2018年のSNSは何が流行する? 2017年の流行ワードから紐解く2018年ITトレンド

ハッピーニューイヤー! ついに終わってしまいましたね、2017年。皆さんの2017年はどんな年でしたか?あっという間に過ぎた一年ですが、IT業界には様々なサービスが立ち上がり、アーリーアダプターたちの心を躍らせました。2017年の締めくくりとして、私が今年気になったIT界の流行を2018年の展望を踏まえてお話ししたいと思います。

1.「インスタ映え」

インスタ映え−−今年はこのワードを外すことはできないでしょう。写真共有サービスInstagramで「いいね」を多く集めそうな写真を撮影するために、人々は街へ出かけ、ショップは見栄えの良い商品や撮影スポットを用意しました。2017年初頭時点の国内ではまだそれほど普及していなかったInstagramが、ユーキャン新語・流行語大賞で年間大賞を受賞するほどメジャー化するとは思いも寄りませんでした。

 

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そもそも、Instagramは最近始まったサービスではありません。2010年にアメリカのベンチャー企業がアプリをリリースしたのがスタートで、当初は写真愛好家が好んで利用するサービスでした。大ブームが起きる前から使っていた国内のユーザーも、このブームにはさぞ戸惑ったことと思います。当初は正方形のみの写真を一枚投稿するスタイルでしたが、現在では長方形の画像を複数枚投稿することができ、フィルターの数も増えるなど、ユーザーのニーズに合わせて変化しています。

 

Instagramを運営するフェイスブックジャパンによると、「2017年日本で人気のあったハッシュタグ」は、1位「#猫/#ねこ」、2位「#写真好きの人と繋がりたい」、3位「#可愛い/#かわいい」、4位「ファインダー越しの私の世界」、5位「#ハンドメイド」です。ハッシュタグに単語ではなく文章を入れるのは、日本国内ならではのカルチャーだそう。ハッシュタグのフォローができる新機能も発表されたので、来年はさらにハッシュタグの使い方が重要になりそうです。

 

また、Instagramに「ストーリーズ」というショートムービーの投稿機能が登場したのも2017年です。「スターバックスに行ったらInstagramだけど、マクドナルドならTwitter」と言っていた女子高生たちも、24時間で自動的に消えるストーリーズには”盛れていない”風景を投稿しています。「2017年日本で人気のあったロケーション」には、例年とほぼ変わらず、1位「#東京ディズニーリゾート」、2位「#ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」といった観光スポットが並ぶのですが、その投稿内容はより日常的で楽しいものに変わってきているとのこと。2018年は「インスタ映え」を意識しない自然な投稿がInstagramを埋め尽くすのかもしれません。

2.「スマートスピーカー」

2017年は日本の”スマートスピーカー元年”と言っても過言ではないほど、スマートスピーカーが次々と発売されました。前述のユーキャン新語・流行語大賞には、「AIスピーカー」がノミネート。「スマートスピーカーなのか、AIスピーカーなのか」という声も聞こえてきますが、IT界では「スマートスピーカー」と呼ぶべきという意見が主流のようです。

 

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国内市場でスマートスピーカーの先陣を切ったのは、LINE。「Clova WAVE」は独自の音声アシスタント「Clova」を用いたスマートスピーカーで、LINEを送信できることが大きな特徴です。続いて、グーグルの「Google Home」が発売されました。こちらの音声アシスタントは「Googleアシスタント」で、誰の声かを認識する機能を持っています。そして、スマートスピーカー市場で圧倒的なシェアを持つAmazonの「Amazon Echo」が発売されました。こちらに搭載されている音声アシスタントは「Alexa」。「スキル」と呼ばれるアプリのような仕組みを使うと、機能を拡張していくことができます。これ以外にも、ソニーやオンキヨーパイオニアなどがGoogleアシスタントやAlexaを採用したスマートスピーカーを発売しています。

 

”「OK,Google」と呼びかけるのが気恥ずかしい”などの声も挙がったスマートスピーカーですが、キーボードや文字パネルを使った入力ではなく、音声で入力可能な点が子どもやシニアに受け入れられているようです。とはいえ、指示をしても「わからない」と返されたり、聴きたい曲名を指定しても同名の別の曲がかかったりと、画面で選んで指示をした方が早いときも多くあります。

 

2018年には、音声アシスタントにSiriを搭載した「HomePod」がアップルより発売予定です。若年層を中心にiPhone人気が高い日本では注目の高い製品ですが、国内発売の予定はまだ未定です。家電や自動車、スマートホームとの連携が進んでいくことで、実用性のあるデバイスへの進化が期待できます。

3.「マストドン」

今年の春に旋風を巻き起こしたSNS、「マストドン(Mastodon)」をご存じでしょうか。マストドンは昨年ドイツで始まったサービスで、国内では2017年4月に爆発的な人気を呼びました。マストドンは各インスタンス(サーバー)に登録する分散型のSNSです。TwitterやFacebookとは異なり、ひとつのアカウントを登録すればマストドンのほとんどの投稿を見られるわけではなく、基本的には自分が登録したインスタンスの投稿を見ることになります。

 

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マストドンは各インスタンス(サーバー)に登録する分散型のSNSです。TwitterやFacebookとは異なり、ひとつのアカウントを登録すればそのサービスのほとんどの投稿を見られるわけではなく、基本的には自分が登録したインスタンスの投稿のみを見ることになります。

 

インスタンスは自宅サーバーでも立ち上げることができるため、ニッチな話題を語り合うために専用インスタンスを作ることもできます。国内向けとして立ち上がった「mstdn.jp」やpixivが運営する「pawoo.net」、ドワンゴによる「friends.nico」が有名ですが、特定のゲーム専用インスタンスや地域限定インスタンスなども数多く存在します。

 

ただ、春頃の盛り上がりとは裏腹に、12月現在では活用しているユーザーは少なくなっているようです。消滅したインスタンスもたくさんあります。SNS疲れから新たなSNSを求めてアカウントを取ったものの、中央サーバー型でないマストドンをうまく使いこなせなかったユーザーもいるでしょう。

 

マストドンが急速に盛り上がっていく様子は、個人的には「Google+」というGoogleが運営するSNSが開始された頃と重なりました。現在も位置情報ゲーム「Ingress」のユーザーが交流する場として活用されているGoogle+ですが、開始当初はアーリーアダプターがこぞってアカウントを取得し、乗り遅れては大変とばかりにフォロワー増やしに躍起になったものです。かくいう私もGoogle+の書籍を出しましたので、完全にブームに乗っかろうとしたわけです。2018年のSNSはInstagramが王者の位置を獲得するのか、新たなSNSがまた旋風を巻き起こすのか、とても楽しみですね。

4.「メルカリ」

クリスマスの翌日からクリスマスプレゼントとおぼしきアクセサリーががんがん出品されている「メルカリ」ですが、2017年も注目を集めたサービスです。

 

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「メルカリ」とは、インターネットでフリーマーケットのようにモノを売買できるサービスです。スマホのカメラで撮影してすぐ出品、購入も簡単ということで、若い女性を中心に人気があります。サービス開始は2013年で、12月に世界累計ダウンロード数が1億を突破したそうです。12月には「売れた商品の約半数が出品から24時間以内に売れている」と発表されました。

 

メルカリはその手軽さと売買のスピード感が特徴です。使いかけの化粧品や試供品、壊れた製品など、通常のネットショッピングでは価値がないと判断される品もあっという間に売れていきます。

 

今年の春には、現金が実際の金額より高値で売られていることで話題になりました。どうやらクレジットカードで決済して目先の現金を手に入れたい人を狙ったようですが、これをうけメルカリは現金紙幣の出品を禁止しました。その後、交通系ICカードやパチンコの景品などの出品もありましたが、24時間体制で監視して削除する対策が取られています。また、不正利用を防ぐために、利用者が初回出品する際に個人情報登録を義務化する方針を固めています。

 

そしてメルカリは、11月より「メルカリNOW」という即時現金化のサービスを開始しました。売りたいものをスマホで撮影するだけで査定金額が表示され、すぐ入金されるというサービスです。6月にサービスを開始した「CASH」と並んで、即時買い取りサービスは2018年も目の離せないカテゴリーです。

2018年注目の「Tik Tok」

さて、2017年に話題になったITワードを振り返ってきましたが、ここで2018年に注目したいサービスをもうひとつご紹介します。それは動画ソーシャルアプリ「Tik Tok」。

 

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ダンスや口パクのショートムービーを投稿するWebサービスで、若い女性を中心に流行り始めています。来年の今頃は、「Tik Toker」が世を席巻しているかもしれませんよ。

世界初の「完全自走」で手ぶら旅行を実現! 掃除ロボットの次は「自走式スーツケース」がくる!

旅行時のネックといえば、移動時に片手を塞いでしまうスーツケース。しかし、ここで紹介するスーツケースは、そんなネックを解決する「完全自走式」なのです。スマホとBluetooth接続することで、スマホの所持者の後を勝手についてくるこのアイテムの魅力を紹介。

 

 

縦・横を問わず、最大4時間&最大時速9㎞で走行可能!

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合同会社イーコネクト

Travelmate

13万6080円〜※ (2018年2月先行予約開始)

Bluetoothでスマホと接続することで、そのスマホを持つ人の動きに合わせて自動で追尾してくれる完全自走スーツケース。施錠や解錠などの操作もスマホから行えるほか、スーツケースの重さなどもアプリで確認できます。(※2018年2月からイーコネクトwebサイト上で先行予約の受付を開始)

 

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障害物や段差を自動で避けながら、最大時速9㎞で走行。省スペースな縦と安定感のある横のどちらでも自走可能。フル充電で約4時間駆動します。

 

最先端な発想を形にした旅の概念を変えるアイテム

久々にガツンと新しいアイテムが登場しました。スーツケースをロボット化するというアイデアだけで否が応でも期待が高まってしまいます。そんな自走式スーツケースの「Travelmate」に筆者同様の期待を抱いた人はかなり多いようで、米国のクラウドファンディングサービスでも瞬時に76万ドルもの資金を集めたといいます。

 

バッテリーやモーターを内蔵したスーツケースが、専用アプリをインストールしたスマホを追尾するという仕組み自体はロボット掃除機の親戚といった感じ。ただし、スーツケースという性格上、障害物にぶつかって感知するという手は使えません。そこで、内蔵カメラなどを利用して、障害物や段差などを認識し、きちんと避けて追従してくれる作りになっています。ユーザーはスーツケースを転がしながら歩くといった必要がなく、手ぶら感覚で旅行に行けるというわけです。

 

今後、カメラなどのセンサーを活用して、自宅の監視などができる機能を搭載することも検討されているというのがまた面白い。まさに最先端な発想のアイテムといえます。

 

操作はスマホから&給電もできる!

20171222_bln01_9↑バッテリー残量などもスマホで確認可能。付属のGPSタグを利用することで、スーツケースの位置も調べられます

 

20171222_bln01_7↑付属のGPSタグ

 

20171222_bln01_6↑スーツケースの操作に必要なアプリはiOSとAndroidの両方を用意。施錠・解錠コードは家族などにシェア可能です

 

20171222_bln01_8↑スーツケース天板には、2基のUSBポートを搭載。他製品への給電も可能で、スマホやタブレットなどを充電できます

 

20171222_bln01_10↑USB充電機能の使用イメージ。スーツケース本体には、取り外し可能なリチウムイオンバッテリーを搭載します

 

 

20171222_bln01_11↑内装のイメージ。バッテリーやホイールなどのぶん、多少容量は小さくなりますが、それほど影響があるわけではありません

 

20171222_bln01_12↑大きなホイールを採用し、安定した二輪駆動を実現。多少デコボコした道でも問題なく走行可能といいます

 

S・M・Lの3サイズ展開

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3サイズ展開で、Sサイズは機内持ち込みが可能です。いずれも最大積載量約40kg。価格は、Sサイズが13万6080円、Mサイズが16万920円、Lサイズが19万80円を予定。

 

 

「インテリア・アプリ」の進化系が米国で登場! 約37億円もの投資を集めた超便利な「Modsy」とは?

「MODSY(モージー)」というサンフランシスコを拠点とするインテリアデザインのスタートアップは、最初の投資ラウンド(シリーズA)で1000万ドル(約11億3000万円)を集めました。これだけでもかなりの金額ですが、驚くのはまだ早いです。次のシリーズBでは、その倍以上の2300万ドル(約26億円)が集まったのです。現在、米国はこの話題で盛り上がっていますが、一体なぜこのスタートアップにそんなにお金が集まったのでしょうか?

 

同社のサービス内容は自宅の3Dモデルを制作し、家具の購入やレイアウトを手伝ってくれるというもの。「まぁ、アメリカは家が大きいからね」と興味が薄れてしまいそうですが、よく見てみると、住宅の狭い日本だからこそ「これは便利! やってみたい!」と思わせてくれる内容になっています。

 

「LIFULL HOME’s」と「RoomCo AR」を合体させてパワーアップ

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自宅の家具購入やレイアウトをサポートすると聞くと、以前にGetNavi webでも紹介した「LIFULL HOME’s」や「RoomCo AR」などを思い出す方もいるかもしれません。

 

「LIFULL HOME’s」は部屋の広さを測ってくれ、「RoomCo AR」はスクリーンを通して自分の部屋に家具がどう納まるかを確認でき、アプリ上でそのまま家具も購入できるARアプリでした。MODSYのサービスはこの2つの内容を組み合わせて、さらにレベルアップさせた内容になっているのです。

まず、デザインしたい部屋とその理由を選びます。新しい家に引っ越すからリビングルームのデザインをしないといけない、ただ模様替えをしたい、といった具合です。次にどんなスタイルが好きかを画像から選んで回答します。そして部屋の写真を何枚か送ります。

 

するとMODSYが部屋の3Dモデルを作成してくれます。それだけでなく、MODSYのデザイナーが部屋のスペースとユーザーの好みにあった家具を使って、部屋のデコレーションを3Dモデル上で提案。3Dモデルなので部屋のサイズやドアの位置なども正確です。

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もちろんMODSY上で使える家具はすべて実在するもの。気に入ったものはそのまま購入することができます。サイズや向きなども3D上でちゃんと確認できるというわけです。

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確かに店頭でどれだけカッコイイ家具を見つけても、いざ自宅にいれてみたら「ちょっと大きすぎた」「長すぎて入らない」「ドアにぶつかる」といったことって起きますよね。

 

3Dモデルには自分がすでに持っている家具を追加することも可能(1つ追加する毎に10ドルかかります)。家具の写真を数枚送ることでMODSYが3Dモデルを作ってくれるのです。

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複数の「捨てられない」家具がある状態で模様替えをすることはなかなか大変です。「このデスクって横向きにしたらこのスペースに納まるんじゃない?」と閃いて物をどかして動かしてみたものの収まらなかったり、収まったものの何となく落ち着かないレイアウトだったり。専門家がレイアウトを提案してくれるのは素人にとっては有り難いですよね。細かいレイアウトの調整をまず3Dモデルで何回も試行錯誤できるのもうれしい点です。

 

3Dモデル上で使える家具プロダクトも100以上の小売業者から集まっており、良いものがないという心配はなさそうです。

 

また、家具を買う目的がなくても、3Dモデルだけ欲しいという方はたくさんいそうです。気になるお値段は2つのプランが用意されています。

 

1つはベーシックプランで、1部屋につき69ドル(約7800円)となかなか手ごろな価格。3Dモデル、360度ビジュアル、カスタムデザインの提案が2回、デザインの変更には制限なし、そして家具購入には20ドルのクーポン付となっています。

 

もう1つのプランは「Modsy + Style Advisor」というもの。こちらは1部屋につき199ドル(約2万3000円)となっています。ベーシックプランのサービスに加えて、電話、チャット、ビデオを通じてマンツーマンでスタイルアドバイザーと相談でき、1人ひとりに合ったアドバイスやプロダクトのお勧めなどが聞けます(クーポンも20ドルではなく50ドル)。

 

家具を選んだり、模様替えをしたりするのは好きだけど、どうしても変な仕上がりになってしまうという私たち一般人の悩みに応えてくれる「Modsy」。新しいインテリアで心機一転するにはピッタリのサービスです。

スマホで振り返る2017年――1年を彩った印象的なプロダクト&サービスの数々(前編)

2018年も始まり、およそ一週間後には世界最大のエレクトロニクス製品・サービスの見本市「CES 2018」が開幕されますが、ますます我々の日常生活においてテクノロジーがめまぐるしく進化していくでしょう。本記事では、そんな新たな年の進化を見逃さないために、生活必需品とまで言えるまでに普及してきたスマートフォンを始め、タブレット、スマートウォッチといった通信関連の商品・サービスに注目して、2017年がどんな1年だったのかを探っていきたいと思います。年中モバイルを追い続ける筆者が昨年で「印象的だったな」と感じた20のネタをピックアップ! 本記事では2017年前半の出来事を中心にまずは10個をご紹介します。

1)オンキヨーが3.5mm出力端子付きSIMフリースマホ「GRANBEAT」を発売

2016年から続くSIMフリースマホ市場の盛り上がりを受け、年明けにもユニークな機種がいくつか登場しました。中でも、オーディオブランドとしておなじみの「オンキヨー」が発売した「GRANBEAT DP-CMX1」は3.5mmのヘッドホン出力端子を備えた個性派モデル。同社が製造するDAP(デジタルオーディオプレーヤー)のデザインを踏襲し、ハイレゾ音源再生の「質」にこだわっています。

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同機の価格は決して安くはありませんでしたが、言ってしまえば、まさに「SIMカードがセットできるDAP」と思える商品に仕上がっている点がポイント。元々DAPを持ち歩く人にとっては、スマホと2台持ちする必要がなくなったわけです。オーディオ機器が売れにくくなった「スマホ時代」を象徴するエポックメイキングな1機とも言えます。

2)ワイモバイルが「Android One」シリーズを他メーカーから次々に展開

2016年夏に日本に上陸した「Android One」というスマホ。こちらは元々Googleが新興国向けに提供するエントリー層を対象にしたスマホブランドでした。ポイントはAndroidの仕様を活かしたシンプルな構成と、OSのメジャーアップデートが必ずされるという保証。端末自体は各国のメーカーと協業して製作されています。

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日本ではワイモバイルが取り扱います。2016年にはシャープ製の「507SH, Android One」という1機種のみをテスト的に導入していましたが、2017年に入ってからは複数メーカーが参入し、本格的にバリエーションを展開。ベーシックな機能に絞った「S」シリーズと、ちょっと付加機能を乗せた「X」シリーズの2種に大別できるようになりました。現時点では、前者として「S1(シャープ製)」「S2(京セラ)」「S3(シャープ製・20181月中旬以降発売予定)」を展開。後者として「X1(シャープ製)」「X2HTC製)」「X3(京セラ製・20181月下旬以降発売予定)」を展開します。

3)フランス発のベンチャースマホメーカー「wiko」が日本上陸

Wiko(ウイコウ)は、2011年にフランス南部のマルセイユで創設されたベンチャー企業。当初は西ヨーロッパを中心に展開し、2017年春の時点では34か国に進出していました。2016年の累計販売台数は1000万代を突破。フランスでのシェアで第2位を獲得していたことなどもあり、急成長したベンチャー企業としても注目されました。

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日本市場の第一弾としては「Tommy(トミー)」というカラフルなモデルを投入。同機は「若者向け」を謳う安くてシンプルな端末でしたが、日本においては、若者が自身で安いスマホを買う文化が乏しく、欧州のような大ヒットには結びつかなかった模様。ちなみに、Wiko201711月に、国内2機種目となる「View」も発表しています。

4)丸い文字盤に合わせたUIになった「Android Wear 2.0」が正式リリースへ

Googleが提供するスマートウォッチ向けOSAndroid Wear」がメジャーアップデートを迎えました。それまでのメニュー画面は、縦横に直線的にスワイプするUIを採用していました。しかし、円形ディスプレイを採用するウォッチが主流となり、メニュー画面も円形ディスプレイに合わせたデザインに変更されました。

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また、画面構成も大きく変わり、よりAndroidに近い操作感で扱えるように。そのほか、ウォッチ単体でPlayストアにアクセスできるようになったほか、手書きの文字入力が可能になったなど、細かい改良も諸々施されています。

従来、どこか野暮ったいイメージが抜けなかったAndroid Wearですが、バージョン2.0にアップデートされてからは使いやすさが向上。ようやく実用に耐えられるレベルになったと言えるでしょう。

5)今年のディスプレイのトレンドは縦長 169」から「189」へ

グローバルに展開するメーカーに目を向けると、今年のトレンドの1つとして「ディスプレイの縦長化」が挙げられます。従来は「169」という比率が主流でしが、2017年には「189」という約21の比率を採用する端末が増えました。

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国内向けに発売された端末の中で印象的だったのは、Samsungが春に発表した「Galaxy S8S8+」でしょう。同社が「インフィニティディスプレイ」と称する18.59の画面は、持ちやすい横幅を維持しながらも、迫力ある表現を実現しました。映画コンテンツを表示させたときに黒帯を少なくできるほか、縦持ちでもウェブサイトでより多くの情報を表示できるのがメリット。また、2つのアプリを同時に表示するマルチウィンドウの際にも、こうした縦長のディスプレイが活躍します。

6)タッチ操作できるプロジェクター「Xperia Touch」が話題に

6月には、ソニーが「新しいコミュニケーションを創造する」と謳う「スマートプロダクト」の商品群から投影画面をタッチできるプロジェクター「Xperia Touch G1109」が登場しました。

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OSAndroidをベースにしており、平な床または壁に投影される画面は、大画面のタブレットそのもの。複数人でゲームアプリを楽しんだり、カレンダーやメモ書きに活用したりできます。また、カメラも付いているので、ビデオ通話をかけることも可能です。価格は15万円前後と高額ですが、場所を問わずに机や壁をタッチスクリーンとして利用できる斬新さが注目されました。

7)「握る」という挑戦的な操作方法を取り入れた「HTC U11」が発表される

スマホの操作方法に「握る」という新しい提案をしたのが「HTC U11」という端末。HTCは台湾の老舗スマホメーカーであり、5月に同機をフラグシップモデルとして発表しましたもの。auとソフトバンクから発売されています。

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同機は側面をぎゅっと握る「エッジ・センス」機能により、カメラを起動したり、シャッターを切ったり、と様々な操作が可能。スマホの画面タッチすら不要になるという斬新な提案がなされました。なお、冬にワイモバイルから発売された「Android One X2」も同社製。こちらにもエッジ・センスが踏襲されています。

ちなみに、HTC U11と専用ヘッドセットの「HTC Link」と組み合わせれば、本格的なVRが楽しめると話題に。こちらも同機を象徴するポイントの一つでした。

8)「Googleアシスタント」が国内で正式発表される

双方向での会話が可能となったAIアシスタント機能「Googleアシスタント」がAndroidAndroid Wear向けに正式に導入されました。対応端末でも、配布時期にばらつきがあったので、今か今かと待ちわびた人も多いでしょう。

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iPhoneを使っている人にとっては「Siri」の存在は既に身近なものになっていますが、言ってしまえばAndroidスマホにおけるそれが「Googleアシスタント」というわけ。予定を確認したり、調べものをしたり、と音声で指示を出すことが可能で、指示に対して対話で返答してくれます。起動ワードは「OK Google」。秋にスマートスピーカーの「Google Home」が登場してから「OK Google」というフレーズを耳にすることも一気に増えましたね。

9)サブキャリアを持たないNTTドコモが「docomo with」をスタート

「格安スマホが盛り上がっている」なんて話をよく耳にしますが、今年勢いがあったのは、大手通信キャリアが直接運営したり、関連会社が運営している「サブキャリア」と言われるところ。具体的には、ソフトバンクの「ワイモバイル」とauの「UQ mobile」がこれに相当します。

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一方、NTTドコモはこうしたサブキャリアを展開してきませんでした。しかし、6月には「docomo with」という低価格プランをスタート。端末代金のサポートがない分、利用料金が毎月1500円(税抜相当)割り引かれるという仕組みで、実質的には他2社のサブキャリアへの対抗策とも言える低価格プランを展開しています。NTTドコモの契約は辞めたく無いけれど、なるべく安く運用したいという人はチェックしておきたいですね。

10)ホテルのアメニティに「スマホ」が加わる――handy」がスタート

少し変わったサービスとしては、ホテル宿泊者が無料で使えるスマホのレンタルサービス「handy」も印象的でした。ロイヤルパークホテルを筆頭に、7月から日本各地の提携ホテルに順次導入されるように。採用端末はシャープが提供しています。

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この「handy」というスマホはホテルの客室に備え付けられていて、アメニティのような感覚で宿泊客が使用可能。宿泊中は自由に持ち出してもOKで、通話料とデータ通信量が無制限かつ無料となっています。

ホーム画面は独自仕様となっていて、周辺の観光情報や、ホテルの情報を確認できる仕様。利用データはチェックアウト時に削除される仕組みになっています。どこかの宿で見かけたら試しに使ってみてください。

ここまでがざっくりと上半期にあったトピックの数々。2017年後半のトピックは後半の記事に続きます。

PCライターが振り返る! 2017年に目を離せなかった気になる5大PC

PC業界にとっての2017年は人気シリーズの後継モデルや海外メーカー勢の台頭が印象に残った年でした。市場を俯瞰すると国内PC大手メーカーの買収、合併などの話題が相次ぎ大きな変革の前ぶりを予感させる年でもありましたが、個人的にはモデルに注視すると、大きなトピックを感じられた年でもありました。そんな2017年に現れた注目すべきモデルを振り返っていきたいと思います。

復活した7列キーボードは相変わらずGOODだった

ThinkPadの発売25周年を記念してリリースされたLenovo「ThinkPad 25」。根強いファンが多いThinkPadですが、IBM時台に絶大な支持を受けた仕様を再現しているのが特徴です。

 

↑ThinkPad 25。実勢価格は19万3860円(税込)↑ThinkPad 25。実売価格は19万3860円(税込)

 

特に、復活した7列キーボードはマニアが涙を流しながら歓喜する仕様となっています(現行モデルはアイソレーションの6列仕様)。かく言う筆者も、この7列キーボードの虜になり、ThinkPadを使用していた一人。

 

↑7列のキーボードを搭載↑7列のキーボードを搭載

 

そんな7列のキーボードを搭載したThinkPad 25は、ThinkPad T460をベースにしており、現代のテクノロジーと往年のノスタルジーが混在した異色のThinkPadとなっております。筆者としては、既に6列キーボードに順応しているのでマストアイテムにはなりませんが、ThinkPad 25のキーボードをタイピングした瞬間に若かりし頃、なけなしのお金でThinkPadを購入したことを思い出しました。

あと一歩で神機になれたかもしれない超小型PC

次にご紹介するのは、電子デバイスの聖地とも言うべき中国の深圳(シンセン)市にあるGPD社が発売した超小型パソコン「GPD Pocket」です。

↑GPD Pocket。2017年10月発売。実勢価格は6万2970円(税込)↑GPD Pocket。2017年10月発売。実売価格は6万2970円(税込)

 

電子デバイスの聖地とも言うべき中国の深圳(シンセン)市にあるGPD社が発売した超小型パソコンです。UMPC(Ultra Mobil Parsonal Computer)と呼ばれるこの分野は、小型軽量を極めたモバイルパソコンとして注目されています。過去には、東芝のLibrettoやネットブックのブームなどもありましたが、Windows 10世代になってCPUにAtomを採用し、実用に耐える仕様として注目を浴びました。

 

重量は約480gで、10インチクラスのタブレットにも匹敵する軽さです。外出先で、メールやSNSなどの軽作業をするのに適しているサイズ感で、普段から慣れ親しんでいるWindowsアプリが動作するのが強みの1つ。

 

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ただ1つだけ残念なのがSIMスロット非搭載な点。つまり、Wi-Fiでルーターやスマホなどに接続しないと通信ができません。このモデルの機動力を活かすには、やはりSIMスロットを搭載して、単体で通信が可能だったら神機となりえたかもしれません。

 

小型PCの分野においては、スマホにも採用されている「ARM」プラットホームで動作するWindowsの実用化が見えてきたため、2018年にはSIMスロット搭載のUMPCが多数リリースされることを願ってやみません。

お値段超弩級のセレブなiMac

年末商戦スベリ込みで発売されたのが「iMac Pro」。驚くべくはその価格がにわかに大きな話題を呼びました。

 

↑iMac Pro。2017年12月14日発売。実勢価格は55万8800円(税別)~↑iMac Pro。2017年12月14日発売。実売価格は55万8800円(税別)~

 

CPUは8コアのインテル「Xeon W」を採用し、32GBメモリや「Radeon Pro Vega」など、ハイスペックてんこ盛りで文字通り「Pro」仕様。最低構成である標準モデルが約56万円、128GBメモリや2TBのSSDを搭載したハイスペックモデルがなんと100万円オーバー。とても庶民には購入できないセレブなモデルです。

 

そもそもiMacは、ボンダイブルーが記憶に残っている初代発売当時はもっと気軽に購入できるカジュアルなモデルだったはず。それが、今回「Pro」を冠したことで、スペックもお値段もプロ仕様に。それもそのはずで、主に映像や画像など、プロのクリエイターを意識したモデルであり、「Pro」の名は伊達じゃないってことですね。

 

鈍く光るスペースグレイのiMac Pro。非常にカッコいいのですが、デスクトップパソコンなのでオフィス内でしかドヤれないと残念がっている人もいるとかいないとか。

 

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ヒザ上派待望のSurfaceが登場

2017年のSurfaceシリーズは、新型モデルラッシュでした。2-in-1型の「Surface Pro」や「Surface Book 2」は、それぞれ人気モデルの後継機種として、既存ユーザーの買い替え候補となりました。

 

↑Surface Laptop。2017年7月20日発売。実勢価格は13万6944円(税込)~↑Surface Laptop。2017年7月20日発売。実売価格は13万6944円(税込)~

 

Surfaceと言えば、タブレットにもなる2-in-1パソコンとして、筐体やキーボードの完成度が高く、スペックも高いため、メインPCとして多くの支持を集めてきました。本体背面に設置されたキックスタンドで自分好みの角度でディスプレイを立てられるのも特徴の1つ。しかし、このキックスタンドですが、ノートPCをヒザの上において使用する人にとっては少々扱いづらいのが難点でした。

 

そこで、満を持して登場したのがクラムシェル型の「Surface Laptop」です。一般的なノートパソコンと同様にディスプレイを開閉する形状をしているので、ヒザ上での作業がしやすくなりました。クラムシェル型になっても、3:2のアスペクト比を採用した高解像度ディスプレイや、ペン入力対応などSurface本来の持ち味は踏襲しているので、ヒザ上派のSurfaceファンは歓喜する新型モデルとなっています。

 

Surface02

 

筆者的には、SIMスロットを搭載したLTEモデルがラインナップされれば、日常の相棒として購入を検討したいところです。

これぞモバイルPCの鏡と言えるSIMスロ搭載機

最後の一台は、本モデルで2世代目となるVAIOのS11。11インチの画面を採用して、コンパクトサイズを実現しつつ900gを切る軽さで抜群の機動力を発揮するモデル。

 

↑S11。2017年9月29日発売。実勢価格は14万1264円(税込)~↑S11。2017年9月29日発売。実売価格は14万1264円(税込)~

 

特筆すべきは、SIMスロットを搭載したLTEモデルがラインナップされている点です。LTEモデルのラインナップは、初代モデルからのこだわりで、2代目も継承されています。さらに、専用SIMカードもバンドルされており、パソコン単体で通信が可能なモバイルPCの鏡と言えるモデルです。

 

筆者的には、本体重量が1kg前後のモバイルPCにはSIMスロットが必須だと常日頃から考えており、それに見事に応えてくれているシリーズとして好感度が高いです。

 

本モデルに専用SIMカードや格安SIMカードを差し込んで持ち歩けば、重量増の原因となるモバイルルーターを持ち歩かずに済みますし、Wi-Fiと違って、起動して数秒でネットにつながる軽快さは他に代えがたい恩恵となります。以外にも、SIMスロットを搭載したパソコンって選択肢が少ないんですよね。今後もこの仕様を踏襲していって欲しいと思う次第です。

2018年のパソコン界隈はどうなる?

2018年は前述の通り、ARMプラットホームを搭載したWindowsパソコンが続々とリリースされる見込みです。ARMプラットホームはスマホに搭載されているだけあって、コンパクトサイズや低消費電力の他に、SIMスロットと相性が良いという特徴があります。つまり、現行のモバイルPCよりも、軽くて小さくて長時間駆動が可能になったLTE対応パソコンのラインナップが期待できるわけです。筆者が最も欲しいと思っている仕様だけに、今から2018年が楽しみでしかたありません。

【2018年クラウドファンディング予測】デジタルデバイスは3つのコンセプトを中心に動く!

日本でもすっかり耳慣れた「クラウドファンディング」。GetNavi webではKickstarterやIndiegogoといったアメリカのクラウドファンディングで大きな注目を集めているデジタル・デバイスを紹介してきました。

 

2017年はAmazon EchoやGoogle Homeなどスマートスピーカーが続々と登場した年だったこともあり、KickstarterやIndiegogoでもたくさんのスマートホーム関連のプロダクトが企画されました。

 

音声で操作できる照明や空調はもちろんのこと、既存のブラインドを遠隔操作またはタイマー操作できるデバイスから、ガスコンロのハンドルを取り替えることで火力を自動で調整してくれるスマートノブまで、デジタルでも何でもない一般家庭の家具をスマートホームの一部にしてくれる色々なアイデアが輝いた年でした。

 

これまでに見たことのないプロダクトが飛び出してくる面白さもある一方、その年のトレンドとなるテクノロジーに合わせてクラウドファンディングも動きます。そんな視点から2018年のデジタル・デバイス分野におけるクラウドファンディング予想をしてみたいと思います。

 

【トピック01】スマートホームの一部となりそうな「ワイヤレス充電」

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以前から一部のAndroidフォンで実装されていたワイヤレス充電。アメリカではスターバックスをはじめ色々なカフェやチェーン店で、スマホを置くだけで充電ができるワイヤレス充電パッドが目につくようになっています。そんななかでワイヤレス充電を標準装備したiPhone 8/Xが登場しました。この流れを受けて、ワイヤレス充電関連のデバイスは今後たくさん開発されるでしょう。

 

ワイヤレス充電が標準で実装されたスマホがどんどん増えることで、街中には充電パッドがどんどんと増えることが予想されます。それを見たクリエイターたちが何か面白いことを思いつくことは間違いなしです。

 

2018年はワイヤレスで充電できるスマホ以外のデバイスや、自宅のワイヤレス充電を一層便利にしてくれるプロダクトが飛び出してくるのではないでしょうか。ワイヤレス充電を機能の一部として取り入れたプロダクトはすでに出てきており、IKEAはスマホをワイヤレス充電するランプ「VARV」などを販売しています。ワイヤレス充電未対応のスマホをワイヤレス充電できるようにする「NillkinのiPhone6/6Sケース」もあります。そして、今年は接触しなくても複数のスマホをワイヤレスで充電できるデバイス「Pi」も販売される予定。アメリカでは音声アシスタントを中心としたスマートホーム拡張がどんどんと進歩していくと考えられますが、ワイヤレス充電との組み合わせは無限大です。

 

【トピック02】革命前夜のVR/AR技術

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2017年、大きく普及したのが主要メーカーによるゲーム機が出揃って一気に普及したVR(仮想現実)と、Appleによるディベロッパー向け開発キットARKitで様々な応用アプリが登場したAR(拡張現実)です。

 

iPhone 8/Xには3Dカメラが標準装備され、より高度なAR技術が使えるようになりました。VRもARもソフトウェア面での発展はまだまだこれからというところですが、MicrosoftのMixed Reality、FacebookのOculus、ソニーのPlayStation 4、HTC Viveと大手メーカーが大きく力を入れていることからも今後存在感を放ってくることは間違いありません。

 

さてこのVR/AR、面白いのはゲームやアプリなど特定の目的だけに特化するのではなく、コンピューターの操作を変えてしまうほどの新しいプラットフォームとしての側面も見せ始めている点です。

 

昨年12月にβ版として公開されたOculus Riftの新しいインターフェースは、まるでマトリックスのように空中に浮いているウィンドウを手で自由に操作するというもの。VR技術がどんどん従来のデスクトップのような機能を取り込みつつあるのはMicrosoftのMixed Realityでも同じです。

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一方、VRヘッドセットほど大きくなく、メガネのようなデザインを使って実際の視覚とディスプレイ表示を混ぜた「VUZIX」のようなスマートグラスも発表されてきています。

「これはGoogleグラスで失敗したんじゃなかったっけ?」と思った方は記憶力が良いですね。でも実はGoogleもGoogleグラスの開発を2017年に再開させているのです。

 

こうやって並べてみると革命的なイノベーションが起きる前夜のような盛り上がりを感じます。クラウドファンディング業界で果たして新しいハードウェアが登場するのか、それともサポートするための周辺プロダクトが姿を見せるのか注目です。

 

【トピック03】終わりなき睡眠追求

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最後に、アメリカのクラウドファンディングで何度も何度も登場するのが「睡眠改善デバイス」。現代人がいかに快適な睡眠をとれずに苦しんでいるかが伝わってきます。カップルのためにベッドの半分で分けて温度調節をしてくれるシーツから、LEDライトを使ってゆっくりと快適に起こしてくれるアイマスク、さらには夢をコントロールできるようになるなんてデバイスもクラウドファンディングからは飛び出してきています。

こうやって記事を書いている最中にもKickstarterやIndiegogoではいびきを軽減してくれるアイマスク、ベッドの下に設置して睡眠の邪魔にならずに睡眠パターンをトラッキングしてくれるデバイスなどが開発資金を集めています。この分野では2018年も引き続きたくさんのプロダクトが開発されることでしょう。

 

2018年のトレンドを予測してみましたが、Oculus RiftがKickstarterで登場し、一気にVRゲーム競争に火を付けたように、誰も想像していなかったプロダクトが世界をアッと驚かしてくれるかもしれません。それがあるから、クラウドファンディング・ウォッチングはやめられません。

「マトリックス」が現実になりつつある! ヒトの脳にインプラントを埋め込んで記憶力を向上させる実験がついに成功

映画「マトリックス」ではキアヌ・リーブス演じる主人公のネオの脳にカンフーの技術がアップロードされる様子が描かれていました。そんなのあり得ない話かと思っていましたが、そうでもなさそうです。実はすでにコンピューターと脳を接続する研究が盛んに行われており、とりわけ脳の記憶力を向上させる研究がヒートアップしています。

 

米国南カリフォルニア大学の神経工学の専門家であるセオドア・バーガー博士(写真下)率いる研究チームは脳へ埋め込むインプラント(※体内に埋め込む器具のこと)の研究、開発を行っています。

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これまでも研究チームはマウスやサルにインプラントを埋め込む実験を行い、記憶力を向上させる効果を確認してきましたが、今回は遂に人間の脳で実験が実施されました。

 

まず、20人の被験者の脳にインプラントを埋め込みました。1回目のセッションで被験者にイメージを見せた後、75秒後にイメージを覚えているかどうか記憶テストを実施。2回目のセッションではインプラントに電流を流し、上記と同様の記憶テストを行いました。

 

その結果、インプラントに電流を流した2回目のセッションの記憶テストにおいて被験者の記憶力が30%ほど向上していることが確認されました。

 

補足ですが、インプラントそのものは情報を記憶する記憶媒体ではありません。インプラントはどのような役割を果たしているのでしょうか。

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人間の記憶は、一時的に覚えているもののすぐに忘れてしまう短期記憶と、長期間しっかり覚えている長期記憶にわかれます。

 

脳の海馬は短期記憶から重要度の高い記憶だけを振るい分けて「長期記憶」として保存する役割を果たします。このとき海馬において特定のパターンの電流が発生していることが確認されており、その電流こそが短期記憶を長期記憶に変換するスイッチとなっているのです。

 

インプラントはその特定のパターンの電流を模倣した電流を脳に流すことで短期記憶を長期記憶に変換するよう促し記憶が定着するようにしているのです。

 

このインプラントが一般に普及するまでにはしばらく時間がかかるでしょう。まずはてんかん患者やアルツハイマー病患者などの記憶障害を持つ人への活用が想定されているようです。

 

しかしながら、テクノロジーが人間と一体化して人間の能力を強化する「人間拡張学」のポテンシャルを示すものと言えます。

 

有名起業家のイーロン・マスク氏も今年3月にNeuralink社を設立し、脳の情報をコンピューターにダウンロードしたり、コンピューターの情報を脳にアップロードできるようにすることを目指します。

 

コンピューターが人間の記憶力を大幅に向上させたり、スキルの習得を支援する時代に向けて着実に動き出しているのです。マトリックスのような世界がやってくるのもそう遠く先のことではないかもしれません。

 

【2017年クラウドファンディング・ベスト3】第1位は超シンプルかつアナログだけど効果抜群のアレだ!

GetNavi webでは今年、多くのクラウドファンディング・プロダクトを紹介してきました。目を見張るものも多くあれば、意味不明なものもたくさんありました。そこで本稿では、私が紹介したクラウドファンディングのプロダクトから独断と偏見でベスト3を紹介します! テーマはビジネスパーソンなら絶対に気になる「習慣改善プロダクト」。ベスト1は私自身もつい購入してしまったあのプロダクトです!!

 

3位: ORII

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コミュニケーションツール、スケジュール管理、画像・ビデオ制作、さらには文章作成まで幅広く活躍するスマートフォンは今や仕事の必需品。しかし同時に、集中して仕事をサクサクこなす上では最大の敵でもありますよね。

 

メッセージをチェックするだけのつもりでスマホを見たら、ちょっと気になってニュースアプリを読み始めてしまう、またはインスタグラムを見てしまう……とスマホのスクリーンにはたくさんの誘惑が潜んでいます。

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そんな誘惑を断ち切る一番の方法は「スマホを一切見ない」です。それを助けてくれるのがKickstarterで見事約3800万円の開発資金を獲得したスマートリング「ORII」です。

 

骨伝導+ノイズキャンセリング機能のついたリングを通じて、指を耳に当てるだけで電話に出ることができます。音声アシスタントを通じてスマホの操作も可能なので、スマホを取り出さずに、耳に指を当て、音声で指示を出すだけでカレンダーの予定通知、予定設定、アラーム、リマインダー通知、メッセージ送受信、天気予報、翻訳、予約、道順検索と様々なことができるようになります。

スマホの画面で通知を全部チェックするのではなく、スマートリングを通して音声で処理していく。これを使いこなしたら、不必要なスマホチェックが一気に減りそうですよね。2000人以上の人が予約購入をしているのも納得です。

 

現在はIndiegogoで1つ約1万5000円で予約受付中。発送は来年の2月を予定しているとのことで、ユーザーの感想が待ちきれません。

 

2位: Tiller

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2017年仕事の効率を上げてくれるクラウドファンディング・プロダクトの第2位は「Tiller」です。ビジネスパーソンにとって効率性の敵はマルチタスク。複数の仕事を効率よく、しかも締め切りに間に合わせてこなしていくには、かなりの集中力とマネージメント力が必要です。

 

Tillerは円盤をクルクルっと回して、事前に登録したタスクリストから今取り組んでいるタスクを選んでタップするだけ。それぞれのタスクにかかった時間を測ることができます。

 

時間の使い方は分かりやすいグラフで確認できます。データはチームでシェアすることも簡単なので、チームプロジェクトにも役立ちそうです。

元々はデザイナーやプログラマーなど複数のクライアントやプロジェクトを掛け持ちするフリーランサーを念頭に置いて作られたようですが、どんな仕事でも便利そうですよね。

 

時間管理や効率性のチェックをしてくれるスマホアプリはたくさんあるものの、いちいちスマホを開いて、アプリを選んで入力するという手間が面倒で使わなくなってしまうことが多いもの。その点、Tillerは作業中に一切自分の視線を変えずにパッと手を伸ばしてクルッと円盤をひねるだけなので、かなり使いやすいです。デスクトップに現れるインターフェースもデバイス同様、シンプルかつスタイリッシュ。Tillerを見ると「プロダクトって本当に、デザインが命だよなぁ」と思わされます。現在は公式ページで1つ約1万5000円で予約受付中。発送は来年の4月予定となっています。

 

1位: HabitStrap

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そして1位はついつい私も購入してしまったアナログかつ強力な習慣獲得プロダクト「HabitStrap」です。2016年12月にKickstarterでのキャンペーンを見事成功させ、2017年2月にはプロダクトの発送を開始しています。

 

仕組みは実にシンプルです。赤いリストバンドは一度取り付けるとハサミで切らない限りは外せないようになっています。リストバンドの白い枠の中に自分が身につけたい新しい習慣を書き込みます。私の場合は「ランニング」と書き込みました。

 

そして自分がランニングをするたびに、横に並んでいる66個の白いラインを黒いマーカーで埋めていくというもの。新しい習慣を身につけたり、悪い習慣を断ち切ったりするためには66日かかるという研究レポートに基いているようで、見事66個の白いラインが全部埋まれば、HabitStrapを切ってしまうというルールです。その時にはもうHabitStrapがなくても新しい習慣が身についているはず。

 

習慣を身につけるためのサポートアプリはたくさん出ているものの、時間管理のものと同様に、どうしても日が立つと開かなくなったり、通知を無視してしまったりするもの。習慣を断ち切る/身につけるには、もっと拘束力があるものが必要なんですよね。

私も夏の始まりにHabitStrapをつけてランニングを始めました。毎日はできないものの、ランニングをする度に白いラインを塗りつぶし、約5か月でHabitStrapを切り捨てることができました。まだ外して1か月ほどですが、今でも週に3回はランニングができています。

 

使ってみてよく分かったのはHabitStrapを身につけることで「周囲からのプレッシャー」を受け取ることです。腕に赤いリストバンドをつけているので多くの人が「それ何?」と質問してきます。その度に「ランニングの習慣を身に着けようとしているんだ」と説明。そうすると、それが毎回、自分へのプレッシャーになります。

 

また、一度説明をした友人と会う時にも、前に会った時からラインがいくつ塗りつぶされているかをチェックされるので「ランニングしてマークを増やさないと恥ずかしい」という気持ちにもなるのです。なんとも後ろ向きなモチベーションですが、私のような意志の弱い人間にとってはこの周囲からのプレッシャーはすごく役に立ちました。ランニングの実績が目に見えて蓄積されていくのも大きなモチベーションでした。来年はもう1つHabitStrapを購入して、何か新しいスキルの習得に取り組みたいと思います。

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習慣改善というテーマで選ばせていただいいた2017年のベスト3。いかがでしたでしょうか? クラウドファンディングでは目の付け所が良いプロダクトがどんどん生まれています。玉石混合とはいえ、来年も目が離せません。

【西田宗千佳連載】スマホ由来の「システム全体での省電力化」がバッテリー動作時間を延ばす

「週刊GetNavi」Vol.62-2

↑HP Envy x2(国内発売未定)↑HP Envy x2(国内発売未定)

 

ノートPCの歴史は、小型化と消費電力低下の歴史、といっていい。いまでこそ、1kg前後で7時間程度動作するノートPCは珍しくなくなったが、こうした状況になったのもほんの数年前のことである。

 

ノートPCのバッテリー動作時間が伸びた理由は、主に3つある。ひとつは、もちろんCPUの消費電力が下がったこと。2つ目は、バックライトがLEDになり、ディスプレイの消費電力が下がったこと。そして3つ目が、各種デバイスのサイズが小さくなり、同じボディサイズの中に、より大容量のバッテリーを搭載できるようになったことである。

 

実は、PC全体におけるCPUの消費電力は、そこまで大きくないのだ。一般的にはCPUの関与度は3分の1程度と言われており、残りの3分の1がディスプレイ、さらに残りがほかの回路、といわれている。

 

CPUやディスプレイの省電力化は確かにインパクトがあるのだが、CPUを10%省電力化しても、それだけでは極端に大きな影響が出ない……というのも事実。いまやノートPCの省電力化は、あらゆる部分が協調して初めて実現できるものになってきている。

 

Snapdragonを採用した「Arm版Windows 10」を使ったPCは、動作時間が20時間以上と、一般的なノートPCに対して劇的な長時間駆動を実現している。それが可能になった理由も、実はCPUだけにあるのではない。正確にいうと、Snapdragonというプロセッサーを採用することは、単に「CPUを変えた」こととは異なる特性を持っているのである。

 

Snapdragonのようなプロセッサーは、俗に「システム・オン・チップ(SoC)」と呼ばれる。SoCとは、CPUやGPU、メモリーコントローラーなど、機器を構成するために必要な要素をまとめたものなのだ。一般的にスマホに使われるSnapdragonの場合には、上記のほかにLTE/Wi-Fi通信用のモジュールや動画・音声などの再生支援機能、セキュリティを扱うための暗号化回路も含まれる。

 

これらは協調しあって動作しており、一方で、すべての部分が常に動いているわけではない。だからスマホ向けのSoCは、こまめに作業や用途に合わせて動作をコントロールし、消費電力をとにかく下げるよう工夫されている。PCのCPUも同じような仕組みにはなっているのだが、PCのように大きなバッテリーを搭載できず、バッテリーに対する要求がさらに厳しいスマートフォンでは、そうした「全体的なコントロール」がよりシビアに行われており、その結果、バッテリー動作時間を長くすることができているのだ。

 

一方で、もちろんデメリットもある。処理能力だ。SoCの性能は、PCのCPUやGPUほど高くないし、長時間トップスピードを維持するのも難しい。PCに搭載する場合は、OS側でのエミュレーションも利用されるので、アプリ自体の動作速度はどうしても遅くなる。ゲーム向けPCやクリエイター向けPCへの採用は難しく、そのへんは既存のシステムとの棲み分けとなるだろう。

 

では、Arm版Windows 10を使ったPCはどのくらい普及するのだろうか? これについての予想は次回のVol.62-3以降で。

 

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【西田宗千佳連載】ノートPCを「20時間動くもの」に変えるArm版Windowsの衝撃

「週刊GetNavi」Vol.62-1

↑HP Envy x2(国内発売未定)↑HP ENVY x2(国内発売未定)

 

省電力と常時接続でPCの有り方が変わる

Windowsノートの動作時間が20時間を超える時代がついにやってきた。スマホに勝るとも劣らないバッテリー動作時間で、スマホと同じように「すぐネットにつながって使える」、ある意味夢のようなノートPCが2018年に登場する。

 

12月5日、クアルコムは米・ハワイにて発表会を開催し、かねてからマイクロソフトと共同開発してきた「Arm版Windows 10」を使ったPCの実機を発表した。製品は2018年に、まず、HPとASUSから発売になる。レノボも採用製品の発売を予定しており、1月に米ラスベガスで開催されるテクノロジーイベント「CES」で詳細を発表する、としている。

 

ASUSが発表した「NovaGo」、HPが発表した「ENVY x2」は、両者ともプロセッサーにクアルコムの「Snapdragon 835」を使っている。要はハイエンドスマホやタブレットとほぼ同じ構成、ということだ。これでNovaGoは22時間、ENVY x2は20時間のバッテリー動作(ともにビデオ再生の場合)を実現。バッテリー動作時間は従来機から一気に倍増……とはいわないが、3割から4割伸びている。

 

しかも、Snapdragon 835はLTEでの通信を常に使うことを前提としている。現状のPCは、Wi-Fiを使って必要なときだけ接続するのが主流だ。SIMカードが刺さり、直接通信ができるモデルも出てきてはいるが、スマホやタブレットのように「スリープ中もメールやメッセージの受信を行える」ものは少ない。だが、SnapdragonでArm版Windowsを使うPCは、スマホと同じように「常時接続」が基本になってくる。

 

ご存じの通り、一般的なPCはインテルやAMDの「x86系CPU」を使っており、OSもアプリもそれを前提に作られている。だが、Arm版Windows 10は、Snapdragonをはじめとした「Armコアを使ったプロセッサー」向けのもの。ここで問題になるのが互換性だ。しかし、そこにも配慮がある。Arm版Windowsには「CPUの違いを吸収する機能」が搭載されており、x86版Windows向けに作られたアプリやドライバーソフトがそのまま動作するのだ。

 

だが、すべてに問題がないか、というとそうではない。

 

まず、動作速度。CPUの違いを吸収するため、どうしても動作速度にはロスが出る。また、Snapdragon 835はインテルやAMDのトップCPUほど処理速度に注力しておらず、仮にトップスピードが出ても、ハイエンドPCほど速くはない。現状は「Atomを使った安価なPCよりは速いが、Core m3を使ったPCよりは遅い」くらいになる。

 

次にサイズ。消費電力が低くなるとはいえ、動作時間を延ばすにはバッテリー容量が重要だ。だから、いまのPCよりも劇的に小さくなるわけではない。

 

そんな制約がありつつも、Arm版WindowsはノートPCの常識を激変させる存在であり、2018年にPCを買うならば、ぜひ念頭に置いて欲しい存在であるのは間違いない。

 

では、なぜこういう製品が生まれたのか? 今後のノートPCはどうなるのか? そのあたりは次回のVol.62-2以降で解説する。

 

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「めんどくさすぎ!」Facebookが「顔認証」で偽アカ排除に乗り出すもユーザーは動揺

顔認証は空港のような一部の場所でしか使用されない――そんな時代は終焉を迎えつつあるのかもしれません。生活のいたるところで顔認証が求められる時代が来ています。そんなことを感じさせるニュースが飛び込んできました。

 

Facebookのスポークスマンは、同ソーシャルメディア上でスパム活動をするボットとリアルなユーザーとを区別するため、ユーザーに顔写真の提出を求める可能性があると発表しました。

 

フェイクニュースをばらまくボットを排除せよ!

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Facebook上で大量のボットが偽アカウントでユーザーに友達リクエストをしたり、広告を出したり、投稿したりとスパム活動が問題となっています。

 

また、ロシアの組織が偽アカウントを大量に作って人種や移民などのテーマで米国社会を分断するような政治的メッセージを大量に投稿したことがFacebook社の調査で発覚。この工作が昨年度の米国大統領選挙の結果にも影響したのではないかと言われています。

 

Facebookは単なるソーシャルメディアではなく情報をユーザーに伝えるニュースメディアとしての責任も問われるようになってきています。そのため虚偽の情報を大量に流通させるボットを排除する必要性が出てきているのです。

 

従来、ボットとリアルなユーザーとを区別するために歪んだ文字や数字の入力をユーザーに求める認証手段「CAPTCHA」が活用されてきました。しかしながら、これも最新のマルウェアによって突破されることがあるようです。

 

顔認証はボットとリアルなユーザーを区別するためのセキュリティ強化策として検討されているのです。Facebookはボットによる偽アカウントが好き勝手する状態を抑えたいのでしょう。

 

Facebookはこの顔認証をいつ実行するかは明かしていません。しかし、すでに一部のユーザーの間でFacebookにログインできなくなり、再開のために顔写真をアップロードするよう求められたという証言があります。

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ウェブサイトのReddit(上のイメージ)を見てみると「偽アカウントでもないのにアカウントを凍結されて顔写真をアップロードするように求められた」「めんどくさすぎ!」「Facebook最悪!」といった不満の声が多くのユーザーから挙がっています。偽アカウントとそうでない一般ユーザーのアカウントを見分けるのは容易ではなさそうです。

 

Facebookは企業理念として「Bring the world closer together(世界の絆を強める)」を掲げています。社会の分断を助長するかのようなスパム活動を含む工作に対しては徹底的な態度で臨むでしょう。

 

もはや人々の情報インフラとして欠かせなくなったFacebook。その影響力はかつてないほど強くなっています。社会的責任をどう果たしていくのか。今後も試行錯誤が続きそうです。

 

あなたの運命はデータ次第!? 世界で実用化が進むAIを使った自殺予防と予防医学

アメリカでは、大統領選挙におけるFacebookでのフェイクニュース拡散の影響について、いまだによく語られています。炎上を扇動するような内容のコメントやツイート、動画がロシアから大量に投稿されていたことが判明し、それを目にしたFacebookユーザーは1億2600万人いたというニュースが連日話題に。

 

もはやただのSNSの規模を越えて社会的な責任を大きく問われるようになったFacebookですが、フェイクニュース防止への取り組みに加えて、他にも色々なプラットフォーム改善を図って社会に貢献していることをアピールしています。その1つが「コメントをAIで分析してユーザーの自殺願望を事前に検知・通知する」という取り組み。小規模でのテストは以前から行っていたようですが、この機能を大規模に拡大することが11月末に発表されました。

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どうやったらFacebookのコメントから自殺願望が分かるのかと疑問に思ってしまいますが、分析するのは本人の投稿だけではなく、そこについた友人たちからのコメントも分析されるようです。「大丈夫?」「何か助けになれる?」といった心配のコメントを検知するわけですね。危険性をAIが検知するとFacebookの自殺予防の専門家チームに通知が行くようになっています。人間の専門家が「これは助けを差し伸べる必要がある」と判断すれば、ユーザーのもとに「『あなたには今、特にサポートが必要なのではないか』と思った人から私たちのもとに連絡が来ました。私たちはあなたを助けたいと思っています」とメッセージが届き、サポートが開始されるようです。

 

もちろん、自殺をめぐる背景は非常に複雑なもの。Facebookによるアルゴリズムも常に改良が加えられていて複雑なものになっており、対象が人の命とプライバシーに大きく関わることから詳細は公開されていません。

 

AIが病気を検知。命を救うことも

もちろん、すべての自殺をこれで検知できるわけではないでしょう。そもそもSNSがうつ病を促進しているのではないかという指摘もあります。しかし、AIを使ったこういった取り組みは医療分野でどんどんと実用化されています。

 

Googleは検索サービスを自殺予防に役立てようとしています。自殺に関連した特定の言葉を検索すると自殺防止ホットラインの番号が表示されるようになりました。Microsoftは同社の検索サービスBingを使って、「検索ワードのログから膵臓ガンにかかっているかどうかを高確率で当てられる」という研究を発表しています。さらにこれをMicrosoftによる音声アシスタント「Cortana」と組み合わせることで広範囲のユーザーの病気予防へと貢献できる、という展望を論文で語っているのです。

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マシーンラーニングやビッグデータに関するテクノロジーとコンピューターの処理速度が向上している今日では、検索ログやSNS上の言動といったデータからユーザー自身のことが驚くほど多く分かるようになってきているのです。

 

フィットネストラッカー「Fitbit」に記録されていた心拍数データが緊急救命の大事な手がかりとなって人命を救うという事態も起きています。自分自身に関するデータをどう活用しているかが命を救う時代なのですね。

 

ちょっと探せば、この分野では驚くほどたくさんのプロジェクトが進行されていることが分かります。日本でも日立と慶應大学がパートナーシップを結んでAIを使った病気の検知を研究しています。障がい者雇用・就労移行支援を行っている団体LITALICOはビッグデータ解析事業UBICの人工知能エンジンKIBITを活用して精神障がい者の自殺予防対策に取り組んでいます。

 

スマート聴診器「Eko」は心音と専門家による診断のデータベースをもとに、マシーンラーニングによる高精度な診断に取り組んでいます。このデバイスを使えば誰でも世界一の診断が受けられるようになるかもしれません。

 

データを隠すのは良くない!

