林遣都と小松菜奈の不器用なデートに胸キュン 映画「恋する寄生虫」本編映像解禁

11月12日(金)公開の映画「恋する寄生虫」より、林遣都と小松菜奈の懸命な姿がかわいいデートシーンが解禁された。

本作は、新鋭作家・三秋縋の「恋する寄生虫」を原案に、孤独な2人が「虫」によって「恋」の病に落ちていく、臆病者たちの切なくも美しい“恋×虫”ラブストーリー。心の痛みを抱える主人公2人を演じるのは、本作が初共演でW主演を務める林と小松。また、2人の運命の出会いに深く関係する重要な役に井浦新と石橋凌。監督は、CMやミュージックビデオなど多岐にわたり活躍し、現在放送中の大河ドラマ『青天を衝け』のタイトルバック映像も制作する柿本ケンサク、脚本は山室有紀子。

 

今回解禁されたのは、「誰もが普通にしていることをやってみたい」と願う高坂(林)と佐薙(小松)が、人生を変えるために奮闘する姿を切り取った本編映像。頑張って苦手なことに挑戦する高坂と佐薙の姿が健気でかわいらしく、思わず微笑んでしまうシーンとなっている。

 

一緒にいると潔癖症と視線恐怖症が、わずかばかり和らぐことを感じた高坂と佐薙は、お互いの恐怖症を克服するための“リハビリデート”を実行。“普通のこと”ができるようになりたいと願う2人は、これといって特別なことではない普通のデートを計画する。

 

第一関門はバス。ぎこちなく乗車しながらも平静を装う高坂。吊革は掴まないという意志が感じられるが、発車時の揺れでバランスを崩し、危うく吊革に掴まりかけてしまう。間一髪で吊革の上の手すりを掴むことに成功した高坂だが、滑稽な姿に佐薙に肘で小突かれる。

 

第二関門はカフェでの注文。「ご注文は?」と明るく店員に聞かれた佐薙は、目を泳がせながら、「ピザ」「コーラ、コーラ…」と単語のみで精一杯注文する。この時自分のドリンクを注文するだけで、一切助け舟をださないのも高坂らしい場面だ。

 

そして第三関門は食事。人の手によって作られたものを食べることができない高坂にとってはここが最難関。両手にピザを持ちながら「美味しいと口いっぱいに頬張る佐薙の姿に背中を押され、震える手(ビニールあり)でピザを手にし意を決して口に運ぶも、結局ギブアップしてしまう高坂だった。

 

人と距離を置いて生活をしながらも、心の底では“普通”になることを切に願っている高坂と佐薙。孤独な人間同士が出会い、不可思議な恋に落ちた後に一体どのような結末が待っているのか、期待が高まる映像となっている。

 

「恋する寄生虫」本編映像

作品情報

「恋する寄生虫」

2021年11月12日(金)公開

公式HP:https://koi-kiseichu.jp

 

©2021「恋する寄生虫」製作委員会

杉野希妃「しばらく赤やピンクのリップがつけられなくなってしまって…」 映画「愛のまなざしを」公開記念カウントダウン特集 第3弾

「UNloved」「接吻」を手がけた鬼才・万田邦敏監督による愛憎サスペンス「愛のまなざしを」が11月12日(金)に全国公開される。TV LIFE webでは、公開記念カウントダウン特集と題して、連日出演者のインタビューをご紹介! 第3弾に登場するのは、ひたすらに愛を求める女性・綾子を演じた、プロデューサーでもある杉野希妃さん。振付するように演出していく万田監督の撮影現場の様子など、興味深い話を聞かせてくれました。

 

◆プロデューサーとして作品に関わることになったきっかけを教えてください。

もともと万田邦敏監督の作品が大好きで、2013年に私がMCをしていた映画情報番組のゲストに来ていただいた時に「監督の作品が好きです」とお伝えし、2017年に韓国の富川国際ファンタスティック映画祭でお会いした時にも、「いつかご一緒にお仕事をしたいです」というお話をしていたんです。

 

◆それで、どうやって監督とコンタクトを?

富川の映画祭に監督と一緒にいらっしゃっていた娘さんとSNSで繋がって、娘さんから連絡先を教えていただきました(笑)。日本に帰ってきてから、あらためて監督とお会いして「万田監督と、脚本家である奥様の万田珠実さんがタッグを組まれた作品が大好きで、一緒に映画を作りたいです」とお伝えしました。お2人の作品は女性のキャラクターが強烈で異様な世界観があり、私の心にとても突き刺さるものがあったので、純粋にお2人の作品が見たいという気持ちから。

 

◆精神科医と患者の物語は、監督、奥様との話し合いから決まったんですか?

いくつかご相談した企画の中で精神科医と患者の話を進めることになり、珠実さんにシノプシスを書いていただくことになりました。なぜ精神科医と患者の話をやりたかったのかというと、ある本に、精神科医が患者の嘘を見破れなかったというエピソードが載っていて。どうして見破ることができなかったのかというと、そこに恋愛が絡んでいたからで、精神科医は「自分は人を疑うのが仕事ではない」と言うんです。そのエピソードに驚きましたし、“嘘って、なんだろう”って。自分を良く見せるために嘘をついてしまう人もいるし、人に寄り添うために嘘をつく人もいる。嘘が必要な人もいるかもしれないと。珠実さんの脚本で作られた万田監督の「UNloved」と「接吻」は嘘がない世界で、自分の感情に正直な人たちを描いてきた珠実さんが嘘をモチーフに脚本を書いたらどうなるんだろうって思ったんです。

 

◆杉野さんが演じた綾子は情緒が不安定だから、嘘をついているのか、精神科医である貴志の愛が欲しいがために嘘をついているのか、分かりづらい人だと思いました。

精神科医と患者の話を万田監督の作品で見たいとは言ったものの、珠実さんの脚本を読んで、私も綾子はすごく分かりにくいキャラクターだと思いましたし、彼女を全く理解できず悩みました。精神科の先生に脚本を読んでいただき、分析もしてもらいましたが、「躁鬱や演技性パーソナリティ障害があるかもしれないけど、自分が診察していないとなんとも言えない」とおっしゃって。でもそこで、病名って固有名詞にすぎないと思ったんです。綾子は綾子であり、何の病気なのかというのは演じる上では全く重要なことではないというか。それよりも“愛が欲しい”、彼女にとってはそれが全てで。それが、この映画にとって重要なことなのかなって思いました。

 

◆綾子を演じる上で、意識したことはありますか?

監督はリアリティーを全く求めていなくて、そもそも「日常会話的なせりふはすごく嫌いだ」とおっしゃっていて。近年の日本映画で流行っているような、会話の間もいらないと。現場に入る前、監督は俳優に自由に自然な芝居をさせるのではなく、振りを付けるように俳優を動かすというお話を聞いて。リハでも実際に監督がそうされていたので、監督の話を全部聞いて、自分の中の固定観念や自分が考える綾子像のようなものは手放したほうがいいと思いました。そのほうが監督の世界観が生きるのではないかと。だから現場では、監督のお話だけを聞いてましたね。

 

◆監督の演出は、コンテンポラリーダンスの振付みたいなイメージなのかなと思いました。

そうですね、現場では自分がアクターというより、パフォーマーだという感覚がすごくありました。監督は自分の振付でどんな化学反応が生まれるか、その場で見て調整しているんだと思います。監督は変わった動きが好きなんですよ。“これはしないよね、でも映画ならありえるかもしれない”っていうギリギリのラインを狙って動きをつけていくんです。例えば、役者に自由にやらせたらソファを飛び越える動きなんて、絶対にしないわけですよ(笑)。一歩間違えたらギャグになりかねない。そのギリギリのラインを狙っていらっしゃるのかなと思いました(笑)。

 

◆仲村トオルさん演じる貴志と綾子の関係は共依存ですよね。2人の関係性についても皆さんで話し合われたのでしょうか。

「もう離れたほうが…」って思いますよね(笑)。2人の関係についても、珠実さんといろいろ話しました。一見すると綾子はファム・ファタールなんじゃないかと思われる方がいますが、珠実さんは「それは絶対に嫌だ」とおっしゃっていて。映画でファム・ファタールを見たい方も多いと思います。でも今回の物語において「単純に男を惑わす、記号的なキャラクターに思われたくない」と。私が病名で人を縛りつけたくないと思ったのと同じように、珠実さんもファム・ファタールという呼称で人を決めつけたくない気持ちがあったんだと思うんです。だからファム・ファタールの話ではなく、共依存の話だと強くおっしゃっていましたね。

 

◆鮮やかなリップをつけていた綾子が、ラストだけ何もつけていないのが印象的でした。

綾子はもともと悪い女性ではなく、「愛が欲しい」という切実さのみが彼女を生かしていたのが分かるシーンになったと思います。私は綾子を演じた後、しばらく赤やピンクのリップがつけられなくなってしまって…。もともと濃い色はつけないんですけど、ある意味トラウマのような。綾子から本当に離れたいなって(笑)。

 

◆「見たい」という気持ちから始まった監督の作品で綾子という女性を生きてみて、いかがでしたか?

今までとは全く違う感覚が得られたと思います。私は憑依型の女優ではないし、現場でも役と自分をすごく客観的に見ているタイプだったんです。でも、なんて言うのかな…全く共感できないから突き放していたのに、いつの間にか自分の内側に潜んでいたような感覚というか(笑)。それによって精神的なダメージも受けましたが、監督が(感情面を)全然語らずとも、(付けられた)動きによって得られる感情があるということが、すごく分かりました。監督のその手法は、人間の心理を突いているなって。自分で動いてみて、すごく感じましたね。

 

PROFILE

杉野希妃
●すぎの・きき…1984年3月12日生まれ。広島県出身。慶應義塾大学在学中にソウルに留学。2005年、韓国映画「まぶしい一日」で映画デビュー。「歓待」(10年)「おだやかな日常」(12年)「ほとりの朔子」(13年)などをプロデュース兼出演し、2014年には「マンガ肉と僕」で監督としてもデビュー。近年の出演作は「海の底からモナムール」「夏、至るころ」「ユキとの写真」など。

 

作品情報

©Love Mooning Film Partners

「愛のまなざしを」
2021年11月12日(金)全国公開

(STAFF&CAST)
監督:万田邦敏
脚本:万田珠実、万田邦敏
出演:仲村トオル、杉野希妃、斎藤工、中村ゆり、藤原大祐、万田祐介、松林うらら、ベンガル、森口瑤子、片桐はいり
配給:イオンエンターテイメント 朝日新聞社 和エンタテインメント

 

(STORY)
貴志(仲村トオル)は患者の話に耳を傾けてくれると評判の精神科医。6年前に亡くした妻・薫(中村ゆり)に囚われ、薬で精神を安定させる日々を送っていた。ある日、患者としてやってきた綾子(杉野)は、治療関係を越えて、貴志と愛し合うようになる。しかし綾子は、貴志の薫への断ち切れない思いや、薫との子である祐樹(藤原大祐)の存在を知ると、猛烈な嫉妬し、独占欲を抱くようになる。そして前妻の弟・茂(斎藤工)に近づき…。

 

公式HP:https://aimana-movie.com

公式Twitter:@aimana_movie

公式Instagram:@aimana_movie

©︎Love Mooning Film Partners

 

photo/TOMO(tweety) text/佐久間裕子 hair&make/平林純子(CLEO) 衣装協力/Jancidium

桜井玲香インタビュー!初主演映画『シノノメ色の週末』で学生時代を思い出す「ジワジワ攻めていく感じは、女子ならではの手法(笑)」

高校卒業後10年ぶりに再会した3人の女性の、夢と現実と友情を描く映画『シノノメ色の週末』。乃木坂46を卒業し、舞台を中心に俳優としてのキャリアを積み重ねてきた桜井玲香さんが、今作でついに映画初主演を果たします。本インタビューでは、同作撮影時の楽しいエピソードを振り返ってもらったほか、自身の思い入れのあるアイテムについて聞きました。

(撮影:中村 功/執筆:橋本吾郎)

桜井玲香●さくらい・れいか…1994年5月16日生まれ。神奈川県出身。2012年にアイドルグループ・乃木坂46の1期生としてデビュー、2019年9月に卒業。その後、ミュージカル「ダンス・オブ・ヴァンパイア」「フラッシュダンス」などに出演。また雑誌「CLASSY.」(光文社)でレギュラーモデルを務めるなど、活躍の場を広げている。本作が映画初主演作となる。オフィシャルHPInstagram

 

【桜井玲香さん撮りおろしカット】

 

シノノメ色の空を見るシーンの撮影は、青春という感じがして楽しかった

 

──まずは、初主演の気持ちを聞かせてください。

 

桜井 “やった! 主演だ!”という感じではなく、“もっと頑張らなきゃ!”と噛みしめる感じでした。でも撮影中は、主演というのはほとんど意識していませんでした。今こうして皆さんにいろいろ取材をしていただいて、“あ、主演なんだな”と感じています(笑)。

 

──今、実感している感じなんですね(笑)。完成した映画を見てどうでしたか?

 

桜井 ちゃんと形になって、すてきな主題歌も入って。“ついに完成したんだな”と感慨深いです。撮影の思い出も一気によみがえってきました。

 

──どんな現場だったんですか?

 

桜井 岡崎紗絵ちゃんと三戸なつめちゃんと本当に仲良くさせてもらって。休憩中も、ずーっとしゃべっていました。ひたすら美容と占いの話を(笑)。なのでお芝居も楽屋からの延長のような感じで、無理なく楽しみながらできました。

 

──特に楽しかったシーンは?

 

桜井 3人で持ち寄った制服を着て、「せーの!」って見せ合うところです。半分素で、キャーキャー演じていました。シノノメ色の空を見るシーンの撮影では、みんなで夜中に集合して、日が昇るのを待って。青春という感じがして楽しかったです。

 

──演じた美玲という役についてはどんな印象を?

 

桜井 読者モデルからモデルを目指すところは、私自身の芸能活動にも通じるものがあるなと思いました。美玲は周りと自分とを比べて挫折を味わい、とても苦しむのですが、私も周りを見て自信をなくす……ということがよくあるので。そういう意味では、共感できるキャラクターでした。

 

──性格は似ていると思いますか?

 

桜井 性格面はだいぶ違うと思います。美玲は学生時代に学校で目立っていたという設定で、前向きで自分に自信を持っている子。自分は“私なんか……”と思ってしまいがちなタイプなので。もし美玲みたいな子が同じ学校にいたら憧れていると思います!

 

──作品全体としては、どんなところが魅力だと思いますか?

 

桜井 女子校出身の女の子たちの日常の雰囲気や会話が、リアルに切り取られているところだと思います。いろいろな“女子校あるある”が詰まった作品なので、女子校出身の方が見たらきっと“分かる!”と当時のことがよみがえってくるんじゃないでしょうか。

 

──桜井さんも女子校出身ですが、思い出しましたか?

 

桜井 そうですね。“こういう雰囲気の女の子たち、いたな~”と思いました(笑)。ぶつかるようでぶつからない女の子同士の会話も、細かいところまでリアルに描かれています。

 

──特にリアルを感じたシーンは?

 

桜井 私が演じた美玲は、自分のやりたいことをやろうと突っ走るタイプで。そんな美玲に、超優等生のまりりん(岡崎)が現実的な言葉を少しずつ投げかけるんです。が、そうやってジワジワ攻めていく感じは、女子ならではの手法だなと (笑)。

 

高校時代の自分に「10年後、すごいグループになってるよ!」と教えてあげたい

 

──なるほど(笑)。劇中の3人のように、学生時代から付き合いのあるお友達はいますか?

 

桜井 一番連絡を取る子がまさに2人いて。当時からいつもその3人で行動していたので、映画ともリンクしていました。クラスもバラバラで、ギャルみたいな子も1人いて、見た目も性格も全く違う3人なんですが(笑)。気づいたら、休みの日も会う関係になっていました。

 

──そのお2人とはどんな思い出がありますか?

 

桜井 服飾関係のお仕事をしている子がいて、ブランドのポップアップストアを出したのですが、そこに遊びに行った時は“頑張っているなぁ”と感動したのを覚えています。私の卒業コンサートにも来てくれたんです。手作りのうちわを振ってくれていたのですが、よく見たら私ではなく彼女自身の名前が書いてありました(笑)。

 

──ユニークなお友達ですね(笑)。では、高校時代の自分に今メッセージを送るとしたら?

 

桜井 ちょうど乃木坂46のオーディションに受かった時期でもあるんです。私はグループの1期生で、当時は周りも“乃木坂って何?”というリアクションで。私自身も、グループが2~3年先どうなっているか想像できなかったことを覚えています。だから、「10年後、すごいグループになってるよ!」と教えてあげたいです。

 

私の中でハロプロさんが再燃しています

 

──ちなみに学生時代にハマっていたものは何かありますか?

 

桜井 モーニング娘。さんの生写真はよく集めていました。近所ですごく流行っていましたし、私も完全に“モー娘。オタク”でした。コンビニで売っているトレーディングカードなども、毎日のように友達と交換していました。特にモー娘。さんは衣装が個性的で、それがコレクター心をくすぐるというか……。

 

──それは小学生ぐらいの話ですか?

 

桜井 いえ、もっと前です。幼稚園とか。

 

──え、幼稚園で集めていたんですか?

 

桜井 集めてちゃんとファイリングまでしていました。私、種類とかを分けるの、うまいと思います (笑)。確か『ハロー!モーニング。』が放送されていたぐらいの時期です。懐かしいなぁ。

 

──懐かしいですね。そのコレクションは今も手元にあるんですか?

 

桜井 これがないんです……。昔、引っ越す時に近所の小さい子にあげてしまって。その子も私たちの影響を受けてモー娘。さんを大好きになったんですけれど、今考えるともったいないことをしました。私の青春ですね……って、青春にしてはちょっと時期が早いか(笑)。

 

──では、最近ハマっているアイテムは?

 

桜井 スピーカーです。ずっと欲しいものがあって、今年の誕生日に頂きました。オランダのメーカーで、丸くて、落ち着いた色味で、インテリアとしてもおしゃれで気に入っています。それまでは携帯電話から直接音を流していたのですが、聴き心地が全く違います。雑音が入らないし、ストレスフリーです。防水加工もされているので、お風呂場にも持っていきます。

 

──お仕事の現場に持って行くことも?

 

桜井 そうですね。軽いですし、楽屋がある現場にはよく持って行きます。つい先日まで公演していた舞台(「ザ・パンデモニアム・ロックショー」)では、カンパニーの皆さんが音楽好きな方ばかりだったので重宝しました。

 

──そのスピーカーでどんな音楽を?

 

桜井 舞台が昭和歌謡をテーマにした作品だったので。最近は森雪之丞さんが作詞された曲や松田聖子さんやピンク・レディーさんなど、昔の曲を流していることが多いです。

 

──舞台を経て、日本の古き良き歌に目覚めたわけですね。

 

桜井 そういう意味でも、私の中でハロプロさんが再燃しています。舞台がアイドルの役だったので、歴代のアイドルさんを参考にしようと思ってネットでいろいろ検索していたのですが、結局、モー娘。さんや松浦亜弥さんの動画ばかり見ている自分がいました(笑)。

 

──ネットだと関連動画がどんどん出てきますもんね。

 

桜井 そうなんです! 懐かしい気持ちになりどんどん遡っていくと、ハロプロさんのシャッフルユニットにまで行き着いて……。どのユニットも大好きだったので、見始めたら止まらなくなってしまいました。最近も夜な夜な見ています。

──スピーカー以外に何か手に入れたものはありますか?

 

桜井 照明でしょうか。ネットで“これだ!”と思う間接照明があり購入しました。ガラスの玉みたいなのがバーッと並んでいて、電気を付けるとかわいいんですが、消すとブツブツ感が際立ってしまうんです(笑)。“これはもしかしたら集合体恐怖症の人が見たらダメかも……”と思って。本当はInstagramとかで紹介したいのですが、苦手な人は苦手だと思うので控えています(笑)。

 

──どんな照明なのか、逆に気になります。

 

桜井 いや~(笑)。私、ウニが好きなんですけど、インスタに写真を載せると嫌がる人が結構いらっしゃって。ウニって、よく見るとちょっとグロテスクだからだと思います。カマキリの写真を載せた時も「虫が嫌いなのに、玲香ちゃんのブログを見たらカマキリが出てきたんだけど!」と言われました(笑)。

 

──載せる写真が独特ですね(笑)。

 

桜井 感覚が世間とズレているのかもしれません……難しいですねぇ(笑)。

 

 

【「シノノメ色の週末」劇中衣装での特別写真】

シノノメ色の週末

2021年11月5日(金)より全国公開

 

出演:桜井玲香 岡崎紗絵 三戸なつめ/中井友望 山田キヌヲ/工藤阿須加

監督・脚本:穐山茉由

主題歌:佐藤ミキ「東雲の空」(SACRA MUSIC)

制作プロダクション:ダブ

配給:イオンエンターテイメント

公式URL:shinonome-weekend.com

(C)2021映画「シノノメ色の週末」製作委員会

桜井玲香&岡崎紗絵&三戸なつめの制服姿には賛否両論…!? 映画「シノノメ色の週末」インタビュー

大人になり切れない20代女性たちの等身大の姿を描いた映画「シノノメ色の週末」。大月美玲役で映画初主演を果たす元乃木坂46・桜井玲香さんと、彼女の高校時代の同級生・一ノ宮まりを演じた岡崎紗絵さん、安東雅美役の三戸なつめさんの3人が、お互いの印象や和気あいあいとした現場の雰囲気を振り返ってくれました。

 

◆穐山茉由監督によるオリジナル脚本を読んだ時の感想は?

桜井:台本を読みながら、女性監督が描く柔らかさみたいなものを感じました。

岡崎:私も初めから終わりまで、とても優しいタッチの流れを感じましたし、全員に共感する部分もありましたね。3人がぶつかり合ったりもするんですが、そこにトゲがないので、女性ならではの“あるある”だなって。

三戸:とても読みやすくていろんな想像ができたし、ちょっと小説を読んでいるような感覚になりましたね。

 

◆自身が演じられた役の好きなところは?

桜井:美玲はいろいろ挫折もしていますが、迷いつつも自分の夢をしっかり持っているところが好きですし、応援したくなりましたね。

岡崎:まりりん(一ノ宮まり)は他人のことを思うがゆえに、いろいろ余計なことをしてしまうというか、それがきっかけで周りと気まずい空気になってしまうんですが、そんな不器用さも愛すべきところだなと思います。

三戸:アンディ(安東雅美)は一直線な性格で、好きなものを好きと言えるところが好きですね。

 

◆お互いの第一印象と、共演したことで変わったことは?

桜井:紗絵ちゃんは服装などからキラキラした印象がありましたが、とにかく人としてしっかりしている。現場でも気を遣ってくれますし。三戸ちゃんは想像していたとおりというか、まんまでした(笑)。独特な空気感を持っていて、アンディにピッタリだなって。

岡崎:桜井さんは歌って踊れる乃木坂46のキャプテンで、優しいお姉さんというイメージが強かったです。現場では仲良くしてくださって、すごくありがたかったです。なつめさんは、確かにまんまと言うか(笑)、優しくて柔らかいオーラが出ている。私がボソッと言ったことも必ず拾ってくれる、バレーボールでいうリベロみたいな存在でした。

三戸:2人ともキラキラした「ザ・女子」みたいなイメージを持っていたんですが、玲香ちゃんはサバサバした性格で、(映画のシーンであった)ロングブーツの脱ぎ方がちょっと男らしくてカッコ良かった(笑)。紗絵ちゃんも全然気取ってなくて、語尾が「〜っスよね」だったり、すごく親しみやすかったですね。

 

◆3人の空気感を作るために、現場で大事にしたことは?

桜井:あまり意識せずに、すぐに打ち解けられました。これといって何をしたというのがないんですよね。2人とも懐が深いし。いっぱい話しましたし、甘えました(笑)。

岡崎:確かに、すぐに打ち解けられましたね。撮影現場が学校というのも大きかったんじゃないかと思います。控え室も教室だったので、学生時代を思い返しながらいろんな話ができたことで、距離感が近くなったと思います。

三戸:緊張して現場に入ったんですけど、2人とも優しいし、めっちゃ気さくで。こっちが気を張らずにいられる空気感が、自然にできあがってました。

 

◆そんな和気あいあいとした現場で、盛り上がったことはありますか?

桜井:写真をいっぱい撮りました。それをグループラインで送り合って。

岡崎:空き時間にお菓子をつまみながら、占いだったり、美容だったり、女子っぽい話で盛り上がりましたね。

三戸:差し入れのみかんがおいしかった(笑)。

 

◆現場での穐山監督とのやりとりで印象深かったことは?

桜井:監督とは、最初から最後まで演技について相談していました。特に、まりりんからもらった音声レターを1人で聞くシーンは私の中でもこだわりがあったので、気持ち作りから十分な時間をとってくださったのを覚えています。

岡崎:例えば、美玲とぶつかり合うシーンで、冷たい感じだったり、強すぎないようにと、そのシーンごとの温度感についてよく話し合いました。

三戸:美玲と待ち合わせする最初のシーンで、久しぶりに友だちに会う時のテンションについて、「元気よく『美玲!』と現れるよりは、そそそそと現れる方がアンディらしい」とか、常に「アンディだったら、どんな動きしますかね?」というやりとりをしました。

 

◆劇中では制服を着ていますが、周囲の反響は?

桜井:結構、賛否があって…。「これは10代の設定で着たのではなく、20代後半の私たちがお遊びで着ている設定なんですよ!」ということを強く言いたいです(笑)。

岡崎:皆さん、この学生服の印象が強いようで、「えっ、学生役やるの!?」と言われることが多いです。それを言われるたびに、「もう着ちゃダメなのかな…」って思ってしまいます(笑)。

三戸:私は「まだまだイケるね」と言われているので、30代後半になっても着たいと思います(笑)。

 

◆劇中、「10年後の手紙」がキーワードになりますが、タイムカプセルを埋めた経験はありますか? また、10年後の自分にどんなメッセージを送りたいですか?

桜井:小学生の時、埋めたことすら覚えていなかったのですが、開けられた後に連絡がきたんです。中の手紙には「モデルになりたい」と書いてありました。絶対にないと思って書いていたと思うので、ビックリしました。10年後の私には「体には気をつけて!」と言いたいです。

岡崎:私はタイムカプセルを埋めたことはないんですが、10年後の私には「何を楽しみに生きてる?」と聞きたいです。モチベーションは大切ですから(笑)。

三戸:私は小学生の時に埋めたんですが、10年後に開けたら、w-inds.さんの「Forever Memories」の歌詞が出てきたんです。それを見て、当時すごいファンだったことを思い出しました。10年後の私には、「マイホーム買ってます?」と聞きたいです(笑)。

 

◆もし3人が高校時代に戻って、同じ部活に入るとしたら何部がいいですか?

桜井:映画の中でやってるダウジングがしっくりきてたので、オカルト研究系とかスピリチュアル系がいいですね。

岡崎:軽音楽部で、バンドとかやったら楽しそう! 桜井さんには歌ってほしいし、三戸さんはギターとかやったら似合いそう。私はタンバリンとか何かやれそうなもので(笑)。

三戸:いいね。そう考えると、私たち絶対に文系だね(笑)

 

PROFILE

桜井玲香
●さくらい・れいか…1994年5月16日生まれ。神奈川県出身。2012年にアイドルグループ・乃木坂46の1期生としてデビュー、19年9月に卒業。その後、ミュージカル「ダンス・オブ・ヴァンパイア」「フラッシュダンス」などに出演。また「CLASSY.」でレギュラーモデルを務めるなど、活躍の場を広げている。

 

岡崎紗絵
●おかざき・さえ…1995年11月2日生まれ。愛知県出身。2012年の「ミスセブンティーン」グランプリに選ばれる。その後、16年から「Ray」の専属モデルに。女優としては、15年の「脳漿炸裂ガール」で映画初出演、20年に公開された「mellow」ではヒロインを務めた。21年には、ドラマ『教場Ⅱ』『ナイト・ドクター』で主要メンバーとしてレギュラー出演を果たす。

 

三戸なつめ
●みとなつめ…1990年2月20日生まれ。奈良県出身。2015年に中田ヤスタカプロデュースによる「前髪切りすぎた」でアーティストデビュー。18年より本格的に俳優としても活動を開始し、NHK連続テレビ小説『おちょやん』、映画「賭ケグルイ」「ロックンロール・ストリップ」などに出演。映画「明日、キミのいない世界で」で初のヒロイン役を務めた。

 

作品情報

©2021 「シノノメ色の週末」製作委員会

「シノノメ色の週末」
2021年11月5日(金)全国ロードショー

(STAFF&CAST)
監督・脚本:穐山茉由
出演:桜井玲香、岡崎紗絵、三戸なつめ/中井友望、山田キヌヲ/工藤阿須加 ほか
主題歌:佐藤ミキ「東雲の空」(SACRA MUSIC)
音楽:岡出莉菜
配給:イオンエンターテイメント

(STORY)
取り壊しが決まった母校・篠の目女子高校の校舎に、数年ぶりに集まったシノノメ女子放送クラブの元部員3人。現在はモデル事務所に所属している美玲(桜井玲香)だが、仕事は順調とは言えない。部長だった“まりりん”(岡崎紗絵)は、大手広告代理店の子会社に勤務。写真家を目指していた“アンディ”(三戸なつめ)は夢に破れ、実家で暮らしながら教育関連の事務職をしていた。そんな3人は、かつての女子校生活を思い出しながら、現在の不満をぶつけ合い、週末になると何度も校舎を訪れるようになる。

公式サイト:https://shinonome-weekend.com

公式Twitter:@shinonome_movie

©2021 「シノノメ色の週末」製作委員会

 

photo/干川修 text/くれい響

 

桜井玲香と岡崎紗絵が見せる魅惑のポーズ  映画「シノノメ色の週末」特別写真解禁

11月5日(金)に公開される映画「シノノメ色の週末」より、桜井玲香と岡崎紗絵の特別写真が解禁された。

 

本作は、2019年に乃木坂46を卒業後、女優として活動し、数々の舞台に出演するなど注目を集めている桜井の初主演映画。桜井演じる美玲と、高校時代の同級生でシノノメ女子元放送クラブのメンバー・まりりん役を岡崎が、アンディ役を三戸なつめが演じる。監督は「月極オトコトモダチ」で国内外から高い評価を受けた穐山茉由。

 

学生時代から雑誌を中心に読者モデルとして活躍し、スクールカースト上位だった美玲(桜井)、地味系だった部長のまりりん(岡崎)、サブカル好きのアンディ(三戸)は篠の目女子高で同じ放送クラブに所属していた同級生。タイムカプセルを探すため、取り壊しが決まった篠の目女子高の校舎で10年ぶりに再会した3人は、以降「篠の目女子週末クラブ」として週末、校舎へ集まるようになる。

 

そんな本作より、まりりん役の岡崎が26回目の誕生日を迎えた11月2日(火)にあわせて、特別写真を解禁。学生時代からフィルムカメラ好きだったアンディが、本編中で卒業後10年ぶりに再会した2人を撮影していたような、美玲とまりりんの様々な表情が。

 

廃校になった母校・篠の目女子高等学校の下駄箱での記念写真や、忍び込んだ教室の中でおどけたポーズを見せるお茶目な写真など、気の置けない同級生同士のリラックスした表情が印象的だ。

 

さらに、映画公開日の11月5日に小説「シノノメ色の週末」が発売されることが決定。映画脚本の書籍化ではなく小説のために新たに書き下ろした、穐山監督の記念すべき小説デビュー作だ。また、同日には「シノノメ色の週末」のコミカライズ版もリリース。こちらは穐山監督の映画脚本をベースに、「泣きたい私は猫をかぶる」のコミカライズでも知られる黒丸恭介による漫画で、映画の柔らかな世界観をそのままに表現している。

 

作品情報

「シノノメ色の週末」
2021年11月5日(金)全国公開

出演:桜井玲香、岡崎紗絵、三戸なつめ/中井友望、山田キヌヲ/工藤阿須加
監督・脚本:穐山茉由
制作プロダクション:ダブ
配給:イオンエンターテイメント

©2021「シノノメ色の週末」製作委員会

公式サイト:https://shinonome-weekend.com

「ラ・ラ・ランド」などの音楽チームが贈るミュージカル映画「ディア・エヴァン・ハンセン」キャストコメント映像到着

11月26日(金)公開の映画「ディア・エヴァン・ハンセン」より、キャストコメント映像が解禁された。

© 2021 Universal Studios. All Rights Reserved.

 

本作は、第71回トニー賞6部門(主演男優賞、作品賞、脚本賞、楽曲賞、助演女優賞、編曲賞)、第60回グラミー賞(最優秀ミュージカルアルバム賞)、第45回エミー賞(デイタイム・クリエイティブ・アーツ・エミー賞)を受賞したブロードウェイ・ミュージカル「Dear Evan Hansen」を映画化。

 

主人公のエヴァン・ハンセンを演じるのは、ミュージカル版でも主役を務めたベン・プラット。エヴァンが想いを寄せるコナーの妹、ゾーイ・マーフィー役をケイトリン・デヴァー、エヴァンを支え、励ますシングルマザーのハイディ・ハンセン役をジュリアン・ムーア演じる。監督は「ワンダー 君は太陽」(17)や「ウォールフラワー」(12)のスティーヴン・チョボスキー。製作には「ラ・ラ・ランド」(16)、「グレイテスト・ショーマン」(17)のスタッフ陣が集結。本作は、第34回東京国際映画祭のクロージング作品としての上映が決定している。

 

解禁されたのは、グラミー賞を獲得したミュージカルアルバムの中の名曲「ユー・ウィル・ビー・ファウンド」がメインとなった特別映像。映像では、コロナ禍を経て生まれた作品のメッセージについてキャストが語っている。日常に不安や孤独感を抱える高校生の主人公、エヴァン・ハンセンを演じたベン・プラットは「今は未曽有の時代だと思う。人々は孤独を感じ、自分の殻に閉じこもっている」と話す。エヴァンの母親を演じるジュリアン・ムーアは「人がどれだけ依存し合い、触れ合いを求めているかコロナ禍が気づかせてくれた」と明かし、ベンの同級生を演じるニック・ドダニも「誰もが孤独感を抱えているからこそ、“ユー・ウィル・ビー・ファウンド”がこんなにも心に響くんだ」と語る。楽曲には“どんなに孤独だと感じても、決して独りじゃない”というメッセージが込められており、劇中ではエヴァンと人々がつながっていく印象的なシーンに。

 

本作の楽曲は「ラ・ラ・ランド」「グレイテスト・ショーマン」の作詞・作曲家チームとして知られているベンジ・パセック&ジャスティン・ポールが担当する。彼らはアカデミー賞、グラミー賞、トニー賞の受賞歴を誇る舞台版「ディア・エヴァン・ハンセン」の作曲も担当しており、オビー賞及びドラマ・デスク・アワードのほか、トニー賞楽曲賞も獲得。また、ブロードウェイ公演のオリジナル・キャストが収録したアルバムは、2018年度のグラミー賞で最優秀ミュージカルアルバム賞を受賞、ゴールド・ディスクにも認定されている。そんな“最強チーム”のベンジ&ジャスティンは、本作に楽曲への参加だけでなく、製作総指揮も担当している。

 

「ディア・エヴァン・ハンセン」キャストコメント映像

作品情報

「ディア・エヴァン・ハンセン」

2021年11月26日(金)公開

公式HP:deh-movie.jp

 

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ウェス・アンダーソン監督最新作「フレンチ・ディスパッチ」北米で大ヒットスタート

ウェス・アンダーソン監督の最新作「フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊」(日本公開:2022年1月28日(金))が、北米で公開され、好スタートを記録した。

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「ダージリン急行」(07)、「ファンタスティック Mr.FOX」(10)、「犬ヶ島」(18)など数々の名作を生み出し、「グランド・ブダペスト・ホテル」(14)ではアカデミー賞4部門を受賞したウェス・アンダーソン監督の記念すべき10作目を飾る最新作。

 

舞台は、20世紀フランスの架空の街にある「フレンチ・ディスパッチ」誌の編集部。一癖も二癖もある才能豊かな記者たちが活躍し、国際問題からアート、ファッションから美食に至るまで深く斬り込んだ唯一無二の記事で人気を獲得している。ところが、編集長が仕事中に急死、遺言によって廃刊が決まってしまう。果たして、何が飛び出すか分からない追悼号にして最終号の、思いがけないほどおかしく、泣ける、その全貌とは。

 

本作は10月22日(金)より北米の14都市52劇場で公開。週末の3日間で興行収入134万8840ドルを稼ぎ出し、9位にランクイン。オープニング週末の館アベレージで2万5939ドルを叩き出し(※boxoffice mojo調べ)、「ブラック・ウィドウ」(週末館アベレージ1万9400ドル)、「ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ」(週末館アベレージ2万1300ドル)をしのぐ、コロナ禍以降過去18か月で初の圧倒的な新記録を樹立した。

 

特にコロナ禍以降、不振にあえいでいたアート系映画館にとっては、待望の超特大ヒットとなり、ウェス・アンダーソン監督作品への熱狂的な支持と、興行力の強さを証明する結果に。期間限定の「フレンチ・ディスパッチ」特設カフェを設置したニューヨークでは、3ブロックにもまたがる長蛇の列が出来、大盛況となっているという。

 

日本でも、プレミア上映となる東京国際映画祭のチケット抽選に応募が殺到し、瞬く間に完売するなど、海外に負けぬ人気を見せている。海外でも高評価レビューが相次ぎ、賞レースでの活躍にも注目を集める本作。日本では、ウォルト・ディズニー・ジャパン配給で、2022年1月28日(金)より全国公開される。

 

作品情報

「フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊」

2022年1月28日(金)全国公開

配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン

公式サイト:https://searchlightpictures.jp

 

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有村架純と森田剛が涙を流しながら抱き合う「前科者」特報映像解禁 公開日は22年1・28に決定

有村架純が主演を務める映画「前科者」の公開日が2022年1月28日(金)に決定。特報映像が解禁された。

©2021 香川まさひと・月島冬二・小学館/映画「前科者」製作委員会

原作は、香川まさひと・月島冬二による「ビッグコミックオリジナル」(小学館)で連載中の漫画「前科者」。主人公の保護司・阿川佳代が、罪を犯した「前科者」たちの更生・社会復帰を目指し、彼らと向き合い奮闘していく姿を描く。監督は「あゝ、荒野」(17)で国内の映画賞を総なめにした岸善幸。WOWOWで11月20日(土)より、連続ドラマが放送・配信。日活・WOWOWの共同配給で、2022年1月に劇場版となる本作が公開される。

 

主人公・阿川佳代を演じるのは有村架純。また、6年ぶりの映画出演となる森田剛が、佳代の元で更生し社会復帰へ近づいていたが、ある日こつぜんと姿を消し、再び警察に追われる身となる男・工藤誠を演じる。ほか、磯村勇斗、リリー・フランキー、木村多江、若葉竜也、マキタスポーツ、ドラマ版の続投となる石橋静河、北村有起哉、宇野祥平らが脇を固める。

 

解禁された特報映像では、仮釈放中の工藤がつぶやく「人殺しでも、更生できると思いますか?」という言葉に、力強く「はい」と答える保護司・阿川の姿が。さらに、清々しい昼に開放感のある広場で弁当を工藤に手渡し、その横に並んで座る笑顔の阿川や、涙を流しながら抱き合う2人が切り取られ、物語の中心となる2人の関係性をうかがわせる。

 

ところが、容疑者として浮上した工藤の名を読み上げる刑事・滝本(磯村)の固い声が響き渡り、事態が一変する予感を残して映像は終了。果たして工藤は連続殺人事件に関わっているのか。そして、過去に向き合い続ける者と、その未来に寄り添う者。その先に“希望”は、“再生”はあるのか。

 

なお、本作のムビチケが10月29日(金)から発売されることも決定。購入特典は阿川・工藤・滝本のオリジナルポストカード3種セットとなる。

 

「前科者」特報予告

作品情報

映画「前科者」

2022年1月28日(金)全国ロードショー

 

出演:有村架純、磯村勇斗、若葉竜也、マキタスポーツ、石橋静河、北村有起哉、宇野祥平

リリー・フランキー、木村多江/森田剛

監督・脚本・編集:岸善幸

配給:日活・WOWOW

 

ドラマ『前科者』

WOWOW

2021年11月20日(土)放送スタート(全6話)

毎週(土)後10・30

第1話無料放送

各話放送後、WOWOWオンデマンド、Amazon Prime Videoで見逃し配信

 

連続ドラマ版サイト:https://www.wowow.co.jp/drama/original/zenkamono_drama/

映画版公式サイト:zenkamono-movie.jp

 

©2021 香川まさひと・月島冬二・小学館/映画「前科者」製作委員会

桜井玲香、岡崎紗絵、三戸なつめのファッションや表情に注目「シノノメ色の週末」特別写真解禁

©2021「シノノメ色の週末」製作委員会

桜井玲香主演、岡崎紗絵、三戸なつめ共演の映画「シノノメ色の週末」(11月5日(金)公開)より、特別写真が解禁された。

 

本作は、2019年に乃木坂46を卒業後、女優として活動し、数々の舞台に出演するなど、注目を集めている桜井の初主演映画。桜井演じる美玲の高校時代の同級生で、シノノメ女子元放送クラブのメンバー・まりりん役を岡崎、アンディ役を三戸が演じる。監督は「月極オトコトモダチ」で国内外から高い評価を受けた穐山茉由が務める。

 

取り壊されることが決まった母校・篠の目女子高校の校舎で、在りし日の思い出をたどるために、数年ぶりに集まったシノノメ女子元放送クラブの3人。昔の女子校生活を思い出しながら、互いに現在の不満をぶつけあい、10年前に埋めたタイムカプセルを探すために週末の度に何度も校舎を訪れるようになる。取り壊される校舎と色あせていなかった青春の日々。大人に成り切れない20代女子たちの等身大の物語。

 

このたび、桜井、岡崎、三戸の魅力があふれる特別写真が解禁。学生時代から雑誌を中心に読者モデルとして活躍し、スクールカースト上位だった美玲(桜井)、地味系だったまりりん(岡崎)、サブカル好きのアンディ(三戸)が秋晴れの中、10年ぶりに再会した表情を捉えている。

 

ショートパンツにニーハイブーツを合わせた清楚系ギャルファッションの美玲、広告代理店で働くOLらしくコンサバ系のまりりん、ファーの帽子にノルディック柄のニットを合わせた古着系のアンディ。本作で3人が見せるファッションや表情にも注目だ。

 

作品情報

「シノノメ色の週末」
2021年11月5日(金)公開

出演:桜井玲香、岡崎紗絵、三戸なつめ/中井友望、山田キヌヲ/工藤阿須加

監督・脚本:穐山茉由

制作プロダクション:ダブ

配給:イオンエンターテイメント

©2021「シノノメ色の週末」製作委員会

公式サイト:shinonome-weekend.com

 

 

多部未華子が広瀬すず×松坂桃李W主演映画「流浪の月」に出演決定【コメントあり】

多部未華子

多部未華子が、2022年公開の広瀬すず、松坂桃李W主演映画「流浪の月」に出演することが発表された。

 

本作は2020年本屋大賞を受賞し、同年の年間ベストセラー1位(日販単行本フィクション部門、トーハン単行本文芸書部門)に輝いた凪良ゆうによる傑作小説が原作。誘拐事件の“被害女児”となり、広く世間に名前を知られることになった女性・家内更紗を広瀬すず、その事件の“加害者”とされた当時19歳の青年・佐伯文を松坂桃李、事件から15年後に文と再会してしまう更紗の現在の恋人・亮を横浜流星が演じる。

 

メガホンを取るのは、李相日監督。さらに「パラサイト 半地下の家族」「バーニング」「哭声/コクソン」など、韓国映画史に残る作品を手掛けてきた撮影監督・ホン・ギョンピョ、「キル・ビル Vol.1」「悪人」「三度目の殺人」など、世界を股にかけて活躍する美術監督・種田陽平が参加する。

 

新たに出演が発表された多部が演じるのは、癒えない心の傷を抱える佐伯文(松坂)に寄り添う看護師・谷あゆみ。

 

李監督作品に初参加となる多部は「とても過酷な環境におかれている主⼈公のお話なのに、どこか温かく純粋で無垢な雰囲気がするとても魅⼒的な脚本」と語り、李監督については「事前にいろいろな噂話を聞いていたので(笑)」と前置きしつつ、「監督の前でお芝居をすると⾒透かされるというか、嘘がつけないと思うところがたくさんあります」と胸のうちを明かす。

 

また共演する広瀬、松坂については「お⼆⽅とも、全⾝全霊で演じていらっしゃるのを現場にいる佇まいから強烈に感じ取ることができ、本当に⼼から尊敬します」と印象を語った。

 

李監督は多部について「“欲深さ”とは縁遠い印象の多部さんですが、だからこそ、愛する人の心に触れられない焦燥感をどう炙り出してくれるのか興味が尽きません」と期待を寄せている。

 

多部未華子(谷あゆみ役)コメント

とても過酷な環境におかれている主⼈公のお話なのに、どこか温かく純粋で無垢な雰囲気がするとても魅⼒的な脚本だと思いました。

 

李監督とご⼀緒するのは初めてで、事前にいろいろな噂話を聞いていたので(笑)⽬を合わせるのも怖い…という印象でしたが、少ない時間の中で⾃分の役者としての何か(それを⾔葉にするのは難しいですがその何か)を得られたらうれしいと思いました。

 

監督は、よく下を向いて考え事なのか悩んでいるのか、そういう⽴ち姿をよく⾒ることがあり、その⻑い時間の後に何を⾔われるのかいつもドキドキして、監督の前でお芝居をすると⾒透かされるというか、嘘がつけないと思うところがたくさんあります。

 

広瀬さん、松坂さんお⼆⽅とも、全⾝全霊で演じていらっしゃるのを現場にいる佇まいから強烈に感じ取ることができ、本当に⼼から尊敬します。

 

数少ないシーンで⾕の繊細な⼼情や苦悩を伝えるのが難しいですが、私も頑張ります。

 

李相日監督 コメント

初めてお会いした時の、多部さんの聞こうとする力。全神経を張りつめて僕の言葉に耳を傾ける迫力にたじろぐ思いでした。
親しみやすい容貌で、“欲深さ”とは縁遠い印象の多部さんですが、だからこそ、愛する人の心に触れられない焦燥感をどう炙り出してくれるのか興味が尽きません。
撮影中も、唇を結んで、演じる不安とひたむきに格闘する姿を見るにつけ、彼女の誠実さを感じずにはいられませんでした。

 

作品情報

「流浪(るろう)の月」
2022年全国ロードショー

原作:凪良ゆう「流浪の月」(東京創元社刊)
主演:広瀬すず、松坂桃李/横浜流星、多部未華子

監督・脚本:李相日

製作幹事:UNO-FILMS(製作第一弾)
共同製作:ギャガ、UNITED PRODUCTIONS
配給:ギャガ

©2022「流浪の月」製作委員会

 

「ゴーストバスターズ」新作22年2・4公開決定 あのテーマ曲が流れる最新予告編公開

映画「ゴーストバスターズ/アフターライフ」の日本公開日が、2022年2月4日(金)に決定。最新予告映像と、新ビジュアルとなる海外版ポスターが公開された。

1984年に公開され、その年の全米年間興行収入No.1、日本でも年間配給収入No.1(1985年)に輝く歴史的大ヒットを記録した映画「ゴーストバスターズ」。公開後、No Ghostのマークは一躍有名になりグッズ化、テーマソングは連日ヒットチャートをにぎわすなど、世界中で社会現象を巻き起こした。さらに1989年には続編となる「ゴーストバスターズ2」が公開。80年代カルチャーをけん引する伝説のSFアクションシリーズとなった。

 

「ゴーストバスターズ」「ゴーストバスターズ2」の正統な続編となる本作。前2作を手掛けたアイヴァン・ライトマン監督から「ゴーストバスターズ」を受け継いだのは、彼の息子であり、アカデミー賞監督賞にノミネートされた経歴を持つジェイソン・ライトマン。

 

少女フィービー役は「gifted/ギフテッド」(17)で天才児を熱演して圧倒的な存在感を見せつけ、「キャプテン・マーベル」(19)で演じた主人公の子供時代も印象的なマッケナ・グレイス。兄役には「ストレンジャー・シングス 未知の世界」シリーズで大ブレークし、「IT/イット “それ”が見えたら、終わり。」(17)、「IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。」(19)のフィン・ウルフハード。そして、フィービーが通う学校の教師を、マーベル作品「アントマン」シリーズで知られるポール・ラッドが演じる。

 

公開された予告映像は、一人の男が得体の知れない何者かから車で逃げる緊迫のシーンから始まる。車の助手席には、ランプが点滅するゴースト格納装置”ゴーストトラップ”。車が横転しながらも屋敷にたどり着くが…。そして、祖父が遺した屋敷に引っ越してきた孫娘フィービーたちにも、その脅威が訪れる。まるで世界の終焉かのように、街中にゴーストたちがあふれかえる。

 

予告映像の後半では、あの「ゴーストバスターズ」のテーマ曲が登場。祖父がかつてニューヨークを救ったゴーストバスターズの一員だったことを知ったフィービーは、”ECTO-1(エクトワン)”に乗り込み、ゴースト捕獲装置”プロトンパック”を手にゴーストたちに立ち向かっていく。

 

世代を超えた戦いは、一人の少女に託された。30年前ゴーストバスターズによりNYで封印されたはずのゴーストたちが、まるで世界の終焉を予感させるかのように、街を飲み込んでいく。30年の時を経て、ゴーストたちの復讐が今始まる。

 

「ゴーストバスターズ/アフターライフ」予告編

作品情報

「ゴーストバスターズ/アフターライフ」

2022年2月4日(金)全国ロードショー

 

監督:ジェイソン・ライトマン

脚本:ギル・キーナン、ジェイソン・ライトマン

製作:アイヴァン・ライトマン

出演:マッケナ・グレイス、ポール・ラッド、フィン・ウルフハード、キャリー・クーン、ローガン・キム、セレステ・オコナー

 

オフィシャルサイト:https://www.ghostbusters.jp/

Twitter:https://twitter.com/Ghostbusters_JP

Instagram:https://www.instagram.com/ghostbusters_jp/

『おっさんずラブ』コミカライズを手掛けた漫画家・山中梅鉢による「そして、バトンは渡された」応援イラスト公開

10月29日(金)公開の映画「そして、バトンは渡された」より、漫画家・山中梅鉢が描いた応援イラストが解禁された。

©2021 映画「そして、バトンは渡された」製作委員会

 

本作は、2019年の本屋大賞を受賞した瀬尾まいこによるベストセラー小説の映画化。主演の永野芽郁は、原作の大ファンで「この役は絶対に自分が演じたい!」と熱い想いを実現させた。永野は、田中圭と血のつながらない父娘を感動的に演じる。また、石原さとみが物語のキーパーソンとなるシングルマザーで初の母親役に挑戦。さらに子役の稲垣来泉、岡田健史、市村正親や大森南朋と、若手からベテランまで豪華キャストが集結した。監督は「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」(18)の前田哲、脚本は橋本裕志が務める。

 

このたび、月刊漫画雑誌「BE・LOVE」(講談社)で連載中の「この恋、茶番につき!?」や田中主演のドラマ『おっさんずラブ』コミカライズ版を手掛けた漫画家の山中梅鉢から、永野と田中が演じた森宮親子を描いた応援イラストが到着した。

 

イラストで描かれているキャラクターからは永野のキュートさや、田中の優しい父親感が表現されており、優子と森宮さんの明るく、温かい親子関係がにぎみ出たカラフルなものに。本作の魅力が、イラストにも一面に詰め込まれている。

 

山中梅鉢(漫画家)コメント

物語のピースがまるで音符。ひとつひとつはまる時、ステキなメロディーで胸がいっっっぱいになるようなお話でした。主人公とつながった人たちの人間らしい、完璧ではない、でもどこかカラフルであたたかい愛情に涙せずにはいられませんでした。心温まる物語をありがとうございました。

 

作品情報

映画「そして、バトンは渡された」

2021年10月29日(金)より全国公開

公式サイト:soshitebaton-movie.jp

公式Twitter:@baton_movie

公式Instagram:https://www.instagram.com/baton_movie/

 

©2021 映画「そして、バトンは渡された」製作委員会

B・カンバーバッチ&Z・リーヴァイの共演に粋なオマージュ演出「モーリタニアン」本編映像公開

10月29日(金)公開の映画「モーリタニアン 黒塗りの記録」より、本編映像が解禁された。

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2015年、21世紀の情報化社会において、アメリカ政府による検閲で多くが黒く塗りつぶされた、ある男の「手記」が出版。しかも筆者の男はその時、キューバのグアンタナモ米軍基地に収容されていた。異例尽くしのこの本は、またたく間にアメリカで大ベストセラーとなり、その後、世界20か国で刊行された。

 

どうしても、この手記を映画化したいと切望したのが、「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」でアカデミー賞とゴールデングローブ賞にノミネートされ、名実ともに英国俳優の頂点に躍り出たベネディクト・カンバーバッチ。自身の製作会社でプロデューサーに専念するはずが、出来上がった脚本に感銘を受けて出演も望み、歴史と国家の闇を暴く問題作を完成させた。共演にはジョディ・フォスター、タハール・ラヒムが名を連ね、第78回ゴールデングローブ賞で俳優部門2部門のノミネートを果たした。

 

2005年、弁護士のナンシー・ホランダー(ジョディ・フォスター)はアフリカのモーリタニア出身、モハメドゥ・スラヒ(タハール・ラヒム)の弁護を引き受ける。9.11の首謀者の1人として拘束されたが、裁判は一度も開かれていない。キューバのグアンタナモ収容所で地獄のような投獄生活を何年も送っていた。ナンシーは「不当な拘禁」だとしてアメリカ合衆国を訴える。

 

時を同じくして、テロへの“正義の鉄槌”を望む政府から米軍に、モハメドゥを死刑判決に処せとの命が下り、スチュアート中佐(ベネディクト・カンバーバッチ)が起訴を担当する。真相を明らかにして闘うべく、両サイドから綿密な調査が始まる。モハメドゥから届く手紙による“証言”の予測不能な展開に引き込まれていくナンシー。ところが、再三の開示請求でようやく政府から届いた機密書類には、百戦錬磨のナンシーさえがくぜんとする供述が記されていた。

 

解禁された映像は、モハメドゥ(タハール・ラヒム)の起訴に燃える米軍中佐スチュアート(ベネディクト・カンバーバッチ)が、訓練生時代の同期でモハメドゥを取り調べたことのあるニール・バックランド(ザッカリー・リーヴァイ)とビリヤードに興じる場面。

 

一見すると友人との憩いの時間のようにも思えるが、スチュアートはモハメドゥに関する情報を入手しようとさりげなくニールに探りを入れる。なぜならばグアナンタナモ収容所での情報は不可解なことに機密扱いとなっており、米政府側であるはずのスチュアートにも詳細がなかなか明らかにされないからだ。

 

焦りの色を見せるスチュアートに、ニールは「MFR」なるものの存在を明かす。MFRとは記録用覚書のことで、尋問方法から証言内容まで全てが記されている重要書類なのだという。それこそがモハメドゥを起訴する際の大きなヒントになると直感したスチュアートはMFRの入手方法を尋ねるが、ニールはすぐさま「渡すとなるとスパイ法違反になる」と告げる。

 

スチュアートはモハメドゥ極刑を望む米政府からの依頼で起訴への準備を進めている。それなのになぜ米政府は曖昧な情報しか流さないのか。そこには世界を震撼させる不都合な真実が隠されていた。

 

ニールを演じるのは、DCコミックス原作の映画「シャザム!」でスーパーヒーローのシャザムに扮したザッカリー・リーヴァイ。かたやカンバーバッチは、マーベル・コミックス原作の映画「ドクター・ストレンジ」の主人公ドクター・ストレンジとしておなじみ。そんな二大コミックスの二大ヒーローの貴重な2ショットを祝福するかのように、解禁された映像の冒頭ショットには、「シャザム!」内で重要なアイテムとなる“マジック8ボール”を彷彿とさせる8の数字が書かれたビリヤードボールがチラリと映り込んでいる。

 

「モーリタニアン 黒塗りの記録」本編映像2

作品情報

「モーリタニアン 黒塗りの記録」

2021年10月29日(金)公開

公式HP:kuronuri-movie.com

 

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福原遥主演で水島精二総監督が描く青春アニメ「フラ・フラダンス」場面写真&予告映像解禁

12月3日(金)公開のオリジナルアニメ映画「フラ・フラダンス」より、 場面写真と30秒予告映像が解禁された。

フラ・フラダンス

 

福島県いわき市に実在するスパリゾートハワイアンズのダンシングチーム、通称「フラガール」。そのフラガールの新入社員・夏凪日羽と同期の仲間たち、彼女たちを取り巻く人々との絆を描くオリジナルアニメ映画。声のキャストには、主演の福原遥をはじめ、美山加恋や富田望生らに加え、山田裕貴やディーン・フジオカも参加。総監督は「鋼の錬金術師」「機動戦士ガンダム00」の水島精二、監督は「劇場版 アイカツスターズ!」『ガンダムビルドダイバーズ』の綿田慎也が務める。脚本は「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」「きみと、波にのれたら」の吉田玲子、キャラクターデザインは「アイカツ!」『UN-GO』のやぐちひろこと、日本を代表するトップクリエイターが集結した。

 

解禁されたのは、主人公・夏凪日羽(福原)や鎌倉環奈(美山)、滝川蘭子(富田)、オハナ・カアイフエ(前田佳織里)、白沢しおん(陶山恵実里)ら個性豊かな新人”フラガール”たちの青春の一コマのような場面写真。腕を組み、共に前に進んでいく姿や、ステージでフラを踊る姿、スパリゾートハワイアンズに入社したての初々しい姿などが切り取られている。さらに、日羽が先輩社員である鈴懸涼太(ディーン・フジオカ)を見つめる、2人の関係が気になる一枚も。

 

あわせて、新人”フラガール”たちが過ごす熱い日々を映した30秒予告映像も解禁。ステージから笑顔を届ける仕事を選んだ彼女たちの日々を、フィロソフィーのダンスが歌う主題歌「サンフラワー」が彩っている。

 

水島総監督にとっては、ある種の挑戦ともいえる題材だが、本人は「(お仕事ムービーを)いつか作ってみたかった」と語る。また「フラダンサーになるために、いろいろな所からいろんな想いを抱いてやって来た主人公たちが、1年間でどんなふうに成長していくのか、それだけで十分すぎるほど魅力的な物語になると思いました。周防正行監督や矢口史靖監督が作るような青春映画をアニメーションで作りたい──その願いがかないました」と本作に込めた強い想いを明かしている。

 

「フラ・フラダンス」30秒予告映像

作品情報

「フラ・フラダンス」

2021年12月3日(金)公開

 

公式HP:https://hula-fulladance.com

公式twitter:https://twitter.com/hula_fulladance

ティザーPV:https://youtu.be/gAoo9B806B8

菅田将暉&有村架純W主演「花束みたいな恋をした」WOWOWでテレビ初放送 菅田と有村の出演作特集も

©2021「花束みたいな恋をした」製作委員会

菅田将暉&有村架純W主演の映画「花束みたいな恋をした」が、11月27日(土)にWOWOWでテレビ初放送されることが決定。これを記念して、菅田と有村の映画特集の放送も決定した。

 

ドラマ『東京ラブストーリー』『カルテット』、そして先日も大きな話題を呼んだ『大豆田とわ子と三人の元夫』など多くの作品を手掛けてきた名脚本家・坂元裕二のオリジナル脚本を、「罪の声」や「映画 ビリギャル」などの大ヒット作で監督を務めた土井裕泰が菅田と有村のW主演で映像化した青春ラブストーリー。共演にはオダギリジョー、戸田恵子、岩松了、小林薫など実力派俳優が顔をそろえる。

 

終電を逃し、偶然出会った大学生の麦(菅田)と絹(有村)は、始発までの時間つぶしで深夜営業の店に入るが、好きな音楽や映画が一緒で、互いに愛し合う仲に。二人は大学を卒業後、フリーターをしながら同棲を始める。日々の現状維持を目標に、二人は就職活動を続けるが…。

 

WOWOWでは、本作のテレビ初放送を記念して、本作のほかにも菅田と有村が過去に出演した作品を2本ずつ合わせた合計5本を『「花束みたいな恋をした」放送記念! 俳優 菅田将暉&有村架純』として放送。実力派俳優2人の演技を堪能できる特集となっている。

 

さらに、毎月その作品に関わるクリエイターを迎え、トークを送る配信番組『マンスリー・シネマセッション』の11月配信回は「花束みたいな恋をした」がテーマ。土井監督と孫家邦プロデューサーが登場し、製作秘話や撮影時のエピソードなどを語るトークセッションの模様を配信する。

 

放送・配信概要

「花束みたいな恋をした」
WOWOWプライム/WOWOWオンデマンド
2021年11月27日(土) 後1・00~

©2021「花束みたいな恋をした」製作委員会

『マンスリー・シネマセッション「花束みたいな恋をした」土井裕泰監督×孫家邦プロデューサー』
WOWOWオンデマンド
2021年11月27日(土)配信スタート

『「花束みたいな恋をした」放送記念!俳優 菅田将暉&有村架純』
WOWOWシネマ

前11・30~「リトル・マエストラ」
後1・30~「かぞくいろ-RAILWAYS わたしたちの出発-」
後3・45~「溺れるナイフ」
後5・45~「糸」
後8・00~「花束みたいな恋をした」

詳細:https://www.wowow.co.jp/info/info.php?info_id=7541&which=0

 

永野芽郁、田中圭のサプライズプレゼントに「キュンってしましたよー!」

10月29日(金)公開の映画「そして、バトンは渡された」のジャパンプレミアが行われ、永野芽郁、田中圭、石原さとみ、稲垣来泉、市村正親、前田哲監督が登壇した。

©2021 映画「そして、バトンは渡された」製作委員会

 

本作は、2019年の本屋大賞を受賞した瀬尾まいこによるベストセラー小説の映画化。永野と田中が、血のつながらない父娘を感動的に演じ、石原が物語のキーパーソンとなるシングルマザーで初の母親役に挑戦。さらに子役の稲垣、岡田健史、市村や大森南朋と、若手からベテランまで豪華キャストが集結した。監督は「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」(18)の前田哲、脚本は橋本裕志。

©2021 映画「そして、バトンは渡された」製作委員会

 

永野&田中の父娘ペアが腕を組みながら登場すると、田中が永野へミニブーケのサプライズプレゼント。永野は「ミニブーケにびっくり!キュンってしましたよー!」とキュートな笑顔が飛び出した。続いて稲垣からブーケを受け取った石原が喜びをあらわに。ファンを迎えてのイベントとなった会場は盛大な拍手に包まれた。

 

永野は本作のオファー前に原作を読んでおり、永野の母も原作が好きで優子役を娘に演じてほしいと熱望していたという。「私も母親も原作を読んでいまして、目の前で読んでいる母の姿も見ていたんですけど、とにかく楽しそうに笑っていたり涙を流していたり、感情が揺さぶられていました。『もしこれが映画やドラマ化されたとき、主人公を芽郁が演じてくれたらなあ』と会話をしていたので、今、ここにいるのが不思議な気持ちでいっぱいです」と話した。

 

優子役が決まった際は「母もびっくりしていて、今までお仕事のことで、これ演じてほしいとか、楽しみ、とか言われたことがなかったんですけど、今回はすごく楽しみにしているねって言っていました」と、運命的に優子役に抜擢されたときの思いを振り返った。

 

眼鏡とエプロン姿が印象的な、料理好きの森宮さんを演じた田中。「自分が父親なので、最初はどうにかなるだろうと思っていたんですけど、実際は芽郁ちゃんの年齢と自分の子供たちの年齢が全然違うので、父親としての感覚が当てにならなかったです。監督と一緒に役を作っていって、特に“お兄ちゃん”のようにはならないよう気を付けながら、父親としてすごく幸せな家族を演じさせていただきました。森宮さんは料理が得意なんですけど、僕は料理をしないし、普段は眼鏡もかけていないし、共通点というのは…懐の広さですかね!(笑)」と女子高生の娘を持つ若い父親という役作りの難しさを振り返りつつ、おちゃめに懐の広さをアピールした。

©2021 映画「そして、バトンは渡された」製作委員会

 

キャリア初のシングルマザー・梨花役に挑戦した石原は「正直、初の母親役ということに気負いはしませんでした。血のつながらない娘を持つということは、梨花にとっても初めての経験なので、最初は不安ながらも愛が育っていくというところがリンクしていたんだと思います」と感想を語った。

 

続けて「梨花がみぃたんのことを好きなように、私がどれだけみぃたんのことを好きになるのかが重要だなと思い、クランクインの前に監督が二人きりの時間を用意してくださったんですが、一緒に過ごしてすぐに、もう本当にくるみんのことが好きだな!って思いました。二人で撮った写真を待ち受け画像にして、離れている時間はそれを見ながら愛を育んでいました。役作りはこれで終わったし、これから愛を深めていくだけでいいんだと思うと、本当に楽しく撮影ができました」と振り返った。

 

そんな石原の娘役を演じた稲垣は「楽屋でも撮影のときもずっとお話をしていて、本当に親子みたいな関係が作れました。この間、久々にお会いした時も、さとみちゃんがくるみん!って変わらずに呼んでくれて、うれしかったです」と、実の母親のように慕い、あだ名で呼び合う関係であることを明かした。

永野芽郁©2021 映画「そして、バトンは渡された」製作委員会

 

