選択されます

 

音楽配信サービスのmoraで購入した96kHz/24bit対応のハイレゾ音源を、ハイレゾ対応の音楽プレーヤーアプリ「Poweramp」で再生してみます。

 

aikoのアルバム「どうしたって伝えられないから」の楽曲「ばいばーーい」では、ディティールの再現力の高さに圧倒されました。解像度の高い再現力を備えるTE-BD21j-ltdだからこそ、96kHz/24bitのハイレゾ音源に収録されたボーカルの繊細な声の表情、息づかいをリアルに伝えてくれます。中高域の見晴らしの良さと透明感は従来のBluetoothオーディオから一皮向けた印象を受けました。

↑aikoのハイレゾ楽曲をワイヤレスで聴いてみた

 

ジャズバンドの演奏もピアノのメロディの躍動感と、指先の繊細なタッチがリアルに蘇ります。エレキギターのカッティングはとても歯切れが良く軽やか。ウッドベースの弦が柔らかくしなり、スムーズな低音を響かせます。TE-BD21j-ltdは、まるでプレーヤーの姿を目の前に浮かび上がらせるように活き活きとした音を描くイヤホンです。

 

aptX Adaptive対応のスマホも増加中

シャープのAQUOS R6もSnapdragon 888を搭載し、最新バージョンのaptX Adaptiveによる96kHz/24bit再生に対応するスマホです。本機をAVIOTのTE-BD21j-ltdに接続してハイレゾ音源を聴いてみました。

↑シャープのAQUOS R6とAVIOTのTE-BD21j-ltdのペアリングで再生をチェック

 

Amazon Music Unlimitedで配信されているULTRA HD音質、96kHz/24bitの音源を再生してみると、ボーカルの透明感と伸びやかさ、楽器の音色の艶やかさが存分に味わえました。アプリの再生ステータス表示にはスマホからイヤホンまで96kHz/24bitのハイレゾ再生ができていることも表示されます。

 

ただQualcomm aptX Adaptive設定から96kHzのチェックボックスをオンにしても、音楽再生を開始すると48kHzの音質に戻ってしまうことがあったり、aptX Adaptiveの接続状態が時折不安定になることがあります。やはり安定した96kHz/24bit再生を楽しむためにはSnapdragon Soundに対応するスマホの方がベターと言えますが、一般に広く購入できるAQUOS R6のようなスマホでaptX Adaptiveによる高音質・低遅延のBluetoothオーディオ再生が楽しめるメリットは大きいと思います。

 

ハンズフリー通話の音声もクリア

ASUSのSnapdragonスマホに簡易なピアノの演奏が楽しめるゲームアプリを入れて、入力操作に対する音声の遅延も確かめてみました。AVIOTのTE-BD21j-ltdをaptX Adaptiveに対応していないGoogle Pixel 6 Proに接続した場合と比べてみると、Snapdragonスマホの方がコマンド入力に対する音の反応が速く、心地よくプレイできます。

↑ゲーム音声も遅延なくスムーズに楽しむことができます

 

SnapdragonスマホとAVIOTのTE-BD21j-ltdによるハンズフリー通話の音声もチェックしました。通常のBluetoothイヤホン・ヘッドホンをつないで聴く音声よりも、Snapdragon Soundに対応するAVIOTのイヤホンは通話相手の音声がよりクリアに聴こえます。声の輪郭が的確に捉えられるので、長時間の会話も聴き疲れしにくくなるはず。ビデオ会議もより快適になりそうです。

 

AVIOTはいつも最新のイヤホンに最先端のオーディオ技術を積極果敢に搭載して、なおかつ誰でも迷わず手軽に使える完成度の高い製品に仕上げてくるブランドです。Snapdragon Soundに初めて対応したTE-BD21j-ltdも、練り上げられたハイレゾ対応のサウンドと抜群に安定した操作感が魅力的な完全ワイヤレスイヤホンという印象。これからも続々と登場するSnapdragon Sound対応のスマホにベストマッチするイヤホンとして、AVIOTのTE-BD21j-ltdをイチオシしたいと思います。

 

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今年のヒット商品はコレ! 2021年に売り切れ続出したAV製品4選

“いま”爆売れ中のモノを「デジタル・家電」からセレクト。識者陣がヒットの背景を解説する。消費者ニーズに“ビッタビタ”な“ゴン攻め”商品の数々、知らないとマジでヤバいです!!

※こちらは「GetNavi」2021年10月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

私がチェックしました!

本誌編集長

川内一史

AV担当歴8年以上。通勤に地下鉄を利用しているため、イヤホンはノイキャンがないとダメな身体になってしまった。

 

その1.完全ワイヤレスイヤホンは完全ストレスフリーへ

リモートワークなどで使用頻度が高まっている完全ワイヤレスイヤホンは、ノイズキャンセリング機能搭載モデルや快適な装着性を追及したモデルなど、ユーザビリティを高めたモデルが注目されている。

最高クラスのノイキャン性能と上質なハイレゾ再生を実現

ソニー

WF-1000XM4

実売価格3万3000円

完全ワイヤレスイヤホンとして業界最高クラスのノイズキャンセリング性能を実現。高音質コーデックLDACをサポートし、ハイレゾコンテンツも原音に忠実なサウンドで再現できる。立体音響規格「360 Reality Audio」にも対応。

 

↑イヤホン本体と耳との接触面で支える「エルゴノミック・サーフェス・デザイン」を採用。快適な装着感が得られる

 

↑高音質・高性能パーツを統合した新開発の「統合プロセッサーV1」を搭載。低遅延再生と高精度のNCが可能になった

 

↑独自開発のポリウレタンフォーム素材を使用したイヤーピースが付属。高い遮音性と装着安定性を実現する

 

【トレンドのツボ】完全ワイヤレスのシェアでソニーがAppleに肉薄!

完全ワイヤレスイヤホン市場では、AirPodsシリーズを擁するAppleが販売シェアで常時30~40%を誇り独走状態だった。しかし、本機の発売でソニーが一気にシェアを20%近くにまで拡大。6月にAppleと5%以内の僅差まで迫った。

 

「チップの改良により、前モデルを凌駕する音質とNC性能を獲得。独自開発のイヤーピースも最適なフィット感が得られると好評です。さらに、筐体が小型化され、あらゆるシーンでストレスを感じない仕様に進化しました」(川内)

 

最先端のノイキャン機能でノイズをカット

Jabra

Elite 85t

実売価格2万1780円

最先端のアクティブノイズキャンセリング技術を採用し、周囲のノイズを効果的にシャットアウト。外音取り込みモードは11段階での調整が可能だ。専用アプリ「Jabra Sound+」を利用する音質のパーソナライズ機能も特徴。

 

↑専用アプリでは、ヒアリングテストの結果に基づき音をユーザーごとに最適化できる。誰でも快適にリスニング可能だ

 

超コンパクトなサイズで耳にフィット

GLIDiC

Sound Air TW-4000

実売価格8600円

つまめるほどの極小モデルながら機能は充実。イヤホン本体はカスタムイヤホンメーカー「カナルワークス」監修のイヤホン形状を採用し、優れたフィット感を追求している。通常のL/M/S/XSに加え、XXSサイズのイヤーピースが付属。

 

↑落とし物トラッカー「Tile」(無料)の機能を搭載。万一イヤホンを紛失してもスマホアプリから探すことができる

 

「Jabra Elite 85tは、アプリでユーザー好みに音質を最適化できるカスタム機能がウケてヒット中。GLIDiCのTW-4000は、小型ボディに紛失防止デバイスを備えるユニークさが話題を呼び販売好調です」(川内)

 

その2.テレワークの“ネック”を解消

耳を塞がない「ネックバンド式ワイヤレススピーカー」は、在宅ワーク中でも家族に気を配ることができ、宅配便などでチャイムを鳴らされても気づくことができる便利なアイテム。オンライン会議でも使えるようにマイク機能を強化したモデルが注目を集めている。

 

音楽鑑賞にビデオ会議に一日中快適に使える

ソニー

SRS-NB10

実売予想価格1万5400円

再生機器とBluetoothで接続して音楽を聴ける首掛け式スピーカー。耳をふさがないため、家事や家族との会話を楽しみつつ“ながら聴き”できるのが魅力だ。高性能マイクを搭載し、PCと接続して長時間のビデオ会議も快適。

 

↑肩に乗せるようにして装着するネックバンド式

 

↑人間工学に基づいた設計で、長時間使用でも疲れにくい。首元にマイクを備え、クリアな音で通話できる。Bluetooth接続もスムーズだ

 

【トレンドのツボ】Bluetooth対応で使い勝手が向上し先行受注ですぐ品切れに

7月下旬に先行受注が始まるや否や、各販売店で入荷未定となる人気ぶり。2018年のヒット作SRS-WS1で非対応のBluetooth&通話機能を新装備し、テレワーク需要に応えたのも要因。

 

その3.骨伝導が“コツコツ”認知拡大中

従来のイヤホンやスピーカーのように空気を震わせて鼓膜に音を伝えるのではなく、骨に振動を伝えて音を伝える「骨伝導」イヤホンは、新しいオーディオの形として注目を集めている。

 

同社最上位モデルをベースに音質も使い勝手もアップデート

AfterShokz

OpenComm

実売価格1万9990円

耳をふさぐことなく通話や音楽再生を楽しめる、オープンイヤーデザインの骨伝導イヤホン。高性能チップを搭載し、複雑なサウンドも正確にチューニングできる。NC機能を備えるブームマイクにより、会話時のノイズを最小限に抑制する。

 

↑通話時の音声もノイズを抑えてクリア

 

↑2020年10~11月にクラウドファンディングを実施し、8200万円以上もの支援を集めた。同年12月に満を持して一般発売

 

【トレンドのツボ】第一人者のAfterShokzは骨伝導イヤホンシェア8割超え

同社は骨伝導イヤホンの販売シェア80%以上を誇る第一人者。昨秋にクラウドファンディングで4227名から8257万6116円もの支援額を獲得した同製品は、一般販売でも好調だ。

 

その4.発売→即完売が止まらナいッスネ

ゲーム機のPlayStationシリーズなどと組み合わせてテレビ番組の録画や視聴ができるとして2012年に発売され人気を博したnasneが、2021年春にバッファローから発売され話題に。

 

操作性抜群の定番NASがバッファロー製として再ブレイク

バッファロー

nasne NS-N100

実売価格2万9800円

2TB HDDと地デジ/BS/110度CSチューナーを搭載したネットワークレコーダー。放送中の番組や録画した番組を、スマホやタブレットを使ってインターネット経由で高画質試聴できる。テレビ番組表はサクサク素早い操作が可能だ。

 

↑PlayStationやスマホ、タブレットをnasneとつなぐアプリ「torne」の番組表。最大1週間ぶん表示できる番組表は見やすく、操作性も快適だ

 

↑内蔵HDDは2TBだが、最大6TBまで外付けデバイスで増設可能。ACアダプターが不要のポータブルHDD/SSDにも対応し、使い勝手が良い

 

【トレンドのツボ】SIEから継承して復活後はAmazonで17回連続完売

SIEから2021年3月よりバッファローが引き継ぎ、Amazon.co.jp内公式ストアで販売している。3月から計17回の受注受付を行い、いずれも24時間以内に完売するほど人気だ。

 

※記事中の価格はすべて2021年11月30日現在の実売価格です(編集部調べ)

 

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「ウルトラノイズキャンセリング」2.0搭載! ハイレゾ再生にも対応した「Soundcore Liberty 3 Pro」

アンカー・ジャパンは、「Soundcore Liberty 3 Pro」を発売しました。税込価格は1万9800円。

 

Soundcoreブランドの完全ワイヤレスイヤホンカテゴリから新たなフラッグシップモデルとして登場した同製品は、Anker独自技術のウルトラノイズキャンセリング 2.0搭載と、ハイレゾ音源を楽しめるLDACに対応。

 

環境に合わせてアクティブノイズキャンセリングの強度が調整可能なAnker独自技術の「ウルトラノイズキャンセリング」が、2.0へとバージョンアップ。Soundcoreアプリ上で手動切り替えの必要がなく、外部環境を認識して自動で切り替わる仕様に進化しています。高音質コーデックLDACに対応しているため、通常のコーデックと比較して約3倍の情報量の伝送が可能となり、原音に近い臨場感や立体感あるサウンドが楽しめます。

 

低音を表現するダイナミックドライバーと、高音域の滑らかな音を表現するバランスドアーマチュアドライバーをひとつのモジュールに統合して同軸上に配置した、Anker独自の音響構造「A.C.A.A 2.0(同軸音響構造)」を搭載。本体のサイズは、モジュール設計を再構築することで、前モデル「Soundcore Liberty 2 Pro」から大幅な小型化を実現しました。

 

Soundcoreアプリで使える機能も拡充。好みのイコライザー設定や、イヤホン本体のタッチ操作のカスタマイズ、外音取り込み機能のほか、聴覚テストによる音のバランス調整や、耳の形を検知してノイズキャンセリング効果を高めるパーソナライズ機能を新たに搭載。通話時のノイズリダクションや、同時に2台の機器と接続が可能なマルチポイントにも対応。高音質での音楽鑑賞だけでなく、テレワークにも最適な機能を搭載しいます。

新AirPodsに強力なライバル登場! ノイキャン搭載の完全ワイヤレス「Jabra Elite 7 Active」を徹底レビュー

デンマークのオーディオブランドJabra(ジャブラ)から第6世代の新しい完全ワイヤレスイヤホン「Jabra Elite 7 Active」が発売されました。スポーツタイプの左右独立型完全ワイヤレスイヤホンの先駆的ブランドである、Jabraの最新モデルを体験レポートします。

↑スポーツイヤホンとしても個性的な「Jabra Elite 7 Active」

 

ノイキャン搭載で超軽量なスポーツイヤホン

Jabraはポータブルオーディオからハンズフリー通話用のワイヤレスヘッドセットまで、音に関わる様々な製品を展開しています。スポーツタイプの完全ワイヤレスイヤホンは2017年春に発売した心拍センサーを内蔵する「Jabra Elite Sport」、コンパクト軽量サイズとソフトウェアアップデートによるアクティブ・ノイズキャンセリング機能の追加を実現した2019年発売の「Jabra Elite Active 75t」に代表される画期的なモデルを送り出してきました。

 

最新のJabra Elite 7 Activeはアクティブ・ノイズキャンセリング機能を搭載する完全ワイヤレスイヤホン。片側の質量が5.5gという軽量コンパクトな設計にも注目です。本体はIP57等級の防塵・防水対応として、汗にも高い耐久性能を備えているスポーツイヤホンとなっています。

 

イヤホン本体の外皮に液状シリコンラバーをコーティングして、耳に装着した時に安定したグリップ感が得られることも新製品の特徴です。ラバー(=ゴム)素材とはいえ、肌に触れてもベタつかず質感はサラッとしています。汗や水滴のはけもよく、タオル等の布で拭き取れば清潔に保てます。Jabraの完全ワイヤレスイヤホンはケースもコンパクトなので、スポーツウェアのポケットに入れて軽快に持ち運びOK。カラーバリエーションにはブラックのほか、ネイビーとミントの3色があります。

液状シリコンラバーをコーティングした本体。外耳にしっかりとグリップする安定した装着感を実現しています

 

アプリで自由にカスタマイズできる

Jabra Elite 7 Activeは、Jabraが開発したiOS/Android対応のモバイルアプリ「Jabra Sound+」を使いこなせばイヤホンの実力がフルに発揮されます。

↑Jabraのイヤホン・ヘッドホン専用のモバイルアプリ「Jabra Sound+」

 

アプリの設定メニューから「ヘッドセットのパーソナライズ」を選択すると、音の聞こえ方やノイズキャンセリング機能の様々な調整が細かくできます。

 

最初はイヤホンのフィット感を調べる「MyFit」で、耳に合う正しいイヤーチップを選べているか確認するとよいでしょう。続いて「MySound」という項目から、ユーザーの耳の聞こえ方に合うようにイヤホンの音のバランスをカスタマイズできます。アクティブ・ノイズキャンセリングの強弱を微調整するための「ANCのパーソナライズ」機能も備えています。

↑アプリからイヤホンのフィット調整、音の聴こえ方のカスタマイズができます

 

しっかり効くけど自然な消音感

本機はイヤホンのノズルの中と、周囲の環境音をそれぞれ別のマイクで集音してノイズ成分を打ち消すハイブリッド方式のアクティブ・ノイズキャンセリング機能を搭載。遮音性能の高いシリコン製のイヤーピース“イヤージェル”は密閉度が高く、耳穴の中でしっかりとグリップしてくれます。音楽の邪魔になるノイズを自然に消してくれる消音効果がJabra Elite 7 Activeの特徴です。従来のモデルに比べても、周囲で話している人の声の消音効果が高くなったと筆者は感じました。

↑3つのサイズのイヤージェルを同梱

 

イヤホンに内蔵するマイクで周囲の環境音を取り込む「ヒアスルー機能」も搭載しています。スポーツで身体を動かしながら、あるいは街を歩きながら音楽を聴きたい時にも便利で、本体側面のボタンリモコンからノイズキャンセリングとヒアスルーのモードを素速く切り換えられます。ヒアスルーをオンにすると外の音がクリアに聴こえ、マイクに由来するノイズの不快感がありません。

 

ノイズキャンセリングとヒアスルーはSound+アプリからそれぞれ5つの段階で強弱を調整可能なので、常時任意のセッティングで使いやすいようにセットしておけます。

↑ノイズキャンセリング、外音取り込みはそれぞれ5段階で強弱を調整できます

 

スポーツシーンを華やかに彩るアクティブサウンド

さっそくJabra Elite 7 Activeのサウンドを確かめてみましょう。本機はJabraが独自に設計した6mm口径のダイナミック型ドライバーを搭載しています。ハウジングの構造は密閉型で、パワフルでタイトなサウンドを再生。BluetoothオーディオのコーデックはAAC/SBCに対応しています。

 

iPhone 13 Proに接続してApple Musicで配信されている楽曲を聴いてみました。これまでに筆者が聴いてきたJabraの完全ワイヤレスイヤホンは音のバランスがニュートラルで、原音に対して忠実なサウンドを特徴としていました。Jabra Elite 7 Activeはより低音域に厚みを持たせて、中高音域もエネルギッシュで伸びやかに再現するようになった印象です。スポーツモデルにふさわしく、これまでよりもアクティブなイメージのサウンドに仕上がっています。

 

松本伊代の「センチメンタル・ジャーニー(40th Anniversary Version)」はふくよかなボーカルの温かみが感じられます。バンドが演奏する楽器の音色がとても鮮やかで、コーラスが重なりあうスケールの大きな演奏を描き出します。

↑iPhone 13 ProにつないでJabra Elite 7 Activeのサウンドをチェックしました

 

上原ひろみ「Sliver Lining Suite」の収録曲「フォーティチュード」では、アップテンポなジャズピアノが躍動します。ピアノの音色が温かく、弦楽器のしっとりとした和音と柔らかく溶け合います。熱量の豊かな演奏がイヤホンを通して伝わってきます。

 

スポーツで身体を動かしながら音楽にも集中したい場面では、エネルギー感をストレートに伝えてくるJabra Elite 7 Activeのサウンドがなおのこと魅力的に感じました。Sound+アプリにはサウンドのバランスを自由にカスタマイズできるイコライザー機能もあるので、シーンや楽曲に合わせて音のバランスを変えたり、ボーカルを強調して聴いてみるなど工夫を楽しむのもいいでしょう。

 

同時期に発売されたJabra Elite 7 Proは、より全体に均整の取れたピュアなサウンドを特徴とする兄弟機です。音質に関してはそれぞれを聴き比べて好みのイヤホンを選ぶか、または両方手に入れてリスニングシーンに合わせて使い分けられればベストですね。

 

ビジネスシーンにも活躍する高い通話性能

Jabra Elite 7 Activeは本体に4基のビームフォーミングマイクを内蔵しており、ハンズフリー通話の音声もクリアに伝えることができます。身体を動かしながらでもクリアな音声を相手に伝えられるよう、風切り音ノイズを防ぐアコースティックメッシュでマイクの箇所を入念に覆う構造としています。

 

イヤホンに内蔵するバッテリーは通話で約6時間、音楽再生で約8時間の連続駆動に対応しています。ケースによる充電を繰り返せば最長30時間の使用も可能。本体が片側5.5gと軽量なので、ビジネスユースにも対応できるワイヤレスイヤホンとして最良の選択といえそうですね。

↑ケースで充電すれば約30時間の連続使用に対応します

 

本機はスポーツイヤホンだからと使用シーンを決め込んでしまうのはとても勿体ないほど、多彩な機能を詰め込んだオールラウンダーです。価格は2万3980円(税込)ということで、新しいAirPodsが同価格のライバルになるでしょう。さらに上位機種であるノイキャン機能搭載のAirPods Proにとっても強力なライバル登場といえそうです。

 

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新開発のウイングチップで抜群の安定感! beatsの新TWSイヤホン「Beats Fit Pro」が2022年登場

Beats by Dr. Dre(ビーツ)は、新開発のウイングチップを備えた「Beats Fit Pro ワイヤレスノイズキャンセリングイヤフォン」を2022年初旬に発売します。国内での販売価格は未定ですが、米国では199.99ドルで販売されます。カラーはストーンパープル、セージグレイ、Beatsホワイト、Beatsブラックの4色をラインナップ。

↑Beats Fit Pro ワイヤレスノイズキャンセリングイヤフォン

 

Beats Fit Proは、何千もの耳を測定してデジタルモデル化されたというウイングチップにより、高いフィット感を実現していることが特徴。硬いコアを柔らかくしなやかな素材で包んだ形状により、あらゆる耳の形にフィットします。スポーツなどのアクティブなシーンでも安定した装着感で使用できます。

↑新開発のウイングチップが安定した装着感を実現

 

また、アクティブノイズキャンセリング機能を備えており、ユーザーの動きに合わせて1秒間に最大200回音質を調整することで、高い消音性能を実現しています。イヤホンのbボタンを押すと、外音取り込みモードに簡単に切り替えることもできます。

 

さらに、ノイズキャンセリングと外音取り込み機能を両方オフにすると、ユーザーの聴いている音楽を測定し、耳の形状に合わせて中低音を調節する「アダプティブイコライゼーション」が有効になります。

 

Appleが推進する空間オーディオに対応しており、Apple Musicなどのドルビーアトモスで録音されたコンテンツを臨場感のあるサウンドで再生可能。頭の動きや位置を検知するダイナミックヘッドトラッキングにより、頭が動いても音が頭の周囲に配置されるよう調整します。

 

このほか、耳との接触を感知する光学センサーにより、イヤホンの装着/脱着に合わせてコンテンツを自動再生/一時停止する機能を搭載。bボタンを使用して音楽のコントロール(一時停止/スキップ/戻る)や通話のコントロール、リスニングモードの切り替えを行うことができます。通話中は、音声を検知するデュアルビームフォーミングマイクに加えて、内部マイクおよび音声加速度センサーが周囲のノイズをカット。自然な感覚で通話ができます。

↑bボタンを押すだけで操作可能

 

AppleH1チップ搭載しており、iPhoneやiPadなどとワンタッチペアリングが可能。装着感を調整できる装着状態テスト、iCloud登録デバイス間での自動切り替え、オーディオ共有、「HeySiri」へのハンズフリーアクセス、iOSの「探す」機能なども利用できます。

 

ANCまたは外音取り込み時の連続使用時間は、イヤホンのみで最大6時間/充電ケース併用で最大27時間。アダプティブイコライゼーションモード時は、イヤホンのみで最大7時間、充電ケース併用で最大30時間となります。約5分の充電で最大1時間使用できる「Fast Fuel」機能も備えています。

↑イヤホンと同色の充電ケースが付属します

 

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デノンの音へのこだわりが詰まった初の完全ワイヤレス「AH-C830NCW/C630W」を聴いた

デノンは、ブランド初となる完全ワイヤレスイヤホン「AH-C830NCW」「AH-C630W」を10月中旬に発売します。実売予想価格は、アクティブ・ノイズキャンセリング(ANC)機能を備えた上位モデル「AH-C830NCW」が1万9800円前後、シンプルモデルの「AH-C630W」が9800円前後となる見込み。それぞれブラックとホワイトの2色展開となります。

↑左がAH-C630C(ホワイト)、右がAH-830NCW(ブラック)

 

↑上位モデルのAH-C830NCW

 

↑AH-C630W

 

デノン初となる完全ワイヤレスイヤホンは、同社のサウンドマスターを務める山内慎一氏が音質を監修。Hi-Fiオーディオにも通じる「Vivid & Specious」をコンセプトにチューニングを施しており、「空間表現を感じ取れるような音」を目指した音作りとなっています。

↑音を監修したデノンのサウンドマスター山内慎一氏

 

音の要となるドライバーユニットには、完全ワイヤレスイヤホンとしては大型の振動板を採用。C830NCWは10×11mmの楕円形、C630Wは10mm径の円形の振動板を搭載しています。山内氏は、「C630Wは基本設計のよさが感じられる音、走りを楽しめる俊敏なスポーツカーのようなイメージ。C830NCWは、C630Wとプラットフォームは共通ながらエンジンや足回りを強化したレーシングカーのイメージで、音の輪郭がより際立つようにチューニングされている」と、両モデルの音の違いをコメントしています。

↑左がC830NCWの振動板、右はC630W

 

また、装着感にもこだわっており、24種類の形状サンプルを作成して社内で投票を実施し、最も好評だったものを製品化しているとのこと。イヤホンは片側で約5gと非常に軽く、長時間装着しても疲れにくい設計となっています。

↑装着感にもこだわった設計

 

上位モデルのC830NCWは、同社のノイズキャンセリング・ワイヤレスヘッドホン「AH-GC30」や「AH-GC25NC」で培った技術を生かし、新世代のアルゴリズムとフィードバック&フィードフォワードの2マイクで効果的に騒音を消去するノイズキャンセリング機能を搭載。駅構内や電車内でアナウンスを聞きたい時などに、本体のタッチ操作ですぐに有効にできる周囲音ミックス機能も備えています。

↑AH-C830NCWのイヤホンの内部構造

 

また、C830NCWは3つの内蔵マイクを用いたビームフォーミング技術やノイズ&エコーキャンセル技術により、クリアな音質でハンズフリー通話が可能。オンライン会議などでも、周囲の騒音を気にすることなく会話できます。

 

デザインは両モデルでほぼ共通ですが、C630Wはサラッとした手触りのマット仕上げ、C830NCWはツヤのある光沢仕上げでイヤホン部分にシルバーのワンポイントがあしらわれています。いずれもデュアルレイヤーシリコン素材の3サイズのイヤーピースが付属。また、イヤホン部分はIPX4の防滴設計となっています。

↑イヤホンはIPX4の防滴設計

 

いずれもBluetoothコーデックはSBC/AACをサポート。連続再生時間(イヤホン単体/充電ケース併用時)はC630Wが約4.5時間/約18時間、C830NCWのANCオフ時が約6時間/約24時間、ANCオン時が約4.8時間/約19時間。

 

Editor’s Eye

両モデルを試聴させて頂いたところ、どちらも音の広がりを重視したような音に仕上がっている印象でした。いくつか音源を変えながら聴いてみましたが、クラシックやジャズなどに抜群にマッチするサウンドだと思います。低音もしっかり出ているので、ロックやEDMなども楽しく聴けます。一方、ボーカルがあまり前に出ない感じなのでJ-POPなどを聴くと、ちょっと物足りないと感じる場面も。

C830NCWのノイズキャンセリング性能は高く、空調などのブーンという連続音はしっかり消えました。ぜひ電車の中やカフェなどでも試してみたいですね。また、イヤホンをつけたまま周囲の音も聴ける周囲音ミックス機能は、まるでイヤホンをしていないかのような自然な聴こえ方に驚きました。イヤホンを軽くタップするだけで瞬時に切り替えられるので、ちょっとした場面でも使える便利な機能となっています。

 

コモディティ化が進む完全ワイヤレスイヤホン市場ですが、老舗オーディオブランドらしい音へのこだわりが詰まったデノンの新モデルが、市場への新たな起爆剤となるのか注目です。

 

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iPhoneユーザーもフル機能が使える! 進化したOPPOの完全ワイヤレス「Enco Free2」徹底レビュー

スマホメーカーのOPPOが、完全ワイヤレスイヤホンの新モデル「Enco Free2」を発売しました。アクティブノイズキャンセリング搭載で、実売価格は1万3980円。昨年発売された「OPPO Enco W51」は、1万5800円(発売当時)ながら音質が良くて驚いたのですが、新モデルはさらに性能を向上させつつより手ごろな価格になったようです。

 

OPPOのイヤホンは、やはりOPPOのスマホと一緒に使うのがベストなのか? それとも、iPhoneなど他社のスマホでも同じように使えるのか? Enco Free2を、筆者が普段から使っている「OPPO Find X3 Pro」と「iPhone 11 Pro」とペアリングさせて使ってみました。

 

ANC機能搭載で最大30時間の音楽再生が可能

Enco Free2はカナル型で、耳に差し込む楕円形から短いバー(軸)が伸びたスティックタイプ。片耳が4.4gで、装着感は軽やか。3サイズのイヤーピースが付属しています。

↑カナル型でベーシックな形状。カラバリは、このホワイトのほかにブラックもある

 

↑サイズ感はアップルのAirPods Pro(左)に近い

 

イヤホンの外側をタップしてスキップ、一時停止などの操作ができ、なぞれば音量調整もできます。このタッチ操作を自分が使いやすいようにカスタマイズできることも特徴。

↑イヤホンのスティック部分をタップしたり、なぞったりして操作できる

 

ノイズキャンセリング(ANC)は、フィードフォワード方式とフィードバック方式を組み合わせたハイブリッド型。前モデルのEnco W51は最大35dBのキャンセリング性能を有していましたが、Enco Free2は最大42dBに向上しています。さらに、ユーザーの耳の形状やイヤーピースの装着状況を検知して、キャンセリング効果を最適化する機能も追加されました。もちろん、イヤホンを着けたまま周囲の音を聴ける外音取り込み機能にも対応しています。

↑装着したところ。装着状況を検知してノイズキャンセリングの効果を調整する機能も備えています

 

充電ケースは、楕円形のためか、やや大きく見えますが、手のひらに収まるサイズ感。イヤホン単体で最大6.5時間(ANCオンなら4時間)、充電ケース使用で最大30時間(ANCオンなら20時間)の音楽再生が可能です。

↑充電ケースは38.8gという軽さ

 

↑底面にUSB Type-Cポートを備えています

 

OPPOのスマホとの相性は抜群!

まずは、OPPO Find X3 Proとペアリングさせて、「YouTube Music」を聴いてみました。OPPOのスマホとは「Quick Pairing」が可能。充電ケースを開けて、スマホの画面に表示される「接続」をタップするだけで、接続は完了。次回以降も、Bluetooth画面でのオン・オフ操作をすることなく、自動で接続できました。

↑OPPOのスマホとは、充電ケースの蓋を開けるだけで接続する

 

なお、イヤホンの設定にも専用アプリをインストールする必要はなく、Bluetooth画面から行えます。これはOPPOのスマホだけの利点です。

↑OPPOのスマホならBluetoothの設定画面からイヤホンの詳細設定が可能

 

デフォルトの設定でJ-POPや洋楽、クラシックなどを聴いてみると、音質は雑味がなく、低音も高音もバランスよく響く印象。今回は、北欧のハイエンドスピーカーブランド・Dynaudioとコラボして音質をチューニングしたそうなので、その効果が現れているのかもしれません。ノイズキャンリングの効果も明確に実感できました。

 

とはいえ、最近のワイヤレスイヤホンは総じて音質が向上しています。正直なところ、Enco Free2の音質が他者に比べて「圧倒的に良い」とか「コスパがすごい」というほどではありません。音質面には十分満足できる、といったところでしょうか。

 

自分に最適な音質を作れる機能は試してみる価値あり!

Enco Free2の優位性は、音質や操作性を細かくカスタマイズできることにあります。まず、便利に思ったのが、イヤホンのフィットテスト。これはイヤホンを正しく装着できているか? イヤピースのサイズは適正か? を確認できる機能です。

 

イヤホンには最初からMサイズのイヤーピースが取り付けられていて、筆者はそれで “ちょうどいい” と感じていました。しかし、このテストを試してみると、両耳ともに「普通」と診断されてしまったので、イヤーピースをLサイズに交換すると「良好」になりました。実際、「良好」になると、雑音が入りにくくなるためか、音の明瞭感が増した気がします。

↑自分ではMサイズで問題ないと感じていたが、テストの結果は「普通」。イヤーチップをLに交換すると「良好」になった。SかMか? あるいはMかLか? と迷った場合は、このテストを試したほうがいいだろう

 

自分の耳のサイズって測ることがないので、よくわからないですよね? 筆者と同じように、Mサイズで違和感がなくても、実はSサイズやLサイズのほうがよりフィットするという人がいるかもしれません。Enco Free2を買われた方は、ぜひ最初にテストをしてみてください。

 

音の聞こえ方をテストして、音質を自分に最適化することもできます。静かな場所で、イヤホンから出力される様々な音が聞こえるか否かをテストするもので、左耳、右耳の順に行い、3分ほどかかります。テスト後に、最適な音質が提案され、その音質を選択することができます。

 

どのような音が提案されるのかは人によって異なるでしょうが、筆者の場合、最適化された音のほうがボーカルの輪郭がはっきりした印象を受けました。年齢が進むと聞こえなく音があるって聞きますよね? そういったことも最適化に関係していると思われます。

↑各帯域の音の聴こえ方をチェックして音質を最適化することもできる

 

設定からイヤホンのタッチ操作を変更することも可能。初期設定では、シンプルタップには何も割り当てられておらず、ダブルタップでスキップ、トリプルタップで音声アシスタントが起動できる設定になっていますが、これらを自分が使いやすいようにカスタマイズ可能。左右のイヤホンに異なる操作を割り当てることもできますし、長押しやバーをなぞる操作も変更できます。

 

ワイヤレスイヤホンのタッチ操作は、メーカーごとに異なり、同じメーカーでも機種によって異なることも多く、新しいイヤホンを使うたびに迷う人もいると思いますが、このカスタマイズ機能のおかげで、自分が慣れているタッチ操作に設定することができます。

 

iPhoneでもすべての機能を利用可能

次に、iPhone 11 Proとペアリングさせて、「Apple Music」を聴いてみました。iPhoneとのペアリングは、一般的なBluetoothデバイスの接続と同様。充電ケースのボタンを押して、iPhoneの「Bluetooth」でペアリングを実行します。音質は、OPPOのスマホで聴いた場合と同様、バランスのよい音質で聴けて、ボリュームを大きめにしても、音が割れたり、歪むこともなかったです。

↑iPhoneでの使い勝手はどうなのかチェックしてみました

 

Enco Free2のアドバンテージであるカスタマイズ機能は「HeyMelody」アプリで行えます。そのアプリを使って、イヤホンのフィットテストも、自分に最適化した音質の設定も、タッチ操作のカスタマイズもすべて行えました。

↑「HeyMelody」アプリを使えば、iPhponeでもOPPOのスマホと同様にカスタマイズが可能

 

昨年、Enco W51を試した際には、iPhoneやOPPO以外のAndroidスマホでは、タッチ操作のカスタマイズができないなどの制約があったと記憶しています。しかし、Enco Free2では、どのメーカーのスマホを使っても「HeyMelody」アプリをインストールすればフル機能を利用できるようです。

 

OPPOのスマホをお使いの方はもちろん、iPhoneユーザーにもオススメできる性能に進化した「Enco Free2」は、あらゆるユーザーに試してみてほしい良コスパなワイヤレスイヤホンといえそうです。

 

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マイクが雑音を全然拾わない! テクニクスから通話音声に注目した完全ワイヤレス「EAH-AZ60/AZ40」登場

パナソニックは、テクニクスブランドの完全ワイヤレスイヤホン2モデルを10月15日に発売します。ラインナップは、ノイズキャンセリング機能を備えた「EAH-AZ60」(実売予想価格2万9000円前後/税抜)と、小型デザインの「EAH-AZ40」(同1万6000円前後/税抜)。

 

EAH-AZ60は、8mm径のバイオセルロース振動板を採用し、ハイレゾ相当の音質でワイヤレス伝送できるLDACコーデックにも対応した高音質モデル。ドライバーの前方空間の形状を最適化し高域の伸びを改善する「ハーモナイザー」と、ドライバー後方の空気の流れを調整し力強い低域を再生する「アコースティック コントロールチャンバー」が、ワイドレンジかつ自然なサウンドを実現します。

↑カラーはブラックとシルバーの2色

 

↑EAH-AZ60の構造の構造

 

周囲のノイズを低減するノイズキャンセリング機能も搭載。イヤホン外側のマイクで周囲の騒音を検知するフィードフォワード方式と、内側のマイクでノイズを拾うフィードバック方式を掛け合わせた“ハイブリッドノイズキャンセリング”に、デジタル・アナログの両方でノイズ処理を行う“デュアルノイズキャンセリング”を加えた「デュアルハイブリッドノイズキャンセリング」を採用しており、強力な消音性能を実現しています。

 

また、イヤホンをつけたまま周囲の音を聴ける「アンビエントモード」も利用可能。周囲の音をそのまま取り込むトランスペアレントモードと、ノイズを低減して人の声だけを強調するアテンションモードの切り替えも可能です。

↑アンビエントモードは2種類の切り替えが可能

 

EAH-AZ40は6mm径のPEEK振動板を搭載したコンパクトモデル。小口径ながら、AZ60と同様に「ハーモナイザー」「アコースティック コントロールチャンバー」といった音響構造により、厚みのある本格的な音質を実現しています。

↑カラーはローズゴールド、ブラック、シルバーの3色

 

↑EAH-AZ40の構造

 

こちらはノイズキャンセリング機能は備えていないものの、周囲の音を取り込む「アンビエントモード」は搭載しています。

 

2モデル共通の特徴として、独自の通話音声処理技術「JustMyVoice」テクノロジーを搭載。これは近年オンライン会議などでワイヤレスイヤホンを使う機会が増えたことで、通話時の音質を重視する流れを受けたもの。イヤホンに内蔵されたマイクが話者の声だけを拾い、クリアな音質で通話やチャットをすることができます。

 

「JustMyVoice」は、2つのマイクで自分の声とそれ以外の音を区別してノイズを低減するビームフォーミング技術、2つのマイクに加え骨に伝わる声の振動を検知する発話通知マイクを併用した音声解析技術、マイクに入り込む風を防ぐ風切り音対策の3つを組み合わせています。

 

そのほか、専用アプリ「Technics Audio Connect」を使って、ノイキャンやアンビエントモード、タッチセンサー機能のカスタマイズや左右のイヤホンのバッテリー残量確認、紛失したイヤホンを探す機能などを利用することも可能です。

 

使用時間(イヤホン単体/ケース併用時)は、AZ60が約7時間/約24時間、AZ40が約7.5時間/約25時間。コーデックはAZ60がSBC/AAC/LDAC、AZ40がSBC/AACをサポートしています。

 

Editor’s Eye

説明会では「JustMyVoice」機能をオン/オフしながら通話時の音質を体験することができましたが、カフェの環境を再現した空間で周囲の騒音を抑えて声だけを届ける性能の高さは秀逸でした。最近では通話時の音声品質の高さをアピールする機種が増えていますが、そのなかでもテクニクスの新モデルは頭ひとつ抜き出たレベルの高さだと感じました。また、AZ60のノイキャン性能も高く、オンにしてもあまり音質が変わらない自然な音で音楽を楽しめます。

オンライン会議などでワイヤレスイヤホンを使う機会が増えたいま、マイク性能をブラッシュアップしたテクニクスのイヤホンならノイズを気にせず通話ができそう。特に、外出先からオンライン会議に参加することが多いという方にはオススメです。

 

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ノイキャン機能でアップグレード! ゼンハイザーが完全ワイヤレスイヤホン「CX Plus」を発表

ゼンハイザーが最新の完全ワイヤレスイヤホン「CX Plus True Wireless」を発表しました。今年の7月に発売されたCX True Wirelessにアクティブ・ノイズキャンセリング機能を加えて、価格は2万1780円(税込)と手頃なラインをキープしたスタンダードモデルです。ブラックが9月28日、ホワイトは10月中旬の発売を予定しています。

↑ゼンハイザーの新しいANC機能を搭載する完全ワイヤレスイヤホン「CX Plus True Wireless」

 

音の要になるドライバーは、ゼンハイザー伝統の“ダイナミック型”を継承。独自設計・生産による7ミリ口径「TrueResponseトランスデューサー」が一体感あふれるパワフルなサウンドを引き出します。

↑ゼンハイザーが開発した7ミリ口径「TrueResponseトランスデューサー」を搭載しています。

 

BluetoothオーディオのSoC(システムIC)にはクアルコムのチップを採用。ゼンハイザーの完全ワイヤレスイヤホンとして初めて、最大48kHz/24bitの高音質Bluetoothオーディオ再生を実現するコーデックであるaptX Adaptiveをサポートしました。低遅延性能にも優れるコーデックなので、モバイルゲームの動画と音声の遅延も抑えられます。またイヤホンとスマホのあいだの音切れ、ノイズの発生を抑えるQualcomm TrueWireless Mirroringにも対応しています。

 

ANC機能は音楽再生を妨げない自然な効果にこだわり、ハウジングの外側に向けたマイクのみで集音するフィードフォワード方式を採用。シリコンイヤーピースによるパッシブな遮音感を高めることにも注力しています。

 

本体に搭載するマイクで外部の環境音を取り込む機能も搭載。側面のタッチセンサーリモコンでモードを素速く切り換えられます。

↑本体側面にタッチセンサーリモコンを搭載

 

通話音声はクアルコムのチップに統合されているノイズリダクション機能、および2基のビームフォーミングマイクによりクリアに集音。通話中にも周囲の環境音がきこえる「サイドトーン機能」も搭載しています。左右どちらの本体でも片耳リスニングができるので、長時間に渡るビデオ会議の際などに片側ずつイヤホンを充電しながら使うとバッテリー切れを未然に回避できます。イヤホン本体はCX True Wirelessよりも若干コンパクトになり、耳の小さい方にもフィットしそうです。

 

モバイルアプリはiOS/Android対応の「Smart Control」アプリをサポート。ベースブースト機能のほか、3つのプリセットEQを選んで好みの音質に調整したり、3つの帯域を調整してサウンドを好みに追い込めます。タッチコントロール操作も覚えやすいコマンド配置にカスタマイゼーションができます。

 

本体に内蔵するバッテリーはANCオンの状態で約8時間の連続音楽再生に対応。ケースで充電すると合計24時間のリスニングができる計算です。

↑ケースに入れて充電すると最大24時間使用可能

 

本体はIPX4相当の防滴仕様なので、雨の日の屋外や汗をかくスポーツシーンでも快適に使えそうです。完全ワイヤレスイヤホンに注力するゼンハイザーの新たなスタンダードモデルは、色んな使い方が楽しめそうです。

 

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ディーゼル初の完全ワイヤレスイヤホン「DIESEL True Wireless Earbuds」が発売

DIESEL初の完全ワイヤレスイヤホン「DIESEL True Wireless Earbuds」が登場。8月26日から発売を開始しました。価格は1万1990円(税込)です。

 

DIESEL True Wireless Earbudsは、DIESELの世界観を表現した、レッドとブラックのカラバリで展開するモデル。充電ケースとイヤホン本体には、シルバーメタリックのロゴが入っています。

 

 

 

バッテリーは、イヤホン本体で最大8時間の音楽再生が可能な容量を実現しており、充電ケースと併用すれば最大32時間の音楽再生が可能です。なお、充電ケースはQi規格に対応しているため、ワイヤレスで充電できます。

 

ドライバーは、6mm径のダイナミック型ドライバーを搭載。また再生周波数帯域は、20-20000Hzとなっています。さらに、コーデックはAACとSBCに対応。音質の傾向は明らかになっていませんが、同価格帯の一般的な完全ワイヤレスイヤホンと比べてスペック面で変わったところはありません。

 

このほか、パッシブノイズキャンセリングや、イヤホン本体に搭載されたマルチファンクションボタンで音楽と電話の応答をスムーズに切り替えられるタッチコントロール、IPX4相当の防滴仕様などを備えています。

 

イヤホン本体のサイズは約幅20×長さ42×高さ25mm、重さは片側約9gです。

これが2021年のスタンダード! 新進気鋭のブランド3eeの完全ワイヤレス「Alpha 01」はコスパよすぎ

2021年は5000円台で買える優秀な完全ワイヤレスイヤホンの“当たり年”かもしれません。同価格帯の注目製品の中から、今回は香港のオーディオブランド3ee(スリー)が発売した完全ワイヤレスイヤホン「Alpha 01」をレポートします。

↑3eeが発売した完全ワイヤレスイヤホン「Alpha 01」(実売価格5480円)

 

日本人のサウンドエンジニアが支える「3eeの高音質」

3eeは2020年に誕生したばかりの若いオーディオブランドで、日本人のサウンドエンジニアが監修したサウンドが高く評価され話題を呼んでいます。ユナイテッド・アローズ系のアパレルブランドであるBEAUTY&YOUTHとのコラボモデルとして、昨年末にはアクティブ・ノイズキャンセリング機能を搭載する完全ワイヤレスイヤホン「Delta 01 ANC」がヒットとなりました。

↑BEAUTY&YOUTHとコラボした「Delta 01 ANC」

 

同社のイヤホンは性別や年齢を超えた様々なユーザーが使いやすいユニバーサルデザインと、様々なジャンルの音楽と自然にフィットするサウンドなど、身近に感じられる要素が充実しています。どの製品も気軽に買って試せる価格であることも、デビューして間もない若いブランドの飛躍を後押ししたのだと思います。

 

今年は1万円台を切る、5000円前後の価格帯に良質な完全ワイヤレスイヤホンが出揃いました。同価格帯の最新完全ワイヤレスイヤホンを選ぶ時には、どんな点に注目するべきなのでしょうか。

 

ひとつは本体が小さく・軽く、可搬性能にも優れているイヤホンに注目すべきだと思います。最近はリスニング環境周囲のノイズを消せるアクティブノイズキャンセリング機能を搭載する完全ワイヤレスイヤホンも増えてきましたが、イヤホン本体かまたは充電ケースが大きく持ち運びづらいイヤホンもまだ多くあります。Alpha 01はイヤホンの質量が約6g、充電ケースを含めると全体で約33g。とてもコンパクトです。

↑Alpha 01はケースのサイズもコンパクト

 

Alpha 01はアクティブノイズキャンセリング機能を搭載していないぶん、本体の可搬性能が高いだけでなく、内蔵バッテリーのスタミナ性能も優れています。スペックではイヤホン単体で約10時間、充電ケースに入れてチャージしながら使えば、最長約25時間の連続使用ができるとされています。長時間に渡るリモート会議の通話用イヤホンとしても非常に頼もしい仕様だと思います。

↑Alpha 01はイヤホン単体で約10時間の連続音楽再生が可能。充電にはUSB-Cケーブルを使います

 

左右独立スタイルの完全ワイヤレスイヤホンは、スポーツをしながら音楽を聴きたい時にも使いたくなるものです。3eeは多くのユーザーからの期待に応えて、Alpha 01のイヤホンをIPX4相当の防滴対応としました。水滴に濡れた手で触れても壊れないので、キッチンなど水回りで作業をしたり、雨の日に屋外へ出なければならない場面でも本機を選んでおけば安心です。

 

ボーカル曲にもピッタリなサウンドチューニング

最近はマイク内蔵の完全ワイヤレスイヤホンをビデオ通話のコミュニケーション用ツールに活用するユーザーが増えたことから、「人の声」がより聞きやすいサウンドチューニングをうたうイヤホンが増えています。通話音声が明瞭に聞こえるイヤホンは、音楽再生時にはボーカルの再現力に富んでいる場合が多くあります。Alpha 01でボーカル系の楽曲を聴くと、人の声の肉付きがとてもふくよかで生々しく感じられました。9ミリ口径のグラフェンコート振動板を載せたダイナミック型ドライバーによる、正確性が高く力強い鳴りっぷりの良さにも惹かれるものがあります。

↑側面にタッチセンサーリモコンを内蔵。音量のアップダウンも操作できます

 

Alpha 01をGoogle Pixel 5に接続してAmazon Music HDで配信されている楽曲を中心に試聴してみました。Alpha 01が対応するBluetoothオーディオのコーデックはAACとSBC。Pixel 5をつなぐと自動的にAACコーデックが選択されました。

 

さらにボーカル系の楽曲をいくつか聴き込んでみましたが、声の力強さだけでなく質感のきめ細かな再現力と、余韻の爽やかな抜け味にも富むイヤホンであることが見えてきました。

↑Pixel 5に接続してAmazon Music HDの音源を試聴しました

 

ジャズボーカリストであるミズノマリのアルバム「mariage」から「恋をする」を再生すると、ボーカルの音像が中央の位置にとても立体的に定位します。張りがあって滑らかな声の質感は、まるでボーカリストが目の前で熱唱しているようなリアリティを感じさせてくれました。筆者は以前、先述の3eeによる完全ワイヤレスイヤホン「Delta 01 ANC」も聴いていますが、高音域の華やかさと透明感、広い音場の再現力はブランドの看板であり、音づくりを担当するサウンドエンジニアが最もこだわるポイントでもあるように感じられました。同価格帯の他社製イヤホンにはない「味」が、様々な楽曲を聴くほどにじみ出てきます。

 

上原ひろみ ザ・ピアノ・クインテットのアルバム「SILVER LINING SUITE」の「リベラ・デル・ドゥエロ」では、アコースティック楽器の演奏による躍動感、ライブ演奏を聴いているような熱量が肌に伝わってきました。Alpha 01はディティールの再現も丁寧です。ピアニストの指先が鍵盤の上を駆け巡る様子が目に浮かんでくるほどに音の鮮明がとても高く、メリハリも効いています。2台のバイオリン、ビオラとチェロによるハーモニーはそれぞれの楽器の音色が濃く、とても充実した力強さを感じました。

 

ネックバンドタイプのワイヤレスイヤホン「Lambda 01」

3eeがAlpha 01と同時期に発売したネックバンドタイプのワイヤレスイヤホン「Lambda 01」は、Alpha 01と同じく原音に忠実なサウンド。ボーカルやアコースティック楽器による演奏の彩りを誇張せず素直に再現します。本機もまた10ミリ口径の振動板にグラフェンコートを施したダイナミック型ドライバーを搭載。ゆったりと包み込んでくるような上品で柔らかなサウンドを特徴としています。

↑グラフェンコート振動板を採用する「Lambda 01」(実売価格2860円)

 

完全ワイヤレスイヤホンがここまで人気を集めるなかで、ネックバンドスタイルのワイヤレスイヤホンを選ぶ価値はどこにあるのだろうと思うかもしれません。いくつかの利点を説明したいと思います。

 

まず、音楽を聴いていないあいだ、Lambda 01はイヤホンの背中側に搭載するマグネットを吸着させて、ネックバンドをまるでペンダントのように首に掛けておくことができます。ちょっとしたときにすぐ耳から外して首にぶらさげておけるのは、完全ワイヤレスにはないメリットです。

 

また、本体はAlpha 01よりも防水性能がワンランク高いIPX5相当となっており、雨天の屋外や汗を掻くスポーツシーンでも使いやすいワイヤレスイヤホンだと思います。価格もお手ごろなAlpha 01よりもさらに安い3000円弱ということで、気軽に購入しやすくなっています。

 

誰でも手軽に楽しめるエントリー価格帯の完全ワイヤレスイヤホンに「音の良さ」を追求した3eeのAlpha 01と、より手軽な価格のLambda 01は、並みいるライバルたちのなかにあって個性的なモデルといえそう。今後も実力派のポータブルオーディオブランドとして3eeの名前をマークしておく必要がありそうです。

 

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快適な装着感を実現したOPPOの低価格完全ワイヤレスイヤホン「OPPO Enco Buds」

OPPOは8月23日、完全ワイヤレスイヤホン「OPPO Enco Buds」の予約を開始しました。発売は8月27日で、希望小売価格は4480円(税込)です。

 

OPPO Enco Budsは、誰でも気軽に快適な使い心地を体験できるように作ったとするモデル。

 

 

イヤホン本体は、前モデル「OPPO Enco W11」からコンパクトになったうえに、人間工学に基づいて設計され、ユーザーの耳にフィットするデザインを実現しています。片耳約4gという軽さと、3種類のシリコン製イヤーピースによって、着けていることを忘れてしまうほど快適で、長時間使用しても疲れにくいとのこと。

 

 

音質においては、8mmのダイナミック型ドライバーを搭載。これに加えて、コーデックはAACに対応しており、重厚感ある低音域から伸びのある高音域まで歪みの少ない、豊かなサウンドを実現したといいます。

 

このほか、通話用のノイズキャンセリングや、IP54の防塵・防水性能、スマホアプリ「HeyMelody」でカスタマイズできるタッチコントロールなどを搭載しています。

 

バッテリーは約6時間の連続再生が可能で、充電ケースと併用すると最大約24時間使用できます。

使う人に合わせてノイキャンや音質を調整、OPPOの完全ワイヤレスイヤホン「OPPO Enco Free2」

OPPOは8月23日、完全ワイヤレスイヤホン「OPPO Enco Free2」の予約を開始しました。発売は8月27日で、希望小売価格は1万3980円(税込)です。

 

OPPO Enco Free2は、心地のいい装着感やシンプルな操作性に加え、ユーザーに合わせた最適な聴こえ方と高音質を両立させた、最上級のオーディオ体験を追求したとうたうモデル。

 

