iPadとHomePodの合体スマートディスプレイ、早ければ2025年に発売かも

iPadのようなディスプレイを搭載した「HomePod」が早ければ2025年にも登場するとの情報を、Bloomberg(ブルームバーグ)のMark Gurman(マーク・ガーマン)記者が報告しています。

↑MacRumorsより

 

AppleがiPadとHomePodを合体させたような製品を開発してるのは以前から報告されており、著名アナリストのMing-Chi Kuo氏は「7インチディスプレイを搭載したHomePodが2024年初頭に登場する」と報告していました。またこの製品は「tvOS」をベースとして開発しているようです。

 

Gurman記者によれば、Appleは海外サプライヤーと協力し、ディスプレイを搭載したHomePodの初期作業を開発したとのこと。発売が間近に迫っていると考える証拠はないものの、この計画がすすめば早ければ2025年にも製品が発売されるというのです。

 

また、AppleはHomePodと「Apple TV」「FaceTimeカメラ」を組み合わせたデバイスや、壁にマグネットで取り付けられるiPadのようなスマートディスプレイも検討しているとのこと。しかし、これらの製品が発売されるかどうかは不明だとしています。また、Appleのスマートホーム製品の計画は「優柔不断だ」とも指摘しています。

 

HomePodは、一時は製品販売が終了したものの、2023年には新バージョンのHomePodが登場しました。このHomePodにiPadを合体させれば、魅力的なスマートディスプレイになると考える人は多いはず。Appleのスマートホーム分野へのさらなる進出に期待したいものです。

 

Source: Bloomberg via MacRumors

HomePodとiPad miniが合体? 新デバイスがtvOSでテスト中か

Apple(アップル)がスマートスピーカー「HomePod」と共同で動作する「iPad mini」のために「tvOS 17」でテストしていると、海外メディアの9to5Macが報じています。

↑9to5Macより

 

AppleがHomePodを発展させた「スマートディスプレイ」を開発しているとの情報は複数筋から報じられており、Bloomberg(ブルームバーグ)は「HomePodとApple TVを合体させたデバイスを開発している」と報じていました。またアナリストのMing-Chi Kuo(ミンチー・クオ)氏は、「7インチディスプレイを搭載した大型のHomePodが開発中」と報告しています。

 

Appleが先日リリースした「tvOS 17.2」のベータ版から見つかった、今回の情報。それによれば、同OSは「Apple TV」やHomePodだけでなく、「iPad mini 6」のサポートが含まれていたというのです。さらに、開発者向けアプリ「Xcode 15」に付属する「tvOS 17 SDK」も、iPad mini 6をサポートしていました。

 

先日には、本体上部に液晶ディスプレイを搭載したHomePodのプロトタイプが流出しました。AppleがHomePodの新たな進化の形を模索していることは、間違いなさそうです。

 

Source: 9to5Mac

次期HomePodにディスプレイ? プロトタイプ画像が流出か

Apple(アップル)が上部に液晶ディスプレイを搭載した「次期HomePod」を開発しているとの情報を、リークアカウントのKosutamiや海外メディアの9to5Macが報じています。

↑Kosutami / Xより

 

まず上の画像は、Kosutamiが公開した次期HomePodのプロトタイプとされる画像です。本体上部には現行モデルのHomePodよりもずっと大きなタッチスクリーンセンサーがあり、ここが液晶ディスプレイとして動作するようです。

 

そして9to5Macも、今回の画像が「次期HomePodのプロトタイプのひとつ」だと確認しています。液晶ディスプレイを搭載した次期HomePodのプロトタイプは「B720」と呼ばれており、近い将来にリリースされる可能性があるようです。

 

9to5Macは液晶ディスプレイを搭載した次期HomePodのリリースに向け、Appleが「tvOS」のアプリの一部を書き換え、異なるディスプレイ形状でも実行できるようにしてるしてると伝えています。これには、「Apple Music」や「Apple Podcast」が含まれるようです。

 

このようなプロトタイプは実際に開発されていたとしても、製品としてはリリースされないこともよくあります。液晶ディスプレイを搭載した次期HomePod、はたして実現するのでしょうか?

 

Source: Kosutami / X, 9to5Mac

アップルの新HomePodなど、プロがいま気になるオーディオ製品はどれ?

プロが厳選した最先端を行く“ヒット間違いなし!”豊かなサウンドを満喫できるオーディオ製品を紹介。

 

こちらは「GetNavi」2023年5月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

手軽にマイホームシアターを体感できる3Dサウンドヘッドホン

ヤマハ
YH-L700A

実売価格6万6000円

<映画や音楽コンテンツを没入感の高い音で楽しめる>

サウンドバーよりも手軽にシアター体験ができるワイヤレスヘッドホン。2ch音源を立体音響に変換する「3D サウンドフィールド」や、7つの「サラウンドモード」といった独自の3次元音場再生機能を備え、あらゆるコンテンツを最適な3D音場で再現する。

 

