米野生動物センターの職員が「キツネの被り物」をかぶる切実な理由

キツネの被り物をかぶった人物が、手のひらサイズの小さな動物にミルクを与えている……。一見すると、ジョークかと思うようなこの光景。でも、キツネになったこの人物は真剣でした。

↑変装にはきちんとした理由があった(画像提供/AP/YouTube)

 

この写真と動画が撮影されたのは、米バージニア州にあるリッチモンド・野生動物センター。ミルクを与えてもらっていたのはアカギツネの赤ちゃんで、キツネの被り物をかぶっていたのは同センターのエグゼクティブ・ディレクターです。

 

変装の理由は、アカギツネの赤ちゃんに母ギツネからミルクをもらっていると思わせるため。この赤ちゃんギツネは先日、地域の路地で発見され、同センターまで届けられました。発見当時はへその緒が付いたままで、生まれて24時間以内の状態だったとみられています。

 

センターでは当初、赤ちゃんギツネを母ギツネのもとに返そうとしたのですが、母ギツネの巣穴は見つかったものの、どうやら猟師の罠にはまってしまったようで、姿が見えませんでした。

 

そこで同センターでは、母ギツネになりきって、この赤ちゃんギツネが人間慣れしないように、人間の生活音もできるだけしないような環境で育てているのです。

 

目標は、この赤ちゃんギツネを野生に戻すこと。同センターの職員が母ギツネになりきって世話するのは、赤ちゃんギツネが自分をキツネだと認識して、野生で生き残ってもらうためとのことです。

 

【主な参考記事】

Khon2. Staff at a Virginia wildlife center pretend to be red foxes as they care for an orphaned kit. March 12 2024

チョコレートが危機! アフリカのカカオ工場が大変なことになっていた

チョコレートの原料となるカカオ。ラグビーボールのような形のカカオの実の中にはカカオ豆が入っていて、チョコレート作りに使われます。

↑生産量が減っているカカオ

 

ただし、ここ最近、世界のカカオが不足しており、カカオの産地ではカカオ工場が閉鎖することも起きているのです。

 

例えば、世界最大のカカオ生産国のコートジボワール。同国のカカオ生産量は、世界の生産量の約6割を占めると言われていますが、過去3年間にわたりカカオの不作が続き、2024年もまた不作に見舞われそうだというのです。

 

2024年のカカオの価格は、すでに2023年の2倍以上に高騰し、史上最高額に達しています。そのため、コートジボワールにある主要カカオ工場の一つは、カカオ価格の高騰を理由にカカオ豆を購入することを中止。現在は、残っている在庫で稼働しているそうですが、ある関係者の話では、工場はほとんど稼働していない状態になっているのだとか。同様に、コートジボワールの別の工場もまもなく閉鎖される可能性があると言われているのです。

 

カカオ生産量世界2位のガーナでも、国営のカカオ工場を含む主要な8つの工場が、2023年10月から操業を中止していると報じられ、同じような状況に陥っています。

 

国際カカオ機関では、今シーズンの世界のカカオ生産量は10.9%減の445万トンになると予測。ただ、世界でチョコレートを求めるニーズは変化がなく、需要と供給がアンバランスな状態になっているとみられています。

 

米国では2023年、小売店で販売されたチョコレート製品の価格が前年より11.6%高くなったことがわかっており、この価格高騰は2024年も続いていくものと考えられます。

 

【主な参考記事】

New York Post. Chocolate prices likely to soar as African cocoa processing plants can’t afford to buy beans. March 13 2024

米高級寿司店に女性客から不満の声。共感が広がる驚きの理由とは?

米ニューヨークで一人約10万円のおまかせメニューを提供する、ミシュラン二つ星の寿司店。ここを訪れたインフルエンサーが「残念ながら特別に訪れる価値はない!」とコメントし、米国人の中で共感が広がっています。その理由は、日本ではあまり起こらないようなものでした……。

↑異文化ミスコミュニケーション

 

インフルエンサーのザラゴザさんがこの寿司店を訪れたのは6回目。2023年秋に同店がミシュランの二つ星を獲得してからは、初めてのことでした。おつまみ5〜6品から始まり、クオリティの高い寿司を楽しめる店で、価格はワインのペアリング付きで一人700ドル(約10万円※)と、高級店です。

※1ドル=約148円で換算(2024年3月15日現在)

 

しかしザラゴザさんが、この食事に不満を感じたのは、ペアリングされたワインの組み合わせにまとまりがなく、ときには”ぎこちないタイミング“で提供されたこと。それに加えて、一緒に訪れた友人の中に女性が一人いたのですが、「彼女は量が少な目になる」と言われたことだと明かしたのです。

 

一般的に、男性に比べると女性の食べる量は少なめ。寿司店では、全てのおまかせメニューを食べきれるように、「シャリを少なめにしてほしい」と寿司職人に頼む客もいます。

 

そのため、同店でもそのような意図でこの客に配慮して行ったようですが、この女性は「そんなことは望んでいなかった」というのです。

 

米国は、日本以上に性別による差別に敏感な国。「女性だから」という見た目の理由だけで、食事の量を変えることは差別と受け取られかねないのでしょう。

 

また、食事の最後で、友人の一人が最後の一貫はいらないので、ザラゴザにあげてほしいと頼んだそう。しかし、ザラゴザさんがその1貫に手を伸ばす前に、寿司職人がその握りを取って目の前のごみ箱に捨ててしまったというのです。「寿司を長いこと放置すると傷んでしまう」というのが寿司職人の理由でしたが、ザラゴザさんとその友人たちは、「目の前で食べ物をひったくられて捨てられるのを見るのは衝撃だった」と話し、「もうこの店を訪れる価値はない」と語ったのです。

 

「同じ700ドルを払っているのに、女性だから小さくなるの?」「女性だから小さくなると言われたら、私も怒る」「信じられないほどアンプロフェッショナルで差別的」などと、この投稿には共感するコメントが多く寄せられています。

 

文化や価値観の違いによって起きる、今回のようなこの反応。もしかしたら、私たちが海外旅行で訪れた先で、知らないうちに現地の人にとって失礼な行いをしてしまうことだってあり得るかもしれません。もし海外を訪れるのなら、そんな違いについてあらかじめ学んでおいたほうが良いかもしれないですね。

 

【主な参考記事】

New York Post. Michelin-starred sushi restaurant accused of giving women ‘smaller portions’ by NYC influencer: ‘We won’t be back’. March 13 2024

デザイナーの仕事はなくなる? 仏の大手ソフトウェア企業がAI脅威論に猛反論

デジタル製品にせよ文房具にせよファッションにせよ、「どうしてこんな形になったんだろうか?」とふと考えることがあるかもしれません。

 

デザインの世界へようこそ。2月、米・テキサス州ダラスで「世界最大のデザインコミュニティ」の大イベント「3DEXPERIENCE WORLD(以下、3DW)」が開かれ、世界中のインダストリアルデザイナーやデザインエンジニアが集まりました。デザインの世界に興味がある編集部員が取材してきたので、この分野が今どう動いているのかをちょっとのぞいてみましょう。

↑デザインのトレンドをのぞいてみよう

 

AIがCADに与える影響はどれくらい?

イベントは基調講演で盛大にスタート。3DWを主催するダッソー・システムズのベルナール・シャーレス取締役会会長がステージに登場し、「デザインを根本的に変えるときだ!」と挨拶して雰囲気を作っていました。同社は世界有数のCADメーカーで、「3DEXPERIENCE PLATFORM」を作り上げ、日本でも数多くのメーカーが導入していますが、どうやらこの世界で何か大きなことが起きているようです。

 

CADとは「computer-aided design」の略で、文字通りコンピューターを使って製品をデザインするという意味。このツールを使って、デザイナーやエンジニアが製品の形や色、模様、機能などを考えたり、モデルを作ったり、シミュレーションしたりしています。3DWに日本勢として初めて登壇した、生産ラインメーカーの長野オートメーション社はCADを「設計者の頭の中を具現化するツール」と表現していました。

 

そんなツールがこれからどうなるのか? これを使って今どんなことができるのか? これからどんなことができるようになるのか? そんなことを知るために、3DWの参加者たちは世界各国からテキサスにやって来ていたのです。

 

3DWでダッソー・システムズの幹部の話を聞くと、CADはこれまでのユーザーが製品をデザインするところから、次の段階へ発展しつつあることが浮かんできました。

 

その主な理由は、やっぱりAI。すでに世界中のデザイナーの中には生成AIの活用法を模索している人もいるようですが、例えば、ジェネレーティブデザインのように、アルゴリズムがビッグデータをもとに機械学習をしながらイメージや構造、モデル、費用などを予測するという新しいデザインの形態が生まれつつあります。

↑誰もが知りたいこの話題(スクリーンの左側に映っているのはSolidworksのマニシュ・クマールCEO)

 

3DWに来ていた世界各国のジャーナリストは、生成AIが、ダッソー・システムズのCADにどんなインパクトを与えているのかを知りたがっていましたが、彼らの問題意識は技術的な見方にとどまっていません。

 

一般的に、生成AIに関する議論には楽観的な見方と悲観的な見方がありますが、世界的にメディアの論調を占めているのは後者のAI脅威論かもしれません。生成AIの登場で人類は汎用人工知能(AGI)に近づき、人類はAGIに負けて滅亡するか、AIと合体してサイボーグになる……。こんなディストピアな未来がよく描かれています。

 

AIに仕事を奪われない理由

実際、ダッソー・システムズで3DEXPERIENCE Worksのシニアバイスプレジデントを務めるジャン・パオロ・バッシさんは、3DWのある参加者に「エンジニアの仕事はAIに奪われるのか?」と質問されたと話していました。経営陣はどう見ているのでしょうか?

 

バッシさんの答えはノー。断じてそうならないというダッソー・システムズ側の主張には、いくつか理由がありました。

 

一つ目は、世間に大きな誤解があるから。Solidworksのマニシュ・クマールCEOは、ChatGPTのようなビッグデータを深層学習(ディープラーニング)する生成AIと、従来のAIを同じものと考える人が多いけれど、それらは分けて考えたほうがいいと論じていました。専門的な議論には踏み込まなかったものの、クマールさんは従来のAIを「オートメーション(自動制御方式)」と解釈し、「ダッソー・システムズはChatGPTが出現するはるか前からAIを開発してきた」と主張しています。

 

確かにそう捉えれば、AIは私たちの身の回りにたくさんあります(コンピューターによる制御がオートメーションの代表例ですよね)。そんな議論をすることで、クマールさんは生成AIを巡る誇大な報道に対して、私たちに冷静に考えるように訴えているようでした。

 

もう一つの理由は、生成AIと人間は違うからです。生成AIが得意なことは過去。このテクノロジーは、アルゴリズムが過去に生み出された膨大な量のデータを記憶し、そこからパターンを見つけ出して答えを予測します。だから、一言でいえば生成AIとは「統計的なMaybe(多分)」である、とシャーレスさん(オートメーション工学と情報科学が専門で、機械工学で博士号を持つ)は以前に述べていました。

↑昨年、来日した際の記者会見でAIについて話したベルナール・シャーレス取締役会会長

 

対照的に、人間が長けているのは未来。機械と違って「人は夢を見て、未来を創造することができる」とクマールさんは話していました。AIをうまく活用できれば、エンジニアはもっと生産的になり、イノベーションを生み出すことに集中できるようになると考えているようです。「オートメーションで仕事はもっと良くなる」とバッシさんも強調していました。

 

このような理由で、AI脅威論なんて大袈裟だ。エンジニアの仕事がAIに奪われることはない、とダッソー・システムズは考えているようです。

 

CADの歴史が示唆すること

それでも、AIが経営に与えるインパクトは全くないわけでもありません。「あり得るのは、エンジニアやデザイナーの役割が変わることだ」とバッシさんは付け加えていました。

 

どう変わるのでしょうか? CADがデザインに与えた影響について考察した2009年の論文(※1)を拠り所としながら、ヒントを探ってみましょう。

※1: Polly Brown. CAD: Do computers aid the design process after all? Intersect. Volume 2, Number 1. 2009. https://ojs.stanford.edu/ojs/index.php/intersect/article/view/117

 

この論文は、CADがデザインやエンジニアリングの世界を一変させたと論じています。一般的にCADの起源は1960年代前半に米マサチューセッツ工科大学でイヴァン・サザランドが開発したスケッチパッド・システムに遡りますが、1980年代になると、生産性を効率的に高める道具として見られるようになります。それまでのエンジニアは、設計から製造までさまざまな生産プロセスに時間と体力を費やし、イライラしていたようですが、CADを使うことによって、エンジニアは製品を設計して、その製造は他のプロに投げることができるようになったといいます。

 

【動画】約4分でわかるCADの歴史(英語)

 

その反面、道具の進化に抗う人もいました。CADはデザインのプロセスを複雑なものからシンプルなものに変えましたが(以下の2つのモデルを参照)、CADが登場する以前の世代とそれ以降の世代で「分断」を作ったともいわれています。この分断は、エンジニアの基礎的な技術やデザインへのアプローチの仕方、エンジニアの訓練におけるテクノロジーの使い方を巡って発生しました。

 

【CADが導入される前のデザインの過程】

↑デザインの工程は複雑だった(出典:Ibid.)

 

【CADが導入された後のデザインの過程】

↑CADによって超シンプルに…(出典:Ibid.)

 

デザインの名人と呼ばれたブルーノ・ムナーリ(1907-1998)はかつて、機械に恐怖を抱くアーティストやデザイナーなどに向けて、「なぜ今日のヴィジュアル・オペレーションが利用できる、最小の努力で最大の結果を生み出す新しい道具や装置を無視するのでしょうか?」と問いましたが(※2)、この疑問は生成AIへの警戒感にも当てはまるかもしれません。

※2: ブルーノ・ムナーリ(2006)「デザインとヴィジュアル・コミュニケーション」(みすず書房)を参照

 

このような問題はどう解決されたのでしょうか? 同論文を読むと、デザイナーやエンジニアたちは、古いやり方を捨てるのではなく、新しいデザインの手法と融合させたことが読み取れます。

 

なぜそんなことが起きたかというと、CADの導入には良い面だけでなく、副作用もあったからです。CADが世の中に現れた後、エンジニアやデザイナー、デザイン専攻の学生がこの新しい道具に飛びつき、そればかりを使うようになりました。すると、それまで設計の初期段階で行われていたスケッチやプロトタイプの作成といった作業がいい加減になります。その結果、彼らは役に立たないモデルを作り、そこに時間を無駄に費やすことになり、イノベーションを生み出す力が弱くなりました。

 

そのような反省から、従来のデザイン手法とCADを組み合わせたデザインプロセスが生まれます(以下のモデルを参照)。CADの導入によって、スケッチやプロトタイプといった従来のデザイン手法が再評価されるようになったと同時に、デザインのプロセスが洗練化されたようです。

↑伝統的な手法とCADの融合モデル(出典:Brown)

 

このようなデザイン活動の進化は、デザイナーやエンジニアの役割にも反映されたのかもしれません。

 

3DWでは、デザイナーとエンジニアという二つの用語が入り混じっていましたが、実際、この業界にいる人の中にはこれらを区別するなんて無意味という人もいれば、違うという人もいる模様。でも、ダッソー・システムズは「機械デザイナー」と「機械エンジニア」をこう分けています。

 

機械デザイナーとは……
メカニカルエンジニアのスケッチをもとに、CADを使って二次元・三次元のモデルと計画を作ることが主な役割。研究開発にも深く関わる一方、各生産工程が首尾一貫しているようにする。

 

機械エンジニアとは……
設計や組み立て、機械システムの修理が専門。製品や部品、機械、構造を作り上げる際には、素材の選択や部品の設計、テストを含め、あらゆる段階に関わる。複雑な3D CADソフトを使って、原案を生み出したりシミュレーションを行ったりする。

出典:https://www.3ds.com/store/cad/mechanical-designer-vs-mechanical-engineer

 

一般には区別しにくいのですが、ポイントは、デザイナーやエンジニアは絡み合いつつ、それぞれこのような仕事を担うようになったということ。どちらもCADを使っていますが、タスクや用途が異なるのでしょう。

 

デザインの新秩序

このような役割分担に生成AIがどのような影響を与えるかは現時点でわかりませんが、CADの歴史がヒントになるとすれば、この新ツールで、エンジニアやデザイナーの仕事が幾分か楽になると同時に、従来の方法で見落とされていた良い面に気が付くのかもしれません。経営陣から見れば、自社の資源に良い効果が期待できそうです。

 

ダッソー・システムズは生成AIを模索中ですが、こうしている間にも技術の進歩は止まりません。クマールさんは、詳細を話さなかったものの、生成ドローイングを2024年中に提供すると述べていました。その一方で、エンジニアたちの中には、CADを使いながら、AI機能を搭載した製品を作っている人たちがいます。その一例を3DWで見つけたので、別の記事で紹介しましょう。

 

意外な物が家族団らんの場に! 生活を豊かにするヒントがネパールにあった

日本では以前から「片付け術」や「断捨離」に人気があり、必要最低限の物しか所持しない「ミニマリズム」が注目されています。ネパールに住む日本人の著者がそんな視点でネパールを観察したら、何が見えるでしょうか?

↑ネパールの風景

 

現金収入の乏しい中で、たくましく生活してきたネパール人は、物を持たなくても生活する方法を知っているため、望んでそうしているわけではないとしても、ある意味「究極のミニマリスト」と言えるかもしれません。ちょっと驚くネパール人の暮らしを紹介します。

 

物を徹底的に生かす

まず、学生や出稼ぎのため都会に部屋を借りているネパール人の部屋をのぞいてみましょう。

 

ネパール人の部屋は、「置いてあるのはガスレンジとベッドだけ」というように、非常にシンプルなことが多いです。小さな戸棚を置いてガスレンジや鍋などを収納にしている人もいますが、それすらなく床に直接ガスレンジを置く人も目立ちます。

 

キッチンも寝室も居間も全部1部屋に集約しており、なかには家族で住んでいるケースも少なくありません。ただ、それにも関わらず、部屋は割合きちんと整っています。

 

少ない家具でどうやって生活しているのか? その秘訣は、持っている物を十分に生かすことです。代表的なのがベッド。寝るだけでなく、勉強するのもベッドのうえ、テレビを観たり団らんしたりもベッドのうえ、といった具合なのです。客が来ればベッドのうえにさっと空間を作り、「こちらにどうぞ」というように、ベッドが客間と化します。

↑何でもベッドで

 

また、ベッドの下の空間は荷物置き場や野菜置き場として機能し、貴重品は枕の下に隠している人が多いようです。

 

袋類の使い方もとても上手。買い物でもらうビニール袋や布袋は大切にとってあり、誰かに食べ物などをあげるときや食品の収納、調理用の薪に火をつけるときにも使います。

 

米などが入っていた大きく丈夫な袋は、縫い合わせて座布団代わりにすることも。他にも、洋服類を大きめの袋にしまう人も多く、ネパール人なら必ず何枚も持っているショールを天井に結んで簡易の衣装棚を作っている人もいました。

 

ショールは、ハンカチやバスタオル代わりに使ったり、濾し器代わりになったり、野菜や穀類を干したり、赤ちゃんを寝かせるゆりかごになったり、さまざまな用途で使えるので重宝します。マスクや帽子代わりとしても使い、魚を捕る道具にすらなってしまいます。

↑ショールの用途もさまざま

 

ネパール人は持っている物を最大限に生かし、工夫しながら解決しているのです。

 

超気軽な貸し借り

創意工夫に加え、ネパールでは服やアクセサリー、農機具や調理用具などの貸し借りもとても活発です。

 

「サリー用の黒いブラウスある?」と友達同士で融通し合っていたり、「持っているから貸してあげるよ」とすすめ合ったりする姿をよく見かけます。単に「何度も使うわけではないのだから、借りれば事足りる」ということのようです。

 

日本でもレンタルを利用する場合がありますが、ネパールの特徴はお金を払って借りるのではなく、近所や親戚同士で貸し借りする点です。急に必要になっておかずを融通してもらうことすらあるなど、人の距離感がとても近いのです。互いに助け合い、支え合って生活を成り立たせているのが、彼らのライフスタイルと言えます。

 

私自身はまだまだ生活必需品だと感じる物がネパール人よりもずっと多く、日本の便利な商品が欲しいときもあります。一方で、手作りや工夫で解決できると、なんとも言えない満足感や喜びを感じます。

 

正直、物の貸し借りが面倒と思うこともありますが、「貸して」と言うことに抵抗がなくなると、自分の中の囲いが外れたような心地よさがあり、人との近さを感じます。必要な物が手に入らない場合でも、「物がなくてもなんとかできる」というネパールの友人たちの自信が、気持ちを楽にしてくれるのです。

↑人の距離が近くても暮らしやすい

 

ネパール人の暮らしを支えているのは、近所や親戚との物理的・精神的距離の近さと、助け合うことが当たり前というコミュニティの価値観、そして創意工夫の精神です。

 

物がないことが人の距離を近づけるのか? それとも、もともと距離感が近いから物がなくてもやっていかれるのか? 答えは恐らくその両方でしょう。

 

最近のネパールは海外への出稼ぎで人々の現金収入が増え、生活も変化しつつありますが、助け合いの心と知恵を重んじる考え方が揺らぐとは、いまのところ考えにくいです。こういった価値観は、必要以上の物に囲まれて暮らす日本人にとって生活をラクに、そして豊かにするヒントになるかもしれません。

 

執筆・撮影/Yui.N

 

英夫婦が自宅をリフォーム、床下にとんでもない物が…

自宅の床下に“何か”が隠され、知らないうちにその上を歩き回って生活を送っていたとしたら……? そんな体験をした英国人一家をご紹介しましょう。自宅の床下から見つかったのは、深さ6.7mの井戸でした。

↑床下に何かがあるなんて夢にも思わなかった

 

カンブリア州ファーネスで暮らすワトソンさん一家は、3部屋の寝室がある自宅を増築することにしました。業者がリフォームの工事を開始し、自宅の基礎部分を掘削していると、石でできた板のようなものを発見。ハンマーで叩くと中は空洞で、破片が落ちると水の音が聞こえたというのです。さらにその板を壊していくと、現れたのはレンガでできた立派な井戸でした。

↑見つかった井戸(Louise Watson/South West News Service)

 

このことを夫のデービッドから聞いたときについて、妻のルイーズさんはこう話しています。「仕事中に夫から電話があり、『工事中に何かが見つかった』と言われました。パニックになって『え、死体? 爆弾?』と聞いたら、夫は『違う、井戸だ』と言ったんです」

 

この家は、デービッドさんが幼い頃から30年近く家族とともに住んできた場所。ルイーズさんと11歳の息子とも、もう10年暮らしています。それなのに、デービッドさん一家の誰一人として、この井戸の存在を知らなかったというのです。

 

カメラを使って井戸の内部を調べてみると、井戸の深さは6.7mで、底には透き通ったきれいな水がありました。近くに水が流れこむような小川はないのですが、もともとこの地域は農地だったため、100年近く前に農民が使っていたのではないかと推測されます。

 

デービッドさんとルイーズさん夫妻は、この井戸水を生活水として使うことも考えましたが、それには6000ドル(約88万円※)もかかることから断念。代わりに井戸の上にガラスの板をはめて、おしゃれなインテリアの一環として活かすことにしました。

※1ドル=約147.8円で換算(2024年3月14日現在)

 

井戸というと、映画『リング』では貞子が登場し、映画『羊たちの沈黙』では女性たちが監禁された場所。そんな意味で恐怖の象徴とも言える井戸ですが、幸運なことにこの夫婦はホラー映画はあまり見ないため、「そんなことは気にならない」と話しているそうです。

 

【主な参考記事】

New York Post.Family shocked after discovering ‘mystery’ 20-foot well beneath their home. March 12 2024

まもなく世界一の称号を手にいれる、巨大な猫の正体とは?

大きな耳と太い脚、ふさふさの毛は、まるでチーター。そんなブラジルの猫が、まもなくギネス世界記録の「世界一大きな猫」になるかもしれません。

↑もうすぐ世界一大きな猫になるザルトラックス(画像提供/felinafolia/インスタグラム)

 

サンパウロに暮らすマルシア・オリベイラさんとジャン・マルティンスさんは、「ザルトラックス」と名付けた1匹の猫と一緒に暮らしています。ザルトラックスを飼い始めたのは6年前。自宅で兄弟たちと一緒に生まれた当時は、兄弟の中でも身体が一番が小さく、体重は80gにも満たなかったそう。

 

でも、そんな身体は生後数か月もすると気に留めないほどに。いまでは体長が約1.3m、体重は10kgを超す大きさに成長しました。

 

それもそのはず、ザルトラックスは世界最大とも言われる「メインクーン」という品種。オスなら平均体重は8〜10kgになり、1980年代半ばにサバンナキャットが登場するまでは、世界最大の品種と考えられていました。

 

メインクーンの中でも立派に大きく成長したザルトラックス。マルシアさんとジャンさんは、2023年に開催された猫のエキシビジョンに登場したザルトラックスの映像と一緒に、2024年1月にギネス世界記録に「世界一大きな猫」として申請を行ったそうです。

 

一見すると、“獣”のような雰囲気もあるザルトラックスですが、「性格はやさしくて、従順で人懐っこい」のだとか。怠け者なところもあるそうで、ザルトラックス本人は「世界一大きな猫」の称号を手にするのかどうかなんて、きっと気にもとめていないでしょう。

 

【主な参考記事】

The Sun. My kitty’s a contender for the world’s biggest CAT – he was the smallest in the litter but now he’s as big as a cheetah. March 7 2024

とにかく緑色が好き! 英米で超話題の83歳の女性とは?

緑色が大好きで、髪色もメイクも緑に揃え、自宅まで緑色にしてしまった女性が米国にいます。そんな暮らしをのぞいてみましょう。

↑ニューヨークの「グリーンレディ」ことエリザベス・スイートハートさん(画像提供/New York Post/YouTube)

 

カナダのノバスコシア州出身のエリザベス・スイートハートさん(83歳)は、現在、米国のニューヨークに暮らしています。そんな彼女が注目されたのは、先日、英国のトーク番組に出演したことがきっかけでした。

 

髪の毛を緑色に染め、ネイルもアイカラーも緑。もちろん身に着ける服も、靴と靴下から全身を緑に揃えています。そんな緑一色の生活がテレビ番組で取り上げられたのです。

 

エリザベスさんの緑に包まれた暮らしは、とにかく徹底しています。自宅の玄関の扉も、玄関マットももちろん、あらゆるものを緑に統一。寝室はベッドカバーや枕から、あらゆる小物やインテリアも緑。クローゼットには緑色の服が何十着も並んでいます。キッチンでも、鍋から、包丁、まな板、スプーン、箸、皿まで、とにかく緑色にできるものは、すべて緑色のものを使っているのです。

↑グリーンライフ(画像提供/New York Post/YouTube)

 

そんな彼女が、ここまで緑色にこだわっているのは、「緑はみんなを幸せにするし、一緒に暮らしやすい色だから」。もともとアパレル業界でアーティストや版画家として働いていたという彼女。「色が好きで、これまでの人生でたくさんの色を取り入れてきたけれど、緑が一番幸せそうな色」と語っています。

 

エリザベスさんの“グリーンライフ”歴はもう20年以上になり、そんな彼女の生活を発信するインスタグラムには47万人のフォロワーがいます。街を歩けば、彼女と一緒に写真を撮りたがる人もいて、彼女の思惑通り、人々に幸せをもたらしているのかもしれません。

 

【主な参考記事】

New York Post. Meet the Green Lady of Brooklyn — who lives her life in one color. March 6 2024

米ラスベガスの有名な噴水がストップ! 超珍しい理由とは?

米ラスベガスの老舗ホテル「ベラージオ」で行われる噴水ショー。日中から夜まで、1時間に複数回繰り広げられ、ラスベガス観光の代表的な存在として知られています。しかし、そんな噴水ショーが先日、一時的に中断する事態となりまた。その理由とは?

↑噴水を止めたのは…

 

迫力満点の噴水ショーの舞台となるのは、ベラージオの前にある長さ数百メートルにも及ぶ巨大な池。先日、その池に降り立ったのが、「キハシアビ」と呼ばれる鳥です。

 

「アビ」は、アビ目アビ科の水鳥。水の上を泳いでいる姿はマガモに似ていて、寒い冬になると日本の各地にも飛来してくることがわかっています。

↑ラスベガスで「超VIP」となったキハシアビ(画像提供/AP/YouTube)

 

しかし、今回ベラージオの池に現れたのは、キハシアビと呼ばれる種類。アビと同じように特徴的な鳴き声で鳴くことが知られていますが、世界では約1万羽しかいないとされ、米国で最も希少な鳥10種にリストされている珍しい種類なのです。

 

そのため、キハシアビがベラージオの池にいることが発見されると、噴水ショーは一時中止され、ネバダ州野生生物局の職員や野生生物学者が出動して、キハシアビを捕獲することとなったのです。

 

ネバダ州当局の話によると、ラスベガスから約30km離れた「ヘンダーソン鳥類保護区」でも、2月26日にキハシアビが目撃されていたとのこと。そのため、このキハシアビはそこからベラージオの池までやってきたものとみられています。しかし、そもそもキハシアビは北極で繁殖しており、ラスベガスに現れること自体がとても珍しいこと。現地のニュースでは「ラスベガスで最もホットな新しいセレブ」と紹介されています。

 

キハシアビは無事に捕獲され、その後従来の飛来地に戻るように放たれる予定です。

 

【主な参考記事】

The Guardian. ‘The most exclusive guest’: rare yellow-billed loon lands in Las Vegas fountain. March 6 2024

米男性、飛行機のトイレに行って戻らなくなる。一体何が起きた?

