進化した電子ペーパー端末「QUADERNO(クアデルノ)」でGetNaviスタッフの仕事とプライベートがはかどった18のポイント

「ペーパーレス」という言葉が定着した一方で、いまもデスク周りに“紙”を積んでいる人も多いのでは? PCモニターより紙で確認したほうが誤りに気付ける、図解したほうが伝わりやすい、手を動かして書くと記憶に残りやすいといった、“紙に手書き”を推す声も根強くあります。

 

↑まるで紙に書いているかのような書き心地の電子ペーパー端末「QUADERNO(クアデルノ)」

 

「FMV」で知られる富士通クライアントコンピューティングが販売する電子ペーパー端末「QUADERNO(クアデルノ)」は、そんな「手書き」ならではの強みとペーパーレスを同時に叶えるツール。2024年11月には、画面がカラーになった新モデル「QUADERNO(Gen.3C)」が登場しました。そして現在、仕事がはかどる文房具のナンバーワンを決めるアワード「文房具総選挙2025」にもノミネート中。

 

新型QUADERNOは本当に仕事をはかどらせるのか? 真偽を確かめるべく、GetNavi webのスタッフ2名が、実際に使って検証してみました。

 

外勤とデスクワーク。それぞれの日々の業務で徹底検証!

QUADERNOがあらゆる職種の人にとってのはかどりツールとなるかを試すために、フィールドワークが多い営業スタッフ・秋山と、オフィスワークが多い編集スタッフ・玉造という業務スタイルが異なる2名に試してもらうことにしました。

富士通クライアントコンピューティング
QUADERNO(Gen.3C)←製品詳細はこちら

本物の紙とペンのような書き心地で人気の電子ペーパーの最新モデル。前モデルは画面がモノクロ表示だったが、本モデルからカラー表示が可能になった。A4とA5の2サイズ展開。

 

一日の大半を社外で過ごす営業スタッフがお試し!

クライアント訪問など、一日の大半を社外で過ごすスタッフのリアルな声からお届け。QUADERNOを使う前は、PCと出力した書類、そして資料として雑誌「GetNavi」をカバンに入れて持ち歩いていたとのこと。どのように変わったのでしょうか?

 

【フィールドワーカー代表として私がレビューします!】

GetNavi web営業担当・秋山浩志/クライアント先を訪問するなど、1日の大半は外で過ごす。また、「家電大賞」などGetNaviが主催するイベントの現場で、裏方として走り回ることも多い。今回はA5モデルを使用。

 

【シーン1:移動中】持ち歩いていることを忘れるくらい軽い! 急な電話対応にも活躍

カラーであることの魅力をお伝えする前に、まず言いたいのがとにかく薄くて軽いということ。箱を開けて取り出したとき、モック(形だけをもした模型)かと感じてしまうほど!

 

タブレット端末よりも薄くてかさばらず、大学ノートのような存在感でカバンに入れて持ち歩いても負担がありません。また、最長約2週間(※)使える長時間バッテリーで、電源があるカフェを探さなくて済むのもうれしいですね。

 

※ Wi-Fi機能およびBluetooth機能オフの状態で、PDFドキュメントを160分間/30ページを閲覧し、閲覧中にペンによる書き込みを計1分間行った場合。(使用時以外、本体はスリープモードに入れる)

 

↑QUADERNOの薄さと軽さは写真の通りで、カラー非対応の旧モデルとほぼ同じサイズ。一般的な大学ノートと同じ薄さ、軽さで持ち運べ、大学ノート約20万冊分のデータの保存が可能です。写真は「QUADERNO(クアデルノ)」公式サイトより。

 

出先で急な電話対応が入ったとき、手帳やノートだとページを開くのにもたつきますが、QUADERNOなら電源ボタンを押せばすぐにスリープモードが解除できるのもいいですね。

 

慌ててカバンに入っている資料の裏にメモすることもありますが、書いたことを忘れてその資料を捨ててしまうことも……。でもQUADERNOなら、それがありません。

 

【シーン2:商談・打ち合わせ中】あらゆる資料を入れられるから臨機応変な提案が可能に!

クライアントの前でQUADERNOを出すと、最新ガジェットを使いこなしているように見えるらしく「さすがGetNaviの営業さんですね!」と言われます。相手にスマートな印象を与えられるというのは意外な発見でしたが、営業としてはメリットだと思います。

 

あらゆる資料を一台に集約できるので、打ち合わせをするなかでGetNavi web以外の自社メディアのほうが相性がよさそうだと判断したときには、取り込んでおいていた別メディアの資料を見せながら説明できたのもよかったです。

 

過去の事例を紹介したいときにも、当時の資料をお見せすることができ、重たいPCを持ち歩かなくても済むのはありがたいですね。

実際にモノクロ表示の旧モデルも見させていただきましたが、やっぱり新モデルは、画面がカラーなのでグラフなどのデータが圧倒的に見やすい。お客様に資料を見せながら説明をする窓口業務の方などにも役立つのではないでしょうか。データを簡単に消せるので、個人情報を書いてもらった紙をシュレッダーにかけるといった手間もなさそうです。

 

「これは便利!」と思ったのが、スマホ専用アプリを使うと、PCとつなげなくてもQUADERNO内の情報を取り出せること。打ち合わせ後、チームメンバーに急ぎ手配してほしいものがあるときなどに、すぐにシェアできます。

 

スマホアプリとの連携は、外回りをしているときもそうですが、イベントの仕事のときにも役立つと思います。というのも営業職の場合、イベント中であれ急なクライアント対応が必要になることがあり、資料の共有が必要なのにその資料が入ったPCは楽屋にある、でも持ち場から離れられない……という状況は珍しくありません。

 

そうならないためにイベント中にPCを持ち歩くこともできますが、会場で動き回るときにはやはり荷物に。その点、クアデルノとスマホがあればサクッと対応できます。

 

イベントについての打ち合わせをする際には、QUADERNOへの書き込みをリアルタイムでPC画面に投影し、オンライン会議で画面共有してみました。見取り図に書き込みながら説明できたので伝わりやすかった気がします。オンラインのワークショップやセミナー講師をしている方などにも役立ちそうな機能だと思いますね。

 

【シーン3:イベント中】屋外でも資料がバラバラにならず、画面も反射せず見やすい

これまでイベントの現場に立つときは見取り図やトークイベントの台本、タイムテーブルなどを出力してクリップボードに挟んでいましたが、今回はQUADERNOにまとめてみました。

 

屋外イベントは風が強いと書類が風でばさばさめくれたり、バインダーから外れて飛んでいきそうになったりしましたが、QUADERNOならそういったストレスがないですね。建設現場の現場監督の方なども重宝するのではないでしょうか。

 

一般的なタブレットは画面が反射して見にくくなりますが、QUADERNOの画面は太陽の下でもコントラストが効いているので見やすかったです。イベント中ってけっこうバタバタしているんですが、カラー画面なら急遽変更になったことなどを目立つ色で書き込めるので、慌ただしいなかでも見逃しが防げると思いました。

 

【総括】使ってわかった! はかどりポイント

実際に使って、最も強く感じたのは資料が1箇所にまとまっていることの安心感です。もちろんこれはほかのタブレット端末でもできることではありますが、この軽量ボディでできるということがかなりのメリット。軽くて薄いということは、外回りに持っていくことや、屋外で取り出すときの心理的なハードルが下がるということでもあり、レスポンスがより早くなったように感じます。これはまさに“はかどる”ということなのではないでしょうか。

 

そしてカラー表示により重要なメモも見逃しにくくなり、ミス削減につながると感じました。グラフなどの資料を読み込む必要がある人にも役立つと思います。

 

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デスクワークやクリエイティブな作業でお試し!

続いては、原稿のチェックや制作物の進行管理などのデスクワークや、企画を考えるなどのクリエイティブな業務をこなす玉造のリアルな声をお届け。これまでは原稿を紙に出力し、赤字を入れたらスキャンして……というアナログの手法をとっていたとのこと。作業効率はどのように変わったのでしょうか?

 

【オフィスワーカー代表として私がレビューします!】

GetNavi web副編集長・玉造優也/モノ雑誌や漫画雑誌の編集を経て、2017年よりGetNavi web編集部へ。漫画連載を中心に担当する。YouTubeチャンネルの運営やwebサイトのディレクションなどもこなす。今回はA4モデルを使用。

 

【シーン1:原稿チェック】スキャンの手間が不要! カラー表示で書き間違いも防げる

これまで漫画家さんからあがってきた原稿は紙に出力して赤字を入れていたんですが、赤字を入れたあと、いちいち複合機のところまで行ってスキャンをしなければならず、ページ数が多いと1ページだけ上下が逆になっていた……なんてこともあってプチストレスでした。

 

でもQUADERNOならそういった不満はないですし、原稿を受け取ってから著者さんに戻すまで、全工程がデスクに座ったまま完了。赤字入れのスピードがぐんと上がりました

 

旧モデルだと、ペンの色は変えられても画面ではモノクロ表示なので、いま自分が何色で書いているのかがわかりにくく、色の使い分けを間違えてしまうことがあります。その点、新モデルは使っている色が見え、スムーズに書き込めますね。

 

↑QUADERNOのペンは8色から選ぶことができます。

 

紙の束を広げる必要がないので、たとえば出張で新幹線に乗ったときなどにも、原稿チェックの作業ができるのではないでしょうか。

 

あと、マニアックだけど便利だなと思ったのが、手書きで書き込みをしたページだけを検索できること。漫画の単行本などページ数が多い書類の場合、どのページに赤字があったかわからなくなってしまうのですが、この機能を使えば書き込んだページだけを検索できます。修正原稿が戻ってきて、赤字が全部反映されているかチェックするときに活躍しました。

↑手書きで「☆」や「*」を書いたページだけを検索する機能も。もう一度見直す必要があるページなどに書くと便利。写真は「QUADERNO(クアデルノ)」」公式サイトより。

 

テキスト原稿のチェックにも使ってみましたが、デジタルとはいえ机の上に置いて書き込むからか、紙に出力してチェックするときと感じ方に差がなく、PCの画面で見るときよりも間違いに気付きやすいと思います。

 

【シーン2:進行管理】進行表をスリープ画面に設定すると〆切を見逃すことがない!

打ち合わせや取材などの予定はOutlookのスケジューラーを使っていますが、タイアップ記事など〆切のある制作物の進行管理は、常に視界に入れておきたいので、QUADERNOのスリープ画面に設定してみました。

スマホスタンドなどを使うと卓上カレンダーのように机に立てられるので、〆切の把握の抜け漏れを減らせます。スケジュールが変更になったときも手書きでパッと書き込めますし、常に視界に入っていることで「あれやらないと!」と刷り込まれるのか、早め早めに動けるようになりました。

 

人によっては推しのキャラクターのカラーイラストや、手書きした目標をスリープ画面に設定してモチベーションを上げるといった使い方をするのもアリですね!

 

【シーン3:絵コンテ・ラフ作成】色分けでコンテが伝わりやすく! 立ったままの打ち合わせにも使える

YouTubeチャンネルのディレクションも担当しているので、絵コンテを描くときにも使ってみました。1カメ、2カメなどシーンごとに使うカメラを色分けしたりすることで、情報が整理できてカメラマンにも伝わりやすいと感じました。

 

また、現場で立ったまま絵コンテを見ながら内容の擦り合わせができたのもいいなと思ったポイント。薄くて軽いので、手に持って書き込みながら話をしていても手が疲れません。

 

そして、スマホアプリを使えば修正や情報を補足したデータをその場で制作スタッフ全員に共有できるので、「今送ったのが最新版で、赤字が追記箇所です!」と伝えれば、どこが変わったのかもすぐに伝わり、効率よく進行できたと思います。

 

「QUADERNO(クアデルノ)」公式サイトでは、様々なテンプレートを無料でダウンロードできます。玉造もここで提供されている「絵コンテ」のテンプレートをダウンロードして使用しました。

 

【総括】使ってわかった! はかどりポイント

一般的なタブレット端末のようなツルツルした画面ではなく、実際に紙とペンを使って書いているような書き心地が気持ちよくて、むしろ書きたくなるツールだと感じました。カラー表示できるようになっただけでなく、ペンの色数も増えたので、背景の色にあわせてより目立たせられる色が選べるようにもなりました。総じて、より伝わりやすい資料を作れるようになったと思います。

 

そしてどの作業シーンでも共通して感じたのが、作業への没入感が高まるということです。QUADERNOは、インターネットにつながるのがファイルの送受信時など必要なときだけなので、メールなどの通知に気を取られず目の前の作業に集中できるんです。それにより作業効率が上がりました。

 

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ビジネスシーン以外でも活躍! プライベートでの活用術

ここまでビジネスシーンでどのようにはかどるかをお伝えしてきましたが、秋山と玉造からビジネスシーン以外でも使えたという声があったので、最後に少しだけご紹介します。

 

【子どもの勉強】学習教材を取り込めば、繰り返し勉強できる!

3人の子どもの父でもある秋山。3人分ともなると、自宅には計算ドリルなどの教材がたくさん。それらをスキャンしてQUADERNOに取り込むと、教材の山がすっきり!

「データを複製すれば正解できなかった問題に繰り返し挑戦できますし、上の子が使ったドリルに、翌年には下の子が取り組むといったこともできると思いました。バックライトがないので、タブレット端末を使うよりも目にやさしいところも親としては安心です」

 

↑暗記モードを使うと、グリーンのマーカーペンで色を塗った箇所をマスキングし、赤シートを使った暗記と同じことができます。子どもの勉強はもちろん、資格試験など大人の勉強にも活躍します。写真は「QUADERNO(クアデルノ)」公式サイトより。

 

【楽器演奏】演奏に集中できる機能が充実!

学生時代から、趣味でバンド活動もしている玉造。ギターの練習をするときのお供としてもQUADERNOが活躍したと言います。

「楽譜って数が増えると意外と重いので、コンパクトに持ち運べたらと思って、QUADERNOに取り込んでみました。紙の楽譜と同じように注意点などを書き込めますし、過去に演奏した曲の楽譜も一緒に取り込めば、昔弾いたあの曲を弾きたい、というときにもパッと開けるので便利だと思いますね」

 

左の写真のように見開きで表示することもできます。書き込みをするときは、そのままだと小さくて書けないので、スマホを操作するときと同じように指でピンチアウトすると拡大も可能です。

 

このとき、書き込みをしたい1ページだけが拡大表示されるので記入しやすくていいですね。書き込みを終えて等倍に戻すと自動で見開き表示に戻るので、すぐに演奏に戻れますよ。

 

↑市販のフットペダルとBluetoothでつなげば、演奏中に楽器から手を離すことなく譜めくりが可能に。写真は「QUADERNO(クアデルノ)」公式サイトより。

 

 

↑先読み機能を使うと、つねに次の1ページが見開きのどちらかに表示されるようにできます。ページをまたぐメロディを演奏するときに役立ちます。写真は「QUADERNO(クアデルノ)」公式サイトより。

 

ビジネスシーンはもちろんプライベートまで、アイデア次第で多彩に使えるQUADERNO。ふたりの結論は、「仕事も趣味も勉強もはかどる!」とのこと。

 

冒頭でもお伝えした通りQUADERNOは、はかどり文房具のナンバーワンを決める投票イベント「文房具総選挙2025」の「記録する」部門にノミネート中。家電量販店の店頭で実機に触れることもできるようなので、気になった人は試してみて、投票に参加してはいかがでしょうか。

 

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取材・文/鈴木翔子 撮影/鈴木謙介

「FMV NoteC」開発秘話…Z世代が本当に欲しいPCを作ったら出来た“らしくない”FMVとは?

新大学生をはじめとするZ世代向けノートPC「FMV Note C」。同製品の企画・開発を主導したのは、社長直下に組織された若者だけのプロジェクトチームでした。ブランドマネージャーを務める3人に、開発中の思いやこだわりポイントを伺いました。

↑FMV Note C ブランドマネージャーのみなさん。左から、eビジネス営業統括部 Web販売部  佐藤 快さん、クリエイティブセンター 堀 志織さん、コーポレートコミュニケーション部 奥村麻優さん

 

富士通クライアントコンピューティング
FMV Note C
実売価格19万7780円

13.3型ワイド液晶を搭載したノートPC。インターネット接続なしでもAI機能を利用できるCPU「Core Utra 5」や、最新の無線規格「Wi-Fi 7」を搭載する。拡張端子はUSB 3.2(Gen2×2)端子が2基とヘッドホン・ヘッドセット兼用端子と実にシンプル。

SPEC●OS:Windows 11 Home●CPU:インテル Core Ultra 5●メモリ:16GB●ストレージ:約256GB(SSD)●バッテリー駆動時間(JEITA3.0):約24.2時間(アイドル時)●サイズ/質量:W297×H13.9×D210㎜/約1187g

 

若い世代の「気付き」と高い技術力の融合でニーズを的確に満たす製品に

——3人の役割分担はどのようにされていたのですか?

 

奥村さん(以下敬称略) このプロジェクトに関しては、出身部門に関係なく全分野を3人で担当するという方法をとりました。もちろん、得意分野のところでは強みを活かして意見を出したことはあります。

↑「大学生の生活動線に寄り添う発想ができたのは、私たちが参加した意義だったと思います」(奥村さん)

 

堀さん(以下敬称略) 新ブランドということで、デザイナー目線では、やはりデザインを変えたかった。筐体の隙間や凹凸をなくしたいなど、やりたいことを大量にリストアップして技術部と検討を重ねたのですが、ほとんど実現したんですよ。

↑「Z世代のファーストPC、人生で初めて所有する一台として選んでほしいという思いで作りました」(堀さん)

 

奥村 私はマニュアルが本当に読まれているか気になって。そこで、冊子は添付せずQRコードからウェブで読む形式にしました。社内では賛否両論分かれましたが、なんとか実現できました。その代わり、ウェブは単なる紙のPDF化ではなく、テキストで作って閲覧性や検索性を高めました。

 

佐藤さん(以下敬称略) 僕は年齢的にもっとも大学生に近い立場から……。弊社のPCは購入時の選択肢が豊富なのですが、スマホ選びに慣れているZ世代には煩雑すぎます。そこでラインナップを大幅に絞り、「高性能」「低価格」のようにシンプルな基準で選べるようにしました。

↑「僕は一番社歴が浅いので、一番大学生目線に近づけると思っていました」(佐藤さん)

 

 従来の弊社製品はバランスやレガシー規格を大事にしていたのがご評価いただいていたところでもあり、弱点でもありました。今回はそれらを気にせず開発したので、いい意味で「うちらしくない」製品ができたと思います。

 

——Z世代向けPCに必要な要素はなんでしょうか?

 

 スマホに馴染んでいる世代なので「スマホライク」を重視しました。このとき大事なのは、単にタッチ操作できるとかキーボードが外せるとかではなく、スマホと同じ使い方ができるということなんです。たとえばスマホでは画像をフォルダ分けしないですし、ほかのアプリを使いながら動画を小画面で見られます。そこで、ファイル検索やウィンドウの最前面固定できるソフト「Float Access」を搭載しました。

 

↑マウスの左ボタン長押しで起動できる「Float Access」。「画面キャプチャ」「ウィンドウの最前面固定」「100件保存できるクリップボード」「AIファイル検索」の4機能にすばやくアクセスできる

 

佐藤 これらは実は従来のWindowsソフトでもできることですが、スマホのようにワンタッチで簡単にできることが大きなメリットだと思います。

 

奥村 意外なのは、Z世代は有線イヤホンをよく使うということ。Bluetoothだとスマホとの接続切り替えが面倒だったり、充電が切れたりするので。そこでイヤホン端子は残しました。

 

 もうひとつ、価格でふるい落とされないようにしたい、という思いがすごくあって、社としても挑戦的といえる価格付けにしました。その結果、洗練されたデザインや手厚いサポートを求める、Z世代以外の層にも受け入れていただける製品になったと思います。

↗カラバリはいずれもバイカラー(2色)構成。「Ecru beige」「Mist green」「Smoke gray」の3種類から選べる
↑キーボード。電源ボタンをキー配列内に入れたことで「キー以外の部分」が広くなり、大きなタッチパッドを装備できた

 

GetNavi20254月号に掲載された記事を再編集したものです

 

構成/ブルーラグーン 文/湯浅顕人 撮影/高原マサキ

「FMV」生産台数5000万台達成記念式典に立ち会ってわかった“島根富士通”のPCが愛されるワケ

富士通クライアントコンピューティング(以下、FCCL)は、世界最軽量 約634g(※)のノートPC「FMV Zero」など革新的なPCを次々に世に送り出しています。FCCLの子会社で、それらの国内製造を担っているのが、島根県出雲市にある「島根富士通」。年間約200万台のPCの生産能力を持つ「日本一のPC出荷台数を誇る生産拠点」です。1990年に創業を開始し、今年1月20日に累計生産台数が5000万台を突破! 2月13日に記念式典が開かれ、5000万台記念モデルがお披露目されました。

 

伝統工芸「組子細工」が美しい5000万台記念モデル

↑5000万台記念モデルは、伝統工芸「組子細工」を天板にあしらった 「FMV Note C」(非売品)

 

記念式典には、丸山島根県知事や飯塚出雲市長も登壇。両名から島根富士通の地域社会への貢献に対する感謝と、お祝いの言葉が述べられました。

↑左から出雲市長・飯塚俊之氏、島根富士通代表取締役社長・神門 明氏、FCCL代表取締役社長/CEO・大隈健史氏、島根県知事・丸山達也氏

 

5000万台記念モデルの組子細工を制作したのは、島根県雲南市の舟木木工所代表・舟木 清氏。「全技連マイスター」「現代の名工」「ものづくりマイスター」認定の名工で、2014年に「黄綬褒章」を受章されています。

↑記念モデルの組子細工を制作した名工・舟木 清氏

 

組子細工は、飛鳥時代から受け継がれる日本の伝統工芸技術。釘などを使うことなく、細い木材を組み合わせて様々な文様を作っていく繊細で美しい工芸です。今回の作品の制作期間は約2か月。細かな木のパーツがなんと5800ピースも使用されているとか! 桜など4種の木材の異なる色味を生かし、出雲にゆかりのある「ヤマタノオロチ」が右肩上がりに上昇していく模様を描いています。

 

5000万台記念モデルのもう一つのポイントが、キートップ。同社内では「島根富士通」をアルファベット頭文字で「SFJ」と呼称しており、その3文字が木製になっているんです!

↑天板だけでなく、3つのキートップにも木材があしらわれています

 

この伝統工芸と最先端技術が融合した記念モデルは、島根富士通のショールームに展示予定とのこと。訪れた際はぜひ実物をご覧ください!

↑島根富士通のショールームには50万号機(1994年8月)をはじめ歴代の記念号機が展示されています

 

「企画・開発」と「作り手」の距離が近いから、品質が高い!

記念式典と合わせて、工場見学ツアーを実施。先日、FMVブランドリニューアルの象徴として発表されたZ世代向けノートPC「FMV Note C」もこの工場で生産されています。

↑取材時はちょうど最新機種「FMV Note C」を製造中でした

 

↑「FMV Note C」はFCCLの若い社員が中心となり、PCに求められる全ての要素をゼロから見直して設計。「GetNavi」2025年4月号(2月21日発売)では中心メンバー3名にインタビューしました。そちらもチェックを!

 

島根富士通の特長は、「品質・堅牢性の高い製品を提供」「スピーディーな対応」などたくさんあるのですが、注目は「企画・開発(FCCL)とのコミュニケーションが密に取れている」こと。両社は人材交流も活発。「設計者(FCCL)」の意図を「作り手(島根富士通)」が正確に理解し、一緒にモノを作っているからこそ、作りやすさを追求できるとか。結果として品質が向上し、コストの削減にもつながっているのです。

 

また、工場内では自動化や、人と機械の協調生産が進行中。運搬ロボットが多数走行しており、無人でエレベーターを使ってフロアを移動する様子も確認できました。

↑部材などの運搬はロボットにおまかせ

 

改善活動も活発で、生産性は日々高まっているとか。4000万台→5000万台は5年かかりましたが、「5000万台→6000万台は3年で達成したい」と神門社長は意気込みます。

 

匠の技が生きる出雲の地で、ユーザーに寄り添ったPCを生産し続けている島根富士通。6000万台を達成する日は予想より早く訪れそうです。

 

※ 約634gは約1TB SSDを選択した場合のみ(平均値のため、各製品で質量が異なる場合があります)。世界最軽量は14.0型ワイド液晶搭載ノートPCとして。2024年10月15日現在、FCCL調べ。

 

富士通がファッション分野に参入? FMVが大学生をサポートする「CAMPUS WEAR」を開発

富士通クライアントコンピューティング(以下、FCCL)は、大学生のがんばる時間を応援する新プロジェクトとして「GOOD CAMPUS LIFE Project」を開始。プロジェクトのVol.1として、数々のデザイナーを輩出する早稲田大学 繊維研究会とともに、実際の大学生の声をもとに「CAMPUS WEAR」を共同開発しました。

「CAMPUS WEAR」

 

「GOOD CAMPUS LIFE Project」は、コロナ禍を経て大きく変化した現代のキャンパスライフにおいて、世間の想像以上に忙しい大学生の現状を背景にスタートしたFMVの新たな取り組みです。

 

プロジェクトのVol.1では、これまでも様々な取り組みを通して大学生と向き合ってきたFMVだからこその視点として、大学生活の中でパソコンを使った作業シーンが多いにも関わらず、その作業時間がつらいと感じている実態に着目。大学生にとって身近な存在である“ファッション”からサポートを始められないかと考え、がんばる大学生のキャンパスライフを応援する「CAMPUS WEAR」の開発に決まりました。開発にあたっては、1949年創立の国内最古のファッションサークルであり、毎年ファッションショーも開催する早稲田大学 繊維研究会の学生たちとともにワークショップを開催。現役大学生ならではの視点からたくさんの案が生まれました。

 

数々の案をもとに開発された「CAMPUS WEAR」のモデルデザインが「CUSHION JUMPER」です。外して使うこともできる背中と腕のクッションが、長時間のパソコン作業をサポートし、ネックピローにもなる収納式フードは、被ることで集中しやすい視界になるように設計。細かなものを分別して収納できるインナーポケットには、イヤホンや充電器などの周辺機器をいれることができます。「大学のイスは硬い」「手や腰が痛くなる」「持ち運びに疲れる」などの声を元に、がんばる大学生にとって必要な機能が備わりました。

「CUSHION JUMPER」

 

本プロジェクトを通して、FMVは今後もがんばる大学生を様々な面から応援する活動を続けていくとコメントしています。

 

プロジェクトサイトURL:https://www.fmworld.net/fmv/project/goodcampus

FMV初の世界最軽量Copilot+ PC「FMV Note U」など2025年モデル7機種が登場

富士通クライアントコンピューティング(以下、FCCL)は、FMVブランドをリニューアルし、世界最軽量Copilot+ PCを含む2025年春モデル3シリーズ7機種を1月17日より販売します。

 

新たなAI体験を実現させるCopilot+ PC「FMV Note U」では、最新のインテルCore Ultra プロセッサー(シリーズ2)を搭載。AIの処理能力が飛躍的に向上します。27.0型と23.8型ワイド液晶を搭載した一体型デスクトップの「FMV Desktop F」では、動画視聴サービスを気軽に楽しむための新機能「Videoポータル」アプリを搭載。家ナカでの趣味を楽しむ快適な時間を体験できます。

Copilot+ PC「FMV Note U」

 

富士通ショッピングサイト「WEB MART」では、自由な配置で使える分離型デスクトップ「DHシリーズ」や、コンパクトな筐体ながらも堅牢性に優れた2 in 1コンバーチブルノート「QHシリーズ」など、5シリーズ7機種を1月16日より順次受注開始しました。

 

さらに、周辺機器の新製品として、画面の高さ調整の可動域が広がることでより使い勝手が向上した27型ワイドディスプレイ1機種を発表。1月23日より販売します。

 

世界最軽量Copilot+ PC「FMV Note U」

14.0型ワイド液晶搭載の「FMV Note U」では、最新のインテル Core Ultra プロセッサー シリーズ2(Core Ultra 7 プロセッサー 258V)を搭載し、FMVシリーズとして初めてCopilot+ PCに対応。Copilot+ PCにしかないパソコンの履歴検索や画像生成などのAI機能を快適に使用できます。

 

また、AIが自動で顔を認識し自然なバーチャルメイクを施してくれるFMV独自のAIメイクアップアプリ「Umore」では、新機能の「3D照明」やWindows Studio Effect機能と連携し、NPUを効率よく活用することで便利で快適なコミュニケーション環境を実現します。

 

「UA-K1」は本体重量わずか約848gの世界最軽量を実現。MIL規格に準拠した過酷な環境を想定した厳しいテストをクリアしているため、軽くて丈夫なモバイルパソコンを日常的に安心して使用できます。

 

仕事からプライベートまで様々なシーンで使えるよう約36時間の長時間駆動を実現。モバイルバッテリーでの充電にも対応しているので、外出先での充電切れも心配なく使用できます。

 

WEB MARTでは、ユーザーの用途に合わせてメモリやストレージなどのスペックを選択し、オーダーできるカスタムメイドモデルを販売します。そのほか、「UA-K1」をベースにWindows 11 Proをはじめ、メモリ(16GB/32GB)、ストレージ(約256GB/512GB/1TB/2TB SSD)、Microsoft Officeを用途に応じて選択可能です。

 

ネット動画を快適に楽しめる「FMV Desktop F」

大画面液晶を搭載したディスプレイ一体型の「FMV Desktop F」では27.0型と23.8型の2ラインナップを展開。27.0型ワイド液晶搭載の「F77-K1」では、細かく鮮明な画面の表示が可能なWQHDの高解像度液晶を搭載。23.8型ワイド液晶搭載の「F75-K1」、「F55-K1」では、趣味や作業でスタンダードに使えるフルHD液晶を搭載しています。「FMV Desktop F」では全機種で高輝度・高色純度・低反射処理を施しているので、照明や外光の映り込みを抑えつつ、美しい映像を楽しめます。

「FMV Desktop F」

 

Pioneerと共同で開発された2+2chスピーカーシステムを搭載。本体下のBOXスピーカーと背面上部のツイーターで、高音域から低音域まで豊かに再現します。さらに、Dolby Atmos対応の空間オーディオ技術で、対応するコンテンツを立体的な音響で楽しめます。

 

画面左下には収納式フロントアクセスを搭載。本体下にキーボードとマウスを収納できる省スペース設計のため、置き場所に困らず、机の上を広々と使えます。

 

搭載する「Videoポータル」は、YouTubeなどの動画配信サービスの視聴をアシストするアプリです。付属の専用リモコンを使うことで、スマートTVのように倍速再生やフルスクリーン表示、音声検索などを手元でラクラク快適に操作することができます。

 

付属する静音キーボードと静音マウスは、キーボードの打鍵音やマウスのクリック音が静かなため、周囲を気にせず快適にパソコンを使うことができます。

 

WEB MARTでは、ユーザーの用途に合わせてメモリやストレージなどのスペックを選択し、オーダーできるカスタムメイドモデルを販売します。「F75-K1」、「F55-K1」をベースにWindows 11 Proをはじめ、CPU(インテル Core i5 プロセッサー/インテル Core i7 プロセッサー他)、メモリ(最大64GB)、ストレージ(最大約2TB SSD)、Microsoft Officeなどを用途に応じて選択可能です。

 

自由な設置性のデスクトップESPRIMO「DHシリーズ」

ESPRIMO「DHシリーズ」は、一般販売される「WD1/K1」と、豊富なカスタムメニューが選べる富士通ショッピングサイト「WEB MART」専用モデル「WD2/K1」を展開。

ESPRIMO「DHシリーズ」(WD2/K1)

 

「WD2/K1」は、最大16コアを持つ第13世代インテル Core i7 プロセッサーをはじめ、高負荷な作業も快適におこなえる最大64GBのメインメモリ(DDR4-3200 SDRAM)を選択することができます。また、SSDは最大約2TB、HDDは最大約4TBを選択可能。趣味やビジネスに長く快適に使える妥協のない高性能を実現しています。

 

2 in 1コンバーチブルモデルLIFEBOOK「QHシリーズ」

11.6型ワイド液晶搭載のLIFEBOOK「QHシリーズ」は、ノートスタイル、タブレットスタイル、テントスタイルなど、利用シーンに合わせ自由なスタイルで楽しめる2 in 1コンバーチブルノートパソコンです。

LIFEBOOK「QHシリーズ」

 

従来の10.1型モデルとほぼ同等のコンパクトな筐体ながらもキーピッチ約18.25mm、キーストローク約1.7mmの打ちやすさを追求したキーボードを備えており、快適に利用できます。また、122cmの高さからの落下試験などのMIL規格に準拠した過酷な環境を想定した厳しいテストをクリアしているため、あらゆるシーンで安心して使えます。

 

27型スタンダードディスプレイ「VTF27012BT」

「VTF27012BT」は、27型ワイドサイズの大画面ディスプレイ。前モデルよりも画面の高さ調整の可動域が広がり、画面を一番下にさげた時と一番上にあげたときでは、約150mmの高さの調整が可能です。また、リフレッシュレートは75Hzに対応し、滑らかな映像を表示させることができます。作業をはじめ、動画視聴やゲームでのより快適な視覚体験を提供します。

「VTF27012BT」

 

お得な「FMVキャッシュバックキャンペーン」も

2025年1月16日より指定の家電販売店にて、対象の製品やサービスを購入・申し込みのユーザーを対象に、「FMVキャッシュバックキャンペーン」が実施されます。最新のFMVパソコンや保証サービス、電子ペーパーなどをお得に購入できます。

 

対象機種やキャッシュバックの詳細はキャンペーンサイトで確認できます。

FMVキャッシュバックキャンペーンのサイト

FMVブランドが刷新! 若年層にフォーカスした次世代ノートPC「FMV Note C」

富士通クライアントコンピューティング(以下、FCCL)は、FMVブランドをリニューアルし、その象徴となる新製品「FMV Note C」を1月17日より販売します。

「FMV Note C」

 

FMVは、1993年の誕生以来、約30年間、日本国内での企画・開発・製造・サポートに至る強みを生かし様々なFMVシリーズ製品を提供してきました。しかし、近年では、オンラインによる仕事や授業、行政サービスの普及と社会が大きく変化していることを受け、FMVもあらためて進化の時として、ブランドのリニューアルが行われました。

 

そして、今回のブランドリニューアルを象徴する製品として、次世代のノートパソコン「FMV Note C」が発表されました。FMV Note Cは、若年層の価値観にフォーカスし、デザインやアプリケーション、ユーザーエクスペリエンスを見直したあたらしいFMVの象徴です。

 

FMVブランドリニューアルへの想い・新しいブランドロゴのコンセプト

ブランドのリニューアルに伴い、これまで同社が大切にしてきた、ユーザーに寄り添う気持ちはそのままに、「シンプルで分かりやすいこと」「時代に合った価値観であること」、そして何より「日本のユーザーを見つめ、コンピューティングテクノロジーで日本の暮らしを応援すること」を目指し、一層の進化を図っています。

 

誠実に、時間の経過に影響されず常に新鮮さや快適さを提供し続ける意志を込め、新たなブランドロゴは明瞭にFMVの3文字を示す均整のとれたデザインへと刷新し、ブランドのテーマカラーを白と黒としています。

 

「FMV Note C」誕生への想い・コンセプト

FMVブランドリニューアルの象徴として誕生した「FMV Note C」は、若年層の感性とニーズを徹底的に反映したパソコン。若い世代の社員が中心となり、パソコンに求められるすべての要素をゼロから見直し、若年層が「本当にほしいもの」を形にしています。

 

「FMV Note C」は、日常の中で心地よく使えるパソコンを目指し、コンセプトを「がんばる時間を、心地よい時間へ。」としています。初めて「FMV Note C」を知るその瞬間から、購入・使用・サポートに至るまで、製品体験すべてにおいて“心地よさ”を提供するための作りこみが行われています。

 

「FMV Note C」は、パソコンの外観デザインにおいては余計なノイズとなる要素を徹底的にそぎ落とし、シンプルな造形にするとともに、パソコンを開けるたびに気分が上がるバイカラーデザインを採用。使用場所を選ばないファンレスの静音性、時間を効率的に使うためのAI機能を搭載したFMVのオリジナルアプリも搭載しています。

 

【製品特徴】

・外側と内側でカラーが異なるバイカラーデザイン。内側の色はエクルベージュ、ミストグリーン、スモークグレーの気分が上がる選べる3色のカラーバリエーションを採用。

・A4用紙サイズとぴったり同じコンパクトなサイズ感で、毎日の持ち運びも楽々。

 

・図書館やカフェなどの静かな環境で作業を行う大学生や社会人も安心して使えるファンのない静音設計で、使用場所を選ばず使用可能。

 

・本体重量約1187gの軽量設計と満員電車での圧迫などを想定した試験をクリアした堅牢性を両立しており、持ち運びも安心です。

 

・アルミ筐体の美しい外観と全身の凹凸を減らしたノイズレスなデザインで、機械的な印象をなくした質感の高い造形を実現しています。

 

・最大約24.2時間の長時間駆動で、外に持ち出しても安心して使えます。

 

使いやすさを追求した3種の独自のAIアプリ

「FMV Note C」には、若年層の使い方に寄り添った3種類のアプリを厳選して搭載しています。

 

・資料作成をもっと簡単にする新アプリ「Float Access」

資料作成の効率を飛躍的に向上させる新アプリ「Float Access」は、4つの機能を左クリック長押しで簡単に起動して使用することができます。

 

1.画面キャプチャ機能

スマホのように単純な操作で画面をキャプチャし、保存できます。“今すぐ撮りたい!”に応える機能で、授業中、急に提示された重要なポイントなど、大事な場面の撮り逃しを防ぎます。

 

2.最前面固定機能

任意のウィンドウを最前面に固定することで、マルチタスクを効率的にこなせます。オンラインでの講義や動画を見ながら資料作成など画面内を効率的に使用できます。

 

3.クリップボード機能

コピーや貼り付けをまとめて行え、定型文登録も可能です。就活やアルバイトのフォーム入力など何度もコピー&ペーストを往復する作業がスムーズに行えます。

 

4.ファイル検索機能

AI技術を活用し、必要なファイルを瞬時に検索できます。ファイル管理に慣れていない若年層でも大量のファイルから必要なファイルをすぐに見つけることができます。

 