ノイズキャンセリングは、業界トップクラスの性能を実現したといいます。ユーザーの耳の構造やイヤーピースの装着状態を検知し、最適なノイズキャンセリング効果を自動で調整するうえに、最新の3コアチップによる、最大42dBのノイズキャンセリング機能を搭載。これにより、仕事で集中したいときや、音楽や映画、ゲームに没入したいときに周辺の雑音を大幅に軽減するとのこと。

 

また、独自のサウンドイコライザーテクノロジーを採用。簡単な聴力テストを実施して、ユーザーの耳の感度に基づいた音質の最適化を図ります。これに加えて、「クラシック」「ダイナミックバス」「人の声を強調」「クリア」などの設定が可能で、音楽のジャンルに合わせるだけではなく、さまざまなニーズに合わせた音質の調整を行なえます。なお、サウンドイコライザーテクノロジーは、OPPO製スマホであればBluetoothの設定画面から、ほかのスマホであればスマホアプリ「HeyMelody」から調整できます。

 

 

音質面では、10mmダイナミックドライバーを搭載するうえに、デンマークのハイエンドHi-Fiスピーカーブランド「DYNAUDIO」と共同で音作りを実施。バランスのよい重低音や、歪みのない繊細な音域表現を実現し、臨場感あふれるボーカルや、帯域における各楽器の音色をクリアに再現しているそうです。また、高音域はしなやかに伸びるため、ボーカルの特長を存分に生かした音色を楽しめるとのこと。

 

このほか、HeyMelodyでカスタマイズできるタッチ操作や、通話用のノイズキャンセリング、外音取り込み、IP54の防塵・防水機能を搭載しています。

 

バッテリーは約6.5時間の連続再生が可能で、充電ケースと併用すれば最大約30時間使えます。このほか、本体重量は約4.4gです。

GLIDiCブランド史上最高の通話品質をうたう完全ワイヤレスイヤホン「GLIDiC TW-9000」が今秋発売

SB C&Sは8月19日、モバイル向けのオーディオブランド「GLIDiC」から、ブランド史上最高の通話品質をうたう完全ワイヤレスイヤホン「GLIDiC TW-9000」を発表。今秋発売します。SoftBank SELECTION オンラインショップでの販売価格は2万2800円(税込)です。

 

GLIDiC TW-9000は、通話品質にこだわり抜き、ビジネスシーンを支えるとうたうプロフェッショナルモデル。イヤホン本体には、Knowles製の高品質なMEMSマイクを左右2個ずつ搭載したうえに、通話用のノイズキャンセリング技術も採用しており、周囲の騒音を抑えつつ、相手にクリアな声をとどけるとしています。

 

また、本体デザインはカスタムイヤホンメーカーのカナルワークスが監修。装着時の快適なフィット感はもちろん、通話時にマイクが最適な角度になるよう調整されています。これに加えて、人肌に近い特性を持つ特殊素材「SMP iFit」を使用したオリジナルイヤーピースが付属。耳に吸い付くようなフィット感を実現し、長時間でも快適に使用できるといいます。

 

 

このほか、音楽を楽しむ際のアクティブノイズキャンセリング機能や、外音取り込み機能を搭載。

 

音質面においては、11mm径のダイナミック型ドライバーを搭載しており、再生周波数帯域は20hz~20kHzとなっています。さらに、コーデックはaptX Adaptiveに対応しており、安定した接続で動画やゲームを楽しめるうえに、左右同時接続技術「TWS Mirroring」を採用しているため、接続の安定性がより向上しているそうです。

 

バッテリーは約12時間の連続再生が可能な容量を搭載し、充電ケースとの併用で最大約44時間再生できます。またイヤホン本体のサイズは約幅24.5×奥行き28×高さ18mmで、重量は片側約6.8gです。

Marvel『アイアンマン』モチーフの完全ワイヤレスイヤホンがオーディオテクニカから発売

↑ATH-MVL2 TS

 

オーディオテクニカは8月19日、Marvelをモチーフにしたオリジナル完全ワイヤレスイヤホン「ATH-MVL2 TS」「ATH-MVL2 IM」「ATH-MVL2 JV」の3機種を発表。8月25日から発売します。市場予想価格は3モデルとも1万4000円前後です。

 

Marvelモチーフの完全ワイヤレスイヤホンが登場するのは今回で2回目。2020年夏に発売した第一弾モデルが好評としており、今回はさらにパワーアップしたモデルになっているそうです。

 

モチーフはATH-MVL2 TSが『アイアンマン』の主人公であるTony Stark、ATH-MVL2 IMがアイアンマン、ATH-MVL2 JVはTony Starkが産んだ人工知能のJ.A.R.V.I.S.となっています。

 

↑ATH-MVL2 IM

 

また、音声ガイドには、ATH-MVL2 TSはアイアンマンの2代目の人工知能となるF.R.I.D.A.Y.の声を、ATH-MVL2 IMにはアイアンマンの初代人工知能 J.A.R.V.I.S.の英語バージョンの声を、ATH-MVL2 JVにはJ.A.R.V.I.S.の日本語バージョンの声を採用。電源のオン/オフ、再生/停止などの操作を声で知らせてくれます。このほか、細部にいたるまで世界観の再現にこだわっているとのこと。

 

イヤホンとしての性能は、5.8mm径のダイナミックドライバーを搭載し、メリハリのある低音、鮮やかなボーカルを再生するとのこと。また、音切れに強いうえに、低遅延を実現する「Qualcomm TrueWireless Stereo Plus」に対応。安定した接続でスマホからストリーミングされる音楽を楽しめるといいます。

 

さらに、耳への装着を検出して自動で再生/停止が可能な機能や、タッチセンサーなどに対応しています。

 

バッテリーは、イヤホン単体で連続6時間再生、充電ケースとの併用で最大約30時間再生が可能です。

 

なお、ATH-MVL2 JVはオーディオテクニカ公式オンラインストア限定モデルとなっています。ATH-MVL2 TSとATH-MVL2 IMは、オーディオテクニカ公式オンラインストアをはじめ、家電量販店や雑貨店でも販売します。

 

↑ATH-MVL2 JV

グーグルから1万円台の完全ワイヤレスイヤホン「Google Pixel Buds A-Series」

グーグルは、完全ワイヤレスイヤホン「Google Pixel Buds A-Series」を8月26日に発売します。価格は1万1900円(税込)です。

 

Google Pixel Buds A-Seriesは、スマホのPixelシリーズと同様に「A-Series」と付いていることから、廉価版に位置付けられるモデル。ただし、カスタム設計された12mmのダイナミック型ドライバーやノイズリダクションなど、イヤホンとしての性能は上位モデルの「Google Pixel Buds」と同等になっており、パワフルな低音と透き通った高音を楽しめるとしています。

 

また、外出先で移動している際に、周りの騒音に合わせて音量が自動調整される「アダプティブ サウンド機能」や、通話中の相手に声をはっきり届ける「ビームフォーミング マイク」などを搭載。

 

さらに、ワークアウト中でも安定した装着感の本体デザインを実現しているとのこと。

 

このほか、Google アシスタントや、防滴仕様、タップ操作による着信応答や曲の再生/停止などに対応しています。

 

バッテリーは連続再生で最大5時間、付属の充電ケースを使用すると最大24時間再生が可能です。なお、Google Pixel Budsでは充電ケースをワイヤレス充電できましたが、Google Pixel Buds A-SeriesはUSB Type-Cによる有線充電のみとなっています。

 

なお、Google ストアで同時発売の「Google Pixel 5a (5G) 」と一緒にGoogle Pixel Buds A-Seriesを購入すると、2400円(税込)割引になります。どちらも購入を検討しているのであれば、まとめての購入がいいでしょう。

グーグルとの協力で便利になったGalaxy Watch 4は打倒Apple Watchなるか

サムスン電子は11日、「Galaxy Unpacked」イベントでスマートウォッチ「Galaxy Watch 4」シリーズと、完全ワイヤレスイヤホン「Galaxy Buds2」を発表しました。特にGalaxy Watch 4シリーズは、グーグルとの連携により、多くのアプリに対応するなど、飛躍的な進化を遂げています。

 

なお、このイベントではフォルダブル(画面折りたたみ型)スマートフォン2機種も発表されています。詳細は下記の記事でご覧ください。

 

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おなじみのアプリが使え、グーグル系のサービスと相性がよくなったGalaxy Watch 4

発表されたスマートウォッチは、スポーツウォッチ型のスタンダードモデル「Galaxy Watch 4」と上位モデルの「Galaxy Watch 4 Classic」の2モデル展開。米国での価格は、それぞれ249.99ドルと349.99ドルとなっています。

 

↑左がGalaxy Watch 4、右がGalaxy Watch 4 Classic

 

Galaxy Watchシリーズは今回、大きな変化を遂げました。サムスン電子が独自に開発していた「Tizen OS」が、グーグル系の「Wear OS」に統合。Android向けのGoogle Playストアから、Galaxy Watch 4シリーズにアプリをインストールできるようになりました。

 

これにより、音楽配信サービスのSpotifyの曲をGalaxy Watch 4シリーズから再生したり、Gmailに届いたメールに音声で応答したりと、スマホを取り出す必要なく、操作できるようになりました。

 

また、OSの統合によって、グーグル系のサービスを本格的に活用できるのも、これまでのGalaxy Watchシリーズにはなかったメリットと言えるでしょう。具体的にはGoogle マップのナビゲーション機能や、Google Payのタッチ決済などが使えるようになります。

 

↑WearOS by Google搭載のスマートウォッチではおなじみのGoogle マップのナビゲーション機能が、Galaxy Watch 4シリーズでも使えます

 

もちろん、Galaxy Watchシリーズならではの便利な使い勝手も残されています。たとえば、ベゼルをなぞってスクロールすることで画面を切り替える「回転ベゼル」機能は、Wear OS上でも再現。上位モデルのGalaxy Watch 4 Classicでは物理的な回転ベゼルを搭載し、スタンダードモデルのGalaxy Watch 4では、タッチパネルで回転ベゼルの操作感を実現しています。

 

↑心拍数の確認画面やウィジェットの追加画面に切り替えられる回転ベゼル機能

 

また、Galaxy Watch 4シリーズはAndroidスマホやiPhoneと連携できますが、Galaxyスマホと連携すると、より快適に使えるように設計されています。たとえば、スマホで設定したホーム画面のテーマを時計の盤面(ウォッチフェイス)に反映させたり、スマホで設定したアラームを時計から鳴らしたりできます。

 

世界初の“体組成計”機能搭載

Galaxy Watch 4シリーズは、スマートウォッチとしては世界初となる機能も搭載しています。それが、生体電気インピーダンス分析(BIA)法による健康状態の分析機能です。

 

このBIA法は、体組成計などでよく使われている技術で、体に微弱な電力を流して、その伝わり方で骨格筋量や体脂肪率、体水分率などを分析します。要するに、これまで体組成計に乗って測っていたような健康に関する情報を、スマートウォッチを身に着けるだけで常に確認できるようになる、というわけです。

 

もちろん、スマートウォッチでは一般的な、歩数や活動量の計測にも対応。心拍数を測定する機能も備えています。

 

また睡眠分析では、スマホと連携した「いびき検知」機能も搭載。自分では気づきにくい睡眠中のいびきを、枕元のスマホで検知して記録し、睡眠状態と合わせて確認できます。

 

再結集でApple Watchに対抗か

数年前まで振り返ると、Galaxy Watchシリーズは、もともとグーグル系のOS「Android Wear」を採用していました。その後、サムスン電子はスマートウォッチでグーグルと袂を分かち、主導で開発したTizen OSに乗り換えました。

 

一方でAndroid Wearは、2018年に「WearOS by Google」に改称。グーグルは独自のスマートウォッチを作らず、米フォッシルやカシオ、中国OPPOなどのメーカーにOSを提供する形で製品展開を進めてきました。

 

一度違う道を選んだサムスン電子とグーグルが再びOS統合に踏み切った背景には、スマートウォッチでも大きなライバルとなっているアップルの存在があります。

 

WearOS by GoogleもTizen OSも順風満帆とは言えず、米Counterpointの調査によると、2021年第1四半期の出荷台数のOS別シェアでは、Tizen OSが2位の8.0%、WearOS by Googleが5位の3.9%にとどまっています。首位はApple Watchを擁するアップルで、同社のwatchOSのシェアは33.5%と圧倒的に高く、さらに市場シェアを広げています。

 

↑米Counterpointの調査結果から

 

つまり、スマートフォン向けOSではアップルとシェアを二分しているグーグルも、スマートウォッチを含むウェアラブルデバイスの分野では、苦戦を強いられている状況でした。一方のサムスン電子はTizen OSで善戦していたものの、Galaxyスマホとの組み合わせでシェアを拡大し続けていくことは難しいと判断し、グーグルとの提携を選んだということになるでしょう。

 

またグーグルは、フィットネス系のウェアラブルデバイス市場で大きなシェアを持つFitbitを買収し、WearOS by Googleの開発チームに組み入れています。サムスン電子がGalaxy Watchで培った開発実績と、Fitbitのヘルスケア技術、そしてグーグルが作り上げたアプリ開発者のコミュニティという3つの強みを持ち寄って、アップルに対抗しようという思惑がありそうです。

 

アクティブノイズキャンセリングに対応した豆粒型のイヤホン「Galaxy Buds2」

冒頭でも触れましたが、11日のイベントでは、完全ワイヤレスイヤホンの「Galaxy Buds2」も発表されました。Galaxy BudsはアップルのAirPodsとも違う、豆粒のような独特な形状のイヤホンです。米国での価格は149.99ドルとなっています。

 

↑Galaxy Buds2

 

カラーはOlive、Lavender、White、Graphiteの4色。充電ケースは白色で、開くと本体色に合わせたカラーが現れる“裏地に凝る”色合わせになっています。

 

↑4色のカラバリをそろえたGalaxy Buds2。ケースには「Sound by AKG」の文字が入っています

 

曲面を多用したイヤホンの形は、多くの人の耳穴にフィットし、一日中着けていても疲れにくいとしています。さらに、人それぞれに違う耳の穴の形状を分析して、個人に合わせた聴こえ具合にチューニングする機能も搭載しています。

 

↑疲れにくい形状とうたうイヤホン本体

 

また、ノイズ音を低減するアクティブノイズキャンセリング(ANC)に対応し、周囲の音を最大98%カットできるとしています。ANCのための集音マイクとして、一つのイヤホンに3基のマイクを装備したことで、この高いノイズキャンセリング性能を実現したとのこと。

 

バッテリーはANCオンで5時間の連続使用に対応。ANCオフなら7.5時間利用できます。これに加えて、バッテリー付きケースを併用すれば、最大20時間利用可能。充電は専用ケースのUSB Type-C端子から行えます。

 

このほか、Bluetooth 5.2をサポートし、アプリを用いたスマホやPCとの接続にも対応。GalaxyスマホとGalaxy Watchの組み合わせなら、接続先のスマホとスマートウォッチを自動で切り替えることも可能です。たとえばちょっとランニングをするときに、スマホは家に置いたまま、スマートウォッチとGalaxy Buds2という組み合わせで音楽を楽しめます。

 

【フォトギャラリー】※画像をタップすると閲覧できます。一部SNSからは閲覧できません。

防水や使いやすさが好評の完全ワイヤレスイヤホンの音質強化モデル「N6MINI2-SE」が8月末発売

エム・ティ・アイは8月16日、イヤホンブランド「NUARL」から、コンパクトな防水完全ワイヤレスイヤホン「N6 mini」シリーズの音質を強化した特別モデル「NUARL N6 mini series2 Special Edition WATERPROOF TRULY WIRELESS STEREO EARBUDS」(以下、N6MINI2-SE)を発表。8月27日に発売します。希望小売価格は1万2980円(税込)です。

 

N6MINI2-SEは、コンパクトなサイズおよび、高い防水性能や簡単な使い勝手で好評とするN6 miniをベースにしたモデル。ドライバーには、音質に優れた6mm径のダイナミック型フルレンジドライバー「NUARL DRIVER [N6]v5」を搭載し、小型ながら高域から低域までキレのあるクリアなサウンドを再生するとしています。

 

 

 

また、米T.B.Iの特許技術「HDSS」を採用し、カナル型イヤホンにありがちな頭内定位を防ぐうえに、奥行きと立体感のある自然な音を再現。さらに、Qualcommのチップ「QCC3040」を搭載しており、音途切れの少ない、接続安定性を実現しています。

 

これらの技術により、N6MINI2-SEは1クラス上のサウンドを手軽に楽しめるとのこと。

 

このほか、イヤホン単体で最大8時間、充電ケースとの併用で最大32時間使えるバッテリーや、イヤホン本体から操作できるタッチセンサー式の操作ボタン、ゲームや動画視聴時に遅延を抑える独自の「ゲーミングモード」などを採用しています。

 

再生周波数帯域は20~20000Hzのほか、コーデックはaptX、AAC、 SBCに対応。また、防水性能はIPX7に準拠しています。

 

イヤホンの本体サイズは約幅25.5×奥行き22.6×高さ17.0mmで、重量は片側約4.5gです。

最軽量クラスでノイズキャンセリング機能も付いた1万円台の完全ワイヤレスイヤホン「HP-T200BT」登場

ラディウスは8月12日、ノイズキャンセリング対応で業界最小・最軽量クラスをうたう完全ワイヤレスイヤホン「HP-T200BT」を発表。8月下旬に発売します。店頭予想価格は、1万2320円(税込)前後です。

 

HP-T200BTは、片側約4gを実現した完全ワイヤレスイヤホン。軽量なため、長時間装着していても耳が疲れにくく、快適に音楽を楽しめるとしています。また、充電ケースも本体同様に小さいほか、ラウンド形状を採用しているため、カバンのすき間やポケットにも収まるとのこと。

 

左からブラック、カッパー、ゴールドと、3色のカラバリをそろえています

 

イヤホン本体と充電ケースのカラーは統一されています

 

ノイズキャンセリングモードは、周囲の騒音をイヤホン本体で解析し、騒音に対して逆位相の音を生成することでノイズを低減。特に50Hz近辺の低音域ノイズを大きく低減するように調整し、小型ながらも優れたノイズキャンセリング性能を発揮するといいいます。これにより、通勤通学時の電車内やバス内でも音楽や動画に没頭できるそうです。

 

音質は、高音域に埋もれることのない低音域チューニングを施し、迫力のサウンドを実現。また専用のイヤーピースを装着すると密着度が向上し、低音を逃がすことなく高解像度なサウンドを楽しめるとしています。

 

バッテリーはイヤホン本体で約10時間の連続再生時間となっているうえに、充電ケースを使用すると最大30時間の駆動が可能。出張や旅行先でも十分に使用できます。

 

このほか、人の声にフォーカスした外音取り込み機能やIPX5の防滴仕様、イヤホン本体をタッチ操作できるタッチコントロールなどに対応しています。

 

スペック面においては、ドライバーが6mm径のダイナミック型で、再生周波数帯域は20~20000Hz、インピーダンスは16Ω。また、コーデックはAACとSBCに対応しています。

低音に違いあり! Beatsの完全ワイヤレスイヤホン 「Beats Studio Buds」をAirPods Proと聴き比べてみた

Beats by Dr. Dre(ビーツ)から最新の左右独立型完全ワイヤレスイヤホン「Beats Studio Buds」が8月10日に発売されました。今回はアップルのAirPods Proと比較をしながら、ビーツ注目モデルの特徴を詳しく紹介したいと思います。

↑Beats by Dr. Dreの新しい完全ワイヤレスイヤホン「Beats Studio Buds」

 

スタイリッシュなカナル型になった完全ワイヤレス

Beats Studio Buds(以下:Studio Buds)は2019年夏に発売された「Powerbeats Pro」に続く、ビーツの左右独立型完全ワイヤレスイヤホンの第2弾になります。コンパクトな耳栓タイプのアクティブノイズキャンセリング(ANC)と外音取り込み機能を搭載。本体をIPX4防滴対応として、充電ケースもぐんと小さくなりました。ケースはAirPods Proよりもひと回りほど大きめですが、イヤホンのサイズはほぼ互角。片側イヤホンの質量は5gです。

↑左がPowerbeats Pro。ケースのサイズがかなり小さくなりました。右がAirPods Pro。本体のサイズはBeats Studio Proが一番コンパクト

 

AirPodsシリーズのようなスティックデザインのワイヤレスイヤホンは苦手という方にはスッキリと身に着けられるStudio Budsがおすすめ。側面パネルにはブランドロゴのアルファベットである「b」をあしらっているので、周囲にビーツのスタイリッシュなイヤホンを身に着けていることもアピールできます。

↑側面のリモコンボタンの箇所にブランドロゴを配置しています

 

カラバリは印象的なレッドのほか、落ち着いたホワイトとブラックの3色が揃います。税込価格はAirPods Proよりも1万円以上安い1万7800円。ノイキャン搭載で、iPhone連携もスムーズな完全ワイヤレスイヤホンとしてとてもインパクトのある価格だと思います。

 

パワフルな低音再生を実現

筆者がStudio Budsに注目したいポイントは大きく2つあります。ひとつは本機の音づくりを支えるドライバーやハウジングのテクノロジーです。Studio Budsは8.2mm口径のダイナミック型ドライバーを搭載。ドーム型の中心部は硬質で、外周を柔軟なポリマー系素材の振動板としたことにより、つながりよく滑らかなサウンドを再現します。ドライバーユニットの背後に音響室を設けて低音域を増強するデュアルハウジング構造により、コンパクトながらも良質な低音が出せるのもこのイヤホンの特徴です。

↑8.2mm口径のダイナミック型ドライバーを搭載しています

 

ふたつめに注目したいポイントは強力なスマホ連携です。Studio Budsはビーツの独自設計による新開発のBluetoothオーディオ向けチップが搭載されています。iPhone、iPadと組み合わせる場合は、充電ケースのフタを開けて近づけるだけでペアリングガイダンスのアニメーションが起動します。

↑iPhoneやiPadとのペアリングはとてもスムーズ。AirPods Proと同じ使い勝手を実現しています

 

ケース内側のボタンを長押しするとケースのLEDランプが点滅して、Bluetoothペアリングモードに切り替わったことを知らせてくれます。Androidスマホの場合はこの状態から、あらかじめスマホにインストールした「Beats」アプリからペアリング設定を行うか、またはAndroid 6.0以上のデバイスであればGoogle Fast Pairによるワンタッチペアリングが使えます。Android向けのBeatsアプリからはイヤホンのバッテリー残量を確認したり、本体リモコンボタンの設定変更などができます。Studio BudsはAirPodsシリーズよりさらにAndroidスマホのユーザーに優しい使い勝手に踏み込んでいるところが魅力的です。

↑Android版のBeatsアプリも使いやすい

 

iPhoneとAndroidスマホのどちらとも相性抜群

Studio Budsの実機をチェックしていきましょう。充電ケースは表面がさらっとしたマット仕上げで、楕円形のデザインにより手の中に心地よく収まります。イヤホンはケースのフタを開いて横向きに収納します。尖った形状の側面をつまんでケースから出し入れするのですが、ハウジングの表面も指触りがさらっとしているので、着脱時に落とさないよう気を付けましょう。

↑先端が尖った形状なので、イヤホンを着脱する時に注意したい

 

イヤホンは左右側面がボタン式のリモコンになっています。シングル・マルチクリックで音楽再生の一時停止や曲送り、ハンズフリー通話の受話操作などができます。長押し操作には左右別々にANCと外音取り込みのモード切替えか、または音声アシスタントの起動が割り当て可能。ボタン操作はほどよいクリック感が得られて、誤操作も少なく安定しています。

 

ANCと外音取り込みを切り換えたことはイヤホンから聴こえてくるビープ音が知らせてくれますが、音声ガイドを伴わないため、慣れるまではアプリやiOSのコントロールセンターの表示も合わせて確認すると現在選択中のモードがわかります。Apple WatchのユーザーはStudio BudsのANCと外音取り込みのモード切替えがウォッチからできることも覚えておくと便利です。

↑ANCと外音取り込みの切り替えはイヤホンのボタン、またはiOSのコントロールセンターに表示されるメニューから操作可能

 

バッテリーのスタミナはANC、または外音取り込み機能をオンにして使った場合で約5時間。参考までにAirPods Proは約4.5時間です。Studio Budsは充電ケースで2回ぶんのフル充電が足せるので、ANC/外音取り込みオンの状態で使い続けた場合は約15時間の連続使用ができることになります。ケースのワイヤレス充電には非対応ですが、Studio Budsは充電ケーブルに多くのAndroidスマホやMacBook、iPad Pro/Airが採用する汎用性の高いUSB-Cケーブルを採用しています。iPhoneに組み合わせて使う場合はLightningケーブルと2本の充電用ケーブルを常備する必要があります。そのためiPhoneユーザーにとってはAirPodsシリーズの方が、ケーブルを揃えられるので好都合といえます。

 

ビーツらしい迫力の低音再生が復活!

Studio BudsのサウンドはApple Musicの音源をリファレンスにして試聴しました。Studio BudsもBluetoothのオーディオコーデックはAAC/SBCに対応しています。AirPodsシリーズと同様にApple Musicのロスレス/ハイレゾロスレスコンテンツを再生すると圧縮がかかります。

 

ルパン三世の名曲リミックス「LUPIN THE THIRD JAM」からYUC’eが歌う「夢ならいいのに」を聴きました。ボーカルとジャズバンドによる演奏は生演奏のように鮮やかで生々しく、音像が立体的に蘇ります。ボーカルの音像が前に張り出してきて、奥行き方向へ広がる演奏も見晴らしも良好。そのサウンドに引き込まれます。

↑Apple Musicの音楽作品を試聴しました

 

さらに特筆すべき点は、肉付きが良く躍動感にも富んだ低音の迫力。2010年代前半ごろのビーツのヘッドホン・イヤホンは、とてもパワフルな重低音再生を個性としていました。あの時代のビーツサウンドを彷彿とさせる低音が、さらにブラッシュアップされて、最新モデルのStudio Budsでは解像度の高いクリアな低音再生に進化を遂げていました。この上質な低音はアップテンポなロックやポップスだけでなく、ジャズやクラシックの楽曲を聴いても心地よい緊張感を生み出します。

 

Apple Musicの空間オーディオ再生とも好相性

Studio Budsを最新のOSを搭載するiPhone、iPadとペアリングすると、Apple Musicのドルビーアトモスによる空間オーディオ対応コンテンツを選曲した時に、ステレオ版ではなく空間オーディオ版を自動選択する機能が使えます。

 

7月末に配信が開始されたばかりのアリス=紗良・オットの作品「Echoes of Life」を試聴すると、空間オーディオらしい雄大なコンサートホールの情景が目前に広がります。ピアノの音像が前に迫り来るような臨場感。低音はどっしりと深く沈みます。アップルとのコラボレーションが始まってから、ビーツのイヤホン・ヘッドホンが共通の特徴としてきた中高音域の透明感と伸びやかさは最新モデルのStudio Budsにも確かに受け継がれています。

↑空間オーディオ対応の作品を再生すると立体音楽体験が楽しめます

 

AirPods Proに比べるとStudio Budsのサウンドはとても濃厚です。豊かな低音のインパクトにも差が表れます。同じANC機能を搭載する、iPhoneとの連携性も高い完全ワイヤレスイヤホンですが、音のキャラクターが全然違うので、すでにAirPods Proを愛用している方もStudio Budsをチェックする価値が十分にあると思います。

 

Studio BudsのANC機能は、自動車の走行音から人の話し声までバランス良く消音してくれます。筆者の体感的な印象で比べると、ANCの効果はAirPods Proよりもビーツの方が若干強力だと思います。反対に外音取り込みモードに切り換えると、やはり環境音がとてもクリアに聴こえるAirPods Proの良さが目立ってきます。ANCと外音取り込みのモードを切り換えた時に音のバランスが崩れないところはStudio Budsもお見事。

 

Powerbeats Proよりもグンとサイズをコンパクトにしながら、音楽性により磨きをかけたStudio Budsは、いまある完全ワイヤレスイヤホンのなかでも個性豊かで魅力的な製品だと思います。価格も手頃なので、2021年の後半は本機が「台風の目」になりそうです。

 

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「スポーツイヤホン」を買うときに読む、選び方&タイプ別オススメモデル

FYTTE × GetNavi webが開催している「カラダ、ココロ、整う」プロジェクトは、コロナ禍になり、運動やエクササイズのあり方、栄養管理のあり方が大きく変わった新しい時代の「カラダとココロの整え方」を模索していくプロジェクトです。

「カラダ、ココロ、整うプロジェクト」は7月〜9月まで毎週4本のヘルスケアやエクササイズにまつわる情報を集中的に配信中。無料の会員登録でプレゼントやモニター情報が届く特典も

 

本シリーズでは、9月までの12回、 カラダとココロに効く最新プロダクトをプロたちが解説。第5回となる今回は、運動時に使いたいワイヤレスイヤホンの選び方を解説するとともに、タイプ別のオススメモデルを紹介します。

↑イヤホンで音楽を聴きながら楽しく運動しましょう

 

さっそく、スポーツのときに使いやすいイヤホンの選び方から解説していきましょう。スポーツイヤホン選びで気にしたいのは以下の3点です。

1.防水性能を備えているかどうか

2.耳から外れにくい仕様かどうか

3.バッテリー持ちが十分かどうか

 

最も大事なのは「防水性」です。スポーツ中はどうしても汗をかいてしまいますが、イヤホンのような精密機器は水分が内部に侵入してしまうと壊れてしまう恐れがあります。特に、最近はバッテリーを内蔵したワイヤレスイヤホンが主流のため、汗や雨などの水分によってショートしてしまう可能性があり危険です。必ず防水性を備えたイヤホンを選びましょう。

 

防水性はIPXという基準によってIPX1からIPX8までの8段階で評価されますが、スポーツ用途で使うならIPX4(いかなる方向からの水の飛沫によっても有害な影響を受けない)以上を目安にするといいでしょう。

↑運動時に使うなら防水性は必須

 

次に気にしたいポイントは「耳からの外れにくさ」。運動中は激しい動きによりイヤホンが耳から外れやすく、頻繁にズレると集中が乱れストレスになってしまいます。そのため、いかに安定した装着感を維持できるかが重要となります。

 

イヤホンに「フィン」や「ハンガー」、「スタビライザー」などが備わっていると、耳の中でしっかり固定してくれるので動いてもイヤホンが外れにくくなります。耳の形や大きさは個人差がありますので、なるべく購入前に一度試着してみるとよいでしょう。

↑ぴょこっと飛び出た魚の背びれのような部分が「フィン」(画像はJBL REFLECT MINI 2

 

最後に、バッテリーの持ちが十分かどうかをチェックしましょう。最近の機種は10時間以上のものが一般的ですが、気をつけたいのは完全ワイヤレスイヤホンの場合。完全ワイヤレスイヤホンは、イヤホン部と充電ケースにそれぞれバッテリーを積んでおり、スペック上は数十時間使えることになっていますが、それはケースに入れて充電しながら使うことを前提としており、イヤホン単体では数時間しか使えません。短いものでは2~3時間程度のものも。イヤホンのバッテリーがなくなる前に充電ケースに収納すれば再び使えるようになりますが、そのあいだ数時間はイヤホンが使えなくなってしまいます。

 

自分の運動時間のだいたいの目安を考慮して、それに合った再生時間の機種を選ぶことが重要です。

 

タイプ別スポーツワイヤレスイヤホン&オススメモデル

スマホや音楽プレーヤーにつなぐこともなく、ケーブルレスで音楽が聴けるワイヤレスイヤホンですが、ひとくちにワイヤレスイヤホンと言っても、様々なタイプがあることをご存知でしょうか? ここでは各タイプの特徴と、おすすめモデルを紹介していきましょう。

 

1.自由な装着感が魅力の「完全ワイヤレス」タイプ

左右のイヤホンが独立した「完全ワイヤレス」タイプは、いま最も人気があります。ケーブルによる煩わしさがなく、自由で軽快な装着感が特徴で、運動時にも邪魔になりません。日常使いとスポーツ用で兼用しやすいので、とりあえず1つイヤホンが欲しいという場合は、この完全ワイヤレスタイプを選ぶとよいでしょう。

 

一方で、ほかのタイプに比べるとやや装着の安定感に欠けるため、運動時にズレてしまったり、うっかり耳から外れてしまったりすることも。自分の耳に合ったサイズのイヤーピースを選ぶなどして、しっかり耳にフィットさせましょう。

 

【オススメモデル】

NUARL

N6 Sports

実売価格1万2100円

カジュアルなツートーンカラーが印象的な完全ワイヤレスイヤホン。コンパクトなサイズで耳への納まりがよく、耳の小さい方でもしっかりフィットします。イヤーピースは適度な遮音性のあるノーマルタイプと、イヤホンを着けたままでも周囲の音が聴こえやすい低遮音タイプの2種類が付属。どちらも抗菌仕様で清潔に使えます。

防水性:◎(IPX7)

外れにくさ:○(イヤーループ付属)

バッテリー持ち:◎(イヤホンのみで約7~10時間、充電ケース併用で最大約60時間)

カラー:ウォームグレイ、クラシックブルー

 

2.とにかくズレない「耳掛け」タイプ

耳掛けタイプは、イヤホン部分に大きなフックが備わっており、耳に掛けるようにして装着することでしっかり固定するので、動いてもズレにくく安定した装着感が得られます。スポーツモデルで多く採用されており、ランニングなどの激しい運動にも最適です。

 

フックをうまく耳にフィットさせるにはコツがいるため、慣れないうちは装着に苦労するかもしれません。また、サイズがどうしても大きくなりがちなので、街中で使用すると目立ちやすくなります。日常で使うイヤホンは別に持っており、運動専用にフィット感の高いイヤホンが欲しいという方にオススメです。

 

【オススメモデル】

Beats by dr.dre

Powerbeats Pro

実売価格2万7280円

どんな動きにも対応する大きなイヤーフックにより、イヤホンが耳にしっかり固定され運動中も外れません。耐汗・耐水性が強化されており、タフなワークアウトにも対応。Apple H1チップを内蔵しているので、iPhoneやiPadと簡単にペアリングできます。豊富なカラーバリエーションも魅力。

防水性:○(耐汗・耐水仕様)

外れにくさ:◎(イヤーフック式)

バッテリー持ち:◎(イヤホンのみで最大9時間、充電ケース併用で最大約24時間)

カラー:ブラック、ネイビー、アイボリー、ラバレッド、グレイシアブルー、クラウドピンク

 

3.気軽にイヤホンの着け外しができる「ネックバンド」タイプ

ネックバンドタイプは、左右のイヤホンが1本のケーブルでつながったワイヤレスイヤホンです。ケーブルを首の後ろからまわすように装着するので、万が一イヤホンが耳から外れてしまっても、イヤホンが落下することがありません。気軽にイヤホンを外して首にかけておけるため、頻繁にイヤホンを着けたり外したりする方や、イヤホンを落として紛失してしまったことがある方にオススメです。

 

ケーブルが首のうしろを通るため、髪が長い方などは髪に絡んで邪魔に感じる場合があります。また、ランニングなどの激しい運動時は、ケーブルが上下に動いて煩わしく感じることも(運動時にケーブルを襟元に留めておけるクリップが付いている機種もあります)。

 

【オススメモデル】

JBL

REFLECT MINI 2

実売価格1万868円

超軽量・超コンパクト設計を採用したスポーツ向けのネックバンド式ワイヤレスイヤホン。耳にフィットするFreebitエンハンサーとシリコンチップは各3サイズ付属しており、耳の大きさに応じて付け替えることが可能。反射材付きケーブルがライトを反射して光るので、夜間の運動も安心。運動中も操作しやすい大型の3ボタンリモコンを備えています。

防水性:◎(IPX5)

外れにくさ:◎(Freebitエンハンサー3サイズ同梱)

バッテリー持ち:○(最大10時間)

カラー:ブラック、ブルー、グリーン、ティール

 

 

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ソニー新イヤホン「WF-1000XM4」の実力は? 前機種・ライバル機と比べてみた

ソニーがアクティブノイズキャンセリング機能を搭載するハイレゾ対応の完全ワイヤレスイヤホン「WF-1000XM4」を発売しました。音質やノイズキャンセリングの実力を1000Xシリーズの前機種や他社の人気モデルと比べながら確かめてみたいと思います。

↑ソニーの完全ワイヤレスイヤホンのフラグシップモデル「WF-1000XM4」

 

WF-1000XM4(以下:1000XM4)はソニーのオンラインストアでは3万3000円(税込)で買うことができます。アクティブノイズキャンセリング機能を搭載する完全ワイヤレスイヤホンとして人気の高いボーズの「Bose QuietComfort Earbuds」が3万3000円(税込)、アップルの「AirPods Pro」が3万580円(税込)なので、販売価格も近いライバル機として位置付けられると思います。

 

前機種から大幅に強化されたノイズキャンセリング性能

1000XM4にはフラグシップモデルらしい多彩な機能が揃っています。最も多くの方に注目されているのは、業界最高クラスの性能をうたうアクティブノイズキャンセリング機能ではないでしょうか。

 

2019年発売のWF-1000XM3と比べても効果はかなり強力になっています。1000XM4にはソニー独自設計の高性能システムICチップ「V1」が搭載されたことで、高音域のノイズキャンセリング効果が上がっているとのこと。例えば賑やかな場所で人の話し声や甲高いBGMのような環境騒音が聞こえにくくなっています。

 

新たに開発された低反発フォームタイプの「ノイズアイソレーションイヤーピース」は、S/M/Lの3サイズをパッケージに同梱しています。このイヤーピースも高音域の遮音性能を高めることに貢献しています。

↑フィット感を高めたノイズアイソレーションイヤーピースを同梱しています

 

筆者はどちらかといえば低反発フォームよりもシリコンタイプのイヤーピースが好きなのですが、本機のノイズアイソレーションイヤーピースは着け心地も良く、音に悪影響も与えないので、これをメインとして使いたくなります。イヤホンのノズルは互換性の高い形状なので、他のイヤーピースを付け替えて装着感や音質を好みに合わせてカスタマイズができます。

 

本機のために設計された6ミリ口径のドライバーユニットは、低音域の再生能力が高められています。音楽リスニングに不要な低音域のノイズを遮断する効果が高く、例えば室内の除湿機、バスのエンジン音など持続して響き続ける機械ノイズが見事に消えます。その効果は前機種の1000XM3と比べると、特に高くなった手応えがありました。

↑右がWF-1000XM3。ノイズキャンセリング性能は大きく向上していました

 

ボーズやアップルのノイキャン搭載イヤホンと比較

単純にノイズキャンセリング効果の「強さ」を比べるなら、1000XM4の性能はボーズのQuietComfort Earbudsに肩を並べていると筆者は感じました。さらに消音機能をオンにした状態での「クリアな音の聴こえ方」も評価に加味するならば、ソニーの方に軍配が上がります。

 

アップルのAirPods Proは外音取り込みモード時の音の聴こえ方がとてもクリアなイヤホンです。ソニーの1000XM4は専用アプリ「Sony Headphones Connect」を使って、外音取り込みの強弱をマニュアルで細かく調節できる機能が特徴。イヤホンを装着しているユーザーの行動をアプリが検出して、ノイキャンと外音取り込みのバランスを自動調節する「アダプティブサウンドコントロール」機能も搭載しています。

↑左がボーズのQuietComfort Earbuds、右がAirPods Pro

 

1000XM4のアンビエントモード(外音取り込み)をオンにすると、マイクに由来するノイズっぽさが感じられないことに驚きます。音楽再生のバランスも崩れません。ただ、低反発フォームのイヤーピースによるパッシブな消音効果が高いので、AirPods Proのようにまるで開放型イヤホンで音楽を聴いているような開放感とは手応えが少し違います。1000XM4は積極的にマイクで音を「拾っている」感覚があるのです。

 

ソニーの完全ワイヤレスイヤホンで初のLDAC対応

WF-1000XM4は、ソニーの完全ワイヤレスイヤホンとして初めて、Bluetoothワイヤレスオーディオでハイレゾ再生が楽しめるソニー独自のコーデック(圧縮伝送技術)である「LDAC(エルダック)」に対応しています。つまりハイレゾ対応のイヤホンです。

 

LDACの実力を引き出すためには、Bluetoothオーディオに対応する音楽プレーヤーやDAC内蔵アンプなど送り出し側のデバイスもLDACに対応している必要があります。ちなみに、iPhoneはLDACに対応していません。

↑LDACによるワイヤレス伝送の送り出しに対応する機器に接続すると、アプリにLDACで接続されていることが表示されます。Bluetooth接続品質は「音質優先モード」を選びましょう

 

今回筆者はLDACによるBluetoothオーディオ再生に対応したGoogle Pixel 5をリファレンスにして、音楽配信サービスのmoraで購入したハイレゾ楽曲を聴きました。

 

ピアニストの山中千尋のアルバム「ローザ」から「ドナ・リー」を再生すると、ピアノやエレキギターによる流れるようなメロディーのキレ味の良さが印象に残ります。新しい6ミリ口径のダイナミック型ドライバーによるサウンドは一体感に富んでいて、高音域から低音域までつながりがとてもスムーズです。

↑LDAC対応のPixel 5に接続してハイレゾ音源を再生してみました

 

1000XM3に比べるとベースの肉付きがとても良くなっている印象で、タイトで弾力感にも富んでいて、音からパワーが感じられます。非力なワイヤレスイヤホンで聴くと、まわりに騒音の多い場所ではベースラインが埋もれて聴こえなくなりがちです。1000XM4はベーシストによる力のこもった演奏をしっかりと拾い上げるイヤホンで、ドラムスのリズムも軽やか。シンバルやハイハットの余韻の滑らかさも心地よく感じられました。

 

YOASOBIのアルバム「THE BOOK」から「群青」も聴いてみました。エネルギッシュで熱量あふれるボーカルがとても魅力的です。楽器の演奏も定位がとても明瞭で、立体的な音場が広がります。コーラスやリズムセクションの音も分離がよく、音楽の情景は見晴らしにも富んでいます。力強くグルーブするバンドの演奏にぐいぐいと引き込まれました。

 

iPhoneでハイレゾ相当の高音質再生を楽しむ方法

音楽配信サービスなどの圧縮音源をハイレゾ相当の高音質にアップコンバートして聴ける「DSEE Extreme」も1000XM4が搭載するユニークな機能のひとつ。その設定は「Sony Headphones Connect」アプリから機能をオンにするだけ。iPhone版のアプリにも搭載されています。

 

Apple Musicから、早見沙織と芹澤 優のデュエットによる楽曲「恋のロシアンルーレット」を聴いてみました。アプリでオン・オフを切り換えながら効果を聴き比べてみると、ボーカルの艶っぽさや高域の伸びやかさがDSEE Extremeの効果によって向上する手応えがあります。高さ方向に空間の見晴らしが良くなる印象です。お気に入りのボーカリストの楽曲を楽しむ際には特に有効だと思いますが、むしろハイレゾの楽曲を再生する時以外はDSEE Extremeは「常時オン」でもいいと思います。

↑ハイレゾ相当の音質にアップコンバートするDSEE Extreme。iPhoneと接続した時にも楽しめます

 

1000XM3はハイレゾ対応ではないうえ、DSEEもひとつ前の世代のアップコンバート技術を搭載しているので単純な比較はできませんが、1000XM4との比較を総括すると、新機種は「サウンドがとても濃くなっている」と感じました。ボーズのQuietComfort EarbudsやアップルのAirPods Proと比べてみても情報量の豊かさはケタ違いです。

 

筆者も今までさんざん聴きこんできた楽曲を1000XM4で再生してみたら、また違う情景が見えてきました。本機はいまある完全ワイヤレスイヤホンの中で間違いなくトップクラスの音質に到達していると思います。

 

360 Reality Audioの立体音楽体験にも対応

前機種の1000XM3と比べて、1000XM4から進化したポイントとして筆者は以下の3つに注目しました。

 

ひとつはデザインがブラッシュアップされて装着感も向上したこと。イヤホン本体の内側が外耳と接触する面積が増えて、点ではなく面でバランスよく支えるエルゴノミック・サーフェス・デザインになりました。新開発のノイズアイソレーションイヤーピースのフィット感が筆者の耳に合ったことも幸運でしたが、やはりイヤホンがコンパクトになってユニバーサルフィットを実現できたことが大きいと思います。装着した時に耳から飛び出して見えないデザインもスマートです。

↑イヤホンが耳から飛び出して見えないデザインも好感触

 

2つめは本体がIPX4相当の防滴対応になったこと。夏場はスポーツをしていなくても、イヤホンを装着している状態でふつうに汗をかくこともあるので安心できます。筆者はジョギングをするときにもイヤホンを着けて音楽を聴くことが多いので、ふだん使いとワークアウトの境界をまたいで1000XM4を使い倒せるようになることが、とてもありがたいです。

 

そして最後に、1000XM4がソニー独自の立体音楽体験「360 Reality Audio」の認定イヤホンであることにも注目したいと思います。アップルは6月から独自の音楽配信サービス「Apple Music」で、没入感あふれる「空間オーディオ」のコンテンツ配信をスタートして話題を呼んでいます。ソニーの360 Reality Audioも没入感あふれる音楽体験がスマホとイヤホンの組み合わせで楽しめる新感覚のオーディオコンテンツを実現する技術です。

 

1000XM4のようなワイヤレスイヤホンとスマホによる組み合わせの場合は、現在音楽配信サービスのDeezerが邦楽を含むバラエティ豊かな作品を提供しています。月額1470円のDeezer HiFiに契約すると「360 by Deezer」アプリから360 Reality Audio対応のコンテンツが楽しめます。

↑Deezerで360 Reality Audioの楽曲を試聴してみました

 

スマホに360 by Deezerアプリを投入すれば、有線・無線を問わず様々なヘッドホン・イヤホンで360 Reality Audio対応のコンテンツを聴くことができます。1000XM4のような“認定イヤホン・ヘッドホン”で聴くと、さらにリスニング体験の迫力がアップ。今後はAmazon Music HDなど360 Reality Audioのコンテンツが楽しめる様々な音楽配信サービスが増えてくるはずなので、今が360 Reality Audio認定イヤホンでもある1000XM4の買い時だといえます。

 

1000Xシリーズの伝統に則って、WF-1000XM4にはブラックとプラチナシルバーの2色が揃いました。あえて筆者が本機について不満に感じる点を挙げるとすれば、この機にカラバリを増やしてほしかったことですが、これを除けば本機を今すぐに買わない選択肢はないように思います。筆者が2021年の暮れに「今年のベストイヤホン」として推すべき有力モデルに早くも出会ってしまったように思います。

↑ブラックとプラチナシルバーの2色展開

 

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カスタマイズの自由度が高い! JBLのワイヤレスイヤホン「LIVE PRO+ TWS」レビュー

2021年も半分が過ぎたところで、オーディオブランド各社による左右独立型完全ワイヤレスイヤホン新製品の発表・発売が佳境を迎えています。今回はJBLのアクティブ・ノイズキャンセリングと外音取り込み機能を搭載する新製品「LIVE PRO+ TWS」をレポートします。

↑JBLの完全ワイヤレスイヤホン「LIVE PRO+ TWS」

 

LIVE PRO+ TWS(以下:LIVE PRO+)は“JBL史上最高のフィット感”をうたう、スティック型デザインのワイヤレスイヤホンです。注目すべきポイントは快適な装着感、11ミリの大口径ドライバーによるパワフルなサウンド、ノイズキャンセリング機能の効果など。モバイルアプリ「JBL My Headphones」との連携により実現する多彩な機能も見逃せません。

 

JBLオンラインショップと、JBL by HARMANの公式楽天市場店限定モデルとして6月25日に発売され、実売価格は1万7800円(税込)。カラーバリエーションはホワイト/ベージュ/ブラックの3色です。

 

スティック型デザインを活かした安定感抜群の装着性

LIVE PRO+はアップルのAirPodsシリーズに代表されるスティック型デザインとした完全ワイヤレスイヤホンです。左右スティックの先端には通話専用のビームフォーミングマイクを内蔵。ハウジングの厚みが約14ミリとスリムなので、装着した状態でイヤホンが耳から飛び出ているように見えない軽やかな着こなしスタイルも魅力的です。

 

筆者はスティック型デザインのイヤホンは耳もとでとても安定するので、特に体を動かすスポーツシーンではこれを好んで使います。LIVE PRO+は本体をIPX4相当の防滴仕様 としているので汗濡れにも強く、スポーツ向きのワイヤレスイヤホンであるともいえます。

↑右はアップルのAirPods Pro。サイズ感はよく似ています

 

パッケージにはサイズ・形状が異なる5種類のシリコンイヤーピースが付属します。フィット感を調節すると音の聞こえ方のバランスも変わるので、ベストなイヤーピースは慎重に選びたいものです。専用アプリに搭載する「最適なフィット感をチェックする」という機能により、選んだイヤーピースが自分の耳と適切にフィットしているものなのかが、わずか数秒間で測定できます。

↑正しいフィット感が得られるよう、アプリに調整機能が搭載されています

 

ANC・外音取り込みのバランス調整が便利

LIVE PRO+にはアクティブノイズキャンセリング(ANC)とアンビエント機能が搭載されています。それぞれの機能をフル活用するため、専用アプリ「JBL My Headphones」をスマホにインストールしましょう。アプリはiOS/Androidに両対応。今回筆者はGoogle Pixel 5にインストールしています。

 

アプリのホーム画面では左右イヤホンと充電ケースのバッテリー残量を確認できます。LIVE PRO+のスタミナ性能については、ANC機能をオンするとイヤホン単体で約6時間の連続音楽リスニングが楽しめます。ケースによる充電を繰り返せばトータルで約24時間のリスニングに対応します。

↑JBLのワイヤレスヘッドホン・イヤホン用「My JBL Headphones」アプリ。ノイズキャンセリングの切り換え、タッチセンサーリモコンの操作方法の設定などが可能です

 

ANCとアンビエント機能の切り替えはアプリのホーム画面から行うか、または左右イヤホンのタッチセンサーリモコンで行います。リモコンの操作方法はアプリから自由に割り当てることができます。筆者はANCとアンビエントの切り替えをよく使うので、左イヤホンのシングルタップに設定しました。

 

音楽を再生しない状態でANCとアンビエント機能の効果を確認してみたところ、ANCは効果はかなり強力であると感じました。賑やかなカフェでは人の話し声がスッと消えて、機械で豆を挽く音やエアコンのノイズもバランスよく減衰します。

 

ノイズキャンセリングの強度はアプリから「日常」「トラベル」「アクティブ」の3段階を選んでスイッチできます。トラベルに切り換えると消音効果が強くなります。地下鉄や飛行機に乗るときにはトラベルモードが最適だと思います。アクティブと日常モードの強弱はさほど変わらないと感じました。むしろ屋外で歩きながら音楽を聴くときなどにはアンビエント機能を使うべきでしょう。

↑ノイズキャンセリング、アンビエント機能のパターンが選択できます

 

アンビエントサウンドには周囲の環境音を中心に取り込む「アンビエントアウェア」と、会話音声の取り込みに適した「トークスルー」の2種類がプリセットされています。どちらのモードも自然な外音取り込みのバランスを重視しているようで、マイクに由来するノイズが少なく、また音楽再生を始めると、音楽と環境音を違和感のないバランスにミックスしてくれました。

 

JBLらしい楽しく聴けるアクティブなサウンド

LIVE PRO+が対応するBluetoothオーディオのコーデックは、昨今では最も一般的なAACにSBCという構成です。Amazon Music HDからいくつかの楽曲を聴いてみました。ANCはオンで日常モードを選択しています。

↑LIVE PRO+ TWSのサウンドをAmazon Musicのコンテンツで試聴しました

 

Official髭男dismの「Pretender」では、温かみのあるボーカルの安定感が魅力的でした。ベースラインがしっかりと太く、声や楽器の音の輪郭が力強く描かれます。弾力感の豊かなリズムが体の芯を心地よく刺激します。ボーカリストのハイトーンがもっとクリアに突き抜けるイヤホンもありますが、本機の場合は中高域を柔らかくまとめあげて、音楽の心地よい一体感をより強く楽しませてくれるところに持ち味があります。JBLらしい音づくりだと思います。

 

続いて、ビル・エヴァンス・トリオのアルバム「Waltz for Debby」からタイトル曲の「Waltz for Debby/take1」を聴きました。美しく流れるピアノのメロディが徐々に熱気を帯びて、ウッドベースのタイトなリズムと心地よく溶け合います。同じJBLの兄弟機である「JBL CLUB PRO+ TWS」はドラムスのブラッシングなど、中高域の繊細な表情をクリアに引き立たせるタイプですが、こちらのLIVE PRO+の中高域はパンチが効いていて、楽しく聴けるアクティブなサウンドを楽しめるところに特徴があります。

 

LIVE PRO+のサウンドはANC、またはアンビエントサウンドの機能が「オンの状態」がベストなコンディションであるといえます。ANCとアンビエントサウンドの両方をオフにもできますが、中高域にわずかな雑味が乗る感じがしました。

 

専用アプリには音のバランスを10の帯域に分けて細かく調整できるイコライザーも備えています。ユーザーが好みのバランスに調整した設定値に名前を付けてプリセットとして残し、繰り返し使える便利な機能なので、これもまた活用しない手はありません。

↑専用アプリから任意のイコライザーを設定。保存して繰り返し使えます

 

徹底したカスタマイズが楽しめる

LIVE PRO+には、これまで数多くの完全ワイヤレスイヤホンを発売してきたJBLらしい、先進的な機能が数多く搭載されています。例えば初期ペアリング設定を済ませた後は、独自技術の「Sync」により、イヤホンをケースから取り出した瞬間にもうペアリングが完了するので、耳に装着した時点ですぐに音楽再生をスタートできます。筆者が試した限りでは、スマホとイヤホンのあいだ、左右のイヤホン間で通信が不安定になることもありませんでした。