飛行機のトイレは、最小限の空間に作られているため、長時間過ごすには向いていないもの。そんなトイレの中に閉じ込められ、30分以上出られない体験をした男性が米国にいました。

↑この空間でまさかの事態が…

 

その体験は、投稿サイト「レディット」で明かされました。男性の妻が書き込んだ内容によると、男性は妻と二人の子どもと、ソルトレイクシティ発ニューオーリンズ行きのデルタ航空の飛行機に搭乗しました。

 

飛行中、男性がトイレに立つと、5分経っても席に戻りませんでした。妻は最初、2歳と4歳の子どもが一緒のフライトだったため、「(子どもたちの相手に疲れて)必要な休息を取っているのかもしれない」と思ったそう。

 

しかし、さらに5分が過ぎると、妻は客室乗務員から「誰かがトイレに閉じ込められている」と告げられたそう。そこで初めて、妻は夫がトイレに閉じ込められたことを知ったそうです。

 

投稿によると、ドアが動かなくなり、それによって男性が閉じ込められてしまったようなのです。客室乗務員が二人がかりで、取っ手を引っ張ったり押したり、ドアを開けようと試みました。しかし、それでもドアが開くことはなく、次はパイロットが登場。金具をいじったりしながら、あれこれ試して、最終的には35分後に扉が開き、男性は外に出られたそうです。

 

妻は「子どもが一緒でなくて、本当によかった」と述べ、男性は閉所恐怖症や潔癖症ではなかったと語っています。

 

このカップルは、航空会社に対して払い戻しを求めているそう。もし機体の問題でトイレの扉が開かず、男性が35分間もトイレに閉じ込められていたのなら、とても快適な空の旅とはいえなかったはず。飛行機チケットの払い戻しを求めるのは、当然かもしれません。

 

【主な参考記事】
New York Post. Passenger stuck in airplane toilet for 35 minutes — gets surprise rescue from unlikely savior. March 4 2024

空気からバッグができた! 果たしてその価値は…

材料の99%が空気。そんな不思議なバッグをフランス人デザイナーが制作しました。驚くべき原料と、異次元のような見た目で、早速世界で注目を集めています。

↑ほぼ空気で作られたバッグ(画像提供/The Independent/YouTube)

 

まるで宙に浮いているようにも見える、うっすらと白味がかっているこのバッグは、「Air Swipe Bag(エア・スワイプ・バッグ)」と名付けられたもの。名前の通り、材料の99%が空気でできています。

 

残りの1%にあたるのが、シリカエアロゲルと呼ばれる物質です。シリカとはケイ素のことで、人間の皮膚や爪にも存在する成分で、エアロゲルはNASAが開発した物質。宇宙のような厳しい条件でも耐えられる断熱材で、最大で12000℃の高温と、4000倍もの圧力に耐えられるのだそう。現在でも、NASAの火星探査車など宇宙開発のさまざまな場面で使われています。

 

シリカエアロゲルは、スポンジのようにナノレベルで微小の穴がたくさんあいているため、丈夫であるのに、とにかく軽量。そのため、このバッグの重さはたったの33グラム。スマホはたいてい1個で100グラム以上の重さがありますが、それよりもずっと軽いのです。

 

このバッグが一般販売されるのか、もしそうなら販売価格はいくらになるか、ということは明らかになっていません。ただ、「ほとんどが空気でできているのに、お金を払う必要がある?」なんて声も出ているようです。

 

しかし、1%の原料が特別にすごいものとわかれば、こんなユニークすぎるバッグを欲しがる人も現れるかもしれません。

 

【主な参考記事】

Daily Mail. French designer Coperni uses NASA’s silica aerogel to create a bag made of 99% AIR. March 5 2024

半端ない指圧力! 韓国で話題沸騰中の「マッサージベッド」とは?

最近、韓国ではCERAGEM(セラゼム)という会社が開発したマッサージベッドが話題になっています。冬の寒さが厳しい同国では温熱機能がある機器の人気が高いのですが、この製品は従来のマッサージチェアとどう違うのでしょうか? 現地からレポートします。

 

韓国ならではのマッサージ機器

↑エレガントなマッサージベッドの「セラゼムV7」(画像提供/CERAGEM/YouTube

 

セラゼムは1998年に設立された韓国の中堅企業で、医療機器や温熱治療器などの開発や製造、販売を行っています。マッサージベッドのヒットにより、ここ数年で一躍有名になりました。

 

韓国では漢方医学がメジャーで、針灸のほか、整形外科や内科、皮膚科、耳鼻咽喉科、婦人科、小児科など、一般の病院と変わらない診療科をそろえています。そういった漢方医学で重要視されているのが身体を温めること。冬にはマイナス15度ほどまで気温が下がるという厳しい寒さのため、岩盤浴を含むさまざまな設備を揃えた温浴施設や床暖房など、身体を温めるための文化が広がりました。

 

石ベッドと土ベッドも有名で、石ベッドにはマットレス代わりに石を、土ベッドには黄土を焼いた陶器を敷きます。これらのベッドを電気で温めると、遠赤外線効果で身体が温まるというものです。

 

このように昔から温熱ベッド文化があった韓国ですが、温熱機能にマッサージ機能を加えて生まれたのが、セラゼムのマッサージベッドです。漢方医院での治療時に使用されていた温熱ベッドに、マッサージ機能を追加したことになります。

 

価格は540万ウォン(約 59万4000円※)とかなり高めですが、他にはない製品のため人気を得ています。

※1ウォン=約0.11円で換算(2024年2月26日現在)

 

最新機種の「セラゼムV7」には、セラゼム社のコア技術である脊椎医療器具をベースに、ユーザー固有の脊椎に対応する20のマッサージプログラムを付加。仰向けに寝てスイッチを入れると、ベッドが自動で脊椎をスキャンし、その結果からそれぞれの人に最適な温熱マッサージをしてくれるというものです。神経痛や筋肉痛、血液循環、生理痛などの改善をうたった機能で人気を呼んでいます。

↑セラゼムV7

 

国からは医療機器として品質保証システムの医療機器製造品質管理基準GMP(Good Manufacturing Practice)の認定を受けており、鎮痛などの有効性も認定されているそうです。

 

韓国では温熱機能があるマッサージチェアも販売されていますが、サイズがかなり大きめ。その点、マッサージベッドはスリムなベッド型で、約半分のサイズにして収納できるため、マッサージチェアに比べてコンパクトです。これも同製品が人気を集めている理由の一つです。

 

寝た状態だから…

このマッサージベッドでは、寝た状態でマッサージを受けられるので、マッサージチェアよりもリラックスできるうえ、重力の力も加わって、強い指圧力を感じることができます。

 

マッサージベッドのテレビCMには、ドラマ『イカゲーム』で海外でも有名になった俳優イ・ジョンジェが出演(以下の動画を参照)。セラゼムが運営するマッサージベッドの無料体験ができるカフェには行列ができており、1時間以上待つこともあるそうです。

 

マッサージベッドを体験した人は「温めながらマッサージされるので眠ってしまうほど気持ちが良い」「寝た状態のためマッサージチェアよりも指圧力が強く効く」など評価する意見が多く見られました。一方で、「指圧力が強いので、強度を1番弱くしても痛い」との声や、整形外科専門医からは「筋肉痛、血液循環の改善は見込めるが、神経痛の改善までには至らないのでは」という意見もありました。

 

マッサージベッドは韓国国内だけではなく、すでに米国、中国、欧州などを中心に輸出しており、約70か国で同ベッドを体験できる店舗を構えています。2024年1月には米ラスベガスで開催された世界最大のテクノロジー展示会「CES2024」にも出展し、数十社のグローバル企業と商談するなど注目を集めました。日本では一部の整体院などで、直輸入したとみられる古いタイプを置いているケースもあるようです。

 

日本でも従来から健康器具の人気は高く、長寿社会の定着でニーズがより高まることが予想されます。Kポップや韓国ドラマに続き、マッサージベットなど韓国のヘルスケアグッズが日本で注目される日が来るかもしれません。

 

海外の航空会社、「手荷物料金」でボロ儲けしていたことが判明!

日本の航空会社なら、手荷物を預けても無料の場合が多いですが、海外の航空会社では、国内線で手荷物を預けると有料になるケースがほとんど。その手荷物料金の売り上げがとんでもない金額になっていました。

↑貴重な収入源

 

例えば、米国の大手航空会社の例を見ると、デルタ航空は国内線で手荷物を預ける場合、1個目は30ドル(約4500円※)、2個目は40ドル(約6000円)。ユナイテッド航空は、事前に支払いを済ませておけば5ドルの割引になりますが、国内線の場合、1個目の預け手荷物は35ドル(約5200円)、2個目は45ドル(約6700円)かかります。このように、世界の航空会社の多くが、国内線では預け手荷物を有料としているのです。

※1ドル=約150円で換算(2024年3月1日現在)

 

その結果、世界の航空会社上位20社の預け手荷物の売り上げが、年間333億ドル(約5兆円)にもなったことがわかりました。上位20社には、上述のデルタ航空、ユナイテッド航空のほか、エールフランス、エア・カナダ、キャセイパシフィック航空、エミレーツ航空などが含まれています。

 

預け手荷物の売り上げは、2022年が290億ドル(約4兆3500億円)だったので、2023年は15%アップ。過去に300億ドルを超えたのは2019年の329億ドル(約4兆9300億円)ですから、今回は過去5年間で最高となる数字を叩き出したのです。

 

この預け手荷物による売り上げは、航空会社の収入の4.6%を占めていて、貴重な収入源のひとつになっています。

 

ちなみに、手荷物を預ける場合に料金がかかるようになったきっかけは、2007〜2008年のオイルショック。米国の主要航空会社では、それまでは預け手荷物2個までが無料でしたが、燃料価格が高騰するなか、航空会社はそれを相殺するために、預け手荷物の料金を請求するようになったのです。

 

それ以来、預け手荷物にお金がかかるのが当たり前になった今日。コロナ禍で原油価格が高騰したこともあり、今後もそのシステムが変わることは考えにくいでしょう。海外で飛行機を利用するときは、こんな預け手荷物の料金のことも予算に含めておかなければいけないかもしれません。

 

【主な参考記事】

Daily Mail. Delta, United and American Airlines among the top 20 global carriers that raked in $33.3 BILLION from baggage fees alone in 2023. February 26 2024

クルーズ船で無料のアイスが出てきたら不吉!? 米歌手が裏事情を暴露

クルーズ船に乗っているとき、無料でアイスクリームをサービスされたら、それはちょっと恐いサインかもしれません。クルーズ船で働いていたというシンガーが、クルーズ船の裏事情をTikTokで明かし、230万回以上も再生されて話題となっています。

↑年配の乗客が多いということは…

 

ダラ・スター・タッカーさんは、TikTokに110万人のフォロワーを持ち、米国を拠点に活動するシンガー。10年ほど前にクルーズ船にシンガーとして乗船し、6か月をかけて地中海やカリブ海をまわった経験があるそうです。

 

そんなタッカーさんが明かしたのは、クルーズ船にまつわるちょっと恐い話でした。彼女によれば、クルーズ船には遺体安置所があるそう。というのも、クルーズ船に乗る人は高齢者が多く、クルーズ中に人が亡くなることは珍しいことではないからです。そのため、航海中に亡くなった人の遺体を安置しておくスペースが設けられているというのです。

 

さらに、その安置スペースが足りなくなったら、冷凍庫も使うことになるそう。そのため、「もしクルーズ船で突然、無料のアイスクリームが振舞われたら、冷凍庫のスペースを開けなければならない事態が起きている可能性がある」と、彼女は説明しているのです。

 

タッカーさんがクルーズ船に乗ったときは、7人ほどの遺体が安置されていたそう。クルーズ船の乗客は2.5万人から3万人で、彼女は「1回のクルーズでおよそ4人から10人ほどが亡くなるのではないか」と推測しています。

 

この暴露話には、多くの人が反応。そもそもクルーズ船に遺体安置所があることを知らなかった人も多く、「1回のクルーズで4人から10人が亡くなるなんて!」とその数に驚く人も多いようです。

 

タッカーさんの経験は10年近く前のことで、現在のクルーズ船の状況がどうなっているのかはわかりません。しかし、クルーズ船の従業員という別のTikTokユーザーは、2023年末に出航した9か月にわたるクルーズでは、「複数の人が亡くなる可能性があると思う」と語っています。

@darastarrtucker

Replying to @🌼🐛Ramen Goblin🐝🍀 #cruiseship #cruiseshiplife #cruiseshiptales

♬ original sound – Dara Starr Tucker

 

 

【主な参考記事】

Daily Mail. Singer who used to live on a cruise ship reveals the VERY morbid reason why crew members throw ‘free ice cream parties’ for passengers. February 27 2024

世界一の眺め! 2年先まで予約が取れない欧州のホテルとは?

「世界で一番の景色」を望むことができるホテルが欧州にあります。トイレとバスは共用で、決して豪華な施設なわけではありません。それなのに2年先まで予約がいっぱいという評判のホテルをご紹介しましょう。

↑山に没入(画像提供/Dolomitenhütte/Instagram)

 

オーストリアのチロル州にある都市リエンツから、ゆっくりハイキングしておよそ3時間。そのホテルがあるのは、イタリアとの国境近くの「ドロミテ」と呼ばれる山々の中。まさに「アルプスの少女ハイジ」のような世界が広がります。

 

ホテルの名前は「Dolomitenhütte(ドロミテンヒュッテ)」。周囲は山しかない、まるで山小屋のようなホテルです。そして、「世界一の眺め」と言われるのは、客室から望む絶景。床から天井まですべてガラス張りになっていて、ドロミテの山の美しさを全身で体感できるのです。ベッドに寝転がっていても、自分が山々の中に溶け込んでいるような感覚になりそうです。

 

このホテルは、山中にあるためか、決して豪華なホテルというわけではありません。客室に専用のトイレとバスはなく、他のゲストとの共用トイレとバスが設けられています。それにも関わらず、キャンセル待ちをしている人が2年先までいるほどの人気っぷり。

 

料金は、シリアルやフルーツなどの簡単な朝食つきで、1泊わずか85ドル(約1万3000円※)。この低料金で、この絶景はかなりのお得感があり、訪れる人が後を絶たないようです。

 

「自然に囲まれた場所で、何もせずに心身を癒したい」と思う方には、最高の場所と言えるかもしれません。

 

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【主な参考記事】

Daily Mail. Stunning hotel room that boasts the ‘best view in the world’ has TWO-YEAR waitlist – but costs just $85 a night including breakfast. February 24 2024

米マクドナルドにまさかの裏メニューがあった! 実際に頼んでみたら…

米マクドナルドで最大の秘密とされているのが、裏メニューにある「バースデーケーキ」の存在です。そんなことを知った米国人男性が、実際にマクドナルドのドライブスルーでバースデーケーキを注文。果たして、その結果は……?

↑まさかマクドナルドで?

 

米マクドナルドでは90年代に、誕生日を迎える子どものためにバースデーケーキを販売していました。現在は、そのバースデーケーキは販売されていませんが、裏メニューで残っているという噂があったそう。

 

そんな噂を聞きつけたこの男性は真相を確かめるべく、実際にマクドナルドの店舗に行き、ドライブスルーでバースデーケーキを注文してみたのです。

 

ドライブスルーのマイク越しに、バースデーケーキを注文した彼。店員は最初戸惑いを見せていましたが、マネージャーに確認して戻ってくると「はい、できます」とバースデーケーキのオーダーを受け付けたのです。

 

受取カウンターに進むと、店員の女性は「これまで誰もバースデーケーキを頼んだことがなかった」と明かし、男性は実際にバースデーケーキをもらったのです。

 

受け取ったのは、A4サイズほどの大きさと思われる長方形の茶色い箱。開けてみると、白い長方形のケーキが現れ、中央には「It’s time to party(パーティの時間)」のメッセージが書かれています。早速一口食べた男性は、満足気な表情を見せていました。

↑パーティータイム! でも…(画像提供/that40yearguy/TikTok)

 

ただ、このケーキが凍っていたことから、彼の投稿を見たユーザーからは「きっと20年前から冷凍されていたに違いない」「80年代から冷凍庫に入ったままだろう」といったコメントが相次いでいました。

 

マクドナルドで働いている従業員ですら知らない人も多かった、このバースデーケーキ。注文を受けてすぐに購入できたことを考えても、もしかしたら本当に何十年も前に売れ残ったバースデーケーキがずっと冷凍庫で眠ったままだったのかもしれません。

 

@that40yearguy

Happy Birthday to you 🤯🤯 #tips #tricks #hack #hacks #that40yearguy #aintnoway #tipsandtricks #wow #interesting #food #fastfoodhacks

♬ Originalton – German Griffin☪

 

【主な参考記事】
The Mirror. People only just learning you can order a birthday cake from McDonald’s. February 28 2024

犯罪すれすれ!? 米フロリダに「世界最狂」の大会があった

「地球上で最も狂った対決」。そんなキャッチコピーが付けられた大会が、米フロリダで行われています。ビールを飲みながら相手と闘ったり自転車の盗みを競ったり。飲酒も乱闘もありのクレイジーなイベントです。

↑世界で最もクレイジーな大会(画像提供/AP/YouTube)

 

先日フロリダで開催された「フロリダマンゲーム」。広大な米国では、地域によって住んでいる人の気質も文化も異なり、フロリダの人々を表す言葉として、よく使われるのが「クレイジー」という表現です。そんなフロリダを象徴するかもしれないのがこの大会で、とにかく、ぶっ飛んだルールの闘いが繰り広げられるのです。

 

例えば、盗難シミュレーションゲーム。1台の自転車にまたがり、もう1台の自転車を持って草むらを駆け抜けて、盗みの速さを競います。また、フェンスを飛び越えたり障害物をよけたりしながら保安官から逃げるゲーム、ビールのピッチャーを持ちながら相撲スタイルで相手と格闘するゲーム、泥水が張られた中で相手と闘うゲームなどもあり、常識やマナーはそっちのけで、破天荒でクレイジーな種目が用意されているのです。

 

イベントの主催者は「パトカーに乗せることなく、“フロリダマン”のような1日を過ごす機会を人々に与えている」と話しています。つまり、実生活でやったら警察沙汰になるようなことを同大会では楽しみながら実践しちゃうというわけ。

 

大会の観戦には、45ドル(約6700円※)のチケットの購入が必要ですが、主催者は5000枚は売れるだろうと見ていたそう。フロリダには、そんなクレイジーな大会を開き、それを楽しむ、これまたクレイジーな人々が多くいるようです。

※1ドル=約149.6円で換算(2024年2月29日現在)

 

【主な参考記事】

AP News. At the Florida Man Games, big crowds cheer competitors evading police and wrestling over beer. February 24 2024

米の地下鉄が「車掌を守る柵」を設置。「もっと日本を見習えよ」と言いたくなるわけ

日本とは違い、決して治安が良いとはいえない米・ニューヨークの地下鉄。そこで、車掌の安全を守るために、駅のホームに柵を設置する試験が始まりました。しかし、それを見た人からは「愚かだ……」と笑われているのです。

↑もっと安心して利用したいが…

 

これまでニューヨークの地下鉄では、発砲事件が起きたり、ハンマーを持った男が人を襲ったり、たびたび危険な事件が起きています。そこで、電車が駅に到着したときにホームに乗り降りする車掌を守ろうと、駅のホームに柵を設置するという実験が行われているのです。

 

しかし、駅のホームに作られたのは、「柵」ではなく、胸の高さくらいまであるオレンジ色の棒。ちょうど電車が駅に着いたときに、車掌がホームに降りる位置に合わせ、その棒が5〜6本立てられているのです。そして、棒に囲まれた部分には「NO STANDING(立ち入り禁止)」の文字が書かれているだけ。

↑これが柵?(画像提供/FOX5/YouTube)

 

誰でも通り抜けられるし、攻撃から守るような代物ではないことは一目瞭然。事件を起こすような犯人に、「棒で囲まれた部分にいる人には攻撃してはいけない」なんてルールが通用するはずもなく、これを見た人は「なんて愚かなんだ」と嘲笑しています。

 

今後、数か月をかけてこの取り組みの効果について確認し、すべての駅に設置するか検討するそう。しかし、その効果はもう目に見えているのかもしれません……。

 

【主な参考記事】

New York Post. Straphangers beat up NYC’s new anti-attack subway barriers that don’t block anyone: ‘It’s stupid’. February 27 2024

今度はネイルを販売! 米マクドナルドの異色のコラボが止まらない

マクドナルドが大好きな人なら、どんなときもマックカラーを身に着けていたいと思うかもしれません。そんな方に朗報となるのが、米マクドナルドが発表した初のビューティラインです。

↑マクドナルがビューティー分野に参入(画像提供/KTLA 5/YouTube)

 

米マクドナルドは、英国発のネイルブランド「NAILS.INC(ネイルズインク)」とコラボレーション。マクドナルドをテーマにしたネイルセットを販売することが発表されました。

 

ケチャップカラーの赤色ネイル「ゴッタ・ケチャップ」、ビッグマックをイメージさせるブラウンカラーのネイル「ビッグマック・プリーズ」など、ネーミングもユニーク。おまけに、ネイルの容器には、おなじみの「M」のマークが描かれ、マクドナルドそのまま。さらに、ネイルキットの中には、ハンバーガーやフライドポテト、「I’m lovin’ it」と書かれたネイルシールが入っていて、マクドナルド好きなら一目ぼれしてしまいそうな可愛さです。

↑ビューティフル?(画像提供/KTLA 5/YouTube)

 

マクドナルドは、これまでに異なるジャンルのブランドとコラボレーションしてきた経緯があります。最近ではサンダルブランドのクロックスと協業。マクドナルドのキャラクターであるグリマスなどをモチーフにしたサンダルを展開しています。

 

さらに、絶大な人気を誇る韓国の音楽グループ、BTSとのコラボ商品も販売してきました。今回も、そんな異業種とのコラボで話題を作ろうとしていることも、狙いの一つとしてあるのかもしれません。

 

今回のマクドナルドのネイルは、3月から米国のアマゾン、ターゲットなどで販売予定で、売れ行き次第では日本でも展開されることになるかもしれません。

 

【主な参考記事】

People. McDonald’s Launches First Beauty Collaboration with Nails.Inc and We’re Loving It. February 20 2024

ニューヨーク市警のダンスチームがテレビ出演、驚愕の踊りに批判殺到!

市民を守る米のニューヨーク市警。その中には警察署員で構成されたダンスチームがあります。警察官がダンスをしているとは、ほっこりするニュースかと思いきや、そのダンスチームがテレビ番組に出演すると、人々からは反発の声が上がっているのです。

↑信じられないパフォーマンスだ…(画像提供/PIX11 News/YouTube)

 

そのダンスが披露されたのは、テレビ番組での一コマ。7人の女性警官が「NYPD(NY市警)」と書かれたノースリーブのユニフォームを身に着け、日頃練習しているというダンスを見せたのです。

 

しかし、そのダンスパフォーマンスは、お世辞にも軽快とは言い難いもの。強いて言うなら、ダンス教室に通う主婦が覚えきれない振り付けを一生懸命、見よう見まねでやっているような感じ……。視聴者からも「ダンスチームじゃなく、ズンバのクラスだ」と笑われてしまうほどです。

 

そんなダンスが、特にニューヨーク市民の怒りに火をつけることとなったのです。それは、ニューヨークでは中南米から移民が殺到し、犯罪が増え、人々は治安の不安を抱えているから。それなのに「警察はのんきにダンスを踊っている……」と、人々の怒りを買うこととなったのでしょう。

 

このダンスチームは、勤務が終わった後に署員がリラックスする手段として、2022年に創立。週に2〜3回練習して、市内の学校やイベントなどのステージで踊っているそうです。チームのメンバーは、警察官の仕事は緊張が伴うものであって、そんな緊張やストレスを解く必要性を語っています。

 

しかし、「まさか税金をこれに使ってるんじゃないよね?」とか「ニューヨーク市のあらゆる犯罪者を驚愕させて怖がらせるだろう」とか「ニューヨーク市で犯罪者が逃げられる理由がわかった」など、痛烈に皮肉る声も。

 

人々が治安面で不安を覚えるなか、まずは「安全に暮らせるように働いてほしい」と思うのは、当然のことと言えるでしょう。

 

【主な参考記事】

The Mirror. New York Police Department ridiculed after their dance group performs on TV. February 19 2024

物価高のニューヨークで1日1300個も売れるハンバーガーが出現! 驚きの価格とは?

米国の中でもトップクラスに物価の高いニューヨークでは、マクドナルドのビッグマックが18ドル(約2700円※)もするそう。それなのに、ハンバーガーは2.15ドル(約320円)、チーズバーガーは2.55ドル(約380円)という衝撃的な価格で販売する店が登場し、センセーションを巻き起こしています。

※1ドル=約150円で換算(2024年2月22日現在)

↑大人気の格安バーガー(画像提供/Instagram)

 

その店は、ブルックリンのスーパー「ジュビリー」の店内の一角にある「20グラム・カフェ」。20席ほどしかない小さな店ですが、1月にオープンすると、あまりの破格っぷりに、宣伝もしていないのに1日1300個も売れるなど、人気を呼んでいるのです。

 

写真を見ると、米国の店で販売されている一般的なハンバーガーに比べると、大きさは小ぶり。しかし、鉄板でジューシーに焼いたパテにオニオンやピクルスをのせ、チーズバーガーにはたっぷりのチーズを挟んでいて、おいしそう。ビッグマックの7分の1近くの値段で、これだけのハンバーガーをかぶりつけるのなら、人気を呼ぶのは当然と言えるかもしれません。

 

安さの秘密は、スーパーで販売されているものを利用すること。オーナーのヤング・キムさん(33歳)は、スーパーの店長も務めており、仕入れる食材の価格を大幅に抑えられているのだそう。

↑格安バーガーを作るキムさん(画像提供/Instagram)

 

キムさんは「中学生だった頃、1ドルでホワイト・マナ(激安店)に行って、ハンバーガーを購入しておつりがもらえた。それをこの店で再現したかった」と語り、店のコスト効率を高めるため、自ら毎日16時間働いているのだそう。

 

ファストフードすら気軽に変えないほど、インフレが激しいニューヨークで、この店が人々の救世主的存在になっているようです。

 

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【主な参考記事】

New York Post. How a $2.55 slider became NYC’s most popular burger overnight. February 20 2024

物価高のニューヨークで1日1300個も売れるハンバーガーが出現! 驚きの価格とは?

米国の中でもトップクラスに物価の高いニューヨークでは、マクドナルドのビッグマックが18ドル(約2700円※)もするそう。それなのに、ハンバーガーは2.15ドル(約320円)、チーズバーガーは2.55ドル(約380円)という衝撃的な価格で販売する店が登場し、センセーションを巻き起こしています。

※1ドル=約150円で換算(2024年2月22日現在)

↑大人気の格安バーガー(画像提供/Instagram)

 

その店は、ブルックリンのスーパー「ジュビリー」の店内の一角にある「20グラム・カフェ」。20席ほどしかない小さな店ですが、1月にオープンすると、あまりの破格っぷりに、宣伝もしていないのに1日1300個も売れるなど、人気を呼んでいるのです。

 

写真を見ると、米国の店で販売されている一般的なハンバーガーに比べると、大きさは小ぶり。しかし、鉄板でジューシーに焼いたパテにオニオンやピクルスをのせ、チーズバーガーにはたっぷりのチーズを挟んでいて、おいしそう。ビッグマックの7分の1近くの値段で、これだけのハンバーガーをかぶりつけるのなら、人気を呼ぶのは当然と言えるかもしれません。

 

安さの秘密は、スーパーで販売されているものを利用すること。オーナーのヤング・キムさん(33歳)は、スーパーの店長も務めており、仕入れる食材の価格を大幅に抑えられているのだそう。

↑格安バーガーを作るキムさん(画像提供/Instagram)

 

キムさんは「中学生だった頃、1ドルでホワイト・マナ(激安店)に行って、ハンバーガーを購入しておつりがもらえた。それをこの店で再現したかった」と語り、店のコスト効率を高めるため、自ら毎日16時間働いているのだそう。

 

ファストフードすら気軽に変えないほど、インフレが激しいニューヨークで、この店が人々の救世主的存在になっているようです。

 

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【主な参考記事】

New York Post. How a $2.55 slider became NYC’s most popular burger overnight. February 20 2024

米ビール醸造所でビアタンクが爆発! カメラが決定的瞬間を捉えた

ビール醸造所に並ぶ巨大なビアタンク。そのバルブが爆発する瞬間をカメラが捉えました。

↑ビールが噴出(画像提供/The Independent/YouTube)

 

現場となったのは、米ミネソタ州にあるビール醸造所「バック・チャンネル・ブルーイング・カンパニー」。従業員の男性がタンクのバルブを点検していたところ、そのバルブが外れてしまったのか、突然中に入っていたビールが勢いよく飛び出てきたのです。

 

ビールの放水の威力はすさまじく、胸にもろに放水を受けた男性は数メートル後方まで吹き飛ばされ、しりもちをついています。その間もビールはタンクから勢いよく出続け、気づいた別のスタッフと2人で、ずぶ濡れになりながらバルブをふさごうとしていたのです。

 

ビアタンクといえど、消火栓から飛び出る水のごとく、すごい勢いで出てきたビールのシャワー。全身ビールでずぶ濡れになった男性は「ビールがいかにおいしいか、こっそり知った」と、おどけてコメントしたそうです。

 

【主な参考記事】

New York Post. Minn. brewer sent flying across floor after beer tank valve explodes, blasting him with powerful stream of IPA: video. February 20 2024

日本製は高嶺の花? ネパールで一家に一台になりつつある調理家電とは

ミキサーは、現代の日本で必ずしも生活必需品とはいえませんが、ネパールでは急速に普及している家電です。ネパール料理にはスパイスが不可欠で、スパイス作りの道具はこれまで石の台の「シロウタ」が主流でしたが、今日ではそれがミキサーに変わりつつあります。ネパールでミキサーはどのように役立っており、どこの国の物が使われているのでしょうか?