【プロも注目】

映像に合わせた音場拡張効果を楽しめる『3D サウンドフィールド』を搭載。同社独自のノウハウが詰まったリアルなサラウンド感が堪能できます」(AVライター・野村ケンジさん)

↑「ヘッドトラッキング」機能を搭載。顔の向きと頭の動きを感知して音の鳴る位置を調整し、周囲で音が鳴っている感覚を生む

 

【ヒットアナリティクス】
ハイレベルなサラウンドに加え先進のインテリジェント機能が光る

サラウンド機能が最大の目玉だが、聴覚保護のリスニングケア(アドバンスド)やパーソナライズ可能なリスニングオプティマイザーなどインテリジェントな機能も魅力。ヘッドホンとしては高価だが、本格的なサラウンドシステムを揃えるよりは手ごろだ。

■先進技術:5/顧客ニーズ:4/市場の将来性:4/独自性:4/コスパ:2

 

画期的なサウンドと進化した知能を兼備する新HomePod

Apple
HomePod(第2世代)

実売価格4万4800円

<安全で安心なスマートホーム体験を提供>

音声アシスタントSiriに対応したスマートスピーカー「HomePod」の新作。独自のオーディオテクノロジーにより、豊かで深みのある低音、自然な中音、クリアで繊細な高音を再生する。Siriとの連携機能も強化され、スマートホームのハブとしても活躍。

 

【プロも注目】

HomePod miniと同等の使い勝手でありながら、さらにウーファーによる重低音の体験が可能。Apple TV 4Kを介したTV連携も魅力です」(モバイルライター・井上 晃さん)

↑サウンドをリアルタイムで最適に調整。パワフルかつクリアな音響体験を提供してくれる

 

【ヒットアナリティクス】
価格を超えた特別な音が体感できる

本機のポテンシャルを最大限に発揮するなら、本体を2台と、対応世代のApple TV 4K、ARC/eARC対応の薄型テレビを揃えて特別なホームシアターを構築したい。本機を2台購入すると約9万円の出費となるが、映画館に迫るサウンドは十分な価値アリ。

■先進技術:5/顧客ニーズ:5/市場の将来性:4/独自性:4/コスパ:4

 

 

無線で7.1.4chシステムが実現! 完全ワイヤレスサウンドバー

JBL
BAR 1000

実売価格14万3000円

<オーディオ知識がなくてもリアルサラウンドが完成>

最新の立体音響フォーマット「Dolby Atmos」や「DTS:X」に完全対応した、本格的な7.1.4chのサラウンドシステム。サウンドバーにワイヤレス・サブウーファー、充電式ワイヤレス・サラウンドスピーカーで立体音場を創出する。

 

【プロも注目】

完全ワイヤレスのリアスピーカーを装備し、ギミックではない自然なサラウンド感が得られます。本体に接続すると自動的に充電される仕組みも便利」(AV評論家・藤原陽祐さん)

↑「MultiBeam」テクノロジーを採用。サウンドバーながら、Dolby AtmosとDTS:Xを完全な立体音響として再現できる

 

【ヒットアナリティクス】
ホームシアターシステムに完全ワイヤレスの波が押し寄せる!?

JBL初の「完全ワイヤレス」のリアスピーカー採用モデル。「常設」から「使うときだけ置く」という発想の転換で、リアルな7.1.4chサラウンドが実現する。サウンドバーとしてはやや高価だが、オールインワンのシステムであることを考えればおトクだ。

■先進技術:4/顧客ニーズ:5/市場の将来性:4/独自性:4/コスパ:3

 

 

Appleのスマートスピーカーって買っていいの?Sonosは?最新スマスピのトレンド

春は新しい生活が始まる季節です。そして今年は年初から注目のスマートスピーカーが次々に発売を迎えています。つまり、音楽などエンターテインメントを楽しむ環境を整えるならばいまが狙い目。

 

今回は「音質」にもこだわり抜いた、Appleの「HomePod」とアメリカの人気スピーカーブランドであるSonos(ソノス)の新製品「Era 300」の特徴を比較しながら、最新スマートスピーカーのトレンドを紹介したいと思います。

 

「音質」にこだわるプレミアム級スマートスピーカーがいまおもしろい

↑Sonos「Era 300」(左側)とApple「HomePod」(右側)。2つの最新プレミアムモデルのスマートスピーカーをレビューします

 

スマートスピーカーといえば、SiriやAlexaなどAIアシスタントを声で呼び出して、スマート家電を遠隔操作できるガジェットとしての印象を強く持っている方も少なくないと思います。

 

最新のスマートスピーカーはその機能をもちろん搭載しながら、いっそうオーディオ製品としての「音質」にこだわっています。今回注目するAppleのHomePodとSonosのEra 300は、代表的なプレミアムクラスの高音質スマートスピーカーで、そろって特徴的な機能をそなえています。

 

トレンドその1 今後増えそうな空間オーディオにいち早く対応

ひとつは、両製品ともに360度全方位から心地よいサウンドに包まれるようなリスニング体験を実現する「空間オーディオ」に対応していること。空間オーディオによる立体音楽体験はヘッドホン・イヤホンによるポータブルリスニング、サウンドバーによるホームシアターにも急速に広がりました。

