ボディカラーに「コスモブラック」を追加し、窓枠とクオーターピラーのガーニッシュにグロスブラックを採用。リアにあった説明っぽい「BUILD YOUR DREAMS」から「BYD」へと変更されてもいます。インテリアは大きな変更はありません。個性的なデザインのダッシュボードやドアパネルはそのまま。しかし、ダッシュボードをはじめとして、全体の質感は極めて高いものとなっています。ボタン類の表面処理や手触り感、操作時の触感に至るまでとても質感が高いのです。
CES 2025では、AWS(アマゾン・ウェブ・サービス)を活用したリモートAIアシスタンスソリューション「ヴァレオAssist」の発表にも注目です。これは車両とその環境から情報を収集して、緊急時のサポート(eCall)や、故障や損傷時のサポート(bCall)をより効率的に行い、リモートアシスタンスの可能性を広げることができるというもの。最大のポイントはこのサービスにハードウェアは不要ということ。AIが状況を解析し、使いやすいインターフェースを介して必要な情報を生成して提供します。これはSDVによる機能アップのコンテンツとして有効となるでしょう。
このゼロシリーズで注目すべきはそれだけではありません。今後のモビリティの中核となっていく「SDV(Software Defined Vehicle) 」にもホンダ独自の技術を搭載していくと発表されたのです。SDVとは、通信によってユーザーの嗜好やニーズに合わせた進化を遂げていくことができる次世代のクルマのこと。つまり、ユーザーは車両を購入した後も、スマホのようにアップデートすることでどんどん機能アップしていけるのです。
対話型パーソナルエージェント「AFEELA Personal Agent」について解説します。エージェントとの会話を楽しんだり、行動計画の提案を受けることも可能となり、それは様々なシチュエーションでリアルタイムの情報と共に最適化されて運用される機能です。もちろん、ナビゲーションの設定や、後述するエンタテイメント領域でもこの機能は活かされ、ドライバーは運転しながら最適なアドバイスが得られます。
サスペンションは、フロントがストラットで、リアはマルチリンクの足まわりにホイールGセンサーと6軸ジャイロセンサーを組み合わせた大容量の可変ダンパーを搭載。リアには電子制御式LSDも装備しています。また、ボディそのものもこのパフォーマンスに耐えられるよう、スポット溶接を42か所増やし、接着剤の使用範囲を広げて剛性を大幅にアップ。それらを受け止めるタイヤには、電動車の大トルクにも耐えられるよう専用開発したピレリ「P ZERO ELECT」の275/35ZR21を組み合わせています。
↑タイヤには電動車の大トルクにも耐えられる専用開発のピレリ「P ZERO ELECT」の275/35ZR21を組み合わせた
この日、挨拶に立ったPASインフォテイメントシステムズ事業部 松本工場の粟澤学工場長は、世界的に進む“SDV(Software Defined Vehicle)”への対応に言及し、「自動車産業は100年に一度という大変革期を迎え、クルマはソフトウェアのアップデートで機能がバーションアップされる時代を迎えています。そこでは走る、曲がる、止まるといった基本性能だけでなく、移動空間の快適性が求められており、それに合わせて車載コクピット領域に異業種からも多くの企業が参入し、競争が激化している状況」との認識を示しました。
Model 3で素晴らしいのはその動力性能です。最大出力は208KW(283PS)で、EVならではのトルク特性により、停止状態から100km/hまで4.4秒(ロングレンジAWD)で到達。高級スポーツカー並みの加速力を発揮します。まさにModel 3は外観からは想像もつかないような走りを身近に味わえるものとなっているのです。
2024年8月に秋田県で行われた「World Green Challenge (以下、WGC)」では、首位を守りきり見事、総合優勝を果たしました。振り返って「学生たちだけで次に何をすべきか、どう動くべきか役割を意識して自律的に動けていた」と評価するのは、佐川耕平総監督。今回は、新車の設計まっただ中にある東海大学ソーラーカーチームのみなさんに、残り1年を切ったBWSCへ懸ける思いを伺います。
電動車椅子開発で知られるWHILL(ウィル)は9月3日、小回り性能を飛躍的に高めたスクーター型の新型車両「WHILL Model R」(以下、Model R)を発表し、同日より全国1500の自動車販売店で発売を開始しました。発表によれば、使いやすさを第一に訴求したモデルとなっているとのこと。さっそく実車に試乗してみることにしました。
免許返納後の新たなモビリティ
Model Rは、日常の移動に支障を来している高齢者や障害者などが乗ることができる“シニアカー”のカテゴリーに入る電動車椅子となります。最高速度6km/hの歩行領域で利用でき、免許なしで誰でも運転できることから免許返納した際の新たなモビリティとしても位置付けられます。
