「なんか調子悪い」にサヨナラ⁉ AIパーソナルコーチ機能を新搭載、日本発スマートリング「SOXAI RING 1.1」

手軽な指輪型デバイスで日々の健康状態を可視化し、生活習慣の改善をサポートするスマートリング。その国内シェアNo.1(※)をうたうSOXAIから、新モデル「SOXAI RING 1.1」が5月28日から一般販売しています。

※スマートリング関連アプリにおける日本国内ダウンロード数において(App Store/Google Play 合算値・調査期間:2022年1月1日~2024年12月31日・AppMagic調べ)

 

記事のポイント

アプリの進化とAIによるパーソナルアドバイス機能の搭載で、より能動的な健康管理パートナーへと進化を遂げたといえるでしょう。新しいSOXAI RINGアプリは、旧モデル「SOXAI RING 1」ユーザーも2025年7月下旬頃から利用可能になる予定とのこと。既存ユーザーにとっても嬉しいアップデートとなりそうです。

 

「SOXAI RING」は、幅7.6mm、厚み2.5mmという指輪型のコンパクトなボディに、心拍数、心拍変動、血中酸素レベル(SpO2)、体表面温度、活動量といったバイタルデータを高精度に測定するセンサーを搭載した、日本発のスマートリングです。収集したデータは独自のアルゴリズムで分析され、睡眠、活動、ストレスといった日々の状態を専用アプリ上でスコアとしてわかりやすく表示することで、生活習慣の改善に寄与してきました。

 

新モデル「SOXAI RING 1.1」では、この心臓部ともいえる専用アプリが進化。UI(ユーザーインターフェース)の改善やデータ同期速度の向上といった基本的な使い勝手の向上に加え、特に注目すべきはスコア算出ロジックの改善と、AIを活用した新機能の搭載です。

 

スコアロジックの改善

睡眠スコア:最新の睡眠学の知見を取り入れ、評価項目を「睡眠時間」「睡眠効率」「中途覚醒時間」「入眠潜時」「睡眠タイミング」「日中覚醒度」「呼吸の安定性」の7つに拡張。より多角的な分析で、ユーザーが改善に取り組みやすい具体的な指標を提示してくれます。

 

体調スコア:これまでの単日データ評価から、新たに「回復指数」や「社会性ジェットラグ」といった指標を追加。さらに前日以前の連続的なデータを参照することで、生活習慣が体調に与える影響をより正確に把握できるようになりました。

 

新機能「AIアドバイス」

計測された睡眠、体調、運動の各スコアに基づき、AIがユーザーごとにパーソナライズされた改善策を提案してくれます。スコアの解釈から具体的なアクションプランまで導いてくれるため、漠然とした健康不安の解消や、より効果的なコンディション調整が期待できます。

 

さらに、これらのスコアから生活の質(QoL)もスコア化。AIが身近なコンディショントレーナーのように、生活習慣改善のアドバイスを生成・提示し、身体的な健康とパフォーマンス向上をサポートします。

↑2022年サッカーW杯日本代表ゴールキーパーの権田修一選手もSOXAI RINGの愛用者の一人。

 

SOXAI
SOXAI RING 1.1
シルバー:3万5980円
マットシルバー:3万5980円
マットブラック:3万7980円
ピンクゴールド:3万9980円
ゴールド:3万9980円(※SOXAI公式オンラインストア・Amazon限定カラー)

サイズ展開:12号、14号、16号、18号、20号、22号、24号、26号の8種類

指輪型ならではの「控えめさ」がイイ。issinのスマートリング「Smart Recovery Ring」を選ぶ理由

ウェアラブルデバイスの代表格であるスマートウォッチは、決済、健康管理、通知確認などいくつかの機能を持ちあわせた製品が一般的です。一方、近年少しずつ広がりつつあるスマートリングは、そのコンパクトさと引き換えに機能を絞った製品が大半。今回試したissinの「Smart Recovery Ring」も健康管理目的、特に日々の回復度合いを改善することに特化しています。

 

それならいろいろなことができるスマートウォッチでいいんじゃない? と思う人もいるでしょうが、実際に使ってみたことで、スマートリングならではのメリットが見えてきました。

 

ウェアラブルデバイスでもトップクラスの軽さとコンパクトさ

↑Smart Recovery Ring。推奨される装着位置は、利き腕と反対の人差し指です。

 

睡眠は疲労回復やストレス解消だけでなく、肥満や高血圧など生活習慣病の予防にもつながるのは広く知られた話です。難しいのは、単純に長く寝れば良いというものではなく、心身をしっかりと回復できる良質な睡眠を取る必要があるということ。

 

Smart Recovery Ringは、その名のとおり身体のリカバリーに特化したもので、心拍数、活動量、血中酸素濃度、皮膚温などを24時間モニタリングし、「どのくらい回復できたか」を可視化できるのが最大の特徴です。