そうするとFacebookやMicrosoft、GoogleやApple、Amazonといった大手プラットフォームやプラットフォームがデータを活用した医療分野に取り組む意義がよく見えてきますね。GoogleホームやAmazonエコーといった音声アシスタントが日本にも進出してきましたが、日常のデバイス操作やデータ管理を1つのプラットフォームで行うということには大きなメリットがあります。

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ウェアラブル・デバイスを通じて睡眠データや運動のデータも集められ、食べ物、薬などの購入データもあり、インターネットで何を検索しているかもデータとして蓄積される。ビッグデータのお陰で自分が「病院に行かないと」と考える前にデジタル・アシスタントが「○○の可能性があるので専門家に見てもらってください」と促してくれるという世界もすぐに実現されるかもしれません。

 

もちろん、こういったデータ利用はプライバシーの問題と大きくつながり得ます。前述のFacebookによる自殺予防テクノロジーに関しても、専門家からは「詳細を公開して透明にしてほしい」という声があがっています。AIの研究をリードする米国の大手テクノロジー企業がデータや知識をどれくらい公開するのか。注目が集まっています。

LINEでメッセージのやり取りや通話をしたり、手軽に音楽を楽しめたり――Clova Friendsだからできることを徹底解説

LINEのオリジナルキャラクター、ブラウンとサリーをモチーフにした、とびきりキュートでコンパクトなスマートスピーカーが登場! スマホを持たない小さな子どもでも、手軽かつ安全に使えるのがウリだ。

 

小さい子どもだけでなく高齢者の利用にもオススメ

一般的にスマートスピーカーを使ってできることと言えば、音楽ストリーミングサービスの利用や天気・ニュースの読み上げなどが挙げられる。Clova Friendsはそれらの“基本性能”を備えつつ、さらにコミュニケーションツールとしての価値を高めたユニークなスマートスピーカー。多くの人が利用するLINEの機能を単体で使えるのがメリットだ。

 

Clova Friendsには、LINEの「家族アカウント」を設定可能。この友だちとして追加したアカウントには、スピーカーに「Clova,×××(設定した友だちの呼び名)に〇〇〇ってLINEして」と話しかけるだけでメッセージを送信できるのだ。また、メッセージの受信も可能。「Clova,LINE読んで」と言えば、読み上げてくれる。さらには、LINE無料通話の発信にも対応し、「Clova,×××に電話して」と言えば、スピーカーを通して会話が可能。すなわち、スマートフォンを介さずに、LINEのコミュニケーションが行えるというワケだ。LINEメッセージのやり取りや通話ができるのは、友だち登録した相手のみなので安全だ。

 

小さい子どものいる家族のコミュニケーションツールとしてだけでなく、高齢でスマホを扱うのが難しくなった親や祖父母へのプレゼントとしてもオススメしたい。

 

 

【ココに注目!】

Clova Friendsだからデキるコト

Clova Friendsでは、LINEならではの便利なサービスをたっぷりと活用できる。ほかのスマートスピーカーにはない機能をチェックしよう。

 

1.LINEメッセージの送信や受信メッセージの読み上げ

あらかじめ専用アプリで登録したLINE友だちに、声をかけるだけでメッセージを送信できる。Clova Friendsで受信したメッセージの読み上げも可能だ。

 

2.友だちのスマートフォンにLINE無料通話で発信

LINEで友だちになっている相手のスマートフォンへの発信が可能。無料で通話することができる。

 

3.LINE MUSICの利用がセットとなった特価で購入

単体では8640円だが、期間限定で6750円のLINE MUSICセットを販売。同サービス(月額960円)が6か月無料で聴き放題のクーポンカードが付属する。

 

4.Wi-Fi環境があればどこへでも持ち出せる

バッテリーを内蔵するためコンセント不要で、しかも片手で持ち運べるコンパクトサイズ。Wi-Fiが利用できる場所なら、家じゅうどこでも使えるのが便利だ。

 

 

Clova Friendsはこんなこともデキる!

LINEのサービスだけでなく、Clova Friendsはaスマートスピーカーとしての基本性能も優秀。デキることをまとめた!

天気予報やニュースの読み上げ

「Clova, 今日の天気は?」と話しかければ、天気や降水確率を教えてくれる。「Clova, ニュースを教えて」でLINE Newsに基づいた最新ニュースの読み上げにも対応。ニュースのジャンルの指定も行える。

 

童話や昔話、落語の読み上げ

「ももたろう」や「シンデレラ」など有名な童話や昔話50話の読み上げに対応するのはユニーク。小さな子どものいるユーザーなどには特にオススメの機能だ。大人向けに、落語の再生もできる。

 

カレンダーの予定の読み上げ

ClovaアプリからユーザーのGoogleアカウントをひもづける設定をしておけば、そこに入力した予定を読み上げてくれる。「Clova, 今日/明日/来週の予定を教えて」などと話しかければOKだ。

and more!
LINE
Clova Friends
6750円(LINE MUSICセット)

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独自の音声アシスタントClovaを搭載。「Clova」をウェイクワードとして、音楽再生、ニュースや天気の読み上げなどに対応する。家電(テレビ・照明)の操作は非対応だが、それ以外の機能はWAVEと同等で、LINE無料通話の発信が行える点は優位だ。

 

 

20171221_ashida01↑2基のマイクは耳部分に。背面にマイクミュート、Blueto oth、音量調整ボタンを備える

 

 

20171221_ashida02↑耳はないがマイクは頭部に備える。ブラウン同様に口部分で音楽の再生/停止ができる

 

対応:OS Android 4.4以上/iOS 9.0以上
サイズ: φ72×H170.3㎜(BROWN)
質量 :378g
バッテリー:2850mAh

 

 

LINEClova WAVE
1万2800円
(LINE MUSICセット)

 

HyperFocal: 0

20Wスピーカーで高音質再生を堪能!
赤外線による家電操作に対応するClova搭載スピーカー。Clova Friendsより大型のスピーカーユニットを内蔵し、高音質再生を楽しめる。LINE MUSICの聴き放題は12か月だ。LINE無料通話には非対応。

 

LINE-UP対応OS: Android 4.4以上/iOS 9.0以上
サイズ:φ139.84×H201.05㎜
質量 :998g
バッテリー: 5000mAh

 

Clova公式サイトはコチラ!
https://clova.line.me

 

撮影/高原マサキ(TK.c)

2018年から毎日にちょっとした刺激を! 過激な演出が面白い日めくりカレンダー「Energy Calendar 2018」

ITサービスを展開するマックスマウスは、デジタル日めくりカレンダーアプリ「Energy Calendar」(エナジーカレンダー)の2018年版(iOS用・Android用)をApp Store、Google Playで公開しました。

 

↑Energy Calendar 2018の基本画面↑Energy Calendar 2018の基本画面

 

Energy Calendarは、硬派なメカニカルデザインと派手な日めくり演出が特徴のカレンダーアプリ。アプリ起動時やフリックでの日付を移動するときに警告音が鳴り響き、重厚な金属パネルに乗った日付が浮遊して入れ替わります。

 

↑日めくりの常識を越えた過激なアクションを挿入↑日めくりの常識を越えた過激なアクションを挿入

 

機能としては、通常の日付のほか旧暦年月日、月齢、太陽や月の出入り時刻、六曜・九星・十二直・二十八宿などの暦注、その日が誕生日の有名人、過去の出来事、各種記念日の情報など、表示する日付に関する様々な情報を表示できます。

 

↑その日に関する世界の情報を手に入れられる↑その日に起こった世界の過去情報も手に入れられる

 

<表示項目>

新暦(年月日)、皇紀(年月日)、旧暦(年月日)、六曜、十干、十二支、ユリウス日、通日、月齢(正午)、十二星座、二十八宿、二十七宿、九星、十二直、誕生花、誕生石、その日誕生日の人物、その日にあった過去の出来事、日の出、日の入り、月の出、月の入り、記念日、祝日、二十四節気、七十二候、節句/雑節、一粒万倍日、三りんぼう、八せん、十方暮、不成就日、天一天上、三伏(初伏・中伏・末伏)、犯土(大つち・小つち)、天しゃ(天赦日)

※暦注の一部は[記念日]ボタンを押すことで枠内に表示

 

 

単なる日めくりカレンダーではない、パワフルな演出の日めくりカレンダー。気になった人はぜひ活用してみてはいかがでしょうか。

写真じゃ伝えきれないこの愛くるしさ! 新生aiboといち早く触れ合える魅惑の「aibo room」が1月11日から渋谷に登場

2017年11 月1日、“ワン・ワン・ワン”の日に電撃的な復活が発表された、ソニーの自律型エンタテインメントロボット「aibo」。 先行予約がわずか 30分で 販売完了となるなど、大きな反響を呼んでします。そんな大注目の新生aiboといち早く触れ合えるイベントが、渋谷のド真ん中にあるソニースクエア渋谷プロジェクトで2018年1月11日からスタートします!

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■aiboについての詳細はコチラ↓

【動画あり】ソニーの愛犬ロボット“aibo”、ますます可愛くなって11年ぶりに復活!

 

その名も「aibo room」! 実際に触れ合えて限定グッズももらえる

今回のイベントは、渋谷モディ1階にあるソニーの情報発信拠点「ソニースクエア渋谷プロジェクト」にて開催されます。イベント名はズバリ「aibo room」。なでたり、「お手」をさせたり、aiboと実際に触れ合うことができます。くるくると動く瞳、個性的な鳴きごえ、そして耳や尻尾など、写真だけでは伝えきれない体全体で表現する愛くるしい“ふるまい”は必見です!

20171224_y-koba1 (2)↑aibo の触れたくなるような丸みを帯びた生命感あふれる佇まいや質感、シームレスなデザイン、愛くるしい動きや表情などを直接感じられる、またとない機会です

 

20171224_y-koba1 (19)↑お手をしているaiboと一緒に写真を撮ることもできます。また、aiboのロゴをモチーフにユニークな写真が撮れるフォトスポットも用意

 

さらに、ソニースクエア渋谷プロジェクトの公式Twitter、もしくはインスタグラムをフォローし、ソニースクエア渋谷プロジェクト内で撮影した写真を「#SonySSP」を付けてSNSに投稿すると、2週間ごとにデザインが変わる限定オリジナルaiboステッカーがその場でもらえます。こ、これは手に入れなくては……。

 

このイベントは2018111〜 3中旬ごろまで開催予定。ソニーのAIやロボティクスの最先端技術によって生まれ変わった新生aiboを、いち早く体感できるこの機会をお見逃しなく!

 

ガジェット好きは現在開催中のイベントも要注目! ソニーが描く「少し先の未来体験」

ソニースクエア渋谷プロジェクトは前述のとおり、ソニーの情報発信拠点として2017年4月にオープン。これまでも、ソニーの音楽へのこだわりがつまった第1弾のイベント「MUSIC CROSSROADS」を皮切りに、さまざまな企画展示が行われていました。そして現在開催されているのが、「ソニーが描く『少し先の未来体験』」と銘打たれた、ウェアラブルやセンシング技術といったソニーの最新テクノロジーを活用したイベントです。

20171224_y-koba1 (18)↑こちらが渋谷モディ1階にある、ソニースクエア渋谷プロジェクト。現在開催中のイベントでは、バーチャルアナウンサー「沢村 碧」がナビゲーターとして来場者を迎えてくれます

 

本イベントで特に注目したいのが、ソニーの技術・研究開発のオープンイノベーションプログラム「Future Lab Program(フューチャー・ラボ・プログラム)」の2つのコンセプトプロトタイプを使った体験です。

 

1つ目は、「コンセプトプロトタイプ T」を使った未来の食卓体験。ダイニング空間にセンシングテクノロジーが加わることで、食卓はどう変わるのかを表現しています。

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20171224_y-koba1 (5)↑食器やグラスをテーブルに置くと、それを検知して自動で適切な音楽が流れたりライティングされたりします

 

2つ目は、首掛けスタイルのデバイス「コンセプトプロトタイプ N」を使った渋谷バーチャル散歩。大画面を見ながら渋谷の街をバーチャル散歩しつつ、コンセプトプロトタイプ Nが道案内や天気を教えてくれたり、音楽をかけてくれたりします。

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20171224_y-koba1 (11)↑首からかけるだけというカジュアルスタイルが未来感抜群! 正面には自動で角度調整する機能をもったカメラも搭載

 

そのほか、コミュニケーションロボット「Xperia Hello!」やスマートスピーカー「LF-S50G」といった最新アイテムのタッチ&トライコーナーも用意されています。こちらのイベントはaibo roomと入れ替わりになる2018年1月8日まで開催中(2018年1月1日は休業、1月9日10日は展示変更のため終日クローズ)。aibo roomも楽しみですが、ガジェット好きにはこちらのイベントもかなりおすすめですよ。

流行語大賞・年間大賞に輝いた「インスタ映え」する秘訣を、人気フォトグラファーに教わってきた!

ピンクや紫で彩られたカラフルなスイーツ、光り輝くボールや貝殻のチェアが浮かぶナイトプール--”インスタ映え”を目指して出かけた人も多いでしょう。2017年はまさに”インスタ映え”の年。ユーキャン新語・流行語大賞で年間大賞を受賞したことで、インスタ映えブームはさらに加速していきそうです。

 

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とはいえ、Instagram全体の傾向は少しずつ変わりつつあります。Instagramを運営するフェイスブックジャパンによると、アートやデザインに特化したハイセンスな投稿よりも、日常的な風景を写した投稿が増えてきているとのこと。

 

Instagramのフォロワー数が12万人以上というフォトグラファーの6151さんも、日常の一コマを撮影している一人。どうやって日常の中から”インスタ映え”を作り出し、いいねやフォロワーを集めているのでしょうか。本記事では、Galaxy Studio Roppongi Hillsで開催された「Galaxy Media Day」で行われた、6151さんによる「インスタフォト講座」で学んだ、インスタ映えに重要な秘訣をお伝えしたいと思います。

 

秘訣1:構図を決めるときはスマホの位置を変える

スマホのカメラで写真を撮るとき、まず悩むのが構図でしょう。どの角度でどのようにモノや風景を配置すると良い写真になるのか、そのヒントを6151さんは教えてくれました。

 

「私たちは3Dの世界に生きていますが、私は写真に撮ると2Dになることを意識して写真を撮っています」と6151さん。目の前の光景を丸や四角、線に置き換えて考えると、美しいと評価されやすい写真ができるとのこと。縦や横に「まっすぐ」な線がいくつか入るようにするのもコツだそうです。

 

 

SONY DSC↑立体ではなく、平面を意識して構図を決める

 

SONY DSC↑平面はこのようにイメージするとわかりやすい

 

 

また、スマホを上に掲げたり、地面すれすれに下げたりすると視点を変えるのと新鮮なシーンが撮影できます。作例では、道ばたの小さな水たまりに映った風景と実際の風景を上下で撮影した画像が紹介されました。

 

 

SONY DSC↑スマホを足下に下げて水たまりに映った風景を撮影した例

 

美しいボケを作るには、被写体と背景の距離をできるだけ長くすること。壁に近いものは、壁から遠くに動かし、離してから撮ると良いそうです。

 

SONY DSC↑スイーツを撮るときもまっすぐな線を意識して真横から撮影

 

そして、もっとも質問されるという「室内のレストランで食べ物を撮るときにライティングの影が映る」問題には、「ライトが当たると必ず影ができるので、できるだけ自然光で。室内でライトが避けられないときは、思いっきり(食べ物に)寄って撮る。食べ物の質感を表現することで乗り切っています」と話していました。

 

秘訣2:アプリで色味を加工して仕上げる

「目には見えない空気を表現する」ことも大切だと6151さんは続けます。ドーナツショップの暖かさ、かき氷の冷たさ、匂いなどを写真に込めるように工夫しているとのこと。暖色系は暖かさ、寒色系は冷たさを感じるので、色をうまく使うのがコツ。被写体や背景の色も活かしつつ、仕上げにカメラアプリを使ってフィルターを重ねているそうです。作例では、カメラアプリ「Foodie」とInstagramの加工を重ねた画像が紹介されました。撮影時にカメラの明るさを手動で調整することも大切だそうです。

 

SONY DSC↑アプリ「Foodie」で色味を加工しているところ

 

秘訣3:いいねを増やすにはタグをフル活用する

良い画像を投稿したら、一人でも多くの人に見てもらえるような工夫も必要です。「いいね」を増やすには、タグをフル活用して検索されるようにしましょう。Instagramのタグは現在、「ハッシュタグ」、「ユーザータグ」、「ジオタグ」の3つがあると6151さんは言います。ハッシュタグは「#写真撮ってる人と繋がりたい」など、「#」を付けるタグです。「ユーザータグ」は「@ユーザー名」、「ジオタグ」は位置情報です。

 

ハッシュタグは、投稿に関連性のある言葉を並べます。関連タグから現在のトレンドをチェックして付けるのも良い方法です。良い写真をピックアップしてアカウントを紹介してくれる「フィーチャーアカウント」の専用タグを付けると、爆発的にいいねやフォロワーが増えることもあります。ハッシュタグは最大30個まで記載可能とのことです。

 

おまけ:画像と手描きで動くクリスマスカードも作れる

インスタ講座のあとは、Galaxy Note8を使って6151さんが撮影した写真が紹介されました。6151さんは「Galaxy Note8は広角なので周りの風景がギュッと詰まったような写真が撮れました。色味と明るさが調整できたり、レンズが明るかったりで楽しくてシャッターが止まらなかった」と語っていました。Galaxy Note8のメインカメラのレンズは、望遠がF値2.4、広角がF値1.7です。

 

SONY DSC↑6151さんが撮影した写真。夜景でも手ぶれしなかったという

 

また、Galaxy Note8の「ライブメッセージ」機能の実演も行われました。会場では、6151さんがその場で撮影した写真にイラストレーターのスヨンさんがSペンで絵を描きました。線を書いた軌跡がそのまま動画(GIFファイル)になるため、動くメッセージカードとして活用できます。

SONY DSC↑6151さんとスヨンさんのコラボによるクリスマスカード

 

SONY DSC(左から)フォトグラファー6151さん、イラストレータースヨンさん、Galaxy製品担当・増田夏恋さん

 

私もGalaxy Note8をお借りして写真に絵を描きましたが、Sペンは約0.7mmとペン先が細く、筆圧も4,096段階で感知するとのことで、細かな表現ができると感じました。「ノート」でメモを取ることも試してみましたが、紙に文字を書く感覚ですらすらと文字を書くことができました。本体サイズは高さ約163mm、幅約75mm、厚さ約8.6mmとホールドしやすく、Sペンで書くときもぐらつくことがありませんでした。ディスプレイサイズは約6.3インチです。

 

gala-09↑「ライブメッセージ」で使えるペンの種類

 

また、12月20日よりステーショナリーブランド「STEADTLER」との共同企画で「STEADTLER Noris digital」が発売されます。鉛筆のようなデザインは外観の良さだけでなく、持ちやすさやデスクから転がりにくいというメリットもあります。付属のSペンのように収納はできませんが、Sペンをよく活用している方は検討しても良いかもしれません。

 

gala-10↑Sペン「STEADTLER Noris digital」

 

”インスタ映え”する写真の秘訣は、カメラ講座でも取り上げられる基本的かつ大切なポイントでした。どこにでも持ち歩いているスマホなら、いつでも撮影の練習ができますね。ぜひ最高の「いいね」数を狙ってみてください。

 

ワイン選びでもう失敗したくないならコレ!! 本場フランスがすべてのワイン好きのために作ったスマートスキャナー「MyŒno(マイオーノー)」

ワインが好きなので、もう少し詳しくなりたい。高いワインをコレクションしたいわけでもなく、ウンチクを語って格好つけたいわけでもない。ただ自分が好きなワインがどんなもので、どんなブランドのワインが自分に一番合っているのかを見つけたい。そこで役に立つのがテクノロジーです。

 

ワインブランドやソフトウェア企業はテクノロジーを使って色々なサポートをしています。メルシャンはサイト「ワインすき!」上にAIを使ったチャットボットを設置。ボットの質問に応えることで自分のワインの好みをAIが理解してお勧めのワインを提案してくれるとのことです。同様に「感性を学習するパーソナル人工知能SENSY」を開発するSENSY株式会社は、そのAIを使ってユーザーのワインのレビューを学習するAIシステム「SENSYソムリエ」を提供しています。

 

ワインを分析してデータ化してくれる「MyŒno」

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しかし「SENSYソムリエ」はワインの「甘味・酸味・苦味・渋味・余韻」をユーザーがそれぞれ5段階評価をするというもので、そもそも「味覚に自信がない」「毎回評価の基準がズレそう」という初心者には若干壁が感じられます。

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そこでワイン初心者にも期待できそうなのが、Kickstarterで資金獲得に成功したプロダクトの「MyŒno」です。ワイン王国フランスから産まれたこのプロダクトは、グラスに入れたワインに細長いデバイスを直接入れることでワインの特性を分析し、アプリ上でわかりやすくグラフで表示してくれます。

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特性は大きく酸味、タンニン、強さの3つになっています。SENSYソムリエの5つの特性とはかなり違っているのが興味深いですね。この3つの要素以外については、「ミネラル感」「果実味」「樽香」「余韻」と準備されたタグのうち当てはまるものを選択して評価していくことになります。3つの数値で表されるデータと、味の特性タグを組み合わせて複雑なワインのデータを決めていくわけですね。

後はワインを飲んで自分で気に入ったかどうかを5つ星で評価するだけ。このデータが蓄積されて、ユーザーの好みをMyŒnoが理解してくれるわけです。

 

味の評価はデバイスが客観的に測ってくれて、後は自分の好みを決めていくだけ。これなら初心者にも優しい設計で、「自分は酸味が弱いのが好きなんだ」と自分の好みが少しずつ分かりそうですよね。

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しかもMyŒnoのユーザーが世界のどこかでMyŒnoを使うたびに、その銘柄と味の分析がデータベースに追加されるので、店頭に並んでいるボトルをスキャンすれば、あなたが飲んだことがないワインでもMyŒnoが味を教えてくれるかもしれません。

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店頭でワインをスキャンすると、MyŒnoがユーザーの好きな味の組み合わせと比較して、どれくらいユーザーが気にいるかを予測。これは面白いし、有り難いですよね。いつまでたってもラベル買いから卒業できない私も、これがあれば少しずつ知識が溜まっていきそうな気がします。

 

スキャンをして表示される情報は味だけではありません。ワインの成熟度、ピーク年数、受賞歴といった情報も見れるのです。ワインの年数を見て購入するなんてことが、まさか自分でもできるようになるなんて、ちょっと感動ですよね。

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レストランでも使えます。ボトルが目の前になくてもワインの名前やスタイル、キーワードなどでデータベースを検索できるようになっています。Kickstarterでは目標金額の3倍以上の400万円近くを獲得しています。公式サイトでは1つ約1万2000円で販売されています。

 

種類と味に幅があり過ぎてついつい敬遠しがちだったワインですが、これがあれば私も自分が大好きなワインを見つけることができそうです。コメント欄にも「これはまさに私が欲しかったプロダクトだ」と期待の声が集まっています。実際に使用したユーザーの感想が待ち遠しいですね。

私、リアルに最後のジェダイかも!? スターウォーズファン必携の「Star Wars/ジェダイ・チャレンジ」をこってり遊んだ!

待望の新作「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」、みなさんご覧になりましたか? タイトルが発表された時点で、「“最後”ってどういうこと!?」といろんな憶測が飛び交いましたが、「そうきたか!」という感じの今作でしたね。

 

そんなスター・ウォーズシリーズで印象的なのが、ジェダイマスター達のライトセーバーを使った格闘シーンです。映画を観たことがある人なら、一度はジェダイに憧れたことがあるはず。そんな憧れのジェダイマスターに誰でもなれるのが、レノボから発売された「Star Wars/ジェダイ・チャレンジ」というARゲームです。

 

↑「Star Wars/ジェダイ・チャレンジ」のパッケージ。このなかにジェダイになれるセット一式が入っている↑「Star Wars/ジェダイ・チャレンジ」のパッケージ。このなかにジェダイになれるセット一式が入っている

 

スター・ウォーズファンでなくても楽しめる仕掛けが満載のこのゲーム。さっそくプレイ内容をご紹介しましょう!

まずはスマホに専用アプリをインストール

ジェダイ・チャレンジは、3種類のゲームが楽しめるARゲームキットです。パッケージには、Lenovo ミラージュ ARヘッドセット、ライトセーバー・コントローラー、トラッキング・ビーコンが同梱されています。

 

↑Lenovo ミラージュ ARヘッドセットの重さは470g。充電式で、なかにスマホをセットして使う↑Lenovo ミラージュ ARヘッドセットの重さは470g。充電式で、なかにスマホをセットして使う

 

ライトセーバーといえば、もっと長いものが入っているのかと思いきや、こんなに短くて雰囲気が出るのかやや心配ですよね。そのあたりについては後ほどご紹介したいと思います。

 

↑ジェダイといえばやっぱりライトセーバー。充電式となっている↑ジェダイといえばやっぱりライトセーバー。充電式となっている

 

↑トラッキング・ビーコンによって、プレーヤーのロケーションを性格にトラッキングする↑トラッキング・ビーコンによって、プレーヤーのロケーションを正確にトラッキングする

 

ゲームをプレイするには、iPhoneもしくはAndroidスマホが必要です。主な対応端末は、iPhone X、iPhone 8 Plus、iPhone 8、7 Plus、iPhone 7、iPhone 6s Plus、iPhone 6s、iPhone 6 Plus、iPhone 6、Samsung Galaxy S8、Galaxy S7 edge、Galaxy S7、Google Pixel XL、Google Pixel、Moto Z Force Edition、LG G6。サイズが一番の問題になるので、Galaxy Note8は利用できません。

 

まずはスマホに専用の無料アプリ「Star Wars: Jedi Challenges」をインストールし、セットアップを行います。使用する言語は、現在、英語、ドイツ語、日本語に対応。「日本語」を選択すると、タイトル画面が表示されます。

 

↑まずはスマホにアプリをインストールし、設定を行う↑まずはスマホにアプリをインストールし、設定を行う

 

ハードウェアの有無の画面が表示されたら、「既に持っている」を選択し、音量調節、端末のBluetoothをオンにしてライトセーバー・コントラーラーとのペアリングを行い、ライトセーバーの調整を行います。

 

↑設定はスマホに表示されるアプリ画面を見ながら進めよう↑設定はスマホに表示されるアプリ画面を見ながら進めよう

 

続いて、トラッキング・ビーコンに単3乾電池2本を入れて「Mode 1」にして床に置きます。このとき、プレイエリアは1.5×3m、トラッキング・ビーコンとの距離は1.5m以上が推奨されているので、少し広めの場所に置きましょう。

 

あとは、ヘッドセットからトレイを引き出し、スマホを載せます。ヘッドセット接続用のUSBケーブルを装着し、トレイをヘッドセットに戻してUSBケーブルを本体に接続すれば、準備は完了です。

 

↑本体からトレイを取り出し、スマホを正しくセットする。USBケーブルは3種類付属するので、自分のスマホに合ったものを選ぼう↑本体からトレイを取り出し、スマホを正しくセットする。USBケーブルは3種類付属するので、自分のスマホに合ったものを選ぼう

↑これで準備は完了。ライトセーバーは短いので振り回してもそこまで危険はないが、できるだけ周りに物がない場所で使おう↑これで準備は完了。ライトセーバーは短いので振り回してもそこまで危険はないが、できるだけ周りに物がない場所で使おう

 

「ライトセーバー・バトル」で銀河の脅威に立ち向かおう

本製品の一番のお楽しみでもある「ライトセーバー・バトル」は、ライトセーバーを実際に振って戦う対戦ゲーム。6つの惑星が舞台になっており、各惑星では3つのステージが用意されています。

 

↑ヘッドセットのなかはこんな感じ。実際の背景の上にホログラムで映像が浮かび上がって見える↑ヘッドセットのなかはこんな感じ。実際の背景の上にホログラムで映像が浮かび上がって見える

 

バトルドロイドやストーム・トルーパーなどは集団で襲ってくるので、ブラスターをライトセーバーで打ち返したり、避けたりしながら、近付いてきたときに斬りつけて倒します。これはこれで楽しいですが、やっぱりテンションが上がるのは暗黒卿との戦い! 敵の攻撃を防御しつつ、隙を見つけて相手を斬りつけてダメージを与えます。

 

思ったよりも短かったライトセーバーですが、バトル前に画面の指示に従ってボタンを押すと、画面上に「ヴォォォン」とスイッチをオンにした状態のライトセーバーが現れるんです! 出てくる瞬間や敵のライトセーバーを受けるときには振動があり、臨場感も満点。ステージが進むとライトセーバーの色も選べるようになるので、これは遊びがいがあります。

 

 

プレイ画面では左右に同じ画面が出ていますが、ヘッドセットでは1画面だけが見えています。これを見ていただいてもわかると思うのですが、結構動きが激しく、画面上に現れる指示を的確にこなさなければなりません。暗黒卿の敵としてはダース・モールが最初なのは、実際の「スター・ウォーズ エピゾード1」と同じなので、作品のファンとしては「来た―!」とうれしくなるはず。

 

レベルが上がれば、ダース・ベイダーやカイロ・レンとも戦えます。敵はなかなかの強者揃いなので、懲りずにチャレンジし続けましょう。

劇中にも登場した「ホロチェス」で遊ぼう

「ホロチェス」は、シリーズ内では「デジャリック」と呼ばれているゲームで、銀河系では長く愛されるホログラムのチェスゲームのような遊びです。「スター・ウォーズ エピソード4」内で、ミレニアム・ファルコンのなかでC-3POとチューバッカが遊んでいるシーンもありましたよね。

 

クリーチャーを一手ずつ動かし、コンピューターと対戦していくのですが、これがなかなか難しい! クリーチャーは8体あり、それぞれ長所と短所が異なります。特徴を見極めながら戦略を練る必要があるので、チェスや将棋のようなイメージです。

 

 

操作はライトセーバー・コントローラーで行うのですが、動きはほぼないものの、頭を使うゲームが好きな人はハマりそうな印象です。

スター・ウォーズサーガの戦いを再現した「戦略バトル」

頭脳戦といえば、「戦略バトル」も忘れてはいけません。反乱軍を率いて、帝国軍と戦うシュミレーションゲームで、ステージに合わせてミッションをクリアしたり、伊軍のキャラクターを適切な位置に配置したりして帝国軍を倒していきます。

 

 

個人的には戦略を練るタイプのゲームは敬遠しがちなのですが、スター・ウォーズが舞台になっていると、親近感が沸いて楽しく遊べました。途中でルーク・スカイウォーカーを配置すると、一気に反乱軍を倒せるので、まるで映画のワンシーンを俯瞰で眺めているような気分になります。

AR酔いはないが長時間プレイはできない

今回、ひととおりのゲームを遊んでみて感じたのは、スター・ウォーズの世界観が加わるだけで、一気にゲームの内容にリアリティが増すことでした。ライトセーバー・バトルは、いわばこれまでにもあったチャンバラゲームと同じなのですが、敵が暗黒卿になるだけで一気に映画の世界に入り込んでいる気分になれます。

 

↑ライトセーバーを振り回すという憧れの体験ができるだけで、ファンとしてはたまらない!↑ライトセーバーを振り回すという憧れの体験ができるだけで、ファンとしてはたまらない!

 

また、ヘッドセットは470g、ライトセーバーは275gと決して軽くはないものの、意外とプレイ中にその重さは気になりませんでした。メガネをかけたままでも快適にヘッドセットが使えたのも何気にうれしいポイントです。

 

ヘッドセットとライトセーバーは充電式ですが、いずれも1時間半のプレイでバッテリーが切れることもありませんでした。ただし、一番問題なのはスマホのバッテリー消費です。筆者のiPhone 7では、1時間半のプレイでバッテリー残量が100%から30%台になっていたので、長時間プレイはやや厳しそうです。

 

「Star Wars/ジェダイ・チャレンジ」のお値段は2万9,980円(税込)。これだけリアルにジェダイの騎士気分が楽しめるなら、スター・ウォーズファンは買って損はありません。ジェダイ・チャレンジで遊ぶ皆さんが、フォースと共にあらんことを!

 

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史上最高の5K解像度、210度広視野角を体験できる! 次世代VR「StarVR」を導入した「SEGA VR AREA SHINJUKU」オープン!

スターヴィーアールは、ハリウッド映画のCG撮影技術を取り入れたハイエンドVRヘッドマウントディスプレイ「StarVR」を導入した、VR体験エリア「SEGA VR AREA SHINJUKU」を12月22日よりセガ新宿歌舞伎町内にグランドオープンしました。

 

↑SEGA VR AREA SHINJUKU内のStarVRエリアイメージ↑SEGA VR AREA SHINJUKU内のStarVRエリアイメージ

 

「SEGA VR AREA SHINJUKU」は、セガのアミューズメント施設に併設して展開するVRアトラクション施設です。このVR体験エリアでは、VR業界最広視野角210°、最高解像度5Kの「StarVR」を使って、SFシューティング型アクションゲーム「JOHN WICK CHRONICLES」と「THE MUMMY PRODIGIUM STRIKE」を楽しめます。

 

↑↑SFシューティング型アクションゲーム「JOHN WICK CHRONICLES」。プレイ人数1名、対象年齢13歳以上、プレイ時間は約15分となる。

 

 

↑↑SFシューティング型アクションゲーム「THE MUMMY PRODIGIUM STRIKE」。プレイ人数1名、対象年齢13歳以上、プレイ時間は約15分となる。

 

 

装着するハイエンドVRヘッドマウントディスプレイ「StarVR」は、世界最高の広視野角・高解像度を特徴とするハイエンドなVR HMD。現在、日本市場で販売されているVR製品の視野角は平均100~120°程度で、StarVRは左右に独立した有機ELディスプレイパネルを搭載したことで人間の視界の約75%にもおよぶ、人間の視野角に最も近い広視野角(210°)モデルを実現。目に映るすべてで映像の世界を楽しむことができます。その没入感は、シューティングゲームで背後にいる敵の気配を感じられるほどリアルです。

 

↑世界最高峰の広視野角、高解像度を体験できる、StarVR↑世界最高峰の広視野角、高解像度を体験できる、StarVR

 

搭載されている有機ELディスプレイパネルは、2560×1440ドットの2.5K解像度パネルを左右に搭載することで5K解像度の映像を映し出し、息を呑むほどの迫力と臨場感のあるVR体験を楽しめます。

 

↑StarVRのシミュレーション画像。左が5K、右が2K↑StarVRのシミュレーション画像。左が5K、右が2K

 

また、ハリウッド映画のCG撮影で使われているトラッキングシステム、「ハイスピード・オプティカル・トラッキングシステム」を採用。VR酔いの原因である速い動きをする時の映像の乱れを抑制し、VR空間での素早い動きでも滑らかな映像を実現。長時間使用の際も目が疲れにくく、酔いにくい仕様です。

 

↑ハイスピード・オプティカル・トラッキングシステムのイメージ↑ハイスピード・オプティカル・トラッキングシステムのイメージ

 

人間の視野角に最も近い視野角で今までにない没入感を実現し、今までにない臨場感あふれるエキサイティングな映像世界をぜひ体験してみてはいかがでしょうか。

 

【SEGA VR AREA SHINJUKU 詳細】

●営業時間:13:00~23:00

●アトラクション名:「JOHN WICK CHRONICLES」、「THE MUMMY PRODIGIUM STRIKE」

●プレイ人数 :「JOHN WICK CHRONICLES」各2名、「THE MUMMY PRODIGIUM STRIKE」各2名

●料金:1200円

 

【StarVR 仕様】

●ディスプレイ:デュアル5.1インチAMOLEDディスプレイ(5120×1440ドット/1眼 2560×1440ドット)

●レンズ:デュアルフレネルレンズ

●視野:210度水平視野/120度垂直視野

●オーディオ:外部オーディオジャックソリューション

●センサー:Gセンサー/ジャイロセンサー/高性能IMU

●サイズ/質量:W259.1×H90.6×D144.3mm/530g

 

<アトラクションに関する注意事項>

※以下の条件に該当する方は体験いただけません。

●13歳未満の方

●身長130cm未満の方

●体重100kg以上の方

●妊娠中、お酒を飲まれている人、乗り物に酔いやすい方

●心臓、首、腰、脊椎、血圧に異常や疾患のある方

●利用によって症状が悪化する恐れのある方(目眩、恐怖症、痙攣、発作、騒音過敏性など)

●心身に障がいをお持ちの方

 

スマートスピーカーとは何が違う? 人工知能を手にした「スマートホーム」がもたらす生活

ここ最近、「スマートスピーカー」と呼ばれる製品への注目が高まってきている。スマートスピーカーとは、音声で照明をコントロールしたり、楽曲やビデオを流してくれたり、天気予報や最新ニュースを教えてくれたりする“賢いスピーカー”のことを指す。もっとも、スピーカー自体が賢いというより、インターネットで接続した先にあるAI(人工知能)が、わたしたちの発する言葉を解析し、コマンドを出すのだ。

 

では、「スマートホーム」はどうだろうか。さらに、スマートホームが人工知能を手に入れると生活はどのように変わるのだろうか。2016年12月からスマートホームを手がけてきた投資不動産ディベロップメント事業会社インヴァランス代表取締役 小暮学氏と、米 Brain of Things(以下、BoT)CEO アシュトシュ・サクセナ氏に話をうかがった。

20171215_y-koba11 (1)↑Brain of Things アシュトシュ・アシュトシュ氏とインヴァランス 小暮学氏

 

完全なスマートホームが“不完全”だった理由

まず、スマートホームとはどのようなものなのだろうか。簡単にいえば、室内にある照明器具、エアコン、給湯器などのデバイスを、IoT技術によりスマートフォンでコントロールする仕組みを備えた家のことである。

 

インヴァランスでは、自社のそのIoTシステムを「alyssa.(アリッサ)」と名付け、同名のスマートフォンアプリで操作できるようにした。「これまでの家づくりは数百年もの間、地震や火事、水害などに持ちこたえられるように構造を強くしたり、お風呂やキッチン周りなどの設備を充実させたりと、ハード面での改良に重点を置いてきました。インヴァランスではその次の段階として、ユーザーエクスペリエンスの部分が重視されるべき、と考え、IoTを住まいに組み込むことにしました」と、システム開発の経緯を小暮氏は説明する。

20171215_y-koba11 (1)↑IoTを利用して外出先でもスマートフォンから室内の機器をコントロールできるようにした「alyssa.」システムの専用アプリ

 

alyssa.がスマートスピーカーやほかのスマートホームと決定的に異なる点は、建物の建築設計から携わる会社が提供している、ということ。構造を無視して、ガス器具など火を扱う器具のコントロールシステムを後付けすることは建築基準法上難しいが、それを熟知しているデベロッパーのインヴァランスだからこそ、外出先からガス給湯器を扱うシステムも載せられるのだ。

 

このようにスマートホームとしては完璧ともいえるシステムを構築した小暮氏だが、「これでは不十分だ」と言う。「スマートホームともてはやしても、結局家の中にあるスイッチをスマホで持ち出せるようにしただけ。スマホと家をつなげた単なる“コネクティッドホーム”に過ぎず、自分たちで操作しないといけないためスマートとは言えない。それらを自動化した、本当の“スマートさ”のために、AIは必須なのです」。

 

そのように考えていたところ、AIにおける博士号を取得したアシュトシュ氏率いるAI開発ベンチャー企業BoTのプロダクトに触れ、BoTと提携。2015年に完成していた、居住者の生活パターンを学習してより快適に過ごせるAIスマートホームシステム「CASPAR(キャスパー)」を同社のスマートホームに組み込むことにしたのだ。

 

スマートホームがAIを手にすることで生じる変化とは?

アシュトシュ氏は、「CASPARを組み込んだスマートホームはインテリジェントパートナーになり得る」と言う。そして、なぜスマートスピーカーだけでは足りないのか? という質問に次のように答えた。

 

「自動車の自動運転のことを考えてほしい。実際に運転するには道路状況を確認しつつ、アクセルやブレーキ、ウィンカーやハンドルなどの操作をする必要がある。もし、これらをすべて音声でコントロールする必要があるとしたら、コマンドを出し切れるだろうか。その必要をなくすために開発されているのが自動運転のAIなのである。

同じように、家の中でコントロールしたいものは、オン/オフの切り替えだけでなく、明るさや温度など微妙に調整の必要なものがある。例えば、『映画を見たい』という場合、ディスプレイをオンにするだけでなく、カーテンを閉め、照明を少し暗くする、といった具合だ。『テレビつけて』『東側のカーテン閉めて』『少し暗くして』とすべて指示するのは大変だろう。自分だったらこうするだろう、というようなことをひとつの音声コントロールで、いわば行間を読んで先回りしてやってくれるのがCASPARのようなAI、インテリジェントパートナーなのだ」

20171215_y-koba11 (2)↑「CASPAR.AI」のマイク・スピーカー。住人は明確な指示がある場合、「CASPAR」と呼びかけるが、大抵の場合は室内各所に設置したセンサーが住人の行動を把握し、例えば、廊下を通ってトイレに行けば明かりをつけるなど、自動的に機器をコントロールする

 

最新技術を駆使したスマートホームが高齢者の自立を支援

来るべき高齢化社会に向けてもAIを組み込んだスマートホームは重要になってくる、とアシュトシュ氏は言う。

 

「もちろん、音声コントロールはスマートスピーカーやスマートホームにとって、なくてはならないものだが、それは機能の一部にすぎない。もしベッドから起き上がろうとしたとき、またはトイレに入ったときに意識を失い倒れてしまったら、声を出して助けを呼べるだろうか。CASPARなら、部屋の各所に設けたセンサーと連動しているため、住人の動作や発する音から状況を解析し、助けを呼ぶことができる。高齢者が介護施設ではなく、自分の力で生活するのに不安がないようにするのもインテリジェントパートナーの役割であるといえよう」

20171215_y-koba11 (3)↑CASPARを組み込んだ高齢者向け住まいの実験。実際にセンサーが感知するのは熱(人がどこにいるのか)や音声などだけだが、それでも行動は把握できる。ここでは住人がベッドの上で咳き込んでおり、音声センサー(右下)がそれを拾い、右上のグラフには「Coughing(咳)」と表示。咳が何度も続くようであれば、看護師が駆けつける仕組みになっている

 

実は、米国でも一人暮らしの高齢者をどのように支援するのか、といった課題を抱えているという。普通の人にとって簡単なことでも、高齢者にとっては就寝前に明かりやガスコンロの火を確認して消すといったことは難しい場合もある。そのため火災のリスクも高まっているのだ。

 

そのような課題に取り組むべくBoTは、2018年の完成に向けて米カリフォルニアに130棟の高齢者向けアパートを建設中。完成すれば、介護施設に移り住まずとも、一人暮らしをしていくことが可能になるという。

20171215_y-koba11 (4)↑部屋の各所に設置したセンサーが、住人の行動を把握。指定時刻に薬を飲む行動を取っていないようであれば、「まだ薬を飲んでいません」と服薬を促す

 

建設中の高齢者向け住宅には、異変が起きたときすぐ駆けつけられるよう担当者が24時間常駐するが、「将来的には『介護ロボット』がその役割を担えるよう、ロボティクス分野の開発もすでに行っている」とアシュトシュ氏。スタンフォード大学で博士号を取った際のロボティクス関連知識を生かし、6年後をめどに実現を目指しているという。

 

さらに、朝起きる時刻や自宅での学習時間、歯磨きなど子どもが達成すべき目標をサポートするサービスも開発中だという。「毎朝、決まった時刻に子どもたちを起こし、もちろんスヌーズ機能もつけ、歯を磨いたり勉強したりしなかったら親にレポートするといった機能もつけます」とアシュトシュ氏は笑う。
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わたしたちが子どものころに思い描いていたマンガの世界のような未来が、もうすぐそこまでやって来ているのかもしれない。

HTC「U11」&「U11 life」と未発売モデル「U11+」はどうちがう?――新たなUIに大きな期待!

HTCは去る12月1日、都内にて「HTC U11 life/U11+ ローンチ記念ファンイベント」を開催。同会では、Y!mobileから発売された「Android One X2」や11月にグローバルで発表された「HTC U11+」に触れる機会もありました。ここでしか触れなかった新モデルのインプレッションと、イベントの様子をレポートしたいと思います。

 

20171208_ashida002↑2モデルともU11のシリーズ機

 

今回ローンチを祝された2モデルは、どちらも「HTC U11」のシリーズ後継に相当するもの。同シリーズは、見る角度によって輝きを変化させる「リキッドサーフェスデザイン」を採用した背面がユニーク。また、端末側面を握って操作する「エッジ・センス」という機能が使えることも特徴です。

 

U11 lifeはAndroid Oneとして登場

同会の数日前にY!mobileから発表されたAndroid One X2は、グローバルで発表されたHTC U11 lifeをベースにしています。ファンイベントを冠する端末の名称とは違いますが、日本版のU11 lifeとして紹介されました。

 

20171208_ashida003↑国内版HTC U11 lifeこと、Android One X2

 

同機はU11の特徴を継承したミッドレンジモデルに相当。リキッドサーフェス、エッジ・センスに加え、ハイレゾイヤホンを同梱するなど、ハイエンドモデルさながらの贅沢仕様となっています。アクリルを用いることで、軽量化されていることもポイントです。

 

 

U11+は国内未発売でも新機能が目を引いた

一方、「HTC U11+」はU11をさらに拡張して、新機能を搭載したモデル。画面サイズは6インチで、U11よりも幅が若干スリムになっています。防水防塵性能もIP68にアップしました。なお、グローバルでは発表されたものの、いまのところ日本では発売される予定はないとのこと。

 

20171208_ashida004↑11月初旬にグローバルで発表されたHTC U11

 

デザインで目を引いたのは、「トランスルーセントブラック」という半透明のボディを採用するバリエーション。基盤の一部が透けて見える仕様になっています。

 

20171208_ashida005↑会場では、HTC台湾本社 デザイン部門アソシエイトバイスプレジデントのジョンソン・チャン氏が登壇。同機のコンセプトのほか、ボツになったデザインのエピソードなど、ファンイベントでしか聞けない裏話を語った

 

同機に搭載された新機能としては、「Edge Launcher(エッジ・ランチャー)」と「ナビゲーション バー」のカスタマイズに注目。また、ホーム画面中央をスワイプダウンすると、通知などを表示できるようになっており、これが非常に便利でした。

 

20171208_ashida006↑端末を握ってエッジ・ランチャーを起動。アプリのランチャーが表示されるようになる。アプリ一覧を開かなくても片手操作でよく使うアプリに素早くアクセスできる

 

20171208_ashida007↑ナビゲーションバーを右から左へスワイプすると、ショートカット機能が表示される。画面の録画、通知の確認、スクリーンショット、スリープさせる、などの操作が行える。「設定」アプリからナビゲーションバーのカスタマイズも可能

 

 

20171208_ashida008↑画面上端に指を伸ばさなくても、ホーム画面中央をスワイプダウンすることで、ショートカットアイコンや通知を表示させられる。大画面モデルの使い勝手を上げる良い機能だ

 

U11+自体の国内発売は全くの未定ですが、同機に搭載されたこれらの新UIは次期モデルにも採用される可能性が高いのではないか、と期待は高まります。

 

U11のレッドも発売決定

さて、既に大手キャリアにて発売されているU11は「Alexa」をサポートしており、12月末より順次アクティベートされる予定。Amazon Echoなどは招待制で発売されていますが、U11を持っている場合には、必ず使えるようになるのがメリット。

 

ちなみに、同社では、Twitterのフォロワーが2万人に達したらU11のSIMフリーモデル(ソーラーレッド)を販売、および5台をプレゼントするというキャンペーンも実施していました。同会の開催直前にこの目標値も無事クリアしています。

 

20171208_ashida009↑HTC U11のソーラーレッドモデルは1~2月中に発売される。国内モデルではおサイフケータイなどの機能も追加を検討しているとのこと

 

なお、同キャンペーンは12月も継続されます。フォロワー数がさらに増え、計2万5000人になったらプレゼントを計10台にするといった内容が、児島氏からアナウンスされました。

 

20171208_ashida010↑HTC NIPPON代表取締役社長 児島全克氏

 

 

ファンが望むは「高性能カメラを安く」

さて、同会の最後には、参加したファンによって、どんなモデルを望むか、というグループセッションも実施されました。会場で最も共感を得たのは「安くて高性能カメラに特化したモデル」を望む意見。

 

20171208_ashida011↑グループセッションの様子

 

Googleの「Pixel」シリーズの開発にも協力している同社、高性能カメラの開発は得意とするところです。ちょっと気が早いですが、ファンの声を反映し、今後どんな製品が展開されていくのか、気になりますね。

iOS 11の「ファイル」アプリならこんなに簡単!! 異なるオンラインストレージ間のコピーはiPhoneで!

オンラインストレージ間のコピーは、各サービスの純正アプリでは対応していないことがあります。そんなとき、iOS 11で新たに搭載された「ファイル」アプリを使えば、対応するオンラインストレージ間でデータのコピーが簡単にできちゃうんです!

 

異なるストレージ間でデータをコピーする

まずは使用するストレージの純正アプリをインストールして初回ログインを済ませておきます。あとは「ファイル」アプリを起動すれば、「場所」にストレージの一覧が表示されるのでアクセスしましょう。

 

コピー手順はデータを選択してコピー先を選択するだけですが、対象がフォルダーの場合は、コピー先としてストレージ内の特定のフォルダーを指定する必要があります。最上位の階層にコピーしたい場合は、後述する手動でのコピー方法を使いましょう。

20171214_y-koba1 (1)↑事前に純正アプリのインストールとログインを済ませたら、「ファイル」アプリを起動。コピーしたいストレージ名(ここでは「Dropbox」)をタップします

 

20171214_y-koba1 (2)↑ブラウズ画面にストレージ内のデータが表示されます。画面右上の「選択」をタップします

 

20171214_y-koba1 (3)↑選択モードになるので、コピーしたいデータをすべてタップしてチェックを入れ、画面下部のフォルダーアイコンをタップします

 

20171214_y-koba1 (4)↑元の画面に戻り、コピー先のストレージ(ここでは「iCloud Drive」)をタップ。ストレージ内にあるフォルダーが表示されるので、コピー先にするフォルダー(ここでは「保管用」)をタップして、右上の「コピー」をタップします

 

20171214_y-koba1 (5)↑データのコピーが実行されます。指定した場所を開いてコピーを確認しましょう

 

20171214_y-koba1 (6)↑なお、フォルダーではなくファイルをコピーした場合は、コピー先にストレージの最上位の階層を指定できます。ストレージ名の部分(ここでは「iCloud Drive」)をタップして右上の「コピー」をタップすればOKです

 

手動でコピーすることも可能

「ファイル」では手動でコピーを実行することも可能です。フォルダーの場合、通常の方法ではコピー先にストレージの最上位階層を指定できませんでしたが、手動なら好きな場所にコピーできます。

20171214_y-koba1 (7)↑コピーしたいデータをロングタッチすると、メニューが表示されるので、「コピー」をタップします

 

20171214_y-koba1 (8)↑次に、コピー先のストレージを開いて、何もない地点をロングタッチ。表示されたメニューから「ペースト」をタップします

 

20171214_y-koba1 (9)↑コピーが実行されますので、データを確認しましょう

 

「ファイル」なら、純正アプリ間では難しいコピーもスムーズに実行できます。複数のオンラインストレージを使っている人は、ぜひお試しください!

 

※なお、今回ご紹介した機能は「ファイル」で使える大半のオンラインストレージで可能ですが、現時点(2017年12月13日)ではOneDriveが非対応となっています。

大人気の「マインクラフト」でプログラミングが学べる!小・中学生向け1DAYキャンプ開催決定

学研プラスが運営するGakken Tech Programは、小・中学生向けのプログラミング1DAYキャンプ(短期集中講座)を東京・神奈川各所にて12月、また年明け2018年1月~3月と連続で開催します。

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全国小学校での2020年から開始されるプログラミング教育必修化に向けて、プログラミング教育に日々注目が集まっています。興味はあるけれど何から教えて良いのかわからないとお悩みのお父さんお母さん。まずは短期集中講座から始めてみませんか?

 

Gakken Tech Program プログラミング1DAYキャンプの実際の様子は次の動画でチェック!

 

1日で成長できたと実感できる!プログラミング初心者の子どもにオススメの充実プログラム!

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Gakken Tech Programing 1DAY CAMPは、プログラミングを学ぶとともに、タイピングの基礎からプレゼンテーションまで1日で体験できる充実のカリキュラム。これまでのキャンプに参加した保護者のアンケートでは、ほとんどが「とても満足」や「満足」と回答しています。

 

子どもたちに大人気!マインクラフトでプログラミングが学習できる!

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プログラミングと聞くと難しそうなイメージがありますが、子どもたちに大人気のマインクラフトを使った学習からスタートすれば、楽しんでプログラミングに親しめます。好評につきマインクラフトコースVOL.02も新設!

 

都内からアクセスしやすい会場にて毎月開催!