 

伝統と革新

↑シロウタ(右)とミキサー

 

ネパール人は毎日、シロウタでスパイスやニンニク、唐辛子などを潰します。同様に、ネパールの定番料理であるダルバートに添えるアチャール(チャツネ)という酸っぱ辛いソースもシロウタで作ります。

 

ところが最近では、このシロウタの代替品としてミキサーがよく使われるようになりました。ネパールのミキサーはミル付きであることも多く、スパイスを潰すのにとても便利なのです。

 

ネパール人は家族が多く、客をもてなすことを大切にするため、たくさんすり潰さなくてはならない場面が少なくありません。そのため、ミキサーは次第に市民権を得つつあるのです。この調子でいけば、いずれは一家に一台は必要な家電になるのかもしれません。

 

とはいえ、いまのところシロウタは、ミキサーを使っている家庭にもあることが多く、存在感を失っていません。シロウタとミキサーが共存しているのは、それぞれに良いところがあるからでしょう。

 

そこで、シロウタとミキサーの特徴を比較してみました。

 

【シロウタの特徴】

↑スパイスを潰すときなどに使われるシロウタ

 

台となる大きな石と、手に持ってすりこぎのような役割をする小さな石を使う。木や金属など他の材質のものもある。

 

<長所>

・購入せずとも自分で材料を拾って加工することもできるため、安価もしくは無料

・故障などなく長持ちする

・すぐに手軽に使える

・手入れが楽

・スパイスに独特な味わいが出るといわれる

 

<短所>

・大量のすり潰しには向いていない

・手作業のため時間と労力がかかる

 

【ミキサーの特徴】

↑ネパールで売られているミル付きのミキサー

 

ネパールではミキサーとスパイス用のミルをセットにした物が売られている。

 

<長所>

・大量のスパイスをすり潰すのに便利

・体力を使わなくて済む

・時間を大幅に短縮できる

 

<短所>

・1000円足らずから購入できるものの、シロウタと比べると高価

・故障の際は修理にお金がかかる

・コンセントにつながなくてはならず、調理場が屋外の場合や停電時は使えない

・シロウタに比べ洗うことや手入れに手間がかかる

 

このように、手軽さや価格面ではシロウタが勝り、作業にかかる時間や労力面ではミキサーが勝ります。そのため、大量のすり潰しの時にはミキサーを、それ以外ではシロウタをと分けて使っている人も見かけます。

 

人気はインド製。日本製は…

現在のネパールでよく見かけるのは、中国製、インド製、ネパール製のミキサー。価格は、中国製の物は手ごろで、インド製は高めです。でも、TulipやBaltra、 FAMOUSなどのインド製、またCGやDiamondなどのネパール製を求める人が目立ちます。一般的に「中国製の家電は壊れやすく、インド製は丈夫」というイメージがあるからでしょう。

 

また、日本人にも馴染みがあるメーカーでは、パナソニックなどの物が販売されていますが、かなり高級品といえそうです。

 

日本ではスムージー用に携帯できる充電式のミキサーも見かけますが、ネパールは停電大国で、調理場の手軽な位置にコンセントがないことも多いので、充電できるミキサーが販売されれば重宝されると思います。

 

日本製のクオリティの高さは、日本製家電が簡単には手に入らないネパールでも認識されています。もし日本製で手ごろな価格のミキサーがネパールで売り出されたら、ネパール中の家庭のキッチンで日本製ミキサーが活躍することもあるかもしれません。

 

執筆・撮影/Yui.N

美容整形まで!? 驚きの韓国「受験応援グッズ」事情

日本は受験シーズン真っ只中ですが、韓国では毎年11月中旬に、日本の共通テスト(旧センター試験)にあたる「スヌン(大学修学能力試験)」が実施されます。日本以上に学歴重視社会の韓国では、スヌンの点数だけで大学の合否が決まるわけではないものの、大学入試競争がとても熾烈。そのため、合格祈願グッズもなかなか趣向を凝らしています。現地からご紹介しましょう。

↑韓国で大人気の合格祈願チョコレート

 

韓国における合格祈願の定番には、日本でも見られるようにお菓子があります。最近高い人気を誇る合格祈願チョコレートには「絶対合格!」「合格祈願」「願いごとの成就」などのメッセージがかわいいパッケージに記載されています。同じようなメッセージが書かれた応援マカロンも販売されました。

 

韓国でも四葉のクローバーは幸せを呼ぶといわれており、四葉のクローバーを持ったぬいぐるみや、四葉のクローバーが印刷されたシールも人気。なかでも安価で購入しやすいシールについては、さまざまなタイプが見受けられます。

↑四葉のクローバーをプリントしたシール

 

韓国ならではのスヌングッズとして、「合格」などの文字と一緒に受験生の顔を印刷した毛布やクッション、マグカップなどのオリジナルグッズがあり、発売されるやいなや話題を呼びました。これは事前に受験生の写真を送り、世界に一つだけの受験応援グッズを作ることができるというものです。

 

その一方、実際にあるお菓子や栄養剤のパッケージを、合格祈願用にもじった商品も目立ちます。例えば、人気栄養剤の「비타500(ビタ500)」を「くっ付く、受かる」という意味の「부터500(プト500)」に言い換えたり、「박카스(バッカス)」を「合格する」という意味の「부터스(プットス)」とひねったり。ほかにも、過去にはインスタントジャージャー麺の「짜파게티(チャパゲッティ)」をもじった「합격파티(合格パーティーという意味)」も販売されていました。

↑栄養ドリンクも合格祈願をもじった商品名で売られている

 

美容整形も受験生を応援

スヌンは国を挙げてサポートするほどの重要な「イベント」で、遅刻しそうな受験生のために白バイやパトカーが出動し、会場まで送る光景でも知られています。企業も受験生を応援しており、スヌンが終わった受験生はスマートフォンを安く購入できたり、映画館や飲食店、遊園地などでも特別割引をしたりしてもらえます。

 

なかには受験生限定で、美容整形手術費用を割引する美容クリニックも。美容整形については日本ではちょっと考えられませんが、まさに韓国ならではの文化といえます。

 

このように韓国では新たなスヌン応援グッズが次々と登場し、グッズを扱う企業も年々増加。市場は今後さらに盛り上がっていきそうです。

 

執筆・撮影/TAIRA87

米の活動家、ラスベガスの新名所「スフィア」に登って逮捕

米ラスベガスにできた新名所「スフィア」は、約2万人を収容可能な丸い球形の大型ドームです。そんな建物に「プロライフ・スパイダーマン」と名乗る男がよじ登り、頂上まで到達。逮捕される騒動が起きました。

↑思わぬ形で世間の注目を集めたスフィア

 

スフィア(Sphere)は、2023年9月にラスベガスにオープンしたドーム型のエンターテイメントスポット。丸い球の外側は高解像度のLEDパネルで覆われ、建物全体に鮮やかな色や模様を映し出すことができます。さらにドームの内部もLEDパネルで覆いつくされ、ドームの空間全体が大型スクリーンとなり、これまでにないスケールのコンサートが可能です。

 

そんなスフィアに登ったのが、自称プロライフ・スパイダーマン(英語で「pro-life Spiderman」)の男。高さ112メートルに達するドームを自力でよじ登り、球状のてっぺんまで到達してしまったのです。

↑目論見通りニュースになった(画像提供/KCENNews/YouTube)

 

この男、スパイダーマンを名乗るだけあって、過去にはオクラホマシティにある高層ビルを素手でよじ登り、逮捕されたこともある人物。今回は、数日前に行われた「中絶反対運動で募金を集めるため」と語っているのだとか。

 

ちなみに、この男がスフィアに登り始めたら、すぐに騒動になり、SNSでライブ配信もされていたとか。警察が出動し、降りてきた男を待ち構えて、逮捕したそうです。

 

【主な参考記事】

USA Today. Self-proclaimed ‘pro-life Spiderman’ scales Sphere in Las Vegas ahead of Super Bowl. February 7 2024

翼の上に立ちたい! バリ島に「飛行機型高級ビラ」が登場

プライベートジェットよりも豪華でユニークな滞在を楽しめる。そんな、ホテルがバリにあります。その名も「プライベートジェット・ビラ」。名前の通り、航空機として使われた機体を改造して、そのままの形を利用したホテルです。一般的なホテルにはない唯一無二の体験ができる、そんな場所を紹介しましょう。

↑どんな体験になるんだろう(画像提供/Balitecture/YouTube)

 

インドネシアのバリ島。すぐ目の前に海が迫る崖の上に、ボーイング737の機体が設置されています。飛行機をホテルにするというアイデアは、ロシアの起業家が考えたそうで、倒産したタイガーエア・マンダラ航空から機体を買い取り、およそ2年の歳月をかけて内部を改造しました。

 

外観は航空機そのままですが、中はまったくの別世界。客席はすべて取り払われ、2つのベッドルームとダイニングがある客室に様変わりしています。特に注目なのは、飛行機の先端のコックピットだったエリア。ここにはジャグジーが設置され、パイロットになった気分でリラックスタイムを堪能できます。

↑コックピットがジャグジーに(画像提供/Balitecture/YouTube)

 

また機体の翼部分はバルコニーに変貌し、目の前の海を独り占めできます。かつて搭乗客が乗り降りしていた出口には、ネットでできたソファのようなものが設置され、そこに身体を預けて過ごしてもいいでしょう。

 

ロシアの起業家が、いくらでこの機体を購入したのかは明らかにされていませんが、商用のボーイング737の価格は、260万ドル(約3.9億円※)から650万ドル(約9.7億円)と言われています。

※1ドル=約149円で換算(2024年2月9日現在)

 

おそらく、それと同等の金額を払い、さらに時間とお金をかけて豪華に改造されたこのホテル。1泊の宿泊料金は1600ドル(約24万円)から。「搭乗券」を受け取って始まるこのフライト、気になる方はチェックしてみては?

 

【主な参考記事】

Daily Mail. Fascinating video goes inside old Boeing 737 plane that has been transformed into a luxury cliff-top VILLA in Bali – and comes complete complete with a helipad, exit door balcony, and a jacuzzi in the COCKPIT. February 7 2024

ピザは本当にダイエットの敵? 英のトレーナーが常識に挑んだ

揚げ物、スナック菓子、アルコール、ジャンクフード……。一般的にこれらはダイエットの敵とされていますが、好きなものを我慢するのは、かなりのストレスとなるもの。そこに疑問を感じ、「ピザを毎日食べて体重を落とす」ことにチャレンジした男性が現れました。さて、その結果は?

↑仲良くダイエット

 

英国出身のパーソナルトレーナー、ジェイデン・リーさん(18歳)は、「ダイエットのために好きなものを我慢しなければならない」という概念を払拭するため、型破りなダイエット法にチャレンジしました。

 

彼が行ったのは、毎日9.5インチの小さめのピザを1枚、毎日食べ続けるというチャレンジ。カロリーの管理だけはしっかり行い、1日に必要なカロリーから2200〜2500カロリーは不足するように、食事をとり続けました。また、毎日プロテインを摂取して、1日45分間の有酸素運動を週に5日行い、食事面で我慢することは何もなかったそう。その結果、1か月後には、73.3kgから67.3kgまで、6kgの減量に成功したのです。

 

ピザのようなファストフードは、中毒性があって、つい食べたくなるおいしさを感じるもの。そんな食事が大好きであれば、ダイエット中にそれらを我慢することは苦痛になりかねません。

 

「たとえ体重を減らす目的であっても、食べ物を悪者にするべきではないことを証明したかった」と話しているジェイデンさん。きちんと運動を行い、カロリー管理を行えば、好きなものを食べながら体重を落とすことだって、不可能ではないのかもしれません。

 

【主な参考記事】

Need to Know. personal trainer loses 13lbs eating Domino’s Pizza Daily for a month: shocking results!. February 7 2024

英レストランで「朝食のスクランブルエッグ」がどえらい価格になっていた!

パンデミックをきっかけに始まった世界的なインフレ。なかでも、インフレがひどい国の筆頭に上がるのが英国です。最近では、朝食の料金が1万円を超える店が首都ロンドンにあると話題になっています。

↑驚きの価格

 

驚きの価格で朝食を提供しているというのが、ロンドンの高級住宅地、メイフェアにある「HIDE」という名前のレストラン。スクランブルエッグにトーストが添えられた朝食メニューの料金が、58ポンド(約1万1000円※)。オレンジジュースをプラスするなら、9ポンド(約1700円)を追加することになります。

※1ポンド=約188円で換算(2024年2月9日現在)

 

実はこの店、2023年では朝食が32ポンド(約6000円)でした。このときも「朝食なのに高い!」と話題に上がったのです。今回は、それから1年しか経たない間に、いつのまにか価格がさらに上がっていることで、人々に驚きをもたらしました。

 

HIDEはミシュランの星付きレストランであるため、料理のおいしさは折り紙付き。細部まで行き届いたサービスが提供されるでしょう。それにしても、あまりにも高すぎる料金に賛否両論の声が上がっていますが、レストラン側を擁護するコメントも目につきます。

 

「これはスタンダードだ」と言う人や、「ぜひ試してほしい」と周りにおすすめする人も。「高額だが、その経験に対してお金を払う」なんて声もあります。

 

食材も光熱費も人件費も全てが爆上がりしている英国では、レストランの値段だって上がるのは当然でしょう。高いと言われる料金であっても、客足が絶えないのは、レストランの雰囲気など食事を通した体験すべてをトータルで考えて「価値がある」とみなす人がいることの表れかもしれません。

 

【主な参考記事】

Need to Know. London restaurant shock: scrambled eggs on toast sells for unbelievable £58!. February 7 2024

ロンドンの人たちは超冷たい? 米国人の投稿に英国人が猛反論

海外に行くと、自分の国と比べて良いところも悪いところも目につくもの。では、米国と英国を比べると、どんなことがわかるでしょうか? 約63万人のフォロワーを持ち、現在は英国で生活を送る米国人インフルエンサーの投稿が話題を呼んでいます。

↑バスでサンキューは言わない?

 

オーロラ・ロフトンさんは米・バージニア州出身で、以前はニューヨークに住んでいた人物。2年前に英国に移住し、米英の違いにたびたび戸惑っているといいます。

 

そんな彼女がTikTokで明かした、ロンドンの嫌いなところは、人が親切ではないこと。米国では、知らない人同士であっても、誰かとすれ違ったら「おはよう」と声をかけたり、微笑みあったりするのが一般的。でも、ロンドンでは「バスを降りるときに運転手に『サンキュー』と言うと、周りからおかしな人のように見られる」のだとか。オーロラさんいわく、ロンドンの人は「非常に個人主義的」なのだそうです。

 

でも、そんなロンドン生活に慣れてしまった彼女。スイスにいる家族のもとを訪れたとき、道で人から「こんにちは」と声をかけられて、「オーマイガッド!」と驚いてしまったと話しています。

 

ただ、オーロラさんはロンドンの魅力について、「欲しいものをなんでも届けてくれる最高の都市」と語っています。「これほど多様性があり、緑もあって、各地にアクセスしやすい都市を私は知りません。ロンドンに匹敵するような都市はないです」

 

彼女の意見を報じた記事に対して、「ロンドンでもバスの運転手にサンキューと言ってる」なんて声も少なくない模様。また、ニューヨークに住んでいる英国人は「ロンドンでもニューヨークでも、私はバスの運転手にありがとうと言ってる」と反論しています。

 

オーロラさんの意見は、あくまでも彼女の主観。そんな意見もあるのだと、参考程度に聞いてみてはどうでしょう?

 

【主な参考記事】

Daily Mail. I’m an American living in Britain – here’s the difference between Londoners and New Yorkers. February 4 2024

フランス国民をとりこにした「日本の文房具」、まさかの認知度も絶賛の嵐!

フランスにはアートの国らしい優れたデザインの文房具がたくさんあります。でも、同国で「使いやすい」と高く評価されているのは、細部への配慮がなされている日本製品。日本の文房具を専門的に取り扱うオンラインショップやセレクトショップが増えていたり、日仏のコラボ製品も登場したり、フランスでは日本製文房具への注目度が上がっています。なぜなのでしょうか? 現地からレポートします。

 

知る人ぞ知る日本の文房具

↑フランスで販売されている文房具

 

フランス在住の日本人の筆者が、日本製文房具の中でも特に優れていると感じるのは消しゴムです。フランスの消しゴムは日本製と比べて跡が残りやすく、消しゴムのカスが散らばってしまうことがしばしば。質が悪いものだと、余計に汚くなってしまうこともあります。

 

「小学生たちが困るのではないか」と思いますが、実はフランスでは小学生から万年筆やボールペンを使用するため、あまり消しゴムの需要がありません。しかしその一方で、美術専攻の学生やアート関係の仕事をしている人には消しゴムが必需品です。

 

フランスでアニメーションに特化した文房具を販売しているアダム・イーショップは、人気の消しゴムとしてトンボ鉛筆の商品を紹介。「トンボ鉛筆の日本製消しゴムはスムーズに消すことができる!」と絶賛しています。

 

しかしながら、購入する人たちがトンボ鉛筆の消しゴムは日本製だと知っているかどうかは疑問。日本のメーカーといえば、トヨタ、ソニー、ユニクロなどは有名なものの、文房具メーカーは意外と知られていません。

 

調査会社のXerfiによれば、フランスの筆記具はフランスのビック社と日本のパイロット社が独占しているとのこと。事実、フランスではパイロット社のボールペン「フリクション」が爆発的にヒットしました。

 

上述したように、何十年もの間、万年筆が学童用品の必需品だったフランスでは、1972年に学校でボールペンを使用することが認められました。しかし万年筆は廃れることなく、ボールペンとうまく共存してきたのです。それでもフリクションが台頭したことから、万年筆の売り上げは近年大きく落ち込んでいる模様。

 

とはいえ、トンボ鉛筆と同様にフリクションも日本で開発されたものだと知らないで使っている人が多く、「えっ! パイロットって日本のメーカーなの?」と驚かれます。フリクションはスーパーの棚に並ぶほど有名になったのですが……。

 

日本製の文房具といえば、フランス人は可愛い系やアニメのキャラクターなどを思い浮かべるようです。ちなみに2023年9月の新学期に小学生に人気だった通学用のカバンは、ドラゴンボールZやポケモンの柄でした。

↑フランスでも大ヒットのフリクション

 

一般的な認知はまだまだなものの、文房具が好きなフランス人は日本製の品質を高く評価しているため、近年は日本の物を専門に扱う店のパペトゥリー・マックラやラ・ジャパペトゥリーなどが登場しています。日本製の文房具は「創造性とインスピレーションを駆使してデザインされている」と絶賛され、ノートや和紙テープ、メモ帳、ペン、消しゴムなどが人気です。

 

専門店以外でも、ハンコやシールなどを販売するセレクトショップもあります。例えば、パリのプロダクトブランドであるパピエ・ティグルでは、オリジナルグッズのほか、日本の文房具ブランド・MIDORIの製品などを取り扱っています。パピエ・ティグルは東京にも店舗がありますが、創設者は日本をリスペクトしていたそう。なぜならフランス人はデザインには敏感なものの、日本のように「紙」を重視する文化がないため。紙が持つ繊細さや折り畳み方、包装の文化を賛美していたといいます。

 

その紙は、フランスをはじめヨーロッパの文房具市場で2024年の重要なキーワードになりそう。2023年10月にドイツで開催された国際見本市・インサイツXでは、今年の文房具分野に影響を与えるトレンドが紹介され、その主役は紙であることが発表されました。

 

すでにフランスでは、日本の紙製品が高く評価されています。例えば、大成紙器製作所のノート「PAD NOTE」は、パリの有名なセレクトショップの一つ、メルシーのオーナーが自ら使ってファンになり、メルシーのロゴ入りノートを作ることになりました。

 

また、同じくパリで販売されている同社のノートの表紙には、日本とフランスから2人ずつ選ばれたアーティストによるイラストが描かれています。

 

和紙、書道、折り紙など、日本の文化では紙が重要な位置を占めており、今年はフランス文房具業界とさらなるコラボレーションが生まれる可能性がありそうです。

 

執筆・撮影/Lambe

愛猫の首にヘビが! 必死に戦う飼い主が使った意外な武器とは?

相手の身体に巻き付いて絞めつけるヘビ。その締め付ける力はかなりのもので、巻き付けられた相手は、呼吸すら十分にできなくなり弱ってしまうといわれています。では、もし自分の大切なペットがヘビに巻き付かれてしまったら、どうしますか?

↑猫の首に巻きついたヘビ(画像提供/People/Rebecca Daynes

 

オーストラリアのブリスベンに暮らすレベッカ・デインズさんは1月下旬、飼い猫のメイベルの首に、ヘビが巻き付いていることに気付きました。しかも首に2重にも3重にも巻き付いており、まるでメイベルの息の根を止めようとしているようです。

 

慌てたレベッカさんは、キッチンからサラダトングを持ち出し、それを使ってヘビをメイベルの身体から離すことに成功。「とにかく愛猫を救いたくて必死だった」とレベッカさんは話しています。

 

その後、どんなヘビがメイベルに巻き付いていたのかを知るため、ヘビの写真を撮り鑑別する団体に送りました。その結果、オーストラリア東部全域に生息する、ヒガシブラウンヘビという有毒のヘビだったことがわかったのです。

 

幸いにもメイベルはこのヘビに噛まれてはいなかったようで、48時間以上経過した後も元気に過ごしているそう。

 

ただ、メイベルは脳腫瘍を抱えているため、レベッカさんは普段、メイベルを家の外に出さないようにしているのだとか。それにも関わらず、いまでも外に出ようとするといい、「明らかに何の教訓も学んでいない」とおどけて話しています。再びヘビに狙われないといいのですが……。

 

【主な参考記事】

People. Woman Saves Cat with Salad Tongs After Pet Gets Venomous Snake ‘Tightly Coiled’ Around its Neck’. February 6 2024

100歳の誕生日を迎えた米男性、長寿の秘訣はマクドナルドの朝食!?

マクドナルドの熱烈なファンはきっと世界中にいるでしょう。36年間、毎日マクドナルドで朝ごはんを食べているという米国の男性もその一人です。

↑心の栄養もあるみたい

 

ウェストバージニア州に暮らすザン・ホワイトさんは、マクドナルドが大好きで、36年間ほぼ毎日、マクドナルドで朝食を食べています。ザンさんは第二次世界大戦に従軍した元軍人で、自身が立ち上げた元軍人メンバーによるグループ「ROMEOクラブ」の一員として、よく十数人の仲間とマクドナルドで食事をするのだそうです。

 

そんなザンさんは先日、100歳の誕生日を迎え、誕生日を祝う場所として選んだのは、やっぱりマクドナルドでした。「なぜ自分がこれほど長生きできたのかわからないが、これからも自分の習慣を変えるつもりはない」と語っています。

 

そんなザンさんは、地元のマクドナルドの店でもおなじみ。ザンさんが訪れるマクドナルドでエリアスーパーバイザーを務める人物は「私は24年間働いていますが、ほぼ毎朝ザンさんに会っています。彼と会えるのはうれしいことだし、1日のハイライトです」と語っています。

 

ファストフードは必ずしも健康に良いものではないかもしれませんが、ザンさんが100歳の誕生日を元気に迎えられたのは、好きな食べ物を楽しみ、自分の生活習慣を続けていることが、プラスの効果を与えたのかもしれません。

 

【主な参考記事】

yahoo! news. A man who’s been having breakfast at McDonald’s almost every day for 36 years went to the chain for his 100th birthday. February 6 2024

「飛行機」の新たな使い道!? ブラジルで前代未聞の計画が進行中

150~180人ほどの乗客を運ぶボーイング727。役割を終えたそんな飛行機が、まもなくブラジルでナイトクラブに姿を変えようとしています。この大胆なプロジェクトの中身をご紹介しましょう。

↑意外な用途があった

 

飛行機をナイトクラブにするという前例のないプロジェクトは、ブラジルのサンタカタリーナ州北海岸にあるカンボリウの複合施設内で進められています。

 

全長50メートル弱のボーイング727機を、300人収容のダンスフロアに変える計画で、飛行機の周囲にも2000人が自由に踊れるダンスフロアを用意するのだそう。通常よりも8倍も強力な照明を組み、ド派手なナイトクラブを作る予定です。

 

ただ、このプロジェクトは前代未聞なだけあって、そう簡単には行きませんでした。まず、ブラジルのアフォンソ・ペーナ国際空港からボーイング727機を移動するのにも、特別な許可が必要だったそう。おまけに、輸送の途中で拘留されてしまったこともあり、最終的には機体の翼を別々に輸送することが認められ、ようやくプロジェクトの現地まで届けられたのだとか。

 

この壮大なナイトクラブは、2024年6月にオープン予定。オープンした際は、きっと世界中のメディアが注目して紹介することになるでしょう。

 

【主な参考記事】

The Sun. WING AND PLAYER Incredible plans for Boeing 727 to be transformed into plane NIGHTCLUB with ultra-powerful strobes & two dance floors. February 1 2024

サッカーコート並みの小惑星が地球に接近中! NASAが警告

いま、小惑星が地球に接近しており、NASA(米国航空宇宙局)が警告を出しています。その大きさはサッカーのピッチ並み。小惑星接近の危機はどのくらいなのか? もし地球と衝突した場合、どんなことが考えられるのでしょうか?

↑地球に接近中

 

NASAが警告を出しているのは、「2008 OS7」と名付けられた小惑星。直径が220~約494mで、月―地球間の約7倍離れたエリアから、秒速17.7km(時速6万3730km)の恐ろしいスピードで、地球に接近すると予測されています。

 

万が一、この大きさの小惑星が地球の都市に衝突すると、幅18kmほどのクレーターができて、200万人以上の人々が瞬時に蒸発すると推定されます。さらにこの衝撃は、トリニトロトルエン火薬141ギガトンにも相当し、それによってさらに1100万人以上が犠牲になると見られています。

 

小惑星の接近というと、地球にいる私たちにとって危機的ニュースと感じられるかもしれません。ただ、太陽系には何百万もの小惑星が存在し、そのうち地球に危険をもたらす可能性があるのは、およそ2350個であると考えられています。

 

ただし、英国のウォーリック大学の物理学科の博士は、「小惑星は地球に接近するものの、大気圏に突入することはないだろう。あまり心配する必要はない」と語っています。

 

この小惑星が地球に接近するのは、グリニッジ標準時で2月2日の午後2時41分。日本時間で2月2日の午後11時41分。今からどこかに逃げるわけにもいきませんが、地球に何の影響をもたらさないことを願いたいものです。

 

【主な参考記事】

Yahoo News!. Nasa issues warning as asteroid the size of a football pitch approaches Earth. January 31 2024

米女性が「ごみ収集車」に落ちて危機一髪! なぜそんなことが起きるの?

米国で女性がごみ収集車の中に転落する事故が発生。一体どうやって、ごみ収集車の中に落ち、その後女性はどうなったのでしょうか?

↑米国の通りにあるごみ箱はデカい

 

ニューハンプシャー州マンチェスター消防署によると、先日、女性一人がごみ収集車の中に転落してしまったそう。どうやら、女性はごみ箱に何かを捨てようとしていたところ、誤ってその中に自分も落ちてしまい、そこにごみ収集車が到着。ごみと一緒にごみ収集車に落ちてしまったようなのです。

 

日本人にはちょっと想像しづらい話かもしれません。米国では、自治体によってシステムやごみ箱の大きさなどは異なりますが、一般的にごみ箱もごみ収集車も日本よりかなり大きいです。ごみ箱ですら、子どもはもちろん大人も何人も入れちゃいます。

 

ごみ収集車は、機械のアームでごみ箱をがっちりつかむと、持ち上げて、ごみ収集車の中にドバッと豪快に中身をあけます。収集車の中に集められたごみは、どんどん圧迫していくシステムが一般的。

 

【参考動画:米国のごみ収集車】

 

この女性は、大きなごみや重いごみを捨てようとしていて、誤って自分もごみ箱の中に転落してしまったのかもしれません。

 

女性は、ごみ収集車の中に転落した際、悲鳴を上げ、近所の人がその声を聞きつけたそう。さらに、ごみ収集車の内部にはカメラが付いていたので、すぐに運転手が女性に気づき、ハシゴを使って登り救出したそうです。

↑米のごみ収集車がごみ箱を回収する様子

 

ただ、女性が救出されるまで、「ごみを最大4回圧縮した」と現地の消防署は発表しています。女性は病院に運ばれたそうですが、もしケガなどをしていたら、早く快方に向かってほしいものです。

 

消防署員が「32年間のキャリアで、こんなことは一度もなかった」と語っている今回の事故。誰もが「起こるわけない」と思うようなことでも、起こり得てしまうのが現実なのかもしれません。

 

【主な参考記事】

AP News. Woman tossing trash falls into dumpster, survives getting compacted in garbage truck. January 31 2024

City of Manchester. Sanitation Truck Rescue. January 29 2024

月に住むのは危ない? 米で関心を集める「月震」のリスク

NASA(米国航空宇宙局)は、宇宙飛行士のみならず、民間人も月に送り込む移住計画を本気で進めています。しかし月では「地震」ならぬ「月震」が起きており、当初考えられていたほど、住みやすい場所ではないかもしれないのです。

↑本当にあそこに行く?

 

宇宙飛行士を月面着陸させるアポロ計画で、月には4台の地震計が設置されており、浅い月震が起きていることはわかっていました。また、観測された月震の中で最大だったものは南極近くで起きていて、記録された最も強い月震はマグニチュード5.0相当。しかし、その震源が何なのかは不明でした。

 

そんな中、最近明らかになってきたのが、月が縮んできているということ。過去数百万年で月の外周は約46メートル短くなっているというのです。

 

これは、月の中心部分が徐々に冷えて縮小することによって、ぶどうが干しぶどうになるときのように、表面にはしわができて、それが月震や地滑りを引き起こすものと見られているのです。

レーズンみたいに縮んでいた! 「月」に関する新事実が判明

 

地球上の地震について、いつ、どこで、どのくらいの規模で起きるかを予測するのが難しいように、月震についても正確に予測するのはできないそう。

 

将来の月面着陸ミッションの際に、月震がリスクとなることは確実でしょう。ただし、人類の移住計画については、現段階で考えられるのはごく短期間の滞在。最近の米CNNで記事で、米国の地球物理学の研究者は「その間に月震が起こる可能性は非常に低い」と述べていますが、月震の存在を知っておくことは価値のあることと言えるようです。

 

【主な参考記事】

CNN. Earth’s moon is shrinking. Here’s what scientists say that could mean. January 31 2024

「1日3食のキムチ」は脂肪を減らすことが判明! では1日5食は?

「韓国の女性にスリムな人が多いのは、キムチをよく食べているから」などと言われていますが、どうやらキムチには本当に体重を減らす効果があるようです。韓国で行われた大規模調査の結果をご紹介しましょう。

↑ウエストを引き締める

 

調査を行ったのは、韓国の中央大学校の研究チーム。40歳以上の韓国人11万5000人以上を対象に、キムチを食べる頻度と量を調査し、身長、体重、BMI、腹囲の測定を行いました。

 

その結果、1日3食キムチを食べている人は、1日1食未満の人に比べて、体重の重い人の割合が11%低いことがわかったのです。男女別に見ると、男性なら1日3食キムチを食べている人は、1日1食未満の人に比べて、体重の重い人の割合が10%少なく、腹部の脂肪レベルも10%低いのです。女性についても同じように、1日3食のキムチで、体重の重い人の割合が減り、腹部の脂肪量も減っていることがわかりました。

 

つまり、キムチを1日3食食べると、体重の増加にも、中年に多いぽっこりお腹にも効果があるということです。

 

ただし、今回の調査でもうひとつ明らかになったのが、キムチの食べすぎは良くないということ。1日5食以上キムチを食べている人は、1食未満の人に比べて、体重が重く、腹部のサイズも大きかったことがわかりました。

 

この研究を行った研究チームは、キムチと体重やウエストとの相関関係はわかったものの、何が原因なのかは確立できないと話しています。キムチは塩分も多いため、適切な量を守って食べることが大切と忠告しています。

 

【主な参考記事】

Daily Mail. Eating kimchi three times a day can reduce the size of your beer belly, according to major study of 115,000 people.  January 30 2024

マッチョな男ばかり…。明かされたバリの「秘密施設」とは?

アニメ『ドラゴンボールZ』のストーリーさながらに、強くなりたい男性向けのトレーニングキャンプがバリにあります。秘密結社でもないようですが、一体どんな場所なのでしょうか?

