先端にレーザー照射ユニットを備えたヘッドを新搭載。下方1.5度の角度にレーザー光を照射し、肉眼では見えにくい微小なホコリを可視化します。吸気口のピエゾセンサーで吸引したゴミのサイズと量を計測し、液晶画面にリアルタイム表示。ゴミの量に応じて吸引力を自動調整し、ゴミの多い場所ではパワフルに掃除しつつムダなバッテリー消費を抑えます。吸引力は従来モデルのDyson Digital Slimの1.5倍、最長運転時間も約60分になり家中の掃除に対応。
先端にレーザー照射ユニットを備えたヘッドを新搭載。下方1.5度の角度にレーザー光を照射し、肉眼では見えにくい微小なホコリを可視化します。吸気口のピエゾセンサーで吸引したゴミのサイズと量を計測し、液晶画面にリアルタイム表示。ゴミの量に応じて吸引力を自動調整し、ゴミの多い場所ではパワフルに掃除しつつムダなバッテリー消費を抑えます。吸引力は従来モデルのDyson Digital Slimの1.5倍、最長運転時間も約60分になり家中の掃除に対応。
デュアルブラシ掃除機の国内での先駆けとなったのが、2020年11月に発売されたバルミューダの「BALMUDA The Cleaner」。独自の「ホバーテクノロジー」により、浮遊感のあるかけ心地を実現しています。
「『BALMUDA The Cleaner』は、2つのブラシを内側に回転させることで床との摩擦を減らし、浮いているかのような感覚で掃除できるのが最大の魅力です。さらに、ヘッドが360度くるくると回転するため、操作は自由自在。いろいろな方向に動かすことができるので、これまでの“押して引く”掃除スタイルよりも、短時間でササッと掃除することが可能になりました」
韓国で2020年7月に先行発売され、好評を博していた「Dyson omni-glide」。2021年4月に満を持して、日本でも発売となりました。「BALMUDA The Cleaner」と同様、2つのブラシを搭載することで“浮遊感”と“自由自在な操作性”を実現した、ダイソンの掃除機のなかでもより操作性に特化したモデルです。
「バルミューダの『BALMUDA The Cleaner』と同じように、2本のブラシの効果で床を滑るような、なめらかなかけ心地を実感できる掃除機です。縦にも横にも動かすことができるので、障害物の周りもストレスなく掃除することができます。従来モデルと比べると吸引力が弱いと感じる人もいるかもしれませんが、押しても引いても大小のごみをよく吸い取ってくれるので、より効果的に掃除できます」
バルミューダが2020年の11月に発売したホバー式クリーナー「BALMUDA The Cleaner」(バルミューダ ザ・クリーナー 直販価格税込5万9400円)は、独自の「ホバーテクノロジー」による浮いているような操作感と360°全方向に動かせる自在な動きで注目を浴びました。
↑BALMUDA The Cleaner。ホワイト(左)とブラック(右)のカラバリがあります。サイズは幅300×奥行165×高さ1240mm、質量は約3.1kg(フィルター含む)。運転時間は標準モード30分、強モード10分、充電時間は約4時間
さらに今年4月にはダイソンが同様のコンセプトの製品を日本でも発売し、再度話題に上っています。そこで今回、「BALMUDA The Cleaner」開発のキーマンであるプロダクトデザインチームの比嘉一真さんに改めて開発の現場で起こっていたことを、プロダクトマーケティングチームの原賀健史さんに今後の方針をうかがいました。
↑開発当初のラフデザイン。ジョイント部が自在に動き、2本のブラシでスティックの軸に電源スイッチがあるなど、この時点ですでにBALMUDA The Cleanerの原型ができていたのがわかります。右下のスケッチのように、当初はダブルブラシのうち、カーペット用のブラシとフローリング用のブラシを分けることを想定していました(現行製品は2本とも同一のブラシを使用)
↑ダブルブラシを搭載するDyson Omni-glide。BALMUDA The Cleanerと同様、自在に動くジョイント部を持ち、ヘッドの底部にキャスターホイールを配置することで、全方向へスライドさせることができます
――2年の開発期間を経て、BALMUDA The Cleanerは2020年の11月に発売されるわけですが、それ以前の2020年7月、ダイソンは、同じ様にダブルブラシを持つ製品「Dyson Omni-glide(ダイソン オムニグライド)」を韓国で発売しています(日本での発売は2021年の4月)。これについて、どのように感じましたか?