 

実物を手にして最初に感じたのは、本体の軽さとコンパクトさ。重さは約3g、薄さは約2.2mmと小型軽量。また、表面素材はチタン製の落ち着いた質感で、ビジネスシーンでつけても違和感がなさそうなのは重要なポイントだと感じました。

↑ワイヤレスイヤホンのものと似たケースは充電器も兼ねています。Type-Cケーブルも付属。

 

防水規格はIP68/5ATMに準拠。IP68は防水防塵精度の等級で最高レベルの保護性能を意味します。また、5ATMは5気圧防水を意味するもので、水深50mで10分間の防水性能を保つことが可能。つけたままで手を洗うなど、普段の生活で起こる水濡れはまったく問題ありません。

 

また、電池持ちはかなり長く、カタログスペック上では最大7日間の連続使用が可能となっています。

 

常時着用デバイスに必要な「つけていることを忘れる」感覚

↑内側のセンサー部分は少々出っ張っていますが、装着時の違和感はありません。

 

心拍数などを常時モニタリングするデバイスの場合、つけていることを忘れるくらいでないと煩わしくなり、長期間使い続けることが難しくなってしまいます。その点、この製品は軽さ・薄さに加え、落ち着いた質感、防水性能、電池持ちなど、あらゆる面で「つけっぱなし」を強く意識した設計になっていると感じました。

 

一方、スマートウォッチの場合は異なります。例えばApple Watch Series 10の場合、重さは約30~40g程度とかなり軽量ですが、スマートリングには敵いません。また、バッテリー駆動時間はカタログ値で18~36時間なので、1日おきくらいの頻度で充電が必要です。

 

健康状態、特に睡眠を常時モニタリングするという役割に限って言えば、スマートリングの方に分があるといえるでしょう。

 

なお、「つけていることを忘れる」ために、適切なサイズを選ぶことは非常に重要です。購入前にはサイジングキットが利用できるので、念入りに試してから購入することをおすすめします。

↑サイズは6号から13号までの8種類。このうち6、7号は2025年6月発売予定とのこと。

 

データ確認、運動、食事管理などを行う専用アプリ

↑アプリ「ウェリー」のメイン画面。

 

スマートウォッチと違って本体にモニターがついていないので、計測結果の確認などは専用アプリ「ウェリー」を使って行ないます。メイン画面に一番大きく表示されるのは、リカバリー率(上画像の囲み①参照)。その下には前日の睡眠時間と、当日の活動量やストレス量などが表示されています。②部分のアイコンは左から「一週間の睡眠時間」「当日のストレス」「当日の活動量(歩数)」に対応していて、それぞれの推移をグラフで見比べることが可能です。

↑リカバリー率が低かった日の②部分。睡眠中にストレス値が上がったこと(中図)、普段よりも睡眠時間が少なかったことが読み取れました(左図)。

 

また、③の「データ詳細」を選択すれば、各種数値をより詳しく知ることが可能。例えば、睡眠のデータを見てみると、何時にどのくらいの深さで眠っていたかなどを細かく知ることができます。

↑上と同じリカバリー率が低かった日の睡眠詳細データ。夜中に覚醒しており、睡眠時間が減っています。

 

こうした各種データを見比べると、どんな行動をすればリカバリー率が変わるかが次第にわかるようになるのは新しい発見でした。筆者の場合、以下のような状況でリカバリー率が大きく下がるようです。

 

  1. 深酒をした日
  2. 休日に昼寝を多くしたとき
  3. リカバリー率を上げようと、運動や散歩を多くした日

 

1と2はリカバリー率が下がることがある程度予想できましたが、3は少し意外な結果でした。過度な運動は逆効果のようです。行動量、心拍数の推移、睡眠の深さなどを見比べることで、一日の行動に対しての意識が高まるのは、常時監視型デバイスの大きな魅力だと感じました。

 

そして、もうひとつ注目したいのが、④部分です。ここには常時メッセージが表示されており、タップすることで現在の心身の状態に合わせた運動やリラックス方法が提案されます。

 

この提案が非常に絶妙で良い感じ。比較的リカバリー率が高く、各種数値も落ち着いている場合は「深呼吸」や「リラックス」などを促されることが多く、リカバリー率が低い場合や一日の運動量が少なすぎる場合は、「10分間の散歩」や「5分間の運動」などが提案されることが多いように感じました。

↑まったく動かなかった休日の夕方に表示されたメッセージ。「このままだと1日が終わっちゃいそう」と言われて少しの罪悪感を覚えました。

 

運動を選択した場合、そのときの自分に合ったメニューが都度作成され、動画を見ながらエクササイズをすることができます。スクワットや飛ばないバーピーなど、その場でできるメニューで構成されているので、自宅で気軽にできるのは良いと思いましたが、職場やカフェなどでは難しいメニューが多かったのが少々残念なところ。周りの目があるところでもできる簡単な運動を選べる設定などがあれば、より良いと感じました。

