半分に折りたためるクリップボード! 書類に折り目がつきにくく、コンパクトに持ち運べるキングジム「コンパックボード」

キングジムは、書類をパラパラとめくって閲覧でき、持ち運ぶ時にはコンパクトに折りたためる「コンパック」シリーズに「コンパックボード」を追加。9月29日より発売します。

 

今回発売するコンパックボードは、半分に折りたためるクリップボードです。本体を半分に折りたたみ、ゴムバンドで固定できるので、A4サイズが入らないカバンにも収納できます。

 

ボードを開くと自動で筆記面がフラットになり固定され、開いた状態で筆記ができます。本体下部には書類を安定して固定できる紙おさえも付いており、書類が飛んだりずれたりするのを防ぎます。

 

本体は内側に折りたたむ構造で、書類の中身を見せずに収納することができ、カバンの中で書類を汚れなどから保護します。収納枚数は約15枚で、書類に折り目を付けずに収納できます。

 

本体に収納可能なペンホルダーも付いており、ペンと一緒に持ち運ぶことができ、使いたいときにペンをサッと引き出せます。

 

価格は1350円(税別)で、カラーはアオ、キイロ、シロ、クロの4色展開です。

 

株式会社キングジム お客様相談室(全国共通):0120-79-8107

ホームページ: https://www.kingjim.co.jp/

トンボ鉛筆「MONO」が医療用スクラブとコラボ! ワンポイントチラ見えするモノ消しゴムの刺繍にキュン

メディカルアパレルの企画、製造、販売を行うクラシコは、「スクラブをキャンバスに。もっと楽しく。」をコンセプトにしたスクラブライン「Scrub Canvas Club」シリーズ第8弾として、文房具メーカー・トンボ鉛筆の「MONO」ブランドとのコラボレーションアイテムを、9月7日より販売開始します。

 

今回発売となるのは、創立110周年を迎えたトンボ鉛筆の代表的製品モノ消しゴムの刺繍を配した、「R21 Scrub Canvas Club:MONO スクラブトップス(男女兼用)」と、「R22 Scrub Canvas Club:MONO スクラブパンツ(男女兼用)」。

 

カラーバリエーションはディープネイビー、白、グレーの3色で、価格はいずれも1万890円(税込)です。

 

スクラブトップスは、程よいカジュアルなシルエットやサイズ感が特徴。両サイドの腰ポケットには印鑑、スマートフォンなどの小物とペンが分けて入れられる仕切りポケット付きで、ちょうどMONOのボールペンが収まるサイズです。右腰ポケの中にはループをつけており、鍵などを引っ掛けて小物ポケットに収納可能。

 

左腰ポケの上にモノ消しゴムと同じサイズの刺繍がさりげなく施されています。

 

首の後ろのストラップフックの下には、勝ち虫と呼ばれる縁起の良い虫で、トンボ鉛筆のシンボルマークの由来であるトンボのマークをお守りのようなイメージで忍ばせています。

 

スクラブパンツは、トップス同様程よいカジュアルなシルエットやサイズ感で、両サイドの腰ポケットには印鑑などのコインポケットをつけています。右腰ウエストにはループをつけており、鍵やスマホストラップなどを引っ掛けてポケットに収納可能。後ろポケットの上には、モノ消しゴムと同じサイズの刺繍をさりげなく施しています。

管楽器のピストンバルブのようなノック部分が特徴! サクラクレパスから“自由を奏でる”ノック式ボールペン「SAKURA craft_lab 008」発売へ

サクラクレパスは、ノック式単色ゲルインキボールペン「SAKURA craft_lab 008」を、11月上旬に発売します。価格は6500円(税別)。

 

「SAKURA craft_lab」は、子どものころの無邪気な気持ちを思い起こさせ、いつまでもペンを走らせていたくなるような「大人の筆記具」を生み出すために生まれた、「かく」喜びを届ける筆記具開発ラボ。

 

今回発売となる同製品は「自由を、奏でよう」をテーマに開発した、シリーズ初のノック式ボールペン。ノック部分は管楽器のピストンバルブのようなデザインを採用し、ボディにはアルマイト染色によるアルミ軸と真鍮製のグリップを取り入れています。また、頭冠にはサクラマークの印刷が施されています。

 

ボディのカラーバリエーションは、「#51 トライトーンゴールド」「#20 アシッドピンク」「#29 グルーヴグリーン」「#36 ビバップブルー」の4色。インキ色はブラックを標準搭載していますが、そのほかに別売でブルーブラック、ボルドーブラック、グリーンブラック、ブラウンブラック、漆黒を用意。別売のレフィル(替え芯)は漆黒が250円(税別)で、それ以外は200円(税別)です。

丈夫なプラスチック製! インデックスとタブがひとつになって、書類が見つかりやすく取り出しやすい「ファイルタブ」

カンミ堂は、「ファイルタブ」を、8月25日に発売します。価格は450円(税別)。

 

同製品は、クリアファイルにタイトルをつけて貼ることで、書類が見つけやすくなる「分類・見出し機能」と、“つまんで引っ張って”クリアファイルをそのままさっと引き出せる「タブ」としての機能をもつ、プラスチック製のクリアファイル用インデックス。

 

厚さ約0.4mmの透明プラスチックで、インデックス自体にしっかりした厚みがあり、ファイルボックスの中などで折れたり破れたりすることがなく、見出し部分の見やすさを保つことができます。

 

粘着部分には、独自の強力な粘着素材を採用。粘着面は上方向や左右に引っ張り出す力に強く、はがすときの力には柔軟で、使用中はしっかり貼りつき、はがしたいときにはのり残りせずにはがすことができます。

 

無地カラーと方眼チェックの2つのデザインを楽しめる「ファブリック」と、オフィスでも使いやすいライン入りの「ベーシック」の、2タイプ計4種を展開。セット内の9枚はすべて異なるデザインなので、色柄で分類することもできます。

 

付属のラベルシールは30片入りで、水性ペンでも筆記が可能です。

パイロットの“疲れにくいペン”とコラボ! 手に馴染む使い心地……ワコム「Dr. Grip Digital for Wacom」

ワコムは、総合筆記具メーカーのパイロットコーポレーションとコラボレーションした「Dr. Grip Digital for Wacom」を、8月29日に発売します。価格は6380円 (税込)。

 

同製品は、パイロットコーポレーションの筆記具Dr. Gripの使いやすさを継承したデジタルペン。太い軸径と弾力性のあるラバーグリップは、握りやすく、長時間使用するときにも疲れにくくい構造です。ペンはノック式で、ペン先を収納して保護することができ、持ち運びにも便利です。電源コードや電池を必要とせず、思い立ったらいつでも筆記できます。パームリジェクション機能を備えており、手の一部が画面に当たっても、ペン先のみを認識し、安定した筆記が可能です。カラーバリエーションはアクアブルーとブラックの2色。

 

8月29日から順次発売するペンタブレット製品「Wacom One」シリーズに対応しているほか、一部ペン対応のWindows PCやAndroid端末で利用することも可能。対応デバイスはワコム公式サイトの当該ページをご覧ください。

 

購入特典として、付属ソフト「Bamboo Paper」で使える、特別なノートデザイン・罫線デザインをダウンロードできます。

パイロットの“疲れにくいペン”とコラボ! 手に馴染む使い心地……ワコム「Dr. Grip Digital for Wacom」

ワコムは、総合筆記具メーカーのパイロットコーポレーションとコラボレーションした「Dr. Grip Digital for Wacom」を、8月29日に発売します。価格は6380円 (税込)。

 

同製品は、パイロットコーポレーションの筆記具Dr. Gripの使いやすさを継承したデジタルペン。太い軸径と弾力性のあるラバーグリップは、握りやすく、長時間使用するときにも疲れにくくい構造です。ペンはノック式で、ペン先を収納して保護することができ、持ち運びにも便利です。電源コードや電池を必要とせず、思い立ったらいつでも筆記できます。パームリジェクション機能を備えており、手の一部が画面に当たっても、ペン先のみを認識し、安定した筆記が可能です。カラーバリエーションはアクアブルーとブラックの2色。

 

8月29日から順次発売するペンタブレット製品「Wacom One」シリーズに対応しているほか、一部ペン対応のWindows PCやAndroid端末で利用することも可能。対応デバイスはワコム公式サイトの当該ページをご覧ください。

 

購入特典として、付属ソフト「Bamboo Paper」で使える、特別なノートデザイン・罫線デザインをダウンロードできます。

青色シートで集中に効く! 暗記学習のお供に……コクヨ「キャンパス 青色シートで覚える暗記用ペンセット」

コクヨは、青色シートで文字が隠れるオレンジマーカーと水色の極細ペンが1本になった暗記用ペンと、青色シートがセットになった「キャンパス 青色シートで覚える暗記用ペンセット」を、8月25日に発売します。価格は280円(税別)。

 

同社は2015年から、覚えたい部分を隠すことができる緑色のマーカーと書き込み用のオレンジ色の細字ペンがセットになった、1本2役の暗記用ペン<チェックル>を発売。

 

今回は、文字が読みやすく目立たせたい箇所にも使えるインク色とシートの組み合わせを検討し、青色シート、オレンジマーカー、水色極細ペンのセットを考案。シートは、集中実感効果が期待でき、勉強にもよいイメージがある青色を採用しています。

 

ペンは、インク色が明るく、マーカーで引いた部分が読みやすいオレンジマーカーと、問題の解答を書くときに利用できる線幅0.3mmの水色極細ペンが1本に備わります。

 

どちらも青色シートを重ねることで文字が見えなくなるので、暗記学習に活用できます。

「マセラティ グレカーレ トロフェオ」が、昔懐かしのスーパーカー消しゴムで登場!

GGF-Tは、マセラティ社の新世代SUV「マセラティ グレカーレ トロフェオ」を、「超精密スーパーカー消しゴム」シリーズ第3弾「マセラティ」シリーズの追加モデルとして発売しました。価格は550円(税込)。

 

超精密スーパーカー消しゴムシリーズは、1970年代後半のスーパーカーブームで人気を博した「スーパーカー消しゴム」を、現代に復刻させたアイテムで、マセラティのほか、第1弾「ランボルギーニ」、第2弾「デ・トマソ GFG Style ダラーラ」が発売されています。いずれも公式ライセンスグッズです。

 

マセラティ グレカーレ トロフェオは、イタリア語で「地中海に吹く強い北東の風」を意味する、グレカーレの最上級モデル。MC20のスタイリングDNAを採用した新世代SUVで、MC20譲りのネットウーノV6やフル電動など、多彩なパワートレインをラインナップしています。

どこまで切れる? 「フィットカットカーブ」のキッチンバサミは料理以外でも便利な万能ハサミだった

一般的に “紙を切る用のハサミ” にとって最も重要なのは、やはり切れ味だろう。高品質な紙用ハサミであれば、コピー用紙程度なら抵抗なくスーッと切れてしまう。しかし、刃が鋭い=繊細でもあるため、紙より硬いものを切ると簡単に刃が鈍ってしまう。一方で工具系のハサミは、プラ板やDVDなどもザクッと切り落とすことができるのだが、対して布やフィルムなどコシのない柔らかなものを切るには不向きとなっている。

↑ハサミ好きな筆者宅で使われているハサミ群。紙用・ダンボール用・フィルム用・プラ板用など専用化されている

 

つまりハサミは切る対象によって専用化すべきツールなのだが、マニアでもない限り、そう何本もハサミを手元に置いておくのは無駄だと感じる人も多いだろう。そこでオススメしたいのが、紙でもフィルムでも程よく切断できる切れ味と、プラ板をバッサリ切って刃が鈍らない頑丈さを併せ持つ、汎用性の高いハサミを1本持っておくこと。とはいえ、筆者イチオシの高汎用性ハサミは、文房具店ではちょっと探しにくいかもしれない。なぜなら、ジャンルとしては “キッチンハサミ” に類する製品だから。

 

なんでも切れて頑丈、しかも洗える万能ハサミ

プラス「フィットカットカーブ 洗えるチタン」(以下、洗えるチタンハサミ)は、今やハサミ界の大定番である「フィットカットカーブ」シリーズの、キッチン用ラインナップだ。刃はステンレス鋼にチタンコーティングを施したもので、もちろんお馴染みのベルヌーイカーブ刃(ベルヌーイ螺旋の数式をカーブに応用した刃で、刃の根元から先端まで同じ力で切りやすい)となっている。

プラス
フィットカットカーブ 洗えるチタン
1050円(税別)
5色展開

 

キッチンでは、フニャフニャの食品パック用フィルム、硬くて分厚い牛乳パック、弾力のある鶏むね肉、パキッと砕けやすいキュウリなど、あらゆるものを切らなければならない。つまりキッチンバサミというのは、非常に高い汎用性が求められるのだ。逆に言えば、キッチンバサミを日常用に転用すると、だいたいのものが気持ちよくサクサクと切れてしまう、というわけ。

↑ツルツル滑って切りづらいプラタグも、ギザ刃が噛むおかげで安定して切れる

 

「洗えるチタンハサミ」は片刃がマイクロセレーション刃(細かなギザ刃)になっているため、新品の靴下をつなぐプラタグや梱包用PPバンドなどの刃滑りしやすい素材でも、がっちり噛んで切ることができる。さらに緩衝材のプチプチシートのようなコシのない素材でも、刃と刃の隙間にフニャと落ち込んで切り損なってしまうということを減らせる。こういった “切り損ないの出ない安定性” こそが、このハサミ最大の魅力といえるだろう。

↑分厚い刃は力を込めて切れるので、ブリスターを大雑把に開封するにも最適!

 

刃厚も約2.5mmと分厚いので、力を入れてグイグイと切るのにも適している。例えば、雑貨やオモチャのブリスターパックも、透明のPETと下の厚紙台紙をまとめてザクッ! とカットできるので、苦労せずに開封が可能だ。この切れ味を一度体感すれば「信用できる……!」という気持ちになるはずだ。

↑コシが無くて切りづらいプチプチシートも、安定してサクサク切ることができる

 

キッチンハサミがだいたい全長200mm前後と大ぶりなのに対して、文具ハサミに近い約175mmというコンパクトさも、使いやすいポイントのひとつ。これなら取り回しもラクだし、気軽に手に取りやすい。ペンスタンドに立てて置いてもさほど主張は強くならないと思う。

 

もうひとつ、製品名通り「洗える」のも、万能ハサミとしてありがたい。あれこれ切っていると、油汚れや粘着材のようなものが刃に残ることもあるため、中性洗剤でゴシゴシ洗えるウォッシャブル仕様は実にありがたいのだ。もちろん刃物なので、洗う際は怪我しないように注意するようにしたい。

↑汚れたら洗剤をつけてゴシゴシ洗えるのが便利。もちろん食洗機にも対応している

 

調理用ハサミもフィットカットカーブがオススメ

キッチン用フィットカットカーブを汎用ハサミとして使っている筆者だが、じゃあキッチンの調理用ハサミは何を使っているのか? そりゃもちろん、キッチン用フィットカットカーブである。(どれだけフィットカットカーブ好きなんだ)

プラス
フィットカットカーブ 多機能料理はさみ
2700円(税別)
3色展開

 

こちらは2022年秋に発売されたばかりの「フィットカットカーブ 多機能料理はさみ」(以下、多機能調理ハサミ)という製品だ。先述の「洗えるチタンハサミ」よりも、調理用途に能力値を強く割り振ったタイプといえる。

↑サイズは調理用ハサミとしては標準。ハンドルはソフトなエラストマー製(ゴム弾性をもつ素材・材料のこと)で、濡れた手でも握りやすい

 

↑調理ハサミとしては切れ味も良好。ネギも潰さずに切ることができる

 

食材をザクザクと切るには刃渡りがある程度欲しいので、調理に使うハサミとしてはこれぐらいのサイズ感(全長約200mm・刃渡り約80mm)が適正だろう。ハンドルもしっかりと大きく、ゴム手袋をはめたままでも安定して操作できるようになっている。

↑一定の角度で開いたときのみ分解できる設計なので、落とした衝撃でバラけるような危険性は無い

 

↑調理ハサミは洗浄の機会も多いので、食洗機対応なのは嬉しい

 

刃が左右分離できるのもポイントで、汚れを洗ったり、食洗機に入れたりするにはこれがとても便利だ。他にも分離できる調理ハサミは多くあるが、「多機能調理ハサミ」はこの分離を司るカシメ周りのリングが非常に優秀。分離は簡単だが、通常の作業時にはまったくガタつかない安全仕様なのだ。

↑置いたときに刃先が浮いて接地しない設計で、衛生面も万全

 

刃の中央に空いたスリットは、皮剥き用のピーラーに。ハンドルには栓抜きと、固いビンのふたなどを開栓するふた回しが付属している。この辺りは正直「使うことある?」という気もするが、オマケとしてついていてくれる分にはまぁいいかな、というところ。

↑刃の内側はピーラーに。ただし残念なことに、この使い勝手はさほど良くない……

 

一人暮らしを新たに始めた! という人にとって、使用頻度の高い汎用ハサミと調理ハサミは、選び方次第でQOLが地味に大きく変わってくるはず。ということで、新しいハサミ購入時には、ぜひ本記事を参考にして、良いモノを選んでいただきたい。

 

文房具総選挙2023で選考委員が注目した“裏本命”は何だった? 2023年の文房具トレンド予測も!

2023年4月8日、イオンモール幕張新都心で開催されたリアル投票イベントで、選考委員会の中心的存在である文房具の有識者3名によるトークイベントが行われた。そこで、文房具総選挙2023にノミネートされた文房具から、各々が注目したアイテムを起点に、傾向と今後の展開について語り合ってもらった内容をプレイバック。惜しくも入賞を逃した文房具も見逃せない!

 

【ノーカット版を動画でチェック!】

この3名のトークは、4月8日にイオンモール幕張新都心で開催された「文房具総選挙2023」投票イベントで繰り広げられた。トークの全編は、下の動画でチェックできる。

 

↑参加したのは、左から放送作家・ライター 古川耕さん文具ソムリエール 菅未里さん文房具ライター きだてたくさん

 

“文房具の概念” を 拡張したノミネート作

古川 文房具総選挙も11回目。初回開催当時と比べ文房具への向き合い方が一般層と文房具ファン、審査員たちと、ほぼ変わらなくなってきたように感じています。今回のノミネートラインナップを、おふたりはどう見ていますか?

 

 専門性の高い商品ではなく、自宅でも職場でも使える活躍シーンの多い文房具が多く候補に上がったという印象です。新型コロナウイルスへの対応が一段落し、人出が戻ってきたなかで、屋外で活躍する文房具がさらに増えるかもしれないと予感させる内容ですね。

 

きだて 昨年大賞に輝いた「海のクレヨン」など、ここ何年かは画材が人気を博していましたが、そろそろ文房具として “変化球” 的な商品も主流になってくるのではないでしょうか。特に今回は、新たに導入された部門がありますからね。

 

↑スカパーJSAT「海のクレヨン」 2420円

 

古川 その名も「推し活がはかどる文房具部門」。

 

きだて 半ば雑貨のようなものも多かったノミネート商品のなかでも、エレコムの「推しごとバックパック」は、3人とも「欲しい!」となったんですよね。

 

 全員がその場で価格を調べましたからね(笑)。

 

きだて ファスナーで “蓋” をされている状態だと「お仕事」に使えて、休日に蓋を取り払うと、カバンの中身が見える状態になって「推しごと」に使える、と。

 

 缶バッチを付けても傷まないようなメッシュの中材が入っていたり、ポケットがたくさん付いていたり、純粋にバッグとして機能が優れていますね。

 

↑「推し活がはかどる文房具部門」第5位・エレコム「推しごとバックパック Mサイズ」 2万2231円

 

古川 もともとエレコムはパソコン周りのポーチをたくさん作っているので、実用性は抜かりないわけですよね。ほかにも、3人一致して「これは良い」と言ったものとして、切る・貼る・綴じる部門の「フィットカットカーブ多機能料理はさみ」がありました。

 

 ピーラーが付いていたり、分解すると1本のナイフとしても機能して、何より使いやすい!

 

古川 分解が簡単で、洗うのもすごくラクなんですよね。

 

きだて 食洗機に放り込めるし、めちゃめちゃラクですよ! あと刃に細かいギザギザが付いているんだけど、このノコギリ歯のおかげでグッと噛んで切れるので、切り損ないが少ない。

 

古川 グリップも大きいから、濡れた手でも取り回しが簡単。料理はさみはいま、これが一番良いんじゃないかなって思っています。

 

↑プラス「フィットカットカーブ 多機能料理はさみ」 2970円

 

シャーペンの進化が著しい一年に

きだて 今回はシャープペンシルが、キッズの勉強がはかどる文房具部門に移りました。個人的に今回はシャーペンこそが “アツかった” んじゃないかと思うんですが、そんななかで注目なのがぺんてるの「オレンズ AT デュアルグリップタイプ」。「AT」とはオートマチックのことで、要は自動芯出しシステムのこと。この商品が、ほかのオートマ商品よりちょっとお安く作りやすい樹脂チャックで自動システムを実現したことを考えると、今後は千円台とかそのあたりのシャーペンにまで導入できるんじゃないかと期待しています。

 

↑「キッズの勉強がはかどる文房具部門」第2位・ぺんてる「オレンズAT デュアルグリップタイプ」 2200円

 

古川 三菱鉛筆の「クルトガ ダイブ」も名作ですよね。 “キャップ付きのシャーペン” という時点で特殊ですし、ホビー用の大人向け高級シャーペンというジャンルがこれで初めて誕生したんじゃないかなと思うほど。昨今のシャーペンというジャンルの進化を象徴するような一本です。

 

↑「キッズの勉強がはかどる文房具部門」第1位・三菱鉛筆「クルトガ ダイブ(KURUTOGA DIVE)」5500円

 

きだて もし “シャーペンの教科書” があったら必ず載るでしょうね。対して、昨年は個人的にボールペンがやや不作な状況にあったと思っていて。というのも、その前年に異常なほど良いものが出すぎて、メーカーとしてもちょっと落ち着いた時期だったのではないかと。そういう状況下で僕がすごくハマッたのが、サンスター文具のゲルインクボールペン「タンク」。あえて日本では珍しいキャップ式にして、軸をまるまるインクリフィルにすることで、従来の5倍というインク量を実現しています。

 

 “インクダバダバ系” ですね! 書いたとき、滑らかさと気持ちの良い書き心地に驚きます。

 

古川 ゲルインクはインクがすぐなくなっちゃうから不安、という方にとっても相当な安心感がありますよね。

 

きだて 中高生がノートを書くときに色分けしやすいような配色になっているので、発色がすごく鮮やか。色の違いがパキッと分かる感じで、すごく良いです。

 

↑「書く・消す部門」第5位・サンスター文具「タンク」 各165円

 

 逆に、インクの色がとにかく薄いことが強みになっているのが「サラサナノ スモークカラー」ですね。0.3mmのボールペンなんですけど、ボディカラーの淡い色がそのままインクとして出てくる。これの良さは、外出先でプライベートな内容を手帳に書きたい時に、インクの薄さがのぞき見防止機能になって、気にせずに書き込めるというところ。

 

古川 スマホののぞき見防止機能を、インクでやっているイメージ。

 

↑ゼブラ「サラサナノ スモークカラー」 各220円

 

 見られても良い内容は濃いインクのペン、それ以外はこのペンという使い分けもできそうです。視認性の高いペンが主流のなか、あえて “見えにくさ” を謳っている発想に斬新さを感じて、面白いなと思いましたね。それから筆記具で言うと、「タッチミー! アートペン」も良かった。世界の名画をデザインにしたシリーズですが、「タッチミー!」と言うだけあって、表面の凹凸によって触感から絵画が再現されている。そういうコンセプトもすごく素敵ですし、まず筆記具としての性能が良い。

 

きだて ゴッホの絵画がデザインされた商品もありますが、油絵でグルグルが描かれたところが滑り止めに良くて、グリップ機能も利いてる(笑)。

 

古川 最近はミュージアムショップで売られているようなペンでも、基本性能の良さが大前提になっている時代になりました。今後もいろいろなミュージアムショップで、どんどん導入されていくでしょうね。

 

↑ペノン「タッチミー! アートペン」 1500円

 

アフターコロナの 文房具シーン、その行方は?

古川 では最後に、今年から来年にかけてどういった文房具が出てきそうか、トレンドになっていきそうかを、我々で予想してみましょう!

 

きだて 最近までは「在宅ワーク」が文房具業界においても大きなテーマになっていましたが、このあたりから風向きがちょっと変わってくるだろうと思います。狭い空間でも快適に暮らせるように、という在宅ワーク文房具の特長をさらに推し進めたような “整理系” の文房具が面白くなっていくんじゃないでしょうか。それこそ「1冊でも倒れないブックスタンド」のように、 “自分の身の周り1m以内を快適化してくれる文房具” が、今後のキーポイントになりそうな気がしています。

 

 なるほど。私は、コロナ禍にオンラインでの授業や会議に慣れたことで、以前よりも音に敏感になった方が多いと思うので、文房具も “静音系” の需要が高まると思います。ノック音やクリップを開ける音に気をつける習慣が根付いているので、静音系のオフィス用品で新しいものが出てくるんじゃないかと。

 

古川 周囲に対するエチケットはもちろん、自分の立てる音によるストレスを予防するにも有効ですね。僕は近年文房具のトレンドとして “シンプルさにこだわって色味や素材感で差異をつける” というのがあったと思うので、今後はさらにそのマナーを踏襲しつつ、ギミックや特徴的なカラーリングなどで差別化を図っていくような動きが見られるんじゃないかと予測しています。

 

※価格はすべて消費税込み。

文房具好きの山崎怜奈が語る文房具総選挙2023。れなち的大賞も発表!

乃木坂46を卒業後、フォトエッセイを出版するなど一層活躍する山崎怜奈さんは、文房具愛好家としても知られる。そこで2021年の文房具総選挙でも本誌に登場、ノミネート商品をチェックしてくれた彼女を緊急招聘! 文房具総選挙2023の結果をどう見る!? 2年を経て環境も一変した山崎さん自身の “文房具観” の変化とともに語ってもらった。

※こちらは「GetNavi」 2023年7月号に掲載された記事を再編集したものです

 

文房具の進化は、驚きとワクワクを与えてくれるんです

山崎怜奈さん
やまざき・れな●2013年より乃木坂46の2期生として活動、2022年に同グループを卒業。自身がパーソナリティを務めるラジオ番組「山崎怜奈の誰かに話したかったこと。」(TOKYO FM)が放送中。

 

──「文房具総選挙2023」の結果が出ました。今回は、その大賞を山崎さんにいち早く発表させていただきます!

 

山崎怜奈(以下、山崎) うれしい! でも、見た目だけではどれだか分からないですね。せっかくなので、発表していただく前に自力で当てたいと思います! まず目を引いたのが「ミックスライン」。2本並んだペン先のインク色の組み合わせが、反対色になっていたりしてすごくオシャレ。これは学生時代に出会っていたら絶対に使っていましたね。

 

学生時代に使いたかった文房具というと「クルトガ ダイブ」も捨てがたい。クルトガは、初めて発売されたころのものからずっと使っていたんですけど、新作はやっぱりスゴいですね。キャップがマグネットになっているので、ポケットやバッグの中で勝手に芯が出ちゃってる、なんてことも防げそう。デザインも大人っぽくて素敵だし「さすがクルトガ!」って言いたくなります。……それで、気になる結果は?(笑)

 

──大賞に輝いたのは「1冊でも倒れないブックスタンド」でした!

 

山崎 おめでとうございます! “本好き” として注目していたアイテムだったので、納得の結果ですね。これだと1冊で自立してくれるから、本同士の圧によって傷めずに整理できそうなところがポイント高い。家の中で「アレってどこにしまったっけ?」って迷子になってしまうこともよくあるけど、こうやって本の居場所を手軽に決められるのってすごく助かりますね。カユいところに手が届くアイテムだと思いました!

 

──山崎さんには、2021年の「文房具総選挙」でもインタビューさせていただきましたが、そのころから文房具のトレンドの変化を感じますか?

 

山崎 こうやって入賞した商品を見渡してみると「文房具」というジャンルの幅が広がっていることに気づくとともに、それぞれの商品が進化していることも実感します。例えば、この「メタシル」。鉛筆ってずいぶん昔からあるものなのに、まだ進化できるんだ! という驚きとワクワクを与えてくれますよね。

 

それから「フリクションボールノックゾーン」も。フリクションは昔からよく使っていましたが、インクがちょっと水っぽいように感じていて。でもこれは色も濃くしっかり出ている。フリクションの概念が一気に変わりました。

 

“ずっと付き合える” 文房具を求めるようになりました

──山崎さんが現在愛用している文房具もお持ちいただきました。

 

山崎 ROMEOのボールペンは、私が乃木坂46を卒業するときに、連載「山崎怜奈の言葉のおすそわけ」(Hanako Web)の編集部の方が贈ってくださったものです。女性らしい優美なフォルムで、見た目が美しいですよね。これは打ち合わせなど、お仕事で人とお会いする場面で使うことが多いです。というのも以前、谷原章介さんがペンケースから素敵なペンを取り出して使うのを見て、「自分もこんな大人になりたいな」と影響されて(笑)。こんなふうに、文房具が “大人の嗜み” を演出するアイテムとして機能するという発想を持つようになったのは、最近のことですね。

 

最近は新しい文房具が次々に出てくるなかで、「これからずっと付き合いたいと思えるかどうか」という基準で、手に取ることが多くなりました。たとえ消耗品だとしても「これは使い続けたい」と感じたら、あらかじめインクのリフィルをストックしておくことも増えて。今回の「文房具総選挙2023」にノミネートされた数々もそういう目線で見ていたし、このなかから付き合いが長く続く “お気に入り” に出会えれば、うれしいですね。

 

山崎怜奈さんがいま愛用する文房具はコレ!】

↑ROMEOのボールペン。本体に印字された「R」が私のイニシャルと同じというところも、運命的(山崎さん、以下同)

 

↑カキモリで購入して、万年筆のインクの奥深さに目覚めました

 

↑本に貼っても読書の邪魔にならないスリムさが便利でリピート中の付箋

 

↑いばらの蛇腹便箋。ふとしたときに身近な人へ手紙を書いて贈ることも多いため、持ち運びしやすい小さな便箋が重宝!

 

↑無印良品のペン。「うぐいすいろ」と「からしいろ」のインクは色味がやさしく、書きながら気分転換にも

 

いよいよ、れなち的大賞を発表!

文房具愛溢れる山崎怜奈さんに、文房具総選挙2023のノミネート商品から “れなち的” 大賞を選んでいただきました!

 

【第1位】キングジム「ラベルプリンター「テプラ」PRO SR-R2500P」

「スマホアプリと連携して使えて便利ですね。できあがりもオシャレだから、人に贈り物をするときにも “ギフト感” を演出できてうれしい!」

 

【第2位】ミドリ「クラフトテープカッター」

「クラフトテープの切り損じにストレスを感じていたのですが、これは切りやすくて気分もスッキリ。クリップで手軽にセットできるところも良いです。絶対欲しい!」

 

【れなち的特別賞】ラコニック「スタイルブックマーカー」

「自分のラジオ番組にお招きするゲストの方の著書を拝読する機会が多いのですが、付箋に書き込める文字数が少ないことに悩んでいて……これほど余白が大きく設けられていたらめいっぱい書き込めて、超実用的ですよね」

 

【Information】

■Book

山崎怜奈
「言葉のおすそわけ」
(マガジンハウス)

乃木坂46を卒業し新たな一歩を踏み出した山崎さんが、日常における小さな気づきや悩み行き着いた答えなどを綴ったWeb連載が1冊に。手書きへの強い思いも読み取れる。

開発者が明かす発明的構造の意外なヒントとは? 文房具総選挙2023大賞に輝いた「1冊でも倒れないブックスタンド」開発の舞台裏

1年間に発売された最新文房具のなかから、読者や文房具ファン、一般消費者による投票でNo.1を決定する「文房具総選挙」。2023年の大賞に選ばれたのは、2022年10月に発売されたLIHIT LAB.(リヒトラブ)の「1冊でも倒れないブックスタンド」だった。その名の通り、本1冊だけでも立たせておける、特殊構造を持ったブックスタンドである。

↑文房具総選挙2023は結果を5月24日に雑誌『GetNavi』と「GetNavi web」で発表した。写真はGetNaviの特集ページ

 

居並ぶノミネート文房具のなかでも、特にユニークかつインパクトの大きかった商品。この結果は、仕事や勉強、日常での作業がはかどる機能をもった文房具、を切り口としている文房具総選挙らしい結果だったといえるだろう。

 

では、「1冊でも倒れないブックスタンド」はいったいどうして生まれたのか? ユニークな機構はどうやって着想・開発したのか? 文房具総選挙選考委員として同商品が台風の目になることを予想していた文房具ライターのきだてたくさんが、開発担当者であるリヒトラブの岩上優樹さんを直撃した。

↑リヒトラブ 本社開発チーム・デザインプレイス所属の岩上優樹さん

 

着想の原点はピアノ! 驚きの“本が倒れない”構造

↑2023年の文房具総選挙大賞に輝いた「1冊でも倒れないブックスタンド」(リヒトラブ)。スタンド上部に小さなストッパーが並んでおり、本を抜き出すとストッパーが自動で下りて隣り合う本を支える仕組みが画期的だ

 

−−−早速ですが、この「1冊でも倒れないブックスタンド」はどのような経緯で作られたんでしょうか? アイデアのきっかけはどのようなものでしたか?

 

岩上優樹さん(以下、岩上):きっかけは、うちの子どもの片付けでした。家に絵本がいっぱいあるので、その収納に大手家具メーカーさんの収納ボックスを使っていたんですが、子どもが絵本を片付けようとして、ボックスの隙間に無理矢理に詰め込むんですね。本が傷むし、ボックスの蓋も閉まらなくなるしで、日頃から不便を感じていました。

 

−−−なるほど。お子さんにはよくありそうなシーンですが、スッキリと収納できないストレスがあったんですね。それを解決するために考えたのが、「1冊でも倒れないブックスタンド」につながる機構ということですか。

 

岩上:私は小さい頃にピアノを習っていまして。特に上手くもないのでつまらなく思っていたんですけど、ピアノの鍵盤を押すと、その隣の鍵盤と段差ができるでしょう。その段差の引っかかる感じが面白いな、と印象に残っていたんです。そういうのばかり気にしていたので、やっぱりピアノは全然上達しなかったんですが(笑)。ただ、それが頭の片隅にずっと残っていて、ふと「あの鍵盤の段差が絵本の収納に使えるんじゃないか」と思いつきました。

↑ピアノの鍵盤のように並んだストッパーパーツが、本の出し入れに連動して支える仕組み

 

−−−子どもの頃に習ったピアノが、今になってそんな形で役に立つとは! ところで大賞受賞時に岩上さんからいただいたコメントに「二つの部材だけで作られている」とありました。これはどういうことなんでしょうか?

 

岩上:「ブックスタンドのベース部分」と、「上のパタパタ動くストッパー部分」という2種類の部材だけで構成されています。開発の都合上、端的に言えば、部材の種類が少ないほど低コストで作ることができるわけです。実は、初期段階ではストッパーをカバーする部材もあって3種類だったんですが、それだと価格がもっと高くなってしまうため、社内からは「もう少し価格を抑えられないか」と指摘され、部材を2つにすることで達成できたという経緯がありました。実現するために構造を作り込むのは、かなり難しかったですね。

 

−−−また、このパタパタのストッパー機構はもちろんですが、本体の連結機構のおかげで端のストッパーが無駄にならないのも素晴らしいと感じました。価格も安いので、複数台を導入して連結しているユーザーも多いのではないでしょうか。

 

岩上:ありがとうございます。個人的にとにかく機能がいっぱい詰まっているのが好きなので、連結は最初の頃から盛り込みたかった部分ですね。基本的にこのブックスタンドはパタパタ部分がメインでプロモーションしてもらっているので、連結機能は声高にアピールしていないんです。でも設計者としては、シンプルな構造ながら、間違いなく機能するように非常に苦労して作った機構なので、褒めてもらうと嬉しいです(笑)。

↑シンプルな構造で本体同士をつなげられる、岩上さん渾身の連結機構

 

−−−全体的にかなり工夫の詰まった製品ですが、例えばリヒトラブの既存商品や技術から応用されている部分というのもあるんでしょうか?

 

岩上:いまはもう廃番になっている「コンピューターバインダーワゴン」という製品があって。弊社の定型の「コンピューターバインダー」というファイルが収まる専用ワゴンです。棚板の上から小さなパーツが並んで吊られている構造なんですが、これがブックスタンドのパタパタと似たような働きをして、ファイルが倒れないように固定します。本が倒れないようにピアノの鍵盤の動きを考えていたとき、先輩社員から「うちに昔、こういうのがあったよ」と教えてもらいまして。「コンピューターバインダーワゴン」が廃番になったときは、まだ僕は入社していなかったのですが、このシンプルな構造はヒントになりました。

↑ピアノと並んでパタパタのヒントになった、ストッパー付きの「コンピューターバインダーワゴン」(現在は廃番)

 

出荷台数は当初予想の11倍に!

−−−開発では、いろいろな部分でご苦労があったんですね。発売前の社内での評判や数字的な見込みはどうでしたか?

 

岩上:発売前は年間で6000台、月あたりにすると500台程度を見込んでいたそうです。製品自体は1色でバリエーションもなく、そもそも市場に需要があるのか読めなかったし読書人口も減っているので、かなり低めに設定されていたようです。あまり前例のない製品でもありましたし……。

 

−−−では、発売以降の数字はいかがでしょうか?

 

岩上:おかげさまで、昨年10月の発売から半年間で約1万7600台を出荷しました。年間計画の3倍近くですね。文房具総選挙2023で大賞を受賞して以降はさらに多くのお声がけをいただいていまして、発表された5月1か月の出荷台数は5600台以上になっています。

 

−−−月間予定の11倍以上! これはすごいことになりましたね。「文房具総選挙」がお役に立てたようでなによりです!

 

岩上:文房具が獲得できるアワードはいくつかありますが、そのなかでも文房具総選挙はひとつの目標としていたアワードなので、大賞受賞はたいへん嬉しかったです。

 

−−−大賞を取って、社内の反応はいかがでしたか?

 

岩上:数名の方から「すごいね」と言ってもらえました。

 

−−−……数名? 後に月間出荷台数を11倍にしたのに、数名なんですか!?

 

岩上:いえ……、盛り上がってたのが私のところまで届いてなかっただけかも(笑)。ただ、自分でも「売れたとしてもニッチなところだろうな」と思っていたので、そこまで大きな数字になるとは予想外でした。

 

−−−リヒトラブ広報担当・金親さん:岩上の開発部門と、私たち広報や営業のいるフロアが別なんですが、こちらのフロアではもうめちゃくちゃに盛り上がっておりました(笑)

 

生粋の文房具ファン。自分が「欲しい」と思う製品を作りたい!

−−−ちなみに、このブックスタンド以外で岩上さんが設計担当された文房具には、どういうものがありますか?

 

岩上:最近ですと、ナカバヤシさんとコラボさせていただいた「プリントルーズバインダー」や、ゼムクリップとめ機の「クリラーク」を担当しました。「クリラーク」も構造がめちゃくちゃ大変でしたね……。

↑左:ゼムクリップをステープラの要領でとめられる「クリラーク」、右:プリントとルーズリーフを一緒に綴じられる「プリントルーズバインダー」

 

−−−これらを通して、岩上さんが製品開発をするときに心がけていることがありましたら、教えてください。

 

岩上:弊社の営業担当が販売店様からいただいてきたご意見やご要望が、アイデアのタネになることが多いんです。ただ、最終的にそれを自分が「欲しいな」と思えるかどうか。そう仕上げるように、常に心がけています。自分が欲しくないものを作ってしまうと、どうしてもブレるというか、詰めの部分が甘くなってしまうように感じていて……。もちろん、最終的にはいろいろな方の意見を聞いて仕上げますが、最初の段階では自分が欲しいと思えるかどうかを大事にしていますね。

 

−−−自分の「欲しい!」が重要なんですね。

 

岩上:そもそも中学生ぐらいから、用もないのに文房具店に通いつめていたタイプの人間なので。その当時からいろいろな文房具の構造をたくさん見てきたのが、今の仕事に役立っているように思います。

 

−−−小学校のピアノレッスンが役に立ったぐらいですから。それにしても、昔から相当に文房具がお好きだったんですね!

 

岩上:そうですね。中学の頃から、大学では工業デザインを学んで、文房具メーカーに就職して、自分で開発した商品を世に送り届けたい! と考えていたんです。今でも個人で文房具専用のツイッターアカウントを持っていて、そこで一般のユーザー様や他社様の公式アカウントからのツイートもしっかり追って、情報収集しています。

 

−−−それは完全な“文房具ガチ勢”ですね! 最後に「1冊でも倒れないブックスタンド」の今後の展開などがありましたら、教えてください。

 

岩上:いろいろと検討中ではありますが……。

 

−−−まずは「カラバリが欲しい」という意見はあちこちから聞こえてきています。あとは雑誌用の大きめサイズとか。雑誌「GetNavi」でタレントの山崎怜奈さんに文房具大賞に関してインタビューしたときも、「黒が欲しい!」とコメントしていたようですよ。

 

岩上:そうですね、本体カラーやサイズのバリエーションのご要望は、ありがたいことに数多くいただいています。みなさんのご意見にお応えして、商品展開が増えることはあるかもしれません。あと、連結機構をうまく活かせるような商品のバリエーションは、ぜひ出せたら嬉しいなと思っています。ホント、苦労した部分だったので(笑)

 

−−−期待しています。今回はおめでとうございました!

 

筆記距離6倍! 大容量「ゴツ盛りインクの蛍光ペン」の力強い使い心地とは?

蛍光マーカーと言えば、文字列の上に半透明カラー(主に蛍光色)のラインを引くことで、文字列を目立たせるための筆記具である。同じ「蛍光色のラインを引く」筆記具でも、メーカーの思想やユーザーニーズによって、製品ごとに機能はさまざまだ。「摩擦でラインが消せる」ものや「ペン先チップが半透明でラインを引く箇所が視認しやすい」もの、さらには「マーカーなのに淡色の地味なインクを搭載している」なんてものまである。

 

よくもまぁ次から次へとユニークな機能を考え出せるなぁ、と感心するのだが……つい先日入手した新しい蛍光マーカーも、「インクがめちゃくちゃたっぷり入ってる」というシンプルながらインパクトのある製品だった。

 

インク容量なんと6倍! 超盛りサイズの蛍光マーカー

正直な話をすれば、やはり蛍光マーカーの機能は「チップが柔らかく紙に密着するので線が引きやすい」などの方が、機能説明されたときに、素直に「へー!」と感心しやすい。それは間違いない。しかし、もっと正直な話、普段から蛍光マーカーを使っていて最も気になるのは、「書いているとインクがすぐになくなる」という部分だったりする。

エポックケミカル
ゴツ盛りインクの蛍光ペン
各340円(税別)
ピンク/オレンジ/イエロー 全3色展開

 

↑「大盛り系カップ焼きそばか!」とツッコミたくなる、インパクトの強い製品名

 

エポックケミカルの「ゴツ盛りインクの蛍光ペン」は、太い透明軸がそのままタンクになっており、インクが超たっぷり詰まった直液式(インクが液体の状態で軸に封入されている)のマーカーだ。「ゴツ盛り」という名前の印象から1mmもズレることのない、まさに大容量の製品である。軸を手に持って揺らすと、中のインクがジャブジャブと揺れて、重心が動くのがハッキリと感触で分かる。今までにも直液式マーカーは何本も触ってきたが、ここまでインクの揺れを感じたのは初めての体験だ。

↑直径約16mmの極太軸にたっぷり詰まった液体インク

 

↑一般的な直液式蛍光マーカー(左)との比較。目に見えてボリュームに差がある

 

ちなみに、インク搭載量は9.5ml。他の直液式マーカーのほとんどはインク搭載量を記載してないので、単純に液量で比較をするのは難しいが、メーカーによると「たっぷり6倍」(同社比)とのこと。筆記距離も従来製品が約80mなのに対して、ドンと桁違いの約570m。書ける距離もマーカーとしては常識外れである。これは、どれだけ書いてもインク減る感じがしない。

↑ISOT(国際文具・紙製品展)のエポックケミカルブースにて。筆記距離を高尾山の標高になぞらえるという、よく分からないけど勢いを感じるパネル

 

超たっぷりインクを贅沢に使う楽しみ

インク供給はバルブ構造。ペン先チップが乾いてきたかな? と思ったら、チップを紙に当てて1~2回グッと押し込む。すると、タンクからドバッとインクが流れて補給される仕組みだ。この吐出量がたっぷりしているため、補給後の書き出しはだいたいビシャビシャ。加減を間違えるとコピー用紙でも簡単に裏抜けするので、手帳や文庫本などの薄い紙には使いづらいかもしれない。ボールペンで書いた文字の上にラインを引くと、字がにじむこともありそうなのが心配なところ。

↑チップはベーシックなチゼル(くさび)型。筆記幅は約4mmだ

 

↑書き味はとにかくインクリッチ。ドバッと出るので、乾くまでは筆跡をこすって汚さないように注意したい

 

その代わり、使う度にチップを押し込んでやれば、線がかすれる心配はほぼ無い。紙の上で乾き気味のチップがかすれる、あの “カッスー……” という残念な感触を味わわずに済むのは、ありがたいと思う。ただし、「裏抜け・にじみ」と「筆記時のカスカス感」はどうしたってトレードオフの関係なので、そこは好みが分かれるところだろう。ちなみに、筆者はどちらかというと、多少裏抜けしようがカスカスしない方が好みだ。

↑ラインの引き始めと引き終わりは特にインクが染みるので、裏抜けしやすい

 

使用感を左右するさりげない配慮も

ところで、一般的にマーカー類は、チップがカスカスに乾かないようキツめにキャップを閉める必要がある。そのため、開けるときに力を込めるので、勢いがつきすぎて手にインクがべったり付着する、なんてトラブルも起こりがち。「ゴツ盛りインクの蛍光ペン」なら、キャップを反時計回りに少しひねるだけで簡単に開けることができる。閉めるときには、キャップを被せるだけでパチッと勘合する。シンプルだが、これはなかなか良くできていて使いやすい構造だ。

↑軽くひねると、内側の斜線状溝を伝うようにしてキャップがスッと浮く。この感触が楽しくて、つい何度も開閉してしまった

 

先述の通り、蛍光マーカーを使っていて不満に感じるのは、結局のところ「書いているとインクがすぐになくなる」ことだったりする。それなら「インクがめちゃくちゃたっぷり入ってる」というのは、実はとてもユーザーフレンドリーな製品のようにも思う。力強い製品名の印象には、思わず「ウホ。オレ、インクタップリ、ツヨイ」と万能感あふれる気持ちになったりもする。実際、使ってみたらかなり強い(主に筆記距離とインク吐出量)ので、ぜひ使い勝手のよさにウホウホ言いながら使ってみて欲しい。

 

お部屋でもオフィスでもシンプルに馴染むブラック! キングジム「テプラ」PRO “MARK” SR-MK1に新色登場

キングジムは、ラベルプリンター「テプラ」PRO “MARK” SR-MK1の新色「ブラック」を。8月25日に発売します。価格は1万7000円(税別)。

 

同製品は、iOS/Androidアプリ「Hello」や「TEPRA LINK 2」とBluetoothで接続してラベルを作成できる、スマートフォン専用テプラ。今回追加となる新色ブラックは、購入者アンケートで要望の多かった色とのことです。

 

本体デザインは、プロダクトデザイナーの柴田文江氏が手掛けており、シックなツートーンカラーとシンプルで細やかなディテールが際立つ形に仕上げています。本体色はブラックと、既存のベージュの2色から選べます。

 

4mm~24mm幅のテープカートリッジが使用でき、テプラ最上位機種同等の高精細ヘッド(360dpi)で、繊細なデザインをきれいに印刷することができます。

 

専用アプリのHelloでは、豊富なテンプレートからデザインを探し、用途に合わせてラベル作成が可能。新色の発売に合わせて、イラストレーターのYoh氏がデザインしたテンプレート約30点、絵文字約100点を、8月1日と8月24日の2回に分けて追加します。

 

株式会社キングジム お客様相談室(全国共通):0120-79-8107

ホームページ: https://www.kingjim.co.jp/

「梱包開封シザーズ」バージョンアップと携帯タイプが登場! 開梱時の失敗をなくせそうな優秀機能とは?

これまで言葉を尽くして「ダンボールは “開梱ツール” を使って開けるとラクで安全ですよ」とを伝えてきたのに、いまだに届いた荷物を手でバリバリ開けてしまう人がいる。しかし、 “手でバリバリ人” たちの「わざわざダンボール開けるためだけに専用の道具を買うの、もったいなくない?」という意見に関しては、正直理解できなくもない。一般的な開梱ツールは約1000円前後なので、効果を体感できていない道具に払う金額としては、お安くないと感じるのはもっともだろう。

 

そんな人には、まずは他のツールと一体化している “多機能タイプ” の開梱ツールから試してみて欲しい。

 

便利な開梱ハサミがバージョンアップ&新タイプ登場!

多機能タイプ開梱ツールの代表格といえば、コクヨから2017年に発売された「2Wayハサミ<ハコアケ>」(以下、ハコアケ)だろう。この製品は、ハサミと開梱ツールが一体化したもの。ハサミモードで結束用のPPバンドなどを切ってから、開梱カッターモードでダンボールを開けるなど、これ1丁で効率的に作業ができるのがポイントだった。この「ハコアケ」が、2023年3月にバージョンアップ。加えて、コンパクトに持ち歩ける携帯タイプも登場した。

コクヨ
2Wayハサミ<ハコアケ>
左:チタン・グルーレス刃 1300円(税別)
右:グルーレス刃 950円(税別)

 

コクヨ
2Way携帯ハサミ<ハコアケ>
左:チタン刃 1200円(税別)
右:スタンダード刃 850円(税別)

 

従来の「ハコアケ」は、ハンドルに備えたスイッチをスライドさせると刃先がわずかに露出し、開梱カッターモードとして梱包テープなどをカットすることができた。しかし、安全性に配慮しすぎたのか、刃先の幅がわずか1mmほどしかなく、しっかりとテープに刃先が食い込まないなどして開けづらいと感じることがあった。

↑開梱カッターモードを使用するときは、ハンドルを握りながら中央のスイッチを押し出す。すると刃先(赤丸の部分)が露出してカッターとなる

 

対してバージョンアップ版は刃の出る幅が約1mmから3mmへと変更になったことで、梱包テープなどに刺さりやすく、切り進めるのもラクになった。

↑「ハコアケ」新旧の比較。バージョンアップ版は確実に刃先が大きく飛び出している

 

この刃長の3mmは一般的な梱包用ダンボールの厚みに近いので、中身を傷つけてしまう心配はほとんどない。切り進む際に、ダンボールの合わせ目から刃がはみ出すこともほとんどなく、程よい塩梅で使用できる。たった数mmの差とはいえ、この変化により使い勝手がめちゃくちゃ違ってくるのだ。

↑バージョンアップによって、開梱しやすさも大幅アップ

 

↑ハサミとしても、PPバンドがサクッと気持ち良く切れる高品質っぷりだ

 

もちろん、テープの粘着材を切っても刃がベタつきにくい「3Dグルーレス構造」や、作業時に握る力を弱めると自動で開梱カッターモードが解除される安全設計など、優秀な部分は従来通り。すでに「ハコアケ」を使っている人にも、ぜひ買い替えを推奨したいところだ。

 

今回の本命は「2Way携帯ハサミ」!?