 

これからは空間オーディオに対応するスマートスピーカーも続々と増えそうです。トレンドを先取りできることからもHomePodとEra 300は要注目です。

↑ストリーミングサービス内の空間オーディオ対応楽曲を再生すると、立体的な音楽リスニングが楽しめます

 

トレンドその2 空間に合わせてサウンドを自動で最適化

HomePodとEra 300は、スピーカーを置いた空間の音響に合わせてサウンドを自動で最適化する機能も搭載しています。初期設定の手間をかけることなく「自動で最高の音質」に調整できるスマートスピーカーも主流になりそうです。ただし、HomePodとEra 300の自動最適化機能は少し使い勝手が違います。後ほど実機による使用感をレポートします。

 

トレンドその3 スマートホームの最新規格「Matter」に注目

AppleのHomePodは「Matter(マター)」というスマートホームの新しい規格に対応しました。従来HomePodシリーズで遠隔操作ができるのはApple独自規格のHomeKitに対応するスマートホーム機器だけでした。今後はGoogleやAmazonもサポートするMatter対応の生活家電や照明器具、ホームセキュリティ機器も広く遠隔操作ができるようになることも覚えておきましょう。

 

なお、SonosのEra 300はAmazon Alexaによるスマートホーム機器のコントロールに対応しています。

 

HomePodとEra 300の共通点その1 ホームシアター環境にも発展

HomePodとEra 300の特徴を個別に掘り下げる前に、さらにふたつの製品に共通する点をチェックしておきましょう。

 

空間オーディオのほか、サウンドの自動最適化機能と音声によるスマートホーム機器の操作に対応していることは先に触れました。

 

音楽再生については2台同じスピーカーをそろえると、ステレオ再生が楽しめます。またHomePodはApple TV 4Kにペアリングして映画に音楽、ゲームなどコンテンツのサウンド再生を受け持つことができます。大画面テレビに内蔵されているスリムなスピーカーのサウンドを補強する手段としてとても効果的、かつ経済的です。

 

Era 300は同じスピーカーを2台ペアリングしたうえで、Sonosのサウンドバー「Arc」、または第2世代の「Beam」を介してドルビーアトモスに対応する映画を楽しむ本格ホームシアターに拡張ができます。

↑2台のEra 300に、Sonosのサウンドバーを追加すると本格的なサラウンド再生システムに発展できます

 

HomePodは4万4800円(税込)、Era 300は6万9800円(税込)と、単体でも価格がプレミアムなスマートスピーカーです。すぐに2台のスピーカーと、ほかに連携する機器をそろえることは予算的に難しいかもしれませんが、将来の発展性が確保されているので「長く楽しめるスマートスピーカー」であると言うことはできるでしょう。

 

なお、HomePodとEra 300はどちらも無料の専用アプリを使ってサウンドのバランスを整えたり、さまざまな機能を設定できたりします。

 

HomePodとEra 300の共通点その2 自宅内で設置する際の自由度の高さ

Wi-Fiでホームネットワークに接続すれば、AppleのAirPlayを使ってiPhoneやiPad、Macなどで再生したコンテンツのサウンドをよりいい音で楽しむことができます。

↑SonosのEra 300もAirPlayによるワイヤレスリスニングに対応しています

 

ふたつのスピーカーは本体にバッテリーを内蔵していません。電源ケーブルによる給電が必要です。よって、屋外での使用には不向きですが、設定を済ませた後はホームネットワークの通信範囲内で電源が確保できる場所であれば、自由に設置できます。都度、サウンドの自動最適化機能を活用すれば、いつでもベストなサウンドが楽しめるわけです。

↑スピーカーの電源はケーブルによる給電が必要。持ち運びは可能なサイズ感なので、電源が確保できれば室内で場所を自由に移動しながら楽しめます

 

カスタマイズの自由度がとても高いEra 300

ふたつのスピーカーの共通点を確認できたので、続いて各製品の特徴を掘り下げてみたいと思います。まずはSonosのEra 300から。

 

Era 300は音楽ファンだけでなく、オーディオを趣味として楽しむ方々のこだわりにも応えられる、カスタマイゼーションの自由度がとても高いスマートスピーカーです。

 

音質などのカスタマイゼーションは専用アプリ「Sonos」から行ないます。このアプリがiOSとAndroidの両方に対応している点もポイントが高いと思います。なぜならHomePodを楽しむためには、最新バージョンのiOS搭載iPhoneまたはiPadOSを搭載するiPadが必要だからです。

↑専用アプリのSonosはAndroid、iOS両方のプラットフォームに対応。見え方はほぼ同じです

 

Sonosアプリでは、ユーザーが利用しているさまざまな音楽配信サービスをひも付けることもできます。たとえばAmazon Music UnlimitedとApple Musicを連携しておけば、Sonosアプリの検索機能からふたつの音楽サービスが配信する楽曲やアーティストの「横串検索」ができます。

 

