コピーしても消えない! 下線を同時に引けるマーカー「ミックスライン」で仕事も勉強もはかどるワケ

マーカーをスーッと引くだけで生まれる、異なる2色のハーモニー。アンダーラインが同時に引ける「ミックスライン」なら、ノートや手帳が格段に見返しやすくなる。「文房具総選挙2023」にもノミネート中の同アイテムが持つ「ラインマーカー×アンダーライン」が生み出す “答え” をさっそく紐解いていこう。

↑ペン先が2本生えている!?

 

日本初の水性顔料インキを生んだ筆記具メーカーの技術が光る!

サクラクレパス
ミックスライン
各242円

 

教科書や資料の重要な箇所にはラインマーカー。さらに重要な語句は、別色でアンダーラインを引いて目立たせる。そんな学生たちの勉強テクニックから着想を得たのが、サクラクレパスの「ミックスライン」だ。

 

目にやさしいソフトカラーの太字マーカーと、文字をしっかり目立たせる細字ペンを、ひとつのペン先にギュッと集約した新構造。太字マーカーと密着していながらもくっきり鮮やかな発色を保つ細字ペンには、同社ならではの耐水性・耐光性に優れた水性顔料インキを使用している。

 

ワンアクションで色も太さも異なる2本の線を同時に書ける心地良さは、色鮮やかでにじみにくいインキの性能による部分も大きいだろう。勉強や仕事などの資料作りにはもちろん、裏写りしにくいので手帳のマーキングにもちょうどいい。

 

「ミックスライン」の “異色” の掛け算が出した答えは?

【答え1】アンダーラインが同時に引ける!

↑マーカーを紙にしっかり当ててまっすぐ線を引くだけで、アンダーラインも自動的に引ける

 

ひとつのペン先に、オーバーライン(マーカー)とアンダーライン(サインペン)の2種類のペンが付いた新構造が画期的。それもコントラストが効いた2色を同時に、スーッとスムーズに引ける感覚は、今までにない気持ち良さがある。

 

【答え2】独自開発の水性顔料インキで色鮮やか!

↑有彩色のラインマーカーは色や濃度によっては白黒コピーすると見えにくくなってしまうが、アンダーラインがあればマーキングをはっきり判別できる

 

細字のペン部分には、サクラクレパスが誇る耐水性・耐光性に優れた水性顔料インキを採用。水性でありながら水に流れにくく、色褪せもしにくい顔料インキは、ノートなどにも裏抜けしにくく、長期間美しい発色をキープする。

 

【答え3】ツインタイプだから細字で文字書きもできる!

↑オレンジの細字は赤シートで消すことができるので、テスト前などの暗記用にも活躍。レッドは採点や添削などにも応用できる

 

「ミックスライン」はただのマーカーではなく、アンダーラインと同色の細字も付いたツインタイプになっているのが特徴。筆記幅約0.4mm、かすれずくっきりと書ける水性顔料インキの細字付きだから、1本を幅広い用途に使える。

 

【答え4】用途や好みに応じた6種が揃う!

組み合わせは全6種。マーカーにはソフト蛍光ピンクやブルーグリーン、グレーなど個性的な色もラインナップ。

 

引き立つラインマーカーと際立つアンダーラインの、異色の掛け算をぜひ体験してみてほしい。

 

サクラクレパス「ミックスライン」の詳細はこちらから

 


「分類する・印をつける部門」にノミネート中!

【文房具総選挙2023】やる気を後押し! 大人も欲しいキッズの勉強がはかどる文房具14点がノミネート

仕事や勉強、作業の効率をアップさせる高機能をもつ “はかどり文房具” の年間ナンバーワンを投票によって決定する、「文房具総選挙2023」がスタートしました。ここでは、【トレンド部門】「キッズの勉強がはかどる文房具」部門にノミネートされたアイテム14点を紹介していきます。

 

【ノミネート商品をまずは写真でチェック!】

「文房具総選挙2023」投票はこちらから

 

【「キッズの勉強がはかどる文房具」部門】

児童の毎日の宿題から学生の試験勉強まで、学習意欲を応援する文房具14点がノミネートしました。集中力を持続させるスムーズな使用感を追求したアイテムや、各自の苦手分野をサポートしてくれるアイデアに注目です。当部門は「学研キッズネット」からも投票が可能です。

 

「学研キッズネット」とは?
小中学生と保護者、教員のためのポータルサイト。自由研究ネタが豊富なほか、学習に役立つ1万8000項目超の用語辞典も人気。

 

No.67

ソニック
うかサポ両面筆入 スリムタイプ ひと目でえんぴつチェック
1870円

鉛筆の削り忘れ・入れ忘れを防止

筆入を開けたら、鉛筆が全部削れてない……あの絶望感を防止する、先端だけが透明になった筆入。ひと目で削り忘れや入れ忘れのチェックができ、取り外せる鉛筆削りも付属する。全5色。

 

No.68

ぺんてる
オレンズAT デュアルグリップタイプ
2200円

自動芯出しで集中力を妨げない

ノック1回で書き続けられる自動芯出し機構、ペン先のパイプで芯を守る「オレンズシステム」を搭載。握りやすいラバーに金属製デュアルグリップの安定感が加わって疲れにくい。芯径0.5mm。全4色。

 

No.69

マルマン
書きやすいルーズリーフミニ スマートレビュー
220円〜275円

スキマを駆使して効率良く学べる

外枠の色が目立つ「要点チェック罫」。1枚で最大48語記入できる「単語罫」。A4、A5のバインダーにも挟める「暗記シート」。持ち運びやすい片手サイズのルーズリーフでスキマ時間を活用できる。

 

No.70

ナカバヤシ
ハウスタディ 学習パーティション
3410円

自分だけのスペースで集中!

ダイニングテーブル等に広げて自分だけの学習スペースが作れる、気軽に導入しやすい紙製パーテーション。ペンやノートを収納、時間割なども貼り付け可能。片付けるときは閉じるだけ。全2色。

 

No.71

三菱鉛筆
クルトガ KSモデル
605円

ペン先が安定して疲れにくい

芯が回ってトガり続ける「クルトガエンジン」が待望のアップデート。筆記中に芯が回転することで生じていたペン先のブレを軽減し、新たなグリップで長時間筆記しやすくなった。芯径は0.3mmと0.5mm。各4色。

 

No.72

三菱鉛筆
クルトガ ダイブ(KURUTOGA DIVE)
5500円

筆記にのめり込ませるシャープ

ノック不要、繰り出し量を5段階調節できる機能を搭載した「クルトガ」シャープの最高峰。書き始めから書き終わりまで思考の流れを止めず、好みの筆記感で学習に没入させる。芯径0.5mm。全3色。

 

No.73

クツワ
スタッド 削り付シンロケット鉛筆
385円

短くなった鉛筆をムダなく使える

短くなって使えない鉛筆を3本ほど連ねてムダなく使える、押し出し式の鉛筆ホルダー。短い鉛筆に使える鉛筆削りも付属する。正しい持ち方もきちんと身に付けられ、最後まで使い切る心を養うという。全3色。

 

No.74

パイロット
ザ・ドクターグリップ
990円

フレフレ機構がより便利に進化!

振って芯を送り出す独自の「フレフレ」機構に、持ち運び時の芯出しを抑えるロック機構を新たに追加。従来品に比べノック音も約50%軽減し、静かな場所でも快適に使える。芯径0.5mm。全5色。

 

No.75

トンボ鉛筆
シャープペンシル モノグラフライト
各242円

ペン先周りが見やすい高精度シャープ

回転繰り出し式のモノ消しゴム付き、高視界ロングパイプによる高精度で狙った位置へ確実に筆記。滑りにくい高密度テクスチャーグリップも、ベタつきを抑えた快適な握り心地。芯径0.5mm。全7色。

 

No.76

ソニック
スーパーコンパス くるんパス デル・クル シャープ用
各880円

大小の円がスムーズに描ける

つまんで・くるんと・まわすだけ。描きたい円のサイズに合わせて自動伸縮し、360度スムーズに回転する特許技術「デル・クルヘッド」搭載。コンパスが苦手なキッズでも、円の大小に関わらずきれいに描けるはず。全2色。

 

No.77

サンスター文具
ニニピー暗記用
単品242円、暗記用セット330円

ペンの持ち替え不要で暗記が楽!

細字のペンとマーカーをひとつのペン先に集約、指先で半回転して切り替えられる「ニニピー」の暗記用ペン。オレンジのペンと緑のマーカーを付属の赤シートで隠しながら、効率良く勉強できる。

 

No.78

ぺんてる
Pentel Ain(ぺんてるアイン)
220円

カッコ良く取り出せる替芯

原材料に特殊なオイルを使用、なめらかさと折れにくさ、汚れにくさを備えたシャープペン替芯。上向きのまま片手でスマートに取り出せるケースは、見た目のカッコ良さからも満足感を得られる。

 

No.79

共栄プラスチック
オリオンズ よいこの交通フアイル
440円

交通ルール博士になれるかも!

レトロな配色に交通標識をデザインした3ポケットのクリアファイル。透け感があって見やすいポケットは使用感も上々。毎日プリントを出し入れしていれば、交通ルールにも詳しくなれそうだ。大人も復習すべし。全4種。

 

No.80

クツワ
スタッド ワンハンド単語カード
小330円、大385円

片手でサクサクめくれる単語カード

表紙ポケットに人差し指を入れ、切り欠きに親指を入れてめくる独自の構造によって片手で使える単語カード。右手・左手どちらでも使用でき、電車やバスで吊り革につかまりながら暗記ができる。大小各4色。

 

※価格はすべて税込で表示しています。

 

「文房具総選挙2023」投票はこちらから

 

トレンドと機能で分類した7部門・80商品!

「文房具総選挙2023」は、時代を象徴するはかどり文房具をピックアップした “トレンド部門” に今年は「推し活がはかどる文房具」を設置した2部門と、機能によって分類した5部門の、合計7部門。部門によってボリュームの差があるものの、およそ10数商品が選出され、合計80もの商品がノミネートされました。

 

【機能別部門】

■ 書く・消す 部門
インク容量が増えたり替芯式になったり、長く使えるペンの存在が目立つ。またペンが豊作で部門を「書く」に限定した昨年と打って変わって、「消す」文房具にも注目。全13商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/842446/

■ 記録する 部門
ノートはリッチな紙質を競った時代を経て、昨今は構造や形状を工夫し、思考を妨げないことや使ったあとのエコ性も重視する傾向に。電子文具もエルゴ設計で、作業を快適にはかどらせる。全12商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/842493/

■ 収納する 部門
7部門のなかで、「技あり!」と膝を打ちたくなるアイテムがもっとも多く並ぶ。斬新な構造、1つで複数のシーンに活躍する機能性は、はかどり文房具の真骨頂と言えよう。全11商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/842564/

■ 切る・貼る・綴じる 部門
本質機能を磨くと同時に、ポータブル性を高めたアイテムが目立つ。また、刃物である「切る」文房具は切れ味とともに安全性を担保するなど、全体的にきめ細やかさが光る。全10商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/842568/

■ 分類する・印をつける 部門
推し活ならぬ “捺し活” と言いたくなる楽しいスタンプを中心に、実用性に華やかさも併せ持つアイテムが揃う。仕分けに役立つファイルなど硬派な実用アイテムも健在。全10商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/842570/

 

【トレンド部門】

■ 推し活がはかどる文房具 部門
推しを愛でる心にオン・オフは関係なし。デスクに推しを迎えられるデコレーションアイテムや、仕事用っぽく “擬態” 可能なバッグまで、推し活を完全サポートする全10商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/842574/

■ キッズの勉強がはかどる文房具 部門
児童の毎日の宿題から学生の試験勉強まで、学習意欲を応援する文房具14商品がノミネート。集中力を持続させるスムーズな使用感を追求したアイテムや、各自の苦手分野をサポートしてくれるアイデアに注目したい。当部門は「学研キッズネット」からも投票が可能だ。
https://getnavi.jp/stationery/842580/

 

【文房具総選挙2023】オンオフ関わらず机上で愛でる!「推し活」をサポートする10アイテムがノミネート

仕事や勉強、作業の効率をアップさせる高機能をもつ “はかどり文房具” の年間ナンバーワンを投票によって決定する、「文房具総選挙2023」がスタートしました。ここでは、【トレンド部門】「推し活がはかどる文房具」部門にノミネートされたアイテム10点を紹介していきます。

 

【ノミネート商品をまずは写真でチェック!】

 

【「推し活がはかどる文房具」部門】

推しを愛でる心にオン・オフは関係なし。デスクに推しを迎えられるデコレーションアイテムや、仕事用っぽく “擬態” 可能なバッグまで、推し活を完全サポートする全10アイテムをご紹介します。

 

No.57

リヒトラブ
ミファ うちわコレクションファイル
1595円

チケットなど思い出も丸ごと収納

ポケットの有効内寸は約440×329mm。うちわの持ち手をホールドする仕切りが付いたトップインタイプのファイル。飛び出し防止のフラップ付きで、チケットやトレカ等もまとめて収納できる。

 

No.58

エレコム
推しごと バックパック Mサイズ
2万2231円

お仕事も “推しごと” もお任せ!

サコッシュにもなるフロントパーツの有無で “擬態モード” と “推し活モード” を素早く切り替え。ペンライトなどが入るポケットも各種充実し、 “推しごと” が断然はかどるバックパック。全6色。

 

No.59

カルチュア・エンタテインメント
推守 カーテン
2530円

デスクで毎日推しを愛でられる

推しのアクスタやフィギュアをデスクで常に、なるべくこっそりと愛でたい。そんなニーズに応えるアイテム。カーテンを閉じている間は仕事に集中。早く推しを拝みたくて作業もはかどる!? 全5色。

 

No.60

カルチュア・エンタテインメント
推守 ガジェットケース
各3740円

推しグッズを美しく収納&飾れる

缶バッジやアクスタ、トレカなど常にいっしょにいたい推しグッズを美しく収納、デスク上にさっとディスプレイもできるガジェットケース。うるさい上司がきたらカーテンでそっと隠してあげて。全5色。

 

No.61

レイメイ藤井
ケプト キューブポーチ
990円

愛しの “推しぬい” を大切に携帯

小さなぬいぐるみや小物を収納してバッグなどに付けられる、コロンとしたキューブ型が可愛いポーチ。透明の窓付きなので、 “推しぬい” を汚さずに保護しながら持ち運ぶのにぴったりだ。全4色。

 

No.62

リヒトラブ
ミファ デコレーションポーチ
各1430円

推しまみれにデコれる万能ポーチ

シールなどでデコレーションした透明シート2枚を表面のクリアポケットにセットすることで、自分だけの推しデザインポーチが作れる。中にはペンやトレカ、会員証などが入る各種ポケットが充実。全8色。

 

No.63

レイメイ藤井
ケプト トレカホルダー
1100円

デコができるトレカホルダー

トレカが入るシンプルなホルダー。中にステッカーなどで自由にデコれる透明板が入っており、これを推しトレカに重ね合わせることで、トレカは元のまま、自分なりの愛を様々に表現できる。全4色。

 

No.64

パイロット
フリクションスタンプ「推し活」
132円

推しのリスケにこすって対応!

こするとインクが透明化する「フリクションインキ」を使った浸透印に、「推し活」モチーフが追加。推しのスケジュールに変更が発生しても、こすって消し、捺し直すことで即対応。印面は全60種。

 

No.65

こどものかお
ポチッとシックス
990円

推しの予定はこれでカンペキ

ポチポチッと押すだけで使えるボタン型スタンプに「推し活」バージョンが新登場。発売日、配信、TV、ラジオにライブと、推しの予定をわかりやすく手帳やカレンダーに記録。うっかり忘れを防止!

 

No.66

キングジム
フラッティ ワンマイル
2145円〜3080円

フラットなのにたっぷり入る!

ライブやイベント参戦時も快適に動けるとSNSで話題となった、透明窓付きポーチ。アクスタや缶バッジなどはもちろん、約5〜6cmのマチ付きなので “推しぬい” やペットボトルなども入れられる。全4色。

 

※価格はすべて税込で表示しています。

【文房具総選挙2023】巻き戻しが怖くない金属メジャーなど「分類する・印をつける」文房具10点がノミネート

仕事や勉強、作業の効率をアップさせる高機能をもつ “はかどり文房具” の年間ナンバーワンを投票によって決定する、「文房具総選挙2023」がスタートしました。ここでは、【機能別部門】「分類する・印をつける」部門にノミネートされたアイテム10点を紹介していきます。

 

【ノミネート商品をまずは写真でチェック!】

 

【「分類する・印をつける」部門】

推し活ならぬ “捺し活” と言いたくなる楽しいスタンプを中心に、実用性に華やかさも併せ持つ10アイテムが目白押し! 仕分けに役立つファイルなど硬派な実用アイテムも健在です。

 

No.47

シヤチハタ
回転デコレーションスタンプ
1650円

ダイヤル回転で13柄を楽しめる

1つで13柄を捺してデコレーションできる、ハイコスパな回転スタンプ。植物、ねこ、手書き飾りなど全7種。イラストフレームを作ったり複数柄を組み合わせたり、アイデア次第で用途は広い。

 

No.48

キングジム
書類仕分けファイル
880円

斜めからバサッと入れて簡単整理

従来のクリアファイルの難点だった書類の出し入れのしにくさを、クリアホルダーの仕様を取り入れることで解消。インデックス付きで検索性も高い。背面のペーパーストッパーでクリップボードとしても活用可能。

 

No.49

ミドリ
スローコンベックスメジャー〈2m〉
1518円

スローに戻る安心安全な金属製メジャー

早すぎず遅すぎず、テープの巻き戻る速度にこだわった。引き出したテープは本体を指で押さえて止め、指を離して戻す仕組み。目盛は10cmごとに色分けされ、磁石付きで保管もラクなど、随所に工夫が見られる。

 

No.50

キングジム
ラベルプリンター「テプラ」PRO SR-R2500P
8800円

手持ちのスマホから簡単にラベル作成

スマホと連携できるテプラに、手ごろな入門機が登場。対応アプリは2つ用意され、テンプレはデザイン重視からシンプルなものまで豊富だ。電池駆動式で使う場所を選ばない。4〜18mm幅のテープに対応。

 

No.51

シヤチハタ
デイリーログスタンプ
本体+マスター部 3410円/マスター部 1210円

日常をイラスト付きで記録する

日付印の本体にイラスト印面をセット。手帳やノートに、イラストと日付を同時に捺して彩れる。日付操作は側面のダイヤルを回すだけ。イラスト印面は、食事記録や円グラフ、支出記録など12種類。

 

No.52

シヤチハタ
どこでも持ち物スタンプ 氏名印タイプ
1650円

布も金属も! 身の回り品にポンポン捺せる

紙はもちろん布、プラスチック、金属などさまざまな素材に連続捺印できる浸透印タイプのスタンプ。水洗いしても落ちにくい油性インキを採用する。印面サイズは13mmで、印面はメールオーダー式。

 

No.53

カンミ堂
ヌーン
各440円

丈夫さと上質感が魅力の布付箋

フィルム付箋で知られるブランドから布製付箋が登場。落ち着いた風合いを持つ上、紙やフィルムに比べ破れにくく繰り返し使える。ブックマーク用の「マーク」とインデックス用の「タブ」の2種。

 

No.54

サクラクレパス
マイネーム紙おむつ専用
220円

専用ペンで紙おむつの名前書きをスピードアップ!

紙おむつの表面繊維に引っかからないよう配慮された名前書き専用ペン。インキの流出量も工夫されており、にじまず濃くはっきりと記名できる。本体の先端部分が半透明でインク残量も一目瞭然。

 

No.55

ビバリー
まるみのプチ
462円

カラーも形もやさしい付箋

角をなくした形状とパステルカラーの組み合わせが特徴。手帳のマンスリー欄にも貼りやすいプチサイズのほか、定番の正方形(L)、ちょっとしたメモ書きにぴったりの長方形(M)もラインナップする。

 

No.56

サクラクレパス
ミックスライン
各242円

アンダーラインが同時に引けるラインマーカー

太字側に、色の異なるラインマーカーと細字のペン先を並べた設計。強調したい箇所に、同時に2種のラインを引ける。細字は水性顔料インキで耐水性・耐光性に優れる。色の組み合わせは全6種。

 

※価格はすべて税込で表示しています。

【文房具総選挙2023】安全なガムテカッターや四角い液体のりなど作業が気持ちいい「切る・貼る・綴じる」文房具10点がノミネート

仕事や勉強、作業の効率をアップさせる高機能をもつ “はかどり文房具” の年間ナンバーワンを投票によって決定する、「文房具総選挙2023」がスタートしました。ここでは、【機能別部門】「切る・貼る・綴じる」部門にノミネートされたアイテム10点を紹介していきます。

 

【ノミネート商品をまずは写真でチェック!】

 

【「切る・貼る・綴じる」部門】

今年は本質機能を磨くと同時に、ポータブル性を高めたカッターやノリが目立ちます。切れ味とともに安全性を担保する刃物にも注目です!

 

No.37

ミドリ
クラフトテープカッター
990円

まっすぐ安全に切れるガムテカッター

クラフトテープ用のギザギザカッターが進化した。クラフトテープを軽い力でまっすぐきれいに切れる専用カッター。切るときに安全カバーが自然と上方向に持ち上がり、刃先が指に当たりにくい安全設計だ。

 

No.38

コクヨ
GLOO 液体のり
各220円

角にフィットする液体のり

さまざまな “貼る” 行為に着目したシリーズの新作は、四角いスポンジヘッドで紙の角までのり付けしやすい液体のり。「しっかり貼る」「シワなく貼れる」の2タイプがあり用途に応じて使い分け可能。付け替えボトルも用意。

 

No.39

コクヨ
高級ハサミ〈HASA〉
2420円〜2750円

機能もデザインもムダがないザ・ハサミ

「普通に良いハサミ」をコンセプトに開発されたハサミ。独自設計刃を採用するなど、切れ味や切り心地を追求した様々な工夫が施されている。強力、強力ロング、紙/工作用の3種で切れ味が異なる。

 

No.40

オルファ
セーフティカッターコンパクト
オープン価格(実勢1000円前後)

安心設計で不意なケガから手を守る

コンパクトな丸みを帯びた形状で、握りやすい開梱用カッター。切り終わりに自動で刃が収納される安心設計だ。同社が海外で販売していたモデルを、この度国内でも販売開始した。

 

No.41

サンスター
ツメカケ
770円

ワンプッシュで見出しが作れるパンチ

手帳やノートの小口部分をカットし、インデックスを簡単に作れる見出しパンチ。紙の角を切り取れば新しいページをすぐ開ける。普通紙2枚までを一度にカットできる。ロック機能搭載で携行に便利。

 

No.42

コクヨ
テープのり〈ドットライナーフリック〉
319円

ペンケースの中でキャップが開く心配無用

独自設計の「フリックキャップ」で、ペンケースの中でもキャップが開きにくく安心。粘着タイプは「しっかり貼る」と「あとから貼りつく」の2タイプ。詰め替え式で業界最小クラスなのもメリットだ。

 

No.43

プラス
ノリノスポット
418円

“点で貼る” から無駄貼りなし!

ホチキスのように用紙を挟んで “点” でのり付けすることで、1回の使用量を最小限に抑えるテープのり。ペンケースにすっぽり収まるコンパクトサイズで、携行時にホコリからガードするカバー付き。

 

No.44

プラス
フィットカットカーブ 多機能料理はさみ
2970円

1丁5役の多機能ハサミ

通常のカット機能はもちろん、ピーラー、栓抜き、フタ開けなどキッチンで便利な機能を1丁に集約。板厚刃とマイクロギザ刃が対象をガッチリとくわえ込むので、硬い食材もしっかり切ることができる。

 

No.45

クツワ
ハッツ マステノリボンボン
385円

手持ちのテープをかわいくカット

マスキングテープの飾り切りができるテープカッター。「リボン」「ギザギザ」「細くする」の3種セットで、いずれもまっすぐにも切れる2way仕様。ラッピングやデコレーションなど幅広く使える。

 

No.46

マックス
モティック
902円

持ち歩きしやすいスティック型

ペンケースに入れやすいスティック形状のホチキス。コンパクトながら針は最大100本と充分な量が装填でき、スケルトンで残量も確認しやすい。ボタンをスライドするだけのワンアクションで済み、片手で簡単に操作可能。

 

※価格はすべて税込で表示しています。

【文房具総選挙2023】紙1枚でも立たせるスタンドや壁掛け書類ファイルなど技ありの「収納する」文房具11点がノミネート

仕事や勉強、作業の効率をアップさせる高機能をもつ “はかどり文房具” の年間ナンバーワンを投票によって決定する、「文房具総選挙2023」がスタートしました。ここでは、【機能別部門】「収納する」部門にノミネートされたアイテム11点を紹介していきます。

 

【ノミネート商品をまずは写真でチェック!】

 

【「収納する」部門】

「技あり!」と膝を打ちたくなるアイテムが多く並ぶなかでも、今年は収納ボックス・ファイルが豊富です。はかどり文房具の真骨頂とも言える、斬新な構造、1つで複数のシーンに活躍する機能性に注目です。

 

No.26

リヒトラブ
1冊でも倒れないブックスタンド
1100円

隣の本を抜き取っても倒れない!

立てた本の冊数が少なくても、倒れることなく保持できる画期的構造。23個のストッパーが個別に本を支えるので、本を抜き取っても残った本が倒れることがない。両サイドのジョイントで連結も可能。

 

No.27

サクラクレパス
おかたづけシリーズ 作品思い出ボックス
1760円〜2200円

画用紙も立体物も作品をまとめて本棚へ

子どもの作品をひとまとめにできるボックス。クリアファイルには画用紙や賞状、じゃばら式ファイルにはノートや通信簿、やや厚みのある作品を入れられる。ゴムバンドで閉じ、本棚などに並べて保管可能。

 

No.28

コクヨ
さっと出し入れできる
壁掛けポケット(書類・カタログ用)
3080円

厚手のカタログも収納できる書類ポケット

壁面にフックで吊り下げ、デスクの場所を取ることなく書類の受け渡しや一時収納が可能。出し入れも片手でストレスなく行える。組み立てれば立体ポケットに、中身が少ない時は折り畳んでコンパクトになる。

 

No.29

カウネット
ノートPCスタンドにもなる ミーティングバッグ
3718円

収納・移動・PCスタンドの一台三役!

ノートPCや書類、小物類など社内での移動に必要なものをまとめて運べるバッグの先駆け的商品に、新作登場。横に倒して折り目に合わせて変形させれば即PCスタンドに。リアルもオンラインも会議を快適化する。

 

No.30

キングジム
ハルペギー
1485円〜1980円

マグネットで貼れる箱状のペグボード

内側に収納スペースがあり “見せる” と “隠す ”を使い分けられるペグボード。冷蔵庫や玄関の扉に貼って小物収納を作り出せる。オプションのL字フックなどと組み合わせれば収納力がアップする。

 

No.31

キングジム
ハングオーガナイザー
3080円

バッグインバッグを机の下収納へ

作業時にはカバンから取り出してフックをかけるだけで、デスクの下のデッドスペースを有効活用できるバッグインバッグ。カバンの中でも自立し中身を取り出しやすいよう、芯材入りのハード仕様だ。

 

No.32

プラス
パスティ ペンケース
990円〜1320円

メッシュの透け感で中身を見やすく!

メッシュで中身が透けて見えるペンポーチ。カーブを描いて見た目にもかわいい内ポケットには、小物をしまっておける。ペン約15本が入るフラットタイプと、約30本が入るマチ付タイプがラインナップ。

 

No.33

カール事務器
ペーパースタンド
715円

書類1枚でも直立するカーブ設計

クリップで挟んで紙を直立させるスタンド。カーブを描くように立たせるので、紙1枚でも倒れない。挟むだけなので用紙の抜き差しはワンタッチ。パーツは分解もでき、持ち運びにも便利だ。

 

No.34

キングジム
「ポーズー」ペンポーチ
2475円

骨格入りで自在にポージング

骨格パーツが仕込まれ、好きなようにポーズを作れるぬいぐるみペンケース。見た目のかわいさの一方で、ペンなら約15本入る実用性も兼ね備える。パンダ、レッサーパンダ、ライオン、トラ、ネコの5種。

 

No.35

コクヨ
ポケットが大きく開く 書類ファイル〈ノビータ〉
462円〜1100円

ガバッと開いて中の書類を見渡せる

仕切りが側面に固定されていないことで目当てのポケットが大きく開き、収容物を探しやすい書類フォルダー。マチが伸縮するので書類の量に合わせて背幅が変えられ、省スペースにも貢献する。

 

No.36

リヒトラブ
わが家の整理ケース〈ペット用〉
1320円

ペットグッズをひとまとめ

ケースとクリヤーブック(A5・12ポケット)がセットになった収納アイテム。ワクチン接種証明書や薬など、ペットに関する大事な品々をまとめておける。A5判の写真が入るポケットタイプの窓付き。

 

※価格はすべて税込で表示しています。

【文房具総選挙2023】思考を引き出す快適なノートなど「記録する」文房具12点がノミネート

仕事や勉強、作業の効率をアップさせる高機能をもつ “はかどり文房具” の年間ナンバーワンを投票によって決定する、「文房具総選挙2023」がスタートしました。ここでは、【機能別部門】「記録する」部門にノミネートされたアイテム12点を紹介していきます。

 

【ノミネート商品をまずは写真でチェック!】

 

【「記録する」部門】

ノートはリッチな紙質を競った時代を経て、昨今は構造や形状を工夫し、思考を妨げないことや使ったあとのエコ性も重視するアイテムを中心に12アイテムがノミネート。作業を快適にはかどらせるエルゴ設計の電子文具にも注目です。

 

No.14

プラス
クリーンノートKaite メモタイプ
1100円〜1760円

書き心地が向上した磁性メモ

消耗品不要の磁性メモが、薄型コンパクトに。紙により近い書き心地になったほか、筆跡のコントラスト比が大幅アップし筆記線も視認しやすくなった。メモはスマホで撮影し専用アプリに保存可能。

 

No.15

マルマン
ココチィ ノート
242円〜297円

リング分解ツールが裏表紙に付属

裏表紙から組み立てられるリング分解ツールを用い、廃棄時にリングとノート本体を簡単に分離できる。中紙の原料にはサステナブルなFSC認証材を使用。裏抜けしにくくなめらかな書き心地も美点だ。

 

No.16

ラコニック
スタイル ブックマーカー
各330円

本に挟んで、ふとしたときに書き留める

売り場の本に挟まれた短冊のようなデザインで、しおりとしてページに挟んで使えるメモ。To Doリストからコーディネートを記録できる人型テンプレートまで、メモは8種類。1セット24枚入り。

 

No.17

リヒトラブ
ソフィーチェノート
209円〜363円

リングに手が当たっても痛くない

ページを綴じるリングに薄いPPシート製を採用しているので、書く際に手が乗り上げても痛くない。オープンポケット付きで、付箋などの小物を入れて持ち運べる。リングまで色にこだわった4色展開。

 

No.18

キングジム
デジタルメモ「ポメラ」DM250
6万280円

スマホ連携の強化で手軽にテキスト共有

テキスト入力に特化したデバイス「ポメラ」の約6年ぶりの新作。校正支援機能が強化され、台本の制作に適したシナリオモードが追加されたほか、スマホ連携の向上でより手軽なデータの活用が可能に。

 

No.19

カシオ
人間工学電卓 JE-12D/DE-12D
1万450円/1万1000円

打ちやすさを追求したエルゴ電卓

電卓を打つときの姿勢に着目したエルゴノミクス設計。操作面を3度の角度に傾斜させることで、右手入力時の指や手に自然にフィット。キー自体は常に垂直方向に打てるよう、階段状に配置した。

 

No.20

コクヨ
キャンパス
ノートのように使える バインダー(2×2リング)
616円~748円

リングに手が当たらないスリムなバインダー

上下2×2のリング構造で、書く際に手に当たらず快適に使える。ノート感覚で折り返し省スペースで使えるほか、スリム設計のためバッグの中でかさばらないのもうれしい。B5とA4をラインナップ。

 

No.21

プラス
パスティ クリップファイル
770円

表紙ポケットに小物やプリントを一時保管

パステルカラーが持ち味のファイルシリーズに、携行に便利なクリップファイルがお目見え。付箋などの小物を収納できる表紙ポケットが付く。表紙を折り返して使えばデスクの省スペースにも役立つ。

 

No.22

オキナ
プロジェクトガジェットメモ 6.1inch/8.3inch
605円/880円

スマホやタブレットとのセット使いに最適

裏面に滑りにくい加工が施され、片手でも書きやすいデスクメモ。6.1inchスマホと8.3inchタブレットに合わせたサイズ展開で、メモと重ねてもリングが当たらずデバイスが傷付きにくい仕様になっている。

 

No.23

コスモテック
wemo ペーパーフリップボード
3500円

“書いて伝える” ウェブ会議サポートボード

ウェブ会議の横長画面に、顔とともに写しやすい正方形のホワイトボード。パーソナルサイズで携行しやすく、会議でも手で支えやすい。ボード本体に装着可能のイレーザーはペンも収納できる一体型。

 

No.24

コクヨ
キャンパス
ルーズリーフ きれいに消えてなめらかに書ける
385円

軽い力できれいに消せるオリジナルペーパー

紙面の凹凸を減らして平滑にすることで、鉛筆の芯の汚れが残りにくく消しゴムによる消し跡が目立たない。軽い力で消せるので、消しゴムの摩擦による紙のシワや破れも防止。書き心地もなめらかだ。

 

No.25

コクヨ
キャンパス
レポートパッド〈SPREAD PAPER〉
385円~836円

罫線と書き心地が思考の整理をサポート

便箋にも使われる中紙で速乾性が高く、さらさらした書き心地で思考を妨げない。軽量で、表紙をぴったり折り返せるのも美点。5mm方眼罫はコピーに写りにくい薄いブルーを採用。A3・A4・B5の3種。

 

※価格はすべて税込で表示しています。

【文房具総選挙2023】ハイコスパな大容量ペンなど「書く&消す」文房具13点がノミネート

仕事や勉強、作業の効率をアップさせる高機能をもつ “はかどり文房具” の年間ナンバーワンを投票によって決定する、「文房具総選挙2023」がスタートしました。ここでは、【機能別部門】「書く・消す」部門にノミネートされた文房具13点を紹介していきます。

 

【ノミネート商品をまずは写真でチェック!】

 

【「書く・消す」部門】

インク容量が増えたり替芯式になったり、長く使えるペンの存在が目立つ。またペンが豊作で部門を「書く」に限定した昨年と打って変わって、「消す」文房具も加わった全13アイテムに注目!

 

No.01

コスモテック
wemoペン
450円

スパイ道具!? 「wemo」に装着する専用ペン

ボールペンで書いて消せるウエアラブルメモ「wemo(ウェモ)」の、リストバンドタイプ専用小型油性ボールペン。装着時には自動的にペン先が収納され、袖を汚してしまう心配がない。替え芯1本入り。

 

No.02

ミドリ
紙製ケースの修正テープ
396円

環境にやさしい紙製ケース入り

ケースや剥離フィルムなど、全プラスチックパーツをバイオマス素材(紙パウダー入りの合成樹脂)に置き換え。テープの色は紙に合わせて白とクリーム、テープ幅は横罫ノートの罫に合わせた5mmと6mm。

 

No.03

ビック
クリスタル Re’New 1.0mm
715円

世界的定番ボールペンが替芯式に!

「ビック・クリスタル」で初となるリフィラブルモデル。本体とセットの替芯は、取り外し装置をスライドさせワンタッチで交換可能。キャップ部分には96%リサイクルのプラスチックを使用している。

 

No.04

ゼブラ
サラサナノ スモークカラー
各220円

主張しすぎない淡くてやさしい色

極細ペンながらサラサラとした書き心地を実現した「サラサナノ」に、スモークカラーが数量限定で登場。淡い色合いで、人目を気にせず手帳などにプライベートな内容を書き込める。全4色。

 

No.05

サンスター文具
タンク
各165円

大容量インクを充填し筆記距離は約5倍に

本体すべてをインクタンクにし大容量のゲルインクを搭載。筆記距離は同社従来のゲルインクペンの約5倍に達する。ゲルインクは油性インクに比べて速乾性に優れ、指を汚さないメリットも。全6色。

 

No.06

ペノン
タッチミー! アートペン
1500円

世界の名画を指先でグリップ!

昨年SDGs部門にノミネートした「ペノン」に登場した、世界の名画をデザインしたシリーズ。特殊印刷により軸に立体的に再現しており精緻さに驚かされる。見た目の美しさに加え、滑り止めという副次的効果も。

 

No.07

サンスター文具
デコット
各220円

白抜きデコが簡単に楽しめるマーカーペン

マーカーで下地を塗り、その上から逆側の細字消しペンで書き込むと、書いた部分が白抜き文字になるデコレーションペン。イラストのほか、To Doなどチェックボックスにも活用できる。パステルカラー8色。

 

No.08

サンスター文具
ドット・エ・ペン
各220円

レトロなドット絵がスタンプ感覚で描ける

四角形のペン芯が備えられ、スタンプのように捺すと “8bit” を思わせるレトロなドット絵を描けるマーカーペン。逆側には細字を搭載するツインペンで、文字や細かい線を書くことも可能だ。全16色。

 

No.09

トンボ鉛筆
ノック式超低粘油性ボールペン ZOOM C1
7700円

安定したインク吐出量と線幅を保つ

ノック部がボディから3.5mm浮遊してみえるコンテンポラリー・デザインペン。リフィルはチップ内部のボール座を102%拡大したことで、安定した筆記線幅となめらかな書き心地を実現した。ボール径は0.5と0.7mm。

 

No.10

コクヨ
キャンパス
ノートのための修正テープ(つめ替えタイプ)
275円

つめ替えでプラの廃棄量を大幅カット

「キャンパスノート」の用紙の色とテープの色、罫線の幅とテープの幅を揃えることで修正部分を目立たせない同商品に、つめ替えタイプが登場。業界最小クラスのコンパクトさで、場所をとらない。

 

No.11

パイロット
フリクションボール ノックゾーン
550~3300円

濃く長く。ニーズに応えた最上のフリクション

消せるボールペンの代名詞「フリクション」の最新モデル。インク色の濃度をブラックで30%、レッドとブルーで15%も高めた新インクを搭載、インク容量も70%増量。濃く長く書ける待望のフリクションだ。

 

No.12

プラス
ホワイパーPL
253円

ペンのように握って修正できる

握りやすく引きやすいスリムなペン型修正テープ。テープを引く力を制御することで軽く引ける機構と、紙面への密着性を高める機構の、2種の独自機構を搭載し、快適な使い心地を追求している。

 

No.13

サンスター文具
メタシル
990円

削る手間いらずの “無限鉛筆”

削らずに16kmも書き続けられると話題をさらったメタルペンシル。黒鉛と金属を含んだ特殊芯で、2H鉛筆相当の濃さを実現し、実用性は高い。12月にはノック式の「メタシル ライト ノック」(H相当)も仲間入り。

 

※価格はすべて税込で表示しています。

【文房具総選挙2023】作業がはかどる最新文房具が80点! 文房具総選挙2023の傾向は?

毎春の恒例イベントとなった「文房具総選挙2023」がいよいよスタート! 今回は7部門・80点もの文房具がノミネート。いま、仕事や勉強をもっともサポートしてくれる文房具はいったいどれだ?

 

文房具総選挙って何?

選考委員として参加する文房具のプロたちが、2022年度に発売された文房具のなかから選考しノミネート。大賞・準大賞や各部門賞は、読者や文房具ファン、一般ユーザーからの投票により決定します。ノミネートの条件は、この2点。

・仕事や勉強を効率化する機能を持っていること
・2022年4月以降に発売、もしくは2023年3月23日までに発売情報が発表されていること

投票は3月24日から受付を開始し、4月16日23:59まで。結果は5月24日にGetNavi webと雑誌GetNavi誌上で発表します。

 

前年の大賞受賞商品は?

「文房具総選挙2022」をおさらいしましょう。昨年は、トレンド部門「SDGs文房具」部門にノミネートされた、衛星写真から抽出した色名のないクレヨンが大賞に輝きました。

“海=青” という先入観に 一石を投じる、色名のないクレヨン

衛星写真を元に、世界12か所の海から抽出した色で作られたクレヨン。色名は付けられておらず、海の場所を示す緯度経度が記されている。原材料は天然由来成分のみ。売上の一部は、海面上昇の危機に直面しているキリバス共和国に寄付される。2420円

 

「文房具総選挙2023」の注目ポイントは?

1.最新の “はかどり文房具” 80商品がノミネート!

最新の傾向を反映した「トレンド部門」2部門と、機能によって分類した5部門の、合計7部門を設置。ボールペンからデスクトップ用カーテンまで、オールジャンルの合計80商品をノミネートしています。

↑7部門・80商品がノミネート。写真は「GetNavi」5月号の特集

 

「文房具総選挙2023」投票はこちらから

 

2.話題の筆記具が多数ノミネート!

「クルトガ ダイブ」(三菱鉛筆)、「フリクションボールノックゾーン」(パイロットコーポレーション)、「オレンズAT」(ぺんてる) 、「メタシル」(サンスター文具)といった文房具ファンの間で話題沸騰中の筆記具が、書く・消す部門、キッズの勉強がはかどる文房具部門にノミネート。

↑大人にも子どもにもうれしい筆記具が多数

 

3.トレンド部門には「推し活がはかどる文房具」部門が新設!

ご贔屓を応援し愛でる“推し活”成分は、文房具ジャンルにも及んでいます。デスクに推しを迎えられるデコレーションアイテムや、仕事用っぽく“擬態”可能なバッグまで、推し活をはかどらせる全10アイテムがノミネートしています。

↑オンオフを問わず、推しを愛でられるアイテムがラインナップ

 

4.キッズを強力にサポートするはかどり文房具を多数選出!

ローンチから25年超の老舗、かつ国内最大規模の教育メディア「学研キッズネット」とコラボレーション。キッズ専門媒体の視点を取り入れながら、真にキッズの学習をサポートする文房具を14点ノミネートしました。同部門は学研キッズネットからも投票可能です。

↑児童の毎日の宿題から学生の試験勉強まで、学習意欲を応援する文房具が勢揃い

 

5.新駅の目の前!イオンモール幕張新都心で全商品にトライして投票!

投票期間中、4/8(土)にはイオンモール幕張新都心での投票イベントの開催が決定しました。来場者は、タッチアンドトライコーナーで全ノミネート商品に触って確かめた上で投票できるほか、選考委員たちによるトークセッションなどをお楽しみいただけます。※内容が変更になる場合があります。

↑会場は、3月18日に開業したばかりの新駅「幕張豊砂」駅から徒歩3分!

 

「文房具総選挙2023」選考委員の面々を紹介!

最後に、以上の7部門・全80商品を審査、選考した「文房具総選挙2023」選考委員会を構成する面々を紹介しておきましょう。GetNaviやGetNavi webの連載記事でお馴染みの顔ぶれに、文房具ファンから支持されるショップのバイヤーを中心に8名で構成しています。

文具ソムリエール 菅 未里 さん
メディア出演や商品監修で活躍。文房具売り場勤務の経験に裏打ちされた幅広い知識による、ユーザー目線での提案に定評。GetNavi webで連載中。

 

文房具ライター きだてたく さん
機能系からイロモノまで、あらゆる文房具を対象に取材、執筆。愛ゆえの苦言も含んだディープなレビューには、ファンも多い。GetNavi webで連載中。

 

ライター / 放送作家 古川 耕 さん
「古川耕の文房具でモテるための100の方法」から引き続く本誌連載「手書きをめぐる冒険」でお馴染み。「OKB48総選挙」総合プロデューサーも務める。

 

未来屋書店 竹内洋平 さん
全国の未来屋書店内にある文具売場商品の本部仕入れを担当。片付けが苦手で、収納グッズを入手しては連敗中。

 

イオンリテール 山田真弘 さん
年賀関連商品・OA用紙・オフィス用品等を担当。テレワークが多く、軽さと携行しやすさが仕事道具選びの条件。

 

学研キッズネット編集部
清水優香子
最近のお気に入り文房具は、推しの卓上ホワイトボード。タスク管理とモチベアップを同時にできてグッドです。

 

GetNavi編集部 松村広行
今年1月よりGetNavi編集長に。気に入った手帳を購入するも、おしゃれに使えないことを想像し、使うのを躊躇する日々。

 

GetNavi web編集部 和田史子
文房具総選挙運営を2018年より担当。新人編集者時代からラフが上手く書ける秘蔵のペンを愛用する。積ん紙が悩み。

 

投票は4月16日(日)23:59まで。はかどり文房具の2022年度ナンバーワンを決めるべく、ぜひ投票してください。

「文房具総選挙2023」投票はこちらから

 

【機能別部門】

■ 書く・消す 部門
インク容量が増えたり替芯式になったり、長く使えるペンの存在が目立つ。またペンが豊作で部門を「書く」に限定した昨年と打って変わって、「消す」文房具にも注目。全13商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/842446/

■ 記録する 部門
ノートはリッチな紙質を競った時代を経て、昨今は構造や形状を工夫し、思考を妨げないことや使ったあとのエコ性も重視する傾向に。電子文具もエルゴ設計で、作業を快適にはかどらせる。全12商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/842493/

■ 収納する 部門
7部門のなかで、「技あり!」と膝を打ちたくなるアイテムがもっとも多く並ぶ。斬新な構造、1つで複数のシーンに活躍する機能性は、はかどり文房具の真骨頂と言えよう。全11商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/842564/

■ 切る・貼る・綴じる 部門
本質機能を磨くと同時に、ポータブル性を高めたアイテムが目立つ。また、刃物である「切る」文房具は切れ味とともに安全性を担保するなど、全体的にきめ細やかさが光る。全10商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/842568/

■ 分類する・印をつける 部門
推し活ならぬ “捺し活” と言いたくなる楽しいスタンプを中心に、実用性に華やかさも併せ持つアイテムが揃う。仕分けに役立つファイルなど硬派な実用アイテムも健在。全10商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/842570/

 

【トレンド部門】

■ 推し活がはかどる文房具 部門
推しを愛でる心にオン・オフは関係なし。デスクに推しを迎えられるデコレーションアイテムや、仕事用っぽく “擬態” 可能なバッグまで、推し活を完全サポートする全10商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/842574/

■ キッズの勉強がはかどる文房具 部門
児童の毎日の宿題から学生の試験勉強まで、学習意欲を応援する文房具14商品がノミネート。集中力を持続させるスムーズな使用感を追求したアイテムや、各自の苦手分野をサポートしてくれるアイデアに注目したい。当部門は「学研キッズネット」からも投票が可能だ。
https://getnavi.jp/stationery/842580/

 

[速報]文房具総選挙2023がスタート! 投票フォームをお知らせ

3月24日、雑誌『GetNavi』の誌上と「GetNavi web」で、文房具のプロたちで結成された「文房具総選挙選考委員会」によって選考されたノミネート商品、7部門・80商品を一挙発表! 同時に投票の受付をスタートします。

・文房具総選挙とは?

2013年にスタートした「文房具総選挙」は一貫して、仕事や勉強など作業をはかどらせる機能を持つ“はかどり文房具“をフィーチャー。“選挙”として情報を発信し、”投票“によって読者や文房具ファン、一般消費者に参加してもらうことで、それぞれが求めるはかどり文房具を選ぶ機会を提供してきました。今回は11回目の開催となります。

 

・はかどり文房具とは?

コロナ禍をきっかけに、仕事や学習環境は自宅とオフィス/学校の間で状況に合わせて使い分け、異なる環境の下でも臨機応変に対応する必要に迫られるようになりました。いかにスムーズ、かつ快適に仕事や勉強を進め、高いパフォーマンスを発揮できるか、それをサポートするのが“はかどり文房具”。デスク周りで作業をサポートする雑貨も含みます。

 

・7部門・80点の文房具がラインナップ!

文房具総選挙2023は、最新の傾向を反映した「トレンド部門」2部門と、機能によって分類した5部門の、合計7部門を設置。ボールペンからデスクトップ用カーテンまで、オールジャンルの合計80商品をノミネートしています。投票は以下の投票フォームで受け付け、期間は4/16(日)23:59まで。奮って票を投じてください。

 


投票フォームはこちらから

 

すでに「GetNavi」の電子書籍では全ノミネート商品が解禁! GetNavi webでは、本日10時より順次発表していきます。

紙の端ギリギリを狙えるホチキス形状! テープのり「ノリノスポット」が糊付け作業の失敗をなくせる理由

「修正テープ」と「テープのり」、形状や機構、使用感は近いものがあるが、もちろん用途は「修正する」と「紙を貼る」でまったく異なる。さらに両者の大きな違いとして、もうひとつ挙げたいのが「紙のどこに使うか」という問題だ。

 

修正作業は紙の上で文字が書かれている部分が使用箇所。これはだいたい紙の端よりも内側のはず。対してテープのりはというと、これは接着強度から考えると、できるだけ紙の端ギリギリに使いたいのである。

 

となると、端ギリギリなど気にしなくていい修正テープと形状や使用感が近いのって、どこかおかしい気がしないか。テープのり、根本的な部分で間違ってるのでは?

 

紙の端を攻めるための、挟んでスタンプ式テープのり!

ここで問題にしたいのは、従来のテープのりが「紙の端を攻める」ための形状をしていない、ということだ。じゃあ「紙の端に使うことの多い、貼る用の道具」って、他に何があるだろう? と考えて、まず浮かんだのがホチキスである。ホチキスは、紙を上下から挟みこむことで、端ギリギリを狙いやすくしている。これはわりと正しい形状ではないだろうか。

プラス
ノリノスポット
380円(税別)

 

↑テープは詰め替え式(税別270円)

 

……なんてことを開発者が考えたのかは分からないが、プラスの「ノリノスポット」は、まさにホチキスめいたフォルムで、紙の端を挟みこんで使うテープのりだ。本体下端に紙を挿し込むためのスリットが空いており、使うときはここに紙の端を入れて、ホチキス留めするのと同じように本体上部をグッと押し込む。

↑のり付けするときは、スリットの奥まで紙を入れて……

 

↑ホチキス留めの感覚で本体をグッと押す

 

すると、内部のヘッドが紙に接触すると同時にテープをガチャッと送り出して、作業完了。紙を抜くと、端にテープ幅8.4mm×6mmという四角形の「のり」が塗られているのが見えるだろう。「ノリノスポット」は、ハンコを捺すようにスポットのり付けを行う、いわゆるスタンプ式テープのりと呼ばれるタイプの製品なのだ。

↑紙の端ギリギリのところに四角くのりがスタンプされる

 

ガッチガチの接着強度が欲しいなら、のり面積の大きさが重要。つまり、従来のテープのりに多い、ヘッドローラーを転がした分だけ帯状にのり付けできるタイプが必要だ。しかし、ひとまずノートにプリント貼っておくか程度の話なら、スポットのり付けでも問題なし。だいたい紙のカド2~4点にのりをスタンプすれば、それで充分だろう。

↑プリント類などを貼るなら、カドを4箇所をのり付けすれば充分

 

なにより本当に紙の端ギリッギリの位置にのり付けできているので、のりの付いてない部分から力が加わって剥がれる、ということが起きにくい。スタンプ式の不安要素である接着強度をカバーする意味でも、この端ギリギリ性能は重要な要素なのである。

↑任意の場所にのり付けしたい場合は、ベースを開いてダイレクトにヘッドを押せばOK

 

とはいえ、端っこじゃない位置にのり付けしたいことだって、無くはないかも。そういう場合は、本体下のベースをガバッと180度開く。するとヘッド周りが露出するので、そこをのり付けしたい位置に合わせて置いてスタンプする。これなら紙の端に限らず、どこでもスポットのり付けができるという仕組みだ。

 

ホチキス形状ならではのメリット

実はホチキス形状のテープのりには、偉大な先輩がいる。コクヨの「ドットライナーホールド」は、封筒のタブを挟んで引き抜くことでタブの端ギリギリに帯状のり付けができる、封かん作業特化のテープのりだ。これは非常に優秀な製品で、発売からもう15年経つが、筆者も未だに封かん作業にこれ以外は使わない。なんなら詰め替え用テープだって箱買いしているほどのヘビーユーザーである。

↑ホチキス型テープのりの傑作、コクヨ「ドットライナーホールド」は、封かん作業に欠かせない

 

ただ、ちょっと残念なことに、構造的に短い距離ののり付けが苦手。例えばレシートのような幅の短い紙にスムーズにのり付けするのが、意外とやりづらいのだ。なので、そこを「ノリノスポット」でやっちゃう、というのが快適な役割分担となりそうだ。

↑机に置かずにのり付けできるので、貼り付けがサクサクと効率的に行える

 

また、ホチキス形状ならではの大きなメリットとして、紙を机に置くことなくのり付けできる、というのがある。机が散らかっていて、のり付けするスペースがない! というのは、ありえること。そういうときにいちいち片付けるのは面倒なので、中空でサッとのり付けできるのはなかなか便利なのだ。

↑ペンケースに入れて持ち運ぶなら、本体カバーを前にスライドさせて、ベースに当たるまで押し込む

 

↑カバーを元の位置まで後退させれば、ロックがかかった携帯モードに

 

毎年度末には、確定申告に向けてレシート・領収書をノートに貼り付けて整理する人も増えるはず。そういうとき、ホッチキス感覚でサクサクとのり付けできるテープのりがあれば、作業効率は確実に上がるだろう。快適のり付けツールとして、ぜひ試してみてほしい。

 

「Rollbahn(ロルバーン)」愛が高じてコラボモデルも!? “堤信子式”使いこなしとコレクションする理由

デルフォニックスによるノート・手帳ブランドである「Rollbahn(ロルバーン)」は、2002年の発売から徐々にファンを増やし、20年を超えた今、いっそうその人気が沸騰している感があります。

 

開発者に取材し作り手としてのこだわりを聞いた前編に続き、この後編では、長年に渡ってロルバーンを愛用し、いまではすっかりロルバーンコレクターとなったフリーアナウンサーの堤信子さんに、ユーザー目線でその魅力について語っていただきました。

 

【関連記事】進化する定番ノート「Rollbahn(ロルバーン)」が20年経ってもファンを増やし続ける理由

 

堤さんの “ファーストロルバーン” は?

堤さんとロルバーンの出会いは17年ほど前だったそうです。

 

「たしか定番カラーのイエローを、番組の取材メモとして使いはじめたのがきっかけでした。はじめは海外ブランドのノートだと思っていて、よく調べたら日本のメーカーだと知り、驚きました。というのも、当時は文具といえば地味でそっけないものか、ファンシーなものとに二極化していて。デザインがおしゃれで持ち歩きたくなるノートは、国内ではほとんど手に入りませんでした。
海外に行くたびにそういったノートやファイルをどっさり買い込んでいたのですが、ロルバーンが出たことで、これからは国内で手に入るんだとうれしく思ったことをおぼえています」(フリーアナウンサー・堤信子さん、以下同)

 

堤さんの「ロルバーンのここが好き!」

文房具好きで、たくさんのメーカーのノートを使ってきた堤さんですが、そのなかでも圧倒的にロルバーンの使用頻度が高いそう。理由を伺うと、

 

「ベースの形はシンプルで、飽きがこないデザインを貫いているところ。そしてかゆいところに手が届く便利さですね。実際おしゃれなだけではなく、すごく使いやすいです。文字を書いた時の滑らかさや、インクがにじみにくかったり裏写りしなかったり、紙は目にやさしいクリーム色、クリアポケットも便利です。
文房具を使っていると、ちょっとした不満や残念なところがあるものですが、それが非常に少ないのがロルバーンです。使いやすさとデザイン面、そのどちらも高いレベルで維持していますし、何より使っていて心地よい気分になります」

 

表紙のバリエーションも、堤さんがロルバーンを使い続ける理由のひとつだとか。

 

「個人的に、ノートは『表紙を見て気持ちが上がるか』が大事だと思っています。使いやすいけれど表紙が地味だと思ったら、自分でカラフルにカスタマイズしちゃうんです。その点、ロルバーンは表紙の色や柄が豊富でファンを飽きさせません。全国にある直営店限定のデザインや季節限定品、デザイナーとのコラボ商品など、企画もとてもおしゃれです。しかも数量限定でいつでも手に入れられるわけではないから、つい集めたくなります」

「普段からノートはたくさん使いますが、それに追いつかないくらい『ロルバーン ノート』を購入するペースが早いので、 “順番待ち” しているノートがいっぱいあります。ロルバーンだけ集めてボックスファイルやトランクに入れてストックしています」

 

ロルバーン ポケット付メモはお土産にもおすすめだそうです。

 

「認知度も高いですし、旅行や出張のお土産で買っていくと喜ばれます。私の実家が福岡で、博多にある直営店には、帰省すればわざわざ足を運びます。いちご柄のあまおうシリーズが本当にかわいくて。いわゆるご当地のお土産は、地域の名前やキャラクターが入っていたり、 “いかにも” なデザインが多いですが、ロルバーンはデザインが洗練されています。表紙を見ているだけで、旅をしているような気持ちになれるんですよ」

 

真似したくなるアイデア満載! ロルバーンコレクターの使いこなし

自由度が高い分、さまざまな使い方ができるのもロルバーンの特徴のひとつ。堤さんは普段、どんな使い方をしているのでしょうか?

