森の響きを自宅で! 貴重な「会津桐」を使ったウッドヘッドホンをオンキヨーが発売

オンキヨー&パイオニアは、オンキヨーブランドより、和楽器に用いられる 「桐」 素材と 「彫り」 の技法を採用した密閉型ヘッドホンを、クラウドファンディングサイト「未来ショッピング」で先行販売します。募集期間は2018年8月1日~9月30日。先行販売先着特典プランとして、桐ヘッドホンと特製オリジナルヘッドホンスタンドのセットが限定15セットで30万円(税別)で販売されます。

 

このヘッドホンは、ハウジングに高級和楽器にも用いられる「会津桐」を採用。和楽器の筝の内部に施される「綾杉彫り」 を施すことで、ハウジング内部の定在波を防ぎ、桐素材の響きを生かしています。

↑和楽器のようにハウジングに「彫り」を入れている

 

さらに、自然素材由来のセルロースナノファイバーを世界で初めて100%使用した振動板(特許出願中)を採用した50mm径ドライバーを搭載し、クリアな広帯域再生を実現。ハイレゾ音源にも対応する80kHzの超高域まで再生します。ユニットのベースにはマグネシウム合金を採用し、不要な共振を抑制しています。

↑セルロースナノファイバーを100%使った振動板

 

ヘッドバンドと立体形状のイヤーパッドには高級車のシート等に使われる高級素材アルカンターラを使用。リケーブルに対応しており、3.5mmステレオミニケーブルと2.5mmバランスケーブルの2本が付属します。

↑桐箱に入れてお届け

 

さっそく試聴させてもらったところ、まず驚いたのは密閉型ヘッドホンにもかかわらず開放型のような広がりのある音場が感じられたこと。メタルハウジングのソリッドな音とは異なるウッドハウジングならではの自然な響きが味わえます。サウンドは味付けの少ないモニター寄り。「原音再生を目指して音作りをした」というように、音源そのものの良さを確認できる音となっていました。

 

この桐のヘッドホンは、神田万世橋にオープンした同社のショールーム「ONKYO BASE」に展示され、試聴も可能となっています。プレミアムな桐材を使ったヘッドホンの音を聴きに、ショールームへ足を運んでみてはいかがでしょうか?

秋葉原の新名所「ONKYO BASE」がグランドオープン! 直販限定のコラボ製品も多数展示

オンキヨーは、「旧万世橋駅」跡地にある商業施設「マーチエキュート神田万世橋」内に、ショールーム「ONKYO BASE」をグランドオープンしました。

 

「ONKYO BASE」は、“ここだけの体感”、“ここだけのイベント”、“ここだけの商品” を提供する秘密基地をテーマとしたショールーム。オンキヨーおよびパイオニアブランドの製品を展示するほか、直販限定のアニメコラボアイテムなども実際に手にとって試すことができます。

 

 

また、ハイレゾ音源販売サイト「e-onkyo music」の扱うハイレゾ音源の試聴も可能。店内には、人気のハイレゾスマホ「グランビート」ブランドの国内未発表製品であるタブレットも展示されるなど、様々な機器が自由に試聴できるようになっています。

↑国内未発表のタブレット版グランビート

 

オリジナルグッズなど“ここだけの商品”も販売

グランドオープンに先駆けて開催されたメディア向け内覧会では、オンキヨー 執行役員の奥村暢章氏が登壇し、ONKYO BASEの概要を解説。“ここだけの体験”を重視した展示を中心に据え、最新製品の展示やe-onkyo music独占配信の音源の試聴などが行えるほか、オリジナルグッズやアウトレット品など“ここだけの商品”の販売も行うと説明しました。

↑オンキヨー の奥村暢章氏

 

↑ここだけの体験を強調

 

↑オリジナルグッズやアウトレット品などの販売も行う

 

また、秋葉原にショールームを開設した理由について、「いかにもショールーム的な展示ではなく、普段の生活に近い展示にしたかったこと。直販サイトでアニメコラボの製品を多数取り扱っており、ポップカルチャーの発信地である秋葉原と親和性が高かったことなどから、この地に決まった」と説明。

 

高橋洋子さんも駆けつける

ゲストとして、オンキヨーのエヴァコラボイヤフォンを愛用しているという歌手の高橋洋子さんも登場。この6月に「残酷な天使のテーゼ/魂のルフラン」の2曲を収録したシングルをリリースされた高橋さんは、5日よりフランスで開催される「Japan Expo」や14日より秋葉原で開催される「ポタフェス」に出演されるということで、ショールームで提供されるカスタムIEM(インイヤーモニター)作成サービスも体験されていました。

↑歌手の高橋洋子さん

 

↑ショールーム内には高橋さんの直筆サインや愛用しているというエヴァコラボイヤホン「SE-C7BT EVA」なども展示されている

 

オンキヨーグループのオーディオ製品を試せるだけでなく、様々なオリジナル商品の販売やイベントなども開催される情報発信基地として進化したONKYO BASE。マーチエキュート神田万世橋内には、カフェなどもありますので秋葉原散策の休憩ポイントとして足を運んでみるのもいいかもしれませんね。

 

【店舗情報】
ONKYO BASE
住所:〒101-0041 東京都千代田区神田須田町1丁目25番地4
営業開始日:7月5日(木)より
営業時間:11:00 ~ 20:00 (定休日:不定休)

オンキヨーの秘密基地がさらに進化! 秋葉原「ONKYO BASE」が7月5日にグランドオープン

オンキヨーは、「旧万世橋駅」跡地にある商業施設「マーチエキュート神田万世橋」内に4月からプレオープンしていたショールーム「ONKYO BASE」を7月5日にグランドオープンします。

↑マーチエキュート神田万世橋

 

「ONKYO BASE」は、“ここだけの体感”、“ここだけのイベント”、“ここだけの商品” を提供する秘密基地をテーマとしたショールーム。オンキヨーおよびパイオニアブランドの製品を展示するほか、直販限定のアニメコラボアイテムなども実際に手にとって試すことができます。

 

 

7月のグランドオープン以降は、店舗規模を拡大し、従来のショールームとしての機能だけでなく、アーティストや声優を始めとしたトークショー、セミナーやミニライブ、上映会などの各種イベントに加え、著名アーティストの「サインボード」展示などを順次行っていく予定。

 

あわせて、一人一人の耳型に合わせて製作できるオリジナルイヤホン 「カスタムインイヤーモニター(IEM)」 の耳型の採取から支払い・受け渡しまで、店頭でワンストップで行えるサービスを実施。購入者は、業務用専用メンテナンス装置によるノズル内に詰まったゴミの吸引や真空乾燥などのアフターサービスを無料で受けることができます。

 

なお、現在のプレオープンスペースは7月1日までの営業となります。

 

オンキヨーグループのオーディオ製品を試せるだけでなく、様々なオリジナル商品の販売やイベントなども開催される情報発信基地として進化するONKYO BASEに、ぜひ足を運んでみて下さい。

 

【店舗情報】
ONKYO BASE
住所:〒101-0041 東京都千代田区神田須田町1丁目25番地4
営業開始日:7月5日(木)より
営業時間:11:00 ~ 20:00 (定休日:不定休)

脱・有線イヤホン! クロスレビューでわかった初心者に本当にオススメなBluetoothイヤホン5選

iPhone 7の登場以降、iPhoneシリーズからイヤホンやヘッドホンを接続するためのステレオミニジャックが省かれ、従来のイヤホンを利用するためには付属の変換アダプターを利用するか、Bluetoothなどのワイヤレス接続を行わなければならなくなりました。その後、国内外のオーディオメーカーからBluetoothに対応したワイヤレスタイプのイヤホンが多数登場し、ワイヤレスオーディオ市場は活況を呈しています。

 

そこで今回は、初めてBluetoothイヤホンを購入する人にオススメな1万5000円以下の入門モデル5機種を紹介。各機種の音質や使い勝手をチェックしています。

 

【今回試した機種】

1.JVC「HA-FX33XBT」

2.オンキヨー「E300BT」

3.エレコム「LBT-SL100MP」

4.オーディオテクニカ「ATH-CKR55BT」

5.TaoTronics「TT-BH07」

 

