Netflixの広告付き低価格プラン、新作映画や子ども番組ではCM入らないかも?

米動画ストリーミング大手のNetflixは、2023年初めまでに広告付きの低価格プランを導入予定です。「途中でCMが入るのと引き換えに割引価格」という体ですが、全番組が観られるわけでなかったり、ダウンロードしておきオフラインで視聴できない可能性も伝えられてきました

↑ドラマ「イカゲーム」

 

そんな広告付きプランでも、CMなしの番組があるかもしれないと報じられています。

 

米Bloomberg報道によると、Netflixは少なくとも自社で最初に公開されるオリジナル映画には広告を表示しない予定だそうです。これは視聴者向けというより映画クリエイターへの気配りで、CMにストーリーを邪魔されたくない製作者にとってサービスを魅力的なものにし続けたいから、と伝えられています。

 

また、子ども向け番組にもCMは入らないかもしれません。すでにNetflixは、そうした方針をパートナー企業に連絡しているそうです。同社が配信中のライセンスド・コンテンツ(他社から配給してもらう映像)にはCMを流してはならない契約をしているものもある事情や、また子ども番組にCMを出すのは面倒なことになる可能性も考えられているようです。

 

かつてYouTubeが子どもから違法にデータを集めていた(ターゲティング広告を出すために)ことを米連邦取引委員会が発見し、親会社のグーグルが児童オンラインプライバシー保護法違反で1億7000万ドルの罰金を支払う羽目になったこともあります。競合サービスのDisney+が、子どもが見ている番組でCMを出さないと噂されるのも、そうした面倒を避けたいからと思われます。

 

ただし、Netflixは広告付きプランの計画をまだ詰め切れておらず、最終的にサービスが開始されるまでに戦略が変わるかもしれないそうです。広告やCMはNetflixが不慣れな分野であり、やり方をしくじれば収入が増えるどころかトラブルを招きかねないため、慎重に慎重を重ねているのかもしれません。

 

Source:Bloomberg
via:Engadget

高橋恭平が「なのに、千輝くんが甘すぎる。」で映画初主演!ヒロインは畑芽育

高橋恭平が、2023年3月3日(金)公開の映画「なのに、千輝くんが甘すぎる。」で主演を務めることが決定。さらに畑芽育が、ヒロイン役で共演することが分かった。

「なのに、千輝くんが甘すぎる。」©2023「なのに、千輝くんが甘すぎる。」製作委員会©亜南くじら/講談社

 

1巻発売直後に異例のスピードで重版がかかり、既刊7巻で210万部を突破した、亜南くじら原作の「なのに、千輝くんが甘すぎる。」(講談社「月刊デザート」で連載中)が実写映画化。そのインパクトあるタイトルと、次から次へと登場する女子憧れの胸キュンシチュエーションが話題となり、全国のティーン女子たちがドハマりする憧れ度No.1“片想いごっこ”ラブストーリーだ。

 

本作で、陸上部のエースで学校イチのイケメン・千輝彗(※原作表記は千輝慧)を演じるのは、2021年に「初心(うぶ)LOVE」でCDデビューを果たし、今一番勢いのある人気アイドルグループ・なにわ男子の高橋恭平。本作が映画初主演となる高橋が、周囲には無自覚な塩対応をするものの、ヒロインにだけは甘すぎるモテ男子を、持ち前のスタイルの良さとビジュアルで、カリスマ性たっぷりに演じる。

 

ヒロインの如月真綾役には、『純愛ディソナンス』(2022/フジテレビ系)、『99.9-刑事専門弁護士-』(ドラマ:2016〜2018/映画:2022)などに出演し、20歳にして芸歴19年という経歴を持つ畑芽育。人生初の告白でフラれ落ち込んでいた時に千輝くんに出会い、ヒミツの“片想いごっこ”を提案される女の子をキュートに表現する。

 

監督は「ひるなかの流星」(2017)、「午前0時、キスしに来てよ」(2019)などヒット作を次々と生み出し、ラブストーリーに定評のある新城毅彦。脚本は『ユニコーンに乗って』(2022/TBS系)、『ラジエーションハウス』(ドラマ2019/映画2022)など数々の話題作を手掛ける大北はるかが担当。新城監督とは、「午前0時、キスしに来てよ」に続く再タッグとなる。

 

今回の発表に際して、高橋は「少女漫画原作の映画に主演として出ることが昔からの夢だったので、今回その夢がかない、本当にうれしかったです。メンバーも喜んでくれるかなと思ったら心配されて、一気に緊張しました」と明かす。

 

さらに「僕の初めての主演映画がこの作品で本当に幸せですし、千輝という役を演じられたことを誇りに思っています。イケメン度は普段から満点だと思っているので、360度イケメンな高橋恭平…いや、千輝彗をたっぷりスクリーンでお見せできると思います」と自信を見せた。

 

特報映像(30秒)

コメント

高橋恭平

少女漫画原作の映画に主演として出ることが昔からの夢だったので、今回その夢がかない、本当にうれしかったです。メンバーも喜んでくれるかなと思ったら心配されて、一気に緊張しました。千輝は、本当は強い想いや優しさにあふれているのに、それを人に見せたり、伝えたりするのが不得意な人間なので、“塩対応”の裏で千輝の魅力をどう表現していくべきか、僕なりにたくさん考えました。

 

僕の初めての主演映画がこの作品で本当に幸せですし、千輝という役を演じられたことを誇りに思っています。イケメン度は普段から満点だと思っているので、360度イケメンな高橋恭平…いや、千輝彗をたっぷりスクリーンでお見せできると思います。日本中を必ずキュンキュンさせますので、ぜひ楽しみにしていてください!!

 

畑芽育

今回ヒロインという大役をいただき、期待とうれしさと不安とで胸がいっぱいでした。撮影を終えた今でも、真綾のことを考えない日はないくらい役に没頭してきた日々でした。

 

作中のせりふで「なんだか夢みたい」と真綾ちゃんが言うんです。私にとっても、真綾として生きられたことが、過ごした時間が、本当に夢のようで、かけがえのないものになりました。たくさんのスタッフさんとキャストの方々に支えられながら作り上げた、大切な宝物です。

 

思わず顔を隠したくなるような甘酸っぱくてドキッとするシチュエーションがたくさん詰まっているので、原作ファンの皆さまはもちろん、初めてこの映画を観る方々も胸がトキめくような作品になっていると思います。

 

片想い中の方も、両思い中の方も、恋愛以上に大切なものがある方も公開を楽しみにしていただけたらうれしいです。

 

新城毅彦監督

失恋で傷付いた女子高生・真綾が、ひょんなきっかけで学校一のイケメンモテ男子の千輝くんから提案された「片想いごっこ」。他の女子には見せない千輝くんの表情にキュンとし、秘密の関係にドキドキする。映画をご覧になる方が2人と一緒にキュンキュン、ドキドキを体感できるように演出しました。大事なのは相手のことを想う気持ち。片想いでも、両想いでも、相手のことを想う気持ちを持てること自体がすてきなんだと伝われば良いなと思います。

 

猛暑の中の撮影でしたが、高橋くんも畑さんも、暑さに負けず、思い切りキュンキュンに挑んでくれました。今しか見ることのできない2人の最高の表情を大画面で堪能いただけると思います。映画館で存分にときめきながら、楽しんでご覧いただけたらうれしいです。

 

原作者・亜南くじら

素晴らしい制作陣、俳優陣に作品を託しました。漫画では伝えきれなかった陸上シーンも必見。実写ならではの「なのに、千輝くんが甘すぎる。」公開が楽しみです。

 

STORY

人生初の告白に見事に玉砕した高校2年生の失恋女子・真綾(畑芽育)。落ち込んでいるところを、陸上部のエースで学校一のイケメン男子・千輝くん(高橋恭平)に見られてしまう。モテモテなのに周囲には塩対応な千輝くんが、なぜか真綾に提案したのは、なんと“片想いごっこ”!「好きな人、無理に探すくらいなら、俺に片想いすれば?

 

片想いごっこの条件は、絶対に好きにならないことと、まわりにバレないこと。好きになってはいけない約束なのに、優しくて自分にだけ甘すぎる千輝くんとの秘密の関係に、真綾の気持ちは次第に揺れ動いていき…。千輝くんの本当の気持ちは?2人の恋の行方は…!?

 

作品情報

「なのに、千輝くんが甘すぎる。」

2023年3月3日(金)全国公開

 

出演:高橋恭平(なにわ男⼦)、畑芽育

 

原作:亜南くじら「なのに、千輝くんが甘すぎる。」(講談社「⽉刊デザート」連載)

監督:新城毅彦

脚本:大北はるか

製作:「なのに、千輝くんが甘すぎる。」製作委員会

制作プロダクション:松竹撮影所

制作協力:松竹映像センター

企画・配給:松竹

公式サイト:movies.shochiku.co.jp/chigirakun-movie

公式Twitter&instagram:@chigira_movie

 

©2023「なのに、千輝くんが甘すぎる。」製作委員会 ©亜南くじら/講談社

Ado、椎名林檎の楽曲提供に「全ての運を使い果たしているくらい光栄」橋本環奈主演「カラダ探し」主題歌で初コラボ

ORIHARA描き下ろしのAdo×椎名林檎コラボレーションビジュアル

 

10月14日(金)公開の橋本環奈主演の映画「カラダ探し」の主題歌が、椎名林檎が作詞、作編曲を手掛け、Adoが歌う「行方知れず」に決定。さらに予告映像、Adoのイメージディレクターを務めるORIHARAが描き下ろしたコラボビジュアルも解禁された。

 

本作は、「IT/イット」シリーズや「死霊館」シリーズ、「シャイニング」など世界的名作を多く生み出し、ホラー映画の金字塔を打ち立てたワーナー・ブラザースが贈る超刺激的ループ型ホラー。原作の「カラダ探し」は、小説投稿サイト「エブリスタ」(旧・E★エブリスタ)で人気No.1の携帯小説として話題となり、2014年には村瀬克俊による漫画版が漫画誌アプリ「少年ジャンプ+」(集英社)で連載、同サービスで初めて累計閲覧数1億回を突破した人気作品となった。

 

新たに解禁された予告映像では、普段と同じ一日になるはずだった主人公の女子高生・明日香(橋本環奈)、幼なじみの高広(眞栄田郷敦)、ヤンキー系女子・留美子(山本舞香)、不登校の篤史(神尾楓珠)、いじめられっ子の翔太(醍醐虎汰朗)、学級委員長の理恵(横田真悠)ら6人のクラスメイトが、絶望のループに巻き込まれていくさまが新映像とともに描かれる。

 

時刻は午前0時。気がつくと深夜の学校にいた6人は、状況も分からぬまま、じりじりと迫る血みどろの“赤い人”と遭遇。次々と襲われて死んだかと思いきや、目を覚ますと日付は昨日過ごしたはずの同じ“7月5日”だった。「バラバラに隠されたカラダを全て探し出すまで明日は来ない」という絶望的なルールの下、同じ日を何度も生き続ける6人は、徐々に力を合わせて、“赤い人”に立ち向かい、懸命に“カラダ”を探し続ける。

 

しかし映像の後半で、死のループの先に待つ新たな恐怖が明らかに。「いつもの今日と違う!」「どういうことだよ!」といった戸惑いと悲痛な叫びの数々から、ただの“カラダ探し”ではない、予測不能な展開を予感させる。

 

そんな本作の主題歌が、2020年のメジャーデビュー後、配信限定リリース「うっせぇわ」でセンセーションを巻き起こし、今最も勢いのあるアーティストへと駆け上がったAdoの「行方知れず」に決定。作詞、作編曲を手掛けたのは、東京事変のメンバーとしても活動するほか、楽曲提供やプロデュースなど幅広い活動を続ける椎名林檎。

 

自身のYouTubeチャンネルで「罪と罰」のカバー動画を投稿し、尊敬するアーティストの一人として椎名の名前を挙げていたAdoは「私にとっても椎名林檎さんはスターであり、憧れであり歌い方にも影響を受けているので、尊敬の気持ちと、今回のこのコラボは幻なのかなって、うそじゃないかと思うくらいとても貴重な経験です」と感無量の様子。

 

さらに「(収録は)林檎さんにディレクションしていただきながら作品を完成させていきました。林檎さんだからこそ表現したいことが林檎さんの中にあり、ちゃんと応えられるかの不安はありましたが、たくさんアドバイスをくださって勉強になりました。こういう歌い方もあるのか、という発見もあり貴重な経験になりましたし、素晴らしい作品になりました」と自信をのぞかせる。

 

そして椎名からも、Adoとのコラボレーションを快諾したことが伝わるコメントが到着。さらにAdoのイメージディレクターを務めるORIHARAが描き下ろしたコラボレーションビジュアルも公開された。

 

映画「カラダ探し」本予告

 

Ado コメント

椎名林檎さんから曲を書き下ろしていただけるなんて本当に夢のようですごくうれしくて、「うわぁ、私林檎さんに曲を書いていただいたんだ!」という感じの林檎さんの魅力がたくさん詰まった楽曲です。私にとっても椎名林檎さんはスターであり、憧れであり歌い方にも影響を受けているので、尊敬の気持ちと、今回のこのコラボは幻なのかなって、うそじゃないかと思うくらいとても貴重な経験です。林檎さんに曲を書き下ろしていただけて、さらに「カラダ探し」の主題歌を担当させていただけるのは、この命が尽きてしまうんじゃないかと思うほど、この世の全ての運を使い果たしているくらいに光栄です。
(収録は)林檎さんにディレクションしていただきながら作品を完成させていきました。林檎さんだからこそ表現したいことが林檎さんの中にあり、ちゃんと応えられるかの不安はありましたが、たくさんアドバイスをくださって勉強になりました。こういう歌い方もあるのか、という発見もあり貴重な経験になりましたし、素晴らしい作品になりました。早く皆さんに聴いていただきたいです。

 

椎名林檎 コメント

「カラダ探し」椎名林檎コメント

 

作品情報

映画「カラダ探し」
2022年10月14日(金)公開

出演:橋本環奈、眞栄田郷敦
山本舞香、神尾楓珠、醍醐虎汰朗、横田真悠
栁俊太郎、西田尚美、柄本佑

監督:羽住英一郎
脚本:土城温美
主題歌:Ado「行方知れず」作詞 作編曲 椎名林檎(ユニバーサル ミュージック)
制作プロダクション:ROBOT
原作:ウェルザード「カラダ探し」(エブリスタ)
製作幹事・配給:ワーナー・ブラザース映画

公式サイト:karadasagashi.jp
公式Twitter:@karadasagashi_m
公式Instagram:@karadasagashi_movie

©2022「カラダ探し」製作委員会

 

橋本環奈演じるケイとバイト仲間が内輪もめ…!?「バイオレンスアクション」本編映像解禁

8月19日(金)公開の橋本環奈主演映画「バイオレンスアクション」より、橋本演じるケイら強烈な個性を放つバイトメンバーの本編映像が解禁された。

「バイオレンスアクション」橋本環奈©浅井蓮次・沢田 新・小学館/『バイオレンスアクション』製作委員会

 

浅井蓮次、沢田新による累計発行部数70万部超え、オンラインアクセス数1000万PV超えという人気を誇るコミック「バイオレンスアクション」(小学館「やわらかスピリッツ」連載中)が、待望の実写映画化。監督は瑠東東一郎、脚本は江良至、瑠東が担当する。

 

8月19日(金)公開の橋本環奈主演映画「バイオレンスアクション」より、橋本演じるケイら強烈な個性を放つバイトメンバーの本編映像が解禁された。このたび解禁された映像は、ケイのバイト先である殺し屋組織・ぷるるん天然娘特急便の本拠地であるラーメン屋での一コマ。円卓を囲んで人生ゲームをしているヅラさん(岡村隆史)と店長(馬場ふみか)、渡辺(鈴鹿央士)だが、ヅラさんと渡辺はいつものようにつまらないことで言い合っている。

 

一方のケイは騒がしい2人のことはお構いなしにスマホで猫の動画を見ているが、ヅラさんと渡辺のじゃれあいは次第にヒートアップ。渡辺がルーレットで「右隣の人と家を交換する」という目を出すと、納得のいかないヅラさんが思わず渡辺の手をピシャリと叩く。すると、すかさず渡辺の手がヅラさんの頬に直撃してしまう。

 

見かねたケイはヅラさんのカツラをスポッと外し、さらにお尻を触った渡辺に大激怒。「〇〇が悪い」と三者三様の意見をブツブツと主張してもめている3人の背後では電話が鳴っていて、どうやら客から仕事の依頼があった模様。かわいらしい声で電話を取った店長が、ついに騒がしすぎる3人に衝撃の言葉を放つ。

 

岡村と鈴鹿の絶妙な凸凹感はもちろん、橋本や馬場の思い切った演技が爽快で、笑いを誘うコミカルなシーンに仕上がった。実際の撮影現場でも、瑠東監督を筆頭に、常に笑いが絶えなかったという。見た目も中身も超個性的なバイトメンバーたちの関係性をユーモラスに描いたこのシーンは、本作においても重要な見どころの1つとなっている。

 

動画

「バイオレンスアクション」本編映像<コメディ編>

作品情報

「バイオレンスアクション」

2022年8月19日(金)全国公開

 

原作/浅井蓮次、沢田 新「バイオレンスアクション」(小学館「やわらかスピリッツ」連載中)

監督:瑠東東一郎

脚本:江良至、瑠東東一郎

 

出演:橋本環奈、杉野遥亮、鈴鹿央士、馬場ふみか、森崎ウィン、大東駿介、太田夢莉

猪塚健太、箭内夢菜、兵動大樹(矢野・兵動)、くっきー!(野性爆弾)

佐藤二朗/城田優、高橋克典/岡村隆史 ほか

 

製作:「バイオレンスアクション」製作委員会

制作:ファインエンターテイメント

配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

 

公式サイト:VA-MOVIE.JP

 

©浅井蓮次・沢田 新・小学館/『バイオレンスアクション』製作委員会

生田絵梨花、映画「かいけつゾロリ」最新作で歌手を目指すヒロインに ゾロリ役・山寺宏一とのデュエットも【コメントあり】

「映画かいけつゾロリ ラララ♪スターたんじょう」生田絵梨花/ヒポポ©2022 原ゆたか/ポプラ社,映画かいけつゾロリ製作委員会

 

生田絵梨花が、12月9日(金)公開の「映画かいけつゾロリ ラララ♪スターたんじょう」のヒロイン役の声と歌で特別出演することが決定。特報映像とポスタービジュアルも解禁された。

 

「かいけつゾロリ」は、1987年に誕生し、今年で35周年を迎えた原ゆたか作の小学生の人気No.1児童書。長く愛されてきた超ロングセラーで、71巻の累計発行部数は3500万部を突破している。劇場版アニメ最新作は、原作「かいけつゾロリ スターたんじょう」をベースにした、TVシリーズの人気キャラクターたちも総出演する映画オリジナルストーリー。山寺宏一、愛河里花子、くまいもとこ、梶裕貴らレギュラー声優陣が勢ぞろいするほか、ヒロイン役で生田絵梨花が特別出演する。

 

いたずらの天才・ゾロリは、歌手を目指す女の子・ヒポポの歌声にひかれ、イシシとノシシと一緒のグループで売り出して、大もうけしようとたくらむ。目標は、1か月後に行われる「次世代スターオーディション」に合格しデビューすること。しかしヒポポは、ある理由から、大きな声で歌えなくなっていた。作戦を思いついたゾロリは、仲間の妖怪たちに協力してもらいながら、ヒポポを特訓することに。

 

生田が演じるのは、ゾロリがプロデュースするスターの卵・ヒポポ役。原作者の原や制作サイドから、多くのミュージカル作品に出演し、高い歌唱力が評価されている生田にラブコールがあり、声と歌での特別出演が実現した。劇中では、ゾロリ役の山寺とのデュエットも披露する。劇中歌は全て本作のために創作され、歌詞は原、作曲はTVシリーズの主題歌を手掛けるアニメ音楽の大家・田中公平が担当した。

 

生田は「かいけつゾロリは小学生のとき全巻読んでいたくらい大好きだったので、大人になってこんなご縁がいただけるとは夢にも思わず、とてもうれしいです!今回、ヒポポの声と歌も務めさせていただきます。自信をなくしているヒポポが夢に向かって仲間と共に成長していく姿を通して、少しでも皆さまに元気や勇気を届けられたらうれしいです」とコメントしている。

 

解禁されたポスタービジュアルに描かれているのは、華やかなステージ。歌うヒポポと踊るイシシ&ノシシをプロデュースするゾロリをメインに、ビートや妖怪たちなど「かいけつゾロリ」の人気キャラクターが集合している。そして、ゾロリとヒポポの運命的な出会いが映し出された特報映像も公開された。

 

なお、本作の特典付き前売券(ムビチケカード)が劇場窓口で発売中。先着限定特典は、“本が入ってBook(ぶっく)り!A4サイズ”の映画オリジナル トートバッグとなっている(一部劇場をのぞく)。詳細は、劇場情報ページ(https://eigakan.org/theaterpage/schedule.php?t=zororimovie)をチェック。

 

「映画かいけつゾロリ ラララ♪スターたんじょう」特報

作品情報

「映画かいけつゾロリ ラララ♪スターたんじょう」
2022年12月9日(金)全国ロードショー

<スタッフ&キャスト>
原作:原ゆたか「かいけつゾロリ スターたんじょう」(ポプラ社刊)
監督:緒方隆秀
脚本:冨岡淳広
音楽:田中公平
声の出演:山寺宏一、愛河里花子、くまいもとこ、梶裕貴 ほか
特別出演:生田絵梨花
アニメーション制作:BN Pictures、亜細亜堂
配給:東京テアトル

 

©2022 原ゆたか/ポプラ社,映画かいけつゾロリ製作委員会

『パックマン』が実写映画化される? ソニック・ザ・ムービー関係者のアイディアから

日本生まれのビデオゲームやキャラクターは、海外でも今なお大人気です。映画『ソニック・ザ・ムービー/ソニック VS ナックルズ』も全世界興行収入4億ドルと発表されているなか、今度はあの『パックマン』が実写映画化されるとの噂が伝えられています。

↑パックマン

 

これは米メディアのThe Hollywood Reporterが、独占スクープとして報じていることです。

 

それによれば、この映画は『ソニック・ザ・ヘッジホッグ 』(2020年)のアソシエイト・プロデューサー、チャック・ウィリアムズの考えたアイディアから生まれたもの。『パックマン』の 開発元であるバンダイナムコエンターテインメントが、『クラウズ〜雲の彼方へ〜』(原題はClouds)を手がけたウェイファーラー・スタジオズと提携する予定だそうです。

 

『パックマン』がデビューしたのは1980年、今から42年も前のこと。黄色く丸い主人公パックマンが迷路の中でドットを食べ、敵ゴーストを避けながら突き進んでいきます。左右に開いたワープトンネルや、パワーエサを食べると一発逆転できるスリリングな展開が人気を呼び、キャラクターの可愛らしさや操作しやすさが(当時としては珍しく)女性にも好評でした。

 

元々はゲームセンターに置かれるアーケードゲームだった『パックマン』は、現在では様々なゲーム機やモバイルアプリでプレイでき、さらに『パックマン』でググるとウェブブラウザで横長になったものを遊べます。

 

実写映画版『パックマン』のシナリオや、どう映像化されるのか、今のところ詳しくは分かっていません。最近発売された歴代ゲームの詰め合わせセット『PAC-MAN MUSEUM+』を遊びながら、続報を待ちたいところです。

 

Source:The Hollywood Reporter
via:Polygon

三木 聡監督「僕なりのフィルムノワールということで、やりたい放題やらせてもらいました」映画「コンビニエンス・ストーリー」

成田凌さんと前田敦子さんの共演で描く、異世界アドベンチャー『コンビニエンス・ストーリー』が8月5日(金)より全国公開。本作の監督は、ドラマ『時効警察』シリーズや『大怪獣のあとしまつ』などでシュールな笑いを送り出してきた三木 聡監督。三木監督の新境地ともいえる本作での「仕掛けられた謎」について伺いました。

 

三木 聡●みき・さとし…1961年8月9日生まれ。神奈川県出身。大学在学中から放送作家として活動し、『タモリ倶楽部』『ダウンタウンのごっつええ感じ』など数多くの人気番組に携わる。1989年から2000年まではシティボーイズのライブの作・演出を務め、2005年の『イン・ザ・プール』で長編映画監督デビュー。以降、シュールな持ち味を活かして『音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』(2018)、『大怪獣のあとしまつ』(2022)などの映画作品で一貫して監督と脚本を兼任。『時効警察』シリーズや『熱海の捜査官』などのテレビドラマも手掛けている。

 

(C)2022「コンビニエンス・ストーリー」製作委員会

自分の中では、ありがちな日本映画の雰囲気にしたくない気持ちがあった

──本作の企画として、映画評論家のマーク・シリングさんの名がクレジットされています。どういった経緯で映画化に結び付いたのでしょうか?

 

三木 2008年に、僕の映画『転々』がイタリアの「ウディネ・ファーイースト映画祭」で上映されたんです。そのときに、映画評論家で、映画祭で日本映画を紹介するコーディネーターもやっているマークさんと知り合いました。それを機に交流を深めていったんですが、2017年頃に突然、彼からコンビニが異界の入り口になる簡単なシノプシスが送られてきたんです。それがとても興味深い話だったこともあり、コロナ禍で『大怪獣のあとしまつ』の撮影がストップしていたときに、自分なりに脚本化していきました。

(C)2022「コンビニエンス・ストーリー」製作委員会

──“脚本を書けない脚本家が悪夢を見る”という展開に関しては、“三木監督版『バートン・フィンク』”のような雰囲気も感じました。

 

三木 僕が一番意識した1950年代のフィルムノワールという意味では、ビリー・ワイルダー監督の『サンセット大通り』がすべての基ですよね。そのハードボイルドなテイストをロバート・アルトマンが撮れば『ロング・グッドバイ』になるし、リドリー・スコットが撮れば『ブレードランナー』に、コーエン兄弟が撮れば『バートン・フィンク』になる。あと、デヴィッド・リンチが撮れば『マルホランド・ドライブ』ですかね。だから、僕なりのフィルムノワールということで、やりたい放題やらせてもらいました。

 

──前半では西部劇のような雰囲気を醸し出すなか、後半では温泉街の雰囲気となり、カオスな世界観が展開されていきます。

 

三木 いわゆる日本的なコンビニが繋がっていく山奥のコンビニに関しては、あえてウィリアム・エグルストンが撮る写真のような「ニュー・カラー」な感じの雑貨店の雰囲気に変えました。それで壁紙の柄にもこだわるなか、どこか『バグダッド・カフェ』のようなアメリカ中西部っぽさが出せればいいと思いました。温泉というキーワードに関しては、最初のプロットからあったんです。外国人から見た日本における不思議な空間なんでしょうね(笑)。だから、鈴木清順監督の『ツィゴイネルワイゼン』や寺山修司監督の『田園に死す』みたいに、急に日本のテイストが強まる違和感を出してみました。あと、つげ義春の「ねじ式」がモデルにした台湾的なイメージも入っています。

成田くんと前田さんの絶妙なバランスも素晴らしかったです

──主人公の脚本家・加藤に、成田凌さんをキャスティングされた理由は?

 

三木『時効警察はじめました』の最終回に二階堂ふみさんがゲストで出てくれたときに、「この間、成田凌くんと会ったとき、三木監督の『図鑑に載ってない虫』の話で盛り上がったんですよ!」と言っていて……。その話を、この映画のキャスティングを進めている際に、ふと思い出して、彼みたいな人間が被害者になったら面白いなと思ったのがきっかけです。実際、人妻・惠子に対する彼の献身的な表現は、とても面白く見えているかなと思います。

(C)2022「コンビニエンス・ストーリー」製作委員会

──その一方で、加藤を惑わすファムファタールな人妻・惠子に前田敦子さんをキャスティングされた理由は?

 

三木「前田さんなら、ファムファタールな恵子を巧く演じてくれるだろう」なイメージでキャスティングしたんですが、実際に彼女を撮ってみたら予想を超えてスゴかったですね。台本を読み込んでくれたのか、非常に的確に演じてくれた。異様な迫力みたいなものが出ていて、日本の女優としては規格外といえる存在じゃないかな? 伊達にグループのセンターやってなかったと思いますね! 成田くんとの絶妙なバランスも素晴らしかったです。

ストーリーを追っていくだけの普通の映画とは違う体験をしてもらいたい

──劇中、意味深なキーワードが登場します。まずは、片山友希さん演じる加藤の恋人の名前ですが、なぜ「ジグザグ」なんですか?

 

三木 当初は異世界に来てしまった加藤と現実を結びつけて、行き来する役割としてのジグザグだと思ってもらっていいと思っていたんです。でも、そのうち、その意味も崩壊させようと思って、現実世界に生きているのに、なぜかボケボケに映したりして、ナンセンスで、サスペンスなホラー要素も入れているというか。あえて、回答みたいなものは出していません。

 

──そのほか、コンビニの名称である「リソーマート」や飼い犬の名前である「ケルベロス」、あと「江場土事件」あたりが気になります。

 

三木「リソーマート」はコンビニの何でも揃っている感は、誰かにとっての”理想”郷であることを意味することで付けました。「ケルベロス」はギリシャ神話の犬の怪物ですが、どこか日本の神話や民話との類似性も感じたので、それを脚本に織り交ぜてみました。「江場土」に関しては、千葉県いすみ市に実際にある地名なんです。アイヌ系の地名に近い感じがとても印象に残っていて、物語のカギとなる事件の名称に使いました。

(C)2022「コンビニエンス・ストーリー」製作委員会

──本作を観るお客さんには、あえてどのように観てほしいと思いますか?

 

三木 自分の中では、ありがちな日本映画の雰囲気にしたくない気持ちもありましたし、日本の方には、ストーリーを追っていくだけの普通の映画とは違う体験をしてもらいたいですね。その前に、カナダの「ファンタジア国際映画祭」でワールドプレミアがあるので、海外の方にどのように見てもらえるかも楽しみです。とにかく、お客さんがいろいろイメージを膨らまして、自分なりの意味を見つけるような体験をしてくれたら嬉しいですね。

自分で溶接する映画監督なんていないような気がしますね(笑)

──GetNaviwebということでモノやコトについてもお話いただいております。三木監督が仕事現場に必ず持っていくモノがあれば教えてください。

 

三木 基本的にはiPad。絵コンテも、スタッフ表も、スケジュールも、簡単なメモまで入っていますから。あと、ヘッドフォンの鬱陶しさもあって、『大怪獣のあとしまつ』のときから使っているのが、BOSEのオーディオサングラス(サングラス型スピーカー)。録音部が録る現場の音をFMラジオ経由で、Bluetoothに飛ばしてもらっています。ちなみに、レンズに関しては度付きに変えています。

↑実際に「コンビニエンス・ストーリー」の撮影現場でも活躍した

 

──ほかに、ハマっているモノやグッズがあれば教えてください。

 

三木 バイクですね。普段はハーレーダビッドソンに乗っているんですが、三拍子が出るエボリューション(エンジン)の最終型。99年型のソフテール。それをイジるときは、YOTUKAの半自動溶接機を使っています。自分で溶接する映画監督なんていないような気がしますね(笑)。

 

【三木 聡監督撮りおろし写真】

 

コンビニエンス・ストーリー

8月5日(金)よりテアトル新宿ほか全国公開

 

【映画「コンビニエンス・ストーリー」よりシーン写真】

(STAFF&CAST)
監督・脚本:三木 聡
企画:マーク・シリング
出演:成田 凌、前田敦子、六角精児、片山友希、岩松 了、渋川清彦、ふせえり、松浦祐也、BIGZAM、藤間爽子、小田ゆりえ、影山 徹、シャラ ラジマ

 

(STORY)
スランプ中の売れない脚本家、加藤(成田)は、ある日、恋人ジグザグ(片山)の飼い犬“ケルベロス”に執筆中の脚本を消され、腹立ちまぎれに山奥に捨ててしまう。後味の悪さから探しに戻るが、レンタカーが突然故障して立ち往生。霧の中のたたずむコンビニ「リソーマート」で働く妖艶な人妻・惠子(前田)に助けられ、彼女の夫でコンビニオーナー南雲(六角)の家に泊めてもらう。しかし、惠子の誘惑、消えたトラック、鳴り響くクラシック音楽、凄惨な殺人事件、死者の魂が集う温泉町……加藤はすでに現世から切り離された異世界にはまり込んだことに気づいていなかった。

(C)2022「コンビニエンス・ストーリー」製作委員会

 

撮影/徳永 徹 取材・文/くれい響

醍醐虎汰朗「マエバリが映らないように着替えるシーンは何回撮ってもどうしても見えちゃったりして……青春してたなって思い出します(笑)」

高校球児たちの日常と生態をリアルに描いた映画「野球部に花束を」で実写映画初主演を飾った醍醐虎汰朗さん。劇中では思わず「バカだな〜(笑)」と言いたくなるイキった高校球児を演じています。「過酷だけど青春していたなと思います」と語る撮影の裏話をたっぷりと教えてくれました。

 

醍醐虎汰朗●だいご・こたろう…2000年9月1日生まれ、東京都出演。2017年舞台「『弱虫ペダル』新インターハイ篇〜スタートライン」で俳優デビュー。2019年『天気の子』で主人公・森嶋帆高の声優を担当し、注目を集める。舞台『千と千尋の神隠し』のハク役も好評を得る。今後の出演作に、2022年度後期NHK連続テレビ小説『舞いあがれ!』、映画『カラダ探し』(10月14日(金)全国公開)がある。Instagram

 

【醍醐虎汰朗さん撮りおろし写真】

 

これをどうやって映画化するんだろうって気持ちが一番強かった

──初主演が決まったときの心境はいかがでしたか?

 

醍醐 初主演作品になるのでうれしいなって気持ちと同時に、野球は未経験な上、高校球児を取り巻く環境やしきたりなども無知だったので多少の不安はありました(笑)。野球部員の役に説得力を持たせるためにしっかり練習しないとなって。

 

──今回演じた黒田鉄平は中学から野球部という設定。経験者に見せるためにどんな練習をしたのでしょうか。

 

醍醐 撮影前からしっかりトレーニングをして、野球の練習も行いました。コーチに教えていただいて基礎からみっちり。黒田はキャッチャーなので、ひたすら球を捕り続けました。

 

──高校球児役なので劇中は丸刈りでした。丸刈りになるのは抵抗ありませんでした?

 

醍醐 特にありませんでした。中学でサッカー部だった頃、部活とは関係なく丸刈りにしたことはあるんです。それでも最初の1日、2日は鏡を見ても自分なのかどうか分からない感覚になりました(笑)。

 

──笑える「高校野球あるある」がたくさん出てきます。脚本から面白かったのでは?

 

醍醐 めちゃくちゃ面白いなって思いました。先に原作を読んで面白いと思ったのと同時に、これをどうやって映画化するんだろうって気持ちが一番強かったです。でもさすが飯塚(健)監督だなって。脚本を読んでこうやって落とし込むんだって思いました。

 

黒田はひと言で言えば “イキリ”。そんな感じの子です(笑)

──役柄について監督とはどんなことを話し合いましたか。

 

醍醐 本読みが終わった段階で監督と話し合いましたが、それも1分くらいで終わりました(笑)。イメージを擦り合わせる必要がないくらい、お互いの思い描いていたものが一緒で。「こうだよね、こうだよね。うん、OK」って感じのやりとりだけでした。

 

──醍醐さんご自身は黒田についてどんな人物だと思って演じていらっしゃったのでしょうか。

 

醍醐 芯はすごく純粋、でも年頃でかっこつけたいしモテたい。本当にどこにでもいる普通の子なんだと思います。ただ芯が純粋だから最初はかっこつけているけど、最終的には野球部にしっかり染まる。その幅みたいなものをしっかりと見せたいなって思いました。まあひと言で言えば “イキリ”。そんな感じの子です(笑)。

 

──黒田をイキって見せるためのポイントもありそうですね。

 

醍醐 いっぱい作りました。背もたれにひじを引っかけて反り返るように座ってみたり(笑)。座りづらいのにすごく浅く腰かけたり。ちょっとでも自分を大きく見せるためにする仕草ですよね。弁当も普通に食べればいいのに、足をガッと開いて座ってガッと食ってる自分かっこいいでしょ? みたいな。そういうダサいかっこつけ方を意識しました。黒田ほどイキってはないけど、自分も含め学生時代はみんなそういうことしてたなって思い出しました。

 

──しっかり練習するシーンもたくさんあるので撮影は大変だったのかなって思いました。

 

醍醐 過酷なほうだったと思います。真冬に撮影したので半袖でグラウンドに立ったり体育館で全裸になったり、寒さとの戦いでした。仕込めるものがないので、全裸のシーンは地獄でしたね(笑)。

 

──過酷な撮影の中でも印象的だったシーンは?

 

醍醐 先輩が引退するときのノックのシーンは、監督が極限まで追い込んだシーンを撮りたかったんだと思うんです。ひたすらスライディングして、僕らが倒れたらカットがかかるんですよ。乳酸がたまって筋肉がパンパンになり最後は動けなくなりました。みんなの顔もキツそうだったし、10分くらい動けない人もいました。その場面はシンプルにみんな芝居を超えた顔をしていました。完成した映像を見て、限界まで追い込んだ芝居を超えた瞬間の顔ってきれいだなって思いました。

 

──部員たちをしごく髙嶋政宏さん演じる監督も強烈ですよね。

 

醍醐 髙嶋さんはお芝居がすごく面白くて、脚本からは考えられないくらい役を膨らませて来てくださったんです。それによって作品に厚みが出たと思うのでありがたかったです。普段の髙嶋さんもすごく面白くて。噂には聞いていたんですが、ピンクな感じのお話が多いんです(笑)。しかもイキイキと楽しそうにお話しされるので、もはや変なことを話しているようには聞こえなくて。日常会話のように普通のテンションで話されるのが面白かったです。まだまだ僕には知らないことがいっぱいあるな、大人の階段を半歩くらいしか昇ってないんだなって気づきました(笑)。

 

本当に部活で仲良くなった友達みたいになれたと思います

──濃いキャラクターがたくさん登場しますが、撮影中吹き出しそうになったりしませんでした?

 

醍醐 たくさんありました。でも笑ったら飯塚監督にすごく怒られるので、本番はしっかり役としてその場に立っていなければと必死に我慢しました(笑)。心の中では「めちゃくちゃ面白いな、この人」って思っていましたよ。

 

──チームメイトの桧垣を演じた黒羽麻璃央さんの印象はいかがですか。

 

醍醐 本当に面倒見の良いお兄ちゃんって感じですね。現場でも気さくに話しかけてくださって、年齢は麻璃央くんが7歳上なんですけど、同じ目線でずっとしゃべってくださったのでありがたかったです。

 

──1年生を演じた皆さんとはどんな関係性を築けたと思いますか?

 

醍醐 仲間って感じですね。まあまあ過酷なことを一緒にやったので、ギュッと仲良くなれました。本当に部活で仲良くなった友達みたいになれたと思います。

 

──撮影中も部活みたいな雰囲気だったんですね。では撮影中の一番の思い出を教えてください。

 

醍醐 全裸のシーンですね。男たちだけだったので、フルチンになってマエバリを貼り合いました。中には貼るのが下手くそな人もいるんですよ。カッパカパで(笑)。下手くそやんけー! ってイジったりしました。あとマエバリが映らないように着替えるシーンがあって、何回撮ってもどうしても見えちゃったりして……青春してたなって思い出します(笑)。

 

あの感覚……気持ちいい〜〜ってなります。サウナも水風呂も我慢です(笑)

──ここからは「モノ」「コト」に関する質問をさせてください。今ハマっているモノやコトを教えてください。

 

醍醐 最近オロポというオロナミンCとポカリスエットを混ぜた飲み物にハマってます。サウナが好きで、サウナから出た後に飲みます。

 

──サウナはよく行くんですか?

 

醍醐 行きますね。ハマったきっかけは忘れちゃったんですけど、以前はサウナって熱いから苦手って思っていたんです。水風呂も冷たいからイヤだなって。でも整え方を覚えてからは最高です! サウナに10〜20分入って水風呂に1、2分入ってから体を拭いて座るんです。そうすると体の芯からぐわぁ〜ってなる。何て言うんだろ、あの感覚……気持ちいい〜〜ってなります。サウナも水風呂も我慢です(笑)。そしてサウナから出たらオロポを飲むのが最近のはやりです。この映画の撮影中も行きましたよ。麻璃央くんもサウナが好きで、「サウナ好き?」「好き」「じゃあみんなで行こうか」ってことになって、みんなで行きました。

 

──マンガもお好きらしいですね。

 

醍醐 すごく好きです。今は「ONE PIECE」がすごく熱いです。とうとう最終章に突入! 今めちゃくちゃ面白いんですよ。最終章の前に1か月休載していたので、月曜がつまらなくて(笑)。「少年ジャンプ」の作品が好きで小学生からずっと読んでいます。

 

──「ONE PIECE」の魅力ってどんなところですか?

 

醍醐 登場人物一人ひとりが魅力的。そして少年誌に掲載されている作品だから熱い。かっこいいです。教科書みたいなところもあって、こういうふうになりたいなって思える生き様をしている人物がたくさん出てくるところも好きです。

 

──マンガの速読ができると聞きました。

 

醍醐 読むのはとても早いと思います。でも字をほとんど読まずに、絵を見て雰囲気を楽しんでるって感じだったんです。最近はじっくり読みます。細かいところまで見て、ゆっくりゆっくり読むのが好きになりました。

 

 

野球部に花束を

8月11日(木・祝)より全国公開

 

【映画「野球部に花束を」よりシーン写真】

(STAFF&CAST)
監督・脚本:飯塚健
原作:クロマツテツロウ『野球部に花束をKnockin’ On YAKYUBU’s Door ~』(秋田書店「少年チャンピオン・コミックス」刊
出演:醍醐虎汰朗、黒羽麻璃央、駒木根隆介、市川知宏、三浦健人/里崎智也(野球解説者) 小沢仁志/髙嶋政宏

(STORY)
中学時代の野球部生活に別れを告げ、高校デビューを目指し茶髪に染めて入学した黒田(醍醐)。夢見たバラ色の高校生活は、うっかり野球部の見学に行ってしまい、あっけなくゲームセット。 新入生歓迎の儀式で早々に丸刈りに逆戻り……練習以前に、グラウンド整備や白線引きにすら怒鳴られる日々。そしてヒエラルキーの頂点に立つのは、ヤバい見た目と言動で3年生をも震え上がらせる最恐の監督。強くはない、けど別に弱小でもない。そんな中途半端な並の都立高校野球部で、助け合ったりいがみ合ったりしながらも生き延びていく黒田ら1年生だった。

(C)2022 「野球部に花束を」製作委員会

 

撮影/映美 取材・文/佐久間裕子

香取慎吾、岸井ゆきのの“旦那デスノート”に顔面硬直「犬も食わねどチャーリーは笑う」予告映像解禁

9月23日(金・祝)より全国公開される香取慎吾主演「犬も食わねどチャーリーは笑う」の予告編が解禁。さらに監督・脚本を務める市井昌秀の書き下ろし小説の発売も決定した。

「犬も食わねどチャーリーは笑う」左から)岸井ゆきの、香取慎吾©2022 “犬も食わねどチャーリーは笑う”FILM PARTNERS

 

本作は、香取が「凪待ち」以来3年ぶりに主演を務め、岸井ゆきのがヒロインとして共演するコメディ作品。井之脇海、的場浩司、眞島秀和、きたろう、浅田美代子、余貴美子ら個性豊かな実力派キャストが脇を固め、市井昌秀が監督・オリジナル脚本を手掛ける。

 

解禁された予告編は、「旦那デスノート?」という不穏なひと言からスタート。それは妻たちの恐ろしい本音、旦那たちが見たらゾッとするようなエグイ投稿かびっしり書かれているサイトで、結婚4年目を迎える田村裕次郎(香取)は同僚の蓑山(余)に「旦那デスノート」の存在を知らされ、「いるいる、こんな奴いる」と他人事のように楽しんで眺めていた。

 

しかし妻の日和(岸井)とは決して仲が悪いとは思っていなかったのに、そこにどう考えても自分への不満としか思えない書き込みが並んでいたことから、次第にその顔がこわばっていく。日和の書き込みだと確信しつつも、心配して声を掛けてきた職場の後輩の若槻(井之脇)に、裕次郎は「うちは円満」とごまかす。

 

日和の書き込みが止まらないため、裕次郎が「こんなひどいこと書いておいて、よくいつも笑ってられるよな!」と日和を問い詰めるが、逆に「こんなこと書いているから笑えてんのよ!」と返される始末。引くに引けない夫婦げんかが勃発する中、ますますヒートアップする「旦那デスノート」には書籍化の話が持ち上がり、日和の思いは揺れる。いつからこんなことになったのか理解できない裕次郎は、バツ3の浦島店長(的場)に「縁起悪い」と八つ当たりする。

 

思いがすれ違い、深まる溝。そんな二人が分かり合うことができるのか、その後の展開が気になる予告編に仕上がっている。

 

また、市井が書き下ろしたコミカルな悪口が並ぶ「旦那デスノート」のおかしさと、「大切な人との関係性を見つめ直すもの」として当て書きされた“情けない、だらしない、ダメな香取慎吾”が描かれた小説版「犬も食わねどチャーリーは笑う」(著者名は「市井点線」)の発売も決定。書影は、映画のポスタービジュアルがあしらわれたインパクトある仕上がりになっている。

作品情報

「犬も食わねどチャーリーは笑う」

2022年9月23日(金・祝)全国公開

 

<出演>

香取慎吾、岸井ゆきの

井之脇海、中田青渚、小篠恵奈、松岡依都美、田村健太郎、森下能幸/的場浩司、眞島秀和

徳永えり、峯村リエ、菊地亜美、有田あん、瑛蓮/きたろう、浅田美代子/余貴美子

 

<スタッフ>

監督・脚本:市井昌秀

音楽:安部勇磨

主題歌:「こころのままに」never young beach

小説:「犬も食わねどチャーリーは笑う」市井点線・著(小学館刊)

配給:キノフィルムズ/木下グループ

 

©2022 “犬も食わねどチャーリーは笑う”FILM PARTNERS

2022年上半期のヒットを総ざらい! 売れたモノSELECTION「シン・ウルトラマン」

2022年上半期に売れたモノ・話題になったコトを「エンタメ」カテゴリから総ざらいする本企画。今回は「シン・ウルトラマン」にスポットを当てます!

※こちらは「GetNavi」 2022年8月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

シン・ウルトラマン

半世紀以上の時を超えてウルトラマンがリブート

【映画/2022年5月13日公開】

映画

『シン・ウルトラマン』

1966年の特撮ドラマ「ウルトラマン」を、「シン・ゴジラ」のスタッフが現代によみがえらせた作品。未知の巨大生物に立ち向かうため、政府は禍威獣対策の専門家チーム“禍特対”を立ち上げます。ある日大気圏外から銀色の巨人が突如出現……

↑初代ウルトラマンのデザインを手がけた成田 亨の絵画「真実と正義と美の化身」がデザインコンセプト

 

<ヒットの裏付け>映画化発表から約3年を経て待望の公開

新型コロナウイルス感染拡大の影響から公開延期を余儀なくされ、映画化発表から約3年を経ての公開。それでも動員ランキングは公開から2週連続1位で、累計動員数は約134万人、興行収入は20億円を突破しました。

2022年上半期のヒットを総ざらい! 売れたモノSELECTION「コナン ハロ嫁」

2022年上半期に売れたモノ・話題になったコトを「エンタメ」カテゴリから総ざらいする本企画。シリーズ屈指の興行収入を記録した「コナン ハロ嫁」、アナタは全部ご存知ですか!?

※こちらは「GetNavi」 2022年8月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

コナン ハロ嫁

ハロウィンで賑わう渋谷が舞台。“警察学校組”の過去と絆に大反響

【映画/2022年4月15日公開】

劇場版

『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』

コミックスの累計発行部数が全世界2.5億部を突破した「名探偵コナン」劇場版第25弾となる作品。現在の事件と“警察学校組”が過去に遭遇した事件が交差します。同期5人の絆に多くのファンが涙しました。

 

<ヒットの裏付け>シリーズ最速で興行収入50億円超え

公開初日から3日間で動員数132万人、興行収入19億円を超えました。以降も動員は伸び続け、「名探偵コナン」シリーズ最速で50億円を突破! 公開から2か月経った6月現在もトップ5に入る人気となっています。

山本舞香、神尾楓珠、醍醐虎汰朗、横田真悠が橋本環奈主演「カラダ探し」に出演決定“6つのルール”特別映像も解禁

10月14日(金)公開の橋本環奈主演の映画「カラダ探し」に、山本舞香、神尾楓珠、醍醐虎汰朗、横田真悠の出演が決定。「“カラダ探し”6つのルール」が明かされる特別映像も解禁された。

©2022「カラダ探し」製作委員会

 

本作は、『IT/イット』シリーズや『死霊館』シリーズ、『シャイニング』など世界的名作を多く生み出し、ホラー映画の金字塔を打ち立てたワーナー・ブラザースが贈る超刺激的ループ型ホラー。原作の『カラダ探し』は、小説投稿サイト「エブリスタ」(旧・E★エブリスタ)で人気No.1の携帯小説として話題となり、2014年には村瀬克俊による漫画版が漫画誌アプリ「少年ジャンプ+」(集英社)で連載、同サービスで初めて累計閲覧数1億回を突破した人気作品となった。

 

橋本環奈演じる主人公の女子高生・明日香の生活は、ある日学校にいるはずのない幼い少女から「ワタシのカラダ、探して」と不気味な言葉を言われた日から一変してしまう。その日深夜0時を迎えた瞬間、気づくと明日香はクラスメイト5人と共に深夜の学校に。その後突如全身が血で染まった少女”赤い人”が現れ、全員を次々に殺していく…。そしてその日から、6人は同じ日を繰り返すことになる。

 

新たに出演が発表されたのは、橋本、眞栄田郷敦のクラスメイトとなる4人。サバサバした性格だが友達思いのヤンキー系ギャル・柊留美子役には山本舞香、中学時代のある事件をきっかけに引きこもりとなってしまった清宮篤史役には神尾楓珠、オタク気質で変わった性格のため、クラスの一部生徒からいじめの対象になっている浦西翔太役には醍醐虎汰朗、そして、クラスの人気者で学級委員長も務める優等生・鳴戸理恵役を横田真悠が演じる。

 

神尾演じる清宮は原作に登場していない映画オリジナルのキャラクター。新たなキャラクターの追加やキャラクター設定の違いに関して、原作者のウェルザードは「カラダ探しに関しては、原作も出版社によって話の展開が違うし、漫画も違っているので、当然映画版でも変わっているということですね。『人の想いの数だけ世界が存在する』というのが原作のテーマの一つであるので、原作や漫画とも違う、映画のカラダ探しの世界を楽しんでいただけたら幸いです。間違いなく面白い映画になっているはずなので、原作や漫画を読まれた方も、そうでない方も、一緒に楽しみましょう!」と映画オリジナルの物語にも太鼓判を押した。

 

また、明日香をはじめとする“カラダ探し”に参加する生徒たちが、6つのルールを明かしていく特別映像も解禁。「Rule.1:午前0時スタート」「Rule.2:学校で行われる」「Rule.3:”赤い人”が現れる」など、じっとカメラを見つめ、無表情にルールが語られていき、緊張感とともに奇妙な雰囲気が漂う。”赤い人”に追われながらカラダを探し続ける6人の姿と共にルールを語る映像が反復し、物語同様に自分がループの中に閉じ込められたような感覚に陥ってしまう恐怖の映像となっている。

 

原作者:ウェルザード コメント全文

原作読者の方々の中には、まず真っ先に、「清宮篤史って誰やねん!」と思った方がいると思うんですが、その感覚、間違ってませんよ。安心してください。新キャラです。

 

カラダ探しに関しては、原作も出版社によって話の展開が違うし、漫画も違っているので、当然映画版でも変わっているということですね。

 

「人の想いの数だけ世界が存在する」というのが原作のテーマの一つであるので、原作や漫画とも違う、映画のカラダ探しの世界を楽しんでいただけたら幸いです。

 

間違いなく面白い映画になっているはずなので、原作や漫画を読まれた方も、そうでない方も、一緒に楽しみましょう!

 

『カラダ探し』特別映像

作品情報

映画「カラダ探し」

2022年10月14日(金)公開

出演:橋本環奈、眞栄田郷敦

山本舞香、神尾楓珠、醍醐虎汰朗、横田真悠

 

監督:羽住英一郎

脚本:土城温美

制作プロダクション:ロボット

原作:ウェルザード「カラダ探し」(エブリスタ)

配給:ワーナー・ブラザース映画

 

公式サイト:karadasagashi.jp

公式Twitter:@karadasagashi_m

公式Instagram:@karadasagashi_movie

 

©2022「カラダ探し」製作委員会

乃木坂46久保史緒里が映画初出演で主演!「左様なら今晩は」11・11公開

実写映画化が発表されていた「左様なら今晩は」のキャストが解禁され、乃木坂46の久保史緒里と萩原利久が出演することが分かった。さらに公開日も、11月11日(金)に決定した。

©2022「左様なら今晩は」製作委員会

 

「サブスク彼女」など、若者を中心に共感を集める人気作を世に生み出している漫画家・山本中学が2019年にヤングキング17号(少年画報社)にて連載をスタートした「左様なら今晩は」は、ごく普通のサラリーマン・半澤陽平と、陽平の部屋に突如姿を現した幽霊・アイスケとの奇妙な共同生活を描き、歪な2人のハートフルでちょっぴり切ないラブストーリーが話題を呼び、翌年2020年には単行本も発行。そして2022年1月に実写映画化が発表され、情報解禁後は「最高に大好きな作品!映画化楽しみ!」「どんな映像になるのか、ドキドキする…」「アイスケは誰が演じるんだろう」など原作ファンから期待を寄せる声が多く挙がっていた。

 

そしてこのたび、幽霊の愛助(アイスケ)を乃木坂46・久保史緒里が、陽平を注目の若手俳優・萩原利久が演じることが決定した。愛助役の久保は、乃木坂46の3期生としてメンバー入りし、女性ファッション誌「Seventeen」の専属モデルを務めるほか、乃木坂46版ミュージカル「美少女戦士セーラームーン2019」や舞台「夜は短し歩けよ乙女」に出演。そして今年はParaviオリジナルストーリー『塩介と⽢実―蕎麦ができるまで探偵―』への出演が決定、9月からの主演舞台「桜文」では花魁役に挑戦することが発表されている。さらに今年2月より「乃木坂46のオールナイトニッポン」のメインパーソナリティーにも抜擢され、幅広い分野で活躍を広げている。そんな乃⽊坂46の注⽬メンバーが満を辞して、本作で映画初出演&初主演、まさかの“幽霊役”に挑む。

 

原作とは違うオリジナルのキャラクター設定で描かれる愛助は、生きている間に恋愛を経験しなかったウブでピュアな幽霊。そんな愛助を愛らしいルックスと持ち前の表現力で演じる。久保は「今でも、撮影の頃の愛助を思うと、どこかいとおしいような…懐かしいような…そんな感覚に包まれています。他⼈事のようですが、愛助に今も会いたくて会いたくて。この感情をきっと陽平さんは感じていたのかなと思いながら振り返る日々。緊張と不安の中、すてきな共演者の皆様・スタッフの皆様に囲まれて、人生初めての経験は、輝かしいものとなりました」と撮影を振り返っている。

 

そんな愛助と共同生活を送ることになる平凡なサラリーマン・陽平を演じるのは、萩原利久。子役時代から活躍し、2019年『3年A組−今から皆さんは、人質です−』に出演後、若手実力派俳優の中でも頭角を現す。その後「十二人の死にたい子どもたち」「牛首村」などの話題映画や、連続テレビ小説『エール』、『探偵が早すぎる~春のトリック返し祭り~』などに出演。そして2021年放送の主演ドラマ『美しい彼』では、吃音症の男子高校生を演じ、体当たりな演技が中国でもトレンド入りするほど世界各国から大きな反響が寄せられ、第59回ギャラクシー賞マイベストTV賞グランプリを受賞。7月期新日曜ドラマ『新・信長公記~クラスメイトは戦国武将~』にも出演が決まっている。そんな萩原が恋に不器用な陽平を等身大に演じる。

 

萩原は「久保史緒里さん演じる愛助と出会い、普通の日常から突然非日常な日々に変わりその中での陽平の成長だったり変化を演じるのはとても楽しかったです。普通のシチュエーションじゃないからこそ、1つひとつのシーンで監督や久保さん、スタッフの皆さんと丁寧に臨めたと思います」とコメントを寄せた。

 

本作の監督・脚本を務めるのは、高橋名月。高校在学中に執筆した『正しいバスの見分けかた』で、第14回「伊参スタジオ映画祭シナリオ大賞」短編の部のグランプリを、映画祭史上最年少の18歳で受賞。翌年に⾃⾝でメガホンを取り、中条あやみ主演で映像化した同作は、2019年に4年越しにシネマート新宿を中心に大阪、名古屋などで劇場公開されるなど、新進気鋭の若手監督である。

 

初共演にして息の合った掛け合いを⾒せた久保史緒里、萩原利久の印象について、「お芝居に対してどこまでもストイックな久保さん、そしてどんな要求にも自由自在に応えてくれる萩原さん。だいたい同世代の2人と、お互いの意見や解釈を率直に交わしながら撮影ができたように思います」とコメントしている。

 

同棲していた恋人に振られた陽平のもとに、突如姿を現す幽霊の愛助。ずっと部屋に住んで陽平のことを観察していたという愛助は、「優しいふりして面倒な事から逃げているから、恋人にも逃げられた」と、いきなり上から目線でダメ出しをする。かと思いきや、生きている間に恋愛を経験しなかった愛助は、男女が“付き合う”ことに興味津々で、陽平に質問攻めの毎日。最初は煙たがり、何とかして愛助を除霊しようとする陽平だが、人間の女の子と変わらない愛助との時間に居心地の良さを感じ始め…。ウブでピュアな幽霊と恋に不器用なサラリーマンのくすっと笑えてハートフルな会話の掛け合いに注目だ。

 

久保史緒里(愛助役)コメント

『久保が主演で映画を撮ります』

 

あまりの驚きに、言葉を失いました。

 

初めての映画出演。初めての主演。こんなにも恵まれた環境での挑戦に、感謝の気持ちでいっぱいです。

 

今でも、撮影の頃の愛助を思うと、どこかいとおしいような…懐かしいような…そんな感覚に包まれています。他⼈事のようですが、愛助に今も会いたくて会いたくて。この感情をきっと陽平さんは感じていたのかなと思いながら振り返る日々。緊張と不安の中、すてきな共演者の皆様・スタッフの皆様に囲まれて、人生初めての経験は、輝かしいものとなりました。どうか、たくさんの⽅に触れていただけますように。

 

よろしくお願いいたします。

 

萩原利久(半澤陽平役)コメント

半澤陽平役を演じました萩原利久です。

 

久保史緒里さん演じる愛助と出会い、普通の日常から突然非日常な日々に変わりその中での陽平の成長だったり変化を演じるのはとても楽しかったです。普通のシチュエーションじゃないからこそ、1つひとつのシーンで監督や久保さん、スタッフの皆さんと丁寧に臨めたと思います。

 

幽霊が出るとなんだか勝手にホラーを想像してしまう方もいるかもしれませんが、愛助と陽平の生活は本当に日本のどこかにいるんじゃないかと思えるくらい温かい作品です。

 

決してホラーではございません。ぜひ、いろんな方に劇場で観てもらえたらうれしいです。

 

監督・脚本:高橋名月 コメント

主演の久保史緒里さんと萩原利久さんに初めてお会いした瞬間「愛助と陽平はこの2人しかいない」と確信しました。お芝居に対してどこまでもストイックな久保さん、そしてどんな要求にも自由自在に応えてくれる萩原さん。だいたい同世代の2人と、お互いの意⾒や解釈を率直に交わしながら撮影ができたように思います。山本中学さんが作り上げた少し不思議なのにリアルで、それでいてコミカルな世界観の中で、久保さん萩原さんのお二方やそのほかキャスト、スタッフ⼀同力を尽くし、愛を込めた作品です。ぜひ劇場に足を運んでいただけますとうれしいです。

 

作品情報

「左様なら今晩は」

2022年11月11日(金)渋谷シネクイントほか全国ロードショー

 

原作:山本中学(「左様なら今晩は」少年画報社「ヤングキング」刊)

監督・脚本:高橋名月

脚本:穐山茉由

出演:久保史緒里(乃木坂46)、萩原利久 ほか

配給:パルコ

製作:「左様なら今晩は」製作委員会

 

公式サイト:https://sayokon-movie.com

公式Twitter:@sayokon_movie

公式Instagram:@sayokon_movie

 

©2022「左様なら今晩は」製作委員会

小芝風花主演「貞子DX」主題歌は三代目JSB「REPLAY」!本予告映像&ポスターも解禁

小芝風花が主演を務める世界的ホラーアイコン“貞子”のシリーズ最新作「貞子DX」が、10月28日(金)より公開。それに先駆け、本予告映像とポスタービジュアルが解禁された。

 

©2022『貞子DX』製作委員会

 

“見た者が必ず一定期間ののち死に至る”という「呪いのビデオ」の恐怖を描き、呪いがビデオを介して拡散されるという衝撃的な設定が世界中を震撼させた最恐ホラーの最新作「貞子DX」(読み:ディーエックス)。現代社会に適応しSNSで“拡散”される貞子の呪いと、“呪いの方程式”を解明しようとする主人公たちの対決を描いた超感覚タイムサスペンスホラーがついに開幕する。

 

貞子の呪いに立ち向かうIQ200の天才大学院生を演じるのは、小芝風花。文華と共に呪いに挑む自称占い師・前田王司役には、THE RAMPAGE from EXILE TRIBE の川村壱馬、協力者の感電ロイド役には黒羽麻璃央。

 

文華の母親・一条智恵子役に西田尚美、妹の一条双葉役に八木優希、呪いの謎の解明に文華を誘う人気霊媒師・Kenshin 役に池内博之、Kenshin の父親・天道琉真役に渡辺裕之ら実力派俳優が集結。若手からベテランまで個性的な俳優陣が揃い、監督:木村ひさし、脚本:高橋悠也のタッグで進化した“貞子”のストーリーを盛り上げていく。

 

〈そのビデオを見た者は、24時間後に、死ぬ。〉…予告映像は、“呪いのビデオ”による突然死が全国各地で相次いでいるという不穏な映像から幕を開ける。IQ200の頭脳を持ち、「すべては科学的に説明できる」と断言する大学院生・一条文華(小芝風花)は、テレビ番組で共演した人気霊媒師Kenshin(池内博之)から事件の解明を挑まれる。

 

そして自称占い師の前田王司(川村壱馬)と謎の協力者・感電ロイド(黒羽麻璃央)と共に、デジタル社会に適応し“変異”した貞子の“呪い”の“謎”を解明すべく奔走することに。文華たちは、SNSで拡散され瞬く間に広まっていく呪いを止めることはできるのか。

 

合わせて解禁されたポスタービジュアルでは、現代社会へと適応しパワーアップを遂げた貞子の呪いを前に、IQ200の頭脳でその謎を解明しよう立ち向かう文華の姿と、文華と共に呪いの解明に挑む前田王司と感電ロイドの姿も映し出され、貞子VS天才、呪いVS頭脳の対決の行方に期待が高まる。

 

また、本作の主題歌が三代目J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEによる書き下ろし楽曲「REPLAY」に決定した。解禁に併せて、NAOTO、小林直己、岩田剛典からのコメントも到着。

 

NAOTOは「貞子オリジナルの“きっと来るー越え”できるくらい“REPLAY”して何度でも聞きたくなる曲になっています」とタイトルにかけて、楽曲の魅力をコメント。小林も「さまざまな曲を聴き比べ、メンバーと相談しながら作りました。タイトルの『REPLAY』にある通りかなり中毒性がありクセになる曲となっている」と続けた。

 

さらに、岩田はオファーについて「メンバーみんな『貞子』は絶対見てきた作品でしたし、主題歌と言えば「来ーるーきっと来るー」のイメージだったので、(オファーには)本当に驚きました。どういう化学反応が起きるのか?すごくワクワクしました」と未知のコラボレーションに期待のコメントを寄せた。解禁となった本予告映像では楽曲の一部が公開され、呪いの謎に立ち向かう主人公たちの奔走を盛り上げている。

 

NAOTO(三代目J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE)コメント

「REPLAY」は、貞子オリジナルの「来ーるーきっと来るー」くらい、中毒があるので“きっと来るー越え”できるくらい“REPLAY”して何度でも聞きたくなる曲になっています!ダンスナンバーでもあり、ぜひみんなに踊ってもらいたいです。

 

「貞子DX」新作としても僕ら楽しみにしてますし、「貞子」という世界中に知られている日本のジャパニーズホラーと、三代目J SOUL BROTHERSとのコラボに、ぜひ、みなさん期待していてください。

 

小林直己(三代目J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE)コメント

新曲、そして「貞子」とのコラボレーションということで、さまざまな曲を聴き比べながら、メンバーとも相談しながら作りました。タイトルの「REPLAY」にある通り、かなり中毒性のある、クセになる曲となっているので、それが「貞子DX」の映像とどうマッチしていくのか楽しみです。そして、踊れるナンバーになっているので、曲だけでも皆さんに楽しんでもらえましたらうれしいです。

 

岩田剛典(三代目J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE)コメント

メンバーみんな「貞子」は絶対見てきた作品でしたし、主題歌と言えば「来ーるーきっと来るー」のイメージだったので、今回のオファーは本当に驚きました。三代目のリミックス?みたいに思いきや、三代目としてダンスナンバーを表現してくださいっていうことで、どういう化学反応が起きるのか? というところですごくワクワクしました。

 

予告映像

作品詳細

「貞子DX」

2022年10月28日(金)全国ロードショー

 

出演:小芝風花

川村壱馬(THE RAMPAGE)、黒羽麻璃央、八木優希、渡辺裕之

西田尚美、池内博之

 

監督:木村ひさし

脚本:高橋悠也

音楽:遠藤浩二

世界観監修:鈴木光司

 

製作:『貞子DX』製作委員会

配給・制作:KADOKAWA

映画公式サイト:https://movies.kadokawa.co.jp/sadako-movie/

 

©2022『貞子DX』製作委員会

高城れに「新しいアイドルの道を切り開いていきたいな」ももクロドキュメンタリー映画の本予告解禁

8月19日(金)公開の映画「ももいろクローバーZ 〜アイドルの向こう側〜〈特別上映版〉」より、本予告映像が解禁された。

 

©TBSテレビ

 

ももいろクローバーZは、百田夏菜子・玉井詩織・佐々木彩夏・高城れにの4人によるガールズユニット。2008年春に結成、2014年3月に女性グループ初にして結成から6年という史上最速のスピードで国立競技場でのワンマンライブを実現し、2日間でライブビューイングを合わせ、延べ15万人を動員した。その後もさまざまなフィールドで活躍を続け、女性アイドルの最前線を走り続けている。

 

本作は、そのももいろクローバーZに「TBS DOCS」が密着したドキュメンタリー映画。メンバー4人だけの空間で普段あまり語ることのなかった人生観や将来などについて赤裸々に語っている。また本広克行監督、ももクロのチーフマネージャー・川上アキラ氏など関係者たちへのインタビューも多数収録。等身大の4人の姿や本音が詰まった映像だ。

 

このたび解禁された予告では「人生の半分、ももクロでしょ? みんな」「誰かが結婚したら変わってくるよね。きっと何かが…」と、落ち着いたトーンで話し、今まであまり語られることのなかった本音に迫るような冒頭から始まる。

 

百田は「常に後悔のないような」、玉井は「結婚とか現実的な年齢になってきて」、佐々木は「来世でやります!」、高城は「新しいアイドルの道を切り開いていきたいな」と、彼女たちの普段とは違った側面が垣間見られる。インタビューの続きが気になる発言も多く見られる予告映像に、本編への期待が高まらずにはいられない。

 

予告映像

作品情報

「ももいろクローバーZ ~アイドルの向こう側~〈特別上映版〉」

2022年8月19日(金)ヒューマントラストシネマ渋谷ほか 全国公開

 

出演:百田夏菜子、玉井詩織、佐々木彩夏、高城れに

監督:酒井祐輔

撮影:中島純、酒井祐輔

編集:伊藤圭汰

MA:飯塚大樹

サウンドデザイン:松下俊彦

企画:大久保竜

チーフプロデューサー:藤井和史

プロデューサー:松原由昌、津村有紀/樋江井彰敏

製作:TBSテレビ

配給:SDP

公式サイト:https://momoclo-docs.com/

 

©TBSテレビ

市村正親「グルーの子供頃のお話で、オットーという新たなミニオンが出てくるんです。僕はこのオットーが好きです(笑)」

世界中で大人気の「ミニオンズ」の最新作『ミニオンズ フィーバー』がついに7月15日(金)に公開する。今回はミニオンと怪盗グルーの始まりの物語。吹替版でグルーの師匠的存在であるワイルド・ナックルズを演じた市村正親さんが、収録時のエピソードやお気に入りのキャラクターについて、茶目っけたっぷりに語ってくれた。

 

市村正親●いちむら・まさちか…1949年1月28日生まれ。埼玉県出身。劇団四季の看板ミュージカルスターとして活躍後、舞台を中心に活動。近年はドラマや映画など幅広く活動している。劇場版アニメ『ミューツーの逆襲 EVOLUTION』、映画『Merry Christmas!〜ロンドンに奇跡を起こした男』など、声優としての出演作も多い。ミュージカル「ミス・サイゴン」、「スクルージ」が公演予定。

【市村正親さん撮り下ろし写真】

 

「グルーって子供のときは毛が生えていたんだ!」って言ったのはとても印象的でした(笑)。

──『ミニオンズ フィーバー』日本語吹替版のキャストにオファーを受けたときの心境はいかがでしたか?

 

市村 何よりも(笑福亭)鶴瓶さんと同じ仕事ができることがうれしかったです。鶴瓶さんの持ち役であるグルーと絡めますからね。そして子供たちがずっと見ていた「ミニオンズ」に声優として出られることを誇らしく思いました。喜びであり、幸せでもありましたね。

 

──お子さんからは何か言われましたか?

 

市村 「パパ、かっこいい」って。それと下の子が見終わった後、「グルーって子供のときは毛が生えていたんだ!」って言ったのはとても印象的でした(笑)。

 

──市村さん自身は『ミニオンズ』にはどんな印象をお持ちでしたか?

 

市村 キャラクターがかわいい。それと鶴瓶さんのグルーが関西弁ということで日本のスペシャルバージョンみたいな感じがします。今回はグルーの子供頃のお話で、オットーという新たなミニオンが出てくるんです。僕はこのオットーが好きです(笑)。

 

──オットーもすごくかわいいです。

 

市村 一生懸命で健気でね。とある失敗して大事なものを奪われてグルーに怒られて、それを取り返すために一生懸命追いかけるところなんかすごくかわいかった。

 

──市村さんは子供時代のグルーの憧れの存在であるワイルド・ナックルズの声を担当。演じる上で意識したことはありました?