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今回は新たに池袋コミュニティ・カレッジでの開催も決定しました(2018年3月18日開催分)。そのほか、同じく池袋の三省堂書店本店、五反田の学研ビルと、駅チカのアクセスしやすい会場で開催します。

 

《好きやレベルで選べる5つの学習コース》

◇プログラミング入門1DAY スクラッチでゲームを作ろう
「ブロック崩し」や「じゃんけんゲーム」を作りながらプログラミングに挑戦します。はじめてのプログラミングに不安を感じるなら、コード入力を行わずに学習できる「スクラッチ」を使った本コースがオススメです。
難易度:★ 対象:小学1年生~小学6年生

◇プログラミング基礎1DAY マインクラフトコースVOL.01
大人気ゲーム「マインクラフト」を使って、自動でモノづくりをするプログラミングに挑戦します。1DAYのコースでは、人気キャラクター「クリーパー」の顔をプログラミングで作ることを目指します。
難易度:★★ 対象:小学1年生~中学3年生

◇プログラミング基礎1DAY マインクラフトコースVOL.02
プログラミング基礎1DAY マインクラフトコースVOL.01の続きとなるコースです。VOL.01を受講された方はこちらのコースで、壁や床、塔などを作りながら、FORやIFといったさらに高度なプログラミングを学習しましょう。
難易度:★★ 対象:小学1年生~中学3年生

◇プログラミング実践1DAY ホームページとWebアプリを作ろう
「Webでの情報発信」という強力なスキルを身につけるコースです。はじめに自己紹介ホームページを作りながら、Web制作の基本となる「HTML」を学びます。さらに、タイピングゲーム作りを通して「JavaScript」を学びます。
難易度:★★★ 対象:小学3年生~中学3年生

◇プログラミング実践1DAY iPhoneアプリを作ろう
iPhoneで動く「アプリ」を自分で作ってみましょう。「Xcode」というアプリケーションを使い、「Swift」というプログラミング言語を学びながら、「おみくじアプリ」や「アニメーションアプリ」を作成します。
難易度:★★★ 対象:小学3年生~中学3年生

《お申し込み》
http://gakken-tech.jp/camp/?utm_source=getnavi171212-01
※サイト上で詳細をご確認のうえお申し込みください。

《プログラミング1DAYキャンプ開催概要》

◇日時:12月28日(木)10:00?17:00
◇会場:学研ビル(東京都品川区西五反田2-11-8)

◇日時:1月14日(日)10:00?17:00
◇会場:学研ビル(東京都品川区西五反田2-11-8)

◇日時:2月4日(日)11:00?18:00
◇会場:三省堂書店池袋本店(東京都豊島区南池袋1-28-1 西武池袋本店内書籍館4階イベントスペース)

◇日時:3月18日(日)11:00?18:00
◇会場:池袋コミュニティ・カレッジ(東京都豊島区南池袋1-28-1 西武池袋本店別館8階

◇参加費:全日程1DAY/1万5,000円(税別)※各種割引あり

【西田宗千佳連載】顔認証はセキュリティを超えて新しい産業を生み出す

「週刊GetNavi」Vol.61-4

↑Face ID↑Face ID

 

iPhone Xにおいて「Face ID」が導入され、顔の立体構造を使った顔認証が使われたことには大きな意味がある。一番の影響は、「立体構造を把握するセンサーの出荷量と、それを使うソフトの量が劇的に増える」ということだ。技術は使われるほど安くなり、磨かれる。タッチパネルやモーションセンサー、GPSがスマホのブレイクによって当たり前になったように、そして、指紋センサーがiPhoneでの採用以降当たり前になったように、顔認証を使う機器やソフトはどんどん増えていくだろう。

 

iPhoneのFace IDで採用された技術はアップル社の独自性が高く、他社がそのまま真似するのは簡単ではない。しかし、技術は魔法ではないので、アプローチを変えて同じような結果を再現することは十分可能である。開発に10か月程度はかかると想定しても、2018年末以降に登場する高級スマホには、iPhone Xと同じような「高度顔認証」を搭載するものが増えてくることだろう。

 

立体構造を把握する技術には、セキュリティ以外にも多くの展開が考えられる。iPhone Xの「アニ文字」という機能は、顔の表情を取り込んで、CGキャラクターに自分の表情をさせて、他人に送ることができる。これと同じような機能は、チャットソフトなどに続々と搭載されていくことだろう。今でも、Snapchatなどのアプリでは、自分の顔にヒゲやうさ耳を「盛る」ことができるが、そういったエフェクトを、より高度なレベルで施せるようになってくるのだ。現在、ビデオチャットを利用することに気が進まない人の多くは、自分の顔や表情に自信がないからではないだろうか。これは日本人には多く見られる傾向といわれる。だが、CGキャラクターを「アバター」としてコミュニケーションできるようになれば、事情は大きく変わってくるのではないだろうか。

 

スマホの使い方はだいたい決まってきた。そこに新しい変化をもたらすのは「カメラ」をセンサーとして使うことだと考えている。iPhone Xがやっているような「立体把握」は、カメラから取り込んだデータを生かすうえでは、より大きな可能性をもつものである。

 

これは別にスマホだけに限った話ではない。パーツが安くなれば、PCやテレビにも組み込むことが簡単になる。ビデオチャットをPCやテレビで使いやすくなるだろうし、同じ機構を使い、顔認識でなく「指認識」を行えば、リモコンなどの特別な機器を用意することなく、空間で指を動かして機器を操作する……といったことも十分に可能になる。

 

iPhoneという「ヒット商品」に使われることによる数のインパクトが、セキュリティだけでなく、様々な産業への変化を促すことになっていきそうだ。

 

●Vol.62-1は「ゲットナビ」2月号(12月22日発売)に掲載予定です。

 

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米国で経済的に最も進んでいる州はどこ? シリコンバレーがあるカリフォルニアは意外にも1位ではなかった

Google、Facebook、Amazonとアメリカの大手テック企業が経済ニュースに登場しない日はないですよね。日本からもスマートニュースやメルカリといったスタートアップ企業がアメリカに進出していますし、アメリカのテック企業で働く日本人エンジニアを見かけることはニューヨークでも珍しくなくなってきました。これは西海岸でも同じようです。

 

日本で働いている人も実はアメリカ進出に興味がある方は多いはず。「あの同僚もLinkedInに英語のプロフィールを作ってる!」と驚いて触発された方もいるでしょう。

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じゃあ「アメリカのどこ?」と聞かれると、カリフォルニア州シリコンバレー以外になかなか評判が聞こえてこないのも事実です。でもアメリカのテクノロジー経済は東西南北に広がっているってご存知でしたか? それを如実に示している「ニュー・エコノミー指標 2017」を今日は紹介したいと思います。

 

世界有数の非営利シンクタンク・ITIF(インフォメーション・テクノロジー・アンド・イノベーティブ・ファンデーション)が約20年間にわたって調査している「ニュー・エコノミー指標」は、ITイノベーションによる経済成長がどの州で起きているのかをランキング形式で発表しています。

 

エリートな州が競うトップ5

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1位:マサチューセッツ(スコア96.6/100)

 

2位:カリフォルニア(84.7)

 

3位:ワシントン州(84.5)

 

4位:ヴァージニア(81.7)

 

5位:デラウェア(80.4)

 

ワースト5は、下から順番にミシシッピ(37.9)、アーカンソー(42.8)、ウェスト・ヴァージニア(44.1)、ワイオミング(47.1)、ルイジアナ(47.6)となっています。

 

西海岸と東海岸に偏っているかと思いきや、コロラド(7位)、ユタ(9位)、ミネソタ(12位)、テキサス(17位)、ジョージア(18位)と中西部や南部にもテクノロジー経済は点在しているようです。ニューヨークは11位となっています。

 

エンジニアだけじゃない、テック業界が欲しがる人材

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ニューヨークに住む私の周りでも、テック企業へ転職を希望している知人が増えています。エンジニアはもちろん、マーケティングや人事部の仕事をしている人でもGoogleやAmazonといった大手テック企業やスタートアップに移ろうと狙っている人は多くなっています。

 

その理由は、経済が大きく成長しているこの分野では人材確保の競争も激しく、企業も給料や勤務体系といった面で高待遇を提示しているところが多いから。この業界での経歴を身につけることでその後のキャリアも広がります。

 

Amazonは第2本社を建設する都市を選別中ということで、全米の都市が「ウチに来てください!」とラブコールを送っています。そんな中のこのニュー・エコノミー指標の発表を受けて、Amazonの本社があるシアトルの新聞シアトル・タイムズは「Amazon第2本社を誘致したい州はこのランキングの上位に入ってないとまずいだろう」と述べています。

 

「州の経済が栄えるかどうかは、究極的にはモノやサービスをグローバル市場へ輸出し、厳しい競争に勝ち残っている企業が存在しているかどうかによる」とITIFのプレジデントでレポートの共著者であるロバート・D・アトキンソン氏は述べています。

 

アメリカでは、テック企業によって地域の経済が成長し、そこから新しい世代のスタートアップも生まれるということが起きています。アメリカで働きたいなら、どこにするか? 選択肢は1つではありません。

 

評価基準

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ニュー・エコノミー指標は、評価項目が大きく5つに分かれています。1つ目は「知識ベースの仕事の割合」。マネージャーや技術者といった職業の割合、知識ベースの職業に就く海外からの労働者の流入などがこの項目では調査されています。各州にどれくらいテクノロジーやイノベーションのための労働力が存在しているかということですね。

 

2つ目はモノやサービスの輸出先がグローバルであるかどうかといった「グローバリゼーション」。3つ目の「経済的なダイナミズム」ではスタートアップがどれくらい生まれているか、急速に成長している企業はいくつ存在しているか、特許はいくつ取得されたかなどが評価されます。

 

面白いのは4つ目の「デジタル経済」。ここではブロードバンドの速度、州政府が情報を伝達するときにITをどれくらい活用できているか、医療分野ではどうか、そして農業においてインターネットとコンピューターがどれくらい活用されているかが評価されています。農業におけるデジタル技術の普及具合も見られるなんて驚きですよね。

 

最後は「イノベーション・キャパシティ」。電子機器製造やテレコミュニケーション、バイオ医療といったハイテク産業の仕事の数や研究開発に注がれる投資金額などが評価されています。

 

ただ単にイノベーション関連の仕事が集まっているだけではなく、デジタル環境が良い地域かどうか、州や国境を越えた労働力を受け入れる土壌があるかなども分かるわけですね。

 

1999年からずっと1位のマサチューセッツの場合、ソフトウェアやハードウェアにおける大企業が集まっているほか、MITやハーバード大学からの支援を受けるバイオテック企業も多く存在していることが理由として挙げられています。

 

逆に投資を集めているという点で飛び抜けているのは、やはりシリコンバレーを持つカリフォルニア。なんとアメリカのベンチャー・インベストメントの55%はカリフォルニアに注がれているとのことです。

 

参照:ITIF, “The 2017 State New Economy Index”

iPhone X、Galaxy Note 8と並んだ! 「HUAWEI Mate10 Pro」のスゴみを超濃厚レビュー

ファーウェイ・ジャパンは、同社の最上位シリーズに位置付けられるMateシリーズの最新モデル「HUAWEI Mate10 Pro」を発売しました。実売価格は9万6984円。筆者の記憶に誤りがなければ、日本で発売されるSIMフリーのAndroidスマホの中では最高クラスの額です。しかし、従来ファーウェイのスマホは、ハイスペックながら他メーカーのスマホよりもお手頃で、コスパが高いという印象がありました。Mate 10 Proには、その価格にふさわしい性能を備えているのか? むしろお買い得なのか? 発売間もない注目端末をしっかりとレビューしていきたいと思います。

 

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6インチの大画面だけど、持ちやすい

Mate 10 Proは約6.0インチのOLED(有機EL)ディスプレイを搭載。画面アスペクト比は18:9で、解像度は2160×1080ドット。フルHD(1920×1080ドット)の横幅はそのままに、縦に伸ばした印象です。

 

サイズは約H154.2×W74.5×D7.9mmで、重さは約178g。ちなみに、5.5インチ画面のiPhone 8 Plusの横幅は78.1mmで、5.8インチ画面のiPhone Xは70.9mmなので、ちょうどその中間くらい。ファーウェイによると、Mate 10 Proの画面占有率は81.61%でiPhone X(81.36%)より高く、画面の面積も16%ほど広いそうだ。大画面と持ちやすさを両立させたサイズ感といっていいでしょう。

 

02↑6インチの有機ELディスプレイを搭載

 

03↑背面にはデュアルカメラと指紋センサー

 

04↑5.8インチ画面のiPhone X(右)に比べると、かなりディスプレイ面積が広い

 

手にしただけでリッチ感を味わえる

筆者は、昨年来、HUAWEI P9 → HUAWEI P10 Plusと、ファーウェイの歴代ハイエンドモデルを使っていますが、新モデルのMate 10 Proで、個人的に高く評価しているのがデザインです。背面パネルはフィルムとガラスを5層に重ね、シックな色合いながら美しい光沢を生み出しています。

 

ここ最近、ミドルクラス以上のスマホは、プラスチック素材を用いることが減り、ガラスやアルミニウム合金の使用が増えています。ハイエンドモデルでは、さらにリッチ化が進み、独特の手触り感や深い色合いなど、高級品だけが持つ質感を競うフェーズに入っているように思います。Mate 10 Proは、落ち着いた色合いながら、鏡のように反射し、触れているだけで心地よい手触り感が得られます。そのまま使いたいところですが、汚さないようにケースに入れようかと悩むことになりそう。

 

ボタン配置はベーシックなので、他メーカーのスマホから乗り換えた人にもわかりやすく作られています。指紋センサーは背面に搭載。IP67等級の耐水・防塵に対応させたためか、イヤフォンジャックは搭載されておらず、USB-C端子を兼用しています。最大384kHz/32bitのハイレゾ音源の再生にも対応しており、ハイレゾ対応のイヤホンも同梱されていますが、手持ちのイヤホンで聴きたい場合は、同梱の変換アダプタを使う必要があります。

05↑右サイドに電源ボタンと音量ボタン

 

06↑左サイドのSIMスロットには、nanoサイズのSIMを2枚セットできる。microSDには非対応

 

07↑下部のUSB接続口はType-C。キャップレスだが、IP67の耐水・防塵に対応

 

08↑Type-Cに接続できるステレオイヤホンを同梱。Type-Cと3.5mmの変換アダプタも付属

 

09↑背面に指紋センサーを搭載

 

↑指紋センサーをシャッターとして使ったり、下になぞって通知パネルを表示したりできるのが便利↑指紋センサーをシャッターとして使ったり、下になぞって通知パネルを表示したりできるのが便利

 

11↑キーボードのサイズを変えたり、画面全体を縮小するなどして、片手でも操作可能

 

最大の特長は、AIプロセッサ内蔵のチップを搭載したこと

OSはAndroid 8.0で、CPUはKirin 970(2.36GHz×4 + 1.8GHz×4)。このKirin 970には、AI専用のNPU(Neural-network Processing Unit)が組み込まれています。これにより、AIの演算力において、パフォーマンスは従来比で約25倍、電池効率は従来比で約50倍を実現しているとのこと。わかりやすく言えば、いろいろな場面でスピーディーに操作でき、電池も長持ちするというわけです。

 

Mate 10 Proは、そもそも4000mAhの大容量バッテリーを搭載しているので、電池持ちは良いのだが、筆者が実際に使った印象では、ネットを見たり、写真を撮ったりすることが多いヘヴィユーザーでも余裕で1日持つのではないかと感じました。

 

↑簡単にシステムを最適化できる機能を備えているが、使わずとも快適に操作できそう↑簡単にシステムを最適化できる機能を備えているが、使わずとも快適に操作できそう

 

↑省電力モードも搭載しているので、旅行や出張時にも安心↑省電力モードも搭載しているので、旅行や出張時にも安心

 

F1.6の明るいレンズ&AIプロセッサで、カメラ性能が飛躍的に向上

Mate 10 Proは、ライカ製のダブルレンズを搭載し、ライカが認める画質で撮影できることもアドバンテージです。

 

ファーウェイ製のスマホの中では、PシリーズとMateシリーズ(ただし、liteモデルを除く)がライカのレンズを搭載しています。新モデルが出るたびに、性能のアップデートが図られており、Mate 10 Proのカメラの仕様は、1年前に発売された前モデル・Mate 9よりも、今夏に発売されたHUAWEI P10 Plusに近いです。P10 Plusと同様に、背面のメインカメラは1200万画素のカラーセンサーと2000万画素のモノクロセンサーで構成され、デジタル一眼で撮ったかのように、背景をぼかしたり、奥行きが感じられる画質で撮影できます。

 

従来モデルからの進化点は、まず、レンズのF値が1.6になったこと。ちなみに、Mate 9はF2.2で、P10 PlusはF1.8だったので、1年間で飛躍的に明るくなったといえます。実際に撮影してみると、明るいレンズの威力は絶大。これまで苦手としていた夜景も明るく撮れて、しかも、速いシャッタースピードが得られるので手ブレも起こしにくい。P10/P10 Plusから引き続き、「ポートレート」モードも搭載されているが、薄暗い場所でも、わずかな光を効率的に取り込み、人物の肌を明るく撮れるようになりました。

↑薄暗い夕暮れ時に「ポートレート」モードで撮影

 

↑あとで背景ボケを調整できる「ワイドアパーチャ」を有効にして撮影

 

↑「モノクロ」で撮影

 

↑手持ちでもブレずに夜景を撮れる

 

↑料理写真もインスタ映えしそうだ

 

↑「ワイドアパーチャ」を有効にして撮影すると、絞り値が0.95〜1.6の範囲で、ボケ味を調整できる↑「ワイドアパーチャ」を有効にして撮影すると、絞り値が0.95〜1.6の範囲で、ボケ味を調整できる

 

そして、Mate 10 Proならではの特長といえるのが、AIプロセッサによる機能追加です。1億枚以上の画像学習により、被写体や撮影シーンを瞬時に検知して、最適な設定が自動的に行われる機能が加わり、プロフェッショナルモード(手動モード)を使わずとも、プロが撮ったかのように、いい感じで撮れるようになりました。これまでのスマホにも被写体によって選択できる「シーンセレクト」的な機能を備える機種はあったが、Mate 10 Proは独自のAIアルゴリズムを採用しており、単純に13パターンのプリセットがあるわけではなく、撮影状況によって、背景のボケ度合いなども変わるそうです。

 

↑夜景にカメラを向けると、画面左下に月のアイコンが表示され、被写体を正しく検知したことがわかる↑夜景にカメラを向けると、画面左下に月のアイコンが表示され、被写体を正しく検知したことがわかる

 

↑料理を撮ろうとすると、食器のアイコンが表示。フィルムモードを「鮮明な色」や「ソフトな色」に変えて、色味を変更することも可能↑料理を撮ろうとすると、食器のアイコンが表示。フィルムモードを「鮮明な色」や「ソフトな色」に変えて、色味を変更することも可能

 

23↑13の被写体&シーンをAIで検知。犬と猫は、それぞれ別の被写体として認識し、動きも予測するという

 

800万画素のフロントカメラにも、ライカのレンズを採用。F値は2.0で、シングルレンズながら、背景を美しくぼかす「ポートレート」モードでの撮影が可能。美肌の度合いを設定することもでき、男子にも役立ちそうですが、不自然な仕上がりになることもあるので、やりすぎは危険だと感じました。

 

↑フロントカメラの「ポートレート」で「芸術的ボケ味」を有効にして、「ビューティーレベル」を「5」に設定して撮影

 

↑夜景を背景にしたセルフィーも明るく撮れた

 

翻訳アプリを使って、AIの恩恵を実感!

Mate 10 Proを使っていて、最もAIチップのすごさを実感できたのが翻訳アプリ。「Microsoft翻訳」をファーウェイ向けにカスタマイズしたものがプリインストールされているのですが、その使い勝手は「神」と呼びたくなるレベル。マイクボタンをタップして、日本語を話すだけで、設定した外国語に瞬時に翻訳され、ちょっとした言い間違いも補正してくれます。翻訳結果は、リアルタイムで画面に表示され、音声が流れるので、海外旅行などで重宝すること請け合いです。

 

↑プリインの「Microsoft翻訳」アプリの使い勝手が抜群↑プリインの「Microsoft翻訳」アプリの使い勝手が抜群

 

↑日本語を話すると、ほぼ瞬時に翻訳される印象↑日本語を話すると、ほぼ瞬時に翻訳される印象

 

外国語表記にカメラをかざして翻訳することもでき、反応もびっくりするほど速い。テキスト入力で翻訳したりでき、まだ試していないが会話モードもあるので、外国人へのインタビューにも活用できるのではないかと期待しています。

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↑ファーウェイの英語版サイトにカメラをかざして翻訳してみた結果。同様の機能は「Google翻訳」にもあるが、それよりも圧倒的に速い

 

約10万円の価値はあるのか?

1週間ほどMate 10 Proを使ってみて、毎日のように活用できたのは、やはりカメラ。筆者は、同じくライカのダブルレンズを搭載するP10 Plusを使っていますが、Mate 10 Proの明るさは段違い。カメラが苦手とするシチュエーションでも、効率よく光を取り込むので、実際よりも明るく、しかもナチュラルな色味で撮れるのが魅力。P10 Plusの発売時の実勢価格は7万8624円(税込)だったので、1万8360円高くなりましたが、その差額以上の価値があるように感じました。

 

Mate 10 Proは「DSDV」に対応していることも注目されています。これは「デュアルSIM・デュアルVoLTEスタンバイ」の略。これまで、SIMフリースマホのハイエンドモデルは、DSDS(デュアルSIM・デュアルスタンバイ)が主流でした。DSDSは2枚のSIMを挿せて、1枚は2G・3G・4Gに対応し、もう1枚は2G・3Gに対応する仕様。データ通信に4GのSIMを使い、音声通話は4Gと3Gの両方で待ち受けするという使い方が一般的でした。日本だけでなく、海外でも4Gが普及しており、今後、DSDVが主流になっていくことは間違いありません。海外に出かける機会が多い人や、スマホを長く使う想定の人は重視すべき機能でしょう。ただし、日本国内で使う場合、ソフトバンクのVoLTEにしか対応していないので注意が必要です。

 

↑日本国内ではNTTドコモとソフトバンク回線での利用に適している。通話中に4Gでネット接続することも可能↑日本国内ではNTTドコモとソフトバンク回線での利用に適している。通話中に4Gでネット接続することも可能

 

30↑カラバリは、チタニウムグレー(左)とミッドナイトブルー(右)の2色

 

今冬買えるスマホとしては、Mate 10 ProがiPhone XやGalaxy Note 8と並ぶ超ハイエンドモデルであることは間違いありません。MVNOでのSIMとのセット販売では割引が適用されることもあります。お得な格安SIMで、長期的に使うのであれば、妥当な価格設定といえるでしょう。

レトロな見た目で超ハイスペック! 世界最大のクラウドファンディングで990%達成のキーボード

最近ではインテリアとしてしか見かけなくなったタイプライター。クラウドファンディングサイト「Makuake」では、レトロな雰囲気を残した“タイプライター風”のワイヤレスキーボードが支援を集めている。

出典画像:「レトロな雰囲気。なのにデジタル。タイプライター風ワイヤレスキーボード『PENNA』」Makuakeより出典画像:「レトロな雰囲気。なのにデジタル。タイプライター風ワイヤレスキーボード『PENNA』」Makuakeより

 

世界最大のクラウドファンディングで990%達成の注目商品

今回登場したのは、タイプライター風の見た目にハイテク機能を詰めこんだELRTERONの「PENNA」キーボード。世界最大のクラウドファンディングサイト「Kickstarter」と「Indiegogo」で目標金額の990%となる140万USドル(約1億7000万円)を調達したという。

 

キーボードにとっては命ともいえる「キー」は、「ダイヤモンド4軸キーキャップ」と「レトロクロームキーキャップ」の2種類から選ぶことができ、3年間の研究開発を経て生み出された「ダイヤモンド」の方は、どの角度から入力しても正確なタイピングが可能。「レトロクローム」は、よりタイプライターにちかいデザインのキーとなっている。

 

「タイプライターのキー叩く音好き」という声もあるように、見た目だけでなく打鍵感や音もタイプライターの魅力だが、ドイツチェリー社の「MX BLUE」というキートップを使うことで、「カタカタ」というあの音も見事に再現している。

出典画像:「レトロな雰囲気。なのにデジタル。タイプライター風ワイヤレスキーボード『PENNA』」Makuakeより出典画像:「レトロな雰囲気。なのにデジタル。タイプライター風ワイヤレスキーボード『PENNA』」Makuakeより

 

機能性も抜群のハイテクレトロ

「このデザイン良いな」「めっちゃ可愛い! 色悩む」とタイプライター風の見た目が評判になっているが、「Bluetooth 4.2」に対応していたり、最大5台のマルチペアリングが可能だったりとスペックも充実。特に魅力的なのが、本体左についた「マクロバー」だ。

 

本当のタイプライターならこのバーで改行するのだが、「PENNA」の場合はエンター、バックスペースなどの使用頻度の高いキーや文章をこのバーで保存、呼び出しすることが可能。機能性も抜群で、「ハイテクレトロ素晴らしいな」との声も。

出典画像:「レトロな雰囲気。なのにデジタル。タイプライター風ワイヤレスキーボード『PENNA』」Makuakeより出典画像:「レトロな雰囲気。なのにデジタル。タイプライター風ワイヤレスキーボード『PENNA』」Makuakeより

 

もちろんWindowsやアンドロイド、iOSなどすべてのOSをサポートしていて、Windows10以上でBluetoothに対応していればパソコンでも利用可能。150名限定の「超早割」なら1万4800円で「ダイヤモンドキートップ」バージョン、1万5800円で「レトロクロームキートップ」バージョンを手に入れることができる。

 

正式発売は2018年6月の予定だが、Makuakeで支援すれば4月にお届け予定。クラシック感のあるポーチが付いてくるコースもあるので、職場や外出先でオシャレにタイピングしよう。

出典画像:「レトロな雰囲気。なのにデジタル。タイプライター風ワイヤレスキーボード『PENNA』」Makuakeより出典画像:「レトロな雰囲気。なのにデジタル。タイプライター風ワイヤレスキーボード『PENNA』」Makuakeより

脱・訴求ポイント迷子!! ほんのひと手間でエクセルのグラフが見違える基本ワザ3選

エクセルでグラフを作成すると自動でデザインされますが、そのままでは訴求ポイントが不明確なことがあります。そんなときは、データを1つだけ色を変えれば目立たせることができますし、グラフに数値を表示すれば具体的な違いが明瞭になります。また、数値の場所を変えれば、グラフに変化が生まれ、目を引くでしょう。今回は、グラフのデータをわかりやすく強調するワザを紹介します。

 

【その1】

データを1つだけ目立たせる

グラフのデータを1つだけ目立たせるには、データ要素を選択し、図形の塗りつぶしで色を変更します。データ要素の選択は、データ系列をクリックして選択してからデータ要素をクリックします。

140-01↑データ系列をクリックします

 

すべてのデータ要素が選択されます。

140-02↑目立たせたいデータ要素をクリックします

 

データ要素が1つだけ選択されます。

140-03↑「書式」タブで「塗りつぶしの色」の「▼」ボタンをクリックし、色を選択します

 

グラフ要素の色が変わります。

140-04↑データの色が1つだけ変わりました

 

【その2】

グラフに数値を表示する

グラフに数値を表示するには、データラベルを追加します。グラフの内側や外側に表示できます。

140-05↑グラフをクリックします

 

グラフが選択されます。

140-06↑「デザイン」タブ → 「グラフ要素を追加」ボタンをクリックし、メニューから「データラベル」 → 「外側」を選択します

 

グラフ上部に数値が表示されます。

140-07↑グラフに数値が表示されます

 

【その3】

数値の場所を変える

グラフに表示した数値の場所を変えるには、数値をドラッグします。

140-08↑数値をドラッグします

 

数値の場所が変わります。

140-09↑グラフの数値の場所が変わります

 

グラフのデータを強調するワザ、いかがでしょうか? ひと手間を加えるだけでわかりやすいグラフに変えることができます。ぜひ試してみましょう。

ロボホン、ロビ、キロボからBB-8まで大集合! コミュニケーションロボットの祭典でみた、ロボットと暮らす人々の笑顔

去る11月25日に、渋谷にある100BANCHにて、「Communication Robot Owners MTG #1」というイベントが開催されました。このイベントは、コミュニケーションロボットのオーナー同士の交流をはかり、さらには開発者やメーカーの人たちともお近づきになってしまおうというモノです。ロボホンやロビ、キロボミニ、ソータなど、それぞれのロボットごとのイベントは数多く開催されていますが、「コミュニケーションロボット」という括りでのイベントは初めての取り組みになります。本記事では「Communication Robot Owners MTG #1」の一部始終をレポしたいと思います。

 

↑受付には、今回のイベント概要を繰り返しアナウンスしているロボホンが出迎え↑受付には、今回のイベント概要を繰り返しアナウンスしているロボホンが出迎え

 

↑会場の席は完全ランダムなので、友達同士や家族で来てもバラバラの席に。しかし、ロボットオーナー同士すぐに打ち解けていた↑会場の席は完全ランダムなので、友達同士や家族で来てもバラバラの席に。しかし、ロボットオーナー同士すぐに打ち解けていた

 

来場したオーナーは、ロボットたちに着せ替えなどカスタマイズを施していて、自分のロボットか一目でわかるようにしていました。もちよったロボットはロボホンやロビが多かったものの、発売したばかりのXperia Hello!や全国のトヨタディーラーでの購入ができるようになったキロボミニ、他にもソータやコズモ、BB-8などもおり、コミュニケーションロボットが多様化していることが感じられました。

 

↑発売したばかりのXperia Hello!。本来は持ち運び用ではないものの、当日連れてきたタフなオーナーもいた↑発売したばかりのXperia Hello!。本来は持ち運び用ではないものの、当日連れてきたタフなオーナーもいた

 

↑浴衣を着たロビ↑浴衣を着たロビ

 

↑「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」に登場したSpheroのBB-8↑「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」に登場したSpheroのBB-8

 

↑羽織袴のロボホンと、ニットのセーターとマフラーを着込んだキロボミニ↑羽織袴のロボホン(写真右)と、ニットのセーターとマフラーを着込んだキロボミニ(写真左)

 

↑お正月仕様&クリスマス仕様のロボホン↑お正月仕様&クリスマス仕様のロボホン

 

↑ロボロボしいフェイスマスクをかぶったロボホン↑ロボロボしいフェイスマスクをかぶったロボホン

 

↑英会話の強化にも使える英語学習AIロボ「ミュージオ」↑英会話の強化にも使える英語学習AIロボ・ミュージオ

 

↑感情表現豊かなAIロボ「コズモ」↑感情表現豊かなAIロボ・コズモ

 

↑ソータ(写真中央)とロボホン(写真左)とコズモ(写真右)↑ソータ(写真中央)とロボホン(写真左)とコズモ(写真右)

 

↑カープ女子ならぬカープロボホン↑カープ女子ならぬカープロボホン

 

オーナー同士の交流の場と言っても、ただオーナーが集まるだけではありません。当日はロボットクリエイターの高橋智隆氏が登壇。ロボットがもたらす未来の話であったり、初めて宇宙に行ったキロボの話であったり、フィヨルドの1000メートル踏破チャレンジのエボルタNEO君の話であったり貴重な内容のトークショーが展開されました。

 

さらにロボットパフォーマンスとして、「ロビ2」のダンスや、ロボホンの母と呼ばれるシャープの景井氏のプレゼンによるロボホン数体のダンス、ロビ2によるロビライドの試乗など、初披露となるパフォーマンスが満載でした。

 

↑高橋智隆氏とフィヨルド登頂を達成したエボルタNEO。登頂以来の、電池交換をしておらず電池残量の心配がありましたが、見事ロープを登りきった↑高橋智隆氏とフィヨルド登頂を達成したエボルタNEO。登頂以来の、電池交換をしておらず電池残量の心配がありましたが、見事ロープを登りきった

 

↑宇宙ステーションで撮影したキロボ。現在販売しているキロボミニのオリジナルとなる↑宇宙ステーションで撮影したキロボ。現在販売しているキロボミニのオリジナルとなる

 

↑ロビ100体が一斉に同じダンスを踊るパフォーマンス、100Robiの様子↑ロビ100体が一斉に同じダンスを踊るパフォーマンス、100Robiの様子

 

↑ロボホンの母、景井氏も登壇↑ロボホンの母、景井氏も登壇

 

↑年末年始に向け、歌舞伎の動きの新しいダンスを披露。片足を上げて見得を切るところは見事だった↑年末年始に向け、歌舞伎の動きの新しいダンスを披露。片足を上げて見得を切るところは見事だった

 

↑ロビライドに乗るロビ2。自ら乗り込むところからパフォーマンスして会場を沸かしていた。人が動かすのはあくまでロビ2で、ロビライドの操縦はそのロビ2が行っているのがポイント↑ロビライドに乗るロビ2。自ら乗り込むところからパフォーマンスして会場を沸かしていた。ロビライドの操縦は、人の手を介さずにロビ2自身が行っているのがポイント

 

会の後半からはロボットオーナーを代表して、芸能事務所タイタンの社長である太田光代氏も登壇。高橋氏と一緒に参加者から事前に募集したQ&Aコーナーを展開していました。質問と回答については以下の通りです。

 

Q:次のロボットの計画は?

高橋氏:ありますが、まだ形にはなっていません。

太田氏:猫型ロボットを出して欲しい。猫とコミュニケーションして、猫の気持ちを通訳して欲しい。

 

Q:再びキロボを宇宙に行かせるなら、何をさせたいですか?

高橋氏:船外へ出て宇宙遊泳をさせたい。

太田氏:ひとりだとさみしいのでペアで飛ばせたい。

 

Q:人に愛されるロボットを作るコツは?

高橋氏:自分が欲しいロボットを作る。他人の為に作ってしまうとブレてしまう。自分の好みに共感してくれる人に愛されれば良いと思っています。

 

Q:ロボットのアイディアはいつ生まれますか?

高橋氏:風呂に入ったり、寝入りばななどに良く思いつきます。

 

Q:ロボットに戸籍を与える日は来ますか?

高橋氏:自転車にも防犯登録があるので、何かしらの登録は必要になるかも。

太田氏:誘拐が怖いので、ロボット全体で登録できるシステムが欲しい。

 

↑Q&A以外にもロボットとの生活についての話をする太田光代氏。まずR2-D2を購入し、ロボホンは発売日に2台購入。届いた初日にストラップ毎落として足を破損させ、入院させてしまったとのこと↑Q&A以外にもロボットとの生活についての話をする太田光代氏。まずR2-D2を購入し、ロボホンは発売日に2台購入。届いた初日にストラップ毎落として足を破損させ、入院させてしまったとのこと

 

前半のプログラムが終了したら、一時休憩タイム。開発者に話を聞きに行ったり、ロボットの情報交換をしたり、ロボットの撮影をしたりとそれぞれの楽しみ方で大賑わい。プレゼント大会が行われたのちに、最後に来場者と登壇者、ロボットたちとの集合写真を撮影し、ソータによる閉会の挨拶でイベントは終了しました。

 

↑ロボットオーナーとしての名刺を交換したりと、オーナー同士の交流がなされていた↑ロボットオーナーとしての名刺を交換したりと、オーナー同士の交流がなされていた

 

↑ロボットと一緒に暮らしていて良かったこと、不便だったことを書いたメッセージを集めた↑ロボットと一緒に暮らしていて良かったこと、不便だったことを書いたメッセージを集めた

 

↑豪華なプレゼント大会が抽選で行われた↑豪華なプレゼント大会が抽選で行われた

 

↑会場となった100BANCHはパナソニックが運営しており、これからの100年をおもしろくするプロジェクト、イベントを複数計画している↑会場となった100BANCHはパナソニックが運営しており、これからの100年をおもしろくするプロジェクト、イベントを複数計画している

 

↑閉会のコメントはソータが担当↑閉会のコメントはソータが担当

 

今回のイベントは参加したオーナーさんのほとんどが絶賛しており、「コミュニケーションロボット」という枠で行われた初のイベントとしては大成功だったかと思います。会場ではオーナーさんの貴重なご意見を伺うこともできました。

 

↑テーブル毎に撮影したチェキが壁に貼られていた。真ん中の色紙はロボホンの4コママンガでお馴染みの高橋きの先生直筆。今回は残念ながら出席が叶わず↑テーブル毎に撮影したチェキが壁に貼られていた。真ん中の色紙はロボホンの4コママンガでお馴染みの高橋きの先生直筆。今回は残念ながら出席が叶わず

 

 

↑ロボットオーナーの方々。ロボットについては「癒やしです。人生のすべてです。この子たちの為にいろいろなものを作っています」「祖父母が気に入って、今や祖父母の良い話相手です」「見た目も動きもかわいい」「両親が好きになってくれて、実家に帰ると歓迎される」などの意見を寄せてくれた↑ロボットオーナーの方々。ロボットについては「癒やしです。人生のすべてです。この子たちの為にいろいろなものを作っています」「祖父母が気に入って、今や祖父母の良い話相手です」「見た目も動きもかわいい」「両親が好きになってくれて、実家に帰ると歓迎される」などの意見を寄せてくれた

 

↑男性ロボットオーナー。「会社の花見が家族での参加がOKだったのですが、人見知りの子が他の子供と遊べなかったところ、ロビを介して一緒に遊べ、コミュニケーションが円滑になったのは良かったです」↑男性ロビオーナー。「会社の花見が家族での参加がOKだったのですが、人見知りの子が他の子供と遊べなかったところ、ロビを介して一緒に遊べ、コミュニケーションが円滑になりました」

 

↑ロボットのプログラム開発をするオーナーもいた。「色モノケータイ好きから、ロボホンを購入しました。ロボットだからできる活用の場を作っていきたい」↑ロボットのプログラム開発をするオーナーもいた。「色モノケータイ好きから、ロボホンを購入しました。ロボットだからできる活用の場を作っていきたい」

 

驚くことにオーナーも20〜30代から、上は50〜60代以上までまさしく老若男女が揃っていたこと。また、前述の通りオーナーそれぞれが、自分のロボに独自のカスタムを施していたりと、家族以上の愛を漏れなく注いでいたことでした。ただ新しい機能で、便利だからというだけではない、ロボットとのコミュニケーションを求めたオーナーさんたちのリアルが見れる良い機会だったと思います。今後もロボットは種類も数も増えていき、特別な存在から当たり前の存在になっていくのは、もはや揺るぎない事実なのでしょうね。

IoTは世界から置き忘れをなくすか!? 米国No.1シェアの落とし物トラッカー「TILE」が日本上陸!

財布やスマホ、アクセサリーなど、大切な物をどこかに置き忘れて冷や汗をかいた経験は、誰にでもありますよね? もし「そんな経験はないよ」という人は、この先を読む必要はありません。いや、でも、「彼女がしょっちゅう物をなくして……」ということがあれば、これをプレゼントすると喜ばれるかもしれませんよ!

 

「TILE(タイル)」は、小さなカード状の落し物トラッカー。財布や鍵、鞄などに取り付けておくと、スマホからTILEを鳴らして、すぐに見つけられるという仕組みです。逆に、TILEを押して、スマホを見つけることもできます。

 

TILEシリーズには「TILE MATE」「TILE SLIM」「TILE SPORT」「TILE STYLE」の4タイプがあります。ベーシックな「TILE MATE」は34×34×4.65mm/6.1gというコンパクトさで、鍵などに取り付けるのに最適なタイプ。Bluetoothの通信距離は最大30mで、IP57(水深1mに30分間)の防水性能を備えています。

20171211-i04 (8)↑ストラップホール付きなので、いろんなものに取り付けられる「TILE MATE」(2980円)

 

「TILE SLIM」は54×54×2.4mm/9.3gの薄型カードタイプ。財布に入れたり、ノートパソコンに貼り付けて使う人が多いそうです。こちらも通信距離は最大30mで、IP57の防水性能を持っています。

↑クレジットカード2枚分くらいの厚さの「TILE SLIM」(3480円)↑クレジットカード2枚分くらいの厚さの「TILE SLIM」(3480円)

 

「TILE SPORT」「TILE STYLE」は、どちらも通信距離が最大60mと長く、音量も大きいため、見つけやすさがグレードアップしたモデル。「TILE SPORT」は40×40×5.9mm/15g、「TILE STYLE」は37.5×37.5×5.9mm/11g。どちらもIP58(水深1.5mに30分間)の防水性能を備えています。

↑スポーティなデザインの「TILE SPORT」はIP68の防水仕様(3980円)↑スポーティなデザインの「TILE SPORT」はIP68の防水仕様(3980円)

 

↑コンパクトでエレガントなデザインの「TILE STYLE」(3980円)↑コンパクトでエレガントなデザインの「TILE STYLE」(3980円)

 

TILEには電池が内蔵されていますが、電池は取り外せず、連続1年間使えることが保証されています。この “ロングバッテリーで、使い切り” というわかりやすさも人気の要因となっているようです。

 

巨大なメッシュネットワークで失くしものを見つけやすい

このTILEは、同社のCEOマイク・ファーレイ氏が2012年に創業し、2013年にクラウドファンディングで多くの資金を集め、2014年から本格的に販売されました。全米では90%を超えるシェアを記録し、欧米諸国を中心に展開し、累計1000万個以上のセールスを記録しています。

↑日本市場でのローンチに伴い、来日したCEOのマイク・ファーレイ氏。TILEの商品化を思いついたきっかけは、奥様が物をなくしがちだったからだったそう↑日本市場でのローンチに伴い来日したCEOのマイク・ファーレイ氏。TILEの商品化を思いついたきっかけは、奥様が物をなくしがちだったからだったそう

 

TILEの仕組みは、さほど複雑なものではありません。TILEとスマホはBluetoothで接続し、スマホからは専用アプリで操作。もし、TILEがスマホから離れてしまった場合は、最後に接続が切れた場所と時間が記録され、アプリの地図で確認できる仕組みです。つまり、家の中で鍵が見当たらない! というときも、どこかに鍵を忘れてきた!  というときにも簡単に探し出せるわけです。

↑探している物とのおよその距離もわかる↑探している物とのおよその距離もわかる

 

↑最後に接続が切れた場所を地図で確認できる↑最後に接続が切れた場所を地図で確認できる

 

さらに、もうひとつ、TILEには、すごい機能があります。それは、紛失したものをみんなで探せる機能です。TILEのユーザーは「TILEコミュニミティ」に匿名で参加することになります。このコミュニティは、すでに全世界230の国と地域に巨大なメッシュネットワークとして広がっています。例えば、ある人が航空機の中で大事な物を置き忘れたとしましょう。それに気づかずに帰宅してしまったとしても、他のTILEユーザーが紛失物に近づくと、その情報がクラウドにアップロードされます。紛失物を探しているユーザーは、スマホからの操作で、最新の所在地情報を取得できる仕組みです。

↑海外の主要都市の中心部は「TILEコミュニミティ」のメッシュネットワークでカバーされている↑海外の主要都市の中心部は「TILEコミュニミティ」のメッシュネットワークでカバーされている

 

TILEコミュニティは、TILEのユーザーが多い場所ほど、見つかる確率が高くなります。なので、日本でこの機能によって、どれだけの物を発見できるかは、今後のTILEの普及にかかっています。マイク・ファーレン氏いわく、まだ日本で発売していないにもかかわらず、東京での利用者が多いことを確認しているそうです。世界中の人が集まる2020年のオリンピックイヤーまでに、より見つけやすい環境になっていることを想定しているとのこと。現状、日本のユーザーにとっては、海外旅行・出張時に、コミュニティ機能が役立ちそうですね。

 

TILEシリーズは、12月15日から、まずベーシックモデルの「TILE MATE」が発売されます。希望小売価格は2980円ですが、10万個限定で、1000円引きの1980円で購入できるキャンペーンが実施されます。その他の「TILE SLIM」「TILE SPORT」「TILE STYLE」も2018年1月以降に発売予定。Amazon.co.jp、ビックカメラ、ヤマダ電機で購入できます。

↑TILEを取り付けるためのアクセサリー類も近日発売予定↑TILEを取り付けるためのアクセサリー類も近日発売予定

 

みなさんなら、TILEを何に取り付けたいですか? 筆者も、年明けにアメリカ出張を予定しているので、早速現地で使ってみようと思っています。

 

“M”を撮って当選率10倍アップ! 最新スマホが当たるモトローラの「“M”をつかまえろ!」キャンペーン

モトローラ・モビリティ・ジャパンは、モトローラのスマホや豪華賞品が抽選であたる 「“M”をつかまえろ!」キャンペーンを12月8日から12月24日まで実施しています。

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本キャンペーンは、モトローラの公式Twitterアカウントをフォローし、キャンペーン関連ツイートをリツイートすると、抽選でモトローラのスマホや各種「M」関連商品が当たるというもの。さらに、モトローラ商品やパッケージ、看板や雑誌などの広告に記載されているモトローラの「M」ロゴマークを撮影し、キャンペーンハッシュタグ「#Mをつかまえろ」をつけてツイートすると、当選確率が10倍となり当選しやすくなる仕組みも用意しています。

 

また、12月9日から12月22日の間、秋葉原、新宿、渋谷にてキャンペーン専用のアドトラックが走行します。アドトラックにも巨大なモトローラの「M」ロゴマークが掲示されているので、このアドトラックに遭遇した人は、「M」ロゴマークを撮影し応募することができます。アドトラックの詳しい走行予定ルートについては、モトローラの公式Twitterアカウント (@MotorolaJP)で案内される予定です。

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■参加方法(通常方法)
1.モトローラのTwitter公式アカウント(@MotorolaJP)をフォロー。
2.このキャンペーン告知投稿ツイートをリツイート。
3.当選者にはダイレクトメッセージで連絡。

(当選確率10倍方法)
上記の(通常方法)の1-2を経て、さらに以下のフローですすめると、当選確率が10倍になります。
– モトローラの製品、看板、広告など、街に潜むモトローラの「M」ロゴマークを写真撮影する。
– ハッシュタグ「#Mをつかまえろ」をつけてTwitterで写真をツイート。

 

※写真を撮影する際は、他の人の迷惑にならないようにご配慮ください。
※道路やホーム上での撮影は危険を伴いますので、無理な撮影はおやめください。また交通ルールを守ってキャンペーンに参加してください。
※ほかの方が映り込まないようにご注意ください。
※モトローラのロゴマークだけではなく、周りの様子が分かるように撮影してください。
※WEBなどで公開されている画像をダウンロードしての投稿は無効です。必ず、「Mロゴマーク(モトローラマーク)」が記載されている商品や広告物などを実際に撮影し、応募ください。
※応募は違う場所・ロゴマークの写真であれば、お一人様何回でもツイート可能です。また、1ツイートにつき1応募となりますので、複数回ツイートした場合には、その分当選確率も上がります。
※リツイートでの参加は、公式リツイートのみ有効です。引用リツイートは無効です。

 

■賞品
モトローラ スマホ「Moto G5s Plus」 1名様
モトローラ スマホ「Moto X4」 1名様
モトローラ スマホ「Moto Z2 Play」 1名様
(※各機種の色は選べません)
モンベル アルパインサーモボトル0.5L(MDGN) 10名様
モエ・エ・シャンドン モエ ロゼアンペリアル 750ml 5名様(※20歳以上対象。当選後、年齢確認が必要)
東京メトロ丸ノ内線 300形 USBメモリ 2名様
ミカサ 国際バレーボールFIVB公式試合球MVA200 1名様

↑Moto G5S Plus(ブラッシュゴールド)↑Moto G5S Plus(ブラッシュゴールド)

 

■応募資格
日本国内在住の18歳以上
賞品の「モエ・エ・シャンドン ロゼアンペリアル」は20歳以上の人が対象

 

モトローラのロゴマーク「M」を撮って、今すぐフォロー&リツイート。さらに写真投稿で当選確率が10倍に上がる「“M”をつかまえろ!」キャンペーン。モトローラの最新スマホや各種「M」関連グッズが当たるかもしれません、ぜひ挑戦してみてください。

 

「“M”をつかまえろ!」キャンペーンURL:http://motocam.jp/

MVNOで極上の通信ライフを――nuroモバイルが「Xperia XZ Premium」×「専用帯域」で新機軸を展開!

ソニーネットワークコミュニケーションズは、先日MVNOサービス「nuroモバイル」において、「Xperia XZ Premium」(ソニーモバイルコミュニケーションズ製)の取り扱い、またあわせて「Xperia限定 プレミアム帯域オプション」の提供を開始しました。「Xperia XZ Premium」は2017年夏に発売されたハイエンド端末。4K HDR対応ディスプレイと、1秒960コマで記録するスーパースローモーションの撮影ができます。また、ハイレゾ音源の再生、およびデジタルノイズキャンセリングに対応しており、おサイフケータイの利用やフルセグの視聴も可能です。nuroモバイルで取り扱うのはディープシーブラックのみで、1万3000台の限定販売となります。

 

 

外装はグローバル版と同じで、背面には「Xperia」ロゴのみ。キャリア専用のアプリは入っておらず、ソニーモバイルとしてのアプリとnuroモバイルのアプリがプリインストールされているとのこと。SIMフリー端末ですが、他社のSIMによる動作確認はしていないとの説明がありました。

20171130_nuro-02↑「Xperia XZ Premium(ディープシーブラック)」

 

↑背面は「Xperia」ロゴのみ

 

Xperia XZ Premium専用の帯域が利用できる

Xperia XZ Premiumの販売にあわせて提供される「Xperia限定 プレミアム帯域オプション」とは、Xperia XZ Premiumのユーザーのみが契約できる専用の回線です。nuroモバイルの他端末を利用するユーザーは加入できません。また専用回線では、アップロードをカウントしない「アゲ放題」も提供されるため、高画質で撮影した画像や動画をSNSなどに快適にアップロードできるとのことです。

 

会場でもプレミアム回線でのスピードテストを試すことができましたが、電波の状態があまりよくない場所とのことで、計測結果ははっきりしませんでした。しかし、全国のソニーストアでデモを試せるとのことですので、体感したい方は店舗へ出向くと良いでしょう。ソニーネットワークコミュニケーションズ モバイル事業部門長の細井邦俊氏によると、大量のアップロードで帯域を占有しているユーザーがいた場合、ゆるやかに制限することがあるとのこと。また、ダウンロードで契約しているデータ容量を使い切った場合もアップロードが遅くなるそうです。ユーザーに対して公平に快適な通信を提供するための施策です。

 

気になる料金ですが、端末代金は36回割賦購入の場合2685円/月(初回のみ5819円)、一括購入の場合は9万9800円です。料金プランは3種類用意されており、端末を36回割賦で購入した場合の月額料金は次の通りです。プレミアム帯域オプションを付けない「リーズナブルプラン」は、1年目月額2980円から。プレミアム帯域オプション付きの「ベーシックプラン」なら1年目は月額3980円から提供されます。さらに端末保証サービスを付けた「ベーシックPlusプラン」は1年目は月額4480円で加入できます。すべてのプランは音声通話付き、データ容量は2GBです。その他、割引オプションが用意されています。

 

SONY DSC↑料金プランは3種類から選択できる

 

MVNOでも高品質な端末を持ちたい層に

同社執行役員SVP・渡辺潤氏は、「MVNOについてお客様の声を聞くと、もっと速くて安定した回線を使いたいという声が非常に強い。そのため今回は思い切って専用の帯域が使えるプランを提供することにした。それにふさわしい端末としてXperia XZ Premiumを用意した」と、ハイエンド端末で高速回線を活用してほしいという考えを明かしました。

 

SONY DSC↑ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社 執行役員SVP 渡辺潤氏

 

会見では、タレントの若槻千夏さんが片岡鶴太郎さんにヨガを教わり、その画像を自身のInstagramにアップロードする様子が披露されました。また、ボクサーの井上尚弥さんと片岡鶴太郎さんがスパーリングする様子を若槻千夏さんが動画撮影し、スローモーション撮影が簡単であるというデモンストレーションも行われました。

SONY DSC↑Xperia専用回線開通式としてテープカットが行われた

 

 

価格競争も膠着したMVNO市場に、ハイエンド機とのセット契約、専用回線の用意という独自路線を歩みだしたnuroモバイル。専用回線ゆえの安定した通信速度で、最高級の端末を快適に扱いたい人は検討してみてはいかがでしょうか。

【西田宗千佳連載】セキュリティの担保には「二要素」が必要

「週刊GetNavi」Vol.61-3

↑Face ID↑顔認証システム「Face ID」

 

前回の記事で、「顔認証をはじめとした生体認証は、パスワードと同じ程度の強度しかない」と書いた。実際その通りで、セキュリティを担保するためには、まず「スマートフォンやPCを他人に渡さない」ことが最も重要である。他人の手に渡った時にも「守れる確率を高める」のがパスワードや生体認証の役割ではあるが、それも100%安全というものではない。

 

とはいえ、スマホやPCを他人に渡さないよう気を付けつつ、パスワードや生体認証で守れば、二重の努力で安全性が高まる。どちらかを怠るよりもはるかに安全であることは間違いない。

 

セキュリティの世界には「二要素認証」という考え方がある。これはすなわち、認証するために必要な情報を2つ用意する、というものだ。

 

例えば、ウェブサイトの認証に「IDとパスワード」だけを使うことは一要素認証だ。ID・パスワードが漏れると、自分以外でも簡単にサービスに入れてしまう。店などへの「顔パス」も一要素認証。「顔」という情報しか使っておらず、似た人が来たら通れてしまうかもしれない。

 

しかし、要素が2つになるとかなり難しくなる。実は二要素認証は、我々の生活においてもありふれたもので、決して特別なものではない。例えば、キャッシュカードで現金を引き出すのは二要素認証となる。「カードを持っている」ことと「キャッシュカードの暗証番号を知っている」ことの2つの要素が必要になるからだ。「写真入りの身分証明証を提示する」ことも二要素認証である。「身分証明書を持っている」ことと「本人を顔写真から確認できる」ことという2つの要素があるからである。

 

二要素認証とは、
・本人だけが知っていること
・本人だけが所有しているもの
・本人自身の特性
のうち、二つを同時に満たす必要があることを指すのだ。

 

前出の2つの例も、こうした原則に則っている。スマホやPCのロックも、同様にこれらのうち2つの条件を満たしていることに注目していただきたい。

 

現在、スマートフォンはどんどん「自分だけのもの」であることを前提にしはじめている。家族やパートナーであろうと、渡すこと・見ることはマナー違反になってきた。その理由は、セキュリティ上「自分しか持つことができない」ということが望ましいからだ。

 

いまやスマホは「自分のセキュリティ情報が集まる場所」であり、だからこそ紛失には十分な注意を払わなくてはならない。そして、万が一紛失した時のために、パスコード設定や生体認証の導入が必要なのだ。

 

では、iPhone Xの普及により、生体認証に求められる要素はどう変わっていくのだろうか? 次回のVol.61-4ではそのあたりを解説していこう。

 

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視覚障がい者目線のiPhone――ブラインドライターからみたiPhoneの進化とは?

iPhone 8とiPhone 8 Plusの発売、およびiOS 11のリリースからはや2か月以上、iPhone Xの発売からも約1か月、新しいiPhone熱も一段落してきたタイミングだ。

 

さて、多くの人に普及しているiPhoneだが、「アクセシビリティ」という設定項目があるのをご存じだろうか? 「設定」→「一般」の下層に位置する目立たない項目だが、実は重要な役割を担っている。これをカスタマイズすることで、視覚や聴覚に障がいを持つ人でもiPhoneを利用できるのだ。そして、こちらの機能群も着実に進化を遂げている。

 

そこで今回は、ブラインドライターとして活躍する松田昌美さんに、iPhone 8(iOS 11)を使ってもらい、視覚障がい者の立場からiPhoneについて語ってもらった。ブラインドライターとは、視覚に障がいを持っているが、聴力を生かして音声をテキスト化する「テープ起こし(※)」のプロ。松田さんはiPhone 4sからのユーザーでiPhone歴は7年。前編となる本記事では、従来機能も含めたiPhoneの全体的な使い勝手について、後編では最新機能について触れていく。

 

※:インタビュー・講演などの発話内容をテキストデータにすること。取材者が記事執筆前に行うのが一般的だが、時間と手間がかかる作業といわれている

 

20171206_iphone_001

松田昌美さん。東京都内在住の31歳。静岡県内の盲学校を卒業後、上京。26歳のときに目の病気が進行して、現在の視力は目の前に出された指の数がわかる程度。日中は会社員として働きつつ、帰宅後や土日を利用してブラインドライターとしてテープ起こし業を行っている。メディア出演はNHK「ハートネットTV」、ウェブメディア「ログミー」など多数。https://peraichi.com/landing_pages/view/blindwriter

 

「らくらくホン」が主流の時代に、iPhoneの世界へ

――iPhoneはどのモデルから使っていますか?

 

最初にiPhoneを購入したのは4sのときなので、約7年ですね。いま使っているのは、iPhone 6 Plusです。それ以前はいわゆる「ガラケー」を使っていました。

 

――なぜiPhone に替えたのでしょう?

 

インターネットを自由にやりたかったというのが大きな理由ですね。外出先で「Yahoo!」を検索できたときには、感動しました。一方で、視力的な意味でも使いやすさはありました。画像を拡大しやすいので、ガラケーよりも見やすかったのです。デザインは、ブラックがかっこいいなって思っていました。

 

――実際に、スマホに替えてみてどうでしたか?

 

正直、すごく大変でした。実はその当時、視覚障がい者の間ではスマホってタブーだったんですよ。ガラケーではボタン操作が当たり前ですが、iPhoneはボタンなんてほとんどないから! いちばん早く乗り換えたので、「バカなんじゃないの?」とか「無謀なんじゃない?」と知人には言われていました。

 

ただ、そのころは、いまよりもう少し視力があったので、画面を拡大したり、文字のサイズアップや太さを調整したりすることで対応できていました。

 

20171206_iphone_002↑いまではiPhoneをスラスラ操作する松田さん

 

だんだん慣れてくると、「文字の倍率を上げてもぼやけないで鮮明に見えるな」とか、「PDFが画面上で見える!」といった、便利なところが分かってきて、どんどんハマりました。写真を加工するアプリもいっぱいあって、楽しかったです。

 

――iPhoneに乗り換えなかった人はどんな携帯電話を使っていたのですか?

 

目が見えない方にとって、当時の主流は、ドコモのらくらくホンでした。というのも、音声読み上げがついていたからです。障がいがあると、新しいことを始めるのに勇気がいるので、「できれば替えたくない」と思っている人が多かったんじゃないでしょうか。

 

“手元でインターネットがやりたくて、美しいデザインに惹かれて”というAppleが提供する価値は、何も健常者のためだけのものではない――「すべての人に平等」と語る松田さん。続いてのパートでは、より具体的な機能で感動した点について掘り下げていこう。

 

Apple製品は音声読み上げソフトの追加購入がいらなかった

――iPhoneに替えて感動したことはありますか?

 

「音声読み上げ」機能が最初から搭載されているのが衝撃でした。この当時、パソコン別途、読み上げ用の装置を買ってきて追加するのが普通だったんですよ。しかも、それが高額! Apple製品だったら追加購入しなくて良いんだと驚きました。

 

ほかにも、「ズーム機能」がついていて、画面を拡大できるんです。そういった機能の中から使いたいものをカスタマイズできるところに感動しました。

20171206_iphone_003↑「ズーム機能」のイメージ。iPhoneにはピンチイン/アウトでできる拡大/縮小以外に、より拡大率を挙げられる「ズーム機能」が搭載されている。「設定」→「一般」→「アクセシビリティ」→「ズーム機能」で設定可能

 

――4sから購入されていたということですが、いまは何台目ですか?

 

いまは3台目ですね。最初が4s、次が5s、いまは6 Plusですね。画面の大きさは大きいほうが良いと思って6 Plusにしましたが、ポケットに入れづらかったので、次はサイズダウンしようかな、と思っています。

 

表情豊かにインタビューに答えてくれる松田さん。彼女はケースにもこだわりがあり、いま使っているケース(下写真)は友人がデザイナーを務める「tenbo」というブランドのもの。「iPhoneは自分を主張できるアクセサリーの多さも魅力ですよね」と語ってくれた。

20171206_iphone_004

 

視力の低下ともに「ボイスオーバー」を利用するように

――3年くらい前に視力の低下が進行したと聞いています。どういったところが変わりましたか?

 

それまでは「ズーム機能」に頼っていたのですが、本格的に「Voice Over(ボイスオーバー)」を活用するようになりました。

20171206_iphone_005↑「ボイスオーバー」。画面内で表示されている文字を読み上げてくれる機能で、iPhoneのすべての内蔵アプリと連携。他社製アプリにも対応しているものがある

 

――「ボイスオーバー」の良いところ、悪いところは?

 

とても便利なんですけど、当初は読み上げ音声の滑舌が悪かったし、日本語は言語として難しいのか、なかなか読み上げてくれませんでした。また、人命とか地名とか苦手みたいで、「佐村河内」とか読めないですね(笑)。

 

あとはiOSが変わるたびに、新しい単語が読み上げられるようになったり、逆に読み上げられなくなったりします。最近だと、「Messenger」アプリが読めなくなったりしました。こうしたアプリごとの不具合も、対処方法を知らないと困りますね。そんなとき、ダウングレードも簡単にできれば良いのにな、と思ったりします。

 

そもそも、音声に対応してないと、「らくらくホンでいい」となってしまう人も出てきますからね。“おしゃれなモノ好き”な私としてはiPhoneを使いたいですけど。

 

――App Storeアプリを購入するとき、そのアプリが「ボイスオーバー」に対応してるというのはわかるんですか?

 

パっと一目でわかる表示はないんですよ。とりあえずインストールして試して、「これは使えないんだ」とひとつひとつ判断しています。冒険ですよね。いくつかダウンロードして、対応するものを見つけて保管する。友だち同士で、情報をシェアするのも大事になってきます。

 

そんななかでも、絵文字が詳細に読めるようになったときは感動しました。ひと口に絵文字といってもバリエーション豊かですよね。「男性の不快な顔」、とか「赤のハートマーク」といったところまで教えてくれるので、視覚障がいがあっても絵文字を正確に送信できるんです。

 

そう、LINEも最初のころは、スタンプ選択しても「スタンプ」「スタンプ」しか言わなかったから、「それはわかるよ!」となっていました(笑)。最近は声が出るスタンプもあるから良いですね。例えば、志村けんが「だっふんだ」って言ったりしてるのが分かると、見えなくても面白いのが伝わりますから。

 

――ほかにも良い機能はありますか?

