「ハッセルブラッド」コラボカメラでリッチに撮ろう! 次世代ハイエンドスマホ「OPPO Find X8」

OPPOは12月12日、ハイエンドスマートフォンの新製品「OPPO Find X8」を販売開始します。

記事のポイント

昨今のハイエンドスマホには充実したカメラ機能がつきものですが、本製品は日本国内でも人気の「ハッセルブラッド」とのコラボカメラシステムにより、アーティスティックな写真撮影が楽しめるのが魅力。国内で初めてSoCにDimensity 9400を搭載する機種ということもあり、ハイスペック端末としてもおすすめできます。

 

搭載SoCは最新のフラッグシップモデルであるMediaTek Dimensity 9400で、メモリ/ストレージは16GB/512GBといった高級機らしい構成。バッテリー容量は5630mAhと大容量で、最大80Wの急速充電にも対応します。OSはAndroid 15をベースにした「OPPO ColorOS 15」です。

 

本体は薄さ約7.9mm、重量約193gと、ハイエンドモデルながら薄くて軽いボディを採用。ディスプレイサイズは約6.6インチで、解像度2760×1256ドット、最大輝度1600nit、リフレッシュレート120Hzのパネルを搭載しています。パネルの4辺すべてが約1.45mmの狭額縁設計により、画面占有率を高めつつ本体サイズをコンパクトにまとめているのが特徴です。

↑3つのアウトカメラはすべて5000万画素の撮影に対応。MILスペック準拠の耐久性、IP69&IP68の防水・防塵性能も備えます

 

スウェーデンの著名カメラメーカー「ハッセルブラッド」とコラボレーションしたカメラシステムは、超広角・広角・望遠と、すべてのアウトカメラで約5000万画素の撮影を実現しているのが大きなポイント。約3200万画素のインカメラも含め、すべてのカメラで4K・60fpsの動画を撮影が可能できます。加えて、Hasselblad監修のポートレートモードやフィルター、「AI消しゴム2.0」「AI反射除去」といった付加機能により、リッチな写真表現が可能としています。

 

SIMスロットはnanoSIM + nanoSIM/eSIMで、無線通信はWi-Fi 6、Bluetooth 5.4に対応します。カラバリはスターグレー、スペースブラックの2色展開で、販売価格はいずれも13万9800円前後。

 

OPPO
OPPO Find X8
実売予想価格:13万9800円(税込)~

「ちょうどいいスマホ」の新水準。急速充電やAI編集機能対応のOPPO Reno11 Aレビュー

OPPOは6月20日、Androidスマートフォン「OPPO Reno11 A」を発表しました。多くの人の使い方に寄り添ったミッドレンジスマートフォンです。メーカー直販版の価格は4万8800円(税込)で、発売は6月27日。ワイモバイル・楽天モバイルと各MVNOでも販売されます。

↑OPPO Reno11 A

 

OPPO Reno11 Aの特徴は主に以下の4点が挙げられます。

・薄型デザインで大画面

・48分、超急速充電対応

・MediaTek製チップで性能向上

・AI写真編集ツール搭載

 

一方で気になる点はこの2点です。

・角張った形状

・プリインストールアプリが多い

 

ここでは、それぞれの詳細を見ていきましょう。

 

価格帯で考えると高品質なディスプレイ

OPPO Reno11 Aの画面サイズは6.7インチと、前モデル「OPPO Reno9 A」に比べて大きくなりました。動画が見やすい長めの画面で、額縁が細く、スタイリッシュな作りです。前面カメラはパンチホール型ですが、カメラ穴は小さく、画面を見ているときにそれほど目立ちません。

↑画面占有率は93.4%と高め

 

ディスプレイは価格帯を踏まえても高品質です。10ビットカラー対応で、当然HDRも再生可能。120Hz駆動で滑らかに動くのでSNSも楽しめます。また、本体に保護フィルムが貼り付けられているので、使い始めるときにフィルムを購入する必要がありません。

 

背面は最近のミッドレンジらしく、カメラを強調したデザインを採用しています。カメラ部の出っ張りは1mmほどと控えめです。

 

カラーはスーツに合いそうなダークグリーンと、オシャレなコーラルパープルの2色をそろえます。

↑カラーは2色展開

 

少し気になったのは、本体の側面が角ばった形状になっているところで、指先に当たる感触があまり心地よくないと感じました。前世代モデルのOPPO Reno9 Aでは付属していた保護ケースが今回は同梱されないため、余計に本体の手触りが気になってしまうのかもしれません。

 

最短48分で100%になる急速充電対応

実用的な特徴として、OPPO Reno11 Aは超急速充電に対応します。専用の充電器とケーブルを用意した場合は、最大67Wの急速充電が可能。スマホを100%まで充電するのにたった48分で済みます。

 

また、OPPO Reno11 Aは端末側もUSB-PDによる最大55Wの急速充電に対応しているため、標準規格のUSB-PD充電器を使えます。充電機器はメーカーの種類も幅広いので、好みに合わせて選べるでしょう。

 

急速充電をするとバッテリーがへたるのではないかという疑問が湧きますが、長く使ううえでの配慮もなされています。独自のバッテリー管理の仕組みがあり、動作する際の電池の消耗を抑えられるといいます。

 

なお、67Wの「SUPERVOOC充電器」は別売りです。7920円(税込)とお値段が張る製品ですが、USB-PDとも互換性があり、モバイルPCも充電できます。IIJmioでOPPO Reno11 Aを購入するユーザーには無料でプレゼントされます。

↑67WのSUPERVOOC充電器

 

4万円台ながらAI編集ツール搭載

4万円台のスマホとしては珍しく、AIによる写真編集ツールを搭載します。発売当初からの搭載ではなく、7月のアップデートで配信されます。

 

「AIクリッピング」という機能で、Google Pixelの消しゴムマジックのように、選択した部分の一部を写真から削除して、何もなかったかのように埋め合わせることができます。

↑なぞった部分が消える消しゴムマジック的な機能を搭載

 

また、iPhoneが搭載するような、被写体を長押しするだけで白抜きにできる機能も備えています。LINEアプリなどに貼り付ければ“疑似スタンプ”として楽しめます。

↑写真を長押しすると……

 

↑被写体が切り出されてコピーされます

 

PixelやiPhoneでは、これらの機能はオンデバイスで処理されますが、OPPOの場合はクラウドサーバー上で処理が行なわれます。この価格帯のスマホでこれらの機能を実現するために、OPPOがクラウドサーバーを用意した点では、ユーザー体験向上のための努力が感じられます。

 

背面カメラは3眼構成で、広角約6400万画素、超広角約800万画素、マクロ約200万画素。2倍ズームも画質劣化を抑えて撮影できます。インカメラは約3200万画素と高解像度です。

↑上のカメラは6400万画素。下のサークルには800万画素と200万画素のカメラが8の字を描いて並びます

 

【作例フォトギャラリー】(画像をタップすると閲覧できます)

 

MediaTek製チップで価格を抑えつつ性能向上

OSはAndroid 14ベースで、独自UIのColorOS 14を搭載。ファイルマネージャーやボイスメモ、天気アプリやリラックス音源アプリなど、実用的なツール類がそろっています。

↑さまざまなアプリをそろえています

 

日本向けのカスタマイズとしては、おサイフケータイとマイナンバーカードのスマホ搭載にも対応しています。

 

プリインストールアプリは多めで、アゴダやBooking.comのような旅行予約アプリのほか、カジュアルゲームがいくつか入っている点は気になります。これらのアプリを使わない人にはアンインストールを手間に感じるかもしれません。

↑筆者にとってはよく使うアプリだったO Reluxアプリ。海の音や睡眠用の音楽など、心地よい音を再生できます

 

スマホの性能を決めるチップセットには、今回初めてMediaTek社製のDimensity 7050を採用し、パフォーマンスを向上させました。ベンチマークスコアでは5年前のフラッグシップスマホを上回るスコアを出しています。

↑ベンチマークスコアでは5年前のフラッグシップ「Galaxy S10」を上回る程度の性能

 

パフォーマンス管理にも独自の工夫を取り入れています。OPPOはトリニティエンジンという、計算資源やメモリー、ストレージを細かく管理する仕組みを開発しました。たとえばアプリを使っているうちに生じるキャッシュファイルの重複を圧縮し、アプリを快適に実行できる状態を保ち続けるとしています。

 

Web閲覧や動画視聴、電子書籍などで2週間ほど試用しましたが、カクつきやもたつきを感じることはありませんでした。KindleやBlueskyのような軽量なアプリが中心なら、何不自由なく快適に過ごせそうです。

 

「ちょうどいい」を一歩超えた新時代のミッドレンジスマホ

OPPO Reno11 Aは、急速充電対応やAI写真編集ツールなど、ハイエンドモデルに匹敵する機能を搭載しながら、4万円台という手頃な価格設定を実現しました。単に「ちょうどいいスマホ」という枠にとどまらない、新時代のミッドレンジスマートフォンと位置付けられます。

 

6.7インチの大画面ディスプレイは、没入感のある動画視聴体験やスムーズなSNSの利用を可能にします。MediaTek製チップセットやトリニティエンジンの導入によって、普段使いの些細なストレスをなくす、スペックに現れない性能向上も実現。

 

「ちょうどいい」を一歩超えた、ミッドレンジスマホの新水準を打ち立てたOPPO Reno11 A。この夏の注目モデルとなりそうです。

 

OPPO Reno11 Aの主なスペック

大きさ 約75×162×7.6mm
重さ 約177g
画面サイズ 6.7インチ
ディスプレイ 有機EL フルHD+(2412×1080ドット)
駆動速度 120Hz
背面カメラ 約6400万画素(広角)+約800万画素(超広角)+約200万画素(マクロ)
インカメラ 約3200万画素
SoC MediaTek Dimensity 7050
メモリー 8GB
ストレージ 128GB
OS Android 14(ColorOS 14)
生体認証 ディスプレイ内指紋認証・顔認証
おサイフケータイ 対応
防水防塵 IP65対応
SIM デュアルSIM(nanoSIM×2/eSIM)
急速充電 最大67W(SUPERVOOC)

 

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楽天ポイント最大20倍! お得なクーポンも配布……最新アイテムもセール価格で登場のOPPO「楽天 BLACK FRIDAY」

OPPOは、楽天市場で11月21日20時~11月27日1時59分に開催されるブラックフライデーにて、対象アイテムをお得に購入できる「楽天 BLACK FRIDAY」を開催します。

 

今回のセールでは、全アイテムを対象とする最大2000円オフクーポンを配布するほか、OPPO Enco Air2 Pro、OPPO Band 2が30%オフとなるクーポン、OPPO Pad Air 64GBが8000円オフとなるクーポンを配布します。期間中の購入で最大20倍の楽天ポイントを付与します。

 

そのほか、スマートフォン、タブレット、ウェアラブル、オーディオ製品を購入すると、OPPOオリジナルスマホストラップをプレゼントします(数量限定。なくなり次第終了)。

白銀比ディスプレイでコンテンツが見やすい、フラッグシップタブレット「OPPO Pad 2」発売

オウガ・ジャパンは、タブレットのフラッグシップモデル「OPPO Pad 2」を発売しました。直販価格は8万9800円(税込)です。

 

OPPO Pad 2は、2023年8月から9月にかけてクラウドファンディングの「GREENFUNDING」において期間限定で発売した製品。今回正式に一般販売がスタートしました。

 

ディスプレイは白銀比と呼ばれるアスペクト比7:5を採用しています。A4用紙や書籍などの、日常でよく目にする比率と近いため、電子書籍での読書やドキュメントの確認、ブラウジングなどで快適に使えるとのこと。ディスプレイサイズは約11.6インチで、リフレッシュレートは最大144Hzに対応。また2800×2000ドットの解像度や88%の画面占有率を実現しています。加えて、Dolby Visionにも対応しています。

 

本体左右には2基ずつスピーカーを搭載。スピーカーユニットは低音の奥行きを強化しています。加えて、独立したオーディオアンプを内蔵しており、迫力のある低音を実現したそうです。Dolby Atmosにも対応しており、映画などのコンテンツも楽しめます。

 

バッテリー容量は9510mAhを搭載し、たとえば動画視聴であれば12.4時間の使用が可能とのこと。さらに、急速充電技術「67W SUPERVOOC フラッシュチャージ」に対応しているため、約81分で100%まで充電できるとしています。

 

スペックはSoCがMediaTek Dimensity 9000、メモリーが8GB、ストレージが2256GB。本体サイズは約幅259×高さ190×奥行き6.6mm、重さ約552gです。

国内企業の撤退続くなかで、Xiaomi・OPPO・Lenovoと攻勢強める中国スマホメーカー

2023年、スマホ市場に異変が生じています。国内スマホメーカーの撤退が相次ぐ一方で、グーグルは自社開発のPixelシリーズを国内3キャリアで展開するなど、攻勢を強めています。

 

そんななかで、存在感を高めているのが中国メーカーです。Xiaomi Japan、OPPO、Lenovoグループの最新の動向をまとめました。

 

国内メーカー不在の空白地帯を攻めるXiaomi。auではテレビも販売

Xiaomi Japan(シャオミ)は9月27日、日本向け新製品を発表しました。スマホは準ハイエンドの「Xiaomi 13T」シリーズと、お手頃価格のミッドレンジモデル「Redmi 12 5G」の2つのシリーズです。国内の携帯キャリア(MNO)向けと、オープンマーケットモデル(MVNO向け)の2種類を投入します。

 

・Xiaomi 13T Pro 5G――ソフトバンク向け、オープンマーケット版

・Xiaomi 13T 5G――au/UQ mobile向け、オープンマーケット版

・Redmi 12 5G――au/UQ mobile向け、オープンマーケット版

 

いずれのモデルもおサイフケータイに対応する日本仕様。一方で、Xiaomi 13Tシリーズは、海外版でレンズメーカーのLeicaとコラボしていましたが、日本向けモデルではコラボ無しになっています。

↑Xiaomi 13T Pro。カメラや急速充電が特徴です

 

携帯キャリアとの協力体制をしっかりと整えているのもポイントです。ソフトバンクとは、Xiaomi 13T Proの急速充電を「神ジューデンスマホ」といううたい文句でアピールしています。

 

また、KDDI(au)では、スマホのXiaomi 13Tだけでなく、日本初投入となるスマートテレビなどの取り扱いも表明しています。Xiaomiのスマートテレビは日本で初投入となる製品で、auショップや量販店のauコーナーで販売するとのこと。

↑Xiaomiとしては日本初投入となるスマートテレビを発表。au Shopの店頭で販売されます

 

Xiaomiの日本市場参入は2020年と遅めですが、3年が経過した今は、おサイフケータイなどの日本向け仕様にもしっかり対応し、大手キャリア2社での取り扱いも実現しています。カメラや急速充電といった明確な特徴がありながらも、価格は控えめというコスパの良さを武器に、国内メーカー不在の空白地帯に攻勢をかけています。

 

OPPOは「戦略変更」した新スマホを投入

オウガ・ジャパン(OPPO)は9月28日、日本向けの新スマートフォン「OPPO Reno 10 Pro 5G」を発表しました。特徴は、手触りにこだわったデザイン性の高さと、4眼にソニー製センサーを採用した高品質なカメラ、そして、28分でフル充電できる急速充電機能です。ソフトバンクはXiaomiと並ぶ「神ジューデンスマホ」としてOPPO Reno 10 Pro 5Gを取り扱います。

↑OPPO Reno 10 Pro 5G

 

OPPOの発表会の注目点は、「製品ポートフォリオ戦略を変更」が宣言されたことです。OPPOは日本向けにここ2年ほど高性能モデルを投入せず、お手頃価格なスマホのみを販売してきました。最上位モデルは2020年の「Find X2 Pro」が最後で、投入からすでに3年が経過しています。そんななかで、ミドルハイに位置づけられるOPPO Reno 10 Pro 5Gが登場したわけです。

 

ただし、OPPO Reno 10 Proはここ2年のOPPOの日本向けスマホに比べると性能は高めですが、同じ価格帯の他社製品と比べると、性能では見劣りしがちです。ボディの質感や手触りの良さなど、スペックシートには現れない部分を強化したスマホという印象も受けます。

↑OPPO Reno 10 Proのグロッシーパープル(真ん中)はツヤ感のある光沢仕上げ。「OPPO Glow」という背面加工技術を取り入れたシルバーグレー(右)は、柔らかな手触りで指紋が付きづらい仕上げです

 

なお、最上位モデルの投入計画について、オウガ・ジャパンの河野謙三専務は「ハイエンドモデル投入の計画はあるが、どの製品からどのタイミングで出すかは決まっていない」とコメントしています。OPPOブランドは海外ではFindシリーズの最新モデルFind X5のほか、折りたたみ型のFind N3 Flipも発売しています。日本向けの折りたたみスマホの投入も期待したいところです。

 

FCNTがLenovo傘下に。「日本製スマホ」はどうなる?

5月末に民事再生法を申請したFCNTは、Lenovoグループの傘下で再出発することになりました。FCNTはもともと富士通の携帯電話事業から独立した企業で「arrows」や「らくらくスマートフォン」などの耐衝撃に強いスマホで知られています。

↑富士通グループの携帯電話事業の流れを組む「FCNT」がLenovo傘下で再出発します

 

FCNTのスマホ事業はPC大手の中国Lenovoグループが100%出資する新会社のFCNT合同会社に移管が完了。10月1日に事業運営を開始しました。

 

Lenovoは中国でLenovoブランドのスマートフォンを展開しており、また米国や南米市場に強いスマホメーカー「Motorola(モトローラ)」も傘下に収めています。日本市場で認知度の高いFCNTのブランドが加わることで、日本市場への浸透を図る狙いがありそうです。

↑モトローラは日本向けに折りたたみスマホ「Motorola razr 40 ultra」を投入しています

 

この買収で気になるのが「日本製スマホ」の今後です。FCNTは従来、「日本製スマホ」を訴求点のひとつとしていました。経営破綻後、このスマホ工場を運営するJEMS社は、京セラなどが出資するファンドが経営を引き継いでおり、新生FCNT合同会社との資本関係はなくなっています。

 

経営の合理化を考えるなら、FCNTがJEMSへの製造委託を終了し、Lenovoグループの工場での製造に切り替える可能性もあります。一方で、「日本製のarrows」を売りにしていた経緯があるため、工場の海外移転はブランド戦略の大きな変更となりそうです。

 

この点について、FCNT広報に質問したところ、「事業戦略とひもづく施策は、まさに協議を進めているところです。今後、事業が安定かつ継続的に発展させていくために、FCNT社内及び、レノボのモバイルビジネスグループ内や、アジアパシフィックでの地域での協議や検討を現在すすめています」という回答を得ました。こちらも今後の舵取りに注目したいところです。

 

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好評のReno Aシリーズに新モデル、デザインと操作性をさらに向上させた「OPPO Reno9 A」

OPPOは6月13日、Reno Aシリーズの最新モデル「OPPO Reno9 A」を発表。同日から予約を開始し、6月22日から発売します。SIMフリー版の価格はAmazon.co.jpで4万2545円(税込)です。

 

OPPOのRenoシリーズは、手触りや普段使いでの使い勝手の良さを重視したスマートフォン。前モデルの「OPPO Reno7 A」がシンプルながら質感の高いデザインや、バランスの取れた機能性が好評だったとしており、OPPO Reno9 Aではユーザーの期待に応えるために、デザインと快適な操作感に注目したといいます。

 

背面には、光の当たり具合によって輝く独自の加工技術「OPPO Glow」はそのままに、新たにガラス素材を採用。高級感のある輝きを持たせたといいます。また、指紋がつきにくく、すり傷に強い耐性も備えているとのこと。

 

ディスプレイは約6.4インチで、液晶は有機ELを搭載。リフレッシュレートは90Hzとなっています。解像度はフルHD+(2400×1080ドット)。また、本体サイズは約幅74×高さ160×厚み7.8mmで、重さは約183gです。

 

スペックは、Snapdragon 695 5G、8GBメモリー、128GBストレージで、OSはColorOS 13(Android 13ベース)です。また、バッテリーは4500mAhを備えています。SIMはnanoSIM×2。

 

カメラは約4800万画素の広角、約800万画素の超広角、約200万画素のマクロの3眼構成です。撮影モードは、暗い場所や夜でも明るく鮮やかに撮影できる「ネオンレポート」のほかに、インカメラで撮影するポートレート機能に「AIカラーポートレート」を新搭載。背景を自動でモノクロに調整して人物を際立たせる撮影が可能です。

↑AIカラーポートレート

 

このほか、おサイフケータイやIP86の防水防塵性能、マイナンバー機能などを搭載しています。

「1インチセンサー搭載」のスマホカメラを比較! シャオミ、OPPO、vivo、現時点最高クラスの写りを見よ!

2023年のハイエンドスマートフォンのカメラは性能が大きく向上しています。ソニーの「Xperia 1 V」は新型センサーを搭載して暗所撮影性能も高まり、シャープの「AQUOS R8 Pro」は大型センサーを搭載したりフィルター装着できるケースが登場したりと、本格的なカメラにまた一歩近づきました。この動きは海外も同様で、もはやデジタルカメラの使い勝手に近づいたスマートフォンが相次いで発売されています。今回は海外で販売中のカメラ性能に優れたスマートフォン3機種を紹介しましょう。

 

カメラメーカーとコラボ、大型センサーでコンデジクラスの性能

今回取り上げるのはシャオミ「Xiaomi 13 Ultra」、OPPO「Find X6 Pro」、vivo「X90 Pro+」の3台。中国スマホメーカーは「カメラメーカーコラボ」「大型センサー」「オールメインカメラ」「カメラ風デザイン」という4つの特徴を次々と発売しています。Xiaomi 13 Ultraはライカとコラボ、Find X6 Proはハッセルブラッド、X90 Pro+はカールツァイスレンズ搭載と、各社のハイエンドカメラフォンは日本でも発売してほしいと思えるほど高性能なカメラを搭載しているのです。なお日本ではライカがシャープと、カールツァイスはソニーと提携を行なっています。

↑OPPOのFind X6 Proはハッセルブラッドと提携している

 

3機種ともカメラのセンサーはソニーの「IMX989」を搭載。センサーサイズは1インチと大型で、AQUOS R8 Proと同等です。センサーが大きければ光を取り込める面積も大きく、高精細かつ暗いところでの撮影も得意とします。その反面、最短焦点距離が長くなってしまうという特性を持っていますが、3機種とも超広角カメラや望遠カメラのテレマクロで接近した近距離撮影をカバーしています。

 

オールメインカメラは、複数搭載するカメラすべてが高画質なことを意味します。一般的なスマートフォンはメインカメラは5000万画素など高画質ですが、超広角や望遠カメラは1300万画素など画質を落しています。これはコストを下げるためでしょう。しかし今回紹介する3機種はいずれも複数のカメラがすべて5000万画素クラス以上。つまりどの画角で撮影しても高画質な写真が撮影できるのです。

↑5000万画素カメラ4つを搭載するシャオミのXiaomi 13 Ultra

 

そして3機種に共通するのは本体の仕上げがカメラそのものなこと。iPhoneのようにカメラを背面の片側に寄せているのではなく、中央上部に円形のベースを設置して、その上に複数のカメラ・レンズを配置しています。AQUOS R8 Proよりもさらにカメラっぽく見えるデザインというわけです。

 

背面は本革の質感のようなビーガンレザーを採用し、落ち着いた色合いに仕上げアナログ感のあるカメラ風に仕上げているのです。本体にカバーをつけて使うのがもったいないと思えるような上質な質感で、持っているだけでいい写真が撮れそうな気分にもしてくれるのです。それでは3機種の特徴を見ていきましょう。

 

絞りの調整も可能、フィルターやグリップ装着可能な「Xiaomi 13 Ultra」

2022年5月にシャオミはライカとのコラボを電撃的に発表しました。シャオミの名前を聞くとコスパに優れた低価格モデルを得意とするメーカーと思うかもしれませんが、折りたたみスマートフォンなど最新技術を搭載したハイエンドモデルも多数出しています。2022年7月に1インチセンサー搭載のライカコラボモデル「Xiaomi 12S Ultra」を発売し、その後継機として登場したのが2023年4月発表のXiaomi 13 Ultraです。

↑Xiaomi 13 Ultra

 

Xiaomi 13 Ultraのカメラは広角が1インチ5000万画素 f/1.9、超広角が5000万画素 f/1.8、3.2倍(75mm)望遠が5000万画素 f/1.8、5倍(120mm)望遠が5000万画素 f/3.0です。4つのカメラすべてが5000万画素で、ポートレート撮影に向いた3.2倍と遠距離用の5倍と、望遠を2つ搭載しているのは贅沢な組み合わせでしょう。他に深度測定用カメラも搭載してます。

↑望遠カメラも2つ搭載している

 