↑「WHILL Model R」。フロアは基本的にフラットだが、前輪の上を盛り上げることで足が踏ん張れるよう配慮した。サイズは全長1160×全幅535〜635×全高868〜925mm、重量56.8kg
N Lineと聞いて、ヒョンデ「アイオニック5」の“N”との違いが気になると思います。実はアイオニック5のNは、サーキットなどでの走行も想定したスポーツ系モデルに与えられるグレード。それに対して、 N Lineは、パフォーマンスはベース車と同等ながらNで培った空力改善技術に基づいたデザインなどを加えた、いわばNの系譜を受け継いでその雰囲気を演出したスポーティグレードとなります。
この N Lineは韓国でも販売されているそうですが、韓国ではコナにガソリン車もラインナップしていることが関係しているのか、ベース車の方がよく売れているとのこと。対する日本ではスポーティ仕様が好まれやすいとの分析があるそうで、その意味でコナの N Lineは期待を持って日本市場に投入されたということでした。
↑2024年8月23日に日本で発売された「ヒョンデ・コナ N Line」。“N”の系譜を受け継いだスポーティグレードとして追加された
N Lineのベース車となったのは、コナのトップグレードとなる「ラウンジ」です。コナはデザインからすると若干大きく見えますが、実寸は全長4385×全幅1825×全高1590mm、ホイールベース2660mmとコンパクトSUVのカテゴリーに入ります。ただ、ベース車のラウンジに N Line専用バンパーを前後に装着したことで、全長は30mm長くなりました。さらに特徴的な専用のウイングタイプリアスポイラーやアルミホイールも装備し、要所をブラックアウトすることで、ラウンジよりスポーティな印象も表現しています。
インテリアでは N Line専用アルカンターラ+本革コンビシートを採用し、この前席にはラウンジと同じくヒーター&ベンチレーション機能を装備しつつ、Nならではの差し色ともいえる赤のステッチ+ストライプを追加。これはベース車との違いをもっとも感じさせる部分といえます。ほかに専用装備として前席メタルドアスカッフプレートやNロゴ付きステアリングなども加えられ、ラウンジと同様、フルスペックのADAS機能や、12.3インチAR機能付ナビ、BOSEプレミアムサウンドシステムなどを装備しているのもポイント。
走り出してまず感じるのが、コナ N Lineは必要にして十分なパワーが得られているということです。電動車にありがちな、低速域からズドーン!というトルクの出方ではなく、トルク感を発揮しながらやんわりとスムーズに加速していく感じです。しかもボディはしっかりとした剛性があり、そのために安心感もあります。ガソリン車からの乗換えでも違和感なく乗れるのがBEVであるコナ共通の美点といえるでしょう。
ドライブモードは「NORMAL」「ECO」「SPORT」「SNOW」から選択可能。 N Lineらしいスポーティな走りを期待するならSPORT一択です。キビキビとしたアクセルワークとなり、それでいて過敏にならないのが助かります。一方、NORMALでも十分なスムーズに走れるので、個人的には日常ではNORMALで十分ではないかと思いました。また、 N Lineにはパドルシフトも装備されており、これを上手く使えば回生を使ったワンペダルドライブも可能となります。これを峠道で使えば楽しさは倍増するでしょう。
コナ N Lineでは乗り心地の良さも向上したようです。シャシーも含め、基本的なスペックはベース車と変更はないとのことでしたが、過去に試乗したラウンジに比べてもフラット感が増している印象なのです。多少、路面のたわみが連続するとサスペンションがバタつく面もありましたが、路面からの突き上げ感もマイルドになっていて快適に乗ることができました。特に高速域では静粛性も高く、振動も少ない印象で、長時間のドライブでも疲れは少ないのではないでしょうか。
コナは、そのデザインこそ個性が強めではありますが、クルマとして実用性の高さはクラスの中でも秀でているのは間違いありません。BEVとしての造り込みの巧さに、ヒョンデの実績が十分に発揮されています。BEVというと、どこか特別感をもってラインナップされる印象がありますが、 N Lineも含め、日本でもコナのような自然体のクルマがもっと登場して欲しいところです。
カエルム株式会社より2014年にオンラインモーターマガジン『DRIVETHRU』を創刊。先進的な領域とカーカルチャーを織り交ぜたエディトリアルを得意とし、インディペンデントなカーブランドのクリエイティブディレクション多数。2021年にコンバートEVにてグッドデザイン金賞を受賞。京都芸術大学「モビリティ学」非常勤講師(2023年)など。 HP
そして、次なるシーンは5月の岡山。ここではダンロップのテストコースで周回路を使ったハンドリング、濡れたスキッドパッドでのウエット路面走行、さらに周辺の一般路でも試乗しました。タイヤは「シンクロウェザー」のほかに、「ルマン・ファイブ・プラス(LE MANS V+)」と、スタッドレス「ウインターマックス・ゼロツー(WINTER MAXX02)」を試しています。