レビューを行ったのは、オーディオライターの山本 敦さんと編集部オーディオ担当の一條 徹の2人。いずれも、普段使用しているオーディオプレーヤーやスマートフォンを持参し、聴き込んだ音源を試聴しています。

1.重低音好きにオススメなJVCのXXシリーズ

JVC
HA-FX33XBT

実売価格7730円前後

“重低音&タフ”をコンセプトとした「XX(XTREME XPLOSIVES)」シリーズのBluetoothイヤホン。安定した装着感のネックバンドスタイルと、約14時間の長時間再生が可能な大容量バッテリーを採用していることが特徴。また、XXシリーズならではの迫力ある重低音再生のため、低音を増強するバスブースト回路(オン・オフ切り替え可能)も搭載しています。

【SPEC】●対応コーデック:SBC ●連続再生時間:最大14時間 ●充電時間:約3時間 ●カラーラインナップ:ブラック&レッド、レッド、シルバー ●質量:約47g ●付属品:充電用USBケーブル、イヤーピースS/M/L各2個

 

 

 

2.高級感のあるアルミボディ

オンキヨー
E300BT

実売価格1万2290円前後

不要な振動を抑えてクリアな音を再生するアルミハウジング採用のBluetoothイヤホン。バッテリーを首の後ろに配置する事でハウジングを小型軽量化し、快適な装着性を実現しています。また、外部からの電磁ノイズの影響を減少させるツイストケーブルを採用。高音質なaptXコーデックにも対応しています。

【SPEC】●対応コーデック:SBC、aptX ●連続再生時間:最大7.5時間 ●充電時間:約2時間 ●カラーラインナップ:ブラック、ホワイト ●質量:約15g ●付属品:充電用USBケーブル、イヤーピースS/M/L各2個

 

 

3.アニソン好きなら迷わず選びたいアニソン向けモデル

エレコム
LBT-SL100MP

実売価格5260円前後

アニソンのリスニングに最適なチューニングを施したアニソン向けBluetoothイヤホン。迫力のある低音域とクリアで伸びやかなボーカルボイスで、アニソンの世界観を余すところなく再現します。製品のプロダクトデザインは、「アップルシード」や「攻殻機動隊」など世界的な人気を博す作品を生み出した漫画家・士郎正宗氏が担当。

【SPEC】●対応コーデック:SBC、aptX、AAC ●連続再生時間:最大6時間 ●充電時間:約2時間 ●カラーラインナップ:ブラック、レッド、シルバー ●質量:約14g ●付属品:充電用USBケーブル、イヤーピースS/M/L各2個

 

 

4.原音再生がコンセプトの高音質モデル

オーディオテクニカ
ATH-CKR55BT

実売価格8590円前後

「原音再生」や「高解像度」をコンセプトとした「Sound Reality series」シリーズ初のBluetoothイヤホン。耳の小さな人でもフィットするコンパクトサイズの10.7mmドライバーを搭載。制振性を高めて高解像度再生を実現する真鍮スタビライザーも備えています。バッテリーを首の後ろに配置したデザインにより、イヤホン部の小型化と装着感の向上を図っているのが特徴。

【SPEC】●対応コーデック:SBC、aptX、AAC ●連続再生時間:最大7時間 ●充電時間:約3時間 ●カラーラインナップ:スティールブラック、ディープブルー、シャンパンゴールド、ブリリアントレッド ●質量:約14g ●付属品:充電用USBケーブル、イヤーピースXS/S/M/L各2個、ポーチ、クリップ

 

 

5.3000円を切るお手ごろ価格が魅力

TaoTronics
TT-BH07

実売価格2999円前後

3000円を切る低価格ながら、高音質・低遅延のaptXコーデックをサポート。イヤホンのヘッド部分にマグネットを内蔵しており、使用しないときは、ヘッド同士をくっつけてネックレスのように首にかけておくことが可能。装着感を高めるイヤーフックにより、耳から外れにくくしっかりフィットします。

【SPEC】●対応コーデック:SBC、aptX ●連続再生時間:最大5時間 ●充電時間:約1.5時間 ●カラーラインナップ:ブラック、レッド、ブルー、グリーン、パステルピンク ●質量:約15g ●付属品:充電用USBケーブル、イヤーピースS/M/L各2個、イヤーウイングS/M/L各2個

 

 

いずれも個性的なモデルばかりですので、ぜひ店頭で音質や装着感をチェックしてみて下さい。

ファンなら2つとも入手したい! オンキヨーが“シュタゲ”コラボのDAPとイヤホンを予約限定で販売

オンキヨーは、想定科学アドベンチャー「STEINS;GATE」とコラボしたDAP(デジタルオーディオプレーヤー)「DP-S1A S;G」と、イヤホン「SE-CH9T S;G」の2種を期間限定で予約販売します。予約はe☆イヤホン5店舗およびWEB本店、オンキヨー通販サイト「ONKYO DIRECT」で受付。予約受付期間は2018年4月26日11:00から6月25日(木)20:00まで、発送は8月末日より順次となります。

 

オリジナルUIやライブ音源収録など特典満載のDAP

「DP-S1A S;G」は、作中のラボメンバッジを元に制作したオリジナルロゴを本体背面に、「STEINS;GATE」のロゴをバンパーケース正面右サイドにレーザー刻印したオリジナルデザインを採用。バンパーケースもセットとなっており、作品の世界観を表現しています。

 

さらに、同社のコラボモデルとしては初のオリジナルUIを採用。「STEINS;GATE」プロデューサー松原達也氏のデザインによるオリジナルUIが、起動画面や終了画面、各種アイコン等に使用されています。また、プリインストール曲として、4月30日に開催予定の「科学アドベンチャーライブ2018 –SINGULARITY-」のライブ音源から4曲を収録するなど、ファンにはうれしい仕様が盛りだくさんとなっています。

 

本機は、ハイレゾ音源や高効率の圧縮技術を使ったMQA音源の再生に対応し、DSDは5.6MHzまでのネイティブ再生、FLAC/WAVは192kHz/32bitまでの再生に対応。また、DAC部から出力端子までをフルバランス回路設計を採用し、ESS製SABRE DAC「ES9018C2M」とアンプを2基ずつ搭載することでクリアで広がりのある音を実現しています。さらに、通常のバランス駆動方式(BTL)に加え、独自のActive Control GND駆動方式により、優れた定位感と奥行きのあるサウンドも楽しめます。

 

内蔵ストレージは16GBで、2枚のマイクロSDカードを使用可能。最大528GBまで拡張でき、ハイレゾ音源を豊富に持ち運べます。特典として、専用の画面保護ガラス「DPA-DT021B1」もプレゼント。直販価格は8万円(税込・送料込み)です。

 

DAPと合わせて使いたいバランス接続対応のイヤホン

ハイレゾ対応のイヤホン「SE-CH9T S;G」は、ラボメンバッジとともに作品の世界観を象徴するデザインを施したアルミプレートを両ハウジングに装着。2.5mmL型4極バランスケーブル「JAC-BM12C1」を付属し、「DP-S1A S;G」などのバランス出力対応モデルと接続することで、より解像度の高い広がりのあるサウンドを楽しめます(3.5mmステレオミニ端子のアンバランスケーブルは付属しません)。

 

本機は、50kHzの超高域まで再生する新開発9.7mm径ドライバーを搭載。躍動感のある低域再生に加え、ハイレゾ再生に最適な伸びのある高域再生を可能にしており広帯域再生を実現します。また、筐体の内部から外部に向かう通気部にチューブを使った「Airflow Control Port」(特許出願中)を設け、低音の音圧バランスを最適化することで、引き締まった低音とクリアな中音を再生。ノズル部にはアルミ製ハウジングと真鍮製ノズルの2層構造となっており、不要な共振を抑えます。

 

購入特典として、イヤホンと着脱式ケーブルをつなぐプラグ部分を保護するコネクターシールド「JAC-CS01(B)」をプレゼント。直販価格は2万円(税込・送料込み)です。

 

両コラボモデルは、2018年4月30日に中野サンプラザにて開催される「科学アドベンチャーライブ2018 –SINGULARITY-」のオンキヨーブースに出展され、実機を用いたハイレゾ楽曲の試聴を実施。試聴された方から先着500名に描き下ろしイラストA4クリアファイルがプレゼントされます。