・いつでもベストな自分に! AI顔補正アプリ「Umore」

「Umore」は、カメラに映る顔をAIが立体的に認識し、肌質や顔色を補正して自然なバーチャルメイクを施すアプリです。一度設定すれば、会議アプリを問わずいつでもベストな顔映りを再現でき、オンライン授業や講義に自信を持って参加できます。就活やインターンのオンライン面接でも、自然に印象をアップさせることができます。

 

・画面キャプチャの保存はアプリにおまかせ「Quick Capture」

「Quick Capture」は、AI技術を活用して画面の変化を検出し、自動でキャプチャを保存してくれるアプリです。オンライン授業やセミナーなど投影資料の保存に追われて話を聞き漏らす心配がなく、キャプチャの保存はアプリに任せて、ユーザーは話を聞くことに集中できます。

 

富士通ショッピングサイト「WEB MART」モデル

WEB MARTでは「CZ-K1」をベースに、ユーザーの用途に合わせて選べる3つの構成が用意されます。

 

ライト:(CPU:インテル Core Ultra 5 プロセッサー 134U、メモリ:8GB、SSD:約256GB)

スタンダード:(CPU:インテル Core Ultra 5 プロセッサー 134U、メモリ:16GB、SSD:約256GB)

ハイスペック:(CPU:インテル Core Ultra 7 プロセッサー 164U、メモリ:16GB、SSD:約512GB)

 

また、延長保証・ワイド保証サービス、リカバリメディア作成サービスなど、各種サービスも用意されます。

 

さらに、WEB MART限定で「FMV Note C」専用のPCスリーブケースとACアダプタケース、小型軽量のAnkerの充電器「Anker Nano II 65W」(ケーブルセット)も用意されます。

 

お得な「FMVキャッシュバックキャンペーン」の実施

2025年1月16日より指定の家電販売店にて、対象の製品やサービスを購入・申し込みのユーザーを対象に、「FMVキャッシュバックキャンペーン」が実施されます。「FMV Note C」を含めた最新のFMVパソコンや保証サービス、電子ペーパーなどをお得に購入できます。

 

・キャンペーン期間

購入期間:2025年1月16日 ~ 4月20日

申込期間:2025年1月16日 ~ 5月20日

 

・キャッシュバック内容

キャンペーン期間中に指定の家電販売店にて対象商品を購入し、キャンペーンに申し込みをしたユーザー全員に、以下の金額がキャッシュバックされます。

 

キャッシュバック対象

対象のFMVパソコン本体:1台につき1万円

対象の電子ペーパー「QUADERNO」:1台につき3000円

FMVワイド保証サービス【POSA】3年・4年・5年:1件につき2000円

FMV LOOX Premium Care【POSA】3年・4年・5年:1件につき2000円

 

指定の家電販売店、対象機種、お申込みの流れ、注意事項などの詳細は下記キャンペーンサイトをご確認ください。(富士通ショッピングサイト「WEB MART」での購入は対象外となります。)

 

また、キャンペーン期間中に、富士通ショッピングサイト「WEB MART」にて下記の対象サービスへ加入し、キャンペーンの申し込み条件を満たしたユーザーに、以下の金額がキャッシュバックされます。

 

【通常版】あんしんワイドコース月額版:4000円

【通常版】あんしんスタンダードコース月額版:2000円

【学割版】あんしんワイドコース月額版:2000円

【学割版】あんしんスタンダードコース月額版:1000円

 

富士通クライアントコンピューティング
ノートパソコン「FMV Note C」
2025年1月17日発売

FCCLの電子ペーパー「クアデルノ」カラーモデル登場! ビジネスや音楽シーンでの利便性アップ

富士通クライアントコンピューティング(FCCL)は、電子ペーパー「QUADERNO(以下、クアデルノ)」の新モデル、カラーモデルを11月19日より予約受付を開始し、11月22日に発売します。

 

記事のポイント

カラー表示に対応したことで、情報整理、強調といったさまざまな意味づけを色でできるようになりました。約6mmと薄い筐体ですが、大学ノート約20万冊相当のPDFが入るので、参考書や重い資料を持って移動する必要がなくなります。学習、ビジネスシーンでの活躍はもちろん、音楽をたしなんでいて、譜面に文字を書きこむ人にとってもうれしい進化では。

 

薄さは約6mm、A5モデルで約261g、A4モデルで約368gと、持ち運びやすさはそのままに、カラーでの表示に対応しています。

 

8色のカラーパレットは、シンプルなラインナップ。色分けの際、用途に応じた色を直感的に選べます。また、初期カラーをメインペンとハイライトで分けることで、各ペンの機能が瞬時にわかる仕様です。

 

カラー表示に対応したことで、ビジネスや音楽シーンにおける利便性が大幅にアップ。例えば、重要なポイントや情報を強調すれば記憶に残りやすくなりますし、簡単なスケッチや色分けをすることで、学習内容を視覚化して、理解を深められます。

 

クアデルノとクラウドを連携させるサービス「My Note Cloud」を利用すると、OCR(光学文字認識)機能の全文検索で、カラーで書き込んだ手書きノートやPDFドキュメントの中から、キーワード検索によって必要な情報を探せます。検索は日本語と英語に対応。

 

ビジネスシーンにおける情報整理やアイデア出しの際にも活躍します。グラフなどのデータ閲覧も、カラーによってよりわかりやすくなり、スケジュール管理やPDFへの書き込みの際などにも、色分けによる意味づけが可能に。

 

軽量ボディながら、長時間駆動も実現。USB Power Delivery充電器接続時、またはFMVの電源オフUSB充電機能使用時は、約2.5時間のフル充電で最長約2週間使用できるため、出張などに持参する際もバッテリー切れの心配がありません。

 

音楽演奏者にとっても、大きな利点が。カラー化されたことで、楽譜への赤入れやポイントの書き込みが容易になり、演奏時の重要なポイントを視覚的に整理できます。

 

また、BLE(Bluetooth Low Energy)に対応したことにより、利用できるBluetoothフッドペダルの機種が拡しています。 

 

新機能「お気に入り登録」により、使用頻度の高いノートをお気に入りに登録し、すぐにアクセスできるようになったのもうれしいポイントです。

 

富士通クライアントコンピューティング
電子ペーパー「QUADERNO」
価格:オープン

世界最軽量の約634gを実現! 富士通、黒一色のミニマルPC「FMV Zero」など新モデル発売

富士通クライアントコンピューティングは、最新の「Office Home & Business 2024」を搭載した4シリーズ9機種を発表。10月18日より提供を開始します。また、富士通ショッピングサイト「WEB MART」からは、従来の約689gから約55g軽量化して約634gを実現した世界最軽量(※1)モバイルノートパソコン「FMV Zero」など、5シリーズ8機種を10月15日より順次受注開始します。

※1:FMV Zero(WU5/J3)が、14.0型ワイド液晶搭載ノートパソコンとして世界最軽量。2024年10月15日現在、当社調べ。本体質量が約634gとなるのは、WU5/J3で1TB SSDを選択した場合の質量です

 

世界最軽量を実現した「WEB MART」限定モデル「FMV Zero」

14.0型ワイド液晶搭載のFMV Zero「WU5/J3」は、液晶パネル・バッテリー・パームレストカバー素材の軽量化に加え、ヒートパイプの短縮や各種部材の形状の見直し、さらには部品一点一点をコンマ数グラム単位で軽量化。これにより、世界最軽量の約634gを実現しました。


装置のカラーからロゴにいたるまで、全てを黒一色にまとめたミニマルなデザインも特徴。また、プリインストールアプリはセキュリティとハードウェア維持に必要なものだけを厳選したといいます。なお、本製品は、富士通ショッピングサイト「WEB MART」限定で発売します。

その他の特徴
●CPU、OS、メモリ、ストレージ、Microsoft Officeなどを用途に応じて選択可能

●NPUを搭載したIntel製CPU「Core™ Ultra プロセッサー(シリーズ 1)」を搭載し、AIを効果的に使用可能

●最大64GBの大容量メモリを選択可能

●OSにWindows 11 Proを選択可能

 

軽やかに持ち運べるタフで省電力のFMV「UHシリーズ」

14.0型ワイド液晶搭載の「UH-X/J3」では、従来モデルの約689gよりもさらに軽量化して約675gを実現し、付属のACアダプタ(約261g)と合わせても1kgを切る軽さとなっています。また、MIL規格に準拠し、過酷な環境を想定した厳しいテストをクリアしているため、堅牢性の面でも安心です。「UH90/J3」では、最大約30時間の長時間駆動を実現。モバイルバッテリーでの充電にも対応しています。

その他の特徴

●無線LAN:幅広い帯域に対応し、より高速で安定した通信が可能なWi-Fi 7に対応

●豊富な端子:有線LAN端子、HDMI出力端子、複数のUSB端子(Type-C×2、Type-A×2)、microSDカード対応

●音響:立体的で迫力のある音響体験が可能な「Dolby Atmos®︎」を搭載

 

新登場のドライブレス薄型・軽量16.0型ノート FMV「PHシリーズ」

16.0型ワイド液晶搭載モデル「PHシリーズ」は、薄さわずか19.7mm、質量約1.68kgのドライブレスでスタイリッシュなデザイン。質感の高いアルミ素材を使用したボディで、MIL規格に準拠しており、落下や衝撃に備えた堅牢性の高い設計となっています。本製品では、再生材利用率95%の「SORPLAS™」を外装カバーに採用するなど、環境に配慮した取り組みも行っています。

その他の特徴

●急速充電:約1時間の充電で約80%の急速充電が可能

●高画質カメラ:500万画素の高解像度Webカメラを搭載

●バッテリー交換:ユーザー自身でのバッテリーの交換が可能

●豊富な端子:HDMI出力端子、複数のUSB端子(Type-C×2、Type-A×2)

 

液晶サイズが16.0型に生まれ変わった FMV「AHシリーズ」

スタンダードなオールインワンノートパソコンの「AHシリーズ」では、従来の15.6型と同等の本体幅サイズながら、画面サイズは11%アップした16.0型ワイド液晶になりました。高輝度な液晶と、縦横比16:10で高解像度の1920×1200のWUXGA液晶を搭載することで、快適性がアップ。「AH53/J3」、「AH50/J3」では、生活空間との調和を考えた新しい筐体色の「ベージュゴールド」が加わり、従来の「ブライトブラック」、「ファインシルバー」の3色から好みに合わせて選べます。

その他の特徴

●大容量メモリ搭載(「AH77/J3」のみ):32GBメモリ搭載で高解像度の動画編集やゲーム実況動画配信などの高負荷のかかる作業も同時進行が可能

●静音マウス(「AH77/J3」、「AH53/J3」のみ):マウスのクリック音を静音化

●豊富な端子:HDMI出力端子、複数のUSB端子(Type-C×2、Type-A×2)、SDメモリーカード対応

島根富士通開催の「パソコン組み立て教室」に参加。キッズに交じって「パソコン組み立て」! 体験を通じ、「匠の技」の凄みに触れる

日本最先端の工場で
パソコン組み立てに挑戦

 

今回で通算17回目の開催となる「富士通FMVパソコン組み立て教室」に、GetNavi web特派記者・松井謙介が参戦を果たした。このイベントは、次世代を担う小中学生に社会学習の機会を提供し、パソコンの組み立てや工場見学などを通じ、ICT技術への興味や関心の育成、および地域への社会貢献を目的にしたもの。しかし、この特派記者だけは違う。50歳を目前に控え、完全なるリスキリング目的。記事制作からパソコン制作へ。このまま老いさらばえていくのなら、文字の羅列なんかではなく、形に残る何かを作り後世に残したい――そんな熱い思いを胸に抱き、8月24日、「日帰り出張申請」を会社に提出しつつ、工場のある出雲へと飛んだ(昨年に続き二年連続出場)。

↑島根富士通に悠然とはためくFusitsuフラッグ。「ああ、来年からここで働くことになるかもなぁ」と、勝手な胸の高ぶりを覚えつつ、工場へと歩を進めた

 

そんな48歳児の思いはいったん関係なく、本イベントはあくまで次世代を担うキッズたちのためのもの。合計20組のキッズとその家族を島根富士通に迎え、富士通クライアントコンピューティング株式会社(FCCL)の代表取締役社長・大隈健史さんの挨拶とともに開会が告げられた。大隈社長は「島根富士通は、日本で一番先進的なパソコン工場だと自負している。パソコン組み立てを通じ、みなさんにも島根と、この島根富士通のパワーを感じ取っていただければ嬉しい」とコメント。また、大隈社長も作業着を身に付け、部分的に組み立てに参加されていた。こういうカジュアルさ、親密さはFCCLならでは。20名のキッズたちも、憧れのパソコンを作っている会社の社長と一緒に組み立てを楽しめる、というのは、きっといい思い出になったに違いない。

↑パソコン組み立てと真摯に向き合う大隈社長。「小さいねじが扱いにくくなってきたんですよねぇ……」と言いながらも、てきぱきと組み立て

 

パソコンの品質を
最後に担保するのは「人」

 

今回の組み立て教室では、14.0型ワイド液晶搭載ノートパソコンとして世界最軽量(約689g)を実現した「LIFEBOOK UHシリーズ」より、「LIFEBOOK WU-X/H1」と「LIFEBOOK WU2/H1」の2機種をピックアップ。参加ファミリーはどちらか一台をチョイスし、ネジ締めやケーブル配線などの組み立てにチャレンジした。もちろんこの「組み立て教室」用にカスタムされた組み立て工程だが、基本の流れは実際の組み立てと同じ。キーボードのネジ締めからメインボードの取り付け、さらには液晶パネルやSSDの取り付けまで、手先の器用さが問われる作業に取り組んだ。

 

さて、48歳児である、昨年すでに一通りの工程を体験済みのせいか、妙な自信をもって組み立てテーブルに着席。指導員である武部さんに「じゃあ、よろしく」と挨拶をかまし、「私、本気で取り組みますから。最後に採点してくださいね」と嫌なオーダーをぶつける。本来なら武部さんも次代を担うキッズたちの指導をしたかったはず、と思うとなんとも申し訳ないが、それはそれ。私だってリスキリングに本気なのである。

↑武部さんと筆者。難易度の高い工程では、文字通り手取り足取りサポ―トしてくれた

 

通常は250点強の部品を組み込むパソコン組み立てだが、今回はそのうち40点程度に挑戦。最初の作業は、頭の直径が1~2mm程度の極小ネジのネジ締めから。ドライバーとネジはマグネットで接着する仕様だが、いかんせん目が霞んで上手くいかない。武部さんの「落ち着いてやってみてくださいね」という声がけを受け止めつつ、なんとか作業を進めていく。メインボードの取り付けを終えると、次はキーボードの接続。この工程は、フレキケーブルという主に電子基板と電子基板の電気的接続のために使用する薄いケーブルを、パソコン内のフラップに差し込み、ロックするという作業だ。

 

このフレキケーブルの接続が難しい。キーボード以外にも電源フレキなどを接続していくのだが、どうも「手ごたえ」が薄い。カチっと音がなるわけでもなく、感触で接続具合を確かめていくのだが、これが実にセンシティブ。パソコンの内部はいろいろなケーブルがはい回り、整線にも気を使う。「これでつながりましたでしょうか」と、一工程ずつ指導員に確認しながらの作業が続く。「この辺の作業は、やっぱり今どきはロボットがやるものですか?」と聞くと、武部さん曰く「いえ、人間の手作業ですね」とのこと。どれだけ工場が先進的な設備であろうとも、パソコンの品質を最後に担保するのは職人の丁寧さである、ということを実感することができた。

 

子どもたちの意識の高い
パソコン使用用途に驚愕

 

休憩を控え、キッズたちにインタビューを実施。本組み立て教室は、組み立てたパソコンを実際に自分で使えるということで「パソコンでどんなことをしたい?」とヒアリング。その答えがまさに「次代を担う」感満載で「学校のオンライン授業に活用したい」「いろいろな調べ学習に使う予定」「読書感想文などの長文に使いたい」と、どの子も実に頼もしい。一方筆者と言えば、休憩中にお手洗いに向かい、一人で勝手に迷子になり、いつの間にか組み立て会場に戻る自動ドアが開けられなくなり、締め出される始末。たまたま見つけてくれた大隈社長にドアを開けてもらうという、「次代を担いきれない感」満載で後半戦に向かった。

 

↑てきぱきと組み立てを進める子どもたち。難易度の高い液晶パネルケーブルの整線も問題なくクリアしていく

 

組み立ても終盤戦に向かい、SSDやバッテリーをパソコン本体とつなぐ。最後にパソコンの底面にあたる「Dカバー」のネジ締めをして終了。すべてのパーツが接続・装備され、いよいよ電源オンの儀式である。キッズたちと48歳児は幾分緊張した面持ちで、カウントダウンとともに電源をON! FUJITSUロゴの表示が終わり、ディスプレイ画面が目の前に飛び込む。そこにはなんと、工場入場時に撮影いただいた、自身の写真が壁紙として表示されているではないか! これは感無量である。

 

子どもたちの歓声が上がる中、リスキリング目的の筆者は、指導員である武部さんに採点をお願いした。以下がその成績である。

 

●センス ★★★★★
●スピード ★★★★
●正確さ ★★★★★
●就職可能性 ★

 

センス、スピード、正確さまでは、口滑らかに「いや、結構良かったっすよ!」と言ってくれた武部さんだが、最後の項目だけは、筆者の年齢のせいか、急に真顔で「★ひとつです」と断言。シビアな現実を思い知らされた。

 

恥を捨てて大声で
WE LOVE IZUMO!

 

組み立てが終わってもイベントは目白押し。最初は、組み立てたばかりのパソコンを用い、簡易的な動画編集にチャレンジさせていただく。テーマは「WE LOVE IZUMO♡」。実際に動画制作を行われているTSKエンタープライズDC株式会社の方を講師に迎え、15秒程度のプロモーション動画を作成。動画に音源をのせたり、つなぎ目にエフェクト処理を施したりと、正直これが楽しすぎ。48歳児は会場内で「WE LOVE IZUMO-!」と動画用に奇声を張り上げ、周囲から冷たい目線をいただいた。

↑動画編集にのめり込む参加者。45分の時間があったが「もっとこだわりたい!」という声が聞こえた

 

その後も富士通クライアントコンピューティング独自開発のAIアシスタント「ふくまろ」との対話、ネジ締め体験イベント、工場内でのプリント基板見学など、盛りだくさんのメニューをこなし、参加ファミリーはニコニコの大満足笑顔。

 

最後は、株式会社島根富士通の表取締役社長・神門明さんがキッズたちに下記のメッセージをお届け。「島根富士通スタッフ一同、皆さんに楽しんでFMVの組み立てを体験してもらえるよう、しっかりと準備をしてきました。おかげさまで、すべてのパソコンがみごとに一回で電源がはいりました。皆さんの笑顔が見られたことがたいへん喜ばしいです!」。教える側、組み立てる側、全員笑顔。ハッピームード満開での散会となった。

↑ふくまろとの対話を実践! 「夏休みの宿題が終わってないのだけれどどうしたらいい?」と切実な問いかけも

 

モノづくりの面白さ、
大変さを実感した半日

 

ほぼ半日に及ぶイベントを終え、感じたこと。それは、「モノづくりってやっぱり面白い」ということだ。これは、リスキリング~就職を目指す筆者だけの感想ではない。作っている子どのたちの真剣な表情、そしてモニターがパッと点灯したときのうれしそうな笑顔が、何よりも雄弁に、その事実を物語っている。

 

ふくまろに代表されるように、世の中は「大AI時代」であり、本記事のようなコンテンツは、(質の良しあしはあるが)誰にでも量産できる時代になった。しかし、そのAIを動かすパソコンは、あくまでも職人の魂の結晶。簡単になんでも生成できるこの時代に、「モノづくり」の大変さと楽しさが体験できたのは、参加者にとっては超有意義だったはず。きっとその後の人生に影響与えるほどの、素敵なイベントだったのではないだろうか。

 

参加者は20組。本来ならば、全国の小中学生に参画してもらい、日本のモノづくり復権を担う旗手になっていただきたいものだが、規模の問題もある。その意味では、拙いながらも本稿が、ほんの少しでも「モノづくり」のエキサイティングな一面を伝えられているといい。

 

最後にもう一度。「モノづくりは、熱い。そして楽しい」。48歳児の入職はならなかったが、子どもたちの取り組む姿勢を見るに、日本の未来は安泰だ、と思った次第だ。

 

WE LOVE IZUMO! どこまでも素敵な一日だった!

【5月6日まで】春の「ことはじめ」を応援! アマギフなど豪華賞品が当たるキャンペーン、クアデルノ公式インスタで開催中

富士通クライアントコンピューティングは、Instagramの「QUADERNO(クアデルノ)」公式アカウントにて、「クアデルノ 春の“はじめま賞”キャンペーン 第1弾 新生活応援編」を開催しています。

 

同キャンペーンではビジネス環境を新たにしたい人や、今まで触れてこなかった趣味を始めたい人など、「ことはじめ」シーズンにちなみ、ビジネスやプライベートなど、様々なシーンの「はじめま賞」を用意。

 

 

抽選で、「Amazonギフトカード5,000円分」が25名、「クアデルノ(A5)+カバーのセット」が1名、「ルンバ i2」が1名、「Google Fitbit luxe」が1名、「Panasonic 衣類スチーマー」が1名に当たります。

 

応募は、クアデルノ公式アカウント(@fujitsu_quaderno)をフォローし、対象の投稿(https://www.instagram.com/p/C6DmdIlSbrJ/)を「いいね!」するだけで完了します。

 

 

また、対象投稿へコメントを書き込んだり、対象投稿をストーリーズでシェアすると、当選確率がアップするとのこと。

 

キャンペーンは2回に分けて行なわれ、第1弾の応募締切は5月6日23時59分まで。第2弾の開催は5月10日を予定しています(第1弾・第2弾両方へのエントリーも可能)。

社会人も学生もターゲット。FMVから手頃な14型モバイルノートPC「MHシリーズ」登場

富士通クライアントコンピューティングは1月16日、2024年の春モデルとしてノートPC「MHシリーズ」の新モデル「MH55/J1」を発表しました。1月18日から提供を開始します。想定価格は17万円強(税込)です。

 

MHシリーズは14型のモバイルノートPC。現行モデルからディスプレイの性能やスペックなどが進化しています。

 

ディスプレイの解像度はWUXGA(1920×1200)ドットに向上。加えて、アスペクト比は16:10にしたうえ、画面占有率を87.4%としており、現行シリーズから表示画面が大きくなっています。

 

スペック面の進化では、PDDR5-5500のメモリーを搭載。現行シリーズが搭載していたDDR4から消費電力を抑えつつ性能アップが図られています。

 

またクリックパッドを大型化したほか、Webカメラの解像度をフルHDにしたうえにカメラシャッターを搭載するなど、使い勝手も向上しています。

 

スペックは、AMD Ryzen 5 7520U モバイル・プロセッサー、16GBメモリー、256GB SSD(PCIe接続)。またインターフェイスはUSB3.2(Gen2)Type-C×2(USB Power DeliveryおよびDisplayPort Alt Mode対応)、HDMI出力、ヘッドホン出力/マイク入力などを装備しています。本体サイズは313.4×223×19.8~20.4mmで、重さは約1.3kg。

 

なお、FMVならではのタイピングしやすいキーボードや、AIメイクアプリ「Umore」は変わらず採用されています。

 

FMVのなかでは仕事でも学業でも対応できるとうたうモデル。手頃な価格で国内メーカーの製品がほしい人の選択肢になる製品といえそうです。

 

また、MHシリーズのWeb直販モデル「WMB/J1」と、15.6型ディスプレイのAHシリーズ「WA3/J1」も同時にリリース。こちらは1月16日から富士通ショッピングサイト「WEB MART」で受注を開始しています。

FCCL「ふくまろ」、より自然な会話が可能に! MS「Azure OpenAI Service」で進化

富士通クライアントコンピューティングは、FMVに搭載するAIアシスタント「いつもアシスト ふくまろ」の最新版を、11月13日より「Microsoft Store」にて提供開始しました。

 

ふくまろは2018年1月に登場。“暮らしと笑顔をアシストする新しい家族”をコンセプトに、AI技術を活用して開発されたFCCLオリジナルのAIアシスタントです。これまでは、雑談や会話での問いかけに対する回答が不自然であったり、前後の会話がうまくつながらなかったりといった課題がありました。

 

ふくまろ最新版は、マイクロソフトの最先端の生成AI技術である「Azure OpenAI Service」を通じてOpenAIのChatGPT3.5を活用。これにより、幅広い話題を扱い、対話の文脈を理解した受け答えができるようになり、ユーザーとのより自然で魅力的な会話が可能です。

 

Azure OpenAI Serviceは、Microsoft Azureのクラウドプラットフォーム上で提供される高度な人工知能(AI)サービスです。OpenAI社が開発した「GPT-4」や「ChatGPT」など、自然言語処理モデルを使用できます。

FMVから2023年冬の新PC登場、省スペースな液晶一体型デスクトップなど

富士通クライアントコンピューティングは11月14日、2023年冬モデルのラインアップとして複数の新製品を発表しました。登場したのは下記製品です。

 

23.8型液晶の一体型デスクトップ「FHシリーズ」

15.6型のノートPC「AHシリーズ」

13.3型のモバイルノートPC「CHシリーズ」

10.1型のタブレット「QHシリーズ」

 

FHシリーズからは、「FH77/H3」と「FH60/H3」の2モデルが登場。本体にはプライバシーカメラシャッターや収納式のインターフェイスを搭載するほか、ベゼルの4辺を狭額縁にしています。

↑FH77/H3

 

また、スタンドの設置幅を約62mm縮小したうえに、装置内部のレイアウトを見直して最上部を約21mm薄型化したことで、省スペースを実現しています。本体サイズは最小傾斜時で、幅544×奥行き189×高さ395mmです。

 

液晶の解像度はフルHD(1920×1080ドット)。さらに、スピーカーは2+2chステレオスピーカーを搭載します。

 

FH77/H3のスペックは、インテル Core i7-1260P プロセッサー、16GBメモリー(最大32GB)、512GB SSD。また、インターフェイスはUSB 3.2(Gen2)×1(Type-C)、USB 3.2(Gen2)×2(Type-A)、USB 3.2(Gen1)×1(Type-A)、HDMI入力×1、HDMI出力×1、有線LAN×1、マイク入力/ヘッドホン出力×1、スーパーマルチドライブ×1、SDカードリーダー×1を備えています。

 

FH60/H3のスペックは、AMD Ryzen 5 7530U モバイル・プロセッサー、8GBメモリー(最大32GB)、512GB SSDで、インターフェイスはFH77/H3と同じです。

 

提供開始は11月16日からで、想定価格はFH77/H3が24万円強(税込、以下同)、FH60/H3が21万円強となっています。

 

AHシリーズからは「AH50/H3」が登場。従来モデルからのアップグレードとして、Wi-Fi 6Eへの対応や、立体音響技術のDolby Atomosの対応が挙げられます。

↑AH50/H3

 

スペックは、AMD Ryzen 7 5700U モバイル・プロセッサー、16GBメモリー(最大32GB)、256GB SSD。また液晶の解像度はフルHDとなっています。

 

インターフェイスはUSB 3.2(Gen2)×1(Type-C)、USB 3.2(Gen1)×2(Type-A)、HDMI出力×1、有線LAN×1、マイク入力/ヘッドホン出力×1、スーパーマルチドライブ×1、SDカードリーダー×1を装備します。

 

本体サイズは幅360×奥行き235.5×高さ25mmで、重さは約1.7kgです。

 

提供開始は11月16日からで、想定価格は17万円強となっています。

 

CHシリーズからは「CH75/H3」が登場しました。前モデルからのアップデートとしては、メモリーの強化(8GB→16GB)、SSDの容量アップ(256GB→512GB)、バッテリー駆動時間の増加(約19.8時間→約26.1時間)が挙げられます。

↑CH75/H

 

CPUはインテル Core i5-1235U プロセッサーを搭載。また液晶は16:10のアスペクト比で、解像度は1920×1200ドットです。インターフェイスはThunderbolt 4×2、USB 3.2(Gen1)×1(Type-A)、HDMI出力×1、マイク入力/ヘッドホン出力×1を搭載しています。

 

本体サイズは幅298×奥行き210×高さ17.5mmで、重さは約998g。

 

提供開始は11月16日からで、想定価格は20万円強です。

 

タブレットのQHシリーズは直販の富士通 WEB MART 限定モデルとして「STYLISTIC WQ2/H3」が登場しました。OSにWindows 11 Proを搭載するほか、インテル Celeron N5100、8GBメモリー、256GBのフラッシュメモリーを選択できます。

↑STYLISTIC WQ2/H3

まるで「手先器用-1グランプリ」だ! FCCL/島根富士通工場での 「パソコン組み立て教室」に参加し、驚嘆!

2023年8月19日(土)、全国から応募のあった親子20組 (小学生10、中学生10)を迎え、「富士通パソコン組み立て教室」が開催された。実は本イベント、島根富士通(Fujitsuブランドのパソコンやタブレットなどを生産する国内最大規模のパソコン工場)では2005年から継続的に開催しており、今年でなんと回を重ねて第16回目! 実に長い歴史を持つイベントなのだが、今回たまたま縁あって、GetNavi総合プロデューサーの私も参加できることになった。私が組み立てるモデルはFMV LIFEBOOK 「WU-X/H1」(参加者によっては「WU2/H1」のケースもあり)だ。

 

この「WU-X/H1」は、14型ノートパソコンとしては世界最軽量のモデル。驚愕の「約689g」を実現したもので、その軽さ・薄さはちょっと信じられないレベルだ。カバンなどに入れると持った感覚を感じないほどの軽量性で、ちょっとモバイルPCとしてのその本質的な価値は他の追随を許さない一台となっている。

マットブラック(ピクトブラック)の見た目もカッコよく、とにかくスマート。そう、ものすごくスマートなのだが、そこは富士通クライアントコンピューティングのPCである、ただ「クール」で「軽い」だけではない。この極薄スペースに有線LAN端子までも搭載されており、「まだ有線使う人もいるかもしれないし、そんな人にもこのモデルを使ってほしい」という「ユニバーサルおもてなし精神」が大爆発しているのである。もちろんイヤホンジャックもしっかり搭載。「いまどきBluetoothでいいんじゃないか」と私なんかは思ってしまうわけだが、その辺も決して「諦めない」姿勢に、FCCLの「軽いけど、みんなに優しい」を目指す信念が感じ取れる。とてもいい。日本的で、素敵だ。

 

ということで、パソコン組み立てを通じ、ぜひこのあたりの「魂」を私も学ぼうと思ったわけだ。ふと後ろを見やると「FCCLの顔」ともいえる齋藤邦彰会長が席に陣取り、エプロンルックで「私も作るぜ」と、ドーンと構えている。2022年の教室では大隈健史社長が参加していたとのことで、このあたりのトップの現場参画意欲もとても素敵だ。

 

今回の組み立て教室では41点の部品を扱い、約90分で組み立てるとのこと。作業量を実際のものから今回の教室用のものへとダウンサイズし、小学生でも組み立てられるようにカスタムしてくれているわけだが、さらに優しいことに、各参加家族に、一人ずつ島根富士通のマイスターが指導員として参加。私にも1人(安田元樹さんというナイスガイ)がアテンドしてくれているわけだが、小学生や中学生に教えるのならまだしも、老眼に悩む超年上の47歳の担当とは、安田さんもさぞ苦行だったことだろう。

 

↑47歳のアテンドとなった安田さん

 

安田さん曰く「実際の生産ラインでは258点の部品を使用し、12-13分で組み立てる」とのこと。目の前に並ぶパーツ、特に各所に使うネジは恐るべき小ささで、ちょっとした鼻息でも吹っ飛びそうなサイズだ。質問が飛ぶ。「あ、あの、、、工場で、もしこのネジがなくなったら、どうするんですかぁ」。ピュアな質問である。うんうん、やっぱり気になるよね。子どもっていうのは純真だなぁ、ということではなく、これは47歳児・松井の質問だ。こんな愚問にも安田さんは丁寧に応えてくれる。「ラインを止めて、見つかるまで探します。万が一筐体に入ったまま出荷してしまったら大問題ですから」。モノづくりにどこまでも真摯なのである。

 

↑鼻息一つで飛んでいきそうな極小のネジたち

 

作業難易度は想像以上に高い! 「人の手」もまだ欠かせない

組み立てが開始される。

 

まずはパーツの配布だ。ネジなどの細かいパーツはすでに机に配備されているが、液晶モニターなどの大きなパーツは、はAGV(自動搬送車)で供給される。そのAGVだが、何と今回は「(伝統芸能)石見神楽バージョン」。竜の姿をしたAGVが自動で動き、働く姿は圧巻である。竜に運ばせる必然性はいまいちわからないところであるが、とにかく動くものには竜をあしらっておく、という「島根愛」はビンビンに感じられた演出であった。

 

 

作業の最初はキーボードのネジ締め。実際の作業工程では70本以上のネジをロボットが締めるとのことだが、今回は手作業で実施。老眼殺しともいえる極小ネジに四苦八苦しながらも、なんとかキーボードを無事に取り付け、次の工程「メインボードの取り付け」に移る。この作業は実際の現場でも人の手で行う作業とのことで、そのくらい繊細な感覚が必要だという。何が繊細かって、メインボードを置くとケーブル類がその下に潜り込んでしまうこと。この位置決めがなんともセンシティブだ。

 

↑キッズたちは手際よく作業を進める。明らかにスピーディ

 

なんとかメインボードを金具で取り付け、その流れでキーボードをつなぐ。キーボードとメインボードは「フレキケーブル」というエイヒレのようなケーブルで接続するのだが、この時点でエイヒレをイメージしている時点で、もうちょっと、私は疲れているのかもしれない。細かな作業の連続に、目と手先が悲鳴を上げている。そんでもって、このエイヒレならぬフレキケーブルの接続(フラップの爪で噛ませて固定する)作業の難易度が超高く、うまく引っかからないのだ。フラップにまく入ったと思いきや斜めになっていたり、固定できたと思いきやスルっと抜けたりと、とにかくうまくいかない。マイスターにヘルプをかまし、なんとかクリアするも、周りのキッズたちはサクサクと進めているように見える。子どもたちの順応性って、素晴らしいのだなぁ。

 

↑「エイヒレ」感のつよいフレキケーブルはコチラ

 

休憩に入り、「しまねっこ」なる頭が出雲大社、体は猫、首にはしめ縄風マフラーを巻いたゆるキャラが登場し、刺激的なダンスを披露。同時進行的に齋藤会長のインタビューも炸裂した。もともとは技術者であったという齋藤会長だが、それでも昨今の超軽量モデルの組み立てに対しては「想像以上に難しい。匠の技術をヒシヒシと感じる」とコメント。や、確かにこの精度の作業を繰り返し、一日で多い時には1万台組み立てるとおいうその生産力には脱帽である。

 

↑島根と言えばの「しまねっこ」。意外なほどキレのあるダンスを披露

 

↑匠の技へ挑む齋藤会長。「誰だ、こんな設計にしたのは!」

 

ゴッドハンド安田による47歳児のスキル評価

後半戦は液晶パネル周りの接続などからスタート。ヒンジの金具に液晶パネルのケーブルが挟み込まれないよう整線する作業が実に難しい。さらに液晶パネルの上に本体を取り付ける作業でも、どうもケーブルマネジメントに悪戦苦闘してしまう。ケーブル整線過程では、ケーブルが本来あるべき場所ではないところに乗り上げないようテープで固定する、という作業もアリ。PCの筐体の内部に「テープ貼り」というアナログな作業があるとは、結構驚きである。

 

続けざまにカメラケーブルや「MLD FOOT」という接地パーツ、さらにはSSDなどを続々と実装していく。驚くほど薄いバッテリーを装着すると、一通り必要なパーツが全部筐体内に装着された状態になる。最軽量モデルは2CELLのバッテリーを積み軽量化を図っているわけだが、正直、それ以外の各パーツ一つひとつを見るに、「これより軽くできる可能性は、もうないなのでは・・・・・・」と思ってしまう。その点、安田さんにぶつけてみると、「これよりさらに軽くするためには、有線LANをあきらめるなどが必要かもしれない」とのこと。やりようは、まだあるのだ。島根富士通、まだまだ軽量化の記録更新に貪欲である。

 

↑SSDは斜め上から差し込む。この小ささが軽量化に寄与

 

↑2CELLバッテリー。整線マネジメントが難しい

 

組み立て工程は、最後にボトムケースを取り付け、ネジを締めて完了。筐体の反り返りを防止するための特殊なネジが使われるなど、細部へのこだわりはなんというかもう異常レベル。「異常」というとマイナスな言葉に感じるかもしれないが、そうではない。この「異常なこだわり」を「普通のこと」としている島根富士通の匠たちは、やっぱりものすごい。神の国出雲らしく、なんだか神々しいまでに、自社製品愛に輝いているのである。

 

そんなゴッドハンド安田に、聞いてみた。「あの、私の組み立て、どうでしたか? 私、島根富士通で通用しますかね?」「まあスムーズだったんじゃないですかね」と、私の作業に関しては、ものすごくドライな寸評をいただいた。

 

↑私の問いかけに対し、マスクの下で苦笑の連続

 

このあとも「パソコン生産ライン見学」や「匠と勝負! 競争ネジ締め競争」、「島根富士通チャレンジクイズ」など、楽しいコンテンツは盛沢山。キッズたちは大変エンジョイしているようで、島根富士通の「次世代を担う小中学生に対してICT技術への興味や関心を育成する」というビジョンは120%成功しているように感じた。

 

↑「匠と勝負! 競争ネジ締め競争」。「湯あがり美人姫やがみちゃん」が謎の存在感を放つ

 

なお、今回のこの教室、自分で組み立てたPCは、匠たちの検品を経て、ご家庭に届く形になっている。子どもたちへのアンケートでは「今回、自分で作ったパソコンが家に届いたら、何をしたいですか?」という設問があった。その回答のほとんどが「調べもの/学習」で埋め尽くされており、なんだか頼もしい。日本のモノづくり精神は島根の地でものとことん輝いていたし、その魂を感じたキッズたちが、パソコンをつかって学びを深めたいと思っているなんて、最高じゃないか。「日本はダメになったダメになった」と世の中騒がしいけど、そんなことはない。現場も見てないくせに、そんなこと言ってんじゃねえぞ! モノづくりの楽しさにハマる、子どもたちの笑顔と、それを支えるマイスターの本気度を見るに、つくづくそう思うのだった。

 

一方47歳の筆者は日帰り島根の旅程。島根の美味を堪能することなく帰路に就くのが悲しくて、すがるように「出雲縁結び空港」のなかの居酒屋にピットイン。「ビールとつまみのセットだとお得な価格で楽しめるのかぁ」と言いながら、つまみセットを3周、4周と繰り返し酩酊したわけで、こんなおじさんは早いところ次世代に仕事のバトンを渡さないといけないなと思いつつ、帰路についた。

 

↑序盤にして疲労の色がにじむ筆者

 

キッズもマイスターも、お疲れさまでした!