筆者はよく海外のラジオを聴きながら仕事をしています。その際、Sonosアプリに内蔵されているインターネットラジオの検索・聴取機能「Sonos Radio」がとても重宝します。

↑Sonosアプリには音楽プレーヤー機能のほか、独自のインターネットラジオのポータル機能「Sonos Radio」や、複数音楽サービスの横串検索が搭載されています

 

先に触れたサウンドの自動最適化は「Trueplayチューニング」という機能を使います。こちらの機能もiOSとAndroidの両方に対応しています。iPhoneの場合は「高度なチューニング」を選ぶと、iPhoneのマイクを使って部屋の隅々まで音響環境を測定しながらより正確なチューニングができます。

↑Era 300が搭載する自動最適化機能のTrueplayチューニング。iOSはiPhoneのマイクを使った高度なチューニングが可能

 

もうひとつEra 300が魅力的なポイントは「多彩な音楽ソースの入力に対応している」こと。Bluetooth接続に加え、専用アクセサリーを介してアナログ音声入力ができるスマートスピーカーなのです。

 

Bluetooth接続については、HomePodは対応していません。もしBluetooth対応のポータブル音楽プレーヤーやWindowsパソコンのサウンドを音のいいスピーカーで楽しみたいのであればEra 300を選ぶべきです。

 

専用アクセサリーとしては、SonosがEra 300のために販売する変換アダプター「Sonos Line-In Adapter」があります。外部の再生機器、たとえばアナログレコードプレーヤーも繋げられるので、「ジャケ買い」してしまったアナログ盤を聴く環境を整えてみてはいかがでしょうか。

↑Sonos純正のUSB-Cに対応するアダプターを使ってEra 300とさまざまな音楽ソースプレーヤーをケーブルで接続できます

 

「シンプルにいい音」のコンセプトを極めたHomePod

AppleのHomePodは、手軽にいい音を楽しみたいiPhone/iPadのユーザーにおすすめのスマートスピーカー。毎日の音楽再生やSiriによるスマートホームの音声操作もとにかくシンプルなところが大きな特徴です。

 

基本的には数ステップで完了する初期設定を済ませてしまえば、あとは操作方法などを覚えなくても誰でも簡単に使いこなせます。HomePodは常時自動でサウンドの最適化をしているので、ユーザーがその設定を意識する必要がないのも特徴です。もちろん、iOS/iPadOSの「ホーム」アプリには「低音を減らす」のような、夜間の音楽リスニングに便利な設定メニューなどもそろえています。

↑iOSのホームアプリからHomePodをコントロール。夜間の音楽再生に便利な「低音を減らす」機能もあります

 

音声による楽曲の検索・再生に対応する音楽サービスはApple Musicに限られますが、AirPlayを使えばほかの音楽サービスやYouTubeなど、動画配信サービスの音声をHomePodに飛ばして聴くこともできます。

 

また、HomePodにiPhoneを近づけるだけで、iPhoneで聴いているサウンドを素早くHomePodに引き継げるHandoffという機能もあります。iPhoneと連携する機能の完成度がとにかく高いので、スマートスピーカーの購入を検討しているiPhoneユーザーには、まずHomePodシリーズをおすすめしています。

↑iPhoneで再生中のコンテンツを素早くHomePodに引き継げるHandoffも便利。外出先から帰ってきたときなど、聴いている音楽をスムーズにHomePodで再生できます

 

先にお伝えしたように、スマートホームの新規格であるMatterに対応したこともHomePodの魅力です。先日ソフトバンクグループのSB C&Sが、いち早くMatterに対応するスマートリモコン「SwitchBotハブ2」を発売しました。今後も続くことが予想されるMatter対応スマートホームデバイスの拡大に先回りして、いまHomePodを手に入れる価値は大いにあると思います。

 

クリアな音の広がりのEra 300、一体感に富んだサウンドのHomePod

最後に音の違いを確かめるために、Apple Musicで配信されている空間オーディオ対応の、松任谷由実のベストアルバム「ユーミン万歳!」から『中央フリーウェイ』を選曲して、Era 300とHomePodのサウンドキャラクターを聴き比べてみました。

↑Apple Musicで配信されている空間オーディオ対応の作品で、Era 300とHomePodを聴き比べました

 

Era 300は本体に全6基のスピーカーユニットを内蔵しています。うち1基のドーム型トゥイーターを天面上向きに配置したことで、空間オーディオに対応する楽曲は特に高さ方向に鮮やかな音の広がりをつくり出します。さらに、Sonosアプリから「ハイトオーディオ」を選んで高さ成分の調整もできます。

↑高さ方向の音成分を調整できるハイトオーディオ機能

 

クリアな音の広がり感は、ほかのスマートスピーカーを圧倒するほどにハイレベルです。ボーカルの声の輪郭はディティールの描写力に富んでおり、ボーカリストが歌に込めた感情をリアルに引き出します。また、空間の見晴らしが透明感に富んでいて心地よいです。ベースは力強く瞬発力も豊か。底力を感じさせます。

 