 

市村 僕は舞台でいろんな役を演じてきたんだけど、ワイルド・ナックルズの顔を見たときに、「ああ、僕の親父っぽいな」と思いました(笑)。ということは、僕は親父の年齢を超えているから、普通に僕でやればワイルド・ナックルズのようになるだろうと思いました。ただアニメーションの世界の人物は、特殊な動きをしますからね。それは生の人間にはできない動きなので、イメージしながら「ギャッ!」「ウェッ」「クァッ」「ンガガッ」という声を出さないといけない。そこは苦労しましたけど、楽しみながらできました。

 

つまり僕のテリトリーの中でワイルド・ナックルズをやっていいんだなって

──アクションシーンで出る声だと思いますが、そういう声を出すときは体も一緒に動いたりするのですか?

 

市村 やっぱり動きますよ。「ああー!!」ではなく「ぎゃああああああああっ!」ってリアルな声が出るから。ワニと格闘するシーンとかは、演出家の方に「もっとこう、もっとこう」って指示を頂きながら、いい感じの声になるように作っていきました。

 

──ワイルド・ナックルズの声を担当して難しいと感じたことはありましたか?

 

市村 いつも思うけど、簡単にはできないですよ。ただワイルド・ナックルズはストンと入れた気がします。そういうことも含めて、キャスティングしてくださっていると思うんです。市村だったら、この役でこうなるだろうなって、プロデューサーの計算があると思うので、その中に入っていくわけだから単純に僕じゃない役ではないんです。つまり僕のテリトリーの中でワイルド・ナックルズをやっていいんだなって感じでしたね。

 

──あえて低めの声で演じられたと伺いました。

 

市村 そう、一応悪党だし、あんな顔をしていますからね(笑)。自分がワイルド・ナックルズの顔になったつもりでやると、あの声が出てきました。

 

ワイルド・ナックルズとグルーで銀行に行くシーンはいいんじゃないですかね

──では鶴瓶さんのグルー、尾野真千子さんのベル・ボトムの声を聞いた感想は?

 

市村 今回は3人一緒の収録はできなかったんですが、バッチリですよね。尾野さんがアフロのカツラをつけたら、あのキャラクターになっちゃいそうな感じだし(笑)。鶴瓶さんはいつものまま、少年グルーになっている感じだし。お母さんも相変わらずお母さんで楽しめました。

 

──収録の際は鶴瓶さんの少年グルーの声を聞くことはできたんですか?

 

市村 まだだったんじゃないかな。ただワイルド・ナックルズのほうが前に出て「お前、名前なんつーんだ!!」って押していく役で、グルーはそれを「は、わわ……」って受ける側だから、グルーを後に録ってよかったと思いますね。

 

──では今作の中で市村さんがおすすめするシーンを教えてください。

 

市村 ワイルド・ナックルズは次々と人に裏切られて、自分を慕うグルーに出会います。2人の師弟関係も描かれていくので、2人で銀行に行くシーンはいいんじゃないですかね。おじいちゃんと孫という設定で、さらに役に入るんですよ(笑)。

 

──作品全体の見どころを教えてください。

 

市村 グルーの少年時代が描かれ、どう『怪盗グルーの月泥棒』につながっていったのかわかると思います。グルーとミニオンたちとの出会い、大怪盗グルーを作り出した原点を知ることができるのが見どころだと思いますし、その作品に参加できて僕もうれしかったです。そして70年代という設定も見どころかなと。

 

──ファッションや音楽もかっこいいと思いました。

 

市村 ちょうど僕が20歳の頃です。ワイルド・ナックルズがパンタロンを履いていたけど、僕も履いていたなって思いました(笑)。

 

自分で子供たちのためにカエルの椅子を作ったこともありますよ(笑)

──ここからはモノやコトに関する質問をさせてください。お仕事現場に必ず持っていくモノはありますか。

 

市村 楽屋や控え室に音がないのはいやなので、ジャック・ジョンソンの音楽を流しています。音がないと周りに気を遣ってしまって、なんか居づらいんですよ。

 

──スマホで聴かれるんですか?

 

市村 そう。それにスピーカーを繋いだり、楽屋だったらCDプレイヤーがあったりするところもあるから。

 

──こだわりのモノだったり、熱くなったりするモノはありますか?

 

市村 電熱器とか?(笑)

 

──市村さんご自身が熱くなるモノです(笑)。これはつい集めてしまうというモノとか。

 

市村 カエルです。カエルのグッズはおもしろいモノがあると買っちゃいますね。以前ママと何かを集めようという話になったことがあり、お金も無事カエルとか、カエルって縁起物でもあるので、いろんなところに行って、カエルを見ると「これいいな!」って買っています。だから我が家にはカエルグッズがけっこう置いてあります。カエルの蚊取り線香とかね。

 

──カエルに目がいってしまうんですね。

 

市村 うん。自分で子供たちのためにカエルの椅子を作ったこともありますよ(笑)。カエルの顔になっていて、目を描いて模様も描いて。今は子供たちも座れる大きさではなくなってしまったので、ベランダに置いてあります。時々犬が噛んでいますよ(笑)。

 

©2021 Universal Pictures and Illumination Entertainment. All Rights Reserved.

ミニオンズ フィーバー

7月15日(金)より全国公開

【映画「ミニオンズ フィーバー」よりシーン写真】

(STAFF&CAST)
監督:カイル・バルダ
出演:スティーヴ・カレル、タラジ・P・ヘンソン、ミシェル・ヨー、RZA、ジャン=クロード・ヴァン・ダム
吹替版:笑福亭鶴瓶、市村正親、尾野真千子、渡辺直美、田中真弓、速水 奨、大塚明夫、立木文彦、冨野真守、LiSA

(STORY)
時は1970年代。ミニオンたちは、ミニボスとして崇拝する11歳の少年グルーのもと、日々悪事をはたらいていた。ある日、少年グルーが何者かに連れ去られてしまう! 身のボス救出のために奔走するケビン・スチュワート・ボブはある事件をきっかけにカンフー・マスターと出会い、弟子入りを志願する。それは幾重もの試練が待ち受ける険しき道の始まりだった……。

©2021 Universal Pictures and Illumination Entertainment. All Rights Reserved.

 

撮影/映美 取材・文/佐久間裕子

高良健吾、三田佳子、寺島しのぶ、柴咲コウらが出演 映画「天間荘の三姉妹」共演キャスト&ポスタービジュアル解禁

©2022 髙橋ツトム/集英社/天間荘製作委員会

 

10月28日(金)公開、のん、門脇麦、大島優子が三姉妹を演じる映画「天間荘の三姉妹」より、ポスタービジュアルと共演キャストが解禁。高良健吾、三田佳子、永瀬正敏、寺島しのぶ、柴咲コウ、山谷花純、萩原利久、平山浩行、柳葉敏郎、中村雅俊の出演が発表された。

 

現在ハリウッドを拠点に活躍する、「あずみ」「ルパン三世」、そしてジャン・レノ主演「ドアマン」の北村龍平監督が、その作風と世界観で熱狂的なフォロワーを持つ髙橋ツトムの代表作「スカイハイ」のスピンオフ作品「天間荘の三姉妹」映画化。いのち、ひとの生と死、家族や近しい人たちとのつながり、など誰にとっても他人事ではないテーマを、観る者の心に問いかけながら見つめていく。

 

このたび、三姉妹のポスタービジュアルと豪華共演キャストが解禁。舞台となる三ツ瀬で漁師と鮮魚店を営む魚堂家の跡取り息子・魚堂一馬に高良健吾。天間荘の宿泊客で気難しい性格の財前玲子に三田佳子。三姉妹の父親・小川清志に永瀬正敏。天間荘の大女将・天間恵子に寺島しのぶ。臨死状態の魂を天間荘にいざなう天界の門番・イズコに新しく柴咲コウを起用。その他、天間荘に新しい宿泊客として訪れる芦沢優那に山谷花純、三ツ瀬水族館で働くイルカのトレーナー・早乙女海斗に萩原利久、三ツ瀬水族館館長・早乙女勝造に平山浩行、一馬の父親役・魚堂源一に柳葉敏郎、天間荘の総料理長・宝来武に中村雅俊など、映画・ドラマ界で活躍する人気、実力を兼ね備えた豪華俳優陣の共演が実現した。

 

原作の髙橋ツトムが「『スカイハイ』シリーズは死を扱うストーリーですが、描いていることは常に与えられた人生を精一杯生きるということ」と語り、 NHK連続テレビ小説『エール』を手掛けるなど今注目の脚本家・嶋田うれ葉が「今生きづらさを抱えている人たちに届けたい」という思いを込めたというストーリーに期待が高まる。

 

作品情報

「天間荘の三姉妹」
2022年10月28日(金)全国ロードショー

出演:のん、門脇麦、大島優子
高良健吾、山谷花純、萩原利久
平山浩行、柳葉敏郎、中村雅俊(友情出演)/三田佳子(特別出演)
永瀬正敏(友情出演)、寺島しのぶ、柴咲コウ

プロデューサー:真木太郎(「この世界の片隅に」)
監督:北村龍平
脚本:嶋田うれ葉
音楽:松本晃彦

原作:髙橋ツトム『天間荘の三姉妹-スカイハイー』(集英社 ヤングジャンプ コミックス DIGITAL 刊)

配給:東映
制作プロダクション:ジェンコ
製作:『天間荘の三姉妹』製作委員会

公式HP:TENMASOU.com
公式Twitter:@tenmasou
公式Instagram:tenmasou

 

©2022 髙橋ツトム/集英社/天間荘製作委員会

小野武正(KEYTALK)「バンドマンでなくても、音楽好きにはたまらない話じゃないかな」映画「さよなら、バンドアパート」

ミュージシャンになる夢を追う主人公・川嶋が、メジャーシーンに進んでいくなかでの栄光と挫折を描いた映画『さよなら、バンドアパート』が7月15日(金)より公開。劇中、川嶋とバンドを組むベーシスト・シンイチロウを演じたのが小野武正さん。4人組ロックバンドKEYTALKのリーダーで、ギターやMCを担当している小野さんに、本作の魅力や今改めて感じている音楽の楽しさについて伺った。

 

小野武正●おの・たけまさ…1988年9⽉ 19⽇、埼⽟県⽣まれ。ロックバンド「KEYTALK」のリーダー。同バンドではギターとコーラス、MCも担当。「Alaska Jam」のギタリスト、DJとしても活動するほか、アーティストへの楽曲提供も手掛ける。TwitterInstagram

KEYTALK…東京・下北沢発4人組ロックバンド。2009年7月に小野武正、首藤義勝、寺中友将、八木優樹で結成。 2015年には初の日本武道館単独公演、2017年には横浜アリーナ、さらに2018年には幕張メッセでのワンマンライブを敢行。2022年6月から、バンド史上最長となる50本に及ぶ全国ツアーを開催。2023年3月1日に、2回目となる日本武道館単独公演を予定している。公式サイトTwitter

 

【小野武正さん撮り下ろし写真】

 

十年以上バンドをやってる人間じゃなきゃ書けないバンドマン特有の空気感

──本作の原作者である平井拓郎さんと小野さんの出会いを教えてください。

 

小野 確か、2008年か09年ぐらいだと思うんですが、平井さんがダラーズというバンド、僕がKEYTALKの前身となるrealというバンドをやっていて、新宿の「ナインスパイス」というライブハウスで、対バンしたのが最初でした。ポストロックとポップなメロディを混ぜ合わせるという、お互いやろうとしていた音楽が近いものがあったと思うんですが、平井さんは僕よりもギターのテクが巧いし、一歳上の先輩という印象が強かったです。

 

──そんな平井さんが書かれた小説「さよなら、バンドアパート」を読んだときの感想は?

 

小野 平井さんがTwitterで、ユニークな投稿やお悩み相談をやっているのは知っていたんですが、2020年ごろ、共通するバンド仲間たちと会ったときに「小説を書いたから、コメントくださいよ」という話を聞いたんです。それで実際に読んでみたら、十年以上バンドをやってる人間じゃなきゃ書けないバンドマン特有の空気感が描かれていましたね。なので、僕はドンピシャで世界観に浸ることができました。

 

──具体的にいうと、どこがドンピシャだったのですか?

 

小野 タイトルにもなっているthe band apartは、10代でバンドを始めた僕ら世代にとってかっこいいバンドの象徴なんです。僕自身もthe band apartの影響を受けて、音楽を始めたわけですし。バンドマンでなくても、音楽好きにはたまらない話じゃないかと。また、いい部分だけでなく、心の闇の部分を包み隠さず、さらけ出しているのもいいなぁと思いました。

シンイチロウはKEYTALKでいえば、僕自身と八木優樹を合わせたような立ち位置

──映画『さよなら、バンドアパート』では、主人公のバンド仲間であるシンイチロウ役(ベーシスト)を演じられるほか、KEYTALKの小野さん本人役(ギタリスト)としても演じられています。

 

小野 実は平井さんから小説のコメント依頼を受けたときに、ノリで「今後映画作ることになったら出してくださいよ!」と言っていたんですよ(笑)。なので、とてもうれしかったですが、シンイチロウというこんな重要な役を頂いて、申し訳ない気持ちもありました。僕自身としても出演することに関しては、最初は戸惑いもあったんですが、宮野ケイジ監督と出方や見え方を話し合ううちに、「ライブシーンだけなら大丈夫かも?」と思うようになりました。ファンの方は気づいてしまうでしょうけど(笑)。

 

──シンイチロウというキャラクターを演じて、いかがでしたか?

 

小野 過去に一度だけ、スペースシャワーTVのショートムービーでお芝居したことはあったんですが、それ以来の撮影現場は刺激的で、楽しかったです。メンバー3人の中では、一番真面目で現実主義な考え方の持ち主というように、シンイチロウのバンドの中の立ち位置みたいなものを宮野監督と平井さんと逐一確認しながら、伸び伸び演じさせてもらいました。あえてKEYTALKでいえば、僕自身とドラムの八木優樹を合わせたような立ち位置でしょうか(笑)。

あの特別な空間はファンの方も喜んでくれたかなと思います

──一方、KEYTALKとしての渋谷CLUB QUATTROで行われたライブシーンはいかがでしたか?

 

小野 ファンクラブの方に集まってもらって、撮影したんですが、映画の時代設定に合わせて、2012年、13年ぐらいのKEYTALKのライブを再現しているんです。その時代にメンバーが好きだったラフな格好で、当時の曲をやっています。映画の中では「太陽系リフレイン」のシーンが使われていますが、当日は「MABOROSHI SUMMER」も演奏しているんです。撮影はコロナ禍で、KEYTALKもライブができるかできないかのタイミングだったので、あの特別な空間はファンの方も喜んでくれたかなと思いますね。

(C)2021「さよなら、バンドアパート」製作委員会

──完成した作品を観た感想は?

 

小野 今の映画ではありますが、どの時代にも通じる普遍的なテーマがありつつ、あの時代に浸れるノスタルジックさも感じました。原作よりもポップな部分が強調されているので、音楽やバンド好きだけでなく、サブカルチャー映画としてもハマるんじゃないかな? と思いますね。ちなみに、KEYTALKのほかのメンバーは、まだ観てません(笑)。

音楽やりたてというか、楽器始める前の中学生のころの気持ちに戻ってます

──小野さんがライブやツアーに必ず持っていくモノを教えてください。

 

小野 完全に仕事道具ですが、いつでもギターを録音できる環境を作るために、パソコンとオーディオインターフェイスは持っていきます。この間行った北海道ツアーの合間も、それでほかの仕事のアレンジと友達のバースデイソングを作っていました。あとはグローブとボール。リハと本番の合間とかに、ドラムの八木くんとキャッチボールしてます。旭川ではなぜかライブ後の暗い中、やっていましたね(笑)。

 

──ちなみに、いまハマっているモノは?

 

小野 「チルアウト」という飲み物とカラオケですね。カラオケって、これまでは昔好きだった歌える曲を歌う程度だったんですが、あえて最近の曲を練習して行っています(笑)。仕事柄、最近の曲って「こういう曲が流行ってるんだ」程度の認識だったんですが、飲み屋の常連さんとか、音楽とは関係ない友達とカラオケに行くと、みんな純粋に楽しそうに歌っていて……。それがうらやましくって、「自分も歌えるようになりたい!」と思い始めたんです。音楽をやり始めて18年ぐらい経つんですが、音楽やりたてというか、楽器始める前の中学生のころの気持ちに戻ってますね。今の十八番はAdoの「踊」とsaucy dog の「シンデレラボーイ」。流行ってる曲って、改めていいと思うし、歌ってて楽しいです!

 

さよなら、バンドアパート

7月15日(金)よりシネマート新宿ほか公開

【映画「さよなら、バンドアパート」からシーン写真】

(STAFF&CAST)
原作:平井拓郎「さよなら、バンドアパート」(文芸社刊)
監督・脚本:宮野ケイジ
出演:清家ゆきち、森⽥望智、
梅⽥彩佳、松尾 潤、小野武正、上村 侑、髙⽯あかり、石橋穂乃⾹、千原せいじ、阿南健治、⼤江 恵/ ⽵中直⼈

(STORY)
コロナ禍のもっと前、東日本大震災よりも前の大阪で、都会の喧騒に揉まれながら、音楽の道に進みたいとささやかな夢を持っていた川嶋(清家ゆきち)。大いなる道の手前で、まだ誰でもなく、何も持たなかったあの頃。彼の背中を押しステージへと導いてくれたのは、大阪で出逢ったユリ(森田望智)だった。彼女との出逢いが、彼の全てを変えた。その後、ミュージシャンとしてプロデビューした川嶋を待ち受けていたのは、厳しい現実だった……。

(C)2021「さよなら、バンドアパート」製作委員会

 

撮影/徳永 徹 取材・文/くれい響

稲垣吾郎主演×今泉力哉監督「窓辺にて」追加キャストに中村ゆり、玉城ティナ、若葉竜也、志田未来、佐々木詩音

主演・稲垣吾郎×監督・今泉力哉で送る映画「窓辺にて」に、中村ゆり、玉城ティナ、若葉竜也、志田未来、佐々木詩音の出演が決定した。

映画「窓辺にて」に出演する稲垣吾郎、中村ゆり、玉城ティナ、若葉竜也、志田未来、佐々木詩音

 

次々と話題作を連発する映画監督・今泉力哉の17作目となる「窓辺にて」は、今泉組に初参加となる稲垣吾郎を迎え、今泉ワールドの特徴でもある<等身大の恋愛模様>に加え、これまで以上に<好きという感情そのもの>について深く掘り下げた、美くてちょっぴりおかしい大人のラブストーリー。

 

新たに発表された追加キャストは5人。市川(稲垣)の妻・紗衣役に、儚げな存在感で観客を魅了し続け、「母性」の公開が控える中村ゆり。高校生作家・久保留亜役に、「ホリックxxxHOLiC」など、話題作に引っ張りだこの玉城ティナ。市川の友人でプロスポーツ選手の有坂正嗣役に、今泉監督作の常連で「街の上で」で主演を務めた若葉竜也。有坂の妻・ゆきの役に、幅広い役柄でキャラクターを演じ分ける志田未来。そして紗衣と浮気している売れっ子小説家・荒川円役に、「裸足で鳴らしてみせろ」の公開も控える、今後が期待される若手俳優の佐々木詩音が抜擢された。

 

さらに、映画「空のレストラン」の主題歌などを担当したスカートが主題歌を手掛けることも決定。劇伴は、抒情派エレクトロ・ダブ・バンド「あらかじめ決められた恋人たちへ」の池永正二が担当する。

 

中村ゆり(市川紗衣役)コメント

稲垣さんとは、撮影中コミュニケーションを取れるような時間もあまりなかったのですが、夫婦役としてお芝居で対峙した時に、ものすごく繊細に丁寧にお芝居を受け取ってくださるので、予期せず心揺さぶられている瞬間が何度もありました。映画の中で、ご自身も苦悩する人物でありながら、いろんな登場人物の思いを受け止めて寄り添う主人公を本当に魅力的に演じていらっしゃり、私も心が癒やされる思いでした。

 

そして、今泉監督の作品は以前から拝見しているのですが、人間に対する洞察力が鋭い上に、登場人物たちの欠落している部分に対しても「大丈夫だよ」と言ってくれているような優しさを作品に感じていました。

 

今作でも人間の、簡単には表せない心の機微を繊細に描いている素晴らしい脚本に、初見から共感し、感動しました。この映画で今泉作品に参加できたことを本当にうれしく思っています。

 

玉城ティナ(久保留亜役)コメント

久保留亜、はとても素直でいじらしく子供っぽい部分もありながら、他の人にはできないような事を平気でやってのける、自分をきちんと見据えて生きている子です。

 

そして稲垣吾郎さん演じる市川茂巳さんは、留亜の輝きと幼さを近くで眺めてくれ、区別をせず言葉を選ばず会話をしてくれるとても大切な大人でした。撮影中は、稲垣さんとのシーンがとても多く、今泉組らしいせりふの多さに圧倒されながら、一日一日をどうにか置いていかれないように必死に過ごしていました。監督と稲垣さんで作り上げられていた世界観に、適切な形で入り込まねば、と固くなっていた時もありましたが、稲垣さんと交わす会話であったり、監督を信じることで、どうにか留亜としての時間を保つことができました。今泉組のオファーを頂いた時は不安もありましたが、今は早く見てもらいたい気持ちでいっぱいです。

 

若葉竜也(有坂正嗣役)コメント

撮影中は「こいついいやつだなぁ」「素直だなぁ」と思いながら演じてたはずなのに…

 

完成版みたらめちゃくちゃクズでした。

 

不思議体験しました。

 

志田未来(有坂ゆきの役)コメント

包み込んでくださるような優しさで導いてくださった今泉監督。

 

今作でご一緒させていただけたことをとてもうれしく光栄に思いました。

 

私が演じさせていただいたゆきのは、妻として母として、何が正しいのかしっかりと区別できる地に足がついた女性です。ゆきのの覚悟や強さが皆様に伝わればと思って演じました。

 

日常の一部を切り取ったような画を通して、普段、気づくことのできない人間の本質に気づかされる作品になっていると思います。また、その本質に気づいても前に進むことを躊躇してしまうこともありますが、一歩踏み出すことで、また新しい自分に出会えることも作品を通して教えていただきました。

 

佐々木詩音(荒川円役)コメント

ある日突然、今泉監督から連絡が来ました。僕のTwitterで昔に投稿した、殴り書きの日記のようなものを見て、連絡を下さりました。「あなたにならこの役が務まるんじゃないかと思っています」と。脚本を読んでみて、自分に荒川円という人間の葛藤を表現できるか、とても悩みましたが、僕を信頼して声を掛けてくださった今泉監督を信じようと心に決めました。普遍的なようでありながら、誰しもが理解できる感情ではないもの、と同時に誰しもが共感できる感情を、本作品は描いていると思います。ぜひ劇場で楽しんでいただければ幸いです。

 

主題歌:スカート コメント

作曲のために見させていただいた「窓辺にて」はとても静かな映画なのに、見終わったあとには、のたうち回るようなエネルギーを感じていました。言葉にするのが難しいのですが、ありきたりな感情ではない分、「揺さぶられる」とも違う、「エモい」とも違う、妙な落ち着かなさが心地よかったのです。私は歌の中の登場人物が(喫茶店か、あるいは自分の部屋の)椅子に座り、そこから見えたものや、思ってしまったことを自分なりに処理しようとする曲を書きました。この曲も映画から「窓辺にて」という名前をいただき、内向きであるがゆえに外に向かってしまうエネルギーを持った曲になったと思います。

 

作品情報

「窓辺にて」

2022年11月全国ロードショー

 

出演:稲垣吾郎、中村ゆり、玉城ティナ、若葉竜也、志田未来、佐々木詩音

音楽:池永正二(あらかじめ決められた恋人たちへ)

主題歌:スカート「窓辺にて」(ポニーキャニオン/IRORI Records)

監督・脚本:今泉力哉

配給:東京テアトル

 

©2022「窓辺にて」製作委員会

前田敦子×菊池風磨「もっと超越した所へ。」メインビジュアルと特報映像が解禁!主題歌はaiko

劇作家・根本宗子の作品初映画化、前田敦子主演×菊池風磨(Sexy Zone)共演、山岸聖太監督による長編映画「もっと超越した所へ。」が、10月14日(金)に公開決定。メインビジュアルと特報映像が解禁され、主題歌「果てしない二人」を歌うaikoよりコメントも到着した。

 

©2022『もっと超越した所へ。』製作委員会

 

原作・脚本は、演劇界最高の名誉・岸田國士戯曲賞の最終候補に4度選出されるなど演劇界の最先端をひた走る劇作家・根本宗子。2015年スズナリで大きな評判を呼び、「映像化不可能」とも言われた傑作舞台「もっと超越した所へ。」を自ら映画脚本にし、クズ男を引き寄せてしまう4人の女性たちが、めんどくさい感情とキレッキレの本音をさらけ出しながら、エネルギッシュに生きるさまを痛快に描きあげる。

 

ダメ恋愛体質の主人公、メンヘラと勘違いされがちな衣装デザイナー・真知子を演じるのは、前田敦子。後悔したくない恋愛を求める、女性のたくましさを抜群の存在感で魅せる。その彼氏でやっかい系のヒモストリーマー・怜人に、「劇場版 仮面ティーチャー」以来約8年ぶりの映画出演となるSexy Zoneの菊池風磨。甘え上手で束縛好き、弱さをみせるクズ男を魅力たっぷりに演じる。

 

元子役タレント・鈴には、映画「生きてるだけで、愛。」で第33回高崎映画祭最優秀主演女優賞受賞の趣里。あざとかわいいボンボン・富に、千葉雄大。金髪で内面も彼氏に染まるギャル・美和に、伊藤万理華。

 

ノリだけで生きているフリーター・泰造に、本格演技初挑戦となるロックバンド「OKAMOTO‘S」のドラマー、オカモトレイジ。シングルマザーの風俗嬢・七瀬に黒川芽以。落ちぶれた元子役俳優・慎太郎に三浦貴大、と比類なき個性を発揮する実力派キャストたちが顔を揃える。

 

監督は、ドラマ『忘却のサチコ』『有村架純の撮休』などテレビのほか、星野源や乃木坂46のMV・CMでも活躍する映像クリエーター・山岸聖太。「根本宗子」本公演「愛犬ポリーの死、そして家族の話」密着ドキュメンタリーの監督を務めるなど、根本の世界観を熟知する監督が、全幅の信頼のもと、たくましくも清々しい根本ワールドを映像化した。

 

そして、シンガーソングライターのaikoが担当した主題歌「果てしない二人」(ポニーキャニオン)は、愛おしい人の全てを包み込むような愛の賛歌。作詞・作曲も手がけたaikoは「始まりと終わりでこんなに気持ちが変わるなんて最高!!そして、『めっちゃ楽しいラブソングが歌いたい!』となりました。果てしなく歌います!!!」とコメントを寄せている。

 

そんな本作のメインビジュアルと特報映像が解禁。メインビジュアルでほほ笑むのは、仲睦まじい幸せそうな4組のカップルだ。「クズ男に沼る」というフレーズが、想像力をかきたてる仕上がりとなった。

 

特報映像は一転して、女性たちが「泣いてないで早く出てってよ!」とブチ切れ、男たちを追い出す強烈なシーンでスタートする。「ごめん」と謝り部屋を出てゆく彼氏たち。この恋愛は、これで終わってしまうのか?「引き止めればよかったと後悔する日がくるよね!?」「ありきたりのハッピーエンドなんてほしくない!」と叫び・もがく彼女たちは、ハッピーエンドを“超越した所。”で、何をつかみ取るのか。

 

圧倒的なエネルギーと爆発力あふれる今回の特報映像。最後のあおりには、“誰も観たことのないクライマックスが待ち受ける”とあり、続報への期待も高まらずにはいられない。

 

aiko コメント

aiko

 

この映画を見終わった後

 

ありえない事は心の中ではいくらでもありえるし、そう願っていればそれは現実になるかもしれないってすごくワクワクしました。

 

始まりと終わりでこんなに気持ちが変わるなんて最高!!

 

そして「めっちゃ楽しいラブソングが歌いたい!」となりました。主題歌を担当させていただけて本当にうれしいです!

 

果てしなく歌います!!!

 

動画

特報映像:https://youtu.be/UjmzVv_8kjY

 

作品情報

「もっと超越した所へ。」

2022年10月14日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー

 

原作・脚本:根本宗子

監督:山岸聖太

出演:前田敦子、菊池風磨、伊藤万理華、オカモトレイジ、黒川芽以・三浦貴大、趣里、千葉雄大

製作:「もっと超越した所へ。」製作委員会

製作幹事:カルチュア・エンタテインメント

制作プロダクション:C&I エンタテインメント

配給・宣伝:ハピネットファントム・スタジオ

 

公式サイト:https://happinet-phantom.com/mottochouetsu/

公式Twitter・Instagram:@mottochouetsumv

 

©2022『もっと超越した所へ。』製作委員会

ももクロのドキュメンタリー映画が8・19に全国公開決定!追加映像を加えた特別上映版

©TBSテレビ

 

映画「ももいろクローバーZ ~アイドルの向こう側~〈特別上映版〉」が、8月19日(金)より全国公開されることが決定した。

 

ももいろクローバーZは、百田夏菜子・玉井詩織・佐々木彩夏・高城れにの4人によるガールズユニット。2008年春に結成、2014年3月に女性グループ初にして結成から6年という史上最速のスピードで国立競技場でのワンマンライブを実現し、2日間でライブビューイングを合わせ、延べ15万人を動員。その後もさまざまなフィールドで活躍を続け、女性アイドルの最前線を走り続けている。そのももいろクローバーZに「TBS DOCS」が密着したドキュメンタリー映画だ。

 

©TBSテレビ

 

「TBS DOCS」は2020年3月に劇場公開された「三島由紀夫vs東大全共闘50年目の真実」を手掛け反響を呼び、テレビでは放送されないニュースの続きや裏側、伝えきれないことをもっと深く、長い時間をかけて届けることを目的に作られ、ドキュメンタリー映画という手法で広めるブランド。

 

監督は、TBSの科学系教養エンターテイメント番組の制作チームで『どうぶつ奇想天外!』をはじめ『古代ローマ夢と挑戦』『古代エジプト大冒険』といった大型歴史特番などのディレクターや、トーク番組『A-Studio』のプロデューサーを長年務めてきた酒井祐輔が、独自の視点を交えももクロに密着しドキュメンタリー映画として手掛けた。

 

10代から活躍をし、いよいよ30代が目前となるももいろクローバーZ。彼女たちがどこに向かうのか、何を考えているのか、これまでもアイドルの常識を覆し続け、日本の芸能界で前人未到の境地を切り拓こうとしているももクロの“いま”に迫り、メンバー4人だけの空間で普段あまり語ることのなかった人生観や将来などについて赤裸々に語ったロングインタビューや本広克行監督、ももクロのチーフマネージャー・川上アキラ氏など、関係者たちへのインタビューを通じて、等身大の4人の姿や本音が詰まったドキュメンタリー映画だ。

 

©TBSテレビ

 

今年3月に開催された「TBSドキュメンタリー映画祭2022」にて本作は限定上映され、大きな反響を呼び、このたび単独で劇場公開する運びとなった。さらに今回は、新バージョンとして、映画祭版には入りきらなかったインタビューや新たに撮影された追加映像を含めた【特別上映版】として、ももクロがより魅力的になり劇場公開される。

 

あわせて、ポスタービジュアルも解禁。鮮やかなピンクの背景の中にモノクロの4人の写真。ももクロといえばそれぞれのメンバーカラーでおなじみだが、今回はドキュメンタリーということで彼女たちの普段見せない表情を追った作品を意識し、あえてモノクロの写真でピンクとコントラストをつけたビジュアルとなっている。

 

作品情報

「ももいろクローバーZ ~アイドルの向こう側~〈特別上映版〉」
2022年8月19日(金)より全国公開

出演:百田夏菜子、玉井詩織、佐々木彩夏、高城れに
監督:酒井祐輔
撮影:中島純、酒井祐輔
編集:伊藤圭汰
MA:飯塚大樹
サウンドデザイン:松下俊彦
企画:大久保竜
チーフプロデューサー:藤井和史
プロデューサー:松原由昌、津村有紀/樋江井彰敏
製作:TBSテレビ
配給:SDP

 

©TBSテレビ

今井 翼「今のhideさんの作品を聴くことができたらどんな感じだったのかなって思わずにはいられない」

映画『TELL ME 〜hideと見た景色〜』(7月8日(金)公開)で映画初主演を飾った今井翼さん。今作では1998年5月に急逝したロックミュージシャン・hideの弟であり、hideの遺した音楽を届けるために尽力した松本裕士さんを演じています。自らもhideのファンだったという今井さん。終盤のライブシーンでは特別な喜びが溢れてきたそうです。

今井 翼●いまい・つばさ…1981年10月17日生まれ、神奈川県出身。1995年より芸能活動を始め、俳優、歌手、タレントとして幅広く活躍中。映画『彼女が好きなものは』『キネマの神様』(ともに21年)を経て、本作が映画初主演作となる。その他の出演作にはドラマ『おじさんはカワイイものがお好き。』(20年/日本テレビ系)、Amazon Originalドラマ『星から来たあなた』(22年)など。

 

【今井 翼さんの撮り下ろし写真】

兄の思いを受け止めたからこそ、その先に行き着くことができたのかと思います

──映画初主演が決まったときのお気持ちをお聞かせください。

 

今井 2年前に芸能活動を再開してからおかげさまで、舞台やドラマ、映画といろんなキャリアを積んで、改めて仕事ができる喜び、芝居の難しさやおもしろさを感じながら40代を迎えました。ただ僕はなかなか自分に自信が持てない人間なので、このお話を頂いたときは、本当に僕でいいのかなと思いました。どの作品もすべての関係者、俳優がいて成り立つことですが、今回主演というチャンスを頂いたのはとても光栄なことですし、繊細な物語であり役どころでもあるので、しっかり自分なりに意志を持って務めたいなと思いました。

 

──hideさんの弟であり、今もhideさんのために活動されている松本裕士さんという実在の人物を演じるのは難しかったのでは?

 

今井 おっしゃる通りすごく難しい役どころでした。裕士さんは弟でありながら、父親から突然マネージャーになれと言われたんです。最初は音楽のことを何も知らず、現場での振る舞いもわからない。お兄ちゃんではなくアーティストhideとして接することに戸惑い、何をやってもお兄ちゃんに怒られる。僕は、そんな裕士さんには諦めたくなることがたくさんあっただろうなと思いました。だからhideさんを亡くした後に、何で自分をマネージャーにしたんだろうってしこりがずっと残っていた。そんなある日、裕士さんはhideさんの共同プロデューサーであるI.N.A.さん(塚本高史)から、「hideは裕士には普通の人間でいてほしかったんだよ」って言われます。その“普通”が何かというと、マネージャーとして普通の感覚を持っている人がいることがhideさんにとって大事だったんだって。失くして気づくことがあるという経験は誰にでもあると思うんですが、hideさんの亡き後に裕士さんが奮闘できたのは兄の思いをちゃんと受け止めたからこそで、その先に行き着くことができたのかなと思いました。

『TELL ME』のイントロが流れた瞬間の感情は、何とも言えない、特別な喜びが溢れていた

──裕士さんを演じるにあたり、どんな役作りをされたのでしょうか。

 

今井 裕士さんにお会いするタイミングがなかったので、原作と台本を読み込みました。基本的に僕は、役に関して自分の中で色をつけるような準備をしないようにしています。実際に現場に入ったときの空気感、共にお芝居をする方との呼吸、そして一番は指揮者である監督の考えを受けて、そこで派生していくものが自分のお芝居だと思っています。どんなお芝居もそうですが、生身の人間が演じる以上イメージを抱いたり、いろいろ考えてしまうんだけど、役柄がその時その時に抱く感情と、どこか似たような感情を自分の中からつまみ出すということを大切にしています。ただそのとき、裕士さんがどんな思いだったかを想像してみても、実際にあった出来事の重大さを考えると「よし、これだ!」って簡単って見つけられるものではなくて。でもこの役を自分に託してくださったのだから、毎カット毎シーン「本当に大丈夫かな」って思いながら、その都度、監督に確認して助けてもらい自分なりに演じていきました。それくらい難しい役でしたね。

 

──終盤のhideさん不在のライブシーンは迫力があり、見応えがありました。ライブシーンの裏話をお聞かせください。

 

今井 コロナ禍での撮影だったので観客席は人数を制限して撮影をしたので、実際は完成した映像のようにオーディエンスが埋まっている状況ではありませんでした。そして映像と音楽を同期するのは今では当然のようにできる技術なんだけど、あの時代はなかなかなかったことなんですよね。冷静に考えると当時はすごく大変だっただろうし、すごく神経を使ったんだろうなって、改めて思いました。

 

──お兄さんの亡き後に緊張の糸が張り詰めていたのであろう裕士が舞台袖で感慨深げに見守っている姿が印象的でした。ライブシーンをどんな気持ちで演じられたのでしょうか。

 

今井 裕士さんにとってはいろんなことがありながら、やっとたどり着いた場所であり、メンバーへの感謝を抱きながら、ファンがどんな思いでいるのかという期待と不安が入り混じっていた心境だったと思います。「ピンク スパイダー」といった数々のhide with Spread Beaverの曲が流れて、客席のボルテージがどんどん上がっていくんです。最初は静まりかえっていたファンが喜んで、本当にhideさんがステージに立っているような空気になっていきます。タイトルでもある「TELL ME」は裕士さんにとって最も思い入れのある楽曲で、裕士さんをずっと演じてきた僕にとって「TELL ME」のイントロが流れた瞬間の感情は、何とも言えない、特別な喜びが溢れていたと記憶しています。

初めてX JAPANと出会って、ロックってこんなにかっこいいんだって思った

──今井さんとX JAPAN、そしてhideさんとの出会いを教えてください。

 

今井 僕は小学校のときに初めてX JAPANと出会って、ロックってこんなにかっこいいんだって思ったんです。hideさんに限らず、メンバー全員に個性がありますよね。YOSHIKIさんの刻むリズムや奏でるピアノから、YOSHIKIさんの美的感覚とロックの破壊力をすごく感じることがあって。その中でもhideさんは一つのアイコンだったんだなって思います。独特なファッションもトレードマークで、ライブ会場でもファッションを見れば「hideさんのファンだ!」ってわかるくらいで。僕もhideさんのセンスやアイデアは個性的でかっこいいなって思っていました。

(C)2022「TELLME」製作委員会

──hideさんが亡くなったとき、どんな気持ちになったか覚えていらっしゃいますか?

 

今井 はい。社会現象になるくらい誰もが驚き、悲しみに暮れた出来事だったので、同じ時代を過ごしていた人であれば、間違いなく記憶していることだと思います。hideさんのように素晴らしい才能を持った人が旅立ってしまったことに対する悲しみもあったけど、「何でだよ」ってという悔しさがすごくありました。だからこそhideさんが今も生き続けていて、今のhideさんの作品を聴くことができたらどんな感じだったのかなって思わずにはいられないんですよね。

 

──今回改めてhideさんの作品に触れて、音楽もファッションも今見てもかっこいいなって思いました。

 

今井 hideさんが遺したものは今聴いても色褪せないし、リアルタイムの世代ではない方が聴いても逆に新しく感じたりすると思います。僕もX JAPAN時代からファンで、撮影中はこういう役をやる怖さや不安が常にありましたが、弱っている中でも人間って絶対に諦めたくないものがあるんだなって思いました。だから裕士さんはhideさんが残したものを絶対に守り抜くと決めたんだろうなって。hideさんの作品に関わった人は皆さん同じ思いを抱いていたんだろうけど、弟だからこそ抱く強い思いがあったんだろうなって思いました。

世代的に90年代に10代、20代の青春が詰まっているんです

──ここからはモノにまつわるお話をお聞かせください。この作品の現場に必ず持っていくものはありますか?

 

今井 台本(笑)。ありきたりですけど、一つの命綱みたいなものですからね。僕は基本、手ぶら派なんです。財布とか全部ポケットに入れちゃうから、台本しかないですね。

 

──バッグも持たないってことですよね?

 

今井 そうです。台本もそのまま抱えてます(笑)。お芝居をやらせていただくたびに、家の棚にその都度、台本を入れているんですが、かなり年季が入ってるように見えるんです。「どれだけ長いことやってるんですか?」って言われるくらいの見た目になっています。

 

──ではお家の中にあるもので長年愛用しているものは?

 

今井 食器系かな。知り合いの方が焼いた食器とか頂きモノが多いですね。ただ料理はするのですが、お皿にまでこだわりはないので、21歳の時に一人暮らしを始めたタイミングで買ったお皿をまだ使っています。ヤカンも20年選手だったりしますね。

 

──作るお料理に合わせて食器を選んだりもしますか?

 

今井 それはありますね。作る料理に合わせて「これがいいかな」って選んだり。僕、食器を買う習慣がないので、頂きモノプラス昔からあるモノを合わせて使っている感じです。

 

──モノを大事にしていらっしゃるのがわかりました。それではコレクションしているものはありますか?

 

今井 これはコレクションっていうのかな。僕は世代的に90年代に10代、20代の青春が詰まっているんですね。だから気が付くとエアマックスやポンプフューリーといった、90年代に好きだったスニーカーを大人になって改めて買ってコレクションしています。エアジョーダンにしても今またリバイバルしていますよね。エア ハラチとかね。僕なんか陸上部だったから、当時はエア ハラチなんてファッションっていうより競技用に履いていました(笑)。

 

 

(C)2022「TELLME」製作委員会

TELL ME ~hideと見た景色~

7月8日(金)より全国公開

【映画「TELL ME ~hideと見た景色~」よりシーン写真

(STAFF&CAST)
原作:松本裕士「兄弟 追憶のhide」(講談社文庫・刊)
監督:塚本連平
脚本:福田卓郎、塚本連平
出演:今井翼、塚本高史
JUON、津田健次郎、細田善彦
川野直輝/SHINGO☆、笠原織人、くぼゆうき、片岡麻沙斗
朝倉伸二、山下容莉枝/田島令子

(STORY)
1998年5月2日、X JAPANのギタリストとして、ソロアーティスト(hide with Spread Beaver/zilch)として活躍していた、日本を代表するロックミュージシャンhideが急逝。葬儀には約5万人が訪れ、日本中が早すぎる別れに涙し社会現象に。制作途中だったアルバム、そして既に決定していた全国ツアー、hideの音楽を世に届けたい。hideのマネージャーを務める弟・松本裕士は、兄の意志を形にすべく、hideと二人で楽曲を制作していたhideの共同プロデューサーI.N.A.ら仲間たちとともに動き出す。hide本人不在という異例の状況下で奮闘する裕士とI.N.A.だったが、彼らの前に様々な困難が立ちはだかる……。

(C)2022「TELLME」製作委員会

 

撮影/映美 取材・文・佐久間裕子 ヘアメイク/中谷圭子(AVGVST) スタイリスト/渡邊奈央(Criative GUILD)

吉沢亮×宮﨑あおいW主演でNetflix映画「クレイジークルーズ」製作決定

Netflix映画「クレイジークルーズ」

 

吉沢亮と宮﨑あおいのW主演で、Netflix映画「クレイジークルーズ」が製作されることが決定した。

 

吉沢亮と宮﨑あおいがW主演、映画「花束みたいな恋をした」の坂元裕二が脚本を手がけ、坂元裕二とドラマ『大豆田とわ子と三人の元夫』でタッグを組んだ瀧悠輔が監督を務める本作。

 

物語は、エーゲ海に向かう巨大な豪華クルーズ船・MSCベリッシマを舞台に、お客様からの注文に無心で仕えるバトラー・冲方優(吉沢亮)と、ある目的のために客船に乗り込んできた謎の女性・盤若千弦(宮﨑あおい)が、船上で起きた殺人事件の謎に迫っていくミステリー&ロマンティックコメディ。初のNetflix作品となる脚本の坂元裕二が、自身の手がけた作品史上最大のスケールと語る、豪華エンターテインメント作品となっている。

 

さらに脇をかためるのは、“いわくつき”でクセ強めな登場人物たち。新人船長・矢淵初美役に吉田羊、不倫中の映画プロデューサー・保里川藍那役に菊地凛子、カンヌに出るような映画にでたい若手俳優・井吹真太郎役に永山絢斗、萩原組元組員・湯沢龍輝役に泉澤祐希、萩原組長の娘・萩原汐里役に蒔田彩珠、医療界のゴッドファーザー・久留間宗平役に長谷川初範、久留間家の嫁・久留間美咲役に高岡早紀、ゴッドファーザーの息子・久留間道彦役に安田顕と、豪華俳優陣が揃った。さらに、久留間家の家政婦の息子・佐久本奏翔役に潤浩 、久留間家の娘・久留間玲奈役に大貝瑠美華と、2人のかわいい子役もクレイジークルーズに乗船する。

 

吉沢は「本を読んだ時から笑いとキュンがすごくて、面白い作品になると確信しております」と意気込み、宮﨑も「このチームの一員になれて幸せでした。とってもすてきな作品が完成する予感がしています」とコメントを寄せている。

 

吉沢亮 コメント

ぜひともご一緒したいと思っていた坂元裕二さん、学生時代から憧れていた宮﨑あおいさんをはじめ、魅力あふれるキャストの皆さま、素晴らしいスタッフの皆さま、いっぱいある製作費、たくさんの夢が一度にかなったいろんな意味でぜいたくな現場でした。
本を読んだ時から笑いとキュンがすごくて、面白い作品になると確信しております。
ぜひお楽しみに!

 

宮﨑あおい コメント

約2年ぶりに作品に参加させていただき、あらためて“現場が大好き”と感じる毎日でした。
坂元裕二さんの脚本は何度読んでも面白く、どの登場人物も本当にチャーミングです。
それを、吉沢さんをはじめとする魅力的な役者さんたちが演じているのを一番近くで見ることができるのだからなんてぜいたくなこと!!
スタッフの方が働いている姿はやっぱりカッコよくて、このチームの一員になれて幸せでした。
とってもすてきな作品が完成する予感がしています。

 

脚本:坂元裕二 コメント

他に類を見ない壮大なスケールでお送りするロマンティックコメディです。
こんな映画が作りたい!と昔からずっと思い描いてきたけど、
きっと一生無理だろうなと諦めていた夢がかないました。
吉沢亮さん、宮﨑あおいさんをはじめとする最高のキャストによるチャーミングな人々、美しい衣装、華麗な音楽と共に、夢のような時間を過ごしていただけることと思います。
リッチでロマンティックな海の旅をお楽しみに!

 

監督:瀧悠輔 コメント

人生で初めて観たドラマは「東京ラブストーリー」でした。
それからドラマや映画にハマり、監督を志しました。
そして今、日常を送るのにも困難な状況に陥ってしまったこの世界ですが…
1つだけ、皆様にお伝えしておきたいのです。
現場に立つ優(吉沢さん)と千弦(宮﨑さん)を見た時
僕は、初めて物語に魅了されたあの時と同じ気持ちになっていました。
2人と、この物語をずっと見ていたくなるあの気持ちに。
頑張ります。楽しみにしていてください。

 

エクゼクティブ・プロデューサー:岡野真紀子 コメント

最初に坂元さんのシナリオを読んだ日、興奮して眠れませんでした。
最初に吉沢さん、宮﨑さんのお芝居を拝見した日、キュンとして眠れませんでした。
最初にとんでもない規模のオープンセットに足を踏み入れた日、色んな意味でドキドキして眠れませんでした。
この映画を観ている間だけは、現実世界からワープして身も心もワクワクに包み込まれる….そんな映画を作りたい!届けたい!
その一心で最高のスタッフキャストと共に丹精込めてこの作品を創り上げています。
魅惑のクルーズの旅へようこそ!!

 

作品情報

Netflix映画『クレイジークルーズ』
出演:
吉沢亮 宮﨑あおい
吉田羊 菊地凛子 永山絢斗 泉澤祐希 蒔田彩珠
岡山天音 松井愛莉 近藤芳正 宮崎吐夢 岡部たかし
潤浩 菜葉菜 大貝瑠美華 眞島秀和 林田岬優 光石研
長谷川初範 高岡早紀 安田顕

脚本:坂元裕二
監督:瀧悠輔
音楽:村松崇継
撮影:谷川創平
美術:花谷秀文
照明:李家俊理
VFX:牧野由典
スタイリスト:BabyMix
ヘアディレクター:松浦美穂
助監督:李相國
エグゼクティブプロデューサー:岡野真紀子
プロデューサー:有重陽一 深津智男
制作プロダクション:日活 / ジャンゴフィルム
企画・製作:Netflix

Netflix作品ページ:https://www.netflix.com/クレイジークルーズ

宮沢氷魚、声優初挑戦!橋本愛、蒔田彩珠がヒロイン役で出演「僕が愛したすべての君へ」「君を愛したひとりの僕へ」

2022年10月7日(金)に2作同日公開される乙野四方字原作小説の「僕が愛したすべての君へ」と「君を愛したひとりの僕へ」の声優が、宮沢氷魚、橋本愛、蒔田彩珠に決定した。

声優を務める宮沢氷魚、橋本愛、蒔田彩珠

 

原作は、2016年6月に刊行された乙野四方字の小説「僕が愛したすべての君へ」、「君を愛したひとりの僕へ」(ハヤカワ文庫刊)。“並行世界”を行き来することができる世界の同じ名前の2人の少年が、それぞれの世界で1人の少女と恋に落ちるラブストーリー。2つの世界が絡み合い交差して、お互いがお互いの世界を支え合っている、そんな斬新な設定がTikTokで紹介され話題となり、原作は累計発行部数30万部を突破。

 

「僕が愛したすべての君へ」は、松本淳監督、タツノコプロ内の新スタジオレーベルBAKKEN RECORDが制作。「君を愛したひとりの僕へ」は、カサヰケンイチ監督、制作をトムス・エンタテインメントが担当。2022年10月7日(金)に2作同日公開される。

 

「僕が愛したすべての君へ」「君を愛したひとりの僕へ」で声優を務める宮沢氷魚 ©2022 「僕愛」「君愛」製作委員会

 

そんな「僕愛」「君愛」の世界での主人公である暦を1人二役で演じるのは、本作が“声優初挑戦”となる宮沢氷魚。初主演映画「his」で数々の映画賞を受賞、映画「騙し絵の牙」や現在放送中のNHK連続テレビ小説『ちむどんどん』をはじめ、多くの話題作への出演や、「MENʼS NON-NO」の専属モデルとしても活躍。また、今年3月に開催された第45回日本アカデミー賞では新人俳優賞を受賞した。その宮沢が今回アニメ声優初挑戦するのは、2つの世界にいる同じ名前の暦という少年の役。宮沢は「原作も脚本も気づけば何度も読み返すほど面白かった」と本作の魅力を話し、初挑戦のアフレコを終えてみて「まず、最初に驚いたのは、映像に合わせてせりふを言うことの難しさです。普段、アニメを観ているときにはその難しさや大変さに全く気づかなかったので、声優さんのすごさをあらためて知った気がします」と語った。

 

「僕が愛したすべての君へ」で声優を務める橋本愛 ©2022 「僕愛」「君愛」製作委員会

 

「僕君」で暦と恋仲になるヒロイン・和音を演じるのは橋本愛。映画「桐島、部活やめるってよ」「リトルフォレスト」シリーズ、NHK連続テレビ小説『あまちゃん』、NHK大河ドラマ『西郷どん』、『青天を衝け』などに出演する実力派女優。アニメ作品への出演経験もある橋本だったが、「初めてではないのですが、アニメーション映画の声のお仕事をずっとやりたかったので、『夢がかなった!』という気持ちになりました。本当にありがたい、と思うと同時に、緊張もかなりしましたし、いろんな世界の和音の心を理解して、体に入れる作業は新鮮でした」と語った。

 

「君を愛したひとりの僕へ」で声優を務める蒔田彩珠 ©2022 「僕愛」「君愛」製作委員会

 

いっぽう、「君愛」で暦と恋仲になるヒロイン・栞を演じるのは蒔田彩珠。「万引き家族」「朝が来る」などで頭角を表し、NHK連続テレビ小説『おかえりモネ』や、ドラマ『妻、小学生になる。』などで存在感を放つ若手演技派女優。2度目の声優挑戦となった蒔田だが、「また違う作品をやってみたいと思っていたのでとてもうれしかったです。その時は小学生役だったので、大人の役もやってみたいという気持ちもあって、アフレコが始まるのを楽しみにしていました。暦役の宮沢さんと掛け合いができたので、感情の入れ方などは自然に調節することができました」と語った。

 

宮沢氷魚(高崎暦・日高暦役)コメント

「僕が愛したすべての君へ」「君を愛したひとりの僕へ」で声優を務める宮沢氷魚 ©2022 「僕愛」「君愛」製作委員会

 

◆原作や脚本を読んで、魅力を感じたところを教えてください。

パラレルワールドをテーマにした物語に惹かれました。僕も、自分が自分じゃない世界線や違うワールドにいる自分とどんなふうに交わるのかとか、自分が今生きている毎日がすべてなのかと考えることが普段から結構多くて。それを自分の中でうまく整理したり、納得のいく説明ができずにいたのですが、原作と脚本を読んだ時に「こういう捉え方、理解の仕方がある」とすっと落とし込むことができました。暦、栞、和音の3人を軸に、彼らがどのように自分たちの人生を歩んでいくのかが見どころだと思いました。原作も脚本も気づけば何度も読み返すほど⾯⽩かったです。

 

◆「僕愛」「君愛」それぞれの暦の印象を教えてください。

人は育った環境によって、性格や考え⽅も変わってきます。どちらも暦ではあるので、ベースは変わらないのですが、別の道を選び、違う人生を送る2人の暦の演じ方、表現の仕方はすごく悩みましたが、すばらしい画と台本、このふたつを信じて、演じました。演じ分けたというよりも、物語の流れに身を任せていれば、自然に変化が出てくることに気づき、作り込むよりも、一つひとつのシーンを大事に丁寧に演じることを心がけました。物語の流れに任せることで、⾃然と2人の暦にたどり着くという不思議な感覚がありました。

 

◆アフレコはいかがでしたか? 難しかった点、⼯夫した点などを教えてください。

声優は初めてでしたが、まず、最初に驚いたのは、映像に合わせてせりふを言うことの難しさです。普段、アニメを観ているときにはその難しさや大変さに全く気づかなかったので、声優さんのすごさをあらためて知った気がします。

 

あとは、台本をめくるときに音を立てないように、最後のページの最後の行を覚えてめくるとか、めくった先のページの1行目を覚えておいて、台本を見なくてもしゃべれるようにするとか、そういう工夫はできるようになりました。紙のめくり方のテクニックも身についた気がします(笑)。

 

橋本愛(瀧川和音役)コメント

「僕が愛したすべての君へ」で声優を務める橋本愛 ©2022 「僕愛」「君愛」製作委員会

 

◆オファーを受けた時とアフレコを終えた今で、気持ち変化はありましたか?

初めてではないのですが、アニメーション映画の声のお仕事をずっとやりたかったので、「夢がかなった!」という気持ちになりました。本当にありがたい、と思うと同時に、緊張もかなりしましたし、いろんな世界の和音の心を理解して、体に入れる作業は新鮮でした。収録が始まり、監督やスタッフのみなさんから「すごくすてきだね」とおっしゃっていただき、本当に救われました。何より、私自身が楽しく演じられたことが一番うれしかったです。

 

◆具体的に準備をしたことはありましたか?

物語にはいろいろな世界の和音が登場するので、どの時間軸でどの和音を描いているのかを整理するところから始めました。役作りの軸は普段と変わらずでしたが、無意識下の意識のような深い部分で、全ての和⾳がつながっているということは、常に頭の中に据え置いてアフレコに臨みました。

 

◆アフレコの難しかった点、⼯夫した点など教えてください。

監督、スタッフのみなさんが、長い時間をかけて作り続けてきた作品なので、みなさんの中にある和音の声のイメージと、私が和音の魂や精神を反映して演じた声とのイメージがすれ違うこともあり、擦り合わせることがとても難しかったです。その過程で、「もっと理系の女性みたいな感じ」とか「ちょっと硬い感じ」などの方向性に関しては、その声に辿り着くためのロジックがなかなか⾒つけられなくて、苦戦しました。あらためて、声のお仕事をされている方々って本当にすごいなと、尊敬の気持ちがより一層強くなりました。

 

蒔田彩珠(佐藤栞役)コメント

「君を愛したひとりの僕へ」で声優を務める蒔田彩珠 ©2022 「僕愛」「君愛」製作委員会

 

◆オファーを受けた時の率直なお気持ちをお聞かせください。

以前、声優のお仕事をさせていただいたときに、また違う作品をやってみたいと思っていたのでとてもうれしかったです。その時は小学生役だったので、大人の役もやってみたいという気持ちもあって、アフレコが始まるのを楽しみにしていました。

 

◆アフレコと原作や脚本から感じる「栞」印象の違いはありましたか?

声を入れるまでは妹のような感じで暦君に甘えている印象があったのですが、実際に演じてみると、暦君に心配かけないように自分の中で気持ちを抑えて、明るく振る舞っているところも感じられ、寂しさやつらさが伝わってきました。

 

◆アフレコで難しかった点、⼯夫した点などを教えてください。

暦役の宮沢さんと掛け合いができたので、感情の入れ方などは自然に調節することができました。とてもやりやすくてありがたかったです。先にいただいた映像を観ながら、家で何度も何度も練習して、気合を入れてアフレコに挑みました。

 

◆監督から「栞」の演じ方についてリクエストはありましたか?

監督の指示は的確ですごく分かりやすかったです。お芝居はいいけれど口が合っていない、表情が変わった時にはどのように声に変化をつければいいのかなど、観る人に伝わるようにどう演じるのが良いのか、丁寧にアドバイスしていただきました。

 

「僕が愛したすべての君へ」特報

「君を愛したひとりの僕へ」特報

 

作品情報

「僕が愛したすべての君へ」©2022 「僕愛」「君愛」製作委員会

 

「僕が愛したすべての君へ」(略称「僕愛」)

2022年10月7日(金)全国公開

配給:東映

キャスト:宮沢氷魚、橋本愛

原作:「僕が愛したすべての君へ」乙野四方字(ハヤカワ文庫刊)

監督:松本淳(「閃光のナイトレイド」、『劇場版Infini-T Force/ガッチャマンさらば友よ』)

脚本:坂口理子(『かぐや姫の物語』、『フォルトゥナの瞳』)

キャラクター原案:shimano

制作:BAKKEN RECORD

 

「君を愛したひとりの僕へ」©2022 「僕愛」「君愛」製作委員会

 

「君を愛したひとりの僕へ」(略称「君愛」)

2022年10月7日(金)全国公開

配給:東映

キャスト:宮沢氷魚、蒔田彩珠

原作:「君を愛したひとりの僕へ」乙野四方字(ハヤカワ文庫刊)

監督:カサヰケンイチ(「バクマン。」、「のだめカンタービレ」、「わがまま☆フェアリーミルモでポン!」)

脚本:坂口理子(『かぐや姫の物語』、『フォルトゥナの瞳』)

キャラクター原案:shimano

制作:トムス・エンタテインメント

 

公式HP:https://bokuaikimiai.jp

「僕が愛したすべての君へ」公式Twitter:@bokuai_movie

「君を愛したひとりの僕へ」公式Twitter:@kimiai_movie

 

©2022 「僕愛」「君愛」製作委員会

大泉洋が涙、目黒蓮が有村架純の手を取る「月の満ち欠け」特報映像&キービジュアル解禁 公開日は12・2

大泉洋主演、有村架純、目黒蓮(Snow Man)、柴咲コウが共演する映画「月の満ち欠け」の公開日が12月2日(金)に決定。合わせて、特報映像とキービジュアルが解禁された。

©2022「月の満ち欠け」製作委員会

 

本作は、2017年に第157回直木賞を受賞し、累計発行部数42万部を超える佐藤正午によるベストセラー小説「月の満ち欠け」(岩波書店刊)を実写映画化。現代を生きる、愛する妻子を亡くした男性・小山内と、27年前にある女性と許されざる恋をした男性・三角。無関係だった彼らの人生が、“瑠璃”という名の女性の存在で交錯する数奇で壮大なラブストーリー。

 

主人公・小山内堅には大泉洋。小山内の娘と同じ名前を持つ謎の女性、正木瑠璃には有村架純。正木瑠璃と許されざる恋に落ちる大学生・三角哲彦には、グループとしてではなく、ソロでの映画出演は初となる、Snow Manの目黒蓮。そして、小山内の妻・小山内梢には柴咲コウ。

 

監督は、「ストロボエッジ」(2015)、「余命⼀か月の花嫁」(2009)ほか、リアルな⼈間描写と圧倒的な映像美に定評のある廣木隆一。脚本は「ビリギャル」(2015)、「こんな夜更けにバナナかよ愛しき実話」(2018)ほか、コメディから感動作まで幅広いジャンルを手掛ける橋本裕志。

 

映像初解禁となる特報映像は、主人公・小山内堅が、亡くなった妻・梢の「今も、ずっと好きですよ」という切ない語りに涙を流すシーンからスタート。不慮の事故で梢と娘の瑠璃を同時に失った小山内に何があったのか、冒頭から胸を打たれる展開に目が離せない。

 

続いて映し出されるのは、小山内の娘と同じ名前を持つ謎の女性・正木瑠璃と大学生の三角哲彦の姿。三角が瑠璃の⼿を取り、どこかへ連れ出すかのように駆け出すシーンから三角の暮らす家で過ごす親密な様子の2人が映し出される。お互いにほほ笑みあい和やかな雰囲気だが、許されざる関係であることを突き付けるように真っ赤なトランクが宙を舞い、不穏な空気が立ち込める。場面が切り替わると、「人は命を繰り返す。月が欠けても、また満ちるように」というナレーションとともに、出産の喜びを分かち合うかつての小山内夫婦の姿に。そして本作が紡ぎ出す切ない愛の奇跡を予感させるシーンで締めくくられる。

 

さらにキービジュアルでは、「生まれ変わっても、あなたに逢いたい̶̶」というキャッチコピーとともに、お互いに愛し合う小山内夫婦と、かつての恋人たちである瑠璃と三角がひかれ合う瞬間の様子を切り取った、どこか対照的な2組の姿が写し出されている。

 

特報映像

作品情報

「月の満ち欠け」

2022年12月2日(金)全国公開

 

原作:佐藤正午「⽉の満ち⽋け」(岩波書店刊)

主演:⼤泉洋

出演:有村架純、⽬⿊蓮(Snow Man)、柴咲コウほか

監督:廣⽊隆⼀

脚本:橋本裕志

製作:「⽉の満ち⽋け」製作委員会

配給:松⽵株式会社

 

公式HP:https://movies.shochiku.co.jp/tsuki-michikake/

公式Twitter:@eiga_tsukimichi

 

©2022「月の満ち欠け」製作委員会

山田裕貴 松本まりかと共演で「夜、鳥たちが啼く」を映画化!12・9公開

山田裕貴主演、松本まりか共演で、佐藤泰志原作の「夜、鳥たちが啼く」が映画化決定。12月9日(金)から新宿ピカデリーほか全国ロードショーされることが分かった。

©2022 クロックワークス

 

「そこのみにて光輝く」「オーバー・フェンス」などで知られる作家・佐藤泰志が、函館ではなく関東近郊を舞台に描いた短編小説「夜、鳥たちが啼く」(所収「大きなハードルと小さなハードル」河出文庫刊)が映画化される。脚本は同2作を手掛けた高田亮、監督を務めるのは高田の助監督時代からの盟友であり、近年「アルプススタンドのはしの方」「愛なのに」「女子高生に殺されたい」「ビリーバーズ」などジャンルを問わず話題作を生み出し続け、高い評価を得る鬼才・城定秀夫だ。

 

魅力的な布陣で描かれた世界観は徹底して優しく、そして美しい。内に秘めた破壊衝動と葛藤する売れない小説家の主人公・慎一を演じるのは「東京リベンジャーズ」「燃えよ剣」「余命10年」など、多彩な役柄で観客を魅了し続けてきた実力派俳優・山田裕貴。

 

離婚を機に、息子とともに慎一のもとに身を寄せるヒロイン・裕子を演じるのは、近年、内田英治監督、タナダユキ監督、紀里谷和明監督、松本優作監督など、気鋭の監督作品への出演が絶えない演技派女優・松本まりかだ。

 

人生を諦めかけた小説家と、愛をあきらめかけたシングルマザーの奇妙な共同生活は、やがてお互いの渇きを潤すように強く求めあい、次第に傷ついた心はゆっくりと癒えていく…。他者との深い関わりを避けて生きようとしながら、いっぽうで1人では生きていけない。人生を灯す一筋の光を見つけようともがく、そんな生身の人間の姿を静謐かつ鮮烈な熱演でスクリーンに焼き付けている。ほんの少しだけ前を向いて小さな一歩を踏み出す。そんな、ささやかだけれど輝かしい一瞬を描く作品だ。

 

山田は「慎一はどこか寂しく、どこか儚く、このセカイ(この世にある全ての想いやモノや事柄)に対してどこか諦めている人なのではと思いました。ちょっと自分に似ている?特に愛について、正解がわからない。答えを求めること自体間違っているかもしれませんが…」と繊細な慎一と自身を重ねながら役柄をふりかえる。

 

また共演の松本については「僕の心の内や、思考のタイプをだいぶ理解してくださっています。そこの安心感と信頼感は、撮影期間中に僕のことを助けてくれました」とコメントし、共演数の多い松本への信頼の厚さが伺える。

 

また、完成した作品を観た山田は「こんな細やかで、繊細でそして緻密な人間の本当の温度や、間、呼吸、音を感じることができ、『こんなお芝居がやりたかったんだ!!』と何度も叫びました」と手ごたえをにじませた。

 

共演の松本は「私が言いたいことは何か、毎日考えを巡らせましたが、この作品を語るに足る言葉がみつかりませんでした。城定監督はじめ、山田くんとのあの撮影の日々。まだちょっと、うまく言えそうにありません。この作品が皆様に届く頃には言葉になりますように」と、今後彼女の口からどのような思いが語られるのか、楽しみになるコメントを寄せている。

 

城定秀夫監督は「『この小説を映画化しませんか?』と製作陣から提案されたとき、嬉しいと思うと同時に、言い知れぬ不安に襲われました。しかし、山田裕貴さんと松本まりかさんのキャスティングが決まった頃には不安は喜びに変わり、素晴らしい脚本、スタッフにも恵まれ、撮影現場は楽しかった思い出しかありません。佐藤泰志原作映画としては今までにない肌触りになっていると思いますので、多くの方に観て頂きたいです」とコメントしている。

 

山田裕貴 コメント

山田裕貴

 

こういうテイストの作品もできるんだと言ってもらうべく、俳優としての新たな一面を見ていただける良い機会になるんじゃないか、そんなことを思いながら本作への出演を決めました。

 

試写を見終わったあともこんな細やかで、繊細でそして緻密な人間の本当の温度や、間、呼吸、音を感じることができ、「こんなお芝居がやりたかったんだ‼」と何度も叫びました。

 

慎一はどこか寂しく、どこか儚く、このセカイ(この世にある全ての想いやモノや事柄)に対してどこか諦めている人なのではと思いました。

 

ちょっと自分に似ている? 特に愛について、正解がわからない。答えを求めること自体間違っているかもしれませんが…

 

まりかさんとはもう何度目でしょうか… いやぁ、話は尽きませんが、僕の心の内や、思考のタイプをだいぶ理解してくださっています。そこの安心感と信頼感は、撮影期間中に僕のことを助けてくれました。

 

城定監督は、とにかくそこに流れている時間を大切にしてくださいます。編集で間を無くすことをせず、リアルな生きている時間だけを切り取ってくれているのです。それは、作品を作る上で武器というかまさに生です、生きていたんです。

 

そんなところを楽しめる作品です。

 

松本まりか コメント

松本まりか

 

私が言いたいことは何か、毎日考えを巡らせましたが、この作品を語るに足る言葉がみつかりませんでした。

 

城定監督はじめ、山田君とのあの撮影の日々。

 

まだちょっと、うまく言えそうにありません。

 

この作品が皆様に届く頃には言葉になりますように。

 

城定秀夫監督 コメント

「この小説を映画化しませんか?」と製作陣から提案されたとき、うれしいと思うと同時に、言い知れぬ不安に襲われました。佐藤泰志さん原作の映画といえば、日本を代表する数々の監督が手掛けてきたものであり、それらすべてが素晴らしいことは映画好きには周知されています。自分も原作、映画、どちらも好きな作品ばかりです。そんな中に自分の映画を加えることは光栄を通り越して恐怖に近いプレッシャーでした。

 

しかし、山田裕貴さんと松本まりかさんのキャスティングが決まった頃には不安は喜びに変わり、素晴らしい脚本、スタッフにも恵まれ、撮影現場は楽しかった思い出しかありません。演じ方の微妙な違いで物語が変わってしまう繊細な原作ですから、現場では慎重に話し合いながら作っていきました。

 

佐藤泰志原作映画としては今までにない肌触りになっていると思いますので、多くの方に観て頂きたいです。

 

作品情報

「夜、鳥たちが啼く」

2022年12月9日(金)新宿ピカデリーほかにて公開

 

出演:山田裕貴、松本まりか

監督:城定秀夫

脚本:高田亮

原作:佐藤泰志「夜、鳥たちが啼く」(所収「大きなハードルと小さなハードル」河出⽂庫刊)

製作・配給:クロックワークス

公式HP:yorutori-movie.com

 

STORY

若くして小説家デビューするも、その後は鳴かず飛ばず、同棲中だった恋人にも去られ、鬱屈とした日々を送る慎一(山田裕貴)。

 

そんな彼のもとに、友人の元妻、裕子(松本まりか)が、幼い息子アキラを連れて引っ越してくる。

 

慎一が恋人と暮らしていた一軒家を、離婚して行き場を失った2人に提供し、自身は離れのプレハブで寝起きするという奇妙な共同生活。自分自身への苛立ちから身勝手に他者を傷つけてきた慎一は、そんな自らの無様な姿を、夜ごと終わりのない物語へと綴ってゆく。

 

書いては止まり、原稿を破り捨て、また書き始める。それはまるで自傷行為のようでもあった。

 

いっぽうの裕子は、アキラが眠りにつくと一人町へと繰り出し、行きずりの男たちと逢瀬を重ねる。親として人として強くあらねばと言う思いと、埋めがたい孤独との間でバランスを保とうと彼女もまた苦しんでいた。そして、父親に去られ深く傷ついたアキラは唯一母親以外の身近な存在となった慎一を慕い始める。慎一と裕子はお互い深入りしないよう距離を保ちながら、3人で過ごす表面的には穏やかな日々を重ねてゆく。だが2人とも、未だ前に進む一歩を踏み出せずにいた。そして、ある夜…。

 

©2022 クロックワークス

内野聖陽「うそのない芝居をしていれば、芝居の世界にひきずり込める」映画「鋼の錬金術師 完結編 最後の錬成」

『鋼の錬金術師 完結編』の後編となる『最後の錬成』がついに完成、6月24日(金)より全国公開される。後編のキーマンとなるのが内野聖陽さん演じるヴァン・ホーエンハイム。この作品で内野さんは、エルリック兄弟の最大の敵となる“お父様”も演じている。この作品ならではのグリーンバックの撮影で、「演技ってこういうことだよな」と改めて感じという。

内野聖陽●うちの・せいよう…1968年9月16日生まれ、神奈川県出身。映画やドラマ、舞台と幅広く活躍。映画『ホムンクルス』、『劇場版 きのう何食べた?』など。6月24日(金)から東京、大阪、福岡、愛知で上演される舞台「M. バタフライ」にも出演。

【内野聖陽さんの撮りおろし写真】

 

ホーヘンハイムは家族愛や息子たちへの愛情を大切にしました

──「鋼の錬金術師 完結編」2作への出演を決めた経緯から教えてください。

 

内野 曽利文彦監督から絶大なラブコールを頂きまして(笑)。「“お父様”が全ての始まりであり、フラスコの中の小人にたぶらかされたホーエンハイムという男が、人類や家族、大切なものを守るために戦うという構図には内野さんがどうしても必要です」と言ってくださいまして(笑)。「そうですか、それならば……」と出演することを決めました。そしてCGをどうやって作っていくかを監督のラボで事細かに説明してくださったんです。そのクオリティーがあまりにも高くて、「これはすごいな、日本のCGの技術もここまできたんだ」と思い、それならばホーエンハイムとお父様という役を頑張らせていただきますということになりました。

 

──「鋼の錬金術師」は世界中で読まれている人気マンガが原作ですが、どんな印象を持っていらっしゃいましたか?

