新型iPhoneへのUSB-C搭載義務づけ、2024年12月28日以降と決定! EUが正式に発表

今後のiPhoneはLightning端子からUSB-Cに移行すると見られていますが、それは欧州連合(EU)が「2024年までにモバイルデバイスの有線充電方法としてUSB-C採用」を義務づけたからです。

↑Lightningよさらば

 

では、実際にいつから新型iPhoneはUSB-C搭載が必須となるのか? それは2024年12月28日からだと明らかになりました。

 

これは新たな「USB-C統一法」(通称)がEUの官報に掲載され、法的な拘束力を持つようになったためです。この法律は20日後に正式に発効し、各加盟国は24か月以内に国内法として運用することになります。

 

いつから有効になるのかは、これまで本法案が様々な段階を経てきているため、正確な日付は曖昧なままでした。今年6月に欧州議会の議員らが最初の合意に達したとき、大まかに「2024年秋」に適用されると発表 。そして10月に議会で正式に可決されたとき、「2024年末までに」と改めていました。

スマートフォンのほかタブレット端末やデジカメ、ヘッドホンや携帯ゲーム機などにも適用される予定です。ゆくゆくはノートPCも対象になるものの、2026年4月までは適用されません。また、この法律はあくまで「有線で充電するデバイス」のみに適用され、ワイヤレス充電だけの機器がUSB-Cの搭載を強いられることはありません。

 

まだUSB-Cを採用していない最大のスマホメーカーであるアップルは、新たなルールに従うことを公式に認めています。EUのスケジュールでは、フラッグシップiPhoneは2025年モデル(2024年モデルはおそらく秋発売)まではUSB-Cに切り替える必要はないはずですが、来年の「iPhone 15」では早くもUSB-C搭載が噂されています

 

どうせUSB-C搭載が義務づけられるなら素早く対応してEUの心証を良くするとともに、消費者向けにはiPhoneが刷新したことを印象づける狙いがあるのかもしれません。

 

Source:EUR-Lex(Twitter)
via:The Verge

iPhone 14 Proモデル、人の身長が「カメラを向けるだけ」で測れます

iPhone 12シリーズ以降のProモデルには、背面カメラの横にLiDARスキャナが搭載されています(3つのカメラの右下にある黒丸部)。LiDARとは「Light Detection and Ranging」(光検出と測距)を略した言葉で、レーザー光の反射を利用して離れた物体の「距離」を測るしくみです。

↑iPhone 14 Pro

 

ふだん余り使わない機能ですが、実はiPhoneに標準で搭載されているアプリ「計測」により、瞬時に人の身長を測ることができたりします。

 

身長を測るには、「計測」アプリを開き、iPhoneを測定したい人に向け、その人が頭から足先まで画面内に収まっていることを確認するだけ。

↑Image:Apple

 

しばらくすると、相手の頭の上に身長を測る線が表示され、ラインのすぐ下に身長測定の結果が表示されます。床から頭、髪、帽子の一番上までを測ることができ、椅子に座った状態での身長も測定できます。

 

表示する身長の単位は、設定アプリの「計測」→「測定単位」で、ヤード・ポンド法(フィート・インチ)かメートル法かを選べます。

 

さらに「計測」アプリ内にある右下の丸いシャッターボタンで、身長が表示された状態の写真を撮ることも可能。このイメージにはiPhoneの「写真」や「ファイル」からいつでもアクセスして簡単に共有できます。

 

この機能が使えるのは、iPhone 12 ProおよびPro Max、iPhone 13 ProおよびPro Max、iPhone 14 ProおよびiPhone 14 Pro Maxだけ。iPhone 13やiPhone 14など、LiDARスキャナが付いていない標準モデルでは利用できません。

 

Source:Apple
via:MacRumors

iPhone 14 Pro MaxをGalaxyスマホ風の湾曲ディスプレイに改造した猛者現る

iPhone 14 Pro Maxを改造し、本来は端までフラットな画面を、Galaxyスマートフォン風にカーブを描いたディスプレイに交換した猛者が現れました。

↑Image:fix Apple

 

Twitterユーザーのfix Apple(@lipilipsi)氏は、中古アップル製デバイスの改造を専門とする、自称「iPhoneハードウェア技術者」です。その腕前をアピールするため、最新プロジェクトとして改造iPhone 14 Pro Maxの動画をツイートしています。

 

この改造はiPhoneのステンレススチールフレームを交換し、新たなディスプレイを追加してはいますが、他の部品は全て元と同じままです。単に外装を変えただけではない、問題なく動くと示すためか、ディスプレイ上には「Hello」などの表示が確認できます。

 

特に端が湾曲したディスプレイは、まさに2014年にGalaxy Note Edgeが発売されて以来、サムスン製Galaxyスマホの特徴だったもの。iPhone 14 Proモデルの有機ELパネルは大半がサムスンが供給しており、本当にこうした「Galaxy iPhone」が生まれる可能性もあったのかもしれません。

 

このほかfix Apple氏は、iPhoneにApple Watchを使って背面ディスプレイを追加したり、iPhone 13のLightningポートをUSB-Cに変更したり、内部パーツを透明なケースに移植してスケルトンiPhoneを作ったり、オリジナリティあふれる改造をいくつも行っています。

 

Source:fix Apple(Twitter) 
via:MacRumors

iPhone 15、チタンシャーシとカーブエッジで“より美しく”なるかも?

アップルからの来年の投入が期待されている「iPhone 15(仮称)」にて、チタン製のシャーシと丸みを帯びたカーブエッジのデザインが採用されるとの情報を、リークアカウントのShrimpAppleProが伝えています。

↑Yalcin Sonat / Shutterstock.comより

 

iPhone 15では上位モデルの「iPhone 15 Pro」でのUSB-C端子の採用やカメラ性能のアップグレード物理ボタンの廃止などが噂されています。また、最上位モデルの「iPhone 15 Ultra」ではチタンフレームが採用されるとの情報も、以前から伝えられていました。

 

ShrimpAppleProによれば、iPhone 15では背面のエッジが丸みを帯び、四角ではなくなるとのこと。一方で背面のガラス素材はそのまま利用され、背面からカメラバンプへのエッジの形状がとても美しくなるとも指摘しています。

 

現在販売されている「iPhone 14」シリーズでは背面が角張ったフラットデザインですが、「iPhone 11」シリーズまではカーブしたエッジのデザインが採用されていました。このデザインが、来年のiPhone 15では復活するのかもしれません。

 

さらにアップルは、チタン素材をMacBookやiPad、iPhoneに利用するための特許も取得しています。「Apple Watch Ultra」と同じようなチタン素材の新型iPhoneが、まもなく登場するのかもしれません。

 

Source: ShrimpApplePro / Twitter via MacRumors

iPhone 14 Proモデル、英米で最速の5Gスマホだった! 日本ではソニーのXperia強し

iPhone 14シリーズの5G通信スピードは、iPhone 13よりも大幅に向上しているとの調査結果もありました。それに続いて、米国や英国などでiPhone 14 Proモデルは「最速の5Gスマートフォン」であるとのテスト結果が報告されています。

↑iPhone 14 Proモデルはやっぱり速かった!

 

インターネット接続のスピードテストで知られる企業Ooklaは、2022年第3四半期において、それぞれの国や地域で最も人気があって速い5つの5G対応デバイスを調査したとのこと。

 

このテストで調査対象となる基準は「現地の5Gスマホ市場で0.5%以上の市場シェアがある」「その市場で最低100台のサンプル集団がある」こととされています。つまり、たとえ5G通信性能が優れていても、現地で未発売、あるいはシェアが低ければ候補となりません。

 

また、5G接続のスピードはそれぞれの国や地域のネットワークにより変わる可能性が高いもの。そのため、英国や米国、日本やブラジルなど国ごとに計測しているわけです。

 

さて、米国で最速の5GスマートフォンはiPhone 14 Pro Maxです。ダウンロード速度の中央値が177.21Mbpsでトップ、iPhone 14 Proは175.08Mbpsで2位となりました。そしてサムスンのGalaxyスマートフォンが137~162.5Mbpsで3位から5位を占めています。

↑米国の結果

 

次に英国で最速の5Gデバイスは、iPhone 13とiPhone 14シリーズがトップ5を独占しています。もっとも「現地である程度のシェアがある」機種に限られるため、もしかしたらiPhoneよりも速いがほとんど売れていない5Gスマホが存在している可能性もあります。

↑英国の結果

 

そして気になる日本でのランキングは、なんとトップ5のうち3つをソニーのXperiaスマホが占める結果となっています。Xperia 1 II 5Gのダウンロード速度の中央値は224.68Mbps、Galaxy S20 5Gは189.22Mbps、Xperia 1 IVは184.90Mbps。それに対してiPhone 14 Pro Maxは164.18Mbpsと遅れを取っていますが、アップロード速度は15.69Mbpsを叩き出してトップに立っています。

↑日本の結果

 

日本で5Gダウンロード速度を重視するなら、やはり日本メーカーのソニー製がいいのかもしれません。とはいえ、スマホからサイズの大きな写真や資料などをアップロードすることが多ければ、iPhone 14 Pro Maxが最適のチョイスとなりそうです。

 

Source:Ookla
via:9to5Mac

iPhone 14 Plus、画面パネルの出荷量がゼロに近づく?全世界的に不人気かも

今年のiPhone 14シリーズは、全体では昨年のiPhone 13シリーズよりも好調で出荷台数が上回っているなか、iPhone 14 Plusは売り上げ不振のため、追加生産用の画面パネル出荷量が「ゼロに近づく」と報じられています。

↑Image:Apple

 

信頼性の高いディスプレイ専門アナリストRoss Young氏のスーパフォロー(有料プランに登録したフォロワーのみが見られる)向けツイートによると、アップルが2022年内にサプライチェーンから調達しているiPhone 14シリーズ用ディスプレイ購入額は、2021年にiPhone 13向けに買い付けた額よりも10%も増える勢いだそうです。つまり、iPhone 14全体では売り上げがとても好調、ということ。

 

が、iPhone 14 Plusの画面パネル出荷額は、同モデルの需要が失速していることから、12月は「ゼロに近い」水準になる見込みとのこと。少なくとも年末には、追加で生産しない方針のようです。

 

そしてiPhone 14全体の出荷量においては、iPhone 14 Pro/Pro Maxの比率が高くなっており、昨年より平均販売価格を10%押し上げていると述べられています。

 

iPhone 14 Plus向けのパネル出荷が12月に「ゼロに近い」というのは、特に意外な印象はありません。アップルが同モデルの需要を「再評価」するために生産を停止したとの噂や、iPhone 14とiPhone 14 Plusの生産台数を予想目標から300万台減らすとの報道もありました

 

しかし、それほど大画面の標準モデルが人気低迷しているにもかかわらず、アップルは来年(2023年)にも「iPhone 15 Plus」を投入する予定だと言われています。やはり不人気とされた5.4インチのminiサイズも、iPhone 12 miniとiPhone 13 miniの2世代続いたこともあり、とりあえず2年は様子をみるのかもしれません。

 

その一方で、中国ではW11(11月11日、独身の日)のセールでiPhone 14 Plusの売り上げが激増したとの報道もありました。どうやら現地では大幅に値下げしたためのようですが、日本でも同じような施策を期待したいところです。

 

Source:Ross Young(Twitter)
via:9to5Mac

【西田宗千佳連載】新iPhoneの「緊急通報機能」に見る、機能訴求から安心訴求への展望

Vol.120-4

本連載では、ジャーナリスト・西田宗千佳氏がデジタル業界の最新動向をレポートする。今回のテーマは新型iPhone。メイン機能ともいえる「緊急通報機能」搭載の背景を探る。

↑iPhone 14シリーズ。11万9800円~。スタンダードなiPhone 14は、5年ぶりに6.7インチの大画面モデルのiPhone 14 Plusが登場。iPhone 14 Proは高速のA16 Bionicチップを搭載し、メインカメラが4800万画素に向上した。どちらも緊急時に指定連絡先に自動で通話する、衝突事故検出機能を搭載している

 

iPhone 14シリーズの隠れたメイン機能は「緊急通報機能」だ。自動車事故を前提とした「衝突事故検出」機能と、衛星への直接通信を使った緊急通報機能が搭載されている。

 

「でも、衛星を使う機能はアメリカとカナダだけで使えるんでしょう?」

 

それはその通り。2つの国は国土が広大であり、自動車や自家用機でちょっと移動するだけで、携帯電話の通じない地域になってしまう。日本でも山の中などでは通じないが、道がある場所ではなんとかなるもの。しかしアメリカ・カナダの場合、道があっても周りに街がなければ、電波は通じないのだ。そうした地域のことを考えると、こうした「緊急時の機能」が求められるのはよくわかる。

 

一方で、Appleはなぜここでこの機能をアピールしたのだろうか? 理由は、長期的な展望にあるのかもしれない。

 

特に衛星での緊急通報について、Appleは自社でサービスを構築し、低軌道衛星を提供する会社にも自社でかなりの費用を負担しているという。他社も同じことをやってくる可能性はあるし、そもそも携帯電話事業者が手がける領分であるような気はするが、一方でAppleは、「先に自社でサービス網を構築しておく」ことによってサービスで先行できる。

 

身も蓋もない言い方だが、「Appleにお金を払い続けることで、万が一のときに命が救われる可能性を高める」ことになるわけだ。これは保険と同じ考え方と捉えるとわかりやすい。万が一のために高い料金を払うことで、助かる可能性を買っているわけである。

 

ほかのスマホメーカーや携帯電話事業者が乗り出してくれば、差別化要因ではなくなるだろう。だが、「万が一」のために各社はコストを払い続けるだろうか? 低価格な製品ではそのコストがビジネス上、割に合わない可能性はある。

 

また別の見方として、システムと運用体制さえ構築すれば、衛星を使った緊急通報は、アメリカ・カナダ以外でも提供できる。日本でだって、緊急通報を受けつける当局と条件を詰め、その上で日本向けにサポート体制を整えればできる。簡単なことではないが、Appleにとって無理な話でもない。

 

スマホの性能がこの先もどんどん上がっていく……と考えるのは難しい。向上した性能を求める層が今より小さくなる可能性は高く、そうすると価格が高いiPhoneが売れなくなる可能性も出てくる。

 

そこで顧客に「iPhoneに残ってもらう」ためには、旧モデルの下取りから緊急通報まで、あらゆる要素を取り込んで「安心して買える」体制を作るしかない。

 

Appleが今年の製品で考えたのは、そういう長期的な展望に向けた第一歩だったのかもしれない。

 

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【西田宗千佳連載】iPhone 14シリーズに搭載、今後のカメラに影響する大きな機能とは?

Vol.120-3

本連載では、ジャーナリスト・西田宗千佳氏がデジタル業界の最新動向をレポートする。今回のテーマは新型iPhone。カメラ機能で新たに搭載された「Photonic Engine」に迫る。

↑iPhone 14シリーズ。11万9800円~。スタンダードなiPhone 14は、5年ぶりに6.7インチの大画面モデルのiPhone 14 Plusが登場。iPhone 14 Proは高速のA16 Bionicチップを搭載し、メインカメラが4800万画素に向上した。どちらも緊急時に指定連絡先に自動で通話する、衝突事故検出機能を搭載している

 

iPhone 14およびiPhone 14 Proには、あまり語られない変化点がある。それは「写真撮影のプロセスに変更が加えられた」ことだ。AppleはiPhone 14以降、静止画の撮影に関わる構造を大きく変えた。Appleはそこに「Photonic Engine」という名前をつけている。

 

Photonic Engineはソフトウェアベースの機能だが、撮影処理の初期段階から使われ、撮影して「写真」ができるまでのパイプライン全体に関わる。iPhoneのカメラ機能には複数の画像を合成してダイナミックレンジを広げる「Deep Fusion」という機能があるのだが、この要素を写真データがよりRAWに近い段階からかけていくことで、中低光量部分のディテールを豊かなものにする。

 

実質的に静止画撮影の機能を作り直したようなもので、iPhone 13とは大きく異なっている。前述のように、その内容はソフトウェアを基本としたものなのだが、センサーやISPなどと密結合する形で実装されているので、「iPhone 13にもOSアップグレードで搭載」というわけにはいかないようだ。iPhone 14以降の機能として使われていくことになる。なお「静止画用」と書いたように、Photonic Engineは動画には使われない。それぞれ別のソフトウェアが適用されるという。

 

では、Photonic Engineの効果がすぐにわかるかというと……そうでもない。理由は、すでにiPhoneの写真撮影機能が十分に高度であり、条件の良い撮影シーンだと差がわかりにくくなっているからだ。たとえばiPhone 14 Proにおいて、メインカメラでセンサーが1200万画素から4800万画素に機能アップし、暗いシーンや手ぶれが起きやすいときなど、厳しい撮影シーンでの価値を大きく高めてくれるが、スマホの画面だけでは違いがわかりにくくなってきているのも事実だ。

 

ここから、ハイエンドスマホのカメラ機能が戦うのはスマホ同士というより、カメラ全体になる。だが、一眼カメラに比べ、スマホのカメラはレンズやセンサーのサイズでは不利だ。これをひっくり返すことはできない。

 

一方で、ソフトウェア処理を重ねる能力、すなわち写真に対して処理をするのに必要なコンピューターパワーに関しては、カメラよりもスマートフォンの方が圧倒的に優れている。いわゆる「コンピュテーショナル・フォトグラフィ」(コンピューターで処理された写真)の最先端はスマホにある。

 

ただし、スマホの場合であっても、データ処理には限界がある。巨大なセンサーを積めば積むほどデータは大きくなるが、それをスムーズに内部で移動できるバス速度やメモリー、処理速度などを、低コストかつ消費電力の低いハードで処理するのは大変だ。そうすると、画像が撮影された直後の、センサーから出た「生」に近いデータを処理するのはちょっと難しかったりもする。

 

Photonic Engineは、できるだけ撮影後すぐの「生に近いデータ」から処理を開始するソフトウェア構成であるという。スマホならではの事情をできるだけ回避しようとしているのだ。そうした発想はどのハイエンドスマホメーカーも持っており、なにもAppleだけのものではない。

 

しかし、Appleはあえて名前をつけてアピールを始めた。このへんは、今後のiPhoneのカメラ機能の方向性を予想するうえで、重要なことではないかと考えている。

 

では、それ以外の要素はどうか? 実はかなり今年は、「スペック的には目立たないが戦略的な投資の年」だったように思う。それがなにかは、次回解説する。

 

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iOS 16.1アプデ後、一部iPhone 13や14 Proの画面がフリーズしたり緑一色になるバグ発生

iOSのメジャーアップデート直後には、いくつかのバグが付きものです。しかし、10月25日に配信開始されたiOS 16.1ではSpotlight検索でフリーズしたり、緑色になったまま元に戻らなくなる症状が発生したとの報告が寄せられています。

↑iOS 16.1にしたら……

 

まず1つ目の「Spotlight検索でフリーズする」は最新のiPhone 14シリーズのほか、昨年モデルのiPhone 13でも生じているもの。特にiPhone 14 Proモデルで多発しているようで、YouTubeにも複数の動画が投稿されています。

 

Spotlight検索を表示した後は、ほとんどのタッチ操作には全く反応せず。一応はアプリの切り替え(下から上にスワイプ)やコントロールセンターの呼び出し(上から下にスワイプ)はできるものの、ホーム画面に移動しようとすると、Spotlight検索のフリーズ画面に戻ってしまうそうです。

 

ほか、「Spotlight検索のほかは何もできない」動画もあります 。解決には再起動するしかありませんが、その後も問題が再発するとの声もあります。

 

それとは別に、iPhone 13モデルではiOS 16.1にアップデートした直後から、画面が緑一色になり、使いものにならなくなったとの報告もあります。

 

こちらは再起動しても元に戻らず、アップルの公式サポートに相談したところ、保証期間が切れているために修理代がかかると回答されたとのこと。日本で保証切れiPhone 13の画面を交換する場合、約4万3000円もかかります。

 

今後アップルがこれらのバグにどれだけ対応するのか不明ですが、12月中旬と噂される次期iOS 16.2に期待を繋ぎたいところです。

 

Source:Gizmochina

アップル、iPhone 14と14 Plusが不人気のため生産台数を300万台カット? Proモデルは需要に供給が追いつかず

iPhone 14 Proモデルは人気が高く、日本の公式オンラインストアでもお届け日がほぼ1か月待ちとなっています(11月8日現在)それに対して標準モデルのiPhone 14やiPhone 14 Plusはあまり売れていないため、生産台数をこれまでの予想目標から300万台減らすとの噂が報じられています。

↑iPhone 14とiPhone 14 Pro

 

アップルは11月6日(現地時間)、中国・鄭州市にある最大のiPhone組立工場が新型コロナ禍により大幅に縮小しているとして、iPhone 14 ProおよびiPhone 14 Pro Maxの出荷台数が以前の予想より少なくなると発表しました。同社がiPhoneの生産に苦戦していることや、在庫不足で納期が遅れることに触れるのは珍しくもあります。

 

その一方で、iPhone 14およびiPhone 14 Plusの需要についてはコメントなし。iPhone 14 Proモデルについては「需要は引き続き堅調」としていただけに、意味深な印象がありました。

 

さてBloomberg報道によると、アップルはこれらiPhone 14シリーズの注文台数を、これまでの予想目標だった9000万台から8700万台に引き下げたそうです。この減少は主に、iPhone 14および14 Plusモデルの需要が軟化(余り売れていない)ためとのことです。

 

つまり300万台もの削減ですが、iPhone 14シリーズ全体の割合として4%弱のカットとなります。この数字は、米大手証券会社Wedbushのアナリストが予測する、「供給の制約がiPhone 14 Proの販売に3%程度の悪影響を及ぼす」をわずかに上回っています。

 

そしてiPhone 14シリーズの出荷量としては、Proモデルの比率が高くなっているとのアナリスト情報もありました 。これらをトータルで考えると、より少ない出荷量のはずの標準モデルがさらに減らされ、ひいては新型iPhone全体の足を引っ張っているとも推測できそうです。

 

今年はiPhone 14標準モデルにつき、下取り価格の値下がりが激しいとのデータもありました が、中古ショップは風向きを的確に読んでいるのかもしれません。

 

Source:Bloomberg
via:AppleInsider

iPhoneでもっときれいに撮影するには? 写真のプロが解説するiPhone 14シリーズの撮影術とマクロや望遠、Apple Pro RAWの使い方

2022年9月にiPhoneの新モデル「iPhone 14」が発売されました。ラインナップは、iPhone 14、iPhone 14 Plus、iPhone 14 Pro、iPhone 14 Pro Maxの4モデル。さまざまな機能が追加されたりアップデートされたりしたなかで、気になるカメラの性能もさらにアップしました。

 

そこで、iPhone 14シリーズのカメラがこれまでと比べてどのように進化したのか、またどのような写真を撮ることができるのか、フォトグラファーの山崎理佳さんに教えていただきました。さらに山崎さんが考える、日常の暮らしのなかで素敵な写真を撮る方法についてもうかがいました。

 

iPhone 14シリーズのカメラは、どこが進化した?

iPhoneの新機種が発表されるたびに話題になるカメラ機能。今回発売されたiPhone 14シリーズのカメラはどのような特徴をもつのか、プロの視点から教えていただきました。

 

1.暗所の写真がより美しく表現できるようになった

「今回発売されたiPhone14シリーズのカメラで進化したところの一つは、暗い場所での撮影です。メインカメラのセンサーが進化し、より多くの光を取り込めるようになったことで、暗い場所でもノイズ(画像の荒れ)が少ないきれいな写真が撮れるようになりました」(フォトグラファー・山崎理佳さん、以下同)

↑「左側はiPhone 11 Pro、右側は14 Proのナイトモードで自宅のベランダから撮影した夜空。14 Proのほうが全体的に明るく写り、ノイズも少ないのがわかります。手持ちでもオリオン座をはっきりと写すことができました」

 

2.「Apple Pro RAW」の性能がアップし、4800万画素の撮影も可能に

さらに山崎さんが驚いたというのが、Proシリーズに搭載されている「Apple Pro RAW」の機能。iOS 14.3以降を搭載したiPhone 12 Pro以降のProシリーズで使えるApple Pro RAWですが、iPhone 14 Proではさらにパワーアップしました。

 

「『Apple Pro RAW』は、日頃から写真を編集する人にとって、かなり便利な機能です。そもそもスマートフォンで普通に撮った写真は、iPhoneによってすでに明るさや色が調整された状態です。後から編集することもできますが、例えるなら、完成した料理の上からさらにソースをかけているような感じ。これでは、もともとの素材の味がわかりにくくなってしまいます。

それに対して、明るさや色が調整されていない生のデータがRAWデータ。Proシリーズに搭載されているApple Pro RAWで撮影した写真は、『Photoshop』や『Lightroom』などのアプリ上で、自分の好きなように明るさや色を編集することができます。こちらは、素材から自由に料理をつくることができる、というイメージです。編集しても画像の劣化が少なく、よりきれいな画像に仕上げることができます。

さらに、iPhone 14 Proから、Apple Pro RAWの写真を 1200万画素だけでなく4800万画素でも撮影できるようになったのはうれしいですね。スマホで撮影したとは思えない解像度の高い画像で、一眼レフカメラのRAWデータと同じような感覚で編集することができます」

↑Apple Pro RAW で撮影した写真の元データ。
↑PhotoshopやLightroomなどの編集ソフトを使って、色味を華やかにしたりモノクロにしたり、画像を劣化させずに自分の好きなように編集できます。

 

【対応機種】
iPhone 14 Pro、iPhone 14 Pro Max

 

【設定方法】
設定アプリ→「カメラ」→「フォーマット」→「Apple Pro RAW」をON
「Pro RAW 解像度」→「12 MP」「48 MP」のどちらかを選択できます。
※メインカメラで1倍の撮影時のみ、4800万画素で保存できます。
※ポートレートモードではApple Pro RAWは使用できません。

 

3.4K動画も撮影可能に!

さらにiPhone 14 Pro、iPhone 14 Pro Maxでは、ムービーの機能も進化。シネマティックモードが4Kで撮影できるようになったり、手ぶれが補正されたなめらかな映像が撮れるアクションモードが追加されたりと、より本格的なクオリティの動画が撮れるようになりました。

 

【関連記事】iPhone8以降iPhone14まで対応の「iOS16」で見逃しがちな便利機能

 

これだけはおさえておきたい!
iPhoneで撮影するときの3つのポイント

最新のiPhone 14を使って撮影する前に、まずはiPhoneカメラの基本的な撮影方法をチェック。「これだけはおさえておきたい!」という3つのポイントを、山崎さんに教えていただきました。

 

1.「グリッド線」を表示させて、水平垂直と4つの交点を意識する

「iPhoneカメラでぜひ使ってほしいのが、『グリッド線』と呼ばれる格子状のガイド線を表示させる機能です。床やテーブル、柱などの本来水平垂直なものが曲がっていると、不安定な印象に。グリッド機能を使うことで水平垂直を簡単に取ることができます。また、線が交わる4つの交点の対角線上に被写体を置くと写真の構図が決めやすく、複数の被写体の配置で悩んだときに便利です」

↑4つの交点の対角線上に被写体を置くと、自然とバランスが取れます。「同じような構図でケーキとコーヒーの配置などにも使えますよ」

 

【設定方法】
設定アプリ→「カメラ」→「グリッド」をON

 

2.見せたいものやシーンによって「光」を使い分ける

写真を撮るときには「光」の使い方も大きなポイント。下の2枚の写真を比べると、光が入る位置によって写真の印象が全く異なることがわかります。

「左側は、被写体の斜め後ろから光が入る『斜逆光』で撮影したもの。陰影ができるので、被写体を立体的に見せることができます。ポートレートを撮るときにもおすすめの光です。

一方で右側は、被写体に対して光が正面から入る『順光』で撮影したもの。被写体に直接光が当たることで、色や形をはっきりと写すことができます。商品の撮影など、色味を正確に伝えたいときは順光がおすすめです」

↑薄い葉っぱは光を通すので、逆光で撮ると葉脈が浮き出てきます。

 

「こちらの葉っぱの写真は、被写体の背後から光が入る『逆光』で撮影したもの。ガラスなどの透けるものを撮るときや、被写体をシルエットで撮りたいときに逆光で撮ると、雰囲気のあるおしゃれな写真になります。iPhoneカメラには、ちょうどいい明るさに自動で調整してくれるHDR(ハイダイナミックレンジ)機能があるので、逆光での撮影は一眼レフよりも得意かもしれません。被写体やシーンによって、光を使い分けてみてください!」

 

3.撮影する場所によって、明るさを調整する

3つ目のポイントは、写真の明るさを調整すること。明るさを調整しないと、下の2枚の写真のように、背景によって被写体が明るくなりすぎたり、逆に暗くなりすぎたりすることがあります。

「上の写真は、同じ多肉植物を黒い背景と白い背景で撮影したもの。特別な設定はしていませんが、黒い背景は多肉植物が明るく、白い背景は暗く写っています。明るさが変わってしまうのは、カメラが『暗い場所だ』と認識すると写真全体を明るく、逆に『明るい場所だ』と認識すると写真全体を暗く調整してしまうためです」

 

↑被写体を長めにタップして太陽マークを表示させ、上下に動かして明るさを調整します。

 

「黒っぽい背景や暗い場所では暗く、白っぽい背景や明るい場所では明るくしていきます。肉眼で見えるのと同じくらいの明るさになるよう調整していくのがポイントです」

「上の2枚は、左は暗く、右は明るく調整して撮影したもの。何もせずに撮った写真と比べると、多肉植物の明るさも色も自然になり、きれいに写すことができました」

 

【関連記事】 マクロ撮影、フォトグラフスタイル…プロが新機能を解説!「iPhone 13」シリーズ撮影術

 

iPhoneで撮影する際に知っておきたい基本的機能を押さえたところで、次のページではiPhone 14シリーズでの撮影のコツを、撮り下ろしの作例とともに解説していただきましょう。

iPhone 14 Proを使って撮影してみよう!