 

・「フレキシブル」にスクラップする「旅ノート」

 

滞在中の思い出がたっぷり詰まったこちらの “旅ノート” は、堤さんがパリに行った際に作ったものです。

 

「最近のお気に入りは、『フレキシブル』でつくる旅ノートです。私は旅行が大好きで、それこそ旅に行く前には計画を書き込んだり、実際の行動や訪れた場所の感想をメモしたり。ポケットにはショップカードやチケット、レシートを入れています。
それまでは、ページ数の決まったロルバーンを使っていましたが、国内旅行だと1冊丸ごとは使わないし、海外だったら1週間も旅するとパンパンになってしまう。ページ数を変えられるノートが欲しいと思っていたところにフレキシブルが誕生し、やった〜、と思いました。
フレキシブルのいいところは、後でリフィルの入れ替えができることです。荷物を増やしたくなかったら、リフィルだけ持って旅行に出かけたっていい。帰宅後に並べ変えてノートを完成させることもできますし、余ったリフィルは次の旅行にとっておけるので、無駄なく使えます」

「食べたもの、出会った人、写真も貼りながら思い出を残します」

 

「半分に切ったメモを綴じて、自作のポケットを手作りしています」

 

「実は今、デルフォニックスさんと新商品の企画を進めています。『旅ノート』っていいなと思っても、わざわざ作るのは面倒くさいですよね。旅の記憶を残したいと思っても、ほとんどの人がファイルに思い出の品をグチャっと入れて、そのままになっているのではないでしょうか? もっと簡単に、書いたりスクラップができて、帰ってくる時にはほぼノートが完成している、そんな商品を製作中です」

 

・ポケット付きメモで自作する「ファブリックノート」

 

堤さんは、こんなノートの使い方も教えてくださいました。

 

「ロルバーンをアレンジして、オリジナルのファブリックノートも作っています。日本のアパレルブランド『ミナ ペルホネン』が大好きで、表紙に生地を切り貼りしたり、生地にまつわる物語やコンセプト、デザイナー・皆川明さんの言葉などを書き写したり、コピーして貼っています」

「どんどん書いて、どんどん貼って。情報やアイデアでパンパンに膨らんだノートを見ると、自分のノートになったなぁと達成感を味わえます」

 

・余ったページでつくるメモ帳

ほかにも、ロルバーン愛を感じるこんな使い方を教えていただきました。「ロルバーンのいいところは、分解できるところ。たとえば、余ったメモを取り外して、新しくノートを作ったり。これは3冊分の余った用紙を1冊にまとめました。ミシン目で切り取ってメモ帳として使う方法もおすすめですよ」

 

もっと自由に、もっと気楽に。堤さんの、ノートを書き続ける秘訣

せっかくお気に入りのノートを買っても、最後まで使い続けられないという悩みをもつ人は多いはず。書き続けるコツはあるのでしょうか?

 

「無理に続けようと思わないことじゃないでしょうか。私のノートはけっこう空欄があるんですが、そういう時は、『忙しかったんだな』『この日は書く気がしなかったんだな』と受け止めるようにしています。ただ、空いているページが多いのは嫌なので、シールや雑誌の切り抜き、ポスターや絵ハガキを貼っています。色鉛筆でイラストを描くこともあります。実はそっちのほうが後で見返すと楽しかったりもします」

 

↑「上手に描こうと思わなくて大丈夫です。簡単なイラストを描くだけでも楽しい気持ちになりますよ」

 

「これは私が教鞭をとっている大学の学生に教えてもらったんですが、彼女曰く、むしゃくしゃしている時は、ただ、ぐるぐると線を書くそうです。ノートがぐるぐるでいっぱいになる頃には気持ちもすっきり! なのだとか。それでビリって破いて捨てるそうです。そっか〜、書くことがない時はぐるぐるでいいんだって、ちょっと目からウロコでしたね。
あと、本の言葉を抜き出す人いますよね。でもすごく疲れている時は、抜き出して書くことも面倒くさいと感じませんか? そういう時は、コピーをとって好きな部分を切って貼っています。それくらい自由でいいと思うんです。よし書くぞと気構えず自分と向き合えなくても紙と向き合うだけですっきりしますし、雑多なものがいろいろ混じっているのも含めて、すべて受け止めてくれるのがロルバーンだと思います」

 

堤さんおすすめのロルバーン ノート 3選

↑右下より時計回りで、直営店限定ロルバーン ポケット付メモ L(Smith JR博多シティ店)、ロルバーン ポケット付メモ Cap-Martin L(ブルー)、ロルバーン フレキシブル カバー A5(ライトブルー)

 

「どのノートもおすすめですが、最近発売されたカップ・マルタンが非常にかっこいいです。デルフォニックスの代表でありデザインディレクターの佐藤達郎さんがプロデュースした商品ですが、紙でありながら布生地のような肌触りの表紙や、大人っぽさとシンプルさを兼ね備えたところが素敵ですね。中身はロルバーンと同じなので、質感で勝負しているところも潔くてかっこいいと思います。

 

フレキシブルは先ほども紹介したとおり、旅ノートの使い方との相性がよくお気に入りです。はじめは表紙が無地のみでしたが、種類が少しずつ増えてきました。これからさらに増えるといいなと、今後の展開を楽しみに待っているシリーズです。

 

最後のあまおうは、表紙を見ているだけで元気が出ます。実はあまおうにぴったりのピンク色の専用カバーを見つけまして、あまりのかわいさに即買いしました。かわいらしいノートがさらにかわいくになってうれしくなりました」

「アクセサリが充実しているところもロルバーンの魅力です。こういう普通のノートに専用カバーを作ってしまうお店って、なかなかないですよね。そんなところも私がロルバーンを好きな理由です」

 

シーンによって使い分けも! 今買える、おすすめモデル

種類が豊富なロルバーンは、選ぶ楽しみもあります。最後に、店頭とオンラインショップで今手に入る、おすすめモデルを紹介します。

 

1.MOGLEA×DELFONICS/【数量限定】MOGLEA アート ロルバーン ポケット付メモL

文房具や紙製品を中心に展開するアメリカのブランド、MOGLEA(モーグリー)とのコラボレーション。ハンドペイントで仕上げたMOGLEAのアートをそのまま表紙に加工しました。中面は、通常のロルバーンポケット付メモと同様の仕様になっています。

※MOGLEA アート ロルバーン ポケット付メモLは右側のみ。イエロー×チェック柄は限定商品ですでに完売しました。

 

MOGLEA アート ロルバーン ポケット付メモL
3080円
サイズ:W143×H182×D18mm
仕様:5mm方眼/140ページ/切離しミシン目付き/PPポケット5枚付き

 

2.ロルバーン ポケット付メモ 横型

ロルバーン ノートの横型タイプ。省スペースな横型のフォルムは、デスクの限られたスペースに置けたり、パソコンの前に置いてもちょうどよく使えるサイズがポイントです。カラーは、定番のイエロー、ダークブルーのほかに、ホワイト、ライトピンク、ダークグリーン、ブラックの全6色。

 

ロルバーン ポケット付メモ 横型M
638円
サイズ:W171×H109×D15mm
仕様:5mm方眼/120ページ/切離しミシン目付き/PPポケット5枚付き

 

ロルバーン ポケット付メモ 横型L
748円
サイズ:W191×H126×D15mm
仕様:5mm方眼/140ページ/切離しミシン目付き/PPポケット5枚付き

 

3.ロルバーン ポケット付メモ クリア

表紙にプラスチック素材を使用することで、汚れやキズに強く、指紋が付きにくい、さらさらとした手触りとやわらかな質感で、まるで淡いすりガラスのような風合いです。カラーは、クリア、クリアピンク、クリアブルー、クリアグレーの全4色あります。

 

ロルバーン ポケット付メモ クリア ミニ
495円
サイズ:W82×H105×D15mm
仕様:5mm方眼/120ページ/切離しミシン目付き/PPポケット5枚付き

 

ロルバーン ポケット付メモ クリア M
550円
サイズ:W111×H 138×D15mm
仕様:5mm方眼/120ページ/切離しミシン目付き/PPポケット5枚付き

 

ロルバーン ポケット付メモ クリア L
825円
サイズ:W143×H 182×D15mm
仕様:5mm方眼/140ページ/切離しミシン目付き/PPポケット5枚付き

 

ロルバーン ポケット付メモ クリア A5
1100円
サイズ:W168×H 216×D17mm
仕様:5mm方眼/160ページ/切離しミシン目付き/PPポケット5枚付き

 

4.ロルバーン ポケット付メモ Cap-Martin

デルフォニックスのデザインディレクター、佐藤達郎社長が監修したロルバーン ポケット付メモ Cap-Martinは、細部までこだわった大人の日常をちょっと豊かにする一冊で、ユニセックスでも使いやすいデザインになっています。中面は、通常のロルバーン ノートと同様の仕様で、カラーバリエーションは、深みのある色合いが上品なグレージュ、ダークブルー、ブルー、グリーンの全4色です。

 

ロルバーン ポケット付メモ Cap-Martin L
990円
サイズ:W143×H182×D15mm
仕様 :5mm方眼/140ページ/切離しミシン目付き/PPポケット5枚付き

 

ロルバーン ポケット付メモ Cap-Martin A5
1320円
サイズ :W168×H216×D17mm
仕様:5mm方眼/160ページ/切離しミシン目付き/PPポケット5枚付き

 

5.ロルバーン フレキシブル

ページが入れ替えられる、ロルバーン フレキシブル。ページ毎に分類し直して、思考を整理・整頓することを習慣化するためのシリーズです。表紙を360°折り返してコンパクトに使えるシリーズも。立ち姿勢での書き込みや、自宅のデスクなど限られたスペースでも使いやすいです。カバーのみの販売ほか、リフィルがセットになった「ロルバーン フレキシブル カバーL」は、スターターキットとしてもおすすめ。ロルバーン フレキシブル カバー 360°とリフィルは、Mサイズが近日発売予定です。

 

【カバーのみ】ロルバーン フレキシブル カバー 360°ハンスL
1980円〜
サイズ:W155×H184×D20mm

 

【カバーのみ】ロルバーン フレキシブル カバー 360°ハンスA5
2200円〜
サイズ:W175×H220×D20mm

 

6.ロルバーンノート

薄くてコンパクトなホチキス綴じのノートは、鮮やかな発色の表紙が魅力です。カラーバリエーションは全13色。中面は64ページの5mm方眼。インクのにじみと裏写りを抑え、瞳にやさしいクリーム色の上質紙です。リングタイプのロルバーンのサブノートにもぴったりで、色を組み合わせた2冊使いもおすすめです。

 

ロルバーンノート A6
220円
サイズ:W105×H148×D4mm
仕様:5mm方眼/64ページ(以下同)

 

ロルバーンノート B6
275円
サイズ:W128×H182×D4mm

 

ロルバーンノート B5
308円
サイズ:W182×H257×D4mm

 

ロルバーンノート A5
308円
サイズ :W148×H210×D4mm

 

7.ロルバーン専用アクセサリー

ロルバーンの配色に合わせた修正箇所が目立ちにくいクリーム色の修正テープ、お気に入りの表紙を隠すことなく耐久性を高めてくれるプロテクター、表紙やページに合わせて選べるブックマーク、ペンホルダーつきの専用下敷き、小物の収納に役立つスライダーケース、ページの区切りや目印として活躍するインデックスシートなど、ロルバーンには専用のアイテムが数多く発売されています。

 

ロルバーン 修正テープ
385円

 

ロルバーン ポケット付メモ用 プロテクター
363円〜

 

ロルバーン ブックマーク
418円

 

ロルバーンポケット付メモ用 下敷き
352円

 

ロルバーンポケット付メモ用 スライダーケース
660円〜

 

ロルバーン インデックスシート
418円〜

 

使い手にとってノートと向き合う時間が心地よいものであるよう、ペン先から広がる自由な発想をできるだけ邪魔しないよう、細やかな配慮や小さなこだわりの積み重ねが、デルフォニックスのものづくりにはありました。百聞は一見にしかず。ぜひお近くのショップでロルバーンシリーズを手に取ってみてはいかがでしょうか?

※価格はすべて税込です

 

【関連記事】進化する定番ノート「Rollbahn(ロルバーン)」が20年経ってもファンを増やし続ける理由

 

プロフィール

フリーアナウンサー / 堤 信子

青山学院大学経済学部を卒業後、FBSにアナウンサーとして入社、その後フリーに。NTV「ズームインスーパー」TBS「はなまるマーケット」など朝の情報番組でレギュラーを長年務め、TV、ラジオ、講演、司会などで幅広く活躍中。また、エッセイストとして、長年の趣味でもある文具雑貨の旅をテーマにした著書を出版するなど趣味本にも力を入れ、WEBや紙面での連載も手がける。つつみ紙とお菓子箱のコレクターとして、「マツコの知らない世界」などの番組出演多数。著書も『堤信子のつつみ紙コレクション』(玄光社)など多数がある。
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進化する定番ノート「Rollbahn(ロルバーン)」が20年経ってもファンを増やし続ける理由

鮮やかな色調が印象的な「Rollbahn(ロルバーン)」。表紙を見れば、「あ、知ってる!」と思う人は多いのでは? 一見、海外メーカーのおしゃれな文房具のようですが、実は1988年創業の日本メーカー「デルフォニックス」のオリジナル商品です。

 

誕生は2002年。発売から20年超が経った今も、手に取る人は増え続けています。ロルバーンがファンの心を離さないのはいったいなぜ? この前編では、デルフォニックスで商品開発やマーケティング、販売に携わる、花澤翔子さん、大谷春菜さん、小岩井亮さんにロルバーンの魅力と支持される理由を、後編では、長年のロルバーン愛用者であるフリーアナウンサーの堤信子さんに、使い続ける理由をうかがいました

 

【関連記事】「Rollbahn(ロルバーン)」愛が高じてコラボモデルも!? “堤信子式”使いこなしとコレクションする理由

 

“滑走路” を意味する「Rollbahn」に込められたもの

 

実はロルバーンは「時計」のブランドとして、2001年に誕生しました。ノートではなく「メモ」というコンセプトで翌年デビューしたのが「ロルバーン ポケット付メモ」です。ドイツ語で滑走路という意味を持つロルバーン。「この一冊から無限大の世界を広げていってほしい」という作り手の思いがこめられています。

 

シンプルでいて洗練されたデザインに目がいきがちですが、実は使い手のことを考えぬかれた機能にあふれる、やさしい設計をしています。

 

ロルバーン ポケット付メモの基本仕様

1.クリーム色の上質紙に5mm方眼罫

「中面の紙は、インクが滲みにくく万年筆でも裏写りしない、目にやさしいクリーム色の上質紙です。5ミリ方眼のグリッドは、筆記の邪魔にならず、コピーをしてもラインが写りにくい薄いグレー色。全ページに切り取りやすいミシン目が付いています」(デルフォニックス・小岩井亮さん)

 

2.巻末に収納に便利なクリアポケット

「ノート後方には、ミシン目に切り取ったメモがぴったり収まるクリアポケットが5枚付属されています。ポケットの両側を挟むように配置されたイエローの台紙があることで、ポケットの凹凸が紙面に響かず、最後までストレスなく書くことができます。同時に、裏表紙についたゴムの鳩目がポケットに干渉しない役割も果たしています」(小岩井さん)

 

3.360度折り返して使えるダブルリング

「ロルバーンと言えば、360度折り返して使えるリングタイプが定番です。立ち姿勢でも書きやすいのはもちろん、デスクの上でも場所をとりません。最終工程は日本の工場で、機械ではなく一冊ずつ手作業で組み立てています」(小岩井さん)

 

4.厚地の表紙と表紙を留めるゴムバンド

「ノートをとめるゴムバンドは強力タイプを採用しています。ゴムの食い込みや折れを防ぐ厚地の表紙、再生紙を利用した裏表紙は手に持って書く際、フラットに紙面を保ちます。表紙の角を落とすことで長期間の使用でも傷みにくくするといった細やかな配慮もされています」(小岩井さん)

 

さらにカラー、サイズともに豊富なバリエーションがあるのも特徴。多彩な表紙デザインやアーティストとのコラボレーション、地域限定デザインなどが注目を浴び、コレクターも続出する人気ぶりとなっています。

 

↑直営店限定のロルバーン ポケット付メモ L(限定商品のため完売の場合あり)

 

↑海外で買い付けたデッドストックの紙を表紙に用いたロルバーン ポケット付メモ L(限定商品のため完売の場合あり)

 

自身も愛用者! 開発者たちが考えるロルバーンが支持される理由

ここからは、使い手のことをとことん考えながら設計されているロルバーン ポケット付メモのさらなる魅力を掘り下げます。

↑左から、大谷春菜さん、花澤翔子さん(オンラインで参加)、小岩井亮さん、デルフォニックスの本社で話を伺いました。

 

1.カラーバリエーションが豊富で選ぶのが楽しい!

「ロルバーン ポケット付メモの表紙は、定番のイエローとダークブルーを筆頭に全14色、すべて特別に配合したオリジナルカラー、発色が良いのが特徴です。他に、シーズンごとに登場する新作カラーや、アーティストとのコラボレーション、直営店限定のデザインも人気です。
とくに、『ご当地ロルバーン』と呼ばれることもある地域の直営店限定の商品は、その土地をモチーフにしたデザインがあしらわれ、プチギフトやお土産としても喜ばれています。
僕も地方出張に行くと、必ず直営店に立ち寄り、直営店限定のロルバーン ポケット付メモを購入します。その時の気分で3冊選び、自宅の壁に並べて飾っています。アートのように目で見て楽しむことができるのも魅力なんです」(小岩井さん)

 

2.使うシーンに合わせてサイズを選べる!

「ロルバーン ポケット付メモは手のひらに乗るミニサイズから、バッグの中でもかさばらないMサイズ、B6に近いサイズ感で人気のLサイズ、PPポケットにA4書類を二つ折りで収納可能なA5サイズと、使うシーンに合わせて選べる豊富なサイズ展開が魅力です。
バイヤーの仕事をされている方が、ポケットに入れられるからとミニサイズを好んで使っているという話を聞いたことがあります。また、台紙が厚いので立ちながらメモをとることが多い職種の方によく選ばれるのもロルバーン ポケット付メモの特徴ですね」(小岩井さん)

 

3.いい意味で決まりがないから、ストレスなく使える!

「中面の用紙が方眼紙になっている魅力は、適度なガイド感がありつつ自由さもあるところです。いい意味で決まりがないのでストレスがありません。罫線だと、どうしてもなぞって書かなくてはという意識が働きます。グレーのグリッドの濃さも絶妙で、書いた文字を邪魔せず、自分の書いた文字がちゃんと目に入ってきます。
さらに方眼だと縦・横どちらでも使えます。私は普段、横型のロルバーン ポケット付メモを使用していますが、メモなど殴り書きしたい時は、後ろのページに縦向きで使うんです。一冊の中で自由に使い分けできるのもロルバーン ポケット付メモならではですね」(大谷春菜さん)

 

4.思考をアウトプットしやすい!

「私はもともと海外の個性的なデザインのノートばかりを好んで使っていました。だから初めてロルバーン ポケット付メモを使った時、あまりの使いやすさにびっくりしたんです。個性的なノートって、ちょっと開きにくかったり、罫線が強調されて目がチカチカすることがあったのですが、ロルバーン ポケット付メモはそういうことが一切ありませんでした。リングは折り返して使うと場所もとらないですし、方眼のさりげない色にも配慮を感じました。使いやすいってストレスがないんだと感じましたね。それとクリーム色の用紙は白色に比べて緊張感を与えないというか、何も決めずに思考をアウトプットしやすい気がします」(花澤翔子さん)

 

5.合わせて持ちたくなるアクセサリーが豊富!

「クリーム色の修正テープ、下敷きやしおり、表紙を保護するプロテクターなど、ノートと合わせて使用できるアクセサリーが豊富で、一緒に購入されるお客様が多いですね。気軽にカスタマイズでき、自分専用のオリジナルノートを作るような気持ちで楽しまれている印象です。最近発売したのはステンレス製のテンプレート。薄手のステンレス素材を採用しており、アイコンや記号、線などを手軽に描くことができます。さらに自分らしさを演出しながら、楽しんでいただけたらと思います」(小岩井さん)

 

暮らしに寄り添ってきたロルバーン20年の歩み

 

デルフォニックスが手がける商品はすべて、デザインディレクターでもある佐藤達郎社長がデザインディレクションしたもの。その佐藤さんをはじめ誰もが、発売当時、ロルバーンがこれほどロングセラーになるとは想像していなかったそうです。

 

「ロルバーンは開発当時、機能性や利便性だけを追求したビジネスノートやスチューデントノート、若者向けのキャラクターものやファンシーなノート類が主流だった中、シンプルでクールでありながらもチャームを兼ね備えたメモノートとして誕生しました。すると、文具にデザイン性と使い心地の良さを求める人たちに、自然と受け入れられていきました。仕様の複雑さから、人の手による作業が多いのもロルバーン ポケット付メモの特徴です。完全国内製産のメイド・イン・ジャパンアイテムとして、工場はフル稼働してくれています。もちろん、検品作業も人の手と目でしっかり行っています。
2011年にはフランスのパリルーヴル美術館地下に直営店がオープンし、海外で暮らす方にも手に取っていただく機会が増えました」(大谷さん)

↑パリをモチーフにしたデルフォニックス パリルーヴルの限定商品。日本未発売(すでに完売)。

 

その後2016年に直営店限定の商品が登場したことも、人気に拍車をかけました。

 

「ここでしか買えないというプレミア感、それまで無地だった表紙に柄物が出たことによる新鮮味。SNSが普及すると、ファンの方がハッシュタグをつけてロルバーンの魅力や使い方、コレクションを発信してくださるようになり、さらに盛り上がっていきました」(大谷さん)

↑ロルバーンの15周年、20周年時に特別発売されたポケット付メモ(すでに完売)

 

「フレキシブル」「カップ・マルタン」…新シリーズの発売が、ユーザー層を広げる契機に

↑【カバーのみ】ロルバーン フレキシブルカバー 360°ハンス 1,980円〜 フレキシブルは、本体となる専用カバーにリフィル用紙やアクセサリーをセットして使用するモデル

 

2020年に発売した着脱できるスリット入りのリフィルで使う「フレキシブル」は、これまでとまったく違うロルバーンを作りたいという動機が商品開発の出発点になったそうです。

 

「ノートにまつわるストレスを開発チームがディスカッションし製品化へとつなげました。必要なものだけを持ち歩けること、書いた後にページを入れ替えながら、頭の中が整理できること、いわばシステム手帳とノートをかけ合わせたような存在のフレキシブルは、リフィルの選び方次第で、さまざまな用途に活用できる一冊となりました」(花澤さん)

 

そしてもうひとつ、ロルバーンのユーザー層をさらに広げるメモノートが生まれました。

 

「2022年に発売した『カップ・マルタン』シリーズは、デザインディレクターの佐藤が、 “よりデルフォニックスのコアをあらわし、自分が使いたいものを作りたい” という思いで監修して出来上がりました。布張り風の表紙、ブラックの箔押しとリング、これまでのロルバーンと比べ、上質で大人っぽい印象です。パリのルーヴル店、そして海外の卸先からも非常に好評で、国内では男性のお客様からも支持をいただいています」(大谷さん)

↑ロルバーン ポケット付メモ Cap-Martin L 990円〜

 

「実は発売から22年、中身の紙以外、見た目は当時から何一つ変わっていません。2001年の段階で完成度が高いものを作ることができたのは、デザインディレクターの佐藤がものづくりをする上で大切にしている『小さなこだわりの積み重ね』を大事にするという姿勢があったから。
時を経て、ノートも単なる消耗品から嗜好品としても好まれるようになり、見た目も機能面も高い水準が求められるようになりました。それに応えられるような製品開発を、今後も使い手の視点を大事にしながら進めていきたいと思っています」(花澤さん)

↑取材の最後に、3人で。

まずはどれから使ってみる? 定番モデルのご紹介

続いて、定番のポケット付メモから、昨年発売された最新シリーズまで、今買えるラインナップを紹介します。

 

■ ロルバーンと言えば! 「ポケット付メモ」

「シンプルで飽きのこないデザイン」と「使いやすさ」が一体となった、デルフォニックスの定番ノート。立ち姿勢でも書きやすい厚手の表紙や、インクがにじみにくく裏移りしにくい5mm方眼の上質紙、全ページミシン目付きのため、相手にメモを渡すときにもスマートです。巻末にはクリアポケットが付いています。

 

ロルバーンポケット付メモ ミニ
308円〜
サイズ:W82×H105×D15mm
ページ数:120ページ

 

ロルバーンポケット付メモ M
418円〜
サイズ:W111×H138×D15mm
ページ数:120ページ

 

ロルバーンポケット付メモ L
528円〜
サイズ:W143×H182×D15mm
ページ数:140ページ

 

ロルバーンポケット付メモ A5
858円〜
サイズ:W168×H216×D17mm
ページ数:160ページ

 

■ 着脱できて自在に編集「ロルバーン フレキシブル」

ページが入れ替えられる、ロルバーン フレキシブル。ページ毎に分類し直して、思考を整理・整頓することを習慣化するのにぴったりのシリーズです。中でもロルバーン フレキシブル カバー 360°は表紙と裏表紙が切り離された形状のため、リングノートと同じように、表紙を360°折り返してコンパクトに使えます。立ち姿勢での書き込みや、自宅のデスクなど限られたスペースでも使いやすいです。カバーのみの販売ほか、リフィルがセットになった「ロルバーン フレキシブル カバーL」は、スターターキットとしてもおすすめ。ロルバーン フレキシブル カバー 360°とリフィルは、Mサイズが近日発売予定です。

 

【カバーのみ】ロルバーン フレキシブル カバー 360° L 
1980円〜
サイズ:W155×H184×D20mm

 

【カバーのみ】ロルバーン フレキシブル カバー 360° A5
2200円〜
サイズ:W175×H220×D20mm

 

「ロルバーン フレキシブル」のカバーにセットして使える専用リフィル。マンスリーやホリゾンタルの他、5ミリ方眼、7ミリ罫線、ガントチャート、TODOフォーマット等があります。様々なリフィルやアクセサリーを組み合わせることができるので、自分に合ったオリジナルの一冊を作りたいという方におすすめです。

 

ロルバーン フレキシブル 専用リフィル各種

ロルバーン フレキシブル リフィル方眼
Lサイズ 682円
A5サイズ 836円

 

ロルバーン フレキシブル リフィル罫線
Lサイズ 682円
A5サイズ 836円

 

ロルバーン フレキシブル リフィルTO DO
Lサイズ 572円
A5サイズ 660円

 

ロルバーン フレキシブル ダイアリーリフィル フリーマンスリー
Lサイズ 638円
A5サイズ 770円

 

ロルバーン フレキシブル ダイアリーリフィル フリーホリゾンタル
Lサイズ 726円
A5サイズ880円

 

ロルバーン フレキシブル ダイアリーリフィル フリーガントチャート
Lサイズ 638円
A5サイズ 770円

 

■ 大人の日常をちょっと豊かに「ロルバーン ポケット付メモ Cap-Martin」

デルフォニックスのデザインディレクター、佐藤達郎社長が監修したロルバーン ポケット付メモ Cap-Martinは、細部までこだわり、素材や風合い、手ざわりまで感じられる、大人の日常をちょっと豊かにする一冊で、ユニセックスでも使いやすいデザインになっています。中面は、通常のロルバーン ノートと同様の仕様で、カラーバリエーションは、深みのある色合いが上品なグレージュ、ダークブルー、ブルー、グリーンの全4色です。

 

ロルバーン ポケット付メモ Cap-Martin L
990円
サイズ:W143×H182×D15mm
仕様:5mm方眼/140ページ/切離しミシン目付き/PPポケット5枚付き

 

ロルバーン ポケット付メモ Cap-Martin A5
1320円
サイズ:W168×H216×D17mm
仕様:5mm方眼/160ページ/切離しミシン目付き/PPポケット5枚付き

 

ブランドデータ

デルフォニックス

デルフォニックスは、1988年に設立した、日本のステーショナリーメーカー。「Stationery that frees your creativity.」をモットーに、文具をカルチャーの一つとしてとらえ、商品を生み出し続けるとともに、直営店舗「DELFONICS」「Smith」ではカルチャーやデザイン心をくすぐる商品をセレクトし届けている。
HP

 


提供元:心地よい暮らしをサポートするウェブマガジン「@Living」

お部屋のインテリアになじむ! フチなしでスタイリッシュなデザインの、小型・軽量ホワイトボード「インテルナフロート」

プラスは、家庭用ホワイトボード「インテルナフロート」を、2月27日に発売しました。

 

同製品は、ボードの背面にマーカーボックスを配置し、マーカーやイレーザーなどの筆記ツールを隠して収納できるため、シンプルですっきりした外観をつくることができます。

 

筆記ツールを隠すデザインのほか、フレームレスのシンプルなフォルムで、ボードが浮いたフロート構造を採用。設置は、ベースを付属の石膏ボード用ピンで壁面に固定し、固定したベースにマーカーボックスをはめ込みます。ボードはマグネットでマーカーボックスに取り付ける仕組みで、ボードだけを取り外して筆記でき、ワンタッチで留められます。

 

ボードはスチール鋼板なので、表面にメモなどをマグネットで貼り付けられます。縦・横どちらの向きでも使用でき、ベースからマーカーボックスを外すとスタンドボックスになり、ボードを卓上に立てて置くことも可能です。

 

ボードのデザインは「ホワイト」のほか、温かみのある色合いのインテリアにしっくりなじむ「木目調」もラインナップしており、インテリアに合わせて選ぶことができます。サイズはどちらもA4。税込価格は、ホワイトが3080円、木目調が3300円です。

洗練された上質なミニマルデザイン! 操作感にもこだわったフルメタル製ケースのシャープ替芯「uni メタルケース」

三菱鉛筆は、シャープ替芯「uni(ユニ)」から、スタイリッシュな外観とスライド開閉の操作感にこだわった、「uni(ユニ) メタルケース」を発売しました。税別価格は1500円で、硬度はHBのみ。芯径は0.3mm(25本入)と、0.5mm(40本入)の2種類です。

 

同製品は、既存の「uni(ユニ)」のスライド式を踏襲しながら、ステンレス素材のメタルパーツだけで組み上げたフルメタル製ケースを採用。ケースにスプリングを内蔵し、スライド開閉時の動きをアシストする、心地良い操作感が特徴です。

 

デザインは、スクエアな形状やアイコンとなっているケース正面の円形のくぼみなど、既存製品のデザインコンセプトを維持しながら、あらゆる要素をそぎ落として、よりミニマルに。ケースから芯径・硬度表示をなくし、uniロゴのみをレーザー印字することで、メタルの素材感を生かした、スタイリッシュな外観に仕上げています。

↑シャープ替芯「uni(ユニ)」

使いやすさとデザイン性が向上! 改良「クルトガエンジン」を搭載した「クルトガ 新スタンダードモデル」

三菱鉛筆は、「クルトガ」から、「クルトガ KSモデル(新スタンダードモデル)」全8種を発売しました。

 

実売価格は550円(税別)で、芯径は0.3mmと0.5mmの2種類。カラーバリエーションは、0.3mmがブルー、ブラック、アイスブルー、ライトグレー、0.5mmがブルー、ネイビー、アイスブルー、ライトグレーの各4種類です。

 

「クルトガ」は2008年3月発売。シャープペンシルの芯先に着目し、新開発した機構「クルトガエンジン」を搭載した、“芯が回ってトガり続けるシャープ”。今回発売されたクルトガ 新スタンダードモデルは、従来のスタンダードモデルでは先端側にあったエンジンを軸中央部に配置することで、デザイン性や機能面も向上しています。

 

芯を回転させ、芯先をトガらせるクルトガエンジンを改良。筆記中に起こるブレをさらに軽減することで、筆記中のストレスが減り、より仕事や勉強に集中できるようサポートします。

 

ユーザーから要望が多かったという、長時間の筆記に適したグリップを新搭載。エンジンを軸の後端にずらしたことでグリップを搭載しても太くなり過ぎず、握りやすく最適な形状と太さに仕上げています。グリップ部分は先端に向かって少しずつ太くなることで、長時間使用しても指の位置が下がることなく、持ちやすい位置をキープすることができます。

↑グリップの形状

 

シームレスですっきりとしたシンプルなデザインが特徴。クルトガブランドイメージカラー「ブルー」を中心とした、ワントーンで日常になじむ配色や、クルトガエンジンの回転が確認できる小窓、緩やかに先端が細くなることでペン先が見やすく書きやすい設計など、従来モデルの良さを残しつつ、デザイン性も向上させています。

ラインマーカーにも!話題のドット絵が描ける四角マーカー「ドットエペン」を使い倒す方法

自分には絵心がない……と自覚している人は多いだろう。誰しも、思ったように絵が描ければ楽しいだろうなと思っているだろうが、ペンや絵筆を握った手は、イメージしたようには動いてくれないのだ。手本となる絵を模写することさえ、不思議と線が歪んでパーツのサイズが狂い、最終的にはどうやったってパチモンにしか見えないひどい仕上がりになってしまうのである……。

 

でも、安心してほしい。世の中には「見本通りに描けば、誰でも絶対に見本通りに描ける絵」というものが存在する。ファミコンめいたレトロ感のある、「ドット絵」というやつだ。

 

自分で図柄を考えるとなると難易度が高いが、ただ見本を再現するだけなら、座標を間違わない限り失敗する要素がない。しかも専用ツールを使えば、サクサクと簡単に描けるので、とても楽しいのである。

 

かわいいドット絵が描ける専用マーカー

その“専用ツール”というのが、サンスター文具から2022年11月に発売された四角マーカー「dot e pen」(ドット・エ・ペン)だ。四角い軸に四角いキャップという、8bitなドット感を強調するカクカクしたデザインが、とてもキュートである。

サンスター文具
dot e pen(ドット・エ・ペン)

全16色
各200円(税別)

 

このペンは細芯カラーペンと太芯マーカーのツインタイプなのだが、太芯のチップが四角柱型となっている。で、チップを紙へ垂直に捺すことで四角いドットが量産できる仕組みなのだ。

 

ちなみにスタンプ式の太芯マーカーというのは、これまでにも「プレイカラードット」(トンボ鉛筆)や、「ZIG クリーンカラードット」(呉竹)などいくつか存在したが、基本的にはどれも丸い水玉ドットを描くためのもの。四角いドットはかなりレアだ。

↑四角い軸に、3mm角のマーカー芯と0.5mm径のカラーペン芯を搭載

 

↑太芯をスタンプのように捺すと、3mm平方のドットが描ける

 

四角柱の太芯チップは、意外と密度感のある硬質な感触となっている。これはおそらく、グッと押しつけた際に型崩れせず、きれいに四角い跡を残すように作られているのだろう。

 

きれいに四角いドットを捺したいなら、軽くポンと捺すのはNG。面全体に均等に圧をかけるよう、少し強めにグリグリと捺してやると良い。で、これをいくつも捺していくことで、かわいいドット絵が作れるのである。

↑ドットをなんとなく積み重ねていくだけでも、充分に絵になるのが楽しい

 

↑ラインアップは16色。できれば人間のキャラを描くためのペールオレンジ(肌色)系の色が何色か欲しかった気もする

 

しかし、我々のような絵心レス族にとって、解像度の低いドット絵とはいえオリジナルの絵を生み出すのはハードルが高い。そこでオススメなのが、冒頭でも述べたように「見本通りに描く」というやり方だ。実はドット絵、ネットを探すと無料で利用できる見本がかなり豊富に揃っているのである。

↑3mm方眼用紙を使うとラクだ。ダウンロードしてきた見本を見ながら……

 

↑どんなに絵が下手でも、XY座標さえ把握できればドット絵は描ける!

 

それが、刺繍のひとつである「クロスステッチ」の図案集である。クロスステッチとは布にドットを描くように刺繍する技法なので、図案はそのままドット絵。図案から座標を確認しつつスタンプしていけば、まさに見本通りのかわいい絵が完成するのである。

 

とにかく根気さえあれば絵心あまり関係なく絵が描けちゃうので、これは非常に楽しいし、テンションも上がるはずだ。(ただし無料図案とはいえ、サイトによってそれぞれ利用条件はあるので、要確認のこと)

 

よくできた構造で描画以外の実用性もバッチリ!

太芯チップは3mm幅のラインも引けるため、0.5mm径のカラーペン+ラインマーカーという使い方もできる。カラーラインアップには蛍光カラーも含まれているため、ノート作りツールとしても充分に役立つはずだ。

↑3mm芯は、文庫本にラインを引くのにジャストサイズ

 

余談だが、キャップの構造が個性的

さて、「dot e pen」を使う上では無用な情報だが知っておくとちょっと「へぇ」と思えるポイントが、キャップの構造である。

 

よく見ると、四角柱型の透明キャップの内側に、チップを包むようにもうひとつ円筒形のキャップがあるのが分かるだろう。四角いキャップは円筒キャップと比べると、どうしても歪みやすい。するとフチに隙間ができてしまうため、気密が保てずインクが乾燥してしまうのだ。

↑キャップの中に、もうひとつキャップが。この二重キャップで芯を乾燥から守る仕組みだ

 

そこで四角柱と円筒の二重キャップにすることで、四角いルックスながら内部の気密を保ってドライアップを防ぐ、という仕組みをとっているというわけ。

 

ただ、そのためかキャップの嵌合(かんごう)が渋めになっており、開けるのがかなり固く感じられる。無理してグイッとキャップを引き抜くとインクが手にベッタリつくこともあるので、そこは要注意かもしれない。

 

環境に配慮した“エモい”文房具シリーズ「COE365」第2弾! 紙ケース入り修正テープなど4製品が新登場

プラスは、Z世代の学生をターゲットにしたエコ文具ブランド「COE365(コエサンロクゴ)」シリーズ第2弾を、2月22日に発売します。

 

COE365はZ世代をターゲットとしたエコ文具企画として2022年2月にシリーズ第1弾を発売。テーマは「エモロジー」で、感情が揺り動かされるエモーショナルな瞬間を意味する「エモい」と「エコロジー」の両方を表しています。プラスチック使用量の削減や再生プラスチック・再生紙の使用、繰り返し使えるつめ替え式の採用、古紙の採用など、いずれもエコにこだわった仕様です。

 

第2弾では、QRコードから「自然」を感じられるオリジナル楽曲が流れる「エモ音」を導入。製品本体やパッケージのイラストには、イラストレーターのこまやま明さんを起用。「月明りで宿題」「朝の通学自転車」「休日の勉強会」「放課後の階段」という、自然とリンクした学生生活のワンシーンを、どこか懐かしいPOPなイラストで描いています。

 

今回発売となるのは、エコ対応紙ケース入り修正テープをはじめ、3色ボールペン、消しゴム、携帯はさみの4製品。

 

紙ケース入り修正テープ「ホワイパー」は、プラスチック使用量を機能・強度に必要な最低限のレベルまで削減しており、同社「ホワイパープチ」(6m使い切りコンパクトタイプ)と比較し、プラスチック使用量を約40%削減したエコな修正テープです。

 

本体の紙にはサトウキビ(非木材資源)からつくられた、バガスパルプ配合の環境対応紙を使用し、プラスチック部分には再生プラスチックを使用しています。紙とプラスチックを分別して廃棄できるのでリサイクル可能。廃棄ゴミを削減するパッケージレス仕様です。イラストは4パターンで、税込価格は275円です。

 

ゲルインキ3色ボールペン「アイプラス」は、本体に再生樹脂を一部使用。パッケージレス仕様で廃棄ゴミを削減しています。リフィルタイプで、お気に入りの一本を長く使用可能です。

 

イラストは3パターンで、それぞれのイラストに合わせたカラーインキを装着。インキ色は、「月明りで宿題」がコーラルピンク×ブルー×パープル、「朝の通学自転車」がゴールデンオレンジ×ライムグリーン×グリーン、「休日の勉強会」がキャロットオレンジ×ベビーピンク×ミルクブルー。税込価格は715円です。

↑ピンクやオレンジのカラーは暗記シートで隠すことができる

 

ケース消しゴム「くるっと」は、パッケージにプラスチックを使わない紙箱仕様で、一部に古紙を使用。消しゴムケースにはリサイクルしたプラスチックを87%使用しています。詰め替え式で、ケースは繰り返し長く使用することができ、消しゴムは繰り出し式なので持ちやすく、小さくなっても最後まで無駄なく使えます。4パターンのイラストで、税込価格は264円。

 

携帯はさみ「ツイッギーフッ素コート」は、本体に再生プラスチックを93%使用。パッケージはプラスチックを使わない紙箱仕様で、一部に古紙を使用しています。3パターンのイラストで、税込価格は990円です。

 

発売日の2月22日は、プラス ステーショナリー公式Instagramアカウントにて、「エモロジーでキュン」キャンペーンを開催。対象の投稿に「いいね」やコメントした人の中から抽選で合計30名に「COE365 第2弾」をセットでプレゼントします。詳細は、キャンペーン開始日に同アカウントより配信される投稿をご確認ください。

ノック1回だけで書き続けられるシャープペン「オレンズ」の新作ATがフラッグシップより優れているポイントは?

高性能なシャープペンシルには、自動芯出し機能を搭載している製品がある。自動芯出し機能とは、「いちいちノックをしなくとも、芯を常に最適な長さで露出させる」という機能で、“オートノック”なんて呼ばれ方もしている。

 

特に試験などで1秒のロスも減らしたい! といったシーンだと、もしかしたらわずか数回のノック時間を省くことで、合否が分かれる可能性だってあるだろう。大げさと思われるかもしれないが、少なくとも神社で学業御守りを買うよりは、自動芯出しシャープを買う方が現実的な合格ルートへの道かもしれない。

 

オートマ仕様の新「オレンズ」登場!

筆記具メーカーのぺんてるから、2023年1月24日に発売された「オレンズAT デュアルグリップタイプ」(以下、オレンズAT)は、自動芯出し機能を搭載した新型シャープペンシルだ。「AT」とは「Automatic Technology」の頭文字である。

ぺんてる
オレンズAT(オレンズエーティー) デュアルグリップタイプ
0.5mm径
2000円(税別)

 

ぺんてるの自動芯出しシャープといえば、同シリーズのフラッグシップとして2017年に発売された「オレンズ ネロ」を思い出す人も多いだろう。ただ、こちらは金属の削り出しチャック(芯を固定するための、シャープペンシルの心臓部)を搭載するなど、ハイスペックながら量産には向かない構造の、いわばスポーツカーのようなものだった。

↑オレンズネロ(下)との比較。外見上の大きな違いはグリップだけだが、内部構造はパーツ数なども含めて別物となっている

 

対して新しいオレンズATは、チャックを樹脂化し、より普及モデルらしい造りになっているのがポイントだ。

 

そう聞くと、オレンズネロの単なる廉価モデルかと思えるが、さにあらず。メーカー曰く「樹脂チャックでも精度を落とさないよう、かなりの開発期間をかけて製品化した」とのことで、むしろ普及モデルとはいえ非常に手のかかった1本と言えそう。

↑書き出しで一度ノックをすれば、あとは芯切れまで延々と書き続けることが可能

 

オレンズシリーズの自動芯出しは“パイプスライド式”と呼ばれる方式だ。まず書き出す際にノックを1回。するとコーンに収納されていたガイドパイプと芯がスルッと出てきて、筆記可能となる。

 

あとは筆記によって芯が減るにつれてパイプも一緒に軸内に後退し、芯先が紙から離れると、バネの力でパイプと芯が元の位置まで引き出される……という仕組み。

 

つまり、最初にワンノックだけしたら、以降は書き続ける限り芯が1本なくなるまでノック不要、ということになる。

↑ずっと書き続けると、芯の減り具合に合わせて先端パイプがどんどん後退し……

 

↑ペン先を紙から離すと、パイプと芯は元の長さに復帰。ペン先が紙に触れると芯先が露出して、また書き始めることができる

 

パイプスライド式は、ものによっては紙にパイプが引っかかる感覚が出てしまい、それを不快に感じることもある。(パイプスライドが苦手、という人は意外と一定数存在する。)

 

ただ、個人的な感覚ではあるが、オレンズATのパイプスライドはノイズが少なく使いやすい印象。少なくとも、普通に文字を書き続けるぐらいであれば、ほぼパイプスライドを意識せずに済むのではないだろうか。

 

低重心、かつグリップ感抜群のグリップもメリット

このシャープでもうひとつ特徴的なのが、金属とラバーを組み合わせたぺんてる独自の「デュアルグリップ」だ。

↑低重心ですわりが良く、さらにグリップ力も強いデュアルグリップ

 

↑よく見ると、グリップ(十二角形)のカドに合わせて、ラバーの頭も山型になっている。細かな部分だが、カッコイイ作り込みだ

 

十二角形の金属グリップに開けられた穴からラバーの突起が付き出しており、さながら鬼の金棒もしくは釘バットといった、やたらと強そうな風貌である。

 

もちろん見た目のインパクトだけでなく、金属の重みで低重心化を狙いつつ、ラバーでグリップ感を出す。このコンビは強度の“指スベラー”(手汗などで指が滑りやすい人)の筆者も納得の握りやすさだ。

自動芯出し機能+なめらか純正芯が好相性!

もうひとつ、オレンズATの発売とタイミングを合わせて、ぺんてるのシャー芯ブランドが13年ぶりのリニューアルを果たしたのも、見逃せないところ。

ぺんてる
Pentel Ain(ぺんてるアイン)
200円(税別)
0.5mm芯 40本入り。芯径0.2〜1.3mmがラインアップ。

 

↑開閉は縦→横の2段階スライドで、勝手に開かないよう安全性を確保。大きく開くので、芯も1本ずつつまみ出しやすい

 

シャープペンの替え芯はそもそも「濃さ」と「減りにくさ」、「なめらかさ」と「折れにくさ」、「消しやすさ」と「汚れにくさ」のように、それぞれ性能にトレードオフ関係がある。例えば濃い芯は減りやすいし、折れにくい芯はなめらかさに欠ける、といったような感じ。

↑従来のAin シュタイン芯(左)と書き比べると、新Ain芯(右)のスルスルと走る感覚に驚かされる

 

新しい「Pentel Ain」は、新製法によってそのすべてを高い次元でバランス良く達成しているのがポイント。特になめらかさが大きく向上しており、芯のエッジが筆記によって崩れてきたあたりからのスルスル感がとても気持ちいい。

 

このなめらかさは、ぺんてるの従来芯や他メーカー品と書き比べてはっきり認識できるレベルで違いが感じられるはずだ。

↑芯詰まりなどのトラブルも減らせるはずなので、特にこだわりがない限りは純正の組み合わせが良さそうだ

 

このスルスル軽く書けるなめらかなAin芯と、止まらず書き続けられる自動芯出しのオレンズATは、かなりの好相性。なにより、メーカーもシャープペンシルの動作確認や耐久チェックは自社の芯で行っているわけで、製品本来の性能をフルに味わいたいのであれば、やはりメーカー純正芯を使うのが正解だろう。

 

この組み合わせで損をすることはまずないはずなので、できればオレンズATとAin芯、セットでの購入をオススメしたい。

 

アイデアの発想や思考の整理に使える! “考える人”のためのレポートパッド「SPREAD PAPER」

コクヨは、「キャンパス レポートパッド<SPREAD PAPER>」を、2月8日に発売します。

 

同社が独自に行なった調査によると、半数以上のワーカーがコロナ禍を経て「コピー用紙の使用頻度が上がった」と回答。その理由として、仕事でのアウトプットの方法として「清書や記録として残すものはデジタル」「アイデアの発想・検討や思考の整理は紙と筆記具」という棲み分けが進んだ結果、筆記スペースが広く自由度の高いコピー用紙が思考のためのツールとして使われるようになったためと同社は推測しています。

 

その一方で、コピー用紙を筆記に使用しているユーザーからは、「バラバラなので失くしてしまう」「きれいな状態で持ち運びにくい」「罫線がないので書きづらいことがある」といった声もあり、同製品の発売に至ったとのことです。

 

製本には、表紙を折り返しても浮きが少ない方法を用いており、表紙をぴったりと折り返すことができ、使用時には、紙をそのまま束ねたようなスッキリとした状態になります。製本されているので、コピー用紙と比較しバラバラにならず、持ち運びがしやすくなっています。使用後は1枚ずつはがしてファインリングしたり、スキャンしたりすることが可能です。

 

コピー用紙より薄くて軽い、同社のロングセラー製品「書翰箋(しょかんせん)」と同じオリジナル原紙を採用。さらさらとした書き心地で、水性ゲルインクボールペンで書いても擦れにくい、速乾性の高い中紙です。

 

罫線は、書く時の目安になりつつも妨げにならない5mm方眼罫。コピーをしても写りにくい、薄いブルーの罫線です。1ページを分割しやすいよう、上下左右の中央にドットを入れており、用紙のタテヨコの向きを問わずに使用できる内容となっています。

 

思考の広がりを意識した“余白”のある、シンプルなウォームグレーの表紙デザインで、持ち運びに便利なB5、一般的なコピー用紙と同じ大きさのA4、広いスペースで思い切り書けるA3の、選べる3サイズを用意しています。

 

税別価格は、B5サイズが350円、A4サイズが400円、A3サイズが760円です。

【文具ソムリエール・菅未里の自腹買い文房具】「マルチ定規」と出会って2年…早く使わなかったことを後悔した理由

イベントやメディアへの出演、新作文房具のプロモーションなどに引っ張りだこの文具ソムリエール・菅未里さん。文房具の新作からロングセラーまでを知り尽くした菅さんが、自腹を切ってまで手に入れた愛用の文房具とは?

 

早く使わなかったことを後悔したマルチな多機能定規

2001年に発売されてから20年以上のロングセラー製品であるミドリの「マルチ定規」。私も毎日使っています。

 

愛用者が多いこの「マルチ定規」ですが、ユーザーの中には「マルチ」の由来にもなった多くの機能を知らない人もいるのではないでしょうか? ただの折りたたみ定規ではない「マルチ定規」の魅力を見ていきましょう。

↑写真のペールグリーンはミドリブランド70周年を記念して発売された限定バージョン。通常カラーは透明、ピンク、青、不透明の黒が販売されている

 

ミドリ(デザインフィル)
マルチ定規
16cm:286円(税込)
30cm:330円(税込)
50cm:968円(税込)
アルミ 30cm:1430円(税込)

 

マルチ定規のメイン機能は「定規を折りたたんで半分のサイズで持ち運べる」という折りたたみ機能です。写真の30cmタイプのほか、16cmタイプと50cmタイプの3サイズがラインナップしています。

↑持ち運びはコンパクトでもA5サイズのノートに一度で線を引くことができる

 

多くの方がこの折りたたみ機能をきっかけにマルチ定規を手に取るでしょう。私もそうでした。

 

しかし、折りたたみタイプの定規は様々なメーカーから発売されているので、私はこのマルチ定規を購入する前に安価な折りたたみ定規をいくつか買い、その度に失敗を繰り返していました。

 

繋ぎ目でガタつきがなく、キレイに引ける!

↑継ぎ目のがたつきが少なく線をスムーズに引ける

 

折りたたみ定規のもっとも気になるポイントは、継ぎ目の部分のがたつきがないかどうかですよね。

 

いくつか他社製の折りたたみタイプ定規を購入したものの、その度に継ぎ目の部分のガタつきが原因できれいに線を引くことができず、いらだちを覚えていました。そこで330円のマルチ定規を購入したところ、なんともスムーズに線を引けるではありませんか! 数百円をケチらずに最初からこの定規を買っていればよかった! と後悔しました。

 

長さを測るだけじゃない、機能いろいろのマルチぶり!

さらに定規をよく見てみると、10mmごとに穴が開いています。ノートや手帳などを等間隔に分割したい時に目印をつけられるのです。

↑10mm間隔で開けられている穴

 

また定規の目盛りは、外側の30cmだけでなく内側にもあり、奥行きや高さを測る際に使用できます。商品サンプルや小箱の高さなど意外に使うこの目盛りが便利なんです。

↑左側面だけでなく右側面にも目盛りが。この端部から目盛が刻まれた「グランドポイント」によって、定規の端からサイズを測ることができる

 

長さだけかと思いきや、実は角度も測れます。折りたたんだ定規は結合部で15度ずつ角度を測れるようになっているのです。

↑開く際にカチカチと手応えがあり使いやすい

 

折りたたみ定規はパーツが外れてしまうといったトラブルが多い商品ですが、「マルチ定規」は2021年から使い続けて壊れる気配もありません。結合部はしっかり金具でとめられているので安心ですよ。

 

その名の通り「マルチな1本」!