↑精神と時の部屋っぽい場所

 

バリ北部の山の中にぽつんと設けられた小さな建物。ここは、「バリ・タイムチャンバー」と名付けられた施設です。公式YouTubeの動画では、こんなふうに紹介されています。

 

「豊か過ぎる時代に、なぜ男性である私たちが、これまで以上に不安を感じたり、落ち込んだり、迷ったりするのか? 私たちには強い男性が再び立ち上がるための土壌が必要だ。このセンターこそが、スーパーヒーローを生み出す場所なのである」

 

また、同施設は「『ドラゴンボールZ』を見て育った人なら、登場人物たちが秘密のトレーニングキャンプに行ったことを覚えているでしょう」とも述べ、同アニメのように、この施設が並外れた力を身につける特別な場所であるとうたっているのです。

↑うぉおおおー!

 

施設にあるのは、バーベルなどが備え付けられたプライベートジムと、ジャグジーやサウナなどのリカバリーセンター。周辺には、修行にぴったりの滝があり、豊かな自然に囲まれた中で、同じ目的で集まった仲間たちと集中的にトレーニングに臨める環境が整えられています。宿泊場所は4人部屋のコテージが4棟あり、栄養面を考慮した食事が用意されます。

 

参加者には「7kgの筋肉がつき、いまでは“獣”のようになった」と話す人もいるとか。滞在期間は最低1週間からで、1週間の料金は1290ユーロ(約20万円※)。2週間〜4週間のプランもあります。

※1ユーロ=約158.6円で換算(2024年2月1日現在)

 

人里離れた大自然の中で、己の身体と向き合い、強い男を目指すというこのトレーニングキャンプ。興味をもった方は一度チェックしてみては?

 

【主な参考記事】

Daily Mail. Revealed:The secret male-only camp in Bali that claims we’re in an era of ‘weak men’ – so it trains guests to ‘become superheroes’. January 30 2024

Bali Time Chamber 

男性諸君、試されているぞ! TikTokで話題の「ケチャップチャレンジ」とは?

SNSでは、ユーザーがさまざまな事柄に挑戦するチャレンジ系の投稿が次々と生まれています。その一つが、最近TikTokで流行っている「ケチャップチャレンジ」。どんな目的があるのでしょうか?

↑さあ、どう拭く?

 

ケチャップチャレンジは、女性が自宅のキッチンカウンターにわざとケチャップをたらし、パートナーの男性に「きれいにして」と頼むことから始まります。

 

ケチャップをただ拭き取るだけのことですから、普段から掃除に慣れていれば、なんてことはないもの。でも、どろっとしたケチャップをきれいに拭き取れない人もいるもので、このチャレンジは、自分のパートナーがどのくらい頼れるか試すものなんです。

 

TikTokに投稿されたケチャップチャレンジの中には、例えば、ペーパータオルを使ってきれいにしようと円を描くようにしたら、結局ケチャップの汚れを広げることになってしまったり、タオルで拭いたもののケチャップの赤色がうっすらと残ったままになったり、しまいにはタオルを使わず手のひらで拭き取る男性が現れたり……。

↑あちゃー

 

男性によって、その対応はいろいろ。汚れを広げてしまった人には「赤ちゃんが生まれました!おめでとう」というコメントが書かれたり、手のひらでケチャップを拭った人には「自分の手が汚れることを恐れない男だ!」なんてコメントが書かれたり、男性の家事力をジャッジして楽しんでいるのです。

 

家庭ではさまざまな汚れが生まれるもので、その種類を的確に判断してキレイにできる人は案外少ないもの。ケチャップチャレンジは、交際相手の男性がきちんと掃除をできるかどうかを判断する材料の一つになるかもしれないですね。

 

【主な参考記事】

New York Post. The latest TikTok challenge uses ketchup to test a relationship: ‘A valid reason to leave him’. January 29 2024

イーロン・マスク氏「人間の脳にニューラリンクのチップを埋め込んだ」と発表!

実業家のElon Musk(イーロン・マスク)氏は、同氏が率いる企業・Neuralink(ニューラリンク)のチップを患者の脳に埋め込んだと発表しました。

↑JLStock / Shutterstock.comより

 

Neuralinkは「ブレイン・コンピューター・インターフェイス(BCI)」として、脳とコンピューターを橋渡しする機器を開発しています。すでに米国食品医薬品局(FDA)から許可を受けた後、昨年秋から最初の臨床試験のための患者を募集していました。

 

Musk氏は手術の詳細に触れていないものの、「患者は順調に回復している」と語っています。最初のプロダクトは「Telepathy(テレパシー)」と呼ばれており、「考えるだけで携帯電話やコンピューター、そしてそれらのデバイスを通じて、ほとんどすべてのデバイスをコントロールすることができる」としているのです。

 

Musk氏は、「最初のユーザーは、手足が不自由になった人たちだろう。Stephen Hawking(スティーヴン・ホーキング)博士が、タイピストや競売代理人よりも速くコミュケーションできるようになることを、想像してみてほしい。それが目標だ」と語っています。安全性などさまざまな課題はあるでしょうが、人とコンピューターがより密接にやりとりできる未来を見てみたいものです。

 

Source: Elon Musk / X via Engadget

中国警察、偽造AirPodsの大規模シンジケートを摘発! ニセモノ6万9000台以上、総額は約34億円

アップルの完全ワイヤレスイヤホンAirPodsは人気製品であり、日常的に偽造品を見かけることも珍しくなくなっています。そんななか、中国・四川省の警察当局が、大規模な偽造AirPodsシンジケートを摘発したと報じられています。

↑AirPods

 

中国メディアGizmochinaによると、現地の警察は数百万ドルもの偽AirPodsを回収。ほか9つのニセモノ製造工場、3つの生産ライン、6つの販売所を摘発し、その額は約1億6700万元(約34億円)に上ると推定されています。

 

より細かくいえば、偽造AirPodsは6万9000台以上、未完成品は4万5千台以上、偽造工具は4つ、包装材料は5万セット以上、予備部品は1万セット以上が押収。さらに、偽AirPodsは広東省や山東省、四川省、海南省など中国全土の10以上の省や市に販売されたと判明したとのことです。ニセモノが中国国外に密輸されたかどうかは、今のところ報道されていません。

 

AirPodsが本物かどうかを見分ける方法は2つあります。1つは、外観のチェック。本物にはアップルのロゴが付いていますが、偽造品にはロゴがありません。またニセモノの表面加工は粗く、本物ほど洗練されていません。

 

もう1つの方法は、アップルの公式サイトで製品のシリアル番号を確認することです。もしもシリアル番号がなければ、偽造品の可能性があることになります。

 

実は2022年秋に配信されたiOS 16では、偽造AirPodsを検出する機能が追加されています 。が、直後に対策が突破されたとの報告もありました。

 

本物とニセモノをX線写真で見比べると、ニセモノは中味が粗雑でスカスカだと分かります。

 

ニセモノをつかまされない最良の自衛策は、アップル公式のオンラインストアか直営店で買うことかもしれません。

 

Source:Gizmochina

「脱毛」に目覚めたイタリアのアラフォー男性と反旗を翻すZ世代、勝つのは…

男女ともに美意識の高いイタリアでは、30代から40代の男性の間で脱毛をすることが常識になりつつあります。彼らは脱毛についてどのように考え、どうやって脱毛しているのでしょうか? その一方で、Z世代では脱毛に縛られない考え方も生まれており、体毛を巡る戦いがヒートアップしています。

 

ムダ毛処理に興味津々

↑これぞ完ぺきな肉体美

 

イタリアの女性は脚、腕、脇の下、VIOゾーン(デリケートゾーン)に体毛がないのが常識です。エステサロンを利用したり、家庭でカミソリやワックス、クリームを使ったりすることが一般的です。

 

これまで脱毛は主に女性がするものでしたが、近年、ムダ毛の除去に興味を持つ男性が増えています。2023年はグーグル・イタリアで「メンズ 脱毛」というキーワードの検索が急増しました。

 

地元メディアのFocus誌によると、イタリアでレーザーによる永久脱毛をしている人の男女の割合を見てみると、10人中3人が男性とのこと。その数を欧州の他国と比べた場合、イタリアはスペインに次いで2番目に多い国となっています。また、除毛クリームメーカーのVeet Menが18歳から54歳までの男性を対象に行った調査では、回答者の約60%が脱毛の経験があると答えました。

 

そのようなイタリアでは、2023年のクリスマス商戦で家庭用光脱毛器が主力商品とされ、テレビCMや家電量販店のバナー広告でも盛んに紹介されていました。テレビの宣伝では女性を主役にしつつ男性が使うシーンも放映されていた一方、パッケージのデザインや本体とセットとなるポーチの色が男性向けという商品も販売されています。

 

イタリアのあるニュースサイトが行った調査によれば、光脱毛器に興味を持った人の40%を男性が占めているとの結果が得られたそう。男女を問わず、安価に手軽にムダ毛を処理できる家庭用光脱毛器の需要が高まっていることがわかります。

 

ヒゲは処理しない

では、イタリアの男性はどこを脱毛するのか? Veet Menの調査によると、イタリア人男性に人気の脱毛部位は脇の下、VIO、胸、腹部、背中、眉毛、脚の順になるとのこと。脱毛する理由としては「見た目の美しさの追求」と「流行」を挙げる人が多く、他方で「衛生面」と「スポーツ時の快適性」を求める人もいました。

 

イタリア人男性を日本人男性と比較すると、違いが顕著に浮かび上がります。情報サイトの駅探PICKSによれば、日本人男性に人気の脱毛部位はヒゲ、すね、VIO、太もも、全身、腹部の順となるそう。

 

日本人男性の最も脱毛したい部分がヒゲである理由として、「剃るのが面倒」「清潔感を求めて」が上位に挙げられています。もともと体毛が濃く、男性のおしゃれとしてヒゲにこだわりを持つイタリア人男性とは大きな違いが見られます。日本人男性が興味を持っている脱毛方法の一位は「医療クリニック」で、家庭用光脱毛器を欲しがるイタリア人男性とはこの点でも異なります。

 

脱毛からの解放

↑体毛を受け入れろ

 

一方、より若い世代の間では新しい考え方も生まれています。オンライン医療サイトのMio dottoreは、Z世代と呼ばれる25 歳未満の人たちの3分の1は、脱毛という常識に囚われなくなっているといいます。「体毛を処理しないことが正常 (33%)」 「体毛を処理しないのは自由と同義語 (33%) 」というアンケート結果もあり、こういった価値観から「体毛ポジティヴ運動(Body Hair Positivity Movement)」も誕生しました。この動きは、従来の社会的な規範や価値観から女性だけでなく男性をも解放する試みとしてSNSで共有され、欧米中に広がっています。

 

男性なりの美しさを追求するイタリアの30代から40代の男性の間では、「体毛がないことが美しい」という意識が広がりつつあります。その一方で、より若い世代では脱毛に囚われないことに新たな価値を見出しています。まだ保守的なルッキズムが根ざすイタリアにおいて、これからZ世代が脱毛市場にどのような影響を与えていくのかが注目されます。

 

執筆/Ciho

カメレオンが最も鮮やかな色になるのはいつ? 貴重な瞬間をカメラが捉えた

周囲の環境に合わせて身体の色が変わるカメレオン。光を浴びたり温度が変わったりすると、体色が変化します。では、そんなカメレオンの体色が最も鮮やかになるのはいつでしょうか?

↑最も美しい瞬間は…

 

海外の研究者たちがタイムラプスで捉えたのは、マダガスカル西部の森の中で撮影された、ラボードカメレオンのメスが産卵する瞬間。研究チームは、土に掘った穴に卵を産むラボードカメレオンを見つけ、カメラを設置して撮影を開始しました。

 

すると、驚くことにラボードカメレオンの身体がエメラルドグリーン、ブルー、オレンジなど、鮮やかな色を放っているのです。研究チームはカメラを置いたままその場を離れ、2時間後に再び戻ってみると、そのラボードカメレオンは鮮やかな色のまま息絶えて横たわっていたのです。

 

ラボードカメレオンの寿命は短く、卵の中にいる期間は約8~9か月と長いのですが、孵化するとその後わずか4~5か月で命をまっとうするそう。そしてメスのラボードカメレオンは、産卵を終えるとその数時間後には死んでしまうといいます。

 

つまり、今回撮影された動画はラボードカメレオンのメスの産卵シーンと最期の瞬間を捉えていたのです。

 

撮影した動画を見て、色彩豊かなラボードカメレオンの身体にとても驚き、感動したという研究者たち。「これまで野生で観察したことのない光景だった」と語っているそうです。

 

自らの命をかけて、最後の力を振り絞って産卵するメスのラボードカメレオン。その姿こそが最も美しい瞬間なのかもしれません。

 

【主な参考記事】

Live Science. Watch chameleon erupt in color ‘as if uttering her last words’ in her final moments before death. January 24 2024

米ウェンディーズがAIを本格導入! 半年の実験で驚きの成果

米国発の大手ファストフードチェーン、ウェンディーズがAI搭載型のチャットボットの試験導入を始めたのが、2023年6月。それから半年以上が経ち、いよいよ本格導入を始めることが発表されました。

↑イラッシャイマセ

 

これまで試験導入されていたのは、オハイオ州コロンバスにあるウェンディーズの店舗。ドライブスルーで、客と会話して注文を受ける際に、AI搭載型のチャットボット「ウェンディーズ・フレッシュAI」が使われてきました。

 

このチャットボットは、Google Cloudと協力して開発されたもの。メニューのカスタマイズが可能で、注文の組み合わせが膨大な数になるという同店でも対応できるように設計されました。

 

ウェンディーズはチャットボットを導入するメリットを2つ挙げています。1つ目は顧客対応のスピード。チャットボットの試験導入を行った店は、注文を受ける時間が同じエリアの平均値より22秒も早くなったそうです。

 

2つ目が、正しい注文を受けてPOSシステムに送信される精度。注文内容が聞き取りづらくて誤った注文を取ることも考えられますが、ときには人間のスタッフが会話にヘルプで入り、フォローすることもあるそうです。

 

そんなことをベンチマークとして考えると、今回のチャットボットの試験導入の成功率は99%だったとウェンディーズは発表。2024年前半には米国内の複数の店舗に随時導入が進められるそうです。

 

ウェンディーズは、マクドナルドやバーガーキングなどよりも早く、米国で初めて生まれたファストフードチェーン。どのチェーン店でも同様にAIの利用が進められていますが、本格導入を行い、顧客対応向上や受注の効率化につなげられる店がどこになるのか、注目が集まっています。

 

【主な参考記事】

The Mirror. Wendy’s to roll out AI chatbots at more drive-thrus after successful trial. January 22 2024

米軍の「旧核シェルター」が約1.8億円で販売中! 最高に広いが…

冷戦時代、米国は核攻撃を受けた場合に備えて、各地に核シェルターを作ったそう。そんな核シェルターの一つが現在、売りに出されています。

↑核シェルターが売り出し中

 

「究極のチャンスを発掘しよう!」

 

売り出し中の物件ページにそんな言葉が踊っているのが、米軍が以前、使用していたという核シェルター。

 

場所は、ワシントン州スプレイグ。約3万坪の広大な敷地には、プレハブ倉庫のように見える、352平方メートルの広さのガレージがあり、その地下に1203平方メートルの核シェルターが広がります。地上から地下にはエレベーターが完備されていて、非常時はそれを使って地下に逃げられるようになっています。

 

それだけの広さがあるものの、ここは、アトラスという大陸間弾道ミサイルが配備されていたそうで、核シェルターには寝室3室とバスルーム3つしかないとのこと。

 

なかなかお目にかかれない珍しい物件ですが、ネックの一つは価格。現在、124万ドル(約1億8300万円※)で売り出されており、庶民には手が出せません。さらに、もしここを利用するには改修工事が必要で、その金額は数百万ドルと、物件価格以上の費用がかかる可能性があるそうです。

※1ドル=約147.6円で換算(2024年1月26日現在)

 

物件を紹介するページには「無限の可能性を秘めた真っ白なキャンバス」と紹介されています。誰にも邪魔されずに趣味や好きなことに没頭したり、万が一の事態に備えたり……。太陽の光が届かない、不気味な地下の空間ですが、こんな変わった物件を購入する人物が現れるのか、気になるところです。

 

【主な参考記事】

The Mirror. Former nuclear bunker with eerie tunnel system on sale for $1.2 million – but people are ‘creeped out’. January 23 2024

Zillow. 50342 Brown Rd E, Sprague, WA 99032.

滑走路に想定外の生き物が初出現! ニュージーランドの空港が大慌て

空港の滑走路が一時閉鎖されるとき、その原因には、鳥と飛行機が衝突するバードストライクなど、鳥が関係していることが少なくないでしょう。でも、ニュージーランドの空港で先日起きたハプニングは、もっとカワイイ鳥によるものでした。

↑海に面するウェリントン国際空港

 

ニュージーランドの首都ウェリントンにあるウェリントン国際空港で1月12日、小さな動物が滑走路にいることが見つかりました。それは、なんと小さなペンギン。ちょうど離陸しようとしていたエア・チャタムのパイロットがその存在に気づき、一時、飛行機の離着陸が中断されることとなったのです。

 

空港職員が滑走路に向かうと、滑走路を横断していたペンギンを発見。すぐに捕獲されたそうです。

↑空港に迷い込んでしまったペンギン(画像提供/Wellington Airport/Instagram)

 

この空港は、岩らだけの海岸沿いにあり、このペンギンは滑走路の周囲にあるフェンスの下に入り込んだものと見られています。とはいえ、ペンギンが空港に入りこんだのは、おそらく初めてのことで、とても珍しいハプニングだそう。

 

捕獲されたペンギンは生後6週間ほどで、少し痩せており、お腹が空いていた様子だったとのこと。職員に捕獲された後はタオルにくるまれて、おとなしくしていたようで、同空港のインスタグラムでそのときの写真が紹介されました。現在ニュージーランドは真夏で、ペンギンも暑さに疲れていたため、ウェリントン動物園に運ばれました。

 

よちよち歩きのペンギンが現れたのは、ほっこりするハプニング。でも、ひとつ間違えば惨事につながりかねません。空港側は同じようなことが起きないように、滑走路のまわりにあるフェンスについて見直しを行うことを発表しています。

 

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Wellington Airport(@wellingtonairport)がシェアした投稿

 

【主な参考記事】

New York Post. Penguin on runway causes delays at New Zealand airport: ‘A very unusual occurrence’. January 24 2024

床下から大量に出てきたのは…。築300年の家の改修工事に世界が仰天!

自宅の床下には、思わぬものが隠されているかもしれない。そう思わせるエピソードが最近、英国のタブロイド紙に掲載されました。「我が家の床下からトウモロコシが150本も見つかった」という出来事があったそうです。それだけ大量のトウモロコシが、なぜ床下にあったのでしょうか?

↑古い家の奇妙な物語り

 

もともと、この奇妙な話は海外で人気の投稿サイト「Reddit」にありました。ある人物が、トウモロコシの写真とともに「うちの床下から150本のトウモロコシが見つかった」と投稿したのです。

 

この人物は、自宅の改装工事を行っていたときに、偶然このトウモロコシを見つけたのだそう。その家は、1700年代に建てられたという築300年近くの物件。古い歴史を考えると、家の(改修に関わる)問題が見つかるだけでは済まないだろうと思っていたそうですが、まさかトウモロコシが出てくるとは考えてもみなかったとのこと。

 

幸いなことに、この床下は湿気がなく風通しがいいのか、トウモロコシは腐ったりカビが生えたりせず、完全に「ミイラ化」しているようです。

 

この出来事を投稿した人は、「この家に以前住んでいた誰かが、断熱材代わりにトウモロコシを床下に敷き詰めたのではないか」と見ています。とはいえ、「なぜトウモロコシを選んだのか?」という疑問はぬぐえません。

 

この投稿には「この家はトウモロコシの埋葬地の上に建っている。鶏の幽霊がやってくるかも!」「絶滅したトウモロコシの株が見つかるかも」なんてコメントが寄せられています。床下には何があるかわかりません。

 

【主な参考記事】

The Mirror. Man baffled after discovering 150 corn on the cobs under his floorboards. January 23 2024

米国に大寒波到来! ワニがまさかの行動に出た

1月半ばから大寒波に見舞われている米国。気温がマイナス40℃を下回る地域もあり、多数のフライトが欠航し、凍結や積雪による交通事故が多発するなど、各地で混乱が起きています。そんな中、テキサス州の池で珍しい風景が観察されました。

↑さあどうする?

 

最高気温が4℃を下回る寒い日が続いた先日、450匹以上のワニをはじめ、保護された爬虫類を飼育する地元の「ゲーター・カントリー」で、ワニが暮らす池が凍ってしまったそう。

 

そこで見られたのが、ワニが池の水面から鼻だけを突き出して、じっとしている姿。「ワニが池と一緒に凍ってしまったの?」とか「あまりの寒さにワニは死んでしまった?」と思うような光景です。

↑凍った?

 

でも実は、ワニは凍った池の中で冬眠をしているのだそう。水面から鼻だけを出し、池の中では、毎分3回の心拍数で生きているのだとか。

 

ワニなどの爬虫類は、周囲の環境に合わせて体温を変化させる変温動物。冬眠すると最小限の活動だけを行い、代謝を抑制した状態になるといいます。冬眠中は起きて水を飲むこともあるそうですが、やがて再び気温が暖かくなれば、通常の活動に戻るとのこと。

 

凍った池の中でも生き延びるテクを持ち合わせているとは、ワニの底力を改めて教えてくれるエピソードですね。

 

【主な参考記事】

6abc. Frozen alligator still alive after found totally submerged in iced-over pond. January 23 2024

気候変動で下痢が世界的に大流行する? 英の科学者が警鐘

世界中に脅威をもたらした新型コロナウイルス。それと同じように、下痢や腹痛が大流行するかもしれない……。最近、科学者がそんな警鐘を鳴らしています。

↑ヤバいかも…

 

英・サリー大学の研究チームは、「カンピロバクター」と呼ばれる細菌と気候変動の関連性について研究を行いました。この細菌はカンピロバクター感染症を引き起こし、世界保健機関(WHO)によると、世界の下痢性疾患の主な原因4つのうちの1つに当たるそうです。

 

同研究チームはイングランドとウェールズで過去20年間に発生した、約100万件のカンピロバクター感染症のデータを分析。感染症が発症した時期の天気との比較を行ったのです。その結果、気温が5℃上昇するごとに、発症件数が急激に増加していることが判明。また、湿度が75~80%でも感染が増え、日中の長さとも関連性があることを見つけたのです。

 

この理由についてはまだ不明ですが、今回の結果からいえることは、温暖化が進むと、カンピロバクターが世界的に流行する可能性があるということ。WHOの発表で、2023年は世界の平均気温が観測史上最も暑い年だったことが明らかになっていますが、今後、気温がさらに上昇していけば、カンピロバクターのような病原菌がまん延しやすくなる可能性も考えられます。

 

同研究チームは、気温が高くなるとカンピロバクターの発症が増える原因を突き止めたいと話しています。

 

【主な参考記事】

Daily Mail. Climate change could spark diarrhoea outbreaks: Experts warn deadly food poisoning bug will spread more quickly amid rising temperatures. January 18 2024

米『バチェラー』元出演者、日本のマクドナルドに感動! 特に驚いたのは…

米国の人気恋愛リアリティ番組『バチェラー』に出演し、現在はフード・インフルエンサーとしても活動しているマット・ジェームスさん。先日、彼女と一緒に日本を旅して、日本のグルメ情報を自身のSNSに投稿しました。その中でも多くの反響を呼んだのが、日本のマクドナルドに感動したというコメントです。

↑日本のマクドナルドに感動したマットさん

 

マットさんが「感動した」と紹介したのは、主に次の3つ。

 

1つ目は、ハンバーガーのバンズ。現在、期間限定で日本のマクドナルドで販売されている「チーズダブルてりやき」と「スモーキーペッパーチキン」を食べたマットさんは、「バンズがとてもやわらかい!」とコメント。「いままで食べた中で最高のファストフードのバンズだ!」と感激しているようです。味についても「ソーセージビスケットに似ているね。素晴らしい!」と言っています。

 

2つ目は、シャカチキ。マットさんはシーズニングパウダーを袋に入れて、フリフリと振って味をつける食べ方に挑戦しました。マスタードソースを追加して食べたところ、「マスタードと一緒なら、おいしくてホームメイドとして通用するかも!」と話しています。

 

3つ目は、バタースコッチパイ。袋から出した段階で、「最高にサクサク!」とコメント。一口食べて「サクッ」と気持ちいい音がすると、その音を聞いた彼女は思わず「ワオ!」と言ってしまったほどだったそうです。マットさんも「いままで食べたアップルパイの中で一番おいしかった」と感想を語り、彼女も「これはもうアップルパイじゃない」と感嘆している様子です。

 

この彼の動画には、「自分も食べてみたい」「米国ではどうしてこんなおいしいものが手に入らないの?」などというコメントがあふれています。

 

世界トップクラスの美食の国、日本。寿司や天ぷらなどの王道メニューに感動する外国人は多いでしょうが、マクドナルドのような身近なグルメでも、そのおいしさに驚いている人も多いのかもしれません。

 

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【主な参考記事】

Daily Mail. Food lovers are left stunned by Japanese McDonald’s amazing array of menu items – from ‘Shaka-Shaka’ chicken to GODZILLA burger. January 18 2024

家を買えないなら…。勇敢な行動に出た英の若者をSNSが称賛

ある程度の年齢になると、「一人暮らしを始めたい」という思いが芽生えてくるもの。ただ、厳しいインフレで物価が上がっている英国では、不動産価格も高騰し、「買えない」「借りられない」人が増えているのだとか。そんな中、自宅のガレージを自ら改造して、立派なワンルームを作り上げた若者が現れました。

↑ガレージを住居に改造したルイス・タッターソールさん

 

その人物は、ルイス・タッターソールさん(18歳)。彼はガレージ改造の工程を自身のTikTokで紹介しましたが、投稿してからたった2日間で再生回数が310万回を突破。いまでは380万回以上に達し、大きな話題になっているのです。

 

まず、ルイスさんはガレージの古い屋根を外し、新しいアーチ型の屋根を付けました。ガレージの入口部分には、下半分にレンガを重ね、上半分を窓に。そして床には、配管工と電気工事士に依頼してパイプやワイヤーを通し、断熱材も入れ、おしゃれなウッドフローリングの床に仕上げました。

↑部屋の中も見事な出来

 

できあがった内部は、少し広めのワンルームマンションといった雰囲気。ソファと壁面収納式のベッドを設置し、その反対側の壁には収納棚を設けて、収納力も申し分なさそう。さらに一画には、ミニサイズのキッチンを設け、冷蔵庫やオーブンなどを完備。また、清潔感あるトイレとシャワーブースもあり、生活するには十分の設備が整っているようです。

 

18歳の若者がほぼ自分の力だけで、ここまで立派な住居を作り上げたことに、多くの人が驚いたことでしょう。ルイスさんのTikTokには「素晴らしい!」「最高の仕事ぶり」「月500ポンド(約9万4000円※)で貸し出せるよ」といったコメントが数多く寄せられています。

※1ポンド=約188.5円で換算(2024年1月19日現在)

 

ちなみに、彼の両親が「全部自分でやるなら、材料費は出す」と言ってくれたおかげで、ルイスさん自身は自分でお金を払うことはほとんどなかったのだとか。

 

自ら手を動かし“自分の城”を作り上げた彼にとって、この経験は大きな自信につながっていきそうです。

@lewistattersall._ Garage project part 2 ✅ #newroof #joiner #joinery #18yearold #dewalt #project #garageconversion #construction ♬ Talibans – Byron Messia

 

【主な参考記事】

The Sun. I’m 18 & turned my parent’s garage into a flat – it didn’t cost me much & people are ‘so impressed’ with the result. January 17 2024

英農家が友人と畑で金貨を発見! 一人で見つけていたら、いくら手にしていた?

「畑や農場から古い金貨が見つかった」という話は、世界各地でちらほらと耳にするエピソードです。今回ご紹介する英国の農場主もそんな一人。30年以上前に財宝を発見していたそうですが、その価値は今日で7億円以上。しかし、全額を手にできなかったといいます。一体その理由とは……?

↑山分けはちょっぴり複雑?

 

英国南東部にあるサフォーク州。ここで農場を経営するピーター・ワットリングさんは1992年のある日、畑で作業中にハンマーを落とし、草むらのなかでそれを見失ってしまいました。探してもなかなかハンマーが見つからず、金属探知機を持っている友人のエリックに電話して、彼に助けを求めたのです。

 

エリックが金属探知機を使いハンマーを探していると、ハンマーの代わりに見つけたのが、銀製のスプーンや金貨、宝石だったのです。

 

英国の法律では、このような発見があったときに当局に通報することが義務付けられているそう。そこで2人は当局に連絡し、地元の考古学ユニットのチームが改めて埋蔵物の発掘を行い、金貨や宝石などを彫り出したのです。

 

驚きなのはその価値。発見当時は推定175万ポンド(約3億3000万円※)で、この2人はその分の金銭的報酬を手に入れたそうですが、現在の物価なら7億4000万円近くになる可能性があると報じられています。

※1ポンド=約188.4円で換算(2024年1月19日現在)

 

ピーターさんは法律に従って、きちんと報告したため、この価値と同等のお金を受け取ったのだとか。しかし、友人のエリックがいなければこの発見はなかったことから、2人は山分けすることになるのだそうです。

 

ハンマーを失くしたことと、金属探知機を持っている友人がいたこと。その2つのラッキーが重なって見つかった今回のお宝。ピーターさんは、そんな幸運に感謝しているのではないでしょうか?

 

【主な参考記事】

The Sun. I found $2.4 million of gold coins in my farm looking for my lost hammer – but I had to split the fortune with my pal. January 17 2024

宇宙視点で売り込め! 米ケンタッキー州が突拍子もない観光キャンペーンを実施

バーボンが生まれ、KFC(ケンタッキーフライドチキン)の本拠地である、米ケンタッキー州。ニューヨークやロサンゼルスのような大都市があるわけではないこの州で、驚くような観光キャンペーンが始まりました。

↑潜在顧客は地球の外にもいる

 

それは、宇宙から旅行者を招待するというもの。米国の別の州や世界の国々にケンタッキー州の魅力をアピールするのではなく、宇宙から地球外生命体を呼び込もうというのです。

 

早速、科学者や専門家の協力のもと、太陽系から40光年離れたところに存在する、トラピスト1(Trappist-1)と呼ばれる恒星に向けてメッセージを送信したそう。

 

その内容は、「ケンタッキー州中央部上空の大気圏から降りていくと、最初に気付くのは、レキシントンという都市とそれを取り囲む田園地帯です。それが、有名な“ブルーグラス”です」というもの。その後、牧場や丘、バーボンのことや、ショッピング、宿泊先、食事などを説明しているそうです。

 

ただ、地球外生命体が存在するかもわからないうえ、このメッセージがちゃんと届いているかも不明。おまけに、目的とするところまでメッセージを届けるためには40年ほどかかり、さらに何らかの反応があるまでは、さらに40年かかる可能性があると、ケンタッキー州観光局は述べています。

 

あまりにも突拍子もないと思われる、このキャンペーン。しかし何十年後かには、これが実現して、ケンタッキー州が地球外生命体を招く地球で最初の地になる可能性も否定はできません。

 

【主な参考記事】

ABC News. Kentucky city beams message into space inviting extraterrestrial visitors. January 17 2024

AIが「指紋の常識」を覆す可能性が浮上! 学会に衝撃走る

指紋は一人ひとりによって異なる模様を持ち、個人を識別することができるもの。そのため、生体認証に使われたり、事件現場に残された指紋から犯人を絞り込んだりします。そんな指紋にまつわる常識が、もしかしたら覆る可能性が出てきました。

↑そんなことはあり得ない?