ところで、買い替えを勧めておいてナンだが、実は個人的には新たに登場した携帯タイプの「2Way携帯ハサミ<ハコアケ>」(以下、携帯ハコアケ)の方が本命だと思っていたりする。使用シーンにもよるが、いま買うのならやはりこちらをオススメしたい。

 

その特徴は、コクヨの携帯ハサミとしてはお馴染みのスライド収納方式。

↑普段は刃が完全にグリップに収まっているので、安全に携帯できる。使用時にはまず、黒いスライダーを押し込む

 

↑中央でカチッと止めると開梱カッターモードに

 

↑最後まで押し込むとスライダーがバネで持ち上がり、ハサミモードに変形する

 

使用時はグリップのスライダーハンドルを「Cutter」までスライドさせると「開梱カッターモード」、「scissors」にすると「ハサミモード」へと切り替え可能だ。各モード位置にはクリックがあるので、表示を確認せずノールックで設定できるのも機能的で嬉しい。

↑開梱カッターモードは、新「ハコアケ」と同様に大きく刃が露出して使いやすくなっている

 

↑斜めのガイド面をダンボールに当てると、刃がちょうど良い角度でテープに刺さるので、脱線しづらい

 

ガイド機能に注目!

ここまで基本操作を紹介したところで、「携帯ハコアケ」の何がオススメかという話をしたい。

 

それは、カッター刃を入れる角度が絶妙に決まるガイド機能がものすごく優秀、ということ。例えば、ダンボール天面のテープを切る場合、グリップ底部にある角度が付いた天面用ガイドを箱に添わせると、ちょうど良い角度で切り込めるようになっているのだ。さらに、ダンボール側面に回り込んでいるテープを切るときは、天面用ガイド内側の溝(角用ガイド)をダンボールの角に添わせると、これまたジャストな切り具合になる、という仕組みだ。

↑個人的に「これは便利!」と感じた角用ガイド。側面のテープを切るのがとてもスムーズになる

 

このガイドがあると切り始めがピタッと決まるので、急いで作業するときでも失敗しにくい。また、ダンボール自体を切り込みづらくなるので、箱の再利用もしやすい。従来の開梱ツールには無かった機能なのだが、どうして今まで無かったのか不思議なぐらいに親切な機能だと思う。作業のたびに刃を入れる角度などを気にしなくていいため、サクサクと無造作に開梱できて高効率というわけだ。

 

ちなみに、グリップにはストラップホールが空いているので、吊り下げて保管したり、カラビナでベルトに引っかけておくなどの使い勝手も充分。これから引っ越しの予定などで、大量のダンボールを開けていく予定のある人は、今のうちに「携帯ハコアケ」を作業する人数分揃えておくというのも手だろう。

↑携帯ツールにあると嬉しいストラップホール。使わないときは吊り下げて保管しておくにも便利

 

↑もちろん「携帯ハコアケ」のハサミモードもPPバンドは切断可能

 

↑刃渡りの長さに加えて、立体構造で刃に粘着材が着きにくいグルーレス刃など、ハサミ単体の性能は当然ながら「ハコアケ」の方が良い。結論としては、両方買うべきかも

 

とはいえ、ハサミとしての能力はやはりノーマルの「ハコアケ」が優秀なので……ここは、両方合わせて買うのが正解なのかもしれない、などと思ったりした筆者である。

 

芯が尖るお馴染みのシャープペン「クルトガ」唯一の欠点を解消!「クルトガ KS」の完成度を検証

三菱鉛筆の「クルトガ」といえば、書くたびに芯を自動で回転させる機能でお馴染みの、高機能シャープペンシルだ。ペン先が紙に触れることで内部のメカが働き、1画ごとに約9度(「クルトガアドバンス」は18度)ずつ芯を回転させる。この仕組みにより、芯先端の偏減り(接地面が偏って摩耗すること)を防ぎ、常にシャープな美しい字が書けるというのが最大のポイントだ。

↑一時期は「中高生の所持率70%・認知度100%」だったという伝説級のシャープペンシル「クルトガ」シリーズ

 

これが実に素晴らしく効果のある機能で、使用中は常に芯先が気持ちよく尖るため、繊細で美しい字が書きやすくなる。一方で、この機構のせいで芯先がカチャカチャとブレる、という問題もあったりする。このブレが気になる人だと、どうしてもクルトガを使いづらく感じてしまうのだ。

 

芯ブレを抑制した新しいクルトガ・スタンダードモデル

芯が紙に押しつけられる力を利用してギアを動かしているので、ブレに関しては機構的に仕方ない部分ではある。でも、集中してノートを取りたいときほど、書くたびにこの “カチャカチャ” が邪魔に感じられてしまう。クルトガの機能が優秀なだけに、逆にこのささやかな芯ブレというネガティブな部分が目に付くのだ。

三菱鉛筆
クルトガ KS
各550円(税別)
0.3mm/0.8mm 各4種、全8種展開

 

そこで紹介したいのが、2023年2月に登場した、三菱鉛筆「クルトガ KSモデル」こと新スタンダードモデルである。こう名乗っているからには、つまり今後はこれがクルトガシリーズのスタンダードタイプになりますよ、ということなのだろう。初代が2008年に発売されたので、15年めの大リニューアルというわけだ。

↑カチャつきが完全にゼロになったわけではないが、それでもかなり抑えられているのがハッキリ認識できた

 

リニューアルの内容は明確で、冒頭でも述べた、クルトガ独自のカチャカチャとしたブレの軽減である。試しに書いてみると、まだ先端からほんのわずかに “カチャッ” とした振動は感じるけれど、集中して書いていれば気にならなくなるレベル。それでいて、芯先は確実に回転しているので、クルトガらしく鋭い筆跡がきちんと残る。


プレスリリースには「クルトガエンジンを改良し、筆記中のブレを軽減」とだけある。ここから考えると、芯先のカチャカチャという上下動を回転運動に変える機構、つまり「クルトガエンジン」を調整して、少ない上下動でもギアが回るように精度を高めたのだろうか。先端パイプの根元パーツ(パイプと共に上下動する部分)が、従来のプラスチックから金属へと変更されていることからも、その線で合っているような気はする。

↑パイプの根元にあるパーツが変更されているのも、クルトガエンジンの精度向上に関係していそう

 

“見せるクルトガ” を廃して握りやすさをアップ!

もうひとつ、このKSモデルで個人的に評価したいのが、ゴムグリップが搭載されたこと。従来のクルトガ スタンダードモデルは、クルトガエンジンの機構を可視化するため、グリップ周りが透明になっていた。これによって上下動が回転運動に変えられるのが逐一観察できたわけだ。(ちなみに、スタンダードではないが、非透明のゴムグリップやローレットモデルは存在する。)

 

しかし、クルトガ発売から今年でもう15年。正直なところ、今さらそれをアピールされてもなぁ……という気はするわけで。それならいっそ、見えなくてもいいからゴムグリップにしてもらったほうが、指が滑らず握れてありがたいと思っていた。

↑クルトガエンジンの動きが見える透明グリップの従来モデル(下)に対して、ゴムグリップとなったKSモデル(上)。グリップ力は当然ゴムの方が高い

 

クルトガ KSは、表面モールドもないゴムグリップだが、それでもツルツルのプラスチックよりは確実に握りが安定する。また、グリップ自体も先に向かってほんのりと太くなる逆テーパー形状で、筆記中に指の位置がずり落ちていくのを防ぐ効果があるのだ。

↑絶妙な逆テーパーで指の位置が安定。なによりゴムグリップの握りやすさがありがたい

 

カチャつき軽減で書きやすく、さらにグリップ変更で握りの安定感もアップ。実際に書き比べてみると、もう今までのクルトガに戻るのイヤだなー、と思える品質向上を感じられた。そもそもクルトガ独自の価値である “偏減りを防止してシャープな線が書ける” という機能は変わらないので、今回のスタンダードモデル改変は、シンプルに「大成功」以外の評価はなさそう。

 

特に、これまでクルトガのカチャつきでイラッとしたことがある人や、それでクルトガから離れてしまった人には、改めて一度は試してみてほしい。

 

これぞ無限付箋! 油性ボールペンで書いて消せるシリコンパッド「wemoパッドタイプver.2」の使い心地は?

文房具ファンであれば、「wemo(ウェモ)」というブランド名に聞き覚えがあるかもしれない。2017年にコスモテックから発売された初代wemoは、腕に巻き付けるシリコンゴムのバンドで、油性ボールペンでメモ書きができるというもの。いわゆる “ウェアラブルメモ” =装着するメモ帳で、ペンの筆跡は消しゴムでこすると消せて、何度でも書き消しが可能、というアイテムだ。

 

このwemoシリーズには、スマホケースタイプやIDカードホルダータイプなど、さまざまなラインアップがあるが、なかでも使いやすさに定評があるのはパッドタイプだろう。シンプルな四角いシリコン板で、裏面の弱粘着の吸着シートを使えば、ノートPCのタッチパッド横やスマホの裏側に貼っておけるメモとなる。ワンタイムパスワードのような一過性の情報をサッと書き留めておくのに、これがなかなか重宝するのだ。

↑ノートパソコンに手書きメモを増設できる「wemo パッドタイプ」(以下、先代と呼ぶ)

 

このパッドタイプにver.2が登場した。もともと充分に便利なアイテムだったと思うが、そこからどう新しくなったのか? どう使いやすくなっているのか?  確認してみた。

 

何度でも書き消しできる “無限付箋”

2023年7月26日に発売されたコスモテック「wemo パッドタイプver.2」は、正方形のシリコン板表面に特殊なコーティングを施すことで、油性ボールペンで書いても繰り返し書き消しが可能。いわゆる “無限メモ” と呼ばれるジャンルの製品だ。サイズは75×75mmで、一般的な正方形の付箋と同じ大きさだ。

コスモテック
wemo パッドタイプver.2
各900円(税別)
全3色展開

 

色合いもまさに馴染みのある薄パステルカラーで、間違いなく付箋をイメージして作られたのだろうな、ということが見て取れる。表面に油性ボールペンで書くと、わりとサラッとした書き味で紙に書いたのと同様の筆跡が残る。そして、書き留めた情報が不要になったら、消しゴムでゴシゴシとこすれば、筆跡はキレイに消せる。この辺りは従来と変わらず、不満のない使い心地だ。

↑油性ボールペン(後述)で表面に書き込む。かなりツルツルしているので、ボールがすべらないようゆっくり書くのがポイント

 

↑書いたメモが不要になったら、消しゴムで普通にゴシゴシときれいに消すことができる

 

「wemo パッドタイプver.2」を使ってみて、ひとつ気が付いたのが、パッドを手に乗せたときの感触の違いだ。先代はかなりソフトでふにゃふにゃしているのに対して、ver.2は明らかにしっかりとしている。これはシリコン強度を上げた結果のようだ。手のひらに乗せても充分な張りがあるため、圧倒的に書き込みしやすくなったように感じられた。

↑ver.2(左)と先代(右)をつまんで水平に持ち上げる。ver.2は適度な硬さとコシがあるのに対して、先代は自重で曲がるほど柔らかい

 

ただし、wemoは基本的にどこかに貼り付けた状態で筆記するので、パッドのコシが取り沙汰される確率は低いのだが……それでも適度な硬さがあった方が使いやすい、ということに変わりはない。また、モニター側面の端などに貼り付けて使う場合も、本体が柔らかいと自重でふにゃっと曲がってしまい、メモした情報が見づらくなる。やはりコシがあった方が使いやすいといえよう。

 

視認性については、本体のカラーにも注目したい。先にもカラーについて述べたが、先代のラインアップは暗めのカラーが多く、黒インクでの筆跡は視認しづらいなと感じることがあった。その点、ver.2の明るいパステルカラーの方が、文字もはっきりと読み取りやすいのは間違いない。

↑カラーも重要な進化ポイント。ver.2(左)はグッと明るい色になったため、書き込みの視認性もアップしている

 

また、これはwemoシリーズ全てにおいて言えることだが、ジェットストリームなどの低粘度油性インクを使うと、書いてしばらく時間の経った筆跡はきれいに消せず、うっすら跡が残ることがある。公式によると、ゼブラ「ジムノック」やパイロット「スーパーグリップG」などのいわゆるレガシーな油性インク(ボール径0.7mm以上)が適正とされているので、使用の際には念頭に置いておきたい。

↑筆記は油性ボールペンで行うが、ジェットストリームなどの低粘度油性インクは跡が残るため使用NGとなっている

 

↑筆記1時間後に消してみた図。よく見ると左側(低粘度油性インク)はうっすらと跡残りしている

 

粘着具合もいい感じに進化している

公式のリリース情報によると「ver.2は弱粘着性になっており、簡単に貼り剥がしできるようになった」とある。例えば、先代は紙に貼れない(剥がす際に紙表が剥離してしまう)とされていたが、ver.2では「紙や革などに貼った場合、剥がす際に表面を破損または傷める可能性がありますのでご注意ください」という注意書き程度で収まっている。つまり、注意すれば使えないこともないわけだ。

↑裏面の粘着は何度でも貼り剥がし可能

 

↑紙面に貼っても紙を傷めることなく剥がせるので、使用シーンの幅も増えそうだ

 

とはいえ実際に貼り比べてみると、さほど粘着力が違うという感じも受けなかった。せいぜい、ちょっと弱くなってる気がするかな? ぐらいだ。ただし、これに関しては、筆者が試したのは発売前バージョンであり、製品版ではさらに粘着力が弱まっているとのこと。そもそも先代のときから「粘着が強すぎて困る」と感じたことはなかったので、変わらず程よい粘着具合がある、ということでいいんじゃないだろうか。ちなみに、埃や皮脂などで粘着力が極端に劣化した場合は、粘着面を水洗いをして乾かせば復元可能だ。

↑十分に付箋の代用として使えそうな使い勝手。何度でも書き消し・貼り剥がし可能なのも嬉しい

 

実際に試してみた見解としては、ver.2は「付箋代わりに充分に使えそう」ということ。先代は、ノートPCなどに貼り付けて「パッド型メモ」として使用することが大前提なのに対して、ver.2はより幅広いシーンで付箋の “無限に書き消しできるバージョン” として気軽に運用できそうだ。SDGsの観点からも無駄がないわけだし、筆者もしばらくは情報掲示用付箋として使い倒してみようと考えている。

 

「クーピーペンシル」発売50周年! 数量限定の雑貨シリーズや、大人も楽しめる塗り絵セットも新登場

サクラクレパスは、「クーピーペンシル」発売50周年を記念し、「Re:COUPY(リ・クーピー)」、「COUPY Marker 5(クーピー マーカー 5)」、「COUPY DESIGN Collection」の3種類を、9月下旬に発売します。

↑COUPY DESIGN Collection

 

Re:COUPYは、同社の20~30代女性への調査により明らかになった、「何かしら不安定な気持ちになったときがある」「リフレッシュするために何かに没頭したいと感じている」という多くの意見から着想を得た、塗って・飾って・癒される、“大人のための”クーピーセット。

 

5色のクーピーと花型の塗り絵カードがセットになっており、パッケージには花瓶をデザインしています。

 

ラインナップは、「LOVE」「ORIGINALITY」「POWER」「PURE」「RELAX」の気分に合わせて選べる5種類。

 

5種類と特別塗り絵がセットになったコンプリートボックスも、数量限定で発売します。

 

価格は5色セットが1430円(税込)、コンプリートボックスが7480円(税込)です。

 

COUPY Marker 5は、朝焼け・夕焼けをイメージしたエモーショナルな配色のセット。

 

空をイメージした5色で、発色が良く、グラデーションをきれいに表現できます。

 

「朝焼けカラー」は、1日のはじまりである気持ちの良い朝をイメージし、「夕暮れカラー」は今日もあと少しと、沈んでいく夕日がきれいな夕方をイメージています。

 

価格は748円(税込)で、数量限定での発売です。

 

COUPY DESIGN Collectionは、大人かわいいデザインを施し、毎日の生活に寄り添う雑貨シリーズ。ラインナップと価格は、以下のギャラリーをご覧ください。なお、いずれも数量限定となります。

仕事・家事・勉強がはかどる2023年最新文房具…ペンから収納グッズまで22選

仕事に家事に勉強にと、日々の暮らしに欠かせない文房具。便利かつ快適に作業がはかどるアイテムが続々と生まれています。

 

今回は、10年超にわたり機能に優れた新作文房具を評価・発信しつづけてきた「文房具総選挙」の選考委員会が、夏休みのあいだに揃えたい最新アイテムを22点ピックアップ。細部をブラッシュアップしたものから発明レベルの進化を遂げたものまで、どれもデジタルではまかなえない、アナログならではの機敏さや利便性を実感できるはず。

 

1.コロンとしたサイズが絶妙なボールペン

 

三菱鉛筆「ユニボール ワンP」
550円

ゲルインク史上、黒がもっとも黒いことで先日ギネス記録に認定されたくっきりインク採用の「ユニボールワン」シリーズ新作。全長約117mm・軸径約13.9mmの寸胴シルエットに驚かされるが、意外にも持ちやすく、収納にもぴったり。しかも書きやすさは健在だ。

 

2.音ハラ防止? 静音設計にこだわったボールペン

 

サンスター文具「ミュートン」
264円

ノックを繰り返したりクリップを触れたり、クセで無意識にボールペンをいじり、カチカチ音を発生してしまう人は多い。この “音ハラ” をモノ側で抑止しようと工夫されたのがこのボールペン。ノック音は同社従来比33%カット、クリップは軸に収納する仕組みとした。

 

3.濃く長く! ニーズに応えた最上のフリクション

 

パイロット「フリクションボールノックゾーン」
550~3300円

消せるボールペンの代名詞「フリクション」の最新モデル。インク色の濃度をブラックで30%、レッドとブルーで15%も高めた新インクを搭載、インク容量も70%増量。濃く長く書ける待望のフリクションだ。

 

4.大容量インクを充填し筆記距離は約5倍のペン

サンスター文具「タンク」
165円

本体すべてをインクタンクにし大容量のゲルインクを搭載。筆記距離は同社従来のゲルインクペンの約5倍に達する。ゲルインクは油性インクに比べて速乾性に優れ、指を汚さないメリットも。全6色。

 

5.ノック不要で筆記にのめり込ませるシャープペン

三菱鉛筆「クルトガ ダイブ」
5500円

ノック不要、繰り出し量を5段階調節できる機能を搭載した「クルトガ」シャープの最高峰。書き始めから書き終わりまで思考の流れを止めず、好みの筆記感で学習に没入させる。芯径0.5mm。全3色。

 

6.自動芯出しで集中力を妨げないシャープペン

 

ぺんてる「オレンズAT デュアルグリップタイプ」
2200円

ノック1回で書き続けられる自動芯出し機構、ペン先のパイプで芯を守る「オレンズシステム」を搭載。握りやすいラバーに金属製デュアルグリップの安定感が加わって疲れにくい。芯径0.5mm。全4色。

 

7.アンダーラインが同時に引けるラインマーカー

 

サクラクレパス「ミックスライン」
各242円

太字側に、色の異なるラインマーカーと細字のペン先を並べた設計。強調したい箇所に、同時に2種のラインを引ける。細字は水性顔料インキで耐水性・耐光性に優れる。色の組み合わせは全6種。

 

8.削る手間いらずの “無限” に書ける鉛筆

 

サンスター文具「メタシル」
990円

削らずに16kmも書き続けられると話題をさらったメタルペンシル。黒鉛と金属を含んだ特殊芯で、2H鉛筆相当の濃さを実現し、実用性は高い。12月にはノック式の「メタシル ライト ノック」(H相当)も仲間入りした。

 

9.スマホやタブレットとセット使いできるノートパッド

 

オキナ「プロジェクトガジェットメモ 6.1inch/8.3inch」
605円/880円

裏面に滑りにくい加工が施され、片手でも書きやすいデスクメモ。6.1inchスマホと8.3inchタブレットに合わせたサイズ展開で、メモと重ねてもリングが当たらずデバイスが傷付きにくい仕様になっている。

 

10.書き心地が向上した磁性メモ

 

プラス「クリーンノートKaite メモタイプ」
1100円〜1760円

消耗品不要の磁性メモが、薄型コンパクトに。紙により近い書き心地になったほか、筆跡のコントラスト比が大幅アップし筆記線も視認しやすくなった。メモはスマホで撮影し専用アプリに保存可能。

 

11.本に挟んで、ふとしたときに書き留めるメモ

 

ラコニック「スタイル ブックマーカー」
各330円

売り場の本に挟まれた短冊のようなデザインで、しおりとしてページに挟んで使えるメモ。To Doリストからコーディネートを記録できる人型テンプレートまで、メモは8種類。1セット24枚入り。

 

12.機能もデザインもムダがない普遍性にこだわったハサミ

 

コクヨ「高級ハサミ〈HASA〉」
2420円〜2750円

「普通に良いハサミ」をコンセプトに開発されたハサミ。独自設計刃を採用するなど、切れ味や切り心地を追求した様々な工夫が施されている。強力、強力ロング、紙/工作用の3種で切れ味が異なる。

 

13.安心設計で不意なケガから手を守るカッター

 

オルファ「セーフティカッターコンパクト」
オープン:実勢価格1000円前後

コンパクトな丸みを帯びた形状で、握りやすい開梱用カッター。切り終わりに自動で刃が収納される安心設計だ。同社が海外で販売していたモデルを、この度国内でも販売開始した。

 

14.ペンケースの中でキャップが開かないテープのり

コクヨ「テープのり〈ドットライナーフリック〉」
319円

独自設計の「フリックキャップ」で、ペンケースの中でもキャップが開きにくく安心。粘着タイプは「しっかり貼る」と「あとから貼りつく」の2タイプ。詰め替え式で業界最小クラスなのもメリットだ。

 

15.まっすぐ安全に切れるガムテカッター

 

ミドリ「クラフトテープカッター」
990円

クラフトテープ用のギザギザカッターが進化した。クラフトテープを軽い力でまっすぐきれいに切れる専用カッター。切るときに安全カバーが自然と上方向に持ち上がり、刃先が指に当たりにくい安全設計だ。

 

16.持ち歩きしやすいスティック型のホチキス

 

マックス「モティック」
902円

ペンケースに入れやすいスティック形状のホチキス。コンパクトながら針は最大100本と充分な量が装填でき、スケルトンで残量も確認しやすい。ボタンをスライドするだけのワンアクションで済み、片手で簡単に操作可能。

 

17.1丁で5役の多機能ハサミ

プラス「フィットカットカーブ 多機能料理はさみ」
2970円

通常のカット機能はもちろん、ピーラー、栓抜き、フタ開けなどキッチンで便利な機能を1丁に集約。板厚刃とマイクロギザ刃が対象をガッチリとくわえ込むので、硬い食材もしっかり切ることができる。

 

18.スローに戻る安心安全な金属製メジャー

ミドリ「スローコンベックスメジャー〈2m〉」
1518円

早すぎず遅すぎず、テープの巻き戻る速度にこだわった。引き出したテープは本体を指で押さえて止め、指を離して戻す仕組み。目盛は10cmごとに色分けされ、磁石付きで保管もラクなど、随所に工夫が見られる。

 

19.布も金属も! 身の回り品にポンポン捺せる浸透印

 

シヤチハタ「どこでも持ち物スタンプ 氏名印タイプ」
1650円

紙はもちろん布、プラスチック、金属などさまざまな素材に連続捺印できる浸透印タイプのスタンプ。水洗いしても落ちにくい油性インキを採用する。印面サイズは13mmで、印面はメールオーダー式。

 

20.隣の本を抜き取っても倒れないブックスタンド

 

リヒトラブ「1冊でも倒れないブックスタンド」
1100円

立てた本の冊数が少なくても、倒れることなく保持できる画期的構造。23個のストッパーが個別に本を支えるので、本を抜き取っても残った本が倒れることがない。両サイドのジョイントで連結も可能。

 

21.うちわにチケットなど思い出も丸ごと収納するファイル

 

リヒトラブ「ミファ うちわコレクションファイル」
1595円

うちわの持ち手をホールドする仕切りが付いたトップインタイプのファイル。飛び出し防止のフラップ付きで、チケットやトレカ等もまとめて収納できる。ポケットの有効内寸は約440×329mm。

 

22.マグネットで貼れるペグボードボックス

 

キングジム「ハルペギー」
1485円〜1980円

内側に収納スペースがあり “見せる” と “隠す” を使い分けられるペグボード。冷蔵庫や玄関の扉に貼って小物収納を作り出せる。オプションのL字フックなどと組み合わせれば収納力がアップする。

 

以上の22点、選んでみたら “最新のいいもの” はすべてが、日本メーカーのものになりました。コロナ禍前には、急増する訪日観光客の母国への “お土産” としても空前のヒットをとばしていた日本の文房具。その商品力はいまだ衰えていないようです。

 

※商品の価格はすべて10%消費税込で表記しています。

 

プロフィール

文房具総選挙選考委員会

雑誌『GetNavi』とウェブメディア『GetNavi web』が主催する毎春恒例の文房具アワード。新商品のなかから作業がはかどる文房具を専門家がノミネート、その頂点を一般ユーザーからの投票によって決定する。2013年に第1回を開催し、11年目となる。

プラス人気のアイテムが、シックで洗練された“オトナPLUS”カラーに! 海外でも発売「Classy Tone Series」

プラスは、同社の代表的文具を厳選し、洗練されたカラーにアレンジした「<数量限定>Classy Tone Series(クラッシー・トーン・シリーズ)」を、8月1日に日本国内のほか、台湾、韓国、シンガポール、香港、マレーシア、タイなどの海外でも発売します。

 

カラーバリエーションは、シックで上質感のあるダークブルー「Classy BlueClassy Blue(クラッシー・ブルー)」と、甘すぎず大人の雰囲気のグレイッシュなピンク「Classy Pink(クラッシー・ピンク)」の2色です。

 

ラインナップは、修正テープ「ホワイパーミニローラー」、テープのり「ノリノポッド」、家庭用はさみ「フィットカットカーブ」、携帯はさみ「ツイッギー」の4アイテム。

 

パッケージは、訪日外国人にも製品の魅力を伝えるため、オモテ面は日本語・英語の2言語、ウラ面は日本語・英語・中国語(繁体字)の3言語で表記。プラスロゴの下にはタグライン「stationery, and beyond」を記載し、世界に向けて「文具を超えた新しい価値を提供し、進化を続ける」という思いを表現しています。

 

ホワイパーミニローラーは、直進性が高く重ね引きに強い、先端の「ミニローラーヘッド」が紙面に密着し、軽くなめらかな引き心地を味わえます。「2WAY機能」で、1行修正だけでなく、本体を反転させて1文字修正も可能。左ききの人も使いやすい、利き手を問わないユニバーサル仕様です。テープはペン先で削れにくい薄さらテープを採用。価格は286円(税込)です。

 

ノリノポッドは、テープ容量10mで、テープたるみの発生を防ぐ「パワーギア」を搭載。独自開発の「テープ詰まり抑制機能」で、テープ巻き取りの不具合を検知して修正し、テープのたるみやからまりを未然に防ぎます。ヘッドと連動して閉じる「シャッターキャップ」により、ホコリが入り込むのを防ぎます。価格は330円(税込)。

 

フィットカットカーブは、軽い切れ味が特徴の「ベルヌーイカーブ刃」を採用。常に最適な刃の開き角度を保ち、刃の根元から刃先までどの位置で切っても対象物をしっかりキャッチし、軽くなめらかな切れ味を味わえます。柔らかく弾力性のあるエラストマー素材を使用した「低反発グリップ」は、握りやすく、長時間使用しても指が痛くなりにくいグリップです。「がたつき防止リング」は、すり鉢状の金具ピンに潤滑性と耐摩耗性のある樹脂を組み合わせて、がたつきを抑制します。価格は440円(税込)。

 

ツイッギーは、ペンケースやポーチなどにすっぽり収まり、持ち運びに最適なスリム設計が特徴。刃渡り42mm。簡単にロックと解除の操作ができる独自設計の「スマートハンドル」を搭載しています。価格は770円(税込)です。

シャープペンシルの常識を変える!? 2本の指先で“引いて”出す、次世代型シャープペンシル「topull S」

サンスター文具は、次世代型シャープペンシル「topull S(トプルS)」を、8月上旬に発売します。価格は396円(税込)。

 

同製品は、ペン先にノック機構があり、2本の指で引いて芯を出す“トッププル機構”を搭載したシャープペンシル。親指でノックして芯を出さず、先端を引いて芯を出す新しい仕組みが特徴です。「トプル」という名前は、トッププル機構に由来しています。

 

シャープペンシルは通常、手首を大きくひねって本体を持ち替えてノックをするのに対し、同製品はペンの先端にノック機構が搭載されているので、本体を持ち替えずに2本の指で引いて芯を出すことができます。従来のノックと比べて、先端にノック機構を持ってくることで、タイパ(タイムパフォーマンス)の向上にもなるとしています。

 

頭部がフラットなシンプルなデザインで、カラー展開はブラック、ネイビー、レッド、ホワイト、ブルー、ベージュ、ミント、バイオレットの全8色です。

“黒さ”が世界に認められた! 三菱鉛筆「uni-ball one」シリーズが“世界一黒いゲルインクボールペン”としてギネス世界記録に認定される

三菱鉛筆は、ゲルインクボールペン「uni-ball one(ユニボール ワン)」シリーズで、「最も黒いゲルインクボールペン“Blackest gel ink ballpoint pen”」としてギネス世界記録認定を受けました。

↑「uni-ball one」シリーズ(左から「uni-ball one F」、「uni-ball one」、「uni-ball one P」)

 

同製品は、黒は一層濃く、カラーはより鮮やかに発色する“ノート、くっきりキマる。”ゲルインクボールペン。7月3日に、「最も黒いゲルインクボールペン“Blackest gel ink ballpoint pen”」として、ギネス世界記録に認定されています。黒色については、濃くくっきりとした文字は記憶に残りやすいことが、同社と立命館大学の共同研究によって明らかになっています。

↑従来品との濃さ比較

 

ギネス世界記録本文には、「最も黒いゲルインクボールペンは三菱鉛筆株式会社製の「uni-ball one」である。そのY値は5.96であり、2023年6月7日にスガ試験機株式会社(所在地:東京都新宿区)にて測定された。」(日本語訳)と書かれています。

 

8月7日17時より、公式認定証の贈呈式が、同社公式Instagramアカウントのインスタライブにて配信されます。配信では、ギネスワールドレコーズ公式認定員からのギネス世界記録公式認定証の贈呈、研究開発をはじめとする各担当者による、開発秘話や製品情報の紹介などを予定しています。

巻き戻しがスローで怖くない金属製巻き尺「スローコンベックスメジャー」の“だけじゃない”実力とは?

日常生活であまり役立つシーンは多くないが、一つは持っておきたいのがコンベックスメジャーである。あまり耳馴染みのない人もいるかもしれないが、「コンベックス」とは金属製の巻き尺のこと。家具のサイズや部屋の間取りを測るのに使う、金属テープが勢いよくシュルシュル……ガチン! と戻ってきて怖いやつ、といえば思い当たるだろうか。

 

ただし、この  “金属テープが戻る時の勢いが怖い”  問題は看過できないところ。これがあるからコンベックスを使いたくない、という人もいるかもしれない。しかし計測なしでは、せっかく買った家具が部屋に入らず無駄になる可能性もあるわけで。なんとも困ったことである。

 

ゆっくり戻るから子どもでも安心なコンベックス

それではどうすれば良いのか? その解決方法は単純で、 “シュルシュル……ガチン!” とならないコンベックスがあれば、話は済む。それが、ミドリの「スローコンベックスメジャー」である。コンベックスとしてはかなり小ぶりサイズ(H44×W44×D23mm)で重さも約67gと、子どもでも扱いやすいサイズだ。実際に、2022年のキッズデザイン賞も受賞している。

ミドリ
スローコンベックスメジャー(2m)
1380円(税別)

 

↑5mタイプのコンベックス(約330g)と比較すると、とてもコンパクト

 

巻き取る動力となる板バネの力をダンパーで減衰することで、製品名通り、金属テープがスローに戻ってくる仕組みになっている。このおかげで、金属テープで指をケガしてしまうんじゃないか……という恐怖をほぼ感じないで済みそうだ。

 

試しに金属テープを引き出して手を放してみると、巻き戻り始めは普通にスルスルと戻っていくが、途中からじわっと速度が落ちていき、最後はゆーっくり、スルッとケース本体へと収まった。結果、ノーシュルシュル、ノーガチン。これが最初から最後までゆっくり巻き戻るのであれば「なかなか巻き戻らないなー」とイライラするかもしれないが、初速があるので、そういった “待たされ感” も少ない。これはとても良くできた仕組みだと思う。

 

 

また、一般的なコンベックスにはテープ送り口の下にテープロック機構がある。ロック解除するときに、挟まれやすい位置に指が置かれてしまうため、これもガチン! と指を挟まれそうに感じる原因の一つだ。一方、「スローコンベックスメジャー」はケース側面をグッと指で押さえることで、リールの回転をダイレクトに押さえる構造になっている。ロックするためには側面を常に押さえている必要はあるが、安全性はこちらの方が確実である。

↑側面を指で押さえて直接リールの回転を止める、ある意味シンプルなロック機構

 

↑ロックがない方の側面には磁石が内蔵されているので、スチール面に貼って保管することも可能だ

 

テープに備えられた使いやすい工夫

巻き戻る速度のほかに本品が持ち合わせた機能を見てみよう。テープの目盛を見ると、10cmごとに白・黒・白と交互に塗り分けられているのが分かるだろう。これは数値をパッと見ただけで把握しやすくする工夫なのである。

↑10cmごとに白・黒・白…となっているので、直感的に長さを掴みやすい

 

また、テープ裏面は数字表記がタテになっているのもポイント。これは先端のツメを床や天井に押し当てて高さを測るときに、読み取りやすくてありがたい。コンベックス自体も軽いので、持ち上げて天井からの高さを測るのもラクだ。

↑裏面のタテ表記も読み取りやすい工夫だ

 

“シュルシュル……ガチン!” とならず怖くない、というだけでも充分ありがたいのに、コンベックスとしても便利な工夫が盛り盛り。個人的には2mというのが物足りない(間取りの計測には長さ不足)のだけど、収納・携帯しやすいコンパクトさとトレードオフだと思えば仕方ないだろう。

 

例えば、引っ越しに向けて内見いろいろ回るぞー! という人は、ぜひこれを買っておくと良さそうだ。今後しばらくは便利に使えると思う。

 

エコ&コンパクトになって登場! 液状のり「アラビックヤマト」に、小型でかわいい「補充用パック」が仲間入り

ヤマトは、コンパクトサイズの補充用液状のり「アラビックヤマト 補充用パック」を、8月8日から発売します。価格は450円(税別)。

 

液状のり「アラビックヤマト」は1975年に発売し、これまで様々なバリエーションを販売しています。「補充用」は、容器を捨てることがもったいないという利用者の声から生まれ、現在も発売中。近年は働き方の変化や、SDGs教育の広がりによる環境意識の高まりから、家庭での補充として、従来の大容量タイプのほかに、より少量でコンパクトな補充用を求める声があったそうです。

 

今回新たに発売となる補充用パックは、内容量130mlで、自立するマチつきのパックタイプの容器を採用。既存の補充用(NA-960)と比較し、容器のプラスチック使用量約77%削減と、環境に配慮しています。

↑右側2つが補充用(NA-960)

 

アラビックヤマト容器口部分と補充用パックの注ぎ口がぴったりサイズなので、安定した補充が可能。「スタンダード」「エル」「ジャンボ」「ツイン」「さかだち」に補充できます。

ファスナー式とスリット式の2ポケット仕様! メッシュペンケース「slish(スリッシュ)」は実際どう使うのが正解?

透明ペンケースが2022年から2023年にかけてトレンドとなっているが、「気軽には試しづらいな」と感じている人も多いのではないだろうか? PVC(塩ビ)素材のペカペカしたチープさが苦手だったり、女子中高生が使うものだろうという思い込みもあったりして、“大人” が使うにはなかなかハードルは高いものだ。(ちなみに、筆者が使っても周囲からはさほど気にされないが)

 

とはいえ透明ペンケースは、運用上のメリットが意外なほど大きい。中が丸見えなので使いたいペンを探すことなくサッと取り出せたり、小物の紛失にすぐ気付けたりと、実用的にも、流行っているのは伊達ではない。まずは「いい歳した大人でも使いやすいデザインの透明ペンケース」から、その価値を試してみてはいかがだろうか?

コクヨ
ペンケース<slish(スリッシュ)>
800円(税別)
全4色展開

 

大人でも使いやすい、透け感が魅力のメッシュペンケース

コクヨの「slish(スリッシュ)」は、ジャンルとしては透明ペンケースだが、PVCではなくナイロンメッシュ素材が採用されている。ツルツル・ペカペカせずしっとりとしたマットな見た目なので、カラーさえ選べば、全年齢で使いやすい雰囲気といえるだろう。

 

有り体に言えば “網戸” みたいなものなので、中身もそれなりに透けて見える。どのペンがどこに入っているのか? 消しゴムはどこにあるのか? 放り込んでおいたはずのUSBメモリは間違いなく入っているのか? それらがすべて、いちいちファスナーを開けてゴソゴソ探すことなく一目瞭然、というわけだ。特に忘れ物や小物の紛失が多いタイプの人には、これだけでも使うメリットが大きいのではないだろうか。

 

↑PVCほどの透明感はないけど、それでも中になにが入っているのか一目瞭然だ

 

ケースは表裏の二面構造で、表面は一般的なファスナー式ポケット。対して裏面は、中身が出し入れしやすいようスリット式を採用している。スリット部分はファスナーレスで、いわばポケットティッシュの開口部のような感じ。ここへダイレクトに指を入れて、ペンをつまみ出すことができるというわけ。メッシュ素材だから必要なものがサッと見つかり、さらにスリットからスムーズに取り出せる。これは使ってみるとかなり便利に感じるはずだ。

 

↑ユニークなスリット式の開口ポケット。いちいちファスナーやボタンで開け閉めする手間がなく、使いやすい

 

↑スリット辺にぬい付けられたフチが板バネ口金のように機能して、ペンなどの落下を防ぐ構造が面白い

 

スリット辺には厚めにフチが縫い付けてあり、程良いバネのような弾力が開口を押さえつけてくれる。これにより、スリットが開いて中身が勝手に転がり出るような危険性も少なくなる……という仕組みだ。ただし、ポーチが膨れるほどにペンを入れると、厚みによって口が開きやすくなってしまう可能性もあるので、容量的にはペン2~3本+α程度に止めておくのが良さそうだ。

 

文房具専用に設計されたサイズ感も高評価

一方、表面のファスナー式ポケットはもう少し容量に余裕があり、だいたいペン4〜5本+消しゴムやテープのりなどの小物を収納することができる。実際に使った感覚としては、使用頻度の高いメイン筆記具+αをスリット側に、予備や頻繁には使わないマーカー類をファスナー側に入れると使いやすいと感じた。

 

↑ファスナーを開け閉めする手間はあるが、容量は表面のほうが余裕がある

 

ただ、試しに使ってみて少し戸惑ったのが、 “表裏どちらに物が入っているかが分かりづらい” という現象だ。スリットポーチとファスナーポーチ、どちらも同素材同色のメッシュなので、パッと見ただけだと、どちら側にものが入っているのか判断しづらいのである。せっかく閲覧性が高くても、どっちのポケットに入っているか見分けが付かなければ意味がない。良くできたペンケースだけに、そこはちょっともったいないな、と感じた部分である。

 

↑例えば赤のフリクションボールがどちら側に入っているか、とっさに判断できるだろうか? この分かりづらさはちょっと残念なポイントだ

 

↑写真上は一般的なメッシュポーチ。ペンケースとして使うにはやはり「slish」ぐらいのサイズが使いやすいと思う

 

これまでの一般的なメッシュポーチは容量が大きすぎて、ペンケースとして使用するには持て余してしまう傾向があった。その点、「slish」は最初から文房具専用として設計されているだけあって、容量は必要充分というところ(個人的には、むしろもっと小さくても良い)。さらにスリット開口の出し入れしやすさ+透明素材ならではの高い閲覧性によるシナジーは、間違いなく快適。

 

透明ペンケースが気になっていた “大人” は、まず「slish」から始めてみることをオススメする。

 

くすみカラーのペン色引き立つ! マルマンルーズリーフ「くすみカラーアソート」全国の文具店で発売

マルマンは、「マルマンルーズリーフ」シリーズから、「書きやすいルーズリーフ くすみカラーアソート」と「書きやすいルーズリーフ 3mm方眼罫」を、7月21日に発売します。

↑書きやすいルーズリーフ くすみカラーアソート

 

↑書きやすいルーズリーフ 3mm方眼罫

 

くすみカラーアソートは、バインダーの中の紙も合わせてコーディネートできる、くすみカラーのルーズリーフ。カラーは、グレージュ、ライトグリーン、アイスグリーン、ブルーラベンダー、モーヴパープルの5色を用意。

 

罫線は、本文の色を引き立たせる白色の方眼罫を採用。シャーペンやくすみカラーのペンと組み合わせて使うことで、色のニュアンスをより引き立てます。価格はB5が440円(税込)、A5が407円(税込)、ミニが352円(税込)。

↑くすみカラーのペンで書いたときの色の比較(左:5mm方眼罫/右:くすみカラー グレージュ)

 

3mm方眼罫は、小さな文字を書く人に最適な、3mm方眼罫のルーズリーフ。罫線は、細字のボールペンでもインクが読みやすい、細めで薄いグレーを採用。罫線が目立ちにくく、見返したときに書いた文字の邪魔になりません。価格はA4が396円(税込)、B5が275円(税込)、A5が253円(税込)、ミニが297円(税込)。

「海の日」に発売! 海に思いをはせたくなるエコマーク認定ボールペン「ジェットストリーム 海洋プラスチック」

三菱鉛筆は、油性ボールペン「ジェットストリーム」シリーズから、日本国内で回収された海洋プラスチックごみと使い捨てコンタクトレンズの空ケースをリサイクルした「ポストコンシューマープラスチック」を ボールペン軸に採用した「ジェットストリーム 海洋プラスチック」単色タイプを、7月17日の「海の日」に一部数量限定で発売します。価格は220円(税別)。

 

同製品は環境に配慮したノベルティ専用製品として、2022年7月に受注開始。多くの要望が寄せられたことから、継続色1色に限定色2色を追加した全3色の一般販売を、全国の店頭で開始します。

 

本体の軸材は、海洋プラスチックごみからなる再生樹脂とコンタクトレンズの空ケースを用いた再生樹脂からできており、ほぼ100%ポストコンシューマー材で構成しています。ポストコンシューマープラスチックと当社独自配合技術を採用することで、“単一の部材のみで”同社既存の製品と同等の品質を保持することができる仕様となっています。

 

軸色は「変わっていく海の情景」をイメージしたワントーンカラーを採用した全3色。ライトブルーは穏やかな海をイメージしており、新色のコーラルとターコイズは、刻々と少しずつ表情が変わっていく海の情景をイメージ。表面に海洋プラスチックごみの一部が点や模様として表出するものもあり、自然由来の素材が感じられる風合いも特徴です。

 

マットな風合いが日常生活にもなじむミニマルな軸デザインで、「メビウスの輪」をイメージしたクリップ形状は、循環や再生を表現しております。

 

また、ライトブルーはエコマーク商品類型No.164「海洋プラスチックごみを再生利用した製品」の認定を取得。手に取った人が環境配慮に関心を持つきっかけになってほしいという思いも込められています。

試験勉強のお供に! トータル試験時間と大問ラップタイムが1台で同時に計れる学習タイマー「ルラップ」

キングジムは、学習タイマー「ルラップ」を、8月4日に発売します。税別価格は2800円。

 

同製品は、試験時間のカウントダウンをしながら、大問ごとのラップタイムを計ることができる学習タイマー。画面の上部には大問ごとのラップタイム、下部には試験の全体時間を表示します。

 

試験時間をセットし、「START/STOP」ボタンを押すとカウントダウン計測を開始。カウントダウン計測中に「LAP/RECALL」ボタンを押すことでラップタイムを記録でき、大問ごとに費やした時間を計測できます。ラップタイムは最大99回記録できます。

 

「折り返しカウントアップ」機能により、設定時間終了後からの経過時間も計測可能。消音モードへ切り替えるとLEDランプで時間を知らせるので、図書館や自習室などの静かな場所でも利用できます。

 

その他の機能に、カレンダー/時計モードのほか、試験日までの日数をカウントダウンできるデイカウントモードを搭載しています。

 

カラーはシロ、ミズイロ、ピンクの3色展開で、やわらかい色合いと雑貨のようなデザインが特徴です。

 

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A5サイズまでのノートをスマートに持ち運べる! 文房具や小物類をひとまとめに収納可能な「ノートブックポーチ」

ニトムズは、同社の「ありそうで、なかったもの」がコンセプトのステーショナリーブランド「STALOGY」から、収納ポーチ「ノートブックポーチ」を、7月6日から同社直営店3店舗で発売します(一部店舗は7月10日発売)。税込価格は3500円です。

 

同製品は、A5サイズまでのノートとともに、筆記具やふせん、シールなどのノート周辺小物を収納し、コンパクトに持ち運ぶためのポーチです。ノートの仕舞いやすさ、取り出しやすさ、持ち運びやすさなどが考えられた作りになっています。

 

日記帳やスケジュール帳、クロッキー帳など、ユーザーの多彩な毎日を記録できる「365デイズノート」をスマートに持ち運べるように開発。コンパクトでミニマルな印象を持たせながらも、厚さ14mmの「365デイズノート A5」が最大2冊入れられる容量を兼ね備えています(※B5サイズの「365デイズノート」は非対応)。カラーバリエーションはブラックとグレーの2色展開。

 

筆記具やふせん、シールなどのノート周辺アイテムも一緒に収納できるように、ポーチ内側にペンホルダーを含む計3箇所のポケットを備えています。ペンホルダーは他のポケットから独立しており、ノートや他のアイテムを収納した状態でも、スムーズにペンを出し入れできます。

 

ノートを汚れや水濡れから守るために、はっ水性のある生地や止水仕様のファスナーを厳選。ノートの角がポーチ内で傷みにくいように、ファスナーを閉めた状態でもポーチのコーナーが直角になるように設計しています。

筆記具をゴムバンドにはさんでスマートに持ち運べる! ソフトリングノート「Penott(ペノット)」

コクヨは、ソフトリングノート「Penott(ペノット)」を7月12日に発売。現在、ハンズ新宿店で先行販売を行なっています。

 

同製品は、PEN(ペン)とNOTE(ノート)を組み合わせた造語を由来とした、名前のとおりペンとノートを一体にして持ち運べる新設計ノートです。様々な筆記具をしっかりホールドできるように、筆記具全体をゴムバンドで巻き込んで留められる新しい取付方法を採用しています。ゴムでしっかりホールドするので、カバンの中で筆記具が行方不明になることを防げます。

 

サイズは、コンパクトに持ち運べる大きさながら、しっかり書く派向けのスリムA5サイズと、メモ書き派向けのスリムB6サイズの2種類。使う時はPCの手前で折り返して省スペースに使えます。ウラ表紙は厚手でコシのある板紙で、折り返したときも書きやすくなっています。

 

リング部分は、手に当たっても痛くなりにくい、同社独自のやわらかなソフトリングを採用しています。

 

カラーはシーンを選ばず使いやすいベーシックなブルー、ブラック、ホワイトの3色をラインナップ。表紙にあしらわれた同系色のゴムバンドがアクセントとなり、引き締まった印象を与えるデザインです。

 

税別価格は、スリムA5サイズが680円、スリムB6サイズが630円です。

台湾発! 天然木材の独特な質感を味わえる木軸ペン「フュージョン カラーウッド」ゲルインクボールペンとシャープペンシルが登場

インターアクトは、台湾の筆記具ブランド「IWI」のフュージョンシリーズ最新作、フュージョン カラーウッド、0.5mmゲルインク ボールペンとシャープペンシルを、7月3日に発売しました。

 

本体は天然木材を使用しており、自然な風合いと温かみが特徴。木の独特な質感で、ペン自体の個性を引き立てています。

 

カラーバリエーションはカラーウッドブラス、カラーウッドブラックの2種類。

 

価格はゲルインク、シャープペンシルともに3000円(税別)です。

すりガラスのような“透け感”が美しい! 約28gの軽量はさみ「トウメイハサミ」

サンスター文具は、「トウメイハサミ」を発売中です。価格は935円(税込)。

 

同製品は、すりガラス風の“淡い透け感”を楽しめるクリア素材が特徴的なはさみ。持ち手部分も指にフィットしやすく扱いやすい形状です。

 

一般的なはさみは約40~50gですが、同製品は長時間の使用でも手が疲れにくく、持ち運びやすい約28gの軽量ボディです。

 

刃はステンレス素材でできており、紙だけではなくテープ類などもしっかり切れます。

 

カラーバリエーションは全4種で、それぞれ「smoke」(煙)、「ice」(氷)、「ramune」(ラムネ)、「dusk」(夕暮れの空)という、日常シーンでの落ち着いた透明感を連想させるようなネーミングが付けられています。

プラス5mmの刃先がカギ!ハサミからカッターへ早変わりする「梱包開封シザーズ」の切れ味が抜群だった

ハサミにこだわりがある人は、それなりに多い。そういう人は当然ながら、きちんと贔屓(ひいき)の製品を指名買いをすることになる。その代表と言えば、やはり知名度最強のプラス「フィットカットカーブ」シリーズで、売れ行きも10年連続1位と圧倒的。が、そんな中でも意外と(というと失礼だが)固定ファンが多い印象なのが、スコッチブランドのハサミである。

 

価格は全体的にちょっとお高めだが、その分ガッチリとした作りのものが多く、切れ味にも頼りがいがある、というイメージらしい。そのスコッチハサミシリーズに、新たに開梱用ハサミがラインアップされたという。いったいどう使うものなのか? 性能はどれほどか? その辺りを実際に使って試してみた。

 

最新のハサミは普通に見えてサクサク開梱

開梱用ハサミというのは、ようするに「ダンボールを開梱するカッター機能を持つハサミ」のこと。コクヨの「ハコアケ」シリーズがその元祖だが、2023年になって各社から似た方向性の製品が発売されたことにより、グッと注目度が上がってきたジャンルだ。

 

この7月に発売される3M「スコッチ 梱包開封シザーズ」も、そのひとつ。ラインアップは全長7インチ(約178mm)/8インチ(約211mm)の2サイズと、それぞれにノーマル刃/シリコンコート刃が設定されている。

3M
スコッチ 梱包開封シザーズ
左:7インチ ノーマル刃 1,200円/シリコンコート刃 1,740円
右:8インチ ノーマル刃 1,600円/シリコンコート刃 2,140円(すべて税別)

 

ざっと眺めたところとくに変わったところはなく、いたって普通のハサミという感じ。しかし、よく見ると、刃と刃の交点であるカシメ部分がスライドして動きそうな雰囲気だ。

↑握った感じも普通のハサミと変わらないが、カシメの部分に特徴がありそうだ

 

そこで、実際に動刃(親指側)のハンドルを手前に引いてスライドしてみると、カコッという強めのクリックとともに、動刃ハンドルと刃が後退して固定された。これは開封モードと呼ばれるもので、後退せず残った静刃の先が5mmほど長く突き出している状態である。

↑動刃側のハンドルを手前に引くと刃がスライドして開封モードに。戻す時は逆に押し出せばよい

 

↑各モードの刃先を比較。開封モードは片側の刃先が5mmほど飛び出したようになる

 

この約5mmの刃が開梱カッターとなるので、梱包の合わせ目に貼られたテープにサクッと突き刺して引き切ると、スムーズにテープが切れてダンボールが開けられる、という流れだ。

↑突き出した刃を梱包テープに刺して引き切ると、サクッと簡単に開梱できる

 

開梱カッターとしての切れ味は充分すぎるほどで、作業はとてもスムーズに行える。5mmという刃長は開梱カッターとしてはやや長めだが、その分合わせ目にしっかりと入り込んでくれて、脱線しづらいように感じた。もちろん、これぐらいならダンボールの中身に切り込んでしまう危険性はほぼないだろう。

↑フック状のパーツがハンドルのスリット内でひっかかる、シンプルなロック方式

 

刃とハンドルの固定に関しては、静刃のハンドルからフックのようなパーツが生えている。これが動刃ハンドル下部の穴に入りこんだままでスライドされることによって、開閉ロックがかかるという仕組みだ。シンプルな機構なのでミスロックなどは発生しにくそうだが、スライドの動きがやや固いことと、ロック時に強く握るとハンドルがギシギシときしむのがちょっと気になった(特に問題にはならないと思う)。

 

お値段やや高めだけど、ハサミとしての性能はさすが!