 

内野 まず「鋼の錬金術師」というマンガを読んだことはありませんでした(笑)。友達や若い子に聞くと、「『ハガレン』に出るんですか!?」という反応だったし、僕の甥っ子もよく知っていたんですが、僕自身は読んだことがなくて。そこで1巻から27巻まで全部読みました。ただ一度読んだぐらいでは分からないところも多く、監督と何度もコミュケーションを取りました。

──確かに難しい内容ではあります。

 

内野 そう、子供たちが読むマンガという枠には収まりきらない世界観の作品だなって感じました。扱っているテーマが、戦いと平和、人種問題と、今の時代にビビッとハマってしまうような内容で、メッセージ性の強い長編マンガだなと。撮影していたころは、まだ現在の社会情勢とは違いましたけどね。

 

──今回はホーエンハイムと“お父様”の二役を演じていらっしゃいますが、二役を演じる上で大切にしたことを教えてください。

 

内野 “お父様”は得体の知れない野望を持ち、自分が神のようになりたいと思っているキャラクターですよね。感情を1つひとつホムンクルスに明け渡しているので、感情を持たないような人物として、デーンッと存在していなければならないのは難しかったです。逆にホーエンハイムは何百年も生きているけれど、とても人間的だと思いました。妻のトリシャが大好きで、妻の遺言を聞いて息子の前でも泣いてしまうようなかわいいところもあって。息子たちには悲しい思いをさせたという深い負い目を持っている。それでも自分は人間として、家族と一緒に普通に生きたいんだという思いに目覚め、悪に対峙していくことになります。なので家族愛や息子たちへの愛情を大切にしました。そしていつもかっこいいお父さんではなく、抜けているところがあるのもホーエンハイムの魅力ですね。与えられた二役は、外見は似ているけれど、内部が全く違うので、それぞれの役柄を捉えやすかったです。すごく分かりやすく演じ分けができましたね。

台本から喚起されたイメージの中で成り立っているものだよねって気づかせてくれた

──ホーエンハイムのビジュアルを原作に寄せることは意識されましたか?

 

内野 “寄せる”というか、“頂く”というか。まあ結局は内野の顔で、内野の体形で勝負するしかないんですけど、そこに原作のエッセンスを盛り込みたいじゃないですか(笑)。この作品のキャラクターは多国籍だから、原作ファンの方が実写化を心配する気持ちも分かるんですよ。ホーエンハイムを演じるにあたり、僕にもヨーロッパの人の雰囲気が出せるかなって気持ちはありましたから。ただ僕は演劇でいろんな翻訳劇をやり、恥ずかしげもなくアメリカ、フランス、いろんな国籍の人を演じてきました。確かに日本人顔だけど、内部を真実で表現できていれば、違和感なく受け入れてもらえるんじゃないかと。「内野さん金髪だ!」って最初は違和感を持つかもしれないけど、うそのない芝居をしていれば、芝居の世界にひきずり込めるなって自信はありました。スタッフさんも優秀ですからね。僕の顔に似合うカツラやメガネを用意してくれて。それでなんとか乗り越えられたと思います。ただ、衣装に関してはいろんなものを着てきたので、着こなし上手にはなっているかもですね(笑)。

 

──『最後の錬成』はCGを多用しているため、ほとんどグリーンバックでの撮影だったそうですが、現場で新に気づいたことなどはありましたか?

 

内野 普段の映像の現場は、ロケに行けばその場所の環境、セットなら美術さんが作り出した環境……そういった周りの環境に支えられているんだと感じました。僕は演劇畑出身なので、演劇の場合は稽古場には何もなくて、そこで人間同士の関係性を深めながら役を構築していくことになります。でも映像の場合は、背景も含めて大事な表現要素じゃないですか。撮影現場が全部“ミドリ”の日々が続くと、自分や相手の役者さんが抱いているイメージ、監督が作り出すイメージ、そして原作から引っぱってくるイメージ……それくらいしか拠り所がないんです。逆に演技や自分の想像力に集中できる気はしました。二役が対決する場面でも自分が持ち寄ったイメージで対峙できるので面白かったですね。

 

──原点回帰のような感覚もありましたか?

 

内野 原点回帰というか、そうだよなと。本来、演技って自分が台本から喚起されたイメージや監督や共演者のイメージのすり合わせの中で成り立っているものだよねって気づかせてくれたところはあります。あとは監督のCGの世界観にうまくはまってくれるだろうかと。映画が完成して初めて「こんなスペクタルだったのか!!」って思いました。それも面白い体験でしたね。

山田涼介さんはすごく中性的な魅力がある俳優

──山田さん演じるエドワードとの噛み合っていない親子のやりとりも面白かったです。山田さんとの共演はいかがでしたか?

 

内野 山田さんは……いいですねぇ(笑)。どう親子らしい感じを出すかみたいなことを話さず、すぐに親子の関係に入れた気がします。僕は前作を見て、山田さんの作ったエドというのが分かっていたので、苦労することなくスッとホーエンハイムとエドになれました。彼はCGでの映画作りに慣れているし、きちんと背景の中に入り込めるというか……そこに添い遂げられるという確信を持っていらっしゃったので、頼もしい感じがしました。

 

──『最後の錬成』の山田さんは、若き日のホーエンハイムを演じるためにほくろをつけられていたとか。

 

内野 そう、ほくろもつけていただいて(笑)。僕はあの場面の山田さんもとても好きです。横顔のふとした表情とかとても魅力的ですよね。

 

──実際に共演して感じた山田さんの俳優としての魅力はどんなところですか?

 

内野 特に思ったんですけど、すごく中性的な魅力がある方だなって。ボーイッシュだけど、どこか女性っぽいニュアンスもすごくあるんですよね。そこが素敵でしたね。製作報告イベントの時にピアスをつけていて、かわいいぞって思いました(笑)。

 

──ではここからは「モノ」に関するお話になります。撮影現場に必ず持っていくモノはありますか?

 

内野 僕は汗かきなので、100均のうちわが手放せないですね。最近はハンディーの扇風機も使います。秋でも冬でも暑くなったら、100均のうちわと扇風機みたいな。

 

──冬も必要なんですね。

 

内野 スタジオによっては、そしてシーンによっては、熱量がガッと上がって、汗がワッと出てきたりするので、必ず持っていきます。あとはヨガマットです。

 

──え、ヨガをなさるんですか?

 

内野 違う、違う(笑)。ストレッチのために必ず持っていくアイテムです。ロケ先でヨガマットを広げてストレッチしたりしますよ。

──撮影の合間など、ちょっとした空き時間に気分転換になる「モノ」はありますか?

 

内野 時々、タブレットでマンガを読みます。仕事に関係ない怖いマンガとかね。「富江」とか……。

 

──伊藤潤二さんですね。ホラーだけど面白いですよね。

 

内野 そう、伊藤潤二さん! クセになりますよね(笑)。最近、ハマって電子マンガを何冊か買っちゃいました。

 

 

(C)2022 荒川弘 /SQUARE ENIX (C)2022 映画「鋼の錬金術師 2&3」製作委員会

『鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカ―/最後の錬成』

『復讐者スカ―』大ヒット公開中、6月24日(金)『最後の錬成』完結編二部作連続公開!!

【映画「鋼の錬金術師 完結編/最後の錬成」よりシーン写真】

(STAFF&CAST)
原作:荒川 弘「鋼の錬金術師」(「ガンガンコミック」スクウェア・エニックス刊)
監督:曽根文彦
脚本:曽根文彦、宮本武史
出演:山田涼介、本田 翼、ディーン・フジオカ
蓮佛美沙子、本郷奏多/黒島結菜、渡邊圭祐
寺田 心、内山信二、大貫勇輔、ロン・モンロウ、水石亜飛夢
奥貫 薫、高橋 努、堀内敬子、丸山智己、遼河はるひ、平岡祐太
山田裕貴、麿 赤兒、大和田伸也
舘ひろし(特別出演)
藤木直人/山本耕史/筧 利夫
杉本哲太、栗山千明、風吹ジュン
佐藤隆太、仲間由紀恵 ・ 新田真剣佑
内野聖陽

(STORY)
国家中枢には国民の魂と引き換えに完全な存在になろうと企てる最大の敵、ホムンクルスたちの生みの親”お父様”が潜んでいた。エドとアルと、マスタングたち、賢者の石を求めるシンからの来訪者は、共闘しこの陰謀を阻止できるのか?全ての鍵を握る兄弟の父親の正体とは?“約束の日”とは?残された時間はあとわずか。
求め続けた身体と引き換えに兄弟が出した最後の答えとは? 伝説の最終話まで描き切った堂々の完結!

オフィシャルサイト:hagarenmovie.jp

(C)2022 荒川弘 /SQUARE ENIX (C)2022 映画「鋼の錬金術師 2&3」製作委員会

 

撮影/映美 取材・文/佐久間裕子

ムロツヨシ&岸井ゆきの「“心温まりづらいラブストーリー”というは的を得ていると思います」

『空白』『ヒメアノ~ル』の吉田恵輔監督最新作となる『神は見返りを求める』(6月24日(金)公開)で、初共演を果たしたムロツヨシさんと岸井ゆきのさん。YouTubeを題材に、劇中良きパートナーから“見返りを求める男と恩を仇で返す女”に豹変するお二人に、お互いの印象や作品に対する思いを伺いました。

【ムロツヨシさん、岸井ゆきのさん撮り下ろし写真】

ムロツヨシ●1976年1月23日生まれ。神奈川県出身。1999年、作・演出・出演を行ったひとり舞台で活動を開始。2005年映画『サマータイムマシン・ブルース』出演をきっかけに映画にも活動を広げる。近年は、『新解釈・三國志』など話題作に出演し、昨年は映画『マイ・ダディ』で初主演を務め、今後の公開待機作には『川っぺりムコリッタ』(9月16日(金)公開)がある。吉田組は『ヒメアノ~ル』(2016)以来の出演となる。

これまで自分が演じた役は、どれも愛情がわくんですが……初見だけなら「この子嫌い!」と思いました

──今回、初共演となるお二人ですが、お互いに持っていた印象は?

 

岸井 ムロさんは「明るくて楽しくて、現場を盛り上げてくれる方」ということを周りから聞いていたんですが、イン前にお会いした時も、撮影中も、ずっと「ムロツヨシでございます」みたいな穏やかなテンションで、端っこの椅子に座ってらっしゃり、「聞いてた話と違うぞ!」と思っていました(笑)。結果的に、そんな省エネな(笑)ムロさんも好きになりました。

 

ムロ 別に省エネじゃないんですよ。この映画の前に撮っていた『川っぺりムコリッタ』の荻上直子監督に「余計なことしないで、役者ムロツヨシとしていてください」と言われたからなんです。その時の気持ちを引き継いで、現場にいただけなんですよ(笑)。僕がゆきのちゃんに持っていた印象は、周りにアンテナを張りながらお芝居する柔軟性を持った人。ファミレスで語り合うシーンでは、それを実際に感じながら演じさせてもらいましたね。

(C)2022「神は見返りを求める」製作委員会

──吉田恵輔監督によるオリジナル脚本を読んだ感想は?

 

岸井 最初は楽しく読んでいたんですが、私が演じるゆりちゃんの変わっていく姿が醜く見え始めてきて……(笑)。これまで自分が演じた役は、どれも愛情がわくんですが……初見だけなら「この子嫌い!」と思いました。でも、どこか身に覚えもあったりして、いつも心に何か残してくる吉田監督らしいなとも思いました。役作りに関しては、自分自身と役を重ね合わせるというより、「ゆりちゃんVS岸井」みたいなアプローチになると思っていたので、撮影がとても楽しみでした。

 

ムロ 前半と後半の展開の落差だったり、人の変化やギャップだったり、とても吉田さんらしかったですね。でも、3年前に初めて脚本を読んだ時、客観的に「時代の流れが早いから、公開した時にズレが出ないかな?」とも思ったんですよ。そういう意味では、プロデューサーさんの決断もすごかったと思います。イベント会社勤務の田母神という役に関しては僕は嫌いですが(笑)、この役でオファーしていただいたことは、とても嬉しかったです。

岸井ゆきの●きしい・ゆきの…1992年2月11日生まれ、神奈川県出身。2009年女優デビュー。以来、映画、ドラマ、舞台と話題作に出演し、2018年主演を務めた『おじいちゃん、死んじゃったって。』では第39回ヨコハマ映画祭・最優秀新人賞を、2019年同じく主演を務めた『愛がなんだ』では第43回日本アカデミー賞・新人俳優賞を受賞。今年は現在公開中の主演映画『やがて海へと届く』と映画『大河への道』のほか、『ケイコ、目を澄ませて』が待機。吉田組は『銀の匙 Silver Spoon』(2014)以来の出演となる。

こういう人間関係のもつれはYouTubeだけじゃなく、どの世界でも起こり得る話

──お互いYouTuberを演じることで、大切にしたことは?

 

岸井 底辺YouTuber時代のゆりちゃんに関しては、純粋で一生懸命さを大事にしました。映画の中では、いろんなチャレンジをしましたが、ムロさんとは田母神さんとゆりちゃんという役同士でしかコミュニケーションを取っていなかったこともあり、それがとても濃密な思い出に変わっていきましたね。

 

ムロ 田母神は結果、暴露系YouTuberになっちゃうんですが、僕もいい人ぶる時に、どこかで見返りを求めてしまっている時もあります。それに、こういう人間関係のもつれはYouTubeだけじゃなく、どの世界でも起こり得る話ですから、とても感情移入できたし、彼の怒りのようなものは理解できました。だから、例えば売れていなくて演劇だけをやっていたころなどを思い出しながら演じました。

(C)2022「神は見返りを求める」製作委員会

──お互いに、印象的なシーンやセリフを教えてください

 

ムロ 僕がゆきのちゃんをスマホで撮影した時の「最後の一言」ですかね。たった一言でここまで、心を揺さぶることができるなんて、素晴らしい俳優さんだなぁと思いました。

 

岸井 あのシーンは、とても素直な気持ちで演じることができました。私は夕方に自撮り棒でフェンシングするシーンで、ムロさんから言われる「その顔やめろよ」という一言が心に届きました。それによって、憎しみをぶつけたいのに、お互い分かり合えないことの悔しさみたいなものが沸き上がってきました。

人間として共感するところもあるし、認めざるを得ないところもある

──この映画のジャンルって、何だと思いますか?

 

ムロ 確かに、宣伝コピーになっている「心温まりづらいラブストーリー」というは的を得ていると思いますね。梅川役の若葉(竜也)がどんどん冷ましていくから(笑)。吉田監督はブラックコメディとも言っていたんですが、時代を皮肉ってるところもありつつ、時々ホラーになったり、一定の枠では留まらなくないっている気もしますね。人間として共感するところもあるし、認めざるを得ないところもある。

 

岸井 ポップで愛情がいっぱい詰まっているとは思いますけど、ファーストカットはサスペンスだし、ゆりちゃんの立場からすれば、底辺からバズり始めるサクセスストーリーというか、お仕事ドラマだったりもするんですよね(笑)。

(C)2022「神は見返りを求める」製作委員会

──ちなみに、お好きなYouTubeのコンテンツはありますか?

 

岸井 私は海外の監督さんや俳優さんのインタビュー映像を見る程度で、ほとんど見ないですね。個人的には雨の音が好きなんですが、それも映像付きのYouTubeじゃなくて、音楽ストリーミングサービスで聴いています。

 

ムロ 昔、お酒を飲んで眠れない時は、焚火の映像をずっと見ていました。バックに流れる湖の音も心地良かったんですが、それで眠れないとお酒を飲みすぎちゃうので、それを機にYouTubeを卒業したんです(笑)。

昼にスープを飲む時、朝頑張って作った自分に感謝するんです(笑)

──GetNavi webでは、モノやコトについてお話いただいております。撮影現場に、必ず持っていくようなモノはありますか?

 

ムロ この2、3年は台本とスケジュール表、あとペンや携帯、ミンティアとかがまとめて入るケースは必ず持ち歩いていますね。TOGAKUREのバッグインバッグを、入る作品ごとに色を変えて使っています。ちなみに、お世話になったロケ地などでサインを書く時は、筆ペンを使うようにしていますね。

 

岸井 消せるボールペンは絶対に使わないとか、私もペンにはこだわりがあります! 舞台の演出が変わった時は、どこからどう変わったか分かるように、台本の書き込みを線を引いて消すようにしてます。あと、作品中に思ったこととか、何でも書くノートを常に持っています。それは、LIFEのノーブルノートですね。あと、ドラマの現場ではなかなか野菜を摂ることができないので、自分で作った野菜スープをサーモスの魔法瓶に入れて持って行きます。そして昼にスープを飲む時、朝頑張って作った自分に感謝するんです(笑)。

 

神は見返りを求める

6月24日(金)TOHOシネマズ 日比谷、渋谷シネクイントほか全国公開!

【映画「神は見返りを求める」よりシーン写真】

(STAFF&CAST)
監督・脚本:吉田恵輔
主題歌:空白ごっこ「サンクチュアリ」/挿入歌:空白ごっこ「かみさま」(ポニーキャニオン)
音楽:佐藤望
出演:ムロツヨシ、岸井ゆきの
若葉竜也、吉村界人、淡梨、栁俊太郎

公式サイト:kami-mikaeri.com

(STORY)
イベント会社に勤める田母神(ムロツヨシ)は、合コンでYouTuber・ゆりちゃん(岸井ゆきの)に出会う。田母神は、再生回数に悩む彼女を不憫に思い、まるで「神」の様に見返りを求めず、ゆりちゃんのYouTubeチャンネルを手伝うようになる。登録者数がなかなか上がらないながらも、前向きに頑張り、お互い良きパートナーになっていく。そんなある日、ゆりちゃんは、田母神の同僚・梅川(若葉竜也)の紹介で、人気YouTuberチョレイ・カビゴン(吉村界人・淡梨)と知り合い、彼らとの“体当たり系”コラボ動画により、突然バズってしまう。イケメンデザイナ一・村上アレン(栁俊太郎)とも知り合い、瞬く間に人気YouTuberの仲間入りをしたゆりちゃん。一方、田母神は一生懸命手伝ってくれるが、動画の作りがダサい。良い人だけど、センスがない……。恋が始まる予感が一転、物語は“豹変”する――!

(C)2022「神は見返りを求める」製作委員会

 

撮影/映美 取材・文/くれい響 ヘアメイク/池田真希(ムロ)、Toshihiko Shingu(VRAI)(岸井)、Chisato Mori(VRAI)(岸井) スタイリスト/森川雅代(ムロ)、森上摂子(白山事務所)

橋本環奈演じるケイの過激な日常を一挙公開!「バイオレンスアクション」場面写真解禁

©浅井蓮次・沢田 新・小学館/『バイオレンスアクション』製作委員会

 

8月19日(金)公開の橋本環奈主演映画「バイオレンスアクション」より、ギャップさく裂の場面写真が解禁された。

 

浅井蓮次、沢田新による累計発行部数50万部超え、オンラインアクセス数1000万PV超えという人気を誇るコミック「バイオレンスアクション」(小学館「やわらかスピリッツ」連載中)が、待望の実写映画化。監督は瑠東東一郎、脚本は江良至、瑠東が担当する。

 

このたび解禁された場面写真は、菊野ケイ(橋本環奈)のハードでギャップのある過激な日常生活を写し出している。キリッとした表情で二丁拳銃を構えるケイは、お仕事モード全開な姿が最高にクールで、指名ナンバーワンの実力を感じさせる堂々とした姿が印象的。バイト仲間のヅラさん(岡村隆史)、渡辺(鈴鹿央士)と一緒に、表向きはラーメン店として営業するバイト先の店内で何かに驚く姿や、美人だがキレたら怖い店長(馬場ふみか)のカットなど、お仕事以外では和気あいあいとしたチームで、今日も元気に殺し屋バイト中。いっぽう学生生活では、クラスメイトのりっか(箭内夢菜)とBL本を読み耽り大興奮するなど、お茶目でキュートな一面も。

 

©浅井蓮次・沢田 新・小学館/『バイオレンスアクション』製作委員会

 

さらに、ケイにお仕事を依頼する巨大なヤクザ組織のクセ強メンバーが勢揃いした場面写真も続々到着。伝馬組三代目組長(佐藤二朗)の下で次期組長の座を狙う木下(高橋克典)が、狂犬ヤクザ・アヤベ(大東駿介)の額に銃を突き付け一触即発。超人的なパワーで人々を投げ飛ばす最狂の殺し屋、みちたかくんの衝撃的なカットも。ケイと対峙するアクションシーンに期待が高まる。

 

©浅井蓮次・沢田 新・小学館/『バイオレンスアクション』製作委員会

 

そして、伝馬組の金庫番・テラノ(杉野遥亮)とケイが急接近。学校帰りのバスでテラノとドキドキな出会いをしたケイだったが、三代目組長からの依頼でテラノが殺しのターゲットに。予告映像では、まさかの展開にハードな依頼も淡々とこなすいつもの姿とは違う、切ない表情も見せていたケイだが、果たして史上最悪のバイトを乗り切ることができるのか? ケイに想いを寄せる渡辺との三角関係はどうなるのか。

 

作品情報

©浅井蓮次・沢田 新・小学館/『バイオレンスアクション』製作委員会

 

「バイオレンスアクション」
2022年8月19日(金)全国公開

原作/浅井蓮次、沢田 新「バイオレンスアクション」(小学館「やわらかスピリッツ」連載中)
監督:瑠東東一郎
脚本:江良至、瑠東東一郎

出演:橋本環奈、杉野遥亮、鈴鹿央士、馬場ふみか、森崎ウィン、大東駿介、太田夢莉
猪塚健太、箭内夢菜、兵動大樹(矢野・兵動)、くっきー!(野性爆弾)
佐藤二朗/城田優、高橋克典/岡村隆史

 

製作:「バイオレンスアクション」製作委員会
制作:ファインエンターテイメント
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

公式サイト:VA-MOVIE.JP

橋本環奈主演「カラダ探し」衝撃のティザービジュアルが解禁!10・14に公開決定

橋本環奈が主演する映画「カラダ探し」の公開日が10月14日(金)に決定。あわせて、ティザービジュアルが解禁された。

 

©2022「カラダ探し」製作委員会

 

原作の『カラダ探し』は、小説投稿サイト「エブリスタ」(旧・E★エブリスタ)で人気No.1の携帯小説として話題となり、2014年には村瀬克俊による漫画版が漫画誌アプリ「少年ジャンプ+」(集英社)で連載、同サービスで累計閲覧数1億回を初めて突破した人気作品となり、10代・20代男女の心を掴んで離さないバイブル的存在となっている。

 

本作は、『IT/イット』シリーズや『死霊館』シリーズ、『シャイニング』など世界的名作を多く生み出し、ホラー映画の金字塔を打ち立てたワーナー・ブラザースが贈る超刺激的ループ型ホラー。橋本環奈演じる主人公の女子高生・明日香の生活は、ある日学校にいるはずのない幼い少女から「ワタシのカラダ、探して」と不気味な言葉を言われた日から一変してしまう。その日深夜0時を迎えた瞬間、気付くと明日香はクラスメイト5人と共に深夜の学校に。その後突如全身が血で染まった少女”赤い人”が現れ、全員を次々に殺していく…。そしてその日から、6人は同じ日を繰り返すこととなるのだった。明日を迎える唯一の方法は、校内に隠された、とある少女のバラバラにされた”カラダ”をすべて見つけ出すこと。

 

このたび解禁となったティザービジュアルは、血しぶきが広がった床で明日香のほか、クラスメイト5人の死体が転がった衝撃の仕上がり。そして死体に囲まれ、全身から血が滴る不気味な姿で真ん中に立っているのは、6人を毎日追い詰め殺していく“赤い人”。校内に隠された“カラダ”を全て見つけなければ、永遠に終わらないループの中で“赤い人”に殺され続ける6人だが、一体どのように殺されてしまうのか。真っ赤に染まるおぞましい姿から、6人の身に起こる凄惨な運命を予感させる。

 

また、まだ解禁されていない明日香のクラスメイトも、今回初めてその5人の姿が解禁となったが、まだうつ伏せ状態で顔は分からないまま。明日香とともに“赤い人”に挑むクラスメイトは誰が演じているのだろうか。

 

作品情報

映画「カラダ探し」

2022年10月14日(金)公開

 

主演:橋本環奈

監督:羽住英一郎

脚本:土城温美

制作プロダクション:ロボット

原作:ウェルザード「カラダ探し」(エブリスタ)

配給:ワーナー・ブラザース映画

 

公式サイト:karadasagashi.jp

公式Twitter:@karadasagashi_m

 

©2022「カラダ探し」製作委員会

清原果耶が水墨画に挑戦!横浜流星のライバル役に 映画「線は、僕を描く」10・21公開

横浜流星主演映画「線は、僕を描く」で、清原果耶が横浜のライバル役として出演決定。公開日も10月21日(金)に決定した。

©砥上裕將/講談社 ©2022映画「線は、僕を描く」製作委員会

 

2020年「本屋大賞」3位、2019年TBS「王様のブランチ」BOOK大賞を受賞した青春芸術小説「線は、僕を描く」(砥上裕將著/講談社文庫)。「命が芽吹く物語」、「青春って素晴らしい!」「まっすぐで、せつなくて、透き通るような喪失と再生の物語」、「最高かよ!水墨画最高かよ!!」と、全国の書店員から絶賛されている本作が実写映画化。『ちはやふる』を青春映画の金字塔に仕立て上げた小泉徳宏監督を筆頭にした製作チームが再結集、“かるた”の次は“水墨画”に挑戦する。

 

主演は「愛唄 −約束のナクヒト−」(2019)、「いなくなれ、群青」(2019)、「チア男子!!」(2019)の3作品で、第43回アカデミー賞新人俳優賞を受賞した若手トップクラスの実力を持つ横浜流星。とあるきっかけで水墨画と出会い、学ぶことでその世界に魅了されていく主人公、青山霜介役に臨む。

 

大学生の青山霜介は、アルバイト先の絵画展設営現場で運命の出会いを果たす。白と黒だけで表現された“水墨画”が霜介の前に色鮮やかに拡がる。深い悲しみに包まれていた霜介の世界が、変わる。巨匠・篠田湖山に声をかけられ“水墨画”を学び始める霜介。“水墨画”は筆先から生み出す「線」のみで描かれる芸術。描くのは「命」。霜介は初めての“水墨画”に戸惑いながらもその世界に魅了されていく――水墨画との出会いで、止まっていた時間が動き出す。これは、喪失と再生の物語だ。

 

このたび、水墨画の巨匠・篠田湖山の孫で、横浜演じる霜介の強く美しきライバルである篠田千瑛を清原果耶が演じることが決まった。清原は「3月のライオン」(2017)、「ちはやふる-結び-」(2018)、「愛唄 –約束のナクヒト-」(2019)、「まともじゃないのは君も一緒」(2021)と、デビューから数多くの話題作に出演し続け、昨年は連続テレビ小説『おかえりモネ』の主演を熱演、そして「護られなかった者たちへ」(2021)で、第45回日本アカデミー賞 最優秀助演女優賞を受賞と、名実ともに日本のトップ俳優へと駆け上がっている。

 

横浜と同じく、撮影前には水墨画家の小林東雲のもとで水墨画の練習を行い撮影に臨んだ。東雲も「思い切りがよくて、カメラがまわると時として僕より良い線を描くんですよね。それは見事でした」と正にお墨付き。千瑛として、凛とした中にもしなやかで力強い、演技と筆さばきを披露している。

 

横浜とは2019年の「愛唄 –約束のナクヒト-」以来、3年振りの共演。そして小泉徳宏監督とは「ちはやふる-結び-」以来、4年振りとなる清原。

 

久々の共演となる横浜について、「数年ぶりの共演でしたがその頃から変わらないストイックさがとても頼もしかったです」と、その信頼感からチームワークのある現場が作り上げられたことがうかがえる。

 

また、4年振りとなる小泉監督作品への参加となるが、「久しぶりの映画の現場と小泉組で、クランクイン前はとてもドキドキしていたのですが、懐かしい温かさと緊張感に包まれた充実した撮影期間でした」と、当時の自身を振り返りながら、本作への思いについて語った。

 

清原果耶 コメント

久しぶりの映画の現場と小泉組で、クランクイン前はとてもドキドキしていたのですが、懐かしい温かさと緊張感に包まれた充実した撮影期間でした。

 

そして今回初めて水墨画に挑戦させて頂いたのですが、水墨画監修の東雲先生が千瑛が描く線を丁寧に教えて下さったのでそのニュアンスをなぞることが出来れば良いなと思いながら撮影に臨みました。

 

横浜流星さんとは、数年ぶりの共演でしたがその頃から変わらないストイックさがとても頼もしかったです。

 

篠田千瑛として作品の一部になれたことをうれしく思います。公開までお楽しみに。

 

水墨画監修・小林東雲 コメント

清原さんは、強く温かみのある線を描かれるんです。横浜さんに近いんですよ。

 

思い切りがよくて、カメラがまわると時として僕より良い線を描くんですよね。それは見事でした。

 

熱心だし、物事に対して誠意をもってあたる。

 

横浜さんと清原さんが本当に水墨画に合った人たちだったのが救いでした。そうでないとこの映画は出来なかったです。

 

作品情報

映画「線は、僕を描く」

2022年10月21日(金)ロードショー

 

出演:横浜流星 清原果耶

原作:砥上裕將「線は、僕を描く」(講談社文庫)

監督:小泉徳宏(『ちはやふる』『カノジョは嘘を愛しすぎてる』)

脚本:片岡翔 小泉徳宏

企画・プロデューサー:北島直明

配給:東宝

 

公式サイト:senboku-movie.jp

公式Twitter:@senboku_movie

公式Instagram:@senboku_movie

 

©砥上裕將/講談社 ©2022映画「線は、僕を描く」製作委員会

小芝風花インタビュー『映画 妖怪シェアハウス』で炸裂したコメディエンヌとしての魅力に迫る!

2020年8月にテレビ朝日の「土曜ナイトドラマ」枠でスタートするや、個人視聴率歴代最高タイ(2.4%)、世帯視聴率歴代最高タイ(4.7%)を記録し、「ギャラクシー賞」同年9月度月間賞を受賞するなど、視聴者のみならず業界内でも高い支持を見せつけたドラマ『妖怪シェアハウス』。同時に、民放連続ドラマ初主演の小芝風花さんのコミカルかつ愛らしい存在感も話題となり、いまでは“コメディエンヌ”として多くの作品で才覚を発揮中です。

 

4月9日から続編『妖怪シェアハウスー帰ってきたん怪ー』が放送中なうえ、6月17日には『映画 妖怪シェアハウスー白馬の王子様じゃないん怪ー』の公開も発表されるなどさらに人気拡張中の同作について、主人公・目黒澪役の小芝さんにお話をうかがいました。

 

(構成・撮影:丸山剛史/執筆:有山千春)

小柴風花(こしば・ふうか)/1997年4月16日生まれ、大阪府出身。11年、「ガールズオーディション2011」でグランプリを獲得し、12年にドラマ「息もできない夏」(CX)で女優デビュー。14年3月には映画『魔女の宅急便』で主演を務め、同作で『第57回ブルーリボン賞』の新人賞を受賞。NHK連続テレビ小説「あさが来た」(16)には、主人公の娘・白岡千代として出演した。近年の主演作にドラマ「トクサツガガガ」(19・NHK)、「モコミ~彼女ちょっとヘンだけど~」(21・EX)、「彼女はキレイだった」(21・CX)などがある。待機作に『貞子DX』(22)、『Lady Kaga レディ・カガ』(23)を控える。

 

アドリブ満載の楽しい現場

ーー第1シリーズ撮影前、台本を読んだときにどう思いましたか?

 

小芝 最初に「妖怪とシェアハウスをする」聞いて、「どういうことですか……?」となったんですけど(笑)、もともとファンタジー要素のある作品がすごく好きなので、「楽しそう!」と思いました。配役も個性的なメンバーだったので、撮影がすごく楽しみでしたね。

豊島圭介監督とは2度目ですし、すごく好きな監督で、より楽しみな気持ちが強かったです。実際の現場もめちゃくちゃ楽しくて。現場から生まれることもすごく多いんです。ベテランの先輩方がすごくて、台本以上のことが毎回現場で繰り広げられているんですよ。

 

ーー主演を務めることで、心がけていたことはありますか?

 

小芝 私の性格的に「引っ張っていくぞ!」というタイプでは全然ないですし、特にこの作品は先輩方ばかりで、ドラマ内でも澪ちゃんが妖怪さんたちに助けてもらいながら成長していくので、私もみなさんに助けていただきながら成長できたらいいなと思い臨みました。だからそんなに気負うことはありませんでしたね。「現場が楽しくなればいいな」と、どの現場でも思っています。

 

ーー現場ではアドリブが多いと聞きましたが、思わず笑ってしまった、印象的なアドリブはありますか?

 

小芝 いっぱいあります。たとえば映画でいうと、予告編にもある、池谷のぶえさん演じる座敷童子が闇落ちして「わらべ唄」のメタルバージョンを歌うシーンですね。そのとき、ぬらりひょん役の大倉孝二さんが手をこんなふうに(人差し指と小指を立てるメロイック・サイン)やっていますが、あれはアドリブで。さらにそれを見た私もマネをする、というのもアドリブで、実際に使われていたという感じでした。

今までは、そういったふとした遊びやアドリブが苦手でしたが、先輩のマネをしてみたり、アドリブでちょっとした会話をするのってすごく楽しいな! ということを、『シェアハウス』で初めて思いました。

大倉さんのアドリブは、ドーンとしたカマシみたいなものではなく、日常に溶け込む会話やボヤキみたいな感じなんですよね。たとえばごはん中、童子さんに「お味噌変えた?」と言ってみたりとか。その言葉があることによって、より生活感が増したり、キャラが適っていくようなアドリブをしてくださるんです。

 

実は周りに振り回される役が多い?

ーー近頃は“コメディエンヌ”と呼ばれることが多いと思いますが、そう呼ばれることについてどう思われますか?

 

小芝 照れくさかったり申し訳ない気持ちがありつつも、「自分には個性がないな」と悩んでいた時期があったからこそ、そういった肩書きをつけてくださるのはすごくうれしいです。ただ、私自身が面白いことをしているというより、周りに個性的な人がたくさんいて、面白いお芝居をしてくださり、その人たちに振り回されてリアクションをするという感じなので、周りのキャストのみなさんが素晴らしいおかげなんです。個性的なみなさんのおかげでリアクションができるので、ありがたいです。

実は、私自身が突拍子もないキャラを演じたことはあまりなくて。リアクションは大きいけれど、周りに振り回される役が多いんです(笑)。

 

ーー小芝さんの表情がころころと変わるのが印象的ですよね。表現力をつけるために、努力していることや工夫していることはありますか?

 

小芝 お芝居をする上で気をつけているのは、相手のお芝居をよく聞くこと・見ること、です。大きなリアクションを取るときは特に意識しています。台本を読んだだけでは、どのセリフに驚いたり怒ったり笑ったりするのかわからない部分がたくさんあり、だからこそ、自分のセリフを喋ることも大事な一方で、相手のセリフのどの言葉で自分の感情が変わるのか、ということを意識しながらお芝居をしています。

 

ーーなかでも特に、驚きのリアクションが印象的です。第1シリーズ撮影時に、監督から演出がついたのでしょうか。

 

小芝 驚きの演技は、自らやってみたものを監督が笑ってくれた感じです。現場は、カメラマンさんをはじめスタッフさんが明るくて楽しい方が多くて、最初にああいう驚き方をしたときに、「いいねえ!」と笑ってくださり、どんどん定着していった感じです。

だから指示があったわけでもなく、「こんなふうにやろう」と決め込んだわけでもないけれど、「たぶん澪ちゃんは、かわいく『きゃー!』じゃなくて、ああいう感じなんだろうなあ」というキャラクター像があったので(笑)。

 

ーー4月9日に行われた第2シリーズ開始に際する生配信イベントでは、豊島監督から、現場では「小芝さんの笑い声がずっと響いていた」と明かされていましたが、どんなことで笑っていたのでしょうか。

 

小芝 大倉さんやのぶえさんが足袋靴下を履いているんですが、親指と人差し指の間にスッと指を入れるのにハマっていまして(笑)、やられたらゾワッとするらしく、「うわあああ!」といい反応をしてくれるんです(笑)。「お、いま気を抜いているな」と思ったら、さっとやるといういたずらをやって笑っていました(笑)。

 

ーーみなさんとの仲の良さが伝わります(笑)。映画化が決定したとき、共演者の妖怪さんたちと盛り上がったりしましたか?

 

小芝 映画化と続編の話を聞いたときにすぐにグループLINEで「ほんとうに続編になりましたね! 映画化も決まりましたねー!」「すごーい!」「やったねー!」と、やりとりし合いました。その後、1年半ぶりに本読みでお会いした瞬間から、びっくりするほどすぐに当時の感覚に戻っていって。和気あいあいとして、ゆるくて、マイペースな感じに。

 

ーーグループLINEがあるんですね! そこでは小芝さんはどんな発信をしますか?

 

小芝 そんなに多くではありませんが、たまに「ここのごはん屋さんが美味しいよ」「ここのマッサージ屋さんがいいらしいよ」などの情報交換をします。

 

 

撮影中に一番緊張したシーンとは?

ーー映画の話を詳しく聞かせてください。映画とドラマでは、演じる上で意識の違いはありましたか?

 

小芝 第2シーズンと映画の撮影が同時期だったこともあり、根本的にはわけて考えたことはなくて。妖怪シェアハウスのドタバタ感をはじめとする世界観を、そのまま映画に持っていきたいというのがありました。

ただ、ドラマと違い2時間あるので、ストーリー性などはドラマとは違うなあと思いましたね。

 

ーーもっとも思い出深いのはどのシーンですか?

 

小芝 シェアハウスメンバーの闇落ちシーンで、酒呑童子役の毎熊克哉さんがよくわからない幽霊ギャルたちと踊りまくったり、さきほども少し触れた童子さんのメタルシーンとか、「なんじゃこりゃ!」というシーンも楽しかったと同時に、松本まりかさんが演じるお岩さんの伊和の四谷怪談ループは、この作品のなかで一番ホラーなんじゃないかなと。まりかさんの伊和さんがすごくこわかったり、伊和さんがそうなってしまった理由が澪を思ってのことだったり、愛情も感じて、このシーンはすごく好きです。

 

ーードラマでは見られない見応えのあるシーンがかなりありますよね。また、『妖怪シェアハウス』ならではの社会派な側面も見どころかと思います。

 

小芝 そうですね。9割ふざけているなかで(笑)、1割は討論しても答えがでないようなテーマを本気で取り組んでいます。そのバランスが、『妖怪シェアハウス』の魅力だなと思っています。

 

ーー9割の面白さは、演じているなかで自然と盛り上がるんでしょうか?

 

小芝 そうですね。周りの妖怪さんたちが面白すぎるので、私は素直に驚いたり感動したりを心がけています。そのリアクションは澪にとっては普通ですが、お客様がそんなリアクションを面白く見てくれたらいいなと思っています。

 

ーーリアクションといえば、安井順平さん演じる澪が働く出版社編集長の逆鱗にたびたび触れている姿が印象的ですが、澪が驚いた拍子に安井さんに粉をぶっかけるシーンがありますよね。タイミングがドンピシャすぎて観ていて気持ちが良かったです。

 

小芝 あれは何度もテストして、実は本番で一発OKだったんです。安井さんに粉がかかった上で失敗してしまったらもうやり直しはできないので、失敗したらカットをうまく繋げる予定でしたが、カットを割らずにOKをもらえて。めっっっっちゃ緊張しましたね! 緊張度合いでいうと、今回の撮影のなかで一番かもしれません(笑)。失敗したらどうしようという不安がすごくあって(笑)。

 

ーー個人的には、ドラマ版に引き続き食事シーンが好きです。みんなで「食卓を囲む」ことは、シェアハウスならではの魅力だと思います。みなさんとても美味しそうに食べているのですが、美味しそうに食べるコツなどがあるのでしょうか。

 

小芝 「美味しそうに見えるように」というより、和気あいあいと、食事を楽しんでいるように見えたらいいなと思っています。喋りつつも「いただきます!」のタイミングだけはぴったり反りったり、卵かけご飯を混ぜるタイミングや、殻を捨てるタイミングが揃ったり、妙なシンクロ感が楽しいですね。

 

ーーみんなでご飯を食べることの意義どんなことだと思いますか?

 

小芝 会話をしながら食べると、ご飯がより美味しく感じますよね。ひとりで食べることもありますが、味気なく感じたり、お店もすぐに出てしまったり。「ご飯を楽しむ」ではなく「摂取する」という感じになる気がして。だからみんなで食べると、「ご飯を楽しむ」という感覚になれると思います。

 

座長としての自覚

ーー今回、第1シリーズで初主演を努め、いろいろな作品への出演を経てさらにパワーアップして、映画主演となりましたが、ご自身で女優としのて変化を感じますか?

 

小芝 根本的には全然変わっていません。「とにかく現場を楽しくしたい」「このメンバーで楽しい作品を作りたい」という気持ちはずっと変わらずです。ただ、以前は周りが先輩ばかりで甘えさせていただいている部分が多かったのですが、今回シェアハウスに参加した望月歩くんは、出来上がっているチームに途中から入ってきた状況なんですよね。私もそういった経験が何度かあり、緊張したり居づらい感覚になったことがあったので、そういう空間にはしたくないな、とはすごく思っていました。

だから望月くんとは積極的にコミュニケーションを取るようにしていて、「すごく楽しい!」と言ってくださったので、それはよかったな! と思いました。

 

ーー先輩と後輩の架け橋になられたのですね。

 

小芝 なれたかはわかりませんが、昔は自分のことだけでいっぱいいっぱいだったけれど、昔から自分で「こんな主演になりたいな」と思っていた行動ができたんじゃないかなと思います。望月くんはすごく人見知りらしくて、望月さんのマネージャーさんが「彼がこんなに現場で楽しそうにしているのは初めてみました」と言ってくださり、すごくうれしかったですね。

 

ーー小芝さん流の、相手の心を開くテクニックを教えてください!

 

小芝 えーーー! ……何も考えていなくて。ただ、ちょっとおばかになる。空気を読みすぎると踏み込めなくなるので。「話しかけていいのかな? 人見知りだから話しかけないほうがいいのかな?」と気にしすぎると緊張してしまうので、気づかないふりをして話しかけています。

 

ーー実は以前、望月さんには弊サイトでインタビューをさせてもらっています。そこでシェアハウスの現場について「普通だと撮影終了後にみんな『お疲れ様でした!』と挨拶して帰るんですが、この現場ではなぜかみんな『うま!』って言うんですね(笑)」と話されていました。

 

小芝 (笑)カットをすべて撮り終えることを「シーンが埋まる」というのですが、それにちなんで「うまっ!」と叫ぶんです。カメラマンさんがすごく明るい方で、第1シーズンのときからカメラマンさんと私で「うまっ!」と大声で叫んでいたら、定着しました。挨拶というか、「シーンが終わった! 次!」という合図のような感覚です(笑)。

 

ーーそんな望月さんは、澪と親密な関係になる王子様風の天才数学者のAITO役です。これまでダメ男に引っかかってきた澪ですが、ずぶずぶハマってしまうようなダメ男と、今回のようなサラッとした王子様、どちらがいいですか?

 

小芝 それはサラッとした王子様じゃないですか!(笑)

 

ーーただAITOは、詳しくは言えませんがなかなか触れられない一面もあります。ぬくもりのあるクズ男と触れられない王子様なら、どちらがいいですか?

 

小芝 うわーー質問が難しくなった!(笑)クズ男はいやですけどね、うーん……でもやっぱりぬくもりを感じたくなるかもしれないなあと思うと、クズかなあ……。私は家族間でも、お互いに触れたりしたくなるときがあるんです。寂しいときに30秒ハグをするだけで、ストレスが軽減するという話もあるそうで、たまに家族にハグをしてもらったりしているんですよね。だからやっぱり、触れられるほうがいいかな。

 

やりたいことがはっきりしているのがふたりの共通点

ーー第1シリーズから長く演じている「目黒澪」というキャラクターについて、改めてどう思われますか?

 

小芝 まっすぐで純粋だなと思います。あんなに騙されたり振り回されたりしていたら、性格が歪んでしまってもおかしくないのに、それでも「友達を守りたい」などの信じる心を持つことができるまっすぐさと純粋さです。だからこそ、妖怪さんたちが「私たちが澪を守らなきゃ」と思いお世話をしたくなるんだと思います。

あと、どうしようもない不幸体質ですよね。よくないものを呼び寄せる体質も澪らしいです。笑顔よりも困り顔が似合ってしまうところが、澪らしさかなと思います。

 

ーーご自身との共通点はありますか?

 

小芝 性格はまったく違いますが、澪は「小説家になりたい!」、私は「お芝居をしたい!」という、やりたいことがはっきりしているのが共通点ですね。

 

ーーではシンパシーを覚える妖怪はいますか?

 

小芝 うーーーん……感じないです(笑)みんな大好きですが、個性が際立ちすぎているので、「私は人間だな。妖怪的な資質は持っていないな」と思います(笑)。

 

ーー妖怪たちはファッションも個性的で魅力的ですが、外見から入るとどの妖怪がいいですか?

 

小芝 お岩さんが妖怪化したときのメイクをやってみたいですね。普段のまりかさんはかわいらしいキュートな方ですが、あの姿になるとすごく色っぽいお姉さんの顔になられるんです。そのときのまりかさんが、メイクを含めてすごく好きなので、やってみたいです。

 

ーー最後に、弊サイトではガジェットを紹介する記事が多いのですが、小芝さんが撮影時に欠かさず持ち歩いているガジェットや小物はありますか?

 

小芝 すごくドライアイなので、いつも複数の目薬を持ち歩いています。ただ、使い分けているというより、『鬼滅の刃』とのコラボ目薬を全種類欲しくて買っただけなんですけど(笑)、それを毎日持っています。

 

ーー鬼滅がお好きなんですね! 好きなキャラは?

 

小芝 すごく浮気性なんですよね。ずっと善逸が好きだったんですが、最近は伊之助も好きで。映画やシリーズごとに活躍するひとがそれぞれ変わるじゃないですか。そのたびにころころと変わっちゃうんです。善逸も好きだけど、伊之助もかわいいし……! こんなふうに、推しが変わりつつある日々です(笑)。

 

【INFORMATION】

『映画 妖怪シェアハウスー白馬の王子様じゃないん怪ー』

2022年6月17日(金)公開

脚本:西荻弓絵
監督:豊島圭介
出演:小芝風花、松本まりか、毎熊克哉、豊田裕大、池谷のぶえ、佐津川愛美、長井短、井頭愛海、尾碕真花、小久保寿人、片桐仁、安井順平、望月歩、池田成志、大倉孝二
配給:東映

【公式サイトはコチラ

戸田恵梨香&永野芽郁が湊かなえ原作の映画「母性」で母娘役【コメントあり】

湊かなえの人気小説を映画化する「母性」で戸田恵梨香と永野芽郁が母娘役で共演することが発表された。合わせて公開日が11月23日(水・祝)に決定し、ポスタービジュアルと特報映像も解禁された。

 

©2022映画「母性」製作委員会

 

累計発行部数360万部を超え、2010年に映画興行収入38.5億円を記録したヒット作「告白」から12年。数々の傑作を生み出してきたベストセラー小説家・湊かなえが「これが書けたら、作家を辞めてもいい。そう思いながら書いた小説」とまで語った渾身の作品で、累計発行部数100万部を超える(6月6日現在)「母性」(新潮文庫刊)が映画化。名匠・廣木隆一が監督を務める。

 

母性を持てず、娘を愛せない母親・ルミ子を演じるのは、戸田恵梨香。クランクアップ時に「今までの役でずば抜けて難しかった」と語るように、娘を愛せない母親の複雑かつ危うい姿を熱演する。母性を求め、母に愛されたい娘・清佳役には、永野芽郁。母に愛されない娘の揺れ動く感情を、繊細かつミステリアスに演じる。

 

戸田と永野といえば、ドラマ『ハコヅメ~たたかう!交番女子~』で先輩・後輩役として共演し、息の合った掛け合いが話題となったが、本作では初の母娘役に挑戦する。戸田は「真っすぐな目からは清佳を彷彿させる強さと説得力があり、すんなり解け込む姿を見て、ますます私を勇気づけてくれました。本当に頼れるペアです」、永野は「ルミ子を演じている時の雰囲気は普段のお人柄とは全く違って、間近で見ていて圧倒されました。私が疑問に思うことまでも一緒に解消してくれる心強すぎる方でした」とお互いへの信頼関係をのぞかせる。確かな演技力を兼ね備えた2人が全く新しい母と娘の物語を紡ぐ。

 

さらに、ルミ子の実母“お上品なママ”役には大地真央、ルミ子の夫の母“口が悪すぎる義母”役には高畑淳子が決定。さらに、ルミ子の夫“無関心父″役で三浦誠己、ルミ子の親友“わけ知り顔女”役で中村ゆり、ルミ子の義妹“依存しすぎ娘”役で山下リオが出演する。

 

合わせて解禁された特報映像は、ルミ子(戸田)の「愛能う限り、娘を大切に育ててきました」という告白めいたせりふとともに、地面に横たわる女子高生の姿とネット上の高2女子死亡記事が映し出される不穏な雰囲気で幕を開ける。そして〈1つの事件〉が母・ルミ子と娘・清佳(永野)それぞれ〈2人の証言〉で語られていく。「何をすれば、母は愛してくれるのだろうか」とつぶやく清佳。交差する母と娘の視線。母と祖母(大地)に挟まれて歩いていたはずが、いつの間にか母が中心にいる映像に切り替わるように、語られる視点によって見え方が180度逆転していく映像が見る者を惑わす。

 

そして燃え盛る家から娘を背負いながら逃げる母の姿と泣き崩れる娘。最後には首にロープがかかった状態で横たわる娘に手を差し伸べ「愛してる」とささやきながら、怒りとも嘆きともとれる狂気の表情を浮かべる母の姿が。いったいこの母娘に何があったのか。事件はなぜ起きたのか。そしてタイトル「母性」が意味するものとは。

 

ポスタービジュアルは、座ってこちらを見ている清佳の後ろで、清佳の首に手を添えながら、悲しみとも怒りともとれる表情を浮かべるルミ子の姿が印象的なビジュアルに。背景で混ざり合うピンクと緑の絵具が、母と娘の心情を表しているようで、観る者の想像をかき立てるものとなっている。

 

特報映像

戸田恵梨香 コメント

◆オファーを受けた理由について

私自身の年齢や経験を考えると娘の清佳に近く、ルミ子を演じるには演技力含め全ての要素が足りないと感じました。素直にその気持ちを伝えたところ、作品の構成から役についてのことや目的、目標、そしてなぜ私なのかをとても丁寧に説明していただきました。その熱い想いを一緒に背負いたいと思い、お引き受けしました。

 

◆役柄への思い、役作りについて

ルミ子は母への想いが強く、母の世界の中で生きている女性です。

 

脚本のト書きに「母と似た格好をしたルミ子」と書かれていたので、クランクインする前に母役の大地さんの声やしゃべり方、佇まいを目に焼きつける事が唯一ルミ子に近づける方法でした。ルミ子自身が自分に気づいていないところもあり、試行錯誤を続けましたが本当に難しい役でした。芝居には正解がないと言われていますが、いまだに探している自分がいます。もうクランクアップしたのに(笑)。

 

◆永野芽郁さんとの共演の感想

透き通る肌や目、心には「支えてあげたい」「守ってあげたい」と思わせる力があり、私個人の母性が邪魔をしてとても苦労しました(笑)。とは言ったものの真っすぐな目からは清佳を彷彿させる強さと説得力があり、すんなり解け込む姿を見て、ますます私を勇気づけてくれました。本当に頼れるペアです。

 

永野芽郁 コメント

◆オファーを受けた理由

戸田恵梨香さんと共演できること。

 

湊かなえさんの作品に出演できること。

 

それが私の中の決め手でした。

 

◆役柄への思い、役作りについて

脚本を読んで「難しいな、どうしようかな」と思いました。

 

清佳とルミ子は親子なのに、私の知っている親子像とは違って戸惑いましたが、清佳の内側にある強さや、母に対しての思いを自分なりに考えながら撮影に挑みました。

 

完成作を観た今でも、清佳の解釈は合っていたのだろうかと不安に思うところはありますが…

 

母と、自分と、向き合い続けた撮影期間でした。

 

◆戸田恵梨香さんとの共演の感想

今作で初めて共演させていただけることになり、とてもうれしかったです。

 

ルミ子を演じている時の雰囲気は普段のお人柄とは全く違って、間近で見ていて圧倒されました。

 

私が疑問に思うことまでも一緒に解消してくれる心強すぎる方でした。

 

戸田さんの役と向き合う姿を見て、私自身とても影響を受けました。

 

またお芝居をしている戸田さんを間近で見たいです!

 

作品情報

映画「母性」

2022年11月23日(水・祝)全国ロードショー

 

出演:

戸田恵梨香、永野芽郁

三浦誠己、中村ゆり、山下リオ

高畑淳子、大地真央

原作 : 湊かなえ『母性』(新潮文庫刊)

監督:廣木隆一

脚本:堀泉杏

音楽:コトリンゴ

製作:映画「母性」製作委員会

配給:ワーナー・ブラザース映画

公式HP:bosei-movie.jp

 

©2022映画「母性」製作委員会

間宮祥太朗主演、石井杏奈ら共演「破戒」予告映像&本ビジュアル解禁 公開日は7・8に決定

©全国水平社創立100周年記念映画製作委員会

 

間宮祥太朗主演で60年ぶりに映画化される島崎藤村の名作「破戒」の公開日が7月8日(金)に決定し、予告映像と本ビジュアルが解禁された。

 

1948年に木下恵介監督、1962年に市川崑監督と名だたる巨匠が映画化してきた島崎藤村の不朽の名作「破戒」が60年ぶりに映画化。自らの出自に苦悩しつつも、最後にはある決断をする主人公・丑松という難役に挑戦するのは、間宮祥太朗。丑松に恋心を寄せつつも、なかなか思いを告げられない相手役・志保を演じるのは、石井杏奈。悩める丑松を支える親友・銀之助役には、矢本悠馬。さらに、眞島秀和、高橋和也、竹中直人、本田博太郎、田中要次、石橋蓮司、大東駿介、小林綾子らが出演する。

 

脚本は「クライマーズ・ハイ」「孤高のメス」「ふしぎな岬の物語」で数々の受賞歴を誇る加藤正人と「バトル・ロワイアルII鎮魂歌」の木田紀生が担当。監督は「発熱天使」や「みみをすます」の前田和男が担当する。

 

このたび、予告映像が到着し、本編映像が初解禁された。舞台は、まだ身分制度の影が残る明治後期。予告映像は丑松の「なぜ好きな人に気持ちを伝えることが、できない」と苦悩のナレーションから始まる。「部落民という素性を隠せ」という父からの強い戒めを受け、身分を隠し教師となった丑松は、下宿先で士族の娘・志保と出会い、彼女への思いに心を焦がすようになる。誰にも自身の出自を明かすことのできない丑松だったが、「この世の矛盾に命懸けで切り込む人間を下等だというのなら、私は進んで下等な人間になります」と感情をむき出しにする一面も。丑松が父の戒めを破り、切り開こうとした未来とは…。

 

2月に解禁されたティザービジュアルでは、間宮演じる丑松が自身の出自を誰にも言えず悩む横顔と「誰にも心を許してはならない」というキャッチコピーが付けられた。完成した本ビジュアルでは、「この戒めを破り、明日を生きる」と父からの戒めを破り出自を隠さず生きる決意のキャッチコピーとともに、丑松と志保の二人のショットが採用された。その先に明るい未来があると信じ、共に突き進む二人の希望と不安が混在する表情が印象的なビジュアルに仕上がっている。

 

「破戒」予告映像

 

作品情報

映画「破戒」
2022年7月8日(金)丸の内TOEIほか全国公開

 

出演:
間宮祥太朗 石井杏奈 矢本悠馬 高橋和也 小林綾子 七瀬公 ウーイェイよしたか(スマイル) 大東駿介
竹中直人/本田博太郎/田中要次 石橋蓮司 眞島秀和

 

原作:島崎藤村『破戒』
脚本:加藤正人/木田紀生
監督:前田和男
音楽:かみむら周平

 

企画・製作:全国水平社創立100周年記念映画製作委員会
制作:東映株式会社
制作協力・配給/宣伝:東映ビデオ株式会社
制作プロダクション:東映株式会社京都撮影所

 

公式サイト:http://hakai-movie.com/
公式Twitter:@hakai_movie
公式Facebook:@hakaimovie

©全国水平社創立100周年記念映画製作委員会

寺島しのぶ×豊川悦司×広末涼子で「あちらにいる鬼」映画化 井上荒野が父、母、父の愛人・瀬戸内寂聴をモデルに描いた衝撃作

映画「あちらにいる鬼」に出演する寺島しのぶ、豊川悦司、広末涼子

 

寺島しのぶ、豊川悦司がW主演、広末涼子が共演する映画「あちらにいる鬼」が、11月に全国公開されることが決定した。

 

原作は作家・井上荒野が、父である作家・井上光晴と母、そして瀬戸内寂聴の3人をモデルに創作した「あちらにいる鬼」。直木賞、柴田錬三郎賞、織田作之助賞などさまざまな文学賞を受賞してきた井上が、彼女にとってもっとも身近な人々である父と母、そして父と長年にわたり男女の仲だった瀬戸内の関係をモデルに、2人の女性の視点から、彼女たちの長きにわたる関係と心模様の変化を深く掘り下げ大きな反響を呼んだ。

 

W主演を務めるのは、寺島しのぶと豊川悦司。寺島が演じるのは、瀬戸内寂聴をモデルにした人気作家・長内みはる。豊川が演じるのは井上光晴をモデルとした作家・白木篤郎。共演の広末涼子が篤郎の妻・笙子を演じる。

 

監督は廣木隆一、脚本は荒井晴彦。寺島と豊川は廣木監督・荒井脚本の「やわらかい生活」(2006年)で初共演を果たして以降「愛の流刑地」(2007年)、「劇場版 アーヤと魔女」(2021年)など何度も共演している。傑作小説が、数々の映画賞を受賞してきた日本を代表する俳優・スタッフで映画化される。なお、生前、映画化の報を聞いた瀬戸内はとても楽しみにしていたという。

 

寺島しのぶ コメント

何度も撮影が延長され半ば諦めかけていたのですがやっとインできそうです。
そうこうしているうちに私の歳も寂聴さんが得度式をされた歳と同じになりました。
井上荒野様からも心強いお手紙を頂きました。これを宝物に最も信頼している荒井晴彦さんや廣木監督とまた作品作りができること、豊川さんとまたお芝居できることに胸が弾み広末さんとも不思議な関係性が築けそうです。今から崖の下をチラチラ見ては躊躇して、いずれ捨て身で飛び込もうとしている自分を鼓舞している毎日です。

 

豊川悦司 コメント

男にも女にも家庭があって、それでも磁石のようにひきつけあって、どうしようもなく、あがくすべもなく、ただ相手を見据えて、しがみついていく2人。しがみつく2人にしがみつく家族。
スキャンダルという理由は、彼らが文化人であったというだけのこと。
寺島しのぶと、男と女、それだけを演じてみたい。

 

広末涼子 コメント

とても大人な台本に、果たして私がついて行けるか?いまだ不安なまま撮影開始となりそうですが、間違いなく魅力的な寺島さんと豊川さんの御姿がおのずと私をも導いてくださる予感がしております。
撮影の日を楽しみに精いっぱい頑張ります。よろしくお願いいたします。

 

監督:廣木隆一 コメント

物語を語ることでしか存在できない男をめぐって女は現実を生きる。いや男と女というよりも同じ時間を過ごした大人たちのラブストーリーを、このキャストで演出することに何か不思議な感じがしてワクワクします。どこまでが虚でどこまでが創作なのか。
原作者の目を通して描いた彼らの関係を映画化できることに感謝します。
ぜひ鬼の正体を劇場で確認してください。

 

作品情報

映画「あちらにいる鬼」
2022年11月全国公開

出演:寺島しのぶ、豊川悦司、広末涼子
監督:廣木隆一
脚本:荒井晴彦
原作:井上荒野「あちらにいる鬼」(朝日文庫)
製作:「あちらにいる鬼」製作委員会
製作幹事:カルチュア・エンタテインメント
企画・制作:ホリプロ
配給・宣伝:ハピネットファントム・スタジオ

公式HP:happinet-phantom.com/achira-oni
公式Twitter:@achira_oni

 

ストーリー

人気作家の長内みはる(寺島しのぶ)は、講演旅行をきっかけに戦後派を代表する作家・白木篤郎(豊川悦司)と男女の関係になる。一方、白木の妻である笙子(広末涼子)は、夫の手あたり次第とも言える女性との関係を黙認、夫婦として平穏な生活を保っていた。だが、みはるにとって白木は肉体の関係だけに終わらず、〈書くこと〉によるつながりを深めることで、かけがえのない存在となっていく。2人のあいだを行き来する白木だが、度を越した女性との交わりは止まることがない。
白木を通じて響き合う2人は、どこにたどりつくのか――。

 

©2022「あちらにいる鬼」製作委員会

池田エライザ、野間口徹、宮本信子らの出演が決定!石田ゆり子がナレーションを担当 田中圭出演映画「ハウ」

8月19日(金)公開の映画「ハウ」に、池田エライザ、野間口徹、渡辺真起子、石橋蓮司、宮本信子らの出演が決定。石田ゆり子がナレーションを担当することも分かった。

©2022「ハウ」製作委員会

 

本作は、「ゼロの焦点」「のぼうの城」などで日本アカデミー賞監督賞を受賞、日本を代表する映画監督・犬童一心と、「ナミヤ雑貨店の奇蹟」などで同賞脚本賞を受賞、「余命1ヶ月の花嫁」「キセキーあの日のソビトー」など、人と人との温かいつながりや大切な人への想いを丁寧に描き続ける脚本家・斉藤ひろしが初のタッグを組み、〈人と犬の絆〉を描く感動作。

 

主人公の民夫を演じるのは、「あなたの番です 劇場版」「そして、バトンは渡された」など多くの大ヒット作に出演し、幅広い表現力で存在感を放つ田中圭。本作では、婚約者にあっさりフラれ、人生最悪な時を迎え途方に暮れるちょっぴり気弱な青年を熱演する。

 

そして、もう1匹の主人公・ハウを演じるは、本作で初演技となる俳優犬のベック。民夫と運命の出会いを果たし、優しく寄り添い、そっと支えるかけがえのない存在になっていく“ワンと鳴けない犬”を好演する。

 

池田エライザ©2022「ハウ」製作委員会

 

ヒロイン・桃子役を演じるのは、女優、監督、モデル、アーティストとマルチな才能に磨きがかかる池田エライザ。本作では、主人公・民夫の同僚ながらも愛するペットを通じて民夫と交流を深め、ハウと離れ離れになり落ち込む民夫にそっと寄り添うヒロインを演じる。主人公を演じる田中圭とは、演技自体は初共演と話す池田は、「本当に素直にお芝居される方だなと思いました。田中圭さんのお芝居に影響を受けて、ただただ本番中の世界や、民夫さん(田中圭)に共感して、というような感じでした」と、自然体の演技で応えてくれる田中との共演が心地よく新鮮なものだったことを振り返っている。なお、ハウ(俳優犬・ベック)については、「撮影中、一日だけ会えたのですが、むちゃくちゃ可愛かったです。もっともっと会いたかったなと思いました」とハウのかわいさについても語っている。

 

民夫にとってかけがえのない存在であったハウと離れ離れになり、落ち込む民夫を支える俳優陣は、犬童監督からの熱烈オファーで総勢14人が出演。同僚・桃子役の池田エライザを筆頭に、民夫がハウと出会うきっかけをつくった鍋島夫妻役に野間口徹と渡辺真起子。そして、離れ離れになったハウが民夫に会いたい気持ちで走る道中で出会う人々を演じるのは、震災の風評被害に心を痛める女子中学生の麻衣役に、期待の新星・長澤樹。深刻なDV被害に遭い、修道院のシェルターに保護された若い女性・めぐみ役に、国内外でモデルとしても活躍する個性派女優・モトーラ世理奈。愛する夫を亡くし、1人で傘屋を営む老女・志津役とその夫役に、日本を代表する演技派俳優・石橋蓮司と女優・宮本信子らが熱演。他にも深川麻衣、田中要次、利重剛、伊勢志摩、市川実和子、田畑智子らの出演が決定。数々の登場人物に支えられ、成長していく民夫の姿や、ハウと出会うことで起こる数々の心温まるドラマに期待が高まる。

 

また、本作を優しく彩るナレーションを担当するのは、石田ゆり子。本作で描かれているワンと鳴けない保護犬・ハウが、民夫をはじめ、たくさんの人たちと出会っていくストーリーを、慈愛のこもった温かく優しい声で包み込んでいる。

 

池田エライザ コメント

映画「ハウ」の脚本を読んだ時に、まさに今の自分に見せてあげたいなと感じました。もちろん平和な作品だけれど、家族を失う恐怖や不安、そういう寂しさみたいなものに寄り添う素晴らしさもあり、ただワンちゃんの映画というよりは、出てくるいろいろな人たちが成長する物語だなと感じました。田中さんとのお芝居は初めてだったのですが、本当に素直にお芝居される方だなと思いました。田中さんのお芝居に影響を受けて、ただただ本番中の世界に共感して、民夫さんに共感して、お芝居することができました。

 

ベックくんとは撮影中、1日しか会えなかったのですが、もうほんとに元気印ですよね。私が会った時も初対面とは思えないほどワァーって来てくれたので、すごく満たされました。もうむちゃくちゃかわいかったですね。もっともっと会いたかったなと思いました。

 

本当に偶然だったのですが、うちの猫が難しい病気に罹ってしまっていて、作品の話をいただくのと同じくらいの頃だったため、かなり桃子に共感する部分がありました。今は、(猫は)元気にしてくれていて、思い返すと本当に苦しい瞬間だったけれど、こうして作品を通して自分が共感したことをお伝えできたらいいなと思います。

 

最近、みんな、触れ合うことや温もりとか、ちょっと優しさに飢えていると思うんです。「ハウ」は本当にちょっと小っ恥ずかしいくらい膨大な愛情を捧げてくれます。たくさんたくさんハウからの愛情を受け取って、優しい気持ちになって、とにかく朗らかな気持ちで、明日を生きていける映画になっていると思います。なので、劇場の大きい画面で大きいハウを見ていただいて、「わあぁ~幸せだ!かわいかった~!」など、そんな気持ちになっていただけたらうれしいな、と思います。

 

犬童一心監督 コメント

今作のヒロイン、池田エライザさんには、市役所で働く非正規の女性を演じていただきました。女性として、その弱い立場にシンパシーを持って丁寧に演じてくれました。動物への愛がとめどなくあふれ出る瞬間、リアルで嘘のない演技に感じ入りました。

 

ご出演いただいた俳優の中でも、特に印象深かったのは、宮本信子さんです。演技の力と共に、時代の変遷を知り、夫婦というものを知り、辛い日々の中で出会う優しさの価値を知る人に演じて欲しい役柄でした。多くを語らず、全てを見せてくれました。

 

そして、今回の作品には、この物語をひとつの寓話として読み聞かせるようなナレーションを加えました。その声は、全てを俯瞰的に見渡す存在。日々の中で動物の存在をしっかり見つめ、その意義を知り、愛を持って語れる人にお願いしたく思いました。すぐに石田ゆり子さんが浮かびました。

 

石田さんのエッセイやインスタに登場する動物への絆にいつもホッとして、その愛護の活動に心揺さぶられている者としてどうしても参加して欲しかった。「ハウ」の中で石田さんの語る最後の一言、その響きに人と動物の絆、そして未来を感じることができました。

 

小池賢太郎プロデューサー コメント

ハウの物語は、主人公である民夫の心と主役犬ハウの思いを優しく紡いで行く物語です。

 

また、民夫と同じ様にハウが出会う全ての人と心を通わせて行く物語でもあります。

 

ヒロイン桃子役の池田エライザさんは、物語の中で、ハウと同じ様に、民夫に優しく寄り添い、民夫のことを思いながらも、しっかりと前に進もうとしていく女性像を見事に演じて下さいました。そして、ハウが出会う人々と織りなす各々の物語においては、宮本信子さんをはじめ、素晴らしい役者の方々が、ハウと出会い変化していく心の様を丁寧に演じて頂いております。この映画に出演された役者の方々が撮影時にハウと接することで、自然とあふれ出た優しい気持ちの数々が、この映画全体のいとおしい空気感を作っているのだなとあらためて感じております。

 

物語もそうですが、民夫とハウ、そして二人を取り巻く人々がとても魅力的に映っています。ぜひ、多くの皆様に、劇場で映画「ハウ」の独特で温かく優しい空気に触れて頂けたらうれしいです。ハウはみんなの味方です。きっと、何か力が湧いてくるはずです。

 

作品情報

映画「ハウ」

2022年8月19日(金)全国公開

 

原作:『ハウ』斉藤ひろし(朝日文庫)

出演:田中圭、池田エライザ 野間口徹、渡辺真起子、モトーラ世理奈、深川麻衣、長澤樹、田中要次、利重剛、伊勢志摩、市川実和子、田畑智子、石田ゆり子(ナレーション)、石橋蓮司、宮本信子

監督:犬童一心

脚本:斉藤ひろし、犬童一心

音楽:上野耕路

企画・プロデュース:小池賢太郎

プロデューサー:丸山文成、柳迫成彦

企画・製作プロダクション:ジョーカーフィルムズ

製作幹事:ハピネットファントム・スタジオ、東映

配給:東映

 

公式HP:haw-movie.com

公式Twitter&公式Instagram:@haw_movie2022

 

©2022「ハウ」製作委員会

神尾楓珠、西野七瀬、平祐奈、馬場ふみかの個性あふれるキャラクター動画が解禁!映画「恋は光」

6月17日(金)に公開される神尾楓珠主演、西野七瀬がヒロインを演じる映画「恋は光」より、神尾、西野らが演じるメインキャラクターの動画4種が解禁された。

©秋★枝/集英社・2022 映画「恋は光」製作委員会

 

本作は、「ウルトラジャンプ」で連載された秋★枝による同名コミックを映画化。“恋をしている女性が光を放ってキラキラして視える”という特異な体質を持つ男子大学生の初恋を描く。“恋の光”が視えてしまう大学生・西条を演じるのは、神尾楓珠。西条にずっと片思いをしながらも「光っていない」と言われてしまう幼なじみの北代を西野七瀬が演じ、共演には平祐奈、馬場ふみかが顔をそろえた。脚本・監督は「ももいろそらを」(2013)、「殺さない彼と死なない彼女」(2019)と、美しい画作りが国内外から高く評価されている小林啓一。

 

今回解禁となったのは、西条、北代、東雲、宿木の個性あふれるキャラクター動画4種。「恋は、宇宙的な活力である」という夏目漱石の名言を語る“恋する女性が光って視える男”西条は、その特異体質のせいで恋を疎ましく思い、恋愛とは無縁の学生生活を送っていた一風変わったキャラクター。一目ぼれした東雲(平祐奈)に「恋の定義をしてみませんか?」と提案するも、恋の光が視えるが故に、本当の恋が何なのか悩みながら、真面目に恋と向き合う姿が描かれる。

 

「恋とは、近くて遠いもの」と語るのは“西条と幼なじみの女”北代。西条に片想いしているが、恋の光が視える西条には光っていないと言われてしまう。東雲、宿木(馬場ふみか)とさまざまな女性が西条のまわりに登場する中、西条の一番近くにいるのに言いたいことが言えず、幼なじみというポジションから抜け出せない。コロコロ変わる表情の中に、切ない恋心が垣間見える。

 

「恋というものを、知りたくて」と話すのは“恋を探究する女”東雲。携帯も持たない、ネットも見ない浮世離れした文学少女で、恋を知らない東雲は、西条、北代、宿木と出会うことで、恋の面白さや嫉妬心などを知っていく。「ミステリーの類いで殺人の動機となるのも頷けます」というせりふのように、読書から恋を知ろうとしていた東雲が実際に3人と対峙する中で、「恋とは何ぞや?」を自分なりに解釈していく姿が印象的だ。

 

「奪ってこそ恋じゃん。恋は戦いじゃん」と言い放つのは“略奪する女”宿木。人の彼氏がほしくなる宿木は、西条を北代の彼氏と勘違いし、西条に猛アプローチをかける。自分のペースを崩さず、何でも言いたい放題の宿木だが、タイプの異なる北代、東雲と奇妙な友情関係を築いていく姿が、どこか憎めないキャラクターとなっている。

 

個性的なキャラクターと言葉づかい、リズミカルに展開されていく会話劇は、今までにない恋愛映画を期待させる。先日行われた試写会でも「会話劇がとにかく面白い」「いろんな人の恋の定義について聴いてみたいし、ひたすら語りたくなる!」という声が続々上がっている。恋に対するスタンスも多種多様、普通だったら交わらないような4人が「恋とは何ぞや?」を探究する姿に注目だ。

 

4種まとめ

 

西条編

 

北代編

 

東雲編

 

宿木編

作品情報

映画「恋は光」

2022年6月17日(金)ロードショー

 

出演:神尾楓珠

西野七瀬

平祐奈、馬場ふみか

伊東蒼、宮下咲、花岡咲、森日菜美、山田愛奈、田中壮太郎

原作:秋★枝 「恋は光」(集英社ヤングジャンプ・コミックス・ウルトラ刊)

監督・脚本:小林啓一

 

製作幹事:ハピネットファントム・スタジオ

制作プロダクション:グラスホッパー/マイケルギオン

配給:ハピネットファントム・スタジオ/KADOKAWA

製作:映画「恋は光」製作委員会

 

公式サイト:https://happinet-phantom.com/koihahikari/

公式Twitter:@koihahikarimv

公式Instagram:@koihahikarimv

 

©秋★枝/集英社・2022 映画「恋は光」製作委員会

川口春奈、松本まりか、MEGUMIが運動会で白熱バトル!「極主夫道 ザ・シネマ」特別映像公開

6月3日(金)公開の玉木宏主演映画「極主夫道 ザ・シネマ」より、川口春奈らが白熱したバトルを繰り広げる極主夫道流運動会の特別映像が公開された。

©2022 映画「極主夫道 ザ・シネマ」製作委員会

 

2020年に高視聴率を記録したドラマ『極主夫道』(読売テレビ・日本テレビ系列)。累計400万部を突破した同名コミック(著:おおのこうすけ/「くらげバンチ」で連載中)が原作の、玉木演じる伝説の極道“不死身の龍”が裏社会から足を洗い、エプロンに着替えて専業主夫として奮闘する物語だ。

 

そんな『極主夫道』が笑いもスケールもパワーアップして、「極主夫道 ザ・シネマ」として映画化。監督はドラマ版『極主夫道』のほか、『おっさんずラブ』『浦安鉄筋家族』などのコメディドラマを数多く手掛ける瑠東東一郎が務める。

 

劇場版では、川口春奈が演じる龍の妻・美久、志尊淳演じる龍の元舎弟・雅をはじめ、“史上最強の専業主夫”に負けない強烈なキャラクターたちがドラマから続投。さらに、吉田鋼太郎、松本まりか、安達祐実ら豪華ゲストが参戦、濃すぎるキャラたちが全力でふざけ倒し笑いを巻き起こす。映画ならではの“元極道の専業主夫”vs“イタリア風味のマフィア”のバトル、恋のバトルなども加わり、まさに笑いの頂上決戦が開幕する。

 

このたび、かりゅう保育園の運動会でなぜか大人たちが白熱したバトルを繰り広げる特別映像が公開。まずは騎馬戦。3隊の騎馬で騎手は、美久、元レディースの虎春(松本まりか)、婦人会会⻑の田中(MEGUMI)だ。銅鑼が鳴ったが、いつの間にかののしり合う女たちのバトルにエスカレート。「どっちが女として上か見せちゃるけーの!」「田舎のクソヤンキーが女語ってんじゃねーよ!!」と美久と虎春の龍をめぐる恋のバトルかと思いきや、田中も「ウチら熟女美ボディ、ナメてんじゃねーよ!!」と参戦し「こっちは年輪、重ねてんだよぉぉぉ~~~!!」と2人を黙らせる。そこに割り込んだのがいつもは優しい白石園長先生。なかなか始まらない騎馬戦に「ゴォラ!!ぐだぐだぐだぐだやってんじゃねぇぞ」とキレまくる。

 

そこで始まったのが空中戦。まさに「空中戦ってなんすか?」の展開だが、騎手の3人は「無想転生」「悪は逃がさない。お縄をゲットだよ」「おまんら、許さんぜよ」と、どこかで聞いたことのあるキメぜりふを皮切りに、奇想天外な空中での戦いに突入。下からあ然と戦いを見守るしかできない龍たち。やがて美久が田中の鉢巻きを手に地上に戻ってくる。「いや…どういうことすか」。まさに摩訶不思議な光景だ。

 

女たちのバトル、まさかの極主夫道流空中戦、保育園の運動会で繰り広げられる戦いがどのように転がっていくか注目だ。

 

特別映像

作品情報

「極主夫道 ザ・シネマ」

2022年6月3日(金)公開

 

原作:おおのこうすけ「極主夫道」(新潮社「くらげバンチ」連載中)

監督:瑠東東一郎

出演:玉木宏、川口春奈、志尊淳、古川雄大、玉城ティナ、MEGUMI、安井順平、田中道子、白鳥玉季、中川大輔、片岡久道、水橋研二、本多力、くっきー!(野性爆弾)/橋本じゅん、滝藤賢一/稲森いずみ、竹中直人

ゲスト出演:吉田鋼太郎、松本まりか、安達祐実、新川優愛、渡辺邦斗、猪塚健太、藤田朋子

配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

公式サイト:www.gokushufudo-movie.jp

 

©2022 映画「極主夫道 ザ・シネマ」製作委員会

大不評でボツにされた「アグリー・ソニック」、ディズニー映画で奇跡の復活!