 

「STEINS;GATE」シリーズのファンにはたまらない仕様が満載のコラボモデルは、2機種合わせて使うことでより世界観やハイレゾ音源を楽しめるものになっています。ぜひチェックしてみて下さい。

まるで秘密基地!? 秋葉原にオンキヨーのショールーム「ONKYO BASE」がプレオープン

オンキヨーは、「旧万世橋駅」跡地にある商業施設「mAAch ecute KANDA MANSEIBASHI」に、同社の製品などを展示する「ONKYO BASE」を4月27日にプレオープンしました。

↑mAAch ecute KANDA MANSEIBASHI

 

このONKYO BASEは、オンキヨーおよびパイオニアブランドの製品を展示するほか、直販限定のアニメコラボアイテムなども実際に手にとって試すことができるショールームスペース。高架下に設けられた秘密基地のようなスペースで、同社の様々な製品を試聴できます。

 

店内では同社のカスタムIEM(イン・イヤー・モニター)の耳型採取やオーダー、メンテナンスまでワンストップで行えます。

 

 

このほか、カスタムIEMのクリーニングが行える業務用のメンテナンス装置も設置。同社のカスタムIEMであれば、何度でも無料でメンテナンスしてもらえます。

 

7月にはグランドオープンし、約3倍の広さに拡大予定。オリジナル製品の販売やセミナー・トークショー・ライブなどの各種イベントも開催されます。

 

秋葉原はポップ・カルチャーの発信地

今回は、ONKYO BASEの責任者であるオンキヨー マーケティング部の川出善崇部長にお話を伺うことができました。

↑オンキヨー マーケティング部の川出善崇(よしたか)部長

 

――今回、秋葉原にONKYO BASEをオープンさせた経緯を教えてください。

川出部長(以下、敬称略):東京・八重洲に構えていたショールームが再開発により移転せざるを得なくなり、たくさんの候補地のなかからこの秋葉原を選びました。秋葉原に決めた理由は大きく2つあります。

まずこの秋葉原が日本のポップ・カルチャーの発信地であるということ。弊社はアニメ作品とのコラボモデルに注力しているほか、ハイレゾ音楽配信サービスの「e-onkyo music」でも、アニソンなどのニーズが年々高まってきていることから、この場所ならよりアニメやアニソンファンの声に接することができると考えております。

もうひとつは、弊社はアーティストととのつながりを重視しており、アーティストがライブやイベントを行える場を提供できるようにしたいと考えていたことです。7月のグランドオープン以降は、積極的にそのようなイベントを開催していきたいと思っています。また、カスタムIEMのワンストップサービスも提供しているので、アーティストの方にも気軽に立ち寄って頂ける場所にしたいですね。

 

――従来の八重洲のショールームと比較して、変わったことなどはありますか?

川出:まず、この施設内は弊社のショールームとほかのテナントがひと続きになっているので、ショールームにお越し頂いてから、そのあとにお茶やショッピングを楽しんで頂いたり、その逆にお茶するために足を運んで頂いた方々に弊社の製品を見て頂いたりと、いろいろな楽しみ方ができるようになっています。ショールームだけで完結していないので、多くの方に足を運んで頂けると思います。

また、こちらではカスタムIEMのほか、コラボTシャツなどの限定アイテムも販売する予定です。秋葉原は外国人観光客も多いので、そういった方々にも喜んで頂けるようなグッズを取り扱うことを検討しています。

先ほどお話したアニメ作品とのコラボモデルなどは、基本的には直販サイトで購入頂くよう案内いたしますが、商品の受け取りはこちらで行えるようにするつもりです。

 

――最後に、今後の展開についてお聞かせください。

まずはプレオープンということでスタートしましたが、弊社の様々な製品を実際に手に取って試すことができる場になっています。7月にはグランドオープンし、より広いスペースで様々なイベントやライブなども開催する予定です。

また、何度も足を運んで頂けるよう、なるべく短いスパンで展示やコンセプトなどを変えていきたいですね。足を運ぶたびに違った驚きがあるようなスペースにしたいと考えております。ぜひ7月のグランドオープンを楽しみにして下さい!

 

――本日はありがとうございました。

 

なお、ONKYO BASEではプレオープンを記念して、4月27日~5月6日までの期間に来店された先着50組にプレゼントが用意されているとのこと。連休中に秋葉原にお越しの際は、ぜひ足を運んでみて下さい。

キャタピラー社製のSIMフリースマホがタフすぎる! 濡れた手や手袋でも操作できる「CAT S41」レビュー

オンキヨーが国内市場で販売する「CAT S41 SMARTPHONE(以下CAT S41)」は、建設機械を開発・製造している米国の多国籍企業キャタピラー社が世に送り出したタフネスSIMフリースマホ。過酷な建設現場を知り尽くしている同社だからこそ、そこで求められているタフネス性能、機能を豊富に盛り込んでいます。

↑オンキヨー「CAT S41 SMARTPHONE」(実売予想価格6万5000円前後)

 

OSはAndroid 7.0を採用。CPUは2.3GHzのオクタコア、メモリー(RAM)は3GB、ストレージ(ROM)は32GBを搭載し、Gorilla Glass 5でカバーされた5インチフルHD(1920×1080ドット)ディスプレイ、そして1300万画素リアカメラ/800万画素フロントカメラを採用しています。サイズは75×152×12.95mm、重量は220gです。厚みはかなりありますが、ケース装着後のスマホと極端に差はありません。

↑本体前面。ディスプレイ下部には、戻る、ホーム、タスクキーが物理ボタンとして装備されています

 

CAT S41はスペック的に最新フラッグシップスマホより抑えめですが、そのぶんタフネス性能に注力されています。耐衝撃性能は米国国防省規格「MIL-STD-810G」に準拠し、高さ1.8 mからのコンクリートへの落下試験をクリアー。また、水深2mに60分間浸しても起動可能で、粉塵の侵入を高いレベルで防護する防水・防塵規格「IP68」に準拠しています。

↑本体背面。樹脂製のカバーで保護されており、傷がつきにくく、また滑り止めの効果も得られます

 

↑nanoSIMカード、microSDカードスロットは樹脂製のカバーで密閉されています

 

本体右側面には電源ボタン、ボリュームボタンが配置されています。本体左側面にはnanoSIMカード、microSDカードスロットとプログラムキーを搭載。nanoSIMカード、microSDカードスロットは樹脂製のカバーで密閉されています。

↑右側面には電源ボタンなどを配置

 

↑左側面に黄色のプログラムキーを搭載

 

注目すべきは過酷な環境での使い勝手。戻る、ホーム、タスクキーはすべて物理的なボタンで、ユーザーが自由にアプリの起動などを割り当てられるプログラムキーも装備しています。手袋越しでも確実な操作が可能なわけです。

 

左側面に備える黄色のプログラムキーにはアプリケーションの起動を割り当てられます。たとえば「カメラ」アプリをプログラムキーに割り当てれば、電源ボタン(電源オン)→プログラムキー(カメラ起動)→ボリュームボタン(撮影)と押していくだけで、画面をいっさい操作せずに撮影が可能なわけです。

 

プログラムキーには、短く押す、長く押すのふたつの操作にそれぞれ異なるアプリケーションを割り当てられます。「水中モード」は水中で撮影するために、タッチパネルのすべての機能を無効にするモードです。

 

ほかにも過酷な環境下で操作するための機能が実装されています。一般的なスマホは手が濡れている状態だと操作しにくくなることがありますが、CAT S41は指を水に浸けた直後でも問題なく認識します。さすがに画面全体が濡れている状態では誤反応が発生しましたが、水滴がいくつか付着している程度なら問題ありません。今回試したかぎりでは、野菜などを水洗いしながら操作したり、雨の降っているなかで利用するぐらいなら、誤反応なく活躍してくれるという印象でした。

 

またCAT S41には「設定→ディスプレイ」のなかに「手袋モード」が用意されています。このモードを有効にすると、冬用の厚手のバイクグローブをはめていても、タッチパネル操作が可能です。小さなボタンや文字リンクを押すのは難しいですが、スワイプ操作は快適に行なえます。

