Google、Pixel端末の“画面ちらつき問題”にコメント。年内に改善あるかも

Google Pixelスマートフォンのディスプレイには、有機ELパネル特有のPWM(パルス幅変調)調光方式が採用されています。ここから生じる問題について、今後Googleが改善に乗り出す可能性が明らかになりました。

↑Mike Mareen/Adobe Stockより。少なくとも次期モデル「Pixel 10」シリーズでは改善がありそうです。

 

PWM調光とは、画面の明るさを調整する際にディスプレイを高速で点滅させる技術です。目には見えませんが、PWMの周波数が低すぎると無意識レベルでちらつきを感じやすくなり、ユーザーの体質によっては頭痛や目の疲れなどの健康被害を引き起こすことが知られています。この問題は、周波数を引き上げることで起きにくくなります。

 

Pixel 9aを含むGoogleの現行モデルに関して言えば、PWMの周波数は240Hz〜480Hzと比較的低めであり、この点は以前からたびたび指摘されていました。たとえば他メーカーの「Honor 200 Pro」では3840Hz、サムスンのGalaxy S24シリーズ以降では492HzのPWMが採用されており、いずれもGoogleのPixelデバイスよりも高いと言えます。

 

このような状況のなか、Googleの担当者はAndroid Authorityの取材に対し、「社内でこの問題を認識しており、現在調査中です。年内に何らかのアップデートが期待できます」と明言しました。Googleがこの問題に対して前向きな姿勢を示したのは今回が初めてです。

 

詳細はまだ明らかではありませんが、この発言は次期「Pixel 10」シリーズでPWM周波数が改善される可能性を強く示唆しています。なお、PWMのちらつきを抑える改善はソフトウェアでもある程度対応可能ですが、効果的な解決にはハードウェアの見直しが必須です。

 

あわせて、ディスプレイのちらつきを低減する「フリッカー低減モード」や「DC調光」(発光素子に流す電流の量を連続的に調整する方式)といったアクセシビリティ機能の追加も期待されています。これらの機能は、すでにMotorola、OnePlus、Xiaomiなどのスマートフォンに導入済みです。

 

Pixel 10シリーズは2025年8月ごろの発売が見込まれており、今後数ヶ月のうちにさらなる詳細が明らかになると予想されます。

 

Source:Android Central

via:9to5Google

Google「Pixel 10」シリーズの価格が判明? Pro XLは値上げ、折りたたみモデルは値下げか

最近、Googleの次期フラッグシップ機「Pixel 10」シリーズに関する噂が出回っているなかで、価格に関するリーク情報が報じられています。
↑Koshiro K/Adobe Stockより。関税の影響などもあり、新デバイスの価格がどうなるかは気になるところです。

Android情報メディアAndroid Headlinesの「Googleの計画に詳しい」情報筋によると、Pixel 10シリーズの一部モデルにおいて、Pixel 9シリーズから価格が変更される可能性があるとのことです。それぞれの米国価格は、次のように伝えられています。

 

  • Pixel 10:799ドル(Pixel 9と同価格)
  • Pixel 10 Pro:1000ドル(Pixel 9 Proから据え置き)
  • Pixel 10 Pro XL:1200ドル(Pixel 9 Pro XLから100ドル値上げ)
  • Pixel 10 Pro Fold:1600ドル(Pixel 9 Pro Foldから200ドル値下げ)

 

特に注目されているのは、次期折りたたみモデル「Pixel 10 Pro Fold」が値下げされるという見通しです。今回の情報筋によると、Googleは今後も折りたたみモデルの価格を引き下げていく方針で、2028年には1500ドル前後まで下がる可能性があるそうです。競合メーカーの折りたたみスマートフォンが値上げを続ける一方で、あえて値下げすることで、折りたたみ市場でのシェア拡大を狙った戦略かもしれません。

 

かたやPixel 10 Pro XLが1200ドルに値上げという予想は、最近のアップルやサムスンの方針と似た傾向があるため、意外ではないかもしれません。たとえば、iPhone 15 Pro Maxでは128GBモデルが廃止されたことで事実上の価格引き上げとなっており、「標準モデルは据え置き、Proモデルは上昇」という流れが見られます。

 

また、お手ごろ価格で人気の「Pixel a」シリーズについては、2028年に登場する「Pixel 12a」まで499ドルに据え置かれるとのことです。ここ数年で値上げが続いていたシリーズだけに、この情報が本当であれば、ユーザーにとってはありがたいニュースと言えるでしょう。

 

ただし今回のリーク情報が事実だったとしても、現在トランプ政権が全世界に向けて関税の引き上げを検討している状況を考えれば、計画が変更を余儀なくされる可能性もあります。スマートフォンの価格が高騰しないことを願いつつ、今後の続報を待ちたいところです。

 

Google、「Pixel 10」標準モデルにも望遠レンズを搭載するかも

Googleの次期フラッグシップ機「Pixel 10」シリーズのうち、標準モデルにも望遠レンズが搭載されるとの噂が報じられています。

↑Image:@Onleaks/Android Headlines。カメラの使い勝手がよくなるのは嬉しいところです

 

これまでPixelスマートフォンの標準モデルとProモデルは、望遠カメラの有無で差別化されてきました。Pixel 6では標準モデルにはメインカメラと超広角カメラのみが搭載され、Pixel 6 Proにはペリスコープ望遠レンズ(潜望鏡に似た構造を持ち、高倍率の光学ズームを実現)が搭載。この違いが、現行のPixel 9シリーズにも引き継がれています。

 

そんななか、著名リークアカウント@OnleaksはAndroid Headlinesを通じて、Pixel 10標準モデルのCAD(設計図)を元にしたCG画像を公開。その後に多くの質問が寄せられたことを受けて、Pixel 10標準モデルにもペリスコープ望遠レンズが搭載されると主張しています。

たしかに、予想CG画像では背面カメラバーのガラス部分が広がり、もう1つレンズを追加できるスペースを確保しているようです。さらに、同時に公開された「Pixel 10 Pro」の予想CGでのガラス部分と全く同じように見え、望遠レンズの追加を裏付けているとも思われます。

 

最近は中価格帯スマートフォンでもカメラを強化する傾向にあり、Nothing Phone(3a)シリーズも価格を抑えつつ2〜3倍光学ズーム望遠カメラを搭載しています。Googleも、そうした流れに続くのかもしれません。

 

Source:@Onleaks(X)
via:9to5Google