ライカとコラボしたカメラはライカモードでの撮影も可能。AI処理による人工的な仕上げを抑え、アナログカメラ時代の淡い色合いの仕上げで撮影できます。またライカフィルターも搭載しており、特にモノクロはフィルムカメラの白黒フィルムを思わせる深みのある色を再現します。ポートレート撮影では自動的に3.2倍に切り替わり、手軽にボケを効かせた人物撮影も可能です。

↑Xiaomi 13 Ultraで撮影した夜景

 

本体のカラバリはブラック、ホワイト、オリーブグリーンの3色でどちらも革風仕上げ。なかでもオリーブグリーンはよりアナログ感を増しています。さらに別売のカメラキットには専用ケースが含まれ、AQUOS R8 Proのようにカメラ部分にはフィルター(67mm径)を装着できるほか、ワイヤレスシャッターも備わるグリップも取り付けることができます。カメラとして使うことも十分考えられた設計になっているのです。

↑3色のカラバリはどれも魅力

 

独自開発のイメージセンサー搭載「OPPO Find X6 Pro」

OPPOのフラッグシップモデルであるFindシリーズの最新機種が2023年3月に発表されたFind X6 Proです。OPPOとハッセルブラッドの関係は、元々は関連メーカーであるOnePlusが2021年3月に同社とカメラの提携を開始し、その後OPPOも上位モデルでのコラボをはじめました。なおハッセルブラッドは2016年にモトローラの合体式スマートフォン「moto Z」シリーズ向けとなるカメラモジュールを提供したことがあります。

↑OPPO Find X6 Pro

 

Find X6 Proは1インチ5000万画素 f/1.8の広角カメラに加え、5000万画素 f/2.2の超広角、5000万画素 f/2.6の2.8倍望遠という3つのカメラを搭載します。2023年3月の発売直後、スマートフォンのカメラ指標であるDXOMARKで堂々の1位に輝くなど、カメラ性能の高さは業界が認めるところです。

↑トリプルカメラ搭載、DXOMARKで登場時1位だった

 

OPPOは自社で各種チップの開発も行なっており、Find X6 Proには「MariSilicon X」を搭載しています。搭載しているクアルコムのチップセットに内蔵されたAI処理などを行うNPU(Neural network Processing Unit)を使わず、MariSilicon Xでさらに高速な処理を実行します。

 

これにより夜景モードの撮影では、多くのスマートフォンはシャッターを押してから保存まで数秒かかるのに対し、Find X6 Proは昼間の写真撮影同様、一瞬で保存が可能です。また暗い場所での動画撮影でもノイズの低いムービーの撮影が可能で、動画カメラとしての性能も優れています。

↑OPPO Find X6 Proで撮影した夜景

 

Find X6 Proはブラック、グリーン、ブラウンの3色のカラバリがありますが、ブラウンが革風仕上げになっています。背面はレンズ部分の中央を境に上半分がシルバー(ガラスコーティング)、下半分がビーガンレザー。アナログカメラに茶色の革ケースを取り付けたようなデザインは3機種の中で最もクラシカルなイメージです。カメラの円形ベース部分にはまるで交換レンズを取り付けるときの合わせのしるしとなる赤い小さな点が描かれているのも細かい演出です。

↑ブラウンとシルバーの組み合わせがクラシカル、カメラベース下部の赤い点にも注目

 

SNS映えする夜景が撮れる「vivo X90 Pro+」

vivoは日本にも参入しておらずあまり知られていないメーカーですが、カメラに関しては2020年12月にカールツァイスと提携を発表し、スマートフォンメーカーの中でも早い時期から老舗カメラメーカーのノウハウの採用を始めていました。2021年3月に「X60シリーズ」を発表、それ以降「X70シリーズ」「X80シリーズ」と半年ごとにカールツァイスレンズ搭載モデルを展開し、2022年11月に1インチセンサーを搭載した「X90 Pro」とX90 Pro+を発表しました。なお両者の違いは3カメラと4カメラ、120W充電速度と80W充電速度などで、本体デザインや基本性能はほぼ同等です。

↑vivo X90 Pro+

 

vivo X90 Pro+のカメラは広角1インチ5000万画素 f/1.8、超広角4800万画素 f/2.2、2倍望遠(50mm)5000万画素 f/2.4、3.5倍望遠(90mm)6400万画素 f/3.5。Xiaomi 13 Ultraより望遠倍率は低いものの、50mmレンズを搭載していることでカメラ同様より広い撮影シーンに対応できます。

 

ツァイスレンズでおなじみの「T*コーティング」により光の反射がレンズに写り込むことを抑えるため、逆光下などでも良好な撮影結果が得られます。さらにはツァイスの「名レンズ」4製品のボケをソフトウェアで再現。レンズ交換するように光学的なボケを切り替えて使用できます。

↑レンズにはT*コーティングを採用している

 

vivoのカメラ性能はDXOMARKでトップ5位に入っていないものの、夜間の撮影性能に定評があります。AI処理による明るく写る夜景は人によってはやりすぎと思えるほどですが、SNSで映える夜景を撮るならvivoのXシリーズ、という人も多いくらいです。また前モデルまでは超小型ジンバルを内蔵し手振れ補正も物理的に強化していました。X90シリーズではジンバルの代わりに新セパレートコントロール手ブレ防止を搭載、星空の撮影も手持ちで出来るといいます。

↑vivo X90 Pro+で撮影した夜景

 

カラバリはブラックとレッド。深みのあるレッドは落ち着きある色合いですが大きな存在感を示します。単調になりがちな背面デザインもシルバーのラインでカメラ部分を区切り、そのカメラにはツァイスの青いロゴがワンポイント入っています。一目でvivoのカメラフォンとわかる、そんなデザインを目指しているようです。

↑深みのあるレッドモデル(写真はvivo X90 Pro)

 

今後のスマホカメラの進化を先取り

3つの製品のカメラは現時点ではほぼ最高クラスと呼べるものであり、スマートフォンのカメラの進化もここで一段落ついたと言えるかもしれません。一方他社のスマートフォンの多くは前述したように高画質カメラは広角のみであり、望遠や超広角では暗所撮影性能が落ちるなどカメラ性能に不満を持つ人もいるでしょう。

 

また年々巨大化するカメラモジュールを背面の片側に寄せたデザインは重量バランスも悪く、ケースをつけてもデザインバランスはあまりいいものでもありません。3社のカメラフォンはこれからのスマートフォンの進化を先取りした製品と言えそうです。

↑3社のカメラフォンはスマホカメラの進化の姿

 

3モデルのうちシャオミの製品はグローバルで販売が予定されています。ただし日本への投入はシャープがライカモデルを出していることもあり、ライセンスの関係から期待はしにくいところです。OPPOとvivoは中国国内のみの販売ですが、海外メディアがレビューを行うなどカメラ性能はグローバルから注目を集めています。OPPOは日本に参入しており、以前はFindシリーズを販売していました。最高のカメラフォンをぜひ日本にも投入してほしいものです。

 

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9分半で満充電、価格破壊の折りたたみ式etc. 最新スマホの進化はどこまで進んだ?

毎年2月末にスペインで開催される「MWC Barcelona」は、スマートフォンメーカーにとって2023年の新作を披露する場にもなっています。各メーカーが気合を入れた2023年の新作の中にはスゴイ製品もたくさん見受けられました。それらをいくつか紹介しましょう。

 

背面がカラフルに光る! Unihertz「Luna」

スマートフォンの背面を透明なガラスで覆い、その内部に光るライトを搭載したスマートフォン「Luna」をUnihertzが発表しました。ストライプ状のLEDライトはそのデザインだけでも大きく目を惹きます。ライトの色は自由自在に変更できるので、赤、青、黄色や緑など、自分の好みに設定もできるそうです。でも似たようなスマートフォンはすでに販売されていますよね……そう、2022年7月に発表された「Nothing Phone (1)」を覚えているでしょうか。Lunaの見た目はNothing Phone (1)にソックリ。しかしNothing Phone (1)はライトが白色にしか発光しません。Lunaのほうがカラフルに光るのでより楽しそうです。

↑Unihertz Luna

 

ちなみにMWCのUnihertzブースにはNothingのCEO、カール・ペイ氏が訪問して自分のNothing Phone (1)とLunaを比べてみたとか。Lunaには実はホワイトライトだけのバージョンもあって、Nothing Phone (1)を正しくトレースしたモデルも出しているほど。Lunaはカメラも1億800万画素と3200万画素で、Nothing Phone (1)のデュアル5000万画素よりちょっとだけ高性能。しかし通信方式はLTEのみ、本体重量もかなり重くてたぶん300gくらいあります。果たしてこの「光るスマホ」、正式発売後はどれくらいの人気になるでしょうか?

↑正面から見ると普通のスマホで面白味は無い

 

手が届くお値段に? 折りたたみスマホの価格破壊! Tecno「Phantom V Fold」

折りたたみスマートフォンといえばサムスンの「Galaxy Z Fold4」が日本でも販売されていますが、価格は約25万円とその気になればノートPCも買えてしまうほど高価格です。しかしインドなどでスマートフォンを販売しているTecnoが発表した「Phantom V Fold」はGalaxyより10万円以上安い値段で登場します。早期割引価格だと13万円ちょっと、月々約1万円の1年払いで折りたたみスマートフォンが買えてしまうのです。

↑Tecno Phantom V Fold

 

本体を開くと7.85インチの小型タブレットとなり、閉じると6.42インチ、本体横幅72ミリのスリムな普通のスマートフォンになります。カメラは5000万画素を2つと1300万画素と高性能。弱点があるとすれば本体重量が299グラムとやや重めなこと。残念なことにインドでしか発売されないようなので、日本で入手するのは難しそうです。男女ともセルフィーが大好きなインド向けとあってフロントカメラも3200万画素と高画質な点も見逃せません。

↑閉じてしまえば普通のスマホにしか見えない

 

iPhoneやGalaxyよりスゴイカメラを搭載! Honor「Magic5 Pro」

スマートフォンのカメラの高性能化は、世の中から「コンデジ」をほぼ駆逐してしまいました。でもどのスマートフォンのカメラが一番きれいに写真を写せるのでしょう? その指標としてスマートフォンのカメラの評価をおこなっている「DxOmark」が、2023年3月時点で発売されているスマートフォンの中で最も優れたカメラを搭載していると判断したのがHonorの最新モデル「Magic5 Pro」です。

↑iPhoneよりカメラがスゴイHonor「Magic5 Pro」

 

ちょっと前までスマートフォンのカメラと言えばファーウェイの評価が高かったことを覚えていますか? Honorはファーウェイから分社化して誕生したメーカーなので、カメラ性能もファーウェイ譲りで優れています。Magic5 Proは5000万画素のカメラを3つも搭載し、最大100倍望遠にも対応。夜景も綺麗に撮影できます。DxOmarkの評価ではこのMagic5 Proはすべてのスマートフォンのなかで最高のカメラ性能をマークしており、文句なしに「世界最強カメラスマホ」の栄誉を手にしています。

↑どんなシーンでも美しい写真が撮れるMagic5 Proのカメラ

 

オシャレ感度の高い人に刺さりそうな縦折りスマホ! OPPO「Find N2 Flip」

折りたたみスマートフォンには縦にたたむモデルもあります。このスタイルのモデルはサムスンの「Galaxy Z Flip4」が有名ですが、OPPOからも同じ縦折り式の「Find N2 Flip」が登場しました。本体を開いた状態では6.8インチ画面の普通のスマートフォン。ところが画面の真ん中から折りたたんで使うことができるのです。このまま机の上におけば三脚いらずで写真が撮れますし、動画やSNSを見るのも楽にできます。

↑OPPO Find N2 Flip

 

そして完全に折りたためば手のひらにすっぽりと納まる小さな大きさになります。この状態でも外側には3.26インチの比較的大きな画面があるので、通知を受けたり、閉じたままカメラを起動して5000万画素のメインカメラで自撮りも可能。本体を開かなくてもある程度の操作ができてしまうのです。また紫色の本体もオシャレなイメージですよね(カラバリは他に黒があります)。

↑閉じたままでも使えちゃう欲張りな設計

 

スマホを水で強制的に冷やす水冷モデル! OnePlus「11 Concept」

スマートフォンでゲームをする人にとっての悩みは、食事をするのも忘れてゲームに没頭している最中に、スマートフォン本体の発熱によりゲームの動作が不安定になったり、スマートフォンそのものがシャットダウンしてしまうこと。ハイエンドゲームにその傾向は強く、本体が熱いまま使うとバッテリーの寿命も減りがちです。そこでOnePlusはスマートフォンを水で冷やせるコンセプトモデル「OnePlus 11 Concept」を発表しました。

↑OnePlus 11 Concept

 

スマートフォンの内部に細いパイプを張り巡らせ、さらに超小型サイズのポンプも埋め込むことで、水を循環させてスマートフォン本体を冷やします。背面には実際にパイプが張り巡らされている様が見え、水が流れる動きをLEDライトが表現してくれます。ハイパワーなPCゲームをする人ならPC本体を水で冷やすのは当たり前のことになっていますが、スマートフォンもついに水冷冷却する時代がやってきそうです。

↑背面中央の青いラインが水冷パイプの通っている場所。ライトで光る

 

9分台で満充電、“神”を超えた究極の充電速度! realme「GT3」

スマートフォンの充電速度は年々高速化が進んでいます。日本ではシャオミが「神ジューデン」と名付けた高速充電スマートフォン「Xiaomi 12T Pro」を販売していますが、realmeが発表した「GT3」の充電速度はその「神」を超える速度です。世界最速の240Wの充電に対応し、満充電に必要な時間はわずか9分半。もはやスマートフォンの充電は10分以内で終わらせることができるのです。

↑realme「GT3」

 

GT3の背面はカメラの横の部分が透明パーツになっており、その部分にある四角い枠状のライトを光らせることもできます。Unihertz LunaといいOnePlus 11 Conceptといい、今年のスマートフォンは光らせることも流行りなんでしょうか。GT3に専用充電器を接続すると、画面には「240W」と表示され、バッテリーがどんどん充電されていきます。いずれ250Wや300Wといった、「分充電」できてしまうスマホが登場するのも時間の問題かもしれません。

↑240W充電を試す。見る見るうちに充電されていく

 

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OPPOの折りたたみスマホ「Find N2 Flip」グローバル版スペックが判明?

OPPOの縦折りスマートフォン「Find N2 Flip」のグローバル版のスペックを、リークアカウントのSnoopyTechが伝えています。

↑OPPOより

 

Find N2 Flipは横折りスマホ「Find N2」と同時に、2022年12月に中国向けに発表されました。コンパクトな本体のFind N2 Flipは6.8インチ/120Hz駆動の折りたたみディスプレイを搭載し、プロセッサにはMediaTek(メディアテック)の「Dimensity 9000+」が採用されています。

 

SnoopyTechによれば、Find N2 FlipはMWC(モバイル・ワールド・コングレス)にあわせ、2月~3月上旬にグローバル販売されるとのこと。プロセッサには引き続きDimensity 9000+が採用され、8GB RAMと256GBのストレージを搭載すると伝えています。どうやら、新たに発表されたフラッグシッププロセッサの「Dimensity 9200+」は採用されないようです。

 

ディスプレイサイズは内部6.8インチ/外部3.26インチと中国向けモデルと変わらず、バッテリー容量は4300mAhで44Wの急速充電に対応。外部カメラは5000万画素メイン+800万画素ワイドで、内部カメラは3200万画素、OSにはAndroid 13を搭載しています。

 

サムスンに続き、横折りと縦折りの2種類の折りたたみスマートフォンを投入してきたOPPO。今後の日本投入の可能性を含め、同社の出方を見守りたいものです。

 

Source: SnoopyTech via 9to5Google

60分の充電で最長14日間駆動! 5分間の充電で24時間使える急速充電も搭載した「OPPO Band 2」

オウガ・ジャパン(OPPO)は、急速充電に対応した「OPPO Band 2(オッポ バンド ツー)」を、1月27日より順次販売開始。現在、予約を受け付けています。税込価格は8480円。

 

同製品は、犬の散歩など日常的な運動から、ランニングやウォーキングなどの基本的な運動をはじめ、100種類以上の運動に対応。消費カロリーや心拍数、ワークアウト時間を記録し、運動の習慣作りをサポートします。ランニング、ウォーキング、ローイング、エリプティカルの4種類の運動は自動で認識して記録を開始。運動を一時的にやめると記録も一時停止します。

 

13種類のランニングメニューから自分に合ったメニューを選択し、安全な心拍範囲でランニングのペースをサポート。ランニング終了後はランニング中の走行ペース、心拍数などのデータに基づきレポートを生成し、次回のランニングに向けたアドバイスを行います。

 

同製品にはOPPO独自開発のプロテニスモードも搭載。サーブ、フォアハンドトップスピン、フォアハンドスライス、バックハンドトップスピン、バックハンドスライスをそれぞれ認識し、打球数やスイングスピードを計測。活動時間、心拍、カロリー消費量も計測可能で、自身の打球の傾向や試合中のパフォーマンスについて知ることができます。

 

それぞれのライフスタイルを持つユーザーの睡眠時間に対応し、設定した就寝時間に合わせて、リマインド、各種睡眠状況のモニタリング、起床後のレポートまで、総合的にユーザーの睡眠状況をモニタリングし、睡眠状況の改善をサポート。

 

15分程度の仮眠であっても自動的にモニタリングを行い、血中酸素レベルやいびき音を検知して睡眠中の呼吸障害リスクを評価します。異常ないびき音を検出をした際は、録音を行います。

 

仕事中、散歩中や、スポーツ時でも、心拍に異常を検知した際にアラートで知らせることができ、心拍数の画面から簡単に測定できます。そのほか、常時ストレスレベルを測定し、変化を感知して記録、レポートする24時間ストレスモニターや呼吸トレーニング機能
などを備えています。

 

60分の充電で最長14日間連続で使用可能。急速充電にも対応しており、5分間の充電で24時間使用することができます。

 

本体重量は約20gで、ストラップを含めた場合は約33g。約1.57インチのディスプレイを搭載しています。

 

HeyTap Healthアプリから選べる文字盤は150種類以上。AIコーディネート2.0では、その日の服装やアイテムを撮影するとAIが文字盤を自動生成し、自分の好きなコーディネートに合わせて、文字盤もコーディネートします。ほかにも、好きな写真やアプリで作成したライトペイント文字盤など、様々な文字盤のなかから、自分だけの文字盤選びが楽しめます。

2022年のガジェット業界を振り返り! 来年見逃せない「ウワサ」と共に。

2022年ももう間もなく終わり! 今年のデジタル業界にもさまざまな新製品やサービスが登場しました。本記事ではグローバルで話題となったガジェット関連のトピックスと2023年以降の噂を、日々海外の最新ニュースに触れている筆者の視点で振り返ってみます。

 

本格化するGoogleの多デバイス展開

↑Googleより

 

2022年のデジタル業界で、最も多くの話題をさらったのはGoogleでしょう。同社は今年、初となるスマートウォッチ「Pixel Watch」を発表。さらに2023年には、久々となるタブレット「Pixel Tablet」の投入も予定しています。スマートフォンにくわえてスマートウォッチ、タブレットとラインナップを広める同社は、サムスンやAppleとシェアの取り合いをする準備を整えています。

 

さらに現時点では未発表ですが、Googleが2023年に折りたたみスマートフォン「Pixel Fold」を投入するという情報もあります。また、2025年には横折りスマホと縦折りスマホの2機種が登場するという噂も…。今後も、Googleのハードウェアビジネスには大いに注目する必要がありそうです。

 

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折りたたみスマホも着実に世代交代

↑サムスンより

 

今年は数多くの折りたたみスマートフォンが各社から登場しました。折りたたみスマホのカテゴリーを牽引するサムスンの「Galaxy Z Fold4」「Galaxy Z Flip4」だけでなく、モトローラシャオミOPPOからも新モデルがデビュー。どの製品もスペックが向上しただけでなく、ヒンジ構造やディスプレイ素材を進化させることで、折り目が目立たなくなるなど使い勝手が向上しています。

 

さらに2023年には、ファーウェイOnePlus、またGoogleから折りたたみスマートフォンが登場するという噂も。また、Appleが折りたたみタブレットを準備しているという情報もあります。近い将来、折りたたみスマートフォンはますます身近な存在となりそうです。

 

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MetaはVR市場を拡大できるか?

↑Metaより

 

今年、さまざまな分野で導入への試みが見られた「メタバース」。そんなメタバース業界を牽引するMetaから新たに投入されたのが、ハイエンド向けの「Meta Quest Pro」です。どちらかといえば開発者向けの製品ではありますが、より求めやすいオールインワンVRヘッドセット「PICO 4」も登場するなど、選択肢が増えるのはいいことです。

 

そして来年に向けて最も登場が期待されているのは、ソニーのPlayStation 5向けVRヘッドセット「PlayStation VR2」でしょう。こちらはゲーム機向けながら本格的なVR表示やコントローラーが付属するなど、かなり気合の入った出来になる模様。さらに、Metaから次期VRヘッドセット「Meta Quest 3」も登場予定です。また、もしAppleからもAR/VRヘッドセットが投入されれば、業界が盛り上がること間違いなしですが…はたして、どうなることやら。

 

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巻き返しなるか、Androidスマホのプロセッサー

 

↑クアルコムより

 

Androidスマートフォン業界を下支えする、クアルコムの「Snapdragon」シリーズ。今年はハイエンド向けとなる「Snapdragon 8+ Gen 1」から「Snapdragon 8 Gen 2」、ミドルレンジ向けの「Snapdragon 6 Gen 1」や「Snapdragon 782G」、そしてスマートウォッチ向けの「Snapdragon W5」など、多様なプロセッサーを投入。長らく放置されていたスマートウォッチ向けのプロセッサーを刷新されたので、Googleの「Wear OS」を搭載したスマートウォッチのさらなる新機種の投入に期待したいものです。

 

別の大きな流れとして、サムスンが独自プロセッサーの開発に乗り出したという情報も。Googleも「Pixel」スマートフォンに独自プロセッサー「Tensor」を採用していますし、今後はAndroidメーカーによるさらなるクアルコム離れが進むのかもしれません。

 

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衛星通信がさらに身近に

↑Appleより

 

2022年に何度も聞いた、「衛星通信」という言葉。ロシアによるウクライナへの侵攻でも、インフラが破壊された現地にてSpaceXの衛星インターネット「Starlink」が活躍しました。さらに、「iPhone 14」でも衛星通信による緊急通報が追加され、2023年には対象国が拡大される予定です。

 

さらに2023年には、サムスンのフラッグシップスマホ「Galaxy S23」にも衛星通信機能が搭載されるという噂も。また次期OS「Android 14」でも衛星通信が標準サポートされるという情報も伝えられており、来年はさらに多くの衛星通信対応スマートフォンが登場するのかもしれません。

 

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OPPOから縦横2機種の折りたたみスマホ「Find N2/Find N2 Flip」が同時登場

OPPOは2機種の折りたたみスマートフォン「Find N2」「Find N2 Flip」を中国向けに発表しました。

 

Find N2は横折りタイプのスマートフォンで、内部に7.1インチ/120Hz駆動の有機ELディスプレイを搭載しながら、コンパクトに持ち運ぶことが可能。外側には5.54インチ/120Hz駆動の有機ELディスプレイを搭載しています。プロセッサはSnapdragon 8+ Gen 1で、ベースモデルは12GB RAMと256GBのストレージを搭載。バッテリー容量は4,250mAhで、67Wの急速充電に対応しています。

↑OPPO

 

OPPOによれば、内部ディスプレイには第2世代のヒンジ「Flexion Hinge」を採用し、折り目を低減。また初代折りたたみスマートフォン「Find N」の本体重量の275gにたいして、Find N2は233gと大幅に軽量化されています。

↑OPPOより

 

縦折りタイプの「Find N2 Flip」は6.8インチ/120Hz駆動の内部ディスプレイと3.26インチの外部ディスプレイを搭載。こちらも、折り目の少ない折りたたみディスプレイ/ヒンジが採用されています。プロセッサはMediaTek Dimensity 9000+で、4,300mAhバッテリーを搭載し44Wの高速充電に対応しています。

 

Find N2の価格は7,999元(約16万円)、Find N2 Flipは5,999元(約12万円)にて、中国で販売されます。

 

Source: 9to5Google

空冷ファン、ゲームボタン、背面が光る…「ゲーミングスマホ」の進化が止まらない

高度なバトルゲームも快適にプレイできるゲーミングパソコンは、派手に点滅するライトや大型のファンを搭載するなど、一般的なパソコンには見られない外観が大きな特徴です。しかしゲーミングパソコンはゲーム用途だけではなく動画編集など映像を処理する能力にも優れており、ゲーマー以外にも利用者が広がっています。実はパソコンのこの進化と同じ動きがスマートフォンの世界にもやってきています。「ゲーミングスマートフォン」と総称されるゲームプレイに特化したスマートフォンは、各メーカーのフラッグシップモデルとは異なるラインの製品でありながらも、ハイパフォーマンスな性能と相まって人気を集めつつあります。