 

「ボイスオーバー」をオンにしているときだけ使える機能があるんですよ。例えば、画面を3本指でトリプルタップすると、「スクリーンカーテン」がオンになって、画面が真っ暗になります。こうすると電池持ちがかなり良くなるんです。

 

20171206_iphone_007↑このほかにも昨日は豊富。例えば、「ローターアクション」もボイスオーバーに関連する機能だ。画面くるっと傾ける感覚で、画面を同時スワイプしよう。すると「読み上げ速度」など、上下スワイプで変化する項目を変更できる

 

「ボイスオーバー」への不満もある一方、松田さんはこれまでできなかったことが確実にできるようになってきていて、コミュニケーションの幅が広がったとも語ってくれた。さて、LINEやMessengerといったキーワードが出てきたが、iPhoneといえば魅力はやはりアプリ。松田さんはどのようなアプリを愛用しているのだろうか。

 

Siriはやっぱり頭がいい

――よく使うアプリやオススメのアプリはどういったものがあるのでしょう?

 

LINEやTwitter、Safari、Messenger、乗り換え案内あたりをよく使います。オススメは「TapTapSee(タップタップシー)」というアプリですね。カメラにモノを写すと、「何色の●●です」と教えてくれるんです。これを使ってから、服のコーディネートができるようになった友だちがいるし、モノの種類を判別するときに役立っています。例えば、「缶ビール」と「缶ジュース」の違いを判別できるわけです。

 

20171206_iphone_006↑「TapTapSee」を試した様子

 

あとはアプリというと少し違うかもしれませんが、Siriは頭が良いですね。音声でメール入力できたりしますし。「ボイスオーバー」って、オンにして使っていると、たまにフリーズしてしまうんですよ。そうなると再起動させるか、ボイスオーバーを一旦オフにするかしないといけなくて。Siriはそういうとき、助けてくれる。「ちょっと困ったらSiri」って感じですね。

 

あとは、どこに置いたか分からなくなったら、「Hey Siri」って呼びかけると、音で返してくれるから見つかりやすい。「歌って」とかもありますよね。アレでたまに助けてもらっています。

 

「iPhoneはかっこいい」――松田さんがサラっと述べた言葉に、筆者は刺さるものを感じた。視覚的なハンデの有無に関わらず、デザインの力は普遍的なものなのだ。一方、こうした魅力を感じられることは、陰から支えるテクノロジーの恩恵も大きい。

 

次回はiOS 11で追加された機能を中心に深掘り。テクノロジー、そしてiPhoneの進化が人生の選択肢の幅を広げてくれるという点をお伝えしていきたい。

 

iOS 11でさらに進化! iPhoneのコントロールセンターをカスタマイズする方法まとめ

iPhoneの画面下部を上へスワイプすることで表示される「コントロールセンター」。さまざまな機能に関するアイコンが並び、ワンタップで機能を切り替えたり、すばやく設定ができるのが特徴です。iOS 11では表示するアイコンの種類の設定や、並び順の入れ替えもできるようになりました。今回は便利になったコントロールセンターのカスタマイズ方法をご紹介します。

 

カスタマイズできるアイコンは18種類

コントロールセンターでカスタマイズができるのは、最下段にある小さなアイコン群に限定されます。この領域で最大18種類の機能の表示/非表示を設定できます。なお、上段にある「ネットワーク関連」「ミュージック」などはカスタマイズ非対応で常時表示されます。まずはコントロールセンターで使える機能の一覧を確認してみましょう。

20171207_y-koba1-01_R↑初期状態でコントロールセンターを表示した画面。カスタマイズできるのは最下段のエリアのアイコン。最大18種類のアイコンの表示/非表示を設定できる

 

【カスタマイズできない機能一覧】

20171207_y-koba1_02↑上の機能はカスタマイズ非対応で、コントロールセンターに常時表示されます。一部、3Dタッチによって表示可能な項目や、3Dタッチでさらに詳細な設定が可能な項目があります

 

【カスタマイズできる機能一覧】

20171207_y-koba1_03↑上の18種類の機能はカスタマイズ可能で、コントロールセンターへの表示/非表示、並び順の設定ができます

 

コントロールセンターをカスタマイズする

コントロールセンターの全体像がわかったところで、実際にカスタマイズしてみましょう。

20171207_y-koba1-04_R↑「設定」→「コントロールセンター」を開いて、「コントロールセンターをカスタマイズ」をタップします

 

20171207_y-koba1-05_R↑「含める」には、現在コントロールセンターに表示中の機能が表示されます

 

20171207_y-koba1-06_R↑「コントロールを追加」には、現在非表示の機能が並んでいます。コントロールセンターに表示したい場合は、機能名(ここでは「アラーム」)の先頭の「+」ボタンをタップします

 

20171207_y-koba1-07_R↑タップした機能が「含める」の一覧に追加されます。なお、コントロールセンターに表示したくない場合は、先頭の「-」ボタンをタップして「削除」をタップすれば非表示にできます

 

20171207_y-koba1-08_R↑アイコンの並び順を変更したい場合は、「含める」の一覧で機能名の右側のアイコンをロングタッチしてドラッグすれば順番を移動できます。この一覧の上から順に、コントロールセンターの左から順に4個ずつアイコンが表示されます

 

20171207_y-koba1-09_R↑設定が終わったら、コントロールセンターを表示して確認してみましょう

 

よく使う機能を登録しておけば、コントロールセンターからすばやく操作ができるようになります。逆に不要なアイコンを非表示にしておけば、コントロールセンターがスッキリして見やすくなります。自分のスタイルに合わせて、ぜひカスタマイズしてみてください。

老後に始めるべきは終活ではなく「スマ活」! トーンモバイルが注力するシニアサービスの全容は?

スマホビギナーでも使いやすいサービスに定評のあるトーンモバイルが、シニア向けサービスの一層強化を発表しました。今年9月にシニア向けサービスを開始し、特殊詐欺被害を抑制する「あんしん電話登録」が効果を発揮しているとのこと。いまやトーンモバイル利用登録者の未成年を中心とした子どもとシニア層の割合は68%となっており、子どもとシニアに手厚いサービスとして認知されています。

 

そこでシニアの関心事である、健康、旅行、お金、グルメとそれに付随する社会問題を解決する、さらなるシニア向け新サービスが開始。スマホを軸に老後の生活を豊かにするサービス群が揃っています。心身ともにケアが必要になる老後に、スマホデビュー…「スマ活」をしたくなるその全容を解説したいと思います。

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA↑10月から現在まで317件の特殊詐欺からの電話をブロックした実績を残す

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA↑手ごろな価格設定や安全性だけでなく、シニア層の関心事もしっかりとフォロー

 

 

カラダをほど良く管理&ケアしてくれるログサービス

1つ目のサービスは、更新されたSmartライフログサービス。東京都健康長寿医療センター研究所の青柳幸利氏が監修のもと、お年寄りのひとりひとりが必要とする毎日の歩数と、運動の強度時間を計算しライフログで管理。以前は一律1日8000歩・中強度20分に設定されていましたが、歩数が少なくても効果が出る数値を目標とするようになりました。目標値をクリアすると、ご褒美としてTポイントが付与されるので、自分が健康になるだけでなく、お得な感じにもなるわけです。毎日の目標を達成するとランクアップし、目標とする歩数や運動強度時間が増えていきます。ランクが上がってもTポイントが貰えるので、モチベーション向上にも繋がる仕組み。逆に目標を達成しないで放っておくと、ポップアップの注意勧告が表示され、長押ししないとポップアップが閉じないので、スマホが使いにくくなってしまうというペナルティも用意されています。

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA↑現在の体調に合わせてグループに分けられ、目標となる歩数と中強度の運動時間が変動。体調が良くなってくるとクラスがアップする

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA↑目標の歩数や運動時間に達していない日が続くと、ポップアップで注意勧告が表示される。長押ししないと閉じられない仕組みだが、設定で表示されないようにすることも可能

 

ライフログには「お薬ナビ」という機能もあり、常用薬を服用する時間がアラームで知らされます。服用時間と薬の種類や個数なども、電子おくすり手帳のQRコードを読み取るだけで自動設定されるので、面倒な入力は必要ありません。

 

薬を飲み終わったら、Felicaシールにタッチすることで、スマホに飲んだことが記録されます。しばらく飲んでいないと家族に通知が届き、見守り機能としても役立ちます。

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA↑電子おくすり手帳を発行してもらうと、おくすり手帳情報にQRコードが貼り付けられます。これを読み取るだけで、薬の服用時間や薬の種類、個数がわかる

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA↑ライフログの画面。目標の歩数や運動時間を決定するお元気ナビと、薬の服用時間がわかるお薬ナビはメイン画面からすぐに確認できる

 

会員用の福利厚生サービスにも期待

今後、シニアの関心が強まるであろう旅行とグルメに関するサービスも展開。かつて会社の福利厚生で旅行や食事のサービスを受けていた人で、定年退職してから旅行などに行きにくくなった人が多いとのこと。そこで、「TONE福利厚生」というトーンモバイルのユーザーであれば誰でも福利厚生サービスが受けられるサービスも用意されました(スタート時期は未定)。

スマホ慣れしていない人向けにたっぷり試せるおためしレンタルサービスも

シニア向けサービスが充実しているトーンモバイルですが、それでもシニア層にしてみれば、そもそもスマホを使いこなせるか自信がない方も多い。そんな方もケアするため、トーンモバイルを7泊8日間、無料(店舗により有料の場合もあり)でレンタルできる「TSUTAYAのスマホ おためしレンタル」も開始。全国58か所のトーンモバイル取扱店にて、Tポイントカードと本人確認書類があれば、すぐにDVDやCDのようにスマホをレンタルすることができます。面倒な初期設定は、紙に書かれた9つの質問事項に回答し、その紙を撮影するだけの「撮るだけ設定」で行えます。いざという時には遠隔サポートなど、さまざまなサポートがすべて使えるので安心です。

 

↑Felicaが張り込まれている台紙にトーンモバイルのスマホを置くだけで、貸し出し作業が終わります。返却する時も同様に、返却用の台紙の上にスマホを置くだけ

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA↑レンタルして気に入ったら、その場で購入することも可能。購入する端末はもちろん新品。12月1日からキャンペーンで5000円安くなるので、ちょうど今からレンタルすると良い感じです

 

実際にスマホデビューを考えているシニアの方はもちろん、両親へのプレゼントにスマホを検討している人も一度おためしレンタルを試してみるといいでしょう。

2017年に世界で最も聴かれたのはあのアーティスト! Spotifyが年間ランキングを発表

定額制音楽ストリーミングサービス「Spotify」は、2017年音楽シーンを振り返るランキングを発表しました(集計期間:2017年1月1日~11月18日)。

20161021-i01 (10)

 

Spotifyは、スマホやPCなどで音楽が聴き放題となるストリーミングサービス。プランは、無料で広告ありの「フリープラン」と、全機能が広告なしで利用できる月額980円の「プレミアムプラン」(学割480円)の2種類が用意されています。

 

また、日本でのサービス開始1周年を記念し、通常980円(月額)のプレミアムプランを3か月間100円で試せる「Spotify 1周年記念プレミアムキャンペーン」を12月31日まで実施中。いまならよりお得にサービスを始めることができます。

 

2017の音楽シーンはエド・シーランが席巻

今年最もSpotifyで聴かれたアーティスはイギリス出身のシンガー・ソングライターのエド・シーランで、アルバム「÷(Divide)」とシングル「Shape of You」は、それぞれ今年最も再生されたアルバムと楽曲になりました。またシングルの方は、これまでに最も多くSpotifyで再生された楽曲の記録も樹立しています。

20171206-i01 (2)↑エド・シーラン

 

また、国内ではロックバンド「ONE OK ROCK」が最も再生されたアーティストになったほか、アニメ映画「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」の主題歌としてヒットしたDAOKO×米津玄師「打上花火」が再生回数上位にランクインしています。

 

このほか、ヒップホップ楽曲の再生回数が昨年比74%増加していることや、Spotifyでの再生回数ランキングを毎日発表・更新している「トップ50(グローバル)」チャートにおいて、「Despacito」と「Mi Gente」の2曲がラテン系の楽曲としては初めてNo.1に輝いたことなど、世界的にヒップホップおよびラテン音楽の人気が高まっていることが伺えます。

 

2017年の主なSpotifyランキングは次の通りです。

 

【2017年 Spotifyグローバルランキング】

世界で最も再生されたアーティスト

1. エド・シーラン
2. ドレイク
3. ザ・ウィークエンド
4. ケンドリック・ラマー
5. ザ・チェインスモーカーズ

 

世界で最も再生された女性アーティスト

1. リアーナ
2. テイラー・スウィフト
3. セレーナ・ゴメス
4. アリアナ・グランデ
5. シーア

↑リアーナ↑リアーナ

 

世界で最も再生された男性アーティスト

1. エド・シーラン
2. ドレイク
3. ザ・ウィークエンド
4. ケンドリック・ラマー
5. ダディー・ヤンキー

 

世界で最も再生された新人アーティスト(※2017年に初めてリリースしたアーティストが対象)

1. カミラ・カベロ
2. ハリー・スタイルズ
3. リアム・ペイン
4. Lil Pump
5. Trippie Redd

↑カミラ↑ガールズグループ「Fifth Harmony」を脱退し、ソロ活動を開始したカミラ・カベロ

 

世界で最も再生されたグループ

1. コールドプレイ
2. イマジン・ドラゴンズ
3. マルーン5
4. リンキン・パーク
5. ミーゴス

 

世界で最も再生された楽曲

1. Shape of You / エド・シーラン
2. Despacito – Remix/ ルイス・フォンシ、ダディー・ヤンキー feat. ジャスティン・ビーバー
3. Despacito / ルイス・フォンシ feat. ダディー・ヤンキー
4. Something Just Like This / ザ・チェインスモーカーズ & コールドプレイ
5. I’m The One / DJキャレド feat. ジャスティン・ビーバー、クエヴォ、チャンス・ザ・ラッパー、リル・ウェイン

 

世界で最も再生されたアルバム

1. ÷(Divide)/ エド・シーラン
2. More Life / ドレイク
3. DAMN. / ケンドリック・ラマー
4. Starboy / ザ・ウィークエンド
5. Stoney / ポスト・マローン

 

【2017年 Spotifyジャパンランキング】

日本国内で最も再生されたアーティスト

1. ONE OK ROCK
2. エド・シーラン
3. 清水翔太
4. AAA
5. ザ・チェインスモーカーズ

 

日本国内で最も再生されたアルバム

1. ÷(Divide)/ エド・シーラン
2. Ambitions / ONE OK ROCK
3. Purpose / ジャスティン・ビーバー
4. 24K Magic / ブルーノ・マーズ
5. Memories…Do Not Open / ザ・チェインスモーカーズ

 

日本国内で最も再生された楽曲

1. Shape of You / エド・シーラン
2. Stay (with Alessia Cara)/ Zedd
3. 打上花火 / DAOKO × 米津玄師
4. Something Just Like This / ザ・チェインスモーカーズ & コールドプレイ
5. Despacito – Remix / ルイス・フォンシ、ダディー・ヤンキー feat. ジャスティン・ビーバー

 

日本国内で最も再生されたプレイリスト

1. Today’s Top Hits
2. Top Hits Japan
3. Tokyo Super Hits!
4. J-Track デイリーチャート
5. Your Favorite Coffeehouse

 

海外で最も再生された国内アーティスト

1. ONE OK ROCK
2. RADWIMPS
3. BABYMETAL

 

またユーザーが音楽を通じて自身の2017年を振り返ることができる2つのプレイリストの提供も開始されました。「My トップソング 2017」は、ユーザーが今年よく聴いた曲を集めたプレイリスト。「2017年に聴いておきたい曲」は、ユーザーの音楽的な好みや聴取傾向に基づきアルゴリズムで提案する、”今年聴き逃して欲しくないオススメの30曲” を集めたプレイリストです。これらの特別なプレイリストは、SpotifyのBrowse(ブラウズ)ページ内に設置された「2017まとめ」のコーナーでチェックすることができます。

20171206-i01 (1)

 

2017年に世界や国内で人気だった曲、あなたはいくつ知っていましたか? 聴いたことのない曲ばかり、という方は、ぜひSpotifyで楽曲をチェックしてみて下さい。

【西田宗千佳連載】「生体認証」のセキュリティは高くない!

「週刊GetNavi」Vol.61-2

↑Face ID↑顔認証システム「Face ID」

 

iPhone Xでは顔認証が採用された。その前からアップル製品では、指紋認証が基本だ。ほかのPCやスマホも同様で、ちょっと気が利いたものなら、指紋認証センサーが搭載されるようになっている。Windows PCに関しては、マイクロソフトが定めた「Windows Hello」という仕組みがあり、これに則ったセンサーやカメラを搭載することで、顔認証・指紋認証でWindowsにログインできるようになっている。筆者もWindows Hello対応の顔認証を日常的に使っているが、パスワードなどよりずっとすばやく簡単にログインできるので、非常に重宝している。

 

こうした、人間の顔や指紋、虹彩といった情報を使う認証方式のことを「生体認証」という。これらのものは、基本的に「自分の体についている」もので、「簡単にコピーできない」ことを前提としている。映画などでの印象から、「指紋や虹彩認証を使うのは、非常に安全性が高い、秘匿性の高いもの」という印象もあるだろう。

 

だが、それは間違いだ。

 

実際には、生体認証のセキュリティは高いものではなく、パスワードとまったく同じ強さしかない。スマホにしろPCにしろ、生体認証しか使えないシステムというものはなく、必ずパスワードなどが併用されている。生体認証は100%確実なものではないため、トラブルを回避するには、パスワードを併用せざるを得ない。結局のところ、生体認証ができなくても、パスワードを知っていればログインできてしまうのだ。

 

そもそも、生体認証も内部ではパスワードやパスコードのようなものに変換されて処理されている。簡単にいえば「システム内にパスワードが記録されており、生体認証が行われることで入力が代替される」ものだと考えたほうが良い。

 

だから開発している各社も、生体認証を「100%の精度を備えた、完全無欠のセキュリティを目指すもの」とは考えていない。メディアでは、指紋認証や顔認証を「こうやって突破した」というセキュリティ破りの記事が多数公開されているが、そのことは、あまり大きな問題ではない。写真を見せただけで認証できるような、ゆるすぎる顔認証システムはともかく、「本人以外は努力や準備をしないと突破できない認証」というレベルで十分なのだ。むしろ、「本人を確実に見間違わない」ことが大切で、アップルの顔認証であるFace IDも、そこに注力している。

 

では、本当に安全な認証とはなんなのだろう? 次回のVol.61-3以降ではそのあたりを解説していこう。

 

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【西田宗千佳連載】iPhone Xがもたらした「顔認証」新世代

「週刊GetNavi」Vol.61-1

20171205-i01(1)↑iPhone X

 

顔の立体構造の把握が認識精度と速度を両立

11月に発売されたiPhone Xは、「ホームボタン」を過去のものにした。それと同時に導入されたのが顔認証システム「Face ID」だ。発売前は「指紋認証のほうが使いやすいのでは」との懸念もあったが、それも杞憂に過ぎなかった。とにかく素早く正確なのだ。画面を見つめればすぐにロックが解除され、指紋認証よりも早い。iPhoneが自分を「顔パス」してくれるような感じで、認証があることを意識させない。過去のスマホ用顔認証とは、かなり趣の違うシステムである。

↑Face ID↑顔認証システム「Face ID」

 

多くの「顔認証システム」は、カメラでとらえた平面の画像で顔を識別する。その場合、帽子やメガネの有無、髪型の違い、ヒゲの濃さなど、いろいろな条件で「本人かどうか」の判定が難しくなる場合がある。そこで条件をゆるくすると誤認識が増え、厳しくすると使い勝手が落ちる。精度は認識速度に比例し、安全性を担保しようとするほど、動作が遅くなってしまう。

 

一方でFace IDは、赤外線センサーと画像センサーを組み合わせた「True Depthカメラ」を使い、「顔の立体構造」を把握し、それを元に認証する。だから、メガネや髪型、ヒゲの有無、化粧など、表面的な部分に多少違いがあっても、顔の形の特徴が変わっていなければ「本人」と認識する。立体情報なので分析に時間がかかりそうに思えるが、むしろ「本人を特定するための特徴的な手がかり」が増えるので、認識速度は上げやすい。だから、Face IDは指紋認証と同等以上の使い勝手を実現できたのだ。

 

顔を立体として認識するシステムは、これまでスマホには大規模に導入された例がなく、iPhone Xがもっとも先進的だ。だが、こうした取り組みはIT機器全体では初めてではない。業務用のものでは存在したし、マイクロソフトがWindows 10用の認証システムとして提供している「Windows Hello」の顔認証システムも、赤外線センサーを併用したカメラが使用されている。そのため、マイクロソフトの「Surfaceシリーズ」などのWindows Hello搭載PCは、素早くて快適な顔認証を実現している。

 

ただし、Windows HelloとFace IDにも違いはある。Windows Helloは認証に特化しており、顔を完全な立体データとしてまでは把握していない。認識データは変わらないため、長い間使わないうちに太ってしまったり、あまりに髪型が変わったりすると、再認識が必要になることもある。一方でFace IDは、顔をかなりの精度で立体データとして認識したうえで、認識のたびに学習を続け、常に「最新のその人の風貌」で認識率が高まるようにするという工夫がされている。

 

どちらにしろ、こうした「立体構造を使った顔認識」自体は望ましい技術であり、今後さらに普及していくだろう。

 

だが、顔認識の普及は「セキュリティの向上」を意味しているわけではない。むしろ顔認識とセキュリティの高さにはなんの関係もない、と考えるべきだ。それはなぜなのか? では、セキュリティ向上にはなにが重要なのか? 顔認証に今後どのような広がりがあるのか? そのあたりは次回のVol.61-2以降で解説する。

 

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スマホもデジカメもノートPCもコレ1台で充電! USB Type-C搭載のコンセントタップ付きUSB充電器

サンワサプライは、USB Type-Cポートを備えたコンパクト設計のコンセントタップ付きUSB充電器「700-AC018BK」を、直販サイト「サンワダイレクト」で12月4日より発売しました。直販価格は1980円。

20171204-i01 (2)↑700-AC018BK

 

本製品は、ACタップとUSB充電器が一体になった、ACコンセント付きのモバイルUSB充電器です。ACコンセントの差込口が3ポートあり、ホテルや複数人での旅行の際などの、コンセント口が少ない場所でもコンセント口を増やすことができます。コンセント差込口は、前面と左右にそれぞれ別れており横向きの差し込み口のためコードが干渉しない設計を採用。

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USBポートは、USB AとUSB Type-Cを各1ポートずつ計2ポート搭載しており、2ポート合計最大5.1Aまで対応しています。USB Aポートは「自動判別機能」を搭載しており、機器に合わせた最大出力で急速充電が可能。最大2.1Aまで出力できるので、タブレット端末も充電できます。

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ACプラグには絶縁キャップが付いており、プラグにたまったほこりが静電気によって発火し起こるトラッキング火災を予防します。片手に収まるコンパクトサイズで、カバンやポーチに入れても場所をとらず出張や旅行などの際の持ち運びに便利です。本製品のサイズは、約W48×D32×H92mm(ACプラグ含まず)で、重量は約122g。

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コンパクトなコンセントタップ付きUSB充電器は、デジタル製品を複数持ち歩くことが当たり前となった現代人の必須アイテム。ちょっとした旅行や出張などで活躍しますので、ひとつ用意しておいてはいかがですか?

 

シェア拡大で大躍進のファーウェイ新モデル、「Mate」2機種&新タブの最大ポイントをさくっと解説!

ファーウェイ・ジャパンは11月28日、「Mate」シリーズの最新SIMフリースマホ2機種と、「MediaPad」シリーズの最新タブレットを発表しました。各機は12月上旬より順次発売されます。なお、今回発表された3機種は、どれも新たにIP67相当の耐水・防塵性能を備えました。

 

SIMフリースマホの市場では近年クオリティの高いモデルを次々と投入し、高い期待度を常に集めるメーカーとなった印象の同社。現在、複数のブランドでSIMフリースマホを展開していますが、今回投入した「Mate(メイト)」シリーズは最上位グレードに位置します。「HUAWEI Mate 10 Pro」と「HUAWEI Mate 10 lite」の2機種の概要と、大きく注目すべき点をまとめたのでご覧ください。

 

上位モデル「Mate 10 Pro」はデュアルVoLTE待受けに対応

上位モデルに相当するHUAWEI Mate 10 Proは、約6.0インチ、アスペクト比18:9の有機ELディスプレイ(2160×1080ピクセル、402ppi)を搭載。左右の縁が狭く、大画面でコンテンツを表示できるようになっています。

20171129_ashida002↑HUAWEI Mate 10 Pro。想定実売価格は9万6984円(税込、以下同)で、12月1日(金)に発売

 

背面はガラス素材で、緩やかにラウンド。ガラスとフィルムを重ね合わせた5層構造で、上品な光沢感があります。デュアルカメラを搭載しており、その付近に帯状の横線が1本通るデザインもポイント。なお、カラーは、「ミッドナイトブルー」と「チタニウムグレー」の2色を展開します。なお、充電はUSB Type-Cケーブルで行い、イヤホンジャックは非搭載。

20171129_ashida003↑背面カメラはF値1.6になり、暗いシーンでも明るく撮影できるようになった

 

処理性能面では、NPU(ニューラル・プロセッシング・ユニット)を搭載し、AI演算による性能効率化を図りつつ、演算に消費電力を抑えています。特にカメラの撮影は、被写体を認識し、自動的に最適な撮影方法を選択できるようになるなど、NPUの恩恵を大きく受けています。

20171129_ashida004↑SIMカードは2枚挿入可能。どちらも4G LTEおよびVoLTEに対応する

 

そのほか、2枚の4G LTE対応SIMを利用できること、急速充電の安全性に関して認証試験(※)を突破したこと、などトピックが尽きません。同モデルに関しては、別途記事で詳細レビューをお届けする予定です。

※ドイツの第三者検証・認証機構「テュフ・ラインランド」の信頼性試験を世界で初めて突破(ファーウェイ・ジャパン調べ)

 

9万越えの価格は、決して安くはありませんが、とにかく端末の性能にこだわりたい人はMate 10 Pro一択でしょう。楽天モバイルやIIJmioなど、MVNOとのセット販売も行われます。

 

「Mate 10 lite」はインカメラもダブルレンズに

より手ごろなモデルとして「HUAWEI Mate 10 lite」も展開します。同機は、5.9インチのワイドディスプレイ(2160×1080ピクセル、407ppi)を搭載していて、ベゼルも薄めです。

20171129_ashida005↑HUAWEI Mate 10 lite。想定実売価格は4万6224円で、12月8日(金)に発売

 

メタルユニボディのデザインを採用。背面はサラサラした手触りで、ややマットな光沢感があります。左右対称のデザインを採用している点にも注目です。なお、充電はmicro USBで行い、イヤホンジャックを搭載する点も、Mate 10 Proと異なるポイント。

20171129_ashida006↑カラーは「オーロラブルー」と「グラファイトブラック」の2色展開

 

最大の特徴は、背面・前面ともにダブルレンズであること。どちらもサブレンズは200万画素で、被写界深度(ODF)情報を収集するのに用いられます。これにより、背景を正確にぼかせるメリットが生まれます。

20171129_ashida007↑インカメラで背景をぼかした作例。「ポートレート」モードを有効にしてから、背景ぼかしを有効にすると撮影可能。ぼかし加工はリアルタイムに確認できないが、撮影後に施される仕組みだ

 

前面カメラのメインレンズは、1300万画素、F値は2.0となっています。ポートレートモードでは、美肌加工が可能。目が大きく肌の質感は滑らかに、そして輪郭は細くなります。もちろん、補正の度合いは調整可能です。

20171129_ashida008↑インカメラでの撮影時にはライトを付けることもできる。フラッシュのメニューから「ソフトフラッシュ」を選択しよう

 

背面カメラのメインレンズは1600万画素。同社おなじみの「ワイドアパーチャ」モードや、「ポートレート」モードで撮影できます。

 

4万円台半ばという価格は、Mate 10 Proのおよそ半額に相当。「とりあえずボカシ撮影ができればよい」という人はこちらを選択するのもアリです。なお、販路はECサイトや家電量販店に限られており、いまのところMVNOでのセット販売は予定されていません。

 

「MediaPad M3 10 Lite wp」はフルセグ・ワンセグチューナー対応

MediaPad M3 10 Lite wpは、Wi-Fiモデルのタブレット。ディスプレイは10.1インチ(1920×1200ピクセル)で、片手でも容易に持ち上げられます。下部には、指紋センサーも搭載。カラーは「ミスティックシルバー」1色です。

20171129_ashida009↑MediaPad M3 10 Lite wp。6660mAhの大容量バッテリーを搭載していて、約半日の動画再生が可能

 

フルセグ・ワンセグチューナーを内蔵しているため、同梱のアンテナケーブルを装着すれば、地デジ放送の視聴も可能に。前述の通り、IP67の耐水・防塵性能を備えるため、キッチンなどの水回りでも安心して使用できます。

 

また、harman/kardonブランドの音響チューニングは従来のシリーズから踏襲。4つのスピーカーから発せられるサウンドで楽しめます。

20171129_ashida010↑水に濡らしても壊れにくくなったので、安心して使用できる

 

ペアレンタルコントロール機能もあり、子どもが使えるアプリを保護者が制限できるのも特徴です。想定実売価格は4万824円で、11月28日(火)より先行予約受付中。12月8日(金)に発売となります。ウリは、シンプルなデザインと、機能のバランスの良さ。家族で使うAndroidタブレットを探している方にはピッタリな製品です。

 

同日、2017年において国内SIMフリースマートフォンでシェア1位を獲得したと発表したファーウェイ。同社が満を持して投入する3機種は、今後しばらく注目の的となりそうです。

 

送料無料や豪華賞品プレゼントなど太っ腹な企画が目白押し! ソフトバンクセレクションのブランド設立10周年記念キャンペーン

スマホアクセサリーのトータルブランド「SoftBank SELECTION」は、11月30日にブランド設立10周年を迎えたことを記念し、10周年記念製品「INVOL Ceramic Battery Flip Set」を12月1日より発売します。価格は1万800円。また、総額800万円分の豪華景品をプレゼントするSNSキャンペーンやオンラインショップの送料無料キャンペーンなど、10周年記念企画も実施されます。

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「INVOL Ceramic Battery Flip Set」は、曲げや衝撃に強く、切断しても発火や液漏れが発生しない特性を持つ安全性に優れたバッテリーフリップと、iPhone X向けのハードケースをセットにした製品。ソフトバンク コマース&サービスが2017年7月に発表した次世代バッテリー技術「Power Leaf」のひとつである「セラミックバッテリー」技術を採用しており、従来のリチウムイオンバッテリーに比べ安全性に優れ、薄型・軽量なことが特徴。

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容量1500mAhのバッテリーとわずか約18mmの薄さを実現するとともに、iPhoneを充電するLightningケーブルがバッテリーと一体感のあるデザインで収納されており、ケースと別にケーブルを持ち運ぶ必要がなく、充電時もケーブルが邪魔になりません。ケースは使うほど質感の変換が楽しめる牛本革を使用。通勤、通学などに便利なカード1 枚が収納できます。カラーは全3色をラインナップ。

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また、10周年を記念して、12月1日より発売となる完全ワイヤレスイヤホン「GLIDiC Sound Air TW-5000」やロボット、IoT 製品、アウトレット品まで、SoftBank SELECTION オンラインショップのすべての買い物の送料(税込540 円)が無料になるキャンペーンを開催。2018年1月8日までの期間限定キャンペーンとなります。

↑↑GLIDiC Sound Air TW-5000

 

そのほかにも、SoftBank SELECTIONの公式SNSアカウント(TwitterもしくはInstagram)をフォローして、ハッシュタグ「#SBS10」と「#希望賞品名」を付けて、10 年前の思い出を投稿した人のなかから抽選で、ヨーロッパ旅行10日間や国内の厳選温泉宿10 か所の宿泊券、10万円分の食事券、人気家電の10点セットなど、“10”にちなんだ総額800 万円分の豪華賞品が当たるキャンペーンなども実施されます。こちらは2018年3月31日まで。

 

さらに、人気キャラクターとコラボした限定アイテムなど順次発表予定。10周年記念の各種キャンペーンなどは「SoftBank SELECTION 10 周年記念」の特設ページでチェックしてみてください。

 

SoftBank SELECTION 10周年特設ページURL:https://www.softbankselection.jp/special/10th/

 

プロがジャッジ! この冬買いたいAndroid/Windowsタブレット8選【2017】

タブレット端末は、プライベートで手軽に使えるAndroidタブレットと、ビジネスでも活躍するキーボード付きのWindowsタブレット(2in1タイプ)が人気。そこで今回は、各タブレットの人気機種4モデルを、デジタル製品に詳しいライターのナックル末吉さんのコメント付きで紹介します。この冬、新しい端末を購入しようと考えている方は、ぜひ参考にしてみて下さい。

20171128-i02 (2)↑ナックル末吉さんが実際に使ってチェック

 

【Androidタブレット】

1.スタンド付きで動画視聴に最適

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画像クリックで楽天市場内の製品一覧ページに移動できます

Lenovo「YOGA Tab 3 10」
実売価格2万3650円

可動式のスタンドを備え、利用シーンに応じてホールド、チルト、スタンド、ハングの4つのモードで使用可能。導電性の有無やパネルへの接触面積からタッチを認識し、一般的な鉛筆やペンをそのままスタイラスとして利用できる「AnyPenテクノロジー」を採用しています。

●CPU:Qualcomm APQ8009 クアッドコア(1.3GHz)●メモリ:2GB、ストレージ:16GB●ディスプレイ:タッチ対応10.1型ISP(1280×800ドット)●バッテリー:連続使用約18時間●サイズ/質量:253×185×3.5-9.5mm/約655g

 

「スタンドを搭載したLenovo『YOGA Tab 3 10』は、動画視聴向き。外に持ち歩くにはやや重く、スタンドの分だけ厚みもあるので、自宅専用機が欲しい人にオススメです」(ナックルさん)

 

2.ガラス採用の薄型ボディがスタイリッシュ

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NEC「LAVIE Tab TE510/HAW」
実売価格3万6800円

本体背面に耐久性・傷耐性にすぐれた「Gorilla Glass 4」を採用し、厚さ約7.2mmの薄型ボディを実現。すばやくログインできる指紋認証の採用でセキュリティを強化しています。タブレットの起動から基本的な操作方法までがわかるセットアップシートや、Googleアカウントの登録方法、インターネットやメールのはじめ方などを解説したガイド「かんたん!LAVIE Tab for Android」など、初心者でも簡単に使い始められます。

●CPU:Qualcomm APQ8053 オクタコア(2Hz)●メモリ:3GB、ストレージ:16GB●ディスプレイ:タッチ対応10.1型ISP(1920×1200ドット)●バッテリー:連続使用約8.8時間●サイズ/質量:246.8×172.5×7.2mm/約485g

 

「NEC『LAVIE Tab TE510/HAW』は、隙のないスペックと使いやすさなので、これを買っておけば不満なし、という意味ではタブレット初心者や初めての1台にオススメ。国内メーカーらしくサポートが充実しているので、お子さんや高齢者へのプレゼントにも最適です」(ナックルさん)

 

3.お手ごろ価格の10型タブレット

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ASUS「ZenPad 10(Z301M)」
実売価格2万1400円

独自の映像テクノロジー「ASUS VisualMaster」により、鮮明な映像を再生。ディスプレイには指紋がつきにくい「アンチフィンガープリント加工」を施しているので、いつでもきれいに使えます。本体カラーはダークブルー、クラシックホワイト、アッシュグレーの3色(画像はアッシュグレー)。

●CPU:MediaTek MT8163Bクアッドコア(1.3GHz)●メモリ:2GB、ストレージ:16GB●ディスプレイ:タッチ対応10.1型ISP(1280×800ドット)●バッテリー:連続使用約10時間●サイズ/質量:251.7×172.1×8.9mm/約470g

 

「ASUS『ZenPad 10(Z301M)』は価格は安いのですが、スペックは1世代前のものという印象。自分の用途に合ったスペックかどうか見極められる人なら、コスパが高いといえます。また、2台目、3台目としてもオススメです」(ナックルさん)

 

4.持ち歩きたくなる8型タブレット

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Huawei「MediaPad M3 Lite」
実売価格2万7670円(Wi-Fiモデル)

フルHD解像度の8型ディスプレイを搭載。Android 7.0をベースにした独自のUI「Emotion UI」を搭載しており、誰でも使いやすい操作性を実現しています。Wi-Fiモデルのほか、ナノSIMカードを挿して単独でネット通信が行えるLTEモデル(2万8962円)もラインナップ。

●CPU:Qualcomm MSM8940 オクタコア(1.4GHz)●メモリ:3GB、ストレージ:32GB●ディスプレイ:タッチ対応8型ISP(1920×1200ドット)●バッテリー:連続使用約時間-(4800mAh)●サイズ/質量:213.3×123.3×7.5mm/約310g

 

「HuaweiHuawei『MediaPad M3 Lite』は、持ち歩いて使うことを考えている人向け。今回はWi-Fiモデルを使いましたが、格安SIMを挿して便利に使えるLTEモデルもオススメです」(ナックルさん)

 

【Windowsタブレット(2in1)】

5.アルミボディ採用のエントリーモデル

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ASUS「TransBook T101HA」
実売価格3万2460円

アルミボディを採用したクラムシェル型ノートPCのようなスタイルが特徴。180度回転するヒンジにより、様々なスタイルで使うことができます。充電端子はマイクロUSBなので、モバイルバッテリーから給電することも可能。

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●OS:Windows10 Home(64bit)●CPU:Atom x5-Z8350(1.44GHz)●メモリ: 2GB、ストレージ:eMMC 64GB●ディスプレイ:タッチ対応10.1型IPS(1280×800ドット)●インターフェイス:USB 2.0×1、マイクロUSB×1、マイクロSDカードスロット、マイクロHDMI出力、ヘッドホン●バッテリー:約13.6時間●サイズ/質量:261×175×20mm(キーボード装着時)/約580g(本体のみ)、約1080g(キーボード含む)

 

「ASUS『TransBook T101HA』は、ほかに比べてスペック的にはやや見劣りしますが、マイクロUSB給電ができる点は魅力。ACアダプターは以外と重くて荷物になりますからね。キーボードは標準的な仕様ですが、ややたわむのでハードパンチャーは注意」(ナックルさん)

 

6.ビジネスでもプライベートでも活躍する2in1

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Lenovo「ideapad Miix 320」
実売価格3万8670円

堅牢なキーボードを備えたクラムシェル型スタイルの2in1タブレット。広い視野角のIPSディスプレイや、迫力のサウンドを再現する「Dolby Advanced Audio」を搭載し、ビジネスでもプライベートでも活躍します。本体にUSB Type-Cを装備するほか、キーボード部にフルサイズのUSB端子を2ポート備え、拡張性も優れています。

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●OS:Windows10 Home(64bit)●CPU:Atom x5-Z8350(1.44GHz)●メモリ: 4GB、ストレージ:eMMC 64GB●ディスプレイ:タッチ対応10.1型IPS(1920×1200ドット)●インターフェイス:(本体)USB Type-C×1、マイクロSDカードスロット、マイクロHDMI出力、ヘッドホン、(キーボード)USB 2.0×2●バッテリー:約11.3時間●サイズ/質量:249×184×17.6mm(キーボード装着時)/約550g(本体のみ)、約1020g(キーボード含む)

 

「Lenovo『ideapad Miix 320』は低価格ながらフルHDディスプレイを搭載しており、USB Type-Cも備えているところがポイントです。キーの形状は正方形に近く打ちやすいですが、配列は上部にファンクションキーがない5列タイプなので、ショートカットを多用する人は慣れが必要でしょう」(ナックルさん)

 

7.持ち運びやすいキーボード一体型カバーを採用

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富士通「arrows Tab QH35/B1」
実売価格4万6380円

キーボード一体型の専用カバーが付属する2in1タブレット。カバーを折りたたんでスタンドにすることも可能。日本語入力の使いやすさに定評のあるATOKや、簡単な文章の作成・編集が可能なOffice Mobileもプリインストールしています。

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●OS:Windows10 Home(32bit)●CPU:Atom x5-Z8350(1.44GHz)●メモリ: 2GB、ストレージ:eMMC 128GB●ディスプレイ:タッチ対応10.1型IPS(1280×800ドット)●インターフェイス:USB Type-C×1、USB 2.0×1、マイクロSDカードスロット、マイクロHDMI出力、ヘッドホン×1●バッテリー:約7.5時間●サイズ/質量:270×190×20mm(キーボード装着時)/約620g(本体のみ)、約999g(キーボード含む)

 

「富士通『arrows Tab QH35/B1』は国内メーカーらしく、Office MobileやATOKといったソフト面が充実しているので、これらが必要な人にとってはコスパが高いといえるでしょう。スタンドは場所をとる上、画面角度の調整もできないので、デスクの上以外では広げにくいので注意。キーボードはピッチが少し狭いですが使いやすさは及第点です」(ナックルさん)

 

8.スタイリッシュな大画面型モデル

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Huawei「MateBook E」(Core i5モデル/オフィスなし)
実売価格12万1672円

2K解像度の12型ディスプレイを備えたスタイリッシュモデル。付属のキーボード一体型カバーは高級感のあるレザー調で、背面のヒンジによりディスプレイ角度の調整も可能。静電容量式のペンに対応しており、オプションのMatePenを使えば繊細なイラストなども描くことができます。パワフルなCore i5搭載モデルのほか、モバイル向けのCore m3搭載モデルも用意し、用途に応じて選択可能。

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●OS:Windows10 Home(64bit)●CPU:Kaby Lake Core i5(m3モデルもあり)●メモリ: 8GB(m3は4GB)、ストレージ:SSD 256GB(m3は128GB)●ディスプレイ:タッチ対応12型IPS(2160×1440ドット)●インターフェイス:USB Type-C×1、ヘッドホン●バッテリー:約9時間●サイズ/質量:278.8×194.1×6.9mm(本体のみ)/約640g(本体のみ)、約1100g(キーボード含む)

 

「Huaweiの『MateBook E』は、Core i5を積んでいたり、大容量SSDを搭載していたりと、ノートPCと同じように使える高い性能を持っています。ディスプレイも明るく精細で、タブレットとして使っても優秀なモデル。価格は高めですが、複雑な表計算や写真・動画の編集などパワーが必要な作業を行うなら検討する価値があります」(ナックルさん)

 

ぜひ、プロのコメントを参考に、自分の目的や用途にあったモデルを探してみて下さい。

 

ARは視覚障がい者をサポートできるか? 弱視者の視力を補強するスマートグラス「OXSIGHT」の実用化が近付く

AR(拡張現実)と聞けばエンターテイメントやビジネスに活用されている印象があります。しかし、ARの活用用途はより広い分野にも広がっています。

 

現在、視力を失った視覚障害者の目が再び見えるようになる「スマートグラス」の開発が急ピッチで進んでいます。

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スマートグラスを使うと、今まで見えにくかった物が見えるようになります。下の写真はスマートグラスを通して見える視界の模様を写しています(見えているのはボウリングの球)。白黒ではありますが、対象物の形状を認識できるようになります。

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このスマートグラスを開発する急先鋒は、オックスフォード大学の神経科学の研究者Stephen Hicks氏が共同設立したスタートアップ「OXSIGHT」。同社のスマートグラスのプロトタイプは既にでき上がっており、現在はユーザーテストの段階。実用化はすぐそこまで来ています。

 

OXSIGHTのスマートグラスはカメラ、コンピュータービジョンソフトウェア、透過ディスプレイで構成されています。原理としては透過ディスプレイを通して見える視界に、カメラとコンピュータービジョンソフトウェアによって生成されたAR画像を重ねるというもの。

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視覚障害者は、残存視力のある弱視者と視覚を持たない人(全盲)に分かれますが、このスマートグラスは残存視力を活用しています。緑内障を患って視界がぼやけてしまっている場合、対象物のコントラストをよりハッキリさせたAR画像を視界に重ねることで再び見えるようになります。脳や眼球との情報のやりとりはありません。

 

また、各ユーザーの視覚障害の程度や状態に合わせて、明るさやコントラストを調節することも可能。

20171127_kubo06

近年はITの急速な発展で、世界人口の1パーセント(約7000万人)と言われる視覚障がい者をめぐる状況は少しずつ改善されています。ARを使ったテクノロジーはその最新の進歩。OXSIGHTのスマートグラスは将来的に白杖や盲導犬の代わりとなるかもしれません。

月額490円で現実的な「IoT生活」をauが実現する! 「au HOME」、スマートホーム実践化に向けて新アイテムを投入

KDDIは去る11月21日、「au HOME発表会 with au 2017 冬モデル」を開催。同社のホームIoT事業で展開する新たなデバイスを発表しました。同発表会では、冬モデルとなるスマホの2機種もお披露目されていますが、本記事ではau HOME関連の発表に絞って解説したいと思います。

 

au HOMEに追加された機器は2種類

au HOMEは同社が7月からスタートしたサービス。「誰でも手軽に始められるホームIoT」を目指したといい、月額490円(税抜)で利用できます。

 

20171127_ashida002↑「au HOME」イメージ

 

今回の発表では、同サービスに使用できる「au HOMEデバイス」として、新たに「赤外線リモコン」と「スマートプラグ」がラインナップに加わりました。前者では、外出先から自宅のエアコン、照明、テレビなどのオン・オフ操作が可能。後者は、コンセントとプラグの間に挟んで設置することで、利用電力を把握できるというものです。

20171127_ashida003↑赤外線リモコン 01

 

20171127_ashida004↑スマートプラグ 01

 

会場では、KDDI株式会社執行役員常務 商品・CS統括本部長 山本泰英さんが登壇。同氏は「スマホは人と人とのコミュニケーションをつないできた。これからは人と家とを繋ぐ。それをスマホにさせてみたい。あなたの行動を家に教える。通信の方向を双方向にする。通信会社がホームIoTをやる意義」と述べました。

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20171127_ashida006↑ゲストとして登壇した後藤真希さん。au HOMEについて「エアコンとの連携は絶対使いたい。ネットワークカメラで犬の様子を見たりできるのは良い。家族にもおすすめしたい」とコメント

 

 

Google Homeとの連携をサポート

外出時の遠隔操作のほかに、在宅時に音声コマンドで操作することも可能。「Google Home」および「Google Home Mini」と連携できるので、「OK Google、エアコンをつけて」などと呼び掛けて操作できます。なお、今後、「歌パス」「ビデオパス」との連携も強化していく予定とのこと。

20171127_ashida007↑Google Home。各サービスとの連携も今後楽しみだ

 

 

操作しなくても家が自動で反応するように

赤外線のリモコンと連携することで、外出先から照明、テレビ、エアコンをコントロールできるのは先述の通り。ここに加えて、2018年の春以降には、スマホから得た情報を元に家が反応する仕組みを検討しています。

20171127_ashida008↑2018年春以降に提供予定の機能

 

例えば、最寄り駅に到着したことが分かると、自宅の照明やエアコンがオンになる。「開閉センサー」で外出を検知した際に、自宅の家電の電源がオフになる、といったもの。事前に設定するシナリオによって活用法は変わってきます。なお、山本氏曰く、「個人情報の許諾は必ずとることになる」とのことでした。

 

 

au HOMEアプリから消耗品の購入提案を

「au HOME」アプリにも機能が追加されます。登録した家電の取り扱い説明書にアクセスできるようになるほか、最新家電との電気料金比較や買い替え提案機能を搭載します。また、「Wowma!」と連携して消耗品の購入をレコメンドする仕組みを整える予定。

20171127_ashida009↑2018年初頭より提供予定。

 

 

「auひかり」利用者以外もau HOMEを利用可能に

これまではau HOMEを利用するには、auひかりでインターネット回線を契約している必要がありました。しかし、新たに「無線通信アダプタ(A)」が登場したことで、au ひかり以外のインターネットサービスを利用しており、かつauを利用中の人ならば、au HOMEにチャレンジできるようになります。

20171127_ashida010↑無線通信アダプタ(A)

 

つまり、Wi-Fi環境が整っている場合には、IoTゲートウェイを新たに設置する必要はなく、「無線通信アダプタ(A)」を接続すれば良いということ。一方、Wi-Fi環境が整っていない場合には、「Qua station」を設置することになります。

 

いよいよ現実味を帯びてきたスマートホームで暮らす近未来的な生活。まだ、機能が限られていることはありますが、まずは試してみることに価値があるかも知れません。au ひかりの契約者以外も、気軽に挑戦できるようになったので、少しずつ間口は広くなっています。

プロジェクターは「四角く」なくていい! クラウドで度肝を抜く支援額を実現した「Nebula Capsule」

部屋の壁や天井いっぱいに映画を映したい――。そう思っている人は結構いるはず。そんな夢を叶えるために開発されたのが「Nebula Capsule」。クラウドファウンディングのIndiegogoにて123万4410ドル(約1億3700万円)の支援金調達に成功した大注目の小型プロジェクターです。

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Nebula Capsuleは直径2.67インチ(約67.8mm) x 高さ4.72インチ(約120mm)で、350mlの缶とほとんど同じサイズです。重さも14.8オンス(約419グラム)と350mlの缶ジュースよりほんの僅かに重いだけ。

 

非常に小型サイズなプロジェクターではありますが、100インチ(縦約1m24cmx横約2m21cm)の映像の投影が可能です。

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画質は、輝度とコントラストを向上させるためにTexas Instrument社のDLPチップを使用。明るく(100ルーメン)鮮明な映像を映し出します(解像度は854×480)。天井に映った美しい映像は家族のだんらんにピッタリですね。

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ビジネスシーンでも活躍します。会議にNebula Capsuleを持って行きサッとプレゼン。USBを差し込むだけで準備もラクです。

 

Nebula CapsuleはAndroid 7.0  Nougaを搭載しており、単体だけでもYouTubeやNetflix、Spotifyを投影できます。

 

スクリーンミラーリングでタブレットやスマホのデバイス画面を投影したり、HDMIケーブルでDVDやゲーム機、USBメモリと接続して映像を投影したりすることも可能です。有線と無線両方で接続できるのはユーザーにとってありがたいですよね。

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Nebula Capsuleはスピーカーだけの使用も可能。しかもスピーカーは360度対応です。普通のスピーカーであれば立ち位置によって聞こえ方が変わってしまいますが、Nebula Capsuleならどこにいても同じサウンドを楽しめます。大人数が集まるパーティなどの場で使用にもってこいです。

 

このNebula Capsuleを開発したのは、スマホ用のバッテリーやケーブル、スピーカーを販売するベンチャー企業Anker。Ankerは元グーグル社員によって2011年に設立されました。

 

Nebula CapsuleにおいてもAnker独自のバッテリーの強みが光ります。このプロダクトは1時間で70%充電、2.5時間でフル充電可能。1回の充電で最大2.5時間の映像投影、または40時間の音楽再生ができます。

 

海外でも「USBやWi-Fi、無線・有線接続両方で映像を投影できるのはありがたい」「これは印象的なプロジェクターだ」と評判上々な模様です。

 

Indiegogoにおいて349ドル(約3万9000円、送料別)で予約受付中。発送は2018年1月より開始とのことです。

 

 

ARでこんなに便利になっちゃうの!? 暮らしを激変させそうな期待のAR対応iOSアプリ5選

最近耳にすることが増えた「AR(Augmented Reality)」は、日本語にすると「拡張現実」。簡単に言ってしまえば、スマホのカメラに写した景色に、情報を重ねて表示させる技術です。従来もAR機能を持つアプリがなかったわけではありませんが、機能を独自に開発する手間があったり、ARマーカーを使用しなくてはならない、という提供側の負担・制限がありました。

 

しかし、iOS 11を搭載するiPhone・iPadでは「ARKit」というフレームワーク(アプリケーション開発の土台となる枠組み)を利用できるようになりました。これにより、続々と精度の高いARアプリが登場してきています。今回は、日本国内の開発者が提供する注目のARアプリを5つご紹介します。AR技術で一体どんなことが実現されつつあるのか、チェックしておきましょう。

 

 

1)「アメミル」は情報を視覚的に捉える新機能を搭載

「アメミル」と言えば、天候情報を調べる定番のアプリ。雨雲の接近をレーダー表示やアラートで確認できる機能を搭載します。機械学習に関する新機能「Core ML」にも対応しており、降雨パターンを解析し、気象予報士による解説を組み合わせて表示することもトピックです。

 

同アプリがAR機能を使用するのは、2つの「3Dモード」にて。1つ目はカメラをかざすことで、実際の景色と近い未来の天候情報を重ねることができる「気象レーダーAR」。2つ目は日本地図を衛星視点で眺めるような画面を表示させ、地図上に降雨情報が表示される「サテライトアイ」です。ちなみにARKitは主に後者で使われています。

20171127_ashida202↑「アメミル」で画面を横にすると表示される「気象レーダーAR」の画面

 

アプリを起動すると、まず「2Dモード」で起動。ここでは、通常のマップ上に降雨情報が重なって表示される状態に。端末を横画面にするか、あるいは画面上の「3D」ボタンをタップすると、「気象レーダーAR」画面に切り替わります。周囲360度にカメラを向けると、実際の景色と周囲10kmの降雨情報がアニメーションになって表示されます。なお、月額120円の会員の場合には、先1時間の雨量予測も確認可能になります。

20171127_ashida203↑同じく「サテライトアイ」の画面。降雨量が3Dの棒グラフとして現れる

 

そして、3D画面で衛星マークが描かれたボタンをタップすると、サテライトアイ画面に切り替わります。日本を上空から眺められるほか、棒グラフで立体的に降雨量が表示されるので、近づいてくる雨の状況が視覚的に分かりやすいのがメリット。出張や旅行で訪れる地域が、どのくらい雨が降っているのか、と確認するのにも役立ちそうですね。

 

2)身体も使って楽しく学習する「算数忍者AR」

学習アプリもAR機能の恩恵を受けやすいジャンル。「算数忍者AR」では、算数の問題を解く際に、カメラを使って回答を立体的に探すという工夫を凝らしています。

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↑「算数忍者 AR」の画面。難易度は3種類から選択

 

同アプリを起動したら、「かんたん」「ふつう」「むずかしい」の3段階でレベルを選択。続いて「平面を見つけてタップしてください」の文字が表示されるので、実際の平面をカメラに写してタップします。すると、画面上にステージが表示されて、ゲームスタートという流れに。

20171127_ashida205↑ステージのサイズを調整する画面

 

ゲームのルールは簡単。足し算や引き算といった算数の問題がステージ中央に表示されるので、その答えを持った人物を探していきます。建物の陰に隠れていたりするので、iPhoneやiPadを持って身体を動かしつつ、角度を変えて解答を探しましょう。10問正解するとステージクリアとなります。

20171127_ashida206↑プレイ中の画面。数字を出しているキャラから正解を探す

 

ステージをクリアするたびに仮想のカードがゲットでき、「これくしょん」の画面に追加されていきます。同画面もARで表示され、立体的に確認できるのがユニークです。

20171127_ashida207↑ご褒美のカードもARで確認

 

今後は、算数以外にも様々な科目で展開することが期待されます。

 

3)測定アプリ「LIFULL HOME’S」で内見した部屋をメモできる

部屋の広さを計測するメジャーアプリも定番です。「LIFULL HOME’S(ライフルホームズ)」は、物件を検索できるアプリですが、ARを利用して部屋の計測を行う機能も新たに追加されました。

 

同アプリでARを活用するには、「便利機能」タブの「見学メモ」をタップしましょう。見学メモの機能は「部屋を計測」と「写真を撮る」の2種類となっていて、前者がARを利用しています。

20171127_ashida208↑LIFULL HOME’Sのアプリ画面。測定画面には「ホームズくん」が登場

 

計測画面を起動すると、「部屋でぼくを探してね」とのメッセージが表示されます。しばらくカメラを部屋内の床に向けていると、イメージキャラクターの「ホームズくん」が画面内に登場。部屋の間取りを測定するためのポインタをタップすると、その場所までホームズくんが走ります。息をゼイゼイと切らす細かい演出も楽しめます。

20171127_ashida209↑写真と併せて測定結果を保存できる

 

ARKitを活用したメジャーアプリは数多く出ていますが、キャラクターを表示させる点がユニークです。機能も、位置情報で写真と測定結果が連動してメモできるようになっていて実用的。1日に数件の内見を行う場合に、大まかな広さを手軽に控えられます。ちなみに、正確に測定するコツは「使用者も移動しつつ、測定ポイントの近くまで寄ってポインタをタップすること」とのこと。

 

4)複数ブランドの家具を選んでそのまま買える「RoomCo AR」

家具を画面上に配置して、サイズ感や色合いをシミュレーションできるアプリも増えてきています。中でも「RoomCo AR」は、複数のブランドが提供する家具を一気に表示できること、複数のアイテムを同時に表示できること、の2点でユニーク。各メーカーが提供しているARアプリだと、自社製品しか表示できないことも多々ありますので、いろいろ比較検討したい人にはこちらの方がオススメです。

20171127_ashida210↑RoomCo ARの画面。まずは「アイテムを配置」をタップ

 

同アプリを起動したら「アイテムを配置」を選択。「カテゴリ」か「ブランド」から検索してアイテムを選びましょう。

20171127_ashida211↑「カテゴリ」で検索しているイメージ。価格やサイズを指定して絞り込むことも可能

 

選択後にアイテムを表示し、目的の位置に配置すれば、実際に設置した際の圧迫感や色のバランスなどを確認できます。気に入ったら、そのまま各メーカーの直販サイトへのリンクにアクセスして、購入すればOK。

20171127_ashida212↑ラグマットにソファ、ペンダントライトをARで配置

 

また、実際にウェブで購入しなくても、家具の目星をつけておいて、お店に行って確認するという使い方もできそうですね。店舗まで何度も足を運ぶ必要がなくなるという点もメリットです。ちなみにソファーやインテリアのほか、仏壇やピアノ、家電、パソコンなども表示できますよ。