 

オンキヨーからは同じくキャタピラー社の4.7インチディスプレイ搭載スマホ「CAT S60 SMARTPHONE」が発売されていますが、5インチディスプレイを採用するCAT S41のほうが操作しやすく感じました。また側面が金属むき出しのCAT S60よりも、樹脂製パーツでカバーされているCAT S41のほうが落とした時に傷が目立たなそうです。

 

CAT S41は保護ケースを装着しなくても端末自体が高いタフネス性能を備えています。日常のアクシデントはもちろんのこと、登山やトレッキングなどのアウトドア環境でも安心して扱える端末といえそうです。タフに使えるSIMフリースマホをお探しの方は、ぜひチェックしてみて下さい。

 

10か月経っても他機を圧倒する高音質! オンキヨー「グランビート」の注目すべき進化機能を総ざらい

以前にGetNavi webの企画でハイレゾ対応スマホのクロスレビューに参加させてもらった際に、高音質がウリのスマホ5モデルを聴き比べしました。揃ったスマホの数を多いと捉えるか否かは意見が分かれる所かもしれませんが、試聴した5モデルのほかにも、いま日本国内で販売されているハイエンドクラスのスマホは軒並みハイレゾ対応になっています。

 

ハイレゾスマホのクロスレビューはコチラ

“高音質スマホ”で最も音がいいのはどれだ!? 人気の5機種を一挙試聴

 

半年前のクロスレビューで見事1位に選ばれたオンキヨーの“グランビート”「DP-CMX1」は、発売から10か月近く経過した現在でも、ほかのモデルを圧倒する別格の高音質を誇るモデルとして人気となっています。スマホとしてはほかに類を見ない「バランス出力」への対応や多彩なファイル形式の音楽再生対応など、その実力の詳細は過去にレポートしていますので合わせてご覧ください。

↑↑オンキヨーのグランビート「DP-CMX1」

 

グランビートの詳細レビューはコチラ

すべての音楽好きに捧げる前代未聞の高音質設計! オンキヨーのハイレゾスマホ「グランビート」がスゴい5つのポイント

 

知られていない3つの進化ポイント

さて、そのグランビートが発売されてからまもなく1年が経とうとしていますが、本機は相変わらず高音質スマホの頂点に君臨し続けているといえます。それどころか快適に音楽再生を楽しむための機能アップデートや、ほかの製品やアプリとの連携が充実して、ますます進化を遂げています。これからハイレゾ対応のスマホや音楽プレーヤーの導入を検討している方はぜひ、グランビートが進化したポイントを押さえて選択肢に加えてほしいと思います。

 

その1:ハイレゾ対応のハード&ソフト情報に一発でアクセスできる「おすすめApp」

グランビートにはe-onkyo musicのストアで発売された新譜や、音楽プレーヤーアプリのレコメンドなど役立つ情報を集められる専用アプリ「おすすめApp」がプリインストールされています。もしかするとグランビートを長く使っているのに、このアプリに気づいていなかったという方もいるのではないでしょうか。

↑プリインされている「おすすめApp」のホーム画面。e-onkyo musicのアップデートなどがすばやくチェックできる↑プリインされている「おすすめApp」のホーム画面。e-onkyo musicのアップデートなどがすばやくチェックできる

 

アプリを開くと、トップにはe-onkyo musicが扱う新譜や人気アルバム・シングルのトップ10を表示、ユーザーの好みに合わせて音楽ジャンルごとに情報をセレクトして集めることができます。気になるタイトルのアイコンをタップするとe-onkyo musicから直接購入できるカゴに飛びます。

↑ランキングデータは興味のあるジャンルを絞って表示することも可能↑ランキングデータは興味のあるジャンルを絞って表示することも可能

 

少し脇道にそれてしまいますが、e-onkyo musicのストアで販売されている音楽タイトルはスマホでダイレクトに買うことができます。グランビートを活用すれば、わざわざPCにつないでファイルをドラッグ&ドロップで転送といった面倒な作業も必要ありません。グランビートの「Music」アプリにはダウンローダーの機能もあり、e-onkyo musicで購入した作品を制限回数に応じて端末に直接ダウンロードできるので試してみてください。

↑e-onkyo musicで購入した音源はグランビート単体でダウンロードして楽しめる。Wi-Fi接続がおすすめ↑e-onkyo musicで購入した音源はグランビート単体でダウンロードして楽しめる。Wi-Fi接続がおすすめ

 

話題をおすすめAppに戻しましょう。アップデートによって、オンキヨー、パイオニアブランドのオーディオ製品が購入できるオンラインストア「ONKYO DIRECT」へのリンクも追加されました。さらにe-onkyo musicとONKYO DIRECTのアップデート情報へのリンクは、おすすめAppの「ウィジェット」にしてグランビートのホーム画面に常駐させることができます。ホーム画面の空きスペースを長押しして表示される「ウィジェット」を選択してみて下さい。おすすめAppのウィジェットがふたつ並んでいるので、すぐに見つけられるでしょう。

↑e-onkyo musicとONKYO DIRECTはウィジェットにしてホーム画面に貼り付けておくと便利↑e-onkyo musicとONKYO DIRECTはウィジェットにしてホーム画面に貼り付けておくと便利

 

その2:アイ・オー・データ機器の「CDレコ」と連携。パソコンなしで音楽CDを取り込める

アイ・オー・データ機器の“CDレコ”シリーズは、PCレスで手軽に音楽CDをスマホやタブレットに取り込めるCDレコーダー(ドライブ)です。Android/iOSに対応する「CDレコ」アプリをスマホに入れて、Wi-FiでCDレコの本体に接続すれば、60分の音楽CDをAndroidスマホの場合は約5分で素速く取り込めます。10月末にグランビートをはじめ、オンキヨー「DP-X1」「DP-X1A」、パイオニア「XDP-300R」「XDP-100R」の各機種がGoogle PlayストアからCDレコアプリをインストールして、音楽CDが取り込めるようになりました。

↑アイ・オー・データ機器の「CDレコ」で眠りかけていたCDの音源が手軽にグランビートへリッピングできる↑アイ・オー・データ機器の「CDレコ」で眠りかけていたCDの音源が手軽にグランビートへリッピングできる

 

今回CDレコシリーズのWi-Fi対応モデル「CDRI-W24AI2」を借りて、グランビートでCDの取り込みに挑戦してみました。CDレコのドライブには電源を供給するためのACアダプターが必要ですが、スマホとの接続はWi-Fi経由になるのでケーブルは不要。CDレコアプリのガイダンスに従って、CDレコの本体を宅内のWi-Fiルーターにつなぎます。あとはドライブに取り込みたいCDディスクをセットして、アプリのメニューから「CDを取り込む」を選択。アルバム情報はグレースノートの音楽データベースから自動参照されます。

 

CDレコアプリにはプレーヤー機能も内蔵されているので、取り込んだ楽曲を選択してすぐにリスニングが楽しめます。グランビートの端末に保存されている音楽ファイルもアルバム/楽曲リストに表示され、CDレコアプリで聴いたり、プレイリストの作成も可能です。

 

CDレコで取り込んだ音楽ファイルは、もちろんグランビートにプリインされているMusicアプリからも再生できます。Musicアプリならグランビートのハイレゾアップサンプリングやデジタルフィルターなどの機能も効かせることができます。しばらく聴いていなかったCDをグランビートに取り込んで再生してみると新しい発見も得られるはずです。

↑リッピングしたCD音源はグランビートのアップサンプリングやフィルター機能を活用しながら、さらにいい音で楽しめる↑リッピングしたCD音源はグランビートのアップサンプリングやフィルター機能を活用しながら、さらにいい音で楽しめる

 

その3:音声読み上げアプリ「Notification App」が便利

オンキヨーがAndroidスマホ向けに開発した「Notification App」が11月6日から配信を開始しました。こちらのアプリをオンキヨーグループと一緒に開発したネインは、LINEやメールなどスマホに届いた通知を音声で読み上げてくれる「APlay」アプリと、対応するワイヤレスイヤホンを展開する日本の“ヒアラブル”技術を得意とするベンチャーです。