 

 

【FCCLが取り組むSDGs】価値観が多様な時代にも“人に寄り添う”メイドインジャパンだからできるものづくりを

2030年までの達成目標が掲げられたSDGs。日本でも各企業が達成に向けて、さまざまな取り組みを行っています。今回は、FMVやクアデルノなどPC・タブレットの開発・製造、販売を手掛ける富士通クライアントコンピューティング株式会社(以下、FCCL)の取り組みをご紹介します。

FCCLは2016年に富士通の100%子会社として事業を分社化。2018年にはレノボ・ジャパン合同会社と富士通とのジョイントベンチャーとなりました。約689gの14.0型ワイド 世界最軽量モバイルノートPC「FMV LIFEBOOK UH-X/H1」(※1)をはじめとしたメイドインジャパンだからできるPCの開発・製造、販売しています。

 

FCCLの代表取締役社長である大隈健史さんと執行役員常務の広末庸治さんに、サステナブルな取り組みやこれからのFCCLについて取材しました。

(※1)14.0型ワイド液晶搭載ノートPCとして世界最軽量。2023年1月24日現在、FCCL調べ。

 

一台のPCができるまでに約1年! エシカル視点で行うPC製造とは?

__はじめに御社の創業経緯と事業内容について教えてください。

 

大隈「当社は2016年に富士通株式会社の100%子会社として、富士通のPC部門が独立する形で設立され、2018年にはPC出荷台数世界No.1(※2)のレノボと富士通のジョイントベンチャーとして新たなスタートを切りました。事業内容としては、ノートPCやタブレットなどあらゆるクライアントコンピューティングに関わる製品の製造から販売までを手がけています」

(※2)2023年Q1、Canalys調べ。

 

↑富士通クライアントコンピューティング株式会社 代表取締役社長 大隈 健史 千葉県出身。早稲田大学大学院理工学研究科を卒業後、McKinsey&Companyで日本支社・フランクフルト支社に在籍し、8年間コンサルティングに従事。その後、Lenovo Groupに転じ、香港・東京・シンガポールにて、9年間にわたりアジア・日本における法人向け販売・マーケティングの要職を歴任。2021年4月より富士通クライアントコンピューティングの代表取締役社長に就任

 

__クライアントコンピューティングとはどのような意味なのでしょうか?

 

大隈「私たちは『クライアントコンピューティング』という言葉を、お客さまに寄り添って情報処理や処理能力を提供することと考えています。私たちが取り扱う主な製品はPCですが、今後PCのありかたはどんどん変わっていくでしょう。お客さまに求められているコンピューティングを日々進化させながら、価値ある商品を創出し続ける、それが使命だと思っています」

 

__初歩的な質問になってしまうのですが、一台のPCが市場に出るまでの流れを教えていただけますか?

 

大隈「すべては商品企画から始まります。商品のコンセプトが決まり次第、調達(部品の仕入れ)がスタートします。その後、試作機を作って検討を重ね、調達した部品を工場に集め製造し、市場へと流通させます。製品によってそのスピードはまちまちですが、平均すると一台のPCが店頭に並ぶまで1年ほどかかりますね」

 

__1年も……なんだか毎日使うPCが愛おしく感じます。

 

大隈「そう言っていただけると私たちもうれしいです(笑)。PCは、いわばスケールビジネス。売れば売るだけ売り上げになりますが、社会的な面を考えると『安く仕入れて安く売る』ことが必ずしも正解ではないと私たちは考えています。大切なのは、その製品が安全・安心であり、ユーザーの皆様が安心して使えるということ。そのためにはどんな部品を使うのか、調達の段階から環境に配慮した部品を選ぶことが求められます。弊社では、さまざまなサプライヤーさんと協業し、その企業がどんな状況下で製造しているかを把握する“グリーン調達”に取り組んでいます。お客様に安心してPCを使っていただくためにも、当社の製品を信頼していただけるためにも徹底した確認を行っているのです」

 

会社にとって「当たり前の責任」を果たすことが、社会貢献になる

__グリーン調達は私たちが安心してPCを使うために必要なものだったのですね。持続可能な社会の実現のために、PCを利用する一個人としてできることには、どんなことがあるのでしょうか?

 

広末「FCCLのPCをご購入いただいた方でしたら、ぜひPCリサイクルをご活用ください。使わなくなったFCCLのPCを当社が無料回収し、再資源化する取り組みです。回収後には、まずPCに残っている情報を破棄するため、HDDなどを粉砕・溶解しデータ処理します。その後、金や銅といった再資源化可能な部品を取り出し、金属やプラスチックなどもペレット化し再利用しています。これは、自社工場だけでできるものではなく、外部の企業と連携しながら実施している取り組みです」

 

↑富士通クライアントコンピューティング株式会社 執行役員常務 広末 庸治 神奈川県出身。東京電機大学工学部Ⅰ部電子工学科を卒業。1999年より富士通で13年間パソコン・ディスプレイなどの企画・開発に携わる。その後、ドイツのFujitsu Technology Solutions GmbHに赴任し、4年間にわたりデスクトップパソコン製品開発の現地責任者として従事。2017年より富士通クライアントコンピューティングに転じ、2022年より執行役員常務/CTOに就任

 

__製品を作るだけでなく、使わなくなったPCの再資源化もメーカーさんが実施しているとは知りませんでした。どのようなリサイクル素材を活用しているのでしょうか?

 

大隈「1999年から当社製品にはボディの一部に再生プラスチックを採用しています。さらに、2022年に発売したFMV『CHシリーズ』では、海洋廃棄物から再生したプラスチックを製品の一部に採用しました。またPC以外の部分では、梱包時に用いるプラスチックの緩衝材を紙素材に切り替える取り組みも行っています。PCは、ある意味存在しているだけで環境負荷をかけてしまう製品でもあります。しかし、現代の私たちの生活には欠かせません。だからこそ、社会とのバランスをとりながら環境保全に対する課題感を持って取り組んでいきたいです」

 

__存在しているだけで環境負荷をかけているというのは、あらゆる製造業にも言えると思います。何か消費者として取り組めることはないのでしょうか?

 

広末「破棄やリサイクルだけでなく、修理をすることで1日でも長くPCを使い続けることかと思います。当社の製品は、他社製品に比べユーザーの皆様に長く使っていただけているデータも出ています。これは、国内製造にこだわっているからこそ。修理拠点も多く設けることができ、お客さまの色々なニーズに柔軟に対応しています」

 

会議における紙資料の無駄を省くために生まれた「クアデルノ」

__電子ペーパー「クアデルノ」は、個人のペーパーレス化にもぴったりな商品ですよね。どのようなきっかけで生まれた製品なのでしょうか?

↑QUADERNO A5 (Gen. 2)/FMVDP51 4万9800円(税込/富士通 WEB MARTの価格) https://www.fmworld.net/digital-paper/top.html

 

広末「当初はビジネスパーソン向けに開発した製品だったんです。弊社では紙の文化が根強く、資料を印刷、配布し、機密事項が書かれたものはすべて回収してシュレッダーにかける……、この流れが一般的でした。これは準備も会議後にも多くの手間が発生します。同じような課題を抱えた企業も多かったので、『ペーパーレス』で会議の無駄を省きたい思いから企画しました。またPCやクラウド上でもノート管理をすることで、紙のメモ帳のように物理的に失くすリスクも避けられます。サステナブルな上に、ユーザーメリットもある製品としてアップデートを続けています」

 

__法人向けツールとして開発が始まったんですね。現在は、個人向けツールとしても人気ですし、『文房具総選挙2022』でも人気を集めた商品でした。

実は文房具総選挙2022「最も欲しい文房具」第1位!「クアデルノ」がもうひとつの“No.1”に輝けた理由

 

大隈「いざ発売してみると学生の受験勉強に使っていただける機会も多いとわかりました。それならば学習面の機能をアップデートしようと、今年新たに暗記機能を追加。学生の試験勉強や、ビジネスパーソンの資格の勉強にも活用できるよう、機能を強化しています。製品自体を新しくするのではなく、ユーザーの声を踏まえてファームアップさせられるのも、『クアデルノ』の一つの特長でしょう」

 

寄り添われる人にとって、好ましい寄り添い方を

 

__御社のサイトでは「人に寄り添う」がキーワードとしてよく出てきています。改めてFCCLさんが掲げる「人に寄り添う」に込められた意味を教えてください。

 

大隈「この言葉は、私が社長に就任する以前から大切にされていたものです。PCを使っていない人も使っている人も、また子供から高齢者まで、どんな人にも寄り添いデジタルの裾野を広げていきたいと考えています。例えば、PC操作に不慣れな方には『ふくまろ』のような柔らかいキャラクターを使ったアシスト機能でより便利な生活ができるように、学生さんであればオンライン会議で使える『Umore(ユーモア)』という顔補正サービスで忙しい日常に寄り添います。もちろん、ハイスペックなPCが欲しい、デザインが素敵なPCが欲しい、環境にやさしいPCが欲しいなど、どんな方にとってもあまねく寄り添えることを目指しています」

 

価値観がどんどん多様化している時代なので、お客さまのニーズに合わせてデジタルの裾野を広げるということですね。今後はどのようなことに取り組んでいきたいと考えていますか?

 

大隈「FCCLは、富士通とレノボのジョイントベンチャーとしてビジネスを加速させるために、日本に根ざし、企画から生産、サポートまで一貫した国内ブランドであるという誇りとプライドを持って進めていきたいです。SDGsの取り組みについても、HP上で工場でのCO2や水資源の使用量の公表を始めました。今まで“当たり前”と思って公表していなかったことも、どんどん発信して取り組みを見える化していきたいですね」

 

製品を1日でも長く使う。消費者として取り組めるSDGsは、とても身近なことなのかもしれませんね。FCCLはメイドインジャパンだからこそ、1日でも長く使えるサポート体制もばっちり! 今あるPCを大切に使い続けようと感じた取材でした。人だけでなく、環境にも寄り添っているFCCL。今後もGetNavi webで情報を発信していきます。

 

GetNavi webを運営するワン・パブリッシングでは、「誰一人取り残さない」社会の実現に向けてさまざまな活動に取り組んでいます。コーポレートサイトでは、事業活動を支えるステークホルダー、パートナー企業様のSDGs活動を取材しています。こちらのページも併せてご覧ください。

https://one-publishing.co.jp/sdgs

旅が多い筆者と超軽量ノートPCの相性は? 約689gのFMVで試してみた

常に身軽に暮らしたい。1か月のうち、約10日間は全国のどこかを旅しながら暮らしているので、移動の際の荷物は軽ければ軽いほど便利なもの。そんな思いとは裏腹に、いつも背負っているグレゴリーのリュックは持ち上げるたびにずしっと重いのが現実です……。仕事をするうえで欠かせないノートPCと、イヤホンにモバイルバッテリー、目薬やハンドクリームが入ったポーチ。ひとつひとつはそう重くないはずなのに、塵も積もればなんとやら。

 

そんな話をしていたら、GetNavi web編集部さんから「そういえばFMVから新しく発売されたノートPCがとても軽いんですよ」と一言。前のめりに「使ってみたいです!」と連絡し、富士通クライアントコンピューティングから2023年春モデルである「FMV UH-X/H1」(以下、UH-X/H1)をお借りすることが出来たため、レビューしていこうと思います。

↑FMVのフラッグシップモデルであるUH-X/H1。3月に発売されたばかりです

 

約689gのノートPCは持っていることをまるで忘れるほど

まず箱から取り出してびっくりしたのが、その軽さ。メーカー公称値で「約689g」とのことですが、数値以上の軽さを感じます。正直モックなんじゃないかと疑ってしまうほど。普段使っている11型のMacBook Airは「軽量」と呼ばれる部類のものでしたが、それでも重さは約1kg。そこから300g以上も軽いとなるとどれくらい違うものだろうか……とは思っていましたが、予想以上でした。

 

14.0型ワイド液晶搭載ノートPCとしては、世界最軽量。一般的な14.0型のノートPCは1kgを超えるものが多い中で、圧倒的な軽さを誇ります。天板にはカーボン素材、キーボード面・底面にはマグネシウムリチウムを用いていることから、タフさを兼ねた持ち運びに適した軽量化を実現できたそうです。

 

軽いからといって、性能に妥協していないのもこのUH-X/H1のポイント。OSはWindows 11 Proを搭載し、プロセッサーには最新の第13世代インテル Core i7-1355Uを、メモリーはLPDDR5-6400を16GB積んでいます。Web会議やOffice作業で使うには十分なスペックで、ビジネスでの利用にも最適です。

 

多拠点生活を送るなかで、荷物を少しでも軽くと考えてノートPCをタブレットなどに置き換えて仕事が出来ないかとトライしてみたこともありました。ですが、仕事で使う分析ツールやExcelでの演算などは処理に耐えられず、やはりノートPCは必須という結果に。

 

その点、UH-X/H1は申し分のない軽さで持ち運びやすく・ビジネスユースにもぴったりと、バランスの良いマシンだなと感じられました。外出が多い中でも提案資料などを作りこむような、忙しいビジネスユーザーにもピッタリだと思います。

↑天板には左下に控えめなFMVのロゴが入っています。2022年のモデルまでは真ん中に大きなロゴが刻まれていたので、シンプルなデザインになったのはうれしいかも

 

長時間の使用だと特にうれしいキーボードの傾斜

軽量・ハイスペックとカタログで見える部分で見どころの多いUH-X/H1ですが、使ってみて個人的に一番うれしかったのが、画面を開いたときに現れるキーボードの傾斜。平たい状態からほんの少し角度がつくだけで、手首にかかる負担は減るものです。

 

普段メインで使っているMacBbook Airにはこうした傾斜がなく、外付けのPCスタンドを用いることで傾斜をつけていました。UH-X/H1にはデフォルトで傾斜がついているので、スタンドは別で用意しなくても大丈夫。1日に何時間とPCと向き合うことが多い中で、こういった体に優しいポイントがあるのはいいですね。

↑キーボードに角度がつく傾斜。一見細かいポイントですが、裏を返すと細部まで計算された設計であることを感じられます

 

変換ケーブルらずの拡張性も◎

↑インターフェイスは左側にUSB Type-C×2、USB Type-A、オーディオ端子

 

↑右側にLAN端子、HDMI、USB Type-A、microSDスロットを搭載

 

コネクター類も充実。オフィスへの出社時や外出中の作業環境で外部ディスプレイを接続しようと思って「あ゛っ、変換ケーブル忘れたからHDMI接続できない……」なんて経験をしたことがある人も多いはずです。私もそのひとり。持ち運びの荷物を減らせる以上に、持ち運び“忘れ”を防いでくれるのも推しポイントです。

 

省略されがちな有線LANも搭載しています。「Wi-Fiさえあれば仕事ができる」とはよく言いますが、何を隠そう有線LAN至上主義の私。オンライン会議で「あ、ごめんなさいWi-Fiの調子が悪くて〜」って言わなくて良いのは、自分にも相手にもお互いメリットがあります。

 

また左側のUSB Type-C端子はDisplayPort Alt Mode対応。最近増えてきているUSB Type-Cケーブル1本でディスプレイと接続することも可能です。

 

シンプルなデザインながら打鍵感にはこだわりが

UH-X/H1のキーボードはかな表記なしのみの展開。シンプルなデザインを重んじていることが伝わってきます。

↑キーボードはレイアウトに変わったところはなく、ほかの機種からUH-X/H1を使い始めても違和感ないでしょう

 

タイピングしてみると、MacBook Airに比べてUH-X/H1のキーボードはどことなく打鍵感が心地よく感じられました。なぜかと思って公式ページを見てみたところ、キーの重さは2段階あるとのこと!

↑FMVのサイトから。キーボードに注力し続けるFMVだけあって、最新のUH-X/H1もその実力を感じられます

 

左側のtabキーやShiftキー、右側のEnterキーは薬指や小指で押す人も多いのではないでしょうか。そうした力の弱い指で押しそうなキーは軽く、親指や人差し指など力を込めてタイプしがちなキーは重くと、指の力に合わせてキーの重みが設定されています。小さなポイントではあるものの、使い勝手を考えたこだわりが、快適に文字入力をするのを助けてくれます。

↑タッチパッド部分は気持ち小さめ。1日中作業することを考えると、外付けマウスの利用も検討したいところです

 

軽く、荷物も減らせたことで暮らしにちょっとした変化が

お借りしている期間中、ほぼ毎日のようにリュックに入れて持ち運んでいたのですが、もはやPCを置いてきてしまったのでは!? と錯覚するほどの軽さでした。

 

そして軽いだけでなく、傾斜のついているキーボードのおかげでPCスタンドが不要になったり、豊富なインターフェイスが備えられていることで変換ケーブルを持ち運ぶ必要がなくなったりすることで、荷物の総量を少なくすることが叶いました。

 

これにより、旅先でお土産を買う余裕が生まれたり、パンフレットを持ち帰ってみたりなど、暮らしがより充実したものになったと感じられるようになりました。

 

とにかく軽いノートPCを探している、けれどもスペックや使い勝手には妥協したくないという方にはぴったりの1台です。この春、新生活を始めるのと一緒に新しいノートPCを探している方は、一度FMVのUH-X/H1をチェックしてみてはいかがでしょうか。

 

【FMV UH-X/H1の主なスペック】

OS:Windows 11 Pro 64ビット
CPU:インテル Core i7-1355U プロセッサー
メモリー:16GB(LPDDR5-6400)
ストレージ:約512GB SSD(PCI-Express Gen4)
ディスプレイ:14.0型(解像度1920×1200ドット、ノングレア液晶)
インターフェイス:microSDカードスロット、USB 3.2(Gen1)Type-A×2、HDMI出力、有線LAN、USB 3.2 (Gen2) Type-C×2、マイク入力/ヘッドホン出力
バッテリー駆動時間:約11.0時間(JEITA 2.0)
サイズ:幅308.8×奥行き209×高さ15.8~17.3mm
重量:約689g

 

【フォトギャラリー】(画像をタップすると閲覧できます)

“オンライン会議のニューノーマル”になる? FMVの真面目系顔補正アプリ「Umore」とは?

朝早いオンライン会議に出席するのに、“整っていない顔”で出るのが恥ずかしい……といった思いを抱いたことはないでしょうか。そんなときに使えるアプリケーションが、富士通クライアントコンピューティング(以下FCCL)のPCFMV」に搭載されている「Umore(ユーモア)」です。“オンライン会議で使える顔補正アプリ”として開発されたUmoreは、男性女性関わらず、ナチュラルな顔補正を実現してくれます。その実力と、開発の裏側を取材しました。

↑FMVのオリジナルアプリであるUmore

 

スマホ感覚で使える、“真面目系”顔補正アプリ

Umoreの特徴は、簡単な操作で自然なメイクを施すかのように顔を補正できることです。補正できる項目は、美肌・小顔・目の大きさ・リップ・アイブロウ・カラコン・チーク・背景ぼかしの8種類。それぞれ、パラメータを調整して補正の強弱を変えることができ、好みのバーチャルメイクに仕上げられます。

 

また「ナチュラルメイク」「しっかりメイク」の2種類の設定がプリセットされているため、時間がないときでもボタンひとつで顔補正が可能です。操作UIがシンプルなうえ、補正した映像はZoomやTeamsなどの外部アプリケーションにそのまま出力できるので、Umoreの導入によって手間が増えることもありません。顔の動きにあわせてメイクがしっかり追従するため、バーチャルメイクをしているのが気づかれにくいのも特徴です。

↑ナチュラルメイクをオンにした状態。肌が明るくなったり、顔がほっそりしていたりしますが、あからさまではないため、補正がかかっているとは気づかないでしょう

 

その開発の背景にはやはり、コロナ禍によるオンライン会議の増加があったといいます。Umoreの企画に携わったFCCL商品企画統括部の柴田 明奈さんによると、プロジェクトがスタートしたのは2020年の秋頃。そこから約2年の時を経て、同社製ノートPCの2022年秋冬モデルから、Umoreがプリインストールされるようになりました。

↑FCCL マーケティング本部 商品企画統括部 柴田 明奈さん

 

「たとえばLINEでできる映像加工のように、猫耳をつけるとか、おもしろ系の顔補正アプリはありましたが、オンライン会議向けに振り切ったものはありませんでした。スマホのカメラとは異なり、パソコンのカメラが使われるのは、オンライン会議や授業のような真面目なシーンが主になります。そこで、“真面目系”の顔補正アプリを作る企画がスタートしました」(柴田さん)

 

真面目ではあるものの、ビジネスマンに加えて大学生にとっても親しみやすいものとなるよう、UmoreはUIを工夫しています。柴田さんと同様に、Umoreの企画を担当した篠宮 百合香さんは以下のように語ります。

 

「Umoreの企画開発は、ターゲットと年齢層が近い若手社員が中心になって担当しました。若者が使いやすいアプリになるよう、Z世代がよく使っている画像加工アプリを研究して、操作性を近づけています。唇の色や眉毛の色を選べる機能があるのですが、その色も、そういったアプリで人気のものを優先的に採用しました」(篠宮さん)

↑FCCL マーケティング本部 商品企画統括部 篠宮 百合香さん

 

すっぴんでもオンライン会議に出られるようになった

Umoreはリリースされて以降、FCCLの社員もいつものように使うアプリになりました。柴田さん、篠宮さんも「欠かせない」といいます。

 

「在宅勤務のとき、すっぴんのままでもオンライン会議に出られるようになりました。化粧をしていても夕方になってくるとメイクが落ちてきますが、そんなときにもUmoreがあれば安心です。自分で整えないといけないのは髪型くらいですね。すっぴんのときはしっかりメイク、ちょっと化粧をしているときにはナチュラルメイクで設定を使い分けています」(柴田さん)

 

「すっぴんでも大丈夫というのは、私も同じです。メイクをすると、時間だけでなく化粧品代もかかるし、肌への負担も気になるので、その必要がなくなったのは大きいですね。(今回のオンライン取材で)私が顔につけているのは、保湿のためのリップだけです」(篠宮さん)

↑左がすっぴん状態で、右がメイクをONにした状態。輪郭の細さ、肌のなめらかさ、唇の色、目の大きさなど、各所に違いが見られます

 

Umoreの評価は、社内はもちろんユーザーからも好評で、同アプリを搭載した秋冬モデルの販売は順調に推移しているそうです。FCCLでは、家電量販店などでUmoreを体験できるデモ機を設置していますが、それを見たユーザーからの声として「就活のオンライン面接で使えそう」「パソコンでこんな加工ができるとは知らなかった」といったものが挙がっているといいます。

 

現在のところ、UmoreはFCCLが販売するPC限定で使用できるアプリです。柴田さんも「FCCLのパソコンに注目してもらうための、きっかけになっている」と、そのクオリティに自信を持っています。

 

美肌と小顔設定は男性も使いたくなる

ここまで見てきたように、Umoreは特に女性に喜ばれるアプリです。しかし開発を進めていくなかで、男性からも一定のニーズがあることがわかってきました。男性社員へヒアリングした結果、ひげの剃り残しを消したい、小顔に見せたい、眉毛を整えたいという注文が多かったといいます。

 

Umoreの美肌機能を使うと、肌にファンデーションを塗ったかのごとくなめらかにしてくれるので、青ひげが残っていても自然な肌色に補正できます。Umoreのプログラム開発を担当した古賀 樹文さんはこう語ります。

↑明るさに加えて、美肌と小顔の補正を最大限に効かせたところ。毛穴やくすみ、小じわがなくなり、肌がなめらかです。さらに顔も一回り小さくなっているので、印象がまるで違います

 

「自分ではこういうアプリは使わないだろうと思っていましたが、美肌と小顔の機能は男性でも使いたくなるものだと感じています。どんな人でも、自分をよく見せられたらうれしいですからね。結構しっかり補正をしてくれるので、素の自分の顔を見たときにショックを受けたという社内男性陣の声も聞いています(笑)」(古賀さん)

↑FCCL コンシューマ事業本部 コンシューマ事業部 第三技術部 古賀 樹文さん

 

PCへの負荷を軽減し、ほぼすべてのモデルに搭載

簡単な操作で、自然に顔の印象を良くしてくれるUmore。筆者も使ってみましたが、しっかりメイクに設定しても補正はかなりナチュラルで、バーチャルメイクとはほとんどわかりません。また顔の動きに対する追従性も高いので、補正前の顔が露わになってしまうことも少ないように思えました。筆者も高機能だと感じるUmoreですが、それゆえに開発には苦労があったといいます。

 

「Umoreの弱点として、顔を認識できなくなるとメイクが外れてしまうことが挙げられます。特に眉毛は、メガネのフレームを間違えて認識してしまうなど、開発時点では誤認識が多く、調整に苦労した部分です。現在は認識を間違えることなく、追従性も高くなっているので、安心して使えるものになっています」(古賀さん)

↑斜めを向いたポーズどころか上斜めから映したポーズでも唇の色がずれることはなく、追従性の高さに驚きます

 

また、PCへの負荷軽減も課題のひとつでした。開発当初、Umoreの動作は軽くなかったそうですが、現在ではしっかり改善されています。

 

「開発過程では、アプリの動作をなるべく軽くするよう試行錯誤を続けました。結果として、負荷をかなり軽くできたので、限られた開発期間のなかでやりきったという実感があります」(古賀さん)

 

「私の経験上、Umoreを使っていてPC内蔵のファンが急に回り出すということはありません。PCの負荷を気にせず使えるアプリに仕上がっていると思います」(柴田さん)

 

古賀さんの苦労の結果、UmoreはFCCL製のほとんどのノートPCに搭載できるようになりました。具体的には、下記の機種で対応しています。

・202110月発表のUHシリーズ(WEB MARTカスタムメイドモデルを除く)、CHシリーズ、MHシリーズ

・20223月発表のFMV LOOX

・20226月発売のUHシリーズ

↑2023年1月に発表された、14.0型ワイド液晶搭載ノートPCとして世界最軽量の「UH-X/H1」ほか、写真の「UH90/H1」などにも搭載

 

オンライン会議のニューノーマルになるかも

先に書いたように、Umoreの開発のきっかけにはコロナ禍がありました。現在はそれも落ち着き、社会は平静を取り戻しつつありますが、オンライン会議・授業や在宅勤務は今後もある程度残っていくと思われます。そのなかで、Umoreへのニーズは、今後も確実に存在するでしょう。

 

それを証明するかのように、Umoreにはユーザーからアップデートの要望が届いているそう。特にまつ毛や鼻の補正をしたいという声があるといいます。FCCLでは、バーチャル背景を挿入する機能も含めて、今後のアップデート内容を検討しているところです。

 

Umoreは現在FCCLのPCでしか使えない限定アプリですが、もし他社製PCでも使えるようになれば、人気を呼ぶかもしれません。FCCLにもそれを望む声は寄せられているといい、今後の展開に注目です。

 

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わずか約689g! FCCLが本気で作った世界最軽量の14型モバイルPC「FMV UH-X」

富士通クライアントコンピューティング(FCCL)は、14.0型にサイズアップした世界最軽量モバイルノートPC FMV「UHシリーズ」など4シリーズ8機種を、1月27日から順次発売します。

↑FCCL FMVの23年春モデルが勢ぞろい

 

フラッグシップモデルとなるFMV「UHシリーズ」は、働き方が多様化し、リモートワークやワーケーションなどのさまざまな場所で仕事をする現代のビジネスパーソンに向け、“いつでも、どこでも”使える1台であることをアピール。USB-A×2やUSB-C×2、HDMI、有線LANポート、microSDカードスロットなど豊富な端子を備え、これ1台でどこでも仕事ができます。

↑UH-Xは世界最軽量となる約689gの軽さを実現

 

従来の13.3型ワイド筐体とほぼ変わらない筐体サイズに、新たにアスペクト比16:10の14.0型ワイド液晶(解像度1920×1200ピクセル)を搭載。これにより、表示領域が17%増加し、資料やWebサイトなどの視認性が向上しています。

↑画面サイズは17%大きくなっているのに重量は9%増に抑えています

 

また、オンライン会議の際などに周囲のノイズを消してスムーズな会話をサポートする「AIノイズキャンセリング」機能を搭載するほか、自動で肌質や顔色を補正し、バーチャルメイクを施すAIメイクアップアプリ「Umore(ユーモア)」も搭載します。

 

ラインナップは、14.0型サイズのモバイルノートPCとしては世界最軽量となる約689gの軽さを実現した「UH-X/H1」と、長時間使用できる大容量バッテリー搭載モデル「UH90/H1」、直販サイト「WEB MART」専用のカスタムメイドモデルを用意します。

↑UHシリーズのスペックの違い

 

UH-X/H1は、最新の第13世代インテル Core i7-1355U プロセッサーと、LPDDR5-6400メモリー16GBを搭載し、基本性能を強化。OSにはWindows 11 Proを搭載しています。

↑世界最軽量モデル「UH-X/H1」

 

UH90/H1は、約848g(ピクトブラック)・約858g(シルバーホワイト・新色フロストグレー)の軽量ボディに、12コアの最新第13世代インテル Core i7-1360P プロセッサーと、LPDDR5-6400メモリー16GBを搭載。CPU性能を最大限発揮できるように、コンパクトボディにファンを2基搭載し、最大TDP(熱設計電力)28Wでの動作と静音性を実現しました。

↑UH90/H1は新色フロストグレーを新たに追加。カジュアルなシーンにも合いそうなカラーです

 

そのほか、23年春の新モデルとして大画面17.3型ワイド液晶を搭載した「NHシリーズ」、スタンダードな15.6型ワイド液晶搭載の「AHシリーズ」、家ナカモバイルとして提案する「MHシリーズ」などもラインナップします。

↑デザインにこだわったCHシリーズには新色クラウドブルーを追加

 

購入者向けのキャンペーンも

また、学生や新社会人の新生活を応援するキャンペーンとして、2023年1月27日から対象のFMVパソコン購入者向けにキャッシュバックやプレゼント企画を実施します。概要は以下の通り。

↑新製品の発売に合わせて購入者向けのキャンペーンも実施

 

「FMVキャッシュバック大感謝祭」

対象商品を購入し、キャンペーンに申し込んだ全員に最大8000円をキャッシュバック(FMVパソコン 8000円/台、電子ペーパーQUADERNO 2000円/台)。

 

キャンペーン期間
購入期間:2023年1月27日~5月14日まで
申込期間:2023年1月27日~6月15日まで

 

学生限定「Manhattan Portage 新生活応援キャンペーン」

対象の最新FMVモバイルパソコンを購入してキャンペーンに応募すると、抽選で4000名に「Manhattan Portage」とFMVコラボバッグをプレゼント。

 

キャンペーン期間
購入期間:2023年1月27日~3月31日まで
申込期間:
第1弾/2023年1月27日~2月28日までに申し込み→3月末ごろお届け
第2弾/2023年3月1日~4月10日までに申し込み→ 4月中旬ごろお届け
(第1弾、第2弾とも各2000名にプレゼント)

※学生限定…高校生、大学生、専門校生限定のため学生証など在学が確認できる書類が必要です

 

キャンペーンの詳細情報、対象機種、注意事項、お申込みの流れは公式サイトの特設ページをご確認ください(1月27日11時公開予定)。

 

若い世代にも使ってもらえるPCを

発表会にはFCCLの大隈健史代表取締役社長と、TikTokで180万人のフォロワーを持つ現役大学生クリエイターの修一朗さんが登壇。

↑FCCLの大隈健史代表取締役社長

 

↑TikTokクリエイターの修一朗さん

 

普段からスマホやタブレットなどで動画編集などを行っているという修一朗さんは、「久しぶりにキーボードをしっかり使って、あまりの使いやすさに感激した」とコメント。それについて大隈社長は、「FMVは社内にキーボードマイスターという専任者がおり、そこでOKが出ないと商品化できないほどキーボードにこだわっている。そこが伝わってうれしい」と返答していました。

↑修一朗さんは自作の資料を使ってFMVの良いところをプレゼンしてくれました

 

また、修一朗さんからの要望として、「僕らの世代は画面にタッチして操作するのに慣れているので、ついノートPCの画面を触ってしまう。タッチ操作に対応した製品が増えると若い人でも使いやすいかも」と、デジタルネイティブ世代らしい意見を挙げると、大隈社長は「タッチ対応モデルはラインナップしているものの、すべてが対応しているわけではないので、ぜひ参考にしたい」と真剣な表情で答えていました。

 

若い世代のパソコン離れが叫ばれていますが、同社では大学生の声をヒアリングしたり、実際の学生生活での使われ方を参考にしたりしているということで、現役大学生でもある修一朗さんの意見も今後の開発に生かされそうです。

 

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学習がはかどる新機能「暗記モード」追加! 電子ペーパー「クアデルノ」本体ソフトウェアのアップデート提供開始

富士通クライアントコンピューティング(FCCL)は、電子ペーパー「QUADERNO(クアデルノ)」本体ソフトウェアのアップデートを、12月20日より提供開始しています。アップデート対象機種は「QUADERNO A5 (Gen. 2)」「QUADERNO A4 (Gen. 2)」。

 

新機能として、暗記したいところを自由に隠すことができる「暗記モード」を追加。オリジナル単語帳の作成だけでなく、取り込んだテキストや、クアデルノで作成した授業ノートをそのまま暗記学習に活用することもできます。

 

そのほか、ページをめくるときに、スワイプした指を画面から離さずに止めることで、連続してページをめくることができるようになりました。

 

スリープ画面を3つのモードから選択することが可能です。「標準」では購入時に設定されていたスリープ画面(QUADERNOのロゴ画像)に設定され、「選択したページ」では、お気に入りのイラストや画像など、クアデルノ内のドキュメントの任意のページをスリープ画面に設定できます。「スリープ前の画面」では、スリープ直前にクアデルノに表示されていた画面を設定できるので、スリープモードでバッテリーを節約しながら、長時間同じ画面を表示し続けることができます。

 

また、2022年3月より「βテスト」という形で公開していたアップデータ社の「My Note Cloud」が、12月15日に正式リリースとなりました。My Note Cloudクアデルノとクラウドを連携するWebサービスで、クアデルノに書き込んだノートを自動的にクラウドへ保存したり、クラウドに保存されたノートをPCやスマートフォンで見ることができます。

女性ライターの悩みを解決、ノートPC選びに困ったらFMVのCHがイイかも

ライター業という性質上、毎日パソコンと向き合い仕事をしている私。ちょっとした空き時間でもカフェなどで仕事ができるよう、出かけるときもたいていバッグの中にはノートパソコンが入っています。

 

そんなに毎日持ち歩いているものなのに、ノートパソコンのデザイン、特にカラーはなんで無骨なものが多いのでしょう。シルバーやブラック、グレー……。持っていてもう少しテンションが上がる製品はないものか……。

 

そんなときにGetNavi web編集部さんから「FMVの新しいノートパソコンを使ってみませんか?」とお声がけいただきました。今回は、富士通クライアントコンピューティングのFMVから、11月15日に登場した「CHシリーズ」をレビューします。

 

見た目がかわいくてテンションあがる! でも使い勝手もしっかり

CHシリーズが届いて最初に思ったのは「かわいい……」の一言。今回お借りしたのは「ベージュゴールド」というカラーのモデルです。その名の通り、落ち着いたゴールドが特徴なのですが、光の当たり方によってはピンクゴールドっぽく見えたり、シャンパンゴールドのように見えたり。ノートパソコンとしては今まであまり見なかった色で、自分の中でのテンション爆上げです!