原賀 市場ではスティッククリーナーが主流の中、「自由自在に動く掃除機」として、一つのカテゴリとして認識いただけたと思います。バルミューダは扇風機で「DC扇風機」、トースターで「スチームトースター」というカテゴリを作りました。実は今回、BALMUDA The Cleanerでも同様に市場のカテゴリを作ることも目指していたため、同様のコンセプトの製品が出ることで、お客様にも「こういう選択肢もあるんだ」と感じていただけたのではないかなと思います。今回、掃除機を担当して研究しましたが、各社それぞれいいところがあると思います。もちろん、僕はこれ(BALMUDA The Cleaner)が一番好きですが(笑)。
今後もクリーナーはラインナップの拡充や製品の改良を行う
――原賀さんがおっしゃるように、「BALMUDA The Cleaner」は2本のブラシを持つ掃除機の市場を作り出す可能性がありますよね。御社は高級扇風機や高級トースターの市場を作った例もありますし。
原賀 そうですね。特に、これまで積極的に掃除をしていなかった方に対して訴求するパワーは大きいかと。寺尾が試作機を家に持って帰って使ったところ、「掃除が楽しいんだよ」と言っていました。また、体験会や量販店の店頭でお客様が初めて手に取って使ったとき、みなさん、必ず驚きの表情をされるんです。その意味で、「BALMUDA The Cleaner」は新しい体験のもと、掃除に対する意識を変えることができると自負しています。ただ、一方で購入者アンケートやユーザーレビューを見ると、必ずしも良さが伝わってきているわけではありません。多くの人に素晴らしい体験をしてもらうためには、もっと製品を磨き上げていかねばならないと思っています。
ショッピングサービス「ひかりTVショッピング」で、「進撃の巨人」の人気キャラクター、リヴァイ兵長の完全録り下ろしボイス内蔵ロボット掃除機「Roborock S6 Pure 進撃の巨人 リヴァイ兵長オリジナル音声モデル」(以下、リヴァイ兵長オリジナル音声モデル)が独占販売されます。発売は6月9日で、価格は6万9800円です。
ちなみに、ダイソン オムニグライドを見た家電メディア関係者がおそらく全員、思ったことがあります。それは、本機が昨年11月に発売されたバルミューダの「BALMUDA The Cleaner」によく似ている……ということ(ダイソン オムニグライドは韓国で昨年7月に先行発売)。2つのブラシによる浮いているような操作感、ヘッド底部のローラー(キャスターホイール)、自在に曲がるジョイント部……そっくりですね。
↑バルミューダの「BALMUDA The Cleaner」(実売価格5万9800円)。2つのブラシをそれぞれ内側に回転させ、床面との摩擦を低減。クリーナー自体が浮いているかのようなの操作感を実現するとともに、2つのキャスターを搭載してあらゆる方向への移動を実現しています
そっくりなアイテムなので、比べずにはいられない……! というわけで、ダイソン オムニグライドとBALMUDA The Cleanerの使用感を(記憶を頼りに)比較してみると、BALMUDA The Cleanerのほうが浮いている感触があり、移動の滑らかさで言えばこちらが上という印象です。また、ヘッドの大きさはBALMUDA The Cleanerが幅300mm、ダイソン オムニグライドは幅208mmなので、一度に掃除できる面積はBALMUDA The Cleanerのほうが大きいといえるでしょう。
なお、バルミューダは約3.1㎏とやや重いですが、メインとなる機構がヘッド付近に配置され、重心が下部にあるため、滑らせて操作するぶんには本体の重さを感じることはありません。とはいえ、やはりヘッドを持ち上げて段差やモノを避けるような動作は苦手。一方、ダイソン オムニグライドは重心がハンドル側にあり、重さは1.90㎏と軽量です。その点、段差やモノが多い狭小な住宅では、軽くて小回りの利くダイソン オムニグライドが活躍する場面も多いはず。シンプルな大空間にはBALMUDA The Cleaner、モノが多く狭い住宅にはダイソン オムニグライド、といった住み分けが成立するかもしれません。あとは、“メカメカしい”掃除機が好きならダイソン、ミニマルなイメージを好むならバルミューダ、とデザインで選ぶか。ちなみに、アタッチメントの種類と完成度はダイソンに軍配。現状ではこのようなイメージです。あとはユーザーがどのように反応するのか、面白いモデルであることは間違いないので、引き続き注目して見ていきましょう。