 

タッチセンサーリモコンの感度は鋭すぎず、ちょうどよいバランスだと思います。感度のバランスは誤操作の発生にも直結する大事なポイント。リモコンについては、ANCとアンビエントサウンドのモードを切り換えたときに「現在の状態」がどちらなのか、音声で知らせてくれるガイドがあればなお便利だと思いました。

 

専用アプリのホーム画面にならぶ「スマートオーディオ&ビデオ」の中に、動画再生時の音声とのずれを解消する「ビデオモード」が搭載されています。YouTubeやその他の動画サービスを楽しむ際に、ビデオモードを選んでおけば口もとの動きに音声がピタリと合います。

↑ビデオ再生に最適な「スマートオーディオ&ビデオ」の中に搭載されている「ビデオモード」

 

LIVE PRO+はその多彩な機能を上手にカスタマイズしながら使いこなせば、AirPodsなどライバルのイヤホンを超える上質なポータブル音楽再生が楽しめる“お買い得”なワイヤレスイヤホンだと思います。

 

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NUARLブランド史上最高音質を目指した完全ワイヤレスイヤホン「N6 PRO2」

エム・ティ・アイは、「NUARL」ブランド史上最高音質を目指した完全ワイヤレスイヤホン「NUARL N6 Pro series 2 TRULY WIRELESS STEREO EARBUDS」(以下、N6 PRO2)を発表。7月下旬に発売します。希望小売価格は1万6500円(税込)です。

 

N6 PRO2は、左右のイヤホンで共通の3ボタンや、安全性の高いバッテリーなど、上位モデルの「NUARL N6 Pro」がそなえる基本性能はそのままに、より音質を向上させたモデル。

 

 

6mm径のダイナミック型ドライバーには、独自の単層カーボンナノチューブ複合振動板を使用した「“NUARL DRIVER”[N6]v5」を改良したものを採用。応答性と伝送率に優れたボイスコイルを組み合わせた「“NUARL DRIVER”[N6]v5X」を使用することで、よりパワフルな低音再生を可能にしています。

 

また、ドライバーを金属筐体に収納することで、有線イヤホンと同じアナログ音調に仕上げたほか、SoCを内蔵したDSPによるデジタル音調を組み合わせることで、繊細なチューニングを実現。全帯域にわたってつながりの良いサウンドを再生するとしています。

 

さらに、銀メッキ仕様の配線を採用して情報量の多い音声を再現したり、米T.B.Iの音質向上技術「HDSS」を採用することで奥行きと立体感のある自然な音の広がりを再現したりと、高音質化の技術がふんだんに盛り込まれています。

 

コーデックは、aptX Adaptiveに対応。これに対応するスマホと組み合わせて使用すれば、音源に合わせて音質や遅延を最適化します。これに加えて、独自の「ゲーミングモード」を搭載しており、aptX Adaptiveに対応していないAndroid端末やiOS端末などでも、コーデックに関わらず低遅延なワイヤレス通信が可能です。

 

バッテリーはイヤホンのみで最大約10時間の連続再生が可能なほか、充電ケースとの併用で40時間以上再生できます。

 

 

このほかスペックは、再生周波数帯域が20Hz~20kHz、防水性能がIPX4相当となっています。イヤホンのサイズは、幅26.0×奥行き20.0×高さ30.0mmで、重量は単体で約7gです。

B&W初の完全ワイヤレスイヤホン「P17」「P15」登場、外出先でも高音質が楽しめるモデルを開発

ディーアンドエムホールディングスは、「Bowers & Wilkins」ブランド初の完全ワイヤレスイヤホン「PI7」「PI5」を発表。6月25日に発売します。ヨドバシ.comでの価格はP17が4万4000円(税込)、P15が2万7280円(税込)です。なお、PI7のホワイトカラーモデルは7月下旬に発売します。

 

両モデルはBowers & Wilkinsが絶対的なパフォーマンスをもたらすために、異例とも言える期間をかけて開発されたとするイヤホン。音質チューニングは、アビーロード・スタジオのモニタースピーカーとしても名高い「800 Series Diamond」を手掛けたチームが担当しており、外出中でもハイクオリティなサウンドを楽しめるとしています。

 

PI7は、完全ワイヤレスイヤホンのフラッグシップモデル。クアルコムのaptX Adaptiveに対応しており、24bit/48kHz音源のワイヤレス伝送が可能。高音質なストリーミングサービスや音楽ファイルを再生できます。

 

↑P17

 

イヤホン本体には、Bowers & Wilkins製カスタム・ドライブ・ユニットと、高域再生用のバランスド・アーマチュア・ドライバーを搭載。さらに、それぞれが専用のアンプで駆動するバイアンプ方式を採用し、深みのある正確な低音などを実現しています。

 

また、周囲の環境を自動的に測定、分析して、環境に応じて最適なノイズキャンセリング処理を実行するアダプティブ・ノイズキャンセリング機能と外音取り込み機能を搭載するほか、それぞれのイヤホンに搭載された3基のマイクによるクリアな通話を楽しめます。

 

バッテリーは4時間の連続再生に加え、充電ケースを併用すれば最大20時間再生が可能な容量を備えています。

 

一方のP15は、「True Wireless Stereo Plus」を採用し、高品質で安定した通信を実現。また、ドライバーはP17と同じBowers & Wilkins製カスタム・ドライブ・ユニットを搭載するうえ、aptXのコーデックに対応しているため、CDクオリティの音源再生が可能です。

 

↑P15

 

さらに、ノイズキャンセリング機能と外音取り込み機能も搭載するほか、高品質な通話も可能としています。

 

バッテリーは4.5時間の連続再生に加え、充電ケースを併用すれば最大24.5時間再生が可能な容量を備えています。

 

カラバリはそれぞれホワイトとチャコールを用意。デザインも共通で美しいディテールを際立たせるカラーアクセントが施されています。

7000円台でノイキャン対応かつ高音質な完全ワイヤレスイヤホン「TE-D01q」

プレシードジャパンは、「AVIOT」ブランドからエントリークラスの完全ワイヤレスイヤホン「TE-D01q」を7月下旬に発売。6月22日から予約受け付けを開始しています。直販サイトでの価格は7590円(税込)です。

 

TE-D01qは、機能、音質、デザイン性を極めながら高いコストパフォーマンスを実現したとうたうエントリーモデル。機能面では、イヤホンと耳とのフィット感を高めることでノイズを低減するパッシブノイズアイソレーションと、アクティブノイズキャンセリング技術を組み合わせたノイズキャンセリング機能を搭載。これにより、会話のような中高音域から電車や車の走行音といった低音域まで、あらゆるノイズを低減させて音楽を楽しめます。

 

また、動画視聴時やゲームプレイ時に映像に対する音の遅延を抑えることができるゲーミングモードを搭載しています。

 

音質面では、10mm径のダイナミック型ドライバーを搭載。さらに時間をかけてチューニングしたとしており、忠実な原音再生にこだわったとのこと。エントリークラスを超えた音楽性豊かで心地よい音を楽しめるそうです。

 

デザイン面では、レッドスピネル、ブラックオニキス、パールホワイト、ラピスブルー、ピンククオーツの、5色のカラバリを用意。さらに、イヤホンの片耳は直径約17mm、重量は約5.5gと小型軽量な設計に仕上げているほか、付属のイヤーウィングを使用することで、快適な装着感を実現しています。

 

バッテリーは、連続再生で最大11時間駆動するうえ、付属のバッテリーケースを使えば最大33時間の再生が可能です。このほかSBCとAACのコーデック、IPX4の防水規格などに対応しています。

ノイキャンイヤホンが約6千円! EarFun「Free Pro」はコスパだけじゃない高性能が魅力

夏はアクティブに体を動かしながら音楽を聴きたくなるシーズンです。本体を防水設計として、スポーツシーンや雨天の日の屋外でも音楽を聴きながら過ごしたい方のために、とても手軽に試せるEarFun(イヤーファン)の完全ワイヤレスイヤホン「EarFun Free 2」と「EarFun Free Pro」をご紹介します。

↑EarFunの完全ワイヤレスイヤホン「EarFun Free 2」(左)と「EarFun Free Pro」(右)をレポートします

 

高い防水性能を備えた「Free 2」と「Free Pro」

EarFun Free 2(以下:Free 2)は本体をIPX7相当の強力な防水仕様とした完全ワイヤレスイヤホンです。装着したまま音楽再生をコントロールできるタッチセンサーを左右の本体に搭載。シングルタップ操作による音量のアップ・ダウンにも対応しています。価格は4999円(税込)と大変お手ごろです。

 

EarFun Free Pro(以下:Free Pro)はコンパクトで軽量な本体にアクティブ・ノイズキャンセリング機能を搭載、IPX5相当の防水対応も果たした注目のイヤホン。耳にぴたりとフィットするデザインなので、アクティブに体を動かしながら音楽を楽しみたいシーンにも最適です。本機も5999円(税込)と大変にお手ごろです。

 

aptX対応の高音質な「Free 2」

はじめにFree 2から特徴を詳しく見ていきましょう。本機はとても高い防水性能を備えていますが、外観は日常の音楽リスニング用イヤホンとして気取らずに使えるシンプルなデザインとしています。

↑シンプルなデザインのFree 2

 

イヤホン本体だけでなく、充電ケースも約48グラムと軽くてコンパクト。Qi規格をサポートするワイヤレス充電にも対応しています。イヤホンはフル充電から最大7時間、充電ケースを併用すると最大30時間も持続するバッテリーのスタミナ性能としています。

↑ケースも軽くてコンパクト

 

クアルコムによるBluetoothオーディオの高音質コーデックであるaptX、およびiPhoneのオーディオ性能をフルに引き出せるAACをサポートしたことで、様々なスマホに接続してベストコンディションで音楽再生が楽しめるイヤホンです。

 

Free 2はAndroidスマホやiPhone、その他のポータブルオーディオプレーヤーを含む様々なBluetoothオーディオに対応する音楽再生機器との組み合わせで安定したワイヤレス伝送を実現する「Qualcomm TrueWireless Mirroring」にも対応しています。どんな場所で音楽を聴いても、音途切れやノイズの混入によるストレスがないことも特筆すべき長所です。

 

Amazon Music HDの空間オーディオを聴いてみた

aptX接続に対応するAndroidスマートフォン「Google Pixel 5」でAmazon Music HDの音楽配信サービスの楽曲を聴いてみました。ノラ・ジョーンズのライブアルバム「’Til We Meet Again」の楽曲「Don’t Know Why」では活き活きとしたボーカル、艶やかなピアノの魅力をとてもクリアに浮かび上がらせる解像度の高さを感じさせます。aptX対応を活かして繊細な音の輪郭線を描き、低音再生の反応も鋭く、歯切れのよいリズムがとても心地よく感じられます。5000円前後の同価格帯のワイヤレスイヤホンのなかでは別格といえる音楽再生の高いパフォーマンスを備えています。

↑Free 2はAmazon Music HDの楽曲も高品位に再生できるaptX対応です

 

先日アップルの音楽配信サービスApple Musicに新しく加わった「ドルビーアトモスによる空間オーディオ」はあらゆる無線・有線のヘッドホン・イヤホンで楽しむことができる立体音楽体験です。プレーヤーをiPhone 12 Pro Maxに変えて、Free 2で空間オーディオコンテンツを試しました。

↑Apple Musicで始まった「空間オーディオ」を試聴

 

ビートルズのアルバム「Abbey Road(2019 Mix)」の楽曲「Oh! Darling」はボーカルを中心に置いて、バンドの楽器がワイドに展開。コーラスにゆったりと包み込まれるような没入感が楽しめます。重心の低いベース、バスドラムのキックをズシンと腹の底に響かせるようなFree 2の音の厚みも空間オーディオにとてもよくマッチします。

 

6000円切りでノイズキャンセリング搭載の「Free Pro」

Free Proは筆者が知る最新のアクティブ・ノイズキャンセリング機能を搭載する完全ワイヤレスイヤホンのなかでも、特にサイズがコンパクトで価格がとてもユーザーフレンドリーです。

↑軽快に持ち運べるFree Pro

 

完全ワイヤレスイヤホンは耳にぴたりとフィットさせて装着状態を安定させるデザインの製品が多いため、元から耳の小さい方は実際に使ってみると耳元でイヤホンが安定しなかったり、イヤーピースによる圧迫感が窮屈で苦手という声を聞くことがあります。なるべく本体サイズの小さなイヤホンを選びたくなるかもしれませんが、実はFree Proのように、シリコン製のスタビライザーを使って外耳のくぼみに本体を固定できる完全ワイヤレスイヤホンの方が、装着後外耳にかかる負担を均等に分散できるため、長時間に渡る音楽リスニングを楽しむ場合に負担をより少なく抑えられる可能性があります。

↑シリコン製のスタビライザーにより耳にしっかりとフィットします

 

ノイキャン性能はハイレベル

Free Proのノイズキャンセリング性能をチェックしてみます。本機も左右の側面にタッチセンサーリモコンを内蔵しています。再生・一時停止は左右のダブルタップ、音量のアップ・ダウンはシングルタップで行います。

 

左側イヤホンの側面を3回続けて素速くタップすると、リスニングモードが「アクティブノイズキャンセリング/外音取り込み/ノーマル」の順に切り替わりながらループします。現在設定されているモードは音声ガイダンスにより確認できます。なお右側イヤホンのリモコンをトリプルタップすると「曲送り」になります。

↑本体側面にタッチセンサーリモコンを内蔵

 

充電ケースがコンパクトなうえ、イヤホン単体でフル充電から約7時間の連続音楽再生を楽しめるスタミナが確保されています。手荷物に入れても余計に場所を取りません。ケースの充電には汎用性の高いUSB-Cケーブルが使えるほか、Qi規格に対応するワイヤレス充電機が使えます。コロナ禍が落ち着いてきた頃には、遠方への出張や旅行に持参するイヤホンとして本機の高いポータビリティが真価を発揮すると思います。

↑Free 2とFree ProはともにQi規格によるワイヤレス充電をサポートします

 

賑やかなカフェで、音楽を再生せずにノイズキャンセリング性能を確かめてみました。イヤーピースによるパッシブな遮音効果も含めて、Free Proのノイズキャンセリングはその効果がすぐにわかるほどハイレベルだと感じました。機能をオンにすると近くで話している人の声が聞こえなくなり、さらに音楽再生を始めると店内BGMを気にすることなく深く音楽再生に入り込めます。本機を装着して電車にも乗ってみました。強めの交通ノイズに対しても高い遮音性能を確保しているので、音楽や動画再生の音声がとてもクリアに聞こえます。

 

Free ProはBluetoothのオーディオコーデックとして、iPhoneの実力をフルに引き出せるAACとSBCをサポートしています。Apple Musicの「空間オーディオ」に対応するコンテンツを再生してみると、先に聴いたFree 2よりも、Free Proはさらにタイトで量感の豊かなベースを特徴としていました。

↑Apple Musicの空間オーディオも充実の再現力

 

クリアで鮮やかな中高域の印象がとても強いFree 2に対して、音のつながりがよくスムーズな一体感で魅了するFree Pro。各モデルの持ち味が搭載する機能の違いだけでなく、サウンドの面からもしっかりと感じられるキャラクターの立ったワイヤレスイヤホンです。両方買っても損はないのでは?

 

モバイルゲーミングに違いを実感できる低遅延モード搭載

今回レポートしたEarFunのFree 2、Free ProはともにBluetoothによるワイヤレス音声伝送の遅延を抑える「低遅延モード」を搭載しています。左側イヤホンのタッチセンサーリモコンに2秒間指を添えると音声ガイダンスが鳴り、モードを切り替えたことを知らせてくれます。

↑モバイルゲーミングが快適に楽しめる低遅延モードも搭載しています

 

Google Pixel 5にそれぞれのイヤホンを接続して、簡易なキーボードによる演奏が楽しめる音楽ゲームアプリで低遅延性能を確かめてみました。低遅延モードをオフの状態からオンに切り替えると、アプリのキーボードをタップした瞬間にほぼ遅れることなく音が聞こえてきます。より画面の大きなタブレットと組み合わせれば、本物の楽器に近い演奏が楽しめてしまうかもしれません。

 

エントリー価格のワイヤレスイヤホンにもできることの限界がないことを、EarFunの製品にはユーザーに思い知らせてくれるでしょう。今後も最先端のトレンドを柔軟に取り込みながら進化を続けるブランドとしてEarFunは要チェックです。

 

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「Apple Music」の空間オーディオに対応したBeatsの完全ワイヤレスイヤホン「Beats Studio Buds」

アップルは6月15日、「Beats by Dr. Dre」ブランドから完全ワイヤレスイヤホン「Beats Studio Buds」を発表。発売は今夏としており、価格は1万7800円(税込)です。

 

Beats Studio Budsは、音楽を聴く、映画をストリーミングする、友人と通話するといった幅広いシチュエーションにおける、優れたオーディオ再生と快適さの実現を重視して設計したとうたうモデル。2枚の振動板を採用した独自の8.2mmドライバーを搭載しており、パワフルかつバランスのとれた音響を実現したとしています。

 

また、空間オーディオに対応するため、定額制音楽配信サービス「Apple Music」に加入していれば、臨場感あふれるサウンドを楽しめるそうです。

 

さらに、アクティブノイズキャンセリングと外部音取り込みモードを搭載。アクティブノイズキャンセリングは、風切音や周囲の音を遮断しながら、クリアなサウンドを実現しています。一方の外部音取り込みモードは、イヤホンに内蔵されたマイクから取り込まれた周囲の音を聴きながら、音楽を楽しめます。

 

バッテリーは、最大8時間の連続再生が可能。また、充電ケースと合わせれば、最大24時間再生できます。なお、急速充電に対応しており、5分の充電で最大1時間の再生が可能です。

耳をふさがないイヤホンに完全ワイヤレスモデル登場、アクセサリー感覚で使える

ambieは6月10日、耳をふさがないイヤホン「ambie sound earcuffs」の新モデルとして、完全ワイヤレスイヤホン「TW-01」を発表。今夏に発売としています。なお、6月10日から予約受け付けを開始しており、価格は1万5000円(税込み)です。

 

ambieは耳をふさがないイヤホンを2017年に発売。リモートワークが定着した最近では、「オンライン会議での耳ストレスが減った」「家族と同じ空間にいても好きな音楽を楽しむことができる」など、ユーザーから高い評価を得ているとしています。

 

TW-01は耳をふさがないで使える完全ワイヤレスイヤホン。イヤーカフのようなデザインになっており、アクセサリー感覚で耳に装着して使うことができます。また、国内の完全ワイヤレスオープンイヤー型イヤホンとしては最小・最軽量をうたう、本体サイズ20.9×27.9×14.1mm、重量片耳4.2gを実現しています。

 

このほかスペックは、コーデックはSBC/AACに対応、最大連続再生時間は約6時間、防水性能はIPX5等級となっています。なお、カラバリはブラックとホワイトの2色展開です。

18時間再生で日中充電いらず、AVIOTからノイズキャンセリング対応完全ワイヤレスイヤホン「TE-D01t」登場

プレシードジャパンは6月10日、「AVIOT」ブランドからノイズキャンセリング機能搭載の完全ワイヤレスイヤホン「TE-D01t」を発表。6月30日に発売します。価格は1万890円(税込み)で、6月10日の10時から予約受け付けを開始しています。

 

TE-D01tは、イヤホン本体にエルゴノミクスデザインを採用し、物理的にノイズの遮断を実現したうえ、左右に2基ずつのノイズキャンセリング向けマイクを搭載。これにより、最大50dBのノイズを低減させることができるとしています。

 

ドライバーは10mm径のダイナミック型を搭載し、楽曲が忠実かつ心地良く響くよう設計したとのこと。なお、コーデックはSBC/AACに対応しています。

 

バッテリーは、イヤホン単体で最大18時間の連続再生が可能。さらに、充電ケースと合わせれば、最大60時間再生することができます。これに加えて、充電ケースは15分で約3時間音楽を再生できる容量まで充電できる、急速充電に対応しています。

 

このほか、イヤホンに搭載されたマイクによる通話、IPX4規格の防水などに対応。また、専用スマホアプリ「AVIOT SOUND ME」でイコライザー設定やノイズキャンセリング設定などをカスタマイズできます。なお、カラバリはNavy/Black/White/Redの4色をそろえています。

進化したソニーの完全ワイヤレスイヤホン「WF-1000XM4」はここがすごい

ソニーは、完全ワイヤレスイヤホンのハイエンドモデル「WF-1000XM4」を6月25日に発売します。カラーはブラックとプラチナシルバーの2色。実売予想価格は3万3000円前後です。

↑WF-1000XM4(ブラック)

 

↑WF-1000XM4(プラチナシルバー)

 

WF-1000XM4は、「WF-1000X」シリーズの4代目となるモデル。2019年に発売された前モデル「WF-1000XM3」と比較すると、デザインから中身までフルリニューアルされています。

 

まず目を惹くのが、充電ケースおよびイヤホンのサイズが大幅に小さくなったこと。充電ケースはバッテリーを小型化したことで前モデル比で約40%コンパクトに。イヤホンも約10%小さくなっています。ケースが自立できるようになったのも地味にうれしいポイントです。

↑左が前モデルWF-1000XM3の充電ケース。約40%コンパクトに

 

↑上から見るとこんな感じ。M4はケースが自立します

 

また、イヤホンのデザインもこれまでのWF-1000X~1000XM3まで3代続いたデザインから大きく変わり、丸みのあるデザインになっています。これにより、装着時に正面から見たときの耳からの出っ張りを抑え、よりスマートに装着できるとのこと。

↑WF-1000XM4のイヤホン

 

↑手前が前モデルM3のイヤホン。形状が大きく変わっているのがわかります

 

従来デザインでは、耳に接触する3点で支える「エルゴノミック・トライホールド・ストラクチャー」という構造を採用していましたが、1000XM4では接触面積を増やして面で支える「エルゴノミック・サーフェス・デザイン」を新たに採用しています。

 

さすがソニーのハイエンドと唸るノイキャン&音質

WF-1000Xシリーズといえば、ソニーが誇るノイズキャンセリング機能が特徴ですが、1000XM4ではもちろんその効果が強化されています。新たに「統合プロセッサーV1」を採用したことで、より高速なノイズ処理が可能となり、特に高音域でのノイキャン性能が向上しているとのこと。

 

↑統合プロセッサーV1

 

この「統合プロセッサーV1」は音声信号の処理やBluetooth信号の処理も行っており、より省電力で安定したワイヤレス接続の実現にも寄与しています。

 

また、1000XM4の大きなトピックとして、同社の完全ワイヤレスイヤホンとしては初めて、高音質ワイヤレスコーデック「LDAC」に対応しました。これにより、ハイレゾ音源などの高品質な音源データをハイレゾ相当のクオリティで楽しむことができます。

 

また、MP3などの圧縮音源もハイレゾ相当に補完する独自の高音質化技術「DSEE Extreme」も備えているので、音楽ストリーミングサービスやネット動画の音なども高音質で楽しめます。

 

Editor’s Eye

発売前に前モデルWF-1000XM3と並べてその性能を試させて頂いたところ、ノイズキャンセリング性能が大きく進化していることが実感できました。ノイズ環境として、「飛行機の機内」と「カフェのような賑やかな場所」の騒音を再現した空間で試しましたが、特にカフェ環境では人の声や食器のカチャカチャ鳴る音がかなり抑えられていると感じました。

また、イヤーピースが新たにフォームタイプのものに変わったことで、パッシブな遮音性が高まっていることもノイキャン効果の向上に寄与しています。ノイキャン完全ワイヤレスの決定版といっても過言ではない高い消音性能でしょう。

音質についても、LDAC接続時には情報量の多さが感じられ、ハイレゾ音源を再生すると「ああ、ハイレゾの音だ」と一聴してわかるほどの違いを感じることができました。いまではワイヤレス製品がコモディティ化して、低価格のモデルでもかなり音質がこなれてきましたが、それらとは一線を画す音のよさで、さすがソニーのハイエンドモデルだな、と納得のいく音質に仕上がっています。

完全ワイヤレスイヤホンでも音にこだわりたい、という方にぜひ試して頂きたいですね。

 

需要の高いマイク機能も強化

また、近年ではオンライン会議などの需要の増加に伴い、ワイヤレスイヤホンのマイク機能を利用することが増えていますが、WF-1000XM4では、4つのマイクとセンサーを駆使した「高精度ボイスピックアップテクノロジー」により、自分の発した声をしっかり拾ってクリアな通話を実現しています。

 

さらに、先行するワイヤレスヘッドホンWH-1000XM4で搭載された「スピーク・トゥ・チャット」機能も備わっており、自分の声を判別して自動で音楽を一時停止し外音取り込みモードに変えるので、イヤホンをつけたまま自然な会話が可能です。

 

連続再生時間はイヤホンのみで最大約8時間、充電ケース併用で最大約24時間。急速充電に対応し、約5分の充電で約60分使用できます。充電端子はUSB Type-C。Qi規格のワイヤレス充電にも対応しています(充電ケースのみ)。BluetoothコーデックはSBC/AAC/LDACをサポート。

 

パッケージは環境に配慮し、竹、さとうきび、市場で回収したリサイクル紙を由来とするソニー独自開発のオリジナルブレンドマテリアルを使用。ソニーから発売するヘッドホンのパッケージとして初めてプラスチックを全廃した包装を実現しています。

↑プラスチックフリーのパッケージを採用

 

ソニーらしい先進の機能性と、LDAC対応による高音質なサウンドを兼ね備えた、まさにハイエンドな完全ワイヤレスイヤホンは、2021年の注目モデルになること間違いなし! ぜひソニーストアやお近くの店頭で試してみて下さい。

 

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今回もコスパが高い、JPRiDEからワンランク上の完全ワイヤレスイヤホンなど2機種

エムピートレーディングは6月4日、オーディオブランド「JPRiDE」から、完全ワイヤレスイヤホン「Premium TWS-520 MK2」と「TWS-335」を発売しました。価格はPremium TWS-520 MK2が5980円(Amazonでの価格、税込み)、TWS-335が3500円前後(市場想定価格、税込み)です。

 

JPRiDEは、ハイブランドの音質とクオリティを低価格で実現し、コストパフォーマンスの高さからECサイトなどで人気を集めるオーディオブランド。今回発売したPremium TWS-520 MK2は、ベストセラーモデル「TWS-520」をベースに開発された第二世代モデルにあたります。いっぽうのTWS-335は、コストパフォーマンスを追求したエントリーモデルです。

 

Premium TWS-520 MK2は、独自で開発した6mm径のダイナミック型ドライバーや、不要な振動を抑える高剛性ハウジングを採用し、重厚な重低音と透明感の高い中高音を実現したモデルです。また、コーデックはAAC/aptX/SBCに対応。ワンランク上のクオリティを求めるユーザーのためにラインアップした、オーディオ品質のサウンドを楽しめるモデルとしています。

 

さらに、左右のイヤホンにノイズリダクション用のマイクを2基ずつ搭載。近距離で検出した音声を分析してノイズを減衰させ、通話相手にクリアで聞き取りやすい音声を伝える「ENCノイズリダクション」機能を採用しています。

 

本体サイズは幅20×奥行き24×高さ37mmで、重量はイヤホン片方につき約4g。充電ポートはUSB Type-Cを採用し、最大再生時間はイヤホン単体で6時間、付属の充電ケースを合わせると最大25時間となっています。

 

TWS-335は、JPRiDEの中ではコンパクト設計のモデル。本体サイズは幅18×奥行き12×高さ23mmで、重量はイヤホン片方につき約4.5gを実現しています。

 

また、周囲の電波状況や左右のイヤホンのバッテリー残量などを考慮し、左右のイヤホンが自動で親機に切り替わる「マスター・スレーブ動的スイッチ」を搭載。接続が安定しやすくなったり、再生時間が向上したりするうえ、左右のイヤホンどちらでも単独で使用可能になります。このほか、通話用のノイズキャンセリング機能も搭載しています。

 

ドライバーは7mm径のダイナミック型で、対応コーデックはAAC/SBC。充電ポートはUSB Type-Cを採用し、最大再生時間はイヤホン単体で5時間、付属の充電ケースを合わせると最大20時間となっています。

デザイン性とパワフルなサウンドを両立、JBLの完全ワイヤレスイヤホンが公式楽天市場店で限定発売

ハーマンインターナショナルは6月1日、「JBL」ブランドから完全ワイヤレスイヤホンの最新エントリーモデル「JBL TUNE125TWS」を、JBL公式楽天市場店で限定発売しました。価格は通常9800円ですが、現在8820円で販売しています。

 

JBL TUNE125TWSは、ミニマルなデザインとパワフルなJBLサウンドに加えてファッション性を兼ね備えたエントリーモデル「TUNE」シリーズの最新イヤホン。2019年に発売された「TUNE120TWS」の後継機にあたり、5.8mmのダイナミック型ドライバーを引き継ぎながら、機能面でアップデートしています。

 

まず、Bluetoothのバージョンが5.0に対応し、従来モデルよりも安定したワイヤレス接続を実現。また、再生時間は約2倍に向上し、イヤホン本体は約2時間の充電で最大約8時間のワイヤレス再生が可能になったほか、充電ケースにイヤホンを収納すれば最大24時間分の充電ができるようになりました。これにより、イヤホン本体と充電ケースのバッテリーを合計すると、最大約32時間の音楽再生が可能です。

 

さらに、左右どちらかのイヤホン単体でも使用できる「Dual Connect」機能を搭載。左のイヤホンを充電している間に、右のイヤホンで音楽を楽しんだり、オンライン会議で片方のイヤホンだけ使用したりできます。

 

このほか、イヤホン本体を入れた状態の充電ケースを開いてAndroid端末に近づけると、端末画面に通知が現れ、その通知をタップすると本体と端末とのペアリングが完了する「Google Fast Pair」に対応。簡単にペアリングが可能です。

 

主なスペックは、周波数特性が20Hz~20kHz、対応コーデックがSBC/AACで、重量はイヤホン本体が左右各6.5g、充電ケースが約60g。充電ケースのポートはUSB Type-Cを採用しています。

 

なお、カラバリはブラック、ホワイト、ピンクの3色展開。エントリーモデルらしく、カジュアルなデザインに仕上がっています。

高音質イヤホンが約6千円! 新興モバイルブランド「SOUNDPEATS」のガジェットが優秀すぎた

左右独立型の完全ワイヤレスイヤホンが、いまでは音楽リスニングやビデオ会議等ハンズフリー通話を快適にこなすための必携アイテムとして広く普及しています。今年も完全ワイヤレスイヤホンを取り巻く最新のテクノロジーや新鋭のブランドに注目が集まっていますが、今回は勢いに乗るブランドのなかから、6月にアンダー1万円の強力な新製品を発売するSOUNDPEATS(サウンドピーツ)をピックアップ。同社の新しいスマートウォッチの最新モデルと組み合わせれば、スポーツシーンなどでも便利に使えます。

↑SOUNDPEATSが6月に発売する新しい完全ワイヤレスイヤホン2機種とスマートウォッチをレビューします

 

人気を拡大するブランドSOUNDPEATSとは

2013年に設立されたSOUNDPEATSは、2015年から日本に本格上陸したオーディオブランドです。現在はアメリカと日本を中心に、世界の20を越える国と地域で商品を展開しています。当初はAmazon等のオンラインショップで足場を固めてから、万全を期す形で日本の家電量販店にも販路を拡大してきました。充実のサウンドと機能を手頃な価格帯で実現したコストパフォーマンスの高さもSOUNDPEATSの製品が共通の強みとしています。

 

本稿では6月21日にSOUNDPEATSが発売する2つの完全ワイヤレスイヤホンにスポットを当てたいと思います。発売前の最終開発機を入手して、音質や機能の出来映えを入念にテストしています。

 

約4.2グラムの超軽量完全ワイヤレスイヤホン「Mini」

最初に紹介するモデルは「Mini」。片側のイヤホンが約4.2グラムという、ライバルの製品と比べてもトップクラスの軽さと特徴としていて、また充電ケースもコンパクトで可搬性にも優れる完全ワイヤレスイヤホンです。実売価格は4280円。

↑軽量&コンパクトな完全ワイヤレスイヤホン「Mini」

 

↑充電ケースもコンパクト

 

イヤホンはIPX5相当の防水設計なので、体を動かしながら音楽を聴きたいスポーツシーンにも最適。イヤホンが内蔵するバッテリーはフル充電から約8時間の音楽再生に対応するので、長時間に及ぶマラソン、ランニングやウォーキングの際に音楽を聴きたい場面でも活躍します。

↑片側イヤホンの質量は約4.2グラム

 

SOUNDPEATSの完全ワイヤレスイヤホンは、どの製品もケースからイヤホンを取り出すとすぐにペアリングモードに切り替わります。スマホのBluetooth機器設定から「SOUNDPEATS Mini」をタップして選択するだけで接続設定が完了し、すぐに音楽再生やハンズフリー通話が楽しめます。完全ワイヤレスイヤホンを初めて使う方も安心ですね。

 

サウンドはまさしく“小さな巨人”。体の芯までズンと響くようなパワフルでスピード感にも富む低音、鮮やかでエネルギッシュなボーカルを特徴としています。Perfumeのようなエレクトロポップ系の音楽にとてもよくハマるイヤホンだと筆者は感じました。

↑iPhone 12 Pro Maxで「Mini」を試聴

 

Miniが搭載するBluetoothオーディオのチップにはあらゆるスマホ、ポータブルオーディオプレーヤーとの安定したワイヤレス接続を実現する「MCSync」という技術が採用されています。音途切れやノイズの発生をとことん抑える技術により、どんな場所でも快適でストレスのない音楽再生が楽しめます。

 

本体左右の側面はタッチセンサー方式のリモコンになっており、ペアリングしたスマホやタブレットによる音楽再生とハンズフリー通話の遠隔操作が素速く正確にこなせます。ハンズフリー通話時には、AIの機械学習によるデータをベースに周囲の騒音を選り分けて、ユーザーの声だけを相手へクリアに届ける「Vocplus」という機能が活躍します。Miniはビジネスシーンも含む日常生活のあらゆるシーンにフィットする、小さくて高機能な完全ワイヤレスイヤホンの決定版といえるでしょう。

 

デュアルBAドライバー搭載の「Sonic Pro」

続いて紹介する「Sonic Pro」は音質を徹底追求したSOUNDPEATSのハイクラスモデルです。昨年11月に発売した「Sonic」からサウンドの中核を担うドライバーを変更して、さらに充電ケースにはQi対応のワイヤレスチャージ機能を付けています。税込価格はSonic Proが6080円、Sonicが4980円。音質に関してはSonicの充実ぶりも負けていないので、筆者はふたつのモデルを“兄弟機”として位置付けるべきと考えています。

↑高音質モデルの「Sonic Pro」

 

↑ケースがワイヤレス充電にも対応しました

 

Sonic Proには2基のBA型ドライバー、Sonicには6ミリ口径のダイナミック型ドライバーが搭載されています。どちらのイヤホンもハウジングは密閉型。アクティブ・ノイズキャンセリング機能は搭載していませんが、付属するイヤーチップと外耳にぴたりと沿うハウジングのデザインによる高い遮音効果が得られます。

 

フル充電からの連続音楽再生は、選択するBluetoothのオーディオコーデックにもよりますが、イヤホン単体で約15時間が目安になります。在宅リモートワーク中、ビデオ会議の通話用にこのイヤホンを選んで、いくつかの長時間に渡るミーティングを連続でこなしたとしてもバッテリー切れの心配がなさそうです。

 

イヤホン本体は本機もIPX5相当の防水対応。雨の日の屋外やスポーツシーンでも気兼ねなく使えます。サイドパネルのリモコンはボタン式ですが、室内ランニングやダンスなど体を動かしながら音楽を聴く時には、タッチセンサーよりもボタン式のリモコンは操作ミスが抑えられるので良いという声もよく聞きます。

 

高音質コーデックaptX Adaptiveの音を聴いた

Sonic ProとSonicには、米クアルコムの新しいBluetoothオーディオチップが採用されています。また高音質・低伝送遅延を特徴とするクアルコムの最新BluetoothオーディオコーデックのaptX Adaptiveにも対応しています。

 

aptX AdaptiveコーデックによるBluetooth音声の送り出しに対応するソニーの最新スマホ「Xperia 10 III」に接続して、Sonic ProとSonicの音質を聴き比べてみました。

↑aptX Adaptiveによる接続に対応するXperia 10 IIIで「Sonic Pro」を試聴

 

↑Sonic ProとSonicを比較試聴してみました

 

5人組のアカペラグループ「ペンタトニックス」による、オフィシャル髭男dism「Pretender」のカバーを試聴すると、Sonic Proはとても艶やかでクリアなボーカルが際立ちます。ビートボックスのリズムも切れ味抜群。5人の声のニュアンスを丁寧に描き分けながら、広々とした音場を描きます。

 

6ミリのダイナミック型ドライバーを搭載するSonicのサウンドは心地よい一体感を持ち味としており、ふっくらとした柔らかなハーモニーに包まれる魅力があります。厚みのある中低域がスムーズに立ち上がり、ボーカルに独特の温かみが感じられました。

 

欲張ってSonic ProとSonicを両方手に入れても合計価格は1万2000円以下。それぞれ音質が違うイヤホンを、その日の気分で贅沢に使い分ける楽しみ方もアリだと思います。

 

Sonic Pro、SonicともにBluetoothオーディオの伝送遅延をさらに低く抑える「ゲームモード」を搭載しています。本体の電源を投入後、左側のリモコンボタンをトリプルクリックするとゲームモードのオン・オフが切り替わります。

 

その効果をXperia 10 IIIで試してみました。aptX Adaptiveのコーデック自体が元もとBluetoothオーディオの低遅延を実現しているので、ゲームモードと相まってタッチパネルによる入力操作がモタつくことがなく、とても快適な操作性が得られます。例えばピアノのキーボードを叩きながら音楽を演奏するゲームも、鍵盤をタッチしたとたんに音がほぼ遅れることなく聞こえてくるので、気持ちよく演奏が楽しめました。とても実用性の高い機能だと思います。

 

Sonicシリーズもやはり様々な種類のスマホ、ポータブルオーディオプレーヤーとの安定したワイヤレス接続を「Qualcomm TrueWireless Mirroring」という技術によって実現しています。同じクアルコムのチップを搭載するスマホだけでなく、iPhoneで音楽を聴く時にもSonicシリーズなら快適なリスニング体験が得られます。

 

アンダー5000円のスマートウォッチ「Watch Pro 1」

5月末には税込価格が4680円という、驚くほど手頃な価格のスマートウォッチ「Watch Pro 1」がSOUNDPEATSから発売されました。

↑手頃な価格を実現したスマートウォッチ「Watch Pro 1」

 

IP68相当の防塵・防滴仕様とした本体には1.28インチの正円型TFT液晶ディスプレイを搭載。タッチ操作に対応する鮮やかなカラー表示のディスプレイとしながら、同時に省電力設計を実現しています。一度のフル充電からすべての機能を有効にした状態で約7日間、通常使用では約10日間の連続駆動に対応しているので、スマートウォッチの泣き所といわれている「毎日の充電」は不要です。

 

独自OSのプラットフォームをベースに、プリセットされたアクティビティや心拍、睡眠サイクルのモニタリング機能や歩数計など多彩な機能が使えます。iPhoneやAndroidスマホに「SOUNDPEATS SPORTS」アプリを導入すると、スマホに届いたメッセージ、LINEやTwitterの通知もウォッチの画面で素速く確認できます。

↑心拍数のモニタリングにも対応

 

↑ほかにも多彩な機能を搭載しています

 

シリコンベルトを合わせたウォッチ本体が約53グラムと軽いので、体を動かすスポーツシーンでも軽快に身に着けられます。ペアリングしたスマホによる音楽再生を、Watch Pro 1を使って手元からコントロールできるので、SOUNDPEATSのイヤホン、スマートウォッチ、スマホアプリ「SOUNDPEATS SPORTS」の“3点セット”を揃えればトレーニング中の音楽リスニング環境がかなり充実します。

 

SONDPEATSの製品は同一カテゴリー・同クラスの製品に並べると驚くほどに価格が手頃なことから、最初はそのコストパフォーマンスの高さにばかり目が行きがちです。でも実際に製品を使ってみると、最先端にある機能を搭載しただけでなく、フィット感や操作性を含めて一流の製品に負けない高品位なモデルが勢揃いしていることがよくわかると思います。真面目に、丁寧に作られたSOUNDPEATSの製品をぜひショップ等で手に取って確かめてほしいと思います。

 

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イヤホン大きすぎて耳痛くなるーーという人にオススメなGLIDiC史上最小の完全ワイヤレス「Sound Air TW-4000」

モバイルシーンでの使いやすさに定評のあるオーディオブランドGLIDiC(グライディック)が、同ブランド史上最小サイズの完全ワイヤレスイヤホン「Sound Air TW-4000」をMakuakeにて先行販売を開始しました。Makuakeでの販売価格は8600円。先行購入特典として、ケースのデコレーションができるオリジナルスキンシール(3種6枚)がプレゼントされます。

↑ブランド史上最小サイズのSound Air TW-4000

 

「Sound Air TW-4000」は、より小ささを追求したGLIDiC史上最小サイズの完全ワイヤレスイヤホン。カスタムイヤホンメーカー「カナルワークス」監修のイヤホン形状は、耳元でキラッと輝くリング状のアクセントを採用。フィット感とデザイン性を両立させています。

↑カラーはベビーピンクとミルキーホワイトの2色を展開

 

↑サイズの比較

 

また、より好みのフィット感を選べるように、これまでのサイズ(XS/S/M/L)のイヤーピースに加え、XXSサイズのオリジナルイヤーピースを付属。耳の小さな人や女性でもしっかりフィットさせることができます。

↑5サイズのイヤーピースが付属

 

上位モデルと同様、自然に周囲の音を取り込む「外音取り込み機能」や、スマートフォンのアプリで左右それぞれのイヤホンの音を鳴らしてイヤホンを探す「Tile(タイル)」機能を搭載。雨や水に強いIPX4の防水性も備えています(イヤホン部のみ)。

↑スマホからイヤホンを探せるTile機能を備えています

 

Bluetoothのコーデックは、SBC/AAC/aptXをサポートしており、iOS端末でもAndroid端末でも高音質なワイヤレス再生が楽しめます。連続再生時間はイヤホンのみで約6時間、充電ケース併用で約16時間。約10分の充電で約1.5時間の使用が可能な急速充電にも対応しています。

 

Sound Air TW-4000の先行販売の募集期間は5月19日まで。オリジナルスキンシールによるデコレーションに興味がある方やいち早く試してみたい方は、ぜひMakuakeのプロジェクトに申し込んでみて下さい。

 

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好きなアシスタント音声が選べるイヤホンって新鮮!ネイン「Zeeny ANC」をレビュー

今年の春もまた個性的なワイヤレスイヤホンが続々と発表・発売されています。今回は音声アシスタントを人気VTuberやタレント、アニメキャラクターの声にカスタマイズして楽しめる「Zeenyボイスストア」を立ち上げた日本のメーカー、Nain(ネイン)の左右独立型・完全ワイヤレスイヤホン「Zeeny ANC」を紹介します。

↑完全ワイヤレスイヤホン「Zeeny ANC」(実売価格1万9800円)

 

アプリを使って好みの音声アシスタントが選べる

現在発売されている大抵のワイヤレスイヤホン・ヘッドホンは、ペアリングしたスマホによる音楽再生やハンズフリー通話の遠隔操作に対応するリモコン機能を内蔵しています。タッチパネル、またはボタンのどちらでリモコン操作を行うかは機器により様々ですが、多くの機器が操作結果を単純なビープ音、または音声ガイドで知らせてくれます。

 

後者の音声ガイドを搭載するワイヤレスイヤホンのなかでは、特に日本メーカーの製品に人気のアニメキャラクターなど声優を起用した録り下ろしのボイスガイドを載せているものがあります。お気に入りのキャラクターや声優の声がリモコン操作の結果だけでなく、スマホに届いた通知も読み上げてくれると「音楽を聴くこと」以外の楽しみが増えて、ワイヤレスイヤホンを肌身離さずに装着していたくなるものです。

 

今年の3月にリリースされたネインの「Zeenyアシスタント」は、ユーザーが好きな声のキャラクターを選べるバーチャルパーソナルアシスタントというコンセプトを掲げたiOS/Android対応のモバイルアプリです。

↑ボイスアシスタントの「声」をカスタマイズして楽しめ「Zeenyアシスタント」アプリ

 

アプリで設定したキャラクターの声が、時報/カレンダーの予定/天気/スマホのバッテリー残量を知らせてくれます。Zeeny ANCなどネインが発売するワイヤレスイヤホンをスマホにペアリングしている時には、Zeenyアシスタントの音声通知がイヤホンから聞こえてきます。

 

VTuber・アニメキャラ・タレントのボイスが勢揃い

このZeenyアシスタントアプリの追加サービスとして、新しいキャラクターの音声アシスタントが購入できる「Zeenyボイスストア」がこの春からスタートしました。

↑Zeenyボイスアシスタントのサービスがスタート。複数のキャラクターの声を購入してボイスアシスタントを入れ替えながら楽しめます

 

↑Zeenyボイスストアではサンプルボイスを確かめてから気に入ったボイスを購入できます

 

Zeenyアシスタントではメインとサブ、2種類のアシスタントが設定できます。メインの方はアプリの画面を開いた状態で、右下に表示されるアイコンをタップするたびに現在時刻や次の予定などを合成音声で知らせてくれる「オンデマンドアシスタント」です。

↑右下のアイコンをタップするとメインアシスタントが、背景画像のサブアシスタントをタップするとそれぞれの声が通知など情報を話し始めます

 

サブアシスタントはアプリのメイン画面の中央に表示され、時報やスケジュールを決まったタイミングで知らせてくれる「定時アシスタント」です。アプリの画面からキャラクターをタップすると再生されるオリジナルボイスも含めて、ひとつのキャラクターにつきおよそ40種類のボイスを収録しているそうです。

 

Zeenyボイスストアから購入できるアシスタントの音声は、5月上旬時点では490円、または980円のアイテムが並んでいます。イヤホンもZeeny ANCをベースにしたコラボモデルが発売されるDJ KOOのアシスタントボイスもインパクト大!メインとサブの両方に設定ができます。

↑メインとサブの両方のアシスタントに設定できるDJ KOOのボイスも登場

 

アニメ「秘密結社 鷹の爪」からは“総統”と“吉田くん”、“レオナルド博士”のキャラクターボイスもそろい踏み。筆者は東京ヤクルトスワローズのファンなので、スタジアムDJのパトリック・ユウの声が選べるZeenyアシスタントに大いに親近感がわいてきました。今後もストアには人気のアニメキャラクターやVTuberの新しいボイスが続々と追加されるそうです。

 

様々な機能を追加しながら成長を続けるZeenyアシスタント

ネインの代表取締役兼CEOである山本健太郎氏は、新たにストア機能を追加したZeenyアシスタントを今後も大きなプラットフォームに育てたいと意気込みを語ってくれました。

↑Zeenyアシスタントの展望を語ってくれたネインの山本健太郎氏

 

昨年から続く新型コロナウィルス感染症による影響を避けるため、自宅などリモートワーク環境で仕事に打ち込む人々が増えています。ワイヤレスイヤホンもリモートワーク環境下でビデオ会議等のハンズフリー通話を快適にこなすために欠かせないツールになりました。Zeenyアシスタントは1時間おきに声で時報を知らせてくれるので、一人で在宅ワークを続けていると乱れがちになる仕事のペースを取り戻すのにも最適。ネインの山本氏もZeenyアシスタントの体験価値をぜひ多くのビジネスパーソンに伝えたいと呼びかけています。

 

Zeeny ANCは自然なノイキャン効果・サウンドバランスが特徴

今回はネインの最新完全ワイヤレスイヤホン「Zeeny ANC」を借りて、Zeenyの音声アシスタント機能を試しました。ネインの山本氏が「開発時にとりわけ注力した」というアクティブ・ノイズキャンセリング機能の効果はとても高く、しかも音楽再生のバランスを崩さない自然な消音感を特徴としています。地下鉄の甲高いブレーキ音から、バスや自動車の低いエンジン音まで様々な種類のノイズが自然に消える感覚は見事。Zeenyアシスタントアプリでは外音取り込み機能のレベルを10段階から細かく選択できます。

 

タッチセンサーリモコンを内蔵する左右側面のマルチファンクションボタンをタップすると、音楽再生やハンズフリー通話のリモコン操作ができます。3回タップはノイズキャンセリングモードと外音取り込みの切り換え操作になります。

↑Zeenyアシスタントアプリから外音取り込みのレベルを10段階まで細かく調整できます

 

なお、左側イヤホンのマルチファンクションボタンを長押しするとiPhoneはSiri、AndroidスマホはGoogleアシスタントが立ち上がり、音声によるコマンド操作を受け付けます。こちらの音声アシスタントの仕様については各サービスに依存しています。

 

ふだん使いからビジネスシーンにも活躍するイヤホン

Zeeny ANCのサウンドもスムーズで聴き疲れしないバランスに仕上がっていると思います。声の再現力がリアリティにも富んでいるため、その効果はハンズフリー通話にてきめんに表れます。弾力感のある低音、粒立ちのよい中高音域は様々なジャンルの音楽再生にも素直にフィットします。aptX再生にも対応しているので、より本格的なワイヤレス音楽再生を楽しみたい時にも本機が良いパートナーになってくれるでしょう。

 

バッテリーはフル充電から約10時間の連続再生に対応している所も見逃せません。長時間に渡るビデオ会議の間にイヤホンのバッテリーが切れて慌てふためく心配もなくなるからです。また本体はIPX4等級の防滴対応なので、在宅ワークの合間にスポーツで汗を流したい時にもZeeny ANCをそのまま持ち出せます。

↑イヤホン単体で約10時間の連続再生が可能。Zeeny ANCはスタミナも十分なイヤホンです

 

Zeeny ANCはエンターテインメントからビジネスまで1台でユーザーの生活をワイドにサポートしてくれる賢いパーソナルアシスタントです。お気に入りのボイスをインストールすれば、リモートワークの疲れも癒やしてくれる離れがたいパートナーになってくれるでしょう。

 

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あの音ズレを改善! 低遅延モードを備えたゲーミング向け完全ワイヤレス「NSMO TWS」レビュー

これまでゲーム用に使うイヤホンやヘッドホンといえば、音の遅延のない有線タイプが主流でした。しかし、技術の進化により、ワイヤレスでも遅延を抑えた製品が続々登場しています。

 

Makuakeで支援プロジェクトを開始したADV.(エーディーブイ)の「NSMO TWS」は、ワイヤレス接続の音の遅延を抑える「ゲームモード」を搭載したゲーミング向け完全ワイヤレスイヤホン。音ズレを防いで、スマホやタブレットでゲームをプレイする際の違和感を減らします。

↑NSMO TWS

 

通常、Bluetooth接続時は、一般的なSBCコーデックで220ms(約0.22秒)、iOS端末で採用されているAACコーデックで120ms(約0.12秒)、Android端末で採用されるaptXコーデックで70ms(約0.07秒)の遅延が発生すると言われています。このわずかな音ズレが、動画を見ているときのセリフと唇の動きのズレ、ゲームアプリをプレイしている際の音とタップ操作のタイミングのズレとなり、違和感を持つ原因になります。

 

しかし、NSMO TWSはコーデックに依存しない低遅延化技術により、SBC/AAC接続時に47ms(約0.047秒)を実現(ゲームモード時)。iPhoneでもAndroidスマホでも、音ズレを気にせずワイヤレスイヤホンを使うことができます。

 

イヤホンはダイナミックドライバー2基を搭載したデュアルドライバー仕様を採用。2つのドライバーで迫力のサウンドを再生します。

↑6mmのダイナミックドライバー2基を備えたデュアル構成

 

また、一般的な円形のシリコンイヤーピースに加え、耳へのフィット感と音質を追及したWide-Exit-Bore(WEB)設計の楕円形イヤーピース「Eartune Fidelity U」を同梱。自分の耳に合った形状とサイズを選ぶことができます。

↑Wide-Exit-Bore(WEB)設計を採用した楕円形のイヤーピース

 

連続再生時間は、イヤホン単体で最大約5時間、充電ケース併用で最大約25時間。15分の充電で最大約85分再生できる急速充電にも対応しています。充電端子はUSB Type-Cを採用。置くだけで充電可能なワイヤレス充電にも対応しています(ワイヤレス充電器は付属しません)。

↑ワイヤレス充電にも対応(充電器は付属しません)

 

Makuakeでは、一般販売予定価格8910円から割引される早割プランのほか、イヤーピース「Eartune Fidelity U」や有線タイプのゲーミングイヤホン「NSMO 3D」「NSMO Jr」などをセットにしたお得なプランも用意されています。

 

【レビュー】低音のブ厚さに驚き! 低遅延モードも効果アリ

さっそくサンプルとしてお借りしたNSMO TWSを試聴させて頂きました。充電ケースはよくあるシンプルな黒のプラスチックケースですが、フタを開けるとイヤホンのR側が赤くなっています。どっちがLかRか迷わないのがいいですね。

↑NSMO TWSのサンプル品をお借りして試聴しました

 

↑シンプルな黒の充電ケースに収納されています。赤い方がR側です

 

イヤホンは内側が透明になったスケルトン仕様で、内部の2つのドライバーがよくわかります。形状はポートがななめを向いており、しっかり耳に刺さるようなデザインとなっています。

↑内側がスケルトン仕様に。中のドライバーも見えます

 

デフォルトでは独自の楕円形のイヤーピース「Eartune Fidelity U」のMサイズが装着されています。このほか、同イヤーピースのS/Lサイズと、一般的な円形のイヤーピース3サイズ(S/M/L)の計6ペアを同梱します。

↑2種類、計6サイズのイヤーピースを同梱

 

筆者の耳には楕円形イヤーピースが合っていたようで、イヤホンをつけると耳穴がピタッと塞がり、遮音性がかなり高いように感じました。

 

音楽を再生してみたところ、真っ先に感じたのは「低音が厚い!」ということ。デュアルドライバーの効果か、耳穴をしっかり塞ぐ「Eartune Fidelity U」イヤーピースの効果かはわかりませんが、とにかく低音がズンズンというレベルではなく、ブオーンと鳴り響く感じ。聴きなれた曲も、これってこんな音だったっけ? と思えるほどの違いを感じます。

 

それでいて低音強めなイヤホンにありがちな中高域が埋もれてしまう感じもなく、ボーカルや楽器の音などもしっかり聞こえます。音の傾向としてはドンシャリで、派手めなサウンドといえるでしょう。ゲーミング向けではありますが、音楽も楽しく聴けると思います。

 

続いて試したのは、低遅延がウリのゲームモード。こちらはL側のイヤホンを軽く3回タッチするとON/OFFを切り替えることができます。「ゲームモードオン」などとアナウンスしてくれないので、いまどっちのモードなのか分かりにくいのですが、よく聴くとONにするときはピロロ~↑と音程が上がり、OFFにするときはピロロ~↓と音程が下がっていきますので、それで判断しましょう。

 

まずゲームモードをON/OFF切り替えながらYouTubeの動画を見てみましたが、リップシンクはどちらもややズレていて、その差はあまりよくわかりません。続いて、ガラスの障害物を割りながら進んでいくスマホゲーム「Smash Hit」を体験してみたところ、ゲームモードOFFでは明らかに音が遅れて聞こえると感じましたが、ゲームモードをONにするとその違和感が少し解消されました。完全に音ズレが解消されるわけではありませんが、操作と音の聞こえるタイミングのズレによる違和感は多少改善されます。

 

ワイヤレス特有の音ズレの悩みを完全に解消できるものではないものの、多少の効果は感じられますので、ゲームや動画の音ズレに悩んでいる方は一度試してみるとよいのではないでしょうか。

 

また、デュアルドライバーによるブ厚い低音もほかにはない特徴だと思いますので、低音好きな方にもオススメです。

 

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AirPodsやAirPods Proを“首掛け”にできて、使用中の落下・紛失を防ぐ! 人気のネックストラップ5選

Appleの完全ワイヤレスイヤホン「AirPods」は、完全ワイヤレス特有の「小さいので落としやすい」「なくしたら見つけにくい」……という“弱点”もあります。「だったら最初から首掛けタイプのBluetoothイヤホンを買えばいいじゃない」という声もありますが、“AirPodsがいいんだ!”という人もいるでしょう。それなら、ネックストラップを装着して完全ワイヤレスと首掛けが選べる“ハイブリッド型”にしてみては如何でしょうか。今回はAirPods/AirPods Pro専用のネックストラップの中から、おすすめ5選をご紹介します。

 

目次

 


コードが目立たない1.5mmの極細設計!