現場では永野&田中、石原&稲垣、それぞれペアでの撮影シーンが多かったという。永野は「卒業式のシーンは、演技をしてピアノも弾いていたので、すごく頭も使って、手が動かなくなりながらの撮影だったんですけど、田中さんが疲れてるだろうなと気を遣ってくれて、ケーキを買ってくれたんです。あれはうれしかったです…!」と田中の優しい一面を紹介。田中は「長い長時間の撮影で、ずっと壇上でピアノを弾いて演技をしていて、俳優として本当に尊敬したんです。差し入れを買って、お疲れ様って渡したらすごく喜んでくれたので、良かったです」と語った。

 

また稲垣が、印象に残るシーンとして「みぃたんが、ママに本を渡すときに、指にカレーのルーが付いていて、その本を持てなくて、慌ててました!(笑)」と、おっちょこちょいな石原の一面を明かすと、石原は「それ、実は演技だったんです(笑)。でも、それを本当に焦っていたって思ってくれたらうれしいです」と役作りだったことを説明し、プロの実力に稲垣も尊敬のまなざしを向けた。

 

市村は「僕は芽郁ちゃん、岡田(健史)君、来泉ちゃんが皆、ピアノを弾くシーンがあるんですけど、元々は弾けなかったのに、撮影の何か月か前に練習して弾けるようになったと聞いてびっくり。うちの子もピアノを習っているんですがあまりうまくできないんだよね、って来泉ちゃんに相談したら、『続けることが大事だよ!』ってアドバイスをもらいました(笑)」と、10歳とは思えない大人びた稲垣の素顔が垣間見える秘話を明かした。

 

永野は卒業式のシーンで、誰もが知る卒業ソング「旅立ちの日に」を日々レッスンを重ねて実際に演奏。「撮影に入る3か月前からピアノの練習を始めたんですけど、『猫踏んじゃった』も弾けないし、楽譜も読めなかったので、3か月後にあの有名な合唱曲を弾けるようになるのか?という不安と戦いながら練習をしていたんですが、だんだんとピアノが楽しくなって、早く皆さんにお見せしたいという思いが募りました」と話し、「実際に中学の卒業式で歌ったんですけど、そのときはお友達が難なく伴奏をやっていて、あの子すごいな!って今になって思いました(笑)」と練習に励んでいた日々を振り返り、自身の思い出とも重ねていた。

 

田中も「最初はピアノが弾けなかったことが分からないくらい、自然で楽しそうだったし、3か月でこんなふうにできるんだ、練習頑張って本当に偉いなと驚きました。プレッシャーに追い込まれている状況で、緊張もしてたと思うんですけど、楽しさが前面に出ていたのが、優子ちゃんぴったりで、ピアノを弾いている芽郁ちゃんが好きでした」と永野をベタ褒め。永野も少し照れた様子を見せた。

 

本作にはさまざまな「秘密」が隠されており、見どころでもあるが、撮影現場を共にしたキャストだから知る秘密を暴露するコーナーも。田中は「芽郁ちゃんはトマトが苦手なんですよ。優子と森宮さんがご飯を食べるシーンがあるんですけど、何を食べているのかな?って、芽郁ちゃんはトマトが苦手ということを意識しながら見ていただければと思います(笑)」と明かした。

 

石原は「私はくるみんが、圭君と大森南朋さんに対してだけはいたずらっ子になることを知っています。くるみんがなぞなぞを出して最後まで答えられない南朋さんをいじって、南朋さんもまたいいリアクションをしてくれるんです(笑)」と稲垣の子供らしい無邪気な一面を紹介し、稲垣は「して…ました!(笑)」と笑顔を見せた。そんな稲垣は、自分の秘密を明かし「私は7才から10才のみぃたんを演じたんですが、しゃべり方や声、表情、動作などを微妙に変えていたんです」と大人顔負けな役作りについて明かした。

 

「僕は芽郁ちゃんの秘密を知っています」と切り出した市村は「再来年で僕も役者50周年で、いろいろな女優さんを見てきましたけど、こんなに自然な演技をできる女優さんは初めてお会いしました!何でだろう?って考えたんですけど、実は毎朝おかかのおにぎりを食べていたんです。最近の取材で会ったときもおかかおにぎり。そこに秘密があるのかな?って思います(笑)」と分析。

 

永野は「ゲン担ぎとかではないんですけど4、5年前から毎朝おかかのおにぎりなんです。ずっとシャケ派だったんですけど、ある日、『シャケじゃないしょっぱいものがいい!朝から食べてる感じがほしい!』と思って、おかかを選んでから早4年がたちました(笑)」と知られざる日課を語った。

 

最後に前田監督が「卒業式のシーン、永野さんをはじめ、ピアノを弾くだけで大変なのに、そこに感情を乗せて、キャストの方には素晴らしいお芝居をしてもらっています。僕は俳優さんが輝いたら映画も輝くと思っていますが、今回ほど輝きを見せていただいたのは感謝しかないし、観客に届けられることが喜ばしいです。今日がこの映画を観る最初のお客さん、初めてのバトンになるので、ぜひ、今日見た感想をバトンに乗せて周りの人たちにも渡していただけたらありがたいです。よろしくお願いいたします」とメッセージを送った。

 

作品情報

映画「そして、バトンは渡された」

2021年10月29日(金)より全国公開

 

公式サイト:soshitebaton-movie.jp

公式Twitter:@baton_movie

公式Instagram:https://www.instagram.com/baton_movie/

 

©2021 映画「そして、バトンは渡された」製作委員会

映画「スターダスト」デヴィッド・ボウイの別人格“ジギー・スターダスト”誕生を予感させる本編映像公開

10月8日(金)に公開される映画「スターダスト」より、本編映像が解禁された。

©COPYRIGHT 2019 SALON BOWIE LIMITED, WILD WONDERLAND FILMS LLC

 

音楽史にその名を刻む偉大なアイコン・デヴィッド・ボウイ。本作は、デヴィッド・ボウイがアルバム『ジギー・スターダスト』(1972)を発表する前年、若き日のデヴィッド・ボウイを描いた“ジギー・スターダスト”誕生の物語。のちにデヴィッド・ボウイの最も有名な別人格“ジギー・スターダスト”を生み出すきっかけとなった瞬間の舞台裏、キャリアのターニングポイント、それに関わった人たち、そして彼の内面を描く。

 

解禁されたのは、ボウイの“ジギー・スターダスト”誕生を予感させる本編映像。1971年『世界を売った男』をリリースした24歳のボウイは、イギリスからアメリカへ渡り、マーキュリー・レコードのパブリシスト、ロン・オバーマンと共に初の全米プロモーションツアーに挑む。地道に車でアメリカを巡る旅のなか、車中でミュージシャン談義に花を咲かせる2人。

 

ある時、ボウイは「ヴィンス・テイラーを?」と“フランスのエルヴィス”と称される歌手の名を挙げ、ロンドンの駅で彼に遭遇したことを振り返る。寝転びながら「ここに異星人が飛来して俺を連れ去るんだ」と言っていたテイラーは、その2週間後、「ロックはまやかしだ。俺は異星人の神だ」「我は異星人の神。民が待っている」とステージで宣言し、歌うことを拒んだというエピソードをロンに披露するボウイ。

 

ここで登場するヴィン・テイラーについて、後にボウイはジギー・スターダストのモデルであると公言。「人類滅亡の危機に、救世主として異星より来たバイセクシャルのロックスター“ジギー・スターダスト”」というボウイの別人格の始まりを予感させる、若かりしデヴィッド・ボウイの本編映像となっている。

 

ガブリエル・レンジ監督は、当時のボウイの全米ツアーについて「彼の初めての渡米に関してはあまり記録が残っていない。ある意味、最悪の旅だった。自分の曲を宣伝しにきたにもかかわらず、ビザも、音楽家ユニオンの書類もなかったため、彼は目的の曲の演奏が許されなかった。代わりに彼は、別人格であるジギー・スターダストを創り上げるためのいくつかのアイデアを発見した」と述べ、この旅が”ジギー・スターダスト”を産み出すきっかけであったと解説している。

 

映画「スターダスト」本編映像

作品情報

「スターダスト」

2021年10月8日(金)公開

 

公式HP:DAVIDBEFOREBOWIE.COM

公式twitter:@STARDUST_MOVIE

 

©COPYRIGHT 2019 SALON BOWIE LIMITED, WILD WONDERLAND FILMS LLC

セリーヌ・ディオンの半生描く「ヴォイス・オブ・ラブ」より「タイタニック」主題歌を歌う名シーン特報映像

12月公開の映画「ヴォイス・オブ・ラブ」より、特報映像が解禁された。

©Rectangle Productions/Gaumont/TF1 Films Production/De l’huile/Pcf Aline Le Film Inc./Belga

 

全世界トータルセールス2億5000万枚を超え、グラミー賞を5回受賞した世界的歌姫セリーヌ・ディオンの半生をはじめて映画化。誰も知らない、世界的歌姫の過去から現在までを、彼女の大ヒット曲はもちろん、同時代の不滅の名曲たち約30曲に乗せて大迫力のライブシーンで描き出した。

 

監督と脚本、さらに主演を務めたのはフランスが誇る国民的スター、ヴァレリー・ルメルシエ。セリーヌの膨大な過去資料を丁寧に調べ上げ、14人兄弟の末っ子として生まれたひとりの少女が、世界的歌姫へと成長していく姿を通し、ユーモアとフィクションを交えながら、彼女の半生を忠実に再現する。スターダムを駆け上がる中での不安や孤独、後に夫となるプロデューサーとの一途な愛、彼女を支え続けた家族との絆、小さな田舎町から世界へと羽ばたいたディーヴァの旅が、いま明かされる。

 

7月6日より開催された第74回カンヌ国際映画祭、アウト・オブ・コンペティション部門に正式出品されていた本作は、現地での上映後、海外有力紙から絶賛の声が。本編上映直後には5分以上に及ぶスタンディング・オベーションが起こるなど、2021年の話題をさらう作品として注目が集まっている。

 

到着した特報映像では、セリーヌの誰も知らない人生の軌跡を追いながら、まるで夢の世界へ誘うようなゴージャスなステージの数々が映し出されている。最後には、映画「タイタニック」の主題歌「マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン」を歌う名シーンも登場する。

 

映像内で見事な歌唱を披露しているのは、11歳の頃からフランスで活躍中の若手歌手、ヴィクトリア・シオ。世界中から集められた歌手の中から選ばれた類まれな才能の持ち主で、劇中のセリーヌの全楽曲を歌唱する大役に大抜てき。本人と見紛う圧倒的な歌唱力で名曲の数々を絶妙にカバーしている。

 

「ヴォイス・オブ・ラブ」特報映像

作品情報

「ヴォイス・オブ・ラブ」

2021年12月 ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国ロードショー

 

©Rectangle Productions/Gaumont/TF1 Films Production/De l’huile/Pcf Aline Le Film Inc./Belga

有村架純、志尊淳出演のドキュメンタリー映画「人と仕事」特別映像解禁 監督、プロデューサーが届けたいメッセージとは

10月8日(金)公開のドキュメンタリー映画「人と仕事」より、森ガキ侑大監督、河村光庸プロデューサーのメッセージが収録された特別映像が解禁された。

©2021『人と仕事』製作委員会

 

本作は、コロナに打ちひしがれた日本の職場で働く「エッセンシャルワーカー」と呼ばれる保育士、介護士などの人々、その他、声なき仕事人たちの現状をレポートするドキュメンタリー。有村架純と志尊淳がそのままの“自分”として、さまざまな職業に従事している人たちの元に赴き、体験し、演技ではない、ありのままの言葉や表情で、感じたこと、考えたことをレポートする。

 

公開を前に、森ガキ監督、本作を企画したスターサンズ・河村プロデューサーが、この映画を“今”公開する意義や、届けたいメッセージを語る特別映像が解禁。

 

元々は保育士を題材にした劇映画「保育士T」を有村、志尊出演で制作予定だったものの、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で制作が中止に。制作中止の決定から1週間後、河村プロデューサーより「ドキュメンタリー映画にしないか」と森ガキ監督に打診があったという。

 

森ガキ監督は「(ドキュメンタリーとして作ることに対して)戸惑いはあったんですけど、この時代において重要性があるし、制作する意義があると本能的に感じたので、引き受けた」と当時の心境を振り返る。さらに「⼈ってどう⽣きていくの、生きていくためには仕事って必要なもの。この映画を撮っていく上で、もう1回仕事って何だろう、生きるって何なのという事を踏まえて、コロナ禍で生きる人々の変化を写し出せたら面白いのではないかなという発見があった時点で、自分が撮りたいゴール地点が見えた」と、有村、志尊、河村プロデューサーと共に手探りで探し求めた着地点について語った。

 

⽇本アカデミー賞を席巻した「新聞記者」(19)をはじめ、数多くの話題作を世に送り出しているスターサンズの河村プロデューサーは「映画を作るということは⼈間にしかできない。これを⽌めずに、機能させるにはドキュメンタリーしかないと思った。せっかく出会った縁を⽣かし、このコロナ禍という状況の中において“⼈”と“仕事”をテーマにドキュメンタリー映画を作ろうという発想が浮かんだのです」と本作制作への思いを明かしている。

 

「人と仕事」スペシャルメイキング映像

作品情報

「人と仕事」

2021年10月8日(金)より全国3週間限定劇場上映

 

出演:有村架純、志尊淳

監督:森ガキ侑大

企画・製作・エグゼクティブプロデューサー:河村光庸

配給:スターサンズ/KADOKAWA

製作:『人と仕事』製作委員会

公式サイト:hitotoshigoto.com

 

©2021『人と仕事』製作委員会

森崎ウィン&深川麻衣がレーシングスーツ姿でラリーカー・ヤリスに乗車「僕と彼女とラリーと」場面写真公開

公開中の映画「僕と彼女とラリーと」より、森崎ウィンと深川麻衣がラリーに挑んだレーシングスーツ姿の場面写真が解禁された。

©2021『僕と彼女とラリーと』製作委員会

 

本作の舞台は、11月に「FIA世界ラリー選手権(WRC)第12戦フォーラムエイトラリージャパン2021」の開催予定地だった愛知県豊田市、岐阜県恵那市。過去の確執と向き合い乗り越えようとする若者の新たなチャレンジと、故郷の仲間たちとのつながりを描く。

 

森崎演じる大河は、メカニックとして過去ラリーで数々の栄誉に輝き、世界を目指したものの断念した父親・登志雄(西村まさ彦)の死をきっかけに、父が営む「北村ワークス」の再起をかけて、仲間たちと共に父の夢でもあったラリーにチャレンジするという役どころ。深川は、その仲間の1人でもあり、大河を隣で支える幼なじみでシングルマザーの美帆を演じる。

 

解禁された場面写真では、トヨタが開発した競技専用車であるラリーカー・ヤリスを前に、紅白のレーシングスーツ姿の2人が記念写真撮影をする新鮮な姿や、真剣なまなざしでラリーカーに乗り練習に励む2人の姿が収められている。

 

通常のカーレースとは違い、複雑なコースでの正確なドライブが必要とされるラリー。そのためにドライバーの隣で速度やコースの指示を出すコ・ドライバーが必要で、ドライバーとコ・ドライバーの信頼関係が非常に大切だという。劇中で披露されている息の合った2人のラリー中の掛け合いにも注目だ。

 

レース出場に向けて、時には文句を言い合いながらも、ラリーを通じてお互いへの信頼を築いていく大河と美帆。森崎は「しっかりと『ラリー』というモータースポーツ、そしてラリーだけではなくその裏に描かれているヒューマンストーリー、家族の温かみなども全部含まれています。車の素晴らしさだったり、良さもすごく伝わってくると思いますが、車を通して人間がつながっていく部分が魅力。(車は)人間が作った機械ですが、その機械を通して人がつながっていくところが見どころだと思っております」と、ラリーというスポーツを通じた本作の魅力を語る。

 

深川も「豊田市で撮影させていただいているので、豊田市の豊かな自然の風景もそうですが、やっぱりラリー、車のシーンですね。時間をかけて(車を)牽引で運転してる風景を撮ったり、車の中でずっと話している時間があったり…。綺麗な豊田の景色と迫力のある車のシーンが合わさって、大きなスクリーンで見たら迫力のあるシーンになっているんじゃないかなと思っているので、『かっこいいな』と興味を持っていただけるきっかけになったらうれしいですね」と作品をアピールした。

 

作品情報

「僕と彼女とラリーと」

公開中

公式サイト:bokukano-rally.com

 

©2021『僕と彼女とラリーと』製作委員会

なぜ、ジギー・スターダストは生まれたのか? 若き日のデヴィッド・ボウイを描く『スターダスト』監督インタビュー

音楽史にその名を刻む偉大なアイコン《デヴィッド・ボウイ》。映画『スターダスト』はアルバム「ジギー・スターダスト」(1972)を発表する前年、若き日のデヴィッド・ボウイを描いた“ジギー・スターダスト”誕生の物語。10月8日から公開される本作の監督、ガブリエル・レンジに作品への思いや、製作の裏側などについて語ってもらった。

 

(構成・写真(監督):丸山剛史/インタビュアー:大野和基〈ジャーナリスト〉)

 

デヴィッド・ボウイの人生の「偉大なる小さな章」を描くこと

――この映画をつくろうと思った契機は何でしょうか。かなり昔からアイデアを温めていたのでしょうか。

 

ガブリエル・レンジ(以下レンジ) 私は、1976年から77年にデヴィッド・ボウイが西ベルリンでイギー・ポップと一緒に暮らしていた時期についての台本をすでに書いていたんです。製作に取りかかっているときに、プロデューサーの一人に「Salon Picturesの人たちと話した方がいい。彼らはデヴィッドの最初のプロモーションを兼ねた渡米を題材にしたテーマで映画化を考えている」と言われた事がきっかけでした。

彼らに会って、私はデヴィッド・ボウイのその時期(最初の渡米)に非常に関心を持ちました。彼の成功を考えた時に、このテーマがいかに重要かとういことがわかったのです。

彼らの台本は非常に面白い内容でしたが、最後は私がまとめました。というのもデヴィットや彼の異父兄であるテリーとの心理的な面を取り入れたかったのです。

●ガブリエル・レンジ/ウェールズ出身。ドキュメンタリー作品を手掛け、初めての長編ドラマ映画「The Day Britain Stopped(原題)」で、英国アカデミー賞で新人監督賞。2006年には自身が脚本を手掛けた『大統領暗殺』を監督し、トロント国際映画祭で国際批評家賞を受賞した他、国際エミー賞を含む5つものメジャーな賞を受賞。

 

――デヴィッド・ボウイの家族はこの映画で彼の歌を使う許可を出そうとしませんでしたが、それ以外で、もっとも高いハードルは何だったのでしょうか。

 

レンジ この映画を素晴らしいと思える映画にすることです。それこそが最も高いハードルでした。ただ、楽曲が使えないことで、デヴィッド・ボウイの歌がたくさん出てくるジュークボックス映画にならないようにというプレッシャーがなくなり、特定の時期について内容の濃い映画にできたとことは幸いでした。

 

――そもそも映画の脚本を作る中で1971年からスタートさせようと思った理由は何でしょうか?

 

レンジ デヴィッド・ボウイの最初の渡米は、多くの人がほとんど知らない、デヴィッドの人生の偉大なる、小さな章だからです。忘れがちなのですが、成功した人にも自信がない時代、空席の目立つステージで歌っていた時代があり、そういう苦悩の時期が私にとっては興味深いものでした。

それに、ツアーに彼が持って行った「The Man Who Sold the World(世界を売った男)」は、後の作品に与えた影響を考えると非常に興味深いアルバムで、このアルバムのテーマは、当時の彼の精神状態にとって、非常に重要であることは明らかでした。デヴィッド・ボウイの代表作で翌年リリースされたアルバム「ジギー・スターダスト」が完成する過程で、彼が自分自身を探し求めることこそが魅力的だったのです。

 

――映画に出てくる車移動のシーンが昔懐かしい(背景は合成)色合いに感じたのですが、そのようにしようと思ったのはどうしてですか?

 

レンジ デヴィッドは正式な書類をそろえずに、アメリカに思い切って入国しました。そこでマーキュリーレコードの広報マンであるロン・オバーマンに迎えられ、彼らは一緒に車でのプロモーションの旅に行きました。そこが映画の構成からみるとちょうどいい仕掛けになると思ったのです。更にデヴィッドの曲はまったく使えない、しかも予算をかなり低く抑えた映画なので、分相応の映画を作るには、その部分は必要な仕掛けでした。

車での旅は、彼が色々と経験を積んでいく中で重要な位置付けで、行く先々での経験を描くことこそが作品の意図であると思ったのです。

 

――デヴィッドの渡米の記録があまり残ってないとのことですが、映画の中では多く描かれていますね。どのようにして作ったのでしょうか。

 

レンジ 何人かの人と実際に話しました。更に渡米について、少しだけ細部を記した伝記や秘話もいくつかあり、そこから情報を得て参考にしました。正直に言うと、最も脚色をしたのは、ロン・オバーマンというキャラクターです。実際はもっと若くてデヴィッドに年齢も近く、もっとマナーの良い人で、デヴィッドととても馬が合う人でした。

しかし、事実通りに仲がいいシーンが続くと、映画としていいものができません。ですから、ロン・オバーマンのキャラクターは、観客を飽きさせないようにするために、少し事実から離れたものに作りました。

(C)COPYRIGHT 2019 SALON BOWIE LIMITED,WILD WONDERLAND FILMS LLC

 

異父兄・テリーとジギー・スターダスト

――また映画で印象的だったのは、デヴィッド・ボウイと異父兄・テリーとの関係です。そこにスポットを当てた理由は何だったのでしょうか。

 

レンジ テリーはデヴィッド・ボウイに甚大なインパクトを与えたと思います。デヴィッドがまだ18歳のとき、テリーはひどい統合失調症を起こし、それは計り知れない影響を及ぼしました。家族の中に精神病患者がいるという事実が彼の精神を追いつめたのです。

「The Man Who Sold the World」で、デヴィッドが精神病の恐怖について歌ったのは、明らかにその影響でした。この作品は商業的には成功しなかったのですが、この経験からジギー・スターダストという別人格を作り、多重人格を演じることになるのです。ジギー・スターダストは、単なる工夫のひとつとして作り出されたものではなく、デヴィッドにとって必要なものとして作り出されたのです。

 

――テリーはデヴィッド・ボウイがジギーというキャラクターをステージで創造したことに甚大な影響を及ぼしているということですね。

 

レンジ テリーのストーリーには本当に心にジーンときて悲劇的な響きがあるのです。テリーが入院していた精神病院の人たちは、テリーが病棟で美しい声で歌っていたと言っています。テリーはどうもシナトラのような歌い方をしていたらしいです。実際に状況が少し違っていれば、テリーがスターになり、デヴィッドが精神病院に入院していただろうということを想像することは本当にたやすいことです。

 

――監督から見た「ジギー・スターダスト」発売当時のデビット・ボウイの印象は?

 

(C)COPYRIGHT 2019 SALON BOWIE LIMITED,WILD WONDERLAND FILMS LLC

 

レンジ 本当に粉骨砕身頑張ったという印象です。というのも、それまで16のシングルで失敗して、コンセプトとしてのジギー・スターダストを思いついき、架空のロックの神様を創造し、その妄想を現実に変換するジギーを演じることができることに気づいた。

ジギー・スターダストがアイコンとして、分身としてこれほどまでに指示された理由は、私からみると、それが単なる軽い気持ちで創造されたのではなく、本当に強い必要性から創造されたからです。今日、レディー・ガガであれ、誰であれ、ほとんどのメジャーなミュージシャンは、ステージ上のキャラクターを持っていますが、当時、架空のキャラクターになってインタビューを受け、そのバンドの他のメンバーに対してもそのキャラクターのように話すのは、非常に大胆なやり方だったはずです。

 

ジョニー・フリン起用の理由

(C)COPYRIGHT 2019 SALON BOWIE LIMITED,WILD WONDERLAND FILMS LLC

 

――ジョニー・フリンとはどういう流れでデヴィッド・ボウイ役にしたのでしょうか。

 

レンジ デヴィッド・ボウイ役ができるミュージシャンを見つけることは私にとって本当に重要でした。デヴィッドの歌を口パクできるというだけではだめで、本当に歌える人、空席がある会場で歌うことになるツアーに出るミュージシャンとしての経験、そして感情的なつながりを実際に持てる人を見つけたかったのです。駆け出しのミュージシャンが覚える不安を表現できる人です。ジョニーはミュージシャンでもあるのでそういう経験があります。それだけではなく、私は俳優としてミュージシャンとしてのジョニーの仕事に敬意を持っていました。

ジョニーとはニューヨークで会って、彼に演じてほしいデヴィッド・ボウイ役のことを話したら、彼はわくわくしていましたが、同時にいささか怖がっていました。デヴィッド・ボウイのようなアイコンを演じることは明らかにリスキーだからです。でも、実際に彼がかつらやコンタクトレンズ、歯をつけての動きを試してみると、ジョニーが本当に人をワクワクさせることができると確信したのです。

 

――ジョニーはデヴィッド・ボウイ好きとのことですが、デヴィッド好きのエピソードをお教えください。

 

レンジ 彼の衣装などが展示されているDAVID BOWIE IS(デヴィッド・ボウイ大回顧展)にも行ったようですし、デヴィッド・ボウイが当時アメリカツアーに持っていったた12弦ギターでデヴィッドの曲を弾くのも大好きだそうです。

 

――他の俳優もうまく見つけましたね。

 

レンジ 最初からマーク・マロンはロン・オバーマン役として、ジェナ・マローンはアンジー・ボウイ(デヴィッド・ボウイ妻)役として素晴らしい俳優だと思っていたので、夢のようなキャストと一緒に映画を作ることができて、本当に私は恵まれていますし、いい経験をしました。映画を作るのに、最終的に自分が望む3人の俳優と仕事ができるというのは、この業界では非常に稀なことです。そういう意味では私はとてもラッキーでした。

 

――必ず撮影現場などに必ず持っていく、こだわりのものはありますか?

 

レンジ 現場に必ず持っていくのはライカQ2というデジタルカメラですね。写真を撮るのは大好きで、私のお守りと言ってもいいと思います。フィルムカメラも今でも好きでニコンのF3、F5をいまでも持っています。

 

――ちなみに、今はどこからZOOMをやっているのですか?火星ですか?地球のどこかですか?

 

レンジ イギリスのウェールズのど真ん中にいます。普段はロンドンに住んでいますが、たまたま今はウェールズにいます。自分が育ったところで、海辺のすぐ近くです。ですから火星からはかなり離れています(笑)

 

――次の映画にすでに取り組んでいますか?

 

レンジ もちろんです。スリラーで、ヨルダンやギリシャで撮影できたらいいと思っています。

 

【INFORMATION】

スターダスト

10月8日(金)より、TOHOシネマズシャンテほか全国公開

監督:ガブリエル・レンジ
プロデューサー:ポール・ヴァン・カーター、ニック・タウシグ、マット・コード
脚本:クリストファー・ベル、ガブリエル・レンジ
CAST:ジョニー・フリン/ジェナ・マローン/デレク・モラン/アーロン・プール/マーク・マロン
配給:リージェンツ

音楽史にその名を刻む偉大なアイコン《デヴィッド・ボウイ》。映画『スターダスト』はアルバム「ジギー・スターダスト」(1972)を発表する前年、若き日のデヴィッド・ボウイを描いた“ジギー・スターダスト”誕生の物語。

 

ザ ・スミスの名曲で彩る青春音楽映画「ショップリフターズ・オブ・ザ・ワールド」12月公開決定

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ザ・スミスの名曲で彩る珠玉の青春音楽映画「ショップリフターズ・オブ・ザ・ワールド」が、12月に公開されることが決定した。

 

本作は、1980年代に痛烈な音楽と独特の音楽性でイギリスのミュージックシーンを席巻した伝説のバンド「ザ・スミス」解散のニュースが駆け巡った1987年を舞台に、5人の若者が自分を探しさまよう一夜を描く青春音楽映画。

 

タイトルの「ショップリフターズ」、代表曲の「ゼア・イズ・ア・ライト」「ジス・チャーミング・マン」「心に茨を持つ少年」ほか、ザ・スミスの楽曲20曲以上が全編にちりばめられ、メンバーとの関係や、解散について語る若き日のモリッシーを見ることもできる。また、ザ・スミスの音楽だけでなく、80年代のファッションや空気感を見事に再現している。

 

1987年、コロラド州デンバー。スーパーで働くクレオは、大好きなザ・スミス解散のニュースにショックを受け、レコードショップのディーンに「町の連中に一大事だと分からせたい」と訴える。ディーンはクレオをデートに誘うが、クレオは友達に会いに行ってしまう。1人になったディーンは、地元のヘビメタ専門ラジオ局に行き「ザ・スミスの曲をかけろ!」とDJに銃を突きつける。

 

長年語り継がれた「ザ・スミスファンのラジオ局ジャック事件」に着想を得て本作を監督したのは、「WE ARE X」「JACO[ジャコ]」など音楽映画に定評のあるスティーヴン・キジャック。ラジオ局をジャックするディーン役をエラー・コルトレーン、ディーンがひそかに恋する“ショップリフター”クレオ役をヘレナ・ハワードが演じる。

 

クレオの3人の仲間、マドンナのファッションを完コピするシーラ役はエレナ・カンプーリス。シーラのボーイフレンド、パトリック役はジェームズ・ブルーア、軍隊に入隊が決まり、皆が集まるきっかけとなるビリー役にはニック・クラウスなど、新進気鋭の若手俳優が集結。ピープル誌が発表した「最もホットな独身男性」1位に選ばれたこともあるジョー・マンガニエロが、ディーンの突撃に驚きながらも、理解を示すラジオ局DJミッキー役で脇を固める。

 

作品情報

「ショップリフターズ・オブ・ザ・ワールド」
2021年12月公開

公式サイト:sotw-movie.com

©2020 SOTW Ltd. All rights reserved

 

志田彩良、今泉力哉監督作主演に「こんなに早く実現するとは」「かそけきサンカヨウ」完成報告会

10月15日(金)公開の映画「かそけきサンカヨウ」完成報告会が行われ、志田彩良、井浦新、鈴鹿央士、中井友望、菊池亜希子、今泉力哉監督が登壇した。

志田彩良©2020 映画「かそけきサンカヨウ」製作委員会

 

本作は、人気作家・窪美澄の同名短編小説を、今泉監督が自ら希望し映画化。家庭環境のせいで早く大人にならざるを得なかった高校生の葛藤と成長を、同級生との“恋まではたどり着かないような淡い恋愛感情”を交えて描き出す。主人公・国木田陽は『ドラゴン桜』(TBS系)で話題となった志田。陽をやさしく見守る父親・直を井浦、陽の同級生・陸を『ドラゴン桜』でも志田と共演した鈴鹿が演じる。

 

本作の映画化を希望していたという今泉監督は「小説を読んでいて、そこにある家族の関係性だったりとか、普通ならあまり描かれないような部分での、小さな衝突や、小さな気持ちに焦点を当てた作品で。家族の在り方とか、恋愛と呼べるのかというぐらいの距離感の、高校生の時間などもすごく繊細に描かれていて。そして特にひかれたのは、父親と娘の時間と、そこに父親が再婚することによって新しい家族になっていく奥さんと子供と、主人公の陽との距離感とか。そういう部分にひかれて、この作品を映画にしたいと思いました」と理由を明かした。

 

志田のキャスティングについては「何度かご一緒していたので、プロデューサーとも、志田さんならできるんじゃないかという話をしていました」と全幅の信頼を寄せている様子。

 

志田は「脚本を頂く前に小説を読ませていただいたんですが、その時に陽の強い部分も、弱い部分も含めて、全てが本当にいとおしい女の子だなと感じて。もし私だったら、その場から逃げたくなるようなことも、逃げずにちゃんと向き合って。前に進む姿が魅力的だなと思いました」と語った。

 

さらに「今泉監督と初めてご一緒したのが『パンとバスと2度目のハツコイ』だったんですが、そのときに、監督から『いつか志田さん主演で映画を撮りたいと思っているので、その時はよろしくお願いします』と言っていただいて。そこから私も、いつか今泉組で主演することが目標となっていたので、まさかこんなに早くそれが実現するとは。私は今泉さんの現場が大好きなのでうれしかったですし、事務所(テンカラット)の25周年記念という大切な作品で、今泉組の主演という大役を頂けて、本当にありがたい気持ちでいっぱいです」と喜びを語った。

 

陽の父親を演じた井浦は「監督が、現場で生まれてくる俳優のお芝居を全て受け止めてくださったので。先ほど、監督がおっしゃられたとおり、小さな出来事を繰り返していく物語なので、俳優のお芝居にも繊細さが求められていたと思います。その繊細さを共演者と確かめ合いながら、やっていけた現場でもありましたし、父親の作り方もそういうふうにやらせてもらってありがとうございます」と感謝を口にした。

 

陽が淡い恋心を抱く同級生の陸を演じた鈴鹿は「陸君は自分の家族だったり、陽のことだったり、自分の体もそうですが、いろいろなところに進む中でいろいろな壁がどんどんできていたんですけど、その壁に当たった時にも、人に当たらないというか。ものすごくやさしい人だったので。誰かに背中に押されて、自分で解決しにいく、その姿がすごく優しいし、すてきな男の子だなと思いながらやっていましたね」と自身の役柄について話した。

 

陽の新しい母親・美子を演じた菊池は「(鈴木咲演じる娘の)ひなたちゃんが、いい意味で本当に子役っぽくないというか。どう動くか分からない場面がたくさんあって。予測できないというか。子供らしさがさく裂している子だったので。お芝居をしている最中でもどこかへ行ってしまうこともあったんですけど、それがひなたっぽくて。それでオッケーになったんですけど、既にひなたが出来上がっているなと思いました」と笑顔で撮影を振り返った。

 

一方、陽と陸と三角関係となる同級生・沙樹を演じた中井は「陽と陸ほどは描かれていないんですけど、沙樹も家庭環境に何かしらのコンプレックスがあって。二人の男女の間に入る女の子がいたとしたら、すごくドロドロしたりすることも多いと思いますけど、そうならないのは、陸と陽の関係性を見ていると、納得できましたし、私自身、沙樹を演じて、強さだったり、優しさだったりを知りました」と語った。

 

最後に志田は「私は、けっこうSNSが主流になっている環境で育ってきたので、陽みたいに、自分の気持ちを相手に、顔と顔を合わせて、言葉で伝えるという経験がなかなかなくて。時代の流れとともに、いろんなものがどんどん便利になって、なくなってしまうものもありますけど、でも人の温もりだったりとか、優しさだけはほかの何ものにも変えられないなと実感することが最近多くて。『かそけきサンカヨウ』を通じて、自分よがりではない、相手を思う気持ちの大切さとか、そういう当たり前の大切さを伝えられたらなと思っています」とメッセージを送った。

 

イベント概要

映画「かそけきサンカヨウ」完成報告会

2021年9月27日(月)スペース FS 汐留

登壇者:志田彩良、井浦新、鈴鹿央士、中井友望、菊池亜希子、今泉力哉監督

 

作品情報

「かそけきサンカヨウ」

2021年10月15日(金)テアトル新宿ほか全国公開

 

出演:志田彩良/井浦新

鈴鹿央士、中井友望、鎌田らい樹、遠藤雄斗

石川恋、鈴木咲、古屋隆太、芹澤興人

海沼未羽、鷺坂陽菜、和宥、辻凪子、佐藤凛月

菊池亜希子/梅沢昌代、西田尚美/石田ひかり

 

監督:今泉力哉

主題歌:崎山蒼志「幽けき」(Sony Music Labels)

原作:窪美澄「水やりはいつも深夜だけど」(角川文庫刊)所収「かそけきサンカヨウ」

脚本:澤井香織、今泉力哉

音楽:ゲイリー芦屋

配給:イオンエンターテイメント

 

©2020 映画「かそけきサンカヨウ」製作委員会

ジェイソン・ステイサム&ガイ・リッチー、それぞれ歩んだ16年…傑作クライム・アクション『キャッシュトラック』で見る2人の関係

ジェイソン・ステイサムとガイ・リッチー監督が16年ぶりにタッグを組んだことでも話題の映画『キャッシュトラック』が10月8日(金)より全国公開する。このクライム・アクションの魅力を、ジェイソン・ステイサムとガイ・リッチー監督が歩んできた道のりを振り返りつつ、徹底解説する。

 

2分で出演を快諾したジェイソン・ステイサム。ガイ・リッチーとの16年

『トランスポーター』(02年・05年・08年)では、黒のBMW735i(E38)を華麗に操る謎の運び屋。『エクスペンダブルズ』(10年・12年・14年)では、シルヴェスター・スタローン率いるチームの一員となるナイフ術のエキスパートの元SAS(イギリス陸軍特殊部隊)隊員。そして、『EURO MISSION』(13年)以降の出演となる『ワイルド・スピード』では、ドウェイン・ジョンソン演じる捜査官の良きライバルとなる格闘術に長けた元SAS大尉……。次々と人気アクション・シリーズに出演し、間違いなく現代を代表するアクション・スターの1人と言えるのがジェイソン・ステイサムである。水泳飛込競技のイギリス代表選手から、ファッションモデルに転身。そんな意外な経歴を持つ彼が、ギャングからの大金強奪計画を企てる主人公の一人として抜擢された俳優デビュー作が、『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』(1998年)。そして、この作品で長編監督デビューを果たし、“第二のクエンティン・タランティーノ”として一躍注目を浴びたのがガイ・リッチー監督である。

これを機に、コンビを結成した2人は、ステイサムが主人公の裏ボクシングのプロモーターを演じた『スナッチ』(00年)で、共にハリウッド進出。ブラッド・ピットの出演も大きな話題を呼ぶ中、ステイサムはカリスマ性のある主演俳優として、リッチー監督は斬新なテクニックで撮影を行う独創的な監督としてハリウッドから世界中に認知されることに。だが、ステイサムがすご腕ギャンブラーを演じた『リボルバー』(05年)を最後に、お互いの道を歩き始め、ステイサムは先に挙げた人気シリーズを担うスター俳優に。リッチー監督も誰もが知る名探偵の活躍を大胆解釈した『シャーロック・ホームズ』シリーズ(09年・11年)やディズニーアニメを実写化した『アラジン』(19年)など、幅広いジャンルを手掛けるヒットメイカーになっていった。

そんな2人の16年ぶりのタッグ作に選んだのが、『キャッシュトラック』である。制作初期段階から、「主人公にはステイサムしかいない!」と考えていたリッチー監督に対し、脚本に魅了されたステイサムは監督と会って、2分ほどで出演を快諾したという。現在のステイサムの活躍を、「ステイサムが映画のスター俳優になることをいつも望んでいたので、それが今や現実となっていてとてもうれしい」と語るリッチー監督。そんなエピソードからも、2人の関係性が分かるだろう。

 

リアル至上主義を徹底し、フィルムノワールのスタイルを貫いた2人の新境地

本作でステイサムが演じているのは、LAにある現金輸送専門の警備会社に雇われた新人警備員、パトリック・ヒル。通称“H”と呼ばれる彼は、周りから気に留められる存在ではなかったが、彼の乗った現金輸送車(キャッシュトラック)が強盗に襲われた際に、驚くほど高い戦闘スキルでそれを阻止。さらに、彼の顔を見た犯人たちは、なぜか金も奪わずに逃げてしまう。どんな絶体絶命の場面に直面しても、常に寡黙で、全く表情を崩さない“H”。だが、物語が進むうちに、“ある目的”のためには手段を選ばないキャラクターだと判明する。英雄(ヒーロー)なのか、悪党(ヒール)なのか分からない、謎多きダークヒーロー的な魅力にあふれているのだ。

 

そんな先の読めない展開の脚本も手掛けているリッチー監督だが、本作では自身の持ち味でもあったスタイリッシュな演出や編集を完全封印。ステイサムの動きに対しても、滑らかさや格好良さを求めないリアル至上主義を徹底し、息詰まる銃撃シーンなどでは非情さを物語るなど、フィルムノワールのスタイルを貫いている。つまり、これまでの2人のコラボ作とは大きく異なり、コミカルなシーンは一切なし。まさに、新境地とも言える激シブな雰囲気に包まれている。

映画『キャッシュトラック』メイキング写真

 

全米公開時『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』から興収1位を奪取!

ステイサム演じる“H”とコンビを組む相棒役のジョシュ・ハートネットや、会社の車庫管理責任者を演じるエディ・マーサン。強盗団役ではジェフリー・ドノヴァンやスコット・イーストウッド、裏社会を牛耳る謎の男“ザ・キング”にはアンディ・ガルシアなど、主演級のキャストの共演も見どころの本作。また、人気ミュージシャンのポスト・マローンもサプライズ・ゲストとして登場する。

そんな本作のオリジナルは、フィルムノワールの傑作として評価も高い、フランス映画『ブルー・レクイエム』(04年)。早い段階からハリウッド・リメイク権が獲得され、一時は主人公を女性に変更し、サンドラ・ブロックが主演するプロジェクトも動いていたが、ステイサム&リッチー監督コンビの手によって、実に男臭い作品に仕上がった。

そして、今年5月に全米公開された際には、前週トップだった『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』から首位を奪還するほか、同日に公開された『モータルコンバット』をも撃破した。また、世界の映画ファンから絶大な信頼を得ている映画サイト「ロッテントマト」では、観客評価90%の高評価を獲得している。

ステイサムの魅力が存分に生かされたアクションと、謎の男の目的と大金強奪計画が絡み合うリッチー監督ならではの構成の妙。2人の長年にわたる友情と魅力が集約された『キャッシュトラック』は今秋、見逃せない一本といえるだろう。

 

【映画『キャッシュトラック』場面写真】

 

映画『キャッシュトラック』
2021年10月8日(金)より全国ロードショー

(STAFF&CAST)
監督・脚本:ガイ・リッチー
出演:ジェイソン・ステイサム、スコット・イーストウッド、ホルト・マッキャラニー、ジェフリー・ドノヴァンほか

(STORY)
LAにある現金輸送専門の警備会社フォーティコ・セキュリティ社。日々、現金輸送車(キャッシュトラック)を運転するのは、特殊な訓練を受け厳しい試験をくぐり抜けた強者の警備員たち。そこに雇われた新人パトリック・ヒル(ジェイソン・ステイサム)、通称“H”。試験をぎりぎりで合格した彼は周りから特に気に留められる存在ではなかった。しかし、彼の乗ったトラックが強盗に襲われた時に驚くほど高い戦闘スキルでそれを阻止する。彼は一体何者なのか? 周囲が疑心暗鬼に陥る中、全米で最も現金が動く日“ブラック・フライデー”に集まる1億8,000万ドルの大金を狙う強奪計画が進行していた。

2021年/アメリカ、イギリス/英語/119分/原題:「WRATH OF MAN」/
カラー/シネマスコープ/5.1ch/DCP/字幕翻訳:平井かおり/配給:クロックワークス

©2021 MIRAMAX DISTRIBUTION SERVICES, LLC ALL RIGHTS RESERVED.

(執筆:くれい響)

桜井玲香主演「シノノメ色の週末」予告編解禁 主題歌は新人・佐藤ミキ 楽曲は高橋久美子×金澤ダイスケ

©2021「シノノメ⾊の週末」製作委員会

桜井玲香主演、岡崎紗絵、三戸なつめ共演の映画「シノノメ色の週末」(11月5日(金)公開)の主題歌が、新人・佐藤ミキの「東雲の空」に決定し、予告編も解禁された。

 

本作は、2019年に乃木坂46を卒業後、女優として活動し、数々の舞台に出演するなど、注目を集めている桜井の初主演映画。監督は「月極オトコトモダチ」で国内外から高い評価を受けた穐山茉由が務める。

 

取り壊されることが決まった母校・篠の目女子高校の校舎で、在りし日の思い出をたどるために、数年ぶりに集まったシノノメ女子元放送クラブの3人。昔の女子校生活を思い出しながら、互いに現在の不満をぶつけあい、10年前に埋めたタイムカプセルを探すために週末の度に何度も校舎を訪れるようになる。取り壊される校舎と色あせていなかった青春の日々。大人に成り切れない20代女子たちの等身大の物語。

 

本作の主題歌を、話題の新人・佐藤ミキが担当することが決定した。楽曲は、作詞・高橋久美子、作曲・金澤ダイスケ(フジファブリック)の強力タッグで本作のために書き下ろされた「東雲の空」。佐藤の優しさと強さを併せ持った“シルキーボイス”が映画を切なさと優しさで包み込む。

 

さらに、予告編も解禁。映像は高校の廊下を美玲(桜井)とまりりん(岡崎紗絵)、アンディ(三戸なつめ)が走り抜けるシーンから始まる。母校の廃校が決まり、10年ぶりに再会した放送クラブの3人。元人気読モの美玲、元地味系のまりりん、ムードメーカーのアンディ。美玲は、久しぶりに会ったまりりんがおしゃれに変貌した姿に「人って変わるんだねぇ」とつぶやく。

 

昔埋めたタイムカプセルを探し校庭を掘り起こしたり、女子高生時代の制服を教室で着てみたり、楽しい時間が流れる中、「ここに来れば、あの頃に戻れると思ってた」というコピーからトーンが変わる。「大人なんだから、もっとちゃんとした仕事した方がいいと思う」と言うまりりんにショックを受ける美玲。そして「周りは結婚したり、別の仕事始めてる人も多くて」「このままでいいなんて思ってないし」という美玲の本音があふれ出る。

 

10代の女の子だった自分はまぶしいほど輝いていたのに、今は時間ばかりが過ぎて理想からはまだ程遠い、傷つき、悩み、焦り、何者にもなれない20代の女性たちのモヤモヤが浮き彫りになっていく。そんな中、篠の目女子高校最後の学生・杉野あすか(中井友望)が参加し制服の下にジャージを履いて卓球をしたり、女子の中に一人、まりりんの会社の上司(工藤阿須加)が登場しざわつかせたりと、波乱が起こりそうな、女子校ならではの“あるある”も感じられる予告編。ラスト、主題歌を歌う佐藤の力強く透明感のある歌声が、彼女たちを優しく勇気づける。

 

本作の特典付きムビチケが9月17日(金)より発売。劇場窓口及びメイジャー通販でのムビチケカードの購入特典は、劇中写真がちりばめられたかわいい「シノノメ特性クリアファイル」。またオンライン券(電子チケット)の購入特典は、美玲、まりりん、アンディそれぞれのキャラクターのスマホ壁紙セットとなっている。

 

佐藤ミキ コメント

佐藤ミキ

映画「シノノメ色の週末」は、青春時代に自分のやりたかったこと、好きだったものを思い出させてくれるすてきな作品です。
自分にとって本当に大事なものはなにか、フジファブリックの金澤ダイスケさん、高橋久美子さんが愛情込めて作ってくださったこの楽曲を、私も想いを込めて歌わせていただきました。
主題歌「東雲の空」がこの映画に寄り添い、皆様の背中をそっと押してくれるような楽曲になりますように。

 

金澤ダイスケ(フジファブリック)コメント

誰しもが持つノスタルジーに寄り添えられるような、そんな曲になればと思い曲を書きました。
遠く離れた人や近くにいる人、思い出や記憶も然り、自分との「距離」を意識せずにはいられない、そんな時代の中で自然に作る事ができた曲なのかなと思います。
制作過程もスムーズで、こちらからのリクエストをすぐに何十倍にもしてくれたところは流石の一言です。
曲の世界に、等身大で主人公になれる存在でありながら、強さも弱さも恐れずに歌える佐藤ミキさん、素晴らしいです。「東雲の空」たくさんの人の元へ届いてほしい曲です。

 

高橋久美子(作家・作詞家)コメント

きっと誰もが身に覚えのある痛みだなと思いました。
当時の肌感覚と少しの希望を自分に言い聞かせるように紡いでいきました。
美しい楽曲と、佐藤ミキさんの切なく強い歌声、そして映画の彼女らに導かれた歌詞です。
見終わったあと、さらに余韻を広げてくれたらいいなと思います。

 

桜井玲香 コメント

誰もが経験している青春の輝きや痛みが、優しくリアルに描かれた作品です。
すてきな音楽が作品の世界観を表現してくれていて、より甘酸っぱさが増しました!
ぜひ、たくさんの方に劇場で体感して頂きたいです。

 

穐山茉由監督 コメント

最初に「東雲の空」を聴いた時、佐藤ミキさんの繊細だけど芯のある歌声や、歌詞の内容などが主人公の美玲の気持ちを表しているようで、映画と地続きにある世界を感じてとても感動したのを覚えています。
映画を見てから聴くとまた違った景色が見えるのではないかと思うので、ぜひ映画と一緒に楽しんでいただけたらうれしいです。

 

「シノノメ色の週末」予告編

作品情報

「シノノメ色の週末」
2021年11月5日(金)公開

出演:桜井玲香、岡崎紗絵、三戸なつめ/中井友望、山田キヌヲ/工藤阿須加

監督・脚本:穐山茉由

制作プロダクション:ダブ

配給:イオンエンターテイメント

©2021「シノノメ色の週末」製作委員会

公式サイト:shinonome-weekend.com

深田恭子、“泥棒スーツ”の思い出語る「人に見つからないように…」「劇場版 ルパンの娘」完成披露試写会

©横関大/講談社 ©2021「劇場版 ルパンの娘」製作委員会

10月15日(金)に公開される映画「劇場版 ルパンの娘」の完成披露試写会が行われ、深田恭子、瀬戸康史らキャスト陣が登壇した。

 

本作は、横関大の同名小説を原作に、フジテレビ系列で2019年7月期に1作目、翌2020年に2作目が放送されたドラマ『ルパンの娘』の劇場版。ドラマでは、代々泥棒一家である“Lの一族”の娘・三雲華(深田恭子)と、代々警察一家の息子・桜庭和馬(瀬戸康史)の禁断の恋の行方とともに、全力でふざけるキャストの好演や、泥棒スーツに身をまとった激しいアクションと独特なポージング、そしてミュージカル演出が話題を呼んだ。

 

まずは、映画の完成を迎えた気持ちを聞かれた深田が「今日初めて皆さんに見ていただくということで、すごくドキドキしています。やはり作品と言うのは皆様にお届けしてやっと完成という形なので、楽しい時間を過ごしていっていただけたらと思います」とあいさつ。

 

瀬戸も「僕は一足先にもう2回も見させていただいたのですが、本当にめちゃくちゃ笑ってめちゃくちゃ泣きました。今日皆さんがどんな感想を持って帰ってくれるのか楽しみです」と、公開が待ちきれない様子。

 

続く小沢真珠は「ドラマシーズン1、シーズン2と続いて映画の撮影に参加できてとても光栄です。個性豊かなキャストの方々と楽しく撮影をしたので、そういう雰囲気が映画を通して皆様に伝わってくれたらいいなと思います」と語り、栗原類も「ぜひ、笑いたいときは笑って泣きたいときは泣いて、そのまま楽しんでほしいと思います」と作品への思いを話した。

 

そして、本作から『ルパンの娘』シリーズに新キャストとして参加した観月ありさは「『ルパンの娘』というドラマからの人気シリーズの劇場版に参加できたことをとても感謝しています。三雲玲はこの劇場版でのキーパーソンとなるとても重要な役です。映画の一つのエッセンスになれていればいいなと思っています」と本作への参加の喜びを語った。

 

シーズン1から三雲家の大黒柱を演じ続けてきた渡部篤郎は「撮影中は全スタッフ・キャスト細心の注意を払って撮影していましたが、やはりこういう時期なのでたくさんの不安もあったと思います。今日こうして皆さんに見てもらえることで、そういう思いも報われると思います。本日はお越しいただき心より感謝いたします」と観客に感謝を伝えた。

 

本作のメガホンをとった武内英樹監督も「コロナ禍の中、いろんな制約がある中で、みんなでいろいろアイデアを絞り出しながら、丹精込めて作りました。笑えるところは笑って、泣けるところは泣いていただけると作った者としては幸せです」と、本作の完成を晴れやかに報告した。

 

MCからの質問で、チームワークや現場の雰囲気などを聞かれた深田は「こんなに長く同じメンバーで撮影することってなかなかないので、本当に居心地のいい現場で、本当の家族のような気持ちになってくるというか。だからこそシーズン1、シーズン2、劇場版まで作れたんじゃないかなと思います」と回答。

 

そして、今作でも迫力あるアクションシーンを披露している瀬戸は「体づくりから始まり、練習を重ねました。今回の劇場版が、シリーズの中でもアクションシーンが一番多いんじゃないかと思います。僕一人対大勢とか、ジャケットを使ったアクションもやらせていただいて、本当に楽しかったですね」と撮影を振り返った。

 

橋本環奈演じる北条美雲とのシーンが話題となっている栗原は「シーズン2の撮影の少し前に橋本さんと他の作品でご一緒していて、彼女のお芝居がどういうものなのか、お互いがどういう人なのかというのは分かっていたので、お芝居の面ですごくやりやすかったですね。シーズン2で渉が美雲に対してどういった気持ちだったのかというところも気になってる方もいらっしゃるかもしれませんが、劇場版で少しずつ分かるかもしれないので、ぜひそういうところも注目をしてほしいと思います」とアピールした。

 

本作で“泥棒スーツ”を初めて身にまとった観月が「ずっとテレビで見ていた泥棒スーツを実際自分が着るとは思わず…着れた時はすごくうれしかったです。すごくピチピチなので、ちょっと恥ずかしいんですよね。人の多い所で決めカットとかも撮っていたので」と振り返ると、すかさず深田が「そうなんです。なるべく人に見つからないように…」と観月の発言に同意した。

 

さらに深田は「シーズン1、2の方がロケが多かったので、その時の方が人目につかないようにと思っていました。だってどこからどう見てもおかしいじゃないですか…(笑)渡部さんなんか、最初はスタジオ内を歩いているのも恥ずかしいって仰ってましたよ」と撮影当初のエピソードを披露。渡部は「いや、そんなことないですよ? 喜んで着させていただきました」ととぼけて会場を笑わせるなど、和やかな雰囲気でのクロストークとなった。

 

そして、家族の絆を描いた本作にちなみ、最近絆を感じた瞬間を聞かれた深田は「やっぱりこの現場ですね。こうしてまた再集結して、そして映画公開に向けて、みんなで進めていこうというこの時間が大きな絆の時間だと思います。頼もしいです」と横に並ぶ共演者たちを誇らしげに見渡した。

 

観月は「この作品に携わらせていただいて、キャストもそうなんですが、スタッフの皆さんの心意気が素晴らしいなと思いました。三雲玲というキャラクターを演じるに当たり、衣装であったり風貌であったり役作りなんかもみんなで一緒に考えてくれて、それを表現すればいい、というくらいまでスタッフの皆さんが全部お膳立てをしてくれるような、そんな現場でした。シリーズをずっと積み重ねてきた皆さんの心意気が、絆でつながっているんだなと思いました」と振り返った。

 

そして最後は深田が「シーズン1、シーズン2、そして劇場版、こうして発表できるのも皆様のおかげです。家族の絆だったり、急に涙がほろりと出るようなシーンがあったりとか、今回はさらにスケールアップしていますので、ぜひたくさんの方に応援していただけたらと思います」と締めくくった。

 

イベント概要

「劇場版 ルパンの娘」完成披露舞台あいさつ
2021年9月27日(月)豊洲PIT
登壇者:深田恭子・瀬戸康史・渡部篤郎・小沢真珠・栗原類・どんぐり・大貫勇輔・麿赤兒・観月ありさ・武内英樹監督

 

作品情報

「劇場版 ルパンの娘」
2021年10月15日(金)全国ロードショー

出演:深田恭子、瀬戸康史、橋本環奈、小沢真珠、栗原類、どんぐり(竹原芳子)
観月ありさ/岡田義徳、太田莉菜/藤岡弘、(特別出演)
市村正親、大貫勇輔、小畑乃々、マルシア、信太昌之、我修院達也、麿赤兒、渡部篤郎

原作:横関大『ルパンの娘』シリーズ全5作(講談社文庫ほか)
監督:武内英樹
脚本:徳永友一

公式HP:https://lupin-no-musume-movie.com/
公式Twitter:@lupin_no_musume
公式Instagram:lupin_no_musume

©横関大/講談社 ©2021「劇場版 ルパンの娘」製作委員会

小松菜奈&坂口健太郎が初共演でW主演 映画「余命10年」特報映像解禁【コメントあり】

小松菜奈と坂口健太郎が、2022年春に公開される映画「余命10年」でW主演を務めることが決定。特報映像が解禁された。

©2022 映画「余命10年」製作委員会

 

2017年の発売以来、恋愛小説にとどまらない、切なすぎる小説としてSNS等で反響が広がり続け、現在50万部を突破している「余命10年」(小坂流加著/文芸社文庫NEO刊)。第6回静岡書店大賞の「映像化したい文庫部門」の大賞を受賞するなど、書店員からも映像化を希望する声が多く上がっていた本作を「新聞記者」(19)(第43回日本アカデミー賞6部門受賞)、「ヤクザと家族 The Family」(21)の藤井道人監督が映画化。脚本は「8年越しの花嫁 奇跡の実話」(17)、「雪の華」(19)など等身大の若者のラブストーリーを描き、多くの大ヒット感動作を世に放ってきた岡田惠和、渡邉真子が担当する。

 

映画化発表後から「茉莉や和人を誰が演じるのか」と、話題を呼んだキャストがついに解禁。数万人に一人という不治の病で、余命が10年であることを知った20歳の主人公・茉莉を演じるのは小松菜奈。茉莉と恋に落ち、茉莉を変えていくきっかけを作る若者・和人を坂口健太郎が演じる。W主演となる2人は本作が初共演。原作小説の小坂流加は、本作の文庫化を待たずして亡くなっており、著者の遺した思いを小松が引き継ぎ、全身全霊で演じる。

 

小松、坂口の現場で演技に挑む様子を見ていた楠千亜紀プロデューサーは「小松さんは、役に向き合うため、1年間に及ぶ減量に取り組み、私たちはその姿をただ見守るしかありませんでした。茉莉として真剣に10年を生き切った彼女を見届けてください。坂口君は、本当に20歳から30歳までの10年間を撮影したかのように声や顔、目つきまでも変化させ、和人という難しい役柄を完璧に演じ切っていました」と語り、まさに2人が全身全霊でこの作品に取り組んでいた様子がうかがえる。

 

移りゆく四季のパートごとに物語が展開される本作。約1年という長期間の撮影を、四季折々の美しい風景の中で行ったこの作品について2人は「かけがえのない時間が詰まっています」(小松)、「すごい瞬間を観た」(坂口)と自信をのぞかせる。藤井監督も、今回のW主演について「小松さんと坂口君と駆け抜けたこの1年間は、宝物のような時間でした。二人が演じた10年の月日が刻まれた『余命10年』を楽しみにしていてください」と語っている。

 

そんな2人の感情がぎゅっと詰まった特報映像も解禁。自身の余命を知り、覚悟を決めるかのような茉莉の表情。ここから彼女は最後の10年を生きる。まるで、人生の始まりみたいに。生きることに執着しないよう、恋だけは決してしないと心に決めていた茉莉の一方で、生きることから逃げ続けている若者である和人。2人の出会いはそれぞれの人生を大きく変えていく。

 

茉莉に優しく寄り添うような和人の目線でつづられる切ない映像は、ビデオカメラで切り取られた、2人の何げない日常が次々に映し出されるのに呼応して、RADWIMPSの旋律が徐々に盛り上がっていく。まさに「君と出会って、この世界がいとおしくなった」という言葉どおりに、藤井監督の透明感のある映像美が、かけがえのない2人で過ごす一瞬一瞬を鮮明に映し出し、誰もが経験する「普通の毎日」の素晴らしさを伝えてくれる。

 

小松菜奈(茉莉役)コメント

撮影は約1年かけて季節を追いながら、息をする事さえも丁寧に向き合って来ました。このお話は、題名のとおり、命のお話です。もちろん、命なので軽いものではないからこそ、簡単には挑めないことも分かっていましたし、どのように伝え、どのように受けとられるのか、正直、私も演じる前はいろいろ考えました。でも、最後を見るのではなくその人が生きている過程をどう生きてあげるか。生きている証をどう刻むのか。その気持ち次第で見え方と演じ方が180度変わる、私が彼女の人生を生きようと覚悟が決まった瞬間です。カメラが回ってない時にも涙が止まらなかった事は今でも忘れません。自分じゃないのに自分の人生の中に2つの人生を歩んだ一年は本当に何にも変えられない変えることのできない、かけがえのない時間が詰まっています。2022年春、ぜひ楽しみにお待ちください!

 

坂口健太郎(和人役)コメント

すごい瞬間を観た、確かに生きていた、と思った。

 

自分がそこにいる作品で、こんなに泣いたのは初めてでした。

 

改めて命を考える、一人でも多くの人に見てほしい作品になりました。

 

藤井道人監督 コメント

小松さんと坂口君と駆け抜けたこの1年間は、宝物のような時間でした。

 

そして、関係者試写を終えた二人の表情を見て、この映画の監督ができて本当に幸せだなと思いました。

 

二人が演じた10年の月日が刻まれた『余命10年』を楽しみにしていてください。

 

楠千亜紀プロデューサー コメント

小松さんは、役に向き合うため1年間に及ぶ減量に取り組み、私たちはその姿をただ見守るしかありませんでした。茉莉として真剣に10年を生き切った彼女を見届けてください。

 

坂口君は、本当に20歳から30歳までの10年間を撮影したかのように声や顔、目つきまでも変化させ、和人という難しい役柄を完璧に演じ切っていました。

 

「余命10年」特報映像

作品情報

「余命10年」

2022年春 公開予定

 

原作:小坂流加「余命10年」(文芸社文庫 NEO 刊)

監督:藤井道人

脚本:岡田惠和、渡邉真子

出演:小松菜奈、坂口健太郎

音楽:RADWIMPS

配給:ワーナー・ブラザース映画

 

映画公式ツイッター:@yomei10movie #余命10年

映画公式サイト:yomei10-movie.jp

 

©2022 映画「余命10年」製作委員会

「バック・トゥ・ザ・フューチャー」マーティがタイムスリップした10・26に全国で1日限定上映

2020年に公開35周年を迎えた映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」が、10月26日(火)の“記念すべき日”に全国の映画館で1日限定上映を開催する。

©1985 Universal Studios. All Rights Reserved.

 

本作は、スティーブン・スピルバーグが製作総指揮を務め、ロバート・ゼメキスが監督したSFアドベンチャー。マイケル・J・フォックス演じる主人公の高校生マーティ・マクフライが、自動車型のタイムマシンで1985年から1955年へタイムスリップ。自分と同世代だったころの両親と出会うことで騒動を巻き起こす。

 

1985年にパート1が公開され、続編の「バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2」(1989年公開)、「バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3」(1990年公開)とシリーズ全てが世界的に大ヒットした。

 

PART1製作から35周年を超えて、今なお世代を超えて愛される本作の”4Kニューマスター・ロードショー”がラスト・ラン。国内最大級の映画やドラマ、アニメのレビューサービス「Filmarks(フィルマークス)」が、名作を映画館で観るプロジェクト「プレチケ」の企画として、主人公マーティがタイムスリップした10月26日の記念すべき日に、PART1の4Kニューマスター・字幕版を上映する。

 

さらに「35周年記念ロードショー ラスト・ラン」を記念したプレゼントキャンペーンの実施が決定。Twitterで投稿した人の中から、抽選でオフィシャルグッズをプレゼントする。

 

作品情報

「バック・トゥ・ザ・フューチャーPART1(4Kニューマスター・字幕版)」

2021年10月26日(火)

 

公式HP:https://www.tc-ent.co.jp/sp/backtothe4Kfuture/

※TCエンタテインメントによる4Kニューマスター・字幕版/吹替版の上映期間は10月末をもって終了。

 

©1985 Universal Studios. All Rights Reserved.

