この冷蔵庫なら間違いなし! プロが教える世帯&価格帯別「機能充実モデル」おすすめ5選

新生活がスタートする春。このタイミングで冷蔵庫を買うという人も多いはず。今回は、「冷蔵庫は何よりも性能を重視する」という人のために、機能が充実したモデルをピックアップ。家電のプロ、戸井田園子さんに選び方のポイントを伝授してもらうとともに、「一人暮らし向け」「夫婦世帯向け」「ファミリー向け」の3つのカテゴリで特にオススメのモデルを教えてもらいました!

 

家電コーディネーター

戸井田園子さん

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雑誌やテレビなど、数多くのメディアにひっぱりだこの家電専門家。ユーザー目線に立ったわかりやすい解説で、読者の厚い信頼を受けています。

 

【戸井田さんが教える「性能重視」モデル選び方のポイント】

周囲のインテリアとの相性を考えましょう!

「このカテゴリでは、機能だけでなく、扉表面の仕様も含めて全体的にグレードが高いです。ですから『これだけは外さないで欲しいポイント』は、基本的にあまりないのが現状。強いて言えば、性能を重視するあまり、インテリアとの調和を後回しにしてしまうことも。冷蔵庫は空間に締める面積が大きく、リビングから見える位置に置くことも増えています。カラー・素材感・グレード感など、周りのインテリアとの相性も十分に考慮して選んでください!」(戸井田さん)

 

【一人暮らしにオススメ】

フリーザーが54Lと大きく省エネ性も優秀!

 

AQUA

AQR-16G

実売価格4万4110円

ワイド幅が特徴の2ドア冷蔵庫。幅52.5cmでトップは耐熱100℃のテーブル仕様なので、本格派のオーブンレンジも置くことも可能。引き出しタイプで「54L大容量ワイドフリーザー」には、冷凍食品がたっぷりストックできます。製氷・貯氷スペース付きのバスケットがあり、一食分ずつパックしたご飯やアイスクリームを見やすく整理できるのもポイント。奥行57.6cmの薄型設計で、すっきりと設置できます。

●サイズ/質量:W525×H1160×D576mm/約38kg●容量:157L(冷蔵室 103L/冷凍室 54L)●ドア開閉タイプ:右開き●ドア数:2ドア●運転音:25dB●年間消費電力量:308kWh

↑カラバリは「ミルク」に加え、「ルージュ」(写真)も用意

 

戸井田さんのレコメンド

「100L台はみな似たりよったりですが、フリーザーが54Lと大きいのは便利! 冷蔵室には『低温フリーケース』があり、整理がとてもしやすいです。全段強化処理ガラス棚で高級感があり、清潔さもキープしやすくなっています。冷蔵室には、Agイオン除菌酵素脱臭フィルターを搭載。省エネ基準達成率も100%クリアしていて優秀です!」(戸井田さん)

 

【一人暮らしにオススメ】

料理にこだわるひとり暮らしに最適!

シャープ

SJ-D23C

実売価格5万8870円

225Lとたっぷり収納できる2ドアトップフリーザー冷蔵庫。触媒にナノサイズの粒子を採用した「ナノ低温脱臭触媒」で、脱臭+抗菌のダブル効果により、気になるニオイ・雑菌・カビを抑えます。冷蔵室内の「フレッシュケース」は、生ものの保存に最適。製氷皿のレバーをひねるだけで氷が出せる冷凍室の「クルリポンアイスメーカー」も便利です。庫内が明るく見やすいLED照明を採用しているのもポイント。

●サイズ/質量:W545×H1509×D595mm/約43kg●容量:225L(冷蔵室 162L/冷凍室 63L)●ドア開閉タイプ:右開き●ドア数:2ドア●運転音:23dB●年間消費電力量:385kWh

 

戸井田さんのレコメンド

「性能にこだわるなら100L台では物足りない場合が多いので、ひとり暮らしでも少し大きい容量をセレクトしてはいかがでしょうか。もともと200L前半の冷蔵庫は少ないですが、その中でもこの機種は多機能かつ高性能なモデル。200L以下では省かれがちな野菜ケースもついています。ドアポケットも全面しっかり使え、2Lペットボトルが2本入る大容量。ひとり暮らしでも、しっかり自炊をする人にオススメです!」(戸井田さん)

 

【夫婦世帯にオススメ】

働く女性の使いやすさを追求したモデル

三菱電機
CXシリーズ MR-CX27C
実売価格11万1560円

女性チームが中心となり開発した、3ドア冷蔵庫。働く女性が使いやすい収納と毎日の調理をサポートする機能を搭載しています。冷蔵室の棚は全段ガラス棚で、作り置きした料理も鍋ごと保存できる高さを確保。「真ん中野菜室」は、立ったまま取り出せて重たい野菜の出し入れもラクラクです。側面から扉に手が掛けられ開け閉めも簡単な「フリーアクセスデザイン」を採用。下段のフリーザーは70Lの大容量で作り置きの保存に重宝します。

●サイズ/質量:W540×H1630×D656mm/約58kg●容量:272L(冷蔵室 142L/野菜室 60L/冷凍室 70L)●ドア開閉タイプ:右開き●ドア数:3ドア●年間消費電力量:325kWh

↑働く単身女性が使いやすい収納レイアウト

↑働く単身女性が使いやすい収納レイアウト

 

戸井田さんのレコメンド

「200Lクラスだと、三菱がもっとも機能をしっかり搭載。本機は使いやすさとデザインを両立させたモデルで、女性社員が中心となり、働く単身女性が忙しい日々でも健康な食生活が送れるように工夫されています。上位モデルで好評の『氷点下ストッカー』(※)も搭載。食材の鮮度を維持しやすく、取り出してすぐに調理ができます。高効率インバーターできめ細かい温度コントロールが可能で、省エネ性も優秀。“共働きでもできるだけ手作りを!”というご夫婦にオススメです」(戸井田さん)

※氷点下ストッカー……氷点下(約-3℃~0℃)でも食品を凍らせず、生鮮食品の鮮度を長く保てるストッカーのこと

 

【ファミリーにオススメ】

クラウドサービスとの連携で献立を教えてくれる!

シャープ

SJ-GX50D

実売価格23万8750円

冷蔵室扉の前面に液晶ディスプレイを搭載し、サポート機能を充実させた6ドア冷蔵庫。クラウドサービス「COCORO KITCHEN」との接続により、家庭ごとの生活リズムを学習し、献立や保存方法、食材などを冷蔵庫が提案してくれます。新搭載の「プラズマクラスターうるおいチルド」は、送風ファンをなくして食品の乾燥を避け、鮮度を保持。「雪下シャキット野菜室」は、5面輻射冷却で野菜室全体を低温の冷気で包み込み、安定した低温制御で野菜を長持ちさせます。

●サイズ/質量:W685×H1833×D699mm/約109kg●容量:502L(冷蔵室 259L/野菜室 73L/製氷室 21L/冷凍室上段 20L/冷凍室下段 129L)●ドア開閉タイプ:両開き(フレンチ)●ドア数:6ドア●運転音:20dB●年間消費電力量:240kWh

 

戸井田さんのレコメンド

「最先端のAIoT(※)搭載! 次世代の利便性を楽しみたい人にオススメです。無線LANにつなげると、クラウドサービス『COCORO KITCHEN』に接続可能で、献立提案や保存の豆知識などを音声で教えてくれます。使っていくほどに、使い手の嗜好や利用状況を学習し、ぴったりの提案や情報を提供してくれるようになるなど、成長していく点がポイント。これからは、冷蔵庫も家族の一員です!」(戸井田さん)

※AIoT……AI(人工知能)とIoT(モノのインターネット)を組み合わせたシャープの造語。モノがインターネットを通じてデータをやりとりし、人工知能で学習・成長していく技術です

液晶では「COCORO KITCHEN」のメニューを表示。右下に「聞いて」というアイコンがあり、これを押すと、献立のアドバイスや食材の買い忘れ通知や省エネのヒント、食材の保存テクニックなどを音声でアナウンス

↑パネルでは「COCORO KITCHEN」のメニューを表示。右下に「聞いて」というアイコンがあり、これを押すと、献立のアドバイスや食材の買い忘れ通知や省エネのヒント、食材の保存テクニックなどを音声でアナウンスしてくれます

 

【ファミリーにオススメ】

新開発の「うるおい低温冷蔵」で食品長持ち!