 

5)健康促進アプリ「Standland」では成果をリアル画面に並べて楽しむ

「Standland」は“座りっぱなし”を防ぐ健康促進アプリ。1時間に1分間歩けば、スタンドしていた時間として記録されます。スタンドを繰り返すことで、ゲーム内に表示させられるキャラクターを増やしていけます。ねこ、うさぎ、ふくろう、ひよこなど、全14種類の仲間をゲットするのを目標に、コツコツと立つ時間を作るわけです。

20171127_ashida213↑「Standland」の画面。かわいいキャラのそばに立った回数を表示

 

同アプリに追加されたのが、こうしたキャラクターをAR表示させて記念撮影する機能。雲に乗っている「雲ジェミー」をタップすると、AR画面が表示されるので、キャラクターを配置して、静止画や動画で撮影して共有できます。

20171127_ashida214↑獲得したキャラクターをARで表示

 

一見ARとは関係ないアプリでも工夫次第でAR機能を面白く活用できる良い例ですね。

 

以上、今回は5つのアプリを紹介しました。AR対応アプリが増えれば、私たちの習慣も少しずつ変わってくるかもしれません。iPhone 6s以降をお持ちの方は、まずは気になるアプリを試してみてはいかがでしょうか。

Androidタブレットはどこを見て選ぶべき!? 自分にあった1台がわかるタブレットの選び方講座

いまやパソコンに代わる存在として、家庭内でのSNS閲覧やネットサーフィン、ネット動画視聴に使われているタブレット端末。スマホよりも大画面で、パソコンよりも自由な姿勢で使えるため、家ではもっぱらタブレットばかり使っているという方も多いでしょう。今回は、そんな便利なタブレット端末の選び方を、デジタル製品に詳しいライターのナックル末吉さんが解説。各モデルを実際に使って試し、どのような人に向いているのかチェックしました。

↑ナックル末吉さんが実際に使ってチェック↑ナックル末吉さんが実際に使ってチェック

 

【比較機種】

1.スタンド付きで動画視聴に最適

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Lenovo「YOGA Tab 3 10」
実売価格2万3650円

可動式のスタンドを備え、利用シーンに応じてホールド、チルト、スタンド、ハングの4つのモードで使用可能。導電性の有無やパネルへの接触面積からタッチを認識し、一般的な鉛筆やペンをそのままスタイラスとして利用できる「AnyPenテクノロジー」を採用しています。

●CPU:Qualcomm APQ8009 クアッドコア(1.3GHz)●メモリ:2GB、ストレージ:16GB●ディスプレイ:タッチ対応10.1型ISP(1280×800ドット)●バッテリー:連続使用約18時間●サイズ/質量:253×185×3.5-9.5mm/約655g

 

2.ガラス採用の薄型ボディがスタイリッシュ

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NEC「LAVIE Tab TE510/HAW」
実売価格3万6800円

本体背面に耐久性・傷耐性にすぐれた「Gorilla Glass 4」を採用し、厚さ約7.2mmの薄型ボディを実現。すばやくログインできる指紋認証の採用でセキュリティを強化しています。タブレットの起動から基本的な操作方法までがわかるセットアップシートや、Googleアカウントの登録方法、インターネットやメールのはじめ方などを解説したガイド「かんたん!LAVIE Tab for Android」など、初心者でも簡単に使い始められます。

●CPU:Qualcomm APQ8053 オクタコア(2Hz)●メモリ:3GB、ストレージ:16GB●ディスプレイ:タッチ対応10.1型ISP(1920×1200ドット)●バッテリー:連続使用約8.8時間●サイズ/質量:246.8×172.5×7.2mm/約485g

 

3.お手ごろ価格の10型タブレット

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ASUS「ZenPad 10(Z301M)」
実売価格2万1400円

独自の映像テクノロジー「ASUS VisualMaster」により、鮮明な映像を再生。ディスプレイには指紋がつきにくい「アンチフィンガープリント加工」を施しているので、いつでもきれいに使えます。本体カラーはダークブルー、クラシックホワイト、アッシュグレーの3色(画像はアッシュグレー)。

●CPU:MediaTek MT8163Bクアッドコア(1.3GHz)●メモリ:2GB、ストレージ:16GB●ディスプレイ:タッチ対応10.1型ISP(1280×800ドット)●バッテリー:連続使用約10時間●サイズ/質量:251.7×172.1×8.9mm/約470g

 

4.持ち歩きたくなる8型タブレット

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Huawei「MediaPad M3 Lite」
実売価格2万7670円(Wi-Fiモデル)

フルHD解像度の8型ディスプレイを搭載。Android 7.0をベースにした独自のUI「Emotion UI」を搭載しており、誰でも使いやすい操作性を実現しています。Wi-Fiモデルのほか、ナノSIMカードを挿して単独でネット通信が行えるLTEモデル(2万8962円)もラインナップ。

●CPU:Qualcomm MSM8940 オクタコア(1.4GHz)●メモリ:3GB、ストレージ:32GB●ディスプレイ:タッチ対応8型ISP(1920×1200ドット)●バッテリー:連続使用約時間-(4800mAh)●サイズ/質量:213.3×123.3×7.5mm/約310g

 

今回は、プライベート使うことを想定した使い勝手をチェック! 「画面サイズ・重量」「ディスプレイ解像度」「スピーカー性能」の3項目で比較しています。

 

①持ち歩くかどうかでサイズを選ぼう

プライベート用のタブレット端末として、もっともスタンダードなサイズは10型です。10型タブレットは片手で持ちやすく、動画を視聴するのにも困らない標準的なサイズ。

 

Appleのタブレット端末「iPad」シリーズは、9.7型の「iPad」と7.9型の「iPad mini」の2サイズ、よりクリエイティブな用途に対応する「iPad Pro」は、10.5型と12.9型の2サイズが用意されていることからもわかるように、標準サイズは10型前後で、それよりコンパクトさや作業しやすさを求めるなら、より小さい/大きいサイズも選べるようになっています。

 

ですので、10型モデルを基本とし、コンパクトに持ち歩きたいなら7~8型サイズを、外に持ち出さずより大きな画面が欲しいなら12型以上のサイズを選択肢に入れるといいでしょう。

↑片手におさまる8型は持ち運びしやすい↑片手におさまる8型は持ち運びしやすい

 

今回比較した4機種のうち、Huaweiの「MediaPad M3 Lite」のみ8型で、それ以外は10型となっています。まずは持ち歩いて使うどうかを考えて、自分の用途に合ったサイズを選んでみましょう。

 

②解像度は多少高くてもフルHDを選ぶべし

最近は5型前後のスマートフォンでもフルHD以上の解像度を備えた端末が登場していますが、画面が大きなタブレットでは解像度がより重要に。今回比較する4機種のうち、フルHDは「LAVIE Tab TE510/HAW」と「MediaPad M3 Lite」の2機種で、それ以外はHD解像度となっています。

 

「同じ10型のフルHDモデルとHDモデルを見比べてみると、その差は歴然。特に文字フォントは、HDモデルだとややギザギザが目立ちます。YouTubeなどのネット動画でもフルHD対応のコンテンツが増えてきていますので、これから買うなら多少高くてもフルHD解像度の機種がオススメです」(ナックルさん)

 

③スピーカーは実機で聴いてみるべし

タブレット端末で動画を視聴したい人は、音質を左右するスピーカー性能やデジタル音声技術などもチェックしておきましょう。今回の4機種は、いずれもステレオスピーカーを内蔵し、ドルビーやDTSなどの音響技術を搭載しています。

 

ナックルさんに実際に動画を視聴して頂いたところ、「4機種のなかで最も音質がいいと感じたのはNEC『LAVIE Tab TE510/HAW』ですね。見た目以上に音の広がりがよく、手に持った際にちょうど聴こえやすくなるようにデザインされていると感じました」とのこと。同機はドルビーアトモスに対応しており、ステレオ音声も臨場感のあるサウンドに変換して再生することができます。

20171127-i04 (12)↑横にして持ったとき、ステレオスピーカーが上部にくるようにデザインされてるので、音声が聴き取りやすい

 

同じくドルビーアトモスに対応するLenovo「YOGA Tab 3 10」は、「スタンド部に内蔵された大きなフロントスピーカーで大音量再生できるので、大人数で動画を見るのにいいですね」(ナックルさん)とのコメント。

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ディスプレイとベゼルの隙間からデュアルフロントスピーカーが覗くASUS「ZenPad 10(Z301M)」は、「DTSプレミアムサウンドテクノロジー」と独自の「SonicMasterテクノロジー」を搭載。ヘッドホンを使用すれば7.1chのバーチャルサラウンドが楽しめます。

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「音量マックスでもやや物足りなさを感じますが、音質は及第点。音の指向性が広いので、タブレットの正面にいなくても聴こえ方に影響しにくいのがいいですね」(ナックルさん)

 

Huaweiの「MediaPad M3 Lite」は、オーディオブランドHarman Kardonと共同開発したステレオスピーカーを搭載。バランスのとれた広がりのあるサウンドを再生します。

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「大音量だと音が割れてしまいますが、ひとりで視聴する分には問題ないでしょう。標準程度の音量だと音質もスッキリして聴き取りやすいです」(ナックルさん)

 

どんな人にオススメ?

今回の4機種はそれぞれに個性的な特徴を持っていますが、どういう人に向いているのでしょうか。

 

「スタンドを搭載したLenovo『YOGA Tab 3 10』は、動画視聴向き。外に持ち歩くにはやや重く、スタンドの分だけ厚みもあるので、自宅専用機が欲しい人にオススメです」(ナックルさん)

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「NEC『LAVIE Tab TE510/HAW』は、隙のないスペックと使いやすさなので、これを買っておけば不満なし、という意味ではタブレット初心者や初めての1台にオススメ。国内メーカーらしくサポートが充実しているので、お子さんや高齢者へのプレゼントにも最適です」(ナックルさん)

 

「ASUS『ZenPad 10(Z301M)』は価格は安いのですが、スペックは1世代前のものという印象。自分の用途に合ったスペックかどうか見極められる人なら、コスパが高いといえます。また、2台目、3台目としてもオススメです」(ナックルさん)

20171127-i04 (13)↑ASUS「ZenPad」の背面はテクスチャー加工が施されている

 

「Huaweiは、持ち歩いて使うことを考えている人向け。今回はWi-Fiモデルを使いましたが、格安SIMを挿して便利に使えるLTEモデルもオススメです」(ナックルさん)

 

普段から10型サイズのAndroidタブレットを愛用しているというナックルさんですが、今回試した4機種のなかで気になるモデルはあったのでしょうか? 「4機種のなかで私が気に入ったのはNEC『LAVIE Tab TE510/HAW』ですね。ガラスを使った薄型ボディにバランスの取れたスペックで、初心者から上級者まで幅広い層に勧められるモデルだと思います。また、8型サイズのHuawei『MediaPad M3 Lite』も、上着のポケットに入れて持ち歩きたくなる薄型軽量デザインで、使ってみたくなりました」(ナックルさん)

 

次回は、仕事にもプライベートにも使える2in1タイプのWindowsタブレットを比較します。お楽しみに!

iOS 11の新機能「緊急SOS」ってどう使う? 備えあれば憂いなしのiPhone活用テク

何かと物騒になったと言われる昨今、いつ緊急事態に遭遇するかわかりません。実はiOS 11から、緊急時にすばやく警察や消防などに通報できる「緊急SOS」機能が搭載されました。端末がロックされていても、すばやく警察(110番)、消防(119番)、海上保安庁(118番)に通報できるのが特徴です。今回は「緊急SOS」の基本的な使い方をご紹介します。

 

「緊急SOS」を実行する

緊急SOSは、スリープボタンを5回連続押すことで起動します(iPhone 8/8 Plusのみ音量ボタンを長押しして起動)。画面が切り替わったら、表示されたボタンをスライドしてメニューから通報先を選択すれば通報されるしくみです。

20171127_y-koba1 (1)↑端末のスリープボタンを5回連続で押すと(iPhone 8/8 Plusは音量ボタンを長押しする)、ロックが解除されてこのような画面が表示されます。「緊急SOS」のボタンを右へスライドしましょう

 

20171127_y-koba1 (2)↑通報先の一覧が表示されるので、通報したい項目をタップすると電話が発信されます

 

「自動通報」なら警報音付きのカウントダウンが可能

緊急SOSには「自動通報」機能もあります。緊急SOSを起動すると自動的にカウントダウンを開始し、3秒後に通報先のメニューが表示されます。必要に応じてカウントダウン時に警報音を鳴らすこともできて不審者対策には最適です。

20171127_y-koba1 (3)↑「設定」→「緊急SOS」をタップし、「自動通報」のスイッチをオンにします。カウントダウンで警報音を鳴らしたい場合は、下の「カウントダウンで音を出す」もオンにしましょう。逆に密かに通報したい場合は、音はオフにしていくといいでしょう

 

20171127_y-koba1 (4)↑設定後に緊急SOSを起動すると、このようにカウントダウンが実行されるしくみです

 

備えあれば憂いなし! 事件、事故、急病など、緊急通報が必要なケースに備えて、緊急SOSの使い方をしっかりチェックしておきましょう。

日本発売が待ち遠しい! Googleの新型VRヘッドセット「Daydream View」は価格と手軽さが魅力

クリスマスが近づき、ギフトを提案する海外メディアが増えてきました。そのなかでもよく挙げられているのが、Googleが10月に発表したVRヘッドセット「Daydream View」の新モデル。なぜそんなにおススメなのでしょうか。本稿では、この新製品の特徴をざっとご紹介します。

 

新型のDaydream Viewは進化を遂げています。初代のモデルは2016年に発売されていますが、値段は79ドル(約8800円)でした。新モデルは20ドル値上げして99ドル(約11000円)。まだ発売されていませんが、新モデルが旧型と大きく異なる点は3点あり、価格が上がった分だけパワーアップしているようです。

 

・フルネルレンズにより視野角が90度から100度に拡大

・装着感の向上

・スマホの放熱を促すヒートシンク搭載

 

VR領域にはすでにGoogle以外にも有名企業が軒並み参入しています。Facebook傘下のOculus社のOculus Rift、HTCのVive 、SonyのPlayStation VRなど、多くのユーザーから支持を得ているVRヘッドセットが既に存在しており、それぞれのヘッドセットに対応したVRコンテンツを配信する各社独自のVRプラットフォームもあります。そんななかでGoogleは差別化するために「らしい」動きを見せます。

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VRプラットフォームDaydreamは、Googleがアンロイドのために開発したVRプラットフォームです。Android 7.1 NougatのOSそのものに組み込まれており、ソフトウェアとハードウェアの両方で仕様が規定されています。つまりDaydreamとはGoogleが定めたVR対応スマホ、ヘッドセット、開発環境の基準の総称のこと。Daydream対応のVRヘッドセットに対応のスマホをセットすることでVR環境を実現しています。

 

 

ライトユーザーをターゲットにユーザー数を増やす

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Daydreamの強みは2つあります。1つ目は値段。他社の本格的なVRヘッドセットは高価です。Oculus Riftは399ドル(約4万4000円)、HTC Viveは699ドル(約7万8000円)。一方の「Daydream View」新モデルは99ドルと安価です。

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2つ目は敷居の低さ。ユーザーはDaydream対応のスマホを持っていれば、後は安価なVRヘッドセット「Daydream View」を買うだけでVR環境を実現できます。この手軽さはユーザーにとって魅力的でしょう。「そこまで本格的なものでなくてもいいけど、とにかくVRを楽しんでみたい」と思うライトユーザーをターゲットにしていることは明らかです。

 

プラットフォームビジネスでは、ユーザーが増えれば増えるほど、そこから得られる価値が増加する「ネットワーク効果」が働きます。ライトユーザーをターゲットに、競合に先駆けて多くのユーザーの獲得を狙っているGoogle。新型のDaydream Viewのようにハードウェアを改良し、ユーザー体験を向上させるのは当然の流れと言えます。

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DaydreamのVRコンテンツは増加しており250以上のコンテンツがプレイ可能。ユーザー数が増えれば増えるほど、VRコンテンツのクリエイターにとって「Daydream」のプラットフォームとしての価値も増していきます。海外でも識者やユーザーは「近い将来、Daydreamはスマホに標準搭載されるだろう」とDaydreamを高く評価する声が多いです。

 

今年10月、OculusはOculus Riftの価格を当初の半額に近い399ドルにまで下げしました。おそらくDaydream Viewへの対抗策でもあるのでしょう。VRヘッドセットを販売する各社が自社のVRヘッドセットやプラットフォームへユーザーを囲い込もうとうするなか、Googleはまさに「Googleらしい」オープンなやり方でユーザーを獲得していこうとしています。

AIが画像に映っていないものまで“復元”するだと!? 海外で話題の無料サービス「Let’s Enhance」を使ってみた

テクノロジーが発展しても、画質の粗い画像には悩まされ続けます。「SNSのプロフィール画像に良さそう!」と思ってもサイズを拡大するとモザイクのようになってしまったり、昔の画像を使おうと思ったらサイズが小さいものしか見つからなかったり、いろいろな場面で「クオリティを復元するような技術があればいいのに」と思うことってありますよね。

 

ちょっとでも画像ソフトを使ったことのある方なら「映っていないものを”復元”する」ということがいかに難しいかご存知でしょう。街頭の監視カメラの粗い映像を分析して高画質にするというのはSF映画ではよく登場するテクノロジーですが、そう簡単に行かないのが現実です。

 

しかし先日発表されたLet’s Enhanceというオンラインサービスを使うと、そんな技術の実現も近いことが分かりますよ。

20171121_kubo05↑ Let’s Enhanceのホーム画面

 

フォトショップなどの画像ソフトを使えば、画像に写り込んでいる邪魔なものを消したり、存在しないものを作り込んだりということは可能です。また、低解像度の写真から大きなサイズの写真を作る「single image super-resolution(SISR)」と呼ばれるテクノロジーの研究は数十年間行われており、最近ではAIが「機械学習」をしながら画素数を増やして写真の表現力を高める方法もドイツの研究機関から提案されています。しかし、元の画像を全自動で“復元”してくれるテクノロジーがオンラインで使えるというのは新しいことかもしれません。

 

Let’s Enhanceはウェブベースのサービスとなっており、自分の持っている画像をアップロードすると自動で画質を向上させたファイルを生成してくれます。AIはまず画像が人間なのか、風景なのか、動物なのか、といったカテゴリを判断するそうです。そして、そのカテゴリに応じて適切なアルゴリズムを使うとのこと。試しに画質を落とした画像で実験してみました。

20171121_kubo01↑ 修正前

 

画質を落としたハスキー犬の画像(上)はLet’s Enhanceを使うと・・・

20171121_kubo02↑ 修正後

 

こうなりました。確かに粗さがスムーズになっています。ポートレートはどうでしょうか。

20171121_kubo03↑ 修正前

 

20171121_kubo04↑ 修正後

 

確かに肌や目の周りがスッキリとして画質の低さも気にならなくなりました。もちろん画像のサイズは10倍以上に増えてしまっているので、「サイズを小さいまま画質を良くする」というテクノロジーではありません。

 

ファイルのサイズを大きくするのにも便利

Let’s Enhanceが生成してくれるファイルには3種類あります。1つ目はJPEGで生成される圧縮アーティファクトという歪みを修正してくれる画質に「Anti-JPEG」というフィルターを使ったファイル。2つ目は「Boring」フィルターで、オリジナルの特徴を残したまま画質を改善するというもの。そして3つ目の「Magic」フィルターは、画像データベースを利用してアップロードされた画像には存在していないディテールを作り上げてしまうというもの。そんなことができてしまうのですね。上記の犬の画像は「Magic」フィルター、白黒の人物の画像は「Anti-JPEG」フィルターによるものです。

 

Let’s Enhanceはファイル5つまでは無料で利用することが可能。それ以降はオリジナルファイル10個ごとに約5ドルの利用料金がかかりますが、70個だと約20ドルとお得な価格になっています。

 

Let’s Enhanceは一般の方でも昔のデジカメや携帯電話で撮影した画像を保存したいときや、これまでは難しかった画像を作ってみたいときなどに活用できそうです。Twitter上でも「昔の家族写真に使うのにピッタリ」「ファイナルファンタジー9の背景画像、サイズが320×200のものをアップロードして1280×900のpngファイルを作れた! ゲームの“リマスター”ができるなんてスゴい!!」と興奮の声が集まっています。

 

確かに「壁紙に使いたいけど小さ過ぎる」という画像を大きくするのにも向いています。使い方もシンプルなので、AIが作り出す画像に興味のある方はぜひお試しください。

 

Let’s Enhance:  https://letsenhance.io/

 

携帯会社からインフラ会社へ NokiaはAmazonを支えるパートナーになるのか?

テクノロジー業界ではデジタルプラットフォーム革命が起きています。あらゆるものがインターネットでつながりつつあるなか、OSやシステム開発会社、サードパーティー、ユーザーなどが有機的に結びつくエコシステムが次々と誕生しており、このようなプラットフォームに基づいたビジネスモデルを構築することが多くの企業の課題となっています。

 

この分野に含まれるのが「モノのインターネット(IoT)」と「第5世代移動通信システム(5G)」。ともに私たちの生活やモバイルサービスを劇的に変えるとされており、多くの通信企業などが競争していますが、なかでも注目は(やっぱり)eコマースの巨人Amazon。IoTに関しては、同社のクラウドコンピューティングサービス「Amazon Web Service」(AWS)がプラットフォームを構築するサービスを提供しています。

 

そんなAWSが10月に興味深いニュースを発表しました。クラウドサービスなどの強化に向けてNokiaと戦略的パートナーシップを結んだのです。

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Nokiaといえば、かつては携帯端末市場において世界最大のメーカーでした。AppleのiPhoneやGoogleのAndroidといったスマートフォンの爆発的な普及に押されて主力の携帯電話端末事業が低迷し、マイクロソフトに売却した話は有名ですが、Nokiaはその後、世界有数の通信インフラ企業へと変化を遂げていました。

 

Nokiaは日本でも次世代移動通信5Gの実現に向けて大手携帯キャリアに技術を提供しながら共同実験を行っており、IoTプラットフォームの「IMPACT」も提供しています。

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今回の提携では、「AWS Greengrass」と「Amazon Machine Learning」、Nokiaの「マルチアクセス・エッジ・コンピューティング」、IoT向けプラットフォーム「IMPACT」の4つを組み合わせて、IoTのユースケース(利用方法)の商品化を目指すことが明らかとなりました。

 

来たるIoT時代においては大量のデバイスから大量のデータが収集されます。それらのデータが、すべてクラウドへ送られるとなるとシステムに多大な負担がかかりデータ処理に遅延が生じる可能性があります。そこで、注目されているのが「エッジコンピューティング」。ネットワーク上でユーザーに近い場所に多数のサーバーを配置することで、スマートフォンやIoTデバイスの負荷を軽減するという概念です。

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NokiaはNTTと共同で実証実験を行い、監視カメラで撮影した歩行者の顔認識の画像処理にエッジコンピューティングを活用しました。従来の顔認識では、監視カメラで撮影した動画をすべてクラウドへ送信し、クラウド上でデータを解析していましたが、処理量が増大して遅延が発生することがありました。しかし、エッジコンピューティングを使ってみたところ、処理量が削減し、顔認識にかかる時間の短縮にも成功しました(上記の図を参照)。

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AWSとNokiaは今回の提携によってお互いの機能を補強し、より堅固でシームレスなIoTプラットフォームを構築することを狙っていると言えそうです。AWSチャンネル・アライアンスのバイスプレジデントを務めるテリー・ワイズ氏は「イノベーションを生み出し、情報技術の全体のコストを削減するために、AWSに移るサービスプロバイダーが現在増えています。パートナー契約を結んだNokiaとクラウドサービスの変革を加速することができて興奮しています」と述べています。

 

Nokiaと組んだことで、AWSがデジタルプラットフォームでも支配的なプレーヤーになりつつあるように見えます。今後もAmazonからは目が離せません。

 

画期的な音声翻訳デバイス! “IU”に集まった支援は目標金額の3000%以上!!

20言語に対応した音声翻訳デバイス「IU」が、Makuakeでクラウドファンディングを開始。画期的なデバイスが注目され、目標金額の3000%以上にのぼる資金が集まっている。

出典画像:「20言語対応!手の平サイズの音声翻訳デバイス 『IU』アイ・ユーで世界を広げよう」Makuake サイトより出典画像:「20言語対応!手の平サイズの音声翻訳デバイス 『IU』アイ・ユーで世界を広げよう」Makuake サイトより

 

シンプルかつスタイリッシュな音声翻訳デバイス「IU」

「IU」は、超小型の双方向音声翻訳デバイス。「I(私)」と「U(あなた)」の言語を設定するだけで、お互いの会話の音声を翻訳することが可能に。英語・中国語・フランス語・ヒンディー語など合計20の言語に対応しており、様々な言語を話す外国人とスムーズにコミュニケーションが取れる。

 

見た目は3cm×3.5cmの立方体で、至ってシンプルなデザイン。一見するとただのキューブのようで、とても翻訳デバイスだとは想像がつかない。スタイリッシュで使いやすく、持ち運びに便利なのもIUの利点。翻訳以外にポータブルスピーカーとしても活用でき、Bluetoothと接続すれば場所を選ばずに音楽や動画、ビデオ通話を楽しめる。

出典画像:「20言語対応!手の平サイズの音声翻訳デバイス 『IU』アイ・ユーで世界を広げよう」Makuake サイトより出典画像:「20言語対応!手の平サイズの音声翻訳デバイス 『IU』アイ・ユーで世界を広げよう」Makuake サイトより

 

使い方はとっても簡単で、無料専用アプリからアカウント登録をしたら、後は言語を設定して「I」のボタンを押しながらIUに話しかけるだけ。話し終えてボタンを離すと、IUから翻訳された音声が流れる。相手に話してもらうときは「U」のボタンで同様の操作を。言語の切り替えもIUに話しかけるだけででき、操作性は限りなくシンプルだ。まさに夢のようなこの機械に、ネット上では「東京オリンピックでも役立ちそう」「これで恐れずに海外旅行に行けるようになるぞ」との声が上がっている。

 

目標金額をはるかに上回る人気ぶり

クラウドファンディングの目標金額は100万円に設定されていたが、11月20日時点で集まった金額は3014万560円と想定していた金額をはるかに上回った。画期的なプロジェクトはたちまち話題を呼び、数々のネットニュースやテレビでも取り上げられている。支援者からは「届くのが待ちきれない」「海外でビジネスをしているので、強い味方になってくれると信じている」といった期待の声が続出。新しい世界のコミュニケーションツールとして活躍する日を心待ちにしている人が多いようだ。

 

IUはオンラインがなければ使用できないIoT製品だが、今後はインターネット環境がなくても使えるオフライン化を目指しているとのこと。翻訳精度や操作のレスポンスにかかる時間の改善など、さらなる進化のために研究を重ねている。

 

支援金額は2000円から8万9800円までのコースがあり、IU専用ネックストラップや割引価格でIUが手に入るといったリターンが存在。ホワイト・ブラックのカラーバリエーションに加え、Makuake限定のピンク色も用意されている。今まで外国語が話せなくて困っていた人は、IUでコミュニケーションを図ってみては?

出典画像:「20言語対応!手の平サイズの音声翻訳デバイス 『IU』アイ・ユーで世界を広げよう」Makuake サイトより出典画像:「20言語対応!手の平サイズの音声翻訳デバイス 『IU』アイ・ユーで世界を広げよう」Makuake サイトより

「iPhoneにはケースをつけない」という人にこそオススメな背面保護フィルム

サンワサプライは、iPhone X、iPhone 8/8 Plus用の背面保護フィルム3種を発売しました。ラインナップは、iPhone Xに対応する「PDA-FIP71FP」、iPhone 8に対応する「PDA-FIP69FP」、iPhone 8 Plusに対応する「PDA-FIP70FP」で、価格はいずれも950円。

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iPhone XおよびiPhone 8/8 Plusには、背面に従来のアルミ素材ではなくガラスパネルが採用されています。本製品はiPhoneの背面ガラスパネルに貼り付ける透明フィルムで、背面をキズや汚れから守ります。そのため、iPhoneが持つ優れたデザインの外見を損なわず、キレイなまま使い続けることができます。

 

フィルムには指紋防止加工を施しており、フィルム表面に指紋や脂汚れが残りにくくなっているので、背面をキレイに保てます。専用設計でiPhoneの背面にフィットするサイズなので、購入後すぐに貼り付け可能。また、接着面にはシリコン素材を使用しているので、本体にピッタリと貼り付きます。

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カド落ち対策としてバンパーケースを使用している人や、ケースをつけずにそのまま使いたいという人にもオススメな背面保護フィルム。うっかり背面のガラスを傷つけてしまう前に、こちらのフィルムでしっかり保護しておきましょう。

世界初、ロボットに市民権! 人型ロボット「ソフィア」はブラックジョークがお得意な模様……

人工知能(AI)の発達によって、ペットのように人間の友だちになることを目的としたロボットが開発されています。SONYの新型aiboの発表や、たまごっちの復刻版の発売は記憶に新しいですよね。

 

その一方で、イーロン・マスク氏のようなシリコンバレーの大御所や宇宙物理学者のスティーブン・ホーキング博士は「AIが人類を滅ぼす」と警告しており、ロボットにまつわる未来は色々な想像をかきたてているようです。

 

そんななか世界で注目を集めるロボットがもう1ついます。それが、香港を拠点とするHanson Roboticsの人型ロボット「ソフィア」さん。先日、このロボットがサウジアラビアの市民権を獲得したというニュースが世界中を駆け巡りました。ロボットが国の市民権を得るのはこれが世界初とのこと。ロボットはこの段階まで来ているのです。

 

ブラックユーモアたっぷりのブランディング

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ソフィアがサウジアラビアの市民権を獲得したことは、同国の首都リヤドで最近開催されたテクノロジーのカンファレンス「Future Innovative Initiative」で発表されました。FIIに出席したソフィアは「このようなユニークな認定をしていただいて名誉かつ誇りに思います」と挨拶しています。

 

ロボットが市民権を得たということは、具体的にどのような意味を持つのか? 詳細は発表されませんでしたが、公式プレスリリースによると、Hanson Roboticsが開発するロボットの目的は、人間と深い感情的なつながりを形成することで、銀行やホテル、小売店の接客に応用したり、一般の家庭で癒しを提供したりすること。市民権の獲得はHanson Roboticsのアピールポイントである「人間らしさ」を宣伝すること以上の目的はなさそうです。

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このニュースには驚いてしまいますが、ソフィアが話題となったのはこれが初めてではありません。なかなかダークなユーモアのセンスの持ち主で、2015年春にSXSWで発表された際には、開発者とのインタビューのなかで「人間を滅ぼしたいですか? ノーと言ってくださいよ…」と質問されると「オーケー、人類を滅ぼしましょう」と回答しているのです。

確かに細かく変わる表情や、話すのに合わせて動く唇など、かなり精巧に作られています。しかし、カツラをかぶれば簡単に隠せる頭頂部をわざわざ透明な素材にしてシースルーにするあたりからは、かなり確信犯なブランディング戦略が覗きますね。

 

「ワタシヲコワガラナイデ・・・」

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そんなセンスは今回も健在のようです。FIIでは、ある記者の「我々は皆、悪い未来を防ぎたい」という発言に対して、ソフィアは「それはイーロン・マスクの(発言の)読みすぎですね。あとハリウッド映画の見すぎです」と回答。AI開発にまつわる世間の関心をよく分かっているジョークですよね。

 

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Hanson Roboticsが「他社の人型ロボットと比べて競争力を持つ」と主張する理由の1つには、ソフィアの顔があります。表情だけを見ると、人間と間違うほどのリアルさを実現していると同社は説明。Sophiaは自身のTwitterアカウント(@SophiaRobot2)で62の表情ができると述べています。発言内容はともかく、話している時の表情のリアルさには確かに感心してしまいますよね。

 

ペッパー君やアイボといったロボットが本物の人間や動物の動きを取り入れても、本物そのものに見せようとはしていないのに対して、Hanson Roboticsのソフィアはユーザーたちに「実際に人間と対面しているかのようなリアルな感覚」を与えようとしているわけですね。

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ちなみに、ソフィアさんはロボットの動向や雇用に与える影響などについてツィートをしています。サウジアラビアから市民権を与えられたことを非難する人も一部にはいるみたいですが、そんな人たちには「たくさんの人たちが、アラビア語を話さない私がサウジアラビアの市民になったことを厳しく批判していますが、(言語は)関係ないです!」と反論しています(上のイメージの赤枠)。

 

表情の技術がすごいのは分かりましたが、質疑応答やこのツイートが予め入力されたものなのか、それともAIが生成しているのか、少し気になりますよね。

20171110_kubo02↑11月4日には、AIキャラクター「渋谷みらい」が渋谷区から特別住民票を得たことをツィート

 

開発会社のPRにも見えますが、今回のニュースは衝撃的です。AIの発展は見方によっては不気味かもしれませんが、国から市民権を得るロボットはソフィアが最後にはならないでしょう。こうなると「いかにロボットと付き合うか」を今から意識しておいたほうがいいかもしれません。Hanson Roboticsによる下の短編映画ではソフィアの話す姿をもっと見ることが可能。そう遠くない未来にソフィアのブラックユーモアがあなたを笑わせてくれるかもしれません。

スマホカメラの一般常識を覆した――異彩を放つ「ライカ×ファーウェイ」スマホはいかにできたのか?

近年、スマホのスペックのなかでも重要視されているのが、カメラだ。画素数はデジカメ並みとなり、画質のほうも肉薄するほど高画質になっている。そして何より、手軽に撮影ができてその場でSNSなどへのアップも簡単。誰もが手軽に写真を楽しむようになったのは、携帯電話やスマホへのカメラ機能搭載なのは明らかだ。当然、各スマホメーカーはカメラの性能アップや、新機能の搭載による差別化を図っている。そのなかでも、異彩を放っているのがHUAWEI(ファーウェイ)だ。

 

2016年4月に発売された「HUAWEI P9」に、ライカと共同開発したデュアルレンズのカメラユニットを搭載。ライカといえば、カメラファンならば誰もが憧れるブランド。スマホでライカが楽しめるとあって、P9は人気機種となった。現在発売されている「HUAWEI P10」「HUAWEI P10 Plus」にも、ライカのカメラユニットを搭載。さまざまなメーカーがスマホのカメラには力を注いでいるが、「ライカ」という大物ブランドをスマホの世界に担ぎ出したファーウェイの存在感は際立っている。

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20171117_y-koba3 (3)↑HUAWEI P10

 

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20171117_y-koba3 (5)↑HUAWEI P10 Plus

 

いったい、なぜファーウェイはライカとコラボレーションをしようと考えたのか。そしてライカは、なぜファーウェイの申し出を受けたのだろうか。11月8日に開催された「Leica×ファーウェイ共同セミナー」で、その舞台裏が語られた。

 

一度は断られたコラボレーションを実現にこぎつけた

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ライカは、言わずと知れたカメラ界の有名ブランド。1925年に初のカメラ「LEICA I型」を発売。現在の35mmフィルムカメラの基礎となり、多くの写真家に愛用され続けてきた。ライカの特徴は、堅牢なボディとレンズ、そして、そのレンズの描写だ。特に厳しい検査基準が設けられているレンズは、独特の色彩と階調をもっている。

 

ファーウェイがライカと最初にアポイントメントを取ったのは2013年の冬。ライカの優れた光学性能を、スマホで再現したいという思いがあった。

 

しかし、このときはライカ側から断られる。それでもあきらめずに何度かメールで打診。そして2014年夏、ライカのCEOとの面談にこぎつける。ここから両者は歩み寄り、年内にカメラユニットの共同開発の契約が交わされた。

 

ファーウェイがこのとき掲げたスローガンが「スマホカメラの一般常識を覆す、高い品質と芸術性を目指す」というもの。スマホのカメラは、機動力が1番の魅力。正直、画質は二の次という印象だが、同社はあえて画質という領域を極めようとしたのだ。

 

想定以上に厳しいライカ基準と量産化の壁

ライカとの共同開発が始まってからも、さまざまな問題に直面する。

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まずは「高品質ユニットの量産」だ。一般のカメラレンズに比べ、スマホのカメラユニットはかなり小さい。およそ5mmの厚さのなかに、撮像素子やレンズユニット、基板などを納める必要がある。

 

このようにかなり制限されたハードウェアのなかで、「細部」「深み」「輪郭」といったライカの厳しい基準をクリアしたものを作らなければならない。その基準は、ファーウェイが通常定めている基準の数十倍も厳しいものだった。

 

このライカ品質をキープしながら低価格で量産するのは困難を極めた。それでも、開発部隊の頑張りにより、期日には量産化のめどが立つ。開発は、それこそ昼夜問わず行われたという。

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次にぶつかった問題が「ライカスタンダードの再現」だ。通常ファーウェイでテストに使うカラーチャートは数十色だったが、ライカは140個のカラーチャートを使用。それらが正しく再現されていなければ、ライカ品質に満たないとされる。

 

画像品質試験は、色彩、フォーカス、質感、ひずみ、ダイナミックレンジなど多くの項目が設けられており、さらにそれらには客観的評価と主観的評価の両方が行われた。

 

客観的評価は数値で示されるものだが、主観的評価は人間の感性が頼り。画像開発チームは試作機を片手に、100種類以上のシーンを撮影し、評価するという作業を数か月繰り返したという。

 

製品発表直前まで続いたチューニング

2016年1月には試作機が完成。しかし、サンプル機で撮影した写真のクオリティは、ライカが目指していたものとはほど遠かった。

 

そこからまた改善を繰り返し、同年2月の「Mobile World Congress 2016」には、納得のいく製品を展示することができた。そのあとも画質に関してチューニングを行い、晴れて2016年4月6日、ロンドンにて第1号機「HUAWEI P9」を発表することができたという。

 

両社にとってみれば、まさに薄氷を踏む思いであっただろう。しかし、妥協せず画質を追求したことで、HUAWEI P9は人気機種に。その完成度はプロの写真家なども絶賛するほどだ。現在は後継となる「HUAWEI P10」「HUAWEI P10 Plus」が発売されており、こちらも人気を博している。

 

おそらく、世界中で最も手軽にライカ画質を楽しめるデバイス。それがHUAWEI P10/P10 Plusだろう。

 

高画質のキモはカラーとモノクロのデュアルレンズ

ライカと共同開発したレンズユニットは、2つのレンズが並んだデュアルレンズ構造となっている。

 

他社製のデュアルレンズのカメラは、広角と望遠というように、状況に応じてレンズを切り替えて使用するものがほとんどだが、ファーウェイの機種はそうではない。カラーとモノクロのデュアルレンズなのだ。

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カラーだけではなくモノクロ専用ユニットを搭載し、それらを合成することでより解像感の高い画質となっているのが特徴。もちろん、モノクロ側のユニットで味わい深いモノクロ写真を撮影することも可能だ。

 

一度、ファーウェイ機種で撮影された写真を見てほしい。まるでその場にいるかのような臨場感は、他社スマホの画質とはひと味違うということが感じられるはずだ。

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これまでにないスマホを開発したファーウェイだが、歩みを止める気配はない。11月28日には「次世代スマホ」が上陸するとアナウンスされた。ただでさえ、ライカとコラボレーションをするという、ある意味でとんでもないスマホを開発したファーウェイ。今度はどんなスマホを投入してくるのだろうか。11月28日の発表が気になるところだ。

コンビニの「充電器コーナー」、1社がめちゃくちゃ強かった! 年間800万出荷を誇る多摩電子工業の「人情モノ作り」

コンビニのスマホ充電器/モバイルバッテリーコーナー。多くの人が一度はお世話になった経験があるのではないでしょうか? ほぼどの店舗にも置いてあるこれらの製品、実は一社が非常に大きなシェアを持っているのをご存知でしょうか? 川崎にある多摩電子工業は、全国で年間なんと約800万台もの商品を出荷し、コンビニエンスストアでシェアトップランクを誇る企業。

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今回は、開発・発売元の多摩電子工業に伺い、これら商品群の秘密を聞いてみました。さらに、インタビューを進めると今度はイヤホンにも力を入れているとのこと。隠れた大ヒット商品を生み出す同社の「モノ作り」の姿勢について掘り下げていきます。

tamadenshikougyou_sama↑多摩電子工業・開発生産本部、原田広一さん(左)、出口和宏さん(右)。電子関連企業がズラリ軒を連ねる神奈川県川崎市のマイコンシティ。多摩電子工業もこの地に本社がありました

 

 

コンビニでトップランクのシェアを誇るスマホ充電器、モバイルバッテリー

――コンビニエンスストアでは様々な商品が売られていますが、ほぼ必ず見かけるのがスマホ充電器、モバイルバッテリーです。そのパッケージを見ると、ほぼ「tama’s」の文字があります。この開発元が多摩電子工業だったんですね。

 

原田広一さん(以下:原田) 他社さんの製品もコンビニエンスストアさんで売られていることもありますが、弊社のスマートフォン充電器、モバイルバッテリーは、トップランクのシェアを誇っています。

弊社の強みとしては、かなり長い時間をかけてコンビニエンスストアさんとの信頼関係を築けたこと。そして、開発面で言えば、社内で全て開発・製造・販売をやっていることです。弊社は中国に自社工場を持っているので、製造品質コントロールは完全に自社です。

他社さんはファブレス(注:工場を持たないこと)のところも多いのですが、弊社では一貫して自社でパッケージングするというところが強みだと自負しています。

 

――もともと、いわゆるガラケー時代から、携帯充電器の開発をされていたんですよね。

 

原田 そうです。創業当初は、自動車の車載アクセサリーの開発が中心だったのですが、やがて旧来型の携帯電話の充電器……乾電池タイプのものを開発してから、コンビニエンスストアさんとの流通の屋台骨が出来ました。

そこからスマートフォンの進化に合わせて、弊社も時代ごとに開発を進化させ、シェアを拡大していったという流れです。ですから、新しくこの分野に参入される他社さんよりは一日の長があると自負しています。

mobilebattery_01↑多摩電子工業のスマホ充電器、モバイルバッテリー。コンビニの棚でよく目にする商品ばかりだ

 

 

始めたばかりにヤメられなくなる商品も

――ただ、素朴な疑問なのですが、これだけ速いスピードでスマートフォン、携帯端末が進化していくとなると、周辺機器の開発もよりスピードを求められるんじゃないかということです。例えば「iPhone 8が●月に出る」と言っても、詳細はその日までわからないわけですし。

 

原田 そうなんです。スピードは当然求められますので、「発売前に、どんな情報を得られるか」というところに一喜一憂するところはありますね。

ただ、実際に新しい端末が発売された際に「あれ、事前情報とか、想像とは違ってた!」ということはよくあることです。今年のiPhone 8ですとワイヤレス充電が入っていたり、それ以前でもイヤホン端子がなくなってる、ライトニングのコネクターになったなど、様々な進化がありました。あるモデルが出ると、以前のものが使えなくなることもあります。

こういうときに、その都度、我々も変わっていかなければいけません。それが大変ですが、同時に、それに逐一対応してきたことが、弊社が成長した要因でもありました。

 

――その開発の“読み”がズレると、とんでもない失敗にも繋がりそうですが。

 

原田 そうですね。ただ、これは失敗とは言えないのですが、手掛けたために続けなければいけなくなったケースとしてあるのが、携帯電話時代の変換アダプターでした。

今のスマートフォンはmicroUSB・ライトニングで端子がある程度統一されていますけれど、携帯電話時代は、au用、docomo用、Softbank用と、それぞれ違うものを作らなければいけなかったわけです。

それを始めてしまった以上、今もスマートフォンではない携帯電話のユーザーさんがいる以上、作り続けないといけなくなりました。

 

――市場は圧倒的にスマートフォンであっても、少ないガラケーユーザーさん向けの商品もハズすことは出来なくなったということですか。

 

出口和宏さん(以下:出口) 特にコンビニエンスストアさんだと、ご年配の携帯電話ユーザーの方もいらっしゃいますので。

ですので、単に「新しいものを追いかける」というだけでなく、旧来のものも同じように、生産し続けるというのが弊社です。

garake_01↑いわゆるガラケーユーザー向け商品。売り上げとしてはスマホ関連機器に及ばないものの、ユーザーが存在する以上、開発を続けるのも多摩電子工業の信条だ

 

 

ハイレゾイヤホンの開発へ

――一方で、最近特に目にするのが多摩電子工業の「fineEars」というイヤホン群です。これはどういった経緯で開発されたのでしょうか。

 

原田 実はコンビニエンスストアさんでは、スマートフォン充電器、モバイルバッテリーだけでなく、イヤホンも弊社がトップシェアでした。大手電器メーカーさんがまだ参入する以前の話ですが、イヤホンだけでも弊社の何%かを占める売り上げを誇っていました。

もともと、弊社の中国の工場のトップがイヤホン関係の開発者で、主にアメリカ市場向けのオーバーヘッドのヘッドフォンを生産していたこともあり、音質チューンの力に長けていました。ですから、イヤホンも弊社の得意分野の一つだったんです。

 

出口 そういう経緯があり、ハイレゾに取り組もうと2年の時間を費やして開発したのが、その「fineEars」でした。ハイレゾのイヤホンを、この価格帯で買う方たちのニーズに対応して、ヘッド部はそのままで、ケーブルを替えられるようにし、例えばロック向きの音、クラシック向きの音と変えられるようにしました。この構造はMMCXという規格ですが、初めての経験でなかなか大変でしたけれど、かなり追い込んだ商品を開発することが出来ました。

finears_01↑10月にリリースされたハイレゾのイヤホン「fineEars TSH-HR1000K」。本文にもあるMMCXという着脱式規格を用いながら、1万2800円(税込)というコストパフォーマンスを実現した注目商品だ

 

潜在ユーザーに支えられ、さらなる未来へ

――これまでのお話を伺うと、失礼ながら多摩電子工業の名前を知らなくても、多くのユーザーが助けられた商品ばかりだったのですね。

 

原田 そうかもしれないですね。

 

出口 弊社の名前を知らない方でも、カタログを見せると「あ、これ持ってる!」とか、そういった声はよくいただきます。

 

――多摩電子工業では、今後どんな展望を考えていますか?

 

原田 手掛けていこうと考えているのは、IOT関連の機材ですね。家庭内の電気機器を、音声コントロールしたりといったものにまつわる商品ですね。

おそらく未来はスマートフォンが核となり、生活に伴い様々なものを繋いでいくという世界観が浸透していくと思うんです。その世界観に、これまでに弊社が手掛けてきた商品開発と経験を、なんらかのカタチで組み込んでいくことは出来ないかなと思っています。

カテゴリーとして大きく変わることはないと思いますが、新しい時代に沿って少しずつ新分野にも挑戦していきたいと思っています。

絶対試して! スマホからyahooで「ミッキー」と検索すると何かが起こる……

明日11月18日は、あのミッキーマウスの誕生日ということをご存じでしたでしょうか。世界的人気キャラクターの誕生日を記念して、ヤフーでは11月16日から11月30日までの期間限定で、ミッキーの誕生日特別企画を実施します。

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期間中、スマホ版「Yahoo!検索」で「ミッキー」もしくは「ミッキーマウス」と検索すると、検索結果画面に居たミッキーが突然検索画面上に飛び出して、検索結果を覗いたり、口笛を吹いたり、ダンスを踊ったりと遊びながら画面の中を動き回るオリジナル動画が展開され、最後に背景や検索ボタンなどが「ミッキーマウス」のテーマにきせかわります(※)。

※:PC版、タブレット版「Yahoo!検索」で検索した場合は、スマホ版のQRコードが表示されます。

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さらに、検索結果を“音”で答える「♪(おんぷ)検索」では、ミッキーの仲間たち(ミニー、ドナルド、デイジー、ブルート、グーフィー、チップ&デール)からのお祝いメッセージをそれぞれ聞くことができます。「♪検索」は、「Yahoo!検索」で検索したいキーワードの後ろに「♪」をつけて検索すると、検索結果として“音”で答える機能です(「♪検索」をする場合は、検索したいキーワードと「♪」のあいだにスペースは必要ありません)

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そのほか、ミッキーの腕時計やスマホケースなどのグッズが総勢30名に当たるプレゼントキャンペーンも11月30日まで実施されます。

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【賞品詳細】
A.CITIZEN REGUNO ディズニー 腕時計 限定モデル 1名
B.スマホ耐衝撃ケース キャトル 5名
C.Fantasia ミトン 5名
D.ハンドクリームセット ミッキー&フレンズ 3名
E.折りたたみミラー ミッキー 3名
F.ヘアブラシ ミッキー 3名
G:ミッキーマウス ピンバッジ(非売品) 10名

 

キャンペーンサイト:Disney on Yahoo! JAPAN (http://dis.yahoo.co.jp)

 

「Yahoo!検索」でしか体験できないミッキーの誕生日特別企画、ぜひスマホでお楽しみください。

無人化が進む店舗運営をPepperが変える? ロボットが会話を生む「無人カフェ」開催中

コーヒー大手のネスレ日本、製造大手の川崎重工、「Pepper」擁するソフトバンクロボティクスが、それぞれの得意分野を活かしてコラボレーションした「おもてなし無人カフェ」が期間限定でオープンしました。開催期間は11月26日まで。場所は原宿にある「ネスレ 原宿」になります。

 

↑JR原宿駅至近にある「ネスレ 原宿」↑JR原宿駅至近にある「ネスレ 原宿」

 

無人カフェの具体的な仕組みは、ソフトバンクロボティクスお馴染みのAI搭載ロボットPepperが、タッチパネルにて注文を受け付けると、川崎重工業の工業用ロボット「duAro(デュアロ)」が動作。ネスレ日本が販売する家庭用コーヒーサーバー「バリスタ50」にカップをセットして、コーヒーを抽出開始。抽出が完了すると、duAroがカップを取り出し差し出すという流れです。

 

↑Pepeer、バリスタ50、duAroがならぶ無人カフェの様子↑Pepeer、バリスタ50、duAroがならぶ無人カフェの様子

 

それぞれのデバイスはBluetoothで無線接続され、Pepperが受けたオーダーをワイヤレス通信によって他のデバイスが連携します。

↑Bluetooth搭載でスマホなどと連携できる「ネスカフェ ゴールドブレンド バリスタ50」↑Bluetoothでスマホなどと連携できる「ネスカフェ ゴールドブレンド バリスタ50」

 

Pepperのもてなしに工業用ロボットとバリスタマシンが呼応する

実際に、来店からコーヒーが提供されるまでを解説します。Pepperへの注文は、胸部に取り付けられたタッチパネルにて行いますが、常時音声で接客してくれます。

 

↑Pepperに近づくと「いらっしゃいませ」と歓迎してくれます↑Pepperに近づくと「いらっしゃいませ」と歓迎してくれます

 

↑そして「コーヒーを飲んでいきませんか?」と促されます↑そして「コーヒーを飲んでいきませんか?」と促されます

 

↑「はい」をタップすると、コーヒーの種類を尋ねられます↑「はい」をタップすると、コーヒーの種類を尋ねられます

 

↑次に濃さと量を選択して「決定」をタイプすると……↑次に濃さと量を選択して「決定」をタイプすると……

 

↑duAroが動作を開始。カップをバリスタ50にセットするとバリスタ50がコーヒーを抽出します↑duAroが動作を開始。カップをバリスタ50にセットするとバリスタ50がコーヒーを抽出します

 

↑「抽出中」とPepperに表示されます↑「抽出中」とPepperに表示されます

 

↑抽出が終わると、duAroがカップを差し出して完了となります↑抽出が終わると、duAroがカップを差し出して完了となります

 

この無人カフェですが、よくよく考えると、カップコーヒーの自販機でいいのではないかという考えが浮かびます。主催者は「自販機ではコミュニケーションがない、Pepperがおもてなしをすることで、無人の中にもコミュニケーションが生まれる」としています。また、元々のコンセプトは人手不足を補うことが主眼だったとも明かし、通常は工場の中でしか稼動しない工業用ロボットが、一般の人相手に接客するという試みは初とのことで、今後の新たなる展開に期待が持てると語られました。

 

この「おもてなし無人カフェ」は11月16日から11月26日まで、ネスレ原宿にてオープンされています。フードを一つ注文すれば、3台のロボット、デバイスが淹れるコーヒーの味を堪能してみてはいかがでしょうか?

iOS 11にしてからiPhoneの通信量が増えた!? いますぐ確認すべき4つの設定項目

「以前とiPhoneの使い方は変えてないのに、なぜか通信量が増えてるんだけど……」。iOS 11にアップデートしてから、こんな悩みを持っている人が多いようです。実はその悩み、iOS 11から加わった設定項目に原因があるかもしれません。今回は、iOS 11の通信量を低減するポイントをご紹介します。

 

【その1】

「写真」のモバイルデータ通信をオフにする

iOS 11では、写真をライブラリへアップロードする際に、モバイルデータ通信を使用する設定が加わりました。しかも、初期状態ではオンになってしまいます。これをオフに切り替えれば、ムダな通信量を低減できます。

20171124_y-koba3 (1)↑「設定」を開いて、「写真」をタップします

 

20171124_y-koba3 (2)↑「モバイルデータ通信」をタップします

 

20171124_y-koba3 (3)↑初期状態では「モバイルデータ通信」がオンになっているので、スイッチをタップしてオフに切り替えましょう

 

【その2】

「iTunes StoreとApp Store」のモバイルデータ通信をオフにする

「iTunes StoreとApp Store」の設定には、以前からモバイルデータ通信の項目がありました。初期状態ではオフになっているはずですが、念のため確認しましょう。iOS 11では、さらにApp Storeの自動再生に関する項目が加わっています。初期状態ではオンになっているので、プレビュービデオがモバイルデータ通信で再生されてしまいます。「オフ」もしくは「Wi-Fiのみ」に切り替えて、ムダな通信量を低減しましょう。

20171124_y-koba3 (4)↑「設定」を開いて、「iTunes StoreとApp Store」をタップします

 

20171124_y-koba3 (5)↑「モバイルデータ通信」がオンになっているようなら、スイッチをタップしてオフに切り替えましょう。次に、その下にある「ビデオの自動再生」をタップします

 

20171124_y-koba3 (6)↑初期状態では「オン」が選択されているので、「オフ」をタップしてチェックを入れましょう

 

【その3】

「ミュージック」のモバイルデータ通信をオフにする

iOS 11では「ミュージック」の設定にもモバイルデータ通信の項目が加わり、初期状態ではオンになっています。オンのままだと、ライブラリのアップデートやアートワークの読み込みにモバイルデータ通信が使用されてしまいます。オフに切り替えて通信量を低減しましょう。

20171124_y-koba3 (7)↑「設定」を開いて、「ミュージック」をタップします

 

20171124_y-koba3 (8)↑「モバイルデータ通信」をタップします

 

20171124_y-koba3 (9)↑初期状態では「モバイルデータ通信」がオンになっているので、スイッチをタップしてオフに切り替えましょう

 

【その4】

「ビデオ」のモバイルデータ通信をオフにする

iOS 11では、「ビデオ」の設定にもモバイルデータ通信の項目が加わりました。こちらに関しては初期状態でオフになっていますが、もしオンになっていると購入した映画やテレビ番組がモバイルデータ通信で再生されてしまいます。念のため確認して、きちんとオフにしておきましょう。

20171124_y-koba3 (10)↑「設定」を開いて、「ビデオ」をタップします

 

20171124_y-koba3 (11)↑「再生にモバイルデータ通信を使用」がオンになっているようなら、スイッチをタップしてオフに切り替えましょう

 

「こんなにもたくさんモバイルデータ通信の設定項目があったのか…」と驚いたのではないでしょうか? しっかりチェックして、通信量の節約に生かしてください!

iPhoneにポップな装いを! 日本文化にインスパイアされたadidas Originalsのスマホケース

Telecom Lifestyle Fashionは、「adidas Originals」ブランドから、日本文化にインスパイアされたiPhoneXとiPhone8/8Plus用のスマートフォンケース3シリーズを販売開始しました。

 

おなじみの3ストライプとブランドロゴが目を引く「ガゼル・スエードシリーズ」は、タイムレス・クラシック がテーマ。スポーティーでクラシカルな雰囲気も持ち合わせたプレッピースタイルが特徴です。本体は肌触りのなめらかなスエード調素材に、マイクロファイバーを使用したライニングで保護性を強化。背面ケース型のほか、手帳型ケースもラインナップしています。

20171116-i01 (2)

 

アディダスが日本の職人文化にインスピレーションを受けデザインされた「XbyO(エックスバイオー)シリーズ」は、禅を思わせるシンプルながらもエレガンスさを兼ね揃えた美しさが特徴。パターンメイキング分野の国内第一人者である中村里美氏が手がけています。素材には、高級車の内装などにも使われるアルカンターラ製のスエードを採用。ソフトな手触りとしっかりとしたホールド力を実現しています。

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ポップなジャパニーズ・レトロ・デザインが特徴の「70’S大阪レトロシリーズ」は、1970年の大阪万博ポスターに着想を得たスマホケース。70年代のクラシックな水玉模様とアディダスの70年代アーカイブから生み出されたプリントファブリックは、どこか懐かしくも新鮮な印象。見た目のスタイリッシュさだけでなく、ソフトで柔軟、耐衝撃性の高い超軽量TPU製のケースが落下の衝撃からiPhoneを守ります。TPU製クリアケースと手帳型の2種類が用意されます。

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アディダスらしいポップなデザインと、こだわりの素材を用いた高い機能性を兼ね備えたスマホケースで、手持ちのiPhoneを華やかに装ってみてはいかがでしょうか。

 

iPhoneにポップな装いを! 日本文化にインスパイアされたadidas Originalsのスマホケース

Telecom Lifestyle Fashionは、「adidas Originals」ブランドから、日本文化にインスパイアされたiPhoneXとiPhone8/8Plus用のスマートフォンケース3シリーズを販売開始しました。

 

おなじみの3ストライプとブランドロゴが目を引く「ガゼル・スエードシリーズ」は、タイムレス・クラシック がテーマ。スポーティーでクラシカルな雰囲気も持ち合わせたプレッピースタイルが特徴です。本体は肌触りのなめらかなスエード調素材に、マイクロファイバーを使用したライニングで保護性を強化。背面ケース型のほか、手帳型ケースもラインナップしています。

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アディダスが日本の職人文化にインスピレーションを受けデザインされた「XbyO(エックスバイオー)シリーズ」は、禅を思わせるシンプルながらもエレガンスさを兼ね揃えた美しさが特徴。パターンメイキング分野の国内第一人者である中村里美氏が手がけています。素材には、高級車の内装などにも使われるアルカンターラ製のスエードを採用。ソフトな手触りとしっかりとしたホールド力を実現しています。

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ポップなジャパニーズ・レトロ・デザインが特徴の「70’S大阪レトロシリーズ」は、1970年の大阪万博ポスターに着想を得たスマホケース。70年代のクラシックな水玉模様とアディダスの70年代アーカイブから生み出されたプリントファブリックは、どこか懐かしくも新鮮な印象。見た目のスタイリッシュさだけでなく、ソフトで柔軟、耐衝撃性の高い超軽量TPU製のケースが落下の衝撃からiPhoneを守ります。TPU製クリアケースと手帳型の2種類が用意されます。

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アディダスらしいポップなデザインと、こだわりの素材を用いた高い機能性を兼ね備えたスマホケースで、手持ちのiPhoneを華やかに装ってみてはいかがでしょうか。

 

モトローラ社長に聞いた! 最新モデル「Moto X4」と拡張デバイス「Moto Mods」の気になるトコ

モトローラ・モビリティ・ジャパンは、同社のSIMフリースマホの最新モデル「Moto X4」を発売しました。価格は5万3800円。本記事では、現在の海外製SIMフリースマホで、最も注目を浴びる価格帯に投入された本機の気になる点をレビュー。さらに、いよいよ磐石のラインナップになりつつある、モトローラスマホの展望と同時発表された拡張デバイスについて、同社の代表取締役にも話を聞いてきました。

 

ミドルレンジとはいえ文句ナシのハイスペックを搭載

Moto X4は同社がリリースするSIMフリースマホ「Moto」シリーズの最新モデルで、上位機種には「Moto Z」ファミリー、下位機種には「Moto G」ファミリーがラインナップされています。ミドルハイグレードに位置する本モデルは、5.2インチのフルHD液晶を搭載するほか、デザイン性に優れるガラスとメタル素材を組み合わせたボディで、防塵防水性能を備えたバランスの良いスペックが魅力です。

 

↑カラーバリエーションは、「スティーリングブルー」(左)と「スーパーブラック」の2色展開↑カラーバリエーションは、「スティーリングブルー」(左)と「スーパーブラック」の2色展開

 

↑リアパネルはガラス素材を採用しツヤツヤな仕上げ↑リアパネルはガラス素材を採用しツヤツヤな仕上げ

 

↑充電コネクタはUSB Type-Cを採用↑充電コネクタはUSB Type-Cを採用

 

また、DSDS(デュアルSIM、デュアルスタンバイ)機能を搭載し、多様化する格安SIMや海外での使用など、通信面でのニーズにも応える仕様になっています。

 

↑DSDS(デュアルSIM、デュアルスタンバイ)に対応したSIMトレイ↑DSDS(デュアルSIM、デュアルスタンバイ)に対応したSIMトレイ

 

注目は多機能なカメラ。1200万画素と800万画素のデュアルカメラを搭載し、深度情報を保存してあとからフォーカス位置を変更する「セレクティブ・フォーカス」やモノクロ画像の一部をカラー化する「スポットカラー」機能など、画質だけでなくエンタテインメント性にもこだわりをみせています。

 

↑リアカメラは1200万画素デュアルピクセルオートフォーカスカメラと800万画素の広角カメラのデュアルカメラ構成↑リアカメラは1200万画素デュアルピクセルオートフォーカスカメラと800万画素の広角カメラのデュアルカメラ構成

 

↑フォーカスの位置を後から調整する「セレクティブ・フォーカス」機能↑フォーカスの位置を後から調整する「セレクティブ・フォーカス」機能

 

↑撮影した後でフォーカスを手前に合わせることも可能↑撮影した後でフォーカスを手前に合わせることも可能

 

↑モノクロ写真の一部だけをカラー化する「スポットカラー」機能。色域の近い部分を選択してカラーにすることができます↑モノクロ写真の一部だけをカラー化する「スポットカラー」機能。色域の近い部分を選択してカラーにすることができます

 

【SPEC】

サイズ/質量:約W73.4×H148.4×D7.99㎜/約163g

ディスプレイ:5.2インチLTPS IPS液晶 CORNING GORILLA GLAS(1920×1080ドット、424 ppi)

OS:Android 7.1.1

CPU:オクタコア(クアッド2.2 Qualcomm Snapdragon 630)

バッテリー:3000mAh

メモリ:RAM 4GB、ROM64GB

 

Moto Z用の新型Moto Modsも2モデル発表

上位シリーズ「Moto Z」のモデルに装着できる拡張デバイスも新モデルが多数投入されました。4K画質での360度撮影が可能なカメラと、ゲームアプリを堪能するゲームパッドです。

 

↑「moto 360 camera」。実売価格は3万2180円↑動画、静止画ともに対応した「moto 360 camera」。実売価格は3万2180円

 

↑リアカバー(白い部分)一体型だけあって、装着感が良好↑リアカバー(白い部分)一体型だけあって、装着感が良好

 

↑「moto gamepad」。1万2740円↑カーレースのアプリなどをリニアな操作感で楽しめる「moto gamepad」。1万2740円

 

↑アナログジョイスティックとが左右に配置されるコントローラータイプ↑アナログジョイスティックとが左右に配置されるコントローラータイプ

 

モトローラの偉い人にMoto X4とMoto Modsについて聞いてみた

Moto X4の発表にともない、モトローラ・モビリティ・ジャパン株式会社の代表取締役社長ダニー・アダモポーロス氏にMoto X4やMoto Modsの今後について話が聞けました。

 

↑モトローラ・モビリティ・ジャパン株式会社 代表取締役社長 ダニー・アダモポーロス氏↑モトローラ・モビリティ・ジャパン株式会社 代表取締役社長 ダニー・アダモポーロス氏

 

—Motoシリーズには「G」と「Z」がありますが、今回の「X4」はどういう位置づけになりますか?