おさえておきたい3つのポイントをチェックした後は、いよいよiPhone 14 Proを使って撮影術をレクチャーしていただきます。iPhone 14シリーズで使える機能の紹介に加え、それぞれの機能に適した撮影シーンや撮影方法についても解説していただきました。

 

遠くのものを撮るとき以外も大活躍!
望遠カメラ

遠くのものを切り取るときはもちろん、ものの形を歪みなく切り取るときにも便利な望遠機能。山崎さんがもっともよく使う機能だそうです。13Proでは0.5倍、1倍、3倍と3つの数字しか表示されなかったズームの数値が、14Proと14Pro Maxでは0.5倍、1倍、2倍、3倍と4つ画面表示されるようになりました。

 

【対応機種】
iPhone 14 Pro、iPhone 14 Pro Max

 

【撮影方法】

↑通常のカメラで画面下に表示される「2」または「3」をタップ。

 

【こんなときにおすすめ!】
・遠くにある建物や景色を撮影したいとき
・カフェやレストランで料理を撮影したいとき

 

「望遠機能が活躍するシーンの一つが、カフェやレストランで料理を撮るときです。望遠にせず1倍で撮影する人が多いと思いますが、近くにあるものをそのままの大きさで写そうとすると、角度がついて食器などが歪んで見えてしまうことも。そういうときは、被写体と少し距離を置き、望遠で撮ると上手く撮ることができます」

↑上は1倍で撮影、下は2倍で撮影したもの。

 

「上の2枚の写真を比べると、写真の中の被写体の大きさはほぼ変わりませんが、2倍で撮ったほうがポットやカップなどの歪みが少なく、きれいに見えますよね。ただ、望遠にしすぎると画質が粗くなるので注意。iPhone 14 Proは、2倍くらいなら1倍とあまり変わらないくらいきれいに撮影できます」

 

肉眼で見えないところまで鮮明に映し出す
マクロモード

マクロモードは、被写体に寄って、細部を鮮明に見せたいときにおすすめの機能。14Pro、14Pro Maxのマクロモードは、被写体との距離が2センチくらいであっても、ぼやけることなくピントを合わせることができます。

 

【対象機種】
iPhone 14 Pro、iPhone 14 Pro Max

 

【撮影方法】
通常のカメラで被写体に近づくと自動的にマクロモードに切り替わります。
※設定アプリから「カメラ」→「マクロ撮影コントロール」をオンにすると、マクロモードへ切り替わったときに画面左下にチューリップマークが表示されるように。手動でオン/オフを切り替えることも可能になります。

 

【こんなときにおすすめ!】
・植物や昆虫を撮影したいとき
・アクセサリーなどの小物を撮影したいとき

「被写体にかなり寄って撮れるので、上の写真のように、花びらについた水滴もはっきりと写すことができます。花の中心や葉脈など植物の一部分だけを撮ったり、アクセサリーや小物を撮影したりするときなどにもぴったり。ハンドメイド作品などを販売している人は、商品撮影にも良いと思います。肉眼では見えないところまで写すことができるので、アイデア次第で面白い写真が撮れそうです!」

 

“ぼかし”を使いこなす!
ポートレートモード

ポートレートモードは、背景がごちゃごちゃしている場面で威力を発揮します。また、iPhone 14シリーズ(iOS16)からは、背景だけでなく前景もぼかせるようになり、より幅広い使い方ができるようになりました。

 

【対応機種】
iPhone 14、iPhone 14 Plus、iPhone 14 Pro、iPhone 14 Pro Max

 

【こんなときにおすすめ!】
・人混みなど背景がごちゃごちゃした場所で撮りたいとき
・雰囲気のある前ぼけの写真が撮りたいとき

 

「ポートレートモードは自動的に背景をぼかしてくれますが、ぼかしはあとから調整することも可能です。そのため、人物や料理などを撮るときに『背景がうるさいな』と感じたら、とりあえずポートレートモードで撮影しておくといいと思います」

↑撮影した画像を開き、編集→左上の「f」をタップすれば、ぼかしの調整が可能。F値が0に近いほどぼかしは強くなります。

 

背景をあまり目立たせたくないときは、F2~2.8くらいがおすすめ。F値を0に近づけすぎると被写体が浮いたように見えたりして不自然になってしまいます。また、背景との境界線がわかりにくいガラスや植物の茎などは、ぼかしが強すぎると消えたように見えることもあるので注意!」

↑左がF2.8、右がF16で撮影したもの。

 

「上の2枚はF2.8とF16で、ぼかし具合を変えた写真。好みもありますが、今回はピンクの花を目立たせたいので、F2.8くらいがベストかなと思います。撮影した場所が素敵で背景も見せたいときは、ぼかしを控えめにするといいですよ!」

 

続いて、前景をぼかした写真も撮影してみました。

↑手前にぼかしたいものを置いて被写体をタップすると、自動で前景をぼかしてくれます。

 

前景をぼかすと写真に奥行きが出て華やかさもプラスされます。ただ、前景のぼかしは撮影後に調整することができないので注意。また、黒っぽいものや光を通さないものを手前に置くとただ黒い影になってしまうので、グリーンや透ける素材のものを入れるのがおすすめです」

 

空間を広く見せられる!
超広角カメラ

大きな被写体を画面におさめたり、狭い空間を広く見せたりするときに便利なのが超広角カメラです。iPhone14シリーズではカメラのセンサーがより大きくなり、取り込む光の量が増加。これにより、広い範囲もより明るく撮ることができるようになりました。

 

【対応機種】
iPhone 14、iPhone 14 Plus、iPhone 14 Pro、iPhone 14 Pro Max

 

【撮影方法】
通常のカメラで、画面下の「0.5」をタップして撮影

 

【こんなときにおすすめ!】
・建物など大きなものを画面におさめたいとき
・室内など狭い空間を広く見せたいとき
・空や草原などを壮大な雰囲気に見せたいとき

 

「超広角カメラは、後ろに下がって撮影できないときにも重宝します。ただ、1倍で撮るよりも被写体が小さくなってしまうので、風景を撮るときには手前に木々や花などを入れて奥行きを出したり、被写体に近づいたりして撮るようにしましょう」

↑左が1倍で撮影、右が超広角(0.5倍)で撮影したもの。

 

「上の2枚の写真は、木の根元から上に向かって同じ位置で撮影したもの。超広角カメラで撮影すると、幹全体を写すことができて、木々が覆いかぶさるような迫力を感じられる写真に! 竹林などを撮っても素敵だと思います」

 

より明るく撮れるようになった!
ナイトモード

暗い場所での撮影で活躍するナイトモード。iPhone14のナイトモードは露出が最大で2倍速くなり、より明るくシャープな写真が撮れるようになりました。

 

【対応機種】
iPhone 14、iPhone 14 Plus、iPhone 14 Pro、iPhone 14 Pro Max

 

【撮影方法】
暗い場所でカメラを起動すると、自動的にナイトモードに切り替わります。

 

【こんなときにおすすめ!】
・月や星を撮りたいとき
・街中の夜景を撮りたいとき

「上の写真はナイトモードで撮影した月です。手持ちでの撮影で、地球照まではっきり写すことができました。月を撮るときは、日没前後や少し光のある街中で撮るのがおすすめ。周囲が暗く、月だけが明るい状態で撮ると、月が白飛びしてしまうためです。月の撮影には少しコツがいりますが、街中の夜景は特別な調整をしなくても肉眼で見たままの景色を撮ることができますよ」

 

最後に、次のページでは番外編として、iPhoneの編集機能「トリミング」を使いこなす方法を教えていただきます。

【番外編】
iPhoneの編集機能「トリミング」を使いこなす!

いい感じに撮れたと思った写真も、よく見ると微妙に傾いていたり、端に余計なものが写っていたりしたことはありませんか? そんなときに便利なのが、iPhoneのカメラアプリにあるトリミング機能です。上手にトリミングするコツを山崎さんにうかがいました。

「トリミング機能を使えば、写真全体の傾きを調整したり端をカットしたりすることができます。例えば上の写真は、下部に頭や柵、影になった蕾が映り込んでしまっています。このように端に目立つものがあるとどうしても目がいってしまうので、トリミング機能を使ってカットしましょう」

 

↑撮影した写真を選び、「編集」をタップ。下部右側にある四角いマークをタップし、画像の四隅を動かすことでトリミングができます。

 

「トリミングをするときは『見せたいものを明確にすること』を意識。端にある余計なものをカットするだけで、見せたいものに自然と目がいくようになります。写真全体の余白がバランスよく埋まっているかどうかもチェックしてください」

 

「こちらがトリミング後の写真。余計なものがカットされ、中央のオレンジの花がより目立つようになりました。

 

そのほか、水平垂直に立っているものが若干傾いていたりすると、写真を見たときに違和感があるので、よっぽどの意図がない限りはグリッドに合わせたほうがいいと思います。先に説明したグリッド線を表示して、ぜひ試してみてください!」

 

自分らしい素敵な写真を撮るためには?

より高性能になったiPhoneのカメラを使えば、日常のさまざまなシーンで写真を撮るのがさらに楽しくなるはずです。最後に山崎さんから、日常の中で自分らしい素敵な写真を撮るためのアドバイスをいただきました。

 

「自分らしい写真を撮るためには、写真に限らず、映画、雑誌、本、ポスターなど、さまざまなものを見て、自分がどんなときに『あっ、いいな~』と思うのかを客観的に考えてみるといいと思いますよ。それがわかったら、それに出会える場所に出向けばいい。私が素敵だなと思うシーンは、被写体を印象的に見せる透明感のある光や、儚い光。太陽が低い位置にある朝や夕方の光は、世の中をすごくきれいに見せてくれるんですよね。ぜひ、ちょっと早起きしたり帰り道に一駅手前で降りて歩いたりして、いい光を探してみてください!

 

スマートフォンカメラの良さは、いつでも気軽に写真が撮れるところ。日常の中で素敵だなと思ったシーンをパシャパシャ撮っていくことで、だんだん洗練された写真が撮れるようになっていくと思います。自分が『いいな』と思った瞬間を逃さず、どんどん撮ってくださいね」

 

【プロフィール】

編集者・フォトグラファー / 山崎理佳

写真関連本の編集者・フォトグラファー。写真のアトリエ「ReCamera」にて、ワークショップや写真撮影を行う。編集者の視点で写真を撮り、また毎日をより彩りあるものをするために、撮り方をわかりやすく伝えるのがライフワーク。著書に『まるごとわかる! 撮り方ブック』(日東書院本社刊)のシリーズ本3冊。
Instagram「risakan_yuharu」

 

【西田宗千佳連載】AppleはiPhone 14の見えない部分に「次の時代に向けた布石」を打った

Vol.120-2

本連載では、ジャーナリスト・西田宗千佳氏がデジタル業界の最新動向をレポートする。今回のテーマは新型iPhone。スタンダード機とProとでつけた差はどこにあるのか、解説していく。

↑iPhone 14シリーズ。11万9800円~。スタンダードなiPhone 14は、5年ぶりに6.7インチの大画面モデルのiPhone 14 Plusが登場。iPhone 14 Proは高速のA16 Bionicチップを搭載し、メインカメラが4800万画素に向上した。どちらも緊急時に指定連絡先に自動で通話する、衝突事故検出機能を搭載している

 

iPhoneはここ数年、スタンダード(数字だけの名称)モデルと、「Pro」モデルにラインが分かれている。といっても例年、使っているプロセッサーは基本的に同じであり、メインメモリーの量や搭載しているカメラが主な違いとなっていて、設計的にも大幅に異なるものではなかった。

 

だが、今年は少し様相が異なる。

 

まず、プロセッサーが違う。Proシリーズは最新の「A16 Bionic」であるのに対し、スタンダードが採用したのは昨年発表の「A15 Bionic」。実際には昨年の「iPhone 13 Pro」シリーズが使った、GPUが5コアある上位版だが、Proシリーズとは例年以上にグレードが違うのは間違いない。

 

カメラも同様だ。メインカメラで4800万画素のセンサーを採用したのはProだけ。望遠のあるなし、LiDARのあるなしだけではない違いが生まれた。

 

そして、もう1つ大きな違いは、使っているだけではわからない点だ。

 

iPhoneのスタンダードモデルは、ディスプレイや背面のガラスが割れた際でも、修理の際に取り外して交換するのが容易な構造になっている。だからといって素人が手を出せるものではない。しかし、少なくとも修理事業者であれば、従来のiPhoneよりも簡単に修理を終わらせることができるはずだ。

 

すなわち、設計の方針を多少変更し、製造や修理のプロセスを簡便化したのである。

 

このことは、正直なところユーザーにはあまり関係のない話だ。だが、メーカーとしてのAppleにとっては重要なプロセスである。

 

ヨーロッパを中心に「修理する権利」が注目されている。買った製品をメーカーが修理するだけでなく、持ち主自身の責任のもとに修理し、使い続けられる権利のことだ。確かに一理あり、省資源化のためにも必要なものかとも思う。

 

メーカーとしては、他人に修理されるよりも自分達が修理することを望んでいる。だが、修理自体は簡便になるよう設計を最適化していくほうが、メーカー自身にとってもプラスにはなる。数が少ない製品ならともかく、iPhoneのように大量に売れる製品ならなおさらだ。

 

一方で、iPhone 14 Proシリーズは、iPhone 14と違い、修理を意識した新しい設計にはなっていない。なぜ設計を共通化しなかったのか、少々不思議な部分ではある。

 

これは筆者の想像に過ぎないが、「両方をいっぺんに変えるのは大変すぎた」のかもしれない。

 

マニアはProシリーズに注目するが、Appleとして長く、本当にたくさん売れるのはスタンダードの方だ。翌年新機種が出ても、ある種の低価格版としてそのままラインナップに残るのが通例でもあり、売られる期間も長い。

 

だとすれば、設計ポリシーの変更を先にやるべきは「たくさん、長く売られ続けるモデルから」ということになるわけで、スタンダードモデルが選ばれた……ということかもしれない。

 

この設計変更は、間違いなく、Appleが次の時代に向けた「布石」と思える。ではほかの布石はないのか? その点は次回解説する。

 

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【西田宗千佳連載】今年のiPhoneでAppleが「上」と「下」の差を明確にした背景とは?

Vol.120-1

本連載では、ジャーナリスト・西田宗千佳氏がデジタル業界の最新動向をレポートする。今回のテーマは新型iPhone。機能の進化は控えめといわれるが、Appleがスタンダード機とProとでつけた差と、その狙いは何か。

↑iPhone 14シリーズ。11万9800円~。スタンダードなiPhone 14は、5年ぶりに6.7インチの大画面モデルのiPhone 14 Plusが登場。iPhone 14 Proは高速のA16 Bionicチップを搭載し、メインカメラが4800万画素に向上した。どちらも緊急時に指定連絡先に自動で通話する、衝突事故検出機能を搭載している

 

価格を据え置きつつバリューの向上に注力

スマートフォンの進化がスローペースになってきた、というのは以前から指摘されてきたことだ。Appleは特に今年、そのジレンマで苦しんだことだろう。

 

今年の新製品である「iPhone 14」シリーズが直面していた課題は数多くあるが、特に大変だったと思われる点は2つある。

 

1つ目はコストだ。iPhoneはこの3年ほど、アメリカでの売価を据え置く形で進化してきた。中身は高度化しなければならないので、コストは高くなる。しかも今年は過去にないペースで円安が進み、日本でのiPhoneの売価は例年より高くなっている。これはアメリカを除くほかの国でも同様。高い商品は売れづらくなっているので、例年以上に“価格は上げずにバリューを上げる”ことが求められるようになった。

 

2つ目が半導体製造の事情だ。プロセッサーの性能を上げるには、半導体製造技術を進化させる必要がある。しかし今年は、Appleが生産を委託するTSMCの半導体製造プロセスが進化の端境期にあり、性能向上の幅が小さくなると予想されていた。すなわち「プロセッサーの性能が上がって速くなりました」という魅力の訴求は、例年よりも控えめにせざるを得ない。

 

そのうえで今年のiPhoneはどうしたのか? 簡単に言えば、「上」と「下」でラインナップの考え方を変えたのである。

 

スタンダードモデルとProの差がより明確に

スタンダードなiPhone 14は昨年モデルとの差が小さい。毎年iPhoneを買うファンよりも、“数年に一度スマホを買い替える人”、すなわち、より広い層がいつでも選べる製品に仕上げたのだ。スマホは以前のように、誰もが発売日に買うものではなくなった。2年から4年のスパンで必要なときに買い替える人が増えている。スタンダードモデルには、そのような人に向けた製品という役割が大きくなっているわけだ。

 

しかも中身を見ると、設計変更を積極的に行い、低コスト化と修理の簡便化に注力しているようだ。逆にいえば裏技として、購入価格を少しでも抑えたい人は“あえてiPhone 13を選ぶ”という選択肢もある。

 

また、昨年まであった「mini」がなくなった。小型モデルは人気が伸び悩んだためか、今年は6.7インチディスプレイを使った「Plus」が登場した。“Pro Maxは高いが大画面は欲しい”層を狙ったのだろう。

 

一方で「Pro」は、厳しいなかで今年搭載できる差別化パーツを組み込む方向になった。イメージセンサーが大型化したことや、常時表示対応のディスプレイパネルに変更されたことなどは、そのわかりやすい例と言えるだろう。

 

そのため今年は、例年以上にスタンダードモデルとProモデルの間で、性能の差が大きい年になった。もしかするとこれからもそういう路線になるのかもしれない。そのなかで「iPhone SE」が出るとすれば、“さらに割り切ってコスト重視のモデル”になる可能性が高い。

 

では今回、Appleが未来に向けた布石として用意した機能は何なのか? iPhoneのシェアは今後どうなっていくのか? そういった部分は次回解説していく。

 

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iPhone 15 Proのメインカメラ、あまり進化しないかも…

来年の登場が期待される「iPhone 15 Pro」シリーズにて、メインカメラのアップデートが小さなものである可能性を、著名アナリストのミンチー・クオ氏が報告しています。

↑ MariaLev / shutterstock.comより

 

4800万画素のイメージセンサーを搭載するなど、大幅に進化したiPhone 14 Proのメインカメラ。また以前に台湾調査会社のTrendForceは、iPhone 15 Pro Maxにて10倍光学ズームの「ペリスコープレンズ」が搭載され、iPhone 15 Proでは7Pレンズの代わりに8Pレンズが搭載されると伝えていました。

 

一方でクオ氏は、iPhone 15 Proシリーズにて8Pレンズは搭載されない可能性が高いと報告。一般的にはレンズの枚数が増えると、画像/動画の歪みが減り暗くなる傾向があります。iPhone 14 Proではメインカメラが暗くなったことから、これ以上レンズを増やすことはできないという判断があったのかもしれません。

 

毎年着実な進化を遂げるiPhoneのカメラですが、来年のiPhone 15 Proシリーズでは、よりソフトウェア面でのアップグレードが予定されているのかもしれません。

 

Source: 郭明錤 (Ming-Chi Kuo) / Twitter via 9to5Mac

次期iPhone SEの画面、5.7~6.1インチになるかも?

アップルの廉価スマートフォン「次期iPhone SE:iPhone SE(第4世代)」について、5.7~6.1インチのディスプレイの採用が検討されていることを、ディスプレイアナリストのロス・ヤング氏が報告しています。

↑Gabo_Arts / shutterstock.com

 

次期iPhone SEについてはすでにいくつかの噂が登場しており、以前にはヤング氏が「6.1インチディスプレイが搭載される」と報告していました。またリークアカウントのジョン・プロッサー氏は、そのデザインが「iPhone XR風になる」とも報告しています。

 

今回のヤング氏による報告によれば、次期iPhone SEではまだディスプレイサイズが確定していないとのこと。また2社のサプライヤーからの6.1インチ有機ELディスプレイや、他の2社から5.7インチから6.1インチまでの液晶ディスプレイの提供も検討されていると伝えています。

 

もし次期iPhone SEに6.1インチディスプレイが搭載されるとすれば、iPhone 14 Pro/iPhone 14と同等の画面サイズになります。一方でたとえ5.7インチサイズだとしても、これは現行モデルの「iPhone SE(第3世代)」の4.7インチからは、かなりのスペックアップです。

 

最後にヤング氏は、次期iPhone SEが2024年に投入されるだろうとの見通しを伝えています。大幅なアップデートが期待されそうな同製品ですが、よりハイエンド路線にかじを切ることになるのかどうかが気になるところです。

 

Source: 9to5Mac

iPhoneとiPadを懐かしのポータブルMac「iBook G3」に変身させたビデオプロデューサー現る

今から20年以上前に発売されたiBook G3は、取っ手の付いたおしゃれな「持ち運びできるMac」として人気を集めていました(3kg以上ありましたが)。その筐体を改造してiPad用のケースに変身させるとともに、iPhone用のiBook G3風ケースを自作した猛者が現れました。

↑Image:Billy Skipper Huges/9to5Mac

 

3Dプリンターを持つビデオプロデューサーのBilly Skipper Huges氏は、「iPadをiBook G3に変身させる」ケースを制作して販売しています。これは本物のiBook G3の筐体を改造し、10.9インチiPad Airまたは11インチiPad Proを収納できるよう改造したもので、キーボードも使えるようになっています。

 

もともとはTikTok動画のためのアイディアに過ぎませんでしたが、ファンがそれを「買いたい」と欲しがったため、Huges氏の副業に変わったしだいです。

 

そのTikTokビデオは、Huges氏が彼がオレンジと白のiBook G3のケースを持って喫茶店に入店。しかしフタを開けると画面はiPadで、キーボードは最近のBluetooth対応製品に交換され、本当にMacのように使えるケースとなっている、というものです。

@skipperfilms Been waiting 20 years for this. #ibook #fyp #foryoupage #90s #LaysGoldenDuet #2000sthrowback ♬ original sound – Billy Skipper Hughes

 

その作り方は、まず本物のiBook G3を分解し、Bluetoothキーボードと3Dプリントしたパーツを取り付け。横側にはiPadに接続するためのUSB-Cポートと、キーボードやApple Watchを充電できる内蔵バッテリーに給電するためのソケットがあります。

 

販売価格は1台1000ドル、ライム色は1450ドル。かなりお値段が張りますが、すでにiBookをお持ちの方は750ドルで改造してもらえます。

 

このTikTokビデオのコメントに、iPhone用の小さなケースを作れないかと質問がありました。それを受けて、Huges氏は実際に作ってしまいました。こちらはゼロから自作されており、全体が3Dプリントしたパーツから出来ています。

@skipperfilms Replying to @unicorns.and.chickens Ok look, i dodnt expect to be inventing new things based off a single comment BUT HERE WE ARE. My #MINI #iphone #ibook build is here and #ADORABLE #fyp #foryoupage #StemDrop001 ♬ The Loneliest Time – Carly Rae Jepsen & Rufus Wainwright

 

たしかに面白いけれど、1000ドルも掛けたくないなあ……という人には、14インチ/16インチMacBook Pro用のiBook G3風スキンも25ドルで販売されています。

↑iBook G3風スキン

 

買うかどうかはさておき、さすがHuges氏はプロのビデオプロデューサーだけに、どの映像も「本当にアップルが作りそう」感にあふれていて必見でしょう。

 

Source:TikTok(1),(2) 
via:9to5Mac

iPhone8からiPhone14まで対応の「iOS16」で見逃しがちな便利機能

2022年9月にiPhone14が発売となり、それに伴ってiOS16が正式リリースされました。今回アップデートに対応している機種は、iPhone8以上とiPhone SE(第2世代以降)。そのため「最新のiPhoneに変える予定はない」という人も、iOS16にアップデートすることで、さまざまな新機能が使えるようになります。

 

そこで今回は、iOS16によってできるようになったことや、知っておくべき新機能について解説。ウェブディレクターのかたわら、iPhoneやMacなどのApple製品やITツールについて自身のブログでも発信している、ばんかさんに教えていただきました。

新機能が多数追加! iOS16の特徴や、大きく変化したところは?

iOSのメジャーアップデートでは、さまざまな新機能が追加されたりビジュアルが大きく変わったりします。約1年ぶりのメジャーアップデートとなったiOS16は、一体どのようなところが進化したのでしょうか?

 

「今回リリースされたiOS16は、メジャーアップデートのわりにはガラリと変わったところが少なく、ささやかなアップデート内容だったという印象です。とはいえ、ロック画面がカスタマイズできるようになったところは、ビジュアル面での大きな変化。カスタマイズ機能の追加については、以前から期待する声があがっていたので、今回のアップデートを喜ぶユーザーも多かったと思います。

そのほか、カメラ、メッセージ、マップなどのアプリに、より便利に使える機能が追加されたり、実装はまだ先ですがiCloudでの写真共有がさらに簡単になったり……。ビジュアル面だけでなく、機能面でのうれしい変化もありました」(ばんかさん、以下同)

 

しかし細かなアップデートも多いため、「何が変わったのかわかりにくいところもあるかもしれません」と、ばんかさん。そこで「iOS16でこれだけはおさえておきたい!」という7つの機能をピックアップし、詳しく解説していただきました。さらに、設定方法や具体的な使い方についても紹介します。

 

これだけはおさえておきたい! iOS16の7つの機能

1.ロック画面を自分好みにカスタマイズ

「今回のアップデートでもっとも大きく進化したとも言えるのが、ロック画面を自分好みにカスタマイズできるようになったところ。ロック画面を複数つくれるようになったことに加え、壁紙にアルバムの写真をランダム表示できるようになるなど、壁紙設定のバリエーションも広がりました。設定が面倒だという人は、Appleが用意してくれているおしゃれな壁紙から選ぶのもおすすめです」

 

↑ロック画面を長押し→画面下の+マークをタップすると、さまざまな壁紙を提案してくれます。

 

「また、ロック画面に最大4つまでウィジェットを追加できるようになったところも大きな変更点の一つです」

 

「ウィジェット」とは、ホーム画面上で情報が見られるよう、アプリの一部を表示する機能のこと。具体的にはどのような使い道があるのでしょうか? ばんかさんに聞いてみました。

 

「カレンダー、天気、アラームなど、よく使う機能を設定しておくと、ロック画面上ですぐに確認することができるので便利です。僕は普段、iPhoneにBluetoothでオーディオの接続をすることが多いので、バッテリー残量を確認できるようウィジェットを設定しました。これにより『いつのまにかイヤホンのバッテリーがなくなっていた!』と慌てることも少なくなりました」

↑ロック画面を長押し→画面下の「カスタマイズ」をタップ。ウィジェットの設定だけでなく、時刻のフォントやカラーの変更なども可能です。

 

2.バッテリー残量をパーセンテージ表示に

「ロック画面以外のビジュアルの変更点として挙げられるのが、バッテリー残量をパーセンテージ表示に設定できるようになったこと。これまでiPhone 13やiPhone XRなど、iPhone X以降のFace ID搭載モデルのホーム画面では、おおまかなバッテリー残量しか確認できなかったので、 ひと目で確認できるようになったことは、個人的にはうれしい変更点でした」

「今は上の画像のように、フル充電されたバッテリーのアイコンの上にパーセンテージが表示されていますが、今後はアイコンでも数字でも残量がわかるようなデザインになるそう。さらに見やすい表示になるのではと期待しています」

 

【設定方法】

設定アプリの「バッテリー」→「バッテリー残量(%)」をオン

 

3.文字入力時に“手応え”が感じられる、触覚フィードバック機能が追加

「もうひとつ、個人的にとてもうれしかったアップデートが、キーボードに触覚フィードバックが付いたことです。これまではiPhoneをマナーモードにすると、文字を入力するときのカチカチ音が消えてしまい、文字を入力したという実感が得られませんでした。しかし今回のアップデートで触覚フィードバックの機能が追加され、マナーモードにしているときでも、キーを入力するたびにiPhoneが振動するようになりました。地味な変化かもしれませんが、昔ガラケーを使っていた身としては、文字を入力する楽しさのようなものが再び感じられるようになって、とてもうれしく思っています」

 

【設定方法】

設定アプリの「サウンドと触覚」→「キーボードのフィードバック」→「触覚」をオン

 

4.画像加工の素材に活用もできる、写真の切り抜き機能が追加

カメラアプリで追加になったのが、写真の切り抜き機能です。iPhoneのカメラで撮影した写真を長押しすると、人や動物などの被写体を背景から自動的に切り取ってくれます。

ただし、iPhoneが切り取るのは、あくまで写真の中で『メイン』と認識した被写体だけ。被写体を変更したり、切り取り範囲を調整したりといった、細かい調整はできません。このように少し癖がある機能ですが、切り取りの精度はかなり高いと思います」

↑画像(左)を長押しすると背景から被写体を切り抜いた画像へ(右)。切り抜いた画像は、コピーや共有ができます。

 

切り取った後の写真はカメラロールに保存することはもちろん、SNSやTwitterにアップすることも可能です。僕はiPadで手書きの日記をつけているので、切り取った写真を貼り付けたりして活用しています。切り取った写真を素材にすれば、アイデア次第でさまざまな使い方ができそうですよね」

 

5.テキスト認識表示が日本語に対応!

「もう一つ、カメラアプリで追加になった便利な機能がテキスト認識表示の機能。アルファベットや数字を読み取る機能は以前からありましたが、iOS16からは日本語テキストにも対応できるようになりました。読み取るときはわざわざ写真を撮る必要はなく、カメラをかざすだけでOK! そのままコピーして、検索したり翻訳したりすることが可能です」

↑画像右下のマークをタップすると自動で読み取りが開始されます。印刷された文字だけでなく、手書きの文字も読み取ることができました。

 

「例えば、この機能で説明書を読み取っていつでも確認できるようメモにコピー、保存しておく、ということもできそう。また、カメラだけではなく動画にも対応しているので、録画した動画を一時停止してその中のテキストをコピーすることも可能です」

 

6.スクリーンショットを保存せず、コピー&貼り付けが可能に

スクリーンショットを、コピーして貼り付けられるようになったのもおさえておきたい変更点。従来のようにカメラロールにいちいち保存しなくても、LINEやTwitterで画像をシェアすることが可能になりました。これにより、カメラロールの中にいたずらにスクリーンショット画像が溜まって容量を圧迫していく……という問題も解消できそうです」

 

7.iCloud写真共有ライブラリで、写真の共有がより簡単に(2022年内に実装予定)

「まだ実装されていないものの、iCloud写真共有ライブラリは、特に僕が期待している機能です。現在もすでにiCloud共有アルバムという機能はあって、僕も妻とアルバムをつくって、子どもやペットの写真を共有しています。しかし現状は、共有する写真を一枚一枚選んで手動でアップしなければならず、少し手間だと感じることもあるんですよね。

その手間を解消してくれるのが、今後実装される予定のiCloud写真共有ライブラリ。設定ツールを使うことで特定の写真を自動的にライブラリにアップすることが可能になるとのことで、より簡単、かつ手軽に写真の共有ができるようになります。ただし、容量が無制限だったiCloud共有アルバムとは違って、アルバムを作成した管理者のiCloudストレージを使うことになるので、すぐにストレージがいっぱいになってしまうという懸念もあります。その場合は有料のアップデートをして容量を増やす必要が出てくるかもしれませんが、写真を撮る機会が多い人にとっては、簡単に整理もできて、とても便利な機能ではないかと思っています」

 

次のページでは、知っておくとさらに便利な新機能を解説していただきます。

まだまだある! 知っておくと便利な新機能

ここからは、知っておくとさらに便利な新機能を一部ご紹介。今回のアップデートをきっかけに、これまでに使ったことがなかったiPhoneの機能を活用して、より便利に使いこなしてみるのもいいかもしれません!

 

ロック画面上でリアルタイムの情報をチェック!「ライブアクティビティ」

2022年内に実装予定だという新機能「ライブアクティビティ」。 この機能は、リアルタイムで更新される情報をロック画面で確認できるようになるものだそうです。

 

「ライブアクティビティを使うことで、例えば、デリバリーサービスの配達状況や、スポーツの試合状況などを、アプリを開くことなく通知画面で確認することが可能になります」

 

複数の経由地設定、交通費の残高不足アラートなど。マップアプリにも新機能が追加

そして、移動する上で欠かせないマップアプリにも新機能が追加されたそうです。

 

「マップアプリに追加された新機能の一つは、経路上に複数の経由地を追加できるようになったこと。さらに、マップアプリ上からウォレットアプリに登録している交通系ICカード(SuicaやPASMO)の残高確認・チャージができるようになりました。例えば目的地までの経路を電車で検索したとき、そこまでの残高が足りなければアラートを出してくれます。マップアプリ上でチャージもできるので、残高不足によって改札で引っかかるということもなくなりそうですよね」

 

音声入力がさらに使いやすく進化!

音声入力機能も強化され、より実用的になりました。

 

「これまでできなかった句読点や絵文字などの音声入力が可能になったことも、普段からこの機能を使っている人にとってはありがたいアップデート。とくに句読点の自動入力は便利ですね。文章の区切りや終わりを自動的に判断して『。』を付けてくれるのです。たとえば『おはようございます。今日の天気は晴れです』と言葉で発したときに、ちゃんと文章の区切りで『。』を入れてくれるのです。今までは手で入力する必要があったので、あまり実用性を感じてはいなかったのですが、今回のアップデートで強力な文字入力ツールとなりました」

 

いつするべき? アップデートをする前に知っておきたいこと

定期的にリリースされるiOSですが、気になるのがアップデートをするべきタイミング。いざアップデートをしようと思っても、時間がかかるため面倒だと感じたり、なんとなくタイミングを逃したりと、つい先延ばしにしてしまうという人も多いのではないでしょうか。そこで、最後に今回のようなメジャーアップデートをすべきタイミングや、アップデート時に注意したいポイントについて、ばんかさんに教えてもらいました。

 

アップデートはiOSがリリースされてすぐではなく、少し落ち着いてから行うことをおすすめします。とくに今回のようなメジャーアップデートは、大掛かりなアップデートになることが多く、リリース直後は不具合が起こったり、新しいiOSにアプリが対応していなかったりすることもあるためです。

目安としては、何度かマイナーアップデートが行われ、また、自身が利用している各アプリが『iOS16に対応した』と、アナウンスされてからだと安心です。とはいえ、セキュリティ面でも最新のものが一番良いですし、ずっと古いままだとアプリが対応しなくなっていくので、やはりどこかのタイミングで最新のiOSに随時アップデートするべきだと思います」

 

最新のiPhone14を手に入れられなくても、iOS16にアップデートすることでより便利にiPhoneが使えるようになるはず。ぜひ、本記事を参考にしてさまざまな新機能を試してみてください。

 

プロフィール

ITツールナビゲーター・Webディレクター / ばんか

月間50万PVを達成している「あなたのスイッチを押すブログ」を主宰するメディアライター。「ウェブとアプリとガジェットで明日をちょっと楽しくする」をモットーに、ITサービスやガジェットの紹介や活用法の提案をしている。All Aboutのガイドライターとしても活動中。

iPhone 15 Proには「押し込めないボタン」が搭載される?