 

 

日立
真空チルド HWシリーズ R-HW60J
実売価格39万7440円

「真空チルド」や「新鮮スリープ野菜室」に加え、新開発の「うるおい低温冷蔵」を搭載した大容量冷蔵庫。冷蔵室のための専用冷却器を搭載し、「うるおい冷気」で食品の乾燥を抑えるほか、「うるおい低温冷蔵」がオンの時は約2℃で保存でき、まとめて作った料理や総菜の鮮度が長持ちします。また、温かいままの鍋を入れても、周囲の食品の温度上昇を抑制してくれます。

●サイズ/質量:W685×H1833×D738mm/約126kg●容量:602L(冷蔵室 308L/野菜室 114L/製氷室 24L/冷凍室上段 33L/冷凍室下段 123L)●ドア開閉タイプ:両開き(フレンチ)●ドア数:6ドア●年間消費電力量:259kWh

 

戸井田さんのレコメンド

「2018年2月下旬から発売された新製品です。『うるおい低温冷蔵』は、冷蔵室全体が2℃を維持するため、どこに食材を入れてもチルド室で保存をしているのと同じような状態になります。“冷蔵室丸ごとチルド室”と言っても過言ではないですね。人気の『真空チルド』はもちろん、発生させた炭酸ガスで野菜を眠らせる『新鮮スリープ野菜室』は、7日間経っても野菜をシャキシャキにキープできるのは驚き。大型アルミトレイで素早く凍らせて肉や魚のうまみ成分の流出を防ぐ『デリシャス冷凍』や、大型ドアポケット、小物ケース2個搭載など、ますます使いやすく進化しています!」(戸井田さん)

↑新開発の「うるおい低温冷蔵」は冷蔵室を独立冷却することで、うるおいと鮮度を保ちます

野菜室の場所、選べないから「両方」で! 三菱電機が「真ん中の野菜室」の冷蔵庫を復活

調理をよくする家庭ほど、冷蔵庫における野菜の出し入れは多くなります。大根やキャベツなど重さのある野菜は、持ち上げる動作が足腰に負担を掛けるため、野菜室が最下段にあるといちいちかがむのがおっくうに感じがち。そんな悩みを解決するのが野菜室の真ん中配置です。

 

野菜室が真ん中で、瞬冷凍室・製氷室も腰の高さに

三菱電機が3月3日から発売する「MXシリーズ」の2機種は、野菜室を中央に配置。さらに瞬冷凍室と製氷室も野菜室のすぐ上の腰の高さに配置しました。これにより、取り出した食材を、調理台までほぼ水平に動かせるようになり、足腰への負担軽減を実現しました。

↑野菜室が真ん中になったことで、野菜を取り出すときの腰や膝の負担が激減!

 

そもそも、10年ほど前まで各社の冷蔵庫は、野菜室を中央に配置するのが一般的でした。この状況が変わったのは2009年。各社が省エネ目標値の達成のため、冷凍室や製氷室など同じ温度帯の部屋を一カ所に集め、冷却効率の向上を図ったのがきっかけ。多くのメーカーで野菜室は冷蔵庫の最下段になり、中央には冷凍室が配置されるようになりました。三菱電機の従来モデルであるWXシリーズも、まさに冷凍室を中央に配置しています。

 

以降、冷凍食品の品質向上とニーズの高まりもあって、冷凍室が中央にあるほうが使いやすいという声も伸びてきました。しかし、依然として野菜室の中央配置を求める声も根強く、同社の消費者調査ではニーズがほぼ拮抗。この声に応えるには、ラインアップを分けるしかないとの判断に至りました。

↑2008年までは、野菜室が中央のモデルのほうが市場に多く出回っていました

 

↑野菜室を中央に配置する「MX」と、冷凍室を中央に配置する「WX」の2つのシリーズを展開

 

野菜室を中央にレイアウトする冷蔵庫は、他社からも販売していますが、三菱電機のMXシリーズは、前述のとおり製氷室と瞬冷凍室を野菜室の上に配置して、これらの使い勝手を維持しているのが特徴です。

 

独自の薄型断熱構造で熱効率と容積の問題をクリア

なお、野菜室の上下に氷点下となる部屋が配置されるのは、決して熱効率が良いとは言えません。断熱材が厚くなれば各部屋の容積も減ってしまいます。

 

三菱電機ではこの問題をクリアするために、独自技術である薄型断熱構造「SMART CUBE(スマートキューブ)」を採用。断熱性能の高い真空断熱材と薄型化したウレタンを効率よく配置することで高い省エネ性を確保。これにより、冷凍室が真ん中のWXシリーズと同じ省エネ性能、同じ保存容積を実現しています。

 

具体的には、定格庫内容積503LのMR-MX50Dと従来機のMR-WX52Cを比較すると、消費電力量は250kWh/年、野菜室容積は98L、冷凍室容積は89Lでまったく同じスペックになっています。この熱効率の確保が開発で一番苦労した点であり、この問題が解決できたからこそ、このタイミングでの製品投入になったといいます。

↑MXシリーズの断面。中央の野菜室の周囲を真空断熱材と発泡ウレタンでしっかり覆っているのが分かります

 

野菜室には奥に行くほど底が浅くなるデザインを採用

野菜室の中のレイアウトも変化しています。奥に行くほど底が浅くなるデザインを採用。野菜の大きさや形に応じて使い分けられる、「小物」「中物」「大物」「たて野菜」の4つのエリアを設けており、たて野菜エリアにはきゅうりやニンジンといった野菜のほか、2Lサイズのペットボトルが入れやすくなり、中物エリアには半玉キャベツなども収納しやすくなっています。

↑従来のWXシリーズ(右)の野菜室に比べると、少しだけ深さが増し、その分、奥行きが狭くなって同容積となっています

 

WXシリーズで採用する、3色のLEDの光で緑化を促進し、ビタミンCをアップする「朝どれ野菜室」や、トレイに抗菌処理を施して掃除しやすくした「ハイブリッドナノコーティング」は、MXシリーズでも継承。なお、メインの冷蔵室はWXシリーズとまったく同じレイアウトになっています。

↑「朝どれ野菜室」は、青、緑、オレンジの3色のLEDの光を切り替えながら野菜室に照射することで、野菜や果物の鮮度を長持ちさせてくれる機能です

 

↑製氷室と瞬冷凍室の上のメインの冷蔵室は、WXシリーズと同じ

 

このほか、野菜室や冷凍室はなだらかな曲面を描く美しいハンドルを採用。下から手を掛けることで、指一本でも開け閉めできます。製氷室と瞬冷凍室は、表面のガラス面材を際立たせる細いアクセントラインとなっていて、どちらも開閉しやすく、掃除もしやすいデザインになっています。

↑野菜室や冷凍室は下にローラーが付いていて、指一本で軽く開け閉めできます

 

↑使い勝手の良い三菱独自の「切れちゃう瞬冷凍」の瞬冷凍室には、細いアクセントラインを採用

 

ちなみに、MXシリーズの名称は、従来のWXシリーズに対して野菜室が「真ん中」であることから、Mをもってきたとのこと。まずは、572Lと502Lの大型サイズの投入となりましたが、今後は5ドアタイプや中型タイプなどへの展開も計画中。足腰の弱くなった高齢者などには、中小型タイプの登場がいまから楽しみですね。

 

三菱電機

6ドアセンター開き MXシリーズ MR-MX57D

●実売価格:43万1870円●サイズ/質量:W685×D738×H1826mm/131kg●カラー:クリスタルホワイト、グラデーションブラウン●定格庫内容積:572L(冷蔵室306L、野菜室114L、製氷室19L、瞬冷凍室32L、冷凍室101L)●年間消費電力量(50/60Hz):275kWh/年●2021年省エネ基準達成率:108%

 

6ドアセンター開き MXシリーズ MR-MX50D

●実売価格:38万8670円●サイズ/質量:W650×D699×H1826mm/123kg●カラー:クリスタルホワイト、グラデーションブラウン●定格庫内容積:503L(冷蔵室271L、野菜室98L、製氷室18L、瞬冷凍室27L、冷凍室89L)●年間消費電力量(50/60Hz):250kWh/年●2021年省エネ基準達成率:110%

日立、IoT家電での「周回遅れ」挽回なるか? コンセプトを一新し「コネクテッド家電」で逆襲を誓う!