 

また、持ち運びの多い私にうれしい、約998gの軽量設計。とても軽く、バックパックはもちろん、肩掛けのトートバッグなどでもラクラク持ち運べるのはGoodポイントです。

 

さらに、満員電車での圧迫や机からの落下を想定した堅牢性試験をクリアしているといいます。ちょっとラフに扱ってもへっちゃら。かわいいのに丈夫なところに意外性を感じます。

↑インターフェイスは左側にHDMI、Thunderbolt対応のUSB Type-C、イヤホンジャック

 

↑右側にThunderbolt対応のUSB Type-Cがもう一つと、USB 3.2が付いています

 

インターフェイスも十分。プレゼンなどで、出先で画面をディスプレイやプロジェクターなどへ映し出すことが多いのですが、HDMIケーブルを変換アダプターなしで接続できるのはありがたいですね。

 

また、Thunderbolt対応USB Type-Cも搭載されていて、対応のディスプレイがあればケーブル1本で外部表示できるので、自宅での作業時にはケーブルがごちゃつかず、デスクがすっきりとまとまりそうです。

 

【キーボード周辺のフォトギャラリー(画像をタップすると閲覧できます)】

 

カラーのかわいさに目が行きますが、インターフェイスやキーボード、指紋センサーなど、使い勝手もしっかり作りこまれていて、単にかわいいだけのパソコンではないことがわかります。これなら、普段デザイン性を気にして無骨なパソコンを選びたくないという人でも手に取りやすく、かつ使いやすいのではないかと感じました。

 

「寝坊した! オンラインミーティングまであと5分!」でも安心な新機機能「Umore

デザインと使い勝手の良さはおわかりいただけたと思うのですが、ここで私イチオシの機能をおひとつ紹介させてください。

 

私はとことん朝が弱く、目覚ましをかけなければ昼過ぎまで寝ていることもしばしばあります。何回かやっちゃったことがあるんですよね、「やばい! あと5分でオンラインミーティング!」。

 

ですが、FMV CHシリーズなら、ギリギリまで寝ていても大丈夫。それを叶えるのが、FMV独自のAIメイクアップアプリ「Umore(ユーモア)」です。Umoreは、AIが顔を認識し、肌質や顔色を補正。自然なバーチャルメイクもしてくれて、しかも一度設定しておけばいつでも同じメイクアップをしてくれるという機能です。

↑Umoreの効果のイメージ(FMVのサイトより)

 

実践してみようということで、恥を忍んで「寝起きのライター顔」をお見せします。

↑本当のリアル寝起きに撮影してみました。どう見ても寝起きですね……。髪の毛だけやっとのことでなでつけたものの、これでオンラインMTGに出るのはちょっとだけはばかられる気が。いつもはこれに伊達メガネをかけて出席しています。おはずかしい

 

↑そしてこれがUmoreを使用してみた私。上のbefore直後に撮ったのですが、これなら全然大丈夫! ミーティングにも出られます。お肌のアラを滑らかにしてもらい、瞳も心なしか大きく、そしてリップも塗ってもらっています。まるで「おうちにいるときのナチュラルメイク」のよう……

 

うれしいのが、ZoomやGoogle Meet、Microsoft Teamsなど、複数のミーティングアプリを横断してもこの設定が続くこと。いつでも自分の顔はナチュラルメイクが保たれるわけです。なんて安心設計なんだ……。

 

使い方もカンタン。Umoreを起動して、画面下の設定でメイクのスタイルやメイク効果を決めるだけです。これはイイ機能だ……と感じました。

 

持っていてうれしくなる、使ってみて楽しくなるモバイルノート

FMV CHシリーズは、デザイン性の高さで所有欲が満たされ、ついついカフェで自慢したくなっちゃうような仕上がり。そしてUmoreのおかげで寝起きのミーティングだってキレイな自分でいられちゃう。パソコンとしての使い勝手も上々です。

 

私の悩みをとことんクリアしてくれる1台に仕上がっていました。詳しいスペックなどは公式サイトなどをご覧ください。「自分らしいカラーに合った1台」を探しているなら、FMV CHシリーズをチェックしてみてはいかがでしょうか。

 

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FCCL「FMV」2022年冬モデル6機種発売決定! “もっと自分らしく”を追求したノートPCなど

富士通クライアントコンピューティング(FCCL)は、「もっと自分らしく」を追求した13.3型ワイド液晶モバイルノートPCのFMV「CHシリーズ」、大画面と省スペースが特徴の23.8型ワイド液晶オールインワンデスクトップPCのFMV「FHシリーズ」、2シリーズ4機種を発表しました。

 

CHシリーズ(CH90/G3、CH75/G3)は12月中旬、FHシリーズ(FH77/G3、FH60/G3)は11月17日から順次提供を開始。富士通ショッピングサイト「WEB MART」では、カスタムメイドモデル2シリーズ2機種(WC1/G3、WF1/G3)を、11月15日より順次受注開始します。

 

CHシリーズは、画面の周りを限りなく細くし、すっきりとした印象の4辺狭額縁で、従来機種から人気の「ベージュゴールド」「モカブラウン」と、新色「クラウドブルー」の、3色のカラーバリエーションのデザインを採用しています。

 

省スペースの筐体は約998gと、持ち運んで使いやすい軽さで、キーボード面はアルマイト処理をしたアルミニウムを採用。天板・底面には軽量・高強度なマグネシウム合金を採用し、厳しい堅牢性試験もクリアしています。電源ボタンは指紋認証に対応しており、ボタンを押すだけでWindowsのパスワード認証も完了でき、すぐに使用を開始できます。

 

FMV独自のAIメイクアップアプリ「Umore(ユーモア)」を新規搭載。AIが顔を立体的に認識し、肌質や顔色を補正し、自然なバーチャルメイクを施した映像を相手に映すことができます。顔を動かしても、AIが顔の動きを感知・追従して効果を適用。一度設定をしておけばいつでも同じメイクアップを施し、会話アプリを横断して適用されるので、急な呼び出しでも、慌てずにカメラをオンにすることができます。

 

16:10の画面を搭載し、16:9のフルHD(1920×1080ピクセル)に対して、縦に120ピクセル伸びたWUXGA(1920×1200ピクセル)なので、縦に表示できる量が増え、少ないスクロールで情報を得やすくなりました。

 

本体内蔵スピーカーのボックスに海洋プラスチックを使用、本体同梱の添付品袋にバイオマスプラスチック袋を使用、取扱説明書で使用する紙の量を前機種比で約75%削減、梱包用に環境配慮が行われた紙製の緩衝材を使用するなど、環境にも配慮しています。

 

市場想定価格は、CH90/G3が税別22万9800円、CH75/G3が税別18万9800円です。

 

FHシリーズは、フルHDの23.8型ワイド液晶の大画面を搭載した、4辺狭額縁液晶で、スタイリッシュなデザインの省スペース筐体です。本体下のスペースにキーボードやマウスを収納できるので、PC周りをすっきりと片付けることができます。

 

人が近づいたことをセンサーが感知し、Windows Helloで素早く顔認証を行う「瞬感起動(しゅんかんきどう)」を搭載。電源ボタンやマウスなどで操作することなく、スリープから復帰できます。

 

外部ディスプレイとして使用できるHDMI入力端子を搭載しており、ゲーム機や他のPCをつないで、セカンドディスプレイとして利用可能です。

 

FH77/G3はパーソナルテレビとして、地上・BS・110°CSデジタル放送を楽しむことができます。ダブルチューナーを搭載しているので、視聴中に裏番組の録画も可能です。

 

その他、FCCLキーボードマイスターが監修したこだわりの打鍵感が味わえるキーボード、AIエンジンが周囲のノイズを消しオンラインでの会話をサポートする「AIノイズキャンセリング」、対応コンテンツを立体オーディオで楽しめる「Dolby Atmos」、スマホ写真&動画バックアップ、スマホデータ転送、スマホカメラ転送、スマホ音楽再生が可能な「スマホ連携ソフト」、CHシリーズにも搭載されているAIメイクアップアプリ「Umore」などを備えています。

 

市場想定価格は、FH77/G3が税別24万4800円、FH60/G3が税別18万9800円です。

 

カスタムメイドモデルでは、WC1/G3は第12世代CPU「インテル Core i7 プロセッサー」、メモリ16GB、ストレージ容量約1TB SSDやOfficeなし構成などを選択可能。WF1/G3では新たに「インテル Core i5 プロセッサーを選ぶことができ。メモリ最大32GBやテレビチューナーなしなどを自由に選択できます。価格は富士通ショッピングサイト「WEB MART」をご覧ください。

さらにコンパクトに、省スペースに! FCCLから分離型デスクトップ2モデルと液晶ディスプレイが新登場

富士通クライアントコンピューティング(FCCL)は、個人向けPC・FMV「ESPRIMO(エスプリモ) DHシリーズ」より、液晶分離型デスクトップ「WD2/G3」「WD1/G3」と、さらなる省スペース化を行なったコンシューマ向け27型ワイド液晶ディスプレイ「VL-B2711T3」の受注を順次開始します。

↑VL-B2711T3(27型)

 

WD2/G3は、2nd ストレージ約4TB HDDが新たに選択できるようになった、ハイパフォーマンス分離型デスクトップPC。Windows 11や最新の第12世代CPU「インテル Core i7プロセッサー」、メモリ最大64GB、ストレージ 最大約1TB SSD+約4TB HDDといった構成を選択可能で、富士通ショッピングサイト「WEB MART」限定モデルとして提供します。受注開始は11月中旬を予定しており、12月中旬より提供開始予定です。税込価格は12万9580円~。

↑ESPRIMO WD2/G3

 

WD1/G3は、従来モデルに対し約4割小型化し、約2L筐体(幅55mm×奥行191mm×高さ186mm)から約1.2L筐体(幅51mm×奥行164.5mm×高さ146.5mm)と、さらにコンパクトになった、超小型の分離型デスクトップPC。静音性も高く、動作時でも図書館並みの静かさです。

↑ESPRIMO WD1/G3

 

最新の第12世代CPU「インテル Core プロセッサー」が新たに選択できるようになったほか、メモリ最大32GB、ストレージ 最大SSD約512GB+HDD約1TBといった構成を選択できます。WEB MART限定モデルで、11月下旬より提供開始予定です。税込価格は10万9780円~。

↑ESPRIMO WD1/G3

 

VL-B2711T3は、設置スタンドを小型化し、設置時の奥行を従来モデルから2割削減。ディスプレイを簡単に取り外せるクイックリリース機能付スタンドと、ディスプレイの電源オフ時でも充電可能なUSB給電ポートを搭載しています。11月中旬より受注開始を予定しており、12月中旬より提供開始予定です。税込価格は6万8200円。

↑VL-B2711T3(27型)

実は文房具総選挙2022「最も欲しい文房具」第1位!「クアデルノ」がもうひとつの“No.1”に輝けた理由

仕事や勉強がはかどる機能をもった文房具の年間No.1を投票で決める「文房具総選挙 」。今年、大賞は逃したものの話題を集めた商品がある。それが、富士通クライアントコンピューティングの電子ペーパー端末「QUADERNO(クアデルノ)Gen.2」。投票イベントで、来場者から「最も欲しい文房具」の第1位に選ばれた魅力を、今回は掘り下げてみたい。

富士通クライアントコンピューティング「QUADERNO(クアデルノ)Gen.2」

本物の紙とペンのような書き心地を叶える電子ペーパー。2021年に発売された第2世代は筆圧感知に対応し、より自由な手書き表現が可能になった。

 

いま最もホットな「SDGs文房具」部門で第2位を受賞!

「文房具総選挙2022」では、2021年度に発売された100点の高機能文房具がノミネート。前年の約2倍の人が投票に参加するなど盛り上がり、熾烈な戦いが繰り広げられた。

 

「クアデルノ」は、昨今話題のSDGs的視点をもつ文房具が選出された「SDGs文房具」部門にノミネート。大量のメモや書類が一台にまとまり、ペーパーレスを推進できる点が、SDGs文房具にふさわしいと選出された。もちろん大前提として、デジタルツールでありながら、本物の紙とペンのような書き心地を実現しているという点で、文房具としても高く評価されている。

 

1か月間の投票受付を経て、結果、同部門の第2位を受賞! ちなみに部門第1位のスカパーJSATの「海のクレヨン」は、大賞受賞商品。いかに本部門が激戦だったことがわかるだろう。

 

来場者が実際に試して選んだ「最も欲しい文房具」第1位に!

しかも「クアデルノ」が成し遂げた快挙は、実はもうひとつある。イベント参加者が選ぶ「最も欲しい文房具」第1位だった、ということ。

 

4月24日にイオンスタイル新浦安店で開催した投票イベントには、入場制限がかかるほど多くの文房具ファンが来場。彼らが実際にタッチアンドトライした結果、「最も欲しい文房具」として最も多く名前を挙げたのが「クアデルノ」だったのだ。では来場者たちの声をもとに、「最も欲しい」と感じる理由を探っていこう。

 

「持っていたくなるカッコよさ!」(コージーさん・38歳)

↑約5.9mm(A5サイズの場合)と圧倒的に薄く、重量も約261g(A5サイズの場合)と一般的なサイズのリンゴよりも軽い

 

薄くスタイリッシュなデザインは、スーツはもちろんカジュアルな服装にも馴染み、職種を問わず取り入れやすい。もちろんオフシーンにもマッチ。さらに驚くほど軽いので、立ったまま長時間メモを取っても疲れ知らずだ。

 

「初めて触ったが、思った以上に紙のような感触だった」(RYOUさん・29歳)

↑「Wacomデジタイザ」を搭載したバッテリーレスのペン。筆記機能はこのペンのペン先のみに反応するため、片手を添えたり、ペンを握る手の側面が画面に触れたりしても誤動作がない

 

液晶の表面に施されたざらつきが、適度な筆記抵抗を生み、本物の紙とペンのような書き心地を実現。一般的なタブレット端末のように、ペン先がツルツルと滑ったり、カツカツと音が鳴ったりしないため、手書きデジタルツールに移行したときに感じる違和感はほぼゼロだ。

 

↑スタイラスの後端のテールスイッチと、軸側面にあるサイドボタンには、消しゴムやマーカーなどの機能を割り当てられる

 

「書き心地が気持ちよかった。書き方で線の出方が変わるのもいい」(まっちゃさん・年令不明)

↑適度な筆記抵抗のおかげで、ペンが滑りすぎず、紙に書いたときと同じ自分らしい字を書ける

 

4096段階の筆圧感知に対応し、ペンの種類で万年筆、もしくは筆ペンを選んだ場合、はね・はらいも表現可能。また、本体設定で自身の書きグセを設定すれば、ペン先と筆記線の位置がより高精度で一致する。

 

↑上からボールペン、万年筆、筆ペン、マーカー。ちなみにクアデルノの画面上ではすべて文字色は黒だが、黒、赤、青、白、マーカーは赤、黄色、青、緑の任意の色で記録されている

 

「保存も検索もできて非常に便利」(まさがきさん・32歳)

↑検索の仕方もさまざま。メモや書類の全体像を確認したくなったら、画面上でピンチイン。16ページぶんのサムネールが一覧表示され、目的のページを簡単に探せる

 

読み込んだ書類へのメモやノートページへの書き込みも、すべて自動保存。パッとメモを取り、サッとカバンにしまって持ち運べ、必要になったらスリープモードを解除し、すぐ書き始められる。そんな機動力の高さも魅力だ。

 

↑ほかにも、デジタルギアならではの機能も満載。PCアプリのスクリーンキャプチャー機能を使うと、「クアデルノ」に書き込む様子がリアルタイム、かつカラーでPCに表示される。zoomなどのウェブ会議システムで画面共有すれば、オンラインホワイトボードとしても活躍

 

↑スマホアプリ「QUADERNO Mobile App」があれば、PCがない場面でもデータの出し入れが可能に。外出先でも、書類を取り込んで書き込みをし、誰かにシェアという一連の操作を簡単に行える

 

「書き心地が紙のようにいい。でも紙ではない点がエコでさらにいい」(リンリンさん・17歳)

↑E Inkディスプレイを搭載し、液晶ディスプレイより消費電力が少ない点でもエコ。ほぼ電力が消費されないためスリープ状態にするだけでOKで、フル充電すれば最長で2週間利用できる

 

テレワークの増加とともに、自宅に仕事の書類が増えて困っている人も多いのではないだろうか。「クアデルノ」は、薄型軽量ボディにもかかわらず、約1万ものPDFファイルを保存可能。それにより、膨大な紙書類やメモが「クアデルノ」一台にまとまり、ペーパーレスを促進できる。

 

「ペーパーレスなんて、まさにSDGs!」(ひまわりさん・52歳)
「一番仕事が“はかどる”と思った」(ポン太さん・40歳)

書類やメモが一台に集約できることで、紙の使用量に加え、散らばりがちな書類やメモを探す手間も紛失するリスクもカットでき、仕事効率はぐんとアップ。まさにSDGs文房具であり、はかどり文房具である。

 

ユーザーが待っていたクラウドサービスが登場!

そんな「クアデルノ」は、強みの一つであるモバイル性をさらにパワーアップする機能を獲得。そのクラウドサービス「My Note Cloud」にも触れておきたい。

 

「My Note Cloud」は「クアデルノ」をクラウドと連携させるサービスだ。現在β版が公開中の同サービスを活用すると、「クアデルノ」で書いた手書きメモをクラウドに保存し、PCやスマホで閲覧できる。逆にPCやインターネット上のPDFファイルを「クアデルノ」に取り込むことも可能。また、「クアデルノ」を買い替えたときは「My Note Cloud」でデータの移行ができるから安心だ。

 

そもそも「クアデルノ」には約22GBと十分な使用可能領域を持つメモリが搭載されており、大量のファイルのなかにはうっかり消去しては困る大事なメモも含まれているはず。本サービスを使えば、クラウドにバックアップしたり、ブラウザ上で簡単にドキュメントを管理できるようになるのだ。

 

「My Note Cloud」は近日、正式にサービス開始予定。β版でアカウント登録した人には、正式サービス移行時に特典も用意されているというので、「クアデルノ」を持っているなら登録しない手はないだろう。

 

また、「My Note Cloud」の面白いところは、サービスが短期間でどんどんアップデートしていること。「ユーザーフォーラム」というユーザーが気軽に意見を発信できる投稿フォームが用意されており、開発者へ要望を直接届けることができるのも魅力だ。それをもとに、β期間中は1ペースで機能がアップデートされている。

 

最新のアップデートではユーザーから寄せられたプチストレスを解消

実は6月28日にも新機能が加わったので、最後に少しだけご紹介する。

 

・ホームメニューからWi-Fiのオンオフ操作が可能に

↑これまで本体設定の画面に遷移しなければできなかったWi-Fiのオンオフが、ホームボタンを押すだけで操作可能に。Wi-Fi機能を気軽にオンオフできることで、バッテリー消費をより抑えられる

 

・充電中でもバッテリー残量を把握できる

これまで本体の充電中は、「チャージ」の文字が表示され、どのぐらい充電できているのかがわからなかったが、充電中でもバッテリー残量が表示されるように

 

・上下スワイプでE Inkディスプレイ特有の残像をリセット

↑E Inkディスプレイ自体の仕様により、消し跡や前ページの残像が残ることがあるが、画面を上下方向にスワイプし、手軽に消せるようになった

 

・任意のフォルダに新規ノートを作成できる

↑これまで「クアデルノ」本体上で新たにノートを作成した場合、データは自動で「Note」フォルダ内に保存されていたが、今回から任意のフォルダ内に保存できるように。これにより後からPCアプリでデータの保存先を修正する手間が不要になった

 

・「クアデルノ」本体を買い替えたときのデータ移行がスムーズ

↑専用のPCアプリ上で、「クアデルノ」内のデータのバックアップを取れるように。「クアデルノ」を買い替えたときに、旧「クアデルノ」のデータをスムーズに移行させられる

 

大手メーカーとは思えないユーザーボイスの反映力で今後の展開にも期待大

正直、今回のアップデートを、やや地味だなと感じる人もいるかもしれない。ただ、ちょっとした不便の蓄積が、使いにくさを生み、やがて使うこと自体が面倒になるのは本末転倒だ。

 

そんなユーザーの不便を解消するためにも、富士通クライアントコンピューティングでは、社内の「クアデルノ」チームがTwitterを中心にSNSに届くユーザーのリプライやDMをチェックしたり、エゴサーチをすることで、ユーザーの声を漏れなくキャッチしているという。ツイートの内容が気になるときは、公式アカウント自らユーザーの方に質問をし、更なるヒアリングをすることも。そんな前のめりの姿勢が、日々のアップデートに生かされているのだ。

 

商品の魅力はもちろん、いまより少しでも商品を良くしていこうという、ブランドチームの熱量の高さをお分かりいただけただろうか。もちろん、現時点での書き心地および機能性の高さは「最も欲しい文房具」1位に選ばれたとおり、文房具好きのお墨付き。現在は、家電量販店でも商品を試せるので、まずは、「クアデルノ」ならではの“いつまでも書いていたくなる書き心地”を試してほしい。

 

 

文/フクノシマショーコ 撮影/湯浅立志

FMV「AHシリーズ」「UHシリーズ」に12機種がラインナップ! 6月17日から順次販売開始

富士通クライアントコンピューティング(FCCL)は、FMV「LIFEBOOK(ライフブック)AHシリーズ」と、FMV「LIFEBOOK UHシリーズ」の2シリーズからそれぞれ6機種を新たに発表。6月17日より順次販売を開始します。

 

LIFEBOOK AHシリーズ

今回新たに発売となるAHシリーズは、2種類の異なるコアで省電力性とパフォーマンスが向上した「第12世代インテル Core プロセッサー」を採用。

 

従来モデルの3辺狭額縁から4辺狭額縁に進化し、画面の周囲をシンプルにすることで、画面サイズはそのままに、本体サイズを縮小しています。そのほか、内蔵キーボード部分等を改良し全体の厚みを薄くしたことにより、現在販売中のモデルより約300g軽量化しています。

 

強化ガラス製「フルフラットファインパネル」は、パネルのガラスで画面全体を覆い、四隅は2.5D形状にラウンドさせ、フレームの存在感を軽減しています。本体カラーはインテリアの雰囲気にも溶け込みやすいオフトーンカラーを採用し、新色「ファインシルバー」を追加しました。

 

個人情報を守る「プライバシーカメラシャッター」、サブディスプレイとしても使用可能な「HDMI入力端子」、「Fn+F2」を同時に押すだけで簡単に切り替えられるマイクミュートなど、新機能を搭載。

 

ラインナップは、「AH77/G2」「AH53/G2」「AH50/G2」「AH45/G2」と、富士通ショッピングサイト「WEB MART」カスタムメイドモデルとして、AH77/G2、AH53/G2をベースに、約1TB SSDやDVDスーパーマルチドライブ、メモリ64GBが選択できる「WA3/G2」、AH50/G2をベースに、「AMD Ryzen 3 5300U モバイル・プロセッサー」やBlu-ray Discドライブ、メモリ32GBが選択できる「WAB/G2」の6機種。

 

実売価格(税込)は、AH77/G2が24万7280円、AH53/G2が23万780円、AH50/G2が18万1280円、AH45/G2が15万9280円、WA3/G2が15万2680円~、WAB/G2が13が1780円~。AH53/G2、AH50/G2、WA3/G2、WAB/G2は7月中旬の発売を予定しています。

 

LIFEBOOK UHシリーズ

軽量ボディが特徴の13.3型モバイルノートPC、AHシリーズからは、バッテリー駆動最大29.5時間、盗難防止用ロックなど計7種類9箇所のインターフェースを搭載したモデルが登場。「Tile」アプリにも対応します。

 

ラインナップは、「UH-X/G2」「UH90/G2」のほか、富士通WEB MARTカスタムメイドモデルとして、UH-X/G2をベースに、第12世代CPU「インテル Core i5-1235U プロセッサー」や約2TB SSDを選択できる「WU-X/G2」、最新の第12世代CPU「インテル Core i3-1215U プロセッサー」やメモリ32GB、5G対応モデルを選択できる「WU2/G2」に加え、WEB MART限定モデルとして、第12世代CPU「インテル Core i7-1255U プロセッサー」や約2TB SSDの選択が可能で、EVOプラットフォームに準拠し、ブラック筐体やミニマムなアプリなどが特徴のFMV Zero「WU4/G2」、最新OS Windows 11 Proや第12世代CPU「インテル Core i7-1255U プロセッサー」が選択でき、バッテリー駆動時間が最大約29.5時間にパワーアップし、新たにプライバシーカメラシャッターを搭載した、軽量ペン内蔵型2in1コンバーチブルモデル「WU3/G2」。

 

実売価格(税込)は、UH-X/G2が26万3780円、UH90/G2が25万2780円、WU-X/G2が21万8680円~、WU2/G2が17万7980円~、WU4/G2が21万9340円~、WU3/G2が21万540円~。いずれも7月中旬の発売を予定しています。

 

スマホ写真&動画バックアップ

2022年夏モデルでは、AHシリーズ、UHシリーズともに、スマホで撮った大切な写真や動画を簡単にバックアップできる「スマホ写真&動画バックアップ」を搭載。FMVの電源を入れ、手持ちのスマホでアプリを起動し「全てバックアップ」というボタンを押すだけで、新しく撮影した写真や動画のみをFMVにコピーできます。

27型の見やすい大画面! 縦でも横でも無限の使い方……FCCL「VTF27011BT」

富士通クライアントコンピューティング(FCCL)は、コンシューマ向け27型ディスプレイ「VTF27011BT」を発売しました。富士通ショッピングサイト「WEB MART」での税込価格は3万1000円で、5月25日14時まで3000円オフの2万8000円となっています。

 

同製品はフルHDを採用。モニター部分は90度回転し、新聞や書籍、マンガの電子版などを、縦画面に表示し閲覧できます。縦型表示は、表計算ソフトを「上下に並べて表示」することで比較がしやすくなるなど、様々な使い方が可能。

 

ユーザーにあわせて画面の高さを変えることができ、長時間のオンライン会議や授業などでも、疲れにくい姿勢で使用できます。

 

HDMIコネクタを2つ搭載しており、会社のPCと個人のPCを同時接続可能で、差し替える手間がありません。コンソールゲーム機やストリーミングデバイスもPCと差し替えることなく、簡単に利用可能です。

 

ブルーライトを抑えた「ブルーライトカット」モードや、一人称視点シューティングに応じた「FPS」モード、リアルタイムストラテジーに応じた「RTS」モードなど、コンテンツに応じた見やすく美しい画質を表示することが可能な、6つの画面モードを搭載しています。

 

前面の印字を極力排し、部屋にとけ込むシンプルなデザインを採用。5年の長期保証付きで、故障時には原則無料で引取対応が行われます。

デジアナ文房具だからできる! ペーパーレスでも「QUADERNO(クアデルノ)」で手書きLife

QUADERNO(クアデルノ)」は、データの複製や共有がしやすいというデジタルの良さと、直感的に文字を書き込んだり図示したりしやすいアナログの良さを両立したアイテムだ。昨年発売の新モデルでは、手書きの表現力がさらに向上。ペーパーレス下でも“手書きLife”をより充実させられる!

 

【今回紹介する製品】

QUADERNO(クアデルノ)メモもスケジュールも薄さ約5.9mm・約261g(※1)で完結!

文房具総選挙2022
「SDGs文房具」部門ノミネート中!

富士通クライアントコンピューティング
QUADERNO(Gen.2)

オープン価格

快適な書き心地で人気の電子ペーパーの第2世代モデル。ワコム社のデジタイザを新搭載し、より思い通りの線が書けるようになった。サイズはA5とA4がある。

※1:A5サイズの場合

↑薄型軽量ながらも上質な革の質感を再現した専用カバー(参考価格7980円/A5、8980円/A4)。ペンホルダーとカードサイズのポケットを備える
↑筆記具ブランド「LA MY」とコラボしたペン(参考価格6600円)もラインナップ。考え抜かれたフォルムが、握った瞬間手に馴染み快適に文字を書ける

 

高精度な筆圧感知に対応しより自由な表現が可能に

「クアデルノ」は、“画面がツルツルして書きにくい”、“持ち運ぶには重い”といった従来の手書きデジタルデバイスの弱点を克服したアイテム。ざらつきのある画面が本物の紙とペンのような筆記感を生み、アナログからデジタルへの違和感のない移行を可能にする。さらに、カバンに入れていることを忘れるほどの極薄・軽量ボディには、約1万ものファイル(※2)を保存できる。つまり、大量の資料やノートが1か所にまとまり、ペーパーレスを推進できるサステナブルツールでもあるのだ。

加えて見逃せないのが、新モデルで4096段階の筆圧感知に対応した点だ。抑揚のある線や“はね・はらい”の表現が可能になり、ペンの色も従来の黒、青、赤に白をプラス、マーカーは青に加え赤、黄、緑もラインナップ(※3)。より自由な表現が可能になった。ここでは、そんな表現力の高さを生かした活用術を、ビジネスはもちろん学習、趣味用途まで、幅広く紹介する。

※2:1ファイルあたり約2.2MBのPDFファイルの場合 ※3:「クアデルノ」上ではグレースケール表示

↑PCの印刷機能を使えば、簡単にデータを取り込める。ワードやエクセル、画像など、PDF以外のデータを取り込むときに便利だ

 

【活用術1:スケジュール管理】

公式HPで専用のスケジューラーを配布中。月や日付をタップすると、マンスリー・ウィークリー・デイリーをシームレスに移動できるのはデジタルならでは。

 

【活用術2:オンラインホワイトボード】

PCアプリの「スクリーンキャプチャー」機能を使うと、本機への書き込みをリアルタイムでPCに投影できる。オンライン会議で画面共有をすればホワイトボードとしても活躍。

 

【活用術3:資料閲覧&ノートテイク、オンライン学習にも!】

「サイドノート」機能を使うと、取り込んだ資料に紐づいた手書きノートが作成され、2画面表示される。ノートファイルは資料と同じフォルダ内に自動保存されるため、ファイルを探す手間が省ける。

 

【活用術4:写真への書き込み】

取り込んだ画像に手書きで文字やイラストを書けば、手作り感のあるメッセージカードが完成。作成したカードは印刷するだけでなく、スマホアプリを使って、LINEなどで送るのもオススメだ。

↑黒など濃い色のペンを塗った上に、白いペンで文字を書き込むこともできる

 

【活用術5:PDFデータの手書き修正】

白ペンは、濃い背景の上に文字を書くだけでなく、修正ペンとしても活躍。修正に手間がかかるPDF(背景色が白の場合)も、白ペンで塗り潰せば簡単に修正できる。

 

【活用術6:グラフィックレコーディングやイラスト制作】

筆圧に応じて太さが変わるペンを使えるように。表現の幅が広がり文字以外も描きやすくなった。

↑上からボールペン、万年筆、筆ペン、マーカー。万年筆と筆ペンでは筆圧も感知できる

 

【活用術7:用途に合わせてテンプレートを自由に選択】

横罫や方眼、無地など、一台で様々なテンプレートが使え、ノートを複数冊持ち歩く必要がない。自作したオリジナルのテンプレートを登録することも可能だ。

↑公式HPで配布している原稿用紙(左)とToDo リスト(右)

【文房具総選挙2022】サステナブル素材やユニバーサルデザインで時代を先取る「SDGs文房具」13点がノミネート

仕事や勉強、作業の効率をアップさせる高機能をもつ“はかどり文房具”の年間ナンバーワンを投票によって決定する、「文房具総選挙2022」がスタートしました。ここでは【トレンド部門】「SDGs文房具」部門にノミネートされた13商品を紹介していきます。

 

【ノミネート商品をまずは写真でチェック!】

<投票は4/24 23:59まで! 結果は5/24に発表>

 

【「SDGs文房具」部門】

文房具の分野でも、脱プラや森林保全、ペーパーレスなどに貢献できる、SDGsに配慮したアイテムが続々と登場。左利きでも使えるといった多様性にも配慮するなど、企業努力が光るアイテムたちに光を当てました。

 

No.88

スカパーJSAT
海のクレヨン
2420円

衛星画像を元に、世界12か所の海から抽出した色を揃えるクレヨン。色名は付けず、海の場所を示す緯度経度を記している。売上の一部は、色のひとつに選ばれているキリバス共和国に寄付される。

 

No.89

オート
紙スーパークリップ
418円

重量比の51%以上が紙で構成されており、紙として処理できるクリップ。燃やしても黒煙を発さず、ダイオキシン等の有害物質が発生しない。鉛筆や油性ペンで書き込める。32個入り。

 

No.90

BIC
クリスタル オリジナルファイン0.8㎜
110円

「オレンジBIC」の名前で親しまれ、惜しまれながらも昨年廃盤になったボールペン「オレンジEC」の後継モデル。従来品の約1.75倍となる約3.5kmも筆記できる。フランスのエコラベルを取得。

 

No.91

三菱鉛筆
ジェットストリーム 長持ちリフィル
143円

リフィルのチューブを薄くすることで、プラスチック使用量を通常品の約30%減量しながらも、インク量を約70%増量。通常品と同じ形状で互換性も保持している。紙製パッケージを採用。

 

No.92

セメダイン
スーパーXナチュラ
オープン価格

環境負荷が少ないバイオマス原料を50%使った接着剤。プラスチックや金属など、異素材の接合にも使える接着性と耐久性を誇る。熱や水に強く屋外での使用も可能だ。

 

No.93

レイメイ藤井
ダ・ヴィンチ竹紙リフィル
385円(ポケットサイズ)、440円(聖書サイズ、A5サイズ)

国産竹が原料の手帳リフィル。強度があるため、消せるボールペンで書き消ししても表面がダメージを受けにくい。国産竹を消費することで、里山や生物多様性の保全に貢献している。

 

No.94

ナカバヤシ
w/U A5スリム ペーパーリングノート
572円

樹脂を含まない100%紙製の綴じ具と用紙を採用。廃棄時に綴じ具を外す必要がない。中ページはきれいに記入しやすい2.5㎜方眼罫。各ページにタイトル欄とチェックリストを設けている。

 

No.95

ナカバヤシ
w/U A4紙製ファイル
605円

100%紙製のA4ファイル。水に強い撥水性のあるレインガード紙を使っており、水濡れから中身を守れる。紙製のため、ファイルに直接タイトルを書き込むことが可能だ。5枚入り。

 

No.96

富士通クライアントコンピューティング
QUADERNO(Gen.2)
オープン価格

本物の紙とペンのような書き心地の電子ペーパーの2021年モデル。筆圧を感知できるようになり、より自由な手書き表現が可能になった。1台に紙資料がまとまり、ペーパーレスに貢献できる。

 

No.97

キングジム
ブギーボード BB-15
6600円

繰り返し書き消しできる電子メモパッドのインテリアモデル。背面の磁石で金属面に貼り付けたり、市販のネジで壁にかけたりできる。本体に付属のペンの磁石部分を近づけると画面が消える。

 

No.98

ペノン
PENON
1200円(メガネペン)、1300円(ネクタイペン)、
1400円(フラッグペン)

伐採した量以上の植林が約束された、森林認証の木で作られたボールペン。替芯(2本入り/250円)のパッケージが返信用封筒になっており、使用済みの芯を送ると無料でリサイクルされる。

 

No.99

レイメイ藤井
ペンカット
770円

スリムで軽量なハンドル収納式のペン型はさみが、両利き手対応に進化。ワンタッチで切り替えられる「左右切り替えレバー」を搭載している。左右どちらの利き手にも対応する両刃仕上げだ。

 

No.100

ヒサゴ
メモがかけるポリぱっくん
1078円

ポリ袋を挟んでこするだけで、袋の口を開けられるオープナー。ボールペンで書き込んでも消しゴムで消せる素材で、買い物リストとしても使える。磁石付きで、冷蔵庫などに貼り付け可能だ。

 

※価格はすべて税込で表示しています。

トレンドと機能で分類した8部門・100商品!