さて、ハサミとしての性能はどうかというと、切れ味や剛性感などは、いつも通りのスコッチのハサミだな! という高い安定感である。特に大型の8インチは、ダンボールなどの硬いものもザクッザクッと気持ちよく切り込んでいけるので、1本備えておくとかなり万能に使えそう。

 

ちなみに2タイプの刃に切れ味の明確な差は無かったが、粘着テープなどを切ることが多いのであれば、ベタつき防止加工のシリコンコート刃を選んでおくのが無難だろう。

↑刃の性能はさすがのひとことで、硬いものもザクッと力強く切り込める

 

また、スコッチのハサミではお馴染みの立体的なハンドルだが、こちらも従来通り指にフィットして、力を無駄なく刃先に伝えてくれる感じだ(このハンドルが好き、というファンも多い)。

 

内側の黒い部分の材質はある程度の柔らかさがあるエラストマーなので、力を入れて切ったときに指が痛くなりにくいのも注目したいポイントだ。

↑エラストマー素材なので、力を入れても内側に指が当たって痛くなることもない

 

使ってみた印象として、少なくともハサミとしてスコッチファンがガッカリすることはないように感じた。それに加えてきちんと実用性の高い開封モードがついているのだから、お買い得ではないだろうか。

 

落ち着いたニュートラルトーンでキメる! 「MONO消しゴム」などトンボ鉛筆の人気アイテムが全5色の「ASH COLOR」で限定登場

トンボ鉛筆は、ブランドMONOとPiTの6アイテムを、ニュートラルカラー「ASH COLOR(アッシュカラー)」で展開。トープ、セージ、スチール、モーブ、ラベンダーの5色で、6月30日から限定発売します。

 

今回発売となるのは、MONOからシャープペンシル「モノグラフ」、油性ボールペン「モノグラフライト」、修正テープ「モノポケット」、消しゴム「モノPE04」。PiTからスティックのり「消えいろピットXS」、テープのり「ピットエアーミニつめ替えタイプ」。

 

モノグラフは、回転くり出し式の長さ26mmの「MONO消しゴム」を搭載したシャープペンシル。軸を上下に振って芯を出す「フレノック機構」や、ペン先周りが見やすく細字に適した先金パイプの製図用ペン先などを搭載しています。芯径は0.5mm。価格は450円(税別)です。

 

モノグラフライトは、5.2mmロングニードルチップを搭載し、ペン先周りが明るく、精密な筆記が可能です。摩擦抵抗が業界標準より約20%低く、軽く滑らかな筆記感を味わえます。超低粘潤滑油性インク採用。長さ33mmの同系色高密度テクスチャーグリップを採用。ボール径は0.5mmです。価格は220円(税別)。

 

モノポケットは、消しゴム感覚で使用できる小型の修正テープ。机の上で転がりにくく、ペンケースにおさまりよい角型が特徴。フルカバーキャップ付きで、手ブレ補正スケルトンヘッドを採用しています。テープは幅5mm×長さ4m。価格は250円(税別)です。

 

モノPE04は、同社のロングセラー消しゴムの3色ストライプをアッシュカラーで展開し、同時発売のシャープペンシルやスティックのりとコーディネートできます。サイズは幅23×厚さ11×全長55mm/重量19g。価格は120円(税別)です。

 

消えいろピットXSは、淡いブルーののり色で、塗った箇所が見えるので、ムラやムダのないのり付けがしやすくなっています。紙を貼り合わせるなど、のりが乾燥するとのり色が消えます。サイズは直径17×長さ71mm/重量12g。のり容量約5g。価格は120円(税別)です。

 

ピットエアーミニ つめ替えタイプは、最後まで軽く引くことができて、静かな走行の「エアータッチシステム 」搭載の手のひらサイズテープのり。つめ替えタイプです。
テープ幅は6mm×11m巻で、価格は330円(税別)。

筆跡がよりくっきりになった磁性メモパッド「クリーンノートKaite」が真の無限メモと言える理由

ひとつの面に、何度でも繰り返し書き消しができるメモツールがある。例えばノート型のホワイトボードがそうだし、キングジム「ブギーボード」シリーズを始めとする感圧液晶ボードもそう。紙のメモのように、書くことでページを消費することがないので、“無限メモ”とも呼ばれるジャンルだ。

 

ただ、書き消しをする上でどうしても消耗する部分はあって、ホワイトボードはマーカーのインクが無くなるし、感圧液晶ボードは画面リセットに電池を使う。つまり、「無限はちょっと言い過ぎかな?」と感じる。

 

そんななかにあって、消耗品がいっさい無く、まさに“無限”に近いのが、磁性体を使うタイプのメモパッドだ。

 

コンパクトになって使いやすさアップのシン・無限メモ

プラスから2019年に発売された磁性メモパッド「クリーンノート Kaite(カイテ)」は、磁性シートの上を磁石ペンでなぞると、シート内部に封入された鉄粉入りマイクロカプセルが吸い付けられて筆跡となる、という仕組み。古くからの磁性メモパッドよりも大幅に解像度がアップしていることで人気となった製品だ。

 

そして2022年末、Kiateシリーズから新たに登場したのが、「クリーンノート Kaite メモタイプ」と、同「貼れるタイプ」である。

プラス
クリーンノート Kaite メモタイプ
A4 1/3:1600円
90×90mm:1000円(ともに税別)

 

プラス
クリーンノート Kaite 貼れるタイプ
A4:2500円
B5:1900円
A4 1/3:1300円
ふせんサイズ:800円(全て税別)

 

初代「Kaite」が硬質ボードだったのに対して、「メモタイプ」は薄くて軽い磁性シートをゴム製のフレームにはめ込んだもの。携帯しやすく、ハンドメモや卓上メモとして運用するのに向いている。

↑磁性シートを磁石ペンでなぞることで筆跡が残る。おおもとは、子ども用玩具のお絵描きボードと同じ仕組みだ

 

「貼れるタイプ」はフレームがない代わりに、裏面の吸着シートで何度も貼り剥がしができるので、いろいろな場所に貼って、伝言ボードやふせんのような使い方が可能。

↑ゴムフレームの「メモタイプ」。ペラッとつまんで持ち上げられるソフトさだ

 

↑机の空きスペースを有効利用できる、“ちょうどいいメモ”という感じ

 

個人的には、この新Kaiteからラインナップされた「A4 1/3サイズ」が、とても興味深い。

 

これは、PCのキーボードと自分の間の隙間に置けて、机上のスペースを有効利用できるということから、近年ノートやメモ帳で人気のサイズ。ノートの場合は厚みがあるため、キータイプするときに手元が気になることもあるが、薄いKaiteならそんな煩わしさもなし。

↑「貼れるタイプ」の裏面はマイクロ吸盤シートなので、平滑面なら何度でも貼り剥がしできる

 

一時的なワンタイムパスワードなどを手早く書きとめておくなど、「メモタイプ」と「貼れるタイプ」、どちらでもかなり便利に使えるはずだ。また「貼れるタイプ」のふせんサイズはノートPCのパームレストにもジャスト。こちらも、とっさのメモに最適だろう。

 

コントラスト比アップで使いやすさもアップ!

実際に使ってみたところ、まず文字の視認性がかなり良くなっていることに驚かされた。というのも、シートとペン先の改良によって従来のKaiteよりも確実に筆跡がくっきり濃く見えるのである(コントラスト比はメーカー公称で約35%アップ)。

 

従来が2Hの鉛筆だとしたら、新版はHB~Bになった程度の差はあるはずで、これだけでも「新しいKaite、めっちゃ良くなった!」と言い切れる根拠になるだろう。

↑初代「Kaite」(左)と比べると、「メモタイプ」(右)のほうが濃くて視認性が高い

 

もうひとつ、シートの表面加工も変わっており、光沢の少ないマットな見た目になったのも大きなポイントだ。

 

Kiateは専用のスマホアプリ「Kaite」で撮影して書き込み情報を残しておけるのだが、このときに光沢のある従来のシートは表面がテカりやすく、文字が白飛びして読み取れなくなることもしばしばあった。それが、マットなシートならテカりもかなり減らせて、撮影もしやすい。これなら専用アプリを起動する機会も増えそうだ。

↑並べてリングライトを当ててみたところ。「メモタイプ」の表面はテカっていないのが分かる

 

↑アプリから適当に撮影しただけで、自動補正で読みやすいデータにしてくれる。テカらない新Kaiteのとの相性も良好だ

 

対して、少し残念……というか、従来から変わっていないのが、ピンポイント消去のしにくさだ。誤字があった場合、幅広の消去用磁石(ペン軸後端)をあてることで消すことができるが、どうしてもその消去用磁石の倍以上の面積がじわーっと消えてしまうのである。

 

これは構造上なかなか改善しにくい部分だというのは理解できるものの、解消を待望していたネガティブでもある。できれば次バージョンには期待したいところだ。

↑消去磁石を当てると、周囲までじわーっと消えてしまう。メモとしてはやはり使いづらいポイントではある

 

とはいっても、書き味が良くなったり、コントラストが上がったりといったことで、新しいKaiteは使い勝手が上がった印象の方が圧倒的に強い。さらに、消耗品が不要かつ消しクズなどが発生しない、というメリットは変わらずあるのだから、これは便利なのに決まっている。

 

これから“無限メモ”の類をどれか選ぶのなら、まずKaite「メモタイプ」か「貼れるタイプ」を候補に挙げて間違いないだろう。

 

書類を集中して読み込める! リーディングトラッカー機能つき定規「モジサシ」のハイコスパぶり

文章を読もうとして手が滑るならぬ “目が滑る” ということがある。文字の連なりを意味のある文章として捉えることができず、結果として何も頭に入ってこない状態だ。そもそもの文章が分かりづらいというケースもあるが、ADHD(注意欠如・多動症)やディスクレシア(発達性読み書き障がい)、もしくは単に疲れや睡眠不足による集中力の欠如が原因、ということも多いだろう。

 

そんな目のすべりにかなり効くのが、「リーディングトラッカー」と呼ばれる読書補助具である。これを使うことで、目が滑って文意が追えないような状態も、スッと解消されるという。

 

集中して本が読めないときは、定規が効果的

「リーディングトラッカー」は、文章が見える範囲を限定することで、脳の処理を軽くするための道具だ。そう聞くと、なにか難しい装置に思えるかもしれないが、なんのことはない。文字が一度にたくさん目に飛び込んでくると脳が処理しきれずフリーズする、というのが目の滑りを生む大きな要因なので、ならば今読んでいる行だけ見えるようにして、あとは隠しちゃえばいいんじゃない? という話なのである。

クツワ
モジサシ
16cm:200円/18cm:250円(いずれも税別)

 

↑「線を引くための定規目盛」と「端がゼロスタートの物差し目盛」が上下で使い分けできる

 

このリーディングトラッカー機能を搭載したプラスチック定規「モジサシ」が、クツワから発売された。ラインナップは16cmと18cmの2タイプ。

 

どちらも定規本体の中央に透明(もしくはクリアカラー)の帯がある。これを本や書類の上に乗せると、透明帯の下の1行だけがはっきり見えて、その前後の行は隠された状態になる、というわけだ。

↑集中力に欠けた状態だと、文字の流れを追えなくなりがち

 

↑「モジサシ」を当てるとこの通り、読みたい行だけが浮き出してくる。16cmタイプは文庫本や新書にちょうどいいサイズだ

 

これは実際に試してもらいたいのだが、いま追うべき十数文字だけしか “視界に入らない” ので、文章に対して集中することを強要されない……とでも言おうか。とにかく脳への負担のかからなさっぷりがすごくて、昼過ぎのぼんやりした時間帯でも書類チェックが苦にならないほど。

 

1行読んだら次の行、と文章の流れに従って「モジサシ」を進めていけば、目が滑って意味が追えなかった文章もスルスルと読めるようになるのである。

 

まずはローコストでリーディングトラッカーを試す方法

「そんな程度のことで本当に効果ある?」と疑う向きもあるだろう。しかし、これと似たようなことを日常的に行っているはずだ。

 

例えば、本を読みながら要点に蛍光マーカーでラインを引いたことがあるだろう。あれは再読時の目印でもあるが、文章の一部だけをハイライトすることで意味を読み取りやすくし、理解を助ける効果もあるのだ。

 

↑透明.verは見え方がナチュラルなのに対して、カラー.verは視線を引きつける力が強い

 

「モジサシ」の透明帯カラーには黄色や水色などのバリエーションがあるが、これもつまりは蛍光マーカーの色と同じで、注意を集めるためのもの。眼が疲れないという点では無色の透明帯の方がラクだが、特に集中力に欠けるなーという局面では、色つきの方が効果的なように思う。あくまでも好みで選んでほしいが、より効果を強く体感したいのであれば、色つきがオススメだ。

↑表組みをチェックするなら、18cmタイプが長くて使いやすい

 

リーディングトラッカー自体はすでにいくつものメーカーから発売されているが、ほとんどが1000円前後と、気軽に試すにはちょっと高いかな、というところ。対して「モジサシ」は16cmタイプで200円+税とかなりお手頃なのがありがたい。これなら「ひとまず効果あるのか体感してみたい」くらいの好奇心で導入しても問題ないと思うので、ぜひ一度試してみて欲しい。

 

マスキングテープをリボン調にカットする「マステノリボンボン」でマステは“集める”から“使う”へ!

ここ数年のマスキングテープ市場は、「集める」から「使って楽しむ」へシフトしている…もしくは各メーカーがシフトさせようとしているようだ。実際のところ、単純に集めて楽しむだけのコレクションというのは、必ずどこかで飽和点が来る。このシフトは、マスキングテープというジャンルを長きにわたって楽しむためには必須の方向転換と言えるだろう。

 

そのあたりが分かりやすいのが、文房具好きの票で決まる文具女子博アワードの結果だ。2020年の大賞はマステを小巻きに巻いて楽しむコクヨ「Bobbin」だし、2021年にはマステとハンコを組み合わせて遊ぶビバリー「ますてのあいぼう」が優秀賞を獲っている。

 

個人的にはネチネチとただ集めて眺めるだけのコレクション趣味も嫌いじゃない(というか好き)なのだが、とはいえ消耗品なのだから、使って楽しむのが健全かな、という気もする。

 

そして直近の2022年文具女子博アワードは、というと、実はまたしてもマスキングテープで遊ぶ系アイテムが大賞を獲ったのだ。これがシンプルながらになかなかに遊べるツールなので、あらためて紹介しておきたい。

 

マステ “かわいい化” カッター「マステノリボンボン」

それが2023年1月に発売されたクツワ「マステノリボンボン」だ。聞くだけでも気持ちが弾むようなカワイイ製品名だが、使ってみるとこれまたシンプルにテンションが上がる系で、とても良い。

クツワ
マステノリボンボン
3個セット 350円(税別)

 

基本的には3種の樹脂製テープカッター(15mm幅専用)のセットで、それぞれ切り口が、(1)リボンの端みたいな二叉(ふたまた)の切り口、(2)大きめのギザギザの切り口、(3)テープを半幅に細くする、となっている。

 

マステの切り口といえば、以前は古くからのギザギザしたカッター刃に対して「ギザギザよりもスパッとフラットな方が美しいよね」というムーブメントがあり、それに対して「いや、テープらしさを出すならギザギザカットだ」という揺り返しがあったり……。要するに、マステで遊ぶ上でそれなりに注目されていた部分ではあったのだ。

↑使用時は、爪の部分を紙芯に挟み込むようにして装着

 

↑テープを本体の穴からめくり上げたら、セット完了

 

そこで、さらに切り口いろいろ選べると楽しいんじゃない? と投入されたのが「マステノリボンボン」というわけだ。

 

個人的に気に入ったのが、(1)のリボンカット。テープをカッター本体の内側でめくり起こしたら、三角形をした刃の頂点に当てて切る。三角刃の側面には細かなギザ刃があって、樹脂製ながらわりと気持ちよくスーッと切り裂くことができて、まさにリボンの端っこのようなカットができあがり。

↑三角の刃にテープを押し当ててカットすると……

 

↑リボン風の切り口が出来上がり

 

これをただ手帳やカードに貼るだけでも、グッと見栄えが上がる。

 

今までもマステをリボン風に見せるテクニックはあったが、それはハサミを使って手作業でカットしていたもの。専用カッターを使えば技術も不要でサクーッと簡単にできてしまうので、それだけでも充分に楽しいはずだ。

↑切り口はそれぞれ写真のとおりだ

 

同様にベーシックな(2)ギザギザカットも簡単。デフォルメしたような大きめのギザ山のカットはキュートだし、しかも大ギザ刃の側面には同じく細かなギザ刃がついているため、とても切りやすい。いちいち破り取るわけではないので、切り口がシャープなのも美しくて良いと思う。

↑アップで見ると、側面には細かいギザギザ刃がびっしり。これでカット端がシャープに仕上がる

 

ただ、使ってみてちょっと戸惑いがあったのが、(3)の半幅カッターだ。

 

こちらは15mmのテープを半分幅の細切りにできるというものだが、きれいにカットするのはかなり難易度が高い。少しずつ切り進めてはカッターを後退させ、また少しずつ切って……という作業になるため、テープによってはどうしても切り口がスパッとせず、破れたようなヨレ具合が出てしまうのだ。

↑何度もトライしてみたけど、細切りは思ったよりも難しい!?

 

細幅テープは手帳の仕切り線に使ったり、フチ取りにしたりと、使い勝手が良い。だからお気に入りの柄のテープをきれいに細切りできれば最高だな! と思ったものの……これはちょっと難しいかもしれない。慣れてくればもう少しきれいに切れそうにも感じるが。

↑先頭にはまっすぐ切れるフラットカット刃も搭載

 

↑手でマステを切って貼って……だけでも充分にかわいくなるので、ぜひ楽しんでみて欲しい

 

とはいえ、リボンやギザがきれいにカットできるだけでも充分すぎるぐらいに楽しいし、貼るだけで「ステキな感じ」にする効果は確実。マステを貼ってデコをしたいなら、今のところ持ってて絶対に損はしないツールだと思うので、見つけたら買っておこう。

 

コスパ5倍! 大容量インクを充填したボールペン「TANK(タンク)」はお得な上に書き味も良し!

実のところ、20年ほど前は「ボールペンなんて、書ければなんでもいい」ぐらいの認識が一般的だった。書き味がどうの、なめらかさがどうの、というのはかなり最近の話といえる。

 

この意識を大きく変えたのが、2006年発売の三菱鉛筆「ジェットストリーム」。低粘度油性のスルスルとしたなめらかさは、従来の “書ければなんでも” レベルのボールペンとは別次元の書き味だった。これが大ヒットしたことにより、以降、国産ボールペン市場は筆記具メーカーが性能を激しく競い合う激戦場となった……というのがボールペン近代史のお話。

 

キーポイントは超たっぷりのゲルインク!

実際、インクのなめらかさや筆記のブレなさ、重心バランスなど、ペンの性能には様々な争点がある。そんな中で、もうちょいプリミティブというか、ちょっと悪い言い方をすれば “単純な分かりやすさ” を武器に登場してきたのが、サンスター文具の大容量ゲルペン「TANK」だ。

 

サンスター文具
TANK(タンク)
0.5mm径・全6色 
各150円(税別)

 

その武器というのが、軸にこれでもかと詰まった大量のインク。つまりシンプルに「すげぇいっぱい書ける」ということである。

 

なるほど、これは分かりやすいセールスポイントだ。特にサンスター文具は、中高生に認知度の高いメーカーである。低価格(150円+税)で筆記距離が従来比5倍というというコスパの高さは、まさにコスト意識の高い中高生にピタッとはまるのではないか。

↑軸に貼られたシールには、デカデカと「筆記距離5倍」の文字が。「大容量ゲルペン」という耳慣れないジャンルもユニークだ

 

構造としては、若干太めの透明軸がリフィル無しでそのままインクタンクになっているため、それだけたっぷりとインクが入る。表現としてはむしろ、巨大なインクリフィルを直接握って書ける、みたいなところが近いかもしれない。

 

サンスター文具はかつて、シャー芯ケースにシャープペンシル機能をつけた「シンドバット」(芯が40本入るシャープ)なる製品を出していた実績もある。「TANK」は間違いなくその直系の子孫と言えそうだ。

↑他社製のゲルインクリフィルとの比較。誰がどう見たって「TANK」のインク容量は圧倒的だ

 

↑インクはとにかく減らない。学生ならまだしも、社会人がメモに使う程度なら数年は保つのではないか

 

ちなみに筆記距離(インク切れまでに書ける直線の長さ)はメーカー公称値で約2000m。一般的なゲルインクボールペンがだいたい300~500mといったあたりなので、筆記距離5倍というのはなんの誇張もない。破格の性能と言っていいだろう。さすがにそれを試すほどの気力はないが、ひとまず30分ほど書き続けても、インクは毛ほども減った気がしなかった、とだけは言っておく。

 

インク容量だけじゃない、サラッサラの爽快筆記感

ここまでの説明だと、「TANK」は単にインクたっぷりなだけのペンだと思われるかも知れない。いや、実際そういう面が売りではある。ただ、ニードルチップから大量のインクがダクダクと出る書き味が、実はメチャクチャ筆者好みである! ということも伝えておきたい。

↑フローが良く、とてもサラサラと気持ちのいい感触で書けるのも大きなポイント

 

↑チップをよく見ると、パイロットのシナジーチップに近い珍しい形状。これが良フローの秘密だろうか

 

同じ0.5mm径のゲルボールペンで書き比べてみても、インクフローの良さはすさまじい。実際、どちらかというと「Vコーン」などの水性ボールペンに近いレベルを感じたほどだ。そのフローを活かした筆記感はとにかくサラッサラで、とても官能的。これも水性好きの人にはたまらないものがありそう。ちなみにインクは速乾を謳っているが、これに関しては、ここ数年のゲルインクの平均値かな……といったところ。驚くほど速乾でもないが、でもたっぷりインクが出ても困らないぐらいにはちゃんと乾く、という印象だ。

↑カラーラインアップは全6色。外からインクタンクを見ただけだと寒色・暖色以外の見分けが付きづらいので、軸後端と口プラ、キャップのカラーパーツで認識しよう

 

発色に関しては、昨今のトレンド通り、黒がしっかりとマットブラック寄りに仕上がっているのも好みだ。他の色も全体的にクッキリ感が強く、ノートの色分け筆記にも確実に能力を発揮できそう。特にレッドとピンク(マゼンタみ強め)は、普通に筆記色として使えるんじゃないかというほどのクッキリさである。

↑個人的には、黒がキチンと黒いというのが好印象。全体的にも視認性が良く、ノートの清書用などには最適だろう

 

トータルで見ても筆記性能は優秀で、かつ高コスパ。もちろん、低価格化のためにグリップなど色々削っている部分はあるんだけど、そのあたりを差し引いても、この書き味のために買う価値ありのペンだと思う。単にインクたっぷりなだけのペンと侮らず、とにかく一度は試してもらいたい。ハマる可能性あるから。

 

「インク消費したい欲」を発散! 万年筆のペン先を備えるつけペン「hocoro(ホコロ)」が時間を溶かす!?

【文房具愛好家・古川耕の手書きをめぐる冒険】

文房具をこよなく愛す、放送作家の古川耕氏による連載。「手書き」をテーマとし、デジタル時代の今だからこそ見直される“手書きツール”を、1点ずつピックアップしている。第26回となる今回は?

 

第26話

 

 

セーラー万年筆
万年筆ペン先のつけペン hocoro(ホコロ)
1350円(細字、1.0mm)
1450円(2.0mm、筆文字)

※ペン先+ペン軸の価格(税別)

万年筆用ボトルインクを利用し、ペン先を軽く水で流すだけで色替えできるのが魅力。ペン先は細字、1.0mm、2.0mm、筆文字の4タイプで、ひとつのペン軸に付け替えて使用できる。ペン先を逆向きにも差し込め、持ち運びやすい。

 

「インク消費のためのペン」という倒錯が新たな可能性を拓きそう

買ってから使い途を考える。それは邪道ではなく、むしろ正しい。そんなペンがこの「hocoro(ホコロ)」です。

 

近年「インク沼」という言葉がSNSなどを賑わせています。万年筆用の様々なインクを愛でる趣味ですが、万年筆は一度インクを充填すると使い切るまでそれなりの量を書かねばならず、テスター感覚でちょっとずつ色んなインクを試したい人には不向きでした。そんなニーズから近年はつけペンやガラスペンに注目が集まっており、そこに目をつけたセーラー万年筆が発売したのが本品。つけペンに万年筆のペン先を取り付けたもので、細字・1mm幅・2mm幅・筆文字と4種のペン先があり、それぞれまったく異なる個性を楽しめるようになっています。これはこれで「万年筆沼」への入門編にもなっており、インクとの組み合わせを試しているだけであっという間に時間が溶けてしまいます。おそるべし、ダブル沼効果。

 

ところで、道具にはそれを中心とした様々な主従関係の糸が張り巡らされています。筆記具であれば書く人が「主」でペンが「従」ですが、時折「このペンを使いたいから手紙を書く」というような主従の逆転現象が起こります。ホコロの場合、「インク消費のためのペン」という倒錯した主従関係があらかじめ埋め込まれているところがユニーク。「インク消費したい欲」から生まれる予期せぬ使い途や、まったく新しいインクの楽しみ方に期待しています。

 

文房具愛好家・古川耕の手書きをめぐる冒険」バックナンバー

【第1話~第24話】
【第25話】ようやく実用に耐えうる金属鉛筆が登場! 話題の「メタシル」の使い道とは?

【文房具総選挙2023】結果発表! 文房具のプロたちが80商品から選んだイチオシの文房具は?

仕事や勉強など、作業がはかどる機能をもつ「はかどり文房具」の頂点を、ファンの厳正なる投票で決定する文房具総選挙。11回目となる「文房具総選挙2023」は、2022年度に登場した新作文房具から、仕事や勉強がはかどる機能をもつ文房具80商品が選出! 「トレンド部門」2部門と、機能によって分類した5部門の、合計7部門の頂点に立ったのは?

 

ここでは、選考委員特別賞を発表。文房具のプロである8名の選考委員それぞれが「これぞ受賞に値する!」と感じたはかどり文房具を各自1点ずつ、特別賞として選出。選定コメントとともに紹介します。

 

■菅 未里 賞

クツワ「スタッド ワンハンド単語カード」

表紙ポケットに人差し指を入れ、切り欠きに親指を入れてめくる独自の構造により、片手で使える単語カード。右手・左手どちらでも使用できる。330円~385円

「片手で使えてページがバラつかず、単語帳の不便さを解消。元々シンプルな作りの単語帳も工夫を凝らせば機能が向上するとわかり、文房具はこれからもまだまだ進化するのではないかと期待が高まります」(文具ソムリエール・菅 未里さん)

 

■きだてたく 賞

オキナ「プロジェクトガジェットメモ 6.1inch / 8.3inch」

裏面に滑りにくい加工が施され、片手でも書きやすいデスクメモ。6.1inchスマホと8.3inchタブレットに合わせたサイズ展開で、メモと重ねてもリングが当たらずデバイスが傷付きにくい仕様になっている。605円(6.1inch )/ 880円(8.3inch)

「スマホやタブレットとサイズを揃えるだけで、メモ帳の携帯性が大幅にアップするというのは発明。金属リングカバーや、机に置くと滑り止めになる表紙などの工夫も良くできているので、今後のブレイクに期待」(文房具ライター・きだてたくさん)

 

■古川 耕 賞

クツワ「スタッド 削り付シンロケット鉛筆」

短くなって使えない鉛筆を3本ほど連ねてムダなく使える、押し出し式の鉛筆ホルダー。短い鉛筆に使える鉛筆削りも付属する。正しい持ち方もきちんと身に付けられ、最後まで使い切る心を養うという。全3色。各385円

「『これで良かったんだ……マジで?』といまだ半信半疑になってしまうほど、 “短くなった鉛筆問題” を明快に解決する冴えたアイデア。ロケット鉛筆という “枯れた” プロダクトと組み合わせたのも心憎い」(放送作家 / ライター・古川 耕さん)

 

■イオンバイヤー 賞

パイロット「フリクションボール ノックゾーン」

消せるボールペンの代名詞「フリクション」の最新モデル。インク色の濃度をブラックで30%、レッドとブルーで15%も高めた新インクを搭載、インク容量も70%増量。濃く長く書ける待望のフリクションだ。550~3300円

「魅力はなんと言っても、その書きやすさでしょう。フリクションシリーズは、発売当時から個人的にもずっと使い続けていますが、進化したインク色・グリップも含め満足度が高く、皆さんにも推薦しています!」(イオンリテール・山田真弘さん)

 

■未来屋書店バイヤー 賞

コクヨ「キャンパス ノートのように使えるバインダー(2×2リング)」

上下2×2のリング構造で、書く際に手に当たらず快適に使える。ノート感覚で折り返し省スペースで使えるほか、スリム設計のためバッグの中でかさばらないのもうれしい。B5とA4をラインナップ。616円~748円

「ルーズリーフとノートのデメリットを吹き飛ばしてくれたバインダー。リングの開閉をつまむだけという手軽さもイチオシのポイントです。学生の方にはもちろん、ビジネスシーンでも大活躍間違いなしでしょう」(未来屋書店・竹内洋平さん)

 

■学研キッズネット 賞

ナカバヤシ「ハウスタディ 学習パーティション」

ダイニングテーブル等に広げて自分だけの学習スペースが作れる、気軽に導入しやすい紙製パーテーション。ペンやノートを収納、時間割なども貼り付け可能。片付けるときは閉じるだけ。全2色。各3410円

 

「“収納箱” でありながら、パーテーションを広げれば “即席勉強スペース” に! テーブルの上が散らかりがちなリビング学習の悩みを解消してくれます」(学研キッズネット編集部・清水優香子)

 

■GetNavi 賞

サクラクレパス「ミックスライン」

太字側に、色の異なるラインマーカーと細字のペン先を並べた設計。強調したい箇所に、同時に2種のラインを引ける。細字は水性顔料インキで耐水性・耐光性に優れる。色の組み合わせは全6種。各242円

 

「マーカーと細字ペンを一つに集約させているだけでなく、美しい発色のインクで視認性が高いところも便利。滑らかな書き心地が心地良く、勉強や仕事もはかどりそうです!」(GetNavi編集部・松村広行)

 

■GetNavi web 賞

ミドリ「スローコンベックスメジャー〈2m〉」

早すぎず遅すぎず、テープの巻き戻る速度にこだわった。引き出したテープは本体を指で押さえて止め、指を離して戻す仕組み。目盛は10cmごとに色分けされ、磁石付きで保管もラクなど、随所に工夫が見られる。1518円

 

「金属製メジャーがシュルシュルと巻き戻る際の恐怖感にスポットを当てた商品。あくまでコンシューマー向けに振り切った、カユいところに手が届くような機能の数々と割り切りとの、バランスも素晴らしい」(GetNavi web編集部・和田史子)

 

※価格はすべて消費税込み。

 

「文房具総選挙」特集ページ

【文房具総選挙2023・大賞発表】本1冊でも倒れないブックスタンドが今年のNo.1に決定!

仕事や勉強など、作業がはかどる機能をもつ「はかどり文房具」の頂点を、ファンの厳正なる投票で決定する文房具総選挙。11回目となる「文房具総選挙2023」は、2022年度に登場した新作文房具から、仕事や勉強がはかどる機能をもつ文房具80商品が選出!  「トレンド部門」2部門と、機能によって分類した5部門、合計7部門の頂点に立ったのは?

 

各部門の発表を経て、いよいよ「大賞」の結果発表です。

 

【大賞】
リヒトラブ「1冊でも倒れないブックスタンド」

発明レベルの斬新構造で堂々の大賞に輝く!

少ない冊数でも本が倒れず、本の出し入れがしやすいブックスタンド。本を差し込んだときにストッパーが跳ね上がり、残った両サイドのストッパーが支えとなって倒れるのを防ぐ仕組み。両サイドのジョイントで複数台連結させることも可能だ。1100円

 

大賞に輝いた喜びのコメントをリヒトラブ デザインプレイス・岩上 優樹さんからいただきました!

「書籍等を支える部材がパタパタと動く他には見ないような本商品は、たった2部材で構成されています。多くの方に選んでいただきうれしく思います。今後も皆様の生活に寄り添い長く愛される商品を増やしていきたいです」

 

選考委員たちはこう見た!

文具ソムリエール・菅未里さん「便利な機能はもちろん、絶妙なサイズ感はコンパクトな住宅・仕事場どちらにも使え、店頭のディスプレイ什器としても活躍。様々な場所で使える汎用性の高さがあり、納得の大賞です」

 

文房具ライター・きだてたくさん「“デスクツールの新発明” と呼びたい画期的な製品。書籍を抜いた位置が空いたままに保存される=元の場所に戻しやすい、という要素が “片付け苦手勢” にはありがたいかぎり」

 

放送作家 / ライター・古川耕さん「審査員や文房具ファンの間で評価の高かったブックスタンドが見事大賞に。投票会場で初めて知った人にも伝わるぐらい、誰が見てもインパクトが強い製品。大納得、そして貫禄の大賞」

 

おめでとうございました! 続いて、準大賞から第5位までを発表していきましょう。

 

■ 準大賞
キングジム「ラベルプリンター『テプラ』PRO SR-R2500P」

スマホと連携できるテプラに、手ごろなエントリーモデルが登場。対応アプリは2つ用意され、テンプレはデザイン重視からシンプルなものまで豊富だ。電池駆動式で、使う場所を選ばない。8800円

 

■ 第3位
サンスター文具「メタシル」

「削らずに16kmも書き続けられる!」と話題をさらったメタルペンシル。黒鉛と金属を含んだ特殊芯で、2H鉛筆相当の濃さを実現し、実用性は高い。990円

 

■ 第4位
ミドリ「クラフトテープカッター」

クラフトテープを軽い力でまっすぐきれいに切れる専用カッター。切るときに安全カバーが自然と上方向に持ち上がり、刃先が指に当たりにくい。990円

 

■ 第5位
プラス「クリーンノートKaite メモタイプ」

消耗品不要の磁性メモ。前モデル比で薄型コンパクトになったうえ、筆記線も視認しやすくなった。メモはスマホで撮影し専用アプリに保存できる。1100円〜1760円

 

※価格はすべて消費税込み。

 

「文房具総選挙2023」結果発表まとめ

「トレンド部門」2部門と、機能によって分類した5部門の、合計7部門・80商品がノミネート。その頂点に立ったのは? また該当部門を制したのはどの文房具なのか!?

 

【大賞・準大賞】

「文房具総選挙2023」にノミネートされた、新設部門を含む7部門・80商品のなかから、頂点に立ったのはどの文房具!? ベスト5までを発表します。
https://getnavi.jp/stationery/861113/

【機能別部門】

■ 書く・消す 部門
インク容量が増えたり替芯式になったり、長く使えるペンの存在が目立つ。またペンが豊作で部門を「書く」に限定した昨年と打って変わって、「消す」文房具にも注目。全13商品がノミネート。その第1位と上位入賞商品は?
https://getnavi.jp/stationery/861606/

■ 記録する 部門
ノートはリッチな紙質を競った時代を経て、昨今は構造や形状を工夫し、思考を妨げないことや使ったあとのエコ性も重視する傾向に。電子文具もエルゴ設計で、作業を快適にはかどらせる。全12商品がノミネート。その第1位と上位入賞商品は?
https://getnavi.jp/stationery/862468/

■ 収納する 部門
7部門のなかで、「技あり!」と膝を打ちたくなるアイテムがもっとも多く並ぶ。斬新な構造、1つで複数のシーンに活躍する機能性は、はかどり文房具の真骨頂と言えよう。全11商品がノミネート。その第1位と上位入賞商品は?
https://getnavi.jp/stationery/862647/

■ 切る・貼る・綴じる 部門
本質機能を磨くと同時に、ポータブル性を高めたアイテムが目立つ。また、刃物である「切る」文房具は切れ味とともに安全性を担保するなど、全体的にきめ細やかさが光る。全10商品がノミネート。その第1位と上位入賞商品は?
https://getnavi.jp/stationery/862785/

■ 分類する・印をつける  部門
推し活ならぬ “捺し活” と言いたくなる楽しいスタンプを中心に、実用性に華やかさも併せ持つアイテムが揃う。仕分けに役立つファイルなど硬派な実用アイテムも健在。全10商品がノミネート。その第1位と上位入賞商品は?
https://getnavi.jp/stationery/862801/

【トレンド部門】

■ 推し活がはかどる文房具 部門
推しを愛でる心にオン・オフは関係なし。デスクに推しを迎えられるデコレーションアイテムや、仕事用っぽく “擬態” 可能なバッグまで、推し活を完全サポートする全10商品がノミネート。その第1位と上位入賞商品は?
https://getnavi.jp/stationery/862842/

■ キッズの勉強がはかどる文房具 部門
児童の毎日の宿題から学生の試験勉強まで、学習意欲を応援する文房具14商品がノミネート。集中力を持続させるスムーズな使用感を追求したアイテムや、各自の苦手分野をサポートしてくれるアイデアに注目したい。その第1位と上位入賞商品は?
https://getnavi.jp/stationery/862862/

【選考委員特別賞】
今回の選考委員は、文房具のプロたち8名から結成された。彼らが独自の視点で100点からたった1点、選んだ文房具とは?
https://getnavi.jp/stationery/862899/

 

「文房具総選挙」特集ページ

【文房具総選挙2023】結果発表! 子どもの勉強が最もはかどる文房具はノック不要のシャーペンに認定!

仕事や勉強など、作業がはかどる機能をもつ「はかどり文房具」の頂点を、ファンの厳正なる投票で決定する文房具総選挙。11回目となる「文房具総選挙2023」は、2022年度に登場した新作文房具から、仕事や勉強がはかどる機能をもつ文房具80商品が選出! 「トレンド部門」2部門と、機能によって分類した5部門の、合計7部門の頂点に立ったのは?

 

まずは各部門の結果を発表していきましょう。ここではトレンド部門「キッズの勉強がはかどる文房具」部門の結果をお伝えします。

 

【トレンド部門】「キッズの勉強がはかどる文房具」部門の部門賞と上位商品は?

芯が自動で繰り出されるノック不要のシャープペンがワンツーフィニッシュ! 続く第3位の学習用パーテーション、第5位の長時間筆記しやすいシャープペンと、今年は集中力を高め没頭させるアイテムが豊作だった。

 

■第1位

ノック不要! 思考の海にダイブできるペン

三菱鉛筆
クルトガ ダイブ
各5500円

世界で初めて「自動芯繰り出し量調整機能」を搭載したシャープペン。キャップを外すと同時に芯が繰り出される「初筆芯繰出機構」も備える。全5色。

 

【ココがはかどる!】

芯を自動で繰り出す機構と、書くたびに芯を回し芯先が尖らせ続ける「クルトガエンジン」の組み合わせにより、ノックの手間と筆跡が太くなるストレスを徹底解消。勉強に没頭できる。

 

↑グリップのやや上に窓が付いており、筆記時にクルトガエンジンが駆動する様子を確認可能

 

↑キャップはマグネット式で、一定の位置まで差し込むと押し込む動作をせずピタッと閉まる

 

【選考委員はこう見た!】

芯の繰り出し量調整機能付きで快適。滑らかでストレスフリーな書き心地は、普段の勉強はもちろん、感想文や作文など、たくさん文字を書く際にも没頭できてオススメです! (学研キッズネット編集部・清水優香子)

 

■第2位

ペン先が安定して疲れにくい

ぺんてる
オレンズAT デュアルグリップタイプ
2200円

ノック1回で書き続けられる自動芯出し機構、ペン先のパイプで芯を守る「オレンズシステム」を搭載する。グリップの握りやすさもメリットだ。

 

■第3位

自分だけのスペースで集中!

ナカバヤシ
ハウスタディ 学習パーティション
3410円

ダイニングテーブル等に広げて自分だけの学習スペースが作れる、気軽に導入しやすい紙製パーテーション。片付けるときは閉じるだけ。

 

■第4位

ペン先が安定して疲れにくい

クツワ
スタッド ワンハンド単語カード
330円~385円

表紙ポケットに人差し指を入れ、切り欠きに親指を入れてめくる独自の構造により、片手で使える単語カード。右手・左手どちらでも使用できる。

 

■第5位

ペン先が安定して疲れにくい

三菱鉛筆
クルトガ KSモデル
605円

「クルトガエンジン」が待望のアップデート。筆記中に芯が回転することで生じていたペン先のブレを軽減し、長時間筆記しやすくなった。

 

※価格はすべて消費税込み。

 

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【文房具総選挙2023】結果発表!推し活を最もはかどらせるのは痛バにもなる透明窓付きポーチ!

仕事や勉強など、作業がはかどる機能をもつ「はかどり文房具」の頂点を、ファンの厳正なる投票で決定する文房具総選挙。11回目となる「文房具総選挙2023」は、2022年度に登場した新作文房具から、仕事や勉強がはかどる機能をもつ文房具80商品が選出! 「トレンド部門」2部門と、機能によって分類した5部門の、合計7部門の頂点に立ったのは?

 

まずは各部門の結果を発表していきましょう。ここではトレンド部門「推し活がはかどる文房具」部門の結果をお伝えします。

 

【トレンド部門】「推し活動がはかどる文房具」部門の部門賞と上位商品は?

コロナ収束による “おでかけ解禁” の影響もあってか、推しとの外出をサポートするアイテムが多数入賞。第1位に輝いたポーチは、大人が取り入れやすいシンプルなデザイン。フェスなどのイベント参戦にもオススメだ。

 

■第1位

推しを愛でながらおでかけできる

キングジム
フラッティ ワンマイル
2145円~3080円

「推し活の必須アイテム、 “痛バッグ” 作りに最適」と話題の中身が見えるポーチ。マチが5~6cmあり、収容力は見た目以上だ。ストラップを外せばバッグインバッグにも早変わり。

 

【ココがはかどる!】

中身がひと目でわかる透明窓付きで、目的のものがすぐに見つかる。アクスタや缶バッジ、推しぬいなどを入れれば、グッズを保護しながらもしっかり推しアピールできる。

 

↑ミニサイズはカラビナ付き。S・Mサイズは、肩の負担を減らすショルダーパッドが付属する

 

↑スマホを透明ポケットに入れたまま、通知や時刻を見られるのはもちろん、操作も可能だ

 

【選考委員はこう見た!】

「“推す” 対象を選ばないところが魅力的といえます。ベーシックなデザインでシーンを限定せず、使いやすいところもオススメです。おでかけシーズンのお供に!」 (イオンリテール バイヤー・山田真弘さん)

 

■第2位

推しまみれにデコれる万能ポーチ

リヒトラブ
ミファ デコレーション ポーチ ミニ
各1430円

シールなどでデコレーションした透明シート2枚を表面のクリアポケットにセットし、自分だけの推しデザインポーチが作れる。

 

■第3位

愛しの “推しぬい” を大切に携帯

レイメイ藤井
ケプト キューブポーチ
990円

小さなぬいぐるみや小物を収納してバッグなどに付けられる、コロンとしたキューブ型が可愛いポーチ。透明 / 半透明の窓付き。

 

■第4位

推しの予定はこれでカンペキ

こどものかお
ポチッとシックス
990円

ポチポチッと押すだけで使えるボタン型スタンプに「推し活」バージョンが新登場。推しの予定をわかりやすく手帳やカレンダーに記録できる。

 

■第5位

擬態可能だからお仕事も “推しごと” もお任せ!

エレコム
推しごとバックパック(Mサイズ)
2万2231円

サコッシュにもなるフロントパーツの有無で “擬態モード” と “推し活モード” を切り替え。ペンライトなどが入るポケットも各種充実している。

 

※価格はすべて消費税込み。

 

「文房具総選挙」特集ページ

【文房具総選挙2023】結果発表! 分類する・印をつける部門はスマホからオシャレなラベルを作れるテプラに決定!

仕事や勉強など、作業がはかどる機能をもつ「はかどり文房具」の頂点を、ファンの厳正なる投票で決定する文房具総選挙。11回目となる「文房具総選挙2023」は、2022年度に登場した新作文房具から、仕事や勉強がはかどる機能をもつ文房具80商品が選出! 「トレンド部門」2部門と、機能によって分類した5部門の、合計7部門の頂点に立ったのは?

 

まずは各部門の結果を発表していきましょう。ここでは機能別部門「分類する・印をつける」部門の結果をお伝えします。

 

【トレンド部門】「分類する・印をつける」部門の部門賞と上位商品は?

スマホからオリジナルラベルを作れるプリンター、あらゆる素材に押せる名前スタンプなど、持ち物の管理・分類を助ける商品が上位に。テープの巻き戻る速度にこだわったメジャーなど質実剛健なアイテムも人気。

 

■第1位

アンダー1万円の手頃さとオシャレなテンプレに高い支持

キングジム
ラベルプリンター「テプラ」PRO SR-R2500P
8800円

ラベルプリンター「テプラ」PROにおけるスマホ専用モデルのエントリー機。1万円を切るお手ごろ価格ながら、整理収納や子どもの持ち物への名前付けなど幅広く活躍する。

 

【ココがはかどる!】

シンプルな操作で素早くラベルを作れるアプリ「TEPRA LINK 2」に加え、多彩なデザインのテンプレートが用意された「Hello」に対応。スマホと連携させラベルを様々に作れる。

 

↑単3形乾電池6本(別売)で駆動するため、コンセントがない場所でもラベルを作れる

 

【選考委員はこう見た!】

「使い勝手の良さと手に取りやすい価格設定で家庭用テプラをさらに身近にした商品。ラベルで生活を整えるという需要に加え、趣味の世界でのテプラ需要はさらに増加しそう」(文具ソムリエール・菅未里さん)

 

■第2位

布も金属も! 身の回り品にポンポン捺せる

シヤチハタ
どこでも持ち物スタンプ 氏名印タイプ
1650円

紙はもちろん布、プラスチック、金属など様々な素材に連続捺印できる、浸透印タイプのスタンプ。

 

■第3位

スローに戻る安心安全な金属製メジャー

ミドリ
スローコンベックスメジャー〈2m〉
1518円

早すぎず遅すぎず、テープの巻き戻る速度にこだわった。引き出したテープは本体を指で押さえて止め、指を離して戻す仕組み。

 

■第4位

斜めからバサッと入れて簡単整理

キングジム
書類仕分けファイル
880円

従来のクリアファイルの難点だった書類の出し入れのしにくさを、クリアホルダーの仕様を取り入れ解消。インデックス付き。

 

■第5位

1つで13柄を楽しめるダイヤル回転スタンプ

シヤチハタ
回転デコレーションスタンプ
1650円

1つで13柄を捺してデコレーションできる、ハイコスパな回転スタンプ。イラストフレームを作ったり複数柄を組み合わせ可能。

 

※価格はすべて消費税込み。

 

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【文房具総選挙2023】結果発表! 切る・貼る・綴じる部門は切れ味と安全性を両立したテープカッターが制す!

仕事や勉強など、作業がはかどる機能をもつ「はかどり文房具」の頂点を、ファンの厳正なる投票で決定する文房具総選挙。11回目となる「文房具総選挙2023」は、2022年度に登場した新作文房具から、仕事や勉強がはかどる機能をもつ文房具80商品が選出! 「トレンド部門」2部門と、機能によって分類した5部門の、合計7部門の頂点に立ったのは?

 

まずは各部門の結果を発表していきましょう。ここでは機能別部門「切る・貼る・綴じる」部門の結果をお伝えします。

 

【機能別部門】「切る・貼る・綴じる」部門の部門賞と上位商品は?

ガムテカッターに “切れ味と安全性を両立し見た目もオシャレ” という革命を起こした逸品が第1位。3点を送り込んだコクヨの開発力とブランド力が光るが、スティック型ホチキスという新境地に挑んだマックスも注目だ。

 

■第1位

軽い力できれいに切れる安全設計のテープカッター

ミドリ
クラフトテープカッター
990円

クラフトテープをきれいにカットできるコンパクト設計のテープカッター。本体に付属したクリップでテープを挟むだけのシンプルな作りで着脱も簡単。安全性にも配慮している。

 

【ココがはかどる!】

テープの切り口がまっすぐに切れる特殊加工の刃を搭載し、シャープな切れ味を実現した。軽い力でもカットでき、大量に梱包する際にも手が疲れにくい。

 

↑刃の露出を防ぐ安全カバーが、手指を傷つけるのを防止する。持ち運ぶ際、不意に衣服などに引っかかる心配もない。

 

【選考委員はこう見た!】

「コロナ禍を経て、個人の中古品売買が日常に組み込まれた昨今。家庭に梱包資材が入り込んで来ているなか、この1位はほとんど必然だったのかもしれません」(放送作家 / ライター・古川耕さん)

 

■第2位

機能もデザインもムダがないザ・ハサミ

コクヨ
高級ハサミ〈HASA〉
2420円〜2750円

「普通に良いハサミ」をコンセプトに開発。独自設計刃を採用するなど、切れ味や切り心地を追求した様々な工夫が施されている。

 

■第3位

コンパクトで持ち歩きしやすいスティック型

マックス
モティック
902円

コンパクトだが、針は最大100本と十分な量が装填でき、スケルトンで残量も確認しやすい。ボタンをスライドするだけで操作可能。

 

■第4位

ペンケースの中でキャップが開く心配無用

コクヨ
テープのり〈ドットライナーフリック〉
319円

独自設計の「フリックキャップ」で、ペンケースの中でもキャップが開きにくい。粘着タイプは「しっかり貼る」と「あとから貼りつく」の2種。

 

■第5位

角にフィットする液体のりの新作

コクヨ
グルー 液体のり
各220円

様々な “貼る” 行為に着目した「GLOO」シリーズの新作。四角いスポンジヘッドで紙の角までのり付けしやすい液体のりだ。

 

※価格はすべて消費税込み。

 

「文房具総選挙」特集ページ

【文房具総選挙2023】結果発表! 収納する部門の頂点は画期的構造のブックスタンド!