家電は一度買ったら、長いつきあいになります。その間に、家族のライフスタイルが購入当時とは大きく変わってしまい、不便を感じることも少なくないのではないでしょうか。

 

家電のキャンペーンワードを「ハロー!ハピネス」に変更

日立アプライアンスは、家電製品のキャンペーンワードを変更すると発表。8年ほど掲げていた「エコに足し算」から「ハロー!ハピネス」に変更し、「ひとりひとりに寄り添い、暮らしをデザインする」を家電の新たなコンセプトとして掲げました。ユーザーの声を徹底的に調査し、ワーキングマザーやシニア世帯が増加したことをふまえ、ライフスタイルの変化にも対応できる家電を増やしていくとのこと。

 

たとえば、洗濯機であれば通常は節水に振り切っていましたが、家庭によっては「多少水を使っても泥んこ汚れを落としたい」という要望もあります。そういった個々の声を反映できる家電をめざし、ユーザー視点での商品開発をさらに強化するとのことです。

↑新しいキャンペーンワード「ハロー!ハピネス」が発表されました↑新しいキャンペーンワード「ハロー!ハピネス」が発表されました

 

Wi-Fi接続でスマホ操作できるモデルを「コネクテッド家電」として発表

新コンセプト製品の第一弾として、今回発表されたのは冷蔵庫の「真空チルド」R-HW60J、およびロボットクリーナー「minimaru」RV-EX20と、IHクッキングヒーター「火加減マイスター」HT-L350KTWF。2月から順次発売していきます。そのうちロボットクリーナーとIHクッキングヒーターはWi-Fiで接続し、スマートフォンなどで操作できる「コネクテッド家電」として発表されました。

 

日立のいう「コネクテッド家電」とは、要するにIoTに対応した家電のこと。IoTとはIoTとはInternet of Thingsの略で、さまざまなモノがインターネットに接続され、新たな情報の取得や遠隔操作などができるほか、センサーなどでモノから情報を取得することが可能に。また、集積されたデータをクラウドに蓄積して、データを分析することも可能になります。

↑コネクテッド家電は順次増やしていくとのことです↑コネクテッド家電は順次増やしていくとのことです

 

スマートフォンで好みの設定ができるロボットクリーナー「minimaru」

↑ロボットクリーナー「minimaru(ミニマル)」RV-EX20はコネクテッド家電に↑ロボットクリーナー「minimaru(ミニマル)」RV-EX20はコネクテッド家電に

 

コンパクトで小回りの利くロボットクリーナー「minimaru(ミニマル)」RV-EX20は、スマートフォンの専用アプリで外出先でもインターネットから家庭の無線LANを経由して、掃除スタート、ストップ、掃除モードやスケジュール予約の設定、掃除履歴などの閲覧ができるようになりました。

↑スマートフォンから簡単に設定ができるようになりました↑スマートフォンから簡単に設定ができるようになりました

 

また、家具の配置など状況に合わせて選べる「おこのみモード」では、壁際や反射、脚回り走行重視の設定がスマートフォンから簡単にできます。

 

さらに専用アプリでは、1台のミニマルを最大5台のスマートフォンから操作でき、1台のスマートフォンから最大5台のミニマルを操作できるようになりました。本体直径は250mm×高さ92mmで、充電時間は約3時間で掃除時間は60分、移動面積は最大約32畳。実売予想価格は約12万円(税抜・以下製品もすべて税抜)。

 

専用アプリで、レシピ検索や調理の設定ができるIHクッキングヒーター「火加減マイスター」

↑Wi-Fiに接続できるIHクッキングヒーター↑Wi-Fiに接続できるIHクッキングヒーター「HT-L350KTWF」

 

最近は料理本を見るよりも、スマートフォンでレシピを検索している人が増えているという。そういった背景をふまえて、新製品のIHクッキングヒーター「火加減マイスター」HT-L350Tシリーズは、Wi-Fiに接続できるようになりました。

 

スマートフォンでスマートフォンの専用アプリにて300種類のレシピ(IH調理80種類、オーブン料理220種類)が簡単に検索でき、Bluetoothで接続された本体に選択したレシピの火加減や加熱時間などの設定を送信することで、調理するまでの操作が手もとで簡単に行えます。

 

難しい火加減も自動で調整してくれるので、失敗が少なく、料理初心者でも美味しくできるといいます。また、調理の進行状況をリアルタイムにスマートフォンへ表示することもできます。あと何分で加熱が終了するか、スマートフォンで確認できるようになりました。

 

電圧は単相200V、総消費電力は5.8kW。カラーはプレミアムブラックのみ。実売予想価格は、トッププレート幅75cmのHT-L350KTWF(K)が46万2000円、幅60cmのHT-L350KTF(K)が44万2000円。

 

うるおい冷気と冷温2℃保存で鮮度が長持ちする冷蔵庫「真空チルド」HWシリーズ

真空(約0.8気圧)と密閉構造で食品の参加や乾燥を抑制する「真空チルド」を搭載した冷蔵庫は、日立の白物家電の中で特に人気製品です。新しい大容量冷蔵庫「真空チルド」HWシリーズは、冷却システムの構造を大きく見直した「冷蔵室独立冷却システム」が採用されました。

↑新モデルは冷却ファンと冷却器が2個ずつ搭載されています↑新モデル(右)は冷却ファンと冷却器が2個ずつ搭載されています

 

日立の調査によると、ユーザーは買ってきた総菜や準備した料理にラップして、次の食事までチョイ置きしたり、作り置きしている総菜を使いながら一週間程度保存したりする方が多かったとのこと。

 

そこで、冷蔵庫全体を1つの冷却器とファンで冷却する従来の構造を取りやめ、冷却器とファンを冷蔵庫専用と冷凍庫・野菜室専用に分けて2つに。従来構造では冷却器の温度が低くなるため、除湿され乾燥した冷気となっていましたが、新冷却システムでは冷蔵室用冷却器の温度を高くできるので、除湿量を抑えられるとのことです。

さらに、冷蔵庫にたっぷり入れても乾燥を抑えてしっかり冷やす「うるおい低温冷蔵」モードが搭載されました。こちらは、湿度の低下を抑え、庫内を約2~4℃に保つため、まとめて作った料理や惣菜が、鮮度を損なわずに保存できます。カレーなどの鍋を温かいまま入れても、鍋周囲の温度上昇を抑えながら冷却できるメリットもあります。

↑冷蔵室で保存してサラダは、前モデルと比較するとみずみずしく、干からびていませんでした↑「うるおい低温冷蔵」モードで保存したサラダ(右)は、前モデルと比較するとみずみずしく、干からびていませんでした

 

引き続き、人気の「真空チルド」やプラチナ触媒効果で炭酸ガスの濃度を高め、野菜の気孔を閉じて眠らせるように保存できる「新鮮スリープ野菜室」なども搭載。まとめ買いをする共働き世代の要望を取り入れ、より使い勝手に配慮したモデルとなっていました。

 

幅68.5×高さ183.3×奥行73.8cmで定格内容積602LのR-HW60Jは市場想定価格が約37万円(2月下旬発売)、幅65cm×高さ183.3×奥行69.9cmで定格内容積520LのR-HW52Jが約32万円(3月下旬発売)。

↑冷蔵庫上段の棚は床から高さを約157cmに設定できます。取っ手付きの小物ケースも新たに2個付属して、最上段の食品も取り出しやすくなりました↑使いやすさにも配慮。冷蔵庫上段の棚は床から高さを約157cmに設定できるうえ、取っ手付きの小物ケースも新たに2個付属して、最上段の食品が取り出しやすくなり、棚の奥の食品も出し入れしやすくなりました

 

今後は「周回遅れ」を解消するような独自サービスに期待

家電のコネクテッド化について、今後推進していくこと名言した日立。現状はスマートフォンからも簡単に操作できる点がメリットですが、今後はソフトウェアをダウンロードすることで機能の追加や使い勝手の向上が期待でき、社外のパートナーと連携しつつ、新たなサービスを提供していくとのことです。

 

ただ、正直に言わせてもらえば、すでにIoT家電は日本を含む世界中で広まりつつあり、今回の日立の宣言は「周回遅れ」の感が否めません。とはいえ、「日立の技術力を結集する」との意気込みには期待が持てますし、ビックデータの活用や外部連携による新たなサービスも開始するということで、そこから独自のIoTプラットフォームが生まれるかも。今後の動向に注目したいですね。

金庫…じゃなくて冷蔵庫! 「取っ手つきレトロモデル」は新生活の最強パートナーとなるか?