比嘉愛未主演「吟ずる者たち」ポスタービジュアル解禁 映画の舞台となる広島で先行公開

2022年に全国公開される映画「吟ずる者たち」が、11月5日(金)より広島県で先行公開されることが決定し、ポスタービジュアルが解禁された。

©2021ヴァンブック

 

日本酒造りが盛んな町、広島。日本で初めて吟醸酒をつくった“吟醸酒の父”三浦仙三郎の魂「百試千改」を軸に、明治から令和へと引き継がれる吟醸酒への思いが描かれる本作。令和の主人公・永峯明日香を比嘉愛未、明治の主人公・三浦仙三郎を中村俊介が演じる。さらに、仙三郎の妻を戸田菜穂、仙三郎の家族に渋谷天外、ひろみどり、今井れん、中尾暘樹。令和時代で明日香の家族として、中村久美、奥村知史、丘みつ子、大和田獏と、多彩なキャストが集結した。

 

明日香(比嘉)は東京で夢破れ、故郷の広島へ。実家は三浦仙三郎の杜氏の末裔が継いだ酒蔵。目標を見失っていた明日香は、実家で父・亮治が「家宝」とする三浦仙三郎の手記を目にする。

 

明治初期、新米酒造家の三浦仙三郎(中村)は、醸造中に酒が腐る「腐造」に何度も見舞われる。資金不足、両親、愛する養女の死。逆境の中、腐造を起こさない、安定した日本酒醸造技術の確立に研鑽を重ね、ついに軟水による低温醸造法を導き出す。

 

明日香は仙三郎の百回試して、千回改める「百試千改」の思いに強くひかれていく。そんな矢先、父が倒れてしまい、父が作ろうとしていた新酒造りを引き継ぐことを決心する。明治から令和へ。時を経て、思いと一緒に醸される新酒『追花心』は完成できるのか。

 

メガホンをとったのは、広島県竹原市出身で「飛べ!ダコタ」(13)を手掛けた油谷誠至。脚本は、同じく竹原市出身の「キセキの葉書」(17)の仁瀬由実、安井国穂がタッグを組み、今村昌平監督の下で映画創りを手掛けてきたスタッフをはじめ、モノづくりに熱い思いを懸けるチームが集結した。

 

広島先行公開決定とともに、ポスタービジュアルも解禁。酒造りにとって欠かせない水をモチーフに、明治から令和へ時を経て継がれる思いを表現するオールメインキャストのビジュアルとなった。

 

作品情報

「吟ずる者たち」

2022年全国公開

2021年11月5日(金)より広島で先行公開

 

公式サイト:ginzuru.com

 

©2021ヴァンブック

注目の若手女優・長澤樹が初挑戦の民謡で美声を披露 映画「光を追いかけて」本編映像解禁

10月1日(金)に全国公開、9月23日(木・祝)に秋田で先行公開される映画「光を追いかけて」より、長澤樹が美声を披露する本編映像が解禁された。

©2021「光を追いかけて」製作委員会

 

本作は、過疎化の進む秋田県の美しい田園を背景に”傷つきやすい思春期の少年少女”と“大人たち”の物語を描くヒューマンドラマ。若手最注目の中川翼や長澤、そして秋田出身の生駒里奈、柳葉敏郎が出演する。

 

中学3年生の彰(中川)は、両親の離婚で父の故郷・秋田へと引っ越したが、転校先にもなじめず憂鬱な日々が続いていた。ところがある日、彰は空に浮かぶ“緑の光”を目撃。田んぼのミステリーサークルへとたどり着くと、不登校のクラスメート・真希(長澤)と出会う。共通の秘密を持った2人の仲は近づき、灰色だった日常が輝き始める。一方で彰たちの中学は、過疎化による閉校の日が迫る。大人たちも揺れ動く中、“緑の光”は、彰たちに何を伝え導こうとしているのか。

 

日刊スポーツが、2021年の芸能界でブレークしたり、バズる「急上昇」候補として挙げている長澤。そんな長澤演じる真希が、屋根の上で秋田県民謡「秋田草刈歌」を美しい田園風景を背景に堂々と歌う本編映像が解禁。屋根の上は、不登校の真希にとっては唯一の自分の居場所。演じる長澤は「高いところがあまり得意ではなくて…」と打ち明けながらも、真希の心情に寄り添い「下は怖くて見れなかったのですが、上を見れば空がきれいだし、屋根の上だけが真希の居場所だという気持ちが分かりました」と女優魂を見せた。

 

圧巻の歌唱力を披露している長澤だが、民謡を歌うのは初めてとのこと。歌謡曲とは歌い方が全く違って、練習の時には息継ぎがうまくいかなくて酸欠状態になってしまったこともあったと振り返り「屋根の上で酸欠になって倒れたりしたらいけない! と思いました」と語るおちゃめな一面も。

 

この民謡のシーンは、真希という人物を語る上でとても重要な意味を持つという。複雑な心境を演技で表現しつつ歌うということについて長澤は「あまり難しいとは思わなかったです。ちゃんと練習をして歌に自信がついていたというのもあったと思いますが、歌詞の意味を考えていると自然と感情がこもっていったので、難しいという気持ちが生まれなかったです。歌うことと演じることは一緒になっていて、歌謡曲でもそうですが、歌詞のとおりうれしくなったり、感動したりするのだと思います」と語っている。

 

そんな長澤について、CMディレクターとして600本以上もの作品を手掛け、多くの女優と仕事をしてきた成田洋一監督も「初めて樹ちゃんに会った時、僕の目をじっと見て、その目が僕の思っている真希だったんですよ。1回目のリハーサルの時に、もう真希が出来上がっていましたね」と長澤との初対面を振り返る。そして撮影中も「彼女は、演技ができるから、全幅の信頼を置いていたんです」と絶賛した。

 

「光を追いかけて」本編映像

作品情報

「光を追いかけて」

2021年10月1日(金)グランドシネマサンシャイン池袋ほか全国順次公開

2021年9月23日(木・祝)AL☆VE(アルヴェシアター/秋田)にて先行公開

 

監督:成田洋一

脚本:成田洋一/作道雄

出演:中川翼、長澤樹、生駒里奈、中島セナ、駿河太郎、小野塚勇人、下川恭平、木村聖哉、丹野未結、日向丈、柳葉敏郎ほか

配給:ラビットハウス

 

公式サイト:http://hikariwo-oikakete.com/

 

©2021「光を追いかけて」製作委員会

木村拓哉&長澤まさみ、ゲームでも息ぴったりのバディぶり 映画「マスカレード・ナイト」公開直前イベント

映画「マスカレード・ナイト」(9月17日(金)公開)の公開直前イベントが9月14日に東京・ロイヤルパークホテルで開催され、主演の木村拓哉と長澤まさみが出席した。

 

本作は、数々の傑作ミステリーを世に送り出してきたベストセラー作家・東野圭吾が描く「マスカレード」シリーズの実写映画化第2弾。シリーズの1作目の「マスカレード・ホテル」は2019年に木村主演で実写映画化され、2年後の今年、続編となる「マスカレード・ナイト」が完成した。前作に続き、木村は捜査一課の刑事で殺人犯逮捕のためホテルに潜入捜査する主人公・新田浩介を、長澤はホテルのコンシェルジュ・山岸尚美役を演じる。

 

イベント会場は原作のモデルとなったホテルで、劇中のカウントダウン・パーティーシーンの撮影に実際に使われた大宴会場。木村と長澤が、「24時間以内に真犯人を見つけだす」という物語さながらに、24秒以内に協力しながら“真実を見極める”という3つのゲーム企画に挑戦した。

 

最初の「ホテルマンチャレンジ」では、“本物のホテルマン”と“エキストラ”が仮面をつけ、A・Bそれぞれの所作を見てどちらが“本物のホテルマン”か見極めるゲームを実践。宿泊客をもてなすせりふを言う場面で、緊張のあまりBの仮面をつけた人がせりふをかむと、木村と長澤が笑いながらAが本物だと解答した。

 

しかし、結果はBが正解。せりふをかんだ人こそが、32年のベテランホテルマンだと知らされると、木村は驚きながらも、「えっ? いつもそういう感じですか?」と笑顔でイジり、記者たちを笑わせた。長澤は「でも手をこうして包んでいたから…」と、右手を左手で包むというホテルマンの基本所作を指摘し、納得した様子でほほ笑んでいた。

 

前作から引き続き、エリート刑事×ホテルマンという“水と油”の最強バディを演じる木村と長澤。次のゲームでは、2人が協力してストップウォッチを見ずに24秒ぴったりで止める「ストップウォッチチャレンジ」に挑戦。最初に長澤がストップウォッチを止め、続けて木村が24秒になるように合わせてストップボタンを押す場面では、ストップウォッチがうまく停止しておらず失敗に。

 

それでも2度目の挑戦で見事23.84秒を記録。これには木村も少し悔しがりながらも「正直、記者さんが『おぉ~』と言った時はうれしかったです」と照れ笑いを見せた。

 

そして、最後の「ジェスチャーゲームチャレンジ」では、互いに職業や動物などの動きをしながら、24秒以内にどれだけのお題を見抜けるかを当て合うゲームで息の合ったコンビネーションを披露した。

 

ハプニングや失敗がありながらも、協力して3つのゲームを楽しんだ2人。最後には木村が「早く終われば記者の皆さまも帰れたのですが、今日はつらいゲームに付き合わせてしまいました…(笑)。本当にお付き合いありがとうございました」と笑わせると、長澤は「ゲームはこんな結果になりましたが、でも映画の中での新田さんと山岸さんは本当に最高のバディで戻ってきますので…(笑)。ぜひそちらも楽しんでもらえればと思います」と笑顔でメッセージを送り、終始和やかな雰囲気でイベントは終了した。

 

「マスカレード・ナイト」
2021年9月17日(金)全国公開

出演:木村拓哉、長澤まさみ、中村アン、石黒賢、沢村一樹、勝村政信、木村佳乃、凰稀かなめ、麻生久美子、高岡早紀、博多華丸、石橋凌、渡部篤郎 ほか

監督:鈴木雅之

公式サイト:https://masquerade-night.jp/
公式Twitter:@hotelcortesia
公式Instagram:@masquerade_movie

映画「サマー・オブ・ソウル」本編映像解禁 名曲にのせて1960年代の最先端ファッションやカルチャーを紹介

8月27日(金)公開の映画「サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)」より、本編映像が解禁された。

©2021 20th Century Studios. All rights reserved.

 

今年1月に開催されたサンダンス映画祭のオープニング作品として上映され、熱狂的な賛辞とともにドキュメンタリー部門審査員大賞と観客賞をW受賞した本作。1969年、若きスティーヴィー・ワンダーやB.B.キング、当時人気絶頂のスライ&ザ・ファミリー・ストーンなど、全米ヒットチャートを席巻していたブラック・ミュージックのスターが集結した幻の音楽フェス「ハーレム・カルチュラル・フェスティバル」。その存在が50年間封印されていた、このフェスティバルの全貌を、5度のグラミー賞受賞者であり「ザ・ルーツ」のドラマー、DJとして世界的人気を誇るアミール“クエストラブ”トンプソンが、パワフルなドキュメンタリー映画としてよみがえらせた。

 

至高のライブパフォーマンスの数々と、生きたアメリカ現代史ともいえる貴重な記録映像を見事に織り込み、誇りと希望に満ちあふれたメッセージを見る者に投げかける。政治・文化・ファッション・生き方、全てが変わった激動の時代。確かに、音楽が人々の心を動かし、一つにした様子を歴史に刻みこんだ本作。現代を生きる私たちが忘れかけていた、本当の自由、尊厳、生きる喜びが映し出されるその様に、誰もが心を奪われずにはいられない。

 

解禁されたのは、誰もが一度は聞いた事のある名曲「ウォーターメロン・マン」を奏でるモンゴ・サンタマリアのパフォーマンスを切り取った本編映像。日本でもたびたびテレビCMに起用されており、どこかで聞いたことのあるなじみ深い一曲が流れる中で、当時のファッションや流行のヘアスタイルなどが語られる。まさにファッションチェックさながらの貴重な映像となっている。

 

「厚底の靴やヒップハングのズボンの人もいたわ。流行の最先端だった」と明かすのはフェス参加者の一人、ドリンダ・ドレイク。スーツの人やアフリカンスタイルのカラフルなファッションを着こなす人など、さまざまな世代の来場者がさまざまなスタイルを決めてフェスを楽しむ様子が映し出される。

©2021 20th Century Studios. All rights reserved.

 

さらに、当時のニューヨーク、ハーレムの人々を写したと思われるスナップ写真も登場。元テーラーのジム・マクファーランドは「当時のハーレムはさまざまな黒人ファッションであふれてた」「1960年代後半はアフロセントリズムだ」と明かしており、民族衣装の一つであるダシーキやヘアスタイルのアフロなど、アフリカンスタイルが大流行した様子を語っている。若者の間で流行したオシャレなヘアスタイル“アフロヘア”についてインタビューを受けている当時の映像も残されており「年配の人たちは変だって」とハニカミながら応える若い女性の姿も印象的だ。

 

圧巻のライブパフォーマンスと当時の社会背景はもちろん、カリブやアフリカ、ラテンにキューバなど、さまざまな文化を取り入れながら築き上げられた最先端のファッション・カルチャーまで堪能できる。米批評家サイトの「Rotten Tomatoes」で批評家満足度99%、観客満足98%という驚きの数字を叩き出し、2021年最も見逃せないドキュメンタリー映画として、来年度アカデミー賞ノミネートの呼び声も高い本作。1969年当時のオシャレなカルチャーにも注目したい。

 

「サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)」本編映像

作品情報

「サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)」

2021年8月27日(金)公開

 

公式サイト:https://searchlightpictures.jp

公式Facebook:https://www.facebook.com/SearchlightJPN/

公式 Twitter:https://twitter.com/SearchlightJPN

公式Instagram:https://www.instagram.com/SearchlightJPN/

 

©2021 20th Century Studios. All rights reserved.

橋本環奈主演で「カラダ探し」実写映画化 累計閲覧数1億回突破の人気ホラー【コメントあり】

橋本環奈が主演する映画「カラダ探し」が、2022年に全国公開されることが決定した。

ウェルザードによる「カラダ探し」は、小説投稿サイト「エブリスタ」(旧・E★エブリスタ)で人気No.1の携帯小説として話題となり、2014年には村瀬克俊による漫画版が漫画誌アプリ「少年ジャンプ+」(集英社)で連載。同サービスで累計閲覧数1億回を初めて突破し、コミックスのシリーズ累計発行部数は300万部を突破している。(2021年8月時点)

 

そんな人気作を、「IT/イット」シリーズなど世界的名作を多く生み出し、ホラー映画の金字塔を打ち立てたワーナーブラザースが実写映画化。監督は羽住英一郎が務め、今年9月から福岡県北九州市でオールロケを予定している。

 

7月5日、県内の高校に通う森崎明日香は、学校にいるはずのない幼い少女から「私のカラダ、サガシテ」と不気味な言葉をかけられる。いつもどおり1日を終えようとしていた明日香だったが、深夜0時を迎えた瞬間、気付くと深夜の学校に。学校では、幼なじみだが遠い存在になってしまった高広と、普段接点もないクラスメイト4人と顔を合わせる。何が起きているのか分からない6人の前に突如、全身が血で真っ赤に染まった少女“赤い人”が現れ、全員を惨殺していく。

 

全てが終わったかと思った明日香が自分の部屋のベッドで目を覚ますと、そこは7月5日の朝だった。その日から、同じ日を繰り返すことになった明日香たち。明日を迎える唯一の方法は、校内に隠された、ある少女のバラバラにされた“カラダ”を全て見つけ出すこと。ただの同級生でしかなかった6人の間には、次第に友情が育まれ、力を合わせて“赤い人”に挑んでいく。

 

主人公・森崎明日香役には橋本が決定。橋本は本作の撮影に挑むにあたり「今作は単なるホラーではなくアクションシーンも多く見どころも盛りだくさんの上、結末はどうなるのか最後まで目を離せない作品になることと思います。ぜひ皆様にも御注目いただけると幸いです」と意気込みを語っている。

 

羽住監督は「友達や恋人と一緒に深夜の校舎で肝試しをするような絶叫アトラクションムービーにしたいと思っています。絶望の中で決して諦めないヒロインの明日香を、橋本環奈さんがどのように力強く演じるのか今から楽しみです!」とコメントを寄せた。

 

主演:橋本環奈 コメント

今回主演を務めさせていただく「カラダ探し」のメガフォンを取られる羽住監督とは2016年公開の「暗殺教室〜卒業編」以来6年ぶりに御一緒させて頂くこととなりとても楽しみです。
今作は単なるホラーではなくアクションシーンも多く見どころも盛りだくさんの上、結末はどうなるのか最後まで目を離せない作品になることと思います。ぜひ皆様にも御注目いただけると幸いです。

 

監督:羽住英一郎 コメント

友達や恋人と一緒に深夜の校舎で肝試しをするような絶叫アトラクションムービーにしたいと思っています。
絶望の中で決して諦めないヒロインの明日香を、橋本環奈さんがどのように力強く演じるのか今から楽しみです!
思い切り観客をハラハラドキドキさせたいと思いますので期待していてください。

 

原作者:ウェルザード コメント

小説投稿サイト「エブリスタ」で原作を執筆していた時から、多くの読者の方に望まれていた実写映画化の報告がこれでついに出来ました。しかも主演は、私自身も大ファンである橋本環奈さんということで、いまだに信じられない思いです。
原作では優しく意志が強い主人公の明日香を、橋本さんがどのように演じられるのか。また、高広や留美子などの登場人物とどのような関係性を築くのか、今から楽しみでなりません。
「人の想いの数だけ世界が存在する」というのが原作のテーマです。小説、マンガ、そして映画と、異なる媒体で展開される『カラダ探し』の世界を、皆様にもそれぞれの視点で楽しんでいただけたら嬉しいです。夜も眠れなくなるほどの恐怖を私も期待しています。

 

プロデューサー:原祐樹 コメント

この1年半、世界中の人々がこれまで経験したことのない苦難に直面しました。先行きの見えない未来に不安を抱いた人、理不尽に絶望した人もいると思います。特に学生や若い人たちは、修学旅行がなくなったり、甲子園がなくなったりと、今しかない人生の大切なひとときを理不尽にも奪われました。
高校生の明日香たちも、ある日突然日常を奪われ、圧倒的な暴力と理不尽によって、現実世界以上の絶望的な状況にさらされることになります。
日本を代表する女優さんである橋本環奈さんにこの明日香を演じていただけることは本当に幸運だと思っています。橋本さん演じる明日香たちが、絶望にも決してめげず、私たちの抱える恐怖の象徴に勇敢に立ち向かう姿を通して、現代に生きる人々が困難に立ち向かう勇気をもらえる、そんな作品を目指したいと思っています。
そして、楽しみを奪われた若者たちに、”最恐”のエンターテイメントをお届けします!

 

作品情報

 映画「カラダ探し」
2022年公開

主演:橋本環奈

監督:羽住英一郎
制作プロダクション:ロボット
配給:ワーナー・ブラザース映画

公式サイト:karadasagashi.jp
公式Twitter:@karadasagashi_m #カラダ探し

©2022「カラダ探し」製作委員会
©ウェルザード・村瀬克俊/集英社

橋本環奈が栗原類をセクシーに誘惑!?「劇場版 ルパンの娘」新場面写真解禁

©横関大/講談社©2021「劇場版ルパンの娘」製作委員会

10月15日(金)に公開される映画「劇場版 ルパンの娘」より、新場面写真が解禁された。

 

本作は、横関大の同名小説を原作に、フジテレビ系列で2019年7月期に1作目、翌2020年に2作目が放送されたドラマ『ルパンの娘』の劇場版。ドラマでは、代々泥棒一家である“Lの一族”の娘・三雲華(深田恭子)と、代々警察一家の息子・桜庭和馬(瀬戸康史)の禁断の恋の行方とともに、全力でふざけるキャストの好演や、泥棒スーツに身をまとった激しいアクションと独特なポージング、そしてミュージカル演出が話題を呼んだ。

 

解禁された新場面写真は、名探偵一家の娘・北条美雲(橋本環奈)と、代々泥棒一家“Lの一族”の長男・三雲渉(栗原類)が織り成す、“もう一つの禁断の恋”の進展を予感させるようなワンシーン。常にキリッとした美雲が、艶のある表情で渉の肩を抱き、誘惑しているような姿は、これまでドラマシリーズを見てきた視聴者にとって驚きの展開となっている。

 

渉は“Lの一族”の長男であり、正式な後継者だが、筋金入りの引きこもり。初めは両親にもあきれられていたが、妹の華と和馬の結婚をきっかけに、“Lの一族”を継ぐことを決意。婚活アプリに登録し、実際に女性との出会いを求めて行動を起こす中、偶然にも出会った美雲にひと目ぼれしたのが渉の恋の始まり。その後も美雲を思い続け、数々のアピールをし続けてきたが、美雲が振り返ることもなく二人の関係が発展することもなかった。

 

渉を全く意識せず、恋の予感すら皆無だった美雲だが、解禁された新場面写真では、美雲の方から積極的に渉に接近している様子。目をトロンとさせ、頬を赤らめて渉を誘惑するセクシーな姿は、これまで見たことのない美雲の新しい一面であり、二人の恋の関係に進展を期待させる。

 

このシーンは、劇場版のカギとなる“もう一人のLの一族”の存在について、美雲が秘密をつかんでいると知り、渉が美雲の住むアパートを訪れるワンシーン。そこで渉は美雲から情報を聞き出そうとする。ところが、「一緒にお風呂入りまひょか。ほな、うちとちゃぷちゃぷしまひょ」と美雲が頬を赤らめ、渉を誘惑する。

 

このシーンの撮影について橋本は「今回の美雲ちゃんの見どころの一つですが、撮影では一番難しかったです」と明かし、狙いすぎると面白くならないコメディ特有のあんばいに苦労し、監督と幾度も相談をして挑んだという。

 

一方、栗原は、橋本と共演経験があったことから「何の心配もなく、安心して演じることができました」と振り返る。そして色気あふれる橋本の演技に、ぜひ注目してほしいとコメントしている。

 

作品情報

「劇場版 ルパンの娘」
2021年10月15日(金)全国ロードショー

出演:深田恭子、瀬戸康史、橋本環奈、小沢真珠、栗原類、どんぐり(竹原芳子)、観月ありさ/岡田義徳、太田莉菜/藤岡弘、(特別出演)、市村正親、大貫勇輔、小畑乃々、マルシア、信太昌之、我修院達也、麿赤兒、渡部篤郎

原作:横関大『ルパンの娘』シリーズ全5作(講談社文庫ほか)
監督:武内英樹
脚本:徳永友一
音楽:Face 2 fAKE

公式HP:https://lupin-no-musume-movie.com/
公式Twitter:@lupin_no_musume
公式Instagram:lupin_no_musume

©横関大/講談社©2021「劇場版ルパンの娘」製作委員会

乃木坂46岩本蓮加が映画初主演「世の中にたえて桜のなかりせば」22年公開【コメントあり】

©2021『世の中にたえて桜のなかりせば』製作委員会

乃木坂46の岩本蓮加が宝田明とW主演を務める映画「世の中にたえて桜のなかりせば」が2022年に公開されることが決定した。

 

本作は、“終活アドバイザー”のアルバイトをしている不登校の女子高生・咲(岩本蓮加)が、同僚の敬三(宝田明)と共にさまざまな境遇の「終活」を手助けするうちに、自分の生き方と向き合い始める物語。乃木坂46で活躍する岩本は本作が映画初主演。「終活」に悩む大人たちに真摯に向き合おうとする、等身大の女子高生を見事に演じている。

 

©2021『世の中にたえて桜のなかりせば』製作委員会

W主演を務めるのは大ベテランの宝田。岩本が演じる咲に寄り添い、彼女の新たな一歩を導き出す。また、本作の企画立案を宝田企画が担当し、宝田自らがエグゼクティブプロデューサーを担当。宝田の妻役は名優・吉行和子が務める。

 

メガホンを取ったのは、多くの映画祭で短編映画賞を受賞し、短編作品「サイレン」(17)が国内外の映画祭で賞を受賞した、気鋭の若手監督・三宅伸行。主題歌は、2人組ボーカルデュオall at onceが手掛ける。

 

本作のタイトルである「世の中にたえて桜のなかりせば」とは、桜にまつわる詩からの引用。桜の季節、そして「終活」をテーマに、17歳の岩本と87歳の宝田の70歳差コンビが描く心温まるヒューマンドラマが誕生した。

 

乃木坂46・岩本蓮加 コメント

初主演映画ということでかなり緊張していてプレッシャーも感じていたのですが、それ以上にうれしい気持ちでいっぱいでしたし、応援してくださっているファンの方々に喜んでもらえると思うとより嬉しく思えました。
そして、W主演の宝田明さんとの共演は本当に夢のようで、撮影の合間に気さくに話しかけてくださったり、時にはアドバイスもしてくださって、ものすごく貴重な時間を過ごすことができたと思います。
多くの方に観ていただけたらうれしいです!

 

宝田明 コメント

17才の時を思う。
戦後満州から引き上げてきた軍国少年であった。七つボタンは桜に錨と大声を張り上げ予科練を夢見ていた。
死ぬような思いで帰国。桜に覆われた皇居を見た時の感動は忘れられない。
夜空の照明に浮かぶ堂々たる大樹。
ひっそりとした野辺に一人咲く桜の老木。
聖戦と言われながら悲しい運命を背負ったあの時代の彼等も17才の時。
いっそ桜がなければ気を使わずにのどかな気でいられるのに。
17才の岩本蓮加。
物怖じせず素直に役に挑戦する姿。真剣で行儀正しい人柄は、これからの俳優人生を確かなものとして満開の花を咲かせるであろう。

 

作品情報

「世の中にたえて桜のなかりせば」
2022年公開

監督:三宅伸行
脚本:敦賀零、三宅伸行
エグゼクティブプロデューサー:宝田明
エンディング曲:all at once「蒼空」Produced by 亀田誠治

©2021『世の中にたえて桜のなかりせば』製作委員会

上白石萌歌、浴衣姿でラストシーン振り返る「走って笑って泣いて(笑)」映画「子供はわかってあげない」舞台あいさつ

上白石萌歌?2020「子供はわかってあげない」製作委員会  田島列島/講談社

8月20日(金)に全国公開される映画「子供はわかってあげない」のテアトル新宿先行公開記念舞台あいさつに上白石萌歌、細田佳央太、斉藤由貴、沖田修一監督が登壇した。

 

本作は、数々の漫画賞で話題を呼んだ田島列島の同名傑作コミック(講談社モーニングKC刊)を上白石萌歌主演で実写映画化。沖田修一監督が初めての漫画原作の映画化で、10代の不器用に揺れる心を真っすぐ描き出す。

 

イベントには、4人が夏らしく浴衣姿で登壇。主人公・美波役の上白石は、オーディションについて「監督の作品を観た後はじわーって温かくて前向きな気持ちになれるので元々監督の大ファンで、オーディションのときすごい緊張して“生の沖田監督だ!”って思った記憶がありますね(笑)。だからとてもうれしかったです」と振り返り、沖田監督も「この作品を大切に演じてくれる人に会いたかったのですごくうれしいですね」と答えた。

 

もじくんを演じた細田は「撮影前のリハーサル期間に、監督から“もじくんらしさは台本にちりばめられてるから細田君らしい感じでいいよ”って言ってもらえたんですけど、でも僕らしさってなんだろうって(笑)、悩んだ記憶はありますね」と自然体の演技に苦労していたことを明かした。

 

美波の母親を演じた斉藤は、原作者の田島列島も涙したと話している、上白石とのあるシーンについて「私自身もあのシーンのときに、泣きたくなってしまったことを覚えていますね。美波が、というより萌歌ちゃん自身から出てきた空気感と感情がすごい心にしみ入ってきて、演技を超えた感情の揺れみたいなものをちゃんと素直に出してくれたからなんだと思います」と事務所の後輩でもある上白石を絶賛した。

 

続いて、先行公開から既に話題になっている、美波ともじくんのラストシーンについて。沖田監督は「あの日はクランクアップだったんですけど、スタッフ含めみんなが緊張していて、みんながすごい大切に思いながら撮れたシーンだなって思いますね」とコメント。細田は「美波ちゃんの涙を見てたら僕も泣きそうになっちゃって、監督に『僕も泣きそうです』って言ったら、すごいうれしそうに『泣いちゃえ泣いちゃえ』って(笑)。でも、自分の中でもじくんはここでは泣かないだろうなって思ったので、ぐっとこらえましたね」と振り返った。

 

上白石は「最初に脚本を読んだ時に、こんなシーンできるのかなって思って、走って笑って泣いて(笑)。でもこの作品のクライマックスで絶対にいい締めくくりにしたいなという思いがあったので頑張りました」と語った。

 

作品にちなんで高校時代について聞かれると、斉藤は「私は、今でいうところの腐女子系で、漫研の部長で同人誌を作ったりしてた女子高生だったので、今回の美波ともじくんの感じも萌えるものがありましたね」と意外な高校時代を明かした。細田は「僕はMrs.GREEN APPLEさんが今大好きなんですけど、その方たちに出会ったのは高校のときでしたね。だから、高校時代の情景とかは音楽と一緒に覚えてます」と。すると、上白石は「この作品の撮影の時、高校生だったよね? リハーサルのとき制服で佳央太君が来てて、“リアルもじくんだ!”って思ってました(笑)」と語った。

 

映画の見どころを聞かれると、斉藤は「もじくんとの恋愛模様はもちろんなんですけど、豊川(悦司)さん演じるお父さんと美波の関係にも注目してほしいなと思います」と回答。上白石は「本来昨年公開予定だった私の大切な大切な映画がようやく公開できるということでとてもうれしいです。いろいろ大変なことが多いと思いますが、スクリーンから全身で夏を感じられて、心はこんがりと焼けるような、じんわりと温かくなれるすてきな作品なので、ぜひ大切な方と一緒に劇場でご覧いただければなと思います」と語った。

 

そして沖田監督が「スクリーンでこの作品を観て夏を感じて、映画の中だけでも夏の思い出にしてくれたらうれしいです」と呼びかけ、イベントは幕を閉じた。

 

作品情報

映画「子供はわかってあげない」
2021年8月20日(金)全国公開

出演:上白石萌歌、細田佳央太、千葉雄大、古舘寛治/斉藤由貴/豊川悦司

監督:沖田修一
脚本:ふじきみつ彦、沖田修一
音楽:牛尾憲輔
原作:田島列島『子供はわかってあげない』(講談社モーニングKC刊)
企画・製作幹事:アミューズ
配給:日活
制作プロダクション:オフィス・シロウズ

?2020「子供はわかってあげない」製作委員会 ?田島列島/講談社

公式サイト:agenai-movie.jp
Twitter:@agenai_movie

「ザ・スーサイド・スクワッド」J・ガン監督×「シン・ウルトラマン」樋口真嗣監督の対談映像公開

8月13日(金)に公開される映画「ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結」のジェームズ・ガン監督と、日本の特撮映画の第一人者である樋口真嗣監督の対談が実現。その様子を収めた特別映像が解禁となった。

本作は「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズのガン監督による、ユーモア満載の爽快なサバイバル・アクション。“スーサイド・スクワッド”は、死刑や終身刑の極悪受刑者から選抜されたクレイジーすぎる14人の特殊部隊。減刑と引き換えに首の後ろに爆弾を埋め込まれ、自殺レベルに危険な政府の極秘ミッション“怪獣”計画に挑む。

 

公開された特別映像には、ガン監督と樋口監督が興奮気味に互いの作品を絶賛しあう様子や、作品作りにおける互いの信念を語る場面などが収められている。ガン監督の大ファンだという樋口監督は、冒頭から本作を「控えめに言って最高!」と絶賛。日本のポップカルチャーを愛してやまないガン監督も、樋口監督が「シン・ゴジラ」(16)や「シン・ウルトラマン」(公開日調整中)の監督を務めていることを知っており「今からすごく楽しみにしているよ!」と、初対面とは思えないほどのテンションで盛り上がる。

 

本作の魅力は、クレイジーでぶっ飛んだスクワッドたちによるハイテンションでユーモラスな掛け合いとド派手なアクション。ガン監督が「変なアイデアはいろいろ浮かぶが、そこに“娯楽性があるか”そして“ストーリーに役立つか”、その両方がなければ採用しない。観客が作品を楽しむ邪魔はしないよ」と、絶妙なバランスのとり方について明かすと、「すげー真剣…」と感心する樋口監督。ガン監督は、そんな樋口監督の反応に思わず大爆笑するなど、終始ハイテンションで話し続ける2人。そんな日米の天才監督の映画愛あふれる胸アツの対談映像となっている。

 

J・ガン監督×樋口真嗣監督対談特別映像

作品情報

「ザ・スーサイド・スクワッド ”極”悪党、集結」

2021年8月13日(金)全国公開

 

配給:ワーナー・ブラザース映画

レイティング:R15+

公式サイト:http://thesuicidesquad.jp/

公式Twitter:https://twitter.com/dc_jp

 

© 2021 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM&©DC Comics

「サマーフィルムにのって」満席続出の好スタート 伊藤万理華&松本壮史監督のコメント動画到着

8月6日(金)より公開された映画「サマーフィルムにのって」が、大ヒットスタートを切った。

「サマーフィルム」にのって©2021「サマーフィルムにのって」製作委員会

 

本作は、時代劇を溺愛する女子高生(伊藤万理華)が、理想とする武士役にぴったりな少年(金子大地)と出会い、映画部の仲間たちとひと夏の映画作りに熱中するが、実は少年はタイムトラベルしてきた未来人だった…というSF青春映画。監督は、ドラマやCM、MVなど幅広く手掛ける松本壮史。脚本は、松本と共に数々の映像作品を作り上げてきた盟友、劇団「ロロ」主宰・三浦直之が担当している。

 

8月6日(金)の公開初日から、都内を中心に満席回が続出。来場者は20~40代の男女から50代以上まで幅広く、親子、カップル、映画ファンなど多様な層が劇場に足を運び、都内劇場では公開日から4日間で計33回の満席を記録した。

 

公開後、感想投稿アプリFilmarksでは5点中4点以上の高評価が続き、8月第1週公開映画の初日満足度ランキングで1位を獲得。さらには興行通信社が発表するミニシアターランキング(小規模公開作品週末観客動員数)でも1位を獲得した。

 

SNSでは映画ファンを中心に「映画愛にあふれる傑作青春映画!」「絶対に映画館で観るべき映画」「最高に美しいラストシーンに思わず涙」というような熱の高い感想が寄せられ、今後さらなる盛り上がりを見せそうだ。

 

また、本作は第33回東京国際映画祭を皮切りに、ファンタジア国際映画祭、メルボルン国際映画祭、JAPAN CUTS、ニッポンコネクション、カメラジャパン・フェスティバル、ハワイ映画祭など世界各地の映画祭での上映が続々と決定。スペインで行われたアジアン・サマー映画祭では批評家賞を受賞した。

 

ヒットを受け、主演の伊藤と松本監督からコメント映像が到着。既に鑑賞した人たちへの感謝を述べながら「こんな状況ですがぜひスクリーンで見てほしい作品です」とメッセージを寄せている。

作品情報

「サマーフィルムにのって」

公開中

 

<出演>

伊藤万理華、金子大地、河合優実、祷キララ、小日向星一、池田永吉、篠田諒、甲田まひる、ゆうたろう、篠原悠伸、板橋駿谷

監督:松本壮史

脚本:三浦直之(ロロ)、松本壮史

主題歌:Cody・Lee(李)「異星人と熱帯夜」(sakuramachi records)

制作プロダクション:パイプライン

配給・宣伝:ハピネットファントム・スタジオ

 

公式サイト:phantom-film.com/summerfilm

 

公式twitter:@summerfilm_2020

 

©2021「サマーフィルムにのって」製作委員会

「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」名シーンを11言語で振り返る胸アツ特別映像解禁

「ヱヴァンゲリオン新劇場版」シリーズのラストを飾る「シン・エヴァンゲリオン劇場版」が8月13日(金)からAmazon Prime Videoで独占配信される。これを記念して、過去作品のアニメ史に残る名シーンを世界11言語で振り返る特別映像が解禁された。

 

解禁された映像には、オリジナル言語の日本語に加え、英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、ブラジル・ポルトガル語、カスティーリャ・スペイン語、ラテン・スペイン語、中国語、ヒンディー語、韓国語の計11言語に吹き替えられたエヴァの名ぜりふが詰まっている。

 

シリーズ1作目の「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」(07)で、主人公・碇シンジがエヴァンゲリオン初号機に乗ることを決意するシーンで「逃げちゃダメだ…逃げちゃダメだ…逃げちゃダメだ!」と言う有名なせりふで映像はスタート。シンジの「笑えばいいと思うよ」(フランス語)、渚カヲルの「会える時が楽しみだよ。碇シンジくん」(ドイツ語)と続く。

 

シリーズ2作目の「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」(09)からは、式波・アスカ・ラングレーの「あんたバカァ?」や、レイの「碇くんと一緒にいるとポカポカする」などのせりふを中国語、シンジが碇ゲンドウに自分の気持ちを伝えるシーン「僕はもうエヴァには乗りたくありません」と、レイの「碇くんがもうエヴァに乗らなくていいようにする」をカスティーリャ・スペイン語で。葛城ミサトがシンジに叫ぶ「誰かのためじゃない、あなた自身の願いのために!」というせりふは、ブラジル・ポルトガル語で語られる。

 

「:破」の14年後を描く「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」(12)からは、ミサトの「あなたはもう何もしないで」や、真希波・マリ・イラストリアスの「合点承知!」などのせりふをヒンディー語で吹き替え。さらにアスカの「ガキシンジ。またサードインパクトを起こすつもり?」などが韓国語、そしてレイの「綾波レイならどうする?」やアスカの「知るか! あんたはどうしたいの」などがラテン・スペイン語で吹き替えられている。

 

シリーズ完結編「シン・エヴァンゲリオン劇場版」からは、シンジの「守ってなんかいない。何もかも僕が壊したんだ」がイタリア語に。そしてラスト、シンジの「さようなら、すべてのエヴァンゲリオン」は英語で吹き替えられている。映像は2分35秒ながら、胸が熱くなる名シーンがたっぷり詰まった特別映像となっている。

 

配信情報

「シン・エヴァンゲリオン劇場版」
EVANGELION:3.0+1.01 THRICE UPON A TIME(28言語字幕版/10言語吹き替え版)
2021年8月13日(金)からAmazon Prime Videoで見放題独占配信

企画・原作・脚本・総監督:庵野秀明

Prime Video作品ページ:https://www.amazon.co.jp/dp/B098T51T7X

©khara

 

永野芽郁×田中圭×石原さとみ「そして、バトンは渡された」本予告&ポスタービジュアル&インスパイアソング解禁

10月29日(金)より全国公開される永野芽郁、田中圭、石原さとみ出演の映画「そして、バトンは渡された」の本予告とポスタービジュアル、さらにインスパイアソングが解禁された。

 

本作は、2018年2月発売直後より、感動傑作との多数の反響が大きな話題を集め、累計発行部数90万部を突破している瀬尾まいこによる本屋大賞受賞作の映画化。「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」を手掛けた前田哲がメガホンを取る。

 

主演の永野芽郁は、原作の大ファンでもあり「この役は絶対に自分が演じたい!」と熱い想いを実現させた。名字が4回も変わる数奇な人生をポジティブに捉えながらも、人知れず不安や葛藤を持ち合わせている主人公・優子を繊細に演じている。

 

優子の血のつながらない父親・森宮さんを演じるのは、2021年「父親にしたい俳優No.1」に選ばれ幅広い世代に支持される田中圭。血のつながらない父娘という親子像を感動的に演じ切る。夫を何度も変えて自由奔放に生きる魔性の女性・梨花を演じるのは石原さとみ。初の母親役で、物語のキーパーソンとなるシングルマザーを演じる。

 

また、優子が淡い恋心を抱く存在で、天才ピアニストとして周囲から大きな期待をされている同級生・早瀬賢人には岡田健史、梨花の血のつながらない娘・みぃたんに稲垣来泉、さらに梨花に翻弄され、梨花とみぃたんの物語に深く関わっていく役柄で大森南朋と市村正親が出演する。

 

解禁された映像は、森宮さんと優子が親子でキッチンに立って味見をする姿や、楽しそうに買い物に出かける様子や、梨花とみぃたんが結婚式で笑顔で見つめ合う姿、遊園地で仲良く遊ぶ姿から始まる。血のつながらない“父と娘”と“母と娘”の2つの家族の、親子の愛情にあふれた幸せな日常が描かれるが、早瀬から発せられる「お互いを尊重できて、実の親子より余程いいよ」という言葉と裏腹に、実の親子ではない2つの家族には、命を懸けた嘘と秘密があったことが明かされる。

 

梨花は「ごめんね、みぃたん。私は最低の母親でした」という言葉を置いて、みぃたんの前から消えてしまう。そして森宮さんが「実はさ…」と神妙な面持ちで話し始める衝撃の告白に、「え…」と驚きを隠せない表情を見せる優子。クライマックスには、「大体なんで気づいてあげられなかったの」と感情を押さえられず森宮さんに叫ぶ優子に、大粒の涙をこぼすみぃたんの姿が収められている。

 

そして本作のインスパイアソングを、ピアノロックバンド・SHE’Sが担当。本作にインスパイアされて制作されたという楽曲「Chained」が、2つの家族の物語をさらにエモーショナルに引き立てる。

 

また予告とともに解禁となったポスタービジュアルでは、森宮さんと優子は何かを考えている表情、梨花は笑顔でこちらを向いて立っている姿が。一見幸せそうな2つの家族に見えるが、後ろを向いて立つみぃたんの姿、そして「あなたに、伝えておかなければいけないことがー」の意味とは? こちらも隠された“嘘と秘密”に目を引かれるビジュアルとなっている。

前田哲監督 コメント

映画を見終わった後、自分の身近にいる大切な人を見つめて、受け入れて、甘えさせる余裕を持ってもらえたらうれしいです。本来みんな持っていると思うんですけど、厳しい毎日を過ごしていると、つい忘れてしまう。忘れてしまっている大切な気持ちをこの映画で思い出して、幸せな気持ちで映画館を出てほしいです。この映画は大切な人へのラブレターでもあります。真摯にひとりに向けた言葉じゃないと、多くの人にも伝わらない。身近なひとりに向けて言った言葉というのは、みんなにも伝わっていくと思っています。

 

井上竜馬(SHE’S・ボーカル)コメント

人と人で、人が人をつないできた。何千年も、何万年も。次から次へとつながれる愛の物語はきっと、今の時代を生きる人々の心を潤してくれる。澄んだ水が渇いた紙にじわりと溶け込むように。二年前に読了して心に残っていた本作品とまた出逢えた。バトンはつながれた。いとおしい登場人物たちからもらったたくさんの言葉を胸に、映画の世界に寄り添い景色を増幅させるように、そして共に音楽人生を歩んでくれている温かいファンに愛が届くように作曲しました。とてもすてきな作品になっているのでぜひ映画館でご覧になってください。そして観終われば、あなたがまた誰かにバトンを渡す時です。

 

映画「そして、バトンは渡された」
2021年10月29日(金)より全国公開

原作:瀬尾まいこ『そして、バトンは渡された』(文春文庫 刊)
監督:前田哲
脚本:橋本裕志
出演:永野芽郁、田中圭、岡田健史、稲垣来泉/石原さとみ/大森南朋、市村正親

映画公式サイト:soshitebaton-movie.jp
公式Twitter:@baton_movie #そしてバトンは渡された

©2021 映画「そして、バトンは渡された」製作委員会

深田恭子が凛々しい“泥棒スーツ”姿に変身「劇場版 ルパンの娘」場面写真解禁

10月15日(金)に公開される映画「劇場版 ルパンの娘」に岡田義徳が出演することが決定。合わせて重要シーンを切り取った場面写真も解禁された。

 

本作は、横関大の同名小説を原作に、フジテレビ系列で2019年7月期に1作目、翌2020年に2作目が放送されたドラマ『ルパンの娘』の劇場版。ドラマでは、代々泥棒一家である“Lの一族”の娘・三雲華(深田恭子)と、代々警察一家の息子・桜庭和馬(瀬戸康史)の禁断の恋の行方とともに、全力でふざけるキャストの好演や、泥棒スーツに身をまとった激しいアクションと独特なポージング、そしてミュージカル演出が話題を呼んだ。

 

そんな『ルパンの娘』の続編にして最終章となる劇場版の舞台は、異国の地「ディーベンブルク王国」。ある日、Lの一族の父・尊(渡部篤郎)が突然「泥棒引退」を宣言し、これまで迷惑をかけてきた華と和馬にちょっと遅めの新婚旅行をプレゼントするが、本当の目的は、王国に眠る史上最大のお宝。さらに、華も知らない一族最大の謎に迫ることに。

 

新たに出演が発表された岡田が演じるのは、謎の大道芸人・月島俊哉。岡田自身も「どう話したらいいかすごく考えたのですが…。多くは語ることができない秘密が多い役です」と口を紡ぐほどの物語の根幹に関わる重要人物だ。

 

劇中では、実際に大道芸にも初挑戦したという岡田。「本当は吹き替えでやることを考えてもらっていたのですが、できる範囲のことは全部自分でやろうと思い、家で結構特訓をして、ある程度はできるようになりました」と振り返り、実際にはほとんど吹き替えを使うことなく大道芸を披露するシーンの撮影に挑んだという。

 

解禁となった場面写真は、深田演じる華の“泥棒スーツ”変身シーンを切り取ったカットや、Lの一族が華と和馬の新婚旅行で訪れたディーベンブルク王国でのワンシーンを映し出したカット。

 

史上最大のお宝である王家の秘宝を盗み出すため、難攻不落の城への潜入方法を会議中のLの一族と、世界を股に掛ける大泥棒・円城寺豪(市村正親)。いつになく真剣な一族の様子から、ミッションの困難さが感じ取れる。さらに、目の前の何かに驚く華、和馬、杏の家族ショットも。周囲の人々からも、異国の雰囲気が感じ取れるカットとなっており、海外での壮大な物語に期待が高まる。

 

 

「劇場版 ルパンの娘」
2021年10月15日(金)全国ロードショー

出演:深田恭子、瀬戸康史、橋本環奈、小沢真珠、栗原類、どんぐり(竹原芳子)、観月ありさ、市村正親、藤岡弘、、大貫勇輔、小畑乃々、太田莉菜、マルシア、信太昌之、我修院達也、麿赤兒、渡部篤郎

監督:武内英樹
脚本:徳永友一
原作:横関大「ルパンの娘」シリーズ(講談社文庫刊)

公式HP:https://lupin-no-musume-movie.com/
公式Twitter:@lupin_no_musume
公式Instagram:lupin_no_musume

©横関大/講談社 ©2021「劇場版 ルパンの娘」製作委員会

大森靖子が山田杏奈×作間龍斗×芋生悠の映画「ひらいて」主題歌を書き下ろし

大森靖子

10月22日(金)に公開される山田杏奈主演の映画「ひらいて」の主題歌を大森靖子が担当することが分かった。

 

本作は、芥川賞作家・綿矢りさが、高校生の思いつめた恋心、暴走する思いを描いた同名小説を山田杏奈主演で映画化。脚本・監督は、弱冠26歳、新進気鋭の若手監督・首藤凜が務める。

 

主題歌は大森靖子が担当。映画タイトルと同名の「ひらいて」を書き下ろした。また、映画予告編も公開。山田演じる学校でも優等生でビジュアルも良く人気者の愛が、自分の中で膨らんでいく恋心を悟られないよう、さりげなく同級生のたとえ(作間龍斗/HiHi Jets・ジャニーズJr.)に接近し、距離を詰めようとする。

 

自分以外の誰もが気づいていないだろう彼のさりげない魅力にひかれている愛の視線は日々たとえに向けられていたが、そんなある日、彼には秘密の恋人・美雪(芋生悠)がいることを知る。ずっと思いを寄せていたたとえに恋人がいたことを知った愛は、その関心を彼女にも向け、校内での交流に留まらず休日も美雪を遊びに誘う。

 

愛の真意を知る由もない美雪はどんどん愛のペースに引っ張られるが、ゆっくり時間をかけて愛情を温めてきたたとえと美雪の絆は強く、愛が入り込む余地はない。振り向いてくれないたとえ、的外れな主張をしてくる美雪にいら立ち、愛の欲望は想像し得ない方向に暴走していく。

 

大森靖子 コメント

恋がしたいという最悪な感情が、暴発する自分の中の何かを誰かにぶつけてみたいという感情が、世に蔓延る恋愛感情と呼んでいいものなのだろうか? 相手も、性別も、自分と他者の境界すら必要なかったり、逆に自分以外の全てが気持ち悪かったり、その全てをひらいて足掻く瞬間は、どんなに無様で、一般的に“失恋”や“修羅場”などと呼ばれる事象であったとして、美しいものだから。
恋がしたい、恋がしたい、恋がしたい、最悪。
アンバランスにバランスをとってその季節を生き抜いてきたことを映画を見て思い出し、楽曲にしました。
編曲はsugarbeans。映画のためだけに、せーので録音しました。


<あらすじ>
高校3年生の愛(山田杏奈)は、成績優秀、明るくて校内では人気者。
そんな彼女は、同じクラスのたとえ(作間龍斗)にずっと片思いをしている。
彼はクラスでも目立たず、教室でもひっそりと過ごす地味なタイプの男子。だが寡黙さの中にある聡明さと、どことなく謎めいた影を持つたとえに、愛はずっとひかれていた。
自分だけが彼の魅力を知っていると思っていた。
しかし、彼が学校で誰かからの手紙を大事そうに読んでいる姿を偶然見てしまった事で事態は一変する。
「たとえに、恋人がいるのではないか」その疑惑がぬぐいきれず、愛はある夜、悪友たちと学校に忍び込み、その手紙を盗んでしまう。
手紙の差出人は、糖尿病の持病を抱える地味な少女・美雪。その時、愛は、初めてふたりがひそかに付き合っていることを知るのだった。それが病気がちで目立たない美雪(芋生悠)だと分かった時、言いようのない悔しさと心が張り裂けそうな思いが彼女を動かした。「もう、爆発しそう」
愛は美雪に近づいていく。誰も、想像しなかったカタチで…。

 

映画「ひらいて」
2021年10月22日(金)全国ロードショー

<出演>
山田杏奈
作間龍斗(HiHi Jets/ジャニーズJr.)、芋生悠
山本浩司、河井青葉、木下あかり
板谷由夏、田中美佐子、萩原聖人

監督・脚本・編集:首藤凜

原作:綿矢りさ『ひらいて』(新潮文庫刊)
音楽:岩代太郎
主題歌:大森靖子「ひらいて」(avex trax)
制作プロダクション:テレビマンユニオン
製作:「ひらいて」製作委員会
配給:ショウゲート

公式サイト:http://hiraite-movie.com/
公式twitter:https://twitter.com/hiraite_movie
公式Instagram:https://www.instagram.com/hiraite_movie/

 

©綿矢りさ・新潮社/「ひらいて」製作委員会
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玉山鉄二、深川麻衣が映画「今はちょっと、ついてないだけ」に出演決定【コメントあり】

©2022 映画『今はちょっと、ついてないだけ』製作委員会

昨年9月に映画化が発表された映画「今はちょっと、ついてないだけ」(2022年春公開)に玉山鉄二、深川麻衣が出演することが明らかになった。

 

伊吹有喜の同名小説が原作。監督・脚本は「流れ星が消えないうちに」(15)、「パーフェクトワールド 君といる奇跡」(18)などで注目される柴山健次が務める。撮影は千葉県茂原市、長野県千曲市、愛知県幸田町、長崎県島原市の4都市の製作協力により9月にスタートする。

 

物語の舞台となるのは、がむしゃらに働いて挫折をした人々が集まってきたシェアハウス。かつてスターカメラマンだった主人公・立花浩樹を玉山、立花が住むシェアハウスの先輩住人・瀬戸寛子を深川が演じる。

 

<ストーリー>

かつて、世界の秘境を旅するテレビ番組で、一躍脚光を浴びた「ネイチャリング・フォトグラファー」の立花浩樹(玉山)。バブル崩壊で全てを失ってから15年、事務所の社長に背負わされた借金を返すためだけに生きてきた。必死に働き、完済し、気付けば40代に。夢も恋も何もかも諦めた日々を過ごすだけのある日、母親の友人から写真を撮ってほしいと頼まれた立花は、撮影を通して、忘れていたカメラを構える喜びを思い出す。もう一度やり直そうと、上京して、住み始めたシェアハウスには、同じように人生に敗れた者たちが集まっていた。住人たちと過ごす時間の中で、「心より欲しているものは何か」を見つめなおそうとする。

 

玉山鉄二 コメント

「やれば出来る」「努力すれば必ず夢はかなう」大人たちに教わったこの言葉で、苦しんだ人たちは少なからずいると思います。なぜ「今はちょっと、ついてないだけ」と言ってくれなかったのかと。人生に惰性や楽観を生み出せる事も人間の強さ。今、こういう社会だからこそ、セカンドチャンス、人生の敗者復活戦があっても良いと思います。観ていただいた方々から「少し肩の荷がおりた」と言っていただけるような作品になればと思います。

 

深川麻衣 コメント

生きていると、誰しも日々いろいろな出来事に直面すると思います。楽しいことばかりではなく、思わず後ろ向きになってしまうことや、もしもあの時に戻れたら…。という後悔を持つことも。この物語は、過去を見て見ぬふりをしたり、無かったことにして前に進むのではなく、本当の意味で今までの自分を受け入れて、人生を歩んでいく勇気をそっと分けてくれるような、そんなあたたかいお話です。皆さまの人生にそっと寄り添えるような映画になりますように。

 

作品情報

「今はちょっと、ついてないだけ」
2022年春、全国順次ロードショー

監督/脚本:柴山健次「流れ星が消えないうちに」(15)、「パーフェクトワールド 君といる奇跡」(18)
原作:伊吹有喜「今はちょっと、ついてないだけ」(光文社文庫 刊)
出演:玉山鉄二、深川麻衣 他
配給:ギャガ

オフィシャル・サイト: gaga.ne.jp/ima-tsui
オフィシャル・ツイッター: twitter@ima-tsui

©2022 映画『今はちょっと、ついてないだけ』製作委員会

元乃木坂46・桜井玲香の初主演映画「シノノメ色の週末」キービジュアル解禁

元乃木坂46の桜井玲香が主演を務め、岡崎沙絵、三戸なつめが共演する映画「シノノメ色の週末」(今秋公開)のキービジュアルが解禁された。

 

本作は、2019年に乃木坂46を卒業し、本格的に女優としての道を歩み出した桜井の待望の初主演映画。監督・脚本は、映画「月極オトコトモダチ」で、登場人物たちの揺れ動く感情のリアルさと距離感を、繊細かつユーモアあふれる毒っけで描き注目を集めた穐山茉由。

 

女子高を卒業して10年。夢見ていた未来とは違う毎日に、ついネガティブモードに落ち込んだりもするシノノメ女子元放送クラブの3人が、廃校が決まった母校で再会。何にでもなれると思っていたあの頃の自分に戻ったつもりで盛り上がる3人だったが、青春のおかしくて、やがて切ないリアルが忍び寄る…。

解禁されたキービジュアルには、ナチュラルな笑顔のまりりん(岡崎)、アンディ(三戸)に対して、思わずカメラ目線でキメ顔になる美玲(桜井)が映る。さらに「ここに来れば輝いていたあの頃に戻れる」ってパターンのはずが…!?というコピーが、3人の一筋縄にはいかない関係性を予感させる。

 

<ストーリー>
女子高を卒業して10年、美玲(桜井玲香)はモデルを続けているが、いつの間にか雑誌のグラビアを飾ることはなくなった。そんな中、放送クラブで一緒だったアンディ(三戸なつめ)から、部長だったまりりん(岡崎紗絵)と3人で、取り壊しになる母校にタイムカプセルを探しに行こうと誘われる。
超真面目でダサかったまりりんが広告代理店に就職し、デキる女ぽくなっているのを見て焦り、相変わらずカメラ好きサブカル系のアンディにホッとする美玲。
裏門から忍び込んだ3人は、廊下を走り、笑い転げ、やりたい放題。結局、タイムカプセルは見つからず、また週末に集まることになる。何にでもなれると思っていたあの頃の自分に戻ったつもりの3人だったが、事態は違う方向へと転がっていく──。

 

「シノノメ色の週末」
今秋公開

出演:桜井玲香、岡崎紗絵、三戸なつめ/中井友望、山田キヌヲ/工藤阿須加

監督・脚本:穐山茉由

制作プロダクション:ダブ
配給:イオンエンターテイメント

公式サイト:shinonome-weekend.com

©2021「シノノメ色の週末」製作委員会

平野紫耀&橋本環奈「かぐや様は告らせたい」ミニエピソード配信決定『花晴れ』も期間限定配信

©2021 映画『かぐや様は告らせたい ファイナル』製作委員会©赤坂アカ/集英社

 

動画配信サービス「Paravi」で、映画「かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~」のオリジナルミニエピソードが8月1日(日)から初配信される。

 

映画「かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~」は、「週刊ヤングジャンプ」(集英社)で連載中の赤坂アカによる同名漫画を実写映画化。King & Princeの平野紫耀と橋本環奈の初共演で、2019年9月に公開し、興行収入は22.4億円、観客動員数は180万人を超える大ヒットを記録した。

 

そして、8月20日(金)に公開となる続編にして完結編である映画「かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~ファイナル」の劇場公開を記念し、Paraviで8月1日(日)から映画「かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~」のオリジナルミニエピソード(全5話)が初配信されることが決定した。

 

ミニエピソードでは、原作でも人気の5つのエピソードを実写キャストによって新作と同時に撮影。生徒会書記・藤原千花(浅川梨奈)に翻弄される白銀(平野)の姿や、橋本が1人で4役を演じ分けた、四宮(橋本)の脳内で繰り広げられる「かぐや裁判」は必見だ。

 

さらに、現在レンタル配信している前作の映画「かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~」が、8月3日(火)から見放題配信となる。

 

また、TBSでは7月29日(木)後9時から『映画「かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~」』を放送。その放送終了後から、2018年に放送した平野紫耀が出演したドラマ『花のち晴れ~花男 Next Season~』がParaviで期間限定配信されることも決定した。

 

「かぐや様は告らせたい ~天才たちの恋愛頭脳戦~ ミニ」
Paravi
2021年8月1日(日)深0・00

<出演者>
平野紫耀(King & Prince)
橋本環奈
佐野勇斗
浅川梨奈
堀田真由

佐藤二朗(ナレーション)

<内容>
エピソード1:タコさんウインナー ~かぐや様はいただきたい~(1巻5話)
エピソード2:NGワード ~生徒会は言わせたい~(2巻18話)
エピソード3:心理テスト ~藤原千花はテストしたい~(4巻31話)
エピソード4:ケーキ ~かぐや様は許せない~(4巻37話)
エピソード5:誕生日 ~かぐや様は贈りたい~(6巻53話)

配信ページ:https://www.paravi.jp/title/74368

映画「かぐや様は告らせたい ~天才たちの恋愛頭脳戦~」
Paravi
配信日時:2021年8月3日(火)から見放題配信

配信ページ:https://www.paravi.jp/watch/65851

『花のち晴れ~花男 Next Season~』
配信日時:2021年7月29日(木)後10・57~10月31日(日)後11・59

配信ページ:https://www.paravi.jp/title/21728

©2021 映画『かぐや様は告らせたい ファイナル』製作委員会
©赤坂アカ/集英社

上白石萌歌“10代最後の夏、全ての想いを込めた”「子供はわかってあげない」新場面写真公開

8月20日(金)に全国公開される映画「子供はわかってあげない」より、上白石萌歌演じる主人公・美波の新たな場面写真が解禁された。

 

本作は、数々の漫画賞で話題を呼んだ田島列島の同名傑作コミック(講談社モーニングKC刊)を上白石萌歌主演で実写映画化。沖田修一監督が初めての漫画原作の映画化で、10代の不器用に揺れる心を真っすぐ描き出す。

 

高校2年、水泳部女子の美波(上白石)はある日、書道部男子のもじくん(細田佳央太)と出会う。これをきっかけに、幼い頃に別れた父親の居所を探し当てる。何やら怪しげな父にとまどいながらも、海辺の町で夏休みを一緒に過ごすが…。

 

今回解禁されたのは、ひと夏のはじまりから終わりを感じさせるような、さまざまな表情を浮かべる美波の姿。かけがえのない時間を経て少女が成長する物語としても期待が膨らむ場面写真となっている。

 

美波の実父・友充(豊川悦司)と友充の近所に住むじんこちゃん(中島琴音)と美波が水遊びをする夏を感じさせる一枚。

 

さらに、もじくんとの会話でひと夏の冒険が始まりそうな、気づきのある表情をする美波を捉えた一枚。

 

そして、美波が物思いにふけるように浜辺に座り、夏の終わりを感じさせる切ない表情を浮かべている場面写真の3枚が解禁された。

 

沖田監督は「上白石さんにとって10代最後の夏に(本作のために)髪を切らせ、あり得ないくらい日焼けをさせ…大変なことをしていたんだと思います」と話したが「でも彼女にとって大事な1本になったらいいな、それが美波だったらいいなという想いでお願いしました」と本作に対する強い想いを明かした。これに対し上白石も「10代最後の夏、全ての想いをこの作品に込めました」と応えた。

 

「子供はわかってあげない」
2021年8月20日(金)全国公開

出演:上白石萌歌、細田佳央太、千葉雄大、古舘寛治/斉藤由貴/豊川悦司

監督:沖田修一
脚本:ふじきみつ彦、沖田修一

公式サイト:agenai-movie.jp
公式Twitter:@agenai_movie

 

©2020「子供はわかってあげない」製作委員会©田島列島/講談社

 

漫画家・種村有菜が「るろうに剣心」剣心と巴の名シーンを少女漫画風に描き下ろし

漫画家・種村有菜が描き下ろした、公開中の映画「るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning」のイラストが公開された。

本作は、和月伸宏による同名人気漫画を佐藤健をはじめ、豪華キャストで実写映画化した人気シリーズの最終章。4月23日より公開された「The Final」は、本年度実写映画No.1のオープニング興収の大ヒットを記録。また「The Beginning」も、6月4日に公開されると「The Final」に続く大ヒットを記録した。

 

今回公開されたイラストを描いたのは、世界的に人気の高い漫画「神風怪盗ジャンヌ」や、現在連載中の「31☆アイドリーム」の作者・種村有菜。まるで少女漫画の美しい世界から出てきたような、佐藤演じる人斬り抜刀斎・緋村剣心と、有村架純演じるその妻・雪代巴が寄り添う姿を描いている。また剣心の刀にそっと手を添える巴の手は、未来のために刀を振るう剣心の心に優しく寄り添うようだ。

 

種村は、このビジュアルについて「原作でも印象深い抜刀斎の睡眠シーンが、映画でも剣心の心の動きとして描かれていたのでとても心に残り、イメージとして描かせていただきました」と語っており、“夢”のような淡く儚い時間を過ごした二人の、切なくも美しい物語が伝わる。

 

種村有菜 コメント

殺意剥き出しの抜刀斎の迫力に息が止まるほど見惚れ、心が冷たくなったところに現れる巴さんはその名の通り雪代(雪解け水)のような人で…静かに進む二人の物語はとても美しく、儚いものでした。

 

原作でも印象深い抜刀斎の睡眠シーンが、映画でも剣心の心の動きとして描かれていたのでとても心に残り、イメージとして描かせていただきました。

 

映画「るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning」

大ヒット上映中

 

©和月伸宏/ 集英社 ©2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Final」製作委員会

 

©2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Beginning」製作委員会

伊藤万理華、金子大地らの絶賛に大照れ「こんなに褒められるってことがないからありがたい」

8月6日(金)に公開される映画「サマーフィルムにのって」の特別試写会が7月14日に開催され、主演を務める元乃木坂46の伊藤万理華のほか、金子大地、河合優実、祷キララ、小日向星一、池田永吉、篠田諒、甲田まひる、ゆうたろう、板橋駿谷、松本壮史監督が登壇した。

本作は、時代劇を溺愛する女子高生が、理想とする武士役にぴったりな少年と出会い、映画部の仲間たちとひと夏の映画作りに熱中するが、実は少年はタイムトラベルしてきた未来人だった…というSF青春映画。監督は松本壮史。

 

第33回東京国際映画祭で上映されるやいなや話題を集め、世界各国の映画祭での上映が続々と決定。青春映画には欠かせない恋と友情に加え、時代劇、SF、全ての要素が華麗にシンクロしている。

 

主人公のハダシ役を演じた伊藤は「ハダシたちが映画作りという同じ目標に向かうという意味では、リアルにも言えること。私たちが『サマーフィルムにのって』に向かって走るためにはみんなと仲良くなるのが大事」と話し、「撮影ではみんなと会話をしながら、作品に対して同じ思いかどうかを確かめるようにしていました」と撮影を振り返った。

 

そんな伊藤の姿に、金子は「劇中のハダシがそのままそこにいるというか、その姿は見ていてすてきだった。撮影中もハダシのために頑張ろうと思いました」と心を動かされた様子。

 

さらに河合も「(伊藤の)作品に懸ける思いはハダシと同じように熱いものがありました。その熱があったからこそ、実現できた作品だと思います」と語った。

 

相次ぐ絶賛に伊藤は「こんなに褒められるってことがないから…。ありがたい」と照れた様子だった。

 

続いて、撮影現場で印象的だった出来事を聞かれると、篠田は「伊藤さんがみんなと仲良くなりたいと言ったので、僕がトランプを持っていたんです! それをきっかけにみんなが仲良くなれて、本物の部活のような雰囲気になったと思います」と裏話を披露。しかし、甲田が「え? 私はトランプ一回もやっていない」と首をかしげ、ゆうたろうも「…僕も」と苦笑いした。

 

池田は「深夜まで続いた撮影で伊藤さんが少しウトウトしていたときに、僕が変顔をして笑わせました!」とうれしそうに報告。その様子を見た板橋が「何だかおまえだけ父兄参観みたいだな」とツッコみ、会場が笑いに包まれた。

 

本作は海外の映画祭での上映が続々と決定しており、イベントでは、上映国と作品選定をした映画祭のディレクターから届いた絶賛の声を発表。これに伊藤は「まだあまり実感が湧かないですが、世界にまでハダシたちの姿が見ていただけているのかと思うと不思議な気持ちです」とコメントした。

 

小日向も「実は撮影期間中もコロナ禍だったので一度撮影が中断したんです。再びみんなで集まって、最後まで撮影を終えられたものがこうしていろんな国に届くというのがうれしいです」と感慨深げに語った。

 

また、映画祭のディレクターからもコロナ禍に言及したコメントが届いており「映画が人類を救うことも可能だと描いているよう。私たちはコロナ禍でつらい一年を送ってきたが、本作の前向きさに励まされた」「人生を肯定していて、まさにパンデミック真っただ中の私たちに必要な映画と言える」とMCが読み上げた。

 

これには金子も「このようなコメントを頂けて本当にうれしいです。この作品は残り続けると思うし、誰かのバイブルになればいいなと思います」と喜びを表した。

 

さらに、出来上がった作品の感想を聞かれた甲田は「松本監督の作品なので、映像はもちろん、音楽もすごく楽しみだったんですが、主題歌も劇中の音楽も素敵でした! 実は私が作った曲も入れていただいたんです。ぜひチェックしてください」とアピール。

 

板橋も「僕は青春って情熱だと思っていて、情熱ってたぶん一瞬で。でもその輝きは永遠なんですよね。一瞬の永遠が凝縮されたものがそのまま映像になった、気持ちが良い映画です」と作品の魅力を語った。

 

松本監督は「この瞬間のこのみんなを映せたこと、そしてそれを見てもらえることが本当にうれしい。目に焼き付けてほしいなと思います」と力強いコメント。

 

最後は伊藤が「ハダシが時代劇に影響を受けて映画を作ったように、何年後か先にこの作品を見た人にも影響を与えられるような、そんな未来につながる作品になっていると思います」と本作への熱い思いとメッセージを送った。

 

<映画祭ディレクターのコメント>

■ファンタジア国際映画祭 (カナダ)

松本壮史監督の「サマーフィルムにのって」はエネルギッシュでキラキラ輝いていて、見る人の心をつかんで離さない初長編。夏にピッタリの作品です!高校生の青春ストーリーに、SF要素を巧みに織り交ぜていて(これは意外な展開)、映画が秘める可能性も示してくれています。チャンバラ映画のファンにとっても見どころは満載。自分らしさを貫く大切さや、私たちが“映画”に恋をした理由を思い出させてくれる作品です。

 

■メルボルン国際映画祭(オーストラリア)

「サマーフィルムにのって」は見た瞬間に、MIFF Schoolsにうってつけ映画だと直感で分かりました。映画作りと友情を前向きかつ喜びいっぱいに描いていて、見た人々は現代の作品、過去の名作にかかわらず、映画というものにもっと興味を抱くはずです。映画の灯を消さないためには、才能を育てることがいかに大切かをこの映画は示してくれて、これまで監督たちをサポートしてきた映画祭として、非常に共感できる作品でした。Vive le Cinema!