 

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スペック重視ならゲーミングスマホを選ぼう

ゲーミングスマートフォンの特徴はゲーミングパソコン同様、基本スペックがかなり高めです。最新のチップセット・CPUを搭載するのはもちろんのこと、メモリやストレージも大容量。たとえばメモリ搭載量が18GB、ストレージが1TBなど、普及型のパソコンを大きく凌駕する性能のモデルもあるほどです。スマートフォンのチップセットは半年おきにマイナーアップグレード、1年おきにメジャーアップデートをする関係から、ゲーミングスマートフォンもほぼ半年おきにモデルチェンジが行われています。

↑ゲーミングスマホの代表的なモデル、ASUSの「ROG Phone」シリーズ

 

しかしゲーミングスマートフォンの魅力はスペックだけではありません。外観もゲーミングパソコン同様、派手なライトやファンが回転するなど目立つものが多いのです。最近のゲーミングスマートフォンは本体を冷やすための空冷ファンを外付けできるものも多く、ポータブルゲーム機には見られない合体ギミックが楽しめるものも増えています。日本でも販売中のASUS「ROG Phone 6 Pro」のクーラー「AeroActive Cooler 6」はゲームボタンも備えた本格的なもの。装着した姿はもはやスマートフォンには見えないでしょう。

↑背面にAeroActive Cooler 6を取り付けたROG Phone 6 Pro

 

ゲーミングスマートフォンにとって冷却機能はCPUやメモリ、バッテリー性能と並んで重要な性能となります。空気で強制的に冷やす機構としては、日本でもゲーミングスマートフォンを展開しているNubiaのREDMAGICシリーズが本体に空冷ファンを内蔵。しかも背面を透明にしてファンの部分はRGBカラーで光るLEDライトでライトアップ。背面の写真を見ると、何やらカラフルに光っている部分がありますね。ここにファンが入っています。

↑NubiaのREDMAGIC 7。背面の七色に光る部分に注目

 

スマートフォンの背面にくるくる回るファンが入っているなんて、普通のスマートフォンでは考えられません。なにせファンのための空気の取り入れ口と排出口が必要になりますから、防水機能が無くなってしまうわけです。しかしゲーミングスマートフォンはゲームを快適にプレイすることが求められます。防水性能を犠牲にしてでも本体を冷やす性能が重要視されるわけです。

↑超小型の回転ファンが入っている。スマホの内部に扇風機を当てて冷やしているようなものだ

 

iPhoneにも対応、外付けファンで本体を冷やせ

ASUSのROG Phone 6 Proも海外では派生モデルとして「ROG Phone 6D Ultimate」が登場。先ほどの写真にある外付けの空冷ファンを取り付けできますが、ファンを回すとスマートフォンの本体側の空気取り入れ孔が開き、そこから直接スマートフォン内部に空気を送り込みます。これも防水機能など完全に無視した「極限まで冷やせるスマホ」を目指した機能と言えるでしょう。ファンのON/OFFに応じてスマホ背面の小さな孔が閉じたり開いたりするさまを見るのも面白いものです。

↑スマホの中に直接冷気を送り込むROG Phone 6D Ultimate

 

スマートフォンを冷やすだなんてマニアックな話が続きますが、Nubiaの外付け空冷ファンはデュアルファン仕上げで2つのファンが回転します。なお、これらのファンはスマートフォンとの接触面にはペルチェ素子を採用。接地面を10度以下に冷やして冷却効果を高めています。しかしこんな製品が出てくるとは、そのうちファンが3つ、あるいは4つといった巨大な外付けファンが登場するのも時間の問題でしょう。

↑冷却効果を高めるデュアルファンクーラー

 

なおiPhoneでも高度なゲームをプレイすると本体がかなり加熱しますが、ゲーミングスマートフォンの一部の空冷クーラーはiPhoneへ装着できるものもあります。またiPhone 12以降のMagSafeに対応した製品もあり、マグネットで手軽に貼り付けできる製品もあります。ただしファンを回すために別途USBケーブルは必要です。日本でも手に入る製品としてはBlack Sharkが「Magnetic Cooler」を販売しています。

↑iPhoneが凍るまで冷えそうなイメージ。Black Sharkの「Magnetic Cooler」

 

ゲームパッドを合体させればゲーム機以上の操作性

ゲーミングスマートフォンというからにはゲームの操作性も重要になります。ほとんどのゲーミングスマートフォンは本体を横向きに持つことを考えた設計になっており、側面の両端にはタッチ式や機械式のゲームボタンを備えています。画面タッチだけではなく、本体を握って左右の人差し指で高速な動作をコントロールできるのです。

↑本体側面にゲーム専用ボタンを備えるBlack Shark 4 Pro

 

また本体左右に取り付けるゲーム用パッドを用意しているモデルも多くあります。サイズはかなり大きくなるものの、高速動作が可能なハイスペックなゲーミングスマートフォンでゲームをするなら必須のアクセサリと言えるでしょう。

↑ROG Phone 6にゲームパッドを取り付けてみた

 

この横向きスタイルで使う設計をつきつめたゲーミングスマートフォンがレノボの「Legion」シリーズです。初代と2世代目のモデルは本体の側面からポップアップ式のフロントカメラが飛び出します。つまり横向きに持ってゲームをプレイしながら、自分の顔を写してライブ配信も行うことができるというわけです。こんな位置にフロントカメラを搭載したスマートフォンは後にも先にもレノボしか出していません。

↑レノボの「Legion 2 Pro」。フロントカメラが側面から飛び出す

 

このように普通のスマートフォンとは異なる外観やデザイン、特徴を持ったゲーミングスマートフォン。各メーカーがどんなシリーズを出しているかまとめておきます。

 

・シャオミ:Redmi Kシリーズ
・Black Shark:Black Sharkシリーズ
・OPPO:Kシリーズ
・vivo:iQOOシリーズ
・realme:GT Neoシリーズ
・Nubia:REDMAGICシリーズ
・ASUS:ROG Phoneシリーズ
・レノボ:Legionシリーズ

 

このうち日本ではROG Phone、Black Shark、REDMAGICが発売されています。どのゲーミングスマートフォンも期待を裏切らないパフォーマンスを提供してくれるでしょう。この各社の中でASUSはゲーミングパソコン「ROG」とスマートフォンを両方展開しており、どちらもメジャーな存在になっています。ROG Phone 6 Proは背面に小型ディスプレイを搭載してゲーム状態やロゴを表示できるなど、あらゆるスマートフォンの中でも唯一無二の機能も搭載しています。ゲーミングスマートフォンは価格ではなくパフォーマンスで選びたい製品だけに、もしも興味がわいたら価格ではなく性能をじっくり見比べることをお勧めします。

↑ROG Phone 6 Proは背面に小型ディスプレイを搭載している

 

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海外で急増する「折りたたみスマホ」、日本にないもの一気見せ!

サムスンの「Galaxy Z Fold4」「Galaxy Z Flip4」は画面を二つに折りたたむことのできる折りたたみスマートフォンという新しいジャンルの製品です。開くと7.6インチ画面の小型タブレットになるGalaxy Fold4、閉じると手のひらに収まるコンパクトサイズになるGalaxy Z Flip4とどちらも魅力的な製品ですが、価格が高めなことや折りたたみモデルの選択肢が少ないことから、まだ知名度はあまり高くありません。

↑サムスンの最新折りたたみスマホ「Galaxy Z Fold4」と「Galaxy Z Flip4」

 

ところが海外に目を向けると、すでに折りたたみスマートフォンは多くのメーカーから製品が出てきています。世界のスマートフォンのシェア上位メーカーのうち、アップル以外のメーカーはすべてラインナップの最上位モデルに折りたたみスマートフォンを加えているのです。それではどんな製品が出ているのか、特徴的な製品を紹介しましょう。参考に2022年11月時点での現地価格も記載します。なお折りたたみスマートフォンには横側に開く小型タブレットスタイルと、縦に開くスマートフォンスタイルの2種類があります。まずは横折式のモデルをいくつかピックアップしました。

 

折りたたみ方式も様々、大画面から小型サイズまで魅力的な横折り式モデル

1.シャオミ「Xiaomi MIX Fold 2」

日本でも格安スマートフォンを次々と出して存在感を高めつつあるシャオミも折りたたみスマートフォンを出しています。Xiaomi MIX Fold 2は角をシャープに仕上げた全体的にスクエア感の強いボディーが特徴で、画面サイズは開くと8.02インチ、閉じると6.56インチ。閉じたときの画面サイズは折りたたみスマートフォンの中で最大であり、閉じたときもスマートフォンとして使いやすい画面サイズです。本体サイズは開くと161.1×144.7×5.4mmで最薄サイズ。閉じると161.1×73.9×11.2mm、重量は262gになります。

↑シャオミの「Xiaomi MIX Fold 2」

 

カメラにも大きな特徴があり、老舗のカメラメーカーであるライカとコラボした5000万画素カメラを搭載しています。ライカならではのフィルム時代を思わせる味のある写真を撮ることができるというわけです。カメラは他に1300万画素の超広角、800万画素の2倍望遠を搭載。チップセットにSnapdragon 8+ Gen 1を搭載しており、価格は8999元(約12万2000円)です。

↑ライカ監修のカメラを搭載

 

2.ファーウェイ「Mate Xs 2」

日本でのスマートフォン新製品の投入が停滞しているファーウェイですが、海外では現在も年間数モデルの新機種を投入しています。ファーウェイはサムスンと共に2019年から折りたたみスマートフォンを手掛けており、これまで数機種を販売してきました。最新モデルのMate Xs 2は他メーカーのモデルとは異なり、横に折りたたむタイプですが、画面は表示面を表にした状態で折りたたむ「山折り式」を採用しています。画面サイズは7.8インチ、本体サイズは開いたときが156.5×139.3×5.4mm、閉じたときが156.5×75.5×11.1mm、重量は255g。シャオミのXiaomi MIX Fold 2と並んで最薄モデルとなります。

↑ファーウェイの「Mate Xs 2」

 

カメラはシャオミ同様に5000万画素カメラを搭載。超広角1300万画素、光学3倍800万画素というトリプル仕上げ。なお以前ファーウェイはライカと協業していましたがライカはシャオミとのコラボに切り替えており、ファーウェイのこちらのモデルのカメラからはライカの名前が消えています。とはいえ「スマホのカメラと言えばファーウェイ」と誰もが認める実績をそのまま引き継いでおり、カメラも十分な性能を持っています。チップセットはSnapdragon 888を搭載、通信方式は4Gのみに対応し、価格は9999元(約20万2000円)となっています。

↑他社にはない画面を外にして折る構造

 

3.OPPO「Find N」

日本ではRenoシリーズを中心にしているOPPOも折りたたみスマートフォンを海外で販売しています。Find Nは折りたたみモデルながら本体の形状はやや小ぶり。横折り式ながら閉じたときはコンパクトな大きさで持ち運べるのが魅力になっています。画面サイズは開いたときが7.1インチ、閉じると5.49インチ。閉じたときの画面の縦横比は18:9で一般的なスマートフォンと変わらず、違和感なく使うことができます。サイズは開いたときが132.6×140.2×8.0mm、閉じると132.6×73×15.9mmで、厚みはあるものの閉じたときの大きさも他社品と比べると小型です。重量は275g。

↑横折りスタイルでコンパクトサイズのOPPO「Find N」

 

小型ながらもカメラは5000万画素+1600万画素+1300万画素光学2倍望遠と手を抜かない設計。発売が2021年12月と他社の最新モデルよりやや早いこともあり、チップセットはSnapdargon 888を搭載するなど若干性能が劣りますが、それでもハイエンドモデルであることには変わりありません。また開いたときの画面の形状も横が長く縦が短いため、タブレット画面としても使いやすくできているわけです。価格は6989元(約14万1000)です。

↑タブレット同様、開くと横手方向を長くしたデザイン

 

カメラを強化したハイスペックモデルも登場

4.HONOR「Magic V」

HONOR(オナー)は元々ファーウェイのスマートフォンのサブブランドでしたが、現在は独立したメーカーになっています。ファーウェイ時代からの高品質なスマートフォン設計を引き継いでおり、HONORの製品はカメラ性能にも優れています。そのHONORの折りたたみスマートフォンMagic Vは、折りたたみスマートフォンの中でも最強のカメラスペックを誇ります。画面サイズは開くと7.9インチ、閉じると6.45インチ。本体サイズは開いたときが160.4×141.1×6.7mm、閉じたときが160.4×72.7×14.3mmです。重量は288g。

↑ファーウェイから独立したHONORの「Magic V」

 

カメラは5000万画素の広角、5000万画素の超広角、5000万画素のスペクトル測定と3つの5000万画素カメラを搭載。さらにフロントカメラも4200万画素と超高解像度のものを外画面、内画面のどちらにも搭載。5つのカメラの総画素数は2億3400万画素にも達します。カメラ性能を重視しても購入できるモデルと言えるでしょう。チップセットはSnapdragon 8 Gen 1、価格は9999元(約20万2000円)です。

↑折りたたみスマホとして最強のカメラを搭載する

 

5.vivo「X Fold+」

vivoは日本に一切絡んでいない謎のスマートフォンメーカーと思われるかもしれません。しかし世界のスマートフォン出荷台数の上位に入る大手メーカーです。vivoは2022年4月に初の折りたたみX Foldを発売し、わずか5か月後の9月にチップセットを乗せ換えたマイナーチェンジモデルX Fold+を投入しました。画面サイズは閉じたときが8.03インチでこれは折りたたみスマートフォンの中で最大サイズ。閉じると6.53インチです。本体サイズは開くと162×144.9×6.3mm、閉じると162×74.5×14.6mm。重量は311gあります。

↑開くと最大画面サイズのvivo「X Fold+」

 

vivoもスマートフォンのカメラ性能には定評があり、ソニーのXperiaシリーズと同様にレンズメーカーのツアイスと提携したレンズを搭載しています。X Fold+のカメラは5000万画素+4800万画素超広角+1200万画素2倍望遠+800万画素5倍望遠。望遠を近距離、遠景と2つ搭載。デジタルで最大60倍の望遠撮影も可能です。チップセットはSnapdragon 8+ Gen 1。価格は9999元(約20万2000円)。

↑HONOR Magic Vにも負けないカメラ性能

 

縦折り式はスタイル重視

続いて縦に折りたたむコンパクトモデルを紹介します。同じ折りたたみスマートフォンと言っても、縦折り式のモデルは開けば一般的なスマートフォンと大きさは変わりませんから、小さく持ち運べることや、たたんだときの外パネルの色を活かして身の回りのアクセサリのように使えることで、女性を中心に人気になっています。

 

1.ファーウェイ「Pocket S」

製品名にポケットとついていることからわかるように、縦折り式スマートフォンはたためばポケットにもすっぽりと入ってしまいます。ファーウェイが2022年11月に出したPocket Sは5988元(約12万1000円)と比較的買いやすい価格であり、パステル系の色も含めた5つのカラバリでファッション性を大きくアピールしています。開いたときの画面サイズは6.9インチ、本体サイズは開くと170×75.5×7.2mmですが、閉じると87.3×75.5×15.2mmと本当に小さくなります。

↑ファッショナブルな折りたたみモデル、ファーウェイ「Pocket S」

 

2.モトローラ「razr 2022」

モトローラは日本でも折りたたみスマートフォンを出していましたが、最新モデルrazr 2022は本体デザインを大きく変え、より使いやすさを追求した2022年モデル。最大の特徴は閉じたときもスマートフォンとしてある程度操作できるように大型の外画面を搭載していること。2.7インチ画面を上蓋に搭載することでカメラのプレビューやメッセージを読むなど閉じたままでも簡単な操作を行えます。開いたときの画面サイズは6.7インチ、本体サイズは開くと167.0×79.8×7.6mm、閉じると86.5×79.8×17mmで重量は200g。価格は5999元(約12万1000円)です。

↑モトローラはデザインを一新した「razr 2022」が登場

 

折りたたみスマホはどこで買える? 日本への投入はある?

今回紹介した折りたたみスマートフォンは価格を見るといずれも人民元になっています。つまりこれらのモデルはすべて中国国内で販売されているのです。それでは中国以外では購入できないのでしょうか? 現時点ではファーウェイがアジアやヨーロッパの一部の国で製品を販売していますが、グーグルサービスが搭載されていないというデメリットもあります。またモトローラは中国以外への販売も今後行うと見られており、他にはHONORが次の折りたたみモデルからはグローバル展開すると明言。

 

シャオミやOPPOなど日本でもある程度知名度が高まっているメーカーは、ぜひ日本に折りたたみスマートフォンを出してほしいところです。価格が高価なことや折りたたみディスプレイの修理体制などを考えるとまだ投入するタイミングではないと考えているのかもしれません。しかしiPhoneの最上位モデルが20万円を越えているだけに、高価な製品でも性能や仕上げが優れていれば日本の消費者も興味を示す可能性は大いにあります。日本で実績のあるモトローラにはぜひrazr 2022の投入を期待したいものです。

スマホ・タブレット・ウェアラブルがお得になるクーポン配布! 楽天ポイントも最大15倍に……OPPOの楽天市場店ブラックフライデーセール

オウガ・ジャパン(OPPO)は、11月22日20時~11月27日1時59分の間、「OPPO公式楽天市場店」で、対象アイテムがお得になるブラックフライデーセールを開催します。

 

同セールでは、全アイテムを対象に最大1200円オフのクーポンを配布するほか、OPPO Watch Freeが4980円オフ、対象スマートフォンが1000円オフとなるクーポンを配布します。また、期間中は最大15倍の楽天ポイントを付与します。

 

さらに、スマートフォン、タブレット、ウェアラブルを購入すると、OPPOオリジナルミニエコバッグをプレゼントします。

コナン、セーラームーン、鉄腕アトムのスマホ!? 中国で広がる日本アニメの「コラボスマホ」

有名アニメなどのキャラクターとコラボしたスマートフォンはこれまで日本でもいくつか登場しています。ちょっと古いですがジョジョスマホ「JOJO L-02K」や、さらに古くなるとドラクエスマホ「SH-01F DRAGON QUEST」などが販売されました。しかし最近はあまりこの手のコラボ製品は出てきていません。日本のスマートフォンの売り方はまだまだキャリア売りが主流のため、「キャラクタースマホ」をメーカーが自由に販売しにくいのもその一因でしょう。

 

ところが海外では日本のアニメとコラボしたスマートフォンが今も続々と登場しています。特に中国では年に数機種が発売されています。中国と聞くと著作権を無視した違法なものと思われるかもしれませんが、大手メーカーがしっかりと版権を取って大々的に販売しているのです。日本のアニメは中国でもMZ世代を中心に人気であり、キャラクタースマートフォンは発売されるやすぐに完売するほどです。

 

こんなスマホのパッケージは見たことがない!

しかもその出来栄えは「キャラクターをスマホの背面に印刷した」なんてレベルではありません。たとえばこのスマートフォンの「箱」を見てください。普通はスマートフォンを買うと小さな箱に入っていますよね。ところがこちらは大きな段ボール箱がお店から出てきて、その中からこんなものが現われるのです。

↑巨大なマンションの模型、これはそう、日本人の多くが知っているアレだ

 

これはOPPOが2021年7月に発売した名探偵コナンのコラボモデル「OPPO Reno6 Pro+ 5G 名探偵コナン限定版」。名探偵コナンに出てくる毛利小五郎探偵事務所そのものがスマートフォンのパッケージになっているのです。屋根を開けると中にはおせち料理のお重箱が重なっているような構造になっており、スマートフォン本体の箱とアクセサリが入った箱、続いてアクセサリの箱も出てきます。アクセサリはコナンを知っている人なら「なるほどな」と思えるデザインのものばかり。

↑コナンに出てくる小道具が様々なアクセサリとなって付属してくる

 

そしてスマートフォン本体には背面に江戸川コナンと毛利蘭のイラストが入っているのですが、このスマートフォンに中国語で「真実はいつもひとつ」と語りかけると背面の色が変わるという機能まで搭載。マニアが喜びそうな作り込みがされています。

↑「真実はいつもひとつ」と語りかけると背面の色が変わる

 

ここまで凝った製品を出すとは中国メーカーもなかなかのものですよね。しかしメーカーに力があるだけではなく、中国はメーカーが自由にスマートフォンを開発し販売できる環境にあります。つまり通信キャリアの都合に合わせて新製品を投入する必要がありません。もちろん開発した製品が売れ残ればメーカーだけの責任になります。しかし各メーカーの「中の人」には確実にマニアがおり、確実に売れるモデルを出すために人気の日本のキャラクターモデルを出しているわけです。中国メーカーのスマートフォン新製品発表会を取材しても、メーカー側で対応してくれるスタッフはほぼ20代の若い人たち。日本のアニメを見て育った社員が多くいます。

↑ストラップにもこだわり。マニアな社員がいなければここまでやらないだろう

 

Z世代の「中の人」が開発する日本のアニメキャラのスマホ

名探偵コナンスマートフォンはOPPOのキャラクターモデルの中でも行くところまで行ってしまったと思えるほどの製品でした。ここまで箱が大きいと輸送も大変ですよね。こんな製品を出せたのは、その前にも凝ったマニアックなコラボモデルを出したからできたのでした。OPPOの目立ったコラボスマートフォンとして有名なのは2019年の「OPPO Reno Ace GUNDAM Limited Edition」。そう、ガンダムとのコラボモデルです。このモデルは2019年がガンダム放送開始40周年ということを記念して発売されました。日本ではなく中国のガンダムファン向けというのが面白いところですね。白、赤、青のトリコロールカラーを纏い、モビルスーツのデザインはRX-78-2を忠実に再現しています。

↑OPPOがガンダム40周年を祝って投入したガンダムスマホ

 

この「ガンダムスマホ」は好評版でそれに気をよくしたOPPOは2020年に今度はエヴァンゲリオンとコラボした「OPPO Ace2 EVA Limited Edition」を発売。そのパッケージは誰もが「まさか?」と思わせるもの。エヴァンゲリオンに出てくる円筒状のエントリープラグをそのままスマートフォンのパッケージにしてしまいました。

↑ここまでくるとOPPOの本気度合いがマジなレベルであることがわかる

 

もはやスマートフォン本体だけではなくパッケージも含めたすべてが製品の世界観を表しており、マニア心を大きくくすぐる製品になっていると言えます。版権を取るだけでもかなり大変だと思いますが、メーカー側の熱心な働きかけが日本側を動かしたのでしょう。また中国メーカーの社内も意思疎通が早く、このような製品を迅速に出せるのかもしれません。しかしここまで完成度が高ければ日本で出しても売れそうな気がしますね。

 

セーラームーンも中国では大人気

OPPOほどパッケージにこだわらなくとも、付属のアクセサリでキャラクターの世界観を明確にアピールしたスマートフォンも過去には出ていました。「自撮りスマホ」としてアジアで人気だったMeituが2017年に発売した「M8 セーラームーン限定版」です。パッケージはピンク色でセーラームーンのシルエットがゴールドで入っています。これを見るだけでもわくわくできる仕上げです。

↑Meitu M8 セーラームーン限定版のパッケージ

 

パッケージを開けて出てくるのはピンク色のM8。背面は同様にシルエット入りです。付属の透明カバーをつけてもハートのエンブレム状の飾りはそのシルエットを隠しません。カバーも含めてしっかりとデザインを設計しているというわけです。

↑セーラームーンファンにはたまらない。これを作ったのは中国のスマホメーカーなのだ

 

さらに自撮りスマホらしく自撮り棒が付属するのですが、これが「スパイラルハートムーンロッド」そのものなのです。セーラームーンがいざという時に取り出すこのスティックを握りながら自撮りができる、これはもうセーラームーンファンにとって至福のひとときでしょう。ここまで凝ったアクセサリが出てきたのは、おそらくこのM8 セーラームーン限定版が最初だと思います。

↑この自撮り棒だけでも欲しいと思う人はいるかも(後に別売された)

 

実はMeituは以前からハローキティやドラえもんとコラボしたスマートフォンを出していましたが、パッケージや本体や壁紙にキャラクターを配置する程度のものでした。自撮りスマートフォンメーカーであったMeituは「次は自撮り棒を付属させたモデルを出したい」と考え、最適な自撮り棒とキャラクターの組み合わせとしてセーラームーンとのコラボを実現させたのでしょう。もちろん社内にセーラームーンファンがいたことは想像に難くありません。

↑Meituは次々と日本のキャラクターを採用。セーラームーンは2モデル出している

 

Meituはその後も「セーラームーンスマホ第二弾」や「ドラゴンボールZ」「カードキャプターさくら」「ちびまる子ちゃん」など次々と日本のコラボモデルを投入。しかしスマートフォンメーカーとしての体力が続かずシャオミに買収されてしまい、歴史に終止符を打ちます。ただしMeituは元々美顔アプリ「BeautyPlus」を開発していた企業であり、今でもアプリメーカーとして残っています。