エスキュービズムは、現在販売している冷蔵庫/冷凍庫の技術をベースに、昔なつかしいデザインの「1ドア レトロ冷蔵庫」「2ドア レトロ冷凍/冷蔵庫」を1月中旬より順次発売します。カラーは、ライトグリーンの色をはじめ、レトロホワイトとブラックの3色を用意。価格は1ドアタイプが2万1800円(税抜)、2ドアタイプが2万3800円(税抜)です。

 

 

やさしい色使いと取っ手が目を引くレトロなデザイン

20180122-s3 (3)↑1ドア レトロ冷蔵庫

 

20180122-s3 (2)↑2ドア レトロ冷凍/冷蔵庫

 

1ドア レトロ冷蔵庫 WRD-1085、2ドア レトロ冷凍/冷蔵庫 WRD-2090は、どちらも取っ手がついた開きやすいデザイン。2ℓペットボトル2本が余裕で入るドアポケットを備えています。運転音は、1ドアタイプで24dB、2ドアタイプで25dBと優れた静音設計を実現。30dBといえば、郊外の深夜、ささやき声くらいの大きさなので、ワンルームでも気になることはなさそうです。省エネ達成率は2021年度基準で1ドアタイプが122%、2ドアタイプが111%と優秀なのもポイント。1ドアタイプは冷凍庫はありませんが、2台目として個室に設置したり、リビングに置いたりと、買い増し用途に使えます。2ドアタイプには25Lの冷凍室がついているので、一人暮らしにもぴったり。

 

やさしい色使いの温もりのあるデザインは、インテリアにも溶け込みそうです。どちらも2万円台前半とリーズナブルなので、なにかと出費の多い新生活のパートナーとしてもうれしいですね。

20180122-s3 (4)

 

 

1ドア レトロ冷蔵庫 WRD-1085

●価格:2万1800円(税抜)●カラー:ライトグリーン/レトロホワイト/ブラック●サイズ/質量:W453mm×D495mm×H840mm/22kg●定格内容積:85L (製氷室10L/冷蔵室75L)●年間消費電量:212kWh/195kWh/年●付属品:取扱説明書、製氷皿、霜取りヘラ、卵ケース、取っ手

 

2ドア レトロ冷凍/冷蔵庫 WRD-2090 
価格:2万3800円(税抜)●カラー:ライトグリーン/レトロホワイト/ ブラック、サイズ/質量:W453×D563×H876mm/25kg●定格内容積:85L (冷凍室25L/冷蔵室60L)●年間消費電量:237kWh/219kWh●付属品:取扱説明書、製氷皿、霜取りヘラ、卵ケース、取っ手×2

このデザインで意外に安い!? ひとり暮らし必見の「オシャレ家電群」がハイアールより発売開始

ハイアールジャパンセールスは、ステンレス調で統一した家電シリーズ「URBAN CAFE SERIES」(アーバンカフェシリーズ)6機種の発売を開始しました。本シリーズは「くつろぎをデザインしよう」がキーコンセプト。家電にもデザイン性やインテリア性を求める20~40代前半のひとり暮らしをメインターゲットに企画・開発された商品です。

 

シルバーとブラックで統一し、インテリアに溶け込むデザインを実現!

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同社では、インテリアにこだわるユーザーが増加する一方で、そのこだわりの空間に溶け込むデザインで、かつ手軽に購入できる家電が少ない点に着目。独自に20~40代前半のひとり暮らしをしている男女1000人を対象にアンケート調査を実施したところ、白物家電のカラーに関しては、定番色のホワイトに次いで、ステンレス調が好まれる傾向にあることを突き止めました。

 

また、同アンケートでの「ステンレス調の家電を使ってみたいか?」という設問に対しては、「使ってみたい」との答えが6割を超えたとのこと。このニーズに応える形で発売したのが「URBAN CAFE SERIES」です。家電の定番色であるホワイトを配色せず、ステンレス調のシルバーとブラックで統一された外観で、高級感と高い質感を実現しています。

 

今回発売したのは、148L冷凍冷蔵庫(JR-XP2NF148E・3万8000円前後※)、173L冷凍冷蔵庫(JR-XP2NF173E・4万3000円前後)、しわケアタイプの5.5kg全自動洗濯機(JW-XP2C55E・2万7000円前後)、低騒音タイプの5.5kg全自動洗濯機(JW-XP2KD55E・3万8000円前後)、3合炊きマイコンジャー炊飯器(JJ-XP2M31E・8000円前後)、18Lヘルツフリーフラットレンジ(JM-XP2FH18F・1万2000円前後)の4カテゴリ6機種となっています。

※価格はすべて実売予想価格で税抜です

 

冷凍冷蔵庫は148Lと173Lの2機種を用意し、生活スタイルによってサイズのセレクトが可能です。5.5kg全自動洗濯機には、最短約10分で洗濯できる「お急ぎコース」などの便利な機能を搭載しています。調理家電はマイコンジャー炊飯器、電子レンジの2カテゴリを用意。炊飯器には「冷凍用」コースを搭載し、レンジは約30cmの大型弁当もらくらく入るワイドな庫内が特徴です。本シリーズは、必要十分な機能を備え、スタイリッシュなのにリーズナブルなのは大きな魅力。この春、新生活を始める人にとっては、狙い目のモデルといえるでしょう。

【家電大賞2017】今年一番の家電は何だ? 冷蔵庫部門では「献立を提案」「ビタミンCアップ」など先進機能が目白押し!

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GetNaviと白物家電専門ニュースサイト「家電Watch」による年に1度の家電アワード「家電大賞」が今年も開催!

 

このアワードは、掃除機や炊飯器、家事家電身だしなみ家電など全14部門、119アイテムのなかから「2017年のベスト家電大賞とそれぞれの部門賞を選出します。選出方法はみなさまの投票のみ! 専門家や編集部の票は一切なく、読者が考えるベストなものを決めましょう、という趣旨になっています。

 

家電大賞にノミネートされた119アイテムは、以下のページにまとめてありますが、今後は部門ごとに注目製品などを詳しく紹介していきます。

家電大賞2017の投票開始! 2017年のBest of 白物家電の栄誉は果たして……?」
http://getnavi.jp/homeappliances/201102/

 

生鮮食品の鮮度維持技術が著しく向上し、デザインで独自性を主張するモデルも

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今回は、冷蔵庫部門をご紹介。冷蔵庫の分野では、独自機能を備えたモデルに注目です。なかでもシャープのSJ-GX55DはAI(人工知能)とIoT(モノのインターネット化)を組み合わせたAIoT機能を搭載している点が貴重。中に入れている食材を登録して冷蔵庫に話しかけると、おすすめのメニューを提案するほか、食材の購入サイク ルを冷蔵庫が学習して買う時期を知らせてくれたり、天気予報や生活パターンに応じた情報を知らせてくれたりと、ユーザーの生活を賢くサポートしてくれます。

 