 

指紋は人によって違うもの。同一人物であっても、例えば、親指と人差し指では異なる指紋があり、それらには関連性がないと考えられています。例えば、ある人物が事件現場に親指の指紋を残して、別の現場に人差し指の指紋を残したとしても、その2つを結びつけて同一人物であると確認する方法はないそうです。

 

そんな「指紋は一人ひとり、それぞれの指で異なる」という従来の考え方が、これから打ち破られるかもしれません。

 

この発見をしたのは、目覚ましい発展を遂げているAIでした。

 

米・コロンビア大学工学部のある学生は、ペアにした約6万個の指紋のデータを使い、AIが同一人物の指紋について関連性を見つけられるかどうかを確認しようとしました。するとAIは、まったく異なって見える2つの指紋であっても、同一人物の異なる指の指紋から類似したパターンを発見したのです。

 

この新説が本当であれば法医学や警察の鑑識にとって飛躍的な進歩となりますが、認められるにはまだまだ時間がかかる模様。ある有名な法医学雑誌はこの研究について否定し、「たとえ同一人物の指紋であっても、異なる指の指紋から類似性を挙げることは不可能であると結論づけた」と述べています。

 

AIによって出てきた、指紋にまつわる発見。これが正しいかどうかを判断するには、さらなる研究が必要で、結論づけるのは早急かもしれません。それでもこの一件は、進歩し続けるAIが、私たちのこれまでの常識を次々と塗り替えていく可能性を示した出来事といえるでしょう。

 

【主な参考記事】

Daily Mail. Our fingerprints may NOT be unique, study finds – in breakthrough that could help solve thousands of cold cases. January 11 2024

物置の様子がおかしい。不審に思った英国人が暗視カメラで捉えたのは…

冷蔵庫や物置の裏、屋根裏などを好んで、巣をつくるネズミ。どこからか集めてきた布や紙などで、巣をつくります。そんなネズミの中には、集めてきた物をきれいに置きたがるタイプがいるのかもしれません。

↑真夜中の物置で何が起きているのか?

 

英ウェールズの町、ビルス・ウェルズに暮らすロドニー・ホルブルックさん(75歳)は、自宅の庭の物置に置かれた物が、朝になるときれいに片付けられていることに気付きました。

 

洗濯ばさみ、コルク、ボルトなどが、朝になると作業台の箱の上に整然と置かれていたというのです。そんな状態が2か月近く続き、ホルブルックさんは毎日のように困惑していました。

 

そこで、ついにこの謎を解き明かすために、暗視カメラを設置。すると、そこに写った犯人は、ネズミだったのです。

↑あなたでしたか!

 

ネズミは散らかった物を口にくわえて台の上に運び、きれいに片付けています。まるで整理整頓が大好きだといわんばかりの様子……。

 

専門家によると、このネズミはおそらく巣をつくろうとしていたとのこと。

 

自分が散らかしたままにしても、朝になるときれいに片付いているなら、ネズミと共存するのも悪くないかもしれませんね。

 

【主な参考記事】

USA Today. Homeowner’s mysterious overnight visitor is a mouse that tidies his shed. January 10 2024

ペットボトルの水に含まれる「マイクロプラスチックの量」に驚愕の新事実! 数百個どころじゃなかった

プラスチックが目に見えない微小なサイズになった、マイクロプラスチック。最近の研究では、市販されているペットボトルの水に、これまで考えられていたよりずっと多くのマイクロプラスチックが含まれていることが明らかになりました。

↑中身はマイクロプラだらけ?

 

マイクロプラスチックは、5ミリメートルから1マイクロメートルのプラスチックの粒子。1マイクロメートルは、100万分の1メートルで、人の髪の毛の1000分の1の大きさです。このようなマイクロプラスチックは、海水のほか、エベレストの山頂近くでも確認され、すでに人の血液からも見つかったという報告もあります。

 

今回発表された論文で、米コロンビア大学の研究者が、米国で販売されているペットボトルのうち、人気の3ブランドについて分析。1リットル当たり11万個から37万個、平均で24万個ものプラスチック粒子が含まれていることを確認したのです。24万個のうち約1割はマイクロプラスチックで、残りの約9割はマイクロプラスチックよりも小さいナノプラスチックでした。

 

5年前に同じ研究者が調査した際は、ナノプラスチックの存在を確認する方法がなかったため、確認されたプラスチックの粒子は1リットル当たり数百個のレベルでした。つまり、今回の発見は、これまで考えられていたよりずっと多くのマイクロプラスチックがペットボトルの水に含まれていたことを証明するものだったのです。

 

気になるのは、これらのマイクロプラスチックがどこから来たのか。ある研究者は、製造工程で入った可能性があるのではないかと仮説を立てて、調査を行っています。

 

私たちの知らない間に、身体の中に大量に流れ込んでいるかもしれない微小なプラスチック。健康への影響については、まだ研究が始まったばかりで解明されていません。しかし、たとえ微小な量でも、長年蓄積したり、血液や細胞のあちこちに入り込んでいったりすれば、身体になんらかの悪影響を及ぼす可能性は否定できないのではないでしょうか?

 

【主な参考記事】

CNN. Bottled water contains thousands of nanoplastics so small they can invade the body’s cells, study says. January 8 2024

海外の「コカ・コーラ」に黄色いキャップが登場! どうして?

コカ・コーラといえば、「コークレッド」と呼ばれる赤色が目印。ラベルにも広告にも赤色が使われています。しかし春になると、一部の国では黄色いキャップのコカ・コーラが登場するのです。その黄色いキャップに込められた意味とは……?

↑どうして黄色?

 

黄色のキャップのコカ・コーラは、単に季節限定で色が変わるだけではなく、使われている材料が変わります。それはユダヤ教の人々のため。ユダヤ教では春になると、「過越の祭(すぎこしのまつり。英語では「Passover」)」と呼ばれる祭りが行われます。出エジプトを記念するこの祝いでは、食べてよいとされるものが限られる、食事制限があるのです(焼いた子羊、除酵パン、苦菜などを食べます)。

 

コカ・コーラには、トウモロコシなどから作られるコーンシロップが含まれているのですが、これは過越の祭では食していけない物にあたります。そこでコカ・コーラは、ユダヤ教徒でも飲めるようにレシピを変更。これが黄色いキャップのコカ・コーラの正体なのです。

 

ユダヤ教徒が多く暮らす地域では、このようにユダヤ教徒が過越の祭でも食べられるように、特別に対応した商品を作ることも珍しいことではないそうです。

 

おそらく日本ではお目にかかることはないであろう、黄色いキャップのコカ・コーラ。もし海外旅行先などで目にしたら、従来の味とどんな違いがあるか、一度飲んでみてはどうでしょう?

 

【主な参考記事】

People. Here’s Why Some Coke Bottles Have a Yellow Cap. January 10 2024

英夫婦が新居で不気味なスーツケースを発見! 中から出てきたのは…

新しく購入した自宅に、謎のスーツケースが見つかったとしたら……。そんな恐怖に対面したという英国人女性が現れました。彼女がTikTokに投稿した動画が200万回以上も再生され、話題となっているのは、そのスーツケースの中身がさらに恐ろしかったからです。

↑なぜ壁の奥にスーツケースが…

 

この女性が夫と購入したという家は、1966年築。2階にある寝室のクローゼットを開けると、奥の壁にはさらに小さな扉のようなものが見え、しっかりと板で固定されています。その板を外して扉を開けると、屋根との隙間に大人が入り込めないようなわずかな空間があり、その奥に銀色のスーツケースが置かれているのが見えたのです。

 

スーツケースを引っ張りだして開けると、中には一回り小さなスーツケースが入っており、さらにそれを開けると、中には青い目をした女の子の人形が一体入っていたのです。ホラー映画のようなストーリーの展開には、ビックリ。人形がスーツケース内部のベルトにしっかり固定されるように入っていたところも不気味です。

 

建てられてから60年以上の歴史がある、この家。以前住んでいた人が置いていったのか、それとも意図的に隠していったのか……?

 

もしかしたら「死体が入っていた」なんてこともあり得たかもしれません。投稿者は、ひどいニオイがなく、ハエもいなかったことから、「死体が入っていたとは思わなかった」そうです。

↑スーツケースの中にあった一体の人形

 

この動画を見た人からは、「このシーンを見たことがある。ホラー映画の始まり!」「幽霊なのか、呪われた人形である可能性がある。だって閉じ込められていたのだから」「家を売って! 二重に閉じ込められていたのには、理由があるはず」などと、投稿者を心配する声があふれています。

 

しかし、この動画について紹介したメディアのコメント欄には「100%フェイクでしょ!」「作り話」という投稿も。SNSを投稿する人の中には、フォロワーを増やしたり注目を集めたりするために、行き過ぎた演出をする人もいるもの。この動画の真偽は不明ですが、もしかしたら捏造されたものなのかもしれません。

 

【主な参考記事】
New York Post. Homeowner terrified after opening old suitcase found in secret crawl space: ‘A horror movie’. January 10 2024

93歳の米女性が波瀾万丈の「恋活」を公開! 5人とデートをして、どうなった?

「女性なら、いくつになっても恋していたい!」

 

そんな乙女心を感じさせてくれるのが、米国に暮らす93歳のインフルエンサー、リリアン・ドロニアックさんです。1270万人のフォロワーを引きつけるのは自分の恋の話。そんなリリアンさんの恋愛事情をのぞき見してみましょう。

↑2023年に恋活を始めたリリアンさん

 

リリアンさんは、コネチカット州シェルトンで暮らす女性。3人の子どもと5人の孫、3人のひ孫がいる、正真正銘の“おばあちゃん”です。

 

でも、そんな彼女は、TikTokで1270万人、インスタグラムで230万人のフォロワーを持つインフルエンサー。リリアンさんは日々の生活のことなどをSNSに投稿していますが、最近の投稿でヒットしたのが、彼女の恋愛事情について紹介した動画です。

 

その内容によると、リリアンさんは2023年に5人の男性と初めてのデートをしたそう。出会った場所は、2人の男性とはビンゴで、1人はバーで、1人はインスタグラムで、そして最後の1人とは葬式だったそう。

 

「私が何人とキスしたか気になるかもしれない」と茶目っ気たっぷりに言うリリアンさん。その答えは、「5人全員とキスした」と明かしています。

 

インスタグラムでの出会いは、多数のフォロワーを持つリリアンさんだからこその話かもしれません。この男性からは、インスタグラムを通じてメッセージを受け取ったといいます。孫が手伝ってくれて、その男性と実際に会う約束を取り付けたそう。

 

さらに、その5人とのその後についても明かし、5人のうち1人はボーイフレンドになり、3人とは連絡が途絶えたそう。そのうちの1人は、新聞の死亡欄に名前が載っていて、亡くなったことを知ったとか。

 

2000年に夫を亡くしてから、25年ぶりにデートをしたというリリアンさん。「2023年は波瀾万丈の恋愛生活を送れてうれしかった」と語り、今回できたボーイフレンドとの関係にも淡い期待を寄せているようです。

 

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【主な参考記事】

New York Post. 93-year-old TikTok star Grandma Droniak dishes on her dating life — and the dead man who ghosted her: ‘Kissed them all’. January 6 2024

グランピングが空を飛ぶ!? 2024年に海外で大注目の観光スポット

「2024年こそは海外旅行を楽しみたい!」と考えている方も多いはず。どこが良いでしょうか? 海外で注目されているアクティビティやスポットを4つご紹介しましょう。

↑さあ、どこへ行きましょう?

 

1: ヘリコプターグランピング

↑キャンプがぶっ飛んだ(画像提供/Glampinghelicopter.com)

 

「グラマラスなキャンプ」の言葉から生まれた、グランピング。テントやキャンプ道具を用意しなくても気軽に(しかも豪華に)キャンプを楽しめる体験をいいます。そんなグランピングとヘリコプターを組み合わせてしまったのが、米国の「ヘリコプターグランピング」。

 

ヘリコプターを改造して、その中には豪華なベッドやリビングスペースが設置されています。ラグジュアリーな部屋のまま飛行するような特別な体験をできそうです。このヘリコプターグランピングは、2024年第1四半期に始まる予定で、費用は明らかにされていませんが、事前予約を受け付けています。

 

2: ナイアガラの滝で皆既日食

↑ナイアガラで超特別な皆既日食を

 

2024年の天体イベントの一つが、4月8日の皆既日食。米国やカナダで見ることができるため、北米各地で皆既日食のイベントが開催される予定。その中には、NASAがニューヨーク州のナイアガラの滝で開催する皆既日食のイベントがあります。ナイアガラフォールズ公立図書館、ナイアガラ水族館などの会場で、無料でこの天体イベントを楽しもうと企画されているのです。壮大なナイアガラの滝とともに、皆既日食を楽しむなんて、なかなかできない組み合わせ。2024年に起きる日食は全部で3回ありますが、残念ながらどれも日本では観測できません。チャンスがあれば、このタイミングに合わせて北米旅行を楽しんでみては?

 

3: ラスベガスの新名所でコンサート

↑目玉が飛び出るライブを

 

2023年に米・ラスベガスに誕生したのが「Sphere(スフィア)」と呼ばれるアリーナ。総工費23億ドル(約3300億円※)をかけた巨大な球体型のつくりで、ドーム状の内部は高解像度のスクリーンになっており、まるで巨大なプラネタリウムといった感じ。ステージ上でのパフォーマンスはもちろん、ドームの空間全体まで演出してしまう画期的なエンターテイメント施設です。そんなエンタメ界の話題をさらった同施設で、こけら落としを行ったのがU2。ドーム状のスクリーンで演出された圧倒的な世界観に、世界中で話題となりました。

※1ドル=約143.6円で換算(2023年12月19日現在)

 

2024年はNHL(北米アイスホッケーリーグ)のドラフト会議と、ロックバンド「フィッシュ」のコンサートが予定されています。そんなSphereは、ドームが完成した翌日の四半期財務報告書で9840万ドル(約141億円)の損失を報告。チケットの販売は含まれていないとはいえ、収支の金額も半端ない大型施設の行方に、世界が注目しています。

 

4: ツール・ド・フランスのクルーズツアー

↑今までと違う楽しみ方を

 

毎年7月にフランスとその周辺を舞台に繰り広げられる自転車ロードレース、ツール・ド・フランス。自転車好きの方なら、2024年大会の観戦と、自身もサイクリングを楽しめてクルーズもできてしまう、Thomson Bike Tour社のツアーはいかがでしょう?

 

例えば、13日間のサイクリング&リバークルーズの旅。ツール・ド・フランスの観戦を楽しんだら、そのままツアーの参加者もサイクリングの旅をスタート。最後は船に乗ってクルーズを楽しみ、ゆったりと過ごすプランです。

 

2024年の夏にはパリオリンピックが開催されるため、ツール・ド・フランスのゴール地点が例年のシャンゼリゼ大通りではなく、ニースに設定されています。これまでにない珍しい大会を、いつもと違う形で楽しめる旅になるかもしれません。

 

定番観光地をめぐるだけのありきたりの旅行に飽きた方は、こんな一味違う海外旅行を計画してみてはどうでしょうか?

米国の「ランチボックス」、中身はシンプルだけど愛情たっぷり。秘密は…

日本の子どものお弁当がおかずたっぷりで彩りや詰め方が美しいのに比べ、米国ではサンドイッチにリンゴやバナナといったシンプルなランチが定番です。ところが、ランチボックスを開けたとき、そこには日本のお弁当にはない物と感動が……。米国の親は、メニューや彩りなどとは違う方法で、子どもに愛情を示しています。

↑愛情の伝え方は中身だけじゃない

 

カードにはジョークやなぞなぞも

米国の子どもが学校でランチボックスを開けた時に「わあ!」と感動するのは、「ランチボックスノート(Lunchbox Notes) 」と呼ばれるカードが入っているから。もともとは紙ナプキンに短いメッセージを書き添えたような簡素な物でしたが、今日では専用のメッセージカードまで販売されています。

 

メッセージにとどまらず、ジョークやなぞなぞなどをカードに書く親もいます。どのカードにも「メッセージを読んだ我が子に昼食を楽しく過ごしてほしい」という願いが込められているのです。

↑子どもが喜ぶランチボックスノート

 

例えば、カードにはこのようなことを書きます。

 

まずは、

You are awesome!(あなたは最高!)

I am so proud of you.(すごいね、私も嬉しいよ)

Today is your best day.(今日は最高の日だね)

といった称賛や励ましの言葉です。

 

また、

Why did John eat his homework?

Because his teacher said it’s a piece of cake.

(どうしてジョンは宿題を食べたの? 先生が「この宿題は楽勝だよ」と言ったから。※「it’s a piece of cake」は「余裕、超簡単、楽勝」という意味の慣用句)

といったジョークもあります。

 

さらに、

What runs but doesn’t have legs?

A river.

(「走る」けれど足がないものはなに? 答えは川。※「run」は「走る」という意味のほかに「(水が)流れる」という意味もある)

といった、なぞなぞもあります。

 

SNSで過熱

↑自慢したい人が多い

 

インターネットで「lunchbox notes idea」を検索すると、メッセージ例や印刷テンプレートなどがたくさんヒット。アマゾンやハンドメイドマーケットプレイスのEtsyなどでは、ランチに添える専用のメッセージカードが売られています。この習慣に熱心な保護者が多いということの現れでしょう。

 

その背景には、SNSの普及が影響しているようです。自らのメッセージのアイデアや凝ったカードなどを、ネット上に公開する人が現れ始めたからと言えます。

 

それらに触発されてか、毎日必ずカードを添えなければならないと思い込む人や、我が子を大袈裟に褒めたり凝り過ぎたりの内容を書く人もいるので、ネットではやり過ぎには気をつけようという声も挙がり始めました。

 

なぜランチボックスノートがここまで発展したのかといえば、米国ではメッセージカードを贈り合う習慣が根強いということです。誕生日、クリスマス、何かのお祝い、学校の先生への感謝、ちょっとしたお礼など、さまざまな種類のカードが市販され、手作りする人もいます。

 

また、食料品店やドラッグストアといったお店に行っても必ずメッセージカードを書くコーナーが設けられているなど、「書いて伝える」という文化が当たり前になっているからでしょう。

 

ランチボックスノートを書く親たちは、「離れている時でも我が子のことを考え、愛していると伝えたいから」と口をそろえます。教育専門家によれば、親の愛情を伝える小さなメモやカードは子どもの精神を安定させ、優しさや思いやりを育む効果も生み出すそうです。

 

執筆・撮影/福田マダール 有希子

半端ない一年でした。2023年、忘れられない「世界のハプニング」傑作選

2023年、読者の方々には、どんなハプニングがあったでしょうか? 海外の日常生活に目を向ければ、「そんなことが起きるのか!?」と思うような出来事がたくさんありました。そこで、今年取り上げた世界のニュースから、日本中を驚かせたとっておきの話題をピックアップして、この一年を振り返りましょう。

↑マジかよ…

 

徳川埋蔵金が米で見つかった⁉

まずは、お金にまつわるニュースから。アメリカのトウモロコシ畑で、畑の持ち主が偶然、大量の金貨を発見したのです。その数は全部で700枚以上。金貨に刻まれた製造年は、1854年から1862年でした。ちょうどその頃は、南北戦争が起きていた時期で、富裕層が持っていた金貨などを隠したと言われているので、これらもそんな隠された財産だったのかもしれません。“米国版の徳川埋蔵金”ともいえるこの金貨の価値は一体、どのくらいになったのでしょうか…?

 

【詳しく読む】

トウモロコシ畑で金貨700枚以上が見つかる。米国版「徳川埋蔵金」の価値は…

 

中東の大富豪の妻が「1週間に使う金額」は?

世界には、破格の収入を得ているお金持ちがいるもの。そんな大富豪が使うお金も、世間一般の金銭感覚とはかけ離れています。そんな大富豪の暮らしを教えてくれたのが、大富豪の夫を持ち、自身をラグジュアリー・インフルエンサーと名乗るドバイの女性。彼女の1週間の収入は約2億4500万円で、チョコレートの買い物で約108万円、洋服に約5300万円をかけたそう。どうやら金銭感覚のレベルが違い過ぎるようです……。

 

【詳しく読む】

1週間の支出はいくらだと思う? ドバイの大富豪の妻が「お金の使い方」を公開

 

賛否を呼んだ「ダブルデッカー式エコノミークラス」

次にご紹介したいのが、飛行機にまつわるニュース。エコノミー席の窮屈さを解決してくれるかもしれないダブルデッカー式の座席が、ドイツで開かれたエキスポで話題を呼びました。この座席スタイルは高さの異なる2層式になっているため、従来よりも足もとに余裕があり、おまけに座席を後ろに倒しやすいのです。ただ、このニュースを見た海外ユーザーからは、「前の席の人のおならが近い……」と思わぬ欠点を指摘されてしまいました。実現するかどうかは不明ですが、こんな座席スタイルについて、どう思いますか?

 

【詳しく読む】

革新的でも思わぬ欠点が…。世界で賛否を呼ぶ「ダブルデッカー式エコノミークラス」

 

中国の飛行機に乗ったら、窓際に……

飛行機の中は、いわば密室。そんな閉ざされた空間で、絶対に遭遇したくないものと出会ってしまったニュースがありました。それが、中国の飛行機の機内で見つかったゴキブリ。窓にへばりついたまま、目的地につくまでずっとモゾモゾと動きながらも、そのまま居座ったのだとか。しかし、どうやらこのゴキブリは何かの拍子で二重ガラスの間に挟まってしまったそうです。上空1万メートルでも生き延びたその生命力は、やっぱり並外れているのかもしれません。

 

【詳しく読む】

中国の飛行機に乗ったら見慣れない物が。よく見てみると…

 

米で「ビッグマック」の価格がとんでもないことに…

お次は食にまつわるニュースです。2023年は世界中をインフレが直撃した1年でした。日本以上に物価上昇が激しい米国では、マクドナルドの価格が衝撃的なものになったことがわかりました。例えば、コネチカット州のある店では、ビッグマックセットが18ドル(約2700円)。最低賃金も引き上げられている米国では、ファストフード店すらどんどん値上げせざるを得ないのかも。これでは「気軽にマクドナルドに行こう」という気にはならないかもしれません。

 

【詳しく読む】

米で「ビッグマック」がとんでもない価格になってしまった…

 

賞味期限間近のチョコバーを大量に抱えた女性の奇跡

もう一つ食にまつわるニュースを。カナダで小さなスイーツショップを運営していた女性のもとに、パンデミックの影響で製造スケジュールが遅れた工場から、発注していたチョコバーが一度に33万本以上も届きました。同国ではチョコレートの賞味期限を定める法規制がないものの、食料品店では賞味期限が考慮されています。製造から1年を迎えた6月には、倉庫に保管されている13万3000本、約5540箱ものチョコバーを処分しなければならない事態に。賞味期限が切れたら処分することも覚悟した彼女ですが、SNSで助けを求めたところ、「ぜひチョコバーを分けてほしい」という声が殺到。なんとも甘い大どんでん返しの結末を迎えることとなりました。

 

【詳しく読む】

賞味期限間近の13万個のチョコバー。在庫処分を覚悟したカナダ人の大どんでん返し

 

家の壁から大量の…

自宅でもハプニングは起きるもの。米国では、ある夫婦が新しい家に引っ越して2日目に信じられないことが起こりました。その日は嵐に見舞われ、地下室が浸水。壁の一部も浸水したため、石膏ボードをはがしていたら、壁のむこうの隙間から、なんと大量の酒の空き瓶が滝のように流れ出てきたのです。しかも驚きだったのは、この空き瓶を隠した犯人がSNSで判明したこと。犯人によると、空き瓶はまだまだ隠されているのだとか……。

 

【詳しく読む】

米夫婦の新居が浸水、家の壁から大量に出てきたのは…

 

104歳の米女性、スカイダイビング後に逝く

最後は、人生をエンジョイしまくった、ある女性の生きざまについて紹介しましょう。その人物は、104歳でスカイダイビングを楽しみ、世界最高記録を樹立した米国のホフナーさん。これまでのスカイダイビングの最高齢記録は、2022年にスウェーデンの女性が打ち立てた103歳でしたが、それを上回る記録となりました。「次は熱気球に乗りたい」と話していたホフナーさんですが、スカイダイビングをした数日後に亡くなっていたことが判明。きっと人生をエンジョイして、悔いなく天国に向かったのではないでしょうか?

 

【詳しく読む】

米女性が104歳でスカイダイビング! 世界最高齢記録を更新後に逝く

 

暗い出来事も多かった2023年ですが、くすっと笑ってしまうようなニュースや、ほっこりする話題もありました。2024年も、さらにそんな世界のニュースを追いかけてご紹介していきます。

2023年に海外で発見した驚きのライフスタイルは? 来年の生活をちょっと楽しくする世界のヒント

もうすぐ2023年が終わろうとしていますが、この一年間、外国と日本の文化や社会を比べて、驚くような発見がありました。今年を振り返り、世界各国に在住するライターが書いた記事の中から、暮らしに身近な「住宅」と「食」の分野について選りすぐりのトピックスを紹介します。

 

【住宅】「住まい」にまつわる発見

↑日本との違いが満載

 

老後破産と無縁のニュージーランドの不動産

老後破産が社会問題化しつつある日本ですが、同じく高齢化が進むニュージーランドではそのリスクは極めて稀です。理由は下記のように、日本と大きく違う不動産事情にあると言えます。

 

ニュージーランドで不動産は投資の感覚がかなり強く、持ち家比率がとても高いのが特徴。収入や家族構成により、一生に何度か買い替えることが一般的です。日本と違い不動産の売却税や相続税がないため、家の売却益を次の家の購入資金に充てることができます。

 

また新築物件重視の日本とは違い、中古物件が市場の約90%を占めています。新築物件の価格が上がるにつれて中古物件の価値も年々上昇するため、資産を増やすことができるのです。

 

このように持ち家を上手に売買すれば老後の見通しは明るいのですが、昨今は物価高騰や不景気が暮らしを圧迫。若い世代にとって、不動産投資の第一歩である初めての住宅購入が困難になっているようです。

 

【詳しく読む】老後破産はありえない? 日本と対照的なニュージーランドの不動産事情

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家が狭くなっていく英国が布団に出会った

一方、住宅価格やローン金利の上昇などで住宅不足に悩む最近の英国では、大きな家どころか持ち家の購入自体が難しくなっています。手狭な賃貸空間での暮らしを強いられている状況で注目されているのが、省スペースを追求した日本の家具。なかでも丸めて収納可能な寝具の「FUTON(布団)」が大人気です。

 

1980年に英国で設立されたFuton Companyは、40年以上にわたり高品質の布団や家具を国内で提供。小さな場所を生かした日本の家具に注目し、省スペースでの暮らし方を提案する店舗「FUTON」で革新的な商品を展開しています。

 

例えば「BED IN A BAG」は、丸めて収納ができる布団。日本では畳んで収納するのは当たり前ですが、ベッド文化の英国ではとても画期的なアイデアなのです。英国の住宅難は今後も続きそうなので、狭い空間を利用できる布団の人気はより高まりそうです。

 

【詳しく読む】狭い空間を生かすのが絶妙!「日本の布団」に英国が大注目

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家の中も美しいイタリア

持ち家を美しく保つことに強いこだわりがあるイタリア人は、物を「見せない」テクニックに長けています。一般的にイタリア人は自宅に人を招いて食事をすることが大好きで、ツアーさながら、ベッドルームやトイレなどプライベート空間まで人に「見せる」ことが前提となっているからです。

 

驚くのは、家の中の美観に並々ならぬこだわりを持っているため、リビングや寝室など各部屋にごみ箱を一切置いていないこと。必ずと言っていいほど、ごみ箱はキッチン下の扉内、もしくはベランダなど外の空間にまとめて設置します。現地在住の日本人も最初はとても不便に感じても、慣れてしまえば特に気にならなくなったようです。

 

単身用アパートでも地下に小さな個別の専用スペースが用意されているケースが多く、家の中に収納しきれない物はそこで保管します。

 

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超合理的なオランダ都市部のごみ捨て場

住宅とごみ処分は切り離せない問題ですが、オランダの都市部のごみ捨て場はとても効率的です。ごみ箱が地上にあり、ごみ自体は地下に収納される設計になっています。外からごみが見えないため景観や臭いの心配がなく、カラスなどにごみ袋を荒らされる心配もありません。

 

ごみ捨て場に置かれたごみ箱が地下の収納庫とつながっており、地上のごみ箱にごみ袋ごと捨てると、そのまま地下に収納される合理的な仕組み。ごみ捨ての時間や曜日が限定されず、いつでも捨てることが可能です。

 

地下に隠れている収納部分は深さ2メートルほどあり、収集時には収集車のクレーンがごみ箱ごと地下から引き揚げてごみ袋を回収。このシステムは自動化され手作業で行う必要がないため、収集員は1人で済みます。

 

ごみ回収箱の種類は普通ごみ、ビン類、紙類のみで、細かい分別は住民ではなく、ごみ収集所で実施。「収集拒否」という考え方はなく、きちんと分類されていなくても回収してくれます。

 

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窓を開けない国・アメリカ

米国では窓を開けて定期的に換気する習慣がなく、年中閉めっぱなしという家も少なくありません。学校でもほとんど窓を開けず、そもそも「窓=開けるもの」という認識がないようです。

 

窓を開けない理由の1つ目は、エアコンの存在。建物全体の温度を一定に保つ空調システムを組み込んだ住宅が多く、24時間いつでも適温で過ごすことができます。

 

2つ目は治安上の問題。強盗や誘拐といった事件が日々起こるため、特に治安の悪い地域では基本的に窓を開けません。カーテンすら昼夜問わず閉めっぱなしという家もあります。

 

3つ目は空気汚染で、近年、特に注目されています。呼吸器系疾患や心疾患といった健康被害が指摘されてきましたが、2022年に発表された論文では鬱病や不安障害との関連性も明らかとなりました。

 

治安や空気汚染の問題が解決しない限り、窓を開けない家は減るどころか、ますます増えていくかもしれません。

 

【詳しく読む】初夏なのに窓は閉めっぱなし!? アメリカ人が「窓を開けない」3つの理由

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【食】缶詰の魅力を再発見

↑缶詰のデザインが再注目された2023年

 