↑オンキヨーグループとネインが共同開発したスマホ向け通知アプリ「Notification App」↑オンキヨーグループとネインが共同開発したスマホ向け通知アプリ「Notification App」

 

Notification Appはグランビートとパイオニアのブランドから発売されているイヤホン「E7wireless」、ヘッドホン「SE-MS7BT」など本稿執筆時点では全部で6つのモデルに対応しています。グランビートにアプリをインストールして、設定画面からメール、SNS、ニュース、カレンダーなど届いた通知を読み上げてほしいアプリを選びます。現在の時刻を一定間隔で知らせてくれる時報機能もあります。

↑パイオニアのワイヤレスヘッドホン「SE-MS7BT」など、「Notification App」が活用できるヘッドホン・イヤホンが決まっている↑パイオニアのワイヤレスヘッドホン「SE-MS7BT」など、「Notification App」が活用できるヘッドホン・イヤホンが決まっている

 

例えば満員電車の中で手が離せないときにも通知を見逃すことがなくなるし、歩きスマホの防止にもなるでしょう。スマホとしてのグランビートの可能性をさらに広げてくれるよきコラボレーションです。オーディオプレーヤーとして、グランビートで再生している音楽に集中したい場合はNotification Appの通知や時報機能をミュートすることもできるので安心ですね。

 

グランビートはオーディオプレーヤーとしての基幹システムを安定させるため、Android OSのアップデートにはあえて対応していません。そのぶんMusicやおすすめAppなどプリインされているアプリが進化して、連携できるサービスや機器も増えていくことで常にフレッシュな環境で音楽リスニングを満喫できる最強のハイレゾ対応スマホです。

 

高音質が楽しめるだけでなく、アップデートにより機能面での進化を続けるグランビート。この年末年始にスマホの買い替えや機種変更を検討されている方は、ぜひ選択肢のひとつとして考えてみてはいかがでしょうか。

 

 

オーディオメーカーならではの視点でIoTに挑む! オンキヨーが音にこだわったスマートスピーカー2種を発売

オンキヨーグループが開発したAI(人工知能)アシスタントを搭載するスマートスピーカー2モデルが11月末に発売されました。この2モデルは、それぞれ異なるAIアシスタントに対応しており、ユーザーが自分の好きなAIに対応したスピーカーを選べるようになっている点が特徴です。

 

Googleアシスタント搭載の「G3(VC-GX30)」はブラックとホワイトの2色展開。価格はオープンですが、想定売価は2.5万円前後になります。

↑Googleアシスタント搭載の「G3」。コンパクトなスクウェアデザイン。カラーバリエーションはホワイトとブラックの2色↑Googleアシスタント搭載の「G3」

 

20171204-i02 (2)↑コンパクトなスクウェアデザイン。カラーバリエーションはホワイトとブラックの2色

 

アマゾンAlexa搭載の「P3(VC-PX30)」はブラックの1色で、オープン価格。想定売価は3万円前後です。G3は家電量販店などで一般販売されますが、P3については発売当初、アマゾンのオンラインショッピングサイトで一部のアマゾン・プライム会員向けに招待制として限定的に販売されます。

Alexa搭載の「P3」Alexa搭載の「P3」

 

↑Alexa搭載の「P3」。こちらはブラックの1色展開↑こちらはブラックの1色展開

 

オンキヨーグループは「マルチAI戦略」の名の下に、今年の春にはアップルのボイスアシスタント「Siri」に対応したLightning端子直結のイヤホン「RAYZ」シリーズや、Lightning接続のポケットスピーカー「RAYZ Rally」を発売しています。今回の2モデルは同じ戦略に続くスマートスピーカー。9月にベルリンで開催されたエレクトロニクスのイベント「IFA2017」で欧米向けモデルとして発表された製品が、それぞれのAIアシスタントの日本語対応を受けていよいよ国内で発売されます。

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音楽性を重視したスマートスピーカー

今回の新製品では「新しい音体験をつくること」を目指したと語るのは、開発プロジェクトを指揮したオンキヨー AI/IoT事業戦略室 室長の宮崎武雄氏です。「AIの技術革新は日々ものすごいスピードで進んでいます。2015年にスマートスピーカーが発売されたアメリカからは、音楽を好きな方々が声で操作できるスマートスピーカーに日々馴染んで、新しいリスニングスタイルのなかに定着しつつあるという声が聞こえてきます。音声操作という新しいインターフェースも加えて、これからのスピーカーは音楽を聴くためのツールだけでなく、様々な用途に『使うスピーカー』になるだろうとオンキヨーは考えています。今回発売した新製品を皮切りに、様々なパートナーと手を組みながらスマートスピーカーの多彩な使用シーンを開拓していきたい」。宮崎氏が意気込みをアピールしました。

 

ふたつの新製品はともに、オーディオメーカーであるオンキヨーの独自技術を活かした「音楽好きのためのスマートスピーカー」であると宮崎氏が製品の特徴を説明しています。各製品のポイントを紹介しましょう。

 

Googleアシスタントを搭載する「G3」はコンパクトな本体に2cmのトゥイーター、8cmのウーファーを搭載した2ウェイ構成のモノラルスピーカーです。ウーファーは同サイズの従来スピーカーユニットに比べて約1.5倍の振幅量を持たせて、駆動力の高いマグネットを搭載したカスタム仕様。この新開発のウーファーユニットを強固なフレームで固定して剛性を高めることで、サイズを超えたパワフルな中低音が再現されます。エンクロージャーを敢えて振動させて、独自の解析技術でコントロールしながら豊かな音の響きも加えました。オンキヨーのスタッフに聞いたところ「G3はどちらかと言えばクリアで繊細なニュアンスを再現できるサウンド」であるとのこと。

20171204-i02 (3)↑キューブ状のボディの「G3」。カラーは2色を用意

 

20171204-i02 (4)↑天面に操作パネルを搭載

 

アマゾンのAlexaを搭載した「P3」は、本体の正面側に2基の2.5インチ・フルレンジウーファーを搭載。背面側にデュアルパッシブラジエーターを設けて、厚みと広がりのある音を再現します。本機のサウンドの傾向は、「マッシブな低音が再現できる、エネルギッシュなアメリカンサウンド」を目指してチューニングしているそうです。

20171204-i02 (7)↑円筒形の「P3」。カラーはブラックのみ

 

20171204-i02 (8)↑こちらも天面に操作パネルを搭載

 

どちらのスピーカーも本体の天面に複数のマイクユニットを搭載しています。ある程度大きな音を出しながら音楽を聴いている時にも、マイクが音声コマンドを正確に拾ってくれるのか心配なところですが、そこは本体の設計ルールに従って、ノイズリダクション回路を含めたマイクシステムのチューニングを行ったことで、より正確で安定感のある性能を発揮するそうです。

 

その他のインターネットにつないで楽しめるスマート系サービスは、どちらも本家のスマートスピーカーと同じことができます。音楽配信サービスについては、G3がGoogle PlayミュージックとSpotify、P3がAmazon Music Unlimitedとdヒッツに対応。IPインターネットラジオはともにradiko.jpの聴取に対応したほか、P3はTuneInのサービスも聴けます。

 

複数のスマートスピーカーによるマルチルームリスニングについては、G3は同じGoolgeアシスタントを搭載するGoogle Homeと連携できるほか、グーグルのChromecast built-inの機能に対応するコンポーネントとWi-Fiを経由してつながることができます。

↑G3はGoogle Homeに対応したほかの家電や照明などと連携することも可能↑G3はGoogle Homeに対応したほかの家電や照明などと連携することも可能。「加湿器をつけて」と話しかけると横に置かれた加湿器が作動するデモが披露された

 

アマゾンのAlexaを搭載するスマートスピーカーには現在のところ本家の「Echoシリーズ」があります。こちらはマルチルーム再生機能の日本語対応が間もなくローンチ予定ですが、その後もEchoシリーズのAlexa搭載スマートスピーカーとはクラウドを介して同じホームネットワーク上で認識はできるものの、マルチルーム再生のタイミングがうまく同期しなかったり、いくつかの機能的な制限が生まれるようです。代わりにP3が搭載するDTSの「Play-Fi機能」を使えば、マルチルーム再生や2台のP3によるステレオ再生、Spotifyのストリーミングなど多彩なコンテンツへのアクセスが広がります。

 

なお、オンキヨーグループで展開するオンキヨー、パイオニアの両ブランドからはChromecast built-in、DTS Play-Fiに対応するネットワークオーディオ機器も「70機種以上」と数多くあるので、スマートスピーカー以外にもマルチルーム再生を楽しむための製品に豊富な選択肢が揃っています。

20171204-i02 (12)↑ネットワーク経由でAIアシスタントのサービスにつながるオーディオ機器を多数展開している

 

将来は家のアチコチにスピーカー&マイクが設置される?