↑MeituのドラゴンボールZスマホ

 

こんなアニメキャラもスマホになった

キャラクタースマートフォンに熱心だったのはこの2社だけではありません。たとえばシャオミは2018年に「Mi 6X 初音ミクモデル」を投入。初音ミクと言えば2013年にドコモから「Xperia feat.HATSUNE MIKU SO-04E」が発売になりましたが、それから5年後にシャオミからも同じキャラクターのモデルが出てきたわけです。シャオミは2021年にブルース・リーのコラボモデルなども出しており、2022年5月には鉄腕アトムをモチーフにした「Redmi Note 11T Astro Boy Edition」を発売。まさか鉄腕アトムまでも中国でスマートフォンになるだなんて、日本のアニメは古い作品も人気なのです。

↑鉄腕アトムまでスマホ化された

 

日本のキャラクター以外でも各メーカーは様々なコラボを行っています。ZTE傘下のNubiaはゲーミングスマートフォンでトランスフォーマーとコラボ。一方OPPOから分離したRealmeは無印良品などのデザイナー、深澤直人氏コラボ製品を出して「おしゃれなスマホメーカー」を演出しています。しかし2022年5月にナルトとコラボした「Realme GT Neo 3 Naruto Edition」を発売するなど、やはり日本のキャラクターにも注目しているようです。Realmeは日本でスマートウォッチやモバイルバッテリーなどIoT製品を出していますが、まだあまり知られた存在になっていません。「ナルトスマホ」などを出せば一気に知名度が上がると思いますがどうでしょうか。

↑日本で出せばRealmeの知名度も広がりそうだ

 

日本に参入する中国メーカーの数もここ数年でかなり増えました。コスパに優れた製品が目立ちますが、実は日本人の知らない間に海外でキャラクタースマートフォンを次々と出しているのです。もしかすると海外から逆輸入の形で日本人のよく知っているキャラクターのスマートフォンがそのうち出てくるかもしれません。日本での販売に期待したいものですね。

 

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バッテリー容量5000mAh! OPPO独自の急速充電技術も搭載「OPPO A77」

オウガ・ジャパン(OPPO)は、「OPPO A77(オッポ エーナナナナ)」を、10月6日より順次販売を開始します。税込価格は2万4800円。カラーバリエーションはブルーとブラックの2種類です。

 

同製品は、「OPPO A シリーズ」の最新機種で、容量5000mAhのバッテリーを採用しています。OPPO独自の急速充電技術「33W SUPERVOOC」を搭載し、30分で約50%までの充電、約5分の充電で3時間の連続通話が可能です。夜間過充電防止機能も搭載しており、AIがユーザーの夜間の充電習慣を分析して、段階的に充電の電流電圧を調整。夜間の過充電によるバッテリーへのダメージを軽減できるので、夜間に充電する習慣のあるユーザーにもおすすめです。

 

CPUにMediaTek HelioG35を搭載。ストレージは128GBで、外部メモリも対応可能。RAMは最大4GBまで拡張可能で、最大8GBのRAMとしても使用できます(ストレージの空き容量を十分確保している場合、その一部を使用してRAMを拡張できます。ROMの一部を使用するので、応答速度はRAMの速度と異なります)。

 

薄さ約8mm、重さ約187gの薄型軽量デザインを採用。OPPO独自の背面加工「OPPO Glow」を採用。指紋や汚れがつきにくい、サラサラとした質感です。

 

解像度1612×720の約6.5インチディスプレイを採用。ブルーライトを抑えて目の疲れを防ぐなど、目にやさしいアイケア機能も搭載しています。ステレオスピーカーはDirac3.0にも対応し、音声の中にあるノイズを低減することで低音の音質を向上させています。

 

5000万画素の広角カメラと200万画素の深度カメラを搭載し、夜景モードでは、最適化された低照度撮影技術で光源の少ない暗い場所でも鮮やかな写真が簡単に撮影可能。800万画素のインカメラは通常モードに加え、ポートレートモード、AIビューティー機能に対応しています。

OPPO初のタブレットはお手頃価格! 「OPPO Pad Air」3万7800円

オウガ・ジャパン(OPPO)は、初のタブレット端末「OPPO Pad Air(オッポ パッド エアー)」を、9月30日より順次販売を開始します。税込価格は3万7800円。

 

同製品は、OPPOが日本市場で初めて発売するタブレット端末。薄さ約6.9mm、重さ約440gと、薄型軽量デザインが特徴です。

 

 

アルミニウム合金の背面パネルには、OPPO独自の背面加工技術「OPPO Glow(オッポ グロウ)」を採用。汚れや指紋がつきにくく、繊細な輝きと、つい触れたくなるサラサラとした高い質感を演出しています。

 

 

画面サイズは約10.3インチ、解像度は2000×1200の2Kディスプレイを採用。左右対称4か所に配置されたスピーカー、クアッドステレオスピーカーに加えて、映画館などでも採用される立体音響方式Dolby Atmosにも対応します。

 

 

バッテリー容量は7100mAhで、連続動画視聴時間は最大で約12時間、連続音楽再生時間は最大で約83時間、充電を行わずに様々なコンテンツを楽しむことができます。18Wの急速充電技術も搭載し、短時間での充電が可能です。

 

OPPOの折りたたみスマホは「Find N Fold/Flip」の2モデルに?

中国OPPOが折りたたみスマートフォン「Find N Fold」「Find N Flip」を開発しているとの情報を、海外テックサイトのPricebabaが報じています。

↑OPPOより

 

2022年にはブランド初の折りたたみスマートフォン「Find N」を投入した、OPPO。同スマートフォンは横長なアスペクト比のディスプレイを採用したことで、動画視聴などに適したデバイスとなっています。また先月には、OPPOが2機種の次期折りたたみスマートフォンを開発しているとの情報も伝えられました。

 

今回報じられたFind N FoldはFind Nと同じ横折りタイプ、Find N Flipは縦折りタイプになるとされています。ちょうど、韓国サムスンの折りたたみスマートフォン「Galaxy Z Fold4」「Galaxy Z Flip4」と同じ命名ルールのようです。

 

Find N Fold/Flipは、プロセッサーに最新の「Snapdragon 8+ Gen 1」を搭載するとのこと。また両スマートフォンがEUIPO(欧州連合知的財産権庁)に登録されていることから、Find Nのように中国だけでなく、グローバルにローンチされる可能性も指摘されています。

 

現時点では、横折りと縦折りの2タイプの折りたたみスマートフォンを販売しているのは、サムスンだけです。もし今回の報道が正しければ、OPPOはサムスンと同様に多様な折りたたみスマートフォンで、シェア獲得を目指そうとしているのかもしれません。

 

Source: Pricebaba via 9to5Google

時代は“パカパカ”に回帰? OPPOが2種類の折りたたみスマホを開発中との噂

中国OPPO初の折りたたみスマートフォン「OPPO Find N 5G」が発売されてから数か月が経ちました。そんな折、同社が新たな2種類の折りたたみスマホ開発に取り組んでおり、年内に発売予定との噂が伝えられています。

↑OPPO Find N

 

有名リーカーのDigital Chat Station氏によると、1つはサムスンのGalaxy Z Flip 3に似たクラムシェル(縦折り)型であり、開発コード名は「Dragonfly(トンボ)」。新たなヒンジ構造と120Hzリフレッシュレート画面を備えており、デバイス全体の厚みを減らすことが優先事項だそうです。

 

もう1つは本のような横折り型で、Oppo Find Nの後継モデル「Find N2」とのこと。こちらも120Hzディスプレイを備えており、現行モデルよりも薄くて軽くすることを目指していると述べられています。

 

これら折りたたみスマホ以外にも、OPPOは今年後半に一連の高性能フラッグシップ・スマートフォンをリリースすると噂されており、QualcommのSnapdragonやMediaTek Dimensityプロセッサを採用するそうです。それ以上の詳細は語られていませんが、おそらくFindシリーズとRenoシリーズの後継機になると思われます

 

先日、OPPOの子会社であるOnePlusも折りたたみスマホを2023年に投入するとの噂話のほか、サムスンも約10万円台の折りたたみスマホを開発中との報道もありました。高価な印象のあった折りたたみスマホも、今後は価格競争が激しくなり、しだいに普及していくのかもしれません。

 

Source:IThome
via:MSPoweruser

生活スタイルに寄り添う「睡眠モニタリング」搭載! 「OPPO Watch Free」12月10日発売

OPPOは、睡眠モニタリングなどの様々な健康管理機能を備えた「OPPO Watch Free(オッポ ウォッチ フリー)」を、12月10日に販売開始。Amazon、OPPO公式楽天市場店、OPPO公式PayPayモール店にて、現在予約を受け付けています。税込価格は9980円です。

 

同製品の製品コンセプトは「眠りがわかる、自分がかわる。」。多くの人が抱える睡眠問題をはじめ、規則正しい生活をサポートするために開発されました。カラーバリエーションはシックなブラックと、柔らかな色合いのバニラの2色。

 

睡眠モニタリング機能は、専用の健康管理アプリ「HeyTap Health」と接続することで、就寝前・睡眠中・起床後の3段階で睡眠をサポート。就寝前は設定された時間に通知をするだけでなく、夜遅くなった場合には就寝を促すリマインダーの設定もできます。睡眠中は心拍数、レム睡眠をモニタリングするほか、いびきモニタリングとリアルタイム血中酸素レベル測定機能を搭載。起床後は、睡眠やいびきの状態を詳細にレポートします。

 

ランニング、ヨガ、サイクリングなど、ベーシックなスポーツモードを含む、100種類以上のワークアウトに対応し、運動量と身体の状態を記録。ランニング、ウォーキング、ローイングマシン、エリプティカルの4種類は自動認識し、リマインドすることで運動を見逃さず、ログの取り忘れも防ぎます。5気圧防水性能も備えており、水泳や水深の浅いウォータースポーツ時にも利用できます。また、OPPO Watch Freeのガイダンスに従って簡単なストレッチが行える「5分間ストレッチ」機能も搭載しています。

 

座りすぎ防止、水分補給などをリマインド。音楽コントロール機能は、スマートフォンを取り出さなくても手元で音楽の操作ができます。ペアリングしているスマートフォンにメッセージ通知や着信があった際には通知を確認でき、メッセージの内容や発信者もわかります。複数のメッセージも送信者が同じ場合は、スレッドで確認ができます。

 

ストラップは特殊な凹凸のあるデザインで通気性を確保した、レザーのような質感です。ディスプレイは約1.64インチと大型で、前機種と比較しても約276%大きくなっており、最大108文字の表示が可能。有機ELによる色鮮やかな表示で、視認性にも優れています。文字盤は40種類以上用意されており、お気に入りの写真を文字盤に設定したり、ライトペイント機能で自分だけの文字盤をデザインすることも可能です。文字盤はAIコーディネート機能を搭載し、スマートフォンでその日の服装を撮影すると、AIが文字盤のパターンを自動生成します。

 

重量は約33g。約75分でフル充電ができ、最長14日間使用可能。わずか5分の充電で1日中使えます。

 

Amazon、OPPO公式楽天市場店、OPPO公式PayPayモール店では、12月9日23時59分までの予約販売期間中、最大20%オフ(7984円)で購入可能です。

ユーザーの声から防水防塵に! お値段3万円台の5Gスマホ「OPPO A55s 5G」

OPPOは、5G対応の最新スマートフォン「OPPO A55s 5G(オッポ エーゴーゴーエス ファイブジー) 」を11月26日より販売開始。現在、予約を受け付けています。実売価格は税込3万3800円。

 

同製品は薄さ約8.2mm、重さ約178g。持ちやすさを重視し、横幅を約74.7mmに抑え、片手でも画面の端に指が届きやすいように設計されています。背面は指紋のつきにくいマットな質感で、本体のカラーバリエーションはブラックとグリーンの2色を用意。約6.5インチのフルHD+の液晶ディスプレイは、90Hzのリフレッシュレート。

 

ユーザーの要望を受け、Aシリーズ初となるIP68防水防塵規格に対応しています。4000mAhの大容量バッテリーを搭載し、約450時間の待ち受けが可能。バッテリー残量が5%になった場合でも、超省エネモードを使用すれば、1.5時間のテキストチャットが可能です。

 

様々なシーンに対応する豊富なカメラ機能を搭載し、ウルトラナイトモードや、ポートレートモード、AIシーン強化など、OPPOの先進的イメージング技術を駆使したAIアルゴリズムによって、動画も写真も夜景・逆光・手ブレに強く、人物の年齢や特徴に応じて自然に美しく補正したり、風景写真に最適な色合いを自動調整します。

 

Android 11をベースに便利な機能を追加したColorOSは、Androidの機能や、アプリ、Google PlayストアなどのGoogleサービスもそのまま利用可能。データ移行で写真や連絡先のデータも簡単に移行できます。OPPO独自のジェスチャー機能「アイコンプルダウンジェスチャー」は、画面の端を上にスライドすると、アプリが手元に集まり、片手で操作する時に便利です。3本指で画面を上からなぞると素早くスクリーンショットが撮れます。画像内の文字を翻訳することもできます。内部メモリは、RAM4GB、ROM64GBを搭載。最大1TBのmicroSDXCにも対応しており、写真や動画をたくさん保存できます。別売りの有線イヤホンを使えば、FMラジオも聴けます。チップセットは、ミドルクラスのCPUを上回るベンチマークスコアを記録した、Qualcomm Snapdragon 480 5Gを搭載しています。

iPhoneユーザーもフル機能が使える! 進化したOPPOの完全ワイヤレス「Enco Free2」徹底レビュー

スマホメーカーのOPPOが、完全ワイヤレスイヤホンの新モデル「Enco Free2」を発売しました。アクティブノイズキャンセリング搭載で、実売価格は1万3980円。昨年発売された「OPPO Enco W51」は、1万5800円(発売当時)ながら音質が良くて驚いたのですが、新モデルはさらに性能を向上させつつより手ごろな価格になったようです。

 

OPPOのイヤホンは、やはりOPPOのスマホと一緒に使うのがベストなのか? それとも、iPhoneなど他社のスマホでも同じように使えるのか? Enco Free2を、筆者が普段から使っている「OPPO Find X3 Pro」と「iPhone 11 Pro」とペアリングさせて使ってみました。

 

ANC機能搭載で最大30時間の音楽再生が可能

Enco Free2はカナル型で、耳に差し込む楕円形から短いバー(軸)が伸びたスティックタイプ。片耳が4.4gで、装着感は軽やか。3サイズのイヤーピースが付属しています。

↑カナル型でベーシックな形状。カラバリは、このホワイトのほかにブラックもある

 

↑サイズ感はアップルのAirPods Pro(左)に近い

 

イヤホンの外側をタップしてスキップ、一時停止などの操作ができ、なぞれば音量調整もできます。このタッチ操作を自分が使いやすいようにカスタマイズできることも特徴。

↑イヤホンのスティック部分をタップしたり、なぞったりして操作できる

 

ノイズキャンセリング(ANC)は、フィードフォワード方式とフィードバック方式を組み合わせたハイブリッド型。前モデルのEnco W51は最大35dBのキャンセリング性能を有していましたが、Enco Free2は最大42dBに向上しています。さらに、ユーザーの耳の形状やイヤーピースの装着状況を検知して、キャンセリング効果を最適化する機能も追加されました。もちろん、イヤホンを着けたまま周囲の音を聴ける外音取り込み機能にも対応しています。

↑装着したところ。装着状況を検知してノイズキャンセリングの効果を調整する機能も備えています

 

充電ケースは、楕円形のためか、やや大きく見えますが、手のひらに収まるサイズ感。イヤホン単体で最大6.5時間(ANCオンなら4時間)、充電ケース使用で最大30時間(ANCオンなら20時間)の音楽再生が可能です。

↑充電ケースは38.8gという軽さ

 

↑底面にUSB Type-Cポートを備えています

 

OPPOのスマホとの相性は抜群!

まずは、OPPO Find X3 Proとペアリングさせて、「YouTube Music」を聴いてみました。OPPOのスマホとは「Quick Pairing」が可能。充電ケースを開けて、スマホの画面に表示される「接続」をタップするだけで、接続は完了。次回以降も、Bluetooth画面でのオン・オフ操作をすることなく、自動で接続できました。

↑OPPOのスマホとは、充電ケースの蓋を開けるだけで接続する

 

なお、イヤホンの設定にも専用アプリをインストールする必要はなく、Bluetooth画面から行えます。これはOPPOのスマホだけの利点です。

↑OPPOのスマホならBluetoothの設定画面からイヤホンの詳細設定が可能

 

デフォルトの設定でJ-POPや洋楽、クラシックなどを聴いてみると、音質は雑味がなく、低音も高音もバランスよく響く印象。今回は、北欧のハイエンドスピーカーブランド・Dynaudioとコラボして音質をチューニングしたそうなので、その効果が現れているのかもしれません。ノイズキャンリングの効果も明確に実感できました。

 

とはいえ、最近のワイヤレスイヤホンは総じて音質が向上しています。正直なところ、Enco Free2の音質が他者に比べて「圧倒的に良い」とか「コスパがすごい」というほどではありません。音質面には十分満足できる、といったところでしょうか。

 

自分に最適な音質を作れる機能は試してみる価値あり!

Enco Free2の優位性は、音質や操作性を細かくカスタマイズできることにあります。まず、便利に思ったのが、イヤホンのフィットテスト。これはイヤホンを正しく装着できているか? イヤピースのサイズは適正か? を確認できる機能です。

 

イヤホンには最初からMサイズのイヤーピースが取り付けられていて、筆者はそれで “ちょうどいい” と感じていました。しかし、このテストを試してみると、両耳ともに「普通」と診断されてしまったので、イヤーピースをLサイズに交換すると「良好」になりました。実際、「良好」になると、雑音が入りにくくなるためか、音の明瞭感が増した気がします。

↑自分ではMサイズで問題ないと感じていたが、テストの結果は「普通」。イヤーチップをLに交換すると「良好」になった。SかMか? あるいはMかLか? と迷った場合は、このテストを試したほうがいいだろう

 

自分の耳のサイズって測ることがないので、よくわからないですよね? 筆者と同じように、Mサイズで違和感がなくても、実はSサイズやLサイズのほうがよりフィットするという人がいるかもしれません。Enco Free2を買われた方は、ぜひ最初にテストをしてみてください。

 

音の聞こえ方をテストして、音質を自分に最適化することもできます。静かな場所で、イヤホンから出力される様々な音が聞こえるか否かをテストするもので、左耳、右耳の順に行い、3分ほどかかります。テスト後に、最適な音質が提案され、その音質を選択することができます。

 

どのような音が提案されるのかは人によって異なるでしょうが、筆者の場合、最適化された音のほうがボーカルの輪郭がはっきりした印象を受けました。年齢が進むと聞こえなく音があるって聞きますよね? そういったことも最適化に関係していると思われます。

↑各帯域の音の聴こえ方をチェックして音質を最適化することもできる

 

設定からイヤホンのタッチ操作を変更することも可能。初期設定では、シンプルタップには何も割り当てられておらず、ダブルタップでスキップ、トリプルタップで音声アシスタントが起動できる設定になっていますが、これらを自分が使いやすいようにカスタマイズ可能。左右のイヤホンに異なる操作を割り当てることもできますし、長押しやバーをなぞる操作も変更できます。

 

ワイヤレスイヤホンのタッチ操作は、メーカーごとに異なり、同じメーカーでも機種によって異なることも多く、新しいイヤホンを使うたびに迷う人もいると思いますが、このカスタマイズ機能のおかげで、自分が慣れているタッチ操作に設定することができます。

 

iPhoneでもすべての機能を利用可能

次に、iPhone 11 Proとペアリングさせて、「Apple Music」を聴いてみました。iPhoneとのペアリングは、一般的なBluetoothデバイスの接続と同様。充電ケースのボタンを押して、iPhoneの「Bluetooth」でペアリングを実行します。音質は、OPPOのスマホで聴いた場合と同様、バランスのよい音質で聴けて、ボリュームを大きめにしても、音が割れたり、歪むこともなかったです。

↑iPhoneでの使い勝手はどうなのかチェックしてみました

 

Enco Free2のアドバンテージであるカスタマイズ機能は「HeyMelody」アプリで行えます。そのアプリを使って、イヤホンのフィットテストも、自分に最適化した音質の設定も、タッチ操作のカスタマイズもすべて行えました。

↑「HeyMelody」アプリを使えば、iPhponeでもOPPOのスマホと同様にカスタマイズが可能

 

昨年、Enco W51を試した際には、iPhoneやOPPO以外のAndroidスマホでは、タッチ操作のカスタマイズができないなどの制約があったと記憶しています。しかし、Enco Free2では、どのメーカーのスマホを使っても「HeyMelody」アプリをインストールすればフル機能を利用できるようです。

 

OPPOのスマホをお使いの方はもちろん、iPhoneユーザーにもオススメできる性能に進化した「Enco Free2」は、あらゆるユーザーに試してみてほしい良コスパなワイヤレスイヤホンといえそうです。

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

快適な装着感を実現したOPPOの低価格完全ワイヤレスイヤホン「OPPO Enco Buds」

OPPOは8月23日、完全ワイヤレスイヤホン「OPPO Enco Buds」の予約を開始しました。発売は8月27日で、希望小売価格は4480円(税込)です。

 

OPPO Enco Budsは、誰でも気軽に快適な使い心地を体験できるように作ったとするモデル。

 

 

イヤホン本体は、前モデル「OPPO Enco W11」からコンパクトになったうえに、人間工学に基づいて設計され、ユーザーの耳にフィットするデザインを実現しています。片耳約4gという軽さと、3種類のシリコン製イヤーピースによって、着けていることを忘れてしまうほど快適で、長時間使用しても疲れにくいとのこと。

 

 

音質においては、8mmのダイナミック型ドライバーを搭載。これに加えて、コーデックはAACに対応しており、重厚感ある低音域から伸びのある高音域まで歪みの少ない、豊かなサウンドを実現したといいます。

 

このほか、通話用のノイズキャンセリングや、IP54の防塵・防水性能、スマホアプリ「HeyMelody」でカスタマイズできるタッチコントロールなどを搭載しています。

 

バッテリーは約6時間の連続再生が可能で、充電ケースと併用すると最大約24時間使用できます。

使う人に合わせてノイキャンや音質を調整、OPPOの完全ワイヤレスイヤホン「OPPO Enco Free2」

OPPOは8月23日、完全ワイヤレスイヤホン「OPPO Enco Free2」の予約を開始しました。発売は8月27日で、希望小売価格は1万3980円(税込)です。

 

OPPO Enco Free2は、心地のいい装着感やシンプルな操作性に加え、ユーザーに合わせた最適な聴こえ方と高音質を両立させた、最上級のオーディオ体験を追求したとうたうモデル。

 

ノイズキャンセリングは、業界トップクラスの性能を実現したといいます。ユーザーの耳の構造やイヤーピースの装着状態を検知し、最適なノイズキャンセリング効果を自動で調整するうえに、最新の3コアチップによる、最大42dBのノイズキャンセリング機能を搭載。これにより、仕事で集中したいときや、音楽や映画、ゲームに没入したいときに周辺の雑音を大幅に軽減するとのこと。

 

また、独自のサウンドイコライザーテクノロジーを採用。簡単な聴力テストを実施して、ユーザーの耳の感度に基づいた音質の最適化を図ります。これに加えて、「クラシック」「ダイナミックバス」「人の声を強調」「クリア」などの設定が可能で、音楽のジャンルに合わせるだけではなく、さまざまなニーズに合わせた音質の調整を行なえます。なお、サウンドイコライザーテクノロジーは、OPPO製スマホであればBluetoothの設定画面から、ほかのスマホであればスマホアプリ「HeyMelody」から調整できます。

 

 

音質面では、10mmダイナミックドライバーを搭載するうえに、デンマークのハイエンドHi-Fiスピーカーブランド「DYNAUDIO」と共同で音作りを実施。バランスのよい重低音や、歪みのない繊細な音域表現を実現し、臨場感あふれるボーカルや、帯域における各楽器の音色をクリアに再現しているそうです。また、高音域はしなやかに伸びるため、ボーカルの特長を存分に生かした音色を楽しめるとのこと。

 

このほか、HeyMelodyでカスタマイズできるタッチ操作や、通話用のノイズキャンセリング、外音取り込み、IP54の防塵・防水機能を搭載しています。

 

バッテリーは約6.5時間の連続再生が可能で、充電ケースと併用すれば最大約30時間使えます。このほか、本体重量は約4.4gです。

カメラとディスプレイが自慢の「AQUOS R6」と「OPPO Find X3 Pro」を比較、個性がまるで違う

筆者は今年の夏、2台のフラッグシップスマホを購入。シャープ製の「AQUOS R6」とOPPO製の「OPPO Find X3 Pro」です。

 