魚の缶詰の良さに気付いた英国

食品価格が急上昇している英国でトレンドになったのが、お手ごろ価格の魚の缶詰を木製ボードにおしゃれに並べるメニュー。パンデミックによるロックダウンが起こるまで、英国では非常用に缶詰をストックする習慣はなく、缶詰自体にやや“ダサい”イメージがありました。

 

しかし、米国発の簡単タパス風メニュー「#魚の缶詰でデートナイト」が英国でもSNSで大ヒット。魚の缶詰を開けてそのままボードに置きパンやピクルスを添えるだけで、SNS映えする「節約・時短・おしゃれメニュー」に大変身と、一躍話題になりました。

 

これまでナッツなど乾き物がメインだった“家飲み”のおつまみも、魚の缶詰の登場でバリエーションが拡大。人気を反映し、スーパーなどで売られていた地味なデザインの魚の缶詰は人気イラストレーターの手によっておしゃれにイメージチェンジしています。

 

【詳しく読む】節約・時短・おしゃれ! ついに「魚の缶詰」が英国人のハートをつかむ

節約・時短・おしゃれ! ついに「魚の缶詰」が英国人のハートをつかむ

 

日本のためにデザインを変えたモルディブ

モルディブでは、料理の基本食材といっても過言ではないのがツナ缶。チリや玉ネギ入り、ブラックペッパー入りなど種類がとても豊富で、中身のツナもゴロっと大きく食べ応えがあります。

 

以前のツナ缶は缶切りが必要なタイプでしたが、現在は全てプルトップ型(缶切りを使わず、缶の蓋についている引き金を引っ張って開けるタイプ)に変更されています。実はそのきっかけは、日本の東日本大震災でした。

 

モルディブでは日本の支援でつくられた防波堤や学校、さらに支援金で揃えた障がい者用のタクシーや救急車などが数多く見られます。こういった友好関係にあったモルディブは、震災が起こるとすぐに募金活動を実施し、義援金と約69万個のツナ缶を日本に送ってくれたのです。

 

その際、被災地で缶切りを探して開けるのはかなり不便と考え、日本に送るツナ缶の蓋を全てプルトップへと変更。モルディブ国内でも、そのままプルトップのツナ缶が出回るようになりました。

 

【詳しく読む】モルディブで大人気の「ツナ缶」、日本のために蓋を変えていた

モルディブで大人気の「ツナ缶」、日本のために蓋を変えていた

 

世界を見回すと、このような生活に密着した場面で各国に意外なトレンドやライフスタイルがあることがわかります。さまざまな事例に接することで、日本に住む私たちの視野も広がっていくかもしれません。

 

執筆/渡辺友絵

農業生産者のコンサルにこども園での生ごみ回収まで! ヤンマーグループが取り組む「食の幸せな循環」

↑「ホワイト卵とトリュフのリゾット」と「お米のティラミス」

 

↑レストラン「ASTERISCO」の店内

 

“お米と楽しむイタリアンレストラン”で話題を集めている東京・八重洲の商業施設「YANMAR TOKYO」のレストラン「ASTERISCO(アステリスコ)」。こちらの魅力は、料理の美味しさはもちろん、生物多様性に配慮した農法によるお米など、“サステナブルな農業”による食材が使われている点にあります。実はこのレストランを手がけているのが、農業機械で知られるヤンマーのグループ会社、ヤンマーマルシェ。

 

同社は、他にも生産者を支援し、持続可能な農業の実現に向けたさまざまな取り組みを行っています。また、同じくグループ会社のヤンマーeスターでは、食品廃棄物を有効活用するソリューションを提供するなど、“人と自然の豊かさが両立する未来”の実現に向けて、グループが一丸となって社会課題の解決に取り組んでいます。

 

生産者と伴走し持続可能な農業を目指す

 

↑米契約栽培に関して、契約生産者数は現在、25都道府県で190件に及ぶ(2023年度データ)

 

ヤンマーマルシェが行っている“持続可能な農業を支援”するための取り組みの1つが販路マッチング。農業生産者と実需者である食品メーカー・流通業者などの間に同社が立ち、両者をつなげることで、生産者には販路拡大や経営の安定化、農作物の収量と品質の向上を支援。実需者には安定的な農産物(食材)の調達などを行っています。

 

「生産者様と事前に価格を決めることで、相場に左右されない適正な価格で農産物を取り引き。安定した栽培や出荷のソリューションを提供するなど、生産者の皆さまに伴走して事業を行っています」と話すのは、米契約栽培を担当する井口有紗さん。北陸から島根までの約60件の米生産者を受け持ち、栽培技術をはじめ、営農計画から出荷、販売までをサポートしています。

↑ヤンマーマルシェ株式会社 フードソリューション部 農産グループ・井口有紗さん(※ヤンマーホールディングス株式会社から出向)

 

「農業機械メーカーという立場もあって、営業担当者は、昔から生産者の方たちから販路や経営に関する相談を受けていました。しかし本業とは異なるため、なかなか対応しきれないジレンマがあったそうです。そんな背景もあり、創業100周年を迎えた2012年に、次の100年を見据えた方針を打ち出した際、現場の課題解決に取り組むことが決まりました」(井口さん)

 

計画的な経営ができるという声も多い

もちろん、事前に取引価格が決められることに対して、当初は生産者になかなか受け入れられなかったそうです。

 

「その年ごとの損益はありますが、相場は毎年変動するため、実は長い目で見ると差はあまり出ません。生産者様のご理解をいただくのに時間は要しましたが、今では、価格を明確にすることで計画的な経営ができるという喜びの声を多く聞きます。また良質な米づくりと収量の安定を共に目指す取り組みにも力を入れています。例えば、気候に合った品種や市場で求められている品種を作付けすることで、安定した栽培が可能になります。今年は猛暑の影響でコシヒカリが不作だったのですが、暑さに強く、収穫量も多い『にじのきらめき』という品種を一部の生産者様と一緒にトライアルしました。単なる仲介者ではなく、伴走することで、生産者様が持続可能な安定経営ができることを目指しています」(井口さん)

↑「中干し」期間中の水田の様子

 

「にじのきらめき」の栽培では、夏の間に田んぼの水を抜いて稲の成長を調整する「中干し」期間を延長することにより、メタンガスの排出量削減やJ-クレジット創出の取り組みも行っています。こうした同社の取り組みに注目する企業が増えているのはもちろん、農林水産省が公表する「米に関するマンスリーレポート(5月号)」でも販路マッチングは推奨されるなど、持続可能な農場の実現は多方面から注目されています。

 

食品廃棄物の処理課題解決に挑む

そしてもう1つ紹介するのが、バイオコンポスター事業を展開するヤンマーeスターの取り組み。食料生産・消費の過程で発生する食品廃棄物を利用する資源循環ソリューションです。食品廃棄物は世界中で年間約13億トンといわれ、焼却時に発生するCO2やコストも問題視されています。こうした課題に対して、微生物を利用し、食品廃棄物を土壌改良剤や堆肥のもとにリサイクルするYC100というバイオコンポスターを開発。食品加工工場や飲食店、スーパーが主な対象ですが、それ以外でも活用の場が広がっています。2022年からは教育施設でYC100を活用し、収集した生ごみを堆肥化し周辺地域で活用するモデルの実証実験がスタートしました。

↑バイオコンポスター「YC100」

 

「子どもたちと一緒に新しい資源循環モデルをつくろうとしています」と、ヤンマーeスターでの業務を兼任する、ヤンマーホールディングスの中山法和さん。滋賀県犬上郡多賀町の「大滝たきのみやこども園」と一緒に、YC100を活用した「こどもやさいプロジェクト」に取り組んでいます。

↑ヤンマーホールディングス株式会社 技術本部 イノベーションセンター プロトタイプ開発部 コンポスタグループ グループリーダーの中山法和さん

 

毎日の登園が環境活動に!?

「実は日本の生ごみの半分ぐらいは家庭からと言われていて、業務用に開発されたYC100を家庭からの生ごみ問題の解決に活かせないかと以前から考えていました。家庭に大きな機械を置くのは現実的ではないし、別の場所に設置しても回収がネックになる――。そんな時、子どもたちの通学風景を見ていて、『学校など地域に身近な場所にYC100を設置し、子どもたちが通学時に生ごみを持っていく』アイデアが閃いたのです」(中山さん)

 

当初は小学校を想定したそうですが、保護者も一緒に通学する幼稚園や保育園がベストと考え、ヤンマーeスターがある滋賀県の自治体に相談。滋賀県では、自然保育に取り組む団体を認定する「しが自然保育認定制度」という制度があり、それに認定されている「大滝たきのみやこども園」を紹介されたそうです。

 

「自然保育に関心を持つ保護者の方や先生方が多いので、食品廃棄物のリサイクルに対しても理解を得やすいと考えました。安全面を考慮し、園内ではなく隣接する駐車場にYC100を設置。蓋には鍵をかけ、投入口には柵もはめ込みました。蓋をすると液漏れも臭いもしない専用バケツ“エコバケ”も用意し、2022年10月からスタート。自宅で出る生ごみがバケツいっぱいになったら、通園時にバケツを持ってきてもらいます。子どもたちが楽しくごみを持って来られるように、スタンプシールを集められる仕組みも設けました。

↑50家族約70人の園児が参加。家庭や先生の負担を減らすために、バケツの洗浄はシルバー人材に依頼している

 

↑プロジェクトの開始がハロウィン時期だったこともあり、生ごみを食べる“エコなオバケ”で「エコバケ」と園長先生が名付けた

 

生ごみが堆肥になるまでの変化を実際に見ることで、子どもたちは自然の成り行きを感じることができます。そして分別など、ごみに対する意識の芽生えや、環境を守る大切さも学んでくれていると思います。また、子どもが変わることで保護者をはじめ、周囲の大人たちの意識も変わったと感じています」(中山さん)

 

プロジェクトをスタートする際、園の近所にもエコバケを配布し、住民が24時間自由に生ごみを捨てられるように。一般的にごみの集積所は汚れやすいのですが、子どもたちの目があることもあり、綺麗に利用されているそうです。

 

自治体が抱えるごみ回収の課題解決にも

「10月から5カ月間で処理した生ごみの総重量は約2.3t、出来た完熟堆肥は約150Kgでした。堆肥の一部は園内の畑や花壇に蒔くほか、園児のご家庭や近所、他の園などに無料で配布しました。

↑堆肥をふるいにかけ、小分けする作業は子どもたちも参加する

 

見学に来る自治体や議員もいらっしゃるなど、生ごみの回収方法、子どもたちの環境教育という視点から興味を持たれる方は少なくありません。また、今回のプロジェクトで『生ごみがなくなったので、普通ごみを捨てるのが週2回から1回に減った』という保護者からの声もありました。もしかしたら、自治体のごみ回収の回数を減らすことにつながるかもしれません。

↑大滝たきのみやこども園

 

生ごみの回収は習慣化できるかどうかがカギ。『こどもやさいプロジェクト』では子どもたちの登園時に回収することで、うまく習慣化できましたが、他の回収方法もあるのではないかと摸索しています。それ次第では、家庭からの生ごみ処理の課題に一石を投じられるのではないでしょうか」(中山さん)

 

なお、ヤンマーeスターとヤンマーマルシェが連携した新たな取り組みも進んでいます。飲食チェーン「梅の花」では、セントラルキッチンで出た食品廃棄物をYC100で堆肥化し、ヤンマーマルシェのパートナー生産者で活用。生産された農作物を加工し、梅の花グループの飲食店で提供する資源循環モデルの構築に取り組んでいます。このようにヤンマーマルシェとヤンマーの取り組みは、一見、異なるように見えますが、ソリューションを共有するなどの連携が見られます。ヤンマーグループ全体が一丸となって目指す“人と自然の豊かさが両立する新しい未来”には、大きな可能性が期待できそうです。

「9時5時の仕事がつらい」と泣いた米女性に驚きの結末が…

「朝9時から夕方の5時まで働くのがつらい」

 

そう言って涙を流しながら、労働文化や現代社会に対する困惑の気持ちを表した動画をTikTokに投稿し、米国でも日本でも話題になった新社会人の女性がいます。「何をするにも気力がわかない」と語っていた彼女が、驚きの結末を迎えたことがわかりました。

↑失業して就活中のブリエルさん

 

その女性は、ブリエルさん。18万人のフォロワーを持つインフルエンサーです。彼女は社会人になったばかりで、10月に「9時から5時の仕事がつらい」と泣きながら訴える動画を投稿し、大きな話題となりました。

 

ニューヨークで働く彼女の言い分は、自宅とオフィスの往復で「帰宅すると時間も気力もなくなってしまう」というもの。米国では燃え尽き症候群になる人が問題になっていますが、「燃え尽き症候群になり、精神疾患の水準が高いことは残念だし、理解できる」と語っているのです。

@brielleybelly123im also getting sick leave me alone im emotional ok i feel 12 and im scared of not having time to live♬ original sound – BRIELLE

 

この投稿に対して、働き者が多い日本では「9時―5時の労働時間なら、全然いいでしょ!」と思う人が多いかもしれませんが、「週40時間労働はきつい」と彼女に賛同する声も多く寄せられていました。

 

そんな彼女が、先日投稿した動画で、驚きの結末を明かしたのです。それは、職場で「解雇された」ということ。解雇の理由は不明ですが、彼女はその仕事を見つけるまで5か月かかり、仕事のためにニューヨークに引っ越してきたそう。ブリエルさんはひょうひょうと語っているものの、やはり落胆はしているようです。

 

彼女は、取得した学位やインターンシップの経験、ポートフォリオの準備などを挙げながら、「再び求人に応募するのは、気が遠くなる」と話しています。

@brielleybelly123can someone tell me im going to be okay !!!! feels like the world is ending i need a job immediatley i am feeling so lost rn like i moved for this…!?♬ original sound – BRIELLE

 

【主な参考記事】

Yahoo! news. A graduate who went mega-viral with a tearful reaction to her first 9-to-5 job says she’s been laid off. December 21 2023

米の「宇宙人探査用望遠鏡」、35の奇妙な信号を検出。地球外生命体からのメッセージ?

米国に宇宙人探査のための望遠鏡が存在するのをご存知ですか? その望遠鏡がこの2か月間で35もの奇妙な信号を検出しているのです。

↑奇妙な信号を検出した望遠鏡(画像提供/Seth Shostak/SETI Institute)

 

その場所は、SETI(セティ)研究所。SETIは「Search for Extraterrestrial Intelligence(地球外知的文明探査)」の略で、地球外生命体の探索と理解のために作られた非営利団体です。カリフォルニアにあるSETI研究所には、地球外で発せられる信号を検知するために、数十もの宇宙人探査用望遠鏡が設置されています。

 

そんな望遠鏡が、ここ2か月間に35の奇妙な信号を検出しました。検出したのは、FRBと呼ばれる電磁波パレス。これは、ある方向から1000分の1秒ほどの極めて短時間だけ電波が発せられるもの。ごく短い時間にも関わらず、強力な電波を放することから、高速電波バースト(Fast Radio Burst〔FRB〕)と呼ばれています。

 

今回検出されたのは、一貫性のない35の高速電波バースト。どうやってこの高速電波バーストが発生しているのかは不明ですが、おそらく地球から10億光年離れた銀河から発せられたものではないかと見られています。

↑奇妙な信号の意味は?(画像提供/Seth Shostak/SETI Institute)

 

高速電波バーストはまだまだ謎が多く、2007年にはじめて望遠鏡で検出されて以来、科学者たちを困惑させてきました。ハーバード・スミソニアン天体物理学センターの物理学者、アヴィ・ローブ氏は以前、高速電波バーストについて、地球から数十億光年離れた深宇宙に何者かが存在することの証拠になる可能性があると述べています。

 

今回検出された高速電波バーストは、地球外生命の存在を示唆しているものなのかもしれません。

 

【主な参考記事】

Daily Mail. Alien-hunting telescope captures 35 ‘whistling’ fast radio bursts come from a galaxy one billion light-years from Earth. December 19 2023

バージンロードで父のズボンに異変…。米の結婚式でまさかの出来事

新郎が待つ祭壇に向かって、新婦が歩くバージンロード。そんな厳かなシーンで、コントさながらの赤っ恥なハプニングが起きた動画が紹介されました。

↑父親も緊張する場面で…

 

米国のサラ・グランドマン・コナーズさん(36歳)は、2年前に挙げた自身の結婚式の動画をTikTokで紹介しました。

 

父親の腕を持ち、祭壇にいる新郎のもとに向かって歩みを進める二人。しかし、バージロードの終盤に差し掛かったとき、父親が履いていた黒いパンツがずり落ちて、足首のあたりまで落下。中の白い下着が丸見えとなってしまったのです。

 

父親はすぐに両手でパンツを腰の位置まで上げて履き直したのですが、会場にいた参列者は爆笑。両手をたたいて大声で笑う人、顔をふせて笑いをこらえる人など、さまざまな反応を見せています。後ろから撮影していたフォトグラファーの女性は、思わずカメラを下げて、撮影を中断してしまったほどでした。

↑会場は大爆笑に包まれた

 

この動画をTikTokに投稿すると、再生回数は数日で30万回近くにのぼり、さっそくSNS上で口コミで広がっているうよう。「ただ歩いているだけで、なんでパンツが落ちるの?」と疑問を持つ人もいる中で、「私も同じことが起きた」「私は胸が丸見えになった」などと、同じような経験を明かす人もちらほら。人生における“とっておきのシーン”にこそ、そんな笑ってしまうハプニングはつきものなのかもしれません。

 

コナーズさんは「私の家族にとって最高の思い出の一つになった」と語り、「バージンロードを歩く人は必ずサスペンダーを着用して」とアドバイスしています。

@sarahcongrun

PSA to all the 2024 brides- whoever is walking you down the aisle make sure they’re wearing suspenders or a belt! #bride#wedding#bridesoftiktok#funny#fyp#bridal#humor#weddingsgonewrong #greenscreenvideo

♬ original sound – Sarah_conhers

 

【主な参考記事】

New York Post. Bride’s dad has shocking clothing fail walking her down the aisle: ‘How does this happen?’ December 20 2023

子ども4人を育てる米のママ、驚きの「クーポン活用術」を披露! ホリデーシーズンの支出が変わる

4人の子どもに贈るクリスマスプレゼントの買い物で、1万9600ドル(約280万円※)も浮かした、1人の女性。“クーポンの達人”という彼女のやりくり術を見てみましょう。

※1ドル=約142.3円で換算(2023年12月22日現在)

↑クーポンは無駄にできない

 

米国のクリスマスでは、家族同士でたくさんのプレゼントを贈りあう習慣があります。だからプレゼントにかかる費用はかなりのもの。そこで、お得にクリスマスプレゼントを用意したというのが、4人の子どもを持つ、カリフォルニア在住のカーラ・ベナヴィデスさん(28歳)。

↑クーポンの達人ことカーラ・ベナヴィデスさん

 

彼女によると「普段のクリスマスでは、子ども1人のプレゼントに200ドル(約2万8000円)を使っていた」そう。しかし今年のクリスマスでかかったのは、総額でたったの400ドル(約5万7000円)。それにも関わらず、用意したプレゼントは合計2万ドル(約285万円)相当。つまり、1万9600ドル(約280万円)もお得に購入したというのです。

 

その秘密が、クーポンの活用。彼女は3人目の子どもを妊娠していた2018年に、クーポンを使い始めました。共働きだったものの、「3人目が生まれたら、どれだけお金がかかるか、どうやってやりくりしようか考えていたところ、クーポンを見つけた」というのです。

 

新聞に付いているクーポンで、子どものおむつを安く購入することから始めました。すると、たくさんの物を節約できることに気づいたそう。クーポンを活用することで、月800ドル(約11万円)かかっていた食費が、今では150ドル以下(約2万円)と、5分の1程度になっているそう。また、11月の感謝祭には、75ドル(約1万円)分の家族6人のディナーを無料で堪能。クリスマスも同じようにクーポンを利用しようと考えているそうです。

 

クーポンを活用しまくり、賢く節約しているベナヴィデスさんは、節約できた分でランドリールームに備蓄庫を作ったそう。そのおかげで、数週間は買い物に行かなくても過ごせるし、クーポンに詳しくない家族や友人に食料をあげられると話しています。

 

激しい物価高のいま、こんな節約術は日本でもぜひ真似していきたいものではないでしょうか?

@karlasavings

These are perfect for the kiddos that put “make up” on their Christmas List 🎄 #holidaysavings #christmasshopping2023 #giftsets #kidschristmaslist #shopwithme #moneysavingideas #couponingdealsthisweek

♬ original sound – Karlasavings

 

【主な参考記事】

New York Post. Coupon queen saved $19.6K on Christmas gifts — and she got a free holiday dinner. December 20 2023

ドイツで15世紀の「呪文が刻まれた板」が見つかる! 誰が悪魔を呼んだのか…

恋愛や嫉妬、金銭絡みのいざこざなど、人が誰かに恨みを持ち、呪いをかける……。そんな行為は古くから行われてきたのでしょう。先日、ドイツで見つかった金属片に、呪いの言葉とみられるメッセージが彫られていたことがわかったのです。

↑ドイツで見つかった呪文が刻まれた板(画像提供/New York Post/YouTube)

 

それが見つかったのは、ドイツ北部の都市ロストックの建設現場。そのトイレの底から、鉛の板のようなものが見つかったのです。最初に見つかったときは単なる金属片と思われたのですが、よく見てみると、肉眼ではほとんど見えませんが、ゴシック様式の小さな文字が刻まれていたのです。

 

鉛に書かれていたのは、「sathanas taleke belzebuk hinrik berith(サタナス・タレケ・ベルゼブク・ヒンリク・ベリス)」という言葉。専門家によると、これはタレケという女性とヒンリクという男性に向けて、ベルゼブクとべリスという悪魔を呼び寄せている呪いのメッセージのようなのです。この言葉を鉛に刻んだ誰かが、タレケとヒンリクの関係を壊そうとしていたのか……。

 

この発見を主導したドイツのグライフスヴァルト大学の考古学者によると、これは15世紀のものと見られるそう。これまで、紀元前800年から西暦600年までの古代ギリシャ、ローマ地域で、同じような呪いの言葉が書かれた石板が見つかっています。そのため、今回見つかった呪いのメッセージも、決して不思議なことではないのかもしれません。

 

誰かが誰かを呪う。そんな黒い行為は、昔も今も続いていくのものなのかも……。

 

【主な参考記事】

Live Science. Medieval ‘curse tablet’ summoning Satan discovered at the bottom of a latrine in Germany. December 15 2023

寿命と年収を予測する「AI」が誕生! 当たる確率は驚きの…

自分は何才まで生きるのか? 知りたいような、知りたくないような、そんなドキドキの質問に答えてくれるAIが誕生しました。おまけに、生涯の年収まで予測して、その精度は78%もあるそうなのです。

↑年収のピークはいつ?

 

このAIを開発したのは、デンマークと米国の共同チーム。彼らは、デンマーク統計局が提供した600万人を超える実際の人々のデータをもとに、学習アルゴリズムを訓練しました。使われたデータは収入、職業、居住地、ケガや妊娠など、多岐にわたる情報。これらの膨大なデータから、ChatGPTのように、その人がいつ亡くなるのか、そして収入についても予測するAI「life2vec」を開発したのです。

 

デンマーク人600万人のデータでは、早死にする要因として、男性であることやメンタル面で何らかの診断を受けていること、熟練した職業に就いていることが挙げられるそうです。

 

また、年収が高く、指導的な役割の仕事に就いている人は、長生きする傾向になあるのだとか。

 

こうしてできた「life2vec」は、ChatGPTと同じように、例えば「私は4年以内に死にますか?」というように簡単な質問をすると、それに答えてくれるのだそうです。そして、驚くことに、78%とかなりの高確率で当たるというのです。

 

早速「使ってみたい」と思う方が多いかもしれませんが、残念ながら、システムの学習のためにデータが使われた人々の個人情報を保護するために、「life2vec」は一般には公開されていません。しかし研究チームは、「この結果をオープンにするために、積極的に取り組んでいる」と話しています。ただ、デンマークの個人情報保護法では、保険契約書の作成や企業の雇用の際に、「life2vec」を使用することは違法になるとのことです。

 

自分だけでなく周囲にいる人の将来の人生についても予測するというAI。技術が進歩し、精度が上がり、それが広く人々の間で使われるようになったとしたら……。そんなAI技術は、私たちの人生にさまざまな影響を与えることになるかもしれません。

 

【主な参考記事】

Daily Mail. Scientists invent doom calculator that can predict when you’ll DIE and how much money you’ll earn with 78% accuracy. December 19 2023

日本語学校が急増! ネパールの若者の間で「日本語」が流行る微妙な事情

現在、ネパールでは日本語学習が大流行しています。街中では「STUDY IN JAPAN 」という看板があちこちに掲げられ、「はじめまして」と挨拶する若者によく出会うようになりました。この背景にあるのは「40万人の外国人留学生受け入れ」を掲げた日本の政策。海外に働き先を求めるネパールの若者にとって、この方針は渡りに船といえるのです。

 

なぜ日本へ?

↑日本が主要な留学先であることがわかる「日本語学習センター」と書かれた看板

 

ネパール人の海外出稼ぎ者の数は累計で約600万人。人口の5分の1が外国で出稼ぎをしていることになります。最大の出稼ぎ先といわれるインドは、ネパールとの国境の往来が自由であることから、この統計には含まれていません。大勢の人たちはアルバイトや卒業後の就業を目的に学生として海外に渡ります。

 

実際は600万人を優に超えると思われる、働く世代の国外流出が止まらない大きな原因は、ネパール国内で経済成長を後押しする産業が育っていないからです。

 

国内に若者向けの成長産業が少ないとはいえ、多くの人が出稼ぎ先として選んできた中東やマレーシアは、安全面や職場環境面で不安が払しょくできません。そこで、安定した出稼ぎ先や留学先を求めるネパール人が選んだ国の一つが日本。東日本大震災やコロナ禍の影響で日本への留学生が激減していたため、日本政府が呼び込みに力を入れたことが奏功したといえます。

 

就学中もアルバイトができ、ビザ手続きが比較的簡単といった日本の特徴は、ネパール人のニーズにぴたりと一致。将来は家族を呼び寄せられる可能性があることや、留学初期費用が150~200万円程度と欧米に比べて安いことも大きな魅力です。取得に時間はかかりますが、30万円程度で済む特定技能ビザも社会人に人気があります。

 

日本語をちゃんと勉強しないと…

↑日本語学校の先生は日本で大学を卒業し働いた後にネパールに帰国

 

多くの若者が日本への留学や就職を目指すようになり、留学を仲介する日本語学校は大人気。数年前までは日本語学校が1校もなかった田舎でも、今では数百メートル以内に5~6校がひしめきあっています。

 

筆者がそのうちの1校を訪問したところ、特定技能ビザにも挑戦可能な学校ということもあり、経営者でもある先生が1人で5クラス、計100人ほどの生徒に教えていました。現地の日本語学校の先生たちはほとんどが日本からの帰国者です。

 

日本語学校に行かずに日本語を学ぶことも可能ですが、学校には日本の学校や派遣会社とのコネクションがあります。学習目的だけでなく、日本に行く橋渡しをしてもらうために、多くの人は日本語学校に通うことを選びます。

 

ある日本語学校の事務員によると、生徒の望みはとにかく手っ取り早く日本に行くことで、学校の評判を上げたい先生も多くの生徒を送り出したいと思っているそうです。そのため、日本語を学び始めて数週間でも日本語学校の面接試験に参加させ、なかにはこっそり答えを教えている先生もいるとか。

 

結果的に、日本のことをよく知らず日本語の勉強も不十分なままで来日してしまう若者が増加。日本の文化や習慣、人間関係に戸惑ったり、思うように稼げず多額の借金をしたり、精神的に追い詰められたり、悪質な仲介業者や学校に搾取されたりという人たちが増えていくことになります。

 

ネパールの若者たちが日本に熱い思いを抱いてくれるのは、とてもうれしいことです。それが失望で終わらず、「憧れの国日本」が本当に住みよい場所となるために、政府だけでなく迎える私たちも真剣に考えねばならない時代が来ているようです。

 

執筆・撮影/Yui.N

築100年越えの教会をギター工房に! 米で日本人がユニークなリノベにDIYで挑んだ

建物や住宅に興味があれば、近年「アダプティブリユース」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。米国では築年数を重ねた建物が人気で、これらを改修して利用することが近年、静かなブームになっています。アダプティブリユースはそこでよく出てくるキーワードの一つですが、同国に住む筆者も築100年超の建物を実際にアダプティブリユースして暮らす一人なので、その魅力や費用などについて自分の体験に基づいてレポートします。

 

DIYで古い教会を住宅兼工房に

↑アダプティブリユースした教会の地下室にあるギター工房

 

厳密に定義をすることは本稿の趣旨ではないので割愛しますが、アダプティブリユースは、歴史のある建物を、その特徴や魅力を保ったまま、現代のニーズに「アダプティブ(適応)」させ「リユース(再利用)」する取り組みを指します。類似概念の「リノベーション」と比べて、アダプティブリユースは、より歴史が深く文化性が高い建物の再利用を意味するそう。ここでは、本来の役割を終えたこういった建築物の歴史性を保護したうえで、新しい時代に適した形で活用していく手法としておきましょう。

 

例えば、ニューヨークのランドマークでもあるペンシルベニア駅の拡張プロジェクトでは、向かい側に建つジェームズ・ファーレー郵便局を改修し駅舎として活用。歴史的な建築物を保存しつつ駅の規模を拡大するアダプティブリユースとして注目されました。

 

もともと米国では古い工場をアートスペースに変えたり、歴史的な建物をオフィスに改装したりという活用例があり、地域社会に新しい価値を提供しています。最近では、古い教会や学校などをアダプティブリユースする例をよく見かけるようになりました。

 

米国中西部に住む筆者も、歴史的建築物に指定された築100年を越える古い教会を購入し、住宅兼職場(ギター工房)としてアダプティブリユースしています。

↑筆者がアダプティブリユースして住む教会

 

教会は約5年間空き家の状態で放置されていたため、壁の一部が剥がれていたり、ほこりが溜まったりしていたものの、漏水といった大きな問題はなかったので、DIYでゆっくり改装していくことにしました。歴史的建築物に指定されているので、建物の外観を変えることはできませんが、内部は使われていた古材を再利用し、地域の人たちから聞いた建物の歴史や特徴をなるべく残すようにしました。

 

日本人があの教会を再利用するらしい。そんなうわさを聞いた町の人たちが次々に訪ねてくるようになり、著者自身もここが地域のシンボル的な建物として愛されていたことが分かるようになりました。そのような理由で、イベントがあるときには、地域コミュニティへの還元として聖堂やステンドグラス、ギター工房を見学できるようにしています。

 

古材などの再利用でコストを最小限に

↑古材を再利用したキッチンカウンター

 

もともと区切られていた空間にキッチン、シャワールーム、寝室などの居住スペースを設置。ペンキが剝がれていた壁は塗り直し、古いカーペットは剥がして元の木の床に戻しました。キッチンカウンターは教会の壁に使われていた古材を再利用したオリジナルです。

 

窓はステンドグラスで、部屋のアクセントにもなっています。上下にスライドして開き、網戸付きで換気できるのが気に入っています。

 

地下室はギター工房として使用し、作業しやすい高さに合わせた作業台にも古材を再利用しました。屋根裏部屋にあった教会設立当初からの古い長椅子を再利用して作製したギターは、教会の歴史を物語るギターとして即完売。ギター職人ならではのリユースといえるでしょうか?