「オンキヨーグループとして、今後も徹底してAIアシスタントを搭載するスマートスピーカーの開発・販売を強化していきたい」とオンキヨー&パイオニア マーケティングジャパンの社長である荒木健氏が壇上で宣言しました。「音楽を通じて一人ひとりの生活を豊かにしていきたい」という荒木氏は、AIのテクノロジーを活用して、今後はさらに多様な可能性が広げられると構想を語りました。スマートスピーカーについてもG3やP3のようにリビングやプライベートルームに置いて使うタイプのものだけでなく、天井に埋め込んだり、キッチンの壁にビルトインするタイプのスピーカーに、外付けのマイクやAIコントローラーを組み合わせてスペースを有効に活用しながら設置していく方法があると指摘しました。現在は国内の住宅総合メーカーとパートナーシップを組んで、お風呂の壁面を振動させて音を鳴らす「加振器」にAIアシスタントを組み込んだBtoB向け商品開発にも取り組んでいるようです。

↑オンキヨー&パイオニア マーケティングジャパンの荒木氏(写真左)とオンキヨーの宮崎氏(写真右)↑オンキヨー&パイオニア マーケティングジャパンの荒木氏(写真左)とオンキヨーの宮崎氏(写真右)

 

↑オンキヨーグループが提案する未来のAIを活用したホームオートメーションのイメージ↑オンキヨーグループが提案する未来のAIを活用したホームオートメーションのイメージ

 

↑バスルームで快適に音楽を楽しめる音響設備とAIの融合モデルも開発中だ↑バスルームで快適に音楽を楽しめる音響設備とAIの融合モデルも開発中だ

 

またGoogleアシスタントやAlexa以外にも、アメリカのSOUNDHOUND社が開発するAIアシスタント「HOUNDIFY」を組み込んだスマートデバイスや、オートモーティブ(自動車)用のインフォテインメント機器と同社のスマートスピーカーの技術をつないでいく方向にも様々な取り組みを模索しているのだとか。今回発売されたG3/P3は、オンキヨーグループのAI&スマート戦略の氷山の一角なのかもしれません。続く今後の展開も楽しみですね。

 

 

e☆イヤスタッフが濃厚レビュー! オンキヨー&パイオニアの最新DAP 4モデルを徹底試聴した!

近年、スマートフォンでは味わえない高音質な音楽再生機能を求めて、DAP(デジタルオーディオプレーヤー)の人気が高まりつつあります。なかでも、「ハイレゾ再生」や「バランス接続」といったスマホにない機能を備えたモデルが人気。

 

先日発表されたオンキヨーのrubato「DP-S1A」と、パイオニアのprivate「XDP-20」は、そんな人気の機能を押さえながら、さらに2基のDACを搭載した「Twin DAC」に、アンプも2基備えた上位モデル顔負けの本格仕様。発売中の「DP-X1A」や、ハイレゾ対応スマホGRANBEAT「DP-CMX1」を合わせ、4モデルすべて「ハイレゾ再生」「バランス接続」「Twin DAC&アンプ」に対応するなど、オーディオ上級者向けのモデルのみならず、エントリー向けモデルでも音質を妥協しないという同社の強いこだわりを感じるラインナップになっています。

 

そこで今回は、同社の最新ラインナップ4モデルを、音にこだわりのあるe☆イヤホンのスタッフ4人が試聴し、そのレビューをお届けします。 試聴には、パイオニアのハイレゾ対応イヤホン「SE-CH5T」と、2.5mmバランス端子搭載モデル「SE-CH5BL」を使用しています。

 

1.女子にもオススメなパイオニア private「XDP-20」

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実売予想価格3万6590円(2017年12月中旬発売予定)

小型&ラウンド設計で女性でも使いやすいエントリーモデル。入門機ながらDACとアンプを各2基搭載しており、バランス接続にも対応する本格仕様で、手軽に高音質で音楽を楽しめます。本体カラーは、ホワイト、ネイビーブルー、ピンクの3色をラインナップ。

 

【SPEC】■再生可能ファイル:PCM 192kHz/32bit、DSD 5.6MHzまで。MQA対応 ■内蔵メモリ:16GB ■マイクロSDカードスロット:2基(最大256GB×2) ■画面サイズ:2.4型タッチパネル ■連続再生時間:約15時間 ■サイズ/質量:W64.5×H98.2×D16mm/125g

 

private XDP-20を試聴したのは、今回のe☆イヤホン参加スタッフで紅一点となるノラさん。本体を手に取りながら、「ポータブル音楽プレーヤーは角ばったデザインのものが多いのですが、こちらは丸みがあって手に馴染みますね。今回用意して頂いたピンクは、ほかにはあまりない色なので女子にオススメ。ボリュームスイッチのところだけ色が変わっていたり、こまかなところまでデザインに気を遣っているなぁと思います」と、女性ならではの視点でチェックしていました。

20171122-i02 (2)↑e☆イヤホン秋葉原店のノラさん

 

音質については、「全体的に音のまとまりがあって聴きやすいですね。3.5mmのアンバランスで聴くと低音が前面に出る感じでゆったり聴けますが、バランスでは低音がキュッとしまって、ボーカルが前に出てきて生々しさが増します。個人的にはバランスの音が好みです」と、オーディオアイテムを扱うe☆イヤホンのスタッフだけあって、本格的なコメントです。

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2.小型ボディに上位機の技術を凝縮したオンキヨー rubato「DP-S1A」

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実売予想価格6万350円(2017年12月中旬発売予定)

コンパクトな設計ながら、上位モデルと同じくDACとアンプを各2基搭載。前モデル「DP-S1」から電源部のパーツを強化し、バッテリーシールドの厚みを3倍にしたことで、あらゆる環境下で安定した音楽再生を実現します。ボディには、制振性に優れたアルミニウム削り出しシャーシを採用しています。

 

【SPEC】■再生可能ファイル:PCM 192kHz/32bit、DSD 5.6MHzまで。MQA対応 ■内蔵メモリ:16GB ■マイクロSDカードスロット:2基(最大256GB×2) ■画面サイズ:2.4型タッチパネル ■連続再生時間:約15時間 ■サイズ/質量:W63×H94×D15mm/135g

 

rubato「DP-S1A」を試聴したのはマークさん。プレーヤー担当ということで、操作性や表示画面など細部までしっかりチェックしていました。

20171122-i02 (7)↑e☆イヤホン秋葉原店のマークさん

 

前モデルである「DP-S1」をよく知るマークさんは、「前モデルと比べ背面の質感が変わって手に馴染みやすくなっていたり、タッチパネルでの操作がよりスムーズに行えるようになっていたりと、オンキヨーのポータブルプレーヤー小型モデルの集大成といっても過言ではない出来栄え!」、とその性能の進化を絶賛。

 

「前モデルでは曲によって高域の“刺さり”が気になることもあったのですが、見事に改善されていますね。アンバランスではクセのない素直なサウンドですが、バランスで聴くと音が立体的になり声が前に出てくるので、ボーカル系をよく聴くような人はバランス接続がオススメです。持参したインピーダンスが150Ωもあるイヤホンでも聴いてみたのですが、パワーのないプレーヤーだとスカスカの音になりがちなのに、DP-S1Aはハイゲインに設定するとしっかりボリュームをとることができました。これだけパワーがあれば鳴らしにくいヘッドホンでも問題なく聴けると思います」と、持参のイヤホンでも音質をチェックするほど気に入ったようです。

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3.パワーアップしたミドルクラス機 オンキヨー「DP-X1A」

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実売予想価格6万350円(2017年12月中旬発売予定)