実写映画『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』の予告トレーラーが初公開されたとき、ソニックのデザインが人間味あふれすぎてコレジャナイとの声が殺到し、ジェフ・ハラー監督は変更を約束することに。実際に造形が変えられたソニックは大好評で、映画の大ヒットにも繋がりました。

Disney

 

その通称「アグリー・ソニック(Ugly Sonic)」、つまり不細工ソニックが、なんとDisney+で配信中の映画『チップとデールの大作戦 レスキュー・レンジャーズ』で奇跡の復活を果たしています。

 

この映画はいたずら好きなシマリス、チップとデールが主演したアクションアドベンチャー・コメディ。2人(2匹)はアニメキャラクターと人間が共存する現代のロサンゼルスに住んでおり、大成功を収めたテレビシリーズの打ち切りから数十年後……と、昔のアニメが「現実にあったこと」とされ、実写とCGが融合した『ロジャー・ラビット』(1988年公開)の現代版的な映像です。

 

この映画で、アグリー・ソニックは最初の9分50秒あたりで登場。人間のような目や歯並びはそのまま、お腹も少しふくよかとなって薄汚れた印象もあり、米Kotakuは「パパの身体をしている(中年太り)」と表現しています。

 

いきなり「前はこの人間の歯をちょっと見せただけで大炎上だったけどな」と自虐ギャグを飛ばしつつ、半笑いするティーンエイジャーにサインをするソニック。チップ達に「アグリー・ソニック!」と呼ばれても笑顔で応えており、FBIと同行するリアリティー番組「アグリー・ソニックと醜い(アグリー)犯罪」に出演が決まってツキが回ってきたと大喜び。

 

さらに「君がテレビ番組に?」というチップ達の目線は、人間のような歯に釘付け……。ちょっと日本のアニメや映画では考えられないノリです。

 

もともとアグリー・ソニックはネットミーム(流行り言葉)でしたが、ディズニー映画のフィルムに焼き付けられたことで、永遠の存在として残り続けそうです。

 

Source:Disney+
via:Polygon,Kotaku

のん×門脇麦×大島優子で髙橋ツトム「天間荘の三姉妹」映画化「スカイハイ」のスピンオフ作品【コメントあり】

のん、門脇麦、大島優子が三姉妹を演じる映画「天間荘の三姉妹」が10月28日(金)に公開されることが決定し、イメージビジュアルと場面写真が解禁された。

©2022 髙橋ツトム/集英社/天間荘製作委員会

 

映画の構想は7年前、現在ハリウッドを拠点に活躍する「ルパン三世」「あずみ」、そしてジャン・レノ主演『ドアマン』の北村龍平と、その作風と世界観で熱狂的なフォロワーを持つ漫画家の髙橋ツトムの会話から生まれた。お互いを「盟友」と呼ぶ2人が「これはどうしても映画にしなければならない」と共鳴した物語が、髙橋の代表作「スカイハイ」のスピンオフ作品「天間荘の三姉妹」だ。

 

そこに、社会現象を巻き起こしたアニメーション映画「この世界の片隅に」のプロデューサー・真木太郎と、NHK連続テレビ小説『エール』を手掛けた脚本家の嶋田うれ葉が加わり、映画化に向けて一気に動き出した。

 

物語の軸となる三姉妹の三女役には、「この世界の片隅に」の主人公・すずの声優として高い評価を得たのん。次女役には、大河ドラマから、映画、舞台までさまざまな作品で強烈な存在感を放つ門脇麦。長女役には、近年数多くの賞に輝き、役者としての表現力と存在感に大きな注目が集まる大島優子がキャスティングされた。

 

舞台となるのは、三ツ瀬という町の温泉旅館・天間荘。映画が描くのは、いのち。ひとの生と死、たましい。家族や近しい人たちとのつながり。誰にとっても他人事ではないテーマを、あたたかく、力強く、時に観る者の心に問いかけながら、日常に寄り添う視線から見つめていく。世界はコロナ禍や戦争に突入し、人の生き死にが身近に感じられる今、図らずも今まさに観るべきリアルなメッセージの作品が誕生した。

 

情報解禁に合わせ、カジュアルな服装に優しい笑みを浮かべたのん、海関連と思われる作業服姿の門脇、旅館の女将だろうか、着物を着用し凛とした佇まいの大島の場面写真も公開された。また、イメージビジュアルは、雲海からの地平線に「天間荘の三姉妹」とタイトルロゴが載った美しい1枚となっている。

 

のん コメント

のん(たまえ役)©2022 髙橋ツトム/集英社/天間荘製作委員会

 

「天間荘の三姉妹」の原作を読ませていただいた時、とても感銘を受けました。

 

一瞬で奪われてしまった命。残された人たちはどう受け止めれば良いのか、まだ終わっていないのです。

 

原作に込められたメッセージは、ファンタジーの世界として描かれているからこそ強く届くものだと感じ、参加したい、と決めました。

 

そして、素晴らしいキャストの皆様と演技を交わすことができる喜びもあり大興奮でした。

 

門脇麦 コメント

門脇麦(たまえ役)©2022 髙橋ツトム/集英社/天間荘製作委員会

 

撮影で共に過ごす時間を重ねる度、本当の家族なんじゃないかと錯覚を起こすくらいに、ご一緒した方々の背中を見るだけで胸が熱くなる、そんな現場でした。幸せでした。大切な方と一緒に、大切な方を思い浮かべながら観ていただけたらうれしいです。

 

大島優子 コメント

大島優子(のぞみ役)©2022 髙橋ツトム/集英社/天間荘製作委員会

 

ついにこの映画の情報が解禁になったことを大変うれしく思います。いつだろうかと、ずっと楽しみにしていました。北村龍平監督と最初のディスカッションをしたときにこの作品へのたぎる思いと信じる思いなどを受け、とても興奮しました。それはこの作品の世界のような、現実ではないような現実、狭間の世界を実際に体感したのです。天間荘の三姉妹の長女として、皆さまの魂のお立ち寄り心からお待ち申し上げます。

 

北村龍平監督 コメント

生きること、死ぬこと、そして、その先の世界。

 

髙橋ツトムという比類無き才能が生み出した、魂の救済の物語。

 

原作と出会ってからの長い長い旅路の果てに、優しく、切なく、温かい、とても特別な映画が生まれました。

 

天間荘という宿に集まる「ワケあり」な人々。

 

その一人一人をたまらなくいとおしく感じています。

 

ひとは生きていく。

 

いのちよりも長く。

 

作り手の我々の想いを、観客の皆さんにお届けできる日を楽しみにしています。

 

原作者・髙橋ツトム コメント

『スカイハイ』シリーズは死を扱うストーリーですが、描いていることは常に与えられた人生を精いっぱい生きるということです。

 

『天間荘の三姉妹』をご覧になった方の1日が充実していただけたらそれ以上の喜びはございません。

 

作品情報

「天間荘の三姉妹」

2022年10月28日(金)全国ロードショー

 

出演:のん、門脇麦/大島優子

プロデューサー:真木太郎(「この世界の片隅に」)

監督:北村龍平

脚本:嶋田うれ葉

音楽:松本晃彦

原作:髙橋ツトム『天間荘の三姉妹-スカイハイー』(集英社 ヤングジャンプ コミックス DIGITAL 刊)

配給:東映

制作プロダクション:ジェンコ

製作:『天間荘の三姉妹』製作委員会

 

公式HP:TENMASOU.com

公式Twitter:@tenmasou

公式Instagram:tenmasou

 

©2022 髙橋ツトム/集英社/天間荘製作委員会

山田涼介&渡邊圭祐インタビュー「生身の人間が演じることによって出せる生々しさみたいなものが出ていると思います」

連載開始から20年経った今もなお世界中で愛されて続けている大ベストセラーコミック「鋼の錬金術師」の最終章が「復讐者スカ―/最後の錬成」の二部作で実写映画化。まずは「鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカ―」が5月20日より公開する。前作から引き続きエドワード・エルリックを演じる山田涼介さんと、リン・ヤオ&グリード役で今作から参加の渡邊圭祐さんがインタビューに登場。「復讐者スカー」では協力者とも言える関係になるふたりだけに仲の良さが伝わる楽しい話を聞かせてくれた。

 

山田涼介●やまだ・りょうすけ…1993年5月9日、東京都出身。Hey! Say! JUMPのメンバーとして2007年11月シングル「Ultra Music Power」でデビュー。俳優としても活躍しており、主な出演作は映画「燃えよ剣」、「大怪獣のあとしまつ」、ドラマ「俺の可愛いはもうすぐ消費期限!?」(テレビ朝日系)など。

エンターテイメント作品としてみなさんに純粋に楽しんでいただけたらうれしいです

──山田さんは前作に引き続きエドワード/エルリックを、渡邊さんは「復讐者スカー」から登場するリン・ヤオを演じていらっしゃいます。

 

山田 完結編二部作で僕は3役を演じています。原作ではすごく筋肉質に描かれている役も演じることになるので、半年間ぐらいずっと筋トレをして撮影に挑みました。

 

渡邊 もともと原作が好きでしたし、原作ファーストで考えるということを大切にしたいと思い、マンガをもう一度読んでアニメも観ました。原作に描かれている温度感や表情を大切に演じることを意識しました。

 

──お二人は今回が初共演となりますが、一緒に演技をした感想をお聞かせください。

 

山田 リン・ヤオは、ひょうきんなんだけど一本芯が通ったキャラクターなんです。いつもヘラヘラしているんだけど、やる時はやる……自分の国のために己を捧げるような男らしいところもあって、そのメリハリがすごく大事な役柄だと思っていました。SNSなどで見るナベちゃんはクールな印象が強かったので、どうやって演じるんだろうと思っていたら、普段がひょうきんな人だったのでピッタリだなって思いました。そしてお芝居のキャッチボールもしやすい俳優さんでした。

 

渡邊 山田くんはもう“エド”ですよね。一作目でもそう思いましたし、今回はより磨きがかかったエドになったというか。個人的にはすごく気合を感じました。エドらしく非常にフランクな雰囲気なんですが、シーンごとに直前でまとう雰囲気が変わるんです。重いシーンなら内側にある気持ちがだんだん外側に出てくる。それは役者としての先輩から学ぶところではありました。

渡邊圭祐●わたなべ・けいすけ…1993年11月21日、宮城県出身。2018年「仮面ライダージオウ」でドラマデビューを果たす。映画「ブレイブ 群青戦記」、ドラマ「推しの王子様」(フジテレビ系)などに出演。現在はドラマ「やんごとなき一族」(フジテレビ系)に出演中。

今思えば、大変そうに見えないシーンが大変だった気がします

──アクションシーンも見どころのひとつですが、撮影が大変だったシーンはありましたか?

 

山田 リンがランファン役の黒島結菜さんを担いでいるシーンがあるでしょ? あれはどうやって撮影したの?

 

渡邊 ほとんど実際に担いで撮りました。

 

山田 担ぎながら芝居するのって相当大変だと思うんです。これキツかったろうなって思いながら映画を観てたんだけど。

 

渡邊 黒島さんは本当に軽いので、苦じゃないと言うとウソになるけど……あのシーンの後で舘ひろしさんとのアクションシーンを撮ったんです。

 

山田 オレ、撮影を観に行ったよね。

 

渡邊 その時に、一番恥ずかしかったのが、舘さん演じるブラッドレイ大総統と対峙して、リンにパチッとスイッチが入ってランファンを担いだまま立ち上がるシーンがあったんだけど、僕、立ち上がれなかったんです(笑)。

 

山田 あははは(笑)。

 

渡邊 足がぷるぷるしちゃって(笑)。僕らは刀を持ってそのまま戦うことが多かったけど、山田くんはCGありきで戦う瞬間が多いからそのための想像力が大変だっただろうなって、映画を観て思いました。どうでした?

 

山田 「復讐者スカー」の最後にエドとリンがあるものと対峙するシーンがあるんですけど、本当に何もない場所で、2人で「うわぁ」「うえええっ」ってリアクションするシーンの撮影は大変でした。今思えば、大変そうに見えないシーンが大変だった気がします。この作品では、地味なアクションや軽々とやっているように見えることが大変だったりするんですよね。

(C)2022 荒川弘 /SQUARE ENIX (C)2022 映画「鋼の錬金術師 2&3」製作委員会

空き時間はディーンさんがディーン塾を開いてボクシングも始めるし

──今でも記憶に残っている撮影中のエピソードを教えてください。

 

山田 待ち時間のエピソードになっちゃうけど、まっけん(新田真剣佑)もディーン(・フジオカ)さん、山本耕史さんもみんな筋トレ好きなんですよ。ナベちゃんはシュッとしたタイプだから「オレも筋肉つけたい!」って筋トレに交ざるんですけど、本当に何もできなくて!!(笑) かわいらしい一面をたくさん見たので、世の女性たちがキュン♡ とする渡邊圭祐の魅力はこれなんだなって思いました。

 

渡邊 違うんです!! 僕は撮影に入るまでに体重を10kg増やしたんです。

 

山田 そうだよね。オレはあの状態がナベちゃんのデフォルトだったから、今は痩せたよね?

 

渡邊 また10kg減った状態に戻ってるから。当時は筋トレして体重を増やして「よっしゃ!! これは取材で言ってやろう」と思っていたんです。でも筋肉バカしかいない現場で(笑)。お茶の時間はほぼプロテインを飲む! みたいな人たちばかりでした。

 

山田 空き時間はディーンさんがディーン塾を開いてボクシングも始めるし。めちゃくちゃな現場だったよね(笑)。

 

渡邊 体づくりをしていたからあの頃は山田くんも腕が太かったですよね。この顔にあの筋肉はついてちゃいけないです!

 

山田 もう元に戻りましたけどね(笑)。

 

──お互いから見たこの映画の見どころは?

 

山田 ひょうきんで一本芯が通っているリン・ヤオもかっこいいけど、グリードが入ったバージョンのリンもめっちゃかっこいいんです。「誰ですか?」って思うくらい。それこそ身にまとう空気感が変わっていたし、「復讐者スカー」と「最後の錬成」で、まったく違う表情の渡邊圭祐を見せているので、個人的には振り幅の広い人だなって印象でした。

 

渡邊 エドのシーンって「ここを見て!」ってつまめないんですよね。ただ山田くんがリンを普段はひょうきんと言っていましたけど、エドも普段は抜けているというか(笑)。重みのあるシーンの時に、そこからの温度の切り替えが見ていて気持ちがいいんです。「そうだよね、ここは怒るよね」ってところも繊細に演じていたので、言えるとしたらエドの機微かなって思います。原作の世界観をそのまま体現している人だと思うので、そこを見ていただければ「ハガレン」ファンも山田涼介ファンにも刺さるんじゃないかなって思います。

 

山田 エドとしては全部! としか言えないです(笑) 座長として立たせていただいていますし、完結編ではキャラクターのバックグラウンドを色濃く出しているので感情移入しやすいと思うんです。「鋼の錬金術師」の良さって、人の心がどうなっていくかというヒューマンストーリーの部分も大きいと思うので、それを生身の人間が演じることによって出せる生々しさみたいなものが出ているんじゃないかと思います。そしてエンターテイメント作品としてみなさんに純粋に楽しんでいただけたらうれしいです。

(C)2022 荒川弘 /SQUARE ENIX (C)2022 映画「鋼の錬金術師 2&3」製作委員会

スターってこういうことかと思いました(笑)

──撮影に入る前の印象と、実際に共演してみてお互いの印象は変わりましたか?

 

山田 ナベちゃんは背が高くて見た目もイケメンですし、SNSなどを見てもクールな印象があったんです。でも実際はおバカちゃんでめちゃくちゃおもしろい(笑)。わりと早めに意気投合しました。

 

渡邊 同年代だしね(笑)。

 

山田 なので共演してみるとおもしろい人という印象が強くなりました。現場でダンスの振付を覚えたかったのか踊りたかったのか……。

 

渡邊 踊りたかったし覚えたかった(笑)。

 

山田 現場でやってくれたんですけど、めっちゃダンスが下手なんです。その印象が強いのかもなー。

 

──渡邊さんから見た山田さんの印象は?

 

渡邊 僕の中に顔だけで判断した「20代の三大イケメン」というのがありまして、山田くんはその中のひとりでした。

 

山田 そんなのあるんだ!?(笑)

 

渡邊 ただバラエティ番組に出演している姿も見ているので、なんとなくこんな人なんだろうなって思って現場に入ったんですが、そのまんまでした。かわいらしい、おバカさんで(笑)。そしてとにかく接しやすいんです。優しいし、フランクだし、でも男前のところもあって。ちょうど撮影中に僕の誕生日があったのですが、何も言ってないのに僕の目の前にドンッ!! といいところの紙袋が出てきまして。

 

山田 いいところの紙袋って(笑)。

 

渡邊 そんなところ行く時間あった? ってスケジュールだったのに。「何これ?」って聞いたら「誕生日でしょ」ってちょっとかっこつけてました。

 

山田 やかましい!(笑)

 

渡邊 中身は財布でした。ちゃんと使わせていただいています。僕は財布が欲しいなんて言ってなかったけど、ちょうどそのブランドの財布を探していた時期だったんです。

 

山田 マジで!?

 

渡邊 すごいんですよ。スターってこういうことかと思いました(笑)。

 

山田 あははは(笑)。財布ってもらって困らないものじゃないですか。そして人から財布をもらうと良いっていう縁起物でもあるから。僕としては気に入ったら使ってくれればいいなくらいの気持ちでした。

 

渡邊 ほら、男前ですよ!

 

鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカ―/最後の錬成

5月20日(金)「復讐者スカ―」、6月24日(金)「最後の錬成」完結編二部作連続公開!!

【映画「鋼の錬金術師 完結編」よりシーン写真】

(STAFF&CAST)
原作:荒川 弘「鋼の錬金術師」(「ガンガンコミック」スクウェア・エニックス刊)
監督:曽根文彦
脚本:曽根文彦、宮本武史
出演:山田涼介、本田 翼、ディーン・フジオカ
蓮佛美沙子、本郷奏多/黒島結菜、渡邊圭祐
寺田 心、内山信二、大貫勇輔、ロン・モンロウ、水石亜飛夢
奥貫 薫、高橋 努、堀内敬子、丸山智己、遼河はるひ、平岡祐太
山田裕貴、麿 赤兒、大和田伸也
舘ひろし(特別出演)
藤木直人/山本耕史/筧 利夫
杉本哲太、栗山千明、風吹ジュン
佐藤隆太、仲間由紀恵 ・ 新田真剣佑
内野聖陽

(STORY)
国家錬金術師ばかりを狙った連続殺人事件が起きる中央(セントラル)を訪れたエドとアル。犯人は正体不明ながら、額に十字傷を持つことから”傷の男 スカー と呼ばれていた。兄弟も命を狙われ応戦するものの、圧倒的な強さの前に機械鎧 オートメイル を破壊され、絶体絶命となる。果たして二人はこの危機を乗り越え、元の身体を取り戻すことができるのだろうか。隠されたこの国の秘密と 約束の日 、そしてエドとアルの父親の過去。幾重にも重なる謎と真実が解き明かされ、物語は圧巻のフィナーレへ。最後に兄弟が出した答えとは?

映画「鋼の錬金術師 完結編」オフィシャルサイト

(C)2022 荒川弘 /SQUARE ENIX (C)2022 映画「鋼の錬金術師 2&3」製作委員会

 

取材・文/佐久間裕子

吉岡里帆「まさかこんなご褒美が待っているとは!」窪之内英策が描き下ろした瞳のコラボビジュアルが登場!映画「ハケンアニメ!」

©️2022 映画「ハケンアニメ!」製作委員会

 

5月20日(金)に公開される吉岡里帆が主演を務める映画「ハケンアニメ!」より、窪之内英策が描き下ろした吉岡演じる瞳のコラボビジュアルとの2ショット写真が到着した。

 

原作は、アニメ業界で奮闘する者たちを描いたお仕事ドラマで、本屋大賞にもノミネートされた辻村深月による同名小説。発売から7年の時を経てついに映画化が決定した。主演の吉岡をはじめ、中村倫也、柄本佑、尾野真千子が出演。監督は映画「水曜日が消えた」の吉野耕平が務める。

 

アニメ業界を舞台とするお仕事映画となる本作では、主人公・瞳(吉岡)や王子(中村)らアニメ監督、行城(柄本)や香屋子(尾野)らプロデューサーだけでなく、さまざまな業種の人々が登場。作品、業界を盛り上げるために不可欠な人々の姿が、しっかりと描かれている。

 

公開まであと1週間となった話題沸騰中の本作から、漫画「ツルモク独身寮」「ワタナベ」「ショコラ」や、日清カップヌードルのテレビCM「HUNGRY DAYS」のキャラクターデザインで知られる人気漫画家・窪之内英策とのコラボイラストが到着。

 

本作では、吉岡里帆演じる新人アニメ監督・瞳が手がける劇中アニメ『サウンドバック奏の石』のキャラクター原案を務める窪之内。到着したのは、瞳(吉岡)が真剣な表情でアニメ制作に打ち込んでいる姿。瞳のトレードマークともいえる眼鏡やポニーテール、タブレットに絵コンテを描く時に使う愛用のペンなど、「アニメ監督・斎藤瞳」らしさが細部まで、窪之内ならではの手描きのぬくもりあふれる繊細なタッチで表現されている。

 

©️2022 映画「ハケンアニメ!」製作委員会

 

ビジュアルを手掛けた窪之内は、「普段の煌びやかな吉岡さんとは違う、劇中で演じる『斎藤瞳』の静かな剥き出しの情熱をその横顔にしたためました」と熱い想いをコメント。

 

吉岡は今回の描き下ろしイラストビジュアルについて、「タッチが柔らかく温かみがあり、斎藤瞳の内なる闘志も感じられるイラストで、初めて見た時はうれしくて飛び跳ねたくなるような気持ちになりました!色味や細やかな毛の流れ、上着のクタッと感など、好きなポイントが本当にたくさんあります。まさかこんなご褒美が待っているとは!」とコメントしている。

 

なお、本ビジュアルは「ハケンアニメ!」の一部上映劇場にも掲出されている。

 

吉岡里帆(斎藤瞳役)コメント

本編に登場するアニメ“サウンドバック”のキャラクター原案も担当されている窪之内先生に、こうして自分が演じたキャラクターを描いていただけた事、大変うれしく思っております。
タッチが柔らかく温かみがあり、斎藤瞳の内なる闘志も感じられるイラストで、初めて見た時はうれしくて飛び跳ねたくなるような気持ちになりました!
色味や細やかな毛の流れ、上着のクタッと感など、好きなポイントが本当にたくさんあります。まさかこんなご褒美が待っているとは!
窪之内先生、ありがとうございます。

 

窪之内英策 コメント

以前から吉岡里帆さんの横顔は美しいなと感じていたので、描く機会をいただけてうれしかったです。
とはいえ、ラフから何度もやり直してようやく導き出した絵。普段のきらびやかな吉岡さんとは違う、劇中で演じる『斎藤瞳』の静かな剥き出しの情熱をその横顔にしたためました。

 

作品情報

「ハケンアニメ!」
2022年5月20日(金)公開

原作:辻村深月「ハケンアニメ!」(マガジンハウス刊)
監督:吉野耕平
脚本:政池洋佑
出演:吉岡里帆、中村倫也、工藤阿須加、小野花梨、高野麻里佳、六角精児、柄本佑、尾野真千子
制作プロダクション:東映東京撮影所
配給:東映
公式サイト:https://haken-anime.jp

 

©️2022 映画「ハケンアニメ!」製作委員会

木村佳乃、妻夫木聡らが絶賛!広瀬すず、松坂桃李W主演「流浪の月」公開にあわせて劇場パンフレットの発売が決定

5月13日(金)公開の広瀬すず、松坂桃李W主演映画「流浪の月」の劇場パンフレットが公開劇場で発売されることが決定。さらに木村佳乃、妻夫木聡ら、本作に魅了された各界の著名人のコメントも到着した。

©2022「流浪の月」製作委員会

 

本作は2020年本屋大賞を受賞し、同年の年間ベストセラー1位(日販単行本フィクション部門、トーハン単行本文芸書部門)に輝いた凪良ゆうによる傑作小説が原作。誘拐事件の“被害女児”となり、広く世間に名前を知られることになった女性・家内更紗を広瀬すず、その事件の“加害者”とされた当時19歳の青年・佐伯文を松坂桃李、事件から15年後に文と再会してしまう更紗の現在の恋人・亮を横浜流星、癒えない心の傷を抱える文に寄り添う看護師・谷あゆみを多部未華子が演じる。また共演に、趣里、三浦貴大、白鳥玉季、増田光桜、内田也哉子、柄本明らが名を連ねる。

 

メガホンを取るのは、李相日監督。さらに「パラサイト 半地下の家族」「バーニング」「哭声/コクソン」など、韓国映画史に残る作品を手掛けてきた撮影監督・ホン・ギョンピョ、「キル・ビル Vol.1」「悪人」「三度目の殺人」など、世界を股にかけて活躍する美術監督・種田陽平が参加する。

 

このたび、本作の公開にあわせ、映画「流浪の月」をさらによく知るための豪華劇場パンフレットが完成。公開劇場で発売されることが決まった。

 

完成した映画に対して、李監督と撮影監督ホン・ギョンピョとの縁を繋いだポン・ジュノ監督からは、「李相日監督が映画的な怪力の持ち主であるということは前作『怒り』でもすでに感じていたが、今作ではさらに一歩、まさに最後までやりきっている。すべての俳優の繊細なニュアンスを光と影の中に描き出した撮影と演出の抜群の相性は、私に得も言われぬ嫉妬心を呼び起こした」とこれ以上ないほどの賛辞が寄せられ、原作者・凪良が大ファンだと称する作家・島本理生からは、「文が更紗に向ける視線は、性でも恋愛でも同情でもなく、ましてや少女性に対する幻想や崇拝であってはならない。その奇跡は、もしかしたら誰も見たことがないものかもしれない。それが映画の中で見事に体現されていたことが尊かった」と繊細かつ鋭利な解説が寄せられたが、パンフレットにはその全文が収録される。

 

また、広瀬、松坂、横浜、多部の録り下ろしインタビューでは、撮影を経て熟成された4人4様の研ぎ澄まされた言語感覚に驚かされ、李監督はじめ撮影のホン、美術の種田、音楽の原のインタビューでは、映画製作における細部に至るまでの究極のこだわりにあらためて瞠目させられるだろう。ここが初出しとなる劇中&メイキング写真、映画の製作過程をつぶさに記録した製作レポートにも注目だ。

 

さらに、ひと足先に映画を観た各界の著名人からのコメントが到着。木村佳乃が「小説を読んで感じた心の震えを、映像が更に深く伝えてくれました」、妻夫木聡が「行き場のない感情が、荒波のように引いては寄せ、寄せては返して、心がえぐりとられるようだった」との言葉を寄せ、それぞれが本作に衝撃を受けつつも魅了された思いを語っている。

 

木村佳乃 コメント

小説を読んで感じた心の震えを、映像が更に深く伝えてくれました。とても感動しました。

 

作家・島本理生 コメント

文が更紗に向ける視線は、性でも恋愛でも同情でもなく、ましてや少女性に対する幻想や崇拝であってはならない。

 

その奇跡は、もしかしたら誰も見たことがないものかもしれない。それが映画の中で見事に体現されていたことが尊かった。(※劇場パンフレットより抜粋)

 

妻夫木聡 コメント

行き場のない感情が、荒波のように引いては寄せ、寄せては返して、心がえぐりとられるようだった。

 

事実や真実なんてどうでもいい。ただこの2人に幸せになってもらいたいと願う自分は間違っているだろうか。

 

2人がたどり着いた先が、自分には絶望なのか解放なのかわからなかったが、この余韻に浸っていたいと思う自分に、これは救いの映画なのだと気付かされた。

 

映画監督・ポン・ジュノ コメント

李相日監督が映画的な怪力の持ち主であるということは前作『怒り』でもすでに感じていたが、今作ではさらに一歩、まさに最後までやりきっている。すべての俳優の繊細なニュアンスを光と影の中に描き出した撮影と演出の抜群の相性は、私に得も言われぬ嫉妬心を呼び起こした。

 

作品情報

「流浪(るろう)の月」

2022年5月13日(金)全国ロードショー

 

原作:凪良ゆう「流浪の月」(東京創元社刊)

主演:広瀬すず、松坂桃李/横浜流星、多部未華子/趣里、三浦貴大、白鳥玉季、増田光桜、内田也哉子/柄本明

 

監督・脚本:李相日

撮影監督:ホン・ギョンピョ

音楽:原摩利彦

 

製作幹事:UNO-FILMS(製作第一弾)

共同製作:ギャガ、UNITED PRODUCTIONS

配給:ギャガ

作品公式サイト:gaga.ne.jp/rurounotsuki/

 

パンフレット情報

『流浪の月』劇場パンフレット

発売予定日:2022年5月13日(金)

価格:820円(税込)

 

©2022「流浪の月」製作委員会

異色の経歴!元プロボクサー俳優・木幡竜インタビュー。熱き男の執念と死闘を描いた『生きててよかった』公開!…実はコメディ要素も?「笑いながら観て欲しいんです」

年齢と身体の限界を超えてもなお、闘うことでしか生きる価値を見出せない元ボクサーの執念とその生き様を描いたアクション映画『生きててよかった』が全国公開された。

 

主人公・創太を演じたのは、自身も元プロボクサーという俳優・木幡竜。長らく中国を拠点に活動し、ドニ―・イェンら中国トップクラスの俳優たちとも肩を並べた〝逆輸入俳優〟だ。今回は、そんな異色の経歴を持つ木幡にインタビューを敢行。本作では、現役時代さながらの過酷なトレーニングによる身体作りで本格アクションに挑み、激しい濡れ場シーンにもトライしているが、実はその他にも意外な見どころがある作品なんだとか…!

 

(構成・撮影:丸山剛史/執筆:kitsune)

 

●木幡竜(こはた・りゅう)/1976年9月生まれ、横浜市出身。プロボクサー、サラリーマンを経て、2004年に俳優活動を開始。2009年に『南京!南京!』で中国映画デビューを果たす。これがきっかけとなり中国映画で主に活躍する。日本では2011年に公開された『レジェンド・オブ・フィスト 怒りの鉄拳』をはじめ、『戦神 ゴッド・オブ・ウォー』『サムライマラソン』『太陽は動かない』などに出演。昨年は、綾野剛主演ドラマ『アバランチ』で、“最狂の敵”役を演じて、その独特の存在感とキレのあるアクションで注目を集めた。

 

体脂肪率3%まで減量!過酷なトレーニングに挑む。
「〝命を懸けてやります〟と宣言してしまったので」

――まず、本作はどのように立ちあがって、スタートしたのでしょうか?

 

木幡 この映画は制作のハピネットファントム・スタジオの社長でプロデューサーの小西啓介さんが、企画してくれました。僕が主演ということありきで、脚本作りから始まり、撮影したんです。ゼロからのスタートだったので、時間がかかりましたが。

 

――木幡さんの元プロボクサーという経歴を含め、作り上げられたということですね。

 

木幡 そうですね。ボクシングは13歳から始めて、24歳くらいまでやっていまして、その後、サラリーマンを経て俳優に転身しました。最初に企画の話が出たのは、5、6年前だったのでその時は僕はまだ30代で。40歳を超えて演じられるとは思ってなかったですね(笑)。

 

――ボクサーの引退後のストーリーということで、木幡さんの経歴が大きく反映されていそうです。

 

木幡 実は、ボクシングをしていた当時からボクサーのセカンドキャリアについて考えていて、そういったストーリーの役を演じてみたいな、とずっと思っていたんです。僕の周りでも世界で活躍してきたようなチャンピオン級のボクサーはたくさんいるのですが、ボクシングを引退した後はなかなか上手くいかないことも多くて。社会に適合できないというか……僕もそうなんですけどね(笑)。

 

――引退からブランクがあったかと思うのですが、再度トレーニングされたんでしょうか?

 

木幡 そうなんですよ。もう、辛くてね……。でも現役のボクサーの話なので、身体も動きもそれに近い状態に持っていかなければ、説得力がない。しかも、始める時に「命を懸けてやります」と宣言してしまったので、死ぬ気でトレーニングしました。

 

――最終的に、体脂肪率を3%まで落したとお聞きしました。

 

木幡 はい、絞れるだけ絞りました。が、ダイエットの方法的には単純なことしかやっていません。食べて体内に取り込む量より、汗や排泄などで身体から出る量を増やせば物理的には痩せるので、それを実行していただけですね。例えば、1日に食べる量を500gとしたら出す量を1kgと設定するような形です。だから、カロリーの計算とかは一切せず、とにかく脂肪が燃え尽きるまで外に出して。ひたすらトレーニングに打ち込むのみでした。

 

――すごいです……。きつくなかったですか?

 

木幡 トレーニングそのものより、コロナ禍でずっと人と会わずにやっていたので、精神的な部分の方がきつかったですね。自分との戦いでした。それに、今回演じた主人公の「楠木創太」というキャラクターが本当にリングの上でしか呼吸できないような無骨な人間だったので、その役柄の雰囲気も相まって、メンタル的な面でハードだったかもしれません。

 

監督がこだわった濡れ場のシーン
「〝バトルセックス〟と呼ばれていました(笑)」

――初めて台本を読んで、楠木創太というキャラクターに触れた時、どう思いましたか?

 

木幡 実は全部で17稿くらいまで台本が変わっているので、最初に上がって来たものと、最終的なキャラクターではかなり差があるんです。初稿の段階では僕自身に近い性格をしていたんですけど、出来上がった役柄は鈴木太一監督に似てきたんじゃないかと思います。

 

――鈴木監督に近いというと、どういったキャラクターになったんでしょう?

 

木幡 もう、楠木創太そのままですね。ちょっと屈折していて、悶々としているというか(笑)。監督は〝書くこと〟で発散するタイプの方なので、リングに思いの丈をぶつけている創太と重なっているんじゃないかな、と思います。無口ですが、熱いものを持っている人間だと思います。

 

――そうだったんですね。鈴木監督からは何か役柄について指示はありましたか?

 

木幡 明確な演技指導はなかったです。しかし、こだわりは強いので、何度も撮り直しをしました(笑)。僕らに任せてくれてはいるんですけど、監督が納得するまで撮り続けました。

 

――一番こだわって撮影されたシーンはどこでしょうか?

 

木幡 創太の奥さん・幸子役の鎌滝恵利さんとセックスをするシーンがあるんですけど、7~8分間くらい長回しする場面で、かなりのカロリーを使うんです。ちなみにアクションシーンには、アクション監督がいて撮影が進んでいくんですが、アクションの場面に気迫負けしないようにと鈴木監督がすごくこだわって撮影していて。最終的に僕らの中で「バトルセックス」と呼ばれるような激しいものになりました(笑)

 

――鎌滝さんとは、濡れ場シーンを撮影する上で何か話されましたか?

 

木幡 もともとリハーサルを何回も重ねて打ち合わせしていたのですが、実際に現場でやってみると感覚がだいぶ違ったんですよね。脚本では、すべてを壊していくような流れの展開だったんですけど、現場で、そうはならなそうだね、と話をして変更を加えました。だから、その場で感情作りをするのは大変だったと思いますよ。鎌滝さんには頭が上がらないですね。

 

アクションだけでなく、コミカルな場面にも注目!
「僕はこの映画を〝どコメディ〟だと認識してます(笑)」

――そもそも創太だけでなく、鎌滝さん演じる幸子もちょっとクセのあるキャラクターですよね。

 

木幡 そうなんですよ。正直ちょっと痛い夫婦だと、僕は思っているんです(笑)。変わったカップルの生き方を描いているので、できれば僕は、彼らのことを笑いながら見て欲しいな、と思っているんです。ボクシングのストーリーを抜くと、男女のシチュエーションとして共感できる部分もあるので。

 

――意外と喜劇的な要素も多いですよね。

 

木幡 はい、実はコミカルに見れるシーンがたくさんあるんですよ。タイトルやボクシングのくだりで、シリアスな展開で最終的に感動するようなストーリーに見られがちなんですけど、僕はこの映画を〝どコメディ〟だと認識してます!(笑)

 

――なるほど。一貫して真剣な雰囲気ではあるので、笑ってはいけないのかな、と思っていました。

 

木幡 全然! ゲラゲラ笑って見て欲しいです。なんなら、一生懸命なことって滑稽だったりするじゃないですか。どのキャラクターもそれぞれ頑張って生きているけど、ちょっと世間とズレてたりもして、そこが面白い。

 

――観る前と観た後の印象にギャップもありそうですね。

 

木幡 これから観る方には、ぜひ気軽に楽しく見て欲しいですね。「嘲笑」という言葉が似合う映画なので、「馬鹿だな~」なんて思いながらね。でも、そういう風にしか生きられない人もいるってことを感じて、少しでも共感してもらえれば、僕は嬉しいなと思いますね。

 

――皆さんの反応が楽しみですね。ありがとうございました!

 

【INFORMATION】

映画『生きててよかった』

新宿武蔵野館ほか全国公開!

主演:木幡竜
監督・脚本:鈴木太一(『くそガキの告白』)
アクション監督:園村健介(『ベイビーわるきゅーれ』)
製作・配給 ハピネットファントム・スタジオ ©2022 ハピネットファントム・スタジオ

【公式サイトはコチラ
【公式 Twitterはコチラ

【あらすじ】
長年の闘いが体を蝕みドクターストップによって強制的に引退を迫られたボクサー・楠木創太(木幡竜)は、闘いへの未練と執着を捨てきれぬ中、恋人との結婚を機に引退を決意する。新しい生活を築くために仕事に就くも、人生の大半をボクシングに捧げてきた創太は何をやってもうまくいかない上、社会にも馴染めず苦しい日々を過ごす。そんなある日、創太のファンだと名乗る謎の男から大金を賭けて戦う欲望うずめく地下格闘技へのオファーを受ける。一度だけの思いで誘いに乗った創太だったが、忘れかけた興奮が蘇り、再び闘いの世界にのめり込む。彼にとってその高揚感は何物にも代えがたいものだった。闘うことに取り憑かれた男の狂気と愚直なまでの生き様は果たして喜劇となるか悲劇となるか? 今、再び闘いのゴングが鳴る――。

 

映画初挑戦で初主演!嵐莉菜「いつか日本と海外のかけ橋になれたら」 映画「マイスモールランド」インタビュー

ファッション誌「ViVi」の専属モデルとして活躍する嵐莉菜さんが、5月6日(金)に公開された映画「マイスモールランド」で映画初挑戦にして初主演! 彼女が演じるサーリャは17歳のクルド人。家族とともに埼玉で平和に暮らしていたが、あるきっかけで在留資格を失い、当たり前の生活を奪われてしまう。そんな難しい役どころをみずみずしく演じ切った嵐さんに、初主演の感想はもちろん、自身の家族や将来の目標について聞きました。

 

◆映画では4人家族でしたが、実際の嵐さんはどのような家族構成ですか?

両親と妹と弟がいます。実は父と妹と弟はそれぞれ父役、妹役、弟役としてこの映画に一緒に出演しているんです。父はよくギャグを言う面白い人で、母はちょっと天然(笑)。妹は映画に出てくる妹と似ていて、ちょっと気が強い感じで、弟は思ったことを何でもズバズバ言っちゃうタイプ。みんな仲が良くて、いつも会話が絶えない明るい家族です。

 

◆お父さんは日本国籍を取得されていますが、もともとはイランの方だそうですね。

実際はイランとイラクとロシアのクオーターで、出身がイランなんです。母は日本とドイツのミックスで、ドイツ出身。母親が日本人なので、自然と日本に興味を持つようになって日本に来たみたいです。

 

◆ということは、お父さんとお母さんは日本で出会った?

日本で出会ったと聞いています。私は完全に日本で生まれて日本で育っているので、ちゃんと話せるのは日本語だけで、家でも基本的にみんな日本語で話しています。父と母はたまに英語で話すこともあって、それを聞いていたので英語も何を言ってるかは分かるんですけど、話すのはちょっと苦手ですね(笑)。

 

◆映画の中では、流ちょうに外国語を話されていますが。

あれはトルコ語なんです。でも、実はまったく話せないので、この映画のために猛練習しました(笑)。父が高校時代をトルコで過ごしてトルコ語がペラペラなので、私の練習に付き合ってくれて。そのおかげで本番の撮影ではNGなしでした(笑)。

 

◆現在は高校に通われているそうですが、学校生活はいかがですか?

中学のほうが楽しかったですね。というのも、高校はコロナの影響で行事がほとんど中止になってしまって…。授業も1年生の最初のほうはずっとリモートだったんです。入学式もなかったですし、高校1年の最初の3か月はずっとリモートだったので、なかなか友達もできず…。ただ、今年は修学旅行があるので、それは楽しみにしてます(笑)。

 

◆中学時代はどんなことが楽しかったですか?

体育祭と合唱祭! 合唱祭はクラス単位で歌うんですけど、1年生と2年生の時に銀賞を取って、3年生の時には金賞を取ったんです! 私、歌うことも好きで、3年連続で賞を取れたこともあって、合唱祭はすごく思い出に残っています。

 

◆そんな嵐さんは、どういうきっかけで芸能界に?

もともとは、0歳の時から小学校1年生ぐらいまでキッズモデルをしていて、中学2年生の夏ごろに友達に勧められてTik Tokを始めたら、爆発的にバズった動画があって(笑)。で、その動画を見た今のマネージャーさんに声をかけてもらって、本格的に活動するようになりました。

 

◆モデルの仕事は、どういうところが好きなんですか?

私、もともとかわいいお洋服が大好きで。モデルをしているとかわいいお洋服にたくさん出会えるところが好きです。「ViVi」の専属モデルになってからは、先輩方を見て洋服の見せ方や表情の変え方などを勉強させてもらう機会も増えて、今はそういうところも面白いなと思っています。

 

◆モデルとして活躍しながら今回、映画「マイスモールランド」で女優デビューを果たしました。ご自身の中では役者の仕事にも興味があったんですか?

事務所の先輩方がお芝居しているのを見ていて、すごく興味はありました。自分もいつかそういう機会があったらいいなと思っていたんですが、まさかこんなに早くチャンスが来るとは。でも、今回のオーディションのお話をいただいた時に、サーリャという役はすごく自分と共通する部分があったので、“まだ早いかな”と思いつつも何か縁を感じて。“絶対に自分が演じたい!”という思いでオーディションに臨みました。

 

◆女優としてのオーディションはいかがでしたか?

すごく緊張していたんですけど、オーディションの会場で川和田(恵真)監督が海外にルーツをもつの方だと知って、一気に緊張が解けたというか、通じるものを感じて。しかも監督がその場で温かい雰囲気を作ってくださったので、リラックスして話すことができたかなと思います。

 

◆川和田監督とは、どういったお話を?

監督が「自分は日本人だと思う?」という質問をされたんです。私は日本で生まれて日本で育って、自分では日本人のつもりで生きてはいるんですけど、やっぱり外見から英語で話しかけられたり、子供のころは「外国人」と言われることもあって。“まわりからは日本人として見られていないのかな?”という思いは、常にどこかにあったので、その話をしたら、監督も同じような経験をしていたみたいで。お互いにすごく共感し合うものがありましたね。

 

◆やはり、どこかにそういう思いがあるんですね。

ありますね。ただ、5か国のルーツを持っていることは自分だけの個性ですし、それでお仕事をいただけることもあるので、今は自分のルーツを誇りに思っています。

 

◆初めての映画の撮影は、やはり緊張しましたか?

最初からずっと緊張しっ放しでした。本当に初心者だったので業界用語も分からなかったですし、すごくプレッシャーもあったんですが、監督やスタッフの方々、そして共演者の皆さんが優しくてしてくださって。いつも明るい雰囲気を作ってくださっていたので、楽しみながら最後までやり切ることができました。今思い返しても、本当に濃い撮影期間だったなと思います。

 

◆そんな中、嵐さんはとても初めてとは思えない素晴らしい演技を見せています。

本当の家族がいたので、自分も家でのシーンは自然にできたかなと思います。ただ、奥平(大兼)さんと2人のシーンもかなりあって、その時は撮影前すごく緊張したんですけど、監督が、例えばお花見とか、私たちが仲良くなれる機会を撮影前にたくさん作ってくれて。そうした中で共通の趣味があることが分かったり、いろいろなお話をさせてもらえたので、映画の中のサーリャと聡太のように打ち解けることができたかなと思います。

 

◆嵐さんは誰とでもすぐ打ち解けられるタイプですか?

それは自分の特技だと思っています(笑)。実際、年齢や性別に関係なく、いろんな友達がいますし、性格的にフレンドリーなところがあるので、逆に撮影中はそういう部分が出ないように意識しました。サーリャが「聡太、やっほ〜!」とか言ったら、みんなビックリしちゃいますからね(笑)。

 

◆でも、あまりにも演技が自然なので、嵐さんもサーリャのように内省的な人なのかなと思っていました。

映画を見た方からは「別人みたい」ってよく言われます(笑)。

 

◆ご自身で、自分はどんな性格だと思いますか?

フレンドリーで、優柔不断。私、お菓子が好きなんですけど、スーパーでお菓子を選ぶ時は、誰かに急かされないと1時間ぐらい悩んじゃうんです(笑)。何かを決める時は絶対に周囲の人たちの意見を聞かないと決められないですし、優柔不断というより、“後悔しないかな?”という不安が強いのかもしれないですね。

 

◆この映画で女優としてもスタートを切ったわけですが、これからの目標を教えてください。

今まではモデル一本という感じだったんですが、この作品を通して演技やお芝居の魅力を知ることができたので、機会をいただけるのであればお芝居も頑張っていきたいと思っています。もちろんモデルとしても進化していきたいですし、将来的にはモデルのお仕事と女優のお仕事のどちらも任せてもらえるような人になりたいです。自分の多様なルーツを武器にして、いつか日本と海外のかけ橋的な存在になれたらいいですね!

 

◆そのためには英語も必要かと思いますが、実際に英会話を習ったりはしていない?

心のどこかで“英語は独学でできるかも!?”と思ってる自分がいて…(笑)。両親は英語を話しますし、私も文法的には何となく分かるんですけど、単語量が圧倒的に足りてないんですよね。なので、まずは英単語を覚えることから始めたいと思います!

 

PROFILE

嵐莉菜
●あらし・りな…2004年5月3日生まれ。埼玉県出身。2019年、『ミスiD2020』でグランプリを受賞。2020年よりファッション誌「ViVi」の専属モデルを務める。

 

作品情報

©︎ 2022「マイスモールランド」製作委員会

 

「マイスモールランド」
全国公開中

(STAFF&CAST)
監督・脚本:川和田恵真
主題歌:「NewMorning」ROTH BART BARON
出演:
嵐莉菜 奥平大兼
アラシ・カーフィザデー リリ・カーフィザデー リオン・カーフィザデー
韓英恵 吉田ウーロン太 板橋駿谷 田村健太郎 池田良 サヘル・ローズ 小倉一郎
藤井隆 池脇千鶴/平泉成

 

(STORY)
17歳のサーリャは、生活していた地を逃れて来日した家族とともに、幼いころから日本で育ったクルド人。現在は、埼玉の高校に通い、親友と呼べる友達もいる。夢は学校の先生になること。
父・マズルム、妹のアーリン、弟のロビンと4人で暮らし、家ではクルド料理を食べ、食事前には必ずクルド語の祈りを捧げる。 「クルド人としての誇りを失わないように」そんな父の願いに反して、サーリャたちは、日本の同世代の少年少女と同様に“日本人らしく”育っていた。
進学のため家族に内緒ではじめたバイト先で、サーリャは東京の高校に通う聡太と出会う。聡太は、サーリャが初めて自分の生い立ちを話すことができる少年だった。ある日、サーリャたち家族に難民申請が不認定となった知らせが入る。
在留資格を失うと、居住区である埼玉から出られず、働くこともできなくなる。そんな折、父・マズルムが、入管の施設に収容されたと知らせが入る…。

 

オフィシャルサイト:https://mysmallland.jp/

公式Twitter:@mysmallland

©︎ 2022「マイスモールランド」製作委員会

 

photo/松下茜(エントランス) text/水上じろう(ファッシネイション)

 

相葉雅紀主演映画「“それ”がいる森」ポスター&特報解禁 追加キャストに松本穂香、上原剣心(ジャニーズJr.)、江口のりこ

9月30日(金)に公開される相葉雅紀主演映画「“それ”がいる森」に、松本穂香、上原剣心(ジャニーズJr.)、江口のりこの出演が決定した。

 

©2022「“それ”がいる森」製作委員会

 

本作は、不可解な怪奇現象が多発するという実在の森を舞台に、実際に数々の“それ”を見たという目撃情報をベースに描かれるホラーエンターテインメント。主演の相葉雅紀演じる田舎で農家を営む田中淳一たちが、得体の知れない“それ”に遭遇するという未知の恐怖を描く。

 

監督は、ジャパニーズ・ホラーの代名詞であり、ハリウッドでリメイクもされた不朽の名作「リング」、2000年代興行収入No.1ヒットホラー映画「事故物件 恐い間取り」など、数々のヒット作を生み出してきたジャパニーズ・ホラー界の名匠・中田秀夫が務める。

 

解禁された第1弾ポスターは、「ある日、森の中、XXXXに出会った。」という誰もが知る童謡をなぞったコピーとともに、何かを発見しがくぜんとする淳一の姿が印象的なビジュアルとなっている。

 

「“それ”がいる森」に出演する江口のりこ、松本穂香、上原剣心(ジャニーズJr.)©2022「“それ”がいる森」製作委員会

 

さらに、追加キャストも解禁。相葉演じる淳一の息子・一也の担任教師で、淳一と共に不可解な事件や怪奇現象に巻き込まれていく北見絵里役を演じるのは松本穂香。松本と相葉は本作が初共演となる。

 

そして、淳一の息子・赤井一也役を、オーディションで抜擢され映画初出演となる上原剣心(ジャニーズJr.)、淳一の元妻・赤井爽子役を、中田監督の「事故物件 恐い間取り」で第44回日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞している江口のりこが演じる。

 

特報映像は、リコーダーで奏でられた有名な童謡をBGMに、淳一とその息子・一也が仲むつまじく田舎暮らしを送る様子から始まるが、学校裏の森で何かから逃げ惑う一也の「あれは、熊なんかじゃない!」という叫び声をきっかけに、事態が一変。さらに、ラストでは一也の目撃談を手掛かりに、暗がりの森に入った淳一が、“それ”に遭遇するという衝撃の瞬間が描かれ、未知の恐怖を予感させる内容となっている。

 

「“それ”がいる森」特報映像

作品情報

「“それ”がいる森」

2022年9月30日(金)全国公開

 

出演:相葉雅紀、松本穂香、上原剣心(ジャニーズJr.)、江口のりこ 他

 

監督:中田秀夫(「リング」「スマホを落としただけなのに」「事故物件 恐い間取り」)

脚本:ブラジリィー・アン・山田、大石哲也

企画・配給:松竹

制作プロダクション:松竹撮影所

 

公式HP:https://movies.shochiku.co.jp/soregairumori/

公式Twitter&Instagram:@soregairumori

 

©2022「“それ”がいる森」製作委員会

清野菜名×松坂桃李W主演の実写版「耳をすませば」10・14公開決定 特報&ティザービジュアル解禁

清野菜名と松坂桃李がW主演を務める映画「耳をすませば」の公開日が10月14日(金)に決定し、特報映像とティザービジュアルが解禁された。

 

1989年、柊あおいが少女コミック誌「りぼん」(集英社)で発表した青春恋愛漫画「耳をすませば」。読書が大好きな中学生の女の子・月島雫が、夢に向かって生きる男の子・天沢聖司に想いを寄せていくけなげな姿が共感を呼んだ。1995年、その人気漫画をスタジオジブリがアニメ映画化し、大ヒットを記録。その後、地上波でも度々放送され、青春映画の金字塔として支持されている。

 

そんな人気漫画原作を基に、新たな実写映画が誕生することが2020年1月に発表されると、SNSのトレンドに複数の関連ワードがランクインするなど、当日の話題を席巻するほどの大反響となった。当初は2020年9月18日の公開を予定していたが、新型コロナウィルスの感染拡大により海外への渡航及び撮影が中止になったため、公開延期が発表されていた。

 

実写映画は、漫画・アニメ映画で描かれた中学生の物語はもちろん、完全オリジナルストーリーの10年後の物語を加えた二重構造で描かれ、大人になった月島雫を清野菜名、天沢聖司を松坂桃李がW主演で演じる。監督はヒットメーカーの平川雄一朗。

 

公開日決定に合わせ、本作の世界観を忠実に再現した特報映像とティザービジュアルが解禁。特報映像では、ファンにはおなじみの「地球屋」「図書カード」「自転車」や、本作の象徴的なキャラクター“バロン”が登場。中学生の時に交わした約束と、大人になったいま、日本、イタリア(海外)と離れ離れになりながらもお互いを思い続け、夢に向かって突き進むさまを、前後半に分けて表現。映像の最後には弦楽器の音色も流れ、本作への期待がさらに高まる内容となっている。また、ラストのナレーション(タイトル)では、アニメ映画で月島雫の声を担当した声優・本名陽子が、その一言に思いを乗せ、情感たっぷりと語りかける。

 

ティザービジュアルでは、「地球屋」で変わらずに2人をずっと見守り続けるバロンの後ろ姿と、彼が見つめるその先に10年の成長を描き、ノスタルジックで、エモーショナルな雰囲気を漂わせている。

 

さらに追加キャストとして、中学生の月島雫を安原琉那、天沢聖司を平川組3度目となる中川翼が演じることも発表された。

 

「耳をすませば」特報映像

 

作品情報

「耳をすませば」
2022年10月14日(金)公開

原作:柊あおい「耳をすませば」(集英社文庫<コミック版>刊)
出演:清野菜名、松坂桃李/安原琉那、中川翼
監督:平川雄一朗
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント/松竹

公式サイト:https://movies.shochiku.co.jp/mimisuma-movie/

 

©柊あおい/集英社 ©2020『耳をすませば』製作委員会

小芝風花主演「貞子DX」にTHE RAMPAGE川村壱馬、黒羽麻璃央らが出演決定 特報映像&ティザービジュアル解禁

小芝風花が主演を務める世界的ホラーアイコン“貞子”のシリーズ最新作「貞子DX」(2022年秋公開)に、川村壱馬(THE RAMPAGE from EXILE TRIBE)、黒羽麻璃央、八木優希、渡辺裕之、西田尚美、池内博之の出演が決定した。

©2022『貞子DX』製作委員会

 

“見た者が必ず一定期間ののち死に至る”という「呪いのビデオ」の恐怖を描いた鈴木光司のホラー小説を原作に実写化した映画「リング」(98)。テレビ画面からはい出る“貞子”の姿が、世紀末の日本に大きな衝撃を与えて約四半世紀。国内外で幅広い世代に高い認知度を誇るホラーアイコン“貞子”は、2019年にニューズウィーク日本版「世界が尊敬する日本人100」にも選出されている。

 

本作の監督を務めるのは、映画「99.9-刑事専門弁護士-THE MOVIE」が大ヒット公開中の木村ひさし。三池崇史や堤幸彦に師事し演出経験を積み、ドラマ『民王』『99.9 –刑事専門弁護士-』シリーズ、映画「劇場版 ATARU-THE FIRST LOVE & THE LAST KILL-」「屍人荘の殺人」「仮面病棟」など数々の話題作を生み出してきたヒットメーカーが、脚本に『仮面ライダーエグゼイド』「曇天に笑う」「LUPIN THE III RD 峰不二子の嘘」の高橋悠也を迎え、ホラー映画史上No.1シリーズを新機軸へ導く。

 

「貞子DX」に出演が決定した6人©2022『貞子DX』製作委員会

 

このたび、小芝演じる主人公・文華を取り巻く新キャスト6人が解禁。文華と共に貞子の呪いに挑む自称占い師・前田王司役に、THE RAMPAGE from EXILE TRIBEのメンバーで近年俳優としての活躍も目覚ましい川村壱馬。協力者の感電ロイド役に、ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」で主演を務めた黒羽麻璃央。

 

さらに、文華の母親・一条智恵子役に西田尚美、妹の一条双葉役に八木優希、呪いの謎の解明に文華を誘う人気霊媒師・Kenshin役に池内博之、Kenshinの父親・天道琉真役に渡辺裕之と実力派俳優が集結。若手からベテランまで個性的な俳優陣がそろい、進化した“貞子”のストーリーを盛り上げる。

 

また、逃れられない貞子の呪いの恐怖を描いた特報映像とティザービジュアルも解禁。〈そのビデオを見た者は、24時間後に、死ぬ。〉というフレーズから始まる特報映像では、貞子の代名詞である“呪いのビデオ”が世に出回り、相次ぐ突然死の存在が描かれる。IQ200の頭脳を持つ天才大学院生・文華(小芝風花)は、人気霊媒師のKenshin(池内博之)から 呪いのビデオを渡され、自称占い師の前田王司(川村壱馬)と共に現代社会に蘇った貞子の呪いの謎を解明すべく果敢に挑んでいく。映像の終盤では、呪いのビデオがSNSで拡散される衝撃の展開も示唆され、デジタル社会に適応し変異する“貞子の呪い”が一体どんな結末をもたらすのか、身の毛もよだつ特報映像となっている。

 

ティザービジュアルでは、スマホを片手に佇む文華の背後から迫りくる貞子が描かれ、「この呪いは、変異して、拡散する。」というキャッチコピーが、令和の時代の新たな恐怖の幕開けを予感させる。

 

「貞子DX」特報映像

作品詳細

「貞子DX」

2022年今秋公開

 

出演:小芝風花

川村壱馬(THE RAMPAGE)、黒羽麻璃央、八木優希、渡辺裕之

西田尚美、池内博之

 

監督:木村ひさし

脚本:高橋悠也

世界観監修:鈴木光司

 

製作:『貞子DX』製作委員会

配給:KADOKAWA

映画公式サイト:https://movies.kadokawa.co.jp/sadako-movie/

 

©2022『貞子DX』製作委員会

「マイスモールランド」嵐莉菜が奥平大兼に気持ちを打ち明ける本編映像が解禁

©2022「マイスモールランド」製作委員会

 

5月6日(金)に公開される嵐莉菜×奥平大兼共演の映画「マイスモールランド」より、本編映像が解禁された。

 

是枝裕和監督が率いる「分福」気鋭の新人監督・川和田恵真監督による商業映画デビュー作「マイスモールランド」。日本に住む難民申請中のクルド人の家族に告げられた、過酷な現実。在留資格を失い、普通の高校生としての日常が奪われてしまった17歳の主人公サーリャ。彼女が理不尽な社会と向き合いながら、自分の居場所を探し、成長していく物語が描かれ、本年度のベルリン国際映画祭では、アムネスティ国際映画賞《特別表彰》に輝いた。主⼈公サーリャを演じるのは、自身も5か国のルーツを持ち、ViVi専属モデルとして活躍する嵐莉菜。サーリャが心を開く少年・聡太を注目の俳優・奥平大兼が演じている。

 

この度、サーリャの告白に対して、寄り添って受け止めようとする聡太と、言葉を選びながらも真っ直ぐに気持ちを打ち明ける瞬間を捉えた本編映像が解禁された。

 

バイト終わりの放課後、コンビニの新作スイーツを頬張る2人。徐々に距離が縮まっていく中、サーリャは聡太に自分がクルド人であることを打ち明ける。「いつの間にかドイツ人と思われてて、なんかそれがちょうど良くて。自分でもドイツ人って言うようになって」「本当はどこの国から来たの?」「クルド…って知らないよね?」「分かんない、ごめん」突然の告白に戸惑いながらも、お互いの気持ちに寄り添い、受け止めようとする瞬間を捉えている。

 

ベルリン国際映画祭ジェネレーション部門のヘッドプログラマーのセバスチャン・マルクト氏が「世界共通のテーマである現代社会の矛盾を、とても美しく、映画らしい構成で物語に練りこんでいる」と称え、海外メデイア「VERDICT」に掲載されたレビューには、「川和田監督の『マイスモールランド』はあくまでフィクションとして、彼女自身がダブルとして生きる経験から、クルド人全体を描くのではなく、一人の高校生であるクルド人に焦点をあてる。彼女が生きる日本社会の中で、希望や夢を持ち、目の前の困難に立ち向かう状況を描いた特別な映画である。日本当局の非人道的な難民政策を厳しく批判する一方で、17歳の少女が自分の感情や、複数のアイデンティティによってもたらされる責任と対峙する姿を感動的に描いており、注目されるべき作品」と、既に海外からも高く評価されている。

 

本編映像

 

作品情報

映画「マイスモールランド」
2022年5月6日(金)より、新宿ピカデリーほか全国公開

出演:嵐莉菜、奥平大兼、平泉成、藤井隆、池脇千鶴
アラシ・カーフィザデー、リリ・カーフィザデー、リオン・カーフィザデー、韓英恵、サヘル・ローズほか

監督・脚本:川和田恵真
企画:分福
制作プロダクション:AOI Pro.
共同制作:NHK FILM-IN-EVOLUTION(日仏共同制作)
配給:バンダイナムコアーツ

公式HP:https://mysmallland.jp/
公式Twitter:@mysmallland
公式Instagram:@mysmallland

©2022「マイスモールランド」製作委員会

高橋恭平、芦田愛菜の呼び方に悩む「“ちゃん”と“さん”どっちがいいですか?」映画「メタモルフォーゼの縁側」世界最速上映会イベント

『メタモルフォーゼの縁側』芦田愛菜、宮本信子、高橋恭平、狩山俊輔監督

 

6月17日(金)公開の映画「メタモルフォーゼの縁側」の世界最速上映会イベントが行われ、芦田愛菜、宮本信子、高橋恭平(なにわ男子)、狩山俊輔監督が登壇した。

 

本作は、2017年に連載が始まって以降、じわじわと話題を呼び「このマンガがすごい!」「文化庁メディア芸術祭 マンガ部門」など数々の漫画賞を受賞した鶴谷香央理の同名漫画の実写化。

 

主人公の佐山うららは、周囲になじめず1人こっそりとBL漫画を読むことを毎日の楽しみにしている17歳の女子高生。もう1人の主人公・市野井雪は、夫に先立たれ孤独に暮らす75歳の老婦人。雪がきれいな表紙にひかれて買った漫画がBLだったことをきっかけに出会い、一緒に漫画を読んで、一緒に笑って、一緒に泣いて、時には激論を交わし、BLでつながった2人が育む年の差58歳の友情と挑戦が描かれる。うららを演じるのは芦田愛菜。雪を日本を代表する名優・宮本信子が演じる。

 

『メタモルフォーゼの縁側』芦田愛菜、宮本信子

 

イベントで脚本を読んだ印象を聞かれた芦田は、「雪さんとうららの2人の関係性を見ていて、友達になるのに年の差なんて関係ないなと思いましたし、好きなものを好きだって言うにのも年齢なんて関係ないなと思いました。そういう2人の姿がほほ笑ましくて、温かくて、明日も頑張ってみようかなって思わせてくれるような作品だなと思いました」とコメント。宮本も「こんないいお話はそうそうないと思いました。娘でもない、孫でもない、何も分からない女子高生とある1冊の本から縁があって少しずつ友情が芽生えていくんですけど、本当に楽しかったです」と作品の魅力を語った。

 

デビュー後初の映画出演となった高橋は、「めちゃくちゃ緊張しましたし、メンバーが誰一人いないっていうのがこんなに緊張するんやと思いました。クランクインしたときにめちゃくちゃ緊張してたんですけど、現場の空気感がほんわかしていたというか、すごく温かかったんですよね。あと愛菜ちゃんが、僕がたわいもない話をしたときに笑って話を聞いてくださるので、そういうこともあって芝居に楽しく打ち込めました」と撮影を振り返った。

 

『メタモルフォーゼの縁側』芦田愛菜、高橋恭平

 

本作では幼なじみの役を演じた芦田と高橋。お互い初めて会ったときの印象を聞かれると、高橋は「どっちが年上か分からなくなるくらいしっかりしてました」と回答。いっぽう、芦田は「スタッフさんと話してらっしゃった輪に交ぜてくださって、分け隔てなく接してくださる方なんだなと思ってうれしかった記憶があります」と好印象だったことを明かした。すると、ここで高橋が芦田に一つ聞きたいことがあると告白。「僕“愛菜ちゃん”って呼んでるんですけど最初に会ったときには“愛菜さん”って呼んでたんです。でも、なかなか“さん”って言いづらいなと思って勝手にちゃん付けに変えたんですけど“ちゃん”か“さん”どっちがいいですかね?」と質問が。芦田が「え~(笑)呼びやすいほうで呼んでいただいて大丈夫です」と困惑しながらも答えると、高橋は「じゃあ“ちゃん”で!」と無事に呼び方が決まった。

 

『メタモルフォーゼの縁側』芦田愛菜

 

さらにイベントでは、主人公たちがBLの推し活を通して友情を深めていくという物語にちなみ「今推しているもの」をそれぞれ発表。最近「ジャズ」に興味があるという芦田は「父もジャズが好きなので、教えてもらいつつちょっとずつ聞いてます」と。宮本は「庭(の手入れ)をちょっと考えようと思っています」と回答した。そんな中、高橋は自身が推したいものに「なにわ男子」を挙げ、「この映画を機に“なにわ男子”という名前がより広まればいいなと」とアピール。さらに、「本日4月27日は、なにわ男子の2ndシングル『The Answer/サチアレ』の発売日になりますので、ぜひ皆さん良ければお願いします」と新曲についても忘れずにPRした。

 

映画情報

「メタモルフォーゼの縁側」
2022年6月17日(金)全国ロードショー

原作:鶴谷香央理「メタモルフォーゼの縁側」(KADOKAWA)
脚本:岡田惠和
監督:狩山俊輔
出演:芦田愛菜、宮本信子、高橋恭平(なにわ男子)、古川琴音、生田智子、光石研
汐谷友希、伊東妙子、菊池和澄、大岡周太朗
プロデューサー:河野英裕、谷戸豊、大倉寛子

製作幹事:日本テレビ放送網
制作プロダクション:日テレアックスオン
配給:日活

公式HP:https://metamor-movie.jp/
公式twitter:@metamor_movie

©2022「メタモルフォーゼの縁側」製作委員会

『金ロー』18年ぶり「ローマの休日」を早見沙織&浪川大輔のオリジナル新吹替版で5・13放送決定!