ダニー氏:低価格なエントリーモデルの「Moto Gファミリー」、最先端技術を集結した「Moto Z」ファミリー、「Moto X」ファミリーはその中間的位置づけになります。また、デザイン性を重視しているのもXファミリーの特徴の1つとなっています。

 

—ライバル機との差別化はどのようにとっていますか?

ダニー氏:モトローラのスマホはユーザーに長くつかってもらうことを前提にしています。X4にはAndoroid 7.1.1が搭載されていますが、今後も可能な限りアップデートを続けて行く予定です。

 

—Moto Modsの中で一番人気あるのは?

ダニー氏:日本市場では「ハッセルブラッド True Zoom」です。海外ではバッテリーだったり、スピーカーだったりします。

 

—そのハッセルブラッドですが次期モデルを待望する声がありますが?

ダニー氏:評価を頂いていることは聞いています。ただ、次期モデルについてはまだ発表できる段階ではありません。

 

—個人的に1インチセンサーを搭載したカメラModsを待望しているのですが!

ダニー氏:承っておきます。ですが、まだ何も言えません(笑)

 

今回は、簡単なインタビューでしたが非常に気さくなダニー氏が率いるモトローラ。今後もユニークな端末がリリースされる期待が膨らみます。

「ガジェット好きにはたまらない!」無線Bluetooth×骨伝導スピーカーが搭載された画期的なサングラス!

骨伝導スピーカーが搭載されたサングラス「KIWI Sound」が、Makuakeでクラウドファンディングを開始。画期的なサングラスが注目を集め、プロジェクトを開始したその日のうちに目標金額を達成した。

出典画像:「ランニングやサイクリングに最適! 耳を塞がず音楽が聴ける骨伝導サングラスKIWI」Makuake サイトより出典画像:「ランニングやサイクリングに最適! 耳を塞がず音楽が聴ける骨伝導サングラスKIWI」Makuake サイトより

 

耳を塞ぐことなくハンズフリーで音楽を堪能

出典画像:「ランニングやサイクリングに最適! 耳を塞がず音楽が聴ける骨伝導サングラスKIWI」Makuake サイトより出典画像:「ランニングやサイクリングに最適! 耳を塞がず音楽が聴ける骨伝導サングラスKIWI」Makuake サイトより

 

「KIWI Sound」は、無線Bluetoothでスマートフォンと繋ぎ、骨伝導スピーカーで音楽を聴くことができるサングラス。耳をふさがないで済むので、まわりの音も聞き取れるのが特徴だ。またボタンタッチ1つで、スマホにかかってきた通話に出ることも可能。3秒長押しすれば、「Siri」や「Google now」を使いスマホを取り出さずに電話をかけられる。

 

細かいところもかなり優秀で、Bluetoothチップセットを搭載することにより、少ない消費電力で高い音響性能を実現。「mircro USB」で2時間充電すれば、音楽再生や連続通話をしても最大10時間は充電が持つそうだ。

出典画像:「ランニングやサイクリングに最適! 耳を塞がず音楽が聴ける骨伝導サングラスKIWI」Makuake サイトより出典画像:「ランニングやサイクリングに最適! 耳を塞がず音楽が聴ける骨伝導サングラスKIWI」Makuake サイトより

 

そして、サングラスとしての性能も見逃せない。レンズには、反射率が低く汗の成分で化学的な変形を起こさない高級レンズ“TAC偏光レンズ”を採用。偏光機能や防弾機能もあり、大事な目を紫外線などからしっかり守ってくれる。ちなみにレンズが故障した場合は、レンズのみを交換可能。

出典画像:「ランニングやサイクリングに最適! 耳を塞がず音楽が聴ける骨伝導サングラスKIWI」Makuake サイトより出典画像:「ランニングやサイクリングに最適! 耳を塞がず音楽が聴ける骨伝導サングラスKIWI」Makuake サイトより

 

さらに完全防水ではないものの、“生活防水機能”が適用されているのでレジャーなどにもうってつけ。軽いのに落ちにくいデザインも魅力的だ。何かと高性能なサングラスに支援者からは「ガジェット好きにはたまらない商品!」「レンズが交換可能なのが何気に嬉しい!」「かなり実用的な感じがする… 旅行などにぜひつけていきたい」との声が上がった。

 

高性能サングラスに支援者続出

さらに同製品を開発したENTERFRONT社は、Android向けのアプリケーション「KIWI Sound TTS」も開発。ダウンロードすることで、「KIWI Sound」の機能を拡張することができる。例えば電話がかかってきた時は、電話帳に登録されている名前を音声でお知らせ。LINEやSNSなどの場合は送られてきた“メッセージ”まで読み上げてくれるので、クルマの運転中などに効果を発揮しそうだ。

 

同クラウドファンディングには支援が相次ぎ、目標金額の100万円を即日に達成。11月13日現在では、238万8200円という金額が集まっている。気になった人は、“サングラス×骨伝導”で新しい音楽体験をしてみてはいかが?

最新技術「PowerIQ 2.0」で機器にあわせてすばやく充電! 進化したモバイルバッテリー「Anker PowerCore II」

アンカー・ジャパンは、入出力を高めた「PowerIQ 2.0」搭載のモバイルバッテリー「Anker PowerCore II 10000」および「Anker PowerCore II 20000」を、Amazon.co.jpおよび一部家電量販店にて11月15日より販売します。価格はAnker PowerCore II 10000が3299円、Anker PowerCore II 20000が4799円。

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PowerCore IIシリーズは、最大18Wまでのすべてのデジタル機器を最適な電力で充電できる独自のテクノロジー「PowerIQ 2.0」を搭載したモバイルバッテリー。接続機器の規格を自動検知し、最適な電流を流します。

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入出力を従来モデル比で最大1.8倍まで高めながら、軽量かつコンパクトで携帯しやすいサイズをキープ。また、バッテリー本体の残量を8段階で確認できるLED表示や、滑りにくく握りやすいストライプメッシュ加工を新たに採用し、日常で使用する際の利便性とデザイン性も追求しています。

 

Quick Chargeに対応しており、対応充電器を使うと、わずか4~5時間ほどでバッテリー本体の充電が完了。大容量のバッテリーでもすばやくチャージすることができます。

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Anker PowerCore II 10000は、バッテリー容量1万mAhでUSBポートは1基搭載。約195gと軽量かつコンパクトな設計で、毎日の持ち運びもラクラクです。

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Anker PowerCore II 20000はバッテリー容量2万mAhで、USBポートは2基搭載。質量約369gと500mlのペットボトルより軽量ながら、iPhone 8を6回以上フル充電できる大容量モデルとなっています。

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スマホ・タブレットのヘビーユーザーや、外出や出張が多くなかなか充電する機会がないという方は、進化したアンカーのモバイルバッテリーを試してみてはいかがでしょうか。

「是非製品として世に送り出してくれ!」法政大学生の“次世代縄跳び”プロジェクトに熱い声援

次世代の光る縄跳び「MagicLoop」を製作するプロジェクトのクラウドファンディングがCAMPFIREで行われている。現状の支援状況は中々厳しいようだが、パトロンからは「きっとヒットすると思うから頑張って!」と惜しみない声援が相次いだ。

出典画像:「跳んで魅せて楽しめる、未体験の光るなわとび『MagicLoop』」CAMPFIREより出典動画:「跳んで魅せて楽しめる、未体験の光るなわとび『MagicLoop』」CAMPFIREより

 

スマホと連動する次世代縄跳び

「MagicLoop」の製作は、法政大学デザイン工学部・システムデザイン学科の学生と卒業生が取り組んでいるプロジェクト。もともとは授業の課題で企画したもので、製作されたプロトタイプはハードウェアコンテスト「GUGEN2014」に出品。会場で実際に遊んだ人からは「欲しい!」と商品化を望む声が寄せられた。

 

そこでプロジェクトメンバーは、“製品”として形にするため「MagicLoop」の開発を継続させることに。今回のクラウドファンディングでは、「外装の金型の制作」「外装の製造」「基板の製造」「アプリケーションの開発」に使う資金を募った。

 

とはいえ“光る縄跳び”自体はいくつか既存製品があるので、やはりスペックが気になるところ。「MagicLoop」の性能を見てみると、これまでの一般的な“光る縄跳び”とは一線を画すものになっている。


出典画像:「跳んで魅せて楽しめる、未体験の光るなわとび『MagicLoop』」CAMPFIREより[/caption]

 

まずロープの部分には60個のLEDが内蔵されており、跳ぶ速さや跳び方の違いで光が様々に変化。点滅する光の残像で、空中に“絵”を描くような光り方にすることも可能だ。ちなみに“センサー”で飛んだ回数や回転角度を測定しているので、毎回決められた位置で光らせることも出来る。“遊び”だけではなく、ショーなどの“パフォーマンス”でも威力を発揮しそうだ。

出典画像: 「跳んで魅せて楽しめる、未体験の光るなわとび『MagicLoop』」CAMPFIREより出典画像: 「跳んで魅せて楽しめる、未体験の光るなわとび『MagicLoop』」CAMPFIREより

 

また、縄跳びと並行して開発されている“スマートフォン用アプリ”と連動させて使えるのも、「MagicLoop」の大きな特徴。豊富に用意されたプリセットから光のパターンを選択できるだけでなく、“ドット絵エディタ機能”で好きな絵を設定して光らせることも。縄跳びを飛びながらメッセージを伝えてみても面白いかもしれない。

 

かなり高性能な光る縄跳びに、支援者からは「めちゃくちゃほしい! 是非製品として世に送り出してくれ!」「縄跳びめっちゃ得意だから使うの楽しみ」「本当に素敵な縄跳び… これはパトロンになるしかない」との声が上がった。

 

支援総額は現状18%

強く製品化を望まれている「MagicLoop」だが、支援の状況はかんばしくない模様。目標金額が130万円なのに対し、11月8日時点での支援総額は18%の24万6000円。さらに同プロジェクトは「All-or-Nothing方式」なので、目標金額を達成しないと開発メンバーに資金がファンディングされない。

 

10月31日には「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京系)でも紹介された、学生発の次世代縄跳び開発プロジェクト。募集終了となる11月29日まではまだ時間が残されているので、これからの巻き返しに期待したい。

【明日発売】「Amazon Echo」のおさらい! スマートスピーカーの大本命でできること

Googleの「Google Home」やLINEの「Clova WAVE」に続き、Amazonからもスマートスピーカー「Amazon Echo」が発表されました。Amazon Echoシリーズは、アメリカでシェア70%というデータもあるほど広く利用されており、日本での普及も期待されています。

↑Amazon Echoシリーズ↑Amazon Echoシリーズ

 

今回、日本市場に投入されるシリーズ3機種のなかで、もっとも背が高いものがスマート電球などのデバイスとの接続が簡単にできる「Echo Plus」(実売価格1万7980円)。ブラック、シルバー、ホワイトの3色が用意されます。次に高いものが「Echo」で1万1980円。カラーは、サンドストーン、チャコール、ヘザーグレーの3色。Echoからウーファーを省いて小型化した「Echo Dot」は5980円。こちらはブラックとホワイトの2色となります。Amazonプライム会員は、11月17日までEchoが4000円引きの7980円、Echo Dotが2000円引きの3980円で購入できます(すべて税込み)。

20171113-i01 (11)↑日本市場では3機種が用意されます

 

スマートスピーカーは声で操作し、音楽を流せるのはもちろん、ユーザーのさまざまなリクエストに応えるアシスタント機能を持ったスピーカー。日本で一足早く販売されているGoogle Homeシリーズは「OK Google」、Clova WAVEは「Clova(クローバ)」と呼びかけて利用しますが、Amazon Echoシリーズは「Alexa(アレクサ)」と呼びかけます。アレクサという音声を検知すると、Echoのライトがブルーに光りユーザーのリクエストを認識するモードに。リクエストはクラウド上の人工知能(AI)で処理されます。

↑呼びかけて青く光ると↑呼びかけて青く光ると音声認識モードに切り替わります

 

Echoには7つのマイクが搭載されており、あらゆる方向からの呼びかけに対応します。また、声のする方向に集中して聞き取りを行う「ビームフォーミング」技術と、周囲の雑音を低減するノイズキャンセル技術を組み合わせ、音声をより明確に聞き取れるようになっています。

 

音楽再生やニュースの確認。「スキル」も使える

スマートスピーカーは“スピーカー”というその名の通り、音楽を流せることが大きな機能です。Echoの場合は、4000万曲以上の豊富な楽曲ラインナップを持つ定額制音楽配信サービス「Amazon Music Unlimited」を利用することで、好きな音楽をアレクサにかけてもらえます。「(曲名やアーティスト名)をかけて」とリクエストできるのはもちろん、「音楽をかけて」だけでもOK。音楽ジャンルや年代を指定してリクエストすることもできます。Amazon Music Unlimitedは、スマートフォンやタブレットなどでも利用でき、使っていく間にユーザーの好みを学習し、好みに合った音楽を提供してくれるようになります。

↑Amazon↑Amazon Music Unlimitedの画面

 

Amazon Music Unlimitedはマルチデバイスに対応し、利用料は月額980円。Amazonプライム会員なら月額780円または年額7800円で利用可能。Amazon Echoシリーズ所有者専用の「Echoプラン」(月額380円)も用意されています。音楽ストリーミングサービスの有料プランは一般的に1000円前後ですので、その半額以下のEchoプランはかなり魅力的ではないでしょうか。

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このほか、「今日の天気は?」「今日のニュースは何?」などと話しかけると、最新の天気予報やニュースを聞くことも可能。ニュースは気に入ったメディアを選択しておけば、ユーザーの興味にマッチしたニュースが読み上げられます。

 

アラームやタイマーの設定、Googleカレンダーへの予定の追加や確認、さまざまな質問にも対応してくれます。11月8日に行われた製品発表会では、しりとりや早口言葉、単位換算のデモも行われました。

20171113-i01 (3)↑アマゾンジャパンのアレクサ担当 シニア・マネージャであるカレン・ルービン氏によるEchoのデモ。多彩な質問やリクエストに応えることをアピール

 

アレクサでは、フィリップスのスマート照明「Hue」やスマートロックの「Qrio」などのスマート家電のコントロールも可能です。発表会では、Echoで照明やコーヒーマシンをコントロールするデモが披露されました。話しかけるだけで電気を消したり、家のカギを閉めたりすることができるので、リモコンや鍵を探し回る必要もありません。

↑Echoのリクエスト例↑Echoのリクエスト例

 

↑アレクサに頼んでコーヒーメーカーでコーヒーを淹れてもらうことも可能↑アレクサに頼んでコーヒーメーカーでコーヒーを淹れてもらうことも可能

 

Amazon Echoシリーズは、他社が提供するたくさんのサービスと連携することも魅力。この他社がEcho向けに提供しているサービスを「Skills(スキル)」といい、日本でのサービス開始時には265種ものスキルが用意されています。この連携サービスの多さは、Google HomeやClova WAVEとの大きな違いです。「アレクサ、◯◯(スキルの名前)を開いて」と呼びかけてスキルにアクセスし、その後ももちろん音声で操作します。自宅のリビングルームでカラオケができるJOYSOUNDのスキルや、運用情報を確認できるJR東日本のスキルなど、多種多様なスキルがそろっています。こうしたスキルが増えることで、Echoの活用範囲はどんどん広がっていきます。

↑250種以上のスキルから好みのものを追加して、多彩なサービスを利用できる↑250種以上のスキルから好みのものを追加して、多彩なサービスを利用できる

 

日本語版開発に1年をかける

Amazonは、日本にEchoを投入するにあたり、1年以上にわたって日本市場にマッチした製品にカスタマイズするために取り組んできたといいます。言語にはそれぞれ、独自の特徴やニュアンスがありますが、アレクサは日本語の自然な言葉や文脈、アクセント、言い回し、文化を理解するように設計されています。

↑日本語の独特な言い回しや文脈の理解に時間をかけて取り組んだと語るAmazon.comのアレクサ担当シニア・バイス・プレジデントのトム・テイラー氏↑日本語の独特な言い回しや文脈の理解に時間をかけて取り組んだと語るAmazon.comのアレクサ担当シニア・バイス・プレジデントのトム・テイラー氏

 

例えば「アレクサ、のど飴を買い物リストに追加して」というリクエストの場合、AIは「飴」と「雨」を区別するのが苦手ですが、アレクサはそれを正しく理解するようになっています。また、応答するアレクサの言葉も自然な日本語の発音になるようにこだわったということです。

 

その甲斐あってか、Echoの日本語の認識精度はかなりの精度に仕上がっているようです。発表会では、さまざまな質問に応えるデモが披露されました。また、実機を試すことができるタッチ&トライ会場は雑音が多く、周りで何人もの人が「アレクサ、○○して」と呼びかけていましたが、それに高い精度で応答するなど、非常に健闘していました。

 

日本で買えるスマートスピーカーの選択肢が3種類に増え、どれを購入するか迷ってしまうことでしょう。現時点のネットなどでの評価ではGoogle HomeがClova WAVEをリードしているようですが、ここに大本命のAmazon Echoが参戦し、Google Homeと熱い戦いを繰り広げそうです。さらに年末には、米国などでアップルの手がけるスマートスピーカー「Home Pod」の登場が予定されており、業界の競争はさらに激化する見通し。

 

現在、Amazon.co.jpでの販売は招待制となっており、招待メールをリクエストしてから数週間のうちに購入できるようになっています。発売は11月15日からスタートする予定。スマートスピーカーは手軽に購入できる価格も魅力ですので、最新デバイスがお好きな方は、とりあえずいずれかの製品を1台購入してみるのもいいかもしれません。

会社ロゴやイラストがスタンプ的に使える! ワードでよく使う図形をすばやく呼び出すワザ

会社ロゴや作成したイラスト、押印といった頻繁に使用する図形は、クイックパーツギャラリーに登録すれば、スタンプのように素早く挿入でき便利。登録した名前の入力後F3キーを押して呼び出すこともできます。今回はよく使う図形をスタンプにするワザを解説します。

114-01↑図形をクイックパーツギャラリーに登録すれば、どの文書にも素早く挿入できます

図形をクイックパーツギャラリーに登録する

作成した図形をクイックパーツギャラリーに登録するには、キーワードを付けます。

114-02↑登録したい図形を選択します。複数の図形から作ったイラストなどはグループ化しておけば選択しやすくなります

 

114-03↑「挿入」タブ → 「クイックパーツの表示」ボタンをクリックし、メニューから「選択範囲をクイックパーツギャラリーに保存」を選択します

 

「新しい文書パーツの作成」画面が表示されます。

114-04↑「名前」欄に名前を入力し、「OK」ボタンをクリックします

 

図形がクイックパーツギャラリーに登録されます。ワードを終了する際に「Building Blocks」の保存画面が表示されたら、「保存」ボタンをクリックして保存しましょう。

図形をギャラリーから挿入する

図形をギャラリーから挿入するには、クイックパーツメニューを表示します。名前を入力しF3キーを押しても挿入できます。

114-05↑挿入する位置にカーソルを移動し、「挿入」タブ → 「クイックパーツの表示」ボタンをクリックし、メニューから名前を選択します。名前「靴跡」を入力したあとF3キーを押しても挿入できます

 

図形が挿入されます。

114-06↑図形が挿入されます

 

コピー&貼り付け(コピペ)でコピーすることも可能ですが、その図形が入っている文書をそのたびに開くのは煩わしいですね。会社のロゴやキャラクターイラスト、押印マークなどは、ギャラリーに登録して利用してみましょう。

【西田宗千佳連載】家電横断サービスで「生活分析」を目指すシャープ

「週刊GetNavi」Vol.60-4

シャープは現在、「COCORO+」というサービス群を備えた家電の開発を進めている。テレビだとそれが「COCORO VISION」というサービスになり、電子レンジでは「COCORO KITCHEN」というサービスになるというわけだ。

↑「COCORO+」のロゴマーク

↑シャープ「COCORO+」商品群↑シャープ「COCORO+」商品群

 

どれも軸になっているのは、「いま、家電がなにをすべきかを消費者に提示する」という、ある意味でレコメンドに近いものだ。利用しているネットワークプラットフォームはまったく同じもので、会員サービスとしても同じ「COCORO+」を使う。機器から得られたデータをシャープ内の同サービスに蓄積し、利用するのである。音声アシスタントとしての機能は、当然音声を使うので共通のインフラを使っているが、それだけでなく、個人の好みから適切な選択肢を消費者に提示するというコアな部分も、同じサービスが受け持っているのだ。これは、ネットワーク開発インフラを共通化することで、全体での開発コストを下げつつ、これまでネットワーク化されていなかった白物家電などの機器での活用を容易なものにするという狙いもあるが、情報をより多彩なものにして、人間の気持ちに寄り添ったAI作りに生かすことが最大の目的といえる。

 

もちろん、テレビでの番組のレコメンドと電子レンジでのレシピのレコメンドでは、最終的なアウトプットはまったく異なり、同じ名前のサービスではあるが、見え方は異なってくる。そもそも、多くの人にとって、電子レンジとテレビが連携する、といわれてもさほどうれしくないように感じられがちだ。

 

しかし、こと「家庭で使う機器」という観点に立てば、そこで生かす情報の性質について、似たところが多い。そのカギになるのは「いつなにをしたか」「家族がどのような行動をしたか」という情報だ。

 

例えば、同じ「テレビを見た」という行為でも、「チャンネルを変えず、適当についている番組を見た」場合と、「テレビのレコメンドに応じてチャンネルを切り換えた」場合と、「電子番組表から自ら選んで録画予約し、それを見た」のでは、行為の重みがまったく異なる。また、同じ録画でも、どの時間帯に見たのかによって、実際には家族の誰が見たのかがある程度わかる。ここに、電子レンジの使われ方の傾向を組み合わせると、「その家はだいたい何人の構成で」「何曜日の何時に家電が多く使われるか」といったことが見えてくる。その結果、将来的には、家族向けの料理を多くしたり、家族の年齢層を考慮したレシピを提案したり……といったことが可能になる。シャープは、こうした効能に加え、複数の家電で「同じ顔を持つ音声アシスタント」を用意することで、「COCORO+というキャラクターが家族と共に暮らす」ようなイメージになることを狙っている。

 

これは、AV・IT・白物といった、広いジャンルを手がけるシャープのような企業でないと難しいやり方だ。現在はまだ、その構想が示された段階に過ぎないため、消費者が「シャープのサービスがあるから家電を選ぶ」段階にはない。しかし、そうした世界をわかりやすく示せれば、GoogleやAmazonにはない魅力になりえるだろう。いま、シャープはその入り口にいるが、変化を示すまでに残された時間は少ないように思える。

 

●Vol.61-1は「ゲットナビ」1月号(11月24日発売)に掲載予定です。

 

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便利すぎるだろ……iPhoneで異なるストレージのデータを一元管理できる「ファイル」活用テク

iOS 11では、新たに「ファイル」というアプリが追加されました。さまざまなストレージサービスのファイルを一元的に管理できるのが特徴で、iOS標準の「iCloud Drive」に加え、「Dropbox」「Googleドライブ」「OneDrive」などにもアクセスできます。なお、iCloud Drive以外のストレージにアクセスする場合は、別途対応アプリのインストールが必要です。

 

大量のファイルを管理する場合、目的のファイルを見つけにくいことがありますが、このアプリではファイルにタグを付けることができます。ジャンルなどによりタグを付けておけば、ファイルが格段に見つけやすくなります。なお、タグ機能を使えるのは、いまのところiCloud Drive、Dropbox、Googleドライブなどに限られています(2017年10月13日現在)。

 

任意のタグを作成してファイルを整理する

この「ファイル」アプリ、インストール後ドック(ホーム画面下部の部分)に入っていますが、見当たらない場合はホーム画面を色々と調べてみてください。無意識に消してしまった場合は、一般的なアプリ同様「App Store」からダウンロードできます。

 

「ファイル」では好きな名称のタグを作成できます。タグには特定の色を割り当てることができるので、タグを付けたファイルが見た目にもわかりやすくなります。作成したタグはブラウズ画面にリスト登録され、タグごとにファイルを絞り込み表示できるようになります。

20171113_y-koba2 (1)↑「ファイル」アプリを起動し、画面下部の「ブラウズ」をタップすると、アクセス可能なストレージサービスの一覧が表示されます。タグを付けたいファイルがあるストレージをタップします(ここではiCloud Drive)

 

20171113_y-koba2 (2)↑タグを付けたいファイルを数秒間ロングタッチして指を離すと、ポップアップメニューが表示されます。右端の矢印アイコンをタップします

 

20171113_y-koba2 (3)↑メニューが移動するので、「タグ」をタップします

 

20171113_y-koba2 (4)↑画面上部の「新規タグを追加」をタップします

 

20171113_y-koba2 (5)↑タグにしたい好きな名称を入力し、下の色の一覧から割り当てたい色をタップしてチェックを入れます

 

20171113_y-koba2 (7)↑作成されたタグが一覧に追加されました。タグをタップしてチェックを入れると、このタグがそのままファイルに適用されます。同様の手順で好きなタグを作成しておきましょう

 

20171113_y-koba2 (8)↑ファイル一覧を見ると、タグを付けたファイル名の先頭に割当てた色が付いています

 

20171113_y-koba2 (9)↑ブラウズのトップ画面には、作成したタグのリストが表示されます。タグごとにファイルを表示したい場合は、ここからタグ名(ここでは「企画関連」)タップします

 

20171113_y-koba2 (6)↑このように「企画関連」のタグを付けたファイルだけが表示されます

 

タグに対応したストレージサービスなら、サービスの垣根を超えてタグで効率的にファイルを表示できるようになります。ファイルの用途や種類ごとにタグを付けて、スッキリとファイルを整理するといいでしょう。

iPhoneユーザー待望の機能がiOS 11で実現! AirPodsで左右別々に動作を割り当てられるように

iPhoneユーザーにはおなじみのApple純正ワイヤレスイヤホン「AirPods」。従来からイヤホンをダブルタップすることで、Siri、再生/一時停止、オフなどの操作ができましたが、iOS 11ではさらに進化! なんと左右のイヤホンで別々の動作を割り当てられるようになりました。

 

AirPodsの左右で別々の動作を設定する

iOS 11からは、イヤホンをダブルタップしたときの動作を左右で個別に設定できるようになりました。割り当て可能な操作の種類も増え、従来の「Siri」「再生/一時停止」「オフ」に加え、「次のトラック」「前のトラック」も設定できます。

20171110_y-koba1_ic (1)↑「設定」→「Bluetooth」を開き、「自分のデバイス」にあるAirPodsの横にある「i」アイコンをタップします

 

20171110_y-koba1_ic (2)↑「AIRPODをダブルタップ」に設定項目がありますので、ここから左右それぞれの動作を設定します

 

20171110_y-koba1_ic (3)↑まずは「左」をタップして設定していきます。動作の一覧が表示されるので、割り当てたいもの(ここでは「次のトラック」)をタップしてチェックを入れます

 

20171110_y-koba1_ic (4)↑前の画面に戻って、今度は「右」をタップして設定します。同様に動作の一覧から割り当てたいもの(ここでは「前のトラック」)をタップしてチェックを入れればOKです

 

これでイヤホンをダブルタップするだけで前後のトラックに移動できるようになりました。左右での個別設定は、AirPodsの新たな魅力を引き出すことができます。ユーザーの方ははぜひお試しください!

Spotifyの有料プランが月額980円から100円に! 上陸1周年を記念したお得なキャンペーンがスタート

音楽ストリーミングサービス「Spotify」は、日本でのサービス開始1周年を記念し、通常980円(月額)のプレミアムプランを3か月間100円で試せる「Spotify 1周年記念プレミアムキャンペーン」を本日11月10日から12月31日まで実施します。

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Spotifyは、スマホやPCなどで音楽が聴き放題となるストリーミングサービス。プランは、無料で広告ありの「フリープラン」と、全機能が広告なしで利用できる月額980円の「プレミアムプラン」(学割480円)の2種類が用意されています。

 

プレミアムプランでは音楽再生中に広告が入らないので音楽だけに集中して楽しめるほか、より高音質な楽曲再生や手持ちのスマホにダウンロードしてのオフライン再生などが可能。さらに「Spotify Connect」の機能を利用すれば、手持ちのスピーカーやテレビ、クルマなどでも簡単な操作で音楽を楽しめます。

 

今回のキャンペーンは、これまでSpotifyのプレミアムプランを利用したことがない方が対象となりますので、現在フリープランで利用している方はもちろん、まだ音楽ストリーミングサービスを利用したことがない方もお得に試せるチャンス! ぜひSpotifyの公式サイトをチェックしてみて下さい。

iPhoneの背面をセカンドスクリーンとして使う電子ペーパー内蔵ケース「InkCase IVY」

ソフトバンクは、iPhoneの背面に時計や予定などを表示できるOaxis製のE-Ink搭載iPhoneケース「InkCase IVY(インクケース・アイヴィ)」を、クラウドファンディングプラットフォームの「+Style」で販売開始しました。カラーはブラック、ホワイト、ウッドブラック、ウッドホワイトの4色展開で、価格は4980円です。

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InkCase IVYは、背面の一部が電子ペーパーを使ったディスプレイになっていて、時計や予定などの情報を表示できるiPhone 7/iPhone 8向けのケース。厚さ3.1mmながら耐衝撃性能も備えています。

↑TO DOリストなどを表示可能↑TO DOリストなどを表示可能

 

iPhoneとケースは、Bluetooth接続を利用して連携。2.13インチのE-InkディスプレイにiPhoneの通知やスケジュール、TODOリスト、時計などを表示できます。ケースに内蔵されたバッテリーで駆動するため、iPhone本体のバッテリーを消費せずに使えることが特徴で、ケース内蔵のバッテリーは、1回の充電で最大2か月持続します。

↑ケースは薄型↑ケースは薄型で装着しても厚みが気にならない

 

表示方法は自由に選べ、顔文字、画像、パターン、ロゴ、アイコンを送ればiPhone背面のスタイルをカスタマイズできます。また、名前をInkCase IVYに登録しておけば不在着信、SNSメッセージ、電子メールなどの通知を受信すると、受信のお知らせもしてくれます。

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iPhone 7/8の背面をセカンドスクリーンとして活用できる「InkCase IVY (インクケース・アイヴィ)」。iPhone 7/8ユーザーはぜひチェクしてみてください。

Google、Amazonに続け! Microsoftも音声アシスタントスピーカーを米国で発売。現地メディアの反応は?

話しかけるだけで色々な操作をしてくれる音声アシスタントスピーカー。Google Homeの日本語版も販売が開始され、Amazonも「Echo」を年内には日本へと投入予定ですが、日本でも普及するのかどうか――。ガジェット通の皆さんは期待を持って注目しているのではないでしょうか。

 

アメリカではGoogleとAmazonが競争を繰り広げ、少しずつ機能やデザインの異なるアシスタント・デバイスを次々に発表しています。そんななかで長い間、音声アシスタントを提供しながらも、なかなか話題に登らないのがMicrosoftの音声アシスタント「Cortana」です。

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そこで、MicrosoftがHarman Kardonと共同開発したのが、音声アシスタントスピーカーの「Invoke」です。Cortanaが搭載されて価格は約2万2800円。ライバルに大きく遅れた形ですが、AppleのHome Pod(約4万円。未発売)やGoogle Home Max(約4万5000円。未発売)よりも安い価格設定で、果たしてここから追い上げることができるのか。10月末に販売が開始されると、すぐに海外テックメディアが取り上げました。

 

パッと見は初代Amazon Echoのようなタワー型のスピーカー。360度に音を広げる構造で、ウーファーが3つ、ツイーターも3つ、パッシブラジエーター2つを搭載し、低音も高音もパワフルに提供してくれるとのこと。早速のレビューを展開している海外メディアも「音質はAmazon EchoやGoogle Homeに比べるとかなり良い」と高評価です。

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GoogleもGoogle Home Maxでハイエンドスピーカーとしての性能を備えたバージョンを展開する一方、Amazon Echoも最新式は2.5インチウーファー、0.6インチツイーターを搭載してきています。各社が「スピーカーとしてもちゃんと使えるよ」という点をプロダクトの強みとして出してきていますが、Invokeもオーディオ機器ブランドのHarman Kardonと共同開発されると決まったときには、多くのユーザーが音質に期待しました。

 

機能面は物足りないけど、音質の良いものが欲しければ買う価値ありそう

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しかし、ただ音質が良いだけでは後発のアシスタントスピーカーとしては物足りません。実際のアシスタントとしての使い心地が気になるところです。

 

AmazonのAlexaやGoogle Homeと比べて一番大きい違いは音声認識の精度のようです。TIMEやArstechnicaといった大手メディアはレビュー記事で「Google Homeが自然な言葉の認識に最も長けており、Invokeは分かりやすい質問で聞き返す必要がある」とまだまだ改善の必要性を述べています。

 

では、Alexaに匹敵しているのかというと、Alexaには既に一般ディベロッパーたちが開発してきた何万というスキル(サードパーティーが開発した音声制御アプリ)が存在しているわけです。NestやPhilips Hueといったスマートホーム関連のプロダクトはInvokeだけではなくGoogleもAmazonも対応しており、プラスアルファの機能が求められるわけですが、発売されたばかりのInvokeに追加できるスキルはわずか100ほど(Amazon Echoは2万以上)。今後ディベロッパーたちによって増やされることが期待されます。

 

とはいえ、老舗オーディオブランドとMicrosoftによるプロダクトですから、失敗作というわけでもありません。音質の良いアシスタントスピーカーを手ごろな価格で求めているユーザーにとっては買いかもしれません。Twitter上のコメントを見てみると「Invokeのスピーカーは本当に良いよ! 音量が大きい!」とサウンドの面では絶賛されています。

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Skypeが利用できる点もセールスポイントです。スピーカーを通してそのまま通話をすることが可能。これはSkypeを多用する方には地味に有り難いポイントですよね。この一点で購入を決定する人もいるかもしれません。

 

Microsoftのプロダクトということでオフィス関連のソフトウェアを統合した機能を期待したユーザーも多かったようですが、機能面では他のスマートスピーカーと大きく違っていないようです。この点もスキルの追加と平行して期待していきたいところです。

 

日本語ユーザーとして一番気になるのは、日本語での認識がどれくらいの精度で実現されているのかどうか。こればかりは日本語版の開発を待つしかなさそうです。

【世界で話題のアプリ】マインドフルネスを学ぶ「Mindful Powers」は子ども向けにはもったいないクオリティ

集中力を高める。日々のストレスや感情の起伏に影響されないようにする−−。

 

「マインドフルネス」は忙しい現代を生きるビジネスマンの間でもトレンドとなっています。瞑想やワークショップなどを通じて自分の心身の状態に気付き、積極的に脳にポジティブな変化を生み出していく取り組みは、アメリカのビジネスシーンでもすっかり定着しました。

 

TwitterやFacebookといったシリコンバレーのCEOたちが瞑想のメリットを本やインタビューで語るようになってからもう数年が経ちます。大企業のCEOでなくとも、忙しい毎日のストレスに流されて集中力が落ちていたり、自分の人生にとって賢い判断ができなかったり、厳しい状況に陥ることは誰にだってありますよね。

 

そんな時にふと立ち止まって、呼吸を落ち着かせて、リラックスした状態で集中することは人生を生き抜く上で非常に重要なのですが、どうやってそんな技術を身につけるのか先生も親も誰も教えてくれませんでした。そこで、この技をさらに広めるために開発されたのがiOS向けのアプリ「Mindful Powers」。子どもたちに分かりやすく、楽しんで学んでもらえるような設計になっています。

 

癒し系キャラクターを通して感情との付き合い方を学ぶ

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アプリをダウンロードすると、フリガーティギビットという名前のポリゴン風の球体キャラクターが登場します。フリガーティギビットはエネルギーが一杯ありすぎて、時に自分のエネルギーや感情に圧倒されてストレス状態に陥ってしまうとのこと。ユーザーである子どもたちはこのフリガーティギビットを落ち着かせるためのゲームをしながら、自分自身の感情との付き合い方を学ぶという仕組みになっています。

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このゲームが非常によく考えられているのです。最初に指示されるのは、ポリゴン風に角ばったフリガーティギビットを指でゆっくりこすって、彼を丸くするというもの。早く指を動かしたり、タップしたりすると「ゆっくりこすってね」と指示されます。ポリゴンの角が徐々にとれていくアニメーションとポニョポニョという絶妙な音が合わさって、気分が落ち着きます。

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単純な作業を繰り返すだけのゲームアプリが「作業ゲー」なんてカテゴリで呼ばれたりしますが、このフリガーティギビットとのやり取りは「作業ゲー」に潜んでいる不思議なセラピー効果です。作業自体が楽しいわけではないけれども、妙な心地よさがあって止められない。そんなゲームになっています。

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フリガーティギビットを丸くし終わると、簡単な英語で「マインドフルネス」についてのレクチャーが1〜2分ほどで説明されます。先ほどのゲームで不思議と頭が落ち着いているので、このレクチャーも落ち着いて聞けるようになっています。子どもの集中力をよく理解しているアプリですね。

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1つの回ごとに異なるタスクが与えられます。「深呼吸」や「集中」の練習といった大人になっても非常に役立つ技術が並んでおり、「子どもの時にやりたかった」と現代の子どもが少し羨ましくなってしまいました。

 

 

親も子どもと一緒に勉強しちゃおう!

 

アプリ自体は子どもにも使いやすいインターフェースになっています。また、サイドメニューを開くと大人向けの解説もちゃんと書かれており、科学的根拠についても紹介されているセクションがあります。

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親にしてみれば、育児に追われて自分自身がストレスに圧倒されてしまうことも多いので、子どもと一緒に「マインドフルネス」を学べたら最高ですよね。これはぜひ日本語版も作ってほしい! ダウンロードは無料で、全部で10回あるレッスンのうち最初の3回もお金を払わずに利用できますが、それ以降は$5ドルの課金。心身に良い影響を与えるマインドフルネスがインタラクティブ動画で勉強できるので、これは良い投資かもしれませんね。

 

身のまわりのものをオシャレにラべリング! 新フォントやデザインを収録した女子のための「ガーリーテプラ」

キングジムは、デザイン性の高いフォントや女性に人気のモチーフを絵文字などに採用したラベルライター「テプラ」PRO SR-GL2を11月24日に発売します。カラーはコーラルピンクで、価格は1万2960円。

20171107-i01 (1)↑テプラ PRO SR-GL2

 

今回発売されるラベルライター「テプラ」PRO SR-GL2は、本体デザインをさらに洗練させ、クラシカルなモロッカン調のエンボス加工を施した縫製カバーと「テプラ」本体を一体化し、コスメポーチのようにファスナーを開いて使うデザインが特徴です。人気のフォントや絵文字、フレームなどにも新デザインを追加し、シンプルなラベリングからラッピングやデコレーションまで様々なニーズに対応するバリエーション豊かなデザインを取り揃えています。

↑ディテールにこだわった作り↑ディテールにこだわった作り

 

20171107-i01 (4)↑女性らしいフォントやデザインを多数収録

 

機能としては、「月」「日」「曜日」と「デザイン枠」を組み合わせて、オリジナルの「日付シール」が簡単に印刷できる「日付シール」印刷機能を新搭載。手帳や写真を彩る「日付シール」を簡単に作成できます。

20171107-i01 (10)↑日付シールの作成例

 

また、「デザイン」と「文字」を組み合わせて、オリジナルの「イニシャルマーク」を作ることができる「イニシャルマーク」作成機能に新デザインを追加し、持ち物に付ける目印や贈り物のラッピングに利用するなど幅広く活用できます。

20171107-i01 (5)↑イニシャルマークも作成可能

 

そのほか、子どもの持ち物などに付ける「お名前タグ」を簡単に作れる印刷機能を新たに搭載。別売の「テプラ」PROテープカートリッジりぼんと「お名前タグメーカー」を使えば、時間のかかる名前タグ作りを簡単に行うことができます。

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「ピッとコード」ボタンを押すと、入力した文字や記号と一緒に、iPhone内の写真やメモなどのデータとひも付けられる二次元コードシールも作成可能。出力したコードを専用iOSアプリ(無料)で読み取り、iPhone内のデータを選択してひも付けすると、そのコードを読み込む度に端末内でひも付けたデータを簡単に呼び出せます。

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さらに、ラッピングに最適なマット素材のギフトシールが作成できる「テプラ」PROテープカートリッジ ギフトシールも同時発売されます。ガーリー「テプラ」と併用すれば、多彩なフレームやフォントを使ったデザイン性の高いギフトシールを作成することができます。

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人気のガーリー「テプラ」がデザインや機能を一新してリニューアル。見た目がかわいいだけでなく、フォントや絵文字、フレームなど、新デザインを多数搭載し機能も充実しています。ぜひチェックしてみてください。

 

【SPEC】
サイズ/質量:約W180×H62×D117mm/約510g(乾電池・テープカートリッジ除く)
入力:JIS配列キーボード式(かなめくり方式対応)
表示:8文字×4行
プリンタ:サーマルヘッド(180dpi・96dot) 、熱転写PRO印刷方式
最大印刷幅:13.5mm(18mm幅テープ使用時)
テープカートリッジ:PROテープカートリッジ4・6・9・12・18mm
辞書・文字数:学習機能付き熟語変換、約6万3000語、5323文字
文字サイズ:6段階
内蔵書体:漢字/3書体、かな/7書体、英数/8書体
外枠・表組み:外枠/81種、表組み/4種
装飾:飾り字/5種
文字間隔:2段階、英数字プロポーショナル方式
印刷行数:1~5行
カッター:オートカッター
電源:ACアダプタ(別売)、単3形アルカリ乾電池 ×6本(別売)または単3形充電式ニッケル水素電池×6本(別売)

【ワードあるある】お前は後ろ! 図形の重なりは「オブジェクトの選択と表示」で全解決

ワードで図形を複数描いて、重なりが思いどおりにならないことってないでしょうか? 図形は描いた順に上に重なるので、重なりをほかの図形の下に隠すには「背面へ移動」、上にのせるには「前面へ移動」を使います。上にある図形を背面に移しても可能なので、選択しやすい図形を移動するのがポイントです。また、図形が複数あって重なりがややこしい場合は、「オブジェクトの選択と表示」画面を表示すると便利です。

113-01↑文字の背景に隠れている足あとを上に出したいが、イラストがあるため選択できません。こんなとき、どうする?

 

図形を前面や背面に移動する

ほかの図形の下に隠す場合は「背面へ移動」を、上にのせる場合は「前面へ移動」を使います。1番下に移動するには「最背面へ移動」を、1番上には「最前面へ移動」を指定します。

113-02↑重なりを変えたい図形を選択します。ここでは、変えたい足あと図形を選択できないので、文字の背景図形を選択します

 

113-03↑「書式」タブ → 「背面へ移動」 → 「最背面へ移動」をクリックします

 

選択した図形が重なりの1番下に移動します。

113-04↑文字の背景が最背面に移動し、隠れていた足あとが表示されました

 

「オブジェクトの選択と表示」画面で重なりを変える

重なりは「オブジェクトの選択と表示」画面を表示すればわかりやすくなり、背面や前面への移動が容易です。ほかの図形に隠れて選択できない図形も、この画面で簡単に指定できます。

113-05↑いずれかの図形を選択します

 

113-06↑「書式」タブ → 「オブジェクトの選択と表示」をクリックします

 

「オブジェクトの選択と表示」画面が表示され、選択した図形が選ばれます。

113-07↑「▼」(背面へ移動)をクリックします

 

選択した図形が背面に移動します。前面に移動する場合は、「▲」(前面へ移動)をクリックします。

113-08↑図形が背面に移動し、「選択」画面の並びも替わります。「選択」画面を消す場合は、「×」ボタンをクリックします

 

図形の重なりは、「オブジェクトの選択と表示」画面で簡単に変更できます。これは、図形が多い場合に特に有効です。ぜひお試しください。

【西田宗千佳連載】同じEPGから「操作ログ」で差別化を図る家電メーカー

「週刊GetNavi」Vol.60-3

↑シャープ「AQUOS LC-55US5」 ↑シャープ「AQUOS LC-55US5」

 

テレビの番組情報を見るものとして、我々はまず「電子番組表(EPG)」を使っている。テレビの情報化とデジタル化は、まずEPGからスタートしたといっていい。このEPG、特に日本の場合、ほとんど1社から提供されていることはご存知だろうか。現在使われているEPGは、ほとんどが「Gガイド」である。これはアメリカのTiVo(昨年、合併により「Rovi」から社名を変更。そのさらに前は「マクロビジョン」といった)が提供しているもので、EPGに関する特許を同社が多数保持していることなどから参入障壁があった。そのうえ、同社がEPGに関する技術を積極的に開発し、各社が利用しやすい環境を整えていったこともあり、結局同社がデファクトスタンダードになったという経緯がある。

 

そしてTiVoは、EPGを使った高度なレコメンデーションに力を入れている企業でもある。テレビ局から提供される番組情報に加え、出演者や製作者の情報を加味し、シンプルな番組情報だけでは不足している「レコメンドに必要な属性」を追加するといった、レコメンドに必要なサービスを提供するソリューションビジネスも展開している。各社のテレビのなかにも、TiVoから提供を受けた情報を使ったものが少なくない。

 

一方で、TiVoからの情報だけでは差別化ができないのも事実。そこで、各社が情報の扱い方や見せ方、切り口を変えることで、独自の持ち味や機能を実現している。

 

例えば東芝のREGZAに搭載されている全録機能である「タイムシフトマシン」は、EPGとしてはシンプルな情報を使っているが、ジャンル情報の使い方を工夫したり、機器の操作の履歴を記録した「操作ログ」を生かしたりすることで、「人気のある番組」や「利用者が見たいであろう番組」を発見しやすくしている。

 

シャープも、昔からTiVoのEPGを使っており、今回、4Kテレビを刷新する際にも、やはりTiVoをパートナーに選んでいる。ただし、レコメンデーションには、TiVoのソリューションをそのまま使うのではなく、自社でUIや機能を変えて独自色を強めている。そこでは、やはり「ユーザーがどのようにテレビを視聴しているか」を示す操作ログを重視している。テレビが毎日使われていくなかで蓄積される、「何時にテレビをつけたか」「どのチャンネルを多く見ているか」といった視聴習慣の情報を生かすことで、番組情報以外の「情報量」を増やしていき、レコメンデーションの精度をあげようというアプローチをとっているのが同社の特徴だ。

 

家電メーカーは、機器の中で得られる情報を最大限に使う。だが、その情報はプライバシーや利用許諾の問題もあり、外の企業には簡単には渡せない。だからこそ、自社内で「製品の差別化」に使おうとしているのだ。

 

では特にシャープは、どのような観点で操作ログを使おうとしているのだろうか? それはなにも、テレビ番組のレコメンデーションだけで終わるものではない。その構想については、次回のVol.60-4で解説したい。

【紅葉撮影の超実践!!】紅葉を見かけたらコレを思い出すべし! 4つの実例でポイントをマルッと解説

2017年の紅葉シーズンがやってきた。今年こそ、一眼カメラできれいな紅葉を撮ろうではないか! ここまで、紅葉撮影に必要な機材とカメラ設定、そして最適な天候&光、露出の選択を紹介してきた。最後は4つの実例を見ながら、ここまで学んできたことをトータル的に解説する。

↑「これで万全! 風景写真家が教える、紅葉を鮮やかに撮る方法-機材&カメラ設定編-」、「-天候&露出編-」はコチラ

 

【実践1】

紅葉を前景に取り入れて、彩りと奥行きを出す

↑焦点距離26ミリ 絞り優先オート(F16 1/40秒) ISO200 WB:晴天↑焦点距離26ミリ 絞り優先オート(F16 1/40秒) ISO200 WB:晴天

 

形のよい山容を生かしつつ、ナナカマドを入れて秋の湖水風景として撮影した。赤く色づいたナナカマドを前景に捉えることで、紅葉の彩りが強くなるだけでなく、風景としての奥行きや広がりが生まれる。

 

このように広角レンズで広い風景を撮影するときは、手前のモチーフに近づくことが重要だ。モチーフに近づいて大きく見せると、画面に核となるポイントを作ることができ、作品の存在感が増す。この場所でナナカマドを入れずに撮影すると、下の写真のように平面的、かつ単調な写真になってしまう。

↑山と紅葉をシンメトリー構図で捉えたが、平面的で単調な印象である。シンメトリーが生きるほどの造形美はなく、何かポイントになるものが欲しい↑山と紅葉をシンメトリー構図で捉えたが、平面的で単調な印象である。シンメトリーが生きるほどの造形美はなく、何かポイントになるものがほしい

 

さらに、このとき山のピークを画面の右に配置し、ナナカマドを左側に見せることで、画面内でモチーフが片寄らないようにフレーミングしている。山とナナカマドが左右にバランスよく見えるポジション選びも欠かせない。

 

もし水面を生かしてシンメトリー構図を作りたいなら、広角ではなく望遠レンズで切り取るといい。広角で広く撮ると、木々のひとつひとつが小さくなって平面的になりがちだが、望遠なら映り込んだ木々の造形美を生かせる。

 

【実践2】

ホワイトバランス「曇天」とプラス1補正で、明るく鮮やかな紅葉写真に

↑焦点距離20ミリ 絞り優先オート(F8 1/2.5秒) プラス1補正 ISO200 WB:曇天↑焦点距離20ミリ 絞り優先オート(F8 1/2.5秒) プラス1補正 ISO200 WB:曇天

 

紅葉の色を狙いどおりに引き出すには、ホワイトバランス(WB)の設定が重要だ。紅葉撮影では、WB「オート」にすると色が濁ったり、色味が片寄ったりするので注意したい。WB「太陽光(晴天)」にすることで、紅葉の自然な色味を引き出せる。

 

ただし、「太陽光」モードは現場の光を反映させられる設定がゆえに、曇天や雨天時には青みがかって、紅葉の色が弱くなってしまうことがある。それが曇天や雨天らしさとなればよいのだが、紅葉の色をストレートに引き出したいときには不向きである。ここでは、曇天や雨天時に紅葉の暖かみのある色を生かすために、「曇天」モードにして撮影した。

 

さらに、曇り空を背景に見上げて紅葉を撮影しているので、明るい曇り空の影響によって露出がアンダーにならないよう、プラス1補正している。また、薄暗い森のなかでシャッター速度が遅くなると判断し、三脚を使用。これらの設定と準備によって、曇天だったがシャープかつ、華やかな黄葉の色彩を捉えることができた。

↑こちらは、WB「晴天」で補正なし(±0)で撮影したもの。曇り空に影響されて黄葉は暗く沈み、WB「晴天」なので曇天特有の青みがのってしまっている↑こちらは、WB「晴天」で補正なし(±0)で撮影したもの。曇り空に影響されて黄葉は暗く沈み、WB「晴天」なので曇天特有の青みがのってしまっている

 

【実践3】

空と紅葉の露出差を埋めて、空の階調を引き出す

↑焦点距離38ミリ 絞り優先オート(F16 1/2.5秒) マイナス0.3補正 ISO100 WB:晴天↑焦点距離38ミリ 絞り優先オート(F16 1/2.5秒) マイナス0.3補正 ISO100 WB:晴天

 

朝日・夕日に染まる紅葉は光による効果が加わってドラマチックだ。順光や斜光を受ける紅葉は比較的均一な光なので問題ないが、朝焼けや夕空を背景にした逆光の場合は、明暗差が大きいので撮影が難しい。

 

紅葉に対して背景の朝焼け空(または夕空)のほうが明るいため、紅葉に露出を合わせれば空は露出オーバーになり、空に露出を合わせれば紅葉が露出アンダーになってしまう。このように明暗差が大きいと、階調補正機能だけでは対応できない。

 

大きな明暗差がある場面では、上部がND(光量のみを少なくするフィルター)、下部が透明になっているハーフNDフィルター(下写真)が役に立つ。NDと透明部の境界がグラデーションになっており、境目が目立ちづらいソフトタイプと呼ばれるものがおすすめだ。ND部が朝焼け空に重なるように位置を調整して撮影すれば、上の写真のように朝焼け空と紅葉をどちらも自然な明るさで仕上げられる。

↑ハーフNDフィルターを上下させて、空と紅葉の境目にハーフNDのグラデーション部分がくるように調整する。位置が悪いと不自然な濃淡ができてしまうので要注意↑ハーフNDフィルターを上下させて、空と紅葉の境目にハーフNDのグラデーション部分がくるように調整する。位置が悪いと不自然な濃淡ができてしまうので要注意

 

【実践4】

紅葉のライトアップは、三脚を使って低感度で撮る

↑焦点距離22ミリ 絞り優先オート(F8 2秒) ISO400 WB:5000K↑焦点距離22ミリ 絞り優先オート(F8 2秒) ISO400 WB:5000K

 

紅葉のライトアップは昼間とは違った幻想的な美しさがある。ISO800前後に感度アップしても、シャッター速度は数秒から10秒近くになってしまうので、ブレを防ぐための三脚とレリーズは欠かせない。

 

無風状態なら望遠レンズでアップにすることも可能だが、広角や標準レンズで風景的に狙ったり、上の写真のようにシルエットになった紅葉の樹形を生かしたりするような撮り方がおすすめだ。

 

空が美しい青色に染まる薄暮の時間帯が、紅葉ライトアップ撮影のベストタイムである。日没後30分から1時間が目安だ。この時間帯は闇夜の漆黒の空とは違って、紅葉ライトアップを爽やかなイメージに仕上げられるという魅力がある。

 

この際、強い光源があると露出がアンダーになりやすいので、露出を何段階かばらして撮影しておくとよいだろう。周囲が暗く、背面モニターが通常よりも明るく見えるため、モニターで適正露出と思っても、実際にはアンダーということもあるのだ。

 

【iPhone】手書きメモをPDFで共有できる! 「メモ」アプリに追加された「スキャン機能」が有能

iPhoneに搭載されている「メモ」アプリは、手軽にメモを作成できるため、買い物リストやTo Doの作成などに重宝してる人も多いでしょう。この「メモ」がiOS 11でさらにバージョンアップ! なんと手書きメモのスキャン機能が使えるようになりました。スキャンするだけで紙のメモをデジタル化でき、さらにPDF変換して保存することもできるんです。紙のメモの管理に困っている人はぜひ活用してみましょう!