エレコム AirPods用紛失防止ストラップ P-APAPNシリーズ

使用時に快適なやわらかいシリコン素材を採用。AirPodsにぴったりフィットする設計で、簡単に着脱することができます。ストラップは使用時に目立ちにくい直径1.5mmの極細設計。帯電防止コーティングを施しているので、汚れやホコリそのものが付きにくい設計です。ユーザーからは「ホールドも良く、誤動作も無く、抜けにくく、微妙な長さもピッタリ」と好評です。

【詳細情報】
サイズ:直径…1.5mm
カラー:クリア・ブラック

 


エルゴノミクスデザインに基づいた使いやすい設計


elago AIRPODS STRAP for AirPods

エルゴノミクスデザインに基づき、ストラップの長さは45cmに設計。重量は4gととても軽く、装着感が気になりません。また、シリコン表面にはストラップが絡まりにくいコーティングを施してあります。レビューには「抜け落ちることもなく、LR確認もできるし、シリコンの太さ長さもちょうどよく、安心してAirPodsが使えています」という声も。

【詳細情報】
サイズ:450×3mm
カラー:ホワイト・ブラック・ジーンインディゴ・ナイトルミナス(夜光色)

 


夜になると光る蛍光シリコン材質を採用!


Ksizen AirPods Pro イヤホンストラップ

夜間に光ることで識別しやすい蛍光シリコン材質を採用。弾力性、柔軟性にも優れ、ねじれにくいので、カバンやポケットの中でも絡み・断線を防ぎます。IPX4で汗や水滴に強く、野外活動、ジム、フィットネストレーニング、ランニングなどの激しい運動にも適しています。ストラップホルダーの内側にマグネットが追加されているため、使わない時は首の前でしっかりと固定できたり、ブレスレットのように手首に巻いておくことができます。

【詳細情報】
サイズ:直径…6mm
カラー:グレー+イェロー・ホワイト+ピンク

 


カバンの中でも絡みにくいフラットケーブルタイプ


VSuRing AirPods Pro/2/1用イヤホン ストラップ

AirPods Pro/2/1対応。カバンやポケットの中でも絡みにくいフラットケーブルで、弾力性・柔軟性に優れているシリコン製です。また、イヤホンストラップホルダーの内側にマグネットを内蔵。使わない時は首周りや手首に巻いておけます。コードの太さは約2mmと適切な強度があり、断線しにくいのもポイント。ユーザーからは「AirPodsを付けて音楽を聴きながら寝るのですが、朝起きるとベッドの隙間とかに落ちてて拾うのに苦労してました。これを買ってからは探すのに一瞬で見つけられます」という声があがっています。

【詳細情報】
サイズ:長さ…690mm
重量:7g
カラー:ブラック・ホワイト

 


曲げくせがつかない太さ3mm


MRLab AirPods Pro/Airpods シリコン ネックストラップ

なくしたり落としたりしやすいAirPods Proにネックストラップをつけることで脱落・紛失を防ぎます。ストラップ長59mmと比較的長めの設計により、余裕をもって装着できます。太さ3mmのシリコン素材で丈夫なうえ、洗浄も簡単にでき肌にも優しく安心。曲げくせがつかないので、いつでもスッキリとしたシルエットをキープするのも嬉しいポイントです。カラーはホワイト・ブラック・ネイビー・レッドの4色。

【詳細情報】
サイズ:丸型…590mm
重量:約5.5g
カラー:ホワイト・ブラック・ネイビー・レッド

 

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スピーカーにもなるワイヤレスイヤホン! 1台3役が画期的なMpow「Duolink」

MPOW JAPANは、世界初の1台で3通りのリスニングスタイルを可能にする完全ワイヤレスイヤホンとワイヤレススピーカーの三位一体化モデル「Duolink」を3月11日より予約受付開始し、3月18日に発売します。カラーはホワイトとネイビーブルーの2色で、実売予想価格は1万8480円前後。

↑Duolinkのカラーは2色

 

本製品は、完全ワイヤレスイヤホンの充電ケースにスピーカーを搭載し、ワイヤレスイヤホンだけでなく、ワイヤレススピーカーとしても使えるというもの。日本国内では2020年末にクラウドファンディングにてプレリリースされ、900%超の目標支援額達成率を記録しています。

↑充電ケースがスピーカーになっており、内部にイヤホンを収納できます

 

イヤホンを取り出した状態では完全ワイヤレスイヤホンの“ソロモード”として、イヤホンをケースに収納し左右に分かれた状態ではワイヤレスステレオスピーカーの“ステレオモード”として、イヤホンを収納しケースも左右を接着させた状態ではワイヤレススピーカーの“パーティーモード”として、3つのモードで多様なリスニングスタイルを実現します。

 

ストレスフリーな音楽体験を実現するために、イヤホンモードとスピーカーモードを音楽を止めることなくシームレスに切り替えられるかを追求。複雑な設定やアプリケーションなどを必要とせず、スピーカーでの再生時にはイヤホンを取り出すだけでイヤホンモードに、イヤホンでの再生中にはスピーカーに戻すだけでスピーカーモードに簡単に切り替えられます。イヤホン⇔スピーカーを切り替えるたびに、いちいちペアリングをし直す必要がないのは便利ですね。

↑イヤホンからスピーカーにシームレスで切り替え可能

 

イヤホンにはタッチセンサーを内蔵しており、ボリューム調整や音楽の再生停止・曲送り/戻しなどはタッチするだけで操作が可能。また、AIノイズキャンセリングを備えた通話用マイクも搭載しており、クリアな音声で通話も可能です。

 

再生時間は約6時間(イヤホン)/約6時間(スピーカー)で、スピーカー部を充電ケースとして使用した場合、イヤホンを最大7.5回満充電することができます。ケースの充電端子はUSB Type-Cを採用。BluetoothコーデックはSBCとAACをサポートしています。

↑イヤホンはスピーカーに収納すると最大で約7.5回の充電が可能

 

一人でイヤホンで聴くもよし、大人数でスピーカーで楽しむもよし、という3wayスタイルが新しいMpowの「Duolink」は、音楽の楽しみ方を広げる画期的な製品です。イヤホンとワイヤレススピーカーを2台持ちしている人は、Duolinkに集約してみてもいいですね。

 

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Mpowの完全ワイヤレスイヤホン「M30」に2つのバリエーションモデル登場

Mpow Japanは、エントリークラスの完全ワイヤレスイヤホン「M30」のバッテリー機能を強化した上位モデル「M30 PLUS」と、「M30」のカラーバリエーションモデル「M30 Pink」を3月4日にAmazon.co.jpと楽天市場で発売しました。実売価格はM30 PLUSが4999円、M30 Pinkが3999円。

↑Mpow「M30 Pink」(左)と「M30 PLUS」(右)

 

バッテリーを大幅強化した「M30 PLUS」

完全ワイヤレスイヤホン「M30」は約4000円という手ごろな価格ながら、左右同時伝送技術「MCSync」を採用し、途切れにくく安定した接続方式を実現。またパワフルな重低音がもたらす臨場感のあるサウンドとコストパフォーマンスの高さが人気となり、全世界で累計30万台以上の販売を記録しています。

 

今回発売された「M30 PLUS」は、M30の性能はそのままに、充電ケースのバッテリーをM30比で5倍以上となる2600mAhに大幅増加。これにより、充電ケース併用時で約100時間の再生時間を実現しています。

↑M30 PLUS

 

さらに、充電ケースにUSBケーブルをつなげば、スマートフォンなどに電力をシェアできる“モバイルバッテリー機能”も搭載。不意のバッテリー切れや充電忘れの際に役立ちます。

↑電力をシェアできるモバイルバッテリー機能を搭載

 

充電端子は最新のスマホなどにも使われているUSB Type-Cを採用。バッテリーシェア用の出力端子はUSB(タイプA)となっています。

 

「M30 Pink」は、M30に春らしい華やかなピンクカラーを取り入れたカラバリモデル。性別や年齢を問わず使えるマットで落ち着いた色彩となっています。スペックなどはM30と同じ。

↑M30 Pink

 

Bluetoothコーデックは、M30 PLUS/M30 PinkのいずれもSBCとAACをサポート。IPX7の高い防水性能を備えるほか、運動時にも耳にしっかりフィットする独自形状のフィンも付属しています。

 

コスパの高さに定評のあるMpow「M30」シリーズに、新色とバッテリー強化型の選択肢が増えたのはうれしいですね。すでにM30を所有している人も、予備用にもう1つ購入してみてもいいかもしれません。

 

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パナソニックの完全ワイヤレスがアップデート! LINEポイントがもらえるキャンペーンも

パナソニックは、テクニクスブランドおよびパナソニックブランドの完全ワイヤレスイヤホン3機種のファームウェアアップデートを2月25日から開始します。

 

対象となるのは、テクニクスブランドの完全ワイヤレスイヤホン「EAH-AZ70W」と、パナソニックブランドの「RZ-S50W」「RZ-S30W」の3機種。いずれもアップデートは専用アプリ経由で行います。

 

今回のアップデートにより、イヤホンのタッチセンサー操作を自分でカスタマイズできるようになるほか、小声での通話時でも会話が聞き取りやすくなるよう通話性能が改善されます。

 

【対象機種およびアップデート後の本体ファームウェア・アプリのバージョン】

■イヤホン本体
・テクニクス EAH-AZ70W:JMS1ZY 02.50
パナソニック RZ-S50W:JMS1ZY 02.50、RZ-S30W:JMS1ZX 02.00

■アプリ
テクニクス Technics Audio Connect 1.7.0
パナソニック Panasonic Audio Connect 2.7.0

 

また、同社では、2月17日より、対象商品の購入者にLINEポイントをプレゼントする「はじめよう!いい音キャンペーン」を実施します。

↑「はじめよう!いい音キャンペーン」

 

このキャンペーンは、期間中にテクニクス・パナソニックの完全ワイヤレスイヤホン対象商品を購入の上、キャンペーンサイトから応募すると、全員にLINEポイントがプレゼントされるというもの。もらえるポイントは機種によって異なり、1000~5000ポイントがプレゼントされます。

↑もらえるポイントは機種によって異なります

 

LINEポイントは、1ポイント=1円として「LINE Pay」の支払いで使えるほか、LINEのスタンプや着せ替えと交換したり、LINEギフト等の各種LINEのサービスでの支払いにも使用可能です。

 

応募方法などの詳細は同社のキャンペーンページにて確認ください。

https://panasonic.jp/headphone/campaign/2021ws_twcp.html

 

この機会に、ぜひテクニクス・パナソニックの完全ワイヤレスイヤホンをチェックしてみて下さい。

 

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スポーツのために生まれた完全ワイヤレスイヤホン「JBL ENDURANCE PEAKII」

ハーマンインターナショナルは、JBLブランドの完全ワイヤレスイヤホン「JBL ENDURANCE PEAKII」を2月19日に発売します。カラーは全3色で、直販価格は1万800円。

↑「JBL ENDURANCE PEAKII」

 

↑カラーはブラック、ブルー、ホワイトの3色

 

本機は、スポーツに最適なイヤーフック付きの完全ワイヤレスイヤホン。しなやかなフック部分は、 前モデルに比べてフレキシブルに形状調整できるよう進化し、耳の形によりフィットさせることが可能に。さらに、耳から抜け落ちにくい独自構造「ツイストロック」と人間工学に基づく研究から開発した「フレックスソフト」イヤーチップにより、運動時でも高い装着安定性を実現しています。

↑激しい運動に耐える安定した装着感

 

また、IPX7相当の高い防水性能を備え、運動時の汗や雨などを気にせず使用することができます。

↑IPX7の高い防水性を備えています

 

イヤホンには10mmダイナミックドライバーを搭載しており、運動時でもJBLらしい低音が効いたサウンドで音楽が楽しめます。また、新たに左右どちらか片方のイヤホン単体でも使用可能な「Dual Connect」機能を搭載し、片方のイヤホン単体で音楽再生や通話も可能になりました。片側を充電しているときでも残りの一方だけで利用可能で、屋外でも周囲の音を確認して安全に運動をすることができます。

 

このほか、 イヤホンとフック部分のマグネットの引き合いによってイヤホン本体の電源オン/オフができる「パワーフック」機能や、直感的な操作が可能な「タッチコントロール」機能も搭載。Androidデバイスとのスムーズな接続を実現する「Google Fast Pair」にも対応しています。

 

連続再生時間は、イヤホン単体で最大約6時間。充電ケースで約24時間分の充電が可能で、合計で最大約30時間の音楽再生が可能です。BluetoothコーデックはSBC/AACをサポートしています。

 

テレワークやステイホームで運動不足になりがちないま、スポーツイヤホンをお供に屋外でスポーツして、ストレスを発散してみてはいかがでしょうか。

 

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オーディオブランドのこだわりが詰まったKEFの完全ワイヤレスイヤホン「Mu3」

英国のオーディオブランドKEFは、「Mu3 ノイズキャンセリング・ワイヤレス・イヤフォン」を2月4日に発売しました。実売価格は2万6400円。

↑KEF「Mu3」

 

KEFは、2021年に創立60周年を迎える老舗オーディオブランド。満を持してリリースした完全ワイヤレスイヤホン「Mu3」は、オーガニックデザインの第一人者といわれているロス・ラブグローブ氏による曲線的なデザインと、KEFのエンジニアリングチームによるチューニングが施されたアクティブ・ノイズキャンセリング機能が特徴です。

 

イヤホン部には8.2mm径のダイナミックドライバーを搭載しており、低域から高域まで豊かなサウンドを再生。人間工学に基づいた設計により、耳にしっかりフィットします。また、IPX5の防滴仕様により、スポーツ時などにも安心して使うことができます。

↑イヤホン部は耳にフィットするデザイン

 

アクティブ・ノイズキャンセリング機能は、サウンドのニュアンスとディテールを維持しつつ、外部音を遮断。さらに、周囲の音をマイクで拾う「アンビエント・モード」も備えており、イヤホンをつけたまま会話やアナウンスの確認などが可能です。

 

連続再生時間は、イヤホン単体で最大約9時間、ケース併用で最大約24時間。5分の充電で最大約1時間使用できる急速充電にも対応しています。

↑充電ケースを併用することで最大約24時間使用可能

 

KEFならではのピュアなサウンドを楽しめる完全ワイヤレスイヤホンは、音質にこだわる人にオススメです。

 

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どっちを選ぶ? final「ag」から薄型/最小最軽量の2種類の完全ワイヤレスイヤホン登場

finalは、agブランドより完全ワイヤレスイヤホン「TWS07R」および「TWS08R」を1月30日に発売します。実売価格はTWS07Rが7480円、TWS08Rが7980円。

 

「TWS07R」「TWS08R」は、手頃な価格と使いやすさを求める人向けの“Rシリーズ”の最新機種で、2019年発売の「TWS03R」の上位モデルとなります。

 

両モデルとも、イヤホンや充電ケースに、肌触りがよく皮脂や汚れが付きにくいオリジナル表面加工「粉雪塗装」仕上げを採用。また、耳垢が目立たない半透明イヤーピースや、イヤホンが磁力でカチッとケースに収まる「カチッとマグネット」設計も採用しています。

↑サラッとした手触りの「粉雪塗装」が施されています

 

薄型ケースでポケットに入れやすい07R

「TWS07R」の本体は、シャツやズボンのポケットに収納しやすい薄型ケースを採用。片手で簡単に充電ケースの開閉をおこなうことができ、ケースを開けると自動で電源がONします。BLACK、CREAM、VIOLETの3色展開で、いずれも落ち着きのあるマットカラーとなっています。

↑「TWS07R」は薄型ケースが特徴

 

↑カラーはBLACK、VIOLET、CREAMの3色

 

イヤホン部には、触れるだけで操作可能なタッチセンサーを搭載。音質はオーディオブランドfinal監修の高音質仕様で、“迫力のある重低音とクリアなボーカルを両立したサウンド”になっています。

 

連続再生時間はイヤホン単体で最大約5時間、充電ケース併用で最大約55時間。充電ケースはQi規格のワイヤレス充電に対応しており、同規格の充電器に置くだけで手軽に充電することができます。BluetoothコーデックはSBCとAACをサポート。

↑ケースはワイヤレス充電に対応

 

シリーズ最小最軽量の08R

「TWS08R」はシリーズ最小最軽量のコンパクトタイプ。BLACK、CREAM、BLUEの3色展開で、落ち着きのあるマットカラーを採用しています。

↑「TWS08R」はシリーズ最小最軽量

 

↑BLACK、BLUE、CREAMの3色

 

イヤホンはタッチセンサーによる操作が可能で、急な天候の変化でも安心な生活防水IPX4にも対応しています。さらに、イヤホン本体が耳穴の周囲のポケット部分「耳介(じかい)」にしっかりと収まる形状を採用し、finalのイヤーピース「TYPE E 完全ワイヤレス専用仕様」も標準で同梱しており、高遮音性と快適なフィッティングを実現しています。

↑耳穴周辺の耳介におさまる形状を採用

 

また、BluetoothコーデックはSBC、AACに加え、Android端末で採用されるaptXにも対応。iPhoneやAndroidなど様々な端末で高音質再生が楽しめます。

 

連続再生時間はイヤホン単体で最大約7時間、充電ケース併用で最大約28時間。

 

薄型ケース&長時間バッテリー採用の「TWS07R」と、シリーズ最小最軽量&aptX対応の「TWS08R」は、どちらもそれぞれに魅力的なモデル。どちらにしようか迷った方は、両方購入してみるというのもアリかもしれません。

 

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納得の完成度! RHA初のノイキャン完全ワイヤレスイヤホン「TrueControl ANC」をレビュー

リスニング環境周辺の邪魔な環境ノイズを消してくれる、アクティブ・ノイズキャンセリング(ANC)機能を搭載する完全ワイヤレスイヤホンは、2021年にも面白い製品がまた続々と出てきそうです。今回は2020年12月末にRHAが発売した「TrueControl ANC」をピックアップしたいと思います。

↑RHAの完全ワイヤレスイヤホン「TrueControl ANC」(実売価格3万4900円)

 

RHA初のANC搭載完全ワイヤレスイヤホン

スコットランドのポータブルオーディオブランドであるRHAは今年創立10周年を迎えました。新鋭のブランドであるRHAは、10年の歴史の中でハイレゾ対応の有線プレミアムイヤホン「CL1 Ceramic」や、クールなアルミ筐体を採用した5000円を切るハイコスパイヤホン「S500 Universal」までバラエティに富んだヒットモデルを連発してきました。

 

左右独立型の完全ワイヤレスイヤホンは、2018年秋に最初のモデルである「TrueConnect」を発売しています。RHAの製品は、どれも最先端のオーディオ技術を意欲的に取り込みながらデザインにもこだわる完成度の高さが特徴です。

 

新製品のTrueControl ANCは、RHA初のANCとアンビエントモード(外音取り込み)の機能を搭載する完全ワイヤレスイヤホンです。ブランドの完全ワイヤレスイヤホンとしては2020年発売の「TrueConnect 2」に続く第3弾モデルになります。

↑左側がTrueConnect 2、右側がTrueControl ANC

 

正円形のハウジングからスティックを伸ばしたようなTrueConnectシリーズのデザインを一新したTrueControl ANCは、人間工学をベースに高い遮音性と快適な装着感を追求したカスタムイヤーモニターのような形をしています。ハウジングは密閉構造です。

↑ハウジングのデザインがカスタムイヤーモニターのようになりました

 

ノズル先端のイヤーピース(2種類・3サイズを同梱)を交換して、ユーザーの耳に最適なフィットを調整できます。片側約8.3gのイヤホンは見た目に少し大きく見えるかもしれませんが、外耳の肌にピタリと密着するのでグラつくことがなく重さを感じさせません。イヤホンが耳に触れる箇所のアタリがマイルドで、圧迫感も非常に少ないため、筆者が試した限りでは長時間身に着けても耳が痛くなることはありませんでした。この時期なのでなかなか試着してみる機会も探しづらいかもしれませんが、購入前に1度フィット感を試してみることをおすすめします。

↑同梱される2種類の素材、3つのサイズのイヤーピースによりフィット感が調節できます

 

aptX対応など機能を強化

メタル素材を贅沢に使った充電ケースは、TrueConnectシリーズから片手で開閉できるスマートなデザインを踏襲しています。サイズは少し大きくなりましたが、ワイヤレス充電にも対応したことを考えれば受け入れられる範囲。バッテリーはイヤホン単体で約5時間、ケースによる充電を足すとトータルで約20時間の連続音楽再生が楽しめます。バッテリーの残量はケースに配置したLEDランプの点灯が知らせてくれます。

↑右がTrueControl ANC、左がTrueConnect 2の充電ケース。サイズが少しだけ大きくなっています

 

↑ケースの中にも配置されたLEDランプが、イヤホンのバッテリーステータスを知らせてくれます

 

TrueControl ANCではクアルコムのBluetoothオーディオ向けSoCを採用しています。音質に定評のあるクアルコムのオーディオコーデックであるaptXに、RHAの完全ワイヤレスイヤホンとして初めて対応しました。ほかにもAAC/SBCをサポートしています。

 

左右イヤホンの側面はタッチセンサーリモコンになっています。マルチタッチと左右方向へのスワイプ操作で、音楽再生からハンズフリー通話まで大抵の使い道をカバーしています。ANCとアンビエント機能の切り替え、ペアリングしたスマホの音声アシスタントの呼び出しなども可能です。左側のイヤホンを押している間、音楽再生を止めてアンビエントモードを起動する「クイックアンビエント」機能も便利です。

↑側面がタッチセンサーリモコンになっています

 

初めてスマホアプリに対応

本体のリモコン操作のほかに、RHAのワイヤレスイヤホンとして初めてiOS/Android対応のモバイルアプリ「RHA Connect」による楽曲再生のコントロールと本体設定、およびファームウェア更新などに対応しました。

↑RHA Connectアプリによる本体設定に対応

 

アプリを開くと左右イヤホン、およびケースのバッテリー残量がパーセント数値で表示されます。メインメニューは画面の下に並ぶアイコンを選択。左から2つめのアイコンを選択するとANCとアンビエント、ANCオフのモード選択が行えます。ちなみにイヤホンのリモコンでANCとアンビエントを切り換える操作は左側パネルのダブルタップになります。

 

アプリにはTrueControl ANCの音質をカスタマイズできるイコライザーも搭載されています。プリセットはデフォルトの「中性」を含む5種類。効果はいずれも極端にかかるものではなく、もともと素性の良いイヤホンのサウンドを丁寧に色づけして、高域や低域を聞きやすくする意図が感じられるプリセットとなっています。ユーザーが設定を自由に変更してプリセットのほかに残せないのが残念ですが、今後アップデートで追加されることを期待しましょう。

↑アプリからANC、アンビエントモードの切り替えができます

 

ほかにもイヤホンの着脱に連動して音楽再生を一時停止・再開させる「装着検出」、本体リモコン操作の一部カスタマイズや日本語を含む音声ガイダンスの言語選択もアプリから行えます。

 

解像度が高く力強い、バランスのとれたサウンド

RHAのTrueControl ANCは、雑味がとても少ないクリアなサウンドが特徴。渇いた喉を潤すミネラルウォーターのように、ゆっくりと自然に音が鼓膜に染み渡っていくような心地よい感覚があります。ANCのオン・オフを切り換えてみてもチューニングにブレがないので、音楽リスニングに限らず映画鑑賞、ビデオカンファレンスなど様々な用途に腰を据えて使い込みたくなるイヤホンです。

↑TrueControl ANCのサウンドを試聴しました

 

RHAのイヤホンらしい艶やかな中高域の再現力はクラシックの弦楽三重奏を聴くとよくわかります。女性ボーカルの滑らかな質感、ジャズピアノのシルキーな質感表現もお手の物。インパクトがタイトに引き締まっていて、出足もスムーズな低音はロックやEDMのアップテンポな楽曲にフィットするだけでなく、ジャズやクラシックの落ち着いた楽曲にもしっくりときます。TrueControl ANCは特定の音楽ジャンルや音源に得手不得手が偏らない、まさしくオールラウンダーだと言えるでしょう。

 

ANCの効果はエアコンのファンノイズ、自動車のロードノイズなど低音域の持続する騒音をきれいに消し込んでくれます。人の声に対する効果は少しマイルドな印象でした。ANC機能のレベルは固定されているイヤホンなので、ざわつく人の声をもう少し抑えたい場面ではパッケージに同梱されている低反発フォームタイプの高遮音性イヤーピースに交換してみると良いでしょう。

 

アンビエント機能はアプリを使って強弱を4段階から選択できます。レベルを最大にしてもマイクの性能が良いため不快なマイクノイズが感じられません。外を歩きながら使う時には取り込みレベルを最大に設定するとアンビエント音にも注意を向けながら安全に音楽リスニングが楽しめます。

 

TrueControl ANCは価格が税込3万4900円というプレミアム価格帯に位置するモデルですが、音質や機能面でのクオリティはどれも秀逸でバランスがよく、他社の製品と明らかな差が実感できました。長く愛用できる1台であることを考えれば納得の行く買い物になると思います。

 

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コスパ良すぎ! 独自のノイキャン機能を備えたAnkerの完全ワイヤレスイヤホン2種

アンカー・ジャパンは、オーディオブランド「Soundcore」から、アクティブノイズキャンセリング(ANC)機能を備えた完全ワイヤレスイヤホン「Soundcore Liberty Air 2 Pro」と「Soundcore Life A2 NC」を1月20日よりAnker公式オンラインストア、Amazon.co.jp、楽天市場で発売します。実売価格はSoundcore Liberty Air 2 Proが1万2980円、Soundcore Life A2 NCが9990円。

 

なお、初回セールとして、Amazon.co.jpではSoundcore Liberty Air 2 Proが2000個限定、Soundcore Life A2 NCが1000個限定で、Amazonで使用可能な20%分のポイントが購入者に贈呈されます。

 

音質にもこだわった上位モデル

「Soundcore Liberty Air 2 Pro」は、「Soundcore Liberty Air 2」の音質や機能を進化させた上位モデル。安定感のあるスティック形状が特徴です。

↑「Soundcore Liberty Air 2 Pro」はブラックとホワイトのカラバリを用意

 

独自の「ウルトラノイズキャンセリング」を搭載しており、イヤホンの外側と内側に配置した2つのマイクで周囲の音を検知し雑音を除去することで、聴きたい音楽をクリアに届けます。また、アプリ上で現在の環境を選ぶだけで、そのシーンに最適なノイズキャンセリングを起動させることができます。

↑独自の「ウルトラノイズキャンセリング」を搭載

 

また、イヤホンをつけたまま外音を取り込んで聴ける「外音取り込み」機能も搭載。公共施設のアナウンス等の聴き逃しをなくし、会話なども行えます。

 

さらに、装着者ごとに異なる各周波数の音の聴こえ方を測定して最適な音質に調整する「Hearing Profile」に加え、ロックやポップスなど音楽ジャンルに合ったイコライザーを追加でカスタム設定できる「HearID 2.0」を採用。より自分の好みにあったサウンドを楽しめます。

↑音質をカスタマイズできる「HearID 2.0」を搭載

 

再生時間は、イヤホン単体で最大7時間/最大6時間(ANCオフ/オン時)、充電ケース併用で最大26時間/最大21時間(同)。15分間の充電で約3時間の音楽再生が可能なクイック充電にも対応しています。充電端子はUSB Type-Cを採用。BluetoothコーデックはSBC/AACをサポートしています。

 

高コスパのノイキャンモデル

「Soundcore Life A2 NC」は、Soundcore Liberty Air 2 Proと同様、イヤホンの外側と内側に配置した2つのマイクで周囲の音を検知し雑音を除去する「ウルトラノイズキャンセリング」を搭載。イヤホンをつけたまま周囲の音が聴ける「外音取り込み」機能も備えています。

↑「Soundcore Life A2 NC」はブラックのみ

 

また、イヤホンに備えられた6つのマイクが周囲の雑音を除去し、クリアな音声で通話できる「ノイズリダクション」機能も搭載しています。

↑「ノイズリダクション」によりクリアな音声で通話が可能

 

イヤホン部はIPX5相当の防水性能を備え、運動時の汗や雨などの水分に強い仕様となっています。

 

再生時間は、イヤホン単体で最大7時間/最大6時間(ANCオフ/オン時)、充電ケース併用で最大35時間/最大30時間(同)。10分間の充電で約1.5時間の音楽再生が可能なクイック充電にも対応しています。充電端子はUSB Type-Cを採用。BluetoothコーデックはSBC/AACをサポートしています。

 

高いノイズキャンセリング性能を備えながら、手に届きやすい低価格を実現した高コスパな完全ワイヤレスイヤホン2機種は、「ノイキャンイヤホンが欲しいけど、ちょっと高い……」と思っていた方にピッタリです。

 

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喧騒から「静かな異世界」へ! 業界最高クラスのノイズキャンセリングイヤホンは日常を変える

人混みでも周囲の騒音を低減して、音楽に集中できることで人気のノイズキャンセリングイヤホン。本記事で紹介するファーウェイの「HUAWEI FreeBuds Pro」は、業界最高クラス(※1)の「最大-40dB」(※2)ものノイズキャンセリング性能を誇る驚異的なモデルです。

※1:完全ワイヤレス型ノイズキャンセリングヘッドホン市場において。2020年10月27日時点、ファーウェイ調べ、電子情報技術産業協会(JEITA)基準に則る「総合ノイズ低減率」の値による。

※2:最大-40dBはファーウェイラボのテスト結果に基づく

↑HUAWEI FreeBuds Proの価格は2万5080円(税込)。カラーは画像のシルバーフロストの他にカーボンブラック、セラミックホワイトを用意

 

イヤホンの内側と外側に配置されたデュアルマイクによりノイズを検出し、より正確なアンチノイズ信号を生成することで、最大-40dBのノイズキャンセリング性能を実現したHUAWEI FreeBuds Pro。リアルタイムに周囲の騒音を検知して、状況に最適なノイズキャンセリングを提供する機能などその優れた消音性能は、移動中に音楽を楽しむことだけでなくテレワークでのオンライン会議から集中したいひとり作業まで多様なシーンで効果を発揮します。

 

 

さて、GetNavi webではファーウェイの魅力的な製品をもとに実力派のマンガ家たちが独自のストーリーを描く企画を実施中です!

 

【関連記事】

在宅続きで憧れの人に会えない体に…!? ゆるんだ生活を正そうと努力するスマートウォッチユーザーのお話

 

今回は、HUAWEI FreeBuds Proの機能や特徴をもとにマンガ家の「鳶田ハジメ」さんに素敵なストーリーを描いていただきました。HUAWEI FreeBuds Proの高いノイズキャンセリング性能は集中力を高めるだけでなく、「イマジネーション」を高めることにも効果があるのではないか? そんな思いで描かれた世界をご堪能ください。

 

■マンガを描いた人

マンガ家・イラストレーター

鳶田ハジメ(とびた はじめ)

まだ見ぬ風景を求めて、さまざまな土地にあるモノ・人・景色を、その精緻で温かみのある筆致で描くマンガ家。初のコミックス「ぼっち旅 ~人見知りマンガ家のときめき絶景スケッチ」(フレックスコミックス刊)発売中。Twitterアカウントはこちら

 


 

 

 

ノイズキャンセリングは外の世界から、自分ひとりの世界にこもれるというイメージがありますが、その先の自分の中にあるイメージから世界が変わっていく――イマジネーションを膨らませることの楽しさ、HUAWEI FreeBuds Proがそこへ誘っていく物語はいかがでしたでしょうか。ここからは、HUAWEI FreeBuds Proの特徴を紹介していきます。

 

 

【特徴その1】高性能かつ便利なノイズキャンセリング

 

あらためて、HUAWEI FreeBuds Pro最大の特徴は、圧倒的なノイズキャンセリング性能にあります。走行音の大きい電車や飛行機の機内などでも騒音が大きく低減されるほどです。最適化したノイズキャンセリングレベルに自動設定する「シーン別アクティブノイズキャンセリング」は、飛行機や電車内などの非常に雑音の多い場所に適した「ウルトラモード」から、雑踏や混雑したカフェなどに適した「標準モード」、職場や図書館などの静かな環境に適した「くつろぎモード」の3段階で最適な消音環境を作り出してくれます。

 

↑ドライバー内外に1つずつのマイクを搭載して、外部の騒音を検知する

 

↑3つのノイズキャンセリングモードは、「HUAWEI AI Life」アプリで任意のモードを選択することも可能。状況に応じて自分好みの環境を選べる

 

まるで自分のまわりの世界を変えるようなノイズキャンセリング、そしてその性能を快適かつ自在に操作できることこそHUAWEI FreeBuds Proが他のモデルと一線を画す理由です。

 

【特徴2】装着したまま周囲の大事な音を聴ける便利機能!

 

HUAWEI FreeBuds Proには、イヤホンを装着したまま周囲の音を聴ける「外部音取り込みモード」に加え、車内アナウンスや人の声を中心に聞き取りやすくする「音声取り込みモード」が搭載されています。

↑2つの機能ともにアプリ上でコントロールでき、さらに「音声取り込みモード」はイヤホン本体をピンチ&長押しすることでモードのオン・オフが可能

 

この機能によって乗車中に駅を乗り過ごすこともなくなり、音楽を流しながらも人からの呼びかけに対応できたりとイヤホンを着けているから生まれかねない懸念を払拭できます。マンガ作中でもイメージの世界に浸りながらも、きちんと現実の駅で降りて目的地に向かえていますね。

 

【特徴3】耳にジャストフィットする高い装着感

 

イヤホンの設計には前後の音響空洞をつなぐコネクテッドデザインを採用。耳の内側と外側の空気圧のバランスをとり、通気性を確保して不快感を低減し、長時間快適に着用できます。また、柔らかいシリコン製のイヤーチップは3つのサイズがあり、最適なサイズ感を選べます。アプリで「イヤーチップ適合度テスト機能」を使って、耳にフィットする最も適したサイズを探せるのも便利なポイントです。

 

↑アプリ上でイヤーチップがきちんと安定しているかをチェックできる。うまく適合していなければ、他のサイズへ変更しよう

 

【特徴4】使い勝手に配慮した操作機能&ロングバッテリー

スマホを取り出すことなくHUAWEI FreeBuds Pro本体をジェスチャー操作することで、音楽の再生/停止だけでなくスマホへの着信など細かな対応ができるのも特徴です。イヤホン本体のピンチ、長押し、スワイプなどのシンプルな操作で各種操作を行えます。

↑楽曲操作、電話の応答、モードの切り替えなどに対応。アプリ上でジェスチャーと操作を振り分けられる

 

また、完全ワイヤレスイヤホンで重要視されるバッテリー性能でもHUAWEI FreeBuds Proは、高い実力を誇ります。連続再生時間は、ノイズキャンセリングオフ時にイヤホン単体で7時間、ケース使用で30時間。ノイズキャンセリングオン時はイヤホン単体で4.5時間、ケース使用で20時間(※3)となっています。ケースはワイヤレス充電に対応しており、ファーウェイのワイヤレス給電に対応したスマートフォンと組み合わせればワイヤレスで充電することも可能です。

※3:データは、音量を50%に設定し、AACモードを有効にした場合のファーウェイラボのテスト結果に基づきます。

 

↑ケースとワイヤレス給電対応スマホを接触するだけで充電できる

 

このほか、スマホやパソコン、タブレット、スマートウォッチなどに同時に2台まで接続できる「デュアルデバイス同時接続」にも対応。例えば、スマートフォンで音楽を聴きながら仕事をしているときに、イヤホンの再設定を行うことなくそのままPCのオンライン会議に切り替えることができます。操作、バッテリー、機能の3点においても便利な最新機能を搭載していることで、音楽を楽しむ、作業に集中する以外の幅広いシーンに対応できるのです。

 

注目度の高い完全ワイヤレス型のノイズキャンセリングイヤホンの中でも、HUAWEI FreeBuds Proが突出したスペックを持つことが伝わったかと思います。もし万全な性能のモデルが欲しい時には検討の一台にすべき製品です。ただ、それ以上に本記事のマンガで描かれているように、高い消音性能で便利というだけではない新たな世界を見れる楽しみが本製品にはあると思います。特に、まだノイズキャンセリングを未体験の人にこそ、そんな世界を味わえるデバイスとして興味を持ってもらえたら幸いです。

 

 

【マンガをもう一度読む】※画像をタップすると閲覧できます。一部SNSからは表示できません。

RHA初のノイキャンモデル! 音質にもこだわった完全ワイヤレスイヤホン「TrueControl ANC」

英国のオーディオブランドRHAから、初のアクティブノイズキャンセリング(ANC)機能を搭載した完全ワイヤレスイヤホン「TrueControl ANC」が発売されました。実売価格は3万4900円。

↑RHA「TrueControl ANC」

 

「TrueControl ANC」は、周囲の騒音を低減する最先端のANC技術を搭載した完全ワイヤレスイヤホン。耳にしっかりフィットするノイズアイソレーション設計の相乗効果により、高いノイズキャンセリング性能を実現しています。

↑優れたフィット感により遮音性を高めています

 

また、仕事中や外出中などに便利なアンビエントモード(外音取り込み機能)も搭載。仕事中の会話や電車内のアナウンスを聞く時でも、イヤホンを外さずにワンタッチで外音を聴くことができます。外音の音量は調整可能。

 

音にこだわるRHAらしく、高性能6mm径ダイナミックドライバーの能力を最大限引き出す内部設計とサウンドチューニング技術により、ANCを常時ONにしても自然なHi-Fiサウンドで音楽を奏でます。イヤホン部はスポーツ時の汗にも耐えるIPX4相当の生活防水仕様。対応コーデックはSBC/AAC/aptX。

↑高性能6mm径ダイナミックドライバーを搭載

 

デュアルマイク搭載による「Qualcomm cVc」の採用により、通話時の環境ノイズも低減。接続デバイスのスマート音声操作(Siri、Googleアシスタント)にも対応します。

 

このほか、Qi規格のワイヤレス充電や急速充電にも対応。再生時間はイヤホンのみで約5時間、充電ケース併用で約15時間(いずれもANCオン時)。充電端子はUSB Type-Cを採用しています。

↑ワイヤレス充電にも対応

 

「TrueControl ANC」は、ノイズキャンセリング機能だけでなく、音質にもこだわりたい人に最適な完全ワイヤレスイヤホンとなっています。周囲の騒音を抑えて音楽に没入したい方は、ぜひチェックしてみて下さい。

 

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なんと2490円~! シャオミの“格安”完全ワイヤレスイヤホンを使ってみた!

コスパの高いスマートフォンで世界的に人気を集めるシャオミ(Xiaomi)が、昨年8月31日に完全ワイヤレスイヤホン2機種の日本発売を発表しました。当初は「近日発売」と予告されていたのですが、近日はそんなに近くはなく、年が明けて1月6日にようやく正式な発売日が発表されました。

 

通話のノイズキャンセリング機能を備えた「Mi完全ワイヤレスイヤホン2 Basic」(3990円)は1月8日発売。さらに安い「Mi完全ワイヤレス小型イヤホンBasic 2」(2490円)は2月以降に発売される予定です。

 

どちらも価格面だけ見るとかなりの安さですが、音質はどうなのか? スマホと同じように、お値段以上の性能を備えているのか? 発売に先駆けて使ってみました。

↑auの5Gスマホ「Mi 10 Lite 5G」とペアリングして検証を行った。Androidスマホだけでなく、iPhoneともペアリングして使える

 

タッチ操作がしやすい「Mi完全ワイヤレスイヤホン2 Basic」

「Mi完全ワイヤレスイヤホン2 Basic」は音楽好きな人だけでなく、ビジネスで使いたい人にも向けて開発されたモデル。デュアルマイクのノイズキャンセリング機能を搭載し、片方のマイクでバックグラウンドノイズをフィルタリングしつつ、もう片方のマイクでユーザーの声を拾う仕組みです。

↑「Mi完全ワイヤレスイヤホン2 Basic」

 

音質面では、14.2mmのダイナミックドライバーを搭載し、SBC/AACコーデックに対応。フル充電から連続5時間利用でき、充電用ケースからは3回充電できるので、合計20時間の使用を見込めます。充電端子はUSB Type-Cを採用しています。

↑充電ケースに入れると3回ほど充電可能

 

形状は、アップルのAirPodsと同じ「オープン型」で、タッチセンサーやマイクを搭載する棒の部分がAirPodsよりも太くて大きく、かなり目立ちます。AirPodsは “うどんイヤホン” と揶揄されましたが、こちらは “極太うどん” という印象です。

↑左がAirPods(初代モデル)、右がMi完全ワイヤレスイヤホン2 Basic

 

反面、タッチセンサーが操作しやすいのが利点。音楽を一時停止・再生したり、ハンズフリーで電話に応答したりといった操作をスムーズに行えます。片方を取り外すと、自動的に音楽が一時停止するので、仕事で使うにも便利だと感じました。ただし、イヤホンのタッチ操作で音量調整やスキップはできません。スマホのGoogleアシスタントを有効にしていれば、音声で操作することはできます。

↑イヤホンの背面にセカンドマイクとタッチセンサーを搭載。メインマイクはイヤホン下部に搭載

 

気になる音質は、やや厚みに欠けて、高音域ではややシャカシャカしました。自然に外音が取り込めるようになっているのか、音量は控えめで耳にやさしい印象。ちょうどいいと感じる人がいる一方、物足りなく感じる人もいるかもしれません。個人的には、バラードのボーカル曲やイージーリスニング、エコーを用いた楽曲などを聴くにの適しているように思いました。通話音声も、すごくクリアというわけではないのですが、及第点といえるでしょう。

↑装着するとかなり目立つ。フィット感には個人差が出そうで、運動時には向かない印象

 

装着感がいい「Mi完全ワイヤレス小型イヤホンBasic 2」

2490円の「Mi完全ワイヤレス小型イヤホンBasic 2」は、コンパクトな「カナル型」。人間工学に基づいて設計された形状で、安定して装着できることが特徴です。

↑「Mi完全ワイヤレス小型イヤホンBasic 2」

 

イヤホンの側面がカチッと押せる物理ボタンになっていて、音楽の再生・停止、着信した電話への応答、Googleアシスタントの起動などを行えます。

↑イヤホンに物理ボタンを搭載

 

フル充電から連続4時間利用でき、充電ケースと併用で合計12時間の使用を見込めます。こちらは充電端子にmicro USBを採用。充電ケーブルが同梱されていないので、注意が必要です。

↑充電ケースもコンパクト

 

片耳が約4.1gと軽いこともあり、装着感は良好。3サイズのイヤーチップが付属しているので、おそらく、ほとんどの人の耳にフィットするはず。筆者はジョギング時に使っても、位置がずれたり、落ちそうになることなく、非常に心地よいフィット感でした。

↑イヤーチップはS・M・Lの3サイズが用意されている

 

この価格なので音質には期待していなかったのですが、意外とよく、いい意味で予想を裏切られました。低音がよく響き、音量も大きくできます。若干まろやかさに欠けて、尖った印象の音質ですが、ボーカルがクリアに聞こえて、ポップスを聴くには十分。音質よりも価格を重視する人は十分満足できるはず。正直なところ、このイヤホンよりも高くて音質が悪いイヤホンは結構ありますからね。

↑耳にしっかりと収まり、装着感は◎

 

初めてのワイヤレスイヤホンとして適しているのは?

2モデルを使い比べた結果、初めての完全ワイヤレスイヤホンとしてオススメしたいのは「Mi完全ワイヤレス小型イヤホンBasic 2」。Bluetooth 5.0に対応し、お値段以上の音質で聴けて、片耳モードにも対応。電話の通話音声もクリアでした。まずこのモデルを試して、物足りなく感じるようなら、より高性能な上位モデルに買い替えるのもアリでしょう。

 

「Mi完全ワイヤレスイヤホン2 Basic」は、音楽を聴きながら仕事をして、そのまま通話もこなしたいという人にオススメ。外音を取り込めるので、周囲の音にも配慮できます。電池持ちがいいので、出張に持っていくにもよいでしょう。ただし、音楽をメインで楽しみたい人は不満を感じるかもしれません。

 

いずれにしろ、どちらのモデルもコスパがすごいことは事実。今年もシャオミがリリースする製品は要チェックですよ!

 

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ゲーミングチェアからスマートウォッチまで! だいせんせいが選んだ「2020年のベストプロダクト」TOP5

2020年を振り返り、今年個人的にヒットしたアイテムをGetNavi webの著者の方々に挙げて頂きました。今回は、“だいせんせい”こと工藤寛顕さんのベストプロダクトを5つ紹介します。工藤さんは、オーディオはもちろん、ゲーミングからデジタルガジェットまで様々なジャンルに造詣が深いため、幅広いアイテムを選んで下さいました。

 

【その1】 まさかのプレゼントなゲーミングチェア

noblechairs

EPIC

実売価格4万9800円

もともとデスクやチェアといった作業環境にあまり頓着がなく、適当に選んだものを使っていました。
しかし、今年1月に参加した格闘ゲームイベント『EVO Japan 2020』の会場にて、何気なく応募したプレゼントキャンペーンにまさかの当選!  期せずしてゲーミングチェアデビューとなりました。

 

正直「いい椅子って何が違うんだろう……」なんて思っておりましたが、1度腰掛けてみるとその差は歴然。座面から背もたれにかけてのフィット感や、リクライニングなどの可動域の自由さなど、様々な要素に「なるほど、これは良い椅子だ」と感心してしまいました。

 

ポータブルオーディオに関心の無い人が数万円のイヤホンを買わないように、僕もまた数万円の椅子には関心が無かったのですが、やはりこういう世界は1度触れてみてこそ魅力が実感できるもの。ついついほかの身の回りの環境なども買い替えたくなってしまいます……(笑)。

 

何より、今年の夏から自宅で仕事をしているので、この椅子があって本当に助かっております。デスクワークはもちろん、当然ながらゲームが快適に遊べるのも、ゲーマーとしては嬉しいところですね。

 

【その2】 憧れのEIZOのモニター

EIZO

FlexScan EV2760

実売価格6万8830円

今年からフリーランスになり、先述の通り自宅が職場となりました。作業環境を整えていくなかで、1番気合を入れて選んだのがEIZOのモニターかもしれません。というのも、僕は学生の頃からEIZOのモニターに憧れており、「もし自宅で仕事をするようになったらEIZOを買う」と決めておりました。そんななか訪れたフリーランスへの転身。買うならいましかない! と、半ば自分に言い聞かせるように購入いたしました。

 

27インチのモニターは僕の小さなデスク上でいっぱいいっぱいなのですが、おかげで作業領域が広く、動画編集などが快適に行えます。鮮やかで正確な色味と視野角の広さも素晴らしく、長年の憧れもあって惚れ惚れとしてしまいます。

 

動画編集や写真編集などの業務上でも非常に役に立っておりますし、趣味で映画やゲームなどを楽しむ時にも重宝しています。基本的にはMacと接続していますが、時には家庭用ゲーム機の画面を映して楽しむことも。あらゆる機器のグラフィックが日々向上していくなか、いいモニターを1台持っておくと、バッチリ活躍してくれるはずです。

 

【その3】 コスパのよいAPS-Cサイズのマクロレンズ

ソニー

SEL30M35

実売価格2万5410円

ポータブルオーディオを専門に扱う仕事柄、小さな製品を綺麗に撮影しなければならない、という場面が増えてきました。しかし手元にはマクロ撮影用のレンズがなく、何か手ごろなものはないか……と思って選んだのがこちらのレンズ。

 

使用しているカメラがフルサイズの「α7 III」なので多少クロップはされてしまうものの、web中心の用途としては十分。何より、同じソニーのフルサイズのマクロレンズと比べても半額以下で購入できるというコストパフォーマンスのよさに惹かれました。

 

もともと趣味でカメラを使っていたものの、ズームレンズやポートレート用の単焦点レンズしか持っていなかったのですが、このレンズのおかげでグッと寄った写真が撮れるように。また、レンズ自体が非常にコンパクト&軽量なため、持ち運びもラクラク。ちょっとした撮影なら、これだけを持って外出することもあるくらいです。

 

【その4】 祝・「ポタ-1GP 2020」グランプリ受賞!

アップル

AirPods Pro

実売価格3万580円

 

コンピュータはMac、スマホはiPhone、タブレットはiPad、手首にはApple Watch、テレビの横にはApple TV……と、(信者というわけではないものの)アップル製品を揃えてきた僕ですが、唯一所持していない製品が「AirPods」でした。

 

もちろんAirPodsも素晴らしい製品ではあるものの、やはりそこはオーディオライターという職業柄、ほかの魅力的な製品にも大量に触れているため、なかなか手を出す機会がなく……。

 

しかし、多くのメーカーが専用イヤーピースを発売したことや、アップデートで機能が追加されたこともあり、「これは試さねば!」というガジェット好き魂に火が点いて購入。優れた音質だけでなく、独自のフィッティングやiOSとの相性のよさも手伝って、気がつけば毎日使用するようになりました。今年はバタバタしていたこともあり、プライベートで新たにオーディオ製品を買う機会があまり無かったなか、文句なしのベストバイのひとつです。ポタ-1グランプリ受賞も納得!

 

【その5】 ついに買い替えたApple Watch

アップル

Apple Watch Series 6

実売価格4万7080円~

 

アップル続きで申し訳ありませんが(笑)、最後に紹介するのは「Apple Watch Series 6」です。実は今年、2015年から使い続けてきた初代Apple Watchがついに壊れてしまいました。周りからも「え、初代モデル!?」と驚かれるなか、「絶対に壊れるまで使ってやる」という思いを胸に頑張ってきましたが、いよいよ世代交代の時がやってきたというわけです。本当にお疲れさま……。

 

というわけでやってきた5年ぶりの最新モデルはスムーズ&サクサクと動作し、僕はさながら老人の如く「技術の進歩は凄いねえ」と感嘆するばかり。ガジェット好きはコロコロと手持ちの製品を買い替えていくものだから、意外とこういった感動を忘れがちなのかもしれませんね。

 

具体的には、同じサイズ感ながら38mm→40mmにサイズアップした画面の視認性の高さや、常時表示の利便性、バッテリーライフの向上、デジタルクラウンやサイドボタンのクリック感などなど。ある種当たり前な部分がブラッシュアップされるだけで、こうも印象が変わるものかと驚きました。こちらも壊れるまで使っていきたいと思います。

 

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徹底レビュー! ゲオの4K対応テレビ&完全ワイヤレスイヤホンはズバリ“買い”だ!