来年の投入が期待される「iPhone 15 Pro」に、物理的に押し込めないボタンや、3個の振動モーターが搭載されるとの情報を、著名リークアカウントのミンチー・クオ氏が報告しています。

↑Poravute Siriphiroon / Shutterstock.com

 

iPhone 15 Proに関しては以前にも、USB-C端子に移行するとの報告が登場していました。そのほかにも大画面モデル「iPhone 15 Pro Max」での高倍率なペリスコープレンズや大容量メモリーの搭載、チタンフレームの採用などが予測されています。

 

クオ氏による今回の報告では、iPhone 15 Proの音量/電源ボタンには物理的には押し込めない「ソリッドステートボタン」が搭載されるとのこと。このような仕組みは「iPhone 7」のホームボタンやMacBookシリーズのトラックパッドにも採用され、振動によって仮想的に押し込んだ感覚を再現しています。

 

これに関連して、iPhone 15 Proでは振動を発生させるモーター「Taptic Engine」が1個から3個に増加。本体左右に新たにTaptic Engineを搭載することで、ボタンを押し込んだ感覚を再現するようです。

 

一般的に電子製品の物理ボタンを感圧式/静電式ボタンに変更すると、防水性能の向上が期待できます。一方で新たに搭載するTaptic Engineのためのスペースを、どのようにiPhone内に確保することになるのかが気になるところです。

 

Source: 郭明錤 (Ming-Chi Kuo) / Twitter via MacRumors

アップルCEO、iPhone 14 Proモデルの需要に供給が追いついていないと明かす。売りたくても売るモノがない

アップルは10月27日に2022年度第4四半期(7~9月期)の決算を発表し、売上高と利益ともに市場予想を上回っていました。ハイテク大手が軒並み株価を下げているなか、時価総額が約1500億ドル(約22兆円)増えて一人勝ちしていたしだいです。

↑Image:Apple

 

その決算説明会でアップルのティム・クックCEOが、iPhone 14 ProとPro Maxの人気が高く、需要に生産が追いついていないと明かしました。

 

クック氏によれば、iPhone 14 Proモデルは2つとも「当初から」供給に制約を受けており、それが販売に影響を与えているとのこと。つまり発売日にも十分な在庫が確保できておらず、売りたくても売るモノがないというわけです。

 

さらにクック氏は、アップルが「需要を満たすために懸命に取り組んでいる」とも述べました。お客の需要は「強力」であり、最終的な販売台数は予想を上回る見通しだそうです。ともあれ、iPhone 14 Proモデルの供給は「少しの間」制約され続ける、すなわち品不足はしばらく解消しないようだと付け加えています。

 

もっともアップルは直近四半期でのiPhoneの販売に満足しており、売上高は10%増えた(総売上高は426億ドル、前年同期は389億ドル)そうです。クック氏は「第4四半期の業績に、とても良い気分だ」と満足げな様子です。

 

10月末時点では、iPhone 14 ProとPro Maxともに、アップルの公式オンラインストアで納期がかなり先延ばしになっているようです。たとえばiPhone 14 Pro(128GB)のディープパープルではお届け日が11月23日~12月1日と3週間以上も先となっています。

 

かたや標準モデルのiPhone 14とiPhone 14 Plusは配送日が11月2日~3日とされ、在庫に余裕がある模様です。特に大型のiPhone 14 Plusは発売から2週間で生産が減らされるとの噂もあり、前モデルのiPhone 13と見た目もプロセッサーもほとんど変わらないために苦戦しているのかもしれません。

 

Source:MacRumors

「iPhone 15 Ultra」はチタンフレーム採用? Proモデルとの格差が広がるかも

2023年に登場するかもしれない、フラッグシップ「iPhone 15」シリーズでは、最上位モデルの名前が「Pro Max」から「Ultra」に置き換えられるとの噂もありました。その続きとして、iPhone 15 Ultra(仮)にはチタン製フレームが使われるとの予想が報じられています。

↑Image:Apple

 

有名リーカーLeaksApplePro氏は「iPhone 15 Ultraはチタン製になる」とツイートしています。同氏は先月も「6.7インチのiPhone 15 ProモデルがUltraと呼ばれ、6.1インチのProモデルと少し差別化される」との見通しをつぶやいていました

 

iPhone 15世代でProモデルとUltra(Pro Max)モデルの差別化が大きくなることは、アップル未発表製品の予想に定評あるアナリストMing-Chi Kuo氏も述べていたことです。

 

そして将来のiPhoneにチタン製フレームが採用される可能性は、アップルが出願した特許からも窺われていたことです。iPhone 14 Proモデルはステンレススチール製ですが、チタンはより軽くて頑丈であり、2023年モデルの「Pro」と「Ultra」に差を付ける要因の1つとなり得るはず。

 

iPhone 15 Ultraについては、やはり有名リーカーMajin Bu氏が「2つのフロントカメラとUSB-C端子が搭載され、ストレージは256GB~になる」との説を唱えています。

 

ほかiPhone 15 Proモデルの噂としては、「A17 Bionic」チップはTSMCの3nmプロセス製造、Ultraのみがペリスコープ望遠レンズを搭載して光学倍率がアップ、8K動画も撮影できるといったところです。

 

これほど欲張りな仕様であれば、お値段にも反映されるはず。iPhone 14 Pro Maxはかなりの価格となりましたが、iPhone 15シリーズが出る来年秋頃には円安が一段落していることを祈りたいところです。

 

Source:LeaksApplePro(Twitter)
via:PhoneArena

iPhone SE (第4世代)はiPhone XRに似てる? ノッチがついにやってくるかも…

米アップルからの投入が期待されている次期廉価スマートフォン「iPhone SE (第4世代)」について、そのデザインが2018年に発売された「iPhone XR」に似ているとの情報を、著名リークアカウントのJon Prosser氏が伝えています。

↑Front Page Tech/YouTube

 

2022年に発表された「iPhone SE (第3世代)」では、4.7インチディスプレイと「A15 Bionic」プロセッサを搭載。また前モデルと変わらず、本体下部に指紋認証機能「Face ID」と物理ホームボタンを搭載しています。一方で以前には、6.1インチディスプレイを搭載したiPhone SE (第4世代)が2024年に投入されるとの報告も登場しています。

 

今回のProsser氏の報告によれば、iPhone SE (第4世代)は画面上部のノッチや全画面ディスプレイといった、iPhone XRと共通するデザインを採用するとのこと。これが正しければ、「iPhone 5S」や「iPhone 8」のデザインを流用してきたiPhone SEシリーズにとって、最大のデザイン変更となりそうです。

 

一方でProsser氏は、iPhone SE (第4世代)のスペックや機能については触れていません。こちらについては、今年リリースされた「iPhone 14 Pro」シリーズに搭載されている「A16 Bionic」の搭載を期待したいものです。

 

「iPhone 14 Plus」の減産が伝えられるなど、あまりうまくいっていないイメージのあるアップルの廉価スマートフォン戦略。そんな中、ある程度の成功を収めているiPhone SEシリーズの次期モデルの投入に期待したいものです。

 

Source: Front Page Tech/YouTube via MacRumors

グーグルのPixel宣伝チーム、アップルCEOにiPhoneからツイートしてしまう

ときどき競合他社がアップルをツイッターで揶揄うことがありますが、それをグーグルのPixelスマートフォン宣伝チームがiPhoneでやってしまったことが話題を呼んでいます。

 

ことの発端は、アップルのティム・クックCEOの「可能性は無限大」というツイートでした。

 

そこに付けられた「#TakeNote」というハッシュタグは、元々は米プロバスケットボールリーグNBAのチーム「ユタ・ジャズ」が使ってきたものです。それを同社がキャンペーンに利用したことで(後ろにカスタム絵文字が付いた「ハッシュフラッグ」 )批判を集めていました。

 

グーグルのPixel宣伝チームもその騒ぎに便乗し、「#TakeNote」を付けてクック氏宛てにツイート。「Team Pixel」に参加する方が「お気に入りのチームに近づく」ことができる……とつぶやいたところ、その下に「Twitter for iPhone」つまりiPhoneから投稿したと表示されてしまいました。

 

つまり「Pixelスマホを宣伝するつもりが、しかもアップルCEOをイジるツイートをiPhoneから投稿」したわけです。

 

このツイートはすぐに削除され、同じ内容のツイートを再投稿。2回目のツイートには「Twitter for Web」とあり、iPhoneあるいはPCのウェブブラウザから送られたようです。

 

かつてサムスンもGalaxy Note9のディスプレイをiPhoneから宣伝したり、ファーウェイ公式での新年のお祝いをiPhoneからつぶやいた社員が降格&減給処分を受けたこともありました。Androidスマートフォンメーカーの社員も、iPhoneが大好きなようです。

 

Source:Ian Zelbo(Twitter)
via:9to5Mac

未開封の初代iPhone、約600万円で落札! 決め手は工場出荷時のシール

アップルは熱心なユーザーが多いためか、オークションでも懐かしの逸品にはとんでもない高値が付くことがあります。

↑iPhone

 

そして新たに、2007年に製造された未開封・工場出荷状態の初代iPhoneが3万9339.6ドル(約585万円)で落札されました。当時は599ドルで販売されており、現在の価格に換算しても約860ドルでした。

 

ネットオークションではありがちですが、最終日に入札がヒートアップしたようです。途中まで最高入札額は1万446ドルでしたが、オークション終了間際に急騰した格好です。

 

なぜ、未開封品だと分かったのか? オークションを主催したLCG Auctionsによれば、工場出荷時のシールに「正しい縫い目の詳細と堅さ」があったからだそうです。

 

この工場出荷状態の初回生産品は、とても良好な状態とのことです。表面も端もほぼ無傷で、工場出荷シールもきれいなまま。裏面のラベルもシールで保護され、原型を留めているようです。もちろん中古品のステッカーもなく、新品かつ一度も起動していません。

 

初期生産で未開封の初代iPhoneは、数か月前にも高値で落札されていましたが、今回はその額を4000ドルほど上回っています。本体の状態が同じだとすれば、工場出荷時のシールが高く評価されたのかもしれません。

 

初代iPhoneにはAppStoreがなかったため、使えるアプリはYouTubeやSafari、天気予報など、プリインストールされたものに限られていました。また、内蔵ストレージは4GB、8GB、16GBの3種類。現在のiPhone 14 Proでは最大で1TBオプションもあり、時代の流れを感じそうです。

 

また初代iPhoneには「マップ」アプリがあったものの、GPSは内蔵されていなかったため、ルート検索には「現在値と目的地」の両方を入力するしかありませんでした。もちろんSiriもなく、音声アシスタントの力も借りられません。

 

未開封品ということは、中身は壊れている可能性があるのでは……? とも思えますが、落札した人ももったいなくて開けられないはずで(価値も下がりますし)完動するかどうかは永遠の謎となりそうです。

 

Source:LCG Auctions
via:Gizmodo

iPhone/iPadのホーム画面からすぐYouTube動画を探せる! 新たなウィジェットが提供開始

GoogleはiPhone/iPad向けYouTubeアプリで、ホーム画面に便利な機能を追加できるウィジェットの提供を開始しました。その中でも「クイック操作」が非常に使いやすいインターフェースとなっています。

↑Image:9to5Google

 

新たなウィジェットは「検索(小)」と「クイック操作(大)」の2つ。「検索」は2×2の小さな場所しか取らず、タップすればYouTubeアプリの検索画面にアクセスできます。

 

そして「クイック操作(大)」は4×2の場所を取り、「YouTubeを検索して閲覧するための最速の方法」と謳われています。ウィジェット上部には「YouTubeを検索」フィールドがあり、枠内をタップしてキーボードで文字を入力、あるいはマイクのアイコンにより音声で動画を探すこともできます。

 

また下側の「ホーム」「ショート」「登録チャンネル」をタップすれば、YouTubeアプリを立ち上げることなく、それぞれの画面をすぐ呼び出せるのです。

 

この「検索」と「クイック操作」ウィジェットは、バージョン17.40.5(10月9日リリース)以降で利用できます。iPhoneのホーム画面に追加する方法は、次の通りです。

 

  • ホーム画面で、ウィジェットまたは何も表示されていない部分を長押しし、アプリが小刻みに揺れ始めたら指を放します
  • 左上隅の追加ボタン(+) をタップします
  • ウィジェットを選び、サイズを選択してから「ウィジェットを追加」をタップします
  • 「完了」をタップします

 

最近は調べ物をするとき、ググるよりもYouTubeで動画を検索する人も少なくないはず。レシピを探したり、ゲームの攻略方法を見つけたりすることに便利に使えそうです。

Source:9to5Google, Apple

iOS/iPadOS 16.1は今月末にリリース? 期待される新機能とは

米アップルがモバイル向けOSのアップデート「iOS 16.1」「iPadOS 16.1」を10月24日の週にリリースするとの情報が、海外にて報告されています。

↑モバイル向けOSのアップデートが迫っているようです

 

9月に「iPhone 14」シリーズと同時にリリースされた「iOS 16」とは異なり、10月にリリースが遅れていた「iPadOS 16」。しかし現時点では、iOS 16.1と同時にiPadOS 16.1が、iPadOS 16のかわりに登場すると予測されています。

 

そして米ブルームバーグのMark Gurman記者によれば、新たなソフトウェアやバグの問題がなければ、10月最終週にiPadOS 16.1がリリースされるとしています。また同OSは、iPad Proの全モデル、第3世代iPad Air、第5世代iPad mini、第5世代iPad以降に対応する予定です。

 

iOS 16.1では、ロック画面からアプリのリアルタイム情報を確認できる「Live Activities」、「バッテリー表示の改善」、iPhoneだけでの「Fitness+」の利用、より環境に優しい充電方法を提供する「クリーンエナジー充電」、「アプリコンテンツの事前読み込みによる、より素早いアプリ使用」などを利用できる見込みです。

 

というわけで、いよいよメジャーアップデートを迎えるiPadOS。Gurman記者が述べるように、これまでアップルは10月に何かしら製品を発表してきた経緯もあるので、それも考慮すると別の期待もしてしまいますね。

 

Source: MacRumors 1, 2

6.1インチのデカ画面なiPhone SE、2024年にやってくる?

「次期iPhone SE(第4世代)」について、6.1インチディスプレイを搭載し、画面上部にはノッチが存在することを、海外アナリストが伝えています。

↑Gabo_Arts/Shutterstock.comより

 

現行モデルのiPhone SE(第3世代)は、4.7インチディスプレイを搭載。またノッチや顔認証機能は搭載しておらず、本体下部に指紋認証機能「Touch ID」を利用するための物理ホームボタンが配置されています。

 

Display Supply Chain Consultants(DSCC)のアナリストことRoss Young氏によると、2024年には5.7~6.1インチの液晶ディスプレイと、前面カメラ用の穴型カット(ノッチ)を備えた次期iPhone SEがリリースされるとのこと。つまり、次期iPhone SEにFace ID機能が搭載されるかどうかは、現時点では不明です。

 

一方で中国語サイトのMyDrivers著名アナリストのミンチー・クオ氏は、次期iPhone SEに「サイドTouch IDボタンが搭載される」との予測を発表。さらにリークアカウントのJon Prosser氏は、次期iPhone SEが「iPhone XR風のデザインになる」と指摘しているのです。

 

大画面スマートフォンへの高い需要が続く中、もし次期iPhone SEの画面サイズが大きくなれば、さらに人気が高まりそうです。

 

Source: MacRumors

2023年の「iPhone 15」は9月15日発売? 英アップルストアが準備を始めたかも

まだiPhone 14シリーズが発売されてから1か月も経っていませんが、ある英国のアップル直営ストアが来年の「iPhone 15」発売に備えている可能性があるとの噂が報じられています。

↑iPhone 14が発売したばかりですが……

 

米MacRumorsによると、英ミルトン・キーンズのApple Store従業員は、2023年9月15日~同年10月7日と2023年12月2日~2024年1月初めまでは休暇を取れないと告げられているそうです。この期間中に休暇申請をしても、店長に承認してもらえないとのこと。

 

アップルは新製品の発売直前や連休中の休暇を禁じており、「休暇申請の却下」は異例というわけではありません。特に新型iPhoneが発売される秋や年末年始にはお客が急増するため、こうした通達が来るのはいつものことです。

 

ただ、今回は1年も先のことであり、明らかに異例です。しかも通常なら社内アプリを通じて従業員に伝えられるはずがメモを使っており、より密かに連絡されているようです。

 

また店長は指示が「上の方から」来たと主張しているものの、アップル社内のどの階層から来たか正確には分からないそうです。ただ従業員には「(売れ行きが)ハイスピードな期間 」に向けて「より良い準備を整えるため」だと説明されているとのことです。

 

この指示がどれほどの範囲の従業員に伝えられているか不明ですが、「9月15日」や「12月2日」と日にちが具体的なのが気になるところです。今年のiPhone 14は9月16日に発売だったため、おそらく1年後にiPhone 15が発売されると想定しているのかもしれません。

 

もっとも、新型iPhoneの発売までにはいくつものステップを踏む必要があります。まず生産の検証テストを行い、それをクリアした後もサプライチェーン網から部品の調達もあり、また新型コロナ禍のもとで中国の工場が操業停止になったこともありました。

 

とはいえ、1年も前から店長が従業員に休暇禁止の期間を申し渡しているからには、それなりに確かな根拠がありそうです。

 

Source:MacRumors

ジェットコースターに乗っていたらiPhone 14が緊急通報! 遊園地で誤作動が相次ぐ

iPhone 14シリーズとApple Watch UltraやSeries 8、SE2に搭載された「衝突検出機能」は、激しい交通事故を自動的に検知して緊急電話をかける貴重な機能です。アップルは100万時間以上を超える衝突データでアルゴリズムを訓練したと説明していましたが、ジェットコースターに乗っているだけで誤作動したとの報告が相次いでいます。

↑ジェットコースターでまさかの誤作動……

 

米The Wall Street Journalのジョアンナ・スターン記者やジェットコースター情報誌Coaster101によると、ここ数週間、米国各地の遊園地では、iPhone 14や新型Apple Watchによるトラブルが起きているとのことです。

 

たとえばオハイオ州のキングスアイランドでは少なくとも6回、ジェットコースターで衝突検出が間違って動作したことが確認されています。またテネシー州のドリウッドでは乗り物にデバイスを持ち込まない、あるいは電源を切るよう求める看板を出しているほどだそうです。

↑Coaster101より

 

これまで実際にクルマをぶつけて衝突検出をテスト(非公式)した例は複数ありましたが、ボンネットがひしゃげるほどの衝撃でも発動せず、駐車していた車内にあるiPhoneは反応しないなど、なかなか苦戦していました。が、ジェットコースターは加速や気圧の変化、大きな音などアルゴリズムを騙せる大きな要素を備えているようです。

 

スターン氏はツイートで、ジェットコースターから発信されたiPhoneからの緊急電話(誤報)の音声を紹介しています。

 

さらにスターン氏が問い合わせたところ、アップルの広報担当者は「この技術は安心を提供するものであり、アップルは時間をかけて改良を続けていく」と回答しています。あくまで最悪の事態を避けるための仕組みだがまだ完全ではなく、今後のアップデートをお待ちください、といったところでしょう。

 

今のところジェットコースターに乗るときは、iPhone 14と新型Apple Watchの機内モードをオンにするのが無難そうです。一日でも早く、アップルが修正アップデートを配信するよう望みたいところです。

 

Source:The Wall Street Journal ,Coaster101

iPhoneからLightning廃止か。EUが2024年末までにUSB-C採用を義務付け

欧州議会は現地時間10月4日、モバイルデバイスへのUSB-C端子の採用を2024年末までに義務付けると、正式に可決しました。

↑Ivan_Shenets/Shutterstock.comより

 

以前から欧州を中心に策定に向け準備がすすめられてきた、モバイルデバイスへのUSB-C端子の採用。一方でiPhoneは長らくLightning端子を本体に採用してきたことから、今後の動向が注目されていました。またリーク情報によれば、2023年に発売される「iPhone 15 Pro(仮称)」では初めてUSB-C端子が採用されるとの観測もあります。

 

欧州連合の決定によれば、今回の決定は「電子機器による廃棄物の削減と、消費者がより持続可能な選択をするため」だとしています。つまり、iPhone向けにLightning端子の充電器やケーブルを用意するのは無駄でしょう、というのがその趣旨なのです。

 

なおこの決定はスマートフォンだけでなく、タブレットやデジタルカメラ、ヘッドホン・ヘッドセット、携帯ゲーム機、ポータブルスピーカー、電子書籍端末、キーボード、マウス、ポータブルナビゲーションシステム、イヤホン、ノートパソコンにも適応されます。アップルはすでにMacBookやiPadでUSB-C端子に移行しているため、この点は問題はなさそうです。

 

Source: 9to5Mac

iPhone 14の衝突検出、「最悪の事故」を警察に自動通報。ただし全員が助からず…

先月iPhone 14シリーズが発売されたばかりですが、さっそく新機能の「自動車事故の衝突検出機能」が発動し、地元の警察に自動的に通報されたと伝えられています。

↑iPhoneが事故を警察に自動通報(画像はShutterstockより)

 

この事故は、米ネブラスカ州リンカーンで午前2時15分ごろ(現地時間)、ホンダ・アコードが木に衝突したというものです。これまでApple Watchの歴代モデルが所有者の命を救ったり、健康に差し迫った危険を知らせたりしましたが、今回はそうした幸運な結果となりませんでした。

 

事故車には6人が乗っており、そのうち5人が衝突してすぐに息絶えてしまったとのことで、かなりの勢いで衝突したと推測されます。また残る1人も病院に運び込まれた後、最期を迎えたそうです。

 

リンカーン警察の副所長は、最近の現地では「最悪の事故」だったと語っています。まだ事故の原因を突き止めるには時間がかかりそうですが、飲酒運転やスピードの出し過ぎ、脇見運転など、あらゆる可能性が検討されているとのことです。

 

この衝突検出機能はiPhone 14全モデルのほか、最新のApple Watch SE、Apple Watch Series 8、Apple Watch Ultraにも搭載されています。

 

そのしくみは、これらデバイスが激しい自動車衝突事故を検出したとき、通知が表示され、キャンセルされない限り、20秒後に緊急電話が自動的に発信。もしもユーザーの反応がない場合は緊急通報サービス向けに音声メッセージを再生し、激しい衝突事故にあったことを知らせると共に、緯度と経度による座標とおおよその捜索半径を伝える、というものです。

 

ただし「クルマに乗っている」からと言って、衝突されたときに必ず発動するものでもないようです。米The Wall Street Journalのジョアンナ・スターン記者も、実際に「頑丈な競技専用車を停車したクルマにぶつけたところ、停車側のiPhoneが反応しなかった」との結果を報告しています。

 

それに対するアップルの回答は、ざっくり要約すると「iPhoneがBluetoothやCarPlayに接続されていたり、GPSで車が十分な距離を走行している」という条件を満たしていない、つまりiPhoneが「クルマが走っている(走っていた)」と認識しなければ発動しにくい、というものでした。

 

ともあれ、いかなるハイテクも100%は信頼できないということで、安全運転を心がけたいものです。

 

Source:AP News
via:Wccftech

次期iPadやMacはイベント発表なし、iPhone 15はTouch ID採用せず?

米アップルから近日中のリリースが期待されている新型iPad ProやMacはイベントでは発表されず、また来年の「iPhone 15(仮称)」では画面下指紋認証(Touch ID)が採用されないことを、ブルームバーグのMark Gurman記者が報じています。

↑アップル

 

アップルによる10月のリリースが期待されているプロダクトとしては、次期iPad ProやMacBook Pro、Mac mini、Apple TVなど。次期iPad ProやMacBook Pro、Mac miniでは「M2」チップの搭載、次期Apple TVは「A14」チップの搭載とRAM容量の増加が期待されています。

 

しかし今回の報道によれば、これらの製品はイベントではなく、プレスリリースやメディアブリーフィング、アップルオンラインストアの更新などでの発表になるそうです。

 

iPhone 15シリーズでは、一部のAndroidスマートフォンのように画面をタッチするTouch IDにより、ロック解除や支払いができるシステムの採用が期待されています。今回の報道によれば、アップルは引き続き同システムのテストを続けているものの、iPhone 15シリーズでの採用はないようです。

 

さらに報道では、アップルがスマートスピーカー「HomePod」の睡眠トラッキング機能をテストした、とも報じています。しかし、同機能の一般向けの提供はおそらくないとのこと。アップルがHomePodにて今後どんな展開を検討しているのかも、気になるところです。

 

Source: Bloomberg via MacRumors

今年はiPhone 14 Pro Maxが人気、標準モデルは下取り時の値下げが激しいらしい

いつも最新のスマートフォンを持っていたい人にとって「いくらで下取りしてもらえるか」は気がかりなことでしょう。iPhone 14シリーズは発売された直後ではありますが、早くも標準モデルはiPhone 13シリーズよりも値下がりが激しいとのデータが報告されています。

↑Image:Apple

 

米スマートフォン販売最大手SellCellが公開したデータは、販売開始から10日後の時点での、40以上の買い取り業者の下取り価格を平均したものです。それによるとiPhone 14とiPhone 14 Plusは、iPhone 13とiPhone 13 mini(同じく発売後10日)より2倍も値下がりしており、リセールバリュー(手放すときの価格)的には良好とは言えないようです。

 

具体的にはiPhone 14標準モデルは平均で38.4%、iPhone 14 Plusは平均38.6%も減価しており、同時期のiPhone 13標準モデルの18.2%と比べて倍以上です。ストレージ別に見ると、iPhone 14(512GB)は40.3%で、最も値下がりが激しいことに。昨年はiPhone 13 mini(512GB)が29.8%、継いでiPhone 13(512GB)が27.2%でしたが、それを上回る勢いです。

 

ここで未発売(予約受付は9月9日、発売は10月7日)のiPhone 14 Plusがなぜ値下がり? と不思議に思えますが、すでに下取り価格は決まっており、発売10日後の平均減価率(予想)は38.6%とのことです。もっとも、この数値は予想に過ぎず、実際に発売されてから人気が出れば上がる可能性もあります。

 

かたやiPhone 14 Pro Maxはかなり値下がりしにくく、平均減価率はわずか19.6%です。これはiPhone 13 Pro Maxの21.4%と比べて1.8%もの向上。もっともiPhone 14 Proの平均減価率は31.1%で、iPhone 13 Proの26.3%から5%近く上がっており、今年はPro Maxモデルの人気が高いようです。

 

この調査結果は、iPhone 14とiPhone 14 Plusの人気がイマイチという複数の情報とも一致しているようです。

 

ちょうどディスプレイ専門アナリストRoss Young氏も、iPhone 14標準モデルの画面パネル受注が、昨年の同じ時期のiPhone 13よりも38%も減っていると述べたばかりです。その一方でiPhone 14 Pro Max用のパネル受注は、iPhone 13 Pro Maxよりも18%も増えたと付け加えています

 

アップル共同創業者スティーブ・ジョブズ氏の娘イブ氏も、iPhone 14標準モデルが13と何も変わっていないと示唆していました。来年は最上位モデルが「iPhone 15 Ultra」となり、「iPhone 15 Pro」よりリッチな仕様になるとの噂もありますが、高価でも大きく進化したデバイスの方が人気が出るのかもしれません。

 

Source:SellCell
via:MacRumors

将来のiPhone、AirPodsの無線充電が可能になるかも?

米アップルが出願した特許より、将来のiPhoneに逆ワイヤレス充電機能が搭載され、「AirPods」などの充電が可能になるとの予測を、海外テックサイトのPatently Appleが伝えています。

↑Hadrian/Shutterstock.comより

 

最近のiPhoneにはマグネットによるワイヤレス充電機能「MagSafe」が搭載されていますが、一部のAndroidスマートフォンのように、ワイヤレスイヤホンなど他のデバイスを充電する逆ワイヤレス充電機能は搭載されていません。

 

アップルが出願した特許では、逆ワイヤレス充電に関する複数のアイディアが説明されています。例えばスマートウォッチやAirPodsのような電子機器を充電したり、あるいはiPhoneからiPhoneを充電する…ということも可能になるようです。

 

アップルはすでにAirPodsやApple Watchのようなワイヤレス充電に対応した製品を複数用意しており、これらがiPhoneからワイヤレス充電できれば、かなり利便性が増すはず。将来のiPhoneへの逆ワイヤレス充電機能の搭載、ぜひ期待したいものです。

 

Source: Patently Apple via 9to5Mac

iPhone 15 Proは値上げの心配なし? アップルがチップ価格改定を拒否の報道

米アップルの「iPhone 15 Pro(仮称)」への搭載が期待されている「A17」チップについて、同社が仕入れ価格の上昇を拒否したとの情報を、Economic Daily Newsが報じています。

↑IVASHstudio/Shutterstock.com

 

iPhone 15シリーズに関しては、本体デザインの変更やProモデルにおけるUSB-C端子への移行、さらに最上位モデルが「iPhone 15 Ultra」になり、「iPhone 15 Pro」との差別化が明確になるとの情報も登場しています。

 

今回の報道によると、A17は台湾TSMCにより新たな3nmプロセスにて製造されます。そしてこの新たなプロセスを理由に、TSMCがチップ価格の値上げをアップルに打診したというのです。

 

なお、アップルは2023年に3nmプロセスを採用する最初の会社となることが期待されています。ちなみに現行モデルのiPhone 14 Proに搭載された「A16」では、4nm(あるいはダイシュリンクされた5nm)プロセスが採用されています。

 

A17に3nmプロセスが採用されれば、さらなる性能向上や省電力化が期待されます。普通はチップ価格を決定するのはTSMCのようなチップメーカーですが、アップルほどの大口顧客の場合、その価格決定を左右することができるのかもしれません。

 

Source: Economic Daily News via 9to5Mac

iPhone 14 Plus、発表直前まで「iPhone 14 Max」だった? 公式サイトから手がかりが見つかる

iPhone 14シリーズのうち標準モデルで6.7インチ画面の「iPhone 14 Plus」は、発表前には「iPhone 14 Max」になるとの予想もありました。最終的には外れていますが、アップルが本当に「iPhone 14 Max」と名付けようとしていた手がかりが発見されました。

↑Image:Apple

 

オランダのアップル情報サイトiCreateは、発表直前まで「iPhone 14 Plus」が「iPhone 14 Max」になる可能性があった痕跡を見つけています。その手がかりは、他ならぬアップルの公式サイトにありました。

 

1つには、歴代iPhoneの一覧ページです。ここでiPhone 14 Plusの画像をローカル保存しようとすると、ファイル名が「iPhone-14-max-colors」であることが分かります(日本向けページでも確認済み)。

↑Apple公式サイトより

 

またiPhone 14 Pro/Pro Maxを発表する公式ニュースリリースにも「iPhone 14 Max」の名称が残っています。こちらは本文ではなく、ソースコード内にあるaltタグで確認できます。

↑Apple公式サイトより

 

最後に、製品コンプライアンスに関するページにも「iPhone 14 Max」と書かれていたスクリーンショットが掲載されています。記事執筆時点では「iPhone 14 Plus」に修正済みですが、「iPhone 14 Max」と同じシリアル番号A2886が与えられており、製品名が変わっただけだと判断されるわけです。

↑Apple公式サイトより

 

これら「iPhone 14 Max」の記述は今なお、あるいは最近まで残っていたことから、アップルが急きょ「iPhone 14 Plus」に切り替えたと思われます。なぜ変えたのかは不明ですが、iCreateは標準モデルに「Max」を付けると、iPhone 14 Pro Maxと紛らわしいためではないかと推測しています。

 

たしかにiPhone 14 PlusもiPhone 14 Pro Maxも、同じ6.7インチ画面です。これで名前まで近ければ、最上位モデルとしては安いと思って注文してみれば、標準モデルが届いて苦情が殺到……という事態が起こったのかもしれません。

 

Source:iCreate

via:9to5Mac

iPhone 14の衝突検出機能、実際にクルマを横転させて検証したYouTuber現る

iPhone 14シリーズとApple Watch新モデルの目玉機能の1つが、自動車事故の衝突検出機能です。この機能は激しい交通事故を自動的に認識し、緊急電話が救急隊員や緊急連絡先に発信されるように設計されています。

↑Image:Luke Miani

 

本機能は、交通事故に特有の衝撃やエアバッグが開いたときの気圧の変化、マイクが拾った衝突音などを総合的に判断しており、「実際に事故を起こす」しか動作を確かめようがありません。単にiPhoneを落としたり、投げたり転がしたりしただけでは発動しないとの報告もありました。

 

そんな衝突検出機能を、実際に4台のクルマを事故らせて検証したYouTuberが現れました。

 

つい先日も、YouTubeチャンネルTechRaxのチームがiPhone 14 Proを運転席のヘッドレストに固定した無人車をリモコン操作し、スクラップ車両を何台か重ねた壁にぶつけるテストを行ったばかりです。