一方のHomePodは、内部下側に5基のビームフォーミングトゥイーターを全方位に向けて配置。加えて1基の大型ウーファーを設けて、スムーズで一体感に富んだサウンドを再現できるスマートスピーカーです。

 

中高音域は明るく開放的。歌声や楽器のメロディラインが煌びやかに感じられます。タイトな低音は重心が低く安定感が抜群。音像の立体感がとても鮮明です。エレクトリックピアノやストリングスの演奏がふわっと包み込むような、空間オーディオ体験も熟成されています。爽快なベースラインの疾走感は、ドライブがテーマのこの楽曲の魅力を存分に引き出します。

 

AppleとSonos、どちらのスピーカーも開発者が明快に意図した音づくりの方向性をしっかりと感じられると思います。価格はプレミアムですが、手に入れたあとは「うちのメインスピーカー」として長く愛着を感じながら活用できる良い買い物になるでしょう。

 

【フォトギャラリー(画像をタップすると閲覧できます)】

ディスプレイ付きHomePod、投入は来年に延期? コスト削減の一環か

「ディスプレイを搭載したHomePod」の投入が早くても来年に延期されたことを、Bloomberg(ブルームバーグ)が報じています。

home-pod
↑画像は「HomePod mini」

 

Apple(アップル)がHomePodにディスプレイを搭載した製品や、あるいはHomePodにApple TVを合体させた製品を開発していることは、以前より報告されていました。また著名アナリストのMing-Chi Kuo(ミンチー・クオ)氏は、「7インチディスプレイを内蔵したHomePodが2024年初頭に登場する」と報告しています。

 

Bloombergによれば、ディスプレイを搭載したHomePodの投入の延期は、業務効率化のためのコスト削減の一環として決定されたとのこと。そのかわり、Appleは「AR/VRヘッドセット」などのより差し迫ったプロジェクトに予算を割り当てることができると報じています。

 

また現在、Google(グーグル)やAmazon(アマゾン)、Meta(メタ)、Microsoft(マイクロソフト)はコスト削減のために、大規模な人員削減を実施しています。今回のディスプレイ付きHomePodの投入延期は、そのような人員削減を避けるためのものだった可能性があります。

 

まだまだ姿がはっきり見えないAppleのHomePodの派生製品。私たちの日々の暮らしを、さらに便利にしてくれることを期待したいものです。

 

Source: Bloomberg via MacRumors

【西田宗千佳連載】新HomePodもアップル独自チップ。全部自社で作る背景は?

Vol.124-4

本連載では、ジャーナリスト・西田宗千佳氏がデジタル業界の最新動向をレポートする。今回のテーマはアップルの新たな「M2」プロセッサーの話題。アップルが自社でチップを作る背景を探る。

↑M2搭載のMac miniは、4つの高性能コアと4つの高効率コアで構成される、8コアCPUと10コアGPUを搭載。M2 Pro搭載のモデルは8つの高性能コアと4つの高効率コアで構成された最大12コアのCPUと、最大19コアのGPUを搭載する。いずれも処理能力が大幅に向上している。価格は8万4800円から(税込)。

 

アップルの独自開発半導体というと、多くの人はiPhoneやMacに搭載しているものを思い浮かべるだろう。だが一方で、アップルを支えているのが「もっと性能は低いが、いろいろなことに使える半導体」であるのもまた事実だ。

 

例えば「Hシリーズ」。AirPodsなどのワイヤレスヘッドホンに使われているもので、現在の最新は「H2」。空間オーディオやノイズキャンセルなどの対応には高性能=比較的コストの高いプロセッサーが必要になるが、アップルはできるだけプロセッサーを統一し、一気に大量に作ったうえにソフトウェア開発効率も上げることで、ヘッドホンの機能とコストのバランスをとっている。

 

Apple Watchでは「Sシリーズ」を使っている。サイズが小さく相応の処理性能を備えたものだ。実はSシリーズは、アップルのスマートスピーカー「HomePod」でも使われている。

 

今年2月に発売された「HomePod(第2世代)」では、Apple Watch Series 7(2021年発売)にも使われていた「S7」というプロセッサーを内蔵。アップルは自社内にあるプロセッサーをコストと性能で区分けして、必要な製品に使い回すことで、他社への依存度を減らしているわけだ。

 

スマートスピーカーについて、アップルはアマゾンやグーグルと比べて出遅れている。ただ、昨年秋に策定された標準規格「Matter」の影響から、他社に対する不利がある程度緩和できるのが見えてきた。2023年は、Matterを軸にスマートホーム関連が盛り上がる可能性は高い。

 

その際、当然、スマートスピーカーの新製品が必要になる。圧倒的に売れるのがわかっていれば専用プロセッサーを作るかもしれないが、アップルはそこまで大きなシェアを持っていない。そのうえで、音質やアップル製品同士の連携を高度なものにしようとするなら、他社よりも高いプロセッサー性能が求められることになる。機能を維持しつつMatterにも対応したものを作るには、自社内にあるリソースを使うのが効率的ではある、ということなのかもしれない。

 