仕事や勉強など、作業がはかどる機能をもつ「はかどり文房具」の頂点を、ファンの厳正なる投票で決定する文房具総選挙。11回目となる「文房具総選挙2023」は、2022年度に登場した新作文房具から、仕事や勉強がはかどる機能をもつ文房具80商品が選出! 「トレンド部門」2部門と、機能によって分類した5部門の、合計7部門の頂点に立ったのは?

 

まずは各部門の結果を発表していきましょう。ここでは機能別部門「収納する」部門の結果をお伝えします。

 

【機能別部門】「収納する」部門の部門賞と上位商品は?

第1位は画期的構造で既存品の不便を解消した名品。住環境に馴染むシンプル設計の商品が並ぶなか、あざとかわいいポーチが入賞しており、癒し需要の高さも感じられる。

 

■第1位

少ない冊数の本でも倒れず立ち続ける

リヒトラブ
1冊でも倒れないブックスタンド
1100円

本1冊だけでも立てられる新構造。本などを差し込むと、当たった部分のストッパーのみが跳ね上がり、残った両サイドのストッパーが本を左右から支えて、倒れるのを防ぐ。

 

【ココがはかどる!】

本などを抜き差ししても、残った収納物が倒れにくく整理された状態をキープできる。抜き取った場所は空いたままになるため、元の場所にすぐ戻せる。底面には滑り止めが付く。

 

↑ストッパーは差し込んだものの厚さに合う数だけ跳ね上がる。立てるモノの厚さや背丈を選ばず使える

 

↑両サイドにはジョイントを搭載。置く場所のスペースに合わせて複数台連結させることも可能だ

 

【選考委員はこう見た!】

「機構のユニークさだけでなく、価格も要注目。ここまで斬新な構造で1000円+税とは正直安すぎ……。おかげで、連結しての複数台運用がしやすいのはありがたいですね」(文房具ライター・きだてたくさん)

 

■第2位

マグネットで貼れる収納力UPの箱状ペグボード

キングジム
ハルペギー
1485円〜1980円

内側に収納スペースがあり “見せる” と “隠す” を使い分けられるペグボード。冷蔵庫や玄関の扉に貼って小物収納を作れる。

 

■第3位

画用紙も立体物も作品をまとめて本棚へ

サクラクレパス
おかたづけシリーズ 作品思い出ボックス
1760円〜2200円

子どもの作品をひとまとめにできる。クリアファイルには画用紙や賞状、じゃばら式ファイルにはノートや通信簿などを収納可能。

 

■第4位

書類1枚でも直立するカーブ設計

カール事務器
ペーパースタンド
715円

クリップで挟んで紙を直立させるスタンド。カーブを描くように立たせるので、紙1枚でも倒れない。用紙の抜き差しはワンタッチ。

 

■第5位

実用性兼備の骨格入りぬいぐるみペンケース

キングジム
「ポーズー」ペンポーチ
各2475円

骨格パーツが仕込まれ、好きなようにポーズをとらせることができるぬいぐるみペンケース。ペンなら約15本入り、実用性も兼備。パンダ、レッサーパンダ、ライオン、トラ、ネコの5種。

 

※価格はすべて消費税込み。

 

「文房具総選挙」特集ページ

【文房具総選挙2023】結果発表! 記録する部門のNo.1は繰り返し使える磁性シートメモ

仕事や勉強など、作業がはかどる機能をもつ「はかどり文房具」の頂点を、ファンの厳正なる投票で決定する文房具総選挙。11回目となる「文房具総選挙2023」は、2022年度に登場した新作文房具から、仕事や勉強がはかどる機能をもつ文房具80商品が選出!  「トレンド部門」2部門と、機能によって分類した5部門の、合計7部門の頂点に立ったのは?

 

まずは各部門の結果を発表していきましょう。ここでは機能別部門「記録する」部門の結果をお伝えします。

 

【機能別部門】「記録する」部門の部門賞と上位商品は?

第1位の磁性メモは、使用頻度の高いツールゆえエコ性とコスパの高さが人々の心を掴んだ。筆跡がきれいに消えるルーズリーフなど、成熟しきったように思えるジャンルにも進化の余地があることを示す商品が目立つ。

 

■第1位

繰り返し使えるメモが機能をアップデート

プラス
クリーンノートKaite メモタイプ
1100円〜1760円

専用ペンで繰り返し書き消しでき、消しカスが出ない磁性シートのメモ型タイプ。従来品より筆記線が見やすく紙に近い書き味に進化。シリコーン素材で滑りにくく片手で使用可。

 

【ココがはかどる!】

イレーザーを独自に開発することで、一般的な “裏から消す” 方式と異なり、消したいところを表側から自由に消せる。1文字だけなど細かく狙った箇所のみを消せるため、書き直しの手間が省ける。

 

↑水に濡れても文字が消えたり滲んだりしないため、キッチンなど水回りで使うメモとしても活躍する

 

↑書いた内容は専用アプリで保存できる。アプリが筆記面を検出し自動で撮影し、傾きや歪みを補正してくれる

 

【選考委員はこう見た!】

「Kaiteシリーズのなかでも小ぶりで使用シーンの多いメモタイプは、十分なスペースが取れない場所でも活躍。気軽に生活に取り入れられ、水に強く電池がいらないので便利」(文具ソムリエール・菅未里さん)

 

■第2位

リングが手に当たらないスリムなバインダー

コクヨ
キャンパス
ノートのように使えるバインダー(2×2リング)
616円〜748円

上下2×2のリング構造で、書く際に手に当たらず快適に使える。ノート感覚で折り返し省スペースで使えるほか、スリム設計も美点。

 

■第3位

右手入力時の指や手に自然にフィットするエルゴ電卓

カシオ
人間工学電卓 JE-12D / DE-12D
1万450円 / 1万1000円

電卓を打つときの姿勢に着目したエルゴノミクス設計。操作面を3度の角度に傾斜させることで、右手入力時は自然にフィットする。

 

■第4位

軽い力できれいに消せる、書き心地もなめらかなオリジナルペーパー

コクヨ
キャンパス
ルーズリーフ きれいに消えてなめらかに書ける
385円

紙面の凹凸を減らして平滑にしたルーズリーフ。鉛筆の芯の汚れが残りにくく、消しゴムによる消し跡が目立たない。

 

■第5位

薄いPPシート製でリングに手が当たっても痛くない

リヒトラブ
ソフィーチェノート
209円〜363円

ページを綴じるリングにごく薄いPPシート製を採用しているので、書く際に手が乗り上げても痛くない。オープンポケット付き。

 

※価格はすべて消費税込み。

 

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【文房具総選挙2023】結果発表! 書く・消す部門の頂点は話題の“削らない鉛筆”が制す!

仕事や勉強など、作業がはかどる機能をもつ「はかどり文房具」の頂点を、ファンの厳正なる投票で決定する文房具総選挙。11回目となる「文房具総選挙2023」は、2022年度に登場した新作文房具から、仕事や勉強がはかどる機能をもつ文房具80商品が選出!  「トレンド部門」2部門と、機能によって分類した5部門の、合計7部門の頂点に立ったのは?

 

まずは各部門の結果を発表していきましょう。ここでは機能別部門「書く・消す」部門の結果をお伝えします。

【機能別部門】「書く・消す」部門の部門賞と上位商品は?

発売前からSNSを中心に話題を集め、発売後も入手困難が続いた削らない鉛筆「メタシル」が第1位に。従来品よりインクを増量したペンや、詰め替え式で長く使える修正テープなど、サステナブルな商品が票を集めた。

 

■第1位

削らずに16kmも書き続けられる次世代筆記具

サンスター文具
メタシル
各990円

芯を削らず16kmも書き続けられるという新しい筆記具。黒鉛と金属が含まれた特殊芯で、摩耗が著しく少ないので、実用性が高い。芯が硬いため、筆圧が強い人にもオススメだ。

 

【ココがはかどる!】

芯の減りが気にならないため、長時間書きたいときにぴったり。2H鉛筆相当の濃さで、消しゴムで消せる。上から水や水性マーカーを塗ってもにじまず、絵の下書きなどにも適している。

 

↑芯がすり減ったときや、線の太さにこだわりたいときの使い分け用に、「替芯」(440円)もラインナップしている

 

↑ノック式で芯をしまえる「メタシル ライト ノック」(各385円)も登場。8gと軽量で、約5㎞筆記できる

 

選考委員はこう見た!

「“削る”という行為からの解放。鉛筆のような質感を持ちながら、削る必要がなく書くことに没頭できる、筆記用具の革命です。にじまないからスケッチのお供にもぴったり」(未来屋書店 バイヤー・竹内洋平さん)

 

■第2位

白抜きデコが簡単に楽しめるマーカーペン

サンスター文具
デコット
各220円

マーカーで下地を塗り、その上から逆側の細字消しペンで書き込むと、白抜き文字になるデコレーションペン。イラストやToDoリストの記入にも活躍する。

 

■第3位

つめ替えでプラの廃棄量を大幅カット

コクヨ
キャンパス ノートのための修正テープ(つめ替えタイプ)
275円

「キャンパスノート」の用紙の色とテープの色、罫線の幅とテープの幅を揃えることで修正部分を目立たせない同商品に、つめ替えタイプが仲間入りした。

 

■第4位

濃く長く。ニーズに応えた最上のフリクション

パイロット
フリクションボール ノックゾーン
550〜3300円

待望の濃く長く書ける「フリクション」。インク色の濃度をブラックで30%、レッドとブルーで15%も高めた新インクを搭載している。

 

■第5位

大容量インクを充填し筆記距離は約5倍に

サンスター文具
タンク
各165円

本体すべてをインクタンクにし、そこへ大容量のゲルインクを搭載。筆記距離は同社従来のゲルインクペンの約5倍に達する。

 

※価格はすべて消費税込み。

 

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楽譜の収納に最適な「ジャバラタイプ」登場! 書類を入れたまま文字を書き込める「カキコ」シリーズ

キングジムは、書類を入れたまま書き込みができる「カキコ」シリーズに、楽譜の収納に最適なジャバラタイプを追加。6月9日より発売します。

 

クリアーファイル「カキコ」は2018年1月に発売。一般的な袋状のポケットとは異なり、上下についたフラップで書類を挟むため、書類を収納したまま直接文字を書き込むことができる点が特徴でした。同社が実施した購入者アンケートにより、回答者の約半数が楽譜を入れて使用していることが明らかになり、今回、楽譜の収納に最適なジャバラタイプの発売に至ったそうです。

 

同製品は、書類を入れたまま書き込める点はそのままながら、ファイルの表と裏に付いているスナップボタンをどちらも外すことで、ジャバラ式に展開します。

 

A4サイズの書類を4枚同時に閲覧することが可能なので、譜面台に置いたときに一覧性が高く、ページをめくる手間を減らすことができます。A3サイズの書類も2枚横並びで収納でき、楽譜の収納だけではなく資料の比較などにも活用できます。

 

ラインナップは16ポケットと24ポケットの2種類で、カラーバリエーションは、ピンク、ミントグリーン、ラベンダー、白、黒の5色展開です。税別価格は16ポケットが1150円、24ポケットが1350円です。

 

また、従来のクリアーファイル「カキコ」も、ピンク、ミントグリーン、ラベンダーの3色を、同日より新たに追加。税別価格は20ポケットが680円、40ポケットが980円です。

 

株式会社キングジム お客様相談室(全国共通):0120-79-8107

ホームページ: https://www.kingjim.co.jp/

第2弾も沼落ち必至の愛おしさ! キングジム「ポーズー」ペンポーチにウサギやカワウソなど5種類が仲間入り

キングジムは、「ポーズー」ペンポーチの第2弾として新たに5種類をラインナップに追加。6月7日に発売します。税別価格はいずれも2500円。

 

「ポーズー」ペンポーチは、本体に内蔵された骨格パーツを動かすことで、好きなポーズにして使用できる、進化系ぬいぐるみペンポーチ。

 

手・足・背中などを自由に曲げられるので、座らせてスタンドペンポーチにしたり、机やPCに引っ掛けたり、スマホスタンドのように使用したり、様々な使い方ができます。

 

本体にはペンを約15本収納することができるほか、ボールチェーン付きで、バッグなどに付けて一緒に持ち歩けます。

 

今回発売の第2弾では、ユーザーアンケートの結果を踏まえ、要望が多かったオオカミ、シバイヌ、バーニーズ、ウサギ、カワウソの、5種類の動物が仲間入り。それぞれの動物に合わせて手や尻尾の形を変えており、顔の横側と手の一部を縫い合わせたことで、どのようなポーズでもしっかりと顔が正面を向きます。また、ウサギは耳にも骨格パーツが入っているので、耳まで自由に動かせます。

 

株式会社キングジム お客様相談室(全国共通):0120-79-8107

ホームページ: https://www.kingjim.co.jp/

ゲルインクボールペン史上最濃インクの「ユニボールワン」寸胴モデルにつまった工夫が予想外に凄かった

ここ数年のボールペンの進化には目覚ましいものがあるが、ただ、個人的には不満もなくはない。というのも、取り沙汰されているのは基本的に、インクの濃淡や重量バランスといった書き味の部分ばかり。もちろんそこが最重要なことに異論はないが、そればっかりでもなぁ、とも思うのだ。

 

例えばぺんてる「Calm(カルム)」が静音性に着目したのは、なかなかに面白い方向性だった。もはや書き味が良いのは当然の前提であって、そこからさらに機能をプラスしていくのが、これからのボールペンの有り様になるはずだ。

 

ということで、三菱鉛筆から2023年3月に発売された新ボールペンも、書き味+αというものだったのだが……それにしたって「えっ、そういう方向性もありなの?」と驚くような、ユニークな製品だったのである。

 

コロンとかわいい新「ユニボールワン」

その「そういうのもあり?」と驚かされたボールペンというのが、三菱鉛筆の「ユニボール ワン P」だ。ゲルインク史上最濃とも言われるくっきりインクを搭載したボールペン「ユニボールワン」シリーズの最新版ということになる。

三菱鉛筆
ユニボール ワン P
各500円(税別)
芯径0.38mm/0.5mm、軸色は全8色

 

単体で見ても「ん? なんか比率おかしくない?」と感じられるかもしれない。

 

口金周辺やカラー、クリップなどの要素は同シリーズの「ユニボール ワン F」に近いが、とにかく寸詰まりで寸胴。印象としては、ユニボール ワン Fを前後からムギューッと押し潰したような感じなのだ。実際に数値で見ても全長約117mm/軸径約13.9mmということで、ユニボール ワン Fの全長約140mm/軸径約11mmと比べると、やはり「豆タンク」と表現せざるを得ないだろう。

↑ユニボールワンシリーズの比較。ユニボール ワン Pの雰囲気や要素はシリーズ従来のものに近いため、縮尺の“おかしさ”だけが際だって見える

 

↑ユニボール ワン Pの重心位置は、もともと低重心化されているユニボール ワン Fとほぼ同じ

 

興味深いのは、この「重心位置がユニボール ワン Fとほぼ同じ」という部分である。これだけ軸寸が短いと重心位置も違って来そうなものだが、測ってみるとこの通り。成人男性の手で握ってみると、軸後端ギリギリが親指と人差し指の間に乗る、というぐらいのポジションが適正と感じられた。

 

ちなみに、ユニボール ワン Fは重心調整用にスタビライザーと呼ばれる金属製のオモリがグリップ下に埋め込まれているのだが、ユニボール ワン Pにはそういうギミックは無し。口金の金属パーツのみでバランスを取っているように感じられる。短くても違和感はほぼなく、かつ太軸の握りやすさもあるため、むしろ書きやすいと感じる人も多いかもしれない。

↑比較的落ち着いた握り心地。言い方は悪いが「見た目よりかなりマトモ」な印象だ

 

ちなみにリフィルはシリーズ共通である。引き抜いて並べてみると、ユニボール ワン Pのノックノブ後端スレスレまでリフィルが来ているのが分かるだろう。この短さを実現するために、実はノックノブ内に回転子を配置するなど、かなり特殊なことをやっているのも見て取れた。

↑並べてみると、ノックノブ後端までリフィルが詰まっているのが一目瞭然

 

↑覗いてみると、ノックノブ内部にまでリフィルを押し出すための機構(回転子など)が搭載されているのが見えた

 

↑ユニボール ワン Fの軸内とユニボール ワン Pのノックノブはほぼ同径。つまりリフィルを搭載するにはこの太さが必要ということだ

 

軸を短くするためにはリフィルをノックノブ内に引き込まねばならず、そのためにノックノブが太くなり、軸もそれに合わせて太くなった、という流れのようだ。つまりは短くするための工夫としての太軸化、というわけである。

 

機能は特になし!? かわいさだけを追求したぽっちゃりボディ

で、このちっちゃぽっちゃりシルエットがどう機能するのか?と言うと……正直、便利さは特になさそう。おそらくは、ただ可愛いだけ。なにしろオフィシャルのキャッチコピーが「ころんと、可愛い」というぐらいだから、そこは間違っていないはずだ。

 

もちろん短寸化で携帯性はちょっと良くなっているかもだけど、代わりに軸径が太くなっているので、一般的なペンの太さを基準に作られているペンホルダーに入らない、などの不便も出そうな気はする。

↑サイズ的にはシステム手帳のM5サイズにジャストフィット

 

ただあらためて持ってみると、デフォルメの効いたボディが手の中に「ころん」と収まっている様子は、間違いなく可愛い。サイズが縮まったことで全体的な局面の比率が高まり、雰囲気も従来シリーズよりキュートになっているのだ。

 

少なくとも、この可愛さで「握って書いてみたい」と感じる人はいるはず。であれば、それはボールペンの進化における一形態と言っても間違いではないだろう。

↑シルエットの可愛さに加えて、ワンインクの濃くクッキリとした筆跡ももちろん楽しめる

 

これまでのボールペン業界における“可愛さ”というのは、カラーリングや軸のプリント、キャラクターのトッパーなど、パーツ要素によるものがほとんどだった。しかし、いよいよ「シルエットの可愛さ」という全体の構成にまで踏み込んできたわけで……正直、これはなかなかスゴいことになってきたぞ、と震えざるを得ないのである。

 

1本5500円の「キャップ式シャープペン」。継続販売されるほどの人気のポイントは?

【文房具愛好家・古川耕の手書きをめぐる冒険】

文房具をこよなく愛す、放送作家の古川耕氏による連載。「手書き」をテーマとし、デジタル時代の今だからこそ見直される “手書きツール” を、1点ずつピックアップしている。第32回となる今回は?

 

第32話

三菱鉛筆
KURUTOGA DIVE
5500円(税込)

“芯が回ってトガり続ける” シャープペン「クルトガ」シリーズの新モデル。世界初の「自動繰り出し量調整機能」を搭載し、筆記前も筆記中もノック不要で書き続けられる。筆記中の芯の繰り出し量は、筆圧や芯の硬度に合わせて5段階で調整可能だ。

 

世界的にも珍しい。キャップ式高級シャープ

ボールペンは機能ではなく外見で勝負する「デザインの季節」に入った──とは、この連載で繰り返し書いてきたこと。では、「シャープペンの世界はどうなの?」といえば、例えば学生たちにとってはいまだ「メインの道具」であり続けているように、機能開発競争はいまなお続き、またそれを見た目で分かりやすく打ち出す傾向があるようです。

 

その結果、「見た目を気にしすぎて、どれも似た外見になる」という矛盾に陥らず、オリジナリティの高いペンが生み出され続けているように見えます。 と、そんな現状をまさに体現する一本が、三菱鉛筆の新製品「KURUTOGA DIVE」。昨年2度にわたって数量限定で発売され、そのたびに入手困難となっていましたが、この3月から継続品として発売されることになりました。世界的にも珍しいキャップ式のシャープペンです。

 

ノック不要の「自動繰り出し量調整機能」付きで、キャップを外すと同時に自動で芯が繰り出されるという仕組み。もちろんキャップにはデリケートなペン先を保護する意味もあるでしょう。とはいえこのキャップは実用性以上に、オリジナリティを誇示するためのギミックという側面が強いはず。そして、それが支持を受けているのだから何の問題もありません。

 

プロユースというよりは、オリジナリティを尊ぶ「マニア向け高級シャープペン」というジャンルの誕生です。その第一歩の成功をまずは言祝(ことほ)ぎたいと思います。

 

【文房具愛好家・古川耕の手書きをめぐる冒険】バックナンバー

【第1話~第31話】https://getnavi.jp/tag/furukawakoh-handwriting/
【第31話】※※※バックナンバーURLはアタリです※※※

https://getnavi.jp/stationery/551859/

しっとり質感のラバー塗装が特徴! ノック式万年筆「キュリダス」に、マットな新モデル「キュリダス デプス」登場

プラチナ万年筆は、ノック式万年筆「キュリダス」の新ラインナップ「キュリダス デプス」を、5月1日に発売します。税込価格は9900円。

↑初回限定スペシャルパッケージ(数量限定)

 

今回発売となる同製品は、不透明軸の上からラバー調の塗装を採用し、きめ細やかでしっとりとした質感に。クリップとリングには黒マットの電着塗装を施しています。軸色は、#1 ブラック、#56 ブルー、#77 レッドの3種類。

 

設計は書きやすさを追求し、ペン先の出る長さを紙面が見やすい長さにして、クリップをコンパクトにすることで、持ち手の自由度を高めています。

暗記効率アップ! 片手でサクサクめくれる単語帳「ワンハンド単語カード」が革命的だった

筆者は学生の頃から、暗記系が大の苦手。他人より記憶容量が少ないのか、覚えようとしたことがとにかく脳に残らないのである。特に、単語を覚えないと始まらない英語は完全に不得意科目になってしまい、後々大変な苦労(ネット翻訳がまだない時代に、海外から文房具を取り寄せるなど)をすることになるのだけれど。

↑従来の単語カード、実は効率的に暗記を進めるにはあまり向いていないかも……?

 

ただ、あらためて思い返せば、当時は単に「自分の勉強のやり方が悪かった」からに他ならない。例えば単語カードを使って暗記するにしても、記憶にない単語に当たったら、思い出せるまでずっと同じカードに留まっていたり。なんとも効率の悪いことをしていたものである。

 

なので、アラフィフおじさんになった現在でも、暗記が効率的にできるツールを見かけると、ついつい「グギギ……あの頃の俺に買ってやりたい……!」と我が身を抱えてジタバタしてしまうのだ。つらい。

 

単語カードは片手でサクサクめくれば暗記効率アップ!?

今なら分かるのだが、暗記はテンポだ(※個人の感想です)。昔の筆者のように「思い出せるまで頑張って思い出す」なんていうのは最悪の方法。分からない部分はサッサとすっ飛ばして、覚えているものから順に脳に定着させていくのが、実は効率的で正しいのである。つまり暗記しやすい単語カードというのは、サクサクと素早くめくれるかどうか? にかかっているのではないだろうか。

クツワ
ワンハンド単語カード 
大(上左)350円、小(上右)300円 (いずれも税別)

 

クツワの「ワンハンド単語カード」は、まさにその “サクサクめくり性能” を徹底的に高めた、新しいタイプの単語カードと言えるだろう。なによりユニークなのは、その名の通りワンハンド、片手でサクサクめくっていけるという特異な構造である。

↑中を開くと上端と下端それぞれが欠けた2種類のカードが、交互に2本のプラリングで綴じられている

 

そもそも単語カードといえば、長方形の紙に穴を開けてリングひとつで綴じただけの、コンパクトかつシンプルなもの。これをめくる場合は、左手で単語カードそのものがバラけないように支え持ちつつ、右手でカードを1枚ずつめくっていく……といったように、両手を使う動作になるのが普通だ。コンパクトな単語カードは電車やバスの中でも勉強できるのがメリットのひとつだが、その場合、立ったままで両手が塞がるのはよろしくない。

↑使用する際は、まず箱を畳んだような表紙を立ち上げて、中に利き手の人差し指を通す

 

↑この構えから、高速ワンハンドめくりがスタート!

 

ところが「ワンハンド単語カード」をめくる場合は、表紙のスリットに人差し指を挿し込んだら、親指をカードの切り欠きから下に潜り込ませて、スイッと持ち上げるだけ。しかもリング2本でカードを綴じているので、片手……というか指二本だけで、驚くほど安定してスピーディーにめくることができるのだ。

 

動きを動画で見てみよう。

 

しかもこの切り欠きは、ページごとに上・下・上・下……と分かれているので、めくれるのは必ず1ページずつとなる。うっかりページをめくり飛ばしてしまう心配が少ないことから、心理的にも、テンポ良くサクサクとめくりやすいというわけ。

↑まず上の切り欠きから親指をカードの下に滑り込ませて……

 

↑そのまま親指でカードを持ち上げてめくる

 

↑今度は下の切り欠きから親指を入れて……

 

↑また同じようにめくりあげる。あとはこの繰り返しである

 

このめくり動作は、体感的には、スマホのフリック操作に近い。つまりスマホに慣れた中高生なら、初手からサクサクサクッ……とめくっていけるのではないか。不器用で鳴らしたアラフィフおじさんも、使い始めこそしばらくモタついたが、数分いじっているうちにきちんと慣れた。最終的には「はい、次」「はい、次」とかなりのハイテンポでめくれるようになったので、とても楽しいぞ。

↑携帯するときは、2本リングを90度横に倒すことで表紙が開かないようにロックがかかる。これは持ち運びやすくて便利な仕組みだ

 

実のところ、この「めくるのが楽しい」という感覚こそが、製品最大のポイントと言えそうだ。サクサクと気持ちよくめくりたいから、同じページにずっと滞留することがない。つまり、使うだけで半自動的にテンポ良く暗記学習ができる、という仕組みである。試験や受験の追い込みシーズンに、暗記系科目の最後のダメ押しとして導入してみるの、アリだと思う。

ラインマーカーの裏抜けにもう悩まない! 固形インクマーカー「Cleep」が解決する3つの不満とは

資料をガッツリ読み込んで勉強しなきゃ……というときに頼りになるのが、ラインマーカー。気になったワードや覚えておきたい部分に上から線を引いておけば、二度三度と読み返す際の効率が高くなる。あとから単語を調べるにしても、検索がしやすくなる。だから、特に支障がない(借りた本などには当然NGだ)限り、ラインマーカーはガンガン使うほうが勉強になるのだ。

 

ただ、必須ツールであるラインマーカーには、インクが出過ぎて紙に裏抜けしやすいとか、キャップを外しておくと速攻でドライアップするなど、機能的な欠点がいくつかある。そこで今回は、そういった部分をうまくフォローできる固形タイプのマーカーを紹介してみたい。

 

ラインマーカーは固形インクが便利!

ラインマーカーは一般的に、軸内のインクが幅広の先端チップに伝わって書ける、という仕組み。インクが中綿に染ませてあるか、直液タンク式かの違いはあっても、「液体インクで書く」という点に違いはない。つまりインクが出過ぎるとか、ドライアップするという欠点は、「まぁ、液体インクだからしょうがないよね」という結論で飲み込むしかないのである。

サンスター文具
Cleep(全8色)
各180円(税別)

 

であれば、話は逆に簡単だ。液体インクではなくて固形(ゲル)インクを使えば解決するんじゃないか? 例えばサンスター文具から発売された最新固形マーカー「Cleep」などは、まさにそのあたりを確実にクリアできている。

↑軸後端をひねると、クレヨンのような固形インクが出てくる

 

書き味・使い勝手はどうか?

そもそも固形マーカーというのは、文字通りインクをゲル状の固形にして軸に搭載したもの。この固形インクを紙にこすりつけることで、筆跡が残るという仕組みである。ピンとこない場合は、クレヨンをちょっと柔らかくしたみたいなのを想像してもらうと、だいたい合ってるはずだ。

↑すべりのよいなめらかタッチでラインを引くことができる

 

書き味も、クレヨンのヌルヌルした感触をより強めた感じ。ヌルヌルというより、ニュルニュルに近いかも。つまり、ハチャメチャになめらか。感触が極端なので、これが気持ちよいと感じる人がいる反面、苦手に思う人もいるだろう(筆者は正直、苦手なほう)。で、これでマーキングするべく文字の上から塗ってみると、こんな感じ。

↑最近のラインマーカーでは必須カラーのグレーも入っていて、間違いないラインナップだ

 

マーカーの色としては全体的に白っぽく、かなりマイルド系な印象だ。目に優しく、それでいて、ちゃんと目立たせる機能はあるレベル。なにより、ゲルインクが紙の表面に乗っているだけなので、染み込んでの裏抜けが絶対に発生しない。これは固形マーカーを使う最大のメリットと言える。ちなみに固形マーカーといえば、ステッドラーの「テキストサーファーゲル」という逸品がすでにあるが、色味のソフトさや色数などである程度は棲み分けが可能だと思う。

↑従来のマーカー(上)は引き始めに多くインクが染み出して、裏抜けしやすい。固形の「Cleep」(下)ならその心配も無し

 

↑固形マーカーの先達「テキストサーファーゲル」(ステッドラー)との比較。「Cleep」のほうがやや透明度が低く、ソフトカラー系だ

 

従来のラインマーカーで「あっ、ちょっと線が引き足りなかったから追加で引こう」となると、どうしても線が重なった部分に塗りムラがでてしまう。ラインマーカー下手くそ勢にとってはそれもイライラする部分だったけど、固形マーカーなら大丈夫。どれだけ塗り重ねてもムラが出ないので、ラインがきれいに引きやすいのである。

↑ムラになりやすい従来のラインマーカーに対して、「Cleep」は塗りが重なってもムラにならない

 

もちろん、もともと固形だから乾燥の心配が無いのも大きい。しかも、ちょっとの間はキャップを閉め忘れても大丈夫……程度の話ではなく、そもそもキャップなんか最初から捨てちゃっても平気! ぐらい。とはいえ固形インク自体はかなり柔らかくて潰れやすいので、キャップは乾燥予防ではなく、インク保護用と捉えておくといいだろう。

 

逆に固形のデメリットとして挙げられるのが、塗り面の端に発生する、ポロポロのインクカス。これが紙を重ねたときに移って汚れの元になったりするので、見つけたらティッシュなどで押さえて取り除いてやってほしい。

↑紙の上に落ちたインクカスは余分な汚れを発生させるので、見つけたらすぐに取り除くべし

 

インク染み・裏抜け・ドライアップといった不満が一気に片付く

実のところ、使ってみてハッキリと良くないなと感じたのは、このインクカス問題のみ。(ニュルニュル書き味もちょっと気にはなるけど)それ以外は「やっぱり固形インクのマーカー、便利だな」という点の方が多いほどで、特に、インク染み・裏抜け・ドライアップといった不満が一気に片付くのはデカい。普段からラインマーカーを多用している人であれば、まず試してみる価値はあると思う。

 

リングノートの常識を変える! 極薄なソフトリングの「ソフィーチェノート」と裏表紙がリムーバー化する「ココチィ」を使い比べ

ノートは判型が大きくて分厚いものがいい、というタイプの人がいる。

 

自分の思考を書き出してまとめるような使い方であれば、ガーッと書き殴る面積が欲しい。作業中にページが尽きると興ざめなので、たっぷり分厚いものがいいというわけ。対して自由度の高い手帳兼用ノートが欲しいのであれば、軽快さが最優先。つまり薄くてコンパクトなノートが求められるはずだ。

 

つまりノートはユーザーの用途によってそれぞれ選ぶ必要があって、単に値段だけで5冊パックノートを選んでいると「いまいち満足できない…」ということになりかねない(もちろん、パックノートならではの使い勝手が必要なケースだってある)。そこで今回は、手帳兼用ノートにかなり良さげなノートを紹介したい。最近発売された「薄くてコンパクト型の最右翼」とも言える、かなりピーキーなリングノートだ。

 

1.リングが薄くてやわらかいスマートな「ソフィーチェノート」

そもそも「薄くてコンパクト」という要素を求められた場合、リングノートは比較的不利だ。金属製のリングが全体的な厚みのボトルネックとなってしまうから、どうしたって綴じノートほど薄くはならない。ただ、リングによって表紙から360度折り返せるから、狭いスペースでササッとメモるのには使いやすい。痛し痒しなのである。

 

それなら、リングを極限まで薄くしたリングノートがあれば最高なのでは?

リヒトラブ
ソフィーチェノート
セミB5  330円/A5 310円(ともに税別)

※他にA6とハンドメモサイズがラインナップ

 

リヒトラブの「ソフィーチェノート」は、リングを極限まで薄くすることによって “リングノートの使い勝手” と “綴じノートの薄さ” を両立した、まったく新しいリングノートなのだ。見ただけでも従来のリングノートとの違いは感じられると思うが、それでも実物を手にした時の「うっす!」というインパクトはかなり大きい。なんせ用紙30枚のノートなのに厚み約5mmだから、ほぼ綴じノートと同じ。同程度の用紙を綴じたリングノートのリング径がだいたい10mmなので、これはかなり薄く感じられる。

↑リングは一般的なクリアホルダーと同じ素材(PP)で作られている

 

↑ワイヤーのダブルリングと比較。これだけ径に差があると、取り回しも全く違ってくる

 

そもそも「ソフィーチェノート」は、リング自体が金属ではなく、柔らかなポリプロピレン0.2mmのシートを輪にしたもの。柔軟性があるから、束ねた紙厚より少し大きなだけのリング径で綴じられる=綴じノート並みに薄くできるというわけだ。そしてこの柔軟性と薄さによってもう一つ、リングに手が乗り上げても痛くない! という大きなメリットも生まれる。

↑手が乗り上げてもほぼ違和感のないソフトなリング。これなら左ページも無駄にせず書けそう

 

筆者はリングノート好きなのだが、右手がリングを乗り上げる感触にどうして耐えられない。なので、基本的にノート左ページはないものとして扱う、という贅沢極まりない無駄な使い方になってしまうのだ。これまではその対策としてコクヨの「ソフトリングノート」(プニプニとして柔らかな樹脂リングで、手が乗り上げても痛くない)を使っていたんだけど、ようやくもう一つの選択肢として、「ソフィーチェノート」が選べるようになったわけ。実際、乗り上げても痛くないどころか、ほぼリングの存在を感じないレベルで、これはとても書きやすい。

↑最終ページには1枚ものの資料やふせんなどを収納できるオープンポケット付き。これも地味に便利だ

 

↑ノートを分解するときはハサミでチョキチョキ。同社の「ツイストノート」に綴じ直すのも簡単だ

 

ハサミでリングを切って分解することができるため、バラした用紙は同じくリヒトラブのツイストリングなどに綴じなおすのが簡単、というのもメリットとして挙げられる。持ち歩きノートは軽快な「ソフィーチェノート」で、情報は「ツイストノート」にまとめなおす、という使い方はなかなか便利だと思う。ちなみにノート自体を廃棄するときは、(自治体にもよるが)だいたいはそのまま燃やせるゴミとして出してOKだ。

 

2.裏表紙を使ってリングをバラせるエコな「ココチィ」

ノートを廃棄する、という話が出たついでに、もう一つ新しいノートを紹介しておこう。こちらは金属リングをバラす特殊機能を搭載したリングノート、マルマン「COCOCHY」(ココチィ)だ。

マルマン
COCOCHY(ココチィ)
B5 270円/A5 220円(ともに税別)

 

リングノートは、基本的にそのまま廃棄することはできない。金属のワイヤーリングと紙類(表紙と用紙)に分別する必要があるからだ。しかし、リングを分解する専用のリムーバーは市販されているとはいえ、一般的なものとは言い難い。というか、持っていたらそこそこ文房具マニアだなー、というレベル。

↑ちなみにこれがそのリングノート用リムーバー(リヒトラブ)。単純な道具だけど、まず普通のご家庭には無いはず

 

↑でもご安心。「COCOCHY」には、裏表紙に同様のリムーバー機能が備わっているのだ

 

「COCOCHY」を廃棄する際には、まず裏表紙部分からミシン目に沿って、四つ葉のクローバーのような形状のパーツを切り出す。これを説明書(1ページめに付属)の通りに数回折ることで、紙製のリング分解ツールが出来上がる、という仕組みだ。

↑まずはパーツの切り出し。表紙はかなり頑丈な紙なので、ミシン目で切るにしてもわりと力が必要だ

 

↑説明通りに折ると、こんな感じに。これがリムーバーとして機能するのだ

 

↑グイッと差し込んでいくと、リングが合わせ目から押し広げられていく

 

あとは先端をリングの合わせ目に差し込んでグググッと引き進めると、きれいにリングが開いて、表紙と用紙を取り出すことができる。リングは燃やせないゴミ、紙は燃やせるゴミとして分別完了だ。(もちろん、紙はツイストリングに綴じなおしても良し)

↑作業自体は5分もせずにあっさり完了。これで不要となったリングノートも分別廃棄できる

 

SDGs的な話としては、表紙・用紙ともにFSC認証材(植林などを管理された森林の木材)や再生資源から作られているため、サステナブルさに関しては文句なし。さらに表紙はプラ代替素材である「FSエリプラ+」で、耐水性・耐油性も充分。紙なのに手汗で湿ってもうねりにくく、多少の汚れはサッと拭き取ることができる。

↑かなり頑丈な「FSエリプラ+」紙の表紙。水しぶきぐらいならサッと拭き取るだけでOK

 

そもそも用紙の紙質自体はマルマンクオリティということで、やや薄めながらコシがあり、裏抜けもしにくい。書きやすい良いノートで、かつ意識高めに使えるというのは、今後のノート選びのポイントになりえるだろう。SDGsが強く謳われる今、紙製品は使った後のことまで考える必要があるのだ。

 

世代間ギャップ問題もパーペキに解決できる? 「死語」をモチーフにした「しごとぶんぐ」で、コミュニケーションはバッチグー!?

ライオン事務器は、今は使われなくなった言葉「死語」をモチーフにした、「しごとぶんぐ」を発売しました。アイテムは付箋とシールの2種類。

 

同社は、職場における先輩・後輩の間で世代間ギャップを感じた経験について、どんなときにギャップを感じ、そのときどのような気持ちになるかを調査。その結果、職場でのコミュニケーションの取り方や言葉遣いにギャップを感じたり、ギャップに対して驚きや面白さを感じる人が多いことが明らかになり、そのような世情から、しごとぶんぐが生まれたとのことです。

 

ネーミングは「仕事文具」と「死語と文具」をかけており、過去に流行した言葉を、シンプルなタッチながらシュールなイラストとともに表現。その言葉を使っていた世代には懐かしく、知らない若い世代には新鮮に映る言葉が選ばれています。

 

付箋は全4種類で、1冊の付箋に3種類の絵柄がセットになっており、天のり加工で、好きな柄から使うことができます。税別価格は473円。

 

シールは全2種類で、1シートにイラストと死語が6種類ずつ描かれており、カードや手帳などに貼ってデコレーションを楽しむことができます。税別価格は250円。

画面が「2分割」できて使い方の幅が広がった! キングジム「ブギーボード」……ワイド画面のスリムフレームモデルも

キングジムは、電子メモパッド「Boogie Board(ブギーボード)」の新モデルとして、シリーズ初の2分割画面モデル「ブギーボード」BB-16と、スリムフレームで筆記面積が広い「ブギーボード」BB-17を、4月28日に発売します。

 

税別価格は、BB-16が9800円、BB-17が6500円です。

 

BB-16は、それぞれの画面に消去ボタン・ロックボタンを搭載しているので、画面ごとに書き込みと消去が可能。各画面で別のメモを記入したり、対面での筆談時に質問欄と回答欄を分けて使用したりといった使い方ができます。

 

2人同時にそれぞれの画面に書けるように、スタイラスが2本付属。スタイラスは本体背面に収納できます。

↑スタイラスをスタイラススタンドに差し込むと、平らな面に立てることができる

 

BB-17は、スリムフレームを採用したことにより筆記面積が増え、書きやすさや文字の見やすさを向上させたモデル。本体上部にスタイラスホルダーが付いているので、持ち歩きやすくなっています。

 

付属スタイラス上部に内蔵されたマグネット部分を、本体右下に近づけるだけで、瞬時に画面を消去できます。

 

両モデルとも、ブギーボードシリーズ専用スマートフォンアプリ「Boogie Board SCAN」に対応。アプリでは、ブギーボードに書いた内容を画像データとして保存でき、テキストを加えるなどの編集が可能です。データ化した画像は、フォルダでの管理や共有ができます。

岐阜・信長まつり、大ヒット「織田ちん」を生み出した「シイング」がすごかった! 美濃で求め続けた“ロック”と“ロマン”

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義父・斎藤道三に託された地を「岐阜」と改めた織田信長は、楽市・楽座や兵農分離など町づくりを行い、岐阜を拠点に全国統一を目指しました。そんな信長を称える「岐阜市産業・農業祭~ぎふ信長まつり~」2022年11月5日と6日、3年ぶりに開催。かつてない盛り上がりを見せました。

 

この状況の下、突然スポットライトを浴びることになった会社が。和紙を伝統産業とする美濃市の「シイング」です。

 

今回は大人気商品「織田ちん」を生み出した社長・鷲見恵史さんに直接お話をうかがいました。実は「織田ちん」ヒットの裏には、ロックとロマンが詰まった、知られざる物語があったのです。

鷲見恵史…52歳。岐阜県関市洞戸出身。名古屋の美術大学卒業後、美濃市で美濃和紙を扱う問屋「大滝商会(現シイング)」に入社。現在はシイング社長として、美濃和紙と全国各地の産業や技術を組み合わせたアイデア商品の企画販売を行っている。

 

※最後にプレゼントのお知らせがあります。

 

 ぽち袋「織田ちん」は、どう生まれたのか

――信長まつりで話題になり、現在も完売が続いているぽち袋「織田ちん」。まずは「織田ちん」がどう生まれたのかを聞かせてください。 

 

鷲見 実は「織田ちん」が誕生したのは3年前になります。「岐阜のお土産モノ」が作りたいと思っていた時、ちょうどNHKの大河ドラマ『麒麟がくる』(2020年)の舞台が岐阜だったのです。社員が岐阜県出身の漫画家・石田意志雄先生と知り合いで、石田先生と相談して明智光秀や織田信長のぽち袋を作りました。

 

岐阜県は長良川や板取川など美しい清流があり、昔から和紙作りに適した土地です。美濃和紙は、福井の越前和紙、高知の土佐和紙と並んで「三大和紙」と呼ばれていて、障子紙や鉄筆原紙など薄くて強い紙が得意なんです。でも「織田ちん」はお札が透けないよう、厚紙が得意な福井と四国の協力も得ながら、オリジナルで厚く漉いてもらいました。

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↑「織田ちん」の他、明智光秀の「明智貢いで」、徳川家康の「徳川マイぞうきん」、斎藤道三の「ありが道三」など、おちゃめな武将のぽち袋

 

――「織田ちん」をはじめ、「明智貢いで」や「徳川マイぞうきん」などネーミングが印象的です。なぜダジャレにしようと思ったのでしょう? 

 

鷲見 シイングは初期から、モノに文字を入れる言葉遊びを大事にしていました。売ったり展示したりする時、真っ白な紙だけでは面白くないので。20年前、試しにダジャレを入れてみたら、思いのほか売れた。そこからダジャレを取り入れるようになりましたね。

 

この「織田ちん」をはじめとするシリーズも、シイングのベースに見合うものにしようと考えました。「織田ちん」と「お駄賃」は、ぽち袋ならではの商品なので、販売当時から人気でした。 

↑左から「ぽち(長)寿(招福つるかめ)」「ぽち(長)寿(めで鯛)」。初期に作ったという言葉遊びのぽち袋

 

 

岐阜・信長まつりを機に、話題の商品に!

――販売当時から人気だった「織田ちん」ですが、信長まつりを機に大ヒットしました。その時の状況を聞かせてください。 

 

鷲見 信長まつりの前日、私は神戸のイベントで売り子をしていたのですが、社員から「織田ちん」が話題になっていると連絡が来て。得意先からも注文があり、各店に納めようと急いで岐阜に戻りました。

 

出荷準備をして、翌朝配達して会社でホッとしていると、さっき収めたばかりの店から「もうない」と電話があり。また配達して、でもすぐに「なくなった」と連絡が来て……。「すごいことが起きているぞ」と。

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↑岐阜駅にある「THE GIFTS SHOP」に並べられた「織田ちん」をはじめとするぽち袋。信長まつり当日、鷲見さんが何度も配達しに行ったとのこと

 

――まさに「岐阜のお土産モノ」になったのですね!  

 

鷲見 売れてはなくなってを繰り返して、求めてくださる方々の手に届くよう、とにかく作り続けました。その間に大手コンビニから声をかけていただいたり、テレビやラジオからオファーがきたり。「岐阜のお土産モノを作りたい」思いが、数年越しに花開きました。偶然の重なりですが、強い思いで岐阜のあらゆる店に置いていたことが、今回の出来事につながったのかなと思います。

 

 

財産は150年の全国ネットワーク。シイングの歴史 

――「織田ちん」のヒットで「シイング」にも注目が集まっています。ここで、会社の歴史を教えてください。 

 

鷲見 もともとは「大滝商会」という名で、障子紙などの美濃和紙を扱う問屋でした。一方で軸箱など製造部門や、照明のシェード部門ができるなど、時代の流れとともに動いている会社でもありましたね。 先代の大滝国義社長(2017年没)が「古いことやってたら終わるから、好きなことやっていいよ」と言う人で、「なんか面白そう」と会社に入ってくる人が多かったです。

 

――今はどんなことをしているのでしょう。 

 

鷲見 紙や加工の情報量を財産として、商品企画を行っています。アイデアを形にするため、問題点やコストを考えつつ、実際に製作しながら全国各地の加工屋さんやデザイナーと意思疎通を図っています。 自社で企画製造するだけでなく「考える人」と「作る人」の間にいて、「どこでどうすれば商品ができるか」を伝えてつなげる通訳の役割もあると思っていて。伝統産業を発展させるためにも、柔軟発想を大事にしている会社なんです。 

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↑鷲見「もともと紙問屋なので、ファブレスな会社です。ただアイデアをすぐに形にできるよう試作機はたくさん持っています。こちらは断裁機ですね」

 

――全国各地ということですが、美濃市以外のネットワークはどう築いたのでしょう?

  

鷲見 会社自体に150年の歴史があり、先代の大滝がいろんな土地の人と仲が良かったこともあり、それなりに情報の蓄積はありました。大滝に続いて私も、日本全国いろんな所を見て、いろんな人と会うようにしています。「この素材を足して、加工すればできるはず!」と失敗を重ねながら挑戦する日々です。デザイナーさんからの「この素材で、こんなものをデザインしたい」という相談にアドバイスを返せるのは、経験があってこそなので。 

 

――社長自ら考え続け、動き続けているのですね。 

 

鷲見 シイングという名前は、1988年に大滝が「考える」の「think」と、紙を“考えて変化させていく” 現在進行形で「紙ing」と付けました。その後私が社長になってから、“紙の進行形”だけだと伝わりにくいと思い、サブタイトルに「楽しいを考える」と加えました。大滝とは血がつながっていませんが、「考える」ことに関してはものすごい馬が合ったんですよね。  

 

 

「え? そんなモノまで?」紙にとどまらないユニーク商品 

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↑「KamiPLAY」シリーズ「かみめん」

 

――具体的に、どのような商品があるのか見せてもらっても? 

 

鷲見 例えば、マスクと顔封筒がセットになった「かみめん みずひき」。目の周りが水引きになっているんですよ。コロナ禍前は、お祝い金を直接渡すことが多かったじゃないですか。この顔封筒にお金を入れて、マスクをかぶって渡して、飲みの場で写真を撮る(笑)。販売当時は話題になり、完売しました。

 

実は美濃の縫製技術を使っているんです。もともと岐阜県は縫製技術が高く、ミシンを持っているおばあちゃんがいっぱいいて。「これ縫える?」っておばあちゃんに聞いたら、すぐに縫ってくれました。 

 

――美濃和紙の紙漉き技術にとどまらない、土地のさまざまな技術を使っているのですね。 

 

鷲見 技術でいうと、「こより」を使った商品があります。もともとは着物の値札の技術なんですよ。まず「こより原紙」を仕入れて、印刷や型抜きをします。表と裏が和紙で、中に芯紙が入っているので、お湯につけて、バナナの皮みたいに和紙を剥く。中の芯紙をちぎったら和紙だけになるので、それをきゅるきゅるって“よる”んです。

↑「よしよし」シリーズ「かたちのこより」

 

プレゼントにつけると、かわいくないですか? 美濃市に作れる人がいたのでお願いしました。技術は地の利で、みんなが意外に知らない技術が各土地にはいっぱいある。少し前に、薄く丈夫な美濃和紙を生かした、水に濡らしてあおぐことで涼しい風を感じられる「水うちわ」が流行ったころから、土地の技術を探究するのもいいなと思ったんです。 

 

ただ一方で難しいのは、技術の価値が上がると、値段も上がること。例えばユネスコ無形文化遺産に登録されている、限られた手すき和紙職人しか漉くことのできない「本美濃紙」は、材料として使うと高くなってしまいます。アイデア商品を作って需要を喚起したいところですが、高額品は価値がわかる人に買ってもらうしかないですよね… 

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↑「KamiPLAY」シリーズ「かみノート」。鷲見「製本テープを髪の毛にしてみました。テープの材料を仕入れて、のり加工業者に頼んで、社内でカットして、貼って、断裁して440円で販売。値段合わんねって(笑)」

 

――材料と価値、難しいですね。そして、これだけいろんな商品を生み出していることに驚きました。

 

鷲見 うちはトライアンドエラーが多く、「え?そんなモノまで?」とよく驚かれます。現状の失敗でいうと、美濃の紙布を使った蜜蝋ラップですかね。洗えるラップとして、何回も使ことができます。デザインもかっこいいけれど、紙布と蜜蝋の相性がイマイチで試行錯誤しています。

 

――なぜ洗えるラップを作ろうと? 