 

さて今回の動画は、YouTuberのLuke Miani氏とSam Kohl氏が公開したものです。2人は4台のものクルマを使い、前方や側面、後方からの衝突をテストしている様子を紹介しています。さらに廃車にロープをくくりつけて引っ張り、横転事故まで再現している徹底ぶりです。

 

しかし、これらのテストではすべて、衝突検出機能が発動していません。クラッシュの度合いにかかわらず、iPhone 14が緊急SOS機能を動作させることは一度もありませんでした。

 

もっとも、TechRaxの検証でも発動しないことはあり、衝突するスクラップ車の壁を強化したり、クルマの速度を上げたりするなど試行錯誤を繰り返していました。これら2つの動画からは、あらゆる条件で衝突が検出されるわけではないと明らかになったようです。

 

またMiani氏とKohl氏は自分たちが実際にクルマに乗って運転しているため、スピードが十分ではなかったり、激突の衝撃が不十分だったりした可能性もあります。もしも「十分」であれば本物の事故になってしまうため、そもそも「有人テストをやるのが間違っている」感もあります。

 

ここで衝突検出をおさらいしておくと、iPhoneが激しい自動車衝突事故を検出したとき、通知が表示され、キャンセルされない限り、20秒後に緊急電話が自動的に発信されます。もしもユーザーの反応がない場合は、iPhoneが緊急通報サービス向けに音声メッセージを再生し、激しい衝突事故にあったことを知らせると共に、緯度と経度による座標とおおよその捜索半径を伝える、というものです。

 

今後もアップルはデータを集めつつ、この機能を改良していくものと思われます。それはアップルの仕事であり、くれぐれも興味本位で衝突検出をテストしようと思わないよう強くお勧めします。

Source:Luke Miani(YouTube)
via:9to5Mac

iPhone 14向けに、衛星SOSのデモ機能がiOS 16.1で搭載されそう

米アップルの次期モバイル向けOS「iOS 16.1」にて、衛星通信のデモ機能が「iPhone 14」ユーザー向けに提供されることを、海外テックサイトの9to5Macが伝えています。

↑アップル

 

iPhone 14に搭載された衛星通信機能は、衛星に直接接続することで、緊急通報(SOS)ができる、というもの。機能は11月から、アメリカとカナダ向けに提供予定となっています。

 

そして9to5Macが開発者向けに提供された「iOS 16.1 Beta 3」を分析した結果、新たに「衛星接続のデモ」機能が搭載されていました。この機能では、携帯電波やWi-Fiのない環境に行かなくても、衛星通信による緊急SOSがどのように機能するかを確認することができます。

 

このデモ機能は、設定アプリ内の緊急SOSメニューからいつでもアクセスできるとのこと。また衛星接続を確認するためには、屋外で空がよく見える場所にいる必要があります。もちろんデモ機能を使用しているときは、実際に緊急サービスを呼び出すことはありません。

 

iOS 16.1の一般公開は衛星SOS機能の提供開始と同じ、11月と予想されています。日本での同機能の提供がいつになるのかはまだわかりませんが、実際に危険な状況に遭遇する前に、どのように動作するのかを確認するのに役立ちそうです。

 

Source: 9to5Mac

iPhone 14 Pro/Pro Maxではスポーツの試合結果が「Dynamic Island」でリアルタイム更新! iOS 16.1から

最新システムソフトウェアiOS 16の目玉機能である「ライブアクティビティ」が、開発者向けのiOS 16.1ベータ版で有効になったことが明らかとなりました。

↑Image: Paul Bradford

 

ライブアクティビティとは、iPhoneのロック画面で配車サービスやデリバリーの状況を確認したり、スポーツの試合の途中経過をフォローできる機能です。アップルは本機能がiOS 16.1から利用できると約束していましたが(現状のiOS 16.02では利用できず)前段階のベータ版で準備が確認されたことになります。

 

特にiPhone 14 ProおよびiPhone 14 Pro Maxでは、ライブアクティビティはDynamic Islandと統合されています。つまりディスプレイ上側にある横長の窓に、小さなスコアボードが表示されるというわけです。

 

例えばプレミアリーグの試合中、Dynamic Islandでは各クラブのゴール数がリアルタイムで更新されます。さらに長押しするとDynamic Islandが広がり、経過時間と実況が表示されるしくみです。iPhoneがロックされている場合は、代わりにウィジェットにスコアが表示されます。

 

iPhoneがロック解除されているときも常にスコアボードが表示されるのは、Dynamic Islandを搭載したiPhone 14 Pro/Pro Maxだけ。他のiPhone 14とiPhone 14 Plus、それ以前のモデルでは、ライブアクティビティはロック画面だけに限定されます。

↑こんな感じ

 

この機能をiOS 16.1ベータ版で試すには、Apple TVアプリを開き、サポートされている試合の「フォロー」ボタンをタップします。アップル公式発表では、正式配信の時点では米国、カナダ、オーストラリア、英国、ブラジル、メキシコ、日本、韓国ユーザー向けにMLBの試合などで利用できるとのこと。今後、他のスポーツリーグにも広がる可能性があります。

 

ライブアクティビティAPIは、年末にはサードパーティの開発者にも利用できる見通しです。iPhone 14 Proモデルのユーザーは、他のアプリを使いながら試合結果を追うのが便利になりそうです。

 

Source:MacRumors

iOS 16にアプデしてからバッテリー消耗が異常に激しい! 一部ユーザーから苦情が相次ぐ

最新システムソフトウェアiOS 16の配信が始まってから、2週間以上が経ちました。新たなロック画面や「背景から人物やペットを切り抜いて他のアプリに貼り付けられる」などの機能も好評ながらも、「コピペするたびに確認ポップアップが出る」「iPhone 14 Proモデルのカメラが、Instagramなどサードパーティ製アプリで撮影するとガタつく」といった不具合も報告されていました

↑バッテリー残量に注意

 

そちらはiOS 16.02で解決されましたが、その後も一部ユーザーから「バッテリーが異常に早く消耗する」症状が治っていないとの声が上がっています。

 

iPhoneを最新バージョンのiOSにアップデートすると、一時的にバッテリー持ちが悪くなるのは「いつものこと」です。これはiOSがコンテンツのインデックスを再作成したり、アプリの最適化をバックグラウンドで処理しているためです。

 

こうした症状は、通常であれば数日も待てば正常に戻ります。今年3月、iOS 15.4配信後に同様の苦情が上がっていたときも、アップルは「最大48時間待てば解決」と回答していました。

 

しかし、iOS 16はすでに配信から2週間以上が経過しているのに、苦情はまだ収まっていません。米9to5Macの読者投票では、iPhoneユーザーの63%がiOS 16に更新した後、バッテリー持ちが悪くなったと回答しています。

 

様々なSNSを検索しても、同じような苦情が大量に見つかります。たとえば大手掲示板Redditでは、iPhone 13 Pro Maxユーザーから「iOS 15では、85%から90%の残量で(職場から)帰宅することがほとんどでした。iOS 16では65%~75%です」との報告もあります。

 

ほか「11~12時間のバッテリー持ちが7時間になり、FaceTimeやPiP(ピクチャインピクチャー)をすると凄いラグが発生し、全体的に動作がモタつきます」といった声も見つかります。

 

もともと「コピペのたびに確認ポップアップ」や「iPhone 14 Proカメラのガタつき」はiOS 16.1ベータ版で修正が確認されていましたが、前倒しでバグ修正のiOS 16.02が公開されていました。今回のバッテリー消耗が激しい症状についても、近いうちに緊急アップデートで対処されるのかもしれません。

 

Source:9to5Mac

やっぱりiPhone 14 Proシリーズがいい! カメラとディスプレイの進化で撮影や動画鑑賞が捗る

アップルが新しいiPhone 14 Proシリーズ、iPhone 14を発売しました。筆者はアップル本社で開催されたスペシャルイベントの取材レポートを本誌に寄稿した際、6.7インチの「iPhone 14 Plus」が本命だと伝えましたが、実機を試してみたらやはり「選ぶべきはProシリーズ」でした。

 

出足好調のiPhone 14 Proシリーズ

今年のiPhone Proシリーズも、昨年とサイズ展開は一緒。6.1インチのiPhone 14 Pro、6.7インチのiPhone 14 Pro Maxの2機種で構成されます。

 

円安による影響も受けたことから、iPhone 14シリーズ全体で価格のベースラインは昨年よりも少し値上がりしています。ですが、筆者が発売日の9月16日にApple表参道を取材したときには、朝早くからiPhone 14シリーズを求めて店舗の前に長い行列ができていました。オンラインのApple Storeでもまた、iPhone 14 Proシリーズの販売は出足好調のようです。

↑左が6.1インチの「iPhone 14 Pro」、右が6.7インチの「iPhone 14 Pro Max」

 

筆者がiPhone 14 Proシリーズを選ぶべきだと考える理由は「カメラの進化」と「ディスプレイの進化」です。順に解説します。

 

暗い場所でも立体感ある撮影ができるなど、カメラは画質・機能が充実

iPhone 14 Proシリーズのメインカメラは広角・超広角・望遠によるトリプルレンズ仕様です。広角カメラにはiPhoneとして初めて、クアッドピクセルセンサーを内蔵する48MP(4800万画素)のカメラが搭載されました。

↑iPhone 14 Proシリーズが搭載するトリプルレンズカメラ

 

48MPのクアッドピクセルセンサーは、4つの画素をひとつの大きな画素にまとめることで効率よく光を取り込みます。ここに、明るさが足りない場所でも色鮮やかで精細感の高い写真を記録する新しい画像合成技術「Photonic Engine」が加わると、iPhone 14 Proシリーズは少し暗い場所でも明るく高精細な写真を撮れます。

↑Photonic Engineの画像合成技術により、iPhone 14 ProシリーズはフロントのTrueDepthカメラを含むすべてのカメラが暗い場所での撮影パフォーマンスの向上を図っています

 

実際のパフォーマンスを試すために、室内を暗くしてネコのマスコットを撮影してみました。iPhone 14 Pro MaxとiPhone 13 Proで撮り比べています。

↑iPhone 14 Pro Maxで撮影。ぱっと見で全体に明るく、マスコットたちの質感がリアルに再現されています

 

↑iPhone 13 Proで撮影。パフォーマンスは十分に高いのですが、iPhone 14 Pro Maxに比べると暗く見えてしまいます

 

iPhone 14 Pro Maxの写真は、黒いマスコットの暗部をつぶさずにマットな質感をよく引き出しています。一方の白いマスコットは艶っぽさがとてもリアルです。また、ダイナミックレンジが広く、白いマスコットのホワイトや装飾の色がとても鮮やか。黒いマスコットが首にさげている鈴の金色がキラッと煌めく感じもきれいに再現できていると思います。照明器具の輪郭、テーブルの木目もシャープに描かれ、暗い場所でも立体感に富んだ写真を撮れました。

望遠カメラの15倍デジタルズームの性能も新旧iPhone Proシリーズどうしで撮り比べてみました。

↑iPhone 14 Pro Maxで撮影。15倍デジタルズームも先鋭感が失われません

 

↑iPhone 13 Proで撮影。比べると輪郭のにじみが気になってきます

 

iPhone 14 Pro Maxの方が、画質が向上しています。直線の輪郭のにじみがなく、平坦な壁面部に現れがちなノイズも解消。旅行に出かけたときには、印象的なたたずまいの教会やビルなど建物の写真を撮っている筆者にはとてもうれしい性能アップです。

 

ちなみに、iPhone 14 Proの広角カメラを使ってApple ProRAWモードで撮影すると、48MPのセンサーの実力をフルに活かしたRAW画像を出力できます。iPhoneによるRAW画像記録はiPhone 12 Proシリーズから実現していますが、iPhone 14 Proシリーズではカメラアプリのフォーマット設定からProRAW解像度を48MP/12MPの2種類から選べるようになりました。

 

ただし、48MPのRAW撮影ができるのは広角カメラのみ。ほかのカメラを使うと12MPになります。また、48MPのRAW画像は1枚のファイルサイズが70MB近くになるので、取り扱いには慣れが必要かもしれません。

 

いまやスマホのメイン用途ともいえるカメラ。ハイエンドのモデルともなれば、どれだけきれいに撮影できるかは多くの人が気にするところでしょう。そのなかで、順当ではあるものの、暗い場所での撮影や望遠などにおいて、しっかりと進化している点はさすがといえます。

 

もうジンバルはいらない!「アクションモード」の強力手ぶれ補正

ビデオ撮影では、iPhone 14 Proシリーズから搭載される第2世代のセンサーシフト光学式手ぶれ補正がとても高い効果を発揮します。そして、より強力に手ぶれを抑えたい場面では「アクションモード」も便利です。カメラアプリでビデオ記録を選択すると、画面に“走る人”のピクトアイコンが表示されるのでこれをタップしてモードをオンにします。

↑ビデオ撮影モードの画面に表示される、印を付けたピクトをタップして「アクションモード」をオンにします

 

アクションモードは、ソフトウェアによる補正処理を加えて4K、2.8K、またはHD解像度の“ブレていない動画”を切り出します。まるでiPhoneに外付けタイプのジンバル(スタビライザー)を装着したかのように滑らかで、歩行などによる上下動のブレが動画に反映されてしまうことがありません。アクションモードの課題は明るい場所でしか使えないことですが、それでも使える場面はたくさんありそうです。

 

旅行やお子さんとの日々の思い出を数多くのビデオに残したい方は、迷わずアクションモードを搭載するiPhone 14 Proシリーズを選ぶべきでしょう。「追加でジンバルを買わなくて良いiPhone」と考えればお得な買い物と言えそうです。

 

加えて、先にも見たように写真のクオリティもアップしているわけですから、カメラ性能を気にする人は手に取ってみてください。

↑こちらはアクションモードをオンにして撮影。iPhoneを手で持って歩きながら撮影してもブレを少なく抑えられます。

 

↑こちらはアクションモードを使わずに撮影。歩くときの上下動による小刻みなブレが映像に反映されています。

 

常時表示ディスプレイやDynamic Islandで利便性アップ

iPhone 14 Proシリーズと、iPhone 14シリーズの4機種は共通でSuper Retina XDRディスプレイを搭載しています。

 

さらに、iPhone 14 Proシリーズにはロック画面に日時やウィジェット、壁紙、アプリの動作状態を表示したままにできる「常時表示ディスプレイ」が搭載されました。iPhone 14 Proシリーズの場合、通常時には画面の描き換え速度を10Hzから最大120Hzの間で可変させて視認性を高め、同時にディスプレイの消費電力を抑えるProMotionテクノロジーが稼働します。

 

常時表示ディスプレイの機能をオンにしてロック画面に切り替えると、描画速度を1Hzまで下げて消費電力をセーブします。iPhoneの画面にいつも時計が表示されていれば、会議のときなどに毎度iPhoneの画面をたたかなくても時刻を確認できます。ボイスメモやミュージックなど、立ち上げたまま常時表示に切り替わり、動作状況を継続的に見られるアプリもあります。

↑左が常時表示ディスプレイをオンにしたロック画面。右側の通常時のロック画面の情報が判別できるほどの明るさを実現しながら、リフレッシュレートを下げて消費電力を抑えています

 

また、話題となっている、フロントカメラを配置するトップの切り欠きにさまざまな情報を表示する新機能「Dynamic Island」も搭載。こうした、ディスプレイにおける利便性の部分での進化もiPhone 14 Proシリーズの注目点です。

↑フロントカメラユニットの箇所に新しく設けられた「Dynamic Island」。ボイスメモの動作状態を表示。タップするとボイスメモアプリに移動します

 

iPhone 14 Pro Maxは進化したディスプレイを存分に味わえる

ひとつ前の世代の13 Proシリーズと比べると、iPhone 14 ProシリーズはHDRコンテンツを表示したときのピーク輝度表示の性能が上がっています。特に屋外でHDRコンテンツを再生すると輝度が最大2000nitsまでブーストされ、色の鮮やかさや明暗による立体感が余裕を持って再現されます。

↑iPhone 14 Pro MaxのSuper Retina XDRディスプレイ。陽射しの強い屋外でも力強く精細感あふれるHDR映像を再現します

 

6.7インチのiPhone 14 Pro Maxは、こうしたピーク輝度などを含む、最先端のSuper Retina XDRディスプレイに関連する、“おいしいところが存分に味わえる大画面iPhone”です。Dynamic Islandのアニメーション表示もまた、心なしか6.7インチのiPhone 14 Pro Maxの方が6.1インチのiPhone 14 Proよりも“伸び伸びと動く“感じがしました。

 

もうひとつ、Dolby Vision方式のHDRビデオのネイティブ再生にも対応したことから、iPhone 14 Pro Maxはモバイルシアター・スマホとしてもうってつけだと言えます。

 

なお、iOS 16からiPhone 14/14 Proシリーズを含む一部のiPhoneが、本体を横向きに構えたままFace IDによる画面ロックを解除できるようになりました。動画再生を一度中断した後にも、画面ロックを解除してすぐに再開できて快適です。

 

片手持ちで快適操作ができるiPhone 14 Pro

iPhone 14 ProシリーズはA16 Bionicチップを搭載したことで、Dynamic Islandやクアッドピクセルセンサーを内蔵するメインカメラなど、パワーを食いそうな新機能を追加しながら、バッテリーのスタミナをiPhone 13 Proシリーズよりもさらに改善しました。チップの電力消費効率が20%向上したことが大きく貢献しています。

 

つまり、iPhone 14 Proシリーズはバッテリーの持ちがとてもよいスマホです。参考までに、連続ビデオ再生時間はiPhone 14 Proが13 Proより1時間伸び、iPhone 14 Pro Maxはそこからさらに6時間も長くビデオを再生できます。

 

iPhoneを積極的に動画鑑賞に使う方、高画質なビデオ再生にこだわりを持ちたい方には6.7インチのiPhone 14 Pro Maxがおすすめです。

 

ただ、iPhone 14 Pro Maxは本体が大きいぶん、質量が240gと重いことは難点でしょう。特に本体を構えたまま長時間モバイルゲームを楽しむ際には覚悟が必要です。筆者はApple Arcadeで配信されている「悪魔城ドラキュラ Grimoire of Souls」をプレイする際にはiPhoneのケースを外して、少しでも軽くしてからのめり込むようにしています。

 

長時間モバイルゲームを楽しむ使い方や、スマホカメラとして片手で軽快に構えながらスナップショットを撮るように使うのであれば、軽くて取り回しのよい6.1インチのiPhone 14 Proがより良い選択肢になると思います。

↑片手持ちでの操作が快適な6.1インチのiPhone 14 Pro。iPhoneのブラック系カラバリの中で“最も黒い”という新色「スペースブラック」にも注目です

 

名前にプロが付くと身構えそうになりますが、新しいiPhone 14 Proシリーズはプロなみの写真や動画が誰でも手軽に撮って楽しめるiPhoneです。ただ、SNS映えするビデオや写真を楽しく撮れるので、想定よりも早くストレージの残量があとわずかということにもなりがち。購入時には懐が許す限り大きめのストレージを選びたいところです。買い替えなどで不要になるiPhoneが手元に残るようであれば、Apple Trade Inなどの下取りサービスも積極的に活用してみましょう。

 

【フォトギャラリー(画像をタップすると閲覧できます)】

iPhone 14 Proシリーズ、InstagramやTikTokなどで撮影するとカメラがガタつく! アップルは修正を約束

最新のiPhone 14 Proシリーズが発売されたばかりですが、InstagramやTikTokなど多くの人気サードパーティアプリで写真や動画を撮影すると、カメラが揺れたりガタついたりする症状が報告されています。

↑Image:Apple

 

こうした症状は、複数のユーザーがネットで述べていることです。たとえば海外掲示板Redditでは「Snapchatを開いたり、Instagramのカメラを使ったりすると、カメラの揺れが抑えられなくなる現象が起きているんです」との声もあります。しかし、iOS標準のカメラアプリを使うときは何ごとも起こらないそうです。

 

また別のiPhone 14 Proユーザーによれば「Snapchatで断続的にカメラの揺れが発生します(揺れているのが見えたり聞こえたりするレベル)」とのこと。もう1人も「カメラが大きく揺れて、かなり変な機械音がしていました」と述べています。

 

この問題が確認されているアプリは、主にSnapchat、Instagram、TikTokの3つのようです。実際にシェアされた動画もあり、iPhone 14 ProのカメラがTikTokアプリで撮影すると激しく揺れて音を立て、画面が波打っている様子がよくわかります。

 

このカメラの揺れ・ガタつき問題は、標準カメラアプリでは起きていないため、ハードウェアではなくソフトウェアの不具合と思われます。

 

この問題につき米MacRumorsがアップルに問い合わせたところ、バグの存在は認識しており、来週(26日~)に修正版が登場する予定とのことです。それまでは、サードパーティ製アプリでカメラを使うのは控えた方がよさそうです。

Source:Reddit
via:MacRumors

イヤホンは有線派、だけど充電ができない……とお悩みのiPhoneユーザー必見! 充電しながら有線イヤホンが使える「3.5mmミニジャック変換ケーブル」

2016年発売の「iPhone 7」以降、iPhoneはイヤホンジャックを搭載しなくなったので、有線イヤホンを使用するには、別途3.5mmミニジャックアダプタが必要だったり、Lightning端子搭載イヤホンを使う必要があります。しかし、その場合はLightning端子で常に接続していることになるので、今度は充電ができません。

 

特に、深夜の高速バス旅や、“乗り放題きっぷ”を使った鉄道乗り継ぎ旅など、長時間の長距離移動では、充電の手間がない有線イヤホンが心強い旅のお供となりますが、そうなると今度はLightning端子を使えないiPhoneがバッテリー残量との戦いになります。

 

今回はそんな、iPhoneを充電しながら有線イヤホンを使いたいなぁ……という、迷える旅人のお悩みを解決するアイテムを紹介します!

 

先日オウルテックから発売された、給電ポート付き3.5mmミニジャック変換ケーブル「OWL-CBLTF35LT02-WH」は、ミニジャックタイプのイヤホンやヘッドホンを、イヤホンジャック非搭載のiPhoneで使用するための変換アダプターです。3.5mmジャックのほかに充電用Lightningポート(2.4A出力対応)も搭載しているので、有線イヤホンで音楽や動画の視聴や、ハンズフリー通話を行いながら充電することができます。

 

ケーブルコネクタ部分は3万回以上の屈曲に耐える強度で、ケーブル内部には引っ張りに強いアラミド繊維を採用し、しなやかさと耐久性を兼ね備えています。

 

「イヤホンジャックの無いスマートフォンで有線イヤホンを使ってしまうと、充電しながら音楽を聴いたり、動画を見たりすることができません。そんな悩みを解決するために開発しました。今回は前モデルの終売に伴うモデルチェンジです」(オウルテック担当者)

 

やはり有線イヤホンは音の途切れや遅延、さらには充電の手間がないので、ひとつは備えておきたいですよね。これさえあれば、バスや鉄道の長旅だけでなく、ビデオ通話などでも、バッテリー残量を気にせずに有線イヤホンを使うことができます。なので、旅人だけでなく、様々な場所でテレワークを行う会社員にも、全力でオススメしたいアイテムです!

iPhone 14 Pro Max、iPhone 13 Pro Maxより2時間以上もバッテリーが持つ! 実はバッテリー容量は減っています

本日(9月16日)発売のiPhone 14シリーズは、すでに全モデルのバッテリー容量が判明しています。アップルは「iPhoneファミリーで最長のバッテリー駆動時間」と謳っていますが、実はiPhone 14 Pro Maxだけは先代の13 Pro Maxよりも容量が減っていたりします。

↑Image:Apple

 

では実際に使ってみてどうかといえば、なんとiPhone 14 Pro MaxはiPhone 13 Pro Maxよりもバッテリー持ちがいいと報告されています。

 

海外テック系サイトTom’s Guideは、実際の使用環境に近いもとでテストしたところ、1回のフル充電で平均14時間42分持ったと報告しています。iPhone 13 Pro Maxでは平均12時間16分であり、2時間以上も長持ちすることになります。

 

また他社のスマートフォンもまじえた総合ランキングでは、iPhone 14 Pro MaxはAsus ROG Phone 6 Pro(約15時間30分)に次ぐ2位にランクインしています。さらにiPhone 14 Pro Maxはアプリをダウンロードしたり、音楽を聴いたり、写真やビデオを撮りながらも、5時間で30%しかバッテリーが減らなかったそうです。

 

もっとも充電速度に関しては、アップル公称の「30分以内に50%まで」にはおよばず、30分で0%から42%までしか充電できなかったとのこと。たとえばGalaxy S22 Ultraは25Wの充電器で30分で58%に達し、OnePlus 10 Proは93%に達しているそうです。これに対してiPhone 14 Pro Maxは、いまだに上限20Wに留まっていることが原因のようです。

 

なぜiPhone 14 Pro Maxが、バッテリー容量の少し大きなiPhone 13 Pro Maxよりも長持ちするのか。それはおそらく、新たなA16 Bionicチップと効率的なディスプレイの恩恵によるものと思われます。

 

iPhone 13 Pro Maxでは画面の可変フレッシュレートが10Hz~120Hzでしたが、iPhone 14 Pro Maxでは1Hz~120Hzとなっています。つまり、昨年は下限が「1秒間に画面を10回書き換え」でしたが、最新モデルでは「1秒間に1回書き換え」に下げられているため、それだけ消費電力が節約しやすいわけです。

 

最新のiPhone 14 ProモデルではDynamic Islandや強化された48MPメインカメラ、常時表示ディスプレイなど先進の機能が搭載されています。円安のため去年よりお高くなっていますが、バッテリー持ちが良くなっている分、満足度も上がりそうです。

 

Source:Tom’s Guide
via:MacRumors

iPhone 14シリーズを買った人、古いiPhoneのバックアップをiCloudで容量無制限・無料で取れます!

そろそろ最新のiPhone 14シリーズ(10月発売の14 Plusを除く)が、読者諸兄のお手元に届いている頃でしょう。古いiPhoneのデータをMacやPCにバックアップを取って、後で転送しようか……と迷っている方もいるはずですが、実は一時的にiCloudストレージが無制限かつ無料で使えたりします。

↑Image:Apple

 

これは昨年iOS 15のリリースに伴って、アップルが新しいiPhoneやiPadを買ったお客さまに提供を始めたサービスです。iPhone 14を含む(新規であれば、それ以前のモデルでもかまいません)iPhoneやiPadを購入すると、古いiPhoneをバックアップできるよう、iCloudストレージが一時的に増量してもらえます。

 

次の手順で、これまで使っていたiPhoneの一時的なバックアップをiCloud上に作成できます。

  • [設定]アプリから、[一般]を選びます。
  • 下の方にある「転送またはiPhoneをリセット」を選び、新しいiPhoneの準備と表示されたら「開始」をタップします。
  • 「iCloud バックアップがオフになっています」と表示された場合、「バックアップをオンにして転送する」をタップします。
  • iCloud の残り容量が不足している場合、無料で追加の iCloud ストレージを使えますという趣旨のメッセージが表示されます。そこで「続行」をタップします。
  • iCloudストレージの残り容量に関係なく、古いiPhoneをiCloudにバックアップする処理が始まります。

 

公式サポートページによれば、iCloudの一時的なバックアップは21日間です。この期間が過ぎると一時的なiCloudストレージは期限切れとなり、バックアップは完全に削除されるそうです。

 

また、新しいiPhoneまたはiPadが21日以内に手元に届かない場合は、一時的なバックアップの保存期間がさらに21日間延長されるとのこと。新品が遅れそうであれば、[設定]アプリを開いて「バックアップの期限を延長」をタップしておくとよさそうです。

 

Source:Apple
via:9to5Mac

iPhone 14/14 Plusの背面ガラス、割れても外して取り替えるだけ! より環境に優しくなりました

ここ最近のフラッグシップiPhoneはワイヤレス充電に対応するため、背面がガラス製になっています。そのため割れやすくもなっていますが、修理には意外と時間がかかるものです。

↑割れても外して取り替えるだけに!

 

しかし、iPhone 14とiPhone 14 Plusは修理しやすいように、背面ガラスパネルが取り外し可能になったと報じられています。これによりiPhone 4S以来、初めて「裏側から簡単に開けられるiPhone」になったとのことです。

 

iPhone 12およびiPhone 13の背面ガラスを交換するには、Apple Storeやアップル正規サービスプロバイダの修理業者が、ディスプレイ側から本体を開けて分解し、ディスプレイと背面カメラ以外の全パーツが付いた「iPhoneリアシステム」に取り替える必要がありました

 

それ以前のiPhone 11などは、背面ガラスが割れた端末はデバイスごと交換するしかありませんでした。それが「背面ガラスだけ交換」となれば、修理にかかる時間も短くなるほか、廃棄する部品が減って環境に優しくなると思われます。

 

かといって、修理代が安くなるわけではないようです。日本では延長保証サービスAppleCare+に加入している場合、iPhone 14/14 PlusもiPhone 13も、同じく3700円かかります。また加入していない場合は2万5900円と見積もられる(他の故障があれば上積み)ています。

 

AppleCare+の料金は機種によって異なり、iPhone 14 PlusはiPhone 14より画面サイズが大きいためか、少し高くなっています。iPhone購入日から30日以内までAppleCare+は買えるため、じっくり考えたいところです。

 

SourceTechCrunch ,CNET

via:MacRumors

準備はOK? まもなく発売「iPhone 14」シリーズ、オウルテックから新作アクセサリー登場!

もうすぐ発売となる、Apple「iPhone 14」シリーズ。今年はiPhone 14のほか、iPhone 14 Plus、iPhone 14 Pro、iPhone 14 Pro Maxが発表されました。

 

さて、iPhoneに限らず新しくスマートフォンを買ったら、ケースや保護フィルムも新調する必要があるはず。というわけで今年もオウルテックから、iPhone 14シリーズに合わせて、続々と“新作”が登場しています!

 

オウルテックの定番デザインとなったファブリック×PUレザーの手帳型ケースをはじめ、カードポケットが特徴的なバイカラーPUレザー手帳型ケース、iPhone自体のカラーを生かせるクリアタイプの耐衝撃ハイブリッドケース、かんたん貼り付けキット付き画面保護強化ガラスが、現在発売中です。

 

全国の家電量販店で順次販売を開始しているので、ぜひお店で探してみてくださいね。

隠れた本命はお手頃な「大画面iPhoneシアター」になるiPhone 14 Plusか、アップル新製品を実機で振り返る

アップルが現地時間9月7日に、米国クパティーノの本社で開催したスペシャルイベントに参加してきました。間もなく発売を迎える新しいiPhone 14シリーズ、Apple Watchの3モデル、そして第2世代のAirPods Proについて、現地で実機に触れながら確かめたインプレッションを報告します。

↑iPhone 14シリーズ、Apple Watchの3製品と第2世代のAirPods Proが発表されました

 

今年2度目のリアル開催。タッチ&トライコーナーも盛況

アップルは2020年の新型コロナウィルス感染症の拡大以来、スペシャルイベントをオンラインで開催してきました。リアルでのイベント再開は、2022年6月の世界開発者会議「WWDC」から。世界各国のジャーナリストやパートナーなど、人数を厳選して招いていました。

↑アップル本社のSteve Jobs Theaterで開催されたスペシャルイベントに、世界各国から大勢のジャーナリストやアップルのパートナー企業が招かれました

 

先日のスペシャルイベントも、アップルは会場各所で衛生対策を厳しく講じ、参加者にも協力を仰ぎながら万全の体制で実施しました。

 

ビデオ配信によるスペシャルイベントのキーノート後、会場のSteve Jobs TheaterにはiPhoneやApple Watch、AirPods Proのタッチ&トライコーナーが設けられ、大いに賑わいました。耳に装着して試さなければならないAirPods Proは、参加者が試聴を終えたらイヤホンをまるごと1台ずつ交換する徹底的な衛生対策が採られていました。

↑3カテゴリの新製品が展示されたタッチ&トライコーナーも盛況

 

動くiPhone 14 Proのノッチが楽しい! 本命は大画面のiPhone 14 Plusか?