↑ドライな路面でも、シャープなハンドリングによる気持ち良い高速走行が可能です
ここで最初に試乗したのは夏タイヤの「LE MANS V+」。周回路を走ると路面の状況にしっかりと反応し、操舵に対しても忠実にトレースする高いスポーツ性を発揮し、高速での周回でももっとも安心度が高かったです。一方のスタッドレスタイヤ「WINTER MAXX02」は剛性の低さがモロに出ており、ステアリングを切っても反応が鈍く、高速でもその都度修正を余儀なくされました。また、ロードノイズもかなり高めです。
続いて「シンクロウェザー」に乗り換えてまず実感したのは、その静粛性の高さ。おそらくその実力は夏タイヤの「LE MANS V+」とほぼ同等と言っていいでしょう。実はこれまで、オールシーズンタイヤはノイズレベルが高いのが個人的にも悩みでしたが、これなら音楽だって十分楽しめそうです。
松井さんによると、エンジンオイルでは特に「潤滑性能」「清浄性能」「冷却性能」、サビを抑える「防錆性能」、出力ロスを減らす「密封性能」の5つの要素が重視されているとのこと。「ENEOS X PRIME」はその5つを十分に満たしつつ、さらに「省燃費性」「加速性」「乗り心地性」の3つの性能をプラスしたフラッグシップ製品だと説明してくれました。「ちゃんと付加価値の乗った商品なんですね」と感心する河口さん。
スバル「BRZ」のエンジンオイルを交換してみるとどうなる!?
「ENEOS X PRIME」のすごさがわかったところで、サービスステーションの整備士さんにエンジンオイルを交換してもらうことに。その最中、河口さんはエンジンオイルを交換する意義とともに、その楽しさについても語ってくれました。
そして、バッテリーにはBYDのBEVでおなじみのリン酸鉄リチウムイオン電池を使用した「ブレードバッテリー」を採用しています。また、バッテリーユニットを車体と一体化するBYD独自のCTB(Cell to Body)技術を採用し、これが車体の剛性を高めると同時に高水準の安全性を両立いるのです。ちなみに、航続距離はシールが640km、シールAWDが575kmとしています。
一方で、「Honda CONNECT」に対応する9インチのナビはディーラーオプションで20万2400円。試乗車では試せませんでしたが、独自のコネクテッドサービス「Honda Total Care プレミアム」によってエアコンやライトをリモート操作したり、スマホでドアロックを解錠/エンジンを始動させたりといった、さまざまな便利機能が使えるようになるとのこと。ただ、ナビ機能としては起動に少し時間がかかるのが気になりました。
近年、動画や音楽のストリーミングサービス普及にともない、車内でもこれらのオンラインコンテンツを楽しむユーザーが増加しているとのこと。DCT-WR200Dは、こうしたニーズに応え、ドコモユーザーに限らず誰でも手軽に車内でWi-Fiを利用できる製品です。データ通信量を気にすることなく、オンライン動画や音楽、ゲームなどを快適に楽しめます。なお、利用するには車内向けインターネット接続サービス「docomo in Car Connect」のプランに加入する必要があります。プランは1日550円、30日1650円、365日1万3200円(各税込)から選べます。
楽ナビは「高性能で誰でもカンタンに使えるカーナビ」をコンセプトに進化を続けてきた製品。2023年に初のオンライン対応モデルが登場しています。今回のモデルチェンジでは、NTTドコモの車内向けインターネット接続サービス「docomo in Car Connect」による、停車時のWi-Fiスポット利用時間が最大2時間に拡大され、停車中もストレスフリーで、動画や音楽、ゲームといったオンラインコンテンツを楽しむことができます。また、HDMI接続により、カーナビ本体や後席モニターでオンライン動画を大画面で視聴できます。
docomo in Car Connectは、3つのプラン(1日550円、30日1650円、365日1万3200円/各税込)が選べます。またネットワークスティック同梱モデルには、1年間の無償使用権が付いており、より手軽に車内Wi-Fiを体験できます。
楽ナビは「高性能で誰でもカンタンに使えるカーナビ」をコンセプトに進化を続けてきた製品。2023年に初のオンライン対応モデルが登場しています。今回のモデルチェンジでは、NTTドコモの車内向けインターネット接続サービス「docomo in Car Connect」による、停車時のWi-Fiスポット利用時間が最大2時間に拡大され、停車中もストレスフリーで、動画や音楽、ゲームといったオンラインコンテンツを楽しむことができます。また、HDMI接続により、カーナビ本体や後席モニターでオンライン動画を大画面で視聴できます。
docomo in Car Connectは、3つのプラン(1日550円、30日1650円、365日1万3200円/各税込)が選べます。またネットワークスティック同梱モデルには、1年間の無償使用権が付いており、より手軽に車内Wi-Fiを体験できます。