2013年に始まった「文房具総選挙」は今回で記念すべき10回目。ノミネートされた文房具のラインナップに、その年の世相が見える!? 2021年度のはかどり文房具をフィーチャーした「文房具総選挙2022」は最新の傾向を反映した「トレンド部門」3部門と、機能によって分類した5部門の、合計8部門。部門によってボリュームの差があるものの、およそ10数商品ずつが選出され、合計100もの商品がノミネートされました。

 

【トレンド部門】
在宅・ハイブリッドワークがはかどる文房具&環境整備アイテム 部門

在宅ワーク用ツールは、2021年度も引き続きホットなジャンル。今年は机上だけでなく、仕事環境を整備するインテリア寄りのアイテムまで選出しました。 15商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/716263/

 

【トレンド部門】
キッズの学習がはかどる文房具 部門

子ども向けの学習情報ポータルサイト「学研キッズネット」とコラボした本部門。新しい教育方針を反映し、PCやタブレットと併用できる文房具も登場し始めています。15商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/717396/

 

【トレンド部門】
SDGs文房具 部門

文房具の分野でも、脱プラや森林保全、ペーパーレスなどに貢献できる、SDGsに配慮したアイテムが続々と登場。左利きでも使えるといった多様性にも配慮するなど、企業努力が光るアイテムたちに光を当てました。13商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/717444/

 

【機能部門】
書く 部門

「サラサ」や「ジェットストリーム」、「ボールサイン」など、人気シリーズの新モデルが多数登場。ノミネート商品が最多の16点という、激戦部門でもあります。16商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/717119/

 

【機能部門】
記録する 部門

最新のクリップボードや狭いデスクでも広げやすいノート、メモ帳を中心に選出。ルーズリーフの利便性を高めるアイテムにも注目です。11商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/717178/

 

【機能部門】
収納する 部門

例年はペンケースのノミネートが目立つ部門ですが、今年はドキュメントファイルが豊富に揃いました。小物を一緒に持ち運べる書類ファイルにも注目です。12商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/717298/

 

【機能部門】
切る・貼る・綴じる 部門

開梱用カッターや瞬間接着剤など、ホームセンターに並ぶタフな文房具が多数登場。一方で、持ち運びやすいコンパクトな文房具も選出されています。10商品がノミネート。https://getnavi.jp/stationery/717325/

 

【機能部門】
印をつける・捺す 部門

ハンコ関連商品に名品が多数登場し、部門名を「分類する・印をつける」から「印をつける・捺す」に刷新。もちろん、付箋やタグにも良品が揃っています。
https://getnavi.jp/stationery/717346/

<投票は4/24 23:59まで! 結果は5/24に発表>

https://forms.gle/8fX4AHXHcWbvg7h66

インテル Celeron プロセッサー 6305搭載モデルが新登場! FCCL「FMV Chromebook 14F」3月25日発売

富士通クライアントコンピューティング(FCCL)は、14型液晶搭載の「FMV Chromebook 14F インテル Celeron プロセッサー 6305搭載モデル」を、3月25日から順次販売開始します。市場想定価格は6万5780円。

 

同製品は、オンラインとリアルのハイブリッド環境下でのPC利用が増加するなか、シンプルかつ快適で、安全な環境を求める声が増えてきたことから開発されたChromebook。

 

数秒で起動し、セットアップもすぐに完了。開いてすぐに使うことができる、直感的なデザインの一台です。

 

安全性を重視した設計で、自動更新により、常に最新の状態に保つことができ、セキュリティ上の脅威に対する最新の保護機能が適用されます。

 

Androidスマートフォンと、ワイヤレスで写真や動画、ファイルなどを共有することができます。普段スマートフォンで使っているGoogleアカウントでログインすれば、簡単に連携できます。また、Google Playストアからアプリをダウンロードでき、ゲーム、映画、テレビ番組、書籍などが楽しめます。

 

資料制作アプリのGoogle ドキュメント、スプレッドシート、スライドを標準搭載しており、Microsoft Word、Excel、PowerPointのファイルを開いて、そのまま編集が可能。Web版のOfficeを使ったファイルの閲覧、作成、編集も行えます。

アタマの中に秒で没入! 超多忙な編集者が電子ペーパー端末「クアデルノ」を使い続ける10の理由

いかに能率的に動くか——。私たちは、そんなスピード感が求められた時代に生きている。一方で、じっくりと自分に向き合い、アイデアを練る時間はないがしろにされがちだ。 特に、作業の中心にPCを据えた環境では効率だけが優先され、“オリジナリティ”は失われやすい。

 

そんな状況に一石を投じるアイデアを、フリーの編集者である木庭將さんが教えてくれた。打開策は“手書き”にあるという。木庭さんが手書きのために現在愛用するのはノートやペンではなく、意外にもデジタルガジェット。電子ペーパー端末「クアデルノ」だ。数年来愛用してきた同氏が実感する、デジタル端末で手書きを行う魅力やメリット、「クアデルノ」の活用法について、10のポイントに沿って紹介していこう。

 

文具編集者/木庭 將(きにわ・まさし) さん

書籍の企画・編集ユニット「choudo」を運営。多くの文房具本を編集していることから“文具編集者”の異名を持つ。直近で手がけた『はじめてのガラスペン』(武田健/実務教育出版)が発売を控えるほか、文具・手帳関連のイベントや、売り場のプロデュースも手がけるなど、多様な案件を同時進行させている。「クアデルノ」は初代モデルの発売当初から愛用中。

 

↑写真は、以前メインで使用していたノートとシャープペンシル。文具編集者と呼ばれる木庭さんだけあって、紙の手帳やノートの活用術もお手のものだが、仕事上、PCやタブレットデバイスも当然扱う。一方、クアデルノを活用するようになった動機は、手書きの作業の質を高めるためだった

 

富士通クライアントコンピューティング
電子ペーパー端末「QUADERNO(クアデルノ)」A5(Gen. 2)

E Ink社のフレキシブル電子ペーパーを採用した端末。2018年末に初代モデルが発売。2021年7月には、第2世代である「Gen.2」シリーズ(写真)が発売された。ディスプレイが10.3インチのA5サイズと、13.3インチのA4サイズの2モデルを展開する。

 

1.手書きによってとことん思考と向き合える

そもそも、キーボード入力ではなく手書きを選択する意味とは何だろうか? 木庭さんは、オリジナリティのある仕事を望むなら、手書きというアプローチがカギになると話す。

 

木庭さん「PCやスマホだけで作業すると、物事を考えるための“枠組み”が固まってしまいがちです。ブラウザやSNSなどから、気づかないうちにアイデアのコピーアンドペーストをしてしまい兼ねませんから。自身のアイデアと向き合い、“自分のフィルター”を通してアウトプットする場として、手書きという手段は適しているんです」

 

↑木庭さんがアイデア出しをする際には、「クアデルノ」を使ってマインドマッピングを行うなどしながら、とことん自身と“ブレスト”するという

 

木庭さん「文章の推敲をするなど、もちろんPCの方がやりやすい作業もあります。でも、図を使って立体的に考えたい場合には、手書きの方が良いアイデアがまとまりやすいんです」

 

2.無限にページを増やしながらアイデアを書き出せる

一方、手書きに紙とペンを使う場合は、デメリットもあるという。

 

木庭さん「電子ノートの最もわかりやすい強みは、“いくらでも自由に書き込める”ということですよね。紙のノートだとどうしても、罫線などのフォーマットやページ残数とかを気にしなくてはいけませんから。そういうストレスをなくした状態で手書きに向き合えるのは、大きな魅力だと思います」

 

↑木庭さんが、仕事の打ち合わせ中にクアデルノでとったメモ。ページ数を気にすることなく、雑記帳のように何でも書きこんでおくという

 

3.書いた情報を後から検索できる

デジタルならではのメリットは、機能の面でもさまざまだ。紙のノートでは、どんどん書き込んだはいいが、そのメモがあとで見つけられなくなるとう失敗の経験は誰にでもあるだろう。しかしデジタルなら検索性にも優れる上、「クアデルノ」では所定のマークを書き込むだけで、あとから検索が楽になる機能がついている。

 

木庭さん「『クアデルノ』は、書いたあとにアイデアを見返しやすいのが気に入っています。例えば、あとでチェックしたい重要な箇所に“☆”(星マーク)を書いておくんです。すると、検索機能を使ってすぐにその箇所を呼び出し、確認できるんですよ」

 

↑確かに、木庭さんのメモにはところどころ☆マークが。☆がついたページをまとめて一覧できる機能も便利だ

 

4.書いた文字のデリートや移動、コピーも楽々

書いた文字をタッチで消したり、必要な範囲をまとめてコピーアンドペースト操作をしたり、そのまま移動させたりできるのも、デジタルならでは。「クアデルノ」のスタイラスペンは、サイドボタンやテールスイッチの操作によって、ペンツールを“消しゴム”に変えられるようになっている。

 

木庭さん「紙のノートやペンだと、書いたものを消すのには時間がかかるし、シャープペンや鉛筆では消しゴムのカスも出て散らかってしまい、思考が途切れてしまいますよね。書きながらアイデアを取捨選択して推敲するという視点では、デジタルが最適だと思います」

 

↑木庭さんは、雑誌や書籍の設計図ともいえるデザインスケッチを作成する作業過程でも、「クアデルノ」を活用している。ページの入れ替えも、範囲を指定し移動するだけと簡単。ちなみにこのテンプレートは自作。好みのテンプレを追加できるのも、「クアデルノ」独自のメリットだ

 

5.筆圧感知によって文字から読み取る“情報”が増える

「クアデルノ」は従来、デジタルペーパー特有の紙のようなザラザラしたディスプレイと、スタイラスにはシャープペンのように徐々に先端が削れていく芯を採用していることから、紙に書くような筆致が得られる。さらに新モデルでは、スタイラスペンの筆圧感知対応によって、文字のハネ・ハライも再現されるようになり、手書きの文字に抑揚が加わった、と木庭さんは話す。

 

木庭さん「文字を書く時に筆圧も反映されるようになったことで、文字が持つ情報量が増えました。例えば会社勤めの人ならば、資料に対して上長がコメントを書きこんだときに、怒っているのか? あるいは、ギャグで言っているのか? など(笑)、PDFにテキストを打ちこんだだけじゃ伝わらなかったニュアンスも、伝わるようになったと思います」

 

↑「クアデルノ(Gen.2)」では、最新のE Inkパネル「E Ink Carta 1250」が搭載され、「ワコムデジタイザ」を利用したスタイラスペンのプロトコルも電磁誘導方式(EMR)を使う「Wacom EMR」へと変わった。ユーザーにとってうれしいのは、ペンの充電を行う手間がなくなり、4096段階の筆圧感知に対応したことだ

 

↑UI上で選択できるペンツールの種類も増えており、より手書き感を味わえるようになった

 

6.カラーのタブレットPCでは賄えないメリットがある

普段の業務では、iPadなどタブレットPCも欠かせないという木庭さん。とはいえ「クアデルノ」が用途で重複することはなく、それぞれに独立した魅力を感じているそうだ。

 

木庭さん「雑誌の校正では、画面上でカラーで確認する必要があるので、タブレットも使います。でも、ペンの書き味がツルツルしすぎていて、僕にとって手書きの延長線上にあるものではないんです。また、ディスプレイが常にカラー表示だと、思考があちこちに飛んでしまいがちです。一方、『クアデルノ』はデジタルペーパーだからこそ、思考に集中できるのが良いですね。そういう意味でタブレットとは役割が全く違っていて、僕にとっては、メモツールの延長にある存在です。手書き用の“画材”はいくつあっても良いんですよ」

 

7.情報共有のためのデータ連携もスムーズ

ウェブブラウジングに非対応の「クアデルノ」は、データの共有をPCやスマホを介して行う。木庭さんは、デザイナーやチームのスタッフとノートを共有する際、PC経由で送信するという。

 

木庭さん「一部のデータは最終的にPDFに出力して、PC経由でデザイナーなどに渡します。ちなみに、『クアデルノ』本体のディスプレイには反映されませんが、ペンの色を黒以外に青か赤も選べるようになりました。私は、写真の要素を青、文章要素を赤、と使い分けていますが、あとでPDFで出力した際にも見やすくなって助かっています」

 

↑「クアデルノ」で書いた内容は、PDFとしてPCに出力できる。デバイスとの接続については、有線のほか、Wi-FiまたはBluetoothによる無線接続にも対応。NFC対応のスマホなら、スマホとのWi-Fi接続も容易だ

 

8.紙の資料を読み込みブラッシュアップする際にも活躍

「クアデルノ」はスキャナで読み込んだ資料もPDFとして取り込める。

 

木庭さん「組織で運用する場合には、他の人のアイデアや書類を添削するのに非常に便利だと思います。データならすぐに複数メンバーで共有できますし、手書きなら直感的に行えるので、資料のブラッシュアップを効率的にできるのではないでしょうか」

 

なみに、クアデルノにはセキュリティ機能も備わっており、パスワードを設定できるので、組織運用で秘匿性の高いデータを運搬する際にも安心だ。

 

↑PCに加え、スキャナともスムーズに連携。紙の書類はスキャナを通じて取り込める。とくに「ScanSnap」シリーズと好相性だ。※ScanSnapダイレクト連携の対応機種に関する最新情報は、公式ウェブサイトをご確認ください

 

働き方が多様化した昨今では、場所を問わずに紙の作業が行える“ペーパーレスツール”として心強いアイテムとなるだろう。また、大量のプリント用紙を必要としない点でもエコだといえる。

“エコ性能”が評価され、クアデルノは現在「文房具総選挙2022」のSDGS文房具部門にノミネートされている。

↑投票はこちらから

 

9.USB Type-Cで同期も充電もよりシームレス

「クアデルノ(Gen.2)」では、プロセッサーが強化されたほか、ストレージも従来の倍の32GB(使用可能領域は約22GB以上)へと強化されたこともポイントだ。また、インターフェースがUSB Type-Cになったことで、最新のノートPCなどとの接続もスムーズに。

 

木庭さん「ことあるごとにPCに接続してデータを同期するのが、習慣になっています。ほぼケーブルで繋ぐだけで手軽にバックアップと充電を行えるので、日々の管理も簡単です」

 

↑クアデルノ(Gen.2)はUSB Type-Cポートを備えるので、最新のノートPCやスマートフォンなどとケーブル類を共通化できることも魅力だ

 

接続に使うアプリは、PC向けに「QUADERNO PC App」(macOS・Windows両対応)、スマートフォン向けに「QUADERNO Mobile App」(iOS・Android両対応)が用意されている。周辺環境はさほど気にせずに導入できるだろう。

 

10.軽く薄く、高耐久で機動力が高い

「クアデルノ」にはA4サイズとA5サイズがあるが、機動力を重視する場合には、コンパクトなA5サイズがオススメだ。

 

木庭さん「A5サイズのクアデルノは261gと、かなり軽いんです。“SUBWAYのサンドイッチ”くらいの感覚かな(笑)。僕のようにいつでも取り出して書き込む手帳的な使い方を想定するなら、よりコンパクトなA5サイズの方が、機動力で優れているので適していると思います。外に出て人と打ち合わせをしたりする機会にも、小回りが効くのが良いですよ。バッテリー持ちで困ったこともありません」

 

↑タブレットPCのように画面割れを気にしなくてよく、気を遣いすぎることなくバッグなどに入れておけるのもメリット、と木庭さんは付け加える

 

キーボード入力で硬直化した思考を手書きで取り戻すリハビリツール

数年来、日常的に「クアデルノ」を使ってきた木庭さんは、その魅力についてこうまとめる。

 

木庭さん「デジタルデバイスの運用に慣れてしまった人にとって、いくら手書きに価値があるとわかっても、いきなり紙で手書きをしよう、というのはなかなか難しいものです。手書きは手間もかかりますから。でも、クアデルノならそういった障壁を解消してくれるんです。PCやスマホから“手書きに帰ってくる”ための場所としてはぴったりじゃないでしょうか」

 

日々慌ただしく仕事をこなすビジネスパーソンにとって、「クアデルノ」という先行投資が、“自分らしさ”や“オリジナリティ”を取り戻すためのキーになるかもしれない。

 

富士通クライアントコンピューティング「QUADERNO(クアデルノ)」

クアデルノは現在「文房具総選挙2022」のSDGS文房具部門にノミネート中!

↑投票はこちらから

 

取材・文/井上晃 写真/湯浅立志(Y2)
撮影協力/UTUWA

縦でも横でもイケる! 21.5型ディスプレイ「VTF22011BT」

富士通クライアントコンピューティング(FCCL)は、21.5型のコンシューマー向けディスプレイ「VTF22011BT」を、11月25日から順次販売開始。富士通ショッピングサイト「WEB MART」では11月18日から順次受付中です。市場想定価格は2万3000円。

 

同製品は、ユーザーにあわせて画面の高さを変えることができるので、長時間のPC利用、オンライン会議、オンライン授業などでも疲れにくい姿勢で利用可能です。

 

モニター部分が90度回転し、縦型表示も可能。縦長の文書作成やwebページなどの表示に最適です。新聞や書籍、マンガの電子版閲覧など、縦画面で画面いっぱいに表示することができます。縦画面では、表計算ソフトを上下に並べて表示することで、表を比較しながらの使用などが可能。フルHDで複数のウィンドウを並べての表示もでき、テレワーク、オンライン会議・授業、レッスンなど、様々な用途で快適に利用できます。

 

奥行17.9cmの省スペース。奥行の無い机やテーブルなど限られたスペースでも簡単に設置でき、シンプルかつ見やすいデザインです。

 

5年間の長期保証付きで、万一の故障時には原則無料で引取対応を行うとのこと。

国内メーカー一番乗り! FCCLがコンシューマー向けChromebookを発売

富士通クライアントコンピューティング(FCCL)は、14型液晶搭載のコンシューマー(個人)向けChromebook「FMV Chromebook 14F」を、11月16日から順次販売を開始します(提供は12月10日から)。富士通ショッピングサイト「WEB MART」では、WEBモデル「FMV Chromebook WM1/F3」を受注開始しています。

 

FMV Chromebook 14Fは、国内メーカー初のコンシューマー向けChromebook。Googleが「PREMIUM CHROMEBOOK」とするスペックを満たした、FUJITSUブランドのChromebookです。

 

タッチディスプレイでの操作が可能で、スマホのような手軽さで直感的操作ができます。インテル Core i3-1115G4 プロセッサーを搭載し、動画再生やドキュメント作成、各種マルチタスク利用でも快適に使えます。

 

高解像度フルHDの14型ディスプレイで、動画だけでなく、オンライン会議や授業でも、資料や相手の顔をクリアに映します。WAVES MaxxAudioを搭載し、自然な高音を再現。

 

キーボードマイスターが監修した富士通パソコンのキーボードで、快適なタイピングを実現。大容量の約128GB SSDを搭載し、オンライン環境でもストレスなくデータ編集などの作業が可能。拡張アダプターいらずの充実したインターフェースを備え、HDMI出力端子を搭載しており、自宅での利用や、テレビ画面への出力も簡単に行えます。

 

上質な蒸着箔コーティングを採用し、キーボード面は金属質感の塗装で、洗練された上質な印象を与えるデザインとなっています。

 

FMV Chromebook 14Fの市場想定価格は7万6780円。FMV Chromebook WM1/F3の富士通WEB MART価格は7万9800円(12月1日14時まで6万4800円)です。

アップデートでペン機能を拡充! 筆圧感知でさらにリアルな“紙”に近づいた「クアデルノ」

富士通クライアントコンピューティング(FCCL)は、電子ペーパー「QUADERNO(以下クアデルノ)」の本体ソフトウェア機能のアップデートを、10月12日より開始しました。アップデート対象機種は、「QUADERNO A5 (Gen. 2) FMVDP51」「QUADERNO A4 (Gen. 2) FMVDP41」です。

 

アップデートではペン種の追加と筆圧対応(万年筆、筆ペン)が行われ、5種類のペン(ボールペン、万年筆、筆ペン、マーカー、ハイライト)が使えるようになりました。本物の紙とペンのような、はね・はらいなど繊細な表現が可能となり、筆圧をダイナミックに反映し、文字やイラストでも、表現に深みや奥行きを出すことができます。同製品は、紙のような使い心地で、アナログの良さを活かすことにこだわっていましたが、筆圧感知が追加されたことで、よりリアルな紙の体験に近づいています。

 

また、これまでハイライトは、テキストの上にしか引くことができず、利用用途が制限されていましたが、「手書きの上にマーカーを引きたい」や「グラフなどの図表の上にもマーカーを引きたい」などといったユーザからの要望があり、新しく赤・黄・青・緑の4色のマーカーとハイライトが使えるようになりました。ボールペン、万年筆、筆ペンの3種に新色の白色も増え、色のバリエーションも豊かになり、スケジュールやノートにも自由にマーカーを使って楽しむことができます。ペンの色に白が追加されたことによって、PDFを簡単に手書きで修正したり、まるで印刷された紙を修正ペンで消すかのような、白色のペンの使い方もできるようになりました。

↑左:PCやスマホ上の表示/右:クアデルノ上の表示

 

ペンツールパネルも進化し、消しゴムやハイライトへの切り替え、色・太さ等を1タップで切り替えることが可能。ペンや色が増えても、複雑な設定は必要なく、簡単にペンの設定を選ぶことができます。

アイデアがどんどん湧きデルノ! ペンの追従性と反応速度が向上した「クアデルノ」

“いま”爆売れ中のモノを「デジタル」からセレクト。識者陣がヒットの背景を解説する。消費者ニーズに“ビッタビタ”な“ゴン攻め”商品の数々、知らないとマジでヤバいです!! 今回は「クアデルノ」を紹介。

※こちらは「GetNavi」2021年10月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

アイデアがどんどん湧きデルノ!

ペンの追従性と反応速度が向上しサクサク動いてスイスイ書ける

スタイラスペンにワコム社の技術を新搭載し書き味が向上!

【電子ペーパー】2021年7月発売

富士通クライアントコンピューティング

クアデルノ

実売価格4万9800円(A5)、6万9800円(A4)

本物の紙とペンのような使い心地と、軽量・薄型ボディで人気の電子ペーパーの新モデル。ワコム社製デジタイザと最新のE Inkディスプレイを新搭載し、より滑らかな書き味と画面の見やすさを実現した。反応速度は約20%以上、保存容量は約2倍にアップ。

 

LAMYとコラボしたスタイラスペンもラインナップ!

↑ドイツを代表する筆記具メーカー・LAMYとコラボした「ラミースタイラスペン(6600円)」も登場。本体にマッチするグラファイトカラーだ

 

↑新モデルではペンの充電が不要に。サイドボタンとテールスイッチには、文字色の切り替えや消しゴムなど5つの機能から好きなものを割り当てられる

 

↑テールスイッチに消しゴムを設定すれば、シャープペンと同じ動作で筆跡を消せる。スイッチは押し込み式で、意図せず触れたときに誤作動が起きにくい

 

【トレンドのツボ】初月販売数は前モデルの約7倍、レビュー動画の再生回数1万超え

初月の売り上げは、2018年に発売した前モデルの同時期の約7倍を記録。発売後すぐに公開されたガジェット系YouTuberによるレビュー動画は、再生回数1万以上、高評価も150件超えと、注目度の高さがうかがえる。

文具ソムリエール

菅 未里さん

テレビや雑誌、ウェブなどで文房具の魅力を発信し、関連著作も多数。「クアデルノ」は前モデルから愛用している。

 

テレワーク時の手書き需要と目にやさしい画面でヒット

テレワークの普及とペーパーレス化の推進で、手書きデバイスへの注目が高まっている。なかでも7月に登場した「クアデルノ」の新モデルは、一時欠品になるほど人気だ。

「書き心地が向上し、前モデル以上に“紙感”が増しました。ペンの追従速度が上がっているので、斜めの線も滑らかですし、拡大しなくても細かく書き込めます。テレワーク中のメモや取り込んだ書類への書き込みを快適に行えますね」(菅さん)

また、旧モデルからだが、バックライトのないディスプレイを搭載し、目にやさしい点も見逃せない。

「在宅時間の増加とともに、動画やSNSを見るなど、スマホやPCを眺める時間が増えた人は多いでしょう。それにより、メモをとるときやアイデアを練るときくらいは、目にやさしい端末を使いたいと思う人が増えたはず。本来は紙のノートがその役割を担いますが、共有や保管のしやすさを重視するならデジタル機器が使いやすい。本機はそんなニーズにもマッチしているのだと思います」(菅さん)

 

【手書き派の編集部員がお試し!】思いつきをタイムラグなく書き出せて思考を妨げない

本誌文房具担当

鈴木翔子

 

「前モデルでは直線以外の線が少しガタつき、普段の自分の字とは違うなぁと感じていたのですが、新モデルは自分の字そのもの! 曲線の多いひらがなも自然です。また、反応速度が上がったことで、手書きをしながらの思考がスムーズに。頭の中をタイムラグなくアウトプットできます」

富士通、世界最軽量ノートPCなどWindows 11搭載モデルのラインナップを発表! 人気シリーズの新モデルも

10月5日にMicrosoftがリリースした最新OS、Windows 11。さっそく、PCメーカーがこれを搭載した新製品を発表しています。富士通クライアントコンピューティングは、Windows 11を搭載した世界最軽量モバイルノートパソコン「LIFEBOOK UHシリーズ」を含む8シリーズ20機種を発表。10月7日から順次販売を開始します。

 

カスタムメイドモデルも含め、ショッピングサイト「WEB MART」で10月5日から順次受注を始めると発表しました。

 

人気のモバイルノートUHシリーズの新モデルも登場

今回、Windows 11搭載モデルとして発売されるのは、LIFEBOOKシリーズから、NH、TH、AH、UH、CH、MH、FH、EHの各モデル、LIFEBOOK UHシリーズのハイリテラシーユーザー向け新製品「FMV Zero LIFEBOOK WU4/F3」、デスクトップPCのESPRIMOシリーズからFH、DH、そして、タブレットのarrows Tab QH、EHとなっています。

 

このうち、LIFEBOOK MH、FMV Zero LIFEBOOK WU4/F3はニューモデルです。

 

↑LIFEBOOK MHシリーズ。”家族みんなにちょうどいい”をキャッチコピーにした、マルチな性能を持つ14型ワイドノートです

 

↑人気モデルのUHシリーズをアレンジした「FMV Zero LIFEBOOK WU4/F3」。道具としての機能価値やミニマルなデザインを突き詰めた新製品として登場します。こちらは「WEB MART」限定での販売です

 

なお発売時期は、LIFEBOOKの多くのモデルで10月7日からとなっていますが、一部のモデルでは11月から12月にかけての順次発売となります。

arrowsシリーズのニューモデル「arrows We」が新登場! あらゆる世代の使いやすさにこだわった5G対応スマホ

Android OSを搭載したスマートフォン、arrowsシリーズを販売するFCNTは、新シリーズとして「arrows We」シリーズを2021年冬モデルとして発表しました。

 

“すべての人が使いやすく、すべての人が手に取りやすい” 5Gスマートフォンとして開発されたarrows Weには、様々な新機軸が盛り込まれました。

 

ハンドソープで洗える! コロナ禍を意識した新機軸

コロナ禍のいま、いつも手に取るスマホは清潔にしておきたいもの。そんなニーズに対応すべく、arrows Weは泡タイプハンドソープで洗えることに加え、アルコール除菌できる仕様になっています。防水・防塵・MIL規格23項目に準拠したタフなスマートフォンです。

 

また、もはや必携アイテムとなったマスクをしたままでも、クリアな音声で通話できる「マスク通話モード」も新規搭載。自身の発話の音声が小さいときに、相手へ送る音量を自動調整する「はっきりマイク」機能もあわせて、通話の品質を向上させます。

 

バッテリーやカメラなどの基本性能も充実

 

バッテリー容量は4000mAhで、画面オフ時の5G通信を最適化することで省電力化に成功し、駆動時間を増やしています。また、バッテリー劣化を抑えられる長持ち充電機能も搭載します。

 

カメラは、マクロと広角の2つを装備。近くも遠くも楽しく撮影することが可能です。 また、アドビ社の写真編集アプリと連動したカメラ機能の自動補正で、逆光や夜景の撮影条件が十分でない写真も簡単に美しく補正できます。

 

さらに、本シリーズは、指紋認証ですぐ起動できるロック画面から指紋認証でFASTウォレットアプリを搭載します。ポイントカードアプリとPayPayなどのキャッシュレス決済の切り替えも素早くできるので、レジ前で手間取ることがありません。

 

シニア・子ども向けのモードも搭載

 

スマートフォンに慣れないシニア世代にも使いやすいよう、簡単に操作できる「シンプルモード」を搭載。フィッシング詐欺警告機能、迷惑電話対策・還付金詐欺対策の防犯機能も搭載し高齢者を狙った万一の詐欺被害に対する注意喚起もしてくれます。

 

また、子ども向けには、家族がアプリの使用時間制限などをできるジュニアモードもあります。

 

さらに、Fケータイで人気を博したプライバシーモードがついにスマホで復活。着信通知オフや特定アプリの非表示設定を簡単に行えます。

 

arrows Weはドコモ、au、ソフトバンクの3大キャリアを通して販売されます。

 

シニア世代のデジタル苦手意識を解消! 富士通のAIアシスタント「ふくまろ」にサポート機能を追加

富士通クライアントコンピューティング(FCCL)は、FUJITSU PC 40th Anniversary企画の第2弾として、独自のAIアシスタント「ふくまろ」にリモートサポートを支援する新機能「ふくまろおしえてサービス」を8月16日より提供開始しました。

 

「ふくまろ」は、“暮らしと笑顔をアシストする新しい家族”をコンセプトに、AI技術を活用して開発されたFCCLオリジナルのAIアシスタント。音声操作によりPCの操作方法などを質問したり、音声対応の家電を操作することができます。

 

↑FCCLオリジナルのAIアシスタント「ふくまろ」

 

新機能「ふくまろおしえてサービス」では、デジタル機器が苦手なシニア層向けに、PCの操作方法やネットショッピングなど個人情報に関わることなどを家族に手軽に質問できるようサポート。音声でふくまろに依頼すると、あらかじめ登録してある家族のLINEにメッセージが届き、家族のPCからWindows 10の標準機能である「クイックアシスト」を利用してリモート操作が可能となります。

↑PCの操作で困ったとき、手軽に家族に質問できるようサポートしてくれます。解説するのはコンシューマ事業部 事業部長の青山 裕司氏

 

↑LINEで連絡を取るため、いつでも気軽に質問でき家族の負担を減らします

 

その際、リモート操作用のコード入力など一連の流れをわかりやすく表示してくれるため、Windows 10のクイックアシスト機能を利用するよりも簡単にサポートを受けることが可能。画面を見ながら誰でも簡単に機能を利用することができます。

↑3ステップで誰でも簡単に利用できる点が特徴。詳細を説明するのはコンシューマ事業部 第三技術部の千葉 祐太氏

 

↑リモート操作にはWindows 10標準機能であるクイックアシスト機能が使われます

 

これまでオンラインサポートは、ユーザーがコールセンターなどに連絡してサービスを受けるものが主流でしたが、より気軽に質問しやすくするため、ユーザーの家族の協力を受けやすくする方法を模索。家族の負担を避けるためにLINEでの連絡方式を採用し、都合が悪いときは後から連絡するなど応対もしやすくなっています。

 

また、合わせてサポートセンターなどによるサービスも強化し、デジタルが苦手な世代でも安心してパソコンを使用できるサービスを提供していくとしています。

 

同社の取締役会長を務める齋藤 邦彰氏は、「あらゆる人がIT社会に参加できるように、デジタルが苦手な方にも徹底的なサポートやサービスを提供し、世代や環境によるデジタルディバイド(情報格差)を解消していきたい」と、新機能の意義を説明。今冬にはふくまろに「見守り機能」を搭載する予定であることも明らかにしました。

↑デジタルが苦手なシニア層がITによる利便性を享受できるようサポート

 

↑シニア層が安心してオンライン生活を楽しめることを目指す

 

新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、日常生活やビジネスなど様々なシーンでオンライン化が進んでいますが、一方でデジタルやITに苦手意識を持つシニア世代との格差も生まれています。そういったシニア世代を置き去りにしない施策として、ふくまろのようなサポートシステムが活用されそうです。

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

富士通の世界最軽量ノートPC「LIFEBOOK UH-X」の技術を結集させたモバイルキーボード「LIFEBOOK UH Keyboard」が登場

 

富士通クライアントコンピューティングは7月15日、モバイルキーボード「LIFEBOOK UH Keyboard」を、クラウドファンディングサイト「GREEN FUNDING」で販売すると発表。同日から支援募集を開始しており、支援額は1万5840円からです。

 

LIFEBOOK UH Keyboardは、富士通のパソコンが誕生40周年を迎えたことを記念して実施される取り組み「FUJITSU PC 40th Anniversary」の第一弾にあたるもの。

 

本体は、13.3型ノートPCとしては世界最軽量の「LIFEBOOK UH-X」の軽量化技術を採用し、約350gという軽さを実現。また、約幅302.6×奥行き161.8×高さ10.9mmとコンパクトなサイズに仕上がっています。さらにキーピッチは19mmとフルサイズを確保しているのも特徴です。

 

使い勝手にもこだわっており、改良を重ねたパンタグラフ構造に高レスポンスのキー、2段階押下圧設定など、LIFEBOOK UHシリーズのキーボードのノウハウを採用。極上の使い心地を実現したとしています。

 

このほか、バックライトやタッチパッドを搭載。カラバリはDark Silver、Garnet Red、Light Silverの3色展開です。

 

すでに支援が集まっており、注目度の高さがうかがえます。気になる人は早めにチェックするのがいいでしょう。

 

富士通スタンダードノートPC「LIFEBOOK AHシリーズ」にインテルCPU搭載モデルが登場

 

富士通クライアントコンピューティングは7月13日、15.6型スタンダードノートPC「LIFEBOOK AHシリーズ」のラインアップに、インテル製のCPUを搭載したモデルを追加したと発表。7月15日から販売を開始します。店頭価格は10万円弱(税込)とのことです。

 

LIFEBOOK AHシリーズは、リビング利用に適したとうたうノートPC。ディスプレイ部左右のベゼルを約7.8mmに抑えた狭額縁ディスプレイや、キーストロークを2.5mmと深めに取ることで快適な文字入力を実現したとするキーボードなどを搭載し、プライベートからビジネスまで幅広く活用できるといいます。

 

また、音響補正ソフト「Dirac Audio」を搭載しており、ボイスモードを利用すればオンラインミーティングで相手の声がクリアに聞こえます。

 

主なスペックは、インテル Celeron プロセッサー 5205U、4GBメモリー、256GB SSD、Windows 10 Home 64ビットを搭載。また、ディスプレイの解像度は1366×768ドットとなっています。

 

インターフェイスは、USB Type-C、USB 3.2×2、USB 2.0、HDMI出力、有線LAN、ヘッドホン/マイクジャック、SDメモリーカードスロットのほか、DVDスーパーマルチドライブも備えています。

 

本体サイズは幅361×奥行き244×高さ27mm、重量は約2kgです。

完成度が高かった初代機をどう超えたのか? 新「クアデルノ」の魅力をCOO竹田弘康さんに直撃

なかなか収束の気配を見せない新型コロナウイルスは、良くも悪くもビジネスの在り方を変えた。世界経済へのマイナス打撃は枚挙にいとまがないが、「これって結構いいんじゃないか?」というプラスの影響もあった。それは、「加速度的な働き方改革の実現」だ。テレワークやオンラインミーティングが一般的になるなど、世の中の仕事環境がある意味強制的にアップデートされたといえるだろう。

 

きっとこれはワクチンが浸透してコロナ禍が収まったのちも、継続される「働き方のニュースタンダード」になるはずだ。顔を突き合わせての会議や満員電車での通勤、究極的には物理的なオフィス空間など、本当に必要だったのかとビジネスパーソン全員が「当たり前」を疑い、より働きやすい世の中の実現へ、手探りで進んでいるのが現状だ。

 

パソコンの企画・開発を主業とする富士通クライアントコンピューティング(以下FCCL)も、ほかの企業同様に、大きく働き方を変えた。だが、FCCLで「クアデルノ」事業を推進するCOO竹田弘康副社長は、まだ現状に満足していないという。

 

「働き方は変わりつつあります。だが、もう一つの理想がある。私はオフィスから紙をなくしたいのです」

 

それを実現しうるツールが、電子ペーパーの新「クアデルノ」だ。2018年末より日本市場デビューを果たした電子ペーパーの第二世代機がついに発売される。果たしてどこが変わったのか。本当に真のペーパーレス時代を叶える乾坤一擲の一撃となりうるのか。

 

竹田弘康副社長に、その意気込みと将来のビジョンをうかがった。

 

――FCCLにおけるコア・コンピタンスは、いうまでもなく「パソコン」だと思います。そのなかで、ある意味キーボードと相容れないツールである「クアデルノ」の立ち位置・役割はどんなものでしょうか。

「おっしゃるとおり、働き方改革に連なり、デジタル・トランスフォーメーションが急速に進むなかで、FCCLのパソコンは市場にとってより重要な位置に置かれています。仕事のやり方がデジタライズしていくなかで、パソコンはとても大きな役割を担っていますが、一方で、ビジネスパーソンの方は、より自分に身近で、感覚的に扱えるツールで仕事をしたい場合がたくさんあると考えています。弊社でも会議などにはみんなパソコンを持って参加するのが当然になりましたが、多くのメンバーは紙のノートも持ってきます。これはやはり、『ちょっとしたメモは手書きで残したい』『手で書くことでアイデアが生まれる』ということだと思うのです。『クアデルノ』は、そんな思考・感覚のアウトプットをサポートするツールであり、パソコンとは役割が違うものと考えています」

 

――竹田さんご自身も「クアデルノ」を愛用されているとのことですが、会議や打ち合わせの在り方に変化はありましたか?

「そうですね。私はもちろんFCCLの役員陣は全員クアデルノを使っているのですが、いまはもう皆、手放せなくなっています。会議や打ち合わせの本質は、『コミュニケーション』ですよね。人と人の間にパソコンを挟んでの対話も珍しくなくなりましたが、話をしながらキーボードを打つというのはやはり対話に集中していない印象になってしまい、場合によってはコミュニケーションの質を下げることにも繋がりうる。その意味で、顔を見ながら書き込めるノートツールの役割は大きいものがあると考えます。ただ、紙のツールにはデメリットもあるのです。環境問題に加え、情報のセキュリティ面での脆弱性が高い。リモートワークが当たり前の時代、自宅やカフェで仕事をする際、情報が詰まった紙のノートなどを持ち歩くのは大変にリスクが大きいと思います」

 

↑インタビューはFCCLのオフィスのプレゼンルームで実施。こうした場所でも、紙資料などが配られるケースは激減しているという

 

――資源を無駄にしない、情報漏洩リスクを制御できる、という二点で、デジタルツールである利点が大きい、ということですね。

「その通りです。また『クアデルノ』は、パソコンを否定するようなものではなく、一緒に使うことを前提として設計されています。PDFファイルを自在に行き来させられますし、手書きの文字を自動で同期保存させることもできます。手書きメモを加えた資料を、パソコンからメールで送付、もしくはクラウドにアップ、というようなことが簡単に行える。手書きのフィーリングを残したまま、デジタルガジェットとしての実力も高い。いわば、『手書きの思考過程』と『パソコンでのアウトプット』を橋渡しするようなツールであると考えています」

 

――2020年から発生した新型コロナウイルス禍が、「クアデルノ」のビジネスに影響を与えた、というようなことはありますか?

「やはり新型コロナウイルスは、『ペーパーレス化』を加速させたと感じています。人が集まる会議は少なくなりテレワークが進むにつれ、パソコンを使った仕事が基本となり、弊社でも会議などで紙資料を配るシーンはほとんどなくなりました。とはいえ、日本の企業においてもテレワーク化が進行したとはいえ、その浸透度はまだ2~3割程度かと感じます。これからもペーパーレス化はまだまだ進むはず。それはすなわち、電子ペーパーにとって、大きな市場性が創出されうる、といえます」

 

――では、2年半ぶりの刷新となった、ニューモデルのことをお聞きします。率直に、新モデルのセールスポイントはどこになりますか?