2022年秋のiPhone新製品はナンバリングが「14シリーズ」になります。13シリーズまで好評だった5.4インチの「mini」がなくなり、代わりに6.7インチの大画面を搭載する「iPhone 14 Plus」を加えた4機種が揃います。

↑賑わうiPhone 14シリーズの展示

 

イベントの前には、昨今の円安による影響も受けて、Proシリーズのスタート価格が20万円に迫るのではないかとのウワサもありました。ですが、発表された価格を見ると確かに値上がりしてはいるものの、Proシリーズの2機種(「iPhone 14 Pro」と「iPhone 14 Pro Max」)はどちらもスタート価格が14〜16万円台に落ち着きました。16日の発売に向けた予約の申し込みも、Apple Storeの納期を確認すると好調のようです。

↑トリプルレンズカメラを搭載するiPhone 14 Proシリーズ

 

iPhone 14 Proシリーズには最新のA16 Bionicチップと、高精細な48メガピクセルのセンサーを載せたメインカメラを含む、トリプルレンズのカメラが採用されています。

 

カメラは4つのピクセルを1つのピクセルとして機能させ、大きなセンサー面積を確保。他社の高機能カメラを搭載するスマホと同様、12MPの写真サイズを維持したまま、明るく高精細な写真を記録するピクセルビニングの技術を載せてきました。

 

加えて、アップル独自のソフトウェア処理により、暗い場所でも明るく精細感の高い写真が撮れる「Photonic Engine」や、ジンバルを使わずiPhoneを手に持った状態でブレのないスムーズな動画が撮れる「アクションモード」も搭載。これらの完成度がどこまで高いのか楽しみです。

↑左側が6.1インチのiPhone 14 Pro、右側は6.7インチのiPhone 14 Pro Max

 

大きな変化でいうと、フロントカメラやFace IDに使われる各種センサーを載せたディスプレイ上部の切り欠き(ノッチ)のデザインも挙げられます。iPhone 14 Proシリーズの切り欠きあたりに配置した「Dynamic Island」は、iPhoneやアプリの動作ステータスを文字とアイコンで表示したり、タップ操作によりアプリに飛べたりと、新しいユーザーインターフェースとしても機能します。アップルの純正アプリ以外に、サードパーティのデベロッパによるいくつかのアプリも既にDynamic Islandに対応済みです。

↑フロントカメラのエリアには形が変わり、なおかつタッチ操作に対応するスクリーンエリアを設け「Dynamic Island」と名付けました。写真の画面にはミュージックアプリで再生中の楽曲のジャケ写と、右側にタイマーアプリのアイコンが表示されています

 

今までのiPhoneにない楽しみ方を提供してくれそうなDynamic Islandは、 ほかのオールスクリーンデザインのiPhoneに対する、14 Proシリーズの“ルックスの違い”を際立たせる効果も担っています。いつも最先端のiPhoneを楽しみたい人には、今年はiPhone 14 Proシリーズが断然おすすめだと思います。

↑左が6.1インチのiPhone 14。右が6.7インチのiPhone 14 Plus。価格は11万円台から

 

かたや、iPhone 14 Plusは今年のラインナップの隠れた大本命かもしれません。同じく6.7インチのiPhone 14 Pro Maxよりも本体が37gも軽いほか、内蔵バッテリーはiPhone 14よりも6時間長くビデオ再生が可能で、最大26時間楽しめるスタミナを実現しています。普段から移動しながらゲームや動画を楽しむ機会が多い人には、軽快な大画面モデルのPlusがフィットするかもしれません。

 

ゲームの観点から見ると、本体の厚さも大事なポイント。筆者も最近はiPhoneでモバイルゲームをよく遊ぶのですが、一瞬の指さばきが勝負の結果を左右するアクション系、レーシング系のゲームで勝ちを拾えるかどうかは、手にフィットしやすいか、が重要といえます。その点でiPhone 14 PlusとiPhone 14 Pro Maxの厚さを見ると0.05mm差です。しかし、実際にはカメラユニットの高さ分だけiPhone 14 Pro Maxの方が少し大きいため、iPhone 14 Plusの方が手に持つとスリムに感じられます。

 

また、もう一方の動画の観点で見ていくと、iPhone 14 ProシリーズとiPhone 14シリーズはどちらもHDR対応の映像コンテンツの表示に対応しています。ただ、ピーク輝度の表示性能には差があり、iPhone 14 Proシリーズの方がHDRで400nits、標準レンジの映像コンテンツで200nits明るいです。とはいったものの、発表会の明るい室内ではiPhone 14 Plusも遜色なく明るくキレイな映像が楽しめました。

 

ここに、AirPodsシリーズを組み合わせれば没入感豊かな立体サウンドを組み合わせた「大画面iPhoneシアター」が、Proシリーズより手頃な価格で実現するわけです。こう見ていくと、iPhone 14 Plusがかなり魅力なモデルに見えるのではないでしょうか。

↑iPhone 14シリーズは広角・超広角のダブルレンズカメラを搭載しています

 

タフなアウトドアモデル「Apple Watch Ultra」にひと目ぼれ

Apple Watchには新しくタフなアウトドア仕様のモデル「Ultra」が追加されました。価格も12万円台とハイエンドですが、従来のApple Watchと一線を画するデザインの斬新さに惹かれます。

↑Apple Watchのラインナップに初登場したタフネスモデルのApple Watch Ultra

 

ケースのサイズは49ミリと、従来の45ミリのApple Watchよりも大きくなっています。また、アウトドアで使うことを想定して、Digital Crownやサイドボタンがグローブ(手袋)を着けた状態でも押しやすいように大型化。操作系のまわりをケースで保護するデザインとしています。ケースの素材であるチタニウムは比較的軽い金属なので、日常生活でカジュアルに身に着けるスマートウォッチとしてUltraを選んでも良さそうに思いました。

 

機能面でも際立っており、Apple Watch Ultraには周波数が異なるL1波・L5波をカバーする2基のGPSを内蔵しています。都会のビル群を徒歩や走りながら移動する場合でも、より正確に自分の位置を把握できる機能を持たせました。

↑左側サイドにはアクションボタンを配置

 

↑ワークアウトの一発呼び出しなどが可能です

 

筆者はマリンスポーツはやらないのですが、Apple Watch Ultraにはダイバーをサポートする機能があります。Huish Outdoors社が開発する「Oceanic+」アプリをインストールすると、Apple Watch Ultraが水深40mまでのレクリエーショナルスキューバダイビングをサポートするダイブコンピューターになるのです。

 

なお、Apple Watch Ultraは水中に入ると自動で「水深」アプリを立ち上げて「防水ロック」を有効化します。さらに、Oceanic+アプリを開いたときにも自動で防水ロックがかかる仕様。防水ロックを有効にしている間は画面をタッチしても反応しなくなるので、水中での誤操作が防げます。ケースのスピーカー孔に浸入した水は、防水ロックを解除すると排出されます。

 

また、新しいUltraの登場とともにトレイルループ、アルパインループ、オーシャンバンドの3種類のバンドが発売されます。ちなみに、Ultraのケースサイズは49ミリですが、バンドを装着するスリットのサイズを45ミリ/44ミリのApple Watchと合わせています。過去に発売されたApple Watchバンドとの互換性も保っているので、買いそろえてきたバンドが無駄になりません。

↑エレガントなデザインを踏襲する「Apple Watch Series 8」。5万円台からで販売されます

 

ほかにも従来のナンバリングシリーズであるApple Watch Series 8には女性の健康を見守る機能や、車による衝突事故を自動で検出して緊急SOS通知を送り出す機能が充実します。ヘルスケア、フィットネスの用途だけでなく、装着するユーザーの命を守るデバイスとして、Apple Watchへの期待もさらに高りそうです。

↑エントリーモデルの第2世代「Apple Watch SE」

 

エントリーモデルのApple Watch SEは第2世代を迎えました。ヘルスケアやワークアウトについて基本的なデータ記録ができる機能を揃えながら、GPSモデルは3万7800円(税込)から購入できるコスパも魅力的。今後のApple Watchの成長を最も強く牽引する立役者になるでしょう。

 

Apple H2チップの性能を活かした「AirPods Pro」

最後にワイヤレスイヤホンのAirPods Proを紹介します。こちらは2019年10月に発売された、アクティブノイズキャンセリング機能を搭載するAirPods Proシリーズの第2弾です。

↑アクティブノイズキャンセリング機能を搭載する第2世代のAirPods Pro

 

アップルの独自開発によるApple H2チップを載せて、ノイズキャンセリングの消音効果を従来の2倍に強化しています。外部音取り込みについては、ユーザーが環境音をクリアに聞けるように取り込みながら、同時にサイレンや工事現場の騒音など、大きなノイズを減衰させるという「適応型環境音除去」の機能が働きます。会場でその実力を試せなかったので、実機の感触をまた報告したいと思います。

 

ほかにも新しいAirPods ProはiPhoneの「探す」アプリから、イヤホン本体だけでなく充電ケースも探せるようになります。充電ケースに小型のスピーカーが内蔵され、バッグの奥底やソファの隙間に入り込んで、見つからなくなったAirPods Pro一式を、ビープ音をたどりながら見つけられるようになりました。

↑ケースの下側にスピーカーを搭載。「探す」アプリから検索するとビープ音が鳴ります

 

また充電ケースにストラップホールが付きます。外出時にはケースを首もとから提げたり、バッグに結びつけたりしておくとそもそも紛失する確率を減らせるかもしれません。

↑ケースにはストラップホールが付きました

 

第2世代のAirPods Proは価格が3万9800円(税込)と、他社の左右独立型の完全ワイヤレスイヤホンよりもかなりハイエンドです。とはいえ、空間オーディオによる立体音楽体験と、ダイナミックヘッドトラッキングによるリアルな音の移動感を楽しめるなど、アップルならではの機能も備わっています。「最先端の進化を続けるAirPods」の魅力を考えると、本機をメインのイヤホンとして使い倒せる価値は大いにありそうです。

 

【フォトギャラリー(画像をタップすると閲覧できます)】

iPhone 14 Proの常時表示、Apple Watchを着けたまま部屋を出ると自動オフ! バッテリー節約も賢く

まもなく発売されるiPhone 14 ProとiPhone 14 Pro Maxでは、ロック画面がオフにならず時刻や通知などを表示し続ける「常時表示ディスプレイ」が搭載されています。今の時間やメールの着信などを確認するため、わざわざタップする必要もありません。

↑Image:Apple

また、iPhoneの画面を下にして置いたり、ポケットに入れている時(つまりユーザーが使っていないことが明らかな場合)は画面が暗くなり、バッテリーの消耗を防ぐ仕組みもあります。

 

では、持ち主が近くにいない場合はどうなるのか? ユーザーがApple Watchを着けたままiPhoneを持たずに部屋の外に出ると、自動的にオフになることが明らかとなりました。

 

これは先週のiPhone発表会「Far out」で実際にスティーブ・ジョブズ・シアター(アップル本社屋)のリアルイベントに参加し、その場で新製品を触ることができたYouTuberのFelixba氏が報告していることです。

 

それによると、Apple WatchをiPhone 14 ProとiPhone 14 Pro Maxにペアリングしている場合に、ユーザーがiPhoneを持たずに部屋を出たことを検出すると、常時表示ディスプレイが無効化されるそうです。

 

おそらくiPhone 14 ProはBluetooth等でApple Watchとの距離を測り、ユーザーが部屋から出たことを認識していると思われます。アップルはこの独自の機能について、公式サイトでも一切触れておらず、イベントでも言及しませんでしたが、常時表示ディスプレイの省電力を支える多くの仕組みのひとつなのでしょう。

 

iPhone 14 ProとiPhone 14 Pro Maxの画面は、可変リフレッシュレートの「ProMotion」技術を採用しており、下限を1Hz(画面を1秒間に1回だけ書き換える)にすることで消費電力を節約しています。さらに新型プロセッサーの「A16 Bionic」では、映像出力を担う「Display Engine」も刷新され、電力効率を最適化しながら常時表示などを管理できるようになっています。

 

ほかiPhone 14 Proモデルには強化されたカメラや、まったく新しいインターフェースの「Dynamic Islands」も追加され、9月16日に発売予定です。現在アップル公式オンラインストアでは、Proは4~5週間、Pro Maxは5~6週間の配送待ちとなっていますが、各通信キャリアでの売れ行きも注目したいところです。

 

Source:MacRumors 

iPhone 14 Plus、iPhone 13 miniより人気がない? アップルの「小型に替えてデカい標準モデル」戦略は失敗か

最新フラッグシップ「iPhone 14」シリーズは先週の金曜から予約受付が始まっており、すでに全4モデルそれぞれの人気が分かりつつあるようです。具体的にはiPhone 14とiPhone 14 Plusが「悪い」予約状況が出ており、標準モデル2つの販売戦略が失敗したかもしれない、との分析が伝えられています。

↑Image:Apple

 

アップル関連情報に詳しいアナリストMing-Chi Kuo氏によると、iPhone 14 ProとiPhone 14 Pro Maxは、先代のiPhone 13 ProとiPhone 13 Pro Maxと比べて「中立」「良好」な予約状況になっているそうです。

 

実際、日本の公式オンラインストアでもProは4~5週間、Pro Maxは5~6週間の配送待ちとなっており、両モデルとも人気が集まっているようです。それに対してiPhone 14とiPhone 14 Plusともに「発売日にお届け」となっており、在庫には余裕があると思われます。

 

さてKuo氏いわく、アップルがProモデルの出荷予測を増やすかどうかは「不明」であるものの、現在iPhone 14モデル全体の出荷台数のうち約45%を占めるiPhone 14とiPhone 14 Plusの受注を減らす可能性が「高まっている」そうです。

 

どれほどiPhone 14とiPhone 14 Plusの予約状況が良くないかといえば、「第3世代のiPhone SEやiPhone 13 miniよりも悪い」そうです。Kuo氏は、アップルが2022年前半に需要が低かったため、第3世代iPhone SEとiPhone 13 miniともに注文を減らしたことを指摘しています。

 

特にiPhone 14 Plusについては「予約結果が予想を大きく下回っている」とのこと。そもそも6.7インチのiPhone 14 Plusが投入されたのは、iPhone 13世代で5.4インチのminiモデルがあまり売れなかったためだと推測されています。小さな標準モデルが不人気だったことで、大きなサイズに入れ替えたというわけです。

 

しかし、iPhone 14 Plusも空振りに終わりそうなため、Kuo氏は「アップルの標準モデルの製品セグメント化(顧客ニーズに合わせた区分)戦略は今年、失敗する」と述べています。

 

iPhone 14シリーズでは価格もサイズも手頃なminiサイズがなくなり、小型のスマホを好む人たちからは嘆く声も聞こえてきました。が、デカいiPhone 14 Plusが不人気のままだとすれば、将来のiPhoneでminiが復活することもあり得るかもしれません。

 

Source:Medium

iPhone 14のバッテリー交換は1万4800円、iPhone 13よりも52%値上げ!

アップルは最新の標準モデルiPhone 14の米国での価格を、先代のiPhone 13から引き上げませんでした(日本では2万円ほど上がっていますが)。しかし、バッテリー交換にかかる費用が大幅に値上げされていることが明らかとなりました。

↑Image:Apple

 

米9to5Macによると、iPhone 14、iPhone 14 Plus、iPhone 14 Pro、iPhone 14 Pro Maxでのバッテリー交換費用は、全て99ドルだそうです。これはiPhone 13の69ドルから、約43%ものの値上げとなります。

 

また日本でのバッテリー交換費用は、アップル公式サイトにある「iPhoneのバッテリーサービス」から確認できます。iPhone 13シリーズの場合は、5.4インチのminiモデルから6.7インチのPro Maxまで、すべて9800円とされています。

 

しかし、iPhone 14シリーズであれば、全モデルとも「お見積もり額」は1万4900円に。円安の影響も含まれているためか、なんと52%もの値上げとなっています。ほかイギリスでも69ポンドから105ポンドとのことで、やはり52%アップです。

 

もちろんiPhoneのバッテリーは数年は交換なしに使えますが、もしも保証期間外に使えなくなった場合には、日本では1万4900円も支払うことになります。上記で触れたiPhone 13シリーズのほか、iPhone SEシリーズもバッテリー交換は7500円のままで、特に値上げはされていません。

 

なぜiPhone 14モデルだけが、これほど値上げされたのかは不明です。バッテリー容量が増えているかといえば、iPhone 13とほぼ同じであることも分かっており、割増分の料金だけお得になるわけでもなさそうです。

 

このバッテリー交換費用は、有料保証サービス「AppleCare+」に加入していて、バッテリー容量が本来の80%未満に低下している場合は無償となります。ただし7月1日から全体的に値上げされており、iPhone 14でも月払いで1280円、2年間一括であれば2万5400円もかかるため、悩ましいところです。

 

Source:9to5Mac

iPhone本体を使えるサブスクリプション、2022年内に発表? 新モデルにも乗り換えられる噂

アップルは最新の「iPhone 14」シリーズを発表して予約受付を始めており、今週末からユーザーの手元に届く見通しです。

↑Image:Apple

 

それらのiPhoneを買い切りや分割払いではなく、月額料金を払って借りるハードウェア版のサブスクリプション(定額制サービス)が2022年内に始まるとの噂が報じられています。

 

この噂の発信源は、アップルの社内情報に詳しいBloombergのMark Gurman記者です。ニュースレター「Power On」最新号のなかで、このサービスは早ければ今年(2022年)後半に始まるかもしれないと述べられています。

 

アップルのハードウェア版サブスクの噂は、今年4月にもBloombergが報じていたことです。すでに米国ではiPhoneを24回分割払いで利用できる「iPhoneアップグレードプログラム」が提供されていますが、そちらは支払いが終わればiPhoneは自分のもの。それに対してサブスクはレンタルに近く、所有権が移ることはないと説明されていました。

 

新たなハードウェア版サブスクは、アップルサービスをまとめた「Apple One」や延長保証の「AppleCare+」と連携するかもしれないそうです。レンタルしたiPhoneでApple Musicの音楽を聴いたり、また修理費用を安めに抑えられたりする可能性がある、というわけです。

 

またアップルは、このサービスの利用者は新型ハードウェアが登場したとき、新モデルに交換できるようにすることも検討しているそうです。たとえばiPhone 14 Proをサブスクで利用しておくと、翌年には「iPhone 15 Pro」に乗り換えられる、といったところでしょう。

 

この新たなサブスクが、なぜiPhone 14シリーズと同時に発表されなかったのか? それは「発売日の複雑さを軽減するため。結局のところ、iPhoneを入手する全く新しい方法が追加されることになる」からだそうです。確かにiPhone 14の発売日と、iPhone 14をサブスクで使える開始日を同時にアナウンスされても、ユーザーは混乱しそうではあります。

 

来月、10月には新型iPadとMacを発表するイベントが噂されています。そうして新製品が出そろった後、年末商戦の前こそが、ハードウェア版サブスクを発表するのにちょうどいい時期かもしれません。

 

Source:Bloomberg
via:9to5Mac

iPhone 14 Proモデル、高精度2周波GPSをサポート! 標準モデルより位置情報が正確に

最新のフラッグシップ機「iPhone 14 Pro」と「iPhone 14 Pro Max」は、標準モデルの「iPhone 14」や「iPhone 14 Max」と比べて画面のデザインが刷新されたことや、カメラ性能に差が付けられていることが注目を集めています。

↑Image:Apple

 

そのほかに、実はProモデルは高精度2周波GPSがサポートされており、標準モデルよりも正確な位置情報が得られることが明らかとなりました。

 

米MacRumorsが指摘しているように、iPhone 14 Pro/Pro Maxの技術仕様書には、位置情報の項目に「高精度2周波GPS」と書かれています。この機能は、Apple Watch Ultraでもサポートされています。

 

この高精度2周波GPSとは、従来型のL1周波数と新しいL5周波数の両方を受信できるものです。L5周波数はL1よりも高度で出力も高く、建物や樹木などの障害物も通り抜けやすい強みがあります。この2つの信号を組み合わせることで、iPhone 14 Proモデルでは地図アプリの位置精度が上がることが期待できるわけです。

 

米政府によると、6月時点ではL5信号を発信できるGPS衛星が17基あるそうです。そしてL5は 「最も先進的な民間GPS信号を世界中のユーザーに提供する」と謳われていますが、まだ「運用前」つまり十分に活用されていないと述べられています。

 

一方で、標準モデルiPhone 14とiPhone 14 Pluxの仕様書を見ると、2周波GPSがサポートされていません。よく道に迷いやすい人、アップル純正マップやGoogleマップを愛用している人は、iPhone 14 Proモデルを買った方が何かと助かりそうです。

Source:Apple
via:MacRumors

iPhone 14 Proモデルでの4K ProResビデオ撮影、256GB以上のストレージが必須! 128GBモデルは不可です

まもなくiPhone 14 Pro/Pro Maxが発売されますが、4K ProRes形式の動画撮影は256GB以上のストレージを内蔵したモデルに限られることがわかりました。

↑Image:Apple

 

つまり最小容量の128GBモデルでは、4K ProRes撮影はできません。この制限は、昨年のiPhone 13 Proモデルと同じです。

 

アップルの公式プレスリリースにも書かれており、「iPhone 14 ProとiPhone 14 Pro Maxは、128GBのストレージオプションでは1080p 30fps、256GB、512GB、1TBのストレージオプションでは最大4K 30fpsで、カメラアプリケーションでのProResビデオ撮影をサポートします」とされています。

 

ちなみにProResとは、アップルが開発した映像圧縮のコーデックです。マルチコア処理を最大限に活用したもので、ProRes 4444 XQや ProRes 4444、ProRes 422 HQなどさまざまな種類が用意されています。

 

なぜ128GBモデルで4K ProRes動画の撮影ができないかといえば、おそらく4Kビデオのファイルサイズが非常に大きいためと思われます。以前、海外テック系メディアINPUTのRay Wong氏がアップルに問い合わせたところ、4K HDR 10ビットのProRes動画は1分間で6GBになると確認できたそうです。

 

つまり256GBであれば約42分で、1TBでも4時間強でストレージが満杯になる計算です。これだけのファイルサイズであれば、Lightningポートを経由してMacなどに転送するのにも、かなりの時間がかかりそうです。

 

Source:Apple
via:MacRumors

iPhone 14 Pro/Pro MaxのDynamic Islandはこう見える! ハンズオン会場でも大好評でした

アップルは新製品のiPhone 14 ProとiPhone 14 Pro Maxの画面に、ノッチ(上部の切り欠き)をなくした最新のデザインを導入しました。新たな画面でもTrueDepthカメラ(顔認証用のパーツ)や自撮りカメラのために穴が2つ開けられていますが、それを目立たなくした「Dynamic Island」という新たなインターフェースを追加しています。

↑Image:Apple

 

これは穴2つを1つの横に長い穴にまとめつつ、デイスプレイの上側にダイナミック(動的)に形が変わる通知やボタン類が現れるというものです。そこに横長の穴が溶け込みつつ、ビジュアルも目を楽しませ、実際に便利になるというわけです。

 

では、実際にどう見えるのか? 米MacRumorsが、それを動画とともに分かりやすく説明しています。

 

たとえばApple Payで決済する際には、Face IDの確認インターフェースに合わせてDynamic Islandが正方形に広がり、電話中は電話用の操作ボタンが押しやすいよう大きく表示されるという具合です。基本的には「他の操作をしながら、また戻ってくる」というバックグラウンドのタスクを呼び出しやすくするものです。

 

今のところ、アップルのデモから分かっている使い方は次の通りです。

 

  • 大きな四角形を展開し、マップアプリ本体を開かずに道案内を表示する
  • マップの道順だけを小さな枠内で表示し、次の曲がり角を確認できる
  • Apple Payの決済を確認できる
  • 再生中の曲の残り時間などを表示します
  • Lyft(配車サービス)の到着時刻をトラッキング。
  • マイクやカメラを使用しているときに、プライバシーインジケータ(アプリによる盗み聞きなどを防ぐため)を表示する
  • 電話アイコンと通話時間の小さなバーを表示
  • タイマーを表示
  • 音楽コントロールと音楽プレーヤー
  • AirPodsの接続状態やバッテリー残量を表示
  • iPhoneの充電状況やバッテリー残量を表示

 

またアップルは、サードパーティアプリの開発者が自らのアプリをDynamic Islandに統合することを認めています。今後は他社の動画ストリーミングサービスや通話アプリも対応することになりそうです。

 

この「Dynamic Island」機能はiPhone 14 ProとiPhone 14 Pro Maxだけで使えるものです。実際に公式のハンズオン会場で使った人からも非常に好評のため、両モデルが手元に届き、利用できる日が来ることを楽しみに待ちたいところです。

 

Source:MacRumors

スティーブ・ジョブズ氏の娘、「iPhone 14は13と何も変わってない」とからかう

最新のiPhone 14シリーズが8日の「Far Out」イベントで発表されたばかりですが、アップル共同創業者スティーブ・ジョブズ氏の娘イブ・ジョブズ氏が自らのInstagramで、「iPhone 14(標準モデル)はiPhone 13と何も変わってない」とほのめかす画像をシェアしました。

↑Image:Apple

 

なお、9日現在では投稿は削除されています。

 

この投稿でイブ氏は「今日アップルの後にiPhone 13からiPhone 14に買い替えた私」とのキャプションとともに、すでに着ている服と同じシャツを掲げた男性の写真をシェアしています。元ネタは有名なミーム(ネットで模倣して拡散される情報)だそうですが、約50万人のフォロワーにシェアされてから消されたとのことです。

↑Image: Eve Jobs

このミームは、どうやら新しいiPhone 14標準モデルがiPhone 13標準モデルは見た目も機能もほとんど変わらず、価値ある買い換えにはならないと示唆しているようです。

 

実際、iPhone 14標準モデルは画面上にノッチ(切り欠き)があるデザインも前モデルから引き継ぎ、iPhone 13 Proと同じチップ(5コアGPU版のA15)を搭載し、iPhone 13標準モデルと比べてGPUコアが1つ増えたにすぎません。

 

とはいえ、性能が向上したことは確かではあり、前面カメラがオートフォーカスにも対応しています。さらにiPhone 14 Plusはサイズとともにバッテリー容量も大きくなり、ビデオ再生では最大26時間(iPhone 14は最大20時間)ものスタミナを誇っています。実際に使ってみれば、13とは別ものの印象を受けるかもしれません。

 

ともあれ、iPhone 14は全モデルとも9月9日午後9時から予約注文が始まります。そしてiPhone 14やiPhone 14 ProおよびiPhone 14 Pro Maxは9月16日発売ですが、iPhone 14 Maxのみ10月7日発売です。

 

Source:MacRumors

iPhone 14 Pro/Pro Max発表! 新生“ノッチ”やA16 Bionicチップ搭載、カメラ性能も大幅にアップ

アップルは8日深夜の「Far Out」イベントで、iPhone 14 Proシリーズを発表しました。6.1インチディスプレイの「iPhone 14 Pro」と6.7インチの「iPhone 14 Pro Max」をそろえ、昨年のiPhone 13シリーズと同じ構成となっています。

 

カラーは スペースブラック、シルバー、ゴールド、ディープパープルの4色となっています。

 

ここ数年iPhoneの代名詞ともいえたノッチ、すなわち画面上の切り欠きがなくなり、代わりに「横長の黒い穴が1つ」となっています(アップルは「ノッチ」と呼んでいますが)。この黒部分は状況により形や大きさが変わるため、噂通り「実は横長と丸い穴が2つあり、間の画素をオフにしている」だけと推測されます。

 

ノッチの下にあるTrueDepthカメラ(顔認証のFace IDに使用)も再設計とのこと。さまざまなアラートや通知が来る新体験は“ノッチ”のために設計されたと述べられています。

 

また、ノッチ部分にさまざまなアニメーションが表示されたり、トランジションに使われたりする、新たなユーザー体験「ダイナミックアイランド」(変化する島?)が登場。AirPodsが接続されているかどうか、充電の状態はどうかなどをコントロールセンターを呼び出さなくても確認できるのは便利そうです。

 

さらにiPhone 14 Proモデルは、画面も進化を遂げています。屋外での明るさは2000ニトに達し、全スマートフォンの中で最も高いとのこと。そして常時表示、つまり「画面がオフにならず常に時刻や通知を表示し続ける」機能がついにやって来ました。

 

それを支えるのが、可変リフレッシュレート機能です。13 Proでは下限が10Hzだったところが1Hzまで下げられるようになり(1秒間に1回だけ画面書き換え)、低消費電力モードも搭載されました。時刻を見ようとしたり通知を確認したりするために、わざわざiPhoneを持ち上げたり画面をタップしなくても良くなったわけです。

 

そして心臓部分であるプロセッサーは、新開発の「A16 Bionic」チップを採用しています。前A15チップが5nmプロセス製造だったのに対して4nmプロセスとなり、160億個ものトランジスターを搭載。2つの高性能コアと4つの高効率コアが内蔵されたほか、16個のNeuralEngineは1秒間に17兆回もの演算ができるとのこと。

 

これらのすべてが活かされるのが「写真」。現代はコンピューテショナル・フォトグラフィー=スマホ側で写真を加工して作り込むことが主流となっていますが、その最先端をゆく格好です。

 

またメインの広角カメラは、先代の12MPから48MPとなり、センサーは65%大型化されたとのこと。そして第2世代のセンサーシフトOISが採用され、手ぶれ補正もいちだんとパワーアップしているようです。

 

この新センサーは、4つの画素を1つの大きなピクセルとして、4倍の光量を確保。12MPの写真サイズを維持しながら、光の取り込みをさらに向上させたと謳われています。これは48MPのままだと写真のデータサイズも増えてストレージを圧迫してしまうため、それを避けることも兼ねているかもしれません。

 

また低照度での撮影が3倍も改善し、フラッシュも再設計され、焦点距離に応じて適応的に動作するようにしたそうです。全般的に「暗いところや夜景に強くなった」とアピールされている感があります。

 

iPhone 14 Proの価格は14万9800円(税込)から、Pro Maxは16万4800円(税込み)から。両モデルとも9月9日予約開始で、発売は9月16日です。

アップル新製品の国内価格一覧まとめ。円安の影響でiPhone 14はやっぱり高い!