生鮮食品の鮮度維持技術は進化の一途をたどっており、日立は「真空チルド」、パナソニックは「微凍結パーシャル」、三菱電機は「氷点下ストッカーD」など、肉や魚をおいしく長持ちさせる独自の保存室を完備。野菜室の進歩も目を見張るものがあり、東芝は95%の高湿度と3~5℃の低温を保って野菜の鮮度をキープ。三菱電機は内部に3色LEDを配置し、野菜の光合成を促すことで、ビタミンCをアップさせるなど、驚きの技術を搭載しています。このほか、シャープはプラズマクラスター、パナソニックはナノイーと、微粒子イオンを放出して菌やニオイを抑える働きを持つのも見逃せません。

 

デザイン面の進化も顕著。アクアのAQR-SBS45Fはガラス扉で、ハンドル部分にはアルミ素材を採用するとともに、冷凍庫と冷蔵庫を隣り合わせに配置するサイド・バイ・サイドを採用。デザインで独自性を見せています。ひと昔前のモデルとは比べ物にならないほど進化した冷蔵庫の数々に、ぜひ注目してみてください。

 

冷蔵庫部門にノミネートされた6つの製品は以下のとおり。アワードに投票してもらうと、豪華賞品が当たることもあるのでぜひ参加ください!

「豪華賞品が当たる家電大賞2017への応募はこちら」
https://cgi2.impress.co.jp/watch/kaden/kadentaisho2017/form.html

【冷蔵庫部門ノミネートはコチラ!】 

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シャープ プラズマクラスター冷蔵庫 SJ-GX55D(左) AIoT対応で、各家庭の生活リズムを学習。献立や食品保存方法などをサポートしてくれます。

 東芝 べジータ GR-M600FWX(中) 野菜室とチルドルームの鮮度保持性能が向上。お掃除口を追加し、野菜室の手入れが簡単に。

日立 真空チルド R-XG6700H(右) 食品の鮮度を守る「真空チルド」搭載。低温冷蔵スペースは作りおき料理の保存に便利です。

 

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パナソニック パーシャル搭載冷蔵庫 NR-F603HPX(左) 本体幅は変わらず大容量化。庫内温度を調節するエコナビの進化で、省エネ性能が向上。

アクア パノラマ・オープンAQR-SBS45F(中) 右に冷蔵室、左に冷凍室を設けたサイド・バイ・サイドタイプ。ひと目で庫内を見渡せます。

三菱電機 置けるスマート大容量MR-WX52C(右) 高性能真空断熱材などの採用で省エネNo.1。ビタミンCを増やす野菜室なども搭載します。

 

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「冷蔵庫にある物でサッと料理できる人」になりたい。

今も昔も、「冷蔵庫にある物で、ササッと何か作れる」というのは、料理上手の条件のひとつであろう。女性はもちろん、男性でこれができたら、もう間違いなくモテる。

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「この料理を作るために必要な材料を揃えて作る」ならば、極端な話、小学生にだってできる。もちろん、レシピ本を片手にだ。

 

一方で、「冷蔵庫を開けたら、◯◯と◯◯、あと白米しかないから……だったら、◯◯を作ろう!」と頭の中でパパッと献立を考えて、サッと料理を完成させるためには、ある程度の料理経験がなくてはできない。料理のセンスも必要だ。

 

そしてもうひとつ、普段買い物をどうやってしているか、ここがキモだと思うのだ。

 

ぶっちゃけ、いま冷蔵庫に何がある?

あなたは、冷蔵庫の中身を常にいっぱいにしておくタイプか、それとも必要最低限のものしか置かず、食材を使い切ったら買い物に行くタイプ、どちらだろうか。

 

私の実家も夫の実家も、冷蔵庫の中は常に満タン状態。

 

一方わが家の冷蔵庫の中は、いつもスカスカだ。買い物に行ったばかりでも、7割入っていれば多い方。冷蔵庫自体が大容量タイプだからということもあるが、基本的にはある程度使い切ってから、買い物に行く。「今日の夕飯と明日のお弁当までは作れるな」と判断したら、その日は買い物に行かない。なんとなく、まだ食材(特に肉系)があるのに買い物に行くのは、負けな気がするのだ。きれいサッパリ使い切れたら、勝ち。誰と勝負しているのか、自分でもわからないが。買い物に行くと、つい余分な物まで買ってしまうので、私なりの節約方法でもある。

 

ただそうなると、もう少しで食材が底をつきそうなときに「お腹空いた! 何か作って!」と言われても、なかなか厳しい話である。だって、調味料くらいしかないのだから。あって納豆やチーズ、ちくわあたり。それに、野菜が少し。あとは米を炊くくらいしかできない。小麦粉もあるし、パンケーキは焼けるか。まあ、なんとか炒飯と味噌汁くらいはできそうだが、それでは「料理上手」の称号は得られないだろう。

 

何を常備しておけばいいのか

では、あるものでサッと料理するためには、冷蔵庫に何を入れておけばいいのだろう。そんなことを考えていたら、『家にあるものだけでスグ作れる! 買い物いらずのラクうまレシピ480品』(フーズ編集部・編/学研プラス・刊)という、なんとも惹かれるタイトルの料理本を見つけた。これを読めば、正解がわかりそうだ。

 

この本で扱われているのは、どこのスーパーでも手に入るメイン食材「豚肉・鶏肉・ひき肉・卵・大豆製品・キャベツ・もやし・トマト・じゃがいも・大根・にんじん・青菜」12種類。それに加えて、食べごたえを出したり、料理にコクやうまみを与えてくれるサブ食材「玉ねぎ・なす・ブロッコリー・きのこ類・ハム・納豆・ちくわ・梅干し・しらす・米」などなど。これらをうまく組み合わせると、なんと480品が作れるという。

 

つまり、「家にあるものだけですぐ作る」には、「メイン食材をできるだけ切らさないように、常にストックしておきましょう」ということだったのだ。私は根本ができていなかった。

 

レパートリーを増やすのと同じくらい、在庫管理能力が必要

子どもたちが大きくなってきて、最近は用意したおかずだけでは足りないことも少なくない。「もう少し食べたい!」にサッと応えて追加でメインをもう一品作れたら、母親としての株は急上昇するに違いない。家族で出かけて、疲れて帰ってきた後の夕食の準備はなんともしんどいものだが、みな腹ペコ状態。そんなときでも、満足してもらえる夕飯を作りたい。

 

たとえば、豚肉ひとつあれば、いろいろなサブ食材と組み合わせて「一口ジンジャーカツ」「豚肉のケチャップソテー」「ブロッコリーと豚こまのかき揚げ」「まいたけとしょうがの豚肉巻き揚げ」など、『家にあるものだけでスグ作れる! 買い物いらずのラクうまレシピ480品』には数えきれないほどのアレンジレシピが紹介されている。「ごめん! 冷蔵庫に何もないから作れない」ではなく、いつ何時食事が必要になっても大丈夫なように、ある程度の食材ストックは必要ということなのだな。

 

料理のレシピは頼りになる料理本に任せるとして、まずは冷蔵庫の在庫管理能力を高めなければ。使い切ってから買い物するのもいいが、せめて1日3食分くらいは作れる食材をストックしておこう。冷凍するのはあまり好きじゃないが(事実、冷凍庫こそガラ空き)、冷凍術をうまくマスターすれば、「ある物でサッと作れる人」にさらに近づけるはず。

 

ちょうど、これから買い物に行く。12種類のメイン食材を意識して、冷蔵庫の中身改革に励むとしよう。

 

(文・水谷 花楓)

 

【著書紹介】

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家にあるものだけでスグ作れる! 買い物いらずのラクうまレシピ480品

編集:フーズ編集部

出版社:学研プラス

キャベツ、じゃがいも、ひき肉など、いつも家にあるお馴染みの素材で作れる、買い物いらずの絶品おかずを大紹介。主菜、副菜はもちろん、ご飯、麺からおつまみまで、バリエーション豊かな全480品が勢ぞろいです。

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「ウチの冷蔵庫…クサっ」とならないために! 最新5モデルの冷蔵・冷凍「以外」の機能を家電のプロが徹底チェック

冷蔵庫は10年前の製品と比べて驚くほどの進化を遂げています。でも、いざ買い替えるとなると、どれも同じように見えて迷ってしまう人も多いはず。そこで今回は、主要5社の2017年新モデルのうち、4~5人の家庭で一般的な500Lクラスをピックアップ。家電選びのプロ、戸井田園子さんが5項目にわたって徹底検証していきます。「冷蔵・冷凍」「野菜室」などを検証した前回に引き続き、今回は、「清潔性・脱臭機能」「設置性・デザイン」 「省エネ性能」をチェック。併せて各モデルがどのような家庭に向いているか、結論を導き出していきます!