 

■アジアンサマー映画祭(スペイン)

「サマーフィルムにのって」は映画を愛する人々にピッタリのフィール・グッド・ムービー(鑑賞後に気分がよくなる映画)です。夏の熱気が感じられる、魔法のように輝いている作品で、さらに若者たちが夢を追いかける日々を共に楽しむこともできます。アジアンサマー映画祭では数々の日本映画を上映してきましたが、ここ数年の中でも突出していると思います。ハダシたちと同様、映画が大好きな私たちは、容易に彼らの姿と自分たちを重ねることができました。

 

■JAPAN CUTS(アメリカ)

「サマーフィルムにのって」を今年のJAPAN CUTSで上映できることがとてもうれしく思います。松本壮史監督の初長編は、非常にエネルギッシュで愛にあふれたロマンティック・ティーン・コメディであり、チャンバラ映画に敬意を払うと同時に、映画が人類を救うことも可能だと巧妙な形で示しています。コロナ禍でつらい1年を送ってきた私たちにとって、本作の前向きさはとてもありがたいことであり、今年の夏、NYの皆さんに見てもらえることが本当に楽しみです!

 

■IPPON CONNECTION(ドイツ)

映画作りへのラブレターでもあり、心温まる青春ストーリーでもあり、独創的なSFコメディでもある「サマーフィルムにのって」。松本壮史監督は異なるジャンルを融合させて、壮大なストーリーを編み出しており、想像を超えた素晴らしいデビュー作に仕上がっています。作品全体の雰囲気が前向きで、人生も肯定していて、まさにパンデミック真っただ中の私たちに必要な映画だと言えます。さらにキャストも輝いていて、中でも主演女優の伊藤万理華は大発見でした!

 

■カメラジャパン・フェスティバル(オランダ)

「サマーフィルムにのって」は映画作りに対する情熱を描いた、熱のこもった作品で、根気と創造力さえあれば、目標の達成は可能だということを私たちに示してくれている。

 

「サマーフィルムにのって」特別試写会

2021年7月14日(水)スペースFS汐留

登壇者:伊藤万理華、金子大地、河合優実、祷キララ、小日向星一、池田永吉、篠田諒、甲田まひる、ゆうたろう、板橋駿谷、松本壮史監督

 

「サマーフィルムにのって」

2021年8月6日(金)公開

 

<出演>

伊藤万理華、金子大地、河合優実、祷キララ、小日向星一、池田永吉、篠田諒、甲田まひる、ゆうたろう、篠原悠伸、板橋駿谷

監督:松本壮史

脚本:三浦直之(ロロ)、松本壮史

主題歌:Cody・Lee(李)「異星人と熱帯夜」(sakuramachi records)

制作プロダクション:パイプライン

配給・宣伝:ハピネットファントム・スタジオ

公式サイト:phantom-film.com/summerfilm

公式twitter:@summerfilm_2020

映画「花束みたいな恋をした」U-NEXT独占で配信開始!「勿忘」使用のPVも解禁

菅田将暉・有村架純ダブル主演の映画「花束みたいな恋をした」が、U-NEXTで7月14日(水)より独占配信スタート。これを記念して、Awesome City Club「勿忘」を使用したスペシャルPVも解禁された。

映画「花束みたいな恋をした」は、東京・京王線の明大前駅で終電を逃し偶然出会った大学生の男女ふたりの忘れられない5年間を描くラブストーリー。菅田将暉と有村架純が、ダブル主演を務めている。

 

オリジナル脚本にドラマ『東京ラブストーリー』『カルテット』などで知られる名脚本家・坂元裕二、監督に映画「ビリギャル」「罪の声」などを手がけた土井裕泰。『カルテット』でもタッグを組んだ、ふたりによるコラボレーションも話題を集めた。

 

ファンが菅田、有村演じる主人公を真似た写真やロケ地めぐりの様子をSNSに投稿。また、インスパイアソングであるAwesome City Club「勿忘」がストリーミングで累計1億回再生を突破するなど、社会現象を巻き起こした本作。この度、そんな本作がU-NEXTで独占配信されることを記念して、「『花束みたいな恋をした』Special PV「勿忘」フルver.」を解禁。麦(菅田)と絹(有村)の出会いから、ふたりで過ごした愛おしい日々、そして、すれ違い…5年間のさまざまな思い出が、Awesome City Clubによる「勿忘」フル尺に乗せて蘇るようなPVだ。

 

動画

『花束みたいな恋をした』Special PV「勿忘」フルver.

配信情報

映画「花束みたいな恋をした」

U-NEXTにて独占配信中

配信開始日:2021年7月14日(水)前0・00~

料金:399円(税込)/視聴期間3日間

特設サイト:https://www.video.unext.jp/lp/hanakoi

 

©2021「花束みたいな恋をした」製作委員会

品川ヒロシが語る。熱量大の最新監督作『リスタート』公開記念インタビュー

お笑いコンビ・品川庄司として活躍する傍ら、映画監督として『ドロップ』や『漫才ギャング』などのヒット作を生み出してきた、品川ヒロシ。今回、6年ぶりとなる長編映画監督作『リスタート』が7月16日に公開(7月9日北海道先行公開)される。本作は、北海道・下川町と吉本興業が SDGs 推進における連携協定を結びスタートしたプロジェクトであり、クラウドファンディングで費用を募り、制作された。主演には、新進気鋭のフォークデュオHONEBONEのボーカルEMILYが起用され、女優デビューを果たしたことでも話題だ。

 

今回は、キャスト・スタッフの熱い思いが結集して完成した本作の撮影秘話や、出演者たちとの裏話を品川監督本人に語ってもらった。

(構成・撮影:丸山剛史/執筆:kitsune)

 

品川ヒロシ:1972年 4 月 26 日生まれ、東京都出身。 95 年に相方・庄司智春と結成したお笑いコンビ【品川庄司】のボケ担当。お笑い芸人として第一線で活躍する一方で、09 年には自身の自伝的小説を原作とした『ドロップ』で長編映画監督デビューを果たし、 興行収入 20 億円、観客動員 150 万人を突破する大ヒットを収める。21 年には舞台「池袋ウエストゲートパーク」の演出を手がけるなど、エンタメ業界での活動の場を広げ続けている

 

偶然見つけた歌姫・EMILY「泥臭さがかっこよかった」

――『リスタート』公開おめでとうございます。久しぶりの長編映画となるのでしょうか

 

品川 6年ぶりの公開になるのですが、自分では久しぶりって感じがしなくて。取材を受けていく過程で気づきました。「え、6年も経ってるんだ!?」って気持ちです。撮影自体は2年前に終わっていたのですが、その後もドラマやMV撮影などが続いていたので。

 

――本作の企画はどのようにスタートしたのですか?

 

品川 北海道・下川町と吉本が地域創生プロジェクトの一環で、映画を作ることになって。そこで監督をやってみないかと声をかけてもらったんです。下川町を舞台にすることが前提で、作品作りがスタートしました。

 

――そうだったんですね。主演のEMILYさんを起用しようと思ったのは、どのタイミングだったんですか?

↑EMILYが演じる本作の主人公・杉原未央。©吉本興業

 

品川 まずは、下川町へシナリオハントに行ったんです。その時に、田舎に帰ってくるミュージシャンの女の子の話はどうだろう、と構想が浮かんできて。劇中にも出てくる下川町の澄んだ川を見ながら、ここでアカペラで歌ったらきれいだろうな、とか考えていたんですよね。それで、歌がうまい子いないかなと探そうと思って、帰ってきてテレビをつけたら、『家、ついて行ってイイですか?』(テレ東)にEMILYが出演していたんです。番組内で歌ってたんですけど、それが泥臭さもあって、ものすごくかっこよくて!

 

――偶然の出会いだった訳ですね。

 

品川 本当にたまたまです。『家、ついて行ってイイですか?』が毎週録画で溜まってたんですけど、その回をたまたま再生したんです(笑)。

 

――運命的ですね! 今まで、音楽を中心に据えた映画は制作されていなかったと思いますが、もともと構想があったのですか?

 

品川 今回、今までのようなアクション映画を作るのは予算的にキツいなと思って、でもエンタメ色を映画に入れ込むのは好きですから。アクション以外だったら、何で見せられるんだろうって思った時に、音楽映画も好きなので〝歌〟という選択肢に辿り着きました。

 

アンチ役の小杉、本人役の西野にも……「共感できる自分がいる」

――主人公の杉原未央は、シンガーソングライターを目指すも、スキャンダルに見舞われて、夢破れて田舎に帰ってくる女の子ですよね。こういったキャラクターにしようと思ったきっかけや、モデルはいたりするんですか?

 

品川 モデルはいないですね~(笑)。でも、夢破れて田舎に帰ってくるっていうのは、よくある話だと思うんです。あと、炎上して世間で叩かれて、謹慎するってニュースも多いと思いますし。それぞれ具体的なベースがあった訳ではないですが、身近なテーマだったんだと思います。

 

――劇中で、主人公が炎上してSNSで叩かれて傷ついている心情や、それに対する周囲の反応なども生々しい雰囲気がありました。どうやってキャラクター作りをされたんでしょうか?

 

品川 主人公も、慰めてくれる周りの人間も、全部あのまま〝僕〟なんですよね。叩かれたら傷つく自分もいるし、「そんなの大したことないよ、気にするな」って言っている自分もいるので。さらにいえば、主人公のスクープ記事を書く記者の立場も分かる。「言われるのが嫌だったら辞めちゃえば?」という意見も、少なからず僕の中にあることなんです。

 

――なるほど。ご自身の気持ちがそれぞれの登場人物に表れてるんですね。

 

品川 はい。他にも、小杉さん(ブラックマヨネーズ)が演じていた、アンチのおじさんのような人もそうですね。例えば、球場で選手に「ヘタクソー!」ってヤジを浴びせたり、格闘技で世界チャンピオンに向かって「弱いぞー!」って平気で言ったりするじゃないですか。そんな時、選手は相当傷ついているかもしれない。でも、普通に聞き流してしまうし、なんなら自分も「なんでそこでガード下がるかね~」なんて口に出してしまったりする。他にも、久々に見たハリウッドスターに対して「老けたね~」って口走ったり。自分が老けたって言われたら絶対嫌なのにね……。だからアンチの人も、大きな悪意がある訳じゃなくて、まさか自分の声が本人に刺さっていると考えてもいないんじゃないかと。もしかしたら、叩いている側の人も、実際に会って話すとそこまで嫌な奴じゃないかもって思うんですよ(笑)。

↑ブラックマヨネーズ・小杉竜一はクセのある居酒屋の常連役を演じる。©吉本興業

 

――たしかにそうですよね……。それを踏まえると、小杉さんの役作りは、すごくリアルでした。何か人物像をお話しされたり、演技の指示をされたんですか?

 

品川 とくに話してないです。でも、芸能人なら一度はアンチの人との遭遇経験があると思うんですよね。道端で「写真撮ってよ!」って言われて断ると「なんだよ、偉そうに」とか言われたり。あるあるな話なので、そこを汲み取ってくれたんだと思います。

 

――そうだったんですね。小杉さんの他にも、キングコングの西野さんも出演されていました。ご本人役でしたが、西野さんが言いそうなセリフがハマっていて、そちらもリアリティがありました……!

 

品川 いや、あれは実際に西野が言っていたことをそのまま台本に書いただけなんですよ(笑)。本人は嫌だって言ってましたけどね。

↑本人役で登場するキングコング・西野亮廣 。©吉本興業

 

――(笑)!  そうだったんですね。品川さんにしかできない演出だと思いました。

 

品川 これも新たな西野のイジり方ですね(笑)。でも、小杉さんのアンチ役も、西野のキャラクターもどちらも共感できる自分がいるんですよ。最終的に、誰もがそれぞれの正義があるんだって思えるようにしたかったんです。ある意味、登場人物がみんな可愛く見えて、愛されるような形にできればと。

 

©吉本興業

 

撮影は一週間で!「クランクアップのときは泣きました」

――今回、クラウドファンディングなどもそうですが、制作の方法に変化はありましたか?

 

品川 いい意味で文化祭みたいでしたね。みんなで徹夜して、一週間で撮影しました。

 

―― 一週間!? とんでもないスピード感ですね。

 

品川 下川町に4日間、東京で3日間ですね。不眠不休で撮影しました。みんなでスポーツをしているような感覚で、そのエネルギーがそのまま映画に落とし込まれていると思います。結果論ですが、じっくり撮ったら、この熱量にならなかったかもしれない。しかも、若手の役者たちの「この映画で売れたい!」というハングリー精神溢れる空気感も映像に表れていると思います。

 

――皆さんの気概が、作品自体に表れている訳ですね。

 

品川 はい。低予算で映画を制作する大変さはありましたが、熱がこもった作品に仕上がったと思います。スタッフ自らクラウドファンディングに参加してくれたりもして。みんなで作り上げた感じで、物語と実際の映画作りがリンクしていた部分があったんです。

 

――おお、それは素敵です!

 

品川 この映画自体が〝綺麗事〟の話って言われたらそれまでですが、実際に〝綺麗事〟ってあるじゃんって思いましたね。ラストシーンの撮影では、みんな感極まっててトランス状態でしたよ! 感動しちゃって。大輝役のSWAYは、ホテルに帰った後、風呂場で泣いたって言ってましたね~。僕もクランクアップのときは泣きました(笑)。

 

気合いを入れる時は……「〝リスタート癖〟があるんです」

――今回『リスタート』というタイトルですが、品川さん的に何か〝リスタート〟に特別な意味はありますでしょうか?

 

品川 僕ね、「リスタート癖」があるんですよ。子どものころ、転校や引っ越しがめちゃくちゃ多かったんですが、誰も知らない場所で新しく始めることが、自分の中でなんだか盛り上がるんですよね。僕は〝リスタート〟っていうのが好きなのかもしれないです。

 

――「リスタート癖」 ですか……! 最近のリスタートは何かありましたか?

 

品川 今がまさにそうですね。この映画の宣伝や『池袋ウエストゲートパーク』の舞台演出など仕事が重なって、人生で何度かある一番しんどい時。こういう時は、一旦死ぬ気でやろうって思わないと乗り切れないじゃないですか。だから、ここからリスタートする気持ちで、気合いを入れて臨んでいます。僕それもあって、よく坊主にするんですよ。気合い=坊主! 古いタイプの人間なので(笑)

 

ーー作品制作も充実されている時期かと思いますが、これからの監督としての目標や展望は何かありますか?

 

品川 いつか海外で映画を撮りたいっていう気持ちがありますね。でもこれから2年くらいは頂いている仕事の予定があるので、まずは目の前のことをやり切りたいです。

 

――おお、すごい! 今後も詰まっているんですね。

 

品川 はい。ただ、次の夢に生かすために、これをやって……という訳ではなく、とにかく自分の目の前にあることに全力を注ぎたいです。映画を撮ることは本当に楽しいので、仕事が数珠つなぎになっている間は、走り切りたいと思います。

 

――楽しみにしています!ありがとうございました。

 

 

リスタート

7月9日(金)北海道地区先行公開中
7月16日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷、テアトル新宿ほか全国公開-

監督・脚本:品川ヒロシ
出演:EMILY(HONEBONE)、SWAY(DOBERMAN INFINITY/劇団EXILE)他
配給:吉本興業
©吉本興業

 

【STORY】

北海道下川町で育った未央は、シンガーソングライターを夢見て上京。しかし、不本意ながら売れない地下アイドルとして活動していた。

ある日、意図せず起きた有名アーティストとのスキャンダルによって、世間からのバッシングを受けることに。思い描いていた夢に破れ傷つき、故郷に帰ってきた未央だったが、家族や友人にも上手く接することが出来ずにいた。

そんな中、同級生の大輝は、未央を思い出の場所へと連れ出す。自然豊かな景色とその優しさに癒され、未央はゆっくりと前を向き始める―。

 

 

 

深田恭子主演「劇場版 ルパンの娘」第1弾予告映像解禁“もう一人のLの一族”三雲玲(観月ありさ)の姿も

10月15日(金)に公開される深田恭子主演の映画「劇場版 ルパンの娘」の第1弾予告映像が解禁された。

本作は、横関大の同名小説を原作に、フジテレビ系列で2019年7月期に1作目、翌2020年に2作目が放送されたドラマ『ルパンの娘』の劇場版。ドラマでは、代々泥棒一家である“Lの一族”の娘・三雲華(深田恭子)と、代々警察一家の息子・桜庭和馬(瀬戸康史)の禁断の恋の行方とともに、全力でふざけるキャストの好演や、泥棒スーツに身をまとった激しいアクションと独特なポージング、そしてミュージカル演出が話題を呼んだ。

 

そんな『ルパンの娘』の続編にして最終章となる劇場版の舞台は、異国の地「ディーベンブルク王国」。ある日、Lの一族の父・尊(渡部篤郎)が突然「泥棒引退」を宣言し、これまで迷惑をかけてきた華と和馬にちょっと遅めの新婚旅行をプレゼントするが、本当の目的は、王国に眠る史上最大のお宝。さらに、華も知らない一族最大の謎に迫ることに。

 

解禁された予告映像は「祝!引退!」という文字とともに、泥棒引退を決意した尊に華が感謝を伝え、満面の笑みで花束を手渡すシーンからスタート。闇夜に浮かぶ城への潜入シーンや、謎の敵との本格アクション、シリーズではおなじみのてんとう虫柄の車が空を飛ぶ映像が映し出されている。

 

さらに映像の終盤では、先日解禁となった観月ありさ演じる“もう一人のLの一族”三雲玲も登場し、本編に期待が高まる映像となっている。

「劇場版 ルパンの娘」

2021年10月15日(金)全国ロードショー

 

出演:深田恭子、瀬戸康史、橋本環奈、小沢真珠、栗原類、どんぐり(竹原芳子)、観月ありさ、市村正親、藤岡弘、、大貫勇輔、小畑乃々、太田莉菜、マルシア、信太昌之、我修院達也、麿赤兒、渡部篤郎

 

監督:武内英樹

 

脚本:徳永友一

 

原作:横関大「ルパンの娘」シリーズ(講談社文庫刊)

 

©横関大/講談社 ©2021「劇場版 ルパンの娘」製作委員会

女優・釈由美子の足裏のお芝居に注目!?『ロックダウン・ホテル 死・霊・感・染』

コロナ禍の世界を予言したかのようなカナダ制作のパンデミックホラー作品『ロックダウン・ホテル 死・霊・感・染』。7月2日から全国でロードショーされるこの作品で世界進出を果たしたのが女優・釈由美子である。なぜ、今海外作品に出演したのか? 彼女自身がこの映画にかける思いを語ってもらった。

(撮影・構成/丸山剛史/執筆:松本祐貴)

 


釈由美子(しゃく・ゆみこ)

1978年東京都生まれ。女優。1997年にグラビアでデビューし、写真集も多数出版。その後、映画『修羅雪姫』、『ゴジラ×メガゴジラ』やドラマ『スカイハイ』などでも女優として活躍。今回の映画で世界進出を果たした。美容関連本も出版し、山ガールとしても有名。

 

本作と現実のコロナウイルスがリンク……「夢ならさめてほしかった」

 

ーー本作は、殺人ウイルスがホテルで感染爆発するというホラー作品です。どんなふうに出演のオファーがきたのでしょうか?

 

 オファーは2018年の夏にいただいて、同時にドサっと英語の台本も届きました。妊婦役の日本人を探していると聞いて、あらすじを見て、やってみたいと思いました。なによりも、外国人の監督、出演者、スタッフという知らない環境で、どんな物づくりをしているのかという興味が一番でしたね。実は、500ページ以上の台本の翻訳も自分でやったんですよ。「床を這う」「痙攣する」など、受験英語で出てこないような言い回しが多かったですね(笑)。

 

ーー夫から逃れて海外のホテルに辿りつく妊婦役のナオミという役柄です。釈さんも結婚して、子育てをしています。そこに演じやすさはありましたか?

 

 身ごもっている最中の動きは、妊婦期間中をそのまま参考にしました。例えば、お腹の下に手をおいて「ふぅ」と息をついたり、腰を反らせてふんぞり返ったように歩くとか、転ばないようにがに股気味にするとかですね。実体験を元に役作りができましたね。

 

ーー映画の中では、パンデミックが起こり、感染者たちがうめいたり、凶暴化したりという恐怖シーンもあります。そして公開は、2021年の夏ということで、実際の新型コロナウイルスとのリンクをどう考えますか?

 

 この映画が完成するぐらいのときに、日本でもコロナウイルスの流行が始まったんです。現実とリンクしていて、デジャブのようで、悪夢のようで……。「夢ならさめてくれ」と思っていました。監督もスタッフも出演者も、まさかこんなふうになるとは思ってもみなかったでしょう。コロナの状況とシンクロして見てもらえると、違った感想も生まれるのではないかと思います。個人的には、この状況で公開できるのかどうかが心配でしたね。

というのも、コロナの影響で海外の映画祭への出席もなくなってしまって、監督と再会の約束もしていたのですが、会えないのが残念ですね。監督は日本にも舞台挨拶に来たいとメールがきていたのですが、今の状況では、なかなか難しいです。

 

子どもを生んだことで、私は強さをもらった

ーー今作は家庭の崩壊が裏のテーマとして設定されているように感じました。そのような家庭の崩壊、母子関係についてどう思われますか?

 

 子どもがいなくても母親役を演じている役者さんはたくさんいます。でも、自分が母親になったことが、今作の芝居に活きた部分はあります。私にとっても、子どもは唯一無二の存在で、自分を捨てて、命とひきかえでも守れる。そんな感情は子どもにしか感じません。子どもを生んだことで、私は強さをもらったと思います。

 

ーーこの映画で、釈さんがこのシーンは見てほしいというのはありますか?

 

 

 意外でしょうが、足の裏のお芝居ですね。私が演じるナオミは殺人ウイルスに感染し、麻痺していきます。もう腕の力も残ってなく、体が動かない……。そんな場面で監督から「足の爪先だけ唯一力が残っているんだ。その力を振り絞って前に進むんだ」と指示が出ました。だから妙に足の裏のクローズアップが多いんですよ。そのシーンを撮るときは、足が何度もつって、実は、寝ているときに金縛りにもあいました(笑)。

 

海外の撮影はきっちり撮影時間が決まっていた

ーー海外の映画の現場は、実際どんな感じなんですか。

 

 ハリウッド映画だと、トレーラーやクレーンがあって、大掛かりなセットをイメージしますよね。この映画はローバジェット(低予算)なので、そんなことはありません。私もマネージャーがついてくることもなく、ひとりで現場に入りました。そして、宿泊するホテルは、映画の現場でした。ワンフロアは借り切って撮影現場として使用し、違うフロアに監督や出演者が泊まっていました。オンオフはなく、まさにロックダウン状態です。

撮影場所となった真冬のカナダ・モントリオールはマイナス20℃です。あまりにも寒すぎて、オフの日にあわててカナダグースのダウンを買いました。スーパーも近くになく、外食もできないので、ウーバーイーツを頼みましたね。

 

ーーそんな状況だったんですね。共演者の方とは仲良くなりましたか?

 

 

 食堂で会話しながらごはんを食べましたね。クランクアップの日には監督とおいしいステーキを食べに行きました。今回は、新人のつもりでイチから仕事をするのは新鮮でした。日本と似たような撮影スタイルもあれば、まったく違うところもありました。

 

ーーカナダの映画現場は、日本の現場とどんなところが違いましたか?

 

 俳優の組合によって撮影の時間がきっちり決まっているところです。撮影時間が延びることがないんです。「あと2カットでこのシーンが終わる」というときにも、時間が来れば終わります。夜中に撮りたいシーンがある日は、お昼すぎからスタートしていました。

 

ーー役者の働き方改革も進んでいるんですね。ほかには、どんなところに違いがありますか?

 

 あとは、監督個人の演出の違いなので、これは日本人の監督にもあると思います。役者さんのアプローチの差も感じましたが、それも個人次第ですかね。

例えば、今回はホラー映画です。日本だと映画『リング』シリーズの貞子が登場して、「キャー」というような演出を思い浮かべるかもしれません。でも、本作では、主演のカロライナさんが押し殺した恐怖の芝居をしていました。スクリーム系ではなく、多くを語らず佇まいで見せるという演技は勉強になりました。

 

夜中や早朝にオンライン英会話で語学の準備

ーーなるほど。今作は、特殊メイクもスゴかったですが、いかがでした?

 

 特殊メイクは、担当の方が2時間ぐらいかけて作り込んでくれました。そのVFX(ビジュアル・エフェクツ)の方はハリウッドでも仕事をしているそうで、携帯で写真も見せてくれました。実際にいろいろ体に貼り付けられ、足の血管を浮き上がらせてくれたりと、リアルに仕上げてくれました。

 

ーー日本の撮影現場に慣れているとはいえ、現場はすべて英語で進めているんですよね。釈さんの英語力はほんとスゴいです。

 

 オファーをいただいたときの一番のネックはやはり英語でした。今回は、英語をイチからやり直しましたね。20代のころは『英語でしゃべらナイト』で英語の勉強をしていたんですけど、そこから10年空くと、すっかり忘れていました(笑)。ただ、あのときの英語が苦手だけどもがんばった努力は無駄ではなかったです。改めて、大人になってからの英語は本当に身につかないです。できれば子どものころから勉強した方がいいですね。

 

ーー具体的にはどのように英語を勉強したのでしょうか?

 

 撮影に入る前の準備期間は半年あったので、コーチングスクールに行って、マンツーマンで、シャドウイング、ディクテーションなどの勉強法から学びました。ほかにもオンライン英会話を毎日1時間、子どもがいるときはできないので、夜中の1時、朝の5時なんかに予約して進めました。それでも、付け焼き刃でできるものではなくて、やっと耳が慣れて、言いたいことが言えるようになったぐらいの時期に出発しました。

でも、現地はカナダのケベック州だったんです……。そこではフランス語が飛び交っていて、全然思ったのと違いました。一応、英語で質問すれば、英語で答えは返ってくるんですけど、日常会話はフランス語なので、私はポカーンとなっていました(笑)。

 

ーーフランス語までは手がまわらないですもんね。今回、海外で役に立つアイテムはありましたか?

 

 ポケトークみたいな小さな翻訳機は役に立ちました。今回はフランス語もありましたからね(笑)。

ただ、撮影現場では、自分の英語を信じて、使わなかったですね。今回は映画のために必死に英語の勉強をしましたが、短い海外旅行なら、翻訳機があればなんとかなると思いました。買い物のときとか、ホテルでは役に立ちますよ。「加湿器ください」とかフランス語でパッと出てこないですよ。

 

ーー今回、英語の勉強時間を作るのは大変じゃなかったですか。

 

 子どもが今より小さかったんですが「時間はあるものじゃない作るものだ」と思っていました。幼稚園の送り迎えの間にもイヤホンで英語を聞いたりもしていましたね。

 

海外作品だから殻を破れて、新しい私を見せられた

 

ーー普通の人はその頑張りもなかなか難しいです。40代になっても学びの姿勢を持つ釈さんを見習いたいですがどうすればいいですか。

 

 うーん。今回はイチから新しい環境で学びたいと思って撮影に参加しましたからね。ある意味新しい私を見てもらえる作品だと思います。例えば、予告編でも、顔が苦痛に満ちて歪んでいる場面は、今までのイメージからするとありえないです。海外作品だからこそ殻を破れて、これまでにない私を見せられたと思います。

公開が決まったときには、戸惑いもありましたよ。あの演技をお客さんに見せるんだって。でも、最終的には「ま、いっか」と思えました。

 

ーーその強さは、年齢を重ねたからですかね。

 

 人間誰でも老いますし、年をとったからこその覚悟ですね。同じことをしていないで、次のフェーズにいくためにチャレンジした作品です。

 

ーーでは、今作の次は、ハリウッドデビューもありますか?

 

 いえいえ。実はこの作品の後、別のアメリカ映画作品の撮影も続きました。コロナの直前、20年の1月にオクラホマで撮影し、今年完成です。

たまたま2作続いて、これを足がかりにハリウッドデビューと言われることもありますが、まったくそんなことはないです。そんな甘い世界ではありません。ただ、監督が『ゴジラ対メカゴジラ』のファンとのことで、私が積み上げてきたキャリアや経験が次につながって、釈由美子が求められるなら全力で応えたいと思います。それは、海外作品でも、日本作品でも同じです。

 

ーー家庭と仕事を両立させながら、海外作品にも挑戦するというパワーはどこから生まれるんですか?

 

 本作も、語学の準備なども含め、大変なことはわかっていました。でも、心の声を聞いて、自分をワクワクさせてくれるなら挑戦することがパワーの源ですね。素直な気持ちが一番です。本作品でも、妊婦役のナオミには、いち役者として勝負しました。そんな私の姿をぜひスクリーンで見てもらえればと思います。

 

【映画情報】

ロックダウン・ホテル死・霊・感・染

7月2日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷、池袋シネマ・ロサ、新宿シネマカリテほか全国でロードショー。

【映画公式はこちら

小川紗良、初長編監督作「海辺の金魚」公開「自分の初めての長編作品として胸を張れるものに」

役者業のほか、映像作品の制作や文筆業など活動の幅を広げて活躍する小川紗良さんの長編初監督作となる映画「海辺の金魚」が6月25日(金)より公開。児童養護施設で暮らす少女たちの世界と心の成長を描いた人間ドラマを手掛けた小川監督に、作品に対する思いや今後の展望などを伺いました。

 

◆長編監督デビュー作で、身寄りのない子供たちを描いた理由は?

「女の子が自分の人生を歩みだす瞬間を描きたい」というのが最初にありました。そして自分が以前から身寄りのない子供たちを描いた作品やドキュメンタリー、本などに関心があったこともあり、このような設定になりました。

 

◆小川監督がこれまで撮られてきた短編映画のように、青春映画の要素もありますね。

もちろん青春と言える要素もあると思いますが、今回はどちらかというと、18歳で施設を出ないといけないタイミングで主人公の過去や未来について、そして自立について葛藤していく姿を描けたらいいなという気持ちが強かったです。

 

◆師である是枝裕和監督からの言葉やアドバイスはあったのでしょうか?

是枝監督は大学時代の先生で、いろいろお世話になった恩師ですので、制作過程で自然と教えが生きていたことは多々あると思います。一度だけ脚本を読んでもらってアドバイスを頂き、また是枝さんの作品をあらためて見返したりもしました。

 

◆短編「最期の星」に続き、小川未祐さんを主演に起用されました。

私が大学生の時に「最期の星」を撮ったのですが、久々に再会したら彼女は18歳になっていました。その時に18歳なりの葛藤だったり、野望のようなものだったり、今抱えている思いみたいなものを聞き、その揺れ動く彼女の等身大の姿をまた映画の中で描いてみたいと思ったんです。つまり彼女ありきで、この作品が始まったと言えます。

 

◆役者としても活躍されている小川監督から見て、小川未祐さんの役者としての魅力は?

初対面は「最期の星」のオーディションだったのですが、たたずまいがしっかりしていて、凛とした空気を持った子だなというのが第一印象でした。その印象は今でも変わらないです。あと今回の作品を撮っていた時期は、あどけなく見える時もあれば、大人っぽく見える時もあって、そのアンバランスさもいいなって思いました。

 

◆ちなみに、小川監督自身が本作に出演されなかった理由は?

学生時代に撮った短編2作には出演したのですが、それ以降は出演しないことに決めています。やはり現場で出演しながら監督すると自分が混乱してしまうので(笑)。今は、監督の時は監督に専念したい気持ちが強いです。それに自分で脚本を書いて、自分で監督して、自分で出るとなると、世界観が自分の範疇だけに閉じこもってしまうような気がして。いろいろなことを人に委ねてみることで、予想外に広がっていく面白さを追いかけてみたい気持ちもあり、今は役者を他の人に委ねています。

 

◆「BEATOPIA」(ビートピア)に続き、鹿児島県阿久根市をロケ地に選ばれていますが、阿久根市の魅力は?

昔から知っている土地なのですが、学生時代に「BEATOPIA」を撮った時に、自分が小さいころから知っていた面だけでなく、知らない場所や知らない人に触れることができ、阿久根市がもっと好きになったんです。決して大きな町ではありませんが、今まで見えなかった魅力が見えたので、再びそこで映画を撮ってみたいと思いました。海に囲まれた自然だったり、東京ではなじみのない、みんなで円卓を囲んで食べるそうめん流しのお店だったり、いろいろな魅力があると思います。

 

◆子供たちを多く起用した現場だったと思いますが、そんな中での撮影エピソードを教えてください。

晴海役の花田琉愛ちゃんを含めて、子供たちは子役ではなく、普通に阿久根市で暮らしている子をオーディションで選びました。私自身これまで日常生活で子供と関わることがほとんどなかったので、最初はどうしたらいいか分からないことがいっぱいありました。その後、一緒に遊んだり、会話を重ねたりしたことで、ちょっとずつ子供たちとの距離が分かっていきました。琉愛ちゃんとは、衣装の浴衣などを地元のお店に一緒に買いに行きました。

 

◆ほかに、苦労されたことはありますか?

短編作品とは長さや物語のうねりなど脚本を書く段階から違うので、今回あらためて脚本の勉強をし直しました。また長編は観賞後も見ている人の余韻が続いていく感覚が強いので、単に作品としてまとめるのではなく、見えない余白の部分まで想像できるような作りにしたい思いがありました。

 

◆完成した本作の満足度、そして次作に懸ける意気込みはいかかですか?

規模は小さいとは言え、初の商業映画としてオリジナルの長編を撮れることは、かなりぜいたくなことだと思います。また、規模が小さいなりに信頼できるスタッフやキャストの方々に集まってもらい、とても人に恵まれました。自分の初めての長編作品として、胸を張れるものになったと思っています。短編なりの挑戦も楽しいですが、多くの人に映画館で見てもらうということを考えると、この後も長編は撮りたいです。また、今回子供たちと関わったことでいろいろ発見もあったので、今後も子供が出てくる作品を撮ってみたいと思っています。

 

◆今後、どのような監督を目指していきたいですか?

「ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語」のグレタ・ガーウィグ監督や「悲しみに、こんにちは」のカルラ・シモン監督、「はちどり」のキム・ボラ監督など、海外の女性監督が撮っている作品に興味があるんです。私も文化や言語を超えて、そういう作品と並ぶことができるような作品を作っていきたいです。

 

◆映画公開に併せ、連作短編集「海辺の金魚」で小説家デビューもされました。

映画を撮った後に小説として書いた作品ですが、映画とはかなり違う部分もありますし、映画では描かれていない先の物語も書いています。1人で黙々と書く小説だからこそ広げられる世界もある、ということに気づかされました。日本では西川美和監督がやっているように、先に小説を書いて、それを基に映画を作る挑戦もしてみたいと思いました。

 

PROFILE

小川紗良
●おがわ・さら…1996年6月8日生まれ。東京都出身。B型。主な出演作に連続テレビ小説『まんぷく』、『アライブ がん専門医のカルテ』『名建築で昼食を』、映画「イノセント15」「ビューティフルドリーマー」など。監督作には映画「あさつゆ」「BEATOPIA」「最期の星」がある。

 

作品紹介

映画「海辺の金魚」
2021年6月25日(金)より東京・新宿シネマカリテほか全国公開

(STAFF&CAST)
監督・脚本・編集:小川紗良
出演:小川未祐、花田琉愛、芹澤興人、福崎那由他、山田キヌヲ

(STORY)
児童養護施設で暮らす18歳の花(小川)は、施設で最後の夏を迎えていた。そこに8歳の少女・晴海(花田)が入所してくる。かつての自分を重ねた花は、晴海との交流の中で、今までになかった感情が芽生えていく。

©2021東映ビデオ

●photo/関根和弘 text/くれい響

 

 

iPhoneやAndroidを生み出したメンバーたちの失敗に迫る映画「GENERAL MAGIC」配信開始

角川アスキー総合研究所は6月11日、米国のドキュメンタリー映画「GENERAL MAGIC」日本語字幕版の配信を開始しました。作品はApple TVほか、Amazon Prime Video/FOD/GYAO! ストア/YouTubeなどで視聴できます。

 

「GENERAL MAGIC」は、アップルに所属していた才能あるエンジニアチームが起業し、スマホの先駆けとなる「携帯情報端末」の開発を進めながらも、解散へと追い込まれていく姿を描いたドキュメンタリー映画で、イノベーションをテーマにした内容となっています。

 

作品の見どころは、のちにiPodやiPhone、Android、eBayを生み出した各メンバー達へのインタビューと、当時の貴重な映像で構成されている点です。また、米国の各映画祭で7つの最優秀ドキュメンタリー映画賞を受賞しているため、ドキュメンタリー映画として完成度の高い作品であることがうかがえます。

 

さらに、若き日のスティーブ・ジョブズも登場。映画としても、当時の米国の天才たちの様子を知るための資料としても、期待できる作品と言えそうです。

 

【GENERAL MAGIC】

■上映時間:約90分
■監督:サラ・ケルーシュ、 マット・モード
■プロデューサー:マイケル・スターン、レイノルド・ディシルバ、ジョン・ジャナンドレア
■製作:Spellbound Productions II
■配給」株式会社角川アスキー総合研究所
■仕様:フルHD(1080p)、英語音声・日本語字幕
■最優秀ドキュメンタリー映画賞受賞
(ナパ・バレー映画祭、モンタナ国際映画祭、ロサンゼルス映画祭、
ウィリアムズバーグ国際映画祭、アーバイン国際映画祭、
フェニックス映画祭、サンタクルス映画祭)
Copyright(c) 2019 Spellbound Productions II LLC All rights reserved.

「北斎の数少ない幸せな時間を担当させてもらった」『HOKUSAI』瀧本美織インタビュー

世界の美術史に大きな影響を与えた偉大なる絵師・葛飾北斎。日本はもちろん、世界でもその知名度は非常に高いものがある。が、老齢になって作品が世に聞こえるようになるまでの彼の人生には謎が多く、これまで北斎の人生そのものを描いた作品はほとんど見られなかった。その描かれなかった部分にフィーチャーしたのが5月28日から公開中の映画『HOKUSAI』だ。

ということで、北斎の妻、コトを演じた瀧本美織さんにインタビューを敢行! 女性目線から本作を通して感じる北斎の魅力について聞いた。

 

瀧本美織:1991年生まれ、鳥取県出身。NHK連続テレビ小説「てっぱん」(10)でヒロインに抜擢され注目を集める。主な映画出演作に『彼岸島』(10)、『貞子3D2』(13)。声優として『風立ちぬ』(13)、『天才バカヴォン〜蘇るフランダースの犬〜』(15)など。

 

あくなき創作意欲、命が尽きるまで自分の芸術をやり遂げる姿こそ北斎の魅力

――オファーを受ける前は、北斎にどんな印象を抱いていましたか?

 

瀧本 『冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏』など誰もが知る有名な作品を知っているくらいで、どういう生い立ち、人生を送ってきたかはあまり知らず、漠然と偉人というイメージでした。ただ、今回のお話をいただいて、(すみだ)北斎美術館に行って実際に絵を観たりといろいろと勉強しました。自然の中でも波は動きのあるもので、それをとらえて絵に描くというのはすごく挑戦的。当時はすごく斬新だったんだなと感じました。

 

――ちなみに、瀧本さん自身は絵心はありますか?

 

瀧本 小さいころから絵を描くのが好きで、少女漫画のようなものも自分で描いたりしてましたし、美術の授業も好きだったので、比較的絵心はあるんじゃないかなと思っています(笑)。

 

――瀧本さんが演じた北斎の妻、コトはほとんどその詳細が明らかになっていない人物です。

 

瀧本 コトに関する情報はまったくなかったのですが、(橋本一)監督からは「お嫁さんにしたくなるようなわかりやすい女性」というイメージを伝えていただきました。それを自分の中で膨らませて、役を作るというよりは現場に入って(壮年期の北斎役の)柳楽(優弥)さんとの空気感から生まれるものを大事にしました。具体的には、北斎は人生全体を通して自分と戦い続けた人という印象だったので、コトといるときは夫婦の時間でやすらぎを感じてもらえるような、北斎の数少ない幸せな時間を担当する気持ちで演じました。

 

――天才を支える役を演じる難しさはありましたか?

 

瀧本 柳楽さんの演じる北斎は絵に対してはものすごい凄みを感じさせる一方で、コトと一緒にいるときは男女が逆転したような繊細さを見せる。ですから、難しさもありましたが、家庭では私が守ってあげなくてはという気持ちで北斎と接していたので、家庭での北斎の意外な一面が垣間見られるシーンになったんじゃないかと思います。

 

――今回の北斎役は壮年期を柳楽優弥さん、老年期を田中 泯さんが担当しました。ふたりが演じる北斎も見どころのひとつ。

 

瀧本 私はすごく柳楽さんと泯さんの北斎が好きです。柳楽さんの北斎は年齢的に血気盛んで、人に対して悔しいという思いをぶつける純粋さがありますし、年齢を重ねた泯さんの北斎は静かなる自分との戦いを表現されています。どちらの北斎も気負いと情熱があるところが魅力です。

 

――実際に北斎のようなこだわりの強い男性はどうですか?

 

瀧本 私はそういう男性を自分で支えるというよりも、私も負けないように輝かなきゃ! と一緒になって頑張るタイプですね。コトのように影で支えるのはあんまり性に合ってないかもしれません(笑)。

 

――映画での時代劇は初挑戦。不安は?

 

瀧本 動きが制限されるお着物を着た状態でどう動くか、その動きの中で気持ちをどう乗せていくか、というのが時代劇の難しさのひとつ。ただ、以前泯さんと共演させていただいた『妻は、くノ一』というテレビドラマで所作指導していただいた先生が今回もついてくださったので、そのあたりは心強かったですね。

 

――着物は好きですか?

 

瀧本 好きです。プライベートで浴衣を着ることはありますが、着物を着ることはあまりないので、撮影で着られると違った自分になれる気がして刺激になります。

 

――いつか時代劇でやってみたい役は?

 

瀧本 花魁とか(笑)。私自身、好奇心旺盛で、反骨精神もあるので、イメージと違うことにチャレンジしてみたいです。花魁の衣装への憧れもありますしね。

 

――セットや小道具の緻密さも印象的でしたが、瀧本さんが現場で気になったモノはありましたか?

 

瀧本 北斎とふたりで床に就くシーンで吊られていた蚊帳がすごく印象に残っています。最近まで使われていたモノですが、古き良き日本を感じられるところとか。ノスタルジックにひたれるものは、小さいころの記憶が呼び起こされるので引かれるものがあります。

 

――本作のテーマのひとつに、体制から創作物が規制されてしまう作家の葛藤も描かれています。

 

瀧本 それぞれの時代にいろいろな政治背景などがあるとは思いますが、規制の中でも自分の中の芸術をつくるために反骨精神を持って描き、それが時代を超えてずっと人の心に残すことができる人は本当に尊敬します。今の時代もそれ相応の生きにくさや、対峙していかなきゃいけない問題はありますが、私も微力ながら表現する立場にいる者として、自分を貫いて作品で人を元気にできたらと思います。

 

――改めて、北斎という人物の魅力を教えてください。

 

瀧本 見ていただいて感じることは人それぞれ違うと思うのですが、私は北斎のあくなき創作意欲、命が尽きるまで自分の芸術をやり遂げるという姿に刺激を受けたので、やはりそこが一番の魅力だと感じます。今、新型コロナで世界がこういう状況ですが、今を生き抜いていく力にも通ずるところもあります。本作の北斎を見ていただいて、自分ももっと素直にやりたいことを突き詰める人生もいいんじゃないか、そんなポジティブなメッセージを受け取ってもらえたらうれしいです。

 

【INFORMATION】

HOKUSAI

出演:柳楽優弥、田中 泯、阿部 寛、永山瑛太、玉木 宏、青木崇高、瀧本美織、津田寛治

監督:橋本一
企画・脚本:河原れん
配給:S・D・P

(C)2020 HOKUSAI MOVIE

公式URL:hokusai2020.com

 

(撮影・構成:丸山剛史/執筆:武松佑季)

池田エライザ「(綺羅莉の)王者感は自分でもかなり盛り上がりましたので見ていただきたいです」「映画 賭ケグルイ 絶体絶命ロシアンルーレット」

河本ほむら&尚村透原作による、人気コミックの実写映画版第2弾となる「映画 賭ケグルイ 絶体絶命ロシアンルーレット」が2021年6月1日(火)についに公開。個性的なキャラの中でも圧倒的な存在感を誇る、生徒会長・桃喰綺羅莉を演じる池田エライザさんに、その役作りや独特な撮影現場のエピソードを伺いました。

 

◆前作の映画に続き、オリジナルストーリーとなるわけですが、もともと原作ファンだった池田さんが脚本を読んだ感想は?

とにかく、ファンとしては桃喰綺羅莉と蛇喰夢子(浜辺美波)が賭場で最初にギャンブルをするのが、このような形だったことに、たまらないものがありました! いつも、まるで宇宙で交信し合っているような2人なので、1対1で戦ったりすると、絶対にしゃべらないと思うんですよ。そういう意味では、視鬼神真玄(藤井流星)という新キャラを挟んでの三つどもえの戦いは面白く、それを演じられることがうれしかったです。

 

◆そして、約2年ぶりに綺羅莉を演じる上では、どのようなことを心掛けましたか?

綺羅莉を演じる時は、感情が高ぶりそうな時ほど、それを隠そうとするというか抑えていく。インプットするものを、逆の意味合いでアウトプットするといった作業を心掛けます。そしていろんなものを削いで、最低限の動きをして、1つひとつの動きに意味を持たるようにします。私はもともと目や顔を触ったり、動きやリアクションが大きいタイプなので、それをすることがとても大変です。

 

◆本作では英勉監督が各キャラに対し、“新たなハードル”を与えています。綺羅莉にとっては何だったのでしょうか?

英監督は、いつも私が「どうしよう?」と考えていると「大丈夫!」と励ましてくれる存在ですが、「今回、綺羅莉は動くからね」と言われました。いつもは高みの見物をしているだけというか、もはや別撮り状態だったので、皆さんがいろんなお芝居をしていることをうらやましく感じていたんです。それが今回、綺羅莉なりの最大限の動きというか、歩くことができ、さらにただならぬ空気感を作ることもでき、多少なりともカロリーを消費できたことはうれしかったです(笑)。

 

◆そんな綺羅莉の存在を、藤井流星さん演じる視鬼神真玄が脅かします。

「ハリーポッター」でいうスリザリン同士というか。ヘビとトラがずっとしゃべっているみたいな感じでした。不気味さというか、かみ合ってない感じのお芝居は楽しかったです。そこまで顔に出ていませんが、書記の五十嵐清華(中村ゆりか)に対する視鬼神の態度に珍しくイライラしているので、ファンとしてはたまらない展開でした(笑)。また、これまでの綺羅莉は先手を打って完璧に行動してきたと思うんですが、それが今回視鬼神の存在によって、一瞬崩れたようにもなる。そんな思惑どおりにいかないところにはヒヤリとしました。そういうシーンでは、綺羅莉の感情みたいなものが垣間見れるかもしれません。

 

◆ドラマ『ぼくは麻理のなか』以来、共演も多い中村ゆりかさん演じる五十嵐との関係性も見どころです。

これまでの映画やドラマでは触れられなかった五十嵐との関係性を守ろうとするシーンがあって、そこでは珍しく感動的な感じになっているんです。ゆりかちゃんに関しては、これまでの関係性もあるので、お芝居のすり合わせもないですね。以前、台風だった時に私をすごく心配してくれたみたいで、「大丈夫?」とテレビ電話してくれたんです。私は全然大丈夫だったんですが、ゆりかちゃんが「これ見て!」と見せてきた冷蔵庫にネギしか入ってなかったんです。「ゆりかちゃんの方こそ、大丈夫?」な気持ちになりましたけど、本当に変わった子なので大好きなんです(笑)。

 

◆主要キャラが一堂に会する「指名ロシアンルーレット」のシーンはいかがでしたか?

今回、綺羅莉として初めて賭場に下りたのですが、「これが賭場の緊張感か!」と思いました。独特の静けさがあって、自分がせりふを言っている時でも思わず吸い込まれそうになるんです。「今までみんなここでお芝居していたんだ」と思うと原作ファンとしても感動しましたし、カッコよさも感じました。夢子とはただの敵ではなく、2人らしい関係性が築けたという意味では、演じる上での満足感がありました。

 

◆完成した本作を見た感想や見どころを教えてください。

綺羅莉が出てこない開拓地のシーンは、ある俳優が出てくるという思わぬサプライズもあって大爆笑でした。いきなりミュージカルが始まりますし、「これは何なんだ?」と一度感情がぐちゃぐちゃになりました。新渡戸九(小野寺晃良)がいる報道倶楽部の部屋が豪華になっていたのもうれしかったです(笑)。夢子に対して「楽しませてちょうだい」というせりふがあるように、綺羅莉にとってギャンブルは楽しいものなので、一見冷めて見えながらも心の中では楽しそうにしていることをテーマに演じました。そんな王者感は自分でもかなり盛り上がりましたので見ていただきたいです。

 

◆ちなみに、池田さんにとって綺羅莉というキャラはどんな存在でしょうか? 

毎回毎回、現場に入ってみないと分からないキャラです。正直、自分は綺羅莉と顔の系統も違いますし、最初は「無理があるんじゃないか?」と思っていたほどで、態度で押し切るというか、作り込むしかないと思っていました。集中して頑張って演じて、完成した作品を見ても私にはそれが正解だったか分からないんです。そのため、現場で達成感みたいなものもなく、ファンの子たちの「ゾクゾクした」「良かった」といった反応を見て、ひと安心する感じでした。とにかく、メイク部さんや衣装部さん、美術さんなど、いつも皆さんに支えられて出来ているキャラだと思っています。

 

プロフィール

 

池田エライザ
●いけだ・えらいざ…1996年4月16日生まれ。福岡県出身。最近の主な出演作にドラマ『ルームロンダリング』『きょうの猫村さん』『名建築で昼食を』、映画「SUNNY 強い気持ち・強い愛」「貞子」「一度死んでみた」「騙し絵の牙」など。監督作に映画「夏、至るころ」がある。今後は映画「真夜中乙女戦争」が2022年公開予定。

細田守監督最新作「竜とそばかすの姫」公開記念 金ローで過去作3週連続放送【コメントあり】

『金曜ロードショー』(日本テレビ系)で、7月2日(金)から「3週連続細田守SP」と銘打ち、「おおかみこどもの雨と雪」「バケモノの子」「サマーウォーズ」の3作品の放送することが決定した。

7月16日(金)にスタジオ地図作品、細田守監督待望の最新作「竜とそばかすの姫」が公開。これを記念して、7月2日(金)は、“おおかみおとこ”と恋に落ちた母と“おおかみこども”の子供たちの13年間を描いた感動作「おおかみこどもの雨と雪」を、7月9日(金)は、東京・渋谷とバケモノが暮らす異世界“渋天街”を舞台に、新しい家族の形を描いた細田監督作品最大のヒット作「バケモノの子」、7月16日(金)は、気弱な男子高校生が世界の危機に立ち向かう壮大な感動物語「サマーウォーズ」を放送する。

 

細田監督は、2006年公開の「時をかける少女」以降、監督した5作品の全てが日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞を受賞したほか、前作「未来のミライ」では米国アカデミー賞長編アニメーション映画賞にノミネートされるなど、国内外で高い評価を得ている。

 

細田守監督 コメント

新作「竜とそばかすの姫」公開タイミングに合わせての3週連続放送、うれしく思います。

 

今回の作品は、いろんな過去作品の連続性上にある、と考えています。一番大きいのは「サマーウォーズ」、インターネット世界が舞台、という大きな共通点があります。「おおかみこどもの雨と雪」とも親子の話であるという接点がありますし、「バケモノの子」の「擬似家族」というテーマ性とも共通点がある。その意味でも3本のチョイスは素晴らしいラインナップだと思います。

 

夏は映画のシーズンであります。夏休みの到来とともに、気分を盛り上げるのも映画が果たせる役割に他なりません! コロナ禍の自粛生活でストレスもたまる日々が続きます。そんな中、ぜひ今回の『金曜ロードショー』の3週連続放送を楽しんでいただき、その上で新作「竜とそばかすの姫」を劇場で見ていただくことで、皆さんの夏の盛り上げを彩ることができたら、幸いです!

 

『金曜ロードショー』

日本テレビ系

 

「おおかみこどもの雨と雪」

2021年7月2日(金)後9・00~11・19

 

「バケモノの子」

2021年7月9日(金)後9・00~11・19

 

「サマーウォーズ」

2021年7月16日(金)後9・00~10・54

 

『おおかみこどもの雨と雪』
©2012「おおかみこどもの雨と雪」製作委員会

 

『バケモノの子』
©2015 THE BOY AND THE BEAST FILM PARTNERS

 

『サマーウォーズ』
©2009 SUMMERWARSFILM PARTNERS

桑田佳祐監督作「稲村ジェーン」が約30年の時を経て初のBlu-ray&DVD化!【コメントあり】

桑田佳祐が監督・音楽を担当し、1990年に公開され、全国で350万人動員を記録した大ヒット映画「稲村ジェーン」。翌年の1991年にレーザーディスク、VHSとして発売されて以降、一切パッケージ化されてこなかったこの伝説の作品が、30年の時を経て“エモーショナル・リマスタリング”され、待望のBlu-ray&DVD化する。サザンオールスターズのデビュー43周年記念日となる2021年6月25日(金)にリリースされることが決定した。

桑田佳祐が監督・音楽を担当した映画「稲村ジェーン」は、1990年当時、ミュージシャンが映画監督を務めるという、他に類をみない挑戦的な作品であったにも関わらず、同年公開の日本映画で5本の指に入る350万人動員を記録したというメガヒット作品。また、監督を務める桑田の手によって10数曲もの新曲が書き下ろされ、主題歌であるサザンオールスターズの「真夏の果実」、挿入歌の「希望の轍」をはじめとして、時代を超えて多くの人々に愛され続ける数々の名曲が生み出されたという、伝説の“音楽映画”でもある。本編映像は当時のテープをデジタル・リマスタリング化。2021年現在の最新技術により、エモーショナルな映像と音で究極の音楽映画「稲村ジェーン」の世界に没入できるようになっている。

 

完全生産限定版には、主人公ヒロシの愛車であり、この映画の象徴的な存在として登場する「ダイハツ“ミゼット”」の1/50ミニチュアモデル(稲村ジェーン オリジナルカラーver.)、場面写真や、当時のスタッフが大切に保管していたという桑田の直筆による撮影コンテなどを掲載して製作されたスペシャルフォトブックが付属する予定。また限定版・通常版共通で、映画本編とは別に、特典DVDが収録される。

 

「稲村ジェーン」は、1964年に開催された東京オリンピックの翌年、1965年の鎌倉市稲村ヶ崎を舞台に、オリンピックが終わって時代が変わる、次から次へといろいろな“波”が打ち寄せてくる、その渦中の若者たちのひと夏を、音楽とともに描く。

<桑田佳祐コメント>

今から約30年前。まだまだひよっこの私が監督のみならず、欲張って主題歌や音楽もやってしまったという、若気の至りの極致ともいえる作品。そんな「稲村ジェーン」が今更ながら作品化されるとのこと。うれしくもあり、同時に恥ずかしい気持ちもいっぱいです。

 

あのとき映画を作らせていただいたこと、そして同時に並行して音楽も作ったことなどは、我が人生を振り返っても本当に大きな経験であり、大切な財産となりました。計り知れないほど沢山のものを習得出来ましたし、その後の私にとって大いなる糧になりました。あの時関わっていただいた皆さんには、ただただ、感謝の想いで一杯です。本当に、ありがとうございました!!

 

映画そのものの出来?これは全て監督であるアタシの責任であります(汗)‼ どうか大目に見てやってください。

 

「暑かったけどヨゥ、短かったよナァ、夏。」

 

そんなふうに感じられる季節が、どうか今年は皆様のもとにやってきますように!!

 

桑田佳祐

 

<作品紹介>

Blu-ray & DVD「稲村ジェーン」

2021年6月25日(金)リリース

作品特設サイト:https://special.southernallstars.jp/inamurajane/

 

完全生産限定版(30周年コンプリートエディション)Blu-ray / DVD BOX

【価格】11,000円(税込)

【品番】[Blu-ray]ASBDP1250 / [DVD]ASBP6521

・「本編DISC(Blu-ray / DVD)デジタル・リマスター版」+「特典DVD※」2枚組 / 三方背BOX・デジパック仕様

 

【完全生産限定版特典】

・ダイハツ“ミゼット”1/50スケールミニチュアモデル(稲村ジェーン オリジナルカラーver.)

・スペシャルフォトブック  他

 

通常版 Blu-ray / DVD

【価格】7,700円(税込)

【品番】[Blu-ray]ASBD1251 / [DVD]ASBY6522

・「本編DISC(Blu-ray / DVD)デジタル・リマスター版」+「特典DVD※」2枚組

※特典DVD収録内容は完全生産限定版(30周年コンプリートエディション)・通常版 共通

 

映画「稲村ジェーン」

(STAFF&CAST)

監督・音楽:桑田佳祐

脚本:康珍化

主題歌:サザンオールスターズ「真夏の果実」

挿入歌:サザンオールスターズ「希望の轍」

 

出演:加勢大周 金山一彦 的場浩司 清水美砂

尾美としのり 古本新之輔 泉谷しげる TOMMY SNYDER PANTA

伊武雅刀 下元史朗 伊佐山ひろ子 設楽りさ子 原由子

伊東四朗 草刈正雄

 

■サザンオールスターズ オフィシャルサイト https://southernallstars.jp

■サザンオールスターズ 公式 YouTube channel https://www.youtube.com/user/SouthernAllStarsch/

■サザンオールスターズ公式Facebook https://www.facebook.com/sas.taishita/

■サザンオールスターズ公式ツイッター @sasfannet

「ボヘミアン・ラプソディ」金ローで地上波初放送 主演ラミ・マレック、ブライアン・メイ、ロジャー・テイラーのSPコメント到着

6月4日(金)の『金曜ロードショー』(日本テレビ系 後9・00~11・39)で、「ボヘミアン・ラプソディ」が地上波初放送されることが決定した。

「ボヘミアン・ラプソディ」Motion Picture©2018 Twentieth Century Fox Film Corporation, Regency Entertainment (USA), Inc. and TSG Entertainment Finance LLC in the U.S. only. ©2018 Twentieth Century

 

「ボヘミアン・ラプソディ」は、伝説のロック・バンド“クイーン”のボーカリスト、フレディ・マーキュリーの半生を描いた2018年最大のヒット作。全世界で1000億円以上、日本でも131億円の興行収入を記録、第91回アカデミー賞でも、ラミ・マレックの主演男優賞をはじめ最多4部門を獲得した。

 

劇中にはタイトルの「ボヘミアン・ラプソディ」をはじめ、「ウィ・ウィル・ロック・ユー」「伝説のチャンピオン」など、1フレーズ聞けば誰でも分かる名曲28曲が登場。本作の音楽プロデューサーは、クイーンのオリジナルメンバーであるブライアン・メイとロジャー・テイラーが務めている。

 

今年は、クイーン結成50周年のメモリアルイヤーでもあり、5月19日には、クイーンのオリジナル・アルバムの「リミテッド・エディション」シリーズ全15タイトルがユニバーサルミュージックから再発売される。

 

ラミ・マレック コメント

皆さんに、金曜ロードショーで「ボヘミアン・ラプソディ」をご覧いただけることを、とてもうれしく思います。

 

We are the Champions!

 

ありがとうございます。

 

日本の皆さん、愛しています!

 

クイーン ブライアン・メイ(ギター)コメント

日本のファン、そして親愛なる皆さん、乾杯!皆さんは私たちの人生においてかけがえのない存在です。感謝しています。映画を楽しんでください!!

 

クイーン ロジャー・テイラー(ドラムス)コメント

日本の親愛なる皆さん、こんにちは。この映画は私たちの素晴らしい冒険を描いていますが、まだ終わってはいません!

 

『金曜ロードショー』

日本テレビ系

「ボヘミアン・ラプソディ」

2021年6月4日(金)後9・00~11・39 ※45分枠拡大

GReeeeNが明石家さんまプロデュース劇場アニメ「漁港の肉子ちゃん」のED曲を書き下ろし

6月11日(金)に公開される明石家さんまプロデュースの劇場アニメ「漁港の肉子ちゃん」の主題歌が吉田拓郎の名曲「イメージの詩」、エンディングテーマがGReeeeN書き下ろしの「たけてん」に決まった。

明石家さんまが直木賞作家・西加奈子の小説に惚れ込み企画・プロデュースした本作は、漁港の船に住むわけあり母娘・肉子ちゃんとキクコの秘密が紡ぐ感動のハートフルコメディ。

 

肉子ちゃんの声を大竹しのぶ、娘・キクコの声をCocomiが務め、人気声優の花江夏樹や下野紘、吉岡里帆、マツコ・デラックスらも声を担当する。

 

今回、明石家さんまの最愛の曲であり「人生の教科書」だと語る吉田拓郎の名曲「イメージの詩」が本作の主題歌に決定。そして編曲を吉田拓郎の盟友・武部聡志、サウンドプロデュースをGReeeeNが手掛け、10歳の子役の稲垣来泉が歌うことも発表された。

 

エンディングテーマは、以前からさんまと交流があったGReeeeN書き下ろしの「たけてん」。GReeeeNは「笑わせたい誰かが居る、笑って欲しい誰かが居る。そして幸せになって欲しい人が居る。そんな気持ちを込めました!」とコメントしている。

 

明石家さんま コメント

◆「イメージの詩」に関して

ドラマ「Jimmy~アホみたいなホンマの話~」の時に実感したことで、自分の体に染み込んだ歌でも、今の時代に伝わるんだというのが分かって「イメージの詩」も、何かしらの形で披露したいと思っていたんです。それで、吉田拓郎さんにご連絡をしてOKをいただいて、「女性に歌ってほしいので、歌詞も変えさせてもらいたい」と伝えたら「いいよ、いいよ、さんまちゃんの自由にして」と。

 

それで女性目線の歌詞にしようと思って、夜通し考えたけど、この曲は、この歌詞でないとダメだということが分かって。女性に歌ってもらいたいけど、歌詞を変えるのは難しいから大人の歌詞を小さい女の子に歌ってもらったらいいんじゃないかと。

 

今回、10歳の稲垣来泉ちゃんに歌ってもらったんですが、ものすごい理解力で。クインシー・ジョーンズが、ボブ・ディランに「語るように歌ってくれ」と言ったというエピソードを伝えて、「ボブ・ディランで」と依頼すると「はい。ボブ・ディラン」と楽譜にメモとってくれたり(笑)。思った以上の「イメージの詩」ができました。

 

この曲が、また世に出てくれることがうれしいです。

 

◆エンディングテーマ「たけてん」に関して

GReeeeNのHIDEとは以前から交流があって、仲の良いメンバーと食事の時に、冗談でHIDEに、映画の曲書いてもらおうとなったけど、その場で流れていて。しばらくしてから、「映画の曲やらせていただいていいですか?」とHIDEの方から言ってきてくれて。この曲は、僕の若い頃のテレビとか雑誌とかの情報を集めて、僕のことを調べつくして書いてくれたそうで。頭が下がる思いです。楽曲名は5つぐらい、HIDEに案を送ったんです。

 

僕が「笑い」にこだわっているのをHIDEが汲み取って「他のタイトル案もありがたいのですが『たけてん』が呼んでます」と。それで「たけてん」に決まりました。

 

GReeeeN コメント

ひょんなことから、さんまさんが出逢った「漁港の肉子ちゃん」というすてきな作品。僕たちGReeeeNも作品を読ませていただき、楽しみながら曲づくりに向かいました!曲をつくり始める前の段階から、さんまさんと何度もお話をし、映画の情景を思い浮かべながら、エンディングテーマの「たけてん」という楽曲になったわけですが…

 

「たけてん???」と皆さまの脳内でなっていることと思います。それで合ってます(笑)。この「たけてん」という曲のタイトル、なんと!! さんまさんにつけていただきました!!!! 頭の中で、「たけかんむり」に、天ぷらの「天」と書いてみてください。ある文字が浮かんできたのではないでしょうか。(正確には「天」ではないのですが。。)笑わせたい誰かがいる、笑って欲しい誰かがいる。そして幸せになって欲しい人がいる。そんな気持ちを込めました!