ネットワーク機能の最大の特徴は、市販カーナビ初の通信量無制限、使い放題のインターネット接続サービス「docomo in Car Connect」に対応したことにあります。これはドコモの高速データ通信を使ったネットワークサービスで、地図の自動更新やYouTube動画の再生、車内Wi-Fiスポット化といったサービスが無制限でいつでも楽しめるようになるのです。
しかも、サイバーナビのネットワークスティックを標準付属しているモデルを選べば、最初の1年間は無料で使い放題となる使用権をゲットできます。この1年間、じっくりとdocomo in Car Connectのサービスを使い倒し、それ以降は自分に合ったプランを用意された3つの中(1日550円、1か月1650円、1年1万3200円/各税込)から選べばいいというわけです。
加えてサイバーナビ本体にはYouTubeを直接再生できる機能も備わっているので、スマホのように見たい動画を探して好みのコンテンツを再生できます。もちろん、docomo in Car ConnectによるWi-Fiスポットに接続して、同乗者が自分のスマホで楽しんでも構いません。
↑自宅のレコーダーにアクセスできるRecorder Accessの画面。スマホアプリで自宅のレコーダー、スマホアプリとサイバーナビ「DiXiM Play for carrozzeria」アプリとそれぞれペアリングし、docomo in Car Connectの通信回線を使えばレコーダーのコンテンツを再生できる
WO BIKESはe-Bike(スポーツタイプの電動アシスト自転車)をリリースしてきたeモビリティブランド。特定小型原付は「WONKEY」が一号機となります。コンセプトとしてイメージされているのはオーストラリアに生息するウォンバットで、小さく愛らしいルックスながら素早く動く機動性を実現しているとのこと。車体はコンパクトですが、特定小型原付の上限である時速20kmで走行することができます。
そのBYDが日本市場への参入を発表したのは2022年7月。2023年1月にはミドルレンジSUVとして「ATTO 3」を、9月にはコンパクトハッチの「ドルフィン」を相次いで発売し、JAPAN MOBILITY SHOW 2023では最上位セダン「シール」が2024年春までに発売されることも発表されました。
バッテリーにはリン酸鉄リチウムイオン電池を使用した「ブレードバッテリー」を車体に組み込んでボディと一体化するCTB(Cell to Body)技術を採用。これが安全性と安定性の両立をもたらしているそうです。ちなみに電池容量は82.5kWhで、満充電時の航続距離は欧州のWLTPモードで555kmを達成しているとのことでした。
このあとのパートで石垣山一夜城と小田原城以外を紹介していくが、その前にどうしても触れたい機能がある。通信容量無制限の車内Wi-Fiスポット機能だ。楽ナビでは2023年モデルから対応した機能で、専用ネットワークスティックを使い、docomo in Car Connectに申し込むことで使用可能となる(※2)。
また、BWSCでは、優勝チームが技術を惜しみなく公開するという文化も根付いているそう。今回2連覇を達成したベルギーのInnoptus Solar Teamが優勝した要因はどこにあったのでしょうか? 佐川耕平総監督(工学部講師)に伺いました。
「BWSCは、技術力を競うだけでなく情報戦も行われています。大会ごとに高い技術力を発揮するだけでなく、ソーラーパネルやバッテリーに関わる最新情報やトレンドをどこまで取り入れるかも、重要な戦略になります。今回優勝したInnoptus Solar Teamは、技術だけでなく情報面、資金面でも優れていると痛感しました。もはや軍事レベルと言っていいほどの高い技術が集約されていたので、その情報を知ることができたのは大きな収穫と言っていいでしょう。
彼らの勝因をどう活かすか、また私たちがどこまで反映できるのか、そこに今後がかかってくると思います。次の大会まで2年、というと長そうですが、実は意外と時間がないのです。一度すべてを疑って、改善すべきところは改善し、いいところもより高めるためにはどうしたらいいか検討し、さらなる高みを目指していきたいです」(佐川総監督)
搭載される駆動用のリチウムイオンバッテリーが進化し、AC1000V/1500Wのコンセントを装備するクルマが増え、家電製品がごく当たり前に外で使えるようになった。ワーケーションでPCを使った作業も可能だし、車中泊やキャンプではホットプレートや電気ポットをはじめとする調理器具が使える。いまやアウトドアでもハイブリッドカーが活躍するシーンも増えているのだ。また車種によってはクルマ自体が大きな発電機となって住宅に給電可能なV2H(Vehicle to Home)対応のモデルもあり、災害時なども頼もしい存在に。これからのキャンプではハイブリッドカーの存在が普通になるに違いない。