「ローマの休日」TM, (R) & COPYRIGHT © 2022 BY PARAMOUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.

 

5月13日(金)放送の『金曜ロードショー』(日本テレビ系 毎週金曜 午後9時〜)は、「ローマの休日」をオリジナルの新吹き替え版で送る。

 

1953年(日本では54年)に公開された本作は、初主演となったオードリー・ヘプバーンとグレゴリー・ペックによるロマンティックラブストーリー。アカデミー賞で主演女優賞、脚本賞、衣装デザイン賞を受賞し、世界的に大ヒットを記録した。とある国の王女アンは、ローマ滞在中に抜け出し、新聞記者のジョーと出会う。正体を隠して街を駆けまわるが、実はジョーはアンの正体に気づいていて…。トレビの泉や真実の口などローマの名所が次々登場し、ヘプバーンのファッションも観客の憧れの的となった。

 

今回、オードリー・ヘプバーン演じるアン王女の声優を務めるのは、早見沙織。『鬼滅の刃』胡蝶しのぶ役や、『宇宙よりも遠い場所』の白石結月役、映画「聲の形」西宮硝子役などでおなじみの人気声優。そして、グレゴリー・ペック演じる新聞記者のジョー・ブラッドレーの声優には、浪川大輔。『ルパン三世』の石川五ェ門役や、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』ギルベルト役等、幅広く活躍している。そのほか、カメラマンのアービング役に関智一、美容師のマリオ役に関俊彦、ヘネシー支局長役は茶風林が務める。

 

早見沙織(アン王女役)コメント

『金曜ロードショー』「ローマの休日」でアン王女の声を担当する早見沙織

 

◆吹き替えオファーが来た時の心境は?

子どもの頃、声優というお仕事を認識したきっかけが、池田昌子さんの吹き替えのオードリー・ヘプバーン作品を見たことでした。マネージャーさんからは初め、タイトルを聞かずに「劇場版の吹き替えがある」とだけ聞いていて、その後さらっと「『ローマの休日』をやる」と言われ、それを聞いた瞬間、心拍数が上がり、手に汗握って、全身の温度が上がるかのような何とも言えないドキドキと緊張感につつまれました。

 

◆『金曜ロードショー』視聴者にメッセージ

18年ぶりに金曜ロードショーで放送されるという事で、私自身、作品の一ファンとして放送される事自体嬉しく思ってます。まさかアン王女の役として私がたずさわる事ができるとは、本当に言葉で言い表せないくらい光栄です!こうして話しているだけで、心拍数が上がり、緊張感が走ります…。作品の中のアンの魅力、素敵なところを少しでもお伝えできるよう努めましたので、これを見て素敵な“休日”を過ごして頂けたらと思います。休日と言いつつ金曜日ですが(笑)

 

浪川大輔(ジョー・ブラッドレー役)コメント

『金曜ロードショー』「ローマの休日」でジョー・ブラッドレーの声を担当する浪川大輔

◆吹き替えオファーが来た時の心境は?

名作中の名作なので、喜びと共に、驚き、プレッシャーが同時に押し寄せてきました。すごく嬉しかった一方で、「本当にやるの?できるかな?」と…。グレゴリー・ペックの吹き替えはやった事がなく、とても空気感のある役者さんなので本当に緊張します。でもやはり「嬉しい!」という気持ちが一番強かったです。

 

◆『金曜ロードショー』視聴者にメッセージ

名作が18年ぶりに「金曜ロードショー」に登場!しかも新録自体も久々です!「名前は知ってるけどちゃんと見た事ない」という方もいらっしゃるかと思いますが、これを見て温かい気持ちになって頂けたら嬉しいです。本当に素敵な映画なので是非見てください!

 

番組情報

『金曜ロードショー』
「ローマの休日」
日本テレビ系
2022年5月13日(金)午後9時~10時54分

TM, (R) & COPYRIGHT © 2022 BY PARAMOUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.

川栄李奈インタビュー、朝ドラの撮影が終わって焼き肉「すごく幸せでした!」「映画クレヨンしんちゃん」では“しんちゃんの母を名乗るくノ一役”に

川栄李奈さんが「映画クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝」(4月22日(金)公開)でゲスト声優を務めている。同作は「映画クレヨンしんちゃん」シリーズの記念すべき30作目で、忍者の里を舞台にしんのすけが忍者となって活躍する物語。しんのすけの“出生の真実”にも迫る。川栄さんは、しんのすけの本当の母親を名乗る妊婦のくノ一・屁祖隠ちよめの声を担当している。子供のころから『クレヨンしんちゃん』をよく見ていたという川栄さんが、アフレコでのエピソードなどを語ってくれました。

◆「映画クレヨンしんちゃん」のゲスト声優に決まった時は、どんなお気持ちでしたか?

私が演じるちよめの設定にまず驚きました。くノ一で、妊婦さんで、なのにアクションシーンもあって。すごく活発だなと(笑)。でもそこが面白いですよね。ちよめは芯の強い部分があってカッコいいお母さんだな、とも思いました。

 

◆そんなちよめを演じるに当たり、監督から何か指示はありましたか?

アフレコの現場に行ったら、監督からいきなり「じゃあ、やってみますか」と言われて(笑)。「こうしてください」ではなく、「やりながら決めていきましょう」と。冒頭の、ちよめが野原家に行ってみさえとひろしに「自分がしんちゃんの本当の母親です」と伝えるシーンはシリアスなトーンだったんですけど、逆に最後の方の口調は明るめに、とか。しんちゃんや(ちよめが連れてきた子供の)珍蔵と話す時には子供に寄り添った優しい声で、とか。その都度、監督が指示をくださったので、それに従って表現しました。さくさく進んでいきましたね。

 

◆アフレコで特に印象的だったことは何ですか?

腹話術のシーンがあるんです。普段のちよめとは全く違う声を出さなきゃいけないですし、腹話術っぽくしすぎてしまうと何を言っているのか聞き取りづらくなってしまうので、その加減が難しくて。最初、口を閉じて演じていたら「もうちょっとちゃんとしゃべっても大丈夫です」と言われて、結局、割りと普通に演じたんですけど。しかも、腹話術のシーンは1回だけじゃなく2回あったんです。1回目に自分がどんな声を出したか忘れてしまって、遡って再生していただいて確認してから2回目の収録をしました(笑)。どんなシーンになっているのか、実際に見るのが楽しみです。

 

◆劇中には、動物を呼び出してその動物にもなってしまう“もののけの術”という忍法が登場します。川栄さんがもし“もののけの術”を使えたらどんな動物になりたいですか?

犬が好きなので、犬…ですかね。犬種はプードルがいいです。実家でミックス犬を5匹飼っているんですけど、みんなプードルが混ざっているんです。だから私もプードルになってまったりしたいです(笑)。

 

◆川栄さんはアニメや吹き替えの声優、ナレーションなど声のお仕事も多く経験されていますよね。俳優業との違いをどんなところに感じますか?

声のお仕事は本職ではないので、いまだに不安があります。自分がアフレコをした映画が公開されても、ナレーションをした番組が放送されても、“やったー、自分の声が流れている!”というより、“自分の声、大丈夫かな…?”という気持ちのほうが大きいんです。今回もプロの声優の方々に交ぜていただくのがとても不安でした。俳優のお仕事とは、表現の仕方が全然違うんです。それに、実写のドラマや映画は自分がいて成立するものですが、アニメはキャラクターがいてこそ。キャラクターの動きに声を合わせるのもやっぱり難しいです。

 

◆声優として今後演じてみたい役はありますか?

『クレヨンしんちゃん』もそうですが、自分が幼いころから見ていた作品に出られるのはうれしいので、もしそういった作品からお声がけいただける機会があったらぜひ挑戦してみたいです。

 

◆忙しい毎日だと思いますが、気分転換したい時にすることはありますか?

友達と会ったり、おいしいご飯を食べたりします。仕事が大変な時でも、そういうことは大切にしたいなと思っていて。最近だと、焼き肉を食べに行きました。ずっと大阪で(連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』の)撮影をしていたこともあって、ゆっくり外食できていなかったんです。だから久しぶりに焼き肉を食べに行って、すごく幸せでした! 私、カルビが好きなんです。ずーっとカルビを食べ続けていても大丈夫なくらいなので、「若いね」ってよく言われます(笑)。

 

◆そのショートヘアも、『カムカムエヴリバディ』の撮影が終わったのをきっかけにカットされたんですよね。すごくお似合いです。次の作品も控えているかと思いますが、切り替えは早いほうですか?

ありがとうございます! 切り替えは早いですね。仕事からプライベートへの切り替えもそうなので。現場で「今日は終わりです」って聞いたら、その時点でスイッチが変わります(笑)。

 

◆それは早いですね(笑)。では最後に、今作の魅力を教えてください。

『クレヨンしんちゃん』は、お子さんが楽しめるのはもちろん、大人が見ても子供のころの忘れていた記憶を呼び起こしてくれるすてきな作品だと思います。今作は特に家族の物語がテーマになっていて、みさえとちよめの“母としての強さ”も見られる内容になっています。しんちゃんのコミカルな面白さもありつつ、最後は感動するところもある。見終わった後、絶対に幸せになれる作品になっているので、ぜひご覧ください!

 

PROFILE

川栄李奈

●かわえい・りな…1995年2月12日生まれ。神奈川県出身。O型。最近の出演作は、大河ドラマ『青天を衝け』、ドラマ『知ってるワイフ』、映画「地獄の花園」「ステップ」など。連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』では、ヒロインの1人を演じて注目を浴びた。声優としては、アニメ映画「ソウルフル・ワールド」「サマーゴースト」「きみと、波にのれたら」などに出演している。

 

作品情報

「映画クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝」

2022年4月22日(金)公開

 

原作:臼井儀人

監督:橋本昌和

脚本:うえのきみこ、橋本昌和

主題歌:緑黄色社会「陽はまた昇るから」

声の出演:小林由美子、ならはしみき、森川智之、こおろぎさとみほか

声の特別出演:川栄李奈、ハライチ(岩井勇気・澤部佑)

公式サイト:https://www.shinchan-movie.com/

 

photo/金井尭子 text/あまのさき hair&make/杏奈 styling/高橋美咲 衣装協力/AULA AILA(アウラアイラ)、トッズ

西野七瀬が幼なじみへのもどかしい恋心を体現 神尾楓珠主演「恋は光」場面写真解禁

6月17日(金)公開の神尾楓珠主演、西野七瀬がヒロインを演じる映画「恋は光」より、西野演じる北代の恋する表情を切り取った場面写真が解禁された。

©秋★枝/集英社・2022 映画「恋は光」製作委員会

 

本作は、「ウルトラジャンプ」で連載された秋★枝による同名コミックを映画化。“恋をしている女性が光を放ってキラキラして視える”という特異な体質を持つ男子大学生の初恋を描く。“恋の光”が視えてしまう大学生・西条を演じるのは、神尾楓珠。西条にずっと片思いをしながらも「光っていない」と言われてしまう幼なじみの北代を西野七瀬が演じ、共演には平祐奈、馬場ふみかが顔をそろえた。脚本・監督は「ももいろそらを」(2013)、「殺さない彼と死なない彼女」(2019)と、美しい画作りが国内外から高く評価されている小林啓一。

 

解禁されたのは、“恋する女性が光って視える”という特異体質を持ち、理屈っぽく独特なしゃべり方をする主人公・西条(神尾楓珠)にひそかに思いを寄せる幼なじみ・北代(西野七瀬)の恋する表情を切り取った場面写真。

 

その特異体質ゆえに、恋を煩わしく面倒なものと捉え遠ざけている西条だが、気心の知れた北代にだけは、その変わった体質のことを話し、悩みを相談している。しかし厄介なのは、北代は長年思いを寄せているのにもかかわらず、恋=光と考える西条から「光っていない」と言われ続けてしまっているということ。告白する前から振られているようなもの、と自分の気持ちにふたをして思いを告げることができずにいる。そんな中、交換日記をきっかけに西条と「恋の定義」について考察する文学少女の東雲(平祐奈)や、人の彼氏を略奪する恋に燃える宿木(馬場ふみか)が現れる。

 

©秋★枝/集英社・2022 映画「恋は光」製作委員会

 

西条を見つめるカット、パジャマパーティーで恋バナをし、物思いにふけるカット、素直に思いを伝えることができないもどかしさに悩むカットと、いずれも目線が印象的なものばかりで、平静を装いつつ、諦めているはずなのに西条の一挙手一投足に心をかき乱されてしまう切ない恋心が垣間見える。北代のコロコロと変わる恋する表情と四角関係の行方に期待が膨らむ場面写真となっている。

©秋★枝/集英社・2022 映画「恋は光」製作委員会

 

作品情報

「恋は光」

2022年6月17日(金)ロードショー

 

出演:神尾楓珠

西野七瀬

平祐奈、馬場ふみか

伊東蒼、宮下咲、花岡咲、森日菜美、山田愛奈、田中壮太郎

 

原作:秋★枝 「恋は光」(集英社ヤングジャンプ・コミックス・ウルトラ刊)

監督・脚本:小林啓一

 

製作幹事:ハピネットファントム・スタジオ

制作プロダクション:グラスホッパー/マイケルギオン

配給:ハピネットファントム・スタジオ/KADOKAWA

製作:映画「恋は光」製作委員会

 

公式サイト:https://happinet-phantom.com/koihahikari/

公式Twitter:@koihahikarimv

公式Instagram:@koihahikarimv

 

©秋★枝/集英社・2022 映画「恋は光」製作委員会

「恋は光」神尾楓珠と西野七瀬、平祐奈、馬場ふみかのデートシーン写真解禁

6月17日(金)公開の神尾楓珠主演、西野七瀬がヒロインを演じる映画「恋は光」より、神尾演じる西条と3人の恋する女性たちのデート写真が解禁された。

 

本作は、「ウルトラジャンプ」で連載された秋★枝による同名コミックを映画化。“恋をしている女性が光を放ってキラキラして視える”という特異な体質を持つ男子大学生の初恋を描く。“恋の光”が視えてしまう大学生・西条を演じるのは、神尾楓珠。西条にずっと片想いをしながらも「光っていない」と言われてしまう幼なじみの北代を西野七瀬が演じ、共演には平祐奈、馬場ふみかが顔をそろえた。脚本・監督は「ももいろそらを」(2013)、「殺さない彼と死なない彼女」(2019)と、美しい画作りが国内外から高く評価されている小林啓一。

 

このたび、北代、東雲(平祐奈)、宿木(馬場ふみか)の3人が、それぞれ西条と恋について語り合う2ショット場面写真が解禁された。西条にずっと思いを寄せながらも、「光っていない」と言われたことで、自分の思いを打ち明けられず、幼なじみポジションから抜け出せない北代。気心が知れて何でも相談できる幼なじみだからこその距離感と空気が、心地よくも時に切なさを感じさせる。

 

いっぽう、西条と同じく恋愛経験がなく、文学や古典作品を読み漁りながら、純粋に恋を探究する東雲。「恋というものを知りたくて」という東雲を、「恋の定義をしてみませんか?」と交換日記に誘った西条。2人は街を歩きながら、恋についての分析や考察をする。

 

そして、人の彼氏を奪いたくなってしまう悪癖を持ちながら、本当は素直に恋をしたいと思う宿木。北代や東雲から西条を奪おうと2人きりで飲みに誘い、猛アプローチをかけるが、冷静に宿木の恋愛観を分析する西条を奇異の目で見つめる。

 

西条にそれぞれ独自のアプローチで対峙する北代、東雲、宿木。そんな3人の三者三様の恋の形が感じられる場面写真となっている。

 

 

作品情報

「恋は光」
2022年6月17日(金)ロードショー

出演:神尾楓珠
西野七瀬
平祐奈、馬場ふみか
伊東蒼、宮下咲、花岡咲、森日菜美、山田愛奈、田中壮太郎

原作:秋★枝 「恋は光」(集英社ヤングジャンプ・コミックス・ウルトラ刊)
監督・脚本:小林啓一

製作幹事:ハピネットファントム・スタジオ
制作プロダクション:グラスホッパー/マイケルギオン
配給:ハピネットファントム・スタジオ/KADOKAWA
製作:映画「恋は光」製作委員会

公式サイト:https://happinet-phantom.com/koihahikari/
公式Twitter:@koihahikarimv
公式Instagram:@koihahikarimv

 

©秋★枝/集英社・2022 映画「恋は光」製作委員会

深川麻衣「30代はちょっと肩の力を抜いて、ゆとりを持って過ごしていけたら」映画『今はちょっとついてないだけ』

作家・伊吹有喜氏の同名小説を映画化した『今はちょっと、ついてないだけ』がいよいよ4月8日(金)に公開。本作は、シェアハウスと自然を舞台に、懸命に生きようとする不器用な大人たちの輝きを描いている。元カメラマンの主人公・立花(玉山鉄二)と出会うシェアハウスの住人の一人で、美容師の瀬戸を演じた深川麻衣さんに、映画の見どころや撮影現場の思い出、さらに私生活でコレクションしているモノなどを聞いた。

 

深川麻衣●ふかがわ・まい…1991年3月29日生まれ。静岡県出身。O型。2010年より乃木坂46・1期生として活動後、2016年6月にグループを卒業。現在は女優、モデルとして活躍中。主な出演作に連続テレビ小説『まんぷく』、大河ドラマ『青天を衝け』(ともにNHK総合ほか)、ドラマ『婚姻届に判を捺しただけですが』(TBS系)、『ダメな男じゃダメですか?』(テレビ東京系)、映画「おもいで写眞」「僕と彼女とラリーと」「ただの夏の日の話」など。『特捜9 season5』(テレビ朝日系)が4月6日(水)より放送中。公式HPInstagram

 

【深川麻衣さんの撮りおろし写真】

 

シェアハウスでの出会いによって少しずつ打ち解けていく感じが伝わったらいいな

 

──原作も読まれたそうですが、作品の印象について聞かせてください。

 

深川 登場人物それぞれの人生が章ごとに描かれていて、それらが影響し合って最後にまとまっていくというお話になっていて。原作を読んでいて、その流れが気持ちよかったです。あまり人に言いたくない過去や“あの時、こうしておけば”という後悔は、生きていれば誰もが持っていると思うんですけど、ちょっと言葉を言い換えたり、ちょっと考え方を変えたりするだけでそれを肯定できる気持ちになったりするんですよね。そういうことを教えてくれるというか、過去の失敗を受け入れてくれる、すごく優しい本だなと思いました。

 

──深川さんが演じた瀬戸というキャラクターについてはどうですか?

 

深川 努力家で美容に関する技術はあるのに、ちょっと口下手な女性です。なかなかうまくコミュニケーションを取ることが苦手で、仕事をリストラされてしまって。その不器用な感じは、読んでいて応援したくなりました。私自身も何か言葉にする時、大切なことや本音ほどうまく言葉に伝えられずにもどかしさを感じることがあるので。そこはすごく共感できましたし年齢も近い役なので、自分と重ねて演じた部分も多かったです。

 

──特に意識して演じた部分は、どんなところですか?

 

深川 序盤の方にある、ぎこちなさかなと思います。周りの人たちの話が気になっている瀬戸が“踏み込んじゃいけないのかな……”と顔色をうかがっているところとか。相談されて本当はうれしいのに、最後のひと言が言えないとか。あと、異性で年齢が離れている人と共同生活するというのは、結構勇気がいることだと思いますが、年が離れているからこそ心が開けることもあって、シェアハウスでの出会いによって少しずつ打ち解けていく感じが伝わったらいいなと、表情の変化をどう出していくかは特に意識しながら演じました。

 

“お父さんってこんな気持ちなんだ”という感じで、微笑ましかった

 

──作品を通じて、シェアハウスに魅力を感じた部分はありますか?

 

深川 何かあった時に助け合えるのは、すてきだなと思いました。私自身も寮で暮らしていたことがあり、家の中にみんなで集まれる食堂みたいなものがあると、疲れたことがあっても人と話すことで気持ちが切り替わったり、元気になったりするので。無理なく人と関わり合えるというのは魅力的だなと感じました。もしシェアハウスに住むとして、おいしいご飯を作ってくれる人がいたらぜひお任せしたいですね。私はたまにご飯を作るぐらいで、基本的にはお風呂掃除担当がいいかなと思います(笑)。

 

──お風呂掃除も大事ですからね(笑)。映画では、深川さんよりもかなり年上の男性陣がわちゃわちゃしている様子も面白かったのですが、現場で見ていてどうでしたか?

 

深川 劇中と同じように実際もとても仲が良く、和気あいあいとされていました。家庭では皆さんお父さんで、お子さんがいらっしゃるので幼稚園のお話とか、パパトークに花が咲いていました。年上の方に私がこんなことを言うのは畏れ多いのですが、“お父さんってこんな気持ちなんだ”という感じで、微笑ましく聞いていました。

 

──特に安田団長さんが現場を盛り上げていたと伺いました。

 

深川 そうですね。団長さんがクランクインされた日から、玉山さんとの息が本当にぴったりで。漫才師みたいに、ボケとツッコミの掛け合いをいいテンポでされていました(笑)。お2人は以前共演されていたことがあるみたいで、さすがだなと思いました。

 

お世話になった地域の皆さんにぜひ映画を見ていただきたいです

 

──風景描写も美しい映画ですが、ロケ先の思い出は?

 

深川 シェアハウスのシーンは千葉県茂原市で撮影しました。地元の方々が現場の近くで餃子を焼いて持って来てくださるなど、名産品をたくさん差し入れてくださったのがうれしかったです。撮影中の楽しみの1つである食事に、出来たてのものを頂けるのはありがたいなと思いました。実はシェアハウスにある家具も、茂原市の方にご協力いただいていて。皆さんが寄付してくださった家具が、美術セットの中に入っていたりするんです。長野県や愛知県の方々にもご協力いただきましたが、お世話になった地域の皆さんにぜひ映画を見ていただきたいです。

 

──今作では、不器用な大人たちの人生が描かれています。深川さんも30代に入られて1年がたちましたが、年齢を重ねていくことを今どのようにとらえていますか?

 

深川 自分が29歳の時は、女性が20代から30代になるのは大きなことだと思っていたんです。取材でも「どんな30代になりたいですか?」と聞かれることが多くなって、“どうしていったらいいんだろう”と、将来に向けて気難しく考えていたところもありました。私の身の回りの先輩は、皆さん口々に「30歳を過ぎてからが楽しいよ」とおっしゃっていて。皆さんがそうやって30代の世界をポジティブに迎え入れてくださったので、私も明るい気持ちで突入できました。20代の私はちょっと失敗して一気にヘコむということの繰り返しで、とにかく目の前にあることをひたすらやっていた10年間だったんですけど、30代はちょっと肩の力を抜いて、ゆとりを持って楽しく過ごしていけたらと思っています。

 

──肩の力を抜いてやっていこうと思った、きっかけみたいなものというと?

 

深川 思うようにできなくて失敗したり、理想が到達できなかったりしても“頑張るだけ頑張ったんだから、それが自分の実力なんだ”と思うようにしたんです。そうしたら、不思議と肩の力が抜けてきました。今回もそうですけど、いろいろな現場に素晴らしい先輩方がたくさんいらっしゃるので。すぐに追いつけるとは思ってないですが、“こうなれたらいいな”というものを皆さんから吸収していきたいです。

 

スノードームって心が癒やされるし、その旅行先でしたこともよみがえってくるので好きです

 

──では、ここからは深川さんの愛用のアイテムについてお聞きできればと思います。撮影現場に必ず持って行くモノは何ですか?

 

深川 すごく現実的なんですけど(笑)、ポータブル充電器とイヤホンが手元にないとソワソワしてしまいます。特に移動中は音楽を聴いたり映像を見たりするので、家に忘れるとテンションが下がります……。イヤホンは、ちょっと前にワイヤレスに変えました。ヘッドホンも持っていますが、仕事の時はイヤホンを持って行くようにしています。

 

──ほかに最近手に入れたモノはありますか?

 

深川 コロナ禍になってからプロジェクターを買いました。家にいる時間が多くなったので、家の中の居心地をよくしたいなと思って。インテリアを見直して、模様替えをしてみたりしたんです。そんな中、映画館にもなかなか行けない時期もあったので、プロジェクターで映画やドラマを大画面で見られたらいいなと思って。天井に取り付けるタイプなのですが、スクリーンがなくても家の壁にきれいに映るので、目も疲れないですし、操作も分かりやすくて、本当によかったなと思っています。

 

──ちなみに何かコレクションしているモノはありますか?

 

深川 趣味で集めているモノはあまりないのですが、スノードームだけは長年ずっと集めています。日本だと売られているところが限られるんですけど、外国のお土産屋さんでは定番というか、必ず小さいスノードームが売られているんです。最初は確か、台湾に行った時かな。スノードームって、地元にゆかりのあるものが外側の土台に彫ってあったりするのがかわいいんですよね。眺めているだけで心が癒やされますし、その旅行先でしたことも鮮明によみがえってくるので好きです。

 

(C)2022映画『今はちょっと、ついてないだけ』製作委員会

今はちょっと、ついてないだけ

2022年4月8日(金)より新宿ピカデリーほか全国順次公開

(STAFF&CAST)
原作・伊吹有喜「今はちょっと、ついてないだけ」(光文社文庫・刊)
監督・脚本・編集・柴山健次
出演・玉山鉄二、音尾琢真、深川麻衣、団長安田(安田大サーカス)/高橋和也

(STORY)
人気カメラマンとして脚光を浴びるも表舞台から姿を消した立花(玉山)はある日、シェアハウスで暮らし始めることに。そこには、失職した元テレビマン・宮川(音尾)、求職中の美容師・瀬戸(深川)、復活を望む芸人の会田(団長安田)ら不器用な人々がいた。ゆったりとした時間が流れる中、彼らは“心が本当に求めるもの”を見つけ出そうとする。

 

【映画「今はちょっと、ついてないだけ」よりシーン写真】

(C)2022映画『今はちょっと、ついてないだけ』製作委員会

 

撮影/干川 修 取材・文/橋本吾郎

玉山鉄二「もう一度スイッチを入れ直したり、新しいことに取り組んだり、リスタート切る人の背中を押せる存在に」映画『今はちょっと、ついてないだけ』

伊吹有喜氏の同名小説を映画化した『今はちょっと、ついてないだけ』(4月8日(金)公開)で、過去に脚光を浴びたネイチャリング・フォトグラファーを演じた玉山鉄二さん。「もう一度、人生をやり直そう」と、シェアハウスでの生活をスタートさせる40代の元カメラマンを演じた玉山さんに、作品への意気込みや現場でのエピソードをお伺いしました。また、玉山さんの家電に対する熱いこだわりも。

玉山鉄二●たまやま・てつじ…1980年4月7日生まれ。京都府出身。O型。主な出演作に連続テレビ小説『マッサン』、大河ドラマ『西郷どん』、『バカボンのパパよりバカなパパ』(ともにNHK総合ほか)、連続ドラマW『トップリーグ』(WOWOW)、Netflix『全裸監督』シリーズ、『君と世界が終わる日に』シリーズ(Season3から登場。Hulu/日本テレビ系)、映画「ルパン三世」「亜人」など。公式HP

 

【玉山鉄二さんの撮りおろし写真】

 

道の真ん中ではなく、端を歩いているような、どこか愛おしいキャラクター

 

――本作の出演を決められた理由は?

 

玉山 日本の社会って、一回ミスしたら這い上がるのが難しいし、なかなかセカンドチャンスを与えてもらえないような気がしていました。特にコロナ禍になったことで、さらに40代以上がリスタート切るのがしんどかったり、諦めてしまったりすることが明確化されたと思うんです。そんななか、僕はこの作品に関わることで、そういう人たちにもう一度スイッチを入れ直したり、新しいことに取り組んだり、もっと向上心を持てるように、背中を押せる存在になりたいと思いました。

 

──玉山さんと同じ40代の立花という役を、どのように捉えて、役作りされましたか?

 

玉山 立花は誰もが持っている要素がある人間。なので、そこを増長させながら、希望の光があった20代の時とは違って、道の真ん中ではなく、端を歩いているような、どこか愛おしいキャラクターにしていきたいと思いました。個人的にドキュメンタリーのような人間のえぐみや本質を見ることが好きなので、そういうふうに映ればいいと思いつつ、独特な緩さを出すことで、観る方にほっこりしてもらいたいという気持ちもありました。

 

──そんな立花がシェアハウスで共同生活する、音尾琢真さん演じる宮川や団長安田さんが演じる会田との空気感や距離感については?

 

玉山 20代が集まるキラキラした群像劇とは違って、「言わなくても分かりますよ」という気遣いだったり、励まし合う時の言葉がちょっと恥ずかしくなる感じだったり、どこか生々しさを出すようにしました。各地での撮影でしたが、あえてお互いあまり関与しなかったですね。コロナ禍ということもあり、撮影後に一緒に食事する機会などなかったので、僕は各地でサウナばっかり行っていました。そこでサウナ好きな団長さんとお会いすることが何度かありましたが(笑)。

 

手作り感みたいなものが、とても心地良かった

 

──音尾さん、団長さん、瀬戸役の深川麻衣さんらシェアハウスのメンバーとのエピソードを教えてください。

 

玉山 音尾さんとはクルマの話やキャンプの話をしました。とても変わっている方で、長野ロケの時では前乗りされて、一人キャンプされていたそうなんです。団長さんはCM、朝ドラに続き、3度目の共演でした。初日に緊張されていたのか、芸人役なのに、妙にカッコつけられたんですよ。なので、めちゃめちゃイジり倒して、ほぐしてあげました(笑)。深川さんが1人だけおじさんたちに囲まれていたので、できるだけおっさん感を出さないように、気を付けながら探り探り……。そのため、あまりしたこともない料理の話をしていました(笑)。

 

──本作は共同製作事業体として、千葉県茂原市・長野県千曲市・愛知県幸田町・長崎県島原市がクレジットされていますが、ロケ地での思い出は?

 

玉山 この映画はいわゆる大作ではないこともあり、各地の役所の方がいろいろとご協力してくださったんです。この作品が良くなるための手作り感みたいなものが、とても心地良かったですね。デビュー直後の現場のような懐かしさもありましたし。また、カヌーをするシーンがあり、撮影前日に練習したんですが、僕のだけ、浮力が少ないのにスピードが出るプロ仕様だったことも印象深かったです。

 

──立花はカメラマンという設定だけに、カメラの持ち方や動きについてはいかがでしたか?

 

玉山 立花が趣味ではなくプロとしてカメラをやっているので、ファインダーをのぞく際の持ち方やしぐさ、いつでもスッと立てるように片膝を立ててしゃがむといった動作などについて、現場に付いてくださったプロのカメラマンさんに逐一チェックしてもらっていました。

 

各メーカーさんの特色を把握しつつ、下調べして掘り下げる

 

──話は変わりますが、玉山さんは家電や電化製品がお好きだと伺いました。

 

玉山 テクノロジーというか、新しいモノ好きで、「ここまで進化したんだ!」「昔はこんなんじゃなかったぞ!」ということを感じたいんです。特にTVとレコーダー、あとは白モノ系。また、有線からWi-Fiで飛ばすようになって、アンプが必要なくなったスピーカーにもハマっていました。あまり買い替えとかはしないのですが、自分でチョイスする際、ミスジャッジをしたくないので、各メーカーさんの特色を把握しつつ、いろいろなサイトで下調べして、掘り下げることが当たり前になっています。さすがに家電芸人さんほどは詳しくないですが、友達には「何でも知ってるね」と言われます(笑)。

 

──最近、現場に持っていく電化製品はありますか?

 

玉山 ゴルフを一緒にやっている人から勧められたマッサージガンは、ちょっとスゴすぎてハマっています。ここ最近リチウムイオン電池の性能が上がりすぎたことで、小さいサイズでも実現できたと思うんですよね。あと、最近買ってスゴいと思ったのは、スコープ付きの耳かき。あれもWi-Fiで飛ばして、耳の中を見るんですけれど、お値段が安くて驚きました。今はエアコンもWi-Fiと繋がってるし、家の鍵もスマホと連動しているので、いろいろと目が離せませんね。

 

 

(C)2022映画『今はちょっと、ついてないだけ』製作委員会

今はちょっと、ついてないだけ

2022年4月8日(金)より新宿ピカデリーほか全国順次公開

(STAFF&CAST)
原作:伊吹有喜「今はちょっと、ついてないだけ」(光文社文庫・刊)
監督・脚本・編集:柴山健次
出演:玉山鉄二、音尾琢真、深川麻衣、団長安田(安田大サーカス)/高橋和也

(STORY)
人気カメラマンとして脚光を浴びるも表舞台から姿を消した立花(玉山)はある日、シェアハウスで暮らし始めることに。そこには、失職した元テレビマン・宮川(音尾)、求職中の美容師・瀬戸(深川)、復活を望む芸人の会田(団長安田)ら不器用な人々がいた。ゆったりとした時間が流れる中、彼らは“心が本当に求めるもの”を見つけ出そうとする。

【映画「今はちょっと、ついてないだけ」よりシーン写真】

(C)2022映画『今はちょっと、ついてないだけ』製作委員会

 

撮影/干川 修 取材・文/くれい響

神尾楓珠・西野七瀬・平祐奈・馬場ふみかを捉えた「恋は光」ポスター解禁!予告編も

©秋★枝/集英社・2022 映画「恋は光」製作委員会

 

6月17日(金)に公開の神尾楓珠主演、西野七瀬がヒロインを演じる映画「恋は光」より、ポスタービジュアルと予告編が解禁された。

 

同名の原作コミックは、“恋をしている女性が光を放ってキラキラして視える”という特異な体質を持つ男子大学生の初恋を描き、恋愛感情に振り回されながらも、“恋って何だろう?”と「恋」の定義について考察する主人公たちに、「ウルトラジャンプ」連載時から共感の声が多く寄せられ話題となった。そんな原作を元に映画化。

 

“恋の光”が視えてしまう大学生・西条を演じるのは、神尾楓珠。西条にずっと片想いをしながらも「光っていない」と言われてしまう幼なじみの北代を西野七瀬が演じ、共演には平祐奈、馬場ふみかが顔を揃えた。

 

脚本・監督は「ももいろそらを」(2013)、「殺さない彼と死なない彼女」(2019)と、美しい画作りが国内外から高く評価されている小林啓一。風光明媚な、情緒にあふれたロケーションは、原作の空気感を捉えている。

 

このたび解禁された予告編は、「恋というものを知りたい、彼女はそう言った」という西条(神尾楓珠)のせりふからスタート。恋愛とは無縁の学生生活を送り、遊びといえば幼なじみの北代(西野七瀬)と釣りをたしなむような一風変わった主人公・西条が、ある日「恋というものを知りたい」と言う文学少女・東雲(平祐奈)と出会い一目ぼれ、“恋の定義”を語り合う交換日記を始めることに。

 

“恋する女性が光って視える” その特異体質ゆえにわずらわしいと遠ざけていた恋に向きあう西条。他人の恋人を略奪してばかりの宿木(馬場ふみか)と北代も交換日記に加わり、いつの間にか4人で“恋とはなんぞや?”を考えはじめ、やがて不思議な四角関係に…。個性的なキャラクターや言葉遣い、リズミカルに展開されていく会話劇は、それぞれの考える“恋の定義”も飛び交い、今までにない恋愛映画の予感を期待させる予告となっている。

 

「恋とは誰しもが語れるが誰しもが正しく語れないものである」というせりふが物語るように、数千年もの間、人類誰しもが悩んできた「恋」を、果たして彼らは解くことができるのか。

 

同じく解禁となったポスタービジュアルは、表情や仕草にそれぞれのキャラクターの個性が伺えるものだ。「恋を解く。」をはじめ、「恋とは、遺伝子レベルの渇望? はたまた戦い?」など、まるで本作の会話のように散りばめられた「恋とは何か?」を探究する言葉の数々が印象的なビジュアルになっている。

 

予告編

作品情報

「恋は光」
2022年6月17日(金)ロードショー

出演:神尾楓珠
西野七瀬
平祐奈 馬場ふみか
伊東蒼 宮下咲 花岡咲 森日菜美 山田愛奈 田中壮太郎

原作:秋★枝 「恋は光」(集英社ヤングジャンプ・コミックス・ウルトラ刊)
監督・脚本:小林啓一

製作幹事:ハピネットファントム・スタジオ
制作プロダクション:グラスホッパー/マイケルギオン
配給:ハピネットファントム・スタジオ/KADOKAWA
製作:映画「恋は光」製作委員会

公式サイト:https://happinet-phantom.com/koihahikari/
公式Twitter:@koihahikarimv
公式Instagram:@koihahikarimv

©秋★枝/集英社・2022 映画「恋は光」製作委員会

柴咲コウが魅せる花魁風コーデから白ワンピ姿まで!侑子の豪華劇中衣装写真が解禁「ホリック xxxHOLiC」

蜷川実花が監督、神木隆之介と柴咲コウがW主演を務める映画「ホリック xxxHOLiC」(4月29日(金・祝)公開)より、柴咲演じる侑子の豪華劇中衣装写真の一部が解禁された。

©2022 映画「ホリック」製作委員会 ©CLAMP・ShigatsuTsuitachi CO.,LTD.

 

原作は、累計1400万部を突破している創作集団・CLAMPの伝説的大ヒットコミック。「ヘルタースケルター」や「Diner ダイナー」を手掛けた蜷川実花監督が、艶やかで華やかな圧巻のビジュアルで、初の実写映画化に挑む。

 

“アヤカシ”が視える能力を消し去り普通の生活を送りたいと願う四月一日(ワタヌキ/神木隆之介)は、ある日、一羽の蝶に導かれ、不思議な【ミセ】にたどり着く。彼の願いを叶える対価として、“いちばん大切なもの”を差し出すよう囁く女主人の侑子(ユウコ/柴咲コウ)。同級生の百目鬼(ドウメキ/松村北斗)やひまわり(玉城ティナ)と日々を過ごし“大切なもの”を探す四月一日に、“アヤカシ”を操る女郎蜘蛛(吉岡里帆)らの魔の手が伸びる。世界を闇に堕とそうとする彼らとの戦いに、侑子や仲間たちと共に挑んだ四月一日の運命は…。

 

対価と引き換えにどんな願いも叶えてくれる【ミセ】の女主人・侑子は、“同じ服を二度と着ない”というキャラクター。そのため演じる柴咲コウも劇中で16着もの衣装を披露している。この度その一部が一挙解禁された。

 

ゴージャスでデコラティブな衣装でまず目をひくのは、華やかな緑の打掛に、幅広の帯を合わせた花魁風コーデ。大きく結われた盛り髪には、蝶や花が彩られた金色の簪(かんざし)を挿す徹底ぶり。大きな黒いリボンのように結われた髪形が印象的なカットの衣装は、赤い牡丹の柄や大胆に見せた肩がポイントとなっている着物風ドレス。花を模した繊細なカチューシャに合わせたリボンや、花柄をあしらった白いワンピースはかわいらしくも美しい。そしてさまざまな生地が幾重にも重なってできた深紅のドレスなど、妖艶で気品溢れる衣装が満載だ。

©2022 映画「ホリック」製作委員会 ©CLAMP・ShigatsuTsuitachi CO.,LTD.

 

その他にも、エキゾチックなオレンジのワンピース、ベールで顔を隠したアラビアン風のコーデ、透け感のあるシフォン生地の袖と大ぶりのネックレス&ヘッドセットが神秘さを醸し出すコーデなど、現実離れした豪華絢爛な衣装が次々と登場する。

 

さらに、藤棚や蓮の花が咲き乱れる美しい【ミセ】のセットや美術、登場人物が使用する小道具など、細部に至るまでこだわりをもって作られている本作。特に侑子が使う煙筒は特注で制作されており、そこから煙が薫る様は優雅かつ幻想的で、監督の深いこだわりを感じさせるシーンとなっている。

 

柴咲は衣装について「日が変わると衣装も変わる、毎回毎回、ファッションショーのような気分で楽しませてもらいました。ほんとに一瞬しか映らない衣装もあって、特に縁側でお酒を飲んでいるシーンの衣装が気に入っています。目の前にキラキラした装飾のある衣装で、見るものすべてがキラキラしていました」と振り返っている。

©2022 映画「ホリック」製作委員会 ©CLAMP・ShigatsuTsuitachi CO.,LTD.

 

作品情報

「ホリック xxxHOLiC」

2022年4月29日(金・祝)全国ロードショー

 

監督:蜷川実花

出演:神木隆之介、柴咲コウ

松村北斗(SixTONES)、玉城ティナ

趣里/DAOKO、モトーラ世理奈/西野七瀬、大原櫻子、てんちむ/橋本愛

磯村勇斗、吉岡里帆

原作:CLAMP「xxxHOLiC」(講談社「ヤングマガジン」連載)

脚本:吉田恵里香

製作:映画「ホリック」製作委員会

配給:松竹 アスミック・エース

 

公式サイト:xxxholic-movie.asmik-ace.co.jp

Twitter:@xxxHOLiC_movie

Instagram:@holic_movie.official

 

©2022 映画「ホリック」製作委員会 ©CLAMP・ShigatsuTsuitachi CO.,LTD.

松村北斗、“RPGゲームホリック”で思わぬ効果「熱中してやってたら顔小っちゃくなってました」映画「ホリック xxxHOLiC」完成披露試写会

4月29日(金)に公開する映画「ホリック xxxHOLiC」の完成披露試写会に神木隆之介、柴咲コウ、松村北斗、玉城ティナ、吉岡里帆、蜷川実花監督が登壇した。

(左から)吉岡里帆、玉城ティナ、柴咲コウ、神木隆之介、松村北斗、蜷川実花監督

 

本作は、累計1400万部を突破している創作集団・CLAMPの伝説的大ヒット原作コミックを、蜷川実花監督が艶やかで華やかな圧巻ビジュアルで初実写映画化。“アヤカシ”が視える能力を消し去り普通の生活を送りたいと願う四月一日(ワタヌキ/神木隆之介)は、ある日、一羽の蝶に導かれ、不思議な【ミセ】にたどり着く。彼の願いをかなえる対価として、“いちばん大切なもの”を差し出すようささやく女主人の侑子(ユウコ/柴咲コウ)。同級生の百目鬼(ドウメキ/松村北斗)やひまわり(玉城ティナ)と日々を過ごし“大切なもの”を探す四月一日に、“アヤカシ”を操る女郎蜘蛛(吉岡里帆)らの魔の手が伸びる。世界を闇に堕とそうとする彼らとの戦いに、侑子や仲間たちと共に挑んだ四月一日の運命は…。

 

作品を見た感想を聞かれた神木は、「蜷川実花さんの世界観は、こんなにも美しくて儚いんだっていうのを撮影のときにも感じましたし、あらためて自分で見たときも思いました」とコメント。柴咲は、「緻密な映像美だったり、本当に細かいところまでビジュアルを作り込みました。私は侑子さんとして日々素晴らしい衣装、ヘア、メイクを施していただいて、毎日侑子さんとして緊張感がある中でカメラの前に立てたっていうのがすごく幸せだったなと思いますし、その素晴らしさがスクリーンに存分に詰まっているかと思います」とアピールした。

 

それぞれ個性的なキャラクターを演じた感想や苦労した点を聞かれると、神木は「めちゃくちゃプレッシャーでした。この話を頂いてから原作を読ませていただいて、大好きになって何回も読んだりしていたんです。読むたびに美しいな、とか書いてあるせりふも、分かるようで分からないような引き込まれる表現で、読んでるうちに『これ自分が演じるんだよな』と我に返るんですけど、そのたびにプレッシャーになってましたね」と話した。それに対し、もともと原作を知っていたという柴咲は「絶対主役は神木さんしかいないと思ってたんですよ。それ以外考えられないと思っていたら神木さんだったので『やったー!』と思いました。四月一日の儚さみたいなものを神木さんには感じます」と称賛した。

 

妖艶な女郎蜘蛛役を演じた吉岡は「今回すごく背中を押してくださった方がいて、映画を見られたらクレジットを目を凝らして見ていただきたいんですけど、“セクシー所作指導”っていう方がいらっしゃいます。その先生が、私のあらゆる妖艶なクモのような動きを見てくださっています。現場でめっちゃセクシーなボンテージで一緒に過ごしてくださったりして、私も(ボンテージが)普通の私服みたいな気持ちになっていました」とセクシーな所作の工夫を語った。

 

イベントでは、映画のタイトルにちなみ出演者たちがホリック(中毒)になっているものをフリップで紹介。「イヤホンホリック」と答えた神木は、「イヤホン・ヘッドホンが大好きで、いっぱいいろんな種類のものを持ってるんですけど、また買っちゃうんです。各メーカー得意なジャンルが違うので『このメーカーは結構ベースが効いてるんだな、でも高音はあんまり…』みたいな感じでずっと電器屋さんとかで視聴してます」と熱弁。さらにイヤホンの話を続けようとすると司会者から「もうそろそろ大丈夫です」と制止される場面も。撮影現場でもイヤホンの話題になったというが、松村からは「『あれね、調べたらこうこうこうらしくて、これも良くてあれも良くて良いんだよね~』って言ってどこの何か全然教えてくれないんですよ!だから僕、いまだにどこの何か知らないまま魅力だけ知ってるんですよ」とクレームが。

 

そんな松村は「RPGゲームホリック」と回答。「先月連休があったときに、とにかく家にこもり続けたいと思ってゲーム機を買ってやり始めたらものすごい熱中しちゃいまして。RPGゲームを始めたんですけど、やってるうちに日々悩んでることを全部忘れて、松村北斗じゃなくてこっち(ゲーム)の主人公になるんですよね。そしたら長年悩んでいた食いしばりをやめられたんです。連休明けたら僕、顔小っちゃくなってて。ゲームやったら顔小っちゃくなるんだなと思ってゲームずっとやってます」とゲーム中毒であることを明かした。

 

作品情報

「ホリック xxxHOLiC」

2022年4月29日(金・祝)全国ロードショー

 

監督:蜷川実花

出演:神木隆之介、柴咲コウ

松村北斗(SixTONES)、玉城ティナ

趣里/DAOKO、モトーラ世理奈/西野七瀬、大原櫻子、てんちむ/橋本愛

磯村勇斗、吉岡里帆

原作:CLAMP「xxxHOLiC」(講談社「ヤングマガジン」連載)

脚本:吉田恵里香

製作:映画「ホリック」製作委員会

配給:松竹 アスミック・エース

公式サイト:http://xxxholic-movie.asmik-ace.co.jp

満足度95.6%!「もう1回みたい!」「岩ちゃんがあんな役をするなんて…笑笑」などハイになる人が続出! 篠原涼子主演映画「ウェディング・ハイ」

3月12日(土)より公開中の篠原涼子主演映画「ウェディング・ハイ」の満足度と口コミ推奨度が到着した。

©2022「ウェディング・ハイ」製作委員会

 

本作は、芸人、タレントとしても活躍するほか、向田邦子賞やギャラクシー賞を受賞するなど、脚本家としても才能を発揮するバカリズムが脚本を担当。結婚式を舞台に次々と巻き起こる問題をコミカルに描く。監督は「勝手にふるえてろ」(2017)、「私をくいとめて」(2020)で東京国際映画祭観客賞を受賞するなど、映画ファンから絶大の支持を集める大九明子。

 

3年ぶりの映画主演となる篠原涼子は、新郎新婦のために知恵と工夫で難題を解決していく“絶対にNOと言わない敏腕ウェディングプランナー”中越真帆を演じる。さらに中村倫也、関水渚、岩田剛典、向井理、高橋克実など、豪華キャストが集結した。

 

3月12日(土)の大安吉日に全国公開した本作。20~50代の女性を中心に多くの人が来場し、満足度は過去の松竹作品の中でもトップレベルの95.6%、口コミ推奨度94.8%を獲得を獲得した(3月12日~3月14日 鑑賞者アンケート(株)バルク調べ)。

 

SNSでは「ウェディングハイみてきた めちゃおもしろかった 笑い泣きしたー!!」「かなりのくせ者揃いで笑いまくった~~もう1回みたい!!!」「昨日観たけど、最高すぎたからまた観に行こ」「めっちゃおもしろくて、終盤めっちゃ笑ってしまった 岩ちゃんがあんな役をするなんて…笑笑 最高やった」「ウェディング・ハイ観て来ました。登場人物全員面白かった いっぱい笑った 伏線回収素晴らしかったなぁ~」など、映画をみてハイになる人や面白すぎて何度でも見たいという声が続出している。

 

また、追加で著名人からコメントも到着。お笑い芸人のシソンヌ・じろうから「結婚式に関わる全ての人たちにスポットライトが当てられた壮大なコメディ。痛快でした!」と本作を絶賛するコメントが届いた。

 

作品情報

「ウェディング・ハイ」

公開中

 

出演:篠原涼子

中村倫也、関水渚、岩田剛典

中尾明慶、浅利陽介、前野朋哉、泉澤祐希、佐藤晴美、宮尾俊太郎

六角精児、尾美としのり、池田鉄洋、臼田あさ美、片桐はいり

皆川猿時、向井理、高橋克実

 

脚本:バカリズム

監督:大九明子

主題歌:東京スカパラダイスオーケストラ 「君にサチアレ」(cutting edge/JUSTA RECORD)

配給:松竹

 

公式HP:https://movies.shochiku.co.jp/wedding-high-movie/

公式Twitter:@wedding_high

公式Instagram:@wedding_high_movie

 

©2022「ウェディング・ハイ」製作委員会

今泉力哉監督インタビュー「猫の動きについて、脚本に無茶なことは書けないなと勉強になった」映画「猫は逃げた」公開

『愛がなんだ』『あの頃。』など数々の話題作を手掛け、今もっとも注目される監督、今泉力哉監督と、Vシネマ・ピンク映画界のトップランナーの城定秀夫監督が、お互いの脚本を提供し合いR15+のラブストーリー2本を製作するという“L/R15”というプログラムを始動。今泉監督が手掛けた、飼い猫をどちらが引き取るかで揉める離婚直前の夫婦とそれぞれの恋人、不器用な4人の男女を描いたラブコメディ『猫は逃げた』が、3月18日(金)より公開する。今泉監督が、独自の演出論や久しぶりに撮ったラブシーンについて。さらに、大阪NSC生だった今泉監督が、いま気になるお笑い芸人まで語ってくれました。

 

今泉力哉●いまいずみ・りきや…1981年2月1日生まれ。福岡県出身。2010年『たまの映画』で商業監督デビュー。2013年『こっぴどい猫』でトランシルヴェニア国際映画祭最優秀監督賞受賞。2019年『愛がなんだ』が公開され、大ヒットを記録。その他の主な作品に『サッドティー』(2014年)、『退屈な日々にさようならを』(2017年)、『アンネクライネナハトムジーク』(2019年)、『mellow』(2020年)、『his』(2020年)など。金曜ナイトドラマ『時効警察はじめました』やWOWOW『有村架純の撮休』にも演出として参加するなど精力的に活動している。2021年も『あの頃。』『街の上で』『かそけきサンカヨウ』を立て続けに公開。Twitter

 

(C)2021『猫は逃げた』フィルムパートナーズ

4人とも僕の好きな芝居の温度やトーンができそうな、人間味のあるお芝居ができる方です

 

──『猫は逃げた』は、『アルプススタンドのはしの方』で知られる城定秀夫監督とのコラボ企画である「L/R15」の一本ですが、その経緯は?

 

今泉 プロデューサーの方から、「城定監督と一緒に共作しませんか?」というお話をいただいたのがきっかけです。先輩の城定さんと作品を作れるというお話はうれしかったですし、子供の保育園も一緒という縁もありまして(笑)。それで僕が脚本を書いて城定さんが監督する『愛なのに』と、城定監督が脚本を書いて僕が監督する『猫は逃げた』ができたんです。

 

──その2作品を制作するにあたって、お互いにルールみたいなものは?

 

今泉 2本ともR15+指定のラブストーリーで、セックスシーンがあることだけは先に決まっていました。そのほかに、どちらかが20代、どちらかが30代の恋愛を描くといったルールなど、いくつか考えたのですが、最終的にはお互いが好きなものを脚本として書いて、それを渡す感じになりました。僕が書いた脚本は、いつも撮っているような話にラブシーンを入れた感じですが、城定さんはあえて僕の作品っぽい脚本を書いてくださったような……。僕自身、昔撮っていた短編の匂いがしました(笑)。

 

(C)2021『猫は逃げた』フィルムパートナーズ

──今泉監督の映画といえば、群像劇におけるキャスティングの絶妙なバランス。本作で山本奈衣瑠さん、毎熊克哉さん、手島実優さん、井之脇海さんを選ばれた決め手は?

 

今泉 山本さんと手島さん、女性2人に関してはオンラインから始まったオーディションで、最終的には直接お会いして決めました。モデル出身の山本さんが、お芝居もされていることをよく知らなかったのですが、とても魅力的な方で惹かれました。手島さんは作品を観ていましたし、面識もありましたが、そういうことと関係なく、オーディションのお芝居で決めました。毎熊さんと井之脇さん、男性陣に関してはキャスティング・ディレクター経由です。4人ともテクニカルな部分でなく、僕の好きな芝居の温度やトーンができそうな、人間味のあるお芝居ができる方というのは共通しています。

 

──ちなみに、俳優の新たな魅力の引き出し方はありますか?

 

今泉 よく、「同じ俳優さんでも、今泉監督の映画ではより魅力的になっている」と言っていただけるのですが、それはたぶん、ほかの監督さんの方が僕より、演出というか「こうしてほしい」と言ってるんだと思うんです。『猫は逃げた』もそうですが、自分がいいと思う俳優さんを選んでいるので、お任せの度合が高いんですよ。僕は役者さんが本来持っているものを使っていきたいし、ズレていなければ、本人のアイデアも取り入れていきたいと思っていますし。自分が頭に思い描いていたものと全然違うお芝居をされたときも「そういう方法があるのか!」「そういう脚本の読み方ができるのか!」と思うこともありますね。ただ、芝居をするうえでの早さと熱量、あと“相手に対する好き度”に関しては、できるだけ細かく伝えるようにしています。

 

セックスという行為そのものというよりは、その前後の方が興味ある

 

──12年の『ヴァージン』以来、久しぶりにセックスシーンを撮ったことに関しては?

 

今泉 うーん、やっぱり難しいですね(笑)。ピンク映画をたくさん撮られている城定さんとも話したんですが、行為に至る前後の空気はやりようがあっても、行為中の撮り方は決まってしまうんですよ。自分も久しぶりに撮ってみて、セックスという行為そのものというよりは、その前後の方が興味あるんだなと、改めて気づかされました。あと、行為中の腰回りが映ってしまうとR18+になってしまうため、「これ大丈夫ですかね?」と、プロデューサーに確認しながら撮ってしました(笑)。

 

──劇中、行方不明になってしまう飼い猫・カンタのお芝居は?

 

今泉 カンタはオセロというタレント猫なんですが、まあそこは猫ですから、そんなに言うこと聞かなかったです(笑)。キャットフードの「CIAOちゅ~る」で誘導しながらの撮影は大変でしたが、途中からは素晴らしいお芝居をたくさんしてくれました。カメラマンさんにごめんなさいしつつ、色調整をしながら、夕景用の猫を昼に使ったり、その逆もあったり……。役者さんも、そんな状況に付き合ってくださってありがたかったですし、僕としても「今後、猫の動きについて、脚本に無茶なことは書けないな」と思ったぐらい、いい経験になりました。

 

(C)2021『猫は逃げた』フィルムパートナーズ

──『街の上で』に続く、オリジナル脚本となる城定監督とのコラボ企画は、今泉監督にとって、どのような経験になったと思いますか?

 

今泉 『街の上で』しかり、これまで人物もカメラもあまり動かさず、普通に会話しているのをじっと撮るということをやってきたと思うんです。そんな自分のオリジナル脚本を『愛なのに』として撮った城定監督は、カメラを動かしたり、とても豊かに撮られていたんです。自分の脚本でもこんな躍動的に、魅力的になるんだと感動したし多くを学びました。反省もありつつ、新たな発見もできた企画になったかなと思います。

 

大切なのは、決して笑わせようとして行動していないこと

 

──打ち合わせや現場に必ず持っていく、こだわりのモノやグッズがあえば教えてください。

 

今泉 持ちたくないものは持たないこだわりがあるなか、パイロットの水性ボールペン「ハイテックC」は、めっちゃ使っています。しかも、0.4ミリのブルーブラックとレッド。台本に書き込むとき、アイデアをノートに書くときなどは必至で、縁起担ぎで、台本の表紙をめくった1ページ目に「楽しむ」という文字を必ず書くのですが、そのときにも使っています。ただ、すぐになくしてしまうので、10本ぐらいまとめ買いをします(笑)。あと、新作の企画を一から考えるときなどは、ちょっと金額は高めですが、イタリアのブランド、モレスキンのノートをあえて購入して、気合を入れます。あと、反対に、絶対に現場に履いていかない古着のズボンがあります。それを履くと、天気予報が晴れでも、雨が降ってくるほど呪われているんですよ(笑)

 

──大阪NSCの26期生だった過去を持ち、近年も『キングオブコント2021』でオープニング映像を制作されるなど、お笑いにも造詣が深い今泉監督ですが、気になるお笑い芸人は?

 

今泉 『キングオブコント2021』で王者になった空気階段だけじゃなく、ザ・マミィやかが屋、男性ブランコなど、今のコント芸人さんは、自分が映画でやろうとしている笑いの作り方と同じ視点のものが多いと思うんです。なにかに困っていたり、気まずい状況に置かれた人たちが、ただただ真剣にそこにいて、それを端から見ると面白いと構図。大切なのは、決して笑わせようとして行動していないこと、というか。じつは昔の『天才バカボン』でも、すでにそんな笑いをやっていて、「赤塚不二夫さんは、やっぱりスゴいな!」と。ほかにも、金属バットとチェリー大作戦、TCクラクションなどに注目しています。

 

【今泉力哉さん撮りおろし写真】

 

 

(C)2021『猫は逃げた』フィルムパートナーズ

猫は逃げた
2022年3月18日(金)より東京・新宿武蔵野館ほか全国順次公開

 

【映画「猫は逃げた」よりシーン写真】

(STAFF&CAST)
監督:今泉力哉
脚本:城定秀夫、今泉力哉
出演:山本奈衣瑠、毎熊克哉、手島実優、井之脇海、
伊藤俊介(オズワルド)、中村久美、芹澤興人、オセロ(猫)

(STORY)
漫画家・町田亜子(山本)と週刊誌記者の広重(毎熊)は離婚間近の夫婦。広重は同僚の真実子(手島)と浮気中で、亜子は編集者の松山(井之脇)と体の関係を持ち、夫婦関係は冷え切っていた。2人は飼い猫カンタをどちらが引き取るかで揉めていたが、その矢先、カンタが家からいなくなってしまい……。

(C)2021『猫は逃げた』フィルムパートナーズ

 

愛なのに
東京・新宿武蔵野館ほか全国順次公開中

(STAFF&CAST)
監督:城定秀夫
脚本:今泉力哉
出演:瀬戸康史、さとうほなみ、河合優実、中島歩、向里祐香、丈太郎、毎熊克哉、オセロ(猫)

 

撮影/関根和弘 取材・文/くれい響

乃木坂46岩本蓮加、現役女子高生の等身大の演技に注目!「世の中にたえて桜のなかりせば」4・1公開決定 予告編ほか解禁

©2021『世の中にたえて桜のなかりせば』製作委員会

 

乃木坂46の岩本蓮加が宝田明とW主演を務める映画「世の中にたえて桜のなかりせば」が4月1日(金)に公開されることが決定。予告編と場面写真、ポスタービジュアルが解禁された。

 

本作は、“終活アドバイザー”のアルバイトをしている不登校の女子高生・咲(岩本蓮加)が、同僚の敬三(宝田明)と共にさまざまな境遇の「終活」を手助けするうちに、自分の生き方と向き合い始める物語。今年3月に高校卒業を控える岩本は本作が映画初主演。「終活」に悩む大人たちに真摯に向き合おうとする、等身大の女子高生を見事に演じている。

 

©2021『世の中にたえて桜のなかりせば』製作委員会

 

このたび、予告編と新規場面写真、ポスタービジュアルが解禁。予告では、咲が柴田とともに終活アドバイザーとして働くところから始まる。「いらっしゃいませ」と明るく振る舞い接客をする咲が、ある出来事から不登校になってしまい、思い悩む姿も…。敬三はそんな咲を励ますために、妻と見た故郷のさくらが見たいと語り始める。その話を聞いた咲は、さくらの木を探しに出かけ、ある真実にたどり着く。そこで咲が取った行動とは…。そして敬三が咲に伝えたかった思いとは。

 

また、ポスタービジュアルでは、制服姿の岩本が、「ことしも生きて さくらを見ています」の言葉通り、穏やかな表情で桜を見上げている。背景には満開の桜が一面に写り、春の温かさも感じられる4月1日に決定した公開時期にぴったりなビジュアルに仕上がっている。

 

©2021『世の中にたえて桜のなかりせば』製作委員会

 

予告編

 

作品情報

「世の中にたえて桜のなかりせば」
2022年4月1日(金)公開

<キャスト>
岩本蓮加(乃木坂46)
土居志央梨 郭 智博 名村 辰 柊 瑠美 伊東由美子
徳井 優 吉行和子
宝田 明

<スタッフ>
監督:三宅伸行
脚本:敦賀 零、三宅伸行
エグゼクティブプロデューサー:宝田 明
エンディング曲:all at once「蒼空」Produced by 亀田誠治

配給:東映ビデオ

公式サイト:https://www.toei-video.co.jp/sakuramovie2022/

©2021『世の中にたえて桜のなかりせば』製作委員会

 

中島健人×松本穂香「桜のような僕の恋人」主題歌がMr.Children書き下ろし新曲「永遠」に決定

3月24日(木)より配信されるNetflix映画「桜のような僕の恋人」の主題歌が、Mr.Childrenの書き下ろし楽曲「永遠」に決定。あわせて、本予告映像とキャラクタービジュアルが解禁された。

Netflix映画「桜のような僕の恋人」

2017年に発売され、泣ける恋愛小説として話題となり、さらにTikTokで人気に火がつき発行部数60万部を突破したベストセラー小説、宇山佳佑著「桜のような僕の恋人」(集英社文庫刊)を映画化した本作。

 

かねてより原作ファンを公言し、本作の制作発表時には「僕の26年の人生の最高傑作にしたいと強く思っています」と熱いコメントを寄せたSexy Zoneの中島健人が主人公・朝倉晴人役、有明美咲役を松本穂香が演じる。

 

美容師の美咲(松本)に恋をした晴人(中島)は、勇気を出して彼女をデートに誘う。目標に向かって頑張る美咲にふさわしい人間になるべく、諦めかけていたカメラマンへの夢をかなえるため再びカメラと向き合うことを決意する晴人。

 

しかし、美咲は「人の何十倍も早く老いていく」という難病を発症する。好きな人と同じ速度で歳月を重ねることができないという現実を前に、晴人と美咲が出した“2人の歩み方”とは…。

 

本予告映像では、中島演じる晴人の「僕は春が来ると君のことを思い出すんだ。桜のような僕の恋人をー」というせりふとともに、Mr.Childrenが本作のために書き下ろした主題歌「永遠」のメロディーが流れ、松本演じる美咲のまぶしい笑顔が映し出される。そしてカメラのシャッターを切る音に合わせ、尊い2人の瞬間が切り取られていく。「カメラって魔法の道具なんです」と話す晴人に、美咲が「いつか見せてよ、晴人君の写真」とほほ笑む様子からは、この先も続く未来を想像して2人の胸が高鳴る様子がうかがえる。

 

しかし場面は一変、病院で検査を受ける美咲の姿が。不穏な空気の中で要潤演じる医師の神谷から「人より早く歳をとる病気です。次の春を迎えることは…」と衝撃の診断を受ける。片思いが成就し幸せ絶頂だったが、美咲から突然理由もなく別れを告げられる晴人。それでもカメラマンの夢をかなえるため、仕事に没頭する晴人の姿や、永山絢斗演じる美咲の兄・貴司が、美咲の一度は手放した晴人への後悔を悟り、「自分が一番大事なものは諦めるな!」と訴える姿など、病気が進行していく美咲を中心に周囲の人たちの心情もあらわになっていく。

 

「美咲さんがどんな姿になっても大好きです」「晴人君と生きることができて本当に良かった」そんな切実な言葉とともに2人が過ごした限りある時間が映し出されていく。そして、桜が咲き誇る遊歩道で「美咲さんの色だなって、満開の桜みたいだから。美咲さんの笑った顔」「あなたを好きになれて、良かったです」という真っすぐで淀みない言葉とともに、晴人が初めて恋に落ちた瞬間の、美咲の笑顔と満開の桜が映し出される。

Netflix映画「桜のような僕の恋人」

また、同時に解禁されたキャラクターアートでは、美しく散る桜の花びらに包まれる2人が、見つめ合っているようにも見える。穏やかな表情の晴人と、真っすぐ前を見つめる美咲の表情が意味するものとは…。2人に起こる試練と、それを見守る周囲の人々との物語に期待が高まる。

 

Mr.Children・桜井和寿 コメント

過去の何処かに置いてきた何かが、

 

忘れかけていた大切な何かが、

 

この物語の中にある気がして、

 

これでもかってくらい感情移入し、物語にシンクロさせてこの曲を制作しました。

 

また、今年はMr.Childrenとしてデビュー30周年にあたる年であり、

 

久しぶりに小林武史さんと一緒にこの曲を作れたことは、自分達の音楽を再確認する大切な時間となりました。

 

出逢いに

 

めぐりあわせに

 

ただただ感謝。

 

最後の一瞬まで、逃さずに焼き付けてください。

 

Mr.Children 桜井和寿

 

作品情報

Netflix映画「桜のような僕の恋人」

2022年3月24日(木)Netflixにて全世界同時配信

 

原作:宇山佳佑「桜のような僕の恋人」(集英社文庫刊)

監督:深川栄洋

脚本:吉田智子

キャスト:中島健人(Sexy Zone)、松本穂香、永山絢斗、桜井ユキ、栁俊太郎、若月佑美、要潤、眞島秀和

モロ師岡/及川光博

撮影:柳田裕男

照明:宮尾康史

録音:豊田真一

美術:黒瀧きみえ

 

エグゼクティブ・プロデューサー:高橋信一(Netflix)

プロデューサー:春名慶(博報堂DYミュージック&ピクチャーズ)・川田尚広(TOHOスタジオ株式会社)

制作会社:TOHOスタジオ株式会社

 

Netflix 作品ページ:https://www.netflix.com/桜のような僕の恋人

NetflixJapanTikTokアカウント:@netflixjapan

吉岡里帆主演「ハケンアニメ!」劇中アニメに豪華声優陣集結 梶裕貴、花澤香菜らが実写パートで声優役

5月20日(金)公開の吉岡里帆が主演を務める映画「ハケンアニメ!」の劇中アニメに出演する豪華声優陣12人が解禁。さらに、梶裕貴、潘めぐみ、高橋李依、花澤香菜らが実写パートに“声優役”で出演することも発表された。

©️2022 映画「ハケンアニメ!」製作委員会

 

原作は、アニメ業界で奮闘する者たちを描いたお仕事ドラマで、本屋大賞にもノミネートされた辻村深月による同名小説。発売から7年の時を経てついに映画化が決定した。主演の吉岡をはじめ、中村倫也、柄本佑、尾野真千子が出演。監督は映画「水曜日が消えた」の吉野耕平が務める。

 

アニメ業界を舞台とするお仕事映画となる本作では、主人公・瞳(吉岡)や王子(中村)らアニメ監督、行城(柄本)や香屋子(尾野)らプロデューサーだけでなく、さまざまな業種の人々が登場。作品、業界を盛り上げるために不可欠な人々の姿が、しっかりと描かれている。

 

既に「群野葵」というアイドル的人気声優という役柄で、声優の高野麻里佳が実写映画に初出演していることが発表されているが、このたび、劇中アニメに出演する声優陣が決定。さらに一部の出演者は、実写パートでも“声優役”として出演する。

 

瞳が監督する劇中アニメ『サウンドバック 奏の石』(『サバク』)で、トワコたちと共にロボット「サウンドバック」に乗って戦う、どこか影のある少年リュウイチに『進撃の巨人』のエレン・イェーガー役で有名な梶裕貴。同じく彼らの仲間で、熱血漢の少年タカヤ役に『HUNTER×HUNTER』ゴン=フリークス役などで知られる潘めぐみ。ヒロイン・トワコの妹でしっかり者の少女・マユに『スター☆トゥインクルプリキュア」』フワ役などの木野日菜。音を吸収してロボットに変形する謎の「奏の石」役に『ヒプノシスマイク』の神宮寺寂雷役などの速水奨が決定。実力派声優たちによって命を吹き込まれた、王道ジュブナイルロボットアニメに期待が高まる。

 

王子が監督する『運命戦線リデルライト』(『リデル』)では、行方不明の妹を探す主人公の魔法少女・充莉に『Re:ゼロから始める異世界生活』エミリア役などで知られる高橋李依。一話に一歳ずつ年を重ねる「成長するヒロイン」を演じている。ライバルの謎めいた魔法少女・清良に『PSYCHO-PASS サイコパス』常守朱役などの花澤香菜。充莉に「運命を変える力」を与えるマスコットキャラクターのデルに『魔法つかいプリキュア!』キュアマジカル役などの堀江由衣。文学好きな魔法少女・詩織に『銀魂』猿飛あやめ役などの小林ゆう。充莉の親友にして魔法少女仲間の七菜香に『ドロヘドロ』ニカイドウ役などの近藤玲奈。芸能活動を行う魔法少女・圭に『東京24区』きなこ役などの兎丸七海。スポーツ万能で天然な魔法少女の悠樹に『アイカツスターズ!』香澄夜空役などの大橋彩香が決定した。

 

また、映画のナレーションは、『鋼の錬金術師』のエドワード・エルリック役などで知られる朴璐美が務める。さらに、梶、潘、木野、速水、高橋、小林、近藤、兎丸、大橋は声優役で実写パートにも出演する。

 

劇中アニメの声優キャスティングについて、吉野監督は「決定した声優陣のお名前を伺った時は『まさかこんなことになってしまうとは』と、幸運すぎて怖くなりました」とコメントしている。

 

梶裕貴(リュウイチ役)コメント

ひとつのアニメーションが完成するまでにどれだけの時間がかかっているか、どれほどのプロフェッショナルが死力を尽くしているか、それが伝わってくる作品です。声優もその一部。辻村深月先生の繊細でありつつエモーショナルな世界観がどのように映像化されるのか、僕自身とても楽しみにしています。参加させていただき、光栄です。

 

潘めぐみ(タカヤ役)コメント

普段の仕事がカット割りされて撮影されていくので、シーンやカットごとで、自分の動作をつながりとして記憶しておく感覚は新鮮でした。作品一つ、その一秒、一瞬ができるまでに込められた人の想いや時間の中にあるドラマを考えると、そうした方々と共にこの役を演じさせていただいているんだなと、あらためてありがたみを感じました。

 

木野日菜(マユ役)コメント

声優役としての出演に最初はびっくりしましたが、普段お仕事をしている時のように自然体で出演させて頂きました。とても貴重な機会を頂きまして光栄に思います。私も知らなかったような裏側や、監督の葛藤。さまざまな人が関わり合って、作品を想い合ってひとつの作品が出来上がるんだとあらためて強く感じました。ぜひご覧ください!