GEO(ゲオ)といえば、レンタルビデオやゲームソフトを取り扱う全国チェーンというイメージがありますが、最近では中古のスマートフォンやデジタルデバイスの販売にも力を入れています。そんなゲオでいま最も注目したいのが、オリジナルのデジタル家電製品です。

 

そのラインナップは、4K対応の大画面テレビから、トレンドの完全ワイヤレスイヤホン、テレワークやリモートワークに便利なスマホスタンドまで多岐に渡ります。いずれも公式オンラインストア(4K対応テレビのみ2021年1月11日まで送料無料キャンペーン中)で購入できるほか、一部の製品はゲオの店頭でも取り扱っています。

 

果たしてゲオオリジナルのアイテムは“買い”なのか、GetNaviでおなじみの2人の専門家にゲオのデジタル家電製品をチェックして頂きました。

 

3万円台の4K対応テレビの実力をチェック!

まずは、50型の大画面でなんと税込3万9800円(※)という衝撃価格の4K/HDR対応の液晶テレビ「GH-TV50CGE-BK」から。こちらをチェックするのは、AV評論家の鳥居一豊さんです。

※:税込3万9800円の価格と公式オンラインストアでの送料無料キャンペーンは2021年1月11日までの期間限定。2021年1月12日以降は変更になる場合があります
↑ゲオが販売する4K/HDR対応の50型液晶テレビ「GH-TV50CGE-BK」

 

 

【プロがチェック】

AV評論家

鳥居一豊さん

オーディオ、ビジュアルの両面に精通し、機器の使い勝手には強いこだわりを持つ。実はかなりのアニメ好きでもあり、高性能AV機器を駆使して、日々”2次元”を満喫している。

 

リビングに置きたい明るい大画面

テレビにおいて最も気になるのは、やっぱり“画質”。3万円台の4K対応テレビとはいえ、安かろう悪かろうではガッカリしてしまいます。GH-TV50CGE-BKはテレビの心臓部ともいえる集積回路部分に日本製LSIを搭載しているので、ノイズが少なく色再現性にも優れているのが特徴です。また、HDR対応により、ハイコントラストでなめらかな階調表現も得意。上下左右各178度の広い視野角により、角度による色やコントラストの変化を抑えています。

 

「画質は4K画質(3840×2160ドット)のUHD BDと、フルHD解像度(1920×1080ドット)のBDを再生してチェックしました。視聴していてまず感じたのが、液晶テレビらしい明るく鮮やかな画質だということ。また、VAパネルながら視野角も広いので、リビングなどの明るい部屋に置いて見るのに向いているでしょう」(鳥居さん)

↑プロの厳しい目で画質をチェックします

 

「映像モードを『映画プロ』に設定して2本の映画作品を視聴しましたが、感心したのは色味がとても自然なところですね。機種によっては色鮮やかさを強調するために、例えば草原の色が人工芝のようになってしまうこともあるのですが、このテレビはそのようなことがなく、全体的にナチュラルな色味で安心して視聴できました。暗部の階調などはもう少し頑張って欲しいところではありますが、この価格でここまで安定した画質なら満足できるでしょう。普段のテレビ番組視聴などカジュアルなシーンで使うには十分ですね」(鳥居さん)

↑画質の満足度は十分なレベルと高評価

 

「また、フルHD解像度のアニメ作品を再生したところ、解像感がしっかりしており、破綻のない画質で楽しめました。超解像処理のような4K高画質化機能は備えていませんが、そう思えないほど綺麗です。これなら地デジ放送のような4K未満の映像なども、十分楽しめると思います。4K60p(毎秒60コマ)までの映像が再生可能なので、動きのあるスポーツ中継などもなめらかな映像で見ることができますよ」(鳥居さん)

 

ディスプレイは狭額縁の「ベゼルレスフレーム」を採用。画面が大きく見えるので、より迫力のある映像を体感することができます。

↑額縁が目立たないベゼルレスフレームを採用

 

 

高品質なサウンドに驚き!

続いて、画質と並んで重要な要素である“音質”についてチェックしましょう。薄型テレビはデザインの都合上、スピーカーが前向きに設置されていない場合が多く、機種によっては人の声などが聞き取りにくいものもあります。GH-TV50CGE-BKの音質はどうなのでしょうか?

 

「今回とても驚いたのがサウンド。一般的な薄型テレビと同じように下向きに取り付けられたスピーカーながらサウンドがとてもしっかりしていて、映画のセリフも聞き取りやすかったです。大型テレビはサウンドバーが欲しくなることも多いのですが、ガツンとした低音やサラウンド感を求めるのでなければ、内蔵スピーカーだけでも十分満足できるのではないでしょうか」(鳥居さん)

↑内蔵スピーカーだけでも人の声が聞き取りやすい音質にチューニングされています

 

「ヘッドホン接続用のステレオミニ出力端子のほか、光デジタル音声出力端子も備えているので、外付けのスピーカーやAVアンプなどを接続すれば、大迫力のサウンドを楽しむこともできます。自宅で映画やライブ映像を満喫したいなら、サウンドバーやスピーカーを追加するとよいでしょう」(鳥居さん)

 

 

新4K衛星放送やネット動画は非対応

GH-TV50CGE-BKは地デジ/BS/CSチューナーを2基搭載しており、別売のUSB HDDを接続すれば裏番組録画も可能となっています。また、4K対応のHDMI端子を3つ備えており、4Kレコーダーやゲーム機、ケーブルテレビやネット動画などのSTB(セットトップボックス)を接続すれば、4K解像度の美しい映像を楽しむことができます。

 

「新4K衛星放送を見ることはできませんが、テレビは地デジやBS/CSが見られればいいと考えている方ならそれほど問題ないでしょう。4K対応のHDMIを備えているので、もし将来的に新4K衛星放送を見たいと思ったら、外付けの4Kチューナーや4Kチューナー内蔵レコーダーを用意すれば簡単に視聴できるようになります。また、最近はケーブルテレビなどでも新4K衛星放送を見ることができるので、そういったサービスを利用するのもいいですね」(鳥居さん)

↑背面には4K対応のHDMI入力端子×3のほか、録画用のUSB端子や光デジタル音声出力端子など豊富に備えています

 

「最近はNetflixやAmazonプライムビデオなどのネット動画機能を備えている機種も多いのですが、こちらはネット動画機能を搭載しておりません。ただし、別途Fire TVやGoogle Chromecastなどのデバイスを用意すれば手軽にネット動画を再生できますので、必要に応じて購入すればよいでしょう。すでにそれらのデバイスをお持ちの方なら、そのまま使えますよ」(鳥居さん)

 

大画面の4K画質を手軽に堪能したい人にオススメ

ここまで実際にテレビを使用しながら、プロの目線で画質やサウンド、使い勝手をチェックして頂きましたが、ゲオの4K/HDR対応テレビ「GH-TV50CGE-BK」の印象はいかがですか?

↑視聴を終えて、そのクオリティに満足したという鳥居さん

 

「リビング用の大画面テレビが欲しい人や、家族みんなでテレビを見るファミリー世帯にオススメですね。液晶らしい明るい画面と広い視野角で、リビングに置いて家族みんなでテレビを見る、という用途にピッタリです。また、古いテレビからの買い替えにも最適。新4K衛星放送やネット動画機能などが省かれているぶん低価格になっていますので、その点を割り切れればお買い得といえます。テレビを買い換えたいけどなるべく出費は抑えたい、そんな方にオススメです」(鳥居さん)

 

 

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税込2999円の完全ワイヤレスイヤホンの実力をチェック!

続いては、トレンドアイテムである“完全ワイヤレスイヤホン”を、オーディオライターの工藤寛顕さんがチェックします。この「GRFD-SWE300T4」は、4色のカラーバリエーションを揃えながら、税込2999円という驚きのプライスとなっています。

↑ゲオが販売する完全ワイヤレスイヤホン「GRFD-SWE300T4」(カラー:ブラック)

 

 

【プロがチェック】

オーディオライター

工藤寛顕さん

元オーディオ専門店員という経験を生かし、主にポータブルオーディオを中心とした製品レビューや、著名人へのインタビュー記事を得意とする。web動画の制作・出演も手がける。

 

軽くコンパクトなサイズで持ち運びがラク!

こちらのGRFD-SWE300T4は、一度ペアリングしてしまえば、以降は自動的に接続してくれる「自動ペアリング機能」を搭載。左右のイヤホンが別々に接続されるので、ノイズを抑えて通信が途切れにくいのが特徴です。イヤホン部分にボタン式センサーを備えており、スマホなどを取り出さなくても、再生/一時停止や曲送り/曲戻し、音声アシスタントの起動などの操作が可能。IPX4の防水規格に準拠しており、汗や雨などに強くスポーツ時にも安心して使用できます。

↑カラーはブラック、ホワイト、ネイビーブルー、レッドの4色をラインナップ

 

「パッケージから取り出して最初に感じたのは、ケース・イヤホンともにコンパクトにまとまっていて、とても軽量なこと。ケースが約29.75g、イヤホン本体が片側約4.85gと極めて軽く、手のひらに収まってしまうほどのサイズ感。胸ポケットや小さなカバンなどにも楽々収納できるポータビリティは魅力的ですね。ケース・イヤホンともプラスチック製ですが、造り自体はしっかりとしており、価格を考えれば十分な仕上がりだと思います。イヤホン本体は凹凸が少なくつるっとした形状で、フィッティングも良好」(工藤さん)

↑手のひらにおさまってしまうほどのコンパクトさ

 

↑耳にすっきり収まるコンパクトなサイズで、耳の小さな人にもオススメ

 

 

「超低遅延モード」が優秀!

GRFD-SWE300T4は、6mm径のダイナミックドライバーを搭載し、DSPによる迫力のあるサウンドが特徴。さらに、一般的なBluetoothコーデックであるSBCに加え、Apple製品などに採用されている高音質コーデックのAACにも対応しています。気になる音質はどうなのでしょうか?

 

「音質は、低域の量感をしっかりと確保しつつ、安っぽいドンシャリ感を感じさせない確かな迫力を感じさせてくれます。打ち込み系の曲を再生してみると、パワフルかつタイトに響くキックに耳が行きがちですが、その後ろにあるスネアやギターなども粒立ちがよく、ボーカルもグッと近くで存在感が感じられました。細かいところをつつけば高級機には敵わないかもしれませんが、率直に“なかなかいいな”と感じられる音質に仕上がってます」(工藤さん)

 

また、GRFD-SWE300T4には工藤さんイチオシの「65ms超低遅延モード」(1000ms(ミリセカンド)=1秒)という機能が備わっています。これは、スマホなどで再生した音声信号をワイヤレス伝送する際に生じる映像と音のズレを、通常モードの約4分の1、”0.065秒”しかズレなくするもの。接続コーデックに関わらず適用することができるため、再生環境に依存せず、ゲームや動画などのコンテンツを、音ズレを抑えながら楽しめます。

 

「実際に試してみましたが、動画再生時のリップシンクやゲームプレイ時のタップ音など通常モードだと気になる音ズレも、超低遅延モードにするとかなり違和感のないレベルに抑えられていると感じました。リズムゲームなどのシビアな判定が求められるものでは厳しいかもしれませんが、動画やアクションゲームなどを楽しむ分にはほとんど問題ないでしょう。音質は通常モードと比べるとわずかに低下しているように感じられたものの、極端に音が悪くなるようなことはなかったので、コンテンツに応じて切り替えるとよいでしょう」(工藤さん)

 

完全ワイヤレスイヤホンを選ぶ際に重要なのは、連続再生時間ですが、GRFD-SWE300T4はイヤホン単体で約4.5時間の再生が可能。毎日の通勤・通学だけでなく、ちょっとした遠出の際もバッテリー切れの心配なく使えます。さらに、充電ケースに収納すれば、最大4回までフル充電ができます。

 

初めての人にオススメしたい高コスパイヤホン

ここまで工藤さんにGRFD-SWE300T4を試して頂きましたが、その印象はどうだったのでしょうか。

 

「性能だけ見ると『悪くない仕上がりだ』という印象の完全ワイヤレスイヤホンですが、これが税込2999円というコストパフォーマンスの良さを踏まえると、その意味はまったく異なってきますね。この価格帯で超低遅延モードのような機能が備わっているのも驚き。これほどの製品がこの価格で購入できるというのは、とてもコストパフォーマンスが高いと思います。この価格なら紛失してしまっても落ち込まないので、『完全ワイヤレスイヤホンは耳から落としてなくしてしまいそうで……』と購入を躊躇していた方や、初めて完全ワイヤレスイヤホンを購入する方にも、文句なしでオススメできますね」(工藤さん)

 

 

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結論:ゲオのオリジナル家電は“買い”!!

今回は2人のプロにゲオのオリジナル家電製品をチェックしてもらいましたが、いずれも「価格からは想像できない高いクオリティ」との評価となりました。シンプルながらも機能が充実し、無駄をそぎ落としたデザインと使い勝手の良さも兼ね備えたゲオのオリジナル家電は、今後のラインナップ拡充が楽しみな出来栄えです。

 

この冬、“おうち時間”を充実させるべくテレビの買い換えを検討している方や、お子さんへのプレゼントに完全ワイヤレスイヤホンをプレゼントしようと考えている方は、ぜひゲオのオリジナル家電製品をチェックしてみて下さい!

 

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【プレゼントが当たる】オーディオ好きから評価の高いNUARL「N10 Pro」と「N6 mini」はどっちが買い?プロがガチ討論

2020年は、昨年に引き続き完全ワイヤレスイヤホンがポータブルオーディオ市場のトレンドを牽引し、各メーカーからたくさんのモデルが登場しました。なかでも、GetNavi web編集部のイチオシは、オーディオファンから支持されているNUARL(ヌアール)から登場した2つの完全ワイヤレスイヤホン「N10 Pro」と「N6 mini」の2機種。いずれも魅力的な機能を備えた2モデルですが、どちらのほうが“買い”なのでしょうか。今回は、その2モデルをプライベートでも愛用しているという2人の専門家に、それぞれのモデルの良さをアピールしてもらいました。

↑オーディオライターの山本 敦さんとe☆イヤホンの“たにみく”さんが、それぞれの推しモデルをアピールします

 

記事の最後にはプレゼントのお知らせもありますので、どうぞお楽しみに!

 

“推し”の好きなところをプレゼン合戦

今回対決するのは、「N10 Pro」を愛用するオーディオライターの山本 敦さんと、「N6 mini」を愛用しているe☆イヤホンの“たにみく”さん。どちらも自分の“推し”のほうが買いだと譲らないので、まずはお互いのお気に入りのポイントを解説してもらいました。

↑互いに自分の推しモデルが買いだと譲らない2人

 

まずは「N10 Pro」を推す山本さんが、その推しポイントをプレゼンします。

 

 

山本:「N10 Pro」の1番のウリは、なんといってもNUARL初のアクティブノイズキャンセリング機能(ANC)を搭載していること。イヤホン外側のノイズを消す「フィードフォワード」方式と、内側のノイズを消す「フィードバック」方式を併用した「デュアルデジタルANC」で、消音性能が高いのに変な圧迫感もなく使いやすいんです! 初めてのANCでここまで完成度高く作りこむのはさすが!

↑重厚感のあるデザインの「N10 Pro」

 

山本:さらに音質は、10mm径のNUARL DRIVERを金属筐体に内蔵した「イヤホンモジュール」を搭載したことにより、NUARLらしい伸びやかなサウンドにパワーが加わった感じで、ロックやダンスミュージックなど熱量のある音楽を聴くのにピッタリ。 さすが音質の高さに定評のあるNUARLのフラッグシップ機! という安心感があり、音質にこだわりがある人も満足できる音になっています。

↑付属のイヤーフックが安定した装着感をもたらしてくれます

 

山本:もうひとつ、見逃せないポイントは「使いやすさ」。N10 Proはイヤホン左右それぞれに物理ボタンを2つずつ備えているので、操作ミスがなく、うっかり触って変な操作をしてしまうこともありません。さらに、専用のスマホアプリ「N10 Connect」と連携すれば、ANCの強さを調整したりEQで音質をカスタマイズしたりと、様々な設定や機能が利用可能。全体的に、使いやすさにこだわったUI設計になっているなと感じます。

↑左右のイヤホンにそれぞれ2つの物理ボタンを装備

 

↑ノイズキャンセリングモードは「音質優先/バランス/ANC優先」から選択可能

 

 

続いて「N6 mini」を推す“たにみく”さんのプレゼンです。

 

 

たにみく:N6 miniのどこが1番いいかと聞かれたら、まず「とにかく小さい」ところを挙げますね。兄弟機種のN6/N6 Proに比べて本当に小さくなって、NUARLの完全ワイヤレスイヤホンのなかでも最小サイズなんです! だから装着していて疲れないし、耳から変にはみ出ることもナシ。耳の小さな人にもオススメです。

↑イヤホンが小さく、耳へのおさまりもグッド

 

たにみく:ケースもめっちゃコンパクトなので、小さいバッグを持つことが多い女子には本当に助かるんです。やっぱりイヤホンって毎日持ち歩くものだから、バッグやポケットにスッとおさまってほしいんですよね。

↑ケースも非常にコンパクト

 

たにみく:あと、これだけは言っておきたいのが、約1万円のお手ごろ価格なのに“高見え”すること。ケースがアルミなので質感がとっても良くて、同価格帯の製品にありがちなチープ感が一切ないんです。それにN10 Proはカラーが黒1色だけしかないけど、N6 miniは12月11日に発売される新色のカッパーも含めて全3色もラインナップしているので、好きな色を選ぶ楽しさもあります。私はシャンパンゴールドを使っているんですけど、淡い色使いがかわいくて一目ぼれしちゃいました。

↑N6 miniは3色のカラバリが用意されています(左からブラック、カッパー、シャンパンゴールド)

 

新色のカッパーは、ケースを見るとシャンパンゴールドに近い感じかなと思いきや、イヤホンはフェイスプレートがダークグレーになっていて、男性が使っていても違和感ないデザインになっています。

↑新色のカッパーは、イヤホンのフェイスプレートがダークグレーになっています

 

たにみく:最後の推しポイントは、やっぱり音質の良さ。音のバランスがよくて、基本的には万人受けするサウンドなんですが、個人的には解像度が高いので歌モノにオススメだと思います。J-POPやアニソンなんかも楽しく聴けちゃいます。

 

 

まだまだ続く推しの好きなところアピール

ここまで互いの推しモデルのアピールをしてきた2人ですが、相手のプレゼンを聞いて心境に変化はあったのでしょうか? それぞれ相手のモデルについてどう思ったか聞いてみましょう。

↑プレゼンを終え、意見を交換する2人

 

山本:N6 miniもなかなかやりますね。特に、そのコンパクトさは、最近テレワークで1日中イヤホンを着けていることが多いので、長時間装着しても耳が疲れにくそうでいいなと思いました。

 

たにみく:そうなんですよ~がっつり音楽を聴くならN10 Proの音のよさやノイキャン機能は魅力的なんですけど、わたしにとってはイヤホンって日常的に使うものなので、N6 miniのカジュアルさがすごいお気に入りです。

 

山本:N10 ProとN6 miniを聴き比べたとき、1番違いを感じたのが“音の広がり”ですね。N10 ProはHDSSという音響技術が採用されているので、空間の広がりを感じられる音になっています。このHDSSという技術は、イヤホンの内部に設置された音響モジュールが筐体内部の圧力を一定に保ち、定常波や内部反響の影響を抑えるものなんですが、音にこだわるならやっぱりN10 Proを推したい。

 

たにみく:むむっ、N6 miniの推しポイントはまだあるんですよ。イヤホン部分はIPX7の高い防水性能を備えているので、イヤホンを丸ごと水洗いできちゃうんです。ここはN10 Proには真似できないですよね! 汗をかいたり長時間装着しても、洗っちゃえばいいので楽チンです。こういう時期だから、イヤホンも常に清潔に保ちたいですし。

(編集部注:N10 ProはIPX4の生活防水で水洗いは不可)

 

山本:そうきたか。清潔でいえば、N10 Proにはシリコン製の「Block Ear+」とフォームタイプの「Magic Ear+for TWE」の2種類の抗菌イヤーピースが付属しています。これは 材料に抗菌剤を配合しているので、抗菌剤を表面に塗布しているものに比べて拭いたり洗ったりしても抗菌効果が低下せず、抗菌効果が長持ちするんです。2種類のイヤーピースは、装着感も音質の変化具合も異なるので、自分の好みに合ったものを選べるもいいでしょ。

(注:N6 miniはシリコン製の抗菌イヤーピース「Block Ear+」のみ付属)
↑シリコン製の「Block Ear+」(左)とフォームタイプの「Magic Ear+for TWE」(右)はいずれも抗菌仕様

 

たにみく:操作性も結構違いますよね。N10 Proはボタン操作だけど、N6 miniは軽く触れるだけで操作できるタッチセンサーを装備しています。例えば手に荷物を持っているときなんかは、ササッと触れるだけでOKなタッチ操作のほうが便利。それにこれからの季節だと、タッチ対応の手袋なら着けたままでも操作できるのもいいんです。

 

山本:そこは好みもあるかな。僕は物理ボタンのほうが確実に操作できて好き。

 

たにみく:やばい、このままだと永遠に平行線だ(笑)

 

なかなかお互いの意見を譲らない2人ですが、読者のみなさんはどちらの機種が“買い”だと感じたでしょうか? 今回は、Twitterでどちらのモデルが“買い”だと思ったかを募集し、より多くの意見が集まったほうを“買い”モデルとして認定したいと思います。結果は後日、こちらの記事に追記する形で発表いたします。

NUARL N10 Pro

実売価格2万1450円

NUARL初のアクティブノイズキャンセリング機能(ANC)を搭載したフラッグシップモデル。独自の「NUARL DRIVER [N10]」を金属筐体に収納しモジュール化することで、有線イヤホンと同様のアナログ音調が可能に。連続再生時間は、イヤホン単体で最大7時間(ANC OFF時)/最大5時間(ANC ON時)。充電ケースと併用すると最大30時間使用可能。Bluetoothコーデックは、SBC/AAC/aptXをサポート。IPX4相当の防水性能を備えています。

【ライター山本のN10 Proイチオシポイント】

・金属モジュールに内蔵した10mm径の[N10]ドライバーによる高品位なサウンド
・デュアルデジタルANC機能搭載。外音取り込みやイコライザー切り替えも可能
・専用アプリ「N10 Connect」でEQなど様々な仕様をカスタマイズ
・HDSSの効果による音の広がり感
・2種類の抗菌イヤーピースを同梱

 

NUARL N6 mini

実売価格1万890円

完全ワイヤレスイヤホン「N6」シリーズの音質を受け継ぎながら、さらに小型化・低価格化を実現したモデル。6mm径ダイナミック型フルレンジドライバー「NUARL DRIVER」[N6]v3を搭載。IPX7の防水性を備え、雨や汗で汚れても水洗いが可能です。連続再生はイヤホン単体で最大8時間、ケースとの組み合わせで最大32時間。Bluetoothコーデックは、SBC/AAC/aptXをサポート。

【たにみくのN6 miniイチオシポイント】

・万人受けする高解像度サウンド+外音取り込み機能も◎
・イヤホンもケースも超コンパクトサイズ
・丸洗いもできるIPX7相当の防水性能
・タッチセンサー内蔵で触れるだけで簡単操作
・質感の高いアルミ製ケースと3色のカラバリ

 

“買い”モデルに認定された機種に意見を寄せて頂いた方のなかから抽選で1名に、そのモデルをプレゼントします! ぜひTwitterでハッシュタグ「#NUARLガチ対決」とつけてつぶやいてください!

 

【「NUARLガチ対決」プレゼントの詳細】

応募要項:Twitterでハッシュタグ「#NUARLガチ対決」をつけた上で、「N10 Pro」か「N6 mini」どちらが欲しいかつぶやいて下さい。投票数の多かったモデルに投票して頂いた方のなかから抽選で1名に、投票頂いたモデルをプレゼントいたします。

応募締め切り:2020年12月18日(金)23時59分のつぶやきまで有効

プレゼントの発送:2020年12月下旬予定

※当選者にはTwitterのDMでご連絡いたしますので、DMを受け取れるように設定ください

(こちらのプレゼントキャンペーンにはどなたでも何度でも応募できます)

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

 

低遅延モードでスマホゲームにも最適! 防水対応のスポーツ向け完全ワイヤレス「N6 sports」

エム・ティ・アイは、同社のオーディオブランド「NUARL(ヌアール)」から、低遅延な「ゲーミングモード」を搭載した完全ワイヤレスイヤホン「NUARL N6 Sports WATERPROOF TRULY WIRELESS STEREO EARBUDS」(N6 Sports)を11月27日に発売します。カラーはクラシックブルーとウォームグレイの2色で、実売価格は1万1000円(税抜)。

↑「N6 Sports」(クラシックブルー)

 

「N6 Sports」は、IPX7防水のスポーツモデル「NT110」の高い防水性能を受け継ぎながら、N6シリーズに採用されている独自の“NUARL DRIVER”[N6]v3に専用のサウンドチューニングを加えて搭載。PEEK素材の表面にTPEとチタンを蒸着した3層被膜構造のPTT振動板を使用した独自のドライバーにより、音楽のビートと内包感を重視したサウンドを再生します。

↑NT110の高い防水性を継承したスポーツモデル(画像はウォームグレイ)

 

内蔵するSoCには、新たにクアルコムの「QCC3040」を採用することで、ハイブリッド外音取り込み機能や左右独立通信、aptX adaptiveに対応するなど多彩な新機能が追加されています。

 

さらに、スマホゲームをプレイするときなどに最適な低遅延の「ゲーミングモード」も搭載。ワイヤレスでも音声のズレを気にせずゲームで遊ぶことができます。

↑音の遅延を抑える「ゲーミングモード」を搭載

 

イヤホンは構造防水によるIPX7の高い防水性を備え、汚れても水洗いが可能。耳に自然にフィットするイヤーループは柔らかいソフトタイプのシリコン製で、長時間使用時の耳への負担も軽減します。

 

また、高い遮音性の抗菌イヤーピース「Block Ear+」4サイズ(S/MS/M/L)に加え、溝により隙間を作って周囲の音を聴きやすくした低遮音性の抗菌イヤーピース「Track Ear+」3サイズ(S/M/L)を同梱。使用シーンや用途に応じて使い分けることができます。

↑低遮音性の抗菌イヤーピース「Track Ear+」

 

この低遮音性抗菌イヤーピース「Track Ear+」は、11月27日より単品販売も開始されます。S/M/Lの各ペアセットで実売価格は1200円(税抜)。対応モデルはNUARL NTシリーズおよびNシリーズとなります。

 

最新機能と高い防水性を兼ね備えたスポーツモデルは、運動時のお供に最適です。テレワークやステイホームで運動不足を感じている方は、ぜひチェックしてみて下さい。

 

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“まるで魔法のような静かさ”と絶賛! ノイキャン完全ワイヤレス「PaMu Quiet」徹底レビュー

ポータブルオーディオ市場のなかでも急速にシェアを伸ばしている「完全ワイヤレスイヤホン」ですが、2020年は“ノイズキャンセリング機能”がトレンドとなり、同機能を搭載した多くの製品が発売されました。そんななか、ノイズキャンセリングイヤホンの決定版となりそうな、強力なノイズキャンセリング機能を備えたモデルがMakuakeに登場しました。

 

この「PaMu Quiet」は、オーディオ専門メーカーPadmateが開発したノイズキャンセリング機能付きの完全ワイヤレスイヤホン。同社は、米国のクラウドファンディング「INDIEGOGO」において、なんと通算12億円以上も支援を集めた実績を持ち、そのプロダクトは世界中で支持されています。

↑Padmate「PaMu Quiet」

 

今回、日本でも一般発売を前にMakuakeにおいて支援を募集しており、支援者にはいち早くPaMu Quietが届けられます。さらに、一般発売時の価格が1万8480円のところ、Makuakeでは1万3966円~とお得に購入できるチャンス。レビューを読んで気になった方は、ぜひお早めに申し込みましょう!

 

まるで魔法のように雑音が消える!?

さて、GetNavi web編集部では、PaMu Quietの発売を前に、実機をお借りして実際に使用させて頂くことができました。オーディオ製品担当の編集部・一條は、これまで様々なイヤホン・ヘッドホンを使ってきたそうですが、今回このPaMu Quietを最初に使ってみたときの驚きを、「まるで魔法みたい!」と表現しています。

↑「PaMu Quiet」を使ったときの驚きを語るGetNavi web編集部のオーディオ担当・一條

 

「初めて試したのはいつも乗っている地下鉄の中ですが、PaMu Quietを耳に挿した途端に地下鉄車両のゴオーーっという走行音がスッと消えたんです。目を閉じると雑音が消えて、自分の部屋に瞬間移動したような感じ。それがまるで魔法みたいで、その消音性能の高さに驚きました」(一條)

 

一條が思わず驚いた消音性能の高さの秘密は、PaMu Quietのチップ構成にあります。PaMu Quietは、ノイズキャンセリング機能が使用可能なクアルコム製の最新SoC「QCC5124」を採用していますが、それをBluetoothオーディオ専用に使い、別途ノイズキャンセリング専用チップとしてAMS製の「AS3460」を搭載しているのです。

↑2つのチップを贅沢に使った構成により高いノイズキャンセリング性能を実現

 

つまり、単体でノイズキャンセル機能も使える処理能力の高さを持つ「QCC5124」をワイヤレス通信のオーディオ処理のみに使い、ノイズキャンセリング処理は「AS3460」で行うという贅沢な構成となっているのです。

 

さらに、通話用とは別にイヤホンの内側と外側に集音用マイクを搭載し、両側からノイズを感知して打ち消すハイブリッド方式を採用。ノイズキャンセリング専用チップとハイブリッド方式の組み合わせにより、業界最高クラスとなる“-40dBの消音性能”を実現しているのです。

 

「ノイズキャンセリング専用チップを別に搭載していることにより、ノイズキャンセリング機能をオン/オフと切り替えても音質に影響が出にくいところもポイントですね。ほかのノイキャンイヤホンだと、ノイズキャンセリング機能のオン/オフを切り替えると音質まで変わっちゃうことが多いのですが、PaMu Quietは切り替えてもほとんど音が変わらず、ずっと自然なサウンドで音楽が楽しめます」(一條)

 

もちろん、PaMu Quietは音質にもこだわった設計となっています。イヤホンの音質を左右するドライバーは、大口径の10mm径ダイナミックドライバーを採用。その振動板には軽量で強度の高いPEN(ポリエチレンナフタレート)に加え、ドーム部には高音域の再現性に優れたチタン素材を採用しています。

↑ドライバーユニットのイメージ

 

また、イヤホンは人間工学に基づいて設計され、耳に軽く収めるだけでしっかりフィット。イヤホンにはベント(通気孔)が備えられており、内部の空気圧を適切に調整することで耳への負担を軽減します。

↑人間工学に基づいた形状のイヤホン

 

「PaMu Quietを使っていて感じるのは、装着感がとても自然なこと。カナル型のイヤホンは、機種によっては密閉性が高すぎて、付けていると水中にいるときのような閉塞感を感じるものもあるのですが、PaMu Quietはそのような閉塞感がありません。また、ノイズキャンセリング機能を備えたイヤホンの場合、機能をオンにすると鼓膜に少し圧迫感を感じる場合がありますが、PaMu Quietはノイズキャンセリング機能が働いているときも、そういう圧迫感をほとんど感じません。これは他社のノイキャンイヤホンを使ったことがある人にもぜひ体験してほしいですね」(一條)

↑装着感が自然で、密閉感や圧迫感も感じられないとのこと

 

イヤホンは片側わずか5.1gという軽量設計で、長い時間装着しても耳に負担をかけません。また、IPX4相当の防滴性能を備えているので、汗をかきやすい運動時にも安心して使うことができます。

 

懐中時計のようなデザインにこだわりのギミックも

こだわりを感じるのは、音質やノイズキャンセリング機能だけではありません。PaMu Quietは、デザインにもオリジナリティあふれる意匠をこらしています。

 

充電ケースは懐中時計をモチーフにしたユニークなデザインを採用。リューズのようなボタンを押すとカチッと音が鳴りケースが開く、という仕掛けで、まるで秘密道具やスパイ道具を使っているような気分になれます。イヤホンをケースから取り出す動作も、このギミックが特別なものにしてくれます。

 

なお、今回お借りしたものは発売前のものということで、実際の製品とは若干使用が異なるとのこと。発売時にはケースのロゴ部分にメタルをあしらったデザインになるそうです。

↑懐中時計のような充電ケース(写真は発売前のもののため、一部使用が異なります)

 

↑発売版にはケースのロゴ部分にメタルがあしらわれます

 

また、アクセントとなるメタリックなオーナメントの部分には、30個のLEDライトが半円上に配置されており、バッテリー残量に応じて点灯します。満充電の状態では半円すべてが点灯しますが、バッテリーが減っていくとLEDが半円が徐々に欠けていきます。このLEDライトは、星の動きをイメージしているとのこと。

↑充電ケースはワイヤレス充電にも対応。充電時などにLEDライトが点灯します(写真はワイヤレス充電器に置いて充電しているところ)

 

ケースの表面はレザー調で、高級感を演出。長めのストラップが付属しているので、使わないときはケースを首から掛けておくことも可能。さらに、Makuakeではオプションとして専用レザーストラップや、レザーストラップが同梱されるセットなどが用意されています。より本格的な雰囲気を味わうなら、ぜひレザーストラップもゲットしましょう!

↑ストラップとポーチが同梱されます

 

↑充電ケースにストラップをつければ首から掛けたりすることも可能に

 

充電ケースは付属のUSB Type-Cをつないで充電できるほか、Qi規格対応のワイヤレス充電器を使えば置くだけで充電可能。連続使用時間はイヤホン単体で最大約4時間、充電ケース併用で最大約12時間となっています。

 

自然に聞こえる外音取り込み機能にも注目

さて、オーディオ担当の編集部・一條に、PaMu Quietを使っていてほかに気に入ったところがあるか聞いてみましょう。

 

「最初に驚いたのはノイズキャンセリングの性能の高さですが、もうひとつ、外音取り込みモードにもびっくりしました。PaMu Quietにはタッチセンサーが備わっていて、右側のイヤホンを長押しするとノイズキャンセリングモードと外音取り込みモードを切り替えられるのですが、外音取り込みモード時の取り込んだ音声がめちゃくちゃ自然で、まるでイヤホンを耳から外したかのようにナチュラルに周囲の音が聞こえるんです」(一條)

 

でも、外音取り込み機能は、従来のノイキャンイヤホンにも搭載されていたもの。そんなに違うものでしょうか?

 

「ノイキャン機能を備えたイヤホンは外音取り込み機能も備えている場合が多いのですが、これまではいかにも“マイクで音を拾いました”というような不自然な音質のものがほとんどでした。機種によっては音の距離感がなくなり、遠くの人の声も近くの人の声も同じように聞こえたり。だから、これまでは日常的に外音取り込み機能は使うことはあまりなかったのですが、PaMu Quietは取り込む音がすごく自然で、外音を取り込みながら音楽を再生していても違和感がないんです。外音取り込みモードにしておくことで、音楽を聴いていても電車のアナウンスに気づくことができるので、降りなきゃいけない駅で降りそびれる、なんてこともなくなりましたね」(一條)

 

PaMu QuietにはAndroid/iOS用アプリが用意されており、アプリから様々な設定が可能。例えば、ノイズキャンセリング機能の切り替えは、デフォルトだと「ノイズキャンセリングモード」⇔「外音取り込みモード」ですが、アプリ上からは「ノイズキャンセリングON」「ノイズキャンセリングOFF」「外音取り込みモード」の3つから選択可能。このほか、イヤホンタッチ時の操作も自由にカスタマイズできます。将来的には、イヤホンのアップデートもアプリから行えるようになるので、PaMu Quietユーザーなら絶対ダウンロードしておきたいところ。

↑専用アプリを使えば様々な操作や設定が可能

 

「ノイキャンオン/オフと外音取り込みの3つのモードを使い分けることで、いろいろなシーンでPaMu Quietを活用しています。例えば、通勤電車の中では雑音を極力カットしたいので“ノイズキャンセリングオン”、オフィスや自宅など比較的静かな環境では“ノイズキャンセリングオフ”、移動中に電車のアナウンスを聞き逃したくないときは“外音取り込みモード”、という感じです。どのモードでも音質が変わらないから、周囲の状況に合わせてガンガン切り替えられるのがいいんですよ。とても気に入ったので、個人的に購入しようかと思ってます。いまならお得に買えますし」(一條)

 

このように、編集部のオーディオ担当・一條もすっかり気に入ったというPadmate「PaMu Quiet」がひと足早くお得な価格で手に入るのは11月29日まで! 異次元のノイズキャンセリング性能を備えた完全ワイヤレスイヤホンが気になった方は、いますぐ下記のリンクからMakuakeのプロジェクトページをチェックしてみて下さい!

 

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業界最高クラスの消音性能! ファーウェイの完全ワイヤレス「HUAWEI FreeBuds Pro」

ファーウェイ・ジャパンは、業界最高クラスのノイズキャンセリング性能を備えた完全ワイヤレスイヤホン「HUAWEI FreeBuds Pro」を11月20日に発売します。カラーはカーボンブラック、シルバーフロスト、セラミックホワイトの3色。実売予想価格は2万2800円(税抜)。

↑「HUAWEI FreeBuds Pro」

 

「HUAWEI FreeBuds Pro」は、FreeBudsシリーズの最上位モデル。イヤホンの内側と外側に配置されたデュアルマイクによりノイズを検出し、より正確なアンチノイズ信号を生成することで、業界最高クラスとなる最大-40dBのノイズキャンセリング性能を実現しています。

↑業界最高クラスのノイズキャンセリング性能を実現

 

また、新たな機能として、リアルタイムで周囲の状況を認識し、最適化したノイズキャンセリングレベルに自動設定する「シーン別アクティブノイズキャンセリング」を搭載。機内や列車などの非常に雑音の多い場所に適した「ウルトラモード」、雑踏や混雑したカフェなどに適した「標準モード」、職場や図書館などの静かな環境に適した「くつろぎモード」に自動で切り替えてくれます。

↑周囲の状況を検知して自動調整する「シーン別アクティブノイズキャンセリング」機能を新たに搭載

 

さらに、イヤホンを装着したまま周囲の音を聴ける「外部音取り込みモード」に加え、周囲の音は低減しながら人の声だけを際立たせる「音声取り込みモード」も搭載しました。

 

このほか、スマートフォンやパソコン、タブレット、スマートウォッチなどに同時に2つまで接続できる「デュアルデバイス同時接続」にも対応。例えば、スマートフォンで音楽を聴きながら仕事をしているときに、イヤホンの再設定を行うことなくそのままPCのオンライン会議に切り替えることができます。

 

音質面では11mm径の大口径ダイナミックドライバーを採用し、迫力のサウンドを実現。リアルタイムでイコライザーを最適化してくれるので、低音領域も解像度高く表現します。

↑大口径の11mm径ダイナミックドライバーを採用

 

ハンズフリー通話やオンライン会議でも使いやすいよう、マイクの音質も改善。3マイクシステムと骨伝導センサーを搭載し、相手にはっきりとした声を届けます。また、従来のFreeBudsシリーズよりさらに進化した「デュアル風ノイズ低減構造」を採用し、歩いているときや走っているときでも風ノイズを低減してくれるので、クリアな通話が可能です。

 

連続再生時間は、ノイズキャンセリングオフ時にイヤホン単体で7時間、ケース使用で30時間。ノイズキャンセリングオン時はイヤホン単体で4.5時間、ケース使用で20時間となっています。ケースはワイヤレス充電に対応しており、ファーウェイのワイヤレス給電に対応したスマートフォンと組み合わせればおすそわけ受電も可能です。

↑充電ケースはワイヤレス充電にも対応

 

さらに進化したノイズキャンセリング機能を備えた「HUAWEI FreeBuds Pro」は、テレワーク使用にも最適。仕事用のワイヤレスイヤホンをお探しの方も、ぜひチェックしてみて下さい。

 

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アンダーアーマー×JBLコラボ! 30%小さくなった完全ワイヤレス「UA TRUE WIRELESS STREAK」

ハーマンインターナショナルは、米国のオーディオブランド「JBL」より、スポーツブランド「UNDER ARMOUR(アンダーアーマー)」とコラボした完全ワイヤレスイヤホン「UA TRUE WIRELESS STREAK」を11月27日に発売します。カラーはブラック、ホワイト、レッドの3色。直販サイトでの実売価格は1万4800円(税抜)。

↑「UA TRUE WIRELESS STREAK」(ブラック)

 

「UA TRUE WIRELESS STREAK」は、より高い装着感と快適性を実現するためにコンパクトに設計された完全ワイヤレスイヤホン。アンダーアーマーとのコラボレーションモデルならではのスポーツ時における優位性は保ちつつ、よりファッショナブルに利用できるデザインとなっています。

↑スポーツ時の使用に最適

 

すでに発売している同シリーズの「UA TRUE WIRELESS FLASH X」よりイヤホン本体のサイズを約30%小さく設計し、イヤーチップ、ウイング付きエンハンサーも、通常よりワンサイズ小さいXS、そしてS、Mサイズを同梱。激しい動きを伴う際にも、女性や耳の小さい人でもズレや落下を気にすることなく、安心して使用できます。

↑従来より約30%小さくなったコンパクトサイズ

 

コンパクトなデザインながら運動時に役立つ機能を多数搭載。汗や水濡れが気になる場所での使用も安心なIPX7の防水性能のほか、必要な時に瞬時に周囲の環境音を取り込むことができる「アンビエントアウェア」機能、イヤホンを取り外すことなく会話できる「トークスルー」機能を備えています。

 

さらに、Androidデバイスとのスムーズな接続を実現する「Google Fast Pair」や、本体片側ずつ単体使用が可能な「Dual Connect」、充電ケースを開けただけで2度目以降のペアリングが可能な「Sync」機能にも対応しています。

 

イヤホン本体は、約2時間の充電で最大約6時間のワイヤレス音楽再生が可能。さらに、充電ケースにイヤホンを収納すれば最大約12時間分の充電ができ、合計で最大約18時間の音楽再生が可能です。BluetoothコーデックはSBCとAACをサポート。

 

また、特典として、アンダーアーマーが提供するランニングアプリ「Map My Run」のプレミアムメンバーシップを1年間無料で利用できるクーポンを同梱。同アプリを使えばランニングをトラッキングして、マップに記録できるほか、ランニングルートの検索やお気に入りのルートを保存、共有なども可能です。

↑ホワイトとレッドも用意

 

スポーツに便利なコンパクトサイズの完全ワイヤレスイヤホンは、初めてワイヤレスイヤホンを使う人にもオススメ。運動のお供に使ってみてはいかがでしょうか。

 

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ビクタースタジオが音を監修! ビクター初の完全ワイヤレスイヤホン「HA‐FX100T」

JVCケンウッドは、ビクターブランドより、ブランド初の完全ワイヤレスイヤホン「HA‐FX100T」を11月中旬に発売します。実売予想価格は1万5000円前後(税抜)。

↑「HA‐FX100T」

 

本機は、グループ会社であるJVCケンウッド・ビクターエンタテインメントが運営する「ビクタースタジオ」のエンジニアが音質を監修。これまで同社が培ってきた音響設計技術に、音楽制作現場に携わるスタジオエンジニアの知見を加えることで「プロが認めた音」に仕上げるとともに、「Tuned by VICTOR STUDIO」のロゴを付与し、そのこだわりを表現しています。

 

イヤホンは片側で約4.5gの小型・軽量ボディでありながら、ドライバーユニットの背面に音響のための空間をしっかりと確保しており、心地よいゆとりのある低音とワイドレンジな音を実現しています。

↑イヤホンにはビクターブランドの象徴である「犬のマーク」を刻印

 

イヤホンにはタッチセンサーを内蔵しており、軽く触れるだけで操作できる「タッチコントロール」を採用。ボリューム調整や楽曲の操作のほか、マイクで外音を取り込み会話をしやすくする「タッチ&トーク」機能も利用できます。

 

また、ワイヤレスイヤホンのテレワーク需要が伸びていることを受け、リモート会議や電話での通話時(HFP、HSP接続時)に、声の帯域が聞き取りやすくなるように自動で音質が切り替わる「はっきり音声」機能を搭載。さらに、クアルコム cVcノイズキャンセルテクノロジーと高性能MEMSマイクの採用により、ノイズを抑えたクリアなハンズフリー通話が可能です。

↑装着イメージ

 

このほか、左右独立伝送により音切れに強く、低遅延を実現するクアルコム TrueWireless Stereo Plusに対応。左右のイヤホンを、どちらか片方だけで使うこともできます。Bluetoothコーデックは、SBC/AAC/aptXをサポート。

 

イヤホン部は雨や水しぶきに強いIPX4相当の生活防水仕様。連続再生時間はイヤホン単体で最大約8時間、充電ケース併用で最大約28時間。約10分の充電で最大約1時間使用できるクイック充電にも対応しています。

 

付属のイヤーピースには、内壁に設けたディンプルが音質劣化の原因となるイヤーピース内の反射音を拡散させて音のにごりを抑制する「スパイラルドットイヤーピース」を採用。耳に最適にフィットする大きさを選べる5つのサイズ(S、MS、M、ML、L)が付属します。

↑スパイラルドットイヤーピースが付属しています

 

また、テレワークなどの長時間装着にも最適な軽い着け心地の交換用イヤーピース「EP-FX11」も11月中旬より発売。こちらは、独自の音質向上技術「スパイラルドット」に加え、耳への圧迫感を抑える新形状と、柔らかく伸びのあるシリコン素材を採用したもの。愛称を「スパイラルドットSF(ストレスフリー)」とし、高音質と装着感のよさを訴求します。サイズは5サイズ(S/MS/M/ML/L)で、実売想定価格は1400円前後(税抜)。

↑軽い付け心地の「スパイラルドットSF(ストレスフリー)」

 

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耳をいたわる「リスニングケア」搭載! ヤマハの完全ワイヤレスイヤホン「TW-E3B」

ヤマハは、独自の音質補正機能「リスニングケア」を搭載した完全ワイヤレスイヤホン「TW-E3B」を11月28日に発売します。カラーは全6色で、実売予想価格は1万円前後(税抜)。

↑「TW-E3B」

 

本機は、同社の完全ワイヤレスイヤホンのエントリーモデル「TW-E3A」の後継機種。従来より小型化(体積比25%減)を果たし、カラーバリエーションを全6色(ブラック、グレー、スモーキーピンク、バイオレット/ラベンダー、スモーキーブルー、スモーキーグリーン)に拡充しています。

↑カラーは全6色

 

また、耳に触れる部分に滑りにくい塗装を施すことで小さな耳にもしっかりフィットし、長時間のリスニングでも疲れにくい快適な装着性を実現。操作ボタンの構造を見直すことにより、操作性の向上も図っています。

 

ヤマハ独自の「リスニングケア」機能は、音量を小さくすると低域と高域が聴こえにくくなる、周囲の環境音によって聴こえ方が変わるといった音の違いに着目し、音量毎に最適なバランスになるように各帯域の音を補正するというもの。これにより音量アップによる耳への負担を抑えながら、自然で聞きやすい音を再現します。

↑独自の音質補正機能「リスニングケア」を搭載

 

イヤホンにはクアルコム製SoC「QCC3026」を採用。さらに、左右独立通信テクノロジー「TrueWireless Stereo Plus」をサポートしており、途切れにくく低遅延なワイヤレス通信を実現しています(※)。BluetoothコーデックはSBC/AAC/aptXに対応。

※:送信側がTrueWireless Stereo Plusに対応している必要があります
↑左右のイヤホンが独立して通信を行う「TrueWireless Stereo Plus」をサポート

 

スマートフォン専用アプリ「Headphones Controller」を使えば、リスニングケアやオートパワーオフの設定、バッテリー残量の確認などが可能。連続再生時間はイヤホン単体で最大約6時間、充電ケース併用で最大約24時間。充電ケースには4連LEDインジケーターを搭載しており、視覚的にバッテリー残量を確認することができます。

 

コンパクトなボディ&豊富なカラバリと、独自の音質補正機能を備えた完全ワイヤレスイヤホン「TW-E3B」は、1万円前後というお手ごろな価格もうれしいですね。手軽に使えるワイヤレスイヤホンをお探しの方は、ぜひチェックしてみて下さい。

 

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鬼滅の刃コラボの完全ワイヤレスイヤホンが予約開始! 炭治郎などのキャラをイメージしたデザイン採用

オンキヨーは、TVアニメ「鬼滅の刃」とコラボレーションした完全ワイヤレスイヤホンを、ECサイト「ONKYO DIRECT」で予約販売します。予約期間は2020年11月10日15:00から2021年1月8日15:00まで。製品の発送は2021年3月初旬~3月中旬にかけて順次発送予定。価格は1万5000円(税込・送料込)。

 

本コラボレーションモデルは、作品に登場する「竈門炭治郎」「竈門禰豆子(※)」「我妻善逸」「嘴平伊之助」の4人のキャラクターをデザインしたもの。

※竈門禰豆子の「禰」は「ネ+爾」が正しい表記となります。

 

左右のハウジングプレートと本体充電ケースには、4キャラクターそれぞれをイメージしたアイコンをプリント加工しています。また、付属のオリジナルクリアカバーケースも同様に、4キャラクターそれぞれの服装や刀をイメージした模様デザインをプリント加工し、本体充電ケースに装着して双方の印刷部分が組み合わさることで、作品の世界観を表現しています。

↑キャラごとに異なるデザイン

 

パッケージもモデル毎のオリジナルデザインで、蓋裏面にキャラクタービジュアルを使用し、本体カラーリングと共に作品の世界観を表現しています。

 

イヤホンはBluetooth Ver.4.2に準拠し、コーデックはSBCとAACをサポート。再生時間はイヤホン単体で最大約3時間、充電ケースは約2回分の充電が可能です。ケースの充電端子はUSB Type-Cを採用。XS~Lサイズの4サイズのシリコンイヤーピースと充電ケーブルを同梱しています。

 

「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」は、公開4週目で興行収入200億円を突破。社会現象にまでなっている作品のコラボモデルだけに、注目度は抜群! なお、秋葉原の「ONKYO BASE」では、11月中旬より本コラボレーションモデルの展示・試聴の実施を予定しているとのこと。実物を確認したい方は、秋葉原に足を運んでみて下さい。

いまならさらに10%オフ! 3999円の完全ワイヤレスイヤホン Mpow「M30」

Mpow Japanは、エントリークラスの完全ワイヤレスイヤホン「M30」を11月6日よりAmazon.co.jpと楽天市場で発売しました。実売価格は3999円。発売を記念し、10%オフの3599円で購入できるクーポンも配布しています。

↑「M30」

 

「M30」は、インターナショナルモデルとして欧米諸国で先行してリリースされたもの。低価格ながら、USB Type-C採用やタッチセンサーによる操作など充実した機能が特徴です。

 

左右それぞれのイヤホンが独立して音声信号を伝送する「MCSync」に対応。駅や人混みなどでも、安定したワイヤレス接続を実現します。また、周囲の音を聴きながらイヤホンを使いたいときに、片側のイヤホンのみでも使用できる「モノモード」にも対応しています。

↑装着イメージ

 

イヤホン部にはタッチセンサーを備え、軽く触れるだけで様々な操作が可能。トリプルタッチでSiriやGoogle Assistantといった音声アシスタントも起動できます。

 

耳へのフィット感を高める独自形状のフィンを同梱しており、スポーツ時の激しい動きにも対応。イヤーピースとフィンは各3サイズ用意されています。イヤホン部はIPX7相当の高い防水性能を備えており、汗をかいたあとに丸ごと水洗いも可能です。

↑フィット感を高めるフィンを着けることができます

 

↑イヤーピースとフィンは各3サイズ同梱

 

BluetoothコーデックはSBCとAACをサポート。連続再生時間はイヤホン単体で最大約5時間、ケース併用で最大25時間。充電ポートはUSB Type-Cを採用しています。

 

初めて完全ワイヤレスイヤホンを使う人にも最適なエントリークラスの「M30」は、いまなら10%オフで購入可能。なお、クーポン対象期間内においても想定販売数量に達し次第、前倒しで終了となる場合があるそうなので、気になった方はお早めに!