こんなに機能がついて330円(税込)とは、お得ですよね。普段から30cm定規を持ち歩きたいという人は、これ1本あると何かと便利で活躍する「マルチ定規」。折りたたみ定規でこれまで残念な思いをしてきたなら、こちらを使ってみてください。

 

ちなみにカッターを使う人には、同社のアルミタイプのマルチ定規もおすすめです。

 

様々な収納アイテムで推しを持ち歩こう! レイメイ藤井「Kept」に新アイテムと新色が追加

レイメイ藤井は、「Kept 推しコレクション ’23Spring」シリーズを、2月下旬に発売します。

 

今回新たに発売となるのは、ミニぬいぐるみや小物などを収納できる「キューブポーチ」や、トレーディングカードをデコレーションしてバッグなどに付けられる「トレカホルダー」の2種類。また、推しグッズの収納アイテムとしても活用できる、A5サイズの「マルチ収納ファイル」と「メッシュポーチリフィル」の新色も発売します。

 

キューブポーチは、リュックやカバンに付けて持ち歩けるサイズで、背景は半透明仕上げです。カラーはブルー、バイオレット、ベージュ、ホワイトの4色で、税込価格は990円。

 

トレカホルダーは、自由にデコれる透明板がセットになったホルダー。グレー、バイオレット、ベージュ、ホワイトの4色展開で、税込価格は1100円です。

 

マルチ収納ファイルは、半透明カバーで180度開く、推しアイテムの収納用ファイル。内ポケットも搭載し、好きなチェーンなどを付けられるDカンも備えています。追加新色はブルーグレーとダスティパープルの2色。税込価格は1890円です。

↑マルチ収納ファイル(ブルーグレー)

 

メッシュポーチリフィルは、表はメッシュ、裏は透明のポーチタイプのリフィル。追加新色はブルーグレーとダスティパープルの2色で、税込価格は770円です。

↑メッシュポーチリフィル(ダスティパープル)

ドラクエ度をチェック! スライムを正しく描ける定規などドラクエに浸かれる文房具16点

「ここは文具の店だ。どんなようだい?」

 

2022年にスクウェア・エニックス×デザインフィルの共同開発によって発売されたのが、お馴染みドラゴンクエストがモチーフとなった文房具ブランド「ドラゴンクエスト文具屋」だ。これまでもドラクエをモチーフにした文房具は数多く発売されてきたが、こちらは「日常=冒険」がコンセプト。日々の生活がアレフガルドでの冒険のように感じられるアイテム(全16品)がラインナップしているとのこと。

 

そこで、中学時代にファミコン版「ドラゴンクエスト」をプレイして以来、ナンバリングタイトルは必ず発売日に購入して遊んできた筆者の目から、それらが「どれくらいドラクエか?」を基準に1点ずつチェックしていきたい。

 

「ここでそうびしていくかい?」

 

【手帳の章】日々の経験値を手帳に貯めてレベルアップ!(てれれれってってれー♪)

とにかく一番気になったのが、冒頭でも述べた「経験値ハビットトラッカー」である。

 

habit(習慣)tracker(追跡者)とは文字通り、普段の習慣を毎日記録していくための手帳記入法の一種。習慣化したい目標を立て、それが毎日できたかチェックを入れて管理し、習慣づけていく、というやり方が一般的だ。

 

つまりそれは、RPGでレベルアップのために経験値を積み上げていくのとよく似てるよね? という話だろう。

経験値ハビットトラッカー <スライム><ドットフィールド>
1320円(税込)

 

基本的にはデザインフィルがこれまで出していたハビットトラッカーの紙面を転用しているのだが、日々のチェック項目がスライムになっていたり、月の表示をドット文字で書けるようになっていたり(ドット文字の見本ページもあるので、真似して書けばOK)と、ドラクエテイストの演出もぬかりなし。

↑レベルアップのために日常の経験値を貯めていこう!

 

↑レベルアップ目標のサンプル。ところどころ「それは現実世界での目標? ゲームで?」と突っ込みたくなるテーマが入っているのが楽しい

 

面白かったのが、「レベルアップしたいこと(目標)」のサンプルで、「半身浴をする」「○時間寝る」に並んで、「HPとMPを回復する」があったり、「500ゴールド貯金する」なんてのがあること。このあたりもドラクエっぽくて、つい試してみたくなるはずだ。

 

冒険ダイアリー2023<スライムブルー><プレミアムブラック>
3850円(税込)

 

手帳系ではもうひとつ、「冒険ダイアリー2023」は見た目のかわいさがとんでもないレベル。PUレザー素材のカバーがスライム型になっており、とにかく見た目のインパクトは抜群だ。

 

↑基本構成は週間バーチカル。方眼のメモスペースもしっかり取られて、使いやすそうな印象だ

 

↑密かに紙面のあちこちに隠された「ちいさなメダル」。貯めてもアイテムには変えてもらえないけど、見つけられると嬉しい

 

もちろん誌面の表記はドット文字ベースだし、週間バーチカルの右側にある3mm方眼も単なる方眼メモではなく「ドット絵の練習にも使ってみよう」と、いかにもな8ビット感を出してくれている。また、月間スケジュールページには各月1枚ずつ“ちいさなメダル”が隠されているので探してみよう! という仕掛けも、いかにもドラクエっぽくて楽しい。

 

【筆記具の章】これさえあれば誰でもスライムが描ける!?

筆記具は「真鍮ボールペン」が2本、スライムブルーとメタルスライムグレーの軸色がラインナップ。どちらもクリップ部のスライムがチャームポイントとなっている。

真鍮ボールペン<スライムブルー><メタルスライムグレー>
2970円(税込)

 

ペン自体は真鍮の前軸がかなり長めにとられており、握ると思い切りズッシリとした重量感が感じられる構成だ。ちなみに搭載されたインクは油性で、リフィル形状からするとおそらくぺんてる製だろう。

 

2本差しペンケース<スライムブルー>
1760円(税込)

 

で、これらを装備するのに揃えておきたいのが、スライムブルーの「2本差しペンケース」である。ペンを2本入れてジャストなミニマムサイズで、差し込み口がスライム型に抜いてあるのがグッとくる感じ。先の真鍮ボールペンを差し込むと、スライムが2匹並んでさらにキュートだ。

↑スライム型の差し込み口からスライムが飛び出すのがかわいいので、できればペンとケースはセットで揃えたい

 

万年筆のニブから垂れたインクがスライムになっているメチャかわな意匠もあって、個人的にはこの文房具シリーズでもトップクラスに装備したい逸品と言える。これは絶対にかわいい。

 

スライムも描けるクリップ定規
1210円(税込)

 

作りの細かさでもうひとつグッときたのが、手帳に挟んで持ち歩くのによさそうな薄型・クリップ付きの「スライムも描けるクリップ定規」だ。

 

内部のガイドスリットで等間隔の直線が引きやすいなど、シンプルに使いやすい定規なのだが……それよりなにより、ドラクエらしいテンプレートがギュッと密度高く詰め込まれているのが嬉しいところ。

↑これさえあれば誰でもスライム描き放題だ!

 

フリーハンドで描くと意外とうまくバランスがとれないスライムだって、溝に沿ってペンを走らせれば、簡単にあのぷっくりフォルムが再現可能。さらにはちいさなメダルやロトの紋章(ドラクエ好きの小中学生男子なら紋章はテンプレ不要で描けると思うけど)も描き放題だ。

 

【シール・スタンプの章】貼って捺して身の回りをモンスターハウスにしよう

ドラクエモンスターたちのかわいさを楽しみたいなら、紙モノ(貼りモノ)系もおすすめ。

 

「デコレーションシール」は手帳に貼るのにジャストサイズのフレークシールで、透け感のある「ドットデザイン」「スライムデザイン」と、ぷっくりした質感の「ぷっくりスライム」「ぷっくりドットモンスター」の4種類が揃う。

デコレーションシール
「ドットデザイン」「スライムデザイン」:385円(税込)
「ぷっくりスライム」「ぷっくりドットモンスター」:495円(税込)
左から

 

透け感のあるシールはダイアリーの日玉に貼ったり、スケジュールを目立たせるように重ねたり、という使い方が楽しそう。ぷっくりシールはもちろん手触りの楽しさを活かしてカードのアクセントにしたり、小物に貼ってデコるのに最適。小さなスライムやモンスターがわちゃわちゃ集まってる雰囲気で、これもかわいいのである。

↑カラフルなモンスターたちは、紙面のにぎやかしに最適

 

ロールテープの「スライム」は、スライムとキングスライムがずらりと並んだダイカットタイプだ。スライム一匹ずつをカットして貼れるし、もちろん並んだまま貼ってもOK。密度高くみっちりスライムを貼って楽しむことができるので、シールと同様にデコ用途に良さそう。

ロールテープ <スライム><ドットフィールド>
858円(税込)

↑スライム山盛りとフィールド柄のテープ。それぞれカットして貼れるのがポイントだ

 

もうひとつのロールテープ「ドットフィールド」は、ドラクエのマップ画面がそのままテープになったもの。無限につながるフィールドを移動する感じが、とても楽しい。

 

こちらもテープを等幅カットできる仕様なので、横だけでなく縦にも貼ってオリジナルマップを作っちゃうのも楽しそう。画面内でちょいちょいモンスターにエンカウントしちゃうのはご愛敬である。

 

浸透印スタンプ
<スライムがあらわれた!><キングスライム>
各1430円(税込)

 

浸透印スタンプは、正方形の付箋に捺して遊べるサイズになっている。戦闘画面を再現した「スライムがあらわれた!」スタンプは、ウインドウ内に書き込みができるため、伝言やメッセージ用に使いやすい。

 

ただ、平和的なメッセージならいいけど、上司からの呼び出しだったりすると「……戦闘開始か」という緊迫感が出てしまうかもしれない。

↑印面が大きいため、均等に捺すにはちょっとコツが必要かも(捺し方はパッケージ裏に詳しく記載)。油性インクなので、上から彩色もOK

 

「キングスライム」スタンプも、おなかにメッセージを書けばどーんと迫力が出そう。伝言で相手に圧をかけたい場合は、このスタンプが最適解かもしれない。

 

 

「ドラゴンクエスト文具屋」、基本的にはどれもドラクエのテイストをきちんと盛り込んでいるため、使う時のワクワク感がとても高い。少なくとも「柄だけなんとなくドラクエにしました」というレベルではないので、ドラクエ好きなら、どれを買っても確実に満足できる仕上がりではないだろうか。

 

 

発売元:株式会社スクウェア・エニックス
© ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SQUARE ENIX All Rights Reserved.

環境に優しい! バイオマス素材を使ったサステナブルな修正テープ「紙製ケースの修正テープ」

デザインフィルは、同社が展開するプロダクトブランド「ミドリ」から、環境に配慮したサステナブルな修正テープ「紙製ケースの修正テープ」を発売しました。税込価格は396円。

 

同製品は、これまでプラスチックを使用してきたパーツをバイオマス素材(紙51%+ポリプロピレン49%)と紙に置き換えた修正テープ。日本デザイン振興会(JDP)主催の「2022年度グッドデザイン賞」を受賞しています。

 

本体や内部構造のプラスチックパーツを、燃やすごみとして廃棄が可能なバイオマス素材に置き換え、樹脂の使用量を削減。修正テープ自体の構造を見直し、パーツ数を減らすことで無駄な成型・組み立てを省いています。一般的にPET樹脂が使用される剥離フィルム部分も紙に変更し、使用後はすべて可燃ごみとして処分できます。

 

手にフィットするコンパクトなサイズながらも、7.2mの修正テープを内蔵。カラーバリエーションは、紙色に合わせて使い分けができる白色とクリーム色の2色展開で、どちらも、横罫線ノートのA罫に合わせて使いやすい6mm幅と、B罫に合わせやすい5mm幅の2種類を用意しています。無垢でシンプルな、紙の厚みや塊をイメージしたデザインのケースが特徴です。

スマホ専用「テプラ」PROに“お手軽価格”モデル! 電池駆動でどこでも使える「SR-R2500P」

キングジムは、スマートフォン専用モデルの第2弾、ラベルプリンター「テプラ」PRO SR-R2500Pを、1月27日に発売します。税別価格は8000円。

 

同製品は、2020年に発売した、スマートフォン専用モデルのラベルプリンター「テプラ」PRO “MARK”SR-MK1の低価格モデル。

 

4mmから18mm幅の「テプラ」PROテープカートリッジが使用可能。「テプラ」PRO用のiOS/Androidアプリ「Hello」と「TEPRA LINK 2」の2つのアプリに対応しており、電池駆動で、持ち運んでどこでもラベルを作成できます。

 

また、新ラベル「テプラ」PROテープカートリッジ クラフトラベルも同時発売。ナチュラルな質感のクラフト素材を使ったテープで、テープ幅は12mm、18mm、24mmの3種類です。税別価格は、12mmが1130円、18mmと24mmが1530円です。

 

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ホームページ: https://www.kingjim.co.jp/

キングジムの人気ステーショナリーがトレンドカラーで登場! 「カラーセレクション」第1弾は4製品

キングジムは、同社の人気ステーショナリーをトレンドカラーにリニューアルした「カラーセレクション」シリーズをスタート。シリーズ第1弾として、「リングノート テフレーヌ」「クリアーファイル パタント」「クリアーファイル コンパック」「スーパーハードホルダー」の4製品を2月3日より発売します。

 

今回のラインアップとして登場する4製品はいずれも、ピンク、キイロ、ミドリ、ミズイロ、クロの合計5色で、日常で使いやすいニュアンスカラーが採用されています。

 

リングノート テフレーヌは、リングをつまむだけでとじ具を開けられる、ルーズリーフの差し替えが可能なリングノート。とじ具が上下セパレート式のリングで、書くときにリングに手が触れません。税別価格はA5サイズが530円、B5サイズが550円、A4サイズが720円です。

 

クリアーファイル パタントは、しなやかな背パーツで表紙を360度折り返せるクリアーファイルで、片手でも持ちやすく、狭いデスクの上でも省スペースで使用できます。税別価格は20ポケットが610円、40ポケットが940円です。

 

クリアーファイル コンパックは、A4書類を半分のサイズに折りたたんで持ち運べるファイル。折りたたんでも書類に折り目がつきにくい設計で、開くと通常のクリアーファイルのように、書類をめくって閲覧できます。税別価格は660円です。

 

スーパーハードホルダーは、収納物を厚さ1.3mmの丈夫なシートでしっかり保護できるホルダー。裏面には書類ストッパーが付いており、下敷きとしての使用も可能で、3山と5山のインデックスタイプもあります。税別価格は、マチ付きが250円、マチ付き3山インデックスが280円、マチ付き5山インデックスが310円です。

コスパ最強! ダイソーで入手したキッチン用ラベルマーカーに意外な使い道があった

筆者の家庭では夫婦ともに仕事の緩急が激しいため、揃って忙しいときは、作り置きの総菜&炊いて冷凍しておいたごはんが生命線になりがち。つまり、うっかり総菜を傷ませてしまうと“詰み”かねないという話でもある。だから、調理した日付の管理はとても重要なのだ。

↑今のところ、日付管理は「ワザアリテープ」+油性マーカーで行っている。便利な反面、テープの消耗が気になる

 

ちなみに現在は、キッチン用の養生テープ「ディアキチ ワザアリテープ」(ニチバン)をフードコンテナに貼って、油性マーカーで調理した日付を書き込む、という方法を採っている。

 

ただ、ワザアリテープは他にも食材を再封するなどの用途があるので、減りがやたらと早くなりコストがかかってしまう点は気になる。もう少しローコストで食材の日付管理ができるとありがたいのだけど……。

 

100円ショップで大ヒットした食材管理用マーカー

そういう要望にドンピシャなのが、エポックケミカルの「キッチンラベルマーカー」だ。こちらはダイソーで2022年6月に発売された商品だが、昨年から早々に品切れが続出した大人気アイテムである。

 

取り扱いのない店舗もあるようで、筆者もゲットするまでに大型のダイソーを7店舗も探さねばならなかった。

エポックケミカル/ダイソー
キッチンラベルマーカー
100円(税別)

 

どうしてそれほどまでに人気なのかというと、それはもちろん、超低コストで食材の日付管理ができるから。マーカー1本と専用ラベル5枚(1シート)がセットになっていて、ダイソーだから当然100円+税。しかもこれが、何度でも書き消し可能というから、お得なこと間違いなしだ。

 

まず使用する際は、フードコンテナやタッパーにラベルを貼り、キッチンラベルマーカーで中身や日付などを自由に書き込む。

↑とくに目新しいことはなく、使う際はただコンテナにラベルを貼って、マーカーで書き込むだけ

 

このマーカーがかなり高度な速乾性をもち、書いてすぐに指でこすろうが、水をかけようが、筆跡はしっかり残っている。これなら、冷凍庫内で霜がつこうが、冷蔵庫で結露しようが、書いた日付が消える心配はなさそうだ。

↑かなり強めにこすっても、水をかけても筆跡は消える気配すらなし。これが本当に書き消し可能なのだろうか?

 

↑冷蔵庫で常備菜の日付管理も、ひとまず従来の「ワザアリテープ+油性マーカー」と変わりなく行えそうだ

 

↑ラベルは強粘着で、冷凍庫で使用しても剥がれる心配はなさそう。ちなみにこのままで電子レンジも使用できる

 

書いた文字はきれいに消せるのか?

なによりユニークなのは、この筆跡の消去方法だ。こすっても水をかけても、マーカーの筆跡は消えないのだが、ぬるま湯+中性洗剤でこすると、なんとスルリと消えてくれるのである。

 

つまり、使い終わったフードコンテナやタッパーを洗うときに、ついでにラベルの筆跡を洗い落とせば、また書き直しができるようになるわけだ。これはとても合理的!

 

ちなみにラベル自体にもかなりの強粘着かつ耐水性があり、今のところ連続10回以上の書き消しをしても、フードコンテナから剥がれることなく使えている。

↑40℃以上のお湯+食器洗い用の中性洗剤でこすると……

 

↑この通り、完全に消去完了だ

 

なぜそんなことができるかというと、どうもこのマーカー、書くとほぼ同時に、かなり強固な塗膜を作るようなのだ。印象としては、ホワイトボードマーカーの超強い版、みたいな感じ。

 

だから、ツルツルのラベルの上に書いても落ちないし、水がかかっても平気。それがお湯と界面活性剤(中性洗剤)によって塗膜が溶けると、スルリとオフできるという仕組みのようだ。試しに筆跡をツメで引っ掻いてみると塗膜が剥がせるし、さらにはアルコールで拭き取ることもできたので、たぶんそんなに的外れではないだろう。

 

↑食洗機でも筆跡はきれいに消去できたが、耐久性に関しては判断しかねるところ

 

ちなみに、食洗機に投入してもラベルはクリア可能。ただ、粘着部がどれほど耐えられるか分からない。コンテナから剥がれる様子はなかったが、基本的には手洗いしておくのが安全な気はする。(仕様書には、食洗機使用の可否についての記述はない)

 

ならばクリアホルダーの表書きにも流用できる?

実は試用中に、「これ、クリアホルダーに直書きするのに最適じゃない?」というところにも気がついた。例えば回覧書類をクリアホルダーにまとめて、いつまでに誰に戻してください、などという指示をつける場合、これまでなら付箋を貼っていたはず。しかし、付箋が剥がれ落ちる可能性を考えたら、表面に直書きできたほうが確実だろう。

 

ちなみに筆跡は、アルコールスプレーをシュッと吹くか、アルコール配合のウェットティッシュで拭ってやれば簡単に消すことができた。

↑ラベルマーカーは、クリアホルダーにも直接書き込めるうえ、速乾だからこすってもスレ汚れしない

 

↑消去はアルコールスプレーで一発。跡形なくきれいに消せる

 

100円でラベル5枚がついてきて、繰り返し書き込みが可能ということで、おそらく現時点で食品の日付管理ツールとしてはコスパ最強だと思う。さらにクリアホルダーにも書き消しできるとなると、仕事用ツールとしてもかなり使えそうだ。

 

先にも述べた通りの爆売れアイテム(ダイソーの通販サイトでも品切れ中のことが多い)なので、もし店頭で見つけたら、何をおいてもゲット推奨である。

 

メタルペンが5世紀ぶりに復活! 開発者が語る「無限鉛筆」の “無限” の可能性

かつてルネサンス期に芸術家たちが使っていたのが、金属製チップですり減らずに無限に書けるメタルペン。その最新進化版がなんと令和の世に登場し、世間を騒がせている。今回は話題の文房具「メタシル」の開発者にインタビューし、誕生秘話を聞いた。

※こちらは「GetNavi」 2022年12月号に掲載された記事を再編集したものです

 

トレンドキーワード

無限鉛筆

鉛筆と言えば、書くほどに芯がすり減るのが当たり前。そんな常識を覆し、鉛筆削りで削らずにどこまでも書き続けられる「無限鉛筆」が話題を呼んでいる。

 

プレミアム感を演出した “大人でも欲しくなる鉛筆”

サンスター文具

metacil

990円

黒鉛と金属を含む特殊な芯を、先端チップの金属軸に搭載。芯の硬度が高く摩耗しにくいため、約16kmの距離を書き続けられる。筆跡は2H鉛筆相当の濃さで、消しゴムで消すことも可能。黒鉛の粉が出ないので手を汚さず筆記できる。

※写真の「metacil(Blue)」は限定カラーのため完売の可能性あり

 

GetNavi編集部・金子が使ってみました!

“無限” ということで円周率を1時間ひたすら書き続けました。削る作業が必要ないので筆記に全集中。心地良い時間でした!

 

この人に聞きました!

サンスター文具
クリエイティブ本部 イノベーション部

大杉祐太さん

日本大学芸術学部卒業。玩具メーカーを経てサンスター文具に入社。人々を “楽しませる” “驚かせる” 商品作りに日々奮闘する。「『メタシル』の新たな展開も考え中です! 乞うご期待!!」

 

ダ・ヴィンチが使ったペンが令和の世にアップデート!

現在の鉛筆が発明される以前、ダ・ヴィンチやミケランジェロらがスケッチに用いていたのが、鉛や銀の合金でできた「メタルペン」と呼ばれる筆記具だ。先端がすり減ることなく半永久的に書けるのがメリットだが、筆跡が薄く見えづらいため、次第に黒鉛を使った鉛筆に取って代わられていった。

 

そのメタルペンを現代版としてアップデートさせたのが、サンスター文具の「メタシル」だ。だが、なぜそんなレガシーな筆記具をあえて令和の世に蘇らせたのか。開発者であるサンスター文具の大杉祐太さんは「私はデザイン科出身なのですが、デッサンなどで鉛筆をすごく消費し、毎回削るのも大変でした。就職した際、それを解決する何かを作れないかと思ったんです」と語る。

 

着想する際、かつて雑貨店で見かけたメタルペンを思い出し、改良できないかと考えたそう。

 

「黒鉛に金属を配合することで、長く筆記できるチップは早いうちに完成しました。ただ、黒鉛が多いと筆跡は濃くなりますが、すり減るのは早い。金属が多いとその逆になり……。黒鉛と金属のバランス決めに半年かかりました」(大杉さん)

 

鉛筆でもメタルペンでもない新世代の筆記具が誕生

芯の濃さについては社内でも様々な意見が出たが、最終的に鉛筆芯2H相当の濃さで約16kmが書けるというチップに仕上がった。

 

また、チップだけでなく軸のデザインやカラーリングにも大杉さんのこだわりが含まれている。

 

「一般的な鉛筆の六角軸に対して『メタシル』は八角軸。鉛筆っぽさを残しつつ、∞(無限)を想起させる8を取り入れました」(大杉さん)

 

鉛筆のようで、削らず長距離筆記が可能。メタルペンのようで、濃い筆跡。復刻に見えて、これはこれまでなかった筆記具なのである。

 

“無限鉛筆” は言い過ぎとして “削らず16km” はホントなのか!?

[Point 1]チップ構造のひと工夫で! 芯が完全になくなるまで書ける

先端チップは黒鉛+金属のかたまりをネジ台座で支える構造で、チップ自体がすり減ってなくなるまで書き続けられる。ただ強い衝撃で折れることはあるので丁寧に扱おう。

 

[Point 2] 一定の濃さでひたすら線を描く手作業でも “16km筆記” を確認

筆記可能距離は専用の機械にて計測されているが、手作業でも16km以上の筆記が可能かを検証した(ホワイトの鉛筆は1km筆記後の状態)。使用したコピー用紙はA4サイズ500枚以上!

 

筆記具の進化を感じられるこだわりポイントはココだ!

【Point 1】芯の “減りにくさ” を追求した黒鉛+金属の新チップ

チップは合金の化学反応が筆跡となる従来のメタルペンとは別物。黒鉛と金属を混ぜて硬度を高めた、 “究極に減りにくい” 鉛筆なのだ。

 

【Point 2】黒鉛の粒子だけが残るため筆跡は消しゴムで消去可能

筆跡として紙に残るのは黒鉛の粒子なので、消しゴムでこすって消せる。ここもレガシーなメタルペンとは大きく違うポイントだ。

 

【Point 3】絵の具を塗ってもにじまず画材としても重宝される

ボールペンなどと違い、上から水性マーカーや絵の具を重ねてもにじまない。削り不要という利点を合わせ、屋外写生の画材にも便利そうだ。

 

まだある! 注目の “無限鉛筆”

【その1】2種類のチップが使えるオールインワンタイプ

stilform

stilform AEON

1万2100円〜

スタイリッシュな軸に内蔵したネオジム磁石によって、半永久に筆記できる「エターナルチップ」と、濃い筆跡が残せる黒鉛配合の「グラファイトチップ」を切り替えられる。書き味の好みに合わせて使い分けられるのが魅力だ。

 

↑筆跡は薄いが手が汚れない酸化メタルのエターナルチップ(左)と、鉛筆感のあるグラファイトチップ(右)を切り替え可

 

【その2】お手ごろ価格で入手しやすいベーシックなメタルペン

axel weinbrecht design

ベータペン

3500円~

メタルペンの中では、お手ごろ価格のベーシックモデル。ドイツ製の滑らかなチップでシュルシュルと紙をこする感触は非常に心地良い。筆記具の歴史を知る意味でも、文房具マニアなら1本は持っておきたいかも?

 

↑先端チップは特殊合金製。紙との摩擦により、紙の繊維の間に金属粉が移ることで筆跡になる

メッシュ素材で中身がわかる! 文房具やコスメを収納できる「2レイヤーペンケース メッシュ」に、淡い「くすみカラー」など新色追加

レイメイ藤井は、「2レイヤーペンケース メッシュ」の新色を、1月下旬に発売します。税別価格は1300円。

 

2レイヤーペンケース メッシュは、2022年1月に発売された、上下に分けて収納できる2層式のペンケース。今回発売となるのは、淡いくすみカラーも取り入れたバイカラーの新色5色です。

↑左上から時計回りに、バイオレット、ホワイト、ネイビー、ピンク、グリーン

 

メインの収納スペースはメッシュ素材で、中身が見えるので使いやすく、カラーコーデも楽しめます。

 

様々なアイテムを分けて収納できる上下2層式となっており、底部は大きく開けることが可能。メッシュポケットも付いています。

 

筆記具やハサミ、付箋など文房具のほか、メイク用品なども収納することができます。

Twitterでバズった「無限鉛筆」。芯を削らず16km書けるってどういうこと!?

近頃は物価高を背景に、手ごろな価格で高性能・高品質・高見えのハイコスパな生活用品にニーズが集中。そんな数あるハイコスパ日用品の中から、プチプラマニアが選んだ要チェックアイテムを紹介する。

※こちらは「GetNavi」 2023年1月号に掲載された記事を再編集したものです

 

私が選びました!

本誌日用品担当

金矢麻佳

プチプラからファッション、雑貨、文房具まで幅広くトレンドをキャッチ。寝る前にInstagramでバズりアイテムを探すのが楽しくてハマり中だ。

 

【無限鉛筆】発売前に約9万の「いいね」が付いて18万本出荷

発売前にもかかわらずTwitterの紹介ツイートが約9万いいねを獲得。新奇性と高級感のあるデザインで幅広い世代に受け入れられ、累計出荷本数は18万本に達した。

 

芯を削らずに約16km書ける新世代のメタルペンシル

【鉛筆】

2022年6]月発売

サンスター文具

メタシル

990円

黒鉛と金属を含んだ特殊芯を採用。芯の摩耗が著しく少ないため削る手間なく約16kmも書けるため、筆記に集中できる。適度な重みがある8角軸は、マットな質感で洗練された高級感を演出した。

 

↑紙との摩擦で芯から出た黒鉛と金属の粒子が紙に付着することで筆記できる。濃さは2H鉛筆相当。筆跡は消しゴムで消せる

 

大人の心をくすぐった現代版の金属鉛筆

「ルネサンス期に芸術家が使っていたメタルペンが5世紀ぶりに復活&無限に書けるというユニークさでSNSを中心に拡散されました。この性能で990円という手ごろさもヒットの理由」(金矢)

地味でも実は凄かった! 2022年発売の忘れられない文房具5選

この連載では例年、年末年始に「今年の文房具トレンドは●●で、その流れから来年は■■が流行るかも!?」というような振り返りと予想をしてきたのだが……正直、今回は難しい! なにが難しいかといえば、2022年の文房具シーンは全体的に“凪ぎ”傾向。ドカン! と注目される製品も少なく、結果として、トレンドと呼べるほど大きなムーブメントもほぼなかったと言えるのだ。

 

つまり、全体的な印象としては「地味な1年だった」のだが、けっしてそれが駄目という話ではない。例えば「えっ、ココが進化するの?」という地味ながら堅実なアップデートがあったり、地味なジャンルの製品が改良されていたり。派手ではないもののそれなりに面白い製品もいろいろと発売されていたのである。

 

■もっと目立っていいはず! の注目文房具

とはいえ、やはりインパクトが小さいせいで、ユーザーから忘れ去られがちという傾向がある。そこで今回は、トレンドとして1年をまとめるのは早々に諦め、あらためて筆者レコメンドの「2022年、あの文房具買い忘れてない?」を紹介しようと思う。地味な年だったからこそ、地味に進化した優秀な文房具を見逃さないで褒めておきたいのである。

 

黒インクが濃くなった新世代フリクション「フリクションボールノックゾーン」

その中での最注目案件といえば、発売から15年を経てついに超進化した「フリクションボール」だろう。発売1か月前から「フリクション 3.0」などとメチャクチャ気になるティーザー広告を展開し、我々ファンの期待を大いに高めてくれたパイロット「フリクションボールノックゾーン」は、まさに2022年の筆記具の目玉アイテム!

 

……のはずだったのに、2021年後半のボールペン発売ラッシュに比べると、業界全体の熱気が欠けているせいか、思ったよりも盛り上がり不足のような気が。気のせいかもしれないが。

パイロット
フリクションボールノックゾーン ラバーグリップモデル
500円(税別)

 

↑フローも良好で、書き味もサラサラと気持ちがいい

 

性能自体は、“新世代フリクション”と呼ぶに相応しいハイスペックぶり。ブレ防止や静音ノックといった便利機能ももちろん注目だが、なんといっても、従来よりもはるかにクッキリと発色する「プレミアムフリクションインキ」がスゴい。

 

実際のところ、フリクションは黒が薄いから使いたくない、という勢力も今まで一定数あったはずで、そこへ向けて「もうちゃんと黒いですよ?」と言えるようになったのは、大きいと思う。

↑比較すると、ノックゾーンはあきらかに黒の濃さがアップしているのが分かる

 

↑個人的に最もバランスが良く感じられたウッドグリップモデル

 

ラインアップは軸種によって、ラバーグリップ(500円+税)、ウッドグリップ(2000円+税)、マーブル調グリップ(3000円+税)の3種がある。個人的には、金属化したレフィルの重さを打ち消せる重量感と握りやすさを備えたウッドグリップモデルが、一番のオススメだ。そういえばまだ買ってなかったな、という人はぜひ試してみてほしい。

 

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キャップから見直したハイコスパなテープのり「ドットライナーフリック」

コクヨ
ドットライナーフリック
290円(税別)

 

テープのりの新製品と言えば、基本的にはテープの粘着力やヘッド周りなど、貼るための性能アップを謳うものがほとんど。しかし今年のテープのりの目玉は、テープを埃やゴミから守るためのキャップという、なんとも地味な部分で進化したのが面白かった。

 

コクヨ「ドットライナーフリック」が搭載しているフリックキャップは、ヘッド部分をすっぽり包む形のフルカバーキャップを、片手で簡単に開閉できる機構が最大の特徴だ。

↑横方向に90度倒れて開く、まったく新しいフリックキャップ

 

↑ヘッド周りの視界が開けており、作業もかなりやりやすい

 

親指で弾く(フリック)ことでキャップが本体の裏面に回り込むため、開閉のしやすさだけでなく、ヘッド周りの視界を広く確保する効果もある。まさかキャップひとつでテープのりが使いやすくなるとは想像もしていなかった。これもまた地味な進化ながら、万人に試してほしい傑作だ。

 

ちなみに、コンパクトだが詰め替えタイプなのもポイント。筆者はペンケースに入れて常時携帯するテープのりを、このフリックに切り替えた。それぐらいのお気に入りである。

 

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これまで気にしたことのなかった!? そんなジャンル自体も“地味”な文房具が、意外にも超進化を遂げたことも見逃せない。

■これまで気にしたことのなかった!? 地味ジャンルも超進化

「えっ、こんな地味なやつを進化させたの!?」という案件も、例年より多かったように思う。例えば「プラスチックの下敷きが2022年の日本文具大賞で機能部門グランプリを獲る」なんて、昨年の今頃の自分に告げても、おそらく信じなかったんじゃないだろうか。しかもそれ、5月の時点で文房具総選挙でも地味に入賞を果たしている

 

大人も子どもも使いたくなる「魔法のザラザラ下じき」

レイメイ藤井
魔法のザラザラ下じき 0.3mmドット
A4・B5サイズ 各750円(税別)

 

レイメイ藤井「魔法のザラザラ下じき」は、学童向けに開発された、ノートに敷くだけで字がキレイになるという下敷きだ。表面には細かな凹凸のシボ調加工が一面に施されており、鉛筆などで上から書くとザラザラという手応えがある。

 

このザラザラ感が雑な走り書きを抑制し、さらには鉛筆を運ぶ動作を意識的に行える=丁寧な字が書けるようになる、という仕組み。

↑0.3mmの細かな突起が全面に広がり、ザラザラとした手触りになっている

 

↑凹凸のタッチを意識することで、ペン先の走りすぎを防いで丁寧な筆記ができる

 

正直なところ、プラスチック下敷きなんて小学生が使うもんだろ? そんなイメージが強いが、これは意外と大人が使っても面白い製品ではないだろうか。

 

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目からウロコの機構で“雪崩”を防ぐ「1冊でも倒れないブックスタンド」

LIHIT LAB.(リヒトラブ)
1冊でも倒れないブックスタンド
1000円(税別)

 

ブックスタンドという、普段ほとんど意識することのない地味ジャンルも、着実に進化していた。LIHIT LAB.の「1冊でも倒れないブックスタンド」は、まさに名前の通り、たとえ本1冊を立てても横倒しにならず安定する、稀有な機能を持つスタンドだ。

 

特殊なストッパーが上面に並んでおり、これがスタンドに立てた本を左右から挟んで支えるという仕組みである。

↑並びから本を抜き出しても、空きスペースに隣の本が倒れ込んでこない

 

↑秘密は、本の幅だけ立ち上がる上部のストッパー。これが本を支えている

 

ズラリと並んだ中から本を抜き出すと、その空いた空間に目がけて両隣の本が倒れてくるのはよくある光景。しかしこのストッパー構造なら、本を抜いて空いた空間はずっとキープされるのだ。

 

つまり、本を抜き取った跡がずっと可視化されているため、本を元の位置に戻しやすいというのもメリット。デスク上でよく使う参考資料を立てておくのに用いれば、机上の整理に間違いなく役立つ、地味優秀製品と言えるだろう。個人的にも間違いなく「買って良かった」と断言できる傑作だ。

 

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手でちぎるのは2022年で終わらせたくなる「クラフトテープカッター」

ミドリ(デザインフィル)
クラフトテープカッター
900円(税別)

 

クラフトテープ(ガムテープ)を切るための“ギザギザ刃カッター”すら進化していたのには、驚かされた。正直、今年一番「マジかよ……」という思いが強かったのが、コレだ。

 

ミドリ「クラフトテープカッター」は、テープ芯に取り付けることで、安全かつスパッと軽くテープを切ることができる最新カッターである。

↑テープを切ろうとする動きによってカバーが開き、鋭い金属刃でフラットカット

 

なにより、刃のカバー機構がとても優秀。あえて指で刃に触れようとすると触れられず、テープを当てて切る動作にだけ反応して刃が露出するよう設計されているのだ。この機構を考えた人、すげぇ頭イイなー! と感心してしまうほど。地味ながら、とても良い仕事を見せてもらった気がする。

 

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さて、やはり最後に「来年はどうなる?」という予測も添えておきたい。

 

2022年の文房具シーンが地味になってしまった最大の要因は、身もフタもないことを言えば、戦争+円安による部材価格の高騰だろう。この部材価格がいきなりストンと落ちることはしばらくないはずで、2023年も引き続きやや地味な感じになりそうだ。

 

ただ、近年まれなレベルで地味だった2022年ですら、よく見ればこれほど面白い製品が出ていたわけだ。2023年も隅から隅まで見逃さないよう、文房具をチェックしていきたいところだ。

 

ジェットストリームにフリクション…2022年にリピート買いしたボールペンを文具ソムリエールが厳選

文房具に関するイベントやメディアへの出演、新商品のプロデュースなど、年を追うごとに活躍の幅を広げる文具ソムリエールの菅未里(かんみさと)さん。新作からロングセラーまで文房具を知り尽くした菅さんが、自腹を切ってまで手に入れた愛用の文房具を1点ずつ紹介する連載「文具ソムリエール・菅未里の自腹買い文房具」を、毎月お届けしています。

 

2022年最後の回では、この1年で自腹買いしたボールペンの中から、リピート買いするほど気に入ったものをピックアップ。

 

2022年にリピート買いしたボールペン5選

日常的に最もよく使う文房具といえば筆記具でしょう。なかでも、社会人にとってボールペンは必須アイテム。筆者が2022年にリピート買いした、間違いないお気に入りボールペンを紹介します。

 

1.グロッシーなブラックが魅力「ジュースアップ クラシックグロッシーカラー」

「ジュースアップ」とは、細書きでも滑らかで心地よい書き味を実現したゲルインキボールペン。“シナジーチップ”という、一般的な三角錐形のコーンチップとも細長いパイプチップとも違う、特殊なペン先を搭載していることが特徴です。

 

自宅に専用の引出しを作り絶対に切らさないようにしているほどの愛用ボールペンで、過去にブラックやレッドなどの通常カラーについて記事にしたことがあります

 

その「クラシックグロッシーカラー」は、書き心地のよさはそのままに、ツヤ感のあるちょっと大人なダークカラーなインク色のシリーズです。

↑ボール径は0.4mmと0.5mmがある

 

ただの黒に飽きた大人がビジネスでも使える“黒っぽいカラー”は、筆記具業界のトレンドですが、ジュースアップのダークカラーも見逃せません。

↑黒っぽいカラー展開は手帳にも使いやすい

 

↑ブラックと比較するとやや濃く見えるグロッシーブラック

 

ツヤ感があるためリッチな気分にもなるこのシリーズは、セットでダークカラー好きの知人にプレゼントしたこともあり、いつでも使えるように自宅には2セット用意しています。普段の色に飽きたけれどカラフルすぎる色は使いづらい、という人におすすめです。

 

パイロット
ジュースアップ04/05 クラシックグロッシーカラー
200円(税別)

 

2.押し間違いを防ぐ多色ペン「ジェットストリーム新3色ボールペン」

2021年12月に発売された「ジェットストリーム」の多色バージョンに登場した新シリーズで、一時は完売するお店も出るほど注目されました。

↑ベーシックな黒からベリー色、アイスブルーなど絶妙なカラー展開が人気

 

見た目のよさで複数買いをする方もいますが、多色ボールペンを使う際に、誰もが一度は経験したことがある“押し間違い”を防いでくれる機能に魅了されるユーザーが後を絶ちません。

 

一般的なボールペンは、黒・赤・青の3色すべて、ボールペンの側面についたスライドバーを下ろすようにしてペン先を出しますが、このボールペンは黒のみノック、赤と青は側面のスライドバーを下ろすように設計されています。

↑黒のみ後端部をノックする仕組みになっている

 

黒は“押す”、赤と青は“スライドさせる”という動作が違うため、「黒だと思って出したインクが青だった」という事故が起こりにくいのです。

 

リピート買いのきっかけは使い勝手が格段にいいこと、さらにボディーカラーの展開が絶妙でどれも欲しくなってしまったことです。機能と見た目、どちらもパーフェクトなボールペンと言っていいでしょう。

 

uni/三菱鉛筆
ジェットストリーム 新3色ボールペン SXE3-507 0.5/0.7
500円(税別)

 

【文房具総選挙2022】結果発表! 筆記具の頂点はジェットストリームの最新多色ペンが奪取

 

3.「フリクション」にも書き味のよさを求めたい!

最近、台本への書き込みに欠かせないのが「フリクションポイントノック04」。書き消しができるボールペン「フリクション」シリーズの0.4mmタイプです。

↑ブラック・ブルーブラック・レッドの3色を愛用

 

先に紹介した「ジュースアップ」でも使われているシナジーチップを搭載したフリクションペンで、0.4mmの細書きでもひっかかりなく滑らかに文字を書けます。

 

もともと「フリクションボールペンはあまり筆記感がよくない」というイメージを持っている人も少なくないのですが、そんなイメージは吹き飛ぶほどの書き心地のよさです。

↑一般的なコーンチップとは違う特殊なペン先になっていることがわかる

 

私はフリクションボールペンの書き心地があまり得意ではなかったのですが、シナジーチップペン先バージョンのフリクションが出たと購入してみると、あまりの書き心地のよさに、フリクションといえばこれしか使えなくなりました。

↑インクの供給量の影響か、見やすい筆記線もポイント

 

フリクションに苦手意識があるなら、店頭で試し書きしてみてください。そのままレジへ直行すること間違いなしです。

 

パイロット
フリクションポイントノック04
250円(税別)

 

4.細書きと言えばこれ!「ハイテックC」

1994年に発売され、一世を風靡した「ハイテックC」。2000年代には俳優の相武紗季さんが白衣を着て出演していたテレビCMを記憶している人もいるかもしれません。

 

激細ボールペンといえば「ハイテックC」ですが、私は実は、これを長らく使っていませんでした。

↑0.25mmのハイテックC025。現在はブラック・レッド・ブルー・ブルーブラックの4色展開

 

再びリピート買いするようになったきっかけは、「ジブン手帳」という約3mmの方眼罫が印刷された手帳でした。

 

あまりに細かいので、書き込むには細書きのボールペンでなければ文字が潰れてしまいます。そこであれこれボールペンを試した結果、最も文字が潰れにくく綺麗に書くことができたペンが「ハイテックC025」だったのです。

↑約3mmの方眼罫でも文字をしっかり書き込める

 

学生時代に流行った「ハイテックC」を大人になってこんなにもヘビーユースすることになるとは思いもしませんでしたが、今ではこれなしには生活できません。

 

パイロット
ハイテックC025
200円(税別)

 

5.36色を贅沢使い「サラサナノ」

2021年11月に発売されたゼブラの人気ボールペン「サラサ」シリーズの新ライン。0.3mmという細書きですが、ペン内部にスプリングを入れることで、筆記時のガリガリした感触を緩和したゲルインキボールペンです。

↑インキカラーとボディーカラーがリンクしていてカラフル

 

私はGetNavi web以外にもいくつか連載をもっているため、毎月連載のネタ出しをしたり構成を考えたりする必要があります。黒ではなんだか飽きてしまうので黒以外のカラフルなペンを使うのですが、そこで活躍するのが「サラサナノ」です。

↑筆者のネタ・スケジュール帳。毎月テーマカラーを選んでマンスリーページに書き込む

 

企画ごとに色を変えて書き込むため、カラフルで賑やかなネタ帳になり、仕事のノートに飽きません。

 

色展開の多さだけではなく、水性顔料インキで水がかかってもインクが滲んで読めなくなることがないため、キッチンや洗面所、お風呂などどこにネタ帳を持ち込んでも心配いらないところも魅力です。

 

読者の皆さんは、さすがにお風呂に持ち込むことはないかもしれませんが、雨天の屋外や川の近くなど、水濡れの心配がある場所でも文字が流れる心配をせずに使えるカラフルなボールペンだと聞いたら、使ってみたくなりませんか?

 

ゼブラ
サラサナノ
200円(税別)

 

ボールペンを1本に絞らない

多くの人が、使うボールペンは1本、または1種類と決めているでしょう。私はノートや手帳、資料など書くものによってボールペンを使い分けるため、普段使いするボールペンがいくつもあります。1本使いの人からすると面倒くさそうに見えるかもしれませんが、日常生活で出会う紙やメモ、ノートはそれぞれに特徴があり、ペンとの相性も違います。

 

毎日使うボールペンだからこそ書くものにあったものに変えるだけで気分良く書き物ができるのです。ボールペン数百円で快適な仕事環境に近づくと考えれば、とてもお得ですよね。

 

今使っているボールペンで満足していても、新しいシリーズが出ていたり、インクがバージョンアップしていることもありますから、2023年はぜひたくさんのボールペンを試してみてください。

 

【文具ソムリエール・菅未里の自腹買い文房具】「縁起のいい日手帳」を毎年目標を達成できない人にすすめたい

イベントやメディアへの出演、新作文房具のプロモーションなどに引っ張りだこの文具ソムリエール・菅未里さん。文房具の新作からロングセラーまでを知り尽くした菅さんが、自腹を切ってまで手に入れた愛用の文房具とは?

 

毎年目標を達成できない人におすすめしたい「何度も背中を押してくれる手帳」

お正月に毎年「今年こそ〇〇をしよう!」と目標を立てては、いつの間にやら昨年と同じ日々を送っていて目標達成に失敗……という人は少なくないはず。何を隠そう、私もその一人。毎年誕生日とお正月には目標を立てるものの、いつの間にか目標すら忘れて、そのまま一年が終わっています。(誕生日が12月下旬なので目標を立てるのはほぼ一年に一回といっていいでしょう。)

 

そんな時には、手書きの手帳の出番です。目標を目に見えるように書き出すことで思い出して行動できます……というほど簡単であれば、私のような目標をすぐに忘れて一年を過ごすような人だって、とっくに手帳を活用して成功していますよね。

 

金運、財運、仕事運、とにかく運という運すべてを上げたいなら

私が2023年に導入する手帳のもう1冊が、「縁起のいい日手帳 2023」。

新日本カレンダー
暦のプロがつくる 縁起のいい日手帳 2023 マンスリー
1000円(税込)

 

最近SNSで「一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)」や「天赦日(てんしゃにち)」など“新しいことを始めるといい日”をたびたび目にしますが、それらの“暦の上で縁起がいいとされる日”が記載されている手帳です。

↑カバーを外すと……ゴールドの表紙が運気を上げてくれそうだ

 

↑大安、天赦日、一粒万倍日の説明も掲載

 

私はインドア派かつ怠け者ですが、SNSで「今日は縁起がいい日ですよ」という投稿を見ると休日でも一日ただ家にいるのももったいないように感じて、「どこかに行こうかな、何かしようかな」と少し活動的になります。

 

しかし、思い返してみればSNSさえ開かずに一日過ごし、次の日に「昨日は縁起がいい日だったんだ!」と後悔する日もありました。

 

普段使いの手帳に吉日が書いてあるから見落とさない!

↑見開きの月間ブロックで縁起がいい日もスケジュールも書き込める

 

毎月やりたいことを書き込むスペースがあるので、目標を忘れることはありません。マンスリーページで縁起のいい日がいつ来るのかがわかるので、その日が来る度に目標ややりたいことをやってみようと何度も取りかかるきっかけを与えてもらえます。

↑月初めのスペースには、「縁起のいい日に始めよう! 今月のやりたいこと」と、今月の目標を書き込める欄がある

 

目標を立ててはその度に忘れてしまい、毎年自分に嫌気がさしてしまう人も前向きになれる手帳ですね。

↑2022年の12月24日と25日は一粒万倍日が二日つづくクリスマスだった

 

さらに縁起のいい日だけでなく季節のコラムつき。慌ただしく過ぎていく日常に季節の移ろいを感じられます。

↑QRコードを読み込んで日替わりのコラムをスマホで読むこともできる

 

買い物のタイミングも縁起のいい日を狙って

ちなみに、私は毎年春頃にある「天赦日」「一粒万倍日」「寅の日」が重なる開運日にお財布を新調するのですが、2023年のその日は3月21日の火曜日。前倒しで気になるお財布をチェックしなければいけません。(この日にお財布を購入する方が多いので人気の物は品薄になってしまうのです。)買い物計画も、「縁起のいい手帳2023」でばっちりできそうです。

↑2024年の1月1日は天赦日と一粒万倍日、さらに甲子まで重なる開運日! 再来年の元旦が楽しみになる

 

なんだか手帳を開くのも楽しみになってきました。「縁起のいい手帳」で2023年も運気を上げていきたいですね!

 

年賀状書きだけじゃない! 筆ペン「ふではじめ」が意外なシーンで役に立つ理由

筆ペンを最後に使ったのが、いつのことだったかを覚えている人は少ないはずだ。最大にしてほぼ唯一の機会だったのが、年賀状だろう。それも宛先がプリントラベルになったり、そもそも年賀状そのものを出さなくなったり。筆ペンを使うことなんかもうないよ、と放り出してしまう気持ちも分かる。

 

ただ、筆者の個人的な好みで言えば、筆ペンはけっこう面白い筆記具だと思う。もちろん、手帳を書いたり納品書にサインしたりするには適さないが、勢いのいいグワッとした文字が大きく書けるという性質は、実はアイデア出しなど思考のアウトプットをするのにも、意外と適しているのである。

 

そういったノートに文章を書くのに使いやすい、最新の筆ペンを紹介したい。コレ、筆ペンを放り出しちゃった人でも気軽に使えて難しくない、かなり特異な筆ペンなのだ。

 

毛筆が苦手でも書きやすくなった、新しい毛筆タイプ筆ペン「ふではじめ」

筆ペンには大別して「毛筆タイプ」と、ウレタンなど樹脂チップの「硬筆/軟筆タイプ」がある。

 

後者の硬筆/軟筆タイプは、ざっくり言えばサインペンの亜種みたいなもので、誰でも簡単に“筆文字っぽい字”が書けて使いやすい。圧倒的に初心者向けだ。

 

対して毛筆タイプは、表現の幅が広いが、筆先をコントロールするのが難しくて熟練者向け……だったはずが、2022年7月に発売された「ふではじめ」は、毛筆タイプにして初心者にも書きやすい工夫がされているのである。

ぺんてる
ぺんてる筆 ふではじめ
400円(税別)

 

↑スッキリした和柄の軸デザインもポイント

 

その最大のポイントは、新開発の穂先(ほさき)にある。お馴染みの中字筆ペンと比較すると、サイズは長さ・太さともに1/2程度。かなり小さく、つまり文字を書く際の小回りが利くということになる。

 

さらに樹脂毛自体も従来から3倍ほど硬い(メーカー公称値)とのことで、実際に書いてみるとかなりの弾力が感じられる。いわゆる“コシが強い”というやつだ。

↑ふではじめ(左)と従来のぺんてる筆中字(右)の穂先比較。当然ながら穂先が小さい方が、筆記時の小回りが利く

 

筆ペン初心者が毛筆タイプで苦労する原因は、穂先が長くてコントロールしづらく、弾力がなくてやわらかすぎるから安定感がない、というのが大半である。ならばその逆で、短くてコントロールしやすく、コシがあって安定した穂先ならば、書きやすくなって当然、という話なのだ。(筆者の個人的な好みからすると、もうちょっとコシ強めでもいいんだけど。)

↑力を入れずにポンと穂先を落としてみた図。ふではじめの方が、明らかに弾力が強い

 

ただ、そうなってくると「硬筆/軟筆タイプとなにが違うの?」と思われるかもしれない。しかし「ふではじめ」はあくまでも毛筆タイプ。樹脂毛を束ねた穂先なので、ウレタンチップと比べると弾力は少ない。その代わり、毛筆タイプのメリットである抑揚のつけやすさは充分にあるのだ。

 

並べてみると、

・書きやすさ……硬筆 > 軟筆 >「ふではじめ」> 毛筆
・抑揚のつけやすさ……毛筆 >「ふではじめ」> 軟筆 > 硬筆

という順なので、つまりはこれまでの毛筆と硬筆/軟筆の間をイイ感じに埋める存在、という形になるわけだ。

 

↑毛筆なのに、筆の弾力に任せてグイッと書き進められる。かなりユニークな書き味だ

 

さらに、速乾インクで扱いやすい

書き心地に加えて、特筆すべき点がある。これは最近の筆ペン全体のトレンドでもあるのだが、染料系の速乾インクを搭載しているのだ。

↑個人的には「もはや速乾じゃない筆ペンは使いたくない」と感じるほど

 

書いてから1秒ほどで乾いてしまう速乾インクは、インクだくだくの筆ペンとの相性が非常に良い。筆跡をうっかりこすって汚れが発生する確率が低くなるだけでも、使いやすさは大幅アップとなる。

 

特にアイデア出しなどでノートに文章をつらつらと書き連ねる場合は、手でこすっても問題ない速乾インクのありがたみを感じるはずだ。

 

↑キャップは一時的な筆置き(転がり止め)に使える。筆ペンは机から転がり落ちると床に大きな汚れを残す率が高いので、これはメリットがありそうだ

 

最後に、個人的に「へぇー」と感心したのが、購入してキャップを外したらすぐ書き始められたこと。ほとんどの毛筆タイプは、初期状態ではインクカートリッジと穂先が接していないため、ユーザーが使い始めにインクを浸透させる作業が必要となる。そういった手間なく、開封して即使える仕組みはユーザーフレンドリーだろう。これも筆ペン初心者には嬉しい仕組みだ。

 

少なくとも現行品の毛筆タイプの中では、この「ふではじめ」が最もカンタンに書ける筆ペンだと思う。

 

繰り返し書いて消せる「クリーンノートKaite」に新モデル! コンパクトな「メモタイプ」&貼ってはがせる「貼れるタイプ」

プラスは、「クリーンノートKaite(カイテ)」シリーズから、「クリーンノートKaite メモタイプ」と、「クリーンノートKaite 貼れるタイプ」を発売しました。

↑クリーンノートKaite メモタイプ

 

クリーンノートKaiteは、磁性シートと専用ペンを使用した筆記ツール。紙に鉛筆で書くような滑らかな書き心地が特徴で、一文字でも自在にオモテ面から消せる部分消去も可能。電池や消耗品が一切不要で繰り返し書き消しができます。水に濡れても、書いた文字が消えたりにじんだりしません。

 

クリーンノートKaite メモタイプは、狭いデスクやPC周りの空きスペース、キッチンに置きやすいコンパクトサイズ。本体カバーにはシリコーンパッドを採用。やわらかく静かな書き心地を味わうことができ、デスクに置いても滑りにくく、片手で筆記しやすくなっています。サイズは90×90mmとA4×1/3の2種類で、カバーはグレー、ネイビー、ピンクの3色です。税別価格は90×90が1000円、A4×1/3が1600円です。

↑クリーンノートKaite メモタイプ

 

クリーンノートKaite 貼れるタイプは、裏面が吸着シート仕様で、PCや手帳、ノート、冷蔵庫など、ふせんのようにいろいろな場所に貼り付けられ、何度も貼ってはがして書き消しができます。サイズはA4、A5、A4×1/3、75mm角(ふせんサイズ)の4種類を揃えています。税別価格は、ふせんサイズが800円、A4×1/3が1300円、A5が1900円、A4が2500円です。

↑クリーンノートKaite 貼れるタイプ

昭和レトロなカラーリングがエモい! アラビックヤマトの限定カラー「レトロポップ」

ヤマトは、液状のり「アラビックヤマト」より、「アラビックヤマト レトロポップ」を2023年1月25日から限定発売します。税別価格は250円。

 

同製品は、近年のレトロブームを受け、昭和を彷彿とさせる、どこか懐かしい印象のレトロカラーをキャップに取り入れています。

 

アラビックヤマトはこれまで限定カラーとして、2021年のパステルカラーや、2022年には液状のりを透明にしたクリアカラーを発売。今回発売のレトロポップは、アラビックヤマトの特徴的な琥珀色の液状のりが一層レトロ感をもたらし、カラフルなラベルによりポップな印象に仕上げています。

↑琥珀色の液状のりと、スポンジキャップの滑らかな塗り味が特徴的

 

カラーバリエーションは、「クリームイエロー(ライトピンク/ブルー)」「ライトブルー(イエロー/ライトグリーン)」「バーミリオン(レッド/ネオンピンク)」「ダークグリーン(アイボリー/ネオンイエロー)」「シルバー(ホワイト/ネオンオレンジ)」の全5色。

↑左から、クリームイエロー(ライトピンク/ブルー)、ライトブルー(イエロー/ライトグリーン)、バーミリオン(レッド/ネオンピンク)、ダークグリーン(アイボリー/ネオンイエロー)、シルバー(ホワイト/ネオンオレンジ)

やっぱり「猫は液体」だった!? 使っているうちに様々な猫の形になる消しゴム「ネコゴム」

サンスター文具は、猫の目がついた自分の好きな形に育てられる消しゴム「ネコゴム」を発売中です。税込価格は330円。

 

同製品は、「第27回文房具アイデアコンテスト」一般部門 優秀賞を受賞した作品で、「消しゴムを、消費するモノから創造するモノへと価値を変えた画期的なアイデア」という評価のもと、「ロクイチブング」として商品化。

 

「猫は液体になれる!?」と言われるように、様々な形に変形できる猫を消しゴムで表現することができます。長期間、同じものを使用していると飽きてくる消しゴムも、自分の好きな形に育てていくことで、愛着を持って使っていくことができるかもしれません。

触れば驚く!世界の名画を立体プリントした「アートペン」が今までにない感覚!