米アップルから本日発表された、「iPhone 14 Pro」シリーズや「Apple Watch Ultra」、そして「AirPods Pro(第2世代)」などの魅惑の新製品たち。これらの国内向け価格を早速まとめてみました! なお、記事内の価格はすべて税込みです。

↑アップルより

 

iPhone 14シリーズ

iPhone 14:11万9800円から

iPhone 14 Plus:13万4800円から

iPhone 14 Pro:14万9800円から

iPhone 14 Pro Max:16万4800円から

 

Apple Watchシリーズ

Apple Watch Series 8 41mm GPSモデル:5万9800円から

Apple Watch Series 8 41mm セルラーモデル:7万4800円から

Apple Watch Series 8 45mm GPSモデル:6万4800円から

Apple Watch Series 8 45mm セルラーモデル:7万9800円から

 

Apple Watch SE(第2世代) 40mm GPSモデル:3万7800円から

Apple Watch SE(第2世代) 40mm セルラーモデル:4万5800円から

Apple Watch SE(第2世代) 44mm GPSモデル:4万2800円から

Apple Watch SE(第2世代) 44mm セルラーモデル:5万800円から

 

Apple Watch Ultra:12万4800円から

 

AirPods Proシリーズ

AirPods Pro(第2世代):3万9800円から

 

やはり円安の影響もあってか、どの製品も昨年のモデルから値上がりしています。とくに、iPhone 14シリーズは2万円以上の値上げとなりました。アップルファンにとって(そしてガジェットファンにとっても)、なかなか厳しい時代といえそうです。

 

Source: アップル

iPhone 14/14 Plusが正式発表。カメラのさらなる進化に加えて、衛星通信でSOSを発信可能

米アップルはオンラインイベントにて、スタンダードモデルの新型スマートフォン「iPhone 14」「iPhone 14 Plus」を発表しました。

↑アップルより

 

6.1インチディスプレイを搭載したiPhone 14と、6.7インチディスプレイを搭載したiPhone 14 Plus。どちらも画面上部に「ノッチ(切り欠き)」を搭載しているのは、iPhone 13シリーズと共通しています。また、iPhone 13と同じく「A15 Bionic」プロセッサを搭載しています。

 

背面には新設計の1200万画素メインカメラを搭載し、「Action mode」として優れたセンサーシフト式の手ブレ補正機能を採用。これに、超広角カメラが組み合わされています。またフロントカメラも刷新され、オートフォーカスに対応します。

 

興味深い機能としては、衛星通信によって緊急メッセージを送れる機能を搭載。iPhoneをかざすと衛星に検出され、通信したり位置情報を共有したりできるそうです。なおこの機能は、11月からアメリカとカナダから提供が開始されます。またアメリカ向けのiPhone 14シリーズは、物理的なSIMトレーを搭載しない「eSIM」専用モデルとなります。

 

iPhone 14は799ドルで、iPhone 14 Plusは899ドル。9月9日から予約を開始し、iPhone 14は9月16日から、iPhone 14 Plusは10月7日から販売が開始されます。

 

Source: アップル

「iPhone 14」全4モデルの仕様と価格情報がリーク! 標準モデルはRAM 6GBにアップかも

まもなく「iPhone 14」シリーズが8日午前2時~に発表される見通しですが(されなければ逆に驚き)全4モデルの主な仕様や価格の情報が伝えられています。

↑Image:Weibo

 

中国SNSのWeiboに投稿された資料の写真によると、標準モデルで6.1インチの「iPhone 14」は6699元~、つまり13万5000円ほど。iPhone 13からは値下げとの噂もあっただけに意外に高い印象ですが、一般的に中国でのiPhone価格は日本より高いため、割り引いて考えたほうがよさそうです。

 

さて仕様については、「iPhone 14」と「iPhone 14 Pro」は、大型の「iPhone 14 Plus」(この噂と一致しています)と「iPhone 14 Pro Max」と同じように、画面サイズと解像度が共通しているようです。前者は6.1インチで2532×1170、後者は2778×1284ということで、どちらもiPhone 13世代と画面サイズと解像度の組み合わせは同じです。

 

またProモデルの画面は最大輝度が1200ニトに対して、標準モデルは1000ニト止まり。かたやProモデルのメインカメラは48MPかつ8Kビデオ撮影できる一方で、標準モデルは12MPで4K動画に制限されるようです。

 

そして搭載プロセッサは、Proモデルが最新の「A16」に対して、標準モデルが13と同じA15のままというのは、これまでの噂通りです。その一方で、標準モデルの搭載RAMもProと同じく6GBに増やされそうなのはうれしいところです。

 

またProモデルは13世代より値上げされつつも、最小ストレージが128GBから256GBに引き上げられる、との噂とも一致しているようです。

 

この資料では「iPhone 14 Pro Max」は1万899元、日本円では22万円以上とされており、日本と中国との価格差を差し引いても、かなりの負担となりそうです。それでもiPhoneは毎日使う生活の一部だけに、日割りにすればそう高くはないのかもしれません。

 

Source:Weibo
via:Wccftech

デカい標準モデルは「iPhone 14 Plus」? 純正ケースのカラバリ写真も流出

まもなく「iPhone 14」シリーズが、8日午前2時~の「Far Out」イベントで発表されることが確実とみられています。そんななか、その純正シリコンケースの色につき「99%確実」という画像が公開されるとともに、6.7インチの標準モデルが「iPhone 14 Max」ではなく「iPhone 14 Plus」とする噂が伝えられています。

↑Image:Majin Bu

 

今回の画像は、有名リーカーMajin Bu氏がツイッター上でシェアしたものです。これは数週間前に公開された「クローン」画像の続きであり、Bu氏はiPhone 13用ケースのカラバリを正確に当てたこともあり、かなり信頼できると思われます。

まず1枚目、アップル公式オンラインストアらしき写真からは、「ブライトオレンジ」「ブラウン」「ゴールデンブラウン」「ミッドナイトブルー」「ブラック」「ファーグリーン」の6色が確認できます。

 

そして2枚目の実店舗らしき画像では、「ミッドナイト」「サキュレント」「チョークピンク」「レッド」「ライラック」「サングロウ」「ストームブルー」「エルダーベリー」の8色が写っています。

 

さてBu氏のツイートでもう1つ注目すべきは、これまで「iPhone 14 Max」と仮称されてきた6.7インチの標準モデルが実は「iPhone 14 Plus」と主張していることでしょう。先代のiPhone 13では5.4インチのminiサイズが売れなかったため、代わりに投入が噂されている「デカい標準モデル」です。

 

かつてアップルは「Plus」のブランドを大型モデルに使っていました。2014年のiPhone 6 Plusが初であり、iPhone 8 Plusまで引き継がれていました。そしてiPhone 6 Plusは大ヒットとなったため、iPhone 14世代でもそれにあやかることは不思議ではありません。

 

この「iPhone 14 Plus」説はBu氏だけではなく、数日前にツイッターユーザーのTommy Boi氏が、純正らしきクリアケースの写真つきで主張していました。

 

たしかに「iPhone 14 Max」だと「iPhone 14 Pro Max」と似すぎているため、ユーザーの混乱を避けるためには「Plus」にしたほうがよさそうです。いずれにせよ、あと1日と少しで分かる「正解」を楽しみに待ちたいところです。

 

Source:Majin Bu(Twitter) 

「iPhone 14 Pro」ではバッテリーアイコン+%表示が復活? 常時表示でロック画面の情報もたっぷりか

今年の「iPhone 14 Pro」モデルには常時表示、つまりロック状態でも画面が消えずに時刻やウィジェットなどが表示され続けると予想されています。さらにProモデルではノッチ(画面上部の切り欠き)がなくなり「ピル+ホール」、すなわち横長と丸い穴の2つが空くことも確実とみられています。

↑Image:MacRumors

 

では、iPhone 14 Proモデルのロック画面はどう見えるのか? その細かな情報が伝えられています。

 

まずiPhone 14 Proの画面に空いた2つのパンチホールは、間の画素がオフにされてひと繋がりの「ピル」(横長の穴)に見えることは、ほぼ定説となっています

 

さて新たな噂話によると、iPhone 14 Proのステータスバー(画面上にある表示欄)は、ディスプレイ上部の使えるスペースが広がったおかげで、電波強度のアンテナが左側に移動するとともに、「(残り)○%」の表示と残量を目に見える形にした電池アイコンを組み合わせたバッテリー表示が復活するとのことです。

 

実は2017年発売のiPhone X以降は、フラッグシップ(Face ID採用)iPhoneのロック画面では「○%」表示が消えていました。なぜなら画面上の真ん中に大きなノッチがあるため、両横にスペースが足りなくなっていたからです。

 

最近のiOS 16ベータ5では「バッテリーアイコンの中に%表示」となっていましたが、残量が減ってもアイコンの形が変わらず、逆に分かりづらいとの声もありました、

 

さらにiPhone 14 Proのロック画面では、次のような新機能や変更があるとのことです。

 

  • 深度効果を持つロック画面の壁紙の背景は、ディスプレイが常時点灯モードのときに消えて完全に暗くなり、前景は薄暗くなります。またユーザー設定により前景に色付けされ、縁取りが強調されるようになります。
  • ウィジェットは常時点灯中も表示されますが、有機ELの焼き付きを防ぐため、ユーザーにはわからないように一定の間隔でフェードイン&フェードアウトします。
  • 常時点灯のロック画面と通常のロック画面は、壁紙や色、フォント、ウィジェットを共通にする必要があり、コンテンツを別々にはできません。常時点灯の中核となるビジュアル要素そのものは、個別にカスタマイズできます
  • 通知はiPhone 14 Proの常時表示体験の一部となり、通常のロック画面と同様に、通知は下から1つずつせり上がり、10秒間はさりげなく表示され続けます
  • iPhone 14 Proの発売後すぐに、常時表示や壁紙に関するバグ修正を含むiOS 16.0.1または16.1等のアップデートを配信する予定とのこと

 

この常時表示機能は、すでにApple Watch Series 5以降で実現していたりします。当時は「いつでも時計に時刻が表示されている!」と謎の感動がありましたが、iPhone 14 Proでも感激がありそうです。

 

Source:MacRumors

iPhone 14が怖い? サムスンがアップルをからかうCM公開

アップルは8日の「Far Out」イベントで「iPhone 14」シリーズを発表するとみられています。新型iPhoneは(少なくともProモデルは)値上げが確実ななかで、今でも絶好調のiPhone 13を上回るほど売れに売れて、さらに中国でも一人勝ちするとの予想もあります

↑サムスンがアップルをからかっていると話題に

 

そうした状況は、Androidスマートフォンメーカー各社にとって大きな脅威となるはず。そのひとつであるサムスンが、まだ発売されてもいないiPhone 14をからかうCMを公開しています。

 

このCMの始まりは「アップルの最新ローンチに向けてシートベルトを締めて下さい。世界を見渡しても、あなたの方向はそちらではありません」というもの。自社製品の広告より、むしろアップルのイベントを知らせるような語りかけです。

 

そして「スマートフォンの最高解像度カメラは、誰かのポケットに入ってます」として、Galaxy S22 Ultraのカメラ性能をアピール。さらに「いいね!が殺到するような壮大なムーンショット(途方もない未来を先取りした挑戦)」として自社の折りたたみスマホGalaxy Z Flip4を推しています。

 

これらの(自社の)イノベーションは「あなたの身近にあるiPhoneにもうすぐやってくるわけではありません。それは、発売中のGalaxyにあります」とのこと。つまり、アップルのスペシャルイベントを見る必要はない、最高のスマホはサムスンが用意しているから、と言いたいと推測されます。

 

海外テックメディアBGRは、このCMをサムスンが「恐怖」している表れと分析し、iPhone 14にとって最高の宣伝になると指摘しています。たしかに、サムスン製スマホやAndroidにしか興味がなかった人も、逆にiPhone 14に興味を持つきっかけになる可能性もありそうです。

 

サムスンがiPhoneをからかうCMを出すことは今回が初めてではなく、以前もアップルのジーニアスバーのような場所を舞台にしたコント(?)「Ingenius」シリーズを展開していたことがあります。どれほどGalaxyスマホの売上増に効果があるのかは不明ですが、「iPhone 14 Pro」のパンチホールもネタにするのかもしれません。

 

Source:Samsung(YouTube) 
via:BGR

古めのiPhoneやiPadは今すぐアップデートを! ゼロデイ脆弱性を修正したiOS 12.5.6がリリース

アップルはiOS 13やそれ以降のバージョンを使えない古めのiPhoneやiPadを対象に、iOS 12.5.6を配信開始しました。アップデートが届いていれば通知から、なければ設定アプリから「一般」>「ソフトウェア・アップデート」から利用できます。

↑あなたの端末は大丈夫?

 

今回の更新は、2件のゼロデイ脆弱性に対処した重要なセキュリティアップデートとなっています。対象となるのはiPad Air、iPad mini 2、iPad mini 3、および第6世代iPod touch、iPhone 5s、iPhone 6、iPhone 6 Plusです。これらをお持ちのユーザーは、速やかにアップデートされることをお勧めします。

 

iOS 12.5.6でのセキュリティアップデートは、8月半ばに配信されたiOS 15.6.1と同じく、Webkit(ブラウザの描画エンジン)にあった脆弱性を塞ぐものです。

 

その内容は、悪意をもって細工されたウェブコンテンツを処理することで、任意のコードが実行される可能性があるというもの。要はブラウザで悪質なページを読み込むと、ハッカーが送り込んだ命令が通ってしまう危険があるわけです。

 

アップルはこの脆弱性が「積極的に悪用された可能性がある」と報告されているとのこと。つまり、実際に被害が出ている恐れがあり、該当する製品を愛用している方々は、直ちにアップデートした方がいいでしょう。

 

ちなみにゼロデイ脆弱性とは、ソフトウェアの開発元が不具合があると認識して修正パッチを公開する前に、攻撃に悪用されてしまうバグのことです。アップルのような巨大ハイテク企業でも悪質なハッカーに出し抜かれることは珍しくないため、セキュリティアップデートは速やかにしておきたいところです。

 

Source:Apple

「iPhone 14」は衛星通信に対応、すでにテストも終わってる? 圏外でも通話できるかも

ここ最近、にわかに「iPhone 14」シリーズに衛星通信機能が搭載されて、電波の圏外でもテキストメッセージや通話ができるようになるとの噂が盛んとなっています。

↑「iPhone 14」は衛星通信に対応……の噂

 

今月25日に米通信大手T-MobileとSpaceXが発表した「Coverage Above and Beyond」はスマートフォンを衛星通信と繋げて圏外でも通信できるようにする計画ですが、これがアップルの発表に先手を打ったのではないか、との指摘あり。さらに大手メディアBloombergも「その通り」と報じ、信ぴょう性が増しているしだいです。

 

それに続き有名アナリストが、アップルは確かにiPhone 14の衛星通信に取り組んでおり、量産前にハードウェアのテストも終わっていると述べています。

アップルの未発表製品に詳しいMing-Chi Kuo氏によれば、iPhone 14の衛星通信は主に緊急時のテキスト/音声サービスを提供するとのこと。山や海など電波が届かない場所でも、警察や救急隊、緊急連絡先などにメッセージを送ったり、電話を掛けられるというわけです。

 

しかし、iPhone 14が衛星通信できるかどうかは「アップルと通信事業者がビジネスモデルの折り合いが付けられるかどうか」にかかっていると付け加えています。もともと先代のiPhone 13も衛星通信できるハードウェアを搭載しているものの、「ビジネスモデル交渉が済んでない」ため、サポートされなかったそうです。

 

実際にiPhoneで衛星通信が使えるようになる次期は「予測しにくい」が、「いずれは」実現する見込みとのことです。

 

もちろんアップルは人工衛星を持っていない(はず)のため、どこかの衛星通信事業者と提携する必要があります。その有力候補はGlobalstarと噂されていましたが、やはりKuo氏もその可能性が高いと述べています。

 

ちなみにGlobalstarとは、地球低軌道(LEO)衛星通信サービスプロバイダのこと。同社は今年2月、新たに17基の衛星を発注して「潜在顧客」に対して「継続的な衛星サービス」を提供すると発表していた経緯があります。この「潜在顧客」が、実はアップルではないか、というわけです。

 

iPhoneが衛星通信に対応すれば、もしも通信キャリアの大規模障害が起こったとしても、家族や知人と連絡が取りやすくなるはず。そのためにはiPhone 14以降が必要……とすれば、今年の新型モデルは大ヒットするかもしれません。

 

Source:Medium
via:MacRumors

コレさえあればスタンドいらず!? iPhoneスタンドになる「Lightningケーブル」

Newseedは、「L字型角度可変スタンドLightningケーブル」を発売しました。

 

同製品は、MFi認証を取得した、ケーブルがそのままスタンドになる“スタンド兼用ケーブル”。動画視聴などに最適です。

 

3つのパーツを接続して、3段階に端末の角度を調整可能。

 

ケーブルは、屈曲を強化した高耐久ナイロンケーブルを採用し、断線に強くしています。

 

出力は3Aに対応し、急速充電が可能です。

 

長さは1mと2mの2種類。税込価格は1mが1780円、2mが1980円です。

「iPhone 14 Pro Max」のパンチホールはこう見える? ステータスバーも右下にずれるかも

アップルが9月8日午前2時~にスペシャルイベント開催を発表したことから、いよいよ「iPhone 14」シリーズが登場する日が近いと期待が高まっています。そんななか、上位モデル「iPhone 14 Pro」の画面に開けられたパンチホールや、「(上部に表示される)ステータスバーはこう見える」とのリーク情報が届けられています。

↑Image:DuanRui

 

TwitterユーザーのDuanRui氏は、中国SNSのWeiboからiPhone 14 Proらしき画像をいくつか転載しています。そのうち1つは、ノッチ(画面上部の切り欠き)の代わりに入ると予想される「ピルとホールパンチ」(横長と丸、2つの穴)の実物をクローズアップしたと思しき画像でした。

 

さらに有名リーカーのIce universe氏も「iPhone 14 Proのダミー」とされるディスプレイ画像を公開しています。こちらも2つのパンチホールがしっかり開けられており、上記の画像の信ぴょう性が高まったといえそうです。

 

ほぼ同時に、やはり信頼性の高いリーカーShrimpApplePro氏が「iPhone 14 Pro Max」とiPhone 13 Pro Maxのステータスバーを重ね合わせた画像を公開しています。

ここではノッチ(iPhone 13 Pro Max)から「ピル+ホールパンチ」(iPhone 14 Pro Max)への移行にともない、画面の表示位置が調整されていることが確認できます。具体的には電波の強度やWi-Fi、バッテリー残量の表示がやや下と右にずらされているようです。

 

ちなみにノッチの下には自撮りカメラや顔認証のためのTrueDepthカメラが内蔵されており、「ピル+ホール」も同じ位置づけと推測されています。すなわち自撮りをしたり、Face ID認証を支える赤外線などを照らしあるいは受信するため、穴を開けて視界を確保していると思われます。

 

この「ピル+ホール」は高価なProモデルのみで、標準モデルで6.1インチの「iPhone 14」と6.7インチの「iPhone 14 Max」では先代と同じノッチが残り続けると予想されています。リークされた画像を見るかぎり、ピル+ホールも十分に大きそうではありますが、ノッチと比べて「画面が広くなった」と感じるかどうかは興味深いところです。

 

Source:MacRumors

「iPhone 14 Max」用ディスプレイの生産に遅れ? 発売直後は品薄かも

まもなく「iPhone 14」シリーズが9月初めに発表(7日説が有力です)と噂されるなか、それぞれのモデルの出荷量、つまり入手しやすさは気になるところです。どのモデルであれ基本的に「1台につきディスプレイパネルは1枚」であり、パネルの生産量から各モデルの生産台数も分かるはず。

↑「iPhone 14 Max」用ディスプレイはどうなる?

 

この点につき、6.7インチの標準モデル「iPhone 14 Max」用のディスプレイパネルが、他のモデルよりも不足するかもしれないと報じられています。

 

うわさの発信源は、信頼性の高いディスプレイ専門アナリストRoss Young氏のツイートです。それによると6月~9月の期間では、「iPhone 14 Pro Max」(6.7インチのハイエンドモデル)のパネル生産比率が最も高く、出荷量の28%を占めているそうです。

 

そして「iPhone 14」と「iPhone 14 Pro」(6.1インチのハイエンドモデル)はどちらも26%と僅かな違いですが、「iPhone 14 Max」は19%で一番少ないとのこと。それぞれの生産台数もほぼ比例しており、iPhone 14 Pro Maxが29%、14 Maxが21%と述べられています。

 

つまりiPhone 14 Pro Maxはほぼ予定通りに出荷できる一方で、iPhone 14 Maxは本体に対してディスプレイパネルが不足している格好です。ただし、Young氏はiPhone 14 Max用パネルの出荷量も「9月に大きく巻き返す」と述べており、発売直後の品不足はすぐ解消されることになりそうです。

 

今年の新型モデルでは高価なiPhone 14 Pro/Pro Maxの出荷比率が高くなることは、有名アナリストMing-Chi Kuo氏も予想していることです。標準モデル(で最も安い)iPhone 14のお値段は前モデルから据え置きにしておき、代わりにお高いProモデルを多めに売ってトータルで利益を増やそう、というわけです 。

 

 

今年の最新4モデルのうち、iPhone 14 Maxだけ生産が遅れていることは、数か月前にも報じられていました。当時Kuo氏が「サプライヤーが残業すればすぐ本来のスケジュールに追いつく」と言っていましたが、やはりアップルとしては高価なProモデルの方に全力投球しているのかもしれません。

 

Source:Ross Young(Twitter)
via:MacRumors

「iPhone 15 Pro」モデルだけが「A17 Bionic」チップ搭載? ついに3nmプロセスになる噂

今年の「iPhone 14」シリーズでは、最新チップ「A16 Bionic」は高価なProモデルのみに採用され、標準モデルはiPhone 13世代と同じA15のままだと予想されています。そうした「価格によりプロセッサに差を付ける」方針は今後も続き、2023年の「iPhone 15」シリーズでもProモデルだけに「A17 Bionic」チップが積まれるとの噂が報じられています。

↑写真は「iPhone 12 Pro Max」

 

これは中国SNSのWeiboで囁かれていること。中国テックメディアITHomeによると、この人物は昨年いち早く「iPhone 14標準モデルはiPhone 13と同じA15のまま」だと発言していたとのこと。それ以降、様々な情報源がこれを裏付ける観測を伝えてきました。

 

今回の主張は、1つには「iPhone 15 Pro」と「iPhone 15 Pro Max」だけが最新のA17 Bionicチップを搭載し、iPhone 15の標準モデルは(その時点では1年遅れの)A16が積まれるということです。

 

もう1つは、A17チップが3nmプロセスで製造されるということ。ここでいう「3nm」とは半導体の回路線幅を意味しており、一般的に数字が小さくなればなるほど処理能力がアップし、消費電力は減る傾向があります。iPhone 14搭載のA16チップは5nmプロセス(A15と同じ)と予想されており、その分だけA17チップは進化が期待できるわけです。

 

このリーカーがどれだけ信用できるかは不明ですが、有名アナリストMing-Chi Kuo氏も少し前に「最新のプロセッサーは今後、iPhoneハイエンドモデル専用となる」と述べていました。標準モデルとProモデルに大きな性能差を付けて、高価なProモデルを売れやすくするというわけです。

 

その一方で、iPhone 14 Proモデルは13 Proより値上げになるとの噂が相次いでいます 。かたや標準モデルは、全世界のスマートフォン売上が減速しているなか、売上を伸ばすために戦略的に価格を据え置くとの情報もありました

 

そしてiPhone 14標準モデルは。プロセッサが13と同じA15のままでも、新型モデムチップや内部設計の見直しにより性能が上がるとの声もあり。つまり標準モデルも十分にお買い得であり、それはアップルがProモデルで利益を出しているおかげ、とも考えられそうです。

 

最近の噂では、iPhone 14発表イベントは9月7日だと予想されています。iPhone 15の前に、まずiPhone 14シリーズの登場を心待ちにしたいところです。

 

Source:Weibo
via:ITHome,Tom’s Guide

「iPhone 14」用純正ケースのクローン、発表イベント直前に一挙公開!

いよいよ「iPhone 14」シリーズの発表イベントまで、あと1か月を切っているはず。アップルの社内事情に詳しいジャーナリストが「発表は9月7日(米現地時間、以下同)、発売は9月16日」と報じたこともあり、ついにカウントダウンに入った感もあります。

↑Image:Majin Bu

 

そんななか、アップルのiPhone 14用純正ケースの「クローン」と称される画像が公開されています。

 

今回の写真は、有名リーカーMajin Bu氏がツイッター上でシェアしたもの。Bu氏はiPhoneの正式発表前に純正ケースの正確な写真を何度も公表していたほか、iPadOS 16のステージマネージャー(複数のウィンドウを扱うことができ、それぞれのサイズが変えられる)をいち早く予想した実績があります

 

ここで紹介されているシリコンケースのクローン(コピー)は、全8種類。Bu氏は「これらが正式な色になるかどうか分かりませんが、可能性はあります」とコメントしています。今回公開されたカラーバリエーションは、次の通りです。

  • イエロー
  • レッド
  • ネイビーブルー
  • パープル
  • ミント
  • ピンク
  • ミッドナイトブルー
  • ブラック

 

今のところBu氏は、レザーケースがどうなるか、そちらはどんな色が使われるのかには触れていません。とはいえ、iPhone 14シリーズの図面が何か月も前から流出しているのは、「予想レンダリング画像」がいくつも登場していることから明らかです。

 

つまり、このクローンを作ったメーカー(おそらくサードパーティのアクセサリー企業)にも十分な時間があったはず。その分、元にしたデータもかなり正確だと思われます。

 

ではiPhone 14シリーズ本体のカラバリはどうかといえば、やはり有名リーカーのMgGuire Wood氏がツイートしていました。Wood氏は昨年、iPhone 13ではマスクを着けたまま、目の部分だけでFace IDを解除できることを正しく予想した実績があります。そのラインアップは以下の通りです。

  • iPhone 14:グリーン、パープル(13のピンクの代わり)、ブルー、ブラック、ホワイト、レッド
  • iPhone 14 Pro。グリーン、パープル(13 Proのシエラブルーの代わり)、シルバー、ゴールド、グラファイト

これらをBu氏のケース色と見比べると、だいたい対応するものがあるようです。

 

iPhone 14シリーズの情報はあらかた出尽くしており、ざっくり言えば高価なProモデルは「最新プロセッサーや強化されたメインカメラ搭載、時刻などの常時表示あり、デザインも変更」に対して、標準モデルは「ほぼiPhone 13のまま、少しだけ性能アップ」といったところです。

 

このうちProモデルはかなり値上げされ、しかも背面カメラが大きくなるため13 Pro用のケースが流用できないと予想されています。ハイエンドを買いたい人は、資金も余裕を持って用意する必要がありそうです。

 

Source:Majin Bu(Twitter) 
via:9to5Mac

「iPhone 14 Pro Max」、背面カメラはこんなに出っ張る? ダミーモデルの写真が公開

今年秋に発売見られる「iPhone 14」シリーズのうちPro Max、つまり「高価かつ6.7インチの大画面」モデルは、背面カメラが大幅に強化されるために出っ張りも大きくなると予想されています。実際、モックアップと称されるものをiPhone 13シリーズのケースに入れたところ、出っ張りが邪魔して収まらないとの報告もありました

↑Image:fix Apple

 

では、どれほど先代モデルより出っ張っているのか。それを分かりやすく示す写真が公開されています。

 

iPhone 14の全モデルでは背面の超広角カメラが改良されると予想されていますが、特にProモデルではメインの広角カメラと望遠レンズが大幅に強化される可能性が高まっています。

 

アップルの未発表製品に詳しいアナリストMing-Chi Kuo氏は、広角カメラの解像度が従来の12MPから48Pとなり、8Kビデオ撮影もできると主張していました。また12MPモードでは、複数の画素を1つにまとめる「ピクセルビニング」(Galaxy S21 Ultra等も採用済み)により低照度でもきれいに撮れるそうです

 

さて、今回の画像はTwitterユーザーのfix Apple氏がiPhone 14 Pro MaxのダミーモデルとiPhone 13 Pro Max(本物)を比較し、それを有名リーカーMajin Bu氏がシェアして紹介しているもの。横から撮ったショットでは、iPhone 14 Pro Max(ダミーモデル)の背面カメラがiPhone 13 Pro Maxよりも大きく盛りがっていることが確認できます。

 

2月に流出した「設計図」と称される図面によると、 14 Pro Maxのカメラバンプ(出っ張り)は4.17mmになり、iPhone 13 Pro Maxの3.60mmを上回るとされていました。またバンプの大きさも、先代の幅35.01mmから36.73mm、高さ36.24mmから38.21mmと、それぞれ5%ほどデカくなるようです。

 

カメラの性能が上がるのはうれしいことですが、引き換えにサイズが大きくなれば、前モデルのアクセサリなどは流用できなくなります。幅も高さも厚みもすべて先代より増すとすれば、あきらめて専用ケースを買い直すほかないのかもしれません。

 

Source:fix Apple(Twitter) ,Majin Bu(Twitter) 
via:MacRumors

「iPhone 14」、通常価格モデルとProとは有機EL画面の素材にも差が付く? ピクセルの見え方が違うかも

今年秋の「iPhone 14」シリーズでは通常価格モデルとProモデルの間でかなりの差が付けられ、最新プロセッサも「Proだけ」になると予想されています。そればかりかディスプレイも、性能ばかりか素材までも差別化されるとの噂が伝えられています。

↑iPhone 13 Pro Max(写真右)

 

そもそも去年のiPhone 13シリーズも、全機種が有機ELディスプレイといいながらも、最大リフレッシュレート120Hzの「ProMotion」画面はProモデル限定で、通常価格モデルは60Hz止まりでした。が、iPhone 14世代ではさらに格差が上乗せされるもようです。

 

韓国の電子部品業界メディアThe Elecによると、ディスプレイを供給するサムスンは「iPhone 14 Pro」と「iPhone 14 Pro Max」向けには最高グレードの有機EL素材を使う一方で、「iPhone 14」と「iPhone 14 Max」には前世代の低グレードな素材を使うそうです。なぜなら、コストを節約するため。

 

有機ELの素材は、赤、緑、青のピクセルを作るために使うホスト(実際に発色する)、ドーパント(ホストと混ぜ合わせて効率と寿命を改善)、プライム(発光効率を高める)などで構成されています。つまり通常価格モデルとProモデルとでは、ピクセル単位で見え方が違うということです。

 

あまりに細かな違いのため(また通常価格モデルでもiPhone 13 Proと同じ素材)、おそらくほとんどのiPhoneユーザーが違いに気づきにくいはず。しかし、アップルが通常価格とProモデルの間に、今後ますます差を付けていく方針がうかがえるとは言えそうです。

 

今年のiPhone 14 Proモデルは、ノッチ(画面上部の切り欠き)をなくしてパンチホール2つの新デザインや、改善されたカメラ、さらに新型プロセッサ「A16 Bionic」を独占的に採用すると言われています。

 

これら「プレミアム」機能をすべて省いた通常価格モデルは、見かけはほぼiPhone 13世代と変わらず。ただし今年は、アップルが2年にわたり販売不振に苦しんだminiサイズが廃止され、入れ替わりに大きな画面(Pro Maxと同じ6.7インチ)のMaxモデルが加わると予想されています。

 

逆にいえば、今後もiPhone 13 miniは後継モデルがないため引き続き販売され、おそらくiPhone 14が発売された時点で値下げされるはず。iPhoneのminiサイズが欲しい人は、それを待ってもよさそうです。

 

Source:The Elec
via:9to5Mac

MacでiPhoneやiPadアプリが動く! すごく簡単になりました

アップルが独自開発したM1やM2チップなど「Appleシリコン」を搭載したMacは、実は一部のiPhoneやiPadアプリを動かすことができます。ただ、2020年末から可能ではあったものの、当時は特殊なMacアプリを使うなどと手間がかかり、それに見合うだけの実用性があるとも思えませんでした。

↑iOS/iPadOSアプリをMacで利用するのが簡単になりました

 

それから約2年が経ち、より簡単になったということで、米AppleInsiderが「最新のmacOS Monterey+AppleシリコンMacでiOSアプリを動かす」ガイドを公開しています。

 

まずMacのApp Storeの左下にある自分の名前をクリックし、そこで「iPhoneおよびiPad App」を選びます。そこには過去に購入したiOSやiPadOSアプリが並んでいますので、右下にあるiCloudダウンロードのアイコンをクリックすればMacでアプリを動かせます。

↑Image:AppleInsider

 

ただし、条件がいくつかあります。1つは、そのアプリをiPhoneやiPad上で購入済みであること。Mac側のApp Storeで新たに買うことはできず、先にアップルのモバイル端末で買っておく必要があります。

 

もう1つは、「現在お使いのApple IDで買っている」ことです。違うApple IDで買ったアプリは表示されません。

 

最後に、「ファミリー共有」を設定してる場合、家族が購入したアプリを入手するには、右上のドロップダウンメニューからユーザーを切り替える必要があります。

 

こうしてMacのApp StoreからダウンロードしたiOSアプリは、Macアプリと同じように動かすことができます。もし元々がiOSアプリだと知らなければ、Mac専用アプリではないと気づかないほど自然に見えます。

↑Image:AppleInsider

 

ただし、あくまでiPhone/iPadアプリとして振る舞うため、画面いっぱいに表示されるわけではありません。が、普通のMacアプリと同じくウィンドウを広げたり最大化したりもでき、特に操作に困ることはないはず。以前は狭いウインドウのまま、iPhoneやiPadのようにタッチ操作しか想定せずで、ほとんど何も出来ないこともありましたが、現在ではかなり改善されています。

 

もっとも、すべてのアプリが動くわけではありません。なぜならアプリ開発者が「iOS/iPadOSアプリをMacで動かしてもいい」と明示的にオプトイン(同意)する必要があるためです。

 

ハイテク大手の場合はオプトインしていない場合が多く、お気に入りのアプリが動かないことも珍しくないでしょう。想定していないMacでのバグまで責任が取れない、あるいはMac版があればそちらをどうぞ、ということでしょう。

 

とはいえ、Macに乏しいカジュアルゲームを補充したり、またMacネイティブ版がないメディアプレイヤーのiOS版を使ったり、いろいろと便利になるはず。別に追加のお金はかからないので、チャレンジしてみてもよさそうです。

Source:AppleInsider

アップル、秋の「iPhone 14」売れまくりを予想? Androidブランドは大苦戦のさなか

ここ数か月ほどは全世界的に原材料費や燃料費が上がったり、半導体不足はあいかわらず解消しなかったりで、スマートフォンの売上げも落ち込みないし減速していると見られています。また今年の「iPhone 14」は先代のiPhone 13シリーズよりも値上げが予想され 、あまり売れないのではと危ぶむ声もあります。

Androidスマホは苦戦しているが……

 

そんななか、実際にAndroid端末は失速している一方で、アップルはiPhone 14向け部品の発注を拡大しているとの噂が報じられています。

 

台湾の電子部品業界情報誌DigiTimesの調べによれば、アップルは9月のiPhone 14シリーズ発売を前にして、サプライヤーへの部品発注を増やしたそうです。かたやAndroidブランドは販売不振が続いているとのサプライチェーン筋の声も伝えられています。

 

ここ最近アップルは、安定した売上を維持している唯一のスマートフォンメーカーであり、しかも前年同期と比べて売上増もめざましいとのこと。同社はもともと市場のニーズが減っていくと織り込んでiPhone 14モデル用チップの発注を削ったものの、現行のiPhone 13がとてもよく売れているため「今年後半の準備」つまりiPhone 14シリーズの生産を強化するよう努めているそうです。

 

これは今月半ば、アップルがiPhone 14シリーズはiPhone 13よりも売れると予想しており、それに備えてサムスンも第3四半期に8000万台分もの画面パネルを出荷するとの報道と一致するものです。

 

いつもの年であれば、iPhoneの売上は9月の新モデル発売を前にして、7~8月にはブレーキがかかるものです。が、iPhone 13は今年7月に前年同期より3分の1も増えており、なぜか勢いが落ちていないことが窺われました。

 

ではAndroid陣営はどうかといえば、その主力商品であるミドルレンジ(中価格帯)の製品が、この1年は需要が減っていて苦戦を強いられているそうです。その表れとして、Android端末のチップを供給するMediaTekは、取引先から30%も注文が減らされたと伝えられています。

 

すでにアップルはiPhone 14のテスト生産を始めており、9月の発売に向けて8月に量産を開始する予定だと見られています。最上位モデルの「iPhone 14 Pro Max」は国内価格が18万円超えになる可能性も囁かれていますが、Proモデルを選ぶようなお金持ち、ないしアップルの熱烈なファンにとっては、先代より数万円の値上げぐらいは誤差の範囲内かもしれません。

 

Source:DigiTimes
via:MacRumors

「iPhone 14」、全モデルがRAM 6GB? 高価なProモデルは高速メモリ採用のうわさ

あと2か月ほど(おそらく9月)に「iPhone 14」シリーズは発表されるはず。その4機種すべてに6GBものRAMが搭載される一方で、お高いProモデルにはより高速な新型メモリが採用されるとの噂が報じられています。

Proモデル用RAMは速い?