 

まだ手を付けていないスペースも多くありますが、現時点でかかった改修費用はおよそ2万ドル(約300万円※)ほど。電気工事などプロに頼む必要があるもの以外はほとんどDIYで、古材もできるだけ再利用しました。筆者はギター職人なので、木材関係の知識や建築に関するある程度の技術、さらに機材・設備が揃っていることが大いに役立っています。

※1ドル=約146.2円で換算(2023年12月11日現在)

 

日本でも廃校や古民家などをリノベーションするケースが増えているようですが、歴史的価値を残したアダプティブリユースの手法は参考になるかもしれません。ここ米国で筆者も古い建物と共に、地域の人たちの思い出や歴史も保存していくことができればと思っています。

 

執筆・撮影/RYPO

「天才犬」を見分けるサインが3つ判明!お宅の愛犬はどう?

飼い犬が、人間の言葉や気持ちをわかるような行動をとったら、「なんて賢い子なの!」と思ってしまいますよね。そんな天才犬かどうかを見極める簡単な3つのサインが明らかになりました。「うちの犬は頭がいい!」と思っていたのが本当なのか、それとも単なる親ばかにすぎないのか、ぜひチェックしてみましょう。

↑三の兆候とは?

 

「ギフテッド・ワード・ラーナー(Gifted Word Learners、以下GWL)」と呼ばれる犬がいます。「ギフテッド」は「才能のある」、「ワード・ラーナー」は「言葉を学ぶ」という意味。つまり、これは新しい言葉をすぐに覚えられる犬を指します。

 

そんな珍しい犬について、ハンガリーのエトヴェシュ・ロラーンド大学の研究チームが調査を行いました。研究チームは5年間にわたり、世界中からGWL犬を探し、米国、英国、ブラジル、カナダ、ノルウェーなど9か国から合計41匹のGWL犬を見つけ出しました。

 

そして、それらのGWL犬について、飼い主とビデオ通話を行い、それぞれの犬の語彙力をテストして、GWL犬の3つのサインを明らかにしたのです。そのサインは……

 

  • 30分で新しいおもちゃの名前を覚える
  • おもちゃの名前を15以上覚えている
  • 2年間で50以上のおもちゃの名前を覚えられる

 

ちなみに、今回の研究で見つかった41匹のGWL犬のうち、56%はボーダーコリーで、その他はポメラニアン、ペキニーズ、シーズー、コーギー、プードル、雑種犬などでした。

 

また、これらのほとんどの飼い主は、犬に意識しておもちゃの名前を教えようとしたのではなく、遊びの中で犬が自発的に覚えていったものだったそうです。

 

家で犬を飼っている方は、その犬がGWL犬かどうか調べてみると面白いかもしれませんね。

 

【主な参考記事】

Daily Mail. Is YOUR dog gifted? Scientists reveal the 3 key signs to look out for – and the ways you can boost your chances of having a ‘special’ pooch. December 14 2023

ぽっちゃりさんには追加の座席を無料で用意! 賛否を呼ぶ米航空会社の画期的なポリシー

身体の大きな人が飛行機の座席に座ると、ひじ掛けがからだに食い込んでしまったり、ときにはひじ掛け自体がきちんと下がらなかったり、苦しい思いをすることがあるかもしれません。そんなぽっちゃりさんに、座席をもう一つ無料で用意してくれる優しい航空会社があります。

↑座席のデザインを見直すとき?

 

ぽっちゃりさん向けに親切な対応をしている航空会社を紹介したのが、米国の旅行インフルエンサーのキャロラインさん。彼女によると、テキサスに拠点をおくサウスウエスト航空なら、ぽっちゃりさんが無料で追加の座席を確保できるというのです。このシステムによって、ひじ掛けが身体に食い込んで痛い思いや、窮屈で肩身の狭い思いをすることもないのだとか。

 

実際、サウスウエスト航空のウェブサイトには「Customer of size and extra seat policy(大きめサイズの乗客と追加座席に関する規定)」のページが設けられています。それによると、身体の大きな乗客は、1人分の座席のチケットを購入した後、「追加の座席が必要であると判断された場合、無料で追加の座席が提供される」と記載されています。そして、この規定の適用基準は、ひじ掛けを下げられない場合や、ひじ掛けに身体の一部が“侵入”する場合と明記されているのです。

 

このシステムについて、自身がぽっちゃり体型のキャロラインさんは賞賛。「太っている人は飛行機に乗るときの不安を知っていると思うけれど、その不安はこれでかなり軽減します。先日利用したときも、必要なスペースを確保させてもらった感じで、とても快適なフライトだった」と話しています。

 

また、別のぽっちゃりさんは、「サウスウエスト航空は、満席のフライトでも追加料金無しで追加の席を利用できる唯一の航空会社」とSNSで紹介。これは、ぽっちゃりさんがいれば、別の乗客を降ろしてでも、その人に2人分の座席を用意してもらえるということのようですが、思わぬ影響もあります。例えば、ある母娘は航空券を持っていたにも関わらず、オーバーブッキングで搭乗できなかった経験があるそう。「身体の大きな人が2席分の予約をしていなかったために、なぜ私たちが飛行機に乗れなくなったのか?」と憤慨したことがあるといいます。

 

そんなこともあってか、サウスウエスト航空は、乗客自身が2人分の座席のチケットをあらかじめ購入しておき、後で1人分の座席費用の払い戻しを求める方法を勧めています。

 

このシステムには賛否両論があるかもしれませんが、誰もが快適にフライトできるように環境が整備されることは、決して悪いことではないのではないでしょうか?

 

【主な参考記事】

New York Post. Southwest Airlines is praised for ‘customers of size’ policy that allows overweight flyers to purchase one seat and get another complimentary. December 13 2023

Southwest Airlines. Customer of size and extra seat policy

食肉処理場から大脱走!? 米ニュージャージーの駅に牛が現れた

12月14日朝、米ニューアークの電車の駅に1頭の牛が現れました。珍客の到来に、ちょっとした騒動になったのです。

↑とにかく逃げろ(画像提供/NBC News/YouTube)

 

牛が現れたのは、ニュージャージー・トランジット線のニューアーク・ペン駅。立派な角を持った雄牛のようですが、幸いだったことに牛が現れたのは駅のホームではなく、電車が通る線路でした。

 

牛はホームのほうをじっと見つめたり、周囲の様子をうかがったりしていたそう。駅のホームからは少し離れていたため、人々も不安げに牛の様子を見ていることが動画からも分かります。そのうち牛は線路沿いを走り始めましたが、並走する電車からは牛が走っている様子も捉えられています。

 

この牛は、体重がおよそ320~360kgで、1歳半ほどのテキサスロングホーンと見られ、どうやらこの地域の食肉処理場か輸送トラックから逃げ出したよう。この日、地元で牛やヤギなど450頭近くの動物を飼育しているスカイランズ動物保護区には、駅に現れた牛に関する通報が何百件もかかってきたそうです。

 

結局、牛は1時間近く線路や駅の辺りをうろついた後、ニューアーク市の警察によって捕らえられ、スカイラインズ動物保護区に連れていかれました。今後、検査などを受けて、他の牛たちと一緒に暮らすことになるのか検討されるそうです。

 

電車が最大45分遅れる事態となった今回の牛騒動。ケガ人の報告はなかったそうですが、この牛の生活もハッピーになってほしいものです。

 

【主な参考記事】

New York Post. Bull that escaped slaughterhouse taken to animal sanctuary after causing rush-hour chaos on Newark-Penn Station tracks. December 14 2023

「年末の買い物」はスリにご用心! 米護身術インストラクターが役立つアドバイスを伝授

年末の慌ただしい時期になると増えてくるのが、スリや空き巣といった犯罪。米国でも、クリスマスプレゼントやパーティの買い出しに出かけた人を狙った強盗が増えていきます。そんな中、サンフランシスコ在住の護身術インストラクターのリングさんが、買い物の際に気を付けるべき5つのポイントを紹介しています。

↑標的にならないためには…

 

1: ショッピングカートに注意

ショッピングカートは、強盗犯が人の注意をそらすためによく使うアイテムだといいます。リングさんが紹介した、実際にあった強盗シーンでは、強盗犯がショッピングカートをクルマの前に置き、クルマの発進を妨害。ショッピングカートを横にどかそうとドライバーがクルマを降りた瞬間を狙って、強盗が現れてクルマから荷物を奪い去っています。

 

ショッピングカートの他にも、空のペットボトルも同じように“気をそらすアイテム”として使われるため、注意が必要とのこと。どうしてもクルマを離れる必要がある場合は、クルマのエンジンを切って鍵をかけるべきだとリングさんは注意を促しています。

 

2: クルマは前向きに駐車

ショッピングセンターやスーパーの駐車場にクルマを止めるとき、頭から突っ込むのではなく、前向き駐車がおすすめ。買い物からクルマに戻って万が一危険な目に遭っても、クルマに乗ってすぐに発進して避難しやすいからです。

 

3: いつもドアはロックする

クルマのドアにロックがかかっていないと、いつ強盗犯にドアを開けられるか分かりません。常にドアはロックするのが鉄則。リングさん自身は「クルマの中からドアを開けたときだけ、ロックが解除されるようにしていて、外からクルマに乗るときもドライバー席しか開かないように設定している」と話しています。

 

4: スマホは触らない

スマートフォンに気を取られるのは危険。誰かが近づいてきたとしても、それにすぐに気づくことができません。リングさんは、「駐車場に着いたときも、そこから帰るときも、スマホには触らないで」とアドバイスしています。

 

5: 防犯グッズを用意

最後に、リングさんは防犯グッズを持つことをおすすめしています。安心して持ち歩ける物を用意し、普段から「それを使う練習をするといい」と語っています。

 

日本でも参考にできそうなこれらのアドバイス。年末の買い出しの際は注意してみてください。

@the.self.defense.girl These Safety Tips apply to your every day shopping trips, but we have to be extra alert during the holiday season…especially if you have just purchased some expensive presents! 🎁 . #christmas #christmasshopping #shopping #tiktokshop #safety #safetytips #selfdefense #fyp #foryou ♬ original sound – Katie | The.Self.Defense.Girl

 

【主な参考記事】
New York Post. I’m a self-defense expert — here are 6 safety tips for holiday shopping at stores. December 13 2023

1万円も払ったのに…。米ディズニーワールドのビュッフェでママが落胆したわけ

ラーメン1杯3000円、卵1ダース(12個入り)700円、オレンジジュース1ポンド(約454g)500円……。インフレの激しい米国では、驚くような価格が当たり前になってきています。そんな中、フロリダのディズニーワールドを訪れた米国人の一家が、現地での物価を紹介した動画が話題を呼んでいます。

↑これ1杯で1万円!?

 

オータム・スコットさんは、娘2人と友人と一緒に、フロリダ州オーランドにあるディズニーワールドを訪れました。朝食に「シンデレラズ・ロイヤル・テーブル」というレストランへ行ったところ、朝食ビュッフェで1人69ドル(約1万円※)を払ったそう。

※1ドル=約141.6円で換算(2023年12月14日現在)

 

せっかくのビュッフェなら、「あれも、これも……」と好きなものをたくさん食べようと思うかもしれません。しかし、娘の1人はシリアルを1杯だけしか食べなかったそう。そのためスコットさんは、「シリアル1杯だけで69ドル(約1万円)かかった!」と、その費用に困惑することになったのです。

 

ただでさえ、物価が上がっている米国では、ディズニーワールドのような観光地は、さらに高額の料金設定になってしまうのかも……。

 

大人なら「元を取ろう」と考える人もいるかもしれませんが、子どもはそうなるとは限りません。スコットさんと友人は、このシリアルを「シンデレラシリアル」とユーモアを込めて呼び、「ディズニーで食べると、さらにおいしい!」と結論づけています。

 

米国人ですら驚くこの価格。ディズニーランドやディズニーワールドに家族で出かけるには、それなりの覚悟が必要になるかもしれません。

 

【主な参考記事】

Daily Mail. Mother-of-two reveals sky-high prices at Disney World after she spent $70 on a bowl of CEREAL for her daughter at a Cinderella breakfast. December 12 2023

パスポートも航空券もビザもなし! 世にも奇妙な密航者が米で見つかる

11月4日、1人の男性がデンマークから米ロサンゼルス国際空港に降り立ちました。でもこの男性は、パスポートもビザもなく、おまけに航空券すら持っていなかったというのです。

↑一体誰なんだ?

 

その男性は、デンマークのコペンハーゲン発のスカンジナビア航空に乗り、ロサンゼルス国際空港に到着。しかし、パスポートもビザも持っていなかったため、FBIは不法入国の疑いで起訴したのです。

 

起訴状によると、最初に米国税関・国境取締局によって、この男性がパスポートもビザも持っていないことがわかった際、男性は「パスポートを機内に忘れた」と語ったそうです。しかし、スカンジナビア航空が機内を捜索したものの、パスポートは見つからず、男性のバッグからはロシアとイスラエルの身分証明書らしきものを発見したとのこと。

 

また、男性が米国のビザを申請、受領したことを裏付ける書類も見つからなかったそうで、有効なパスポートもビザもないまま、米国に入国を試みようとしたものと見られています。

 

さらに不可解なのは、この男性の名前がスカンジナビア航空の乗客名簿にも、ロサンゼルスに到着したどの便の乗客リストの中にもなかったこと。おまけに男性が搭乗していたスカンジナビア航空の客室乗務員の話によると、男性は搭乗中に何度も座席を変えたり機内を歩き回ったりしたほか、機内食のサービスではいつも2人分を要求して、客室乗務員のチョコレートまで食べようとしたというのです。

 

パスポートも航空券もないまま、どうやってデンマークの空港審査を通過し、機内に乗り込んだのか……。正規の方法ではないやり方で潜りこんだのかもしれません。

 

ちなみに起訴状で、この男性は経済学とマーケティングの博士号を取得しており、以前はロシアで経済学者として働いていたと語っていたそう。また3日間眠らずにいたたため、必要な書類を持たないままどうやってデンマークから飛行機に乗ったかわからないと話しているそうです。

 

近年、米国では不法入国を試みる人物が複数発覚しており、この男性もそのような一人なのかもしれません。

 

【主な参考記事】

Yahoo! News. A man flew to the US without a passport or a ticket and only got caught once he landed in LA: FBI. December 11 2023

英国で世界最小のキツネ「フェネック」を飼う人が急増! 専門家が心配することとは?

最近、英国ではキツネをペットとして飼う人が増えています。しかも、ただのキツネではなく、「世界最小のキツネ」と呼ばれる種類です。

↑ねえ、フェネック、英国の天気を知ってる?

 

フェネックは、サハラ砂漠で生息するキツネ。大きな耳とふわふわのしっぽを持ち、体長は30~40cm程度と小型で、「世界で最も小さなキツネ」といわれています。

 

英国では、このフェネックを輸入してペットとして飼うことが認められています。かわいらしい見た目に加えて、人懐っこくて、しつけも可能なことから、犬や猫に代わるペットとして飼い始める人が増えているのだそうです。

 

しかし専門家は、この事態について警鐘を鳴らしています。というのも、フェネックはもともとサハラ砂漠で生息している動物なので、高い気温の中で砂の上で生活することに慣れていて、穴を掘ることが好きなのだそう。

 

そのため、彼らを健康的かつ幸せにするには、環境が全く異なる英国の家庭は向いていないというのです。フェネックを快適に生活できるようにするためには、温かい気温を維持するほか、エサにも非常にコストがかかるそう。

 

また、本来は最大で10匹の仲間と群れで生活するのに、単体で生活するかのように1匹だけで販売されるのも不自然なこと。おまけに、正しく飼育しないと、飼い主に牙をむいて襲う危険な動物になる可能性もあると、専門家は指摘しています。

 

フェネックを輸出する世界最大の国はスーダンで、これまで輸出されたフェネックは2359匹。中国や米国をはじめ、世界の国々に渡っているそうです。

 

「見た目がかわいい」「小さくてちょうどいい」など、人間の都合だけで売買される動物たちは、本当に幸せなのかどうか? 改めて考えるべきなのかもしれません。

 

【主な参考記事】

Daily Mail. Forget dogs, now Britons are importing FOXES as pets: Fennec foxes from the Sahara entice people with their ‘cute’ ears and fluffy tails – but experts warn they make TERRIBLE pets and can even attack owners. December 6 2023

ウィキペディア、2023年「世界の閲覧数ランキング」を発表! 1位は…

自由に閲覧と編集が可能なインターネット百科事典の「ウィキペディア」。英語版の年間PV数は840億にもなり、それだけ多くの人がそこにアクセスしているということになります。そんな英語版ウィキペディアが、2023年の閲覧数のランキングを発表しました。

↑世界中の人々が今年知りたかったことは…

 

2023年英語版ウィキペディア閲覧数TOP25は、次の通りです。

 

1位: ChatGPT 4949万406PV
2位: 2023年の死亡者 4266万6860PV
3位: 2023クリケット・ワールドカップ 3817万1653PV
4位: インディアン・プレミアリーグ 3201万2810PV
5位: 映画『オッペンハイマー』 2834万8248PV
6位: クリケット・ワールドカップ 2596万1417PV
7位: J. ロバート・オッペンハイマー 2567万2469PV
8位: 映画『ジャワン』 2179万1126PV
9位: 2023 インディアン・プレミアリーグ 2069万4974PV
10位: 映画『パターン』 1993万2509PV
11位: TVドラマ『ラスト・オブ・アス』 1979万1789PV
12位: テイラー・スウィフト 1941万8385PV
13位: 映画『バービー』 1805万1077PV
14位: クリスティアーノ・ロナウド 1749万2537PV
15位: リオネル・メッシ 1662万3630PV
16位: プレミアリーグ 1660万4669PV
17位: マシュー・ペリー 1645万4666PV
18位: 米国 1624万461PV
19位: イーロン・マスク 1437万395PV
20位: 映画『アバター: ウェイ・オブ・ウォーター』 1430万3116PV
21位: インド 1385万178PV
22位: リサ・マリー・プレスリー 1376万4007PV
23位: 映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.3』 1339万2917PV
24位: ロシアのウクライナ侵攻 1279万8866PV
25位: アンドリュー・テイト 1272万8616PV

 

第1位は、AIチャットサービスの「Chat GPT」でした。2022年11月に公開されてから、2023年前半には日本を含め世界中で注目を集めるようになり、そのインパクトがウィキペディアの閲覧数にも如実に表れています。私たちの日常生活やビジネスでAIをどう活用できるか、具体的に考えるきっかけになった人も多いのではないでしょうか?

 

そのほか、ランキング上位に影響を与えたのは、今年世界一の人口大国となったインド。インドで人気のクリケット・ワールドカップやインディアン・プレミアリーグも上位にランクインしました。

 

世界のトレンドを反映した今回の結果。もしTOP25にまだ知らない事柄や人物が入っていたら、チェックしてみては?

 

【主な参考記事】

CNN. Wikipedia releases its top 25 most-viewed pages of 2023. December 6 2023

ノスタルジーに浸れる? 米マクドナルドのスピンオフ「CosMc’s」がもうすぐ開店

米マクドナルドが、スピンオフのブランド「CosMc’s」の1号店を間もなくイリノイ州にオープンします。2024年末までに10店舗に増やす予定と発表されていますが、従来のマクドナルドと何が違うのでしょうか?

↑米で今週オープンするCosMc’s(画像提供/abc7 Chicago/YouTube)

 

米マクドナルドが発表したスピンオフのCosMc’s。1980年代後半から1990年代前半のマクドナルドの広告に登場したマスコット「CosMc(コスマック)」からその名がつけられました。コスマックは、マクドナルドの食事を欲しがる、宇宙からやってきたエイリアンという設定です(以下の動画を参照)。


従来のマクドナルドと何が違うのか? ノスタルジックな側面があるものの、CosMc’sはコーヒーなどの飲み物や軽食を手軽に購入できる店という位置づけです。

 

そのため、メニューは飲み物が中心。コーヒー、ティー、レモネード、ラテ、フラッペなどバラエティに富んだメニューが用意され、午後になると飲み物のカスタマイズも可能です。

↑ドリンクメニュー(画像提供/CosMc’s)

 

食べ物に関しては、「クリーミー・アボカド・トマティロ・サンドイッチ」と「スパイシー・ケソ・サンドイッチ」の2種類のみで、クッキーやブラウニーなど飲み物と一緒に食べるスイーツを多くラインナップしています。また、エッグマックマフィンやマックフルーリーなど、マクドナルドと同じメニューも一部、用意されるそう。

↑フードメニュー(画像提供/CosMc’s)

 

CosMc’sの店舗自体はマクドナルドよりも小さめですが、ドライブスルーのレーンを多く設け、キャッシュレス決済デバイスで注文と同時に支払いもできるため、注文から受け取りまでよりスムーズになるように設計されています。

 

出勤前に立ち寄ってコーヒーと軽食を買ったり、おやつタイムに利用したりできそうなCosMc’s。米国で成功を収めたら、日本への進出を検討することになるかもしれませんね。

 

【主な参考記事】

CNBC. McDonald’s to open first CosMc’s spinoff restaurant this week. December 6 2023

McDonald’s. McDonald’s Welcomes CosMc’s to its Universe. December 6 2023

コロンビアの男性、手術で身長を10cm伸ばす! 一番痛かったのは…

手術によって身長を10cm伸ばしたコロンビアの男性がいます。「世界一痛い手術だった」と語ったその全貌と、驚愕の手術代についてご紹介しましょう。

↑手術で身長を伸ばすエフェルソンさん

 

コロンビアのエフェルソン・コシオさん(29歳)は、インスタグラムで1100万人のフォロワーを持つインフルエンサー。彼は、173cmだった身長を183cmまで伸ばすことに成功しました。

 

その方法を簡単に説明すると、まず左右の太ももの骨を折り、2つに分けたら、それぞれの骨に釘を打ち込み、伸縮する特殊な磁気性の金属棒を埋め込みます。そして数か月の時間をかけて、リモコンを使いながら金属棒を1日1mm程度、ゆっくり伸ばしていくのです。

 

しかし、この手術にはひどい痛みが伴い、治療中は車椅子生活になり、手術が終わった後も数か月にわたって、歩行器や松葉杖を使いながら歩行訓練を行う必要があるそう。

 

自身のYouTubeやインスタでそのときのことを紹介している動画では、病院のベッドに横たわり、両脚を包帯でぐるぐる巻きにされた様子が映し出され、痛々しいばかり。エフェルソンさん自身も「世界で最も痛みを伴う手術だった」と話しています。

↑これで人気も上がりそう?

 

しかも、この手術は世界一痛いばかりでなく、費用も高額。エフェルソンさんが支払った手術費用は17万5000ドル(約2500万円※)にも上りました。

※1ドル=約143.5円で換算(2023年12月8日現在)

 

ちなみに、身長をのばす手術を希望する人は、ここ数年で2倍近くに増えているのだそう。特殊外科を行うニューヨークのある病院では、この手術の成功率は95%と話しています。

 

手術から3か月後の経過観察で、エフェルソンさんの太ももでは、人工的に骨折させた骨と骨の隙間に、新しい骨が成長している様子が見られたとのことです。

 

【主な参考記事】

Daily Mail. Colombian man, 29, grows from 5ft8 to 6ft thanks to $175,000 operation that lengthens legs by snapping and stretching bones. December 6 2023

ドイツで緑色の子犬が生まれていた! 原因はあざと同じ?

数年前、ドイツのある一家で誕生した1匹のゴールデンレトリバーは「モヒート」と名付けられました。それはミントを使ったカクテルのように、全身が緑色だったから。一緒に生まれた8匹は、クリームやゴールドの色をしているのに、なぜモヒートだけ緑色だったのでしょうか?

↑いつもこの色で生まれるとは限らない

 

ドイツ北部のヴェルメルスキルヒェンに暮らすジョアンナ・ジャスティスさんの家で2019年、飼い犬のゴールデンレトリバーが出産しました。生まれた子犬は全部で9匹。元気に生まれた子犬たちの中で、1匹だけ全身が緑色に染まった犬がいたのです。

 

そのときの写真を見ても、顔からしっぽまで全身が薄い緑色に染まっていて、他の8匹と違うのは明らか。ジョアンナさんはとても心配したそうです。

↑英ミラー紙に掲載されたモヒートの写真(出典:Mirror)

 

原因は何か? 胆汁に含まれるビリベルジンという物質が関係しているとみられています。ビリベルジンは緑色の色素で、身体にあざができたときに、青緑色っぽくなるのもこの色素が原因。モヒートはビリベルジンが多く、それによって全身が緑色がかってしまったというのです。

 

犬の専門家によれば、ビリベルジンが多くなっても無害で、だいたい数週間程度で自然と緑色は薄れていくとのこと。ただし、稀なことは確かだそうです。

 

ちなみに、2022年には米国でも同じように緑色のフレンチブルドッグが生まれたことが地元のニュースで報道されています(以下の動画を参照)。

 

【主な参考記事】

Mirror. Golden Retriever gives birth to green puppy called ‘Mojito’ due to unusual condition. December 3 2023

WBRC. Alabama French bulldog puppy born green. September 26 2022

米の元泥棒が「侵入前のチェックリスト」を大公開! 意外な所を見ていた…

泥棒が増える年末年始にかけて知っておきたいのが、効果的な防犯対策。泥棒はどんなところを見て、ターゲットを決めているのでしょうか? かつて泥棒をして刑務所に10年間入ったという米国の女性が、「盗みに入るときに行っていた6つのチェック項目」を明かしました。

↑泥棒は盲点をつく

 

ジェン・ゴメスさんは、2006年頃に強盗を行っており、その他の罪とあわせてフロリダ州の刑務所に10年間入っていたという人物。現在は出所しており、先日TikTokに「泥棒のチェックリスト」として、自身が盗みに入る家を探すときに必ず確認していたことを紹介しました。

 

1: 天気

最初に確認するのが天候。晴れた日は人々が庭でガーデニングしたり、犬の散歩に出かけたり、赤ちゃんと散歩したりする可能性が高くなります。ジェンさんが「ベスト・オブ・ベスト(最高な中の最高)」と表現したのは、霧雨や雨の日。「(万が一見つかっても)外に追いかけてくることが少ない」そう。

 

2: 時間

ジェンさんは「ゴールデンタイムは午前8時から11時まで」と話しています。たいていの人は、朝8時までに仕事のため家を出て、ランチに家に帰ってくるかもしれません。そこで彼女が泥棒するときは、朝の5時30分には出動し、いい頃合いを見計らっていたそうです。

 

3: セキュリティーシステム

セキュリティーシステムも重要な判断材料の一つ。自宅にセキュリティーシステムがついているなら「守りたいものを持っている可能性が高い」と判断でき、逆にターゲットになりかねないとのこと。警察やセキュリティ会社に通報された場合に備えて、盗みは10〜15分程度で済ませるそうです。

 

4: 侵入経路

どのようにその家に侵入するか、ということもポイント。侵入しやすいのは低めの位置にある窓。彼女はガラスを切断するツールを使って、容易に侵入していたそうです。さらに彼女は、身を隠せる場所がある家を探していたと話しています。

 

5: ペット

ペットについて確認するのは、犬にほえられることを警戒しているというより、モーションセンサーについて確認するため。動物が敷地内を自由に動き回っているなら、モーションセンサーがオフになっていて、泥棒には好都合の可能性が高いとのことです。

 

6: 着用する服と靴

最後に、泥棒自身が着用する服装について。足元は、もし警察に靴跡を見つけられた場合に備えて、あえてジャストサイズではない靴を履き、髪は必ず結んで、怪しまれないようにユニフォームを着ていたそうです。

 

セキュリティシステムをつけ、犬を飼うことは、防犯のためにいいと思われているかもしれませんが、「実は逆」と彼女は語っています。これらのチェックポイントを知れば、自宅での防犯に活かせるかもしれません。

 

【主な参考記事】

Daily Mail. Former burglar who spent 10 YEARS in prison reveals exactly how she used to stake out homes she was targeting – and why having a high-tech security system WON’T protect against thieves. December 4 2023

お金のために飛行機を墜落させた米YouTuberに懲役6か月!「極めて稚拙な判断力」

視聴回数を稼ぐために小型飛行機をわざと墜落させた米国のYouTuberに、懲役6か月の実刑判決が下されました。

↑うそをつきまくったYouTuber(画像提供/Trevor Jacob/YouTube)

 

トレバー・ジェイコブ被告は、経験豊富なパイロットにしてスカイダイバー。2021年11月24日、ジェイコブは飛行機のさまざまな部分にビデオカメラを数台取り付け、パラシュートやビデオカメラ、自撮り棒を装備して空港から飛び立ちました。

 

飛行開始から約35分後、エンジンが故障したと偽り、墜落する様子やパラシュートで脱出した自分の姿を録画。それから約1か月後にその動画をYouTubeにアップロードしました。その再生数は448万回を突破しています。

 

しかし、コメント欄ではエンジンを再始動しようとはしなかったこと、不時着も試みていないこと、最初からパラシュートや自撮り棒を装備していることが不自然だという指摘が相次いでいました。

 

その後、ジェイコブは国家運輸安全委員会(NTSB)に墜落を報告し、墜落場所を知らせることに同意。しかし、残骸の場所を知らないとうそをついたうえ、現場に戻って残骸を切り刻んで破壊し、別の場所のごみ箱に捨てたそうです。

 

しかも、ジェイコブは墜落についてもうそをついていました。捜査官に対して「飛行機は離陸後すぐに完全に動力を失った」「着陸する安全な場所がないと判断してからパラシュートで降りた」と述べたものの、後にそんな事実はなかったと認めています。

 

検察は判決メモで「(ジェイコブは)この犯罪を行うにあたり、極めて稚拙な判断力を使ったようだ」とコメント。動機については「ソーシャルメディアやニュースに取り上げられ、金銭的な利益を得るためだった可能性が高い。とはいえ、このような無謀な行為は許されるものではない」と述べています。

 

しかし、ジェイコブは最長20年の懲役刑も予想されていたものの、司法取引に応じたことで6か月まで減刑されました。これが見せしめとなり、視聴回数稼ぎのために迷惑行為をするYouTuberが減ることを祈りたいところです。

 

Source:United States Attorney’s Office
via:Ars Technica

まさかこれは…。米の強盗犯、盗んだスマホを見て意外な言葉を言い放つ

米国で最近、強盗に襲われた男性が、「iPhone以外はいらない」と言われて、所持していたAndroidスマートフォンを奪われなかったという事件が起こりました。

↑まさかこれはAndroidか?