 

【今回のガイド】

家電コーディネーター

戸井田園子さん

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雑誌やテレビなど、数多くのメディアにひっぱりだこの家電専門家。ユーザー目線に立ったわかりやすい解説で、読者の厚い信頼を受けています。

 

検証モデルその1

省エネ性能もアップした、スリムな幅65cmの大容量冷蔵庫

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三菱電機
WXシリーズ
MR-WX52C(517L)
実売価格36万7070円

高性能真空断熱材の採用でさらなる省エネ性が図られた、「置けるスマート大容量」シリーズの新モデル。「クリーン朝どれ野菜室」は、世界初の「ハイブリッドナノコーティング」を使用した抗菌トレイを導入し、清潔さもアップしました。

【SPEC】●サイズ/質量:W650×H1821×D699mm/約118kg●容量:517L(冷蔵室 277L/野菜室 98L/製氷室 23L/瞬冷凍室 30L/冷凍室 89L)●ドア開閉タイプ:両開き(フレンチ)●ドア数:6ドア

 

【三菱 WXシリーズ 検証03 清潔性・脱臭機能】

汚れ防止の「クリーントレイ」はお手入れ簡単!

「野菜室の底に汚れ防止の『ハイブリッドナノコーティング』を施したトレイ『クリーントレイ』が追加され、お掃除のしやすさがアップ。エアコンにも使われている技術で、その力は立証されています。トレイは薄型なので簡単に取り出せて、キッチンのシンクで洗えます。ただ、トレイがあるのは後方の大きいスペースのみ。できれば、前面スペースにもセットして欲しかったですね」(戸井田さん)

↑大きなボックスを取り外して洗わなくてすむので、手入れが簡単です↑大きなボックスを取り外して洗わなくてすむので、手入れが簡単です

 

【三菱 WXシリーズ 検証04 設置性・デザイン】

大容量コンパクトで狭いキッチンでも効率的

「三菱は断熱材の薄型化で、いち早く大容量・コンパクトに着手したメーカーです。この機種は、65cm幅で容量517Lを達成していて、諦めていたスペースにも大きな冷蔵庫が置けると人気に。デザイン面では、ガラスドアがすっきりとした印象を演出。ガラスから透けてみえる地の模様は、ステンレスのヘアラインを思わせ、落ち着いた印象を醸し出しています。シックで重厚感があるブラウン系、ベーシックで空間に馴染みやすいベージュ系、シンプルで爽やかなホワイト系の3色展開で、どんなインテリアにも合わせやすいですね」(戸井田さん)

↑カラーは3色展開。キッチンの雰囲気に合った色が選べます↑カラーは3色展開。キッチンの雰囲気に合った色が選べます

 

【三菱 WXシリーズ 検証05 省エネ性能】

三菱のみの全室独立設計で部屋別に省エネ

「冷凍室(大)・冷凍室(小)・製氷室が、完全に仕切られた全室独立設計なのは三菱のみです。『瞬冷凍室』と『冷凍室』で違う温度帯にできるのは独立設計だからこそ。また、独立設計は、部屋ごとの使用状況に応じて適切な運転ができるのもメリット。扉の開閉による温度上昇が他の部屋に影響しない、使わない部屋だけ冷却を止めることができる、など省エネにもつながっています」(戸井田さん)

 

【結論 三菱 WXシリーズはどんな家庭にオススメ?】

買いだめをして少量ずつ使いたい家庭向き

「共働きなど、頻繁には買い物に行かない、買いだめスタイルのご家庭に向いています。食材の鮮度が維持しやすいので、食材管理を担当する主婦(主夫)にとっては、先々の献立を考えて材料を買わなくてすむのは大きな魅力。『食材を早く使わなくちゃ!』と焦ることが減り、ストレスも軽減されます。

 

また『瞬冷凍』は、食材を少量だけ使う家庭にもおすすめ。たとえばお弁当作りのときや、少人数世帯なら、冷凍保存してある肉や魚を必要な量だけカットして使えるのでとても便利です」(戸井田さん)

 

検証モデルその2

プラス50Lの大容量化を実現した「微凍結パーシャル」搭載モデル

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パナソニック

HPXタイプ

NR-F503HPX(500L)

実売予想価格35万4240円

新たに開発された新形状の薄壁筐体を採用し、本体幅はそのままに冷却部品をコンパクト化した「微凍結パーシャル」搭載冷蔵庫の新モデル。初搭載の「フラット冷却システム」と新「エコナビ」で省エネ性能も向上しています。

【SPEC】●サイズ/質量:W650×H1828×D699mm/約118kg●容量:500L(冷蔵室 258L/野菜室 105L/製氷室 17L/新鮮凍結ルーム 28L/冷凍室 92L)●ドア開閉タイプ:フレンチドア●ドア数:6ドア

 

【パナソニック HPXタイプ 検証03 清潔性・脱臭機能】

「ナノイー」が全室に行きわたって庫内を除菌!

「微粒子イオン『ナノイー』が全室に行きわたり、壁面に着いている菌や庫内に浮遊している菌を除菌し、清潔な状態をキープ。また収納量センサーで、庫内に食材がたっぷり入っているときは、スピーディーに除菌してくれる『パワフルモード』に切り替わります。ナノイーは脱臭効果もあって、庫内のニオイも取り除いてくれるのがうれしいですね」(戸井田さん)

↑ナノイーのイメージ。↑ナノイーのイメージ。全室に行きわたって除菌するため、食品を新鮮に、かつ庫内を清潔に保ちます

 

【パナソニック HPXタイプ 検証04 設置性・デザイン】

新モデルは幅のコンパクト化を実現!

「今年の新モデルは、機械室のコンパクト化、ボディの薄壁化、奥の収納スペースの拡大によって大容量ながら幅のコンパクト化に成功。幅650mmで500Lを達成しました。カラーはシックで上品なゴールド系、落ち着いた重厚感のあるダークブラウン系、シンプルなホワイト系のほかミラータイプも展開。取っ手の部分が目立たないデザインでスッキリとした印象です」(戸井田さん)

↑カラバリは3色のほかに、写真のミラータイプ「オニキスミラー」もあります↑カラバリは3色のほかに、写真のミラータイプ「オニキスミラー」もあります

 

【パナソニック HPXタイプ 検証05 省エネ性能】

省エネ技術「エコナビ」がきめ細かくムダを省く!

「さまざまなセンサーを採用した、パナソニックの省エネ技術『エコナビ』が優秀。光で収納量の変化を検知する独自の『収納量センサー』は、片側のみから検知する仕様から、左右で検知する仕様に進化して精度がアップしました。また、扉の開閉回数と時間まで検知し、使い方に合わせて霜取り運転の間隔を最適化する機能も搭載されています。生活リズムに合わせてきめ細かくエコナビで運転してくれるので、ほったらかしで省エネはバッチリです」(戸井田さん)

↑食品が減ってくると、「エコナビ」ランプが点灯して冷やしすぎのムダを省きます↑食品が減ってくると、「エコナビ」ランプが点灯して冷やしすぎのムダを省きます

 

【結論 パナソニック HPXタイプはどんな家庭にオススメ?】

小分けせず、一気にしまいたい清潔重視の家庭向き

「野菜室や冷凍室など引き出し収納のスペースが大きく収納がラクなので、一度にたくさんの買い物をして、がばーっと入れておきたいおおらかなご家庭向きです。食材を微凍結で少しずつ使えるので、作り置きしてお弁当作りをしている家庭にもおすすめ。『ナノイー』があるので、庫内の除菌・消臭をしたい清潔派の人も満足できそう」(戸井田さん)

 

検証モデルその3

約0.8気圧の「真空チルド」と炭酸ガスで食材の鮮度が長持ち!