他社の場合には、半導体メーカーから適切なものを購入するのが基本。ソフト開発コストを考えても、そうするのが現実的だ。あらゆる部分を自社完結したいアップルならではの“力技”とも言える。

 

この辺のプロセッサーについては、ヘッドホンとApple Watchのハイエンドモデルが出るときに切り替わることが多い。ただ、昨今はハイエンドモデルが出ても前世代と同じプロセッサーが使われることも増えていて、この種の製品が「プロセッサーについて、性能アップを求められ続けているわけでもない」という事情も見えてくる。

 

その辺が、同じ“ソフトが重要”な機器であっても、iPhoneやMacのような「コンピューターに近い製品」とは違うところなのではないだろうか。

 

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【西田宗千佳連載】実は見えてこない、アップルの超ハイエンドPCの今後

Vol.124-3

本連載では、ジャーナリスト・西田宗千佳氏がデジタル業界の最新動向をレポートする。今回のテーマはアップルの新たな「M2」プロセッサーの話題。このプロセッサーを超ハイエンドなPCに取り入れるのか、あるいは別の戦略をたどるのかを見ていく。

↑M2搭載のMac miniは、4つの高性能コアと4つの高効率コアで構成される、8コアCPUと10コアGPUを搭載。M2 Pro搭載のモデルは8つの高性能コアと4つの高効率コアで構成された最大12コアのCPUと、最大19コアのGPUを搭載する。いずれも処理能力が大幅に向上している。価格は8万4800円から(税込)。

 

アップルは、自社設計半導体を製品に使う戦略を主軸に置いている。最後まで残っていたのがMacだったが、それも、2020年に「M1」を発表し、MacとiPadに採用するようになり、いまはもう“定着”した感がある。

 

一方で、超ハイエンドに近い部分で、アップルは完全な解を持っていない。

 

高性能デスクトップとして、アップルは「M1 Ultra」を作り、2022年に「Mac Studio」という製品ラインナップを作った。M1 Ultraは、M1 Maxを2つ内部でつなぐことで性能を稼いでおり、たしかにかなり高性能だ。メインメモリーとVRAMを共有する「UMA」という構造を生かして、巨大な3Dデータを扱いながら作業するのに向いている。消費電力と性能のバランスも圧倒的に優れている。

 

それでも、20万円を超える高価な最新GPUを搭載したハイエンドPCに敵わない部分もある。GPUの持つ機能や性能面で、Appleシリコンが搭載するGPUは、NVIDIAやAMDのものに劣る部分がある。また、アプリケーション開発上の課題から、アップルのGPUではなくNVIDIAやAMDのものを求めるニーズもある。

 

また、メインメモリーに「数百GB単位」の容量を必要とする用途もある。いわゆるAIの開発などではよくあることだ。Mac Studioのメモリー容量は、現状最大128GBであり、ここでも“不足”の声がある。

 

アップルは「プロ向けのニーズも把握している」として、Mac Studioよりもさらに特定の業務向け、いわゆる“Mac Pro後継機”が存在する……と思える発言をしている。おそらく、特定のGPUへの対応や超大容量メモリーの搭載といった用途については、そうした製品での対応を予定しているのかもしれない。

 

現状、Mac Studioの「M2世代」製品は登場していない。理由はわからないが、M1 MaxとM1 Ultraの違いを考えると、「M2 Ultra」とでも言うべきプロセッサーはあって良いように思う。ただ、「Mac Pro後継機」がどんなものになるかわからず、さらには、M1 Ultra以上の性能が必要な領域をどう定義するのか、という話もあるので、「超ハイエンド向けの戦略」を再度整理する必要はあるのかもしれない。

 

ただ、そもそもアップルが外付けGPUを今後サポートするのか、UMA構造を捨てて大容量メモリーに対応するつもりがあるのかなど、この辺の戦略は本当に見えない。やらないわけにはいかないが、“2つの次は4つ”のような、シンプルにつなぐMシリーズの数を増やすのも困難だ。正確には、性能効率を維持したまま3つ以上のMシリーズをくっつけて1つのプロセッサーにするのは難しい、といった方がいいかもしれない。

 

そう考えると、アップルの戦略で“カードが裏のまま伏せられている”のが超ハイエンド向けであり、いつカードが表になるかもわかりづらい……というのが実情である。あるとすれば今年初夏にある「WWDC」だが、場合によっては、M2世代をスキップしてM3まで待つ……というパターンもありそうだ。

 

ハイエンドはともかく、もっと性能が低いもの、例えばApple WatchやAirPods、HomePodなどでの戦略はどうなるのだろう? その辺は次のWeb版で解説する。

 

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【西田宗千佳連載】アップルはM1/M2の性能向上幅を一定にした可能性がある

Vol.124-2

本連載では、ジャーナリスト・西田宗千佳氏がデジタル業界の最新動向をレポートする。今回のテーマはアップルの新たな「M2」プロセッサーの話題。飛躍的な進化が難しいプロセッサーで同社が用いた手法を探る。