 

【10%オフクーポンの詳細】

 

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ボーズから完全ワイヤレスイヤホンの新製品「Bose QuietComfort Earbuds」と「Bose Sport Earbuds」が2モデル同時に発売されました。ボーズの十八番である“アクティブ・ノイズキャンセリング”機能を搭載するQCシリーズのノイキャン性能も含めてハンズオンレビューを報告します。

 

コンパクトな筐体に先進技術がぎっしり

ボーズの完全ワイヤレスイヤホンは、2017年発売の「Bose SoundSport Free wireless headphones」以来の新製品です。ボーズは“どう見てもイヤホン”な製品も伝統的に「headphones」と名付けてきましたが、今回はついに「Earbuds」というネーミングになりました。

 

本体はイヤホンとしてSoundSport Freeよりもコンパクトに引き締まりました。QuietComfort Earbuds(以下:QC Earbuds)はスタビライザー付きのStayHear Maxイヤーチップが装着されていると少し大きく見えるかもしれませんが、筐体を口元に向かって少し湾曲させて、顎のラインにピタリと沿うスマートなデザインとしています。左右の耳に装着した状態で、イヤホンが飛び出て見えないように気を配ったデザインには好感が持てます。

↑左がSoundSport Free、中央、右が新製品のQuietComfort Earbuds、Sport Earbuds。ケースのサイズ感は大きく変わりました

 

↑同じく左がSoundSport Free。デザインが異なるため側面からのサイズ比較は大差がないように見えます

 

↑左のSoundSport Freeはノズルの先端から側面パネルまでの長さが新製品よりもあるため、装着感や見栄えがだいぶ変わってくると思います

 

Sport Earbudsはノイズキャンセリング機能を搭載していませんが、そのぶん本体がさらにライトウェイトでコンパクトです。いよいよスポーツイヤホン感がしっかりと感じられます。

 

QC Earbudsはケースが少し大きめですが、Qi規格によるワイヤレス充電ができることを踏まえればなんとか持ちやすいサイズに収めたと思います。バッテリーの持続パフォーマンスはQC Earbudsが本体最大6時間、充電ケースでさらに12時間をプラス。Sport Earbudsは本体最大5時間、充電ケースでさらに10時間がプラスされます。

↑Bose QuietComfort Earbudsのイヤホンとケース

 

↑専用のStayHear Maxイヤーチップを装着して使います

 

Sport Earbudsは2万4200円、QC Earbudsは3万3000円という価格になります。それぞれスポーツタイプ、アクティブ・ノイズキャンセリング機能搭載タイプの完全ワイヤレスイヤホンとしてはプレミアムクラスの価格帯に位置付けられると思います。

 

ノイズキャンセリングの性能は「とても強力」

先にQC Earbudsのインプレッションから報告します。筆者は「QuietComfort3」から、あいだにいくつかの抜けはありますがボーズのノイズキャンセリングヘッドホンを長年愛用してきました。QuietComfortの名を冠するイヤホンのノイズキャンセリング性能が一番気になるところでした。

 

効果をひとことで表せば「とても強力」だと思います。ノイズキャンセリングの強度はAndroid/iOS対応の「Bose Music」アプリで、「0=ヒアスルー」も加えて“11段階”から選べます。最強レベルの「10」を選ぶと地下鉄のレール音、バスのロードノイズやまわりの人の話し声がすうっと聞こえなくなります。

↑Bose Musicアプリからヒアスルーも含む11段階でノイズキャンセリングのレベル調節ができます

 

↑ノイズキャンセリングの効果を3つプリセットとして保存。お気に入りとしてタッチセンサーリモコンから呼び出せます

 

一度自宅で本機を装着したまま掃除機をかけた時に吸引音がほぼ聞こえなくなって度肝を抜かれました。あいにく飛行機の中では試せていませんが、音楽をかけていなくてもノイズキャンセリング効果を有効にできるので、機内で仮眠したい時などにも重宝しそうです。

 

アプリでノイズキャンセリングの効果を段階的に変えていっても鼓膜を突くような不快なプレッシャーやノイズ感が感じられません。本機を2週間ほど試用しましたが、消音効果により音楽リスニングに違和感を感じることはありません。

 

ヒアスルー機能は、外音を取り込む量がソニーのWF-1000XM3やパナソニックのRZ-S50W、そしてアップルのAirPods Proなどの製品に比べるとやや“控えめ”かもしれません。

 

Bose Musicアプリによる設定、本体リモコンの操作もシンプル

サウンドはやや中低域の存在感が厚めではありますが、ビートに瞬発力と軽やかさがあり、ロックやEDMはアップテンポな曲を軽快に響かせる筋力があります。深く沈む低音をしっかりと鳴らし切るパワーのあるイヤホンです。

↑QC EarbudsのサウンドをiPhone 11 Proにペアリングして試聴しました

 

ボーカルは肉付きが良く輪郭の描き込みも力強く立体感が豊かです。とても温かみが感じられるサウンドなので、お気に入りのボーカリストの歌唱にゆっくりと耳を傾けたい時に最適なイヤホンでしょう。

 

Bose Musicアプリはユーザーインターフェースがとても簡潔にデザインされています。音楽再生やハンズフリー通話は本体側面のタッチセンサーから行います。右側面をダブルタップすると音楽の再生と一時停止、左側をダブルタップすると、アプリであらかじめ登録した好みのノイズキャンセリングレベルを3件まで登録して、使う場面によって切り換えることができます。

 

左側の長押しで「ショートカット」として「バッテリー残量の音声確認」かまたは再生中楽曲の「トラック送り」が操作できます。ソフトウェアアップデートなどによって機能を追加してもらえる余地がもしあれば、イヤホンからボリュームのアップダウンとトラック戻しもできるようになるとありがたいと思います。

 

しっかりとしたノイキャン効果を求める人に最適

QC Earbudsはアクティブ・ノイズキャンセリング機能の効果がとても明快に感じられる完全ワイヤレスイヤホンです。ガッツリとメリハリを効かせたノイズキャンセリング機能をイヤホンに期待したいという人にオススメ。音質はややウォームでインパクトが強めに感じられるかもしれませんが、長く音楽を聴いても疲れにくいほどの情報量もしっかりと感じられます。動画やゲームコンテンツの音声を楽しむイヤホンとしても最適だと思います。

 

StayHear Maxは耳に挿入するノズルとハウジングの先端を包み込むように装着して、魚のヒレのようなフィンを一体成形している本機専用のイヤーチップです。他のイヤーチップとの互換性がないので、イヤーチップで好みの音質にカスタマイズして楽しむことはできませんが、S/M/Lサイズのイヤーチップにより装着感のアレンジができます。

↑3種類のサイズのイヤーチップでフィット感を調節できます

 

イヤホン本体はIPX4相当の防滴仕様です。StayHear Maxイヤーチップによるフィットを調整できれば耳元にピタリと固定されます。スポーツシーンでも大変使いやすいワイヤレスイヤホンだと感じました。

 

エネルギッシュなサウンドのSports Earbuds

Sports Earbudsはアクティブ・ノイズキャンセリング機能がないため、Bose Musicアプリのメニューもシンプル。完全ワイヤレスイヤホンは初めてという方でもすぐに馴染めると思います。イヤホンに内蔵するセンサーが着脱動作に合わせて、再生中の楽曲の自動再生・一時停止を切り換える「装着検出」は、QC EarbudsとSports Earbudsの両方が搭載している便利機能です。

↑さらにコンパクトなSports Earbuds

 

↑ワイヤレス充電には非対応ですが、プラス10時間のバッテリーを供給できる専用ケース

 

サウンドはやはり輪郭がややボールドに描かれる傾向にありそうですが、スポーツやアクティビティのシーンで体を動かしながら音楽を聴く場面では、ぐいっと体に染みこんでくるようなエネルギッシュなサウンドが心地よく感じられました。ボーカルの肉付きがとても良く聴きやすいです。

 

Sports Earbudsはスポーツイヤホンなんだからということで、本体の防滴仕様はQC EarbudsのIPX4相当を超えてきてほしかったところですが、そこをあえて無理しないのがボーズらしい気もします。サイドパネルはタッチセンサー方式のリモコンになっていて、感度のバランスが鋭すぎず鈍くなく、ちょうど良いです。

 

そしてトリプルブラックのモデルをレビューしておきながら恐縮ですが、筆者は明るいカラバリのバルティックブルー/グレースホワイトの方も身に着けていて元気があふれてきそうな良い色だと思います。

↑3色のカラバリが揃っています

 

QC Earbudsはボーズらしくノイズキャンセリング機能にメリハリを効かせて、厚みのあるサウンドを聴かせてくれるキャラクターの立った完全ワイヤレスイヤホンです。スポーツシーンでも使いやすい防滴仕様なので、今後かなり人気が出そうです。もしも体を動かすときにはより小さくて軽いイヤホンの方がいいという方は、店頭などでSports Earbudsを試着してから、どちらを選ぶべきかじっくりと吟味してください。

 

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3者3様の個性が光る! オーディオテクニカが完全ワイヤレスイヤホン3モデルを発表

オーディオテクニカは、多様化するニーズに応えるため、コンセプトの異なる完全ワイヤレスイヤホン3モデルを10月16日から順次発売します。

 

ラインナップは、音質重視のユーザーに向けた高音質モデル「ATH-CKR70TW」、見た目にもこだわりたいユーザー向けのファッショナブルな「ATH-SQ1TW」、ハードなスポーツシーンでも使える防水・防浸・防塵モデル「ATH-SPORT5TW」の計3モデル。

↑高音質モデル「ATH-CKR70TW」

 

ノイキャン機能搭載の高音質モデル

「ATH-CKR70TW」は、音本来の豊かさを追求した「Sound Reality Series」の完全ワイヤレスイヤホン。専用設計ドライバーと強磁力マグネットに加え、振動板のセンタードームには高域特性を向上させるDLC(Diamond Like Carbon)コーティングを施し、小さな筐体でも豊かな音場と鮮明な中高域を再生します。

↑「ATH-CKR70TW」(ブラック)

 

↑「ATH-CKR70TW」(ベージュゴールド)

 

騒がしい環境でもノイズを抑えて音楽に没入できる「アクティブノイズキャンセリング機能」を備えるほか、イヤホンを装着したまま周囲の音を聞ける「クイックヒアスルー」と「ヒアスルー」の2種類の外音取り込み機能を搭載。使用するシーンに応じて自由に使い分けることができます。

 

また、昨今ではイヤホンが通話やチャットなどのコミュニケーションツールとして使われることが増えていることを受けて、通話性能も大幅に向上。イヤホンの筐体内に小型の高性能MEMSマイクを2基内蔵し、話者の口元に指向性を持たせるビームフォーミング技術により、クリアな音声で通話することができます。さらに、イヤホンを着けた状態でも普段に近い感覚で通話できる「サイドトーン機能」も搭載するほか、マイクをオフにできるミュートボタンも備えています。

↑マイクを2基内蔵し、クリアな音声で通話可能

 

Fast Pair機能に対応しており、同機能に対応したAndroid端末とペアリングする際は、ワンタッチでペアリングを行うことが可能。イヤホン部は雨や水しぶきに耐えるIPX4相当の防滴仕様となっています。

 

連続再生時間はイヤホン単体で約7時間、充電ケース併用で最大約20時間。約15分の充電で約100分使用できるクイック充電にも対応しています。Bluetoothコーデックは、SBC/AAC/aptXをサポートしています。

 

実売予想価格は2万円前後(税抜)で、11月13日発売予定。

 

カラバリ豊富なファッショナブルモデル

「ATH-SQ1TW」は、コンパクトなスクエアデザインと、全6色の豊富なカラバリが特徴。各カラーとも、充電ケーブルからイヤーピースまで細部までにこだわったカラーコーデで、服を選ぶような感覚でお気に入りのカラーを選べます。

↑6色のカラバリを揃えた「ATH-SQ1TW」

 

↑スクエアデザインが特徴

 

ドライバーには迫力のあるサウンドを再生する専用設計の5.8mm径ドライバーを採用。また、音と映像のズレを抑える「低遅延モード」を備え、動画やゲームもしっかり楽しめます。

 

このほか、音楽を聴きながら周囲の音を確認できる「ヒアスルー機能」や、自然な通話をサポートする「サイドトーン機能」を搭載。再生/一時停止などもイヤホンに触れるだけで行えるタッチセンサー機能も備えています。

↑イヤホンを装着しながら周囲の音が聞ける「ヒアスルー機能」を搭載

 

イヤホン部は雨や水しぶきに耐えるIPX4相当の防滴仕様となっています。

 

連続再生時間はイヤホン単体で約6.5時間、充電ケース併用で最大約19.5時間。約15分の充電で約60分使用できるクイック充電にも対応しています。

 

実売予想価格は9000円前後(税抜)で、10月16日発売予定。

 

スポーツシーンに最適なタフモデル

「ATH-SPORT5TW」は、様々なスポーツシーンでの使用を想定し、IP55/IP57相当で水洗いも可能な防水・防浸性と、砂ぼこりなどのタフな環境でも使える防塵性を備えたスポーツ向けの完全ワイヤレスイヤホン。

↑「ATH-SPORT5TW」(ブラック)

 

ドライバーにはコンパクトな5.8mm径ドライバーを採用し、しっかり低音を感じられるサウンドにチューニング。運動中でも楽曲のビートを確認しやすく、ペースを保ちやすくしてくれます。さらに、スタイル別に選べる2種類の専用プリセットイコライザーを搭載しており、運動の種類やその日の気分に応じて音質を変更できます。

 

装着性を高めるために、Freebit監修による4サイズ(XS/S/M/L)のイヤーフィンと、同じく4サイズのシリコン製イヤーピースを同梱。16パターンの組み合わせにより、より細かく耳へのフィット感を調整することができます。

↑イヤーフィンが装着感を高め、激しい運動でもズレにくく、イヤホンの落下を防ぎます

 

デザインは、手袋を着けたままでも扱いやすい「ステップエッジ形状」を採用。カラーは、シックなブラックと、スポーツウェアに合わせやすいグレーイエローの2色を用意しています。

↑スポーツウェアに映える「グレーイエロー」も用意

 

連続再生時間はイヤホン単体で約12時間、充電ケース併用で最大約36時間。約15分の充電で約90分使用できるクイック充電にも対応しています。Bluetoothコーデックは、SBC/AACをサポートしています。

 

実売予想価格は1万5000円前後(税抜)で、11月13日発売予定。

 

3者3様の個性を備えたオーディオテクニカの完全ワイヤレスイヤホンは、使用用途や好みに応じてぴったりなモデルを選ぶことができます。音質にこだわる方は「ATH-CKR70TW」を、デザインやカラーにこだわる方は「ATH-SQ1TW」を、スポーツ用のワイヤレスイヤホンが欲しい方は「ATH-SPORT5TW」を選んでみてはいかがでしょうか。

 

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完全ワイヤレスイヤホンが1980円! ドンキ情熱価格から片耳イヤホン登場

ドン・キホーテは、プライベートブランド「情熱価格」より、「完全ワイヤレス片耳イヤホン」を全国のドン・キホーテ系列店舗(一部店舗を除く)で10月9日より順次発売します。カラーはブラック、ホワイト、レッドの3色をラインナップ。価格は1980円(税抜)。

↑ドン・キホーテ 情熱価格の「完全ワイヤレス片耳イヤホン」

 

本製品は、左右どちらの耳でも装着することができる“片耳”タイプのワイヤレスイヤホン。付属の充電ケースでイヤホンを充電・収納保管できるほか、イヤホン本体は汗や飛沫などに強い防水規格IPX4(生活防水)に対応しているため、ジョギングなどのスポーツシーンをはじめ、移動中やテレワーク中など、日常生活のさまざまなシーンで利用できます。

 

イヤホンにはタッチセンサーを内蔵しており、触れるだけで操作が可能。マイクを備えているので、スマホ接続でのハンズフリー通話にも対応しています。

 

連続再生時間は、イヤホン単体での音楽再生時が約9時間、通話時が約6.5時間。充電ケース併用時で最大約27時間(音楽再生時)。BluetoothコーデックはSBCをサポートしています。

 

片耳タイプのワイヤレスイヤホンは、イヤホンを装着しながら周囲の音にも気を配ることができるので、自宅でのテレワークのお供に最適。仕事用にお手ごろなワイヤレスイヤホンをお探しの方は、ぜひドン・キホーテのオリジナルワイヤレスイヤホンを試してみて下さい。

 

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北欧デザインがキュート! NOKIAの完全ワイヤレスイヤホン「E3500」

ガラケー全盛時代に、北欧らしい洒落たデザインと高い機能性でファンも多かったフィンランドの通信機器メーカーNOKIAの完全ワイヤレスイヤホンが日本に上陸します。

 

クラウドファンディングサイトGREEN FUNDINGでは、NOKIAの完全ワイヤレスイヤホン「NOKIA E3500」の先行販売を開始しました。

↑NOKIA E3500

 

E3500は、美しい流線型フォルムと、ポップなカラーが特徴の完全ワイヤレスイヤホン。イヤホンにタッチセンサーを備えており、軽く触れるだけで様々な操作が可能。スマホを取り出さずとも曲送り/曲戻しやボリューム調整、着信時の通話などが行えます。

↑タッチ操作に対応

 

外音取り込みモード(アンビエントモード)も搭載しており、イヤホンをつけたまま周囲の音を聞くことも可能。電車内のアナウンスなども聞き逃すことがありません。

 

また、イヤホン部はIPX5相当の防水性能を備えており、雨や汗にも強い仕様となっています。スポーツ時の使用も安心ですね。

↑IPX5相当の防水仕様

 

連続再生時間はイヤホン単体で最大約7時間、充電ケース併用で最大約25時間となります。BluetoothコーデックはSBC/aptXをサポート。aptXをサポートする端末と組み合わせることで、遅延の少ない高音質なサウンドを楽しむことができます。

 

カラーは、真っ暗なフィンランドの夜をイメージした「ランプブラック」、北欧の美しい雪景色を彷彿とさせる「スノーホワイト」、北欧の街にあふれる陶器やテキスタイルのブルーをイメージした「スカンジナビアンブルー」の3色をラインナップしています。

↑ランプブラック

 

↑スノーホワイト

 

↑スカンジナビアンブルー

 

GREEN FUNDINGでは、一般発売予定価格7980円の28%オフとなる5680円で購入できる超早割プランなどを用意しています。

 

耳元を明るく彩るオシャレなワイヤレスイヤホンが欲しいとお考えの方は、ぜひ早めに支援の申し込みをしてみて下さい。

 

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どっちを選ぶか迷ってしまう! 着実な進化を遂げたGLIDiC「Sound Air TW-7100/5100」

SB C&Sのモバイル向けオーディオブランド「GLIDiC」(グライディック)から、日常生活でより使いやすくなるよう改善が加えられた完全ワイヤレスイヤホン2機種が発表されました。発売は10月23日を予定しており、SoftBank SELECTIONオンラインショップでは予約受付を開始しています。

 

ブランド設立5周年を機にさらに進化

GLIDiCは2016年のブランド設立から、2020年10月で5周年を迎えるモバイル用途に特化したオーディオブランド。モバイル技術の進化やトレンドの変化に合わせて、これまで様々な機能を備えたモデルを発表してきました。

 

今回発表されたのは、従来モデル「Sound Air TW-5000s」の後継機種となる「Sound Air TW-5100」と、ハイエンドモデル「Sound Air TW-7000」の後継となる「Sound Air TW-7100」の2機種。

↑2機種を同時発表

 

いずれもバッテリー性能を向上させているほか、IPX4準拠の生活防水機能を新たに備え、外音取り込み機能や通話時の音質が改善されています。

 

また、同ブランドとしては初となる探し物トラッカー機能「Tile」を両機種に搭載。万が一イヤホンを紛失してしまっても、スマホアプリから音を鳴らしたり、最後にBluetooth通信した場所を地図上で確認することができます。

 

さらに、「Tileコミュニティー」を使えば、Bluetooth接続範囲外でも他のTileユーザーがイヤホンの電波を検知し、匿名でイヤホンの位置情報をアプリで知らせてくれることも可能です。

 

装着感にこだわりぬいた「Sound Air TW-7100」

ハイエンドモデル「Sound Air TW-7100」は、前モデルTW-7000と同様に、カスタムイヤホンメーカーであるカナルワークス監修の形状を踏襲。まるでプロ仕様のIEMイヤホンのように耳にしっかりフィットして、快適な装着感と高い遮音性を実現しています。

↑「Sound Air TW-7100」(アーバンブラック)

 

また、イヤーピースにもこだわっており、ベーシックタイプとコンフォートタイプの2種類のオリジナルイヤーピースを同梱。耳の形や好みによって使い分けができ、より快適なフィット感を追求しています。

 

機能だけでなくデザインにもこだわっており、ケースには高級感のあるアルミニウム素材を用いることで、持ったときの手触りの良さや重厚感を演出しています。

 

BluetoothコーデックはSBC/AACに加え、新たにaptXもサポート。左右のイヤホンが個別にプレーヤーと通信して安定性を向上させる「True Wireless Stereo Plus(TWS Plus)」にも対応しています。

 

再生時間はイヤホンのみで約12時間、充電ケースとの併用で最大約30時間。さらに、わずか10分間の充電で最大約3時間使用可能な「Fast Charge(急速充電)」機能も備えています。充電ケースの端子はUSB Type-Cを採用。

 

本体カラーはアーバンブラックとシャンパンゴールドの2色で、直販サイトでの販売価格は1万4900円。

↑シャンパンゴールドも用意

 

カジュアルに使える「Sound Air TW-5100」

「Sound Air TW-5100」は、手軽に最新のワイヤレス機能が使えるカジュアルモデル。前モデルTW-5000sのニュートラルなデザインはそのままに、カナルワークス監修によりノズルの角度や形状などを見直し、より快適な装着性を実現しています。

↑「Sound Air TW-5100」(ブラック)

 

また、音楽などを聴いている状態でも周囲の音を認識することができる「外音取り込み機能(Multi-communication Mode)」の音質を改善し、より自然な音を実現。イヤホンを装着したまま会話も可能です。

 

Bluetoothコーデックは、TW-7100と同様、SBC/AAC/aptXをサポート。TWS Plusにも対応しています。

 

再生時間はイヤホンのみで約8時間、充電ケースとの併用で最大約28時間。さらに、わずか10分間の充電で最大約2時間使用可能な「Fast Charge(急速充電)」機能も備えています。充電ケースの端子はUSB Type-Cを採用。

 

本体カラーはブラック、ホワイト、ライトブルーの3色で、直販サイトでの販売価格は9790円。

↑ホワイトとライトブルーも用意

 

従来モデルから使い勝手や機能性を大幅に向上させた新モデル2機種は、いずれも劣らぬ高機能ぶりが魅力。音質や装着感にこだわりを求める方はTW-7100を、カジュアルに使いたい方はTW-5100を選ぶとよいでしょう。

 

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多機能なANC入り完全ワイヤレスイヤホンが出た! プロが認めるNUARL「N10 Pro」のすごさを徹底解剖

いま数多くある完全ワイヤレスイヤホンのなかで、日本のブランドであるNUARL(ヌアール)が発売した新製品「N10 Pro」には音質と優れたアクティブ・ノイズキャンセリング効果のほかにも、スマホアプリと連携する多彩な機能が揃っています。今回はN10 Proの実力を隅々までチェックしてみたいと思います。

 

NUARL初のANC搭載完全ワイヤレスイヤホン誕生

NUARLは2016年11月に誕生したイヤホンブランドです。音質にこだわり抜いたコストパフォーマンスの高いワイヤレスイヤホンが評判を呼び、2018年にはブランド初の完全ワイヤレスイヤホン「NT01」が誕生。高品位なサウンドがイヤホンに精通するマニアから熱烈な音楽ファンまで幅広い人々の琴線に触れました。

 

N10 ProはNUARL初のアクティブ・ノイズキャンセリングと外音取り込み機能を搭載する完全ワイヤレスイヤホンです。本機の高音質へのこだわりを深く知るためには以下のポイントに注目しましょう。

↑NUARLの完全ワイヤレスイヤホンのフラグシップモデルでもある「N10 Pro」

 

自社で開発した大口径10mmのダイナミック型ドライバーユニット「N10」です。剛性と弾力性に富む樹脂素材PEEKをベースに、その表面にTPE(エラストマー素材)とチタンを皮膜蒸着した独自の「PTT多層皮膜振動板」が鋭い切れ味としなやかさを併せ持つサウンドを鳴らします。

 

クアルコムのBluetoothオーディオ向けシステムICチップ「QCC5124」を組み込んだ効果は、スマホなど音楽プレーヤー機器と安定した接続・通信ができること以外に音質にも現れます。ICチップに統合されているDSP(デジタル信号処理専用のプロセッサ)の高性能を活かしてチューニングを丁寧に仕上げて、NUARLのフラグシップモデルらしいきめ細かなサウンドに仕上げています。

↑充電ケースに装着。ケースのデザインもスタイリッシュです

 

NUARLの上位イヤホンが受け継いできた、アメリカのTBI Audio Systemsが基礎技術を確立した「HDSS」テクノロジーがN10 Proにも搭載されました。この技術により、耳にイヤーピースを装着して使うカナル型イヤホンのサウンドがすっきりとクリアになり、広い音場が開けます。カナル型イヤホンが苦手という方にもこの見晴らしの良いN10 Proのサウンドを試して欲しいと思います。

 

専用アプリで様々なカスタマイズが可能

アクティブ・ノイズキャンセリング機能はクアルコムのQCC5124に組み込まれている技術をフルに活用しています。イヤホンの外側・内側に配置したマイクを使うハイブリッド方式のノイズキャンセリングは、フィードフォワード/フィードバック両側のノイズキャンセリング処理をデジタル制御として、リスニング環境周囲の雑音だけをきれいに消去します。

 

N10 Proをスマホにペアリングして使ってみました。アクティブ・ノイズキャンセリング機能をオンにすると急に耳に圧がかかって窮屈に感じられるイヤホンも多いのですが、NUARLのN10 Proはすっと自然に周囲のノイズが聞こえなくなるような効果がとても心地よく感じられました。バスの走行音やエアコンのファンなど継続して響く低音域のノイズから、雑踏に集まる人の話し声、カフェで近くに座っている人の会話まで、音楽リスニングの妨げにもなる様々な環境音をフラットに消してくれます。

 

後にも触れるN10 Pro専用のスマホアプリからは、ノイズキャンセリングモードを「音質優先/バランス/ANC優先」の3段階から選択可能。音質優先にすると音楽のボディがよりしっかりとして、多くの騒音に囲まれる通勤・通学の電車やバス、地下鉄の中でも明瞭に音楽が聞こえてきます。映画の効果音やダイアローグも肉付きが良くなります。エンターテインメント系のコンテンツに限らず、移動中に英会話のレッスン、ニュース動画を視聴する際にも「音質優先」モードがおすすめ。

↑ノイズキャンセリングモードは「音質優先/バランス/ANC優先」から効果を選択可能

 

音楽再生を止めて、長距離移動の電車や飛行機の中で眠りたい時には「ANC優先」にすると、消音レベルの強度が少しアップします。オフィスを離れて、テレワーク環境で静かに集中して書類を作成したい場面など、耳栓としてイヤホンを活用したい時に「ANC優先」モードを上手に使いこなしましょう。「バランス」モードは音声の聞こえ方と、周囲のノイズを押さえ込むバランスがちょうど良いモードです。ビデオ通話の際に有効だと思います。

 

ノズルの先端に着脱できるイヤーピースはフィット感が異なるシリコン製の「Block Ear+」とフォームタイプの「Magic Ear+for TWE」の2種類を同梱しています。どちらも抗菌仕様のイヤーピースなので安心して使用できますね。パッシブな消音効果は等しく高いレベルにありますが、フォームタイプのイヤーピースは低音域の弾力感が引き締まり、シリコンタイプのイヤーピースは中高域の抜け感が引き立つ特徴がそれぞれに感じられました。楽曲に合わせて付け替えながら音質の変化も楽しむのもいいでしょう。

↑シリコン製の「Block Ear+」とフォームタイプの「Magic Ear+for TWE」から装着感や好みの音質でイヤーピースを交換できます

 

NUARLのイヤホンは音質だけでなく、むやみな装飾を廃したファッション性の高いデザインがユーザーを魅了してきました。N10 ProもBATTLES DESIGNの百崎彰紘氏をプロダクトデザイナーに迎えて、フラグシップモデルらしい上質な華やかさを持ったデザインとしています。サイドパネルに配置されたブランドロゴの後ろ側には音の波紋のようなレリーフが施されています。イヤホンを傾けた時に光の反射で模様が浮かび上がってくる様子がとても神秘的です。

 

充電ケースの柔らかな丸みを持たせたデザインも手に馴染みやすく、重さや大きさを感じさせることなくバッグからスムーズに出し入れできます。イヤホン単体での音楽再生時間の目安は、アクティブ・ノイズキャンセリング機能をオンにして、iPhoneにペアリングしてAACコーデックで聴く場合が約5時間。ケースによる充電を繰り返しながら使えば、約30時間の音楽再生が楽しめます。

 

 

イコライザーによる音質のカスタマイズも自由自在

NUARLオリジナルのiOS/Android対応モバイルアプリ「N10 Connect」から、イヤホンの様々な操作・設定、ファームウェアのアップデートなどが行えます。

 

アプリを起動すると画面にはイヤホンのバッテリー残量がパーセント表示されます。音量レベルはLOW/MID/HIGHの3段階から切り換えられますが、あらかじめLOW/MIDに設定すると最大音量が絞られ、耳へのダメージが軽減できます。

 

スマホなどBluetoothに対応する音楽プレーヤー機器との接続する場合、オーディオコーデックはaptX/AAC/SBCの3種類から選べます。アプリからコーデックを切り換えて音質の違いを楽しんだり、万が一バッテリーの残量が気になる場合は駆動時消費電力が少ないAAC/SBCを選択してもよいでしょう。

↑ペアリングする機器に合わせてオーディオコーデックはaptX/AAC/SBCが選択可能

 

アプリのイコライザー機能を使えば、サウンドのカスタマイズもできます。デフォルト設定は「標準」ですが、ボーカルや楽器のメロディの滑らかさが引き立つ「ソフト」と、演奏全体のトーンが落ち着く「フラット」の2種類から、聴きたい音楽のジャンルやその時の気分に合わせたリスニング感の調整も楽しめます。

↑3段階のイコライザー切り替えを設けています

 

万一イヤホンが手元に見つからない場合は、アプリのマップ上でイヤホンとスマホを最後に接続した場所が表示される頼もしい「Find Earbuds」機能も便利。

 

ペアリングしているスマホの音楽再生、ハンズフリー通話は左右イヤホン本体の側面と下側に配置されているメイン・サブボタンからリモコン操作ができます。タッチセンサーリモコンは便利な反面、イヤホンを着脱する際にリモコンパネルに触れてしまい誤操作が発生することもよくあります。左右に2つずつのボタンで必要な操作を網羅するN10 Proののリモコンは理にかなっています。

 

サブボタンは1回押すごとにビープ音が鳴って、ノイズキャンセリングと外音取り込み、それぞれのオフの切り換えがループします。ビープ音が鳴る回数で現在のモードがわかります。

↑本体側面のサブボタンでリスニングモードを切り換えます

 

音楽再生はメインボタンによるシングル/ダブル/トリプルクリック、長押しの操作になりますが、一番覚えやすいパターンをスマホアプリから選んで割り当てられるので安心です。

↑音楽再生・ハンズフリーに関わるボタン操作はアプリから設定を変更できます

 

 

屋外で音楽を聴く時には外音取り込みを上手く使おう

外音取り込みをオンにするとノイズキャンセリングはオフに切り替わります。外音取り込みは音楽を再生しながら外の音が取り込める「標準」をデフォルトとして、ボタン操作でオンにした時にスマホアプリから再生中音楽のボリュームを下げるか、または音楽を一時停止するかの3つの設定を決めておくことができます。

 

本体のマイクを使った外音取り込み機能も、マイクに由来するノイズのないクリアな音質が魅力的です。イヤホンを装着したまま環境音が自然に聞こえてくるので、街を歩きながら、ジムで体を動かしながら音楽を楽しむ時にはオンにしたいところ。

↑外音取り込み時の音楽再生モードを選ぶことができます

 

またコロナ禍の影響により、最近は在宅ワークの時間が長くなっているという方も増えていると思います。ビデオ会議の音声に集中するため、ヘッドホンやイヤホンを使っていると、生活音が聞こえなくなって不便に感じられるもの。N10 Proのように精度の高い外音取り込み機能を搭載するイヤホンなら、例えば子どもの泣き声にも即座に反応したり、自宅に一人でいる時にドアベルが鳴った場合も応答ができるので、頼もしく感じられるでしょう。

 

 

N10 Proのサウンドを聴いてみた

aptX再生に対応するスマホ「Google Pixel 4a」でN10 Proの音楽再生をチェックしました。

↑N10 ProのサウンドをGoogle Pixel 4aに接続して聴いてみました

 

筆者がこれまでに聴いてきたNUARLの「N6 Pro」「N6」「NT01A」に代表される完全ワイヤレスイヤホンの上位モデルは、いずれも解像度がとても高くクールで煌びやかな音の印象がありました。N10 Proも先行するプレミアムイヤホンと同じく、原音をむやみに色づけしないニュートラルなバランス感覚と、目の覚めるような解像度の高さを備えながら、加えて中低域の力強さと、みずみずしい張りのある弾力感を得ていっそうの進化を遂げていました。

 

低音の打ち込みが鋭く、音像定位がとても鮮明です。ロックやEDMの楽曲はリズムセクションの安定感が抜群。クリアで粒立ちの良い中高音域が豊かな空間の広がりを作り出します。アクティブ・ノイズキャンセリング機能による「静寂の透明感」が心地よい緊張感を作りだし、音楽の色鮮やかさを引き立てます。ボーカルは声の表情が繊細に移り変わる様子が立体的に浮かび上がってくるように感じられるほどリアル。従来のNUARLのイヤホンは、ボーカルのキリッとしたクールな艶っぽさが魅力的でしたが、N10 Proはより温かみのある人肌の心地よさが伝わってくるようなボーカルに感じられました。J-POPやジャズのボーカル系の楽曲にも相性がとてもよいイヤホンだと思います。

 

さらにHDSSテクノロジーのおかげで、とても広々とした音場感を描き出せるイヤホンなので、例えば大編成のクラシックのオーケストラ、ジャズのビッグバンドの演奏も雄大なスケールを感じさせてくれることでしょう。どんなジャンルの音楽を聴いてもワクワクとさせてくれるイヤホンです。

 

マイク性能も良好。ビデオ通話にも活用したいイヤホン

ビデオ通話にイヤホンを使っていると、通話の相手に「声が聞き取りにくい」と指摘されたことはありませんか? 通信回線の不具合が原因の場合もままありますが、あるいは使っているイヤホン・ヘッドホンのマイクの性能にも問題があるのかもしれません。N10 ProにはクアルコムのcVcノイズキャンセル技術が搭載されているので、イヤホンに内蔵するツイン仕様のマイクで集音したサウンドから、ノイズ成分を除去して話者の声を整えて通話相手に伝えることができます。これからのイヤホンは「音質」を語る際、マイクによる集音性能にもぜひ注目しながら、ビジネスツールとしても徹底活用できるよいイヤホンを選びたいものです。

 

NUARLでは万一、完全ワイヤレスイヤホンの片側をなくしてしまった場合にも、購入から1年以内であれば紛失した側のイヤホンを安価に購入できる有償の「片側紛失保証」をユーザーサービスとして設けています。「完全ワイヤレスイヤホンは紛失してしまわないか心配」とお考えの方も、このサービスがあれば安心ですね。

 

もう完全ワイヤレスイヤホンはお気に入りの1台を持っているという方から、そろそろ入門機からワンランク上のイヤホンにステップアップを図りたいという方にも、アクティブ・ノイズキャンセリング機能付きイヤホンの魅力をすべて揃えるNUARL N10 Proをおすすめしたいと思います。

 

 

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外音取り込みがより自然に! テクニクス&パナソニックの完全ワイヤレスイヤホンがアップデート

パナソニックは、テクニクスブランドおよびパナソニックブランドの完全ワイヤレスイヤホン3機種のファームウェアアップデートを10月6日より開始します。

 

対象となるのは、テクニクスブランドの完全ワイヤレスイヤホン「EAH-AZ70W」と、パナソニックブランドの「RZ-S50W」「RZ-S30W」の3機種。いずれもアップデートは専用アプリ経由で行います。

 

今回のアップデートにより、周囲の音を確認できる外音取り込み(アンビエント)機能を利用する際の周波数特性を改善し、より自然な音質で取り込みできるようになります。

 

また、イヤホンとアプリの初回接続時に、イヤホンを正しく装着できるようイヤホンの装着方法やイヤーピースのサイズの案内などを表示するようになりました。

 

さらに、今後は最新のファームウェアがある場合に、アプリ上に更新内容が確認できるサイトへのリンクを表示させるようになり、アップデートの際の進捗状況を数値とバー表示で表示するように改善されます。

 

アップデート後のファームウェアのバージョンは、EAH-AZ70WおよびRZ-S50Wが「JMS1ZS 01.80」、RZ-S30Wが「JMS1ZR 01.31」となります。

 

該当機種をお使いのユーザーは、外音取り込み機能の音質改善を含んだ今回のファームウェアアップデートをお忘れなく。

 

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ついにボーズから“ノイキャン機能”付き完全ワイヤレスイヤホン「Bose QuietComfort Earbuds」登場

独自の技術でオーディオ市場をリードするボーズから、待望のノイズキャンセリング機能搭載モデルを含む完全ワイヤレスイヤホン2機種が登場します。いずれも9月24日より予約受付を開始し、10月15日より販売されます。

 

独自の技術を結集したノイキャン完全ワイヤレス

ボーズならではの高いノイズキャンセリング機能を備えた「Bose QuietComfort Earbuds」は、同社がQuietComfortシリーズの20年以上の歴史で培ってきた独自技術を結集させた完全ワイヤレスイヤホン。

↑「Bose QuietComfort Earbuds」(トリプルブラック)

 

↑ケースに収納したところ(ソープストーン)

 

イヤホンに内蔵された複数のマイクで周囲のノイズを検出し、わずか1/1000秒のうちに逆位相の音を送り出すことで、様々なノイズを一瞬のうちに消音。どんな騒がしい環境でも、静寂の空間に変えることができます。

↑電車の中など様々なシーンの騒音を強力に消音します

 

また、ノイズキャンセリング機能はボタン1つで11段階に調節でき、まるでイヤホンをつけていないかのように周囲の音を聴くことができる「トランスペアレンシー」から、コンテンツや会話の細部まで聞こえるようにする「フルノイズキャンセリング」まで好みに応じて設定できます。

↑アプリからも設定が可能

 

さらに、新たに開発されたStayHear Maxチップが、不要なノイズを物理的に低減してノイズキャンセリング効果を高めるとともに、しっかりとした装着感を実現しています。

 

音質面では、特定の周波数のみが際立つことなく、原音に限りなく忠実な再現性を実現。どんなボリュームで再生しても、深みのあるパワフルなサウンドを楽しむことができます。

 

カラーは、マット仕上げにメタリックとグロス加工のアクセントを加えた、トリプルブラックとソープストーンの2色を用意。連続再生時間は、イヤホンのみで最大約6時間、充電ケースで最大約12時間ぶんの充電が可能で、合計18時間の使用が可能となっています。価格は3万円(税別)。

 

スポーツに最適化された「Bose Sport Earbuds

Bose Sport Earbuds」は、エクササイズやスポーツに最適な完全ワイヤレスイヤホンとして一から設計されたモデル。新たに開発されたStayHear Maxチップによりイヤホンが耳にぴったりフィットし、イヤーフックなどを追加しなくても耳から外れたりズレ落ちたりすることなく安定した装着感を実現しています。

↑「Bose Sport Earbuds」(バルティックブルー)

 

↑ケースに収納したところ(グレイシャーホワイト)

 

また、従来モデルの約半分というコンパクトなサイズながら、高効率ドライバーや独自のポートデザイン、音量を最適に調整するイコライザーを使用したまったく新しい音響システムにより、優れたオーディオ品質を実現します。

 

本体には、触れるだけで操作できるタッチパネルを採用。汗や水に強いIPX4準拠の防滴・防汗仕様となっています。

↑運動時の汗に強い防滴・防汗仕様

 

カラーは、トリプルブラック、バルティックブルー、グレイシャーホワイトの3色を用意。連続再生時間は、イヤホンのみで最大約5時間、充電ケースで最大約10時間ぶんの充電が可能で、合計15時間の使用が可能となっています。価格は2万2000円(税別)。

↑カラーは3色をラインナップ

 

どちらのモデルも、ボーズらしい独自の技術や機能を備えたものとなっており、群雄割拠の完全ワイヤレスイヤホン市場のなかで飛び抜けることができるのか、注目が集まりそうです。

 

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スマホ並みにコスパはいいのか!? OPPO初の完全ワイヤレスイヤホン「Enco W51/W11」を本音レビュー

ここ数年、急速に普及が進んでいる完全ワイヤレスイヤホン。オーディオメーカーだけでなく、スマホメーカーも続々と参入しています。アップルのAirPodsおよびAirPods Proを意識して開発されたと思われるモデルが多く、価格競争も進んでいます。

 

そんななか、スマホメーカーのOPPOも完全ワイヤレスイヤホン2モデルをリリースしました。アクティブノイズキャンセリング機能を搭載した「OPPO Enco W51」(1万5800円)と、コスパ重視のエントリーモデル「OPPO Enco W11」(5800円)です。ちなみに「Enco」は「アンコー」と読みます。

↑左が「OPPO Enco W11」、右が「OPPO Enco W51」

 

OPPOから、この2モデルをお借りして、いち早く試せる機会を得ました。装着感や音質など、率直な感想をお届けしたいと思います。

 

ノイズキャンセリング効果が明確な「OPPO Enco W51」

上位モデルのW51は、一見「うどん」と揶揄されたアップルのAirPodsに似ていますが、カナル型でピタリと耳に装着できます。4サイズのイヤーピースが同梱されているので、ほとんどの人の耳にフィットすると思われます。

↑W51は下にスティックが伸びた形状

 

↑OPPO Enco W51の充電ケース。カラバリは、このスターリー ブラックとフローラル ホワイトの2色から選べる

 

7mmのダイナミックドライバを搭載したイヤホン(片耳)の重さは約3.95gで、長時間着けていても気になりません。筆者は主に仕事中とスポーツジムで使用しましたが、結構激しく動いても外れることはなかったです。ただし、マスクを付けたり外したり、タオルで汗を吹いたりといったときに、手があたってイヤホンがずれてしまうことはありました。

↑長時間着けっぱなしでも気にならないほどの軽さ。さりげなく高級感が漂うデザインも◎

 

音質には2つの特徴があります。1つはフィードフォワード(FF)制御とフォードバック(FB)制御を備えた「ハイブリッドノイズキャンセリング機能」を搭載していること。最大35dBのノイズキャンセリングを実現し、左イヤホンをダブルタップすると、オン・オフを切り替えらえます。なお、音声でも切り替わったことが告げられますが、ノイズキャンセングの効果は誰でもハッキリとわかるので、一目瞭然ならぬ “一聴瞭然” といった感じ。

↑OPPOのスマホとペアリングした場合、「クイックガイド」で操作方法を確認可能

 

ノイズキャンセリングを有効にすると、低音の響きが強くなり、音に包まれるような没入感を味わえます。映画やYouTubeなどを見る際に、セリフの音声もより明瞭になるように感じました。ノイズキャンセリングをオフにすると、表現される音域が若干狭くなり、環境音も取り込まれる印象。W51には「外音取り込み機能」はないのですが、仕事中などは、ノイズキャンセリングをオフにすることで、周囲の音を聞こえやすくできます。

 

もう1つ「左右同時転送」という特徴があります。スマホから転送されるデータを左右のイヤホンで同時に受信するという仕組みです。これにより、遅延が低減され、音が途切れにくくなるというメリットがあるそうです。たしかに、音がズレたり、飛んだりすることはなく、非常に安定しているように感じました。

↑OPPOのスマホとペアリングする場合は、ケースを開けると自動でペアリングモードに

 

フル充電で約3.5時間再生でき、充電ケースと組み合わせると最大20時間使えます。充電ケースがワイヤレス充電の対応していることもメリットといえるでしょう。

↑USB Type-Cポートを搭載

 

お値段以上のサウンドを楽しめる「OPPO Enco W51」

W11のセールスポイントは、なんといっても価格。5800円と聞くと、音質は大丈夫なのか? 音飛びはしないのか? などと心配になる人もいるかもしれませんが、その点は心配ありません。むしろ、これを5800円で売っても採算が取れるのかと心配になりました。

↑OPPO Enco W11の充電ケース。カラバリはホワイトのみ

 

↑W11はスティックのないシンプルなデザイン

 

W11は8mm口径のダイナミックドライバを採用し、低域から高域までクリアな音で再生できることが特徴。W51と同じく「左右同時接続」方式を採用しています。音質は、正直にいえば「それなり」という印象。W51に比べると、音の厚みに欠けて、重低音の迫力に乏しく、高音域では多少シャカシャカ感が出ます。ですが、「5800円でこの音質な上々」というクオリティ。筆者は、W51と聴き比べたので、その差をはっきりと体感しましたが、初めてのワイヤレスイヤホンとしてこのW11を買った人は、十分に満足できるのではないかと思います。

↑OPPOのスマホと連携させた場合、「クイックガイド」を表示可能。なお、W51とは異なり、イヤホンの操作方法はカスタマイズできない

 

音楽再生用のノイズキャンセリング機能は搭載していませんが、通話用のノイズキャンセリングを搭載し、雑音が多い街中や交通量が多い場所でもクリアな音声で通話できる仕組み。実際、いろいろな雑音が混じる商業ビルの中で通話をしてみましたが、相手の声は聞き取りやすく、スムーズに通話できました。ただし、これはW11に限ったことではなく、上位モデルのW51も同等の通話品質でした。

 

フル充電で約5時間再生でき、充電ケースと組み合わせると最大20時間使用可能です。

↑ペアリング用のボタンはなく、ケースを開くとペアリング可能な状態になる

 

大人気の2モデルと比べても買う価値はあるのか?

筆者はOPPOのスマホを持っているので、充電ケースから取り出すだけで、スムーズにペアリングでき、操作ガイドも表示されるので、取扱説明書を読む必要さえありませんでした。iPhone 11 ProやGalaxy S10など、他のメーカーのスマホともペアリングしてみましたが、問題なく使えました。

 

iPhoneを使っている人がAirPods Proを買わずに、OPPOのイヤホンを選ぶ価値はあるのか? ほかのAndroidスマホを使っている人が、最近発売されて人気を集めているPixel BudsではなくOPPOを選ぶのはアリなのか? ちょうど手元に、両モデルがあったので、W51と聴き比べたり、使い比べたりしてみました。

↑W51(右)を、AirPods Pro(上)、Pixel Buds(左)と聴き比べてみた

 

あくまでも筆者個人の感想ではありますが、音の迫力を最も感じられたのはAirPods Pro。アクティブキャンセリング効果も明確で、さすがに高い(2万7800円/税抜)だけのことはあるなぁと。機能で選ぶなら、リアルタイム翻訳ができるPixel Buds。でも、やはりちょっと高い(2万800円)。OPPO Enco W51は音質にも操作性にも満足できて、価格は1万5800円。アリだと思います。コスパを重視する人は、選択肢に加えるべきでしょう。

 

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音の“キモ”がほかとは違う! ゼンハイザーが2万円台の完全ワイヤレス「CX 400BT」発売

ゼンハイザーが、音質を徹底追求した完全ワイヤレスイヤホン「CX 400BT True Wireless」を9月下旬に発売します。価格はオープンですが2万3500円前後で購入できそうな期待のミドルレンジモデルです。

↑CX 400BT True Wireless

 

ゼンハイザー入門にも最適なミドルクラスのTWS

カラーバリエーションはブラックとホワイトの2色展開になります。今年の4月に発売された「MOMENTUM True Wireless 2(以下:MOMENTUM TW2)」に続く、ゼンハイザーの3つめの完全ワイヤレスイヤホンです。

 

CXはゼンハイザーのミドルレンジクラスの定番モデルが冠するシリーズ名です。音質とシンプルな機能性のバランスがとてもよいシリーズなので、国内外でポータブルオーディオの入門層にも多く支持されています。

↑CX 400BT True Wireless(ブラック)

 

↑CX 400BT True Wireless(ホワイト)

 

上位モデルが搭載するアクティブ・ノイズキャンセリングや外音取り込みの機能は省かれていますが、ゼンハイザーが自社で設計・開発してチューニングを追い込んだ7mm口径の高音質ダイナミック型ドライバーが本機にも搭載されています。自社開発のドライバーを搭載する完全ワイヤレスイヤホンはまだあまり多くないだけに、ゼンハイザーが本気で音質にこだわってこのイヤホンをつくった意気込みが伝わってきます。

↑側面にブランドロゴを配置。耳に触れる側に緩やかな曲面を設けています

 

ワイヤレスイヤホンにとってもうひとつ音作りの核となるシステムICチップには、クアルコムの製品を採用しています。スマホなど音楽プレーヤー機器との接続はaptXのほか、AAC/SBCの各コーデックに対応しています。音楽プレーヤー機器とのワイヤレス接続は片側イヤホンを基点とするリレー方式になりますが、上位のMOMENTUM TW2と同じく感度の高いLDSアンテナを積んだことで、音途切れやノイズの混入が少ない安定した接続性能を実現しているそうです。

↑ケースも片手に収まるサイズ感としています

 

初代機にもよく似た力強いサウンド

aptX接続に対応するGoogle Pixel 4aと、AAC接続によるリスニングをiPhone 11 Proをリファレンスにして音を聴いてみました。音質は明るくてパワフル、元気なサウンドです。力強さと繊細さの両方を持ち合わせており、音楽の輪郭を正確に、かつ丁寧に描き分けます。結果、ボーカルや楽器の生演奏を間近で聴いているような、真に迫るイヤホンリスニングが楽しめました。

 

高域の見晴らしや細かな音の粒だちの良さは上位機種のMOMENTUM TW2の方がさすがに上手であるように感じますが、中低域の鋭いアタックと肉付きの良さは初代の「MOMENTUM True Wireless」にもよく似ていると思います。どのジャンルの音楽も楽しく聴けるイヤホンですが、特にロックやポップス系の楽曲を聴いてみたファーストインプレッションは良いものでした。

↑右側の大きい方が上位機のMOMENTUM True Wireless 2

 

↑CX 400BTは上位機に迫る高い質感としています

 

イヤホンの形状は長時間の音楽リスニングを続けていても耳に負担がかからないよう、人間工学に基づく設計を重視しながら装着感を高めています。耳に触れる内側部分に緩やかなカーブを付けて優しいフィット感に整えています。シリコン製イヤーピースのサイズはXS/S/M/Lの4種類が付属。

 

機能充実のアプリと連携

ゼンハイザーのワイヤレスヘッドホン・イヤホンが対応する「Smart Control」アプリはCX 400BTの設定操作にも対応しています。無料のアプリをダウンロードして、アプリから接続設定やイコライザーによる音質調整ができます。

 

今年の夏に実施されたソフトウェアアップデートにより、音質調整は円形のオブジェクトをグラフィックイコライザーの中で任意の位置に動かして好みのバランスに設定できるモードのほかに、高中低域3つのスライダーを調整するモードの2つが揃いました。カスタマイズしたイコライザー設定に名前を付けてプリセットとして保存すると繰り返し使えます。またアプリにはイヤホンを接続するプレーヤー機器をリストから選んで簡単に切り換えられる機能も新設されました。

 

シリコン製イヤーピースによるパッシブな遮音性能も高いので、音が漏れることなくストレートに鼓膜を刺激する力強さが実感できます。外音取り込み機能が搭載されていないので、屋外でのリスニング、オフィスや自宅でビデオ会議の場面などに使う場合は周囲に気を配りたいところです。

 

コンパクトでフィット感が高いイヤホンなので、スポーツシーンで使いたくなるかもしれません。ところが残念ながらCX400 BTのイヤホン本体は防滴・防水性能をうたっていません。本体に水滴が付着した場合は乾いた布などで速やかに拭いて使うことをおすすめします。

 

本体の左右サイドパネルにはタッチセンサーリモコンが内蔵されています。上位のMOMENTUM TW2と同様にタッチ操作に対して機敏に反応してくれます。リモコンのボタン操作に割り当てるコマンドはSmart Controlアプリから自由に設定を変更可能。

 

イヤホンの内蔵バッテリーによる連続音楽再生は約7時間、ケースによる充電を足すと約20時間に到達します。MOMENTUM TWS2と使い勝手の上では肩を並べるスペックです。フル充電に必要な時間は約1.5時間。10分間のスピードチャージで約1時間の連続再生が楽しめます。

↑充電ポートはUSB Type-C

 

同価格帯TWSのリファレンスになれる音質

独自開発のダイナミック型ドライバーの量産を安定軌道に乗せて、2万円台で購入できる手頃なCX 400BTにも展開してきたゼンハイザーの底力には脱帽しました。最新の音楽作品も力強く鳴らすことができて、音質面の完成度がとても高いイヤホンであることを誰もが実感できると思います。ドイツの老舗・ゼンハイザーの完全ワイヤレスイヤホンを気軽に楽しんでみたい方の期待にベストマッチするモデルではないでしょうか。

 

本機をふだんから音楽を聴く時の「基準の音」にできれば、将来ゼンハイザーの上位製品や他社製品と音を比べてイヤホンの買い増しを検討する場面でも、きっとCX 400BTを使っていてよかったと実感もわいてくるはずです。

 

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まるで“ほんやくコンニャク”!? 翻訳機能付きワイヤレスイヤホン「Google Pixel Buds」に感じる未来感

Googleが手がけた完全ワイヤレスイヤホン「Google Pixel Buds」が8月20日に発売されました。このモデルのために設計された12mm口径のダイナミックスピーカードライバを搭載して高音質を実現したことはもちろん、Androidスマートフォンと連携して使う場合に “リアルタイム翻訳” が利用できることもセールスポイントとしています。実売価格は2万800円。高すぎず、されど安すぎずという絶妙なお値段ですよね。買う価値はあるのか否か? いち早く使ってみました。

↑「Google Pixel Buds」(Clearly White)

 

安定した装着感で、スポーツ時も落下の心配無用

Pixel Budsは、手のひらにすっぽり収まる楕円形のケースで充電します。このケースはUSBケーブル(同梱)で充電できるほか、市販のワイヤレス充電器でも充電可能。

↑コンパクトな充電ケースは、シンプルでかわいらしい外観

 

↑市販のワイヤレス充電器でも充電可能。スマホをワイヤレスで充電している人は同じ充電器を併用できる

 

イヤホン単体では5時間の音楽再生、2.5時間の通話が可能で、ケースに入れて持ち歩けば、24時間の音楽再生、12時間の通話に使えます。

↑カラバリはQuite Mint、Clearly White、Almost Blackの3色から選べる

 

イヤホンには自分の耳に合うサイズのイヤチップを取り付けられて、安定させるための固定用アークも付いています。筆者は、スポーツジムで走ったり、エクササイズをするときに使うことが多いのですが、イヤホンが外れることがなく、ズレることもほとんどありません。耳からほとんど出っ張らないように装着できるので、装着したままで衣服を着替えることもできます。