美術館に併設されたミュージアムショップが人気を集めている。近年は気の利いたグッズ展開に工夫を凝らす展覧会も増え、ユニークなオリジナル文房具がゲットできることも多いのだ。

 

例えば、いまミュージアムショップで買える大注目のボールペンとして「タッチミー! アートペン」の存在を知っているだろうか。これはペン軸に立体的な特殊印刷を施したもので、まさに名前の通り、“触れるアート”という感じ。その印刷精度の高さと美しさは、チェックしておいて絶対に損のないレベルなのである。

 

ミュージアムショップで人気の「触れる名画」ボールペン

ペノンの「タッチミー! アートペン ゴッホ」シリーズは、お馴染みの「ひまわり」や「星月夜」といったゴッホの名画を、六角の木軸にプリントしたボールペン。

ペノン
タッチミー! アートペン ゴッホ(全10本)
各1500円(税込)

 

↑ダンボールを重ねて組んだ、プラスチックや接着剤不使用のサステナブルなパッケージ

 

所沢の角川武蔵野ミュージアムで11月まで開催されていた「ファン・ゴッホ ー僕には世界がこう見えるー」展でお目見え。現在も同ブランドのECサイトなどで販売されている。

 

そもそもミュージアムショップの売り上げ1位といえば、どの展覧会でもポストカードと相場は決まっている。そんななか、このゴッホ展において「タッチミー! アートペン」は、ポストカードに次ぐ売り上げを、それ以下を引き離して記録したという。

 

やや言い方は悪いが、1500円もするボールペンがそこまで売れるとは、ちょっとした事件に近い。

↑筆者がチェックしたタイミングでは、人気の絵柄がすでに複数売り切れていた

 

なぜそこまで人気を集めたのか、これは実際に見てもらうほうが話が早いだろう。

 

ペノンのアートペンはいったいどこが凄いのか?

木軸に施された立体印刷は、ゴッホのあの鮮烈なタッチを再現したかのようで、印刷や写真ではなく、本物の油彩の質感そのものだ。正直、ペン軸に名画が印刷されたものは従来、ミュージアムグッズとしてさまざま発売されてきたが、この立体印刷は迫力のケタが違う。

↑ゴッホ「自画像」も、本物の油彩を間近で見るようなリアル感

 

↑ペンを握ると、ゴッホの力強いタッチが指先から感じられる

 

↑「星月夜」と、ペン軸(右)の比較

 

このアートペンにいったいどのように印刷を施しているかというと、六角形の木軸の1面ずつにまず立体感のある特殊印刷を施し、次いで上からまた1面ずつ彩色印刷を施していく。つまり計12回の印刷によって、ようやくペン1本ができあがるという、壮絶に大変な作業だ。

 

その上、面と面の境での印刷ズレの誤差は0.2mm以下という驚異的な精度である。当然ながら木軸は1本ごとに微妙な差があるし、湿度で歪みも発生する。それを0.2mmの精度で12回印刷するのがどれほどのものか、想像できるだろうか。(しかも次の印刷面を出すために軸を回転させるのは、手作業!)

↑立体印刷ができる特殊なインクジェットプリンターで、1面ずつ印刷を重ねていく

 

もはや、ペンの製造行程自体がアートなのでは? という気分である。

 

ボールペンとしての機能性も特筆もの

このペノン、そもそもペンとしての性能が優秀なのもポイントのひとつ。ゲルインクを搭載したニードルポイントのペン先は、たっぷりとしてフローがあり、書き味なめらか。正直、サラサラした気持ちよい書き味だけでも、このペンを選ぶ価値があると思うほどだ。

【関連記事】欲張りすぎでは…書き味滑らかでオシャレでエコなボールペン「Penon(ぺノン)」は時代が求める条件を全クリア

 

↑馴染むとクセになる、サラサラ感強めな書き味

 

ラインナップは、このゴッホシリーズに加えて、印象派シリーズ(モネ「睡蓮」、ルノアール「春のブーケ」など10本)もそろう。さらには浮世絵(北斎・国芳など)シリーズなども展開予定とのこと。今後は全国で開催される美術展・展覧会にあわせるように増えていくようだ。

 

↑アートペン第2弾となる印象派シリーズの10種

 

展覧会を見た後にポストカードや図録を買って帰るのもいいが、これからは「触れるペン型名画」も選択肢のひとつに入ってくるかもしれない。お気に入りのアートに直接触れながら書く楽しみ、ぜひ体験してみて欲しい。

 

学習がはかどる新機能「暗記モード」追加! 電子ペーパー「クアデルノ」本体ソフトウェアのアップデート提供開始

富士通クライアントコンピューティング(FCCL)は、電子ペーパー「QUADERNO(クアデルノ)」本体ソフトウェアのアップデートを、12月20日より提供開始しています。アップデート対象機種は「QUADERNO A5 (Gen. 2)」「QUADERNO A4 (Gen. 2)」。

 

新機能として、暗記したいところを自由に隠すことができる「暗記モード」を追加。オリジナル単語帳の作成だけでなく、取り込んだテキストや、クアデルノで作成した授業ノートをそのまま暗記学習に活用することもできます。

 

そのほか、ページをめくるときに、スワイプした指を画面から離さずに止めることで、連続してページをめくることができるようになりました。

 

スリープ画面を3つのモードから選択することが可能です。「標準」では購入時に設定されていたスリープ画面(QUADERNOのロゴ画像)に設定され、「選択したページ」では、お気に入りのイラストや画像など、クアデルノ内のドキュメントの任意のページをスリープ画面に設定できます。「スリープ前の画面」では、スリープ直前にクアデルノに表示されていた画面を設定できるので、スリープモードでバッテリーを節約しながら、長時間同じ画面を表示し続けることができます。

 

また、2022年3月より「βテスト」という形で公開していたアップデータ社の「My Note Cloud」が、12月15日に正式リリースとなりました。My Note Cloudクアデルノとクラウドを連携するWebサービスで、クアデルノに書き込んだノートを自動的にクラウドへ保存したり、クラウドに保存されたノートをPCやスマートフォンで見ることができます。

手帳とセットで携行したい! 見出しパンチ「ツメカケ」のメリットと使う際の注意点

2022年もあと少し。すでに手帳を準備した人も多いだろうが、まだ迷っている、という人もいるかもしれない。とはいえ手帳選びに関しては、基本的に個人の好みや用途、そして慣れに関わる部分が大きい。だから一概に、「あなたにはこの手帳がオススメですよ!」という話はしづらいのである。

 

そこで手帳そのものに関しては、それぞれが選んだものを使っていただくとして。今回は「手帳にプラスしてこれ使うと面白いよ」というアイテムを紹介したい。これがあれば、いつも使っている手帳が便利にバージョンアップする可能性もあるのだ。

 

「今日」はココ! 手帳をめくりやすくする見出しパンチ

というわけで手帳にプラスすることを提案したいのが、サンスター文具の見出しパンチ「ツメカケ」。いわゆるクラフトパンチに近い、紙を型抜きするためのパンチングツールだ。

サンスター文具
見出しパンチ ツメカケ
700円(税別)

 

構造は単純。上面から見て左右それぞれに紙を差し込むことができ、中央のボタンをグイッと押し込むと紙が型抜きできる、というだけ。

↑本体の左右それぞれで、パンチによって抜ける形が分かれている

 

1.パンチングで手帳に“ページジャンプ”機能を追加

まず上画像の右側に紙の縁をくわえるように差し込んで、グイッとボタンをプッシュしてみよう。

↑用紙の縁を挟み込んで、中央のボタンを押し込むと……

 

↑半円に近い形(幅14.4mm、深さ5.5mm)が抜ける

 

このように、半円に近い形を抜くことができる。とはいっても今の時点ではまだピンとこないかもしれないので、次はノートや手帳の縁をどんどん抜いていってみよう。

↑ノートの縁を区切り単位で抜いていくと、切り欠き見出しの完成だ

 

手帳なら、月ごとや週ごとのように区切りで合わせて抜いてやると、こういった切り欠き式の見出し(インデックス)が作れてしまうのである。

 

例えば「そういえば今年5月になにか予定があったかな?」と確かめたい場合は、5月と書かれた部分に指をあててパラパラッとめくる。すると一発で5月のページに辿り着くという仕組み。このページジャンプ機能さえあれば、欲しい情報に即アクセスできて助かるのだ。

↑例えば「C」の項目にジャンプしたいときは、「C」の見出しを押さえてペラペラとめくる

 

↑これで自動的に目的のページへジャンプできる。奥のページまでパンチで抜くのはけっこう面倒な作業だが、一度がんばって作業してしまえば、あとは快適だ

 

実のところ、これに近い切り欠き式インデックスを最初から備えている手帳はあるのだが、その手帳が自分好みのページ構成になっているとは限らない。であれば、自分好みの手帳に後から切り欠きインデックスを作ってしまうほうが、確実ではないだろうか。

 

2.パンチングで手帳に“オートセーブ”機能を追加

パンチ本体の逆側は? というと。

↑反対側に差し込んでパンチすると……

 

↑扇形(7.5mm×7.5mm)のカド抜きができあがり

 

こちらはページの角(だいたいは下の角)に差し込んでグイッと押し込み、扇状の切り欠きが作れるようになっている。これは、すでに書き終わったページの角を抜き取っていくことで、瞬時に最新ページへ飛べるようになる機能。つまりオートセーブ機能的なやつだ。

↑手帳の右ページを書ききったら、最後にカドをパンチ!

 

こちらも、最初から角に切り取り線が入った手帳は販売されているが、もちろん先ほどと同様、その手帳が自分好みのヤツとは限らないわけで。

 

例えば、見開き1週間タイプの手帳であれば、週末に手帳を見て振り返りをしつつ、最後にグイッと角を抜く。すると次からは、最新の週ページへ即アクセスできるようになる、というわけ。いちいち書き込みページを探してめくっていく手間がゼロになるので、これだけでもかなり効率アップだ。

↑すると次回からは、右下に指を当ててめくるだけで……

 

↑現在使用中の最新ページが一発で開く

 

使う際に気をつけたいこと

「ツメカケ」を実際に運用する際に気をつけておくべきなのが、インデックスを作るときの“ズレ対策”だ。

 

なにしろページ後半にいくに従って結構なページ数を抜く必要が出てくる。そのとき抜く位置がちょっとでもズレてしまうと、かなり目立ってしまうのである。見た目は悪いし機能面にも支障が出るし、それでいてやり直しはきかないし。

↑罫線がある用紙を抜くなら、本体の上端と罫線を合わせるのがラク。無地の用紙は……正確に合わせるのは正直、諦めた方がいいかもしれない

 

本体の下辺を罫線に合わせるなどの位置合わせは必須。加えて、位置を合わせたい罫線を鉛筆などで1ページずつマーキングしておくと、失敗の確率はグッと減らせるだろう。面倒かもしれないが、一度やり終えてしまえばあとは便利でしかないので、個人的には頑張ってマーキングしてしまうことをオススメしたい。

 

ちなみに、角に関しては位置合わせが全く不要なので、失敗したくない人は、角抜きだけに用途を限定してもいいかもしれない。

↑ボタンは押し込みながら1/4回転させればロックできる

 

↑誤動作/故障防止のためにも、携帯時はボタンロックをかけておくほうが安心だ

 

本体サイズは指でつまめる程度のコンパクトさである上、なにより手帳用のツールということもあって、持ち歩きたいという人も多いのでは。

 

その場合は、ボタンを押し込みつつ、中央のスリットにツメをかけて反時計回りに90度回転させると、ロックがかかる。これなら厚みも減らせてペンケースに収納しやすくなるし、持ち運び中に誤作動をおこす心配もない。(ロックリリースは逆回りに回転させればOK)

 

携帯にまで気を遣ってくれているあたり、なかなか良くできているツールだと思う。

 

↑抜いたクズは裏面のカバーを開いてそのまま廃棄するだけ

 

あともうひとつ、このパンチはあまり抜く力が強くない(最大でコピー用紙2枚ほど)。そのため、樹脂シートやクリアホルダーなどには絶対に使わないこと。でないと中で詰まって困ることにもなりそうだ。なんなら厚紙でさえ避けた方がいいかもしれない。

 

とにかくノートや手帳の用紙だけ。それもできれば1枚ずつ丁寧に抜くのがポイントだ。

 

実際に使ってみると、上手くパンチを抜くのにちょっとコツというか、物理的な器用さが求められてしまうのは難しいところ。万が一にも手帳に穴を開けて失敗すると、精神的にもダメージは大きそうだ。

 

とはいえきちんと使いこなせれば作業効率がアップするのも間違いないので、まずは適当な紙でパンチの練習をしてから本番手帳にチャレンジすることをおすすめしたい。

 

【文具ソムリエール・菅未里の自腹買い文房具】不動人気の「ジブン手帳」1日1ページ版がライフワークバランスを整える

イベントやメディアへの出演、新作文房具のプロモーションなどに引っ張りだこの文具ソムリエール・菅未里さん。文房具の新作からロングセラーまでを知り尽くした菅さんが、自腹を切ってまで手に入れた愛用の文房具とは?

 

夜勤ありのビジネスパーソンにおすすめしたい、
「ライフワークバランスを整える手帳」

私は毎年、手帳を複数冊購入します。「手帳は一冊で十分」と考えている方には驚かれると思いますが、スケジュール管理だけでなく目標管理や行動記録として役立ち、複数の手帳それぞれに役割があるのです。

 

2022年に、仕事とプライベートのバランスや睡眠時間の把握に役立った「ジブン手帳 DAYs mini」。これを2023年もリピートすることにしました。

 

「ジブン手帳 DAYs mini」とは、大人気シリーズ「ジブン手帳」の1日1ページタイプです。

↑2023年版は金運が上がりそうな黄色を購入

 

コクヨ
ジブン手帳 DAYs mini 2023(B6スリム)
3200円(税別)

 

特徴は、日付と曜日が横軸に、時間軸がページ中央の縦軸に配置されている点。横軸は前後の日付と曜日がわかりやすく、縦軸のほうは24時間表示になっています。

↑「ジブン手帳 DAYs・DAYs mini」は1日1ページの横軸と縦軸がポイント。左は月頭のページで右は1月1日のページ。休日なので赤字で印刷されている

 

時間軸は24時間均等にスペースが取られているので、夜間勤務や早出があるなど勤務時間が一定ではない仕事の方におすすめです。24時間軸を設けたタイプでも、早朝と深夜のスペースは小さく圧縮されている手帳もあるので、24時間が均等にスペースを取られていると夜勤でもしっかり書き込みができて便利ですよね。

↑横軸と縦軸をクローズアップ。平日は黒とグレーの配色。土曜は青、日曜は赤で平日と休日が視覚的にわかりやすい

 

1ページに仕事とプライベートの予定を対比させて記入

24時間軸を境に左右にスペースが分かれている「ジブン手帳 DAYs mini」。私は左側に仕事の内容、右側にプライベートの内容を書いています。

 

仕事の予定ばかりになっている時に家事が疎かになっていることに気付きやすく、仕事が進まずに落ち込んだ時には書き込んだ家事を見て「でも家事はこれだけやった!」と自分を励ましています。

↑左は仕事、右はプライベートの内容を書き込んで、ライフ・ワーク・バランスを見る

 

約3mmの方眼罫になっており、30分刻みで細かく予定や行動を記入できます。仕事中に集中力がないなと感じた時には30分ごとに行動を変えて手帳に書き込み、気分転換のきっかけにしています。

 

月単位で目標や習慣の進捗を確認

また、毎月の頭にはその月の目標ややりたいことを書き込むページがあるため、月単位の目標を立てることができます。「今年はあれをしよう」という大きい目標ではなかなか進まない事も、毎月に分解すれば意外に達成できるものです。

↑目標を書いたページは月末に見直して次の月の参考にできる

 

マンスリーページも機能的です。月間のスケジュールを一目で見ることができるだけでなく、左端にはチェックボックス、下部にも書き込みスペースがあります。

↑マンスリーページ全体

 

よく見るとマンスリーページも約3mmの方眼罫になっていて、細かく綺麗に予定を記入できます。私はこのページをスケジュール管理ではなく買い物記録一覧にして無駄遣いを防いでいます。

↑お金を使わなかった日は「ノーマネーデー」としてかわいいシールを貼っている

 

マンスリーページの下部にはハビットトラッカーとして使えるスペースがあるため、毎日行う小さな目標を決めて、その目標を達成できた日にシールを貼っています。(いずれ書かなくてもそれが習慣になっていることが目標!)

↑キムチが苦手な筆者だが、美肌を目指して毎日キムチを食べる目標を立てている

 

他にも目標ややりたいことを書くリスト、振り返りページなど毎日を充実させるコンテンツがたくさんあります。

↑「今年やりたい100のリスト」「今年の振り返り」のページもある

 

6か月ごとの2分冊で持ち歩きも楽

こんなにコンテンツが充実していると、重さを心配する方もいるでしょう。実はこの手帳、前半(1月~6月)と後半(7月~12月)の2冊に手帳がわかれているので、持ち運びも負担になりません。サイズは写真のminiタイプB6スリムとA5スリムタイプ(税別3800円)の2つから選べます。

↑6月が終わったら後半の手帳にビニールのカバーをかけ替えて使う

 

手帳で運命が変わるかも!?

気が付くと一年が過ぎているという忙しい人にこそ、この手帳を使って毎日、毎月の目標を立てて振り返り、2023年の終わりには「今年は充実していたな」と前向きな気持ちで手帳を眺めて欲しいと思います。

 

マザー・テレサが言ったとされる有名な言葉をご存知でしょうか?

 

思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。

 

手帳は行動や習慣を見直す大切なツール。いつか運命を変えるかもしれません。

 

キャップの動きが斬新! コクヨの最新「テープのり」はコスパを極めた隙なしモデルだった

テープのりは、粘着剤に埃やゴミが付着すると使いものにならない。だから携帯時にゴミが付かないように、普段はヘッド周りをキャップでカバーする必要がある。

 

実はこのキャップが、テープのりを選ぶ上でけっこう大事な要素だという気がしている。

↑ヘッドの一部だけをカバーする簡易キャップ(左)と、しっかり密閉するフルカバーキャップ(右)。どちらにもメリット・デメリットはある

 

防塵性能の点では、隙間なくヘッド部を包み込むフルカバータイプのキャップが最強。ところが、貼り作業をする際には、大きなフルカバーキャップが邪魔になりがちだ。対して粘着剤のついたテープ面にフタをするだけの簡易キャップは邪魔になりにくい反面、携帯時に勝手に外れて粘着剤を汚すこともしばしば。

 

どちらが正解という話ではないが、とにかくキャップの性能は気にしておいた方が良いのである。

 

親指でスパッと開くフリックキャップが優秀!

2022年6月に発売された「ドットライナーフリック」は、コクヨのテープのり「ドットライナー」シリーズの最新版。

 

何がどう新しいかといえば、もちろん冒頭で延々と話した通り、キャップの性能が斬新でスゴいのである!

コクヨ
ドットライナーフリック
290円(税別)

 

「フリック」という名前の元になっているのが、フルカバータイプのフリックキャップ。まずキャップ基部に親指を当ててグッと前に押し進める。そのまま親指を横方向(左右どちらでもOK)に軽くずらすと、バネの力でキャップが勢いよくスパッと本体横に回り込む。これがキャップの開いた状態となる。

↑フリックキャップを開けて作業しているシーン。なにやら違和感のある光景だ

 

文章で説明するとやや複雑そうではあるが、実際に開けてみると一瞬のワンアクション。本当にスパッ! と爽快に開いてくれるのだ。爽快すぎて、用もないのについつい何度もスパッスパッと開け閉めしたくなる。

 

 

↑キャップがボディ側面に回り込んで開く、完全に新しい開閉方式だ

 

キャップを“前に押し進め”つつ同時に“横にずらす”、という複雑な動作が必要となるため、ペンケースの中で勝手に開くことが絶対にない、というのも大きなポイントだ。ただでさえ防塵性能の高いフルカバーなのに加えて、うっかりトラブルもありえないとくれば、これはかなり安心だろう。

 

使い勝手の点においても、キャップが本体横に回り込むという珍しい所作が、なかなかに効果的。

↑上にスライドするフルカバーキャップ(左)とフリックキャップ(右)では、ヘッド周りの視界がかなり違う

 

従来のフルカバーキャップは本体上側にスライドするタイプが多いのだが、これが作業時にヘッド周辺の視界を遮り邪魔になることもあった。キャップを自分から見て裏側に回り込むよう開ければ、ヘッドは常に隠れることがないので、細かなのり付け作業もスムーズだ。

 

使い切りタイプに近いコンパクトさも魅力

↑使い切りタイプでシリーズ最小の「ドットライナープチモア」と比較。全長だけ見ると差を感じるが……

 

↑幅や厚みはほとんど変わらない。つめ替えタイプでこのサイズ感はちょっと驚きだ

 

もうひとつ、つめ替えタイプながら使い切りタイプに近いコンパクトさも嬉しいポイントである。

 

同シリーズの使い切り最小「ドットライナープチモア」と比べると、全長はさすがに10mm以上大きいが、幅・厚みはほぼ変わらない。特に厚みはペンケースへの収納しやすさに関わる部分なので、これが変わらないのは優秀だと思う。つめ替えタイプとしては、まず間違いなく業界最小クラスと言えるだろう。

↑つめ替えは、ケースをパコッと外してユニットを入れ替えるだけ

 

それでいて、テープ長はなんと12mのロングテープを搭載。このサイズ群での詰め替えテープ長はだいたい8~11mが普通なので、たっぷり使えるのはありがたい。

 

メーカー資料によると、粘着剤と基材(テープ)を従来モデルより薄く作ることで、ロングテープ化したという。本来、粘着剤の層が薄くなると粘着力は弱くなりやすいが、「ドットライナーフリック」はテープ面でドット状にならんだ粘着剤の密度を上げる(従来比120%)ことで、強い粘着力を保っているのだそう。

↑従来の粘着剤(上)と比べると、フリック用粘着剤(下)の方がかなりドットが大きい。これで面積あたりの粘着剤の密度を高めているわけだ

 

高コスパの詰め替えタイプで、コンパクトで、ロングテープで、フリックキャップの使いやすさ! 正直「これはかなりすごいテープのりが出てきたなー!」という印象である。

 

それと何度も言うが、フリックキャップを開けるのがめちゃくちゃ気持ちいいので、機会があればそこだけでも試してみて欲しい。

 

とじるときに「バチン!」と大きな音がしない! 厚さ13mmのスリム仕様「クリップボード(薄型・静音クリップ)」

コクヨは、「クリップボード(薄型・静音クリップ)」を、2023年1月18日に発売します。税別価格は730円。

 

同製品は、厚みが約13mmと薄型で、とじるときに「バチン!」という大きな音がしない新設計のクリップを搭載。軽い開閉操作で、クリップは開いた状態でキープできます。

 

クリップは最大でコピー用紙約30枚を保持可能。ペン(軸径14mmまで)のクリップを引っかけられるへこみ、吊り下げフックにかけたり紐をつけたりできる穴をつけています。

 

A4タテ型で、カラーバリエーションは、ネイビー、ホワイト、グリーン、ピンクの4色。A4ヨコ型(ネイビー、ホワイト)も用意しています。

パイロット「ジュース」発売10周年! 限定「クラシックカラー」第1弾は「ナチュラルスムージー」をイメージした6色

パイロットコーポレーションは、 ゲルインキボールペン「Juice(ジュース)」の発売10周年を記念したゲルインキボールペン「ジュース クラシックカラー」を、12月22日から数量限定で発売します。税別価格は100円。

 

今回発売される同製品は、おしゃれなカフェのメニューをイメージさせる「Juice10周年 ANNIVERSARY MENU」がコンセプト。第1弾は「ナチュラルスムージー」をテーマに、果物をイメージした落ち着いた色味のストロベリー、オレンジ、バナナ、キウイ、ミント、ブルーベリーの6色をラインナップしています。ボディカラーにアイボリーを採用した、シンプルで温かみのあるデザインが特徴です。ペン先はノートや手帳に最適な0.5mm(極細)です。

 

同時に6色セットの「ナチュラルスムージーセット」、3色セットの2種「グッドモーニング!セット」、「グッドアフターヌーン!セット」も発売します。グッドモーニング!セットは、平日の朝に飲みたいスムージーをイメージした、キウイ、バナナ、ブルーベリーの3色がセットになっており、グッドアフターヌーン!セットは、平日の放課後に飲みたくなるようなスムージーをイメージした、オレンジ、ストロベリー、ミントの3色がセットになっています。税別価格は、ナチュラルスムージーセットが600円、グッドモーニング!セットとグッドアフターヌーン!セットが、それぞれ300円です。

振動で芯が出るのを防ぐ「フレフレロック」搭載! 静音設計シャープペンシル「THE Dr.Grip」

パイロットコーポレーションは、「ドクターグリップ」シリーズの新モデルとして、12月16日に「THE Dr.GRIP(ザ・ドクターグリップ)」を発売します。税別価格は900円。

 

「ドクターグリップ」は、人間工学に基づいた、握りやすさを追求した太い軸径と弾力性のあるラバーグリップにより“疲れにくい”のが特徴の筆記具シリーズ。シャープペンシルには、ペンを振るだけで簡単に芯を送り出せる、同社独自のフレフレ機構を搭載しています。

↑左から、ネイビー、ダークグレー、オリーブ、ボルドー、シルバー

 

今回発売する同製品は、移動中の衝撃などで、フレフレ機構により芯が出てしまうことを防止する「フレフレロック」機構を搭載。フレフレロックをオンにすると、フレフレ機構が作動せず、ペンを振っても芯が出ることがありません。ロックをオンにしたままでも、ノックすることでの芯の繰り出しは可能です。フレフレロックは、グリップ部分を回すことでオン・オフを切り替え可能。同機構により、携帯時の振動により誤って芯が出てしまい、ペンケース内やバッグの中を汚してしまうことを防げます。

 

従来品と比べ、芯の繰り出しにおけるノック音とフレフレ機構の操作音をそれぞれ約50%低減した静音設計を採用。ノック音は部品の形状を見直し、フレフレ機構の音はボディ内部のスプリングの強度を調整して、部品同士の接触を抑えることで、操作音を低減させています。

 

デザインは、マット調のメタリック塗装のボディに合わせて、金属パーツには光沢を抑えたパールブライトメッキを採用し、ドクターグリップシリーズ上位モデルとしての上質な質感を表現。芯径は0.5mmです。

これぞ待っていた進化! ギザ刃が痛いクラフトテープのカッターが安全スマートに生まれ変わった

文房具マニアもこじらせてくると、「地味な文房具の地味な進化にグッとくる」ようになる。何を持って“地味”と呼ぶかは人によるだろうが、例えば「ホワイトボード用イレイザーが汚れたら積層シートを剥がしてリフレッシュ可能」とか「カッティングマットが裏返すと粘土板になる」なんていう進化は、誰しも「わー、地味だなー」と感じるものだろう。

 

こういった例を目にする度に「メーカーは、こんな地味なものまで開発コストをかけて進化させるのか!」という感動に近い感情がこみあげてきて、嬉しくなってしまうのである。

↑例えば、誰もが見たり使ったりしたことのある、このギザギザのテープカッターも進化しているのだ

 

最近では、ガムテープ(クラフトテープ)に装着して切るための金属製のギザギザが、安全かつスムーズにテープが切れるよう進化した、という。

 

わー、すっごい地味! 地味だが、でもシンプルなあのギザギザがどう進化したのかは、気になるところだ。

 

ギザギザが剥き出しだったガムテープ用カッターがどう進化した?

その進化型クラフトテープ用ギザギザというのが、2022年11月にミドリ(デザインフィル)から発売された「クラフトテープカッター」である。名前も地味だ。

 

ただ見た目に関しては、シンプルながらギミックの存在を感じさせるデザインがなかなかに格好いいと思う。

ミドリ(デザインフィル)
クラフトテープカッター
900円(税別)

 

下部にはアームが備わっており、これをテープの巻芯を挟み込むように装着する。アームの根元にはバネが付いているので、テープの消費によって全体の直径が変わるのにしたがってアームも移動し、がっしりとしがみつき続けるという仕組みだ。

 

↑バネ付きのアームをぐいっと開いて、クラフトテープの巻芯に挟み込む

 

↑クラフトテープにテープカッター装着完了

 

そもそも従来のギザギザカッターのなにが良くなかったかといえば、それはもう端的に「危険だった」のである。頑丈なクラフトテープを切り裂くための鋭い金属(だいたいブリキ製)ギザ刃が露出しており、使用中にこれでひっかき傷を作ったり、衣服を鉤裂きにするなんてことがよくあったのだ。

 

↑従来の一般的なテープカッター。尖った刃が剥き出しなので、どうしたって安全とは言い難い。しかもけっこう切りづらい

 

↑新しい「クラフトテープカッター」はスパッとテープが切れるが、よく見ると刃が露出していない!?

 

対して「クラフトテープカッター」の刃部分は安全性が高い。そもそも通常時は、刃がガードパーツに覆われて露出していないのだから、うっかり傷つきようもない。ガードパーツを指でグイグイ押しても、刃が出てこないのである。

 

それがテープを切ろうとすると、軽い力でサクッと切れる……いったいどういうことだ?

 

ギザギザ刃が安全な理由とは?

↑指でガードパーツを後退させると、細かな金属のギザ刃が出てくる

 

このガードパーツ、「少し持ち上げながら押し込むと後退して刃が露出する」という、ちょっと変わった機構になっている。そう聞くと何やら面倒くさそうに感じるが、実はテープをめくり上げつつ刃に押し当てようとすると、ほぼ自動的に「ガードパーツを持ち上げながら押し込む」動作になるのだ。

↑意識してクラフトテープを切るように動かさないと刃が出てこない、ユニークな機構だ

 

↑指で押しただけでは切れないため、安全性は非常に高い

 

だから、ユーザーは何も考えなくても、テープを切ろうとすると勝手に刃が出て切れる。でもそれ以外にはガードパーツが動かないので安全、という仕組み。

 

これはめちゃくちゃ良くできている!

↑左の従来型に比べ、テープの切り口はかなりフラットだ

 

もうひとつ気に入ったのが、テープの切り口に関するところ。ギザギザカッターは文字通り切り口もギザギザとしてしまうが、このギザの尖った部分を足がかりにしてテープが剥がれてしまう、ということがある。

 

切り口がフラットであればもちろんそんなトラブルは起きづらいので、このフラットさだけでも充分に使う価値はあると思う。あと、見た目もスマートだ。

 

刃は交換にも対応している

↑金属刃はひっくり返して再利用できる高コスパな仕様

 

ちなみにこの金属刃は、本体上面のネジを外してやるだけで簡単に交換できる。クラフトテープのネチャネチャした粘着剤が付着すると切れ味がガクンと落ちてしまうので、多用するなら、刃の交換はおそらくマストとなるはず。

 

ただ、刃そのものが左右対称の設計となっているため、一度外した刃をひっくり返して装着すれば再利用が可能。1枚の刃が2回使えるようになっているのは、ありがたいポイントだ。一度刃をひっくり返したタイミングに合わせて替刃を購入すれば、いざという時に慌てずに済む。

 

↑単にテープが切りやすいというだけでも、梱包作業の効率は確実にアップする

 

実際に使ってみると、ユーザーは従来のギザギザよりも格段の切れ味と安全性を享受できているのは間違いない。しかも、そのために何かを意識することはなく、いつも通りサクサク切るだけ。

 

これは確実に便利で、素晴らしい進化と言えるだろう。特に昨今は、フリマアプリのためにダンボール梱包を行うケースが増えていることだし、家庭・職場を問わず1個は備えておくべきアイテムだと思う。

 

人気再燃中!「シーリング(シーリングワックス)」の基本手順と、封緘だけじゃない楽しみ方とは?

SNSなどを中心に、近年ふたたび「シーリング」の人気が高まっています。デジタル時代の今になって、いったいなぜ? その理由やトレンド感のある使い方について、日本初のシーリング専門書『シーリングワックスの本』の著者である、平田美咲さんに解説していただきました。

 

「シーリング」「シーリングスタンプ」「シーリングワックス」とは?

「シーリング」とは、英語で「Wax Sealing」というとおり、手紙を蝋で封じること。かつて中世ヨーロッパの貴族が文書の差出人を証明したり、封筒を閉じたりするために使っており、外交を通して日本にも伝来しました。その後、徐々に一般庶民の間にも広まっていったものの認知度は低く、つい最近まで知る人ぞ知るアイテムとして存在しつづけました。「シーリングワックス」とも呼ばれます。

 

その「シーリングワックス」とは封じる際に使用する蝋(封蝋)を、「シーリングスタンプ」とは溶かした蝋に押し付け封緘(ふうかん)する金属印をいいます。

 

第一次 “シーリングブーム” は10年以上前のこと

令和になって訪れたシーリングブーム。平田さんによると、実は10年ほど前にも小さな注目を浴びたといいます。

 

「2010年頃、マスキングテープなどのパーソナル文房具がブームとなり、その流れに乗ってシーリングやシーリングワックスも存在が広まっていきました。とはいえ、そのころはヨーロッパ製の輸入ものが主流だったため、取り扱っているお店は本当にごくわずか。手間がかかるという点からもあまり浸透しませんでした。軽いブームになったとはいえ、まだまだ手紙好きやアンティーク好きの人が『手紙に封をするもの』『アンティークな道具』として楽しむもの、もしくはごく一部の人が『結婚式の招待状などに高級感をプラスするアイテム』として使っている状況でした」(平田美咲さん、以下同)

 

なぜ再びシーリングが話題になっている?

「それから10年以上が経った最近、中国や韓国でシーリングを楽しむ人が増え始めたことで、日本国内での人気も復活してきています。SNSなどを通じ、あらためてシーリングの魅力が伝わったうえ、さまざまな種類のシーリングスタンプやたくさんの色数のシーリングワックスが安価に出回りはじめたこともあり、より手軽に始められるようになったのです

 

その結果、これまで『手紙に封をするもの』『アンティークな道具』もしくは『ウエディングアイテムなどの添えもの』だったシーリングが、『コラージュや、ジャンクジャーナルなどの作品作りに使う画材』として手軽に楽しまれるようになりました。シール感覚でさまざまなものをデコレーションするようになったのです。また、道具の種類が増えたことでコレクション感覚で楽しむ人も出てきています」

 

ジャンクジャーナルとは、イラストやマスキングテープ、リボンなどをコラージュしたアート作品のこと。シーリングは、封筒を閉じる機能ではなく、アートを構成する要素のひとつとして受け入れられるようになったわけです。

↑コラージュの材料としてはもちろん、手帳や日記のデコレーションにもぴったり。

 

↑リボンでくるんだ紙ナプキンに添えるだけで、特別感のあるテーブルコーデが仕上がります。

 

シーリングの基本的な道具

必要な道具が多そうなシーリングですが、実はワックス、スプーン、キャンドル、スタンプがあればOK。どれも身近なもので代用可能なので、意外と手軽に始めることができます。

・ワックス

溶かして使います。シーリングワックス専用の蝋は、普通のロウソクよりも粘り気があるのが特徴。おもにタブレットタイプとスティックタイプがあり、タブレットタイプはプラスチック感が強く強度があります。一方のスティックタイプは芯付きと芯なしの2種類で、芯付きの場合はワックスに直接火をつけて溶かすことができます。色付きのグルースティックでも代用可能です。

 

・スプーン

タブレットタイプのワックスを入れて溶かすときに使います。専用スプーンもありますが、計量スプーンやカレースプーンなどでもOK。深さのあるものがおすすめです。

 

・キャンドル

ワックスを溶かすために使います。ライターやアルコールランプでも大丈夫です。キャンドルホルダー(写真一番右)があれば、スプーンをキャンドルの上に置いておくこともできます。

 

・スタンプ

垂らしたワックスにギュッと押しつけ、模様をつけます。刻印が入っていればどんなものでもスタンプとして使えるため、ラバースタンプや消しゴムハンコ、金ボタン(※)で代用可能。プラスチック製のものは熱に弱いためNGです。※金ボタンは、接着剤でコルク栓などをつけて持ち手を作る必要があります。

 

シーリングの基本的な手順

シーリングワックスの基本的な使い方について、平田さんにレクチャーしていただきました。

 

1.ワックスを火にかける

タブレットタイプのワックスを4~5個程度スプーンに入れたら、火にかけて溶かします。スティックタイプの場合はスティックの先をスプーンに押し付けるか、直接火をあててワックスを溶かしてください。

 

2.スジが残るまで溶かす

竹串や爪楊枝などでワックスを混ぜ、「の」の字を書いたときにスジが残る程度まで溶かします。

 

3.火にかけすぎた場合は少し冷ます

火にかけすぎるとブクブクと沸騰し、気泡ができてしまいます。沸騰してしまったときは火から外し、固まらない程度にゆっくり混ぜながら気泡をなくしましょう。また、ワックスがゆるすぎると垂らしたときに広がってしまうため、溶かしすぎた場合も火から外して、少し固まるのを待ちましょう。

 

4.ワックスを垂らす

シーリングワックスをつけたい部分に、スタンプの直径と同じくらいの大きさでワックスを垂らします。少し回しながら垂らすことできれいな正円になります。

 

「ちなみに結婚式のカード用に大量生産したい場合などは、グルーガンタイプを使うのがおすすめです。一つひとつ溶かして垂らす手間が減り、より簡単に作ることができます」

 

5. スタンプを捺す

ワックスが冷めないうちにスタンプを押します。模様をくっきりと出すために、強く力を入れて押すのがポイントです。

 

6. そっと外して完成

ワックスが固まったら、そっと外します。早めに外すと形がゆがんでしまうため、焦らず30~40秒ほど待つようにしましょう。また、外した後も固まっていないうちに触ってしまうとワックスがつぶれてしまうので、しばらく触れずに置いておきましょう。

 

「ワックスの垂らし方や押す力によってフチの広がり方が変わります。多少いびつでも、それが味となり魅力的に見えますよ」

 

これって失敗…? シーリングワックスの応急処置

「ワックスを溶かしすぎてしまった」「一発でうまくできるか不安」「思い通りのワックスの色がない」など、シーリングワックスを作る際に気になることについて、平田さんに対処法を教えていただきました。

 

・ワックスが余ったら固めて再利用しましょう

ワックスは再利用できるので、余ってしまったワックスはクッキングシートやシリコンマットに垂らしておきましょう。失敗してしまったときも、火にかけて溶かせば作り直すことができます。また、使い終わったスプーンはキッチンペーパーでワックスをふき取り、きれいな状態で保管しましょう。

 

・失敗はクッキングシートやシリコンマットで回避

失敗したくない場合は、クッキングシートやシリコンマットの上に作るのがおすすめ。冷めたら簡単にはがすことができるので、超強力両面テープや多用途用接着剤、シーリングワックス用両面テープなどで好きな場所に貼り付けられます。

 

・ワックスを混ぜて自分好みの色に!

複数色のワックスを混ぜることで好きな色を作ることができます。また、あえて色が混ざらないように溶かし、垂らすときに少し回すことでマーブル色のシーリングワックスになります。

 

もっと個性を出したい! シーリングのアレンジに挑戦

自分らしくアレンジできるのも、シーリングの魅力のひとつ。基本をおさえたら、ひと手間加えた作り方にもチャレンジしてみましょう。

 

・色を塗って細かな模様を際立たせてみる

文字や細かな模様など、デザインを際立たせたいときには、ペンで色を塗るのがおすすめ。ペイントマーカーなら、よれずにくっきりと塗ることができます。

 

ペンを立ててしまうと模様以外の部分にも色がついてしまうため、少し倒すのが上手に塗るコツです。

 

・ツートンカラーでもっと華やかにしてみる

色違いのシーリングワックスを重ねることで背景と模様の色を変えられます。難しいテクニックは必要ないので、意外と簡単に作ることができますよ。

 

まずは2色のうち上に乗せるシーリングワックスを作り、スタンプや模様の形に沿ってはさみで切ります。

 

切り終わったシーリングワックスを絵柄に合わせてスタンプに押しつけます。スタンプを下に向けても落ちないくらい、ぎゅっと指で押しましょう。うまくつかない場合にはサラダ油やベビーオイルなどを薄く塗って貼り付けるのもおすすめです。

 

2色目のワックスを垂らし、1色目のワックスを中心に落とすようにスタンプを押します。その後は基本の作り方と同じく、ワックスが固まったらゆっくり外しましょう。

 

・ラメやドライフラワーを使って雰囲気を変えてみる

溶かしたワックスの上にラメを落とし、スタンプを押すだけでOK! ワックスが固まらないうちに素早く落とすのがポイントです。

 

「最近のブームで模様のないスタンプも出回りはじめました。シンプルでまた違った印象のシーリングワックスになります」

 

ドライフラワーの上にワックスを垂らせば、ドライフラワーの華やかさがより目を引くシーリングワックスが完成。透明のワックスを使い、下に置いたドライフラワーを透かせるのも、今っぽくておすすめだそう。

 

たとえ失敗しても溶かして再利用できたり、少し形がいびつなほうが仕上がりに味が出たりと、初心者でもトライしやすい点がシーリングの魅力。専用の道具を揃えなくても身近なもので代用できるので、気軽にチャレンジしてみたくなります。

 

また「少し手間がかかるところも、シーリングの魅力のひとつです」と平田さん。便利なものにあふれて手間をかけることが少なくなってきた今だからこそ、シーリングワックスで特別感のあるギフトや手紙を贈ってみてはいかがでしょうか?

 

【プロフィール】

グラフィックデザイナー・イラストレーター / 平田美咲

フリーランスとして主に雑誌や書籍のデザイン、イラストを手がけるかたわら、リメイク雑貨、クラフト作品を発表するなどマルチに活動中。シーリングワックスに出会い、その魅力にとりつかれる。専門書が無かったことから2008年『シーリングワックスの本』(誠文堂新光社)を執筆。著書に『増補版シーリングワックスの本』(誠文堂新光社)、『印刷・加工テクニックブック』(誠文堂新光社)、『ボールペンイラストレッスンBOOK』(誠文堂新光社)、『エコ*コモノ』(青山出版社)、『かわいいエコ*雑貨』(小学館)、『かわいいパッケージクラフト(全3巻)』(汐文社)などがある。

 


提供元:心地よい暮らしをサポートするウェブマガジン「@Living」

片付けの癖もつく? 本1冊でも倒れないリヒトラブの「ブックスタンド」が想像以上に快適

ライターという仕事柄、資料を見ながら文章を書くことが多い。間違ったことを書かないよう、慎重にやっているのだ。(それでもしょっちゅう間違うけど。)だから、仕事机の奥にブックスタンドを置いて、そこにあれこれ資料を並べているのだが、立ててある中から抜き差ししていると、空いた隙間を起点に、横へダーッと雪崩のように崩れることがある。

 

この横方向への雪崩は見た目がよろしくない以上に、抜いてあった本を戻しにくい、本に妙な曲がり癖がつく、などデメリットが多い。そこで試してみたのが、なんと「1冊でも倒れないブックスタンド」という名称のブックスタンドである。分かりやすい!

 

本の出し入れが多いならこのブックスタンドが最強かもしれない

あらためて今回紹介するのが、LIHIT LAB.(リヒトラブ)から2022年10月に発売された「1冊でも倒れないブックスタンド」である。

 

アピールポイントはそのまま名前の通り、本を1冊立てただけでも倒れることがない、という点だ。

LIHIT LAB.(リヒトラブ)
1冊でも倒れないブックスタンド
1000円(税別)

 

それにしても「これブックスタンド……?」というような、やや謎めいたフォルムをしているではないか。なにより気になるのが、本を差し込んでいく部分にズラッと並んでいる、奇妙な三角形のパーツ。

 

実はこれこそが、本1冊でも倒れない機能のキモなのだ。

↑ピアノの鍵盤よろしく、ズラリと23個並んだ三角形のストッパー

 

それほどアピールするのなら、じゃあ本を1冊だけ立たせてもらおうじゃないか!

 

ということで、試しにスタンド中央の辺りに差し込んでみよう。スタンドの背板に向けて差し込んでいくと、途中で三角パーツことストッパーが本の小口(本の断面)にぶつかり、そのままスーッと持ち上がる仕組みとなっている。

↑本をスタンドの奥に向かって差し込むと……

 

↑本の幅だけストッパーが持ち上がる。これで本の固定完了だ

 

ストッパーが持ち上がるのは、小口に当たった部分=本の幅の分だけなので、その両サイドにある元の位置のままのストッパーが、本を倒れないよう支える役を担うわけ。

 

↑本を立てていくと、こうなる。どこに立てても本が横倒れすることはない

 

持ち上がったストッパーは、本を引き抜くとスーッと下がって、元の位置に復帰する。これによって、例えば本が数冊並んでいる中から1冊を抜き取ったとしても、すぐにストッパーが抜いた穴を埋めるため、倒れる余地がないのだ。しかも、抜き取った場所がそのままブランクとして残るため、本を戻すべき位置がはっきり分かるのも大きなポイント。

 

“元に戻す”癖づけができる!?

棚で“歯抜け”になっている部分が明確に見えていれば、本を出しっぱなし・抜きっぱなしにせず、元の位置に戻そうという意識が働きやすい。結果、本が散らかりにくく片付けやすい、ということになる。

 

この効果がかなり重要で、整理整頓が苦手なタイプの人でもかなり有効に働くはずだ。

↑本が抜けた部分は、その幅の分だけ空いたまま残る

 

↑背後から見るとこんな感じ。本を抜いたところはストッパーが戻って、残っている本を支えてくれるのだ

 

増幅も簡単!

ちなみにこのブックスタンド自体は連結が可能なので、横幅が欲しいなと思ったら、単純に継ぎ足していけばいい。

↑スタンド自体の幅が物足りない場合は、側面に設けられた連結器を使おう

 

↑好きなだけつなげて増設が可能だ

 

側面の連結器に差し込み合わせるだけなので、連結/解除は簡単。とりあえず1台から試してみて、気に入れば増やしていく、というのがいいだろう。

 

↑本を押し込んでも机面からズレにくい、かなりガッチリと効くゴム足が付く

 

また、使ってみて感心したのが、底面に備えたすべり止めのゴム足。これがとても優秀で、本を差し込んでいってもスタンド自体が後ずさることなく、しっかり止まってくれるのが使いやすかった。

 

こういう地味なところまで気が配られているのは、ユーザーとしてもありがたいものだ。

 

銀座伊東屋で選ぶ「2023年手帳」は自分を記録するジャーナリングやライフログに注目!

これまで“スケジュールを管理する道具”として使われてきた手帳。ところが最近は、コロナ禍をきっかけに外に出る予定が減り、家で自身を見つめ直す時間が増えてこともあって、スケジュール管理以外の使い方をする人が増えています。なかでも、自身の頭の中で考えていることや一日のとった行動を書き出す「ジャーナリング」や「ライフログ」といった使い方は、自分の生活を見直すきっかけになると徐々に広がっており、2023年のトレンド的な使い方といえるでしょう。

 

ノートではなく手帳でジャーナリングをしたりライフログを残したりするメリットや、おすすめの手帳について、銀座 伊東屋 本店で手帳売場マネージャーをつとめる芝﨑いづみさんに話を伺いました。

 

2023年版の手帳のトレンドは?

近年、手帳の使い方には変化が起きています。外出する予定がぐっと減ってしまったため予定だけでは手帳が埋まらず、自分の予定以外のことを書く人が増えているのです。

 

「最近は自分の予定だけではなく『タスクやToDoの管理』『上司や部下、家族のスケジュール管理』『ジャーナリングやライフログ』『日記』なども手帳に書く人が多くいます。そのため、好まれるレイアウトにも変化が起きていて、いまはガントチャート、ブロックウィークリー、1日1ページの手帳がトレンドです」(銀座 伊東屋 本店 手帳売場マネージャー・芝﨑いづみさん、以下同)

 

・ガントチャート

長期の予定管理がしやすく、ビジネスマンに人気。作業計画を工程ごとに分解してスケジュールを管理できるため、全体の流れや進捗状況などを視覚的に判断しやすい。

 

・ブロックウィークリー

見開き1ページを7日分のブロック+メモスペースに区切った手帳。ブロック型のため、箇条書きでタスクやToDoを書く、縦3つに区切って食事記録をつける、日記や備忘録といった文章を書くなど、さまざまな用途で使えるのが特徴。

↑「これまでブロックウィークリーはごく一部のブランドが出している印象でしたが、今年は主要メーカーもこぞって発売するなど徐々に一般化してきています」と芝﨑さん。

 

・1日1ページ

自由に書けるスペースが広く、ジャーナリングやライフログなどの書きものが好きな人に人気。文字だけではなく絵を描いたり、コラージュをしたりして楽しむこともできる。

 

いま注目の「ジャーナリング」「ライフログ」とは?

さまざまなトレンド的な使い方がある中、コロナ禍で特に注目を浴びているのがジャーナリングやライフログです。

 

そもそもジャーナリングとは、時間を決めて頭に思い浮かぶものをひたすら紙に書き出すことをいいます。書くことで自分の考えを客観的に見直し、冷静に物事を考えられるというメリットがあります。

 

一方のライフログは、したことや会った人、食べたものなどを記録することをいいます。書き残しておくことで、自分の行動を客観視できたり、「自分も結構頑張っているな」「昔よりも色々できるようになっているな」と自分自身を肯定できたりします

 

「コロナ禍に入り、日記帳の売れ行きが良くなりました。まん延し始めたころは自粛生活が余儀なくされていたので、皆さん自分の生活を見直す時間に使っていたのだと思います。いまはその延長でジャーナリングやライフログに注目が集まっているのかもしれないですね」

↑写真やマスキングテープなどでデコレーションすることで、より見返したくなるライフログへ(伊東屋HPより)

 

ノートではなく手帳を使うメリットとは

ジャーナリングやライフログは紙とペンさえあればできてしまいます。それなら「ノート」でもいいのでは? 芝崎さんに、あえて手帳を使うメリットについて教えていただきました。

 

メリット1.自分好みのレイアウトを選べる

「手帳の場合、罫線や方眼、無地などさまざまなフォーマットがあります。また、ブロックタイプやレフトタイプ(左ページに7日分の横長のメモ欄、右ページにフリースペースがあるウィークリー手帳)、1日1ページなどレイアウトも多種多様です。書く量や内容に合わせて選ぶことができるので、『そんなにたくさん書くことがない』と不安な方も始めやすいと思います。

文章を書くことが苦手であれば、バーチカルタイプ(見開きで7日分の予定が見渡せる手帳。縦に区切られており、1日のタイムスケジュールが記入できる)の手帳でライフログをつけるのもおすすめです。時間軸が書いてあるので、その日の出来事を時間単位で書くだけで大丈夫です」

 

メリット2.持ち運びやすい

「かばんに入れても邪魔にならない重さ・厚みでつくられていることが多いので、持ち運びやすいのが特徴です。徐々に外出自粛が緩和されてきているので、カフェなどに書くものを持っていき、自宅以外の場所でジャーナリングやライフログをする方も多いのではないでしょうか」

 

メリット3.あとから見返しやすい

「日付が入っていたり、インデックスがついていたりするため、あとから見返しやすいのも手帳の大きな特徴です。『先月は何をやっていたっけ』などと過去を振り返る際、見たいページをすぐに開くことができます」

↑銀座 伊東屋 本店の芝﨑さん。

 

次のページでは、銀座 伊東屋 本店で買える手帳のなかから、ジャーナリングやライフログにぴったりのフォーマットや機能をもった手帳を紹介していただきます。

ジャーナリングやライフログにおすすめの手帳 5選

「手帳でジャーナリングやライフログをやってみたい」という人のために、芝﨑さんのイチオシ手帳を教えていただきました。

 

MARK’S(マークス)
「EDiT 1日1ページ B6変型」
3740円(税込)

「1日1ページといえばEDiT」というほど定番かつ人気の手帳。マンスリー+1日ページの構成です。どのページもフラットに開くので、最初から最後まで書きやすくなっています。B6、A6、A5のほか、名刺サイズのB7(画像右)もあります。

 

ページのサイドに時間軸が入っているので、バーチカルタイプのようにスケジュール管理やライフログに使うこともできます。

 

ミドリ
「MDノート ダイアリー 文庫 1日1ページ」
2530円 (税込)

ミドリオリジナルのダイアリー用紙「MD用紙」が使われた手帳。厚みのある紙なので、万年筆などを使っても裏抜けの心配がありません。マンスリー+1日1ページの構成で1日1ページには日付が入っていないため、思い立った日からスタートできます。「毎日ジャーナリングやライフログをするのは大変」という人にもおすすめです。

 

↑無地部分の多いシンプルなレイアウトのため、より自由度が高いのが特徴。

 

Letts(レッツ)
「11X A5」
4620円(税込)

レッツは世界ではじめて手帳を製造・販売したとされるイギリスの老舗メーカー。高級感のある装丁やフォントが魅力的です。1日1ページのみの構成で、とにかく文字をたくさん書きたいという人におすすめの一冊。

 

↑クラシカルな雰囲気にファンが多く、何年も続けて購入する人が多いのだとか。

 

NOLTY(ノルティ)
「エクリPlus B6」
1925 円(税込)

ビジネス手帳の王道・ノルティの新作。マンスリー+ウィークリーの構成です。広いフリースペースが特徴的なウィークリーページは、ここ2.3年で各社が出し始めた最新のレイアウトなのだとか。

 

↑フリースペースは縦に割っても横に割ってもOK。左ページは週の前半、右ページは週の後半といった形でジャーナリングやライフログを数日分まとめて書くこともできます。

 

A.P.J
「finie B6 見開き4日ウィークリー」
2200円(税込)

マンスリー+見開き4日の構成。見開き4日のレイアウトはビジネス手帳に多く、これまではビジネスマンが業務日誌として使うことが多かったそう。よりカジュアルに使えるfinieはジャーナリングやライフログに最適。

 

↑「1日1ページでは多いけれど、ウィークリーでは少ない」という方におすすめです。

 

■番外編 ジャーナリング・ライフログにおすすめのノート

LEUCHTTURM1917(ロイヒトトゥルム1917)
A5 ノート ドット方眼
3190円(税込)

バレットジャーナル用として愛好者の多いロイヒトトゥルム1917は、ジャーナリングやライフログにもぴったりです。無地や罫線などフォーマットを選べるほか、カラーバリエーションも豊富なので、自分好みの一冊が見つかるはずです。中には同ブランドの手帳と合わせて購入していく人もいるのだとか。

 

↑ノートの冒頭に目次、各ページの下部にはページ数が入っています。各ページに書いたことを目次にも書き留めておくことで、あとから見返しやすくなります。

 

スマートフォンのアプリでも、ジャーナリングやライフログは可能です。とはいえ、芝﨑さんによれば“手で書く”ことが、よりストレス解消にもつながるそう。スケジュール管理はデジタル派という方も、ジャーナリングやライフログにはぜひ紙の手帳を使ってみてはいかがでしょうか。

 

※記事中で紹介した商品は、いずれも季節商品のため、販売終了となる可能性があります。

 

【プロフィール】

銀座 伊東屋 本店 手帳売場マネージャー / 芝﨑いづみ

入社以来手帳を担当。国産から輸入メーカー、オリジナルまでさまざまな手帳を扱い、お客様のご希望に合った手帳を提案している。

 


提供元:心地よい暮らしをサポートするウェブマガジン「@Living」

【文具ソムリエール・菅未里の自腹買い文房具】トラベラーズノートの「クラフトファイル」が領収証管理に便利だった

イベントやメディアへの出演、新作文房具のプロモーションなどに引っ張りだこの文具ソムリエール・菅未里さん。文房具の新作からロングセラーまでを知り尽くした菅さんが、自腹を切ってまで手に入れた愛用の文房具とは?