AQUOS R6はライカが監修したカメラを搭載するモデルとして注目を集め、ドコモ(税込11万5632円)とソフトバンク(税込13万3920円)から発売。

 

一方のOPPO Find X3 Proは、ディスプレイとカメラ性能の高さが話題となったモデルで、au版(税込12万2095円)とSIMフリー版(税込11万8000円)が販売されています。

 

↑左がOPPO Find X3 Pro、右がAQUOS R6。筆者はドコモ版のAQUOS R6とSIMフリー版のOPPO Find X3 Proを購入しました

 

↑OPPO Find X3 Pro(左)は顕微鏡カメラを含む4眼カメラを搭載。AQUOS R6(右)のカメラは単眼で、カメラには1インチの画像センサーを搭載

 

【両モデルの外観をチェック】※画像をタップすると閲覧できます。一部SNSからは表示できません。

 

どちらも高価格ですが、カメラ性能の高さやフラッグシップモデルにふさわしい優れた基本性能を備えており、選び切れずに両モデルを買ったという次第です。そこで、せっかくなので両モデルを使い比べてみました。

 

AQUOS R6 OPPO Find X3 Pro
ディスプレイ 約6.6インチ Pro IGZO OLED(2730×1260ドット) 約6.7インチ AMOLED(3216×1440ドット)
リフレッシュレート 最大240Hz 最大120Hz
アウトカメラ 約2020万画素/F値1.9 広角(約5000万画素/F値1.8)+超広角(約5000万画素/F値2.2)+望遠(約1300万画素/F値2.4)+顕微鏡(約300万画素/F値3.0)
インカメラ 約1260万画素/F値2.3 約3200万画素/F値2.4
SoC Snapdragon 888 Snapdragon 888
メモリー/ストレージ 12GB/128GB 12GB/256GB
外部ストレージ microSD(最大1TB) ×
バッテリー 5000mAh 4500mAh
eSIM × ○(SIMフリー版のみ)
FeliCa(おサイフケータイ) ×
防水/防塵 IPX5・IPX8/IP6X IPX8/IP6X
サイズ/重量 約162×74×9.5mm/約207g 約163.6×74.0×8.26mm/約193g
OS Android 11 ColorOS 11 based on Android 11

 

【本体デザイン】サイズ感は同等、高級感ではOPPO Find X3 Proに軍配

まずは外観からチェックしていきましょう。AQUOS R6とOPPO Find X3 Proはサイズ・重さともに近いので、ホールド感に大きな差はありません。また、どちらもディスプレイの左右に曲面処理が施されているほか、ベゼルは細く仕上がっています。

 

↑本体サイズは同等で、手にしたときに感じる厚みや重さにも差は感じられません。なお、パンチホール型のインカメラの搭載位置は異なりますが、使い勝手には影響しませんでした

 

操作ボタンは、AQUOS R6は右側面に音量キー、アシスタントキー、電源キーを搭載。アシスタントキーは「Google アシスタント」を起動する初期設定になっていますが、AQUOSに搭載されている人工知能「エモパー」のほか、ドコモ版ではユーザーに合わせた情報を提示してくれる「my daiz」を設定することも可能です。

 

一方のOPPO Find X3 Proは、左側面に音量キー、右側面に電源キーを搭載し、アシスタントキーはありません。

 

↑AQUOS R6の右側面。上から音量キー、アシスタントキー、電源キーを搭載

 

↑OPPO Find X3 Proは左側面には音量キーを、右側面には電源キーを搭載

 

また、AQUOS R6は3.5mm穴のイヤホンジャックを備えていますが、OPPO Find X3 Proにはなく、USB Type-Cポートが音声出力を兼ねています。これにともない、OPPO Find X3 Proには、USB Type-C端子のイヤホンが同梱されています。

 

↑AQUOS R6の底面にはイヤホンジャックとUSB Type-Cポートを搭載。SIMスロットは本体上部に備えています

 

↑OPPO Find X3 Proの底面にはUSB Type-CポートとSIMスロットを搭載。SIMフリー版は、SIMスロットに2枚のnano SIMを装着できます

 

なお、AQUOS R6はmicroSDカードを搭載してストレージを拡張できるうえに、FeliCa(おサイフケータイ)に対応しています。一方のOPPO Find X3 ProはSIMフリー版だと、デュアルSIMでeSIMに対応。使いたい機能によって、どちらのモデルを選ぶか変わってくるでしょう。

 

↑AQUOS R6はFeliCaを搭載し、おサイフケータイを利用可能

 

↑OPPO Find X3 ProのSIMフリー版はeSIMに対応し、物理SIMと組み合わせて、DSDV(デュアルSIMデュアルVoLTE)で利用可能

 

背面はどちらもカメラを主張するデザインに仕上がっています。AQUOS R6は高性能カメラの存在感をアピールするように、中央上部にカメラを配置。かなり出っ張っていますが、それゆえにレンズに指が当たる心配はなさそうです。

 

OPPO Find X3 Proは4眼カメラのあたりが緩やかに隆起するユニークなデザインになっています。なお、OPPO Find X3 Proにはスマホケースが同梱されていて、これを取り付けるとカメラ部の盛り上がりは目立たなくなります。

 

↑左がAQUOS R6で、右がOPPO Find X3 Pro。カメラ部のデザインが大きく異なります

 

↑OPPO Find X3 Proに同梱のケース。これに収めるとカメラ部の出っ張りが気にならなくなります

 

カラバリはAQUOS R6が「ブラック」と「ホワイト」で、どちらも光沢仕上げ。OPPO Find X3 Proは鏡面仕上げの「グロスブラック」と磨りガラスのような手触りの「ホワイト」から選べます(au版はグロスブラックのみ)。質感としては、AQUOS R6はベーシックな印象で、OPPO Find X3 Proは従来のスマホとは一味違う新しさがあります。個人的には、OPPO Find X3 Proの方が高級感を感じることができました。

 

↑AQUOS R6のカラバリ

 

↑OPPO Find X3 Proのカラバリ

 

【ディスプレイ】明るさはOPPO Find X3 Pro、指紋センサーはAQUOS R6が上

両モデルのディスプレイはどちらも有機ELで、画面サイズはAQUOS R6が約6.6インチ、OPPO Find X3 Proが約6.7インチとほぼ互角。そして、それぞれのブランドにおいて “最高画質” のディスプレイを搭載していることをアピールしています。

 

実際に使い比べた印象は、AQUOS R6よりもOPPO Find X3 Proのほうが明るく鮮やかな色で表示されるように感じました。撮影した写真や動画を見るのに適しているのはOPPO Find X3 Proでしょう。ただ、Webページを見ているときには自動調整をオンにしていると眩しく感じられ、明るさを下げることもありました。

 

↑明るさを最大限にして比較。左がOPPO Find X3 Pro、右がAQUOS R6です。OPPO Find X3 Proのほうが明るく表示されました

 

↑Google フォトにアップしたデジカメ撮影の写真を表示。やはりOPPO Find X3 Proのほうが明るいです

 

スマホのディスプレイの仕様が詳細に公開されることは少ないですが、両モデルはセールスポイントでもあるため、詳しく見ることができます。

 

・AQUOS R6

解像度:2730×1260ドット

色彩階調:10億色

最大輝度:2000nit

コントラスト比:2000万:1

リフレッシュレート:最大240Hz

 

・OPPO Find X3 Pro

解像度:3216×1440ドット

色彩表示:10億色

最大輝度:1300nit(通常時は800nit)

コントラスト比:500万:1(ダイナミックコントラスト比は1200万:1)

リフレッシュレート:最大120Hz

 

解像度はOPPO Find X3 Proに軍配が上がりますが、輝度とコントラスト比はAQUOS R6のほうが高く、コンテンツに適した画質調整に優位性があると考えられます。とはいえ、両モデルともに画質調整機能は充実しているので、どちらも満足できる画質に設定できるはずです。また、どちらも10ビット(約10億7000万色)の色深度表示に対応し、グラデーションも美しく表示できます。

 

リフレッシュレートは、AQUOS R6が最大240Hz、OPPO Find X3 Proが最大120GHzと差があります。ただし、AQUOS R6は、1秒間に120回更新されるフレームの間に黒いフレームを挿入することで最大240Hzを実現した仕様。つまり、実際の240Hzと120Hzほどの大きな差はないと考えたほうがよいでしょう。

 

↑AQUOS R6は自動でコンテンツを認識して、最適なリフレッシュレートが設定される仕組み。高リフレッシュレートで利用したいアプリを手動でオンにすることも可能です

 

↑OPPO Find X3 Proは、リフレッシュレートの最大速度を選択できます

 

また、どちらもディスプレイ内に指紋センサーを搭載。特にAQUOS R6は、米クアルコムが開発した最新の「3D超音波指紋センサー」をいち早く搭載しています。このセンサーの指紋認識エリアは広いため、指を1回当てるだけで登録可能です。さらに、2本の指で同時に認証して、セキュリティを高めることもできます。指紋センサーの性能としてはAQUOS R6の方が高いと言えます。

 

ただ、OPPO Find X3 Proもスピーディーにロックを解除できるため、素早く使えるという点で差はありません。

 

↑AQUOS R6の指紋センサーは認識エリアが広く、登録も認証もスピーディー。2本指の認証によるセキュリティ性の高さも魅力です

 

↑OPPO Find X3 Proも画面内に指紋センサーを搭載。登録の際は、何度も指を当てる必要があります

 

【カメラ】ナチュラルなAQUOS R6、色鮮やかなOPPO Find X3 Pro

両モデルの大きな差分となるのはカメラです。

 

ライカ監修のAQUOS R6のカメラは、スマホとしては最大の1インチ画像センサーを搭載。有効画素数は約2020万画素と、最近のフラッグシップモデルとしては控えめですが、その分、1画素あたりの面積が大きくなります。つまり、光を多く集めやすく、より高精細な写真撮影を可能にした設計と言えます。

 

一方のOPPO Find X3 Proは、広角+超広角+望遠+顕微鏡の4眼構成。一般的にはメインとなる広角カメラの性能を重視して、超広角カメラはスペックを抑えることが多いのですが、OPPO Find X3 Proは、広角・超広角ともに約5000万画素で、どちらもメインと呼べるスペックを備えています。また、望遠は光学2倍で、画質劣化が気にならないハイブリッドズームは5倍まで。さらに、唯一無二の顕微鏡カメラも備えています。

 

構成の違うカメラでどのような差が出るのか、両モデルで撮った写真を比べてみましょう。両モデルともAIによる被写体・シーン認識機能を備えていますが、まずはAIオフで撮影しました。

 

↑AQUOS R6の超広角(0.7×)で撮影

 

↑AQUOS R6の広角(1×)で撮影

 

↑AQUOS R6の2倍ズームで撮影。デジタルズームですが画質の劣化は気になりません

 

↑OPPO Find X3 Proの超広角(0.6×)で撮影

 

↑OPPO Find X3 Proの広角(1×)で撮影

 

↑OPPO Find X3 Proの光学2倍ズームで撮影

 

↑OPPO Find X3 Proのハイブリッド5倍ズームで撮影

 

AQUOS R6は単眼ながら、画角を3段階に切り替えて撮影できるほか、同じ画像サイズで記録できます。撮影写真は明るくナチュラルな色で写るのが印象的です。

 

一方、OPPO Find X3 Proの広角と超広角は、AIをオフにしても、実際に見えるよりも鮮やかな色で写ります。ただ、望遠ではやや色味を抑えた写真になりました。

 

続いて、夜景モードを撮り比べてみました。

 

↑AQUOS R6の「ナイト」モードで撮影

 

↑OPPO Find X3 Proの「夜景」モードで撮影

 

どちらも、「うわっ!」と驚くほどキレイに撮れましたが、色調には差が出ました。AQUOS R6はナチュラルで暖かみのある色合いの写真になり、OPPO Find X3 Proは色彩が強く、ドラマティックな印象です。

 

続いて、料理をAIのオン・オフで撮り比べ。

 

↑AQUOS R6でAIをオフにして撮影

 

↑AQUOS R6でAIをオンにして撮影

 

↑OPPO Find X3 ProでAIをオフにして撮影

 

↑OPPO Find X3 ProでAIをオンにして撮影

 

AQUOS R6は、AIをオンにすると、暖色系が一気に強くなり、かなり鮮やかに見えます。

 

AIオフでも鮮やかに写る傾向があるOPPO Find X3 Proは、AIをオンにすると、グッと明るくなった印象で、“映える” 写真になりました。

 

↑OPPO Find X3 Proには「10ビットカラー」で撮影して、10ビット表示に対応するディスプレイで楽しめるという機能も。ただし、10ビットカラーで撮った画像は、汎用性の高いJPEGではなく、HEIF形式で保存されます

 

さらに、OPPO Find X3 Proに搭載されている顕微鏡カメラにも触れてみましょう。このカメラは30倍または60倍で撮影でき、布や紙、食材など、身近にあるものを撮影すると、肉眼では見えない表情を写せます。使ってみるとシンプルに楽しいです。また、5種類の特殊効果を使って、万華鏡を覗いたかのような模様を写すことも可能。オリジナルのデザイン素材として活用できそうです。

 

↑OPPO Find X3 Proの顕微鏡カメラでは、肉眼では見えない繊維の細部まで写せます

 

↑顕微鏡カメラでの撮影時に特殊効果を使うと、さまざまな模様を作れます

 

続いて動画もチェック。両モデルともに最大で4K(60fps)で撮影可能ですが、初期設定の1080p(30fps)で撮り比べてみたところ、静止画と同様に、AQUOS R6のほうがナチュラルで、OPPO Find X3 Proのほうが明るく鮮やかな色で撮れました。

 

なお、AQUOS R6には、ビデオ撮影時にAIがシャッターチャンスを認識して、自動で静止画も記録される「AIライブシャッター」という機能が搭載。ペットを撮影する際などに便利です。

 

↑AIライブシャッターはフルHDビデオの撮影時に有効。AIが被写体の向きや構図を認識して、自動でフルHD画質の静止画が撮影される仕組みです

 

【処理性能】パフォーマンスが互角だが、誤タッチや発熱でAQUOS R6がやや不利

最後に処理性能やバッテリーの違いを比較してみましょう。

 

性能の決め手となるSoC(チップセット)は、両モデルともに現行機種向けでは最高峰のSnapdragon 888を採用しています。また、メモリーも両モデルともに12GBと、カタログスペックは非常に近いです。

 

実際、どちらもタッチレスポンスは軽快で、アプリの起動・切り替えもスピーディーに行えます。

 

処理速度を比較するアプリ「Geekbench 5」でベンチマークを比べた結果、AQUOS R6のほうが若干高いスコアを記録しました。ただ、体感としての差はありません。

 

↑「Geekbench 5」でAQUOS R6のベンチマークを測定した結果。現行機種でトップクラスのスコアをマークしました

 

↑OPPO Find X3 Proも、AQUOS R6よりも若干低いものの、高スコアを記録

 

ただし、AQUOS R6には、使っていて気になることが2つあります。まず、画面縁に指が当たると誤作動しやすいこと。軽く指先が触れるだけで画面が切り替わったり、画面端に手や指が触れているとそれを認識して、画面のほかの部分をタッチしても反応しないということが起きたりします。レスポンスがいい、と言えばそれまでですが、慣れないのであれば市販のケースを使って解消したほうがいいでしょう。

 

もう一つは、長時間使っていると端末が熱くなること。特に動画撮影時には熱が高くなり、一時的にカメラを起動できなくなることもありました。

 

続いて、バッテリー容量はAQUOS R6が5000mAhであるのに対して、OPPO Find X3 Proは4500mAh。実際の電池持ちを比較するために、フル充電時に「Netflix」の映画を2時間再生してみると、AQUOS R6はバッテリーが約13%減り、OPPO Find X3 Proは約15%減った結果になりました。

 

ただし、通常の使い方ではOPPO Find X3 Proのほうが電池の減りが少なく感じられました。

 

↑AQUOS R6をフル充電してから、2時間の映画を再生。電池残量は87%で、さらに約14時間使用できる見込みが表示されました

 

↑OPPO Find X3 Proで2時間映画を再生した後の電池残量は85%。そこからさらに1日と13時間以上使える見込みが表示されました

 

スマホを使う楽しさはOPPO Find X3 Proが勝る

AQUOS R6とOPPO Find X3 Proは、スペックや価格は近いものの、比べてみると個性は大きく異なるモデルだと感じられました。

 

AQUOS R6は、おサイフケータイやセキュリティ性の高い3D超音波指紋センサーなど、多くの人が求める機能を漏れなく備えて、さらに高級デジカメに匹敵する画質で写真を撮れることが特徴。万人が使えるモデルという印象です。

 

一方のOPPO Find X3 Proは、おサイフケータイが使えなかったり、microSDに非対応だったりと残念な面はあるものの、フラッグシップモデルらしい先進性を体験できることが魅力。スマホ初搭載の顕微鏡カメラ、eSIM対応など、利点はいくつもあります。スマホを使いこなすヘビーユーザーに適していると言えます。

 

両モデルを1か月ほど使った感想としては、どちらも使用感には満足しています。ですが、強いてどちらか1台を選ぶならOPPO Find X3 Proです。AQUOS R6のカメラはナチュラルな色で撮れるのが魅力と伝えてきましたが、それゆえに曇天や薄暗い場所などでは、やや冴えない色味になることもあります。

 

一方、OPPO Find X3 Proは、デフォルトで多くの人に好まれそうなドラマティックな色調で撮影できます。また、発色の良いディスプレイは「Netflix」や「YouTube」を観るのにも適しているうえに、ヘビーに使っても端末がさほど熱くならない点も気に入っています。OPPO Find X3 Proの方が、スマホを使う楽しさで勝っているように感じました。

 

ただし上記の結論は、筆者がスマホのヘビーユーザーである点を含めてもらった方がいいでしょう。また、繰り返しにはなりますが、AQUOS R6は万人に評価されるであろう作り込みが魅力です。これらを考慮したうえで、個性の違う両モデルをしっかり吟味してから選ぶのをおすすめします。

 

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「基本が大事」を地でいく基本性能の高さを誇る、おすすめスマホ 「OPPO Reno5 A」をたっぷりレビュー

“いろいろと余裕のスマホ” というキャッチコピーを掲げて、2019年秋に発売されて大ヒットした「OPPO Reno A」。当時のOPPOは、日本ではさほど知名度は高くなかったはずですが、コスパの良さが評価されてファンを増やし、昨年はau(KDDI)とソフトバンクから5Gスマホをリリースするなど、着実に日本市場でのシェアを拡大しつつあります。

 

そんなOPPOが発売中のモデルが、「OPPO Reno5 A」。日本のユーザー向けに開発した人気のReno Aシリーズの最新モデルで、初めての5G対応モデルです。楽天モバイル価格で4万2980円。従来モデル(3万円台)よりも、ちょっと高くなっていますが、その分、カメラの性能が大きく進化しているとのこと。その使い勝手を本音でレポートさせていただきます。

↑6.5インチの液晶ディスプレイを搭載。解像度は2400×1080ドット

 

↑背面には6400万画素をメインとする4眼カメラを搭載

 

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大画面なのに、軽くて持ちやすい

OPPO Reno5 Aを手にして、まず気に入ったのはサイズ感。約6.5インチの大画面スクリーンを搭載しているので、それなりに大きいのですが、手に馴染みやすく、見た目よりも軽く感じます。NetflixやAmazonプライム・ビデオなどを観るために、画面サイズは妥協できない。されど、軽く持ちやすい端末が欲しい、という人にはちょうどよさそうです。

↑サイズは約H162×W74.6×D8.2mmで、重さは約182g。スペックの数値よりも薄く、軽く感じる

 

ディスプレイは有機ELではなく液晶ですが、視認性には支障なし。コントラストが高めで、ウェブページやメールの文字もくっきりと表示されます。ミドルレンジのモデルながら、リフレッシュレート(画面の更新速度)が標準の60Hzだけでなく、90Hzに対応していることも利点です。

 

右側面に電源ボタン、左側面にSIMスロットと音量ボタンを搭載。SIMスロットには2枚のnanoSIMを装着でき、SIMを1枚しか使わないのなら、microSD(最大1TB)を装着することも可能。さらに、eSIMにも対応。最近は、日本でもeSIMを提供する事業者が増えてきたので、重要視すべきアドバンテージと言えるでしょう。

↑右側面に電源ボタン

 

↑左側面に音量ボタン

 

↑nanoSIMカードを2枚装着でき、2枚目はmicroSDとの排他利用

 

↑eSIMもインストールでき、物理SIMと同時に利用できる

 

カラバリはアイスブルーとシルバーブラック。筆者はアイスブルーを借りていましたが、パールのような落ち着いた光沢で、ツルツルとした手触りなのですが、指紋は付着しにくい。このモデルに限らず、OPPOのスマホの質感は、いつも “価格以上” という印象です。

↑右がアイスブルー、左がシルバーブラック

 

背面にはクアッドカメラと指紋センサーを搭載。FeliCaマークがあり、おサイフケータイにも対応しています。背面の指紋センサーは、古いタイプという印象を持つかもしれませんが、実用性を考えると、最も触れやすいポジション。反応もスピーディーでした。

↑背面にある指紋センサーは、左右どちらの手の指でも触れやすい。顔認証でのロック解除も可能

 

底部には、USB Type-Cポート、イヤホンジャック、スピーカーを搭載。音楽や動画の音声などを出力するスピーカーはここだけで、音質や音量には、やや物足りなさを感じました。

↑底部にUSB Type-Cポートとイヤホンジャックを備える

 

暗所での撮影性能が向上し、ビデオ撮影機能も強化

OPPO Reno5 Aの最大のセールスポイントはカメラです。メディア向けに開催されたグループインタビューでは「4万円台のミドルレンジモデルでありながら、上位モデルの同等のカメラ機能を搭載している」という説明を受けました。

 

4眼のアウトカメラは、メイン(約6400万画素/F値1.7)+超広角(約800万画素/F値2.2)+モノクロ(約200万画素/F値2.4)+マクロ(約200万画素/F値2.4)という構成。まずは、実際に撮影した写真をご覧ください。

↑メイン(広角)+超広角+モノクロ+マクロのカメラシステムを搭載

 

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鮮やかで、はっきりとした色合いで写るので、いわゆる “映え” を重視する人にはおすすめできます。特に夜景写真の美しさは、Reno Aシリーズの従来モデルから格段に向上している印象。

 

撮影時に使えるフィルターに「ネオンポートレート」というものが追加され、背景を美しい玉ボケにして撮影することも可能。人物を美しく撮れる「AIビューティー」機能も進化しています。今回はモデルさんを起用した撮影は残念ながら行えませんでしたので、ポートレートの画質が気になる人は、OPPOのウェブサイトなどを参照してください。なお、インカメラは約1600万画素でF値は2.0。セルフィーを楽しむにも申し分のないスペックを備えています。

↑インカメラでも背景をぼかすことができ、顔の補正は自動でも手動でも行える

 

ビデオ撮影機能には、新たにアウトカメラとインカメラで同時に撮影できる「デュアルビュー動画」モードが追加されました。撮影者自身を写せるので、レポート動画を撮るときに最適。いつも家族のカメラマンになっていて、自分が一緒に写ることが少ないお父さんお母さんにもおすすめです。

↑デュアルビュー動画は、画面を2分割にするか、ワイプを表示させて、アウト・イン両方のカメラで撮影できる。ワイプの位置は自由に動かせる

 

↑AIが自動で明るさを調整する「AIハイライトビデオ」も手軽に利用できて便利

 

↑動画は最大4Kで撮影可能。高画質の静止画を切り出せるのも便利

 

基本性能にも不安要素はなさそう

スマホを長く使い続けていく上で、最も重要なのは操作の快適性。アプリの起動や切り替えに時間がかかったり、急いで操作したいのにタッチ反応が鈍かったりすると、ストレスになってしまいます。

 

CPUはミドルハイ向けのSnapdragon 765G。最大2.4GHzのオクタコアで、普段使いには全く不満を感じることがない、軽快な操作感を得られるはずです。RAM(メモリ)も必要十分な6GBが確保されています。

↑「Geekbench 5」というアプリでベンチマークを測定した結果。ミドルクラスの中では上位のスコアを記録した

 

バッテリー容量は4000mAhで、18Wの急速充電にも対応しています。フル充電の状態から「Netflix」の映画を2時間再生すると、90%の電池が残っていました。外出先で動画を観たり、ゲームをしたりしても、余裕で1日持ちそうです。

↑2時間の映画を観ても、なお90%残っていた。電池持ちはかなりいいと思っていいだろう

 

OPPOのスマホは、Androidをベースにした「ColorOS」というメーカー独自のOSを採用しています。Reno5 Aには、最新のColorOS 11が搭載されていますが、画面表示を自在にカスタマイズできたり、便利なショートカット機能が充実していたりと、使いこなすほどスピーディーに操作できるようになります。

↑ホーム画面のレイアウトやアイコンの形状などを自由にカスタマイズできるので、飽きずに長く使えそうだ

 

↑画面の端からスワイプして、素早く表示できる「スマートサイドバー」は、表示されている画面を翻訳したり、マルチタスクで使うアプリを起動したり、便利に使える

 

5Gは国内全キャリアのSub6(6GHz未満の周波数帯)。ahamo、povo、LINEMOでも使用でき、まさに万人受け必至のモデルです。あらためて手ごろな価格で末永く使えるモデルをお探しの方はぜひ。

↑広いマーケットで販売されるSIMフリー版のほかに、ワイモバイルと楽天モバイルからも発売。ワイモバイル版は独自仕様で、SIMロックがかかっている

 

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OPPOのフラッグシップスマホ「OPPO Find X3 Pro」のSIMフリーモデルが予約開始

 

OPPOは7月6日、フラッグシップモデル「OPPO Find X3 Pro」のSIMフリー版の予約を開始しました。発売は7月16日で、希望小売価格は11万8000円(税込)です。

 

OPPO Find X3 Proは、撮影から保存、表示までのプロセスを10bit(10億色)で処理するのが特徴のモデル。人の肌の色や、空、夕日などのあらゆる被写体の色をそのまま記録、表現できるとしています。

 

また、カメラは4眼構成で、5000万画素の超広角と広角はソニーの「IMX766 50MP」センサーを搭載しています。このほか、最大60倍の300万画素顕微鏡カメラ、1300万画素の望遠カメラを備えています。

 

主なスペックは、Snapdragon 888、12GBメモリー、256GBストレージ、Android 11(ColorOS 11)で、バッテリー容量は4500mAhとなっています。ディスプレイは約6.7型で解像度はQHD+(3216×1440ドット)、リフレッシュレートは最大120Hzに対応しています。

 

本体サイズは約幅74.0×縦163.6×厚さ8.26mmで、重量は約193gです。

ワイモバイル、4眼カメラ搭載の5Gスマホ「OPPO Reno5 A」を6月3日に発売、5月28日から予約開始

ソフトバンクとウィルコム沖縄は5月27日、ワイモバイルから4眼カメラを搭載した5Gスマートフォン「OPPO Reno5 A」を6月3日に発売すると発表。5月28日から予約受け付けを開始します。

 

OPPO Reno5 Aは、背面に6400万画素のメインカメラのほか、800万画素の超広角カメラ、200万画素マクロカメラ、200万画素モノクロカメラを搭載。これに加えて、街中の光を美しくぼかして被写体を際立たせたロマンチックな写真が撮影できるネオンポートレートモードや、暗い場所でも明るく撮影できるウルトラナイトモードなどに対応しています。

 

主なスペックはSnapdragon 765G、6GBメモリー、128GBストレージで、OSはAndroid 11を搭載。バッテリーは4000mAhとなっているうえ、30分間で約41%まで充電が可能としています。

 

ディスプレーは約6.5型で、解像度はフルHD+(2400×1080ドット)。リフレッシュレートは90Hzに対応しています。このほか、IP68相当の防じん・防水やおサイフケータイに対応。また、生体認証は指紋認証を採用しています。

OPPOが開発! ディスプレイが伸び〜るスマホを触ってきました!