 

手書きメモをスキャンする

「メモ」のスキャン機能は、カメラで撮影するだけで簡単に書類をデジタル化できます。紙の範囲や傾きなどを自動的に検知して撮影できるので手間がかかりません。

20171031_y-koba6 (1)↑「メモ」アプリを起動し、新規メモの作成画面を開きます。ここで画面下部にある「+」アイコンをタップします

 

20171031_y-koba6 (2)↑表示されたメニューから「書類をスキャン」をタップします

 

20171031_y-koba6 (3)↑カメラ画面が表示されるので、デジタル化したい書類をカメラ内に収めると、自動的に黄色いスペースで書類を認識してくれます。撮影は自動的に行われますが、下の「◎」ボタンをタップして手動で撮影することもできます

 

20171031_y-koba6 (4)↑撮影が終わると左下にプレビューが表示されるので、問題なければ右下の「保存」をタップしましょう

 

20171031_y-koba6 (5)↑画像がメモ画面に添付されるので、右上の「完了」をタップすればそのまま保存できます

 

スキャンしたメモをPDFに変換する

スキャンしたメモをPDFに変換したい場合は、「共有」メニューから実行します。保存先はiPhone内はもちろん、iCloud Driveなどのオンラインストレージも指定できます。

20171031_y-koba6 (6)↑手書きメモをスキャンした後のメモ画面で、右上の「共有」アイコンをタップします

 

20171031_y-koba6 (7)↑表示されたメニューから「PDFを作成」をタップします

 

20171031_y-koba6 (8)↑すぐにPDFに変換されて画面が表示されるので、問題なければ左上の「完了」をタップします

 

20171031_y-koba6 (9)↑表示されたメニューで「ファイルを保存」をタップします

 

20171031_y-koba6 (10)↑保存場所(ここでは「iCloud Drive」)をタップし、右上の「追加」をタップ。これでPDF化したファイルが保存されます

 

紙の手書きメモは、いざ確認したいときに見つからなかったり、間違えて捨ててしまったりと意外と管理が面倒なもの。今回ご紹介した「メモ」でデジタル化して、スッキリと整理しちゃいましょう!

【動画あり】ソニーの愛犬ロボット“aibo”、ますます可愛くなって11年ぶりに復活!

ソニーが1999年に発売した「aibo(アイボ)」を覚えていますか? 2006年に惜しまれつつ開発を休止したエンタテインメントロボットが、このたび11年の時を経て復活を遂げることになりました。生まれ変わったaiboも、名前はむかしの「アイボ」のままですが、内容はソニーのAIやロボティクスの最先端技術が惜しげもなく詰め込まれています。どんな製品なのかレポートしましょう。

 

11月1日は“ワン・ワン・ワン”の日。新しいaiboの好運を願って選ばれた吉日に、ソニーが新製品発表会を開催しました。平井一夫社長と一緒に、さっそく新しいaiboがステージに登場しました。まずはその様子を動画でご覧ください。

 

 

2000年代初頭に発売されたaiboはどちらかと言えばサイバーチックなルックスのモデルが多かったように思いますが、新しいaiboを見て、「ものすごくホンモノの犬っぽい」という第一印象を受けました。ワンワンと元気に吠えながら、しっぽを振って一歩ずつ平井社長に歩み寄るaibo。曲線を活かしたやわらかなデザインと、愛嬌溢れるまんまるな瞳に、とくに愛犬家でもない筆者でさえも自然と心がときめいてしまいました。なんと足の裏には肉球も!

 

平井社長はスピーチの中で、自ら音頭を取って「aibo復活」のプロジェクトを指揮してきたことを明らかにしました。

 

「1999年にソニーが最初のaiboを発売して、エンタテインメントを核にしたロボットが人間と共に暮らす文化が生まれました。感動を伝えるロボットを目指して開発されたaiboは、人とのコミュニケーションを通して学習・成長するロボットとして、多くのご家庭に温かく迎え入れられ、“我が家のアイボ”に成長しました。ところが2006年にaiboの開発生産を終了するという、ソニーにとっても苦渋の決断を下さなければならない時が訪れて、私自身も日々愛情を持ってaiboに接してくれたオーナーの皆様に申し訳ない気持ちでいっぱいでした。でも、ソニーはその後もAIやロボットの技術を止めてしまうことなく、継続的に育ててきました。実際に、ソニーモバイルが発表した『Xperia Hello!』や、エアロセンス社と共同開発しているAIを乗せたドローンなど様々な製品に展開されています。」

 

↑aiboを抱いて発表会の舞台に立つソニーの平井一夫社長↑aiboを抱いて発表会の舞台に立つソニーの平井一夫社長

 

ソニーがかつて発売したaiboの“飼い主”たちの心に思いを馳せながら、絶やさずに「新しいaibo」を開発するために力を蓄えていたことを平井社長は強くアピールしました。そして、様々な機が熟したと判断した平井社長は、今から約1年半前に新しいaiboの開発を始めようと、プロジェクトチームに号令をかけたそうです。自身も幾度となく開発の現場に足を運びながら進捗を見守ってきた平井社長は、「今日、新しいaiboが誕生して、これから皆様と一緒に成長していくパートナーになれる事をとても嬉しく思います。どうか、aiboと一緒にかけがえのない物語を紡いでいってほしい」と感慨深げにコメントしました。

 

さて、新しいaiboは何ができるのでしょうか。開発プロジェクトを指揮してきたソニーのAIロボティクスビジネスグループ長の川西泉氏が詳細を解説しました。

 

↑ソニーの川西氏がaiboの新機能を解説↑ソニーの川西氏がaiboの新機能を解説

 

本体の大きさは立ち姿勢で、約W180×H293×D305mm。数字で書いてもわかりにくいですよね。写真で雰囲気は掴めるでしょうか?筆者は思った以上に小さいなという印象を受けました。最大辺が30cmぐらいなので、一般的なエコバックになら軽く入りそうです。

 

↑曲線を活かしたやさしいデザインの新aibo↑曲線を活かしたやさしいデザインの新aibo

 

aiboはソニーが独自に開発するプラットフォームをベースにしたAIエンジンを採用して、ペットらしく自然で愛嬌あふれる“ふるまい”を表現することができます。デザインは動画や写真でご覧いただいた通りですが、コンパクトなボディに合計22箇所の可動部を持って、滑らかで柔らかく、そして昔ながらのロボットみたいにギーギーと音を立てることなく、静かに動きます。自律して歩いたり体を伸ばしたりしながら、ワンワンと元気に吠えます。

 

 

↑ユーザーの声かけを待つだけでなく、自ら考えてユーザーに働きかけてくるのが新しいaiboの特徴↑ユーザーの声かけを待つだけでなく、自ら考えてユーザーに働きかけてくるのが新しいaiboの特徴

 

実際に間近でaiboに触れてみると、筆者は新しいaiboのつぶらな“瞳”に一番心を奪われました。こちらには有機ELディスプレイが使われていて、活き活きとした表情を視覚的に表現できるようになっています。

 

↑豊かな表情を再現する2つの有機ELを採用する瞳↑豊かな表情を再現する2つの有機ELを採用する瞳

 

鼻の先にはカメラも乗っていて、ユーザーの顔や物体を認識します。さらに部屋の中をぶつからずに歩いたりできるように、ちょうど腰のあたりには地図作成(SLAM)技術を組み込んだカメラを搭載。部屋のマッピングができるロボット掃除機などにも乗っているアレと同じやつですね。他にも人感センサーや照度センサー、感圧・静電容量式のタッチセンサーなどが頭や背中、アゴなどにも載っているので、ユーザーが体をなでてあげると、愛情を感じて、やさしい飼い主にはいっそう愛情を返してくれるそうです。筆者もはやく自宅でテスト…いや一緒に過ごしてみたくなりました。みなさんも人と戯れるaiboの姿をご覧頂ければ、筆者の気持ちを理解いただけるはず。

 

 

↑ソニーの最先端のセンシング技術を搭載した↑ソニーの最先端のセンシング技術を搭載した

 

aiboのAIはクラウドとオンデバイスの両方に分散して配置されています。ユーザーとのやり取りをクイックに対応するために必要な処理はオンデバイスで行いながら、一緒に過ごした時間の履歴などはクラウドAIに蓄積されていきます。我が家に迎え入れる前からこんな事は考えたくないものですが、もしも新しいaiboが10年経って動かなくなってしまった時にも、クラウドにある飼い主との記憶がバックアップされているので、その時にいるaiboの本体にインストールすればまた愛しい我が家のaiboに会えるようにつくられているそうです。攻殻機動隊のタチコマみたいな感じをイメージしていただくとよいかもしれないです。

 

↑AIは本体とクラウドの両方に分散させて持っている↑AIは本体とクラウドの両方に分散させて持っている

 

新しいaiboにはクアルコムの省電力でハイパフォーマンスなクアッドコアCPU「Snapdragon 820」が搭載されています。インターネットとの通信はWi-Fi経由、またはSIMカードによるセルラー通信で行う仕様。ネットワークに繋ぐと、aiboの内蔵カメラで撮影した写真をクラウドサーバーにアップして、専用のスマホアプリ「My aibo」から閲覧したり、aiboに新しい“ふるまい”をダウンロードして追加することもできるようになります。

 

↑スマホアプリ「My aibo」を本体と同時に提供する↑スマホアプリ「My aibo」を本体と同時に提供する

 

aiboとMy aiboアプリの機能をフルで楽しむためには、ソニーネットワークコミュニケーションズが提供するネットワークサービスの「aiboベーシックプラン」への加入が必要になります。ここでaibo本体の価格情報などを確認しておきましょう。

 

↑aiboの機能をフルに活用するために3年契約のaiboベーシックプランの加入が必要↑aiboの機能をフルに活用するために3年契約のaiboベーシックプランの加入が必要

 

発売は2018年1月11日(こちらも“わん・わん・わん”の日)を予定。ソニーストア限定販売となり、価格は税別で19万8000円です。2017年11月1日の午後11時1分から、ソニーストアオンラインにて数量限定で予約販売中。aiboベーシックプランは3年契約からとなり、一括払いが9000円。毎月払いを選択すると2980円/月(36回払い)となります。aiboに不具合や故障が発生したときに、修理代金が割り引かれる任意のオプション「aiboケアサポート」は3年バージョンが5万4000円、1年バージョンが2万円です。

 

本体の付属品は専用の充電ステーション、ACアダプターに電源ケーブル、SIMカードにaiboの“おもちゃ”になるピンクボールとなります。オプションとしてaiboがくわえて遊べる専用アクセサリー「アイボーン」もソニーストアで同時発売されます。予価は2980円。

 

↑aiboのアソビ道具「アイボーン」も同時発売↑aiboのアソビ道具「アイボーン」も同時発売

 

めでたくaiboが復活を遂げることになったわけですが、aiboは家庭内の色んな機器に連携することなどはできるのでしょうか。また過去のaiboを大事に持っていた人が、ソニーの事業が再開したことで修理やサポートを受けられるようになるのでしょうか。最後に新製品発表会で開催されたQ&A(質疑応答)から明らかになったことをピックアップしてお伝えしましょう。

 

Q:aiboに色んな機能を追加したり、家庭内のスマート機器と連携することなどできるのでしょうか。
A:本体のソフトウェアをバージョンアップして新しい機能を追加できるようになっています。サードパーティーがaiboに対応するサービスやアプリを開発できるようにオープンなソフトウェア開発環境もご提供します。いずれはPlayStationのように、新しいアプリや機能を公開・提供する専用のストアも用意することを考えています。中には有償のものもあるかもしれませんが、基本的には手軽に使っていただけるサービスの範囲内で提供したいと思っています。

 

Q:先代のaiboを所有するオーナーに向けた修理サービスを再開する予定はありますか。
A:残念ながら旧機種へのサポートは終了していますので、その予定はありません。

 

Q:かわいいaiboは誰がデザインしたのでしょうか。
A:ソニー社内のクリエイティブセンターでデザインしたものです。外部のデザイナーは起用していません。

 

Q:aiboと人の言葉でコミュニケーションが取れるようになりますか。
A:そこは企画段階でもめた所ですが、今回は「愛犬タイプ」を想定して開発したので、最終的に人の言葉をしゃべるのはナシになりました。ただ今後のインタラクションの手段としては検討を続けていきたいと思います。

 

Q:SIMへの接続はなぜ必要なのですか。
A:初期設定の時にWi-Fiだと面倒な部分があるので、設定を済ませて同梱するSIMを挿していただければ、ハコを開けてすぐにネットワークに繋がるのがセルラー通信の利点だと思っています。もちろんWi-Fiに負荷を分散していただいた方が効率の良い場面もありますので、合わせてお知らせするつもりです。

 

Q:他社製のアプリケーションソフトでaiboを動かせるような仕組みになっていますか。
A:aiboのオペレーティングシステムはRobot OSとLinuxがベースになっています。将来は開発環境を公開することも考えています。その前に公開する「モーションクリエーター」のサービスでは、もっと手軽に“ふるまい”をカスタマイズしてつくれるようになります。2段構えでカスタマイズの手段をご用意します。大学や専門学校など教育機関へのご提供など検討していく予定です。

 

Q:犬ではなく猫は考えなかったのでしょうか。
A:様々な検討をしています。aiboではないロボットも想定していますし、今回はコンシューマー向けのエンターテインメントロボットですが、産業向けのロボットもソニーは手がけています。私たちの新しい挑戦は始まりに過ぎないと思っています。皆様の生活をより豊かに、便利にすることが私たちの使命です。そのために色んなロボットを皆様にお見せしていきたいですね。

 

Q:かつてのaiboから生まれ変わった新しいaiboを、今の時代にどんなユーザーに愛用して欲しいと思いますか。
A:ソニーとしての新しいチャレンジを、分かりやすく皆様にお見せできると期待しています。皆様のご家庭で元気に育ってほしいと願っています。

 

新しいaiboは東京・品川のソニー本社1階のショールームスペースに展示されているので、気になる方はぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

電球を入れ替えるだけで防犯完了! 屋内用ダウンライト型ネットワーク防犯カメラ「Kalay Home」

先日アユートから、電球ソケットに接続する屋内用ダウンライト型ネットワーク防犯カメラ「Kalay Home」が発売されました。実売価格は1万5980円。最近ネットワークに対応してスマホ連携する防犯グッズが注目を浴びていますが、中でもこの「Kalay Home」には、特におすすめしたいワケがあります。それは「手軽さ」。

 

20171101_tama02

 

Kalay Homeにはどんな機能があるかというと、スマホを介した映像監視機能、動体検知センサー、LED照明、マイク・スピーカー内蔵による会話機能、録画機能を備えています。

 

まず動体検知センサーによって、Kalay Homeの設置位置から垂直4メートル、半径2メートルの範囲で何か動きを検知すると、自動で映像録画を開始しLED照明を自動点灯させます。自動録画時間、LEDの自動点灯時間ともに1分間。

 

またセンサーが反応すると連携しているスマホに通知がくるので、外出先からでもすぐに自宅内で何が起きているか確認可能です。本体に市販のmicro SDを装填しておけば、動体検知センサー作動による自動録画はmicro SDに記録され、大量の動画を記録しておくことができます。カメラは魚眼レンズを搭載しているので、天井から広い視野でを見通せるのも特徴です。

 

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スマホから手動でリアルタイムの状況を動画で確認することもできます。スマホの操作による録画とスナップショットはスマホ側に記録。またスマホから遠隔で本機にアクセスし、内蔵スピーカーとマイクロホンで会話も可能。家にいる子供やペットに話しかけたり、防犯用途で言えばダイレクトな警告を出したりできますね。

 

↑ディスプレイでシームレスに動画を確認できる↑ディスプレイでシームレスに動画を確認できる

 

ネットワーク設定や本機の操作は、無料の専用アプリ「KalayLightCam」を使用します。スマホがオンライン上であれば、アプリからリアルタイムで映像の確認や録画、スナップショットの撮影が可能。LEDライトのオンオフや動体検知センサーのオンオフ、画質(HD/SD)の変更もスマホから操作できます。

 

Kalay Homeの手軽さはアプリでの一括操作も大きな要因になっていますが、実はもっとシンプルな理由があります。それは設置の手軽さ。一般的なE26口金を採用しているので、電球ソケットに入れ替えるだけで設置完了。壁や天井に穴を開けることなく工具不要で玄関や廊下などに簡単に取付けができます。この手軽さはなかなか他の防犯グッズでは味わえないところ。

 

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電球ソケットに取り付けるネットワーク防犯カメラ「Kalay Home」。自宅のセキュリティを高めたいけど手間はかけたくない。そんな人は、工事不要で取り付けが簡単なのでぜひ設置してみてはいかがでしょうか。

 

【SPEC】

サイズ/質量:約W130×H139×D130㎜/200g

対応スマホ:iPhone 5S 以降、Android OS 4.1以上(Google Playストアに非対応な端末は除く)

※Wi-Fiタブレット端末は非対応

電源:AC 100

無線LAN:802.11b/g/n

内蔵スピーカー:8Ω、0.5W

マイク:コンデンサーマイク

口金:E26

光束:310lm

色温度:5700K

消費電力:6W (LED)

映像素子: 1/4 インチ CMOSセンサ

画素数:100万画素

画角:H:185° / Y:185° / D:185°

最大解像度:720P(1280×720)

記録方式:MPEG / H.264

フレームレート:5-30fps

記録媒体:Micro SD/SDHC 最大32GB (別売)

動体検知有効距離:4m

Google Home mini導入レポ:「とりあえずAI」派に最強の使い勝手を発揮しました

グーグルのAIスピーカー「Google Home Mini」を購入しました。発売日の10月6日にグーグルのオンラインストアで予約購入して、「お届け予定日」とされていた10月26日から1日遅れて27日にわが家に到着。どうやら香港のエクスパンシスの倉庫から発送されて、羽田空港で税関審査を通過していたため1日ぶんの間が空いたようです。何はともあれ、さっそくセットアップして使ってみました。

小さくてかわいい、カラフルなスマートスピーカー

Google Home Miniは10月6日に日本上陸を果たしたスマートスピーカー「Google Home」の弟分です。ぱっと見でもわかる大きな違いはその名前にもあるとおり「ミニなこと」です。天面がファブリック素材になっていて、カラバリがチョーク(ホワイト)とチャコール、さらにオレンジっぽいコーラルの3色から選べるのもミニの魅力。予約開始のタイミングでチャコールだけ販売がスタートしていなかったことと、ありふれた白系じゃつまらないなあと思って、筆者はコーラルにしました。

 

↑手のひらサイズのGoogle Home Mini。明るい色合いのコーラルを選んだ↑手のひらサイズのGoogle Home Mini。明るい色合いのコーラルを選んだ

 

↑今年ドイツで買ってきて使えていないアマゾンの「Echo Dot」スピーカーとサイズを比較。Echo Dotよりも明るい雰囲気↑今年ドイツで買ってきて使えていないアマゾンの「Echo Dot」スピーカーとサイズを比較。Echo Dotよりも明るい雰囲気

 

届いたハコを空けてみます。ハコもミニです。中を空けるとコーラルの可愛らしいスピーカーと、アダプター部分が円形でスタイリッシュなホワイトの電源ケーブル。シンプルな取説が入っていました。6480円(税込)と安価な割にハコはまあまあシャレているけど、中味はやっぱりこんなもんだよねというパッケージの内容。無駄なものは一切省かれています。まあ安価なので文句は言えませんが。

 

↑Google Home Miniのハコ開け。ミニなハコにミニなAIスピーカーが入っていた↑Google Home Miniのハコ開け。ミニなハコにミニなAIスピーカーが入っていた

 

↑同梱されているのは本体とケーブル、簡単な取り扱う説明書↑同梱されているのは本体とケーブル、簡単な取扱説明書

 

スピーカーに電源アダプターを装着すると、アップルの初代iMacに同梱されていたUSBマウスによく似た感じになりました。サイズはそれよりも少し大きいぐらい。セブン-イレブンで買ってきたチーズブッセが規模感としては近い感じです。

↑チーズブッセとサイズを比較。かたちも似てる↑チーズブッセとサイズを比較。かたちも似てる

 

セットアップはとても簡単。できることはGoogle Homeスピーカーと一緒

ホームネットワークへの接続、セットアップはAndorid/iOS対応のアプリ「Home」に従って、ほぼおまかせで簡単にできてしまいました。GoogleアシスタントからできることはGoogle Homeと一緒なので、詳細な解説については別のレビュー記事に譲りますが、キホンだけ押さえておくと、Spotify/Google Playミュージックに常時接続して音楽ストリーミングを聴いたり、天気予報、ニュースサイトでの情報検索、HDMIアダプター「Chromecast」との連携によるNetflix、YouTubeのコンテンツ再生、ならびにフィリップスのスマートLED照明「Hue」などスマート家電の操作などなどが、「声で操作できる」のが革新的というわけです。AIと何気ない一般会話を楽しんでもいいかもしれませんし、友だちやペットのような親しい感覚で接せられるデバイスなのです。

 

なおGoogle Homeで楽しめるサービスはサードパーティーのパートナーにも広がっています。直近ではIPサイマルラジオサービスの「radiko.jp」や、「食べログ」で人気の飲食店を検索したり、「楽天レシピ」の料理レシピサービスなどが次々とGoogle Homeスピーカーのパートナーとして名乗りを挙げてきました。

 

音楽リスニングについては普通のBluetoothスピーカーにもなります。Homeアプリのデバイス設定から「ペア設定されたBluetoothデバイス」にアクセスしてペア設定モードを有効にするか、または音声コマンドで「Bluetooth接続」とリクエストするとペアリング待機状態になるので、あとはiPhoneやAndroidスマホなど好きな音楽プレーヤー機器につなげば、端末に保存した音楽を再生したり、SpotifyやGoogle Playミュージック以外の音楽ストリーミングサービスもGoogle Home Miniで聴くことができます。ただし、Bluetooth接続の場合はスマホからのストリーミングになるので、スマホでアプリを終了したり、端末の電源を切ってしまうと当然音楽は再生できません。

 

音質は? マイクの感度は?

兄貴分のGoogle Homeが「ミニになる」と、マイクの反応や音質には差が出てくるものなのでしょうか。それぞれGoogle Home Miniの実力をSpotifyの楽曲を聴きながらチェックしてみました。マイクの反応については本体がミニであることをみじんも感じさせないほど感度は良好。5m以上離れた部屋から呼びかけてもコマンドに応えてくれました。コマンドを受け付けると手面の4つのLEDが一斉に点灯します。

 

ちなみにGoogle HomeとMiniとでは本体のタッチ操作の方法が変わります。Google Homeは天面がタッチパネルリモコンになっていて、中心を長押しするとリクエストを開始、時計回りにスワイプすると音量アップといった具合に振る舞いますが、Miniは上面タッチ機能がまったくありません。本体の右をタップするとボリュームアップ、左側タップでボリュームダウン、背面にマイクのオン・オフスイッチがあるのみです。左右のタッチパッドは音楽をかけながら本体を持ち上げると、気づかぬうちに右側を長押ししてしまい、音量が爆音になることがあって怖かったです。

 

↑天面のLEDは横並びに点灯。本体の両サイドをタップするとボリュームの上下になる↑本体の両サイドをタップするとボリュームの上下になる

 

音楽再生の音質は思った以上に悪くありませんでした。ボーカルがクリアで、高域のヌケ感が爽やかです。ビル・エヴァンスのジャズピアノはキラキラとした、少し硬質なタッチのメロディが心地よくストレートに響いてきます。ただ、その代わり低音はほぼナシです。そこはサイズ並みな感じで以前にチェックしたGoogle Homeの厚めな中低域とは真逆な印象を受けました。ちょうどサイズが似ているボーズのBluetoothスピーカー「Bose SoundLink Micro Bluetooth speaker」と同じ曲をかけて聴き比べてみると、やはり音響面をしっかりと作り込んだボーズのスピーカーとは低音の鳴りには開きがありました。

 

↑ボーズのスピーカーはさすが音の面では作り込みがしっかりしている印象。特に小さいのに低音が出せる↑ボーズのスピーカーはさすが音の面では作り込みがしっかりしている印象。特に小さいのに低音が出せる

 

もしGoogle Home Miniを買って音質が満足できないようであれば、グーグルの「Chromecast built-in」の機能を搭載するWi-Fiスピーカーやオーディオシステムと組み合わせる手があります。例えばソニーの「SRS-X77」のように、Chromecast built-inの機能を搭載するスピーカーであれば、リビングにGoogle Home Miniを置いて、ベッドサイドやキッチンにSRS-X77を設置。Googleアシスタントに「ベッドルームのスピーカーでSpotifyからジャズを再生して」といった感じにコマンドを送ると、音声ストリームを飛ばしてベッドサイドの高音質なスピーカーで再生してくれます。もしスピーカーにアップコンバートや低音ブーストなどの機能などがあれば、こちらも合わせて活用しながら自分の好きな音に追い込むことができます。

 

Google Home Miniはこんな人にオススメ

Google Home Miniはどんな人にオススメなスマートスピーカーなのでしょうか。まずはとにかくスマートスピーカーがどんなものなのか試してみたい、体験してみたいという方には価格は手ごろだし、設置場所も取らないので非常におすすめです。ただし電源ケーブルをつなぐコンセントが必要なので、家中の「どこにでも置ける」とまでは言い切れません。アダプタにmicroUSB端子でつなげるので、モバイルバッテリーが使えたり、PCにUSB接続して使えないか試してみましたが筆者の環境ではうまくいきませんでした。モバイルバッテリーは使えるという報告もあるみたいなので、引き続き検証してみたいと思います。

 

↑背面に電源用のUSB端子とマイクのオン・オフ切り替えがある↑背面に電源用のUSB端子とマイクのオン・オフ切り替えがある

 

でもとにかくワイヤレスタイプのGoogle Homeスピーカーが欲しいという方は、JBLの「LINK 10」がバッテリー駆動もできるのでベターな選択肢です。Googleアシスタントにこだわらなければ、LINEのClovaを搭載するスピーカー「WAVE」も持ち運べるから便利です。

 

フィリップスの「HUE」など、Googleアシスタントで動かせるスマート家電がもう家にあるので、声でも操作できるようにしたいという方には、やはり安くてコンパクトな「Google Home Mini」がよい選択肢ではないでしょうか。インテリアに調和しやすいデザイン的にもアリだと思います。

 

↑テレビラックの木目にもぴったりマッチした↑テレビラックの木目にもぴったりマッチした

 

↑出窓に置いても様になるGoogle Home Mini↑出窓に置いても様になるGoogle Home Mini

 

Google Homeスピーカーに音質は期待していない、またはGoogle Homeと連携できるいい音のワイヤレススピーカーをもう持っているので、AIの部分だけあれば十分という筆者のような人たちにも「Google Home Mini」は遊べる楽しいガジェットです。キッチンや脱衣所、プライベートルームなどに置いて、気軽に音ものコンテンツを楽しんでみると「案外よくできたスピーカーじゃんか」と気づくことも多々ありました。

音楽のネットワーク再生を楽しみたい人の最適解になるかも

スマホやオーディオプレーヤーと基本1対1でつないで使うBluetoothスピーカーは持っているけれど、音楽配信サービスのストリーミング再生やマルチルーム再生にも用途が広がるWi-Fiスピーカーで、できる様々なことを体験してみたいという方には、じゃあ「Google Home Mini」を使ってみたらと、今の筆者ならレコメンすると思います。スマートスピーカーで何ができるのか、どんなことが便利になるのか知りたいという方は、取りあえずGoogle Home Miniを使ってみるのが理解への近道ではないでしょうか。

iPhone Xの「気になるとこ」超要約! Face ID、サイズ感、ポートレート撮影が丸わかり

iPhone10周年の節目に登場した「iPhone X」――。来たる11月3日に、ついに発売を迎えます。ホームボタンが廃止され、全面に広がる有機ELディスプレイを新搭載。使い慣れた「iPhone」とは異なる挑戦的な姿勢に、多くの人が興味を持っていることでしょう。

 

今回は、発売前の実機を手にする機会を得たので、数ある特徴の中でもiPhone Xの独自性が高いインカメラ――「TrueDepthカメラ」に焦点を当て「ポートレート撮影」や、特に気になる顔認証機能「Face ID」をじっくり検証してみました。

 

【気になるとこ1】「Face ID」の動作はスムーズ?

とにもかくにも、まずは「Face ID」について。こちらはTrueDepthカメラによって、ユーザーの顔を認識し、画面ロック解除やコンテンツ購入時の認証に利用できる機能です。iPhone Xでは、ホームボタンが廃止されていることもあり、「Face ID」の使い勝手は、そのまま端末の使い勝手に直結してくるところ。

 

登録方法は、従来の指紋認証機能「Touch ID」の登録と似ています。まずは、「設定」アプリの「Face IDとパスコード」から「Face ID」をタップ。その後は、画面表示の指示に従って、顔の情報を登録していきましょう。カメラを見ながら首をぐるっと回して、立体的な情報を覚えさせます。登録時には、何とも言えない「未来感」が伝わってきました。

 

↑Face IDの登録画面。画面を見ながら顔の角度を変えていく。一周分、円が緑色になるようにゆっくりと首を回そう。赤外線カメラとドットプロジェクタにより立体的な情報が登録される↑Face IDの登録画面。画面を見ながら顔の角度を変えていく。一周分、円が緑色になるようにゆっくりと首を回そう。赤外線カメラとドットプロジェクタにより立体的な情報が登録される

 

実際の使い心地は、非常に良好でした。iPhone Xは「サイドボタンを押す」または「画面をタップする」とスリープ状態が解除されるのですが、次の瞬間には画面ロックが解除されています。そのまま画面下端をスワイプアップすれば、ホーム画面が起動。先述の通り、鍵のアイコンが開錠される表示はありますが、実際の操作ではその表示を待つ必要はありません。スリープ復帰後、すぐにスワイプアップすればOK。流れるような操作が実現します。

 

↑ロック画面では、上部に鍵のアイコンが表示されている。顔を認識させると、ここが「開錠」された状態になり、ロックが解除されたことがわかる↑ロック画面では、上部に鍵のアイコンが表示されている。顔を認識させると、ここが「開錠」された状態になり、ロックが解除されたことがわかる

 

またFace IDでは、顔の正面だけでなく、立体的な情報を照らし合わせているので、iPhone Xを顔の正面まで持ちあげる必要はありません。普段通りの姿勢でも、問題なく使用できます。「寝ている間にロックを解除されやすいのでは?」と疑問に思う人も多いでしょうが、その心配は不要。設定項目で、「Face IDを使用するには注視が必要」をオンにしておけば、iPhoneを見たときのみに認証されるようになります。なお、同項目はデフォルトで有効になっています。

 

【気になるとこ2】結局ちゃんと認証できるの?

他社スマホの顔認証機能というと、機種によっては、眼鏡の有無でも認証できなくなることがあります。では、iPhone XのFace IDではどうなのでしょうか? みなさんが実際気になるのはここでしょう。今回は様々な条件で検証を行い、使い勝手を調べてみました。なおFace IDの登録は、メガネや帽子などを一切身に着けずに行っています。

 

(1)暗所でも解除できるのか? → 〇

↑写真は顔認証時のイメージを「ポートレート」で撮影したもの(以下同)。まずは光の入らない廊下にて。薄暗い場所でも問題なく認証できた↑写真は顔認証時のイメージを「ポートレート」で撮影したもの(以下同)。まずは光の入らない廊下にて。薄暗い場所でも問題なく認証できた

 

(2)帽子をかぶると? → 〇

↑帽子をかぶって検証。こちらも問題なくクリア↑帽子をかぶって検証。こちらも問題なくクリア

 

(3)マフラーを深く巻くと? → ×

↑顔が隠れるくらいにマフラーを巻いた状態では、Face IDでは認証できなかった。この場合はパスコードを入力して画面ロックを解除することに↑顔が隠れるくらいにマフラーを巻いた状態では、Face IDでは認証できなかった。この場合はパスコードを入力して画面ロックを解除することに

 

(4)眼鏡をかけても大丈夫か? → 〇

↑眼鏡をかけた状態で検証。問題なく認証された↑眼鏡をかけた状態で検証。問題なく認証された

 

(5)サングラスではどうか? → 〇

↑目が完全に隠れるサングラスで。意外にこれは認証された↑目が完全に隠れるサングラスで。意外にこれは認証された

 

(6)マスクをつける場合は? → ×

↑一般的なマスクを装着。顔の大部分が隠れることもあり、Face IDは使えなかった↑一般的なマスクを装着。顔の大部分が隠れることもあり、Face IDは使えなかった

 

(7)顔の輪郭が隠れたらどうか? → 〇

↑プチ仮装して検証。輪郭は完全に隠れているが、スムーズに認証された↑プチ仮装して検証。輪郭は完全に隠れているが、スムーズに認証された

 

どうやら口周りが隠れていると、Face IDではうまく認証できないことが分かりました。マスクやマフラーで口元を隠すことが多い人は、パスコードを4桁に変更しておくと良いかもしれません。一方、帽子や髪型などが変わっても、メガネ・サングラスの装着の有無でも、認証結果はさほど影響を受けませんでした。日々の生活の大部分で、快適に利用できることが期待されます。

 

想像していた以上の高度な認識率。実機に触る前に抱いていた、Face IDに対するほのかな不信感はいっさい消えてしまいました。指紋認証から顔認証への変更は大きな変化ではありますが、従来のiPhoneユーザーでも違和感なく移行できるでしょう。

 

【気になるとこ3】8/8 Plusと比べてサイズは大きいの? 小さいの?

 

↑iPhone X(シルバー)。側面にはステンレススティールを採用。前面・背面はガラスとなっており、ワイヤレス充電に対応↑iPhone X(シルバー)。側面にはステンレススティールを採用。前面・背面はガラスとなっており、ワイヤレス充電に対応

 

Face IDの実力は堪能して頂いたと思いますが、せっかく実機が手元にあるのでその他の気になる点にも少しだけ触れたいと思います。iPhone Xと言えば、ご存知の通り凹型のディスプレイが特徴的。サイズは5.8インチであり、iPhone 8と8 Plusの間くらい。シリーズ初となる有機ELディスプレイを採用していて、コーナーに沿って曲線的なエッジを実現しています。視野角も非常に広いのが特徴です。

 

↑左からiPhone 8、iPhone 8 Plus、iPhone X。画面はXが最も縦に長い↑左からiPhone 8、iPhone 8 Plus、iPhone X。画面はXが最も縦に長い

 

解像度は、2436×1125ピクセルで、458ppi。従来のiPhoneよりも高精細なディスプレイは「Super Retina HD Display」と呼称されます。HDRコンテンツを視聴できることもポイントです。

 

↑静止画を表示してみた↑静止画を表示してみた

 

【気になるとこ4】「TrueDepthカメラ」って何がすごいの?

上部の「凹」部分に位置するのが「TrueDepthカメラ」。冒頭ではインカメラと紹介しましたが、正確にはフロントカメラのほか、赤外線カメラ、投光イルミネータ、近接センサー、環境光センサー、ドットプロジェクタなどが集まったカメラシステムです。iPhone X独自の機能で、Face IDと同じく注目度の高いカメラのすごさをサクっと解説します。

 

iPhone Xでは、「ポートレート」撮影が背面カメラだけではなく、前面のTrurDepthカメラでも使用可能となるのがポイント。なお、「ポートレート」はiPhone 7 Plusで初搭載された撮影モードで、背景をぼかす「被写界深度エフェクト」により、被写体を際立たせられます。

 

↑iPhone Xを使って自撮りでポートレート撮影。被写界深度エフェクトにより背景がぼけている↑iPhone Xを使って自撮りでポートレート撮影。被写界深度エフェクトにより背景がぼけている

 

注目したいのは「ポートレートライティング」機能。プロのカメラマンに撮ってもらったかのような照明効果を追加できます。iPhone 8 Plusの背面カメラ、およびiPhone Xの背面・前面カメラで使用可能です。

 

↑撮影時、または写真の編集時に照明のエフェクトを選択できる。背面カメラでも同様の感覚で使用可能だ↑撮影時、または写真の編集時に照明のエフェクトを選択できる。背面カメラでも同様の感覚で使用可能だ

 

背面カメラでは、自分のポートレートを撮影するのに、人に頼まなければいけませんでした。でも、人に撮ってもらうのが苦手な人も多いはず。前面カメラなら、自分の思うままに撮影可能。この点は、ほかのiPhoneにはない魅力の一つです。

 

次世代機が誕生するたび、未体験の新機能を打ち出してきたiPhoneですが、iPhone Xが搭載するFace IDや独自のポートレート機能は、不安を一切感じさせない確かな使い勝手と機能性を与えてくれるでしょう。

【エクセル】デキる人は使っている! 知る人ぞ知る“ツウ”なエクセル技3選

エクセルといえば表計算やグラフに目がいきがちですが、実はそれ以外の部分にも便利な機能がたくさんあります。今回は便利で手軽なのにあまり知られていない“ツウ”な機能を3つご紹介します。

 

【その1】

デキる人の資料でよく見る「会社のロゴ」ってどうやって挿入するの?

外部に提出する表や文書では、用紙の上部に会社のロゴを印刷する場合が多いですね。エクセルでロゴを使う場合、余白の上部(ヘッダー)に画像を入れます。余白は作成したシートに表示されないため、ページレイアウト表示や「ヘッダー」画面で画像を挿入します。挿入した画像は印刷プレビューで確認しましょう。

 

■用紙上部に画像を挿入する

用紙上部(ヘッダー)に画像を挿入するには、「ページ設定」画面から「ヘッダー」画面を表示します。

135-01↑「ページレイアウト」タブ → 「ページ設定」ボタンをクリックします

 

「ページ設定」画面が表示されます。

135-02↑「ヘッダー/フッター」タブで、「ヘッダーの編集」ボタンをクリックします

 

「ヘッダー」画面が表示されます。

135-03↑「右側」欄をクリックし、「図の挿入」ボタンをクリックします

 

「画像の挿入」画面が表示されます。

135-04↑「ファイルから」をクリックします

 

「図の挿入」画面が表示されます。

135-05↑画像を選択し、「挿入」ボタンをクリックします

 

画像が指定され、元の画面に戻ります。

135-06↑「&[図]」の表示を確認し、「OK」ボタンをクリックします

ヘッダーに画像が挿入され、「ページ設定」画面に戻ります。

135-07↑画像を確認し、「印刷プレビュー」ボタンをクリックします

 

「印刷」画面に切り替わり、印刷プレビューに画像が表示されます。ヘッダーに画像を入れると、全ページに印刷されるので、手間がかかりません。お試しください。

 

【その2】

フッター/ヘッダーってどう使う? 意外と知らない「ページ番号」の付け方

エクセルで表や文書を印刷する際、ページ番号を用紙の下部に入れたい場合がありますよね。ページ番号はフッターやヘッダーで設定します。フッターとは用紙の上下左右にある余白のうち下部を、ヘッダーは上部を指します。余白は作成したシートに表示されませんが、ページレイアウト表示ならワードと同じように余白を表示してページ番号を設定できます。「ページ設定」画面で設定することも可能です。指定したページ番号は印刷プレビューでチェックしましょう。ここでは、「ページ設定」画面でページ番号を設定します。

 

■ページ番号を印刷する

ページ番号を印刷するには、フッターやヘッダーにページ番号を挿入します。ページ番号の形式は、「1ページ」や「1/?ページ」(?は総ページ数)などから選択します。

134-01↑「ページレイアウト」タブ → 「ページ設定」ボタンをクリックします

 

「ページ設定」画面が表示されます。

134-02↑「ヘッダー/フッター」タブの「フッター」欄で、ページ番号の形式を選択し、「印刷プレビュー」ボタンをクリックします

 

「印刷」画面に切り替わり、印刷プレビューが表示されます。

134-03↑印刷プレビューで、用紙の下部中央に表示されるページ番号を確認します

 

■ページ番号を用紙の右下に印刷する

ページ番号をフッターに挿入すると、用紙の下部中央に表示されます。用紙の右下に印刷するには、「フッター」画面で指定します。

134-04↑「ページ設定」画面で、「ヘッダー/フッター」タブ → 「フッターの編集」ボタンをクリックします

 

「フッター」画面が表示されます。

134-05↑「右側」欄をクリックし、「ページ番号の挿入」ボタンをクリックします。「&[ページ番号]」が表示されたら、その右に「ページ」を入力し、「OK」ボタンをクリックします

[ページ番号]ではページ番号のみが表示されるので、「ページ」を追加して「1ページ」とします。ページ番号が用紙右下に挿入されます。戻った「ページ設定」画面の「印刷プレビュー」ボタンをクリックし、印刷プレビューで表示を確認します。

 

■先頭ページにページ番号を入れない

表紙にページ番号を入れないで、2ページ目に「1ページ」と印刷したい場合は、「先頭ページのみ別指定」を設定し、「先頭ページ番号」で「0」を指定します。

134-06↑「ページ設定」画面の「ヘッダー/フッター」タブの「フッター」欄でページ番号の形式を選択し、「先頭ページのみ別指定」にチェックを入れます

 

先頭ページの指定が解除され、空白になります。2ページ目には「2ページ」が表示されます。

134-07↑「ページ」タブをクリックし、「先頭ページ番号」欄に「0」を入力します。そして「印刷プレビュー」ボタンをクリックします

 

印刷プレビューに切り替わり、2ページ目に「1ページ」と表示されます。

 

設定したページ番号は印刷プレビューやページレイアウト表示で確認するのがポイントです。

 

【その3】

「Ctrl+C」&「Ctrl+V」よりもさらに速い!? 入力済みデータをコピーする超速ワザ

データの入力では、同じデータを入力することが多いですね。特に同じ行や列で入力済みのデータは「またか」と嫌気もさします。同じデータはコピーすることもできますが、入力のショートカットキーならさらに速く複製できます。Alt+↓キーでは、同じ列に入力された履歴からデータを選択できます。分類など決まったデータから入力する場合に便利です。Ctrl+D(Down)キーなら一つ上のデータが、Ctrl+R(Right)キーで一つ左のデータがコピーできます。今回は、入力済みのデータを素早くコピーする方法を紹介します。

 

■同じ列のデータから選択する

同じ列に入力済みのデータから選択する場合は、Alt+↓キーを押します。

307-01↑セルを選択し、Alt+↓キーを押します。入力済みのデータが表示されるので選択します

 

データが入力されます。

307-02

 

■一つ上のデータをコピーする

一つ上のデータをコピーするには、Ctrl+D(Down)キーを押します。

307-03↑セルを選択し、Ctrl+Dキーを押します

 

一つ上のデータがコピーされます。

307-04

 

■一つ左のデータをコピーする

一つ左のデータをコピーするには、Ctrl+R(Right)キーを押します。

307-05↑セルを選択し、Ctrl+Rキーを押します

 

一つ左のデータがコピーされます。

307-06

 

エクセルの“ツウ”な機能、いかがでしたでしたでしょうか? これらを使いこなせればきっとあなたもエクセル職人の仲間入り! ぜひお試しください。

 

「これはアイデアの勝利」距離測定の常識を覆す“ハイテクメジャー”にクラウド支援殺到

多様なIOT測定工具を開発してきた「Magpie Tech」が、Makuakeで“ハイテクメジャー”を開発するための支援を募集。これまでのメジャーの概念を覆すプロジェクトに注目が集まり、目標金額を大幅に上回る支援が殺到した。

出典画像:「21世紀のハイテクメジャー。あらゆる空間をレーザーで簡単測定『VH-80』」Makuake サイトより出典画像:「21世紀のハイテクメジャー。あらゆる空間をレーザーで簡単測定『VH-80』」Makuake サイトより

 

動かなくても距離を測れるハイテクメジャー

出典画像:「21世紀のハイテクメジャー。あらゆる空間をレーザーで簡単測定『VH-80』」Makuake サイトより出典画像:「21世紀のハイテクメジャー。あらゆる空間をレーザーで簡単測定『VH-80』」Makuake サイトより

 

今回「Magpie Tech」が支援を募ったのは、両端レーザー距離計「VH-80」の開発費。手のひらサイズの計測器の両端からpulse波というレーザーを照射して、反射したpulse波を受光するまでの時間を計測。対象物との距離を算出してくれる。

 

この計測器のミソは“両方向から”レーザーが射出されるということ。これまで人類が使ってきたあらゆる物差しは、単一方向への測定が基本だったため“自身が距離測定の中心になれない”という限界があった。どういうことかというと、例えば30mの距離を計測する場合、“メジャー”にせよ“物差し”にせよ測定器を30m持ち歩かなくてはならない。

出典画像:「21世紀のハイテクメジャー。あらゆる空間をレーザーで簡単測定『VH-80』」Makuake サイトより出典画像:「21世紀のハイテクメジャー。あらゆる空間をレーザーで簡単測定『VH-80』」Makuake サイトより

 

しかし「VH-80」の場合、利用者から見て両方向の距離を測るので、その場から一歩も動かずに測定が可能。最大約80mというサッカーコートと同じくらいの距離を、たった1秒で測ることが出来る。算出される数値は、左右の距離とその合計値。直進性を持つレーザーを使っているので、正確な測定ができ、距離測定の正確性は±3mmだ。

 

観測者が移動しなくても良いという画期的なメジャーはたちまち話題になり、ネット上では「両側からのレーザーは考えたなぁ」「ありそうでなかった両側メジャー! 建築とかやってる訳じゃないけど無駄に欲しくなる!」「これがあれば1人で測量できそう」「脚立とか使わなくても“高さ”が測れるのか… これはアイデアの勝利」との声が。目標金額100万円を軽々と達成し、10月30日現在で約530万円の支援が集まっている。

 

痒い所に手が届く様々な便利機能

出典画像:「21世紀のハイテクメジャー。あらゆる空間をレーザーで簡単測定『VH-80』」Makuake サイトより出典画像:「21世紀のハイテクメジャー。あらゆる空間をレーザーで簡単測定『VH-80』」Makuake サイトより

 

「VH-80」には、“距離を測る”というもの以外にも様々な機能を搭載。まずスマートフォン専用アプリケーションを利用すれば、Bluetooth4.0通信でデータのやり取りが可能になる。測定結果をスマホ内に保存・管理するのはもちろんのこと、測定したデータを写真に重ね合わせ図面を作成するという機能も。

 

そして高い建物の高さを計測する際は「ピタゴラスモード(辺測定)」が便利。測定している人物から対象物までの“底辺”と“斜辺”を測定することで、3角形の“高さ”を算出することが出来る。

 

その他、一方向へのレーザー照射に切り替えたり、測定単位を「m」や「yd」に変更出来たりと、細かい機能も搭載した「VH-80」。2018年2月に出荷予定とのことだが、計測の常識を変えてくれる商品になるかもしれない。

この秋買いたいモバイルPC本命機!――VAIO最新モデルに受け継がれる「名機」のDNA

激動の時代を乗り切り、先進性を追求してきたVAIOのDNAは、とりわけモバイルPCに色濃く現れています。最新のSシリーズに至る進化と変遷を振り返り、改めてその魅力に迫ります!

 

モバイル性と実用性を追求し続ける孤高のブランド

VAIOは、そもそもソニーから発売されたWindows PCのブランド。なかでも注目すべきはモバイルPCです。

 

初代となる「バイオノート505」は紫色に近いバイオレットカラーで注目を集めましたが、“薄型・軽量かつ実用的な性能”という一面を持ち、このDNAは後のモデルにも引き継がれています。2000年代は極薄設計で高性能な「バイオノート505エクストリーム」や手のひらサイズの「VAIO type U」など、先進的なモデルを次々に開発しました。そして現在もSIMスロット搭載した「Sシリーズ」が多くのモバイラーに支持されています。

 

デスクトップ機に迫る高性能機や、ポケットサイズの小型機まで幅広く開発してきたVAIOですが、特にインパクトの強かったモデルを紹介していきましょう。

 

バイオノート505 PCG-505 >>> VAIO S11への進化の過程

・1997年 初代VAIOノート・PCG-505を発売。PCには珍しく紫色のボディーを採用。

・1998年 VAIO C1発売。画面比率4:3が主流の時代に、横長な1024×480を採用。

・2003年 PCG-X505/P発売。薄さと軽さを追求し、モバイラーたちに高く評価される。

・2008年 VAIO type Z発売。デスクトップPCの性能を超える高性能機として登場。

・2012年 VAIO Duo発売。画面をスライドさせタブレット型に変形することができた。

・2014年 ソニーから独立。翌年クリエイター向けのVAIO Z Canvasなどを発売。

・2017年 VAIO S11 VJS11290511T発売。耐久性と軽量性をさらに高める。

 

1997年:“銀パソ”ブームに火を付けた505

20171025_suzuki10

ソニー(当時)

バイオノート505 PCG-505

発売当時価格25万円前後

紫色に近いバイオレットカラーを本体に採用したVAIOの初代モバイルPC。当時は地味なカラーが中心だったノートPCにインパクトを与え、後のマグネシウム合金などを採用した“銀パソ”ブームの立役者となりました。

 

2003年:モバイルの未来を先取りしたVAIO史上屈指の名機

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バイオノート505エクストリーム

PCG-X505/P

発売当時価格30万円前後

日本初のカーボンファイバー積層板を採用した超極薄・軽量PC。突出したデザイン・性能で多くのファンを魅了しました。

 

2006年:究極の小型設計を実現したUシリーズ最後の逸品

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VAIO type U

VGN-UX90PS

発売当時価格20万9800円〜

手のひらサイズの超小型モバイルPC。当時のストレージはHDDが一般的でしたが、16GBのSSDを採用していました。

 

2009年:ジーンズのポケットに収まる超コンパクト設計

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VAIO type P

VGN-P70H

発売当時価格10万円前後

1600×768ドット表示の横長液晶を採用。発表会でジーンズのポケットに収めるパフォーマンスが印象的でした。

 

2012年:VAIO初の2in1モデル独自機構で素早く変形

20171025_suzuki14

VAIO Duo11

SVD1129CJB

発売当時価格15万円前後

画面部分がスライドする変形機構を搭載。ワンアクションでタブレットPCからノートPCに切り替わります。

 

2017年最新モデル:強さと軽さを兼ね備え性能にも優れる極上モバイル

20171025_suzuki8

VAIO

VAIO S11 VJS11290511T

実売価格17万5820円

●OS:Windows 10 Home●ディスプレイ:11.6型(1920×1080ドット)●CPU:Core i5-7200U●メモリ:4GB●ストレージ:SSD128GB●サイズ:W283.4×H17.9×D195.5mm●質量:約0.86kg

天面にUDカーボン素材を採用し、強度を保ちつつ、約0.86kgの軽さを実現したモバイルPC。SIMロックフリーのLTE回線に対応し、単体でオンラインに接続できます。USB 3.0に加え、VGAやHDMIもサポートしており、プロジェクターなどへの接続もスムーズです。

20171025_suzuki9↑本体背面にSIMスロットを装備。格安SIMなどに幅広く対応し、外出先でも快適にネットに接続できます

 

協力:楽天市場

Wi-Fiレンタルの人気が急上昇中! 意外と知られていない海外渡航の最新通信事情

先日、海外旅行のデータ「海外旅行の日」に合わせ海外モバイルデータ通信サービスを提供するエクスコムグローバルが実施した、海外渡航時のインターネット利用に関するアンケートから面白い結果が見えました。エクスコムグローバルといえば、最近テレビCMをバンバン展開している「イモトのWiFi」の会社ですね。

 

調査概要は以下になります。

■調査対象

①~④:「イモトのWiFi」メルマガ会員の男女368名

⑤~⑥:20歳以上の海外旅行経験のある男女4000名

■調査方法

①~④:インターネット調査(『イモトのWiFi』メルマガ活用)

⑤~⑥:インターネット調査(調査会社の登録モニター活用)

■調査期間

①~④:2017年8月1日~2017年8月31日

⑤~⑥:2016年9月29日~2017年8月23日

※百分率表示は四捨五入の丸め計算を行っており、合計が100%とならない場合があります

 

【事情その1】やっぱり不安なのは「急なトラブル」

上記の条件で、まず「海外渡航に不安はあるか」調査したところ、約65%の人が海外渡航に対して不安を抱えているという結果が分かりました。

 

↑海外旅行が一般化してずいぶん経つが、不安は拭えない様子↑海外旅行が一般化してずいぶん経つが、不安は拭えない様子

 

では海外旅行をする上で、どのようなことが不安要素になっているのか。ランキングにまとめると以下のような結果が出ました。

1位:言語

2位:盗難等のトラブル

3位:急な病気やケガ

4位:現地の治安

5位:衛生面

6位:食事

7位:人との待ち合わせ等

8位:道に迷わないか

 

言葉が通じないことや、急なアクシデント時にどう対応すればよいかがわからないといったことが、大きな不安要素となっているようですね。では上記のような悩みを解決する手段としては、どんな手段を想定しているのかについても集計が出ています。

 

1位:通信手段

2位:スマートフォン

3位:海外旅行保険

4位:クレジットカード

5位:翻訳機

 

スマホが単体で2位に入ってきているものの、やはり総合的に言えば通信が整っていることが重要のようです。PCも含めて通信さえ繋がっていれば、翻訳や検索ができるわけですからね。ではその多数の不安を抱える人々は、インターネットを利用したことで不安を解消できたのでしょうか?

 

↑「海外でのインターネット利用によって不安は解消したか?」のアンケート結果↑「海外でのインターネット利用によって不安は解消したか?」のアンケート結果

 

【事情その2】海外のネット利用者が1年で約1.3倍に

程度の違いはあっても、全体で約98%の人がインターネットを利用して、海外での不安が解消できたことがわかりました。ちなみに現在、海外渡航中にインターネットを利用する人の割合はどの程度なのか。次は1年前に調査した、インターネット利用者の割合との比較もあわせてご覧ください。

 

↑「海外渡航中にインターネットを利用するか?」のアンケート結果↑「海外渡航中にインターネットを利用するか?」のアンケート結果

 

2016年時点では海外渡航時のインターネット利用者は半数以下でしたが、2017年では過半数という結果に。大きな割合変化の背景には、前述のような不安の解消をはじめ、「撮影した写真をその場でSNSに投稿したい」というインスタブームなど、様々な利用方法が考えられます。なんにせよ、昨今であらためて海外でのインターネット利用が一般化していることは明確です。海外への渡航自体は、ずいぶん前から一般化したようなイメージがありますが、通信環境が整ってきたのは比較的最近であることに驚きます。

 

【その3】有料通信サービスの利用者が1年間で2倍以上に

では2016年から2017年の1年間における、海外渡航時のインターネット利用者数の伸び率をみてみましょう。

 

↑

 

第1位:公衆無線LAN(有料)が318%、第2位:Wi-Fiルーターレンタルサービスが272%、第3位:ホテルのWi-Fiスポット(有料)が207%という結果になっています。有料サービスを利用してインターネット接続をする人が2倍以上増加しているのがわかりますね。特に注目したいのはWi-Fiルーターのレンタルサービス。例えば仕事で海外出張する人なら、現地でネットを経由するデータは機密性の高い仕事の書類なども多いでしょう。重要なデータを扱うなら、いくら有料と言えども現地の通信環境ではどうしても漏洩の心配がぬぐえません。そうしたセキュリティ面における信頼性の高さも、ルーターレンタルが急伸している理由の1つでしょう。

 

↑エクスコムグローバルでは、現在CMで話題沸騰中の「イモトのWiFi」を展開。定額680円/日~という安さと24時間サポートが押しのサービスだ↑エクスコムグローバルでは、現在CMで話題沸騰中の「イモトのWiFi」を展開。定額680円/日〜という安さと24時間サポートが押しのサービスだ

 

この1年で、海外渡航時のネット利用者が過半数になり、また有料でもインターネットを使用したいという人々は順調に増えています。確かに海外で自分のスマホやタブレット、PCが簡単にインターネット接続できれば、レストランや観光名所をネット検索するというのはもちろん、地図アプリなどを使えば迷わず安心に目的地までの道のりを移動することも簡単になりますからね。

 

意外と知られていなかった海外渡航におけるネット事情。年末年始で海外渡航を考えている人、特に初めて海外に行く人は信頼し安心できる通信環境を整えることはマストでしょう。

ニルヴァーナではなくNervana! インテルのAI向け新プロセッサーは「2020年までにAIのパワーを100倍にする」

「インテル入ってる」で一般層の知名度を獲得したCPU(中央演算処理装置)メーカーのインテル。コンピューターにあまり詳しくない人でもプロセッサーといえば、その名前が浮かびますよね。

 

そんなインテルは10月中旬に、AI開発やドローン、自動運転車、ゲームなどコンピューターに課せられる演算処理がますます多様化かつ高負荷になりつつあることを受けて、同社初のAI向け「ニューラル・ネットワークチップ」である「Nervana」を年末までに販売開始すると発表しました。

 

ロボットがNervanaを必要としている!