 

領収証入れにぴったりの紙製ホルダー

少しずつ旅行や出張が増えてきました。新型コロナウイルスの感染対策で、この2〜3年は旅行を控えていたという人も多いはず。そこで、旅行や出張に付き物である大量の領収書やレシートを、楽に楽しく整理できるツールを紹介します。

 

楽しい旅ほど、毎日の食事やお土産のレシートでお財布がいっぱいになってしまいます。お財布からレシートを取り出した後、どこにしまったのかわからなくなって経費の精算期日に間に合わなかった、という経験もあるのではいでしょうか。(そして大抵期日が過ぎてからどこからともなくひょっこり出てきて悔しい思いをする……)

 

そんな思いを何度も経験した私が出張で使っているのは、デザインフィルの縦長ノート「トラベラーズノート」……ではなく、トラベラーズノートに取り付けられる「クラフトファイル」です。

↑新品(左)と、筆者が使用中のクラフトファイル(右)

 

デザインフィル
020 Kraft Paper Folder クラフトファイル
400円(税別)

 

トラベラーズノートと組み合わせて使うことを前提としている商品ですが、単体で使ってもとても便利。適度な厚みと強度があって、領収書管理にぴったりなのです。

 

クラフトファイルは開くと左右にポケットがあるので、それぞれ経費精算する領収書と、しないレシートで分けて収納すると、帰宅後に混乱することもありません。

↑縦長なので長めのレシートも楽に入れられる

 

新幹線の領収書やチケットは、ポケットの前面につけられた切れ込みにぴったり。帰りの新幹線のチケットを入れておくのにもよさそうです。

↑ポケットの前面の切り込みはショップカードや切符など小さな物にちょうどいいサイズ

 

さらに、背の部分に筋が入れられているので、レシートをたくさん入れて厚みが増しても、ファイルが勝手に開いてしまう心配はいりません。

↑中央の折り線の左右に薄く筋が入っているのがわかる

 

そしてカスタマイズ。トラベラーズノートシリーズといえば、さまざまなリフィルから必要なものを選んで組み合わせられる、カスタマイズが特徴ですよね。

 

私は立ち寄った京都のトラベラーズファクトリーでスタンプを押して、購入した「イノダコーヒ」のシールも貼りました。

↑旅先のご当地のスタンプを押してアレンジ

 

スタンプを押せるのは紙製ならでは。無地でシンプルなので出かけるほどに模様が増え、自分だけのクラフトファイルが完成していく様子を楽しめます。

 

領収書管理は旅の付き物。面倒だからこそ、旅を楽しみながら使えるツールで乗り切りましょう!

 

MONO×Campus×Dr.Grip/FRIXION……文房具4ブランドがコラボ! ゆるかわ大人カラーの「シアーストーン」リンクコーデを提案

コクヨは、2023年春の「限定キャンパスノート」にて、トンボ鉛筆「MONO(モノ)」、パイロットコーポレーション「Dr. Grip(ドクターグリップ)」「FRIXION(フリクション)」と、学びアイテムを通じたコラボレーションを実施。コラボ製品を含めた3種の限定デザインのパックノート5冊を12月8日に、限定ソフトリングノートを12月26日に、それぞれ数量限定で発売します。

 

“書くもの(筆記具)”、“書かれるもの(ノート)”、“消すもの(消しゴムなど)”を通じて、学生の学びの時間を総合的に応援したいという思いから、2022年に初めて実施された、キャンパスノート、MONO、Dr. Gripのコラボ。第2弾ではFRIXIONを加えた4ブランドでの実施となります。それぞれのアイテムで、淡いカラーの洗練されたストーン柄「シアーストーン」のおそろいデザインを採用し、色や柄を組み合わせることができるので、さらに幅の広がるリンクコーデを楽しめます。

↑「限定スマートキャンパスノート <シアーストーン> 5色パック(ドット入り罫線)」パウダーブルー、ピンクベージュ、アッシュグレー、ミストグリーン、ペールパープル

 

今回のコラボでは、ドット入り罫線のキャンパスノートから、「スマートキャンパス」と、やわらかいソフトリングを採用した「キャンパス ソフトリングノート」の2種類が登場。

↑「限定キャンパス ソフトリングノート <シアーストーン> (ドット入り罫線)」パウダーブルー、ピンクベージュ、アッシュグレー、ミストグリーン、ペールパープル

 

コラボ限定柄のほか、こんがりと焼いたような色の「ベイクドカラー」と、グミやガム、ポテトチップなどの菓子をモチーフにした「スナックモチーフ」の2種類も用意。それぞれ教科別に使いやすい5色パックで、ドット入り罫線の仕様となっています。

↑「限定キャンパスノート <ベイクドカラー> 5色パック(ドット入り罫線)」

 

税別価格は、スマートキャンパス(限定パックノート)がオープン価格、限定キャンパス ソフトリングノートが300円です。

↑「限定キャンパスノート <スナックモチーフ> 5色パック(ドット入り罫線)」

 

MONOの6アイテムは2023年2月中旬に、ドクターグリップとフリクションは2023年2月16日に発売を予定しています。製品画像は、以下のギャラリーをご覧ください(画像をタップすると閲覧できます)。

パイロットの定番万年筆「カスタム74」に数量限定モデル! 発売30周年を記念して登場

パイロットコーポレーションは、同社の定番万年筆「カスタム74」の発売30周年を記念して、万年筆「「カスタム74」 30周年記念モデル」を、数量限定で発売中。税別価格は2万8000円です。

 

カスタム74は1992年に発売。当時はボールペンの普及により強い筆圧が一般化し、硬いタッチの書き味へと変化した日本人の好みに合わせて開発された万年筆で、なめらかな書き味と、用途や好みに合わせて選べる豊富なペン種を特徴としています。

 

現在発売中の30周年記念モデルは、カスタムシリーズのこれまでの“歴史”と、定番としての“普遍性”をテーマに、これからも永く愛用してもらいたいいう思いから誕生。ネーミングの“カスタム(注文品)”の由来通り「使う人の様々な“書く”に応える」というシリーズコンセプトに基づき、気分やシーンに合わせてカスタマイズが可能な、3色の本体軸をセットしています。

 

軸色のアンバーは「過去」、コバルトブルーは「現在」、ターコイズグリーンは「未来」を表現しており、14金・ロジウム仕上げのペン先には、30年の歴史を表す30枚の月桂樹の葉をデザインしています。ペン種はF(細字)、FM(中細字)、M(中字)と、サインに最適なS(シグネチャー)をラインナップし、キャップのリングには「PILOT CUSTOM 74 30th ANNIVERSARY JAPAN」の文字を刻印。清々しい鮮やかな青色の限定色インキ「Anniversary Blue」が付属し、カスタムシリーズの歴史と品質へのこだわりを紹介した「CUSTOM74 30th Anniversaryブックレット」とともに、専用箱に収められています。

手帳用紙を使用した、薄さと軽さが特徴! スタイリッシュな手のひらサイズノート「EDiT 手帳用紙を使った小さな方眼ノート・B7」

マークスは、手帳&ノートブランド「EDiT(エディット)」から、「手帳用紙を使った小さな方眼ノート・B7」を、2023年1月中旬より発売します。税込価格は1320円~1540円。マークス公式オンラインストア「オンライン・マークス」、マークス直営店では、現在先行発売中です。

 

同製品は、2012年にグッドデザイン賞を受賞した、1日1ページ手帳のB7サイズ「スープル」をベースとした、手のひらサイズのB7ノート。

 

同社オリジナルの、“薄さと軽さ”が特徴の手帳用紙「NEO AGENDA for EDiT(ネオ・アジェンダ・フォー・エディット)」を、EDiTのノート用紙として初めて採用。320ページで約90gの軽量仕様で、適切に管理された森林の木材を使用した、森林認証紙です。

 

フォーマットは、グレーの5mmドット方眼で、上部左右に区切りのラインがあり、タテ方向にもヨコ方向にも使用可能。ビジネスシーンでのアイデアメモやレビューに使用したり、プライベートではデイリーログ、食べものや旅行の日記など、様々な使い方ができます。

 

表紙は上質な質感のPU素材にゴム付きのシンプルなルックスで、「ミッドナイトブラック」、「オリエンタルレッド」、「ライトラテ」、「ボトルグリーン」など全12色のカラーバリエーションを用意(小口がゴールド仕上げの「シャンパンゴールド」「アンティークゴールド」は、オンライン・マークスおよびマークス直営店限定カラー)。

 

発売を記念してInstagramとTwitterにて、「EDiT 手帳用紙を使った小さな方眼ノート 発売記念SNSキャンペーン」を開催中。同社公式アカウントをフォローし、Instagramから応募する場合は「いいね」を、Twitterから応募する場合は「リツイート」をすれば応募完了。応募者の中から、限定色を含む全12色セットを3名にプレゼント。応募締め切りは12月7日まで。

 

 

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製品情報がわかりやすくなった! 紙製パッケージで環境に配慮した「ジェットストリーム 多色多機能用リフィル」

三菱鉛筆は、「ジェットストリーム」シリーズから、「ジェットストリーム 多色多機能用リフィル」の「1本入」「5本入」を、リニューアル発売しました。

 

税別価格は、1本入りが100円、5本入りが500円です。また、数量限定で5本入と同価格の「6本入」も同時発売。インク色は、1本入が黒、赤、青、緑の4種類で、5本入と6本入は黒のみです。

 

同製品は、パッケージを環境面に配慮した紙製にすることで、年間約25tのプラスチック使用量を削減(同社概算による)。購入時に製品を見つけやすくするため、パッケージ表面のデザインを変更しています。ボール径やインク色など購入時に重要視する情報を中心部に大きく表示し、表面のQRコードを読み取ることで、ボールペン本体との互換性を確認することもできます。

 

リフィルを購入時に、使用済みのリフィルと見比べながら探すユーザーが多いことから、リフィル本体の印字の視認性を改良。印字はインクの入った状態、インクがない状態のどちらでも、はっきりと確認できます。リフィルは従来と比較し、インク量を10%増量。1本のリフィルを、より長く使用できます。

フリマアプリなどの荷物梱包作業に役立ちそう! クラフトテープがスッと切れる「クラフトテープカッター」

デザインフィルは、同社が展開するプロダクトブランド「ミドリ」から、クラフトテープ専用カッター「クラフトテープカッター」を発売しました。税込価格は990円。

 

同製品は、クラフトテープを軽い力できれいにカットできるカッター。軽い力でテープの切り口がまっすぐに切れる特殊加工の刃を使用した、シャープな切れ味が特徴。刃が露出しないように、安全カバーが付いています。カット時は、テープが安全カバーを上方向へ持ち上げてカットするので、刃先が指に当たりにくい設計になっています。本体に付属したクリップでテープを挟みこむシンプルな構造で、簡単にテープの着脱ができます。

 

カッター刃本体が左右対称の形状になっており、刃を反転させることで新しい刃として使用可能。刃を取り外して別売りの専用替刃「クラフトテープカッター替刃」に付け替えることもできます。クラフトテープカッター替刃は税込418円。

 

カラーは、黒、カーキ、ベージュの3色展開。シンプルなデザインで、収納しやすいコンパクトサイズです。ストラップ穴も付いており、紐やチェーンなどを通して、吊り下げて保管することもできます。

2022年下半期のトレンドをプロが予想! フード・日用品ジャンルの最旬キーワード9選

Withコロナがすっかり定着し、新しいライフスタイルやムーブメントが生まれゆくなか、2022年下半期はどうなっていく……!? これから売れるモノ、流行るコトを「フード・日用品」ジャンルのプロたちに断言してもらった。乗り遅れ厳禁、「聞いてないよォ〜」とは言わせませんッ!!

※こちらは「GetNavi」 2022年9月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

自宅やオフィスでも活用できる省スペースの収納棚を展開

≪その1≫スノーピークTUGUCA

 

↑キャンプ好きライター湯浅顕人さんが予想!

 

柱1本でも活用できるためより部屋に導入しやすい(湯浅)

↑スノーピーク/TUGUCA シングルシリーズ/オープン価格

 

自由にレイアウトできるスノーピークの家具ブランド「TUGUCA」から「シングルシリーズ」が展開される。

 

「従来、TUGUCAを利用するには最低2本の柱(TUGUCA タテ)が必要でした。しかし、シングルシリーズの登場で1本の柱でも使えるようになり、汎用性がアップしました」(湯浅さん)

 

コストや設置スペースも考慮され、より導入しやすい製品に。

 

「最大の魅力は、キャンプでいつも行う“自分の居場所や状況に合わせて家具のレイアウトを自由に変える”ということが、室内でもできる点です」(湯浅さん)

 

スノーピークの多彩な製品は、シンプルで飽きがこないデザインを採用。それを受け継いだTUGUCAに限らず、同ブランドのキャンプギアを自宅に置いても違和感なくマッチする。

 

「スノーピークの取り組みのひとつに、キャンプをしない人にもインドアでキャンプギアを使用する楽しさやメリットを伝える活動があります。今後は、そういった活用方法も増えていくのではないでしょうか」(湯浅さん)

 

【ヒットアナリティクス】自由度とサイズを改良して単身世帯にも訴求

アウトドア用品でおなじみのスノーピークが、4月から家具ブランド「TUGUCA」を展開。注目のシングルシリーズはカスタマイズ性とサイズの進化を遂げ、単身世帯にも住空間の新しいあり方を提示している。

先進技術:★★★

顧客ニーズ:★★★★

市場の将来性:★★★★

独自性:★★★★★

コスパ:★★★★

 

自由にレイアウトを変更できる「TUGUCA」に、柱1本でも使えるオプションが追加。柱の四方に棚を取り付け、小物類を置ける。理想の空間を最小限に実現できるのでワンルームなどにも設置しやすい。

↑発売時期や価格は未定だが、シングルプランターも展開予定。ハーブやちょっとした植物を育てられる。柱にたくさん取り付け、樹木や森を再現するのも◎

 

↑別売りのシングルトレーS/M、シングルフック(すべてオープン価格)を装備して使用可能。Mサイズのトレーは、ちょっとした机代わりにもできる十分な広さだ

 

様々なプロジェクトが始動! 長い充電時間をタープで有意義に!

↑トヨタのEV×スノーピークのタープ

 

トヨタ自動車とスノーピークとの協同プロジェクト。環境にやさしい電気自動車に乗る人が急増中だが、充電時間が長いことが問題に。そこでハッチにスノーピークのタープを繋げて、待ち時間を有意義にする取り組みを行う。

 

リサイクルチタンで環境にやさしいギアを

↑日本製鉄の純チタン×スノーピークのギア

 

日本製鉄が、純チタンで世界初となる環境配慮型素材「トランティクシー(R)エコ」を開発。原料の50%以上をリサイクル素材に置き換え、製造工程でCO2発生量を50%以上削減できる。スノーピークのチタン製品に導入予定。

 

水質にまでこだわった究極の泡ミスト

≪その2≫浄水ヘッドシャワー

↑編集部 金矢麻佳が予想!

 

より純度が高い水のバブルで毛穴汚れをしっかりオフ(金矢)

↑【シャワーヘッド/2022年6月発売】/MTG/リファファインバブル ピュア/3万2500円

 

【ヒットアナリティクス】セルフ美容のニーズに応える新基軸ギア

コロナ禍で「おうち美容」の需要が高まり、出荷本数が一気に伸長。4月にシリーズ累計100万本を突破するなど好調だ。価格は決して安くはないが、ヘッド交換でバスタイムが美容時間になる手軽さと、さらなる美を追求する新しい浄水機能で、さらにヒットしそう。

先進技術:★★★★

顧客ニーズ:★★★★

市場の将来性:★★★★

独自性:★★★★★

コスパ:★★★

 

2層構造の浄水カートリッジを搭載。水中の残留塩素や汚れにアプローチし、淀みのないキレイな水を浴びられる。さらに、毛髪の太さよりも小さい1〜100μm未満の2種類の泡が毛穴の奥の汚れまで洗浄し、肌本来の美しさを引き出す。

↑MTG/リファピュアカートリッジ/2500円

 

リファファインバブル ピュアに装着する専用のカートリッジ。交換時期は約3か月(1日8分使用時の目安)

 

↑加圧溶解と2段階のキャビテーション構造を採用。ウルトラファインバブルとマイクロバブルの2種類の泡を一気に生み出してくれる。絹のような柔らかい肌当たりの水流を実現した

 

睡眠科学で培ったノウハウをおしりに応用!

≪その3≫おしりの枕

↑編集部 金矢麻佳が予想!

 

3点で理想の姿勢に導き長時間の座り心地を快適に(金矢)

↑【骨盤サポートクッション/2022年6月発売】/西川/Keeps 骨盤サポートクッション/1万1000円

 

【ヒットアナリティクス】Makuakeの先行予約販売で目標達成率1500%突破!

リモートワークの推奨や酷暑による在宅時間の増加に伴い、長時間座っても疲れにくいクッションは引き続き注目度が高い。6月より先行発売中のMakuakeで目標達成率1502%(※)を達成するなどすでに爆売れ状態。9月の一般発売を前に売れる素地は整った。

※:7月上旬時点

先進技術:★★★★

顧客ニーズ:★★★★★

市場の将来性:★★★★

独自性:★★★★

コスパ:★★★

 

体圧分散性に優れた快適な座り心地のウレタンクッション。座骨・仙骨・大腿部でバランス良く臀部を支え、長時間座っても疲れにくい。大臀部の接地面にエアホールを備え、蒸れを軽減してくれる。抗菌仕様なのもうれしい。

↑独自の立体構造で骨盤をしっかりサポート。座骨の前滑りを防ぎ、非使用時に比べて背骨が立った理想的な座姿勢を長くキープできる

 

↑クッションなしでは約85%の圧力が座骨に集中(右)。対して、本品の使用時は圧力が分散され、座骨にかかる圧力を約30%まで減少する(左)

 

平成レトロのエモさをZ世代が熱烈支持!

≪その4≫COE365

↑編集部 金矢麻佳が予想!

 

青春時代のエモい世界感が“共感買い”を誘います!(金矢)

↑【ノート/2022年2月発売】/プラス/COE365 ノート College(カレッジ) セミB5サイズ 6.5mm罫/187円

 

【ヒットアナリティクス】SDGsな視点とエモいデザインがZ世代に刺さる

Z世代の共感を呼ぶエモい絵柄とQRコードの仕掛けに加え、古紙や再生プラスチックの使用を打ち出すなど、時代に即したサステナブルな商品設計で訴求を強化。インフルエンサーを起用したSNSでの広告展開により認知度もアップし、Z世代の購買意欲を刺激する。

先進技術:★★★

顧客ニーズ:★★★★★

市場の将来性:★★★

独自性:★★★★★

コスパ:★★★

 

「COE365」は“エモい”と“エコロジー”を掛け合わせた“エモロジー”がテーマの文具シリーズ。イラストレーターの純頃が描く、懐かしい学生時代のデザインに仕上げた。「朝の通学電車」「放課後の教室」など5種類の絵が表紙を飾る。再生紙を使用。

↑パッケージのQRコードを読み取ると、シーンにリンクする「エモ音」を聴ける。自然を感じるBGMで、リラックスして勉強できる仕様に

 

↑罫の色は見やすくてかわいいパープルを採用。適度な筆記スペースを備えた6.5mm幅のドット罫は、文頭を揃えやすく図形も描きやすい

 

日本初! 炭酸水で作る自由なビール

≪その5≫ビアボール

↑フードライター 中山秀明さんが予想!

 

好みの濃さでビールを楽しめるアイデアがユニークです(中山)

↑【ビール/2022年11月発売】/サントリー/ビアボール 家庭用小瓶/768円

 

【ヒットアナリティクス】洋酒の王者サントリーの発想に期待が高まる

これぞサントリーの“チャレンジ精神”。ハイボールやレモンサワー、ジンソーダなど同社が仕掛けてヒットし、定着した酒は数多く誕生している。一部の飲食店では先行発売されており、動向に注目したい。

先進技術:★★★

顧客ニーズ:★★★★

市場の将来性:★★★★

独自性:★★★★★

コスパ:★★★★

 

炭酸水で割って味わうのが前提の濃厚な味とアルコール度数16%が特徴。麦芽本来の旨みと深いコクや、フルーティで爽やかな香りは時間が経っても崩れにくい。好みの味で飲む多様性や、ビールの奥深い楽しさを訴求した意欲作。

↑炭酸水とビアボールを3:1で割るのが最適。炭酸水を入れずに氷のみで作るビアロックもオススメだ。業務用の中瓶は、10月4日に発売

 

新鮮な魚や肉をコンビニで手軽に購入できる

≪その6≫ローソン冷凍刺身

↑フードライター 中山秀明さんが予想!

 

アルコール凍結技術で新鮮な魚を味わえます(中山)

↑【冷凍食品/2022年1月発売】/ローソン/カンパチお刺身/505円

 

【ヒットアナリティクス】業界が注目している液体急速冷凍がカギ

冷凍食品業界でいま注目を集めているのが、液体急速凍結という技術。これをコンビニでいち早く取り入れ、ヒットさせたのがローソンだ。同社は2025年度の冷凍食品の売上高を2020年度に比べて5倍ほど増やすと発表しており、今後の新作にも目が離せない。

先進技術:★★★★★

顧客ニーズ:★★★★

市場の将来性:★★★★★

独自性:★★★★

コスパ:★★

 

鹿児島県の養殖場で水揚げされたカンパチを、スライス後に凍結。液体急速凍結機によるアルコール凍結技術を採用し、新鮮な脂の旨みやハリのある身の食感を実現した。ほかに真鯛お刺身(505円)も展開。

 

SQF取得のファームとタッグした鮮度の良い馬肉(中山)

↑【冷凍食品/2022年1月発売】/ローソン/鮮馬刺し赤身スライス/808円

 

世界で初めて生食用食肉で国際規格「SQF(Safe Quality Food)」を取得した「千興ファーム」が加工。さっぱりとしながら上品な甘みのある鮮度抜群な赤身肉と、少し甘めな付属のタレがよく合う。肉はスライスされ、盛り付けるだけと手軽。

 

イタリア・トスカーナ生まれの定番おやつ

≪その7≫ボンボローニ

↑フードライター 中山秀明さんが予想!

 

長時間発酵のふわふわ生地が濃厚クリームとベストマッチ!(中山)

↑【イタリアンパン/2021年8月発売】/パニフィーチョ ヴィヴィアーニ/ボンボローニ/440円/住所:東京都杉並区永福4-5-18-1F

 

【ヒットアナリティクス】ファミマやイオンが商品化ポストマリトッツォはコレ!

今年のスイーツ界で騒がれているトピックが、“ポストマリトッツォ”。近しい存在のイタリア伝統菓子がいくつか候補に挙げられるなか、頭ひとつ抜けたのがボンボローニだ。Z世代ではすでに話題になっており、6月にはファミリーマートやイオンが商品化。

先進技術:★

顧客ニーズ:★★★★

市場の将来性:★★★★

独自性:★★★

コスパ:★★★

 

コロンと丸い揚げパンにレモンクリームやチョコクリームがたっぷり入った、イタリア発のおやつ。口に含むとクリームの濃厚なコクと、生地がバランス良くマッチする。同じ店の看板メニューの1つであり、売り切れ必至だ。

↑長時間発酵したふわふわ生地に、コーティングした砂糖がよりおいしさを引き立たせる。イタリアでは国民的な朝食パンとして親しまれている

 

中国発祥の蒸留酒

≪その8≫白酒(ばいじゅう)

↑フードライター 中山秀明さんが予想!

 

フルーティな香りですっきり飲める低アル白酒(中山)

↑【果実酒/2022年7月発売】/江小白/江小白(じゃんしゃおばい)/600円

 

【ヒットアナリティクス】ガチ中華に最適な酒は本格な中国酒で決まり!

グルメ界では最近、中国出身者が現地の郷土料理を提供する「ガチ中華」が注目度を高め、その料理に合わせる本格的な中国酒「白酒」が脚光を浴びている。今年は「一般社団法人 日本中国白酒協会」も設立され、勢いに拍車がかかることは間違いなし。

先進技術:★

顧客ニーズ:★★★

市場の将来性:★★★★★

独自性:★★★★

コスパ:★★★

 

江小白に果汁が入った甘くみずみずしい果実酒。フルーティな香りながら、すっきりと飲みやすい味わいに仕上げられている。ストレートはもちろん、カクテルやソーダ割りとも相性が良い。黄色ボトル(かぼす味)は日本未入荷。

 

↑4月に世界的な酒類コンペティション「サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティション2022」が開催。江小白が金賞に輝いた

 

↑クールなパッケージやコンパクトサイズで、若い世代から人気を集める白酒。甘みとフルーツの香りが爽やかで、まろやかな味が好評だ

 

料理もガチ中華! 個性溢れる8店舗を集めて様々な中国料理を楽しめる!

↑【外食サービス/2022年6月オープン】/香福味坊 秋葉原駅昭和通口/住所:東京都千代田区神田佐久間町1-21 千代田テラスビル地下1階

 

美食家に愛される中国料理の人気店「味坊集団」が、日本最大規模の店舗を秋葉原にオープン。タイプの異なる8店舗を凝縮し深化させ、早点(中国式朝食)から大卓の宴会まで中国料理の様々なスタイルを提供する。

 

複数の専門業態が1つの店舗に集結

≪その9≫文化祭型飲食店

↑フードライター 中山秀明さんが予想!

 

日本のハレ文化を体験しながら酒場7店舗で酔い気分に(中山)

↑【外食サービス/2022年7月オープン】/食と祭りの殿堂 浅草横町/住所:東京都台東区浅草2-6-7 東京楽天地浅草ビル4階

 

【ヒットアナリティクス】著名な外食企業も取り入れる文化祭型

これまでの複合店は数社が出店し合う“フェス型”が多かったが、1つの企業が自社で個々の専門業態を展開するのが“文化祭型”。塚田農場を展開するエー・ピーカンパニーも文化祭型の「アルチザンアパートメント」を開業するなど、注目の高さが窺える。

先進技術:★★

顧客ニーズ:★★★★

市場の将来性:★★★★★

独自性:★★★★

コスパ:★★★

 

寿司やホルモン、うなぎ、韓国料理など多彩な酒場7店舗が集結。ハレの日のようなにぎやかな装飾やネオン看板に溢れ、大道芸人が飲みの場を盛り上げる。週末には店内に「よさこい」や「阿波踊り」などが乱入。

 

いづも

↑コンセプトは“現代に伝えたい大衆文化うな串”。いまでは高価となった江戸の伝統食うなぎを、串などでリーズナブルに提供する

 

浅草すし

↑外食を盛り上げるユニークな創作寿司が食べられる店。江戸前寿司を基本の軸にしながら、素材の旨みを生かした料理は絶品だ

 

ハンマート

↑若者に人気のニュートロ空間×フォトジェニックな本格コリアンがテーマ。鮮やかなネオンが彩る店内で、韓国旅行気分に浸れる

 

ホルモンペペ

↑秘宝館を思わせるアバンギャルドな空間に、名物のホルモン鍋など様々なアテがズラリ。ほかに類を見ない、背徳な美食がここに

コクヨのAmazon限定バッグインバッグが年始来最安値!【Amazonブラックフライデー2022情報】文房具・オフィス用品編

Amazon.co.jpにて11月25日から開催中の「Amazonブラックフライデー」。GetNavi webでは、2022年Amazonブラックフライデーから、気になるセール情報をピックアップして紹介します。このページは、文房具やオフィス用品などの注目アイテム6点を紹介します。

 

ゲーミングチェアのリーディングブランド、AKRacingの「ゲーミングチェア デスクチェア Pro-X V2」がセール対象に。ゲーマーだけでなく長時間PCに向かって作業をするクリエイターや、在宅勤務にもオススメです。

 

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【文具ソムリエール・菅未里の自腹買い文房具】高機能ハサミの金字塔「フィットカットカーブ」にハサミのもうひとつの役割を知る

イベントやメディアへの出演、新作文房具のプロモーションなどに引っ張りだこの文具ソムリエール・菅未里さん。文房具の新作からロングセラーまでを知り尽くした菅さんが、自腹を切ってまで手に入れた愛用の文房具とは?

 

10周年の「フィットカットカーブ」が記念で発売した限定モデルが美しい

↑意味もなく刃を開いて見つめてしまいたくなる美しさ

 

見てください、この美しい刃! レインボーカラーの刃がきらめいていますね。思わずビジュアル買いしたこのハサミは、プラスの「フィットカットカーブ発売10周年記念モデル」です。

 

ハサミや包丁など刃物には、安価な商品から贈答用の高級品まで様々な種類がありますが、家庭用ハサミでこの高級感を醸し出す物が、今まであったでしょうか?

 

フィットカットカーブは2012年に発売されたハサミで、「従来品の約3倍の切れ味!」と謳い、実際その切れ味は話題になりました。現在ではシリーズ累計3900万丁以上を売り上げている、大ヒット商品です。

 

プラス
フィットカットカーブ シリーズ
300円〜2700円(税別)

 

↑10周年記念モデルのプレミアムチタン・ピュアホワイト

 

特長は「ベルヌーイカーブ刃」。刃の内側が曲線になっていて、物を切る際に刃の根元でも先でも、どの位置で切ってもしっかり対象物をキャッチしてくれます。

 

↑こちらはレインボーカラーではないタイプのフィットカットカーブ。内側部分が曲線になっているのがわかる

 

↑一般的なハサミと比較すると、刃がカーブを描いていることが見てとれる

 

フィットカットカーブは、この10年でフッ素コーティングモデルや洗えるチタンコーティングモデルなど、様々なバージョンが発売されました。なかでもこちらの「チタンコート」は、さびや汚れに強く、軽い切れ味を長持ちさせてくれます。

 

↑PREMIUMの文字がキラリ

 

ハサミは「買い換え時がわからない」「100円均一の物でも十分」というユーザーも多く、なかなか違いがわかりにくいと言われることが多いのですが、私がこのハサミを買った最大の理由は、レインボーカラーの刃がなんだか運気を上げてくれそうと思ったからでした。

 

以前、ある刃物屋さんに「ハサミには未来を切り拓くという意味もあるんですよ」と教えていただいてから、使うハサミの切れ味をより一層気にするようになり、加えて見た目も美しいものがいいと感じるようになったのです。

 

ハサミの切れ味が落ちた時だけでなく、ビジュアルや気持ちよく使えそうだという理由で買い足してもいいのではないでしょうか。

 

↑同時発売された「コンパクトはさみツイッギー」(左上)にもレインボーカラーがラインナップ

 

レインボーカラーの刃は一目で違いがわかるので、接客業などお客様に見える場所でハサミを使うシーンがあるならおすすめですよ。

 

今回紹介したはさみは発売10周年記念の限定モデルなので、気になったならすぐに手に入れてください。切れ味よく美しく未来を切り拓いていきましょう!

 

人気の機能を全部のせ!? 新「フリクション」が2022年の最注目ボールペンと断言する理由

2022年10月、文房具界隈にちょっとしたザワつきが起きた。というのも、YouTubeのパイロット公式チャンネルで「FRIXION 3.0 デビュー!」という旨のティザームービーが公開され、そこで新型の「フリクションボールノック」を11月に発売する、と発表されたのである。

 

2007年に発売された初代フリクションボールが“FRIXION 1.0”だとして、ノック式のフリクションボールノックが2.0になるのか、あるいは画期的なシナジーチップ搭載の「フリクションポイントノック04」を2.0とするのか、そこは分からない。

 

ただ、なににせよそれぐらいのインパクトがないと、ステージを一段上げた3.0などという表現はしないはず。つまり、とにかくすごい新フリクションが登場するに違いないのである!

 

新型フリクションボールは注目機能を全部のせ!?

……と、そこまで発売前にハードルをガン上げしてきた3.0こと「フリクションボールノックゾーン」(以下、ノックゾーン)が、いよいよ11月18日に発売となった。

 

昨年に比べてボールペンの話題がやや盛り上がりに欠けた2022年だが、このタイミングでいよいよビッグタイトル来たか! という感じである。

パイロット
フリクションボールノックゾーン ラバーグリップモデル
ボール径0.5mm(左)・0.7mm径(右)
各500円(税別)

 

ラインナップは、税別3000円のマーブル調樹脂グリップモデル税別2000円の木製グリップモデルと、写真のラバーグリップモデル(税別500円)があるが、今回は上位2モデルの用意が間に合わず、ラバーグリップモデルのみのレビューとなる。

 

とはいっても、主な違いはグリップと口金の素材だけであり、基本機能は共通だ。

↑全体的な雰囲気は従来のフリクションボールノックに近いが、細部にはあれこれ違いも見える

 

まずビジュアルだが、従来のフリクションボールノックと比較して分かりやすいのが、全長の違いと金属リングだろう。

 

長さはノックゾーンが4mmほど長くなっており、その分だけスマートに感じられる。加えて、最近のパイロットが「アクロ1000」「ILMILY油性ボールペン」など1000円前後のやや高額なシリーズに導入している軸中央の金属リングが、落ち着いた高級感を演出している。

 

つまり、パイロットとしては「ノックゾーンは高級フリクションですよ」とアピールしているようだ。最も安いモデルですら従来の2倍以上の価格なので、実際高級フリクションと言って、間違いはないだろう。

↑ノックゾーン(上)と従来のボールノック(下)の比較。ロゴも薄く落ち着いた雰囲気だ

 

↑後端の消去ラバーも、ノックゾーン(左)は先端から丸みが無くなり台形に

 

↑新型ラバーは先端カドを使って消せるので、コントロールしやすい

 

1.新インキ「プレミアムフリクションインキ」を充填した金属製レフィル

ノックゾーンに搭載された目玉機能は3つ。まず「プレミアムフリクションインキ」なる新インキを搭載した、金属製の「Ver.2レフィル」。これまでフリクションのインクは、「黒が灰色に見える」と言われてきたほどアッサリしたものだったが、プレミアムフリクションインキは従来よりもくっきり濃い発色に。

 

なるほど、黒で書き比べてみると、かなり濃くくっきりとした黒さが見て取れる。インクの薄さが苦手でフリクションを嫌うユーザーというのは意外と多かったようだが、これなら納得してもらえるのではないか。

 

シナジーチップの潤沢なインクフローによって、クッキリとした濃さを表現していたポイントノック04と比較しても、確実に黒くて濃い。

↑比べてみると、確実に濃いプレミアムフリクションインキ。メーカー公称で黒の濃度は30%アップしているという

 

しかも、その濃いインクを搭載したリフィルは、金属化によってパイプの肉厚を薄くすることで、インク容量を従来比70%増量。筆記継続距離も40%アップとなっている。

 

ただ、このリフィルはかなりずっしりとした重量があり、結果としてペン全体の重心がやや後ろ気味に来ているのは気になるところだ。

 

ちなみにこれは、ラバーグリップモデルの場合。サンプルを試してみた感じでは、木製グリップとマーブル調グリップなら、グリップ重量と相殺されて、ほどよいバランスとなっているように感じた。重心が気になるタイプの人は、高級グリップモデルの方を試してみると良いだろう。

↑金属製の Ver.2レフィルはインクたっぷり。ただし単体で500円(税別)ということで、単純なコスパは落ちている

 

↑従来の樹脂リフィルと比べると、重量はほぼ倍

 

ノック時の衝撃を吸収する「ノイズカットノック」

ノックノブを押し下げると、その手応えが柔らかいことに気付くかも知れない。それが静音性を高めた「ノイズカットノック」機能である。ノックパーツ内部にバネを追加することでノック時の衝撃を吸収。ノック音を従来比78%カットしたとのこと。

 

個人的な体感として、78%カットという数値的な部分はピンと来ないが、とはいえノックの高音域がバッサリとカットされて響きにくくなっているのは、聞けばすぐに分かると思う。

 

また、押し込んだ状態のノックノブを内蔵バネのテンションで固定することで、ペン自体を振ったときにノブがカチャカチャ鳴らないようになっている。これも地味に嬉しい効果だ。

 

 

↑ノック機構の中にバネを内蔵することで、衝撃を吸収してノック音を低減 ※画像はイメージ

 

3.ペン先のブレを抑える「チップホールドシステム」

3つめの機能が、ノック式特有のペン先のブレを抑制する「チップホールドシステム」。口金の中に三又形状の「チップホルダー」という新パーツを搭載し、これがノックON時のリフィル先端を、ギュッとホールドする仕組みである。

 

書いてみると、確かに先端ブレはほぼ完全に抑えられているようで、筆記感はスムーズ。特に細かな文字を密度高く書こうとすると、ブレはない方がありがたい。

↑特に30分以上の長時間筆記になると、ブレ抑制の安定感が手の疲労低減に効いてくる

 

↑透明口金の中に透けて見えるのが、新パーツの「チップホルダー」。これによってペン先がカチャカチャせず快適だ

 

2022年の最強ボールペンかもしれない

ところでこの3つの機能、なにか聞き覚えがある人もいるのではないだろうか? 例えば「Ver.2レフィル」のインク容量70%アップは、三菱鉛筆「ジェットストリーム 新3色ボールペン」に搭載された「長持ちリフィル」を思い出すし、「ノイズカットノック」もノックの静音性を高めるという方向性はぺんてる「Calm」と同じ(機構は別物だが)。もちろんペン先がブレない「チップホールドシステム」だって、ペン先がブレないゼブラ「ブレン」とよく似ているような……。

↑近年話題の機能を全盛り+フリクションインキは、まさに最強!?

 

つまり「ノックゾーン」は、ここ数年で注目された“強いボールペン”の機能を取り込んで合成した、いわば、特撮番組の最終回に登場する合体ラスボス怪獣のようなものなのだ。そこへ加えて、消せるフリクションインクという他の追随を許さない必殺ワザまで持ち合わせているわけで……これはシンプルに「ぼくがかんがえた最強ボールペン」そのものなんじゃないか?

 

文房具好きなら、なにはさておき入手しておくべき1本だと思うし、そうでなくとも「すごいフリクション」というだけで、ひとまず試す価値は充分にあるだろう。

 

「NOLTY 能率手帳ゴールド」60周年記念アイテム第二弾は万年筆! パイロットの特別協力で誕生した「能率手帳ゴールド 60th キャップレス万年筆」

日本能率協会マネジメントセンター(JMAM)は、「NOLTY 能率手帳ゴールド」が2023年版で誕生から60周年を迎えることを記念した限定製品第二弾として、総合筆記具メーカーのパイロットコーポレーション特別協力のもと、「キャップレス」シリーズの能率手帳ゴールドオリジナルバージョンの万年筆「能率手帳ゴールド 60th キャップレス万年筆」を、本数限定で12月1日から順次発売します。税込価格は3万6300円。

 

「キャップレス」シリーズは、パイロット社が1963年から販売を開始した、キャップの無い万年筆シリーズ。1962年に誕生した能率手帳ゴールドと同世代であり、ともに約60年間「書く」という普遍的な価値を提供してきたブランドということから、今回の限定製品が誕生。能率手帳ゴールドとあわせて使うことで、一人ひとりが内面に持つ柔らかさと強さが引き出されるような包容力のある「黒」を表現した万年筆です。

 

ボディ部分は「エンジンターン」という技法で幾何学模様が刻み込まれたマットブラック、ペン先やグリップペン、クリップなどの部分パーツは無地のマットブラックで立体感を演出。ペン先とボディの中央にあるリングにはアクセントとなるゴールドを配置し、リング部分には、「NOLTY GOLD 60th Limited Edition」のスミ入り刻印を施し、シリアルナンバーが入ります。ノック式ボールペンのようにワンノックで素早く書くことができます。

 

能率手帳ゴールドを模したオリジナルボックスに入っており、1段目には万年筆とカートリッジインク、2段目にはノートがセットされた特別パッケージを用意。付属の羊革(ヤンピー)ノートは、万年筆と相性が良いと評判のオリジナル手帳専用紙・ゴールド用紙を採用した、全174ページの無地ノートです。

サイズも重さも新しい! オンライン会議仕様の「ペーパーフリップボード」がホワイトボードの常識を変える!?

2022年のISOT(国際文具・紙製品展)では最新のホワイトボードがいくつか出展されており、特にオンライン会議に使用する前提で設計された、手持ちタイプのものが人気だった。

 

実際、ここ2年ほどの間で、オンライン会議の進め方はかなり洗練されてきた感がある。その中で「手持ちのノート型ホワイトボードで情報をまとめる」というスタイルが、一定数の人に定着してきたのだろう。つまり、需要が増えたわけだ。

 

その証拠になるかは分からないが、文房具関係で国内最大のアワードである「日本文具大賞」デザイン部門で今年グランプリを受賞したのも、手持ちのホワイトボードである。今回はそのホワイトボードを実際に試して、使い勝手などをレビューしてみたい。

 

正方形が意外とオンライン会議にハマる!?

2022年で31回目となった日本文具大賞でデザイン部門グランプリに輝いたのが、コスモテックの「wemo paper flip board」(以下、ペーパーフリップボード)だ。

 

wemoといえば、腕に巻き付けて使うシリコン製のメモで知られるが、今回はウェアラブルではなく、手持ち製品となっている。

 

コスモテック
wemo paper flip board(ウェモ ペーパーフリップボード)
3500円(税別)

 

従来の手持ちホワイトボードといえばノートタイプが基本で、ほとんどがA4~B6などの定型用紙サイズをベースにしていた。対してこちらは288×288mmと大きめの正方形。ボード色が白ではなく薄いグレーという部分も含めて、いきなりルックスからしてユニークである。

↑手持ちボードとしてはかなり大きめ。表面には5mmのドット方眼が印刷されている

 

↑ホワイトボードならぬ“グレーボード”だが、黒のマーカーで書いた際の視認性に問題はない

 

もちろんこの正方形+大きめフォルムは、見た目のインパクトを追求したものではなく、オンライン会議に用いた際に「ボードと顔が一緒にフレームインできて視認しやすい」ように考えられているという。成人男性の顔が平均して縦231mmだそうで、つまり「ペーパーフリップボード」の縦寸に近い。なので、ボードと顔が並んで横長のフレームに収まったとき、違和感が少ないというわけだ。

↑ボード+顔が無駄なくフレームに収まるため、スッキリした印象を与える

 

従来のノート型ホワイトボードは、横型に使う前提(というより、「ホワイトボードは横長で使う」というイメージで固定されがち)である。そのため、ボードを大きくフレームインさせようとすると顔が入らず、顔を一緒に写そうとするとボードが小さくなって見えづらい。縦使いすれば写りは改善されるが、その代わりに横方向へ書き進めるスペースが足りなくなる。

 

そう考えていくと、オンライン会議用ホワイトボードのフォルムは、顔に近いサイズの正方形が正解に近いのではないか、と思えてくるのだ。

 

持ち上げ続けられる軽さ

「ペーパーフリップボード」のもうひとつのポイントが、ダンボールにフィルムコーティングをしたボードであるということ。他のノート型ホワイトボードと比べて厚みがありながら、軽いのである。このサイズで実測97gは、意識せずに持ったときに「え、軽っ?」と声が出るレベル。

↑側面から見ると、ダンボール製なのが分かる。この軽さも納得だ

 

オンライン会議中、他のメンバーに見えるようにボードを手で持って掲示し続けるシーンは、よくありがち。そういう場合、軽さはシンプルに正義と言えるだろう。

 

ホワイトボードとしての筆跡の消し心地はどうか?

↑ボードは筆跡のこびりつき感が薄く、スルッと消えるのが楽しい

 

ボード表面のコーティングに関しては、とにかく「筆跡の消し心地」に特化した、高性能なフィルムコーティングが施されているとのこと。そもそもコスモテックは、液晶パネルなどに使われる機能性フィルムのメーカーなので、そのあたりの技術は間違いないところだろう。

↑10分〜96時間経過の筆跡で消字テストを実施

 

↑まずは従来のホワイトボード。96時間ぐらいなら消えないわけではないが、ゴシゴシと強めにこすらないと、このように定着跡が残ってしまう

 

↑対して「ペーパーフリップボード」は、普通にこするだけで96時間経過の筆跡までスルッと消えた

 

ホワイトボードマーカーは、インクがボード表面で薄い塗膜になるため、それをイレイザーでこすってはぎ取れば、消すことができる。これが、ホワイトボードが書き消しできる仕組みだ。

 

しかし、書いてから長く時間が経つとインクがボードに定着してしまい、消しづらくなることも多かった。そこで試しに一般的なノート型ホワイトボードと比較してみると、なるほど、消字能力の差は歴然。これが消し心地にこだわったフィルムコーティング(おそらく平滑度を高めたもの)の性能なのだろう。

 

↑ちなみに、付属のマーカーホルダーもイレイザーとして使用可能。ただし汚れてしまうので、個人的にはオススメしない

 

気になった点といえば……

ただ、このフィルムの平滑度の高さが仇となって、ボード表面がやたらと光を反射するのは、使いづらさを感じてしまった。

 

例えばオンライン会議で顔写りを良くしようとして照明を使うと、角度によってはボードが強くテカッてしまい、視認性が大幅に下がってしまうのだ。加えてボードがグレーカラーなのも、光の反射が目立つ要因のひとつだろう。

 

ボードの「消し心地」と「テカリの少なさ」はトレードオフの関係なので、つまりはどちらを選ぶかという話。個人的には、テカらない方がありがたいのだけど……。

↑グレーのボードは、蛍光灯やLEDなど白色光の反射が目立つ

 

↑ボードへの写り込み(写真では窓から外の風景が写り込んでいる)で個人情報が露呈することもあるので、要注意だ

 

ノート型ホワイトボード自体が出回りだして10年以上が経つが、オンライン会議のシステムと組み合わされたのは、冒頭で述べた通りまだおよそ2年前のこと。形状やサイズなども含めて、「これが大多数のオンライン会議にマッチしたボードである!」という仕様は、まだ固まっていないのである。

 

しかし、「ペーパーフリップボード」の正方形フォルムや軽さは、かなり最適解に近いようにも感じた。オンライン会議用ホワイトボードが今後どういう進化をするかは分からないが、少なくとも現時点で最も要チェックな製品なのは間違いないだろう。

 

懐かし文具が復刻!? マックスの棒状ホッチキス「モティック」は自立型ペンケース全盛の今こそ価値がある

ホッチキス(ステープラー)というのは、想像以上に紛失しやすい文房具である。消しゴムのように小さいわけでもなくある程度のサイズがあるのだから、そう簡単に紛失しないだろうと思いがち。実は、このサイズこそがクセモノなのだ。

 

机の引き出しに収めるには微妙に背が高いし、ペントレーに置いておくには邪魔な大きさ。かといって机の上に転がしておいて常に目に付くほどの存在感はない。つまり、決まった“住所”を作りづらいため、使ったあとに適当にポイと置いてしまう→次に使いたい時に見つからない→「あれ? ホッチキスどこ?」というコンボが頻発するわけだ。

 

ではどうすればいいか? 一つの提案として「ホッチキスをペン立てに立てちゃう」というのはどうだろう。

 

スティック型ホッチキスは紛失予防に効く!?

当然ながら、ペン立てのフチにホッチキスを引っかけておくだけでも充分に紛失対策にはなるが、見た目がどうもスマートさに欠ける。ならば、スティックタイプのホッチキス「モティック」がいいかもしれない。

マックス
スティックタイプホッチキス「MOTICK(モティック)」
HD-10SK
各750円(税別)

 

長さ約148mmで、「棒っぽい」としか言いようのないフォルム。これを外見だけでホッチキスだと見抜くのは、なかなか難しいだろう。

 

使用時は、丸いボタンをスライドさせると先端のカバーがガチャっと持ち上がり、中のマガジン(針を装填するボックス)がわずかにせり出す。これでホッチキスっぽい雰囲気に変形して、準備は完了だ。あとは通常どおり紙束を挟んでカバーを押し込むと、ガチャンと針で綴じることができる。

↑丸ボタン型のスライダを押し出す。片手で変形させられるのは手軽でいい

 

綴じた針を平らにするフラットクリンチや、二重テコで綴じ荷重を半分にする、といった近年お馴染みになっている機構は搭載していない。使用感は、まったくもって普通に「ホッチキスだな」って感じだ。

↑綴じる際は、普通のホッチキスと同じように使えばOK。綴じ枚数は10枚前後

 

つまりポイントとなるのは“スティック型のフォルムだけ”なのだが、ここが重要なのである。

 

まず冒頭でも述べたとおり、住所不定になりがちなホッチキスに定住先を作りやすい、ということ。ペン立てに立てておけば、細長くはあるが筆記具とは全く違うシルエットなので、けっこう目立つ。使いたいときに素早く見つけてサッと取り出せるのは、それだけでとても便利な機能といえる。

↑筆記具やハサミと一緒にペン立てに立てておけば、常に所在がハッキリして紛失しにくい

 

携帯する場合も、スリムさを活かしてペンケースに入れておきやすいのがメリット。

 

これまでも携帯しやすいミニホッチキスはいくつか発売されているが、自立型ペンケースに入れると、底に沈んでしまって取り出しにくいというデメリットがあった。しかしスティック型なら、自立型ペンケースとの相性は抜群だ。

↑自立型ペンケースからヒョイと取り出せる出し入れのしやすさは、携帯ホッチキスとしてポイントが高い

 

マガジンに収納できる針は、10号針100本までとなっている。補充する際は、後端のキャップを引き抜くと、プッシャーと呼ばれるパーツがズルズルと出てくる(長い!)ので、針を装填して、プッシャーで押し込んでキャップをはめる。

 

携帯性に優れたミニホッチキスならだいたいが50本装填なので、ゆとりのある100本装填はそれだけでも優位といえそうだ。

↑プッシャーユニットのプラスチック製軸は簡単に折れそうなので、あまり無理な力をかけないよう注意したい

 

↑マガジンは透明なので、針の残量が外から確認できる

 

昭和末期の早すぎたホッチキスが、令和に能力をフル発揮!?

ちなみにこのスティック型ホッチキス、年季の入ったベテラン文具オタクの中には、見覚えのある人がいるかもしれない。実はこれ、1988年にマックスが発売していた「HD-10SL B&G」のリメイクなのである。(B&Gはボーイズ&ガールズの略)

↑マックスがバブル期に発売していたスティック型ホッチキス「HD-10SL B&G」

 

カバーなど細部にはちょこちょこ違いがあるが、大まかな仕様はサイズも含めてほぼ同じ。筆者も、「モティック」を初めて展示会で見たときに「あっこれほぼHD-10SLじゃん。なつかしー」と驚いたほど。

↑スライダによる開閉、透明マガジンなど機構的な部分はほとんど共通している

 

残念ながら、「HD-10SL B&G」が発売当時にヒットしたとは聞かない。中古品は探せば見つかるので、それなりに出回っていたようではあるが。しかし、自立型ペンケースが普及した今なら、携帯用ホッチキスとしての価値はグッと高まっているはずだ。

 

なにより復刻の面白さやフォルムのユニークさもあって、文房具好きならマストで買っておくべきアイテムだと思う。もちろん、ホッチキスをすぐなくしちゃう人もマストバイだ。

 

後から痛感する快適さ! カシオのエルゴノミクス電卓は一体どこが凄いのか?

エルゴノミクス(人間工学)という言葉が一般化したのは、おそらく1990年代初めの頃だったと思う。これは大ざっぱに言えば、「道具やシステムを人間の心理・生理に合わせて設計する」という考え方で、長時間座っても腰への負担の少ないイスや、より高効率で打鍵できる左右分割型キーボードといったあたりが、比較的定番のエルゴ製品群といえるだろう。

↑手首の負担を減らすエルゴマウス。長時間の作業でも疲労が少ない、気がする

 

例えば、筆者が愛用しているマウスもエルゴデザインを取り入れたもの。一般的なマウスは、卵形をした本体の上に手のひらを被せる形で保持するが、手のひらを下に向けた状態を維持するのは、意外と手首に負担がかかる。

 

机に対して手のひらが垂直に(チョップするような形)立つようにマウスを握れたほうが、姿勢として自然なので、疲労もしにくいというわけ。見た目にはちょっと違和感があるものの、慣れるととてもラクなのだ。

 

つい先日発売されたカシオの新しい電卓も、このエルゴノミクスに基づいたデザインの製品で、なかなかユニークな形状をしている。しかも使ってみると、「ほほう!」とヒザを打ってしまうほど“エルゴが効いて”いて、面白いのである。

 

エルゴノミクス電卓は3度の傾斜が決め手

その“エルゴ電卓”というのが、2022年10月に発売されたばかりの人間工学電卓シリーズ「JE-12D」と「DE-12D」だ。

 

ちなみにJEが一般的なサイズ(ジャストタイプ)で、DEが液晶も見やすい幅広の少し大きめサイズ(デスクタイプ)。キー配置などに多少の違いはあるが、根本的な機能に差はない。

カシオ
人間工学電卓
ジャストタイプ JE-12D:9500円(税別)
デスクタイプ DE-12D:1万円 (税別)

 

事前に「なかなかユニークな形状」とハードル上げをしてしまったので、もしかして上の写真を見た限りだと「いや、普通じゃん?」という感想になるかもしれない。そこで、少し視点を下げて、真横に近い位置から見てみよう。すると……

↑真横から見ると、キーが階段状に下っているのがよく分かる

 

お分かりいただけただろうか? なんと電卓のキーが左から右に向かって階段を下るように傾いているのである。

 

これが、カシオが提唱する「人間工学階段キー」という構造で、操作面を約3度傾けることによって、右手3〜5本の指で打鍵するのに最適化されているのだ。

↑開発時には、専門機関と共同で、電卓を操作する手指の状態を分析したという

 

どうしてこれが、右手で打ちやすいのか?

 

冒頭のエルゴマウスの話でも触れたように、人間の手の構造上、机の上で手のひらを真下に向け続ける姿勢は負担がかかる。実際、力を抜いて自然な姿勢を取ろうとすると、小指側を下に向けるように傾くはずだ。

 

その自然な姿勢のまま右手で打鍵するなら、左から右へ下がる傾きのキーが打ちやすいのは当然なのである。

↑盤面の傾きはわずかだが、操作している際の手の位置は明らかに違ってくる

 

実際に計算作業のため15分ほど立て続けに打鍵してみたのだが……打ちにくいとか打ちやすいといった感覚がよく分からない。

 

キーの傾きを感じることもなく、めちゃくちゃナチュラルに入力できて、違和感がなかったのだ。要するに、この電卓を使うことによって入力スピードが爆上がりする! とか、そういう話ではなさそうだ。

 

ではいつ効果を感じたのか?