↑運動の動画はインストラクターがわかりやすく手本を見せてくれます。右下には同じ運動をしている他のユーザーの心拍数が表示されるのでモチベもアップ。

 

そして、メイン画面左下の⑤のアイコンをタップすると対話型のAI「ウェリー」を起動できます。ここでは、食事の写真を取って送ると、カロリーやPFCバランスを表示してくれて、ちょっとしたアドバイスを受けることが可能です。

↑写真を撮って送るだけでカロリーとPFCバランスの推定値を表示してくれます。写真判別の精度は高く、料理の間違いはほぼありませんでした。

 

この対話AIを利用すると、ダイエットを目的とした詳しい食事アドバイスや、運動のオリジナルプラン作成などもできるようですが、それは別売りの「Smart Bath Mat」のユーザー限定とのこと。睡眠管理以外にダイエットも目的とするなら、こちらも合わせて購入するのがおすすめです。

↑同社の「Smart Bath Mat」をあわせて利用できます。

 

「控えめ」であることのメリットとデメリット

Smart Recovery Ringを一週間ほど試用して感じたのは、本体・アプリともに「控えめ」であることを念頭において設計されたサービスだなということ。

 

本体は軽量・コンパクトで落ち着いた質感。充電の手間も少ないので、つけていることを忘れるほど控えめです。そして、アプリの機能もかなり控えめだと感じました。試す前は、頻繁に通知が来て運動や休憩を促されるものかと思っていましたが、実際一週間の試用期間のうち、通知が来たのは一回のみ。それも、入浴時に外してそのままつけ忘れたときに「リング着用を忘れていませんか」という通知があっただけです。

 

このように、あまり主張しすぎない製品であることが、当初はデメリットに感じることもありました。外出時にリングをつけていることも、アプリの存在も忘れてしまい、帰宅時にようやく思い出してアプリを立ち上げるということがあったときには、「もう少しサジェストしてくれてもいいのでは?」と思ったことは事実ですし、少なくとも通知の頻度を選べたほうが良いのではと感じました。

 

ところが、数日使い続けてみると、このくらいの控えめさがちょうど良いと思えるようになってきました。

 

仕事が忙しい日などは、頻繁な通知は煩わしくなるものです。あまりガツガツとサジェストされるよりも、普段は淡々とモニタリングが続けられ、ふと思いついたときにアプリを立ち上げて心身の状態を確認したり、少し疲れが溜まったと感じたときにリカバリーに関する助言を得たりするという使い方が、次第に心地よく感じるようになりました。

 

一週間試しただけでしたが、このような使い方でも良質な睡眠につながる生活を意識するようになり、最後の方にはリカバリー率も少し改善させることができました。

 

厳しいパーソナルトレーナーではなく、忙しい日々にそっと寄り添ってくれるメンターを求める人には、ちょうど良いヘルスケアデバイスと言えるでしょう。

約6億円超の支援集めたAIスマートリング「RingConn 第2世代」! 睡眠データを可視化し、習慣改善に

RINGCONNは、指輪型のウェアラブルヘルスデバイス「RingConn 第2世代」をMakuakeで2025年2月18日から先行予約販売しています。期間は4月21日 22時まで。

 

記事のポイント
重さは2-3gで装着感が少なく、睡眠を妨げにくいのが特徴の指輪型ウェアラブルデバイス。2024年夏には、米国のクラウドファンディングサービス「Kickstarter」で発表し、1万8000人の支援者から合計440万ドル(約6億6000万円)の支援を獲得した実績があります。

本製品は、睡眠や健康データを高精度にトラッキングでき、取得データは月額無料のRingConn専用アプリ(iOS/Android対応)でスコアとして表示します。 睡眠時間、深い睡眠、浅い睡眠、レム睡眠などの詳細分析や、心拍数、心拍変動、活動量、ストレスレベルなどの可視化を踏まえ、日々の生活習慣の改善に役立てられるとのこと。

↑睡眠、活動、バイタルデータ、ストレス、生理周期を瞬時にスコア化、グラフ表示

 

大容量バッテリーにより、頻繁な充電は必要なく、着けたまま最長10日~12日間の連続使用が可能です。軽量かつ耐久性の高いチタン合金製で、24時間快適に、アクセサリー感覚で装着できます。防水・防塵性能(IP68)により、水仕事や入浴時に外す必要がありません。
※バッテリー容量はサイズにより異なります。

 

カラバリは、マットブラック、ロイヤルゴールド、ローズゴールド、フューチャーシルバーの4色です。

 

RingConn 第2世代
直販価格:早割 3万7285円(29%オフ、税込)