 

速水奨(奏の石役)コメント

初めて実写映画に出演させていただきましたが、いやあ、短いシーンも丁寧にさまざまなアングルで撮影するんですね。アフレコ現場だと、テスト、本番の2回で録り切りますから、その違いに驚きました。でも、手作り感と、演技の情熱を垣間見ることができ、本当に幸せでした。

 

『サウンドバック 奏の石』特報

高橋李依(充莉役)コメント

「運命戦線リデルライト」主人公の充莉役、そして、アフレコスタジオでの撮影にも参加させていただきました!「リデルライト」は、運命を変えるバイクレースに参加する物語。不思議な世界観を、時に可愛く、時に熱く描いています。劇中劇でありながら、このアニメを追っていきたい!と思っちゃう、覇権アニメのオーラを感じました!大好きなアニメ業界にスポットライトを当てていただけることが、うれしくて光栄だなぁと思いました。そして、声優という職業の描き方もすごく最先端だったなぁと。今作を見終わった皆さまは、どの職種にどんな想いを抱くのか、楽しみです。

 

花澤香菜(清良役)コメント

原作の大ファンなので、こういう形で作品に関わることができてうれしいです。アニメ制作の舞台裏で、それぞれの立場の人たちが悩みを抱えながらも熱を注いでいき、作品が出来上がっていく様子は、アニメのお仕事が好きな私にとってとても刺激になります。お仕事ものとしても楽しめる作品なので、ぜひたくさんの方に観ていただきたいです!

 

堀江由衣(デル役)コメント

劇中のアニメのキャラクターの声を担当させていただきました。そのアニメは断片的にしか出てこないのですが、とても面白そうで全部見たくなるような作品でした(笑)。近しい業界のお話でしたのでとても感情移入して見てしまい、最後はものすごくジーンとしてしまいました。

 

お仕事だけでなく、何かを頑張っている人に共感していただける作品なのではないかなと思います。たくさんの方に見ていただけたらうれしいです。

 

小林ゆう(詩織役)コメント

大好きな辻村深月先生の作品に、声優として携わらせていただくことができて心から感謝しております。恐縮ながら以前『ハケンアニメ!』文庫本の帯を書かせていただきました。この素晴らしい小説が映画化され、さらに出演までさせて頂けた事を大変光栄に思います。アニメ業界を描いた今作の公開がファンの1人としてとても楽しみです!

 

近藤玲奈(七菜香役)コメント

劇中に登場するアニメの細かい資料がたくさんあり、実際に放送されるのではないかと錯覚するくらい、本格的な作りに感動しました。日本の誇りであるアニメーションをテーマとした映画に、声優として出演させていただけてとてもうれしかったです。アニメ業界の命を懸けた本気のアニメ作りの現場をぜひご覧ください!

 

兎丸七海(圭役)コメント

声優として映像作品に出演させていただくのは初めてだったので、お話を頂いた時はすごくうれしかったです。普段のアフレコ現場とは収録方法が違っており、それがまた面白く、声優役として演じるのも初めての経験だったのでとても楽しかったです!声優やアニメ制作関係者の舞台裏を観られる作品として絶対に楽しめると思いますので、ぜひ劇場でお楽しみください!

 

大橋彩香(悠樹役)コメント

悠樹役と、実写で声優役としても出演させていただいて…いつもと全然違う雰囲気でのアフレコシーンはとっても緊張しました!!アニメを制作する上でスタッフの皆さまにはたくさんお世話になっていますが、裏側はなかなか見られないので勉強になりました…!劇中アニメも設定等とても丁寧に作られているので、楽しみにしていてください♪

 

『運命戦線リデルライト』特報

ナレーション・朴璐美 コメント

本作を通じて「貴方にとって『尊いもの』とは、何ですか?」と、『モノづくり』に携わる人間として、あらためて問われた気がしています。この作品がはらむ濃厚な熱量に触れ、そっと日常とクロスフェードさせながら世界に没入してご覧ください。

 

吉野耕平監督 コメント

決定した声優陣のお名前を伺った時は「まさかこんなことになってしまうとは」と、幸運すぎて怖くなりました。アフレコ現場でキャラクターに命が宿る瞬間を特等席で撮影できたのは、アニメのファンの一人としてとても幸せな時間でした。頂いた熱量をそのままスクリーンから届けられるように最後まで頑張りたいと思います。

 

作品情報

©️2022 映画「ハケンアニメ!」製作委員会

 

「ハケンアニメ!」

2022年5月20日(金)公開

 

原作:辻村深月「ハケンアニメ!」(マガジンハウス刊)

監督:吉野耕平

脚本:政池洋佑

出演:吉岡里帆、中村倫也/柄本佑/尾野真千子

制作プロダクション:東映東京撮影所

配給:東映

公式サイト:https://haken-anime.jp

 

©️2022 映画「ハケンアニメ!」製作委員会

堀田真由「作品を観たマネージャーさんからは“こういう声も出すんだ!”と驚かれました(笑)」

上流気流に乗って空を飛ぶ航空機・グライダーに青春をかける、空に恋をした体育会航空部の大学生たちを描いたアニメーション映画『ブルーサーマル』が3月4日(金)より公開。天真爛漫で、真っすぐな主人公“つるたま”こと都留たまきを演じた堀田真由さんは、本作が声優初挑戦となる。そんな堀田さんに本作への思いやアフレコ収録でのエピソードをはじめ、時間を有意義に過ごせるというある場所やモノについても語ってくれました。

 

堀田真由●ほった・まゆ…1998年4月2日生まれ、滋賀県出身。数多くの大作・話題作に出演しており、今最注目の若手演技派女優。主な出演作に連続テレビ小説『わろてんか』『エール』、『3年A組-今から皆さんは、人質です-』『いとしのニーナ』『危険なビーナス』『言霊荘』、映画『かぐや姫は告らせたい』シリーズ、『ライアー×ライアー』『ハニーレモンソーダ』など。また、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(NHK総合ほか)にも出演が決まっている。2020年からゼクシィ13代目CMガールに就任。TwitterInstagram

 

 

【堀田真由さん撮りおろしカット】

 

すぐに人と仲良くなることができるところは、私と似ているかもしれません(笑)

 

──声優初挑戦で演じられた“つるたま”役は、オーディションで決まったとのことですが、役者のオーディションとの違いは?

 

堀田 役者のオーディションでも、言われたことへの対応力が大事だと思っているので、そこはもちろん心がけました。ただ、これまで受けた声優のオーディションよりも、今回はさらに作品の内容を深く知ることができたこともあり、前もって“つるたま”という女の子について、研究して、自分なりに役作りをしてからオーディションを受けることができました。原作コミックを読み込むことで得るものは大きかったですし、先に頂いた台本は、(航空部先輩の)空知との掛け合いのシーンだったので、「これぐらいのテンション感でやったら面白いかも?」と、自分なりに家で練習して臨みました。

 

──そんな“つるたま”についての印象は?

 

堀田 すごく前向きで陽気な性格で、自分が心の中に思っていることを言葉に出せる女の子だなと思いました。大人になるにつれ、いろいろと遠慮がちになってしまうことが多いなか、彼女の持つ真っすぐさ、一生懸命さが素敵に感じました。これまで私が演じてきたのは、どこかクールで強気な一筋縄ではいかない役が多かったですし、実際の私とも違うんです。ただ彼女がすぐに人と仲良くなることができる社交的なところは、私と似ているかもしれません(笑)。

 

──アフレコ収録時のエピソードについて教えてください。

 

堀田 第一線で活躍されているみなさんの中に、アフレコ初挑戦の私がいることに対する不安は、確かにありました。あと、私の声は線が細いんです。そのため、できるだけ声量を上げる、声を張るよう心がけましたし、私の芝居の方法が、「みなさんとのバランスを崩してしまうかも?」という心配もありました。でも、コロナ禍の今、みなさんとアフレコブースに入って録ることが難しいと聞いていたんですが、幸運にも今回はそれができたんです。そのため、その場で生まれる空気感を大切にしながら、みなさんとの掛け合いをやらせていただきました。

 

──橘正紀監督から、特に指示されたことは?

 

堀田 「監督からいろいろ言われたら、パニックになってしまうかも?」と心配もあったのですが、「まずは楽しく自由にやってください」と言われたことで、とても安心しました。みなさんに支えられながら収録していくなかで、走るシーンでは腕を動かしたり、身振り手振り加えたりしながらできるだけ形も加えて演じていくようにしました。でも、みなさんは、私のようなことはされず、ずっと声だけで対応されていて、「さすがだなぁ」と思いました。

 

この作品を観ることで、より前向きになってもらえたらうれしいですね。

 

──完成した作品を観た感想は?

 

堀田 ふとしたきっかけで、航空部のメンバーが“つるたま”の人生にとって大切な仲間になっていく様や、“つるたま”の存在によって周囲が影響されて変わっていく様など、人間関係がとても素敵な作品だと思いました。どんなことがきっかけになるか分からないですし、人と人との出会いによって及ぼす影響がいい方向に向かっていく感じも良かったです。実際に演じるうえでも、人と人との距離感のようなものを意識しましたし。今まで“つるたま”のようなキャラクターを演じたことがなかったこともあり、作品を観たマネージャーさんからは「こういう声も出すんだ!」と驚かれました(笑)。

 

──印象に残ったシーンやお好きなシーンは?

 

堀田 空知との掛け合いのシーンは、かなり好きです。台本に書かれたセリフを言いつつ、その後にアドリブで続けたりしたので、演じていてとても気持ちが良かったんです(笑)。それから、雲海を見るシーンは、バックに挿入歌が流れるとてもきれいなシーンで、空知と倉持先輩との三角関係がちょっと動き始めたりするので好きです。コロナ禍で世の中が不安な状況ですが、上も向いてみようと明るい気持ちになる作品になったかなと思います。また、いろいろ新しいことが始まり、ドキドキしたり、不安になったりする春という季節に、この作品を観ることで、より前向きになってもらえたらうれしいですね。

 

ひとつの作品が終わった後にお買い物することは、自分にとって大きな気分転換に

 

──声優初挑戦を振り返っていかがでしたか?

 

堀田 初めてのことをやらせていただく高揚感と不安感が入り混じっていましたが、最終的には、とても楽しみながら、学びながら収録することができました。そして、実写とアニメでは違う部分もあると思うんですが、「表現する」という意味では、どちらも同じエンターテインメントだということを痛感しました。

 

──堀田さん自身、大空への憧れはありますか?

 

堀田 地元・滋賀県の空は、とてもきれいで、空気が澄んでいることもあり、いろんな表情を見ることができるんです。また、学校の授業でも星座を見る宿題があったりして、昔から空を見上げることが多かったんです。なので、今回空に関わる作品に参加することができてうれしかったです。ちょっと高所恐怖症なので、怖さもありますが、「“つるたま”が見た景色はどんなだったんだろう?」という気持ちが強いので、機会があったら実際のグライダーにも乗ってみたいです。

 

──“つるたま”がグライダーにハマったように、堀田さんがハマっているモノはありますか?

 

堀田 時間があったら、本を読みに行く純喫茶があるんですが、その下の階にちょっとレトロな食器を売っているお店があるんです。そこに行くたび、マグカップや箸置きなど、ひと目惚れしたものを買っていたら、食器集めにハマっていました(笑)。料理好きな母親の影響も大きいかもしれませんが、私にそういう趣味があることを知った兄も瀬戸物を送ってくれましたし、清水寺で作った陶芸のコップにも愛着を感じています。あと、靴下を集めるのも好きで、いろんな色を並べたくなったりして、クローゼットの中には靴下専用の棚もあるんです(笑)。食器や靴下に限らず、ひとつの作品が終わった後にお買い物することは、自分にとって大きな気分転換になっています。

 

──また、撮影のときなどに、必ず持っていくようなグッズなどはありますか?

 

堀田 保温ボトルは、マストで現場に持っていきます。今使っているものは、去年の秋に撮影の移動中にかわいいさに即買いしたものです。ボトルの中にはノンカフェインで気持ちが落ち着くといわれるルイボスティーを入れているのですが、朝入れたものが夕方ぐらいまで温かいんですよ。サステナブルと言われる時代、環境にも優しいですし、必需品になっています。

 

 

ブルーサーマル
2022年3月4日(金)より全国ロードショー

 

(CAST&STAFF)
出演:堀田真由 島﨑信長 榎木淳弥
白石晴香 大地葉 村瀬歩 古川慎 高橋李依 八代拓 河西健吾
小松未可子 小野大輔 寺田農

原作:小沢かな『ブルーサーマル ―青凪大学体育会航空部―』(新潮社バンチコミックス刊)
監督:橘正紀 脚本:橘正紀 高橋ナツコ
キャラクターデザイン・総作画監督:谷野美穂 音楽:海田庄吾
主題歌:「Blue Thermal」SHE’S(ユニバーサル ミュージック)
挿入歌:「Beautiful Bird」SHE’S(ユニバーサル ミュージック)
美術監督:山子泰弘 色彩設計:橋本賢 撮影監督:若林優 音響監督:山口貴之
アニメーション制作:テレコム・アニメーションフィルム
制作:東映東京撮影所
製作:「ブルーサーマル」製作委員会
配給:東映

(STORY)
高校時代、バレーボール一筋で頑張ってきた都留たまき(堀田真由)。サークル活動や恋愛などで充実した、“普通の大学生活”に憧れ長崎から上京するも、入学早々とある事故でグライダーを傷つけてしまう。その弁償のために“体育会航空部”の雑用係をすることに。思い描いていた大学生活とはかけ離れた環境に不満を抱いていたが…、主将である倉持(島﨑信長)の操縦するグライダーで初めて《空》へ飛び立った瞬間から、一面に広がるその美しさに魅了されていく。

(C)2022「ブルーサーマル」製作委員会

 

【映画『ブルーサーマル』よりシーン写真】

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撮影/干川 修 取材・文/くれい響

篠原涼子、中村倫也、関水渚らのインタビュー&メイキング映像が公開! 映画「ウェディング・ハイ」

©2022「ウェディング・ハイ」製作委員会

 

3月12日(土)公開の篠原涼子主演映画「ウェディング・ハイ」から、豪華キャストによる初出しのインタビューとメイキング映像をふんだんに使った特別映像が解禁された。

 

本作は、芸人、タレントとしても活躍するほか、向田邦子賞やギャラクシー賞を受賞するなど、脚本家としても才能を発揮するバカリズムが脚本を担当。結婚式を舞台に次々と巻き起こる問題をコミカルに描く。監督は「勝手にふるえてろ」(2017)、「私をくいとめて」(2020)で東京国際映画祭観客賞を受賞するなど、映画ファンから絶大の支持を集める大九明子。

 

3年ぶりの映画主演となる篠原涼子は、新郎新婦のために知恵と工夫で難題を解決していく“絶対にNOと言わない敏腕ウェディングプランナー”中越真帆を演じる。さらに中村倫也、関水渚、岩田剛典、向井理、高橋克実など、豪華キャストが集結。

 

このたび、豪華キャストによる初出しのインタビューとメイキング映像をふんだんに使った特別映像が解禁。映像は、篠原と中村、関水がそれぞれクランクインする所からスタート。東京スカパラダイスオーケストラによる主題歌「君にサチアレ」に乗せて、メイキングやインタビューなど見どころたっぷりな1分間の映像となっている。

 

篠原は「この映画は笑いがあって涙があって素晴らしい」、中村は「すごい気楽にやらせていただいて楽しかった」、関水は「終わってしまうのがとても寂しいです」と、それぞれ本作の撮影を振り返ってコメント。

 

また、篠原演じるウェディングプランナーの中越が靴を手に持ちながら走るコミカルな姿や、新郎新婦を演じた中村と関水が披露宴で行うキャンドルサービスなど、初出しメイキング映像が盛りだくさんだ。

 

新婦を奪いにきた元カレ・裕也を演じた岩田が「こんな役やったことないですね」と、共演者からも絶賛の声が寄せられているキャラの濃い自身の役柄について語ると、披露宴に現れる“謎の男”澤田を演じた向井は「スピード感と疾走感が気持ちよく、楽しく見れる作品になってると思います」と作品の面白さを語った。

また、披露宴の会場へ向かう場面で中村が「隣の客はよく柿食う客だ」の早口言葉を言おうとして「隣のカキッ」「カキッ」「違う、ダメだ」と1人言い続けているのを見て周りの篠原や関水が爆笑する、なんともほほ笑ましいメイキングシーンも。

最後には、スピーチに人生を懸ける新郎の上司・財津を演じた高橋克実がネタバレ部分を話しだし…それを見ていた中村に拍手で煽られるという、なんとも和やかな雰囲気で本映像は締めくくられる。

 

他にも、新婦の上司・井上を演じた皆川猿時がオフィスで叫んだと思うと、新郎の後輩・相馬を演じた中尾明慶も雄叫びを上げるなど…クセ者参列者が続々登場し、披露宴で一体何が巻き起きるのか、本作の公開がますます楽しみになる映像となっている。

 

特別映像

作品情報

「ウェディング・ハイ」
2022年3月12日(土)公開

出演:篠原涼子
中村倫也、関水渚/岩田剛典
中尾明慶、浅利陽介、前野朋哉、泉澤祐希、佐藤晴美、宮尾俊太郎
六角精児、尾美としのり、池田鉄洋、臼田あさ美、片桐はいり
皆川猿時、向井理、高橋克実

脚本:バカリズム
監督:大九明子
主題歌:東京スカパラダイスオーケストラ 「君にサチアレ」(cutting edge/JUSTA RECORD)
配給:松竹

公式HP:https://movies.shochiku.co.jp/wedding-high-movie/
公式Twitter:@wedding_high
公式Instagram:@wedding_high_movie

©2022「ウェディング・ハイ」製作委員会

吉岡里帆&磯村勇斗が蜷川実花監督「ホリック xxxHOLiC」に参戦 色気全開のキャラ写真解禁

©2022 映画「ホリック」製作委員会 ©CLAMP・ShigatsuTsuitachi CO.,LTD./講談社

 

蜷川実花が監督、神木隆之介と柴咲コウがW主演を務める映画「ホリック xxxHOLiC」(2022年4月29日(金・祝)公開)に、吉岡里帆、磯村勇斗の出演が決定した。

 

原作は、累計1400万部を突破している創作集団・CLAMPの伝説的大ヒットコミック。「ヘルタースケルター」や「Diner ダイナー」を手掛けた蜷川実花監督が、艶やかで華やかな圧巻のビジュアルで、初の実写映画化に挑む。

 

主人公は、人の心の闇に寄り憑く“アヤカシ”が視えてしまう孤独な高校生・四月一日(ワタヌキ/神木隆之介)。その能力を消し去り普通の生活を送りたいと願う四月一日は、ある日、一羽の蝶に導かれ、不思議な【ミセ】にたどり着く。「どんな願いもかなえてあげる。ただし、それに見合う対価を頂く」。妖しく美しい【ミセ】の女主人・侑子(ユウコ/柴咲コウ)は、四月一日の願いをかなえるために、彼の“一番大切なもの”を差し出すようにささやくのだが…。

 

女郎蜘蛛(吉岡里帆)

新たに出演が発表された吉岡里帆は演じるのは、“アヤカシ”を操り四月一日を襲う妖艶な悪女というキャラクター・女郎蜘蛛。吉岡は「女郎蜘蛛は、映画版では物語のカギになる、色気がたっぷりで、妖艶で、でも残酷な悪女です。とにかくセクシーな所作が難しくて、工夫の連続なんだなと勉強になりました」と明かしている。

 

アカグモ(磯村勇斗)

磯村勇斗が演じるのは、ヒトでありながら女郎蜘蛛を崇拝する手下という、映画オリジナルキャラクター・アカグモ。磯村は「少し色気のあるしぐさやしゃべり方で、女郎蜘蛛にうまく転がされているのにそこに興奮してしまうくらいの変態さを持っている。演じる上で難しくもあったんですけど、そこが魅力ですね」と役柄を振り返った。

 

蜷川組初参戦となる2人だが、吉岡は「『カードキャプターさくら』世代なので、CLAMPさんの作品のお話を頂けて驚きました。光栄に思います。蜷川監督と『xxxHOLiC』の世界観で、すごく美しい映像が生まれるんだろうなというワクワク感がありました」と歓喜。磯村は「ずっと(蜷川監督と)ご一緒させていただきたいと思っていました。自分のアカグモという役も新たなキャラクターでもあったので、世界観も含めて楽しみにしていました」と語った。

 

あわせて解禁された蜷川監督撮り下ろしのキャラクター写真は、妖しい美しさでヒトを惑わす色気があふれたビジュアルとなっている。

 

作品情報

「ホリック xxxHOLiC」
2022年4月29日(金・祝)全国ロードショー

監督:蜷川実花
出演:神木隆之介、柴咲コウ
松村北斗(SixTONES)、玉城ティナ
趣里/DAOKO、モトーラ世理奈/西野七瀬、大原櫻子、てんちむ/橋本愛
磯村勇斗、吉岡里帆
原作:CLAMP「xxxHOLiC」(講談社「ヤングマガジン」連載)
脚本:吉田恵里香
製作:映画「ホリック」製作委員会
配給:松竹 アスミック・エース

公式サイト:xxxholic-movie.asmik-ace.co.jp
Twitter:@xxxHOLiC_movie
Instagram:@holic_movie.official

©2022 映画「ホリック」製作委員会 ©CLAMP・ShigatsuTsuitachi CO.,LTD./講談社

小芝風花が「貞子DX」で本格ホラー初挑戦 “呪い”に挑む天才女子大生に 監督は木村ひさし【コメントあり】

世界的ホラーアイコン“貞子”のシリーズ最新作『貞子DX』が2022年秋に公開決定。小芝風花が主演を務めることが分かった。

©2022『貞子DX』製作委員会

 

“見た者が必ず一定期間ののち死に至る”という「呪いのビデオ」の恐怖を描いた鈴木光司のホラー小説を原作に実写化した映画「リング」(98)。テレビ画面からはい出る“貞子”の姿が、世紀末の日本に大きな衝撃を与えて約四半世紀。国内外で幅広い世代に高い認知度を誇るホラーアイコン“貞子”は、2019年にニューズウィーク日本版「世界が尊敬する日本人100」にも選出されている。

 

本作の監督を務めるのは、映画「99.9-刑事専門弁護士-THE MOVIE」が大ヒット公開中の木村ひさし。三池崇史や堤幸彦に師事し演出経験を積み、ドラマ『民王』『99.9 –刑事専門弁護士-』シリーズ、映画「劇場版 ATARU-THE FIRST LOVE & THE LAST KILL-」「屍人荘の殺人」「仮面病棟」など数々の話題作を生み出してきたヒットメーカーが、脚本に『仮面ライダーエグゼイド』「曇天に笑う」「LUPIN THE III RD 峰不二子の嘘」の高橋悠也を迎え、ホラー映画史上No.1シリーズを新機軸へ導く。

 

主演には本作が本格ホラー初挑戦となる小芝風花が決定。“貞子の呪い”を解明すべく奔走するIQ200の天才女子大生・一条文華を演じる。小芝は「今作は、木村監督×貞子ということで、歴代の貞子シリーズとは、またひと味違った貞子を楽しんでいただけると思います。撮影は終えたものの、どういった仕上がりになっているのか想像がつかないので、私自身もとても楽しみです」とコメントを寄せている。

 

小芝風花 コメント

貞子ファンの皆さまこんにちは。一条文華役の小芝風花です。

 

今作は、木村監督×貞子ということで、歴代の貞子シリーズとは、またひと味違った貞子を楽しんでいただけると思います。撮影は終えたものの、どういった仕上がりになっているのか想像がつかないので、私自身もとても楽しみです。まだ公開まで時間はありますが、劇場で皆さんにお届けできる日を楽しみにしております。

 

木村ひさし監督 コメント

かんばんは。木村ひさしです。この新作「貞子」の監督のお話を頂いた時、初めに口を出た言葉は「え? 俺が貞子撮るの?」でした。撮影が終わり編集作業が進んだ今、思うことは

 

「まさにジェットコースタームービーとはこの作品か」

 

主演の小芝さんはお会いする半年ほど前に他の編集室に貼られたドラマのポスターを見て、良いオーラを感じる方だと思っていたので仕事をするのが楽しみでした。本作でもそれを感じていただけると思います。最後にまだ公開まで間がありますが、劇場で、ご覧になられる皆さんが貞子の呪いから逃げられるように切に願っています。

 

作品詳細

「貞子DX」

2022年今秋公開

 

監督:木村ひさし

脚本:高橋悠也

主演:小芝風花

 

製作:『貞子DX』製作委員会

配給:KADOKAWA

 

映画公式サイト:https://movies.kadokawa.co.jp/sadako-movie/

 

©2022『貞子DX』製作委員会

小芝風花が「貞子DX」で本格ホラー初挑戦 “呪い”に挑む天才女子大生に 監督は木村ひさし【コメントあり】

世界的ホラーアイコン“貞子”のシリーズ最新作『貞子DX』が2022年秋に公開決定。小芝風花が主演を務めることが分かった。

©2022『貞子DX』製作委員会

 

“見た者が必ず一定期間ののち死に至る”という「呪いのビデオ」の恐怖を描いた鈴木光司のホラー小説を原作に実写化した映画「リング」(98)。テレビ画面からはい出る“貞子”の姿が、世紀末の日本に大きな衝撃を与えて約四半世紀。国内外で幅広い世代に高い認知度を誇るホラーアイコン“貞子”は、2019年にニューズウィーク日本版「世界が尊敬する日本人100」にも選出されている。

 

本作の監督を務めるのは、映画「99.9-刑事専門弁護士-THE MOVIE」が大ヒット公開中の木村ひさし。三池崇史や堤幸彦に師事し演出経験を積み、ドラマ『民王』『99.9 –刑事専門弁護士-』シリーズ、映画「劇場版 ATARU-THE FIRST LOVE & THE LAST KILL-」「屍人荘の殺人」「仮面病棟」など数々の話題作を生み出してきたヒットメーカーが、脚本に『仮面ライダーエグゼイド』「曇天に笑う」「LUPIN THE III RD 峰不二子の嘘」の高橋悠也を迎え、ホラー映画史上No.1シリーズを新機軸へ導く。

 

主演には本作が本格ホラー初挑戦となる小芝風花が決定。“貞子の呪い”を解明すべく奔走するIQ200の天才女子大生・一条文華を演じる。小芝は「今作は、木村監督×貞子ということで、歴代の貞子シリーズとは、またひと味違った貞子を楽しんでいただけると思います。撮影は終えたものの、どういった仕上がりになっているのか想像がつかないので、私自身もとても楽しみです」とコメントを寄せている。

 

小芝風花 コメント

貞子ファンの皆さまこんにちは。一条文華役の小芝風花です。

 

今作は、木村監督×貞子ということで、歴代の貞子シリーズとは、またひと味違った貞子を楽しんでいただけると思います。撮影は終えたものの、どういった仕上がりになっているのか想像がつかないので、私自身もとても楽しみです。まだ公開まで時間はありますが、劇場で皆さんにお届けできる日を楽しみにしております。

 

木村ひさし監督 コメント

かんばんは。木村ひさしです。この新作「貞子」の監督のお話を頂いた時、初めに口を出た言葉は「え? 俺が貞子撮るの?」でした。撮影が終わり編集作業が進んだ今、思うことは

 

「まさにジェットコースタームービーとはこの作品か」

 

主演の小芝さんはお会いする半年ほど前に他の編集室に貼られたドラマのポスターを見て、良いオーラを感じる方だと思っていたので仕事をするのが楽しみでした。本作でもそれを感じていただけると思います。最後にまだ公開まで間がありますが、劇場で、ご覧になられる皆さんが貞子の呪いから逃げられるように切に願っています。

 

作品詳細

「貞子DX」

2022年今秋公開

 

監督:木村ひさし

脚本:高橋悠也

主演:小芝風花

 

製作:『貞子DX』製作委員会

配給:KADOKAWA

 

映画公式サイト:https://movies.kadokawa.co.jp/sadako-movie/

 

©2022『貞子DX』製作委員会

小松菜奈×坂口健太郎の幸せあふれるカップルショット公開!映画「余命10年」

3月4日(金)公開の小松菜奈と坂口健太郎がW主演を務める映画「余命10年」から、バレンタインデー記念として茉莉と和人がありふれた毎日を楽しむ幸せあふれるカップルショットが解禁された。

©2022 映画「余命10年」製作委員会

 

2017年の発売以来、恋愛小説にとどまらない、切なすぎる小説としてSNS等で反響が広がり続け、現在50万部を突破している「余命10年」(小坂流加著/文芸社文庫NEO刊)。第6回静岡書店大賞の「映像化したい文庫部門」の大賞を受賞するなど、書店員からも映像化を希望する声が多く上がっていた本作を「新聞記者」(2019)(第43回日本アカデミー賞6部門受賞)、「ヤクザと家族 The Family」(2021)の藤井道人監督が映画化。脚本は「8年越しの花嫁 奇跡の実話」(2017)、「雪の華」(2019)など等身大の若者のラブストーリーを描き、多くの大ヒット感動作を世に放ってきた岡田惠和、渡邉真子が担当する。

 

W主演で初共演を果たす小松と坂口。数万人に一人という不治の病で、余命が10年であることを知り、もう恋はしないと誓いながらも和人にひかれていく茉莉を小松が、茉莉と恋に落ち、茉莉を変えていくきっかけを作る若者・和人を坂口が演じる。

 

解禁されたのは、満開の桜の下で茉莉と和人の笑顔あふれる一枚や、夏に手持ち花火を楽しんだり、東京スカイツリーの展望台で撮った2ショット、冬には雪山デートを楽しんでいる2人の自撮り写真など、茉莉と和人の幸せな時間を切り取った場面写真。

©2022 映画「余命10年」製作委員会

 

劇中で小松と坂口が見せる、ありふれた毎日を楽しむ等身大の姿は約1年間の撮影を通じて徐々に作られており、その時間の中で被写体とカメラの距離にも変化があったのだそう。撮影監督の今村圭佑は「最初の頃はドキュメンタリー風に撮りたいという気持ちもあったので、ちょっと離れたところから客観性を持って撮ろうとしていたんです。でも時間がたつにつれて、カメラが2人に近い方がこの作品に合っているのかなと。小松さんや坂口さんの気持ちが季節ごとに変わっていったように、2人に対する僕たちの距離感も変わっていったと感じています」と振り返る。

 

藤井監督も「季節の移り変わりによる暑さや寒さ、匂い、体温などとともに、それらが役者陣のお芝居にもたらすものをしっかり捉えたいという思いがありました」と語っており、小松と坂口が茉莉と和人として実際に春夏秋冬を過ごすことで作り上げられたリアルな20代の男女のカップルとしての姿が丁寧に描かれている。

 

作品情報

「余命10年」

2022年3月4日(金)公開

 

原作:小坂流加「余命10年」(文芸社文庫 NEO 刊)

監督:藤井道人

脚本:岡田惠和、渡邉真子

出演:小松菜奈、坂口健太郎、山田裕貴、奈緒、井口理/黒木華、田中哲司、原日出子、リリー・フランキー/松重豊

音楽・主題歌:RADWIMPS「うるうびと」(Muzinto Records/EMI)

配給:ワーナー・ブラザース

 

映画映画公式サイト:https://wwws.warnerbros.co.jp/yomei10-movie/

映画公式Twitter:@yomei10movie

映画公式Instagram:@yomei10movie

 

©2022 映画「余命10年」製作委員会

松本穂香×中島健人の夏祭りデートショット解禁!映画「桜のような僕の恋人」

3月24日(木)より配信されるNetflix映画「桜のような僕の恋人」から、中島健人×松本穂香のデート写真が一挙解禁。バレンタインデースペシャルメッセージ映像も到着した。

Netflix映画『桜のような僕の恋人』

 

2017年に発売され、泣ける恋愛小説として話題となり、さらにTikTokで人気に火がつき発行部数60万部を突破したベストセラー小説、宇山佳佑著「桜のような僕の恋人」(集英社文庫刊)を映画化した本作。

 

かねてより原作ファンを公言し、本作の制作発表時には「僕の26年の人生の最高傑作にしたいと強く思っています」と熱いコメントを寄せたSexy Zoneの中島健人が主人公・朝倉晴人役、有明美咲役を松本穂香が演じる。

 

美容師の美咲(松本)に恋をした晴人(中島)は、勇気を出して彼女をデートに誘う。目標に向かって頑張る美咲にふさわしい人間になるべく、諦めかけていたカメラマンへの夢をかなえるため再びカメラと向き合うことを決意する晴人。

 

しかし、美咲は「人の何十倍も早く老いていく」という難病を発症する。好きな人と同じ速度で歳月を重ねることができないという現実を前に、晴人と美咲が出した“2人の歩み方”とは…。

 

解禁されたのは、晴人と美咲のデート写真。美咲が晴人と電話をする姿や、晴人からのサプライズに驚く様子、卓球デートでの飛び切りの笑顔、そして晴人と浴衣の美咲が夏祭りで楽しそうにアイスを食べる仲むつまじい姿など、さまざまなデートのシーンが収められている。

Netflix映画『桜のような僕の恋人』

 

自然体に演じる2人だが、本作のメガホンをとった深川栄洋監督も「等身大の25歳を体験してほしいと思っていました。中島君は普段はアイドルとして生きている、松本さんもいろんなフィールドで活躍するという特別な経験をしている人です。でも2人にはそういう人物ではなく、これから世に出ていきたいという夢を持っている25歳を体験してもらいたかった。それが一番最初にあった僕の演出です。2人ともカメラの前でも、カメラが回っていない瞬間でも普通の25歳として羽を伸ばし、僕等の時と変わらない25歳の姿を約3か月間保ってくれました。とても素朴で愛らしかったです」と語っている。

 

さらに、バレンタインデーに寄せて、中島と松本よりスペシャルメッセージ映像が到着。映像はNetflixJapanのTikTokアカウントで公開されている。

 

作品情報

Netflix映画「桜のような僕の恋人」

2022年3月24日(木)Netflixにて全世界同時配信

 

原作:宇山佳佑「桜のような僕の恋人」(集英社文庫刊)

監督:深川栄洋

脚本:吉田智子

キャスト:中島健人(Sexy Zone)、松本穂香、永山絢斗、桜井ユキ、栁俊太郎、若月佑美、要潤、眞島秀和、モロ師岡/及川光博

撮影:柳田裕男

照明:宮尾康史

録音:豊田真一

美術:黒瀧きみえ

 

エグゼクティブ・プロデューサー:高橋信一(Netflix)

プロデューサー:春名慶(博報堂DYミュージック&ピクチャーズ)・川田尚広(TOHOスタジオ株式会社)

制作会社:TOHOスタジオ株式会社

 

Netflix 作品ページ:https://www.netflix.com/桜のような僕の恋人

NetflixJapanTikTokアカウント:@netflixjapan

永瀬正敏「“俳優は芝居だけしていればいい”みたいな考えにふつふつしたものがあった」

芥川賞作家・小川洋子の同名小説を日本・台湾合作で映画化した『ホテルアイリス』(2月18日公開)で、愛と死の香りに満ちた禁断の世界に誘うミステリアスなロシア文学翻訳者を演じた永瀬正敏さん。写真家としても知られる永瀬さんのカメラに対する思いのほか、縁のある台湾映画界についても伺いました。

 

永瀬正敏●ながせ・まさとし…1966年7月15日生まれ。宮崎県出身。1983年、映画『ションベン・ライダー』でデビュー。『息子』で日本アカデミー賞新人俳優賞・最優秀助演男優賞のほか、計の8つの国内映画賞を受賞。その後日本アカデミー賞は、優秀主演男優賞1回、優秀助演男優賞2回受賞。カンヌ国際映画祭・最優秀芸術貢献賞『ミステリー・トレイン』をはじめ、海外作品にも多数出演。最近の主な出演作に『ノイズ』『ちょっと思い出しただけ』などがある。Instagram 

 

【永瀬正敏さん撮りおろしカット】

 

年齢差がある愛の物語に、やっとそういう役ができる年齢になったのかと嬉しくなった

 

──本作に出演された経緯を教えてください。

 

永瀬 プロデューサーさんから出演オファーを頂き、脚本を読み、その後に原作を読みました。今回、僕が演じた主人公の男(翻訳家)は、原作の設定では僕よりずっと年上で、陸夏(ルシア)さんが演じたヒロインのマリは、彼女より年下。そのため、いろいろ考えたんですが、「僕たちが演じることで、違う化学反応が起きるんじゃないか?」というお話もいただき、それではやらせていただこうと思いました。フランス映画の『美しき諍い女』のように、年齢差がある愛の物語がたくさんあるなか、「僕もやっと、そういう役ができる年齢になったのかな」と、嬉しく思いましたね。

 

──「翻訳家」の役作りはどのようにされたのですか?

 

永瀬 原作では、「それが現実なのか、それとも夢なのか」といった、曖昧なところを小川洋子先生が絶妙に表現されているんです。そんな原作の中に漂っているものを最大限大切にしながらも、そのまま表現しようとすることは映画なので難しい。その出し具合の加減……例えば、予約したはずのレストランで予約が取れていなかったときの表情などは、現場で奥原監督と話し合いながら、陸夏さんとのお芝居をしていくなかで決めていきました。なので、今回の役は事前に一人でガチガチに作り込んだというよりは、現場でみなさんと一緒に作っていった感じがします。

 

──今回のロケ地は、台湾の離島である金門島。永瀬さんは1991年に主演された『シャドー・オブ・ノクターン – アジアン・ビート 台湾篇』以来、台湾映画にも出演されています。

 

永瀬 金門島には初めて訪れたのですが、僕は台湾の土地も、台湾の人々も好きなんです。そして、台湾映画界の人たちも素晴らしいし、一緒に仕事ができるというだけで、とてもテンションが上がるんです。『アジアン・ビート』で最初に台湾に行ったときは、ちょうど台湾ニューウェーブの監督たちが世界に進出して、盛り上がっていたときでした。そのなかでも、エドワード・ヤン監督と出会えたことは、いい思い出ですね。『シャドー・オブ・ノクターン』のプロデュースをしてくれた。もともと監督する予定だったのですが、同時期に撮影していた『牯嶺街少年殺人事件』の撮影が押しに押して…。『シャドー…』は『牯嶺街…』のプロデューサーさんが監督することになったんです。じつはヤンさんに呼ばれて、『牯嶺街…』の撮影現場にもよく行っていたんですが『1シーン出てくれ』と言われて。でも編集段階で出演シーンがカットされてしまった……。自分が「3時間版」だけでなく、「4時間版」にも出てこないので、ちょっと凹みました、あとでヤンさんにひたすら謝られましたけど(笑)。作品自体は大傑作で現場の空気を感じられただけでもありがたかったですが。

 

──14年の『KANO 1931海の向こうの甲子園』では、台湾に実在した高校野球チームの監督を演じられました。

 

永瀬 『KANO』で台湾に行ったときには、ウェイ・ダーション監督をはじめ、次世代の監督たちと知り合うことができました。彼らが台湾ニューウェーブ時代の監督としっかり繋がっていたことも感慨深かったです。今回の現場でも陸夏さんだけでなく、若い女性がたくさん働かれていて、素晴らしい仕事をされていました。それによって、僕は台湾映画界の新たな未来を見たような気がしました。

 

僕とマー監督がツァイ監督を囲んで、過去のいろんな話を聞いたり

 

──現場の雰囲気は、いかがでしたか?

 

永瀬 奥原監督は北京を拠点に活動されているので中国語が堪能なうえ、マリの父親役では、『KANO』のマー・ジーシャン監督が出演されているんです。さらに、売店の男役でリー・カンションさんが出演されていることもあり、彼と親友でもあるツァイ・ミンリャン監督も現場に遊びに来てくださったんです。なので、現場に3人も映画監督がいるという、とても不思議な現場でした(笑)。撮影後、ホテルに戻ってからは、僕とマー監督がツァイ監督を囲んで、過去のいろんな話を聞いたりして、+αで、いい思い出になりました(笑)。

 

──そのほか、撮影時の印象的なエピソードを教えてください。

 

永瀬 金門島は中国との戦いの最前線だったこともあり、弾痕や朽ちた家が多く残っていて、台湾本島から感じる木の温もりと言うより、どこか乾いている感じがしました。あと、僕が金門島に帰っていく、引き潮のときしか撮れないシーンがあり、そのために早朝に撮影していたんですが、あるとき、撮影中に潮が満ちてきたんです。監督の判断で、それを生かして新たなシーンも撮影することになったんですが、そんな台本になかった美しくラッキーなショットは、この映画の見どころかもしれませんね。

 

笑顔の写真を自分のInstagram等で毎日アップしていた

 

──永瀬さんといえば、展覧会も開かれる写真家としても知られています。撮影現場にもカメラを持っていかれるとお伺いしました。

 

永瀬 あるとき、もしデビュー作から、僕が共演した方を全員撮らせてもらっていれば、僕が引退したとき、何かを発さなくても、自分史が出来上がることに気づいたんです。そう考えると、「なんて、もったいないことをしたんだ」と思い、今では極力カメラを持っていき、現場で撮らせてもらっているんです。いつもは1、2台程度なんですが、この間までの現場はカメラマン役だったので、合計4台の4カメ体制でした(笑)。

 

──ちなみに、『ホテルアイリス』でも、かなり撮られたのでしょうか?

 

永瀬 『ホテルアイリス』の現場では、役とプライベートを切り替える時間があまりなかったことや、今は観光地でも悲惨な歴史もある場所なので、なかなか容易にカメラのレンズを向けられなかったんです。そのため、少しスマホで撮るだけでした。ただ、その後に撮影した『ノイズ』のときは、藤原竜也くんや松山ケンイチくんとは初共演だったこともあり、会った当日に「ごめん! 写真撮らせて!」と言って、ポートレートを撮らせてもらいました(笑)。また、最初の緊急事態宣言が出て、僕も1歩も外に出なかったんですが、自分の身の丈に合った形で初めて体験するコロナ禍の中、皆さんに何かを伝えたいと思って、笑顔の写真を自分のInstagram等で毎日アップしていたんですね。その趣旨を話したらすぐに賛同してくれて、撮らせてもらった写真もあります。それは「茜色に焼かれて」の石井裕也監督や、尾野真千子さんもそうです。そういう特別なポートレートを撮影させてもらうこともありますね。

 

──過去には、スチールカメラを担当された作品もあるそうですね。

 

永瀬 自分の中で、映画とカメラがリンクしたのは、行定勲監督の『贅沢な骨』という作品です。行定監督の作品では今では考えられないぐらい超超自主映画ともいえる作品だったので、役者もやりつつ、「写真も撮ってください」と監督に依頼されたんです。それでポスターやビルボードに耐えうるものを目安にして、ペンタックスの6×7で撮ったんですが、当たり前ですけれど、いちばん、いい位置から役者を撮れるんですよ(笑)。なので気がつくと僕のすぐ横でスチールカメラマンさんが撮っている(笑)。結果クランクアップした後に、自分なりの解釈で新たに撮らせてもらって、最終的には写真集的なものも出させてもらいました。

 

 

──永瀬さんがカメラを本格的に始められたのはどういうきっかけだったのですか。

 

永瀬 いろいろきっかけはあり、最初にカメラを持つようになったのは、戦前に写真館をやっていたおじいちゃんの影響が強いです。その話を親父から聞いて、撮られるだけではなく、撮る方もやってみたいと、安いカメラを買って始めました。それが1つとあとは、今は芝居以外に、いろんなことをやられている俳優さんが多いですが、僕の若い頃はカテゴライズしたがる人が多かったこともあって、「俳優は芝居だけしていればいい」みたいな考えが強かったんです。それに対して、僕を含め仲間たちは、ふつふつしたものがあったんです。あるとき、知り合いのアイドルの子の“ニコパチ写真”ではなく、その時の彼女の思いを撮って欲しいと頼まれ撮影したのも大きいですね。

 

──ちなみに、カメラの機材・機種に対するこだわりはありますか?

 

永瀬 デジタルか、フィルムか、といったこだわりは、全然ないです。デジタルが主流になる前は、お風呂場を潰して、自分で焼いていましたが、時間もかかるし、産業廃棄物としての処理も大変だったんです。それに対して、デジタルは即効性の良さがありますからね。たまに、スチールさんから借りて撮ることもありますし。今はデジタルでもフィルムでも、仕上げはプロのラボの方にやってもらっています。データだけで上げるのであれば、自分でレタッチまでするんですが、それをプリントアウトして展示するのなら、やっぱり信頼できる人にお願いしたい。そういった、こだわりはあるのかもしれませんね。

 

 

ホテルアイリス
2022年2月18日(金)より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ渋谷、シネ・リーブル池袋ほか公開

(STAFF&CAST)
監督・脚本:奥原浩志
出演:永瀬正敏、陸夏(ルシア)
菜 葉 菜、寛 一 郎、マー・ジーシャン、パオ・ジョンファン、大島葉子、リー・カンション ほか

(C)長谷工作室

【映画『ホテルアイリス』よりシーン写真】

 

撮影/映美 取材・文/くれい響 ヘアメイク/勇見勝彦(THYMON Inc.) スタイリスト/渡辺康裕(W)、涌谷梨乃(W)衣装協力/YOHJI YAMAMOTO

松田元太がバレンタインに欲しいチョコに福本莉子も戸惑い「土みたいな…」映画「君が落とした青空」公開直前イベント

左から)松田元太、福本莉子、まふまふ

 

2月18日(金)全国公開の映画「君が落とした青空」の公開直前イベントが、2月8日(火)に都内で開催。W主演を務める福本莉子と松田元太(Travis Japan/ジャニーズJr.)、主題歌を担当したまふまふが登壇した。

 

女子中高生に人気の小説アプリ「野いちご」で話題となり2012年に書籍化、現在発行部数21万部を記録している櫻いいよによる同名小説を実写映画化した本作。監督はドラマ『おっさんずラブ』(テレビ朝日系)で演出を担当した回が大きな反響を呼んだYuki Saitoが務める。

 

そんな本作の主人公・水野実結役を福本莉子が、実結の彼氏・篠原修弥役を松田元太が熱演。その他、板垣瑞生、横田真悠、莉子といったフレッシュなキャストが勢ぞろいし、『紅白歌合戦』出場も果たした、まふまふが初めての映画主題歌を手掛けている。

 

そしてこの度、2月8日(火)に本作の公開直前イベントが開催され、福本と松田が登壇。完成した映画を観ての感想を聞かれた福本は、「順番を追っての撮影では無かったので、タイムリープした後のシーンを全部想像しながらお芝居するのが難しかったです。完成した映画を観て、ちゃんとつながっていてよかったと思いました」とタイムリープものならではの悩みを告白。

福本莉子

これまで既に数回本作を観たという松田は、「先日、Travis Japanのみんなとも観たんですが、観ると毎回泣いてしまうんです(笑)。まず、ストーリーそのものがとても好きで。自分が演じたので修弥の気持ちがとても分かるというのもありますが、実結目線で物語を観た時に初めて知る彼女の気持ちもあって、『実結、あの時あんなこと考えてたのか!』と。修弥を演じていた時は気が付かなかった部分が見えてきて、『あの時はごめん!』となりました」と語る。

 

好きなシーンを聞かれた福本は「松田さんとのシーンもたくさんあるのですが、実結の親友・佐喜子役を演じた莉子ちゃんとトイレでばったり会っておしゃべりするシーンが好きです。割と女子あるあるというか、何気ない日常を切り取っていて素敵だなと。映画ではあまりこういったシーンを観たことが無かったので新鮮だなと感じました。私も高校時代こんな感じだったな~」と懐かしげに話すと、松田がすかさず「え、トイレで喋るの!?」と突っ込みを入れる場面も。

 

また、2月14日を間近に控えているということから、バレンタインにまつわる話題に。すると松田は「僕、溶けたチョコが好きで」と。戸惑う様子の福本に対し、「パリッとした固いチョコも好きなんだけど、土みたいな…。手の平にそのまま付けてもらいたい」と独自の世界観を披露し、会場を笑いに包んだ。

松田元太

ここで、スペシャルゲストとして主題歌を担当したまふまふが登場し、「映画の主題歌を歌うのは初めてなので緊張するのですがうれしいです」とあいさつを。「今までラブソングを書くことが少なかったので上手くイメージできるかなと思っていたのですが、作品を観ていたら自然と湧いてくるものがありました。実結と修弥を見ていてひらめいたものなので、自分ひとりで制作をしていたら生まれなかった曲だと思います」と2人に感謝の気持ちを述べた。

 

続けて、曲に込めた想いを聞かれると、「ここが分岐になっているな、というセーブポイントが人生にはあると思っていて。それがこの映画では“タイムリープ”の部分ですが、それを一言で表すと“栞”なのかなと思い、このタイトルで曲を作りたいと」と制作秘話を語った。

 

そして、松田は今回主題歌「栞」のオリジナル振付を担当。「まふまふさんの想いや映画のストーリー、実結の気持ちを乗っけた振り付けを心掛けました。あとは、僕がTravis Japanのメンバーなので、少し難易度の高い振りつけにしてみました」と。1人で考えたのかと問われると、「ちょっとメンバーの(吉澤)閑也に手伝ってもらいました」と明かす一幕も。

 

その後は、松田が特別に会場でダンスを披露。観客は手元の風船を振るなど盛り上がり、まふまふも「手話が入っていますよね。歌詞も表現してくれている振り付けなんですね!」と喜んでいた。

 

最後は、「本当に初めての映画出演がこの作品で本当に良かったです。僕にとってのスタートであり、ターニングポイントになりました。皆さんの心に残る1作になったらうれしいです」とメッセージを寄せた松田。福本も「この作品は、私にとっても思い入れのある作品です。たくさんの方に広がっていったらいいなと思います」と語り、イベントは締めくくられた。

左から)松田元太、福本莉子

 

作品情報

「君が落とした青空」
2022年2月18日(金)より、TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー

出演:福本莉子、松田元太(Travis Japan/ジャニーズJr.)
板垣瑞生、横田真悠、莉子
矢柴俊博、松本若菜

公式HP:https://happinet-phantom.com/kimiao/

 

橋本環奈がピンクボブのゆるふわ最強ヒットガールに!「バイオレンスアクション」実写映画化

「やわらかスピリッツ」(小学館)で連載中の浅井蓮次と沢田新による人気コミック「バイオレンスアクション」が実写映画化。主演を務める橋本環奈からコメントが到着した。

累計発行部数50万部超え、オンラインアクセス数1,000万PV超えという人気を誇るコミック「バイオレンスアクション」が、待望の実写映画化。本作では、ピンクのショートボブでゆるふわな雰囲気の女の子・菊野ケイが日商簿記検定2級取得を目指し専門学校に通いながら、アルバイトをする日常を描く。

 

ただし、そのバイト先は指名制の殺し屋で、ケイはナンバーワン指名の実力を持つ超凄腕の殺し屋だ。どんな相手にも臆せずバイトとしてターゲット撃破を完遂し、バイトが終われば「おつかれさまー」と颯爽と現場を後にする。そんなゆるふわ最強ヒットガール・ケイに史上最悪の依頼が舞い込んできて…。

 

主演を務めるのは映画「銀魂」シリーズ、「今日から俺は!! 劇場版」、「かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜」シリーズ、「キングダム」シリーズなど数々の話題作に出演し、今最も旬な若手俳優・橋本環奈。

 

本作で橋本はアクション練習を積んだ上で、アクロバティックな殺陣やワイヤーアクションにも体当たりで挑んだ。ハードな本格アクションと共に殺し屋を演じるのは初となる。

 

監督を務めるのは映画「劇場版 おっさんずラブ 〜LOVE or DEAD〜」を代表作に持ち、初夏には「映画 極主夫道」の公開が待機する瑠東東一郎。定評のあるコメディセンスとキレのある映像表現で、新時代のアクション描写に臨む。なお、映画は2021年2月にクランクアップ済みとのこと。

 

今回の発表に合わせて、橋本環奈が扮する最強ヒットガール菊野ケイのビジュアルも解禁。ゆるふわピンクボブの女の子がドリンクを飲んでいるだけかと思いきや、片方の手には拳銃が。専門学校の帰りに、危険なバイト先へ気軽に赴く様子を表現している。

 

そんな主人公・ケイを演じる橋本は、本日2月3日(木)に23歳の誕生日を迎えた。合わせて解禁となったコメント映像では「23歳を迎えてやりたかったことの1つであったアルバイトを始めます!!」とまさかの告白。

 

そのアルバイト先はなんと、殺し屋…すなわち自身の主演する映画「バイオレンスアクション」の公開決定発表であることが明かされる。橋本は「殺陣やアクロバティックなワイヤーアクションにも挑戦し、これまでで一番ハードなアクションをやらせていただきました!ピンクのショートボブ姿にもご注目ください」と締めくくった。

 

動画

誕生日記念!映画公開決定のコメント映像

橋本環奈(主演・菊野ケイ役)コメント

原作は以前から読んでいてとても好きな作品だったので、このお話を頂いた時は純粋にうれしく思いました。私が演じた菊野ケイは普段アルバイトをしながら簿記の専門学校に通う普通の少女。

 

ところがこのアルバイトというのが実は殺し屋。それもとにかく強い!並み居る悪人を痛快にバタバタと退治する様は、観る方もきっと爽快感を感じて頂けるのではと思います。

 

さらに殺し屋のバイトに励む無敵のケイに最大の敵が現れ、同時に初めて他人へ抱き始めた淡い想いに心が動かされ、いつしかビジネスとして戦う事から大切な人を守る為に戦う事になり、どんどん命懸けのバトルになっていきます。

 

今回はなんと言ってもド派手なアクションシーンの数々で私にとって過去最大のアクションに挑戦した作品となりました。アクション作品は観るのも演じるのも好きなジャンルなので、とてもやり甲斐を感じながら演じさせて頂きました。

 

撮影は本当に過酷で終わった後、体が思うように動かず立つことさえままならないシーンもありました。その甲斐あって疾走感、爽快感あふれるとてもテンポの良い作品になったと思います。

 

さらにまだ発表されてないキャストの皆さんも魅力あふれる、しかしながらクレイジーなキャラクターばかり。登場人物がこぞって歪んだ信念に突き動かされ、入り乱れながらの壮絶バトル、早く皆様にお届けしたいです!

 

今年の夏はぜひ劇場に足を運んで頂き、爽快感あふれる「バイオレンスアクション」で暑さを吹き飛ばして下さい!

 

瑠東東一郎(監督)コメント

その名の通りバイオレンスなアクションを数々こなし、内に潜む悲しみや矛盾を生っぽく表現し、かつコミカルに無垢に演じる。そんなスーパーな離れ業を誰ができると思います?

 

橋本環奈です。やってくれました。もんのスゴいやつ。ガハハと笑いながら。めちゃめちゃクールな原作にめちゃめちゃキュートな環奈さん。燃えないワケがない作品。

 

そのハードルの高さにビビりながら、猛然と愚直に突き進みました。今の世の中に早くぶっ放したくてウズウズしております。ぜひぜひご期待下さい!

 

浅井蓮次(原作)コメント

「バイオレンスアクション」が実写映画化と聞いて、真っ先に浮かんだのが「ケイちゃんは誰が演じるんだ!?」という疑問でした。

 

それが、まさかの橋本環奈さんが演じてくださるとのことで、これはもう可愛くてカッコいいケイちゃんが見られること間違いナシ…!

 

橋本さんが演じる、“最強カワイイ”菊野ケイを、皆さんも楽しみにしていただければと思います!

 

沢田 新(原作)コメント

実写映画化の報せを受け、うれしく思っています。

 

橋本環奈さんのアクションが楽しみです!

 

ソリッドなバイオレンスを期待します。

 

皆様にも楽しんで頂けたら幸いです。

 

作品情報

「バイオレンスアクション」

2022年夏、全国公開

 

原作/浅井蓮次、沢田 新「バイオレンスアクション」
(小学館「やわらかスピリッツ」連載中)

監督:瑠東東一郎

脚本:江良 至、瑠東東一郎

出演:橋本環奈 ほか

製作:「バイオレンスアクション」製作委員会

制作:ファインエンターテイメント

配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

公式サイト:VA-MOVIE.JP

 

©浅井蓮次・沢田 新・小学館/『バイオレンスアクション』製作委員会

横田真悠、恋のライバル役を熱演「応援してもらえるように演じようと」映画「君が落とした青空」新場面写真解禁

©2022 映画『君が落とした青空』製作委員会

 

福本莉子と松田元太(Travis Japan/ジャニーズJr.)がW主演を務める映画「君が落とした青空」(2022年2月18日(金)公開)より、横田真悠の新場面写真が解禁された。

 

女子中高生に人気の小説アプリ「野いちご」で話題となり2012年に書籍化、現在発行部数21万部を記録している櫻いいよによる同名小説を実写映画化した本作。監督はドラマ『おっさんずラブ』(テレビ朝日系)で演出を担当した回が大きな反響を呼んだYuki Saitoが務める。

 

主人公・水野実結役には「東宝シンデレラ」オーディションでグランプリを受賞し女優デビュー、2021年10月クールのドラマ『消えた初恋』(テレビ朝日系)にヒロインとして出演し注目を集めた福本莉子。とにかく素直で一生懸命、“思わず応援したくなる”等身大のヒロインを瑞々しく演じる。

 

そんな福本演じる実結の彼氏・篠原修弥役には、2012年に結成されたジャニーズJr.内ユニット・Travis Japanのメンバーであり、雑誌「ViVi」の人気企画「国宝級イケメンNEXTランキング」で2021年上半期・下半期連続で第2位にランクインした松田元太。サッカーが得意な学校の人気者で、不器用に見えるけれど実結のことを真っすぐに思いやる修弥を爽やかに演じ切った。

 

その他、板垣瑞生、横田真悠、莉子といったティーンから絶大な支持を受けるフレッシュなキャストが勢ぞろい。また、『紅白歌合戦』出場も果たした、まふまふが初めての映画主題歌を手掛けている。

 

実結(福本)の恋のライバル、西村トモカを演じた横田。2年付き合っている彼女がいると知っていながら修弥(松田)に思いを寄せるトモカは、アクティブな女の子で、自分の恋心にも素直。実結に対してもその恋心を隠すことなく「私だったらもっと大切にする」と真っすぐに向き合う。

 

原作者の櫻いいよから「彼女は自分の『好き』という気持ちを大事にしている女の子なだけ。トモカをイヤな人に見せたくない」と、希望があったというトモカのキャラクター像。また、「実結にはできないことをやってのけるような、対称な立ち位置にしたい」との思いもあったいう。

 

そんな原作者の気持ちもくんでか、演技する上で気を付けていた点について横田は「トモカのことを苦手に感じる人もいるかもしれないけれど…でも『好き』という気持ちはみんな同じ。実結にとってはライバルだけど、“本当に修弥のことが好きなんだな”とトモカの恋もちゃんと見ている人に応援してもらえるように演じようと思っていました」と明かしている。

 

解禁された場面写真は、サッカーが得意な修弥を思い、校庭を見つめるトモカのカット。その表情からは、彼女が恋に落ちていることが分かる。横田の演じるトモカからは、誰かを好きになることの喜びやときめきが伝わってくるはずだ。

 

作品情報

「君が落とした青空」
2022年2月18日(金)より、TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー

出演:福本莉子、松田元太(Travis Japan/ジャニーズJr.)
板垣瑞生、横田真悠、莉子
矢柴俊博、松本若菜

主題歌:まふまふ「栞」
原作:櫻いいよ「君が落とした青空」(スターツ出版刊)
監督:Yuki Saito
脚本:鹿目けい子
音楽:富貴晴美

製作幹事:ハピネットファントム・スタジオ
製作:映画『君が落とした青空』製作委員会
制作プロダクション:The icon
配給:ハピネットファントム・スタジオ

公式HP:https://happinet-phantom.com/kimiao/

©2022 映画『君が落とした青空』製作委員会

広瀬すず×松坂桃李W主演映画「流浪の月」デジタルポスター解禁&5月公開決定

広瀬すず、松坂桃李W主演映画「流浪の月」の公開が2022年5月に決定。あわせてデジタルポスターが解禁された。

本作は2020年本屋大賞を受賞し、同年の年間ベストセラー1位(日販単行本フィクション部門、トーハン単行本文芸書部門)に輝いた凪良ゆうによる傑作小説が原作。

 

誘拐事件の“被害女児”となり、広く世間に名前を知られることになった女性・家内更紗を広瀬すず、その事件の“加害者”とされた当時19歳の青年・佐伯文を松坂桃李、事件から15年後に文と再会してしまう更紗の現在の恋人・亮を横浜流星、癒えない心の傷を抱える文に寄り添う看護師・谷あゆみを多部未華子が演じる。また共演に、趣里、三浦貴大、白鳥玉季、増田光桜、内田也哉子、柄本明らが名を連ねる。

 

メガホンを取るのは、李相日監督。さらに「パラサイト 半地下の家族」「バーニング」「哭声/コクソン」など、韓国映画史に残る作品を手掛けてきた撮影監督・ホン・ギョンピョ、「キル・ビル Vol.1」「悪人」「三度目の殺人」など、世界を股にかけて活躍する美術監督・種田陽平が参加する。

 

解禁されたデジタルポスターには、過酷な運命に翻弄される広瀬演じる更紗と松坂演じる文の2人が、どこか遠くを見つめるような視線を投げかけて並ぶ姿が。ポスターの撮影が行われたのは広瀬のクランクアップ当日で、撮影地に選ばれたのは美術の種田陽平と北川深幸によりセッティングされた物語の要となるカフェ。

 

穏やかに射し込む陽の光と影は照明の中村裕樹による演出で、ポスターに添えられた「元誘拐犯と、その被害女児。――許されないふたり。」の言葉のごとく、消せない烙印を背負った2人の姿を浮かび上がらせている。このデジタルポスターは作品公式サイト、公式SNSで公開される。

 

作品情報

「流浪(るろう)の月」

2022年5月全国ロードショー

 

原作:凪良ゆう「流浪の月」(東京創元社刊)

主演:広瀬すず、松坂桃李/横浜流星、多部未華子/趣里、三浦貴大、白鳥玉季、増田光桜、内田也哉子/柄本明

監督・脚本:李相日

製作幹事:UNO-FILMS(製作第一弾)

共同製作:ギャガ、UNITED PRODUCTIONS

配給:ギャガ

作品公式サイト:gaga.ne.jp/rurounotsuki/

 

©2022「流浪の月」製作委員会

南沙良主演映画「この子は邪悪」公開決定 共演になにわ男子・大西流星、桜井ユキ、玉木宏【コメントあり】

南沙良が主演を務める映画「この子は邪悪」が、2022年に公開されることが決定。なにわ男子の大西流星、桜井ユキ、玉木宏が出演する。

南沙良

 

本作は、「嘘を愛する女」や「哀愁しんでれら」「先生、私の隣に座っていただけませんか?」などクオリティの高い作品を輩出してきたオリジナル作品の企画コンテスト「TSUTAYA CREATORS’ PROGRAM FILM 2017」の準グランプリ作品を映画化。本作が長編3作目となる片岡翔が監督・脚本を務める。

 

主人公・窪花を演じるのは、初主演映画「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」でブルーリボン賞をはじめ数々の新人賞を受賞し、若手実力派として注目を集める南沙良。昨年は日曜劇場『ドラゴン桜』でも話題を呼んだ南だが、本作はその出演以降初の主演映画となる。

 

本作では、『ドラゴン桜』で演じた明るく天真爛漫な姿とは打って変わり、暗い過去を持つシリアスな役柄に挑戦。かつて一家で大きな交通事故に遭ったことで、心に深い傷を抱える花を繊細に演じている。南は「過去につらい経験があり暗いものを抱えている難しい役で、初めて挑戦するテイストの作品で少し緊張していましたが、監督とお話を重ねながら丁寧にお芝居をさせていただきました」と振り返った。

 

そして共演には、昨年CDデビューを果たし、俳優としても活躍の場を広げる大西流星(なにわ男子)や、桜井ユキ、玉木宏が顔をそろえる。花と出会い、心を通わせていく高校生・四井純を演じた大西は「普段感じることのない感情になり、演じるのは難しかったですが、監督と話し合いながら純君の人柄や作品の世界観を作り上げることができ、自分にとって勉強となる時間でした」とコメントした。

 

花の父親で、何よりも家族のことを大切に思っている心理療法室の院長・窪司朗を演じるのは玉木。作品について「台本を読み終わった時、静かで怖くて不思議な話だが共感できると思いました。この作品の中で起こることは、実際には起こり得ない事だと思いますが、もしかしたら、いつかどこかで起こり得るかもしれないと思わされる怖さがあります」と語った。

 

そして、司朗がある日突然、連れて帰る交通事故で5年間植物状態だったはずの花の母親・窪繭子を演じた桜井は「“~だろう”をたくさん裏切られていく映画です。さまざまな愛の形を皆さまに見ていただきたいと思います」と作品への期待を膨らませた。

 

南沙良 コメント

過去につらい経験があり暗いものを抱えている難しい役でしたが、とても温かい現場でリラックスしてお芝居をすることができました。

 

初めて共演させていただいた大西さんは、お芝居の合間に台本を確認していたりとても真面目な印象が残っています。

 

今回、初めて挑戦させていただくテイストの作品だったので少し緊張していましたが、監督とお話を重ねながら丁寧にお芝居をさせていただきました。

 

お芝居をしているなかで、この物語の不思議な世界観に、私自身引き込まれる瞬間が何度かありました。家族の形というものが複雑化していく中で、「愛」の形を考えることのできる作品だと思いますので、皆様ぜひご覧ください。

 

大西流星 コメント

僕が演じた四井純君は、名前のとおりとても純粋で、母親の謎の病の原因を探るべく自分から行動できる子です。実際の僕自身より遥かに大人でたくましいなと思いました。普段感じることのない感情になり、演じるのは難しかったですが、監督と話し合いながら純君の人柄や作品の世界観を作り上げることができ、自分にとって勉強となる時間でした。

 

南さんは年下ながら、僕よりしっかりとされていて、自分を持っている俳優さんです。玉木さんはいろいろと気に掛けてくださり、撮影中はまだCDデビューが決まっていなかったので、「デビューできるといいね」と仰ってくださったのもうれしかったです。

 

「この子は邪悪」は不思議な世界観で引き込まれていく映画となっています。人間模様がリアルに描かれており、所々ヒヤッとするシーンもあります。さまざまなキャラクターの視点でご覧いただくと、より楽しめると思います。

 

桜井ユキ コメント

脚本の前半は隙のない完璧な母親というイメージだったのですが、後半にかけての変化に「完璧」を求めるからこその脆さ、揺るがない思いに自分が演じる役ながらも恐怖を感じました。

 

現場の思い出は、真夏だった事もありとにかく暑かったです(笑)。ただ、そんな中の連日の撮影だったので夏の思い出みたいな現場でした。その中でも家族全員で集まるシーンはとても印象深く残っています。幸せなシーン、シリアスなシーン、両方とも。

 

「~だろう」をたくさん裏切られていく映画です。さまざまな愛の形を皆さまに見ていただきたいですし、最後まで見届けていただけたらと思います。

 

玉木宏 コメント

台本を読み終わった時、静かで怖くて不思議な話だけど、共感できる。そう思いました。

 

私が演じたのは何の変哲もない、妻や子供、家族に対し愛情深い男です。この作品の中で起こることは、実際には起こり得ない事だと思いますが、もしかしたら、いつかどこかで起こり得るかもしれないと思わされる怖さがあります。

 

南さんは、凛とした佇まいで、静かな強さを感じる女性でした。撮影は酷暑で、皆朦朧としながら撮影していましたが、南さんは集中力が高く頼もしかったです。大西君は、撮影時はまだ「なにわ男子」としてのデビュー前でしたが、真摯に撮影に臨む姿がキラキラしていて、心根の優しさもある華のある男性だと思いました。

 

人が当たり前に抱いている家族を想う事、人を想う感情をグルッと回ってもう一度考えさせられるような不思議な魅力のある映画だと思います。ご期待ください。

 

片岡翔監督 コメント

脚本に四年、三十回以上の改稿を重ねた本作。ちょっと異常とも言えるその脚本に、素晴らしいキャスト、スタッフが集ってくださり、感謝の気持ちで一杯です。皆様のおかげで、誰も観たことがないような、最高に面白い映画ができました。

 

主人公の花はものすごく繊細な感情表現が求められる役なのですが、南さんは僕が求めていることを少ない言葉で理解して、一発で的を射抜いてくる。その感覚の鋭さ、天才性に驚きました。

 

大西さんは撮影中の成長が凄まじく、クライマックスでは仕事を忘れて見入ってしまうほどの芝居を見せてくれました。今後、俳優としても大活躍されるだろうと確信しています。

 

普段あまり映画を観ない方にも、映画好きな方にも楽しんでもらえる作品を目指して作りました。先の読めない展開を練りに練り、想像できないエンディングを用意しています。観て損はさせません。ぜひ劇場のスクリーンでご覧いただきたいです。

 

作品情報

「この子は邪悪」

2022年公開

 

<ストーリー>

心理療法室院長・窪司朗の娘である花はかつて一家で交通事故に遭い、司朗は足に後遺症が残り、母は植物状態に、妹は顔に重度の火傷を負った。その事故で心に深い傷を抱えていた花の元に、母の心神喪失の原因を探る高校生・四井純が訪れる。花は純と次第に心を通わせていくが、ある日突然、司朗が5 年間の植物状態から目を覚ました母を連れて家に帰ってくる。司朗は「奇跡が起きた」と久しぶりの家族団らんを喜ぶが、花は違和感を覚える。「この人、お母さんじゃないー」。

 

監督・脚本:片岡翔

出演:南沙良/大西流星(なにわ男子)、桜井ユキ、渡辺さくら、桜木梨奈、稲川実代子、二ノ宮隆/玉木宏

製作:「この子は邪悪」製作委員会(カルチュア・エンタテインメント、ハピネットファントム・スタジオ、C&I エンタテインメント、TC エンタテインメント)

 

公式サイト:https://happinet-phantom.com/konokohajyaaku/

Twitter:@konokohajyaaku

佐藤二朗インタビュー「まさか19年前にサルみたいだったヤツから、こんなに影響を受けることになるとは(笑)」

今後の映画界を担う新たな才能として注目を集める片山慎三監督の最新作『さがす』が1月21日(金)より公開する。主演は佐藤二朗。指名手配の連続殺人犯を見かけた父親の失踪から予想外のストーリーが繰り広げられていく。うだつが上がらない父親をユーモアも交えつつ演じた今作について、佐藤二朗さんがたっぷりと語ってくれた。

 

佐藤二朗●さとう・じろう…1969年5月7日生まれ。愛知県出身。俳優、脚本家、映画監督などマルチに活躍。1996年に演劇ユニット「ちからわざ」を旗揚げ、本格的に俳優活動を開始。舞台をきっかけに堤幸彦監督の目に留まり、「ブラック・ジャックⅡ」(00/TBS系)で映像デビュー。以後、「浦安鉄筋家族」(20/テレビ東京系)、「ひきこもり先生」(21/NHK総合)などのドラマや、「勇者ヨシヒコ」シリーズ(11、12、16/テレビ東京系)、 『HK変態仮面』(13)、『銀魂』シリーズ(17、18)などの福田雄一監督作品で圧倒的な存在感を放ち、一躍人気を集める。自身のTwitter投稿をまとめた著書「のれんをくぐると、佐藤二朗」(山下書店)も話題に。自らの実体験を基にした『memo』(08)や、主宰する劇団の同名作品の映画化『はるヲうるひと』(21)では監督・脚本・出演を務め、クリエイターとしての才能も発揮する。Twitter

 

【佐藤二朗さん撮りおろしカット】

伊東蒼は怪物という表現が僕の中ではしっくりきます

──片山慎三監督との出会いは19年前に遡るそうですね。

 

佐藤 当時、僕はBSのドラマに準レギュラーみたいな形で出演していて、そこに右も左もわからない、人というよりはほとんどサルのような使いっ走りがおりまして(笑)、それが片山慎三でした。ただ当時から会話の返しや言葉の感性がおもしろくて、「おもしろいよな~」って声を掛けた記憶はありました。

 

──それから親交が続いていたわけではないんですね。

 

佐藤 はい。10数年がたち突然長文の手紙が来て、『岬の兄妹』のDVDと台本が入っていたんです。その手紙には「あの時、お世話になりました片山です。僕は次の映画で商業作品デビューをします。その主演をぜひ二朗さんにやってほしくて、脚本も当て書きをしました」と書いてありました。それで脚本を読んでみたらものすごくおもしろくて。メンタル的にきつくなりそうな内容だったので、引き受けるには多少の勇気は必要でしたけど、何としてもやりたいと、そう思わせる脚本でしたね。

 

──主演をお願いしたいと思った理由をお聞きになりましたか?