 

鷲見 この商品は、県と市と一緒に作っているんです。ビックデータが出始めたころ、データを使って和紙の商品を作ったら面白いのではと思い、私から和紙業界団体を通じて県や市にお願いしました。そうしたら業界の商品開発の一環としてOKをもらって。チームを組んで研究した結果、SDGs関連商品がいいねとなり、やってみましょうと。 

 

――ビックデータを利用するとは! いろんな人を巻き込む行動力もすごいですね。 

 

鷲見 当時はまだ、ビックデータを商品企画に活かすことを周りで誰もやっていなかったので面白そうだなと。その前はデザイナーズ商品のムーブメントもあって、さまざまなデザイナーにアプローチをかけていました。次第に商品を作る時「誰に頼めばいいか」がわかるようになってきたので、今度は「どう売ればいいか」を突き詰めたいなと思ったんです。 

↑「蜜蝋ラップ」を紹介。鷲見「今後の課題ですね。生産体制だけは、ばっちり整えているんですけどね(笑)。何が正解かわからないので、いろいろ試していきたいなと思います」

 

求め続けたのは “ロック”と“ロマン” 

――鷲見さんは、どのようないきさつでシイングに入社したのでしょう? 

 

鷲見 高校時代を美濃市で過ごしましたし、伝統産業を培っているので「面白いモノが作れるんじゃないか」と、なんとなく美濃市で就職先を探しました。そこで当時、美濃市でホームページがあった会社がシイングを含む2社しかなかったんです。 会社の近所にあるガソリンスタンドで働いている親戚に「シイングって知ってる?」と聞いたら、「社長がガソリン入れに来てるよ」と言われて、面接してもらえないか頼んでもらいました。強引に入ったんです(笑)。 

 

――やはり行動力がすごい(笑)。鷲見さんが社長になってから始まっている、さまざまな紙のプロジェクトは、どういういきさつでできたのでしょう?  

 

鷲見 社長の立場になって一時期、考え方が「守り」になっていたのですが、一方で「攻めなきゃ」というもどかしい気持ちも強く抱えていて。さまざまなことにチャレンジし始めました。岐阜の片田舎でも面白いものが作れることを、存在証明的にやりたかったんでしょうね。最初のプロジェクトは県の事業で、美濃和紙を基にさまざまな商品を作る「かみみの」でした。すると、そこで出会ったプロデューサーと「ロックなモノが作りたい!」と意気投合したんです。

 

当時、雑貨品は女性向けのかわいらしいモノが多かったので、僕の中でずっと“漢向けのモノ”が作りたかった。その流れで「ロックな人を探そう!」と、バンドメンバーを集めるように人を探しましたね(笑)。音楽系出版社で働いていた友人に声をかけたり紹介してもらったりして、集まった4人で「KamiPLAY」プロジェクトを立ち上げました。 

 

――本当にバンドの結成ストーリーのようですね。「KamiPLAY」は、どんな活動をしているのですか? 

 

鷲見 まず「そもそもロックってなんぞや」と3カ月くらい話し合いました(笑)。「ロックって何?」と聞かれると、難しくないですか? とにかく作りがロックな商品を生み出したかった。無駄にギミックにこだわっているとか“泥臭い熱さ”とか考えるのが、すごく楽しかったです。 

↑「KamiPLAY」シリーズ「タイポカモフラ 金封・ぽちぶくろ」。鷲見「“迷彩に文字”なんて、オモロイじゃないですか。『おめでとうの文字が隠れています』と明かすのは面白くないので言いません。でも、そうすると気づかれないんですよね」

 

年に1回、当時乗っていたボロい車でメンバーと旅に出て、旅先で出会った加工技術を使って商品を作っていました。「今回は四国編です」「明日は愛媛のメーカーに参ります」と各地を回って、商品を作って発表する。まさに“ロマン”です。今は自社内で完結させることが多いですが、プロジェクトで出会った人とは良い関係性が続いています。 

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↑「KamiPLAY」シリーズ「PPB(ペーパーボール)天体」と「PPB(ペーパーボール)アニマル」。鷲見 「紙風船を、あえてペーパーボールって呼んでいます」

 

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↑「クロノホ」シリーズ「紙風船『石ころ』」。鷲見「片隅に転がっているようなヤツです。美濃の言葉で“くろのほう”は“すみっこのほう”という意味。それから僕は“鷲見(すみ)”なので」

 

 

どこにいても「刺さるものをつくりたい」  

 

――シイングに入社した時から伝統的な形にとらわれず、アイデアで新しいモノを求める姿勢が一環していますよね。 

 

鷲見 自分の軸ですね。ただ、ロックな商品を作るうえで反省もしました。楽しいけれど、売れない。ギミックを説明しなきゃならない、でも説明したら面白くない。そうしたら気づかれないし、そもそも気づいてもらったとしても刺さらずに終わることも多い。 

 

芸人さんやミュージシャンも同じだと思いますが、今は特に、世の中に沿うものでなければ売れないんです。ロックな感性ではなく、市場を考えたり人を増やしたりマーケティングしていくことが正解だと思います。でも、自分は我慢ができない。年を取って丸くなりましたけど、やっぱり自分が納得したうえで刺さるものを作りたいですね。 

 

――まさにロックですね!  強い思いを感じます。 

 

鷲見 だからこそ「織田ちん」で一番うれしかったのは、10人中10人が「良かった」と言ってくれたことです。同業者も「神様、見てくれているね」と声をかけてくれて、これまでの姿勢を見てもらえていたのかなって。 コロナ禍は本当につらかったけれど、やっとみんなに喜んでもらえる商品を生み出せたって……本当にうれしかったです。 

 

――「織田ちん」を機に美濃市に興味を持ち、足を運ぶ人も増えるのではないかなと。 

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↑「うだつの上がる町並み」で有名な美濃市

 

鷲見 多くの人に「織田ちん」などの商品を積極的に使ってもらうことで、和紙の価値や美濃の認知が拡大していったらいいなと思います。地方はやはり人口減少問題を抱えていますから。ただでさえ人口2万人という美濃市から、今も人は減っている。そもそも日本全体もシュリンクしているというか……ここからさらに二極化するのではないかと。 

 

――二極化というのは? 

 

鷲見 例えば四国などの紙の町で、中小企業と大企業が乱立していると、やはり従業員が大企業に取られてしまうという話を耳にします。コロナ禍では外国人の受け入れもできず、賃金を上げなければ人材が確保できなくなる。そうなると一部の企業は体力がなくなって、倒産や合併が相次ぎます。残るのは大企業と、なんとか商売が成立する従業員数名の小規模事業者です。紙の町に限った話ではないかもしれませんが。

 

そこで、どこでどう生きていくかを考えるのですが……私はとにかく、どこにいようと“刺さるものを作りたい”。伝統産業の衰退は、需要と供給バランスの問題でもあります。需要がないから衰退していく。だから、どこにいたとしても考えることをやめず、刺さるものを発信し続けて新しい需要を喚起し続けよう、ということは決めています。

 

――考え続けた先に「織田ちん」のヒットがあったのですね。お話を聞けば聞くほど、今回のヒットは必然だと感じました。さて読者には、悩みや葛藤を抱えながら働いている人や、これから社会に出る人、また伝統産業に携わっている人もいるかと思います。最後に、そういった方々にメッセージを送るとしたら、どんな言葉を送りますか。

 

鷲見 最後の最後に一般的な話になってしまいますが、人生も仕事も、何事も「やってみなきゃわからない」。これしかないです。私は末っ子で慎重派ですが、経験を重ねて、飛び込む勇気だけは必要なんじゃないかと思っています。特に伝統産業の中にいると、強く思いますね。同じものをずっと作っていたら、需要はどんどん減っていく。 

 

そうしたら、やらなきゃしょうがないんです。やらずにあれこれ言うのは説得力もない。失敗したら直していけばいい、悩んだらまずはやってみること。とにかくやる、ひたすらやる、です!  

 

株式会社シイング 

公式サイト:http://shi-ing.co.jp/ 

公式オンラインストア:https://store.shi-ing.co.jp/

公式Instagram: https://www.instagram.com/shi_ing_mino/ 

 

【シイングのさまざまな商品(画像をタップすると閲覧できます)】

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鷲見社長イチオシ! 「織田ちん」含むシイングの商品を7名様にプレゼント

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鷲見社長がこだわりぬいたシイングの商品を、計7名様にプレゼント!

●ぽち袋「織田ちん」「明智貢いで」「ありが道三」「徳川埋蔵金」「徳川マイぞうきん」 各1名

●「Pokke Note ハンカチ しましま」 1名

●「PPB(ペーパーボール)天体」地球 1名

 

下記、応募フォームよりご応募ください。

https://forms.gle/dvue8TLsDTCLsK4s8

※応募の締め切りは5月7日(日)まで。
※当選は発送をもってかえさせていただきます。
※本フォームで記載いただいた個人情報は、本プレゼント以外の目的での使用はいたしません。また、プレゼント発送完了後に情報は破棄させていただきます。

1万円を切る「スマホ連携テプラ」を家で使い倒す10のアイデアとは? 編集者が実際に使ってレポート!

スマホが暮らしの中心に居座って久しい。ラベルライターの代名詞「テプラ」といえば、小さなキーが並んだ本体をイメージする人が多いかもしれないが、ご多分にもれずテプラにも、スマホと連携するモデルが生まれた。キーを廃したスッキリした見た目とともに、専用のスマホアプリによって豊富なテンプレートを駆使しながら、簡単に多彩なラベルを作れるようになったのだ。

 

ちなみにテプラにおけるスマホ連携タイプは、感熱式のテープを使用する「〈テプラ〉Lite LR30」(文房具総選挙2020の分類する・印をつける部門で第3位)を皮切りに、「〈テプラ〉PRO SR-MK1」通称 “MARK”(文房具総選挙2021のデジアナ文房具部門で第1位)が、上位シリーズPROモデルとして登場。

 

“MARK” は同時にリリースされた専用アプリ「Hello」のテンプレートの充実ぶりと、そのテンプレートのデザインを繊細に表現できる高精細ヘッド、プロダクトデザイナー・柴田文江氏が監修したインテリア性の高いデザインなど、実用一辺倒だったテプラのイメージをいい意味で裏切ったモデルである。

↑左が“MARK”(税込1万8700円)、右が新モデルの「SR-R2500P」

 

そして2023年に登場したのが「ラベルプリンター〈テプラ〉PRO SR-R2500P」だ。“MARK” と同様スマホと連携し、十分な基本機能を有しながら8800円(税込)と、数万円するモデルが相次いでいたテプラにおいて、1万円を切るエントリーモデルとして投入された、間違いなく注目のモデル。事実、今回「文房具総選挙2023」にもノミネートを果たしている。

文房具総選挙2023「分類する・印をつける」部門にノミネート

 

ということで、今回は「SR-R2500P」を実際に自宅で使い、エントリーモデルらしからぬお値段以上の価値を探ってみたので、ぜひ参考にしてほしい。

 

キングジム
ラベルプリンター「テプラ」PRO SR-R2500P
8800円(税込)

2023年1月下旬、“スマホテプラ” に仲間入りしたエントリーモデル。手頃な価格ながらPROシリーズにラインナップし、テープは耐光性に優れるインクリボンへの熱転写式。扉を開けてテープを出し入れでき、窓から中のテープを確認できる点は “MARK” と異なる。

 

・手軽に移動させられる電池駆動

本体サイズは約幅134×厚み54×高さ145mmで、上の写真で確認できるように “MARK” とほぼ同じサイズ。別売りの単三形の乾電池か充電池6本で駆動する。ACアダプタがないので部屋のなかでのちょっとした持ち運びも簡単だ。

 

・スマホとBluetoothで連携

「テプラ」の電源をオンにし、スマホのBluetooth設定画面から「SR-R2500P」を選んでタップすれば、スムーズに接続される。

 

・対応するテープカートリッジは4〜18mm幅

対応するテープ幅は418mm。基本の白ラベルをはじめ、りぼん、アイロン転写ラベルなど、使えるテープカートリッジはPROシリーズ用の28種、テープ幅も含めると250種超となる(20234月時点)。

 

・iOSとAndroidのそれぞれに対応したアプリを2種用意

専用アプリは「Hello」「TEPRA LINK 2(テプラリンク2)」に対応。

 

↑「TEPRA LINK 2」はいわば“マニュアル操作”。アプリを開くと設定内容が一覧でき、そのまますぐにラベルを編集、印刷できる。UIは至ってシンプルで、使う人を選ばない

 

↑もうひとつのスマホアプリ「Hello」でも一から設定しラベルを作れるが、特徴は豊富なテンプレートからデザインを選べること

 

「Hello」には、おしゃれなテンプレートがシーンごとに用意されている。従来のラベルだと視認性は高いがちょっと味気ない、と感じていたなら、「Hello」で好みのテンプレートを探し、必要な部分を編集すればおしゃれなラベルを即作成できるのだ。

 

以降のレポートでは、アプリはこの「Hello」の方をおもに使って、家のなかのさまざまなラベリングのアイデアを見つけてみた。まずはキッチンから。

 

01.形や容器がバラバラなフードコンテナはテンプレのデザインで統一

食品やツールなど、効率的な整理収納が欠かせないキッチン。とくに食品はフードロスを減らすためにも、ラベリングでどこに何があるのか、自然と目に入るようにしたいもの。「キッチン」カテゴリに用意されたテンプレートから選んで印刷。ラベルの色・幅・デザインの統一感があれば、キッチンにも統一感が生まれる。

 

↑「テンプレート選択」>>「キッチン」から同じ構成で複数柄を用意したテンプレをチョイス

 

↑中身によって柄をそれぞれ割り当て、「Hello」らしい遊び心あるデザイン性を取り入れた

 

02.同じラベルを一括作成! さらに角丸ではがれにくく

続いて、スパイスの小さな瓶。いくつもあると、一見するとどれがなんだかわからず、使う時は地味に面倒だ。それぞれラベルで表示すればわかりやすい! といたってシンプルなハナシ。貼れる面積が小さめなので、枠線でデザインされたすっきりしたデザインのテンプレートで統一。「一括作成」を使えば、同じテンプレートで異なる文言を一気に編集・印刷が可能で、時短になる。

 

↑「一括作成」からテンプレートを選択。印刷枚数は必要な分だけ追加でき、テキストを編集するのみ。何度もテンプレ選択画面に戻る手間なく、一気に印刷できる

 

↑ちなみに、何度も手で触れることでテープがめくれないよう、四隅は別売りのハサミ型トリマー(RT36W)で角を丸くカット

 

03.「マットラベル」を選んで上からボールペンで書き込み

文房具総選挙にノミネートする本商品。続いて、文房具に関連して活用を試みた。まずは小物を整理収納するボックスにラベリング。表面がマットなラベルを使えば、紙箱でも質感を損なわないうえ、上から油性ボールペンなどで書き込めるので、日付などを空欄にしたテンプレートを選べる。

 

例えば過去の旅行で溜まったポストカードやチケット、パンフレット、現地の通貨などをまとめてイン。旅先はあらかじめプリントしたが、ここに日付を付記して、中身をわかりやすく、また記憶を辿りやすくできる。

 

↑「テンプレート選択」>>「リビング」に用意された、日付とナンバリングが記せるテンプレート

 

04.透明&マットラベルで下地を重ねたり色をのせたり、彩りをプラス

Helloは、趣味や日々のトレーニングを記録するためのテンプレートも豊富。手書き調にデザインされた日付やキーワードのフォントを組み合わせれば、イラストが苦手なユーザーでもおしゃれにデコれるので、記録すること自体が楽しくなりそうだ。

 

使うテープカートリッジは、こちらも断然、透明のマットラベルがおすすめ。上から書き込みができるだけでなく、下の文字を活かしたり下に色柄を敷いたりできるので、手帳を自作する際に重宝する。

 

↑「一括作成」>>「テンプレート選択」>>「手帳」に進み、複数ある日付ラベルからチョイス。一括作成により「MON」(月曜日)から「SUN」(日曜日)まで一気に作成でき、数字を編集するだけ。透明ラベルなら写真のように、マスキングテープを貼った上からラベルを貼り重ねることで、華やかさを出せる

 

ラベルにカラーをのせる場合は、油性ペンか色鉛筆がおすすめだ。ラベルの上から塗るとほんのり、下に仕込めばくっきりと、発色の違いも楽しめる。

 

05.見た目にも配慮して“自分印”をつけ、取り違いをなくす

リビングや洗面所で、家族のアイテムを整理したり共有したりする際にも、「SR-R2500P」とHelloの組み合わせが活躍。オリジナルの絵文字を豊富にラインナップしているのもHelloのメリットで、例えばお揃いで使用者がわからなくなりがち、でも間違えられたくない歯ブラシや化粧品などには、“自分印”として決まった絵文字をラベリングしておく、という解決策がある。

 

ちなみに、「SR-R2500P」でラインの細い手書き調イラストを選択する場合は、テープ幅は9mm以上を選ぶと線がきれいに表現されやすい。

 

06.絵文字で定位置を示し、お片づけのくせづけに

家に子どもがいる場合は、忘れ物防止や片付けに「SR-R2500P」とHelloが味方してくれる。例えば、いつのまにか散逸してしまう図鑑。しかも全巻が揃っていない場合はますます行方不明になりやすいが、分厚いので比較的定位置も決めやすい。テキスト編集で数字ラベルを作ったり、Helloにアップされた絵文字を使ったりして、マーキングしてあげると片付けがはかどる。

 

↑恥ずかしながら、こちらがBefore

 

↑After。巻数がある場合は、なるべく似たフォントで整理してあげるとわかりやすい

 

↑図鑑のテーマに合致した絵文字で場所を知らせる、という手もある

 

こうして「テプラ」を使って物の定位置を決めてあげることで、子ども自身で片付けをするきっかけを作れる。

 

07.「マグネットテープ」に印字して持ち物カードを自作

忘れ物をなくすためには、玄関や勉強机の上などに持ち物リストをつくっておくのがおすすめ。「SR-R2500P」で「マグネットテープ」に印字し貼り剥がしが簡単なステッカーにしてしまえば、ホワイトボードを使って必要な持ち物が一目瞭然に。空いたスペースにはもちろん、マーカーでメッセージなどを書き込むことも可能だ。

 

↑「SR-R2500P」はエントリーモデルながら、テープ幅さえ合えばマグネット付きラベルなどちょっと変則的なテープにも対応

 

08.同時発売の「クラフトラベル」でギフトにメッセージをオン

「SR-R2500P」の発売と同時で、新ラベルのクラフトラベルが「テプラ」PROテープカートリッジに追加された。これを使えば、ちょっとしたプチギフトにも雰囲気のあるラベルで思いを込められる。「テンプレート選択」>>「デコレーション」に進み、好みのテンプレを選択。ギフトに添えたいテンプレートがたくさんアップされている。

 

09.好きな格言を整った文字でさりげなく仕込む

Helloに豊富な手書き調イラストを使おうとすると、必然的に太めのテープカートリッジを使うことになるが、あえて細めのテープに級数小さめに文字を配してプリントしてみたい時もある。先人の名言や格言を、自分だけにふと目に入る場所に仕込むようにしてはいかがだろう。手書きではなくフォントを使うことでフラットな気持ちで受け止められるのも、ささやかながらメリットだ。

 

↑完全なマニュアル操作では、「TEPRA LINK 2」に軍配が上がる。今回はテープ幅の割にテープ長が長くなったため、テープ幅ごとにテープ長が固定されている「Hello」ではなく、「TEPRA LINK 2」を使用した

 

10.高精細ヘッドで手書きイラストをラベル化

10個目のアイデアは、冒頭で紹介した “MARK” に譲りたい。ここまで紹介してきた「SR-R2500P」より、“MARK” の本体価格が約1万円高い理由に、テープ幅24mmにも対応している、また360dpiの高精細ヘッドを搭載しているということがある。

 

↑“MARK” の対応テープ幅は4〜24mm。写真は上が24mm、下が4mm。テープ幅のバリエーションが広い分、用途も広くなる

 

上の写真を、冒頭の「SR-R2500P」で印字した4mm/18mmラベルの写真とよくよく比べてみると、“MARK” のほうが印字のエッジがくっきりしていることがわかるだろう。搭載する高精細ヘッドにより、この“繊細なラインも表現できる”というメリットが発揮されるのが、手書きイラストや写真を印字できる機能である。

 

↑「クラフトラベル」に子どものイラストと手書きメッセージを印字。心温まる、唯一無二のラベルになる

 

↑手書きのイラストや文字をスマホの写真フォルダに保存し、「Hello」に取り込むだけ。気に入ったテンプレートにレイアウトし、濃度を調整して完成だ

 

「Hello」にあらかじめ用意されたテンプレートは、長年の「もうちょっとオシャレなラベルを作りたい」というニーズに着実に応えたが、ユーザーオリジナルのコンテンツがラベルになる、これもまたもうひとつの楽しみだろう。

 

 

このように “MARK” には1万8700円なりの価値があるわけだが、翻って「SR-R2500P」は、解像度こそ “MARK” に及ばないものの、同じスマホアプリを使えることで、キッチンや洗面所の整理から子どものお片付け、自身の手帳づくりまで、エントリーモデルながら家中で八面六臂の活躍ぶり。これは、お値段以上の価値がある、と言って間違いないだろう。

 


キングジム
ラベルプリンター「テプラ」PRO SR-R2500P
8800円(税込)

 

 

文・写真/和田史子(GetNavi web編集部) 写真/湯浅立志 [商品]

【文房具総選挙2023】4月8日にイオンモール幕張新都心で投票&トークイベント開催!

既報の通り、2022年度に登場した新作文房具から、仕事や勉強がはかどる機能をもつ文房具の頂点を決する「文房具総選挙2023」が開催中。

 

大賞や部門賞など、結果を決めるのは、読者や一般からの「投票」のみ。そこで今週末の4月8日(土)、9日(日)の2日間、イオンモール幕張新都心(千葉県)でリアル投票イベントを開催することに! 当日は、本イベントにノミネートしている文房具全80点を、実際に試し、最新の文房具がもつ魅力をたっぷり確認しながら投票が可能です。

 

【「文房具総選挙2023」投票イベント @イオンモール幕張新都心】

■日時:2023年4月8日(土)・9日(日)
■時間:10:00〜19:00 ※途中入退場可 9日は18:00閉場
■場所:イオンモール幕張新都心 ファミリーモール1F ファミリーコート
■参加費:無料
■タッチアンドトライ:
一堂に会した7部門・80商品を試し、投票を行える。一部商品を除き、会場で購入も可能です。
■トークプログラム:
[第1部] 4月8日(土) 14:00〜15:00
「文房具総選挙2023ノミネート商品の注目ポイントと文房具トレンド解説」
登壇者:文具ソムリエール・菅未里さん、文房具ライター・きだてたくさん、放送作家&ライター・古川耕さん
[第2部] 4月8日(土) 15:30〜16:15
「子どもの好奇心・探求心を刺激する“文房具”と“学び”の関係」
登壇者:東北大学教授 医師・医学博士 瀧靖之さん、学研キッズネット編集部・清水優香子
■配信URL https://youtube.com/live/qf6wWVoUDJ8?feature=share
※トークプログラム中も常時、商品のタッチアンドトライと投票が可能です。

 

あらためて「文房具総選挙」とは?

2013年にスタートした「文房具総選挙」は、仕事や勉強など作業がはかどる機能をもった文房具の頂点を、投票によって決めるイベントです。カテゴリーを限定せず、筆記具などのザ・文房具といえるものから机の上を整える雑貨まで、オールジャンルの文房具を対象としていること、一般の方の投票によって大賞・部門が決まることが特徴で、今年で11回目となります。

 

「投票イベント」の見どころは?

1.最新文房具を実際に見て・触って・使える!

イベント会場には、文房具総選挙2023にノミネートされた7部門・80点の文房具が一堂に揃います。来場者は最新の “はかどり文房具” を実際に見て・触って・使ってみた上で投票が可能な上、その場で購入も可能です(※一部商品を除く)。

↑2022年4月2日に銀座 伊東屋で開催した、文房具総選挙2022の投票イベントの様子

 

2.4月8日にはトークセッションが2回!

4月8日(土)は、トークセッションも開催されます。ステージは2部に分かれており、ステージに登壇するのは、1部が選考委員の文具ソムリエール・菅 未里さん、文房具ライター・きだてたくさん、放送作家・古川 耕さんの3名。2部が、東北大学教授で脳医学者の瀧靖之さんです。この模様はYouTubeでライブ配信されます。

 

1部では、「文房具総選挙2023」の注目文房具や最新文房具のトレンド、 さらに今年から新設された部門「推し活がはかどる文房具」についてなど、投票イベント会場から60分超えの白熱談議を繰り広げます!

↑文房具総選挙2022の投票イベントに集結した選考委員の3名。左から、きだてたくさん、菅 未里さん、古川 耕さん

 

2部では、子どもの好奇心・探求心を刺激する “文房具” と “学び” の関係について、語っていただきます。「キッズの勉強がはかどる文房具」部門の選考にも関わった選考委員のひとりで、小中学生と保護者、教員のためのポータルサイト「学研キッズネット」編集部がファシリテーターをつとめます。

 

■配信URL(1部2部共通) https://youtube.com/live/qf6wWVoUDJ8?feature=share

 

3.イベント参加者には、文房具をプレゼント!

会場で投票した方には、先着で文房具のお土産を用意されています。
※予定数配布し次第、終了

 

ウェブでの投票は4月16日(日)まで受付!

実物のタッチアンドトライができる投票イベントのあとも、ウェブ上で引き続き投票を受付中。締め切りは4月16日(日) 23:59。ふるって投票を!

↑ウェブ投票は4月16日まで。選挙の結果は、5月24日にGetNavi webと雑誌GetNavi誌上で発表します

 

「文房具総選挙2023」概要

●対象カテゴリー:「書く・消す」部門、「記録する」部門、「収納する」部門、「切る・貼る・綴じる」部門、「分類する・印をつける」部門、「キッズの勉強がはかどる文房具」部門、「推し活がはかどる文房具」部門の7部門
●投票期間:2023年3月24日(金)〜4月16日(日)23:59まで
●投票方法:ウェブの投票フォーム、及び投票イベントの会場
●投票イベント:4/8(土) イオンモール幕張新都心(ファミリーモール1F)
●大賞発表:2023年5月24日(水) ※大賞のほか、準大賞、各部門賞、選考委員特別賞を発表
●ノミネート商品展示・販売会場:本州と四国のイオンとイオンスタイルの文具売り場、未来屋書店(参加店は未来屋書店HPにて掲載)
※一部商品を除く。
※一部取り扱いのない店舗・お取り寄せとなる店舗があります。
※イオンスーパーセンター各店では実施していません。

■参考URL
・文房具総選挙特集・投票フォーム入口  https://getnavi.jp/features/bunbougu-senkyo/
・投票イベントのスペシャルトークセッション配信URL https://youtube.com/live/qf6wWVoUDJ8?feature=share

「学び」の多様性をサポート! 子どもの書字訓練をアシストする「合理的配慮のためのノート」順次発売

日本ノートは、学びの多様性をサポートする新ブランドライン「スクールラインプラス」シリーズをスタート。第一弾として「合理的配慮のためのノート」を順次発売します。

 

合理的配慮のためのノートは、発達が気になる子どもの書字訓練をサポートするために生まれたノート。同社と専門作業療法士の鴨下賢一氏が実際に書字訓練中の子どもたちへの使用テストとアンケートを行い、共同開発をしています。

 

従来の学習帳よりも、文字を大きく書けるように設計されているのが特徴で、罫線を太く筆記部分を白抜きにすることで、一目見てどこに文字を書くのかが分かるよう工夫しており、まだしっかり鉛筆を握れない子どもの“はじめての文字練習のノート”としても利用できます。手先が器用でない子どもでも使えるような、ユニバーサルデザインの学習ノートとして作られています。

 

今回発売となるのは、「LGG01 マス目 大 書字練習用50mmマス」「LGG01R マス目 大 書字練習用50mmマス 中心リーダー入」「LGG02 マス目 小 書字練習用25mmマス」「LGG02R マス目 小 書字練習用25mmマス 中心リーダー入」「LGG03R 漢字練習 大 35mmマス 中心リーダー入」「LGG04R 漢字練習 小 24mmマス 中心リーダー入」「LGG05 横開マス目 22mmマス タテ方向あみかけ」「LGG06 マス目 15mmマス タテ方向あみかけ」「LGG07 れんらくちょう タテ9行マス目 中心リーダー入」「LGGF4 英習罫 4段 あみかけ 小文字が大きく書ける」の10種類で、価格はいずれも230円(税別)です。

 

上記アイテムのほかにも、白い紙のまぶしさが気になる子どものために全体にあみかけをしたものや、拗音の練習のためのガイド線が入ったものなど、罫線のバリエーションを用意。同社サイトからダウンロード可能です。

 

また、「誰でも見分けやすいカラーシール」も同時発売。子どもたちが書字に取り組む前に、空間認知のトレーニングに利用可能なシールです。シールを使って貼り絵感覚で楽しみながら空間認知力を鍛えることができる、鴨下氏監修のワークシートも用意しており、ワークシートは製品特設サイトからダウンロード可能です。

 

同製品は色覚の多様性に配慮し、NPO法人カラーユニバーサルデザイン機構の協力を得て「カラーユニバーサルデザイン推奨配色セット制作委員会」の色彩値を反映しています。色覚のタイプを問わず、誰もが公平に見える配色のアソートのシールで、教室や事務室、図書館など、様々な場所で“識別用のカラーラベル”としても使用できます。

 

バリエーションは「STS01 直径25mm 6色アソート」「STS02 直径12mm 6色アソート」「STS03 直径9mm 6色アソート」の3種類。価格はいずれも200円(税別)です。

気分は武将!? 織田信長や徳川家康など人気武将の愛刀をイメージした「日本刀はさみ」が登場

ニッケン刃物は、武将の愛刀をイメージした「日本刀はさみ」を、掛け台とセットで発売しました。

↑左から、伊達政宗、徳川家康、織田信長、真田幸村

 

同製品は、「おみやげグランプリ2016」のグランプリと観光庁長官賞を受賞した日本刀はさみに、織田信長、徳川家康、真田幸村、伊達政宗の4武将の家紋や掛け台を付けたモデルです。税込価格はいずれも3520円です。

 

はさみの形状は残しつつも日本刀のような装いで、刃体の沿りや刃紋にこだわっており、人気武将の家紋をあしらい、はさみとして使わない時でも飾って楽しめる掛け台が付いています。岐阜県関市の刃物職人が1本1本丁寧に刃付けをしているので、切れ味が鋭いのも特徴。

 

「日本刀はさみ 金龍モデル 掛け台付き」と「忍者刀はさみ 掛け台付き」も同時発売。金龍モデルは、ハサミの持ち手が純金(24K)メッキ仕上げで、煌びやかで豪華さを感じられるデザインが特徴。税込価格は6050円です。

 

忍者刀はさみは、フッ素コート仕上げの刃体で、テープなどの粘着物を切っても、べたつきにくい仕様です。暗闇に紛れる忍者を彷彿させるような、全体が黒で引き締まったデザインが特徴です。税込価格は3520円。

【入れ替え用】【文房具総選挙2023】オンオフ関わらず机上で愛でる!「推し活」をサポートする10アイテムがノミネート

仕事や勉強、作業の効率をアップさせる高機能をもつ “はかどり文房具” の年間ナンバーワンを投票によって決定する、「文房具総選挙2023」がスタートしました。ここでは、【トレンド部門】「推し活がはかどる文房具」部門にノミネートされたアイテム10点を紹介していきます。

 

【ノミネート商品をまずは写真でチェック!】

「文房具総選挙2023」投票はこちらから

 

【「推し活がはかどる文房具」部門】

推しを愛でる心にオン・オフは関係なし。デスクに推しを迎えられるデコレーションアイテムや、仕事用っぽく “擬態” 可能なバッグまで、推し活を完全サポートする全10アイテムをご紹介します。

 

No.57

リヒトラブ
ミファ うちわコレクションファイル
1595円

チケットなど思い出も丸ごと収納

ポケットの有効内寸は約440×329mm。うちわの持ち手をホールドする仕切りが付いたトップインタイプのファイル。飛び出し防止のフラップ付きで、チケットやトレカ等もまとめて収納できる。

 

No.58

エレコム
推しごと バックパック Mサイズ
2万2231円

お仕事も “推しごと” もお任せ!

サコッシュにもなるフロントパーツの有無で “擬態モード” と “推し活モード” を素早く切り替え。ペンライトなどが入るポケットも各種充実し、 “推しごと” が断然はかどるバックパック。全6色。

 

No.59

カルチュア・エンタテインメント
推守 カーテン
2530円

デスクで毎日推しを愛でられる

推しのアクスタやフィギュアをデスクで常に、なるべくこっそりと愛でたい。そんなニーズに応えるアイテム。カーテンを閉じている間は仕事に集中。早く推しを拝みたくて作業もはかどる!? 全5色。

 

No.60

カルチュア・エンタテインメント
推守 ガジェットケース
各3740円

推しグッズを美しく収納&飾れる

缶バッジやアクスタ、トレカなど常にいっしょにいたい推しグッズを美しく収納、デスク上にさっとディスプレイもできるガジェットケース。うるさい上司がきたらカーテンでそっと隠してあげて。全5色。

 

No.61

レイメイ藤井
ケプト キューブポーチ
990円

愛しの “推しぬい” を大切に携帯

小さなぬいぐるみや小物を収納してバッグなどに付けられる、コロンとしたキューブ型が可愛いポーチ。透明の窓付きなので、 “推しぬい” を汚さずに保護しながら持ち運ぶのにぴったりだ。全4色。

 

No.62

リヒトラブ
ミファ デコレーションポーチ ミニ
各1430円

推しまみれにデコれる万能ポーチ

シールなどでデコレーションした透明シート2枚を表面のクリアポケットにセットすることで、自分だけの推しデザインポーチが作れる。中にはペンやトレカ、会員証などが入る各種ポケットが充実。全8色。

 

No.63

レイメイ藤井
ケプト トレカホルダー
1100円

デコができるトレカホルダー

トレカが入るシンプルなホルダー。中にステッカーなどで自由にデコれる透明板が入っており、これを推しトレカに重ね合わせることで、トレカは元のまま、自分なりの愛を様々に表現できる。全4色。

 

No.64

パイロット
フリクションスタンプ「推し活」
132円

推しのリスケにこすって対応!

こするとインクが透明化する「フリクションインキ」を使った浸透印に、「推し活」モチーフが追加。推しのスケジュールに変更が発生しても、こすって消し、捺し直すことで即対応。印面は全60種。

 

No.65

こどものかお
ポチッとシックス
990円

推しの予定はこれでカンペキ

ポチポチッと押すだけで使えるボタン型スタンプに「推し活」バージョンが新登場。発売日、配信、TV、ラジオにライブと、推しの予定をわかりやすく手帳やカレンダーに記録。うっかり忘れを防止!

 

No.66

キングジム
フラッティ ワンマイル
2145円〜3080円

フラットなのにたっぷり入る!

ライブやイベント参戦時も快適に動けるとSNSで話題となった、透明窓付きポーチ。アクスタや缶バッジなどはもちろん、約5〜6cmのマチ付きなので “推しぬい” やペットボトルなども入れられる。全4色。

 

※価格はすべて税込で表示しています。

 

「文房具総選挙2023」投票はこちらから

 

トレンドと機能で分類した7部門・80商品!

「文房具総選挙2023」は、時代を象徴するはかどり文房具をピックアップした “トレンド部門” に今年は「推し活がはかどる文房具」を設置した2部門と、機能によって分類した5部門の、合計7部門。部門によってボリュームの差があるものの、およそ10数商品が選出され、合計80もの商品がノミネートされました。

 

【機能別部門】

■ 書く・消す 部門
インク容量が増えたり替芯式になったり、長く使えるペンの存在が目立つ。またペンが豊作で部門を「書く」に限定した昨年と打って変わって、「消す」文房具にも注目。全13商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/842446/

■ 記録する 部門
ノートはリッチな紙質を競った時代を経て、昨今は構造や形状を工夫し、思考を妨げないことや使ったあとのエコ性も重視する傾向に。電子文具もエルゴ設計で、作業を快適にはかどらせる。全12商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/842493/

■ 収納する 部門
7部門のなかで、「技あり!」と膝を打ちたくなるアイテムがもっとも多く並ぶ。斬新な構造、1つで複数のシーンに活躍する機能性は、はかどり文房具の真骨頂と言えよう。全11商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/842564/

■ 切る・貼る・綴じる 部門
本質機能を磨くと同時に、ポータブル性を高めたアイテムが目立つ。また、刃物である「切る」文房具は切れ味とともに安全性を担保するなど、全体的にきめ細やかさが光る。全10商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/842568/

■ 分類する・印をつける 部門
推し活ならぬ “捺し活” と言いたくなる楽しいスタンプを中心に、実用性に華やかさも併せ持つアイテムが揃う。仕分けに役立つファイルなど硬派な実用アイテムも健在。全10商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/842570/

 

【トレンド部門】

■ 推し活がはかどる文房具 部門
推しを愛でる心にオン・オフは関係なし。デスクに推しを迎えられるデコレーションアイテムや、仕事用っぽく “擬態” 可能なバッグまで、推し活を完全サポートする全10商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/842574/

■ キッズの勉強がはかどる文房具 部門
児童の毎日の宿題から学生の試験勉強まで、学習意欲を応援する文房具14商品がノミネート。集中力を持続させるスムーズな使用感を追求したアイテムや、各自の苦手分野をサポートしてくれるアイデアに注目したい。当部門は「学研キッズネット」からも投票が可能だ。
https://getnavi.jp/stationery/842580/

 

コピーしても消えない! 下線を同時に引けるマーカー「ミックスライン」で仕事も勉強もはかどるワケ

マーカーをスーッと引くだけで生まれる、異なる2色のハーモニー。アンダーラインが同時に引ける「ミックスライン」なら、ノートや手帳が格段に見返しやすくなる。「文房具総選挙2023」にもノミネート中の同アイテムが持つ「ラインマーカー×アンダーライン」が生み出す “答え” をさっそく紐解いていこう。

↑ペン先が2本生えている!?

 

日本初の水性顔料インキを生んだ筆記具メーカーの技術が光る!

サクラクレパス
ミックスライン
各242円

 

教科書や資料の重要な箇所にはラインマーカー。さらに重要な語句は、別色でアンダーラインを引いて目立たせる。そんな学生たちの勉強テクニックから着想を得たのが、サクラクレパスの「ミックスライン」だ。

 

目にやさしいソフトカラーの太字マーカーと、文字をしっかり目立たせる細字ペンを、ひとつのペン先にギュッと集約した新構造。太字マーカーと密着していながらもくっきり鮮やかな発色を保つ細字ペンには、同社ならではの耐水性・耐光性に優れた水性顔料インキを使用している。

 

ワンアクションで色も太さも異なる2本の線を同時に書ける心地良さは、色鮮やかでにじみにくいインキの性能による部分も大きいだろう。勉強や仕事などの資料作りにはもちろん、裏写りしにくいので手帳のマーキングにもちょうどいい。

 

「ミックスライン」の “異色” の掛け算が出した答えは?

【答え1】アンダーラインが同時に引ける!

↑マーカーを紙にしっかり当ててまっすぐ線を引くだけで、アンダーラインも自動的に引ける

 

ひとつのペン先に、オーバーライン(マーカー)とアンダーライン(サインペン)の2種類のペンが付いた新構造が画期的。それもコントラストが効いた2色を同時に、スーッとスムーズに引ける感覚は、今までにない気持ち良さがある。

 

【答え2】独自開発の水性顔料インキで色鮮やか!

↑有彩色のラインマーカーは色や濃度によっては白黒コピーすると見えにくくなってしまうが、アンダーラインがあればマーキングをはっきり判別できる

 

細字のペン部分には、サクラクレパスが誇る耐水性・耐光性に優れた水性顔料インキを採用。水性でありながら水に流れにくく、色褪せもしにくい顔料インキは、ノートなどにも裏抜けしにくく、長期間美しい発色をキープする。

 

【答え3】ツインタイプだから細字で文字書きもできる!

↑オレンジの細字は赤シートで消すことができるので、テスト前などの暗記用にも活躍。レッドは採点や添削などにも応用できる

 

「ミックスライン」はただのマーカーではなく、アンダーラインと同色の細字も付いたツインタイプになっているのが特徴。筆記幅約0.4mm、かすれずくっきりと書ける水性顔料インキの細字付きだから、1本を幅広い用途に使える。

 

【答え4】用途や好みに応じた6種が揃う!

組み合わせは全6種。マーカーにはソフト蛍光ピンクやブルーグリーン、グレーなど個性的な色もラインナップ。

 

引き立つラインマーカーと際立つアンダーラインの、異色の掛け算をぜひ体験してみてほしい。

 

サクラクレパス「ミックスライン」の詳細はこちらから

 


「分類する・印をつける部門」にノミネート中!

【文房具総選挙2023】やる気を後押し! 大人も欲しいキッズの勉強がはかどる文房具14点がノミネート

仕事や勉強、作業の効率をアップさせる高機能をもつ “はかどり文房具” の年間ナンバーワンを投票によって決定する、「文房具総選挙2023」がスタートしました。ここでは、【トレンド部門】「キッズの勉強がはかどる文房具」部門にノミネートされたアイテム14点を紹介していきます。

 

【ノミネート商品をまずは写真でチェック!】

「文房具総選挙2023」投票はこちらから

 

【「キッズの勉強がはかどる文房具」部門】

児童の毎日の宿題から学生の試験勉強まで、学習意欲を応援する文房具14点がノミネートしました。集中力を持続させるスムーズな使用感を追求したアイテムや、各自の苦手分野をサポートしてくれるアイデアに注目です。当部門は「学研キッズネット」からも投票が可能です。

 

「学研キッズネット」とは?
小中学生と保護者、教員のためのポータルサイト。自由研究ネタが豊富なほか、学習に役立つ1万8000項目超の用語辞典も人気。

 

No.67

ソニック
うかサポ両面筆入 スリムタイプ ひと目でえんぴつチェック
1870円

鉛筆の削り忘れ・入れ忘れを防止

筆入を開けたら、鉛筆が全部削れてない……あの絶望感を防止する、先端だけが透明になった筆入。ひと目で削り忘れや入れ忘れのチェックができ、取り外せる鉛筆削りも付属する。全5色。

 

No.68

ぺんてる
オレンズAT デュアルグリップタイプ
2200円

自動芯出しで集中力を妨げない

ノック1回で書き続けられる自動芯出し機構、ペン先のパイプで芯を守る「オレンズシステム」を搭載。握りやすいラバーに金属製デュアルグリップの安定感が加わって疲れにくい。芯径0.5mm。全4色。

 

No.69

マルマン
書きやすいルーズリーフミニ スマートレビュー
220円〜275円

スキマを駆使して効率良く学べる

外枠の色が目立つ「要点チェック罫」。1枚で最大48語記入できる「単語罫」。A4、A5のバインダーにも挟める「暗記シート」。持ち運びやすい片手サイズのルーズリーフでスキマ時間を活用できる。

 

No.70

ナカバヤシ
ハウスタディ 学習パーティション
3410円

自分だけのスペースで集中!

ダイニングテーブル等に広げて自分だけの学習スペースが作れる、気軽に導入しやすい紙製パーテーション。ペンやノートを収納、時間割なども貼り付け可能。片付けるときは閉じるだけ。全2色。

 

No.71

三菱鉛筆
クルトガ KSモデル
605円

ペン先が安定して疲れにくい

芯が回ってトガり続ける「クルトガエンジン」が待望のアップデート。筆記中に芯が回転することで生じていたペン先のブレを軽減し、新たなグリップで長時間筆記しやすくなった。芯径は0.3mmと0.5mm。各4色。

 

No.72

三菱鉛筆
クルトガ ダイブ(KURUTOGA DIVE)
5500円

筆記にのめり込ませるシャープ

ノック不要、繰り出し量を5段階調節できる機能を搭載した「クルトガ」シャープの最高峰。書き始めから書き終わりまで思考の流れを止めず、好みの筆記感で学習に没入させる。芯径0.5mm。全3色。

 

No.73

クツワ
スタッド 削り付シンロケット鉛筆
385円

短くなった鉛筆をムダなく使える

短くなって使えない鉛筆を3本ほど連ねてムダなく使える、押し出し式の鉛筆ホルダー。短い鉛筆に使える鉛筆削りも付属する。正しい持ち方もきちんと身に付けられ、最後まで使い切る心を養うという。全3色。

 

No.74

パイロット
ザ・ドクターグリップ
990円

フレフレ機構がより便利に進化!

振って芯を送り出す独自の「フレフレ」機構に、持ち運び時の芯出しを抑えるロック機構を新たに追加。従来品に比べノック音も約50%軽減し、静かな場所でも快適に使える。芯径0.5mm。全5色。

 

No.75

トンボ鉛筆
シャープペンシル モノグラフライト
各242円

ペン先周りが見やすい高精度シャープ

回転繰り出し式のモノ消しゴム付き、高視界ロングパイプによる高精度で狙った位置へ確実に筆記。滑りにくい高密度テクスチャーグリップも、ベタつきを抑えた快適な握り心地。芯径0.5mm。全7色。

 

No.76

ソニック
スーパーコンパス くるんパス デル・クル シャープ用
各880円

大小の円がスムーズに描ける

つまんで・くるんと・まわすだけ。描きたい円のサイズに合わせて自動伸縮し、360度スムーズに回転する特許技術「デル・クルヘッド」搭載。コンパスが苦手なキッズでも、円の大小に関わらずきれいに描けるはず。全2色。

 

No.77

サンスター文具
ニニピー暗記用
単品242円、暗記用セット330円

ペンの持ち替え不要で暗記が楽!

細字のペンとマーカーをひとつのペン先に集約、指先で半回転して切り替えられる「ニニピー」の暗記用ペン。オレンジのペンと緑のマーカーを付属の赤シートで隠しながら、効率良く勉強できる。

 

No.78

ぺんてる
Pentel Ain(ぺんてるアイン)
220円

カッコ良く取り出せる替芯

原材料に特殊なオイルを使用、なめらかさと折れにくさ、汚れにくさを備えたシャープペン替芯。上向きのまま片手でスマートに取り出せるケースは、見た目のカッコ良さからも満足感を得られる。

 

No.79

共栄プラスチック
オリオンズ よいこの交通フアイル
440円

交通ルール博士になれるかも!

レトロな配色に交通標識をデザインした3ポケットのクリアファイル。透け感があって見やすいポケットは使用感も上々。毎日プリントを出し入れしていれば、交通ルールにも詳しくなれそうだ。大人も復習すべし。全4種。

 

No.80

クツワ
スタッド ワンハンド単語カード
小330円、大385円

片手でサクサクめくれる単語カード

表紙ポケットに人差し指を入れ、切り欠きに親指を入れてめくる独自の構造によって片手で使える単語カード。右手・左手どちらでも使用でき、電車やバスで吊り革につかまりながら暗記ができる。大小各4色。

 

※価格はすべて税込で表示しています。

 

「文房具総選挙2023」投票はこちらから

 

トレンドと機能で分類した7部門・80商品!

「文房具総選挙2023」は、時代を象徴するはかどり文房具をピックアップした “トレンド部門” に今年は「推し活がはかどる文房具」を設置した2部門と、機能によって分類した5部門の、合計7部門。部門によってボリュームの差があるものの、およそ10数商品が選出され、合計80もの商品がノミネートされました。

 

【機能別部門】

■ 書く・消す 部門
インク容量が増えたり替芯式になったり、長く使えるペンの存在が目立つ。またペンが豊作で部門を「書く」に限定した昨年と打って変わって、「消す」文房具にも注目。全13商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/842446/

■ 記録する 部門
ノートはリッチな紙質を競った時代を経て、昨今は構造や形状を工夫し、思考を妨げないことや使ったあとのエコ性も重視する傾向に。電子文具もエルゴ設計で、作業を快適にはかどらせる。全12商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/842493/

■ 収納する 部門
7部門のなかで、「技あり!」と膝を打ちたくなるアイテムがもっとも多く並ぶ。斬新な構造、1つで複数のシーンに活躍する機能性は、はかどり文房具の真骨頂と言えよう。全11商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/842564/

■ 切る・貼る・綴じる 部門
本質機能を磨くと同時に、ポータブル性を高めたアイテムが目立つ。また、刃物である「切る」文房具は切れ味とともに安全性を担保するなど、全体的にきめ細やかさが光る。全10商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/842568/

■ 分類する・印をつける 部門
推し活ならぬ “捺し活” と言いたくなる楽しいスタンプを中心に、実用性に華やかさも併せ持つアイテムが揃う。仕分けに役立つファイルなど硬派な実用アイテムも健在。全10商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/842570/

 

【トレンド部門】

■ 推し活がはかどる文房具 部門
推しを愛でる心にオン・オフは関係なし。デスクに推しを迎えられるデコレーションアイテムや、仕事用っぽく “擬態” 可能なバッグまで、推し活を完全サポートする全10商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/842574/

■ キッズの勉強がはかどる文房具 部門
児童の毎日の宿題から学生の試験勉強まで、学習意欲を応援する文房具14商品がノミネート。集中力を持続させるスムーズな使用感を追求したアイテムや、各自の苦手分野をサポートしてくれるアイデアに注目したい。当部門は「学研キッズネット」からも投票が可能だ。
https://getnavi.jp/stationery/842580/

 

【文房具総選挙2023】オンオフ関わらず机上で愛でる!「推し活」をサポートする10アイテムがノミネート

仕事や勉強、作業の効率をアップさせる高機能をもつ “はかどり文房具” の年間ナンバーワンを投票によって決定する、「文房具総選挙2023」がスタートしました。ここでは、【トレンド部門】「推し活がはかどる文房具」部門にノミネートされたアイテム10点を紹介していきます。

 

【ノミネート商品をまずは写真でチェック!】

 

【「推し活がはかどる文房具」部門】

推しを愛でる心にオン・オフは関係なし。デスクに推しを迎えられるデコレーションアイテムや、仕事用っぽく “擬態” 可能なバッグまで、推し活を完全サポートする全10アイテムをご紹介します。

 

No.57

リヒトラブ
ミファ うちわコレクションファイル
1595円

チケットなど思い出も丸ごと収納

ポケットの有効内寸は約440×329mm。うちわの持ち手をホールドする仕切りが付いたトップインタイプのファイル。飛び出し防止のフラップ付きで、チケットやトレカ等もまとめて収納できる。

 

No.58

エレコム
推しごと バックパック Mサイズ
2万2231円

お仕事も “推しごと” もお任せ!

サコッシュにもなるフロントパーツの有無で “擬態モード” と “推し活モード” を素早く切り替え。ペンライトなどが入るポケットも各種充実し、 “推しごと” が断然はかどるバックパック。全6色。

 

No.59

カルチュア・エンタテインメント
推守 カーテン
2530円

デスクで毎日推しを愛でられる

推しのアクスタやフィギュアをデスクで常に、なるべくこっそりと愛でたい。そんなニーズに応えるアイテム。カーテンを閉じている間は仕事に集中。早く推しを拝みたくて作業もはかどる!? 全5色。

 

No.60

カルチュア・エンタテインメント
推守 ガジェットケース
各3740円

推しグッズを美しく収納&飾れる

缶バッジやアクスタ、トレカなど常にいっしょにいたい推しグッズを美しく収納、デスク上にさっとディスプレイもできるガジェットケース。うるさい上司がきたらカーテンでそっと隠してあげて。全5色。

 

No.61

レイメイ藤井
ケプト キューブポーチ
990円

愛しの “推しぬい” を大切に携帯

小さなぬいぐるみや小物を収納してバッグなどに付けられる、コロンとしたキューブ型が可愛いポーチ。透明の窓付きなので、 “推しぬい” を汚さずに保護しながら持ち運ぶのにぴったりだ。全4色。

 

No.62

リヒトラブ
ミファ デコレーションポーチ
各1430円

推しまみれにデコれる万能ポーチ

シールなどでデコレーションした透明シート2枚を表面のクリアポケットにセットすることで、自分だけの推しデザインポーチが作れる。中にはペンやトレカ、会員証などが入る各種ポケットが充実。全8色。

 

No.63

レイメイ藤井
ケプト トレカホルダー
1100円

デコができるトレカホルダー

トレカが入るシンプルなホルダー。中にステッカーなどで自由にデコれる透明板が入っており、これを推しトレカに重ね合わせることで、トレカは元のまま、自分なりの愛を様々に表現できる。全4色。

 

No.64

パイロット
フリクションスタンプ「推し活」
132円

推しのリスケにこすって対応!