スマホの新しいトレンドとして、ディスプレイが折り曲がる「フォルダブル」が注目を集めています。ですが、スマホの進化はまだまだ止まりません。次なるトレンドとして期待されるのが「ローラブル」。OPPOが昨年11月に発表した「OPPO X  2021」は、なんとディスプレイが伸びたり縮んだりするんです。

 

まずは、どのように伸びたり、縮んだりするのかをご覧ください。

 

【フォトギャラリー】※画像をタップすると閲覧できます。一部SNSからは閲覧できません。

 

通常は6.7インチの大画面スマホで、サイドキーを長押ししたり、なぞったりすると、画面がゆっくり伸びて7.4インチに。もちろん、ディスプレイがゴムのように伸びるわけではなく、巻き取り式のディスプレイを搭載し、画面を広く使いたい時にだけ、画面を引き出せる仕組みです。

↑普段は6.7インチ画面のフツーのスマホとして使える

 

↑伸ばすと7.4インチの大画面に。折り目のないシームレスでフラットなディスプレイとして利用できる

 

筆者も実際に操作させてもらいました。まるで魔法のように、なめらかに画面が伸縮します。本体の左端に6.8mm幅の中心軸が内蔵されていて、そこをカーブしてディスプレイが巻き取られる仕組み。内部には左右から噛み合わさる仕組みの2 in 1プレートを内蔵し、2つのモーターが均等に動いて、安定した開閉操作を実現しているとのこと。スマホの内部構造ではバッテリーが大きなスペースを閉めますが、バッテリーのカバーも左右に分かれて広がる仕組みになっているそうです。

↑左側に6.8mmの中心軸を内蔵。薄さと耐久性を両立させるギリギリの数値だそう(画像提供:OPPO)

 

↑内部のプレートはこのような構図で、左右に広がる仕組み(画像提供:OPPO)

 

↑2基のモータードライブによる安定した動力システムを採用(画像提供:OPPO)

 

↑伸縮に追従してディスプレイを守る、極めて薄いスクリーンラミネート技術も導入(画像提供:OPPO)

 

約10万回の開閉操作の耐久性が確保されていて、標準的な使い方で5年以上、ヘヴィユーザーでも2〜3年の連続使用を見込めるとのこと。

↑ディスプレイを伸ばした状態の背面(画像提供:OPPO)

 

↑上から見るとこんな感じ

 

↑下部にはUSB Type-Cポートを搭載。マイクとスピーカーは開閉時どちらでも使えるようになっている

 

なぜ魔法のように見えるかと言うと、ディスプレイの伸縮に連係して画面表示も切り替わるから。ホーム画面を表示している場合は、壁紙の表示範囲が広がりつつ、アイコンの感覚も広がります。ウェブページを表示している場合は、左右幅に最適化され、文字や画像が大きく表示されます。

↑6.7インチ画面でGetNavi webを表示させたみた

 

↑7.4インチに伸ばすと画像が大きく表示される

 

↑画面を2分割するマルチウィンドウ利用にも重宝(画像提供:OPPO)

 

↑画像編集時に指での操作がしやすくなる(画像提供:OPPO)

 

↑電子書籍の視認性が向上。電子コミックとの相性も良さそうだ(画像提供:OPPO)

 

通常は1列の「設定」画面の表示が2列になったり、電子書籍の1行に表示される文字数が増えたり、ただ拡大されるのではなく、表示される情報量が増えたり、レイアウトが変わって可読性が向上することがポイント。新しい技術と、それに合わせたソフトウェアとも融合で、スマホの使い勝手も大きく向上しそうです。

 

背面にはトリプルカメラを搭載。そのうち2基は被写体までの距離を細かく計測し、形状も認識するToFカメラ。ARやVRコンテンツを楽しむ端末として開発されていることも推察されます。

↑背面にはメインカメラ+2基のToFカメラをトリプルカメラを搭載。クローズ時はフツーのスマホと変わらないサイズ感だ

 

通常は、曲面ディスプレイを搭載した先進的なモデルに見えて、ディスプレイを伸ばすとタブレットに近い操作感に。シンプルにカッコよくて便利なデバイスです。発売されたら、買いたい! という人は少なくないですよね。筆者もその一人です。しかし、残念ながら、OPPO X 2021は、あくまでもコンセプトモデル(試作機)で、発売の予定はないそうです。

↑側面から見ると、ディスプレイが大きく曲がり込んでいる

 

OPPOは、このOPPO X 2021に関して122件もの特許を取得し、そのうち12件はローラブルメカニズム、つまりディスプレイを巻き取る技術に関するものだそうです。このOPPO X 2021をベースに、近い将来、商用モデルが開発・発売される可能性が極めて高いと思われます。期待して待ちましょう!

 

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美しく、そしてシンプルに“いいスマホ”! 約3万円で買える「OPPO A73」レビュー

SIMフリースマホ市場で販売台数を伸ばし、2020年はau(KDDI)とソフトバンクから5G端末もリリースしたOPPO。好調の要因として、日本市場に参入してから3年目を迎え、知名度が浸透してきたことに加え、米国からの制裁によってファーウェイが不振に陥っていることも挙げられるでしょう。しかし、シンプルに “いいスマホ” を作っている点も見逃せません。

 

筆者の印象では、OPPOのスマホって、デザインがよくて、使い勝手もよくて、価格以上の性能を備えていると思います。実際に使った人の「OPPOって結構いいかも」という評判が徐々に広まってきたのかなぁと。

 

そんなOPPOが2020年11月20日に発売したSIMフリースマホが「OPPO A73」。3万800円(税込)という安さで、有機ELディスプレイと4眼カメラを搭載するという充実仕様。価格以上の満足度をもたらしてくれるのか? 2週間ほどトコトン使ってみました。

↑OPPO A73の価格は3万800円(税込)

 

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↑6.44インチの大画面ディスプレイを搭載し、OSはAndroid 10ベースのColorOS 7.2。家電量販店、ECサイトなどで購入できるほか、多くのMVNOも取り扱っている

 

有機ELを採用し、画面内に指紋センサーを内蔵

OPPO A73は6.44インチの有機ELディスプレイを搭載しています。3万円前後のスマホは液晶を採用することが多いのですが、上位モデルと同じく有機ELを採用し、解像度もフルHD+(2400×1080)と十分。しずく型ノッチを採用することで、90.7%という高い画面占有率を実現しています。

↑左右のベゼルが細いことに加えて、しずく型のノッチにインカメラを搭載

 

有機ELは視野角が広く、鮮明な画質が得られるだけでなく、実用面でもメリットがあります。画面内に指紋センサーを搭載しているので、スピーディーなロック解除が可能。インカメラによる顔認証にも対応していますが、マスク着用を求められることが多いご時世ではやはり指紋認証のほうが便利ですよね。

↑画面内指紋センサーを搭載し、画面オフの状態から指紋マークに指を当てるだけでロックを解除できる

 

↑指紋マークに触れた時のアニメーションを選べるなど、自分好みのカスタマイズができるのも魅力

 

薄さと軽さは、手にした瞬間に実感できる

OPPO A73を手にして最初に感じたのはボディの薄さ。6インチ以上の大画面のスマホは厚さが8〜9mmの機種が多いのですが、OPPO A73の厚さはわずか7.45mm。重さも約162gと軽めです。

 

右側面に電源ボタンを搭載し、左側面に音量ボタンを配置。底部にはUSB Type-Cポートとイヤホンジャックを備えています。サイドフレームをメタル調にすることで、よりシャープでスリムな印象になっています。

↑サイズは約159.8×72.9×7.45mm。左側面には音量ボタンとSIM/microSDスロットを搭載

 

↑右側面には電源ボタンを搭載

 

↑底面部にUSB Type-Cポートと3.5mmのイヤホンジャックを搭載。リモコンマイク付きイヤホンも付属している

 

背面パネルはレザーのような質感で、滑りにくく、指紋が付きにくいことが利点。クリアケースが付属していますが、薄さや手触りを重視するなら、裸のままで使うのもアリでしょう。

↑背面には4眼カメラを搭載。サイドフレームと同色のOPPOのロゴプレートがアクセントに。カラバリは、この「ダイナミック オレンジ」のほかに「ネービー ブルー」がある

 

↑同梱のクリアケースを着けると、カメラ部の出っ張りが相殺される

 

AIによる自動補正は “やりすぎ感” があるかも……

背面に搭載されている4眼カメラは、メイン(1600万画素)+超広角(800万画素)+モノクロ(200万画素)+ポートレート(200万画素)という構成。モノクロとポートレートは単独で機能するカメラではなく、濃淡や被写界深度を得るためのセンサーと捉えるのが妥当でしょう。

↑4眼カメラは、メイン(1600万画素/F2.2)+超広角(800万画素/F2.2)+モノクロ(200万画素/F2.4)+ポートレート(200万画素/F2.4)という構成で、電子式手ブレ補正に対応

 

OPPOのカメラには「AIダズルカラー」という機能があります。これをオンにすると、AIがシーンや被写体を認識して自動で最適な設定が行われる仕組み。しかし、筆者が使ってみたところ、AIによる設定が必ずしも理想的な設定にはならない印象。AIダズルカラーによって、不自然なほどに彩度が上がることもありました。ナチュラルな色調を好む人は、AIダズルカラーをオフにしたほうがいい場合もあるでしょう。

 

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パフォーマンスは上位モデルのReno3 Aと同等

CPUはSnapdragon 662(2.0GHz×4 + 1.8GHz×4)で、RAM(メモリ)は4GB。現在販売されているスマホの中では低めのスペックですが、基本アプリの操作で不便を感じることはないはず。カメラを起動したり、撮影モードを切り替えたりするときに、タッチレスポンスがワンテンポ遅れたり、データサイズが大きいゲームの起動に時間がかかったり、その程度のことです。

 

ちなみにOPPOは、おサイフケータイや防水・防塵に対応するOPPO Reno3 Aという上位モデルも人気です。Reno3 AはSnapdragon 665(2.0GHz×4 + 1.8GHz×4)で、RAM(メモリ)は6GB。A73に近いスペックなので、スマホの処理速度を比較するベンチマークを測定できる「GeekBench 5」というアプリで、ベンチマークスコアを比較してみました。

↑OPPO Reno3 Aのベンチマークスコア

 

↑OPPO A73のベンチマークスコア。ほぼ同等の結果だった

 

ご覧のように、大きな差はなかったので、OPPO A73は、OPPO Reno3 Aと同等のパフォーマンスを得られると考えていいでしょう。薄型ながらバッテリー容量は4000mAh。ヘヴィユーザーでなければ、1日で電池が切れてしまう心配はないでしょう。

↑電池持ちはいいが、さらに2つの省エネモードを備えているので安心

 

↑急速充電に対応し、約2時間でフル充電できる

 

なんとeSIMが使えて、DSDVにも対応

ネットワークは4Gまでに対応し、ドコモ、au(KDDI)、ソフトバンク、楽天モバイルの全キャリアのSIMで利用可能。SIMスロットに装着できるSIMカードは1枚だけですが、eSIMも使えます。

 

eSIMとは組み込み型のSIMで、事業者が発行する電話番号などの情報を読み込んで通信サービスを利用できる仕組み。物理SIMとeSIMを同時に利用するDSDV(デュアルSIMデュアルスタンバイ)にも対応しています。

↑スロットにはnanoSIMとmicoSDカード(最大256GB)を装着可能。なお、内部ストレージは64GB

 

↑eSIMは、通信事業者が発行するQRコードを読み取ってデータをダウンロードするという一般的な方法でインストールできる

 

今のところ、日本でeSIMを提供している事業者はIIJmioと楽天モバイルだけですが、海外では多くの事業者が提供しています。今は簡単に海外には行けない状況ですが、コロナが収束したら、海外出張・旅行に重宝することでしょう。

 

従来のOPPOのスマホと同様に、コスパの高さが魅力のA73。気になる人は、お店で実機に触れて、薄さと軽さを体感してみてくださいね。MVNOによっては、キャンペーンで大幅な割引を行うこともあります。これからの価格動向にも注視してください。

 

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スマホ並みにコスパはいいのか!? OPPO初の完全ワイヤレスイヤホン「Enco W51/W11」を本音レビュー

ここ数年、急速に普及が進んでいる完全ワイヤレスイヤホン。オーディオメーカーだけでなく、スマホメーカーも続々と参入しています。アップルのAirPodsおよびAirPods Proを意識して開発されたと思われるモデルが多く、価格競争も進んでいます。

 

そんななか、スマホメーカーのOPPOも完全ワイヤレスイヤホン2モデルをリリースしました。アクティブノイズキャンセリング機能を搭載した「OPPO Enco W51」(1万5800円)と、コスパ重視のエントリーモデル「OPPO Enco W11」(5800円)です。ちなみに「Enco」は「アンコー」と読みます。

↑左が「OPPO Enco W11」、右が「OPPO Enco W51」

 

OPPOから、この2モデルをお借りして、いち早く試せる機会を得ました。装着感や音質など、率直な感想をお届けしたいと思います。

 

ノイズキャンセリング効果が明確な「OPPO Enco W51」

上位モデルのW51は、一見「うどん」と揶揄されたアップルのAirPodsに似ていますが、カナル型でピタリと耳に装着できます。4サイズのイヤーピースが同梱されているので、ほとんどの人の耳にフィットすると思われます。

↑W51は下にスティックが伸びた形状

 

↑OPPO Enco W51の充電ケース。カラバリは、このスターリー ブラックとフローラル ホワイトの2色から選べる

 

7mmのダイナミックドライバを搭載したイヤホン(片耳)の重さは約3.95gで、長時間着けていても気になりません。筆者は主に仕事中とスポーツジムで使用しましたが、結構激しく動いても外れることはなかったです。ただし、マスクを付けたり外したり、タオルで汗を吹いたりといったときに、手があたってイヤホンがずれてしまうことはありました。

↑長時間着けっぱなしでも気にならないほどの軽さ。さりげなく高級感が漂うデザインも◎

 

音質には2つの特徴があります。1つはフィードフォワード(FF)制御とフォードバック(FB)制御を備えた「ハイブリッドノイズキャンセリング機能」を搭載していること。最大35dBのノイズキャンセリングを実現し、左イヤホンをダブルタップすると、オン・オフを切り替えらえます。なお、音声でも切り替わったことが告げられますが、ノイズキャンセングの効果は誰でもハッキリとわかるので、一目瞭然ならぬ “一聴瞭然” といった感じ。

↑OPPOのスマホとペアリングした場合、「クイックガイド」で操作方法を確認可能

 

ノイズキャンセリングを有効にすると、低音の響きが強くなり、音に包まれるような没入感を味わえます。映画やYouTubeなどを見る際に、セリフの音声もより明瞭になるように感じました。ノイズキャンセリングをオフにすると、表現される音域が若干狭くなり、環境音も取り込まれる印象。W51には「外音取り込み機能」はないのですが、仕事中などは、ノイズキャンセリングをオフにすることで、周囲の音を聞こえやすくできます。

 

もう1つ「左右同時転送」という特徴があります。スマホから転送されるデータを左右のイヤホンで同時に受信するという仕組みです。これにより、遅延が低減され、音が途切れにくくなるというメリットがあるそうです。たしかに、音がズレたり、飛んだりすることはなく、非常に安定しているように感じました。

↑OPPOのスマホとペアリングする場合は、ケースを開けると自動でペアリングモードに

 

フル充電で約3.5時間再生でき、充電ケースと組み合わせると最大20時間使えます。充電ケースがワイヤレス充電の対応していることもメリットといえるでしょう。

↑USB Type-Cポートを搭載

 

お値段以上のサウンドを楽しめる「OPPO Enco W51」

W11のセールスポイントは、なんといっても価格。5800円と聞くと、音質は大丈夫なのか? 音飛びはしないのか? などと心配になる人もいるかもしれませんが、その点は心配ありません。むしろ、これを5800円で売っても採算が取れるのかと心配になりました。

↑OPPO Enco W11の充電ケース。カラバリはホワイトのみ

 

↑W11はスティックのないシンプルなデザイン

 

W11は8mm口径のダイナミックドライバを採用し、低域から高域までクリアな音で再生できることが特徴。W51と同じく「左右同時接続」方式を採用しています。音質は、正直にいえば「それなり」という印象。W51に比べると、音の厚みに欠けて、重低音の迫力に乏しく、高音域では多少シャカシャカ感が出ます。ですが、「5800円でこの音質な上々」というクオリティ。筆者は、W51と聴き比べたので、その差をはっきりと体感しましたが、初めてのワイヤレスイヤホンとしてこのW11を買った人は、十分に満足できるのではないかと思います。

↑OPPOのスマホと連携させた場合、「クイックガイド」を表示可能。なお、W51とは異なり、イヤホンの操作方法はカスタマイズできない

 

音楽再生用のノイズキャンセリング機能は搭載していませんが、通話用のノイズキャンセリングを搭載し、雑音が多い街中や交通量が多い場所でもクリアな音声で通話できる仕組み。実際、いろいろな雑音が混じる商業ビルの中で通話をしてみましたが、相手の声は聞き取りやすく、スムーズに通話できました。ただし、これはW11に限ったことではなく、上位モデルのW51も同等の通話品質でした。

 

フル充電で約5時間再生でき、充電ケースと組み合わせると最大20時間使用可能です。

↑ペアリング用のボタンはなく、ケースを開くとペアリング可能な状態になる

 

大人気の2モデルと比べても買う価値はあるのか?

筆者はOPPOのスマホを持っているので、充電ケースから取り出すだけで、スムーズにペアリングでき、操作ガイドも表示されるので、取扱説明書を読む必要さえありませんでした。iPhone 11 ProやGalaxy S10など、他のメーカーのスマホともペアリングしてみましたが、問題なく使えました。

 

iPhoneを使っている人がAirPods Proを買わずに、OPPOのイヤホンを選ぶ価値はあるのか? ほかのAndroidスマホを使っている人が、最近発売されて人気を集めているPixel BudsではなくOPPOを選ぶのはアリなのか? ちょうど手元に、両モデルがあったので、W51と聴き比べたり、使い比べたりしてみました。

↑W51(右)を、AirPods Pro(上)、Pixel Buds(左)と聴き比べてみた

 

あくまでも筆者個人の感想ではありますが、音の迫力を最も感じられたのはAirPods Pro。アクティブキャンセリング効果も明確で、さすがに高い(2万7800円/税抜)だけのことはあるなぁと。機能で選ぶなら、リアルタイム翻訳ができるPixel Buds。でも、やはりちょっと高い(2万800円)。OPPO Enco W51は音質にも操作性にも満足できて、価格は1万5800円。アリだと思います。コスパを重視する人は、選択肢に加えるべきでしょう。

 

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値段も使い勝手もちょうど良すぎる6.7インチスマホ「OPPO Find X2 Pro」を使ってみた

7月22日、auから「OPPO Find X2 Pro」が発売されました。OPPOの最新フラッグシップモデルで、5Gに対応。日本では “au限定” です。価格は9万2040円(税込)と安くはありませんが、次の機種変更時に端末を返却する「かえトクプログラム」を利用する場合は、実質負担金が5万5200円で手に入れられるハイコスパな一台です。

 

筆者は、このレビューを書くためにいち早く使わせていただいたのですが、一目惚れをして、すぐに予約しました。実は、2018年11月に発売された「OPPO Find X」も使っているのですが、そこから大幅な進化を遂げていました。Find Xはカメラが飛び出す構造を採用し、どちらかと言えばマニア向けの端末でしたが、Find X2 Proは大画面ディスプレイ+高性能カメラというトレンドを押さえた、万人受けしそうなモデルに仕上がっています。

 

でかくて重い! だが、それがイイ!!

Find X2 Proを最初に手にした率直な感想は “でかい&重い” でした。6.7インチの大画面ディスプレイを搭載しているので、サイズは約H165.2×W74.4×D8.8mmと、それなりの大きさです。重さは筆者が試用したブラックは約217gで、オレンジは約200g。ブラックのほうが重いのは背面パネルにセラミックを使っているからで、オレンジはヴィーガンレザー(天然素材を用いた人工皮革)を使っています。いずれにしろ、200g超えなので、スマホとしては超ヘヴィー級と言ってもいいでしょう。

↑6.7インチの有機ELディスプレイを搭載したOPPO Find X2 Pro。価格は9万2040円(税込)

 

↑カラバリはブラックとオレンジの2色で、背面パネルの材質も異なる

 

↑ブラックは高密度のセラミックを用いた光沢仕上げになっている

 

しかし、実際に使っているうちに、大きさや重さは気にならなくなってきました。ディスプレイの左右端には3Dカーブが施され、上下のベゼルも細く、93.1%という高い画面占有率を実現しています。無駄に大きいのではなく、片手で楽に持てるサイズ感で大画面を楽しめるメリットを感じられるようになってきたわけです。むしろ、この視認性を体験したら、もはや軽くてコンパクトなスマホには戻れなくなるかもしれません。

↑左右端には3Dカーブが施され、ほぼベゼルレスになっている。電源ボタンは右側面に搭載

 

有機ELディスプレイの解像度はQHD+(3168×1440ドット)で、10億7000万色を表示できるという画質も魅力。さらに、リフレッシュレートを120Hzに設定することもできるので、素早いレスポンスが求められるゲームを楽しみたい人にもオススメです。

↑撮った写真などを美しく表示できる

 

↑Webページの文字などもクッキリと表示

 

↑ディスプレイは細かい設定が可能

 

↑リフレッシュレートの初期設定は、60Hzと120Hzの「自動選択」になっている

 

ディスプレイ内には指紋センサーも搭載されています。親指で触れやすい位置にあり、認証もスピーディー。インカメラによる顔認証にも対応していますが、コロナ対策でマスクを外せない状況が多い昨今、指紋認証は非常に役立ちます。

↑画面オフの状態から指紋を登録した指を当てるだけでロック解除ができる

 

↑左側面には音量ボタンを搭載

 

↑底部にはUSB Type-CポートとSIMスロット。シングルSIMで、microSDには対応していない

 

超広角から望遠まで、好みの画角でキレイに撮れる!