 

佐藤 手紙に書いてありました。内容をはっきりとは覚えていないんだけど、『宮本から君へ』を見て、改めてすごい俳優さんだと思ったということでした。そこには括弧書きで(二朗さんの作品を全部見たわけではありませんが)とあったので、正直なヤツだなと思いましたね(笑)。

 

──佐藤さんも監督をされていますが、片山監督の撮影を見て「こんなふうに撮るんだ」という驚きはありましたか。

 

佐藤 ありました。僕は監督と俳優は全く別のギアでやっているので、これは一役者として感じたことですが、片山はポン・ジュノ監督の助監督をやっていた経験があり、「日本はテイクを重ねなさすぎる」と言うんですよ。日本映画は予算も少ないし、そのせいで撮影期間の制約もある。だから1カットで何テイクも試すということができなくなるんですね。片山は助監督時代に自分が撮る時にはじっくりやりたいと思っていたそうで、今回は撮影期間を長くしたんです。

 

──どれくらいの撮影期間だったんでしょうか。

 

佐藤 2か月。日本で2か月かけられるのは大作なんですよ。でも大作に比べて予算は全然少ない。そこで片山がどうしたかというとスタッフを減らしたんです。各部署一人、照明も持ち道具もいない。非情にミニマムな形にしました。今回、僕が片山を偉いなと思ったのは、スタッフを少なくしてでも撮影に時間をかけたいとプロデューサーを説得して、そういう座組を自分で作り上げたこと。衣装合わせの時に僕が言った「スタッフも含め、みんなちゃんと寝られるようなスケジュールにしてほしい」というお願いもそのとおりになっていました。なぜなら1日2ページくらいしか撮らないから、何テイク重ねても普通の人間が暮らせる時間に終わるんです。

 

──テイクを重ねることは映画にどのような効果をもたらしてくれるのでしょうか。

 

佐藤 俳優の可能性を諦めさせないことに繋がるんですね。「今のテイク良かったけど、違うパターンで見せて」となっていくから。片山は俳優のあらゆる可能性を探ってるように見えました。ただ俳優にはキツい現場でした。泣き叫ぶようなシーンを何回もやることになるから。だから「俺は今回いい経験をさせてもらってる。でも泣き叫ぶようなシーンを何10回もやるのは無理よ」と言ったんです。そしたら「それはわかってます。5回までです」と。5回はやるんかい!! と思いましたが(笑)。

 

──実際に5回撮ったんですか?

 

佐藤 本当に5回までは撮りました。泣き叫ぶ以外のシーンは10回以上。この映画はどこにでもいる原田智という中年男性が非常に過酷な状況に追い込まれていくという内容なので、芝居とはいえメンタル的にキツイんです。でも俳優としても映画を作るということにおいてもとても勉強になりました。まさか19年前にサルみたいだったヤツから、こんなに影響を受けることになるとは本当に思わなかった(笑)。こういうことが起きるから人生っておもしろいと思いますね。

(C)2022「さがす」製作委員会

──娘の楓役を演じた伊東蒼さんの印象はいかがでした?

 

佐藤 怪物という表現が僕の中ではしっくりきますね。あの年齢であの感性とあの技術を持っているのは、僕には考えられないので。怪物としか言いようがない。すごい俳優さんがいたもんだと。これを撮影した後、「ひきこもり先生」(NHK総合)というドラマでも共演したんですが、やっぱりすごかった。

 

──智と楓、ふたりが陥る状況は特殊ですが、どちらも思い合っている普通の親子関係ですよね。

 

佐藤 そう、ありふれた親子関係だと思います。それをどこにでもいる感じの親子として観る方にお伝えできたのは、脚本がおもしろいのと、俳優の技量も関係してくると思うんですね。そういう意味でも伊東蒼の技量は評価できると思います。

一番は晩酌ですね。妻の手料理で

 

──ここからは「モノ」や「コト」にまつわるお話をお聞きしたいのですが、佐藤さんが作品を選ぶ時にこだわるポイントはありますか?

 

佐藤 自分がやりたいと思うかどうかですかね。今までやってきたことの中にもやりたいことはたくさんあるし、一度もやったことがないことの中にやりたいことがあるかもしれない。この作品はまさにそうで、自分がやったことがないけどやりたいと思いました。

 

──撮影に必ず持っていくものはありますか?

 

佐藤 老眼鏡とタブレット。僕はいまだにガラケーで皆さんから蔑みの目で見られているんですけれども(笑)。最近タブレットを取り入れまして少しデジタル社会に仲間入りしたもんだから、タブレットが手放せないんですね。

 

──タブレットでは台本を読んだりしているのですか?

 

佐藤 そういう方、監督にもいらっしゃいますね。僕はそこまで使いこなせてないです(笑)。最近ゲームにハマってしまいまして、使い道は主に「ソリティア」ですね。僕は撮影中に余計なことを考えたくないので。テニスのイワン・レンドルという元プロ選手が試合の合間にラケットの網を直すしぐさをしていて、取材でそれについて聞かれた時に「余計なことを考えないため」と言っていたんだけど、僕にとってそれがソリティアなんですね。

 

──長年愛用されているものはありますか?

 

佐藤 ガラケーは長く使ってますね。ただこだわりとかポリシーとか、ガラケーを貫く! みたいな、そんなかっこいいものでは全然なくて。気づいたらみんなに置いていかれていたっていう。長年愛用しているもの……何だろうな。財布とかカバンは妻が「いい加減変えなさいよ!」っていうぐらいずっと同じものを使ってます。

 

──お気に入りなんですね。

 

佐藤 特に財布って、カードや診察券がどこに入っているかとか使い慣れているほうがすぐ出せるじゃないですか。新しくすると慣れるまでに時間がかかるからそれが面倒なんですよね。だからボロボロになっても使ってますね。7、8年使ってるかな。

──では撮影が続いて忙しい時に、気持ちのリフレッシュになるものを教えてください。

 

佐藤 一番は晩酌ですね。妻の手料理で、この言葉を足してください。

 

──奥様の手料理でお好きなものはなんですか。

 

佐藤 豚キムチ、砂肝となすのアヒージョ、卵と豚肉と竹の子の炒め……止めなさい!(笑)

 

──おいしそうだなと思って聞いていました(笑)。

 

佐藤 あとささみの唐揚げ! お酒はいろいろです。なのでグラスは、もちろんワイングラスや日本酒はこれ、焼酎ならこれといろいろありますよ。今愛用しているのは、ビールを飲むための銅のタンブラー。あれはビールがぬるくならなくていいですよ。

 

(C)2022「さがす」製作委員会

『さがす』
2022年1月21日(金)よりテアトル新宿ほか全国公開

監督・脚本:片山慎三
共同脚本:小寺和久、高田亮
出演:佐藤二朗、
伊東蒼、清水尋也、
森田望智、石井正太朗、松岡依都美、
成嶋瞳子、品川徹

配給:アスミック・エース
公式HP https://sagasu-movie.asmik-ace.co.jp/

(C)2022「さがす」製作委員会

【『さがず』よりシーン写真】

 

撮影/映美 取材・文/佐久間裕子 ヘアメイク/今野亜季(A.m Lab) スタイリスト/鬼塚美代子(アンジュ)

 

河北麻友子が『生中継!第94回アカデミー賞授賞式』にゲスト出演「たくさんのドラマに注目」

3月27日(日)にWOWOWで独占生中継される『第94回アカデミー賞授賞式』のスタジオゲストに、河北麻友子の出演が決定。本人からのコメントが到着した。

河北麻友子

 

WOWOWでは世界最高峰の映画の祭典『第94回アカデミー賞授賞式』を、アメリカ・ロサンゼルスのドルビー・シアターより独占生中継。番組案内役は、ジョン・カビラと宇垣美里が務める。

 

このたび、本番組のスタジオゲストとして、河北麻友子の出演が決定。ニューヨーク出身で、アメリカ国籍を持つ河北にとっては、母国ともいえるアメリカで開催される年に一度の祭典であり、WOWOWの番組には今回で3回目の出演となった。

 

2020年の『第92回アカデミー賞授賞式』では、レッドカーペットリポーターとして現地からの中継に出演し、主演女優賞獲得のレニー・ゼルウィガーをはじめとする豪華ハリウッドスターへのインタビューに成功。

 

そして昨年の「第93回アカデミー賞授賞式」では、日本のスタジオから出演。最後に発表された主演男優賞では、授賞式の前年に亡くなったチャドウィック・ボーズマンが有力視されていたが、大方の予想を覆し、授賞式を欠席していたアンソニー・ホプキンスが受賞するという結果に。

 

スピーチがないまま、授賞式が幕を閉じるという予期せぬ展開に、河北を含めた日本のスタジオは驚きを隠せず、唖然とした表情を見せた。まさに河北の言うとおり、「授賞式でしかみることのできない、たくさんのドラマ」がつまった祭典と言えるだろう。

 

今回の出演について河北は「アカデミー賞は受賞結果ももちろん面白いですが、映画が好きな私にとって、授賞式での受賞者のスピーチは、『この監督ってこういう人なんだ』とか、そこでしか見ることのできないその人の一面を見ることができるので楽しみです」と語っている。コメント全文は、下記に掲載。

 

河北麻友子 コメント

3度目の出演、とてもうれしいです。前回の授賞式はイレギュラーな開催で、少々寂しい印象でしたが、今回は会場もドルビー・シアターに戻りますので、華やかな式典になりそうで期待しています。

 

アカデミー賞は受賞結果ももちろん面白いですが、映画が好きな私にとって、授賞式での受賞者のスピーチは、「この監督ってこういう人なんだ」とか、そこでしか見ることのできないその人の一面を見ることができるので楽しみです。

 

スピーチには、きっとその人にとって一世一代の特別な想いがあると思います。授賞式でしか見ることのできない、たくさんのドラマに注目してもらいたいと思います。

 

番組情報

『生中継!第94回アカデミー賞授賞式』

WOWOWプライム/WOWOWオンデマンド

2022年3月28日(月)※日本時間

 

案内役:ジョン・カビラ、宇垣美里

スタジオゲスト:河北麻友子

 

番組オフィシャルサイト:https://www.wowow.co.jp/extra/academy/

WOWOW映画オフィシャルTwitter:@wowow_movie

岸井ゆきのが難聴のプロボクサー役に挑戦「ケイコ 目を澄ませて」公開決定【コメントあり】

©2022 映画「ケイコ 目を澄ませて」製作委員会/COMME DES CINÉMAS

 

岸井ゆきのが主演を務める映画「ケイコ 目を澄ませて」が2022年に公開されることが決定した。

 

原案は元プロボクサー・小笠原恵子さんの自伝「負けないで!」。「きみの鳥はうたえる」で『映画芸術』2018年日本映画ベストテン1位に輝いた三宅唱が監督を務める。

 

生まれつきの難聴と付き合いながらプロボクサーとなった主人公・ケイコには、「愛がなんだ」で第43回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した岸井。プロボクサー役としてクランクインの約3か月前から厳しいトレーニングを行ったほか、劇中で使われる手話の練習など、入念な準備を行い撮影に臨んだ。

 

全身全霊で役を生きた岸井は「三宅監督も参加した3か月のボクシング練習、手話練習もかけがえのない時間でした。本当の意味で一緒に戦ってくれたこと感謝します」とコメント。日々の練習にひたむきに向き合い、家族やトレーナーたちの思いに触れることで揺れ動くケイコの感情の機微を、言葉ではなくまなざしで表現する。

 

セコンドの指示もゴングの音も聞こえないケイコを受け入れ、再開発が進む下町で小さなジムを運営するトレーナー・笹木を演じるのは三浦友和。本作について「ケイコを抱きしめたくなるような、素直に心地よく余韻に浸れる作品」と太鼓判を押す三浦は、けんかするように力んでしまうケイコに根気強く指導を行いながらも、次第に視力を失っていくという難役に挑んだ。

 

三宅監督も「言葉以上のものがスクリーンを通して伝わることを確信しています」と自信をのぞかせるように、言葉では語りつくせない、確かな絆で結ばれたふたりの関係が、静かに描かれている。

 

また、笹木会長の妻役には仙道敦子。そしてジムのトレーナーとして三浦誠己と松浦慎一郎。その他、佐藤緋美、渡辺真起子、中村優子、中島ひろ子など実力派キャストが名を連ねる。

 

岸井ゆきの コメント

現場に入れば既に照明は美しく、撮影中は16mmのフィルムがカラカラと回る音だけが辺りを満たしていました。
この世界をスタッフの皆さんがいち早く捉えてくださり、支えてくれたから、私はただケイコとして存在することができました。
この作品はケイコの日常であると同時に、今を生きること、自分の人生をどう生きるのかという問いなのかもしれません。
三宅監督も参加した3か月のボクシング練習、手話練習もかけがえのない時間でした。本当の意味で一緒に戦ってくれたこと感謝します。ああ早く見てほしい。それだけです!

 

三浦友和 コメント

特別な仕掛けも予定調和の起承転結もない。でもあっという間の99分。
音のない日常を生きる主人公のケイコの気持ちを、見た人間それぞれが自由に解釈してほしいと無責任に丸投げされることがない。
ケイコを抱きしめたくなるような、素直に心地よく余韻に浸れる作品だった。サンドバッグ、ミットを連打する音が強烈に耳に残る。
街の喧噪、人々の声。だがこの音はケイコには聞こえていないのだと気づくたびに、目にしている画面の風景が違った色に変化する。この作品には映画音楽がない。観客が耳を澄ませなければならない。

 

三宅唱監督 コメント

とても大切な映画が出来ました。ご自身の半生記「負けないで!」を書かれた小笠原恵子さんに深く敬意と感謝の意を表します。ありがとうございます。
また、岸井ゆきのさんと共にこの映画に取り組めたことを心から誇りに思います。彼女の信じがたいほどの勇敢さがなければこの映画は生まれていません。タイトルどおり、彼女はこの映画そのものです。そして、三浦友和さんはじめ全ての役者と全てのスタッフの、言葉では言い表せないほど澄んだまなざしもまた、この映画そのものです。全員の素晴らしい仕事にただただ魅了されました。書きたいことは山ほどあるのですが、なるべくまっさらな気持ちで皆さんに「発見」してほしいので、いったんこのあたりで我慢します。言葉以上のものがスクリーンを通して伝わることを確信しています。ケイコと多くの観客の皆様とが出会えますように。

 

作品情報

「ケイコ 目を澄ませて」
2022年公開

出演:岸井ゆきの
三浦誠己、松浦慎一郎、佐藤緋美
中原ナナ、足立智充、清水優、丈太郎、安光隆太郎
渡辺真起子、中村優子
中島ひろ子、仙道敦子/三浦友和

監督:三宅唱
原案:小笠原恵子「負けないで!」(創出版)
脚本:三宅唱、酒井雅秋
制作プロダクション:ザフール
配給:ハピネットファントム・スタジオ

公式サイト:https://happinet-phantom.com/keiko-movie/
公式Twitter:@movie_keiko

©2022 映画「ケイコ 目を澄ませて」製作委員会/COMME DES CINÉMAS

伊藤沙莉が変幻自在の3役演じ分け アニメ映画「シチリアを征服したクマ王国の物語」本編映像解禁

©2019 PRIMA LINEA PRODUCTIONS – PATHÉ FILMS – FRANCE 3 CINÉMA – INDIGO FILM

 

フランス・イタリア合作アニメーション映画「シチリアを征服したクマ王国の物語」(2022年1月14日(金)公開)より、3役を演じ分けた伊藤沙莉による日本語吹き替えシーンの本編映像が解禁された。

 

本作は、“イタリアのカフカ”と呼ばれるディーノ・ブッツァーティが⾃⾝で挿絵も手掛けた幻想的な児童⽂学を、「ザ・ニューヨーカー」「COSMOPOLITAN」「ル・モンド」などで活躍するトップイラストレーター、ロレンツォ・マトッティが⾃⾝初の⻑編アニメーション映画として映像化。11⽉に開催された第8回新千歳空港国際アニメーション映画祭で、⻑編部⾨のグランプリを獲得したことでも注⽬を集めている。

 

解禁されたのは、⽇本語吹き替え版で3役を演じ分けた伊藤の日本語吹き替えシーン。伊藤が演じるのは、クマ王国の王様レオンスの最愛の息⼦・トニオ、柄本佑とタッグを組んだ語り部の少⼥・アルメリーナ、そしてクマ王国の物語の中で破滅へと突き進む者たちの過ちや弱さをかぎ分ける聡明で勇敢な⼥性・アルメリーナ。

 

明確なせりふが少ないトニオは、笑い声や息遣いで天真爛漫な性格を表現。また語り部・アルメリーナを演じるときには、ジェデオンを演じた柄本佑と呼吸を合わせ、前に出たり引いたり、物語をより盛り上げて⾒る者の期待感をあおる。

 

そして劇中のアルメリーナは、堕落へ向かうクマたちの抑⽌力ともなる芯の強い⼥性。他の2役とは違う⼤⼈の⼥性で、トニオを叱りつけるせりふには説得⼒と迫⼒が込められている。

 

伊藤は、せりふだけではない細やかに作り上げられた演技でキャラクターのニュアンスまで表現し、まさに“カメレオン⼥優”としての本領を発揮している。

 

「シチリアを征服したクマ王国の物語」日本語吹替版【伊藤沙莉 編】

作品情報

「シチリアを征服したクマ王国の物語」
2022年1月14日(金)新宿武蔵野館・アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開

公式サイト:kuma-kingdom.com
公式Twitter:@kuma_kingdomJPN

©2019 PRIMA LINEA PRODUCTIONS – PATHÉ FILMS – FRANCE 3 CINÉMA – INDIGO FILM

ViViモデル嵐莉菜が映画初主演 是枝裕和率いる「分福」所属・川和田恵真の商業映画デビュー作に抜擢

嵐莉菜

ViVi専属モデルの嵐莉菜が、2022年公開予定の映画「マイスモールランド」で映画初出演で主演を務めることが発表された。

 

本作は、是枝裕和が率い、西川美和が所属する映像制作者集団「分福」所属の若手監督・川和田恵真の商業映画監督デビュー作。クルド人の家族とともに生まれた地を離れ、幼い頃から日本で育った17歳のサーリャ(嵐)。同世代の日本人と変わらない、ごく普通の高校生活を送っていたが、あるきっかけで在留資格を失い、家族の日常が一変する。彼女が、日本人の少年との出会いをきっかけにアイデンティティに葛藤し、成長していく物語が描かれる。

 

川和田監督は、早稲田大学在学中に制作した映画「circle」で、東京学生映画祭で準グランプリを受賞。2014年に「分福」に所属し、是枝の「三度目の殺人」(17)で監督助手、西川の「すばらしき世界」(21)でメイキングを担当。多くの現場で研鑽を積み、本作で満を持して商業長編映画デビューを果たす。

 

川和田監督のオリジナル脚本となる本作の企画の発端は2015年。「自分と年齢が変わらないクルド人の女性兵士が大きな銃を構える1枚の写真を見てから興味を持ち調べはじめ、日本にも2000人ものクルド人が住んでいること、難民申請をしながらも厳しい状況におかれている方々がいると知ったことが出発点になっています」と話す。日本人の母親と、イギリス人の父親を持つ川和田監督は、アイデンティティに悩んだ時期があり、自身の問題とクルド人の状況とが結びつき、企画が動きだした2017~18年、埼玉に住むクルド人への取材を始めることになった。

 

©2022「マイスモールランド」製作委員会

主人公のサーリャを演じる嵐は、本作が初主演で、初めて本格的に演技に挑戦する。母親が日本とドイツのダブルで、父親が日本国籍を取得しているイラン、イラク、ロシアのミックスという5か国のマルチルーツを持つ嵐は、日本で生まれ育ち、幼少期にはキッズモデルも務めていたことも。

 

2019年11年に発掘オーディション「ミスiD 2020」で、グランプリとViVi賞をW受賞。2020年よりViViの専属モデルとして活躍する17歳。先日、『しゃべくり007』(日本テレビ系)の「今年ブレイク間違いなしの美女SP」コーナーに出演した際は、さまざまなむちゃぶりに対応し「かわいいし面白い」「気取ってなくていい」などの称賛とともに話題になった。

 

オーディションを経て参加となった嵐は「オーディションのお話を頂いたとき、この役は絶対に私が演じたい! と思いました」と話す。川和田監督は「華やかなイメージを持っていましたが、オーディションの際、彼女がアイデンティティに葛藤をもっていたことや、『自分のことを日本人と言いたいけれど、言っていいのか分からない』と思っていたことを話してくれました。彼女になら、複雑なバックグラウンドをもっている、本作の主人公を任せることができるなと思いました」と起用の理由を明かす。

 

さらに「莉菜さん、本人のキャラクターと、演じた時のギャップに驚きました。堂々としていて、とても自然で素晴らしい演技を見せてくれました。サーリャのもつ複雑な気持ちを表現してくれ、オーディションの時から、この役を生きてくれていると感じました」と太鼓判を押した。

 

嵐は「私の演じたサーリャは、国籍に悩みを持っている役柄。自分も、小学校の時は、たいしたことじゃなくてもネガティブに捉えてしまって、アイデンティティについて悩むこともありました」とコメント。「クルド人の高校生の女の子と実際に会いお話をする機会を頂き、同級生と同じようにLINEを交換したり、K-POPアイドルの話で盛り上がったり(笑)。不自由な思いをしているはずなのに、とても前向きで明るく生きている姿に勇気をもらいました。この物語は、実はとても身近な問題なので、私が演じることで、そのことを知ってもらえたらうれしいです」とメッセージを寄せた。

 

嵐莉菜 コメント

オーディションのお話を頂いたとき、この役は絶対に私が演じたい! と思いました。
主演に決まったと聞いた時はとてもうれしかったです。それと同時に初めての本格的な演技に不安も感じました。私の演じたサーリャは、国籍に悩みを持っている役柄。自分も、小学校の時は、たいしたことじゃなくてもネガティブに捉えてしまって、アイデンティティについて悩むこともありました。
この役を演じさせていただくことになって、クルド人の高校生の女の子と実際に会いお話をする機会をいただき、同級生と同じようにLINEを交換したり、K-POPアイドルの話で盛り上がったり(笑)不自由な想いをしているはずなのに、とても前向きで明るく生きている姿に勇気をもらいました。
この物語は、実はとても身近な問題なので、私が演じることで、そのことを知ってもらえたらうれしいです。

 

川和田恵真監督 コメント

◆企画について

自分と年齢が変わらないクルド人の女性兵士が大きな銃を構える1枚の写真を見てから興味を持ち調べはじめ、日本にも2000人ものクルド人が住んでいること、難民申請をしながらも厳しい状況におかれている方々がいると知ったことが出発点になっています。
自分自身もアイディンティティに悩んだ時期があり、「自分は何人なのだろう」という思いと、国を持たない世界最大の民族であるクルドの方々のことが結びつきました。
企画段階から、是枝さん、西川さん、広瀬(奈々子)さんに応援していただき、私が描く必然性がある物語で、今の世界にとっても必然性があるテーマだからと、ずっと背中を押し続けてもらいました。苦しい境遇にいながらも、希望を捨てず強く前向きに生きようとする姿を見せてくれたクルドの方々から受け取った力をこの映画で表現できているといいなと思います。

 

◆嵐さんについて

とても華やかなイメージを持っていましたが、オーディションの際、彼女がアイデンティティに葛藤をもっていたことや、「自分のことを日本人と言いたいけど、言っていいのか分からない」と思っていたことを話してくれました。
彼女になら、複雑なバックグラウンドをもっている、本作の主人公を任せることができるなと思いました。
また、莉菜さん、本人のキャラクターと、演じた時のギャップに驚きました。堂々としていて、とても自然で素晴らしい演技を見せてくれました。
サーリャのもつ複雑な気持ちを表現してくれ、オーディションの時から、この役を生きてくれていると感じました。自分の役として感じたことを言葉にして伝えてくれた莉菜さんから受け取ったことも多く、初めて同士なので、お互いに成長し合うことができました。

 

作品情報

「マイスモールランド」
2022年公開予定

監督・脚本:川和田恵真
主演:嵐莉菜

企画協力:分福
制作プロダクション:AOI Pro.
共同制作:NHK FILM-IN-EVOLUTION(日仏共同制作)
配給:バンダイナムコアーツ

©2022「マイスモールランド」製作委員会

篠原涼子主演映画「ウェディング・ハイ」 主題歌はスカパラ初のウェディング・ソング! 最新予告も解禁

©2022「ウェディング・ハイ」製作委員会

 

2022年3月12日(土)公開、篠原涼子主演映画「ウェディング・ハイ」の主題歌が、東京スカパラダイスオーケストラの「君にサチアレ」に決定。さらに最新予告、ポスタービジュアルも解禁された。

 

本作は、芸人、タレントとしても活躍するほか、向田邦子賞やギャラクシー賞を受賞するなど、脚本家としても才能を発揮するバカリズムが脚本を担当。結婚式を舞台に次々と巻き起こる問題をコミカルに描く。監督は「勝手にふるえてろ」(2017)、「私をくいとめて」(2020)で東京国際映画祭観客賞を受賞するなど、映画ファンから絶大の支持を集める大九明子。

 

3年ぶりの映画主演となる篠原涼子は、新郎新婦のために知恵と工夫で難題を解決していく“絶対にNOと言わない敏腕ウェディングプランナー”中越真帆を演じる。さらに中村倫也、関水渚、岩田剛典、向井理、高橋克実など、豪華キャストが集結した。

 

本作の主題歌に決定した「君にサチアレ」は、東京スカパラダイスオーケストラ初のウェディング・ソング。新郎新婦だけでなく、結婚式に集うすべての人を祝福するような幸福感あふれるお祭りソングを主題歌にしたいという監督・プロデューサー陣の思いから、東京スカパラダイスオーケストラに楽曲を依頼。作曲をNARGO(Trumpet)、作詞を谷中敦(Baritone sax)が手掛け、ボーカルは茂木欣一(Drums)が担当。サビではメンバー全員のコーラスも入り、聴いたら誰もが幸せな気持ちになれるようなウェディング・ソングとなっている。

 

谷中は楽曲について「お話を頂いて、結婚式にまつわる歌詞でなくても良いという助言を頂きましたが、自分には無理でした(笑)。そして聴いて頂くと分かる通り、曲にもそれは反映されました。メンバー一同、心から楽しんでレコーディングさせて頂きました。『ウェディング・ハイ』をご覧になった君にサチアレという気持ちでいっぱいです」とコメントを寄せた。

 

そして、この主題歌「君にサチアレ」を使用した本作の最新予告映像も解禁。映像では、敏腕ウェディングプランナー中越(篠原)に支えられ、彰人(中村)と遥(関水)のカップルが式を挙げようとする幸せなシーンから一転、スピーチ命の上司・財津(高橋)をはじめとするクセ者参列者たちが暴走。さらに遥の元カレ・裕也(岩田)や謎の男・澤田(向井)まで現れ、大騒動が巻き起こる様子がテンポよく描かれている。そして、新郎新婦のSOSを受けた中越が問題解決のため奔走するところから主題歌が流れ始め、まるで2人のために走り回る“NOと言わない敏腕プランナー”を応援するかのような疾走感あふれるメロディーで、一気にテンションが上がる楽しさ満点の映像だ。

 

併せて解禁されたポスタービジュアルは、中央で微笑む篠原演じるプランナー中越、後ろで幸せそうに寄り添う新郎・彰人と新婦・遥、その周りを囲むクセ者参列者たちと、豪華キャスト勢揃いの華やかなビジュアルに仕上がっている。

 

東京スカパラダイスオーケストラ 谷中敦 コメント

結婚式一つで様々な人々にとって、こんなにも一大エンターテインメントなんだということが、自分にとって一つの新鮮な驚きでした。映画後半に向かってのスピード感に、しっかりと巻き込まれました。式にまつわる出来事が沢山詰め込まれたとっても楽しい映画でした。そんな素敵な映画に参加させて頂けることを心より嬉しく思っています。お話を頂いて、結婚式にまつわる歌詞でなくても良いという助言を頂きましたが、自分には無理でした(笑)。そして聴いて頂くと分かる通り、曲にもそれは反映されました。メンバー一同、心から楽しんでレコーディングさせて頂きました。『ウェディング・ハイ』をご覧になった君にサチアレという気持ちでいっぱいです。

 

大九明子監督 コメント

東京スカパラダイスオーケストラさんに主題歌を依頼してみましょうかとプロデューサーから言われたとき、えっ! そりゃ素敵、絶対決めてくださいよとお願いしました。スカパラの音楽でウキッとしない人間などいようか。今回なんて聞けばもうそこが自動的にお祭り会場! 映画が終わっても、お祭り気分を持ち帰っていただけるのではないでしょうか。

 

「ウェディング・ハイ」本予告映像

 

作品情報

「ウェディング・ハイ」
2022年3月12日(土)公開

出演:篠原涼子
中村倫也、関水渚/岩田剛典
中尾明慶、浅利陽介、前野朋哉、泉澤祐希、佐藤晴美、宮尾俊太郎
六角精児、尾美としのり、池田鉄洋、臼田あさ美、片桐はいり
皆川猿時、向井理、高橋克実

脚本:バカリズム(「架空OL日記」「地獄の花園」)
監督:大九明子(「勝手にふるえてろ」「私をくいとめて」)
製作:「ウェディング・ハイ」製作委員会

制作プロダクション:ホリプロ
配給:松竹

公式HP:https://movies.shochiku.co.jp/wedding-high-movie/
Twitter:@wedding_high

©2022「ウェディング・ハイ」製作委員会

福本莉子&莉子の“W莉子”制服2ショット解禁「舞台あいさつでは混乱するかも…」映画「君が落とした青空」

©2022 映画『君が落とした青空』製作委員会

福本莉子と松田元太(Travis Japan/ジャニーズJr.)がW主演を務める映画「君が落とした青空」(2022年2月18日(金)公開)より、“W莉子”の2ショット写真が新たに解禁された。

 

本作は、女子中高生に人気の小説アプリ「野いちご」で話題となり2012年に書籍化、現在発行部数16万部を記録している櫻いいよによる同名小説を実写映画化。監督はドラマ『おっさんずラブ』(テレビ朝日系)で演出を担当した回が大きな反響を呼んだYuki Saitoが務める。

 

主人公・水野実結役には「東宝シンデレラ」オーディションでグランプリを受賞し女優デビュー、「思い、思われ、ふり、ふられ」で浜辺美波とWヒロインを務めて注目を集めた福本。とにかく素直で一生懸命、“思わず応援したくなる”等身大のヒロインを瑞々しく演じる。

 

そんな福本演じる実結の彼氏・篠原修弥役には、2012年に結成されたジャニーズJr.内ユニット“Travis Japan”のメンバーであり、雑誌「ViVi」の人気企画「【2021年上半期】国宝級イケメンNEXTランキング」で堂々の第2位にランクインした松田。サッカーが得意な学校の人気者で、不器用に見えるけれど実結のことを真っすぐに想いやる修弥を爽やかに演じ切った。その他、板垣瑞生、横田真悠、莉子といったティーンから絶大な支持を受けるフレッシュなキャストが勢ぞろいする。

 

今回解禁されたのは、莉子が12月4日に誕生日を迎え、19歳になったことを記念した、“W莉子”の仲良しショット。本作で莉子が演じているのは、福本演じる実結の良き相談相手として、いつも側で見守り、彼女を勇気付ける親友・佐喜子。2人で並木道に立つ2ショットもフレッシュで魅力的だが、教室で一つの机にお弁当を広げ話し込む姿も、等身大の女子高生のようで愛らしい。

 

初共演となった莉子について、福本は「私より年下なのですが、本当にしっかりしていて丁寧。いるだけで現場が明るくなって、私も元気をもらっていました」と印象を語る。また、2人が同じ名前ということについては、「現場だと役名で呼び合っていたので、特に問題はありませんでした。でも、これからの舞台あいさつでは混乱するかも…(笑)」と笑みを浮かべた。

 

作品情報

「君が落とした青空」
2022年2月18日(金)公開

出演:福本莉子、松田元太(Travis Japan/ジャニーズJr.)
板垣瑞生、横田真悠、莉子
矢柴俊博、松本若菜

原作:櫻いいよ「君が落とした青空」(スターツ出版刊)
監督:Yuki Saito
脚本:鹿目けい子
音楽:富貴晴美

製作幹事:ハピネットファントム・スタジオ
製作:映画『君が落とした青空』製作委員会
制作プロダクション:The icon
配給:ハピネットファントム・スタジオ

公式HP:https://www.phantom-film.com/kimiao/

©2022 映画『君が落とした青空』製作委員会

蜷川実花監督「ホリック xxxHOLiC」劇場幕間映像解禁 神木隆之介、柴咲コウのコメントも

蜷川実花が監督、神木隆之介と柴咲コウがW主演を務める映画「ホリック xxxHOLiC」(2022年4月29日(金・祝)公開)より、初披露となる本編カットやメイキングが盛り込まれた劇場幕間映像が解禁された。

©2022 映画「ホリック」製作委員会 ©CLAMP・ShigatsuTsuitachi CO.,LTD./講談社

 

原作は、累計1400万部を突破している創作集団・CLAMPの伝説的大ヒットコミック。「ヘルタースケルター」や「Diner ダイナー」を手掛けた蜷川実花監督が、艶やかで華やかな圧巻のビジュアルで、初の実写映画化に挑む。

 

主人公は、人の心の闇に寄り憑く“アヤカシ”が視えてしまう孤独な高校生・四月一日(ワタヌキ/神木隆之介)。その能力を消し去り普通の生活を送りたいと願う四月一日は、ある日、一羽の蝶に導かれ、不思議な【ミセ】にたどり着く。「どんな願いもかなえてあげる。ただし、それに見合う対価を頂く」。妖しく美しい【ミセ】の女主人・侑子(ユウコ/柴咲コウ)は、四月一日の願いをかなえるために、彼の“一番大切なもの”を差し出すようにささやくのだが…。

 

解禁された映像は、既に解禁されている特報映像にはない本編映像に加え、撮影中のメイキングがふんだんに盛り込まれたファン必見の特別仕様。 四月一日を演じた神木や侑子を演じた柴咲が、妖しく豪華に彩られた【ミセ】のセット内で蜷川監督から直接演出を受けている様子や、同級生3人組を演じる神木、松村北斗(SixTONES)、玉城ティナが制服姿で和気あいあいと本当の同級生のように笑い合う様子、撮影オールアップの際の集合カットなど、ここでしか見ることができない現場での様子が公開されている。

 

さらに、神木、柴咲、蜷川監督によるインタビューも使用され、「実花さんの脳内を完全に再現したい」「夢の世界のような一幕でしたね」というコメントの通り、CLAMPが生み出した妖しく美しい世界観が、蜷川監督の手によって圧倒的映像美で映画として昇華されている様子が収められている。

 

映像の最後には、神木からの「お願いします!」メッセージもあり、今後解禁される情報からも目が離せない仕上がりとなっている。

 

「ホリック xxxHOLiC」劇場幕間映像

作品情報

「ホリック xxxHOLiC」

2022年4月29日(金・祝)全国ロードショー

 

監督:蜷川実花

主演:神木隆之介、柴咲コウ、松村北斗(SixTONES)、玉城ティナ

原作:CLAMP「xxxHOLiC」(講談社「ヤングマガジン」連載)

脚本:吉田恵里香

製作:映画「ホリック」製作委員会

配給:松竹 アスミック・エース

 

公式サイト:xxxholic-movie.asmik-ace.co.jp

Twitter:@xxxHOLiC_movie

Instagram:@holic_movie.official

 

©2022 映画「ホリック」製作委員会 ©CLAMP・ShigatsuTsuitachi CO.,LTD./講談社

5人の俳優が監督に挑戦『アクターズ・ショート・フィルム2』メイキング写真&各作品詳細解禁 放送は22年2月6日

青柳翔、玉城ティナ、千葉雄大、永山瑛太、前田敦子の人気俳優5人がショートフィルムの監督に挑戦するプロジェクト『アクターズ・ショート・フィルム2』が、2022年2月6日(日)よりWOWOWで放送・配信されることが決定した。

 

WOWOWが開局30周年を記念して行ったプロジェクト『アクターズ・ショート・フィルム』は、予算・撮影日数など同条件で、5人の俳優たちが25分以内のショートフィルムを制作。世界から6000本超のショートフィルムが集まる米国アカデミー賞公認・アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア」(SSFF&ASIA)のグランプリ“ジョージ・ルーカスアワード”を目指すという企画。

 

第1弾の反響を受けて放送される『アクターズ・ショート・フィルム2』で監督を務めるのは、青柳翔、玉城ティナ、千葉雄大、永山瑛太、前田敦子。そして青柳監督作に村上虹郎、玉城監督作に琉花と奥平大兼(W主演)、千葉監督作は千葉自ら主演も務め、伊藤沙莉とW主演、そして永山監督作に役所広司、前田監督作に柳英里紗と三浦貴大(W主演)と多彩な俳優陣が集結した。

 

今回、5人の監督全員の真剣な表情を捉えたメイキング写真が解禁。真摯なまなざしからは、作品に込める熱い想いがひしひしと伝わってくると共に、普段の俳優姿とはまた異なる印象を受けるものとなっている。また、各作品のタイトル・ストーリーが明らかとなった。

 

あらすじ

『いくえにも。』 監督:青柳翔 脚本:山咲藍 主演:村上虹郎
線路脇にポツンと設置された電話ボックス。そのかたわらを通り過ぎた修平(村上虹郎)は、とぼとぼと家に帰って行く。家には父と母、妹が待っていて、週に一度の家族団欒でテーブルを囲もうとしていた。そこに、隣に引っ越してきた奇妙な夫婦が挨拶に訪れる。犬を抱いた妻はリビングに上がり込み、一家団欒を掻き回すような言動をしはじめるのだが…。

 

『物語』 監督・脚本:玉城ティナ 主演:琉花・奥平大兼
高層ビルに囲まれた都会の雑踏をひとり音楽を聴きながら歩いている少女(琉花)が、向かった先は、なにもない真っ白な部屋。その部屋には、ものいわぬ美少年(奥平)が、1人ベッドに横たわっている。そのベッドのかたわらで、少女は少年に向かって自分の装わない気持ちを問わず語りに語り出す。2人のスリリングな関係の行方は…。

 

『あんた』 監督・脚本:千葉雄大 主演:伊藤沙莉・千葉雄大
「あたしはいつでもあんたの味方だからね」筆を走らせるスナックの雇われママの男が思いを馳せるのは、キャンプを楽しむ女(伊藤)と男(千葉)。恋人でもなく、友人というには軽すぎ、でも家族にはなれない。近くにいるのに遠く感じる。1人でも平気だと思っていたはずなのに込み上げる寂しさ。一生続くはずだった関係は、男のひと言によって徐々に歪が生まれていき…2人の先にあるものとはー。

 

『ありがとう』 監督・脚本:永山瑛太 主演:役所広司
家族と離れ、死に場所を求めて1人彷徨うおとこ(役所広司)。癒してくれるはずのマッサージ嬢からも逃げ出し、路上で盗んだ車で奥深い山へとはいっていく。車を乗り捨て、さらに森の奥へ歩み入るおとこは、そこで奇妙な若者に出会う。

 

『理解される体力』 監督:前田敦子 脚本:根本宗子 主演:柳英里紗・三浦貴大
小さな喫茶店の店中に響き渡る大声で泣くキエ(柳)と、やさしくそれを受け止めるユミ(三浦)。キエは貪るように巨大なパフェをたべ、貪るように涙を流して子どもみたいに大声で泣いている。どうやら旦那に浮気されたらしいキエは、とどまることのない怒りと涙と食欲の激流に押し流されている。喫茶店の店長は、キエが大声で泣いているその理由を想像してキエにつたえるのだが…。

 

作品情報

『アクターズ・ショート・フィルム2』
WOWOW
2022年2月6日(日)後5・00 放送・配信予定

監督:青柳翔、玉城ティナ、千葉雄大、永山瑛太、前田敦子(※五十音順)

番組オフィシャルサイト:https://www.wowow.co.jp/movie/asf/
公式Twitter:https://twitter.com/asf_wowow

花澤香菜が「グッバイ、ドン・グリーズ!」に出演 花江夏樹、梶裕貴、村瀬歩と共演【コメントあり】

花澤香菜©Goodbye,DonGlees Partners

2022年に公開されるオリジナル劇場アニメーション「グッバイ、ドン・グリーズ!」で、花澤香菜が声優を務めることが発表された。

 

本作は、アメリカ・ニューヨーク・タイムズ「ベスト TV 2018 インターナショナル部門」(The Best International Shows)に選ばれ、世界中で絶賛された大ヒットテレビアニメ『宇宙よりも遠い場所』を手掛けた、いしづかあつことMADHOUSE、さらにキャラクターデザイン・吉松孝博が参加するオリジナル劇場アニメーション。主人公・ロウマ役の花江夏樹のほか、梶裕貴、村瀬歩といった超実力派声優らが演じることでも話題となっている。

チボリ©Goodbye,DonGlees Partners

花澤が演じるのは、ロウマの憧れの同級生・チボリ(浦安千穂里)。花澤は「オファーを頂いた時は、またいしづかあつこ監督作品に関われるのがとてもうれしかったです。声を担当するチボリちゃんは、カメラが好きな、少し大人びたところのある大切な役割を担っている女の子です。そして作品の内容がもう良すぎて…展開に翻弄されながら夢中で楽しんでしまいました。ドン・グリーズの濃厚な青春模様をぜひ大スクリーンで観ていただきたいです!」とコメント。花江、梶、村瀬が演じる3人と、どの様に関わっていくのか注目だ。

 

花澤香菜 コメント

オファーを頂いた時は、またいしづかあつこ監督作品に関われるのがとてもうれしかったです。
声を担当するチボリちゃんは、カメラが好きな、少し大人びたところのある大切な役割を担っている女の子です。
そして作品の内容がもう良すぎて…展開に翻弄されながら夢中で楽しんでしまいました。ドン・グリーズの濃厚な青春模様をぜひ大スクリーンで観ていただきたいです!

 

作品情報

「グッバイ、ドン・グリーズ!」
2022年公開

公式サイト:https://donglees.com/
公式 Twitter:@gb_donglees

©Goodbye,DonGlees Partners

神尾楓珠主演、ヒロインは西野七瀬 「恋は光」映画化決定 共演に平祐奈、馬場ふみか

秋★枝氏によるコミック「恋は光」の映画化が決定、小林啓一監督がメガホンを取り、主演を神尾楓珠、ヒロインを西野七瀬が務めることも発表された。

“恋をしている女性が光を放ってキラキラして視える”という特異な体質を持つ男子大学生の初恋を描く本作。“恋の光”が視えるからこそ切なくて苦しい恋愛模様が繰り広げられる。原作は連載時から、主人公たちが恋愛感情に振り回されながら、“恋って何だろう?”と「恋の定義」について考察する姿に共感の声が多く寄せられた。

 

“恋の光”が視えてしまう大学生・西条を演じるのは、2021年だけで出演映画が4作品も公開された神尾。本作について「新鮮だったのは、メインキャラクターが男性1人に対して女性3人という構図で話が進むというところです。脚本を読んだ段階で、この関係性で話が進むのはなかなか新しく、面白いなと思いました」と印象を明かす。

 

一方、西条に恋心を募らせるも「光っていない」と言われてしまう幼なじみの北代を、西野が演じる。小林監督との初めての撮影を通して、「小林監督のこだわりに自分が応えられるのか最初は不安に感じるところもありましたが、撮影を重ねていくうちに、『西野さんがやることが、北代そのものに見えてきた』という風に仰っていただけて、嬉しかったです」と振り返った。

 

そして、西条と共に恋とは何か? を探求する東雲を平祐奈が、恋人がいる男性ばかり好きになるという悪癖を持つ宿木を馬場ふみかが演じる。小林監督は、「神尾さん、西野さん、平さん、馬場さんのそれぞれ新しい側面をお見せすることができると思います。楽しみにしていて下さい」コメントを寄せた。

 

神尾楓珠 コメント

◆公開決定に関して

まずは、無事に公開が決まって嬉しいです。

 

今回の撮影は1ヶ月間の地方ロケでした。長期間の地方ロケは僕自身初めての経験だったので、すごく新鮮な感覚でした。

 

もっと新鮮だったのは、メインキャラクターが男性1人に対して女性3人という構図で話が進むというところです。脚本を読んだ段階で、この関係性で話が進むのはなかなか新しく、面白いなと思いました。

 

さらに大学生という、学生でもあり大人でもあるという難しい年頃の設定だったので、複雑で繊細だなと思いながら撮影していました。大学生ならではの青春の雰囲気が映像に出ていると思うので、たくさんの方にこの映画が届くと嬉しいです。

 

◆西条を演じてみて

西条のイメージは無骨で不器用な文学青年。普段の僕とはかけ離れた言葉選びや、佇まいの役だったので、最初はなかなか掴めずに苦労しました。でも何度かリハーサルを重ねるうちに少しずつ西条の気持ちを理解することができ、自分の中で彼を演じることに対して何の違和感もなくなり、最後には一見堅苦しい西条が愛らしくなりました。

 

この映画を観てくださった方々にも西条が愛されるキャラクターになれば嬉しいです。

 

◆小林監督の印象、演出について

小林監督は演者の特徴をよく見ていて、それらを踏まえた上で演出していく姿が印象的でした。

 

物語の最終地点やそれぞれのキャラクターをしっかりと見据えていらっしゃったので、西条のキャラクターや心情で迷った時は、信頼して相談することができました。

 

◆公開に向けてのメッセージ

恋とは何か、というものを細かく分析し、言語化して、理解していくというのは、価値観のバラつきがあるものだからこそ難しいことだと思います。本作をご覧いただければ、西条のように恋に億劫になってる人や恋愛で悩んでる人のヒントになるのではないでしょうか。

 

僕自身、今まで挑戦したことのない役どころなので、楽しみにしていてください!

 

西野七瀬 コメント

私が演じた北代は、人前ではふざけたりしていますが、実は誰よりも周りをよく見ていて、思いやりや気遣いがあってふざけることでそれを隠しているような、なかなかできることじゃないことができる女の子です。大学生の「恋」がテーマになる作品ということで、経験がなく新鮮で、撮影を楽しみにしていました。

 

撮影現場の雰囲気も、皆さんそれぞれが自然体でいるようなところがあって、自分には心地良いバランスでした。地方ロケということもあり、ゆったりとした時間の流れを感じながら毎日撮影に入っていました。小林監督とは初めてご一緒させていただきました。監督のこだわりに自分が応えられるのか最初は不安に感じるところもありましたが、撮影を重ねていくうちに、「西野さんがやることが、北代そのものに見えてきた」という風に仰っていただけて、嬉しかったです。

 

公開を楽しみにお待ちいただけたらと思います。

 

平祐奈 コメント

東雲はとても浮世離れしている現代では珍しい女の子だったので、観客の方にどうしたら違和感なく観てもらえるかなどと疑問点が多い役柄でした。自分自身、東雲と共通する部分はいくつかありましたが、感情的な部分で自分の心と近づけるのには時間が掛かりました。ですが、小林監督がクランクインする前に何度か本読みを行い、アドバイスをして下さったので、自分の中でもしっかり整理して撮影に挑むことが出来ました。現場ではテスト撮影をしたら、みんなでモニターチェックをする時間を設けて下さったり、1人1人と丁寧に向き合って下さってお互いに納得のいく気持ちじゃないと中々OKを出さない事が清々しく感じられ、終わった後は凄く達成感に満ち溢れていました。

 

この作品と出逢って、生涯の大きな課題であろう“恋の定義”について考える面白い時間を過ごさせて貰えました。スクリーンで一緒に恋と向き合う時間を楽しみにしていただけると幸いです。

 

馬場ふみか コメント

私は、恋人がいる男性ばかりを好きになることを繰り返してしまう宿木役を演じました。彼女なりにブレない芯がしっかりあって、西条や北代、東雲が恋について真剣に議論している姿に影響を受けて、少しずつ変わっていく姿がとても魅力的です。一人ひとりが恋に対する持論を展開し、それぞれの恋を見つけていく様が美しく描かれていると思います。

 

今回、クランクインしてからも本読みをしたり、小林監督や共演者みんなでイメージを共有したりしながら、撮影を進めていったのがとても印象的でした。

 

ぜひ公開を楽しみにしていてください。

 

秋★枝(原作)コメント

恋は光、実写映画化のお話を頂いた時はとても驚き、嬉しかったです。これも応援してくださった皆様のおかげです。

 

さらに、脚本を読ませて頂いてからずっと完成が楽しみでした。登場人物や内容共に、私の作った物をより深めて頂けていると感じています。色んな場面で、「ああ、こういう見せ方があったのか…! ああ、このセリフ素敵だな…!」と私も描き手として、また一人の読み手として楽しませて頂きました。

 

原作を読んで下さった方にもきっと楽しんで頂けると思いますので、ぜひご覧になって頂けると嬉しいです。

 

小林啓一監督 コメント

こんなことをここで告白するのは、自分でもどうかと思うのですが、脚本を書くにあたって、今までこんなに悩んだ作品はありませんでした。ここ二年間で数十回と書き直しました。とにかく解けないパズルをずっと解いている気分で、なかなか満足に書けませんでした。そのくらい原作の完成度が高いのです。秋★枝先生、恐るべしです。

 

なかなかゴールに辿り着けなかった脚本に比べて、撮影はキャストやスタッフのおかげで順調でした。特にキャストは皆、非常に魅力的でした。神尾さん、西野さん、平さん、馬場さんのそれぞれ新しい側面をお見せすることができると思います。

 

まだ編集段階ですが、早くお届けしたい気持ちでいっぱいです。リアリティとファンタジー要素が混ざり合う珍しいタイプの恋愛映画になると思います。楽しみにしていて下さい。僕も楽しみで仕方ありません。

 

作品情報

「恋は光」

2022年公開

 

原作:秋★枝 「恋は光」(集英社ヤングジャンプ・コミックス・ウルトラ刊)

監督・脚本:小林啓一

出演:神尾楓珠 西野七瀬 平祐奈 馬場ふみか

製作幹事:ハピネットファントム・スタジオ

制作プロダクション:グラスホッパー/マイケルギオン

配給:ハピネットファントム・スタジオ/KADOKAWA

 

公式サイト:https://happinet-phantom.com/koihahikari/

公式Twitter:@koihahikarimv

公式Instagram:@koihahikarimv

李闘士男監督インタビュー「不器用な人間が、傷つきながらも生きていく。僕はそれでいいんじゃないかなって思うんです」

つぶやきシローの小説を映画化した李闘士男監督の最新作『私はいったい、何と闘っているのか』が12月17日(金)より全国公開。炸裂する脳内妄想の理想と現実の狭間で日々闘う中年の主人公・伊澤春男には安田顕。2018年に『家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。』をスマッシュヒットさせた主演・安田×李監督の2人がお届けする、哀愁とオフビートな笑い満載の本作。その裏側を李監督に直撃!

(撮影/関根和弘 取材・文/倉田モトキ)

 

李 闘士男●り・としお…1964年生まれ。大阪府出身。大学4年生の時にディレクターデビュー。卒業後は『とんねるずのみなさんのおかげです』(フジテレビ系)、『ダウンタウン・セブン』(TBS系)、『サタ★スマ』(フジテレビ系)、『タモリのジャポニカロゴス』(フジテレビ系)などのバラエティ番組を手がけた。2004年に『お父さんのバックドロップ』で映画監督デビュー。主な監督作に『デトロイト・メタル・シティ』、『てぃだかんかん~海とサンゴと小さな奇跡~』、『ボックス!』、『神様はバリにいる』、『家に帰ると必ず妻が死んだふりをしています。』など。

 

©2021 つぶやきシロ―・ホリプロ・小学館/闘う製作委員会

 

安田顕さんは多分陰の人。普段から本当に妄想ばかりしてそう

 

──最初に、監督がこのつぶやきシローさん原作の小説を映画化しようと思われた経緯を教えていただけますか?

 

李監督 映画プロデューサーの宇田川(寧)さんに勧められて原作を読んだのがきっかけです。面白い作品だなと思いました。最終的にはハッピーになるものの、主人公・伊澤春男の在り方がとてもペーソス(哀愁)にあふれていて共感できたんです。僕の映画に共通していることですが、何も起こらない物語が好きなんですよね(笑)。春男はいろんな出来事に巻き込まれてはいきますが、どれも取るに足りないことばかりで。脚本家の坪田(文)さんは大変だったと思いますよ。物語らしい物語が起きないんですから(笑)。とはいえ、そうした、どうってことない物事をいかに面白く描くか…そこが腕の見せどころだったと思います。

 

──映画化するにあたって、特に意識したことはなんでしょう?

 

李監督 春男の妻を誰に演じてもらうかが悩みどころでした。とても気持ちのいいお母さんではあるんですが、過去を知るとちょっと酷いところもある。あまり女優さんが演じたがらない役だと思ったんです。ですので、小池栄子さんに「やりますよ」と言ってもらえた時はホッとしましたね。現場でもご本人に「よく受けてくれたね」ってお礼を言ったんですが、「どうしてですか? すごくいい役ですよ」と言ってくださって。その言葉どおり、春男の家族や映画をご覧になる方みんなが、“この人がお母さんでよかった”と思える、本当に素晴らしいお芝居をしてくださいました。

 

──主演の安田顕さんとは、前作『家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。』に続き、2度目のタッグとなりますね。

 

李監督 主人公の春男を誰にしようかと考えていた時に、頭に浮かんできたのが安田さんでした。先ほどもお話ししたように、今作には大きな事件が何も起こらないため、春男をどう捉えるかが大事になってくるし、役者と僕の間で役の方向性をしっかり共有できないといけなかったわけです。それも、“こんな感じで”という感覚的なニュアンスでわかり合える人じゃないといけない。よく“人と人は話し合えばわかる”って言いますが、価値観が違う人とは、会話を2〜3分するだけでも、“あ〜、この人とは分かり合えないな”って思うじゃないですか(笑)。その意味では安田さんとは前回もご一緒してますし、信頼も大きかったんです。

 

──監督が感じる安田さんの魅力とは?

 

李監督 陽と陰で言えば、安田さんは陰の人だと思っています。だから観客は、春男を演じる安田さんを見て、“本当にこの人は、普段からこうやって妄想ばっかりしているんじゃない?”と思える(笑)。そこが大事なんです。実際、安田さんには、ちまちまとしたところがありますからね(笑)。例えば、撮り終わってOKを出しているのに、「あそこ、本当に良かったのかなぁ」っていつまでも心配しているし(笑)。そういうのが画面からにじみ出たらいいなと思ったんですよね。それに、僕はこの映画をコメディだと思って作っていなくて。大事にしたのは、最初にも話したペーソスでした。安田さんはそうした匂いを持っている方なんですよね。春男役を演じた安田さんを小池さんも大絶賛されていましたね。

 

©2021 つぶやきシロ―・ホリプロ・小学館/闘う製作委員会

 

──では、安田さんが演じられたことで、大きく印象が変わったシーンなどはありますか?

 

李監督 僕がいいなぁと思ったのは「食堂おかわり」の場面ですね。あの場所は春男にとっての、まほろばのような所にしたかったんです。急にあのシーンだけ宮崎駿アニメのようなファンタジーの世界になったから、スタッフからも「監督、これでいいんですか?」って確認されました(笑)。「男の人にはこの切なさがわかるからいいんです!」って答えておきましたけどね。「食堂おかわり」のシーンは安田さんの存在感のおかげで、美術とも非常にマッチしていましたね。意外と女性の方から、「あのシーン、好きです」という感想を聞くので、それはそれで“なんでだろう?”って不思議なんですけども(笑)。

 

©2021 つぶやきシロ―・ホリプロ・小学館/闘う製作委員会

 

──また、他の出演者も存在感があって素晴らしかったです。先ほどの小池さんはもちろん、春男と同じスーパーで働く高井役のファーストサマーウイカさんも最初は誰か分からず驚きました。

 

李監督 小池さんはお芝居の安定感が違いますね。僕の原体験が影響しているのか、僕は映画の中で、しっかりとしたお母さんを描きたがることが多いんです。その点、小池さんは存在の有り様がすごい。他の役者さんだと、過去に傷を負った役を演じる時、少し影を出してどこかしら暗めに表現しようとするんです。でも、小池さんは普通に演じていらして。“昔は昔、今は関係ないでしょ”というのを感じさせてくれる。きっと映画を観終わった後にもう一度見直すと、より小池さんのすごさが分かると思います。

 

©2021 つぶやきシロ―・ホリプロ・小学館/闘う製作委員会

 

──ファーストサマーウイカさんが演じた少しクールな高井役については、どんな演出をつけられたのでしょう?

 

李監督 今、“誰か分からず驚いた”という感想をくださったように、パッと見ではウイカさんが演じているとバレないようにしたら面白いかなという話はしました。ウイカさんも「いいですね〜!」って、すぐにその案に乗ってくださって。それに、そもそもの話ですが、結局のところ“映画を作る”とか“演出をつける”というのは、人間の探求でしかないと僕は思うんですね。また、そこにどんなドラマが必要かというと“葛藤”なんです。突き詰めていけば、葛藤のないドラマはありませんから。そこで、高井さんにとっての葛藤は何かと考えた時、原作にはないのですが、もしかすると春男を好きだったんじゃないかという設定を思いついたんです。

 

──それは映画を見ながら、ちょっとずつ感じていきました。

 

李監督 でしょ? 彼女が春男に対してツンデレなのは、もともとクールで冷たい性格なんじゃなく、春男に対する愛情があったから。それがにじみ出ると、グッと高井さんが魅力的な女性になるんですよね。金子大地君が演じてくれた金子もそうですよね。春男を裏切るような行動を取って、でも最後に「僕は謝りませんから」という。あれも、しっかりと葛藤を描くことで、本心では春男のことが大好きなのが分かるし、春男も金子のことを酷い男だとは思っていないというのが分かるんです。ね、結構監督っぽいこと考えてるでしょ?(笑)

 

──(笑)。また、監督の作品に登場するキャラクターはどれも人間関係の距離感が絶妙で、それぞれに愛したくなる要素があります。

 

李監督 それはもしかしたら、僕が下町の生まれで、人間関係が濃いところで育ってきたからかもしれないですね。この映画に出てくるスーパーの従業員たちもみんなアホばっかりでしょ?(笑) これ、褒め言葉ですよ。ああいう世界観だからこそ、最後のほうに長州力のネタが出てきても許されるんですよね(笑)。

 

©2021 つぶやきシロ―・ホリプロ・小学館/闘う製作委員会

 

──悪人が1人も出てこないのも魅力的です。

 

李監督 そこも自分の映画のこだわりですね。今作でいえば、沖縄のタクシーの運転手も、過去に酷いことをしてきているけど、彼は彼でいろいろあったんだろうなと思わせる描き方をしている。本当なら善悪がはっきりしているほうがドラマツルギーとしてはいいんでしょうけど、そこはあえて避けている。

 

──どうしてそこにこだわっているのでしょう?

 

李監督 真面目な話をすると、不器用な人や上手くいかない人間が好きなんです。でも、ほとんどの人生がそうだと思うんです。だからそこに寄り添っていきたいなって。そのためには、登場人物たちみんながチャーミングでないといけない。すると、あの距離感になって、自然とみんなアホになる(笑)。そこが僕の映画の価値なんじゃないかと思いますね。僕の映画にはスーパーマンは出てこないし、いつも市井の人々を描いている。どこかどんくさくて、傷ついたりしていて、それでも生きていて。でも、それでいいんじゃないかなって思うんです。

 

 

──では、映画のセットのこだわりなど教えていただけますか?

 

李監督 小道具で意外とこだわったのは食堂のお皿ですね。「おかわり」は決して大衆食堂っぽくなってはいけないし、おばさんが食器にこだわっているのも変なので、少しクラシカルなものにしました。なかなかいいものが見つからず、小道具の打ち合わせで何度も探してもらったりして。それと、小道具ではないのですが、沖縄のタクシーも色を塗り直しました。いまのご時世では沖縄に撮影に行けなかったものですから、関東で走っていたタクシーを調達し、沖縄っぽくアレンジしたんです。少し海風にやられているような雰囲気を出したり、垢抜けない色のグリーンに塗り直したり。また、どうやらメーターや名札が沖縄は少し違うそうなので、沖縄から何枚も写真を取り寄せたりして。あくまで“沖縄のタクシー風”にしたのですが、そこもこだわりでした。

 

──ちなみに監督が現場にもっていく必需品はありますか?

 

李監督 今回に限っていえばiPadですね。僕、よくシナリオを失くすんですよ(笑)。で、ある時に記録さんがiPadで仕事をしているのを見て、それええなと思って、自分のiPadにもアプリを入れてもらいました。何がいいって、iPadを使ってると“デキる人間”っぽい感じになるんです(笑)。やってる作業は何にも変わらないんですけどね(笑)。それまではオリジナルの台本カバーを愛用していたんですが、今回はiPadが大活躍でした。

 

↑現場に必ず持っていくという台本カバー

 

──その台本カバーについてもお聞かせください。作られたのはいつ頃でしょう?

 

李監督 12年前に、最初のを作って。それから4年後くらいに、もう1つ(印伝)を作りました。

 

↑オーダーメイドで依頼したこだわりの台本カバー

 

──なにかきっかけがったのでしょうか?

 

李監督 先ほども話したように、よく現場で台本を失くすんです。なので、目立つように、明らかに目立つ台本カバーにしておくと、みんなが見つけてくれるんです。

 

──こだわりのポイントは?

 

李監督 一応、オーダーで作りましたから。名刺入れ、資料を挟むスペース、栞も2本つけて、小銭入れもあります。ペンホルダーでバラけないようにしています。

↑こちらが2代目台本カバー。共に現場で活躍中

 

──2種類ありますが、機能面での違いは?

 

李監督 機能面での違いはほとんどないですが、名刺が縦バージョンか横バージョンかが違います。持っている名刺のデザインが変わったので。あと印伝の方は隅をボタンで留められるようにしたので、よりバラけないようになっています。

 

──もし次に新しいカバーを製作するなら、どんな機能を追加したいですか?

 

李監督 iPad用にしたいですね。肩からかけられて、資料とかも入れられて、これだけで現場で必要なものは十分だというものです。

 

 

©2021 つぶやきシロ―・ホリプロ・小学館/闘う製作委員会

【映画『私はいったい、何と闘っているのか』シーン写真】

 

私はいったい、何と闘っているのか

12月17日(金)より全国ロードショー

 

出演:安田 顕、小池栄子、岡田結実、ファーストサマーウイカ、SWAY(劇団EXILE)、金子大地、伊藤ふみお(KEMURI)、伊集院 光、白川和子ほか
監督:李 闘士男
原作:著・つぶやきシロー「私はいったい、何と闘っているのか」(小学館・刊)
脚本:坪田 文
配給:日活、東京テアトル
公式サイト https://nanitata-movie.jp/

 

声優・沢城みゆきがナレーション 藤原竜也&松山ケンイチW主演映画「ノイズ」特別予告解禁

藤原竜也と松山ケンイチがW主演を務める2022年1月28日(金)公開の映画「ノイズ」より、声優の沢城みゆきがナレーションを務める特別予告映像が解禁された。

原作は「予告犯」「マンホール」「有害都市」などを手掛け、日本のみならずヨーロッパでも絶大な人気を誇る鬼才・筒井哲也が、2017年から2020年まで集英社「グランドジャンプ」で連載し、「鬼気迫る緊張感、衝撃のサスペンス!」と絶賛された全3巻のコミック。監督は廣木隆一。

 

舞台となる猪狩島で、復興の期待を一身に背負いながらも、島を訪れた元受刑者のサイコキラーを殺してしまった泉圭太役を藤原竜也。圭太の殺人を隠ぺいすべく死体隠しに協力する幼なじみの田辺純役を松山ケンイチ。圭太と純の幼なじみであり幼いころからの夢だった、故郷の猪狩島にある駐在所での勤務が決まったばかりの新米警察官・守屋真一郎役を神木隆之介が演じる。さらに圭太の妻・泉加奈役で黒木華、島に突如訪れたサイコキラー・小御坂睦雄役で渡辺大知、圭太たち幼なじみ3人を追い詰める県警の刑事・畠山努役で永瀬正敏が出演する。

 

今回解禁されたのは、『ルパン三世』シリーズの峰不二子役などで知られる声優・沢城みゆきがナレーションを担当した特別予告映像。沢城による子どもの数え歌のリズムに乗せた「だ・れ・が“ノイズ”か・な? こ・の・島・か・ら・排・除しましょ♪」という狂気に満ちたナレーションにのせて、主人公・圭太ほか猪狩島の住人たち、そして圭太たちを追い詰める県警の畠山達が、一気に紹介されていく。

 

さらに、映像にはキャラクターを象徴する《島のヒーロー》、《寡黙な猟師》、《唯一の警官》、《嘘をつく島民たち》、《狂った町長》、《追いつめる刑事》、《元受刑者》といった印象的なワードがいくつも登場。死体を隠そうとする3人の邪魔をする裏切り者「本当の“ノイズ”」とは一体。この特別映像は12月10日(金)以降、一部劇場にて順次上映される予定となっている。

 

沢城みゆき コメント

本当のノイズは誰なのかを探し当てることより、本当のノイズは″何なのか″を見つけることの方がずっと難しい。

 

それは圭太(主人公)達だけじゃないはずだ。どんどん緊迫していく物語に心拍数が上がる一方で、ひどく静かに自身の中もスクリーニングさせられました。

 

そうそう映画鑑賞ってこういう時間だったな。

 

映画「ノイズ」特別予告映像

作品情報

「ノイズ」

2022年1月28日(金)公開

 

主演:藤原竜也、松山ケンイチ

出演:神木隆之介、黒木華、伊藤歩、渡辺大知、酒向芳、迫田孝也、鶴田真由、波岡一喜/寺島進/余貴美子、柄本明/永瀬正敏

原作:筒井哲也「ノイズ【noise】」(集英社 ヤングジャンプ コミックス GJ刊)

監督:廣木隆一

脚本:片岡翔

音楽:大友良英

企画・プロデューサー:北島直明

製作・企画:日本テレビ放送網

制作:クレデウス

配給:ワーナー・ブラザース映画

 

公式サイト:https://wwws.warnerbros.co.jp/noisemoviejp/

公式Twitter:@noise_movie

 

©筒井哲也/集英社 ©2022 映画「ノイズ」製作委員会

大泉洋&柳楽優弥&劇団ひとりインタビュー! 「昔の芸人さんが持つ不器用な色っぽさにしびれるんです」映画『浅草キッド』

Netflixで全世界同時配信がスタートした映画『浅草キッド』。本作は、劇団ひとりさんが学生時代に感銘を受けたというビートたけしの同名自叙伝を基に映像化したもので、下積み時代からやがて才能を開花させていくビートたけし役を柳楽優弥さん、そのたけしに芸を教えた浅草の伝説の芸人・深見千三郎を大泉洋さんが務め、豪華なW主演で話題を集めている。劇場からテレビへと主戦場を移行していった時代の芸人たちの悲喜こもごもを描いたこの作品。その魅力を3人にたっぷりと語ってもらった。

 

大泉洋●おおいずみ・よう…1973年4月3日生まれ。北海道出身。B型。大学時代に演劇ユニットTEAM NACSを結成。2004年に東京に進出し、人気が全国区に。2022年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』に出演。主な代表作に映画『探偵はBARにいる』シリーズ、『騙し絵の牙』、大河ドラマ『真田丸』など。
柳楽優弥●やぎら・ゆうや…1990年3月26日生まれ。東京都出身。A型。2004年、是枝裕和監督作品『誰も知らない』で主演を務め、デビュー。現在、主演ドラマ『二月の勝者-絶対合格の教室-』(TBS系)が放送中。主な代表作に映画『太陽の子』『HOKUSAI』『ターコイズの空の下で』など。
劇団ひとり●げきだん・ひとり…1977年2月2日生まれ。千葉県出身。A型。お笑い芸人、俳優、作家、映画監督とマルチに活躍。レギュラー番組に『ゴッドタン〜The God Tongue 神の舌〜』『たけしのその時カメラは回っていた』『クイズ!あなたは小学5年生より賢いの?』など。

 

【大泉洋&柳楽優弥&劇団ひとり撮りおろしカット】

 

物まねにならないことを意識して撮影へ

 

──最初に、今回ビートたけしさんの自叙伝『浅草キッド』を映画化しようと思われた経緯から教えていただけますか?