「まず、コントラストの向上による見やすさの改善、各種操作に対するレスポンスの良化など、基本性能のアップがベースになります。しかし、進化点としてもっともわかりやすいのは『新型ペン』の採用です。ペンが使いやすいかどうかの基準には、大きく3つのポイントがあります。ひとつは『レイテンシ(筆記遅延)』、そして『書き味(摩擦性)』、最後が『視差(ペン先と線のズレ)』です。この3点をアナログの紙とペンの感覚にいかに近づけるかが課題なわけですが、新モデルでは、文教用タブレットで長くご一緒しているワコムさんとタッグを組みました。その最大のポイントが『ワコム デジタイザ』の新搭載です。これにより、素早く、そしてなめらかな線を自在に描けるようになったのです」

 

↑新モデルのタグラインは「A part of your brain」。「アウトプットに至るまでの『思考過程』をサポートするツールだと考えています」(竹田さん)

 

――具体的に、初代モデルとどのような違いが出るのでしょうか。

「初代機は、書きやすさを大きく左右する『視差』を初期設定でチューニングしていたのですが、これだと『クアデルノ』を反対に回転させて描くと、視差がより大きくなるような課題があったのです。実際の紙とペンでは、そのようなことありえませんよね? この改善のためにどうしてもデジタイザが必要でした。加えて、斜めの線もガタつくことなくまっすぐ描けるようになりました。初号機でも、文字は十分きれいに書けました。しかし新モデルでは、図や簡単なイラストなどもストレスなく描けるようになっています。初代が国語のノートだとしたら新モデルは理科のノートに進化した、と想像してもらうとわかりやすいかもしれませんね」

 

――この新「スタイラスペン」は、もう一つ大きな進化ポイントとして、充電が不要になりましたね。

「初号機ユーザーから、その点のリクエストはいただいておりました。やはりペンが人の思考と『クアデルノ』をつなぐポイントであるので、今回は、書き味、使い勝手、ユーザーインターフェイスに相当こだわりましたね。また、こだわりという意味では、新モデルではオプション品として、ドイツの人気筆記具ブランドLAMYさんとのコラボペンも発売します。さらには、リッチな質感を持つ専用カバーもA4、A5それぞれ各2色ご用意しました。これはいわば、『クアデルノ』に機能以上の価値を感じてほしいという思いが込められています。我々が扱っているパソコンは、あくまでツールであり、機能以上の価値を与えづらい。しかし『クアデルノ』は、ペンやカバーで個人の『嗜好性』を満たすことができるはずです。今回はまずLAMYさんとのコラボですが、その先の広がりもちろんイメージしています。電子ペーパーユーザーのなかには、『自分らしいデジタルのペンを持ちたい』と思いを馳せている人が、きっと多いと思います」

 

↑「LAMYさんには、いまの『クアデルノ』にもっともマッチするブランドとしてパートナーになっていただきました。この独特のスタイルに憧れるユーザーはたくさんいると信じています」(竹田さん)

 

――「価格」や「機能」の価値に加え、「感性」へ訴えかける価値も、新モデルでは得られるということですね。反響が楽しみですが、さらにその先、電子ペーパーの未来を竹田副社長はどう見据えていらっしゃいますか。

「元々は、ビジネスユースのペーパーレス化がターゲットの原点だったのですが、初号機は『個人ユース』で新しい発見も多くありました。お母さんがお子さんの勉強ドリルに活用している、という声もいただきましたし、音楽をやっている方が、『楽譜』を『クアデルノ』に入れて持ち運ぶという需要も想像以上にありました。また、私個人も木工家具づくりが趣味なのですが、家具のデザインが思い浮かぶとすぐにラフスケッチを描いておくようになりました。自分自身も仕事以外で『クアデルノ』を使い出しているわけです。すなわち、『書く・読む』という視点だけでも、このように多彩なニーズが広がっています。私たちは、『クアデルノ』単体でネットにつなぐなど、多機能化していく方向は考えていません。掘り下げるべきは『書く・読む』。特に『ペンで書く』という作業に、さらなる深みを与えようと、いま開発を進めています。現時点で詳しくは言えませんが、今回の新モデルは、ファームアップなどで、その点を徐々に進化させていきたい。『書く』という作業が、人の感情を表現できるほど『深さ』を手に入れたとき、はじめて『筆記』のデジタル・トランスフォーメーションが達成されると信じています。ご期待ください」

 

↑竹田副社長が自作したという「クアデルノ」のディスプレイスタンド。ナラ材を切り出し、ロゴを刻印した本格仕様。こちらの販売もFCCLには期待したい

 

富士通クライアントコンピューティング株式会社

執行役員副社長/COO

竹田弘康さん

 

【商品情報】

QUADERNO(Gen.2)

A5サイズ FMVDP51

A4サイズ FMVDP41

ともにオープン価格

 

本物の紙とペンのような「書きやすさ」と「読みやすさ」を実現した、超軽量・薄型電子ペーパーのニューモデル。膨大な資料の取り込み・閲覧、手書きメモやPDFへの書き込みなどが行えるうえ、手書きメモのコピー&ペーストや検索機能などを備え、アナログの良さとデジタルの利便性を両立している。新モデルは「書きやすさ」「読みやすさ」が向上し、さらにそのスマートなルックスも進化しました。『クアデルノ』と一緒に使えるアクセサリーも拡充し、より快適なペーパーレスライフを実現する。

 

公式サイト:https://www.fmworld.net/digital-paper/top.html

ECサイト:https://www.fujitsu-webmart.com/pc/webmart/ui3211.jsp#item

 

撮影/村田 卓

第二世代になった「クアデルノ」はどう進化した? 商品企画担当の「こだわり」

ノートパソコンやタブレットではなく、紙に向かってじっくりと思考したいーーそう考えるビジネスパーソンに絶大な支持を得ている電子デバイスをご存じですか?それは富士通クライアントコンピューティングの電子ペーパー、「QUADERNO(クアデルノ)」です。

↑電子ペーパー「QUADERNO (Gen. 2)」(左がA4サイズ、右がA5サイズ)

 

クアデルノは2018年12月に販売を開始、その薄さと軽さ、そして書き心地の良さが評価され、ビジネスパーソンが手帳の代わりとして使い始めました。その後ソフトのアップデートを経つつ、その使い勝手の良さからビジネス用途以外にも使われるようになり、勉強やイラストのラフ書き、リモート会議中のメモ書きへと活用シーンが拡がっています。

 

そのクアデルノが2021年6月にハードウェアを一新し、大きな進化を遂げました。生まれ変わった「QUADERNO (Gen. 2)」の魅力と開発にあたっての指針について、コンシューマ事業本部 マーケティング支援統括部 松下季氏、小池泰弘氏に話を伺いました。

↑小池泰弘氏(左)、松下季氏(右)

 

純増パーツの重さを開発とデザイナーがカバー

新クアデルノのもっとも大きな進化は、ワコムのデジタイザを搭載したこと。これにより、ペンで書く際のレイテンシー(遅延)が改善され約30%スピードアップ。さらに、専用ペンがバッテリレスになり、充電をする必要がなくなりました。

 

「デジタイザにより、曲線や斜め線が従来よりもなめらかに書けるようになりました。さらに垂直気味に書いても、寝かせ気味に書いても傾きを検知して補正をかけるため、本体を縦・横どちらにしても、どの方向から書いてもなめらかに書くことができます。これにより、旧モデルでは必要だった右利き、左利きの設定も不要になりました」(松下氏)

↑旧モデルより線がなめらかに。また、本体が縦・横どちらでも

 

デジタイザによるメリットの一方で、苦労した点も。

 

「デジタイザを搭載したことで単純にパーツが増えたため、重さや厚さもその分増えてしまいそうでした。しかし、クアデルノの良さは薄くて軽いこと。ユーザーの皆さんからも薄さと軽さは維持してほしいという要望が寄せられていましたので、開発に無理をお願いして何とか軽さを維持するように頑張ってもらいました。デザイナーにも、持ったときに薄さを感じるようにエッジを工夫してもらうなど、薄さと軽さにはこだわっています」(松下氏)

↑商品企画を担当した松下氏

 

その結果、厚みに関しては旧モデルと比較してA4サイズが約0.2mm薄くなっており、A5サイズは同じ厚みを維持。重さは、A4が約18g、A5が約10g重くなっていますが、本来は50gほど重くなってしまうところを最小限に抑えたとのこと。さらに、アクセサリーを軽量化することで、ペンとカバー、そしてクアデルノを足したときの総量は約100g軽くなっているそうです。

↑アクセサリーを付けた総量は軽くなった

 

クアデルノらしい機能のみを選択

クアデルノはメモを取る、または取り込んだPDFにメモを上書きするなど、ビジネスシーンでよく使われていましたが、ユーザー層が拡大するにつれて、プライベートでも利用もされることが増えたそう。今後もビジネスパーソンがメインターゲットではあるものの、英語を学ぶ人や資格を取りたい人、ペーパーレスで自宅やシェアオフィスを行き来するテレワーカー、サスティナブルな生活を送りたい20~30代女性にも訴求してきたいそうです。

 

となると、タブレットのように機能を拡充していくことがユーザーの要望になりそうですが、調査ではそういった声は挙がってこなかったとのこと。

 

「クアデルノのユーザーはビジネスにもプライベートにも意欲的で、最新ガジェットにも強い人が多い。でも、クアデルノに余計なことをしてくれるなという要望が多いんです。カメラはスマホにあるし、メールはタブレットで読めます。商品企画としては、新モデルでいかに使いやすく進化させ、お客様のニーズに応えるかというところが非常に難しかったですね。将来のアップデートまで見据えて、何度も議論を重ねました」(松下氏)

↑第2世代を開発するにあたり、どのように進化させるか、ユーザーの声をもとに議論を重ねたそう

 

新クアデルノでは、ラフデザインや綺麗な文字を書くことなど、通常の文具と同じような感性で扱えるデバイスとなっています。凝ったイラストは、紙やパソコン、タブレットに担当してもらうと割り切ることで、棲み分けにもなると考えているそうです。

 

ペンとディスプレイも進化

ワコムのデジタイザが搭載されたことで、専用ペンがバッテリレスになりました。これにより、ペンを充電する必要がなくなり、うっかり充電を忘れて書けなくなった、ということもなくなります。さらに、従来のサイドボタンに加え、ペンの頭部分にテールスイッチが追加され、それぞれに消しゴムや範囲選択など好みの機能を割り当てて使うことができます。

 

「従来の専用ペンはテールの部分は蓋だったんですが、消しゴムと勘違いしてひっくり返す人が多かったんです。そこで、テール部分に消しゴムなどの機能を割り当てられるようにしました。私はクアデルノに走り書きしたものを、あとで範囲選択して位置を入れ替え、思考を整理するといった使い方をしています」(松下氏)

↑新しくなった専用ペンは2か所にボタンがあるので、より効率的に作業できる

 

ここで旧モデルと新モデルを並べて試し書きをさせて頂いたところ、新モデルは旧モデルよりも反応が速く、かなり書き心地が良くなっていると感じました。バッテリレスになったことでペンも軽くなっており、図や文字もさらさらと書けます。紙に書いているような感覚がより強くなっていると感じました。

↑新しいクアデルノはペンへの追従性が高くなり、より紙に書いているような感覚が強くなっている

 

また、「読む」についても進化しました。プロセッサが進化したことにより、反応速度が約20%アップ、E Inkディスプレイも最新となったことでコントラストがアップしました。また、メモリ容量も約2倍(22GB)になり、ノート約20万冊相当が格納できます。

 

「ノートのサムネイルを表示させることもできるようになったので、直感的に欲しい情報を探せるようになりました」と松下さん。旧機種ではファイル名で探すしかありませんでした。細かなUIの改善も嬉しいですね。

 

今後も使い方が拡がるアップデートをしていく

クアデルノは文房具としての面白みもあります。普段持ち歩くものだから、やはりおしゃれなカバーは着けたいところ。新しいクアデルノでは、A4/A5サイズのそれぞれにベージュとネイビーの2色の専用カバーがアクセサリとして同時発売されます。旧モデルでは、カバーを付けるとあまりにも重くなるためA4サイズは専用カバーが用意されませんでしたが、今回は大幅な軽量化に成功したため、A4サイズでもカバーが販売されます。

 

また、ペンには1930年創業のドイツ文具メーカー「LAMY」とのコラボである「LAMYスタイラスペン」も発売されます。試用させていただきましたが、握ったときの感触が非常によく、私は筆圧が強い方なので、本当のペンで書くときのように力を入れられました。標準のペンだと少し細すぎると感じる人にオススメです。ただ、こちらは機能を割り当てられるボタンはサイドボタンのみ。贈答用に購入されることも考えて、箱にもこだわったそうです。

↑「LAMY」とのコラボである「LAMYスタイラスペン」

 

進化し続けるクアデルノ

ハードウェアの大きなアップデート、そして機能面でもきっちりクアデルノらしさを維持した今回のモデルチェンジですが、今後はどのように進化していくのでしょうか。

↑今後もアップデートを続けていくと語る小池氏

 

「これまでクアデルノは2回アップデートをしてきましたが、スキャナーからダイレクトに取り込めるなどの進化をしてきました。クアデルノ自体の進化というよりも、連携によって使い方が拡がるようなアップデートをしていけたらいいなと思います。」(小池氏)

 

新クアデルノには、本体のみでソフトウェアアップデートができる機能が用意されていますが、これには「今後も継続してアップデートをしていきますというメッセージを込めています」と松下氏。進化したばかりのクアデルノですが、長いお付き合いができそうですね。

 

新クアデルノの予約はすでに開始されています。発売は7月8日。実売想定価格はA5サイズが4万9800円、A4サイズが6万9800円(いずれも税込)となります。製品の詳細なスペックについては、発表会の記事もチェックしてみて下さい。

 

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LAMYとのコラボペンも登場! 新型「クアデルノ」は爆速&快感なクリエイティブマシンに進化!

富士通クライアントコンピューティング(FCCL)は、電子ペーパー「QUADERNO(クアデルノ)」の新モデルを7月8日に発売します。予約は本日6月22日より受付開始。実売予想価格はA5サイズが4万9800円前後、A5サイズが6万9800円前後。

↑A4サイズとA5サイズの2モデルをラインナップ

 

クアデルノは、本物の紙とペンのような“書きやすさ”と“読みやすさ”を実現した、超軽量・薄型電子ペーパー。データ化された資料を取り込んで閲覧したり、付属のスタイラスペンでメモなどを書き込むことが可能。手書きメモのコピー&ペーストや検索機能などを備え、アナログの良さとデジタルの利便性を両立しています。

 

新モデルでは、従来の「紙のように読める・書ける」という特徴はそのままに、基本スペックを大幅にアップ。CPUの性能が上がったことにより反応速度が約20%向上し、ページ送りやドキュメントの切り替えなど、よりスムーズな操作感を実現しました。さらに、最新のE inkディスプレイによりコントラストが向上したほか、保存ファイルをサムネイル表示する新UIの採用により検索性もアップしています。

↑CPUの性能が上がり、反応速度もアップ。より快適に使うことができます

 

↑最新のE inkディスプレイ採用によりコントラストが上がり、くっきり表示して読みやすくなりました

 

↑新UI(右)ではファイルがサムネイル表示され検索性がアップ

 

また、新たに「ワコム デジタイザ」を搭載したことにより、スタイラスペンのレイテンシ(遅延)が改善され、追従速度が約30%アップ。縦・横・斜めのどの方向から書き込んでもしっかり補正がかかるため、本体をななめにしてもなめらかでゆがみのない線が描けるようになりました。これにより右利き・左利きなど利き手の設定も不要になっています。

↑ペンのレイテンシを改善し、追従速度が約30%向上

 

↑曲線や斜線などもよりなめらかに書けるようになっています

 

従来モデルからの大きな変更点としては、付属のデジタルペンがバッテリレス仕様になったことも見逃せません。従来モデルでは本体とは別にペンを充電する必要がありましたが、新モデルでは充電不要で書き込むことができるようになりました。

↑付属のスタイラスペンがバッテリレスに。充電不要で書くことができます

 

さらに、スタイラスペンはサイドボタンとテールスイッチが備わっており、それぞれに赤ペン・消しゴム・ハイライト・範囲選択・拡大の5つの機能を自由に割り当てることができます。

 

ペンの設定をすばやく切り替えられるペンツールパネルも搭載しており、消しゴムやハイライトへの切り替えや色・太さを1タップで切り替えることができます。ペンツールパネルは常時表示が可能で、上下左右好きな場所に移動できます。

 

本体のストレージも従来モデルの2倍となる32GB(使用可能領域:約22GB以上)にアップグレードされ、従来比約2倍のノート約20万冊相当分が保存可能になりました。

 

アクセサリとして、ネイビーとベージュの2色から選べるカバーを用意。A4/A5用の2種類をラインナップしています。

↑カバーはベージュとネイビーの2色展開。サイズもA4/A5それぞれ用意されます

 

また、ドイツの筆記具メーカー「LAMY」とのコラボレーションにより、スタイリッシュな「ラミースタイラスペン」を新たにラインナップ。高級感のあるデザインで、自分用だけでなくギフトとしても最適なアイテムとなっています。

↑LAMYとコラボしたペンもオプションで用意されます

 

良質な思考時間を提供するツールとして進化

6月22日にオンラインで開催された新製品発表会には、同社の竹田弘康副社長と高嶋敏久執行役員が登壇し、クアデルノの開発コンセプトなどを説明しました。

↑オンライン発表会に登壇した高嶋敏久執行役員(左)と竹田弘康副社長(中央)

 

竹田副社長によると、クアデルノが開発された背景には「オフィスから紙をなくしたい」という思いがあったとのこと。昨今企業に求められる情報セキュリティや環境課題の観点から、紙の書類の利用をやめてデジタル化を進めるメリットがあるとし、デジタルならではの利便性とアナログの良さを両立させるデバイスとしてクアデルノが開発されました。

↑開発の原点にあったのは「オフィスから紙をなくしたい」という思いだったそう

 

初代クアデルノは2018年12月に発売され、当初はビジネスシーンでの使用を想定していたそうですが、ユーザー層が拡大するにつれ、趣味や習い事などプライベートでも活用されることが増えてきたとのこと。

↑当初ターゲットとしていたビジネスパーソンから、徐々にユーザー層が広がっていったそう

 

そして、発売から2年半のあいだにユーザーから得たフィードバックをもとに、カラー化やカメラ搭載、ブラウザ機能などの多機能化に進むのではなく、「書きやすさ・読みやすさ」「手軽に持ち運べる軽さ・薄さ」といったクアデルノの本質を追求することを目指し、今回の新モデルが誕生したとのこと。

↑多機能化するのではなく、クアデルノならではの良さを追求する方向で開発が進められました

 

ペンを手に取り、書きながら考えることで生まれる「良質な思考時間の提供」という新しいコンセプトのもとで進化を遂げた新クアデルノは、ビジネスだけでなく様々な場面で使えるパートナーになってくれそうです。

 

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富士通からインテリアやファッションと調和するモバイルノートPC「LIFEBOOK WC1/F2」が発売

富士通クライアントコンピューティングは、「LIFEBOOK CHシリーズ」の新モデルとなる13.3型モバイルノートPC「LIFEBOOK WC1/F2」を、直販サイトのWEB MARTで限定モデルとして発売しました。価格は21万8680円(税込)です。

 

LIFEBOOK CHシリーズは、新たな生活にあったPCの楽しみ方を提供するとうたうモバイルノートPC。ボディの金属の質感から備品のレベルまでこだわったデザインは、自宅やオフィス、カフェなど、あらゆる場所でもインテリアやファッションと調和するとしています。

 

新モデルのLIFEBOOK WC1/F2は、インテル Core i7-1165G7 プロセッサー、16GBメモリー、512GB SSD、Windows 10 Home 64ビットを搭載。日常使いでは文句のない構成となっています。

 

また、キーボードにはバックライトを搭載しており、周囲が暗い状況でも視認性を確保できます。

 

本体サイズは幅307×奥行き207×高さ15.8mmで、重量は約988g。インターフェイスには、USB Type-C×2(Thunderbolt 4対応)、USB 3.2、HDMIポートをそろえています。

 

なお、従来モデル「LIFEBOOK WC1/E3」にカラバリを追加したことも発表。新たにモカブラウンのモデルがラインアップに加わりました。

 

LIFEBOOK WC1/E3のスペックは、インテル Core i5-1135G7 プロセッサー、8GBメモリー、256GB SSD、Windows 10 Home 64ビットを搭載しているほか、インターフェイスにはUSB Type-C×2(Thunderbolt 4対応)、USB 3.2、HDMIポートをそろえています。価格は16万5880円です。

富士通の40周年記念パソコン登場か、FUJITSU PC 40th Anniversaryが開催決定

富士通クライアントコンピューティングは5月21日、富士通のパソコンが誕生40周年を迎えたことを記念して、「FUJITSU PC 40th Anniversary」を実施すると発表。

 

FUJITSU PC 40th Anniversaryでは、富士通製パソコンの誕生から受け継がれてきた、ユーザーに寄り添い続ける姿勢や、常にチャレンジし続けるものづくりの伝統を見つめ直し、具現化した取り組みを実施するとしています。

 

具体的には、40周年モデルや40周年サービスの展開と、オンラインイベントの開催、記念グッズの制作を予定しているとのこと。各詳細については順次紹介するとしています。

気になるのはやはり40周年記念モデルですね。どんなパソコンが出るのか期待したいところです。

これからも人々の生活に寄り添っていきたい――富士通クライアントコンピューティングが1000日の歩みを振り返る

富士通クライアントコンピューティング(FCCL)は、設立から1000日となる1月25日に、「DAY1000 Memorial Reception」をオンラインで開催。DAY1からの取り組みと成長、そして今後の展開について発表しました。

 

生活に寄り添うコンピューティングを

FCCLは、1981年のFM-8にはじまり、富士通のPC事業を担う会社としてさまざまなPCをリリースしてきました。2018年5月1日からはレノボグループの傘下となり、レノボと富士通の合弁会社として、社名はそのままに新体制としてスタートしています。

↑FCCLの歴史

 

FCCLの齋藤邦彰 代表取締役社長は、「われわれはパソコン屋ではありますが、本質は“コンピューティング”にあります」と説明。コンピューティングを世間に浸透させ、人々の生活をより良いものにすることが、FCCLのミッションであると話します。

↑本質はあくまでもコンピューティング。将来はPCではないデバイスになるかもしれないとも語る

 

昨今のコロナ禍では人々のライフスタイルが大きく変わったなかで、PC市場も変化。しかし、「ユーザーの生活に寄りそうこと」はどんな状況でも変わらないとし、コンピューティングにできることはまだまだあると意気込みを見せていました。

↑市場も生活も変化した

 

コロナ禍により社内の開発体制も整えたとのこと。社員向けに「Tech Pit」を設置し、機材の手配や通信環境の整備、ビデオ会議ツールの整備に加えて、出勤状況やPC利用状況の管理、在宅ワークのルール構築などを行っています。そういった社員の悩みは、ユーザーが抱く悩みでもあるため、課題解決が製品の品質向上にも繋がると捉えているそうです。

↑社員の悩みや困りごとを開発やサポートに活かす

 

“軽さ”への究極のこだわり

FMVブランドの開発についても説明がありました。FMVの開発指針となっているのが「生活者発想」と「チャレンジ精神」。ユーザーが何を求めているのかを常に考え、可能性を広げるチャレンジをしていくというもの。

↑これらを指針として開発を行っている

 

↑「時代を先取りしすぎている」と言われた製品も可能性を広げるチャレンジであると齋藤社長

 

昨年発売された世界最軽量ノートPC「LIFEBOOK UH-X/E3」も、そうした環境でも開発を止めなかった成果であると言います。徹底的に軽さを追求しつつ、ユーザーがどう使うか? 生活がどう変わるか? というところまで考えてデザインされているそうです。

↑FCCLの威信をかけたモデル。1gでも軽くするというこだわりが、PC自体の進化にもつながる

 

UHシリーズは2020年春にアジアに進出しました。また、さらに軽く、強力なパフォーマンスを備えたUHシリーズを開発中とのことです。

 

シニア層に向けたサポートサービスも

これからの事業展開として、デジタルが苦手な人にも徹底的に優しいサービスを提供するとのこと。あらゆるサービスがオンライン経由(もしくはオンラインのみ)で利用できるようになったいま、デジタルが使える人と使えない人とでは、大きな生活格差が生まれてしまいます。

↑とりわけシニア層にはハードルが高いだろう

 

すべての人に快適でワクワクするオンライン生活を体験してもらいたい。そうした思いから、AIアシスタント「ふくまろ」を使ったサポートサービスを拡大。ふくまろに「旅行の予約をしたい」「不用品をオークションで売りたい」などと伝えると、オペレーターにつながり、画面が自動でシェアされます。その後、具体的な操作をレクチャーしてくれるサービスです。

 

オペレーターはマウスの握り方から自社サービスでないもの(YouTubeなど)の使い方も丁寧に教えてくれます。まだ開発中でテストを重ねているそうですが、評価は上々とのこと。

↑質問に答えるかたちで、ふくまろに用件を伝える

 

↑オペレーターと一緒に画面を見ながら操作を覚えられる

 

設立から1000日目。FCCLが宣言したのは「世界一お客様に優しいコンピューティング会社になること」。生活をより豊かにすることだけを考えてきた、それは1001日目からも変わらないといいます。今後どんな製品やサービスが登場するのか、FCCLに期待しましょう。

 

iPad Air 4はPC代わりの仕事用途に耐えられるか?

iPad Air 4は、iPad Pro向けの周辺機器も利用可能で、トラックパッドを用いた操作などが快適に行える。そんな新型iPadは、仕事にも生かせるのだろうか? 今回は、同クラスの様々な機器と比較してみた。

※こちらは「GetNavi」 2021年1月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

私が検証します

フリーエディター

有馬真一

スマホはSIMフリーモデルを中心にチェックする。5G対応製品が想定していたよりも安かったため5Gへ移行を検討中。

 

A14 Bionicチップ搭載で処理性能がUP

Apple

iPad Air 4

6万9080円〜

iPad Proと同サイズの10.9インチディスプレイを採用した新型iPad Air。最新のA14 Bionicを搭載する。第2世代Apple PencilやMagic Keyboardといった、Proシリーズのアクセサリーを使用可能だ。

SPEC ●OS:iPadOS 14 ●CPU:A14 Bionic ●ストレージ:64/256GB ●ディスプレイ:10.9インチ(2360×1640ドット)●サイズ/質量:W178.5×H247.6×D6.1mm/約458g

 

Appleが設計した64bitの最新プロセッサーを搭載。6基のコア構成にすることで、高性能コアを4基用いたiPad Proに迫る処理能力を実現。リアルタイムの音楽ミキシングなども軽くこなす。

 

仕事に使いやすいアクセサリーも充実!

Apple Pencil(第2世代)

1万5950円

ピクセル単位の描画に対応したApple Pencilの第2世代。iPad側面に磁石で装着して充電する。

 

Magic Keyboard

3万4980円

新型のMagic Keyboardも使用可能。トラックパッドを備えており、よりPCのような操作性に。

 

vs

 

【Case 1】U-10万 2 in 1 Chromebook

Chrome OSを搭載するChromebookは多様なモデルが登場している。着脱式2 in 1タイプのIdeaPad Duetは、タッチ対応のモニターが分離し、タブレット感覚でも使用可能だ。

レノボ

IdeaPad Duet Chromebook

4万841円

Chrome OSは起動の早さも魅力。本機は、iPadより手ごろな価格だ。

 

【Case 2】Surface Go 2

iPadのライバル・Surfaceも要検討。Surface Go 2は、高解像度の10.5インチ液晶を搭載した最廉価モデル。別売のキーボードカバーやペンと合わせれば操作感はiPadと同様だ。

マイクロソフト

Surface Go 2

6万5780円

Windows OSを搭載する点が最大の魅力。PCと同様の環境で作業ができる。

 

【Case 3】U-10万円PC+板タブレット

PCに板タブレットを追加すれば、iPadと同じようにペン入力を活用できる。今回は、PCと板タブレットを合わせて、iPad Air 4と似た価格帯になるように製品を選出した。

HP

14s-dk 1000

5万5000円

Ryzenプロセッサーを搭載する14型機。USB Type-Cを備えるなど、拡張性も◎。

 

ワコム

Wacom Intuos Small

1万4080円

ペン入力の入門に最適な小型の板タブレット。Bluetooth接続にも対応している。

 

【その1】コスパ勝負

キーボードやペンまで一式購入した場合にかかるコストを調査。さらに、Performance Testを用いて各機のベンチマークスコアも計測した。これらを総合的に考慮して順位を付けた。

 

ノートPCと板タブのセットはバランスが良好

価格だけで見るなら着脱式キーボードが同梱のIdeaPad Duetは圧倒的に安いが、性能ではやや不利。一方で、iPadとSurface Go 2は、どちらもキーボードが別売だが、その価格に大きな差がある。iPadのMagic Keyboardは3万4980円で、1万6940円のSurface Goの「タイプ カバー」の倍以上。やはりApple製品はアクセサリーが高い。総合的な性能とコスパのバランスでは、HPの「14s-dk 1000」が非常に優秀だった。

CPUベンチマークスコア(※) 合計価格
iPad Air 4 1592 12万110円
U-10万円 2 in 1 Chromebook 1479 4万841円
Surface Go 2 1619 9万5700円
U-10万円PC+板タブレット 4227 6万7100円

※:PassMark SOFTWAREの「Performance Test」アプリを用いて計測したスコア

ペンやキーボードを考慮すると、iPadもSurfaceもやや高価。ノートPC+板タブの組み合わせは、ペン入力の操作性にクセがあるが、コスパは優秀だった。

 

【その2】携帯性勝負

実際の使用時に近づけるべく、本体に着脱式キーボードと専用ペンを加えた合計の質量を計測して比較した。目安としては、1500gを超えると持ち運ぶ際に重さを感じがちといえる。

 

新型iPad Airは本体の質量は軽かったが……

本体質量だとiPad Air は約458gであるのに対して、Surface Go 2は約544gとやや重い。だが、iPadのMagic Keyboardは600gとかなり重く、Surface Go 2が用いる「タイプ カバー」はわずか245gしかない。実際に持ち歩く一式では、Surfaceが最優秀。次点はIdeaPad Duetとなっている。

 

↑iPad Air 4はフラットなデザインも特徴。GetNaviよりも小さく、収納性は良好だ

 

合計の質量 備考
iPad Air 4 約1079g Magic Keyboardは600gと重め。とはいえ、合計質量で考えても、最新のMacBook Airなどよりは軽い。
U-10万円 2 in 1 Chromebook 約935g キーボードとスタンドは合計で470g。ただし、スタンドの磁石がつく本体側に重心が偏り、重く感じる。
Surface Go 2 約814g カバーと一体化したキーボードは250gと超軽量。だが、タッチパッドの左右クリックが誤反応しがち。
U-10万円PC+板タブレット 約1580g Wacom Intuos Smallは230gと軽く、接続もBluetoothならワイヤレス。とはいえ、やはり携帯はしにくい。

キーボードなしの単体での軽さは、新型iPad Airが圧勝だった。ペン入力は使うもののキーボードがなくても問題ないのであれば、iPad Airがオススメとなる。

 

【その3】作業効率勝負

仕事用マシンとして使用するなら必須のOfficeソフトの対応状況を調査。そのうえで、定型の文章を打って、キーボードの感触をチェックした。また、通信速度の平均値も調べた。

 

CPU性能と通信形式の差がDL速度の差につながった

Officeは全機種で使用可能だが、iPadとChromeのアプリは機能に制限アリ。着脱式キーボードの打鍵感はいずれも良好で、文字配置に違いはあるものの慣れの範疇だ。ダウンロード速度は3回試行した平均を比較。結果、IEEE 802.11gの通信までしか対応していなかったノートPCが最下位に。

 

↑IdeaPad Duet Chromebookのキーボード。深さが1.2mm以上あり、十分優秀

 

マイクロソフトOfficeとの互換性 キーボードの打感 1GBファイルのDL速度
iPad Air 4 △(制限あり) 2分13秒
U-10万円 2 in 1 Chromebook △(制限あり) 2分41秒
Surface Go 2 5分24秒
U-10万円PC+板タブレット 5分42秒

iPadは、Excelがマクロに非対応なので、同機能が必要な人は注意。とはいえ、通信速度が他機種よりも断トツで早く、ストレスなく作業できる点で1位とした。

 

【その4】ペン入力のしやすさ勝負

タブレットとしての使用感を決定づけるスタイラスペンの使用感の差を検証。手書きで線を引くだけでなく、ペンでアイコンをポインティングした場合などの操作感も検証した。

 

使いこなしに慣れが必要も精緻な入力は板タブが一番

IdeaPad Duetを除き、どの機種のペンも機能や色の切り替えを登録できるサイドボタンを装備していた。筆圧検知も4096段階で共通。板タブは傾き検知こそ非対応だが、タッチ操作への追従性ではトップだと感じた。ただし、操作性はクセがあり、習熟が必要。その点、iPadは初心者も使いやすい。

 

↑板タブの入力位置はモニターの同じ位置とリンクする。この感覚に慣れが必要

 

サイドボタン 感圧検知 傾き検知 使用感
iPad Air 4 4096段階 ペン先の滑る感覚が◎。ペンの平らな部分はサイドボタンだ。
U-10万円 2 in 1 Chromebook × × × 専用ペンはなく、指操作が主。タッチ操作はあくまで補助か。
Surface Go 2 4096段階 ペンの裏が自動的に消しゴムに割り当てられているのが◎。
U-10万円PC+板タブレット 4096段階 × プラスチックのペン先で、鉛筆のような書き心地だった。

安価な板タブには傾き検知機能がなく、イラストなどではやや使いにくい。しかし、写真のレタッチやPDFへの手書きコメントの付与などは十分快適に行えた。

 

<より描き心地を求めるなら、液タブであれば高精度かつ直感的に使える>

手元のディスプレイ上に直接書き込める液晶タブレットなら、板タブのように画面と手元の動きを体に染み込ませなくても作業可能。メモをとるだけなら、電子ペーパーという手段もオススメだ。

 

富士通クライアントコンピューティング

QUADERNO A5サイズ

3万9800円

膨大な資料を持ち運び、取り出して書くことに特化した電子ペーパー。一度の充電で約3週間も駆動するスタミナが魅力。鉛筆のような書き心地を実現したペンが付属し、メモには最適だ。

 

ワコム

Wacom One 液晶ペンタブレット 13

4万2900円

充電不要のスタイラスペン「Wacom One Pen」が付属する、13.3型液晶を採用したペンタブレット。60度までの傾き検知に対応し、自然な書き心地となっている。最大表示色は1677万色だ。

在宅ワーク需要で売れ行き好調! 価格帯別「ノートPC」オススメ3選

今冬の家電市場では、例年以上に魅力的な新製品が続々と登場している。ここでは、なかでも注目を集めるジャンルを取り上げて、価格帯別にトレンドと“買い”のポイントを解説。さらに、各価格帯でプロが認めたイチオシのアイテムも紹介していく。今回取り上げるのは、在宅ワーク需要で売れ行きが伸びたノートPC。世界最軽量を更新したモバイルノートやコスパに優れるAMD Ryzen搭載ゲーミングノートなど、魅力的な製品が続々と登場しており、いまが買い替えのチャンスだ。

※こちらは「GetNavi」 2021年1月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

最新ノートPC、 “買い”のポイント

・描画性能が大幅に向上した第11世代Core i搭載機が狙い目

低価格でもSSD搭載は当たり前で、1TBモデルも買い得

コストパフォーマンスに優れたAMD Ryzenは依然、魅力大

 

私たちが解説します!

フリーエディター

有馬真一さん

ノートPC選びの際はモバイル性を重視。Chromebookを本格導入したことで、スマホとの連携をいろいろと試行錯誤中。

ITライター

石井英男さん

ITライター歴28年。ノートPCやSTEM教育などに関する記事が得意。最近は、AIや量子コンピューターに興味がある。

 

最新CPUが出揃ったいまが買い替えのチャンス

販売好調が報じられるノートPCだが、今年の冬はCPUに注目したい。インテルからは第11世代Core iが、AMDからは第3世代Ryzen Mobileが相次いで登場。どちらも前モデルに比べて性能が大きく向上した。SSDも大容量化が進み、15万円以上の製品なら512GBや1TBが標準になってきた。

 

「CPUの性能が格段に上がったので、お使いのノートPCの性能に不満があるのなら、買い替えのチャンスです」(石井)

 

また、ミドルクラス帯でもインターフェイスや無線LAN機能が進化しており、高速なThunderbolt 4やWi-Fi6をサポートした製品が増加中。

 

「Wi-Fi6では、通信速度や電波利用効率が向上し、セキュリティも強化されています。Wi-Fi6対応ルーターと一緒に買い替えると、動画サイトなどの利用も快適です」(有馬)

 

【《松》クラス】予算額15万円以上

ミドルハイクラスに手が届く価格帯。今季はグラフィック性能の高いインテルの第11世代Core iプロセッサーが登場しており、多少価格が上がったとしてもこれを搭載したモデルを狙いたい。

 

【No.1】世界最軽量を大幅更新した約634gのモバイルノート

富士通クライアントコンピューティング

LIFEBOOK UH-X/E3

実売価格21万9780円

13.3型液晶搭載ノートPCとして世界最軽量の約634gを実現。ベゼルの狭額縁化によって、筐体の横幅や奥行きも小さくなり、世界最小クラスとなっている。CPUに第11世代Core i7-1165 G7を搭載するほか、SSD容量も1TBと大きく、PCとしての基本性能も高い。

SPEC ●OS:Windows 10 Pro ●バッテリー駆動時間:約11時間 ●I/Oポート:USB Type-A×2、USB Type-C×2、HDMI×1、ヘッドホンジャック ●サイズ/質量:W307×H15.5×D197mm/約634g

CPU Core i7-1165G7
メモリ 8GB
ストレージ SSD約1TB
ディスプレイ 13.3型

 

↑軽いだけでなく、堅牢性も高い。76cm落下試験や約35kgfの一点加圧試験、約200kgfの全面加圧試験をクリアしている

 

↑天板にはマグネシウム合金に代わってカーボンファイバーを採用。各部品も見直し、従来の698gから50g以上軽量化した

 

↑最軽量機はブラックのみだが、シリーズでは3色のカラバリを用意。直販モデルはメモリやストレージも選択できる

 

<クロスレビュー!>

指紋認証を採用してコロナ時代に適合

「サインインに、顔認証ではなく指紋認証を採用。いまの時代、外出先で認証する際にマスクを外さずに済むのがうれしいです。内蔵マイクがノイズキャンセリング機能付きなのも高評価」(有馬)

 

やっぱり軽さは正義! 女性にもオススメ

「軽さ634gは驚異的なうえ、ボディも頑丈なので気軽に持ち歩けます。4基のUSB端子やHDMI端子も備えるなど、拡張性の高さも魅力です。とにかく軽いので女性にもオススメできます!」(石井)

 

■Other Model

富士通クライアントコンピューティング

LIFEBOOK UH90/E3

実売価格20万9800円

第11世代Core i7-1165G7と8GBメモリ、512GB SSDを搭載。大型バッテリーを採用し、約834gの軽さで約22.5時間駆動を実現した。Office Home and Business 2019も付属しており、お買い得なモデルだ。

SPEC ●OS:Windows 10 Home ●バッテリー駆動時間:約22.5時間 ●サイズ/質量:W307×H15.5×D197mm/約834g(カラーにより異なる)

 

【No.2】フルHDよりも縦に広いWUXGA液晶が便利

デル

New XPS 13 プラチナ

22万3278円

第11世代Core i7-1165G7を搭載し、高いグラフィック性能を誇る13.4型機。フルHDよりも縦に120ドット広い1920×1200ドットのWUXGA液晶を採用。SSDも512GBと大容量だ。最新のThunderbolt 4対応ポートを2基装備するなど、拡張性も十分。

SPEC ●OS:Windows 10 Home ●バッテリー駆動時間:約11時間 ●I/Oポート:USB Type-C×2ほか ●サイズ/質量:W295.7×H14.8×D198.7mm/1200g

CPU Corei7-1165G7
メモリ 16GB
ストレージ SSD約512G
ディスプレイ 13.4型

 

↑キーボードはバックライト付きで、暗所でも使いやすい。なお、写真のキーボードは英語配列だが、実際は日本語配列となる

 

↑アルミ合金をCNC機械加工によって削り出したシャーシを採用している。軽さと頑丈さを両立しており、見た目も美しい

 

<クロスレビュー!>

キーボードが打ちやすくタッチパッドも大きめ

「キーボードの打鍵感がしっかりとあるため、強く叩きがちな人にオススメです。タッチパッドが大きめで使いやすく、出先にマウスを持ち歩きたくないという人でも快適に操作できます」(有馬)

 

絶妙な画面サイズで作業の効率もアップ

「縦横比16:10のディスプレイは縦方向の情報量が多くて扱いやすいです。PCでスマホの通知などを受け取れる『Dell Mobile Connect』も便利。顔認証と指紋認証に両対応する点も魅力です」(石井)

 

【No.3】4K液晶をはじめ、プロ級のスペックで動画編集も快適!