 

また、主題歌の「イメージの詩」に関しても、サウンドプロデュースという形で関わらせていただきました。オリジナルの吉田拓郎さんへのリスペクトを胸に、さんまさんからの「小さい女の子に歌ってほしい」 というアイデアを受け、編曲の武部さんとも話し合い、曲が完成しました。

 

歌っていただいた、稲垣来泉さんのすてきな真っ直ぐさに胸をうたれました!
ぜひ、映画館で音楽にも注目してご覧ください!!!!

 

稲垣来泉 コメント

私は歌が好きですが、うまい方ではなく、とても緊張していました。レコーディングの時は、HIDEさんをはじめスタッフの皆さんが、私にわかりやすく「ここは4時間目の体育の時間が終わった時の感じで歌ってね」と学校の教科の時間で表してくれたので、とても歌いやすくて面白かったです。さんまさんもとてもほめてくれました。さんまさんが声で選んでくれた事に自信を持って、私は歌い切りました。さんまさんやスタッフの皆さんが、うなずいてくれたので、とても良い歌になっていると思います。

 

作品情報

映画「漁港の肉子ちゃん」

2021年6月21日(金)全国ロードショー

 

企画・プロデュース:明石家さんま

 

出演:大竹しのぶ Cocomi 花江夏樹 中村育二 石井いづみ 山西惇 八十田勇一 下野紘 マツコ・デラックス 吉岡里帆

 

原作:西加奈子「漁港の肉子ちゃん」

 

監督:渡辺 歩

 

キャラクターデザイン・総作画監督:小西賢一

 

脚本:大島里美

 

アニメーション制作:STUDIO4℃

 

あらすじ

食いしん坊で能天気な肉子ちゃんは、情に厚くて惚れっぽいから、すぐ男にだまされる。いっぽう、クールでしっかり者、11歳のキクコは、そんな母・肉子ちゃんが最近ちょっと恥ずかしい。そんな共通点なし、漁港の船に住むわけあり母娘の秘密が明らかになる時、二人に、最高の奇跡が訪れる――!

 

©2021「漁港の肉子ちゃん」製作委員会

“バイプレイヤーズ”の戦友感に憧れる映画『バイプレイヤーズ〜もしも100人の名脇役が映画を作ったら〜』濱田岳インタビュー

脇役(バイプレイヤー)として、長年日本の映画やドラマを支えてきた俳優が、本人役として出演することで話題を集めたテレビ東京系ドラマ『バイプレイヤーズ』。そんな斬新すぎるシリーズが、今度は映画館へと舞台を移して映画『バイプレイヤーズ〜もしも100人の名脇役が映画を作ったら〜』として4月9日に劇場公開。

 

ドラマの第3シーズン『バイプレイヤーズ〜名脇役の森の100日間〜』に引き続き、架空の撮影所“バイプレウッド”にスポットを当て、元祖バイプレイヤーズ(田口トモロヲ、松重 豊、光石 研、遠藤憲一)を中心に展開されるドタバタ劇に、観客は笑いと感動を覚えること必至。そして錚々たる100人の役者が本人役で出演するとあって、実に“お祭り感”の強い作品にもなっている。

 

今回は、バイプレウッド内で自主制作映画を作る監督役として出演する濱田 岳さんに、作品に込めた思いや撮影の裏話について話を伺った。

(構成・撮影:丸山剛史/執筆:武松佑季)

 

「現場はまるで同窓会。僕もこんな素敵なおじさまたちになりたい」

――本人役で映画に出演した感想をお聞かせください。

 

濱田 周囲から自分がこういう風に思われてるんだな、と客観的に知れたのはいい機会でした。ただ、僕は作中かなり熱い監督として描かれていますが、実際はそんなに熱くない。だから熱い男のフリをするのが大変でした(笑)。

 

――「普段の自分はこんなこと言わないのにな」みたいなことも?

 

濱田 そのあたりは松居(大悟)監督がフレキシブルに対応してくださったので問題ありませんでした。例えば、(柄本)時生のセリフで僕のことを“お前”と呼ぶ場面があったんですが、「いや、これは言ったことないですよ」と監督に伝えたら、「それなら普段通りで大丈夫です」と言ってもらえたので、そういう意味では素に近い関係性が出てると思います。

 

――反対に、初対面の俳優さんたちと本人役で共演することもあったと思います。

 

濱田 初めてお会いする方とは「なんてお呼びしたらいいですか?」という距離感から始まるのが普通だけど、今回は役名が実際の名前なので、否が応でも本名で呼び合うことになる。だから初対面の共演者の方々とは、距離が詰まるスピードが早かったと感じます。特に、大御所の皆さんからは、他の現場でお会いしても、映画のまま「岳」と呼んでくださったのはうれしかったですね。

 

――本作では映画監督役。濱田さんは将来ご自身で監督をやってみたいという願望はありますか?

 

濱田 若い俳優仲間と作中で映画作りをやっているときは、まるで青春ごっこをしている感覚というか、なんだか『スタンド・バイ・ミー』を撮っている気分で楽しかったです。ただ、僕自身は監督をやりたい願望はまったくありませんよ。台本を読んでも僕は「このシーンはツーショットにして、ここはカットバックにして……」なんて絵が浮かびませんもん。監督はやっぱり特殊技能、才能だと思っているので、もうお任せするしかないです。

 

――もし仮に撮ることになったら、撮ってみたい題材はありますか?

 

濱田 今回これだけたくさんの大御所の方々に出演してもらってるので、もうこの時点でお腹いっぱい。僕には作中で作ったもの以上のものは撮れないでしょうし、いつか持つかもしれない映画監督の夢を先に叶えてもらっちゃった感覚ですね。

 

 

――監督役として撮影時にモノへどんなこだわりがありましたか?

 

濱田 映画の岳くんは、「監督」と呼ばれないと返事をしないような形から入るキャラでした。だからカメラが回ってないときも黄色いメガホンは常に大事に持ってました。それと読み込んだ雰囲気を出すために、台本をくたびれさせたりもしましたね。

 

――本作の舞台は「バイプレウッド」という撮影所。濱田さんにとって思い出深い撮影所はありますか?

 

濱田 デビュー作のドラマ(『ひとりぼっちの君に』に10歳で出演)を撮った緑山スタジオは、今も行くたびに当時のことを思い出させてくれますね。2本目に出演したウルトラマンの映画(『ウルトラマンティガ・ウルトラマンダイナ&ウルトラマンガイア 超時空の大決戦』)で円谷プロに行ったことも、ウルトラマン少年だった僕には思い出深いです。「そんなに好きなら特撮を見においでよ」と日活スタジオ(撮影所)に行かせてもらえたのも子どもながらにうれしかったんですが、中に入ってるスーツアクターの人が律儀な方で、わざわざウルトラマンのスーツを脱いで握手してくれたんです。僕はウルトラマンと握手したかったのに、ビチョビチョのおじさんとすることになった……なんてほろ苦い思い出もあります(笑)。

 

――バイプレウッドのような撮影所があったらどうですか?

 

濱田 広くて、いろんな人とも会えて、素直にいいスタジオだから本当にあったらいいのにねってみんな言ってました。でも、食堂に行ったらずっと誰かに挨拶してなくちゃいけないし、うっかり誰かの固定席に座ってひんしゅくを買う怖さもあるから、食堂じゃご飯を食べられなそう(笑)。

 

――本作はドラマ第3シーズンに続き、総勢100名の俳優さんが登場します。

 

濱田 「え、この人も出るの!?」という驚きと楽しみが毎日ありました。今日はあの方、明日はあの方、といろんな先輩に会えるので、僕らもいい意味で慣れることはなく、ずっと新鮮な緊張感を保ってできました。

 

――大御所の方々との共演で刺激を受けたことは?

 

濱田 あれだけの数のおじさんたちが集まると、現場でずっとしゃべってて本当にうるさいんですよ(笑)。「ヨーイ、ハイ」の直前までしゃべってる。なんなら自分たちの声で合図が聞こえなくて、「え、もう始まってたの?」なんてこともしばしば。

 

――現場の楽しそうな雰囲気が想像できます。

 

濱田 同窓会の気分なんでしょうね(笑)。友達には見えないけど戦友感があって、若かりしころに切磋琢磨して、それぞれのお人柄、生き様ゆえにバイプレイヤーズと呼ばれるまでになった。そして、この現場に再集合したみたいな。そんな楽しそうな光景を傍から見ているとこちらも温かい気持ちになりますし、僕もこういう素敵なおじさまたちになりたいと素直に思いました。

もちろん、それだけじゃなくて言わずもがな、どの先輩もすごく技術のある方々なので、与えられた一行を読むとみんながシュッと締まる。セリフの重みを一瞬で出せる切り換えの早さがあるから、これだけ長く続けられるんだろうな、と感じました。

 

 

――脇役、バイプレイヤーとは作品にどういう影響を与えるポジションだと思いますか?

 

濱田 主演の方々を支えるという重要な役割だと思います。ただ、支えるといってもいろんな意味があって、実力のある主演の方をサポートすることもあれば、デビューしたての主演の方の経験不足を補うこともある。いずれにしても我々みたいな脇役が手を抜いた仕事をすればその作品はダメになってしまうので、そこにやりがいと難しさがあると思ってます。

 

――なぜ『バイプレイヤーズ』は人気シリーズになったと思いますか?

 

濱田 “バイプレイヤー”という言葉は元からありましたが、大杉(漣)さん始め、主演の方々がこの言葉を浸透させたと言っても過言ではないと思っていて、僕のような脇役にも夢を与える企画です。そして、主役と脇役の垣根を取っ払った斬新な作品でもあります。だから一般の方にも受け入れられたし、業界の人にも注目されたんだと思います。

 

――それでは最後に、改めて映画『バイプレイヤーズ〜もしも100人の名脇役が映画を作ったら〜』の見どころをお願いします。

 

濱田 もちろん平和な世の中で見てもらいたかったですけど、このご時世で見るからこそ、このお祭り感が贅沢に感じてもらえるのではないでしょうか。ストーリーもとても夢があふれる内容ですし、単純にこれだけの先輩方が一気に集結すれば面白いに決まってます。いろんな俳優さんたちを一挙に見られる動物園に行くような感覚で、ぜひ劇場に足を運んでほしいですね。

 

映画『バイプレイヤーズ~もしも100人の名脇役が映画を作ったら~』

4月9日(金)全国公開

【出演】 田口トモロヲ、松重 豊 、光石 研 、遠藤憲一、濱田 岳、柄本時生 、菜々緒、高杉真宙、芳根京子、有村架純、天海祐希、役所広司

【監督】 松居大悟
【主題歌】Creepy Nuts「Who am I」(ソニー・ミュージックレーベルズ)
【脚本】 ふじきみつ彦 宮本武史
【製作】 「映画 バイプレイヤーズ」製作委員会
【配給】東宝映像事業部

(C)2021「映画 バイプレイヤーズ」製作委員会

大好きな作家の新作を本屋さんでも見つけるのがいちばん好き『騙し絵の牙』松岡茉優インタビュー

創業一族の社長が急逝、次期社長を巡って権力争いが勃発した大手出版社を舞台に、曲者たちがスリリングな攻防を繰り広げていく話題のエンターテインメント映画『騙し絵の牙』。大泉 洋さん演じる主人公の雑誌編集長・速水に翻弄される新人編集者・高野を演じた松岡茉優さんに、撮影中のエピソードや大好きな小説などについてお話を伺いました。

 

大泉 洋さんはどんな方と接するときでもフラットでいてくれる

――『桐島、部活やめるってよ』(2012年)以来、8年ぶりに吉田大八監督作品の出演になります。

 

松岡 吉田監督は、私が出演した作品をほとんど見てくださっていて、『勝手にふるえてろ』(2017年)のときにメールで長文の感想をいただいたんです。それはすごく励みになりました。『桐島、部活やめるってよ』以降、お会いしていない中で今回のオファーをいただいたので、その信頼に応えたいという気持ちが常にありました。『桐島、部活やめるってよ』のころは16歳で、一日一日を過ごすことに精いっぱい。今ほど現場の空気も分からなかったので、吉田監督がこういう演出をする方だなという目も持っていなかったです。ただ、あのころから、ずっと穏やかな印象で、吉田監督が怒っているところは一度も見たことがありません。

 

――『騙し絵の牙』は出版業界の慢性的な不況が続く中、時代のニーズに合わせた経営を模索する大手出版社が描かれていますが、こうした出版業界の現状は知っていましたか?

 

松岡 出版業界が厳しい状況にあるのは知っていましたが、たとえば取次はどういうお仕事をしているのかなど、詳しいことは知らなくて。事前に吉田監督から出版業界について勉強してほしいと言われたので、出版業界を書いた本などを読んで勉強しました。撮影現場には、出版業界で働いている方がコーチのようについてくださって、疑問に思ったことをその場で聞くことができたので、不安のない状態で演じられました。

 

――松岡さん演じる高野 恵は小説への愛が深く、上司や大物小説家にも忌憚なく意見を言えるキャラクターですが、演じる上でどのようなことを意識しましたか。

 

松岡 恵は「本に救われてほしい」という気持ちがある人ですが、それを押し付けるのではなく、ピュアに本を愛しているのが伝わるように意識しました。直談判するシーンや、上司の方に食らいつくようなシーンでも、とにかく熱意で押し通すのではなくて、あなたも本が好きでしょう? 私も好き、だから会話ができるはずだという気持ちで演じました。

 

――恵のどういうところに共感しますか。

 

松岡 恵は上司や大物作家さんなど、とても自分が敵わないような相手であっても、その場の空気に流されないところが、とてもかっこいいなと思いました。上司のみなさんも、本や小説が好きという思いは一緒で、本当の悪者はいないんです。でも、大人になるにつれて、家庭があったり、責任があったりで、自分の気持ちとは違うところに流されていく。そんな中で恵は、おかしいことはおかしいと言えるところが、しなやかで素敵なんですよね。

 

――松岡さん自身と共通する部分などはありますか?

 

松岡 わりと私は人に嫌われたくないと思っているタイプなので(笑)。時と場合によっては、場の空気に合わせることもあります。ただ自分の根源に関わるようなことに対しては否定します。

 

 

――主人公の速水は原作の時点で大泉 洋さんへの当て書きですが、松岡さんから見て、速水と大泉さんに共通点は感じましたか?

 

松岡 吉田監督は、具体的なリテイクをされるタイプの方ですが、大泉さんには「大泉さんっぽいからやめてください」とか、「ちょっと大泉さんが出てます」みたいなリテイクがありました。小説は大泉さんへの当て書きではありますが、映画版の速水は大泉さんらしくない大泉さんと言いますか、大泉さんらしさを削ぎ落した役どころになっているのかなと近くで見ていて感じました。

 

――大泉さんとの映画共演は今回が初ですが、息の合った掛け合いが印象的でした。

 

松岡 大泉さんは、どんな方と接するときでもフラットでいてくださるんです。役者さんとしてはもちろん、『水曜どうでしょう』も大好きですし、とても尊敬している先輩ですが、たぶん今回は私に歩み寄ってくださったんだと思います。

 

――今をときめく役者さんから、世界的に活躍するベテランの役者さんまで多数出演していますがプレッシャーはありましたか?

 

松岡 毎日、大先輩方とお芝居をさせていただいて本当に楽しかったです。以前はプレッシャーを感じることもあったんですけど、ずいぶんと図太くなりました(笑)。

 

――文藝春秋の社屋でも撮影したそうですね。

 

松岡 文藝春秋さんが、全面的に協力してくださいましたが、特に思い出深かったのが資料室のシーンです。100年以上続く出版社さんですから、資料室は重厚な雰囲気で、戦前の雑誌など貴重な資料も多くて。映画としては一瞬なんですけど、2時間ぐらいいて、当時の本も読ませていただきました。

 

――音楽を担当したLITEの劇伴が映画のストーリーを盛り立てていましたが、LITEの曲を聴いた感想はいかがですか。

 

松岡 ドラムの音が印象的で、この映画には主題歌がありませんが、音楽とともに映画がトロッコに乗っているような感覚がありました。私自身、クラシックやジャズも含めて、インストが大好きなんです。もちろんJ-POPも好きなんですけど、言葉が入っていると、そっちに意識がいってしまうので、家でも仕事中でもインストを聴くことのほうが多いです。

 

――最近よく聴いているアーティストは?

 

松岡 インストではないんですけど、「バトルス」というアメリカの2人組のアーティストはよく聴きます。

 

 

――恵の父親は小さな書店を営んでいますけど、松岡さんは普段から本屋に行きますか?

 

松岡 よく行きます。本屋さんで一番うれしい瞬間は、大好きな作家さんの新作をネットではなく、本屋さんで実際に見て知るときです。先日も大好きな益田ミリさんの新刊を本屋さんで見つけてうれしかったです。

 

――好きな本屋はありますか?

 

松岡 学生時代は新宿の紀伊国屋書店さんにしょっちゅう行ってました。オーディション会場は新宿が多くて、その前後に行ってましたね。

 

――最後に松岡さんが影響を受けた小説を教えてください。

 

松岡 山田詠美さんの『ぼくは勉強ができない』です。山田詠美さんの作品は、どれも青春のバイブルですが、中でも学生時代に読んで引き込まれた『ぼくは勉強ができない』は特別な小説です。初めて読んだ山田詠美さんの小説は『放課後の音符』なんですけど、それこそ新宿の紀伊国屋書店さんで見つけて、装丁がすごく可愛くて手に取ったのが出会いでした。『勝手にふるえてろ』を撮っていたときに、原作を書いた綿矢りさ先生とお話しする機会があったんですけど、綿矢先生も山田詠美さんの本はバイブルと仰っていて、世代は違いますが、どこかで繋がっているんだなと感じたのを覚えています。

 

 

『騙し絵の牙』

2021年3月26日全国公開

出演:大泉 洋 松岡茉優 宮沢氷魚 池田エライザ 佐藤浩市
原作:塩田武士『騙し絵の牙』(角川文庫/KADOKAWA刊)
監督:吉田大八
脚本:楠野一郎 吉田大八
音楽:LITE
企画・配給:松竹

(c)2021「騙し絵の牙」製作委員会

【公式サイトはこちら

 

山寺宏一×江原正士インタビュー「意外かもしれませんが、アドリブはほとんどないです」

80年代に大ヒットしたエディ・マーフィ主演の映画「星の王子 ニューヨークへ行く」の続編が誕生!吹き替えを担当するのはおなじみ山寺宏一。新キャラとなるイジ―将軍(ウェズリー・スナイプス)演じる江原正士と共に、吹き替え声優のレジェンド2人による、夢の対談の後編をお届けします!

◆「星の王子 ニューヨークに行く」はエディ・マーフィの代表作に数えられるコメディ映画ですが、お2人は普段、コメディ映画をご覧になることはありますか?

山寺:コメディ映画、大好きですよ。特に古い作品…例えば「星の王子」の1作目を撮ったジョン・ランディス監督の80年代の映画が好きですね。中でも「サボテン・ブラザーズ」は僕のバイブルのような存在です。あとは、自分で演じている作品を挙げるのもなんですが、「オースティン・パワーズ」(1997年〜)のシリーズが大好きです。ああいうばかばかしい映画をもっとハリウッドに作ってほしいなって思いますね。

 

江原:僕もよく見ますよ。それこそエディ・マーフィの作品は本当に面白いので大好きです。ただ、僕が一番衝撃を受けたのはジム・キャリーの「エース・ベンチュラ」(1994年)。まさにカルチャーショックでしたね。彼がまだ無名だったこともあって、現場にいたディレクターもびっくりしたみたいです。完全に、普通のコメディ映画の領域を超えていて。その後、あれよあれよと人気スターになっていき、僕も何度か彼の吹き替えを担当させていただきましたが、コメディ映画を見てショックを受けたのは、後にも先にもジム・キャリーだけでした。

 

◆エディ・マーフィもジム・キャリーの作品も、お2人の吹き替え版を拝見すると多くのアドリブが盛り込まれている印象があります。実際はどのあたりまでがシナリオどおりなのでしょう?

山寺:僕は江原さんと違って、いつも台本どおりですよ!(笑)

 

江原:ははははは!

 

山寺:もちろん、せりふが長すぎたりして、若干言い回しや語尾を変えるといったことはたまにあります。けど、基本的には用意していただいた台本どおりに演じるというのが僕の信条ですから。そもそも、我々は完成した作品に声を当てるわけですから、勝手なことってできないんですよ。それに、台本を変えるというのは、“僕が考えるせりふのほうが面白いでしょ?”ってスタッフさんにけんかを売ってるようなものですからね。なので、僕は江原さんのようにアドリブを入れることはあまりないんです。

 

江原:あのね、むしろ僕が今、山寺さんにけんかを売られてる気分ですよ(笑)。アドリブに関して弁明させていただくと、確かに昔は少し砕けた言い回しにしてみたり、“せりふがちょっと足りないなぁ”という時にひと言、ふた言程度入れてみたりということはありました。もちろん、それが許される作品や監督の場合だけですけどね。それに、昔の深夜に放送していたようなB級、C級映画ってもともとの編集もずさんで、内容がよく分からないことが多くあったんです。そうした時、視聴者に分かりやすいように前半の物語をダイジェストにして入れたりしていて。そこでちょっとアドリブの味を覚えてしまって、いろいろ挑戦していた時期はありました。

 

◆山寺さんが吹き替えで演じる会話やギャグはどれもすごく自然なので、アドリブがほとんどないということに驚きました。

山寺:意外に思われるかもしれませんが、僕は本当に台本に忠実です。江原さんは構成力に長けていらっしゃるので、自分でせりふを構築できるんですね。しかも、江原さんが作る掛け合いのほうが流れが自然だったりする。僕にはそうした発想力がないので、ちょっとしたアドリブくらいしかできないんです。

 

江原:いや、山寺さんは優等生で、技術があるからアドリブが必要ないんですよ。僕の場合、“せりふをこのまま言うと尺に合わないな”って思うと、アドリブを入れて安易なほうにいってしまうことがあったんです。それが功を奏して、結果的に面白くなったこともありましたが、一方で監督によってはアドリブを却下されることもありましたね。

 

◆今はそうではないんですか?

江原:アドリブはほとんどないですね。というのも、最近は権利の問題もあって、あまり勝手に変えられないというのもあるんです。

 

山寺:そうですね。だから、それだけ最初から台本もしっかりしていますよね。家庭にあるテレビも大きくなり、高画質になってきたので、スタッフさんもものすごく話し合って、語尾の細かいところまで映像に合うように計算した台本を用意してくださいますし。

 

江原:昔の作品は口の動きと言葉数が合ってなかったりしましたからね(笑)。

 

山寺:そういえば、これは余談ですが、随分前に江原さんが吹き替えをしたエディ・マーフィの作品を、僕も別のテレビ局の放送に合わせて吹き替えしたことがありまして。エディ・マーフィが1人で何役も演じていたので、“これは収録が大変だそうな”と思って、ものすごく練習して現場に行ったんです。その結果、かなりスムーズに終えることができたんですが、あとで “江原さんは僕の半分くらいの時間で終わった”と風の噂で聞いてがく然としたことがありました。“一体どうやったんだろう?”って、本当に不思議でしたね。

 

江原:そんなすごいことじゃないですよ。大事なのは時間じゃなく、内容ですし。

 

山寺:でも正直、ずるしたのかと思いましたもん(笑)。その江原さんの吹き替え版は悔しくて見なかったですけどね。

 

江原:ははははは! だから、人によってそれぞれやり方があるだけで、早ければいいっていうものでもないから。それに、ディレクターさんによってかける時間も変わってくるし。

 

山寺:確かにね。けど、僕にとって江原さんは尊敬しかないです。“どうして、どんな役を演じてもこんなにピタッとはまるんだろう?”っていつも思いますし。だって、そもそも吹き替えって、かなり無理なことをしているわけじゃないですか。作品として完成しているものに対して、あたかもそこに登場する俳優さんが日本語でしゃべっているように見せたり、聞かせたりしないといけないわけですから。そうした中で、なんとか視聴者の皆さんに違和感なく楽しんでいただきたいという思いで我々は演じている。これって本当に難しいことですよね。

 

◆ちなみに、お2人はプライベートで洋画を見る時は吹き替え版をご覧になるんですか?

山寺:自分が出ていない作品に関しては、面白いと悔しいから本当は吹き替えで見たくないんですけど(笑)、“ちょっとチェックしてやろうかな”くらいの気持ちはありますね(笑)。

 

江原:僕は吹き替え版を見るように努力していた時期がありました。ところが、見ると反省しちゃうんですよ。“自分だったらこうするなぁ”とか余計なことを考えて、全然作品が楽しめない(笑)。純粋に映画を見たいはずなのに、頭の中は違う世界に行ってしまって。なので、結局字幕で見るようになりましたね。本当は、“みんなどうやってるのかなぁ”って勉強したい気持ちも強いんですけどね。

 

山寺:分かります。どれだけ経験してきても、“まだまだ勉強しないとダメだな”って思いますよね。特にコメディ作品は吹き替えで面白さを伝えるのが難しいなって感じます。

 

江原:うん。確かにコメディは難しいよね。自分の技量の問題もそうだけど、台本の仕上がりや、共演者との息の合い方によっても面白さの見せ方が変わってくるから。

 

山寺:だからこそ、いつも“チャレンジしたい!”という思いでいっぱいなんですけどね。それに、「吹き替えのほうが笑えた」なんていう感想を頂けたら、声優冥利に尽きますし。例えばモンティ・パイソンの作品は、字幕だとあの雰囲気がなかなか伝わらないと思うんです。一方、吹き替えはレジェンドの大先輩方が演じていらっしゃって、それが抜群に素晴らしい。“ネイティブの人たちよりも、こっちのほうが面白いんじゃない!?”と思えるぐらいですから。まぁ、比べるものでもないんですけど、僕らも「吹き替え版がすっごく笑えて面白かった!」と思ってもらえる自信を持って演じていますし、いつかコメディ映画の吹き替え版を多くの方に褒めてもらえるようになりたいっていう思いもありますね。

 

江原:そうだね。それに、かつて自分が新人だったころを思い出すと、現場に行って大先輩と共演させていただくと、“太刀筋”のようなものを感じたんですよ。そうした皆さんが作り出す空気感やテンションに圧倒されつつ、なんとか皆さんの輪の中に入り込んで、どんな太刀筋なのかを探るように勉強させていただいて。そうやって先輩方から学んだものを僕らも多少なりとも受け継いでいると思うので、それをしっかり生かしつつ、自分たちより若い世代の声優たちと共演しながら、吹き替えの世界を盛り上げていきたいですね。…ただ、何度も言いますけど、コメディは本当に難しい!ごまかしが効かないし、シラけた演技だとすぐにバレて、一気に面白くなくなりますから。

 

山寺:あ、でも、今回の「星の王子 ニューヨークへ行く 2」は大丈夫ですからね(笑)。安心してご覧ください!

 

江原:ええ。必ずや、全ての方に皆さんに満足していただける作品になっていると思います!

 

PROFILE

山寺宏一

●やまでら・こういち…6月17日生まれ。宮城県出身。A型。

 

江原正士

●えばら・まさし…5月4日生まれ。神奈川県出。O型。

 

作品紹介

『星の王子ニューヨークへ行く2』

Amazon Prime Videoにて独占配信中

 

<STAFF&CAST>

監督:クレイグ・ブリュワー

 

出演:エディ・マーフィ(山寺宏一)、アーセニオ・ホール(高木渉)、ウェズリー・スナイプ須(江原正士)、ジェームズ・アール・ジョーンズ(勝部演之)ほか

 

<STORY>

アキーム王子がリサを王妃として迎えてから30年の月日が流れたザムンダ王国。アキームが国王に就任しようとした時、アキーム本人も知らない自身の息子がニューヨークにいることが判明する。余命いくばくもないアキームの父ジョフィ・ジャファ国王は彼を皇太子として迎えたいと願い、その思いを尊重したアキームとその側近・セミは彼を迎えに再びニューヨークへ出発する。

 

©Images courtesy of Amazon Studios

 

●text/倉田モトキ

山寺宏一×江原正士「エディ・マーフィとウェズリー・スナイプス、どちらも彼らの魅力が存分に発揮されています」

80年代に大ヒットしたエディ・マーフィ主演の映画「星の王子 ニューヨークへ行く」の続編が誕生!吹き替えを担当するのはおなじみ山寺宏一。新キャラとなるイジ―将軍(ウェズリー・スナイプス)演じる江原正士と共に、吹き替え声優のレジェンド2人による、夢の対談を前編・後編に分けてお届けします!

◆30年以上の時を経て、あの「星の王子 ニューヨークへ行く」が帰ってきます!

山寺:僕は大好きな作品でしたので、本当にうれしかったです。前作の「1」には2回ほど関わらせていただいているんですよ。最初は相棒であるセミ役のアーセニオ・ホールの吹き替えを担当し、その数年後に念願のアキーム王子(エディ・マーフィ)を演じさせてもらいました。それだけに作品への思い入れも深くて。また、個人的に前作を撮られたジョン・ランディス監督の大ファンですからね。“最近、「星の王子」のようなコメディ映画ってないなぁ”と思っていたら、まさかの32年ぶりの続編で。監督は変わりましたが、またこうした映画が生まれたことに喜びを感じました。

 

江原:僕は最初に続編ができると聞いて驚きました。“えっ、相当前の作品の続編だよね!?”って。しかも、今回もエディ・マーフィは主人公のアキーム王子以外にいろんな役を演じていて。以前、「ナッティ・プロフェッサー」(1996年)の吹き替えを僕が担当した時もたくさんの声を演じたので、本当に好きなんだなと思いましたね(笑)。それだけに、今回アキーム王子の声を担当する人は大変だろうなと思っていたら、まさかの山寺さんでした(笑)。

 

山寺:むしろ僕は、“アキーム王子が回ってこなかったら嫌だなぁ、悲しいなぁ”と思っていたので、声をかけていただけて本当によかったです。もちろん、江原さんがエディ・マーフィで、僕がウェズリー・スナイプスだったとしても一生懸命やりましたけどね(笑)。

※2人はお互いエディ・マーフィとウェズリー・スナイプスの吹き替えを過去に何度も担当

 

江原:ははははは!本当かよ(笑)。でも、正直言って、僕にエディ・マーフィが来るとは最初から思ってなかったです。スナイプスも出ていますしね。それに、誰が選ばれるのかは神のみぞ知るというところもありますし。というのも、僕はある時期から、どんな役でも頂いたものを全力で演じるだけだと思うようになったんですよね。期待していると呼ばれないこともありますし、“絶対にこの役を演じたい!”と思ってると、かえって別の方のところにいってしまうことも多いので。なので、今回も「ありがとうございます!頑張ります!」という気持ちで挑ませていただきました。

 

◆お2人がエディ・マーフィとウェズリー・スナイプスの吹き替えを担当した作品といえば、最近だと「ルディ・レイ・ムーア」(2019年)がありました。

江原:そうでした。ただ、あの作品のスナイプスは映画監督の役で、今回の「星の王子2」とは関係性がまるで違いますね。今回はイジー将軍という、“かっとび系”の役でして(笑)。ある意味、僕が以前吹き替えを担当した「デモリションマン」(1993年)のスナイプスのイメージに近いキャラで、それにコメディ映画ですから、彼の演技にも遊びがある。そうした面白さを生かしつつ、しっかりとアキーム王子との親密感を出していくことを意識しましたね。

 

山寺:アキーム王子自体にも時間の流れを感じましたね。まだ王子という立場ですが、次の王になる準備も始めているし、3人の娘がいる父親にもなっている。エディ・マーフィ自身も少し落ち着いた雰囲気の演技をされていたので、そこは合わせていくようにしました。その一方で、前作でも大好きだった理髪店のシーンがまた登場するんですよ!いやぁ、楽しかったなぁ(笑)。ソウルシンガーのランディも登場して、すごくはっちゃけていたので、そうした部分では僕も存分にやらせてもらいました(笑)。

 

◆エディ・マーフィの声を当てている時の山寺さんは、まさしく本領発揮という印象があります。

山寺:僕の場合、1人の役を演じる時は、その登場人物の二面性を出せないと自分の武器をお見せできないと昔から思っていまして(笑)。その点、エディ・マーフィはどの映画でも芸達者ぶりを見せつけるように演じている。そこに声を当てられるというのは醍醐味の1つだと感じていますね。ちなみにですが、「星の王子」の1作目でアーセニオ・ホールの吹き替えをした時は、彼も映画の中で何役を担当していましたけど、彼が演じていない役まで僕が吹き替えしたのを覚えています(笑)。

 

◆(笑)。振り返ると、最初にエディ・マーフィの吹き替えを演じられたのは「48時間」(1982年)でした。

山寺:「48時間」の時は、“絶対にこの人(エディ・マーフィ)を演じたい!”という思いが強かったですね。年齢が同じだし、芸達者だし、マシンガントークと言われる話芸もあって。でも、いざやってみると“俺に合っているのかなぁ”“これまで演じていた先輩のほうがよかったんじゃないかなぁ”という思いが頭をめぐりました。作品を見た友人からも「よかったよ」っていう感想をもらえるのかと思ったら、「エディ・マーフィの吹き替えって難しいね」って言われて(苦笑)。ニック・ノルティの役で共演していた大塚明夫さんの吹き替えに対しては、「本人がしゃべってるのかと思った」って言っていたのに。それが答えだなと思い、以来ずっと模索しながら、今も頑張ってます。

 

◆江原さんも長くウェズリー・スナイプスを演じていらっしゃいますね。

江原:そうですね。彼の初期の作品から随分と担当させてもらってました。彼がバンパイアになっていったころ(「ブレイド」シリーズ/1998年〜)は大塚明夫君が演じていたりして、しばらく離れていましたけど。その後、「エクスペンダブルズ3 ワールドミッション」(2014年)でカムバックしまして。ただ、その時はちょっと、アクションシーンで彼の存在感が薄いなと感じたんですね。また、先ほどお話しした「ルディ・レイ・ムーア」でも映画監督役ということで少しおとなしくて。それが今回は将軍役でしたし、彼がかつてアクションをバンバンやっていたころの切れ味を思い出させてくれましたね。しかも、コメディ要素も同時に表現していて。彼のリラックスした遊び心というものがちょっとのぞけたような気がしました。

 

◆では実際に収録を終えた今、お2人の中で印象に残っているシーンを挙げていただくと?

山寺:僕は江原さん演じるイジー将軍のシーン、全てです! 本当にどれも面白い!!彼の子供もまたちょっとヘンで最高ですしね(笑)。自分で演じたシーンでいえば、やはり理髪店。相変わらず雰囲気が前作と全く同じなんです。でもそこに、現代ならではのアメリカの情勢を揶揄した会話も盛り込まれていて。それも時代が感じられて楽しかったですね。

 

江原:僕が最高に面白かったのは○○○○・○○○○○の登場の場面です! これ、ネタバレになるから名前を出せないんですが、急にものすごく有名な役者さんが出てくるので、絶対にびっくりすると思います。

 

山寺:読者に伝えたいのか、伝えたくないのか分からないコメントですけどね(笑)。

 

江原:確かに(笑)。けど、そこはぜひ本作を見て確認していただきたいです。なぜ、彼がここで出てくるのかという意外性も含めて楽しんでいただけます。ホント、びっくりしましたもん。

 

山寺:まさにサプライズでしたね。

 

江原:一瞬、違う映画じゃないかと思うぐらいでした。それも含めて、まさしくオールスター総出演のパーティームービーになっています。

 

山寺:思えば、前作にも当時はまだそこまで有名ではなかったサミュエル・L・ジャクソンが出ていたり、キューバ・グッディング・Jrがいたりしましたからね。それを考えると、今作にもビッグスター以外に、今後スターになる方が紛れている可能性だってありますよね。

 

江原:あ〜、そうですね。それに今回は衣装がカラフルだし、装飾品もすごくて。豪華絢爛な映像が次々と飛び出してくるので、視覚的にも楽しんでいただけると思います。

 

山寺:また、なんと言っても一番の面白さは物語ですよね。今回は、アキーム王子がまさか自分にいるとは思わなかった息子をニューヨークに探しに行くというお話で。自分で育てることはできなかったけれど、血を分けた息子がいる。また同時にザムンダ王国には娘たちがいて、そうした親子関係も描かれているんです。普通の少年だった息子・ラベルが王子の父親に出会って変化していくように、アキームもまた変わっていく。そうした面もしっかりと描かれていて、ただのコメディ映画にとどまっていないところも大きな魅力だと思います。

 

◆前作ファンにとっては、30年前と同じキャストが再集結したというところにもうれしさを感じます。

山寺:そうですね。一番驚いたのは王様役のジェームズ・アール・ジョーンズですよ!

 

江原:うん、びっくりしました!

 

山寺:しかも、彼の描かれ方がなんとも言えない感じで…。これもネタバレになるためあまり言えませんので、ぜひ本編をご覧ください。

 

江原:不思議なのが、みんな全然老けて見えないんですよね。やはり、最前線で活躍されてる方は元気なんだなと実感させられました。

 

山寺:エディ・マーフィも僕と同い年だから、不思議な感じがしましたね。

 

江原:でも、彼はすごく貫禄が出てきましたよね。最近の作品を拝見すると、さらに役柄が広がっているようにも感じますし。より役者っぽくなったというか…。

 

山寺:なるほど。役者として進化しているってことなんですね。僕も頑張って彼についていかないと。

 

江原:私もついていきます!(笑)

 

山寺:(笑)。だって、今回の作品をご覧になった方に、「もう山ちゃんはエディ・マーフィとちょっと違うなぁ」って言われたら、これからの吹き替えが別の方になっちゃいますからね。

 

江原:あ、その時は僕にくるのかな?(笑)

 

山寺:そうなるのが本当に怖い(笑)。でも吹き替えの仕事って本当に毎回がオーディションみたいなものだから、しっかりとご本人の演技力に着いていけるよう、僕らも頑張らないといけないですよね。

 

PROFILE

山寺宏一

●やまでら・こういち…6月17日生まれ。宮城県出身。A型。

 

江原正士

●えばら・まさし…5月4日生まれ。神奈川県出。O型。

 

作品紹介

「星の王子 ニューヨークへ行く 2」

Amazon Prime Videoにて独占配信中

 

<STAFF&CAST>

監督:クレイグ・ブリュワー

 

出演:エディ・マーフィ(山寺宏一)、アーセニオ・ホール(高木渉)、ウェズリー・スナイプ須(江原正士)、ジェームズ・アール・ジョーンズ(勝部演之)ほか

 

<STORY>

アキーム王子がリサを王妃として迎えてから30年の月日が流れたザムンダ王国。アキームが国王に就任しようとした時、アキーム本人も知らない自身の息子がニューヨークにいることが判明する。余命いくばくもないアキームの父ジョフィ・ジャファ国王は彼を皇太子として迎えたいと願い、その思いを尊重したアキームとその側近・セミは彼を迎えに再びニューヨークへ出発する。

 

©Images courtesy of Amazon Studios

 

●text/倉田モトキ

「シン・エヴァ」はIMAX、4DX、通常版、どの上映方式で観るべき? 公開初日に3連続で観た男の結論

アニメーション映画「シン・エヴァンゲリオン劇場版」が2021年3月8日(月)より全国公開されました。前作「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」から8年以上を経ての完結編とあって多くのファンからの注目を集め、初日観客動員数53万9623人、初日興行収入は8億277万4200円と、大ヒットを予感させるスタートを切りました。

 

↑TOHOシネマズの予約サイトはアクセスが集中し待ち時間が発生

 

首都圏では3月7日(日)までの予定だった緊急事態宣言が延長され、劇場上映が20時までと制限される状況下も、リピーターが続出し始めている「シン・エヴァ」。今回は都内で「公開初日に3回観た」という長年の「エヴァ」ファンの声とともに、「IMAX版」や「4DX版」も同時公開となった本作を繰り返し楽しむポイントを紹介します。

 

※本稿では「シン・エヴァンゲリオン劇場版」の内容に関するネタバレは極力避けていますが、作品未見の方は劇場鑑賞後の閲覧をおすすめします。

 

なぜ、公開初日に3回も観る?

「シン・エヴァンゲリオン劇場版」は、2007年公開の「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」から始まった“新劇場版”シリーズの4作目にあたる完結編。かつて1995~96年にかけ放送されたTVアニメに端を発する「新世紀エヴァンゲリオン」とは異なるストーリー展開となっており、その結末がどうなるかは公開当日になるまで誰もわかりませんでした。

 

こうなればファンとしては、自身で見届けるまで展開のネタバレを知りたくないのが心情。SNSを中心に不用意なネタバレを警戒するムードが高まりました。本作を8日(月)に3回観たという、GetNavi web編集部の玉造氏(30代男性)も例に漏れず「初日のネタバレが恐いため、まず可能な限りの最速回を見ることは最初に決めていました」と話します。

↑ユナイテッド・シネマとしまえん 初日の上映スケジュール

 

しかし「シン・エヴァ」は上映時間155分と、アニメ―ション映画としては異例の超長尺作品。さらに公開初日は週末ではなく、日中に観に行くハードルが高い月曜日です。緊急事態宣言の影響でレイトショーができず、上映回数の限りもある都内で、なぜ初日から3回も観ることにしたのでしょうか。この日のために急きょ有給休暇を取得したという玉造氏はこう続けました。

 

「エヴァンゲリオンの“終結”が受け入れられないかもと思い、あらかじめ可能な限りの回数を1日に詰め込むことにしたんです。最速の回を観たら、その朝から丸1日『シン・エヴァ』に浸りたくなるのも想像に難くなく、すぐに次の回を予約することを考えました」

 

上映方式の多さもリピートの原動力に

「エヴァ」への強烈な思い入れゆえの複数回リピート。しかし、いまどきは「シン・エヴァ」クラスの大作となると、そこまでディープなファンでなくても何度でも足を運んで観たくなる仕掛けが用意されています。壁一面を使った巨大スクリーンなどが特徴の「IMAX」、映画のシチュエーションに合わせ座席可動、煙、水しぶきなどで演出する「4DX」「MX4D」などの多様な上映方式がそれです。

↑グランドシネマサンシャインではIMAX上映も

 

ユナイテッド・シネマとしまえん(練馬区)に終日通ったという玉造氏にとってもこの点は重要で、初日の3回はいずれも異なる上映方式で観たとのこと。それぞれの詳細とともに感想を聞きました。

 

1回目(7:15~)IMAX上映

スクリーン8(収容人数374名)/音響:IMAXサウンド/座席位置:前方ブロック・最後列(スクリーン左寄り)

「開始冒頭10分(派手なアクションシーン)の音響の立体感が段違いでした。上下・奥行き感を見せつつダイナミックな動きがある冒頭シーンはIMAXで観てこそ。中盤以降にアクションが極まる怒涛のシーンも、IMAXで観るのが最も満足度が高かったと思います。ちなみにIMAX初回上映では、終了後すぐに観客席で拍手が起きました」

 

2回目(11:20~)通常版上映

スクリーン9(収容人数185名)/音響:5.1ch/座席位置:中央ブロック・ど真ん中

「IMAXの後に(スペックとしては劣る)通常版をあえて観てみましたが、画面が小さく、音もものたりない、というのが率直な印象。ただ、その感覚からオリジナルのテレビ版(『新世紀エヴァンゲリオン』)を家の小さなブラウン管テレビで観た、初めてのエヴァ体験を思い出したんです。そういう意味では、昔からのファンには通常版の鑑賞も推したい」

 

3回目(16:30~)4DX版上映

スクリーン4(収容人数104名)/音響:5.1ch/座席位置:中央ブロック・やや左寄り

「アクションシーンに合わせた発光のタイミングが良く、特に中盤以降のアクションシーンに関しては4DXが一番興奮しました。気になっていたシートの揺れ具合については、自分史上最も揺れた思い出のある『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』4DX版に比べたら、全編通して控えめで程よいと感じました」

 

ちなみに、こうして1日に3つの上映をイッキ見した玉造氏に、あえて「おすすめの上映方式はどれ?」という質問をぶつけてみると……「端的にどの方式がいい、と言い切るのは難しいです。TVアニメ版を観た時の初期衝動を思い出させてくれた通常上映も捨てがたい。最初はなるべくフラットな環境で観て、特別な鑑賞体験になる4DX版は3回目以降のリピートに取っておくとよいのでは」と冷静な回答。必ずしも巨大なスクリーンで観た場合でなくても別の楽しさが見出せるのは愛ゆえという感じですね。

 

“繰り返し”に意義のある作品

約2時間半、上映前の予告編などを含めると3時間近い長さも注目された「シン・エヴァ」。これを3連続で観る体力的な懸念については、「ずっと観ていてダレる、とか、長すぎる! という辛さは不思議にもまったくありませんでした」と語る玉造氏。しかしその上で、本作鑑賞において実は最大のポイントとされているのが「トイレ問題」。作品のネタバレ自粛ムードに包まれるSNSなどにおいても、ここだけは多くの体験者から注意喚起(?)がなされていたほど。

 

体力には自信があったという玉造氏も、「実は2回目の鑑賞時、中盤から尿意を感じるようになってしまい、しんどかったです。やむなくトイレ休憩を取ることにしたのですが、スクリーン真ん中の極上の席を取っていたので、途中離席から戻るのは(周囲からの目もあり)かなり難しかった」と告白。観に行く回数は問わず、やはりトイレは上映前に必ず済ませておきたいですね……。

 

最後に、25年来のエヴァファンが「シン・エヴァ」を初日からいきなり3連続で観て得た発見について、玉造氏はこう語りました。

 

「正直、この日を迎えたくなかったかも……とおそるおそる観に来ましたが、本当に“生きててよかった”という思いだし、終わってすぐにTVシリーズが見直したくなりました。過去作を見返す流れも込みで、繰り返し観ることそのものが『シン・エヴァ』鑑賞のスタイルなのではないかとも思います」

 

ちなみに蛇足ながら、筆者も8日(月)の初回上映から鑑賞したひとり。同じく90年代からの「エヴァ」ファンとして十二分に楽しませてもらいました。さらに今回の取材に触発されるように、現在最新最高の設備のひとつといわれる池袋・グランドシネマサンシャイン「IMAXレーザーGT版」の特等席をとってさっそく2度目も鑑賞。初回は、前作「:Q」から8年4か月間の空白を埋める圧倒的な情報量に満ち足りた思いも、感想をうまく言語化できませんでした。しかし2回目を観てみると、その印象が「かなりすばらしい!」に変わったと感じます。

↑TOHOシネマズ池袋 初日の開場前

 

「エヴァ」に思い入れの深い人は、おそらく本稿で薦めるまでもなく複数回観る計画を立てていると思いますが、あらためて何度も観る価値のある作品となった「シン・エヴァ」。いろいろな上映方式を試しつつ楽しみましょう。

 

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BEYOOOOONDS・山﨑夢羽インタビュー「誰かの青春の1ページを飾れるようなアイドルになりたい」

劔樹人による自伝的コミックエッセイを、松坂桃李主演で実写映画化した「あの頃。」(2月19日(金)公開)で、松坂演じる青年・劔の“推し”となるアイドル・松浦亜弥を演じたBEYOOOOONDSの山﨑夢羽さん。自身も所属するハロー!プロジェクトの大先輩役を演じた彼女の心境は?

◆今回の出演依頼をどのように思いましたか?

ハロー!プロジェクトメンバーにとって、松浦さんは偉大で憧れの先輩なので、うれしい半面、これまで松浦さんを応援されてきた皆さんに「似ていたよ」と言ってもらえるか、というプレッシャーもありました。なので、少しでも近づけるよう頑張ろうと思いました。原作の劔さんからは、「雰囲気が似てますね」と言われてうれしかったです。

 

◆以前から、ハロプロのファンの間で「松浦さんに似ている」と言われていたことについては?

確かに、応援してくださるファンの方から「雰囲気が似ているね」と言っていただけることがありました。また、ハロー!プロジェクトのオーディションを受けようと思ったきっかけは、お母さんがモーニング娘。の高橋愛さんや松浦さんのファンだったことなんです。なので、小さいころから松浦さんのMVもよく見ていました。今回、このような形でつながったことがうれしいです。

 

◆ちなみに、役作りで意識されたことは?

松浦さんのライブでのMC部分や出演されたバラエティ番組をたくさん見たりすることで、表情の作り方や声のトーンなどを研究しました。そして、「♡桃色片想い♡」の時のものに寄せた衣装を作っていただいたのですが、それを着た瞬間に、まるで松浦さんのマジックにかかったような気分になったんです。

 

◆松坂さんとの握手会のシーンについてのエピソードを教えてください。

顔もこわばるほど緊張していたのですが、松坂さんから「松浦さんに似てますね」と優しく話しかけてくださったことで、緊張が解けて撮影に臨むことができました。映画の設定とは真反対なのですが…(笑)。松坂さんは見た目も雰囲気も劔さんなのに、カットがかかった瞬間に、松坂さんに戻られるんです。普段のアイドル活動では見ることができない、役者さんのすごさを見せていただく貴重な体験をしました!

 

◆BEYOOOOONDSメンバー・山﨑夢羽さんの握手会との違いは意識しましたか?

普段の握手会と大きく変わったことはないんですが、山﨑夢羽ではなく、あえて松浦亜弥さんとしての握手を意識しました。普段の握手会では、せっかく来てくださったファンの方と会話ができないと申し訳ないので、人見知りの性格ですが、話してくださったことを倍にして返すということを心掛けています。

 

◆完成した作品を見た感想は?

私も大人になったら、この映画のような出会いや友情といった“2度目の青春”ができたらいいなぁと思いました。あと、ファンの方の日常において、アイドルの存在がこんなに大きいものだと初めて知りました。アイドルの会話ができる仲間がいることも素敵だと思いましたし、今私がそういうアイドル活動ができていることがうれしいです。そして、あらためてハロー!プロジェクトのすごさも感じました。私も誰かの人生を変えるような、青春の1ページを飾れるようなアイドルになるために、「もっと頑張らないと!」と思います。

 

◆今回の経験からBEYOOOOONDSとしての活動に還元できることは?

グループで活動している時にやっているお芝居は、オーバーな感じが多いんですが、今回のお芝居はとても自然な感じだったんです。だから、もっとこういうお芝居をやってみたいと思いました。そして、松浦さんのように何でもマルチにできるスーパーアイドルになることが目標になりました。

 

◆ちなみに、現在の山﨑さんの“推し”は?

ドラえもんです。映画の劔さんのように、私の部屋はグッズで埋め尽くされてしますし、マニアックな話が通じて盛り上がると、うれしくなるんです。でも、そういうドラえもん友達がなかなかいなくて、逆に私が教えてあげることが多いですが、国民的アニメなので、みんな興味を持って聞いてくれます。ちなみに、一番好きな秘密道具は、時間を止める懐中時計の「タンマウオッチ」。体育の授業で走っている時や授業で眠たくなった時に休憩できるからです(笑)。

 

PROFILE

●やまざき・ゆはね…2002年11月5日生まれ。愛知県出身。AB型。ハロー!プロジェクトのグループ、BEYOOOOONDSのメンバー。メンバーカラーはイタリアンレッド。

 

作品情報

映画「あの頃。」

2021年2月19日(金)より全国公開

<スタッフ>

監督:今泉力哉
原作:劔樹人
脚本:冨永昌敬

 

<キャスト>

松坂桃李、仲野太賀、山中崇、若葉竜也、芹澤興人、コカドケンタロウ、山﨑夢羽(BEYOOOOONDS)、西田尚美ほか

 

<ストーリー>

何にもうまくいかず、どん底の生活を送っていた大学生の劔(松坂)。ある日、松浦亜弥の「桃色片想い」のMVを見たことをきっかけに、ハロー!プロジェクトのアイドルたちにドハマりし、オタ活にのめり込んでいく。ケチでプライドが高いコズミン(仲野)ら個性的なオタク仲間と出会い、くだらなくも愛おしい青春の日々を謳歌する。月日は流れ、仲間たちはハロプロのアイドルと同じくらい大切なものを見つけ次第に離れ離れになり…。

 

©2020『あの頃。』製作委員会

 

●photo/金井尭子 text/くれい響 hair&make/町田恭子 styling/渡邊とも子 衣装協力/starblinc

桜井日奈子インタビュー「ちゃんと“毒キノコ”になれたと思います(笑)」Huluオリジナル『マイルノビッチ』

「マーガレット」にて2014年10月まで連載されていた大人気少女漫画『マイルノビッチ』が実写ドラマとなり、2月12日(金)よりHuluで配信(全8話)。ヒロインの木下まいるを演じた桜井日奈子さんが撮影の感想と見どころ、そして自身の意外な素顔について話してくれた。

◆木下まいるはどんな子ですか?

周りから“毒キノコ”と呼ばれているほど地味で冴えなくて、自分をブスだと思い込んでいる女子高生なんです。まいる自身も“どうせ私なんて…”と卑屈になっているんですけど、メイクをしたことで自信がついて、周囲の人たちとも関わるようになっていく。変身前と変身後の差が大きいほどインパクトがあるから、なるべくギャップを出そうと。“毒キノコ”バージョンのまいるを演じる時は、いつもの自分じゃないみたいで妙なワクワク感もありました。

 

◆どんなふうに“毒キノコ”のメイクをしたんですか?

髪形はキノコカットにして、ダサめの眼鏡をかけて、メイクでそばかすを足して…という感じです。仕上がりがどうなるのか不安でしたけど、ちゃんと“毒キノコ”感は表現できていると思います(笑)。人と関わるのが怖くて、すごい猫背にしたのがよかったのかも。やっぱり、姿勢で人の印象ってだいぶ変わると思います。

 

◆自分を変えたいという変身願望、共感するところはありますか?

ありますね。ただ私の場合、まいるとはちょっと違って。というのも私、ふわふわした子という印象を持たれがちなんです。それはそれでうれしいんですが、それは言わば“変身後”になるんですかね(笑)。もともとずっとバスケをやっていたりするので、素の私には抜けきれない部活感があるんです。やたらと勝負にこだわるし、あいさつする時も“ウィーッス!”みたいな(笑)。そんな“変身前の私”も少し活躍させてあげたいと思ったりします。

 

◆そんなまいるを変身させてくれる学校一のイケメン・熊田天佑(神尾楓珠)は、どんな男の子ですか?

天佑君はメイクがすごく上手で、まいるをキレイにしてくれるんです。特にリップを塗ってくれるシーンは必見ですよ。お仕事以外ではそんなことまずないですし、思わずキュンキュンしちゃいました(笑)。メイク以外も魅力的で、まいるの意見を受け止めた上で的確なアドバイスをして、優しく導いてくれるんです。天佑君自身のことはあまり分からない感じなんですけど、逆にそこもいいなと。

 

◆ミステリアスな男子は好きですか?

大好きです!(笑)でももう一人、成太朗君(伊藤あさひ)という子がいて、彼もカッコいいんですよ。天佑とは真逆でグイグイ引っ張ってくれる感じなんですけど、それもいいなって。どちらがいいかは、日によります(笑)。私、自分が知らない分野の趣味を持っている人だと、興味をそそられます。例えば、音楽とか。ギター弾けます、ドラムたたけます、歌がうまいですとか、何でもいいんですけど。自分があまりそういう世界に触れてこなかったので、ひかれるんですよね。

 

◆歌のお仕事に対する興味も?

やってみたいですね。音楽番組とかに出てみたいです。だから歌のお仕事をしている役者の方を見ると、うらやましく思います。見てくださる方にとって私は役の印象が強いと思うんですけど、違う一面も見せられたらいいなと思っていて。今度ミュージカル(『17 AGAIN』)をやらせていただくので、今ボイトレに通っているんです。歌はもともと苦手意識があったんですが、ボイトレのおかげで自分の出せる音や高さがつかめてきて。成長した姿をお見せしたいです。

 

◆桜井さんはドラマ『僕の初恋をキミに捧ぐ』、映画「ういらぶ。」「ママレード・ボーイ」と、これまでも少女漫画原作の作品に出演されています。この「マイルノビッチ」ならではの魅力はどんなところにあると思いますか?

キュンや笑いの要素があるという点では少女漫画らしいラブコメなんですけど、この作品はかなりコメディ要素が強くて。しかも、ドラマは原作よりさらにコミカルになっていると思います。監督の演出に乗っかっていたら、どんどんエスカレートして(笑)。印象的だったのは、落とし穴に落ちたこと。撮影なので、穴があることを知らされてはいるんですけど。失敗しても復旧できないから、本番一発勝負で。“普通の道だ”って自分に言い聞かせて歩いたら、うまく落ちることができました。「ビヒャア!」みたいな、自分でも思いも寄らない声が出て(笑)。結構本格的で、バラエティで見るような深い落とし穴だったのでうれしかったです。私はドッキリが好きで、泥まみれになったりしてみたくて。“桜井日奈子は落としていいんだ”って、バラエティの方に認知していただけたらいいなと思います(笑)。

 

◆現場の雰囲気はどうでしたか?

同世代の役者の方が多くて、みんなのびのび、和気あいあいとしていて。“『M‐1グランプリ』でこのコンビが優勝しそう”とか、そんな話で盛り上がってましたね(笑)。あと何か主演らしいことをしなきゃと思って、勝手に音楽係を始めました。撮影の合間、お昼ごはんを食べている時とかに、みんなが好きな曲を流すっていう。私の好きなback numberさんや小田和正さんの曲を流すこともありました。小田さんは両親がよく聴いていて、その影響で私も好きになって。朝、口ずさみながら現場に来ることもあります。

 

◆撮影を振り返って思うことは?

実はこの作品、新型コロナウイルスの影響で撮影が中断したんです。ようやく撮り終えた時は、クランクインから10か月もたっていて。楽しい作品だったので、明るく終わろうと思っていたんですけど。オールアップを迎えた時は感情があふれ出ちゃいました。何かもう、私の中ではすごい大作なので。こうして皆さんの元にお届けできることが本当にうれしいです。配信ですから、好きなタイミングで、何度も繰り返し見ていただけたらと思います。

 

◆桜井さん自身、“おうち時間”はどんなふうに過ごすことが多いですか?

ドラマや映画などを見ることが多いですが、最近だと掃除が好きです。今まではあまり好きではなかったんですけど、家で過ごすことが増えて“キレイにしなきゃ”という思いが強くなって。掃除をしていると無心になれるし、気持ちが落ち着くのがいいなって。やり始めると徹底的にやりたくなって、お掃除グッズも買っちゃいました。お風呂掃除用のブラシなんですが、自動で回転してくれるからすごく楽で。次はスチームモップがほしいですね。私、実は家電好きだったりもします(笑)。

 

PROFILE

●さくらい・ひなこ…1997年4月2日生まれ。岡山県出身。O型。CM・広告モデルの活動を経て、2016年に舞台「それいゆ」で女優デビュー。最近の出演作にドラマ『ふろがーる!』『年下彼氏』『ヤヌスの鏡』、映画「任侠学園」「殺さない彼と死なない彼女」など。ミュージカル「17 AGAIN」が5月16日(日)より東京建物Brillia HALLで上演。

 

番組情報

「マイルノビッチ」

Huluオリジナル「マイルノビッチ」

2021年2月12日(金)よりHuluで独占配信

 

原作:佐藤ざくり

 

脚本:持地佑季子

 

演出:二宮崇

 

プロデューサー:大野哲哉、石原仁美、中沢晋

 

出演:桜井日奈子、神尾楓珠、大友花恋、伊藤あさひ、阿久津仁愛、永岡佑、三浦涼介

 

<ストーリー>

女子高生の木下まいる(桜井)は、その冴えない容姿から“毒キノコ”とあだ名されてしまう。だが学校創立以来のイケメン・天佑(神尾)にメイク術を教わると、驚くほどきれいに変身。初めて挑んだ合コンで、笑顔のすてきな成太朗(伊藤)とも知り合うことができた。そんな中、華やかで超気の強い綾乃(大友)も成太朗のことを狙っていて…。

 

公式サイト:https://www.hulu.jp/static/mairunovich/

 

●photo/関根和弘 text/小山智久

深澤大河×ゆうたろう×立石俊樹×醍醐虎汰朗 座談会 映画「ツナガレラジオ~僕らの雨降Days~」

映画・ドラマ・舞台で大活躍中の若手俳優によるwebラジオ番組オールナイトニッポンi『おしゃべや』。番組パーソナリティ10名による人気ラジオ番組をオリジナルストーリーで映画化した「ツナガレラジオ~僕らの雨降Days~」。その中から、深澤大河さん、立石俊樹さん、ゆうたろうさん、醍醐虎汰朗さんが登場して座談会を開催!

◆皆さんが実際に出演しているwebラジオ番組から生まれた作品ですが、映画のお話を聞いた時はどんな心境でしたか?

立石俊樹:今の時代、ラジオの存在感がどんどん薄くなっていると感じるし、僕自身も世代的にラジオをあまり通ってきませんでした。でもこの仕事をするようになり、ラジオの良さを知ったので、ラジオを題材にした映画ができるのはすてきなことだなと思いました。

 

深澤大河:初めて聞いた時は驚きました。ラジオを映画化するってどうやるんだろうと思いましたが、脚本を読んで面白いストーリーだなと思いました。

 

醍醐虎汰朗:映画を見てくださる皆さんに「ラジオって楽しいんだよ」と伝わるような作品にしないと思いながら撮影に臨みました。

 

ゆうたろう:『おしゃべや』はwebラジオ番組なので映像も付いているし、コンテンツも攻めた内容になっているので、それがまさかスクリーンに進出するなんて、ニッポン放送さん攻めてるなと思いました。

 

深澤:僕はラジオでペアの橋本(祥平)君以外の方とは、この撮影が「初めまして」だったんです。なので、どうやって撮影が始まっていくんだろうってワクワクしながら撮影に臨みました。

 

ゆうたろう:劇中でも「初めまして」のあいさつから始まり、一からラジオを作っていくことになるので、みんなで作り上げていくことを楽しみながら撮影することができました。男子高校生の修学旅行みたいな感覚になりましたね(笑)。

 

立石:そうだね。『おしゃべや』メンバーの若い俳優10人で映画を作っていくこと、そのものが青春っぽいと思いました。

 

◆「初めまして」の瞬間は、どんな雰囲気だったか覚えてます?

ゆうたろう:お互いちょっとずつ知っていたり、それぞれの舞台や作品を見ていたりすることもあって、仲良くなるまでにそれほど時間はかからなかった印象がありますね。そして西銘(駿)君が常にぼけたりツッコんだり、話の真ん中にいてくれたので助けられました。

 

深澤:確かにそうだった(笑)。

 

◆皆さん、役柄的にも個性的なキャラでしたよね。

ゆうたろう:僕はバントー(立石)が好きでした。

 

立石:一番最初に撮影したのが、僕とゆうたろう君と(板垣)李光人君の場面だったんだよね。川野(浩司)監督は、毎回怖いぐらいのむちゃ振りをしてくるので、ゆうたろう君と初めて一緒に撮影したシーンもとんでもないことになってます(笑)。

 

ゆうたろう:今まで作品を通して感じた立石君のイメージは、キラキラさわやか王子様だったんです。それが今回はいきなり「オッス!」って登場するような熱血キャラで、お兄さん的なキャラでもあるので、そこが僕にとってはツボでした。そういうギャップも楽しんでほしいです。

 

深澤:僕ともアドリブを一緒にやりましたね。

 

立石:やったね!

 

深澤:僕がボケたらちゃんとツッコんでくれました(笑)。

 

立石:楽しくなっちゃって、最終的に素で笑ってた。

 

醍醐:僕は飯島(寛騎)君と一緒の撮影が多かったけど、撮影中はそんなに話さなかったんです。それが撮影が終わってから仲良くなって、今は友達みたいになってます(笑)。

 

ゆうたろう:それ聞いた! 家が近いんでしょ?

 

醍醐:そうなんです。約束しなくてもたまたま行った場所に飯島君もいて、「お~!」ってあいさつするっていう(笑)。

 

◆神奈川県伊勢原市の大山が舞台ですが、ロケ地での思い出は?

ゆうたろう:寒かったです(笑)。

 

醍醐:その記憶ありますね。階段が長かったイメージがあります。

 

立石:ロケバスで麓まで行き、そこからメイクする場所まで10分くらい歩いて行きました。

 

ゆうたろう:早朝からハイキングだったよね。

 

立石:撮影する所は麓に近くて、メイクしてまた戻る。

 

醍醐:トシ君(立石俊樹)は元消防士なので、楽々登ってましたよ。

 

立石:多少は体力に自信あるけど、朝だからキツかったよ(笑)。

 

ゆうたろう:僕らは撮影で山登りをしたので、滝を見たり名物を食べたり、結構満喫させてもらいました。コロッケも食べたし、山の上には大きな神社があって観光もしました。

 

立石:いいね。食べてないよー。

 

深澤:一切食べてない。

 

醍醐:うん、僕も食べてないです。

 

立石:ロケに行って1シーン撮って、すぐ帰ったこともある。

 

醍醐:あの時、トシ君は忙しかったですもんね。

 

深澤:もう帰るんですか? ってなりました。

 

立石:俺もびっくりした(笑)。移動時間往復3時間くらいなのに滞在時間30分くらいでした。

 

ゆうたろう:みんな忙しいからタイトなスケジュールでしたよね。

 

◆劇中で流れる90年代のヒット曲を皆さんが歌っていらっしゃいます。レコーディングしてみていかがでした?