 

台湾の電子部品業界情報誌DigiTimesによると、次期iPhoneラインナップのハイエンドモデル(「iPhone 14 Pro」と「iPhone 14 Pro Max」)には、先代よりも高速で電力効率のいい「LPDDR5 RAM」が6GB搭載されるそうです。現行のiPhone 13シリーズにはLPDDR4Xが搭載されており、iPhone 14の通常価格モデルはそれを引き継ぐとのことです。

 

iPhone 14のProモデルにより高性能なLPDDR5が載ることは、有名アナリストのMing-Chi Kuo氏も予想していることです。以前のLPDDR4Xとどれほど違うかと言えば、パフォーマンスは50%、電力効率は20%高いとの説明もあります。またLPDDR5はMac用のM1 Pro/MaxやM2チップにも使われており、長時間のスタミナや高性能を支えています。

とはいえDigiTimesによれば、iPhone 14は通常価格モデルでもRAMは6GBとのこと。iPhone 13シリーズでは通常価格モデルは4GB、Proモデルは6GBでしたが。14世代では「すべてRAM 6GB、ただしメモリの種類により差別化」となるかっこうです。つまりProモデルは高性能RAMの採用により、動作もキビキビしたり、バッテリー持ちが良くなりそうです。

 

以上の話をまとめると、それぞれのモデルとRAMの組み合わせは次の通りです。

 

  • iPhone 14:6GB(LPDDR4X)
  • iPhone 14 Max:6GB(LPDDR4X)
  • iPhone 14 Pro:6GB(LPDDR5)
  • iPhone 14 Pro Max:6GB(LPDDR5)

 

これまで「同じ年のフラッグシップiPhoneは、価格と関係なくすべて同じプロセッサ」でした。が、今年はiPhone 14 Pro/Pro Maxの上位モデルのみが最新の「A16」チップを搭載し、通常モデルは前の年と同じA15 Bionicのままだとの予想が固まりつつあります

 

しかし、プロセッサが同じでも搭載RAMが増えれば、メモリに保持しておけるアプリの数も多くなり、複数を切り替えるマルチタスクの反応がサクサクになるはず。またiPhone 14世代では全モデルの自撮りカメラがパワーアップしてAF(オートフォーカス)にも対応、動画撮影のクオリティも上がるとの噂もあり、十分に価値あるお買いものとなりそうです。

 

Source:DigiTimes
via:MacRumors

iPhone 13 Pro Max、ゲーム性能でXiaomi 12S Ultraに敗北! Snapdragon 8+ Gen1のスゴさと冷却性能のおかげか

2022年7月現在、アップルのiPhone 13シリーズに搭載されたA15 Bionicは最速のモバイル向けチップと思われています。しかし、クアルコムの最新チップSnapdragon 8+ Gen1を搭載したXiaomi 12S Ultra(7月初旬に発売)がゲームの性能においてiPhone 13 Pro Maxを上回ったと報じられています。

↑Qualcomm Snapdragon

 

YouTubeチャンネルのGolden Reviewerが『原神』を両デバイスで実行したところ、Xiaomi 12S Ultraは平均57.7fps(1秒間に57.7フレーム)を記録。これはiPhone 13 Pro Maxばかりか、Snapdragon 8 Gen 1を積んだGalaxy S22 Ultraを上回っています。なお『原神』のゲーミングテストは画質設定を最高にして、室温25度の環境で実施されたものです。

 

そして平均温度は、Xiaomi 12S UltraがiPhone 13 Pro MaxとGalaxy S22 Ultraの両方を下回っています。つまり低温に抑えてスロットリング(CPUの温度が上がり過ぎたときにクロック周波数を下げて温度を下げるしくみ)を起こりにくくしたことが大きく貢献したと推測されます。

 

もともとSnapdragon 8 Gen1はサムスンが製造を請け負っていましたが、後継チップのSnapdragon 8+ Gen1は製造がTSMCに移行しています。どちらも多くの仕様や機能はほぼ同じであり、ともに4nmプロセス製造です。

 

が、動作クロックや電力効率はTSMC製が大きく改善したと公式に謳われています。つまり、サムスンとTSMCの技術力の差ではないかとの指摘もあり。ほか、サムスンの歩留まり率が低い(約35%)ことに嫌気が差したクアルコムが、TSMC(初期生産で70%以上)に移行したとの噂もありました

 

またXiaomi 12S Ultraは冷却性能の高さもアピールしており、その点も有利に働いたと思われます。

 

ただしA15 Bionicの強みは、Snapdragon 8+ Gen 1よりも電力効率(図表の「1ワット当たりFPS)が優れていることです。つまりiPhone 13 Pro Maxで『原神』を遊ぶ場合、Xiaomi 12S Ultraよりバッテリー持ちが良くなると思われます。

 

しかし、同じA15 Bionicを搭載した第6世代iPad miniは、より多くの電力を消費しつつも、Xiaomi 12S Ultraの平均fpsを上回っています。iPad mini 6の方がiPhone 13 Pro Maxよりクロック周波数が低いはずですが、iPhoneよりも筐体が大きいため熱設計にも余裕がありそうです。

 

クアルコムの次世代チップ「Snapdragon 8 Gen 2」もTSMCの4nm技術で製造され、さらに電力効率が上がるとの噂話もあります。iPhoneのゲームでの優位も、そろそろ危ういのかもしれません。

 

Source:Golden Reviewer(Twitter) 
via:Wccftech

「iPhone 14」のテスト生産がスタート! 8月に量産、9月に発売のうわさ

今年秋、おそらく9月に「iPhone 14」シリーズの発売が迫るなか、アップルはすでにテスト生産をスタートし、来月には量産するとの噂が報じられています。

↑今年も新iPhoneの発売に注目が集まりつつあります

 

中国メディアITHomeの事情通によると、アップルは秋(9月)に出荷できるよう、8月の大量生産をめざし、昨年と同じスケジュールでiPhone 14のテスト生産を開始したそうです。

 

またITHomeいわく、iPhone 13の売れ行きは好調ながら、米ウォール街のアナリストらはiPhone 14の売れ行きはさらに良くなると見ているそうです。しかし、これはまさにウォール街のアナリストであるブライアン・ホワイト氏の「経済が弱くインフレの中で、iPhone 14は苦戦する」との予測と矛盾しています。

 

ただし、世界的にスマートフォンの販売台数が落ち込んでいるなかで、アップルの現行ラインアップ(iPhone 13シリーズ)がトップの売れ行きというのは、ほかの情報源も伝えていることです。

 

特に中国では新型コロナによる都市封鎖が終わり始めて売上は絶好調で、アナリストのクリシュ・サンカー(Krish Sankar)氏もそれがiPhone 13がライフサイクルの後半で勢いを保つのに役立っていると述べていました

 

またITHomeによれば、アップル自らもiPhone 14がより良い結果を出すと考えているそうです。もともとiPhoneのフラッグシップ機はスマートフォンのハイエンド市場を主力としているため、懐に余裕のある裕福なユーザーにはほとんど影響がないと見込んでいるのかもしれません。

 

しかし、iPhone 14シリーズは全モデルとも13世代より100ドル値上げになるとの噂や、通常価格モデルの「iPhone 14」や「iPhone 14 Max」はプロセッサーやカメラ性能がProモデルと大差が付けられるとの予想もあります。

 

そうなると、9月以降もiPhone 13シリーズは(値下げされて)売れ続ける。ただしiPhone 14シリーズはあまり売れない……という展開もありえそうです。

Source:ITHome
via:9to5Mac

今年秋「iPhone 14」は売上が苦戦? 経済が弱くインフレの中で買い控えが起きるとのアナリスト予測

次期「iPhone 14」シリーズはあと数か月(おそらく9月)に発売されるはずですが、この秋は消費者の支出が低迷するため売上が苦戦するとのアナリスト予測が伝えられています。

↑「iPhone 14」シリーズはどうなる?

 

この見通しは米ウォール街のアナリスト、ブライアン・ホワイト(Brian White)氏が述べていることです。実際ホワイト氏は、アップル株の目標株価を1.9%下げています。

 

ホワイト氏は「経済の弱体化とインフレが予算を食い潰すなかで、 消費者は秋にアップルの次期iPhoneを買うことにつき、より多くの不安を感じるかもしれません, おそらく、この経済的な地獄が過ぎ去るまで買い控えることになるでしょう」と述べています。

 

投資家向けメディアInvestor’s Business Dailyによると、最近アップルの株価は好調に推移しています。が、ホワイト氏は、「景気は後退しているように見え、規制による逆風は続き、株式市場は混乱し、地政学的な状況は厳しい」と指摘しています。

 

iPhone 14の売れ行きに赤信号を灯しているのは、ホワイト氏だけではありません。今月初め、台湾の電子部品業界情報誌DigiTimesは「iPhone 14」シリーズの出荷目標を1億台から9,000万台に引き下げると報じていました。もっともアップル情報に詳しい有名アナリストMing-Chi Kuo氏は、中国市場でのニーズがこれまで以上に強いとして否定していました

 

とはいえ、大手証券会社Wedbushのアナリストであるダニエル・アイブス氏は、インフレの進行やサプライチェーンの混乱、それに半導体不足により、iPhone 14シリーズ全てが13よりも100ドル値上げになると予想しています

 

アップルが自社でコストを被らず、その分を価格に上乗せすることは、今月初めの「アップル製品、一斉値上げ」で証明された印象があります。その一方で、新製品の発売後は旧モデルが値下げされる傾向もあり、今年秋はそちらの方が人気が出るのかもしれません。

 

Source:Investor’s Business Daily
via:9to5Mac

ジョブズが初代iPhoneデビューで使った壁紙、iOS 16ベータ3に初登場!

今週アップルが開発者向けに配信したiOS 16ベータ3に、初代iPhoneに使われスティーブ・ジョブズ氏も愛用していたClownfish(カクレクマノミ)の壁紙が追加されたことが明らかとなりました。

Image:Mark Gurman

 

この壁紙は、2007年にジョブズ氏が初代iPhoneをデビューさせたときに使っていたものです。とても有名で象徴的な画像にもかかわらず、初代モデルやその後のiPhoneにインストールされることはありませんでした。

 

もちろん著作権的な問題があるわけではなく、今後のベータ版でも引き続き利用でき、秋の正式版iOSでも一般ユーザーが使えるようになると思われます。いま現在は一部ユーザーが発見したことをツイッターで報告しており、なかにはホームやロック画面の設定でも見つけられないという人もいますが、米9to5Macはおそらくバグだと推測しています。

 

iOS 16ではロック画面のカスタマイズ性が増したり強化される予定ですが、このカクレクマノミ壁紙でも、写真と時間や日付のフォントがそれぞれ引き立てあうように相互作用することが確認できるそうです。

 

また9to5Macは、iOS 16ベータを使ってない人もダウンロードできる壁紙を公開しています。ご希望の方はリンクからアクセスして画像を保存し、iPhoneやiPad、iPod touchの写真アプリまたは設定アプリを通じて利用をお勧めします。

 

iOS 16は、iPadOS 16、watchOS 9、そしてmacOS Venturaとともに、登録すれば誰でも使えるパブリックベータ版がまもなく公開予定です。正式公開より先に試したい人は「どんな不具合が起こっても自己責任」ということで、チャレンジしてもいいかもしれません。

 

Source:Mark Gurman(Twitter) 
via:9to5Mac

「iPhone 14 Pro Max」、約18万円から? 今年秋のProモデルは高くなるとの噂

今年秋に発売される「iPhone 14」シリーズでは、通常価格モデルは(米国価格で)お値段据え置きながら、高級なProモデルは100ドル値上げされるとの噂が伝えられています。

↑iPhone 14 Proモデルの価格はどうなる?(写真はiPhone 13 Pro Max)

 

iPhone 14シリーズでは、通常価格モデルのデザインはノッチ(画面上部の切り欠き)が残り、プロセッサーも13世代と同じA15 Bionicのまま。その一方でProモデルはノッチがなくなって「ピル+パンチホール」(画面に横長の穴と丸い穴が開けられる)となり、新型プロセッサー「A16」が搭載されて背面カメラの性能も上がると予想されています

 

有名リーカーThe Galox氏は、これらプレミアム要素のため、Proモデルはさらに高くつくと予想している次第です。Galox氏の情報は当たり外れはありますが、iPhone 14のProモデルがiPhone 13 Proモデルよりも高くなることは他のリーカーも噂してきたことです。

 

 

さてGallox氏が予想する「iPhone 14 Pro」と「iPhone 14 Pro Max」の価格とスペックは次の通りです。

 

  • プロセッサー:A16 Bionic
  • 画面: 6.1インチ|6.7インチ 120Hz 有機ELディスプレイ
  • 背面カメラ解像度:48MP/12MP/12MP
  • 内蔵ストレージとメモリ:128/256/512/1TBで8GB RAM
  • バッテリー容量:3200|4323 mAh
  • 特徴 常時表示ディスプレイ、Face ID、iOS 16
  • 価格:1099ドル|1199ドル

 

また一方で、今年の通常価格モデルは5.4インチのminiがなくなり、代わりに6.7インチの「iPhone 14 Max」(またはPlus)が発売されると見られています。こちらの価格は899ドルと予想されていますが、もしもiPhone 14 Proを前モデルと同じ999ドルに据え置けば、価格差はわずか100ドルとなります。

 

しかしアップルが通常モデルとProモデルの価格差200ドルを守りたければ、iPhone 14 Pro Maxを100ドル上げるのが理に適っているとも思われます。

 

こうした様々な情報を総合して、スマートフォン情報サイトPhoneArenaがまとめた価格の予想が次の通りです。

 

  • iPhone 14 799ドル(iPhone 13と同じ価格)
  • iPhone 14 Max 899ドル
  • iPhone 14 Pro 1099ドル
  • iPhone 14 Pro Max 1199ドル

 

では、日本での価格はどうなるのか? アップルは7月1日からiPhoneやiPad、Apple Watchの国内価格を一斉に値上げしており、たとえばiPhone 13は11万7800円(税込)となっています。その一方で、米国価格は799ドルのまま。つまり、1ドルが約147円という計算です。

 

これに基づき、iPhone 14シリーズの価格をざっと試算してみると……

 

  • iPhone 14 11万7800円
  • iPhone 14 Max 約13万2500円
  • iPhone 14 Pro 約16万2000円
  • iPhone 14 Pro Max 約17万7000円

 

今年の秋は、新型iPhoneを売るアップルも、買い求めるユーザーにとっても、辛い季節になるのかもしれません。

 

Source:The Galox(Twitter) 
via:PhoneArena

ステンレススチールのシンプルで美しいデザイン! ベルキンのMagSafe充電器、Apple Watch第7世代の急速充電に対応した改良版が発売

ベルキンは、「Belkin BOOST↑CHARGE PRO MagSafe 3-in-1 Wireless Charger 15W」の改良版、Apple Watch 7シリーズを約45分で80%まで急速充電できるアップグレート版製品を、6月30日より限定販売しています。税別価格は2万108円。

 

同製品は、3つのワイヤレス充電モジュールを搭載し、iPhone12/13、AirPodsなどのQi充電対応製品とApple Watchを、置くだけで同時にワイヤレス充電することができます。MagSafeに対応し、iPhone12/13シリーズを最大15Wで急速充電できます。AirPods、AndroidスマホやワイヤレスイヤホンなどのQiワイヤレス充電対応製品も、5Wで充電可能です。

 

ステンレススチールで作られたフレームと、ケーブルを極力排したシンプルかつ洗練されたデザインで、リビングルームからオフィスまで、様々なインテリア空間に溶け込みます。iPhoneは縦向き横向きどちらでも設置できるので、ビデオ通話をしながら、動画を見ながらなど、様々なシーンで使用可能。台座部分の充電モジュールにはLEDライトが搭載されており、正しく充電されているか一目で確かめることができます。

 

Apple公式のMagSafeケースやアクセサリーなどに対応しており、専用ケースや他の対応製品を磁気面にセットするだけで利用可能。Apple純正パーツ採用により、OSのアップデートにも対応可能です。

キャプテン・アメリカ役のクリス・エヴァンスがiPhone 6sから最新機種に乗り換え、ホームボタンとの別れを惜しむ

俳優のクリス・エヴァンスといえばマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)シリーズでキャプテン・アメリカを8年にわたり演じたほか、最近では『バズ・ライトイヤー』の声優も務めた大スターです。そんな億万長者のセレブと思われる人物が、これまでiPhone 6sを長年使ってきたことが明らかとなりました。

 

今月23日、クリス・エヴァンスはTwitterとInstagramに、ついにスマートフォンを乗り換えるとのメッセージを投稿。「さようならiPhone 6s。いい走りをした、ホームボタンが恋しくなるだろう」と述べつつ、乗り換え先となるiPhone 13 Proらしきスマホと並べた写真を投稿しています。

 

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Chris Evans(@chrisevans)がシェアした投稿

 

しかし、iPhone 6sを充電する「毎晩の戦い」や、(解像度が低くて)ざらざらした写真や、いきなりバッテリー残量が100%から15%に落ちて数分で動かなくなったことは惜しくないとのこと。iPhone 6sは2015年発売であり、ちょうど次期iOS 16ではサポート対象から外れるため、いい潮時だったのかもしれません。

 

どれだけiPhone 6sで撮影した写真がざらざらしていたかは、クリス・エヴァンスのInstagramページから確認できます。また充電が「毎晩の戦い」だったのは、おそらくLightning端子がすり減って接触が悪くなったためと思われますが、iPhone 13 Proのワイヤレス充電ならば数年は余裕で戦えそうです。

 

テックメディアThe Vergeは、クリス・エヴァンスが2020年にApple TV+の番組に主演していたのに、その後もiPhone 6sを使い続けたことが興味深いと指摘しています。やはりApple TV+番組『テッド・ラッソ』主演のジェイソン・サダイキスはアップルからAirPods Maxをただでもらったと言っており、クリス・エヴァンスがおねだりすればiPhone XRかiPhone SEを間違いなく手に入れられたはずだからだそうです。

 

もっとも、映画『ナイブズ・アウト』の劇中でクリス・エヴァンスがAndroidスマホを使っていたのは、アップルが悪役にiPhoneを使うことを許可しないからだとの噂もありました

 

おかげで「Android携帯を使っている人物を探せば真犯人がわかる」というジョークもありましたが、クリス・エヴァンスもそのために遠慮していたのかもしれません。

Source:Chris Evans(Instagram)
via:The Verge

Nintendo Switch Onlineアプリ、iOS 13以前では使用不可に。iPhone 5sユーザーは注意

任天堂は、Nintendo Switchのオンラインプレイをより楽しくする「Nintendo Switch Online」アプリのiOS版を2022年夏頃にアップデートし、動作環境をiOS 14.0以降とすることを予告しました。つまりiOS 13以前のiPhoneやiPadでは、Switch Onlineアプリが動かなくなる見通しです。

 

現行バージョンのアプリはiOS 12以降で動作していますが、今後は条件が厳しめになる格好です。

 

 

今回の変更について任天堂は理由を明らかにしていませんが、アップルはiOS 13以前のデバイスは4%未満としているため、足切りをしても問題ないと判断されたとも推測されます。

 

iOS 12が最後のアップデートとなったのは、iPhone 5s、iPhone 6、初代iPad Airおよび第3世代iPad mini 3です。つまり、これら製品を使っているSwitch Onlineアプリのユーザーは、「2022年の夏」のアップデート以降には利用できなくなるわけです。

 

それより新しいデバイスでも、何らかの事情でまだiOS 12を動かしている方は、最新のiOS 15にアップデートすれば解決します。iPhoneやiPadのiOSバージョンは、「設定」→「一般」→「情報」で確認できます。

 

「Nintendo Switch Online」アプリは、Nintendo Switchユーザーがゲームと連携する特別サービスへのアクセス、オンラインのフレンドの確認や、オンライン対戦中にボイスチャットを利用できるアプリです。『あつまれ どうぶつの森』や『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』などの人気ゲームとも連動しており、いっそう楽しみを深めてくれます。

 

その一方で、ここ最近は任天堂の関わるスマホゲームは新作が出なくなっています。やはりアップルやGoogleのアプリストアに手数料を支払うよりも、自社のゲーム機でのビジネスの方が儲かるためかもしれません。

 

Source:任天堂(Twitter) 
via:9to5Mac

iOS 16では鬱陶しいCAPTCHAが避けられるように! iPhone側で「この人は人間です」と保証するしくみ

最近のアプリやウェブサイトでは、何枚もの画像の中から「バスの写真をクリックして下さい」と求められたり、ゆがんだ文字列を見せて入力させるポップアップが出ることがあります。これは「CAPTCHA」と呼ばれ、「人間であること」を確認して悪意あるボットを排除するしくみです。が、文字が歪みすぎて読めなかったり、鬱陶しいと思う人も少なくないはず。

 

次期iOS 16では、このCAPTCHAを避けられる機能が追加され、「信号機の画像をタップ」などで自分が人間であることを証明しなくてもよくなることが明らかとなりました。

 

この便利な新機能は、[設定]アプリの[Apple ID]>[パスワードとセキュリティ]内の「自動検証」(Automatic Verification)から使えます。有効にすると、iCloudがバックグラウンドでデバイスとApple IDアカウントを自動的かつ非公開で検証し、アプリやサイトでCAPTCHAの検証ポップアップが表示されなくなるとのことです。

 

アップルは本機能につき、技術的に詳しく説明する動画を公開しています 。簡単にいえば、デバイスとApple IDアカウントが問題ない状態であると確認した上で、「プライベートアクセストークン」と呼ばれるものをアプリやWebサイトに渡すというものです。つまりiPhoneとiOSのローカル側で「この人は人間です」と保証することで、表面的にはユーザー体験が快適になるとともに、その人のプライバシーもより厳重に守れるというわけです。

 

新システムが機能するためには、サービス提供側の対応も必要です。その点では、すでにCDN(ウェブ上のコンテンツを安定的に配信するため構成されたネットワーク)大手のCloudflareとFastlyがプライベートアクセストークンのサポートを発表しており、今後は時間をかけて何百万ものアプリやサイトに広く展開されていくと予想されます。

 

iOS 16とiPadOS 16の開発者向けベータ1では、自動検証は標準で有効になっています。アップルはmacOS Venturaでも対応を予告しており、これらの正規版は今年後半にリリースされる予定です。画像が粗い信号機を間違えては解き直しさせられるという、世界一むなしい時間が地上から消え去る日を待ちたいところです。

 

Source:Apple
via:MacRumors

「iPhone 14」精巧なモックアップ・ハンズオンビデオ公開、気になるポイントは?

今年は6月のWWDC 2022(世界開発者会議)も終了し、次のアップルによるイベントは9月の「iPhone 14」ラインナップ発表となりそうです。すでに新たなデザインや搭載プロセッサー、カメラの強化など数々の噂話が伝えられてきたなか、新たに精巧なモックアップのハンズオン(手に取って触ってみた)動画が公開されています。

↑iUpdateより

 

こうした未発表iPhoneのモックアップは、サードパーティーのアクセサリー企業が製品を作るために、自ら集めた情報を元に自作していると思われるものです。つまり「自社の命運がかかっている」ために、かなり正確である可能性が高かったりします。

 

さてアップル関連のYouTubeチャンネル「iUpdate」のSam Kohl氏は、iPhone 14の全4モデルにつきモックアップを手に取って紹介しています。これまでにもダミー写真の公開はありましたが、加工の精度や質感といい、より現実的なものと思われます。

 

まず通常価格モデルの「iPhone 14」(6.1インチモデル)と「iPhone 14 Max」(5.4インチのminiが廃止され、代わりに追加される6.7インチ)のデザインは、昨年のiPhone 13とiPhone 13 Pro Maxとほぼ同じであることがわかります。

 

これらは先代の通常価格モデルと同じくノッチ(画面上部に切り欠きがある)デザインであり、どちらもボディは引き続きアルミニウム製のようです。つまり「iPhone 13そのままか、デザインが同じのままデカくした」ものであり、ほかに特筆すべき点はありません。

 

その一方で「iPhone 14 Pro」と「iPhone 14 Pro Max」のほうは、もう少し目立った変化が見られます。まず前からの噂通り、今回のモックアップでもノッチがなくなり「ピルとパンチホール(画面に開けられる横長と丸い穴)」に代えられています。ノッチは顔認証用のパーツや自撮りカメラを収納する場所でしたが、それらが画面下に移され、視界を確保するために画面に穴が開けられているわけです。

 

モックアップには画面パネルが搭載されていないため、画面まわりのデザイン変更はわかりづらいものがあります。とはいえ、イヤースピーカー(通話するとき耳に当てる)はiPhone 13 Proと同じく画面の上に置かれながら、ノッチがなくなっているために見た目がおもしろくなっています。

↑iUpdateより

 

もうひとつ興味深いのは、iPhone 14 ProとiPhone 14 Pro Maxの背面でカメラバンプ(カメラを収納する出っ張り)が大きくなっていることです。なぜ大きくなっているかといえば、有名アナリストMing-Chi Kuo氏は「広角カメラの解像度が1200万画素から4800万画素に強化されるからだ」と説明していました

↑iUpdateより

 

iPhone 14シリーズでは、Proモデルだけが最新チップ搭載との予想が有力となっています。その上位モデルでさえ、基本性能はiPhone 13 Proとあまり変わらないとの説もあります。

 

しかも円安の影響のためか、6月にはMacの価格が軒並み値上げされており(たとえばM1 MacBook Airは最小構成が11万5280円から13万4800円に引き上げ)新型iPhoneのお値段もそうなる? と危ぶむ声が国内であがっています。もしかしたら、アップルが価格を改訂する前に、iPhone 13 Proを買っておくのもひとつの手かもしれません。

 

Source:iUpdate(YouTube)
via:9to5Mac 

ついに「iPhone 15 Pro」はUSB-C採用? 翌年の「iPhone 16」は4モデルともLightning廃止のうわさ

ついに欧州連合(EU)が2024年秋までにスマートフォンなどの充電規格としてUSB-Cの採用を義務づけることを合意し、iPhoneやAirPodsの充電ケースなども影響を受けることが決定的となりました。

 

それに続き、来年(2023年)の「iPhone 15 Pro」と「iPhone 15 Pro Max」(どちらも仮称)がLightningポートに代えてUSB-C端子を搭載するとの噂話が報じられています。

 

これは有名リーカー(注目の未発表製品にまつわる有力情報を発信する人)のLeakeApplePro氏がTwitter上で述べていることです。それによれば、「iPhone 15 Pro」はUSB-Cに移行する一方で、通常価格モデルの「iPhone 15」はLightningポートのままだそうです。

 

 

EUの新たな規制は2024年までは適用されないため、アップルはあと1年は独自規格のLightningポートを持つiPhoneを作り続けられる、というわけです。

 

さらに翌年(2024年)は、通常価格の「iPhone 16」もUSB-Cを採用し、ハイエンドの「iPhone 16 Pro」はUSB-Cあるいはポートレス、つまり有線の充電端子がないワイヤレス充電のみとなるとのことです。LeakeApplePro氏は「アップル(社内)の情報源」から得た話だとしていますが、情報が正確だとしてもアップルの計画が変更されるのはよくあることです。

 

この噂話は、有名アナリストMing-Chi Kuo氏がツイートしていたこととも一致しています。ただしKuo氏は「2023年後半に出る新型iPhone」(iPhone 15一般)としており、どのモデルかは特定していませんでした。

 

それに続いて大手メディアBloombergも「実際にUSB-Cポートを搭載したiPhoneをテスト中だ」と報じていました。またKuo氏もその後、AirPodsなどアクセサリー類もLightningからUSB-Cに移行すると付け加えています

 

今後もアップルが通常価格モデルとProモデルとで、様々な面で差別化を図っていくことはあり得るはず。来年はUSB-CをiPhone 15 Pro限定としてプレミアム価値にするのも、理にかなっていると思われます。

 

さらに2024年のiPhone 16世代では、Proモデルでは「画面下Face ID」すなわちディスプレイの下に顔認証関連のパーツを埋め込みつつ、画面に穴を開けず外からも見えないとの予想もあります。しかし、そのために凄い値上げとならないよう祈りたいところです。

 

Source:LeakeApplePro(Twitter)
via:BGR

iOS 16はNintendo Switchのジョイコン/プロコンに対応

米アップルの次期モバイル向けOSこと「iOS 16」が、任天堂の家庭用ゲーム機「Nintendo Switch」のコントローラーに対応していることが、エミュレーター開発者のRiley Testut氏のツイートにより判明しました。

↑saksorn kumjit / Shutterstock.comより

 

現在のiOSでは、ソニーのゲーム機「PlayStation 5」のコントローラー「DualSense」と、Xbox Series S/Xのコントローラーに対応しています。しかし、Nintendo Switchのコントローラー「Joy-Con」「Proコントローラー」は、サポートされていなかったのです。

 

 

Testut氏によれば、iOS 16ではJoy-Conを左右それぞれ、あるいは単一のコントローラーとして認識できると報告しています。左右それぞれか単一化の切り替えは、スクリーンショットキャプチャとホームボタンを数秒間押し続けることで可能だとも伝えています。もちろんJoy-Conだけでなく、Proコントローラーにも対応していると報告しています。

 

iOS 16では、設定アプリのブルートゥース項目にて、コントローラーのカスタムが可能だと伝えています。

 

iOS 16は7月にパブリックベータ版が配布され、今年秋に正式にリリースされます。同OSでは、ゲームのプレイ環境がさらに充実することになりそうです。

 

Source: Riley Testut / Twitter via MacRumors

次期iOS 16では「iPhoneを横向きにしたまま顔認証でロック解除」ができる!

今朝未明、アップルは世界開発者会議(WWDC 2022)で数々の新たなiOSの機能や、ハードウェアの新製品を発表しました。そのステージ上で言及しなかったものの重要なアップデートとして、iOS 16では「ランドスケープモード(横向き)でもFace IDが使えるようになる」ことが明らかとなりました。

 

この情報はリークでもなんでもなく、アップル公式のiOS 16プレビューページで発見されたことです(ただし英語版のみ)。ページの中ほどにある「セキュリティ」の項目に、iPhoneが水平に傾いているときにもFace IDが機能すると小さく書かれています。つまり横向きのままロック解除や決済、パスワードの自動入力がまもなく出来るようになる模様です。

 

すでにiPadでも横向きでFace IDが使えるため、それがiPhoneにも広められることは自然な展開とも思われます。この機能が使えるようになれば、縦向きであることを確認しなくても良くなるため、今までの感覚であれば「縦向きでなくて戸惑う」こともあり得そうです、

 

もっとも、この機能には「サポートされているiPhoneモデル」でのみ利用できる、との但し書きが付いています。もしかするとFace IDを実現するパーツがある程度は新しくて性能が高い必要があり、「マスクしながらもFace ID」と同じくiPhone 12以降だけとなるのかもしれません。

 

Source:Apple
via:The Verge

iPhone 14 ProはiOS 16によって時刻の常時表示などが可能に?