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日立
「真空チルド」XGシリーズ

R-XG5100H(505L)

実売価格34万3440円

真空の効果で鮮度を保つ日立だけの「真空チルド」を搭載した冷蔵庫の新モデル。炭酸ガス生成能力を向上させた新「プラチナ触媒(ルテニウム配合)」により、食品表面の酵素の働きを抑えておいしく保存します。

【SPEC】●サイズ/質量:W685×H1818×D699mm●容量:505L(冷蔵室 269L/野菜室 94L/冷凍室 142L)●ドア開閉タイプ:フレンチドア●ドア数:6ドア

 

【日立「真空チルド」XGシリーズ 検証03 清潔性・脱臭機能】

製氷皿は外して洗えていつでも清潔

「特に目立った特殊な機能はないのですが、外して洗える製氷皿は清潔感があっていいですね。また、冷蔵室最下段が左右に2分割されているので、一枚の棚の幅が小さくなり、取り外しやすく、お手入れがしやすいのは他社より有利です」(戸井田さん)

 

【日立「真空チルド」XGシリーズ 検証04 設置性・デザイン】

デザインに関してはトレンドリーダー的存在!

「コンパクト化の面ではやや出遅れていますが、デザインに関してはトレンドリーダー的存在。ガラス扉、ミラー扉ともに、いち早く展開したのが日立です。また、扉の蝶つがい側をラウンド形状にすることで、扉の開閉時に角が出っ張らず、ギリギリまで壁に寄せて設置できる『スッキリ設置』も機能的。色は、クリスタルブラウン、クリスタルシャンパン、クリスタルホワイトの3色展開。地模様のない仕上げでスッキリ見えます」(戸井田さん)

↑クリスタルブラウンの設置例(写真はR-XG6700H)↑クリスタルブラウンの設置例(写真はR-XG6700H)

 

【日立「真空チルド」XGシリーズ 検証05 省エネ性能】

霜を利用した独自技術の「フロストリサイクル冷却」

「冷却器につく霜を利用して冷蔵室・野菜室を冷やす独自技術『フロストリサイクル冷却』を搭載。これにより、霜取り時間も短縮でき省エネにも貢献しています。ドアの開閉状況から冷蔵庫の使用パターンを学習し、深夜や留守中にヒーターを使う霜取りをするなど、庫内の温度上昇をできる限り抑えて省エネにつなげています」(戸井田さん)

↑運転時に冷却器に付着する霜を利用して、冷蔵室や野菜室を冷やすという逆転の発想がスゴイ!↑冷却器に付着する霜を利用して冷蔵室や野菜室を冷やし、コンプレッサーを止めるという逆転の発想がスゴイ!

 

【結論 日立「真空チルド」XGシリーズはどんな家庭にオススメ?】

鮮度のいい食材で毎日料理を作りたい家庭向き

「冷凍しなくて済む『真空チルド』は、生鮮食材を長持ちさせるだけでなく、食材を調味料に浸けておくと下味が染み込みやすく、下ごしらえの時短にもつながって本当に便利! 休日にまとめて下ごしらえや作り置きをするスタイルではなく、その日の食事はその日に作るというご家庭におすすめしたいです。デザイン面では、扉に地模様がない単一色なので、硬質な素材感やシンプルな印象が好きな方に向いています」(戸井田さん)

 

検証モデルその4

野菜の鮮度にこだわった、野菜室が真ん中の「ベジータ」シリーズ

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東芝
「べジータ」FWXシリーズ

GR-M510FWX(509L)

実売価格33万2640円

冷蔵庫の中段に使用頻度の高い野菜室をレイアウトした「ベジータ」の新モデル。野菜の乾燥を防いでうるおいを閉じ込める「ミストチャージユニット」を採用した「もっと潤う 摘みたて野菜室」で、野菜の保存性が高まりました。

【SPEC】●サイズ/質量:W650×H1833×D699mm/117kg●容量:509L(冷蔵室 260L/野菜室 112L/製氷室 20L/冷凍室 117L)●ドア開閉タイプ:両開き(フレンチ)●ドア数:6ドア

 

【東芝「べジータ」FWXシリーズ 検証03 清潔性・脱臭機能】

汚れがちな野菜室は「Ag抗菌ボックス」で清潔

「野菜室の内側のボックスはAg抗菌仕様で、腐敗の原因となる微生物の増加を抑制してくれます。また、野菜室のボックスの底には『お掃除口』が設置され、ケースを外すことなく野菜クズや泥を捨てることができるようになりました。野菜室が真ん中にあるので、下にゴミ箱を持ってくればお手入れもラクラク。さらに光触媒『ルネキャット』で、庫内の冷気を除菌・消臭してくれるのも便利です」(戸井田さん)

↑野菜室の底に穴が空いていて、そこから野菜くずなどを捨てられます↑野菜室の底に穴が空いていて、そこから野菜くずなどを捨てられます

 

【東芝「べジータ」FWXシリーズ 検証04 設置性・デザイン】

新モデルも大容量・コンパクト化を追求

「東芝は、三菱に次いで大容量コンパクトを実現したメーカーです。今年もさらに冷蔵庫の壁面を薄くすることで、大容量を進化させています。幅650mmで509L達成は、三菱に続く大容量です。扉カラーは高級感のあるダイヤモンドミラーです」(戸井田さん)

↑高級感のあるダイヤモンドミラー↑高級感のあるダイヤモンドミラー

 

【東芝「べジータ」FWXシリーズ 検証05 省エネ性能】

真ん中にある野菜室は省エネの面でも貢献

「2つの冷却器がある東芝独自の『ツイン冷却』で、プラスの温度帯とマイナス(氷点下)の温度帯それぞれに適したぶんだけ冷やすことで、省エネを実現しています。冷蔵庫はその構造上、プラスとマイナスの温度帯には仕切りにヒーターを入れているのが基本。そのため、冷凍室が中央だと、その上下がプラスの温度帯になるため、2本のヒーターが必要になります。その点、野菜室が中央だと、プラスの温度帯とマイナスの温度帯が上下に分かれるため、ヒーターがひとつで済むのです。ということで、野菜室が真ん中なのも、実は省エネには有利。新モデルは、断熱性能の向上もあって昨年モデルより10%の省エネになりました」(戸井田さん)

↑ツイン冷却」イメージ↑「ツイン冷却」イメージ

 

【結論 東芝「べジータ」FWXシリーズはどんな家庭にオススメ?】

野菜料理にこだわるヘルシーな家庭向き

「『野菜室は絶対に真ん中希望』というご家庭なら一択! また、大きなチルド室、野菜そのまま冷凍、高湿度の野菜室など、手間をかけずに食材維持管理がしやすい機能が多いので、『休みの日まで作り置きするためにキッチンに立つなんてイヤ!』という人にもぴったり。特に野菜の保存は、冷蔵・冷凍いずれにしても独自機能があるので、野菜料理を重視するご家族には大いにオススメできます」(戸井田さん)

 

検証モデルその5

献立を提案してくれるIoT時代を象徴するIoT冷蔵庫

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シャープ

SJ-GX50D

実売価格37万5840円

チルドルーム内を清潔に保つ高密閉構造の「プラズマクラスターうるおいチルド」を新たに採用。人工知能とIoTを組み合わせたクラウドサービス「COCORO KITCHEN」に対応し、献立や食品保存方法などを教えてくれます。

【SPEC】●サイズ/質量:W685×H1833×D699mm/109kg●容量:502L(冷蔵室 259L/野菜室 73L/冷凍室 170L)●ドア開閉タイプ:フレンチドア●ドア数:5ドア

 