↑M2搭載のMac miniは、4つの高性能コアと4つの高効率コアで構成される、8コアCPUと10コアGPUを搭載。M2 Pro搭載のモデルは8つの高性能コアと4つの高効率コアで構成された最大12コアのCPUと、最大19コアのGPUを搭載する。いずれも処理能力が大幅に向上している。価格は8万4800円から(税込)。

 

アップルは、MacとiPadに使われる自社設計半導体について、初代モデルにあたる「M1」シリーズから「M2」シリーズへの世代交代をほぼ終えた。

 

M2は2022年6月に発表され、すでに1年近く採用が続いている。一方で、最初に出たのは一般市場向けの無印「M2」であり、プロ向けなどのハイパフォーマンス市場向けの「M2 Pro」「M2 Max」が出たのは今年に入ってからだ。

 

M2が出たとき、アップル製品のファンなどからは“あまり変化がない”との反応もあった。劇的にプロセッサーの構造が変わっているようには見えなかったからだ。

 

確かに、プロセッサーの性能に大きく影響する「製造プロセス」について、M1からM2では大きなジャンプはなく“改良”にとどまっていた。そこで、CPUコアやGPUコアが増えたとはいえ、「ちょっと性能が上がったくらいだろう」と多くの人は捉えていた。

 

そして今年M2 Pro/M2 Maxが登場したとき、「今度はどのくらい性能が上がったのだろう」と疑問に思った人が多かったようだ。

 

両方を試した筆者は、なかなかおもしろいことに気づいた。

 

M1とM2のCPU周りの速度差はだいたい2割程度、GPU周りの速度差は3割程度となっている。では、M1 ProとM2 Proの差はどうか? 実はこれも、CPUで約2割、GPUで約3割となっている。

 

似た名前で技術的な世代も近いが、M1とM1 Proは性能も特質も違うプロセッサーだ。M1 Proは、CPU性能で約7割、GPU性能で約8割の差がある。

 

ではM2とM2 Proはどうか、というと、CPU・GPUともに7割強、M2 Proの方が性能は高い。

 

これはどういうことか?

 

アップルは、プロセッサーの世代が変わる際にしろ、プロセッサーがスタンダードかProかの違いにしろ、明確に性能向上のターゲットを定めて開発しているのではないか……と予測できる、ということだ。

 

プロセッサーが進化する際には、半導体製造技術だけが進化するわけではない。CPUやGPUのコアを構成する技術(マイクロアーキテクチャ)の進化や製造技術の“使い方”の進化、コア同士をコントロールする技術の進化など、複数の要素が絡み合う。その中で「世代差」「製品種別」での性能差にある種の法則性が見えるのは、アップルが“性能向上の割合を一定にして、定期的に世代を切り変えていく”設計思想を持っているのでは……という感触を抱かせる。

 

この辺は、次の「M3」世代が出てこないと正解が見えづらいところだが、アップルなら「さもありなん」とは感じる。なぜなら、半導体は自社が使うために設計しており、他社の事業を忖度してバリエーションを作る必然性がないからだ。製品ブランドの価値を安定させ、持続的に売っていくには、性能向上のイメージもわかりやすい方がいい。

 

アップルの製品戦略とプロセッサー開発戦略の関係が、少し明確になってきた気がする。

 

ただ一方で、「Mシリーズ」を使ったMacについては、まだまだ欠けている要素もある。その点については次回解説する。

 

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【西田宗千佳連載】アップルが「M2」で狙ったプロセッサーの進化の方向性とは

Vol.124-1

本連載では、ジャーナリスト・西田宗千佳氏がデジタル業界の最新動向をレポートする。今回のテーマはAppleの新たな「M2」プロセッサーの話題。飛躍的な進化が難しいプロセッサーで同社が用いた手法を探る。

↑M2搭載のMac miniは、4つの高性能コアと4つの高効率コアで構成される、8コアCPUと10コアGPUを搭載。M2 Pro搭載のモデルは8つの高性能コアと4つの高効率コアで構成された最大12コアのCPUと、最大19コアのGPUを搭載する。いずれも処理能力が大幅に向上している。価格は8万4800円から(税込)。

 

プロセッサーの進化にあるGPU向上との相乗効果

アップルは2月3日から、新しいMacBook ProとMac mini、そして第2世代HomePodの発売を開始した。アップルの新製品登場サイクルとして、2月の発売は少し珍しい。例年だと3月と4月が多く、しかも教育市場向けが中心になりやすい。これからアップルが別の製品を発表する可能性もあるが、とりあえず、アップル“2023年の1手目”は、どちらかと言えば「高性能指向」だったと言えるだろう。

 

HomePodを除く2つの製品に共通しているのは、プロセッサーが進化したことだ。2020年にデビューした、初代Mac向けApple シリコンである「M1」シリーズから、22年に登場した新世代の「M2」シリーズに変わったのだ。安価なMac miniは「M2」になり、MacBook Proを含むハイエンドモデルは「M2 Pro」「M2 Max」になった。

 