筆者がFind X2 Proの最大の魅力と感じたのがカメラ。アウトカメラは3眼で、メイン(約4800万画素/F1.7)+超広角(約4800万画素/F2.2)+望遠(約1300万画素/F3.0)という構成になっています。

↑トリプルカメラは「ウルトラビジョンカメラシステム」という名称で、上から望遠、超広角、メインの順に並ぶ。メインカメラには、ソニー製の「IMX689」という大型センサーが採用されている

 

3つのカメラの連携により、最大10倍(0.6倍〜6倍)のハイブリッドズーム撮影が可能で、さらに被写体を引き寄せて最大60倍で撮影できる仕様になっています。まずは、実際に撮影した作例をご覧ください。

 

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画質劣化が補正される「ハイブリッドズーム」は6倍までですが、10倍にしても鮮明な画質で撮影でき、最大の60倍でも、レンガの繋ぎ目がわかるほど鮮明に撮れました。倍率によって使うレンズやセンサーが切り替わりますが、どの倍率でも安定した明るさ・色調で撮れることも、この機種のアドバンテージといえるでしょう。

 

もちろんAIによる被写体・シーン認識にも対応しています。それによって過剰に色が強くなることはないので、AIは常時オンにしておいてよさそうです。もし、好みの画質にならない場合はワンタッチでAIをオフにできます。

↑「AI」はワンタッチでオン・オフができ、AIによる自動設定が行われる場合は画面に表示される

 

↑飲食店内で料理を撮った作例

 

↑花を接写すると背景がナチュラルにぼける

 

↑雰囲気のある夜景を撮れるのも魅力。なお、超広角や望遠でも「夜景モード」を使える

 

なお、インカメラは3200万画素(F2.4)で、AIによる美顔補正機能も備えています。自分撮りを楽したい人はもちろん、「Zoom」や「Teams」などオンラインミーティングを使う場合にも心強いでしょう。

 

パフォーマンスも電池持ちも半端ない!

CPUは、現行機種に搭載されるものでは最高峰のSnapdragon 865(最大2.8GHz/オクタコア)。RAM(メインメモリ)も現行機種ではトップクラスの12GBで、ROM(ストレージ)は512GB。これらのスペックで、操作性が悪いわけはありません。1週間以上使っていますが、タッチ反応が遅く感じたり、画面の切り替えを待たされたりすることは一度もありませんでした。

↑「GeekBench 5」というアプリで、スマホの処理速度を比較する目安となるベンチマークを測定した結果、現行機種ではトップクラスのスコアを記録した

 

↑ストレージを掃除するなどして動作性を改善できるアプリもプリインされているが、必要となる場面は少ないかも

 

バッテリーは約4260mAh相当で、2130mAhの電池を2個内蔵し、「SuperVOOC」というOPPOの独自技術でスピーディーに充電できます。OPPOによると、10分で約40%、38分でフル充電が可能のとこと。そもそも電池持ちは良く、Webや動画を見ることが多い日でも1日持つ印象ですが、付属の充電器を持ち歩いていれば、電源のある場所で素早くチャージできます。

↑電池持ちは良く、スピーディーに充電できる。加えて、省エネモードも備えている

 

5Gスマホは4Gスマホよりも消費電力が増えます。大容量のデータをやり取りしたり、高画質で動画を見たりする機会も増えるでしょうから、バッテリー周りのスペックは非常に重要です。

 

ほかにも、よく使う機能を素早く呼び出せる「スマートサイドバー」や、大画面での片手操作を容易にする「アシスティブボール」など独自機能も充実。日常使いで不便を感じることはなさそうです。ただし、おサイフケータイには対応していないので、どうしても「モバイルSuica」を使いたいという人は、ほかの機種を選ぶべきでしょう。

↑画面の端をなぞって、素早く表示できる「スマートサイドバー」はカスタマイズ可能

 

スマートウォッチや完全ワイヤレスイヤホンも発売!

OPPOは6月25日に、楽天モバイル、ワイモバイル、MVNOなど向けに「OPPO Reno3 A」を発売し、売れ行きは好調とのこと。7月31日にはソフトバンクから5G対応のミドルレンジモデル「OPPO Reno3 5G」も発売されます。7月21日にオンラインで開催した発表会では、初めてスマートウォッチとワイヤレスイヤホンを発売することも発表しました。

↑格安スマホ市場に投入した「OPPO Reno3 A」は、4眼カメラを搭載し、おサイフケータイにも対応。メーカー希望小売価格は3万9800円(税込)

 

↑ソフトバンクから発売される「OPPO Reno3 5G」は、Find X2 Proよりもスペックは低いが、おサイフケータイに対応している。価格は6万4800円(税込)で、「トクするサポート+」適用時の実質負担金は3万4200円

 

↑「OPPO Watch 41mm」は2万5800円(税込)で8月下旬発売。OSにはGoogleの「Wear OS」を採用し、多彩なアプリを使えることをアピール

 

↑ノイズキャンセンリング搭載の「OPPO Enco W51」は1万5800円(税込)。8月上旬発売

 

↑コスパ重視の「OPPO Enco W11」は5800円(税込)。8月上旬発売

 

いずれも他メーカーの競合製品に比べると安いことが魅力。コスパを重視する人には、ますます見逃せないブランドになってきたようです。

 

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ズーム自慢の「5Gスマホ」を撮り比べ! Galaxy S20 Ultra、OPPO Find X2 Pro、HUAWEI P40 Proの高倍率ズームを試す

ここ数年、スマートフォンのカメラ機能が著しい進化を遂げています。上位モデルには超広角レンズの搭載が当たり前になり、最近では「高倍率ズーム」で競争が過熱しています。

 

この記事では最近登場したスマホの中から、高倍率ズームが売りの5Gスマホ3機種…「Galazy S20 Ultra 5G」「OPPO Find X2 Pro 5G」「HUAWEI P40 Pro 5G」で撮り比べて、その実力を確かめました。

 

スマホの望遠カメラでは、さまざまな技術を重ね合わせて薄型ボディの中で高倍率ズームを実現しています。なかでも50倍以上の高倍率ズームを実現したスマホのほとんどが採用しているのが、ペリスコープ(潜望鏡)構造と呼ばれるレンズ構造。カメラの世界では「屈曲光学系」と呼ばれる技術で、プリズム素材で光の通り道を制御して、長いレンズを厚みを持たせずに組み込むものです。

 

今回比較した3モデルはいずれもペリスコープ構造の望遠レンズを搭載しています。ほかにも、多眼カメラの映像を組み合わせたり、拡大したときの荒さをAIによる画像処理で補ったりと、各社さまざまな工夫をこらしていることにも注目です。

 

ズーム自慢の5Gスマホその1「Galaxy S20 Ultra 5G」

Galaxyシリーズの2020年フラッグシップモデル。S20シリーズが3モデルあるなかでも最も高性能な1台で、カメラでは最大倍率100倍の「スペースズーム」を売りにしています。

↑Galaxy S20 Ultra 5G。au Online Shopでの価格は16万5980円(税込)

 

↑カラーはコスミック ブラックの一色のみ

 

日本ではauが7月3日に店舗限定で販売を開始。海外発表後の評判をうけて急遽追加で日本向け投入が決まったという経緯があり、日本向けのカスタマイズは少なめ。おサイフケータイには非対応となっています。カメラなど基本機能で“最高”を求める人向けの1台です。

 

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ズーム自慢の5Gスマホその2「OPPO Find X2 Pro 5G」

ここ数年、SIMフリー市場で存在感を見せてきたOPPOのフラッグシップモデル。

↑OPPO Find X2 Pro 5G。au Online Shopでの価格は9万2040円(税込)

 

↑カラーはオレンジとブラックの2色

 

HDR対応の6.7インチ大画面に、チップセットも最新・最上位のSnapdragon 865を搭載するなどハイスペック。基本性能は他社のハイエンドモデルに引けを取りません。

 

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ズーム自慢の5Gスマホその3「HUAWEI P40 Pro 5G」

HUAWEI P40 Pro 5GはファーウェイPシリーズの2020年フラッグシップモデル。日本では5G対応のSIMフリースマホとして、6月に発売されています。カメラは最大50倍ズームに対応し、動画撮影性能においても強化されています。

↑HUAWEI P40 Pro 5G。メーカー想定価格は11万9680円(税込)

 

↑カラーはシルバーフロスト、ブラックの2色を用意

 

基本性能も申し分ありませんが、HUAWEI P40 Pro 5Gには大きな弱点があります。それは「Google Play」などGoogleのアプリ群が使えないこと。その代わり、独自のアプリストア「HUAWEI AppGallery」を搭載していますが、品揃えはまだまだ発展途上な状況です。

 

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最強カメラの呼び声高い「HUAWEI P40 Pro」をP30 Pro、P30 liteと撮り比べた

 

Galaxy S20 Ultra 5Gのカメラ性能をチェック!

Galaxy S20 Ultra 5Gの背面カメラはクアッドカメラ(4眼)仕様。要となる広角レンズは1億800万画素(108MP)の高解像度センサーを搭載。加えて1200万画素の超広角120度レンズと4800万画素の望遠レンズ、さらに深度計測用カメラ(ToFセンサー)を搭載します。

↑ズーム性能では、光学0.5倍(焦点距離13mm)、1倍(26mm)、10倍(103mm)のステップズームに対応。さらにデジタルズーム併用で、最大100倍(2600mm相当)を実現する(焦点距離は35mm判換算)

 

なお、撮影情報を示すEXIF上では、10倍以上のズームは焦点距離103mmと記録されます。ここから、10倍以上は高解像度センサーから得られた写真をクロップ(切り出し)していることが推察されます。

↑Galaxy S20 Ultra 5GのカメラUI

 

高倍率ズームを使う上で、使い勝手がもっとも良かったのが本機でした。ズーム時は倍率を変えられるメジャーが表示されるほか、0.5倍、1倍、2倍、4倍、10倍、30倍、100倍と切りの良い倍率に一発で切り替えられるボタンが表示されます。さらに20倍以上に拡大するとスコープ表示が追加され、視野の中でどこを拡大しているのかがわかりやすく示されます。

 

焦点距離2600mmというと、もはや裸眼では認識できない世界を写し取れるほどのズーム性能。ただし、10倍以上は画質の低下がはげしく、100倍ともなると抽象画のようなぼんやりとした画になってしまいます。実用性を考えると、SNSでシェアするような用途でも30倍ズームくらいが限界に思えます。

 

【Galaxy S20 Ultra 5Gのズーム作例】※画像をタップすると閲覧できます。一部SNSからは閲覧できません。

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動画はフルHD画質で最大20倍ズームに対応。ズーム時には写している方向の音だけを拾う集音機能が働くため、ある程度の倍率なら音も自然な動画が撮影できます。またGalaxy S20 Ultraは2020年前半のスマホとしては珍しく、8K動画撮影もサポートしているのがポイント。8K撮影時は最大6倍のズームが可能です。

 

↑Galaxy S20 Ultraの動画ズーム性能を試す

 

↑Galaxy S20 Ultra 5Gですずめを撮影

 

OPPO Find X2 Pro 5Gのカメラ性能をチェック!

背面カメラのトリプルカメラには、中心となる広角レンズは4800万画素と超広角に4800万画素のセンサーを搭載。この2つのレンズのセンサーはソニー製です。ペリスコープレンズの望遠は1300万画素となっています。

↑OPPOは各レンズの焦点距離を公開していないが、超広角は35mm判換算で16mm相当、広角レンズ(1倍)は約25mm、望遠レンズは約123mmで光学5倍相当。ただし実際に望遠レンズに切り替わるのは、ズーム倍率を10倍以上に切り替えた時。 望遠レンズは10倍(250mm相当)から最大倍率の60倍(1500mm相当)の高倍率領域を受け持っている

 

↑OPPO Find X2 Pro 5GのカメラUI

 

望遠レンズは焦点距離が長めに設定されているため、近くにあるものを大きくズームして撮ろうとすると焦点が合いません。高倍率ズームは風景などで使うものと割り切るべきでしょう。

 

ズーム時には広角、1倍、2倍、5倍、10倍のショートカットボタンが表示されます。ボタン部分を横にスライドするとダイヤルのような表示に切り替わり、高倍率までスムーズに切り替えて撮影できます。ズーム時のスコープ表示はないため、高倍率ズームの検証時はどこに狙いを定めているもの見失うこともありました。

 

【OPPO Find X2 Pro 5Gのズーム作例】※画像をタップすると閲覧できます。一部SNSからは閲覧できません。

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動画は最大30倍ズーム対応と、今回試した3モデルの中でももっとも高倍率です。動画撮影時もダイヤル型の倍率切り替え表示によってスムーズなズーム操作が可能です。

 

↑OPPO Find X2 Pro 5Gの動画ズーム性能を試す

 


↑OPPO Find X2 Pro 5Gですずめを撮影

 

HUAWEI P40 Pro 5Gのカメラ性能をチェック!

HUAWEI P40 Pro 5Gもクアッドカメラを搭載。広角メイン、超広角、望遠に深度カメラ(ToFセンサー)という構成はGalaxy S20 Ultra 5Gと同じですが、HUAWEI P40 Pro 5Gでは超広角レンズ側のセンサーもスマホとしては大型・高解像度になっています。

↑背面カメラはメインの広角レンズが5000万画素で27mm相当、超広角レンズが18mm、5倍望遠レンズが1200万画素で125mm相当

 

撮影時の表示では27mmを「1倍」として扱っており、「5倍」は135mmに相当。最大ズームは50倍で1350mm相当となります。広角から望遠レンズへの切り替えは8.5倍(約230mm)近辺で実行されます。

 

P40 Proの超広角カメラは“シネマ級の動画性能”を謳っており、スマホとしては大型かつ4000万画素と高解像度なセンサーを搭載しています。高解像度センサーに対応する超広角レンズを薄く設計するのは困難なため、他社のハイエンドスマホと比べると超広角の画角は狭くなっています。

↑HUAWEI P40 Pro 5GのカメラUI

 

ズーム時は1倍、5倍、10倍にワンタッチで飛べるボタンを表示。拡大するとさらに高倍率で撮るための操作バーが出現し、スムーズにズームできます。3モデルの中では指を広げて拡大する「ピンチアウト」の操作が一番しやすく、1回の動作で大きくズームできます。20倍以上での撮影時はGalaxy S20 Ultra 5Gと同様にスコープ表示が追加されます。

 

【HUAWEI P40 Pro 5Gのズーム作例】※画像をタップすると閲覧できます。一部SNSからは閲覧できません。

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動画撮影ではフルHD画質で最大15倍ズームに対応。ズーム時も破綻しない画作りとなっています。動画を撮りながら超広角に切り替えた際、色味を調整している様子も確認できます。


↑HUAWEI P40 Pro 5Gの動画ズーム性能を試す

 


↑HUAWEI P40 Pro 5Gですずめを撮影

 

スマホズームの性能向上は著しいが、未だ発展途上

スマホのカメラはここ10数年で飛躍的な性能向上を続けてきました。薄型のボディで高倍率ズームを撮れるようにする試みはその最先端で、コンデジや一眼カメラならではの魅力に真っ向勝負を挑むものでもあります。

 

ただし、その現状は未だに発展途上と言えます。今回試した3機種とも、およそ10倍ズーム程度まではしっかりとした画像が撮影できます。デジタルズームの領域に入っていくと画像の劣化が目に見えて進むため、SNSで使うにしても、許容範囲は30倍くらいになりそうです。ちゃんとしたズーム写真を撮りたいなら、光学ズーム対応のコンデジとスマホを併用した方が実用的です。

 

一方で、スマホのカメラは従来のデジタルカメラとは違うのは、ソフトウェアによる画像処理により力を入れているところ。たとえば、画像処理AIで撮影物を判別し、被写体にあわせて適切な高解像化処理を施す機能があります。特に遠くにある看板の文字のような、形状がわかりやすいものではこの処理が有効に働きます。

 

こうしたスマホならではのアプローチが進んでいけば、いずれはコンデジの光学ズームに負けない高倍率ズームスマホも登場することでしょう。

 

【フォトギャラリー】※画像をタップすると閲覧できます。一部SNSからは閲覧できません。

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iPhone Xと実は違う! SIMフリースマホ 5機種の「デュアルカメラ」画質&機能比較

デュアルカメラはミドルクラス以上のSIMフリースマホでは、もはや当たり前になってきました。ここではデュアルカメラを搭載する代表的なモデルのカメラのスペックと特徴を比較。デュアルカメラならではの背景ぼかし写真も撮り比べてみました。なかにはデジカメ並みの画質を実現するものも!

 

【解説する人】

ITライター 村元正剛さん

モバイルを専門分野とするライター。スマホの活用術を教えるムックの編集も手がけています。

 

カメラの組み合わせは機種によって異なる

ファーウェイがライカと共同開発したダブルレンズカメラを搭載したスマホが注目を集めて以降、デュアルカメラを採用するSIMフリースマホが続々とリリースされています。ひと口に「デュアル」と言っても、その組み合わせは機種によって異なります。「標準+望遠」「標準+広角」といったレンズの組み合わせのほか、「モノクロ+カラー」「昼間用+夜間用」という2種類の画像センサーを併用するモデルもあるのです。

 

デュアルカメラには背景をぼかせるという利点もありますが、ボケを実現する仕組みやボケ味の調整方法にも差があります。ボケを多用する人は、その違いを見極めて、自分好みの表現ができる機種を選びましょう。

 

iPhone Xのデュアルカメラは標準+望遠の組み合わせ

iPhone Xのカメラはワンタッチで望遠に切り替え可能。背景を美しくぼかせる「ポートレート」モードには望遠側のレンズが使われます。

 

【その1】ライカレンズとAIの力でデジカメ並みの画質を実現

ファーウェイ

HUAWEI Mate 10 Pro

実売価格 8万9974円

老舗カメラメーカー・ライカと共同開発したダブルレンズを搭載し、ライカが認めた画質で撮影できることが魅力。AIによるリアルタイムの被写体認識や、自然な背景ぼかし効果も特徴です。【最大2.36GHz オクタコア】【6GB RAM/128GB ROM】【6.0インチ/2160×1080】【リアカメラ1200万画素+2000万画素】

 

実写作例

ライカのダブルレンズとカラー+モノクロのセンサーを搭載

開口部F1.6のダブルレンズを搭載し、2000万画素モノクロと1200万画素RGBのダブルセンサーを搭載。800万画素のインカメラのF2.0レンズもライカ製です。

 

 

↑「ワイドアパーチャ」を有効にすると、F値を0.95〜16で設定して撮影可能。撮影後のボケ味の調整もできます

 

【評価&デュアルカメラでできること】

いま買えるスマホのなかで最高峰のスペックを実現

AI専用のプロセッサーを内蔵した先進的チップを搭載。電池は4000mAh。耐水・防塵にも対応しています。デュアルカメラの切り替え:△ 撮影時のボケ調整:○ 撮影後のボケ調整:○

 

【その2】ポートレートも風景写真も思いのままに撮れる!

ASUS

ZenFone 4(ZE554KL

実売価格 6万1344円

メインカメラにはF1.8の明るいレンズを採用し、ピクセルサイズが1.4μmの大型センサーを搭載。120°の広角カメラにワンタッチで切り替えられることも魅力。デュアルスピーカーも搭載。【2.2GHzオクタコア】【6GB RAM/64GB ROM】【5.5インチ/1920×1080】【リアカメラ1200万画素+800万画素】

 

【実写作例】

標準レンズと広角レンズをワンタッチで切り替えられる

1200万画素の標準カメラ+800万画素の広角カメラという組み合わせで、標準カメラでは背景を多少ぼかせるポートレート撮影も可能です。前面カメラは800万画素。

↑標準側&「ポートレート」モードで撮影。全体的にやや暗めに写りました。大きくはありませんが、背景ボケはナチュラルでした

 

 

↑標準または広角をワンタッチで切り替え可能。標準側で「ポートレート」を選択すると、背景を若干ぼかせます

【評価&デュアルカメラでできること】

6GBメモリを備え実用上は十分

CPUやバッテリーで最上位に及ばず。ただ、6GBメモリを搭載するなど、ミドルハイ機としては十分です。デュアルカメラの切り替え:○ 撮影時のボケ調整:× 撮影後のボケ調整:×

【その3】高画質カメラと広角カメラが合体

モトローラ

Moto X4

実売価格 5万8104円

ダブルレンズで撮影した画像は、撮影後に背景ボケを調整できることはもちろん、背景をモノクロにしたり、差し替えたりといったことも可能。ガラスを用いた質感の高いデザインも魅力です。【2.2GHzオクタコア】【4GB RAM/64GB ROM】【5.2インチ/1920×1080】【リアカメラ1200万画素+800万画素】

 

実写作例

撮影時も撮影後もボケを自在にコントロール

1200万画素デュアルピクセルAFカメラと800万画素広角カメラの組み合わせで、深度を有効にして、背景をぼかすことも可能。前面カメラは1600万画素。

↑「深度の有効化」で、背景ボケの度合いを最大に設定して撮影。手前の被写体の一部までぼけてしまいました

 

↑標準側で「深度の有効化」を選択すると、背景ボケの度合いを7段階から選べます。広角側では深度を有効にできません

 

評価&デュアルカメラでできること

スペック以上に満足度が高い多才モデル

カメラ以外は減点があり、ミドルハイスペックという結果に。防水にも対応するなど、使い勝手は◎。デュアルカメラの切り替え:○ 撮影時のボケ調整:○ 撮影後のボケ調整:○

【その4】アジアで大人気のカメラフォン

OPPO

R11s

実売価格 6万2510円

世界第4位のシェアを誇るOPPOの日本進出第1弾。背面のデュアルカメラは撮影シーンを選ばず、明るく撮れることが特徴。2000万画素の前面カメラは独自のAIビューティー機能を備えます。【2.0GHzオクタコア】【4GB RAM/64GB ROM】【6.01インチ/2160×1080】【リアカメラ2000万画素+1600万画素】

 

【実写作例】

暗い場所では、受光面積が広いセンサーに自動切り替え

F1.7のダブルレンズを搭載し、昼間撮影では1600万画素カメラを使用。夜間撮影には、センサーの有効面積を4倍にする2000万画素カメラを使用します。

↑「ポートレート」モードで撮影。非常に明るく鮮明な画質。背景ボケはさほど大きくないが、自然な仕上がりです

 

↑「ポートレート」モードを選択すると、背景をぼかした写真を撮影できますが、ボケの調整には非対応

 

評価&デュアルカメラでできること

普段使いのスマホに十分なスペック

セールスポイントのカメラとディスプレイはとても優秀です。CPUやメモリなどでやや点を落としました。デュアルカメラの切り替え:× 撮影時のボケ調整:× 撮影後のボケ調整:×

【その5】新生フリーテルのフラッグシップモデル

フリーテル

REI 2 Dual

実売価格 3万9744円

MAYA SYSTEMという会社が端末開発・販売事業を引き継いだフリーテルの最新フラッグシップ。1300万画素のデュアルカメラに加えて、1600万画素で広角のフロントカメラも搭載しています。【2.0GHzオクタコア】【4GB RAM/64GB ROM】【5.5インチ/1920×1080】【リアカメラ1300万画素+1300万画素】

 

【実写作例】

カラー+モノクロのWセンサーでボケの調整も自由自在

1300万画素RGBセンサー+1300万画素モノクロセンサーの組み合わせ、レンズのF値は2.2。2つのカメラで深度を測定し、任意のボケ味に調整できます。

↑ピントを合わせた部分は鮮明に映りましたが、近くにある物までぼけてしまうなど、ボケ方は不自然でした

 

↑「ボカシ」というメニューがあり、絞り値をF0.9〜F16の範囲で設定可能。撮影後にボケ具合を変更することも可能です

 

評価&デュアルカメラでできること

幅広いユーザーが満足のミドルハイスペック機

カメラ以外尖ったところがない、バランスのよいチャートに。価格を考えれば十分に健闘しています。デュアルカメラの切り替え:× 撮影時のボケ調整:○ 撮影後のボケ調整:○

 

OPPOスマホの急成長ぶりには理由があった! OPPO本社&工場で目撃した徹底した良品作り

今年2月に日本市場に参入したスマホメーカー・OPPOが、日本のメディアに本社と工場の一部を公開するプレスツアーを実施しました。OPPOは中国で2004年に設立され、2011年に初のスマートフォンを発売。それから、わずか5年後の2016年には年間出荷台数が中国で1位に、そして2017年にはアジアで1位、世界で4位にランクインするなど、急成長を続けているメーカーです。

 

とは言え、日本での知名度は、まだゼロに近い状態。店頭で手にして気になっても、「OPPOって何? 大丈夫なの?」と購入を躊躇する人もいるのでは……。今回のプレスツアーの主旨は、新製品のアピールではなく、「OPPOがどんな会社かを知らせたい」というところにあったようです。

 

日本に参入しているアジアのメーカーがこうしたプレスツアーを開催することは時々あり、筆者も何度か取材しているのですが、今回のOPPOほど、いろいろ見せて、撮影させてくたメーカーは記憶にありません。それくらい “本気” なんだと思います。

 

約1万人が勤務する巨大工場に潜入

では、中国広東省東莞にあるOPPO本社の様子を、写真を中心にレポートしたいと思います。ちなみに、写真はすべて日本でも発売中の「R11s」というスマホで撮影しました。

 

↑中国・深圳から車で1時間ほどでOPPO東莞本部に到着。普通のオフィスビルに見えるが、ここが工場

 

今回、見学させてもらったのは、SMTセンターと、完成した製品の品質をチェックする工程。撮影NGの条件で組み立て工程を見学させてもらえる予定もあったのですが、残念ながら、それは中止になりました。筆者の推測ですが、4月に発売する新製品の組み立てがフル稼働していて、社外の人は入れない状況だったのではないかと。

 

↑ロビーに展示されていたジオラマ。手前の建物は現在建設中で、左側にある建物がわれわれ取材陣が見学した工場

 

↑約22万平米の広大な敷地内には、社員住宅も。中国全土で約3万人が勤務していて、ここ東莞本部には約1万人。社員のほとんどが、ここまたは近隣にある社員住宅に住んでいるそう

 

スマホの基盤の生産ラインを大胆公開!