今年秋に発売が予想される「iPhone 14(仮)」シリーズのうちProモデルは、ロック状態でも時刻や通知などを表示し続ける「常時表示」に対応するかもしれないと噂されています。それを裏付けるように、次期iOS 16(仮)では常時表示がサポートされるとの予想が報じられました。

 

アップルの内部情報に詳しいBloombergのMark Gurman記者は、ニュースレター「Power On」最新号にて、iOS 16が「iPhone 14 Pro」と「iPhone 14 Pro Max」(それぞれ6.1インチと6.8インチProモデルの仮称)での「常時ロック画面のための将来のサポート」を含んでいると聞いた、と述べています。

 

つまり現行モデルでは(iOSベータ版であれ)実用化されないものの、次期Pro製品の発売に備えてシステムソフトウェア内に新機能を隠し持っている、ということでしょう。

 

Gurman氏によれば、もともと常時表示は昨年のiPhone 13 Proモデル向けに計画されていたとのこと。さらに、この機能は「iPhoneがロック画面で大幅にフレームレートを下げ、素早く一目でわかる情報を表示できるようになるでしょうーー 最近のApple Watchのように」と説明されています。

 

たしかにiPhone 13 Proの正式発表前には、常時表示に対応するとの噂話もありました。しかし常時表示は画面のリフレッシュレート(画面を書き換える回数)を1Hz、すなわち「1秒間に1回」まで下げるしくみです。iPhone 13 Proは可変リフレッシュレートに対応しているものの、下限は10Hzのため不可能だったと思われます。

 

しかし今年のiPhone 14 Proモデルについては、ディスプレイ専門アナリストRoss Young氏も「1Hzまで落とせるかもしれない」との趣旨をコメントしていました。今度こそ、常時表示が実現する可能性が高まっているしだいです。

 

iPhone 14 Proの画面については、ノッチ(画面上部の切り欠き)がなくなってパンチホール+ピル、つまり「丸い穴と横長の穴」が開く新設計が予想されています。また背面カメラはセンサーが57%拡大して4800万画素(13 Proは1200万画素)に強化されるとの説が有力です。

 

その一方で新型チップの「A16 Bionic(仮)」は、iPhone 13シリーズのA15とあまり性能に差がないとの予想も浮上してきました。もしも円安の影響で新型iPhoneの大きく値上がりするなら、前モデルから買い替えるべきかどうかは悩ましいかもしれません。

Source:Bloomberg
via:9to5Mac

iPhone 14の性能は現行iPhoneとあまり変わらない可能性出てきた、一方Macは大幅進化?

アップルは独自開発チップ(通称「Appleシリコン」)をiPhoneやMacに搭載し、競合他社のスマートフォンやPCに対して「省電力性能とパフォーマンスの両立」という強みを実現してます。

 

そのうち「A16」チップや「M2」チップ、さらにはM1チップファミリーの「最終」版に関する計画を「かなり信頼できる情報源」から得たという噂話が報じられています。

 

ここでいうA16とは、今年秋に登場が噂されている「iPhone 14(仮)」シリーズの一部に搭載されると予想されるもの。またM2チップは次期Mac向けであり、M1チップファミリーとは現行のMacやiPadに搭載されたM1 ProやM1 Ultraなど「M1」チップの延長上にあるプロセッサーのことです。

 

この噂の発信源は、有名リーカー(注目の未発表製品にまつわる有力情報を発信する人)ShrimpApplePro氏がツイートしたことです。それによれば、まずA16はA15やM1チップと同じく、TSMCの5nmプロセス技術をベースにした「N5P」により製造されるそうです。

 

ちなみに半導体における「製造プロセス」とは、回路内の配線幅のこと。一般的には7nmや5nmといった数字が小さくなればなるほど集積度が高まり、結果的に処理速度や省電力性能が良くなる傾向があります。

 

これまでの報道では、A16はTSMCの「N4P」技術が使われるとの観測もありました。いかにも4nmのような呼び方ですが、実はTSMCはN4Pを「TSMCの5nmファミリーの3番目の大きな強化」だと説明しています。つまり配線幅は5nmのまま、4nm相当の性能を引き出す「ブランド名」とも推測されていたわけです。

 

それでも進歩には違いなかったはずですが、もしもN5Pだとすれば、A15と同じ製造技術が使われることになります。このことから、A16はさほど性能が向上しない可能性が出てきました。

 

今回の情報によると、A16の改良は「少し強化されたCPU、 LPDDR5 RAMやGPU」により実現するそうです。特にLPDDR5 RAMは、現行のiPhone 13シリーズに採用されたLPDDR4X RAMと比べて最大1.5倍高速だと言われています。RAMが速くなればゲームの読み込みや起動までの時間も短くなり、ゲーマーにとってはうれしいはずです。

 

次に「M2」チップは、4nmを飛び越して3nmプロセスを採用する初のAppleシリコンとなるようです。以前はM2世代は4nmで、次の「M3」世代でようやく3nmプロセスになるとの説もありましたが、前倒しになるのかもしれません。

 

第3にShrimpApplePro氏は、アップルがコアを更新した「M1シリーズの最終SoC(チップ)」に取り組んでいると主張しています。M1~M1 Ultraチップでは高効率(消費電力が少ない)の「Icestorm」コアと高性能な「Firestorm」コアを使っていますが、これらが高効率の「Blizzard」コアと高性能の「Avalanche」コアに置き換えられるそうです。

 

もっとも、アップルはMac Studio向けのM1 Ultraを「最後のM1ファミリー」と呼んでいました。この新型チップは、別のブランド名を付けて次期Mac Proなどに搭載される可能性もありそうです。

 

iPhone 14シリーズではA16チップは高価なProモデルのみ、通常価格モデルはA15(ないし、そのバリエーション)に留まるとの予想もありました。しかし搭載チップが違ったとしても、それほど性能差は大きくならないのかもしれません。

Source:ShrimpApplePro(Twitter)
via:MacRumors

「iPhone 14 Max」の生産が3週間遅れ? それでも遅れは取り戻せるとの声もアリ

日経新聞の英字メディアNikkei Asia(以下「日経」)は、今年秋に発売される「iPhone 14(仮)」シリーズのうち、少なくとも1モデルの生産が3週間遅れていると報じていました。中国のロックダウンにより生産拠点である上海市などでの作業が滞っているためで、それにより発売直後は品薄になる恐れがあるとのことでした。

 

では、どのモデルが遅れているのか? それは「iPhone 14 Max」だというアナリスト情報が伝えられています。

 

日経の報道によれば、特定のiPhone 14モデルが、大量生産を始める前にすべての部品や製造過程を決めるためのEVT(エンジニアリング検証テスト)が遅れた影響を受けているとのことでした。ちなみにEVTとは、アップル製品が量産に入るまでのテストの1つで、通常はEVT>DVT(設計検証テスト)>PVT(生産検証テスト)の段階が踏まれています。

 

さてアナリストのJeff Pu氏によると、遅れているモデルは「iPhone 14 Max」だそうです。このモデルは通常価格モデルながらも、6.8インチの広い画面を備えていると噂されているもの。一昨年や昨年、5.4インチのminiモデルは売れ行きが芳しくなかったことから2022年モデルでは廃止され、代わりに大きなサイズが投入されると見られています。

 

Pu氏いわく、iPhone 14 Maxの生産は遅れるものの、アップルは年内に9100万台のiPhone 14シリーズを製造する予定だそうです。これは2021年内に出荷されたiPhone 13シリーズの8400万台を上回り、かなりの強気とも思われます。しかし、生産の遅れによりiPhone 14の正式発表が延期されるかどうかは不明と伝えられています。

 

その一方で数々の実績あるアナリストMing-Chi Kuo氏によれば「自分の最新情報は、アップルが上海のロックダウン以来、iPhone 14モデルの出荷計画を変更していないと示唆している。 iPhone 14 Maxは遅れを取っているが、状況は制御されており、サプライヤーは残業してスケジュールに追いつける」とのことです。

つまりiPhone 14 Maxの開発に遅れが生じているのはほぼ確実ですが、まだまだ遅れは取り返せる可能性が高いということでしょう。

 

すでにiPhone 14シリーズについての噂や予想は次々と届けられており、先日も有名リーカーが「iPhone 14 Pro」の詳しい予想レンダリング画像を公開したばかりです

 

おおむね「高価なProモデルはデザインが変更、カメラは大幅強化」ながら「通常価格モデルはデザインもカメラもほとんど変わらない」と予想されており、新型チップ「A16 Bionic」もProモデルのみとの説が有力です。お値段が張っても高い性能を求める人はProモデル一択であり、iPhone 14 Maxの発売が遅れても問題ないかもしれません。

 

Source:9to5Mac

iPhoneのeSIMでバグ発生、メッセージなどが使えないという報告が

iPhoneのeSIM関連バグ(と思われる現象)により、メッセージ(iMessage)やFaceTimeが使えなくなり、場合によっては物理SIMを入れないと直らないトラブルが伝えられています。

 

アップルの内部情報に詳しいBloombergのMark Gurman記者は、この問題を米キャリアのT-Mobileで経験したことや、ほかのキャリアでも同じトラブルがあったと報告しています。

 

ここでいうeSIMとは、iPhoneに内蔵されているデジタルSIMのこと。物理的なSIMを交換しなくても通信キャリアを変更でき、キャリアの窓口に行くなどの手間がかかりません。また、物理SIMとeSIMを併用することで2つの電話番号を使えるメリットもあります。アップルは2018年のiPhone XR/XSにて、初めてiPhoneにeSIMを搭載しました。

 

さてGurman氏は、あらゆるトラブルシューティングを試したがうまくいかず、物理SIMを入手するしかなかったとツイートしています。そしてT-Mobileストアの担当者がすばやく物理SIMをアクティベートしてくれたことを感謝しつつ、そもそも「あってはならない問題だ」と指摘。さらにほかの人も同じトラブルを窓口に持ち込み、アップルも解決できなかったと聞いたそうです。

 

またGurman氏は、アップルではなく直接T-Mobileに問い合わせたそうです。なぜかといえば、アップルが提供しているトラブルシューティングは、Gurman氏がすべて試しており、アップルはこの問題を解決できないのではと判断したためだそうです。それにほかのキャリアでも同じようなこと、あるいはメッセージやFaceTimeが最初から起動できないとの報告もあったと付け加えています。

 

ほかの米国のキャリアではVerizon、インドではAirtelで起こったとの声も報告されています。Gurman氏は、この問題がiOSの不具合だと結論づけ、 iOS 15.4、15.5と15.6ベータ1にバグがあることは確かだと述べています。

 

複数の報告の中にはeSIMを無効にして再アクティブ化する、あるいはiPhoneからeSIMのアカウントを削除して再設定することで解決した例もあるようです。しかし、T-Mobileに少なくとも3回もeSIMを再発行してもらい、ようやく解決したかと思えば回線そのものに問題が起こり……とのツイートもあり、かなり厄介なトラブルに違いないようです。

 

メッセージやFaceTime、そのほかeSIMの電話番号に紐付いたアプリが使えなくなるのは、大変困ったこと。アップルの公式な対応を待ちたいところです。

Source:Mark Gurman(Twitter) 
via:9to5Mac

iPhoneやMacで音声通話がクリアになる隠し設定「声を分離」が注目を集める

新型コロナ禍が長く続くなかでビデオ通話などの回数が増えてきましたが、iPhoneやMacで音声通話がクリアに聞こえるようになる隠し設定が注目を集めています。

 

Twitterユーザーのcan duruk氏は、iPhoneとAirPodsの組み合わせで通話しているとき、(コントロールセンター内に)「声を分離(Voice Isolation)」なる隠し設定を見つけたとつぶやいています。

 

この機能はiOS 15やiPadOS 15、ないしmacOS Montereyをインストールした製品なら、ほぼ例外なく使えるものです。空間オーディオをサポートしている製品は、本機能も対応しているようです。

 

一応アップルはFaceTimeの公式ガイドでも案内はしていますが、非常に見つけにくく、通話中のときのみ設定にアクセスできます。右上隅から下にスワイプして(Macでは右上隅をクリック) コントロールセンターを開き、「声を分離」ボタンをタップします。

Apple

ほか「標準」は元のまま。そして「ワイドスペクトル」は自分の声と周囲のすべての音を拾うものであり、コンサート会場の音をそのまま相手に届ける以外は使いたくはなさそうです。

 

さて「声を分離」は、自分の声だけをはっきり聞こえるようにして、それ以外の音は除去されます。The VergeのライターがiPhoneで設定をオンにして試したところ、約3m先で吠えていた犬の声が完全に消え、交通の音もほぼすべて聞こえなくなったそうです。またMacBookではファンの音も、キーボードを打つ音も、完全に遮断されたと述べています。

 

ただし「声を分離」には、2つの問題があります。1つはiOSやmacOSの共通設定はなく、通話アプリごとに有効にする必要があること。2つ目は、対応するアプリが限られていることです。

 

もっともiPhone用アプリの対応状況はかなり良く、Snapchat、WhatsApp、Slack、Signal、Instagramでもすべてサポートされている一方で、意外なことにTikTokでは使えません。またZoomのiOSに対応していましたが、Macでは使えず。さらにブラウザ内のアプリではコントロールセンター内のメニューが使えないため、Google Meetなどは除外されます。

 

実はiPhone 12以前のモデルでは電話のノイズキャンセリング機能はありましたが、iPhone 13シリーズでは使えなくなっています。それはバグではなくアップルが意図した通りの動作であり、今後は「声を分離」を使おう、という記事もありました

 

これほど優れた「声を分離」機能がほとんど知られていないのは非常にもったいないことであり、アップル公式にアピールを望みたいところです。

 

Source:The Verge,Apple

iPhoneがますますタフに? Appleが過酷な環境にも耐えられる設計で特許を取得

アップルは毎年のようにiPhoneの耐水性能などを高めてきましたが、同社が高い水圧や低い気圧のもとでもiPhoneのセンサーを正常に動作させる特許を取得したことが明らかとなりました。

 

米特許商標庁(USPTO)がアップルに承認した「圧力センサーを内蔵した電子機器」なる特許は、ポータブル電子機器に外部から圧力が加わったり、あるいは水圧や気圧などが変化することで本体にダメージを与えたり、センサーの精度に影響を与えるのを防ぐことを目的としたものです。

 

特に製品名は書かれていませんが「これらのデバイスは、通勤中の人々と一緒に外出し、バスのルート、交通情報、その日の試合のスコアなどを更新する」と述べていることから、iPhoneであることは明らかでしょう。「ユーザーがこれら製品にますます頼るようになり、デバイスもより頑丈に設計されています」とのことです。

 

そこで脅威となるのが、より多様な環境で使われることです。たとえば「気温が氷点下まで下がる登山やスキー・トレッキングで持ち運ぶ」場合や、「水中や水辺に持ち込まれる」といった具合です。

 

水が機器内に入り込むのを防ぐ方法の1つは、入り込むような外部ポートをなくすことです。アップルが2016年発売のiPhone 7以降はヘッドホン端子を廃止し、他のメーカーも批判しながらも結局は後に続いたのはそのためと推測されます。

 

しかし、特許文書によればポートを取り除く、つまりデバイスを密閉することにより、思わぬマイナス効果もあるそう。「デバイスを密閉して、ある程度は水没できるようになると、デバイスに内蔵されるセンサーの一部に動作に予期せぬ影響をもたらす場合もあります」とのことです。

 

最も顕著なのは、「密閉された環境内に封入されるため、動作温度の上昇につながる可能性があります」ということ。つまり水濡れの代わりに、過熱してダメージを受けるかもしれない、というわけです。iPhoneが熱くなりすぎると自動的にシャットダウンするのも、そのためです。

 

それを防ぐには温度や圧力センサーなどを組み込む必要があるものの、デバイス内に密閉されて外部環境と接触がないため、精度が低くなる可能性がある。この特許は、それを解決することに焦点が置かれています。

 

その主な方法は、デバイスの中に密閉された空洞を作り、環境圧(大気圧と水圧の合計値)を測定することです。そうして圧力を検出した場合は、デバイス内部の気圧と外部の圧力を近づけて、部品にかかる圧力を和らげるアプローチが取られています。

Apple/USPTO

 

どうやってiPhone内部の気圧を高めるのかは記述されていませんが、少なくとも「外部からの圧力を和らげる必要」は認識されていることになります。iPhoneの防水性能を高めることが逆に内部の過熱に繋がるとは意外ですが、将来のモデルではiPhoneを「より深く、より高い」過酷な環境下で使えるようになるかもしれません。

 

Source:USPTO
via:AppleInsider

「iPhone 14 Pro Max」レプリカを開封? 人気YouTuberがハンズオン動画を公開

今年のiPhone 14(仮)シリーズのうち高価なProモデルは、iPhone 13シリーズと同じく6.1インチの「iPhonei 14 Pro」と6.7インチの「iPhone 14 Pro Max」が予想されています。これらProモデルの画面はノッチ(上部の切り欠き)がなくなり、代わりにパンチホール(ディスプレイに穴を開け、その下に自撮りカメラや顔認証のパーツを置く)が2つあるとの説も有力です。

Unbox Therapy

 

開封動画で有名なYouTuberが、その噂を裏付けるような「iPhone 14 Pro Maxのレプリカ」と称する動画を公開しています。

 

テック系の人気YouTubeチャンネル(以前もサムスンのGalaxy Foldなどを開封)Unbox Therapyが公開した「iPhone 14 Pro Maxレプリカ」は、画面デザインが変更された以外は、iPhone 13 Pro Maxから微調整に留まっているようです。

 

 

本体まわりでは端にアンテナ線がなく、電源や音量ボタンがわずかに大きくなった程度であり、どれほど違いがあるか正確には分かりません。

 

そのほか、インドメディア91mobilesや、リーカー(注目の未発表製品にまつわる有力情報を発信する人)ShrimpApplePro氏が公開したダミーモデルなどの公開したイメージや寸法ともほぼ一致しているようです。

 

たとえば本体は分厚くなり、背面カメラのバンプ(部品を収納するスペース)は高さ、幅、出っ張り全てが少し大きくなっている、というぐあいです。ただしレンズの直径がiPhone 13 Pro Maxの15.51mmに対して16.17mmになっていることは、おそらく初出の情報です。

 

アップルの未発表製品に詳しいアナリストMing-Chi Kuo氏は、iPhone 14 Proモデルの背面カメラが大きくなるのは、広角カメラ従来の12MP(1200万画素)から48MP(4800万画素)に強化されるためだ、と述べていました。この48MPカメラはProモデルのみで、8Kビデオ撮影もできると予想されています。

 

今回の動画が本当であれば、iPhone 14 Proモデルのディスプレイは全画面に近づき、カメラの大幅な強化も期待できそうです。また、通常価格の「iPhone 14」と「iPhone 14 Max」はiPhone 13と同じくA15 Bionicチップが引き続き採用され、新しい「A16」チップはProモデル限定との噂もあり、今年はProモデルが“買い”なのかもしれません。

 

Source:Unbox Therapy(YouTube)
via:MacRumors

航空機内に置き忘れたiPhone、3日間も空の旅! 持ち主は「かなりのマイルを稼げた」と皮肉

航空機の中で紛失したiPhoneが思わぬ長旅をしてしまい、持ち主の元に戻るまで何度も国際線を飛ぶことになったと報じられています。

 

オーストラリア・カンタス航空のFrequent Flyerフォーラムのスレッドには、iPhoneが手元に離れて気の遠くなる旅をした顛末が投稿されています。

 

スレッドの始まりは、5月6日に「Rugby(ラグビー)」と名乗るユーザーが、シドニーのカンタス航空ラウンジの電話番号が分からないか? と尋ねたことでした。ラグビー氏の妻がシドニー(オーストラリア)からオークランド(ニュージーランド)の便に乗った後、そのiPhoneをラウンジに忘れたと思ったためです。

 

が、その後iPhoneはラウンジにはなく、機内に置き忘れていたことが分かりました。なぜ判明したかといえば、ラグビー氏が「探す」アプリで追跡できたからです。飛行機の登録コードも分かっており、どの座席だったかも把握していたため、回収するのはたやすいはずでした。が、カンタス航空は取り合ってくれず、飛行機がシドニーの地上にいたときでさえ何もしてくれなかったそうです。

 

結局iPhoneはシドニーとオークランドを往復し、さらにホノルル(ハワイ)から再びシドニーへ。そしてシドニーに戻ってオークランドへ再び、またシドニーに移動することに。その間、ラグビー氏は「探す」アプリでiPhoneの位置が分かりながらも(おそらくバッテリーが満タンだったのでしょう)、何もできませんでした。

 

最終的にはフォーラムのメンバーが何らかの手助けをしてくれて、飛行機からiPhoneを回収することに成功。たまたま飛行機にメンバーが乗っていたのか、スレッドを読んだ従業員が動いたのかは不明ですが、カンタス航空から電話を受けて、国際線の手荷物サービスに引き渡してもらえたそうです。

 

「これほど飛行距離が長かったのだから、このiPhoneは航空会社から(日本でいうマイレージプログラムで)“ゴールド”扱いになったんじゃないか」ラグビー氏はそう冗談めかして言っています。

 

しかし、空の旅ニュースサイトのOne Mile At a Timeは、スマートフォンが座席に挟まった場合は火災の危険性があり、航空会社は見つける努力をすべきだと指摘。そしてフライト間に清掃や安全チェックを行っているはずが、今回のiPhoneを発見しなかったことが、いかに多くのやるべきことを行っていないかを示している、との趣旨を述べています。

 

先日も航空会社になくされた荷物が、アップルの忘れ物トラッカーAirTagのおかげで取り戻せたとの報告もありました。ユーザーが追跡できるアップル製品は、航空会社のサボリを“見える化”しているのかもしれません。

 

Source:The Australian Frequent Flyer,One Mile at a Time
via:AppleInsider

iPhoneへのUSB-C搭載がようやく実現? ただし今年じゃないかも

米アップルがLightningポートではなくUSB-Cポートを搭載したiPhoneやアクセサリ類を開発していると、米ブルームバーグが報じています。

 

これまでも新型iPhoneの登場前に何度も報じられてきた「USB-Cポートへの移行」ですが、これまでそれが実現することはありませんでした。一方でアップルはMacやMacBookシリーズだけでなく、「iPad Pro」や「iPad Air」でもUSB-Cポートの採用をすすめています。

 

ブルームバーグの報道によれば、アップルはUSB-Cポートを搭載したiPhoneや電源アダプター、さらにはアクセサリ類もテストしているとのこと。これには、Lightningポート用に設計されたアクセサリをUSB-Cポートに接続するための「Lightning to USB-Cアダプター」などが想定されるとも伝えられています。

 

ただしこの変更はすぐに反映されるというわけではなく、報道によれば「2023年移行にUSB-Cポートへの移行がおこなわれる」としています。つまり、今年秋に発売されるであろう「iPhone 14シリーズ」ではなく、「iPhone 15シリーズ」やその後でのUSB-Cポートの搭載を指摘しているのです。

 

現在多くのスマートフォン/パソコン向けアクセサリはすでにUSB-Cポートを採用しており、Lightningポートにこだわるアップルの姿勢にはユーザーから多くの不満の声が寄せられています。またEUもアップルに対して「互換性の高いUSB-Cポートをスマートフォンに搭載するように」との制度づくりをすすめており、そのような状況から「USB-C搭載iPhone」の開発がすすめられているのかもしれません。

 

Source: ブルームバーグ via Engadget

Google、「iPhoneにはヘッドホン端子がない」ことをネタにした数か月後にPixel 6aでも廃止

Googleは最新のミッドレンジ(中価格帯)5Gスマートフォン「Pixel 6a」を発表しましたが、廉価版モデルのaシリーズとしては初めて3.5mmヘッドホンジャックが廃止されています。このこと自体は、アップルが2016年のiPhone 7でヘッドホン端子をなくした流れに沿っており、別に不思議ではありません。

Google

 

しかしGoogleは昨年、Pixel 5aにヘッドホンジャックがあることを、アップルの元デザイン最高責任者ジョニー・アイブ氏の口調を真似たようなCM動画でアピールしたばかりです。まだ1年も経っていないのに、Googleが手のひらを返した? と話題を呼んでいます。

 

このPixel 5a紹介ビデオは昨年8月に公開され、Pixel 5aのヘッドホンジャックが「丸い」デザインであることを2分にわたってアピールしたCMです。その語り口は、アップルの元デザインチーフであるジョニー・アイブ氏がナレーションを担当したiPhoneやMac紹介ビデオそのものです。

 

しかもYouTube動画の説明文も、次のようなありさまです。

この完璧なまでにシンメトリーな技術的驚異を「ヘッドホンジャック」と呼ぶのは、控えめな表現に感じるかもしれません…しかし、技術的にはそう呼ばれていますので…まあいいでしょう。見てください。5G対応のGoogle Pixel 5aに搭載されたヘッドホンジャックを。

 

要するに「ヘッドホン端子の穴が丸い」というだけのことを、詩的な言葉でたっぷり2分かけて紹介して「最近のiPhoneにはヘッドホン端子がない」と揶揄っているわけです。しかも英国出身のアイブ氏の「アルミニウム(aluminum)」という発音を、2箇所も真似ていることが指摘されていました

 

GoogleはiPhoneにヘッドホン端子がないことを、2016年に初代Pixelスマートフォンを発表したときもネタにしていました(当時の標的はiPhone 7)。それから、ちょうど1年後のPixel 2ではヘッドホンジャックを廃止しています

 

かつてサムスンもGalaxy S9を発売した当時、iPhoneにヘッドホン端子がないことをイジっていました。そこまで他社に意識されるアップルやiPhoneの凄さが、逆に浮かび上がってくるのかもしれません。

 

Source:MacRumors

 

iPhone用ケースを変えると操作画面もガラリと変わる? アップルが特許を出願

人がコスチュームを変えると振る舞い方も変わるように、「iPhoneのケースを変えると、それに応じて操作やユーザーインターフェース(UI)もガラリと変わる」という特許を出願したことが明らかとなりました。

 

この特許は、近距離無線通信システムを備えたiPhone用ケースとドックに関するものです。つまりiPhoneが被せられたりセットされたアクセサリーと通信を取り合い、「自分が何を着せられているか」を認識し、そのアクセサリーに特化したUIに変化する仕組みです。

 

例えばスポーツ向けの保護ケースに入れると、iPhoneは自動的に画面のインターフェースをスポーツ寄りに模様替えできるということ。iPhoneをスピーカードックに差し込むと、楽曲を操作しやすいUIに自動的に切り替えられるという具合いです。

 

この新しいUIは、iPhoneの標準的なインターフェースよりもさらにシンプルになる見通しです。特許文書にはiPhoneが車載ドックに収まっている図もあり、CarPlay(カーナビなど車載ユニットとiPhoneの連携モード)とマップがiPhone標準画面を置き換えているイメージが描かれています。

 

また、iPhoneユーザーがふだん使いする2大用途といえば「カメラ」と「ゲーム」でしょう。この特許でもそこは行き届いており、カメラ用ケースに入れると撮影以外のボタンが消されて操作しやすくなる、ゲーム用の仮想ボタンが追加されるといったアイディアが紹介されています。

Apple/Patently Apple

 

初心者にとっては表示されたボタンが多すぎると使いにくく、熟練者もスピーカードックに挿した場合は音楽の操作だけをしたいはず。また、ケースごとに違うUIになるのであれば、日によってケースを替えたりする楽しみもあるでしょう。

 

アップルのようなハイテク大手は毎週のように多くの特許を出願しており、そのうち実現にこぎ着けるのはごく一部に過ぎません。ですが、この特許は多くの人から実現が待ち望まれそうです。

 

Source:Patently Apple
via:9to5Mac

推し活にも使えるんじゃない? iPhone・iPadの画面を手軽にテレビや外部モニターに映せる「HDMI変換 映像出力ケーブル」

社内の定例会議やホームパーティなど、小規模の集まりで、iPhoneやiPadで撮影した写真や動画を、大きめのモニターにつないで多数の参加者に見せたい! しかしわざわざその為“だけ”にPCを準備するのも億劫……そんなとき、いいモノありますよ。

 

オウルテックから発売中の「OWL-CBHDFAS2」は、Lightningコネクタ搭載端末の写真、動画、ゲームなどを、大型モニターに映せる、HDMI変換 映像出力ケーブル。

 

純正LightningケーブルとAC充電器があれば、端末の画面をモニターに表示することができ、その場にいる人と様々なコンテンツを手軽にシェアできます。

 

「iPhoneなどのApple製品は、Androidに比べてミラーリング対応している機器が少なく、なかなかモニターなどに画面を映すことができなかったので、Lightningケーブルから簡単にモニターに映し出せる変換ケーブルを企画しました」(オウルテック担当者/以下同)

 

ケーブルの長さは1m、2m、3mの3種類から選ぶことが可能。カラーバリエーションはブラックとホワイトの2種類です。HDMI(オス)-HDMI(メス)の、長さ12cmのショートケーブルも付属し、テレビ裏のHDMIポートなど、接続時に十分なスペースが確保できない場合にも、ショートケーブルを使うことで、取り回しやすくなります。税込価格は1mが3880円、2mが4180円、3mが4577円です。

 

ミラーリングと充電を同時に行うので、端末のバッテリー残量を気にすることなく使えるのも嬉しいポイント。

 

「会議などで資料を大画面で共有するといったビジネスシーンから、アイドルのコンサートをiPhoneからモニターに映し友達と一緒に楽しむなど、趣味のシーンでも活用できます」

 

 

撮可(撮影OK)の現場で撮ったアイドルの写真や動画を仲間同士で鑑賞する“推し活”でも役立ちそうですね! 推し活とは無縁の生活でも、ちょうど今の時期なら、iPhoneやiPadで撮った大型連休中の写真や動画を身近な人に見せて、楽しかった思い出をシェアするのもいいかもしれません。

やはりiPhoneはリセールバリューが下がりにくい? 米スマホ販売大手が分析結果を公開

いつも最新のスマートフォンを持っておきたい人にとって、気になるのは「今持っているスマートフォンの下取り価格」でしょう。一般にiPhoneほかアップル製品が他社より高価であれよく売れるのは、リセールバリュー(手放すときの価値)が高いからと言われています。

 

では実際に、どれほど競合他社製品と違いがあるのか。米国のスマートフォン販売最大手のSellCellが発売後2か月間を調査したところ、サムスンのGalaxy S22シリーズは、iPhone 13シリーズよりも約3倍の速さで値下がりが進んでいたと報告しています。

 

このデータはSellCellが社内データを使い、アップル、サムスンとGoogle製端末の「新品同様」ないし「良好」な状態の下取り価格につき分析した結果です。

 

それによると今年2月に発売されたGalaxy S22シリーズは、わずか2か月で46.8%の値下がり。またGoogle Pixel 6も発売から2か月で41.5%も下がっており、あまり良い結果とは言えませんでした。

 

これに対して iPhone 13シリーズの値下がりは、発売後2か月で16.8%に留まりました。またiPhoneやPixelは一時値上がりしたことがあるものの、Galaxyだけは値下がりし続けたと指摘されています。

↑SellCell

 

各モデル別に見れば、Samsung Galaxy S22+ 5G(ストレージ128GB)は2か月で53.8%も値下がりし、リセールバリュー的には最もパフォーマンスが良くなかったとのこと。かたやPixel 6 Pro(128GB)は44.2%であり、iPhoneのうち最も値下がりが激しかったiPhone 13 mini(128GB)は、発売2か月後には29.2%の価値を失ったそうです。

 

またサムスン製品のうち最も善戦したのはSamsung Galaxy S22 Ultra 5G(128GB)で41.7%の値下がりですが、これもPixel 6(128GB)の33.1%を下回っています。そして最も値下がりが少なかったのはPhone 13 Pro Max(128GB)で、同期間に3.8%に踏み止まっています。

 

お気に入りのスマホを何年も使う人にとっては縁の薄い話ですが、頻繁に買い替えたいユーザーにとっては頭の片隅に入れておいていいかもしれません。

 

Source:SEllCell https://www.sellcell.com/blog/depreciation-data-samsung-s22-iphone-13-google-pixel-6/
via:MacRumors https://www.macrumors.com/2022/05/09/galaxy-s22-depreciated-more-than-iphone-13/