【シャープ SJ-GX50D 検証03 清潔性・脱臭機能】

扉を閉めたあと「プラズマクラスター」を一気に放出

「シャープならではの『プラズマクラスターイオン』を庫内に充満させるため、浮遊菌や付着菌の除菌ができます。冷蔵室のドアを閉めた直後は、集中的にプラズマクラスターを放出してくれるのもキレイ好きには好評ですね。他社もそうですが、冷蔵室の棚はオールガラス棚でお手入れがラク。野菜室は、底に敷いてあるプレートだけ取り外して洗えるので、こちらも手入れが簡単です」(戸井田さん)

↑チルドルーム内を清潔に保ち、乾燥を抑える「プラズマクラスターうるおいチルド」↑チルドルーム内を清潔に保ち、乾燥を抑える「プラズマクラスターうるおいチルド」も搭載しています

 

【シャープ SJ-GX50D 検証04 設置性・デザイン】

「本体幅のコンパクト化はまだ対応していませんが、取っ手やフレームが一切ないデザインでスッキリ感はバッチリ。扉カラーには、下方に行くほど色が濃くなる『グラデーションレッド』と『グラデーションブラウン』があり、こちらは高級感と安定感あり。『ピュアホワイト』はシンプルなインテリアにおすすめです。扉に軽く触れると開く電動アシストドアで、両手がふさがっていてもドアの開閉ができるのが便利!」(戸井田さん)

20170914-s3-1-1↑上に行くほど淡い色になっていくグラデーションレッド(写真はSJ-GX55D)

 

【シャープ SJ-GX50D 検証05 省エネ性能】

人工知能が25項目にわたって節電をアシスト

「人工知能を利用した25項目の省エネ技術『節電25』を搭載。生活パターンに応じた省エネ運転をしてくれるモードで、通常運転より最大25%も節電できます。また、半ドアだと自動でドアが閉まる『オートクローズドア』機能も搭載。扉は得意のネイチャーテクノロジーを生かし、合わせ目にホタテ貝ようなの凹凸形状を施すことで、空気の流出入を減らし、断熱効果を向上。さらに省エネ性をアップしました 」(戸井田さん)

↑「節電25」の25項目の省エネ技術↑「節電25」の25項目の省エネ技術

 

【シャープ SJ-GX50D その他・IoT機能 】

IoT対応で冷蔵庫が献立を決めてくれる!

「他モデルの検証項目にはありませんが、本機でぜひ触れなければいけないのがIoT機能。IoT機能搭載は業界初の機能で、その目玉は献立相談ができること!  中に入れている食材を登録して冷蔵庫に話しかけると、おすすめのメニューを提案してくれます。また、食材の購入サイク ルを冷蔵庫が学習して買う時期を知らせてくれたり、天気予報や生活パターンに応じた情報を知らせてくれたりと、本当に賢い モデルです。新モデルでは、扉にスマホのような操作パネルが搭載されたので、スマホのアプリを使わなくても、冷蔵庫だけでも使えるIoT機能が拡大しました。今後の進化が楽しみです!」(戶井田さん)

液晶では「COCORO KITCHEN」のメニューを表示。右下に「聞いて」というアイコンがあり、これを押すと、献立のアドバイスや食材の買い忘れ通知や省エネのヒント、食材の保存テクニックなどを音声でアナウンスパネルでは「COCORO KITCHEN」のメニューを表示。右下に「聞いて」というアイコンがあり、これを押すと、献立のアドバイスや食材の買い忘れ通知や省エネのヒント、食材の保存テクニックなどを音声でアナウンスしてくれます

 

【結論 シャープ SJ-TF49Cはどんな家庭にオススメ?】

食材管理を徹底したい新しモノ好きな家庭向き

「なんといっても最先端のIoT技術をいち早く試したいというご家庭向きです。また、スマホとの連携で食材管理ができるので、ついつい二重買いをしてしまいがちな人や、夫婦それぞれ食材の買い物をするご家庭にも合っています。シャープ製だけに、独自のプラズマクラスターで庫内の除菌ができて、清潔好きな人にも向いています。メガフリーザーで冷凍食品の買いだめもできるので、共働きなど忙しいご家庭にもオススメです」(戸井田さん)

3分の1以上が冷凍庫…だと? 夫婦世帯の心がおどる約10万円のビッグフリーザー冷蔵庫

アクアは、大容量の冷凍室と、3温度切替が可能なセレクトルームを冷蔵室に内蔵した新シリーズ「FREEzing+(フリージングプラス)」冷凍冷蔵庫(3ドアタイプ AQR-VT32F:定格内容積320L)、(2ドアタイプ AQR-VD32F:定格内容積 324L)を11月17日に発売します。実売予想価格は10万4800円、2ドアタイプ AQR-VD32Fは9万9800円(いずれも税別)。

3ドアタイプ AQR-VT32F↑3ドアタイプ AQR-VT32F

 

↑2ドアタイプ AQR-VD32F↑2ドアタイプ AQR-VD32F

 

冷凍庫の収納力に優れ、冷凍スピードも速めて食品の劣化を防ぐ

「FREEzing+(フリージングプラス)シリーズ」は、「もっと大きな冷凍室が欲しい」というニーズに応えて発売された、大容量フリーザーを搭載したシリーズです。2ドアタイプ(AQR-VD32F)は、小分け収納がしやすいだけでなく、食品が見やすい透明の3 段ケースを冷凍室に内蔵しています。

 

3ドアタイプ(AQR-VT32F)は、冷凍室に買い物カゴ約3 個分(※容量 22L のカゴを使用)の食品を収納できる上下2室と内蔵2段の4段収納を採用。深さの異なる2つの引き出しを持ち、食材の出し入れや整理のしやすさにも配慮されています。また、冷凍室に「急速冷凍」機能を備えており、肉や魚をスピーディーに冷凍することが可能。熱伝導性に優れたアルミ素材を採用した、極厚「フリージングボード」でさらに冷凍スピードを速め、食材の氷結晶生成による細胞破壊を抑え、うま味をそのまま閉じ込めます。 極厚「フリージングボード」には、60℃の食品まで置けるので、あつあつのご飯もそのまま冷凍できます。

↑3ドアタイプは上下2室×2段の4段収納↑3ドアタイプの冷凍室は上下2室×2段の4段収納

 

3ドア・2ドアタイプともに冷蔵室には、温度帯の切替えが可能なセレクトルームを内蔵。 野菜(約4~6℃)、冷蔵(約4℃)、チルド(約0℃)の3つの温度帯に、本体前面タッチパネルで簡単に切り替えができます。使い方に合わせて野菜や肉、魚などの食材に適した温度帯を自由に選べます。

 

また、フレッシュルームには同社独自の「HCS-Vフィルター」を搭載し、主要成分であるセルロースの効果により野菜などの保存に適した湿度にコントロール。また、脱臭、除菌効果のある「DEO FRESH」フィルターを採用し清潔さも保ちます。

 

アクアといえば、ステンレスの質感が際立つ冷蔵庫を発売するなど、スタイリッシュなモデルを発売することでも知られ、今回もライトシャンパン、スパークリングロゼといった、従来の冷蔵庫にはあまり見られないカラーリングも魅力。また、10万円前後と価格も手ごろなうえ、冷凍庫も大きいのは大きなメリットです。冷凍食品のまとめ買いやおかずの作り置きもたっぷり収納できそうなので、忙しい共働きの夫婦世帯などには重宝しそうですね。

 

アクア

3ドア冷凍冷蔵庫 AQR-VT32F

●サイズ/質量:W595×H1770×D675㎜/79kg●カラー:ライトシャンパン、スパークリングロゼ●定格内容積:320L(冷蔵室202L、冷凍室118L)●年間消費電力量(50/60Hz):348kWh/年●2021年省エネ基準達成率:101%

 

2ドア冷凍冷蔵庫 AQR-VD32F

●サイズ/質量:W595×H1770×D675㎜/71kg●カラー:ライトシャンパン、スパークリングロゼ●定格内容積:324L(冷蔵室202L、冷凍室122L)●年間消費電力量(50/60Hz):344kWh/年●2021年省エネ基準達成率:103%