↑耳に差し込むイヤチップは取り替え可能。固定用アークは取り外せない

 

↑Pixel Budsの同梱品。イヤチップはあらかじめMサイズが取り付けられていて、SサイズやLサイズに交換可能

 

ただし、耳の形状は人それぞれ。固定用アークがフィットするかどうかは個人差があると思います。筆者の場合はフィット感は良好でした。

↑フィット感が良好で、走ったりしても外れそうになる不安を感じなかった

 

Androidスマホとのペア設定はあっという間

筆者は同じく8月20日に発売されたGoogle Pixel 4aと接続させて使ってみました。スマホのBluetoothをオンにして、Pixel Budsのケースの蓋を開けるだけでペアリングが行われます。そのままスマホ画面での初期設定に導かれるのですが、その過程で主な機能やイヤホンのタッチ操作などが案内されるので、マニュアルを読むことなく使い始められます。

↑スマホ画面に表示される案内に従って設定できる

 

なお、Pixelシリーズに限らず、Android 6.0以降を搭載するスマホでは同じように設定できます。筆者はGalaxy S10で試してみましたが、ペアリング後、「Pixel Buds」アプリのダウンロードが求められ、インストール後は画面の案内に従うだけで設定が完了しました。ちなみに、iPhoneやパソコンなどと接続する場合は、ケース背面のボタンを押してペアリングを行う必要があります。

↑充電ケースの背面にBluetoothペアリングのためのボタンがある

 

気になっていた低音の迫力不足もすでに解決

初期設定後、「YouTube Music」や「Spotify」で音楽を聴いてみました。最近のJ-POP、K-POP、80年代の洋楽など、いろんな楽曲を聴き比べてみましたが、低音域から高音域まで歪みがなく豊かでクリアに聴こえました。ボーカルの細かい息づかいなども聴き取れます。筆者は、現在3つのワイヤレスイヤホン(AirPods、Galaxy Buds、Soundcore Liberty Air2)を使っているのですが、それらと比べても音質は良いほうだと感じました。

 

ただし、低音の響きが弱めで、ボリュームをフルに上げてもさほど“大音量”にはならず、迫力には欠ける印象も。耳に優しいともいえますが、重低音を響かせて音楽に浸りたい人は物足りなく感じるかもしれません。しかし、発売後にアップデートがあり、低音を強調する「バスブースト」が追加されました。好みの音質に変える機能は、今後も追加されることを期待していいでしょう。

↑Pixel Budsの設定画面。発売直後に低音のレベルを上げる「バスブースト」という機能が追加された。周囲の環境に合わせて自動で音量が調整される「アダプティブ サウンド」機能も備えている

 

Pixel Budsには、環境音を適度に取り込む空気孔があります。音楽を聴いているときでも周囲の気配がわかる仕組みで、例えば音楽を聴きながら街を歩いていると、セミが鳴く声が静かにザワザワと聞こえたり、車が近づくとその気配がわかったり。しかし、気になる音量ではなく、音楽に環境音がミックスして聞こえるような感じです。

 

筆者はスポーツジムで使うことが多かったのですが、館内アナウンスがあると、その内容は聞き取れないものの、アナウンス中であることはわかりました。1日中イヤホンを着けていたいという人には、安心感が得られる、非常に良い機能だと感じました。

 

反面、周囲の雑音が聞こえることをデメリットと捉える人もいるでしょう。Pixel Budsには「パッシブノイズキャンセリング」という、イヤホンの物理的な遮音性で周囲の音を聞こえにくくする技術が用いられています。しかし、先述の通り、雑音が低減されるだけで、消えるわけではありません。最近人気を集めている「アクティブノイズキャンセリング」は、周囲の音を検知して、逆位相の音を出すことで積極的に雑音を消す機能です。それが必須であれば、アップルの「AirPods Pro」やソニーの「WF-1000XM3」など、より高価なモデルを選んだほうがよさそうです。

 

タップ操作のしやすさは出色。Googleアシスタントも活用

イヤホンをタップすると、音楽を再生・一時停止させたり、ダブルタップして次の曲に切り替えたりできます。さらに、前方になぞると音量が大きくなり、後方になぞると音量を下げられます。機種によっては、このタップ操作がしづらかったり、思うように反応してくれないことがあるのですが、Pixel Budsはフラットなスペースが広いこともあり、タップやスワイプがしやすく感じました。

↑タップ操作は一般的なものなので、すぐに使いこなせる。設定を変えることも可能

 

Androidスマホと接続させて使う場合、イヤホンを長押しする、もしくは「OK Google」と話すと、Googleアシスタントを起動できます。「いま何時?」「今夜の天気は?」「最新ニュースを聞かせて」などと話して、スマホを手にすることなく、必要な情報を聞き出すことができます。筆者のように、普段Googleアシスタントを使うことが多い人には非常に便利で、これだけでもPixel Budsを買う価値があるように感じました。

 

メッセージやメールが届くと、小さくチャイムが鳴って知らせてくれて、イヤホンをタップすると通知を確認できます。メッセージを受信した場合は全文を読み上げてくれて、それに声で返信することもできます。Gメールは送信者と件名だけが告げられ、本文は確認できないのですが、件名だけでもすぐに読むべきメールかどうかの判断ができるので便利です。

 

リアルタイム翻訳のためだけに買うのもアリ

注目の「リアルタイム翻訳」機能を使うには、まず、スマホに「Google 翻訳」アプリをインストールする必要があり、使用する言語データをダウンロードしておかなければなりません。

 

日本語と英語の翻訳を行うには、Pixel Budsを装着した状態で、スマホで「Google 翻訳」アプリを起動し、イヤホンを押しながら日本語を話すと、その翻訳結果がスマホの画面に表示され、音声も出力されます。スマホ画面で「English」アイコンをタップして、相手に英語で返事をしてもらうと、翻訳結果が画面に表示されると同時に、イヤホンからも聞こえる仕組みです。

 

本来は、実際に外国語のネイティブスピーカーと話して試すべきなのですが、そんな機会はなかったので、自分で話したり、外国語の音声を聞かせて、スムーズに翻訳されるかどうかを試してみました。比較的長いスピーチでも、まるで同時通訳者のように翻訳してくれて、英語で行われる会議や講演などでも役立つように感じました。ここ数年、人気を集めている音声翻訳機よりも断然使いやすい印象です。

↑様々な言語を翻訳してみたところ。音声だけでなく、画面にも表示されるので、相手に伝わりやすい。なお、Googleアシスタント機能を使う仕様になっているため、オフラインでは利用できない

 

コロナウィルスが終息し、海外旅行や出張に行けるようになったら、積極的に使ってみたいと思える機能でした。この翻訳機能も、Pixel Budsの購入を決める動機となり得るでしょう。

 

Google謹製ということで注目の完全ワイヤレスイヤホンでしたが、実際に使ってみると、音質だけでなく、スマホのハンズフリー操作や翻訳にも役立つ多機能なデバイスという印象でした。用途によっては、2万800円は決して高くないかもしれません。

 

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落下や水に強い! 米軍規格に対応した超タフネス仕様の完全ワイヤレスイヤホン「S-FIT」

ケーブルのない自由な装着感が人気の完全ワイヤレスイヤホンですが、うっかり落として壊してしまったり、水に濡らして使えなくなってしまったりしたことがある方も多いのではないでしょうか。そんな方にピッタリの超タフなモデルが、米国のオーディオブランドSOULから登場します。

 

モダニティは、米軍ミリタリースペック810H-516.8規格に対応したSOULブランドの完全ワイヤレスイヤホン「S-FIT」を8月下旬に発売します。価格は9480円。カラーは、ブラック、ブルー、ライトブルー、レッド、ピンク、グリーンの全6色。

↑SOUL「S-FIT」(グリーン)

 

↑カラーは全部で6色をラインナップ

 

「S-FIT」は、米軍ミリタリースペック810H-516.8規格に対応した耐衝撃性と、IP67の高い防塵・防水レベルを兼ね備えたタフ仕様の完全ワイヤレスイヤホン。落としても壊れにくく、水やほこりに強い耐久性を備えています。

↑衝撃や水・ほこりに強いタフネス仕様

 

また、人間工学に基づいて開発されたFreebitのウイング形状を採用したイヤーロックを搭載。激しい運動時でも落下の不安を解消し、最高のフィット感を得られます。

↑Freebitのウイング形状のイヤーロックにより、しっかり耳にフィットします

 

ケースから取り出すだけでスマホとつながる「オートペアリング」機能や、イヤホンを付けたまま外部音を取り込む「オーディオトランスパレンシー」機能も搭載。独自のサウンドチューニングにより、迫力のある低音とバランスの取れた中高音域を再生します。BluetoothコーデックはAACとSBCをサポート。

 

連続再生時間はイヤホン単体で最大約6.5時間、充電ケース併用で最大約33時間使用可能。ケースには、リュックなどにかけられるカラビナフックも付属しています。

 

これまで、うっかりワイヤレスイヤホンを壊してしまった経験がある方は、ぜひタフネス仕様のSOUL「S-FIT」を試してみて下さい。

 

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やっぱり老舗は“上質さ”がひと味違う! ノイキャン機能付き完全ワイヤレス「ATH-ANC300TW」レビュー

2020年はアクティブ・ノイズキャンセリング機能を搭載する完全ワイヤレスイヤホンが特に注目を集めています。老舗オーディオメーカーであるオーディオテクニカからも、初めてのアクティブ・ノイズキャンセリング機能搭載機である“QuietPoint”シリーズの完全ワイヤレスイヤホン「ATH-ANC300TW」が発売されました。高品位なサウンドとハイレベルな通話品質、スムーズなモバイルアプリ連携によりノイズキャンセリングとヒアスルー機能を使い分けられる利便性など、ATH-ANC300TWの魅力に迫りたいと思います。

 

上質なたたずまい。中身のテクノロジーは最先端

ATH-ANC300TWはオーバーヘッドタイプのヘッドホン「ATH-ANC900BT」、ネックバンドタイプのイヤホン「ATH-ANC400BT」に続く“QuietPoint”シリーズの3番目のラインナップです。落ち着いた日常の装いに溶け込むブラックを基調としたデザインとしながら、オーディオテクニカが誇るポータブルオーディオのための最先端テクノロジーを詰め込んだ挑戦的なシリーズです。

↑オーディオテクニカの完全ワイヤレスイヤホン「ATH-ANC300TW」(実売価格2万7280円)

 

完全ワイヤレスイヤホンのATH-ANC300TWは本体とケースのカラーを上品なネイビーブルーとして、既存のシリーズ製品から少し変化を付けてきました。イヤホンの側面にオーディオテクニカのブランドロゴを配置しています。

↑ケースのサイズはコンパクト。フタを開けると左右のイヤホンが縦に装着されています

 

コンパクトなイヤホンには5.8mm口径のダイナミック型ドライバーを搭載。厚みのある中低域に加えて、煌びやかでクリアな高音再生を実現するため振動板にDLC(Diamond Like Carbon)コーティングを施して、全帯域に渡ってスムーズでつながりの良いサウンドに整えています。人の声がとても自然に再現されるので、ボーカルものの音楽再生が心地よいだけでなく、ハンズフリー通話の音声まで聴きやすく感じられます。

 

バランスの良いノイズキャンセリング機能

ノイズキャンセリング機能は本体シェルの外側に向けて搭載したフィードフォワードマイクと、ノズルの内側にも超小型のフィードバックマイクを内蔵したことにより、リスニング環境周囲のノイズをモニタリングしながら、音楽再生の邪魔になるノイズ成分だけをきれいに消去するハイブリッド・デジタルノイズキャンセリング技術としています。

↑側面にオーディオテクニカのブランドロゴを配置

 

↑ハウジングの内側向き、外側向きにノイズキャンセリング用のマイクを内蔵しています

 

ノイズ成分を集中的に消せるだけでなく、再生している音楽と周囲の環境音を自然にミックスして聴けるヒアスルー機能のバランスも良好です。騒音を消して音楽再生に集中したい時と、周囲の音に気を配りながら街歩きなどで気軽に音楽をBGMとして鳴らしたい時の両方に効果があります。

 

アプリやリモコンの操作性も快適

スマホとの接続前後の設定はiOS/Androidに対応する専用モバイルアプリ「Connect」で行います。Connectアプリ自体はQuietPointシリーズをはじめオーディオテクニカの他のワイヤレスオーディオ製品も共通して使うオーディオテクニカ純正アプリ。ATH-ANC300TWをスマホにペアリングしてアプリを立ち上げると、ノイズキャンセリングやヒアスルーの強度調節をはじめ、本機専用のメニューが画面に表示されます。ATH-ANC300TWはaptXとAAC/SBCの3つのBluetoothオーディオのコーデックに対応しているイヤホンですが、それぞれの接続状態の確認とコーデックの切り換え選択、バッテリーの残量チェックなどができます。

 

アプリは完全ワイヤレスイヤホンは初めてという方でも直感的にすぐ使いこなせるよう、とてもシンプルなユーザーインターフェースにしています。探している機能に素速くたどり着けます。ノイズキャンセリング機能は強く効果がかかるAirPlaneから順にOn The Go/Office-Studyまで、切り換えて効果を確認しながらリスニングシーンに合ったシーンが選べます。

↑Connectアプリからイヤホンの各機能を操作・設定します

 

左右イヤホンのシェルの上側に、音楽再生とハンズフリー通話の際に使うリモコンボタンがあります。確かなクリック感が得られるボタンなので押し間違い発生しにくいのが良いところ。音量のアップダウンも含めて、スマホをポケットやバッグから取り出さなくてもオーディオの音量がイヤホンから変えられる所も優れています。左利き・右利きの違いによって、リモコンのキー配置をA/Bふたつのパターンから選択できます。

↑リモコンはボタン式。確実な操作性を実現しています

 

イヤーピースによるカスタマイズも可能

オーディオテクニカのATH-ANC300TWを完全ワイヤレスイヤホンの初心者の方にもおすすめする理由は、とてもナチュラルなサウンドバランスを実現しているから。ノイズキャンセリング機能をオンにすると、静かな環境の中で音楽リスニングに集中できるぶん、特定の帯域にバランスが偏ったチューニングは目立って聞こえる場合があります。偏ったバランスのサウンドはやはり長く聴き続けていると疲れてくるのです。

 

ATH-ANC300TWは特定の帯域を強調しないフラットバランスにチューニングされていて、ノイズキャンセリング機能をオンにした時の静寂の純度がとても高いイヤホンです。山の湧き水で淹れたコーヒーを味わうように、ジャンルやカテゴリーの区別なく、どんな音楽を聴いてもアーティストの存在がすぐ側に感じられ、楽器の音の生々しさ、演奏空間のスケールが真に迫る描写ができることも本機の特徴です。筆者は特にボーカルやアコースティック&エレキギターをハイライトした音楽が好みなので、それぞれのディティールが自然に浮き立ち、アーティストの熱気を近い距離で感じさせてくれるATH-ANC300TWに脱帽しました。

↑aptXにも対応するATH-ANC300TW。原田知世さんのシルキーな歌声もそのまま再現してくれます

 

ノイズキャンセリング機能のレベルを一番強い「AirPlane」に設定しても、音楽再生を邪魔しないナチュラルバランスで耳にストレスを感じない自然な消音効果もお見事。本機を飛行機の中で試したことは残念ながらまだありませんが、地下鉄に乗りながら動画を視聴する場面で使ってみたところ、セリフを明快に聞き取るためにはもう少し強い消音効果が欲しいと思うことがありました。

 

製品のパッケージには純正のシリコンイヤーピースのほかに、Comply製のフォームイヤーピースも付属しています。後者を選択するとパッシブな遮音性能が高められるのでおすすめ。また本体のノズルが汎用性の高い形状なので、サードパーティ製のイヤーピースに交換して音の違い、装着感のアレンジもできます。

↑シリコン製と低反発フォーム製のイヤーピースを同梱。サウンドやフィット感が調節できます

 

↑サードパーティ製のイヤーピースを装着して、音のカスタマイゼーションを深めることもできます

 

aptX再生に対応するスマホとペアリングして、アプリからAAC/SBCの各コーデックを手軽に切り換えながら好みの音を探りつつ楽しめるところも本機の魅力です。aptX接続で聴くサウンドは楽曲によってボーカルの艶っぽさ、生楽器の音色の鮮やかさが引き立ち、音場の広がりも一段と豊かになります。ふだん聴き慣れた楽曲も、ATH-ANC300TWで聴けば新たな発見があるかもしれません。

 

高機能マイク内蔵により通話品質も高い

今年は春から少しずつ、オフィスを離れてテレワークスタイルで仕事をこなせる環境を整えてきた方も多いでしょう。ワイヤレスイヤホンを使うと、周囲が賑やかな場所でも音が聞こえやすくなるので音声コミュニケーションのストレスが格段に減らせます。オーディオテクニカのATH-ANC300TWは高性能な通話用マイクを搭載したほか、周囲の環境ノイズを抑制するクアルコムのcVc(Clear Voice Capture)テクノロジーにより、ハンズフリー通話の際にはユーザーの声をクリアに相手へ届けることができます。本体の落ち着いたデザインとカラーはビジネススーツにもフィットするので、リモートワークのビデオ会議で使うと相手に“できるビジネスパーソン”の印象を与えるでしょう。

 

ノイズキャンセリング機能を搭載する完全ワイヤレスイヤホンの人気が高まってきて、今年の後半には1万円前後の製品も様々なメーカーから発売されにぎわいそうです。もちろん高価な製品であることが、イコール上質な体験を得られるイヤホンを意味しているわけではありませんが、オーディオテクニカのATH-ANC300TWのように、音質から装着感まであらゆる側面から抜かりなく「上質であること」を真面目に探求したイヤホンは、手に取って試してみるとすぐに違いがわかるものです。そして長く使うほどに飽きのこない魅力がにじみ出てくることを知り、「最高の買い物」ができたこと実感できるはずです。

 

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5000円台でこの完成度! JPRiDEの完全ワイヤレスイヤホン「TWS-X」を聴いてみた

昨今、ワイヤレスオーディオは低価格化が進み、1万円以下のエントリーラインでも、スペックや音質面で上位モデルにひけをとらない製品が出始めています。

 

エムピートレーディングのオーディオブランド「JPRiDE(ジェイピーライド)」より発売された完全ワイヤレスイヤホン「TWS-X」は、実売価格がなんと5480円。にもかかわらず、スペック面では1万円以上の製品と互角となっており、コスパの高い製品といえそうです。

↑JPRiDE「TWS-X」

 

今回は、メーカーより実機をお借りし、その使い勝手や音質をチェックしてみました。まずは「TWS-X」の基本的なスペックをチェックしていきましょう。

 

男心をくすぐるシンプルかつコンパクトなデザイン

外観は非常にシンプルかつコンパクトで、マットなブラックのケースにはロゴや文字などが一切ありません(底面を除く)。シャツのポケットに入れても目立たないほどコンパクトなので、カバンを持たない手ぶらのときでも手軽に持ち運べます。

↑ケースは一切のロゴや文字表記がないシンプルなデザイン

 

イヤホンには同社のロゴがプリントされていますが、あくまで主張は控えめ。イヤホンはやや厚みがあるタイプですが、装着しても耳から飛び出すことはありません。音楽再生中にLEDライトが点滅することもないので、きわめて目立たずに装着できるといえるでしょう。

↑イヤホンにはブランドロゴのみプリント

 

5000円台という価格ながら、完全ワイヤレスイヤホンの性能を左右するSoCチップには、品質の高さに定評のあるクアルコム製チップセット「QCC3020」を採用しています。これにより、イヤホン単体で連続再生時間が最長約9時間という省エネ性能と、ワイヤレス接続の安定性を実現。途切れにくくストレスフリーに使うことができます。

 

Bluetoothコーデックは、SBC/AAC/aptXをサポート。iPhoneでもAndroidでも高音質コーデックが使えるのはうれしいポイント。

 

イヤホンにはタッチ操作に対応したマルチファンクションボタンがついており、音楽の再生/一時停止や音量調整などが可能。ワンタップで行えるのは着信時の通話開始や終話のみで、再生/一時停止はツータップ、曲送り/曲戻しは2秒長押し、音量調整はトリプルタップになっており、イヤホンの位置を直すときなどに誤操作しにくくなっているのが非常に快適です。タッチ操作対応のイヤホンのなかには、ちょっと触れただけですぐに反応してしまい、予期せぬ操作をしてしまうのも多いので、この点は好印象でした。

 

web会議やスマホでの通話時に役立つマイク機能も備えており、「CVC通話用ノイズリダクション」機能により、会話音声のノイズを抑えてクリアな音声で会話ができます。

 

充電ケースの端子はUSB Type-Cを採用しており、最新のAndroid端末などと充電ケーブルを共用することも可能。もちろん充電ケーブルも付属しています。このほか、シリコン製イヤピースが計5種類(ラウンド型3サイズ、砲弾型2サイズ)同梱されています。

↑イヤピースは計5種類が同梱されています

 

聴き疲れしにくいウォームな音質

続いて、気になる音質をチェックしてみました。iPhone 11を再生機に使い、AACで接続しています。

↑実際に音を聴いて音質をチェックしてみます

 

一聴して感じるのは、低音にフォーカスを当てた音であるということ。EDM音源などを再生すると、ズンズンと低音が迫ってくるような重心の低いサウンドが楽しめます。鳴り方は、タイトな重低音というよりも、包み込むようなやわらかい低音という印象。少しボヤつきも感じられます。

 

一方、中高域はかなり控えめで、そのせいか解像感はあまり感じられません。一音一音を分析的に聴き分けるよりも、音源の空気感を楽しむような聴き方のほうが向いていると思います。ジャズボーカルやアコースティックな曲、ライブ音源などが合っているようです。

 

高域が控えめなため、長時間聴いていても耳が疲れにくく、仕事中にBGM的な感じで音楽を流すのに最適なイヤホンといえるでしょう。L/Rどちらでも片耳だけ再生することもできるので、片方の耳だけイヤホンをつけて、もう片方はフリーにしておく“ながら聴き”もOKです。

 

以前、Amazonで購入したノーブランドの激安完全ワイヤレスイヤホンを試した際に、可もなく不可もなく、だけど3000円台ならいいかな、と感じたものですが、それに2000円ほど上乗せするだけでこのクオリティなら、高性能なチップと音質チューニングが施されたこちらの方がお得でしょう。できるだけお安く、でもスペックや音質はなるべく妥協したくない、という方にオススメの完全ワイヤレスイヤホンといえそうです。

 

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テレワークで使うなら通話品質にもこだわったイヤホンを! 会話がクリアな「SoundLiberty88」

自由な装着感で人気の完全ワイヤレスイヤホンですが、実は音楽を聴くだけでなく、内蔵しているマイクで通話が可能なことはご存じでしょうか? 完全ワイヤレスイヤホンは、このコロナ禍によるテレワークの普及により、単なる音楽聴取用のデバイスではなく、スマホやPCと組み合わせてチャットや通話ができるコミュニケーションツールとしての側面にも注目が集まっているのです。

 

そんななか、サンバレージャパンのオーディオ・家電ブランド「TaoTronics」から、通話に最適なインナーイヤー型の完全ワイヤレスイヤホン「SoundLiberty88」が8月7日より発売されました。実売価格は7599円。

↑TaoTronics「SoundLiberty88」

 

この「SoundLiberty88」は、耳を塞がないインナーイヤー型の完全ワイヤレスイヤホン。最大の特徴は、スマホでのハンズフリー通話やPCでの音声チャットなどに使用する際、ノイズを抑えてこちらの発する音声をクリアに相手に届ける「AIノイズキャンセリング」機能を搭載していること。これにより、屋外などの騒がしい環境下でも明瞭な音声での会話が可能となります。

↑通話時のノイズを抑えてクリアな音声で会話できる「AIノイズキャンセリング」機能を搭載

 

また、イヤホン部に静電式センサーを備えており、自動で装着しているかどうかを検出。耳から外せば停止し、再び装着すれば再生を再開する「自動耳検出機能」も搭載しています。

↑耳に装着すると自動で再生してくれる「自動耳検出機能」

 

イヤホンには二重構造の振動板を採用した10mm径ドライバーを搭載し、クリアで聴きやすい音質を実現。BluetoothコーデックはSBCとAACをサポートしているので、高音質なワイヤレス再生も楽しめます。

↑人間工学に基づいたデザインにより、快適な装着感を実現

 

連続再生時間はイヤホン単体で最大約4時間、付属の充電ケース併用で最大約25時間。充電時間は約1時間。充電端子はUSB Type-Cとなります。

 

在宅作業やテレワーク時のコミュニケーションツールとして使うなら、通話品質にもこだわったワイヤレスイヤホンを選びたいもの。TaoTronicsの「SoundLiberty88」は、ノイズを抑えたクリアな通話品質で、web会議などにも最適です。

 

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従来は、完全ワイヤレスイヤホンのなかでもハイエンドモデルにのみ搭載されてきた「ノイズキャンセリング機能」ですが、2020年に入り手ごろな価格帯のモデルにも裾野が広がってきました。なかでも1万円程度のモデルは初めてノイキャンイヤホンを使う方にもオススメ。

 

高コスパで人気のオーディオ・家電ブランド「TaoTronics」からも、ノイズキャンセリング機能を搭載したカナル型の完全ワイヤレスイヤホン「PURECORE」(TT-BH1003)が登場します。8月7日よりe☆イヤホンにて先行発売がスタートし、順次販売を拡大するとのこと。実売予想価格は9980円前後です。

↑TaoTronics「PURECORE」

 

「PURECORE」は、10mm径の大口径ダイナミック型ドライバーを搭載した完全ワイヤレスイヤホン。クセのない中高域と迫力のある低域で、どんな音楽にもマッチします。また、周囲の騒音を低減するアクティブノイズキャンセリング機能を搭載し、騒がしい環境下でも音楽に没頭することができます。

↑アクティブノイズキャンセリング機能を搭載

 

↑騒がしい環境でも雑音を抑えて音楽に没頭できます

 

イヤホンはIPX4相当の防沫性能を備えており、ちょっとした小雨や汗にも耐えられます。耳の大きさに応じてフィット感を調整できる3サイズのイヤーピースを同梱。

 

Bluetoothコーデックは、SBCとAACをサポート。連続使用時間は、イヤホン単体で最大約5時間20分(ノイキャンON時)/同6時間(ノイキャンOFF時)。専用の充電ケース併用で最大約20時間となります。充電ケースはUSB Type-Cでの充電が可能です。

↑専用ケースで充電が可能

 

いよいよ低価格帯のモデルにも搭載されるようになってきた「ノイズキャンセリング機能」は、2020年のトレンド機能としても注目です。まだノイキャン機能を未体験の方は、TaoTronics「PURECORE」を試してみてはいかがですか?

 

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テレワークや在宅勤務が増え、仕事に関する電話やweb会議をする機会が増えた方も多いのではないでしょうか。そんなときに役立つのが、マイク機能を備えたイヤホンやヘッドホン。スマホやPCに接続するだけで、簡単にハンズフリー通話やチャットなどが行えます。

 

でも、家族や小さいお子さんがいるので、まったく周囲の音が聞こえなくなるのは心配……という方には、耳を塞がない開放型や片耳タイプのイヤホンがオススメ。完全に耳を塞がないので、音声を聴きながら周囲の音に気を配ることもできます。

 

サンワサプライは、web会議やハンズフリー通話に最適な片耳ヘッドセット「MM-BTMH52BK」を発売しました。価格は5500円。

↑片耳ヘッドセット「MM-BTMH52BK」

 

「MM-BTMH52BK」は、超小型・超軽量の完全ワイヤレスイヤホン型の片耳ヘッドセット。Bluetooth接続で音楽が聴けるほか、本体に内蔵されたマイクでハンズフリー通話も可能。ZoomやMicrosoft TeamsなどのWeb会議アプリにも対応しているので、テレワークや在宅勤務での使用に最適です。

↑マイク内蔵でハンズフリー通話が可能

 

片耳タイプなので、装着しながらもう片方の耳で周囲の音を聴くことができ、テレワークや在宅勤務での使用に最適です。

↑片耳タイプなので、装着しながら周囲の音も聞こえます

 

イヤホン部はIPX4の防水性能を有しており、室内だけではなく屋外でも安心して使用可能。また、マルチポイント接続に対応しているため、同時待ち受けで2台のBluetooth対応機器を使い分けることができます。

 

約2回分の充電が可能な専用の充電ケースが付属しているので、充電しながらイヤホンを持ち運ぶことが可能。連続使用時間は、音楽再生時が約4.5時間、通話時が約5時間。Bluetoothの対応コーデックはSBC。

↑ケースに入れると充電できます

 

両耳で使う通常の完全ワイヤレスイヤホンよりも手軽な片耳タイプは、ながら作業やテレワークに最適です。仕事用のイヤホンをお探しの方は、ぜひチェックしてみて下さい。

 

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2015年末に登場し、一気に普及した感のある“完全ワイヤレスイヤホン”ですが、2020年はノイズキャンセリング機能を備えたモデルがトレンドとなっています。

 

そんななか、こだわりの音質に定評のあるエム・ティ・アイのNUARL(ヌアール)ブランドから、アクティブノイズキャンセリング機能(ANC)を搭載した完全ワイヤレスイヤホン「NUARL N10 Pro ANC TRULY WIRELESS STEREO EARBUDS」(N10 Pro)が2020年9月上旬に発売されます。カラーはブラックメタリックのみで、価格は2万4500円(税抜)。

↑「NUARL N10 Pro ANC TRULY WIRELESS STEREO EARBUDS」

 

「N10 Pro」は、剛性と弾性に優れたPEEK振動膜の表面にTPEとチタンを皮膜蒸着した「PTT多層皮膜振動板」と、ダブルマグネット磁気回路を組み合わせた独自の「NUARL DRIVER [N10]」を搭載。高域から低域までキレのあるパワフルなサウンドを再生します。

 

さらに、ドライバーを金属筐体に収納しモジュール化することで、有線イヤホンと同様のアナログ音調が可能に。このイヤホンモジュールとSoC内蔵のDSPを駆使したデジタルイコライザーを組み合わせることで、これまでにない繊細な音質チューニングが施されています。

 

また、歪みを抑えて臨場感を再現する音響技術「HDSS」を採用しており、従来比30%効率向上した第3世代ETL音響モジュールがカナル型イヤホンにありがちな頭内定位を防いで、厚みと立体感のある自然な音の広がりを再現します。

 

SoCにはクアルコムの「QCC5124」を採用。「Qualcomm Active Noise Cancellation technology」によるフィードフォワードNC+フィードバックNCの「デュアル・デジタルANC」により、周囲のノイズを消音して静かな環境で音楽が楽しめます。イヤホンを装着したまま周囲の音が聞ける「外音取込み機能」にも対応。

↑ノイズキャンセリング機能を搭載しています

 

専用アプリを使用すれば、ANCのモードの切り替えやイコライザの設定などのカスタマイズも可能。ファームウェアのアップデート機能や、イヤホンの接続が切れた時点を地図上に表示する「Find Earbuds」機能も利用できます。

↑専用アプリ「N10 CONNECT」で様々な操作や設定が可能

 

イヤホンには、通話やテレワークに最適なツインcVc(Clear Voice Capture)マイクを搭載。音声通話や音声アシスタント機能の起動もスムーズに行えます。

 

プロダクトデザイナーには「Akihiro Momozaki(by BATTLES DESIGN)」を起用。一見シンプルながら「波紋が消えていくさま」をデザインに取り入れています。また、イヤホンの内部までナノコーティングによる撥水処理を施しており、小雨や水濡れにも耐えるIPX4相当の耐水性も備えています。

 

イヤーピースは、シリコン製の「Block Ear+」と、フォームタイプの「Magic Ear+ for TWE」の2種類の抗菌タイプを付属。装着安定性を高めるイヤーフックも付属しており、好みや装着感に応じて自由に付け替えることができます。

↑2種類のイヤーピースを同梱しています

 

連続再生時間は、イヤホン単体で最大7時間(ANC OFF時)/最大5時間(ANC ON時)。充電ケースと併用すると最大30時間使用できます。Bluetoothコーデックは、SBC/AAC/aptXをサポート。

↑充電ケース併用で最大30時間の使用が可能

 

NUARLならではの音へのこだわりと、最新のノイズキャンセリング機能が融合した「N10 Pro」は、いつでも最高クラスのサウンドに包まれたいオーディオファンにオススメのモデルといえそうです。

 

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来年に誕生10周年を迎えるスコットランドのオーディオブランドRHAから完全ワイヤレスイヤホンの第2弾「TrueConnect 2」が7月17日に発売されます。抜きん出て高いデザインの完成度と、さらにブラッシュアップされたサウンドの魅力をレポートします。

↑RHAの完全ワイヤレスイヤホン第2弾「TrueConnect 2」

 

徹底進化した完全ワイヤレスイヤホン第2弾

本機は2018年にRHAが発売したブランド初の完全ワイヤレスイヤホン「TrueConnect」の後継機です。価格は変えずに1万7900円(税別)。カラバリにはカーボンブラックとネイビーブルーの2色が揃います。

 

デザインはイヤホン本体とケースともに、高評価を受けた初代機をほぼそのまま受け継いでいます。片手で開閉できるケースはフタの素材にアルミニウムを使用。飽きのこないミニマルデザインがRHAのプロダクトに共通する魅力です。

↑TrueConnect 2の充電ケース。イヤホンとケースを合わせて約44時間の連続音楽再生が楽しめます

 

↑片手でフタを開閉できるスタイリッシュなデザイン

 

正円形のハウジングから伸びるスティック形状の部分を外耳のくぼみにフィットさせて身に付けます。シリコン製のイヤーピースと合わせて、とても装着感が安定しています。本体をIPX5相当の防滴対応としたTrueConnectの仕様を、一段と強化したTrueConnect 2はIP55相当の防塵・防滴対応。スポーツで身体を動かしながら音楽を楽しみたい場面にも最適です。

↑ハウジングからスティック形状の部分が伸びたような形

 

本体とケースのバッテリーもスタミナを強化しています。イヤホン単体で約9時間の連続音楽再生が楽しめるほか、ケースによる充電を足すとトータルで約44時間。TrueConnectの計約25時間(イヤホン単体で約5時間)よりも大幅に伸びています。充電端子の形状はUSB Type-C。15分のスピードチャージで約1時間15分のリスニングが楽しめます。

 

側面のリモコンは防塵・防滴性能を高める狙いもあったためか、ボタンからタッチセンサーに変更されています。ワイヤレスイヤホンのリモコンはボタン式、タッチセンサー式とで好みが分かれる部分だと思いますが、TrueConnect 2はタッチ操作に対する感度のバランスが丁度よく、誤操作が少なく抑えられます。音楽再生時には音量のアップダウンもリモコンからできるので便利です。

↑TrueConnect 2はサイドパネルがリモコンになっています

 

↑左側がタッチセンサー式になった「2」。右がボタン式の初代機。見た目にはほとんど変わりません

 

ハンズフリー通話の集音性能を高めるため、イヤホンに搭載するマイクは数をひとつ増やして2マイク仕様にしました。ピックアップした音声にノイズリダクションをかけるため、よりクリアな通話品質が得られます。ビデオ会議の時にも役立ちそうです。

 

広がりを増したサウンド。カスタマイズも楽しめる

TrueConnect 2のサウンドをチェックしていきましょう。本機はBluetoothオーディオのコーデックとしてベーシックなSBCのほかにAACもサポートしています。iPhone 11 ProにペアリングしてApple Musicの音源を聴いてみました。

↑iPhoneに接続してサウンドを確認してみました。AACコーデックに対応しているのでアップルのデバイスでも良質なサウンドが楽しめます

 

その前に、本機に付属するイヤーピースを確認しておきましょう。TrueConnectにはコンプライの低反発フォーム(Rx-2000)が付属していましたが、TrueConnect 2はシリコン製イヤーピースがS/M/Lの3サイズを付属する仕様に変わりました。汎用性の高いノズル形状なのでイヤーピース交換を楽しむ自由度も高いと思います。

↑シリコン製のイヤーピースが3サイズ付属しています

 

本体には6mm口径のダイナミック型ドライバーを搭載しています。ノイズキャンセリングや外音取り込みの機能は搭載していないストレートなワイヤレスイヤホンですが、パッシブな遮音性能が十分に高いと感じました。

 

とてもクリアで見晴らしの良いサウンドです。中高音域の透明感が高く、ボーカルやジャズピアノのハイトーンの描写力が初代のTrueConnectよりも格段に向上していました。音の芯が力強く輪郭線が鮮やか。音場は奥行きの立体感に富んでいます。オマーラ・ポルトゥオンドとブエナ・ビスタ・ソシアルクラブの演奏による「Canta Lo Setimental」を聴くと、ボーカルの繊細な表情の変化とシルキーな質感が指で触れているみたいに生々しく伝わってきました。

 

tofubeatsの「WHAT YOU GOT」のようなEDMはタイトでスピード感あふれる低音再生が印象に残ります。前機種のTrueConnectよりも低音再生の安定感が増しているぶん、中高域より華やかな広がりが感じられるように思います。

 

パッケージに付属するシリコン製イヤーピースで聴くサウンドはとてもクールで切れ味に富んでいます。筆者が普段使っている交換用イヤーピースの中ではNUARLのMagic Ear低反発イヤーピースが、サウンドに一体感が生まれて、装着感が高まる点でも相性が良かったと思います。

↑汎用性の高いノズル形状なので、他社製の交換イヤーピースに付け替えて音の違いが楽しめます

 

スマートフォンやオーディオプレーヤー機器とのBluetooth接続は、初代機ではマスターからスレーブ側へのリレー方式でした。TrueConnect 2からは左右同時伝送方式に変更されたため、音楽再生時の音切れやノイズが格段に減っています。前機種からTrueConnect 2への大きな改善点のひとつです。無線通信の電波が混雑しそうな駅前や商業施設などで試してみたところ、とても安定したリスニングが楽しめました。

 

完全ワイヤレスイヤホンは新旧様々なブランドが参入してきたことで、今やどの価格帯にも魅力的な製品が出揃い、激戦が繰り広げられています。RHAのTrueConnect 2は音質と安定感あふれる接続性、スタイリッシュなデザインのバランスがハイレベルに揃ったイヤホンです。操作や設定に迷うところもなく、シンプルに楽しめるところもおすすめできそうです。

 

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凛として時雨・ピエール中野が全面監修! 音とデザインにこだわった完全ワイヤレスイヤホンAVIOT「TE-D01d-pnk」

プレシードジャパンは、オーディオブランドAVIOTと「凛として時雨」のドラムス担当ピエール中野氏とのコラボモデル第2弾「TE-D01d-pnk」を、7⽉11⽇より予約受付を開始し、7⽉18⽇より販売します。価格は1万890円。

↑「凛として時雨」のピエール中野氏

 

この「TE-D01d-pnk」は、同社のロングンセラーモデル「TE-D01d」をベースに、ピエール中野氏の全面監修のもと、音質やデザインに改良を加えたもの。

↑ピエール中野氏が全面監修したコラボモデル「TE-D01d-pnk」

 

イヤホンのマルチファンクションボタンにゴールドを採用しているほか、左側のボタンにはピエール中野氏のシグネチャーロゴを刻印。さらに、チャージングケースにもシグネチャーロゴをプリントしています。

↑デザインにもこだわっています

 

音質面では、人並外れた聴覚とチューニングスキルによって、多くのイヤホンマニアからも尊敬を集めるピエール中野氏が、TE-D01dのポテンシャルを更に引き出すために、0.1dBオーダーでのチューニングを実施。

 

量感を増やしながら、キックとベース音がしっかりと分離して聴こえ、かつスピード感が損なわれないよう調律された低音域。エージングによる変化を期待して中音域の固さをほんの少し残しつつ、中低音にマスキングされがちな高音域を単純に「音圧」ではなく「情報量や密度」を増やす事で、シンバルやハイハットの響きが刺さることなく、伸びやかで心地良く聴こえるよう極めて高度な調律が施されました。

 

ドラマーのピエール中野氏らしく、低音域の質感と音の分離感にこだわったチューニングになっているとのことなので、いつも聴いている楽曲も新鮮な響きに聴こえそうですね。ファンならずとも必聴な1台になりそうです。

 

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↑Sound Air TW-5000(シャンパンゴールド)

 

この「Sound Air TW-5000」は、1万円を切るコストパフォーマンスの高さに加え、AACコーデックをサポートするなど音質面でも人気となっている完全ワイヤレスイヤホンです。他社品に比べてイヤホン・ケースともコンパクトで、女性人気も高いモデルで、すでに「ブラック」と「ホワイト」の2色が販売されていましたが、6月29日より女性をターゲットにした新色「シャンパンゴールド」がラインナップに追加されました。

 

さっそくサンプルをお借りし、編集部の女性スタッフに見せたところ、「かわいいですけど、ちょっと地味ですね。シャンパンゴールドというか、ベージュ……? ちょっとシニアっぽいような気もするかな」と、印象は悪くないものの、女性の心をワシ掴みにするまでのパンチ力はない様子。

 

それなら、この「Sound Air TW-5000」を女性が思わず「かわいい!」と声に出してしまうようなオシャレなイヤホンに変えてしまおう、ということでグルーデコというハンドクラフトを活用したデザインアレンジに挑戦してみました。

 

グルーデコに初挑戦

グルーデコとは、エポキシ系の粘着性のあるパテを接着に利用し、クリスタルやストーンなどを装飾して様々なものを作ることができるハンドクラフトの一種。グルーはボンドより強い接着力があり、金属・ガラス・プラスチックなどを接着することができます。今回は、ご自宅でグルーデコサロンを開催している日本グルーデコ協会認定講師の前川千津子さんに教わりながら、イヤホンにスワロフスキー・クリスタルを飾り付けていきます。

↑デコる前のTW-5000

 

まず、イヤホンの表面がツルツルしているとパテが乗りにくいため、表面をサッと粗めの紙ヤスリで削ってザラザラにします。

 

続いて、グルーの準備に取り掛かります。A剤とB剤の2種類のグル―を規定量混ぜ合わせ、乾かないうちにイヤホンに乗せていきます。混ぜ合わせたグル―はおよそ1時間半~2時間程度で硬化が始まり、24時間後に完全硬化するとのこと。イヤホン程度の大きさなら1時間程度で作業できるので一度にグルーを作っても大丈夫ですが、大きいものの場合は作業中に硬化が始まってしまうため、複数に分けてグルーを混ぜていきましょう。

↑2種類のグルーを混ぜ合わせる

 

グルーをしっかり混ぜたらイヤホンに隙間なく乗せていきます。グルーは熱で柔らかくなるので、指で乗せていくと指にくっついて作業しづらい場合も。特に体温の高い男性などは、指先を保冷剤などで冷やしながら乗せていくと、グルーが指にくっつかずスムーズに作業できます。

 

グルーを乗せ終えたら、クリスタルを置く前にはみ出したグルーを拭き取ったり、乗せすぎた部分をならしたりしながら形を整えていきます。TW-5000には電波通信用の穴が開いているため、その部分にはマチ針や爪楊枝などを挿しておくと、穴が塞がれずにグルーを乗せることができます。

 

クリスタルを1つずつ地道に置いていく

全体が整ったら、いよいよクリスタルを1つずつグルーに埋め込むように置いていきます。今回は、2色のクリスタルをそれぞれ大小2サイズずつ使用します。作業には、サロンで使用している、クリスタルを吸引して簡単にグルーの上に置くことができる専用の機器を使用しました。ピンセットで1つずつ摘まむより楽に置くことができます。

↑無色とネイビーの2色のクリスタルを使用します

 

↑クリスタルはグルーに埋め込みやすいように裏が円錐状になっています

 

まず全体に大きい方のクリスタルを置いていき、その隙間を埋めるように小さい方のクリスタルを敷き詰めていきます。これがなかなか根気のいる作業。細かい手仕事が苦手な筆者は、前川さんの助けを借りながらなんとか両方のイヤホンをクリスタルで埋めることができました。

 

イヤホンの専用ケースの天面には、ブランドのロゴマークに合わせてフラットなクリスタルをボンドで付けていきます。

 

↑こちらがケースに使ったクリスタル。裏面がフラットになっています

 

まるでジュエリーのような輝きのイヤホンが完成

そして完成したのがこちら。まるでジュエリーのような輝きと存在感を備えた、ゴージャスな完全ワイヤレスイヤホンに仕上がりました。

 

専用の充電ケースにもクリスタルの輝きを。ちなみにフタはしまりませんが充電はちゃんと行えます。

 

このイヤホンを編集部の女性スタッフに見せたところ、「キラキラでカワイイ!! 売ってたら欲しいです!」と、かなり気に入ってもらえました。ただ、若い女性スタッフからは、「ちょっと派手すぎて気おくれしちゃうかも……大人の女性が付けていると素敵だと思います」との声も。どのようなデザインにするかは、身近にいる女性に相談してみるといいかもしれません。

 

 

↑光を受けるとキラキラを輝きを放つ

 

今回のグルーデコにかかった費用は、サロンの受講料を除いておよそ2000円程度。残ったクリスタルはほかの物の装飾に使うこともできます。女性へのプレゼントにもぴったりなグルーデコ仕様の完全ワイヤレスイヤホンを、ぜひご自分で作ってみてはいかがでしょうか?(※)

※:グルーデコで装飾すると、故障などの際にメーカー保証が受けられなくなる可能性があります。実際に試してみる場合は自己責任で行なって下さい。

 

協力:グルーデコサロン Merci(Instagramアカウント chizuklo_m_814)

集中したいけど周囲の音も聞きたいときに――片耳でも使える完全ワイヤレスイヤホン

サンワサプライは、左右のイヤホンが独立した完全ワイヤレスイヤホン「MM-BTTWS001BK」を発売しました。カラーはブラックのみで、価格は1万1880円。

 

MM-BTTWS001BKは、左右のイヤホンを繋ぐケーブルが無いBluetooth4.1対応の完全ワイヤレスイヤホン。機器へつながるコードはもちろん、左右のイヤホンをつなぐコードも無いので、コードに縛られることがありません。また、コードが擦れることによる雑音が入らず、クリアな音声を楽しむことができるほか、コードが絡まないのでイヤホンの装着・収納が素早く快適に行えます。

 

左右のイヤホンが独立しているので、片耳だけ装着してもう片方の耳で周囲の音を聴くなどの使いかも可能。右側のイヤホンにはマイク機能が付いており、Bluetoothによるハンズフリー通話(※)ができます。

※両耳で通話をするときは、右側しか使用できません。音声も右側のみ聞こえます

 

本機はBluetooth 4.1に対応しており、対応機器と一緒に使うことで、より省電力機能を活かすことができます。最大約2時間の充電で、連続音楽再生時間・連続通話時間は約2.5時間、連続待ち受け時間は約80時間。
充電は、バッテリー内蔵の専用充電ケースにイヤホンを収納すると充電が始まり、ケースから取り出すと自動でイヤホンの電源が入ります。

↑ケースから取り出すと自動で電源が入る

 

コードに体の動きを制限されることがないため、音楽を楽しみながらちょっとした作業や運動など、より快適に音楽を楽しむことができる完全ワイヤレスのマイク付きイヤホン。片耳だけで音楽を聴くこともできるので、仕事中や家事に集中しつつ、周囲の音も聞きとりたいシーンでも活躍してくれそうですね。

 

【SPEC】
●電源:内蔵型リチウムポリマーバッテリー ●充電時間:最大約2時間 ●連続通話時間:最大約2.5時間 ●連続音楽再生時間:最大約2.5時間 ●連続待受け時間 ●最大約80時間 ●再生周波数帯域:20~20kHz ●マイク感度:-42dB±3dB ●マイク指向性:無(全)指向性 ●充電ケースのサイズ/質量:W69 ×H29.5×D30mm/約34g ●付属品:イヤーピース S/M/L/XL各2個、充電用USBケーブル、充電ケース

完全ワイヤレスイヤホンの買いモデルはどれ? 人気8機種を「音質」「使い勝手」「通信安定性」でガチ比較

2015年に登場した初代EARINや、世界的な人気となったAppleのAirPodsに続くように、オーディオメーカー各社からも完全ワイヤレスタイプのBluetoothイヤホンが続々発売されています。そこで今回は、7社の完全ワイヤレスイヤホン8機種を集め、音質から使い勝手、ワイヤレス接続の途切れにくさまで徹底比較を行いました。この春ワイヤレスイヤホンの購入を検討されている方は、ぜひ参考にしてみて下さい。

 

【今回試した完全ワイヤレスイヤホン】

1.ソニー「WF-SP700N」
2.ソニー「WF-1000X」
3.JVC「HA‐ET900BT」
4.ボーズ「SoundSport Free wireless headphones」
5.パイオニア「C8 truly wireless」(SE-C8TW)
6.GLIDiC「Sound Air TW-5000」
7.EARIN「EARIN M-2」
8.NUARL「NT01-MB」

 

【レビュアー】

なお、試聴はiPhoneを使い、AAC対応の機種はAACで、非対応の機種はSBCコーデックで伝送しています。また、ワイヤレス通信の切れにくさは、多くの人が集まる夕暮れ時のJR新宿駅南口改札前にてテストを行いました。

 

1.ソニー「WF-SP700N」

ソニー
WF-SP700N

実売価格2万3000円前後(税抜/2018年4月28日発売)

スポーツシーンでも汗や小雨などを気にせず使えるIPX4相当の防滴性能を備えていることに加え、周囲の騒音を低減するノイズキャンセリング機能も搭載。アンビエントサウンド(外音取り込み)モードにも対応しているので、周囲の音も聴き取りながら音楽を楽しめます。耳のくぼみに合う形状に改善されたアークサポーターと、重心の位置を工夫した設計で運動時も快適に装着可能。

 

【SPEC】●対応コーデック:SBC、AAC ●連続再生時間:最大3時間(NC ON/OFF) ●充電時間:本体約1.5時間、充電ケース約3時間(フル充電) ●カラーラインナップ:ブラック、ホワイト、イエロー、ピンク ●質量:本体のみ(左右各)約7.6g、充電ケース約45g ●付属品:ハイブリッドイヤーピースロングSS/S/M/L(各2個)、アークサポーターM/L(各2個)、充電用USBケーブル

 

 

【接続安定性】 ◎ 「人通りの多い新宿駅の改札前でも、まったく途切れませんでした」(山本)

 

2.ソニー「WF-1000X」

ソニー
WF-1000X

実売価格2万3350円

業界最高クラスのノイズキャンセリング性能を備えた完全ワイヤレスモデル。専用アプリ「Headphones Connect」を使えば、周囲の音を聴きとれる「アンビエントサウンド(外音取り込み)モード」の切り替えや、サウンドエフェクトのカスタマイズが可能。「アダプティブサウンドコントロール」機能により、ユーザーが歩いている/走っている/乗り物に乗っているなどの状態を判断して、あらかじめ設定しておいたNCのON/OFFや外音取りこみパターンに切り替えてくれます。また、ハイブリッドイヤーピースに加え、2種類の硬度のシリコンゴムに独自開発のシリコンフォーム素材を組み合わせた「トリプルコンフォートイヤーピース」も同梱。高い遮音性と快適な装着性を実現しています。

 

【SPEC】●対応コーデック:SBC、AAC ●連続再生時間:最大3時間(NC ON/OFF) ●充電時間:本体約1.5時間、充電ケース約3時間(フル充電) ●カラーラインナップ:シャンパンゴールド、ブラック ●質量:本体のみ(左右各)約6.8g、充電ケース約70g ●付属品:ハイブリッドイヤーピースロングSS/S/M/L(各2個)、トリプルコンフォートイヤーピースS/M/L(各2個)、フィッティングサポーターM/L(各2個)、充電用USBケーブル

 

 

【接続安定性】 △ 「スマホを手に持っていても途切れることがあり、電波の飛び交う場所は苦手のようです」(一條)

 

3.JVC「HA‐ET900BT」

JVC
HA‐ET900BT

実売価格1万2800円

JVC初の完全ワイヤレスモデル。回転構造によりさまざまな耳の形や大きさに合わせてフィットさせることができる独自の「ピボットモーションサポート」や、装着性を高めるオーバル形状ハウジングに加え、耳の形に沿うフラットな形状で上下の揺れに強い縦型デザインによる3点支持構造を採用。ランニングなどの激しい動きのある場合でも外れにくい安定した快適な装着性を実現しています。イヤホンは水洗いも可能なIPX5相当の防水仕様で、いつでも清潔に保つことが可能。スマホアプリ「JVC Headphones Manager」(無料)を使えば、バッテリー残量の確認やサウンドモードの切替(Flat/Bass/Clear)も行えます。

 

【SPEC】●対応コーデック:SBC、AAC ●連続再生時間:最大3時間 ●充電時間:本体約2時間、充電ケース約3時間(フル充電) ●カラーラインナップ:ブルー、ブラック、レッド、イエロー ●質量:本体のみ(左右各)約6.5g、充電ケース約35g ●付属品:標準イヤーピース(S/M/L)各2個、低遮音イヤーピース(S/M/L)各2個、充電用USBケーブル、充電ケース、クリップ付キャリングポーチ

 

 

【接続安定性】 ○ 「スマホをズボンのポケットに入れた状態だとたまに途切れることがありましたが、ほとんどの場面で安定して使えました」(一條)

 

4.ボーズ「SoundSport Free wireless headphones」

ボーズ
SoundSport Free wireless headphones

実売価格2万9160円

独自のデジタル信号処理や、音量に合わせてバランスの取れたサウンドに最適化するイコライザーを搭載。クリアで迫力のあるサウンドを楽しめます。また、円錐形のノズルが耳にやさしくフィットする「StayHear+ Sportチップ」と独自のウィングにより、運動時でも安定した装着感を実現。オープンポートに撥水性のあるメッシュ素材を採用することで、内部への水の浸入を防ぎ、汗や雨を気にせず使用できます(IPX4相当)。