MSI

Prestige-15-A11SCS-064JP

26万4800円

第11世代Core i7-1185G7と64GBメモリ、1TB SSDを搭載した、ハイスペックなクリエイター向けノートPC。GPUにGeForce GTX 1650 Tiを装備し、3D描画性能も高い。ディスプレイは15.6型の4K液晶で、Adobe RGBに対応しており、広い色域を誇る。

SPEC ●OS:Windows 10 Pro ●バッテリー駆動時間:約16時間 ●I/Oポート:USB Type-A×2、USB Type-C×2、HDMI×1、ヘッドホンジャック ●サイズ/質量:W356.8×H16.9×D233.7mm/1690g

CPU Corei7-1185G7
メモリ 64GB
ストレージ SSD約1TB
ディスプレイ 15.6型

 

↑Thunderbolt 4端子を2基装備。USB Type-Cとしても利用できる。USB Type-Aも2基備えており、拡張性は十分だ

 

↑超高精細な4K液晶を搭載する。Adobe RGB対応で色鮮やかな表示が可能。ノングレア仕様なので、目が疲れにくい

 

<クロスレビュー!>

このスペックでこの価格は非常にハイコスパ!

「本格的ゲーミングノートと比べるとリフレッシュレートが高くないので、動きの激しいゲームは不得意。それでも、これだけハイスペックでこの価格を実現しているのは驚くほどおトク!」(有馬)

 

クリエイターだけでなくゲーマーにもオススメ

「ディスプレイ性能もグラフィック性能も高く、写真や動画を編集したり、イラストを描いたりするクリエイターに最適です。本格的3Dゲームも十分楽しめるため、ゲーマーにもオススメ」(石井)

 

【《竹》クラス】予算額8万円〜15万円

売れ筋モデルが集まる価格帯。CPUは4コア以上で、メモリは8GB程度、SSD容量も128GB〜256GBが主流だ。ビジネス用途は、このクラスなら十分こなせる。

 

【No.1】タッチ操作にも対応する縦横比3:2の液晶が魅力

マイクロソフト

Surface LapTop Go

8万4480円〜

12.4型の縦長3:2液晶を装備したノートPC。最低構成では、第10世代Core i5-1035G1と4GBメモリ、64GB eMMCを搭載する。メモリを8GB、ストレージを128GBにした、より快適な上位構成では10万2800円だ。

SPEC ●OS:Windows 10 Home ●バッテリー駆動時間:約13時間 ●I/Oポート:USB Type-A×1、USB Type-C×1、ヘッドホンジャック ●サイズ/質量:W278.18×H15.69×D205.67mm/1110g

CPU Core i5プロセッサー1035G1
メモリ 4GB
ストレージ eMMC64GB
ディスプレイ 12.4型

 

↑最廉価モデルはプラチナのみだが、上位モデルではサンドストーンやアイスブルーなどのカラバリを選べる

 

↑電源ボタンに指紋認証機能を搭載している。屋外に、万が一置き忘れた場合でもセキュリティを確保できる

 

<クロスレビュー!>

キーボードが使いやすく在宅ワークにピッタリ

「日本語切り替えのオンオフに独自の工夫が施された使いやすいキーボードと高品位な筐体で、在宅ワークに適しています。年間6984円の追加料金でOffice 365を利用できるのもうれしい」(有馬)

 

使いやすい液晶に価格以上の価値アリ

「高解像度で広く使える液晶をこの価格で搭載するのは非常に魅力的です。最廉価モデルは、メモリが4GBと少ないので、2万円ほど高くなりますが、ひとつ上のモデルをオススメします」(石井)

 

【No.2】 8コアのRyzen搭載で仕事にも趣味にも活躍

ASUS

Vivo Book Flip 14 TM420IA

実売価格12万9800円

Ryzen 7 4700Uを搭載した2 in 1タイプの14型ノート。液晶部が360度回転して、タブレットのようにも使え、別売のASUS Penも利用できる。メモリは8GB、SSDは512GBと余裕があり、様々な用途に対応できる一台だ。

SPEC ●OS:Windows 10 Home ●バッテリー駆動時間:約10.6時間 ●I/Oポート: USB Type-A×2、USB Type-C×1、HDMI×1、ヘッドホンジャック ●サイズ/質量:W324×H18.2×D220mm/1550g

CPU Ryzen 7 4700U
メモリ 8GB
ストレージ SSD 512GB
ディスプレイ 14.0型

 

<クロスレビュー!>

上のクラスに匹敵するハイスペックが魅力

「メモリもSSDも大容量で、価格以上のパフォーマンスを発揮してくれます。質量約1.55kgは持ち歩くにはやや重めですが、ホームモバイル用途なら問題ナシ」(有馬)

 

Officeが付属し指紋認証にも対応

「最新のRyzen搭載で性能は十分。Office Home and Business 2019が付属するほか、指紋認証にも対応しているので、仕事用にも向きます」(石井)

 

【No.3】コスパの高いビジネスモバイル

レノボ

ThinkPad X13 Gen 1(AMD)

10万1838円

Ryzen 3 PRO 4450Uを搭載したビジネス向け13.3型モバイルノート。メモリは8GB、SSDは128GBと基本性能が高い。質量は約1.28kgと軽く、Wi-Fi 6もサポートする。Ryzen 5 PRO搭載の上位機種は指紋認証搭載。

SPEC ●OS:Windows 10 Pro ●バッテリー駆動時間:約13.9時間 ●I/Oポート: USB Type-A×2、USB Type-C×2、HDMI×2、ヘッドホンジャック ●サイズ/質量:W311.9×H16.9×D217.2mm/約1280g

CPU Ryzen 3 PRO 4450U
メモリ 8GB
ストレージ SSD 128GB
ディスプレイ 13.3型

 

<クロスレビュー!>

液晶の解像度がやや低めな点に注意

「カスタム可能ですが、この構成では液晶解像度が1366×768とやや低め。フルHDを選ぶと+1万1000円となりますが、検討しましょう」(有馬)

 

仕事用に持ち歩くPCとしてオススメ

「質実剛健なつくりで、信頼性の高い一台です。セキュリティ機能が充実しており、出張などに持ち歩くノートPCとしてオススメできます」(石井)

 

【《梅》クラス】予算額8万円未満

いわゆるエントリークラスの製品が主流の価格帯。昨今は、8GBメモリ&256GB SSDを搭載する製品も増えており、十分快適だ。サブのマシンとしてもオススメ。

 

【No.1】8GBメモリと256GB SSD搭載でサクサク動く!

デル

New Inspiron 15 3000 スタンダード

6万7078円

Ryzen 3250Uと8GBメモリ、256GB SSDを搭載したスタンダードノート。15.6型液晶はフルHD仕様で、コストパフォーマンスが高い。キーボードにはテンキーを備える。Officeソフトは+2万円で追加可能だ。

SPEC ●OS:Windows 10 Home ●バッテリー駆動時間:約9時間 ●I/Oポート: USB Type-A×3、HDMI×1、ヘッドホンジャック ●サイズ/質量:約W363×H19.9×D256mm/2275g

CPU Ryzen 3 3250U Mobile
メモリ 8GB
ストレージ SSD 256GB
ディスプレイ 15.6型

 

↑左右が狭額縁設計のフルHD液晶を搭載し、筐体サイズもコンパクトに。液晶はノングレア仕様で、映り込みも少ない

 

↑USB Type-A端子を左に2基、右に1基の合計3基搭載する。HDMI端子や有線LANも備えており、ビジネス用途にも向く

 

<クロスレビュー!>

拡張性の高さが地味にありがたい

「トレンドのUSB Type-C端子を採用していないのは残念ですが、それ以外は文句ナシの拡張性。SDカードリーダーも備えているので、カメラで撮影した写真などのデータ管理用にも◎」(有馬)

 

まさにスタンダードといえるノートPC

「CPU、メモリ、ストレージのバランスが取れたスペックで、ネットサーフィンや文書作成といった一般的な作業には十分な性能です。子どもが初めて使うノートPCとしても良いですね」(石井)

 

【No.2】高いセキュリティで安心して使える

HP

HP ProBook 450 G7

7万8980円

Core i5-10210Uに8GBメモリ、500GB HDDを搭載。高強度なアルミニウム製ボディを採用しており、ヒンジが180度開くため、対面の相手と画面を共有しやすい。世界初の自己修復BIOSなど、セキュリティ機能も充実。

SPEC ●OS:Windows 10 Home ●バッテリー駆動時間:最大約13.5時間 ●I/Oポート: USB Type-C×1ほか ●サイズ/質量:W364.9×H19×D256.9mm/2000g

CPU Corei5-10210U
メモリ 8GB
ストレージ HDD 500GB
ディスプレイ 15.6型

 

<クロスレビュー!>

大容量のHDD採用もアクセス速度は遅め

「ストレージが500GB HDDとなっており、保管できるデータ量が多いのは◎。ただし、SSDと比べると動作が緩慢になりがちなので注意を」(有馬)

 

米軍調達基準をクリアした頑丈ボディが魅力

「2万時間に及ぶ品質テストと米軍調達基準をクリアしたタフさが魅力です。トラブルがあっては困るビジネスで使うノートとしてオススメ」(石井)

 

【No.3】こんなに安くて良いの!? と驚く充実のスペック

レノボ

IdeaPad C340

7万700円

CPUに第10世代のCore i5-10210Uを採用。メモリは8GB、ストレージは512GB SSDと充実したスペックが魅力の14型ノート。360度反転可能な液晶は、フルHD仕様でマルチタッチ操作にも対応している。

SPEC ●Windows 10 Home ●バッテリー駆動時間:約13.3時間 ●I/Oポート: USB Type-C×1ほか ●サイズ/質量:W328×H17.9×D229mm/1650g

CPU Corei5-10210U
メモリ 8GB
ストレージ SSD512GB
ディスプレイ 15.6型

 

<クロスレビュー!>

ペン入力にも対応するのがイイ

「タッチ操作にも対応し、別売のLenovo アクティブペンを使ってタブレット的に使えます。筆圧も4096段階で感知する、本格的な仕様です」(有馬)

 

早いもの勝ちの超お買い得価格

「本来は14万円で販売されていた製品で、この価格なら即買いレベルです。指紋認証にも対応するなど、どこをとってもお買い得に感じます」(石井)

 

【Topic1】タブレットとしても使える2 in 1がイイ

2 in 1 PCは、一台でノートPCとしてもタブレットとしても使えるのが魅力。キーボードを重視するならコンバーチブルタイプがオススメだ。

 

【No.1】

レノボ

ThinkPad X1 Fold

32万7426円

折りたためる13.3型の有機ELディスプレイを備えた斬新な2 in 1。ノートPCのようなスタイルで下半分にキーボードを表示して使えるほか、縦に持って本を読むように使うこともできる。

 

【No.2】

マイクロソフト

Surface Pro 7

10万9780円

12.3型ディスプレイを備えた人気のタブレット型2 in 1。別売でカバーにもなるキーボードや専用ペンが用意されており、これらを組み合わせることで、ノートPCライクに使用可能だ。

 

【No.3】

デル

New XPS 13 2-in-1プレミアム

19万2478円

最新の第11世代Core i5-1135G7を搭載した、コンバーチブルタイプの13.4型2 in 1。フルHDを超えた高解像度な液晶を搭載し、複数ウィンドウを同時に開いても見やすい。質量は約1.3kg。

 

【Topic2】PS5にだって負けないゲーミングノートPCが手ごろに

最新ゲームを高画質で快適にプレイできる、高性能CPUとGPUを搭載したゲーミングノートも値下がりが進行中。特にGPU性能が重要だ。

 

【No.1】

ASUS

TUF Gaming A15 FA506IH

12万8800円

6コア仕様のRyzen 5 4600HとGeForce GTX 1650を搭載した高性能ゲーミングPC。この価格で144Hz駆動に対応した液晶を搭載していることがうれしい。特にFPSゲーマーにオススメだ。

 

【No.2】

マウスコンピューター

G-Tune P5

13万1780円

6コアのCore i7-10750HとGeForce GTX 1650を搭載する低価格モデル。ボディがスリムで、質量も約2020gとゲーミングノートPCとしては軽い。屋内の色々な場所で遊びたい人に向いている。

 

【No.3】

HP

Pavilion Gaming 15

10万9890円

Core i5-10300HとGeForce GTX 1650を搭載する。メモリが16GBと豊富で、ストレージに256GB SSD+1TB HDDというハイブリッド構成を採用する点も魅力。入門機としてオススメ。

「ペーパーレス化」が進むリモートワーク時代に、世界最軽量ノートPCと電子ペーパーのペアが生み出すメリット

2020年初頭の新型コロナウイルス感染拡大以降、日本中、いや世界中でビジネスマンのワーキングスタイルが大きく変化しています。中でも特に大きな変化とされているのが都市部を中心に加速している在宅勤務、リモートワークの普及です。しかし、きちんとした準備期間を取れない緊急避難的な移行だったこともあり、結果として生産性が大きく落ち込んでしまったという声も多く聞かれるようになりました。

 

その原因はいくつも考えられますが、大きな理由の1つにビジネスツールの問題があると考える人は少なくありません。Web会議やドキュメントのデジタル化など、新しいワークスタイルのメリットを最大限に引き出すには、やはり最新のデジタルデバイスが必要なのです。

 

そこでここでは、最新の働き方事情に詳しい事業戦略家・山口豪志さんに富士通クライアントコンピューティングの誇る世界最軽量(※)モバイルノートPC FMV「LIFEBOOK UH-X/E3」と、電子ペーパー「QUADERNO(クアデルノ)」を試用していただき、それによって実現する、今、最も新しい働き方について語っていただきました。

※:13.3型ワイド液晶搭載ノートPCとして世界最軽量。2020年10月1日時点、 富士通クライアントコンピューティング調べ

↑本企画で山口さんに試用いただいたLIFEBOOK UH-X/E3とクアデルノ。クアデルノは、A5サイズ(10.5型)とA4サイズ(13.3型)をラインナップしており写真はA5サイズだ

 

■お話を聞いた人

事業戦略家

山口豪志(やまぐちごうし)

「スタートアップ成長請負人」としてベンチャー企業を中心に30社以上の企業経営に参画する事業戦略家。クックパッド株式会社、ランサーズ株式会社といった国内有数の急成長企業の創成期を社員として支えた後、2015年5月に株式会社54を創業し、独立。

 

LIFEBOOK UH-X/E3は、高性能プロセッサーやスタミナバッテリー、充実したインターフェイスなど、最新PCに求められるスペックを妥協することなく、重量約634gという驚異的な軽量化に成功した、「世界最軽量」の13.3型モバイルノートPC。

 

対してクアデルノは、オフィスのペーパーレス化を推進する薄型軽量の電子ペーパーデバイスです。16階調のグレースケール電子ペーパーによって、文字や図をくっきり表示。内蔵メモリに約1万件のPDFドキュメントを保存でき、付属のスタイラスペンを使った書き込みも可能とした、デジタルで「紙」の使い勝手を追求したコンセプトとなっています。

 

世界最軽量のノートPCとデバイス1つで資料をまとめる電子ノート、この2つのペアで最新の働き方をどうこなしていくのか詳しく伺いたいと思います。

 

 

 

リモートワークはもう「今だけ」の働き方ではなくなっている

――まずは改めて、現在、国内の働き方がどう変わったか、特に山口さんの目から見てどのような変化があったのかを聞かせてください。

 

山口:まず、皆さん、出勤をしなくなりましたよね。元々、スタートアップでは新型コロナウイルス感染拡大以前からそうした傾向があったのですが、大企業でも在宅勤務へのシフトが加速しています。そして、その結果、働く時間帯に関しても大きな変化がありました。

 

――残業しなくなった、あるいはダラダラと遅くまで仕事する人が増えたということですか?

 

山口:いや、働く時間ではなく、時間帯ですね。たとえば、今、私がよくやり取りをしている育児中のお母さんは子どもが寝ている早朝や深夜に働いているらしく、よく明け方とかにわーっと問い合わせへの返信メールが届きます。

 

――なるほど、個人の事情で働けるようになったという側面もあるんですね。

 

山口:企業側もそうした働き方を容認するようになっているようです。また、最近ではオフィスの規模を半分以下にして、恒久的に在宅ベースで事業をやっていこうというところが増えました。私の周りだともう7、8割くらいがそんな感じです。

 

――在宅勤務、リモートワークはもう「今だけ」の話ではなくなっているのですね。そうした環境の変化のほか、具体的な仕事のスタイルの部分で変わっていることはありますか?

 

山口:印刷した書類を見る機会が圧倒的に減りましたね。私は、さまざまな企業の創立やその後の運営に関わっているため、毎月、各社で売上の数字を確認するという仕事があるのですが、これまでは会議室に集まって、席の前に置かれた印刷済みの決算書類を役員みんなでチェックして、ディスカッションして1時間くらいで解散という流れでした。ところが今はこれがWeb会議でやられるようになり、書類も全てPDF化されています。

 

――期せずしてペーパーレス化が進んだ、と。

 

山口:そうですね。それは(環境問題的には)良かったなと思う反面、PCの狭い画面でWeb会議の画面とPDFを並べて表示するのがけっこう大変で……(苦笑)。あまりに画面がゴチャゴチャしてしまって、数字の変化に気がつきにくくなるなど、不便を覚えるようになりました。

 

――山口さんは、現在、それをどのように解決しているのですか?

 

山口:自宅では早くからセカンドディスプレイを使うようにしています。ただ、それでも紙のように書き込める環境は再現できないので、さてどうしようかと考えていたところで、クアデルノを使う機会をいただきました。なので、実はけっこう興味があったんですよ(笑)。

 

クアデルノを使うことで向上した「フィードバックの質」

――山口さんがクアデルノをどのように活用されているか、もう少し具体的に教えてください。実際、どれくらいの書類に目を通しているんですか?

 

山口:忙しい時期は、最大で22社の書類に目を通すということがありました(笑)。ページ数にすると合計で300ページくらいでしょうか。

 

――それはすごいですね……。それをPCからクアデルノで見るようにして、どうなりましたか?

 

山口:はっきりとフィードバックの質が上がったと感じています。これまでは会議室で配られた書類は持ち帰っていたのですが、クアデルノなら、ディスカッション時に書き込みしたものを先方にPDFという形で送って共有できるので、伝えたいことを漏れがなく伝えられるようになりました。

↑会議中にすぐPDFファイルに書き込み保存できるのは、まさに紙そのものの使い勝手を実現している

 

――その都度、口答で言われても漏れてしまいがちなので、書き込みされたものをすぐにもらえるというのはうれしいですね。そのほか、山口さんのビジネススタイルでクアデルノが役に立ったことはありますか?

 

山口:企業から送られてくるドキュメントを確認するのに使っています。例えば分厚い契約書をPCの画面で一気に読むのは大変なので、一度、クアデルノに転送して、気になるところに書き込みを入れて、最後にPCできちんと確認するということをしました。電子ペーパー自体の読みやすさもありますが、PCやタブレットと違って、作業中にメールが届いたりしないので、「読む」という作業に集中できます。クアデルノには機能が制限されていることで目的化しやすいというメリットもあるように感じました。

↑委任状などの書類に直筆サインをする時にも役立っている

 

あと、今回、企画書をまとめるのにクアデルノを使ってみたのですが、これも思いのほか便利でした。これまではコピー機から抜き取った用紙やノートにフラッシュアイデアをがーっと書き殴り思いつきをまとめていたのですが、紙やノートだと使い終わったあとに捨てたり、どこかにいってしまうんですよ。

 

――それ、わかります(笑)。クアデルノだと内蔵メモリに最大1万件ほどのPDFを保存しておけるので、そうした問題はおきませんね。

 

山口:書いたものをいつでも見直せるのは助かります。そして、何よりそうしたアイデアのメモを共有しやすいのが良かったです。実は思い返してみると紙やノートでやっていた頃って、全然、共有していなかったな、と。今までは、そうしてまとまったアイデアを誰かに伝えるとき、メモ書きの内容をメールの文面などに改めて編集していたのですが、それだと伝わるのは結論だけで、アイデアが発散していくプロセスが抜け落ちてしまっていたんですよね。

 

――ああ、なるほど!

↑アイデアメモを日付順で俯瞰して閲覧できるのも、クアデルノのメリット

 

山口:今回、メモそのものを共有できるようになったことで、その発散のプロセスに相手のフィードバックが来るようになったのが、これまでにない体験でした。現状は、私だけがクアデルノを使っている状況ですが、今後、みんながクアデルノを使っていくようになると、アイデアの広がり方がさらに面白くなっていきそうですね。

 

 

リモートワーク生活でも軽いノートPCには価値がある!

――続いて、LIFEBOOK UH-X/E3についても、山口さんの感想を聞かせてください。いかがでしたか?

 

山口:初めて手に持ったとき、その軽さに驚きました、これはすごい(笑)。

 

――重量約634gというのは図抜けた軽さですよね。でも、在宅勤務が増えた昨今ではそうしたメリットは感じにくくなっているかもしれませんね。

 

山口:いや、そんなことはないですよ。私もそうですが、自宅での作業時でも移動は多いですし、昨今は家の中に引きこもっているのがつらくて喫茶店で……という人も増えていると聞きます。私も、最近、子どもの付き合いで図書館に行くことが増えています。そうしたちょっとした移動にこの軽さはメリットと感じるのではないでしょうか。

 

――ちなみに、山口さんは外に出るとき、どういったものを持っていくのですか?

 

山口:私は、新型コロナウイルス感染拡大の前から、割と荷物は減らしたい派で、荷物は最低限に絞り混んでいます。それこそリュックについても少しでも軽いものを探して使っているくらいで。

 

――そうすると、この約634gという軽量ボディは気に入っていただけそうですね。

 

山口:そうですね。リュックに入れたときもはっきり違いがわかりましたよ。実は最近、ノートPCよりもさらに軽いタブレットで作業できないかと思っていたのですが、タブレットと同程度の軽さのLIFEBOOK UH-X/E3なら、キーボードも付いているしこちらの方が使いやすいですね。あと、このマシンは立ち上がりが速いことも気に入っています。今回は、その軽さと速さに驚かされました。

 

――パフォーマンスはいかがでしたか?

 

山口:全く問題ありません。ちょっと古いノートPCだと、Web会議で背景をボカすような処理を使うととたんに表示がガタガタになってしまうのですが、LIFEBOOK UH-X/E3ではそんなことは一切なく、スムーズに利用できました。そして、Web会議と言えば、カメラにシャッターが付いているのがすばらしい。これ、私の周りの人たちは皆困っていて、使わないときはシールを貼ってカメラを隠している人もいるくらいですから(笑)。

↑webカメラは、上部のつまみをスライドすることで物理的に閉じることができる安心の設計

 

↑LIFEBOOK UH-X/E3はCPUにインテル第11世代のプロセッサー、Core i7-1165G7(最大4.70GHz)を採用。あらゆるビジネス用途に機敏に対応する処理速度を実現する

 

アイデアをまとめる仕事をしている人に試してほしい

――最後に、クアデルノやLIFEBOOK UH-X/E3のような最新デジタルデバイスを使うことで変わる働き方について、山口さんがどのような可能性を感じたのかお話しいだけますか?

 

山口:先ほどもお話したように、リモートワークの普及でペーパーレス化が進んでいるのですが、結果的にプリンターのニーズがまだあるということが分かってしまったな、と。ただ、そこで自宅にプリンターを買うのではなく、クアデルノに出力するという方法があるんじゃないかと感じました。電子ペーパーは紙の代替になり得ますし、紙にないデジタルならではの便利さもたくさんあります。

 

これまでPCでやっていたことを、一旦クアデルノでワンクッションおいて、やってみたりすると、アウトプットの質が変わるんじゃないかという気がしています。特に企画職、プランナーといった、アイデアをまとめる仕事をしている人には試してみていただきたいですね。

 

山口豪志さんに聞いた、クアデルノとLIFEBOOK UH-X/E3のポイントまとめ

<クアデルノ>

・Web会議中など、PC上では一括して読みにくい書類も大きく読める

・インターネット機能がなくメールが届いたりしないので、書類を「読む」ことに集中できる

・ドキュメントにスムーズに書き込みしやすい

・アイデアをまとめたメモを経過含めて共有しやすい

<LIFEBOOK UH-X/E3>

・自宅作業時の細かな移動でも手軽に持ち運べる

・タブレット相当の携帯しやすさによって、どこでもパソコンの多彩な機能・パフォーマンスを使える

・パフォーマンス、セキュリティ面に配慮が十分で、幅広いシチュエーションに対応できる

 

 

 

 

撮影/篠田麦也

 

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FCCLのPCがついにiPad Proより軽く! 「LIFEBOOK UH-X/E3」の「634g」はモバイルしない人にすら価値がある

今や13.3型クラスの製品でも重量1kg以下が当たり前となっている軽量モバイルノートPC。正直、多くの人が「もうこれで十分」と思っているのではないでしょうか? そこからさらにもう一声で800g前後なら文句なしですよね。実際、ここ数年は多くのメーカーのモバイルノートPCが重量800g~1kg前後に収まっています。

 

そんな中、他社がどうあろうと徹底的に軽量化追求を突き詰めているのが富士通クライアントコンピューティング(以下、FCCL)です。同社の誇る軽量モバイルノート「LIFEBOOK UH-X」シリーズは2017年10月発売の初代モデルで重量777gを実現してPCユーザーを驚かせましたが、そこからさらに軽量化を押し進め、この10月に発表された最新モデル「LIFEBOOK UH-X/E3」では、先代モデルから一挙に64gもの軽量化に成功! まさかの重量634gを実現してしまいました。

↑LIFEBOOK UH-X/E3の価格は富士通ウェブマートで24万1780円(税込)となる。発売時期は11月下旬を予定

 

カーボン天板&スリムベゼル採用などによって劇的に小型軽量化!

では具体的にどのようにしてここまでの劇的な軽量化に成功したのでしょうか? FCCL曰く「細かな軽量化の積み重ね」とのことですが、今回に関して特に大きかったのは天板を従来のマグネシウムリチウム合金製からより軽量・強靱な(でも高価な)カーボン製に変えたことだそうです。

↑天板はカーボンを採用

 

これで一気に数十gの軽量化に成功。そこから新規設計の軽量キーボードなどさまざまな工夫を積み重ねていくことで、重量は約634gという驚異的な軽さを実現しました。

↑試作機のため実測では636g。しかし、驚異的な軽さには変わりなし

 

さらに今回は軽量化だけでなく小型化も追求。ディスプレイを流行りのスリムベゼルタイプ(左右は約6mm幅に)とすることで、フットプリントも一回り小さくなっています。具体的には左右幅が約2mm、奥行が約15mmも小さくなりました(薄さは約15.5mmをキープ)。

↑計量モデルとはいえ、最大限の没入感を叶える狭額ベゼル

 

↑実測で薄さは16~17mmほど

 

これ、サラッと簡単に書いてしまいましたが、実は大変なこと。フットプリントが小さくなるということは、本体内部のスペースも減るということなので、ほぼ全面的な設計変更が必要になります。また、フレームが細くなるためボディ剛性が落ちるという問題も。ディスプレイ上部に配置されているWebカメラもスリムベゼルに合わせた小さなものを用意しなければなりません。

 

「LIFEBOOK UH-X/E3」では、こうした弊害を一つひとつ丁寧に解決。たとえばWebカメラは超小型のものを新開発し、これまで通りディスプレイ上部に収めました。他社製スリムベゼルモデルではカメラをスペース的に余裕のあるディスプレイ下部に移動していることが多いのですが、これはビデオ会議時に鼻の穴が映り込んでイヤなんですよね。しかもその上でWebカメラには物理シャッターも追加。使わない時にはカメラを塞いでおくことができるようになりました。これは素晴らしい!

↑左画像が物理シャッターを開いた状態、右が閉じた状態

 

それと外観からは分かりませんが、Wi-Fiのアンテナもこれまで通りディスプレイ上部に配置。アンテナを高いところに配置することで安定した通信を行えるようにしています。

 

なお、今回の新モデルではインターフェイス回りにも若干の修正が。大きなところではACアダプターを接続する電源端子が廃止され、USB Type-C端子に接続するようになりました。もちろんUSB PowerDelivery対応なので、既存のモバイルバッテリーから充電することも可能です。なお、バッテリー駆動時間はスペック値で約11時間。一般的なオフィスワークであれば、丸1日、充電せずに持ち歩けます。

↑USB-Type C接続でより気軽に充電しやすく

 

さらに従来モデルでは引き出し式だった有線LAN端子の形状がフリップ式に変更されています。金属製のフリップを上に跳ね上げることでLANケーブルを挿せるようになります。引き出し式は強度的にやや不安があったので、これもうれしい変更と言えるでしょう。

↑フリップ式で取り回しの簡便さも向上

 

もちろんその上でしっかりと剛性は確保。スペック的に先代モデルと同等の数字を確保し、落下試験で約76cm、一点加圧試験で約35kgf、全面加圧試験で約200kgfなどという充分な堅牢性を実現しています。

 

パフォーマンスから細かな使い勝手まで隙の無い作り込み

大事な使い勝手についても検証してみました。まず、気になるパフォーマンスに関しては、最新世代(第11世代)のインテル Core i7-1165G7 プロセッサー搭載と文句なし。このCPUはグラフィックパフォーマンスが大きく向上していることが特長。実際にいろいろ試してみましたが、フォトレタッチやちょっとした3Dゲームなど、映像回りの処理が改善されているのを実感できました。より多くの人に関係しそうなところではビデオ会議時(特に背景ぼかし機能をオンにしたとき)のもたつきが軽減されています。

 

さらにストレージはなんと約1TBの大容量・高速SSDを搭載。近年、「メインマシンとしても使える」ことを謳うモバイルノートが増えていますが、実際に使ってみるとストレージが足りなくて難儀することが多かったんですよね。でも、1TBもあれば本当にメインマシンとして使えてしまいそうです。

 

キーボードは、本体が小型化したにもかかわらず従来モデル同様フルピッチ(19mm)を確保。キー配列も無理なくきれいに収まっています。軽量化されたことの弊害としてタイプ感が損なわれているのではないかと危惧していたのですが、しっかりしたストローク感があり不満は全く感じませんでした。従来モデルではEnterキー、Shiftキーなどの周辺ボタンがややカチャカチャと耳障りな音を立てがちだったのですが、本機ではその辺りも改善されています。

↑キーボード全体はやや凹み、打鍵しやすく設計されている

 

↑実測でもキーピッチは約19mmとなった

 

ただし、キーボードバックライトは非搭載。これはちょっと残念でした。次世代モデルではぜひ実現してほしいところですね。

 

細かなところでは、ディスプレイを開くとキーボード面に傾斜が付く構造も◎。わずかな角度ですがタイピングしやすさがグッと高まります。

↑開くとキーボードが少し傾斜付く

 

トラックパッドは2ボタン式。最近のモダンなモデルではボタンレスが流行りですが、個人的には物理ボタン付きは歓迎。ボタンの押し心地も軽めで長時間使っていても指先が痛くなったりすることはありませんでした。

↑ここまで大幅に軽量化しても2ボタン式を残してくれたのはうれしい

 

軽量モバイルノートながらインターフェイスが充実しているのも「LIFEBOOK UH-X/E3」の良いところ。左側面にUSB 3.2端子が3つ(うち2つはType-C端子)とHDMI端子が、右側面にUSB 3.2端子(Type-A端子)、有線LAN端子、SDメモリーカードスロットが搭載されています。2つあるUSB Type-C端子はどちらもUSB PowerDelivery、DisplayPort Alt Modeに対応しているので、充電したり、外部ディスプレイに繋いだりできます。

↑左側面にはイヤホンジャックなども備える

 

↑前モデルからこだわるLANポートとSDメモリーカードスロットは今回も完備

 

さらに「ウィズコロナ」な新機能として、指紋センサーによるロック解除にも対応。キーボード右上の電源ボタンに指紋センサーを内蔵することで、電源オンと同時にログイン処理を完了できるようになりました。代わりに顔認証機能がオミットされてしまったのですが、オフィスでもマスク着用が求められる昨今、指紋認証のほうが実用的のように感じます(本当は両方載っていて、使い分けられるのがベストだとは思いますが)。

 

モバイルしない人にもこの軽さには“価値”がある!!

実は、実際に触らせてもらうまで、「600g台はすごいけど、800gで充分軽いし、そこまでメリットは感じないんじゃない?」と思っていました。でも、実際に触ってみたら感想がガラッと変わりました。この軽さはすごい!

 

冷静になって考えてみると、「LIFEBOOK UH-X/E3」の重量634gって「iPad Pro 12.9インチモデル」(重量641g)より軽いんですよね。本体サイズがグッと小さくなったことも合わせ、カバンに入れて持ち歩くときはもちろん、自宅でのちょっとした移動でも負担感がびっくりするほど軽減されます。新型コロナ流行以降、モバイルへのニーズは急増していますが、モバイルしない人にもこの軽さの恩恵はあると感じました。

 

軽量モバイルノートにありがちな、使い勝手にまつわる細かな不満がほとんどないことにも感心しました。せいぜいキーボードバックライトがないことくらい。本当によく作り込まれたマシンです。文句なし。

 

同クラスの海外メーカー製品と比べて高価格ではあるのですが、けっして割高ではありません。軽さから使い勝手まで文字通りワンランク上の製品に仕上がっているので、ウィズコロナ時代の在宅マシンを検討している人にはぜひとも検討してもらいたいですね。

 

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プリンター&スキャナーいらず! 在宅ワークで活用すべき“ペーパーレス”ガジェット&アプリ

“新しい生活様式”のなかで、座り心地の良いチェアやPCスタンド、モニターなどを購入し、自宅を仕事スペースとして構築し直した人も多いでしょう。とはいえ、オフィスレベルにまでは揃えられないアイテムがあるのも事実。例えば「プリンター」が、そのひとつかもしれません。

 

多くのオフィスに導入されている印刷複合機はスキャナー機能も搭載し、印刷だけでなく手書きデータの共有にも欠かせないツール。家庭用のプリンター複合機を導入したり、近所のコンビニのコピー機を使ったりするのも解決策のひとつですが、せっかくならデジタルツールを使いこなし、「ペーパーレス」にチャレンジしてはいかがでしょうか。モノトレンド情報誌『GetNavi』編集部でデジタルガジェットを担当する・森 有史さんに、オススメのツールやアプリ・サービスを教えてもらいました。

 

まずは手書きができるデジタルツールを手に入れよう

ビジネスの場で“紙”を使うおもな目的として、資料の閲覧、共有、手書きでの書き込み(記入)が挙げられますが、そのなかでPCではできないのが「手書きでの書き込み」です。そこでまず用意したいのは、手書きができるデジタルツール。

 

「手書きツールの代表格といえば、やっぱりiPadでしょう。iPadには4機種ありますが、オススメは“無印iPad”の愛称で親しまれる『iPad』です」(『GetNavi』デジタル担当・森 有史さん・以下同)

 

タブレットの代表「iPad」を購入するなら最安機種で十分

Apple「iPad(10.2インチ)」
3万8280円〜

名前からもわかるように、iPadのスタンダードモデル。容量は32GBと128GBから選べます。

「メモの作成や書類への書き込み、メールの送受信などに使用するなら、本機で十分。3万円台と手ごろな価格で購入できます。10月発売の新モデル(第8世代)は、2019年モデルよりもCPUが強化され、より高性能になりました。イラストの作成や凝った動画編集といった本格的なクリエイティブ作業以外に使うのであれば、過不足なく対応できます」

 

・iPad Pencilがあればよりスムーズに手書きできる

Apple「Apple Pencil」
1万1880円(第1世代/写真上)/1万5950円(第2世代/写真下)

iPad専用のデジタルペンシル。ピクセルレベルの精密さを持ち、思い通りに手書きができます。

「第1世代と第2世代の2モデルあり、iPadの機種によって対応するモデルが異なるので気を付けましょう。形と充電方法が異なりますが、書き心地はほぼ同じ。筆圧感知機能を搭載していて、アナログでの筆記のように、筆跡に濃淡や太さの変化も加えられます(アプリによる)」

 

↑「第1世代(iPad、2018年モデルのiPad air、iPad miniに対応)はペン後端のキャップを外し、中にあるLightning端子をiPadに挿し込んで充電します。第2世代(iPad pro、2020年モデルのiPad airに対応)はワイヤレス充電に対応しているので、iPad本体の側面にマグネットで取り付けるだけで充電できます」

 

・iPadの機種を選ばず使える! Apple Pencilのテクノロジーを採用したデジタルペンシル

Logicool「CRAYON」
9680円

2018年以降に発売したiPadシリーズであれば、機種を選ばずに使えるデジタルペンシル。Apple Pencil同様のテクノロジーが採用されていて、100種類以上のアプリに対応します。

「Apple Pencilには、iPadを買い換えたときに機種によっては、以前使っていたモデルが対応しないという可能性があります。また、家族で異なる機種を使っていた場合、併用できない可能性も。その点、本品ならどの機種でも使えます」

 

↑「ペアリングの設定が不要で、ペンの電源をONにするだけで書けるのが魅力です。フラットな形状なので、机から転がり落ちにくいのもポイント」

 

目に優しい電子ペーパー端末。ネットにつながらないことが逆にメリット!?

富士通クライアントコンピューティング「電子ペーパー『クアデルノ』」
3万9800円(A5サイズ)/5万9800円(A4サイズ)

手書きができるデジタルツールには、「電子ペーパー」という選択肢もあります。本機は画面にバックライトがついていないため、長時間使用しても目が疲れにくいのが特徴。デジタルノートやデジタル手帳として活用したり、書類を取り込んで書き込みをしたりできます。

「厚さ約5.9mm、重さ約251g(A5サイズ)、約350g(A4サイズ)と薄くて軽いので、iPadより持ち運びしやすいのもメリット。専用アプリを使いPCやスマホと連携させて、データの出し入れを行います。インターネットにつながらないので、ネットサーフィンやSNSなどの誘惑が少なく作業に集中できるのもポイントですね」

 

↑「静電容量方式タッチパネルと専用スタイラスペンの組み合わせで、本物の紙に書いたような書き心地を味わえます。ペンの色は黒・赤・青の3色。画面は白黒表示ですが、書き込んだデータをPCやスマホに書き出せばカラーになりますよ」

 

ここまでデジタルガジェットを見てきたところで、今度は森さんオススメのペーパーレスサポートアプリとウェブサービスを紹介します。

 

アプリやウェブサービスを活用すれば紙なしで仕事ができる

ここまでデジタルガジェットを見てきたところで、今度は森さんオススメのペーパーレスサポートアプリとウェブサービスを紹介します。

 

・スマホカメラが高性能スキャナーに早変わり!