こするとインクが透明化する「フリクションインキ」を使った浸透印に、「推し活」モチーフが追加。推しのスケジュールに変更が発生しても、こすって消し、捺し直すことで即対応。印面は全60種。

 

No.65

こどものかお
ポチッとシックス
990円

推しの予定はこれでカンペキ

ポチポチッと押すだけで使えるボタン型スタンプに「推し活」バージョンが新登場。発売日、配信、TV、ラジオにライブと、推しの予定をわかりやすく手帳やカレンダーに記録。うっかり忘れを防止!

 

No.66

キングジム
フラッティ ワンマイル
2145円〜3080円

フラットなのにたっぷり入る!

ライブやイベント参戦時も快適に動けるとSNSで話題となった、透明窓付きポーチ。アクスタや缶バッジなどはもちろん、約5〜6cmのマチ付きなので “推しぬい” やペットボトルなども入れられる。全4色。

 

※価格はすべて税込で表示しています。

【文房具総選挙2023】巻き戻しが怖くない金属メジャーなど「分類する・印をつける」文房具10点がノミネート

仕事や勉強、作業の効率をアップさせる高機能をもつ “はかどり文房具” の年間ナンバーワンを投票によって決定する、「文房具総選挙2023」がスタートしました。ここでは、【機能別部門】「分類する・印をつける」部門にノミネートされたアイテム10点を紹介していきます。

 

【ノミネート商品をまずは写真でチェック!】

 

【「分類する・印をつける」部門】

推し活ならぬ “捺し活” と言いたくなる楽しいスタンプを中心に、実用性に華やかさも併せ持つ10アイテムが目白押し! 仕分けに役立つファイルなど硬派な実用アイテムも健在です。

 

No.47

シヤチハタ
回転デコレーションスタンプ
1650円

ダイヤル回転で13柄を楽しめる

1つで13柄を捺してデコレーションできる、ハイコスパな回転スタンプ。植物、ねこ、手書き飾りなど全7種。イラストフレームを作ったり複数柄を組み合わせたり、アイデア次第で用途は広い。

 

No.48

キングジム
書類仕分けファイル
880円

斜めからバサッと入れて簡単整理

従来のクリアファイルの難点だった書類の出し入れのしにくさを、クリアホルダーの仕様を取り入れることで解消。インデックス付きで検索性も高い。背面のペーパーストッパーでクリップボードとしても活用可能。

 

No.49

ミドリ
スローコンベックスメジャー〈2m〉
1518円

スローに戻る安心安全な金属製メジャー

早すぎず遅すぎず、テープの巻き戻る速度にこだわった。引き出したテープは本体を指で押さえて止め、指を離して戻す仕組み。目盛は10cmごとに色分けされ、磁石付きで保管もラクなど、随所に工夫が見られる。

 

No.50

キングジム
ラベルプリンター「テプラ」PRO SR-R2500P
8800円

手持ちのスマホから簡単にラベル作成

スマホと連携できるテプラに、手ごろな入門機が登場。対応アプリは2つ用意され、テンプレはデザイン重視からシンプルなものまで豊富だ。電池駆動式で使う場所を選ばない。4〜18mm幅のテープに対応。

 

No.51

シヤチハタ
デイリーログスタンプ
本体+マスター部 3410円/マスター部 1210円

日常をイラスト付きで記録する

日付印の本体にイラスト印面をセット。手帳やノートに、イラストと日付を同時に捺して彩れる。日付操作は側面のダイヤルを回すだけ。イラスト印面は、食事記録や円グラフ、支出記録など12種類。

 

No.52

シヤチハタ
どこでも持ち物スタンプ 氏名印タイプ
1650円

布も金属も! 身の回り品にポンポン捺せる

紙はもちろん布、プラスチック、金属などさまざまな素材に連続捺印できる浸透印タイプのスタンプ。水洗いしても落ちにくい油性インキを採用する。印面サイズは13mmで、印面はメールオーダー式。

 

No.53

カンミ堂
ヌーン
各440円

丈夫さと上質感が魅力の布付箋

フィルム付箋で知られるブランドから布製付箋が登場。落ち着いた風合いを持つ上、紙やフィルムに比べ破れにくく繰り返し使える。ブックマーク用の「マーク」とインデックス用の「タブ」の2種。

 

No.54

サクラクレパス
マイネーム紙おむつ専用
220円

専用ペンで紙おむつの名前書きをスピードアップ!

紙おむつの表面繊維に引っかからないよう配慮された名前書き専用ペン。インキの流出量も工夫されており、にじまず濃くはっきりと記名できる。本体の先端部分が半透明でインク残量も一目瞭然。

 

No.55

ビバリー
まるみのプチ
462円

カラーも形もやさしい付箋

角をなくした形状とパステルカラーの組み合わせが特徴。手帳のマンスリー欄にも貼りやすいプチサイズのほか、定番の正方形(L)、ちょっとしたメモ書きにぴったりの長方形(M)もラインナップする。

 

No.56

サクラクレパス
ミックスライン
各242円

アンダーラインが同時に引けるラインマーカー

太字側に、色の異なるラインマーカーと細字のペン先を並べた設計。強調したい箇所に、同時に2種のラインを引ける。細字は水性顔料インキで耐水性・耐光性に優れる。色の組み合わせは全6種。

 

※価格はすべて税込で表示しています。

【文房具総選挙2023】安全なガムテカッターや四角い液体のりなど作業が気持ちいい「切る・貼る・綴じる」文房具10点がノミネート

仕事や勉強、作業の効率をアップさせる高機能をもつ “はかどり文房具” の年間ナンバーワンを投票によって決定する、「文房具総選挙2023」がスタートしました。ここでは、【機能別部門】「切る・貼る・綴じる」部門にノミネートされたアイテム10点を紹介していきます。

 

【ノミネート商品をまずは写真でチェック!】

 

【「切る・貼る・綴じる」部門】

今年は本質機能を磨くと同時に、ポータブル性を高めたカッターやノリが目立ちます。切れ味とともに安全性を担保する刃物にも注目です!

 

No.37

ミドリ
クラフトテープカッター
990円

まっすぐ安全に切れるガムテカッター

クラフトテープ用のギザギザカッターが進化した。クラフトテープを軽い力でまっすぐきれいに切れる専用カッター。切るときに安全カバーが自然と上方向に持ち上がり、刃先が指に当たりにくい安全設計だ。

 

No.38

コクヨ
GLOO 液体のり
各220円

角にフィットする液体のり

さまざまな “貼る” 行為に着目したシリーズの新作は、四角いスポンジヘッドで紙の角までのり付けしやすい液体のり。「しっかり貼る」「シワなく貼れる」の2タイプがあり用途に応じて使い分け可能。付け替えボトルも用意。

 

No.39

コクヨ
高級ハサミ〈HASA〉
2420円〜2750円

機能もデザインもムダがないザ・ハサミ

「普通に良いハサミ」をコンセプトに開発されたハサミ。独自設計刃を採用するなど、切れ味や切り心地を追求した様々な工夫が施されている。強力、強力ロング、紙/工作用の3種で切れ味が異なる。

 

No.40

オルファ
セーフティカッターコンパクト
オープン価格(実勢1000円前後)

安心設計で不意なケガから手を守る

コンパクトな丸みを帯びた形状で、握りやすい開梱用カッター。切り終わりに自動で刃が収納される安心設計だ。同社が海外で販売していたモデルを、この度国内でも販売開始した。

 

No.41

サンスター
ツメカケ
770円

ワンプッシュで見出しが作れるパンチ

手帳やノートの小口部分をカットし、インデックスを簡単に作れる見出しパンチ。紙の角を切り取れば新しいページをすぐ開ける。普通紙2枚までを一度にカットできる。ロック機能搭載で携行に便利。

 

No.42

コクヨ
テープのり〈ドットライナーフリック〉
319円

ペンケースの中でキャップが開く心配無用

独自設計の「フリックキャップ」で、ペンケースの中でもキャップが開きにくく安心。粘着タイプは「しっかり貼る」と「あとから貼りつく」の2タイプ。詰め替え式で業界最小クラスなのもメリットだ。

 

No.43

プラス
ノリノスポット
418円

“点で貼る” から無駄貼りなし!

ホチキスのように用紙を挟んで “点” でのり付けすることで、1回の使用量を最小限に抑えるテープのり。ペンケースにすっぽり収まるコンパクトサイズで、携行時にホコリからガードするカバー付き。

 

No.44

プラス
フィットカットカーブ 多機能料理はさみ
2970円

1丁5役の多機能ハサミ

通常のカット機能はもちろん、ピーラー、栓抜き、フタ開けなどキッチンで便利な機能を1丁に集約。板厚刃とマイクロギザ刃が対象をガッチリとくわえ込むので、硬い食材もしっかり切ることができる。

 

No.45

クツワ
ハッツ マステノリボンボン
385円

手持ちのテープをかわいくカット

マスキングテープの飾り切りができるテープカッター。「リボン」「ギザギザ」「細くする」の3種セットで、いずれもまっすぐにも切れる2way仕様。ラッピングやデコレーションなど幅広く使える。

 

No.46

マックス
モティック
902円

持ち歩きしやすいスティック型

ペンケースに入れやすいスティック形状のホチキス。コンパクトながら針は最大100本と充分な量が装填でき、スケルトンで残量も確認しやすい。ボタンをスライドするだけのワンアクションで済み、片手で簡単に操作可能。

 

※価格はすべて税込で表示しています。

【文房具総選挙2023】紙1枚でも立たせるスタンドや壁掛け書類ファイルなど技ありの「収納する」文房具11点がノミネート

仕事や勉強、作業の効率をアップさせる高機能をもつ “はかどり文房具” の年間ナンバーワンを投票によって決定する、「文房具総選挙2023」がスタートしました。ここでは、【機能別部門】「収納する」部門にノミネートされたアイテム11点を紹介していきます。

 

【ノミネート商品をまずは写真でチェック!】

 

【「収納する」部門】

「技あり!」と膝を打ちたくなるアイテムが多く並ぶなかでも、今年は収納ボックス・ファイルが豊富です。はかどり文房具の真骨頂とも言える、斬新な構造、1つで複数のシーンに活躍する機能性に注目です。

 

No.26

リヒトラブ
1冊でも倒れないブックスタンド
1100円

隣の本を抜き取っても倒れない!

立てた本の冊数が少なくても、倒れることなく保持できる画期的構造。23個のストッパーが個別に本を支えるので、本を抜き取っても残った本が倒れることがない。両サイドのジョイントで連結も可能。

 

No.27

サクラクレパス
おかたづけシリーズ 作品思い出ボックス
1760円〜2200円

画用紙も立体物も作品をまとめて本棚へ

子どもの作品をひとまとめにできるボックス。クリアファイルには画用紙や賞状、じゃばら式ファイルにはノートや通信簿、やや厚みのある作品を入れられる。ゴムバンドで閉じ、本棚などに並べて保管可能。

 

No.28

コクヨ
さっと出し入れできる
壁掛けポケット(書類・カタログ用)
3080円

厚手のカタログも収納できる書類ポケット

壁面にフックで吊り下げ、デスクの場所を取ることなく書類の受け渡しや一時収納が可能。出し入れも片手でストレスなく行える。組み立てれば立体ポケットに、中身が少ない時は折り畳んでコンパクトになる。

 

No.29

カウネット
ノートPCスタンドにもなる ミーティングバッグ
3718円

収納・移動・PCスタンドの一台三役!

ノートPCや書類、小物類など社内での移動に必要なものをまとめて運べるバッグの先駆け的商品に、新作登場。横に倒して折り目に合わせて変形させれば即PCスタンドに。リアルもオンラインも会議を快適化する。

 

No.30

キングジム
ハルペギー
1485円〜1980円

マグネットで貼れる箱状のペグボード

内側に収納スペースがあり “見せる” と “隠す ”を使い分けられるペグボード。冷蔵庫や玄関の扉に貼って小物収納を作り出せる。オプションのL字フックなどと組み合わせれば収納力がアップする。

 

No.31

キングジム
ハングオーガナイザー
3080円

バッグインバッグを机の下収納へ

作業時にはカバンから取り出してフックをかけるだけで、デスクの下のデッドスペースを有効活用できるバッグインバッグ。カバンの中でも自立し中身を取り出しやすいよう、芯材入りのハード仕様だ。

 

No.32

プラス
パスティ ペンケース
990円〜1320円

メッシュの透け感で中身を見やすく!

メッシュで中身が透けて見えるペンポーチ。カーブを描いて見た目にもかわいい内ポケットには、小物をしまっておける。ペン約15本が入るフラットタイプと、約30本が入るマチ付タイプがラインナップ。

 

No.33

カール事務器
ペーパースタンド
715円

書類1枚でも直立するカーブ設計

クリップで挟んで紙を直立させるスタンド。カーブを描くように立たせるので、紙1枚でも倒れない。挟むだけなので用紙の抜き差しはワンタッチ。パーツは分解もでき、持ち運びにも便利だ。

 

No.34

キングジム
「ポーズー」ペンポーチ
2475円

骨格入りで自在にポージング

骨格パーツが仕込まれ、好きなようにポーズを作れるぬいぐるみペンケース。見た目のかわいさの一方で、ペンなら約15本入る実用性も兼ね備える。パンダ、レッサーパンダ、ライオン、トラ、ネコの5種。

 

No.35

コクヨ
ポケットが大きく開く 書類ファイル〈ノビータ〉
462円〜1100円

ガバッと開いて中の書類を見渡せる

仕切りが側面に固定されていないことで目当てのポケットが大きく開き、収容物を探しやすい書類フォルダー。マチが伸縮するので書類の量に合わせて背幅が変えられ、省スペースにも貢献する。

 

No.36

リヒトラブ
わが家の整理ケース〈ペット用〉
1320円

ペットグッズをひとまとめ

ケースとクリヤーブック(A5・12ポケット)がセットになった収納アイテム。ワクチン接種証明書や薬など、ペットに関する大事な品々をまとめておける。A5判の写真が入るポケットタイプの窓付き。

 

※価格はすべて税込で表示しています。

【文房具総選挙2023】思考を引き出す快適なノートなど「記録する」文房具12点がノミネート

仕事や勉強、作業の効率をアップさせる高機能をもつ “はかどり文房具” の年間ナンバーワンを投票によって決定する、「文房具総選挙2023」がスタートしました。ここでは、【機能別部門】「記録する」部門にノミネートされたアイテム12点を紹介していきます。

 

【ノミネート商品をまずは写真でチェック!】

 

【「記録する」部門】

ノートはリッチな紙質を競った時代を経て、昨今は構造や形状を工夫し、思考を妨げないことや使ったあとのエコ性も重視するアイテムを中心に12アイテムがノミネート。作業を快適にはかどらせるエルゴ設計の電子文具にも注目です。

 

No.14

プラス
クリーンノートKaite メモタイプ
1100円〜1760円

書き心地が向上した磁性メモ

消耗品不要の磁性メモが、薄型コンパクトに。紙により近い書き心地になったほか、筆跡のコントラスト比が大幅アップし筆記線も視認しやすくなった。メモはスマホで撮影し専用アプリに保存可能。

 

No.15

マルマン
ココチィ ノート
242円〜297円

リング分解ツールが裏表紙に付属

裏表紙から組み立てられるリング分解ツールを用い、廃棄時にリングとノート本体を簡単に分離できる。中紙の原料にはサステナブルなFSC認証材を使用。裏抜けしにくくなめらかな書き心地も美点だ。

 

No.16

ラコニック
スタイル ブックマーカー
各330円

本に挟んで、ふとしたときに書き留める

売り場の本に挟まれた短冊のようなデザインで、しおりとしてページに挟んで使えるメモ。To Doリストからコーディネートを記録できる人型テンプレートまで、メモは8種類。1セット24枚入り。

 

No.17

リヒトラブ
ソフィーチェノート
209円〜363円

リングに手が当たっても痛くない

ページを綴じるリングに薄いPPシート製を採用しているので、書く際に手が乗り上げても痛くない。オープンポケット付きで、付箋などの小物を入れて持ち運べる。リングまで色にこだわった4色展開。

 

No.18

キングジム
デジタルメモ「ポメラ」DM250
6万280円

スマホ連携の強化で手軽にテキスト共有

テキスト入力に特化したデバイス「ポメラ」の約6年ぶりの新作。校正支援機能が強化され、台本の制作に適したシナリオモードが追加されたほか、スマホ連携の向上でより手軽なデータの活用が可能に。

 

No.19

カシオ
人間工学電卓 JE-12D/DE-12D
1万450円/1万1000円

打ちやすさを追求したエルゴ電卓

電卓を打つときの姿勢に着目したエルゴノミクス設計。操作面を3度の角度に傾斜させることで、右手入力時の指や手に自然にフィット。キー自体は常に垂直方向に打てるよう、階段状に配置した。

 

No.20

コクヨ
キャンパス
ノートのように使える バインダー(2×2リング)
616円~748円

リングに手が当たらないスリムなバインダー

上下2×2のリング構造で、書く際に手に当たらず快適に使える。ノート感覚で折り返し省スペースで使えるほか、スリム設計のためバッグの中でかさばらないのもうれしい。B5とA4をラインナップ。

 

No.21

プラス
パスティ クリップファイル
770円

表紙ポケットに小物やプリントを一時保管

パステルカラーが持ち味のファイルシリーズに、携行に便利なクリップファイルがお目見え。付箋などの小物を収納できる表紙ポケットが付く。表紙を折り返して使えばデスクの省スペースにも役立つ。

 

No.22

オキナ
プロジェクトガジェットメモ 6.1inch/8.3inch
605円/880円

スマホやタブレットとのセット使いに最適

裏面に滑りにくい加工が施され、片手でも書きやすいデスクメモ。6.1inchスマホと8.3inchタブレットに合わせたサイズ展開で、メモと重ねてもリングが当たらずデバイスが傷付きにくい仕様になっている。

 

No.23

コスモテック
wemo ペーパーフリップボード
3500円

“書いて伝える” ウェブ会議サポートボード

ウェブ会議の横長画面に、顔とともに写しやすい正方形のホワイトボード。パーソナルサイズで携行しやすく、会議でも手で支えやすい。ボード本体に装着可能のイレーザーはペンも収納できる一体型。

 

No.24

コクヨ
キャンパス
ルーズリーフ きれいに消えてなめらかに書ける
385円

軽い力できれいに消せるオリジナルペーパー

紙面の凹凸を減らして平滑にすることで、鉛筆の芯の汚れが残りにくく消しゴムによる消し跡が目立たない。軽い力で消せるので、消しゴムの摩擦による紙のシワや破れも防止。書き心地もなめらかだ。

 

No.25

コクヨ
キャンパス
レポートパッド〈SPREAD PAPER〉
385円~836円

罫線と書き心地が思考の整理をサポート

便箋にも使われる中紙で速乾性が高く、さらさらした書き心地で思考を妨げない。軽量で、表紙をぴったり折り返せるのも美点。5mm方眼罫はコピーに写りにくい薄いブルーを採用。A3・A4・B5の3種。

 

※価格はすべて税込で表示しています。

【文房具総選挙2023】ハイコスパな大容量ペンなど「書く&消す」文房具13点がノミネート

仕事や勉強、作業の効率をアップさせる高機能をもつ “はかどり文房具” の年間ナンバーワンを投票によって決定する、「文房具総選挙2023」がスタートしました。ここでは、【機能別部門】「書く・消す」部門にノミネートされた文房具13点を紹介していきます。

 

【ノミネート商品をまずは写真でチェック!】

 

【「書く・消す」部門】

インク容量が増えたり替芯式になったり、長く使えるペンの存在が目立つ。またペンが豊作で部門を「書く」に限定した昨年と打って変わって、「消す」文房具も加わった全13アイテムに注目!

 

No.01

コスモテック
wemoペン
450円

スパイ道具!? 「wemo」に装着する専用ペン

ボールペンで書いて消せるウエアラブルメモ「wemo(ウェモ)」の、リストバンドタイプ専用小型油性ボールペン。装着時には自動的にペン先が収納され、袖を汚してしまう心配がない。替え芯1本入り。

 

No.02

ミドリ
紙製ケースの修正テープ
396円

環境にやさしい紙製ケース入り

ケースや剥離フィルムなど、全プラスチックパーツをバイオマス素材(紙パウダー入りの合成樹脂)に置き換え。テープの色は紙に合わせて白とクリーム、テープ幅は横罫ノートの罫に合わせた5mmと6mm。

 

No.03

ビック
クリスタル Re’New 1.0mm
715円

世界的定番ボールペンが替芯式に!

「ビック・クリスタル」で初となるリフィラブルモデル。本体とセットの替芯は、取り外し装置をスライドさせワンタッチで交換可能。キャップ部分には96%リサイクルのプラスチックを使用している。

 

No.04

ゼブラ
サラサナノ スモークカラー
各220円

主張しすぎない淡くてやさしい色

極細ペンながらサラサラとした書き心地を実現した「サラサナノ」に、スモークカラーが数量限定で登場。淡い色合いで、人目を気にせず手帳などにプライベートな内容を書き込める。全4色。

 

No.05

サンスター文具
タンク
各165円

大容量インクを充填し筆記距離は約5倍に

本体すべてをインクタンクにし大容量のゲルインクを搭載。筆記距離は同社従来のゲルインクペンの約5倍に達する。ゲルインクは油性インクに比べて速乾性に優れ、指を汚さないメリットも。全6色。

 

No.06

ペノン
タッチミー! アートペン
1500円

世界の名画を指先でグリップ!

昨年SDGs部門にノミネートした「ペノン」に登場した、世界の名画をデザインしたシリーズ。特殊印刷により軸に立体的に再現しており精緻さに驚かされる。見た目の美しさに加え、滑り止めという副次的効果も。

 

No.07

サンスター文具
デコット
各220円

白抜きデコが簡単に楽しめるマーカーペン

マーカーで下地を塗り、その上から逆側の細字消しペンで書き込むと、書いた部分が白抜き文字になるデコレーションペン。イラストのほか、To Doなどチェックボックスにも活用できる。パステルカラー8色。

 

No.08

サンスター文具
ドット・エ・ペン
各220円

レトロなドット絵がスタンプ感覚で描ける

四角形のペン芯が備えられ、スタンプのように捺すと “8bit” を思わせるレトロなドット絵を描けるマーカーペン。逆側には細字を搭載するツインペンで、文字や細かい線を書くことも可能だ。全16色。

 

No.09

トンボ鉛筆
ノック式超低粘油性ボールペン ZOOM C1
7700円

安定したインク吐出量と線幅を保つ

ノック部がボディから3.5mm浮遊してみえるコンテンポラリー・デザインペン。リフィルはチップ内部のボール座を102%拡大したことで、安定した筆記線幅となめらかな書き心地を実現した。ボール径は0.5と0.7mm。

 

No.10

コクヨ
キャンパス
ノートのための修正テープ(つめ替えタイプ)
275円

つめ替えでプラの廃棄量を大幅カット

「キャンパスノート」の用紙の色とテープの色、罫線の幅とテープの幅を揃えることで修正部分を目立たせない同商品に、つめ替えタイプが登場。業界最小クラスのコンパクトさで、場所をとらない。

 

No.11

パイロット
フリクションボール ノックゾーン
550~3300円

濃く長く。ニーズに応えた最上のフリクション

消せるボールペンの代名詞「フリクション」の最新モデル。インク色の濃度をブラックで30%、レッドとブルーで15%も高めた新インクを搭載、インク容量も70%増量。濃く長く書ける待望のフリクションだ。

 

No.12

プラス
ホワイパーPL
253円

ペンのように握って修正できる

握りやすく引きやすいスリムなペン型修正テープ。テープを引く力を制御することで軽く引ける機構と、紙面への密着性を高める機構の、2種の独自機構を搭載し、快適な使い心地を追求している。

 

No.13

サンスター文具
メタシル
990円

削る手間いらずの “無限鉛筆”

削らずに16kmも書き続けられると話題をさらったメタルペンシル。黒鉛と金属を含んだ特殊芯で、2H鉛筆相当の濃さを実現し、実用性は高い。12月にはノック式の「メタシル ライト ノック」(H相当)も仲間入り。

 

※価格はすべて税込で表示しています。

【文房具総選挙2023】作業がはかどる最新文房具が80点! 文房具総選挙2023の傾向は?

毎春の恒例イベントとなった「文房具総選挙2023」がいよいよスタート! 今回は7部門・80点もの文房具がノミネート。いま、仕事や勉強をもっともサポートしてくれる文房具はいったいどれだ?

 

文房具総選挙って何?

選考委員として参加する文房具のプロたちが、2022年度に発売された文房具のなかから選考しノミネート。大賞・準大賞や各部門賞は、読者や文房具ファン、一般ユーザーからの投票により決定します。ノミネートの条件は、この2点。

・仕事や勉強を効率化する機能を持っていること
・2022年4月以降に発売、もしくは2023年3月23日までに発売情報が発表されていること

投票は3月24日から受付を開始し、4月16日23:59まで。結果は5月24日にGetNavi webと雑誌GetNavi誌上で発表します。

 

前年の大賞受賞商品は?

「文房具総選挙2022」をおさらいしましょう。昨年は、トレンド部門「SDGs文房具」部門にノミネートされた、衛星写真から抽出した色名のないクレヨンが大賞に輝きました。

“海=青” という先入観に 一石を投じる、色名のないクレヨン

衛星写真を元に、世界12か所の海から抽出した色で作られたクレヨン。色名は付けられておらず、海の場所を示す緯度経度が記されている。原材料は天然由来成分のみ。売上の一部は、海面上昇の危機に直面しているキリバス共和国に寄付される。2420円

 

「文房具総選挙2023」の注目ポイントは?

1.最新の “はかどり文房具” 80商品がノミネート!

最新の傾向を反映した「トレンド部門」2部門と、機能によって分類した5部門の、合計7部門を設置。ボールペンからデスクトップ用カーテンまで、オールジャンルの合計80商品をノミネートしています。

↑7部門・80商品がノミネート。写真は「GetNavi」5月号の特集

 

「文房具総選挙2023」投票はこちらから

 

2.話題の筆記具が多数ノミネート!

「クルトガ ダイブ」(三菱鉛筆)、「フリクションボールノックゾーン」(パイロットコーポレーション)、「オレンズAT」(ぺんてる) 、「メタシル」(サンスター文具)といった文房具ファンの間で話題沸騰中の筆記具が、書く・消す部門、キッズの勉強がはかどる文房具部門にノミネート。

↑大人にも子どもにもうれしい筆記具が多数

 

3.トレンド部門には「推し活がはかどる文房具」部門が新設!

ご贔屓を応援し愛でる“推し活”成分は、文房具ジャンルにも及んでいます。デスクに推しを迎えられるデコレーションアイテムや、仕事用っぽく“擬態”可能なバッグまで、推し活をはかどらせる全10アイテムがノミネートしています。

↑オンオフを問わず、推しを愛でられるアイテムがラインナップ

 

4.キッズを強力にサポートするはかどり文房具を多数選出!

ローンチから25年超の老舗、かつ国内最大規模の教育メディア「学研キッズネット」とコラボレーション。キッズ専門媒体の視点を取り入れながら、真にキッズの学習をサポートする文房具を14点ノミネートしました。同部門は学研キッズネットからも投票可能です。

↑児童の毎日の宿題から学生の試験勉強まで、学習意欲を応援する文房具が勢揃い

 

5.新駅の目の前!イオンモール幕張新都心で全商品にトライして投票!

投票期間中、4/8(土)にはイオンモール幕張新都心での投票イベントの開催が決定しました。来場者は、タッチアンドトライコーナーで全ノミネート商品に触って確かめた上で投票できるほか、選考委員たちによるトークセッションなどをお楽しみいただけます。※内容が変更になる場合があります。

↑会場は、3月18日に開業したばかりの新駅「幕張豊砂」駅から徒歩3分!

 

「文房具総選挙2023」選考委員の面々を紹介!

最後に、以上の7部門・全80商品を審査、選考した「文房具総選挙2023」選考委員会を構成する面々を紹介しておきましょう。GetNaviやGetNavi webの連載記事でお馴染みの顔ぶれに、文房具ファンから支持されるショップのバイヤーを中心に8名で構成しています。

文具ソムリエール 菅 未里 さん
メディア出演や商品監修で活躍。文房具売り場勤務の経験に裏打ちされた幅広い知識による、ユーザー目線での提案に定評。GetNavi webで連載中。

 

文房具ライター きだてたく さん
機能系からイロモノまで、あらゆる文房具を対象に取材、執筆。愛ゆえの苦言も含んだディープなレビューには、ファンも多い。GetNavi webで連載中。

 

ライター / 放送作家 古川 耕 さん
「古川耕の文房具でモテるための100の方法」から引き続く本誌連載「手書きをめぐる冒険」でお馴染み。「OKB48総選挙」総合プロデューサーも務める。

 

未来屋書店 竹内洋平 さん
全国の未来屋書店内にある文具売場商品の本部仕入れを担当。片付けが苦手で、収納グッズを入手しては連敗中。

 

イオンリテール 山田真弘 さん
年賀関連商品・OA用紙・オフィス用品等を担当。テレワークが多く、軽さと携行しやすさが仕事道具選びの条件。

 

学研キッズネット編集部
清水優香子
最近のお気に入り文房具は、推しの卓上ホワイトボード。タスク管理とモチベアップを同時にできてグッドです。

 

GetNavi編集部 松村広行
今年1月よりGetNavi編集長に。気に入った手帳を購入するも、おしゃれに使えないことを想像し、使うのを躊躇する日々。

 

GetNavi web編集部 和田史子
文房具総選挙運営を2018年より担当。新人編集者時代からラフが上手く書ける秘蔵のペンを愛用する。積ん紙が悩み。

 

投票は4月16日(日)23:59まで。はかどり文房具の2022年度ナンバーワンを決めるべく、ぜひ投票してください。

「文房具総選挙2023」投票はこちらから

 

【機能別部門】

■ 書く・消す 部門
インク容量が増えたり替芯式になったり、長く使えるペンの存在が目立つ。またペンが豊作で部門を「書く」に限定した昨年と打って変わって、「消す」文房具にも注目。全13商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/842446/

■ 記録する 部門
ノートはリッチな紙質を競った時代を経て、昨今は構造や形状を工夫し、思考を妨げないことや使ったあとのエコ性も重視する傾向に。電子文具もエルゴ設計で、作業を快適にはかどらせる。全12商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/842493/

■ 収納する 部門
7部門のなかで、「技あり!」と膝を打ちたくなるアイテムがもっとも多く並ぶ。斬新な構造、1つで複数のシーンに活躍する機能性は、はかどり文房具の真骨頂と言えよう。全11商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/842564/

■ 切る・貼る・綴じる 部門
本質機能を磨くと同時に、ポータブル性を高めたアイテムが目立つ。また、刃物である「切る」文房具は切れ味とともに安全性を担保するなど、全体的にきめ細やかさが光る。全10商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/842568/

■ 分類する・印をつける 部門
推し活ならぬ “捺し活” と言いたくなる楽しいスタンプを中心に、実用性に華やかさも併せ持つアイテムが揃う。仕分けに役立つファイルなど硬派な実用アイテムも健在。全10商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/842570/

 

【トレンド部門】

■ 推し活がはかどる文房具 部門
推しを愛でる心にオン・オフは関係なし。デスクに推しを迎えられるデコレーションアイテムや、仕事用っぽく “擬態” 可能なバッグまで、推し活を完全サポートする全10商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/842574/

■ キッズの勉強がはかどる文房具 部門
児童の毎日の宿題から学生の試験勉強まで、学習意欲を応援する文房具14商品がノミネート。集中力を持続させるスムーズな使用感を追求したアイテムや、各自の苦手分野をサポートしてくれるアイデアに注目したい。当部門は「学研キッズネット」からも投票が可能だ。
https://getnavi.jp/stationery/842580/

 

[速報]文房具総選挙2023がスタート! 投票フォームをお知らせ

3月24日、雑誌『GetNavi』の誌上と「GetNavi web」で、文房具のプロたちで結成された「文房具総選挙選考委員会」によって選考されたノミネート商品、7部門・80商品を一挙発表! 同時に投票の受付をスタートします。

・文房具総選挙とは?

2013年にスタートした「文房具総選挙」は一貫して、仕事や勉強など作業をはかどらせる機能を持つ“はかどり文房具“をフィーチャー。“選挙”として情報を発信し、”投票“によって読者や文房具ファン、一般消費者に参加してもらうことで、それぞれが求めるはかどり文房具を選ぶ機会を提供してきました。今回は11回目の開催となります。

 

・はかどり文房具とは?

コロナ禍をきっかけに、仕事や学習環境は自宅とオフィス/学校の間で状況に合わせて使い分け、異なる環境の下でも臨機応変に対応する必要に迫られるようになりました。いかにスムーズ、かつ快適に仕事や勉強を進め、高いパフォーマンスを発揮できるか、それをサポートするのが“はかどり文房具”。デスク周りで作業をサポートする雑貨も含みます。

 

・7部門・80点の文房具がラインナップ!

文房具総選挙2023は、最新の傾向を反映した「トレンド部門」2部門と、機能によって分類した5部門の、合計7部門を設置。ボールペンからデスクトップ用カーテンまで、オールジャンルの合計80商品をノミネートしています。投票は以下の投票フォームで受け付け、期間は4/16(日)23:59まで。奮って票を投じてください。

 


投票フォームはこちらから

 

すでに「GetNavi」の電子書籍では全ノミネート商品が解禁! GetNavi webでは、本日10時より順次発表していきます。

紙の端ギリギリを狙えるホチキス形状! テープのり「ノリノスポット」が糊付け作業の失敗をなくせる理由

「修正テープ」と「テープのり」、形状や機構、使用感は近いものがあるが、もちろん用途は「修正する」と「紙を貼る」でまったく異なる。さらに両者の大きな違いとして、もうひとつ挙げたいのが「紙のどこに使うか」という問題だ。

 

修正作業は紙の上で文字が書かれている部分が使用箇所。これはだいたい紙の端よりも内側のはず。対してテープのりはというと、これは接着強度から考えると、できるだけ紙の端ギリギリに使いたいのである。

 

となると、端ギリギリなど気にしなくていい修正テープと形状や使用感が近いのって、どこかおかしい気がしないか。テープのり、根本的な部分で間違ってるのでは?

 

紙の端を攻めるための、挟んでスタンプ式テープのり!

ここで問題にしたいのは、従来のテープのりが「紙の端を攻める」ための形状をしていない、ということだ。じゃあ「紙の端に使うことの多い、貼る用の道具」って、他に何があるだろう? と考えて、まず浮かんだのがホチキスである。ホチキスは、紙を上下から挟みこむことで、端ギリギリを狙いやすくしている。これはわりと正しい形状ではないだろうか。

プラス
ノリノスポット
380円(税別)

 

↑テープは詰め替え式(税別270円)

 

……なんてことを開発者が考えたのかは分からないが、プラスの「ノリノスポット」は、まさにホチキスめいたフォルムで、紙の端を挟みこんで使うテープのりだ。本体下端に紙を挿し込むためのスリットが空いており、使うときはここに紙の端を入れて、ホチキス留めするのと同じように本体上部をグッと押し込む。

↑のり付けするときは、スリットの奥まで紙を入れて……

 

↑ホチキス留めの感覚で本体をグッと押す

 

すると、内部のヘッドが紙に接触すると同時にテープをガチャッと送り出して、作業完了。紙を抜くと、端にテープ幅8.4mm×6mmという四角形の「のり」が塗られているのが見えるだろう。「ノリノスポット」は、ハンコを捺すようにスポットのり付けを行う、いわゆるスタンプ式テープのりと呼ばれるタイプの製品なのだ。

↑紙の端ギリギリのところに四角くのりがスタンプされる

 

ガッチガチの接着強度が欲しいなら、のり面積の大きさが重要。つまり、従来のテープのりに多い、ヘッドローラーを転がした分だけ帯状にのり付けできるタイプが必要だ。しかし、ひとまずノートにプリント貼っておくか程度の話なら、スポットのり付けでも問題なし。だいたい紙のカド2~4点にのりをスタンプすれば、それで充分だろう。

↑プリント類などを貼るなら、カドを4箇所をのり付けすれば充分

 

なにより本当に紙の端ギリッギリの位置にのり付けできているので、のりの付いてない部分から力が加わって剥がれる、ということが起きにくい。スタンプ式の不安要素である接着強度をカバーする意味でも、この端ギリギリ性能は重要な要素なのである。

↑任意の場所にのり付けしたい場合は、ベースを開いてダイレクトにヘッドを押せばOK

 

とはいえ、端っこじゃない位置にのり付けしたいことだって、無くはないかも。そういう場合は、本体下のベースをガバッと180度開く。するとヘッド周りが露出するので、そこをのり付けしたい位置に合わせて置いてスタンプする。これなら紙の端に限らず、どこでもスポットのり付けができるという仕組みだ。

 

ホチキス形状ならではのメリット

実はホチキス形状のテープのりには、偉大な先輩がいる。コクヨの「ドットライナーホールド」は、封筒のタブを挟んで引き抜くことでタブの端ギリギリに帯状のり付けができる、封かん作業特化のテープのりだ。これは非常に優秀な製品で、発売からもう15年経つが、筆者も未だに封かん作業にこれ以外は使わない。なんなら詰め替え用テープだって箱買いしているほどのヘビーユーザーである。

↑ホチキス型テープのりの傑作、コクヨ「ドットライナーホールド」は、封かん作業に欠かせない

 

ただ、ちょっと残念なことに、構造的に短い距離ののり付けが苦手。例えばレシートのような幅の短い紙にスムーズにのり付けするのが、意外とやりづらいのだ。なので、そこを「ノリノスポット」でやっちゃう、というのが快適な役割分担となりそうだ。

↑机に置かずにのり付けできるので、貼り付けがサクサクと効率的に行える

 

また、ホチキス形状ならではの大きなメリットとして、紙を机に置くことなくのり付けできる、というのがある。机が散らかっていて、のり付けするスペースがない! というのは、ありえること。そういうときにいちいち片付けるのは面倒なので、中空でサッとのり付けできるのはなかなか便利なのだ。

↑ペンケースに入れて持ち運ぶなら、本体カバーを前にスライドさせて、ベースに当たるまで押し込む

 

↑カバーを元の位置まで後退させれば、ロックがかかった携帯モードに

 

毎年度末には、確定申告に向けてレシート・領収書をノートに貼り付けて整理する人も増えるはず。そういうとき、ホッチキス感覚でサクサクとのり付けできるテープのりがあれば、作業効率は確実に上がるだろう。快適のり付けツールとして、ぜひ試してみてほしい。

 

「Rollbahn(ロルバーン)」愛が高じてコラボモデルも!? “堤信子式”使いこなしとコレクションする理由

デルフォニックスによるノート・手帳ブランドである「Rollbahn(ロルバーン)」は、2002年の発売から徐々にファンを増やし、20年を超えた今、いっそうその人気が沸騰している感があります。

 

開発者に取材し作り手としてのこだわりを聞いた前編に続き、この後編では、長年に渡ってロルバーンを愛用し、いまではすっかりロルバーンコレクターとなったフリーアナウンサーの堤信子さんに、ユーザー目線でその魅力について語っていただきました。

 

【関連記事】進化する定番ノート「Rollbahn(ロルバーン)」が20年経ってもファンを増やし続ける理由

 

堤さんの “ファーストロルバーン” は?

堤さんとロルバーンの出会いは17年ほど前だったそうです。

 

「たしか定番カラーのイエローを、番組の取材メモとして使いはじめたのがきっかけでした。はじめは海外ブランドのノートだと思っていて、よく調べたら日本のメーカーだと知り、驚きました。というのも、当時は文具といえば地味でそっけないものか、ファンシーなものとに二極化していて。デザインがおしゃれで持ち歩きたくなるノートは、国内ではほとんど手に入りませんでした。
海外に行くたびにそういったノートやファイルをどっさり買い込んでいたのですが、ロルバーンが出たことで、これからは国内で手に入るんだとうれしく思ったことをおぼえています」(フリーアナウンサー・堤信子さん、以下同)

 

堤さんの「ロルバーンのここが好き!」

文房具好きで、たくさんのメーカーのノートを使ってきた堤さんですが、そのなかでも圧倒的にロルバーンの使用頻度が高いそう。理由を伺うと、

 

「ベースの形はシンプルで、飽きがこないデザインを貫いているところ。そしてかゆいところに手が届く便利さですね。実際おしゃれなだけではなく、すごく使いやすいです。文字を書いた時の滑らかさや、インクがにじみにくかったり裏写りしなかったり、紙は目にやさしいクリーム色、クリアポケットも便利です。
文房具を使っていると、ちょっとした不満や残念なところがあるものですが、それが非常に少ないのがロルバーンです。使いやすさとデザイン面、そのどちらも高いレベルで維持していますし、何より使っていて心地よい気分になります」

 

表紙のバリエーションも、堤さんがロルバーンを使い続ける理由のひとつだとか。

 

「個人的に、ノートは『表紙を見て気持ちが上がるか』が大事だと思っています。使いやすいけれど表紙が地味だと思ったら、自分でカラフルにカスタマイズしちゃうんです。その点、ロルバーンは表紙の色や柄が豊富でファンを飽きさせません。全国にある直営店限定のデザインや季節限定品、デザイナーとのコラボ商品など、企画もとてもおしゃれです。しかも数量限定でいつでも手に入れられるわけではないから、つい集めたくなります」

「普段からノートはたくさん使いますが、それに追いつかないくらい『ロルバーン ノート』を購入するペースが早いので、 “順番待ち” しているノートがいっぱいあります。ロルバーンだけ集めてボックスファイルやトランクに入れてストックしています」

 

ロルバーン ポケット付メモはお土産にもおすすめだそうです。

 

「認知度も高いですし、旅行や出張のお土産で買っていくと喜ばれます。私の実家が福岡で、博多にある直営店には、帰省すればわざわざ足を運びます。いちご柄のあまおうシリーズが本当にかわいくて。いわゆるご当地のお土産は、地域の名前やキャラクターが入っていたり、 “いかにも” なデザインが多いですが、ロルバーンはデザインが洗練されています。表紙を見ているだけで、旅をしているような気持ちになれるんですよ」

 

真似したくなるアイデア満載! ロルバーンコレクターの使いこなし

自由度が高い分、さまざまな使い方ができるのもロルバーンの特徴のひとつ。堤さんは普段、どんな使い方をしているのでしょうか?

 

・「フレキシブル」にスクラップする「旅ノート」

 

滞在中の思い出がたっぷり詰まったこちらの “旅ノート” は、堤さんがパリに行った際に作ったものです。

 

「最近のお気に入りは、『フレキシブル』でつくる旅ノートです。私は旅行が大好きで、それこそ旅に行く前には計画を書き込んだり、実際の行動や訪れた場所の感想をメモしたり。ポケットにはショップカードやチケット、レシートを入れています。
それまでは、ページ数の決まったロルバーンを使っていましたが、国内旅行だと1冊丸ごとは使わないし、海外だったら1週間も旅するとパンパンになってしまう。ページ数を変えられるノートが欲しいと思っていたところにフレキシブルが誕生し、やった〜、と思いました。
フレキシブルのいいところは、後でリフィルの入れ替えができることです。荷物を増やしたくなかったら、リフィルだけ持って旅行に出かけたっていい。帰宅後に並べ変えてノートを完成させることもできますし、余ったリフィルは次の旅行にとっておけるので、無駄なく使えます」

「食べたもの、出会った人、写真も貼りながら思い出を残します」

 

「半分に切ったメモを綴じて、自作のポケットを手作りしています」

 

「実は今、デルフォニックスさんと新商品の企画を進めています。『旅ノート』っていいなと思っても、わざわざ作るのは面倒くさいですよね。旅の記憶を残したいと思っても、ほとんどの人がファイルに思い出の品をグチャっと入れて、そのままになっているのではないでしょうか? もっと簡単に、書いたりスクラップができて、帰ってくる時にはほぼノートが完成している、そんな商品を製作中です」

 

・ポケット付きメモで自作する「ファブリックノート」

 

堤さんは、こんなノートの使い方も教えてくださいました。

 

「ロルバーンをアレンジして、オリジナルのファブリックノートも作っています。日本のアパレルブランド『ミナ ペルホネン』が大好きで、表紙に生地を切り貼りしたり、生地にまつわる物語やコンセプト、デザイナー・皆川明さんの言葉などを書き写したり、コピーして貼っています」

「どんどん書いて、どんどん貼って。情報やアイデアでパンパンに膨らんだノートを見ると、自分のノートになったなぁと達成感を味わえます」

 

・余ったページでつくるメモ帳

ほかにも、ロルバーン愛を感じるこんな使い方を教えていただきました。「ロルバーンのいいところは、分解できるところ。たとえば、余ったメモを取り外して、新しくノートを作ったり。これは3冊分の余った用紙を1冊にまとめました。ミシン目で切り取ってメモ帳として使う方法もおすすめですよ」

 

もっと自由に、もっと気楽に。堤さんの、ノートを書き続ける秘訣

せっかくお気に入りのノートを買っても、最後まで使い続けられないという悩みをもつ人は多いはず。書き続けるコツはあるのでしょうか?

 

「無理に続けようと思わないことじゃないでしょうか。私のノートはけっこう空欄があるんですが、そういう時は、『忙しかったんだな』『この日は書く気がしなかったんだな』と受け止めるようにしています。ただ、空いているページが多いのは嫌なので、シールや雑誌の切り抜き、ポスターや絵ハガキを貼っています。色鉛筆でイラストを描くこともあります。実はそっちのほうが後で見返すと楽しかったりもします」

 

↑「上手に描こうと思わなくて大丈夫です。簡単なイラストを描くだけでも楽しい気持ちになりますよ」

 

「これは私が教鞭をとっている大学の学生に教えてもらったんですが、彼女曰く、むしゃくしゃしている時は、ただ、ぐるぐると線を書くそうです。ノートがぐるぐるでいっぱいになる頃には気持ちもすっきり! なのだとか。それでビリって破いて捨てるそうです。そっか〜、書くことがない時はぐるぐるでいいんだって、ちょっと目からウロコでしたね。
あと、本の言葉を抜き出す人いますよね。でもすごく疲れている時は、抜き出して書くことも面倒くさいと感じませんか? そういう時は、コピーをとって好きな部分を切って貼っています。それくらい自由でいいと思うんです。よし書くぞと気構えず自分と向き合えなくても紙と向き合うだけですっきりしますし、雑多なものがいろいろ混じっているのも含めて、すべて受け止めてくれるのがロルバーンだと思います」

 

堤さんおすすめのロルバーン ノート 3選

↑右下より時計回りで、直営店限定ロルバーン ポケット付メモ L(Smith JR博多シティ店)、ロルバーン ポケット付メモ Cap-Martin L(ブルー)、ロルバーン フレキシブル カバー A5(ライトブルー)

 

「どのノートもおすすめですが、最近発売されたカップ・マルタンが非常にかっこいいです。デルフォニックスの代表でありデザインディレクターの佐藤達郎さんがプロデュースした商品ですが、紙でありながら布生地のような肌触りの表紙や、大人っぽさとシンプルさを兼ね備えたところが素敵ですね。中身はロルバーンと同じなので、質感で勝負しているところも潔くてかっこいいと思います。

 

フレキシブルは先ほども紹介したとおり、旅ノートの使い方との相性がよくお気に入りです。はじめは表紙が無地のみでしたが、種類が少しずつ増えてきました。これからさらに増えるといいなと、今後の展開を楽しみに待っているシリーズです。

 

最後のあまおうは、表紙を見ているだけで元気が出ます。実はあまおうにぴったりのピンク色の専用カバーを見つけまして、あまりのかわいさに即買いしました。かわいらしいノートがさらにかわいくになってうれしくなりました」

「アクセサリが充実しているところもロルバーンの魅力です。こういう普通のノートに専用カバーを作ってしまうお店って、なかなかないですよね。そんなところも私がロルバーンを好きな理由です」

 

シーンによって使い分けも! 今買える、おすすめモデル

種類が豊富なロルバーンは、選ぶ楽しみもあります。最後に、店頭とオンラインショップで今手に入る、おすすめモデルを紹介します。

 

1.MOGLEA×DELFONICS/【数量限定】MOGLEA アート ロルバーン ポケット付メモL

文房具や紙製品を中心に展開するアメリカのブランド、MOGLEA(モーグリー)とのコラボレーション。ハンドペイントで仕上げたMOGLEAのアートをそのまま表紙に加工しました。中面は、通常のロルバーンポケット付メモと同様の仕様になっています。

※MOGLEA アート ロルバーン ポケット付メモLは右側のみ。イエロー×チェック柄は限定商品ですでに完売しました。

 

MOGLEA アート ロルバーン ポケット付メモL
3080円
サイズ:W143×H182×D18mm
仕様:5mm方眼/140ページ/切離しミシン目付き/PPポケット5枚付き

 

2.ロルバーン ポケット付メモ 横型

ロルバーン ノートの横型タイプ。省スペースな横型のフォルムは、デスクの限られたスペースに置けたり、パソコンの前に置いてもちょうどよく使えるサイズがポイントです。カラーは、定番のイエロー、ダークブルーのほかに、ホワイト、ライトピンク、ダークグリーン、ブラックの全6色。

 

ロルバーン ポケット付メモ 横型M
638円
サイズ:W171×H109×D15mm
仕様:5mm方眼/120ページ/切離しミシン目付き/PPポケット5枚付き

 

ロルバーン ポケット付メモ 横型L
748円
サイズ:W191×H126×D15mm
仕様:5mm方眼/140ページ/切離しミシン目付き/PPポケット5枚付き

 

3.ロルバーン ポケット付メモ クリア

表紙にプラスチック素材を使用することで、汚れやキズに強く、指紋が付きにくい、さらさらとした手触りとやわらかな質感で、まるで淡いすりガラスのような風合いです。カラーは、クリア、クリアピンク、クリアブルー、クリアグレーの全4色あります。

 

ロルバーン ポケット付メモ クリア ミニ
495円
サイズ:W82×H105×D15mm
仕様:5mm方眼/120ページ/切離しミシン目付き/PPポケット5枚付き

 

ロルバーン ポケット付メモ クリア M
550円
サイズ:W111×H 138×D15mm
仕様:5mm方眼/120ページ/切離しミシン目付き/PPポケット5枚付き

 

ロルバーン ポケット付メモ クリア L
825円
サイズ:W143×H 182×D15mm
仕様:5mm方眼/140ページ/切離しミシン目付き/PPポケット5枚付き

 

ロルバーン ポケット付メモ クリア A5
1100円
サイズ:W168×H 216×D17mm
仕様:5mm方眼/160ページ/切離しミシン目付き/PPポケット5枚付き

 

4.ロルバーン ポケット付メモ Cap-Martin

デルフォニックスのデザインディレクター、佐藤達郎社長が監修したロルバーン ポケット付メモ Cap-Martinは、細部までこだわった大人の日常をちょっと豊かにする一冊で、ユニセックスでも使いやすいデザインになっています。中面は、通常のロルバーン ノートと同様の仕様で、カラーバリエーションは、深みのある色合いが上品なグレージュ、ダークブルー、ブルー、グリーンの全4色です。

 

ロルバーン ポケット付メモ Cap-Martin L
990円
サイズ:W143×H182×D15mm
仕様 :5mm方眼/140ページ/切離しミシン目付き/PPポケット5枚付き

 

ロルバーン ポケット付メモ Cap-Martin A5
1320円
サイズ :W168×H216×D17mm
仕様:5mm方眼/160ページ/切離しミシン目付き/PPポケット5枚付き

 

5.ロルバーン フレキシブル

ページが入れ替えられる、ロルバーン フレキシブル。ページ毎に分類し直して、思考を整理・整頓することを習慣化するためのシリーズです。表紙を360°折り返してコンパクトに使えるシリーズも。立ち姿勢での書き込みや、自宅のデスクなど限られたスペースでも使いやすいです。カバーのみの販売ほか、リフィルがセットになった「ロルバーン フレキシブル カバーL」は、スターターキットとしてもおすすめ。ロルバーン フレキシブル カバー 360°とリフィルは、Mサイズが近日発売予定です。

 

【カバーのみ】ロルバーン フレキシブル カバー 360°ハンスL
1980円〜
サイズ:W155×H184×D20mm

 

【カバーのみ】ロルバーン フレキシブル カバー 360°ハンスA5
2200円〜
サイズ:W175×H220×D20mm

 

6.ロルバーンノート

薄くてコンパクトなホチキス綴じのノートは、鮮やかな発色の表紙が魅力です。カラーバリエーションは全13色。中面は64ページの5mm方眼。インクのにじみと裏写りを抑え、瞳にやさしいクリーム色の上質紙です。リングタイプのロルバーンのサブノートにもぴったりで、色を組み合わせた2冊使いもおすすめです。

 

ロルバーンノート A6
220円
サイズ:W105×H148×D4mm
仕様:5mm方眼/64ページ(以下同)

 

ロルバーンノート B6
275円
サイズ:W128×H182×D4mm

 

ロルバーンノート B5
308円
サイズ:W182×H257×D4mm

 

ロルバーンノート A5
308円
サイズ :W148×H210×D4mm

 

7.ロルバーン専用アクセサリー

ロルバーンの配色に合わせた修正箇所が目立ちにくいクリーム色の修正テープ、お気に入りの表紙を隠すことなく耐久性を高めてくれるプロテクター、表紙やページに合わせて選べるブックマーク、ペンホルダーつきの専用下敷き、小物の収納に役立つスライダーケース、ページの区切りや目印として活躍するインデックスシートなど、ロルバーンには専用のアイテムが数多く発売されています。

 

ロルバーン 修正テープ
385円

 

ロルバーン ポケット付メモ用 プロテクター
363円〜

 

ロルバーン ブックマーク
418円

 

ロルバーンポケット付メモ用 下敷き
352円

 

ロルバーンポケット付メモ用 スライダーケース
660円〜

 

ロルバーン インデックスシート
418円〜

 

使い手にとってノートと向き合う時間が心地よいものであるよう、ペン先から広がる自由な発想をできるだけ邪魔しないよう、細やかな配慮や小さなこだわりの積み重ねが、デルフォニックスのものづくりにはありました。百聞は一見にしかず。ぜひお近くのショップでロルバーンシリーズを手に取ってみてはいかがでしょうか?