 

【SPEC】●対応コーデック:非公表 ●連続再生時間:最大5時間 ●充電時間:本体約2時間(15分の充電で約45分使用可能な急速充電対応) ●カラーラインナップ:ミッドナイトブルー、ブラック、ブライトオレンジ ●質量:本体のみ(ペア)約18g、充電ケース約80g ●付属品:StayHear+ Sportチップ(3サイズ)、充電用USBケーブル

 

 

【接続安定性】 ◎ 「非常に途切れにくく、人通りの多い場所でも安心して使えます」(山本)

 

5.パイオニア「C8 truly wireless」

パイオニア
C8 truly wireless(SE-C8TW)

実売価格1万6070円

強磁力マグネットを使用した6mm径の小型ドライバーを搭載。SBCのほか、AACコーデックにも対応しており、手軽に高音質なサウンドを楽しめます。イヤホン本体は、約2mmピッチの細かい凹凸がついたシリコン製で、耳にフィットしながら長時間装着しても蒸れにくく快適に使用可能。スマートフォンに届いたメール、SMS、さまざまなメッセンジャーサービス、さらにカレンダー、ニュースを読み上げてくれるAndroid用アプリ「Notification App」に対応し、スマホが取り出せない状況でもメッセージなどを音声で確認することができます。

 

【SPEC】●対応コーデック:SBC、AAC ●連続再生時間:最大3時間 ●充電時間:本体約1時間、充電ケース約3.5時間(フル充電) ●カラーラインナップ:ブラック ●質量:本体のみ(ペア)約12g、充電ケース約125g ●付属品:イヤホンチップ(シリコン)S/M/L、充電用USB Type-Cケーブル(0.25m)

 

 

【接続安定性】 ○ 「スマホを手に持った状態だと安定していますが、ポケットなどにしまうとまれに不安定になることも」(一條)

 

6.GLIDiC「Sound Air TW-5000」

GLIDiC
Sound Air TW-5000

実売価格9810円

ジュエリーケースをイメージしたコンパクトな充電ケースと、女性の耳にも馴染みやすい小型イヤホンが特徴の完全ワイヤレスモデル。優れた装着感と洗練されたデザインを両立した「ウルトラ・マルチ・フィッティング」により、使用時の耳へのストレスを軽減します。コーデックはSBCのほかAACにも対応。

 

【SPEC】●対応コーデック:SBC、AAC ●連続再生時間:最大3時間 ●充電時間:本体約1.5時間、充電ケース約2時間(フル充電) ●カラーラインナップ:ブラック、ホワイト ●質量:本体のみ(左右各)約5g ●付属品:イヤーピース(XS/S/M/L)、充電用USBケーブル、かんたんガイド

 

 

【接続安定性】 ○ 「ほとんどの場面で安定していて途切れにくかったのですが、新宿駅の混雑時にはまれにノイズが入ってしまうことがありました」(一條)

 

7.EARIN「EARIN M-2」

EARIN
EARIN M-2

実売価格3万2180円

初代EARINの軽量、小型のコンセプトはそのままに、新たにNXP Semiconductorsの「MiGLOテクノロジー」を採用し、信号が途切れるのを抑え、より安定したステレオサウンドを実現。また、スマホ接続時の通話機能を追加装備したほか、周囲の音も聴きとれる外音取りこみ機能も搭載しています。専用アプリより、バッテリー残量チェック、左右のバランス設定、ベースブースト機能の切り替えのほか、外音取りこみモード設定も行えます。

 

【SPEC】●対応コーデック:SBC、AAC、aptX ●連続再生時間:最大4時間(ステレオ)、最大10時間(モノラル) ●充電時間:本体約75分、充電ケース90分 ●カラーラインナップ:ブラック、(アルミシルバーも展開予定) ●質量:本体のみ(左右各)約3.6g、充電ケース約56g ●付属品:充電用USBケーブル、シリコンチップ、フォームチップ

 

 

【接続安定性】 ◎ 「非常に安定しており、新宿駅でのテスト中に途切れたのはほんの1、2回程度。抜群の安定性です」(山本)

 

8.NUARL「NT01-MB」

NUARL(ヌアール)
NT01-MB

実売予想価格1万4750円(マットブラック:2018年4月27日発売予定、ブラックシルバー:5月25日発売予定)

歪みを抑えクリアで立体感のあるサウンドを再生する独自技術HDSS(High Definition Sound Standard)に対応した同社初の完全ワイヤレスモデル。最新のBluetooth 5.0規格に対応しているほか、左右のイヤホンの接続には独自のMCA(Mutual Coupling Antenna)テクノロジーと「Qualcomm TrueWireless Stereo」テクノロジーを組み合わせることで、ワイヤレス接続の安定性と低ノイズ化を両立しています。音質や装着感など好みに合わせて選べる2種類のイヤーピースに加え、装着安定性を高めるイヤーループも同梱。イヤホンはIPX4相当の耐水性も備えています。

 

【SPEC】●対応コーデック:SBC、AAC ●連続再生時間:最大5時間 ●充電時間:本体約1.5時間、充電ケース約3時間(フル充電) ●カラーラインナップ:マットブラック、ブラックシルバー ●質量:本体のみ(左右各)約5g、充電ケース約26g ●付属品:イヤーピース(Fitting Type、Plug-in TypeともS/M/L各3サイズ)、イヤーループ(S/L)、ポーチ、充電用USBケーブル

 

 

【接続安定性】 ○ 「通信はとても安定していますが、スマホをポケットにしまうとまれに途切れてしまうことがありました。混雑する場所ではスマホを手持ちしておくと安心です」 (一條)

 

各社の個性が光る完全ワイヤレスイヤホンを、ぜひ店頭などでチェックしてみて下さい。

 

ソニーが世界初! ノイキャン×防滴×完全ワイヤレスのスポーツイヤホン「WF-SP700N」

ソニーは、左右独立の完全ワイヤレスイヤホンとして世界で初めてノイズキャンセリング機能と防滴性能を両立した「WF-SP700N」など、スポーツ向けBluetoothイヤホン3機種を4月28日に発売します。実売予想価格は、完全ワイヤレスモデル「WF-SP700N」が2万3000円前後、ビハインドネックスタイルの「WI-SP600N」が1万9000円前後、周囲の音を聴きやすい開放型イヤホンの「WI-SP500」が9000円前後(いずれも税抜)。カラーはすべて、ブラック、ホワイト、イエロー、ピンクの4色をラインナップしています。

 

↑WF-SP700N

 

「WF-SP700N」は、左右独立した完全ワイヤレスタイプのBluetoothイヤホン。スポーツシーンでも汗や小雨などを気にせず使えるIPX4相当の防滴性能を備えていることに加え、周囲の騒音を低減するノイズキャンセリング機能も搭載。アンビエントサウンド(外音取り込み)モードにも対応しており、静寂のなかで音楽のビートを感じながら運動に集中したい場合や、運動時に周囲の状況を把握しながら利用したい場合など、状況に合わせてリスニングスタイルを選べます。

 

激しい運動時でもイヤホンが外れないよう、耳のくぼみに合う形状に改善されたアークサポーターと、重心の位置を工夫した設計を採用。日常生活においてとっさに走り出したときなどでも安定した装着感を実現しています。

↑カラーは4色をラインナップ

 

充電ケースは、片手でも開けやすいスライドタイプ。使わないときはケースにしまっておけば自動的に充電を行ってくれます。イヤホンの連続再生時間は約3時間(ノイズキャンセリングON/OFFとも)で、ケースに入れると約2回分の充電が可能。使わないときはケースに収納しておけば、1日中使えそうですね。対応コーデックはSBC/AACです。

 

密閉型と開放型の2機種も同時発売

「WI-SP600N」はビハインドネックスタイルのワイヤレスヘッドホン。「WF-SP700N」と同様にデジタルノイズキャンセリングとアンビエントサウンド(外音取り込み)モード、防滴性能を備えています。

↑WI-SP600N

 

連続再生時間は約6時間。対応コーデックはSBC/AACとなります。

 

「WI-SP500」は装着した状態でも周囲の音が聞きやすい開放型イヤホンを搭載。環境音が気になるランニング時や、周囲の人とコミュニケーションを取りながらトレーニングする際に便利です。

 

耳に合わせた形状で突起状の滑りにくいイヤーチップを採用し、耳にしっかりフィットするので運動中も快適に装着できます。また、ほかの2機種と同様IPX4相当の防滴性能を備えているので、運動中の汗にも耐えます。

連続再生時間は約8時間。対抗コーデックはSBC/AACとなります。

 

気温が上がり始め、夏に向けて身体をシェイプアップしたいこの時期にうれしいスポーツタイプのワイヤレスイヤホンを、ぜひチェックしてみて下さい。

 

スポーツ向け完全ワイヤレスイヤホンの決定版! もしもの場合の保険も付いたJVC「HA‐ET900BT」

JVCケンウッドは、JVCブランドより「AE」シリーズのスポーツ向けBluetoothイヤホン「HA‐ET900BT」を2月上旬に発売します。実売予想価格は1万5000円前後(税抜)。

20180118-i01 (1)↑HA‐ET900BT(ブルー)

 

本機は、左右の筐体を結ぶケーブルをなくし、快適なリスニングを実現する同社初の完全ワイヤレスモデル。スポーツシーンでの利用も想定し、装着安定性を高める工夫や、汗に強く水洗いできる防水性を備えている点が特徴です。カラーはブルー、ブラック、レッド、イエローの4色をラインナップ。

20180118-i01 (2)

 

回転構造によりさまざまな耳の形や大きさに合わせてフィットさせることができる独自の「ピボットモーションサポート」や、装着性を高めるオーバル形状ハウジングに加え、耳の形に沿うフラットな形状で上下の揺れに強い縦型デザインによる3点支持構造を採用し、ランニングなどの激しい動きのある場合でも外れにくい安定した快適な装着性を実現しています。

 

20180118-i01 (4)
本体には遮音性の高い標準イヤーピースのほか、屋外使用時の安全性に配慮した低遮音性イヤーピースも同梱(各S/M/Lサイズ)。イヤホンを装着しながら周囲の音も聴き取ることができます。また、汗や雨に強く、使ったあとは水洗いも可能なIPX5相当の防水仕様を採用。いつでも清潔に保つことができます。

 

携帯性に配慮した約35gの軽量充電ケースが付属し、約9時間(本体3時間+充電ケース6時間)の長時間再生に対応。ケースは付属のクリップ付キャリングポーチに入れて、手持ちのウエストバッグのベルト等に取り付けることも可能なので、長時間の使用にも安心です。

20180118-i01 (3)↑軽量充電ケース

 

スマホと連携して、サウンドモードの変更や本体のバッテリー残量の確認が行える専用スマホアプリ「JVC Headphones Manager」(無料)も用意されます。

 

さらに、完全ワイヤレスタイプは耳から外れてしまった際に破損や紛失してしまうのが心配、というユーザーの声に応え、製品には標準で保険が付帯します。これは、東京海上日動火災保険の動産総合保険により、不測かつ突発的な事故によって製品の破損や紛失(※)が起きてしまった場合、自己負担金5000円を支払うことで、補償期間中1回に限り新品の代替品に交換してもらえるというもの。これなら安心して使うことができそうですね。

※:紛失補償対象は、片側のみ紛失した場合で、両方を紛失された場合は補償対象となりません。

 

ケーブルによる煩わしさを解消したJVCの完全ワイヤレスタイプのBluetoothイヤホン「HA‐ET900BT」を、日常のスポーツシーンに取り入れてみてはいかがでしょうか。

【2018年のトレンド予想】人気の「完全ワイヤレスイヤホン」がさらに進化する!

アップルが2016年末に発売した「AirPods」がヒットしたおかげで、今年本格的に立ち上がった「完全ワイヤレスイヤホン」という新たなカテゴリーの認知が一般の音楽ファンにも広く知れ渡ったのではないでしょうか。スマホなど音楽プレーヤーとの接続がワイヤレスになるだけでなく、左右のイヤホンをつなぐケーブルからも解放されることで、音楽にひとり包まれる心地よさが一段と高まります。体を激しく動かすスポーツシーンで音楽を聴くときにもオススメの完全ワイヤレスイヤホン。2017年のヒットモデルを振り返りながら2018年の展開を勝手に予想してみたいと思います。

 

メジャーブランドが完全ワイヤレスイヤホンに参戦

完全ワイヤレスイヤホンは身に着けるときに体との接点が耳のまわりにしかなくなってしまうので、“落としやすい・なくしやすい”と心配されることも多くあります。プレーヤー機器との間だけでなく、左右イヤホンのワイヤレス接続を安定させるための作り込みもメーカーにとっては大事なポイントになります。音楽の連続リスニング時間を伸ばすためのバッテリー周辺の技術も同様です。

 

そのため2016年の後半ごろから徐々に製品が出そろってきた完全ワイヤレスイヤホンのブームになかなか火が付かない感じもありました。一体いつが商品の「買い時」なのか、やきもきさせられたという方も多いと思います。2017年も後半を迎えて、いよいよお馴染みのメーカーから待望の完全ワイヤレスイヤホンが登場しました。

 

ソニーの「WF-1000X」はプレミアムクラスの名門「1000Xシリーズ」に名を連ねる、デジタルノイズキャンセリング機能を搭載する完全ワイヤレスイヤホンです。高性能な内蔵マイクを活かして、音楽を聴きながら周辺の環境音も同時に取り込める「アンビエントサウンドモード」にもソニーならではの先進技術が活きています。ペアリングしたスマホの加速度センサー、および専用アプリと連携しながら、ユーザーが止まっている/歩いている/走っている/乗り物に乗っている状態を自動解析。ノイズキャンセリングと外音取り込みのモードを自動で切り替えるインテリジェントな機能を搭載しました。アプリでサウンドエフェクトを好みに合わせてカスタマイズすることもできます。

↑ソニー「WF-1000X」はオーディオグレードのデジタルノイズキャンセリング機能を搭載。スマホ連携も特徴としている↑ソニー「WF-1000X」はオーディオグレードのデジタルノイズキャンセリング機能を搭載。スマホ連携も特徴としている

 

ノイズキャンセリングやスマホ連動機能を優先したためか、1000Xシリーズの代名詞とも言える、スタンダードクオリティの音源をハイレゾ相当の高音質にアップコンバートしてくれるDSEE HXが非搭載だったり、BluetoothのオーディオコーデックはLDACへの対応が見送られたりもしていますが、それらを差し引いてもバランスの良いサウンドで色んなジャンルの音楽を心地よく聴かせてくれる完成度の高さはさすがソニーの完全ワイヤレスイヤホンです。先日基幹ソフトウェアのアップデートによって、発売当初からの課題とされていた音切れが抑えられて使用感も安定したようです。

 

「SoundSport Free wireless hedphones」はボーズが満を持して発売した完全ワイヤレスイヤホンです。今年筆者が試した製品の中でもワイヤレス接続の安定感はトップクラスです。中低域の輪郭をしっかりとボールドに描くので、アウトドアでの音楽再生がとても明瞭なところが大きな特徴です。ビートの打ち込みが鋭く深く、ボーカルの鮮やかさも際立っているので、スポーツシーンで気分を高めたい時などに最適です。普段の街歩き、通勤や旅行など乗り物での移動中に鮮やかなサウンドのメリットが活きてくると思います。

↑ボーズ「SoundSport Free wireless hedphones」は接続性や装着感に抜群の安定感を誇る↑ボーズ「SoundSport Free wireless hedphones」は接続性や装着感に抜群の安定感を誇る

 

スポーツシーンでは耳のくぼみに引っかけるスタビライザー付の専用イヤーチップ「StayHear+ Sport」が、抜群に安定する装着感を実現します。イヤホン本体のサイズがやや大きめに感じられるかもしれませんが、専用イヤーチップのおかげでジョギングやダンスで体を激しく動かしながらでもイヤホンが耳から落ちる心配がありません。イヤホン単体でのバッテリー駆動が約5時間と長めなので、ジムで長時間トレーニングしながら音楽を聴きたい時にも安心できます。

 

AIアシスタント機能にも要注目

ブランドが誕生してから有線・無線のイヤホン、ヘッドホンのラインナップを着実に広げてきたB&O PLAYも、ファン待望の完全ワイヤレスイヤホン「Beoplay E8」を発売しました。タッチセンサー方式のリモコンや、左右イヤホンの接続性能を一段と高めるNFMI(近距離磁気誘導)を採用したり、他社製品の先を行く色んなイノベーションを詰め込んだ新製品は発売以来大人気のようです。B&O PLAYらしい、機能美を徹底的に追求したミニマルでスタイリッシュなプロダクトデザインも多くのファンを惹きつけるファクターです。

↑B&O PLAY「Beoplay E8」。スタイリッシュなデザインに最先端のオーディオ技術を詰め込んだ↑B&O PLAY「Beoplay E8」。スタイリッシュなデザインに最先端のオーディオ技術を詰め込んだ

 

イヤホンどうしの接続を安定させることを優先したため、Bluetoothのオーディオコーデックは比較的スタンダードなAACとSBCまでをサポートしています。音質はB&O PLAYのイヤホンらしく、どんな音楽も心地よく聴かせるフラットなバランスでディティールの再現力にも富んでいます。専用のスマホアプリに搭載されているイコライザー機能でサウンドのバランスがカスタマイズできるので、例えば「地下鉄で音楽を聴くときには低音をちょっと盛ってみる」なんてアレンジも自由自在です。

 

そして「AI」や「スマートスピーカー」が話題になった2017年の締めくくりにふさわしい、AIアシスタントを搭載する完全ワイヤレスイヤホンも登場しました。ドイツの“ヒアラブル”プロダクトのベンチャーであるブラギの「The Dash PRO」です。本機にはスマートスピーカーで話題をよぶアマゾンのAIアシスタント「Alexa」が搭載されています。スマホを経由してネットワークにつなぐと、Amazon Music Unlimitedのアーカイブから聴きたい楽曲を声で検索して再生できます。

↑アマゾンAlexaを搭載したブラギの「The Dash PRO」↑アマゾンAlexaを搭載したブラギの「The Dash PRO」

 

音楽再生やハンズフリー通話は左右本体のサイドパネルに搭載したタッチセンサーリモコンだけでなく、ジャイロ・加速度センサーを内蔵したことで、イヤホンを身に着けた状態で頭を縦横に振るジェスチャーリモコンでも操作が可能。本体はIPX7相当の防水仕様で、4GBの内蔵メモリーに音楽ファイルを保存してスタンドアロンで再生ができるので、スポーツシーンでは“スマホレス”で音楽リスニングを楽しむこともできます。来年は本機のようにAIアシスタントを本体に内蔵するイヤホン・ヘッドホンが続々と誕生するのでしょうか。期待が膨らんできます。

 

2018年の完全ワイヤレスイヤホンはこうなる!?

2017年はソニーやボーズなどビッグネームが参戦してきたことで、完全ワイヤレスイヤホンがぽっと出のガジェットではなく、今後は立派なポータブルオーディオのカテゴリーとして成長して行く期待感を皆さんは感じているのではないでしょうか。来年も目が離せなくなりそうな、完全ワイヤレスイヤホンのトレンドを勝手に予想してみたいと思います。

 

まず気になるのは、まだ完全ワイヤレスイヤホンを発売していない各社の動向。オーディオテクニカにゼンハイザー、シュアやBeats by Dr.Dreなど、完全ワイヤレスイヤホンがもうラインナップにあってもおかしくない有名ブランドから、いつ待望の新製品が発表されるのかとても気になるところです。とくにアップルのAirPodsと同じW1チップを搭載するワイヤレスヘッドホン・イヤホンを発売済みのBeatsが、完全ワイヤレスイヤホンでもひと暴れしてくれたら面白くなりそうですね。

 

来年登場する確実性が比較的高いトピックスがいくつかあります。ひとつは「アップルのAirPodsがワイヤレス充電に対応」することです。iPhone XやiPhone 8シリーズ、Apple Watchを同時に充電できるアップルのワイヤレス充電パッド「AirPower」を使ってチャージできるようになるみたいですが、AirPodsそのものがアップデートされるのか、あるいはワイヤレス充電対応のケースだけがリニューアルされるのかなど詳しいことはまだわかっていません。AirPowerの詳報とともに期待しながら待ちましょう。

↑アップル純正のワイヤレス充電パッド「AirPower」でAirPodsの次期モデルはチャージができるようになりそうだ↑アップル純正のワイヤレス充電パッド「AirPower」でAirPodsの次期モデルはチャージができるようになりそうだ

 

もうひとつはソニーモバイルがオープン型の完全ワイヤレスイヤホンを開発していることと、本機にLINEのAIアシスタントとの連携機能が搭載されそうということです。すでにMWC2017やIFA2017でプロトタイプの「Xperia Open-Ear Concept」がお披露目されているので、その姿をご存知の方もいるのでは。オープン型としている理由はオーディオリスニング用途よりも、音楽を聴きながらでも周囲の音を聴けるコミュニケーションデバイスとしての用途を主に想定して開発されているからです。ほかにもXperiaシリーズらしいなあと、私たちをうならせてくれるような仕掛けが用意されているのか、とても気になります。

↑ソニーモバイルが開発中のオープン型完全ワイヤレスイヤホン↑ソニーモバイルが開発中のオープン型完全ワイヤレスイヤホン

 

↑ソニーモバイルが開発中のオープン型完全ワイヤレスイヤホン。音楽を聴きながら周囲の音に注意を向けられる↑音楽を聴きながら周囲の音に注意を向けられる

 

そして、もう少しの未来に完全ワイヤレスイヤホンが一段と進化するための新しい技術の足音もきこえてきました。Bluetoothオーディオの高音質コーデック「aptX」を開発するクアルコムが、来年以降に完全ワイヤレスイヤホンの音質を“ハイレゾ相当”に高めて、しかも接続性能やバッテリーライフを格段に向上させる技術を用意しているようです。その詳細は1月にアメリカのラスベガスで開催されるエレクトロニクスショー「CES」で明らかにされるのだとか。ますますいい音で便利な完全ワイヤレスイヤホンの登場に、モバイル端末向けのSoC開発で名を馳せてきたクアルコムがどうやって一石を投じるのでしょうか。とにかく2018年もポータブルオーディオがますます熱く盛り上がることは間違いなさそうです。

 

【2018年のトレンド予想】人気の「完全ワイヤレスイヤホン」がさらに進化する!

アップルが2016年末に発売した「AirPods」がヒットしたおかげで、今年本格的に立ち上がった「完全ワイヤレスイヤホン」という新たなカテゴリーの認知が一般の音楽ファンにも広く知れ渡ったのではないでしょうか。スマホなど音楽プレーヤーとの接続がワイヤレスになるだけでなく、左右のイヤホンをつなぐケーブルからも解放されることで、音楽にひとり包まれる心地よさが一段と高まります。体を激しく動かすスポーツシーンで音楽を聴くときにもオススメの完全ワイヤレスイヤホン。2017年のヒットモデルを振り返りながら2018年の展開を勝手に予想してみたいと思います。

 

メジャーブランドが完全ワイヤレスイヤホンに参戦

完全ワイヤレスイヤホンは身に着けるときに体との接点が耳のまわりにしかなくなってしまうので、“落としやすい・なくしやすい”と心配されることも多くあります。プレーヤー機器との間だけでなく、左右イヤホンのワイヤレス接続を安定させるための作り込みもメーカーにとっては大事なポイントになります。音楽の連続リスニング時間を伸ばすためのバッテリー周辺の技術も同様です。

 

そのため2016年の後半ごろから徐々に製品が出そろってきた完全ワイヤレスイヤホンのブームになかなか火が付かない感じもありました。一体いつが商品の「買い時」なのか、やきもきさせられたという方も多いと思います。2017年も後半を迎えて、いよいよお馴染みのメーカーから待望の完全ワイヤレスイヤホンが登場しました。

 

ソニーの「WF-1000X」はプレミアムクラスの名門「1000Xシリーズ」に名を連ねる、デジタルノイズキャンセリング機能を搭載する完全ワイヤレスイヤホンです。高性能な内蔵マイクを活かして、音楽を聴きながら周辺の環境音も同時に取り込める「アンビエントサウンドモード」にもソニーならではの先進技術が活きています。ペアリングしたスマホの加速度センサー、および専用アプリと連携しながら、ユーザーが止まっている/歩いている/走っている/乗り物に乗っている状態を自動解析。ノイズキャンセリングと外音取り込みのモードを自動で切り替えるインテリジェントな機能を搭載しました。アプリでサウンドエフェクトを好みに合わせてカスタマイズすることもできます。

↑ソニー「WF-1000X」はオーディオグレードのデジタルノイズキャンセリング機能を搭載。スマホ連携も特徴としている↑ソニー「WF-1000X」はオーディオグレードのデジタルノイズキャンセリング機能を搭載。スマホ連携も特徴としている

 

ノイズキャンセリングやスマホ連動機能を優先したためか、1000Xシリーズの代名詞とも言える、スタンダードクオリティの音源をハイレゾ相当の高音質にアップコンバートしてくれるDSEE HXが非搭載だったり、BluetoothのオーディオコーデックはLDACへの対応が見送られたりもしていますが、それらを差し引いてもバランスの良いサウンドで色んなジャンルの音楽を心地よく聴かせてくれる完成度の高さはさすがソニーの完全ワイヤレスイヤホンです。先日基幹ソフトウェアのアップデートによって、発売当初からの課題とされていた音切れが抑えられて使用感も安定したようです。

 

「SoundSport Free wireless hedphones」はボーズが満を持して発売した完全ワイヤレスイヤホンです。今年筆者が試した製品の中でもワイヤレス接続の安定感はトップクラスです。中低域の輪郭をしっかりとボールドに描くので、アウトドアでの音楽再生がとても明瞭なところが大きな特徴です。ビートの打ち込みが鋭く深く、ボーカルの鮮やかさも際立っているので、スポーツシーンで気分を高めたい時などに最適です。普段の街歩き、通勤や旅行など乗り物での移動中に鮮やかなサウンドのメリットが活きてくると思います。

↑ボーズ「SoundSport Free wireless hedphones」は接続性や装着感に抜群の安定感を誇る↑ボーズ「SoundSport Free wireless hedphones」は接続性や装着感に抜群の安定感を誇る

 

スポーツシーンでは耳のくぼみに引っかけるスタビライザー付の専用イヤーチップ「StayHear+ Sport」が、抜群に安定する装着感を実現します。イヤホン本体のサイズがやや大きめに感じられるかもしれませんが、専用イヤーチップのおかげでジョギングやダンスで体を激しく動かしながらでもイヤホンが耳から落ちる心配がありません。イヤホン単体でのバッテリー駆動が約5時間と長めなので、ジムで長時間トレーニングしながら音楽を聴きたい時にも安心できます。

 

AIアシスタント機能にも要注目

ブランドが誕生してから有線・無線のイヤホン、ヘッドホンのラインナップを着実に広げてきたB&O PLAYも、ファン待望の完全ワイヤレスイヤホン「Beoplay E8」を発売しました。タッチセンサー方式のリモコンや、左右イヤホンの接続性能を一段と高めるNFMI(近距離磁気誘導)を採用したり、他社製品の先を行く色んなイノベーションを詰め込んだ新製品は発売以来大人気のようです。B&O PLAYらしい、機能美を徹底的に追求したミニマルでスタイリッシュなプロダクトデザインも多くのファンを惹きつけるファクターです。

↑B&O PLAY「Beoplay E8」。スタイリッシュなデザインに最先端のオーディオ技術を詰め込んだ↑B&O PLAY「Beoplay E8」。スタイリッシュなデザインに最先端のオーディオ技術を詰め込んだ

 

イヤホンどうしの接続を安定させることを優先したため、Bluetoothのオーディオコーデックは比較的スタンダードなAACとSBCまでをサポートしています。音質はB&O PLAYのイヤホンらしく、どんな音楽も心地よく聴かせるフラットなバランスでディティールの再現力にも富んでいます。専用のスマホアプリに搭載されているイコライザー機能でサウンドのバランスがカスタマイズできるので、例えば「地下鉄で音楽を聴くときには低音をちょっと盛ってみる」なんてアレンジも自由自在です。

 

そして「AI」や「スマートスピーカー」が話題になった2017年の締めくくりにふさわしい、AIアシスタントを搭載する完全ワイヤレスイヤホンも登場しました。ドイツの“ヒアラブル”プロダクトのベンチャーであるブラギの「The Dash PRO」です。本機にはスマートスピーカーで話題をよぶアマゾンのAIアシスタント「Alexa」が搭載されています。スマホを経由してネットワークにつなぐと、Amazon Music Unlimitedのアーカイブから聴きたい楽曲を声で検索して再生できます。

↑アマゾンAlexaを搭載したブラギの「The Dash PRO」↑アマゾンAlexaを搭載したブラギの「The Dash PRO」

 

音楽再生やハンズフリー通話は左右本体のサイドパネルに搭載したタッチセンサーリモコンだけでなく、ジャイロ・加速度センサーを内蔵したことで、イヤホンを身に着けた状態で頭を縦横に振るジェスチャーリモコンでも操作が可能。本体はIPX7相当の防水仕様で、4GBの内蔵メモリーに音楽ファイルを保存してスタンドアロンで再生ができるので、スポーツシーンでは“スマホレス”で音楽リスニングを楽しむこともできます。来年は本機のようにAIアシスタントを本体に内蔵するイヤホン・ヘッドホンが続々と誕生するのでしょうか。期待が膨らんできます。

 

2018年の完全ワイヤレスイヤホンはこうなる!?

2017年はソニーやボーズなどビッグネームが参戦してきたことで、完全ワイヤレスイヤホンがぽっと出のガジェットではなく、今後は立派なポータブルオーディオのカテゴリーとして成長して行く期待感を皆さんは感じているのではないでしょうか。来年も目が離せなくなりそうな、完全ワイヤレスイヤホンのトレンドを勝手に予想してみたいと思います。

 

まず気になるのは、まだ完全ワイヤレスイヤホンを発売していない各社の動向。オーディオテクニカにゼンハイザー、シュアやBeats by Dr.Dreなど、完全ワイヤレスイヤホンがもうラインナップにあってもおかしくない有名ブランドから、いつ待望の新製品が発表されるのかとても気になるところです。とくにアップルのAirPodsと同じW1チップを搭載するワイヤレスヘッドホン・イヤホンを発売済みのBeatsが、完全ワイヤレスイヤホンでもひと暴れしてくれたら面白くなりそうですね。

 

来年登場する確実性が比較的高いトピックスがいくつかあります。ひとつは「アップルのAirPodsがワイヤレス充電に対応」することです。iPhone XやiPhone 8シリーズ、Apple Watchを同時に充電できるアップルのワイヤレス充電パッド「AirPower」を使ってチャージできるようになるみたいですが、AirPodsそのものがアップデートされるのか、あるいはワイヤレス充電対応のケースだけがリニューアルされるのかなど詳しいことはまだわかっていません。AirPowerの詳報とともに期待しながら待ちましょう。

↑アップル純正のワイヤレス充電パッド「AirPower」でAirPodsの次期モデルはチャージができるようになりそうだ↑アップル純正のワイヤレス充電パッド「AirPower」でAirPodsの次期モデルはチャージができるようになりそうだ

 

もうひとつはソニーモバイルがオープン型の完全ワイヤレスイヤホンを開発していることと、本機にLINEのAIアシスタントとの連携機能が搭載されそうということです。すでにMWC2017やIFA2017でプロトタイプの「Xperia Open-Ear Concept」がお披露目されているので、その姿をご存知の方もいるのでは。オープン型としている理由はオーディオリスニング用途よりも、音楽を聴きながらでも周囲の音を聴けるコミュニケーションデバイスとしての用途を主に想定して開発されているからです。ほかにもXperiaシリーズらしいなあと、私たちをうならせてくれるような仕掛けが用意されているのか、とても気になります。

↑ソニーモバイルが開発中のオープン型完全ワイヤレスイヤホン↑ソニーモバイルが開発中のオープン型完全ワイヤレスイヤホン

 

↑ソニーモバイルが開発中のオープン型完全ワイヤレスイヤホン。音楽を聴きながら周囲の音に注意を向けられる↑音楽を聴きながら周囲の音に注意を向けられる

 

そして、もう少しの未来に完全ワイヤレスイヤホンが一段と進化するための新しい技術の足音もきこえてきました。Bluetoothオーディオの高音質コーデック「aptX」を開発するクアルコムが、来年以降に完全ワイヤレスイヤホンの音質を“ハイレゾ相当”に高めて、しかも接続性能やバッテリーライフを格段に向上させる技術を用意しているようです。その詳細は1月にアメリカのラスベガスで開催されるエレクトロニクスショー「CES」で明らかにされるのだとか。ますますいい音で便利な完全ワイヤレスイヤホンの登場に、モバイル端末向けのSoC開発で名を馳せてきたクアルコムがどうやって一石を投じるのでしょうか。とにかく2018年もポータブルオーディオがますます熱く盛り上がることは間違いなさそうです。

 

これからのスタンダードになる完成度! GLIDiCの完全ワイヤレスイヤホン「Sound Air TW-5000」を徹底レビュー

iPhone 7以降からiPhoneにイヤホン端子が搭載されなくなり、それからというもの急速にヘッドホンのワイヤレス化が進んでいる。なかでもケーブルをなくした“完全ワイヤレス型”はAirPodsの登場をきっかけに各社から相次いで登場し、利用時のスタイルを重視するユーザーに支持が広がっている。そしてついにモバイルデバイスでのリスニングに特化したオーディオブランド「GLIDiC(グライディック)」からも同タイプの製品が登場した。それが「Sound Air TW-5000」である。

↑↑Sound Air TW-5000(オンライン販売価格9864円)

 

↑カラーはホワイトとブラックの2色↑カラーはホワイトとブラックの2色

 

この製品の素晴らしいのは、モバイルユーザーのために考えられた機能をいくつも備えた高機能モデルとしながら、1万円を切る高いコストパフォーマンスを備えている点。スマートフォンとの連携もスムーズだし、使い勝手も良好と、実にお買い得な製品に仕上がっているのだ。

 

装着感・操作性はバツグン

このタイプのイヤホンはケーブルレスであることから、「落としてしまうのでは?」と不安がつきまとう。かくいう私もそんな印象を持っていた。ところがこのTW-5000を使ってみてそんな印象は吹き飛んでしまった。装着してみると耳にぴったり収まり、首を振っても、うつむいても外れる感じは一切なかったのだ。サイズは普通のイヤホンとして比較しても少し大きめと思える程度で、完全ワイヤレスイヤホンとしてはコンパクトな部類に入る。装着した際の重さもまったく気にならない。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA↑耳にピタッとおさまるサイズ

 

使い勝手もすこぶる良好だ。充電はジュエリーケースにも似たデザインの専用バッテリーケースにイヤホンをセットしておくだけ。バッテリーの持ち時間は連続再生で約3時間と、通勤通学では十分なレベル。しかも専用ケースで充電すれば約2~3回はフル充電が可能となって合計約10時間にわたって使えることとなる。本体の電源もこのバッテリーケースから出し入れするだけで自動的にON/OFF。これなら、うっかり電源を切り忘れてしまう心配もない。

↑専用ケースに入れれば充電される↑専用ケースに入れれば充電される

 

スマホとのペアリングも簡単だった。購入当初は、箱から出すとそのままペアリングモードになり、イヤホンのイルミが赤/青で高速点滅。音声でも「登録モードに入りました」とのメッセージが流れる。あとはスマホ側で「GLIDiC TW-5000」を選択すれば接続は完了する。次回からはケースからイヤホンを取り出すだけでペアリングされるので、毎回設置する必要はない。なお、登録は最大8台まで可能だ。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA↑ケースからイヤホンを取り出すとペアリングモードになる

 

左右のイヤホンにはそれぞれ1つずつボタンが用意されており、これを押すことで再生や停止、曲の頭出し、音量のUP/DOWNのほか、電話着信、Siriの起動といった操作ができる。再生は左右どちらかのボタンを1回押し、停止は右(R)のボタンを2回押す。頭出しは左右いずれかのボタンを長押しすることで可能となり、次の曲の場合はRのボタンを、前の曲の場合はLを長押しする。

 

最初はこの一連の操作を憶える必要はあるけれど、少し使っていればすぐに慣れてしまう単純なもの。むしろ、ここまでの操作をひとつのボタン操作で行えるのは本機ならではの機能なのだ。イヤホン内にはマイクを搭載しており、ハンズフリー通話にも対応。高感度の小型マイクとデジタルエコーキャンセリング機能を組み合わせ、屋外でもクリアな通話ができた。音楽再生から通話の基本操作まで幅広く使いこなせるイヤホンに仕上がっているといっていいだろう。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

 

音質は十分。“接続切れ”が課題

肝心のサウンドはどうか。Bluetooth規格は4.2に準拠し、コーデックは音質にも配慮したSBCおよびAACに対応している。試聴してみると、低音にこそ厚みがないものの、中高域を聴きやすくした素直な音作りという感じ。特にボーカルの聴きやすさが印象的だった。左右の広がりも十分にあり、完全ワイヤレス型としては希有な存在だ。

 

ロックなどではパワフルさで物足りなさを感じそうだが、その場合にはスマホ側のイコライザーで低音をブーストして対応すればいい。完全ワイヤレスということで、左右の音量が違っていたり、タイミングがずれる心配もしたが、そんなことは一切なし。この当たり前の部分がきちんと対応していたのは大きな安心につながる部分だ。

 

ただ、気になる部分もあった。それはスマホに接続して電車内で聴いていると、Wi-Fi受信やメールの着信時に接続が途切れる現象が見られたのだ。Bluetooth型イヤホンではよくあることではあるが、その回数が少し多いような気がした。特に左右のイヤホンがBluetoothでつながっていることもあり、途切れる時は左から右へと移動するのがわかって聴きづらく感じてしまう。

 

とはいえ、屋外ではAirPodsにはない高い遮音性を確保しながら価格はその半分程度でしかない。充電のしやすさや使い勝手でも明らかに本機がそれを上回っているし、そのコストパフォーマンスは驚きに値する。トータルで考えれば、完全ワイヤレスイヤホンとして本機は今後のスタンダード基準になり得る実力機に仕上がっていたといっていいだろう。

 

Appleやソニーに負けない完成度! サムスンが満を持して投入した完全ワイヤレスイヤホン「Gear IconX」を使ってみた

Apple「AirPods」やソニー「WF-1000X」、ボーズ「SoundSport Free wireless headphones」など、各社から次々と新製品が登場し、盛り上がりを見せている“完全ワイヤレスイヤホン”市場。最近はスマホで音楽を聴く人も増えていますが、スマホの世界トップシェアを誇るサムスンからも、完全ワイヤレスイヤホン「Gear IconX」が発売されました。今回はその実力をレビューしてみたいと思います。

20171206-i04 (2)↑Gear IconX

 

Gear IconXは、元々は2016年にグローバル市場で発売されたもの。当時のモデルは日本で限定的に販売されたので、国内市場への本格上陸は今回が初めてになります。グローバルモデルは全部で3色のカラバリを揃えていますが、日本では最もスタンダードなブラックのみが発売されます。

 

大きな特徴は、本体に内蔵する4GBのメモリーに音楽ファイルを転送して、スマホなしでも音楽リスニングを楽しめるプレーヤー機能。スポーツのコーチングプログラムもプリセットされていて、Android向けにリリースされている「S Health」アプリを入れたスマホとペアリングしてアクティビティの記録が残せます。完全ワイヤレスイヤホンは、特にアメリカを中心とした海外では先進的なウェアラブルデバイスとしても注目されています。来年はGear IconXと同様にスポーツシーンとの相性の良さをうたうモデルが増えてくる予感がしています。

 

ほかにもタッチセンサー式のリモコンや、Galaxy Note8、Galaxy S8/S8+とペアリングしたときによりいい音が楽しめる独自のオーディオコーデック対応など、Gear IconXの特徴は色々あります。ハンドリングしながら順に紹介していきましょう。

 

小さなボディにタッチセンサーを搭載

スマホとのペアリングにはAndroid対応の「Gear Manager」アプリを使うと便利です。今回はGalaxy Note8を一緒に借りてテストしてみたのですが、イヤホンケースのフタを開けるとスマホの画面にポップアップメニューが表示され、ガイダンスに従って電話にメール、ワークアウトアプリなど装着しているときに通知を読み上げてくれるアプリを選択して、簡単にペアリング完了。再接続もアプリを使って素早くできます。iOSに同じアプリがないのが残念です。

↑Gear Managerアプリを起動して簡単にペアリング↑Gear Managerアプリを起動して簡単にペアリング

 

センサーリモコンは楽曲再生にハンズフリー通話、本体メモリーに保存した曲やプレイリスト選択などが、パネルのタッチとスワイプ操作だけでできるようにうまく設計されています。

↑サイドパネルがタッチセンサー式のリモコンになっている↑サイドパネルがタッチセンサー式のリモコンになっている

 

左右のイヤホンを使うので最初は多彩な種類のコマンドに慣れる必要もありましたが、日本語対応の音声ガイドも助けてくれるので比較的苦もなく使いこなせるようになると思います。タッチセンサーの反応はとても良好です。

↑サイドパネルの操作方法はアプリからも確認できる↑サイドパネルの操作方法はアプリからも確認できる

 

本体への楽曲転送には「Gear Manager」アプリを使います。最新のGalaxyシリーズはUSBケーブルをGear IconXのケースに直結して、一気に複数の曲を選択して高速転送ができるので便利です。Bluetooth接続によりケーブルレスで転送することもできるのですが、この場合は1曲ずつしか転送できないので時間がかかります。Galaxy以外のAndroidスマホ、iPhoneのユーザーはWin/Mac対応のPC用アプリケーション「Gear Manager」を使って転送します。「Gear Manager」アプリを使えばファイルを転送した後に端末上でプレイリスト作成も可能です。

↑イヤホンのステータス確認、機能設定がGear Managerアプリから行える↑イヤホンのステータス確認、機能設定がGear Managerアプリから行える

 

↑音楽ファイルの転送はGalaxyシリーズとの組み合わせならUSB転送も可能だ↑音楽ファイルの転送はGalaxyシリーズとの組み合わせならUSB転送も可能

 

ちなみにGear IconXの音楽プレーヤー機能で再生できるファイル形式はMP3/M4A/AAC/WAV/WMAです。FLAC形式のファイルやハイレゾ音源の再生は非対応になります。

 

「本体に音楽プレーヤーを内蔵するイヤホン」は実はそれほど多く選択肢があるわけではありません。筆者がぱっと思いつく限りではソニーのウォークマン「NW-WSシリーズ」と「Smart B-Trainer」ぐらいでしょうか。イヤホン単体で音楽再生ができると、スポーツシーンで便利に感じられるだけでなく、ペアリングしたスマホから離れた時に発生してしまう音切れからも解放されます。キッチンからベランダまで、家の中も音楽を聴きながら自由自在に動き回れるので快適です。

 

このほか「Gear Manager」アプリからはイヤホンをなくしてしまったときに、ビープ音を鳴らして場所を確認できる「Gearリモート追跡」の機能が使えます。

↑エクササイズの記録やリモート追跡機能などがアプリに含まれる↑エクササイズの記録やリモート追跡機能などがアプリに含まれる

 

スポーツしながら音楽を聴くときには「周囲の音を聴く」機能が便利です。最新のヘッドホン・イヤホンの中には「ヒアスルー」「アンビエント音取り込み」のような名称で採用するモデルも多くあり、こちらの機能も来年以降に発売されるイヤホンのトレンドになりそうです。

 

本体タッチパッドの長押し操作で機能の切替えを選択します。有効にすると近くにいる人の話し声がよく聞こえるようになります。屋外を歩きながら使ってみると環境音も聞こえるようにはなるものの、音楽を聴きながらだとどうしても環境音にまで集中が向かないものなので、機能をオンにした状態でも周囲の安全を気にしながら使う心配りが大事です。

 

イヤホンの装着感はとても洗練されていて心地よい仕上がり。シリコン製のイヤーチップとイヤーフィンを付けても本体がコンパクトなので、多くの方が違和感なく使えると思います。ケースのサイズも小さいので持ち歩く時に荷物になりません。

↑本体は色んな機能を満載しながらサイズはコンパクトにまとめている↑本体は色んな機能を満載しながらサイズはコンパクトにまとめている

 

バッテリーはイヤホン単体での連続音楽再生時間が長く確保されているのが特徴です。内蔵音楽プレーヤーモードで6時間、スマホとペアリングしてBluetoothリスニングで聴く場合も5時間というスタミナ設計。バッテリー内蔵専用ケースでフル充電できる回数は1回とされていますが、実際には大半の場合が通勤時間やエクササイズの時に1~2時間ほど聴いてケースに入れて充電という使い方をするはずなので、数日おきに充電すればいいかと思います。

↑充電やデータの転送はUSB経由で。USB Type-Cを採用する↑充電やデータの転送はUSB経由で。USB Type-Cを採用する

 

スッキリ切れのいいサウンド

音楽再生はGalaxy Note8でSpotifyの音楽ストリーミングを聴きながらチェックしました。Gear Icon XはBluetoothのスタンダードなオーディオコーデックであるSBCのほかに、もうひとつGalaxy Note8/Sシリーズとの組み合わせで使える「Samsung Scalable Codec」に対応しています。当技術はaptX HDやLDACのように、Bluetooth再生時により多くの情報量を伝送することを目的としているわけではなく、どちらかといえば”音途切れ”をなくして安定したリスニングを実現することを目的にしているようですが、結果として心地よい音楽体験の向上に結びついています。

↑Gear Note8とペアリングして試聴した↑Gear Note8とペアリングして試聴した

 

音質はクリアで伸びやかな中高域を特徴としているように思います。一般的に屋外でイヤホンやヘッドホンを使って音楽を聴くと、環境によっては周囲のノイズの影響を受けて中低域が減衰してきこえるもの。アウトドアでの使用をメインに想定したスポーツイヤホンの場合、あらかじめ中低音のバランスを強化したチューニングに仕上げてある製品によく出会いますが、このGear IconXの音の仕上がりはむしろ反対の方向性を感じます。どちらかといえばピュアなオーディオリスニング寄りで、静かなジャズやクラシックにもよく合います。

 

ボーカル系の楽曲も得意としていて、声を力強く立体的に押し出してきます。余韻の抜け味も爽やかです。反面、低音がやや物足りないように感じられるところもありますが、ジャズピアノやロックのエレキギターなど、メロディ系の楽器の鮮やかな切れ味を求める方にはぴったりハマる音といえるのではないでしょうか。イヤーピースを普段使っているものよりもワンサイズアップすると、より低音が引き締まってきました。

↑イヤーチップとイヤーフィンを装着する↑イヤーフィンを装着するとフィット性を高められる

 

今回、Gear IconXの実機をテストしてみて、本機が海外で高い人気を誇るイヤホンであることがよくわかりました。装着感とリモコンによるハンドリングはとても洗練されていて、音質はもう少し”クセ”のような本機にしか出せない個性があってもいいように感じますが、色んな音楽をオールラウンドに気持ち良く聴かせてくれる器用さを持ち合わせていることは確かです。

 

残念なのは、日本でたくさんのユーザーがいるiPhoneでの使い勝手が、Galaxyシリーズとペアリングした時よりも若干落ちること。とくにスムーズにペアリングできることは完全ワイヤレスイヤホンにとって大きなプラスのポイントになるので、Gear Managerアプリは割り切って早いうちにiOS対応を実現して欲しいところ。ユーザーも増えれば、これから完全ワイヤレスイヤホンの定番シリーズになれるポテンシャルを持ったイヤホンだと感じました。

 

 

これなら買えそう! GLIDiCから1万円を切る完全ワイヤレスイヤホン「Sound Air TW-5000」登場

ソフトバンク コマース&サービスが展開するオーディオブランド「GLIDiC(グライディック)」から、左右分離型の完全ワイヤレスイヤホン「Sound Air TW-5000」と、究極のハイクオリティサウンドを追求したハイレゾ対応リケーブルイヤホン「SE-9000HR」が登場した。

20171117-i04 (6)↑完全ワイヤレスイヤホン「Sound Air TW-5000」

 

取扱店はSoftBank SELECTION取扱店(一部店舗を除く)およびSoftBank SELECTION オンラインショップで、いずれも12月1日より発売される。価格はオープンだが、SoftBank SELECTION オンラインショップでの販売価格はTW-5000が9864円、SE-9000HRが1万9800円を予定(いずれも税込)。

 

11月15日の発表会では、ソフトバンク コマース&サービスからコンシューマ事業本部商品本部ME部 部長の石川純二氏、同事業本部コミュニケーション部 部長の岩永公就氏が登壇し、各製品の説明を行った。

20171117-i04 (2)↑ソフトバンク コマース&サービスの石川純二部長

 

1万円を切る完全ワイヤレスイヤホン

TW-5000は、GLIDiC初となる完全ワイヤレスイヤホンで、製品コンセプトは「すべての煩わしさからの解放」。その実現のために採用したのは、有機的な曲線を描きながら長時間使用での耳へのストレスを軽減し、優れた装着感と洗練されたデザインを両立した「ウルトラ・マルチ・フィッティング」と呼ばれる新形状だ。カラーはホワイトとブラックの2色を用意し、その質感もフタと収納部をぞれぞれグロスとマットの異なる質感で仕上げられている。

20171117-i04 (5)↑カラーはブラックとホワイトの2色

 

接続のためのBluetooth規格はVer.4.2に準拠し、左右イヤホンの接続もBluetoothで行われている。完全ワイヤレスイヤホンはBluetoothの電波が混線すると途切れてしまうことが多いが、石川氏によれば「100%途切れないわけではないが、携帯電話でも採用している筐体樹脂の中にアンテナを埋め込む方法を使って接続性を高めている」と説明している。

 

ドライバーユニットは6mm径のダイナミック型で、コーデックは高音質を重視したSBCとAACに対応。特に音作りは「ボーカルが際立つクリアな高音と豊かな中低音域を実現した」(石川氏)とのことで、実際に試聴してみるとカジュアルな雰囲気のサウンドだが、聴きやすいマイルドな音作りと感じた。

 

注目はその操作系だ。イヤホン側面のロゴマークの部分がボタンとなっており、この操作で音楽再生/通話や、音量調整、曲送り/戻しを可能としている。イヤホン内にはマイクを搭載してハンズフリー通話にも対応し、騒がしい環境下でもクリアな通話を可能にするMEMS(高感度小型マイク)とデジタルエコーキャンセリングを搭載した。

20171117-i04 (1)

 

充電用ケースはジュエリーケースのようにも見える正方形でコンパクトなもの。フタは片手でもスムーズに開閉できる造りとなっていて、イヤホンが収まる左右部分は深い窪みを作って取り出しやすい配慮がなされいる。また、無駄なバッテリー消費を防止するため、ケースから取り出せばイヤホン本体の電源が自動でオンになり、収納すると自動でオフになる設計も見逃せない。

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なお、イヤホン本体の連続使用時間は約3時間で、充電用ケースは約2回分の充電ができるバッテリー容量を持つ。充電はmicroUSB(Bタイプ)端子で行い、充電時間は本体が約1.5時間、充電用ケースが約2時間となっている。

 

リケーブル対応のハイエンドイヤホンも

一方のSE-9000HRは、GLIDiCブランドが展開するワイヤードイヤホンSEシリーズの最上位モデルとして位置づけられる。製品コンセプトは「極み。最良の答え」。同社が以前から採用してきた筐体に金管楽器のイメージを踏襲し、ハイエンドモデルとして究極のハイクオリティサウンドを追求した。

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SE-9000HRは、GLIDiC初のデュアルドライバー構成を採用し、中低域用に10mm径フルレンジ、高域用に6mm径ツィータのダイナミックドライバーを同軸上に配置した「フェーズマッチング・コアキシャルドライバー」を搭載。マルチドライバーにおける音の位相差をなくすことで、理想的な点音源を実現する独自の設計とした。

20171117-i04 (11)↑GLIDiC初のデュアルドライバー構成とし、ドライバーを同軸上に置くことで位相差を限りなくゼロに

 

なかでも注目なのは、オーディオ信号とマイク/リモコン信号を完全に分離した新たな構造設計に基づき、高純度 4N OFC ケーブルに銀コートを施した「ノイズレス・ハイブリッドワイヤリング」を採用したこと。ケーブル上にはマイク/リモコン機能も備え、モバイルのためのオーディオとしての使い勝手と、ノイズの少ないクリアなサウンドを両立させている。

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石川氏によれば、そのサウンドは「コンサートホールにいるかのような奥行きと広がりを重視した」という。会場で試聴した印象は、全体として大人しめの音作りに感じたが、レンジ感が広くヘッドホンで聴いているような気がしない。特にハイレゾ音源を聴いたときの緻密さは最上位モデルらしいサウンドを実現していると感じた。

 

ケーブル端子には、イヤフォン交換ケーブル用端子のスタンダードになりつつある「MMC端子」が採用され、本イヤホンの発売に合わせてスペア用ケーブルも準備されるという。ケーブル長はスマートフォンユーザーに最適な長さを研究し、「短か過ぎず長過ぎず」(石川氏)の1.1mとした。また、遮音性と装着性へのこだわりにも配慮して、イヤーピースにはXS/S/M/Lのシリコン製イヤーピースのほか、Comply製ウレタンイヤーピースも付属させている。

20171117-i04 (12)↑ケーブルは交換が簡単に行えるMMCX端子を採用

 

新たに2機種が追加されたことにより、GLIDiCブランドの製品は合計7機種に拡大。有線タイプのイヤホンや、ワイヤレス機種、ノイズキャンセル搭載モデルなど充実したラインナップで、ユーザーの選択肢はますます広がったといえる。

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