ゆうたろう:僕らが収録のトップバッターでした。プロデューサーの方から「これが基準になるから」とプレッシャーをかけられて、「マジか!!」と思いましたね(笑)。ラジオでペアの李光人君と2人で「ハミングがきこえる」という曲を歌って、ハモリも入っているから打ち合わせで「大丈夫ですかね」と言ってしまうくらい緊張しましたけど、楽しく歌えました。名曲のカバーが歌えるなんてなかなかできない経験だし、全員で歌った「イージュー★ライダー」の奥田民生さんは広島出身で、僕と地元が同じなので、尊敬の念を込めながら歌いました。

 

深澤:僕は橋本(祥平)君とGAOさんの「サヨナラ」を歌いました。自分が生まれる前に発表された楽曲ですが、もちろん知っていたので、そんな有名な楽曲を歌うことができてうれしかったです。でも緊張もしました。GAOさんが情熱を持って歌っていらっしゃる曲なので、それに負けじと僕も思いを込めて歌わせていただきました。

 

醍醐:僕はトシ君と同じ曲でした。

 

立石:「カルアミルク」という岡村靖幸さんの曲を歌いました。僕は初めて聴いた曲だったんだけど、どうだった?

 

醍醐:僕も初めて聴きました。難しい曲でしたよね。

 

立石:うん。ミディアムバラードっていうのかな、スローテンポなんです。岡村靖幸さんの歌い方って、すごく特徴があるし、それを僕らがどう歌うのかと思いました。でも歌うことが決まってから僕は「カルアミルク」にハマってしまって。曲を頂いて2日目くらいから毎日リピートして聴いていました。単純にこの曲を知ることができて良かったと思っています。

 

醍醐:僕は挿入歌を歌うのが初めての経験だったので、僕の歌声が映画の中で流れて大丈夫かなって不安がありました。ラジオをやるようになってから、トシ君のライブを何度か見に行って、上手な歌を間近で見てきたんですね。だからレコーディングでは安心してトシ君に頼りながら歌おうと思って、リラックスした気持ちで臨めました(笑)。

 

◆映画が完成して、ラジオに対する向き合い方は変わりました?

醍醐:僕は最近オーディオドラマを録ったんですが、オーディオドラマって耳から入ってくる情報だけで、視界からの情報はないじゃないですか。でも目をつぶると、目の前が暗くなるからそれ以外の感覚が研ぎ澄まされますよね。そう思うと、耳から入ってくる情報って映像がない分、新鮮な感じがするんじゃないかなと。だからラジオが、僕たち同性代の方にももっともっと広がればいいなと思いました。

 

立石:僕は以前からwebでラジオを聞いて、癒やされることがありましたし、自分でラジオで話す機会を頂いてから少しずつラジオの良さを知るようになりました。今後も『おしゃべや』を聞いてくださる方にそのラジオの良さが伝わるように、思いを込めて話していきたいなと思います。

 

深澤:僕は“楽しく、面白く”をモチベーションに『おしゃべや』をやってきました。でも映画「ツナガレラジオ~」は“伝わることが大事”ということを届ける作品になっているので、今後は楽しさと同時に、僕が思っていることをもっと伝えていきたいと思うようになりました。

 

ゆうたろう:僕はラジオをするようになって、あらためて自分の声が好きになりました。そして人の声を意識して聞くようになりましたね。個人でもラジオの仕事をやっているので、声で伝えることの難しさも感じます。僕は10代のころからラジオがすごく好きで聞いているけど、今は若い子のラジオ離れが進んでいると言われるので、この作品を通してラジオの面白さを伝えられたらなと。耳で聞いて楽しむのはもちろん、その先にある聞いて想像する楽しさも知ってほしいと思っています。

 

PROFILE

深澤大河

●ふかざわ・たいが…1994年12月8日生まれ。静岡県出身。B型。主な出演作にドラマ『弱虫ペダル』、映画「劇場版 私立バカレア高校」など。

 

ゆうたろう

●1998年6月3日生まれ。広島県出身。A型。主な出演作にドラマ『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』、映画「殺さない彼と死なない彼女」ほか

 

立石俊樹

●たていし・としき…1993年12月19日生まれ。秋田県出身。O型。主な出演作にドラマ『社内マリッジハニー』など。現在、『テレビ演劇 サクセス荘3』(テレビ東京)に出演中。

 

醍醐虎汰朗

●だいご・こたろう…2000年9月1日生まれ。東京都出身。A型。主な出演作に映画「天気の子」、「宇宙でいちばんあかるい屋根」、ドラマ『恋はつづくよどこまでも』など。現在、ドラマ『バイプレイヤーズ~名脇役の森の100日間~』(テレビ東京系)に出演中。

 

作品紹介

「ツナガレラジオ~僕らの雨降Days~」

2021年2月11日(木・祝)より公開

 

<STAFF&CAST>

監督:川野浩司

 

脚本:藤咲淳一

 

出演:西銘駿、飯島寛騎、阿久津仁愛、井阪郁巳、橋本祥平、深澤大河、ゆうたろう、板垣李光人、立石俊樹、醍醐虎汰朗、田中真弓、イッセー尾形

 

<STORY>

雨降山にかつてあったFMラジオ局を舞台に、観光協会の新たな事業としてインターネットラジオを始めることになり、役者志望、カフェ経営者、人気動画配信者など年齢も職業もバラバラな若者たちが募集広告をきっかけに集まる。それぞれの得意分野を生かし、始まったインターネットラジオは流行を取り入れた内容で順調に滑り出したかのように思われたが…。

 

●photo/徳永 徹 text/佐久間裕子 hair&make/鈴木翔太(superbus inc.)(深澤/hair)、金光柚香(superbly inc.)(深澤/make、ゆうたろう、醍醐)、又吉桃花(superbly inc.)(立石) styling/MIDOEI(深澤、立石、醍醐)

 

サイン入り生写真を1名にプレゼント

<応募方法>

TV LIFE公式Twitterをフォロー&プレゼント告知ツイートをRTしていただいた方の中から抽選で1名にサイン入り生写真をプレゼント。

 

当選者の方には、TV LIFE公式TwitterアカウントよりDMでお知らせいたします。

 

TV LIFE公式Twitter(@tv_life):https://twitter.com/tv_life

 

<応募締切>

2021年2月25日(木)23:59

「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」「ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」本編ノーカット放送決定

『金曜ロードSHOW!』(日本テレビ系)で、「スター・ウォーズ」シリーズの完結編「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」「ハンソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」が放送されることが決定した。

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映画界の巨匠ジョージ・ルーカス監督によって生み出された「スター・ウォーズ」シリーズは、1作目の公開から40年以上に渡って愛され続け、新作が公開されるたびに世界中でブームを巻き起こした伝説的映画シリーズ。

 

2月26日(金)は、昨冬に公開され、一大ムーブメントを巻き起こした人気シリーズの完結編となる「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」を本編ノーカットで地上波初放送。伝説の英雄ルーク・スカイウォーカーの遺志を継ぐ美しき戦士・レイと、かつて銀河に君臨したダース・ベイダーの孫で、銀河の最高支配者を目指すカイロ・レン。銀河の未来を左右する光と闇の運命の戦いが、ついに決着を迎える。

 

3月5日(金)は、「スター・ウォーズ」シリーズ屈指の人気キャラ“ハン・ソロ”の若かりし日の冒険物語「ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」を本編ノーカットで放送。銀河一のパイロットを目指す、愛すべき悪党ハン・ソロ。彼は、いかにして銀河最速の男になったのか? 生涯の相棒となるチューバッカとの運命的な出会い、美しき幼なじみとの淡い恋、伝説的存在の宇宙船「ミレニアム・ファルコン」を手にいれるまでの知られざる経緯などが描かれたアクション冒険超大作になっている。

 

番組公式サイトでは、初めて「スター・ウォーズ」を見る人も理解できるよう、これまでのスト―リーをシンプルに紹介する特別VTR「スター・ウォーズ超入門編」が公開されている。

 

番組情報

『金曜ロードSHOW!』

日本テレビ系

 

「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」

2021年2月26日(金)後9・00~11・44 ※50分拡大

 

「ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」

2021年3月5日(金)後9・00~11・34 ※40分拡大

3年ぶりの主演映画『おもいで写眞』公開! 深川麻衣インタビュー

オール富山ロケを敢行した1月29日公開の映画『おもいで写眞』で主演を務めた深川麻衣さん。東京で挫折を味わって帰ってきた地元で、写真を通じてお年寄りたちと触れ合い、人生の素晴らしさに目覚めていく主人公を熱演した深川さんに、撮影中のエピソードを中心にお話を伺いました。

(構成・撮影:丸山剛史/執筆:猪口貴裕)

 

自分がこうと決めたことに関しては貫きたい性格

――「第10回TAMA映画賞最優秀新進女優賞」を受賞した『パンとバスと2度目のハツコイ』(2018年)以来、約3年ぶりの主演映画になりますが、オファーがあったときは、どんなお気持ちでしたか。

 

深川 私の所属する事務所「テンカラット」の設立25周年記念作品ということでプレッシャーもありましたが、錚々たるベテランの俳優さんと共演できる機会はそうそうないですし、純粋に楽しみな気持ちで撮影に臨みました。

 

――脚本を読んだときの印象を教えてください。

 

深川 まず遺影写真をテーマにした作品って、今までにありそうでなかったなと。あと、私が演じる音更結子の成長物語でもあるんですけど、登場人物たちの人生がそれぞれ印象的に描かれていて、すごく暖かい作品になるだろうなと思いました。

 

――『パンとバスと2度目のハツコイ』で深川さんが演じた市井ふみもそうでしたが、結子も一度夢を諦めて、違う世界で再起を図ります。結子に共感するところはありましたか。

 

深川 いつも脚本を読む段階で、どういうところが自分と似ていて、どういうところが自分にないのか探してみるんです。夢を持って上京した境遇。いろいろな挫折を東京で経験した29才の女性の焦り。自分には何もできないんじゃないかという苛立ち。そういう結子の抱えている葛藤は、すごく共感できました。

 

――結子は嘘が嫌いで、気が強くてまっすぐな役どころですが、深川さん自身に共通する点はありますか?

 

深川 たまに私も「頑固だね」って言われるんですけど(笑)。結子ほどじゃないにしても、自分がこうと決めたことに関しては貫きたい性格です。日常生活とか、お仕事では、自分の思っていることが絶対に正しいとは思ってないので、普段から人のアドバイスは聞きますし、何か教えてほしいときは自分から行きます。でも、上京するタイミングとか、グループからの卒業を決めたときとかは自分の直感を信じて行動しました。

 

――他人の意見に耳は傾けるけど信念は曲げないということですね。

 

深川 自分の人生の転機になるときはそうですね。

 

――仕事柄、普段は被写体になることが多い深川さんですが、撮影する側の役を演じる上で、どういうことを意識しましたか?

 

深川 結子もプロではなく、カメラは扱えるけど本格的に人を撮影したことがないところからスタートします。最初はぎこちないところから始まって、だんだんと余裕が生まれて、相手をリラックスさせるために世間話などをして。カメラマンさんはシャッターを切るリズムや空気の作り方など、それぞれのスタイルをお持ちだと思うので、私も人によって声のかけ方を変えるなど、被写体との距離の詰め方は意識しました。今回の撮影のためにカメラの練習もしたんですけど、カメラマンさんは限られた時間の中でセッティングをして、調整をしながら指示も出して、手際が素晴らしいんですよね。改めてプロの方はすごいなと感じました。

 

――どのようにカメラの練習をしたんですか。

 

深川 実際にカメラ一式をお借りしたんですけど、カメラマンをやっている友達がいるので、その子とお休みの日に公園などに行って教えてもらいました。撮影現場でも千葉さんというカメラマンさんがついてくださって、いろいろ指導していただきました。

 

――そういう経験をすると、被写体のときでもカメラマンさんの動きが気になるんじゃないですか?

 

深川 確かにそうですね! カメラマンさんって瞬時にいろんな判断をしますよね。撮られているときはカメラのレンズを見なきゃいけないのに、ついついカメラマンさんの動きに注目してしまいそうです(笑)。

 

この世界に入る前に経験してきたことが演技にも役立っている

――結子は東京で挫折し、故郷の富山県に戻りますが、東京でのヘアメイクの経験が“おもいで写眞”にも活きていきます。深川さんも学生時代にデザインを学び、服飾専門学校にも通っていますが、そうした経験が芸能活動に活きた部分はありますか?

 

深川 洋服とは直接関係ないんですけど、イラストのお仕事などもさせていただいているので、そこは学生時代に学んだことが活きていますね。あと、私がこの世界に入ったのは二十歳のときで、決して早いほうではありません。十代から芸能活動を始める子が多いので、最初は焦りもあったんです。でも、高校を卒業して、バイトをしながら専門学校に通って、一通りの経験をしてきたので、そこはお芝居でも役立っていると思います。実際、結子の人生が、自分の人生ともリンクしました。

 

――結子は次第に富山への郷土愛に目覚めていきます。深川さんにとって故郷の静岡はどんな場所ですか?

 

深川 仕事で自分を作っているという意識はないですし、自分は自分なんですけど、やっぱり実家に帰ると、まっさらな自分に戻れる感覚があって。すごくホッとする場所です。コロナになってからは全然帰れてなくて寂しいんですけど、年末年始はテレビ電話で家族と話しました(笑)。

 

――撮影期間はどれぐらいでしたか?

 

深川 二十日間ぐらいです。

 

――それだけ長く地方ロケをする機会って珍しいですよね。

 

深川 初めての経験でした。しかも撮影中は一度も東京に帰らなかったんです。富山の空気を存分に感じて、タイトなスケジュールでしたけど、東京とは違った空気とゆったりした時間に助けられて、リフレッシュしながら演技ができました。

 

――吉行和子さん、古谷一行さんと、大ベテランの役者さんとの共演はいかがでしたか?

 

 

深川 吉行さんも古谷さんも圧倒的な存在感をお持ちでしたが、お2人ともクランクインのときから気さくに話しかけてくださってありがたかったです。長年にわたってお芝居の経験を積んで、いろんなやり方をお持ちだと思うんです。でも、自分のやり方を無理に貫くのではなく、監督の急な演出に対して、「監督がそう言うんだったら、こうしてみよう」と柔軟に現場を楽しんでいらっしゃるんですよ。その姿を間近で見させていただいて、自分もこういうキャリアの重ね方をできたらいいなって憧れました。正直、今回は出ずっぱりだったので、あまり周りを見る余裕がなくて、自分のことばかり考えがちだったんです。でも、お2人のように自分の役と向き合いながらも、余裕を持って、現場のハプニングも楽しむスタンスが素敵でした。

 

――事務所の先輩との共演はいかがでしたか。

 

 

深川 すごく安心感がありました。頼りになる先輩方が近くで見守ってくれているからこそ、役に没頭できて。自分がいっぱいいっぱいになったときも、高良さんや香里奈さんが声をかけてくださって。先輩方の存在に助けられましたし、自分もこうなりたいなって思いました。お仕事の上では偉大な先輩方ですけど、撮影以外ではお兄ちゃんでありお姉ちゃんであり、すごく心強かったです。今回は喜怒哀楽の中でも“怒”と“哀”を強く出していかないといけない役柄で、シリアスなシーンが続くと、だんだん私も役に引っ張られていくんです。そんな中で、先輩方が声をかけてくれたり、ご飯に行ったときに他愛のない話をしてくれたり。そういうときに気持ちを切り替えることができました。

 

――ここまで怒りを出す役柄も過去になかったですよね。

 

深川 喜怒哀楽の激しい役柄は過去にもあったんですけど、ここまで人間の負の感情をストレートに出して、そこにフォーカスした役柄は自分にとって初めてで。怒りを人に向けるのって、とてもエネルギーを使うし、想像以上に大変でした。自分が普段、人に対して怒ることはあっても、それをぶつけるタイプではないので、そこに気持ちを持って行くまでに苦戦もして。なかなか監督の演出に応えることができないシーンもあって、役者として鍛えていただいた現場でした。

 

――最後に2021年の展望を教えてください。

 

深川 まだまだ先が見えない世の中ですけど、2020年はリモートでお芝居に挑戦する方も増えて、こういうときだからこそ今までになかった新しい表現も生まれています。私も演技はもちろんですが、どういう状況になっても写真やイラストなど自分にできることを通して、いろいろ発信していきたいです。

 

(ヘアメイク:村上 綾/スタイリスト:原 未来)

 

『おもいで写眞』

■公開日:2021年1月29日全国公開
■出演:深川⿇⾐ ⾼良健吾 ⾹⾥奈 井浦新 古⾕⼀⾏/吉⾏和⼦
■監督・脚本:熊澤尚人
■脚本::まなべゆきこ ■音楽:安川午朗
■原作:熊澤尚人「おもいで写眞」(幻冬舎文庫)
■主題歌:安田レイ「amber」(ソニー・ミュージックレーベルズ)
■製作:テンカラット ソニー・ミュージックエンタテインメント イオンエンターテイメント 関西テレビ放送 スタジオブルー
■製作プロダクション:スタジオブルー
■ 配給:イオンエンターテイメント

URL:http://omoide-movie.com

©「おもいで写眞」製作委員会

菅田将暉&有村架純の尊さ溢れる同棲シーンが解禁!映画「花束みたいな恋をした」

2021年1月29日(金)公開の映画「花束みたいな恋をした」より、W主演の菅田将暉と有村架純の同棲シーンを捉えた本編映像と場面写真が解禁となった。

『東京ラブストーリー』や『Mother』など数々の連続ドラマを手掛けてきた脚本家・坂元裕二が、2020年の東京を舞台に、今を生きるすべての人へ贈るため書き下ろした本作。

 

主役を演じるのは、菅田将暉と有村架純だ。東京・京王線の明大前駅で終電を逃したことから偶然に出会った、大学生の山音麦(菅田)と八谷絹(有村)。好きな音楽や映画が嘘みたいに一緒で、あっという間に恋に落ちた2人による、忘れられない最高の5年間を描く。

 

 

今回解禁となったのは、恋人同士の麦と絹が2人だけの新生活を始め、幸せな毎日を送るシーン。京王線調布駅から徒歩30分と少し立地が悪いながらも、ベランダから多摩川の景色が広がる部屋で2人は同棲を始めた。

休日には近所のパン屋で買った焼きそばパンを頬張りながら川沿いを散歩をするなど何気ない日々の記録が、2人のモノローグにより展開。イラストレーターを目指す麦はWEBサイトでイラストを描くアルバイトを、絹はアイスクリーム店でのアルバイトをそれぞれ始める。

 

 

「バイト終わりには駅前で待ち合わせして、2人で歩いた」「徒歩30分の帰り道が、何よりも大切になった」と、コーヒー片手に他愛もない話をしながら歩く2人の姿は、大切な人と過ごす日常の尊さを描き出すものだ。

 

普通の恋人たちが過ごすありふれた日常が何よりも幸せそうで、“こんな恋愛してみたい!”と憧れを抱かせるような映像になっている。

 

本編映像【2人だけの新生活編】

作品情報

「花束みたいな恋をした」
2021年1月29日(金)TOHOシネマズ日比谷ほか、全国公開

脚本:坂元裕二
監督:土井裕泰

出演:菅田将暉 有村架純
清原果耶 細田佳央太
韓英恵 中崎敏 小久保寿人 瀧内公美
森優作 古川琴音 篠原悠伸 八木アリサ
押井守 Awesome City Club PORIN/佐藤寛太 岡部たかし
オダギリジョー
戸田恵子 岩松了 小林薫

配給:東京テアトル、リトルモア

WEB

公式サイト:http://hana-koi.jp/
公式Twitter:https://twitter.com/hana_koi_jp
公式Instagram:https://www.instagram.com/mugikinu/

「この父になりたい!」ムロツヨシ“初”主演映画「マイ・ダディ」今秋公開決定【コメントあり】

「TSUTAYA CREATORS’ PROGRAM(以下、TCP)」 の2016年準グランプリ受賞企画「ファインディング・ダディ」 が「マイ・ダディ」というタイトルで映画化。本作が “初の主演映画” となるムロツヨシが主演を務め、2021年秋、劇場公開されることが決定した。

「マイ・ダディ」 は、本作の監督・共同脚本を務める映像作家の金井純一が2016年に開催された第2回TCPで準グランプリを受賞した企画。大学在学中から、ドキュメンタリーをはじめとした映像作品を制作、短編映画の監督を経て、2013年劇場長編映画を初監督。2020年あいみょんが作詞作曲、DISH//の楽曲「猫」を原案にドラマ化した「猫」の監督・脚本を務め、大きな反響を呼んだ。

 

主人公・御堂一男を演じるのは、ムロツヨシ。2005年、本広克行監督の 『サマータイムマシン・ブルース』で映画デビューして15年、今年1月時点で、累計44本の映画作品に出演するムロツヨシがキャリア初の主演映画となった。本作では、愛する娘を救おうと奔走する、お人好しで誠実な父親を演じている。

 

<主演:ムロツヨシ コメント>

「この物語の父になりたいと思いました。この役というより、この父になりたいと。こういう話があるんだけど、と渡された台本。2時間後に『やらせてください』と連絡していました。それから数年かかってしまって、なんちゃらウィルスのため撮影も延期。それでもここで、この映画制作のお知らせができることに、ただただ喜んでいます。この父をやりきってきました。どうか、どうか、覚えておいてください。そして見たいという期待を持ってください。ムロツヨシです」

 

<監督・共同脚本:金井純一 コメント>

「人々の心を動かす映画を作るためには、俳優とタッグを組むことが不可欠だと思っています。今回、ムロツヨシさんとタッグを組ませていただきました。しかもムロさんにとって、この作品が映画初主演となる。この映画だけは、絶対に失敗できない。監督として尋常じゃないプレッシャーのもと、撮影に臨みました…と言いたいところですが、ムロさんのお人柄もあり、とてもいい緊張感の中で撮影ができました。映画のテーマは『愛』。脚本に4年以上かけました。最高のキャスト・スタッフで、最高の映画ができました。映画の中に、今まで見たことのないムロさんがいます。だいぶハードルを上げていますが、それを超えていける映画だと思います。『マイ・ダディ』ぜひ、期待して待っていてください」

 

映画「マイ・ダディ」

2021年、秋公開

 

<STAFF&CAST>

監督:金井純一 脚本:及川真実、金井純一

主演 ムロツヨシ

 

<STORY>

小さな教会の牧師・御堂一男(ムロツヨシ)は、中学生になる一人娘を男手ひとつで育てている。一男は優しく、面白く、お人好しで誠実な父親。8年前に最愛の妻を亡くして以来、苦労が無いと言ったら嘘になるし、決して裕福とは言えないけれど、幸せな日々を送っている。なぜなら、牧師というみんなから慕われる仕事があるから(儲からないけど…)自分を頼りにしてくれる職場もあるから(バイトだけど…)そして何よりかわいい娘が素直な良い子に育ってくれているから(今はちょっぴり難しい年ごろだけど…)だから一男は幸せだった。娘が病に侵されるまでは…。

 

公式HP:https://mydaddy-movie.jp/

 

©2021「マイ・ダディ」製作委員会

劇場版第1作「名探偵コナン 時計じかけの摩天楼」を本編ノーカット放送

2月5日(金)放送の『金曜ロードSHOW!』(日本テレビ系)で、名探偵コナン劇場版第1作「時計じかけの摩天楼」が本編ノーカットで放送される。

©1997 青山剛昌/小学館・読売テレビ・ユニバーサル ミュージック・小学館プロダクション・TMS

 

「名探偵コナン」は、3月にTVシリーズが放送1000回を迎え、1000回記念の特別企画が進行中。4月には2年ぶりとなる劇場版最新作「緋色の弾丸」の公開も予定している。

 

「時計じかけの摩天楼」は、TVアニメ放送開始の翌年、1997年に公開された劇場版第1作で、シリーズの原点にして最高傑作の呼び声も高い人気作品。恐怖の連続爆弾事件の謎に江戸川コナンが挑む極上のミステリーとなっている。

 

金曜ロードSHOW!

「名探偵コナン 時計じかけの摩天楼」

日本テレビ系

2021年2月5日(金)後9・00~10・54

土屋太鳳、田中圭の紳士的な一面に感激!映画「哀愁しんでれら」完成報告会

禁断の”裏”おとぎ話サスペンス「哀愁しんでれら」が2月5日(金)より公開。公開を前に、土屋太鳳、田中圭、COCO、石橋凌、渡部亮平監督が登壇して完成報告会が行われた。

 

真っ赤なドレス姿で登壇した土屋は、シンデレラストーリーに憧れるも悲劇的運命をたどる主人公・小春を演じている。小春の王子的夫・大悟役の田中について「圭さんは寒い撮影の時に温かい飲み物を持ってきてくれました。それをストーブの上に乗せながら、一緒に飲む。そういう心遣いもすてきでした」と紳士的な一面に感激。田中はそんな土屋について「カメラが回っている時と回っていない時のギャップがすごい。メリハリもすごい。大体フワフワと宙に浮いている感じ」と普段の柔らかいただまいを明かされていた。

 

 

また土屋は、田中との共演シーンについて「私の手を握って“うん、うん”と優しく話を聞いてくださったのを覚えています。本番での爆発力もあって、いいシーンが撮れるという確信を持ちながら付いていきました」と振り返ると、照れ隠しなのか田中は「そうだったんですね!」とニヤリ。渡部監督は「本番直前まで2人ともフワフワしているけれど、本番での集中力はさすがです」と感心していた様子。

 

大悟の愛娘・ヒカリ役のCOCOは、本作が演技初挑戦。「初めてのシーンは緊張したけれど、皆さんのサポートのお陰で次のシーンからは楽しく演じることができました」とすらすらと感想を述べると、土屋は「すごいね、こっちん!」と母親の表情で愛娘の成長に感動。撮影時、土屋のことを「たおちん」と呼んでいたというCOCOから「家族三人で似顔絵を描き合ったのが楽しかった。一番絵が上手だったのは太鳳さんです」と褒められた土屋は「苦しいこともたくさんあったはずだけれど、この難しい作品が成り立っているのはCOCOのお芝居があってこそ!」と絶賛。一方の田中は「撮影の途中で演技初挑戦ということを聞いてびっくりした」そうで、COCOが有名インスタグラマーであることも途中で知り、渡部監督からは「インスタを見ながら田中さんは『COCOすげえ!カッコいい!』と言っていた」と暴露されていた。

 

小春の父親・正秋役の石橋は本作について「病んでいる日本をそのまま描いている」と分析し「普遍的なオヤジ像がこの作品での僕の立ち位置。昭和の家庭にあった雰囲気や親子の関係を意識しました」と役作りを明かした。

 

とある保護者が学校で起こした事件にインスパイアされたという渡部監督。「ニュースで知ったときはバカバカしい事件だと思ったけれど、その奇行に至るまでには大きな家族愛があったのではないかと考えた」と言い「理想や願望を持っていると、それに対するプレッシャーや苦しみが付きまとう。それを描いているので、誰が見ても自分の話ではないかと思える作品になった」と胸を張った。

 

最後に土屋は「小春も大悟もヒカリもちょっと個性的な登場人物ではあるけれど、誰しもの心の中にいるかもしれないと思わせるストーリー。人を愛するとは? 幸せとは何か? そんなことをあらためて考えるきっかけになる作品です」と作品をアピールしていた。

 

 

映画「哀愁しんでれら」は2月5日(金)より全国公開

マラドーナ「まさに人生最高の瞬間だった」映画『ディエゴ・マラドーナ 二つの顔』

60歳という早過ぎる死に、今も世界中のファンから追悼の声が集まる史上最高のサッカー選手ディエゴ・マラドーナ。誰も見たことない貴重な秘蔵映像とともに、波瀾万丈な人生が明かされる映画「ディエゴ・マラドーナ 二つの顔」が2月5日(金)より公開。それに先駆け、SSCナポリ時代にロッカールームでチームメイトと共にシャンパンファイトで歓喜に沸くマラドーナの貴重な本編映像が公開された。

 

 

1987年、マラドーナはSSCナポリにてクラブ史上初のセリエA優勝とコッパ・イタリア優勝で2冠を獲得。街中では祝福とパーティーが2か月続き、ビルの壁面に巨大な肖像画が描かれた。全員で応援歌を大合唱する中、マラドーナはブルーノ・ジョルダーノとフェルナンド・デ・ナポリにインタビュー。マラドーナ自身も「ナポリに来た時、優勝すると思ってた?」と聞かれると、「ああ、バルセロナでは結果を残せなかった。コパ・デル・レイで優勝したが、だが、もし俺が…その…」と答えたところで、インタビュアーまでびしょ濡れになった様子を見て大爆笑。マラドーナの無邪気な素顔が垣間見える。

 

当時のヒーローインタビューでは、「まさに人生最高の瞬間だった。だって優勝の経験はこれまでもあるが、自国開催で優勝を経験していない。1978年のW杯では代表に選ばれなかったからね。だから今回が一番重要なんだ」と控えめに語り、当時を振り返るインタビューでは、「ナポリにとってリーグ優勝はW杯優勝と同じだ。疑っていた者たちもこれで信じざるを得ない。俺が最高だとね」と誇らしげに語っている。

 

映画「ディエゴ・マラドーナ 二つの顔」が2月5日(金)より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ渋谷、グランドシネマサンシャイン他にて公開

 

©2019 Scudetto Pictures Limited

藤原竜也主演の人気シリーズ完結編「カイジ ファイナルゲーム」2・12地上波初放送

2月12日(金)の『金曜ロードSHOW!』(日本テレビ系)で、藤原竜也主演の人気シリーズの完結編「カイジ ファイナルゲーム」が地上波初放送される。

©福本伸行・講談社/2020映画「カイジ ファイナルゲーム」製作委員会

 

「カイジ」シリーズは、福本伸行による累計発行部数2100万部を超える大ヒットコミックを藤原主演で映画化した人気シリーズ。2009年に「カイジ 人生逆転ゲーム」、2011年の「カイジ2 人生奪回ゲーム」に続くシリーズ完結編「カイジ ファイナルゲーム」は、昨年公開され興行収入20.6億円の大ヒットを記録した。

 

シリーズ史上初めて原作者の福本伸行による完全オリジナルストーリーで製作され、キャスティングは“主演の藤原竜也と誰の演技バトルを見たいか?”という視点で決定。本作からの新キャストとして、福士蒼汰、関水渚、新田真剣佑、吉田鋼太郎が出演し、遠藤(天海祐希)、大槻(松尾スズキ)、坂崎(生瀬勝久)など過去シリーズに登場した怪しい面々も参戦。原作にはない全く新しい4つのオリジナルゲーム「バベルの塔」「最後の審判」「ドリームジャンプ」「ゴールドジャンケン」を展開する。

 

金曜ロードSHOW!

「カイジ ファイナルゲーム」

日本テレビ系

2021年2月12日(金)後9・00~10・54

 

©福本伸行・講談社/2020映画「カイジ ファイナルゲーム」製作委員会

北川景子&中村倫也の「窪塚さんはカリスマ、緊張する」に窪塚洋介「無視されてるのかと思った(笑)」

島本理生の傑作サスペンスミステリー「ファーストラヴ」が主演・北川景子、監督・堤幸彦で完全映画化。2月11日(木・祝)の公開に先立ち、完成報告イベントが行われ、主演の北川のほか、中村倫也、芳根京子、窪塚洋介、堤幸彦監督が登場した。

 

主人公の公認心理師・由紀を演じた北川が撮影を振り返り「髪の毛を切ったことを、皆さんからすごく体当たりですねと言っていただけるんですが、大切で思い入れのある役、そしてこの作品で切ることができて、むしろご縁を頂いたという気持ちです。堤組に入るのが夢だったので参加できただけでうれしく、本物の公認心理師の方が見てもちゃんと勉強しているなと思っていただけるようにしたいと勉強しました」とコメント。いっぽう、由紀と共に事件の真相に迫る敏腕弁護士・迦葉を演じた中村は、役柄との共通点を聞かれ、「共通点は、顔、身長、髪質とか特に共通していたかな…有能な弁護士に…(笑)。弁護士としても、由紀との過去がある人物としても、言葉にしない言葉をたくさん持っている役かなと思っていたので、人と会話していても少し違うことを考えていたりとか、そういう彩りを意識していました」と役との向き合い方を語った。

 

 

窪塚は12年ぶりのタッグとなった堤幸彦監督作品への参加で「12年ぶりの堤監督との再会で、お会いして『窪塚君、何もしないでほしいんだ』と言われた時に最後の仕事なんじゃないか、何も求められていないんだ、と自問自答をして(笑)。だけど実は、この役は戦地や地球の最果てに行っていたカメラマンで、その土地で出会った人々の笑顔と日本で自分の隣にいる人々の笑顔を見た上で、さまざまな経験を経て、今はしがない写真館をやっている。つまり一周回って何もする必要がない役なんだと話していただいた。僕は『寺に行ってきます』と(笑)。何もしないことをできていたのか、そんなところも見ていただけたら」と話し、会場を沸かせていた。

 

登場人物の人間関係が複雑に絡み合う作品にあって、キャスト同士それぞれの共演シーンに話が及び、初共演となった北川と中村は同い年ということで、「同い年の役者さんとの共演があまり経験がなくて、勝手にクランクイン前からフランクでいっていいのかな、と緊張しないで会えました。見てきた作品も一緒で同級生って感じがすごくしました」と話す北川に、中村も「話しててもあの時のあれが通じる感じ」と共感している様子で、さらに北川が「それこそ窪塚さんが(自分たちにとって)カリスマ、緊張するねと話していた」と明かすと、窪塚が「直接言ってそういうの! 無視されてるのかと思った(笑)」と突っ込むひと幕も。

 

北川と芳根は、以前から連絡先を交換しており、コロナ禍になる前はしょっちゅうご飯にもいっていた間柄ということで、芳根が「北川さんとのお芝居で段取りからボロボロ泣いてしまって、監督が1回でOKとおっしゃったので同じことを求められたらできるか分からないと監督に言いに行ったんですけど、実際に北川さんを目の前にすると涙があふれる。心臓の音が自分でも聞こえてたんですが、マイクでも拾っていて編集でも聞こえていたらしいんです。北川さんとご一緒できたから、この作品を乗り越えられたと思っています」と感謝を伝えると、北川が「芳根京子さんという女優さんはすごいです。何回やっても涙がたくさん出るし、力加減もう少ししていいよと思うくらい、あざを作ったり冷やしたりしながらこの役に全力。もともとそうやって感情を爆発させる人だと思っていたので、彼女が爆発させることができれば絶対にいいシーンになると思い、私が受け止めようと思ってやっていた」と振り返ると、堤監督も「かくいう北川さんもすごかったんです、2人とも”涙の魔術師”でした」と絶賛。

 

中村は窪塚と兄弟役とあって、思い返して「オファーを頂いた時に、お兄さんの役が窪塚さんと聞いて、断ろうかなと思ったくらい恐れ多いというか」と話し始めたところで窪塚が「やっぱり嫌われてるんじゃないですか?(笑)」と鋭く切り込み会場を沸かせつつ、中村はさらに「お芝居をさせてもらって、今も隣にいさせてもらって、自分の一ファンというフワフワした感じを出さないようにしてるんです。あんまり左が見れない…(笑)。とても光栄でした!」と語ると、一方の窪塚も「僕の撮影初日、中村くんと北川さんと一緒で、正直驚愕したというか、全部わかってやっている、眉毛のピクとかまばたきどこでやってるかも覚えているなこの人、というくらいすべてコントロールの中にある。ケツをたたかれるような、役者って面白いけど怖い、負けたくないな、と思ってしまった。でも堤さんから『何もするな』というお題が出ている(笑)。堤さんやこのお2人に委ねさせてもらった。言葉のセンスも顔も良くて面白くて、そりゃ惚れるわ」と返していた。

 

最後に北川は「脚本を読んだ時に人にはみんな大なり小なり悩みや苦しいことトラウマや過去が絶対あるんだなと思い、そういう重みに折り合いをつけて必死に生きていると思うと、私もこれでいいんだな、それでいいんだよ、と言ってもらえたような気がして軽くなった。何も気にせず映画館に来てください、と言えないことが心苦しいですが、一生懸命、皆さんに届くように作った作品です。由紀が環菜へかけた言葉が一筋の光になったように、この映画をご覧になったことで苦しい状況でもちょっとだけ進んでみようかな、と思っていただけたら良いなと思っています」と力を込めてアピールし締めくくった。

 

映画「ファーストラヴ」は2月11日(木・祝)より全国公開

『バイプレイヤーズ』第3弾キャスト22人発表!OP曲は10-FEET「アオ」

田口トモロヲ、松重豊、光石研、遠藤憲一が出演する2021年1月8日(金)スタートのドラマ24『バイプレイヤーズ~名脇役の森の100日間~』(テレビ東京系)の追加キャスト22人が発表された。

このドラマは、日本の映画・ドラマ界に欠かせない名脇役が本人役で出演し、話題を呼んだシリーズの第3弾。今回の舞台は、都会から離れた森に囲まれた大きな撮影所“バイプレウッド”。この撮影所に、各局の連ドラや映画作品が一気に集まってしまったことで起きる大騒動の100日間を描く。

 

元祖バイプレイヤーズの田口、松重、光石、遠藤をはじめ、総勢100名以上のキャストが出演する本作。これまで57人のバイプレイヤーズたちの出演が発表されてきたが、新たに第3弾キャストとして相島一之、稲葉友、井上肇、伊武雅刀、岡山天音、尾上寛之、木下ほうか、甲本雅裕、今野浩喜、渋川清彦、田中泯、玉置玲央、野間口徹、橋本じゅん、速水もこみち、本多力、前田敦子、前野朋哉、松尾貴史、水間ロン、六平直政、MEGUMIの出演が決まった。

 

さらに、本作のオープニングテーマが10-FEETの「アオ」に決定。10-FEETは1作目「ヒトリセカイ」、2作目「Fin」と続き、シリーズ最新作でもオープニングを担当する。人間味溢れる深いメッセージが込められた歌詞がドラマの世界観をかっこよく彩り、新たな風を吹かせる。

 

TAKUMA(10-FEET)コメント

曲を作る所から縁を貰ったバイプレイヤーズ。本当に面白くて自分自身もファンになったドラマ。

 

そのドラマで使用される楽曲をシリーズ通して作らせてもらえたのは本当に光栄です。

 

コロナ禍という困難と付き合って生きていかなくちゃいけないこの時代に、笑えたり、驚いたりするバイプレイヤーズは、暗くなりがちな人々を笑わせたり、おとぼけを入れつつも感動させたり、心を暖めたりで今のこの息の詰まる世界を柔らかにしてくれます。苦しい事に対して楽しさで立ち向かう。僕らもそんな心模様でカッコいい曲を作ろうと制作しました。楽しい作品に楽しい人たちと一緒に携われて本当にうれしいです!

 

NAOKI(10-FEET)コメント

バイプレイヤーズの3度目の主題歌!とてもうれしく思います。

 

今回もドキドキ、ワクワクするストーリーなんだろうなと楽しみにしています。

 

楽曲で3度関わらせていただいて、もう勝手に我々もバイプレイヤーズファミリーだと思っています。

 

今回の「アオ」がドラマの内容をより引き立たせるスパイスになればいいなと思っています。早く観たいな~♪♪

 

KOUICHI(10-FEET)コメント

またまた主題歌に選んでいただきほんとにありがとうございます!

 

自身でもバイプレイヤーズは欠かさず観てましたが、以前ドラマにメンバー3人で出演させてもらった時の演技が大根過ぎて悔いが残っています。次チャンスがあればカブぐらいの演技目指して頑張りたいので、そちらの方もよろしくお願いします!(笑)

 

相島一之 コメント

仲間たちと現場で会える!幸せでした。

 

バイプレイヤーズ最高!

 

稲葉友 コメント

プレイヤーとしても作品のファンとしても最高に幸せでした。

 

井上肇 コメント

今回も楽しく“テレ東プロデューサー”を演じさせていただきました!

 

伊武雅刀 コメント

ありがたき幸せ

 

岡山天音 コメント

僕も格好良いおじさんになれるように頑張ります。

 

尾上寛之 コメント

念願のバイプレイヤーズ出演!幸せです!最高です!!!

 

木下ほうか コメント

私はずっと機嫌が悪かった。でも今は上機嫌です!!

 

えっ、それはなぜかって?出演できたから♡

 

甲本雅裕 コメント

撮影現場は檻のない動物園のようで、最高のグダグダ天国でした!

 

今野浩喜 コメント

とても愛のある現場でした

 

渋川清彦 コメント

やっと念願がかないました。

 

これからも念願を持ちつつうまい具合に行けたら幸いです。そして、色々な先輩、後輩に出逢えた事が自分の宝になりました。ありがとうございました!

 

田中泯 コメント

僕はとてもバイプレイヤーズなんて言えないけれど!

 

やってみました。

 

玉置玲央 コメント

本当に思い入れの強い作品で、参加出来ることを光栄に思います。

 

野間口徹 コメント

再び戻って来る事ができて、うれしいです。

 

橋本じゅん コメント

漣さんから頂いた眼鏡をこの作品で漣さんと共演させて頂くつもりで掛けて出ました。共演出来てうれしかったです!

 

速水もこみち コメント

バイプレイヤーズの一員として作品に参加出来て幸せな時間でした。

 

本多力 コメント

似たような3人でわちゃわちゃ出来て幸せでした。

 

前田敦子 コメント

心の中でずっとずっと、ニヤニヤがとまりませんでした。

 

ありがとうございました!楽しかったです!

 

前野朋哉 コメント

普段は、競合他者の方たちとも共演できて最高でした!

 

松尾貴史 コメント

バイプレイヤーズのメインプレイヤーズと一緒の場面がなく少し残念ですが(汗)

 

バイプレイヤーズの撮影はすこぶる楽しゅうございました!

 

水間ロン コメント

また素晴らしい役者の方々との時間を過ごせて幸せでした。

 

六平直政 コメント

役者ってのはホント訳わかりませんな(笑)

 

MEGUMI コメント

大好きなバイプレイヤーズの世界に入れて幸せです。

 

番組情報

ドラマ24『バイプレイヤーズ~名脇役の森の100日間~』

 

テレビ東京系
2021年1月8日(金)スタート

 

毎週(金)深0・12~0・52

※テレビ大阪のみ、翌週月曜深夜0・12から放送

 

出演:田口トモロヲ、松重豊、光石研、遠藤憲一/ 相島一之、阿部亮平、安藤玉恵、池谷のぶえ、石丸謙二郎、稲葉友、井上肇、伊武雅刀、宇梶剛士、宇野祥平、柄本時生、大倉孝二、岡田浩暉、岡山天音、小木茂光、小沢仁志、尾上寛之、尾美としのり、勝村政信、加藤諒、金子大地、北香那、木下ほうか、甲本雅裕、近藤芳正、今野浩喜、佐々木希、宍戸美和公、志田未来、渋川清彦、杉野遥亮、菅田俊、醍醐虎汰朗、高杉真宙、高畑淳子、滝藤賢一、田中泯、田中要次、玉置玲央、津田寛治、寺島しのぶ、富田望生、波岡一喜、西村まさ彦、野間口徹、橋本じゅん、長谷川京子、濱田岳、浜野謙太、林泰文、速水もこみち、原田龍二、ふせえり、堀内敬子、本多力、本田博太郎、本田望結、前田敦子、前野朋哉、升毅、松尾貴史、観月ありさ、水間ロン、向井理、六平直政、村田雄浩、本宮泰風、MEGUMI、森下能幸、吉田羊、芳根京子、利重剛、りょう、六角精児、渡辺いっけい

 

※田口トモロヲ、松重豊、光石研、遠藤憲一以外のキャストは五十音順にて記載

 

オープニングテーマ:10-FEET「アオ」(BADASS / EMI Records)

 

監督:松居大悟、浅野敦也、守下敏行、富田和成

 

脚本:ふじきみつ彦、宮本武史

 

映画情報

「バイプレイヤーズ~もしも100人の名脇役が映画をつくったら~」

2021年春公開

 

出演:田口トモロヲ、松重豊、光石研、遠藤憲一

 

監督:松居大悟

 

脚本:ふじきみつ彦 宮本武史

 

WEB

公式サイト:https://www.tv-tokyo.co.jp/byplayers/

公式Twitter:@tx_byplayers

公式Instagram:@tx_byplayers

 

©「バイプレイヤーズ2021」製作委員会

 

©2021「映画 バイプレイヤーズ」製作委員会

田口清隆監督「もう二度とやりたくありません」待望のZ級SFホラー“イカワク”公開決定!

『ウルトラマン』シリーズやドラクエを題材とした本田翼主演ドラマ『ゆうべはお楽しみでしたね』などで知られる田口清隆監督が、俳優ワークショップを舞台にSF要素を盛り込みイカれたZ級作品へと仕立てた映画「12人のイカれたワークショップ」が2021年に全国順次公開。

本作は、実際に行われた俳優ワークショップをドキュメンタリー的に追った映像をベースとしながら、「日々ロック」「劇場版ファイナルファンタジーXIV光のお父さん」などの脚本を手掛け2020年5月に急逝した脚本家・吹原幸太のワークショップ課題映画脚本のSFホラーパートが重なった二重構造となる意欲作。

 

今回公開されたのは、頭に謎のヘッドセットを装着し血まみれの教師たちに押さえつけられる主人公・河中や、次々と起こる不可解な現象に翻弄される登場人物たちを捉えた写真。さらに、田口清監督とナレーションを担当した青柳尊哉からコメントも届いた。

 

◆田口清隆監督<コメント>

この映画の撮影以降、ワークショップをやるのがつらくなってしまいました。こんなことをしてしまった以上、もう何をやればいいのか、そもそもワークショップとは何なのか、分からなくなってしまったからです。これは俳優という生き物と本気でぶつかり合った日々の記録。本気で傷つけ合った戦いの記録。もう二度とやりたくありません。

 

◆青柳尊哉<コメント>

ボクは何を見たのだろう? ワークショップという俳優が裸にならざるを得ない空間を盗み見たのか? それとも演じている俳優にこちらが見られていたのか? 見えていないのに見えているのは、田口監督と真正面から闘う人間の生き様。見られていることも忘れ、裸の俳優と監督がそこにいる。脆く美しい姿に心が揺さぶられる。

 

映画「12人のイカれたワークショップ」

2021年全国順次公開

 

<STAFF&CAST>

監督:田口清隆、島崎淳

 

課題映画脚本:吹原幸太

 

出演:河中奎人、上條つかさ、千々岩北斗、波多野美希、中野杏莉、安保匠、カンナ、相馬絵美、大村織、甲川創、青山真利子、栗橋勇

 

ナレーション:青柳尊哉

 

<STORY>

中学教師・河中奎人が迎える、初めて担任を持った生徒たちの卒業式。不協和音のようなチャイムが鳴り響いた途端、学校中の生徒たちが姿を消した。教頭の青山は「皆さんの役目は終わりです」と銃を乱射し始め、体育教師の安保は鉄パイプを振り回し次々と教師を襲っていく。そんな中、用務員の栗橋が「上位存在」について、そして今からなすべきことを告げる。「音を聞く者、知識を得る者、そして法則を知る者に会え!」教師の河中、上條、千々岩らは、この不条理極まりないゲームに身を投じ、上位存在とは何かを知るべく、外界から閉ざされた校内を彷徨うのだったーー。

 

…というワークショップの課題映画へ向け奮闘する、12人の俳優たちのストーリー。

 

©「12人のイカれたワークショップ」製作委員会

 

公式サイト:https://atemo.co.jp/ikawaku.html

 

公式SNS:Twitter(@12ikawaku)

先人たちが日本に対して残したかったものは何だったのか−−『日本独立』渡辺 大インタビュー

第二次世界大戦直後、GHQ占領下において日本の独立を求めて奮闘した吉田 茂と白洲次郎。憲法制定や独立までの歴史の舞台裏を日米両国の視点から鋭く描いた映画『日本独立』が、公開前から大きな話題を呼んでいる。自由な憲法を目指すといいつつ、一方で自由とは相反する検閲を行っているGHQ。後世に戦争の現実を伝えようと、GHQの検閲と約6年もの歳月を闘い続けた「戦艦大和ノ最期」の執筆者、吉田 満という物語の重要な役を演じる渡辺 大さんを直撃し、本作に懸ける思いや戦争や日本国憲法に対する自らの考えを語ってもらった。

(取材・撮影:丸山剛史/執筆:小野田衛)

 

『日本独立』は社会的意義のある作品

──第二次世界大戦前後の日本を描いた作品です。撮影前に当時のことを勉強しましたか?

 

渡辺 改めて吸収するというよりは、前から個人的に近代史には興味があったんですよ。高校の選択授業も近代史でしたしね。20歳くらいからこうした戦争関係の作品に出演させていただくことも多かったので、自然と関心が高くなったという面もあります。日本史って取り扱うテーマが膨大じゃないですか。ところが受験という意味でいうと、どうしても近代史っておざなりにされがち。僕は昔からそこに違和感を覚えていたんです。「この国がどうやって作られていったのか?」ということを考えるとき、近代史はものすごく重要だと考えていたので。

 

──たしかにそうです。

 

渡辺 教育でしっかり教えないなら、こういった映像作品で伝えていくことに一定の意味があるんじゃないかと考えているんです。大げさに言ってしまえば、社会的意義があるというか……。あと今回の作品で監督を務めた(伊藤)俊也さんとは以前から面識があったので、伝えたいことがわかっていたんですよ。ちょくちょくお会いしたり、年末年始になるとお手紙のやりとりをさせていただいたりもしていましたしね。だから僕自身も役に入りやすいところはありました。

 

──伊藤監督とそこまで近しい間柄だったんですね。

 

渡辺 ありがたいことに可愛がっていただいています。最初に仕事でご一緒させていただいたのが25~26歳のときだから、もう10年くらいのつき合いになりますね。俊也さんは過去に津川雅彦さん主演で『プライド・運命の瞬間(とき)』を撮っていて、そこでは極東裁判や東条英機を取り上げていた。それとは別にどうしても扱いたかったテーマが、今回『日本独立』で扱っている日本国憲法だったんです。

 

──監督にとっても、満を持しての作品というわけですか。

 

渡辺 それは間違いないです。一方で僕にとっても、今回のように第二次世界大戦のことを正面から捉えるような作品は役者として非常にやりがいを感じるんです。1人の日本人としても、祖父母が経験した戦争というものに対する関心がありますし。やっぱり理由もなく戦争を始めたはずがないし、ああいった戦争の終わり方にしてもなんらかの理由があったはず。「なぜ、あんなことになったのか?」というところで、すごく好奇心が刺激されます。

 

──戦時下の人間を表現するにあたって意識したことは?

 

渡辺 同じ人間だし、同じ日本人かもしれないけど、当時の人と今の人間では価値観も物事の捉え方もすべてが違うはずなんです。死が身近にあるから、当然、死生観だって変わってきますよね。当時、10代だった少年たちは今の50代~60代くらいの感覚で死を捉えていたとしてもおかしくはない。これはもう学ぼうとして身につくものではないんですよ。リアリティを出すことがすごく難しい。

 

──俳優が誰かを演じる際は、説得力が重要になってきますよね。戦争を知らない世代の渡辺さんがリアリティを追求するのは大変そうです。

 

渡辺 極端な話、これが300年前、500年前の出来事だったらフィクションとして役に落とし込むことができるんです。だけど75年前の出来事ということは、当時のことをリアルタイムで知っている人がいるってことじゃないですか。僕が演じた吉田 満さんだって戦後ずっと活躍されていた方だし、「それは違うよ」って言われる可能性は大いにある。だから演じることが怖いですよ。ただ、そこで助けになったのが現在83歳になった俊也さんの存在。俊也さんが作るからこそ、説得力が増した部分は確実にあります。

 

自分の生活に直結する作品

──渡辺さんの演じた吉田 満は実在の人物で、小説『戦艦大和ノ最期』の作者として有名です。

 

渡辺 もともと僕は『男たちの大和/YAMATO』に出たこともあり、戦艦大和に思い入れがあるんです。ただ大和を描くときって、どうしても玉砕して終わりという物語になりがちでしてね。沈没した「そのあと」まで踏み込むことは少なかった。だけど少ないながらも生き残った人がいたのは事実で、その中でも吉田 満さんは後世に戦争のリアルを伝えようとGHQの検閲と闘い続けてきた。これは単に小説が雑誌に載るかどうかの問題ではないんです。日本人が過去との対話ができなくなってしまう瀬戸際だったんですよ。

 

──表現の自由を標榜するGHQが実はガチガチに検閲していた。

 

渡辺 僕はこれってすごく重要なメッセージだと思う。今はSNSで個人がなんでも発信できる時代で、もちろんそこにはいろんな不自由さもついて回るんだけど、自由に表現できることのありがたみなんてほとんど意識されていない。もし戦後にGHQの検閲がなかったら、今ごろはいろんな価値観が変わっていたんじゃないかな。だって戦争に負けた瞬間にそれまでの価値観が全部変わり、「戦前のことは全部なしにします」って急に言われ始めたんですよ? こんなに不自然な話もないでしょう。無念という思いを抱えながら戦地から帰還してくる人にしたって、急に日本人の価値感が180度変わっていたら戸惑いますって。

 

──終戦から75年が経ち、戦争に対する日本人の意識も低くなっています。そんな中、このような形で戦争を描いた本作を世に出す意味とは?

 

渡辺 戦争の悲惨を描く。それは当然の話なんですよ。では、なぜそんな悲惨なことになったのか? 水面下でどんな争いがあったのか? そういうところを捉えていかないとダメだと僕は思うんです。この『日本独立』という映画が面白いのは、感情を爆発させるシーンがある一方で淡々と事実を説明するシーンも多いということ。観た人が立ち止まって考えるような、そんな作品になっているはずです。

 

──多面的に戦争を考えることができる作品ともいえますね。

 

渡辺 やっぱりアメコミのヒーロー作品じゃないんだから、単純に正義と悪が分かれる性質のものではないんですよ。お互いに正義があって、それぞれ譲れない主張があった。そんな中で日本国憲法が作られていった。その成立のディテールを知っていると、自分の生活に直結する現行の法案を考えるきっかけにもなるでしょう。

 

──決して過去の話ではなく、今にも繋がる話だということですか。

 

渡辺 日本国憲法の成立を巡って、吉田 茂と白洲次郎はGHQのマッカーサーを相手に戦った。この戦いは結果的に負けるわけですけど、そこには日本をどういう国にしたいのかというはっきりした思いがあったわけです。その思いは知っておくべきですよ。つまりスコアボードに10対0と書かれるようなワンサイドゲームではなく、様々な理想が交錯していたということです。みんな、それぞれに真剣で必死なわけですから。GHQはGHQでアメリカ国内の事情や対ソ連の考えがあったわけで。

 

──政治や外交は思想だけじゃ勝てない面がありますよね。ときにはいやらしい駆け引きも重要になってきますし。

 

渡辺 そこなんですよ。だから逆に今の人は白黒を簡単につけすぎだと僕は思う。その結論に至ったまでの経緯とか、なぜそこを落としどころにしようとしているのかとか、そういう部分に考えが回らない。そんな好き・嫌いで単純に決められるようなことばかりじゃ世の中はないから、もっと多面的な角度でニュースを見るべきじゃないかと僕なんかは考えてしまう。要するにそれって想像力ですよね。それが成熟した大人の考え方だし、そういう人が集まったのが成熟した国家。そこを国民は目指さなくてはいけないんじゃないかと。

 

──これもネットの影響なのか、短絡的な暴論のほうがインパクトがあって目立つ部分はあるかもしれません。

 

渡辺 「戦争は愚かだ」「愚かな戦争をやった昔の日本人は幼稚だった」。あとからダメ出しするのは簡単でしょう。だけど今の日本人が成熟した大人になったと本当に言えるかというと、そこは微妙だと僕は思うんです。というか、日本人に限らず世界中の人たちが75年前より賢く生きているとは到底思えないんですよ。「歴史から本当に学んでいるんですか?」と改めて問いたい気持ちがありますね。果たして後世の人たちが今の僕たちを評価してくれるんでしょうかね?

 

(c)2020「日本独立」製作委員会

 

たまには立ち止まって自分の国のことを考えてみる

──安倍政権のときは改正議論も巻き起こりましたけど、渡辺さん自身は日本国憲法についてどのように考えているのですか?

 

渡辺 改正議論というけど、今は議論以前の段階で止まっちゃっている気がするんですよね。「危ないんじゃないか」「絶対に改正するべきだ」「それは好きじゃない」とか感情論をぶつけ合っているだけじゃないですか。それは議論とは呼べないですよ。なぜそうなるかというと、ひとつには知識がないから。

僕個人の考えを言うと、75年も立てば価値観も変わるわけだから憲法改正を考えるのもありじゃないかと思います。ただし、その際は感情論を排してきちんと議論することが必要。まずはその段階に進むことじゃないでしょうか。本来だったら、日本人が日本の憲法のあり方についてしっかり考えるというのが独立国家としてのあるべき姿なはず。賛成とか反対とか言う以前に、日本人が自ら考えることができるようにならないとダメだと感じます。

 

──なるほど。憲法問題に関しては、とかく感情的になりがちですからね。

 

渡辺 ただ、これは憲法に限った話じゃないですよね。だって主権は国民にあるわけじゃないですか。国民が国のことを決めるべきなのに、それをしようともしていないわけで。みんな毎日の生活に追われて忙しいのはわかるけど、たまには立ち止まって自分の国のことを考えたほうがいいんじゃないかなというのが僕の考えです。

 

──戦中・戦後の混乱期と今のコロナ禍は似ているという声もありますが、そこはいかがお考えですか?

 

渡辺 国難を迎えているという意味では共通しているでしょうね。それゆえに国民は余裕がなくなっている。余裕がないと往々にして自分以外の他人に温かい目線が持てなくなる。誰かのために何かをできるような存在に、この75年で人類は進化したのか? そういう投げかけがあると思うんですよ。コロナが激化する中で、誰かのせいにしたりとか、どこかの国を排除したりとか、そういう部分ばかりが目につきますからね。75年前の宿題を何もクリアできていない気がするんです。これは日本だけじゃなく、アメリカだって同じ宿題を抱えている。世界をリードする大国としての役割を果たしているとは、お世辞にも言えない状態ですから。

 

──すぐ中国のせいにしたり、つばぜり合いをする始末です。

 

渡辺 だからこれは国家というよりは人類のテーマなのかもしれない。もし人類が成熟できるとしたら、それは歴史からきちんといろんなことを学んだときですよ。この『日本独立』は学ぶためのヒントになるはずです。

 

──最後に、この映画をどのように楽しんでもらいたいですか?

 

渡辺 こういう近代史や憲法のテーマを扱うと、どうしても右だ左だというイデオロギーの話が出がちなんですけど、まずは一度そういった発想を取り払って観ていただきたいんです。吉田 茂さんや白洲次郎さんをはじめ、先人たちが日本という国に対して残したかったものは何だったのか? そこがテーマとしてはすごく重要だと思っていますので。これは決して世代を選ぶような作品でもないし、幅広い層の方に観ていただき、そして考えていただけたらなと思います。

 

【INFORMATION】

(c)2020「日本独立」製作委員会

 

映画『日本独立』

出演:浅野忠信、宮沢りえ、小林 薫
監督・脚本:伊藤俊也
配給:株式会社シネマメディア
(c)2020「日本独立」製作委員会

12 ⽉ 18 ⽇(⾦)より TOHO シネマズ シャンテ他全国順次公開

【公式サイトはコチラ

 

【衣装協力】
イザイア/イザイア ナポリ 東京ミッドタウン
tel:03-6447-0624

伊藤英明「変身できる喜びで手が震えた」『劇場版 仮面ライダーゼロワン』完成報告会

「劇場短編 仮面ライダーセイバー 不死鳥の剣士と破滅の本」「劇場版 仮面ライダーゼロワン REAL×TIME」の完成報告会に、レギュラー&ゲストキャスト陣が登壇した。

『セイバー』パートと『ゼロワン』パートの二部構成で行われた本会見。『ゼロワン』パートには、飛電或人/仮面ライダーゼロワン役の高橋文哉、不破諫/仮面ライダーバルカン役の岡田龍太郎、イズ/アズ役の鶴嶋乃愛、刃唯阿/仮面ライダーバルキリー役の井桁弘恵、迅/仮面ライダー迅役の中川大輔、滅/仮面ライダー滅役の砂川脩弥、天津垓/仮面ライダーサウザー役の桜木那智と、ゲスト出演となるエス/仮面ライダーエデン役の伊藤英明、ベル/仮面ライダーアバドン役の福士誠治、遠野朱音役の山崎紘菜が登場した。

 

テレビシリーズ放送終了後の公開となった劇場版について、高橋は「本当に視聴者の皆さまをお待たせしてしまいました。ただその分素晴らしい作品を作り上げられたと思っておりますので、楽しみにしていてください」とPR。

 

或人(高橋)の前に立ちはだかる謎の男・エスを演じた伊藤は「5歳の息子と共に『ゼロワン』を見ていました。大好きなゼロワンの世界に入り込めて、子供に最高のクリスマスプレゼントになったなと思います」と心境を明かした。

 

伊藤と共にゲスト出演する福士は「若い頃オーディションに3回落ちているので、20年以上の時を経て『ライダー』シリーズに出演できて、変身もさせていただけてうれしいです」と。山崎も「撮影初日に文哉君が着けていた生の変身ベルトを見て、テンションが上がりました!」と感想を語った。

 

劇場版では、テレビシリーズのその後を描き、エス(伊藤)が仕掛ける世界滅亡までの60分間がリアルタイムで描かれる。

 

或人の秘書・イズを演じる鶴嶋は「完成した作品を見て、ウルウルしました。イズは新しく作り直された状態で劇場版を迎えていて。“60分間”で、或人とイズの成長を注目していただけたら」と。

 

本作の見どころの1つなる“共闘シーン”の話題になると、岡田が「僕、井桁さん、桜木さんの3人だけでなく、ヒューマギアの滅と迅が加わる5人の変身がかっこいいです!そして諫の“笑いあり”なシーンもあるので、クスッとしてもらえたら。ひと笑い取れたらうれしいです」と。これには中川も「僕はテレビシリーズとはだいぶ違ったお芝居ができて。劇場版では、岡田さんと一緒にコミカルな感じもやらせていただきました」とテレビシリーズではあまり絡みのなかった“諫・迅”コンビの誕生をほのめかした。

 

続く桜木は「5人の同時変身の前に、僕が初めて生身で戦うシーンがあります!そんなアクションシーンにも注目してほしいです」とアピール。

 

そして井桁が「亡とシェスタと3人のシーンも多くて。『ゼロワン』の撮影では、女子3人が集まることがなかなかなかったので、撮影もわいわいして楽しかったです」と語るいっぽう、砂川は「僕は正直、テレビシリーズでは“人類の敵”を演じてきたので、劇場版での“正義の味方”の演じ方に戸惑って…。監督に相談したりして、皆さんに助けてもらいました」と撮影を振り返った。

 

会見中盤、変身を披露することになった伊藤は「手元を見ずにプログライズキーをはめるのが難しい。いとも簡単にやっている高橋君は素晴らしい」とぽつり。さらに「撮影中も変身できる喜びで手が震えちゃって。ちょっと泣きそうになったんですけど、恥ずかしくて笑ってごまかしていました(笑)」と変身への熱い思いを明かすひと幕も。

 

そんな伊藤との共演について、高橋は「エスと或人がすごい近い距離でお芝居をさせていただいたとき、伊藤さんの演技が怖すぎてテストでは手が震えちゃって…。本番まで持ち越すわけにはいかないと、自分の中を或人で埋めようとしたのを覚えています」と。

 

そんな高橋に対し、伊藤は「高橋君を筆頭にチーム一丸となって役に向き合っている姿を見て初心を取り戻しましたし、あらためて“夢を与えられる仕事”で良かったと思いました」と語った。

 

最後に、杉原輝昭監督は「完成するのが奇跡ぐらいの中で撮影していました。ただ現場のキャスト、スタッフが力を合わせてとんでもない良い作品が出来ています。胸を張って“卒業制作”と言える作品になったんじゃないかなと」と語った。

 

「劇場短編 仮面ライダーセイバー 不死鳥の剣士と破滅の本」

「劇場版 仮面ライダーゼロワン REAL×TIME」

2020年12月18日(金)全国公開

佐藤健vs阿部寛…!映画「護られなかった者たちへ」気迫溢れる第1弾ビジュアル公開

「このミステリーがすごい」受賞作家・中山七里の傑作小説を映画化した『護られなかった者たちへ』より、佐藤健と阿部寛を写した第1弾ビジュアルが解禁。

本作では、殺人事件の容疑者として追われる主人公・利根役に佐藤健、彼を追う刑事・笘篠役を阿部寛が演じる。そのほか、清原果耶、倍賞美津子、吉岡秀隆、林遣都という豪華演技派キャストが集結。監督は瀬々敬久、脚本は林民夫と瀬々という布陣で贈る第一級のヒューマン・ミステリーだ。

 

全身を縛られたまま“餓死”させられるという、異様な手口の連続殺人事件が発生するところから物語は始まる。捜査線上に浮かび上がったのは、過去に起こした事件で服役し、出所したばかりの利根(佐藤)という男だった。

 

刑事の笘篠(阿部)は利根を追い詰めるが、決定的な証拠がつかめないまま第三の事件が起きようとしていた…。なぜ、被害者はこのような無残な殺され方をしたのか?利根の過去に何があったのか?さまざまな想いが交錯する中、やがて事件の裏に隠された、切なくも衝撃の真実が明らかになっていく。

 

今回解禁された第1弾ビジュアルは、容疑者と刑事として対峙する佐藤健と阿部寛の気迫に満ちた劇中の表情を大きく切り取ったものだ。激しい怒りをむき出しにし、刃物のような鋭い目線で睨みつける利根。それに対して、笘篠は胸中に渦巻く想いを抱えながら、事件の奥に隠された真実を解き明かそうと、じっと見据えるような眼差しを向ける。

 

これらの表情に込められた想いとは何なのか。それぞれの想いが激しく交差した先に一体どのような真実が待ち受けるのか。緊迫感を漂わせながら、胸に迫る展開をも予感させるビジュアルに仕上がった。

 

また、本作の音楽を「思い出のマーニー」や「8年越しの花嫁 奇跡の実話」などを手掛けた村松崇継が担当することも決定。作品をさらに重厚に、情感豊かに彩っていく。切なくも衝撃的なヒューマン・ミステリー大作が、2021年秋に公開される。

 

<作品情報>

「護られなかった者たちへ」

2021年秋ロードショー

 

出演:佐藤健、阿部寛、清原果耶、林遣都、吉岡秀隆、倍賞美津子

 

原作:中山七里「護られなかった者たちへ」(NHK出版)

 

監督:瀬々敬久

 

脚本:林民夫・瀬々敬久

 

音楽:村松崇継

 

企画:アミューズ

 

制作:松竹撮影所

 

配給:松竹

 

©2021映画「護られなかった者たちへ」製作委員会

生きあぐねてる若者たちのヒントに−−最新作『無頼』に込めた井筒和幸監督の想いとは

『ガキ帝国』『岸和田少年愚連隊』『パッチギ!』など、社会からあぶれてしまったアウトサイダーたちに焦点をあててきた映画監督・井筒和幸。その井筒監督8年ぶりの新作は、EXILEの松本利夫を主演にむかえ、ヤクザ社会を通して昭和史を描いた『無頼』。今回は『無頼』に込めた監督の想いについて聞いた。

(撮影、構成:丸山剛史/執筆:宮地菊夫)

 

ヤクザ社会を通して描く「昭和史」と資本主義

――今回の『無頼』は、ヤクザ社会を通して昭和史を描くという内容で、井筒さんがここまで正面からヤクザを題材として扱われるのは実は初めてだと思うんですが、そもそもどういった経緯でこの企画が動くことになったんですか?