製品の魅力を高めるため、プロセッサーの性能が上がっていくのは当然の流れだ。一方で、プロセッサーの性能は簡単には上がらない。特に20年から22年までについては、半導体製造技術が踊り場を迎えた時期にあたり、大幅な性能アップを伴う進化は24年後半に来る……と予測されていた。

 

そのため、M2やさらにハイエンドモデルであるM2 Proなどは、性能向上が小幅になるのでは、と言われる時期もあった。

 

だが実際に登場してみると、M2シリーズを搭載した製品は十分に性能アップしていた。

 

ただし、性能向上には少し秘密がある。CPU性能よりも、GPU性能の方がより大きく向上していたのだ。

 

GPUの性能を少し上げ、そのうえで数を増やす

プロセッサーの性能を上げるにはいくつかの方法論がある。もっともシンプルなのは、CPUコアやGPUコア、ひとつひとつの処理能力を上げることだ。同じ半導体製造技術を使っていても、こうすれば性能はより上がる。ただし、劇的に高性能なコアを作るのは難しいので、少しずつ改善していくことが多い。

 

次の方法は、プロセッサーを構成するCPUコアやGPUコアの数を増やすことだ。

 

一般論として、半導体製造技術が上がると、似た面積・コストの中に詰め込めるトランジスタの数が増えるので、コア数を増やすのは容易になる。しかし、そうでない場合にも、プロセッサーの面積を大きくすることでコア数は増やせる。そのぶんコストと消費電力が上がりやすい、という欠点はある。

 

アップルがM2シリーズで採ったのは、“少しコアの性能を改善し、その上でコア数を増やす”ことだ。特にGPUコアを増やすことでGPU性能を前の世代に対し3割以上向上させている。ProやMaxでは、ゲームやリアルタイムCG制作でGPUの重要度が高まっているので、性能向上の方向性としてはわかりやすい。プロセッサー単位でのコストは上がっているわけだが、製造技術がこなれてきたことで、そのぶんをカバーできている可能性が高い。

 

ではアップルは、今後どのようにApple シリコンを進化させるのか? またHomePodが久しぶりに登場したことにどんな意味があるのか? その辺は次回以降で解説していく。

 

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HomePod(第2世代)の詳細分解報告が登場、修理が簡単に?

修理業者のiFixitは、Apple(アップル)の新型スマートスピーカー「HomePod(第2世代)」の詳細な分解報告を発表しました。

↑iFixitより

 

 

HomePod(第2世代)は2023年1月に発表された製品で、本体上部のバックライト「Touchサーフェス」の拡大や、新型プロセッサの搭載が特徴。音声アシスタント「Siri」も、より賢くなっています。

 

iFixitによれば、HomePod(第2世代)では本体の組み立てに利用される接着剤の量が、初代モデルから大幅に削減。ドライバーを使って、より簡単に分解できるようになっています。本体上部にはロジックボードがあり、その下にはウーファーが存在。ウーファーの下には、電源とアンプ基板が収められています。

 

またデジタルアンプを冷却するために、巨大なヒートシンクが搭載されていることにも注目。これは「Appleがいかにオーディオ品質の向上に真剣かをしめしている」と、iFixitは報告しています。

 

というわけで、修理のしやすさがかなり向上したHomePod(第2世代)。初代モデルから見た目はあまりかわりませんが、あれこれ細かな変更がくわえられているようです。

 

Source: iFixit / YouTube via 9to5Mac

HomePod mini後継モデル、開発していない可能性が高い? 「作る理由がないから」とのうわさ

アップルが大きい方のHomePod(第2世代)を発表したこともあり、小さなHomePod miniも後継モデルが用意されているのではないか、と期待する向きもあるようです。

↑HomePod mini

 

しかし、同社はHomePod miniの新バージョンを開発してない可能性が高いとの噂が報じられています。

 

アップルの未発表製品に詳しいBloombergのMark Gurman記者は、自らのニュースレター「Power On」最新号にて、同社がHomePod miniの後継モデルに「積極的に取り組んでいるとは思えない」と述べています。

 

その根拠の1つとされるのが、最新のHomePodにはminiにない大きな新機能を搭載していないため、miniも後継モデルを作る明確な理由がない、ということです。

 

第2世代HomePodには室内検知テクノロジーが搭載されているものの、それは高級モデルならではの(低価格なminiではコスト的に難しい)多くのセンサーを採用しているから、と推測されます。またiPhoneを近づけることで再生中のコンテンツを引き継げる超広帯域テクノロジーも、すでにHomePod miniに搭載済みです。

 

HomePod miniは2020年10月、iPhone 12シリーズと同時に発表されました。その後まもなく、初代HomePodは製造中止とされ、先日HomePod(第2世代)としてフルサイズの製品を再投入するまでは、HomePod miniがアップル唯一のスマートスピーカー製品でした。

 

昨年夏、Gurman氏はアップルがHomePod miniの後継モデル発売を検討していると述べつつ、いつ発売されるのか、どういった新機能が搭載されるのか、詳しくは語りませんでした。当時は「超インパクトのある」ものにはならないと言っていましたが、その計画は棚上げされたようです。

 

Source:Bloomberg
via:MacRumors