※価格はすべて税込です

 

【関連記事】進化する定番ノート「Rollbahn(ロルバーン)」が20年経ってもファンを増やし続ける理由

 

プロフィール

フリーアナウンサー / 堤 信子

青山学院大学経済学部を卒業後、FBSにアナウンサーとして入社、その後フリーに。NTV「ズームインスーパー」TBS「はなまるマーケット」など朝の情報番組でレギュラーを長年務め、TV、ラジオ、講演、司会などで幅広く活躍中。また、エッセイストとして、長年の趣味でもある文具雑貨の旅をテーマにした著書を出版するなど趣味本にも力を入れ、WEBや紙面での連載も手がける。つつみ紙とお菓子箱のコレクターとして、「マツコの知らない世界」などの番組出演多数。著書も『堤信子のつつみ紙コレクション』(玄光社)など多数がある。
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提供元:心地よい暮らしをサポートするウェブマガジン「@Living」

進化する定番ノート「Rollbahn(ロルバーン)」が20年経ってもファンを増やし続ける理由

鮮やかな色調が印象的な「Rollbahn(ロルバーン)」。表紙を見れば、「あ、知ってる!」と思う人は多いのでは? 一見、海外メーカーのおしゃれな文房具のようですが、実は1988年創業の日本メーカー「デルフォニックス」のオリジナル商品です。

 

誕生は2002年。発売から20年超が経った今も、手に取る人は増え続けています。ロルバーンがファンの心を離さないのはいったいなぜ? この前編では、デルフォニックスで商品開発やマーケティング、販売に携わる、花澤翔子さん、大谷春菜さん、小岩井亮さんにロルバーンの魅力と支持される理由を、後編では、長年のロルバーン愛用者であるフリーアナウンサーの堤信子さんに、使い続ける理由をうかがいました

 

【関連記事】「Rollbahn(ロルバーン)」愛が高じてコラボモデルも!? “堤信子式”使いこなしとコレクションする理由

 

“滑走路” を意味する「Rollbahn」に込められたもの

 

実はロルバーンは「時計」のブランドとして、2001年に誕生しました。ノートではなく「メモ」というコンセプトで翌年デビューしたのが「ロルバーン ポケット付メモ」です。ドイツ語で滑走路という意味を持つロルバーン。「この一冊から無限大の世界を広げていってほしい」という作り手の思いがこめられています。

 

シンプルでいて洗練されたデザインに目がいきがちですが、実は使い手のことを考えぬかれた機能にあふれる、やさしい設計をしています。

 

ロルバーン ポケット付メモの基本仕様

1.クリーム色の上質紙に5mm方眼罫

「中面の紙は、インクが滲みにくく万年筆でも裏写りしない、目にやさしいクリーム色の上質紙です。5ミリ方眼のグリッドは、筆記の邪魔にならず、コピーをしてもラインが写りにくい薄いグレー色。全ページに切り取りやすいミシン目が付いています」(デルフォニックス・小岩井亮さん)

 

2.巻末に収納に便利なクリアポケット

「ノート後方には、ミシン目に切り取ったメモがぴったり収まるクリアポケットが5枚付属されています。ポケットの両側を挟むように配置されたイエローの台紙があることで、ポケットの凹凸が紙面に響かず、最後までストレスなく書くことができます。同時に、裏表紙についたゴムの鳩目がポケットに干渉しない役割も果たしています」(小岩井さん)

 

3.360度折り返して使えるダブルリング

「ロルバーンと言えば、360度折り返して使えるリングタイプが定番です。立ち姿勢でも書きやすいのはもちろん、デスクの上でも場所をとりません。最終工程は日本の工場で、機械ではなく一冊ずつ手作業で組み立てています」(小岩井さん)

 

4.厚地の表紙と表紙を留めるゴムバンド

「ノートをとめるゴムバンドは強力タイプを採用しています。ゴムの食い込みや折れを防ぐ厚地の表紙、再生紙を利用した裏表紙は手に持って書く際、フラットに紙面を保ちます。表紙の角を落とすことで長期間の使用でも傷みにくくするといった細やかな配慮もされています」(小岩井さん)

 

さらにカラー、サイズともに豊富なバリエーションがあるのも特徴。多彩な表紙デザインやアーティストとのコラボレーション、地域限定デザインなどが注目を浴び、コレクターも続出する人気ぶりとなっています。

 

↑直営店限定のロルバーン ポケット付メモ L(限定商品のため完売の場合あり)

 

↑海外で買い付けたデッドストックの紙を表紙に用いたロルバーン ポケット付メモ L(限定商品のため完売の場合あり)

 

自身も愛用者! 開発者たちが考えるロルバーンが支持される理由

ここからは、使い手のことをとことん考えながら設計されているロルバーン ポケット付メモのさらなる魅力を掘り下げます。

↑左から、大谷春菜さん、花澤翔子さん(オンラインで参加)、小岩井亮さん、デルフォニックスの本社で話を伺いました。

 

1.カラーバリエーションが豊富で選ぶのが楽しい!

「ロルバーン ポケット付メモの表紙は、定番のイエローとダークブルーを筆頭に全14色、すべて特別に配合したオリジナルカラー、発色が良いのが特徴です。他に、シーズンごとに登場する新作カラーや、アーティストとのコラボレーション、直営店限定のデザインも人気です。
とくに、『ご当地ロルバーン』と呼ばれることもある地域の直営店限定の商品は、その土地をモチーフにしたデザインがあしらわれ、プチギフトやお土産としても喜ばれています。
僕も地方出張に行くと、必ず直営店に立ち寄り、直営店限定のロルバーン ポケット付メモを購入します。その時の気分で3冊選び、自宅の壁に並べて飾っています。アートのように目で見て楽しむことができるのも魅力なんです」(小岩井さん)

 

2.使うシーンに合わせてサイズを選べる!

「ロルバーン ポケット付メモは手のひらに乗るミニサイズから、バッグの中でもかさばらないMサイズ、B6に近いサイズ感で人気のLサイズ、PPポケットにA4書類を二つ折りで収納可能なA5サイズと、使うシーンに合わせて選べる豊富なサイズ展開が魅力です。
バイヤーの仕事をされている方が、ポケットに入れられるからとミニサイズを好んで使っているという話を聞いたことがあります。また、台紙が厚いので立ちながらメモをとることが多い職種の方によく選ばれるのもロルバーン ポケット付メモの特徴ですね」(小岩井さん)

 

3.いい意味で決まりがないから、ストレスなく使える!

「中面の用紙が方眼紙になっている魅力は、適度なガイド感がありつつ自由さもあるところです。いい意味で決まりがないのでストレスがありません。罫線だと、どうしてもなぞって書かなくてはという意識が働きます。グレーのグリッドの濃さも絶妙で、書いた文字を邪魔せず、自分の書いた文字がちゃんと目に入ってきます。
さらに方眼だと縦・横どちらでも使えます。私は普段、横型のロルバーン ポケット付メモを使用していますが、メモなど殴り書きしたい時は、後ろのページに縦向きで使うんです。一冊の中で自由に使い分けできるのもロルバーン ポケット付メモならではですね」(大谷春菜さん)

 

4.思考をアウトプットしやすい!

「私はもともと海外の個性的なデザインのノートばかりを好んで使っていました。だから初めてロルバーン ポケット付メモを使った時、あまりの使いやすさにびっくりしたんです。個性的なノートって、ちょっと開きにくかったり、罫線が強調されて目がチカチカすることがあったのですが、ロルバーン ポケット付メモはそういうことが一切ありませんでした。リングは折り返して使うと場所もとらないですし、方眼のさりげない色にも配慮を感じました。使いやすいってストレスがないんだと感じましたね。それとクリーム色の用紙は白色に比べて緊張感を与えないというか、何も決めずに思考をアウトプットしやすい気がします」(花澤翔子さん)

 

5.合わせて持ちたくなるアクセサリーが豊富!

「クリーム色の修正テープ、下敷きやしおり、表紙を保護するプロテクターなど、ノートと合わせて使用できるアクセサリーが豊富で、一緒に購入されるお客様が多いですね。気軽にカスタマイズでき、自分専用のオリジナルノートを作るような気持ちで楽しまれている印象です。最近発売したのはステンレス製のテンプレート。薄手のステンレス素材を採用しており、アイコンや記号、線などを手軽に描くことができます。さらに自分らしさを演出しながら、楽しんでいただけたらと思います」(小岩井さん)

 

暮らしに寄り添ってきたロルバーン20年の歩み

 

デルフォニックスが手がける商品はすべて、デザインディレクターでもある佐藤達郎社長がデザインディレクションしたもの。その佐藤さんをはじめ誰もが、発売当時、ロルバーンがこれほどロングセラーになるとは想像していなかったそうです。

 

「ロルバーンは開発当時、機能性や利便性だけを追求したビジネスノートやスチューデントノート、若者向けのキャラクターものやファンシーなノート類が主流だった中、シンプルでクールでありながらもチャームを兼ね備えたメモノートとして誕生しました。すると、文具にデザイン性と使い心地の良さを求める人たちに、自然と受け入れられていきました。仕様の複雑さから、人の手による作業が多いのもロルバーン ポケット付メモの特徴です。完全国内製産のメイド・イン・ジャパンアイテムとして、工場はフル稼働してくれています。もちろん、検品作業も人の手と目でしっかり行っています。
2011年にはフランスのパリルーヴル美術館地下に直営店がオープンし、海外で暮らす方にも手に取っていただく機会が増えました」(大谷さん)

↑パリをモチーフにしたデルフォニックス パリルーヴルの限定商品。日本未発売(すでに完売)。

 

その後2016年に直営店限定の商品が登場したことも、人気に拍車をかけました。

 

「ここでしか買えないというプレミア感、それまで無地だった表紙に柄物が出たことによる新鮮味。SNSが普及すると、ファンの方がハッシュタグをつけてロルバーンの魅力や使い方、コレクションを発信してくださるようになり、さらに盛り上がっていきました」(大谷さん)

↑ロルバーンの15周年、20周年時に特別発売されたポケット付メモ(すでに完売)

 

「フレキシブル」「カップ・マルタン」…新シリーズの発売が、ユーザー層を広げる契機に

↑【カバーのみ】ロルバーン フレキシブルカバー 360°ハンス 1,980円〜 フレキシブルは、本体となる専用カバーにリフィル用紙やアクセサリーをセットして使用するモデル

 

2020年に発売した着脱できるスリット入りのリフィルで使う「フレキシブル」は、これまでとまったく違うロルバーンを作りたいという動機が商品開発の出発点になったそうです。

 

「ノートにまつわるストレスを開発チームがディスカッションし製品化へとつなげました。必要なものだけを持ち歩けること、書いた後にページを入れ替えながら、頭の中が整理できること、いわばシステム手帳とノートをかけ合わせたような存在のフレキシブルは、リフィルの選び方次第で、さまざまな用途に活用できる一冊となりました」(花澤さん)

 

そしてもうひとつ、ロルバーンのユーザー層をさらに広げるメモノートが生まれました。

 

「2022年に発売した『カップ・マルタン』シリーズは、デザインディレクターの佐藤が、 “よりデルフォニックスのコアをあらわし、自分が使いたいものを作りたい” という思いで監修して出来上がりました。布張り風の表紙、ブラックの箔押しとリング、これまでのロルバーンと比べ、上質で大人っぽい印象です。パリのルーヴル店、そして海外の卸先からも非常に好評で、国内では男性のお客様からも支持をいただいています」(大谷さん)

↑ロルバーン ポケット付メモ Cap-Martin L 990円〜

 

「実は発売から22年、中身の紙以外、見た目は当時から何一つ変わっていません。2001年の段階で完成度が高いものを作ることができたのは、デザインディレクターの佐藤がものづくりをする上で大切にしている『小さなこだわりの積み重ね』を大事にするという姿勢があったから。
時を経て、ノートも単なる消耗品から嗜好品としても好まれるようになり、見た目も機能面も高い水準が求められるようになりました。それに応えられるような製品開発を、今後も使い手の視点を大事にしながら進めていきたいと思っています」(花澤さん)

↑取材の最後に、3人で。

まずはどれから使ってみる? 定番モデルのご紹介

続いて、定番のポケット付メモから、昨年発売された最新シリーズまで、今買えるラインナップを紹介します。

 

■ ロルバーンと言えば! 「ポケット付メモ」

「シンプルで飽きのこないデザイン」と「使いやすさ」が一体となった、デルフォニックスの定番ノート。立ち姿勢でも書きやすい厚手の表紙や、インクがにじみにくく裏移りしにくい5mm方眼の上質紙、全ページミシン目付きのため、相手にメモを渡すときにもスマートです。巻末にはクリアポケットが付いています。

 

ロルバーンポケット付メモ ミニ
308円〜
サイズ:W82×H105×D15mm
ページ数:120ページ

 

ロルバーンポケット付メモ M
418円〜
サイズ:W111×H138×D15mm
ページ数:120ページ

 

ロルバーンポケット付メモ L
528円〜
サイズ:W143×H182×D15mm
ページ数:140ページ

 

ロルバーンポケット付メモ A5
858円〜
サイズ:W168×H216×D17mm
ページ数:160ページ

 

■ 着脱できて自在に編集「ロルバーン フレキシブル」

ページが入れ替えられる、ロルバーン フレキシブル。ページ毎に分類し直して、思考を整理・整頓することを習慣化するのにぴったりのシリーズです。中でもロルバーン フレキシブル カバー 360°は表紙と裏表紙が切り離された形状のため、リングノートと同じように、表紙を360°折り返してコンパクトに使えます。立ち姿勢での書き込みや、自宅のデスクなど限られたスペースでも使いやすいです。カバーのみの販売ほか、リフィルがセットになった「ロルバーン フレキシブル カバーL」は、スターターキットとしてもおすすめ。ロルバーン フレキシブル カバー 360°とリフィルは、Mサイズが近日発売予定です。

 

【カバーのみ】ロルバーン フレキシブル カバー 360° L 
1980円〜
サイズ:W155×H184×D20mm

 

【カバーのみ】ロルバーン フレキシブル カバー 360° A5
2200円〜
サイズ:W175×H220×D20mm

 

「ロルバーン フレキシブル」のカバーにセットして使える専用リフィル。マンスリーやホリゾンタルの他、5ミリ方眼、7ミリ罫線、ガントチャート、TODOフォーマット等があります。様々なリフィルやアクセサリーを組み合わせることができるので、自分に合ったオリジナルの一冊を作りたいという方におすすめです。

 

ロルバーン フレキシブル 専用リフィル各種

ロルバーン フレキシブル リフィル方眼
Lサイズ 682円
A5サイズ 836円

 

ロルバーン フレキシブル リフィル罫線
Lサイズ 682円
A5サイズ 836円

 

ロルバーン フレキシブル リフィルTO DO
Lサイズ 572円
A5サイズ 660円

 

ロルバーン フレキシブル ダイアリーリフィル フリーマンスリー
Lサイズ 638円
A5サイズ 770円

 

ロルバーン フレキシブル ダイアリーリフィル フリーホリゾンタル
Lサイズ 726円
A5サイズ880円

 

ロルバーン フレキシブル ダイアリーリフィル フリーガントチャート
Lサイズ 638円
A5サイズ 770円

 

■ 大人の日常をちょっと豊かに「ロルバーン ポケット付メモ Cap-Martin」

デルフォニックスのデザインディレクター、佐藤達郎社長が監修したロルバーン ポケット付メモ Cap-Martinは、細部までこだわり、素材や風合い、手ざわりまで感じられる、大人の日常をちょっと豊かにする一冊で、ユニセックスでも使いやすいデザインになっています。中面は、通常のロルバーン ノートと同様の仕様で、カラーバリエーションは、深みのある色合いが上品なグレージュ、ダークブルー、ブルー、グリーンの全4色です。

 

ロルバーン ポケット付メモ Cap-Martin L
990円
サイズ:W143×H182×D15mm
仕様:5mm方眼/140ページ/切離しミシン目付き/PPポケット5枚付き

 

ロルバーン ポケット付メモ Cap-Martin A5
1320円
サイズ:W168×H216×D17mm
仕様:5mm方眼/160ページ/切離しミシン目付き/PPポケット5枚付き

 

ブランドデータ

デルフォニックス

デルフォニックスは、1988年に設立した、日本のステーショナリーメーカー。「Stationery that frees your creativity.」をモットーに、文具をカルチャーの一つとしてとらえ、商品を生み出し続けるとともに、直営店舗「DELFONICS」「Smith」ではカルチャーやデザイン心をくすぐる商品をセレクトし届けている。
HP

 


提供元:心地よい暮らしをサポートするウェブマガジン「@Living」

お部屋のインテリアになじむ! フチなしでスタイリッシュなデザインの、小型・軽量ホワイトボード「インテルナフロート」

プラスは、家庭用ホワイトボード「インテルナフロート」を、2月27日に発売しました。

 

同製品は、ボードの背面にマーカーボックスを配置し、マーカーやイレーザーなどの筆記ツールを隠して収納できるため、シンプルですっきりした外観をつくることができます。

 

筆記ツールを隠すデザインのほか、フレームレスのシンプルなフォルムで、ボードが浮いたフロート構造を採用。設置は、ベースを付属の石膏ボード用ピンで壁面に固定し、固定したベースにマーカーボックスをはめ込みます。ボードはマグネットでマーカーボックスに取り付ける仕組みで、ボードだけを取り外して筆記でき、ワンタッチで留められます。

 

ボードはスチール鋼板なので、表面にメモなどをマグネットで貼り付けられます。縦・横どちらの向きでも使用でき、ベースからマーカーボックスを外すとスタンドボックスになり、ボードを卓上に立てて置くことも可能です。

 

ボードのデザインは「ホワイト」のほか、温かみのある色合いのインテリアにしっくりなじむ「木目調」もラインナップしており、インテリアに合わせて選ぶことができます。サイズはどちらもA4。税込価格は、ホワイトが3080円、木目調が3300円です。

洗練された上質なミニマルデザイン! 操作感にもこだわったフルメタル製ケースのシャープ替芯「uni メタルケース」

三菱鉛筆は、シャープ替芯「uni(ユニ)」から、スタイリッシュな外観とスライド開閉の操作感にこだわった、「uni(ユニ) メタルケース」を発売しました。税別価格は1500円で、硬度はHBのみ。芯径は0.3mm(25本入)と、0.5mm(40本入)の2種類です。

 

同製品は、既存の「uni(ユニ)」のスライド式を踏襲しながら、ステンレス素材のメタルパーツだけで組み上げたフルメタル製ケースを採用。ケースにスプリングを内蔵し、スライド開閉時の動きをアシストする、心地良い操作感が特徴です。

 

デザインは、スクエアな形状やアイコンとなっているケース正面の円形のくぼみなど、既存製品のデザインコンセプトを維持しながら、あらゆる要素をそぎ落として、よりミニマルに。ケースから芯径・硬度表示をなくし、uniロゴのみをレーザー印字することで、メタルの素材感を生かした、スタイリッシュな外観に仕上げています。

↑シャープ替芯「uni(ユニ)」

使いやすさとデザイン性が向上! 改良「クルトガエンジン」を搭載した「クルトガ 新スタンダードモデル」

三菱鉛筆は、「クルトガ」から、「クルトガ KSモデル(新スタンダードモデル)」全8種を発売しました。

 

実売価格は550円(税別)で、芯径は0.3mmと0.5mmの2種類。カラーバリエーションは、0.3mmがブルー、ブラック、アイスブルー、ライトグレー、0.5mmがブルー、ネイビー、アイスブルー、ライトグレーの各4種類です。

 

「クルトガ」は2008年3月発売。シャープペンシルの芯先に着目し、新開発した機構「クルトガエンジン」を搭載した、“芯が回ってトガり続けるシャープ”。今回発売されたクルトガ 新スタンダードモデルは、従来のスタンダードモデルでは先端側にあったエンジンを軸中央部に配置することで、デザイン性や機能面も向上しています。

 

芯を回転させ、芯先をトガらせるクルトガエンジンを改良。筆記中に起こるブレをさらに軽減することで、筆記中のストレスが減り、より仕事や勉強に集中できるようサポートします。

 

ユーザーから要望が多かったという、長時間の筆記に適したグリップを新搭載。エンジンを軸の後端にずらしたことでグリップを搭載しても太くなり過ぎず、握りやすく最適な形状と太さに仕上げています。グリップ部分は先端に向かって少しずつ太くなることで、長時間使用しても指の位置が下がることなく、持ちやすい位置をキープすることができます。

↑グリップの形状

 

シームレスですっきりとしたシンプルなデザインが特徴。クルトガブランドイメージカラー「ブルー」を中心とした、ワントーンで日常になじむ配色や、クルトガエンジンの回転が確認できる小窓、緩やかに先端が細くなることでペン先が見やすく書きやすい設計など、従来モデルの良さを残しつつ、デザイン性も向上させています。

ラインマーカーにも!話題のドット絵が描ける四角マーカー「ドットエペン」を使い倒す方法

自分には絵心がない……と自覚している人は多いだろう。誰しも、思ったように絵が描ければ楽しいだろうなと思っているだろうが、ペンや絵筆を握った手は、イメージしたようには動いてくれないのだ。手本となる絵を模写することさえ、不思議と線が歪んでパーツのサイズが狂い、最終的にはどうやったってパチモンにしか見えないひどい仕上がりになってしまうのである……。

 

でも、安心してほしい。世の中には「見本通りに描けば、誰でも絶対に見本通りに描ける絵」というものが存在する。ファミコンめいたレトロ感のある、「ドット絵」というやつだ。

 

自分で図柄を考えるとなると難易度が高いが、ただ見本を再現するだけなら、座標を間違わない限り失敗する要素がない。しかも専用ツールを使えば、サクサクと簡単に描けるので、とても楽しいのである。

 

かわいいドット絵が描ける専用マーカー

その“専用ツール”というのが、サンスター文具から2022年11月に発売された四角マーカー「dot e pen」(ドット・エ・ペン)だ。四角い軸に四角いキャップという、8bitなドット感を強調するカクカクしたデザインが、とてもキュートである。

サンスター文具
dot e pen(ドット・エ・ペン)

全16色
各200円(税別)

 

このペンは細芯カラーペンと太芯マーカーのツインタイプなのだが、太芯のチップが四角柱型となっている。で、チップを紙へ垂直に捺すことで四角いドットが量産できる仕組みなのだ。

 

ちなみにスタンプ式の太芯マーカーというのは、これまでにも「プレイカラードット」(トンボ鉛筆)や、「ZIG クリーンカラードット」(呉竹)などいくつか存在したが、基本的にはどれも丸い水玉ドットを描くためのもの。四角いドットはかなりレアだ。

↑四角い軸に、3mm角のマーカー芯と0.5mm径のカラーペン芯を搭載

 

↑太芯をスタンプのように捺すと、3mm平方のドットが描ける

 

四角柱の太芯チップは、意外と密度感のある硬質な感触となっている。これはおそらく、グッと押しつけた際に型崩れせず、きれいに四角い跡を残すように作られているのだろう。

 

きれいに四角いドットを捺したいなら、軽くポンと捺すのはNG。面全体に均等に圧をかけるよう、少し強めにグリグリと捺してやると良い。で、これをいくつも捺していくことで、かわいいドット絵が作れるのである。

↑ドットをなんとなく積み重ねていくだけでも、充分に絵になるのが楽しい

 

↑ラインアップは16色。できれば人間のキャラを描くためのペールオレンジ(肌色)系の色が何色か欲しかった気もする

 

しかし、我々のような絵心レス族にとって、解像度の低いドット絵とはいえオリジナルの絵を生み出すのはハードルが高い。そこでオススメなのが、冒頭でも述べたように「見本通りに描く」というやり方だ。実はドット絵、ネットを探すと無料で利用できる見本がかなり豊富に揃っているのである。

↑3mm方眼用紙を使うとラクだ。ダウンロードしてきた見本を見ながら……

 

↑どんなに絵が下手でも、XY座標さえ把握できればドット絵は描ける!

 

それが、刺繍のひとつである「クロスステッチ」の図案集である。クロスステッチとは布にドットを描くように刺繍する技法なので、図案はそのままドット絵。図案から座標を確認しつつスタンプしていけば、まさに見本通りのかわいい絵が完成するのである。

 

とにかく根気さえあれば絵心あまり関係なく絵が描けちゃうので、これは非常に楽しいし、テンションも上がるはずだ。(ただし無料図案とはいえ、サイトによってそれぞれ利用条件はあるので、要確認のこと)

 

よくできた構造で描画以外の実用性もバッチリ!

太芯チップは3mm幅のラインも引けるため、0.5mm径のカラーペン+ラインマーカーという使い方もできる。カラーラインアップには蛍光カラーも含まれているため、ノート作りツールとしても充分に役立つはずだ。

↑3mm芯は、文庫本にラインを引くのにジャストサイズ

 

余談だが、キャップの構造が個性的

さて、「dot e pen」を使う上では無用な情報だが知っておくとちょっと「へぇ」と思えるポイントが、キャップの構造である。

 

よく見ると、四角柱型の透明キャップの内側に、チップを包むようにもうひとつ円筒形のキャップがあるのが分かるだろう。四角いキャップは円筒キャップと比べると、どうしても歪みやすい。するとフチに隙間ができてしまうため、気密が保てずインクが乾燥してしまうのだ。

↑キャップの中に、もうひとつキャップが。この二重キャップで芯を乾燥から守る仕組みだ

 

そこで四角柱と円筒の二重キャップにすることで、四角いルックスながら内部の気密を保ってドライアップを防ぐ、という仕組みをとっているというわけ。

 

ただ、そのためかキャップの嵌合(かんごう)が渋めになっており、開けるのがかなり固く感じられる。無理してグイッとキャップを引き抜くとインクが手にベッタリつくこともあるので、そこは要注意かもしれない。

 

環境に配慮した“エモい”文房具シリーズ「COE365」第2弾! 紙ケース入り修正テープなど4製品が新登場

プラスは、Z世代の学生をターゲットにしたエコ文具ブランド「COE365(コエサンロクゴ)」シリーズ第2弾を、2月22日に発売します。

 

COE365はZ世代をターゲットとしたエコ文具企画として2022年2月にシリーズ第1弾を発売。テーマは「エモロジー」で、感情が揺り動かされるエモーショナルな瞬間を意味する「エモい」と「エコロジー」の両方を表しています。プラスチック使用量の削減や再生プラスチック・再生紙の使用、繰り返し使えるつめ替え式の採用、古紙の採用など、いずれもエコにこだわった仕様です。

 

第2弾では、QRコードから「自然」を感じられるオリジナル楽曲が流れる「エモ音」を導入。製品本体やパッケージのイラストには、イラストレーターのこまやま明さんを起用。「月明りで宿題」「朝の通学自転車」「休日の勉強会」「放課後の階段」という、自然とリンクした学生生活のワンシーンを、どこか懐かしいPOPなイラストで描いています。

 

今回発売となるのは、エコ対応紙ケース入り修正テープをはじめ、3色ボールペン、消しゴム、携帯はさみの4製品。

 

紙ケース入り修正テープ「ホワイパー」は、プラスチック使用量を機能・強度に必要な最低限のレベルまで削減しており、同社「ホワイパープチ」(6m使い切りコンパクトタイプ)と比較し、プラスチック使用量を約40%削減したエコな修正テープです。

 

本体の紙にはサトウキビ(非木材資源)からつくられた、バガスパルプ配合の環境対応紙を使用し、プラスチック部分には再生プラスチックを使用しています。紙とプラスチックを分別して廃棄できるのでリサイクル可能。廃棄ゴミを削減するパッケージレス仕様です。イラストは4パターンで、税込価格は275円です。

 

ゲルインキ3色ボールペン「アイプラス」は、本体に再生樹脂を一部使用。パッケージレス仕様で廃棄ゴミを削減しています。リフィルタイプで、お気に入りの一本を長く使用可能です。

 

イラストは3パターンで、それぞれのイラストに合わせたカラーインキを装着。インキ色は、「月明りで宿題」がコーラルピンク×ブルー×パープル、「朝の通学自転車」がゴールデンオレンジ×ライムグリーン×グリーン、「休日の勉強会」がキャロットオレンジ×ベビーピンク×ミルクブルー。税込価格は715円です。

↑ピンクやオレンジのカラーは暗記シートで隠すことができる

 

ケース消しゴム「くるっと」は、パッケージにプラスチックを使わない紙箱仕様で、一部に古紙を使用。消しゴムケースにはリサイクルしたプラスチックを87%使用しています。詰め替え式で、ケースは繰り返し長く使用することができ、消しゴムは繰り出し式なので持ちやすく、小さくなっても最後まで無駄なく使えます。4パターンのイラストで、税込価格は264円。

 

携帯はさみ「ツイッギーフッ素コート」は、本体に再生プラスチックを93%使用。パッケージはプラスチックを使わない紙箱仕様で、一部に古紙を使用しています。3パターンのイラストで、税込価格は990円です。

 

発売日の2月22日は、プラス ステーショナリー公式Instagramアカウントにて、「エモロジーでキュン」キャンペーンを開催。対象の投稿に「いいね」やコメントした人の中から抽選で合計30名に「COE365 第2弾」をセットでプレゼントします。詳細は、キャンペーン開始日に同アカウントより配信される投稿をご確認ください。

ノック1回だけで書き続けられるシャープペン「オレンズ」の新作ATがフラッグシップより優れているポイントは?

高性能なシャープペンシルには、自動芯出し機能を搭載している製品がある。自動芯出し機能とは、「いちいちノックをしなくとも、芯を常に最適な長さで露出させる」という機能で、“オートノック”なんて呼ばれ方もしている。

 

特に試験などで1秒のロスも減らしたい! といったシーンだと、もしかしたらわずか数回のノック時間を省くことで、合否が分かれる可能性だってあるだろう。大げさと思われるかもしれないが、少なくとも神社で学業御守りを買うよりは、自動芯出しシャープを買う方が現実的な合格ルートへの道かもしれない。

 

オートマ仕様の新「オレンズ」登場!

筆記具メーカーのぺんてるから、2023年1月24日に発売された「オレンズAT デュアルグリップタイプ」(以下、オレンズAT)は、自動芯出し機能を搭載した新型シャープペンシルだ。「AT」とは「Automatic Technology」の頭文字である。

ぺんてる
オレンズAT(オレンズエーティー) デュアルグリップタイプ
0.5mm径
2000円(税別)

 

ぺんてるの自動芯出しシャープといえば、同シリーズのフラッグシップとして2017年に発売された「オレンズ ネロ」を思い出す人も多いだろう。ただ、こちらは金属の削り出しチャック(芯を固定するための、シャープペンシルの心臓部)を搭載するなど、ハイスペックながら量産には向かない構造の、いわばスポーツカーのようなものだった。

↑オレンズネロ(下)との比較。外見上の大きな違いはグリップだけだが、内部構造はパーツ数なども含めて別物となっている

 

対して新しいオレンズATは、チャックを樹脂化し、より普及モデルらしい造りになっているのがポイントだ。

 

そう聞くと、オレンズネロの単なる廉価モデルかと思えるが、さにあらず。メーカー曰く「樹脂チャックでも精度を落とさないよう、かなりの開発期間をかけて製品化した」とのことで、むしろ普及モデルとはいえ非常に手のかかった1本と言えそう。

↑書き出しで一度ノックをすれば、あとは芯切れまで延々と書き続けることが可能

 

オレンズシリーズの自動芯出しは“パイプスライド式”と呼ばれる方式だ。まず書き出す際にノックを1回。するとコーンに収納されていたガイドパイプと芯がスルッと出てきて、筆記可能となる。

 

あとは筆記によって芯が減るにつれてパイプも一緒に軸内に後退し、芯先が紙から離れると、バネの力でパイプと芯が元の位置まで引き出される……という仕組み。

 

つまり、最初にワンノックだけしたら、以降は書き続ける限り芯が1本なくなるまでノック不要、ということになる。

↑ずっと書き続けると、芯の減り具合に合わせて先端パイプがどんどん後退し……

 

↑ペン先を紙から離すと、パイプと芯は元の長さに復帰。ペン先が紙に触れると芯先が露出して、また書き始めることができる

 

パイプスライド式は、ものによっては紙にパイプが引っかかる感覚が出てしまい、それを不快に感じることもある。(パイプスライドが苦手、という人は意外と一定数存在する。)

 

ただ、個人的な感覚ではあるが、オレンズATのパイプスライドはノイズが少なく使いやすい印象。少なくとも、普通に文字を書き続けるぐらいであれば、ほぼパイプスライドを意識せずに済むのではないだろうか。

 

低重心、かつグリップ感抜群のグリップもメリット

このシャープでもうひとつ特徴的なのが、金属とラバーを組み合わせたぺんてる独自の「デュアルグリップ」だ。

↑低重心ですわりが良く、さらにグリップ力も強いデュアルグリップ

 

↑よく見ると、グリップ(十二角形)のカドに合わせて、ラバーの頭も山型になっている。細かな部分だが、カッコイイ作り込みだ

 

十二角形の金属グリップに開けられた穴からラバーの突起が付き出しており、さながら鬼の金棒もしくは釘バットといった、やたらと強そうな風貌である。

 

もちろん見た目のインパクトだけでなく、金属の重みで低重心化を狙いつつ、ラバーでグリップ感を出す。このコンビは強度の“指スベラー”(手汗などで指が滑りやすい人)の筆者も納得の握りやすさだ。

自動芯出し機能+なめらか純正芯が好相性!

もうひとつ、オレンズATの発売とタイミングを合わせて、ぺんてるのシャー芯ブランドが13年ぶりのリニューアルを果たしたのも、見逃せないところ。

ぺんてる
Pentel Ain(ぺんてるアイン)
200円(税別)
0.5mm芯 40本入り。芯径0.2〜1.3mmがラインアップ。

 

↑開閉は縦→横の2段階スライドで、勝手に開かないよう安全性を確保。大きく開くので、芯も1本ずつつまみ出しやすい

 

シャープペンの替え芯はそもそも「濃さ」と「減りにくさ」、「なめらかさ」と「折れにくさ」、「消しやすさ」と「汚れにくさ」のように、それぞれ性能にトレードオフ関係がある。例えば濃い芯は減りやすいし、折れにくい芯はなめらかさに欠ける、といったような感じ。

↑従来のAin シュタイン芯(左)と書き比べると、新Ain芯(右)のスルスルと走る感覚に驚かされる

 

新しい「Pentel Ain」は、新製法によってそのすべてを高い次元でバランス良く達成しているのがポイント。特になめらかさが大きく向上しており、芯のエッジが筆記によって崩れてきたあたりからのスルスル感がとても気持ちいい。

 

このなめらかさは、ぺんてるの従来芯や他メーカー品と書き比べてはっきり認識できるレベルで違いが感じられるはずだ。

↑芯詰まりなどのトラブルも減らせるはずなので、特にこだわりがない限りは純正の組み合わせが良さそうだ

 

このスルスル軽く書けるなめらかなAin芯と、止まらず書き続けられる自動芯出しのオレンズATは、かなりの好相性。なにより、メーカーもシャープペンシルの動作確認や耐久チェックは自社の芯で行っているわけで、製品本来の性能をフルに味わいたいのであれば、やはりメーカー純正芯を使うのが正解だろう。

 

この組み合わせで損をすることはまずないはずなので、できればオレンズATとAin芯、セットでの購入をオススメしたい。

 

アイデアの発想や思考の整理に使える! “考える人”のためのレポートパッド「SPREAD PAPER」

コクヨは、「キャンパス レポートパッド<SPREAD PAPER>」を、2月8日に発売します。

 

同社が独自に行なった調査によると、半数以上のワーカーがコロナ禍を経て「コピー用紙の使用頻度が上がった」と回答。その理由として、仕事でのアウトプットの方法として「清書や記録として残すものはデジタル」「アイデアの発想・検討や思考の整理は紙と筆記具」という棲み分けが進んだ結果、筆記スペースが広く自由度の高いコピー用紙が思考のためのツールとして使われるようになったためと同社は推測しています。

 

その一方で、コピー用紙を筆記に使用しているユーザーからは、「バラバラなので失くしてしまう」「きれいな状態で持ち運びにくい」「罫線がないので書きづらいことがある」といった声もあり、同製品の発売に至ったとのことです。

 

製本には、表紙を折り返しても浮きが少ない方法を用いており、表紙をぴったりと折り返すことができ、使用時には、紙をそのまま束ねたようなスッキリとした状態になります。製本されているので、コピー用紙と比較しバラバラにならず、持ち運びがしやすくなっています。使用後は1枚ずつはがしてファインリングしたり、スキャンしたりすることが可能です。

 

コピー用紙より薄くて軽い、同社のロングセラー製品「書翰箋(しょかんせん)」と同じオリジナル原紙を採用。さらさらとした書き心地で、水性ゲルインクボールペンで書いても擦れにくい、速乾性の高い中紙です。

 

罫線は、書く時の目安になりつつも妨げにならない5mm方眼罫。コピーをしても写りにくい、薄いブルーの罫線です。1ページを分割しやすいよう、上下左右の中央にドットを入れており、用紙のタテヨコの向きを問わずに使用できる内容となっています。

 

思考の広がりを意識した“余白”のある、シンプルなウォームグレーの表紙デザインで、持ち運びに便利なB5、一般的なコピー用紙と同じ大きさのA4、広いスペースで思い切り書けるA3の、選べる3サイズを用意しています。

 

税別価格は、B5サイズが350円、A4サイズが400円、A3サイズが760円です。

【文具ソムリエール・菅未里の自腹買い文房具】「マルチ定規」と出会って2年…早く使わなかったことを後悔した理由

イベントやメディアへの出演、新作文房具のプロモーションなどに引っ張りだこの文具ソムリエール・菅未里さん。文房具の新作からロングセラーまでを知り尽くした菅さんが、自腹を切ってまで手に入れた愛用の文房具とは?

 

早く使わなかったことを後悔したマルチな多機能定規

2001年に発売されてから20年以上のロングセラー製品であるミドリの「マルチ定規」。私も毎日使っています。

 

愛用者が多いこの「マルチ定規」ですが、ユーザーの中には「マルチ」の由来にもなった多くの機能を知らない人もいるのではないでしょうか? ただの折りたたみ定規ではない「マルチ定規」の魅力を見ていきましょう。

↑写真のペールグリーンはミドリブランド70周年を記念して発売された限定バージョン。通常カラーは透明、ピンク、青、不透明の黒が販売されている

 

ミドリ(デザインフィル)
マルチ定規
16cm:286円(税込)
30cm:330円(税込)
50cm:968円(税込)
アルミ 30cm:1430円(税込)

 

マルチ定規のメイン機能は「定規を折りたたんで半分のサイズで持ち運べる」という折りたたみ機能です。写真の30cmタイプのほか、16cmタイプと50cmタイプの3サイズがラインナップしています。

↑持ち運びはコンパクトでもA5サイズのノートに一度で線を引くことができる

 

多くの方がこの折りたたみ機能をきっかけにマルチ定規を手に取るでしょう。私もそうでした。

 

しかし、折りたたみタイプの定規は様々なメーカーから発売されているので、私はこのマルチ定規を購入する前に安価な折りたたみ定規をいくつか買い、その度に失敗を繰り返していました。

 

繋ぎ目でガタつきがなく、キレイに引ける!

↑継ぎ目のがたつきが少なく線をスムーズに引ける

 

折りたたみ定規のもっとも気になるポイントは、継ぎ目の部分のがたつきがないかどうかですよね。

 

いくつか他社製の折りたたみタイプ定規を購入したものの、その度に継ぎ目の部分のガタつきが原因できれいに線を引くことができず、いらだちを覚えていました。そこで330円のマルチ定規を購入したところ、なんともスムーズに線を引けるではありませんか! 数百円をケチらずに最初からこの定規を買っていればよかった! と後悔しました。

 

長さを測るだけじゃない、機能いろいろのマルチぶり!

さらに定規をよく見てみると、10mmごとに穴が開いています。ノートや手帳などを等間隔に分割したい時に目印をつけられるのです。

↑10mm間隔で開けられている穴

 

また定規の目盛りは、外側の30cmだけでなく内側にもあり、奥行きや高さを測る際に使用できます。商品サンプルや小箱の高さなど意外に使うこの目盛りが便利なんです。

↑左側面だけでなく右側面にも目盛りが。この端部から目盛が刻まれた「グランドポイント」によって、定規の端からサイズを測ることができる

 

長さだけかと思いきや、実は角度も測れます。折りたたんだ定規は結合部で15度ずつ角度を測れるようになっているのです。

↑開く際にカチカチと手応えがあり使いやすい

 

折りたたみ定規はパーツが外れてしまうといったトラブルが多い商品ですが、「マルチ定規」は2021年から使い続けて壊れる気配もありません。結合部はしっかり金具でとめられているので安心ですよ。

 

その名の通り「マルチな1本」!

こんなに機能がついて330円(税込)とは、お得ですよね。普段から30cm定規を持ち歩きたいという人は、これ1本あると何かと便利で活躍する「マルチ定規」。折りたたみ定規でこれまで残念な思いをしてきたなら、こちらを使ってみてください。

 

ちなみにカッターを使う人には、同社のアルミタイプのマルチ定規もおすすめです。

 

様々な収納アイテムで推しを持ち歩こう! レイメイ藤井「Kept」に新アイテムと新色が追加

レイメイ藤井は、「Kept 推しコレクション ’23Spring」シリーズを、2月下旬に発売します。

 

今回新たに発売となるのは、ミニぬいぐるみや小物などを収納できる「キューブポーチ」や、トレーディングカードをデコレーションしてバッグなどに付けられる「トレカホルダー」の2種類。また、推しグッズの収納アイテムとしても活用できる、A5サイズの「マルチ収納ファイル」と「メッシュポーチリフィル」の新色も発売します。

 

キューブポーチは、リュックやカバンに付けて持ち歩けるサイズで、背景は半透明仕上げです。カラーはブルー、バイオレット、ベージュ、ホワイトの4色で、税込価格は990円。

 

トレカホルダーは、自由にデコれる透明板がセットになったホルダー。グレー、バイオレット、ベージュ、ホワイトの4色展開で、税込価格は1100円です。

 

マルチ収納ファイルは、半透明カバーで180度開く、推しアイテムの収納用ファイル。内ポケットも搭載し、好きなチェーンなどを付けられるDカンも備えています。追加新色はブルーグレーとダスティパープルの2色。税込価格は1890円です。

↑マルチ収納ファイル(ブルーグレー)

 

メッシュポーチリフィルは、表はメッシュ、裏は透明のポーチタイプのリフィル。追加新色はブルーグレーとダスティパープルの2色で、税込価格は770円です。

↑メッシュポーチリフィル(ダスティパープル)

ドラクエ度をチェック! スライムを正しく描ける定規などドラクエに浸かれる文房具16点

「ここは文具の店だ。どんなようだい?」

 

2022年にスクウェア・エニックス×デザインフィルの共同開発によって発売されたのが、お馴染みドラゴンクエストがモチーフとなった文房具ブランド「ドラゴンクエスト文具屋」だ。これまでもドラクエをモチーフにした文房具は数多く発売されてきたが、こちらは「日常=冒険」がコンセプト。日々の生活がアレフガルドでの冒険のように感じられるアイテム(全16品)がラインナップしているとのこと。

 

そこで、中学時代にファミコン版「ドラゴンクエスト」をプレイして以来、ナンバリングタイトルは必ず発売日に購入して遊んできた筆者の目から、それらが「どれくらいドラクエか?」を基準に1点ずつチェックしていきたい。

 

「ここでそうびしていくかい?」

 

【手帳の章】日々の経験値を手帳に貯めてレベルアップ!(てれれれってってれー♪)

とにかく一番気になったのが、冒頭でも述べた「経験値ハビットトラッカー」である。

 

habit(習慣)tracker(追跡者)とは文字通り、普段の習慣を毎日記録していくための手帳記入法の一種。習慣化したい目標を立て、それが毎日できたかチェックを入れて管理し、習慣づけていく、というやり方が一般的だ。

 

つまりそれは、RPGでレベルアップのために経験値を積み上げていくのとよく似てるよね? という話だろう。

経験値ハビットトラッカー <スライム><ドットフィールド>
1320円(税込)

 

基本的にはデザインフィルがこれまで出していたハビットトラッカーの紙面を転用しているのだが、日々のチェック項目がスライムになっていたり、月の表示をドット文字で書けるようになっていたり(ドット文字の見本ページもあるので、真似して書けばOK)と、ドラクエテイストの演出もぬかりなし。

↑レベルアップのために日常の経験値を貯めていこう!

 

↑レベルアップ目標のサンプル。ところどころ「それは現実世界での目標? ゲームで?」と突っ込みたくなるテーマが入っているのが楽しい

 

面白かったのが、「レベルアップしたいこと(目標)」のサンプルで、「半身浴をする」「○時間寝る」に並んで、「HPとMPを回復する」があったり、「500ゴールド貯金する」なんてのがあること。このあたりもドラクエっぽくて、つい試してみたくなるはずだ。

 

冒険ダイアリー2023<スライムブルー><プレミアムブラック>
3850円(税込)

 

手帳系ではもうひとつ、「冒険ダイアリー2023」は見た目のかわいさがとんでもないレベル。PUレザー素材のカバーがスライム型になっており、とにかく見た目のインパクトは抜群だ。

 

↑基本構成は週間バーチカル。方眼のメモスペースもしっかり取られて、使いやすそうな印象だ

 

↑密かに紙面のあちこちに隠された「ちいさなメダル」。貯めてもアイテムには変えてもらえないけど、見つけられると嬉しい

 

もちろん誌面の表記はドット文字ベースだし、週間バーチカルの右側にある3mm方眼も単なる方眼メモではなく「ドット絵の練習にも使ってみよう」と、いかにもな8ビット感を出してくれている。また、月間スケジュールページには各月1枚ずつ“ちいさなメダル”が隠されているので探してみよう! という仕掛けも、いかにもドラクエっぽくて楽しい。

 

【筆記具の章】これさえあれば誰でもスライムが描ける!?

筆記具は「真鍮ボールペン」が2本、スライムブルーとメタルスライムグレーの軸色がラインナップ。どちらもクリップ部のスライムがチャームポイントとなっている。

真鍮ボールペン<スライムブルー><メタルスライムグレー>
2970円(税込)

 

ペン自体は真鍮の前軸がかなり長めにとられており、握ると思い切りズッシリとした重量感が感じられる構成だ。ちなみに搭載されたインクは油性で、リフィル形状からするとおそらくぺんてる製だろう。

 

2本差しペンケース<スライムブルー>
1760円(税込)

 

で、これらを装備するのに揃えておきたいのが、スライムブルーの「2本差しペンケース」である。ペンを2本入れてジャストなミニマムサイズで、差し込み口がスライム型に抜いてあるのがグッとくる感じ。先の真鍮ボールペンを差し込むと、スライムが2匹並んでさらにキュートだ。

↑スライム型の差し込み口からスライムが飛び出すのがかわいいので、できればペンとケースはセットで揃えたい

 

万年筆のニブから垂れたインクがスライムになっているメチャかわな意匠もあって、個人的にはこの文房具シリーズでもトップクラスに装備したい逸品と言える。これは絶対にかわいい。

 

スライムも描けるクリップ定規
1210円(税込)

 

作りの細かさでもうひとつグッときたのが、手帳に挟んで持ち歩くのによさそうな薄型・クリップ付きの「スライムも描けるクリップ定規」だ。

 

内部のガイドスリットで等間隔の直線が引きやすいなど、シンプルに使いやすい定規なのだが……それよりなにより、ドラクエらしいテンプレートがギュッと密度高く詰め込まれているのが嬉しいところ。

↑これさえあれば誰でもスライム描き放題だ!