むしろ効果を感じたのは、その直後、比較のために従来の電卓を打鍵したときだ。

↑試しに100問ずつ計算テストを解いてみたが、いったん階段キーに慣れてしまうと、従来の電卓での作業効率がガタ落ち

 

うーん、ナニこれ? 無茶苦茶入力しにくい! 指がスムーズに動かないし、打鍵したつもりがうまく入力されてなかった、なんてことが多発する。

 

つまり、わずか15分使うだけで階段キーの方に馴染んでしまったようなのだ。頭ではさほどピンと来なかったのに、身体の方が「そうそう、斜めが正解だから」と納得してしまったような、不思議な感覚である。

 

ほかにもこの機能がプレミアム

↑キートップは印刷ではなく樹脂2色成形なので、すり減って数字が読めなくなることもない

 

↑メイン電源はソーラーだが、計算中に光を遮られても作業内容を保護できるよう、電池も併用したツーウェイパワー方式を採用

 

↑持ったときの指がかりが良いように、指紋のような波形パターンが施された裏面

 

結論

とはいえ、これが万人に最適な電卓かというと、そういうわけではない。まず左利きの人にはどうしようもない、というのは分かるだろう。試しに左手で入力してみると、傾きのせいで手首がよじれすぎて、筋がつりそうになってしまった。

 

また、最も電卓を日常使いする職種であろう会計士や経理事務といった人は、右手でペン・左手で電卓入力、という姿勢の人が多い。そういう場合もこの傾きはネガティブとなる。(逆に左利きの会計士の人には便利かもしれない。)

 

結果としてこの電卓を便利に使えるのは、まず右利きで、かつ仕事でがっつりと電卓を使う(左手入力が必要)ほどではない人、ということになる。

 

そういう人が1万円前後の電卓を求めるか? というのはいささか疑問だが、とはいえこの階段キーの面白さと使いやすさは、使ってみれば誰でも納得できるレベルだと思う。試してみる価値はあるはずだ。

 

美文字はビジネスマナー! 書道家が教える美文字の三原則とは?

デジタルガジェットの普及によって、手書きの機会が減った人は多いでしょう。仕事のやりとりはメールやSNS、チャットで済ませる人が大半のはず。ところがコロナ禍をきっかけに、再び「手書き」が見直されているといいます。「美文字」の書き方を著書やメディア出演で伝えている書道家の涼風花さんに、その第一歩となる基本的なコツを教えていただきました。

 

コロナ禍で手書きの需要が増した理由

書道家で、美文字の書き方を教えることもある涼風花さん。コロナ禍以降、「上手な字を書きたい」という声が増えていることを感じるといいます。

 

「理由の一つは、人と会う機会が減ったせいで、手紙のやりとりをすることが増えたことです。年賀状の需要も増えていますよね」(書道家・涼 風花さん、以下同)

書道家の涼 風花さん。

 

ところが、ビジネスパーソンが手書きを学ぶべき理由はそれだけではありません。ビジネスシーンでも手書きのメリットは少なくないとか。

 

「付箋やメモを使って、手書きで連絡をすることがありますよね。手書きの文字は頭に入りやすく、強い印象を与えるんです。PCで打った資料でも、一言だけ『がんばりましょう』と手書きのメッセージがあると、受ける印象がずいぶん変わります」

 

会えない人とのつながりを保つだけではなく、頭にすっと入り、相手に強い印象を与えられる。そんな手書き文字ですが、苦手意識がある人も多いはず。いったいどうすれば字は上達するのでしょうか?

 

まずは自分に合ったペン選びから! 涼風花さん愛用のペン4選

まずはペン選び。とくに「文字が綺麗に書ける」ペンがあるわけではないといいます。でもやっぱり、ペンにこだわることは大事です。

 

「好きなペン、気に入ったペンを使うことが大切です。というのも、ペンが合っていないと、字が上手に書けないことをペンのせいにしがちだからです。それでは上達しません」

その上であえて付け加えると、にじみにくい油性ボールペンかゲルインクボールペンで、太さは0.5mm~0.8mm程度がおすすめだそう。

 

「あまり細いとペン先がカリカリしてしまいますが、太すぎると字が真っ黒になり、読みづらい。ほどほどの太さがいいと思います」

 

肘を支点にすれば美しい線が引ける

続いてペンの持ち方。綺麗な線を引くコツは、「肘(ひじ)を支点にする」ことだといいます。

 

「手首を支点にしてペンを動かすと、まっすぐな線が引けません。肘を支点にして、腕を大胆に動かしてみてください」

↑ペンを自然な姿勢で握ります。親指と人差し指でペンを挟み、中指でしっかりと支えます。右は指が巻き込まれ不安定な状態。

 

↑手首ではなく肘を支点に前後に動かすイメージで筆記を。右のように手首を細かく動かしてしまうのはNGで、線が安定せず、綺麗な字にはならないのだそう。

 

コツは3つだけ!「美文字」の基本構造

実は、美文字のコツは大きく分けると3つだけ! それが、「線を等間隔に引くこと」と、「全体として右上がるにすること」そして「右下に重心を置くこと」です。

 

1.並ぶ線は“等間隔”にする

「複数の線がある字なら、字の間の間隔を等しくするだけで美しく見えます」。たしかに、等間隔で線が並んでいると、ぱっと見でも綺麗に見えます。「山」のように横線が並ぶ字も、「間」のように多くの横線がある字でも同じです。

↑縦線が3本並んだ「川」の字。線の間にある2つのスペースを等間隔にするだけで綺麗に見えます。

 

2.横線も横に並ぶ縦線も“右上がり”に

二つ目のコツは、文字を全体として右上がりにすること。横線はもちろん、「川」の字のように縦線が並ぶ字でも、右に位置する線ほど、始点の位置を少しずつ上げていきます。

↑水平な線は、右上がりが基本。これだけで美しい印象になります。

 

↑縦線が並ぶ「川」ですが、始点の位置が右に行くほど高くなっています。

 

3.字は右下に「重み」を加える

「等間隔」と「右上がり」に加え、右下に重心を置くことが美文字のポイント。たとえば水平の線なら、右上がりに引いた後、最後を少しだけ水平に「伏せる」ことで右下に重みが加わり、落ち着きが出ます。

↑線は基本通り右上がりになっているが、右下に行くほど、線を強く伏せていることがわかります。また、右下の払いも長め。すると、字の右下に重さが加わり字全体のバランスがとれるのです。

 

+αのコツ 文字の中に余白を作る

「等間隔」と「右上がり」「右下に重心」が美文字の三原則ですが、細かいコツは他にも。たとえば、文字を一つのボックスとして見たときに、一部にあえて余白を作ると、すっきりと美しく見えるのだそう。

↑等間隔・右上がりの原則を守っているのはもちろんですが、真ん中の横線が微妙に途切れている点に注目。ここに余白を設けることで、字が重ったるくならないのです。

 

↑線を右上がりにしつつ、二か所に余白を作ることで、全体として右下に重心が来るようにしています。

 

個性こそが手書き文字の魅力!

細かい技法は無数にありますが、紹介した3つのコツを抑えるだけで、字は驚くほど綺麗になると涼さんは話します。

 

「手書きの文字の魅力は、個性でもあります。活字のように皆が同じ字を書いても面白くありません。それよりは、お伝えした3つのコツを抑えた上で、好きな筆記具で、好きなように字を書いてみてください」

 

【プロフィール】

書道家 / 涼 風花(りょう・ふうか)

栃木県日光市生まれ。7歳から書道を始め、14歳で書道師範、硬筆資格も取得。2017年のNHK大河ドラマ『直虎』や翌年の『西郷どん』で書道指導を行う。著書に『手紙・はがき美文字練習帖』(マイナビ出版)がある。大王製紙「elis」や日本ゲートウェイ「レヴール」、栃木県参議院選挙など自身もCM出演多数。

HP

 

新色「ペンシルブラック」を追加した7色展開! ホワイトボディの「ボールサインiDプラス」限定モデル

サクラクレパスは、ノック式単色ゲルインキボールペン「ボールサインiDプラス」の数量限定モデルを、12月中旬より販売開始します。税込価格は385円。

 

ボールサインiDプラスは、「ボールサインiD」に「上質さ」「握りやすさ」「書きやすさ」をプラスしたシリーズで、文房具総選挙では「GetNavi賞」と「書く部門 第4位」を受賞しています。

 

ボールサインiDプラスでは、既存のボールサインiDの6色の黒インキから、人気色である「ピュアブラック(ブラック)」、「ナイトブラック(ブルーブラック)」、「フォレストブラック(グリーンブラック)」の3色展開でしたが、今回の限定モデルでは、ボールサインiDと同じ「モカブラック(ブラウンブラック)」、「カシスブラック(レッドブラック)」、「ミステリアスブラック(パープルブラック)」だけでなく、限定色「ペンシルブラック(グレーブラック)」を加えた、7色の黒インキでのラインナップを用意。黒よりも柔らかい色味で、下書きや自分の書いた文字をあまり目立たせたくないときにもおすすめです。

 

ボディの色もこれまでのiDシリーズにはないホワイトを採用しており、明るい印象のデザインに仕上がっています。

↑ボール径は0.5mmのみでの展開

エモさとサステナブルな商品設計でZ世代直撃のノートが売れそう

Withコロナがすっかり定着し、新しいライフスタイルやムーブメントが生まれゆくなか、2022年下半期はどうなっていく……!? これから売れるモノ、流行るコトを「フード・日用品」ジャンルのプロたちに断言してもらった。今回はエモさがたまらんノートをご紹介。

※こちらは「GetNavi」 2022年9月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

平成レトロのエモさをZ世代が熱烈支持!

COE365

↑編集部 金矢麻佳が予想!

 

青春時代のエモい世界感が“共感買い”を誘います!(金矢)

↑【ノート/2022年2月発売】/プラス/COE365 ノート College(カレッジ) セミB5サイズ 6.5mm罫/187円

 

【ヒットアナリティクス】SDGsな視点とエモいデザインがZ世代に刺さる

Z世代の共感を呼ぶエモい絵柄とQRコードの仕掛けに加え、古紙や再生プラスチックの使用を打ち出すなど、時代に即したサステナブルな商品設計で訴求を強化。インフルエンサーを起用したSNSでの広告展開により認知度もアップし、Z世代の購買意欲を刺激する。

先進技術:★★★

顧客ニーズ:★★★★★

市場の将来性:★★★

独自性:★★★★★

コスパ:★★★

 

「COE365」は“エモい”と“エコロジー”を掛け合わせた“エモロジー”がテーマの文具シリーズ。イラストレーターの純頃が描く、懐かしい学生時代のデザインに仕上げた。「朝の通学電車」「放課後の教室」など5種類の絵が表紙を飾る。再生紙を使用。

↑パッケージのQRコードを読み取ると、シーンにリンクする「エモ音」を聴ける。自然を感じるBGMで、リラックスして勉強できる仕様に

 

↑罫の色は見やすくてかわいいパープルを採用。適度な筆記スペースを備えた6.5mm幅のドット罫は、文頭を揃えやすく図形も描きやすい

重要ポイントを手軽に強調! オーバーラインとアンダーラインが同時にひける「Mixline」

サクラクレパスは、「Mixline(ミックスライン)」の販売を、11月下旬から開始します。

↑左から、蛍光イエロー×グリーン、コーラルレッド×レッド、ソフト蛍光ピンク×ローズ、ブルーグリーン×レッド、ブルー×オレンジ、グレー×オレンジ

 

同製品は、学生が勉強時に、教科書やノートの語句をオーバーラインで色分けしつつ、さらに重要な語句をアンダーラインと組み合わせて目立たせるという使用方法から着想を得て開発されたラインマーカー。

 

目に優しいソフトカラーのオーバーラインと、文字をしっかりと強調するアンダーラインを同時にひくことができます。

 

アンダーラインが同時にひける太字(筆記幅約4.0mm)と、文字書きにも使える細字(筆記幅約0.4mm)のツインタイプで、1本でマーキングと文字書きの2通りの使い方ができます。

 

インキは耐水性・耐光性のある水性顔料インキを採用しており、蛍光イエロー×グリーン、コーラルレッド×レッド、ソフト蛍光ピンク×ローズ、ブルーグリーン×レッド、ブルー×オレンジ、グレー×オレンジの全6種。3色セットのジューシーカラー(蛍光イエロー×グリーン、コーラルレッド×レッド、ブルー×オレンジ)と、ナチュラルカラー(ブルーグリーン×レッド、ソフト蛍光ピンク×ローズ、グレー×オレンジ)も用意しています。

 

税込価格は242円、3色セットは726円です。

ようやく実用に耐えうる金属鉛筆が登場! 話題の「メタシル」の使い道とは?

【文房具愛好家・古川耕の手書きをめぐる冒険】

文房具をこよなく愛す、放送作家の古川耕氏による連載。「手書き」をテーマとし、デジタル時代の今だからこそ見直される“手書きツール”を、1点ずつピックアップしている。第25回となる今回は?

 

第25話

サンスター文具
メタシル
900円(税抜)

黒鉛を含んだ特殊合金の芯と、アルミボディを組み合わせた八角形のメタルペンシル。黒鉛と合金の粒子が摩擦で紙に付着することで筆跡になる。削らずに16km書き続けられ、水や水性マーカーなどで筆跡がにじまないのも魅力。

 

使い道に悩むのも楽しい“難しいペン”

このペンは難しい。

 

筆記具にこんな感想を持ったのは初めてですが、手にしてから日毎に募る気持ちはそうとしか言えず。今日も漫然と筆先を滑らせながら、このペンの理想の居場所を考え続けています。

 

サンスター文具が今年6月に発売した新製品メタシル。いわゆる金属鉛筆と言われるもので、合金製の粒子を紙に擦り付けて書く筆記具。摩耗が少なく、とても長い距離を書けるのが特徴ですが、黒鉛を混ぜていないぶん発色が薄く、そのためこれまで実用に耐えうる製品はほぼありませんでした。

 

しかし今回のメタシルは、黒鉛の量を調整して鉛筆2H相当の濃さを実現(しかも消しゴムで消せる!)。見た目も込みで完全に実用品としての雰囲気を纏っており、その物珍しさも手伝ってか、ネットで発表されるやいなや注文が殺到。発売を2か月遅らせるほどの注目を集めました。

 

書いてみると、金属軸の固いペン先から紙の上にいつもの鉛筆の線が浮き上がってきます。いつまで経っても芯が太らず、なのにペン先が紙を擦る音は、紛れもなく鉛筆のそれ。脳がバグる。

 

とは言えやはり、薄いっちゃ薄い。罫線すら邪魔になる薄さで、これは小さな手帳やノートには不向きでしょう。逆に、無地の白紙ならほかにない無類の心地良さが楽しめます。これはスケッチ用、それともアイデア帳向け? なんていろいろ悩むのが楽しい、“難しいペン”なのです。

↑芯に含まれる黒鉛の量を調節。鉛筆2H相当の濃さの筆記を実現した

 

【文房具愛好家・古川耕の手書きをめぐる冒険】バックナンバー

【第1話~第23話】https://getnavi.jp/tag/furukawakoh-handwriting/
【第24話】ドイツ発の「ラミー サファリ」が漢字に特化! ペン先をチューニングした話題の限定モデルの書き味は?

https://getnavi.jp/stationery/775853/

リュックの底に沈まず机でも自立! バッグインバッグ「ハサンドスタンド」はイン/アウトで隙なしの優れもの

筆者は小学校低学年の頃、あまりにもランドセルの中が乱雑で汚いことを担任の教師に怒られ続け、しまいには右手の甲に「せいりせいとん」と油性マーカーで書かれたことがある。(親が泣いた。)

 

もちろんそんな江戸時代の刑罰みたいなことで性根が治るわけもなく、それから数十年経っても、未だカバンの中は乱雑そのものだ。

 

とはいえ、外出先で仕事をすることも多いため、ノートPCやガジェット類、ペンケース、ノートその他もろもろとリュックに詰め込みがちなのだが、中が整理されていないため、何かを取り出そうとするたびにゴソゴソと引っかき回すことになる。これは面倒くさいし、誰かに見られると恥ずかしい。

↑中が整理されてないリュックは、荷室の底に沈んだものを取り出すのも一苦労。これは効率も悪いので、なんとかしたい……

 

特に小物類は荷室の底に沈んでしまうため、取り出すにあたっての手間が大きい。使用頻度の高い小物(モバイルバッテリーや名刺入れなど)はもっと軽快にスッと出し入れしたいのだ。そこで今回試してみたいのが、小物を宙に浮かせておける、新方式のバッグインバッグである。

 

「ハサンドスタンド」は挟むバッグインバッグだから、リュックの底に沈まない!

クツワの「ハサンドスタンド」は、2021年末からクラウドファンディングで資金調達がスタートし、2022年6月にリターン品が頒布されたばかりの新しいバッグインバッグだ。

 

“小物を宙に浮かせる”というと何やら超技術ガジェット的なものを想像してしまうが、さにあらず。もうちょっとシンプルな方式で、小物用ポケットを荷室の上の方に増設しちゃおう、という製品である。

クツワ
タブラシリーズ
ハサンドスタンド
2800円(税別)

 

「ハサンドスタンド」は、ポケット群とフラップに分かれた二つ折り構造。ここにリュック荷室の仕切りを挟みこむことで、小物を沈ませることなく収納できるポケットを増設できるのだ。

↑使用時はポケットとフラップに分けて二つ折りに

 

裏面にはネオジム磁石が入っており、いったん挟んでしまえばバチンと固定されるので、仕切りから勝手に外れてしまう心配はしなくてよさそう。

↑「ハサンドスタンド」が使用できるのは、荷室に仕切りのあるカバンに限る

 

↑仕切りを挟みこんで固定すれば、中空に浮いたポケットゾーンが生まれる仕組み

 

↑裏面の磁石(丸く縫い取りされた4箇所)が引き合うことで、挟んだときにズレにくくなる

 

3段のポケットにはマチがないが、手前2段はウェットスーツにも使われる伸縮性の高い生地なので、多少の厚物は収納が可能だ。奥は外装と同じ硬めのポリエステル生地で、A5サイズのノートや手帳がちょうど収まる感じである。

 

何を入れるかはもちろん個人の自由だが、「いつもリュックの底に沈んで取り出すのに苦労している小物」を入れておくのが、当然ながらベストだろう。

 

実際、筆者はどう活用した?

↑筆者の運用状況。取材時に取り出す機会の多い小物+A5ノートを入れて効率化を図った

 

筆者は、名刺入れと常備薬、ボイスレコーダー、ハンドメモなどを収納してみた。上記のアイテム群、今までは小さなポーチに放り込んで運用していたのだが、このポーチがまさに“ザ・底に沈むやつ”で、いつも取り出すのにイライラ。なかでも名刺入れは慌てて取り出すシーンが多いので、困っていたのである。

 

それが「ハサンドスタンド」によって個別に荷室上空に浮かぶようになったことで、当たり前ながらアクセス性は超向上。欲しいときに欲しい物がサッと手に取れるというのは、大幅なストレス減となる。

 

↑ネオプレン素材のポケットは良く伸びるので、マチはなくとも厚物が収納可能

 

バッグから出したらスタンドモードに切り替え!

また、「ハサンド」の面白い機能として、スタンドモードがある。荷室の仕切りから取り外したら、フラップ面を折り目に沿って曲げ、端に付いている金属タグを磁石にくっつけて固定。するとポケットが自立する、というわけだ。

 

例えばポケットに文具類をまとめて収納し、使用時はリュックから取り出して立たせておくと、ペンケース代わりにもなる。

 

↑スタンドモードにするには、フラップを折って「HASAND」と刻印された金属タグを磁石に固定

 

↑するとこの通り、カバンから取り出した状態で自立する

 

↑机に立てて設置すれば、小物の出し入れがよりスムーズに!

 

個人的には「いいものを手に入れた……!」という気分でいっぱいだが、実際導入するにはリュック自体の仕様を確認しておかねばならない。

 

まず荷室に仕切りがあるのは大前提として、仕切りの厚みは15mm以内で、幅は240mm以上。さらに荷室自体の深さが170mm以上というのが、必要条件だ。逆に言えば、これを満たしていれば別にリュックじゃなくてもトートやビジネスバッグでだって使用可能ということでもある。

 

↑カバンの中のアクセス性がここまで高められるバッグインバッグは、そう多くない。個人的にはもはや手放せない逸品だ

 

筆者と同じく、日頃からリュックの底をゴソゴソかき回して「面倒くさいなぁ……」と呟いているタイプの人は、導入してみて損はないだろう。

 

コクヨが「HASA」で示した、ややお高くて高品質な「日本のハサミ」で陥るハサミ沼

日本のハサミ(紙を切る用の文具ハサミ)は、低価格帯の層が信じられないぐらいに分厚い。ざっくり言えば、切れ味に対して値段が安すぎの“円高ハサミ安”状態にあると思ってもらっていいだろう。実際問題、500円ちょっと出せば誰でもだいたい満足できるハサミが買えてしまうんだから、すごい話である。

↑500円前後でこれだけ高品質なハサミが揃う。日本の文房具は本当にすごい

 

とはいえ、文房具に詳しいおじさんこと筆者としては、「そこで満足しちゃって本当にいいの?」とも思うのである。お値段高め……と言っても充分手が届く範囲に、これまでと比べても驚くほどハイクオリティなハサミがあるとしたら、気にならないだろうか?

 

ちょっといいハサミにはお値段なりの価値がある!

あらためて国産の文具ハサミを価格で大まかに分けると、普及クラスの500円前後帯、素材や刃に工夫のある1000円前後帯、そしてハイクラスとなる3000円前後帯、となる。(100均のものや、逆に8000円~1万円以上の高額製品もあるが、その辺りはひとまず対象外とする)

 

今回紹介したいのは、コクヨから2022年10月12日に発売されたばかりのハイクラスなハサミ「HASA」シリーズだ。

コクヨ
HASA(ハサ)

写真左から・すべて税別
HASA-001(強力):2200円
HASA-002(強力・ロング):2500円
HASA-003(紙・工作用):2200円

 

HASAというのは、実はコクヨ製ハサミの型番のこと。例えばコクヨの500円前後帯ハサミ「サクサ」の型番は「ハサ-P280」となっている。

 

そんな型番をそのまま製品名に用いて、さらに001から003という立派な番号を振る。これはコクヨによる「我が社のハサミのフラッグシップです」という宣言に違いない。

↑刃に刻印された「ハサ」の型番

 

3本はそれぞれ機能が分かれている。001:万能多用途、002:多用途で大型強力、003:細かな切り作業向き、という感じ。001と002は刃先まで切れ味が続くカーブ刃なので、ダンボールなどの厚物も安定してサクサク切れるのがポイントだ。ただしカーブ刃は構造上、刃先まで厚くなってしまうため、紙工作や切り抜きなどの細かな作業には使いづらい。そこで003では、あえてストレート刃にすることで、取り回しをよくしているのだ。

↑001・002はカーブ刃、003のみがストレート刃。刃はどちらのタイプも高品質な貝印製となっている

 

↑コクヨ独自のカーブ刃で、だいたいの紙モノはサクサクと切れる万能性がポイントだ

 

面白いのは、見た目を含む印象をとにかく地味~に抑えていること。パッと見で分かる外見的特徴があるわけでなし、画期的なギミックもなし。黒いシンプルなハンドルも見た目は超絶に地味(ただしエッジレスでめちゃくちゃ握りやすい!)。

 

つまりこれ、ただ「ハサミとして高品質で良く切れるよ」という部分だけを抽出して磨いたような製品なのである。

↑指の当たるカドを徹底的に削ぎ落としてフィット感を高めたハンドル。これがちょっと驚くほどに握りやすい

 

「そもそも500円ハサミで充分に切れるのに、何千円も出す意味が分からない」と考える人はもちろんいるだろう。実際そういう人は500円でもなんの問題もないはずだし、それはそれで正解と言える。

 

だが、ここで問題にしたいのは実用性ではない。何度も言うが、500円ハサミもハイクラスハサミも、実用的に「切れる」という点では同じ。価格によって大きく変わるのは、官能性とでも言おうか……切るときの気持ちよさの部分なのだ。

↑鋭い刃はなめらかに切れるため、ブレが少なく、まっすぐに切りやすい

 

ただ普通のコピー用紙を切るにしても、安価なハサミの場合は、「ジョリ……」という濁点混じりの音と手応えで切れる。

 

対してHASAシリーズは、「シュー……」という感じ。音が静かだし、なによりハンドルから伝わる手応えがまったく別物。鋭い刃は紙に入っていく際の抵抗が少なく、なめらかに切れているのが誰にでも分かるはずだ。

↑薄いフィルムが重なっている「プチプチ」をスパーッと切れるのは、ハイクラスハサミの証明のようなもの。爽快感のある切れ味だ

 

このなめらかに切れる感覚が、端的に「気持ちいい」というわけ。官能性にお金を出す・出さないは、あくまでも個人の嗜好の問題なので、「買うべき」だとか「オススメ」なんてことは、気軽には言いづらい。

 

が、少なくとも、気持ちいい切れ味を体験してみたい! という人に対しては「買っても損はしないと思うよ」と言っておこう。

 

とはいってもシリーズ3本全部買うとそこそこの金額になるし、悩ましい……という場合は、ひとまず002をおすすめしておきたい。

↑002はダンボールが一気に切れて気持ち良い。パワフルな厚物用ハサミは1本備えておくとなにかと役立つのだ

 

↑パワフルに切るだけでなく、カーブ刃を活かして刃先でダンボールを細かくささらにすることも可能。万能だ

 

繊細に切るには向いていないが、家庭内にある紙類(ダンボール含む)を長い刃でサックサックと切れる力強さは、頼り甲斐満点! なにより、この手の頼れるパワープレイ系文具ハサミは、市場の選択肢がわりと少ない。だから、持ってない人はこの機会に買っておくといいんじゃないかな、と思うのだ。

 

【文具ソムリエール・菅未里の自腹買い文房具】京都の老舗らしからぬ!? ダジャレ炸裂の評価印を大人買い

イベントやメディアへの出演、新作文房具のプロモーションなどに引っ張りだこの文具ソムリエール・菅未里さん。文房具の新作からロングセラーまでを知り尽くした菅さんが、自腹を切ってまで手に入れた愛用の文房具とは?

 

京都で見つけた、ユニークなダジャレ評価印

新型コロナウイルスの影響でなかなか立ち寄ることができなかった京都へ、数年ぶりに行ってきました。京都には魅力的な文房具店さんがたくさんあるため、一日では周りきれないほどです。

 

今回は数ある素敵な文房具店のなかでも、ユニークなハンコが揃う老舗を紹介します。

 

京都新京極にある田丸印房は、大正元年に創業した老舗ハンコ店です。創業時は雑貨店でしたが、時代の移り変わりとともに、印章を中心とした商品展開に変わっていったそうです。

 

↑新京極の通りの一角にずらりと並ぶハンコ

 

京都に長くお店を構えている雰囲気が漂う店頭には、ハンコがつまった商品棚が並びます。

 

↑店内には草花や歌舞伎など大小さまざまなハンコがある

 

地元の方はもちろん、観光エリアにあるため修学旅行で立ち寄る方もいるそうです。

 

↑店舗の入り口付近には、ひときわ鮮やかな棚が!

 

なかでも目を引いたのが、こちらの棚。

 

↑お店の入り口にある棚にカラフルなハンコがぎっしり!

 

この棚に入っているのは、教員や指導員が使う「評価印」と呼ばれるもの。評価印とは、一般的に「よくできました」「がんばりましょう」という文字とともに花のモチーフがあしらわれているものが多く、読者の皆さんも学生時代、成績表や宿題などに評価印が捺されているものを見たことがあるのではないでしょうか。

 

しかし、田丸印房の評価印は一風変わった絵柄とコメントが魅力なのです。

 

↑「やったねこ!」(猫柄)、「OK!」(桶柄)、「モ~すこし!」(牛柄)、「そうでスネーク」(蛇柄)などユニークな柄の数々

 

コメントには、動物や食べ物を掛け合わせたダジャレの連発! なかには「まっイッカ」(イカ柄)や「ソーダね」(ソーダ柄)など、使いどころの見当がつかない物もあります。

 

↑評価印シリーズの人気ベスト6。第1位「見ました」、第2位「ストロベリーグッド」、第3位「よくがばんバッタ」、第4位「まんてんとうむし」、第5位「wonderful」、第6位「済」(タコの墨柄)

 

どこに使うかはさておき、一目みると、なんだかどれも欲しくなってしまう不思議な魅力がありますね。

 

5個購入でケースもサービスとあれば、悩む理由はありません。たくさん購入してしまいました。

 

↑購入した評価印10個。5個ずつサービスの箱に入れていただいた

 

この評価印は人気商品で、40年ほど前からオリジナルの絵柄のスタンプを作り始め、現在では柄の数は3500種類を超えているのだとか。

 

↑手持ちのカラーインクと合わせると、より楽しい印象に

 

新作はあるかなと店頭へ探しに行くのも楽しそうです。

 

京都になかなか行けないという遠方の方は、田丸印房さんのサイトでも購入可能です。サイトでは「ほめる・たたえる(70〜100点)」、「ふつう(40〜70点)」、「しかる・はげます(0〜40点)」と用途別で見られるので便利ですよ。

 

これから手帳の季節ですから、手帳に日々の自己評価を捺していくなんて使い道もよさそうです。

 

連載「文具ソムリエール・菅 未里の自腹買い文房具」アーカイブ

90年代を風靡した「ハイブリッドミルキー」が筆ペン化…そこに注入された技術にぺんてるのプライドを見た!

あなたがアラフォー以上なら、1996年に発売されたぺんてるのゲルインクボールペン「ハイブリッドミルキー」を覚えているかもしれない。売り上げは年間1億本オーバー、店頭在庫が追いつかずメーカーがお詫び広告を出す、など数々の伝説を持ち、まさに20世紀末のレジェンド文房具と言っても過言ではないだろう。

↑20世紀末の超大ヒットボールペン「ハイブリッドミルキー」(写真は2019年の復刻版)

 

ペン型修正液の技術をもとに作られた特殊なパステルカラーインクは、黒い紙や写真印画紙に書き込みしてもくっきり発色するのが特徴。ほぼ同時代に登場した「プリント倶楽部」(プリクラ)やポラロイドカメラ「チェキ」などとの相性が良く、“コギャル”の必須アイテムとも呼ばれていたほどで、実際、筆者の体感として、当時の女子中高生の認知度は100%に近かったように思う。

 

残念ながら現在は廃番(2019年に数量限定で復刻したが、そちらも今やほぼ入手不可能)となっているが、あのミルキーなパステルカラーインクを楽しみたいのであれば、オススメの製品がある。なんと「ハイブリッドミルキー」の筆ペンバージョンが、新たに発売されたのだ。

 

伝説のミルキーインクで筆塗りできる「カラーブラッシュ」登場

実は昨今、画材として「筆ペン」が注目されているのをご存知だろうか? 多くのアーティストがカラーインクの筆ペン=カラーブラッシュを作品作りに使うなど、世界的に人気が高まっているのだ。

 

そんなカラーブラッシュブームの中、再びぺんてるから投入されたのが、あのミルキーインクと同様の不透明パステルインクを搭載した筆ペン「ミルキーブラッシュ」である。

ぺんてる
ミルキーブラッシュ
各500円(税別)

 

↑カラーは全8色。黒地の上からでも全色がくっきり見えるのは、さすが「ハイブリッドミルキー」の直系だ

 

試しに書いてみると、間違いなく“ハイブリッドミルキーのあのインクっぽさ”を感じられるはずだ。黒い画用紙などの上に書いても下地をしっかり隠ぺいして、くっきりとミルキーな発色が楽しめるようになっている。

 

さらに、コシの強い筆先からグイグイと塗り広げていく楽しさもあって、かなり遊べそうな印象だ。

↑筆ならではの書き味とミルキーインクの組み合わせは、思った以上にインパクトがあって楽しめる

 

ただ、かつて実際に「ハイブリッドミルキー」を使っていたなら、塗ってみて「ちょっと色が薄い?」と感じるかも知れない。

 

というのも当然で、「ミルキーブラッシュ」用のインクは、当時の発色よりもかなりあっさりめにチューニングされているのだ。筆ペンはボールペンよりもインクの流量が大きいため、ミルキーインクをそのまま使うと濃すぎて大変なことになる。そのため、筆ペンで面塗りしやすい濃度、派手になりすぎない色味、最適な隠ぺい力といった最適化を施してあるというわけだ。

↑「ミルキーブラッシュ」と「ハイブリッドミルキー」の比較。同じピンクでも色の濃さはだいぶ異なる

 

とはいっても、くっきりした強い発色が醍醐味ではあるので、筆塗りする前にはまず軸をしっかりシャカシャカと振っておきたい。インクの攪拌を入念に行うことで顔料を均質化し、ムラのない発色が発揮されるのだ。あとは、軸後端のノックボタンを何度か押して、しっかりインクを押し出すこと。特に黒など濃い色の紙に書く場合は、筆先にインクが溜まるぐらいノックした方が、隠ぺい力を発揮しやすい。

 

とにかくインクをリッチにドバッと使うのが、「ミルキーブラッシュ」を堪能するコツと言えそうだ。

↑書く際は何度かノックして、筆先にインクが溜まるぐらいまで押し出した方が楽しい

 

↑軸のドット柄は透明で、タンク内のインクが透けて見えている。インク残量や顔料の沈殿具合も分かりやすい

 

筆ペンとしての書き心地は、さすがぺんてるといったところ。コシのある筆先は、細書きから大胆な広塗りまで自由に使い分けられる。ミルキーインクも粘りすぎず程よく塗り広げられるので、画材としても充分に実用的だ。

 

紙工作の彩色や、メッセージカード作りを派手に目立つよう仕上げたいのであれば、強くオススメできる。

↑筆のなめらかでコシのある書き味は「さすがぺんてる!」という印象だ

 

ぺんてるといえば、修正液と筆ペンに関して高い技術を持つメーカー。つまり、修正液を元にしたミルキーインクと筆ペンの組み合わせは、まさに「作って当然」レベルの話なのである。

 

それでも、筆ペン用にインクを最適化するなど、完成までには5年の歳月がかかったという。「レジェンドボールペン直系の子孫」にぎゅっと詰まったぺんてるの技術を、ぜひ体験してみてほしい。

 

波打つダブルのギザ刃とフッ素コートで敵なし!? ALLEXの段ボールカッターで硬い段ボールもザクザク開梱

開梱ツールとしてのダンボールカッターには、コンシューマー向けとプロ向けの区分が明確に存在する。売り場でそういう分類がされているわけではないものの、その違いは分かっている人からすれば一目瞭然なのだ。

※正確には、一般向け/開梱に慣れた人向け、という区分だが、ここでは端的にコンシューマー/プロとしておく。

↑コンシューマ向け(上)とプロ向け(下)のダンボールカッター。刃のサイズが見分けの目安だ

 

違いはどこで見分けるかと言えば、刃の大きさだ。プロ向けのダンボールカッターは、比較的刃が大きい。コンシューマー向けダンボールカッターの刃は、開梱時に中身にまで切り込んでしまわないよう、だいたい数mmほどの小さなものになっている。誰が使ってもミスしにくい仕様なのだ。

 

プロ向けは形状も、ナイフ然としたものが多い。大きな刃を使ってワンアクションでザックリと大きく効率的に切れる代わりに、注意しないと中身に傷をつけてしまうこともあるだろう。でもそこは「プロだったら上手いやり方ぐらい心得てるよな?」という話なのだろう。

 

Wギザ刃でザクザク開梱できるダンボールカッター

今回紹介するダンボールカッターは、間違いなくプロ向けの方。「ダンボールカッターmini DK-4」(以下、DK-4)は、国産ハサミのアイコンとも言える「ALLEX 事務用はさみ」でお馴染みの林刃物から2022年4月に発売された製品だ。

林刃物
ALLEX ダンボールカッターmini DK-4
540円(税別)

 

グリップから伸びた刃は刃渡り約45mm。やや荒めのトゲトゲしたギザ刃だが、さらにそのギザ刃自体が全体的にギザギザと波打つWギザ刃仕様なのが、最大の特徴だ。フッ素コートされた黒さもあって、やや禍々しい(まがまがしい)というか、“中二マインド”をくすぐる格好良さである。

 

↑細かなギザ刃が全体的にギザギザしている、フラクタルなWギザ刃構造

 

そもそもダンボールは硬くて厚いため、カッターナイフなど鋭い刃物で切ろうとすると、どうしても力がかかってしまう。そこを無理に切ろうとすると、一気に勢いよく刃が走ってしまい、大怪我の元になりがちだ(切れ味の悪い包丁が危険なのと同じ)。

 

だから、ギザ刃をギコギコとノコギリのように動かして少しずつ着実に切っていくのが、安全で、正解と言えるのだ。

↑刃を前後に動かしつつ切ると、ダンボールの分解もあっという間だ

 

さらに刃全体が波打ったWギザ刃仕様なら、ダンボールを切り始める際のフック感が非常に高い。刃を軽く当てただけで「あっ、いまダンボールに食い込んだ!」という感覚が手に伝わってくるし、実際にそこからズレることなくサクッと刃が入っていくのは、とても気持ち良いのだ。

 

また、約1.3mmというゴツい刃厚も重要なポイント。少しばかり強引な切り方になっても、分厚く頑丈な刃に任せてゴリ押しできる、という安心感がある。

↑テープを切るときはかなり寝かせ気味に。ハンドルのフィンガーガードがダンボールに当たるぐらいでちょうどいい

 

↑そのままズズズと引けば、ギザ刃の先端できれいにテープが切れる

 

開梱に使うときのコツは、刃を水平に近いところまで寝かせてテープに当てること。あとはそのまま角度を変えずに最後まで引けば、テープはきれいに切ることができる。もちろん、この切り方なら中身へのダメージもまず心配無用。

 

Wギザ刃は表面ツルツルのクラフトテープやPPテープでも食い込みが良好なので、こういう切り方をするのが効率的なのだ。

↑切り終わると、だいたいこれぐらいは目詰まりしている

 

↑使用後はキッチンペーパーなどで拭うといい。フッ素コートのおかげか、紙粉と一緒に粘着剤のベタベタも取れる

 

フッ素コートに関しては、ひとまず1週間通して開梱に使用したが、粘着剤がベトついて困る、という事態は起こらなかった。

 

ただ、思ったよりも刃の目に紙粉が詰まりやすい傾向もあるように感じた。紙粉が詰まると当然切れ味も落ちるので、小まめに取り除くのがいいだろう。キッチンペーパーで目に沿って何度か拭ってやれば、詰まりは解消できるはずだ。(ギザ刃とはいえ怪我には注意)

 

コクヨ社員直伝! オフィスのファイリング術を家庭に応用する方法

いざというときに必要な家電の説明書やインターネットの契約書、日々の買い物で溜まっていくレシートなど、自宅で整理・保管しなければならない書類は意外とたくさんあります。さらに最近では在宅ワークの機会が増え、仕事用の書類を自宅で管理するようになったという人も多いはず。そうなると当然、書類の整理が必要になりますが、数多くの書類を自宅で上手に整理整頓するのは、至難の業ではないでしょうか。

 

そこで、コクヨ株式会社(以下コクヨ)でオフィスデザインをしながら、ファイリングコンサルも手掛ける齋藤敦子さんに、オフィスのファイリング術を自宅に取り入れ、部屋を整理整頓する方法について教えていただきました。さらに記事の後半では、具体的な実践方法を紹介。同社ステーショナリー部門の佐藤祐子さんのお家を訪問し、家庭でのファイリング術を実際に見せていただきます。

 

大切なのは、自分に合った方法で整理整頓すること

書類が散乱したデスクやあちこちに物が置きっぱなしになったリビング……。やっとの思いで片付けても数日後には元に戻ってしまうという人は、そもそも「整理整頓」ができていないのかもしれません。齋藤さんは「『片付け』と『整理整頓』は意味が少し異なります」と、話します。

 

「『整理整頓』=『片付けること』だとイメージしがちですが、厳密にいえば片付けは『整頓』の方のみを指す言葉です。『整理』は “理(ことわり)” を整えるという漢字からもわかるように、仕事がはかどるように配置などを考え、整えていくということ。そのため、必要な物が必要なときにすぐに取り出せることが、整理整頓されている状態だといえます。

自宅で整理整頓をするときには、自身の生活や理想の空間をイメージして、それに合わせた方法を考えていくことが大切です」(コクヨ・齋藤敦子さん、以下同)

 

Step 1.整理整頓したいものを「頻度」と「期限」で分類する

見た目が美しく整っているだけではなく、必要な物が必要なときにすぐに取り出せる「整理整頓」された部屋にするためには、まず何をすべきなのでしょうか?

 

「まずは整理整頓したい場所を決めて、そこに置いているものを『頻度』と『期限』で分類していきます。デスクの上を整えたい場合は、書類を細かく分類してみてください。例えば、今動いているプロジェクトの資料は、使用頻度が高く、期限が過ぎたら処分できる書類。参考資料は、使用頻度はそこまで高くないけれど、定期的に見るので期限が長い書類。このように、同じ仕事用の書類でも使用する頻度や保管の期限が異なりますよね。

もちろん書類だけでなく、趣味で集めているグッズ、リビングに置いてあるこまごまとした生活用品など、他のものでも同じように分類することが可能です。分類できたら次は、それらをどのように収納していくかを考えていきます」

 

収納アイテムを考えるときのポイントは大きく4つあるそう。今回は主に、書類やデスク周りのものを収納するアイテムを選ぶときのポイントを教えていただきました。

 

【収納アイテムを選ぶ時の4ポイント】

1.わかりやすさ

「一つ目は、パッと見たときのわかりやすさです。例えばコクヨのオフィスでは、重要書類は赤のファイル、議事録は青のファイルに入れるなど、書類ごとにファイルの色を分けています。色分けすることで、どのファイルに何の書類が入っているのかが一目でわかるので、管理がしやすくなるんです。もしすでに自宅で使っているファイルがあるという人は、ラベリングをしたりピクトグラムのマークを貼ったりしてみてもいいと思います」

 

2.取り出しやすさ

コクヨ ファイルボックス〈NEOS〉ターコイズブルー 420円(税抜) コクヨ ファイルボックス〈NEOS〉(スタンドタイプ) ターコイズブルー 420円(税抜)

 

「必要なときにすぐ取り出せるかどうかも、収納アイテムを考えるときの大切なポイント。例えばファイルボックスは主に横型と縦型の2タイプがありますが、毎日使う書類などは、取り出しやすい縦型に収納するのがおすすめです。一方横型は保管向きで、引き出しやすかったり、ラベルが貼りやすかったりするメリットがあります。書類の使用頻度や用途によっては、横型のほうが使いやすい場合もあるので、自分なりに判断して使い分けられるといいですよね」

 

3.増減のしやすさ

(以下、すべてコクヨ〈ノビータ〉)左から 取扱説明書ファイル〈ノビータ〉黒 1360円(税抜) 領収書&明細ファイル〈ノビータ〉白 24ポケット840円(税抜) マルチホルダー〈ノビータ〉ライトブルー 540円(税抜)

 

「書類は増えたり減ったりすることがあるので、収納スペースを調整できるようなアイテムを選ぶと便利でしょう。 『ノビータ』シリーズのファイルは、書類が多いと背幅が厚く、少ないと薄くなる仕様になっていて、厚みの調整ができるのでおすすめです。複数枚で綴じた書類や、ステッカーなど厚みのあるものを入れてもファイルが不格好にふくらんでしまうことがありません」

 

4.持ち運びやすさ

コクヨ モバイルバッグ〈mo・baco〉7700円(税抜)

 

「最近は働く場所が多様化しているので、持ち運びやすさも大事なポイント。家でもオフィスでも使えるツールバッグのようなアイテムの人気が高まっています。私もいろいろな場所で仕事をするのでツールバックを活用していて、パソコン、資料、文具などをまとめて入れて持ち歩いています。また、持ち出すことの多い資料はカバンに入れても折れにくい硬めのフォルダを使用するなど、資料によって使い分けるといいと思います」

 

Step 2.使用頻度と保管の期限によって「配置する場所」を考える

「頻度」や「期限」ごとに分類し、使用するアイテムを選んだ後は、「配置」を考えていきます。

 

「配置は、頻度が高いものは取り出しやすいところに置く、頻度が低く期限がないものは遠くに置く、というのが基本です。書類以外でも、充電器、イヤフォン、文具など日々使うものは近くに置いて、それらのストックは別の場所に収納するようにすれば、お部屋をすっきり見せることができると思います。

とはいえ、実際にやってみないとわからないことも多いはず。例えば、郵便で届く各種税金納付書などの書類は、実際に作業するタイミングまでファイルに入れて遠くにしまいこんでしまうと、いつの間にか期限を過ぎてしまった、ということにもなりかねません。このように、頻度が低くても出し入れしやすいところに収納したほうがいいものもあったりするのです。

そもそも整理整頓が初めから上手くいくことはありません。最初は、アイテム選びや配置を考えるのが難しいと感じることもあると思います。でも、やりにくいなと思ったら、どんどん改善していけばいいんです。大切なのは自分なりに改善しながら、続けていくこと。まずはほんのちょっと、机の上からでもいいので、実践してみてください!」

 

このファイリング術を基本として、自宅で実践するには? 次のページで、具体的に紹介していただきます。

 

小さいけれど機能性はバッチリ! プラス「チームデミ」から、かわいいミニ文房具が登場

プラスは、8つのアイテムをコンパクトなケースに収納したステーショナリーセット「チームデミ」から、3アイテムを10月24日に発売します。

↑シザーズ

 

今回発売となる、サクサク切れる「シザーズ」、10 枚とじの「ステープラー」、カッティングに便利な「カッター+ルーラー」は、いずれもペンポーチにすっぽり収まり、持ち運びやすいミニサイズです。

↑ステープラー

 

本体は、セット品とは異なるオリジナルカラーを採用した、くすみカラーの「わかば」「ふじ」、バイカラーの「もも」「くるみ」の、全4色のラインナップ。各アイテムは、既存の「チームデミ」ケースへの収納も可能です。

↑カッター+ルーラー

 

シザーズは、対象物をしっかりとらえて最適な刃角度をキープできるベルヌーイカーブ刃で、刃の根元から刃先まで軽く快適に切ることができます。

 

ステープラーは、10号針を一度に50本セット可能。最大10枚の紙(コピー用紙64g/m2)をとじることができます。針の交換時、閉じきらない構造になっているので、最初の1本まで無駄なく使えます。簡単に針を取り除けるリムーバーも備えています。付属品として、、ホッチキス10号針300本が付いてきます。

 

カッター+ルーラーのカッターは、サビに強いステンレス刃を使用。全面フッ素コートにより、テープを切ってもべたつきません。大型カッターと同じ0.5mm厚刃を採用し、丈夫で折れにくく、切れ味も長続きします。ルーラー(定規)はポーチに入れやすい10cmで、片側の金属板はカッター作業に適しています。裏面シボ加工により、黒い紙の上でも目盛りが見やすくなっています。

 

税込価格は、シザーズが660円、ステープラーが693円、カッター+ルーラーが550円です。

受験生を応援! メッセージを書ける絵馬型ボックス入り「富士山消しゴム」……登山の日に発売

プラスは、“消す”を楽しみながら自分だけの富士山を作ることができる「エアイン 富士山消しゴム」から、合格祈願をテーマにした限定品「エアイン 富士山消しゴム<限定>富士絵馬」を発売します。

 

同製品は、縁起のいいモチーフをあしらった絵馬型ボックス入りで、受験生に向けた応援メッセージを書き込めます。メッセージを添えてプレゼントとして贈るだけでなく、自分自身の願掛けにも使うことができます。受験終了後は、思い出とともに小物入れとしても使用可能。

↑絵馬型ボックス(招き猫)

 

絵馬型のボックスは、招き猫、だるま、さくらの3種類のモチーフで、縁起の良い和柄をあしらったデザインです。消しゴム本体の樹脂色も新色で、華やかながらも落ち着いた色合いの「薄紅富士(うすべにふじ)」と「薄青富士(うすあおふじ)」の2色セット。

↑絵馬型ボックス(だるま)

 

ケースのデザインも招き猫、だるま、さくらの計6柄。成功の象徴でもある金色の箔押しを施し、受験のモチベーションアップを後押しします。

↑さくら(薄青富士)

 

発売日は、受験が登山に例えられることから「登山の日」に合わせた10月3日。税別価格は600円です。

「NOLTY 能率手帳ゴールド」シリーズ60周年記念! 限定モデル第一弾「デイリーブック」「メモティ」発売

日本能率協会マネジメントセンターは、同社が販売する「NOLTY」フラッグシップモデル「NOLTY 能率手帳ゴールド」が、2023年版で誕生60周年を迎えることを記念した、限定製品を発売します。

 

第一弾として、日付なしタイプのデイリー手帳「NOLTY 能率手帳ゴールドデイリーブック(日付なし)」と、ポケットノート「NOLTY 能率手帳ゴールドメモティ」を、9月20日より順次発売(同社公式通販サイトでは9月20日より予約販売を開始、文具店では10月より順次発売)。60周年限定製品の第二弾は12月に発売を予定しており、詳細は11月に公開予定とのことです。

↑NOLTY 能率手帳ゴールドメモティ(ネイビー)

 

今回発売されたNOLTY 能率手帳ゴールドデイリーブックとNOLTY 能率手帳ゴールドメモティは、2019年にNOLTY(能率手帳)誕生70周年を記念して販売した限定製品の中で、再販のリクエストが多く寄せられたNOLTY 能率手帳シリーズの「デイリーブック」と「メモティ」の、能率手帳ゴールド版。

↑NOLTY 能率手帳ゴールドメモティ(ボルドー)

 

NOLTY 能率手帳ゴールドデイリーブックは、能率手帳のアイデンティティである時間目盛り付きのスケジュール欄の下に、方眼(3.5mm)の記入スペースを確保したデイリータイプ。日々の日記を長めに書き込んだり、チケットやシールを貼ったりしてコラージュを楽しむことができます。日付が印刷されていないので、気が向いた日からいつでも始められます。表紙は能率手帳ゴールドと同じ革(ヤンピー)を使用し、小口(手帳の断面)には本金が施されています。カラーバリエーションはブラックのみで、税込価格は8800円。

↑NOLTY 能率手帳ゴールドデイリーブック(日付なし)(ブラック)

 

NOLTY 能率手帳ゴールドメモティは、表紙は能率手帳ゴールドと同じ革(ヤンピー)を使用し、小口(手帳の断面)には本金加工を施したポケットノート。中面はすべて3.5mmの方眼ノートページで、ゴールド用紙の書き味がメモ帳で味わえます。読書ノートや料理のレシピ、アイデア帳など、テーマごとに分けるといった使い方もできます。カラーバリエーションはブラック、ネイビー、ボルドーの3種類を用意。税込価格は6930円です。

↑NOLTY 能率手帳ゴールドメモティ(ブラック)

編集長もヘビロテ&3台使い中!カウネット「新作ミーティングバッグ」でハイブリッドワークが激変してます

オフィスと自宅や外出先で仕事をするハイブリットワークと呼ばれる働き方が企業に定着しつつある。どこで仕事するにも共通のお悩みが、ノートPCや資料を持ったままの移動だ。この悩みを解決する助っ人が、カウネットの人気アイテム「ミーティングバッグ」シリーズだ。オフィス内の持ち運びバッグは現在いくつかのメーカーから発売されているが、カウネットの「ミーティングバッグ」はその先駆け的存在であり、なんと15種類ものバリエーションが展開されている。新たに発売された期待の新商品『ノートPCスタンドにもなるミーティングバッグ』と『机上台にもなるミーティングバッグ』。今回は、GetNavi web編集長の山田佑樹が実際に体験。カウネットのミーティングバッグが長年愛される理由を分析した!

 

↑山田編集長…在宅勤務中心からハイブリッドワークにシフトし、現在は週1~2回ペースで出社。オフィスでは作業によって2台のPCを使い分けている。目下のお悩みは、多くの仕事道具を抱えて別室へ移動することとノートPC作業で前かがみになり腰が痛くなってしまうことだ

 

「オフィスと自宅の2台持ち全然ありです。」(山田)

↑今回紹介する「ノートPCスタンドにもなるミーティングバッグ」。ノートPCやタブレットなど、紙資料やドリンクなども余裕で収まるバッグでありながらノートPCスタンドとしても活用できる優れものだ

 

出社時の山田は多忙だ。契約関連や経理関連といった管理職としての実務を行う一方で、編集部の新しいメンバーとのコミュニケーションなどもこなしている。この幅広い作業をサポートするのが、事務作業用の「レッツノート」と、取材、執筆、ミーティングなどに使う「MacBook」という2台のノートPCだ。

 

仕事の効率化をはかるため、固定席の広いデスク領域を使って行う事務作業には「レッツノート」に加え、外付けのキーボードとマウスを使用。取材用の「MacBook」は、オンラインミーティング時、より広いディスプレイ領域を確保するためのサブディスプレイにiPadを活用している。

 

1台のPCですべてをカバーした方がより仕事効率は上がるが、機密性の高い情報を扱う作業は社外で行うわけにはいかない。結果として、仕事の内容によって2台のPCをチェンジするスタイルが長く続いている。ここでストレスになるのが、別室に移動して仕事を行う時。仕事によってPCをスイッチするだけではなく、マシンに合わせて周辺機器などのツールも変えて持ち運ばなければならないからだ。

 

整理収納ができて持ち運びもラクに

「普段は必要なものをまとめて手に持ちつつ脇に抱えて移動します。ノートPCだけなら片手でも持てますが、カタログなどの紙資料、さらにコーヒーカップなどのドリンクが加わると、安定感が悪いので両手で支えるので地味にストレス。会社によっては、両手が塞がれた状態のままエレベーターで移動するケースも多いと思いますので、特に社内会議の多い横軸部門の人はよりストレスになると思います」

 

カウネットの『ノートPCスタンドにもなるミーティングバッグ』は、まさにそんな社内移動の困りごとを解決する製品で、収納、移動、PCスタンドを1台にまとめたバッグだ。

 

「最初に感じたのは、これまで手持ちだった荷物をすっきり収納できる便利さと、取っ手のついた持ち運びやすさです。ノートPCも周辺機器も、紙資料もすべてバッグに収まり、スマートに片手で持ち運ぶことができます」

↑これまでは移動のたびに両手で大荷物を持っていた山田。『ノートPCスタンドにもなるミーティングバッグ』を使うとここまでスマートに。両手を塞がないので移動中の安定感にもつながるとご満悦

 

続いて『ノートPCスタンドにもなるミーティングバッグ』の大きな特徴である、デスクに置いた時ミーティングバッグがそのままPCスタンドになるという機能も山田が試した。

 

「これまでのミーティングバッグは、モノの収納と持ち運びが重視されていましたが、バッグがスタンドとしても使えるので、現場でも仕事をサポートしてくれます。会議室やフリーアドレス席でも使いましたが、ディスプレイが高い位置になるので、背筋が伸びスッと伸びて、長時間PC作業を行った時も疲労は軽減されると思いました。キーボードもデスクに直接置いて使うよりも打ちやすい印象です」

↑キーボードの打鍵感も違和感なく、山田はいつもと変わらずにミーティングのポイントをメモしていく。必要なツールはその場でバッグの中から取り出せるため、周囲に充電器やケーブル類が散らかることもない

 

狭すぎず広すぎないサイズ感にカウネットの工夫が光る

さらにを山田を唸らせたのが、絶妙といえるサイズ感だ。

 

内寸法325mmというサイズにカウネットのモノ作りのノウハウが詰まっていると感じました。A4サイズのファイルが収納でき、13インチクラスのノートPCや、大きめの電子ペーパーもぴったり収まりました。ジャストサイズにするとギリギリ収まらないモノが出てきたり、少し大きめに作ると中に入れたモノがガタついてしまいます。この内寸法にはミリ単位の工夫があるなと思いました

↑容量も大きくミーティングなどに使うものは一式しっかりとバッグ内に納まる。ご覧のようにリモートワークのヘッドセットやドリンクもすっきり収納。仕切りがあるので、資料探しに時間を費やす無駄も省ける

 

オフィスでの利便性は在宅ワークの部屋移動でも実感

ノートPCスタンドにもなるミーティングバッグ』をオフィスで使うメリットは在宅勤務にもそっくり当てはまるという。

 

「現在も週3〜4回は在宅勤務しています。リビングで撮影しながら、合間にオンラインミーティングといったことも多いので、そのときはキッチンや洗面所に移動することも。自宅の中でも細かな移動が多いので本製品があると段違いにラクです。

あとはリビングで仕事しているので終業後は仕事道具を片付ける必要があるのですが、本製品があると整理整頓が非常にラク。これまでバッグインバッグをいろいろ試したり、仕事用カバンに入れたりと試行錯誤してきたのですが、すべて解決しました。

僕の事例は特殊かもしれませんが、共働き世帯で夫婦とも在宅勤務日がかぶってデスクが狭いケースや、部屋を移動しないといけないケースは往々にしてあるはず。オフィス⇄自宅で持ち運ぶアイテムではないので、オフィスに1台、自宅に1台の2台運用だとさらに活躍してくれるはずです」

↑PCスタンドとして使用する際もペロッとめくるだけで中から資料の取り出しもラク。「商品リーフレットなど紙でしか提供されない資料はまだまだあるので、そうしたものを本製品にひとまとめにできます」(山田)

 

【今回ご紹介した商品】

ノートPCスタンドにもなるミーティングバッグ

色:グレー/ネイビー
寸法:A4サイズ対応 幅350×奥行120×高さ260mm/内寸法:幅325×奥行115×高さ250mm

カウネットミーティングバッグ特集はこちら

 

<コレも言わせて!>

視線の高さで自然と姿勢も◎

ミーティングバッグを使わないこれまでのミーティングスタイル。右上の写真と左上の写真を見比べると姿勢の悪さは一目瞭然。しかも、周囲に散乱した紙資料やケーブル類を収納できるので机上もスッキリさせることができる。

 

【組み立て方も紹介!】

1…斜めの部分の向きに注意しながらBを本体ケース(A)の中に入れる。2…Bの上部分を本体ケースの両側にそれぞれ入れる。3・4…Cを本体ケース(A)に入れ、仕切りを作る。(バッグとして使う場合)5・6…マジックテープを移動させマチを作る。完成。(ノートPCスタンドとして使う場合)7…本体ケース(A)の両側のくぼみを利用し、斜めに。8…滑り止め位置を合わせて完成。

 

「“アクティブ”書類が多い人にうってつけ」(山田)

机上台にもなるミーティングバッグ』は『ノートPCスタンドにもなるミーティングバッグ』と同じく、仕事に必要なモノをひとまとめに収納して持ち運べるミーティングバッグだ。収納、移動に加え、前面がフルオープンになっているため、引き出しのようにモノの出し入れができ、机上スペースの有効活用にも役立つ。

↑バッグの上にノートPCを置いてもホールド感は抜群。収納スペースはフルオープンになっているので、資料やツールの出し入れもラクチン。幅もあり、山田の外付けキーボードもすっぽり入った

 

モノの出し入れがとてもスムーズ

2台のPCを仕事の内容によって使い分ける山田は、事務用マシンでの使用にメリットを感じたという。

「事務用マシンは主に固定席で使っていますが、書類が多い時は個室や会議室に移動して広いスペースで広げながら作業をすることもあります。サイズは『ノートPCスタンドにもなるミーティングバッグ』と一緒ですが、手前がフルオープンになっているので、固定席で使う外付けキーボードとマウスが容易に出し入れできます。打鍵の多いオフィスワーカーに人気のHHKBのキーボードもジャストサイズで入りました」

 

収納物がきれいに整理できる仕切りが付いているのも使いやすさに磨きをかける

「収納スペースの7~8割はノートPC本体とキーボード、マウス、電源コードで埋まってしまいますが、残りのスペースは“アクティブな書類”入れに使うことができます。ペーパーレス化が進んだ現在も、締結進行中の契約書など、紙ベースで進んでいるものが一定数あります。A4ファイル1冊分が十分収まるので、このスペースにジャストで入ります」

↑ノートPCを置いても土台が沈むことはなく、PC台として丈夫で安心して使える。フルオープンでモノの出し入れがラクといったポイントに加え、仕切りによって上下二段となり整理収納をサポートする

 

姿勢を正し目線が相手と同じ位置に上がる

置き台として使った時の高さもよく、この高さが相手に好印象を与えることにもつなげるという。

 

「机上に直接置いてPCを操作すると、うつむき加減になり、目線も低くなってしまいます。このバッグに置くと顔の位置が上がるので会議参加者の印象もよくなります。特にリモート会議では、カメラ位置が高くなり顔が正面を向くので、仕事の効率面プラス、相手の好感度もあがるのではないでしょうか」

↑ノートPCを設置する高さがアップするため自然に顔の位置も上に。カメラの位置も高くなるので、フリーアドレスやリモート会議では、ふつうに会話をするような目線で相手と向き合える。外付けのキーボードがあると打鍵もラクに

 

【今回ご紹介した商品】

机上台にもなるミーティングバッグ

色:グレー/ネイビー
寸法:A4サイズ対応 幅350×奥行120×高さ260mm

カウネットミーティングバッグ特集はこちら

 

編集長、実際に使ってどうでしたか?