 

米メディアのABC7によれば、ワシントンに住む男性がクルマを止めて自宅に戻ろうとすると、「マスクをした2人の強盗」が接近。銃を持った彼らは男性のポケットにある物を全て奪い、トラックのキーを取って車両に乗り込み、去っていったそうです。

 

しかしその去り際に、盗んだスマホを見ると「これはAndroidか? いらねえ。iPhoneだと思ったのに」と言い放ち、Androidスマホを男性に返して消えたのです。

 

もちろんAndroidスマホには「折りたたみ端末」など、iPhoneにない先進的な機構を搭載した素晴らしいモデルがたくさんあり、決してiPhoneに劣っているというわけではありません。しかし今回の強盗にとっては、「iPhoneこそがスマートフォン」だったのかもしれません。

 

Source: ABC7 via 9to5Mac

ウクライナの学校へ電子黒板を。Gakkenが子どもの“学びを止めない”支援をクラファンで開催中

Gakkenと学研教育総合研究所は、キーウ国立経済大学のガンナ・マモノワ氏を発起人として、「ウクライナ教育支援プロジェクト」を立ち上げ、ウクライナの学校に電子黒板を寄贈するクラウドファンディングを、2024年1月31日までクラウドファンディングサービス「READYFOR」にて実施中です。

 

同プロジェクトは、ウクライナの教育現場の“いま”を、一人でも多くの方々に知ってもらい、ウクライナの子どもたちの未来をつくるために教育支援を実行することが目的です。

 

教育支援の内容は、発起人のガンナ氏の希望による、ウクライナの小学校などへの電子黒板の寄贈。最新のテクノロジーを使った学習ツールで、未来を担うウクライナの子どもたちによりよい教育を受けてほしいという強い願いから、寄贈品を電子黒板としています。

 

目標金額は300万円で、All in形式で行います。資金は電子黒板の購入費、配送費などに使われます。ウクライナは現在、国外からの電子機器の搬入が不可能で、ウクライナ国内の電子機器販売会社、ブチャ市の教育委員会などと連携して、在庫と調達ルートを確保して寄贈します。

 

リターン(返礼品)は、ガンナ氏の原作による学習まんが「ブレーズ・パスカルと組合せ論」。原書のウクライナ語版を、東京大学国際高等研究所ニューロインテリジェンス国際研究機構 辻研究室の協力のもと、Gakkenの編集部が編集・制作をしています。寄付を行なうと、「プロジェクト賛同者」として、名前が同書に掲載されます。そのほか、「電子黒板贈呈のセレモニーへオンラインご招待」など、全12コースを用意しています。

スティーブ・ジョブズの「4ドル小切手」を競売に出品。プレミアム価格になっちゃった

アップル創業者の故スティーブ・ジョブズの小切手が、米国のオークションサイト・RR Auctionに登場しました。

↑競売に出されたジョブズの小切手(画像提供/RR Auction)

 

今回の小切手は、1976年7月23日にジョブズがサインしたもの。金額は4.01ドル(約600円※)で、両親のガレージで経営していた会社の住所が記入されています。この小切手が記入されたころ、ジョブズとスティーブ・ウォズニアックは「Apple-1」コンピューターを開発していました。

※1ドル=約147円で換算(2023年12月5日現在)

 

本記事の執筆時点で、この小切手には21件の入札があり、2万2444ドル(約330万円)の値段が付けられています。予想落札価格は2万5000ドル以上(約370万円)で、オークションは12月7日に終了予定。当時と今は物価もかなり異なりますが、それでも4ドルの小切手につけられたプレミアム価格は驚くべきものです。

 

Source: RR Auction via MacRumors

米の園芸店が泥棒対策に「AirTag」を使用、驚きの効果が!

アップルの紛失防止タグ「AirTag」が、ガーデニング用品を盗んだ泥棒の逮捕に貢献した、と海外メディアのABC7が報じています。

↑この辺にAirTagを取り付けておこうかな…

 

報道によれば、米・カリフォルニア州にあるガーデニングショップのRoger’s Gardenは、数週間、泥棒に悩まされていたとのこと。高価な噴水や鉢が盗まれるなど、被害も小さくなかったようです。これを受けて地元警察はパトロールを強化しましたが、犯人の特定には至りませんでした。

 

そこで、同店のマイケル・サリバンさんは、ガーデニング用品にAirTagを仕込む作戦を実施。すると、そのうちの一つが、ある場所に移動しているのを見つけたので、そのスクリーンショットを警察に送りました。警察がその場所を訪れると、多数の盗まれたガーデニング用品が見つかったのです。

 

AirTagはこれまでも、自転車泥棒を見つけたりなくした財布を発見したり、あるいは大雨で流された犬の救出にも役立っています。発見を保証するものではありませんが、AirTagは大切な物の管理にかなり役立つようです。

 

Source: ABC7 via 9to5Mac

「オタクの絵文字」に異議あり! 英少年がアップルに変更を要請

世界に3000種以上もあるといわれる絵文字。そのなかで「オタク」を表す絵文字に異議を唱える10歳の少年が英国にいます。その主張は……?

↑怒り心頭のテディ・コトル君(画像提供/The Project/YouTube)

 

英・オックスフォードシャーに暮らす、テディ・コトル君。彼は、オタクの絵文字を早急に変更する必要があるとし、学校の周辺で署名活動を開始しました。

 

テディ君によれば、メガネをかけて前歯が出ているオタクの絵文字が、「メガネをかけた人に対して誤った印象を与えている」とのこと。自身がメガネをかけているため、「この絵文字は、私を悲しくさせ、怒りを感じさせる。世界中の何千人もの人も同じように不快に感じる」と話しているのです。

 

テディ君が署名活動を始めたきっかけは、自身が感じた怒りを学校の先生に伝えたことでした。いとことメールでやりとりする中で、オタクの絵文字の存在を知ったテディ君は怒りを感じ、それを先生に話したそうです。そして先生は、署名活動を行うことを提案。学校周辺での署名活動と、オンラインでの署名活動を始めることを手伝ってくれたそうです。

 

先生は「テディの探求心と、彼が信じることのために闘うという事実が好き」と話し、アップルに対する請願書には「オタクの絵文字は、世界中のメガネをかけている人に対して不快をもたらし屈辱的である」と書いているそうです。

 

テディ君は、オタクの絵文字がプリントされた紙を、両手で思いっきり破り、代わりにメガネをかけてやさしく微笑むスマイルの絵文字を提案しています。

 

【主な参考記事】

Daily Mail. Bespectacled boy, 10, starts petition calling for Apple to change its ‘horrible’, stereotypical nerd emoji. November 29 2023

フィリピンの動物園で天国へ旅立った「ゾウ」を世界が悲しむわけ

先日、フィリピンのマニラ動物園で、「マリ」と名付けられた1頭のアジアゾウが息を引き取りました。マリの別名は「世界で最も悲しいゾウ」。かつて世界的著名人を含む動物保護活動家からも注目されていたというマリですが、なぜ、そんな悲しい名前が付けられていたのでしょうか?

↑天国へ旅立ったマリ(画像提供/PETA/YouTube)

 

マリはフィリピンで捕えられた後、動物園で暮らしていました。動物園に住んでいた期間は、なんと45年近くにもなるといいます。自然界とは比べ物にならないほど、狭く限られた空間に、長期にわたって閉じ込められてきたことから、動物愛護団体のPETAは「厳しい監禁状態、孤独、退屈に耐えている」と主張。それが「世界で最も悲しいゾウ」と言われた理由なのです。

 

2013年には、英国出身のミュージシャンであるポール・マッカートニー氏がPETAと協力して、マリをゾウ保護区に移すよう求める活動を実施。当時のフィリピン大統領に書簡を送るなど「フリー・マリ・ムーブメント(マリに自由をもたらすムーブメント)」を起こしました。

 

タイのゾウ保護区では、マリを受け入れる準備も整っていたそうですが、結局、マニラ動物園の目玉的存在だったマリが移送されることはなかったのです。

 

45年もの期間をコンクリートで囲まれた動物園で過ごしたマリは、最後は呼吸を荒くして、横たわっている状態で発見されました。その翌日には息を引き取り、がんを患っていることが死後に明らかになったのです。

 

ちなみに、アジアゾウの平均寿命は野生では約70年、飼育された環境下なら約80年とのこと。PETAでは、「マリと同じように、新たなゾウが動物園に来ないよう闘う」と表明しているそう。

 

動物園は、動物を間近で観察する機会を私たちに与えてくれる一方で、動物の視点で考えると、決して幸せなことではないのかもしれません。マリのニュースは、そんなことを改めて考えるきっかけになるのではないでしょうか?

 

【主な参考記事】

CBS News. Mali, dubbed the “world’s saddest elephant,” has died after decades in captivity at the Manila Zoo. November 29 2023

ヘビがキツネを首つりに…。豪の住人が自然の残酷さを捉えた

ヘビがキツネの首に身体を巻き付けたまま、屋根からぶら下がって首つり状態にする……。そんな衝撃的な映像が撮影されました。

↑自然の世界は厳しい(画像提供/Jason8V92TA/X/New York Post)

 

この動画が撮影されたのは、オーストラリアのサンシャインコースト。ダニエル・バスストラさんは、自宅のベランダの屋根からヘビがぶら下がり、その先にキツネがいることに気づき、すぐに撮影を始めたそう。

 

体長1mほどはありそうな巨大なヘビは、しっかりとキツネの首に身体を何重かに巻き付け、そのまま屋根からぶら下がっています。そのため、まるでキツネは首をつっているよう。しばらくこの状態が続いた後、キツネは床に落ち、そのままぐったりとしていたことがわかります。

 

ダニエルさんによると、ヘビはキツネの首に巻き付いて殺し、屋根の上まで持ち上げようとしたが、バランスを崩して失敗。キツネを落としてしまったのではないかと推測しています。

 

この地域では、動画で撮影したくらいの大きさのヘビがいて、キツネを食べることも一般的なのだとか。残酷に感じられる捕獲方法だったためインパクトの大きい映像となってしまいましたが、ダニエルさんは「このビデオは、健全な生態系の一部を表しているだけ」と話しています。

 

【主な参考記事】
New York Post Post. Wild video shows python hanging from rafters pulling possum up by its neck. November 29 2023

「KFC」をテーマに結婚式を挙げたシンガポールのカップル、米国は不思議そうに見ていた…

人生の一大イベントである結婚式は、ディズニーファンならディズニーランドで、鉄道ファンなら電車を貸切って行いたいと思うでしょう。ケンタッキーフライドチキン(KFC)好きなら、もちろん結婚式でもKFCに囲まれたい……。そんな熱い思いを形にして「夢が叶った!」と興奮気味にFacebookに投稿したシンガポール人カップルがいます。

↑カーネルおじさんも喜んでいるはず

 

シンガポール在住のレイン・ル・ウォンさん(32歳)は、KFCが大好きな女性です。そこで自身の結婚式でも、招待客への料理にはKFCのフライドチキンを大量に用意しました。会場のあちこちに、赤の「KFC」のロゴや、赤いラインが入ったおなじみのカップなどをディスプレイしたのです。

 

極めつけは、新婦のウォンさんが手にしたフライドチキンのブーケ。花に6個ほどの大きめのフライドチキンが刺さったブーケが用意され、ウォンサンはそれを手にして満足そうな表情を見せています。


しかも、この依頼を受けた地元のKFCのマネージャーは、依頼者のウォンさんが、歩くことが難しく車椅子を使っていることを知り、シンプルなお祝いの言葉を贈る以上のことをしたいと決意。ジンジャースパイシーチキンサンドを再現した巨大なチェアと、写真撮影用の背景に使えるボードもプレゼントしたそうです。

 

これにウォンさんは感激。動画では、フライドチキンのブーケを参加者に“ブーケトス”をして楽しんていたとか。

 

米国発のKFCがシンガポールに上陸したのは1977年。もう45年以上もの歴史があり、人々の間ではおなじみのファストフードとして親しまれているのでしょう。しかしその一方、今回の出来事を不思議そうに見ているのが米国人です。このニュースを報じたNew York Post紙のXの投稿には肯定的な意見があるものの、「私もKFCが好きだけど、この結婚式はちょっとやり過ぎかも……」というようなコメントもあります。

 

ちなみに、今回のウェディングの料理にかかったコストは2300ドル(約34万円※)で、KFCが負担してくれたそうです。新郎新婦に幸あれ。

※1ドル=約147.7円で換算(2023年12月1日現在)

 

【主な参考記事】

New York Post. I had the KFC-themed wedding of my dreams — with a fried chicken bouquet and all. November 29 2023

The Starits Times. From bouquet to buffet: Couple serve up KFC-themed wedding. November 29 2023

頭痛に悩むベトナム人男性、精密検査で頭蓋骨にとんでもない物が見つかる

激しい頭痛に5か月間も悩まされたあげく、病院に行ったら頭蓋骨に箸が刺さっていた……。そんな衝撃の事実がわかったベトナム人男性のニュースが海外で報じられました。

↑一体これは何だ…?(画像提供/New York Post/YouTube)

 

その男性(35歳)は、激しい頭痛が続き、体液も出てきたといいます。そして11月25日にベトナム中部の街ドンホイにある病院を訪れました。

 

医師がCT検査を行ったところ、2本の箸が鼻から脳まで突き刺さっていたことが判明。頭蓋骨内部の圧力(頭蓋内圧)が上昇しており、稀なケースではありますが、生命の危機を脅かす可能性もあると、医師は診断しています。

 

ここで気になるのが、当の本人が知らない間になぜ2本の箸が頭蓋骨に刺さっていたのか? 男性も初めは箸が見つかった事実に当惑していたそうですが、ふと5か月前の出来事を思い出したそう。

 

なんでもこの男性は飲みに出かけて、ケンカに巻き込まれてしまっていたのです。その騒ぎのことは本人の記憶にほとんどなかったのですが、「誰かが何かの物体で自分の顔を刺した」ことだけは覚えていたそう。

 

その騒動の後、男性は病院に運ばれましたが、鼻の異常や箸は見つけられなかったのだとか。その結果、男性は5か月もの間、箸が頭の中に刺さったまま、過ごすことになったのです。

↑箸を摘出

 

幸いなことに男性は医師によって手術で箸を除去。脳や脊髄の動脈なども処置され、男性の容態は安定していると報じられています。

 

むやみに鼻の穴にモノを入れては危険だし、酔ったときの行動も、十分注意したほうが良さそうですね。

 

【主な参考記事】

New York Post. Man who suffered headaches for 5 months learns he had chopsticks stuck in his brain. November 28 2023

コロナ禍を経て親が…。イタリアの子どもたちが「習い事」をすぐに変えるわけ

イタリアでは、多くの子どもたちが学校の放課後、習い事に通っています。コロナ禍を経てイタリア人は「子どもがやってみたいことはすぐにやらせる」ようになり、この傾向は習い事にも表れていますが、そもそも同国の子どもたちは何を習っているのでしょうか? 現地からイタリアの習い事事情をレポートします。

 

人気の習い事

↑水泳の人気は日本とイタリアで共通

 

イタリアで人気が高い習い事は、日本と同様にスイミングと英会話教室で、男女とも4〜5歳から開始。特に英語教育は親の関心がとても高く、放課後に幼稚園内で行われるネイティブスピーカー教師による教室の運営を保護者が担うほどです。

 

6歳から小学校に通い出すと、習い事の選択肢がぐっと広がります。イタリアのある企業が行った調査によると、スポーツでは、女子は器械体操やバレーボール、男子は国技ともいえるサッカーをはじめ、バスケットボールやテニスが多く、男女共通では柔道、空手、ボルダリングなどを始めます。日本で一般的ではない乗馬、フェンシング、水球、シンクロナイズドスイミングなども、イタリアが世界的に強い種目なので選択肢の一つです。

 

一方、文化系の習い事を見てみると、女子はクラシックバレエやダンス、男女共通では演劇、ピアノやドラムなどの器楽となります。イタリアらしいのはチェスで、日本の将棋のように子どもたちは昇級や大会にも挑戦。このゲームは学校の授業でも学年単位で取り組んだり休み時間に対戦したりと盛んに行われています。

 

日本では学習塾に通う小学生が目立ちますが、イタリアの小学校と中学校には日本のような受験システムがないため塾は一般的ではなく、学習の遅れがある場合には家庭教師で対処します。

 

送迎問題

↑送迎問題をどう攻略するか…

 

また、日本と違い、イタリアでは誘拐が多いため、11歳未満の子どもが一人で外を出歩いたり、家に一人でいたりすることは法律で禁じられています。そのため、幼稚園生や小学校4年生までの放課後の習い事には保護者の送迎が必須。

 

幼稚園や学校外での習い事の送迎は、日によって時間の融通が利くほうの親が担当。両親とも帰宅が遅い家庭では、祖父母やキッズシッターが対応することが一般的です。

 

なかには送迎が難しくて習い事をさせられない家庭もあり、学校内での部活動がないイタリアにおいて子どもの課外活動は全員ができることではありません。

 

しかし、共働き家庭が多いミラノの場合、放課後は校舎を契約業者に開放して低料金の課外活動をしている小学校もあります。授業後、子どもたちはそのまま学校に残り、それぞれの習い事の教室や体育館に直接行くことができるので、保護者の間でとても人気です。

 

一番大事なことは…

↑思いっきりプレーしよう!

 

イタリア人はコロナ禍でロックダウン(都市封鎖)を体験したことで、「できる時にやりたいことをする」「ヴァーチャルでは味わえないリアルな体験をしたいし、子どもにも経験させてあげたい」と考えるようになり、コロナ禍前よりも頻繁に家族で珍しい場所に行ったり旅行をしたりする人が増えました。

 

例えば、長距離バス会社・FlixBusの調査によると、コロナ収束後は単なる観光ではなく体験を重視する旅行者が増加。サファリ体験など、それまでやりたいと思っていたことやユニークな楽しみを優先する傾向が目立つそうです。

 

このトレンドは子どもの習い事にも表れています。親は子どもがやってみたいことをやらせてみて、練習がキツかったり、子どもに向いていなかったり、楽しくなかったりする場合はすぐにやめて、次のやってみたいことをやらせる。こんな傾向がコロナ禍前よりも顕著になりました。

 

コロナ禍を経て、もともと「楽しいことが一番」というイタリア人の考え方に拍車がかかったといえます。

 

イタリアと日本で人気の習い事は共通している部分もありますが、親が子どもに習い事を始めさせた理由が異なるように思われます。日本人の親の間では「受験に備えさせたい」「自信をつけさせたい」「夢中になれることを見つけてほしい」など、子どもの成長や将来への期待が一般的な理由のようです。

 

一方、イタリアでは「新しいスキルや興味を開発する」に加え、「友達を作る」「アクティブで健康的」「楽しむ」といった理由が挙げられると同国のニュースメディア・PISATODAYは述べています。どちらかといえば、イタリアでは今を楽しむことやフィジカルな成長が重視されています。

 

努力し継続して成長することを大事にする日本人と、楽しいことが一番というイタリア人の国民性の違いが、習い事にも表れているといえるでしょう。

 

日本の宿坊よりリアル!? 韓国で「テンプルステイ」が大人気

お寺に泊まりながら僧侶の日常を体験する「テンプルステイ」。 最近の韓国では、宗教的な関心とは関係なく、休息とリフレッシュを目的にテンプルステイを楽しむことがトレンドになっています。日本にも「宿坊」がありますが、どんな違いがあるのでしょうか?

 

リアルな修行体験

↑テンプルステイにようこそ

 

韓国のテンプルステイは、2002年の日韓ワールドカップ開催時に観光客の宿泊施設が不足していたため、お寺を宿泊施設として開放したのが始まりです。リアルな僧侶の生活を体験しながら、忙しい現代人が心を休める場所として流行しました。

 

韓国で仏教はキリスト教の次に信仰者が多い宗教であり、深く信仰していない人でもテンプルステイをしたり、僧侶がユーチューブで人生相談をする動画の再生回数が100万回を越えたりするなど、韓国国民にとって身近な宗教の一つです。

 

韓国の文化体育観光部によると、テンプルステイが始まった2002年から2022年までの20年間に、体験者数の累計は国内外を含め600万人を超えました。テンプルステイのプログラム自体は寺院によって運営されていますが、宗教に関心がなくても休息やリフレッシュ目的で参加することを寺院側も歓迎しています。

 

費用は一泊当たり5万~7万ウォンほど(約5800~8200円※)。実際に僧侶の服を着たり、普段僧侶が食べている質素な精進料理を食べたり、座禅に参加したり、さまざまな修行をリアルに体験できます。

※1ウォン=約0.12円で換算(2023年11月16日現在)

 

基本的に飲酒や喫煙は禁止されており、このルールを守らなかった場合には即刻退室させられたり、罰金が発生したりするお寺もあるそう。

↑僧侶との会話も魅力

 

お寺によってはチャダム(僧侶とのお茶会)をしているところもあり、なかには人生の悩みを打ち明け、僧侶の助言によって涙を流す体験者もいます。

 

おもてなしが際立つ日本

一方、日本の宿坊は、平安時代に上皇が地方を訪問した際に宿泊施設が整備されていなかったため、寺社を宿泊施設として利用したのが始まりです。韓国のテンプルステイとは対照的に、日本では皇族や貴族階級が宿坊の客だったことから、旅館のようなおもてなしがされるようになりました。

 

日本の宿坊は一泊当たり1万円以上のところが多く、豪勢な精進料理やお酒が振舞われ、宿坊によっては温泉に入れるところもあります。座禅体験もできますが、日本の宿坊では強制ではなく任意参加のところが多いようです。

 

このように、韓国と日本の宿坊では始まった時代や意図が異なるため、さまざまな違いがあるようです。

 

熾烈な競争社会で生きる韓国人をはじめ、禅の体験に魅力を感じる外国人も訪れるテンプルステイ。コロナ禍も終息し外国人観光客が増えた現在、観光スポットとしてさらに需要が高まっていきそうです。予約可能なテンプルステイ関連サイトには、外国人専門のテンプルステイプランもあるので、ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか?

 

米国が再注目! 日本人が知らない日本食の「HIBACHI」とは?

「HIBACHI」と呼ばれる食べ物を知っていますか? 最近、米国では「HIBACHI」と書かれたフードトラックやレストランが街中でよく見られるようになりました。その正体は「鉄板焼き料理」で、ソーシャルメディアで話題となり、今や国中で大ブーム。その魅力や人気の理由について現地からレポートします。

 

なぜHIBACHI?

↑火鉢も英語になっていた(意味は変化したけど)

 

HIBACHIは日本語で「火鉢」を指す言葉ですが、米国では「鉄板焼き料理」を意味します。店舗の看板には「HIBACHI」や「ジャパニーズステーキハウス」などと書かれており、日本食として米国人に認識されています。

 

実はHIBACHIは米国に以前からあった料理で、一説によれば、日系人のロッキー青木さんが1960年代にニューヨークで開いた米国初の日本式鉄板焼きレストラン「BENIHANA」で提供したメニューが始まりとされています。シェフがスチール製の鉄板焼きグリルで調理するチキンやエビといった料理の名称がHIBACHI CHICKENなどだったことから、HIBACHIとして広がっていったとのこと。

 

ところが最近、X(旧ツイッター)などソーシャルメディアへの投稿がバズったことで、HIBACHIは再び注目を浴びるようになりました。日本食の新たなグルメとして、米国内でブームを巻き起こしています。

 

米国人に人気がある理由として、まずは目の前の鉄板で焼いてくれるパフォーマンス力やエンターテインメント性が挙げられます。注文を受けてから調理するため、作り置きではない食べ物の新鮮さが味わえることも好評。また、さまざまな食べ物を多彩なソースや調味料で楽しめるうえ、揚げるのではなく鉄板で焼くという調理方法もヘルシーと受け止められています。

 

さまざまなスタイルで味わう

↑米国人のハートをつかんだエンターテイメント

 

一般的なHIBACHIのメニューは、「メインディッシュ」+「野菜炒め」+「焼きそばまたはフライドライス」で構成。メインディッシュを牛肉、チキン、エビから選び、焼きそばかフライドライスのどちらかを選びますが、お店によってはハーフ&ハーフもあります。

 

一般的に、HIBACHIはしっかり味付けされており、そのままでもおいしく食べられますが、別添えのクリーミーで甘辛いヤムヤムソースを付けるとより一層おいしくなります。「これがあるからHIBACHIが好き」という人もいるほど、ヤムヤムソースは人気です。

 

レストランではワンプレートで提供されることが多く、価格は20~40ドル(約3000円~6000円※)。高級なレストランになると、目の前の鉄板でシェフが豪快なパフォーマンスをしながら調理してくれるので、価格も50~100ドル(約7000円~1万5000円)に上がります。

※1ドル=約150円で換算(2024年11月15日現在)

 

一方、フードトラックでは持ち帰り用のランチボックスで提供され、トラックの前に設置したベンチで食べたり、持ち帰って家でゆっくり食べたりできます。手ごろな価格で、8~20ドル(約1000円~3000円)ほどです。

 

HIBACHIのメニューはバランスが良く、野菜もたくさん入っているため、米国人はヘルシーな日本食として評価。日本人の口に合う味付けなので、筆者も日本食が恋しくなった時に食べることがあります。

 

日本の鉄板焼き料理を米国風にアレンジしたHIBACHIですが、アメリカンジャパニーズフードとして日本でも食べられるようになるといいですね。

 

執筆・撮影/RYPO

 

米国が「餅」に大注目! 日本にない新たな価値を発見

米国で、日本の「餅」は「Mochi」として広く知られており、ヘルシーという前向きなイメージで受け入れられています。アイスクリームやドーナツなどのスイーツ原料に使われ、人気商品として定着。日本とは一味違う、新たな価値を創造しつつあります。

↑米国で人気のMochi Ice Cream

 

米国でMochi(※)が広まることになったきっかけは、ロサンゼルスの和菓子店が1980年代に実験的に発売した「Mochi Ice Cream」が始まり。日本の「雪見だいふく」のようなもので、その後1990年代から各地で販売を開始し、米国全土へと拡大しました。それまでになかった食感とやさしい味で、今はスーパーに定番商品として並んでいます。

※米国における餅を指す場合、”Mochi”と表します

 

Mochi Ice Creamに続いてメジャーになったのは、日本でお馴染みの「ポン・デ・リング」のような形をした「Mochi Donuts」。こちらも1990年代に発売され、最近では米国中で販売されています。

 

従来のドーナツに比べると、餅ドーナツは甘さが控えめで、モチモチ感が楽しめます。今ではすっかり定番の食べ物となり、餅粉を使った手作りレシピがたくさん公開され、餅ドーナツ用の型も売られています。

 

国が違えば、価値も異なる

↑色が米国らしい餅ドーナッツ

 

本来、餅米はお米なので、日本人は餅に対してあまりヘルシー感を持っていませんが、対照的に米国人はMochiにヘルシーなイメージを抱いているようです。

 

Mochi Ice Creamがきっかけで広まったためか、米国のMochiにはスイーツとしてのイメージが強くあります。確かにグルテンやコレステロールを含まないことから、Mochiはヘルシーな食品との評価を得ています。

 

一般のアイスクリームと比べて、カロリーは低めという見方も存在。Mochi Ice Creamが1つあたり約100キロカロリーであるのに対して、アイスクリームは350キロカロリー以上になるといわれています。

 

ただし、これはMochi Ice Creamの製造販売メーカーのウェブサイトでの説明で、一口サイズのMochi Ice Creamと市販のカップ入りアイスクリームを比べること自体、少々無理があるかもしれません。

 

米国は肥満問題を抱えていて、CDC(アメリカ疾病予防管理センター)は現在、成人の41.9%、小児の19.7%が肥満であると報告しています。その主な原因として、貧困層にとって健康的な食生活は手が届かなかったり、多くの地域で新鮮な野菜や果物を入手することが困難であったりすることが挙げられています。そのため、多くの米国人は肥満に敏感で、口に入れる食品がヘルシーかどうかをとても気にしています。

 

「Mochiはヘルシー」というのは販売側のイメージ戦略による部分もあるかもしれません。それでも、ジャンクフードが蔓延る米国において総合的に見れば、確かにMochiは健康的といえるでしょう。

 

米国では「和食=健康的」というイメージが根強いことから、Mochiについてもそう考えられているようです。グルテンフリーやコレステロールフリーを歓迎する米国人は多いため、これらを武器にMochiを使った新たな食べ物が今後も登場するかもしれません。

 

執筆・撮影/福田マダール 有希子

 

どうしても盗み食いしたくなったら…。米ピザ屋のシェフが禁断の方法を公開

米国のピザ屋で働くあるシェフが、TikTokに「客にバレずにピザを盗み食いする方法」を紹介。狡猾なテクニックに「頭がいい!」という声が寄せられると同時に、批判を集めています。

↑食べる前にピザをよく見たほうがいいかも

 

390万回以上も再生されているのは、ピザ屋で働くジェイ・ライアンさんが投稿した動画。オーブンからピザを取り出した彼は、デリバリー用の箱に詰めるため、ピザカッターでピザをカットしていきます。

 

このときの方法がポイント。通常でしたらピザの中央を切って、2つの半円状に分けるところ、ライアンさんは中央をカットせずに、あえて少しずらした部分に切り目を2つ平行に入れていきます。こうすることで、2つの半円状のピザと、細長い帯状のピザができるわけ。そして、2つの半円状のピザを組み合わせて箱に詰めると、そのままピザを8等分にカットして完成。手元には帯状のピザが残るのです。

 

ライアンさんは帯状のピザをカメラに見せて「ディナー」と紹介して、この動画は終わります。どうやら彼は、この方法で客のピザの一部をカットして、自分の食事として食べているようなのです。

 

確かに、ピザは本来のサイズよりひとまわり小さな円になったものの、きれいに箱に入って届けられたら、まさか盗み食いされたなんて気づかなさそう……。

↑誰のディナー?

 

この動画に対して、「天才!」「真ん中はベストな部分」といったコメントもあれば、「これからはカット無しで注文する」「素直なピザ職人を探さないと」というまともなコメントも。一方で、「頭いい! でもノー!」「警察に電話した」というように、怒った人もいるようです。

 

これまでにも世界では、今回と同じようにピザを盗み食いしている例や、ピザの配達員がトッピングをこっそりつまみ食いしたことも起きているよう。注文している側からしたら、こんな悪知恵はたまったものではないですね……。

@pizzajayryan

♬ how would they know bad girls club – Sara Speax

 

【主な参考記事】

New York Post. Pizza chef reveals sneaky hack for ‘stealing’ customers’ slices without them realizing. November 15 2023