 

フリーハンドで描くと意外とうまくバランスがとれないスライムだって、溝に沿ってペンを走らせれば、簡単にあのぷっくりフォルムが再現可能。さらにはちいさなメダルやロトの紋章(ドラクエ好きの小中学生男子なら紋章はテンプレ不要で描けると思うけど)も描き放題だ。

 

【シール・スタンプの章】貼って捺して身の回りをモンスターハウスにしよう

ドラクエモンスターたちのかわいさを楽しみたいなら、紙モノ(貼りモノ)系もおすすめ。

 

「デコレーションシール」は手帳に貼るのにジャストサイズのフレークシールで、透け感のある「ドットデザイン」「スライムデザイン」と、ぷっくりした質感の「ぷっくりスライム」「ぷっくりドットモンスター」の4種類が揃う。

デコレーションシール
「ドットデザイン」「スライムデザイン」:385円(税込)
「ぷっくりスライム」「ぷっくりドットモンスター」:495円(税込)
左から

 

透け感のあるシールはダイアリーの日玉に貼ったり、スケジュールを目立たせるように重ねたり、という使い方が楽しそう。ぷっくりシールはもちろん手触りの楽しさを活かしてカードのアクセントにしたり、小物に貼ってデコるのに最適。小さなスライムやモンスターがわちゃわちゃ集まってる雰囲気で、これもかわいいのである。

↑カラフルなモンスターたちは、紙面のにぎやかしに最適

 

ロールテープの「スライム」は、スライムとキングスライムがずらりと並んだダイカットタイプだ。スライム一匹ずつをカットして貼れるし、もちろん並んだまま貼ってもOK。密度高くみっちりスライムを貼って楽しむことができるので、シールと同様にデコ用途に良さそう。

ロールテープ <スライム><ドットフィールド>
858円(税込)

↑スライム山盛りとフィールド柄のテープ。それぞれカットして貼れるのがポイントだ

 

もうひとつのロールテープ「ドットフィールド」は、ドラクエのマップ画面がそのままテープになったもの。無限につながるフィールドを移動する感じが、とても楽しい。

 

こちらもテープを等幅カットできる仕様なので、横だけでなく縦にも貼ってオリジナルマップを作っちゃうのも楽しそう。画面内でちょいちょいモンスターにエンカウントしちゃうのはご愛敬である。

 

浸透印スタンプ
<スライムがあらわれた!><キングスライム>
各1430円(税込)

 

浸透印スタンプは、正方形の付箋に捺して遊べるサイズになっている。戦闘画面を再現した「スライムがあらわれた!」スタンプは、ウインドウ内に書き込みができるため、伝言やメッセージ用に使いやすい。

 

ただ、平和的なメッセージならいいけど、上司からの呼び出しだったりすると「……戦闘開始か」という緊迫感が出てしまうかもしれない。

↑印面が大きいため、均等に捺すにはちょっとコツが必要かも(捺し方はパッケージ裏に詳しく記載)。油性インクなので、上から彩色もOK

 

「キングスライム」スタンプも、おなかにメッセージを書けばどーんと迫力が出そう。伝言で相手に圧をかけたい場合は、このスタンプが最適解かもしれない。

 

 

「ドラゴンクエスト文具屋」、基本的にはどれもドラクエのテイストをきちんと盛り込んでいるため、使う時のワクワク感がとても高い。少なくとも「柄だけなんとなくドラクエにしました」というレベルではないので、ドラクエ好きなら、どれを買っても確実に満足できる仕上がりではないだろうか。

 

 

発売元:株式会社スクウェア・エニックス
© ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SQUARE ENIX All Rights Reserved.

環境に優しい! バイオマス素材を使ったサステナブルな修正テープ「紙製ケースの修正テープ」

デザインフィルは、同社が展開するプロダクトブランド「ミドリ」から、環境に配慮したサステナブルな修正テープ「紙製ケースの修正テープ」を発売しました。税込価格は396円。

 

同製品は、これまでプラスチックを使用してきたパーツをバイオマス素材(紙51%+ポリプロピレン49%)と紙に置き換えた修正テープ。日本デザイン振興会(JDP)主催の「2022年度グッドデザイン賞」を受賞しています。

 

本体や内部構造のプラスチックパーツを、燃やすごみとして廃棄が可能なバイオマス素材に置き換え、樹脂の使用量を削減。修正テープ自体の構造を見直し、パーツ数を減らすことで無駄な成型・組み立てを省いています。一般的にPET樹脂が使用される剥離フィルム部分も紙に変更し、使用後はすべて可燃ごみとして処分できます。

 

手にフィットするコンパクトなサイズながらも、7.2mの修正テープを内蔵。カラーバリエーションは、紙色に合わせて使い分けができる白色とクリーム色の2色展開で、どちらも、横罫線ノートのA罫に合わせて使いやすい6mm幅と、B罫に合わせやすい5mm幅の2種類を用意しています。無垢でシンプルな、紙の厚みや塊をイメージしたデザインのケースが特徴です。

スマホ専用「テプラ」PROに“お手軽価格”モデル! 電池駆動でどこでも使える「SR-R2500P」

キングジムは、スマートフォン専用モデルの第2弾、ラベルプリンター「テプラ」PRO SR-R2500Pを、1月27日に発売します。税別価格は8000円。

 

同製品は、2020年に発売した、スマートフォン専用モデルのラベルプリンター「テプラ」PRO “MARK”SR-MK1の低価格モデル。

 

4mmから18mm幅の「テプラ」PROテープカートリッジが使用可能。「テプラ」PRO用のiOS/Androidアプリ「Hello」と「TEPRA LINK 2」の2つのアプリに対応しており、電池駆動で、持ち運んでどこでもラベルを作成できます。

 

また、新ラベル「テプラ」PROテープカートリッジ クラフトラベルも同時発売。ナチュラルな質感のクラフト素材を使ったテープで、テープ幅は12mm、18mm、24mmの3種類です。税別価格は、12mmが1130円、18mmと24mmが1530円です。

 

株式会社キングジム お客様相談室(全国共通):0120-79-8107

ホームページ: https://www.kingjim.co.jp/

キングジムの人気ステーショナリーがトレンドカラーで登場! 「カラーセレクション」第1弾は4製品

キングジムは、同社の人気ステーショナリーをトレンドカラーにリニューアルした「カラーセレクション」シリーズをスタート。シリーズ第1弾として、「リングノート テフレーヌ」「クリアーファイル パタント」「クリアーファイル コンパック」「スーパーハードホルダー」の4製品を2月3日より発売します。

 

今回のラインアップとして登場する4製品はいずれも、ピンク、キイロ、ミドリ、ミズイロ、クロの合計5色で、日常で使いやすいニュアンスカラーが採用されています。

 

リングノート テフレーヌは、リングをつまむだけでとじ具を開けられる、ルーズリーフの差し替えが可能なリングノート。とじ具が上下セパレート式のリングで、書くときにリングに手が触れません。税別価格はA5サイズが530円、B5サイズが550円、A4サイズが720円です。

 

クリアーファイル パタントは、しなやかな背パーツで表紙を360度折り返せるクリアーファイルで、片手でも持ちやすく、狭いデスクの上でも省スペースで使用できます。税別価格は20ポケットが610円、40ポケットが940円です。

 

クリアーファイル コンパックは、A4書類を半分のサイズに折りたたんで持ち運べるファイル。折りたたんでも書類に折り目がつきにくい設計で、開くと通常のクリアーファイルのように、書類をめくって閲覧できます。税別価格は660円です。

 

スーパーハードホルダーは、収納物を厚さ1.3mmの丈夫なシートでしっかり保護できるホルダー。裏面には書類ストッパーが付いており、下敷きとしての使用も可能で、3山と5山のインデックスタイプもあります。税別価格は、マチ付きが250円、マチ付き3山インデックスが280円、マチ付き5山インデックスが310円です。

コスパ最強! ダイソーで入手したキッチン用ラベルマーカーに意外な使い道があった

筆者の家庭では夫婦ともに仕事の緩急が激しいため、揃って忙しいときは、作り置きの総菜&炊いて冷凍しておいたごはんが生命線になりがち。つまり、うっかり総菜を傷ませてしまうと“詰み”かねないという話でもある。だから、調理した日付の管理はとても重要なのだ。

↑今のところ、日付管理は「ワザアリテープ」+油性マーカーで行っている。便利な反面、テープの消耗が気になる

 

ちなみに現在は、キッチン用の養生テープ「ディアキチ ワザアリテープ」(ニチバン)をフードコンテナに貼って、油性マーカーで調理した日付を書き込む、という方法を採っている。

 

ただ、ワザアリテープは他にも食材を再封するなどの用途があるので、減りがやたらと早くなりコストがかかってしまう点は気になる。もう少しローコストで食材の日付管理ができるとありがたいのだけど……。

 

100円ショップで大ヒットした食材管理用マーカー

そういう要望にドンピシャなのが、エポックケミカルの「キッチンラベルマーカー」だ。こちらはダイソーで2022年6月に発売された商品だが、昨年から早々に品切れが続出した大人気アイテムである。

 

取り扱いのない店舗もあるようで、筆者もゲットするまでに大型のダイソーを7店舗も探さねばならなかった。

エポックケミカル/ダイソー
キッチンラベルマーカー
100円(税別)

 

どうしてそれほどまでに人気なのかというと、それはもちろん、超低コストで食材の日付管理ができるから。マーカー1本と専用ラベル5枚(1シート)がセットになっていて、ダイソーだから当然100円+税。しかもこれが、何度でも書き消し可能というから、お得なこと間違いなしだ。

 

まず使用する際は、フードコンテナやタッパーにラベルを貼り、キッチンラベルマーカーで中身や日付などを自由に書き込む。

↑とくに目新しいことはなく、使う際はただコンテナにラベルを貼って、マーカーで書き込むだけ

 

このマーカーがかなり高度な速乾性をもち、書いてすぐに指でこすろうが、水をかけようが、筆跡はしっかり残っている。これなら、冷凍庫内で霜がつこうが、冷蔵庫で結露しようが、書いた日付が消える心配はなさそうだ。

↑かなり強めにこすっても、水をかけても筆跡は消える気配すらなし。これが本当に書き消し可能なのだろうか?

 

↑冷蔵庫で常備菜の日付管理も、ひとまず従来の「ワザアリテープ+油性マーカー」と変わりなく行えそうだ

 

↑ラベルは強粘着で、冷凍庫で使用しても剥がれる心配はなさそう。ちなみにこのままで電子レンジも使用できる

 

書いた文字はきれいに消せるのか?

なによりユニークなのは、この筆跡の消去方法だ。こすっても水をかけても、マーカーの筆跡は消えないのだが、ぬるま湯+中性洗剤でこすると、なんとスルリと消えてくれるのである。

 

つまり、使い終わったフードコンテナやタッパーを洗うときに、ついでにラベルの筆跡を洗い落とせば、また書き直しができるようになるわけだ。これはとても合理的!

 

ちなみにラベル自体にもかなりの強粘着かつ耐水性があり、今のところ連続10回以上の書き消しをしても、フードコンテナから剥がれることなく使えている。

↑40℃以上のお湯+食器洗い用の中性洗剤でこすると……

 

↑この通り、完全に消去完了だ

 

なぜそんなことができるかというと、どうもこのマーカー、書くとほぼ同時に、かなり強固な塗膜を作るようなのだ。印象としては、ホワイトボードマーカーの超強い版、みたいな感じ。

 

だから、ツルツルのラベルの上に書いても落ちないし、水がかかっても平気。それがお湯と界面活性剤(中性洗剤)によって塗膜が溶けると、スルリとオフできるという仕組みのようだ。試しに筆跡をツメで引っ掻いてみると塗膜が剥がせるし、さらにはアルコールで拭き取ることもできたので、たぶんそんなに的外れではないだろう。

 

↑食洗機でも筆跡はきれいに消去できたが、耐久性に関しては判断しかねるところ

 

ちなみに、食洗機に投入してもラベルはクリア可能。ただ、粘着部がどれほど耐えられるか分からない。コンテナから剥がれる様子はなかったが、基本的には手洗いしておくのが安全な気はする。(仕様書には、食洗機使用の可否についての記述はない)

 

ならばクリアホルダーの表書きにも流用できる?

実は試用中に、「これ、クリアホルダーに直書きするのに最適じゃない?」というところにも気がついた。例えば回覧書類をクリアホルダーにまとめて、いつまでに誰に戻してください、などという指示をつける場合、これまでなら付箋を貼っていたはず。しかし、付箋が剥がれ落ちる可能性を考えたら、表面に直書きできたほうが確実だろう。

 

ちなみに筆跡は、アルコールスプレーをシュッと吹くか、アルコール配合のウェットティッシュで拭ってやれば簡単に消すことができた。

↑ラベルマーカーは、クリアホルダーにも直接書き込めるうえ、速乾だからこすってもスレ汚れしない

 

↑消去はアルコールスプレーで一発。跡形なくきれいに消せる

 

100円でラベル5枚がついてきて、繰り返し書き込みが可能ということで、おそらく現時点で食品の日付管理ツールとしてはコスパ最強だと思う。さらにクリアホルダーにも書き消しできるとなると、仕事用ツールとしてもかなり使えそうだ。

 

先にも述べた通りの爆売れアイテム(ダイソーの通販サイトでも品切れ中のことが多い)なので、もし店頭で見つけたら、何をおいてもゲット推奨である。

 

メタルペンが5世紀ぶりに復活! 開発者が語る「無限鉛筆」の “無限” の可能性

かつてルネサンス期に芸術家たちが使っていたのが、金属製チップですり減らずに無限に書けるメタルペン。その最新進化版がなんと令和の世に登場し、世間を騒がせている。今回は話題の文房具「メタシル」の開発者にインタビューし、誕生秘話を聞いた。

※こちらは「GetNavi」 2022年12月号に掲載された記事を再編集したものです

 

トレンドキーワード

無限鉛筆

鉛筆と言えば、書くほどに芯がすり減るのが当たり前。そんな常識を覆し、鉛筆削りで削らずにどこまでも書き続けられる「無限鉛筆」が話題を呼んでいる。

 

プレミアム感を演出した “大人でも欲しくなる鉛筆”

サンスター文具

metacil

990円

黒鉛と金属を含む特殊な芯を、先端チップの金属軸に搭載。芯の硬度が高く摩耗しにくいため、約16kmの距離を書き続けられる。筆跡は2H鉛筆相当の濃さで、消しゴムで消すことも可能。黒鉛の粉が出ないので手を汚さず筆記できる。

※写真の「metacil(Blue)」は限定カラーのため完売の可能性あり

 

GetNavi編集部・金子が使ってみました!

“無限” ということで円周率を1時間ひたすら書き続けました。削る作業が必要ないので筆記に全集中。心地良い時間でした!

 

この人に聞きました!

サンスター文具
クリエイティブ本部 イノベーション部

大杉祐太さん

日本大学芸術学部卒業。玩具メーカーを経てサンスター文具に入社。人々を “楽しませる” “驚かせる” 商品作りに日々奮闘する。「『メタシル』の新たな展開も考え中です! 乞うご期待!!」

 

ダ・ヴィンチが使ったペンが令和の世にアップデート!

現在の鉛筆が発明される以前、ダ・ヴィンチやミケランジェロらがスケッチに用いていたのが、鉛や銀の合金でできた「メタルペン」と呼ばれる筆記具だ。先端がすり減ることなく半永久的に書けるのがメリットだが、筆跡が薄く見えづらいため、次第に黒鉛を使った鉛筆に取って代わられていった。

 

そのメタルペンを現代版としてアップデートさせたのが、サンスター文具の「メタシル」だ。だが、なぜそんなレガシーな筆記具をあえて令和の世に蘇らせたのか。開発者であるサンスター文具の大杉祐太さんは「私はデザイン科出身なのですが、デッサンなどで鉛筆をすごく消費し、毎回削るのも大変でした。就職した際、それを解決する何かを作れないかと思ったんです」と語る。

 

着想する際、かつて雑貨店で見かけたメタルペンを思い出し、改良できないかと考えたそう。

 

「黒鉛に金属を配合することで、長く筆記できるチップは早いうちに完成しました。ただ、黒鉛が多いと筆跡は濃くなりますが、すり減るのは早い。金属が多いとその逆になり……。黒鉛と金属のバランス決めに半年かかりました」(大杉さん)

 

鉛筆でもメタルペンでもない新世代の筆記具が誕生

芯の濃さについては社内でも様々な意見が出たが、最終的に鉛筆芯2H相当の濃さで約16kmが書けるというチップに仕上がった。

 

また、チップだけでなく軸のデザインやカラーリングにも大杉さんのこだわりが含まれている。

 

「一般的な鉛筆の六角軸に対して『メタシル』は八角軸。鉛筆っぽさを残しつつ、∞(無限)を想起させる8を取り入れました」(大杉さん)

 

鉛筆のようで、削らず長距離筆記が可能。メタルペンのようで、濃い筆跡。復刻に見えて、これはこれまでなかった筆記具なのである。

 

“無限鉛筆” は言い過ぎとして “削らず16km” はホントなのか!?

[Point 1]チップ構造のひと工夫で! 芯が完全になくなるまで書ける

先端チップは黒鉛+金属のかたまりをネジ台座で支える構造で、チップ自体がすり減ってなくなるまで書き続けられる。ただ強い衝撃で折れることはあるので丁寧に扱おう。

 

[Point 2] 一定の濃さでひたすら線を描く手作業でも “16km筆記” を確認

筆記可能距離は専用の機械にて計測されているが、手作業でも16km以上の筆記が可能かを検証した(ホワイトの鉛筆は1km筆記後の状態)。使用したコピー用紙はA4サイズ500枚以上!

 

筆記具の進化を感じられるこだわりポイントはココだ!

【Point 1】芯の “減りにくさ” を追求した黒鉛+金属の新チップ

チップは合金の化学反応が筆跡となる従来のメタルペンとは別物。黒鉛と金属を混ぜて硬度を高めた、 “究極に減りにくい” 鉛筆なのだ。

 

【Point 2】黒鉛の粒子だけが残るため筆跡は消しゴムで消去可能

筆跡として紙に残るのは黒鉛の粒子なので、消しゴムでこすって消せる。ここもレガシーなメタルペンとは大きく違うポイントだ。

 

【Point 3】絵の具を塗ってもにじまず画材としても重宝される

ボールペンなどと違い、上から水性マーカーや絵の具を重ねてもにじまない。削り不要という利点を合わせ、屋外写生の画材にも便利そうだ。

 

まだある! 注目の “無限鉛筆”

【その1】2種類のチップが使えるオールインワンタイプ

stilform

stilform AEON

1万2100円〜

スタイリッシュな軸に内蔵したネオジム磁石によって、半永久に筆記できる「エターナルチップ」と、濃い筆跡が残せる黒鉛配合の「グラファイトチップ」を切り替えられる。書き味の好みに合わせて使い分けられるのが魅力だ。

 

↑筆跡は薄いが手が汚れない酸化メタルのエターナルチップ(左)と、鉛筆感のあるグラファイトチップ(右)を切り替え可

 

【その2】お手ごろ価格で入手しやすいベーシックなメタルペン

axel weinbrecht design

ベータペン

3500円~

メタルペンの中では、お手ごろ価格のベーシックモデル。ドイツ製の滑らかなチップでシュルシュルと紙をこする感触は非常に心地良い。筆記具の歴史を知る意味でも、文房具マニアなら1本は持っておきたいかも?

 

↑先端チップは特殊合金製。紙との摩擦により、紙の繊維の間に金属粉が移ることで筆跡になる

メッシュ素材で中身がわかる! 文房具やコスメを収納できる「2レイヤーペンケース メッシュ」に、淡い「くすみカラー」など新色追加

レイメイ藤井は、「2レイヤーペンケース メッシュ」の新色を、1月下旬に発売します。税別価格は1300円。

 

2レイヤーペンケース メッシュは、2022年1月に発売された、上下に分けて収納できる2層式のペンケース。今回発売となるのは、淡いくすみカラーも取り入れたバイカラーの新色5色です。

↑左上から時計回りに、バイオレット、ホワイト、ネイビー、ピンク、グリーン

 

メインの収納スペースはメッシュ素材で、中身が見えるので使いやすく、カラーコーデも楽しめます。

 

様々なアイテムを分けて収納できる上下2層式となっており、底部は大きく開けることが可能。メッシュポケットも付いています。

 

筆記具やハサミ、付箋など文房具のほか、メイク用品なども収納することができます。

Twitterでバズった「無限鉛筆」。芯を削らず16km書けるってどういうこと!?

近頃は物価高を背景に、手ごろな価格で高性能・高品質・高見えのハイコスパな生活用品にニーズが集中。そんな数あるハイコスパ日用品の中から、プチプラマニアが選んだ要チェックアイテムを紹介する。

※こちらは「GetNavi」 2023年1月号に掲載された記事を再編集したものです

 

私が選びました!

本誌日用品担当

金矢麻佳

プチプラからファッション、雑貨、文房具まで幅広くトレンドをキャッチ。寝る前にInstagramでバズりアイテムを探すのが楽しくてハマり中だ。

 

【無限鉛筆】発売前に約9万の「いいね」が付いて18万本出荷

発売前にもかかわらずTwitterの紹介ツイートが約9万いいねを獲得。新奇性と高級感のあるデザインで幅広い世代に受け入れられ、累計出荷本数は18万本に達した。

 

芯を削らずに約16km書ける新世代のメタルペンシル

【鉛筆】

2022年6]月発売

サンスター文具

メタシル

990円

黒鉛と金属を含んだ特殊芯を採用。芯の摩耗が著しく少ないため削る手間なく約16kmも書けるため、筆記に集中できる。適度な重みがある8角軸は、マットな質感で洗練された高級感を演出した。

 

↑紙との摩擦で芯から出た黒鉛と金属の粒子が紙に付着することで筆記できる。濃さは2H鉛筆相当。筆跡は消しゴムで消せる

 

大人の心をくすぐった現代版の金属鉛筆

「ルネサンス期に芸術家が使っていたメタルペンが5世紀ぶりに復活&無限に書けるというユニークさでSNSを中心に拡散されました。この性能で990円という手ごろさもヒットの理由」(金矢)

地味でも実は凄かった! 2022年発売の忘れられない文房具5選

この連載では例年、年末年始に「今年の文房具トレンドは●●で、その流れから来年は■■が流行るかも!?」というような振り返りと予想をしてきたのだが……正直、今回は難しい! なにが難しいかといえば、2022年の文房具シーンは全体的に“凪ぎ”傾向。ドカン! と注目される製品も少なく、結果として、トレンドと呼べるほど大きなムーブメントもほぼなかったと言えるのだ。

 

つまり、全体的な印象としては「地味な1年だった」のだが、けっしてそれが駄目という話ではない。例えば「えっ、ココが進化するの?」という地味ながら堅実なアップデートがあったり、地味なジャンルの製品が改良されていたり。派手ではないもののそれなりに面白い製品もいろいろと発売されていたのである。

 

■もっと目立っていいはず! の注目文房具

とはいえ、やはりインパクトが小さいせいで、ユーザーから忘れ去られがちという傾向がある。そこで今回は、トレンドとして1年をまとめるのは早々に諦め、あらためて筆者レコメンドの「2022年、あの文房具買い忘れてない?」を紹介しようと思う。地味な年だったからこそ、地味に進化した優秀な文房具を見逃さないで褒めておきたいのである。

 

黒インクが濃くなった新世代フリクション「フリクションボールノックゾーン」

その中での最注目案件といえば、発売から15年を経てついに超進化した「フリクションボール」だろう。発売1か月前から「フリクション 3.0」などとメチャクチャ気になるティーザー広告を展開し、我々ファンの期待を大いに高めてくれたパイロット「フリクションボールノックゾーン」は、まさに2022年の筆記具の目玉アイテム!

 

……のはずだったのに、2021年後半のボールペン発売ラッシュに比べると、業界全体の熱気が欠けているせいか、思ったよりも盛り上がり不足のような気が。気のせいかもしれないが。

パイロット
フリクションボールノックゾーン ラバーグリップモデル
500円(税別)

 

↑フローも良好で、書き味もサラサラと気持ちがいい

 

性能自体は、“新世代フリクション”と呼ぶに相応しいハイスペックぶり。ブレ防止や静音ノックといった便利機能ももちろん注目だが、なんといっても、従来よりもはるかにクッキリと発色する「プレミアムフリクションインキ」がスゴい。

 

実際のところ、フリクションは黒が薄いから使いたくない、という勢力も今まで一定数あったはずで、そこへ向けて「もうちゃんと黒いですよ?」と言えるようになったのは、大きいと思う。

↑比較すると、ノックゾーンはあきらかに黒の濃さがアップしているのが分かる

 

↑個人的に最もバランスが良く感じられたウッドグリップモデル

 

ラインアップは軸種によって、ラバーグリップ(500円+税)、ウッドグリップ(2000円+税)、マーブル調グリップ(3000円+税)の3種がある。個人的には、金属化したレフィルの重さを打ち消せる重量感と握りやすさを備えたウッドグリップモデルが、一番のオススメだ。そういえばまだ買ってなかったな、という人はぜひ試してみてほしい。

 

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キャップから見直したハイコスパなテープのり「ドットライナーフリック」

コクヨ
ドットライナーフリック
290円(税別)

 

テープのりの新製品と言えば、基本的にはテープの粘着力やヘッド周りなど、貼るための性能アップを謳うものがほとんど。しかし今年のテープのりの目玉は、テープを埃やゴミから守るためのキャップという、なんとも地味な部分で進化したのが面白かった。

 

コクヨ「ドットライナーフリック」が搭載しているフリックキャップは、ヘッド部分をすっぽり包む形のフルカバーキャップを、片手で簡単に開閉できる機構が最大の特徴だ。

↑横方向に90度倒れて開く、まったく新しいフリックキャップ

 

↑ヘッド周りの視界が開けており、作業もかなりやりやすい

 

親指で弾く(フリック)ことでキャップが本体の裏面に回り込むため、開閉のしやすさだけでなく、ヘッド周りの視界を広く確保する効果もある。まさかキャップひとつでテープのりが使いやすくなるとは想像もしていなかった。これもまた地味な進化ながら、万人に試してほしい傑作だ。

 

ちなみに、コンパクトだが詰め替えタイプなのもポイント。筆者はペンケースに入れて常時携帯するテープのりを、このフリックに切り替えた。それぐらいのお気に入りである。

 

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これまで気にしたことのなかった!? そんなジャンル自体も“地味”な文房具が、意外にも超進化を遂げたことも見逃せない。

■これまで気にしたことのなかった!? 地味ジャンルも超進化

「えっ、こんな地味なやつを進化させたの!?」という案件も、例年より多かったように思う。例えば「プラスチックの下敷きが2022年の日本文具大賞で機能部門グランプリを獲る」なんて、昨年の今頃の自分に告げても、おそらく信じなかったんじゃないだろうか。しかもそれ、5月の時点で文房具総選挙でも地味に入賞を果たしている

 

大人も子どもも使いたくなる「魔法のザラザラ下じき」

レイメイ藤井
魔法のザラザラ下じき 0.3mmドット
A4・B5サイズ 各750円(税別)

 

レイメイ藤井「魔法のザラザラ下じき」は、学童向けに開発された、ノートに敷くだけで字がキレイになるという下敷きだ。表面には細かな凹凸のシボ調加工が一面に施されており、鉛筆などで上から書くとザラザラという手応えがある。

 

このザラザラ感が雑な走り書きを抑制し、さらには鉛筆を運ぶ動作を意識的に行える=丁寧な字が書けるようになる、という仕組み。

↑0.3mmの細かな突起が全面に広がり、ザラザラとした手触りになっている

 

↑凹凸のタッチを意識することで、ペン先の走りすぎを防いで丁寧な筆記ができる

 

正直なところ、プラスチック下敷きなんて小学生が使うもんだろ? そんなイメージが強いが、これは意外と大人が使っても面白い製品ではないだろうか。

 

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目からウロコの機構で“雪崩”を防ぐ「1冊でも倒れないブックスタンド」

LIHIT LAB.(リヒトラブ)
1冊でも倒れないブックスタンド
1000円(税別)

 

ブックスタンドという、普段ほとんど意識することのない地味ジャンルも、着実に進化していた。LIHIT LAB.の「1冊でも倒れないブックスタンド」は、まさに名前の通り、たとえ本1冊を立てても横倒しにならず安定する、稀有な機能を持つスタンドだ。

 

特殊なストッパーが上面に並んでおり、これがスタンドに立てた本を左右から挟んで支えるという仕組みである。

↑並びから本を抜き出しても、空きスペースに隣の本が倒れ込んでこない

 

↑秘密は、本の幅だけ立ち上がる上部のストッパー。これが本を支えている

 

ズラリと並んだ中から本を抜き出すと、その空いた空間に目がけて両隣の本が倒れてくるのはよくある光景。しかしこのストッパー構造なら、本を抜いて空いた空間はずっとキープされるのだ。

 

つまり、本を抜き取った跡がずっと可視化されているため、本を元の位置に戻しやすいというのもメリット。デスク上でよく使う参考資料を立てておくのに用いれば、机上の整理に間違いなく役立つ、地味優秀製品と言えるだろう。個人的にも間違いなく「買って良かった」と断言できる傑作だ。

 

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手でちぎるのは2022年で終わらせたくなる「クラフトテープカッター」

ミドリ(デザインフィル)
クラフトテープカッター
900円(税別)

 

クラフトテープ(ガムテープ)を切るための“ギザギザ刃カッター”すら進化していたのには、驚かされた。正直、今年一番「マジかよ……」という思いが強かったのが、コレだ。

 

ミドリ「クラフトテープカッター」は、テープ芯に取り付けることで、安全かつスパッと軽くテープを切ることができる最新カッターである。

↑テープを切ろうとする動きによってカバーが開き、鋭い金属刃でフラットカット

 

なにより、刃のカバー機構がとても優秀。あえて指で刃に触れようとすると触れられず、テープを当てて切る動作にだけ反応して刃が露出するよう設計されているのだ。この機構を考えた人、すげぇ頭イイなー! と感心してしまうほど。地味ながら、とても良い仕事を見せてもらった気がする。

 

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さて、やはり最後に「来年はどうなる?」という予測も添えておきたい。

 

2022年の文房具シーンが地味になってしまった最大の要因は、身もフタもないことを言えば、戦争+円安による部材価格の高騰だろう。この部材価格がいきなりストンと落ちることはしばらくないはずで、2023年も引き続きやや地味な感じになりそうだ。

 

ただ、近年まれなレベルで地味だった2022年ですら、よく見ればこれほど面白い製品が出ていたわけだ。2023年も隅から隅まで見逃さないよう、文房具をチェックしていきたいところだ。

 

ジェットストリームにフリクション…2022年にリピート買いしたボールペンを文具ソムリエールが厳選

文房具に関するイベントやメディアへの出演、新商品のプロデュースなど、年を追うごとに活躍の幅を広げる文具ソムリエールの菅未里(かんみさと)さん。新作からロングセラーまで文房具を知り尽くした菅さんが、自腹を切ってまで手に入れた愛用の文房具を1点ずつ紹介する連載「文具ソムリエール・菅未里の自腹買い文房具」を、毎月お届けしています。

 

2022年最後の回では、この1年で自腹買いしたボールペンの中から、リピート買いするほど気に入ったものをピックアップ。

 

2022年にリピート買いしたボールペン5選

日常的に最もよく使う文房具といえば筆記具でしょう。なかでも、社会人にとってボールペンは必須アイテム。筆者が2022年にリピート買いした、間違いないお気に入りボールペンを紹介します。

 

1.グロッシーなブラックが魅力「ジュースアップ クラシックグロッシーカラー」

「ジュースアップ」とは、細書きでも滑らかで心地よい書き味を実現したゲルインキボールペン。“シナジーチップ”という、一般的な三角錐形のコーンチップとも細長いパイプチップとも違う、特殊なペン先を搭載していることが特徴です。

 

自宅に専用の引出しを作り絶対に切らさないようにしているほどの愛用ボールペンで、過去にブラックやレッドなどの通常カラーについて記事にしたことがあります

 

その「クラシックグロッシーカラー」は、書き心地のよさはそのままに、ツヤ感のあるちょっと大人なダークカラーなインク色のシリーズです。

↑ボール径は0.4mmと0.5mmがある

 

ただの黒に飽きた大人がビジネスでも使える“黒っぽいカラー”は、筆記具業界のトレンドですが、ジュースアップのダークカラーも見逃せません。

↑黒っぽいカラー展開は手帳にも使いやすい

 

↑ブラックと比較するとやや濃く見えるグロッシーブラック

 

ツヤ感があるためリッチな気分にもなるこのシリーズは、セットでダークカラー好きの知人にプレゼントしたこともあり、いつでも使えるように自宅には2セット用意しています。普段の色に飽きたけれどカラフルすぎる色は使いづらい、という人におすすめです。

 

パイロット
ジュースアップ04/05 クラシックグロッシーカラー
200円(税別)

 

2.押し間違いを防ぐ多色ペン「ジェットストリーム新3色ボールペン」

2021年12月に発売された「ジェットストリーム」の多色バージョンに登場した新シリーズで、一時は完売するお店も出るほど注目されました。

↑ベーシックな黒からベリー色、アイスブルーなど絶妙なカラー展開が人気

 

見た目のよさで複数買いをする方もいますが、多色ボールペンを使う際に、誰もが一度は経験したことがある“押し間違い”を防いでくれる機能に魅了されるユーザーが後を絶ちません。

 

一般的なボールペンは、黒・赤・青の3色すべて、ボールペンの側面についたスライドバーを下ろすようにしてペン先を出しますが、このボールペンは黒のみノック、赤と青は側面のスライドバーを下ろすように設計されています。

↑黒のみ後端部をノックする仕組みになっている

 

黒は“押す”、赤と青は“スライドさせる”という動作が違うため、「黒だと思って出したインクが青だった」という事故が起こりにくいのです。

 

リピート買いのきっかけは使い勝手が格段にいいこと、さらにボディーカラーの展開が絶妙でどれも欲しくなってしまったことです。機能と見た目、どちらもパーフェクトなボールペンと言っていいでしょう。

 

uni/三菱鉛筆
ジェットストリーム 新3色ボールペン SXE3-507 0.5/0.7
500円(税別)

 

【文房具総選挙2022】結果発表! 筆記具の頂点はジェットストリームの最新多色ペンが奪取

 

3.「フリクション」にも書き味のよさを求めたい!

最近、台本への書き込みに欠かせないのが「フリクションポイントノック04」。書き消しができるボールペン「フリクション」シリーズの0.4mmタイプです。

↑ブラック・ブルーブラック・レッドの3色を愛用

 

先に紹介した「ジュースアップ」でも使われているシナジーチップを搭載したフリクションペンで、0.4mmの細書きでもひっかかりなく滑らかに文字を書けます。

 

もともと「フリクションボールペンはあまり筆記感がよくない」というイメージを持っている人も少なくないのですが、そんなイメージは吹き飛ぶほどの書き心地のよさです。

↑一般的なコーンチップとは違う特殊なペン先になっていることがわかる

 

私はフリクションボールペンの書き心地があまり得意ではなかったのですが、シナジーチップペン先バージョンのフリクションが出たと購入してみると、あまりの書き心地のよさに、フリクションといえばこれしか使えなくなりました。

↑インクの供給量の影響か、見やすい筆記線もポイント

 

フリクションに苦手意識があるなら、店頭で試し書きしてみてください。そのままレジへ直行すること間違いなしです。

 

パイロット
フリクションポイントノック04
250円(税別)

 

4.細書きと言えばこれ!「ハイテックC」

1994年に発売され、一世を風靡した「ハイテックC」。2000年代には俳優の相武紗季さんが白衣を着て出演していたテレビCMを記憶している人もいるかもしれません。

 

激細ボールペンといえば「ハイテックC」ですが、私は実は、これを長らく使っていませんでした。

↑0.25mmのハイテックC025。現在はブラック・レッド・ブルー・ブルーブラックの4色展開

 

再びリピート買いするようになったきっかけは、「ジブン手帳」という約3mmの方眼罫が印刷された手帳でした。

 

あまりに細かいので、書き込むには細書きのボールペンでなければ文字が潰れてしまいます。そこであれこれボールペンを試した結果、最も文字が潰れにくく綺麗に書くことができたペンが「ハイテックC025」だったのです。

↑約3mmの方眼罫でも文字をしっかり書き込める

 

学生時代に流行った「ハイテックC」を大人になってこんなにもヘビーユースすることになるとは思いもしませんでしたが、今ではこれなしには生活できません。

 

パイロット
ハイテックC025
200円(税別)

 

5.36色を贅沢使い「サラサナノ」

2021年11月に発売されたゼブラの人気ボールペン「サラサ」シリーズの新ライン。0.3mmという細書きですが、ペン内部にスプリングを入れることで、筆記時のガリガリした感触を緩和したゲルインキボールペンです。

↑インキカラーとボディーカラーがリンクしていてカラフル

 

私はGetNavi web以外にもいくつか連載をもっているため、毎月連載のネタ出しをしたり構成を考えたりする必要があります。黒ではなんだか飽きてしまうので黒以外のカラフルなペンを使うのですが、そこで活躍するのが「サラサナノ」です。

↑筆者のネタ・スケジュール帳。毎月テーマカラーを選んでマンスリーページに書き込む

 

企画ごとに色を変えて書き込むため、カラフルで賑やかなネタ帳になり、仕事のノートに飽きません。

 

色展開の多さだけではなく、水性顔料インキで水がかかってもインクが滲んで読めなくなることがないため、キッチンや洗面所、お風呂などどこにネタ帳を持ち込んでも心配いらないところも魅力です。

 

読者の皆さんは、さすがにお風呂に持ち込むことはないかもしれませんが、雨天の屋外や川の近くなど、水濡れの心配がある場所でも文字が流れる心配をせずに使えるカラフルなボールペンだと聞いたら、使ってみたくなりませんか?

 

ゼブラ
サラサナノ
200円(税別)

 

ボールペンを1本に絞らない

多くの人が、使うボールペンは1本、または1種類と決めているでしょう。私はノートや手帳、資料など書くものによってボールペンを使い分けるため、普段使いするボールペンがいくつもあります。1本使いの人からすると面倒くさそうに見えるかもしれませんが、日常生活で出会う紙やメモ、ノートはそれぞれに特徴があり、ペンとの相性も違います。

 

毎日使うボールペンだからこそ書くものにあったものに変えるだけで気分良く書き物ができるのです。ボールペン数百円で快適な仕事環境に近づくと考えれば、とてもお得ですよね。

 

今使っているボールペンで満足していても、新しいシリーズが出ていたり、インクがバージョンアップしていることもありますから、2023年はぜひたくさんのボールペンを試してみてください。

 

【文具ソムリエール・菅未里の自腹買い文房具】「縁起のいい日手帳」を毎年目標を達成できない人にすすめたい

イベントやメディアへの出演、新作文房具のプロモーションなどに引っ張りだこの文具ソムリエール・菅未里さん。文房具の新作からロングセラーまでを知り尽くした菅さんが、自腹を切ってまで手に入れた愛用の文房具とは?

 

毎年目標を達成できない人におすすめしたい「何度も背中を押してくれる手帳」

お正月に毎年「今年こそ〇〇をしよう!」と目標を立てては、いつの間にやら昨年と同じ日々を送っていて目標達成に失敗……という人は少なくないはず。何を隠そう、私もその一人。毎年誕生日とお正月には目標を立てるものの、いつの間にか目標すら忘れて、そのまま一年が終わっています。(誕生日が12月下旬なので目標を立てるのはほぼ一年に一回といっていいでしょう。)

 

そんな時には、手書きの手帳の出番です。目標を目に見えるように書き出すことで思い出して行動できます……というほど簡単であれば、私のような目標をすぐに忘れて一年を過ごすような人だって、とっくに手帳を活用して成功していますよね。

 

金運、財運、仕事運、とにかく運という運すべてを上げたいなら

私が2023年に導入する手帳のもう1冊が、「縁起のいい日手帳 2023」。

新日本カレンダー
暦のプロがつくる 縁起のいい日手帳 2023 マンスリー
1000円(税込)

 

最近SNSで「一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)」や「天赦日(てんしゃにち)」など“新しいことを始めるといい日”をたびたび目にしますが、それらの“暦の上で縁起がいいとされる日”が記載されている手帳です。

↑カバーを外すと……ゴールドの表紙が運気を上げてくれそうだ

 

↑大安、天赦日、一粒万倍日の説明も掲載

 

私はインドア派かつ怠け者ですが、SNSで「今日は縁起がいい日ですよ」という投稿を見ると休日でも一日ただ家にいるのももったいないように感じて、「どこかに行こうかな、何かしようかな」と少し活動的になります。

 

しかし、思い返してみればSNSさえ開かずに一日過ごし、次の日に「昨日は縁起がいい日だったんだ!」と後悔する日もありました。

 

普段使いの手帳に吉日が書いてあるから見落とさない!

↑見開きの月間ブロックで縁起がいい日もスケジュールも書き込める

 

毎月やりたいことを書き込むスペースがあるので、目標を忘れることはありません。マンスリーページで縁起のいい日がいつ来るのかがわかるので、その日が来る度に目標ややりたいことをやってみようと何度も取りかかるきっかけを与えてもらえます。

↑月初めのスペースには、「縁起のいい日に始めよう! 今月のやりたいこと」と、今月の目標を書き込める欄がある

 

目標を立ててはその度に忘れてしまい、毎年自分に嫌気がさしてしまう人も前向きになれる手帳ですね。

↑2022年の12月24日と25日は一粒万倍日が二日つづくクリスマスだった

 

さらに縁起のいい日だけでなく季節のコラムつき。慌ただしく過ぎていく日常に季節の移ろいを感じられます。

↑QRコードを読み込んで日替わりのコラムをスマホで読むこともできる

 

買い物のタイミングも縁起のいい日を狙って

ちなみに、私は毎年春頃にある「天赦日」「一粒万倍日」「寅の日」が重なる開運日にお財布を新調するのですが、2023年のその日は3月21日の火曜日。前倒しで気になるお財布をチェックしなければいけません。(この日にお財布を購入する方が多いので人気の物は品薄になってしまうのです。)買い物計画も、「縁起のいい手帳2023」でばっちりできそうです。

↑2024年の1月1日は天赦日と一粒万倍日、さらに甲子まで重なる開運日! 再来年の元旦が楽しみになる

 

なんだか手帳を開くのも楽しみになってきました。「縁起のいい手帳」で2023年も運気を上げていきたいですね!

 

年賀状書きだけじゃない! 筆ペン「ふではじめ」が意外なシーンで役に立つ理由

筆ペンを最後に使ったのが、いつのことだったかを覚えている人は少ないはずだ。最大にしてほぼ唯一の機会だったのが、年賀状だろう。それも宛先がプリントラベルになったり、そもそも年賀状そのものを出さなくなったり。筆ペンを使うことなんかもうないよ、と放り出してしまう気持ちも分かる。

 

ただ、筆者の個人的な好みで言えば、筆ペンはけっこう面白い筆記具だと思う。もちろん、手帳を書いたり納品書にサインしたりするには適さないが、勢いのいいグワッとした文字が大きく書けるという性質は、実はアイデア出しなど思考のアウトプットをするのにも、意外と適しているのである。

 

そういったノートに文章を書くのに使いやすい、最新の筆ペンを紹介したい。コレ、筆ペンを放り出しちゃった人でも気軽に使えて難しくない、かなり特異な筆ペンなのだ。

 

毛筆が苦手でも書きやすくなった、新しい毛筆タイプ筆ペン「ふではじめ」

筆ペンには大別して「毛筆タイプ」と、ウレタンなど樹脂チップの「硬筆/軟筆タイプ」がある。

 

後者の硬筆/軟筆タイプは、ざっくり言えばサインペンの亜種みたいなもので、誰でも簡単に“筆文字っぽい字”が書けて使いやすい。圧倒的に初心者向けだ。

 

対して毛筆タイプは、表現の幅が広いが、筆先をコントロールするのが難しくて熟練者向け……だったはずが、2022年7月に発売された「ふではじめ」は、毛筆タイプにして初心者にも書きやすい工夫がされているのである。

ぺんてる
ぺんてる筆 ふではじめ
400円(税別)

 

↑スッキリした和柄の軸デザインもポイント

 

その最大のポイントは、新開発の穂先(ほさき)にある。お馴染みの中字筆ペンと比較すると、サイズは長さ・太さともに1/2程度。かなり小さく、つまり文字を書く際の小回りが利くということになる。

 

さらに樹脂毛自体も従来から3倍ほど硬い(メーカー公称値)とのことで、実際に書いてみるとかなりの弾力が感じられる。いわゆる“コシが強い”というやつだ。

↑ふではじめ(左)と従来のぺんてる筆中字(右)の穂先比較。当然ながら穂先が小さい方が、筆記時の小回りが利く

 

筆ペン初心者が毛筆タイプで苦労する原因は、穂先が長くてコントロールしづらく、弾力がなくてやわらかすぎるから安定感がない、というのが大半である。ならばその逆で、短くてコントロールしやすく、コシがあって安定した穂先ならば、書きやすくなって当然、という話なのだ。(筆者の個人的な好みからすると、もうちょっとコシ強めでもいいんだけど。)

↑力を入れずにポンと穂先を落としてみた図。ふではじめの方が、明らかに弾力が強い

 

ただ、そうなってくると「硬筆/軟筆タイプとなにが違うの?」と思われるかもしれない。しかし「ふではじめ」はあくまでも毛筆タイプ。樹脂毛を束ねた穂先なので、ウレタンチップと比べると弾力は少ない。その代わり、毛筆タイプのメリットである抑揚のつけやすさは充分にあるのだ。

 

並べてみると、

・書きやすさ……硬筆 > 軟筆 >「ふではじめ」> 毛筆
・抑揚のつけやすさ……毛筆 >「ふではじめ」> 軟筆 > 硬筆

という順なので、つまりはこれまでの毛筆と硬筆/軟筆の間をイイ感じに埋める存在、という形になるわけだ。

 

↑毛筆なのに、筆の弾力に任せてグイッと書き進められる。かなりユニークな書き味だ

 

さらに、速乾インクで扱いやすい

書き心地に加えて、特筆すべき点がある。これは最近の筆ペン全体のトレンドでもあるのだが、染料系の速乾インクを搭載しているのだ。

↑個人的には「もはや速乾じゃない筆ペンは使いたくない」と感じるほど

 

書いてから1秒ほどで乾いてしまう速乾インクは、インクだくだくの筆ペンとの相性が非常に良い。筆跡をうっかりこすって汚れが発生する確率が低くなるだけでも、使いやすさは大幅アップとなる。

 

特にアイデア出しなどでノートに文章をつらつらと書き連ねる場合は、手でこすっても問題ない速乾インクのありがたみを感じるはずだ。

 

↑キャップは一時的な筆置き(転がり止め)に使える。筆ペンは机から転がり落ちると床に大きな汚れを残す率が高いので、これはメリットがありそうだ

 

最後に、個人的に「へぇー」と感心したのが、購入してキャップを外したらすぐ書き始められたこと。ほとんどの毛筆タイプは、初期状態ではインクカートリッジと穂先が接していないため、ユーザーが使い始めにインクを浸透させる作業が必要となる。そういった手間なく、開封して即使える仕組みはユーザーフレンドリーだろう。これも筆ペン初心者には嬉しい仕組みだ。

 

少なくとも現行品の毛筆タイプの中では、この「ふではじめ」が最もカンタンに書ける筆ペンだと思う。

 

繰り返し書いて消せる「クリーンノートKaite」に新モデル! コンパクトな「メモタイプ」&貼ってはがせる「貼れるタイプ」

プラスは、「クリーンノートKaite(カイテ)」シリーズから、「クリーンノートKaite メモタイプ」と、「クリーンノートKaite 貼れるタイプ」を発売しました。

↑クリーンノートKaite メモタイプ

 

クリーンノートKaiteは、磁性シートと専用ペンを使用した筆記ツール。紙に鉛筆で書くような滑らかな書き心地が特徴で、一文字でも自在にオモテ面から消せる部分消去も可能。電池や消耗品が一切不要で繰り返し書き消しができます。水に濡れても、書いた文字が消えたりにじんだりしません。

 

クリーンノートKaite メモタイプは、狭いデスクやPC周りの空きスペース、キッチンに置きやすいコンパクトサイズ。本体カバーにはシリコーンパッドを採用。やわらかく静かな書き心地を味わうことができ、デスクに置いても滑りにくく、片手で筆記しやすくなっています。サイズは90×90mmとA4×1/3の2種類で、カバーはグレー、ネイビー、ピンクの3色です。税別価格は90×90が1000円、A4×1/3が1600円です。

↑クリーンノートKaite メモタイプ

 

クリーンノートKaite 貼れるタイプは、裏面が吸着シート仕様で、PCや手帳、ノート、冷蔵庫など、ふせんのようにいろいろな場所に貼り付けられ、何度も貼ってはがして書き消しができます。サイズはA4、A5、A4×1/3、75mm角(ふせんサイズ)の4種類を揃えています。税別価格は、ふせんサイズが800円、A4×1/3が1300円、A5が1900円、A4が2500円です。

↑クリーンノートKaite 貼れるタイプ

昭和レトロなカラーリングがエモい! アラビックヤマトの限定カラー「レトロポップ」

ヤマトは、液状のり「アラビックヤマト」より、「アラビックヤマト レトロポップ」を2023年1月25日から限定発売します。税別価格は250円。

 

同製品は、近年のレトロブームを受け、昭和を彷彿とさせる、どこか懐かしい印象のレトロカラーをキャップに取り入れています。

 

アラビックヤマトはこれまで限定カラーとして、2021年のパステルカラーや、2022年には液状のりを透明にしたクリアカラーを発売。今回発売のレトロポップは、アラビックヤマトの特徴的な琥珀色の液状のりが一層レトロ感をもたらし、カラフルなラベルによりポップな印象に仕上げています。

↑琥珀色の液状のりと、スポンジキャップの滑らかな塗り味が特徴的

 

カラーバリエーションは、「クリームイエロー(ライトピンク/ブルー)」「ライトブルー(イエロー/ライトグリーン)」「バーミリオン(レッド/ネオンピンク)」「ダークグリーン(アイボリー/ネオンイエロー)」「シルバー(ホワイト/ネオンオレンジ)」の全5色。

↑左から、クリームイエロー(ライトピンク/ブルー)、ライトブルー(イエロー/ライトグリーン)、バーミリオン(レッド/ネオンピンク)、ダークグリーン(アイボリー/ネオンイエロー)、シルバー(ホワイト/ネオンオレンジ)