 

井筒 発想の元はと言えばもう20年以上前になるかな。山本 集というボクと同郷の絵描きさんの「男前(山本集の激闘流儀)」(岡本嗣郎・著)という本が出て、これが面白かったんですよ。彼は大阪の浪華商業高校の野球部で張本 勲さんと同期の人で、その後は高校野球の監督(智辯学園高校)を経て武闘派ヤクザになって、自分の組を旗揚げして組長をやってたんだけど、あるとき浪商時代の親友に諭されて組を解散するんですよ。それで絵描きになって、まぁ社会復帰というか別の人生を歩むわけ。本人は、「俺、全然変わっとらんぞ」って言うてたけどね(笑)。で、彼の個展で出会って以来、奈良のアトリエでも取材を重ね、ヤクザ時代のおかしな話を聞いてたんです。それから、戦後沖縄のギャング団まで取材したこともあって、そういうものの積み重ねです。この際、拾い集めた昭和の裏面史を、いろいろ取り混ぜて作ろうと思ってね。

 

――そうですか、けっこう以前からなんですね。

 

井筒 そう。97年くらいまで「男前」を画策してたのよ。そしたらまた、『のど自慢』(99年)をやることになって……。だから、『ゲロッパ!』(03年)なんかで、山本さんの珍事を勝手に入れ混ぜたりしてね。方々の場面に使ったんですよ。本人にあとで「俺のネタ盗んだな」なんて言われたけどね(一同笑)。とにかく、今まで少年や青年の不良ばっかり描いてきたから、ここらで大人の不良もやってみるかと。昭和に生きたアウトローたちが蠢く、大河ドラマとして作ってみようと思って、ボクの友人でもある裏社会をよく知る先輩ジャーナリストたちから、戦後昭和を生きて死んだヤクザたちのさまざまな逸話を聞き出して、それを色々な登場キャラに振り分けて、この事件にあの人物を合成してとか、脚本にしていったんです。先輩に監修してもらって半年やってました。

 

――なるほど。ヤクザ映画というと、つい派手なドンパチを想像しがちですし、井筒さんお得意のケンカ映画のイメージもあるので、活劇に振った作風も考えられなくないですけど、そもそも狙いはそこではなかったわけですね。

 

井筒 そうなの。派手にドンパチやると昔の東映のプログラム映画と変わらなくウソっぽいし、そうはしたくなかったから。切った張ったとか、仁義がどうしたとか、エンタメとは違うかなと思って。

 

――ヤクザを通して「昭和史」を描くということで、時代の変遷やうねりの中を彼らがどう生き抜いてきたか、その人間模様があくまで主眼というか。

 

井筒 ですね。下層社会から這い上がろうとするヤクザたちが昭和の資本主義とどういうふうに寝ていくかっていう(笑)。そこですね、描きたかったのは。あの物欲と金欲と性欲と権力欲の時代、国会議員も寝ていくし、大企業も寝ていくし、スーパーマーケットの社長も必死だし、昭和というのはみんなが欲望の限りを尽くしたんだけど、それをヤクザの一家に特化して描いてみたらわかりやすいかと。世の中、政治や経済の表だけでなく、そこは表裏一体で、裏を生きるアウトローたちも一緒だし、そこから照らしてみて、あの熱狂というか、ガムシャラだった、滑稽でタフだった昭和を改めて見てみたかったというか。そうするともう一度見え出すものがあるのではと思って。

だから、ヤクザの生き方と昭和のいろんな事件を対比させて、過激派の三菱重工爆破事件が起こったら、代わりにこっちは銀行にバキュームカーでクソをぶちまけて脅してみたいな(笑)、そんな表裏のパラレル感を滑稽に描いたつもりなんだけど。片一方で田中角栄が2億円払って保釈されたニュースがあれば、こっちで親分は刑務所から満期出所とか、そんな対比を重ねていくと昭和の気分がわかりやすいかなって、手芸のようなパッチワークでしたね。

 

――わかりやすい意味でのギャグとかコメディということではなく、全体的に人間喜劇的なニュアンスが色濃く出てたかなと。

 

井筒 そうでしょ。山本 集さんが、「おい監督よ、ワシらのやってた稼業なんてものはね、偉そうなこと言って威張って怖い顔してうろついてるけど、実は喜劇なんや」と。「顔も作ってるんや。毎日毎日あんな怖い顔して生きてらんないよ。そんなのも子分に練習させたんよ。じゃないと、銀行の支店長にあの空き地がどうのこうのって恐喝しに行けないだろ」って、そんな話聞いた日には、やっぱり最初に話した「男前」というのがなかなかよくできた本で、どういうことに仁義を通し、どこに無法や暴力がふるわれて、あるいはどういう時に街と一緒に共存できたか、組の賭場は週に何回開いてたかとか、そんなことも正直に書いてあるんです。だから、現場でも、山本のおっちゃんの言ってた、おっちゃんが残してくれた「喜劇だった」というのは、絶えずあったんですよ。

 

アウトローと彼らを支える女たちのホームドラマ

――あとは、女性問題がちょいちょい入ってくるのも面白かったです。

 

井筒 昔、某大手新聞社主催で銃器社会についての座談会があって、そのとき、取材で末席に入れてもらったのね。そしたら、全国から広域系や独立系の親分が5、6人出てきて。それで話を聞いてると面白くてね、取材が終わったあと、寿司屋で雑談になって「これ、うちのヤツには内緒だけど」って、女何人おんねんみたいな話ばっかすんのよ(笑)。だから死ぬ時にワケわかんない女が何人も出てくるって(一同笑)。そういうのも取材で聞いたんで、面白いアクセントにできないかと思って。だから、主人公の兄貴の死ぬ場面に、そういうのを入れました。

 

――あれ、すごかったですね。奥さんと愛人と、さらに新しい愛人の看護婦が3人一緒に、不治の病にかかったお兄さんと暮らしてるという。ちょっとカタギの世界じゃあり得ないシチュエーションというか(笑)。

 

井筒 あれも実話が元だから(笑)。姐さんが親分に言う「あなた、アラブの王様なの?」ってセリフもジャーナリストから聞いたのよ、昔。

 

――浮気がバレて「なんでダメなんだよ」って拗ねてる主人公に向かって、奥さんが言う気の利いた皮肉ですね(笑)。

 

井筒 ヤクザに限らず昭和の政治家や社長なら必ずあっただろうし、普通の男にもあったし、誰にでも引っかかって面白いんじゃないのと。

 

――だから、『無頼』はヤクザの一家を軸にした昭和史の映画でありつつ、同時にホームドラマでもありましたよね。

 

井筒 そうです。やくざの夫婦関係も大事だと思って。僕、今までそんなに夫婦関係を描いたことないしね、実は。『ゲロッパ!』でも羽原組長(西田敏行)の姐さんは死に別れてるし。実はあれ、大阪戦争をモチーフにしたんですよ。70年代半ばに、山口組と大日本正義団が揉めるんだよ。それで、ボクと見事に同い歳だった鳴海(清)の事件に発展するんだけど。

 

――京都のクラブで鳴海が田岡三代目を狙撃したベラミ事件ですね。

 

井筒 そう、1978年の夏だよ。ボクはあの時、なぜか感動したの。ヤクザって本当に命賭けで仕事してるんやなって。東映じゃ『日本の首領』(77〜78年/全3作)なんて映画を平気でやってたころで、そのベラミ事件が起こるちょっと前に、ボクも新東宝のピンク映画の3作目で、その抗争を彷彿とさせるようなのを撮ったりして。なんでセックスだけで十分なピンク映画であんなことやったのかなって、不思議に思うんだけど(笑)。

 

――まぁ、時代ですよね(笑)。

 

井筒 何でもソウルな熱い時代だよね。なんか、ただのピンク映画にしたくなくて。だから、「ゲロッパ!」もそのころにあった、抗争中に離縁したって話なんです。いつ取材したかは忘れたけど、要するに家族も狙われるから抗争中にわざと協議離婚をする。で、別々に暮らして25年後に、西田敏行演じる親分が大きくなった娘(常盤貴子)と再会するっていう、あれはそういうネタなんですよ、実は。それで、そのころ、大阪にディスコがいっぱいあったから、親分と舎弟がソウルダンスが好きで踊ってたってことにしようかってこじつけたんだよね(一同笑)。で、それをジェームス・ブラウンの初来日の事実と繋ぎ合わせたから、なんだかもうしっちゃかめっちゃかだけど。でも、言ってしまえばあれも映画的パッチワークだから(笑)。

 

――ある意味、それが井筒流の作劇メソッドと。それでいうと、劇中で公開される映画作品として、松方弘樹主演の東映実録映画『北陸代理戦争』(77年)のクライマックスを、パロディというかプチ再現されてますね。

 

井筒 あれは、「映画の奈落:北陸代理戦争事件」(伊藤彰彦・著)という素晴らしい本があって、それを読んでたシナリオライターと、こんなのは絶対に入れようという話になってね。

 

――主人公のモデルになった組長が、映画の公開後に射殺される事件に至った顛末を詳細に辿ったノンフィクションですね。で、その射殺事件も含めて『無頼』で描かれていたわけですが。

 

井筒 うちの主人公が最初に盃をもらう親分を、そのモデルの人にしてみたらどうかと考えて、だったら劇中映画も作って入れると面白いかと。だけど、本当は松方さんに対するオマージュですね。松方さんとついに仕事ができなかったし……。あと、監督の深作(欣二)さんに。僕はあの映画が大好きだから、プロデューサーらと相談して、パロディにして捧げたいなって。

 

――射殺現場が現実の喫茶店から温泉に変更されていましたが。

 

井筒 まんまだとね、迷惑かかる人たちが出てくるかもしれないし、パロディとしてわかってくださいよ、と(笑)。

 

撮りたいものを撮るためにこだわった初顔揃いのキャスティング

――キャスティングについてもうかがいたいんですが、主人公・井藤正治役の松本利夫(EXILE)をはじめ、のちに正治の妻となるホステス・佳奈役に柳ゆり菜、正治の参謀を務める兄・孝役にドラマーの中村達也と、メインキャストに井筒組では初の面々が並びました。これは、基本的に監督の意向ですか?

 

井筒 これも今までよりずっと工夫したつもり。前の『黄金を抱いて翔べ』(12年)が、やれ浅野忠信だ、やれ妻夫木聡だ、桐谷健太、溝端淳平と顔が売れてる役者がズラッと並ぶなんて、そういうのはいい加減にやめたいと思ってたから。だから今回は、色がついてない無名の役者をオーディションで探そうと。でないと新鮮さが出ないもん。もう懲りてたからね。そんなメジャーな作り方は。有名俳優たちに高額ギャラを払って、スケジュールのやりくりに振り回されるくらいなら、もっと自由にやれる連中で撮って、みんなでお弁当食べたほうが楽しいし(笑)。だから、自由にやるにはやっぱオーディションをちゃんとしないとダメだし、演出部が総出でやってくれました。確か3か月か4か月間くらいかけたかな。

 

――確かに、松本さんの顔つき、ツラ構えが、既存のスター俳優だとちょっと出てこないリアリティを醸していたかなと。

 

井筒 そこは逆にこだわったね。有名俳優なんか、ボクが客だったら絶対に観ないし、お客も既成イメージばっかりで見てしまうでしょ。余計な雑念が入って、それで物語の中に入れますかと。だったら、300人でも400人でも全部オーディションで集めようぜって。そんな中、プロデューサーたちも「やさぐれた顔にはちょうどいいんじゃないの」って、松本くんが選ばれたんだけど。もう、演技なんて二の次でもいいし、現場でみんなでノりでやれば頑張れるよっつって。実際、頑張ってくれました、彼は。あと、特殊メイクも頑張ったんです。けっこう長い年月の半生を描くから、ちょっとずつ老けさせなきゃなってことで。

 

――こだわってるなぁと思ったのが、子ども時代(演:中山晨輝)、若者時代(演:斎藤嘉樹)、そして松本さん演じるヤクザ時代の顔や雰囲気のつながり具合ですかね。普通、そこは映画のお約束で、そんなに似てなくてもしょうがないかなーみたいに割り切るとこがあると思うんですけど。

 

井筒 ボクも割り切ったよ(笑)。でも、そこは何回もオーディションして、「マツくんになんとか似せようぜ」と必死に何とか選びました。

 

――佳奈役の柳ゆり菜さんについては?

 

井筒 彼女もオーディションですよ。ゆり菜ちゃんは気っ風がいいから、組の姐さんの役なんてのは気っ風でしかないし、あとは大阪の子やし、ちょうどいいんじゃないってことで。やっぱ組員を束ねていくおっかさんの役だから、ドンとしてないとダメだしね。で、女優に関しては、『ヒーローショー』(10年)でも見つけてないし、『黄金〜』でも見つけてないし、だからたまには女の子を頑張って見つけようかって思って、(沢尻)エリカの次はこいつだと(一同笑)。

 

――主人公の兄貴役の中村達也さんも面白い人選でしたね。

 

井筒 中村さんは最高。一生懸命やってたな。彼もオーディション組だけど、あんなに真面目にやる人間と思わなかったから、すごかったですね。もちろん彼のことは知ってはいたけど、ライブを観に行ったわけでもないから。でも、顔つきがカッコいいし、ヤクザっぽいし、ちょうどお兄ちゃん役にいいんじゃないのって感じで、演技できんのかな?  なんて思ってたら、稽古の期間中で「すごくいい味出してやってますよ」なんてスタッフから聞いてたし、撮影でもしっかりやってくれましたよ。

 

――一方、井筒組の常連として、ある意味一番インパクトを残す役どころで活躍されたのが、民族派活動家を演じた木下ほうかさんでした。あの役は、新右翼の民族派活動家・野村秋介がモデルじゃないんですか?

 

井筒 野村さんに限らず、もっと昔でいうと田中清玄とか、そういう過去の民族主義者たちのイメージをまとめて作ったキャラクターです。左も面白いし、右も面白いし、もうどっちがどっちでも面白い時代だったし、両方正しかったし、それもボクの思いです。彼らは極端で途切れ途切れだけど、面白い言葉があって。

たとえば田中さんなんて「政治家なら国になりきる、石油屋なら油田になれ、医者ならバクテリアになれ。それが、仏の境地だ」とか、とんでもないことを言う人で、おまけに60年安保で全学連に資金カンパまでしたような人で。そんな精神を持ったヤツは今いないんですよね。だから、そんなキャラも入れた感じで作ったんです。でも、ボクら世代は誰にも会えていないし、野村さんにしても酒も飲めてないし。残念でしたよ。だから、別に誰がモデルだというのでもないので、ほうかちゃんには「自由にやればいいんじゃないのって」言いました。

 

――そこは、ほうかさんぐらいずっと一緒にやってきた相手だと、あまり細い演出はいらないというか。

 

井筒 そうね、ほぼ演技演出はしなかったです。まあ、あの役はほうか自身に当て書きして作ったところもあったし。

 

今の時代を生きあぐねている人たちのヒントになる映画

――ほうかさんとの出会いは『ガキ帝国』(81年)ですよね。

 

井筒 そう。あいつ、16、17で暴走族の高校生だったから、当時。現役で。だから、「映画やってる間はお前、暴走行為すんなよ」って言ったんだけど(一同笑)。面接のときに言ったんですよ、「それだけはやめてくれ。迷惑が掛かるから」って。

 

――ところが、続編の『ガキ帝国 悪たれ戦争』(81年)の時、そんな注意をしていた監督のほうが警察のお世話になってしまうという。

 

井筒 そう、ボクがお世話になっちゃった(一同笑)。

 

――酔っ払って道路標識とか倒したんでしたっけ?

 

井筒 そう、新宿で。都条例違反、集団暴力行為とか。12日間ぐらいだったかな。

 

――そんなこともありつつ(笑)、ほうかさんが本格的に井筒組に参加するようになるのは、しばらく間が空いて『岸和田少年愚連隊』(96年)以降ですよね。

 

井筒 『岸和田』で「お前、中学生、高校生できるん?」て聞いて、それこそ田中清玄みたいに「やれよ、なんとか。お前、なりきれ!」って言ったら,「なりきります! 俺にやらしてください」って(一同笑)。あいつ、31、2だよ、あのとき。アホかお前って(笑)。

 

――いや、最高でしたけどね(笑)。

 

井筒 最高最悪だよ、本当に(笑)。他(主演のナインティナインや宮迫博之など)はもうちょっと若かったけど、20代半ばだったからね、「アホになりきれー」ってみんなに言ったんです。「中学生になりきれ、高校になりきれ、できるはず……」って。岡村(隆史)なんか、酒の息を吐いてタバコ吹かしながら「わかりましたー」って言ってたからな(一同笑)。だから、ほうかとは確かに岸和田が久しぶりでした。京都で撮った『二代目はクリスチャン』(85年)の時なんか、声かけてないからね。彼はちょうど大学(大阪芸術大学芸術学部舞台芸術学科)に行ってたから、暴走族をお辞めになって。

 

――その後、吉本新喜劇の団員を経て、役者になるため上京したという。

 

井筒 そういう意味では、かなりの変わり種です。『ガキ帝国』の時なんて、画面に映ってるあのまんまだったけど、今はプロになって。まぁ、いいんじゃないの、成長したんだから。向上心を持ったってことだね(笑)。向上心がなければどうなってたかわかんないから、それこそ。

 

――一歩道を間違えればって話ですね。

 

井筒 そこまで言うか(笑)。そんなこと言ったらヤクザに怒られるよ。彼らの社会は普通社会より厳しいし、そこで男を張って這い上がっていくのは命懸けだし、懲役覚悟だし大変です。それは今回の取材でよくわかったよ。

 

――ヤクザを社会的にどんどん追い詰めていったせいで、もっとタチの悪い無秩序な悪が幅を利かせ出したというのは確実にありますよね。

 

井筒 そうだと思う。社会自体に行儀も何もなくなってしまったからね、本当。いろんなヤクザ経験者が言ってるけど、みんなある時期、不良ってやりたくなるんだと。そこには、親の門地や家族の事情があったり、国籍や学歴の事情があったり、職域の差別もあるし、そこから生じるあぶれ者、はぐれ者には頼るところがないのは当たり前だと。だから、「そういうのをウチも預かってるようなもんだ」と、会津小鉄の高山(登久太郎)さんが言ってたんです、『朝生』(『朝まで生テレビ!』)で。そういう子たちをどこの誰が受け入れてくれるのか、彼らはどうやって生きてくんだと。だったら、うちらで人生の行儀見習いを仕込んで何が悪いんやと……まぁ、何の所為だろうと、社会から消えろと言われたような若い子たちの人生を誰が面倒見てくれんですかと。そしたら、司会の田原(総一朗)さんが「その通りです」って言うたもんね。

 

――先ほど、『無頼』はある意味でホームドラマだという話がありましたが、そもそもヤクザ社会自体が、親がいて、子がいて、義兄弟がいて、そのまた下に子がいてと、いわゆる擬似家族の世界であったりはしますよね。

 

井筒 うん、渡世の義理としがらみで繋がった偽家族ですね。いきなりビジネス企業の部長と課長と平社員じゃないんだよね。

 

――そういうところもテーマになっていたかなと思いました。

 

井筒 でも結局、何より一番影響を受けたのは、『ゴッドファーザー』と『仁義なき戦い』で、僕らはハシカのように熱を出したわけですよ。

 

――劇中でも小木茂光さん演じる組長が、主人公に「『ゴットファーザー』っつーの観たか」って訊いてましたね(笑)。

 

井筒 で、「あのカタギだった三男坊が肚括って親の仇討つとこが……いいですよね」って(笑)。あれはボクが72年当時に思ったことです。まっちゃんの言ったことが19歳の青春で感じたことで、本当は「『ゴットファーザー』と『仁義なき戦い』に捧ぐ」ってタイトルに出したかったくらいだから(一同笑)。

その翌年に『仁義〜』シリーズを見て20歳、まさしく失われた世代だったんですよ。大学進学率が30%くらいだったと思うけど、高卒でもロクに就職もないし。働くっていってもアルバイトが関の山で、そう簡単に町工場にも勤めに行けない。「若干名募集」なんて書いてあったけど、そうはいかなかったね。まぁ、自分も初めから就職する気はなくて、いかにして遊んで暮らすかしか考えてなかったんです。小説家? 詩人? どうしたら食えるんだと。だから、『仁義なき戦い』のチンピラたちにギーンと来たわけよ。でも、ギーンと来たものの、そのままやったら鉄砲玉に使われて終わりやなーって、じゃどうすんねんみたいな、生き抜くヒントをその映画で探してたんですよ。それで、ピンク映画でもやってみるかーって。

たぶん、この『無頼』も今の時代に生きあぐねてる若者たちにヒントになるんじゃないかな。この失われた30年を必死に生きてる40代までの中年たちも。バイトに明け暮れる東京暮らしで自分の夢を忘れてしまった人も。映画が生きるヒントになればなって思います。任侠道に生きろとは言いませんよ。遊び人は卒業して、堅気の夢を見つけろと。国家なんか頼るなと。仲間の大切さとか。そして、誰のために生きるのか、人生のテーマを見つけて、誰と共に生きるのか、そんなことを探るヒントになるんじゃないかなと。

 

――そういう意味では、今の時代における、かつての井筒さんにとっての『仁義なき戦い』みたいな映画になればなと?

 

井筒 まさにそう。1973年に夜明けの道頓堀のドブ川を見つめていた無職者のボクみたいな若者たちに観せたい(笑)。それが一番正直なとこかな。

 

 

【作品紹介】

無頼

監督:井筒和幸
出演:松本利夫(EXILE) 、柳ゆり菜、中村達也、ラサール石井、小木茂光、升毅 、木下ほうか
主題歌:泉谷しげる 「春夏秋冬〜無頼バージョン」

公式ツイッター @buraimovie2020
公式インスタグラム @buraimovie

12月12日(土)より新宿K’s cinemaほか全国順次公開

 

中村達也の俳優業に対する外様感と、演じることへの意欲−−初の井筒組は相当ビビっていた!?

独特な存在感から役者としても独自の地位を築いているミュージシャン・中村達也。そんな中村の最新出演作は、『ガキ帝国』『パッチギ!』など、社会からあぶれてしまったアウトサイダーたちに焦点をあててきた井筒和幸監督8年ぶりの新作『無頼』。今回は、初参加である井筒組の印象や役者という仕事、そして惜しくも昨年夭折した遠藤ミチロウさんについてなど多岐にわたって、話を伺った。

(撮影、構成:丸山剛史/執筆:宮地菊夫)

初めて参加した井筒組のインパクト

--このたび、映画『無頼』に主人公の兄・井藤 孝役で出演されたわけですが、井筒監督の作品は初めてですよね?

 

中村 出るのも初めてだし、実は井筒さんの作品をちゃんと観たこともなくて。

 

--じゃあ、イメージとしてはテレビで見る毒舌の人くらいの……。

 

中村 実はそれも見たことがない。だから噂だけ聞いて、ちょっと怖いんかなとか思ってたんだけど。

 

--最初に監督と顔を合わせたのは?

 

中村 いきなり現場で。最初、出演者がみんな集まってホン(台本)読みをしたんだけど、そのときは助監督とスタッフだけで監督はいなかったから。

 

--どうでした? 実際にお会いして。

 

中村 俺、ビビリだから、とにかく少し離れたとこにいて(笑)、「あぁ、監督いるわ」「いつ挨拶しに行ったらいいんだろ?」みたいなことを思ってたよね。

 

--ビビリとおっしゃいますけど、むしろ周りは中村さんに対して同じようなことを感じてたりするんじゃないかなと(笑)。

 

中村 なんかね、よくそう言われる(笑)。

 

--『BORDER 警視庁捜査一課殺人犯捜査第4課』(14年)にゲスト(第7話)出演されたときの記事で、共演の感想を聞かれた小栗 旬さんが「『なんかヤバいヤツが来た!』っていう感じがしたんですよ」ってコメントしてましたね(笑)。

 

中村 俺、なんとなくのイメージで小栗 旬さんって細くて女の子みたいな人かなとか思ってたら、ガタイはいいわ、背は高いわで……格闘シーンがあったんだけど、殺陣が激しくてけっこうキツかったよ。

 

--近年だと『悪と仮面のルール』(18年)がかなり狂った役どころでした。アクションがない分、芝居を求められる部分が大きかったんじゃないかなと。

 

中村 あれはセリフが多くてねぇ。あのとき初めて、ちゃんと台本覚えなきゃって思った(一同笑)。

 

--俳優デビューから10年近く経ってやっと!(笑)

 

中村 まぁ、それまでそんなにセリフがなかったからね(笑)。あのころは本当に何にもわかってなかったというか、今でもそんな段階なんですよ、役者としては。やっぱ俺なんかさ、バンドをやってて役者は本職じゃねえしみたいな逃げ口上もできるんだけど、対峙する役者さんたちは本職だから。みなさん場数を踏んでて現場に慣れてる感じがするんだけど、その中に自分みたいなのがポッと入ると小さくなっちゃうというか……なんか現場にビビるみたいな感じはあるよね、やっぱ。

 

--場違い感みたいなことですか?

 

中村 うん、いつでもそんな感じ。どこに行っても。

 

--今回、『無頼』で演じられた役もヤクザということで端的にアウトローですけど、おそらく今までやってきた役の中で一番普通の人ですよね?

 

中村 そうだね、なんか普通の人だよね。弟思いの、いいお兄ちゃん。

 

--『涙そうそう』(06年)のヒロインの父親役より、よっぽど人として真っ当なんじゃないかなって(笑)。

 

中村 そうだね。あんなろくでなしじゃない(笑)。

 

--職業こそヤクザだけど、非常に人間味溢れる人物というか、地に足のついた人物かなと。そこは現実から飛躍した極端なキャラクターに比べて演じやすいものなんですか? それともリアルな分、逆に演じにくかったり?

 

中村 わりともう役者歴は長いけど、俺は場数が全然足りなくて。他の役者さんのインタビューを読んでると「役に入り込む」とかそういう話をしてたりするじゃない。俺は全然そんなことなくて、たとえば凶悪な感じだったら『レオン』のゲイリー・オールドマンかなとか、ホントそんな感じだから。でも、今回の役はそれも違うもんね。

 

--今回はすごくフラットに、ナチュラルに演じているように感じました。

 

中村 それはたぶん、井筒さんがそういうふうに撮ってくれたんだと思う。最初に現場に入ったのは、弟を刑務所に迎えに行ってアメ車に乗ってどこかに向かうシーンなんだけど、実はものすごく緊張してたんだよね。ガチガチに緊張して目が泳ぎまくってた(笑)。で、俺じゃないんだけど他の役者さんが「お兄さん、下北の劇団じゃないんだから」みたいなことを言われてて、「うわぁ、なんか絞られてんぞ」みたいな(一同笑)。

あと、台本をあまり読み込めてなかったのか、読んでも俺の頭脳じゃ理解し切れてなかったのか、一緒にいるヤツらの関係性を全然わかってないまま入っちゃったんだよね。それで、監督に「そこはお兄さん、こういう気分でしょ?」とか言われるまま演じて。「ここはこうでしょ。そうすると自然に肚が据わるでしょ?」「そうっすね」みたいな。よくわかってないのに(一同笑)。

 

--じゃあ、どの辺で掴めた感じだったんですか? 役のこととか監督が求めてる芝居の温度みたいなものは。

 

中村 まぁ、求められてるものはわからないというか、応えようともしてないというか。撮影中、とにかくずっと声の出が悪くてね。俺は緊張してるとそうなるんだけど。だから、これは相当ビビってるなってずっと思ってた。

 

--特に印象に残っている撮影時のエピソードは?

 

中村 ある日、前日がライブで、終わったあとにめちゃくちゃ飲みすぎちゃって、酒くさいまま現場に行ったとこがあるんですけど。

 

--それはどのシーンですか?

 

中村 まっちゃん(松本利夫)が小木(茂光)さんの傘下に入るときかな。

 

--松本さん演じる弟が小木さん演じる組長と舎弟杯を交わすシーンですね。弟の姿を誇らしげに見てるお兄さんの姿がちょいちょい映り込んでましたけど、よかったですね、とりあえずセリフのないシーンで(笑)。

 

中村 ボロボロだったもん。前日にテキーラを飲みまくって朝までゲロ吐いてたから、松本で(苦笑)。こないだ初めて映像を観たんだけど、まぁセーフだったかな。

 

--すごくいい顔で映ってました。そんなテンションだったと思えないくらい(笑)。

 

中村 じゃあ、そんなテンションのところをお見逃しなく!……って、こんな喋りでいいの? しなきゃよかったな、この話(一同笑)。

 

――個人的には、弟の服役先に組員一同で向かうバスのシーンも好きですけどね。ロッキード事件で捕まった田中角栄が保釈されたニュースを車内のテレビで見て、「でも飛行機は飛ばす、新潟まで高速は作る。この土建屋の親方、そんな悪人じゃねえよ」って言ってるところが。

 

中村 あのときはね、(柳)ゆり菜ちゃんが初めて近くにいたから、すごい緊張してたんだよ。ホントにもう(笑)。

 

--通路を挟んで隣の座席でしたね。

 

中村 そうなんですよ。俺、義理のお兄さんの役だから、わりとすごい位置に置かれちゃって、緊張してたね、とにかく。……って、だから、そんな話でいいのかな(一同笑)。

 

--他にも柳さんと一緒のシーンは多かったですよね。

 

中村 うん。「お兄さんも務めから帰ったばかりなんだから、体大事にしてくださいよ」みたいな。けっこう井筒さんが粘って撮ってたから、俺はあそこが一番時間かかったかな。琵琶湖の辺りで明るいうちから撮ってたんだけど、もう最後は寒くなってたもん、真っ暗になっちゃって。

 

--「男の仕事で命懸けられんのはヤクザしかねぇからな」っていう、わりとこの映画のキモと言うべきお兄さんのセリフもここで出てくるから、そこは監督的にもこだわりのシーンだったんじゃないでしょうか。

 

中村 そうだよね。あれでよかったんかなぁ……とか言っても、もうしょうがねぇけど。

 

--いや、よかったんじゃないですか? 達也さんの見た目と佇まいに、ヤンチャな弟を支える頼り甲斐のあるお兄さん感は出てた気がしますけど。

 

中村 おっ、うれしいぜ!(笑)

 

--あと、特に印象に残っているシーンというと?

 

中村 やっぱ病院で死ぬシーンかな。そこも井筒さんが近くに来て「もう痛くてしょうがない。声にならへん。よだれ垂らしてブワァーなってるわけや。なんかホント、ウゥーって感じでしょ?  お兄さん」って言うから、「はい、わかりました」って言われるがままにやってみた感じだったんですけどね。

 

――その前に、自分の家族と弟の家族がみんな集まって、自宅で食事するシーンも重要ですよね。今で言う終活というか、病気で死を迎える前に、その準備と別れの挨拶を済ませる一連に、お兄さんの生き様が表れていて。

 

中村 そうだね。あのときは、自分の嫁さんと彼女と最新の彼女がいるわけだ。で、その人間関係もあまり飲み込めてなかったっていうのはあるんだけど。

 

――自分の奥さんと愛人に向かって、新しい愛人の看護婦に「礼を言ってくれ。最後まで看取ってもらうからな」って。あれはなかなか言えませんよ(笑)。

 

中村 お兄さん、完全におかしいでしょ(笑)。普通ぶってるけど。

 

――でも、そこも含めて男らしいというか。

 

中村 まぁ、お兄さんとしてはやり切ったんでしょうねってことだろうね。

 

――達也さん的にはどうなんですか? 同じく余命いくばくというシチュエーションになったとしたら。

 

中村 もう未練タラタラだよ。お兄さんは「こういうマスクもいらねえからな」って言ってたけど、俺は「もう絶対、呼吸器外すなよ」みたいな(笑)。まぁ、こればっかりは実際にそうなってみないとわかんないね。

 

ミュージシャンとして繰り広げる個と個の戦い

――ちょっと話題が映画のことから逸れますが、達也さんがアンプラグド・パンク・デュオ「TOUCH-ME」を組んでいた遠藤ミチロウさんが、2019年4月に癌で亡くなられてもうすぐ1年(※取材時)になります。

 

中村 あぁ、みっちゃんね。確か前の年の10月か11月に「膵臓取っちゃった」って電話がかかってきたんだけど、俺も返す言葉が見当たらなくて「膵臓取ったらどうすんのよ……」「おう」みたいな。それで無言が続いて、「でもさぁ」「しょうがねぇんだよ」「じゃあ、元気になったらまたやろうね」みたいな会話をして……。あの人、昔からそうなんだけど「絶対来んな」って言うの。「面会に来るな」って。だから会えなかったけど。

 

――ミチロウさんが亡くなられた2か月後、結成18年目にして初のアルバム(「TOUCH-ME Live at APIA40 2016-2018 ライブ」)がリリースされました。

 

中村 あれは、みっちゃんが「アルバムを出そう」つって、自分で曲を選んだんだけど、ちょっと間に合わなかったね。

 

――そもそもは達也さんが高校生のとき、4代目ドラムスとしてザ・スターリンに参加されたのがミチロウさんとの縁の始まりですよね。で、スターリン脱退からから18年近く経って、飛行機の中でばったり顔を合わせたのがきっかけでTOUCH-MEを結成することになったという。

 

中村 そうだよ。2001年に奄美行きの飛行機の中でばったり会って、「おう、みっちゃん」って言ったら「おう、達也。どこ行くの?」「これ、奄美行きでしょ」みたいな(一同笑)。

 

――しかし、それもすごい偶然ですよね。

 

中村 俺はそのとき30で、BLANKEY JET CITYを解散した次の年だったんだけど、バンドが終わって、離婚もして、慰謝料で金もなくなって、何もかも失くしちゃって(笑)。それで、マネージャーに「島にでも行って心静かに過ごしてこい」みたいなことを言われたから、ちょっとお腹が膨らんできた女房を連れて、携帯も何も全部置いて奄美に行ったんだけど、そしたら飛行機にミチロウさんが乗ってたもんで話しかけたら、ライブやるって言うから「じゃあ、俺行くよ」とか言って。

 

――そしたらアンコールでステージに上がってドラムを叩くことに。

 

中村 そう。そのときはもうライブに行くのもそんな乗り気じゃないっていうか、最初は女房だけ観に行ってたんだけど、やっぱし行こうかなと思ってフラッと顔を出したらまだやってて。そしたら、みっちゃんが「達也が来てるんでスターリン時代の曲をやります」とか言ってやったんだけど、俺がいたときにやってた曲は1曲もやらなかったからね。「俺やってねーだろ、その曲」って(一同笑)。

 

――アルバムでいうと『虫』のころですよね。達也さんがスターリンのライブでドラムを叩かれてたのは。

 

中村 そうそう、そのころだね。

 

――ミチロウさんと達也さんの関係性って、やっぱり兄貴と弟分みたいな感じだったんですか?

 

中村 兄貴というより、お母さん(一同笑)。

 

――ステージでは過激だけど、普段はすごく穏やかで知的な方なんですよね。

 

中村 本当に穏やか。で、インテリだからね。そんじょそこらのパンクスとはちょっと違うところをなぞって生きてたんじゃないかなと思うよ。

 

――還暦を過ぎてなお精力的にライブ活動を続けられて、ものすごいバイタリティの人だったなと。

 

中村 ばったり会った飛行機の中で「歳をとっていくってどういうことなんですか?」って手紙を書いて渡したら、「肉体と精神がバランス取れてくるから、これからが楽しみなんじゃない?」みたいなことを言われたんだよね。そのとき、みっちゃんはまだ51歳だったんだな。

 

――ミチロウさんはいろんなミュージシャンと組んで活動していましたが、達也さんも負けず劣らずかなり幅広いジャンルの方たちと組まれてますよね。

 

中村 俺は本当に無節操だからね。

 

――けっこう意外な相手もいて、この人とも一緒にやるんだ! って。

 

中村 自分でもそう思うよ(笑)。「斉藤和義ともやんの?」「やるよ」みたいな。

 

――MANNISH BOYS。ボーカル兼ギターとドラムのポジションがステージで完全に横並びなのがいいですよね。ドラムもフロントマン、みたいな。

 

中村 「もっと前にしていい?」って(笑)。まぁ、TOUCH-MEもそうなんだけど、とにかく前に出てやる、みたいな。

 

――そういうスタイルがやりやすい感じなんですか? そのつどサポートメンバーが入るにせよ、座組としてはサシの勝負みたいな。

 

中村 別にやりやすくはないけど、1対1が一番ダイレクトっていうか。なんかジャンルがあっての1対1っていうよりは、シンプルに和義くんと僕、ミチロウさんと私、スガダイローと俺、みたいな(個と個のぶつかり合い)。まぁ、それぞれ相手はパンクだったりフリージャズだったりするけど、俺は何もないもんな、別に。あ、元ブランキーの人、みたいな(笑)、わかりやすく言えば、そういうものはまだちょっと纏ってる感じはあるけど。一つのジャンルに縛られてると欲求不満になるというか、自分に飽きるから、いろんな相手とやれるのはありがたいよね。

 

――極端な例だと映像と即興演奏を合わせたTWIN TAILとか、逆にメジャーなところで布袋寅泰のバックバンドに参加されたり、音楽に対しての取り組みが自由というか、あまり形には囚われない感じが常にあって面白いなと思います。

 

中村 まぁ、何だかわかんないけどやってみちゃってるだけかもね! こういう言い方もアレだけど、そんなに好きでもないジャンルのちょっと口ずさむのが恥ずかしいような曲でも、ステージで一緒にやってるとウォーッ!  ってなっちゃってるし(笑)。それは不思議だよなぁ(しみじみ)。だから、そういうのはあまり関係ないのかもしんない。

 

俳優業に対する外様感と、演じることへの意欲

――音楽に関しては自由闊達に活動されている印象ですが、俳優業についてはどういうスタンスで向き合われてる感じなんですか?

 

中村 結局ね、さっきも話した通り、役者として踏んだ場数が少ないし、現場に入るといつもちょっと外にいたりして役者の中にも入っていけないし……。子どものころに5、6回くらい転校してるんだけど、なんかそのときの気分に似てるな(笑)。

 

――キャリア的には10年選手だけど、まだちょっと外様な感じがあるわけですね。

 

中村 そうそう、外様だね。

 

――いつまで経っても慣れない?

 

中村 慣れねぇなぁ。『HiGH&LOW』の撮影のとき、お寺の境内で池の鯉を眺めながら黄昏てたら、加藤雅也さんが話しかけてきてくれて。で、雅也さんに「ちょっと役を演じるのが苦手で」って質問したら、「いんじゃないですか、そのままで」みたいな。あとは、「ヤクザってどういう感じなのかなぁ?」って自分の役どころについて訊いたら、「ヤクザっていうのは兄貴の男のカッコよさに惚れて、その道に入っちゃうじゃないですか」みたいな話をされて、「あ、そうかぁ」って思ったりなんかして(笑)。なかなか自分からは入っていけないけど、話しかけられるといろいろ質問したくなっちゃうというのはある。

 

――でも、そこは雅也さんの言う通り「そのままでいいんじゃないですか」が一つの正解というか。達也さん自身の佇まいや存在感、醸してる空気みたいなことが、キャスティングにおける一番のポイントなんじゃないかなって気はしますけど。

 

中村 そうなんだよね。だから、よく言われる言葉だけど、バンドを長い間やってきて纏ってきてしまったものがあるから、それで選ばれてるという。反面、それはわかっていながらも、俺もゲイリー・オールドマンみたいになりてぇ! 俺もホアキン・フェニックスみたいになりてぇ! みたいな(笑)。

 

――『野火』(15年)に出演された際のインタビューで、『バレット・バレエ』のときにもっとこうすればよかったとか芝居に対する後悔があったから、久々にまた塚本晋也監督と一緒にやれてうれしい、みたいなことを話されていましたけど、そういう意味では、慣れねえなぁと言いつつ、ちゃんと役者としての欲も出るわけですね。

 

中村 あのときあぁすりゃよかったとか、それは常にあるよ。『悪と仮面のルール』で使われなかったシーンがあって、最後に爆弾で爆死するんですよ。で、「それまでの時間をちょっと表現してみてください」って言われたから、どういう顔かなって考えて。俺はそんなに映画を何本も観てるわけじゃないけど、これは『時計仕掛けのオレンジ』だなと思ったの。

作家のおじさんの家にアレックスたちが侵入して、その妻を犯してしまうじゃない。で、捕まったアレックスが更生施設を出たあと、前に強盗に入った家に来ちゃって、妻を犯されたおじさんが途中で気づくわけ、こいつはあのときのあの若造だって。それで、アレックスがお風呂に入ってるときに、そのおじさんがこいつをどういう目に遭わせてやろうかみたいなすごい顔をしてて。だから、爆死する前にそういう顔をしてやろうと思ってたんだけど、いざ撮影となったらカメラの前でできなかったんですよ。

 

――そういう後悔というか、心残りみたいなものが……。

 

中村 ある! いつも恥ずかしくて枠を超えていけないっていうのはあるし、だけど自分が纏っているものを良しとされて呼ばれてるところに甘んじてるとこもあるし、今はまだその途中。今回の『無頼』で他の共演者はけっこう絞られてたんですよ。「ボケカス、おんどりゃ!」くらいの感じで(笑)。でも、みんな役者じゃん。だから、それが普通なのかなと思って「俺、あんなこと言われたことないんだけどさぁ」って訊いたら、「俺もあそこまで言われたことないっすよ」って。「俺、あんなこと言われたらビビって演技できなくなるよ」みたいな相談もしてたりしたんだけど。結局、俺は言われなかったけど、なんかそのレベルですよ、まだ。だから、今後もっと現場をくださいって感じ。

 

――まずは現場に慣れる(笑)。

 

中村 ちゃんと役者をやりたいという意欲はあるけど、やっぱしまだ外から来てるって感覚があって……自分でぶつかってく勇気がないかな、俺は。たとえばオーディションに自分で行くとか。まぁ、オーディションつったって、俺が行ったことあるの「イカ天」くらいだけど(一同笑)。結局、役者も職人ですよね。音楽でいうと、たとえばジャズならジャズに特化したことがいかにできるのか、みたいな。でも、俺はそういうことができるわけじゃないし、何でも中途半端だから。ただ、逆に中途半端だからいいのかもっていうのもあって。まぁ、見た目で判断されると俺に来るのはだいたい恐ろしい人の役ばっかで(一同笑)。しかもほぼ死にますからね。死亡率80パーセントみたいな(笑)。

 

--それこそ『週刊真木よう子』(08年)のとき(第2話ゲスト)なんて、ただ殺して殺されるだけの役でしたよね。

 

中村 そうだよ。あのとき俺、布袋さんのライブ(「HOTEI and The WANDERERS FUNKY PUNKY TOUR」にドラムで参加)が終わってから、そのまま現場に行って雪山を一晩中走って、それで真木よう子さんに会って「おぉ、カワイ子ちゃんがおるな」みたいな(笑)。演技に関しては、どうしたらいいんだろう? って感じで、ほとんど暴れるだけの役だし、ライブのテンションをそのまま現場でやったんだけど。あのころは演技がどうこういうレベルに達してなかったよね。まぁ、今も大して変わらんけど。

 

――何か今後やってみたい役はありますか?

 

中村 普通の学校の先生……『金八先生』の脇役とかやってみたいけどね。

 

――マジですか⁉︎ それはすごく意外ですね。

 

中村 そう? やらせてもらえるなら喜んでやるよ。

 

――では最後に、『無頼』の公開と俳優・中村達也の活躍に期待しているファンにメッセージを一言。

 

中村 ……………………………………………………………………。

 

――なければ大丈夫です!

 

中村 重たいよ、その質問(一同笑)。

 

 

【作品紹介】

無頼

監督:井筒和幸
出演:松本利夫(EXILE) 、柳ゆり菜、中村達也、ラサール石井、小木茂光、升毅 、木下ほうか
主題歌:泉谷しげる 「春夏秋冬〜無頼バージョン」

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12月12日(土)より新宿K’s cinemaほか全国順次公開

仲野太賀×吉岡里帆インタビュー 映画「泣く子はいねぇが」

親になることからも大人になることからも逃げてしまった主人公が、過去の過ちと向き合い不器用ながらも青年から大人へ成長する姿を描いた映画「泣く子はいねぇが」が11月20日(金)より全国公開する。本作が劇場デビュー作となる佐藤快磨監督が約5年をかけて作り上げたオリジナル脚本に是枝裕和監督がほれ込み、企画を担っている。秋田県男鹿半島を舞台に描かれる本作で主人公・たすくを演じた仲野太賀さんと、たすくの妻・ことねを演じた吉岡里帆さんにインタビュー。同じ年だから感じるお互いの魅力、それぞれの役柄への思いなどを聞いた。

たすくは自分と地続きにあるキャラクター。それくらい共感できたし、「僕ならできる!」と思った(仲野)

 

◆佐藤快磨監督が手掛けた脚本を読んだ時の感想を教えてください。

仲野:素晴らしい脚本だなと率直に思いました。今もそうですが、自分自身も20代になり大人の世界に入ってから、“どうしてもっとうまくやれないんだろう” “何でもっと大人になれないんだろう”といったモヤモヤみたいなものを漠然と抱えるようになりました。そして10代のころの自分の気持ちみたいなものがいまだに心の中に図太く横たわっている自覚があるんです。そんな中でこの脚本を読むと、求められたものに応えられなかった自分、応えたい気持ちはあったけれど追いつかなかった自分みたいなものがすごく描かれている気がして、僕はこの脚本を読んで、今の自分の等身大を余すことなく表現できると思いました。

 

◆吉岡さんはいかがでした?

吉岡:私は映画の舞台である秋田県出身の監督が何年も脚本を練っていたというお話をうかがってから読みました。まずは脚本の緻密性というか時間をかけて書かれたということ、そして何より監督が今までやってきたことをこの作品にぶつけていらっしゃるなということを感じました。ナマハゲという文化を通して、未熟な青年の父性を描いていく作りが本当に面白くて、日本人独特の心の機微のようなものがすごく出ていると思いました。個人的な葛藤みたいなものを、映画を通して描いていくという、やりがいのある仕事を頂けてうれしいなと思いました。

 

◆お互いが“たすく”と“ことね”役だと分かった時はどう思いましたか?

仲野:ことねが吉岡さんと聞いた時は本当にうれしかったです。吉岡さんとはドラマ『ゆとりですがなにか』で最初にご一緒したんですが、その時は面と向かってガッツリ芝居をしていないんですよね。僕は吉岡さんとは同じ年で、普段の活躍を見ていますし、そんな吉岡さんがこの映画の中で生きてくれるということが素直にうれしくて、濃い時間を過ごせるんじゃないかと勝手に思っていました。

 

吉岡:私は初めに太賀さんが主人公ということを聞いて、それもこの作品をやりたいと思った理由の一つでした。先ほど、太賀さんから同じ年という話が出ましたが、私にとって太賀さんは悩ましい人というか。映画館で見るたびにこういう作品をたぐり寄せる人なんだなと思うと、素直にいいなぁと思うんです。憧れの人でもあるし、また一緒に仕事をしたいとずっと思っていたので、念願かなったという感じでした。そしてたすくと太賀さんが私の中ではすごくリンクするというか。太賀さんのことをちゃんと知っているわけではないのに、台本を読んだ時にすぐ脳内再生できて「しっくり来る!」と思いました。監督はすごく「俳優・仲野太賀」のことを愛していらっしゃるんだろうなと思いましたね。

 

◆監督の“太賀さん愛”は脚本を読んでいる段階から伝わってきたのでしょうか?

吉岡:はい。めっちゃ感じました!

 

仲野:あはははは!そんなことないんじゃないですか?(爆笑)

 

吉岡:現場でも2人の仲の良さや信頼関係が見て取れてほほ笑ましかったです。

 

仲野:いやいやいやいや!本当に!?

 

吉岡:本当にそうで(笑)。私は2人のお互いへの愛、作品や芝居への愛がぶつかり合っているのを感じてました。

 

仲野:恥ずかしい!よくないですね。

 

吉岡:そんなことない!それがすごく良くて、この作品そのものが絶対にうまくいくって予感がしましたね。

 

◆仲野さんは初めて聞いたって感じですね。

仲野:はい(笑)。僕も監督も「このシーンはこうでああで」と真面目にディスカッションしていたということだと思うんです。ただ周りから見ると、お互いのたすくらしさが出ていたのかなと。お互い甘え合っていたのかもしれない。今気づきました。

 

吉岡:お互いの性質が混ざっているのはあるかも。相性がいいんだと思います。油と油、水と水みたいな。分離せずに溶け込んでいる感じがします。

 

◆たすくとことねの人物像をどう捉えて演じましたか?

仲野:たすくは楽な方、楽な方へと行ってしまう、そしてここぞという時になぜだか逃げてしまう、そういう甘えのある役として捉えていました。そう聞くとどうしようもないヤツだと思われてしまうんですけど、ただ彼の中には、ことねと娘への愛情が絶対にあるんだという切実さみたいなものが作品の中に映れば、たすくという人間が浮き彫りになってくるのかなと思いましたね。今求められていることに間に合わない、そういうことって誰にでもあると思います。僕自身にもあるし、たすくに共感できるところはたくさんありました。たすくは夫であり父であるけれど、自分と地続きにあるキャラクターだなって思いました。それくらい共感できたし、「僕ならできる!」と思いました(笑)。

 

◆吉岡さんはことねをどんな人物と捉えて演じていらっしゃったのでしょうか。

吉岡:たすくは父親になれなくてもがき苦しんでいるんですけど、ことねも同じ。突然母になったことを受け止め切れていないから、夫のたすくに対しても向き合えていない印象が最初にありました。向き合いたいけど向き合えない。なぜならもっと向き合わないといけない、子供という存在ができてしまったから。それは本人も気づいていないレベルの悩みだと思うんですが、そこは大事にしたいなと思いました。

 

◆たすくとことねが顔を合わせるシーンは終始ピリピリした空気が流れますが、そんな中で演じて印象に残っていることを教えてください。

吉岡:今回の作品で私はロケハンにすごく感動しているんですね。監督が秋田に何度も何度も足を運んでロケ場所を選んでいらっしゃるので、どこに行ってもことねの気持ちにスッとなれる。そのくらい空気が違うんです。その景色の中で太賀さんが見た、話した、それだけで撮影ということを忘れさせてくれる気がしました。生活の地続きにあるような現場だったと思います。

 

仲野:僕は初日、初めて吉岡さんと向き合った時に「うわ、ことね強い!」と思いました。勝手に吉岡さんから気迫みたいなものを感じたんです。なんていうのかな、忙しくてこの作品をどう捉えているのか話せなかったし、吉岡さんがどう感じているのか不安だったんですね。だけど誠実に現場にいて、ことねとして存在している。それがうれしくて!たすくでは圧倒的に勝てないやと思うような佇まいで、そこにいてくれたんですよね。母としての覚悟があり、女性としての強さもあり、でも同時に儚さもあり。そういうものをはらんで現場に来てくれたから、「本当にありがとう!大好きっ!」と思いました(笑)。

 

吉岡:そう言ってもらえてめちゃくちゃうれしいです。監督の思いと題材の難しさを感じながら、私もプレッシャーを抱えて現場に入ったので。しかもことねの登場シーンはそんなに多くないので、その中でたすくの気持ちに影響を与えないといけない。冒頭のシーンはその軸になるものなので、相当悩みながら現場に入っていたんです。

 

◆いくつになっても自分は大人になりきれないと思うもので、正解はないと思いますが、大人になるとはどういうことか、この映画から感じたことはありますか?

吉岡:ことねという役を通してだと、自分以外のものが一番になることかなと思いました。自分のことでいっぱいいっぱいなるんじゃなくて、自分以外の人のことでいっぱいいっぱいになることも大人になることの1つかなと思います。ことねで言えば子供の存在がそうですね。

 

仲野:たすくはずっと見返りを求めていた気がするんですね。そういう意味では、最後は彼も見返りのない愛情を通せた気がしました。それは1つの愛情の形だし、大人になることのきっかけなのかなって思いましたね。

 

PROFILE

●なかの・たいが…1993年2月7日生まれ。東京都出身。A型。『あのコの夢を見たんです。』(テレビ東京系)、『この恋あたためますか』(TBS系)に出演中。今後の主な作品に映画「すばらしき世界」「あの頃。」(2021年公開)がある。

 

●よしおか・りほ…1993年1月15日生まれ。京都府出身。B型。主な出演作に連続テレビ小説『あさが来た』、『健康で文化的な最低限度の生活』『時効警察はじめました』、映画「見えない目撃者」など。写真集『里帆採取 by Asami Kiyokawa』が好評発売中。

 

映画紹介

「泣く子はいねぇが」
2020年11月20日(金)より全国公開

 

STAFF&CAST

監督・脚本・編集:佐藤快磨 企画:是枝裕和

 

出演:仲野太賀、吉岡里帆、寛 一 郎、山中崇、余貴美子、柳葉敏郎ほか

 

<STORY>

娘が生まれてく喜ぶたすく(仲野)。妻・ことね(吉岡)は、父親になる覚悟が感じられないたすくにいら立っていた。そんなある日、ナマハゲで泥酔したたすくが全裸で走る姿がテレビで全国放送される。2年後、逃げるように上京するも居場所がないたすくは親友からことねの近況を聞き、地元に戻る決意をする。

 

©2020「泣く子はいねぇが」製作委員会

 

●photo/中田智章 text/佐久間裕子 hair&make/高橋将氣(仲野)、百合佐和子(SHISEIDO)(吉岡) styling/石井 大(仲野)、Maki Maruko(吉岡)

永作博美と井浦新のデートシーンには“生きた言葉”が…!「朝が来る」本編映像解禁

10月23日(金)に全国公開の映画「朝が来る」より、夫婦役を演じた永作博美と井浦新のデートシーンを切り取った本編映像が解禁された。

本作は、直木賞・本屋大賞受賞作家の辻村深月によるヒューマンミステリーを、「あん」「光」の河瀨直美監督が実力派キャストを揃えて映画化し、カンヌ国際映画祭公式作品「CANNES 2020」にも選出。

 

実の子を持てなかった夫婦と、実の子を育てることができなかった14歳の少女を繋ぐ「特別養子縁組」によって、新たに芽生える家族の美しい絆と胸を揺さぶる葛藤を描いた。

 

出演は、実の子を持つことが叶わなかった夫婦、栗原佐都子役に永作博美、栗原清和役に井浦新。望まぬ妊娠をし、実の子を育てることができなかった少女・片倉ひかり役に蒔田彩珠。栗原夫婦とひかりを引き合わせる人物・浅見静恵役を浅田美代子が演じるなど、実力派俳優が人間の真実に踏み込む演技で圧倒する。

 

この度解禁されたのは、佐都子と清和のデートシーンの映像だ。そろそろ子供が欲しいと考えはじめた2人が高級レストランで過ごす場面では、「子供が出来たら来られなくなるから」と仲睦まじい夫婦の姿を見せる。原作では社内結婚で清和が年上の設定だが、河瀨監督は永作と井浦の普段の関係性を活かしたいと、映画では佐都子の方を年上にしたそうだ。

 

続いて映し出される古代遺跡のような場所は、栃木県宇都宮市の大谷石採石場跡にある大谷資料館が舞台となっている。しかし、実は2人がここに来るのは初めてではない。

 

河瀨監督は、佐都子と清和の付き合い始めた頃を“役積み”(登場人物たちが実際に経験したであろうことを役者にも実体験)させるため、クランクイン前に初デートの場所として3人で訪れていたそうだ。さらに、その日のデートコースは井浦が全て考え、レンタカーの手配までしたという。

 

そして、宇都宮駅から大谷資料館へ向かう車中、井浦が運転しながら何気なく言った「そこの石は全部地球の記憶だよね」という“生きた言葉”を、河瀨監督は先のレストランシーンにて佐都子の初デートの記憶としてセリフに登場させている。栗原夫婦が「特別養子縁組」で男の子を迎え入れる前、愛を育んでいく本編シーンにも注目だ。

 

<動画>

本編映像

<作品情報>

「朝が来る」

2020年10月23日(金)全国公開

 

監督・脚本・撮影:河瀨直美

 

原作:辻村深月「朝が来る」(文春文庫)

 

共同脚本:髙橋泉

 

出演:永作博美 井浦新 蒔田彩珠 浅田美代子

 

佐藤令旺 田中偉登/中島ひろ子 平原テツ 駒井蓮

 

山下リオ 森田想/堀内正美 山本浩司 三浦誠己 池津祥子 若葉竜也 青木崇高/利重剛

 

製作:キノフィルムズ・組画

 

配給:キノフィルムズ/木下グループ

 

<WEB>

公式HP:http://asagakuru-movie.jp/

 

©2020「朝が来る」Film Partners

綾野剛と北川景子が焼き鳥を奪い合う!?「ドクター・デスの遺産」居酒屋シーンが解禁

11月13日(金)に全国公開の映画「ドクター・デスの遺産−BLACK FILE−」より、緊迫感溢れる本編の中で唯一の癒しともいえる居酒屋シーンの映像が解禁された。

「このミステリーがすごい!」大賞受賞作「さよならドビュッシー」で2010年にデビューし、今年10周年で映像化が続く人気作家・中山七里。“どんでん返しの帝王”の異名を取り、数々の傑作を世に送り出す中山のクライムサスペンス小説・犬養隼人シリーズ「ドクター・デスの遺産」が、待望の初映画化となる。

 

主人公で、警視庁捜査一課の検挙率No.1を誇る敏腕刑事・犬養隼人役には綾野剛。犬養のバディで捜査一課の頭脳派No.1、冷静沈着な女性刑事・高千穂明日香役を北川景子、新米刑事・沢田役を岡田健史が演じた。

 

さらに前野朋哉、青山美郷、石黒賢ら実力派俳優たちが、犬養&高千穂と同じ警視庁敏腕捜査チームとして脇を固めている。監督は、「神様のカルテ」や『チェイス』など、人間ドラマからサスペンスまで幅広い作品で手腕を発揮してきた深川栄洋。

 

本作は破天荒な直感型の刑事・犬養と、常に冷静沈着な高千穂という警視庁捜査一課のNo.1コンビがドクター・デスという謎に包まれた連続殺人犯に翻弄され、真実に迫っていくというまさに王道のバディ刑事ムービーだが、対照的な性格を持つ2人の絶妙なやり取りも大きな魅力の1つだ。

 

そんな2人が劇中で唯一刑事の顔を忘れて語り合う居酒屋のシーンでは、先輩後輩の垣根を超えた姿を見ることができる。綾野は「あのシーン、僕自身ももっと観たかったですね」と撮影を振り返り、北川も「普段のこの人たちはこういう人なんだって、刑事ではない犬養と高千穂の素が垣間見られるシーンです」と、緊迫感溢れる本編の中でも唯一の癒しだと語った。

 

深川監督も「綾野さんは猛禽類のような捕食者、北川さんは学者のような観察者、といったキャラクターの立たせ方を目指していました」と言いつつ、「概念に捉われ過ぎず、その場の共鳴を信じて振れ幅のある演出を心がけました」とも明かしている。

 

この度、まさにそんな2人の共鳴シーンといえる、居酒屋での絶妙なやり取りを切り取った本編映像が解禁された。映し出されるのは、「おっさんだな」と言われ不服そうにする高千穂の姿や、娘が高千穂にだけプレゼントをあげていたことに不満をあらわにする犬養の表情。

 

さらに、自分の焼き鳥を奪われ子供のように駄々をこねる高千穂に振り回される犬養の様子など、2人の立場が逆転する瞬間も垣間見え、本編をより一層楽しむことができる映像となっている。

 

<動画>

本編映像

<作品情報>

「ドクター・デスの遺産−BLACK FILE−」

 

2020年11月13日(金)全国ロードショー

 

原作:中山七里「ドクター・デスの遺産」(角川文庫/KADOKAWA刊)

 

監督:深川栄洋

 

出演:綾野剛 北川景子 岡田健史 前野朋哉 青山美郷 石黒賢

 

主題歌:[Alexandros] 「Beast」

 

配給:ワーナー・ブラザース映画

 

<WEB>

公式サイト:https://wwws.warnerbros.co.jp/doctordeathmovie/

 

公式Twitter:@doctordeath1113

 

©2020「ドクター・デスの遺産−BLACK FILE−」製作委員会

多部未華子と美村里江が初共演!「空に住む」ふたりきりの掛け合いシーンを初公開

10月23日(金)に全国公開の映画「空に住む」より、直実(多部未華子)と明日子(美村里江)の姪と叔母ならではの心地よい空気感を味わえる本編映像が初公開された。

 

名匠・青山真治監督が7年ぶりにメガホンを取り、若手実力派女優・多部未華子を主演に迎えた映画「空に住む」。喪失感を抱え浮遊するように生きる彼女を主人公に、それぞれ事情を抱えながら、現実に葛藤しつつも未来へ歩き出そうとする女性たちの姿を描いた。

 

この度、本作で初共演を果たした多部と美村里江、ふたりきりの掛け合いが堪能できる本編シーンが初公開された。両親の急死を受け止めきれないまま、叔父夫婦の計らいでタワーマンションの高層階で暮らすことになった直実。叔父の妻である明日子は、世話好きな性格も手伝い、両親を亡くしたばかりでも忙しく働く直実を気にかけている。

 

今回解禁されたシーンは、風邪をひいてしまった直実と、様子を見に来た明日子が語り合う場面だ。年上の夫(鶴見慎吾)とは仲睦まじく、豪華なタワーマンションでセレブ主婦として豊かな暮らしを送っている明日子。一見すると満ち足りた生活だが、望んでいるものの子供がまだおらず、仕事をしていないため夫の出張中は暇を持て余し、人生に空虚さを感じている。

 

対する直実もまた、心に穴が開いたような気持ちを取り去ることができずにいた。そして、明日子が何気なく、直実が両親の葬式で泣かなかった話に触れると「泣かなかったんじゃなくて、泣けなかった」ことを明かす。

 

自分は冷たい人間なのかもしれないと吐露する直実に、真剣な表情で否定しながら「そういうことってあるのよ。どんなに悲しくても、あまりにも悲しくて泣けないことってあるの」と、優しく語り掛ける明日子。そんな彼女の真理をつくようなセリフと共に、“姪と叔母”ならではの親しげで心地よい空気感も味わえる、印象的なシーンだ。

 

青山監督は本作でのキャスト陣の演技について、「今回の俳優さんたちは優秀で、最初から図太く『私はこれをやる、俺はこれをやる』と自分で役を作って行動する人たち」と絶賛。本編では、今回解禁されたシーンのほかにも明日子の“悪気のない世話好き”が度を越し、直実の心に波を立てる場面も。

 

思わず共感してしまう人物描写と共に、多部や美村の細やかで豊かな演技を存分に堪能することができる本作は、10月23日(金)に全国公開となる。

 

<作品情報>

「空に住む」
2020年10月23日(金)全国ロードショー

出演:多部未華子/岸井ゆきの 美村里江/岩田剛典
鶴見辰吾/岩下尚史 髙橋洋/大森南朋
永瀬正敏 柄本明

監督・脚本:青山真治
脚本:池田千尋
原作:小竹正人『空に住む』(講談社)
主題歌:三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE「空に住む 〜Living in your sky〜」(rhythm zone)

配給:アスミック・エース

<WEB>

公式サイト:https://soranisumu.jp/

©2020 HIGH BROW CINEMA

菜々緒の出演決定!「美少女戦士セーラームーンEternal」本予告&本ポスター解禁

2021年1月8日(金)に前編、2月11日(木・祝)に後編が全国公開となる劇場版「美少女戦士セーラームーンEternal」。ネヘレニア役として菜々緒の出演が決定し、コメントも到着した。併せて、本予告と本ポスタービジュアルも解禁。

1991年から1997年に渡り少女漫画雑誌「なかよし」で連載された武内直子作の「美少女戦士セーラームーン」。可愛らしくポップなビジュアルと、運命に導かれた女の子たちが華麗に変身し戦う愛と正義の物語で、連載開始から圧倒的な人気を集めている。単行本の累計発行部数は2,000万部にのぼり、当時の女の子たちを夢中にさせ、社会現象を巻き起こした。

 

1992年からはTVアニメシリーズの放送がスタート。1997年に放送が終了した後も、40か国以上の国で放送され、いまなお世界中で愛されるコンテンツとなっている。そこから25年の時を経て、2021年に劇場版「美少女戦士セーラームーンEternal」が前後編で公開決定。

 

その劇場版に、ネヘレニア役として菜々緒の出演が決定した。地球と月の征服をもくろみ、セーラームーンの持つ幻の銀水晶を狙う新月の女王という役柄だ。美しく妖艶なキャラクターで、手下のジルコニア(渡辺直美)を使い、セーラー戦士の前に立ちはだかっていく。

 

出演にあたり、菜々緒は「昔から見ていた『美少女戦士セーラームーン』に出演が決まり、本当にワクワクしましたしとにかく嬉しかったです!小さい頃はセーラームーンの髪型を真似して、よくごっこ遊びをしていたのですが、セーラームーン役は絶対譲らないくらいセーラームーンが大好きでした」と大興奮。

 

ネヘレニアについては「妖艶さやミステリアスさをイメージし、クライマックスのシーンに向けて悪役の加減をどんどん強めていき、迫力を出していけるように意識しました。物語が進んでいくにつれて、より悪役らしくなっていると思うので、ぜひ注目してみてください!」と見どころをアピールした。

 

併せて解禁された本ポスターでは、月の光に照らされたスーパーセーラームーン、スーパーセーラーちびムーン、スーパーセーラーマーキュリー、スーパーセーラーマーズ、スーパーセーラージュピター、スーパーセーラーヴィーナスが戦士として決意の表情を浮かべている。「私たちは何度だって『夢』を見る」というコピーも入り、まさにあの頃の憧れとときめきが詰まったビジュアルとなった。

 

本予告で映し出されるのは、セーラー戦士たちの葛藤と決意だ。デッド・ムーンサーカスとの新たな戦いに巻き込まれながらも、強く美しい彼女たちが運命を乗り越え成長していく姿から目が離せない。

 

<動画>

本予告

<菜々緒 コメント>

昔から見ていた「美少女戦士セーラームーン」に出演が決まり、本当にワクワクしましたしとにかく嬉しかったです!小さい頃はセーラームーンの髪型を真似して、よくごっこ遊びをしていたのですが、セーラームーン役は絶対譲らないくらいセーラームーンが大好きでした。

 

大好きな作品だからこそ、同時に不安や葛藤もあって、原作を読み返したり、90年代TVアニメシリーズを見返したりしました。さらに発声練習をしたり、言い回しを考えたり、自宅で練習してアフレコに挑みました。

 

私が演じたネヘレニアは新月の女王で本作のラスボスでもあります。妖艶さやミステリアスさをイメージし、クライマックスのシーンに向けて悪役の加減をどんどん強めていき、迫力を出していけるように意識しました。物語が進んでいくにつれて、より悪役らしいネヘレニアになっていると思うので、ぜひ注目してみてください!