2015年発売の「DP-X1」の後継機で、DP-X1と比べて約3 倍の大容量になった大容量コンデンサを搭載したことでノイズ抑制し、音質を大幅に向上。内蔵メモリも2倍の64GBに増加され、2枚のマイクロSDカードを装着できる「トリプルストレージ設計」で、大容量のハイレゾファイルも大量に保存できる。もちろん2.5mmバランス接続にも対応。

 

【SPEC】■再生可能ファイル:PCM 384kHz/24bit、DSD 11.2MHz(PCM変換)まで。MQA対応 ■内蔵メモリ:64GB ■マイクロSDカードスロット:2基(最大200GB×2) ■画面サイズ:4.7型タッチパネル ■連続再生時間:約16時間 ■サイズ/質量:W75.9×H129×D12.7mm/205g

 

「DP-X1A」を試聴したのはシュガーさん。ロック系の音楽を聴くことが多いため、プレーヤーには“ノリのよさ”や“勢いのあるパワフルなサウンド”を求めているとのこと。

20171122-i02 (6)↑e☆イヤホン秋葉原店のシュガーさん

 

音質については、「耳当たりがよく聴きやすい音ですね。アンバランスだと音が分厚くて迫力がありますが、バランスでは解像感が上がり音がクリアになります。勢いのあるロックやポップス、EDMなどはアンバランスで、空間表現が大事なジャズやクラシックはバランスで、というように使い分けるとおもしろいかもしれません」と、バランス/アンバランスそれぞれの個性に応じた楽曲の聴き分けを勧めていました。

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さらに、「このDP-X1Aは、Android OSを採用しているので好みの仕様にカスタマイズできるのも魅力。動画やゲームなども高音質で楽しめます。今回はイヤホンで試聴しましたが、ぜひヘッドホンでも聴いてみたいですね」と、カスタマイズ性の高さにも注目していました。

 

4.スマホを超えた高音質を実現するオンキヨー GRANBEAT「DP-CMX1」

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実売価格8万1700円

DACとアンプを2基ずつ備えたTwin仕様に加え、オーディオ基板を分離したセパレート構造、電源のクリーン化回路など、こだわりの設計を採用したAndroidスマートフォン。DSDS(デュアルスロット・デュアルスタンバイ)に対応し、2枚のSIMカードを使い分けることも可能。2.5mmバランス出力にも対応する。

 

【SPEC】■再生可能ファイル:PCM 384kHz/24bit、DSD 11.2MHz(PCM変換)まで。MQA対応 ■内蔵メモリ:128GB ■マイクロSDカードスロット:1基(最大256GB) ■画面サイズ:5型タッチパネル ■連続再生時間:約25時間 ■サイズ/質量:W72×H142.3×D11.9mm/234g

 

GRANBEAT「DP-CMX1」を試聴したのはヒロさん。普段は楽曲に合わせてバランス/アンバランスを使い分けているというほど、音に対してこだわりをお持ちとのこと。今回は、ご本人の希望によりハイレゾ音源ではなくMP3音源をバランス/アンバランスのそれぞれで聴き比べて頂きました。

20171122-i02 (4)↑e☆イヤホン秋葉原店のヒロさん

 

「バランス接続で聴くと、アンバランスに比べて音の輪郭がしっかりして奥行きが出てきます。楽器の音が固まりになって聴こえちゃうようなところも、バランスならしっかりそれぞれの音が聴き取れるようになるので、ハイレゾだけでなくMP3などの圧縮音源も高音質で聴けますね。アップサンプリング機能は、アタックが強くなるので楽曲によって使い分けてもいいかもしれません」とコメント。

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ヒロさんがGRANBEAT「DP-CMX1」を使っていて驚いたのは、そのパワフルさ。「今回はイヤホンで聴きましたが、ボリュームの余裕がかなりあるので高インピーダンスのヘッドホンでも大丈夫だと思います」とのこと。また、「標準の再生アプリはUIが使いやすく、イコライザを直感的に調整できるので色々と音質をいじりたい人にオススメ。Android OSなので、ほかの再生アプリを使い分けられる点も魅力です」と、こだわり派らしくイコライザなどの音質調整機能や再生アプリの使い分けにも言及していました。

 

エントリーモデルから本格モデルまで、いずれ劣らぬ魅力を備えたオンキヨー&パイオニアの最新ラインナップ。あなたはどのモデルが気になりましたか? 4モデルともe☆イヤホンの特設売り場で試聴できますので、ぜひチェックしてみて下さい。

 

【インフォメーション】

オンキヨー&パイオニアでは、期間中に同社の対象製品を購入した人全員にもれなくハイレゾ音源をプレゼントする「オンキヨー&パイオニア ハイレゾ楽曲プレゼントキャンペーン」を実施中。応募者全員にe-onkyo music ダウンロードクーポン10曲分が当たるほか、さらに抽選で30曲~100曲分のダウンロードクーポンをプレゼント! 応募方法などの詳細は、キャンペーン専用ページをチェックして下さい。

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キャンペーン専用ページ http://opcampaign.com/dap2017/

 

■対象商品:オンキヨーGRANBEAT「DP-CMX1」、「DP-X1A」、rubato「DP-S1A」、パイオニア「XDP-300R」(国内販売店で購入された新品のみ)
■対象期間:11/24(金)~12/25(月)、応募締切:12/25(月)24時00分

 

【URL】

オンキヨー ポータブルオーディオ製品ページ http://www.jp.onkyo.com/audiovisual/headphone/

rubato DP-S1A製品情報 http://www.jp.onkyo.com/audiovisual/portable/dps1a/index.html

DP-X1A製品情報 http://www.jp.onkyo.com/audiovisual/portable/dpx1a/index.htm

GRANBEAT DP-CMX1製品情報 http://www.jp.onkyo.com/audiovisual/smartphone/granbeat/index.html

パイオニア ポータブルオーディオ情報ページ http://pioneer-headphones.com/japanese/

private XDP-20製品情報 http://pioneer-headphones.com/japanese/dap/xdp-20/

Bluetoothスピーカーじゃ物足りないなら――手軽にハイレゾ再生が楽しめるオンキヨー「CR-N775」

オンキヨー&パイオニアマーケティングジャパンは、独自のパルス変換技術を搭載したハイレゾ対応のをネットワークCDレシーバー「CR-N775」と、2ウェイスピーカー「D-112NFX」「D-012EXT」を12月上旬に発売します。実売予想価格は、CR-N775が6万円前後、D-112NFXが4万6000円前後、D-012EXTが2万7000円前後(いずれも税抜)。

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CR-N775は、「コンパクトHi-Fi」というコンセプトのもと、小型のサイズながらフルサイズの単品コンポにも劣らない高音質設計を採用する「CRシリーズ」の最新モデル。CD、AM/FMラジオ、Bluetoothワイヤレス再生のほか、有線LAN接続によるネットワークオーディオやインターネットラジオ、音楽ストリーミングサービス「Sprtify」などを再生できます。

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AKM製の32bitプレミアムDAC“VERITA”シリーズ「AK4490」を搭載しており、USBメモリや有線ネットワーク経由によりPCM 192kHz/24bit、DSD 11.2MHzまでのハイレゾ音源のネイティブ再生が可能。スマホなどを使用し「e-onkyo music」のサイトから購入したハイレゾ音源を、PC端末を介さずに、本機に接続した別売のHDDに直接ダウンロードできる「e-onkyoダウンローダー」機能も備えています。

 

歪やスピーカーからの悪影響を大幅に低減した元の音楽波形に近い理想的な波形を生成する独自のパルス変換技術「3-state Bitstream」により、楽器のニュアンスや演奏の空気感まで再現する豊かな表現力を実現。回路基板はアンプ部、アナログ部、デジタル部、電源部をそれぞれ別のブロックにレイアウトしており、それぞれの信号に影響が及ばないよう設計されています。

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本体は高い質感のアルミニウム製フロントパネルとボリュームノブ採用。情報量の豊富なカラーLCD画面と直感的な操作が可能なJOGダイヤルにより、多くの情報表示とスムースな操作性を実現しています。カラーはシルバーとブラックの2色が用意されます。

 