この2製品には“ザ・カウネット!”と呼ぶべき、ミーティングバッグ作りのノウハウが詰まっています。『ひとつの目的に対してひとつの製品』と割り切り、必要以上に機能を盛り込まないことも使いやすさにつながっています。あれもこれもと機能を積みすぎると、製品が本来伝えようとする価値がぼやけ、結局、ユーザーが自分に合う製品か否かの判断がしにくくなってしまいます。2製品とも機能を絞り込むことで“こういうのを探していたんだよね”と、ユーザー側がアクセスしやすくなっていると思いました。デスクワークや会議時の非効率を解決するというお悩みから生まれたものですが、出発点は異なる属性の製品です。『働く人のお悩みの声を吸い上げて解決する』という、カウネットの真骨頂が出ていると感じました

 

仕事に使うツールや資料の収納と軽快な移動は共通し、PCスタンドと使うか、机上台として使うかはユーザー次第。このわかりやすさこそ、カウネットのミーティングバッグが愛される理由だ。

 

≪カウネット発ミーティングバッグ一覧≫

働く人たちの「お困りごと解決」をコンセプトにカウネット独自の視点で企画・開発してきたカウネットのプライベートブランド「カウコレ」プレミアム。ミーティングバッグも「カウコレ」プレミアムで生まれた商品だ。その第一人者・カウネットは、現在さまざまなシチュエーションに合ったミーティングバッグを展開中。あなたの働き方にぴったり合ったモノが見つかるはず。

カウネットミーティングバッグ特集はこちら

 

 

撮影/三木匡宏 執筆/安藤政弘

サインペンでもiPadでも楽しめる「カリグラフィー」の始め方と揃えるべきアイテム

手帳や手紙を飾る手段として昨今人気を集めているのが、カリグラフィー。金属製の専用ペンにインクをつけて強弱をつけながら、微細なラインの美しさを引き出す世界に、のめり込む人が多くいます。最近は、直接人に会う機会が減っている分、ギフトを大切な方に贈るときには、心を込めてしたためたメッセージを添えたいというニーズにも応えているようです。

 

モダンカリグラフィーの講師をしているMayuさんに、カリグラフィーの魅力と基本的な書き方、さらに揃えたいアイテムを教えていただきました。従来は専用の万年筆を使っていたカリグラフィーですが、昨今はデジタルツールでも、その世界観を楽しめるのだとか!

古代ローマから続く手法、「カリグラフィー」とは?

↑上:トラディショナルカリグラフィー(カッパープレート体)、下:モダンカリグラフィー

 

カリグラフィー(calligraphy)とは、ギリシャ語で「美しい書き物」という意味。もとはローマ時代の碑文に使われた「ローマンキャピタル」という大文字体で、以降、さまざまな書体へと移行しながら、欧文活字のモデルへとなっていきました。

 

「字を美しく見せる意味では書道に通じるものがあり、“西洋書道”とも言われています。歴史とともに数々の書体が受け継がれてきました。

基本の形を正確に書くことで、読みやすく整った美しさを目指すトラディショナルなカリグラフィーに対し、イギリスの産業革命とともに発展した『カッパープレート体』を踏襲しつつ、書き手がルールにとらわれず、より自由に独自のアレンジや遊び心を表現することを尊重されるのが、“モダンカリグラフィー”。自分らしい表現を楽しみたいニーズから、最近はこのモダンカリグラフィーが人気ですが、正解のある美しさを形どおりに書く方が好みなら、トラディショナルなカリグラフィーがスタートとして向いているかもしれません。

入り口がどちらであっても、レパートリーを広げるためにさまざまな書体を学ぶ人も多くいます。私は、主にモダンカリグラフィーを書いていますが、いろいろなスタイルを表現したいという思いから、また別のトラディショナルな書体も学び始めました。ご自身の好みや、文字の雰囲気を比較して、これを書いてみたい! とワクワクするものから始めてみてくださいね」(モダンカリグラフィー講師・Mayuさん、以下同)

日本で人気が高まったきっかけは? カリグラフィーで文字を彩る魅力とは

上:トラディショナルカリグラフィー(カッパープレート体)、下:モダンカリグラフィー

 

歴史のあるカリグラフィーですが、モダンカリグラフィーが日本に入ってきたのは、たった10年ほど前だとか。

 

「わたしがモダンカリグラフィーと出会ったのは、1日体験のワークショップに参加した2016年でした。『これは楽しい、もっとうまく書けるようになりたい!』と思ったものの、当時はまだモダンカリグラフィーを教えてくれる先生が見つけられなかったんです。そこで、まずはカッパープレート体を習い始めました。

そうこうしているうちに、日本におけるモダンカリグラフィーの第一人者である島野真希さんが講座をスタートされたので、習うように。当時は、ウエディングを控えた女性が、ゲスト用のネームプレートをおしゃれに書きたいという目的で習うパターンが多かったようです。最近は自分のお仕事に生かしたいという方も増えていて、例えば、アイシングクッキーの文字のデザインにしたり、アロマやお花のレッスンで取り入れたりというお声も聞きます。

モダンカリグラフィーは自分好みにどんどんアレンジしていけるので、個性が出しやすいのも、今の時代にマッチしているのかもしれません」

 

【関連記事】第一人者・島野真希さんに聞く「モダンカリグラフィー」の魅力と初心者が上達するコツ

モダンカリグラフィーを始めるときに揃えたい、基本の道具

本格的に始めたいなら、以下のような道具が必要になります。専用のペンとインクと紙。まずは、これさえ用意すればOK。

・ペンホルダーとニブ

「ペンホルダーは左側に“ニブ”をセットするオブリークタイプとストレートタイプがあります。ニブとはペン先のこと。しなやかさやサイズに、いろいろなタイプがあります。私が初心者の頃から愛用しているのは、アメリカ製の『Hunt101』。とてもしなやかで、太い線と細い線のコントラストが出しやすいんです。筆圧が強めの方には日本製の『Nikko G』もおすすめですよ」

・インク

「練習用には水性インクが使いやすいでしょう。私が愛用しているのは、アメリカ製の『Higgins Eternal Black Ink』です。ただ、海外製は手に入りにくいこともあるので、パイロット社の『証券用インク』もおすすめです」

・紙

「練習用には、表面がなめらかでインクがにじみにくいものを選びましょう。インクがにじむと、描いた文字の美しさが損なわれてしまいます。適した紙を選ぶことでモチベーションが下がるのを防げますよ。コピー用紙なら『FCドリーム』『RHODIA(ロディア)』や『マルマン レポートパッド』などもおすすめです」

・水

「ペン先のインクを洗うための水を用意しておきましょう。ニブ、つまりペン先にインクが付いた状態で長時間書いていると、ニブに付着したインクが乾燥し、インクフローが悪くなってしまいます。細いストロークが繊細に描けなくなったなと感じたら、水洗いのタイミングです」

・キッチンペーパー

「洗ったニブの水分を拭き取るために手元に置いておきましょう。ティッシュだと細かい繊維がニブにからみやすくなるので、キッチンペーパーがおすすめです」

インクとペンを使いこなそう!カリグラフィーの書き方

ここからは、具体的に書くプロセスを見ていきましょう。

1.ニブにインクを付ける

「インクを溜めておくための穴『ヴェントホール』がふさがるラインまで浸します。インクをつけすぎた場合は、ボトルの縁でインクを落とし、量を調整しましょう」

2.罫線に沿って、ラインを引いてみる

「こちらの用紙は私のレッスンで使用しているオリジナルですが、最初はこのように罫線の入っている用紙を使った方が書きやすいと思います。太い線、細い線などを何度も書いて、ペンの感覚をつかんでいきます」

3.紙を斜めにして、文字を書いてみる

「最初は習字のように、見本を参考にしながら文字を書いてみます。慣れてきたら太さや形も自由にアレンジして、オリジナルのモダンカリグラフィーを楽しんでください」

4.慣れてきたら、オリジナルの形へとアレンジする

「シンプルなメッセージだとしても、デジタルや基本フォントでは出せない、個性や魅力が引き出されます」

基本を押さえれば、サインペンでも手軽に書ける!

上で説明した基本の道具がなくても、カリグラフィーは楽しめます。例えばサインペンでも可能です。

 

「こちらは『ぺんてる 筆タッチサインペン』です。ペン先がやわらかすぎず、適度なしなりがあって筆のようなタッチで文字が書けるため、ニブと同じように筆圧で線の太さの強弱を出せます。より手軽に始めてみたい方は、文房具店でも手に入りやすい筆ペンからトライしてみてもいいかもしれません」

 

ぺんてる「筆タッチサインペン」
1本 165円、6本セット990円(ともに税込)
ロングセラーのぺんてる「サインペン」シリーズの、筆タッチ感をプラスしたアイテム。カラーバリエーションは24色で、モダンカリグラフィーやイラストに最適。

 

呉竹「水性ペン ZIG MS カリグラフィー II 12色」
2640円(税込)
3.5mm芯&2.0mm芯のツインタイプのカリグラフィー用マーカー。使いやすい12色のセット。

 

ぺんてる「筆ペンデュアルメタリックブラッシュ」
1本550円、8色セット4400円(ともに税込)
ブラック+メタリックレッド、ブルー+メタリックグリーンなど、1 色の中にラメの別色が入ることで、見る角度によって色味の変化が出るように。毛筆なので強弱のあるラインが書けます。

リボンや容器には耐水性のサインペンがおすすめ

リボンなどの布製品やガラス瓶のような容器、バルーンなどにカリグラフィーのメッセージを書きたいときは、ペン先がしなる耐水性のサインペンがおすすめ。

 

「サインペンは太さの強弱のない単一的な線になるので、ナチュラルな雰囲気になります。こちらは色味も素敵で、ゴールド、シルバー、カッパー以外にもエメラルドやアメジストなど全9色の展開があります。カリグラフィーの文字が上手に書けなくても、このペンを使って、リボンや容器にメッセージを書いてみるだけでも、魅力的なギフトになりますよ」

 

東山「漫画ライナー」
1本330円、4本セット1320円(ともに税込)
耐摩耗性に優れ、しなりがあるので超極細0.7mmから2.0mmの太線まで、自在にアレンジできます。紙以外にも、ガラス、皮革製品、プラスチック、陶器、貝殻、金属などの表面に使用可能。

 

東山「カリグラフィー燦」
4色セット1320円(税込)
線幅3.0mm芯のカリグラフィー用マーカー。ホワイト、ブラック、シルバー、カッパーと、エメラルド、サファイア、アメジスト、ルビーの4色セット2種展開です。替え芯付き。紙、レジン、皮革、陶器、ガラス、木などに使用可能。

インクとペンがセットになった“万年筆タイプ”が便利

セーラー万年筆「ハイエース ネオ クリア カリグラフィー」

1870円(税込)
ペン幅は1.0mm、1.5mm、2.0mmの3パターン。使い方や書き方を記載したガイドとインクカートリッジが入っていて、初心者から使いやすいタイプ。公式サイトには、ダウンロードして使えるペン幅別の練習用紙も用意されています。

ここまで、アナログのペンを使ったカリグラフィーを紹介してきましたが、デジタル時代のいまだからこそ、アプリを使って楽しむカリグラフィーもチェックしておきましょう!

気軽にトライできる!iPadアプリで楽しむカリグラフィー

最近はアプリでも気軽にカリグラフィーが楽しめるのだとか。

 

「iPadとタッチペンがあれば、気軽にカリグラフィーが楽しめます。デジタルの最大の魅力は、消したいところだけ簡単に消すことができ、書いたものをコピーして増やしていくこともできる点。私は、プリンターやレーザーカッターなどほかのデジタルツールと組み合わせた制作をしたいときに、iPadで使える創作アプリを活用しています」

 

Mayuさんが愛用しているのは、iPad専用のイラスト制作アプリ「Procreate(プロクリエイト)」(1220円/税込)。Apple Pencilを使って、鉛筆や水彩などのアナログ風のある絵やイラストが書けるツールです。

 

Apple Pencilを使って、ささっとモダンカリグラフィーの文字を書いてみせてくれたMayuさん。「Apple Pencilを使っても強弱をつけたラインが簡単に書けてしまうので、ある程度、カリグラフィーを習得していれば問題なく使いこなせます」

 

書いたものをコピーして柄のように配置するのも簡単。「手書きではなかなかここまでの作業をするのは大変ですよね。便利な機能です」

 

↑トレーシングペーパーに印刷して、花束やお菓子のラッピングペーパーに。

 

「モダンカリグラフィーの魅力は、自分らしい美しい文字を追求できるだけではなく、その文字をいろいろな用途でアレンジして使いこなせることだと思います。友人へのギフトやパーティシーンだけではなく、手帳を彩ったり、お部屋の収納のラベリングに活用したり。ライフスタイルの中で使いたいシーンを見つけて、自分らしく楽しめたらいいですね」

 

カリグラフィーのような美しい文字を楽しめるツールとして、ほかにもガラスペンがあります。Mayuさんはつい最近購入し、今は試用期間中なのだとか。ペーパーレスで手書きを楽しめる電子ノート「クアデルノ」で、モダンカリグラフィーのアレンジを楽しむのもいいですね。

 

紙にインクと専用ペンを使って書くこと、サインペンを使うこと、デジタルコンテンツを使うこと、いろいろな手段を使って、オリジナルのカリグラフィーを楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

【プロフィール】

Mayugraphy Tokyo 代表 / Mayu

2016年、バースデーパーティやプロップスタイリングを中心に活動する中、モダンカリグラフィーに出会い魅了される。以来、自身の手書きデザインを取り入れることで洗練された世界観に手書きの温かみが加わり、見る人を一瞬で惹きつける。2021年、動画コースのオンラインスクール開校。オリジナルWorkbook発売。対面、Zoom、動画の3つのレッスンには、趣味として楽しむ人や、お仕事に活かしたい人まで、国内外のべ300名以上が受講。個人向けのレッスンの他、Webメディアへの作品提供、百貨店や結婚式場でのブランドPRの筆耕サービス、オリジナルアイテムのデザイン開発など企業とのコラボレーションも手掛ける。
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編集長もヘビロテ&3台使い中!カウネット「新作ミーティングバッグ」でハイブリッドワークが激変してます

オフィスと自宅や外出先で仕事をするハイブリットワークと呼ばれる働き方が企業に定着しつつある。どこで仕事するにも共通のお悩みが、ノートPCや資料を持ったままの移動だ。この悩みを解決する助っ人が、カウネットの人気アイテム「ミーティングバッグ」シリーズだ。オフィス内の持ち運びバッグは現在いくつかのメーカーから発売されているが、カウネットの「ミーティングバッグ」はその先駆け的存在であり、なんと15種類ものバリエーションが展開されている。新たに発売された期待の新商品『ノートPCスタンドにもなるミーティングバッグ』と『机上台にもなるミーティングバッグ』。今回は、GetNavi web編集長の山田佑樹が実際に体験。カウネットのミーティングバッグが長年愛される理由を分析した!

 

↑山田編集長…在宅勤務中心からハイブリッドワークにシフトし、現在は週1~2回ペースで出社。オフィスでは作業によって2台のPCを使い分けている。目下のお悩みは、多くの仕事道具を抱えて別室へ移動することとノートPC作業で腰が痛くなってしまうことだ

 

「オフィスと自宅の2台持ち全然ありです。」(山田)

↑今回紹介する「ノートPCスタンドにもなるミーティングバッグ」。ノートPCやタブレットなど、紙資料やドリンクなども余裕で収まるバッグでありながらノートPCスタンドとしても活用できる優れものだ

 

出社時の山田は多忙だ。契約関連や経理関連といった管理職としての実務を行う一方で、編集部の新しいメンバーとのコミュニケーションなどもこなしている。この幅広い作業をサポートするのが、事務作業用の「レッツノート」と、取材、執筆、ミーティングなどに使う「MacBook」という2台のノートPCだ。

 

仕事の効率化をはかるため、固定席の広いデスク領域を使って行う事務作業には「レッツノート」に加え、外付けのキーボードとマウスを使用。取材用の「MacBook」は、オンラインミーティング時、より広いディスプレイ領域を確保するためのサブディスプレイにiPadを活用している。

 

1台のPCですべてをカバーした方がより仕事効率は上がるが、機密性の高い情報を扱う作業は社外で行うわけにはいかない。結果として、仕事の内容によって2台のPCをチェンジするスタイルが長く続いている。ここでストレスになるのが、別室に移動して仕事を行う時。仕事によってPCをスイッチするだけではなく、マシンに合わせて周辺機器などのツールも変えて持ち運ばなければならないからだ。

 

整理収納ができて持ち運びもラクに

「普段は必要なものをまとめて手に持ちつつ脇に抱えて移動します。ノートPCだけなら片手でも持てますが、カタログなどの紙資料、さらにコーヒーカップなどのドリンクが加わると、安定感が悪いので両手で支えるので地味にストレス。会社によっては、両手が塞がれた状態のままエレベーターで移動するケースも多いと思いますので、特に社内会議の多い横軸部門の人はよりストレスになると思います」

 

カウネットの『ノートPCスタンドにもなるミーティングバッグ』は、まさにそんな社内移動の困りごとを解決する製品で、収納、移動、PCスタンドを1台にまとめたバッグだ。

 

「最初に感じたのは、これまで手持ちだった荷物をすっきり収納できる便利さと、取っ手のついた持ち運びやすさです。ノートPCも周辺機器も、紙資料もすべてバッグに収まり、スマートに片手で持ち運ぶことができます」

↑これまでは移動のたびに両手で大荷物を持っていた山田。『ノートPCスタンドにもなるミーティングバッグ』を使うとここまでスマートに。両手を塞がないので移動中の安定感にもつながるとご満悦

 

続いて『ノートPCスタンドにもなるミーティングバッグ』の大きな特徴である、デスクに置いた時ミーティングバッグがそのままPCスタンドになるという機能も山田が試した。

 

「これまでのミーティングバッグは、モノの収納と持ち運びが重視されていましたが、バッグがスタンドとしても使えるので、現場でも仕事をサポートしてくれます。会議室やフリーアドレス席でも使いましたが、ディスプレイが高い位置になるので、背筋が伸びスッと伸びて、長時間PC作業を行った時も疲労は軽減されると思いました。キーボードもデスクに直接置いて使うよりも打ちやすい印象です」

↑キーボードの打鍵感も違和感なく、山田はいつもと変わらずにミーティングのポイントをメモしていく。必要なツールはその場で取り出せるため、周囲に充電器やケーブル類が散らかることもない

 

狭すぎず広すぎないサイズ感にカウネットの工夫が光る

さらにを唸らせたのが、絶妙といえるサイズ感だ。

 

内寸法325mmというサイズにカウネットのモノ作りのノウハウが詰まっていると感じました。A4サイズのファイルが収納でき、13インチクラスのノートPCや、大きめの電子ペーパーもぴったり収まりました。ジャストサイズにするとギリギリ収まらないモノが出てきたり、少し大きめに作ると中に入れたモノがガタついてしまいます。この内寸法にはミリ単位の工夫があるなと思いました

↑容量も大きくミーティングなどに使うものは一式しっかりとバッグ内に納まる。ご覧のようにリモートワークのヘッドセットやドリンクもすっきり収納。仕切りがあるので、資料探しに時間を費やす無駄も省ける

 

オフィスでの利便性は在宅ワークの部屋移動でも実感

ノートPCスタンドにもなるミーティングバッグ』をオフィスで使うメリットは在宅勤務にもそっくり当てはまるという。

 

「現在も週3〜4回は在宅勤務しています。リビングで撮影しながら、合間にオンラインミーティングといったことも多いので、そのときはキッチンや洗面所に移動することも。自宅の中でも細かな移動が多いので本製品があると段違いにラクです。

あとはリビングで仕事しているので終業後は仕事道具を片付ける必要があるのですが、本製品があると整理整頓が非常にラク。これまでバッグインバッグをいろいろ試したり、仕事用カバンに入れたりと試行錯誤してきたのですが、すべて解決しました。

僕の事例は特殊かもしれませんが、共働き世帯で夫婦とも在宅勤務日がかぶってデスクが狭いケースや、部屋を移動しないといけないケースは往々にしてあるはず。オフィス⇄自宅で持ち運ぶアイテムではないので、オフィスに1台、自宅に1台の2台運用だとさらに活躍してくれるはずです」

↑PCスタンドとして使用する際もペロッとめくるだけで中から資料の取り出しもラク。「商品リーフレットなど紙でしか提供されない資料はまだまだあるので、そうしたものを本製品にひとまとめにできます」(山田)

 

【今回ご紹介した商品】

ノートPCスタンドにもなるミーティングバッグ

色:グレー/ネイビー
寸法:A4サイズ対応 幅350×奥行120×高さ260mm/内寸法:幅325×奥行115×高さ250mm

カウネットミーティングバッグ特集はこちら

 

<コレも言わせて!>

視線の高さで自然と姿勢も◎

ミーティングバッグは使わないこれまでのミーティングスタイル。上の写真と見比べると姿勢の悪さは一目瞭然。しかも、周囲にはケーブル類や紙資料などが散乱し決してスマートとはいえない。

 

【組み立て方も紹介!】

1…斜めの部分の向きに注意しながらBを本体ケース(A)の中に入れる。2…Bの上部分を本体ケースの両側にそれぞれ入れる。3・4…Cを本体ケース(A)に入れ、仕切りを作る。(バッグとして使う場合)5・6…マジックテープを移動させマチを作る。完成。(ノートPCスタンドとして使う場合)7…本体ケース(A)の両側のくぼみを利用し、斜めに。8…滑り止め位置を合わせて完成。

 

「“アクティブ”書類が多い人にうってつけ」(山田)

机上台にもなるミーティングバッグ』は『ノートPCスタンドにもなるミーティングバッグ』と同じく、仕事に必要なモノをひとまとめに収納して持ち運べるミーティングバッグだ。収納、移動に加え、前面がフルオープンになっているため、引き出しのようにモノの出し入れができ、机上スペースの有効活用にも役立つ。

↑バッグの上にノートPCを置いてもホールド感は抜群。収納スペースはフルオープンになっているので、資料やツールの出し入れもラクチン。幅もあり、山田の外付けキーボードもすっぽり入った

 

モノの出し入れがとてもスムーズ

2台のPCを仕事の内容によって使い分ける山田は、事務用マシンでの使用にメリットを感じたという。

「事務用マシンは主に固定席で使っていますが、書類が多い時は個室や会議室に移動して広いスペースで広げながら作業をすることもあります。サイズは『ノートPCスタンドにもなるミーティングバッグ』と一緒ですが、手前がフルオープンになっているので、固定席で使う外付けキーボードとマウスが容易に出し入れできます。打鍵の多いオフィスワーカーに人気のHHKBのキーボードもジャストサイズで入りました」

 

収納物がきれいに整理できる仕切りが付いているのも使いやすさに磨きをかける

「収納スペースの7~8割はノートPC本体とキーボード、マウス、電源コードで埋まってしまいますが、残りのスペースは“アクティブな書類”入れに使うことができます。ペーパーレス化が進んだ現在も、締結進行中の契約書など、紙ベースで進んでいるものが一定数あります。A4ファイル1冊分が十分収まるので、このスペースにジャストで入ります」

↑ノートPCを置いても土台が沈むことはなく、PC台として丈夫で安心して使える。フルオープンでモノの出し入れがラクといったポイントに加え、仕切りによって上下二段となり整理収納をバックアップする

 

姿勢を正し目線が相手と同じ位置に上がる

置き台として使った時の高さもよく、この高さが相手に好印象を与えることにもつなげるという。

 

「机上に直接置いてPCを操作すると、うつむき加減になり、目線も低くなってしまいます。このバッグに置くと顔の位置が上がるので会議参加者の印象もよくなります。特にリモート会議では、カメラ位置が高くなり顔が正面を向くので、仕事の効率面プラス、相手の好感度もあがるのではないでしょうか。物理的にキーボードの位置も高くなりますがキー操作に違和感はなく、作業中の姿勢もグッとよくなります」

↑ノートPCを設置する高さがアップするため自然に顔の位置も上に。カメラの位置も高くなるので、フリーアドレスやリモート会議では、ふつうに会話をするような目線で相手と向き合える

 

【今回ご紹介した商品】

机上台にもなるミーティングバッグ

色:グレー/ネイビー
寸法:A4サイズ対応 幅350×奥行120×高さ260mm

カウネットミーティングバッグ特集はこちら

 

【組み立て方も紹介!】

1…Cを本体ケース(A)に入れる。2・3…Bを本体ケース(A)に入れ、仕切りを作る。完成

 

編集長、実際に使ってどうでしたか?

この2製品には“ザ・カウネット!”と呼ぶべき、ミーティングバッグ作りのノウハウが詰まっています。『ひとつの目的に対してひとつの製品』と割り切り、必要以上に機能を盛り込まないことも使いやすさにつながっています。あれもこれもと機能を積みすぎると、製品が本来伝えようとする価値がぼやけ、結局、ユーザーが自分に合う製品か否かの判断がしにくくなってしまいます。2製品とも機能を絞り込むことで“こういうのを探していたんだよね”と、ユーザー側がアクセスしやすくなっていると思いました。デスクワークや会議時の非効率を解決するというお悩みから生まれたものですが、出発点は異なる属性の製品です。『働く人のお悩みの声を吸い上げて解決する』という、カウネットの真骨頂が出ていると感じました

 

仕事に使うツールや資料の収納と軽快な移動は共通し、PCスタンドと使うか、机上台として使うかはユーザー次第。このわかりやすさこそ、カウネットのミーティングバッグが愛される理由だ。

 

≪カウネット発ミーティングバッグ一覧≫

働く人たちの「お困りごと解決」をコンセプトにカウネット独自の視点で企画・開発してきたカウネットのプライベートブランド「カウコレ」プレミアム。ミーティングバッグも「カウコレ」プレミアムで生まれた商品だ。その第一人者・カウネットは、現在さまざまなシチュエーションに合ったミーティングバッグを展開中。あなたの働き方にぴったり合ったモノが見つかるはず。

 

 

撮影/三木匡宏 執筆/安藤政弘

修正テープの最終回答では? 真っ直ぐ引けてキレよくピタッと貼れるプラス「ホワイパーPL」を褒めてあげたい

不器用な人は、修正テープに厳しい意見を持ちがちである。ソースは筆者。なにしろ、修正テープはいろいろと難しいのだ……。

 

まず、テープをガタつかせずにまっすぐ引くのが高難度だし、狙った場所だけ的確に修正するのも無理ゲー気味。テープのキレが悪いと斜めに削いだような修正跡が残ることもある。こういったミスやトラブルをほぼ毎回体験するのだから、それは厳しくなって当然という話だろう。

 

とはいえ、これらがクリアできる修正テープであれば、素直に「わー、すごい優秀だよー!」と褒め称えるのもやぶさかではない。ということで、褒めよう。わー、プラスの新しい修正テープ、すごい優秀だよー!

 

不器用勢にも快適なペン型修正テープ「ホワイパーPL」

その新しい修正テープというのが、プラスから9月末に発売予定のペン型修正テープ、「ホワイパーPL」(以下、PL)である。

プラス
ホワイパーPL
230円(税別)/5mm幅×6m

 

修正テープの中でも、ペン型/スリムタイプというジャンルは、さほど珍しいものではない。ペンケースに収納しやすい、ペン立てに立てておける、といったメリットがある一方で、全体的に見ると、握る際のバランスが悪いものも多く、使いづらさを感じるケースもあったのだ。

↑我が家にあったペン型修正テープ。見た目や握った印象も含めて、ホワイパーPL(写真右)が最も“ペンっぽい”と感じる

 

↑修正時の握りはこういう形で。軸がスリムなので、とても保持しやすい

 

対してPLは、まずこのバランスがとても良い。握った状態では、軸後端のテープリールが手に乗り上げる形状となっているため、リアヘビーさを感じにくいのだ。

 

また、軸のやや上方に指を置く配置によって、ヘッド周辺の視界がすっきりと開けているのもポイント。修正箇所がよく見えるので、細かな修正をするのにとても快適である。

↑握り位置の高さで、ヘッド周りが見やすい=修正位置を把握しやすいというわけ

 

↑ヘッドを押し付けると、うっすらとしなって紙に密着する。これがテープの引きミスを大幅に減らしてくれる

 

ペン先にはクッションヘッド機構を備え、筆圧をかけると適度に上下(+わずかに左右ロール)にしなる構造となっている。これがサスペンションとなって、ヘッドの紙への密着度がアップ。テープがガタつくことなく、ぴったりと修正できるという仕組みだ。

 

特に不器用さに起因する引きミスのほとんどは、ここで解消されるはずである。しかも筆者レベルの不器用さであっても、ほぼ思った通りにテープが引けたので、間違いなく優秀と断言できる。

 

↑プラス独自のファインキーパー機構によって引く際の荷重が一定となり、最後まで安定して引くことができる

 

↑「薄さらテープ」は密着性も高く、これまたとても優秀

 

テープ自体には、プラス自慢の「薄さらテープ」を採用。従来品より白色層を11%薄くしたテープは、修正跡が目立ちにくく、かつペンで再筆記しても削れにくい、とても良くできたものだ。

 

実際、このテープが使えるという一点だけでも、プラスの修正テープを選ぶ価値はあるなー、と思うほどのクオリティである。

 

↑ただ一点残念なのが、“リバースモード”の不搭載。クッションヘッドによって、押すとヘッドが浮いて空転しまうのだ

 

使い切りではあるものの、握りやすさ・引きやすさ・収納面とかなりオールマイティで、個人的には本当に良くできた修正テープだと思う。修正テープに苦手意識を持っている人にも、間違いなくオススメできる1本である。

 

玄関のマストツール認定! サンスター文具「シュット」は段ボールも封筒も中身を傷つけずシュッと開封

ダンボールの開梱ツールは、文房具のなかでも、ここ数年で非常に人気の伸びたジャンルと言えるだろう。以前は流通の現場で使われるプロツールだったのが、通販を利用する機会やコロナ禍の巣ごもり需要などもあって、一般家庭で使われる率が急速に高まっているのだ。

 

もちろん開梱ツール自体もいろいろと発売されており、それぞれに特長がある。

 

例えば、ダンボール梱包に無類の強さを発揮するのが、小型セラミック刃で効率的に梱包テープが切れる「ダンボールカッター」(ミドリ)。「カイコーンPRO」(オルファ)は、レターパックや紙袋梱包にも対応できる万能さが魅力だし、「ローラーケシポン 箱用オープナー」(プラス)は、個人情報保護スタンプ兼用なのが大きなポイントだ。

↑筆者宅で運用中の開梱ツール群。用途に合わせて使い分けているが、妻からは「似たようなツールが多すぎる!」と怒られる……

 

どれを使っても間違いないので、逆に「結局、どれを買えばいいの?」と迷うこともあるだろう。実際、筆者もいまだにどれをメインに使うか決めかねてるところがあるし……。

 

そこへ、さらなる“気になる開梱ツール”が仲間入り。正直、これ以上同じような道具を増やしてどうするんだ? という気もしないではないが……ひとまず試してみよう。

 

荷物も郵便もこれひとつでシュッと開く最新ツール

その“気になる開梱ツール”とは、サンスター文具の「SHUTTO」だ。パッと見は、なにをする道具か分からない地味な雰囲気なのが、実はなかなか実用性の高いマルチツールなのである。

サンスター文具
SHUTTO(シュット)
700円(税別)

 

まずメインの機能が、ダンボールオープナー。梱包テープをサクッと切って開梱できるカッターだ。

 

使う際はまず本体を挟むように持って、人差し指で上部のボタンを押し込む。すると安全ロックが解除されるので、そのまま本体下カドをテープに押し込むと、刃ガードがスライドして金属刃が露出する仕組み。

↑ダンボールのアイコンで示されている部分(刃ガード)が後退して、刃が出てくる

 

この金属刃はかなり鋭いが、長さはたった3mm弱。つまり一般的な輸送用ダンボールの厚み以下なので、梱包の中身に刃が触れる危険はほぼないだろう。刃ガードも含めて、安全性が高いシステムと言えそうだ。

 

あとはダンボールの合わせ目に沿ってスーッと引いていけば、テープが切れて開梱完了である。

 

使ってみて特に印象的だったのは、金属刃の切れ味が非常に鋭い、という点。刃が当たってさえいればテープはほぼ抵抗なしに切れるし、なんならダンボールまで切れてしまう。

↑少し強めに当てないと刃が出てこないので、グイッと押し込む感じで使いたい

 

ただし刃長がかなり短いので、合わせ目から脱線してダンボールに切り込んでしまいがち。こうなるときれいに開梱できなくなるので、少し丁寧にコントロールしてやる必要はありそうだ。

↑力を加減すれば、一枚切りの要領でシュリンクフィルムだけを切り開くことも可能(ただしちょっとコツが必要となる)

 

逆側には「レターオープナー」の機能が備わる

さて、もうひとつ機能として備わっているのが、レターオープナーだ。ダンボールオープナーと逆側にスリットがある(封筒のアイコンで示された場所)ので、ここに封筒を通すと、内蔵の金属刃で開封できる。

 

封筒タブの合わせ目から刃を入れて切る構造なので、カット幅はほぼゼロ。つまりこちらも中身にダメージを与える危険はないタイプだ。

↑封書は本体のスリットに差し込んで引くと……

 

↑切り屑もなく簡単に開封できる。レターオープナーはあると地味に便利なので、できれば備えておきたい

 

実のところ、ダンボールオープナーとレターオープナーが一体化したツールは、これが初! というわけでもないのだが、どちらも不満なく使えるレベルにあるのは珍しいかもしれない。実用性はかなり高いぞ、コレ。

 

さらに本体にマグネットを内蔵しているので、使わないときは金属面に固定しておけるのもありがたい。

↑冷蔵庫でもどこでも場所を決めて貼り付けておけば、ツール自体が紛失する危険性はかなり減らせる

 

例えば玄関ドアに貼り付けておけば、届いたものを受け取ったその場でサクッと開けて処理できるわけで、とても便利なのだ。

 

ダンボールと封書、自宅に届くものがだいたいこれ1つで開けられてしまうのは、どう考えても効率的だろう。特に、現時点でオープナーの類を持っていないという人は、導入すれば確実にQOLが上がるんじゃないだろうか。ぜひお試しあれ。

 

ミニマルなデザインがクールでスタイリッシュ! スティックのり「ピットハイパワー限定カームデザイン」

トンボ鉛筆は、スティックのり「ピットハイパワー」の、バーコード表示などを本体から省き、「PiT」ロゴなども小さく控えめにした、シンプルなデザインの限定品「ピットハイパワー限定カームデザイン」を、9月15日に発売しました。税別価格は120円。

 

同製品の本体に表示したPiTブランドのロゴタイプは一般品の約6分の1(面積比)で、ブランドカラーを採用せず白抜きやグレーで表現しています。本体は、重要表記事項のみを選び出し、企業ロゴタイプ、品名、品種、品番とサイズ、注意を控えめに表示。表示サイン類を抑えることで、デザイン性を高めています。

 

一般品ピットのり本体に記載している注意表記(用途、使用方法、使用上の注意、注意)、環境情報、問合せ先、販売元、バーコードや、その他の情報は、本体をカバーしている外装保護フィルムに印刷しており、フィルムをはがすとシンプルなデザインが現われます。

 

名前の「カーム(CALM)」は、「おだやかな」「落ち着いた」「平穏な」などの意味があり、そのような思いがデザインに込められています。

 

サイズは「S」(容量10g)タイプ。ボディカラーはホワイト、グレー、グレージュ、カームブルー、カームピンクの、5色のニュアンスカラーです。

 

算数や図工の授業で大活躍! 学校の先生と共同開発した「先生おすすめコンパス」

レイメイ藤井は、「先生おすすめコンパス」を、10月初旬に発売します。

↑先生おすすめコンパス(鉛筆タイプ)

 

同製品は、安全針カバーや、見やすい黒針、開きやすい軽量コの字構造脚など、初めて使う子どもの安全に配慮した機能が特徴の、学校の先生と共同開発したコンパスです。

↑安全針カバーと見やすい黒針

 

同社から発売中の「シルバーカラーコンパス」の特徴はそのままに、パッケージやカラーリングを一新し、「先生おすすめコンパス」としてリニューアル。鉛筆タイプのほか、芯タイプやシャープタイプなど、使い方に応じて選べます。

↑軽量脚コの字構造

 

税別価格は、鉛筆タイプ、芯タイプが450円、シャープタイプが600円。カラーバリエーションは、鉛筆タイプのみブルーとバイオレットの2色(他はブルー)です。

大きく開いて中身が見やすい! 筆記具と小物を分けて収納できる「ツイニーペンケース」

レイメイ藤井は、「ツイニーペンケース」を10月初旬に発売します。税別価格は1500円。

 

同製品は、大きく開き中身が見やすいツイン収納ペンケース。メインポケットはトレーのように手前が大きく開き、中身が取り出しやすくなっています。軸径10mmのペンなら最大30本、軸径12mmのペンなら最大23本収納可能で、色鉛筆やカラーペンのセットを入れたりするのに適しています。

 

スリムポケットは独立した収納スペースで、小物を入れるのに最適なサイズとなっており、筆記具と一緒にイヤホンや充電ケーブルなどを仕分けて収納できます。

 

カラーバリエーションは、ブラック、グレー、ネイビー、グリーン、バイオレットの5色です。

「ここは 文具の店だ。どんなようだい?」スクエニ×デザインフィル共同開発「ドラゴンクエスト文具屋」

デザインフィルは、スクウェア・エニックスと、「ドラゴンクエスト」(以下ドラクエ)の文具ブランド「ドラゴンクエスト文具屋」の共同開発を行いました。

 

同製品は、「日常=冒険」をコンセプトにした、「毎日が冒険になる文具。」として、全16アイテムをラインナップ。

 

「冒険ダイアリー2023」は、スライムの形にデザインされたカバーをはじめ、中身のスケジュールやメモページまで、日常生活をドラクエの冒険のように記録できるダイアリー。日々のタスクをクエストに見立てた「週のクエスト」「月のクエスト」を設定したり、「ドット絵も描ける方眼メモ」や、ドラクエの記念日(ゲームタイトル発売日)の記載もあります。スライムのカバーは、スライムをイメージした「スライムブルー(青)」と、高級感のある「プレミアムブラック(黒)」の2色を用意。ダイアリーを使い終わった後は、文庫本ブックカバーとしても使用できます。10月7日発売予定で、税込価格は3850円です。

↑冒険ダイアリー2023(スライムブルー)

 

↑冒険ダイアリー2023(プレミアムブラック)

 

「経験値ハビットトラッカー」は、目標達成の日数を塗りつぶして習慣化する、ゲーム感覚で楽しめる日記。ドラクエ仕様のデザインで、日常生活の中で経験値を獲得して、レベルアップできる気分が味わえます。ラインナップは「スライム」と「ドットフィールド」の2種類で、10月30日発売予定。税込価格は1320円。

↑経験値ハビットトラッカー(スライム)

 

↑経験値ハビットトラッカー(ドットフィールド)

 

「浸透印スタンプ」は、ドラクエの戦闘画面をモチーフにしたスライムのドット絵「スライムがあらわれた!」と「キングスライム」デザインの2種類展開。どちらも正方形のデザインで、スタンプは約1000回押すことができます。メッセージを書いたり、上から色を塗ったりして楽しめます。10月7日発売予定で、税込価格は1430円。

↑浸透印スタンプ(上:キングスライム、下:スライムがあらわれた!)

 

「スライムも描けるクリップ定規」は、スライムやロトの紋章など、ドラクエシリーズでおなじみのキャラクターやシンボルなどを簡単に描くことができるテンプレート定規。薄型でクリップ付きなので、ダイアリーやノートに挟んで持ち運ぶこともできます。10月7日発売予定。税込価格は1210円です。

↑スライムも描けるクリップ定規

 

「デコレーションシール」は、モンスターやドット絵をモチーフにした「ドットデザイン」「スライムデザイン」「ぷっくりスライム」「ぷっくりドットモンスター」の4種類展開。スライムやドラキーなどシリーズ常連モンスターをはじめ、フィールドやコマンドウィンドウのデザインなど様々なラインナップで、前出の冒険ダイアリーにもピッタリのサイズです。10月7日発売予定で、税込価格はドットデザインとスライムデザインが385円、ぷっくりスライムとぷっくりドットモンスターが495円です。

↑デコレーションシール(左からドットデザイン、スライムデザイン、ぷっくりスライム、ぷっくりドットモンスター)

 

「真鍮ボールペン」は、メタリックで高級感のある「スライム」が施されたボールペン。手に馴染むフォルムで、さらさらとした滑らかな書き心地が味わえます。ラインナップはスライムをイメージした「スライムブルー」と、メタルスライムをイメージした「メタルスライムグレー」の2種類。10月30日発売予定で、税込価格は2970円です。

↑真鍮ボールペン(スライムブルー)

 

↑真鍮ボールペン(メタルスライムグレー)

 

「2本差しペンケース」は、スライムのフォルムが目を引く、2本までのペンをさせるコンパクトなペンケースです。スライムをイメージした「スライムブルー」配色と、スライムの形をしたポケット穴、「ドラゴンクエスト文具屋」ブランドロゴのスライムもデザインされています。10月30日発売予定。税込価格は1760円です。

↑2本差しペンケース

 

「ロールテープ」は全2種類。「スライム」は、スライムとキングスライムたちが並んだデザインが特徴的な、ミシン目入りのロールテープです。通常のテープのように、スライムがつながった状態で使うだけでなく、切り離しても楽しむことができ、シール感覚で使えます。「ドットフィールド」 は、ドラクエ世界のドット絵のフィールドがデザインされた、ミシン目入りのロールテープ。スライム同様、そのままつながった状態で使ったり、切り離してパズルのように組み合わせて、自分だけのオリジナルフィールドを作って楽しんだりすることもできます。10月7日発売予定で、税込価格は858円です。

↑ロールテープ(スライム)

 

↑ロールテープ(ドットフィールド)

目の前のタスクは1つに絞る! 仕事の順序に悩むビジネスパーソンを子ども向けツール「まずコレ!ふせん」が救うかも

お恥ずかしい話ではあるが……という書き出しも、この連載で何度目だろうか。まったく、生きているだけでお恥ずかしいことだらけである。

 

さて今回の恥ずかしい話とは、仕事を順序立てて片付けることができない、ということだ。というのも、筆者は物事のプライオリティ(優先順位)を考えるのがとても苦手。とにかく眼前のことにリソースを奪われがちなので、例えば「クライアントA社に一刻も早くメールして確認を取る」という最優先事項がリストにあったとしても、先にB社(特に急ぎじゃない相手)からメールを受信しちゃったら、それを読んで返事をしちゃう。

やるべき事の優先順位を考えて、目の前のことをいったん無視する、というのができないのである。そこで、思い切った改善案を打ち立ててみた。小学生用うっかりミス防止ツールの導入である。

 

目に見えるタスクを1つに絞る「うかサポ まずコレ!ふせん」

学童文具メーカーのソニックは、うっかりが起こりにくい仕組み作りをサポートする「#うかサポ」なる製品群を展開している。今回取り上げる「うかサポ まずコレ!ふせん」は、一見すると小ぶりな定期入れという感じ。そもそもは小学生の忘れ物を防ぐ管理ツールとして作られているのだが、これが上手く使えば、タスク管理超苦手マンの切り札になりそうなのだ。

SONiC(ソニック)
うかサポ
まずコレ!ふせん 携帯ケース付き
500円(税別)

 

↑表カバーの下には、タブ付きの透明シート×2がセットされている

 

↑さらにその下に、指示通りに専用付箋をセット

 

↑これで使う準備は完了

 

表のゴムベルトを外して透明窓付きの表カバーをめくると、まず透明のシートが2枚重なっており、さらにその下には専用付箋が挟みこまれている構造。

 

使うときは、まず付箋に「とにかく一番にやるべきこと」を書いて、上側の透明シートに貼る。もしその次にやるべきことがあるなら、もう一枚付箋に書いて、下側の透明シートに貼る。以上。

 

↑付箋に最初にやるべきタスクを記入して、透明シートに貼っておく

 

↑こんな感じでToDo確認。今やることを限定することで、集中しやすくなるのだ

 

カバーを閉じると、見えるのは「一番にやるべき=絶対に今やること」だけ。なので、これ以外のことはやらない! と心に誓わなければならない(コレが大事)。逆に、ここに表示されている以外はやらなくていい、と考えればラクかも知れない。

 

で、表示されているタスクを達成したら、付箋を剥がす。すると次にやるべきことが指示されるので、同じようにこなせばよい。

↑タスクを完了したら、シートから付箋を取り除く。次はまた表示されたタスクに取りかかろう

 

この作業が完了すればひとまず優先度の高いタスクは片付いた、ということになるだろう。そうしたらいったん落ち着いて、次の優先タスク1位と2位をふせんに書き出し、貼る。この繰り返しである。

 

↑さすがに専用付箋のデザインが子どもっぽすぎるな……と思うなら、普通の付箋(50×75mm)に交換してもOK

 

どうしてこんなに手間のかかることを……? と思われる方もいるかもしれない。普通にToDoリスト作ってこなしていけばいいじゃない、という話だ。分かる。

 

しかし、筆者のように物事の順序立てが苦手なタイプだと、リストにいくつものタスクが並んでいる時点で順序付けができなくなり、結果、リストを無視してしまいがち。対してタスクが目に見えている1つだけであれば、順序を考えるまでもない。つまり、悩まずに済むわけで、これは気分的にとても救われるのである。

↑自宅で使うときは、首から下げると良さそう。視界からあまり遠ざけないのがポイントだ

 

現時点で、手帳を始めとしたビジネス用タスク管理ツールは「できる人にやさしく、できない人に厳しい」形になりがちだ。だから筆者ほど酷くはないにせよ、似たような悩みを抱えている人は意外と多いんじゃないだろうか?

 

そういったタスク管理に振り落とされた人たちにとって、学童向けのツールは大いなる助けになるのかもしれない。子ども用だからなー、と恥ずかしさを感じる人もいるかもしれないが、付箋さえ入れ替えてしまえば、バレる心配は薄い。ガンガン使っていけばイイと思うのだ。

 

家で使いたい連絡板とは? 省電力の電子メモパッド「ブギーボード」のインテリアモデルがちょうどいい!

最近いろいろと試しているのが「家庭向けのホワイトボード」。というのも、我が家は夫婦ともにフリーランスで日中はほぼ在宅。常に顔を合わせているので、例えば「ティッシュのストックがもうないから、外に出たときに買ってきて」なんて連絡も口頭で済ませるんだけど……だいたい忘れちゃうのだ。そしてたいてい、言った言わないでモメる。

 

夫婦どちらかが外で仕事をしていれば、こういった家庭内の連絡もSMSやLINEを使うが(=連絡事項が文面として残る)、共に在宅だとそれもよそよそしいし、ちょっと面倒くさくもある。であれば、家族間の連絡事項はホワイトボードで伝えるぐらいがちょうどいいんじゃないかな、と思ったのだ。

 

ただ、ホワイトボードはそもそもオフィス用品としての色が強いため、家に持ち込むと、どうしてもその周辺だけ“事務事務しい”雰囲気になってしまう。これがどうにもいただけない。もうちょっとオシャレというか、すっきりスマートなデザインのボードってないものか。

 

スタイリッシュに飾っておける「ブギーボード」のインテリアモード

そうしてたどり着いたのが、キングジムの「ブギーボード BB-15」(以下BB-15)だ。液晶に加圧して筆記する“電子メモパッド”というジャンルなので、正確にはホワイトボードではないが、用途はまったく同じだ。なにより見た目に事務用品っぽさがなく、かなりスタイリッシュ。

キングジム
ブギーボード BB-15
6000円(税別)

 

↑スタイラスなどで板面に圧を加えると蛍光グリーンの筆跡になるのが、ブギーボードシリーズの特徴。筆圧で線の強弱もつけられる

 

まず印象的なのが、ベゼル(枠)の薄さである。最近のスマートフォンなども“ベゼルレス”が注目されているが、やはりベゼルが分厚いと、それだけでどうしても野暮ったく感じてしまう。

 

「BB-15」は、シリーズ従来モデルと比較すると非常にスッキリとしたルックスで、パッと見からして「おっ、かっこよくなったなー」と思えるはずだ。

↑従来モデル(左)と比較すると、ベゼルはかなりスリムで洗練された雰囲気に

 

なぜベゼルを薄くできたかというと、お馴染みの画面消去ボタンをなくした、というのが最大のポイントだろう。

 

ブギーボードは、「スタイラスなどで画面を加圧すると筆跡が残せて、消去ボタンを押すと画面が消えてリセットされる」というのが基本の仕組みだ。となれば消去ボタンは必須なのだが、BB-15はボタンの代わりに消去ポイントを画面右下に設置。ここに専用スタイラスの上部(マグネット内蔵)を近づけることで、画面がリセットできるようになっている。

 

ちなみに専用スタイラスがない場合でも、なにか適当な磁石を使っての画面リセットは可能だ。

↑スタイラスの磁石(後端灰色の部分)を「erase」と書かれたポイントに近付けると、盤面が一瞬でリセットされる。ただし従来モデル同様、“この文字だけ”のような部分消去はできない

 

↑ベゼル側面・上面にスタイラスをくっつけておくこともできる

 

ちなみに、実は誤解されがちな部分だが、ブギーボードは画面のリセットを行う際にわずかに電力消費をするだけ(コイン型電池1つで約2万5000回の消去が可能)で、液晶表示には電力がいっさい使われていない。

 

そのため、たとえ電池切れになろうと、表示されているものが勝手に消えるという心配は不要なのだ。

 

↑背面の磁石で冷蔵庫や玄関ドアに貼っておけば、家庭内の伝達事項はこれでまかなえるはず

 

↑スマートな外見は、壁にかけてあっても違和感が少ない

 

裏面には、マグネットおよびフックをかける用のくぼみが備わっている。つまりこれ、最初から完全に壁掛けで使う前提なわけだ。このあたりが「シリーズ初のインテリアモデル」と名乗るゆえんだろう。

 

もちろん、ホワイトボード(連絡ボード)として考えると「お値段やや高い」「画面内の部分消しができない」などのネガティブはある。だが、逆に「消耗品は電池のみ(しかもほぼ消耗しない)」「ボード面が汚れずカスも出ない」のはありがたいし、なによりこのスタイリッシュな雰囲気は、これまでのホワイトボードにはなかった部分だ。

 

そのあたりを考えると、家庭内の連絡用にBB-15を選ぶ理由は充分にあるんじゃないだろうか。

 

プロが唸ったオンリーワンでヤバい文房具8選!

文房具業界で著名な識者たちが、「このペンの書き心地ヤバい」「このカッターの切れ味ヤバい」など、思わず呆れるほどに感心したアイテムを紹介。そのヤバさを余すことなく紹介します!

※こちらは「GetNavi」 2022年7月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

【その1】ペン先の繰り出しから書き始めまでほぼ無音

ゼブラ

フィラーレディレクション

2200円

手書きで相手にわかりやすく伝えられる、ビジネスシーン向けのサインペン。キャップレスでスムーズな書き出しを実現します。軸が太く握りやすいボディは、金属素材を使用して高級感のある仕上がりに。

 

この文房具プロがセレクトしました!