 

本作ではセーラー戦士の葛藤や自分自身と向き合っているところにグっときました。セリフのひとつひとつが大人になった今だからこそハッと気付かされる部分が散りばめられているので、一瞬も見逃さずご覧いただきたいです。

 

<作品情報>

劇場版「美少女戦士セーラームーンEternal」《前編》/劇場版「美少女戦士セーラームーンEternal」《後編》

 

前編:2021年1月8日(金)/後編:2021年2月11日(木・祝)二部作連続公開

 

キャスト:三石琴乃 金元寿子 佐藤利奈 小清水亜美 伊藤静 福圓美里 野島健児
皆川純子 大原さやか 前田愛 藤井ゆきよ 広橋涼 村田太志 中川翔子 松岡禎丞
渡辺直美 菜々緒

 

原作・総監修:武内直子

 

監督:今千秋

 

配給:東映

 

<WEB>

公式HP:https://sailormoon-movie.jp/

 

公式Twitter:@sailor_movie

 

©武内直子・PNP/劇場版「美少女戦士セーラームーンEternal」製作委員会

小関裕太インタビュー「何か1つやりたいものがあるという人はすごくカッコいい」映画「みをつくし料理帖」

角川春樹最後の監督作品と言われる映画「みをつくし料理帖」。松本穂香演じる女料理人・澪と、奈緒演じる幻の花魁・あさひ太夫こと野江の友情と絆を描いた物語だ。そんな澪に思いを寄せる町医者・永田源斉役で出演する小関裕太さんに、作品の見どころや共演者とのエピソード、プライベートについてお話を伺いました。

◆本作へ出演が決まった時はどのような気持ちでしたか?

最後の監督作と言われている作品で、源斉というすごく重要な人物を演じることになって、最初はどうしてこんな僕を?っていう感覚でした。でも後々聞いたら角川監督が僕の出ている作品をいくつも見てくださっていて、それで声をかけていただいたみたいで。こういう役に抜擢していただいてうれしかったです。

 

◆小関さん演じる源斉はどのような人ですか?

源斉は父親が御典医という家柄で育ってきたので、それを継ぐ前提で毎日を過ごしていたのですが、地位の高い人やお金持ちの人にしか医療を届けられないという現実に、「僕が目指しているのはそこじゃない」と葛藤し、父親とぶつかり合って家を出て。その正義感と優しさから、さまざまな人に医療を届けたいと町医者になった、志を持った男性です。

 

◆源斉は、偶然出会った澪(松本穂香)を気にかけ、優しく見守っていきます。

無垢に1つのことを頑張っている姿がカッコよく見えたんじゃないかな。かわいらしい部分もあるんですが、やっぱりその芯の太さ。源斉は20代前半でありながらいろいろな人に頼られている存在で、人の命や思いを背負っている責任感のある人です。なので、お店を継ぐということや、何かをやり遂げたいという澪の思いに共感してひかれたのかなって。特に吉原のお祭りの時に隣にいる澪を見ているシーンが印象的で、壁にぶつかっている彼女の視野を広げてあげたいという兄のような思いと、心をほどいてあげたいという恋の始まりのような中間の感情で見守っているシーンで、源斉の表情を表した魅力的なシーンになっているのではないかなと思います。

 

◆小関さん自身は澪のような女性をどう思いますか?

魅力的に感じて、ひかれると思います。実は小学生のころから「芯のある女性が好き」っていうのを自覚していて、何か1つやりたいものがあるという人はすごくカッコいいなって思って、好きになることが多いんです。

 

◆となると、源斉に共感できる部分や似ている部分は多かったですか?

志があるという点では似てていたいなと思います。それ以外は憧れのほうが強いです。もし恋敵になったら勝てないので、同世代にはいてほしくないですね(笑)。

 

◆最後の監督作となる角川監督から受けた演出や言葉で印象に残っていることはありましたか?

監督からは「違う、違う」って、よく言われていました。でも何が違うのか自分では分からない時があって、その時は監督に直接教えていただきました。それは源斉の生きるスピード感であったり、彼が過ごしている時間の重さみたいなものに対する考え方についてだったんですけど。僕もゆっくりと丁寧に捉えていたつもりでしたが、足りていなかったんです。でも、完成したものをスクリーンで見た時に源斉の姿が「自分が見たことのない自分だ」と思えて。それを引き出してくださっていたんですよね。なので、印象に残っている言葉は「違う」です。撮影では、カメラをあまり気にしないようにしていました。映画ってワンカメが多くて、常にカットに意図が大きくある。僕としても、どうしてもそれをくみ取って演じようとする部分があって。どういう角度が一番いいかなとか、どういう動きをしようかとか気にしちゃいがちだったんですけど、今回は自然と”いる”というふうに演じられたかなって思います。

 

◆撮影現場はどのような雰囲気でしたか?

とにかく撮るスピードが速かったです。カメラワークも既に決まっていて、あとは役者が入るだけっていう環境で。リハの時点でカメラが置いてあるから、常に回っている感じ。段取りしてテストして本番っていうのが普通なんですけど、段取りとテストが兼用されていて、あとはもう本番みたいな感じでしたね。それで早く終わった時はみんなでご飯を食べたりして、ゆったりとした雰囲気でした。

 

◆本作にちなみ、もし小関さんが大切な人に料理を振る舞うなら何を作りますか?

カルパッチョ!魚の切り身を薄く切って、ピンクペッパーを潰してかけて、オリーブオイルや塩コショウなどで味付けをします。料理を振る舞うというより飲むのが好きなので、まずお酒を決めてからそれに合うものを作ることが多いです。一緒に作りたいタイプなので、親友の家に遊びに行った時などは、それぞれ一品ずつ作り合ったりしますね。

 

◆よく料理はされるのですか?

この間は、土鍋で米を炊きました。豆を入れて豆ごはんを作ったり、塩昆布と白ごまを入れたり。最近は和食を楽しむことが多いです。劇中で源斉が発している「食は人の天なり」って言葉がすごく身になって、人は食べるものでしか作られてないんだっていうのを実感したので、口にするものを気にしていきたいなって感じながら生活しています。

 

◆最後にメッセージをお願いします。

僕は昔から時代劇を映画館で見るのが好きで、朝から映画館でコーヒー片手にゆっくりとした時間を過ごすことが多かったんです。なので、身近にあるスマホなどで遊ぶのも良いですが、特に自分と同世代や下の世代の方々には「こういう楽しさもあるんだ」って知ってほしいですね。ゆっくりとした時間を味わいながら見てもらいたい作品です。

 

PROFILE

小関裕太

●こせき・ゆうた…1995年6月8日生まれ。東京都出身。AB型。
主な出演作に連続テレビ小説『半分、青い。』、映画「わたしに××しなさい!」「シグナル100」など。スペースシャワーTV『BOOM BOOM BOOM ch. 』にMCとしてレギュラー出演中!

 

Twitterアカウント:https://twitter.com/yutakoseki

 

Instagramアカウント:https://www.instagram.com/yuta_koseki_68/

 

作品情報

映画「みをつくし料理帖」
2020年10月16日(金)全国一斉公開

 

<STAFF&CAST>

製作・監督:角川春樹

 

原作:髙田郁「みをつくし料理帖」(角川春樹事務所)

 

出演:松本穂香 奈緒 若村麻由美 浅野温子 窪塚洋介 小関裕太 藤井隆
野村宏伸 衛藤美彩 渡辺典子 村上淳/永島敏行 松山ケンイチ 反町隆史 榎木孝明 鹿賀丈史

 

薬師丸ひろ子/ 石坂浩二(特別出演)/ 中村獅童

 

©2020「みをつくし料理帖」製作委員会

 

●photo/関根和弘 text/片岡聡恵 hair&make/MIZUHO(vitamins) styling/吉本知嗣

尾上松也×百田夏菜子「すくってごらん」2021年3月公開決定!コメントも到着

映画「すくってごらん」が、2021年3月に公開決定。尾上松也が初主演、ももいろクローバーZの百田夏菜子が初ヒロインを務めることも解禁され、両名と真壁幸紀監督、原作者・大谷紀子よりコメントが到着した。

本作は、順風満帆なエリート銀行員人生から外れ、荒んだ気持ちを抱えて左遷の地にやってきたプライドの高いネガティブな男が、世界一静かで優雅なスポーツといわれる「金魚すくい」やそれを取り巻く人々と出会い、成長していく物語だ。

 

主人公で元エリート銀行員の香芝誠を演じるのは、映画初主演となる尾上松也。そして、ももいろクローバーZの百田夏菜子が、香芝が一目ぼれする美女・生駒吉乃役として初のヒロイン役を務める。

 

原作は、世界初の金魚すくいマンガにして「このマンガがすごい!」にもランクインした、大谷紀子の傑作マンガ「すくってごらん」。映画化を熱望していたファンも多く、待望の実写化となった。

 

メガホンをとったのは、長編デビュー作「ボクは坊さん」で高い評価を受けた俊英・真壁幸紀。奈良県を舞台に、城下町と金魚の持つ「和」の世界観を活かしながらも斬新な映像表現を駆使した、華麗で新たな物語を生み出している。

 

この度の発表にあたり、尾上は「オファーを頂いたとき、金魚すくいのお話ということと、漫画を映画にするにあたってのアプローチの仕方が想像もつかない、なんて無茶なことをしようとしているんだと。ぜひ一緒にチャレンジしたいと思いました」と、出演を決意したきっかけを振り返る。

 

百田も「日本の良さや日本らしさがたくさん詰まっていて、日本人で良かったと思える瞬間もある映画です。そして、初ヒロインのほかにも私にとって初めての挑戦もたくさん詰まっています」と、本作の見どころをアピールした。

 

 

<尾上松也 コメント>

オファーを頂いたとき、金魚すくいのお話ということと、漫画を映画にするにあたってのアプローチの仕方が想像もつかない、なんて無茶なことをしようとしているんだと。ぜひ一緒にチャレンジしたいと思いました。
出来上がったものを観たら、案の定ぶっとんだものになっていて、初主演のプレッシャーもありましたが、改めて出演してよかったと思いました。
とにかく今までに見た事のない作品というのは間違いないです。非常に幻想的で、金魚と光のコラボレーションで魅せる日本ならではの映画、日本にしか出来ない映像美に満ちた作品になっています。

 

<百田夏菜子 コメント>

台本をどんなに読み込んでも想像し切れなかった部分がたくさんあって、撮影中もどうなるんだろうと思っていましたが、吹き出してしまうようなシーンもいくつかあって、すごくおもしろい純粋に楽しい作品になりました。
日本の良さや日本らしさがたくさん詰まっていて、日本人で良かったと思える瞬間もある映画です。そして、初ヒロインのほかにも私にとって初めての挑戦もたくさん詰まっています。
まだ言えないこともたくさんあるので、みなさまには色々なことを楽しみにしていただきたいです。

 

<真壁幸紀監督 コメント>

配信全盛の時代に、映画館という空間でしか成立しない映画を作りたかった。その為には「稀代のエンターテイナー」である尾上松也さんの才能が必要でした。映画を見終わった後、誰もが「映画館で観なければ意味がない。松也さんしかこの役は出来ない」と思うはずです。
「幕が上がる」を観て以来、ずっと役者としての百田夏菜子さんに興味がありました。圧倒的な“光”の中 に見える“影”がとても美しく、彼女を撮れば、まさしく“映画”になりました。
主演のお二方の名前を見て、勘の良い方は「これは…」とお気づきかと思われますが、その予想すら超える“エンターティメント”を映画館に“体験”しに来てください。

 

<原作者・大谷紀子 コメント>

長かった…!やっと…やっとここまで辿り着きました。映画化のお話を頂いたのが約4年前。コロナの影響もあって今このタイミングでの発表となりました。主演の香芝役を尾上松也さん、ヒロインの吉乃役を百田夏菜子さんに演じて頂けるという、贅沢かつ幸せな作品です。
「すくってごらん」を描くにあたってお世話になった方々、読者の皆さまのお力あっての映画化です…!本当に感謝しかありません!!上映される頃には三密も解かれて楽しく鑑賞出来ることを願っています。

 

<作品情報>

「すくってごらん」
2021年3月TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー

出演:尾上松也 百田夏菜子 ほか
監督:真壁幸紀
原作:大谷紀子『すくってごらん』(講談社「BE LOVE」所載)

配給:ギグリーボックス

<WEB>

公式HP:http://sukuttegoran.com/

©2020映画「すくってごらん」製作委員会 ©大谷紀子/講談社

今までで一番かわいい橋本環奈…!絶品の表情を捉えた「小説の神様」秘蔵場面写真が解禁

全国公開中の映画「小説の神様 君としか描けない物語」より、橋本環奈演じる詩凪が様々な表情で魅せる秘蔵場面写真が一挙解禁された。

 

 

最新作「medium 霊媒探偵城塚翡翠」で「このミステリーがすごい!2020年版」「2020本格ミステリー・ベスト10」「2019ベストブック」「2019 SRミステリーの会ベスト10」「第20回本格ミステリ大賞」の5冠を受賞。さらに「2020本屋大賞」「第41回吉川英治文学新人賞」へもノミネートされるという快挙を遂げた、気鋭作家・相沢沙呼のベストセラー小説を映画化した本作。

 

ナイーブで売れない小説家・千谷一也(佐藤大樹)と、秘密を抱えたドSな小説家・小余綾詩凪(橋本環奈)の何もかもが真逆な2人が、「一緒に大ベストセラーを生み出す」という共作ミッションを課せられ、時に激しく反発し合いながらも物語を作り始める青春ストーリーだ。

 

メガホンを取ったのは、「HiGH&LOW」シリーズや500本以上のMVを世に送り出してきた久保茂昭監督。先行実施された公開記念舞台挨拶では、交友のある三木孝浩監督から「今まで観た中で一番かわいい橋本環奈だった」と感想をもらったことを明かしたが、今回はそんな彼女が演じた詩凪が様々な表情で魅せる秘蔵場面写真が解禁された。

 

映し出されているのは、詩凪がたくさんの本に囲まれ虚ろげに横たわる劇中の回想シーンや、詩凪が描いた物語のプロットを一也が文章化したものをメールで受け取り、優しい笑みを浮かべる様子。さらには、ある秘密を抱えている詩凪が、それを隠すために帽子とメガネを着用し変装している姿もとらえている。

 

また、久保監督が「病院の中庭で環奈ちゃんが『あなたの文章なら信じられる』と振り返って言うシーンの表情が絶品でそのシーンを撮った時、勝った!と思いました」と自信をのぞかせるシーンの、直前を切り取ったカットも公開。まさに“今までで一番かわいい”橋本の様々な表情を垣間見ることができるだろう。

 

 

<作品情報>

「小説の神様 君としか描けない物語」
全国公開中

出演:佐藤大樹(EXILE/FANTASTICS) 橋本環奈
佐藤流司 杏花 莉子 山本未來 片岡愛之助 和久井映見

主題歌:『Call Me Sick』 伶(Sony Music Labels Inc.)
原作:相沢沙呼「小説の神様」(講談社タイガ刊)
監督:久保茂昭

配給:HIGH BROW CINEMA

<WEB>

公式サイト:https://shokami.jp/

©2020映画「小説の神様」製作委員会

奈緒インタビュー「出演できたことは、自身に訪れた大きな幸運」映画「みをつくし料理帖」

10月16日(金)に公開される松本穂香さん主演映画「みをつくし料理帖」で、花魁のあさひ太夫こと野江を演じた奈緒さん。出演作が続く奈緒さんが、憧れだったという太夫の役柄への思いや、作品についてお話を伺いました。

◆角川春樹最後の監督作品と言われていますが、その作品に出演することになったお気持ちは?

角川監督最後の監督作に今の25歳の自分が出演できたということは、自身に訪れた大きな幸運だと思います。きっとその席は限られた数だと思いますし、役とのめぐり合わせや、自分にこのご縁が来たということがすごく光栄です。今後のお仕事に対する姿勢や覚悟にもつながりました。

 

◆太夫は豪華な部屋のシーンが多いですが、あらためて映画全体を見られた感想はいかがですか?

画がすごくきれいだなと思いました。太夫のお部屋の中は、普通では見られないお部屋の景色ですごく美しいですし、映像の美しさも際立った作品だと思いました。自分が出ていないシーンをあらためて作品として見ることができて、お料理がつなぐ人と人を、丁寧に描かれた作品になったんじゃないかなと思います。角川映画の古き良きすてきなところと、今の自分たちの年代にも届くような友情の素晴らしさ。1人の女性が成長していく姿が、幅広い年代に見ていただける作品になったと思います。

 

◆太夫の役に挑戦してみたかったと伺いました。

時代ものは好きでしたし、映画でも昔の映画が好きです。太夫の役には憧れがありました。最初に太夫の役に触れて、「カッコいいな」と思ったのは小学生の時。それまで読んでいた、きらきらした少女漫画とはまた違いました。「何で恋のお話なのに涙が出るんだろう?」という感覚が初めてでした。学生になって小説を読むようになってから、「花宵道中」などを読んだ時に、「こんなふうに強く生きた人たちが実際にいるんだな」ということに対しての尊敬と憧れがさらに強くなりました。昔の作品は「生きる」ということに対してしっかり描かれている気がして、あらためて「きちんと自分は生きているか?」と昔の作品を見るたび考えさせられるので、太夫に対してもすごく尊敬がありましたし、憧れの役でした。

 

◆その思いを込めての役どころだったんですね。

はい。好きだからこそ、怖さもあって。完成した今でも怖さがあります。昔の映画を教えてくださり仲良くしていただいている70代、80代の方たちが、この「みをつくし料理帖」を見て、「自分の姿をどういうふうに見てくださるんだろう」と。緊張もありますが、お世話になっている方に「怖いですが、ぜひ見てください」と連絡をしています。

 

◆実際に太夫を演じられていかがでしたか?

憧れていて、自分の中で大スターのような存在だと思っていましたが、「こんなに寂しい気持ちを抱えた人なのか」というのが感じたことです。切ない気持ちだったり、言いたいことも言えなかったり、「何でこんなに苦しいんだろう?」と思いながらお芝居していました。

 

◆野江が自身の居場所で生きることを頑張ることができた理由は何だと思いますか?

澪ちゃんと又次の存在というものが大きかったと思いながら演じていました。澪ちゃんとは、離れ離れになってしまってそこから連絡も取れていない。生きているか分からない状況の中、自分の無事を知らせるような術もなかったですが、「きっと生きている」と希望のような存在だったと思います。一番近くで自身を救ってくれて、この人のために生きられると思えた存在が又次。生き抜く覚悟とその術を教えてくれた又次がそばにいたということと、生き抜いた先に会いたい澪ちゃんがいたということが野江ちゃんにとっては大きかったんじゃないかなと思います。

 

◆又次との関係性もすごく切なかったです。中村獅童さんとは関係性についてお話をされましたか?

獅童さんとは関係性についてはお話していないです。獅童さんの目を見た時に、1人で脚本を読んでいる時には想像もつかないような気持ちになっている自分がいました。又次が人を殺めてしまいそうになった時に澪ちゃんが止めるシーンがとても好きです。あそこに野江ちゃんはいないんですけど、又次と澪ちゃんのやりとりの中で、野江ちゃんの存在と、澪ちゃんと又次それぞれの思いを感じることができました。大切な友達の大切な人を守る、澪ちゃんと野江ちゃんの2人の友情を感じることができて、すごく胸に残るシーンです。

 

◆松本穂香さんとの共演シーンはいかがでしたか?

松本さんとのシーンは少なかったですが、それまで会えていないということが、その思いがワンシーンに全て詰まったシーンになったんじゃないかと思います。一緒のシーンがなかったからこそ、準備することもあまりなく、すごく自然とずっと会えていなかった2人がやっと会えたという気持ちにさせられましたし、とても演じやすかったです。松本さんと、一緒のシーンが終わった後に、ずっと演じていた時の気持ちが止まらない感覚になりました。私が「何だろうこれ、初めて!」と思わず口にしたら、松本さんも「私も初めて!」とおっしゃっていたので、2人ともお芝居していてうそのない瞬間に出会えたんだと思います。

 

◆とろとろ茶碗蒸しやあさひ太夫のお弁当などいろいろな料理が登場します。劇中で1番印象に残った料理は何ですか?

印象に残っているのはところてんです。私は出身が九州なので、いつも食べているのは酢じょうゆなんです。作中で甘いところてんを食べた時に、小さいころに澪ちゃんと野江ちゃんがところてんを一緒に食べているシーンで、「きっと2人にとっては心が躍る瞬間だっただろうな」と思いました。

 

◆今回の撮影で食べてみたかったけど食べられなかったものはありますか?

松本さんが作ったクッキーです(笑)。差し入れをしてくださった日は私が撮影のない日だったので食べられてなくて、すごく心残りです。

 

◆ところで、奈緒さんがインスタグラムで更新されている写真がすてきですね。今回の撮影中に写真は撮られましたか?

ありがとうございます!今回の撮影中は、お着物でいるということもあって、カメラを持つことが難しかったので撮っていないんです。写真はすごく好きでこれからも続けたいな、と思っていて、何か発表できる場所があれば、「展示などもできたらいいな」と思っています。

 

◆よく写真を撮っているんですか?

昔からというわけではないですが、フィルムカメラがきっかけです。学校を卒業して一番高い買い物をしたのが、カメラだったんです。その時にそのカメラにはまった時期があって、それから撮影するようになりました。お芝居以外にイラスト描いたり、器を作ったり、写真を撮ったりする時間や、そのことを考えている時間が自分にとってリフレッシュになっているので、気持ちを切り替えられる趣味になっています。

 

PROFILE

なお…1995年2月10日生まれ。福岡県出身。A型。主な主演作に連続テレビ小説『半分、青い。』、ドラマ『あなたの番です』、『やめるときも、すこやかなるときも』など。映画「事故物件 恐い間取り」が現在公開中。「君は永遠にそいつらより若い」(2021年公開予定)が待機中。

 

公式Twitter:@naonotubu https://twitter.com/naonotubu

 

公式Instagram:@sunaosquare https://www.instagram.com/sunaosquare/

 

作品情報

「みをつくし料理帖」
2020年10月16日(金)全国一斉公開

 

<STAFF&CAST>

製作・監督:角川春樹

 

原作:髙田郁「みをつくし料理帖」(角川春樹事務所)

 

出演:松本穂香 奈緒 若村麻由美 浅野温子 窪塚洋介 小関裕太 藤井隆
野村宏伸 衛藤美彩 渡辺典子 村上淳/永島敏行 松山ケンイチ 反町隆史 榎木孝明 鹿賀丈史

 

薬師丸ひろ子/石坂浩二(特別出演)/中村獅童

 

©2020「みをつくし料理帖」製作委員会

 

●photo/中村圭吾 text/谷川世奈 hair&make/竹下あゆみ styling/岡本純子 衣装協力/プレインピープル

伊藤沙莉「私の声が必要だと言ってくださる方々が現れたのは奇跡」映画「小さなバイキング ビッケ」

CGアニメ映画「小さなバイキング ビッケ」で、バイキングになりたい主人公の少年・ビッケの声を吹き替えた伊藤沙莉さん。テレビアニメ『映像研には手を出すな!』でも話題を集めたハスキーボイスの魅力に迫ります。

◆洋画アニメの吹き替えは、シーズー犬の声を担当した「ペット2」に続いて2本目ですね。

私自身、前作「ペット」のファンだったので、お話を頂いた時はすごくうれしかったのですが、あまりに大役だったので戸惑ったことを覚えています。でも、収録は楽しかったですし、周りの評判も良くて、ホッとしたのですが、それで自信がついたというよりは、「もっとやってみたい!」という欲みたいなものが生まれてきました。

 

◆そして、今年放送されたTVアニメ『映像研には手を出すな!』では、アニメ制作に情熱を懸ける主人公・“浅草氏”こと浅草みどりの声も担当されました。

原作モノはファンの方が多いですし、アニメ好きな方からすれば、やはりプロの声優さんにやってほしいんだろうなと思いますし。それに、アニメ作りをする女の子の役ですから、めちゃめちゃ反応が怖かったです。しかも、浅草氏は原作コミックを読んでも、どんな声をしているか、自分の中で全く浮かばなかったんです。そういう意味では、初回の放送までは、金森氏役の田村睦心さんと水崎氏役の松岡美里に励ましてもらっていました。

 

◆初回放送直後から起こった原作ファンの賛辞は、どう受け止めましたか?

「これでいいんだ」とホッとして、掛け合いが楽しくなり、最終回までやり遂げることができました。ただ、当時はコロナ禍ではなかったので、アフレコ収録にはその回に出てくるキャラクターの声優さんが全員いらっしゃって、プロの方に見守られる唯一の素人みたいな状況は、めちゃめちゃ緊張しました(笑)。皆さんいい方ばかりで、環境に助けられたところもあります。

 

◆そして、今回、初の男の子を演じた「小さなバイキング ビッケ」。原作は世界的に有名な児童文学で、日本でも1972年から1974年に放送されたTVアニメの印象がとても強い作品です。

男の子の声は前からやってみたかったのですが、一応「男の子のキャラですよね?」と確認したことを覚えています(笑)。原作ファンに加え、昔のアニメを見ていたファンの方もいらっしゃるので、これまで以上に多くの人に納得してもらわなければいけないという思いがありました。私の母もそのファンの一人で、「娘がビッケをやるなんて、心の底からうれしいけれど、これまでのイメージを壊すなよ!」と、強いプレッシャーをかけられました(笑)。

 

◆ビッケの役作りに関しては、どのようにされたのでしょうか?

“浅草氏”の時と違って、先に本国版の吹き替えがあるので、役がイメージしやすいと思っていたのですが、オリジナルでは本当の男の子が吹き替えていた上、驚くほど繊細な表現をしていたんです。でも、日本ではこれまでのビッケと同じように、パーッと弾けた感じでやらせていただきました。

 

◆演出家の方からは、どのようなアドバイスを受けましたか?

私の声の特性上、ゆっくりしゃべると、年齢が上がってしまいがちなので、演出家の方からは「特に性別は気にせず、少年を意識してください」と言われました。ですので、そこを意識して、声に張りを出しました。そのほかの感情などに関しては、かなり自由にやらせていただきました。今回、声優の方と間隔を開けて、ビニール越しに掛け合いのお芝居をやらせていただいたので、とても助かりました。臨場感が全く違うんですよ。

 

◆ドイツ=フランス=ベルギーの合作でもある本作を見た感想は?

とても画がきれいで、次から次へといろんなことが起こって、全く飽きさせない。ずっと前のめりで見ていられる作品だと思いました。また、大海原を舞台にした大冒険を描いたスケールの大きいお話ですが、家族や仲間、将来の夢といった自分たちに身近なことに置き換えられるエピソードがギュッと詰まった作品でもあるんです。だから、幅広い方が楽しめるんじゃないかな、と思います。私は母が映画館で観るまでは気が抜けません(笑)。

 

◆現在、声の仕事も増えていることに関しては?

子役のころから、ずっとやってみたかったのですが、一度も声優やナレーションのオーディションに受かったことはありませんでした。「ダミ声だし、すぐ忘れられないから無理かな?」と半ば諦めていました。だから、今キャラクターや表現の1つとして、必要だと言ってくださる方々が現れたのは、とてもありがたいこと。私の中では奇跡なんです。

 

◆声の仕事といえば、洋画の吹き替えもありますね。

子供のころは、よく吹き替えで洋画を観ていたので、もちろんやってみたいですが、先輩方の話を聞くかぎり、人のお芝居にお芝居をつける難しさがあるようなんです。そういう意味でも、あまりに未知の世界すぎて、楽しそうな気もしています。

 

◆伊藤さんが幼いころにした、ビッケのような大冒険を教えてください。

小さいころは、今じゃ考えられないぐらい怖いモノ知らずで、一人で歩き回っていたんです。小1ぐらいのころ、手押し車を引いたおばあちゃんを見かけて、「ヒーロー登場!」みたいな感覚で、家まで手押し車を運ぶのを手伝ってあげたんです。そしたら、おばあちゃんに「お茶していきませんか?」と誘われ、時間も忘れてお話していたら、家では「誘拐されたんじゃないか?」と大騒ぎになってました(笑)。この仕事をしてからは、親から禁止されることが増え、そういう冒険もできなくなりましたね。

 

◆多忙な中で、今ハマっているリフレッシュ法を教えてください。

夜の8、9時ぐらいに、家の周りを散歩すること。特にお店に入ることはないですが、飲んで楽しそうな人たちを見て満足しながら、家に帰ります。そこから、お風呂に入って、晩酌までの一連のコース(笑)。自分で作ったよだれ鶏や、トリュフオイルかトリュフ塩をかけたブロッコリーをつまみに、定番のハイボールを飲む。早く仕事帰りに、共演者の方やスタッフさんと飲みに行けるようになりたいですねぇ。

 

PROFILE

●いとう・さいり…1994年5月4日生まれ。千葉県出身。A型。
主演映画「タイトル、拒絶」(11月13日(金)公開)のほか、「十二単衣を着た悪魔」(11月6日(金)公開)、「ホテルローヤル」(11月13日(金)公開)など出演作多数。

 

映画情報

『小さなバイキング ビッケ』
2020年10月2日(金)より全国公開

 

<STAFF&CAST>

監督:エリック・カズ

 

アニメーター:ティモ・ベルク

 

声の出演:伊藤沙莉、三宅健太、前野智昭、和多田美咲 ほか

 

<STORY>

海賊の長ハルバルの息子ビッケ。ある日、ビッケの母イルバが「魔法の剣」の力によって黄金に姿を変えられてしまう。その剣の秘密を解くため、ビッケを置いてハルバルたちが旅に出ようとするが、何とかビッケも船に乗り込み、解明の旅に出発する。

 

©2019 Studio 100 Animation – Studio 100 Media GmbH – Belvision

 

●photo/中村圭吾 text/くれい響 hair&make/弾塚凌 styling/吉田あかね 衣装協力/ヴェントリロクイスト、ラナスワンズ

水も滴るイイ女…橋本環奈の新カット解禁!「小説の神様」オフショットも公開

10月2日(金)に全国公開の映画「小説の神様 君としか描けない物語」より、小余綾詩凪を演じる橋本環奈が大雨の中で繊細な演技を魅せる、新カットとオフショットが解禁された。

最新作「medium 霊媒探偵城塚翡翠」で「このミステリーがすごい!2020年版」「2020本格ミステリー・ベスト10」「2019ベストブック」「2019 SRミステリーの会ベスト10」「第20回本格ミステリ大賞」の5冠を受賞。さらに「2020本屋大賞」「第41回吉川英治文学新人賞」へもノミネートされるという快挙を遂げた、気鋭作家・相沢沙呼のベストセラー小説を映画化した本作。

 

ナイーブで売れない小説家・千谷一也(佐藤大樹)と、秘密を抱えたドSな小説家・小余綾詩凪(橋本環奈)の何もかもが真逆な2人が、「一緒に大ベストセラーを生み出す」という共作ミッションを課せられ、時に激しく反発し合いながらも物語を作り始める青春ストーリーだ。

 

共作するにあたり、文章を一也、プロット部分を詩凪が担当するという役割で小説を書き進めていく2人。今回解禁されたカットは、傑作のプロットを思いついた詩凪が早く一也に伝えたいという一心で、大雨の中を一也の家へと飛び出した場面だ。びしょ濡れになりながらも駅で一也を待つ詩凪の姿から、小説に対する純粋な熱い思いが感じられる印象的なカットとなっている。

 

また、カメラが回っていない時に、両手を上げて大雨を浴びるお茶目な橋本のオフショットも公開。知的で気が強いキャラクターの詩凪とのギャップに、思わず胸がときめいてしまうだろう。

 

 

<作品情報>

「小説の神様 君としか描けない物語」
2020年10月2日(金)全国公開

出演:佐藤大樹(EXILE/FANTASTICS) 橋本環奈
佐藤流司 杏花 莉子 山本未來 片岡愛之助 和久井映見

主題歌:『Call Me Sick』 伶(Sony Music Labels Inc.)
原作:相沢沙呼「小説の神様」(講談社タイガ刊)
監督:久保茂昭

配給:HIGH BROW CINEMA

<WEB>

公式サイト:https://shokami.jp/

©2020映画「小説の神様」製作委員会

高良健吾・石橋静河・山下リオの出演決定!「あのこは貴族」2・26公開&特報解禁

映画「あのこは貴族」の公開日が2月26日(金)に決定し、高良健吾・石橋静河・山下リオら追加キャストも発表された。併せて、3名と原作者の山内マリコよりコメントも到着。さらに、ティザービジュアルと特報映像も解禁となった。

都会の異なる環境を生きる2人の女性が、恋愛や結婚だけではない人生を切り拓く姿を描いた本作。監督は初のオリジナル長編作品「グッド・ストライプス」で、新藤兼人賞金賞を受賞した岨手由貴子。原作は、映像業界が注目する山内マリコによる同名小説だ。

 

主人公の箱入り娘・華子役は門脇麦、地方から上京し、自力で生きる美紀役は水原希子が演じる。さらに今回、追加キャストとして、奇しくも2人を繋ぐこととなる弁護士・幸一郎役に高良健吾、華子の学生時代からの友人でバイオリニストの逸子役に石橋静河、美紀の友人で同じ名門大学に入学する平田役に山下リオが決定。

 

そのほか、銀粉蝶、佐戸井けん太、篠原ゆき子、石橋けい、山中崇、高橋ひとみ、津嘉山正種など、実力派俳優が集結した。20代後半から30代にかけて、息苦しさを抱える女性たちが軽やかに変化していく姿を、最後の青春譚として静かに紡いでゆく。

 

出演にあたり、高良は「当時、意識していたことを現場がアップしてから時間が経つにつれ、自分の中でより大きな意味を持っていることに驚いています。本当にいい経験をさせてもらいました。映画自体も時間がひとつのキーワードです」と、当時を振り返りながら作品を語る。

 

石橋は「今回、初めてプロのバイオリニストの役を演じることになり、短い期間でしたが猛特訓をして、肩がガチガチに凝りながらも、なんとか自分なりの精一杯を形にしました」と、役作りについてを明かした。

 

山下も「撮影中、岨手監督は、優しく背中を押し続けて下さいましたし、希子ちゃんとは、旧友のように居心地よくいさせて頂きました。あの一瞬一瞬が、すべて愛おしい時間です。ありのままの自分を抱きしめてあげたくなる映画になっているのでは」と、愛が伺えるコメントを寄せている。3名と原作者の山内からのコメント全文は、次ページを参照。

 

今回解禁された特報では、お見合いの末、幸一郎との結婚生活をスタートした華子だが、彼に「華子には夢なんかあるの?」と、結婚することのみにしか関心がなかったことを言い当てられてしまう。一方で、華子とは一見接点などなさそうな美紀だが、幸一郎と楽しげにパーティで過ごしている様子が…。

 

そして、美紀を偶然見かけた華子がタクシーを降り、自転車で通り過ぎる彼女を呼び止める瞬間までが切り取られている。2人がこの出会いをきっかけに、どのような決断をし、人生を切り拓くのか。その先の展開が楽しみになる映像だ。

 

また、同時に解禁されたティザービジュアルは、「ミッドサマー」「デッド・ドント・ダイ」などで知られるグラフィックデザイナーの大島依提亜、人気イラストレーターの塩川いづみがイラストを描き下ろしたもの。異なる階層に生き、身に纏うものが異なっていても、中身は同じ女性であると、シンプルな線で描くことで気づきを与えてくれるビジュアルとなっている。

 

<動画>

特報

<高良健吾 コメント>

それぞれの一生があり、そこにある当たり前のズレが、それぞれの一生に色を添えていて、すべてがひとつの生き方で、この役だからこそ思うことが多くありました。その加減を監督と話し合うことが多く、役としての立場を監督は包み込んでくれていたと思います。そして、感覚的な演出がいろんな気づきを与えてくれて楽しかったです。

 

当時、意識していたことを現場がアップしてから時間が経つにつれ、自分の中でより大きな意味を持っていることに驚いています。本当にいい経験をさせてもらいました。映画自体も時間がひとつのキーワードです。

 

わからない正解が多い中、この映画はいろんな今。が押し付けられることなく切り取られていると思います。

 

<石橋静河 コメント>

今回、初めてプロのバイオリニストの役を演じることになり、短い期間でしたが猛特訓をして、肩がガチガチに凝りながらも、なんとか自分なりの精一杯を形にしました。お芝居の面では、門脇麦さんと水原希子さんという人間的にも素晴らしいお2人とご一緒できたことがとても嬉しかったです。ぜひ劇場でご覧ください!

 

<山下リオ コメント>

私は、日々生きていく中で、社会には見えないカーストがあるのでは?と思うことがあります。そして、その社会の目を気にしながら、自由に生きることは難しい。台詞の一言一言に共感し、そんな社会に生きる女性たちが、足掻きながらも成長し、逞しく生きていく姿に、いつしか私自身がリンクし、演じながら勇気をもらっていました。

 

撮影中、岨手監督は、優しく背中を押し続けて下さいましたし、水原希子ちゃんとは、旧友のように居心地よくいさせて頂きました。あの一瞬一瞬が、すべて愛おしい時間です。ありのままの自分を抱きしめてあげたくなる映画になっているのでは。

 

是非、たくさんの方に観ていただきたいです。

 

<原作者・山内マリコ コメント>

映画「あのこは貴族」、正直に言ってわたし、ものすごぉーく気に入ってます。2021年の日本映画の大収穫のひとつなんじゃないかと。

 

籠の鳥のようなヒロイン華子は、いつも安全なタクシーの中から、2度目のオリンピックを夢見て普請中の東京を眺めます。そして上京者という名の越境者であるもうひとりのヒロイン美紀は、バッグを斜めがけにして自転車を漕ぐ。異なる階層に属する2人を岨手監督は、移動手段ひとつとっても映画的にアプローチしている。

 

その演出力は本当に見事で、主役から傍役まで役者さんたちは誰もがその役柄を生きていて、命が吹き込まれるってこういうことかと唸りました。深みのある映像、美術、衣装、音響、どれをとっても丁寧ないい仕事ばかり。映画を観るよろこびをビリビリ感じます。

 

世襲され固定化した社会階層と、女性をしばる価値観。女同士を分断させてなるものかと橋をわたす、逸子の存在。原作に込めたメッセージを大事にしてくれているのは、監督の作家性とこの物語が、ちゃんと共鳴しているからにほかなりません。監督ありがとう。岨手監督に撮ってもらえて、とても幸せな作品となりました。

 

<作品情報>

「あのこは貴族」
2021年2月26日(金)全国公開

 

監督・脚本:岨手由貴子

 

出演:門脇麦 水原希子 高良健吾

 

石橋静河 山下リオ 佐戸井けん太 篠原ゆき子 石橋けい 山中崇

 

高橋ひとみ 津嘉山正種 銀粉蝶

 

原作:山内マリコ「あのこは貴族」(集英社文庫刊)

 

配給:東京テアトル/バンダイナムコアーツ

 

<WEB>

公式サイト:https://anokohakizoku-movie.com/

 

公式Twitter:@aristocrats0226

 

公式Instagram:@aristocrats0226

 

©山内マリコ/集英社・『あのこは貴族』製作委員会

三浦春馬が“五代友厚”役に挑んだ「天外者」12・11公開!三浦翔平ら主要キャスト解禁

映画「天外者」(てんがらもん)が、12月11日(金)に公開決定。主演の三浦春馬ほか、三浦翔平や西川貴教ら主要キャスト情報が解禁された。さらに、ポスタービジュアルと場面写真も初公開。併せて、キャスト5名と田中光敏監督よりコメントも到着した。

本作の企画スタートは、2013年。五代友厚の「想い」と「志」を次世代に継承するため、製作総指揮の廣田稔をはじめ、市民有志が立ち上げた「五代友厚プロジェクト」が映画化に向けて尽力してきた。そして長い歳月を経て、ついに悲願の映画公開が実現。

 

脚本の小松江里子と監督の田中光敏は、これまで「利久にたずねよ」「海難1890」を共に生み出した名コンビだ。五代の壮大なスケールを現代に体現するべく、入り組んだ時代背景と膨大な関連人物の中からオリジナルストーリーを誕生させた。

 

激動の幕末から明治初期。五代は、薩摩藩士から明治政府役人を経て実業家に。“東の渋沢栄一・西の五代友厚”とも評される功績を挙げながらも、長らく歴史に埋もれていたが、近年の研究により、その真価が再認識された。「実もいらぬ、名もいらぬ、ただ未来へ…」と、ひたすら大いなる目標に向かったその志と熱い想いが、時代を超えて解き放たれる。

 

その圧倒的な熱量で生き抜いた五代を演じたのは、三浦春馬。大胆な発想と行動力、そして冷静かつ緻密さと優しさを持つ、このミステリアスでさえある人物像をかつて見たことのない迫力と重厚な演技で表現した。

 

さらに、彼を取り囲む盟友の坂本龍馬を三浦翔平、龍馬と共に現れ後に三菱財閥を築く岩崎弥太郎を西川貴教。そして初代内閣総理大臣となる伊藤博文の若かりし頃を、森永悠希が演じている。

 

五代の両親役として、脇を固めるのは生瀬勝久と筒井真理子。遊女はる役の森川葵は、五代の繊細さや優しさを引き出した。妻を演じた蓮佛美沙子など、取り巻く女性達もまた、時代の渦の中で五代友厚に重ねた己の人生を全うしていく。

 

出演にあたり、三浦翔平は「沢山のファンがいらっしゃる方なので、重圧を物凄い感じましたが、払拭するために土佐弁の稽古や、霊山歴史館、龍馬のお墓など、歴史から学びました。クランクイン前には春馬と何度も読み合わせして、才助、利助、弥太郎との関係性を築きあげ、自分なりの新しい豪快な龍馬を思いっきり演じる事ができました」と役作りについてを語った。

 

西川も「かつら作りから、着物の着付け、土佐弁や武士としての所作など緊張の毎日でしたが、春馬、翔平、森永くんをはじめキャスト全員で作品を生き抜いた時間は、かけがえのない瞬間でした」と撮影を振り返る。

 

田中監督は「三浦春馬を中心に役者達が、登場人物に生き生きと命を吹き込んでくれたのです。春馬くん、参加してくれてありがとう。そして主演を支えるそれぞれの役者達の素晴らしい生き生きとした芝居を、是非ともスクリーンでご覧いただきたいと思っています」と自信をのぞかせ、作品をアピールした。

 

<三浦翔平 コメント>

この度、歴史的偉人である坂本龍馬役をやらせてもらえると聞き、生涯で龍馬を演じれる事は、とても光栄な事だと喜びました。

 

沢山のファンがいらっしゃる方なので、重圧を物凄い感じましたが、払拭するために土佐弁の稽古や、霊山歴史館、龍馬のお墓など、歴史から学びました。

 

クランクイン前には、春馬と何度も読み合わせして、才助、利助、弥太郎との関係性を築きあげ、自分なりの新しい豪快な龍馬を思いっきり演じる事ができました。

 

撮影期間は長くはなかったのですが、初めての太秦で、濃密で貴重な経験をさせて頂き、とても感謝しております。

 

幕末から明治へ、激動の時代を生き、同じ志を持った者達の生き様を是非劇場でご覧下さい。

 

そして、天国で五代さんと一緒に観てくれる事を願います。

 

<西川貴教 コメント>

近代日本の経済の礎を築いた岩崎弥太郎を演じさせていただいたことを心から誇りに思います。これまでにも数々の名優の皆さんが演られてきましたが、自分なりの弥太郎像を模索し撮影に挑みました。

 

かつら作りから、着物の着付け、土佐弁や武士としての所作など緊張の毎日でしたが、春馬、翔平、森永くんをはじめキャスト全員で作品を生き抜いた時間は、かけがえのない瞬間でした。

 

この映画は現代の日本に生きる我々ひとりひとりに、何を成すべきかを問いかけ続けています。日本のみならず、世界中が大きな変化を求められている今だからこそ観ていただきたい作品です。是非劇場にお越し下さい。

 

<森永悠希 コメント>

撮影当時23歳で、伊藤博文という大きな名前の人物を演じることに、ワクワクとそれ以上の責任感を感じていました。

 

ひとつの作品の中で歳を重ねる役は毎度思うのですが、特に伊藤はやがて総理大臣になる人ですので、「利助」であったときからの変化をつけるのが、難しくもあり、面白くもありました。

 

激動の時代、より良い世へと前へ前へと進もうとした人たちの姿が、皆様にとって、前を向くための原動力のようなものになればと願っております。

 

<森川葵 コメント>

撮影が終わってから、いつ皆さんにお知らせできるようになるかとずっと待ち続けていました。一緒に撮影した時間が蘇ります。

 

はるの言葉が五代様の胸に残り続け新しい時代を切り開いていくきっかけになるんだ、と監督からの言葉に責任重大だな…と感じながらも、そのプレッシャーにわくわくしました。登場人物それぞれの勇姿を皆さんに見届けていただけますように。

 

<蓮佛美沙子 コメント>

この世を変えたい、誰もが夢を見られる国にしたい、その為に、自分にしか出来ないことがある。そんな強い想いを胸に、一心不乱に生き抜いた1人の人間の物語です。

 

私はそんな彼の強さや真っ直ぐすぎるほどの瞳を、妻豊子として、受け止め、心を交わしました。

 

作品の中にいる春馬くんは五代友厚そのもので、何より瞳を覗き込めば、そこに五代の全てが在りました。彼が五代として生きたその時間を、作品を、愛してもらえたらと心から願っています。

 

<田中光敏監督 コメント>

「オリジナル作品で五代友厚の作品を作る。」その時、イメージで浮かんできた俳優は三浦春馬くんでした。 透明感があり強い信念を持ち、そして美しく…。

 

春馬くんに声をかけてから2年の歳月が流れ、集まってきてくれた役者達は、みんな春馬くんの仲間のような俳優たちでした。

 

三浦翔平、西川貴教、森永悠希、 森川葵、蓮佛美沙子と、春馬くんと交流のある友人達が、偶然にもこの作品に関わってくれました。

 

京都撮影所でのリハーサル後、翔平くんとはオフでも落ち合って、映画のために本読みをしてくれたと春馬くんから聞きました。

 

主演三浦春馬を中心に役者達が、登場人物に生き生きと命を吹き込んでくれたのです。春馬くん、参加してくれてありがとう。

 

そして主演を支えるそれぞれの役者達の素晴らしい生き生きとした芝居を是非ともスクリーンでご覧いただきたいと思っています。

 

最後に…ただただ残念なのは春馬くんに出来上がった作品を見てもらえなかったことです。

 

<作品情報>

「天外者」(てんがらもん)

2020年12月11日(金)TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー

 

出演:三浦春馬 三浦翔平 西川貴教 森永悠希 森川葵/蓮佛美沙子 生瀬勝久 ほか

 

監督:田中光敏

 

脚本:小松江里子

 

配給:ギグリーボックス

 

<WEB>

公式HP:https://tengaramon-movie.com/

 

©2020 「五代友厚」製作委員会

波瑠主演「ホテルローヤル」桜木紫乃&武正晴監督のコメント到着!ラブホテル写真も解禁

11月13日(金)に全国公開の映画「ホテルローヤル」より、原作者の桜木紫乃と武正晴監督からのコメントが到着した。さらに、リアルな情景がわかる場面写真も解禁。

累計発行部数95万部を超える桜木の直木賞受賞作を、「百円の恋」や「嘘八百」、Netflixで配信中の「全裸監督」など精力的な活動を続ける武監督が映画化。主人公であるホテル経営者の一人娘・雅代を演じたのは波瑠。共演には、松山ケンイチ、安田顕、余貴美子、原扶貴子、夏川結衣、伊藤沙莉、岡山天音ら実力派俳優陣が名を連ねている。

 

本作の舞台となった「ホテルローヤル」は、2012年まで釧路に実在していたラブホテル。このホテルを実家とする桜木は、これまで生まれ育った北海道を舞台に、その土地に暮らす男女の営みを静謐なタッチで書き続けてきた。

 

父親が営んでいたラブホテルの名前がそのままタイトルになった本作は、7編の短編で綴られ、2013年に第149回直木賞を受賞。学生時代から家業を手伝い、そこで見聞きしてきたことが反映されている。

 

劇中と同様、住まいもラブホテルの事務所の上だったことから、常に他人が出入りしており、いろいろな人と出会える場所だったという。そんな桜木の実体験をもとに書かれた「ホテルローヤル」だが、映画では桜木が描き起こした見取り図を元にし、働いていた当時の日常をヒアリングしながら美術が作られたそうだ。

 

「撮影現場にお邪魔して、波瑠さん演じる雅代の部屋を見学した際に、『彼女の生い立ちから、持ち物を探し追ってゆく』という美術さんの姿勢に頭が下がりました」と述べた桜木。「ホテルの部屋も、そこを訪れた誰がどんな表情をするかまで計算されているセットでした」とその完成度の高さを賞賛する。

 

さらに「ホテルの部屋に用意されているものや販売グッズは、経営者が大真面目に取り組んで用意したものです。 『人間って滑稽で切ないよなぁ』という、小説で最も伝えたかったことが、部屋のデザインや小道具のひとつひとつから伝わって来ました」と、かつての「ホテルローヤル」がいかにリアルに再現されているかを語った。

 

制作陣の温度を信じ、「お好きなように作ってください」と懐の深さを見せた桜木に応えるよう、本作を作りあげた武監督。「小説を読んで、明らかにひとつの部屋が軸になっているのが分かったので、あの部屋での出来事が全部繋がっていることが読み取れた時に、このホテル、そして部屋をもうひとつの主人公にできないかと考えました。この部屋で起こる10年近くを描けたら、それはとても映画的だと」と、世界観を作り上げるうえで意識した点を明かしている。

 

併せて、実在した「ホテルローヤル」を再現した、ラブホテルのリアルな情景が分かる場面写真も解禁。誰しもに訪れる人生の一瞬の煌めきを切り取り、観る人の心に温かな余韻と感動をもたらす本作は、11月13日(金)より全国公開される。

 

<作品情報>

「ホテルローヤル」

2020年11月13日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー

 

出演:
波瑠
松山ケンイチ
余貴美子 原扶貴子 伊藤沙莉 岡山天音
正名僕蔵 内田慈 冨手麻妙 丞威 稲葉友
斎藤歩 友近/夏川結衣
安田顕

 

原作:桜木紫乃「ホテルローヤル」(集英社文庫刊)

 

監督:武正晴

 

主題歌:Leola「白いページの中に」(Sony Music Labels Inc.)

 

配給・宣伝:ファントム・フィルム

 

<WEB>

公式サイト:https://www.phantom-film.com/hotelroyal/

 

©桜木紫乃/集英社 ©2020映画「ホテルローヤル」製作委員会

齋藤飛鳥・山下美月・梅澤美波が最強の「映像研」コラボカフェを堪能!【レポート】

9月25日(金)に全国公開となる映画「映像研には手を出すな!」。齋藤飛鳥・山下美月・梅澤美波が、9月10日(木)にオープンした本作のコラボレーションカフェに来店した。以下、オフィシャルレポートを掲載する。

“最強の世界”を夢見てアニメーション制作を志す3人の女子高校生の姿を、独特な世界観と共に描き出す本作。4月よりスタートしたTVドラマシリーズも好評に終わり、映画版の公開をまもなくに控えている。

 

作品のアイディアを次々と生み出す、極度の人見知りな主人公・浅草みどり役を齋藤。超お嬢様でカリスマ読者モデルながら、アニメーターを目指している天真爛漫な水崎ツバメ役を山下。アニメに興味はないものの、金儲けの嗅覚と持ち前のビジネスセンスでプロデューサー的立ち位置の金森さやか役を梅澤が演じた。

 

普段は国民的アイドルグループ・乃木坂46のメンバーとして華麗に活躍する3人が体当たりの演技で挑み、その迫真の演技とVFXを駆使した映像のクオリティの高さから、SNS上で大きな盛り上がりを見せている。

 

そしてこの度、9月10日(木)から10月12日(月)までの期間限定で、「表参道ヒルズ」内の「TOKYO BOX cafe&space」にオープンする「映画『映像研には手を出すな!』コラボレーションカフェ」に、電撃3人娘を演じる齋藤、山下、梅澤が来店。

 

先に来店した齋藤と梅澤は、店内の装飾を見るやいなや「すごーい!」「かわいい!」と声を揃えて大喜び。事前予約者限定のカフェオリジナルチケットファイルを渡されると、それぞれ違う種類が当たり、「わたしそっちが良い(笑)」と互いに見せ合っていた。

 

店員にオススメのメニューを聞きつつ、仲良く相談しながら、齋藤は「迷彩リュックパフェ」「スケッチブック風フルーツサンド」「金森氏:はれやか牛乳」、梅澤は「金森氏の激辛コロッケパン」「電撃3人娘のパンケーキ」「アイスカフェラテ」をそれぞれ注文する。

 

ドリンクを注文するとランダムでプレゼントされるカフェオリジナルコースターのくじを引いたところ、齋藤は浅草柄で「自分を引いた!」、梅澤は水崎柄で「水崎氏引いたー!」とはしゃぐ2人。

 

「映像研」をイメージしたユニークでどこか懐かしいメニューが到着すると、「はれやか牛乳」を飲んだ齋藤は「あまい!おいしい!」と笑顔を浮かべる。「激辛コロッケパン」を食べた梅澤も「おいしー!」と、それぞれメニューを堪能。さらに、電撃3人娘のシルエットが描かれた「パンケーキ」に、梅澤が「食べるのもったいない!」とためらう場面もあった。

 

遅れて到着した山下も、2人と同様に「すごい!面白い!」と、楽しそうに店内の写真や動画を撮り始める。メニューは「どうしよう!最高…!」と迷いつつも、「電撃3人娘のパンケーキ」「迷彩リュックパフェ」「コーラ」を注文。

 

カフェオリジナルコースターは金森柄を引き当て、「あ!金森氏だ!」と嬉しそうな声を上げる。そのあとも「かわいい!映える!」と写真を撮りながら、「おいしすぎる!」とコラボカフェのメニューを堪能していた。

 

終始「映像研」の世界に浸りながら、“最強”の時間を過ごしていた3人。すでに予約が殺到しているというコラボカフェの壁には、この日に彼女たちが書いたファンへ向けたメッセージ入りのサインも。映画と併せ、コラボレーションカフェにも注目だ。

 

<イベント情報>

「映画『映像研には手を出すな!』コラボレーションカフェ」

2020年9月10日(木)〜10月12日(月)TOKYO BOX cafe&space 表参道ヒルズ店

 

予約金:600円(税抜)※予約特典付き

 

コラボカフェ公式サイト:http://eizouken-cafe.jp/

 

<作品情報>

「映像研には手を出すな!」

2020年9月25日(金)より全国公開

 

キャスト:齋藤飛鳥 山下美月 梅澤美波 小西桜子 グレイス・エマ 福本莉子 松﨑亮 桜田ひより 板垣瑞生 赤楚衛二 鈴之助 出合正幸 松本若菜 山中聡 浜辺美波 / 髙嶋政宏

 

原作:大童澄瞳「映像研には手を出すな!」(小学館「月刊!スピリッツ」連載中)

 

脚本・監督:英勉

 

主題歌:「ファンタスティック三色パン」乃木坂46

 

配給:東宝映像事業部

 

<WEB>

公式サイト:https://eizouken-saikyo.com/

公式Twitter:https://twitter.com/eizouken_saikyo

 

©2020「映像研」実写映画化作戦会議 ©2016大童澄瞳/小学館

吉田志織「1人の人間同士が本気でぶつかり合うラブストーリーです」映画「窮鼠はチーズの夢を見る」

9月11日(金)公開の映画「窮鼠はチーズの夢を見る」で、大倉忠義さん演じる大伴恭一のことを健気に思う岡村たまきを演じた吉田志織さん。撮影エピソードや吉田さんの意外なプライベートについて伺いました。

◆本作のストーリーと吉田さんが演じられたたまきについて教えてください。

大倉さん演じる恭一と成田凌さん演じる今ヶ瀬の、男と男だからとかではなく、1人の人間同士が本気でぶつかり合う、すごくピュアなラブストーリーです。私が演じたたまきは、恭一が勤める会社の部下で、恭一をとても慕っています。たまきは素直ですごく健気で、優しくて思いやりがある子。でも少し女っぽいというか、したたかさも感じられるような役です。

 

◆たまきをどんなふうに演じようと思いましたか?

オーディションを受ける前にまず原作を読んだのですが、笑顔がかわいいなという印象の一方で、つらい時や悲しい時でも笑顔で頑張ってしまう子なんだなという印象も受けました。笑顔でいることが余計に悲しく見えるなと思ったので、お芝居中は意識して笑顔でいるようにしようと思いました。

 

◆撮影中は行定勲監督とたまき役についてお話はされたのですか?

いえ、特に細かい指示はなく、自由にやらせていただきました。原作や台本を読んで、なんとなくたまきはこういう感じの子なのかなというイメージぐらいであまり役づくりはせず、笑顔でいることは意識しましたが、それ以外は撮影現場に入ってその時の感情で動きました。

 

◆恭一とたまきは劇中、徐々に関係性が変わっていきます。大倉さんとは本作が初共演になりますが、何か打ち合わせなどはされていたのですか?

役については全く話をしませんでした。たまたま休憩中に向かいに座っていた時に少しおしゃべりしたり、「外寒いね~大丈夫?」って気遣って話しかけてくださったり、それくらいでした。恭一とたまきは、関係性は変わっていくけどずっと少し距離がある関係でもあったので、実際にカメラが回っていないところでたくさんおしゃべりしてしまうと、あのスクリーンの中の微妙な距離感がにじみ出せないと思うので、その距離感でいられたのが良かったです。

 

◆カフェでのシーンも印象的でした。あの撮影前も特に打ち合わせはなかったんですか?

はい、あのシーンの撮影が始まる前も大倉さんとは一切お話してないんです。先に私が座っていて、後から大倉さんがいらっしゃったんですけど、すっと恭一となった大倉さんとは特に打ち合わせとかはなく、そのまま撮影が始まりましたね。

 

◆では、たまきの恋敵となる今ヶ瀬役の成田さんとは撮影中の雰囲気は悪く…。

恋のライバルの役だから撮影裏でもバチバチだった、というわけではないですよ(笑)。ただ共演シーンが少なかったので、「お疲れ様でした」のようなあいさつ程度しかお話しする機会がありませんでした。

 

◆本作は少女漫画が原作ですが、吉田さんはこれまで少女漫画は読まれていましたか?

はい!すごく買っていました!「ちゃお」とか「なかよし」とか「りぼん」とか。私は「スイッチガール!!」や「GALS!」が好きでしたね。特に「GALS!」は東京が舞台の物語なので、読んでいた当時はまだ子供で東京に行ったことがなくて、「すごく東京に行きたい!」って思っていました(笑)。

 

◆そう言えば、吉田さんはご出身の北海道から「よし、明日東京に行こう」と決めてすぐ上京したというエピソードを聞いたのですが…。

そうなんです(笑)。「あ、明日行こう」と思って東京に来ちゃいました。…行動力はあるのかもしれません。

 

◆では、本作のツイッターキャンペーンの1つで「#好きで苦しくて幸せ」というハッシュタグを付けてお気に入りのシーンを投稿するという企画があります。それにちなんで、吉田さんが苦しくなるほど好きなものがあれば教えてください!

苦しくなるほど好き?…私、爬虫類を飼っているんです。フトアゴヒゲトカゲのスーパーレッド…。

 

◆すみません、もう一度お願いします。

フトアゴヒゲトカゲのスーパーレッドハイポトランスと、ヒガシヘルマンリクガメを飼っています(笑)。見ていると胸が苦しいくらいにかわいくて。愛おしいです。最初は小さかったのに最近ちょっと大きくなったんですよ。ご飯をしっかり食べて成長してくれているんだなと思うとうれしくなります! 飼い始めた時は「何で?」って友達には結構驚かれたんですけど、でも本当にかわいいから良いでしょって(笑)。

 

◆(笑)。吉田さんはギターが趣味と伺ったのですが。

吉田拓郎さんが好きで、アコースティックギターが弾けるようになりたいなと思って買ったんです。母が拓郎さんの曲を聴いていた影響もあるけど、名字が同じ「吉田」だからかな(笑)。勝手に親近感を感じていて、それで聴き始めた気がします。まだ楽譜を見ながらですが、YUIさんの「CHE.R.RY」や「SUMMER SONG」は弾けるようになりました。Fコードはまだちょっと難しいですね。

 

◆では、そんな吉田さんが今後挑戦してみたい役はありますか?

まだ全然演じたことのない役の方が多いので、コメディやサスペンス、アクションなど、全部挑戦していきたいなと思っています。

 

◆最後に本作の見どころをお願いします。

登場人物たちが1人の人間としてしっかり生きていて、大なり小なり問題がある中で、それを真剣にぶつけ合う物語です。意志がなかった人間が最後は自分で答えを出したり。男と男だからじゃなく、すごく真剣な2人のピュアなラブストーリーですので、ぜひ楽しんで見ていただけたらうれしいです!

 

PROFILE

吉田志織

●よしだ・しおり…1997年3月21日生まれ。北海道出身。A型。2017年、テレビドラマ『クズの本懐』で女優デビュー。以降『突然ですが、明日結婚します』、「心が叫びたがってるんだ。」、「honey」、『仮面同窓会』などに出演。19年に映画「チワワちゃん」のチワワ役に抜擢され注目を集める。

 

公式Instagram:https://www.instagram.com/shiori_official_321/

 

公式Twitter:https://twitter.com/_shioriyoshida_

 

作品情報

映画「窮鼠はチーズの夢を見る」

2020年9月11日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国公開
R-15

 

<STAFF&CAST>

原作:水城せとな

 

監督:行定勲

 

脚本:堀泉杏

 

音楽:半野喜弘

 

出演:大倉忠義、成田凌

吉田志織、さとうほなみ、咲妃みゆ、小原徳子

 

<STORY>

学生時代から「自分を好きになってくれる女性」ばかりと受け身の恋愛を繰り返してきた恭一(大倉)。ある日、大学の後輩・今ヶ瀬(成田)と7年ぶりに再会する。「昔からずっと好きだった」と突然思いを告げられ、戸惑いを隠せない恭一だったが、今ヶ瀬のペースに乗せられ、2人は一緒に暮らすことに。ただひたすらに真っすぐな思いに、恭一も少しずつ心を開いていく。しかし、恭一の昔の恋人・夏生(さとう)が現れ、2人の関係が変わり始める。

 

©水城せとな・小学館/映画「窮鼠はチーズの夢を見る」製作委員会

 

●photo/中村圭吾 text/山村千晴