まず、見せてもらったのはSMTセンター。SMT(Surface mount technology)とは直訳すると「表面実装」。プリント基盤に細かい電子部品を取り付ける工程で、完全にオートメーション化されていて、最終的に人の目によるチェックが入るという流れでした。

 

↑SMTセンターでは、写真のような基盤が作られている

 

↑1シートに4枚の基盤があり、あとで切り離されるとのこと

 

↑部品が実装されるライン

 

↑近づいて見ると、ホイールに部品のシートが巻かれていて、それらがひとつずつ貼り付けられていくよう

 

↑ラインの最終工程では、エプソン製のアームロボットも活躍していた

 

↑モニターに表示される情報および、人の目でミスがないかをチェック

 

品質チェックテストは約150種類に及ぶ

続いて案内されたのは、QE(Quality Engineering)という品質試験する部門です。ここで行われる試験は、大きく電気性能試験、構造試験、環境劣化試験に分けられ、全部で150以上に及ぶそうです。

 

↑例えば、この機械では、スマホを10cmの高さから裏表それぞれ1万回落下させ、その他の4面からも各2000回落下させ、合計28000回の落下実験後に、内部構造に損傷の兆候がないかを確認している

 

↑スマホに圧力をかけたり、ねじったりという、ユーザーの様々な使用状況を想定したテストも実施

 

↑静電気を発生させた状況での動作性もチェック。乾燥する気候の地域では重要らしい

 

↑工場内のあちこちにスローガンが。奥の2人の男性は、スマホを最大1.8mの高さから大理石の平板に自由落下させるテストを行っている

 

↑試験後のスマホをチェックする社員たち

 

ちなみに、OPPOの社員の平均年齢は29.5歳。そもそも会社の歴史が浅いということもありますが、積極的に若い世代を起用し、早くからチャンスを与えて、育成するシステムも作っているそうです。また、若い世代が働きたくなる環境も作っているようです。

 

↑敷地内にある食堂で美味しい料理をいただいた。OPPOのスマホは、料理もきれいに撮影できる

 

深圳オフィスも快適そうな雰囲気

工場見学の翌日、深圳市内にあるオフィスにも行ってきました。ビルの4フロアを占めていて、CEOの部屋があったり、管理部門、デザイン部門などがあるそうです。

 

↑深圳オフィスはデスクワーク中心。部門によっては、席を固定しないフリーアドレスになっていた。「どこから来たのですか?」と話しかけられて、他愛のない会話を楽しんだり、カジュアルな雰囲気が感じられた

 

↑ランニングマシンなどが設置されたジムは、昼休みや終業後に使い放題

 

↑ヨガやダンスのレッスンが行えるスタジオも

最新モデル「R15」がまもなく発売!

OPPOは専売店が多く、それもアジア地域で成功を収めた要因になっているようです。深圳市内にあるお店に行ってみました。そこで4月1日発売予定の最新モデル「OPPO R15」の実機に触れることができました。

 

OPPOのスマホは、ユーザーインターフェイスがiPhoneに似ていることも指摘されていますが、最新のR15は、iPhone Xと同じように、ディスプレイの上部にノッチ(切り欠き)があり、ますます “似ている感” が強まっていました。もっとも、ノッチは多くのメーカーが採用していて、今年のブームになりそうな気配ですが(笑)。日本発売は未定です。

 

↑中国だけでなく、東南アジアでも増えてきたOPPOショップ

 

↑画面アスペクト比が19:9で、6.28インチの有機ELディスプレイを搭載したR15

 

↑背面にはデュアルカメラの指紋センサーを搭載。左が「夢鏡版(ドリームミラーエディション)」という上位モデルで、艶やかなグラデーションのデザインに仕上がっているほか、一部のスペックが右の「通常版」を上回る

 

↑R15は3月31日に発表会が開催され、4月1日からは発売開始。それを告知する広告のキャッチコピーは「年軽造未来(若者が未来を作る)」

 

先にも書きましたが、スマホメーカーが本社や工場の内部をここまで公開するのは異例のこと。その理由についてたずねたところ、「隠す必要がないことはすべてお見せしますし、話しますよ」といった回答でした。比較的新しいメーカーながら、すべて自社で開発・製造し、品質管理まで行っていることの自信の表れと言えるかもしれません。

 

筆者も、今回の取材を通してOPPOのスマホがますます好きになりました。工場がすごかったとか、働いている人が感じがよかったとか、そういう理由ではありません。いや、それもあるんですが、それ以上に、OPPOのカメラの実力を再認識させられました。ここまで撮れたら、もはや取材にはデジカメは要らないのではないかと!

 

(撮影/村元正剛)

スマホで“カワイイ”は作れる! OPPO「R11s」で1週間の自撮り生活

みなさん、OPPO(オッポ)という名前をご存知ですか? 私はつい最近知ったのですが、初めてOPPOの名前を聞いたとき、「なにそれカワイイ」という印象でした。しかし、よくよく聞いてみると、“アジアでNo.1”、そして“グローバルでNO.4”のシェアを誇る、中国のスマホメーカーでした。

 

早速、“カメラフォン”とも呼ばれるOPPOスマホの真骨頂であるカメラ機能をメインに、R11sを1週間使ってみた様子をご紹介します。結論から言うと、「とりあえず、R11sを持ってれば、自撮りもインスタ映えもバッチリ」の1台でした。

↑女性の手には少し大きいかなという印象だが、薄いので持ちやすい↑OPPO R11s

 

ビューティモードで自然に“盛れる”

R11sの1番の魅力は、2000万画素のインカメラ。しかも、R11sは、「A.I.ビューティセンサー」という美顔技術を搭載しており、被写体の性別や年齢、肌の色などを分析して、200万以上のデータからその人にとっていちばん良い補正をしてくれるんです。

↑ビューティモードで撮影。目の大きさや肌の色合い、輪郭が補正された。補正具合は、「オート」「1~6段階」から選べる↑ビューティモードで撮影。目の大きさや肌の色合い、輪郭が補正された。補正具合は、「オート」「1~6段階」から選べる

 

このビューティモードでは、ナチュラルに、肌がつるんときれいに撮れました。すっぴんでもこわくない、とさえ思える補正具合です。よくある美顔アプリのように、加工や補正によってまわりの空間がゆがんだりすることなく、肌や目がきれいに補正されるのはうれしいところ。“自然”な仕上がりというのも高ポイントです。

 

もちろん、このビューティーモードは男性にもオススメ。一般的な美顔アプリでは、男性も女性と同じように補正するので仕上がりが不自然になってしまいますが、R11sの場合は、肌はなめらかにしつつも、男らしさの象徴でもある眉毛やヒゲはあえて活かして処理が施してくれます。ただし、補正具合は3以上になるとやりすぎ感が出るので、1~2あたりがおすすめ。

20180220-i04 (3)↑男性をビューティモードで撮影

 

日中の自撮りの仕上がりには満足ですが、夜間の場合はどうでしょうか。夜間や暗い室内で撮影すると、顔のあたりが暗くなりがちですよね。しかし、ビューティモードで撮影すると、夜でも顔はしっかり明るくきれいに撮れました。

↑夜にビューティモードで撮影。夜間でも明るく撮れるのも魅力のひとつ↑夜にビューティモードで撮影。夜間でも明るく撮れるのも魅力のひとつ

 

おしゃれな背景ぼけでインスタ映えを狙う

R11sの背面にあるメインカメラは、1600万画素と2000万画素の2つのカメラによる“デュアルカメラ”を搭載。デュアルカメラは、機種やメーカーによってどのように活用するのかが異なりますが、R11sの場合は撮影する場所の明るさによって使い分けるというパターンを採用しています。日中や明るい場所などの普段使いでは1600万画素のカメラを、夜景や暗い室内などの暗所で撮影するときは2000万画素のカメラを自動で切り替わる仕組み。

 

個人的にとくに気に入ったのが、「ポートレートモード」。背景をぼかして被写体を際立たせることができ、インスタ映えするおしゃれな写真が撮れるんです。

↑ポートレートモードの全体撮影モードで撮影。近距離と全体を映すモードが選択できる↑ポートレートモードの全体撮影モードで撮影。近距離と全体を映すモードが選択できる

 

 ↑ポートレートモードで撮影。花びらの色はくっきりと、背景はぼけて対象物が際立つ↑ポートレートモードで撮影。花びらの色はくっきりと、背景はぼけて対象物が際立つ

 

↑ポートレートモードで撮影。小さな水滴も捉える↑ポートレートモードで撮影。小さな水滴も捉える

 

↑ポートレートモードで撮影。ランプのまわりがぼけて、ランプの光が印象的な仕上がりになった↑ポートレートモードで撮影。ランプのまわりがぼけて、ランプの光が印象的な仕上がりになった

 

ワンタッチで2倍にズーム撮影できる機能も便利です。スマホでズーム撮影をすると画質が粗くなることが多いのですが、R11sはきれいな画質のままでぐっと近づけます。

 

とことんインスタ映えを狙いたい! おしゃれに写真を加工したい! という人におすすめな機能が、「エキスパートモード」です。このモードでは、デジタル一眼カメラのようにホワイトバランスやシャッター速度などを自由に調整できます。使いこなすにはカメラの知識が必要ですが、より凝った写真を撮影できるようになりますよ。

↑通常モードで撮影(左)エキスパートモードで撮影(右)。ホワイトバランスや、明るさ、ISOなどを調整することで、写真の雰囲気をがらりと変えられる↑通常モードで撮影(左)エキスパートモードで撮影(右)。ホワイトバランスや、明るさ、ISOなどを調整することで、写真の雰囲気をがらりと変えられる

 

真っ赤なかわいいカバーが付属でついてくる!

普段iPhoneを使っていると、どうしてもAndroidスマホの使い方に戸惑うのですが、R11sは下からスクロールすると操作パネルが表示されるなど、iPhoneに似ている点があって使い勝手がいいと感じました。

 

次に注目したいのが、付属の真っ赤なスマホカバー。一般的に、スマホの付属品といえば充電ケーブルくらいしかありませんよね。しかしこのR11sには、なんと初めから本体のカラーに合わせたスマホカバーがついてくるんです。

↑パッと赤が目を引くおしゃれなスマホカバー↑パッと赤が目を引くおしゃれなスマホカバー

 

正直、第一印象は、「赤が強すぎじゃない?」と思いましたが、見慣れるとさほど気にならず、むしろ愛着が沸いてきました。道を歩いていて、真っ赤なスマホカバーを付けている人もあまり見かけないので、個性的でいいかもしれません。カバーの手触りはぴたっとしていて、すべらずに手にフィットします。ちなみに、赤はちょっと……という人には、ほかにもブラックとゴールドの2色があるので、ご安心を。

 

ふたつ目は、「顔認証」でのロック解除です。最近、iPhone Xの顔認証搭載が話題になりましたが、なんとこのR11sにも搭載されているんです。普段iPhone 8を使用している私は指紋認証で満足していましたが、いざ顔認証でのロック解除を体験してみると……早い! 便利! ラク! と、すっかり気に入ってしまいました。スマホをチラ見するだけで、瞬時に画面が開く。顔認証のスピードに驚きました。

↑円の中に顔を入れて登録する↑円の中に顔を入れて登録する

 

なお、自分の顔写真を使ってロックが解除されるか試してみましたが、解除はされませんでした。しかし、顔が似ている人や写真で解除できてしまう可能性もあるそうなので、その点はご留意ください。

 

カラバリは、シャンパーニュ(ゴールド)ブラック、レッドの3色展開で、価格は5万7980円(税抜)。ビックカメラとヨドバシカメラで発売中です。

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安価な端末が多いSIMフリースマホのなかではややお値段が張りますが、インスタ映えや自撮りというキーワードが気になる人にはとくにおすすめな1台。この価格に見合うかどうか、ぜひ一度、店頭でカメラ性能に触れてみてはいかがでしょうか。

 

アジアNo.1スマホメーカー「OPPO」が日本上陸! かわいく撮れるカメラフォン「R11s」で“自撮り女子”を狙い撃ち

アジアNo.1シェアのスマホメーカーOPPO(オッポ)は、日本市場参入を発表し、その第1弾としてSIMフリースマホ「R11s」を2月9日よりビックカメラおよびヨドバシカメラで発売します。価格は5万7980円(税抜)。

 

世界的に高いシェアを誇る同社が、満を持して日本市場に投入する「R11s」とはどのような特徴を持つ端末なのか、じっくり紹介します。

 

そもそもOPPOって?

OPPOという名前を聞くのが初めてという人も多いことでしょう。OPPOとは、2004年に中国で設立したスマホメーカーで、2009年からは30か国におよぶグローバル展開をしており、現在はアジアNo.1、世界No.4のシェアを誇ります。

「OPPOにとって日本市場への参入は、先進的な製品で市場を作ってきた日本企業から学べる良い機会だ」と語るOPPO Japan 代表取締役 宇辰(トウ・ウシン)氏↑「OPPOにとって日本市場への参入は、先進的な製品で市場を作ってきた日本企業から学べる良い機会だ」と語るOPPO Japan 代表取締役 宇辰(トウ・ウシン)氏

 

現在では珍しくないカメラの“ビューティーモード機能”は、2012年にOPPOが世界で最初に取り入れたとしており、自社端末を“カメラフォン”と評するほど、カメラ性能を追求しています。

 

R11sはカメラ性能の高さが1番の魅力

日本市場参入第1弾となるAndroidスマホ「R11s」の1番の特徴は、なんといってもカメラ性能の高さにあります。背面にあるメインカメラは2000万画素と1600万画素のデュアルカメラを搭載。明るい場所などの普段使いでは1600万画素のカメラを使い、夜景や暗い店内など暗所で撮影するときは2000万画素のカメラを使うように自動で切り替わる仕様になっています。

↑カラバリは、シャンパーニュ(ゴールド)、ブラック、レッドの3色展開↑カラバリは、シャンパーニュ(ゴールド)、ブラック、レッドの3色展開

 

インカメラも2000万画素を搭載し、「AIビューティー」という美顔技術を採用しているのが特徴です。これは、被写体の性別や年齢、国籍や肌の色など個人の特徴を分析して、200万以上の肌データからもっとも良い補正をするというもの。

↑ビューティーモードで撮影。カメラ越しでも肌がきれいに撮れているのがわかる↑ビューティーモードで撮影。カメラ越しでも肌がきれいに撮れているのがわかる

 

ビューティーモードで撮影すると、女性なら肌のトーンを明るく、シミを薄くしてきれいに見せながら目や鼻などははっきり見せ、男性では肌の色白処理を抑えてヒゲが消えないようにするなど、被写体に合った処理をします。それにより、不自然な補正がかからず、ナチュラルな自撮りが実現します。

 

自分で調整することなく、オートで自然な肌の質感できれいになるのは、自撮りをする機会が多い女性にとってうれしい機能ですね。写真に写った自分の姿を見るのが楽しくなって、自撮りが好きになりそうです。

 

発表会では、写真家の角田修一氏も登壇し、実際にR11sを使ってモデルを撮影した写真を公開しました。角田氏は、「ぼけ味がすごくきれいで、デュアルカメラによってシャープとぼけ味をうまく表現している」と評価。また、自身が飼っているハリネズミを撮影するときも、「小さいものを、暗い場所や逆光でもきれいに撮れる」と語りました。

↑「スマホというより、もはやカメラ。一眼レフにも近いという印象」と語るカメラマンの角田修一氏(右)↑「スマホというより、もはやカメラ。一眼レフにも近いという印象」と語るカメラマンの角田修一氏(右)

 

会場でR11sを使って撮影した写真をいくつかご紹介しましょう。

↑R11sのポートレートモード(左)と通常モード(右)で撮影。ポートレートモードの方は、被写体が明るくきれいに映り、背景がボケている↑R11sのポートレートモード(左)と通常モード(右)で撮影。ポートレートモードの方は、被写体が明るくきれいに映り、背景がボケている

 

↑通常モードで撮影。背景がぼけてチョコレートケーキを際立たせている↑通常モードで撮影。背景がぼけてチョコレートケーキを際立たせている

 

↑ビューティーモードで撮影。肌のトーンは明るく、目ははっきりと撮れている↑ビューティーモードで撮影。肌のトーンは明るく、目ははっきりと撮れている

 

実際にR11sのカメラを使ってみると、うれしくなるほどきれいな映りで、苦手な自撮りも楽しくなりました。自撮りをすることが多い女性に人気が出そうです。詳しくは、後日レビューで紹介したいと思います。

 

6インチ有機ELディスプレイ搭載

R11sは、6.01インチ(2160×1080ドット)の有機ELディスプレイを搭載し、ホームボタンのないフルスクリーンをコンセプトにデザインされています。背面には指紋センサーを搭載し、さらに顔認証でのロック解除にも対応します。

↑女性の手には少し大きいかなという印象だが、薄いので持ちやすい↑女性の手には少し大きいかなという印象だが、薄いので持ちやすい

 

プロセッサは、QualcommのSnapdragon 660(2.2GHz オクタコア)で、メインメモリは4GB、内蔵ストレージが64GB。バッテリー容量は3205mAhで、OPPO独自の急速充電技術「VOOC」の搭載により、たった5分の充電で2時間の通話ができます。OSはAndroid 7.1ベースの独自OS「Color 3.2」を採用しています。

↑R11sのスペックについて語るOPPO Japan 取締役 河野 謙三氏↑R11sのスペックについて語るOPPO Japan 取締役 河野 謙三氏

 

SIMカードはnanoSIMが2枚使える仕様で、DSDS(デュアルSIMデュアルスタンバイ)にも対応。なお、防水やFelica/NFCには対応していません。

 

まだまだ日本での知名度が低いOPPO。1番の売りとなるカメラ機能がカギとなるでしょう。ポートレートモードやビューティーモードなど、人物の撮影や自撮りをするのが好きな人にはとくにオススメなので、まずは店頭でカメラ性能をチェックしてみて下さい。

 

高性能なカメラがウリ! 中国市場シェアNo.1のスマホメーカー「OPPO」がまもなく日本上陸!?

いま中国で最も売れていて、世界シェア4位にまで伸し上がったスマホメーカー・OPPO(オッポ)が満を持して日本に上陸します。

 

OPPOは、中国の大手電子機器メーカー・歩歩高(BBK)傘下のメーカーで、スマホ市場に参入したのは2011年。当初からカメラ性能に注力し、レオナルド・ディカプリオをCMに起用するなど、積極的な販売戦略も話題になりました。

 

「OPPO」という名前は聞いたことはなくても、アジアの主要都市でグリーンに白抜きのロゴを掲げた広告を「見たことがある!」っていう人は少なくないのでは? ちなみに歩歩高グループ傘下にはVivo(ビボ)というスマホメーカーもあり、Vivoも世界シェア5位にまで成長しています。

↑昨年6月に上海で開催された「Mobile World Congress Shanghai」では、OPPOとVivoが並んで出展し、来場者の注目を集めていた。OPPOは、2016年に中国市場での年間出荷台数で1位を獲得し、2017年第3四半期のスマホの出荷台数調査報告でアジアで1位、グローバルで4位にランクインしている↑昨年6月に上海で開催された「Mobile World Congress Shanghai」では、OPPOとVivoが並んで出展し、来場者の注目を集めていた。OPPOは、2016年に中国市場での年間出荷台数で1位を獲得し、2017年第3四半期のスマホの出荷台数調査報告でアジアで1位、グローバルで4位にランクインしている

 

↑昨年6月に発表した「R11」は、2000万画素のフロントカメラを搭載し、世界的な人気を集めた↑昨年6月に発表した「R11」は、2000万画素のフロントカメラを搭載し、世界的な人気を集めた

 

↑中国の主要都市では数多くの専売店を展開。20〜30代の若い世代に人気が高い↑中国の主要都市では数多くの専売店を展開。20〜30代の若い世代に人気が高い

 

日本市場への参入は、昨年11月にOPPOの日本法人が転職サイトで営業職を募集したことで発覚しました。それがニュースになるほど、モバイル業界では大きな出来事なんです。はい、筆者としても「待ってました!」と叫びたい気持ちです(笑)。

 

年が明けて1月17日からはTwitterとFacebookに公式アカウントが開設され、「はじまして、OPPOです。(中略)この度、日本で活動を開始させていただくこととなりました」というメッセージが公開されました。

↑1月17日にTwitterとFacebookの公式アカウントを開設し、日本発売に向けて準備を進めていることを明かした↑1月17日にTwitterとFacebookの公式アカウントを開設し、日本発売に向けて準備を進めていることを明かした

 

日本市場ではフラッグシップ機を投入?

日本市場向けの第1弾として発売されるモデルは、グローバルでは昨年11月に発表された「OPPO R11s」になりそうです。縦長ディスプレイで狭額縁、背面にはデュアルカメラという、最新トレンドを押さえたフラッグシップモデル。日本向けモデルの詳細については、後日開催される発表会を待つ必要がありますが、2000万画素+1600万画素のデュアルカメラ、2000画素のフロントカメラといった主要スペックは、グローバルモデルを踏襲していると思われます。

↑日本で発売される見通しの「R11s」。前モデル・R11はディスプレイの下に指紋センサーを搭載していたが、R11sは指紋センサーを背面に移し、ディスプレイがより広くなった↑日本で発売される見通しの「R11s」。前モデル・R11はディスプレイの下に指紋センサーを搭載していたが、R11sは指紋センサーを背面に移し、ディスプレイがより広くなった

 

↑鮮やかなレッドは、日本でも人気を集めそうだ↑鮮やかなレッドは、日本でも人気を集めそうだ

 

↑R11sはグローバル向けのフラッグシップモデル。中国向けのECサイトをチェックしたところ、販売価格は2999人民元(約5万1500円)〜だった↑R11sはグローバル向けのフラッグシップモデル。中国向けのECサイトをチェックしたところ、販売価格は2999人民元(約5万1500円)〜だった

 

筆者は、いち早く「R11s」に触れることができたのですが、メーカー自ら「カメラフォン」と称するだけあって、カメラ性能はかなり高い印象。シチュエーションを問わず、カメラまかせでキレイな画質で撮影できそうです。以下、R11sのデュアルカメラで撮影した作例となります。

【作例】

20180122-i01 (8)

 

20180122-i01 (9)

 

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日本では、OPPOと同じ中国メーカーで世界シェア3位のファーウェイが、SIMフリー市場で人気集め、じわじわとシェアを拡大しています。そんな “中国メーカーの雄” ファーウェイをも脅かす勢いがあるメーカーがOPPOです。

↑昨年の春にスペイン・バルセロナで開催された世界最大級のモバイル展示会「Mobile World Congress 2017」では、デュアル5倍光学ズームカメラを搭載したプロトタイプを出展し、技術の先進性をアピールしていた↑昨年の春にスペイン・バルセロナで開催された世界最大級のモバイル展示会「Mobile World Congress 2017」では、デュアル5倍光学ズームカメラを搭載したプロトタイプを出展し、技術の先進性をアピールしていた

 

アジアを席巻したOPPOの勢いは日本にも波及するのか? それとも多くの海外メーカーと同様に市場で受け入れられるまでには時間を要するのか? 今後の動向に注目しましょう。GetNavi webでは、日本向けのR11sが正式に発表されたら、注目のカメラ性能を掘り下げたレビューも公開する予定にしております。お楽しみに!!