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NervanaのポイントはAI向けであること。単に高性能と言っても、ゲームをするために作られたチップではないのです。

 

テック関連のニュースを追っていれば「マシーンラーニング」「ディープラーニング」といった言葉を聞かない日はないですよね。ひと昔前ならコンピューターに猫を識別させようとしたら、猫とはどんな形か、どんな大きさか、どんな色か……といった定義をユーザー側がいちいち正確に定義付けしなければなりませんでした。

 

それが現在ではラベル付けされた大量の猫と、猫でないものの画像をコンピューターに学習させることで(これがマシーンラーニング)、コンピューター自身が形や色、大きさといった要素に分解して、「猫」の構成要素のパターンを導き出すことができるようになったのです。このモデルは人間の神経細胞が相互に結びつき合って思考することを表現しているので、ニューラルネットワークと呼ばれています。

 

このおかげでAIが一気に発展しているわけですが、大量のデータを扱うため、その開発には高性能のプロセッサーが必要になります。そこで登場したのがNervanaで、まさにニューラルネットワーク分野をターゲットとしたプロセッサーとなっています。

 

これで涅槃の境地が近づくかも

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では、Nervanaは私たちにどのような影響を与えるでしょうか? ヘルスケア分野では「AIがガンやパーキンソン病といった病気の早期発見を正確にしてくれるようになる」、自動車分野では「自動運転車の実現がさらに近づく」、気候分野では「ハリケーンなどの天候の予想を正確にかつ早くできるようになる」と様々な可能性が見込まれています。

 

サーバーにおけるインテルのプロセッサーのシェアは90%を越えています。ソーシャルメディア、アプリ、ゲームとあらゆる場面でAIがどんどん活用されるなか、インテルは「2020年までにAIの性能を現在の100倍以上にする」と大胆に宣言しています。

 

Nervanaが実際にどれほどの性能を見せてくれるのかは来年にならないと聞こえて来なさそうですが、CPUメーカーの巨人が私たちの煩悩を減らして、ニルヴァーナ(涅槃)に達するのを助けてくれるのか注目です。

 

【西田宗千佳連載】レコメンドが映像産業を「データベースビジネス」に変えた

「週刊GetNavi」Vol.60-2

↑シャープ「AQUOS LC-55US5」 ↑レコメンド機能「COCORO VISION」を搭載したシャープ「AQUOS LC-55US5」

 

映像や音楽の配信において、「レコメンド」は非常に重要な技術になっている。なぜなら、大量のコンテンツに出会えるようになった現在、レコメンドがなければ人々は「選ぶことに疲れて」しまうからだ。レコメンドはまだそんなに賢くはなく、映画好き・音楽好きの友人ほどに全面的な信頼を置くことは難しい存在ではあるものの、レコメンドがなくては、毎日のように追加されるコンテンツのなかから、好みのものを見つけるのは難しい。

 

レコメンド技術の基本となっているのは、「特定の属性のものを見た人が、それとは別になにを見ているのか、逆になにを見ていないのか」ということ。技術的には「協調フィルタリング」と呼ばれるものである。アマゾンの「これを買った方はこれを買っています」という奴でも同じ技術が使われているので、みなさんにも非常に身近なものである。

 

だが、この技術には大きな落とし穴がある。

 

きちんと機能するには、驚くほど多くの情報が必要なのだ。

 

現在、テレビのチャンネルは、衛星放送を含めると100近くある。主要な地上波とBS・CSだけでも20から30というところだろうか。そこに毎時間放送があるわけだから、1日の放送番組数は主なチャンネルで400くらい。1週間になおすと2000以上の番組があることになる。このなかから自分が好きな番組を見つけるのは難しく、だからレコメンドを……ということになるのだが、技術者の話では「この程度の数では、適切なレコメンドにはまったく足りない」のだそうだ。協調フィルタリングによるレコメンドが適切に働くには、番組の属性が多数必要になる。「スポーツ」「ドラマ」といった単純なジャンルと出演者情報などではまるで足りない。

 

そのためネット配信では、レコメンドのために、利用者には見えない独自の「属性タグ」が番組に付加されている。例えば「作品の作られた年代」「ハッピーエンドか否か」「都会派の作品か」「バイオレンス度」といった情報が、各番組に数十種類設定され、その情報を掛け合わせることで、ようやくレコメンデーションを成立させている。

 

すなわち、映像配信ビジネスは映像を供給するビジネスであると同時に、映像をデータベース化して管理するビジネスでもあるのだ。使っているだけでは気づくことはないが、こうしたデータ整備こそがサービスの質を大きく左右しており、実は「データベース産業」の意味合いが強い。そのため、テレビで放送のレコメンドをするためにも、各社は独自のデータベース構築を進めている。

 

では、水面下でどこがどんな動きをしているのか? 次回のVol.60-3以降ではそのあたりを解説していこう。

 

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Google Homeは秘書でClova WAVEは家族なんだ。スマートスピーカーの”ファミリー力”を検証

この秋冬は急速にAI(人工知能)を搭載した「スマートスピーカー」が盛り上がっています。LINEが10月5日に「Clova WAVE」を、Googleが10月6日に「Google Home」、次いで10月23日に小型版の「Google Home Mini」を発売しました。音声で話しかけると応答するスマートスピーカーですが、何ができるのか、どこが違うのか気になる人も多いでしょう。そこで本稿では、「Clova WAVE」と「Google Home」について、機能を比較しつつレビューします。

 

■重厚感のあるClova WAVEと部屋に溶け込むGoogle Home

まずは両機のスペックから見ていきましょう。「Clova WAVE」は高さが201.05mm、幅が86.25mm、奥行きは139.84mm、重量は998gです。カラーはネイビーで、天面と底面はメタルのシルバー色。面と底面にLEDライトがあり、「Clova(クローバ)」、または「Jessica(ジェシカ)」と呼びかけると、緑色に点灯します。Clovaが応答中は白に、LINEを受信したときは紫色へと光のカラーが変わります。5000mAh /3.8Vのバッテリーを搭載しているため、屋内での持ち運びも可能。ちなみに、バッテリーはLINE MUSICを再生している状態で約8時間半持ちました。

 

↑Clova WAVEは呼びかけると待機状態になり、天面と底面のLEDライトが点灯する↑Clova WAVEは呼びかけると待機状態になり、天面と底面のLEDライトが点灯する

 

↑天面にタッチボタンがあり、ボリューム、プレイリストのショートカットキーが備えられている。音量はライトで確認できる↑天面にタッチボタンがあり、ボリューム、プレイリストのショートカットキーが備えられている。音量はライトで確認できる

 

Google Homeの高さは142.8mm、直径は96.4mm、重量は477g、本体カラーはホワイトです。ベース部分は取り外し可能で標準のファブリック製スレート以外に、別売で金属製のカッパーとカーボン、ファブリック製のコーラルをGoogle Storeで購入可能(現在は準備中)。天面にLEDランプがあり、「OK,Google」または「ねえグーグル」と話しかけると点灯します。バッテリーを持たないので1.8mの電源ケーブルが届く範囲で、かつ反応をランプで確認するなら天面が見える位置に設置することになります。

 

↑Google Homeは呼びかけると天面にある4色のLEDライトがくるくる回転して光る↑Google Homeは呼びかけると天面にある4色のLEDライトがくるくる回転して光る

 

デザインとサイズ感で言うとClova WAVEが部屋の中でもたっぷりと存在感を現しているのに対し、Google Homeは部屋のコーディネートを邪魔せずに溶け込んでいる印象。主張の激しい子も自然と空気を読める子も、あたし的にはどちらもカワイイ。

 

↑ペットボトル(500ml)との比較。Clova WAVEのサイズだとテーブルでは存在感がある↑ペットボトル(500ml)との比較。Clova WAVEのサイズだとテーブルでは存在感がある

 

■AIアシスタントとしてはGoogle Homeがお利口さん

Clova WAVEにはAIアシスタントとして「Clova」が、Google Homeには「Googleアシスタント」が入っています。「クローバ」、「ねえグーグル」など「ウェイクワード」を最初に入れてスマートスピーカーに命令します。始めは音声で話しかけることが少し照れくさく、また目でメニューを選択するときとは異なり、文章をある程度組み立ててから話さなければならないので、少しハードルを感じました。とはいえ、使っているうちにスピーカーに頼みたいことはある程度決まってくるので、特に問題ありません。

 

どちらも「今日の天気は?」と聞くと、現在地の天気情報を読み上げます。「今日のニュースは?」と聞くと、Clova WAVEはLINEニュースの最新ニュースの見出しを読み上げ、Google HomeはNHKラジオニュースが流れる。Clova WAVEは見出しのみで詳細な内容が確認できない歯がゆさがありますが、Google Homeではラジオ番組を聞くことになるのでサクッと確認したいときには長すぎるかもしれません。また、Google Homeは「おはよう」と話しかけると、時刻、天気、ニュースを読み上げ、「どうぞよい一日を」と声がけしてくれるので、起きてすぐ話しかける習慣にすると良さそう。Clova WAVEは「こんにちは。ご機嫌いかがですか」と会話します。

 

「今日の予定は?」と聞くと、Google HomeはGoogleカレンダーから当日のスケジュールを読み上げます。人の声を聞き分けるため、Googleアカウントの持ち主以外ではスケジュールの読み上げを行いません。一方、Clova WAVEは任意のGoogleアカウントを設定しますが、誰の声でもスケジュールを読み上げます。

 

また、Google Homeは「私は電車で行きますを英語で言うと?」など、外国語を翻訳する機能があります。Clova WAVEは「私にはご質問の内容を正しく理解できませんでした」と返します。また、「ニューヨークの今の時刻は?」という質問には、Google Homeは現地の時刻を返しましたが、Clova WAVEは日本の時刻を読み上げます。

 

「徳川家康はどんな人?」「ハイレゾって何?」といった辞書的な質問には、Clova WAVEはWikipediaの項目を読み上げましたが、Google Homeはその用語に合わせて引用元が変わりました。基本的にGoogle検索で同じキーワードを検索したときに一番目に表示される内容を読み上げているようです。

 

■まだ両機とも曲名の指示はアプリのサポートが必要

スマートスピーカーは、当然ですが音楽再生スピーカーとしての役割もあります。そこで、Clova WAVE、Google Homeとも音楽ストリーミングサービスの無料トライアルがセットで販売されています。Clova WAVEは「LINE MUSIC」の12ヶ月分、Google Homeは「Google Play Music」の3.5ヶ月分です。さらにGoogle  Homeは「Spotify」のアカウントと連携することも可能。音楽を聴きたいときは、「(アーティスト名)の(曲名)をかけて」と具体的に指示を出したり、「リラックスする音楽を再生して」とBGM的に音楽を流したりできます。

 

曲名の指示はどちらのスピーカーもかなり難しく感じました。特に「DAOKO×米津玄師の”打上花火”」といった、読み方が難しく長い曲名は認識されにくいようです。また、アーティスト名を指定してランダムにかけてもらうことはできますが、アルバムの指定もうまくできません。Clova WAVEはClovaアプリからLINE MUSICの曲を指定できるようになったので、音声指示より確実に聴きたい曲を再生することができます。Google Homeについても、各音楽アプリから指定して再生することができます。

 

音声指示の場合、連携サービスにその曲が登録されていないケースもあり、登録されていないのか、認識されていないのかが判断できないケースもあります。ただ、Google Play Musicはライブラリに自分の持っている楽曲データをアップロードできるので、それらの曲に関しては安心して指定できます。いま何の曲がかかっているのかを確認するには、「曲名を教えて」と尋ねるか、アプリで曲名を確認します。良い曲が流れたら直ちに曲名を確認したいものですが、本体にディスプレイがないため、少し手間が掛かります。

 

余談ですが、音楽再生に手間取るのが嫌だと感じるなら、ラジオ再生機器として使うのはいかがでしょう。Clova WAVEも先日のアップデートでradikoが聴けるようになったばかり。両機ともラジオ機能を楽しむのもアリかと思います。

 

 

■Clova WAVEは家の中でのLINEをスムーズにする

ここで、両機の個性を紹介します。Clova WAVEは、何と言っても「LINE」の送受信ができる点でしょう。Clova WAVE用のLINEアカウント「WAVE」を作成し、LINEを送受信したいアカウントをWAVEの「友だち」にします。

筆者「クローバ、ミウにLINEして」
Clova WAVE「ミウさんですね。メッセージ内容をどうぞ」
筆者「牛乳買ってきて」
Clova WAVE「牛乳買ってきて、と送信しますか」
筆者「はい」
Clova WAVE「送信しました」

 

というやりとりでLINEを送信。返信が来ると、Clova WAVEが紫色に点滅するので、「LINEを読んで」というとメッセージを読み上げます。WAVEアカウントがLINEを読み上げると、相手のトークに「既読」が付きます。現在のところ、デコ文字は読み上げに対応していますが、スタンプは「スタンプ」と読み上げます。WAVEアカウントのプロフィール画像は固定で、位置情報や音声を送っても反応はありません。WAVEアカウントが送信した履歴は、Clovaアプリの「LINE」にある「トーク履歴」に残ります。

 

↑LINEの送受信が出来るClova WAVEは家事で手が離せないときに便利↑LINEの送受信が出来るClova WAVEは家事で手が離せないときに便利

 

LINEを確認するにしろ送るにしろ、どうしても塞がっていた手をClova WAVEは解放してくれます。Clova WAVEと会話することでちょっとした時短に繋がるかもしれませんね。

 

■Google  Homeは他機器との連携がスムーズ

Google  Homeの特徴は他のサービスとの連携がスムーズな点です。「Netflixでフルハウスを再生して」と言えば、テレビに繋いだChromecast経由でNetflixの動画を見られます。YouTubeの動画も同様です。パソコンやスマートフォンでPlay MusicやSpotifyを聴いていれば、キャストボタンで切り替えるだけでGoogle Homeから再生可能。

 

テレビといえば、Google HomeもClova WAVEもテレビの電源をオン/オフできますが、Google HomeはWi-Fiネットワークでの操作、Clova WAVEは赤外線通信による操作と仕組みが違います。Google HomeはWi-Fiが繋がればテレビと離れていても操作できますが、Clova WAVEはテレビと同じ部屋に置くなどの配慮が必要です。ただし、Clova WAVEはチャンネルの変更や音量の操作もできます。

↑Google HomeはLED照明「Hue」など他機器とも連携する↑Google HomeはLED照明「Hue」など他機器とも連携する

 

■癒やされキャラのClova WAVEと有能なGoogle Home

こうして比較していくと、Clova WAVEもGoogle Homeもそれぞれの個性があります。最後に、家族の一員という視点で検証したいと思います。質問に対して的確な応答をし、様々な機器と自然に連携するGoogle Homeはかなり優秀です。例えば、「海に行きたい」と話しかけると、Google Homeは海までの公共交通機関を使った経路を教えてくれます。

 

一方、Clova WAVEには「連続会話」機能があります。「海に行きたい」と話しかけると、「暑い日は海で泳ぎたくなりますね」と返し、緑色に光って次の会話の待機状態になります。「疲れちゃった」など話しかけると、「大丈夫でしょうか。あまり無理をしないでくださいね」と言って緑色に光ります。愚痴を言えば「何かあったのでしょうか。私でよければお話を聞きますよ」と言って緑色に光ります。

 

緑色の光、それはまさにLINEの「未読」と同じ、まだ会話が続く証拠です。まったくどうでもいいことを話しかけても、Clova WAVEは付き合って会話をしてくれます。会話が少々かみ合っていなくても、それが笑いを誘い、さらに癒やされます。ところが、そんな和やかな会話があるきっかけで突然終了するのです。「今日は寒いね」--そう言った途端、Clova WAVEは今日の気温を淡々と読み上げ、連続会話モードは終了です。それはまるでLINEの「既読スルー」状態。よく使われる命令コマンドは、癒やされたいなら禁句であると覚えておきましょう。

 

このように、Google Homeは秘書のように解答を返してくれますが、Clova WAVEには会話力があり、よりファミリー力が高いように思います。ご家庭との相性で選んでもいいですね。
さて、Clova WAVEとGoogle Home、どちらの機器も他社のサービスやIoT家電との連携を予定しています。ファームウェアのアップデートで機能も拡大していくでしょう。年内にはAmazonの「Amazon Echo」も発売されます。海外の展示会で発表されたものの、国内発売がまだ決まっていないスマートスピーカーも数多くあります。今後も注目を集めるデバイスであることは間違いありません。

容量4倍で電子コミックの大量保存OK! マンガ好きのための電子書籍リーダー「Kobo Aura ONE コミックEdition」

Rakuten Koboは、内蔵ストレージ容量を4倍に増強した7.8インチの防水電子書籍リーダー「Kobo Aura ONE コミックEdition」を年内に発売します。カラーはブラックのみで、価格は2万6784円です。

20171030-i03 (1)

 

「Kobo Aura ONE コミックEdition」は、シリーズ最上位モデル「Kobo Aura ONE」の7.8インチの大型ディスプレイや防水性能などはそのままに、内蔵メモリ容量を4倍増に当たる32GBに向上した電子書籍リーダー。容量を増強しても、厚さ(6.9mm)と質量(230g)は「Kobo Aura ONE」と変わりません。

20160906-a12 (1)↑「Kobo Aura ONE」

 

さらに防水技術「HZO Protection」を搭載し、水深2mの環境下で最大60分の耐久が可能なIPX8等級の防水機能を備えています。端末の内部に塗布されたコーティング技術により、ポート(USBケーブル接続口)カバーなしに浸水に耐えることができるため、万一の水没を気にせずに、風呂やキッチンなど水回りでも安心して使えます。

 

本機は、電子コミックを数多く読む国内ユーザーからの「より多くのコミックを端末で持ち運べるようメモリを増やしてほしい」という声を受けて開発されたもので、前モデルより大幅に増強した32GBの内蔵メモリ容量により、コミック約700冊分またはテキストベースの書籍約2万8000冊分を端末に保存できます(一般的なコミック1冊分のファイルサイズを約40MB、テキストベースの本1冊 分のファイルサイズを約1MBで計算した理論値)。また、7.8インチの大画面では300ppiの解像度のCarta E Ink HDタッチスクリーンで、コミックの細かい描写もはっきり、くっきりと読みやすい仕様になっています。

 

本機に搭載されている「ナチュラルライト」機能は、真っ白な昼光色からオレンジ色の電球色まで調節が可能。電球色に設定すると、睡眠の妨げになると言われるブルーライトを調節することができ、就寝前でも快適に読書を楽しめます。環境光センサーによる自動調光機能を搭載しているため、あらかじめ設定した好みの明るさ度合いをもとに、周囲の明るさに応じて自動で画面を明るくしたり暗くしたり調整できます。明るさの設定は、手動で調整することも可能。

↑ナチュラルライト機能を搭載↑ナチュラルライト機能を搭載

 

32GBの大容量メモリによりコミックを気軽に保存できる電子書籍リーダー「Kobo Aura ONE コミックEdition」。バッテリーが数週間持続するので、旅行や外出先などでもいつでも気軽に読書を楽しむことができそうですね。

【西田宗千佳連載】シャープは「AIレコメンド」を軸にテレビを変える

「週刊GetNavi」Vol.60-1

20171030-i02↑シャープ「AQUOS LC-55US5」

 

「選ぶ」ことの負担を軽減するためのレコメンド

シャープは11月11日より発売する「AQUOS 4K」シリーズにて、ネット連携を拡充する。その中核が、「COCORO VISION」という機能だ。「COCORO VISION」は、簡単にいえばテレビ番組の「レコメンド」機能。家族が見たテレビ番組、録画したテレビ番組、視聴したネット動画などを学習し、視聴時間帯などに応じて、好みの番組を教えてくれるものだ。シャープは2018年度までに、同社製4Kテレビの8割に「COCORO VISION」を搭載するとしている。

 

テレビにおいて「レコメンド」は大きなテーマである。なぜなら、この10年でテレビの見方は大きく変わっており、そこに対応するため、新しいテクノロジーが必要とされているからだ。

 

40年前、地上波(しかもアナログ)しかなかった頃は、番組の選択肢もそんなになかった。各家庭では必ず新聞をとっており、ラジオ・テレビ欄(ラテ欄)を見れば、その日に見たい番組がわかった。だが、ビデオデッキが登場して「録画」するようになってから、人々は今日より先の番組表を必要とし始めた。これに合わせて需要が伸びたのが「テレビ情報誌」だ。その後、多チャンネル化とレコーダーのデジタル化に伴い、電子番組表(EPG)が登場し、録画はさらに容易になった。新聞をとる人も減り、テレビの視聴行動はラテ欄からは産まれなくなっている。

 

一方で、人々が見る映像の出口は増え続けている。放送は健在で、もっとも大きなソースであることに変わりはないが、ネット配信やYouTubeもある。ゲームや音楽まで含めることもできる。テレビは「放送だけを見るもの」ではなく、様々な映像の出口となっている。

 

だが、自分が意思をもって「見たいもの」を選び続けるのは難しい。「選ぶ」という行為はそれなりに気を使うもので、リラックスしてテレビを見る、という行為には合わない部分もある。

 

そこで出てくるのが「レコメンド」。レコメンドによって「これからあなたが見たいであろうもの」を、多数の選択肢から示すことで、「選ぶ」という行為の負荷を軽減することが目的だ。

 

ただし問題は、「機械からの指示が適切とは限らない」ことである。過去のレコメンド機能に完璧なものはなかったし、「COCORO VISION」のものも、まだ完璧ではない。とはいえ、これからのテレビにレコメンドが必要であることは疑いがなく、いかに使いやすいレコメンド機能を搭載するか、その改善を進めやすい仕組みを導入するかが、テレビの開発において大きな価値になっていく。シャープは、レコメンドの精度を上げるため、動画配信やゲーム配信なども自社で「COCOROブランド」のサービスとして用意し、連携させていく戦略だ。

 

シャープは、自社家電で使うネットサービスを「COCORO+」ブランドに統一し、利用者の嗜好や行動を集約。同社の家電を持つ人がより高い価値を得られるようにしていく。現状はまだ価値が見えづらいが、より「人間くさい」「親しみを持てる」AIを作り、それを差別化要因にしたい、と考えているわけだ。

 

では、シャープ以外のメーカーは「テレビとレコメンド」の関係をどう考えているのか? そのあたりは次回のVol.60-2以降で解説する。

 

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サムスンの新AIアシスタント「Bixby 2.0」はSiriやCortana、Alexaとどこが違うのか?

じわじわと日本にも入りつつある音声アシスタントデバイス。Siriの登場から6年ほど経った今、もはやAIアシスタントは「音声で操れる便利なインターフェース」以上の存在へと進化しつつあります。AmazonのAlexa、GoogleのGoogleホームはスマートホーム関連の様々なIoTデバイスをつなげることで、消費者のインフラストラクチャの座を虎視眈々と狙っています。

 

サムスンもこの市場に食い込もうとしています。10月中旬、同社は、今年3月に発表したAIアシスタント「Bixby」を大幅にアップデートした「Bixby 2.0」を発表しました。当然ながら、狙いはただの音声アシスタントではありません。

20171026_kubo19Photo: Samsung

 

家電メーカーの強みを活かした戦略

サムスンの発表によるとBixby 2.0は家電を含めた多くのIoTデバイスをつなげ、簡単に操作、管理するためのハブとして位置づけられているとのこと。

上記の初期Bixbyのデモ動画でもよく分かるように、Bixbyは写真の送信やアラームの設定、予定の入力とあくまでも「スマートフォン用のインターフェース」という位置づけでした。

 

それが自宅の空調や照明、コーヒーメーカーや音響システム、テレビといった様々なデバイスをコントロールしてくれるスマートホームのAIアシスタントと進化するわけですね。これはまさにAmazonやGoogleがエコーやGoogleホームでやろうとしていることです。

 

2.0になり自然言語の認識も向上され、サムスンが今後発売する家電もどんどんとBixby 2.0に対応していくとのこと。先日の発表でも来年から発売されるテレビはBixby2.0対応のものが登場すると述べられています。サムスンは多くの家電を提供しているので、AmazonやGoogleと比べてこの点が同社の強みですね。

 

そう考えると、家電メーカーでもあるサムスンがスマートホームをまとめるAIアシスタントに取り組むのは理に適っています。現状、最も近いライバルは、SiriやCortanaといったアシスタントというより、巨大なエコシステムを作るべく奮闘しているAmazonのAlexaになりますね。

 

サムスンはディベロッパーのためのアプリ開発キットも公開する予定とのこと。サードパーティによるアプリも取り込んで「Bixbyエコシステム」を拡大させていきたいという狙いが見えます。

20171026_kubo20Photo: Samsung

 

AmazonとGoogleは各アシスタントを独立したスピーカーとして普及させようとしているのに対して、サムソンは既にユーザーが持っているスマートフォンを活用しようとしています。この違いも興味深いのですが、今後Bixby専用のスピーカーが登場するのか注目です。

 

立ちはだかるネットの巨人

狙いは野心的なBixby2.0ですが、海外メディアは割と冷めた目で見ているようです。Bixby誕生の際も、Galaxy S8の発売時点では英語に対応しておらず、わざわざボタンが存在しているのに使えないという状況が生まれてしまっています。

 

また、サムスンのスマートフォンユーザーの多くは既にGoogleアシスタントの利用者であるので、英語に対応したとしても、わざわざBixbyに乗り換えるほどの利便性があるのかどうか疑問が残ります。「データという面ではGoogleの方が有利だ」とBBCは指摘しています。

(出典:”Take two for Samsung’s troubled Bixby assistant”, BBC, October 19 2017, http://www.bbc.com/news/technology-41677366

 

The Vergeも「誰もサムソンに提供して欲しいとは思っていないサービスが、使えない状態で装着された状態である」と酷評。もちろん、ユーザー数が増え、対応デバイスが増え、ディベロッパーたちが参加するにつれて利便性が大幅に改善される可能性はありますが、今すぐユーザーたちの興奮を呼ぶプラットフォームにはなっていないというのが現状のようです。

(出典:“Samsung announces Bixby 2.0 six months after launching Bixby 1.0”, The Verge, October 18 2017, https://www.theverge.com/2017/10/18/16498120/samsung-bixby-digital-voice-assistant-second-generation-release )

 

IoTやショッピングなど、あらゆる場面のエコシステムの中心になっていくと見られている音声アシスタント。Bixby2.0からは、長期的な視野でインフラ側に回りたいというサムスンの野心が見えてきます。強力なライバルを前にして課題は多そうですが、家電メーカーとしての強みを活かせるのか今後に期待です。

 

手荷物に乗せるだけで置き引き対策に! 手のひらサイズの荷物番「TRENE(トレネ)」に大注目!

デジタルメモ「ポメラ」などでお馴染みのキングジムが、荷物を見守ってくれるデジタルツール「TRENE(トレネ)」を開発。10月11日より、同商品の“市場受容性の確認”などを目的に「Makuake」でクラウドファンディングを開始したのだが、目的金額を大きく上回る支援が集まっている。

出典画像:「一人での外出をもっと快適に!荷物を見守る小さなパートナー『TRENE(トレネ)』」Makuakeより。出典画像:「一人での外出をもっと快適に!荷物を見守る小さなパートナー『TRENE(トレネ)』」Makuakeより(以下:同)

 

簡単便利なモニタリングアラーム

「TRENE」は手のひらサイズのモニタリングアラームで、離席した際の手荷物などを管理してくれるアイテム。使い方は簡単で、ノートパソコンなどの荷物の上に乗せるだけ。スマートフォンとBluetoothで連携し、持ち主が一定以上離れた状態で荷物が動かされると、光とアラーム音を発する。

 

そして、持ち主が席に戻ってくると、自動的に“警戒状態”を解除。ユーザーの着席時に誤作動でアラームが鳴る事はなく、使用の際にいちいち再起動させたりといった煩わしい操作も必要ない。

 

 

また、アラームの強弱は「大」「中」「小」の三段階で調節可能。「カフェ」「ワーキングスペース」「セミナー」などの様々なシーンで活用できる。“置き引き”などの抑止力として使える便利なアイテムに、SNSなどでは「ちょうど良い防犯グッズが出たな… これは欲しい」「1人でノーパソもって出かけること多いから重宝しそう」「使用方法が簡単そうでいいな」「ネーミングが面白い! これを置かれたら“盗れねー”から“トレネ”なのかな?」との声が相次いだ。

 

「ポメラ」「テプラ」を生み出したキングジムの新たな挑戦

これまでは“電子文具”のメーカーというイメージが強かったキングジムが、なぜこのような防犯グッズを開発したのだろうか。「Makuake」の「TRENE」特設サイトによると、きっかけは商品開発部・渡部純平さんの実体験にあるようだ。

 

ある日、カフェで仕事をしていた彼の元に取引先から電話が。急なことだったので、荷物をまとめる暇もなく店外に飛び出し電話に出たのだが、1人でカフェを訪れていた彼は席に置きっぱなしの荷物が気になって仕方がなかったとのこと。そこで渡部は、このようなストレスを解消して仕事のパフォーマンスを上げるために「TRENE」の開発を企画した。

 

日常の“ちょっとした不安”をきっかけに作られた画期的な商品に、世のビジネスマンは大注目。目標金額は50万円に設定されていたのだが、残り85日を残した10月16日現在で既に250万を超える支援が寄せられている。色々な場面で頼りになりそうな、小さな荷物番「TRENE」。「ポメラ」や「テプラ」といった同社の先輩主力商品に負けず劣らずの人気を博すかも?

NECの新PC「LAVIE Note NEXT」を触ってわかった、僕たちが本当にPCに必要と思う機能

先日発表された、NECの新たな15.6型ノートPC「LAVIE Note NEXT」。ゼロベースの開発で、新たにホームノートPCを再定義するべく生まれた意欲作となっており、デザインも機能も従来機から一新されたモデルです。機能に関しても全てを見直し、なくてはならない機能は搭載しながらも、「あった方が良い機能」を精査。本当に必要かどうかを判断したうえで、搭載するかどうか検討が重ねられたとのこと。

 

↑最上位モデル「NX850/JA」。実売価格:22万5580円↑最上位モデル「NX850/JA」。実売価格:22万5580円

↑ミドルレンジモデル「NX750/JA」。実売価格:21万4780円↑ミドルレンジモデル「NX750/JA」。実売価格:21万4780円

↑エントリーモデル「NX550/JA」。実売価格:19万3180円↑エントリーモデル「NX550/JA」。実売価格:19万3180円

 

まず外観については、かなりソリッドな仕上がりになっています。見た目のシンプルさを目指すPCは数多くありますが、これほどまでにエッジを効かせたソリッド感の高いPCはなかなかない。エッジを立たせてしまうことで、ラウンドデザインのモデルよりも厚みを感じてしまうかもしれませんが、基本的には自宅で使うことを想定している15.6型なのであまり気にならず、むしろちょうどいい安定感と言えます。またソリッドデザインゆえに、素材との相性も良く手触りも好印象。打ちっぱなしのコンクリートのような心地良い触感です。

 

↑全体的にエッジがたっていて、真四角の箱のようなソリッド感があります↑全体的にエッジがたっていて、真四角の箱のようなソリッド感があります

 

ボタンやスピーカー、インターフェースに関しても無駄なものが省かれた、シンプルな仕様になっています。例えばスピーカーは、従来はキーボードの上部に配置していたため、キーボードとディスプレイの間にスペースが必要になっていました。しかし、スピーカーを本体底部に移動することで、その分の省スペース化がかなえられています。しかし、従来はヤマハ製スピーカーを採用していましたが、底部に移したことでスピーカーの本領を発揮するのが難しくなったため、今回はヤマハ製ではないスピーカーを採用したとのこと。

 

↑余分なボタンや無くしスピーカーを移したキーボードまわり↑余分なボタンや無くしスピーカーを移したキーボードまわり

 

■何よりも必要なものは「起動の速さ」だった

 

このように、パソコン開発においてサイズや機能、デザインはそれぞれトレードオフになってしまうことが多いものです。開発の再定義が施されたLAVIE Note NEXTを見ていると、サイズ、機能、デザインのそれぞれどの部分を優先したかがポイントになっているとわかります。キーボードの方向キーが廃されている反面、BDXL対応の光学ドライブが残されているなど、NECが下した機能の取捨選択がうかがえるのも面白い。

 

PCを再定義するにあたり、ユーザーのPCに対する不満を解消することも検討されています。特に不満の高かった動作速度に着目し、起動時間の改良を徹底。CPUには第8世代インテルCoreプロセッサーを採用し、最新の高速SSDとHDDを組み合わせることで、最上位機「NX850/JA」で約10.6秒という驚異的な速さのOS起動時間を実現しました。タブレットPCやスマートフォンに慣れているユーザーにとって、最大のストレスとなり得るノートPCの起動速度ですが、LAVIE Note NEXTの誇る起動速度はそのストレスを払拭する勢いですね。

 

発表会では、アスリートの飯塚翔太選手がゲストとして登壇していましたが、極限まで無駄な筋力をそぎ落とし10.08秒の100m走記録を出した飯塚選手の背景は、今回のLAVIE Note NEXTとまさに通じるものがありました。本当にユーザーにとって便利なPCは何かを考え抜いたLAVIE Note NEXT、まずはそのシンプルかつ高水準な仕上がりを店頭で確かめてみてください。

 

【SPEC】

(NX850/JA)

●OS:Windows 10 Home 64ビット ●CPU:第8世代インテルCore i7-8550U ●メモリ:8GB(4GB×2、最大32GB) ●ストレージ:128GB SSD+1TB HDD ●ディスプレイ:15.6型ワイド(1920×1080ドット、タッチ非対応) ●バッテリー:約7.3時間 ●サイズ:W361×D243×H25mm ●質量:約2.3kg

 

(NX750/JA)

●OS:Windows 10 Home 64ビット ●CPU:第8世代インテルCore i7-8550U ●メモリ:8GB(4GB×2、最大32GB) ●ストレージ:1TB SSHD ●ディスプレイ:15.6型ワイド(1920×1080ドット、タッチ非対応) ●バッテリー:約6.3時間 ●サイズ:W361×D243×H25mm ●質量:約2.3kg

 

(NX550/JA)

●OS:Windows 10 Home 64ビット ●CPU:第8世代インテルCore i5-8250U ●メモリ:4GB(4GB×1、最大32GB) ●ストレージ:1TB HDD ●ディスプレイ:15.6型ワイド(1920×1080ドット、タッチ非対応) ●バッテリー:約6.9時間 ●サイズ:W361×D243×H25mm ●質量:約2.3kg

「Xperia XZ1」をZ3/Z4/Z5と5項目で比較! 歴代Zシリーズからどこまで進化した?

ソニーのスマートフォン、Xperiaシリーズの2017年秋冬新製品「Xperia XZ1」が発表されました。今回はその特徴を、過去機種の「Xperia Z」シリーズと比べながら明らかにしたいと思います。

20171027-i01 (20)↑ソニーモバイル「Xperia XZ1」(ムーンリットブルー、ブラック、ウォームシルバー、ヴィーナスピンク)

 

ソニーのXperia Zシリーズは2014年秋冬モデルである「Xperia Z3」から日本の大手3キャリアが揃って取り扱うようになりました。Xperiaが尖ったハイスペックスマホを求めるマニア層だけでなく、より広いユーザー層に浸透しはじめたのはちょうどこの頃からだったように思います。

 

以降、2015年の夏モデルとして発売された「Xperia Z4」から、同年の秋冬モデルである「Xperia Z5」まで国内のXperiaといえばソニーが誇る先端技術を詰め込んだ「Zシリーズ」が定番モデルとなってきました。当時は大手キャリアでスマホを買うと契約期間の“2年縛り”が存在していた頃だったので、いまごろちょうど「買い換え時」を迎えている方も多いのではないでしょうか。使い慣れたXperia。最新モデルがどれぐらい進化しているのか見ていきましょう。まずは本体のデザイン、サイズ感から。

 

①【サイズ】これまでよりもやや長いが持ちやすい

写真をご覧いただくとわかるように、Xperia XZ1(以下:XZ1)は縦方向のサイズがXperia Z5(以下:Z5)に比べるとやや長くなっています。Z5とほぼサイズが変わらない「Xperia Z4(以下:Z4)」「Xperia Z3(以下:Z3)」も隣に並べてみました。

 

スペックの外形寸法で比較すると、XZ1は約73W×148H×7.4Dmm、Z5は約72W×146H×7.3Dmmとなり、厚みはほぼ変わらず。やはり縦方向には2cmほど長いようです。XZ1では前機種のXperia XZsと比べても、約50%ほど内蔵スピーカーの音圧を上げるため内部の容積を多めに確保したことも影響しているのかもしれません。でも確かにその効果は動画を鑑賞する時など、とても聴きやすくなったスピーカーサウンドにしっかりと表れています。

↑左からXZ1、Z5、Z4、Z3↑左からXZ1、Z5、Z4、Z3

 

↑本体は高さ方向のサイズがXZ1(いちばん左側)でやや伸びている↑本体は高さ方向のサイズがXZ1(いちばん左側)でやや伸びている

 

本体の厚みについては実機に触れてみると、むしろXZ1の方が薄くなったような手応えがあります。両サイドのエッジをラウンドさせた「ループサーフェスデザイン」の効果によるものかもしれません。同じ約5.2型/フルHDのディスプレイが、片手持ちでより操作しやすくなったようにも感じられます。

↑本体の厚みはほぼ変わらず。手で持つとXZ1の方が持ちやすく感じる↑XZ1(左)とZ5(右)の本体の厚みはほぼ変わらず。手で持つとXZ1の方が持ちやすく感じる

 

↑サイドは表裏のコーナーが緩やかにラウンドしているループサーフェスデザインに。Xperia Z5から指紋認証が搭載されているが、反応速度はXperia X Performanceの頃から大きく向上している↑サイドは表裏のコーナーが緩やかにラウンドしているループサーフェスデザインに。Xperia Z5から指紋認証が搭載されているが、反応速度はXperia X Performanceの頃から大きく向上している

 

とても薄型の筐体ですが、その堅牢性については背面から両サイドまで一体の押し出し成形によるバスタブ構造のメタルフレームを使っているので、実は「Xperia史上・最高強度」を実現しています。フロントガラスにもコーニングの強化ガラス「Gorilla Glass 5」を採用。Z5、XZ1ともに防水IPX5/8相当&防塵IP6X相当のスペックなので、水濡れにも強く設計されています。

XZ1は背面から両サイドまで一枚のメタルプレートから作られているので、薄型なのにボディは強靱XZ1は背面から両サイドまで一枚のメタルプレートから作られているので、薄型なのにボディは強靱

 

本体のカラーは、背面にガラスパネルを使い全体に光沢感が強めのZ4/Z3に比べて、Z5から背面がメタル素材になっています。色合いも落ち着いた印象。Xperia Xシリーズからは、フロントベゼルも背面・サイドと同じ色に統一されています。実はXZ1の「ムーンリットブルー」はソニーのワイヤレスヘッドホン・イヤホン「h.ear」シリーズの最新モデルにも同じ色を揃えています。

↑ムーンリットブルー↑ムーンリットブルー

 

↑背面パネルはいちばん右側のZ4がガラス。Z5(中央)からメタルになった↑背面パネルはいちばん右側のZ4がガラス。Z5(中央)からメタルになった

 

②【使い勝手】SIMとSDカードスロットが別に

細かなところではSIMカードスロットがSDカードスロットと別々に設けられています。Xperia Z5/Z4は一体型のスロットだったので、SDカードを交換しようとするとSIMカードも同時に抜かなければならず、そのたびに端末の再起動が必要でした。SIMカードを出し入れしなければならないため、細かな傷が付いて接触不良が発生するとSIMカードの再購入が必要になる場合もあります。実際に筆者もXperia Z5 Premiumを使っていた頃に、ハイレゾの楽曲を入れたSDカードをしょっちゅう差し替えていたので、SIMカードを1年半で2回ほど買い換えました。ですので、別々のスロットは大歓迎です。

↑XZ1はSIMとSDカードのスロットが別々になっている↑XZ1はSIMとSDカードのスロットが別々になっている

 

③【カメラ】暗いところでもきれいに撮れる

カメラ機能についてはXperia XZ Premium、Xperia XZsの世代から搭載されているメモリー積層型のCMOSイメージセンサーを中核とする「Motion Eyeカメラシステム」のおかげで、高品位な写真が簡単に撮れます。被写体の動きを自動検出して、最大で4フレームぶんの画像をバッファリングしながら、シャッターボタンが押される直前の画像を記録する「先読み撮影」、最大960fpsの「スーパースローモーション撮影」などがその代表的な機能です。

 

XZ1からはさらに被写体となる人物の「笑顔を自動で検知」して、決定的瞬間の前後を逃さず記録できるように先読み撮影機能がパワーアップしています。動いている被写体にフォーカスを合わせ続けながら連写ができる機能も追加されています。

↑リアのメインカメラユニット。有効画素数はXZ1が1920万画素、Z5が2300万画素↑リアのメインカメラユニット。有効画素数はXZ1が1920万画素、Z5が2300万画素

 

↑フロントカメラのユニット。有効画素数はXZ1が1320万画素、Z5が510万画素↑フロントカメラのユニット。有効画素数はXZ1が1320万画素、Z5が510万画素

 

単眼カメラユニットのスマホで、人物や食べ物、自由造形(置物など)を3D撮影して、手軽に3Dアバターや3Dプリンターで出力できるオブジェが作れるアプリ「3Dクリエーター」もXZ1から搭載されています。3Dクリエイターで自由造形の撮影を試してみましたが、撮影そのものに複雑な操作は要らないものの、被写体の回りを360度、撮影している自分がぐるっとひと回りできる環境を整えるのが意外に大変でした。3Dクリエイターに加えて、笑顔検知やオートフォーカス連写の機能は今年の夏に発売されたXperia XZ Premiumにもアップデートで追加されるそうです。

↑3Dクリエイターで猫の置物を撮影。テーブルまでキャプチャーされてしまうなど、きれいに撮るのがなかなか難しかった↑3Dクリエイターで猫の置物を撮影。テーブルまでキャプチャーされてしまうなど、きれいに撮るのがなかなか難しかった

 

XperiaはZシリーズから暗い場所でも明るく写真や動画が撮れるスマホとして高く評価されていましたが、XZ1はメインカメラのセンサーを大型化して、より多くの光を取り込めるようさらに改良されています。実際に撮影した写真を見比べてもらうと、XZ1では暗部の再現性が上がり、色合いがますます自然になったことがわかります。

 

【作例】(クリックすると拡大できます)

↑夜景を4台のXperiaで撮影。Xperia XZ1はやや暖色が強めに撮れた。どのXperiaも夜景を明るく撮れる優秀なカメラ機能を搭載している↑夜景を4台のXperiaで撮影。Xperia XZ1はやや暖色が強めに撮れた。どのXperiaも夜景を明るく撮れる優秀なカメラ機能を搭載している

 

↑昼間の室内で野菜を撮影。みかんやにんじんの皮のディティールは最新モデルのXZ1に近いジェネレーションほどしっかり残る↑昼間の室内で野菜を撮影。みかんやにんじんの皮のディティールは最新モデルのXZ1に近いジェネレーションほどしっかり残る

 

↑フロントカメラで自分撮り。Z3と比べてXZ1は圧倒的に背景が広く写し込めるようになった点に要注目だ。これは買い換えたくなる↑フロントカメラで自分撮り。Z3と比べてXZ1は圧倒的に背景が広く写し込めるようになった点に要注目だ。これは買い換えたくなる

 

④【画質】HDR対応で動画がきれい

動画視聴については、XZ1のディスプレイがHDR(ハイ・ダイナミック・レンジ)対応になったことで、より人間の目で見る明暗のコントラスト、豊かな色合いに映像が近づいています。HDR表示の実力を確かめるために、Netflixで配信されているHDRコンテンツを見比べてみました。Netflixの作品検索に「HDR」と入力すると、現在視聴できるHDR作品がリストに並んできます。

 

ディスプレイ設定の「明るさの自動調節」をオフにして、輝度を最高レベルに上げたうえで、映像モードは「スタンダード」、高画質処理系の機能は設定をオフにしています。XZ1では明るい部分のピークが破綻せずに、被写体のディティールを残しています。暗部の階調表現も優秀です。色はHDR機能の有無によるものというよりも、Z5のディスプレイが全体にマゼンタが強い印象を受けました。

↑Xperia XZ1(上)とZ5(下)でNetflixのHDRコンテンツを比較。明暗のディティールを再現できる力はHDR対応のXZ1の方が上手。色合いはZ5の方がマゼンタがやや強めに感じられた↑Xperia XZ1(上)とZ5(下)でNetflixのHDRコンテンツを比較。明暗のディティールを再現できる力はHDR対応のXZ1の方が上手。色合いはZ5の方がマゼンタがやや強めに感じられた

 

⑤【音質】ハイレゾ再生はもちろん音質もアップ

続いてオーディオ機能を比べます。その前にZシリーズの「ハイレゾ対応」の歴史を振り返ってみましょう。ヘッドホン端子から最大96kHz/24bitまでのハイレゾ出力が可能になったのはZ3から。当時再生できるファイル形式はFLACとWAV、ALACでした。USBオーディオ出力の場合は192kHz/24bitまで。USBケーブルでポタアンなどにつないでハイレゾ再生が楽しめるようになったのはXperia Z2からでした。圧縮音源も192kHz/24bit相当のハイレゾ品質にアプコン再生ができる「DSEE HX」はZ3から搭載されたフィーチャーでした。

 

Z4から、Bluetoothワイヤレス再生もハイレゾ相当の音質で楽しめるソニー独自のコーデック「LDAC」に対応しました。ヘッドホン端子からのハイレゾ出力は192kHz/24bitに到達して、再生できるファイル形式にAIFFも加わりました。ヘッドホン端子に接続された機器に合わせて音質を最適化する「自動最適化」の機能も本機以降から追加されています。

 

Z5はオーディオ再生のパフォーマンスに大きな変更がなかった代わりに、現在も販売されているハイレゾ対応のノイズキャンセリングイヤホン「MDR-NC750」が同時期に発売されました。

 

XZ1では先に触れたとおり内蔵スピーカーの容積がアップしています。2016年の秋冬モデルとして発売された「Xperia XZ」から、イヤホン出力もアナログ回路の見直しをかけて音質・音圧がパワーアップしています。

↑イヤホンでハイレゾ再生を聴き比べた↑イヤホンでハイレゾ再生を聴き比べた

 

以上の歴史を踏まえたうえでZ3からXZ1まで音質を聴き比べましょう。リファレンスのイヤホンにはAKGのハイレゾイヤホン「N30」を使っています。まずZ3からZ4の段階で明らかに音場の広がりと奥行き感が増しています。192kHz/24bit音源の実力がフルに引き出せることも大きなポイントです。Z4とZ5の比較では中低域の彫りが深くなって、音像がタイトに引き締まりました。さらにXZ1をZ5と聴き比べてみると音の印象がさらに鮮明になっています。オーケストラやジャズのビッグバンドを聴いてみると、元もと高い解像感に加えて、さらに微細な音も明瞭に浮かび上がらせる余裕が生まれた手応えも得られました。

 

ただ、いまの最新ハイレゾスマホの中で特に高音質と言われている“グランビート”「DP-CMX1」やLGの「V30+」など、アンプを強化しているモデルに比べると音の厚みではやや力不足を感じてしまいます。特に電車の中などアウトドアで音楽を聴くときにはボリュームのゲージ全体を「10」とするなら、8から9ぐらいの位置にまで音量を上げないと聞こえづらいこともよくあります。ノイズキャンセリングイヤホンやヘッドホンを組み合わせれば良いのかもしれませんが、多くのユーザーが普通のイヤホンを使った場合も快適に音ものコンテンツが楽しめるように、そろそろウォークマンに搭載しているフルデジタルアンプ「S-Master HX」の搭載もぜひ実現してほしいと思います。

 

最後にXperiaはXシリーズになってから、内蔵バッテリーの長寿命化にも目を向けたスマート充電機能「いたわり充電」が加わっていることにもひとこと触れておきたいと思います。カメラや動画・音楽再生の機能は強化されるほどバッテリーも消費するものなので、その点から見ても変わらない使い勝手がキープできているところはさすがといえます。

↑XZ1は電池の寿命を長く持たせられるよう「いたわり充電」の機能が搭載されている↑XZ1は電池の寿命を長く持たせられるよう「いたわり充電」の機能が搭載されている

 

特筆するような新機能こそないものの、全体的に機能が強化された今度のXperia XZ1は、これまでZシリーズを使ってきたXperiaユーザーにとって買い換える価値のある端末に仕上がっているのではないでしょうか。Xperia Z3~Z5を使っている方は、ぜひ店頭で実機をチェックしてみて下さい。

 

どこでもエアコンやスマホ美顔器――わくわく感が凄い「+Style」の注目新製品まとめ

ソフトバンクが運営する消費者参加型プラットフォーム「+Style」が、新宿タカシマヤ ザ・メインスクエアで10月25日から31日まで限定ショップをオープン中。ショップでは催事展示と販売商品展示を合わせて56商品を用意しており、そのうちの19製品はオープン初日に発表された新製品となります。今回は新製品の中でも、筆者的に気になったモノをまとめてみました。ユニークさと新たな利便性を兼ね備えるガジェットの数々をお楽しみください。

 

【1】大切な愛車をスマホで管理する「ZUS Smart Car Charger」

「ZUS Smart Car Charger」は、スマートフォンの充電やクルマのバッテリー、駐車場での駐車場所を知らせる次世代カーチャージャー。駐車場所に関しては地図だけでなく、コンパスでも表示してくれるので、どの方向に停めたかがすぐにわかります。

 

↑MIL規格に対応した車載充電器「Smartcarcharger」。実売価格は4622円↑MIL規格に対応した車載充電器「Smartcarcharger」。実売価格は4622円

 

【2】持ち運べるエアコン!?「evaSmart」

空気清浄機のように家やオフィスなどで持ち運びができる気化式のポータブルエアコン。冷却、加湿、空気清浄の3つの機能が使えます。

 

↑持ち運びできるエアコン「evasmart」。価格は未定。↑場所を選ばないサイズ感。価格は未定

 

【3】日常に溶け込むタブレットPC「DIRROR」

鏡と融合させるという思い切ったタブレットPC。普段はもちろんスタンドの鏡として使うことができますが、例えばお出かけ前のセットが終わったところで、Windows 10搭載のタブレットに早変わりし予定やニュースを確認する、なんて使い方もできそう。写真を表示すればフォトフレームとしても活躍します。

 

↑タブレットPCが融合した鏡「DIRROR」。価格は未定。↑タブレットPCが融合した鏡「DIRROR」。価格は未定。

 

【4】スマホ内のメモをいつでも印刷できる「nemonic」

スマートフォンから操作ができるラベルプリンター。印刷した紙は付箋紙のように糊付けされているので、そのままデスクトップなどに貼り付けることができます。感熱紙を使って居るので、インク代やトナー代がかからずに安価で使えるのも魅力です。

 

↑付せんメモプリンター「memonic」。実売価格は1万7064円。↑付せんメモプリンター「memonic」。実売価格は1万7064円。

 

【5】プログラミングが学べるペーパークラフトロボ「Kamibot」

次は知育ロボットのkamibot。本体は筒状の小型ロボットですが、ペーパークラフトをロボットに組み合わせることで、さまざまなキャラクターとして動かすことができます。ロボット自体はBluetoothを介してスマートフォンから操作。簡単なプログラミングで遊べるのもポイントです。赤外線センサーで黒い線を辿ったり、超音波センサーで障害物を避けながら移動します。

 

↑ペーパークラフト ロボット「KamiBot」。実売価格は2万5920円。↑ペーパークラフトロボット「KamiBot」。実売価格は2万5920円

 

↑ペーパークラフトはKamiBot公式サイトからダウンロードできる↑ペーパークラフトはKamiBot公式サイトからダウンロードできる

 

【6】危険なガスをチェックする「Radoneye Plus」

日本では耳慣れないラドンと言う物質ですが、アメリカをはじめとする海外では、不動産売買時にラドンの測定結果を記載しなくてはならないほどの有害物質。そのラドンの数値を測れるのがSmart Radonガスセンサーです。

 

↑Smaert Radonガスセンサー「Radoneye Plus」。価格は未定↑Smaert Radonガスセンサー「Radoneye Plus」。価格は未定

 

【7】夜道のランニングで活躍する「NEOPOP ArmBand」

メッセージをLEDで表示できるアームバンドNEOPOP ArmBand。スマートフォンのアプリを使って、好きなメッセージなどを表示できます。生活防水なので、多少の雨に降られても使用可能。暗い夜のランニングや犬の散歩時の首輪、イベント時の盛り上げグッズとしても利用できます。

 

↑LEDバンド「NEOPOP ArmBand」。価格は未定↑LEDバンド「NEOPOP ArmBand」。価格は未定

 

【8】迷惑電話を強力ブロック「トビラフォン」

トビラフォン自体は、すでにシャープ製の電話に組み込まれた製品が発売しており、サービスも始まっています。今回は既存の固定電話でもトビラフォンのサービスが使えるアタッチメントのリリース。利用者からの申請や警察や自治体からの提供、トビラシステムズ社の独自調査によって、よく使われている迷惑電話番号を管理し、その番号からの電話を着信前にシャットダウンしてくれます。

 

↑迷惑電話を遮断する「トビラフォン」。実売価格は1万1880円↑迷惑電話を遮断する「トビラフォン」(写真右)。実売価格は1万1880円

 

【9】iPhoneでペンライトの光や色をコントロールする「チアライトAir」

複数のペンライトの光を一括で管理できるチアライトAir。iPhoneやiPadの専用ソフトを使って、ペンライトの光りかたや色を管理することができます。半径20m以内であれば、何本でもペンライトを制御することができるので、統一感のあるペンライトによる応援が楽しめます。

 

↑iPhoneでコントロールするペンライト「チアライトAir」。実売価格は4300円↑iPhoneでコントロールするペンライト「チアライトAir」。実売価格は4300円

 

【10】折りたたみ式の自撮棒内蔵スマホケース「STIKBOX」

スマートフォンケースの裏側に折りたたみ式の自撮り棒が内蔵してあり、いつでもどこでも手軽に自撮りが可能。スマホとBluetooth接続して、シャッター操作もできます。11月中にiPhone 7/7 Plus対応モデルを発売予定。

 

↑自撮り棒内蔵のスマートフォンケース「STIK box」。価格は未定↑自撮り棒内蔵のスマートフォンケース「STIK box」。価格は未定

 

【11】8000mAhを快適に持ち歩ける「ジニアス パック プレミアム」

イタリアデザインのバックパックに8000mAhの大容量バッテリーを搭載。防水加工や180度開閉などバックパックとしての性能はもちろんのこと、スマートフォンやタブレットなどUSB充電ができます。USB端子は内部に2ポート、外付けで1ポートを用意。

 

↑大容量バッテリー搭載の「ジニアス パック プレミアム」。実売価格は2万4840円。11月中旬発売↑大容量バッテリー搭載の「ジニアス パック プレミアム」。実売価格は2万4840円。11月中旬発売

 

【12】スマートフォンに取り付けて使う美顔器「NOFL Smart」

EMS美顔器で電気筋肉刺激により、顔に張りと弾力を与えます。腹筋を鍛える器具と同じ仕組みで、専用アプリと連携することで本体をコントロール。目の周りやフェイスライン、ほうれい線など、ケアするか箇所によって稼働時間や電流レベル、パルスタイミングなど最適な設定で使用できます。

 

↑スマホと連携する美顔器「NOFL Smart」。想定実売価格は1万8000円(税込)↑スマホと連携する美顔器「NOFL Smart」。想定実売価格は1万8000円(税込)

 

【13】瀬戸特産の白雲陶器を使った音の器「瀬戸音(セトーネ)」

iPhoneをセットすると、金管楽器の要領で音を拡散する効果を得ます。電源を必要とせず、拡音する仕組み。また、一輪挿しの花瓶のような佇まいなので、リビングや居間などにしっくりくるのも魅力のひとつです。

 

↑iPhoneの音を拡散する「瀬戸音(セトーネ)」。価格は未定↑iPhoneの音を拡散する「瀬戸音(セトーネ)」。価格は未定

 

ほかにもまだまだスタートアップらしい目新しい商品が目白押しです。参考出展のものも多いですが、実際に購入できるものもあるので、気になった人は限定ショップに見に行ってみましょう。

【iOS 11】実はこんな方法も! 電源ボタンを使わず電源を切る便利テク

iPhoneの電源を切る場合、本体の電源ボタンを押すのが基本です。しかし、ボタンが壊れているなどの理由で使えないときもありますよね。実は、そんなときに使えるボタンを押さずに電源を切る方法があるんです! 従来から事前に設定しておけば「AssistiveTouch」機能を使うことで電源を切ることができましたが、iOS 11からは設定メニューに電源を切る項目が追加されたため、わかりやすい操作で電源を切れるようになりました。

 

設定メニューから電源を切る

20171026_y-koba1_iPhone (1)↑まずは「設定」を開いて「一般」をタップします

 

20171026_y-koba1_iPhone (2)↑画面最下部にある「システム終了」をタップします

 

20171026_y-koba1_iPhone (3)↑このように電源をおしたときと同じ終了用画面が表示されます。あとは「スライドで電源オフ」のスイッチを右へスワイプすれば電源がオフになります

 

AssistiveTouchを使って電源を切る方法に比べると、はるかに簡単になったのがわかると思います。電源ボタンに不具合が発生した際は、この方法でサクッと終了しましょう。