 

ひとり 経緯なんてものはなく、シンプルに僕が映画化したかったからです。それに尽きます(笑)。中学生の時に初めて原作を読んで衝撃を受けたんですよね。だからといって、僕が撮る理由なんて1つもないですし、今このタイミングで映画化する理由だってないんです。でも、どうしても自分で映画にしたかったし、他の方に先に撮られたら悔やんでも悔やみきれないだろうなと思って、それで7年前から少しずつ動き始めていました。

 

大泉 オファーがあった時は、「これはぜひ!」と思いましたよ。僕は子供の頃からお笑い番組ばかりを見て育ってきましたからね。今回の物語の舞台になっているのが1970年代後半くらいで、それこそ、その後の漫才ブームや『オレたちひょうきん族』などでたけしさんの芸をずっと見てましたから。……ひとりさんは僕よりも少しだけ年下なんだっけ?

 

ひとり 僕は今年44です。

 

大泉 そうだよね。僕が48だから、ほんの少しだけ僕はひとりさんより早く当時のお笑いを見ていたことになるんだけど、あの頃って、テレビにいろんなお笑い芸人さんが登場してきた本当に面白い時代なんです。今作はその前日譚的な物語ですから、なんとしてでも出演したいとマネージャーに伝えたのを覚えています。

 

柳楽 僕はさすがにリアルタイムでは見ていないんですが、昔の浅草の映像や資料を見るたびに、好きな世界観だなって思ってました。街並みもそうですが、服装や髪形がオシャレで。それに、この作品で描かれているのは師弟愛で。僕には大泉さんが演じた深見(千三郎)師匠のような方がいないので、うらやましさや憧れを感じました。深見さんって、言葉遣いがとにかくキツいんです(笑)。でも、そこには強い愛情が感じられる。それがすごくかっこいいなって。

 

ひとり 当時の芸人さんたちって、本当にかっこいいんですよね。ただ、大泉さんがおっしゃったように、この映画の頃は少しずつテレビが主体になっていき、逆に浅草の活気が薄れていった時代でもある。僕らが思い浮かべる昭和の華やかな浅草のイメージとはちょっとずれていて。実は、7年前に大泉さん主演で映画『青天の霹靂』を撮って、それも同じ時代の浅草が舞台でしたけど、高田文夫先生から「おまえは70年代後半の浅草をちょっと華やかに描きすぎだ」と言われたことがあったんです。ですから、今回は過度に派手さを出す演出は控えるようにしましたね。

 

 

──たけしさんはもちろん、東八郎さんや萩本欽一さんにも大きな影響を与えた深見師匠など、この作品には伝説の芸人が数多く登場します。こうした方々を描くにあたって苦労されたことはありましたか?

 

大泉 深見さんはほとんど資料が残っていないんです。その意味では、どこか開き直って監督と一緒に考えていける自由さがありましたね。

 

ひとり そうですね。写真を見ると深見師匠は強面なので、大泉さんには似ていないんです。でも、だからこそ大泉さんが作り出す深見師匠ってどんな人物になるんだろうという興味が僕の中にもありました。

 

大泉 大変だったのは間違いなく柳楽くんですよ。今も第一線で活躍されている芸人、それも世界のたけしさんを演じるわけですから。僕ら役者からするとゾッとする難しさなんですよね。何よりも怖いのが、観た人に「柳楽くんのたけしさんの物まねはきつかったね」って言われることだと思うんです。そのつもりはなくても、物まねとして印象に残ってしまうことほど、役者にとって辛いものはないですから。

 

柳楽 実際に“物まねにならないように”というのは強く意識しました。松村邦洋さんにお願いをして、たけしさんの喋り方や癖などを教えてもらっていたんですが……。

 

ひとり でも、撮影直前になって「やっぱり、それは忘れてくれ」って僕からお願いをして(笑)。

 

柳楽 ビックリしました(笑)。ただ、僕としても最初から“たけしさんを演じるんだ”ということをあえて考えないようにしていたんです。現場ではとにかく劇団監督の演出に誠意を持って応えていくということだけを心がけていたので、撮影中にプレッシャーを感じることもほとんどなかったです。むしろ、撮り終わってからのほうが、“どんな印象をもたれるんだろう”とドキドキしていましたね(笑)。

 

 

ひとり監督のよくわからない演出で相当揉めました(笑)

 

──映画の中ではたけしさんや深見師匠が芸を披露するシーンも登場しますが、それがとてもリアルで、映画だということを忘れるぐらい見入ってしまいました。

 

大泉 深見さんの資料がほとんどないというお話をしましたが、わずかに残っていたのがコントをしている音声だったんです。その時の喋り方がたけしさんそっくりなんですよね。もちろん、たけしさんがそれだけ影響を受けたということですが、それもあって、コントのシーンは僕が子供の頃に見ていたたけしさんのコントをイメージしながら演じたところもありますね。

 

柳楽 僕は漫才の掛け合いが大変でした。ツービートって会話のテンポがすごく速いんです。でもそこは、ビートきよしさんを演じてくださったナイツの土屋(伸之)さんがいろんなアイデアを出してくださって、すごく助けていただきました。

 

ひとり お2人はタップダンスも大変だったと思いますよ。吹き替えなしで実際にやってもらいたかったので、忙しいなか、練習のためにスケジュールを割いてくださって。

 

──見事な動きでしたが、やはり苦労されたんでしょうか?

 

大泉・柳楽 …………(沈黙)。

 

柳楽 簡単に言葉に出せないくらい大変でしたね(笑)。

 

大泉 (笑)。2人とも違った大変さがありましたよね。柳楽くんはタップのシーンが長かったので、相当練習が必要だったでしょうし、僕は僕で、深見師匠がたけしさんにタップの芸を伝えていくというのは、この映画の大事な要素でもあるので、師匠っぽい熟練した動きを見せないといけませんでしたから。にもかかわらずですよ、驚くことに撮影後の映像チェックを見たら、僕の足元が映ってないことがあったんですよ!(笑)

 

全員 はははははは!

 

大泉 タップを踏んでるのに、映ってるのは僕の顔ばかりで。監督に問い詰めたら、「これ、僕が編み出した新しい撮影の手法なんです」とかわけの分からないことを言いだして(笑)。そこは相当揉めましたね(笑)。

 

ひとり だって、そうしたら大泉さんが実際にタップを踏んでることがバレちゃうじゃないですか。

 

大泉 いいんだよ、そこはバレたって!

 

──映画ではしっかりと足元も映っていたので、実際にタップを踏んでいるということが分かりました。

 

ひとり でしょう?

 

大泉 いやいやいや。“でしょう?”じゃないでしょ(苦笑)。

 

 

あの当時の、人としてちょっと不器用な感じも見ていてかっこいい

 

──(笑)。では少し質問を変えて、当時の芸人にはあって、今はないものって何だと思いますか?

 

大泉 そうですねぇ……時代の流れがあるから仕方がないんでしょうけど、やはり過激な笑いがなくなってきてますよね。きっと、新しい笑いの手法や手数はどんどん増えてきて、面白さも増していると思うんです。ただ、規制が入り、表現できることが減ってきた。そこは少し残念に思いますね。だって、それこそたけしさんがやっていた『(ビートたけしの)お笑いウルトラクイズ』のような、死ぬほど腹を抱えて笑っていたものが、今はもう見れなくなってしまいましたから。

 

柳楽 時代の移り変わりと言ってしまえばそれまでですけど、確かに残念ですよね。でも一方で、今回の映画がNetflixでいきなり世界中に配信されるように、作品を発表する場所や環境は時代によってどんどん変わってきていますし、それに伴って表現できることも変化していくと思うんです。そうした移り変わりが、まさに劇場からテレビの時代に移っていった当時の浅草に重なって見えて。そうやって、時代や文化は回りながら変化していくんだなと思うと面白いですよね。

 

ひとり それと、なんといっても当時の芸人さんって、とんでもない人がたくさんいたと思うんです。深見師匠もそうだし、そのイズムを引き継いだたけしさんもそうで。しかも、それぞれに美学がある。“芸人はこうじゃないといけない”“こういう笑いの取り方をしなくちゃいけない”っていう美学が。その美学は薄れてきてるように感じます。僕も含めてですけど。

 

柳楽 トレイラーでも使われていましたけど、深見師匠がたけしさんに言う、「笑われるんじゃねえぞ! 笑わせるんだよ」という言葉はかっこいいですよね。すごく印象深いシーンです。

 

ひとり そうしたこだわりを持っている人たちって、もしかしたら生き方としては下手なのかもしれない。でも、自分の美学に反することは絶対にしないっていう姿に僕はしびれるんです。

 

大泉 あの当時の、人としてちょっと不器用な感じも見ていてかっこいいなぁって思いますしね。

 

ひとり そうなんです。実はそこもこだわったところで。不器用ならではの色っぽさってあるじゃないですか。あの頃の芸人さんのそうした部分が大好きで。例えば、後半の深見師匠とタケシのタクシーの別れ際の会話とかたまんないんです(笑)。正直、僕はああいった不器用なやりとりがしたくてこの世界に入ったと言ってもいいぐらいで。僕はお笑いももちろん好きですが、お笑い芸人も大好きなんです。そうした僕の愛がこの映画には詰まっているんです。

 

──なるほど。ちなみに、皆さんとって深見師匠のような、“今の自分を作った”と思える方っていらっしゃいますか?

 

柳楽 師匠とは少し違うかもしれませんが、初めて舞台に立つ機会を与えてくださった演出家の蜷川幸雄さんです。それまで映像作品にしか出たことがなかったんですが、舞台での演技の仕方をイチから厳しく教えてくださって。より演技の楽しさと厳しさを知ることができたので、本当に感謝しています。

 

大泉 僕にも師匠みたいな人は基本的にいないんですが、強いてあげるなら、柳楽くんと同じで舞台関係の方ですね。僕は大学時代に演劇と出会い、TEAM NACSとして活動しつつ、地元の「劇団イナダ組」という社会人劇団の舞台にも出させてもらっていたんです。そこの代表の稲田博さんには舞台の立ち方を教えていただきました。ただ、深見師匠のようにとってもダメなおじさんで(笑)。僕らの公演を観に来て、いかにも師匠っぽくアンケートに一行だけ書いてくださったことがあるんです。《役者の汗が足りない》って。でも、よく見ると“汗”が“汁”になっていたりして(笑)。

 

全員 はははははは!

 

大泉 そんな男なんです(笑)。でも、本当に多くのことを学びましたね。

 

ひとり 僕は『ゴッドタン』という番組で出会った演出の佐久間宣行さんですね。師匠というより、感覚的にはお兄ちゃんなんですけど(笑)。それまでも僕はいろんなバラエティ番組に出させてもらってましたが、佐久間さんは全く違う番組の作り方をされていて、それまで自分が一度も開けたことがないような引き出しをたくさん開けてくださいました。時には、いくら引き出しを開けても空っぽというパターンもありましたけど(笑)、あの番組に出会っていなければ、きっと今とは芸風も随分違ったんじゃないかなって思うので、すごく感謝していますね。

 

──では最後に、GetNavi webということで、最近購入したお気に入りのアイテムを教えていただけますか?

 

大泉 お、これはタイムリーな質問ですね! いいのがありますよ。実際には僕ではなく妻が買ったものなんですが、ピストル型のマッサージ機が我が家にありまして。これが本当に素晴らしい! アタッチメントの種類もたくさんあって、どれもすごく気持ちいいんです。今、大河ドラマ(『鎌倉殿の13人』)を撮っているんですが、時代劇なので板の間に裸足で座ることが多く、足がすごく痛くて。いつも現場に持っていっては休憩時間にマッサージしています。もう、ほとんど僕が一人で使っちゃってるんですけど、「これは本当にいい買い物だ!」と毎日妻を讃えています(笑)。

 

ひとり 僕はJINSが出している「JINS MEME」という眼鏡を最近購入しました。瞬きの回数や頭の傾き具合とかを計測して、自分がどれだけ物事に集中しているかをデータで可視化する眼鏡なんです。

 

大泉 へぇ〜、そんなのがあるの!? 結果はどうだったの?

 

ひとり 驚くほど集中してなかったです(笑)。まぁ、集中しているかどうかぐらいは自分で判断しろって話なんですけどね(笑)。柳楽くんは何か買った?

 

柳楽 エプソムソルトっていう入浴剤をよく使ってます。ミネラルとマグネシウムを体の皮膚から摂取するような感じのもので。それを使って毎日お風呂に入ってますね。

 

【Netflix映画『浅草キッド』シーン写真】

Netflix映画『浅草キッド』

Netflixで全国独占配信中

 

出演:大泉 洋 柳楽優弥 門脇 麦 土屋伸之 鈴木保奈美
監督・脚本:劇団ひとり
原作:ビートたけし「浅草キッド」

Netflix映画「浅草キッド」公式サイト

 

(撮影/干川 修 取材・文/倉田モトキ
ヘアメイク/白石義人(ima.)(大泉)、佐鳥麻子(柳楽)、mi-co(MIXX JUICE)(劇団)
スタイリング/勝見宜人(Koa Hole)(大泉)、長瀬哲朗(UM)(柳楽)、星野和美(MIXX JUICE)(劇団)
衣装協力/RAINMAKER、ZUCCa(A-net Inc.))

 

指原莉乃と田村淳が夫婦に 花江夏樹、梶裕貴、花澤香菜らも出演 「グッバイ、ドン・グリーズ!」予告&ポスター解禁

2022年2月18日(金)に公開されるオリジナル劇場アニメーション「グッバイ、ドン・グリーズ!」で、田村淳(ロンドンブーツ1号2号)と指原莉乃が夫婦役で参加することが決定。さらに、本予告と本ポスター画像も解禁された。

©Goodbye,DonGlees Partners

 

本作は、アメリカ・ニューヨーク・タイムズ「ベストTV 2018 インターナショナル部門」(The Best International Shows)に選ばれ、世界中で絶賛された大ヒットテレビアニメ『宇宙よりも遠い場所』を手掛けた、いしづかあつことMADHOUSE、さらにキャラクターデザイン・吉松孝博によるオリジナル劇場アニメーション。主人公・ロウマ役の花江夏樹のほか、梶裕貴、村瀬歩、花澤香菜といった超実力派声優が演じることでも話題となっている。さらに本作は、ロックバンド・Alexandrosの新曲「Rock The World」が主題歌として起用される。

 

そして今回、田村と指原の出演も決定。いしづか監督の手掛けたテレビアニメ『宇宙よりも遠い場所』を観ていたという田村は、出演のオファーについて「日本のアニメへの興味が強くなっている中だったので、気持ちが躍りました」とコメント。また、父親という立場から「息子を見守る感覚でロウマを見守っていました」と続けた。

 

一方、ロウマの母親役、指原莉乃は「“なぜ私なんだろう!?”とびっくりしました」とオファー時の様子を振り返る。さらに田村と夫婦役を演じることについても、「まさかの夫婦役!」と驚いたことを明かした。

 

合わせて解禁された予告映像は、「自分の“宝物”が何なのか知ってるの?」というドロップの印象的なセリフから始まり、「幻の赤い電話ボックス」というキーワードも登場。その電話は、それぞれに必要な”宝物”が何かを教えてくれるという。

 

そして、ひょんなことから冒険の旅に出ることになったロウマ、トト、ドロップの3人は、Alexandrosの疾走感溢れる主題歌を背景に、アクシデントに見舞われながらも冒険を楽しむ様子を見せるが、「そこには”秘密”があった」と映像は一転。「ごめん…」と顔を伏せてうずくまり泣くドロップの姿や、「どうしても失いたくないものが、誰かの命だったらさ…」と意味深なトトの言葉も。

 

宝探しの旅で彼らが見つけたものとは? 幻の赤い電話ボックスとは? 3人の少年たちのひと夏の冒険に期待が高まる映像となっている。

 

田村淳(ロンドンブーツ1号2号) コメント

昔よりもアニメに対する興味が強くなっていて、『宇宙よりも遠い場所』も大号泣するくらいのめり込んだ作品だったので、気持ちが躍りました。この作品は老若男女問わず、一歩を踏み出す人たちの背中をどんと押してくれます。ロウマの父ちゃんの役なので、本当に息子たちのことを思うように、ロウマたちの冒険を見守りました。

 

指原莉乃 コメント

お話をいただいて、“なぜ私なんだろう!?”とびっくりしました。しかも、AKB48が出ている番組のMCをしてくださっていた田村淳さんとの共演で、まさかの夫婦役!プレッシャーもあってアフレコは本当に緊張しましたが、スタッフの皆さんが優しく指示してくださって、助けられました。今回、本当にすごい出演陣の中にお邪魔しています。私自身とても楽しみにしているので、皆さんぜひ楽しみにしていてください。

 

「グッバイ、ドン・グリーズ!」予告映像

作品情報

「グッバイ、ドン・グリーズ!」

2022年2月18日(金)公開

 

公式サイト:https://donglees.com/

公式 Twitter:@gb_donglees

 

©Goodbye,DonGlees Partners

美山加恋インタビュー「ギター、フィルムカメラ、コーヒー…どれもひとりでできる趣味が多いですね」

“フラガール”を仕事に選んだ5人の女の子たちの成長を描いたオリジナルアニメ映画『フラ・フラダンス』。この作品で美山加恋さんは、主人公の日羽たちとともに切磋琢磨しながら、新人ダンサーとして奮闘する女の子・鎌倉環奈を演じている。ご本人もフラ経験者であることから、感情移入しまくりだったという本作。そんな彼女に物語の魅力、アフレコ秘話についてお話を伺いました。

(撮影/干川 修 取材・文/倉田モトキ)

美山加恋●みやま・かれん…1996年12月12日生まれ。東京都出身。AB型。2004年に出演したドラマ『僕と彼女と彼女の生きる道』(フジテレビ系)で一躍脚光を浴びる。2017年にはアニメ『キラキラ☆プリキュアアラモード』(テレビ朝日系)の主人公・キュアホイップ役を演じるなど声優としても活躍中。現在、EMSブランド「VONMIE(ボミー)」シリーズの新アンバサダーを努めている。TwitterInstagram

【美山加恋さん撮りおろしカット】

 

5人のフラガールたちは、演じている私たちそのまんまかも(笑)

 

──最初に、シナリオを読んだときの印象をお聞かせください。

 

美山 実は私、3歳からフラダンスを習っていたこともあって、いつかフラダンスに関連したお仕事ができたらいいなと思っていたんです。だからお話を聞いた瞬間、「ついに来た!」とテンションが上がりました(笑)。それに作品に登場する5人の女の子たちがみんな可愛くて。“どの役を演じても楽しいだろうなぁ”と思いながら読んでいました。

 

──今回はオーディションだったんですか?

 

美山 はい。最初はどのキャラクターになるのかも分からなかったのですが、みんなそれぞれに違った悩みを抱えていて、個性も豊かだったので、5人全員に感情移入できる作品だなと感じていました。そうした中でも、今回演じた(鎌倉)環奈ちゃんは特に共感できるキャラクターだったので、決まったときはすごく嬉しかったです。

 

──どういったところに共感したのでしょう?

 

美山 彼女は高校時代にフラダンスの全国大会で優勝したことがあるほどの実力者で、フラに対する情熱も人一倍強いんです。だからこそ、自分にも周りにも厳しいところがある。私は彼女ほどストイックではありませんが(笑)、常に目標を高く持とうとするところは似ています。また、主人公の(夏凪)日羽ちゃんをはじめ、物語の中で仲間たちがどんどん成長していくんです。そうした姿を見て、環奈は自分ひとりが焦り過ぎていたことや、みんなに求め過ぎていたことに気づいて反省し、少しずつみんなとの距離感も縮まっていく。そうした、自分を変えていける純粋さにも心を打たれました。

 

──同じフラ経験者ということで、環奈の気持ちが分かるところもあったのでは?

 

美山 ありました! 仲間たちとのレッスンシーンでは、「もっと練習しなきゃダメだよ。頑張って!」って心の中で思ってました(笑)。もちろん、それは環奈目線で見ていた感情なので、私個人としては、「すごいなぁ。本当にみんな頑張ってるなぁ」って感動していましたけど。

(C)BNP, FUJITV/おしゃれサロンなつなぎ

 

──アフレコはいかがでしたか?

 

美山 シナリオ上は5人で掛け合いをするシーンが多かったのですが、実際の収録はバラバラなことが多かったんです。特に環奈はツッコミ役のようなポジションだったので、共演者との温度感が大変でした。ツッコミの度合いによっては言葉がキツくなりすぎてしまうことがあって。そこは監督ともよく話し合って演じました。

 

──確かに、環奈の言葉は表現の仕方によって、少し冷たく思われてしまう可能性がありますよね。

 

美山 でも、それは彼女が上を目指したいという想いが強いからなんですよね。それに、彼女は高校時代の部活の経験から、後輩たちの面倒を見ることは得意でも、横一線で並んで頑張る同期たちとはどう接していいのか、最初は分からなかったと思うんです。そうした戸惑いの感情も表現できればいいなと思っていました。

 

──美山さんから見た、4人の仲間はどんな女の子たちですか?

 

美山 日羽ちゃんはとにかく純粋で、“こんなにも健気に頑張れる子って、この世にいるの!?”と思えるくらい真っすぐな子。演じている福原遥ちゃん、そのまんまです(笑)。遥ちゃんのことは以前からよく知っているので、日羽ちゃんの言動を見ては、遥ちゃんといるときと同じようにいつも癒やされていました(笑)。また、(富田)望生ちゃんや陶山恵実里ちゃんも、それぞれのキャラクターとすごく似ていて。(滝川)蘭子ちゃん役の望生ちゃんはムードメーカー的なところがありますし、あがり症の(白沢)しおんちゃんを演じた恵実里ちゃんもアフレコのときはずっと緊張していて、最初の頃は手が震えていたのを覚えていますね。

 

──前田佳織里さんが演じたオハナ(・カアイフエ)は、環奈にとって大きな存在だったように思います。

 

美山 そうですね。オハナちゃんの存在は環奈だけでなく、仲間たち全員に“もっと頑張ろう!”という気持ちを与えてくれた気がします。オハナちゃんは誰とでも仲良くなれる人懐っこさがあって、周りをすごく盛り上げてくれるんです。でも、そんな彼女もあるとき、ハワイの家族を思ってホームシックになって気持ちが不安定になる。その彼女に、声をかけて励ますのが環奈なんですよね。また、2人は家族というものに対してそれぞれ違う捉え方をしていて。もちろん環奈も家族のことが大好きですが、ちょっとだけ母親と溝が出来てしまっている。だからもしかすると環奈は、家族への思いを素直に表に出せるオハナちゃんに羨ましさを感じてるところもあるのかなという気がしました。

(C)BNP, FUJITV/おしゃれサロンなつなぎ

 

──実は2人って根底では似ていますよね。だからこそ、環奈がオハナを励ますのをきっかけに2人の距離感もぐっと近づいていったように思いました。

 

美山 あのシーンは私も大好きなんです。環奈がオハナちゃんに初めて寄り添うことが出来た瞬間でもあって。それまでの環奈は、オハナちゃんの子供っぽい振る舞いや喋り方を少し毛嫌いしているところがあったんです。でも、そんなオハナちゃんのしゃべり方をマネしてまで、元気づけようとする。環奈にとっては本当に大きな一歩だったなと思います。

 

──環奈が照れながらも頑張っているのが伝わってきました。実際の収録はいかがでしたか?

 

美山 私もアフレコをしながら、すっごく恥ずかしかったです(笑)。なかなかできなくて、何回も録り直しをしていただいて。でも、最後にはなんとか頑張れたので、ぜひ劇場でそのシーンを楽しんでいただければと思います(笑)。

 

──では、改めて完成したこの作品を見て、どんな映画になっていると感じましたか?

 

美山 きっと、多くの方が見終わったあとに、“明日も頑張ろう!”と勇気や元気をもらえるんじゃないかと思います。新人フラダンサーになった女の子たちが、それぞれの思いを抱えながら悩み、それでも“仲間たちがいるから頑張れる!”という姿には心を打たれます。特に、私には同期や同僚と呼べる存在がいないので、すごく羨ましかったですね。それに、この作品は実在する福島県の「スパリゾートハワイアンズ」がモデルになっているんです。ディーン・フジオカさん演じるスタッフの鈴懸さんが震災後の「スパリゾートハワイアンズ」についてお話をしてくださるシーンもあり、初めて知ることもたくさんありました。本当にこの作品に携わることができてよかったなと思いました。

 

──ちなみに、フラ経験者の視点で見たフラダンスのシーンはどうでしたか?

 

美山 素敵でした! 実はプロのフラダンサーの方々が実際に踊っている動きを使っているらしくて。ですから、足の動きとかも細かく表現されていて驚きました。フラって、足と手と腰の動きがバラバラだったりして、いざ踊ってみると想像以上に難しいので、ぜひこの映画をきっかけに興味を持っていただきたいです。

(C)BNP, FUJITV/おしゃれサロンなつなぎ

 

──美山さんは3歳の頃からフラダンスを習い始めたとのことでしたが、きっかけは何だったんでしょう?

 

美山 母がもともと大好きで、姉が先に習い始めていたのですが、私も一緒に通うようになったんです。今はもう習っていないのですが、この作品のアフレコの前には当時練習していた曲を聴いたりして、気持ちを作っていました。実家から、昔着ていたスカートを持ってきて、お部屋で踊ったりもして(笑)。

 

──いつか、その腕前も見てみたいです! では、美山さんが感じるフラダンスの魅力とは?

 

美山 踊っていると、すごく気持ちが落ち着くんです。それに、フラの曲の歌詞はハワイの言葉で、それぞれの意味を手話のような形で踊りの中で表現しているので、それぞれのダンスが何を意味しているのかが誰にでも分かるところも魅力です。また、楽器の音色やメロディも独特で、踊っている側も、観ている側も心が豊かになる。そんな癒やしの効果がたくさん詰まっているところが素敵だなと思います。

ギター、フィルムカメラ、コーヒー…と、どれもひとりでできる趣味が多いですね

 

──趣味のお話をもう少しお聞きしたいのですが、最近始めたものなどはありますか?

 

美山 本当に最近だと、今年の夏に初めてエレキギターを手にしたので、時間があるときはよく練習しています。もともと姉が持っていたアコースティックギターを19歳の頃に譲り受けて、それを弾いてはいたんです。全然、人に聴かせるほどの腕でもないんですけどね(笑)。でも、お仕事でエレキに触れる機会があり、それをきっかけに熱が再燃しました。

 

──自分で作曲をしてみたり?

 

美山 できたらいいなぁとは思います。思うだけで、きっと無理ですけどね(笑)。それと、最近の趣味で言えば、フィルムカメラとコーヒーにもはまっています。ずっとデジカメで写真を撮っていたんですが、ふとしたときにフィルムでも撮ってみたくなって。しかも、フィルムカメラって歴史が長いので、レンズやカメラ自身の形状にもたくさんの種類があるんです。ですから、いろんなカメラを手にしては、出来上がってくる写真の違いを楽しんでいますね。

 

──コーヒーの趣味というのは、豆を挽いたりしているということですか?

 

美山 はい。以前はコーヒーが苦手だったんですが、あるときに友人にオススメしてもらったカフェで飲んだアメリカンに衝撃を受けて。それで、自分でも淹れてみたいと思うようになったんです。そういえば、カメラもコーヒーも、昨年のおうち時間がきっかけで、ひとりでできる趣味を探していたところで出会ったものですね。

 

──その衝撃を受けた味を再現することはできたんでしょうか?

 

美山 それができないんです!(笑) きっと、そのお店ならではのやり方があるので、同じ機械と同じ豆を使ったとしても決して再現できないんでしょうね。でも、同じものは無理だとしても、最近はいろんなコーヒー豆を教えてもらっては、家でガリガリと豆を挽くところから始めています。とはいえ、これもなかなか奥が深くて。美味しいコーヒーの淹れ方を解説している動画を見ても、それぞれで言っていることが違ったりするんですよ!(笑)

 

──それはもう、自分で正解を見つけるしかなさそうですね(笑)。

 

美山 そうなんです。今は、もしかするとフィルターも大事なのかもって思いはじめています。フィルターにも紙のタイプと布のネルドリップなどがあって、以前、コーヒー屋さんで買ったものと、別の場所で買った安いフィルターでは味が全然違ったんです。ですから、そのあたりももう少し研究してみようかなと思っています。

 

 

【『フラ・フラダンス』シーン写真】

 

フラ・フラダンス

絶賛公開中

出演:福原 遥、美山加恋、富田望生、前田佳織里、陶山恵実里、山田裕貴、ディーン・フジオカほか
総監督:水島精二
監督:綿田慎也
脚本:吉田玲子
音楽:大島ミチル
配給:アニプレックス

公式サイト https://hula-fulladance.com/

(C)BNP, FUJITV/おしゃれサロンなつなぎ

新進気鋭の女優・中井友望が「MOOSIC LAB [JOINT] 2021-2022」のイメージモデルに決定! 第1弾ラインナップ、ポスタービジュアル公開

「MOOSIC LAB [JOINT] 2021-2022」
数々の名作や映画監督、ミュージシャンやキャストを輩出してきた音楽×映画の祭典「MOOSIC LAB[JOINT](ムージック・ラボ・ジョイント)」(2021年12月3日(金)~12月23日(木)開催)の第1弾ラインナップとポスタービジュアルが解禁、イメージモデルに注目の若手女優・中井友望が決まった。

 

これまで、臼田あさ美、小松菜奈、伊藤万理華らが務めてきたイメージモデル。本年度は、ミスiD2019でグランプリを受賞し、この秋「かそけきサンカヨウ」(今泉力哉監督)、「シノノメ色の週末」(穐山茉由監督)、「ずっと独身でいるつもり?」(ふくだももこ監督)と立て続けに出演映画が公開される新進気鋭の女優・中井望に決定。まだまだ厳しい現状に覚悟を持って耐え忍ぶ表情が印象的なポスタービジュアルになっている。

 

本年度は、コンペティション部門の代わりに「BRAND NEW MOOSIC!」と称されたオリジナル新作部門が設立。xiangyuと鈴木慶一が共演する注目作「ほとぼりメルトサウンズ」や本広克行プロデュースによる「アクトレス・モンタージュ」、クラウドファンディングが成功を収めたイリエナナコ×BRADIO「謝肉祭まで」、大崎章&井上康平監督の異色コンビが送る即興劇「ハッピーエンディングス」、2019年度に短編で発表された田口敬太×寺尾紗穂「たまつきの夢」の完全版などがお披露目となる。

 

特別招待作品部門「MOOSIC EYE」には、「ベイビーわるきゅーれ」「猿楽町で会いましょう」「うみべの女の子」や大田原愚豚舎・渡辺紘文の最新作スニークプレビューなどが発表された。残りのラインナップ発表は、11月上旬を予定している。

 

イベント情報

「MOOSIC LAB[JOINT](ムージック・ラボ・ジョイント)」
2021年12月3日(金)~2021年12月23日(木) アップリンク吉祥寺にて開催

公式サイト:moosiclab.com

公式Twitter:@moosic_lab

神木隆之介&柴咲コウW主演×蜷川実花監督でCLAMP「ホリック xxxHOLiC」映画化決定【コメントあり】

創作集団・CLAMPの大ベストセラーコミック「ホリック xxxHOLiC」の初の実写映画化が決定し、蜷川実花が監督、神木隆之介と柴咲コウがW主演を務めることが分かった。

©2022映画「ホリック」製作委員会©CLAMP・ShigatsuTsuitachi CO.,LTD./講談社

 

原作は、耽美的なビジュアルで超常現象を描き、カリスマ的な存在となっている創作集団・CLAMPの大ベストセラー同名コミック。ヤングマガジンで連載され(2003~2010年)、単行本の売り上げは累計1400万部を突破。これまで小説化・アニメ化・実写ドラマ化・舞台化されてきた。

 

人の心の闇に寄り憑く“アヤカシ”が視えてしまう孤独な高校生・四月一日(ワタヌキ)。その能力を消し去り普通の生活を送りたいと願う四月一日は、ある日、一羽の蝶に導かれ、不思議な【ミセ】にたどり着く。「どんな願いもかなえてあげる。ただし、それに見合う対価を頂く」。妖しく美しい【ミセ】の女主人・侑子(ユウコ)は、四月一日の願いをかなえるために、彼の“一番大切なもの”を差し出すようにささやくのだが…。

 

監督を務めるのは、日本を代表するトップクリエイターで、世界屈指の写真家として活躍する蜷川。2019年に「Diner ダイナー」「人間失格 太宰治と3人の女たち」という全くタイプの違う監督2作品がヒットし、2020年には、Netflixオリジナルドラマ『FOLLOWERS』が世界190か国で配信されるなど、映像作品でも実績を残している。

 

刊行当時から原作のファンで、約10年にわたり映画化を熱望し、構想を温めてきたという蜷川実花。その絵柄の美しさが熱い支持を集めている唯一無二なCLAMPの世界を、艶やかで華やかな、誰をも魅了する圧巻のビジュアルで映像化する。

 

高校生・四月一日君尋(ワタヌキ・キミヒロ)を演じるのは、数々のヒット作・話題作に主演する神木隆之介。人の心の闇に寄り憑く“アヤカシ”が視えるという特殊な能力のせいで人と距離をとり、普通の生活を送りたいと願っている孤独な青年役を繊細に、力強く、演じる。

 

神木は「まさか僕が蜷川実花さんが表現する『xxxHOLiC』に出させてもらえるとは思ってませんでした…。すごくうれしかったです」と喜びを語っている。

 

どんな願いもかなえるという不思議な【ミセ】の女主人・壱原侑子(イチハラ・ユウコ)を演じるのは柴咲コウ。四月一日の能力を見抜き、対価と引き換えに彼の願いをかなえようと申し出る妖しく美しい女性を、そのエキゾチックな美貌と卓抜した演技力で体現する。

 

W主演となる神木との共演は、神木が10歳の時に出演したTVドラマ『Dr.コトー診療所』以来。柴咲は「以前から原作を読みなおすたび、“四月一日”のイメージが神木隆之介さんと重なり、まさに現場でも“四月一日”そのものの佇まいでした。“四月一日”と侑子の不思議な関係性が自然に醸し出せたと思います」とコメントしている。

 

公開されたビジュアルは、映画撮影時に蜷川監督自らが撮り下ろした一枚で、四月一日を導く侑子が妖艶にほほ笑みかけ、蜷川監督ならではの『ホリック xxxHOLiC』の世界観に期待が高まるものとなっている。

 

公開日は2022年4月29日(金・祝)に決定。また、今回を含め3週連続で追加キャストなどの情報が解禁される。

 

蜷川実花 コメント

「どうしても xxxHOLiCを映画化したい!」と最初に打ち合わせをしてから、約10年。さまざまなことを乗り越えてやっと完成しました。終わってみるとこの時期に公開できることにある種の「必然」を感じます。

 

音を立てて世界が変わる瞬間を体験した私たち、今だからこそ『xxxHOLiC』の中で語られていることが、より滲み入るように入ってきます。

 

「この世界ではみんな誰かと関わって、何かを共有している。選ぶのはあなた自身、未来はそれぞれの選択の先に在る」原作の持つ力に導かれながら、新しい表現にたどり着けたと思います。やり切りました。ぜひ劇場にお越しください。

 

◆柴咲について

昔から「いつか一緒にやりたい」と熱望していました。出演が決定した時点で、この作品の成功を確信しました。とても難しい役ですが、柴咲さんの侑子さんとしての説得力がとにかく素晴らしく、原作ファンの方にも納得してもらえる侑子像になっていると思います。ずっと見たかった圧倒的に美しい柴咲コウの姿を見ることができて、まだ興奮しています。

 

◆神木について

「四月一日は神木くんしかいない」と思っていて、今回ご一緒できて本当に良かったです。ほぼ初顔合わせでしたが、正確に正解を導く演技力に、本番の熱量に、撮影中は驚きの連続でした。神木隆之介の才能をたくさん浴びる幸福な時間、とにかく楽しく充実した撮影でした。今いちばんの推し!安心して推せる!またワクワクする仕事をぜひご一緒したいです。

 

神木隆之介 コメント

まさか僕が蜷川実花さんが表現する「xxxHOLiC」に出させてもらえるとは思ってませんでした…。すごくうれしかったです。

 

僕なんかが実花さんの世界観に入ってしまっても良いのかな。と思っていましたが、優しく迎え入れてくれました。ありがとうございました!

 

柴咲コウさんとは、僕が小学生の時に共演させていただき、また一緒に作品を作らせていただくことができて幸せでした。「xxxHOLiC」よろしくお願いします!

 

柴咲コウ コメント

「蜷川実花」という唯一無二の色彩美を持った方が作り出す映像の中に溶け込めること。クランクイン前のフィッティングやメイクテストの時から既にその世界観を楽しんでいました。

 

また、以前から原作を読みなおすたび、“四月一日”のイメージが神木隆之介さんと重なり、まさに現場でも“四月一日”そのものの佇まいでした。“四月一日”と侑子の不思議な関係性が自然に醸し出せたと思います。

 

映画としては、押し黙って観るというよりも、内装・衣装・メイク・ヘア…さまざまな美術について、仲間とあれこれ語り合いながら観られたらより楽しめる作品だと思いました。ファッション好きな方々にもぜひご覧いただければと存じます。

 

池田史嗣(プロデューサー)コメント

昔から愛読していた「xxxHOLiC」の実写映画化。夢のような企画です。

 

信頼する蜷川実花監督から「どうしてもxxxHOLiCを映画化したい、力を貸してほしい」と相談を受けた時は驚きましたが、CLAMP先生の世界観を実写映画で表現できるのはこの方しかいないと考え、原作の持つ芸術的なまでの画の美しさと深いメッセージ性、この二つの本質を絶対に損なわぬよう、大きな敬意を持って取り組みました。

 

キャスティングについては、超難役を見事に体現した主演お二人の力量に感服しています。

 

神木さんは姿形やイメージも含め、見えないものが“視えて”しまう悩みを持つ青年、四月一日くんそのもの。お芝居が巧いと聞いてはいましたが、ひょっとしてこの人はアンドロイドなのでは?というくらいに正確無比な演技で複雑な心の内面を精緻に表現し、現場ではその才能に何度も驚かされました。

 

謎に満ちた“次元の魔女”壱原侑子を演じるのは柴咲コウさん。凛とした美しさと妖しさを併せ持つ絶対的な存在で、それでいてチャーミングであるというギャップを持つ魅力的な美女…となると柴咲さん以外にないということは監督と完全に意見が一致。美しさは勿論、そこに居るだけで空気を変えてしまう圧倒的な存在感と流石の演技力で、人気キャラクターを見事に昇華させてくださいました。

 

そして、お二人の持つ圧倒的な色気を感じることができるのは実写映画ならではの醍醐味です。

 

映画「ホリック xxxHOLiC」はいまだかつてなかった、妖しくも美しい《新体感ビジュアルファンタジー》。

 

至る所にこだわりと仕掛けがちりばめられており、これから次々と刺激的な情報を発信して参ります。どうぞご期待くださいませ。

 

作品情報

「ホリック xxxHOLiC」

2022年4月29日(金・祝)公開

 

監督:蜷川実花

主演:神木隆之介、柴咲コウ

原作:CLAMP「xxxHOLiC」(講談社「ヤングマガジン」連載)

脚本:吉田恵里香

製作:映画「ホリック」製作委員会

配給:松竹 アスミック・エース

 

公式サイト:xxxholic-movie.asmik-ace.co.jp

Twitter:@xxxHOLiC_movie

Instagram: @holic_movie.official

 

©2022 映画「ホリック」製作委員会©CLAMP・ShigatsuTsuitachi CO.,LTD./講談社

小松菜奈「もうそれどころではない」林遣都は顔面蒼白 絶叫マシンに大苦戦 映画「恋する寄生虫」遊園地デート映像解禁

公開中の映画「恋する寄生虫」より、林遣都と小松菜奈が遊園地でデートするシーンの本編&メイキング映像が解禁された。

本作は、新鋭作家・三秋縋の「恋する寄生虫」を原案に、孤独な2人が「虫」によって「恋」の病に落ちていく、臆病者たちの切なくも美しい“恋×虫”ラブストーリー。心の痛みを抱える主人公2人を演じるのは、本作が初共演でW主演を務める林と小松。また、2人の運命の出会いに深く関係する重要な役に井浦新と石橋凌。監督は、CMやミュージックビデオなど多岐にわたり活躍し、現在放送中の大河ドラマ『青天を衝け』のタイトルバック映像も制作した柿本ケンサク、脚本は山室有紀子。

 

そんな本作より、林演じる極度の潔癖症の高坂と、小松演じる視線恐怖症を抱える佐薙のデートシーン映像が解禁。2人は一緒に過ごすことで症状が和らぐことに気付き、リハビリのためデートをすることに。そのデートスポットの一つとして遊園地が登場するが、その撮影が行われたのは、1926年より94年間営業を続け、昨年8月に惜しまれつつも閉園となった東京都練馬区のとしまえん。

 

本編では、高坂が絶叫マシンに怯え、佐薙が余裕の表情で楽しむという設定だったが、実際は小松が絶叫マシンを大の苦手としており、撮影の待機中、無邪気に楽しむ子供たちの叫び声を聞いて「キャーキャー言ってるじゃないですか…」と怖気づき、いざ順番になると「怖いよ~嫌だよ~セリフ言えないよ~」と不安の言葉が止まらない。そしてマシンが動き始める前に監督の説明を聞く姿にも緊張の色が見え、意を決して撮影に挑む姿が映し出されている。その隣で楽しそうな笑顔を浮かべる林とは対照的だ。

 

小松は遊園地での撮影について、「本当は絶叫マシンに乗りながらセリフを言わなきゃいけなかったのですが、もうそれどころではなくて話せなくなってしまいました」と明かす。

 

さらに「なので何度もマシンに乗ることになってしまったのですが、最初は平気と言っていた遣都さんも途中で気分が悪くなってしまったんです。『私のせいで何度も乗ることになってごめんなさい』と謝ったら『いや、全然大丈夫』っておっしゃってくれたんですけど、大丈夫って言う顔がもう真っ青で(笑)。本当に優しい方だなぁと思いました」とエピソードを語った。

 

映画「恋する寄生虫」本編&メイキング映像(遊園地デート)

作品情報

「恋する寄生虫」

公開中

公式HP:https://koi-kiseichu.jp

 

©2021「恋する寄生虫」製作委員会

19歳の新人女優・斎藤瑠希がディズニー長編アニメ映画「ミラベルと魔法だらけの家」日本版声優に抜てき

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11月26日(金)に公開されるディズニー長編アニメーション映画「ミラベルと魔法だらけの家」の日本版声優に、19歳の新人女優・斎藤瑠希が抜てきされた。

 

数々の作品で観客を物語へと引き込む珠玉の音楽と圧巻の映像美で、世界中を感動の渦に包み込んだディズニー・アニメーション・スタジオがこの冬贈る最新作は、新ヒロイン・ミラベルの活躍を描く待望のミュージカル・ファンタジー。

 

主人公ミラベルは、魔法の力を与えられた不思議な家に暮らすマドリガル家に生まれた少女。彼女の家族は5歳の誕生日を迎えると、1人ひとりが特別な個性を持つ“魔法のギフト(才能)”を家から与えられる。だが、ミラベルはただ1人だけ“魔法のギフト“を与えられなかった。魔法を持たずとも、家族と仲良く暮らしていたミラベルは、ある日家に大きな亀裂があることに気付く。このままでは世界から魔法の力が失われていくと知った彼女は家族を救うため、“唯一の希望“として立ち上がる。

 

そんな新ヒロイン・ミラベルの日本版声優をUS本社のオーディションを経て射止めたのは、19歳の新人女優・斎藤瑠希(さいとう・るき)。「モアナと伝説の海」(17)以来4年ぶりの新作オリジナル・ミュージカル、さらにディズニー長編アニメーション60作目を飾る記念すべき本作で主人公の声優を務めるという大抜てきとなった。

 

ミラベル役として決定したときの気持ちについて斎藤は「本当に信じられないくらいびっくりして、夢なんじゃないかっていうくらい驚きました。楽譜と台本を頂いて、やっと実感が湧き、幸せをかみ締めました」と、大役を勝ち取った驚きと喜びを語る。

 

ミラベルは家族の中で1人だけ魔法のギフトを与えられなかった“普通“の女の子。笑顔で過ごす半面、彼女の目には、魅力的な魔法のギフトを持つ2人の姉や家族が“完璧“な存在に映り、心の奥底では疎外感や不安を抱えていた。ミラベルと同じく3姉妹の三女だという斎藤は「自分自身も姉と自分を比べて落ち込んでしまったりしたことがあるので、魔法が使える姉と何も持たない自分を比べてコンプレックスを感じるミラベルにとても共感しました」とミラベル重なる部分があったと語った。そんな斎藤だからこそ、ミラベルの複雑な気持ちにも感情を寄せながら、見事に演じ切っている。

 

大抜てきとなった最大の理由は、圧倒的な歌唱力。今回同時に解禁となったミラベルが歌う「ふしぎなマドリガル家」は、ミラベルが大好きな家族を紹介する楽曲。「美女と野獣」(91)の「朝の風景」や「アナと雪の女王2」(19)の「ずっとかわらないもの」のように、その一曲で観客をたちまち物語の世界へと誘う、劇中冒頭に登場する盛大な幕開けを飾る一曲となっている。

 

楽曲を手掛けたのは、ブロードウェイミュージカル「イン・ザ・ハイツ」(08)や脚本・作詞・作曲・主演を務めたミュージカル「ハミルトン」(15)でトニー賞、グラミー賞など数々の賞を受賞したリン=マニュエル・ミランダ。リンならではの魅力があふれた心躍るラテン系のアップテンポなリズムと、せりふのような歌や独特のリズム感のあるこの楽曲について、ディズニー作品の日本版で多くの音楽を手掛けてきた音楽演出の市之瀬洋一は「ラテン音楽は日本人があまり触れることのない音楽です。最大の特徴はリズムと表現の激しさです。数値化された西洋音楽とは違い、割り切れないリズムで表現され、そこに表現の幅や自由さが生まれることが魅力でもあります」と、今作の楽曲の難易度の高さを語っている。

 

この難曲を見事歌い上げた斎藤の歌声について「この難しいリズムの中にいろいろな表情を織り込んで歌ってくれました。こちらの要求に対する反応はとにかく素晴らしかったです。収録は毎回ワクワク・ドキドキ、限界を超える集中力の連続でした。こちらが脂汗をかくくらい彼女は的確に迅速に答えてくれました。ですから聴けば聴くほど彼女の歌のすごさがお分かりいただけると思います。US本社からも“鳥肌がたった”と絶賛されました」と明かしている。

 

ミラベル役に大抜てきされ、難易度の高い曲をただ歌うだけではなく、音楽演出担当の想像を上回る歌唱力を見せつけた斎藤は「幼い頃に『メリー・ポピンズ』を見て、音楽が好きになりました。初めて洋楽を歌うきっかけになったのも『ハイスクール・ミュージカル』だったので、ディズニー作品はいつも私にきっかけをくれる特別な存在です」と語る。

 

魔法を持たない存在であっても、家族に危機が迫る時、ただ一人、前に突き進むことを決めたミラベルの姿に斎藤は、「社会の中で周りと自分を比べてしまうことがあると思います。その中でも自分だからできること、自分にしかできないことがきっとあって、それを信じて突き進む勇気をミラベルが教えてくれると思います。この映画を見終わったあと、“よし明日も頑張るぞ”という活力にしていただけたらうれしいです」とメッセージを寄せた。

 

「ミラベルと魔法だらけの家」ミラベル役に斎藤瑠希

作品情報

「ミラベルと魔法だらけの家」
2021年11月26日(金)公開

監督:バイロン・ハワード、ジャレド・ブッシュ
音楽:リン=マニュエル・ミランダ

配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン

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仲村トオルインタビュー「20代のときに経験した、舘ひろしさんと柴田恭兵さんのかっこいい生き様の影響が大きい」

11月12日より公開した映画『愛のまなざしを』。本作は、これまでカンヌ国際映画祭の受賞作品『UNloved』や『接吻』などで狂気とも言える男女の愛憎を描いてきた鬼才・万田邦敏監督が、仲村トオルさんと三度目のタッグを組んだ話題作。最愛の妻の死をきっかけに心に傷を抱えた男の行き着く先とは……。仲村さんが心酔する万田監督の演出術をはじめ、この作品に散りばめられた魅力についてのお話を伺う中で、現在多忙な毎日を過ごす仲村さんの気分転換の話から、実は20代から同じ車に乗っているという仲村さんは “あぶない”大先輩からの助言に影響されたという話までオフなお話もたっぷり伺いました。

(撮影:映美/執筆:倉田モトキ)

仲村トオル●なかむら・とおる…1965年9月5日生まれ。1985年、映画『ビー・バップ・ハイスクール』で俳優のキャリアをスタートし、数多くの新人賞を受賞。以降『あぶない刑事』シリーズ、『チーム・バチスタ』シリーズなど数々の映像作品、『NODA・MAP エッグ』『KERA・MAP グッドバイ』などの演劇作品に出演。2021年も『トッカイ』(WOWOW)、『ネメシス』(日本テレビ系)、『八月は夜のバッティングセンターで。』(テレビ東京系)など話題のドラマに次々と出演し、現在、『日本沈没-希望のひと-』(TBS系)が放送中。オフィシャルHP

 

【仲村トオルさん撮りおろしカット】

 

今作で印象的だったのが観終わったあとの余韻でした

 

──万田邦敏監督の作品に出演するのは『接吻』(2008年)以来となります。

 

仲村 『接吻』は大好きな作品でした。映画としての世界観の素晴らしさはもちろんですが、万田監督は演出が独特なんです。普通、お芝居をするときは役の内面が伝わるように演じたり、せりふにどのような意味があるのかを事前に考えたりして現場に行くのですが、監督の現場はそれらを必要としないんです。現場で言われることも、「この場面は右足から歩き出してください」とか、そういった動きについてのみで。初めてご一緒した『UNloved』(2001年)では面くらいましたが(笑)、でもその結果、見事な映画が出来上がった。ですから、今回も声をかけていただいたときは、また、万田監督の現場を体験できるという喜びがありました。

 

──仲村さんは何度も経験されているので心構えがあるかと思いますが、初めて参加される方は驚くでしょうね。

 

仲村 今回共演した斎藤工くんは、多分少しびっくりしてました。現場でも話していたのですが、僕らの公園での会話のシーンは、まるで振付を教えられ、そのとおりに踊っているかのような感覚でした。他の現場ではなかなか経験できないことです。

 

──そういった演出方法だと、事前に役作りもされないんですか?

 

仲村 せりふを覚えるために台本を読みますから、その際に“ここはこういう演技にしたほうがいいかな”と、ふと想像することはあります。でも、それを持って現場に行くと邪魔になるので(笑)、いつもそのイメージは家や車の中に置いて、まっさらな気持ちで現場に挑むんです。それがすごく新鮮で、楽しいんですけどね。

──映画を拝見したところ、せりふの言い方も無機質といいますか、あえて抑揚が出ないように表現されている印象がありました。

 

仲村 それも万田監督の演出です。『UNloved』のときは徹底的に言われましたから。まさしく今おっしゃったように、「せりふに抑揚はいりません」「低く、強く、死ぬ気で」って。ただ、『接吻』では少し、そのストライク・ゾーンのようなものが広がって、今回の撮影では『UNloved』のときほどは言われなかった気がします。もしかしたらそれは、僕の中に“万田監督の現場は棒読みで”という先入観が出来上がっていて、無意識にそう表現していたからかもしれませんけど(笑)。

 

──聞けば聞くほど、不思議で面白い演出ですね。でも、そうやってあえて登場人物たちの感情を消すような演出をつけるのは、観る側に自由な解釈をしてもらいという目的があるのかもしれませんね。

 

仲村 それもあると思います。万田監督の演出は、具体的な解釈を想起させるようなものをできるだけ排除しているように感じますし。ただ、なぜなのかの説明もしてくださらないので、実際はどうか分かりませんけど(笑)。そう言えば、今回の作品の中に、僕が演じた貴志が亡き妻(薫)の亡霊と対話をする場面があるのですが、映画が完成したあとで監督が、「あのシーン、実は貴志の自問自答だということが伝わらなかったらどうしよう……」と心配されていたんです。僕は出来上がった作品を観て、自分の中の妻との会話と感じたので「そこはしっかり伝わっているはずですよ」とお答えしたのを覚えています。

 

──まさしく同じ解釈でした。

 

仲村 あ〜、よかったす! それ、今度監督にお伝えしておきます(笑)。

 

──(笑)。また、現場でせりふや感情の動きなどの説明がないとなると、完成した映像を観て“こういうことだったのか!”と驚かれることも多いのではないでしょうか。

 

仲村 そうですね。むしろ、そのほうがはるかに多いです。特に今作で印象的だったのが、観終わったあとの余韻でした。最初にシナリオを読んだときは怖い結末に感じていたんです。でも、映画を観たあとは、貴志がいろんな呪縛から解放されたという、ハッピーエンドに思えました。中でも、ラストで貴志がふと自分の肩を触るシーンは、彼が薫の亡霊から解き放たれたことを意味しているように僕は感じたんですね。でも、現場で撮影をしていたときは、その説明も監督からされていなかったんです。ただ、「肩を手で触れてみてください」と言われただけで。それに、そのときはいろんなパターンの動きも撮っていたので、こうして肩に触れるカットが採用されていたのを観て、ようやく僕の中で、この映画の物語がハッピーエンドとして最後までつながったような気がしました。

 

──では、その貴志役についてもお聞きしたいのですが、貴志は妻の死を自分のせいだと思い込んでいる精神科医で、撮影前のコメントでは「難しい役になると感じた」とおっしゃっていました。実際の撮影はいかがでしたか?

 

仲村 彼は精神科医なのに、妻を亡くしたことで自分自身も精神を患っています。彼が抱える深い心の傷や、自分の手で妻を助けられなかったという敗北感は、想像を超えていて。どう表現していけばいいのか撮影あれこれ考えました。ただ、自分の想像が追いつかなくても、万田監督の演出を信じて挑めば、しっかりと表現してくださるはず。そういう思いで臨んだので、プレッシャーを感じることなく演じられました。

 

──彼には患者の心の闇は救えても、自分が抱える悩みは治すことができない。そこに切なさを感じました。

 

仲村 きっと、彼が客観的に診ることができるのは他人だけなんですよね。それにもしかすると、患者の闇を少しずつ小さく薄くしていく作業というのは、一見取り除いてあげているようで、自分が吸い取っているのかもしれない。ウイルスのようなものではないはずなのに、心の病は感染ってしまう。そこは演じているときに強く感じました。

 

──また、今作では注目の若手俳優、藤原大祐さんとも親子役で共演しています。

 

仲村 初めて会ったときから聡明な少年だなと思いました。当時はまだあまり演技の経験がなく、彼にとっては初めての映画作品だったんです。でも、監督に要求されたちょっと不自然な動きを軽くこなし、しかもそこに、自分から新しい要素を足していったりして。そうしたことが結構、撮影の早い段階からあったので、“すごいな、この子は!”と思ったのを覚えています。ただ、プロフィールを見たら、あまりにも素晴らしい経歴の持ち主で。きっと同世代だったら嫉妬してしまって、嫌いになっていたかもしれないほどだと思いました(笑)。この映画の中では、彼が演じた貴志の息子と同級生の女の子の関係性だけは、唯一いい方向性に進んでいく。僕も作品を見ながら救われた気持ちになりましたので、ぜひそちらにも注目していただければと思います。

 

もしかしたら、仕事でしか熱くなれない体質なのかもしれない

 

──仲村さんは映画、ドラマ、そして舞台と多忙の日々を送っていらっしゃると思いますが、気分転換なども兼ねて何か大きなものを購入するようなことってありますか?

 

仲村 衝動買いはほとんどしないですね。でも、買い物は、その過程も含めて好きです。それこそGet Naviとか通販サイトのレビューなどを細かく見て、散々悩んでから購入します(笑)。最近だと、先日、『ニノさん』(日本テレビ系/11月21日放送回)に出演した際に薦められた、スマホを充電する太陽光パネルのバッテリーを購入しました。タイプの異なる4つのUSBがついていて、同時にいくつも充電できるという優れもので。折りたたみ式なので持ち運びもできますし、急に停電になったときに便利だなと思って買ったんです。でも、緊急時用どころか、すでに家で広げて使ってますけどね(笑)。

 

──もともと、カタログや商品レビューを見るのがお好きなんですか?

 

仲村 ええ、20代のころは新しいもの好きでしたし。バブルの時代だったこともあって、新製品が出ると買い替えるほうでしたね。

 

──特にどういったものを買われていたのでしょう?

 

仲村 車です。一年も経たないうちに別の車に乗り換えたこともありました。でも、しばらくしたら落ち着いて。今でも25歳のときに買ったジャガー XJSに30年間ずっと乗り続けています。純粋に今でもかっこいいと感じますし、飽きないですし、それに、この車種を超えるほど魅かれる車が僕の中でなかなか現れないというのも、乗り続けている理由のひとつですね。

 

──30年はすごいです。ちなみに、25歳のときに高級車を買おうと思われたきっかけはなんだったんですか?

 

仲村 当時からいちばん好きな車でしたし、大先輩が乗っていらっしゃったのを見て「かっこいいなぁ」と思って。また、先ほどもお話ししたように、当時はまだバブル景気の名残りが十分あった時代で、僕と同じ20代の役者でポルシェやメルセデス、なかにはフェラーリに乗っている人もいました。それで僕も、思い切って買ってしまおうかなと思って。

 

──そこからは一気に購入へ?

 

仲村 いえ、かなり逡巡しました(笑)。初めての外車でしたし、自分で自分に“お前にはまだ早い。いつか自分でよくやったと思える仕事が出来たときのご褒美までとっておけ”と、言い聞かせるんですが、もう1人の自分が、当時精神的にもすごく疲れていたこともあって、“似合わないくらい背伸びした車を買って、気分を変えるのも大事だと思うよ”と背中を押してきて(笑)。

 

──悩ましいですね(笑)。高い買い物ですから、簡単に決断できるものでもないですし。

 

仲村 ええ。それで当時、僕のことをよく知ってくださっている助監督の方に相談したら、「俺は外車より日本車に乗ってるお前のほうが好きだな」と言われて、やっぱり早いかと思ったりもしたんです(笑)。でも、最終的に決め手となったのが、大先輩である舘ひろしさんの言葉でした。「俺は若いころから『お前は生意気だ』って言われることばかりしてきたし、欲しいと思ったものは『お前にはまだ早い』と言われようが全部買ってきた。だから貯金が全然ないんだ」って(笑)。「それに、ずーっと背伸びをしていれば、いつかそれぐらいの身の丈のヤツだと思ってもらえる日がくるよ」ともおっしゃって。その言葉で、「よし、買おう!」と決めたんです。

 

──いいお話ですね。でもその後、30年間も同じ車を乗り続けているというのも素敵です。

 

仲村 実はそれも、もうおひとかたの大先輩である柴田恭兵さんの影響なんです。恭兵さんも20代のときにメルセデスのSLを購入されて、たぶん40年以上は乗られていたんじゃないかな。初めてお会いしたときにはすでに乗っていらっしゃって。ご自身で運転して現場に登場したのを見て、「かっこいい〜!」と思って(笑)。それに感化されたというのもすごくあると思います。

 

──お話しに出てくるエピソードがどれもかっこいいです! では、今、車以外の趣味は何かお持ちですか?

 

仲村 いえ、ないんです。村上龍さんの『無趣味のすすめ』という本に書いてあった、“本当の達成感は仕事の中でしか得られない”という言葉が僕の中でしっくりきていて。たしかに20代のころは、野球やゴルフもしていました。でも、それなりに楽しいと思えても、やはり仕事での緊張を乗り越えた先にある達成感や解放感と比べると、そこまでじゃない。なので長続きしないんですよ、多分。もしかしたら、仕事でしか熱くなれない体質なのかもしれないです。

 

11月20日(土)に、仲村トオルさんが登壇する映画『愛のまなざしを』舞台挨拶が大阪で決定!

テアトル梅田
1回目:9:45 の回上映後
2回目:12:15の回上映前
登壇:仲村トオル、万田監督(予定)

イオンシネマ シアタス心斎橋
1回目:12:30の回上映後2回目:15:10の回上映前登壇:仲村トオル(予定)

 

【「愛のまざしを」シーン写真】

 

愛のまなざしを

現在、全国順次公開中

 

出演:仲村トオル 杉野希妃 斎藤 工 中村ゆり 藤原大祐
監督:万田邦敏
脚本:万田珠実 万田邦敏
配給:イオンエンターテイメント 朝日新聞社 和エンタテインメント
公式サイト https://aimana-movie.com/

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田中みな実ファッションショー ウェディングドレス、背中あきワンピ、ジーンズ etc. 映画「ずっと独身でいるつもり?」新写真解禁

11月19日(金)公開の映画「ずっと独身でいるつもり?」より、主演を務める田中みな実の劇中ファッション写真が公開された。

 

本作は、現代を生き抜く女性の抱える不安、寂しさ、希望をていねいに描いたおかざき真里の漫画「ずっと独身でいるつもり?」を映画化。本作が初主演となる田中は、やりがいある仕事や暮らしに充足感を得ながらも、周囲の雑音に傷つき、苦しみ、揺れる30代の独身女性を等身大で演じている。

 

そんなまみと同じく、自分にとっての「幸せ」をさがす女性たちを市川実和子、松村沙友理、徳永えりが演じ、そのほかにも稲葉友、松澤匠、山口紗弥加、藤井隆、橋爪淳、筒井真理子ら豪華キャスト陣が集結。一貫して「人と人のつながり」を描いてきた気鋭の監督・ふくだももこが、主人公・まみの心情を生々しく切り取り、鮮やかなエンタメに昇華させた。

 

今回解禁されたのは、主人公まみ(田中)の華やかなファッションが魅力の場面写真。ラフなジーンズ姿やウェディングドレスまで幅広く着こなしている。

 

ピンクのワンピース姿は、年下彼氏の公平(稲葉)のパーティーに足を運んだ時のもの。田中も「可愛い!」とお気に入りの衣装で、監督は「背中が開いているのが良い。周りの公平の友達たちはラフだけど、まみだけはお洒落にして少し浮いているように演出した」と、こだわりを見せた。

 

シックなグリーンのワンピースは、劇中の配信番組に出演するシーンの衣装。上品で洗練されたまみにぴったりのスタイルとなっている。ジーンズ姿はまみの叔父、士郎(橋爪)とのショット。白Tシャツにジーンズにカラフルなバッグ、靴で差し色を足している。シンプルなスタイルにカラーを取り入れたお洒落なルックに。

 

また、公平役の稲葉と笑いあっているウェディングドレス姿も。首回りが開いたデザインで、デコルテのラインを美しく演出。田中は今回の衣装に対し「監督がこういうイメージというのがしっかりあったので、面白かったです」と話す。

 

本作で衣装を担当したのは、『私の家政婦ナギサさん』などで活躍している山本杏那。監督は「ファッショナブルな方で、今回は大部分を自前で提供してくださっています。しかも、まみの身に着けているものは、みんなめちゃくちゃハイブランド(笑)」と明かした。

 

作品情報

「ずっと独身でいるつもり?」
2021年11月19日(金)公開

出演:田中みな実 市川実和子 松村沙友理 徳永えり 稲葉友 松澤匠/山口紗弥加/藤井隆/橋爪淳/筒井真理子
原作:おかざき真里(原案:雨宮まみ)「ずっと独身でいるつもり?」(祥伝社フィールコミックス)
監督:ふくだももこ 脚本:坪田文 音楽:池永正二(あらかじめ決められた恋人たちへ)
主題歌:にしな「debbie」(WARNER MUSIC JAPAN)
© 2021 日活

公式サイト:https://zuddoku-movie.com
公式Twitter:@zuddokumovie
公式instagram:@zuddokumovie

福本莉子×Travis Japan松田元太W主演映画「君が落とした青空」公開日決定 制服姿の5ショット解禁

福本莉子と松田元太(Travis Japan/ジャニーズJr.)がW主演を務める映画「君が落とした青空」の公開日が、2022年2月18日(金)に決定。さらに、共演の板垣瑞生、横田真悠、莉子を加えた制服姿の5ショットが解禁された。

©2022 映画『君が落とした青空』製作委員会

 

本作は、女子中高生に人気の小説アプリ「野いちご」で話題となり2012年に書籍化、現在発行部数16万部を記録している櫻いいよによる同名小説を実写映画化。監督はドラマ『おっさんずラブ』(テレビ朝日系)で演出を担当した回が大きな反響を呼んだYuki Saitoが務める。

 

主人公・水野実結役には「東宝シンデレラ」オーディションでグランプリを受賞し女優デビュー、「思い、思われ、ふり、ふられ」で浜辺美波とWヒロインを務めて注目を集めた福本。とにかく素直で一生懸命、“思わず応援したくなる”等身大のヒロインを瑞々しく演じる。

 

そんな福本演じる実結の彼氏・篠原修弥役には、2012年に結成されたジャニーズJr.内ユニット“Travis Japan”のメンバーであり、雑誌「ViVi」の人気企画「【2021 年上半期】国宝級イケメンNEXTランキング」で堂々の第2位にランクインした松田。サッカーが得意な学校の人気者で、不器用に見えるけれど実結のことを真っすぐに想いやる修弥を爽やかに演じ切った。その他、板垣、横田、莉子といったティーンから絶大な支持を受けるフレッシュなキャストが勢ぞろいする。

 

解禁されたのは、制服姿のメインキャラクターたちが集うグループショット。付き合って2年がたつにもかかわらず、「自分たちは本当に付き合っていると言えるのだろうか」と、どこか不安を抱える実結と修弥。そして、その実結と修弥に想いを寄せ、恋人がいようとも「好きだ」と真っすぐに向き合う同級生、実結を常に励まし寄り添う親友が集結。想いが複雑に絡み合う高校生たちの姿が、切なく、そして瑞々しく描かれている。

 

Yuki Saito監督は、主人公の実結を演じた福本について「撮影に挑む姿が、大女優への階段を上っているように見えました」と太鼓判を押す。また、映画初出演の松田に関しては「主演を演じるのが夢だったと一片の曇りもない晴れやかな顔で語り、その感謝と期待に精いっぱい応えようとする姿が、けなげでした」と語った。

 

さらに「それぞれ特別な個性と輝きを放つ5人が一つのゴールに向かっていく姿が、この映画最大の魅力です。間違いなく次世代を担う俳優陣の今しか見られないきらめきをお楽しみください」と、本作への自信を覗かせている。

 

Yuki Saito監督 コメント

◆福本莉子について

芯が強く、自分を持ってる女優さんです。常に座長としての覚悟を持って現場に居てくれました。全てのキャスト&スタッフが、今日が肝だと思って臨んだ大事なシーンでの撮影。寒い時期、冷たい雨を浴び続けて、どうしても震えてしまう。深呼吸して、気持ちで体をコントロールさせ、本番だけ体の震えをピタリととめて撮影に挑む姿が、大女優への階段を上っているように見えました。誰もが応援したくなる福本莉子ちゃんが実結として全力で生きてくれたからこそ、誰もが応援したくなるヒロインになったと思います。

 

◆松田元太について

主演を演じるのが夢だったと一片の曇りもない晴れやかな顔で語り、その感謝と期待に精いっぱい応えようとする姿が、けなげでした。元太君自身からあふれ出るパワーが周りの人を元気にさせ、みなを笑顔にさせました。でもそれは誰よりもこの映画とチームを気遣ってくれたからこそできることです。現場で弱音を一切吐かず、常に実結に寄り添い、実結のために全力な姿は男として格好良かったです。松田元太君が全身全霊で生きてくれた篠原修弥の想いを、スクリーンで受け止めてください。

 

◆板垣瑞生について

クランクイン最初のカットでいきなり持参のひょっとこを被って芝居してくる瑞生君。えっ、何してんの?→面白いじゃん→あのひょっとこ効いてるな→実はめっちゃ考えてるな→次は何するんだろう?→今度はこんな役やらせたいな→また板垣瑞生と仕事がしたい!と思わせてくれる向上心旺盛で唯一無二な俳優です。

 

◆横田真悠について

タイムリープの世界が唯一通じないトモカを演じた真悠ちゃん。それは実結がどんな行動をとっても、トモカは自分の目標に向かって一直線に進んでいるからです。そんなアクティブで学園の人気者でもあるトモカのカリスマ性は、横田真悠ちゃん自身から醸し出されるカリスマ性だと感じました。頭でも心でもセンス良くお芝居ができるすてきな女優さんです。

 

◆莉子について

とても誠実で、その場の空気をパッと明るくすることができる太陽みたいな女優さんです。一番実結の近くで、実結のことを見ているからこそ、実結の行動の変化に素直に反応できるのが佐喜子です。莉子ちゃん自身が人のことを思って丁寧に生きているので、その反応はとてもナチュラルでした。莉子ちゃんの明るさとポジティブさが、この映画の彩りをポップなものに変えてくれたと思っています。

 

作品情報

「君が落とした青空」

2022年2月18日(金)公開

 

出演:福本莉子、松田元太(Travis Japan/ジャニーズJr.)

板垣瑞生、横田真悠、莉子

矢柴俊博、松本若菜

原作:櫻いいよ「君が落とした青空」(スターツ出版刊)

監督:Yuki Saito

脚本:鹿目けい子

音楽:富貴晴美

製作幹事:ハピネットファントム・スタジオ

製作:映画『君が落とした青空』製作委員会

制作プロダクション:The icon

配給:ハピネットファントム・スタジオ

公式HP:https://www.phantom-film.com/kimiao/

 

©2022 映画『君が落とした青空』製作委員会