Microsoft「Microsoft Office Lens」(iPhone・iPad・Androidに対応)
無料

スマホやタブレットのカメラ機能を使い、紙書類をデータ化できるアプリ。「紙の書類だけでなく、ホワイトボードや黒板に書いた文字も簡単にデータ化できます。OCR機能を搭載しているので、画像の中の単語を検索することもできます」

 

↑「傾き補正やトリミングといった自動画像処理機能を搭載しているため、真上から撮影できなくても問題ありません」

 

↑「このアプリの一番の特徴はMicrosoftアカウントと連携できること。デジタル化したデータをOneDriveやOneNoteなどのOfficeアプリに保存ができるので、PCにデータを共有するのも簡単です。もちろんスマホアプリからそのままメールに添付して送ったり、PDFとして保存したりすることもできますよ」

 

・回覧書類への捺印もPC上で完結

白舟書体「web認印」
無料
※PCのみに対応

ビジネスシーンでは認印を求められる機会も多くあります。そんなときに活躍するのが、ウェブ上で認印の印面データを作成できるサービスです。作りたい名字を入力して、書体・サイズ・色を選ぶだけ。日本の名字上位1万種類に対応しています。「電子印鑑や電子署名としては使えませんが、社内での回覧書類などへの認印として使うには十分です」

 

↑「書体は古印体、印相体の2種。サイズは10.5mm、12.0mm、13.5mmの3種、インクの色は朱、赤、紅の3色から選べます」

 

↑「完成した印面は別ウインドウに表示されるので、右クリックで画像保存するだけでOK。書類に画像として貼り付けて使います」

 

・PDFへの書き込みにも使えるファイル管理アプリ

Readdle「Documents by Readdle」
無料
※iPhone・iPadに対応

iPhone・iPad用のファイル管理アプリ。ドラッグ&ドロップでのファイルの移動や、zip圧縮・解凍などができ、PCのデスクトップ上で作業をするようにファイルを管理できます。「実はファイルの管理だけでなく、PDFへの注釈入れアプリとしても優秀。iPhoneやiPadで簡単に注釈を入れられます。私は雑誌の入稿や校正など編集作業を、ほぼこのアプリひとつで行っています」

 

↑「キーボードで打ち込んでも、デジタルペンで手書きしてもOK。メモを貼り付けることも可能です。また、AdobeのAcrobat Readerなど、他のPDFソフトで付けたメモを開いたり編集できたりするのも便利です」

 

↑「DropboxやGoogle ドライブ、Boxなど各種クラウドストレージとも連携し、データの共有も簡単。同じLANに繋がっているPCとデータのやり取りができる『Wi-Fi Transfar』機能も魅力ですね」

 

ペーパーレスを実現するには、複数のデジタルツールをうまく組み合わせるのが大切。それらの機能をフルに活用するには、もはやWi-Fi環境は必須です。最後に、大容量データのやりとりにもストレスフリーな、最新のWi-Fiサービスについて。

 

「Wi-Fi 6」を導入してプチストレスを解消

ペーパーレスを実現するには、複数のデジタルツールをうまく組み合わせるのが大切。それらの機能をフルに活用するには、もはやWi-Fi環境は必須でしょう。さらに最近ではオンライン会議なども増え、大容量データを扱う機会がグンと増えています。

「通信が遅いことで、知らないうちにプチストレスを感じている人は意外と多くいます。ちょうど今年の1月に、『5G』と同時に『Wi-Fi 6』がサービス開始になったので、通信環境を見直してはいかがでしょうか。Wi-Fi 6には、従来のWi-Fiに比べてスピードが早い、混雑に強い、省エネという3つのメリットがあります。今年はWi-Fi 6対応の機種が続々と登場しているので、仕事効率アップのためにも、ルーターの買い替えがオススメです」

 

スマホもPCもスイスイ繋がるからストレスフリー

バッファロー「WSR-5400AX6」
オープン価格(実売価格1万7200円)

高画質動画など大きなデータも安心して通信できるルーター。Wi-Fi 6にも対応しています。家全体にWi-Fiが行き渡るよう家の中心に置かれることを想定し、インテリアにも馴染むデザインを採用。

「ルーターを選ぶときは、スマホだけでなくPCでの通信も高速化したい場合、5GHzで160MHzに対応しているかを確認しましょう。本機はその基準を満たしているのと同時に、主要なiPv6サービスにもほぼ対応しています。遅延なくオンラインゲームをやりたい人も、本機なら問題なしです」

 

ペーパーレスは情報を簡単に共有できるだけでなく、ランニングコストが抑えられたり、自宅に紙書類が増えるのを防げたりと、メリットはたくさん。マクロな視点でいえば、環境保護にもつながります。最新のデジタルツールを駆使して、快適なペーパーレス環境を整えてはいかがでしょうか。

 

【プロフィール】

モノトレンド情報誌『GetNavi』ディレクター / 森 有史

創刊から20年超、デジタル機器など家電製品から自動車、食品にいたるまで、一貫してさまざまなモノに関する情報を提供してきた雑誌『GetNavi』で、ディレクターを務める。PCやスマホなどのデジタル機器からカメラ、ゲームまで幅広く担当する。在宅勤務導入によりほぼiPadのみで、雑誌の制作作業を行っている。

 

これからの「働き方」で大事なことーーニューバランス×富士通クライアントコンピューティングの異業種対談から見えた本質

GetNavi/GetNavi webは今秋、「新しい時代の働き方改革」をテーマにした雑誌とウェブの連動特集を展開します。もともと「働き方改革」は2019年4月、働き方改革関連法案の一部が施行され、今日までよく耳にするようになった用語。とはいえ、この時点では自分とはあまり関係のない話題だと思っていた人も多いのではないでしょうか。

 

しかし、新型コロナウイルスの感染拡大により、それが一変。都市部を中心に在宅勤務やリモートワークが定着し、自宅で過ごす時間が増え、日常生活やビジネスタイムのあり方が大きく変わりました。今後、合理的で優しい「働き方」を実践し、さらに新しい「働き方」に応じたプロダクトを積極的に取り込み、成果を出していかなければなりません。

 

特集では、GetNavi/GetNavi webの考え方に共鳴してくれた4社が参画。本記事では、このうちの2社であるニューバランスジャパン・前川貴宏さんと、富士通クライアントコンピューテング・濱口秀嗣さんの異業種対談をお届けします。スポーツメーカーとパソコンメーカー、あまり接点がなさそうな2社ですが、実は先進的な働き方を実現するプロダクトを新型コロナウイルス感染拡大前より展開。お互いの企業DNA、実践術、プロダクトについて語ってもらいました。新しい時代の働き方とは何か? 示唆にあふれる対談をお届けします。

↑左:富士通クライアントコンピューティング・コンシューマ事業本部の濱口秀嗣さん。右:ニューバランスジャパン・営業本部の前川貴宏さん

 

「出勤しない」が普通になった時代

ーーまず、ニューバランスと富士通クライアントコンピューティング、各社の「働き方」事情を教えてください。

 

前川貴宏さん(以下、前川) 基本的には在宅勤務がメインです。一週間のうち出社日は月曜日と木曜日だけ。残りの火・水・金曜日は基本的には「オフィスクローズ」というルールです。それと、勤務時間帯はフルフレックス。ある意味では「オン・オフ」のないシームレスな状態で働いています。私は今の時期は2020年秋冬商戦や来シーズンの仕込みや展示会も行っており、撮影の立ち合いなど外に出ることも多いですね。ですので、最近は在宅、もしくは外仕事が多いです。

 

濱口秀嗣さん(以下、濱口) 我々、富士通クライアントコンピューティングでも、基本は在宅でのリモートワークが推奨されています。ただ、開発メンバーは開発センターや研究室などに出勤しています。営業チームや私が所属するプロモーション部門が会社に出勤するのは、週に1回行くかいかないかくらい。就業時間は基本9時30分から18時20分までですが、ニューバランスさんと同じくフレックスが導入されています。以前はコアタイムの規則もあったのですが、今は撤廃されました。

 

また、「働き方改革」でいうと、今まで電車通勤しか認めてもらえなかったのが、自転車通勤が可能になりました。特に開発センターに通う開発者たちは、開発センター近くのホテルからの通勤も認めてもらえるようになりました。会社はそのような柔軟なルール緩和を、かなり早い段階から打ち出してくれています。

 

前川 それはすごくいいですね。弊社は本社が東京都・神保町にあるのですが、商品を発送するセンター、ロジティクスは千葉県・柏市にあります。商品発送は現場での業務があるため、発送センターの従業員は出社しないといけないんですね。もちろん、ソーシャル・ディスタンスを保ちながら作業はしていますが、そういった点は、今後我々の課題かなと思いましたね。

 

濱口 弊社がいち早くリモートワークを導入できたのは、パソコンを作っているメーカー、ということも大きな理由だったと思います。後で紹介させていただく「世界最軽量のパソコン」を全社員のうち60%くらいの人間が使っており、フレキシブルな「働き方」に対して、比較的簡単にシフトできたところがあります。開発者はデスクトップパソコンで重い処理をしなくてはいけませんが、特に営業はこの軽いパソコンを持ってどこへでも行っていました。そのフットワークの軽さは弊社の強みではないかと思います。

↑「柔軟でフレキシブルな『働き方』の改善が富士通の強み」と濱口さん

 

新しい「働き方」に不可欠なコミュニケーション力&タイムマネジメント力

前川 これだけ進んだリモートワークですが、オンラインミーティングが一般的になる一方、参加者同士のコミュニケーションの取り方は課題がまだまだあると思っています。今はこうしてフェイス・トゥ・フェイスで濱口さんと話をさせていただいています。こうやって気持ち良く話をさせていただけているのは、やはり話を始める前のアイスブレイクのような雑談があったり、空気を感じているからだと思うんですよ。しかし、オンラインだと、アイスブレイクや雑談の余白がない。

 

例えば10時~11時までオンラインミーティングの予定が入っていたとしても、「移動時間がないんだから次も」ということで、続けて「11時~12時」「12時~13時」といった形でオンラインでのスケジュールが入ってくる。こうなると「あれ? 息抜きをする時間って、どこにあるんだろう」と思いますよね。また、オンラインは視覚と聴覚だけでのコミュニケーションなので、ちょっとした空気感を感じるのが大変です。

 

リモートによって効率化が図れたことは確かですけど、実は「息抜き」のような余白の時間に、仕事のアイデアが浮かんだり、考える時間もあったのではないかと思います。そこは今後の課題。例えば、我々のチームではメールで用件を相手に伝えるだけではなく、メールした後に一本電話を入れるとか、そういったコミュニケーションをとても大切にしています。

 

濱口 おっしゃる通りですね。弊社では全員Outlookでスケジュール管理がされています。例えばオンラインミーティングなども、1分も開けずにスケジュールを埋められてしまうことがあります。これは結構怖い問題だなと思っています。また、前川さんも言っていましたけど、オンラインでのコミュニケーションの取り方は、今後一つのスキルとして必要になってくると思います。オンラインミーティングで、誰かが喋っている間は、他の人が喋れませんよね。そういうとき、どのタイミングで発言者の話に相槌を打つべきか、その後に話すのはAさんなのか、Bさんなのか……それを感じ取るスキルはこれから重要になってくると思います。

 

前川 せっかく良いアイデアを持っていたのに、オンラインのせいで、発言できなかった……なんていう事例もありますしね。

 

濱口 コロナ禍で気づいたことは、「フリーの時間」は非常に大事なんだなということです。例えばリモートワークによって、通勤時間はなくなりました。私の場合は片道1時間かけて会社に通っていたのですが、その間、本を読んだり、プライベートのことを考えたりしていました。その時間に仕事に繋がる情報を得ていたこともあるのですが、リモートワーク以降、自分が持っている情報が徐々に少なくなっている実感があります。だから、今後の「働き方改革」では、先ほどのオンラインのコミュニケーションのスキルに加えて、時間をコントロールするスキルも必要になるだろうと思っています。

 

前川 その通りですね。働く人個々によって異なる「時間のコントロール」について、会社としてなのか、同じマインドを持つ企業同士なのか、それとも国なのかがきちんと提案しないと、乗り切れない人たちが一層ストレスを抱えてしまうこともありそうな気がします。

↑オンラインミーティングでの「余白のなさ」に対応するために「コミュニケーションスキルが重要になってくるはず」と前川さん

 

「新しい働き方」にコミットするデバイスとウェアのあり方

ーー「新しい働き方」に対し、それぞれのメーカーのプロダクトがどうコミットするかをお聞かせください。

 

濱口 働き方はもちろん生活基盤がオンライン中心になると、必須なのはパソコンと諸々のツール類ですよね。その中でも弊社の「LIFEBOOK UH10」はノートパソコンで世界最軽量の698gで、13.3型ワイド液晶を搭載しています。

↑LIFEBOOK UH10は世界最軽量(2020年6月1日富士通クライアントコンピューティング調べ)。さらには、ディスプレイが360度まわる2 in 1コンバーチブルのモバイルノートPC

 

前川 持たせてもらうと、完全にモックのような印象ですね(笑)。

 

濱口 感覚的にはそう感じられると思います。この「世界最軽量」というのは、弊社がここ何年かずっと保持しているのですが、ただ軽くすることだけではなく、使い勝手にももちろんこだわりがあります。例えば、モバイルパソコンで削除されがちな有線LANポートは、そのまま生かしています。ビジネスで使う方にとってのネット環境の安定性は非常に重要ですから、ここはあえて残しています。また、パソコンそのものの堅牢性にもこだわっていて、これからの「働き方改革」によるフットワークの軽いビジネスの場できちんと使っていただけるよう考えています。また、もうひとつの商品が電子ペーパーの「クアデルノ」というものです。

↑10万冊分のノートと同じデータ容量が保存できる電子ペーパー「クアデルノ」

 

濱口 この商品、「手帳の代わりに使っていただける」と言っています。皆さんがお持ちの手帳は、400~500gくらいの重さが平均じゃないかと思います。私自身も以前使っていた分厚い手帳の重さを測ったら600gありました。このクアデルノはA5サイズで251g。10万冊分くらいのノートと同じデータが保存できるので、すごくおすすめです。先ほど紹介したUH10のような軽量のパソコンに加え、クアデルノも一緒に使っていただければ、皆さんにとっての「働き方」はより改革されるんじゃないかと自負しています。

↑クアデルノを実際に持って語り合う濱口さん前川さん

 

前川 ニューバランスの話をすると、ブランド自体は1906年からあります。その発祥から現在に至るまで常に追求し続ける点は「フィット」です。もともと矯正靴から始まってランニングシューズに至ったのですが、どの場面でも大事なことはやはり「フィット」です。この「フィット」に加えて、ランニング商品で例えると「ギアとしてより快適に走れるようになる」「自分が求めている1秒の差を縮められる」ということを考えながら、お客様のニーズに寄り添った商品開発が軸となっています。

 

これはシューズだけでなく、アパレルも同じなのですが、特に「働き方改革」にコミットするという点で紹介したいのが「THE CITY」コレクションというものです。コンセプトは「スポーツとライフスタイルの融合」。伸縮性・撥水性にも優れた素材を採用した、ジャージ感覚で着られるジャケットとパンツを展開しています。

↑スポーツデポ・アルペンでの独占販売となる「THE CITY」コレクション。オンとオフの境界線をシームレスに繋いでくれます

 

前川 先ほどオンラインミーティングの話がありましたが、あのモニター画面という限られた空間の中であるからこそ、身だしなみがすごく重要だと思うんです。だらしない格好で良いアイデアを提案しても耳を傾けてもらえないかもしれないし、逆にリモートワークでスーツをピシッと着るというのも窮屈です。この点でもTHE CITYコレクションはジャケットスタイルでありながら、先ほどお伝えしたようにジャージ素材で過ごしやすく快適。自分自身の「オン」のスイッチも入れられる点でも、今のリモートワーク時代におすすめしたい商品です。

 

濱口 今日、私も着させていただいていますけど、本当に着心地が良いんですね。着る前、サイトの紹介を見たのですが、「ビジネス、カジュアル、プライベートで使える。ゴルフも大丈夫」ということが書いてあって「いやいやさすがにゴルフはないんじゃないか」と思っていましたけど、実際に着てみると、本当にこのジャケットスタイルで運動できてしまうと感じました。「働き方改革」でまず物理的に必要になるのはパソコンだと思っていますけど、こういった身の回りを取り巻くものもすごく大事だなと思いました。

↑今回の対談で前川さんがインナーに着用していた、THE CITYコレクション秋冬モデルの「ロングスリーブT」

 

新しい「働き方」の先にあるものと、大切にすべきこと

ーー今後さらに進んでいくであろう「働き方改革」ですが、様々な制限がある中で、できるだけ理想的な「働き方」を見出していかなくてはいけないと思います。そんな中で、お2人が考える「オン・オフ」の理想的なあり方と、それに対し、企業としてどう取り組んでいくべきかをお聞かせください。

 

前川 5年後、10年後の「働き方」がどうなっていくのかは分からないですが、特に日本では働く人個々に違うパーソナルスペースが重要視されていくと思っています。パソコンに向き合いながらも、自分の時間をコントロールしながらでないとできない働き方。冒頭の話にも戻りますけど、その上で必要になってくるのはやはりコミュニケーションだと思います。

 

先ほど話したTHE CITYの良さも実際は触れてもらわないと完全には分かっていただけない。でも、オンライン上でできる限り伝えないといけない。そうなると、新しいコミュニケーションの方法を工夫する必要がありますね。また、今はマラソン大会も中止が続いていますが、ランニングの提案方法も新たに考えていく必要があると思っています。今は、ランナーの気持ちに寄り添い、新しいランニングの楽しみ方を提案できるようオンラインランニングイベントを10月に開催したり、自身のパーソナルスペースでトレーニングを学べるオンライントレーニングコンテンツを配信しています。

 

濱口 新型コロナウイルスの影響で始まったオンラインミーティングですが、最初はすごく驚きました。「え? 会社に行かなくていいの?」というような感じで(笑)。しかし、それがたった数か月でどの企業でも取り入れられ、今では普通になっています。この流れからすると、1か月先どうなっているかも分からないし、ましてや5年後、10年後の「働き方」も全く想像できません。

 

だから、何が理想的な「働き方」かは分からないですが、今後パソコンと人との関わり方はますます変わっていくと思います。今まではパソコンは「オン」のもので、仕事で使うことが多かったと思います。今後は働き方改革が進み、コロナ禍によるオンライン中心の生活になり、パソコンは今まで以上に身近な存在になっていきます。FMVは、例えば音声操作アプリを搭載しているので「オン」でも「オフ」でもパソコンが身近で、使いやすいように工夫しているんですよ。こういう時代の流れ、ニーズを捉えて、「人を想う」もの作り、パソコンを開発していきたいと考えています。

↑「オン・オフの境目が曖昧になっている」点も、今後の「働き方改革」の重要課題。こちらは濱口さんがオンラインミーティング中に、お子さんがその脇で書いたというパパへのメモ書き

 

ニューバランス、富士通クライアントコンピューティングという全く異なる業種のメーカーの2人でしたが、「新しい働き方」と、それに対する商品開発にかける思いはかなり共通する点が多かったように思いました。今後も企業間、業種間の垣根を越えた今回のような意見交換をし、「働き方改革」を様々な側面から検証、紹介していきます。

 

対談まとめ/松田義人 撮影/中田 悟

 

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電子ペーパー「クアデルノ」がアップデートで無敵のテレワークツールに進化!その内容は?

新しい生活様式に切り替わるなかで、テレワークが日常になった人も多いはず。そんなテレワークを手助けするツールとして注目を集めているのが、富士通クライアントコンピューティングの電子ペーパー「クアデルノ」です。クアデルノは、紙の書類にメモを取るのと同じ感覚で取り込んだPDFデータに書き込んだり、メモが取れたり、プリンターのない環境下でも快適に仕事ができるツール。

↑富士通クライアントコンピューティング 電子ペーパー「クアデルノ」 4万4800円(A5サイズ/左)、6万4800円(A4サイズ/右)

 

しかも最近ソフトウェアがアップデートし、より無敵なテレワークツールに進化を果たしています。何がどう便利になったのか、本稿では今回加わった新機能の詳細をお届けします……とその前に、クアデルノ自体について簡単にご紹介しましょう。

クアデルノは、静電容量方式タッチパネルと専用スタイラスペンの組み合わせで、まるで紙に書いているかのような書き心地でメモを取ったり、PDF資料に書き込んだりできる、“アナログ感覚”で使えるペーパーレス推進ツール。自宅に紙書類を増やしたくない人や、そもそも自宅にプリンターがないという人に人気のアイテムです。

そして驚くべきは約1万ファイル(※)のPDFをたった約5.9mmの薄さ、約251g(A5サイズの場合)の重さで持ち運べること。また、PFUが発売しているパーソナルドキュメントスキャナー「ScanSnap」やスマホ用アプリ「QUADERNO Mobile App」と連携させると、複合機やPCを介さずにデータの取り込みや共有ができるのも魅力です。バックライトが付いていないので、長時間使用してもスマホやPCほど目が疲れないのもメリットです。

※:ファイルあたり約1MBのPDFファイル

 

それではいよいよ、今回追加された新機能を見ていきましょう。

 

【新機能1】ペンのインクが黒/赤にも対応

これまでクアデルノは青と赤のインクしか選べませんでした。青や赤を使って書類に書き込むと書いた内容が目立つので便利ではありますが、ノートを取ったり手帳に書き込んだり、書類への書き込み以外のシーンではやはり黒がいいという人も多かったはず。今回のアップデートで、いよいよ黒を使えるようになりました。

 

【新機能2】元に戻す/やり直す機能を搭載

いわゆる「undo」「redo」機能。これまでも専用スタイラスの消しゴムボタンを押すことで、書いた筆跡を消すことができましたが、消しゴム機能の場合、例えば「+」を書いてタテの棒を消す場合、タテ棒とヨコ棒のクロスした場所を消すときにヨコ棒まで消えてしまうという不便さがありました。しかし新機能「元に戻す」を使えば、最後に書いたタテ棒だけを消すのも簡単。さらに「やり直す」機能を使えば、「元に戻す」で消したものを復元することもできるのです。

 

【新機能3】PDFを読むときに便利な目次(しおり)機能を搭載

電子書籍などでお馴染みの目次機能を使えるようになりました(読み込んだPDFに目次が設定されている必要あり)。2〜3ページのPDFであればペラペラめくれば良いですが、数十ページもあるPDFとなると、目的のページに辿り着くだけで大変。そんなときに便利なのがこの機能です。目次から読みたい項目をタップすれば、一気に目的のページに飛べるのです。

 

【新機能4】履歴ジャンプ機能を搭載

「履歴ジャンプ」とは、見返したいページに指を挟んだまま本を読むように、直近で開いたページに簡単に戻れる機能。例えば目次から別のページへ、PDF内のリンクからリンク先ページに移動した際、画面上部に表示される矢印アイコン(← →)をタップすると前に開いたページに素早く移動できます。

 

【新機能5】端末上でドキュメントの複製が可能に

これまで専用のPCアプリ「Digital Paper PC App」上でしかできなかったドキュメントの複製がクアデルノ本体上の操作でもできるようになりました。書き込みなしの原本を残したまま、複製データにメモを取るといったことが、PCを持ち歩いていない出先でも行えるのです。

 

【新機能6】PCなしでWi-Fi設定ができるように

Wi-Fiに接続できるのもクアデルノの魅力。ただこれまではPCアプリからしかWi-Fi設定ができませんでした。しかし今回のアップデートで端末からスピーディにWi-Fi設定を行えるようになりました。これなら出先でフリーWi-Fiに接続するのも簡単です。

今回のアップデートでは、紹介してきた6つの新機能が追加されたと同時に、標準搭載されていたノートのテンプレートも8種類から16種類にアップ。プレゼンやアイデアスケッチに便利な「スライドシート」や、プライベート用の「日記」、「五線譜」などが追加され、より自分にあった使い方を選べるようになりました。

 

これらの新機能は現在販売中のクアデルノには標準搭載されています。また、すでにクアデルノをお持ちの人は、最新の専用アプリ「Digital Paper PC App」経由で簡単にアップデートできます。

 

グンと使いやすさが増したクアデルノ。本機があれば自宅でのテレワークも快適間違いなし。お持ちの方はぜひアップデートを、まだお持ちでない方はこれを機に購入を検討してはいかがでしょうか。

With/Afterコロナのビジネスシーンではコレがマストアイテム! LIFEBOOK UH78とクアデルノが働き方を変える

テレワークとオフィスワークを使い分けるハイブリッドな働き方が求められる時代。人もデータも移動が頻繁になるなか、業務をスマートにこなせるアイテムを紹介します!

 

 

2台の質量を併せても1kgちょっとで超快適

いまどき、オフィスと自宅の両方で業務を行うビジネスパーソンは多いでしょう。そんな新しい働き方に、富士通クライアントコンピューティングの2 in 1PC FMV「LIFEBOOK UH78/D2」と、「QUADERNO(クアデルノ)」という組み合わせを推したいと思います。

 

パワフルで拡張性も高いUH78は、メインマシンとして活躍するポテンシャルを持ちます。大量の文書を保存・閲覧できるクアデルノは、高精細な画面と抜群の書き心地で、ちょっとした作業にピッタリ。目的に合わせてA5/A4サイズが選べるのもうれしいですね。

 

この2台は合計でもわずか1kg強という軽さが魅力。オフィスでも、自宅でも、どんな場所へ持ち出しても、最高のビジネスパフォーマンスを実現してくれるはずです。

 

本記事の最後に、ビックカメラ.comでUH78を3%ポイントアップ(合計ポイント13%)で購入できる特別クーポン情報も掲載しています。製品の魅力と共にぜひご覧ください。

 

 

高負荷の処理も難なくこなす世界最軽量(※)の2 in 1PC

※:ペン内蔵型の13.3型ワイド液晶搭載2 in 1コンバーチブルノートパソコンとして。2020年5月1日現在、富士通クライアントコンピューティング株式会社調べ

 

富士通クライアントコンピューティング
FMV LIFEBOOK UH78/D2
オープン価格(ビックカメラオリジナルモデル)

キーボードを背面に360度回転させてタブレットとしても使える、約868gの超軽量PC。高速なCPUとSSDを装備し、高負荷のかかる処理や大容量ファイルの転送などを軽快に行えます。テレワークでの使い勝手も抜群。

SPEC●画面サイズ:13.3型●CPU:Core i5-8265U●ストレージ:256GB(SSD)●メモリ:8GB●バッテリー駆動時間:約10時間●サイズ/質量:W309.0×H16.9×D214.8mm/約868g

【商品サイトはコチラ】 

 

↑キーボード面にもカメラを搭載。タブレットスタイルでも画面でプレビューして、ホワイトボードなどを撮影できます

 

↑向かって右側に引出式の有線LAN端子を装備。Wi-Fiが遅いときや、機密データを扱う際などに重宝します

 

↑スリムな筐体ながら端子を豊富に備えます。給電対応のUSB 3.1端子や、標準サイズのHDMI端子なども搭載

 

【こんな人にオススメ!】仕事用もプライベート用もPCを1台にまとめたい人

スリム設計で取り回しが良く、性能もメインマシンとして不足なし。移動中の動画視聴やインターネット閲覧などを快適に楽しめるのも魅力です。

 

「紙とペン」の感覚で思いついたアイデアをすぐ記録できる

富士通クライアントコンピューティング
クアデルノ
オープン価格

専用ペンで書き込める電子ペーパー。PCやスマホから取り込んだ文書に上書きすることもできます。カレンダーや方眼紙など、システム手帳のようなリフィルも多数ラインナップ。

SPEC●画面サイズ:A5サイズ 10.3型、A4サイズ 13.3型●階調:16階調グレースケール●ストレージ:16GB(使用可能領域約11GB)●接続端子:MicroUSB●サイズ/質量:A5サイズ W174.2×H243.5×D5.9㎜/約251g、A4サイズ W224×H302.6×D5.9㎜/約350g

【商品サイトはコチラ A4サイズA5サイズ

 

↑薄さや軽さも紙のノート並み。バッグのわずかなスペースに収納しておけます

 

↑スマホとのデータ転送はWi-Fiで。NFCを使えば端末をかざすだけで設定完了します

 

【こんな人にオススメ!】いつでも資料の閲覧や書き込みを行いたい

移動中や、自宅で寝そべっているときなども、思い立ったらいつでもどこでも書き込めるのがメリット。多忙なビジネスパーソンやクリエイターにピッタリなアイテムです。

 

私たちはこう使っています!

■テクニカルライター・湯浅顕人さん

↑小型PCを多く所持。ルーフバルコニーでアイデアを練るのが最近のお気に入り

 

荷物を気にすることなく快適な作業を実現!

「荷物がかさばるのは好きじゃないので、従来、仕事で外出するときは2 in 1PCを1台だけ持ち出していました。でも、UH78とクアデルノのコンビなら2台持ちでも超快適。アイデアを思いついたらクアデルノにメモしてUH78へ共有するという使い方ができるため、本当に捗っています」

↑荷物を少なくまとめたい人はストレスフリーで使えます。ノマドワーカーにもオススメ

 

GetNavi web編集長・山田佑樹

↑ミーティングなどの際には常にタブレットを携帯。メモや調べものなどを行います

 

会議やプレゼンでの使い勝手が抜群です!

「社内外で企画をプレゼンする機会が多いのですが、ペーパーレス化が進む一方で、相手がPCやタブレットを持参していない場合もあり、資料の共有がままならないこともしばしば。液晶部の可動域が広いUH78なら、画面を相手に見せながらプレゼンすることが可能です」

↑資料で強調するところをペンで書き込みながらのプレゼンも可能。説得力が高まります

 

■GetNavi編集長・川内一史

↑雑誌編集ならではのアナログ業務を、いかに効率良くできるかに心を砕いています

 

手書き→データ共有がラクで手離せません!

「雑誌編集といえば、いまだに手書き文化が根強く残る職種。特にデザイナーに送るページラフは、写真や見出しの入れ方などをより伝えやすい手書きにこだわっています。クアデルノなら、紙と同じ感覚で書けて、データの共有も便利。書き直しもラクラクなので助かってます!」

↑クアデルノの筆圧感度は16段階。手書きならではの細かいニュアンスも再現できます

 

プラスワンアイテムでもっと捗る!

PFU
ScanSnap iX100
オープン価格

バッテリー駆動の小型カラースキャナー。A4カラー原稿なら片面約5.2秒で読み取れます。データはPCなどにWi-Fiで転送できるほか、クアデルノへ直接取り込みも可能。見開きページの自動合成機能も便利な機能です。

【商品サイトはコチラ】 

 

↑小型&バッテリー駆動なので持ち歩き可能。いつでもスキャンできます

 

 

ビックカメラ池袋本店パソコン館へGO!

いまが買いどき! 合計13%のポイントGET!

本記事で紹介した製品は、ビックカメラ池袋本店パソコン館の売り場でチェック可能。下のクーポンを提示すれば、全店舗でUH78を3%ポイントアップ(合計ポイント13%)で購入できておトクです!

【ウェブもCHECK!

 

ビックカメラ.comで使える! 「UH78」限定3%ポイントアップクーポン

【ビックカメラ.com クーポンコード】D031216

【クーポン対象商品】富士通 ノートパソコン「FMVU78D2BB」のみ

※本クーポンは、2020年9月24日までの期間に1日限りご利用いただけます。ビックカメラ.comでは期間中1回限り有効となります。

 

●クーポンご利用上の注意

■本クーポンをお会計前にご提示ください。
■他のクーポン券・キャンペーン・値引き・ポイントプレゼントとの併用はできません。予め、ご了承ください。
■ビックカメラ・コジマ・ソフマップ全店およびビックカメラ.comでご利用いただけます。(AirBicCamera、ビックリカー除く)
■一会計で複数枚の使用はできません。
■同業者・転売目的にはご利用できません。
■特典の内容は変更となる場合がございます。

 

文/湯浅顕人 撮影/高原マサキ(TK.c) イラスト/TOMOYA

富士通「はじめての『じぶん』パソコン」はプログラミング教育の”お道具箱”? 安心機能が満載の小学生専用パソコン

富士通クライアントコンピューティング(FCCL)は12日、子ども向けのノートパソコン「はじめての『じぶん』パソコン」と銘打つ、「LIFE BOOK LHシリーズ」など、ノートパソコンの新製品を発表しました。

 

小学校でのプログラミング教育の導入が進むこの時代、はじめての「じぶん」パソコンは小学生が最初に使うノートパソコンとして開発されました。頑丈さ、有害サイトからの保護機能、学習教材など、子どが安心して使える機能を搭載しています。

 

↑「はじめての『じぶん』パソコン」、LIFEBOOK LHシリーズ。クラムシェル型の「LH35/C2」(想定価格:8万円強)と、2 in 1コンバーチブル型の「LH55/C2」(想定価格:10万円強)がラインナップ。発売日はともに7月26日予定。

 

子どもが画面に近づき過ぎずに作業できるよう、画面サイズは大きめの14型。ノートパソコンタイプのほか、2in1タイプもラインナップ。2in1タイプはディスプレイを回転させてタブレットのような形で使える上、タッチペンでの操作にも対応します。

 

 

上位モデルの想定価格は10万円強とですが、製品発表会ではFCCL社長の齋藤邦彰氏から「10万円を切る価格を目指したい」と言及されました。

 

まるでパソコンのお道具箱、持ち歩けるケースが付属

持ち運びが多い小学生のために、お道具箱型のケースが付属するのも特徴です。本体と一緒にACアダプターやマウスなどの付属品や、授業配られたプリントが入るスペースを用意しており、使い終わったらパソコン関連の道具をすべてまとめて収納できます。

 

 

子どもが荒っぽく扱っても壊れないよう耐加圧設計になっており、天板の周囲には落下や衝撃に備え、本体も子どもも傷つけないようにラバー素材を配置しています。本体は無塗装で仕上げ、シールを貼っても塗装が剥がれる心配がありません。

 

パソコン学習もできる「FMVまなびナビ」

はじめての「じぶん」パソコンの発表とあわせて、月額制の新サービス「FMVまなびナビ」もスタートします。FMVまなびナビは、子ども向けの学習サービスをセットにしたパッケージ。教科学習から英会話、プログラミングなどを、学びたい内容にあわせて選べるコース形式で提供されます。

 

 

小学校の勉強をサポートするサービスとして、教科学習サービス「スマートドリル」や、マンツーマンのオンライン英会話サービス「Kimini英会話」に対応。プログラミングサービス学習ではビジュアルプログラミング言語「Scratch」や、ゲーム「マインクラフト」を活用した学習サービスを用意。また、競い合ってタイピングを学習できる「ふくまろタイピング」も利用できます。

 

 

契約者には、FMVブランドのパソコンの修理代金サポートや、新PC購入時に使えるクーポンなどが用意されています。

 

プリインアプリも充実

プリインストールアプリでは、子ども向けの専用メニューアプリ「@メニュー」やプログラミング教育ソフト「プログラミングゼミ」を搭載。パソコンの基礎的なスキルを養う教材が揃っています。

 

 

そのほか、ふくろうのキャラクター「ふくまろ」がパソコンの正しい使い方をアドバイスする「みまもりユーティリティ」や、フィルタリング、SNSなどの制限機能、利用状況の確認に対応した見守りアプリも搭載されています。

 

 

LIFEBOOK LH35/C2は、14型のHDディスプレイ搭載のノートパソコン。CPUにCeleron 3865U、メモリーは4GB、ストレージは128GBのSSDです。

 

インターフェースにはUSB A端子×3、有線LAN、HDMI 2.0、オーディオ端子、SDカードスロットなどを搭載。キーピッチは19mmで、キーストロークは1.5mmです。

 

バッテリー起動時間は7時間程度。大きさは338×247×24.7mm。重さは1.5kg程度。お道具箱型のケースで周辺機器と一緒に持ち歩けます。なお、オフィスソフトは非搭載となっています。

 

↑2 in 1型のLH55/C2

 

共通のスペックで2in1のコンバーチブルタイプの筐体を採用したモデル「LIFEBOOK LH55/C2」も用意されています。同モデルはキーボード部を回転させて、タブレットのように使えます。タッチパネルを搭載し、アクティブペンが付属しています。

はじめての「じぶん」パソコンのほか、FCCLは2種類のノートPCを発表しています。

 

↑顔認証対応モデルが追加された「AHシリーズ」。MR、128GB SSD対応の上位機「AH77/C2」(想定価格:22万円強)、SSD非対応の「AH53/C2」(想定価格:20万円強)が7月26日発売予定。フルHDディスプレイ搭載のエントリー機「AH45/C2」(想定価格:17万円前後)が7月12日発売予定、フルHD非対応の「AH42/C2」(想定価格:14万円強)が6月21日発売予定となる。

 

プレミアムノート「AHシリーズ」の新モデルでは、新たに「Windows Hello」対応の顔認証カメラを搭載した構成を追加。電源ボタンを押すだけで簡単にログインできるようになりました。AHシリーズのうち2製品では、CPUが最新の第8世代Core i7プロセッサーに変更されています。

 

「AHシリーズ」は15.6型の液晶ディスプレイを搭載。狭額縁の液晶ディスプレイで迫力のある映像を楽しめます。上位構成ではBlu-rayドライブを搭載するほか、「Windows MR」もサポート。メインのパソコンとして十分に活用できる充実したスペックを備えています。

 

↑よりスタイリッシュなデザインになった「FHシリーズ」。チューナー、HDMI出力対応の上位機「FH77/C2」(想定価格:22万円前後)が6月21日発売予定。チューナー非対応以外は同スペックの「FH70/C2」(想定価格:20万円強)、HDMI出力が非対応となるエントリー機「FH52/C2」(想定価格:16万円強)が7月12日発売予定となる

 

また、4辺狭額縁の一体型PC「FHシリーズ」では、付属のキーボードとマウスがリニューアル。より省スペースになり、打ち心地も改善されています。

 

「FHシリーズ」は、リビングにおいても違和感がないスタイリッシュなデザインのディスプレイ一体型モデル。CPUは第7世代のCore i7またはCeleronで、用途にあわせて選べる多様な構成が魅力です。27型の大画面やテレビチューナー搭載モデルも選べます。

 

今回の新製品の中でも、子ども向けの「はじめての『じぶん』パソコン」は今までに無いジャンルの製品と言え、注目に値します。プログラミング学習や英会話など、新しい教育が求められている時代、保護者も付いていくのは大変です。「じぶん」パソコンはそんな新しい学習スタイルを1台で用意してくれる、小学生のお父さん、お母さん方には要注目の製品です。