放送作家

古川 耕さん

TBSラジオ「アフター6ジャンクション」などを担当する放送作家兼ライター。本誌連載「手書きをめぐる冒険」ほか文房具関連のコラムを多数執筆。

 

ラジオの放送作家という仕事柄、常に〝音を立てない筆記具〟を探しています。スタジオは、ボールペンのノック音やペンのキャップを開け閉めする音が意外と響くため、注意が必要。この水性サインペン「フィラーレ ディレクション」は、ほぼ無音の状態でペン先を繰り出して書き始めることができます。さらに、高い吸湿性のモイストキープインクを使用したことで、ペン先が出しっぱなしでもドライアップを気にせずに使えるのもポイント。おかげでキャップを紛失する心配もなく、「あとで閉めなきゃ……」という小さなストレスからも解放されました。この快適さはヤバいです。

↑上部の軸をひねることで、先端からペン先が出る回転式を採用。書き出しの際に音がほぼ出ないため、会議中でも使いやすい

ペン先を繰り出すツイスト動作も極めてスムーズで、慣れればノックタイプのボールペンよりも素早く書き出せます。手に馴染みやすい太軸なのも好印象。リモート会議などで、あらためて手元の〝音〟が気になり始めた人にぜひオススメしたいです!

 

<ここが使える! >空気中の水分を吸収する乾き知らずのインク

空気中の水分を吸収する成分を配合した「モイストキープインク」を搭載。その場の湿度の変化に応じて適度な状態を保つため、乾燥せず書き続けられます。

 

 

【その2】安全かつ効率的に開梱できるコレはもう手放せない

オルファ

替刃式カイコーンPRO

実売価格652円

ハードな現場でも使える、頑丈で安心設計の開梱用カッター。段ボールだけでなく、カーペットなどの厚手素材を切れる性能の刃を装備。水分に触れても錆びにくいステンレス刃を採用し、長く愛用できます。

 

この文房具プロがセレクトしました!

文具ソムリエール

菅 未里さん

メディアやイベントを通じて、文房具の魅力を発信。商品の監修やプロデュースも行っている。GetNavi webにて「菅 未里の自腹買い文房具」を連載中。

 

コロナ禍で在宅時間が増えるなか、通販を利用する機会が多くなりました。毎日届く荷物の段ボールをカッターやハサミで開けるのに時間を取られて、段々と面倒になっていたんです。

↑ボディ後部に備える金属製テープスリッターは、梱包テープに突き刺して切り開くための開梱ツール。高い剛性で、安定した作業ができる

 

そんななか出会ったのが、替刃式カイコーンPRO。カッターのように刃の出し入れをすることなく、すぐ開梱作業ができるので効率的で時短に。刃がむき出しになっていないので、うっかり手を切ることもなくなりました。荷物の中身を傷付けないようにカッターの長さを調整する必要がないのもポイントです。加えて、段ボールに貼られている住所シールや伝票を剥がす際に、ボディ後部に搭載したテープスリッターでラベルの隅をめくれば簡単に剥がすことができます。爪でカリカリと剥がす必要がないので、深爪やネイルをしている人も指先を痛めません。開梱から後片付けまで、安全かつスムーズに作業ができる、素晴らしいツールです!

 

<ここが使える!>特殊なガード付きの刃で届いた荷物を安全開梱

刃先のガードによって、刃が荷物の中身に触れにくく安全に開梱できます。刃の切れ味が落ちた場合は、ワンタッチで替刃を交換でき、ケガのリスクを抑えられます。

 

 

【その3】自分をほめて伸ばして前向きにさせる魔法のノート

GOOD & SHARE

ほめほめノート

1320円

自己肯定感を高められるノート。用紙はほど良くペン先が引っ掛かって滑りすぎない「淡クリームキンマリ」で、書き心地の良さを追求。180度に開く糸かがり製本により、ページを手で押さえずに書けます。

 

この文房具プロがセレクトしました!

文房具プレゼンター

ふじいなおみさん

ラジオパーソナリティとして「他故となおみのブンボーグ大作戦!」に出演。「文房具屋さん大賞PRESENTS『こども文房具2022』」(扶桑社刊)を手がけた。

 

仕事をしていると、1つのミスで「自分は何もできない」と自信を失って落ち込むことがありますよね。そういったときに支えてくれるのが本品です。

 

ページにある10行の記入欄に「自分がいまできていること」を書き込みます。例えば「プレゼンを成功させた」といった大きい事柄はもちろん、「遅刻せずに仕事に行けた」「ちゃんと納期を守れた」など、難しくないことでもOK。1冊30日ぶんなので、1か月続けると300個の“ほめ”が溜まります。

自信を取り戻したいときに読み返すだけで、「自分ができること」に気づかせてくれます。効果抜群の心の栄養剤になりますよ!

 

<ここが使える!>コツをつかめてほめ上手になれる

冒頭には、上手にほめるための3つのコツを掲載。罫末の「みんなのほめノート」を参考にすればコツをつかみやすく、次々と自分の「ほめ」を書き込めます。

 

【その4】消しやすさは大手メーカー製品に決して負けてない

ホシヤ

キープ 消しゴム

110円(中)

静岡県や山梨県、東北・九州地方の一部で高い人気を誇る、プラスチック字消し。しっかりとした硬さで、力を入れなくても滑るように消せます。サイズは、小(66円)、中(110円)、大(220円)の3種類を用意。

 

この文房具プロがセレクトしました!

ユーチューバー

ろぺるんさん

YouTube「ろぺるん Roperun」チャンネルで文房具を紹介。小学3年生のころ母親から買ってもらった三菱鉛筆「クルトガ」をきっかけに、文房具の世界へハマった。

 

あまり知られていない消しゴムですが、実は隠れた名作。最大の魅力は消しやすさで、大手メーカーの消しゴムと比べても遜色ありません。コシがあるため軽い力でも硬度F、HB、B、2Bをキレイに消すことができます。消しゴムがポロポロと崩れにくく、消しカスの量が少ないため、消し心地も抜群。また、ブドウやメロン、モモ、青リンゴ、レモンの香りがする「パステルキープ」(110円)も展開されています。スリーブもパステルカラーでオシャレです。

 

地域によっては店頭であまり見かけることがなく、知名度が低いのが残念。これを機に身近な文房具店に出回ってほしいです。

 

<ここが使える!>硬めなコシのおかげで消すときに紙が折れにくい!

素材には、塩ビと炭酸カルシウムを採用するため、一般的な消しゴムと比べてやや硬めの質感。スケッチブックや薄い紙でもグシャッと折れにくく破れにくい。

 

【その5】美しくて上品なデザインと静音性にときめき

パイロット

キャップレスLS

3万8500円

半世紀以上におよぶロングセラー「キャップレス万年筆」の旗艦モデル。ワンノックで書ける利便性はそのままに、高い静音性と滑らかな操作性を実現。ほど良い重量感とともに、やさしい書き味に。

 

この文房具プロがセレクトしました!

ブンボーグA(エース)

他故壁氏さん

775ライブラリーFM「他故となおみのブンボーグ大作戦!」のラジオパーソナリティ。筆記具とノートを中心としたパーソナル文具全般に興味がある。

 

ノックして書き出せる軽快さが人気を博した従来のキャップレスは、ノックするときにどうしても“ガチッ”と鳴り、“ガチッ”と大きな音を出して戻る仕様でした。そこを見直し、アップデートしたのが「キャップレスLS」。

↑気密性の高いシャッター機構を内蔵。未使用時は、密閉した空間にペン先を収納してインクの乾燥を防ぐ。筆記時は、ノックでシャッターが開き、ペン先が出る仕組みだ

 

新機構「ノック&ツイスト式」を搭載したことで、ノック音を出さず静かにペン先を繰り出すことができます。また、ペン先を戻すときはノックではなく尾冠の突起を回すため、完全無音でスムーズに収納可能。このアクションを体験してしまうと後戻りできないほど。例えるなら、高級乗用車に乗った際のドア開閉の気持ち良さです(笑)。18金のペン先は柔らかなタッチで、ふせんのような紙でもスラスラと書けて心地良いです。

 

キャップレスLSの「LS」は〝ラグジュアリー&サイレント〟の頭文字。その名前の通り、高級感のあるデザインと、最高峰の内部機構技術による静音性を兼ね備えた、最強のキャップレス万年筆です!

 

↑ボディの中央部には、パイロットの宝飾加工技術を生かしたカットリングを施しました。手にするたびに輝き、ラグジュアリー感を格上げしてくれるワンポイント

 

<ここが使える!>驚異的な滑らかさを叶えたほかにはない逸品

従来品よりも静かなノック音に加えて、尾冠ノブを軽くひねると、ゆっくりペン先が収納される機構も見事。ミニマルながら機能性とデザイン性を両立した珠玉の1本。

 

 

【その6】耐水耐熱性と精密性に優れたUHUが〝優勝〟

UHU

瞬間接着剤 超速乾ピペット

実売価格386円

ドイツの世界的な接着剤ブランドUHUが手がける、超強力で精密な塗布を実現する瞬間接着剤。液だれせず、常に最適な量を出せる「ダイレクトストップ機能」を搭載。プラモデル製作など細かい作業でも扱いやすいです。

 

この文房具プロがセレクトしました!

文房具ライター

きだてたくさん

最新機能系から駄雑貨系おもちゃ文具まで、文房具ならなんでも使い倒して徹底レビュー。GetNavi webでも文房具全般の記事を担当している。

 

瞬間接着剤のベストな液量は、10円玉大の面積当たりにほんの一滴。しかし、作業時にうっかり液が垂れて出過ぎることも多いため、これが接着ミスの大きな原因となっていました。

 

超速乾ピペットは、金属チューブの下に弾力のある樹脂ボトルを備えた二重構造を採用。指先の感覚で液量を繊細にコントロールできるのがポイントです。陰圧で思い通りの接着剤をピタッと出せるので、とにかく接着を失敗しにくいですよ。また、自立するボトルによって、接着後の液だれに慌てず済むのもうれしいところ。ボトルの口が白くカピカピに固まりにくいので、安心して次回も使用できます。食洗機使用に対応する液剤は極めてレアで、食器に安心して使えます。

↑従来の瞬間接着剤の最高温度が80°C以下なのに対して、本品は120°Cという圧倒的な耐熱性を誇る。実用強度到達後(接着から24時間後以降)は、食洗機も利用できて便利

 

実用性の高さでは、おそらく他の追随を許さないレベル。ドイツ製でまだ日本では馴染みのないブランドですが、いまから注目しておいて間違いはありません。

↑ボトル下部には、リング状の台座を装備。接着剤を寝かせずに立てて置ける。接着対象を固定する作業で焦らずに行えたり、保管時に省スペースで収納できたりとありがたい

 

<ここが使える!>あらゆる素材をくっつける万能な瞬間接着剤

どんな細かな隅や継ぎ目にも流し込める、細型ノズルを装備。液量コントロールがしやすいため点状の接着も可能。プラスチックはもちろん、磁器やコルク、ガラス、ゴムなどにも使えます。

 

 

【その7】刃がグラつかずブレないため理想の切れ味を実現

エスディアイジャパン

GLANZ

実売価格1980円

刃ブレやグラつきを抑える完全刃ブレ防止機能を搭載。切れ味の良い鋭角刃がピタッと固定するため、紙によるアートの制作や普段のカッティングで精度の高い仕上がりを発揮します。替え刃の交換も手軽です。

 

この文房具プロがセレクトしました!

有隣堂 文房具バイヤー

岡﨑弘子さん

YouTube「有隣堂しか知らない世界」チャンネルに出演。ただ商品を紹介するだけでなく、素直なコメントがユーザーに定評だ。チャンネル登録者数は14万人。

 

このカッターの良さは、なんと言っても刃がブレない、グラつかないこと。その秘密は、本体の後部に備えるロック板で、出した刃を固定することができるからです。そのため正確なカッティングが可能。30度の刃は先端が鋭いので切るのが難しく思われますが、ほど良く本体が重いため重心が安定し、細かい作業も難なくできます。消しゴムハンコを作ったり、分厚い紙や革細工用の革を切ったりと、用途を選ばずあらゆる場面で活躍します。

 

一般的なカッターに対して少し価格は高いですが、これ以上に使い勝手の良いモノはいまの市場に存在しないと思います。

 

<ここが使える!>硬い素材も安心してグイグイ切れる!

刃の素材は丈夫なダイキャスト(亜鉛合金)を使用し、素材に刃を取られる心配はなし。バードカービングや粘土細工、DIYのハードユースにも対応します。

 

【その8】センターラインがあるから情報を整理しやすい

マルマン

ニーモシネ A5 7mm 横罫センターライン付 N166

実売価格605円

紙面を左右に2分割したノート。自分の考えをまとめやすく、仕事の効率などを高められます。裏表紙には丈夫なクラフトボード紙を使用しており、手で持ちながらでも書きやすい! サイズや仕様の種類も豊富です。

 

この文房具プロがセレクトしました!

インスタグラマー

まるさん

Instagram「@ yy.ggr」で勉強も仕事も楽しくなる文房具をピックアップ。元文房具店の販売員としての目線による商品のセレクトが好評で、多くのファンがいる。

 

見返したときにわかりやすいノートを作れるのが本品の魅力です。一番のお気に入りポイントは、センターラインがあること。例えば左に見聞きした内容を、右に自分の意見を書くといったことができて情報が整理しやすいです。言語学習での使用にオススメで、英文と日本語訳を左右に分けて書くと一覧で見やすくなります。

 

天綴じ仕様のおかげで、手にリングが当たらずストレスなく書けるのもうれしいポイント。さらに、用紙の上部に施したミシン目でキレイに切れるため、会議中に取ったメモをその場で切り取って持ち歩けるところも気に入っています!

 

<ここが使える!>最適な濃度の罫線色で読み返しやすい!

罫線色は書くときに見やすく、読み返すときは目立ちにくいように絶妙な濃さのグレーを採用。罫頭にタイトルスペースがあるのも読み返しやすさの特徴です。

「ほぼ日手帳」2023年度版は「ONE PIECE magazine」とコラボ! 手帳本体だけでなく手帳カバーやオリジナル文房具も発売……10月1日

ほぼ日は、同社が企画・販売を行う「ほぼ日手帳」2023年度版で、マンガ「ONE PIECE(ワンピース)」の世界を楽しめるムック本「ONE PIECE magazine」とコラボレーションを行い、手帳本体のほか、4種類の手帳カバーと2種類の週間手帳(weeks)、手帳と一緒に使えるオリジナルの文房具などを、10月1日11時に発売します。

 

「ほぼ日手帳2023本体 ONE PIECE オリジナル」は、A6サイズ・1日1ページの手帳本体「ほぼ日手帳オリジナル」の、コラボ特別版。カバーだけでなく手帳の中までコラボを行うのは「ほぼ日手帳」初となります。原作から抜き出した言葉やイラスト、そしてキャラクターの誕生日も365日分掲載し、巻末のおまけページまでもONE PIECE仕様です。表紙は、主人公の「モンキー・D・ルフィ」のイメージカラーである赤に、ONE PIECEのロゴを加えました。税込価格は2970円。

 

手帳カバー「ONE PIECE magazine/麦わらのルフィ RED」(オリジナル・A6)は、ONE PIECE作者の尾田栄一郎さんが、同ムックのために描き下ろしたルフィを真っ赤な背景にレイアウトした、オリジナルサイズの手帳カバー。発色の良いシルク印刷でプリントしており、裏側にはルフィの大切な麦わら帽子が描かれています。裏側のポケットの中にも、作中に出てくる力強い名ゼリフが印刷されています。カバーの内側には、尾田さんによるネームのプリントも。税込価格は4070円です。

 

手帳カバー「ONE PIECE magazine/麦わらのルフィ BLUE」(カズン・A5)は、鮮やかなブルーの地をバックに颯爽と立つルフィを、発色のいいシルク印刷でプリントした、カズンサイズの手帳カバー。麦わらのルフィ RED同様、尾田さんが同ムックのために描き下ろしたもので、ルフィが左手に持った海賊旗が裏面に回り込むかたちでデザインされています。こちらも裏側のポケットにはこっそり、作中に出てくる名ゼリフが印刷されているほか、カバーの内側には尾田先生によるネームもプリントされています。税込価格は5170円。

 

手帳カバー「ONE PIECE magazine/Going Merry LOGBOOK」(オリジナル・A6/カズン・A5)は、ゴーイング・メリー号をモチーフに作ったカバーです。手触りのなめらかなブラックの本革を使い、手帳本体を包むデザインの3つ折りカバーで、メリー号の顔をかたどった金色のボタンがついています。内側の布部分には海図をプリント。メリー号の帆をイメージして作った、コットンの巾着に入っています。税込価格は、オリジナルサイズが1万4300円、カズンサイズが1万9800円です。

 

weeks(週間手帳)からは、2つのデザインを用意。「ONE PIECE magazine/GRAND LINE」は、麦わらの一味がたどった航路をモチーフにしたデザインで、鮮やかな水色の地を空と海に見立て、航路で出会うキャラクターたちを散りばめています。「ONE PIECE magazine/新世界へ!」は、サウザンド・サニー号に乗った麦わらの一味が新世界へいざ出航するという躍動感にあふれた名シーンをデザインし、ルフィのセリフ「『新世界』へ~~!!!!」の文字が裏面に大きく入っています。税込価格はどちらも2970円。

 

そのほか、コラボ限定オリジナル文房具として、3サイズ展開で手帳とあわせて使える下敷き「ほぼ日の下敷き Memories」、ビッグサイズの持ち手つきスタンプ「どんどん押せる どん!!スタンプ」、作品内でおなじみの効果音が107枚のシールになった「どんどん貼れる どん!!シールブック」、アクリル製のクリアスタンプ「あれこれ使えるクリアスタンプ」、麦わらの一味10人の目元を一筆箋の片面にレイアウトした「麦わらの一味になれる 横書き一筆箋」、原作から抜き出したひとコマがメモ帳になった「気持ちが伝わる スクエア一筆箋」、トニートニー・チョッパーの顔がフィルムふせんになった「貼ってはがせる チョッパー百面相ふせん」を発売。税込価格や詳細は、以下のギャラリーをご覧ください(画像をタップすると閲覧できます)。

100種類以上のラインナップ! 英語版の拡充や「本」タイプも新たに登場……「ほぼ日手帳 2023」

ほぼ日は、「ほぼ日手帳 2023」を発売しました。

 

「ほぼ日手帳」は、2023年版で22年目を迎えるロングセラーで、2022年版は世界の156の国や地域で、72万部を売り上げています。2023年版は「生まれる。」をテーマに、初の手帳本体コラボを実現した「ONE PIECE magazine」のほか、多様なブランドやアーティスト、作家とコラボレーションした100種類以上のラインナップが登場しました。

 

2023年版の主なラインナップは、ディズニーキャラクター「おしゃれキャット」「101匹わんちゃん」、小説家・原田マハさんとつくった週間手帳「Maha Art Techo」、伊丹十三さんのイラストが表紙になった週間手帳「mon oncle」、手書きのカレンダーが表紙の週間手帳「365にち(こよみ)」、絵本「ぐるんぱのようちえん」の手帳カバーやグッズ、過去最多のラインナップとなった「MOTHER」シリーズ、「PYT」の手帳カバーやPCケース・バッグ、「土屋鞄製造所」の革の手帳カバー、14種類の「ミナ ペルホネン」手帳カバー、「PORTER」と作ったバッグ型の手帳カバー、そのほか、アーティストの作品をデザインした手帳カバーなど。「ほぼ日手帳 day-free」2023年版のイラストは、100%ORANGEさんのパラパラマンガが採用されています。税込価格や詳細は、以下のギャラリーをご覧ください(画像をタップすると閲覧できます)。

 

海外での人気の高まりを受けて、英語版のラインナップも増加。これまで英語版本体はA6サイズの「Planner」のみでしたが、A5サイズの「カズン」と、週間手帳の「weeks」の英語版も新たに登場します。「日々の言葉」(「ほぼ日刊イトイ新聞」の記事から厳選した言葉を抜き出してページ下部に掲載)や、おまけページも、すべて英語で表記しています。「weeks」には、久保田寛子さんがデザインした英語版限定の表紙「オーロラ当番」も用意。

 

2018年の誕生から6年目をむかえた、5年分の記録を1冊にまとめることができる「ほぼ日5年手帳」(用紙A6と用紙A5の2種類)2023年版は、366日分の「日々の言葉」やパッケージの色をリニューアルしています。

 

12月には、毎日持って歩く「本」のようなほぼ日手帳「ほぼ日手帳 HON」も新発売。オリジナルと同じ文庫本(A6)サイズで、1日1ページの中身も、180度開く構造もそのままながら、表紙とカバーが一体化しており、カバーをかけずに使えるほぼ日手帳です。表紙デザインは全4種類。ひとつは、ダークネイビーにゴールドの箔が斜めに入ったデザインで日付を書き表すときに使う記号、スラッシュ(/)をモチーフにしています。詳細は10月に発表予定とのことです。

プロが唸ったオンリーワンでヤバい文房具! オルファ 替刃式カイコーンPRO

文房具業界で著名な、文具ソムリエールの菅 未里さんが思わず呆れるほどに感心した文房具を紹介。そのヤバさを余すことなく紹介します!

※こちらは「GetNavi」 2022年7月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

安全かつ効率的に開梱できるコレはもう手放せない

オルファ

替刃式カイコーンPRO

実売価格652円

ハードな現場でも使える、頑丈で安心設計の開梱用カッター。段ボールだけでなく、カーペットなどの厚手素材を切れる性能の刃を装備。水分に触れても錆びにくいステンレス刃を採用し、長く愛用できます。

 

この文房具プロがセレクトしました!

文具ソムリエール

菅 未里さん

メディアやイベントを通じて、文房具の魅力を発信。商品の監修やプロデュースも行っている。GetNavi webにて「菅 未里の自腹買い文房具」を連載中。

 

コロナ禍で在宅時間が増えるなか、通販を利用する機会が多くなりました。毎日届く荷物の段ボールをカッターやハサミで開けるのに時間を取られて、段々と面倒になっていたんです。

↑ボディ後部に備える金属製テープスリッターは、梱包テープに突き刺して切り開くための開梱ツール。高い剛性で、安定した作業ができる

 

そんななか出会ったのが、替刃式カイコーンPRO。カッターのように刃の出し入れをすることなく、すぐ開梱作業ができるので効率的で時短に。刃がむき出しになっていないので、うっかり手を切ることもなくなりました。荷物の中身を傷付けないようにカッターの長さを調整する必要がないのもポイントです。加えて、段ボールに貼られている住所シールや伝票を剥がす際に、ボディ後部に搭載したテープスリッターでラベルの隅をめくれば簡単に剥がすことができます。爪でカリカリと剥がす必要がないので、深爪やネイルをしている人も指先を痛めません。開梱から後片付けまで、安全かつスムーズに作業ができる、素晴らしいツールです!

 

<ここが使える!>特殊なガード付きの刃で届いた荷物を安全開梱

刃先のガードによって、刃が荷物の中身に触れにくく安全に開梱できます。刃の切れ味が落ちた場合は、ワンタッチで替刃を交換でき、ケガのリスクを抑えられます。

 

【文具ソムリエール・菅未里の自腹買い文房具】ネジ? 実は磁石! 直径4.5mmの極小強力マグネットは控えめで美しいメイドインジャパン

イベントやメディアへの出演、新作文房具のプロモーションなどに引っ張りだこの文具ソムリエール・菅未里さん。文房具の新作からロングセラーまでを知り尽くした菅さんが、自腹を切ってまで手に入れた愛用の文房具とは?

 

デザインや思い出を壊さない控えめなツール

小さなネジ・・・・・・の紹介ではありません。こちらは小さな小さな、マグネットです。

美術館や旅先で素敵なポストカードを買ったり、お気に入りの写真を現像したりした時、どこかに飾っておこうかなと考えたことはありませんか?

 

格好よくポストカードや写真を飾りたいと思っても、画鋲(がびょう)やテープを使うと飾る物を傷めてしまいそうで心配です。そんな時にマグネットを使ってボードに貼ることを思いつくでしょう。しかし、そのマグネット選びが難しい。

 

マグネットというと会社の会議室で使うような事務的なデザインだったり、サイズが大きすぎて飾る物よりもマグネットが目立ってしまったり・・・・・・なかなかピンとくるものがありません。

 

あくまで脇役として控えめに、でもしっかりサポートしてくれるマグネットはないものかと探してたどり着いたのがSOGUの「φ4.5 MAGNET」です。

 

SOGU
φ4.5 MAGNET
1500円(税別・10個)

 

↑一円玉と比べてもこの小ささ

 

↑パッケージもおしゃれ!

 

直径4.5mmという極小サイズながらしっかりとした磁力があり、ポストカードや写真はもちろん、A4用紙2~3枚程度であればまとめて貼り付けておくことも可能です。

 

何よりも存在を主張しないところがいい。

 

↑ポストカードの四隅を、このマグネットで固定

 

↑拡大してみましょう

 

ポストカードの隅につけてもこの通り。小さいので目立たず、ポストカードのデザインを壊しません。

 

↑使わない時にボードにつけておいても圧迫感がなく、控えめな印象です

 

眼鏡のネジと見間違えるほどに小さいマグネットですが、つまみ部分にネジを使用しているため、ネジ足のギザギザとした溝が滑り止めとなって、指でつまみやすいのも特長です。

 

一般的に男性は女性よりも手が大きいので、小さすぎると扱いにくいのではないかと心配になる人もいるでしょう。それが実はこのマグネット、1mm違いで試作をしては男性と女性、それぞれの手で評価を繰り返しこのサイズに決定したそうです。

 

マグネットの強さとつまみの扱いやすさ、どちらも徹底的に使い勝手を追求して決まったサイズなんですね。

 

 

インテリアに馴染む控えめマグネットで、格好良く思い出を残しましょう。

 

 

連載「文具ソムリエール・菅 未里の自腹買い文房具」アーカイブ

6年ぶり最新ポメラ「DM250」はビジネスで即活躍する完成度! 興味がある人は即購入を

キングジムの人気デジタルメモデバイス「ポメラ」から、最新の「DM250」が登場しました。前モデル「DM200」から6年ぶりの最上位モデルです。

↑7月29日に発売されたDM250。キングジム公式オンラインストアでは、6万280円(税込み)で販売されています

 

ポメラは、テキスト入力に特化したデジタルメモデバイス。用途をあえて絞ったことや、携帯性に優れることから、文章作成の機会が多い人たちの支持を得て、ロングセラーとなった製品です。そのなかでDM250は、バッテリーが約24時間持つうえ、充電やPCとの接続で使えるUSB Type-Cを搭載するなど、着実な進化を遂げています。

 

それでいて、DM200が備えていたテキスト入力のしやすさを継承。さらに、縦書きの脚本などの作成に適したシナリオモードを追加したほか、校正支援機能「ATOK for pomera[Professional]」を強化したり、1ファイルあたりの保存可能文字数を20万字に増やしたりと、文章を書くうえでの基本性能も向上しています。

 

【製品フォトギャラリー】※画像をタップすると閲覧できます。一部SNSからは閲覧できません。

 

長文を書くのに向いているといった理由から、ヘビーユーザーの多いポメラ。DM250は、そうしたユーザーのニーズにしっかり応えています。一方で、まだポメラを使ったことのない人は、活用できるのでしょうか。

 

そんな疑問に答えるべく、今回はポメラ初心者の20代と30代に持ってもらい、ビジネスシーンでどのように使ったのかをレポートしていきます。

 

【使ってもらった人】

↑左はフリーで編集・ライターをしているほか、企業の広報活動や制作会社での編集・制作をこなす20代の山口 真央さん。本業をいくつも抱える「複業」を実現しています。一方の右はGetNavi webの編集部員で、ワールドカテゴリや海外ニュースを主に担当する30代の久保田 遼。子育てをしながら編集部で記事を制作しています

 

 

すぐに使えて、作業に集中しやすいところがビジネスで活躍

そもそも、文章を書くことに特化したポメラは、以下の3つの特徴が大きなポイントです。

・インターネットは利用できない

・起動が速い

文字入力にこだわっている

 

ひとつ目のインターネットが利用できない点は、PCやタブレット、スマホなど、ほかのテキストを打つデバイスとは決定的な違いです。

 

複数の本業を抱える“複業”スタイルで仕事をする山口さんは、この点について「PCだと、チャットツールの通知がきてしまい、意図せず作業が止まってしまいがちです。ポメラはそうしたことがなく、作業に集中できるのがうれしかった」と言います。

 

一方、編集部の久保田は「ほかのデバイスと違って、セキュリティ性が高いのではと感じました。普段何気なくクラウドサービスを使っていますが、不意にファイルをアップロードしてしまったり、漏洩してしまったりする可能性は否定できません。ポメラはその心配がないため、見られたくない文章を書く心理障壁が下がるように感じました」とのこと。

 

もうひとつは、起動の速さ。ポメラは本体を開いてすぐに文章を書き始められます。これには、2人ともかなりの魅力を感じたようで、最初に使用感を聞いたところ「起動の速さがとにかくいい」と口をそろえていました。

 

特に山口さんは「PCだと、開いて、アプリを立ち上げてと、数秒待つことになりますが、そのストレスから解放されました」と、ポメラならではのメリットを感じていました。

 

最後は、キーボードです。日本語配列はもちろん、日本語入力に特化した親指シフトに対応。また、DM250は設定でUS配列に変更できます。さらに、キーを押し込んだときの沈み込み方にこだわるなど、入力の快適さにも力を注いでいます。

↑キーボードはデフォルトで日本語配列になっており、設定で配列を変更できます。キーピッチは17mmと十分な距離を確保。なお、キーボードの左上には電源ボタンがあります

 

このキーボードについて、山口さんは打鍵感に戸惑った様子を見せつつも「開いたときに、ヒンジ部分に角度が付くのはいいですね」とコメント。また、久保田は「打ち心地がよかったです」と述べ、特に不満なく使えたようです。キーボードは普段使っている製品に左右されるところ。人によって、使い始めは山口さんのように戸惑うこともありそうですが、慣れたらまた違った評価になるかもしれません。

 

すぐに作業を始められて、作業に集中しやすいうえに、公開してはいけない文章を書くのにも最適。ポメラの特徴はビジネス作業で十分に実力を発揮しそうです。では、複業で活躍する山口さんと編集部の久保田はどういったシーンでDM250を活用したのか、またどんな使い方ができそうだと感じたのか、具体的に見ていきましょう。

 

自宅で使っていた電子ペーパーがポメラに置き換え、Web会議でも活躍

山口さんは主に自宅作業時で活用したそうです。

 

「家での使用は快適でした。特にメモするときは、いままで電子ペーパーで手書きのメモを取ったり、PCでメモを取ったり、あるいは付箋に何か書いたりと、複数のデバイスやアイテムを使っていたのですが、ポメラに一元化できました

 

また、スマホで電話をしながらポメラを片手で開いてやり取りを書き留めたり、PCでWeb会議をしながらポメラでテキスト入力したり、といった使い方もしたとのこと。その際、ATOK for pomera[Professional]の校正支援機能が活躍してくれたと言います。

↑Web会議中に入力はポメラにお任せ

 

「PCやタブレットなどの、ネットに接続できるデバイスは閲覧用、ポメラは入力用と使い分けました。そうすることで、単純にディスプレイが増えたという印象ですし、ポメラで入力に集中できたのもありがたかった点です。

 

それと入力中、誤字になりそうなところを変換時に直してくれました。ATOK for pomera[Professional]による予測変換の精度の高さを感じました。あとで見返しても誤字はなかったと思います

↑DM250はATOK for pomera[Professional]の機能がより強化され、このように勘違いで覚えた誤用の修正提案もしてくれます。特にWeb会議のように、PCでながら作業する場合、誤字が出やすいですが、ATOK for pomera[Professional]が支援してくれるおかげで、誤字は見当たらず。あとで見返す際も見やすいですし、会議の相手にそのまま送るのも安心です

 

もうひとつの使い方として挙がったのがシナリオモードです。

 

「上段と下段に分かれているシナリオモードは、Webメディアのタイアップ記事の構成を作るときに利用しました。上段は記事の大きな流れを書き、下段に内容や詳細をまとめていくと見やすかったです」

↑DM250から搭載されたシナリオモード。「今回の使用中はチャンスがなかったのですが、たまにラジオの構成台本やYouTubeの動画脚本を作ることもあって、そういうときに活用できそうとも思いました」と話してくれました

 

Web記事の構成案や、台本・脚本などを作成する機会は、それほど多くないかもしれません。ですが、一般的なビジネスの現場であれば、プレゼンで発表する場はあるはず。そういったときに、たとえば資料を見せながら、どういった説明を口頭でするかなどをシナリオモードでまとめておく、という使い方ができるでしょう。

↑バッテリーが少なくなってきたら、付属のUSB Type-CケーブルとACアダプターで充電します

 

本業、副業、さらには複業と、ひとつの事業にとどまらないワークスタイルが、今後のビジネススタイルの大きなポイント。そうした働き方を実践する山口さんを見ると、ポメラをあらゆる現場で使用していることがわかりました。作業の内容やアウトプットが違う複業であっても、文章を書く・まとめることは必須。そんな場面でポメラが活躍してくれます。

 

外出先ですぐ入力が便利、プライベート利用や論文執筆もよさそう

編集部の久保田は、外出先での活用が多かったそうです。

 

「外出先で企画のアイデアが浮かんだときや、情報整理をしたいときなど、自分の考えを言語化するために使いました。やはり取り出してすぐに入力できるのがいいですね。それと、1回の充電で24時間程度使えるため、外で使う際にバッテリーを気にすることがなく、安心できました

↑外出先でポメラを活用。思いついたことをすぐに書くのはもちろん、あとで見返すほか、集中して作成した文章をいつもとは違う環境で推敲することもできます

 

加えて、プライベートのほか、意外な使い方もできそうとのこと。

 

「読書メモとしても使いました。読んでいる最中に浮かぶアイデアを大事にしていて、そういったことを書き留めたり、純粋に本についてのメモを取ったりできました。

 

あとは、論文の執筆に良さそうだと感じました。以前、大学院に在籍していたのですが、論文は執筆中、基本的に指導教授にしか見てもらいません。自分の研究にはアイデア勝負の側面があるので、校了前の論文は、できるだけ“内密”にしておきたい文章の1つ。だから、先にも述べたようにポメラと相性はいいと思います

 

久保田の使い方を見ると、持ち運びやすく、バッテリーも長時間持つため、外出の多いビジネスユーザーも活用できることがわかります。また、元々は長文を書くユーザーに人気のポメラ。オフィシャルに公開できない論文や原稿作成にも向いています。こうした使い勝手の幅が広いのも魅力です。

 

ポメラをもっと使うこなす方法は? 開発者に聞いてみた

ここまで、ポメラ初心者でもビジネスシーンで使えるところを見てきました。ただ、使っていくなかで気になる点もあったそうです。そこで、ポメラに関する疑問点を、キングジムの開発本部 電子文具開発部 デジタルプロダクツ課のリーダー、清水 翔平さんに話を聞きました。

↑キングジムの清水 翔平さんにオンラインで話を聞きました

 

編集部(以下、――) DM250はバッテリーの容量が増えたぶん、重量も増加しています。もっと軽いと、ネットに接続できるノートPCと一緒に持ち運べそう、という意見がありましたが、軽量化についてはいかがでしょうか。

 

清水さん(以下、清水) DM200からは確かに40g増えていますが、対してバッテリーは約6時間延びています。逆にいうと、バッテリーを減らしても数十gの減量です。それならばと、今回はバッテリーを優先しました。とはいえ、剛性を失わない程度に内部で使っている板金に複数の穴を開けるなどして、軽量化の努力はもちろん続けています。

 

また、確かにノートPCと持ち歩くのは大変かもしれませんが、タブレットであれば、持ち運びのハードルも下がるかなと考えています。その際、ポメラはBluetoothキーボードとしても使えるので、タブレットとポメラをBluetoothで接続して、タブレットをディスプレイに、ポメラをキーボードにするといった使い方も可能です。ぜひ活用してみてください。

 

―― ありがとうございます。もう1点、ATOK for pomera[Professional]」の予測変換機能の精度が非常に高いのを感じました。さらに踏み込んで、校閲機能まであるといいんじゃないかという意見も出たのですが、近い機能はありますか?

 

清水 近い機能ですと、「正規表現検索機能」があります。たとえば、長文を書いているとき、ひとつの表現が頻出した場合に同じ言葉を使っているか検索する、あるいは「取る/撮る/録る」といった、同じ音の漢字をまとめて検索する、などが可能です。表記ゆれなどのチェックに役立つはずです。さらに、直したいところが複数あった際は、置換で一気に修正もできます。正規表現検索機能を活用していただければ、校閲もしっかりできるでしょう。

↑正規表現検索機能。ここに載っているのは一例で、ほかにも検索方法はあるそうです

 

 

ポメラに興味のある人は、いまが買いどき

これまで使ったことのないデバイスを、ビジネスでいきなり取り入れてみるのは抵抗感がある、という人もいると思います。ですが、DM250は初めて使った人にとっても、ちょっとしたメモから論文作成まで、ビジネスシーンで幅広く活躍することがわかりました。製品の完成度が高いからこそ使いやすいのでしょう。6万280円(税込み)という価格は一見すると高価ですが、使用シーンの多さを見ればその価値は十分あります。

 

特に使い始めてみると、パッと開いてすぐに入力できるポメラは、自宅・外出先問わず、メモを取る場面でなくてはならない存在になりそうです。

 

今後は、複業スタイルで働く人も、ビジネスで外出する人も増えるでしょう。そうしたときに、これまで見てきたように、Web会議で文章をまとめる、動画の脚本を書く、あるいは外出先でメモを取るなどの場面でポメラを使う機会は大いにあります。また、慣れてくればヘビーユーザー同様、長い文章を書く際もポメラが手放せなくなるはず。

 

働き方が多様化すればするほど、ビジネスで文章に触れるシーンは増えていくため、ポメラが必要になるわけです。

 

そのなかで、DM250はコアとなる文章を書く基本性能を向上させつつ、長時間のバッテリーやUSB Type-Cの搭載といったトレンドもおさえており、今後数年の活躍が見込めます。ポメラは気になってはいるものの、なかなか手が出なかった、という人はいまこそ手を伸ばしてみる時期でしょう。

 

【フォトギャラリー】※画像をタップすると閲覧できます。一部SNSからは閲覧できません。

 

撮影/篠田麦也

プロが唸ったオンリーワンでヤバい文房具! ゼブラ フィラーレディレクション

文房具業界で著名な古川 耕さんが思わず呆れるほどに感心した文房具を紹介! そのヤバさを余すことなく紹介します!

※こちらは「GetNavi」 2022年7月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

ペン先の繰り出しから書き始めまでほぼ無音

ゼブラ

フィラーレディレクション

2200円

手書きで相手にわかりやすく伝えられる、ビジネスシーン向けのサインペン。キャップレスでスムーズな書き出しを実現します。軸が太く握りやすいボディは、金属素材を使用して高級感のある仕上がりに。

 

この文房具プロがセレクトしました!

放送作家

古川 耕さん

TBSラジオ「アフター6ジャンクション」などを担当する放送作家兼ライター。本誌連載「手書きをめぐる冒険」ほか文房具関連のコラムを多数執筆。

 

ラジオの放送作家という仕事柄、常に〝音を立てない筆記具〟を探しています。スタジオは、ボールペンのノック音やペンのキャップを開け閉めする音が意外と響くため、注意が必要。この水性サインペン「フィラーレ ディレクション」は、ほぼ無音の状態でペン先を繰り出して書き始めることができます。さらに、高い吸湿性のモイストキープインクを使用したことで、ペン先が出しっぱなしでもドライアップを気にせずに使えるのもポイント。おかげでキャップを紛失する心配もなく、「あとで閉めなきゃ……」という小さなストレスからも解放されました。この快適さはヤバいです。

↑上部の軸をひねることで、先端からペン先が出る回転式を採用。書き出しの際に音がほぼ出ないため、会議中でも使いやすい

ペン先を繰り出すツイスト動作も極めてスムーズで、慣れればノックタイプのボールペンよりも素早く書き出せます。手に馴染みやすい太軸なのも好印象。リモート会議などで、あらためて手元の〝音〟が気になり始めた人にぜひオススメしたいです!

 

<ここが使える! >空気中の水分を吸収する乾き知らずのインク

空気中の水分を吸収する成分を配合した「モイストキープインク」を搭載。その場の湿度の変化に応じて適度な状態を保つため、乾燥せず書き続けられます。

 

2023年の手帳のキーワードは「自由&デコ」! 手帳は日々の人生を記録するログツールに進化

毎年この時期になるとソワソワしてくるのが「手帳選び」。どんな手帳で2023年を迎えようか悩んでいる方もいるはず。また、スマホでの予定管理が当たり前になってきたため、手帳はご無沙汰……なんて人もいるのではないでしょうか?

 

2022年8月27日(土)に開催された「ロフト 2023ダイアリー展示会」に潜入してみると、手帳の新たな使い方をたくさん発見できました! 今回は2023年おすすめの手帳とその周辺アイテムを一緒にご紹介していきたいと思います。

 

2023年のキーワードは「自由」&「デコ」

「ロフト 2023ダイアリー展示会」では、23企業が集まり2023年の手帳が展示されていました。各社定番商品から新商品まで様々。この展示会を企画した株式会社ロフトの広報室滝田有貴さんにお話を伺うと、2023年は「自由度の高い手帳に注目!」とのこと。

 

手帳といえば、ウィークリーやマンスリーなど定番のテンプレートが主流でしたが、近年は自分で自由にテンプレートを作れるような手帳も増えているのだとか。フリーエリアが多く自分なりの手帳を作り、SNSなどでシェアする人も増えているそうです。

 

長年愛用するファンに加えて、SNSなどでライフログを公開する人にも使われているのが
比較的フリーエリアも多い「ほぼ日手帳」。2023年は大人気ワンピースとのコラボを初展開しています! 手帳本体のコラボでは、 これまでのほぼ日手帳にあった日々の言葉もすべてワンピースの名言になっているので、毎日楽しみながら使い続けられそう。

↑ほぼ日手帳の「ONE PIECE magazine」コラボシリーズ。手帳本体(ONE PIECE オリジナル)2970円
(10月1日より通常販売開始)

 

またこれまでの手帳は未来の予定を管理するものが一般的でしたが、ここ数年「ログ」をつけるアイテムとしても手帳が活用されているのだとか。例えば、文房具の会から発売されている「インクのあいぼう(ビバリー)」は、ペンやガラス瓶を持った動物たちなどがかわいく描かれたスタンプ(全13種類)。インク沼の方がインクログ・インク見本をつくるのにぴったりなアイテムです。過去にマスキングテープを収集する「マステ沼」の人たちに向けた「ますてのあいぼう」が発売されていたのが好評だったことから、今回の発売に至ったそうです。

↑「いんくのあいぼう」(画面左下)。「手帳のあいぼう」や「ますてのあいぼう」と合わせて使うのがおすすめ

 

それでは、GetNavi編集部が厳選したおすすめの2023年手帳をご紹介していきましょう! 今回は「自由」にテーマを絞り、4つの手帳をご紹介させていただきます。

 

組み合わせは自分次第!『STYLE NOTEBOOK(LACONIC)』

最初にご紹介するのは、LACONICの「STYLE NOTEBOOK」。こちらは、日付すら書かれていません! 思い立ったその日から気軽に始めることができる、超自由なスケジュール帳です。仕事とプライベートのスケジュールをわけたり、趣味ごとにログを残したり、使い方は自分次第。気軽にスケジュール管理をしたい、ログをまとめたい人にもおすすめです。
ノートの種類は全部で10種類。

↑STYLE NOTEBOOKシリーズ(396円)

6週分のスケジュールが書き込める月間ダイアリーの「MONTHLY」、6ヶ月分の週間予定が書き込める「WEEKLY」、1日1ページ60日分のスケジュールが書ける「DAILY」、見開き4日間で合計100日分のスケジュールが書き込める「100DAYS」、プロジェクト管理やシフト表などにも使いやすい「GANTT CHART」、30回分の会議議事録を残せる「MEETING」、ToDoリストとして使える「TO DO」、家計簿にもおすすめの「SPREADSHEET」、4つのテンプレードでアイデアをまとめられる「THINK」、さまざまなログやメモを残せる「MY LIFE」から好きなものを選び使うことができます。別売りのカバーをセットすれば2冊一緒に持ちあることも可能ですよ。

 

手軽に漫画日記が作れる『コミックダイアリーシリーズ(アートプリントジャパン)』

アートプリントジャパンの「コミックダイアリー」は、これまでスヌーピーやムーミンといったキャラクターデザインのものが販売されてきました。2023年は、キャラクターがいないフリー版が登場! イラストを描いたり、文章を書いたり、全てのページに吹き出しと背景が描かれているため、記録するだけで「自分だけの漫画風ダイアリー」を作ることができます。

↑コミックデザインダイアリーフリー(1760円)

ウィークリーになっているので、1週間の振り返りも楽しくでき、そのままSNSにアップしても映えるようなデザインです。シールや写真を貼り付けて、吹き出し内に気持ちを書き込むだけでもサマになるので、飽きっぽい人でもこれなら続けられそう……(笑)。また、LINEスタンプなどでも人気の「ちいかわ コミックダイアリー」も発売中! 毎日をユーモアたっぷりに振り返りたい人にもおすすめの手帳です。

 

予定もログもどちらも満足度が高い『NOLTY/PAGEM minette(ロフト限定版)』

メモし放題で自由に使えるのが能率手帳ことNOLTYの「PAGEM minette」です。手帳としての使い勝手の良さはもちろんのこと、ウィークリーページのメモ欄がとにかく大きくて使いやすい! マステやシール、スタンプでデコれるので「日付にとらわれず自由にログを残したい」という人におすすめの手帳です。

↑ロフト限定 PAGEM by NOLTYシリーズ(1980円)

家族の予定を全て書き込みたいママさんや、いくつかの仕事やプロジェクトを掛け持ちしている社会人、学業にバイトと全ての予定を一冊にまとめたい学生さんなど幅広い方に活用いただけるシリーズです。一度使うとその使い心地の虜になる人も多いので、なかなか続かない、2023年こそ目標達成したい! そんな思いを抱えている人にもおすすめです。

 

新しいことを始めたくなる?『縁起のいい日手帳(暦生活)』

最後にご紹介するのは、ログよりも未来の予定を立てたい人におすすめの手帳です。SNSでもたびたび話題になる「一粒万倍日」や「天赦日」といった縁起のいい日をまとめてくれたのが「縁起のいい日手帳」。カラーは4種類ありますが、一番人気はゴールド! 持っているだけでも運気があるような気がしますね。

↑縁起のいい日手帳 マンスリー(1100円)/ウィークリー(1320円)

マンスリー部分には、目標ややりたいことを書けるスペースも。「宝くじいつ買おうかな」「引越しはいつがいいかな?」「婚姻届を出すなら……」など、未来の予定を縁起のいい日で決めることもできます。比較的フリースペースも充実しているので、シールなどでデコレーションして使うと気分もアガりそうです。

 

シールやスタンプで個性的に! おすすめのデコアイテム

今回の展示会で注目が集まっていたのは「デコアイテム」。特にたくさんの人が訪れていたのは、リアルなお花を使った株式会社シエルの「デコマルシェモチーフ」でした。

↑デコマルシェモチーフ(297円〜)

手帳や手紙にちょっと添えるだけで、ページがぐっと華やかに! 自然素材を使っていますが、ドライフラワーよりもすこししっとりとしているので、ポロポロと崩れることもほとんどありません。他の人とは違うデコレーションを楽しみたい、自分の手帳をSNSに投稿したい、という方にもおすすめですよ。

 

また今年のトレンド「くすみカラー」ですが、2023年以降も続きそうな予感です。

↑手帳スケジュールシール(286円〜)

文字が苦手でも、イラストが描けなくても、シールがあればかわいい手帳が作れますよ。デザイン文具の総合メーカーMIDORIが手がける手帳スケジュールシールは、みているだけでもかわいい……! シンプルなデザインから、今年話題の「くすみカラー」も展開されています。手書き風で、半透明になっているので、手帳に貼ると自分で描いたような印象に! シンプルな手帳を買って、お気に入りのシールで自分だけの手帳をつくるのも楽しいかもしれませんね。

 

「自由&デコ」がテーマの2023年の手帳をウォッチしてきました! ロフトの店頭では、すでに手帳コーナーも展開されています。あなたは来年、どんな手帳を使いたいですか? 目的や用途に合わせて楽しい手帳ライフを過ごしましょう!

 

【インフォメーション】

ロフトでは、2022年9月3日より全国のロフトとロフトネットストアにて「文房具の会 デコレーションパーティー2022」を開催中。昨年に続き2回目の開催となる今回は、日常の出来事などを何でも自由に記録する「ライフログ」や、インクやシールの収集を趣味にするいわゆる「文具沼」の方におすすめのアイテムを中心に展開。インクのカラー見本を作るときに使いたいスタンプや、ノートや手帳などのちょっとした余白に貼りたいシール、レトロな雰囲気のアイテムなどが揃います。

【文房具の会 デコレーションパーティー2022】概要

■期間:2022年9月3日(土)~11月4日(金)

■開催店舗:渋谷ロフト、銀座ロフトなど全国のロフト134店舗およびロフトネットストア

 

また、9月3日より「ロフト コスメフェスティバル 2022AW-1st-」も開催。18回目を迎えるロフトの恒例企画「コスメフェスティバル」。1stでは、「Focus on the Happy」をテーマに、フルメイクをより楽しめるカラーコスメやアクセントとなるラメ系アイテム、いつものお手入れにプラスできるスペシャルケアアイテムほか、より良い生活習慣を手助けするアイテムなど、4つのキーワードをもとにセレクト。ロフト先行販売品や販路限定商品、おすすめアイテムをあわせて146ブランド、全581種類を取りそろえます。

【ロフト コスメフェスティバル 2022AW-1st-】概要

■開催期間:2022年9月3日(土)~2022年10月14日(金)

■開催店舗:全国のロフトおよびロフトネットストア(※店舗により取扱商品、規模は異なります)

プロが唸ったオンリーワンでヤバい文房具! GOOD&SHARE ほめほめノート

文房具業界で著名な文房具プレゼンターのふじいなおみさんが、思わず呆れるほどに感心したアイテムを紹介。そのヤバさを余すことなく紹介します!

※こちらは「GetNavi」 2022年7月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

自分をほめて伸ばして前向きにさせる魔法のノート

GOOD & SHARE

ほめほめノート

1320円

自己肯定感を高められるノート。用紙はほど良くペン先が引っ掛かって滑りすぎない「淡クリームキンマリ」で、書き心地の良さを追求。180度に開く糸かがり製本により、ページを手で押さえずに書けます。

 

この文房具プロがセレクトしました!

文房具プレゼンター

ふじいなおみさん

ラジオパーソナリティとして「他故となおみのブンボーグ大作戦!」に出演。「文房具屋さん大賞PRESENTS『こども文房具2022』」(扶桑社刊)を手がけた。

 

仕事をしていると、1つのミスで「自分は何もできない」と自信を失って落ち込むことがありますよね。そういったときに支えてくれるのが本品です。

 

ページにある10行の記入欄に「自分がいまできていること」を書き込みます。例えば「プレゼンを成功させた」といった大きい事柄はもちろん、「遅刻せずに仕事に行けた」「ちゃんと納期を守れた」など、難しくないことでもOK。1冊30日ぶんなので、1か月続けると300個の“ほめ”が溜まります。

自信を取り戻したいときに読み返すだけで、「自分ができること」に気づかせてくれます。効果抜群の心の栄養剤になりますよ!

 

<ここが使える!>コツをつかめてほめ上手になれる

冒頭には、上手にほめるための3つのコツを掲載。罫末の「みんなのほめノート」を参考にすればコツをつかみやすく、次々と自分の「ほめ」を書き込めます。

プロが唸ったオンリーワンでヤバい文房具! ホシヤ キープ消しゴム

文房具好きユーチューバーが思わず呆れるほどに感心した文房具を紹介。そのヤバさを余すことなく紹介します!

※こちらは「GetNavi」 2022年7月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

消しやすさは大手メーカー製品に決して負けてない

ホシヤ

キープ 消しゴム

110円(中)

静岡県や山梨県、東北・九州地方の一部で高い人気を誇る、プラスチック字消し。しっかりとした硬さで、力を入れなくても滑るように消せます。サイズは、小(66円)、中(110円)、大(220円)の3種類を用意。

 

この文房具プロがセレクトしました!

ユーチューバー

ろぺるんさん

YouTube「ろぺるん Roperun」チャンネルで文房具を紹介。小学3年生のころ母親から買ってもらった三菱鉛筆「クルトガ」をきっかけに、文房具の世界へハマった。

 

あまり知られていない消しゴムですが、実は隠れた名作。最大の魅力は消しやすさで、大手メーカーの消しゴムと比べても遜色ありません。コシがあるため軽い力でも硬度F、HB、B、2Bをキレイに消すことができます。消しゴムがポロポロと崩れにくく、消しカスの量が少ないため、消し心地も抜群。また、ブドウやメロン、モモ、青リンゴ、レモンの香りがする「パステルキープ」(110円)も展開されています。スリーブもパステルカラーでオシャレです。

 

地域によっては店頭であまり見かけることがなく、知名度が低いのが残念。これを機に身近な文房具店に出回ってほしいです。

 

<ここが使える!>硬めなコシのおかげで消すときに紙が折れにくい!

素材には、塩ビと炭酸カルシウムを採用するため、一般的な消しゴムと比べてやや硬めの質感。スケッチブックや薄い紙でもグシャッと折れにくく破れにくい。

超スリム形状でペンのように使える! 筆記具感覚で扱える修正テープ「ホワイパーPL」

プラスは、筆記具のようなスリム形状で、ペンと同じように握って使うことができる修正テープ「ホワイパーPL」を、9月26日に発売します。税別価格は230円。テープ幅は5mm、テープ長は6mの使い切りタイプです。

 

製品名の「PL」は、「ペンライク」の略称で、先端が細く修正位置を狙いやすい、スリムな形が特徴。筆記具と同水準の“細さ”なので、ペンケースでの持ち運びや、ペン立てでの保管にも最適です。

 

安定したグリップ感のある形状で、軽い引き心地を保ちながらテープを紙面に密着させ、転写荷重を最初から最後まで最適にキープする独自機構「ファインキーパー」を採用。使い始めはテープが浮き上がらない荷重にとどめ、使い終わりが近づくにつれて引き心地が重くなるのを制御し、テープが浮いたり途切れたりするトラブルを減らします。

 

大きくしなって手振れを抑えるとともに、本体の傾きも補正し、紙面への密着性を高めた「クッションヘッド機構」や、白色層を薄くすることで、紙面とテープの段差を減らしてきれいに再筆記できる「薄さらテープ」を搭載しています。

 

本体カラーはスイーツのようなネーミングで、SODA(ブルー)、PEACH(ピンク)、BUTTER CREAM(アイボリー)の、くすみ系パステルカラー3色です。

スティックタイプだからペンケースに入れやすい! 軽量コンパクトなホッチキス「MOTICK」

マックスは、ペンケースに入れやすい形状のスティックタイプホッチキス「MOTICK<Mobile stick stapler>(モティック)」を、9月16日に発売します。税別価格は750円。カラーバリエーションは明るいペールトーンの、ブルー、ピンク、バイオレットの3色です。

 

サイズはW21×D148×H19(使用時32)mm、質量は28gの、軽量コンパクトボディで、ペンケースなどへの収納を意識した、先端に丸みをもたせて底面を平らにしたデザインが特徴。ペン立てやポーチ、バッグのペン入れなどの収納にも適しています。

 

ボタンをスライドするだけのワンアクションで、開いて「使う」と、使用後に「たたむ」が簡単に切り替え可能。装てんできる針は100本(50本×2連)。針を入れるマガジン部分は、減り具合を目視で確認できる「スケルトンマガジン」仕様です。