好みで選べる2つのスピーカーも用意

CR-N775に合わせた新しいブックシェルフ型の2ウェイスピーカー2機種も用意されます。

 

「D-112NFX」は、ウーファーユニットに鉄の1/5の軽さで5倍以上の強度を持つセルロースナノファイバーを配合した独自開発の「ONF(Onkyo Nano Fiber)振動板」を採用。振動板の表面に墨を塗布する方法(特許出願中)により、表面の伝搬速度が向上しヤング率・内部ロス・SN比の改善を実現しています。また、ユニット中央には周波数特性の乱れを抑制する砲弾型のイコライザーを装備しています。

20171122-i01 (3)↑「D-112NFX」のカラーはブラウンとダークブラウンの2色(画像はダークブラウン)

 

「D-012EXT」は、不織布のコットンをベースに、アラミド繊維をハイブリッド成形した「N-OMF振動板」を採用。中央部には砲弾型イコライザーも備えています。

20171122-i01 (4)↑「D-012EXT」のカラーはブラウンのみ

 

いずれもツイーターには、中央部を駆動ポイントとするバランスドライブ構造のリング型振動板を採用。D-112EXTのみ、ツイーターのネットワークにドイツWIMA製のフィルムコンデンサーを使用しています。また、キャビネットは、独自のAERO ACOUSTIC DRIVE(エアロ・アコースティック・ドライブ)を採用したバスレフを設け、こもりのない豊かな低音を追求しています。再生周波数帯域は、どちらも60Hz~100kHzで、インピーダンスは6Ω。

 

手軽にハイレゾ再生やネットワークオーディオを楽しめるシステムコンポは、Bluetoothスピーカーの音質や音量に満足できなくなった人にオススメ! また、長年愛用したミニコンポなどからの買い替えを検討してもいいかもしれません。

最新ポータブルオーディオが勢ぞろい! 「秋のヘッドフォン祭 2017 」の注目ブース6選

11月3日(金)~4日(土)の2日間にわたって、東京・中野の中野サンプラザにおいて、フジヤエービック主催のオーディオイベント「秋のヘッドフォン祭 2017 」が開催されました。国内外のポータブルオーディオメーカーが一堂に会し、各社の最新モデルをいち早く試聴できるほか、普段使っている自分のアイテムでも試すことが可能となっており、オーディオ好きならぜひ足を運びたい内容となっています。今回は、会場で見つけた気になるアイテムをピックアップして紹介します。

 

貴重な製品が大量に出展されたアユートブース

Astell & KernやMaster & Dynamicなどのブランドを展開するアユートブースでは、先日発売されたばかりの「AK70 MkII」と劇場版「Fate/stay night [Heaven’s Feel]」とのコラボモデル「AK70 MkII 劇場版 Fate/stay night [HF]」の実機が展示されていました。

20171106-i01 (2)↑AK70 MkII 劇場版 Fate/stay night [HF]

 

こちらは作品の世界観をイメージしたパープルカラーのボディに、描き下ろしのイラストをレーザーマーキングした背面デザインと、ロゴ入りケース、パッケージが付属する1500台限定モデル。作品に登場する3人のキャラクター間桐桜(CV:下屋則子)、セイバー(CV:川澄綾子)、遠坂凛(CV:植田佳奈)の録り下ろしスペシャルボイスメッセージをハイレゾでプリインストールしている、ファン必携のアイテムとなっています。

20171106-i01 (3)↑ロゴ入りのケースとパッケージも展示

 

また、Astell&Kernブランド創立5周年を記念した「AK70MKII 5th Anniversary」も展示。背面に赤いパネルを装着し、5周年の記念ロゴ配したデザインが特徴です。こちらは現在のところ国内販売の予定はないとのこと。

20171106-i01 (1)↑AK70MKII 5th Anniversary

 

このほか、IFA2017に参考出展された、Astell&Kern初のデスクトップ用DAC搭載ヘッドホンアンプ「ACRO L1000」やJHオーディオとのコラボイヤホン「Michelle Limited」、Master & Dynamic初のワイヤレススピーカー「MA770」など多くの新製品を実際に試すことができるとあって、同社のブースには人だかりができていました。

20171106-i01 (4)↑参考出展された「ACRO L1000」。巨大なボリュームノブが印象的

 

↑Master & Dynamic初のワイヤレススピーカー「MA770」↑Master & Dynamic初のワイヤレススピーカー「MA770」。コンクリートを使っており、重さはなんと20kg超とのこと

 

大ヒットイヤホンの進化版にファンが殺到

ゼンハイザーブースには、新しいフラッグシップイヤホン「IE 800 S」の試聴機が用意され、発売前の実機を聴こうと長い行列ができていました。このIE 800 Sは、大ヒットとなった前モデル「IE 800」の進化版で、独自開発された「エクストラワイドバンド(XWB)ドライバー」を搭載し、とにかく小型で軽く、快適に装着できるのに、そのコンパクトボディから想像できない豊かなサウンドを鳴らすギャップが魅力。

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標準で2.5mmバランス、4.4mmバランス、3.5mmアンバランスの3本のケーブルが付属し、オーディオプレーヤーに合わせてケーブルを交換して楽しむことができます。また、Complyの低反発イヤーピースも付属するので、好みに応じてフィット感を選べる点もポイント。発売は11月中旬で、実売予想価格は12万円前後とのこと。

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24万円の高級ヘッドホンが目玉のオーテクブース

オーディオテクニカブースでは、目玉として先日発表された同社開放型ヘッドホンのフラッグシップとなる「ATH-ADX5000」の試聴コーナーが設けられていました。こちらは先着順での事前予約制。発売前の高級モデルが聴けるとあって申し込みが殺到しており、午後イチ時点で夕方まですでに予約でいっぱい。注目の高さがうかがい知れます。

20171106-i01 (8)↑ATH-ADX5000(実売予想価格24万円前後/11月10日発売)

 

発売前のDAPに注目が集まったオンキヨーパイオニアブース

オンキヨーパイオニアブースの注目は、小型のポータブルオーディオプレーヤー「rubato」の新モデル「DP-S1A」。12月中旬発売予定ですが、実機が展示され実際に試聴も可能となっていました。パーツや内部設計を見直し、前モデルから音質を強化したモデルだけに、ブースを訪れたオーディオファンのみなさんも真剣な表情でサウンドをチェックしていました。

20171106-i01 (11)↑オンキヨーのDAP「rubato DP-S1A」

 

マニア心をくすぐるギミック搭載のイヤホンも

JVCケンウッドブースでは、ヘッドホン祭の直前に発表されたハイレゾ対応イヤホン「SOLIDEGE 01 inner」や、木製ハウジング・振動板を採用する「WOOD 01 inner」の試聴が可能に。SOLIDEGE 01 innerは、異なる金属素材でできたノズルを交換することで、響きの違いが味わえるというギミックがマニア心をくすぐるイヤホン。こちらも試聴席前には長蛇の列ができていました。

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↑SOLIDEGE 01 innerのノズル交換詳細↑SOLIDEGE 01 innerは付属する3種類のノズルを交換することで音質を変えられる仕掛け

 

ロングセラー機を最新技術でリニューアル

パナソニックブースには、約11年前に発売されて以来ロングセラーとなっているヘッドホン「RP-HTX7」を最新技術で刷新した、ワイヤレスヘッドホン「RP-HTX80B」と有線タイプの「RP-HTX70」が展示されていました。軽量で快適な装着感はそのままに、現代のサウンドに合わせてリニューアルされた音質が特徴で、特にワイヤレスタイプはとにかく軽くて付けているのを忘れてしまいそうなほど。11月21日から発売されるとのことですので、ぜひ店頭で見つけたら試聴してみて下さい。

20171106-i01 (6)↑「RP-HTX80B」

 

20171106-i01 (7)↑左がオリジナルの「RP-HTX7」、右が「RP-HTX80B」。形状は大きく変わりませんが、質感はマットに

 

このほかにもまだまだたくさんの注目アイテムが展示されていた今回の「ヘッドフォン祭」。新製品の展示以外にも、この日限りの特価製品が用意されるセールコーナーも開設されており、開場前から行列ができるほどの盛況ぶりでした。次回は2018年春の開催予定ですので、ぜひ足を運んでみて下さい。